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白銀あくあ、新しい人生が始まりました。 ついにこの時が来た。 子供の頃から憧れていたテレビの向こう側。 一人ぼっちだった俺は、画面の向こう側から元気と勇気を与えてくれた数多くのアイドル達の笑顔に、何度も救われてきた。 ずっと憧れて、憧れて、焦がれるほどの想いがいつの日か俺の夢になる。 業界最大手のアイドル事務所のオーディションに合格した俺は、厳しいレッスンを耐え抜き、やっとの想いでデビューの切符を掴む。 そして今日、ついに俺は練習生から一人のアイドルとしてデビューする日を迎えた。 「よしっ! 行くぞ!!」 気合を入れた俺は、舞台袖から勢いよくステージに飛び出る。 大きな歓声、それに応えるように俺は観客席へと満面の笑顔を返す。 さぁ、ここからだ! 曲のイントロが流れ出した瞬間。俺の立っていた場所に影が映った。 それまで俺に注がれていた観客席からの黄色い声が、絶叫へと一瞬で移ろい変わっていく。 異変を感じた俺は、みんなの視線が注がれる頭上へと顔を向けた。 視界に映ったのは、今まさに俺が立っている所へと落ちてくる大きな照明器具。 気がついた時にはもう手遅れだった。 体は反応しないのに、目の前に落下してくる照明器具や周囲の音だけがスローモーションになる。 こんな事で死にたくない。 その願いは虚しく、目の前で光輝いていた俺の未来が黒に塗り潰される。 後の事はもう何もわからない。何故なら俺の人生は、そこで全てが闇に包まれ終了したからだ。 前世の俺の記憶は、ここで途切れている。 享年20歳、なんともあっけない幕切れだった。 それなのに俺はなぜか今、生きている。 「しかしこの顔は……」 目が覚めたら病室だった。 俺は鏡に映った自分の姿を見て、違和感に気がつく。 確かにこの鏡に映った顔は間違いなく俺自身だ。 そこに認識の齟齬はない。 しかし、今鏡に写っている自分の顔は、最後に見た自分の顔よりも確実に若返っていた。 「……あくあ……ちゃん?」 聞き覚えのあるキラキラネーム。 そう、何を隠そう間違いなく俺の本名だ。 フルネームで白銀あくあ、ちなみに芸名も同じである。 声のした方に振り返ると、病室の扉を開けた所に和服を着た美人がいた。 口元を手で押さえた美人は、瞳をうるうると滲ませて今にも泣き出しそうに見える。 「あくあちゃん!」 和服を着た美人なお姉さんは、零れ落ちた一筋の涙と共に、手に持っていた巾着袋を床に落とす。 それと同時に駆け出すと、俺の体をぎゅっと抱きしめた。 この人は一体……? うまく状況を飲み込めずに戸惑っていると、異変に気がついた看護師さんたちが病室にやってきた。 「先生、こっちです!」 看護師さんは俺の姿を確認すると、慌ててお医者さんを呼びに行った。 その間も見知らぬ和風美人さんがずっと泣いていたので、俺はとりあえず優しく頭を撫でてあげる。 残った看護師さん達はその様子を見て、みんな目を丸くしていた。 おーい、眺めてないで誰でもいいからこの状況を説明してくれー。 ◇ お医者さんの話を聞いていくつかわかった事がある。 どうやら俺は、階段で転けて意識を失っていたらしい。 ちなみに年齢は15歳、中学3年生で卒業前だという。 ちなみに今はもう1月らしいが高校進学の予定はまだ決まってないそうだ。 え? まだ決まってないの? と驚いたが、それにはちゃんとした理由がある。 なんとこの世界、男性の出生率が異常に低いせいで男女比がかなりおかしくなっているのだ。 100人いたら女性99人に対して、なんと男子は1人の割合しかいない。 故に男性は貴重で保護されるものとされ、政府の政策による様々な男性優遇措置が施されているそうだ。 それにも関わらず男は草食系や絶食系が増えているらしく、現在では男性の引きこもり問題が社会的な課題の一つとして頭を悩まさせているのだとか。 今世の俺はまさにその状況と合致しており、中学生とは名ばかりで小中と学校には登校しておらず、家でもずっと引きこもり生活を続けていたようだ。 何、やってんだよ今世の俺……。 お医者さんからの説明を受けて病室に戻った俺は、隣の椅子に座った和服美人へと視線を向けた。 なんとこの和服を着た美人のお姉さん、どうやら俺の母親らしいです。 これには流石にびっくりした。 母さんの名前は、白銀まりん、まさかの親子揃ってのキラキラネームに俺もドン引きである。 ちなみに今世の俺には、前世にはいなかった二人の姉妹がいるらしく、大学生の姉の名前をしとり、中学生の妹の名前をらぴすというらしい。まさかの一家全員キラキラネームである。もうここまで来るとグゥの音も出ない。 俺がそんな事を考えていると、母さんは手に持ったハンカチをぎゅっと握りしめて、申し訳なさそうな表情を見せた。 「ごめんね、あくあちゃん……お母さん、いきなり抱きついちゃったりして気持ち悪かったよね」 あー、なるほどね……ちなみに俺には今世での記憶はないのだが、母さんの表情を見て、自分が母親に対してどういう態度をとってきたのかが理解できた。 ちなみに記憶がない事に関しては、お医者さんとの話で頭をぶつけた衝撃で記憶喪失になってしまったという事で纏まっている。 「えっと……母さん? 俺の方こそごめん。今まで散々迷惑かけて、今日からちゃんとするから」 俺がそう言うと、母さんの涙腺が決壊した。 「あ“あ“あ……あぐあぢゃんんっ……!!」 うっ……ますます泣かせてしまった。この状況、一体どうするのが正解なんだろう。 初めて面と向かって会話する母さんに対して、今の俺は少し戸惑っている。 前世の母さんは産後の肥立ちが悪く、俺を産んで直ぐに亡くなってしまった。 初めてみる自分の母は、色気のあるタイプの美人さんで、きっちりとした和装の魅力と相まって美しさに拍車がかかっているように見える。 母を知らない俺からすれば、目の前の母さんは母と言うよりも顔見知りの近所のお姉さんと接している感じに近い。 俺は初めて接する母とどういう距離感で接すればいいのか測りかねていた。 「ごめんね、あくあちゃん……お母さん取り乱しちゃって、記憶を失っちゃったあくあちゃんからしたら、目の前で知らないおばさんが泣いちゃって気持ち悪かったよね」 俺は首を左右に振る。 「いや、そんなことはないよ。それよりも、母さんに聞きたいことがあるんだ」 これ以上母さんを泣かせないために、俺は別の方向へと話題を逸らした。 「か……あ……さん? あくあちゃんが私のことお母さんって……」 俺はますます泣き始めた母さんを、なんとかして泣き止ませようとしたがますます泣いてしまった。 そうこうしているうちになんとか泣き止んだ母さんに、家族の事やこの世界の事、今世での自分がどうだったかを聞いて改めて確認していく。 ちなみに話を聞いて改めて確認したが、今世の俺はやっぱり最低のクズだった。 引きこもりで学校行かないくせに、こんな綺麗な母さんを奴隷のように扱った挙句、金の無心はするわ、しまいには暴力を振るおうとしたらしい。 もちろんその対象は母さんどころか、今は大学生の姉や中学生の妹にまで及んでいたそうだ。 うん……今世の自分の人生を乗っとってしまった事に多少の罪悪感はあったけど、そんなのは今世の俺の所業を聞くうちに吹き飛んじゃったよね。 母さんの話を聞いて俺が頭を抱えていると、誰かが病室のドアをノックした。 「失礼しまぁーす」 やたらと甘ったるい声の看護師さんが、病室の中に入ってきた。 ウェーブのかかった茶色がかった髪の毛に、男性に媚びるような甘めのメイク、歳は20代後半だろうか。 彼女は俺の記憶の中の看護師さんと違って、パンツルックではなくスカートを穿いていた。 しかもそのスカートが、パンツが見えてしまうのではないかと思うくらい丈が短くて目のやり場に困った。 それに加えて上着が少し小さめのサイズなのか胸部がぱつんぱつんに張っていて、やたらと胸部の豊かさをアピールしてくる。 「あくあさーん、お風呂の準備が整いましたぁ」 お風呂……ああ、そういえば、少し体がベタベタするな。 せっかくだからお言葉に甘えてさっぱりしてこようかな。 立ち上がって看護師さんについて行こうとした俺を、母さんが間に入って阻止する。 「ありがとうございます。それでは、私が責任を持ってあくあちゃんをお風呂に連れて行きますので」 「いえいえ、お母様はここで待っていただいて、介助の方はプロである私にお任せくださぁい」 「あらまぁ、看護師さんにそこまで気を遣って頂くわけには行きませんので……」 「こちらもお仕事ですしぃ、全然気になさらなくていいんですよぉ、ですから、ね、お母様はここでゆっくり……」 え……? まさか俺って一人で風呂に入っちゃいけないの? 流石にそれは恥ずかしかったので、俺は二人が押し問答をしている隙に、近くにいた別の看護婦さんに浴室のある場所を聞いて、そそくさと一人でお風呂に向かった。 ************************************************ 良かったら感想、評価、ブクマ、いいね等よろしくお願いします。 しばらくは毎日投稿します。 白銀あくあ、退院しました。 目が覚めてから3日後、特に異常が見つからなかった俺は退院の日を迎える。 お見送りに来てくれていたお医者さま達や看護師さん達に感謝の言葉を述べたら、何故か全員がその場で崩れ落ちて咽び泣いてしまった。 なんでも男性から感謝される事は珍しいらしく、感極まってしまったのだとか。 どうやらクズだったのは、この世界の俺だけではなかったみたいだ。 「あくあちゃん、おうちに着いたのだけど……その様子じゃ、やはり記憶にないみたいね」 母さんが運転する車の中から道すがら周囲をキョロキョロと確認したけど全く見覚えがない。 見るからに大きなお家が多い高級住宅街、その一角にこれから俺が住む事になる家があった。 入院中に聞いた話によると、母さんは華道や茶道の仕事をしているらしい。 上流階級の子女向けに華道や茶道を指導する仕事や、それにちなんだ会社を経営したりと結構すごい人だった。 「というわけで……あくあちゃん、改めておかえりなさい」 「ただいま。母さん、今日から改めてよろしくね」 俺がそう応えると、母さんは瞳をうるうると滲ませた。 明らかに過剰な反応だが、入院中に言葉を返すだけで泣き崩れていた母さんの姿を見ていると、これでもだいぶマシになった方だと思う。 車を降りた俺達が玄関に入ると、見覚えのない綺麗なお姉さんとかわいい美少女が待ち構えていた。 「お帰りなさい、あくあ」 ほんわかとした甘い声で俺の名前を呼ぶ女性。 おそらく彼女が俺の姉、現在は大学生の白銀しとりだろう。 ふんわりとした蜂蜜色の髪と、目元の泣き黒子がとても印象的だ。 視線を下に逸らすと上に着ているフリルのついたシャツが、自己主張の激しすぎるお胸様によって、今にもボタンが弾けそうなくらいパツンパツンに突っ張っている。 なるほど……姉さんも母さんと同じで相当なものをお持ちなようだ。 グラマラスな体とおっとりとした表情のギャップが、甘えたくなる様な母性的な雰囲気を醸し出している。 「おかえりなさいませ、あくあ兄様」 そして、おそらくこっちが妹の白銀らぴすだろう。 中学生と聞いていたからもっと活発な感じかと思ってたけど、逆にすごく落ち着いていてびっくりした。 そしてもう一つびっくりした事がある。 なんと妹のらぴすは、髪が苗字を表すかのように白銀なのだ。 正確には遺伝の関係でプラチナブロンドらしいのだが、オッドアイの翠と藍の目のせいでお人形さんが歩いているように見える。 確か俺とは父親の遺伝子が違うんだっけ。 それにしてもこんなに可愛かったら攫われちゃうんじゃないのか? 女性が多いこの世界でも心配だ。姉さんも母さんも美人だし、俺がちゃんとしないといけないな。 ちなみにらぴすの胸のサイズは中学生相応で、俺は別の意味で安心した。 「ただいま、しとり姉さん、らぴす」 二人とも本来であれば病院にお見舞いに来てくれる予定だったが、俺が記憶喪失になった事で混乱を招くといけないからという理由から病院での面会を取りやめた。 だから直接会うのはこれが初めてなのだけど、すでに姉妹の二人には母さんの方から俺が記憶喪失になった経緯を説明されているらしい。 「母さんから聞いていると思うけど病院に入院する前の記憶が一切ないんだ。だから二人には迷惑かけるかもしれないけど、俺も至らないところは改善出来る様に頑張るからよろしくね」 俺は握手をしようと二人の間に手を伸ばす。 しかしこの手が二人に握り返されることはなかった。 なぜなら二人ともその場に崩れ落ちたからだ。 「気のせいかしら……あくあが私に返事をくれた気がしたのだけど、それに、私の事を姉さんって……」 「兄様が私の事をらぴすって……今まで私のことなんて、おいとか、お前とかしか呼ばなかったのに……」 母さんからも聞いていたけど、やっぱりこの世界の俺はろくな奴じゃなかったっぽいな。 こんなにも自分の事を心配してくれる家族がいて、一体何の不満があったっていうんだ。 俺は地面に片膝をつくと二人の手をそっと取る。 「二人とも、ごめんな。もしかしたら今の俺は、今までの俺とは違うかもしれないけど、それでも家族として受け入れてもらえると嬉しいな」 しかし、どんなに酷いと言っても二人にとっては今まで10数年一緒に過ごしてきた兄であり弟だ。 そう考えるといくら前の俺がクズでも少しは胸が痛む。 「もちろんよ、あくあ……むしろお姉ちゃんとしては、ずっと今のあくあのままでいてくれていいの」 「勿論です兄様、むしろ今の兄様の方が、らぴすはとっても好きです」 そっか……母さんにも、一生このままのあくあちゃんで居てねと念を押されていたし、どうやら俺は家族にちゃんと受け入れられたようだ。 「あくあ、できればお姉ちゃんから一つお願いがあるのだけど」 「何、しとり姉さん?」 「あくあの事、昔みたいにあーちゃんって呼んでいい? それと私のことも昔みたいにしとりお姉ちゃんって呼んで欲しいな」 「もちろん、しとりお姉ちゃんの好きな様に呼んでくれていいよ」 俺がそう返すと、しとりお姉ちゃんは目に涙を溜めて喜んでくれた。 え? こんな事でと思うかもしれないが、母さんも俺が何か言うたびに泣いてたから多分これが普通なんだろう。 それくらいこの世界の俺は酷かったのだ。 「あっ、しとり姉様だけずるい……らぴすも……あ、らぴすはこのままでもいいかも」 妹のらぴすはかわいいな、俺はごく自然とらぴすの頭へと手を伸ばす。 らぴすは俺の手を見て一瞬だけ体をびくんと反応させるが、俺が頭を撫でると驚いたように目を見開いた。 「嘘……兄様が私をぶたない」 ……おい、それは初耳だぞ。本当のドクズじゃん前の俺。 「二人とも……羨ましいわ。お母さんもあくあちゃんに下の名前で呼ばれたいし、頭だってなでなでして欲しいのに……」 いや、流石に母さんの事を下の名前では呼べないし、頭は撫でられないよ。 だって恥ずかしいし……。だから、そんな物欲しそうな顔で俺の方を見つめないで欲しい。 「なでなで……」 なおも食い下がる母さんに、俺は視線をスッと逸らす。 アイドル的な対応でならできるかもしれないが、それでもやっぱり母さんを相手にする事を考えたら恥ずかしさがある。 そもそも俺の人生には、ずっと母さんという存在がいなかった。 だから今になって急に母さんが出てきても、俺はどう接していいのかわからないのが本音である。 そういう意味では姉妹の二人だって今までの俺の人生にはいなかったけど、こっちは歳が近いから友達との接し方の延長でどうにかなる気がするんだよな。 でも母さんとなると参考にする人がいないから、やっぱりどうしても少し距離感が詰められない。 「あくあちゃんのケチ」 拗ねる母さんの可愛らしい仕草に戸惑う。 通常時はキリッとした和風美人なのに、病院にいた時から俺に対しては破顔しすぎている気がする。 流石に少し可哀想になってきたので、俺はできるだけ無表情で母さんの頭を優しく撫でてあげた。 「えへへ、ついでにまりんって呼んでくれないかな、チラッ、チラッ」 母さんは俺が頭を撫でるともっとだらしない顔になってしまった。 ちなみに後半の外に出た心の声と、チラッ、チラッという単語は聞かなかった事にする。 「あっ、お母さんまでずるい、私もあーちゃんに、頭なでなでして欲しいな」 そう言ってしとりお姉ちゃんは俺の方に頭を突き出す。 仕方ないので俺は、しとりお姉ちゃんの頭も優しく撫でてあげる。 頭を撫でる度にしとりお姉ちゃんのふわふわの髪が揺れて、シャンプーの甘い香りが俺の鼻を掠めていく。 「兄様、らぴすももっと」 「あくあちゃん、お母さんももっとお願い」 「あーちゃん、しとりお姉ちゃんももっとして欲しいな」 結局俺は、この後も求められるがままに頭を撫で続け、30分もの間、玄関から先に進む事ができなかった。 白銀あくあ、喫茶店でバイトを始める。 実家に帰ってきた俺は、鈍っていた体を鍛え直すために、筋トレと朝のランニングを始めた。 何せ引きこもってただけあって、細身ではあるのだがやたらと筋肉がない。 家族からは外は危険だからと止められたけど、社会復帰には必要な事だからと言って強引に押し切った。 引きこもりから抜け出そうとして、引きこもりなさいと言われるとは……。 この世界では男性への性犯罪や誘拐事件などもあるために、一応、俺も男だとバレないために、外に出る時はパーカーを目深く被るなどの防犯対策はしている。 俺は家の玄関を出ると、ゆっくりとしたスピードでランニングを開始した。 「はっ、はっ……」 1月の早朝だけあって気温は10度を切っており、吐く息が白い。 周囲を見渡すと人影は少ないものの、俺と同様に早朝ランニングをしている人や、犬を散歩させている人たちの姿が見える。 もちろん外を歩いているのは女性ばかりだ。 俺は少し体があったまって来たところでペースを上げ、目標とする折り返し地点へと向かう。 今日は調子がいいから少し距離を伸ばしてみようかな? 「はぁっ、はぁっ……」 俺はいつも折り返していた場所よりも先で立ち止まると、家から持ってきた水筒にいれてきた白湯で喉を潤す。 水分を補給しながら周辺の様子を眺めている最中に、俺は一軒の喫茶店を見つけた。 「へぇ……こんな所に喫茶店なんてあったのか」 ランニング中にまだ見ぬ新しいお店を探す事は、前世でもランニングを欠かさなかった俺の楽しみの一つである。 ゆっくりと喫茶店の方に近づいていくと、コーヒーの芳醇な香りが嗅覚に幸福感をもたらしてくれた。 俺は窓からそっと中を確認する。 昭和の頃に流行ったレトロな雰囲気の地中海風の内装だ。 シックでオーナーの品の良さを感じる。 開店前の準備をしているのだろう、カウンターには優しい顔をしたお婆ちゃんが座っていた。 「あっ!」 偶然にも俺は、その喫茶店のマスターと思わしきお婆ちゃんと窓越しに視線が合う。 するとお婆ちゃんは、こちらにニコリと微笑むとカウンターからゆっくりと立ち上がって、お店の外へと出てきた。 「ごめんなさい。お店はもうやってないの」 「えっ?」 お婆ちゃんは、膝に手を置くとゆっくりとした手つきでさする。 「足を悪くしてねぇ……常連さんには申し訳なかったんだけど、でも、ちょうど良かったのかも知れないわねぇ」 お婆ちゃんは隣の建物にぶら下がっていた看板に視線を逸らす。 俺も釣られて視線を動かすと、そこには工事の予定が書かれていた。 「4月にはこの辺も取り壊して、マンションになっちゃうの」 周囲を見渡すと喫茶店以外の建物も古い建物が多かった。 どの建物も風情があって、俺は好きな感じだけどこれも仕方のない事なのかも知れない。 「あっ、そうだわ。せっかく来てくれたのだからコーヒーだけでも飲んで行かない?」 そう言うとお婆さんは、俺をお店の中へと招く。 お店の中に入るとさっきよりも濃いコーヒーの匂いが鼻腔をくすぐった。 カウンターの後ろの棚の中に置かれたカップやソーサー、豆や雑貨などが良い雰囲気を醸し出している。 パーカーを被ったままで行儀が悪くて申し訳なく思ったが、一応家族に言われた通りに、席についた後も防犯のために被ったままにしておく。 「はい、どうぞ」 席に着いて周囲をキョロキョロと眺めていると、目の前にホットコーヒーを差し出された。 俺はコーヒーの匂いを嗅いで嗜むと、唇にカップの口を当ててゆっくりと傾ける。 本当は甘いコーヒーが好きだけど、せっかくいい匂いがしてたしブラックで豆本来の味を楽しむ事にした。 「ふぅ……」 芳醇な香りと丸みのある柔らかな口当たりが、ランニングで疲れた体をホッとさせてくれる。 俺はコーヒーを堪能すると、美味しかったですと、お婆さんにお礼を述べた。 「ふふっ、ありがとう」 お婆さんは、物悲しそうに目を細める。 「せめて、3月中までは頑張りたかったんだけどねぇ。バイトも募集したのだけど、短期間なものだから募集に応募してくる人も全然いなくてね。残念だけど仕方のない事なのよ」 よく見ると喫茶店の端っこにバイト募集の紙が貼ってあった。 内容を確認したが時給も悪くないし、年齢も問題ない。期間もちょうど高校が始まるまでの間だけである。 これは、ちょうどいいんじゃないのか? 俺の中で何かがピンときた。 「あの……俺で良かったら、手伝いましょうか?」 「え……俺?」 俺は目深く被っていたパーカーを少し持ち上げると、おばあさんの方へと顔を見せる。 そしてずっとパーカーをかぶっていた事を謝罪した。 「あらあら、貴方、男の子だったのね。ごめんなさい、私ったら無遠慮に話しかけちゃって」 「いえ、そのくらいの事、気にしないでください。それよりもどうでしょう? 俺……私で良かったら、高校に入学するまでの期間でよろしければ働かせてもらえると嬉しいのですが」 これも社会復帰のための一歩だ。 立ち仕事も多いから体力も鍛えられるし、お金も稼げるし、俺にとっては、はっきり言ってメリットの方が大きい。 何よりもこんな美味しいコーヒー、常連さんだって、お店がなくなる前にもう一度飲んでみたいと思っている人は多いはずだ。 「私としては有難い話なんだけど……いいのかしら?」 「勿論です。今日は家族に許可を取るので、働けるのは明日からになると思うのですが」 「大丈夫よ。それにご家族の方が無理だと言ったり、あなたの気が変わったら止めても大丈夫だから、無理しないでね」 家族にはもう決めてきたからと言って押し切ろうと思う。 心配をかけるかも知れないけど、このままだとみんな直ぐに俺を甘やかそうとするし、何よりも4月までずっと家にいるのはどうかと思ったからだ。 「心配しないでください。明日からよろしくお願いします」 「ありがとう、助かるわ。明日からよろしくね……えぇっと」 そこでお互いに、まだ自己紹介をしてない事に気がついて笑みをこぼした。 「初めまして、白銀あくあって言います」 「喫茶、トマリギのオーナーをしている、七間八千代です。よろしくね、白銀くん」 改めてお互いに自己紹介を交わすと、その日は握手を交わして解散した。 天鳥阿古、喫茶店で理想の王子様に出会う。 「はぁ……今日もまたやらかした」 私の名前は、|天鳥阿古《あとりあこ》。 どこにでもいる入社2年目のOL、今年で24歳になる。 頑張って大企業に就職したものの、今日も仕事でやらかしてしまった。 このままではいずれ遠くない将来、首になっちゃうかも……。 「うげ……」 不運な事とは続く物である。 駅前の店にランチを食べに入ろうとしたら、今日は運が悪くどこも店が一杯だった。 「ここら辺、住宅街だからお店少ないんだよなぁ……」 ガッツリ系のお店はまだ空いていたが、今日はそういう気分じゃない。 それに今は、どうしようもなく甘い物を食べて癒されたいのだ。 だから軽めのところでデザートがあるところに行きたいと言うのが本音である。 「そういえば、ここから少し行った所に喫茶店があったような」 大学生の時に行ったきりだが、お婆ちゃんが一人で切り盛りしている雰囲気のいいお店だった。 駅前の喫茶店は大繁盛してたが、あそこなら大通りから外れてるし空いているだろう。 私は一縷の望みを託して、記憶を頼りに昔行った喫茶店を探す。 「あっ! あった、あった」 見る限りお店は空いてるし、外で待っている人もいない。 少しは運が上向いてきたのかも知れないと思った。 お腹の空いた私は、少し駆け足で喫茶店の扉を開ける。 「いらっしゃいませ」 ……。 …………。 ………………は? 私は間違ったお店に入ったのかも知れないと思って、改めて外に出て店の名前を確認する。 喫茶 トマリギ。 間違いない。ここは私が大学の頃によく通っていた喫茶店だ。 「すみません。もしかして常連さんですか? 今、4月までの期間限定で営業してるんです。良かったら中にどうぞ」 そう言って、目の前の高校生くらいの男の子が私ににっこりと微笑みかける。 男子校生、DK……えっ? なんでこんなところに? お婆さんは? しかもこの男子校生、ただの男の子ではない。 細身で身長はすらっと高いが決してひょろひょろではなく、よく見ると薄らと筋肉がついている。 それに加えて何よりも恐ろしいのが顔面凶器レベルのルックス。ご尊顔を拝んだ瞬間に成仏してしまいそうになるほど尊く、間違いなく私が今まで見てきたどの男の子よりもカッコよかった。 まぁ、私が見たことのある男の人なんて100人にも満たないんだけどさ……。 そんなイケメン男子が、私のような薄汚いメス風情に、にこやかに笑いかけてくれているのだ。 男の人の笑顔なんて、24年間生きていて数えるほどしか見たことがない。 それもその笑顔は、私たちのような女に向けられる物ではなく、男同士の会話中に覗き見したものである。 私たちはそれを外から見て、今日はよかった、こんな奇跡は滅多にお目にかかれないとかありがたがっていたのだ。 「あの……いくら払えばいいですか?」 気がついた時には、私はバッグの中からお財布を取り出して中に入っていた全財産を差し出していた。 あー、もう、私のバカ、バカ! 今日に限って、なんで手持ちが少ないのよ! 私はこれじゃあ足りないだろうと思って、持っていたクレジットカードと銀行の通帳と印鑑も差し出す。 男子高校生は、困った顔で両手を左右に振る。え……何、その仕草かわいい……。 「あの……えっと、お客様、うちの喫茶、そんなにお金出さなくても、コーヒー一杯450円からですよ?」 はぁ? この笑顔が450円で眺められて、同じ空間で合法的に匂いが嗅げて酸素を共有できるなんて、何かの間違いですよね? 混乱した私はおぼつかない足取りでふらつく。 「大丈夫ですか?」 「ふぁっ!?」 男の子はふらついた私の体を、そっと支えてくれた。いえ、くださった。 おそらく仕事中に髪が邪魔しないように、ワックスで少し前髪を上げているのだろう。 そのせいで凶暴性を増した男の子の顔面が私に迫ってくる。 吐息のかかる距離に堪らなくなった私は、心の中でこれってもう実質キスじゃんって叫んだ。 官能小説やエロ本の中でしか見た事のないシチュエーション。 それを自分が経験している事に、自然と体が熱くなる。 しかしそんな夢のような一時は長続きしなかった。 「あっ、すみません。お客様、失礼しました」 男の子が私の体からゆっくりと離れていく。 どうしよう……私ったら、体を支えてもらった時におっぱいを押しつけちゃった。 きっとそれが嫌だったんだよね? 私、おっぱいおっきいし気持ち悪かったよね。 男の子達は大きすぎるおっぱいがあまり好きではないと聞く。 私は男の子の顔を伺うようにチラリと様子を見る。 すると、少し恥ずかしそうに目を背けられてしまった。 えっ? ナニその反応? 可愛すぎて、私の未使用の女の子の部分がキュンキュンするんですけど。 これってホテル連れ込んで押し倒してもいいってこと? ついに脱処女できるってことでOK? あれ? あれれ? ここって、そういうお店だったっけ? 「顔色が悪そうですが、大丈夫ですか? オーナーに許可をとってきますから、よかったら少し休憩していってください」 ほら、男の子も休憩とか言っているし、そういう事をするお店なんじゃん!! そういったお店には行ったことないし、男性の風俗なんて現実には存在してなくて、リアルで営業してるのなんて見たことないけどさ……。あったとしても、女の子が男装してやってるだけなんだよね、あれって。 「ふぁい」 私は呂律の回らない言葉で、男の子に促されるままに席に着く。 するとカウンターには見覚えのあるお婆さんが立っていた。 「あら、貴女、何年か前に来てくれたわよね。就職されたのね。おめでとう」 「は、はい、ありがとうございます」 知っているお婆さんに出会ったことで、狂っていた私の脳みそが少しずつ正常に働きだした。 「はい、どうぞ」 男の子は近くの水差しからコップに水を注ぐと私の目の前に優しく置いてくれた。 ちょっと待って、やばい、やばいよー。 よく見ると、白シャツにベスト、そして細いリボンタイだ。 男の子を構成する全ての要素が神がかり過ぎてやばい。特に白シャツを捲った手首が私の性癖を刺激して辛かった。 ただでさえかっこいいのに、こんな姿を見せられて落ちない女の子なんていないよぉ〜。 私が男の子に見惚れていると、お婆さんが小さな声で囁いてくれた。 「ふふっ、びっくりしたでしょ」 「は、はい、あんな男の子、この世に存在してるんですね……」 少し落ち着いた私は、男の子の入れてくれた水を飲むと、お婆さんにオムライスランチを注文する。 周囲を見渡すとどうやらお客さんは私だけのようだ。 私は仕事をする男の子をチラチラと見る。 この光景、1秒でも長く脳みそに焼き付けなきゃ……。 できれば写真を撮って永久保存したいが、そんな事はマナー違反である。 しばらくそうやって男の子を観察していると、料理ができたのか卵のいい匂いがキッチンの方からしてきた。 「あくあくん、これ、お願い」 「はい!」 あくあくん……名前まで可愛い。しかも私と同じあから始まる言葉だし、結婚の妄想が捗っちゃう、どうしよう。 男の子は受け取ったオムライスの上に、あくあくんが仕上げのケチャップをかける。 え? それってもうあくあくんの手作りみたいなもんじゃん……。 あくあくんは慣れた手つきで、私の目の前にランチプレートを置いてくれた。 「どうぞ」 私は差し出されたオムライスを見て、目を見開いた。 おつかれさまです。おしごとがんばってください! はわ、はわわわわわ! えっ? えっ!? これってプロポーズかなんかですか? 私はワンチャン、婚約指輪が添えられているのではないのかとじっくりとプレートの上を確認する。 それらしいものはないみたいだけど……あっ、もしかしたらオムライスの中に隠されているのかな? じゃあ、食べて中を確認……する前に、しなければいけない事がある。 「あの、写真撮ってもいいですか……? あ、その、オムライスの」 「あっ、いいですよ、インスタですよね? 是非是非、好きなだけ撮っちゃって、お店のこと一杯アピールしてください!!」 正式名称インスタントフォトグラム、略してインスタだ。 私は携帯を取り出すと、最高画質に設定を変更する。 するとその間に、お婆さんがあくあくんに話しかけた。 「あら、せっかくだから、あくあくん、手に持ってあげたら、ここじゃ少し影になるからそっちの方がいいかも知れないわ」 お婆さんは私に向かってウィンクする。 確信犯だ……このお婆さん、いえ、お婆さまは、私のような若輩者の考えていることなど全てお見通しだった。 あわわわわ、ありがとうございます! あとで1番高いパフェを注文させてくださいと視線で返す。 「わかりました。これでどうですか?」 あくあくんはランチプレートを手に持って私に微笑みかけてくれた。 この刹那、僅かな時間。その一瞬のシャッターチャンスを見逃すほど私は仕事ができないわけではない。 パシャリと写真を撮ると、流れるように何度もシャッターを切って、スマホのメモリをパンパンにした。 くっ、こんな事なら、ケチらず1番容量の多いやつにしておけば良かったと後悔する。 「あ、ありがとうございました」 私はお礼を述べると、全てをやり遂げたような表情でカウンター席に座る。 そして目の前に置かれたオムライスをスプーンで掬ってゆっくりと味わう。 一口、それを掬い上げ口に入れただけで多幸感が口内を潤してくれる。 もう、こんなこと、私の人生で2度とないかもしれない。 例えこれが夢だったとしても、明日死ぬことになったとしても私は幸せだ。 あくあくんが頑張ってケチャップをかけてくれたオムライスを、一口一口噛み締めて味わう。 どうせならケチャップをオムライスの卵にかけるのじゃなくて、私の女の子の部屋にある卵に、貴方の真っ白なケチャップをかけてほしいと最低な事を願ったが、あくあくんに嫌われたくないのでそんなことは言葉に出さない。 ランチを食べ終わった私は、お店で1番高いパフェを注文する。 しかし、幸せな時間はそう長く続かなかった。 会社の電話が鬼のように鳴り響き、私がシンデレラだった時間は終わりを告げる。 「ありがとうございました、また、来てくださいね」 「……阿古」 男の子の笑顔に、何を血迷ったか、私は自分の名前を呟く。 「えっ?」 「あの……私の名前、天鳥阿古って言います」 ばか、本当にばか! いきなり自分の名前を名乗るなんてどうかしている。 こんなのじゃあくあくんに嫌われちゃうよー。 「あっ、僕の名前は白銀あくあって言います。数日前からここで働かせてもらっていますので、良かったらまた来てくださいね」 白銀阿古か……いい響き。これだけで明日も明後日も、ううん、数年はお仕事頑張れちゃうかも。 「はい、絶対に、来ます!」 私は決意のこもった力強い言葉を返す。 「はい、それじゃあお待ちしてますね。阿古さんも、お仕事頑張ってくださいね」 ――阿古さんも、お仕事頑張ってくださいね。 お店を出た後も、何度もその言葉を私の中で反芻する。 こんなの……こんなのって、もう新婚じゃん! それから暫くの間、私の夜の性活はだいぶ捗った。 ちなみにあくあくんの写真は、大型プリンタを購入して印刷したものを部屋の中の至る所に貼りまくってある。 おトイレに貼ったのだけは、最初見られてるみたいで恥ずかしくなったけど、おしっこを好きな人に見られるというのはとても妄想が捗ったので、今になって思えばナイスプレイだったと言わざるを得ないと付け加えておく。 掲示板、街で噂のカフェのプリンスさまっ。 【妄想禁止】街で見かけた私の王子様part1956【虚言禁止】 1 ななし 貴女の街で見かけた男の子についての情報を、みんなで共有しましょう。 あくまでも男の子達は愛でる対象であり、直接危害を与えてはいけません。 遠目から見守るという淑女ルールをお守りください。 ルールが守られない場合は、容赦なく通報させていただきます。 596 ななし 前スレの>>896 過去スレで何度も出てるけどこの情報は嘘。 1ヶ月ずっと張り込んだけど男の香りすらしなかったんだが。 601 ななし >>596 嘘乙wwwww 605 ななし >>596じゃないけど、私も確認しに行ったけどずっと前から言われている前スレの>>896の情報は嘘だったよ。 608 ななし >>596=>>605 はい、自作自演乙wwwww 610 ななし どっちが正しい情報なんだ……。 611 ななし 結局、自分で見て確認するしかないんだよね。 612 ななし はぁ……別に男の子を拉致ろうとか、監禁しようとか、痴女ろうとかそういうのじゃないんだよ。 私たちはただ男の子が眺められればそれでいい。たったそれだけの事なのにな。 613 ななし でも、その眺めた姿を、淫らなことに使っちゃうんでしょ? 614 ななし それはしゃーない。 615 ななし うんうん、しゃーないしゃーない。 616 ななし 話の腰折って悪いんだけど、取り急ぎ目撃情報。 場所 T区Iの喫茶店、お店の名前はごめん、一気に人来ると大変だろうし自分で探して。 年齢 中学生から高校生くらい。 体型 すらっとしてて少し筋肉質、175cm以上はあると思う。 顔 王子様系、私が生まれて見てきた男の子の中で過去最高。 性格 優しい、愛嬌がある、かっこいい、多少のボディタッチも許してくれる。 他 最近までオーナーのお婆さんが膝を悪くして閉まってたけど、その子がバイトで入ってきて再開店した。 建て替えによる立ち退きまでの4月までしか居ないそうなので、見たい人は急いで。 617 ななし あっ、これは嘘だ。確認しなくてもわかるw 618 ななし >>616、>>1にもスレタイにも虚言妄想はダメて書いてあるのよく読んできて。 619 ななし 本当なんだけど、信じたくなければ信じなくていいよ。 620 ななし はいはい、そんな事より前スレの>>896のS区Hの情報、結局どうなのよ? この情報、数ヶ月前から言われてるけど、いまだに真偽不確定なんだが。 653 検証班◆CHiMPOsuki 時間に余裕ができたので検証してきます。それまでS区Hの情報は真偽不明扱いで。 654 ななし 検証班きたコレ! チンポスキーさん毎度ありがとうございます! 655 ななし 相変わらずヒデェコテハン(褒め言葉)だ。よろしくオナしゃす! 658 検証班◆07218KADO6 >>653 チンポスキーさんは午後からですよね? 午前中は私の方で確認しておきます。 659 ななし >>658 ありがとう、今夜も捗ります。 660 ななし >>658 助かる(捗る) 653 検証班◆CHiMPOsuki >>658 了解です。助かります(捗ります)。 【S区Hの情報は嘘】街で見かけた私の王子様part1957【情報提供者は死ね】 2 ななし >>1乙、スレタイ同意 3 ななし >>1乙、スレタイ同意、マジで死んでくれ。 4 ななし >>1乙、騙されたやつ乙www 5 ななし >>1乙、>>4死ね。 6 ななし >>1乙〜、荒れてるところ申し訳ないけど、前スレ>>616マジだったわ、ありがとう。 12 ななし >>1おっつ >>6 流石にもう騙されないわ。 13 検証班◆CHiMPOsuki モウ、ナニモシンジラレナイ。 14 検証班◆07218KADO6 もう騙されないと言いつつも気になる私。懲りないなぁ。 15 ななし 結局、なんだかんだで自分で確認するしかないんだよな。はぁ……遠いけど見に行ってくるか。 774 ななし 前スレ>>616、マジだったんだが。 おい、あんなのこの世に存在していいのか? 店に入った瞬間、手持ちの全財産差し出したわ。 775 ななし はいはい、病院はあっちですよー。 776 ななし 今度はこっち? 流石に2連ちゃんで嘘情報はないわ。 777 ななし きっと>>774も>>6も疲れているんだよ、みんなも優しくしよう。 778 ななし わからんでもない。せっかくだから私も騙されてこようかな。 779 検証班◆CHiMPOsuki S区Hの情報に騙された民だけど、せっかくだしこっちも検証行ってくるわ。 780 検証班◆07218KADO6 同じく、どうせ動かなきゃ何も始まらないんだし、男の子に会えるかもって希望さえあればまだ頑張れる。 782 ななし >>779-780 検証班まじ頑張れ……。 785 ななし >>779-780 いつもお疲れ様です、おかげで助かる(捗る)。 【検証班】街で見かけた私の王子様part1960【行方不明】 312 ななし チンポスキーさんも捗るも消えてしまった……。 一体何が起こってるんです? 315 ななし 事件の予感がする。 317 検証班◆010meTA473 乗らなきゃこのビッグウェーブに、少し遠いけど私も検証行ってきます。 320 ななし 嗜み、お前も消えるんか……。 321 ななし 嗜みさん、今までありがとう。 322 ななし グッドラック乙女の嗜み、お前の事は忘れない! 325 検証班◆010meTA473 >>320−322 おい、勝手に殺すな! とりあえず明日行ってみて、夜にでもここで報告するからシコって寝ろ! 326 ななし それが嗜みの最後の言葉であった……。 327 ななし 南無……。 【乙女の嗜み】街で見かけた私の王子様part1961【無茶しやがって】 5 検証班◆9n2SARETAi 現在、検証班の3人と連絡がつきません。 当面の間、検証班による真偽確定ができないためにT区Iの件は自己責任でどうぞ。 7 ななし 9ン2さん乙。ついに検証班最古参が出てきたぞw 8 ななし チンポスキー、捗る、嗜み……惜しいやつら亡くしてしまった。92さんも無理しないで。 それにしてもあいつらマジでどこ行ったんだ? 10 検証班◆CHiMPOsuki ただいま、92姐さんお久しぶりです。 12 ななし チンポスキー、生きとったんか我! 13 ななし チンポスキーまじでどこ行ってたんだ? みんな心配してたんだぞ。 15 検証班◆CHiMPOsuki 遅くなってすまん……でもね、あれはもう仕方ないよね。 店に行く→帰宅オナニーで有給全部使い切った。 16 ななし 有給全部使い切るとか草。 17 ななし えっ? じゃああの616の情報って本物だったって事? 22 検証班◆CHiMPOsuki >>17 うん 23 検証班◆07218KADO6 >>17 ウン 25 ななし おいwwwなんか湧いてきたぞwwwww 26 ななし 検証班二人の言質いただきましたー、これはもう>>616の情報は確定ってことでいいですか? 28 検証班◆CHiMPOsuki >>26 うん 29 検証班◆07218KADO6 >>26 ウン 30 検証班◆010meTA473 >>26 Unnn 31 ななし おい! またなんか湧いてきたぞ!! 32 ななし チンポスキー、捗る、嗜み……お前らみんな生きとったんかワレ……。 33 ななし よかった……マジでよかった。 35 検証班◆9n2SARETAi 3人ともお帰りなさい。明日有給使って私も検証してきます。 36 ななし なぁ、スレの流れぶち切って悪いんだが、友達から画像回ってきたんだけどこの男の子の情報ってある? ttps://*****.jpg 37 ななし >>36 グロ 38 検証班◆CHiMPOsuki >>36 あくあしゃん!! 39 検証班◆07218KADO6 >>36 あくあおにーたん!! 40 検証班◆010meTA473 >>36 ぴゃあ! 私のおーじさま♡♡♡ 41 ななし >>36 CGだよな? 45 ななし >>36 久しぶりのガチきた! ちょっと有給とってくるわ。 48 ななし >>36 明日、学校休みます! 待っててね私の運命の人!! 52 検証班◆9n2SARETAi >>36、今から家出ます。朝イチじゃ間に合いそうにないんで。 74 ななし ガチ勢キタ、>>36 私も行きたいけど距離的に無理だわ。 108 ななし ああああああああああああああ! 私も! 私だって! 行きたいのにぃぃぃいいいいいい!! 215 ななし 会社辞めるか……。>>36 画像保存した。ありがとう。あと、その子の情報はpart1956の>>616な。 428 ななし スレの加速やばいw お前ら今まで何処にいたんだ? >>500踏んだ人は、もう次スレ立てといて! 746 ななし 祭りじゃあああああ! このスレpart1からいるけど、間違いなく過去最高、断言してもいい! 886 ななし 人生で今まで見てきた全ての男を、画像一枚で過去にする男キタコレ! 1013 ななし >>886 それな! 1014 1001 このスレッドは1000を超えました。 もう書けないので、新しいスレッドを立ててくださいです。。。 ************************************************ すみません。色々ミスってたところ修正しました。 ご指摘くださった方、ありがとうございます。 白銀あくあ、家族を説得する。 喫茶店で働き始めてからはや2ヶ月。 最初は少なかったお客さんも増えて、今では店の外に大行列ができるほどになった。 もしかしたら自分と同じ男性のお客さんが来ないかなと少しは期待していたけど、店に来るお客様は相変わらず女の人ばかりである。うーん、残念。 最初は家族に危険だと猛反対されていたバイトだけど、お店に来るお姉さんはみんな優しくて、直接俺に対して何かをしてくる人はいなかった。 母さんの言うように拉致されたりとか、しとりお姉ちゃんの言うように痴漢されたりとか、らぴすの言うように監禁されたりなんて状況にはならなかったし、この世界の女性達はそんなに危険じゃないと思うんだけどなぁ。 遠巻きにチラチラとみられたりとかはするけど、それは男の数が少なくて外で働いているのが珍しいからだろう。 それとお店が再開してから良いこともあった。 喫茶トマリギが再開したことに奮起したのか、周りの空き店舗も次々と営業を再開し閑古鳥の鳴いていた一画は賑わいを取り戻したのである。 嬉しいニュースはそれだけではない。なんと建て替えの工事計画自体が中止になったそうだ。 マスターから聞いた話によると、どこかの企業が建て替えの話を出していた企業を買収したらしい。 あの建物にも価値があるとかで、今の状態のまま営業を継続していいと認められ、4月以降も買収した企業が人材を派遣して、俺のバイト期間が終わった後もお婆さんをサポートしてくれるそうだ。 ちなみに俺は、学校が始まった後も暇な時はバイトに入ってもいいという許可をもらっているから、偶には時間を見つけて顔を出そうと思う。せっかくできたご縁だし大事にしないとね! さりとて時はもう3月、俺は新たなる問題に直面していた。 「あくあちゃん……学校に行くなんて本当? 外の世界なんて辛い事ばかりなんだからずっと引きこもっててもいいのよ。お金の事なんて心配しなくても、お母さんがちゃんと養ってあげるから、ね? ね?」 母さんはこの世に絶望したのじゃないのかと思うくらい顔を青褪めさせていた。 あれ? コレって喜ぶところじゃないの? 一人息子が引きこもりを卒業して学校に行こうとしているのに、なんだか自分が間違った事をしようとしているような気分になってしまう。 しかしここで意見を翻してはダメだ。俺は心を鬼にして、母さんに語りかけるように説得を試みる。 「ごめん母さん。今まで散々迷惑かけたみたいだけど、高校にはちゃんと行きたいんだ」 俺には目指すべきものがある。 それは前世で果たせなかった俺の夢、アイドルになるという事。 せっかく与えられた2度目のチャンス、俺は今度こそアイドルになるという夢を叶えたい。 とはいえ今の俺は、まだオーディションも受けていないただの引きこもりだ。 今のトレンドはおろか、世間の常識はもちろんのこと、同年代がどういう感じなのかも知らない。 俺が目指すアイドルは、みんなに元気を与えて笑顔にしてあげられるアイドルだ。 そのためにはもっともっといろんな事を知らなければいけない。だからまずは学校に行く。 「そう……あくあちゃんがどうしても高校に行きたいならお母さんは止めないわ。でも、そうなると問題は進学先ね。セキュリティのしっかりとした所か、いっそ男子校に……」 「それなんだけど母さん。実は行きたい所も決めてあって、もう願書の方もネットで提出しちゃったんだ」 「えぇっ!?」 母さんは驚いた顔を見せた。 もう1月も過ぎているのに大丈夫なのだろうかと思ったが、この世界の高校は、男子の入学に関してのみ365日24時間受け付けている。 バイトの時に家族の説得で苦労した俺は、申し訳ないと思いつつも交渉を押し切るために勝手に願書を提出した。 ちなみに学校に男子が願書を送るイコール合格なので、もうその学校に行くのは決定事項である。 それくらい学校に通っている男子は少ないらしい。 「そんな……」 俺はふらついた母さんの体を抱き止める。 その近くで母さんより先に俺から高校に行くと聞かされたしとりお姉ちゃんは泣き崩れ、らぴすは放心状態で固まっていた。 「母さん……勝手に願書を出した事は謝るよ。でも、このまま理由もなく引きこもってちゃ俺は本当にダメになる。だから俺の大事な家族である母さんやしとりお姉ちゃん、らぴすには応援してもらいたいんだ」 俺は母さんの背中に手を回すとぎゅっと抱きしめる。 「あ、あくあちゃん!?」 最近は筋トレやランニングのおかげもあって、ようやく体つきの方も男らしくなってきたところだ。 そのせいもあってか、ただでさえ細い母さんの体がより小さく感じられる。 今にも折れてしまいそうなこんな線の細い人を殴りつけていた今世の俺に、どうしようもなく怒りが湧いてきた。 今日まで不安だった日がなかったわけじゃない。 朝起きたらやっぱり俺は死んでて、これは夢か幻なんじゃないのかと不安に思って眠れない夜を何度も過ごした。 そんな夜を過ごした翌朝に限って母さんは、朝、俺に笑顔でおはようって言ってくれて、暖かな食事を用意してくれる。 涙を流しそうになったことは一度や二度ではない。 母の温もりを知らなかった俺は、今世で初めて母の温もりを知ることができた。 だからこそ俺は、母さんを大事にしたい。この人に笑顔でいて欲しいと思う。 そのために今は心を鬼にしても、ちゃんとした立派な大人になって母さんを安心させたかった。 「もしかしたら……いや、きっと母さんには、これからもいっぱい心配かける事になるけど、俺がちゃんとした大人になるために、少し距離を置いて見守っていて欲しいんだ」 「う……うん」 ただ……贅沢言うなと言われるかもしれないが、はっきり言って母さんは過保護すぎる。 お風呂に入ってたら一人で体洗えるのかなと突撃してくるのはまだいい方で、トイレに行こうとしたら一人でおしっこできる? お母さんが手伝ってあげようかと言ってきたのは、驚きを通り越えて固まってしまった。 俺は本当の母親というものを知らないけど、明らかに様子がおかしい。それともこの世界ではこれが普通なのだろうか? 流石に今の状態が続くのは良くないと感じた俺は、この状況も含めて少しでも改善できればと思っている。 「しとりお姉ちゃん、本当にごめん。らぴすも、今まで内緒にしていてごめんな」 俺は母さんから離れると、二人の体を抱き上げて母さんと同じ様にぎゅっと抱きしめた。 こんな美人な姉妹を床に膝をつかせて泣かせたままにしておくのは、俺の精神状況的にも良くない。 何かとてつもなく悪い事をしたみたいで、心がズキズキと傷んだ。 前の俺はらぴすの髪を掴んで引っ張ったり、しとりお姉ちゃんを壁に突き飛ばしたりしてたらしいがよくそんなことができるなと思う。 「あーちゃん……あーちゃんっ」 うわ言のように俺の名前を繰り返し呟いたしとりお姉ちゃんは、俺の背中に手を回してギューッと抱きついてきた。 正直、俺からすればしとりお姉ちゃんは、実の姉というよりも近所の綺麗なお姉さんの方が近い。 俺だって男の子だ。もしやと思って確認したが勃起もするし、今世もちゃんと精通している事を確認した。 だから、そんなにも大きなおっぱいを押し付けるのやめて欲しい。 流石に家族で勃起するのは不味いと今までグッと我慢していたものがぐらつきそうだ。 性欲全盛期の童貞男子に、しとりお姉ちゃんのおっぱいは凶悪すぎる。 「あくあ兄様……らぴすも、もっとギュッてして」 それを見たらぴすも俺の体にぎゅーっと抱きついてきた。 こっちはまだお胸様が育ってないから大丈夫だろう。 ええ、そう油断していた時期が俺にもありました。 俺の頬を横から殴りつけるように、らぴすの着たフリルのついたパステルブルーのワンピースの緩い隙間かららぴすの薄い胸の谷間と可愛げなブラジャーが視界にチラつく。 勘弁してくれ……しかし、らぴすの攻勢はまだまだ終わらない。 おっぱいがないのを逆手にとって、やたらと下半身を絡ませてくるのだ。 やめろ! そんな事をしたら俺の息子さんが半勃ちになっているのがバレるだろう!! 俺は既に二人から手を離しているが、体に引っ付いた二人を無理矢理ひき剥がすわけにもいかず、救いを求めるように母さんの方へと視線を向けた。 「あっ、あっ……あくあちゃん、お母さんも!」 「んぐっ!?」 飛びついてきた母さんを、俺は顔面で抱き止めた。嘘だろ……。ただでさえがんじがらめになっていた自分の体が、ますますどうしようも動かせなくなる。 もはやこうなってはどうしようもない。俺は全てを諦め、3人が満足するまで抱き枕になり続けた。 学校に行くだけでこれなのに、アイドルになると言ったらどうなるのだろうか。 しかしバイトに学校と順調に家族の過保護のボーダーを下げるステップは踏んでいる、ここにあともう一つ、何かクッションを挟む事ができたらアイドルとして活動するのも無理じゃない気がした。 ************************************************ ブクマ、評価、いいね、感想等ありがとうございます。 引き続きご支援してくださるとありがたいです。作者のやる気が出ます。 あまりにも水がないと雑草の作者も干からびてしまうので……。 ちなみに家族の中で性的に一番歪んでるのはらぴすかもしれません。 白銀あくあ、搾精義務について知る。 高校への入学を控えた俺は、政府の通知によりある施設を訪れていた。 「白銀あくあ様でございますね。本日は希少なお時間を割いて、当施設までお越し頂いたことを感謝申し上げます」 黒塗りの車に乗せられて連れてこられた施設の入り口。 何人かの女性達が規律の取れた直立不動で俺の事を出迎えてくれた。 中央にいた女性は軍服を着て顔を晒しているが、その周りにいる人間は、フルフェイスの完全武装で銃火器を所持して物々しい雰囲気を醸し出している。 建物自体にも凹凸がなく、外には高い塀があり易々と外からは侵入できない作りだ。 「本日より白銀様の担当を務めさせて頂く、国家機密局、衛生保安課の|深雪《みゆき》・ヘリオドール・|結《ゆい》と申します」 名前からしてどこかの国とのハーフの人かな? 蠱惑的なストロベリーブロンドの髪と、それに相反するような透明感のある青色の目が特徴的な女性だ。 華やかな軍服の正装をその身に纏い敬礼する姿は美しく、見惚れてしまいそうになる。 また、ヒールの高いブーツを履いているせいかもしれないが、他の女性よりも目線が近いのにもびっくりした。 ちなみに俺の身長は180cm近く、まだまだ伸び盛りである。 つまり深雪さんは、ヒールの高さを考慮すると165から170cmくらいの身長はあるだろう。 女性にしては普通に身長がお高い方ではないだろうか。 「白銀あくあです。こちらこそよろしくお願いします」 俺が手を差し出すと深雪さんはほんの少し目を見開いた。 「失礼しました。男性の方から握手を求められるとは思っていなかったので反応が遅れてしまいました」 深雪さんは厚みのある白い手袋を外すと、俺の差し出した手を握り返してくれた。 綺麗に切り揃えられた薄ピンク色の爪先と、白くて細い指先に息を呑む。 まるでお人形さんみたいだ。 らぴすもそういう雰囲気があるけど、それとはまた違ったベクトルのお人形さん感がある。 そこに実在しているのかどうかさえ危ういような儚さに、大人の魅力が足されるとこうなるのか。 将来らぴすもこうなる可能性があるのかもしれないと思うと感慨深かった。 「それでは施設の中をご案内致しますので、こちらへどうぞ」 窓のない真っ白な建物、その中へと案内される。 まず最初に俺たちが足を踏み入れたのは、天井の高い開放的なロビーだった。 心をリラックスさせるようなBGMが流れており、受付にいた女性たちは物音をあまり立てないようにお仕事をしている。 周囲を見渡してみたがロビーに用意されたソファに座っている人はいなかった。 残念……本当に男の人に遭遇しないな。 別に深い意味はないが、この世界の男って本当はどうなんだろうっていう興味本位が半分。残りの半分の理由は、普通にくだらない会話とか男同士で相談ができる友達とか知り合いが欲しかったからだ。 「今日はこのまま受付をせずに先に進みます。しかし次回からは、ご来館の際はお手数ですが受付で国民証を提出してください」 国民証とは、この国の国民全員に割り振られた存在証明のような証だ。 受付のカウンターの方に視線を向けると、カウンターは全部で5つある。 俺がその中の一つに視線を向けると、偶然にも席に座っていた一人の受付の女の人と視線があってしまった。 流石にこのまま視線を逸らすのは失礼だと思った俺は、慌てて笑みを返す。 「今日はお世話になります。お仕事頑張ってくださいね」 俺の言葉に、受付の女の人はあからさまにフリーズしてしまった。 あれ? もしかして話しかけちゃいけなかったのか? 周囲を見ると、ロビーで仕事していたみなさんの視線が何故か俺の方向に集まっていた。 隣にいた深雪さんもその美しい瞳を大きく見開いて俺の方を見つめている。 え? 本格的にまずい事をしでかしたのかと思って焦る俺。 すると、俺が言葉を投げかけた女性が慌てたように席から立ち上がる。 「ひゃっ、は、はい! 本日は、こちらこそありがとうございました!!」 ありがとうお姉さん、お仕事中に余計な事をしてお邪魔して本当にすみませんでした……。 「報告書では聞いていましたが……まさか、本当に……」 「私、ここに勤務して5年ですが、男性に舌打ち以外を返されたのはこれが初めてで……」 「よかった……報われた……」 さっきまで静かだったロビーが少しざわめく。 何を言っているのかは聞こえなかったが、中には目を潤ませている人もいた。 女の人を泣かしてしまったみたいで俄然、居心地が悪くなる。 あー……本当にごめんなさい! 俺が余計な事をしてしまったがためにこんな事になるなんて。 慌てふためいていた俺をみて、隣の深雪さんが助け舟を出してくれる。 「白銀様、こちらへどうぞ」 深雪さんは、何事もなかったかのように通路の方へと俺を案内する。 これは助かったと、俺は促された方向へと深雪さんの後ろをついていった。 深雪さんとは会ってまだ数分だけど、彼女のキリリとした表情を見ていると妙な安心感がある。 いかにも仕事ができる人って感じだ。 「それでは、こちらのお部屋にお入りください」 「あっ、はい、失礼します」 待合室のような場所に通された俺は、深雪さんに指定されたシンプルな作りのソファにゆっくりと腰掛ける。 すると直ぐに、待合室の中に先ほどのロビーに居た女性と同じ服を着た職員の方が、カートを押して入ってきた。 「飲み物のオーダーを承っております。よろしければ何なりとどうぞ」 「あっ……じゃあ冷たいお水で」 「はい」 職員のお姉さんはカートの上の水差しを手に取ると、ガラスのコップにトクトクと水を注いでいく。 そしてそれを俺の目の前のローテーブルの上に置くと、深くお辞儀をして部屋から退室する。 「ありがとうございました」 俺がお礼を返すと、この女性もまた他の人と同じように驚いていた。 深雪さんは女性の退室を確認すると、俺に対して深く頭を下げる。 「改めまして、本日は白銀様の貴重なお時間を割いて頂き当施設にご足労頂きましたことを感謝申し上げます。既にご存知かもしれませんが、記憶喪失になられたということをお聞きしておりますので、簡単ではございますが当施設のご説明をさせていただきたいと思いますが大丈夫でしょうか?」 「はい」 深雪さんはコホンと軽く咳払いすると、少し緊張した面持ちでこちらの目をジッと見つめる。 「まずこの世界の男性には、搾精義務がある事をご存知でしょうか?」 「はい」 この世界の男子は、高校に入学する段階の年齢を境に、国に対して精液を提出しなければならない。 1月に対して1度の義務が発生し、高校入学以降は60歳になるまでの期間、施設に行って実際に精液を提出する義務がある。 これは世界条例で定められた世界共通のルールであり、精子の取引は国家間のビジネスや政治的な取引の一つにもなっているそうだ。 「当施設は男性の搾精をサポートするために建てられた施設であり、都内で採取された精子の保存倉庫にもなっています」 深雪さんは、テーブルに置いてあった箱の蓋をあけて中身を手に取る。 円柱状の赤い筒のようなものだが、それが何に使うものなのかは、流石に察しの悪い俺にでも安易に予想がついた。 「これは搾精をスムーズに取り行うための器具であるのと同時に、精子を鮮度を持ったまま保存する容器が装着されております。男性にはこの器具の穴の部分に陰茎を挿入していただいて、ご自身で器具を上下にシゴいて頂くか、電動機能を使って機械を振動させ搾精してください」 うん……つまりは精子の保存器具が装着されたオナホの事だよね。それって。 「また、オプションとして職員によるサポートを伴った搾精も可能となっておりますので、こちらの方も常時ご利用いただけます」 えっ!? そ……それって、深雪さんがそのオナホで俺のものをしごいてくれるって事ですか? 深雪さんは手に持ったオナホの使い方を丁寧に説明してくれているが、俺はドキドキしすぎてそれどころじゃなかった。 ただでさえ普段からあまり処理できずムラムラしてるのに、こんな不意打ちをされてしまったら心を落ち着けるのに時間がかかる。 「以上がこの器具の使用方法になります。それでは……ご不快かも知れませんがこの器具を使って、私の方で実際に白銀様の精液を採取させて頂きたいと思います。こちらへどうぞ」 再び別室へと俺を案内する深雪さん。 俺はドキドキしすぎて張り裂けそうな心臓の鼓動を抑えつけるので一杯一杯だった。 白銀あくあ、深雪さんと初めての搾精体験。 俺は今、密室の中で深雪さんと二人で突っ立っている。 隣の部屋で服を脱ぐように指示された俺は、かろうじてパンツ一枚だけを残して素っ裸にされていた。 深雪さんはそんな俺の姿を見ても、平然としたクールな表情をキープしている。 流石は大人の女性だ。前世でもレッスンが忙しくて童貞だった俺とは反応がまるで違う。 「それでは器具の御使用の前に、検査の方を始めさせて頂きたいと思います」 「は……はい」 俺が緊張した面持ちでそう答えると、目の前にいた深雪さんは地面に膝をついて俺の下着に手をかける。 まさか女性に下着を脱がしてもらう日が来るとは思わなかった。 深雪さんは、俺の穿いていたパンツをぐいっと下にずり落とす。 その勢いのまま俺のちんこが外にぽろんと弾き出された。 「……」 深雪さんは俺のちんこを凝視したまま固まってしまう。 あれ? もしかして小さかったですか? 「す、すみません。私が教本で見た男性器とは大きさと形が違ったものでして、びっくりして固まってしまいました」 えっ? 教本でってことは、もしかして深雪さんて処……いや、やめよう! これ以上余計なことを考えたら勃起してしまいそうだ。 今だって必死に勃起しないように欲望を抑えつけてるのに、その努力が水の泡になってしまう。 深雪さんは軽く咳払いして表情を整えると、手に持っていた定規で俺のちんこのサイズを測り始める。 真っ白な手袋を着けた状態とはいえ、こんな美人さんにちんこを触られたのは初めての経験だ。 これは純粋な検査、これは純粋な検査、純粋な検査……。 俺は勃起しないように心の中で何度もそう呟いた。 幸いにも少し緊張していたせいだろうか、深雪さんにじっくりとちんこの長さや太さを測られている間も耐えることができた。 「それでは次に勃起時のサイズを測りたいのですが、勃起していただいても大丈夫でしょうか?」 「……はい」 今度は勃起しようと下半身に意識を集中させる。 しかし今まで勃起する事を抑えつけていたせいだろうか、それとも勃起しろと言われて逆に緊張したせいだろうか、俺のちんこは何故か肝心な時に勃起できなかった。 「あ、あれ? おかしいな?」 やばい、早く勃起しないと! 焦れば焦るほど冷静さを欠く。 更に俺のちんこを見下ろす深雪さんの冷たい視線が余計に俺の心に追い打ちをかける。 俺のちんこは勃起するどころか、深雪さんに睨みつけられて奥に引っ込んでいっているような気さえした。 「大丈夫ですよ。ゆっくりで……」 深雪さんはスカートのファスナーを下ろすとそのまま床に落とした。 脱いだ軍服を椅子の背もたれにかけ下に着ていたシャツのボタンを次々と外していく。 俺は口を半開きにしてそれを食い入るように見つめた。 深雪さんは、黒いブラストラップと同系色で縁取られたピンク色のブラジャーに包まれた真っ白な雪の肌のような胸の谷間を、惜しげもなく俺の目の前に晒し出す。 下を見ると上の下着と同じように、ピンク色の黒い紐パンツを穿いていた。 どちらも布面積が小さくて、今にもいけないところが見えてしまうのではないのかとそういう気にさせてくる。 深雪さんの締まったお腹周りと腰のくびれ、綺麗なおへそ、程よくむちむちの太ももが俺の性欲を更に高めていく。 「……あ」 下半身の違和感に気がついた俺は、自らのちんこを再度確認する。 さっきまでの萎みが嘘のように、俺のちんこは痛いくらい勃起していた。 「まさかとは思いますが……もしや、私の下着姿で勃起されたのでしょうか?」 そ、そんなストレートに聞いちゃうの? でも深雪さんの表情は相変わらずの無表情だ。 そりゃそうだよな。深雪さんにとっては業務内容の一つでしかないのだから。 俺は深雪さんの問いかけに無言でコクリと頷いた。 「なるほど……私のような可愛げもない無愛想な女の下着姿で勃起するなんて、白銀さんは他の男性と比べてかなり性欲が強いのかもしれませんね」 深雪さんは手に持ったペンをカリカリと動かして、クリップボードで止めた用紙に何かを書き込む。 ああ……穴があったら入りたい。 こんな事で勃起するなんて、これだから童貞はと思われているのだろうか。 そうだとしたら恥ずかしすぎる。 「それでは最後の検査と、器具の使用方法のご説明に移らせていただきたいと思います」 体を屈めた深雪さんは、うんこ座りをするような形で俺のちんこを優しく手にもつとふっと息を吐く。 深雪さんの吐息が吹きかかった俺のちんこは、さらにググッと大きく反り返った。 俺のちんこがフル勃起すると、小顔な深雪さんの上半分ほどが簡単に隠れてしまう。 「1番大きなサイズをご用意しましたが、これでもギリギリかもしれませんね」 深雪さんは手に持ったオナホと俺のちんこを見比べる。 そして近くにあったボトルを手に取ると、手袋の上から掌に粘着性のある液体を滴らせた。 「次回からはご自分で塗る事も可能ですが、今日は説明のためにこのジェルを私の方で塗らせていただきます。少しひんやりとしますが、我慢してくださいね」 まさかとはと思ったが、深雪さんは手袋越しとはいえ自らの手を使って俺のちんこにローションを塗り込んでいく。 それも丁寧に、ゆっくりとだ。 やばい! このままじゃ器具を使う前に射精してしまいそうだ! ただでさえ俺は体が若返って、毎日シコりたいくらいの性欲を持て余している。 その状態でこんな美人なお姉さんにちんこをしごかれるのはきついのだ。 家では朝から晩まで家族の誰かが常にべったりとしていて、寝ている時もベッドの中に潜り込んでいたり、お風呂に乱入されそうだったり、それどころかトイレにだって落ち着いて入れない日々を過ごしている。 溜まりに溜まった俺の性欲は、深雪さんの下着姿でピークを迎えてしまいそうになった。 2、3、5、7……俺は素数を数えてなんとか気を紛らわせる。 このタイミングで射精するなんてもってのほかだ。 絶対に鼻で嗤われる……いや、鼻で嗤われる方が遥かにマシかも知れない。 「それでは器具の方に白銀様の陰茎をご挿入させていただきますね」 深雪さんは手に持ったオナホの穴に、ゆっくりと俺のちんこを挿入していく。 最初は耐えられるのか不安だったが、オナホの中は軽く締め付けるくらいの感触で思ったより普通だった。 いや、普通かといえばそうではない。 オナホの中には通常うねりがあったり、ザラザラとした感触があったりするが、この器具の中にはそれを感じなかった。ただのっぺりとした肉の壁に包まれているだけなのである。 俺が不可思議に思っていると、深雪さんは俺が預けていたスマホを取り出して手渡した。 スマホを受け取った俺は画面を起動させる。すると、みたことのないアプリの項目があった。 「そのアプリは器具を自動で動かしたり、中の構造を変化させるために使います」 なるほど……つまりは電動機能を設定したり、中の構造を自分好みのオナホにできるということか。すごい機能だな。 「個別に数値を設定できるほか、スキャンした陰茎に合わせた最適解の形にも自動で設定できます。また、希望の女性がいればその方の女性器やアナル、口内の舌の動きに設定することも可能ですよ」 なんでもこのオナホの機能のために、女性達のデータを個別に採取する別の施設があるらしい。 女性たちには毎年そのデータを国に提出する義務があるが、データを公開するかどうかは個人の裁量に任されているそうだ。 俺は深雪さんの説明を聞きながら、画面に目を走らせる。 すると1番下にフレンド、その手前にワールドという項目が目につく。 「フレンドとワールドの項目についてご説明させていただきます」 深雪さんの説明によるとワールドとは、大多数に向けて公開されたデータをデータベース化し、その中から検索したりできるシステムらしい。 もう一つのフレンドは、どちらか片方が申請してもう片方が認証することで使える身内同士の機能なのだそうだ。 このシステムを利用して、女性側は採取したデータを非公開に設定し、個人に対してだけ送信、公開する事も選択できる。 実際に、目の前の深雪さんも自らのデータは非公開にしているらしく、珍しいことではないそうだ。 「試しにフレンド機能を使ってみましょうか」 深雪さんはスマートフォンを取り出すと画面に指先を滑らせる。 すると俺の手に持っていたアプリに、メッセージボックスが表示された。 『深雪・ヘリオドール・結さんから膣内、アナル、口内のデータが送信されました。受けとりますか?』 固まった俺に、深雪さんはテストですので了承ボタンを押して下さいと促した。 俺は震える指先で、OKのボタンに触れる。 その瞬間、俺のフレンドリストの中に、深雪さんの名前とデータが追加されてしまった。 「白銀様、器具のご説明は以上を以って終わりにしたいと思います。それでは実際に器具をご使用して精液を採取したいと思いますので、アプリを使用してデータの方を選択してください。じっくり選んで頂いても構いませんし、面倒であれば自動設定機能をご使用くださいませ」 俺は深雪さんに言われた通りに、オートメーション、最適化の方に指を滑らせる振りをして、ドキドキしながらフレンドの項目をさっと選択する。 ごめん、深雪さんっ……! 俺は心の中で深雪さんに謝罪しつつ、オナホのデータを深雪さんの膣の形に設定した。 「うっ……」 俺のちんこを包み込んでいたオナホの肉壁が形状変化していく。 深雪さんの膣内は自分の想像よりも遥かにきつくて、強い締め付けに思わず射精してしまいそうになった。 「それでは白銀様のものを器具を使って擦らせていただきます。我慢せずに白銀様のお好きなタイミングで射精してください」 深雪さんは至って平然な顔をして、ゆっくりと俺のちんこに装着されたオナホを上下に動かしていく。 うねった深雪さんの肉壁が、俺から精液を搾り取ろうと纏わりつくように擦れる。 「白銀様、器具の具合は如何でしょうか?」 「さ、最高です」 最低な行為をしていると自分でもわかっている。 しかし俺も健全な男子の一人だ。 この状況で深雪さんをオカズにしてしまう背徳感に抗えるはずがない。 それくらい深雪さんは魅力的な女性だ。俺が前世や今世で見たどんな女性よりも美しく、それでいて男受けするような淫らな体つきをしている。 「あ……ぐっ」 気を抜くと直ぐにでも射精してしまいそうだ。 こんな事ならなんとかして前日に抜いてくるべきだったと後悔する。 深雪さんのような綺麗なお姉さんに、早いのねなんて思われたくない。 俺の男子としてのプライドが最後の砦となって射精を堰き止める。 しかし深雪さんはそんな俺を嘲笑うかのように、器具を素早く上下に扱き始めた。 「あ、あ……深雪さん、俺、もうっ……!」 俺は情けなくも自ら腰を突き出して、深雪さんの膣オナホに何度も何度も小刻みに射精する。 間違いなくこの世界に来て1番の射精量と気持ちよさだった。 俺は余韻を楽しむように、自らのちんこの感覚に全ての神経と脳細胞を委ねる。 「白銀様、お射精ありがとうございました。少しの間は気持ち悪いかと思いますが、すぐにお清め致しますね」 深雪さんは俺の射精が終わったのを確認してからゆっくりと器具を引き抜く。 奥の保存容器に俺の精液が全て入り切らなかったのか、漏れた精液がオナホの入り口から滴り落ちる。 それを見た深雪さんは、咄嗟に自分の掌で俺の精液を受け止めた。 深雪さんの手袋の上に、ポタポタと落ちた俺の精液が小さな水溜まりを作る。 「……勿体無いですね」 深雪さんは真顔でそう言うと、自らの手のひらに溜まった俺の精液を鼻先に近づける。 小さな鼻の穴を少し広げてクンクンと匂いを嗅ぐと、薄いピンク色の唇を俺の汚いものへと近づけていく。 今まで自分が生きてきた中で聞いたことのないような下品な音をズルズルと立てて、深雪さんは俺の出した精液を一気に飲み干してしまった。 「失礼いたしました。男性の精液はとても貴重なものでして……勿体無いとはいえ下品で不快な行為をしてしまったことを謝罪いたします」 いえ、むしろありがとうございます……なんて言えるわけもなく、俺は気にしてませんのでと回答するにとどめた。 深雪さんは暖かな新品のタオルを取り出すと、ゆっくりと俺の下半身を清浄し始める。 あまりにもそれが気持ちよくて、俺は清掃の途中にも関わらず失礼にもちんこを半勃ちにさせてしまう。 しかし深雪さんはそんな事があっても嫌な顔を一つも見せずに、クールな無表情で俺のちんこを拭いてくれた。 そうだよな。深雪さんはお仕事でやってくれてるだけなのだから、勘違いしちゃいけない。 俺はそう自分に何度も言い聞かせた。 「あ、ありがとうございます。深雪さん」 「いえ、これもお仕事の一つなのでお気になさらないでください」 深雪さんは最後までいたって平然としていた。 おかげで半勃ちになったちんこも冷静さを取り戻し通常のサイズに落ちつく。 冷静になると俺は自分だけが動揺している事に恥ずかしくなって、無言でさっさと服を着がえた。 それと同時に、改めて自分がとんでもない事をしてしまった事に罪悪感が押し寄せてくる。 俺は何度も何度も心の中で深雪さんに謝罪し、逃げるように施設を後にした。 ************************************************ おかげ様で日間ランキング1位獲得できました。 ブクマ、評価、いいね、感想、そして誤字修正等ありがとうございます。 深雪ヘリオドール結、トラウマを克服する。 私の名前は、深雪・ヘリオドール・結。 今は国家機密局、衛生保安課で白銀あくあ様の担当官として働いています。 つい最近まで不幸だと思っていた私の人生は、あくあ様と出会うことで大きく変わっていきました。 「貴女なんて産まなければ良かった!!」 目の前の血縁上は母に当たる女性は、そう言って私の頬を強くぶちました。 ヒリヒリとした頬、痛みは感じますが私の表情筋はピクリとも動きません。 それを見た母は、私をみて相変わらず気持ち悪いと呟いてどこかに行ってしまいました。 これが私の知る限り母との最後の接触だったと思います。 母は私を産んでから徐々におかしくなっていきました。 華族と呼ばれる上流階級の家に生まれた美しく才能があった私の母。 しかし母が生まれて直ぐの時に、祖母が事業に失敗してしまいました。 家格こそ剥奪されなかったものの、栄枯盛衰、私の家の生活は一転して苦しくなったそうです。 そういったこともあって、私の母は結婚適齢期までに男性に選ばれる事はありませんでした。 男性の出生数が落ちた事で女性同士でも交配する事は可能になりましたが、それでも男性と交配を行うことは上流階級としての一種のステータスです。 プライドのあった祖母と母が選んだのは、冷凍保存された精子を利用した人工授精でした。 冷凍保存された精子を使った妊娠は珍しい事ではなく、女性であれば誰にでも与えられた権利の一つです。 しかし精子の中でも優秀な方の精子はとても貴重で、そう易々とは手に入るものではありませんでした。 故に私の母は、年齢のこともあり焦って違法な業者を頼ってしまったのです。 それが全ての失敗の始まりでした。 提供されたものは優秀な日本人男性の精子のはずでした。 しかしそれは業者によって偽証されたものだったのです。 実際に産まれた私の遺伝子の半分は、よく分からないどこかの外国の男の精子でした。 ハーフやクォーター、国家間で精子取引が盛んな昨今において、どこかの血が混ざっている事は珍しい事ではありません。 しかし民族の血を尊ぶ前時代的な祖母は、それを良しとは思わない人でした。 祖母は私や母の事を侮蔑の孕んだ目で見下し、おかしくなった母は徐々に精神を病んでいく。 「なんでこんなことができないの!」 「貴女がちゃんとしないと、また私が叱られるじゃない!」 「また間違って! 何度いえば理解してくれるのよ!!」 母の言葉は、私から感情というものを徐々に奪っていきました。 泣いても笑っても私の頬を叩き、怒ることも悲しむことも許されません。 そんな私に許されるのは無表情であることと、機械のように、はい、お母様と答える事だけでした。 怒られないためには優秀でなければいけない。 幸いにも私はそれなりに優秀だったらしく、勉学を進めていくうちに自然と母の怒りを買う機会は減っていきました。 やっと穏やかな日々が過ごせる。 そんな私に待ち受けていたのは思春期による体の変化でした。 今になって思えば、おそらく私は早熟だったのでしょう。 早めの初潮と共に大きくなる体と共に成長する胸とお尻。腰つきはより女性らしく、あどけなかった顔も大人びていく。 そうした最中、私は成績が優秀だったので男性のいる中学校へと進学する事になりました。 この選択が再び私の人生に大きな影を落とす事になります。 「おい、デカ女。お前の胸すげー気持ち悪いから2度と俺の視界に入るな」 中学に通っていた唯一の男子、上級生だったその男子は私を見るなりそう言いました。 私を人間とも思わぬその時の蔑んだ顔は今でも忘れられません。 祖母が私を見る時と同じ侮蔑を孕んだ目、私の中に刻まれた記憶が重なって私の心に重くのしかかってくる。 人より発育の良かった私は、中学に入学した段階で身長は男子より高く既に胸のサイズはCカップを超えていました。 その後も成長していく私の体。そして体の成長と比例するように性的な欲求も高まっていったのです。 しかし初対面の男性との事がトラウマとなって、行き場をなくした強い性欲が私の性癖すらも歪めていきました。 男性に強く求められたい。 誰からも必要とされてなかった私。 男性から強く愛されたい。犯されるほど誰かに自分の事を強く求められたいという歪んだ承認欲求が私の性癖を歪めていく。 また母や祖母、上級生の男子とのトラウマのせいか、歳上に強い忌避を覚えるようになった私は、年下の男の子に強い憧れのような願望を抱くようになっていきました。 自分より年下の男の子から女として求められたらどんなに幸せな事なんだろう。 私ならその子の欲望を全て受け止めてあげられるし、奴隷のようになんだってしてあげるのに……。 でも最初の男性との出会いがトラウマとなって、私は自然と男性を避けるようになっていく。 高校、大学、そして社会人になってからも私の欲望は発散されることはなく徐々に膨らんでいきました。 「深雪さん、おめでとう。貴方の担当男性が決定しました」 男性と関わりたい、トラウマを克服したいと思った私は、意を決して男性に携わる職業を選択しました。 倍率は高かったのですが、幸いにも成績が優秀だった私は簡単に合格する事ができたのです。 「白銀あくあ……様」 上司である局長に手渡されたデータに視線を落とすと、まだ精通して数年も経ってないであろう少年の姿がありました。 自らの性癖にも合致する年下の男性に自然と体が熱くなる。 基本的に女性担当官は、年下の男性があてがわれるのでこうなることは分かりきっていました。 だからこそ準備していた、身構えていたはずなのに、そんな事は無駄だとあくあ様に解らせられたのです。 なぜならばあくあ様は、私が想定していたレベルよりも遥かにカッコよく私好みの年下男子でした。 「白銀様はつい最近まで怪我で入院していました。その後遺症で記憶喪失になってしまったと報告を受けています。とてもデリケートな案件ですが、優秀な貴女であれば問題ないでしょう」 私が就職した国家機密局、衛生保安課は男性の精子を管理する重要な部門だ。 その中でも優秀な成績の者には、専属の担当男性があてがわれ一生そのお方のお世話をすることができるのです。 ただ男性側には、担当官を罷免する権利が与えられているため、そこには注意をしなければなりません。 何故なら一度罷免された女性担当官は、他の男性の担当官にはなれないからです。 男性は性に奔放な女性を嫌う傾向があり、男性担当官には高度な性教育が行われる一方で処女でなければならない。 暗黙の了解として秘密裏に定められたルールであるのは、ここの職場に勤務している女性であれば全員が知っていることです。 嫌われたくない、クビにされたくない。 故に私はこの気持ちに蓋をして、ただひたすらに無表情で事務的に仕事を行おうとそう心に決めました。 それなのにっ……! 「白銀あくあです。こちらこそよろしくお願いします」 彼は私の大きな胸や高い身長に怯えることなく、私如きに笑顔で握手を求めてきました。 その瞬間、私の頭の中には天使が舞い飛び、教会の鐘が鳴り響いたのです。 あくあ様は写真で見るよりも遥かに素敵で、私は彼よりも一回り近くも年上なのに女としてときめいてしまいました。 しかもあくあ様は、ただ見た目が王子様みたいでかっこいいだけの男性ではなかったのです。 「今日はお世話になります。お仕事頑張ってくださいね」 この機関で働いている女性たちは、一般の女性と比べても男性に対する免疫は強いです。 しかし、あくあ様の笑顔の前では全てが無駄、職員達が作っていた鉄面皮すらも一瞬で剥がされてしまいました。 長くここで働いている彼女たちも私同様、男性から優しい言葉をかけられたのは人生で初めての事だったのでしょう。もちろん中には人当たりのいい人はいますが、それでもこのようにお礼の言葉を述べて、笑顔をむけてくれる方など普通はいません。 「白銀様、こちらへどうぞ」 私は気を取り直して、あくあ様を応接室へと案内しました。 「それでは、こちらのお部屋にお入りください」 扉を開けた私の目の前を通り過ぎるあくあ様。 その時にほのかに香る爽やかな匂い。しかしほんの少しだけ入り混じる男のオス臭い香り。 くっ……男の人がこんな良い匂いするなんて聞いていません! それともあくあ様だから特別なのでしょうか。 私は平静さを装い説明を進める。そして……。 あくあ様との搾精業務は夢のような時間でした。 生まれて初めてみる生の男根。 あくあ様がお持ちのものは、教本や映像で見る他の男性のものよりも遥かに立派でした。 根本から大きく反り返った肉棒、竿に浮き出た血管、大きく膨らんだ金玉、カリ高の亀頭。 これが自分の中に入ったらどうなってしまうんだろう。 まるで存在そのものが女を屈服させるために生まれてきたと言っても過言ではない。 あくあ様は、それを見た女性全てにメスである事を自覚させてくる極悪なペニスをお持ちでした。 器具越しとはいえ、恐れ多くも私はあくあ様の射精をサポートする事ができたのです。 それだけでも幸せだったのに、施術後にお部屋の掃除をしていた私は、スマートフォンの通知を見て固まりました。 『おめでとうございます! 白銀あくあ様が、貴女の膣データを用いて射精しました。』 あの器具を使って射精を行った場合、その対象に使われた女性の元には通知がくる仕組みになっています。 それは男性側には秘密にされていますが、女性であれば誰もが知っている事でした。 「まさかとは思いましたが……」 私は自分の体にぶら下がった二つの大きな塊を見下ろす。 あの時、男子に罵られた私の気持ち悪い胸は、中学、高校と大きく膨らみ続けました。 この胸に嫌悪的な視線を向けてきた男性は彼だけではない。 しかしあくあ様は私の胸を見て嫌悪する訳でもなく、欲に塗れたような熱い視線を送ってきたのです。 「こ、こんなデカ女の肉の塊を見て興奮するなんて、あくあ様はどうかしてます」 信じられなくて自然と声が震える。 私のような無愛想な女が、あくあ様のような素敵な男性の性の捌け口にされるなんて考えてもいない事でした。 「男性の精液はとっても貴重なものなのに、私のような者を懸想して射精するなんて勿体無さすぎるにも程があります」 データの中には最適解と呼ばれるその男性に見合った膣のデータがインプットされている。 広くデータを公開している女性の中には、有名なアイドルや女優だっているのです。 それなのに……それなのに! あくあ様は、何を思ったのか、私如きのデータを使ってくれました。 あまりにも現実離れした出来事に頭が混乱しそうになる。 行き場を無くした私の感情が、言葉となって外へと溢れ出ていく。 「わ、私なんかでいいのなら、こんな機械じゃなくて私の中に直接注いでくださればよかったのに」 機械なんかに嫉妬するなんて自分でもどうかしていると思う。 そんな事を考えてしまうくらいあくあ様の出された精液はあまりにも量が多すぎて、私は溢れた精液を慌てて掌で受け止めてしまいました。 掌に伝わる精液の熱と、射精が終わった後のイキったあくあ様の男根は今でも忘れられません。 それに射精する時のあくあ様のかっこいい表情、終わった後の可愛らしいお顔も全てが私好みです。 しかも男性の精液の量はとても少ないと聞いていたのに、あくあ様の出された量は他の男性のデータを遥かに圧倒していました。 「あくあ様……」 私の閉ざしていた心が、殺したはずの感情が熱い雫となって目からこぼれ落ちていく。 「男の人から求められるということが、これほどまでに幸せな事だったなんて……」 母からも、祖母からも、そして初めて会った男の人にも、私は人生において誰にも必要とされてきませんでした。 でも……でも……あくあ様は、あくあ様だけは、私の事を……。 冷え切っていた心が熱くなる。いえ、一目拝見した時から、もう私の心臓の鼓動は高鳴っていたのかもしれません。 「あくあ様の赤ちゃんが欲しい」 疼いた下腹部を手で摩る。 誰にも使われる事がないと思っていた自分の女としての機能が、あくあ様のものを受け入れるための準備を整え始めた事を感じとりました。 結婚なんてできなくてもいい、そんな高望みはしません。 ただの一度きり、そう、たったの一回だけでいいから、私をただの一人の女の子として強く求めて欲しい。 その思い出だけで私は残りの人生を生きていくことができる。 結婚して赤ちゃんを産む、そんな絵に描いたようなハッピーエンドじゃなくていいから、誰かに……ううん、自分のようなものを女として使ってくれたあくあ様のために、あくあ様だけに自分の体を使って欲しい。 ただの使い捨ての道具でいいの。だってあくあ様は、私の機械のような無表情な顔や、この大きくて邪魔な肉の塊でしかない胸を犯すような視線で見つめながら、私の事を使って気持ちよさそうな顔でお射精してくれたのです。 あくあ様のためだったらなんだって出来る。彼の望むプレイ、シチュエーション、どんな歪んだ性癖だって私は応えてみせる。 覚悟の決まった私は鏡の前に座ると自らの指先で両端の口角を持ち上げた。 「むむ……」 試しに笑顔の練習をしてみたが上手くいきませんでした。 しかしここで諦めてはダメです。もしかしたらあくあ様は私のような無表情な女が好きかもしれませんが、もしかしたら表情が豊かな女性の方がもっと喜んでくれるかもしれません。 いつの日か、あくあ様に女としてこの体を使ってもらえる時のために、私はこの日からこっそりと笑顔の特訓を始めました。 ************************************************ ストックがあるので、しばらくは毎日更新が続きます。 なお、深雪さんは奥手なので、業務としての手コキはできても、自分から誘うなんてふしだらで高度なプレイはできません。 白銀あくあ、初めての電車通学。 「あくあちゃん、今日は天気が悪くなりそうだから学校はお休みしましょ」 母さん……普通に雲ひとつない快晴です。ちなみに天気のお姉さんもここ数日は快晴だと言っていました。 「あーちゃん、顔色悪いよ? ね、今日はお休みしてお姉ちゃんと一緒にベッドでおねんねしよ?」 しとりお姉ちゃん……この前、深雪さんに抜いてもらったおかげで体調はすこぶるいいです。すみません。 「兄様、さっきテレビの今日の運勢で兄様の星座が最下位だったのでお休みしましょう。きっと良くない事が起こります」 らぴす……そんなことで学校を休んでたらまともに生活なんてできないよ。 学校に行こうとする俺を、家族がなんとかして引き止めようとする。 流石にこれ以上は遅刻してしまう。 俺は玄関のドアを開け、家族を振り切るように家を出た。 「それじゃあ行ってきます!」 今日はついに待ちに待った高校の入学式だ。 俺が入学するのは私立|乙女咲《おとめざき》学園。 通称オト学と呼ばれる乙女咲学園は、生徒の自主性や幅広い活動を認める自由な高校だ。 生徒によるバイトはもちろんのこと、芸能活動もOKだし、乙女咲には基本的なタブーが少ない。 俺は高校在学中に芸能事務所に所属して、アイドルとして活動をする事も視野に入れている。だからこの学校を選んだ。 「ねぇ……あれ……」 「あれってオト学の制服だよね?」 俺が駅のホームで電車を待っていると、周りにいた女の人たちが何やらコソコソと会話をし始めた。 この世界の男女は1対99。高校のクラスに換算すれば3〜4クラスに男子が1人しかいないという計算になる。 それなのに男子は引きこもりが多かったり、外に出る時は車で移動したりするので、こうやって電車に乗って移動する事自体が珍しいそうだ。 そういえば俺がパーカーで顔を隠してランニングしていた時も、早朝と言うこともあったのかもしれないが外を歩いている男性はいなかったな。 「身長高いけど、1年生かな?」 「今日、入学式だっけ? オト学の子うらやましー」 ざわざわとしだした駅のホームに電車が入ってくる。 俺は前から3番目の車両に乗り込むと、一番端っこの席の前にある吊り革を掴んだ。 満員電車だったらどうしようかと思ったけど、思ったよりは空いている。 「あ……」 真正面の下の方から何やら声が漏れた気がしたので、俺は自然と顔をそちらの方へと向ける。 するといかにもOL風のお姉さんが、読んでいた本を広げたままの状態で俺の方を見つめていた。 流石にいきなり視線を逸らすのは失礼かと思い、俺はOLのお姉さんにニコリと笑みを返す。 「「「は?」」」 電車にいた複数人の声が重なった。 体をビクッと反応させた俺は、ゆっくりと顔を背けて周囲の状況を伺う。 どういうわけか電車に乗っていた全ての女の人たちがこちらの様子を見ている。 目を丸くしていたり口を半開きにしていたりと、人によって状況は様々だが、全員の視線がこちらに向いているのは少し怖かった。 「あの……」 再び下の方から声がしたので、そちらへと視線を戻すと、OLのお姉さんが手に持ったお札を俺の方へと差し出していた。 あれ? 前にもこんなことあったような……。 「どうかされましたか?」 「えっ……あっ、その、これ……」 あっ、ああ! もしかしてお金が落ちていて、俺が落としたものじゃないのと思ったのかな? 俺は自分のじゃないですよとアピールするように、手のひらで拒否するような仕草を見せる。 「ああ、大丈夫ですよ」 俺は笑顔でそう答える。 あまりコミュニケーションが得意そうではないお姉さんは、すごすごと手に持っていたお金を引っ込めた。 お姉さんは手に結構な額のお札を持っていたが、落とした人は困ってるんじゃないのかな? それをわかってたからお姉さんは、コミュニケーションが苦手にも関わらず勇気を出して俺に声をかけたのだろう。 すごいな、俺はそう思うと再び口を開いた。 「お姉さん、ありがとう」 俺が感謝の言葉を口にすると、目の前のOLのお姉さんは固まってしまった。 周囲は一層と騒がしくなったが、スピードを上げた電車の音にかき消される。 「嘘……あのスマイルが0円なの?」 「そんな無料サービスがあるなんて聞いたことがないよ」 「どこかの会社の福祉制度とか? 私、今のクソみたいな会社やめて死ぬ気でその会社はいる……」 「もしかしたら国の新しい政策の実証実験とか……流石にないか」 「しかもありがとうって言ってたような気がするけど気のせいだよね? もしかして、私の耳ついに壊れちゃった?」 「はは……先月お休みがなかったから疲れで自分に都合のいい幻覚でも見てるのかも」 「あんなかっこいい男の子に話しかけられた上に、笑顔で感謝されるとか前世でどれだけの徳を積んだんだろう羨ましい!」 ガタンごとんと揺れる電車、急カーブの振動で隣にいた女子高生が俺の方へと倒れかかってきた。 倒れて怪我をしちゃいけないと、俺は隣にいた女子高生を受け止める。 「あっ、すみません」 倒れてきた女子高生は、申し訳なさそうな顔で薄く微笑んだ。 「なっ!? あいつは確信犯だろ!」 「チッ、顔が可愛くて若いからって調子こきやがって!!」 「わざと倒れかかったよね? あざとすぎるでしょ!」 何やら電車の空気が重苦しいような……? うん、流石に気のせいかな。 「大丈夫ですか? 気をつけてくださいね」 「ファ、ふぁい……」 女の子は顔を真っ赤にして、今度はしっかりと吊り革を握りしめた。 「ザマァみろ、自滅だ自滅」 「仕方ないよ。だって、あの笑顔は反則、全てがどうでも良くなる」 「わかる、今日会社行ったら上司ぶん殴ってやろうかと思ってたけど、もうそんなの秒でどうでも良くなった」 「は、あはは……これで後1ヶ月は休みなしでも耐えられる。頑張れ私」 少し険悪になりかけた空気感が薄まっていく。やっぱり俺の気のせいだったみたいだ。 「通ります。ごめんなさい」 どうやら誰かが電車内を移動しているようだ。 俺は後ろを通る人に当たらないように少し前に出る。 しかしそんな俺の背中に、何やら弾力性のある感触が二つ押しつけられた。 「ごめんね」 30前後くらいの色気のある人妻っぽいお姉さんが俺の耳元で囁く。 「あっ、いえ、こちらこそすみません」 むしろご立派でいいものを押し付けられて感謝するのはこちらの方です。 「は? おい、ばばあ! ふざけんなよ!!」 「ねぇねぇ、あの男の子、さっきBBAにおっぱい当てられて赤面してなかった?」 「いや、気のせいでしょ。あんなでかいのに興奮してくれる男の子なんて二次元の中だけでしょ」 「二次元でもいないよ。それに、あまりにも現実離れしている表現は、規制の方向になるかもってこの前のニュースでやってたもん」 再び空気が澱んできたタイミングで目的の駅に到着したので、俺は電車を降りて学校の方へと向かう。 相変わらず学校までの道のりも女の子だけしか見当たらない。 流石にこうも女の子だらけだと、男が恋しくなる……いや、変な意味じゃないよ? ちなみに俺の通う乙女咲は、今年の新入学生も含めて学校全体で10人近くの男子が在籍しているらしい。 そのうちの一人でも友達になれたらいいな。俺は希望を胸に、乙女咲の門をくぐった。 ************************************************ 男性専用車両があるにも関わらず、無自覚で痴漢電車に乗ってしまうあくあくんの危機感のなさが為せる技。 白銀あくあ、自己紹介します。 「すまない、白銀」 スッと一本、芯の通ったはっきりとした声が、俺たち以外誰もいない廊下に響く。 俺が在籍する予定の1年A組、その教室を前にしてクラスの担任である杉田マリ先生は俺に頭を下げた。 高いヒールを履きこなす整った姿勢を見ていると、こっちも自然と背筋がピンと伸びる。 シャツに皺ひとつないところや、サバサバとした喋り方を見ると結構きちんとした性格なんだろうか。 年齢は20代後半ほどに見える。瞳には情熱がこもっていて、ショートカットがよく似合っている。 そんな先生が何故か俺に頭を下げて謝罪の言葉を口にしている。 驚いた俺は、どう対応していいのかわからずに固まってしまった。 「せっかく頑張って入学式に来てくれたのに、今日、登校してきた男子は白銀だけなんだ」 先生の話によると、どうやらこの世界の男子学生は、入学式に来ないのが普通らしい。 ただでさえ学校に通う男子は少ないのに、俺のクラスメイトになる予定の二人は漏れなく入学式をおサボりになられたそうだ。まぁ、そのうち一人は理由があって欠席らしいけど……。 少ない男子生徒たちは学校側の配慮によって、1学年1クラスに纏められている。 つまり1年は、俺の通うAクラス以外は女生徒のみのクラスしかないということだ。 「大丈夫ですよ先生。他の男子に会えないのは少し残念ですが、先生が気にする事じゃありませんし、むしろ気を遣わせてしまったみたいで申し訳ないです」 「そうか……そう言ってもらえると助かるよ。白銀は優しいな」 杉田先生の紅を引いた薄い口元が緩む。 学校の先生も中々の激務だと聞く。特に新入生を受け持つ先生となれば尚更だ。 杉田先生も仕事が忙しくて疲れているのだろう。化粧で誤魔化しているが目の下にはうっすらとクマが見えた。 「そんな事ないですよ先生。先生の方こそあまりご無理はなさらないでくださいね」 俺は杉田先生に近づくとジャケットの肩についていた糸屑を手に取る。 するとさっきまで平静だった杉田先生が動揺した表情を見せた。 「う、うむ……そうだな、うん」 くるりと後ろを向いた杉田先生は、口元に握り拳を当てて何やらぶつぶつと小さな声で呟く。 「記憶喪失による無自覚と言うやつか? うちのクラスの女子は幸運だな。いや、ある意味で不幸というべきか……白銀が女子生徒に襲われたりしないように注意しないとな」 あっ……普通に気になって取っちゃったけど、これってセクハラかも……。 俺は自らのデリカシーのない行動を反省する。 「あ、すまない。それじゃあ、私が先にクラスに入るので、説明が終わったら名前を呼ぶので中に入ってくれ」 杉田先生は俺を廊下に残して、一人で1年A組の中に入る。 暫くして俺の名前が呼ばれたので、教室の扉を開けて中に一歩足を踏み入れた。 その瞬間、女の子たちから黄色い歓声が上がる。 「やったあああああ! イケメンきちゃぁあ!」 「やばいやばいやばい、マジで顔好みなんだけど」 「いやいや、これがドストライクじゃない女なんていないから」 「え!? 嘘……これって夢じゃないよね? それとも私、朝、トラックに轢かれて異世界来ちゃった?」 「ぐすっ、ぐすっ……頑張って受験勉強してよかった」 「ありがとうございます。ありがとうございます」 ……なるほど。男子だらけのクラスに一人だけ転校してきた女子生徒はこんな気持ちなのか。 思ったより気恥ずかしくて、どう反応していいのかわからなかったので俺は聞こえないふりをした。 「静かに! お前ら入学と同時に停学になりたいのか?」 杉田先生の強い言葉に、クラスが一瞬で静かになる。 周囲が静かになったのを確認した杉田先生は、俺に自己紹介するように促す。 「白銀あくあです。趣味は音楽を聴いたり映画を見たり、自分で歌うのも好きです。乙女咲は部活動や校外活動も盛んなので、いろんなことにチャレンジできたらいいなって思ってます。あ……あと、あまり友達がいないので話しかけてくれると嬉しいかな。3年間よろしくお願いします」 クラスメイトの皆は、俺が喋り終えるとスタンディングオベーションで迎え入れてくれた。 いくらなんでも大袈裟すぎるのではと思っていたが、何故か杉田先生も目に涙を溜めて拍手している。 ただ普通に挨拶しただけなのに、何故こうなるんだ……。 「ふーん、あくあ君っていうんだぁ。顔だけじゃなくって名前も声も綺麗なんだね」 「あっ……やばっ、声だけで孕ませてくる奴だこれ。耳元で囁かれたらワンチャン赤ちゃんできるかも」 「白銀様、なんて美しい響きなのでしょう。わたくしの運命の人……」 「はぁ……同じ空気吸ってるだけで幸せになる。この空気をタッパに詰めて持って帰れないかな」 「お父様、お母様、ありがとうございます。私をあくあ様と同じ年に産んでくれて、一生感謝致します」 「色んなことかぁ、私も白銀くんと、二人で色んな事にチャレンジしたいな」 ざわざわと騒がしすぎて何を喋っているのかはよくわからないが、好意的には受け止められているように見える。 男は俺一人しか登校してないから、空気読めよとかみたいな気まずい雰囲気にならなくってよかった。 「コホン! 騒ぎたい気持ちはわかるけど、貴女達もう一度言うけど静かにしなさい」 杉田先生の注意のおかげで、クラスは再び静けさを取り戻した。 それでも女の子たちは、近くの席同士の子で俺の方を見ながら何やら囁き合っている。 「白銀、君の席はあそこだ」 「はい!」 俺は先生に指摘された窓際の1番奥の席へと向かう。 女の子たちの席の間をすり抜けて後ろの方へと向かっていると、偶然にも俺の手が動いた女の子の体に当たってしまった。 「あっ、ごめんね。大丈夫?」 手が当たった女の子は、両手で自らのツインテールを握って上目遣いでこちらを見つめる。 「あっ、はぁい、大丈夫でーす」 俺の手が当たった女の子は、俺の居た世界ならメジャーアイドルのセンターを張っていてもおかしくないレベルの容姿だ。 そんな子がぶりっ子全開の媚びる様な視線で俺のことを見つめてくる。 嫌な気はしないけど、あまりにもグイグイ来られると逆に冷静になる自分がいた。 「「「「「チッ」」」」」 舌打ちのような音が聞こえたので周囲を見渡すが誰もこちらを見てなかった。 気のせいか……。しかしこうやって一歩引いて周囲を見渡せば、新たな事に気がつく。 このクラス、なんと今の彼女と同じレベルで可愛い子や美人な子しかいないのだ。 信じられるだろうか、あまりにも非現実すぎて乾いた笑いが出そうになる。 俺は自分の席に着席すると、ほっと息を吐いた。 改めて前を向くと俺の前とその前の席は空席である。 他に空席がないところを見るとこの二つの席が俺以外の男子なのだろう。 まさかずっと欠席なんて事ないよな……? 嫌な予感が頭をよぎった。 まさかずっと登校しないなんて事ないよな? 女子が居る時にはできないような話をしたり、時にはくだらない事をして笑い合ったり、男には男同士の時間も必要だ。 特にこの世界の男性は少ない上に、引きこもりが多い。 だからこそ高校時代に男の友達を作る事は重要だ。 頼む……まだ見ぬ男子たちよ、俺のためにも学校に来てくれ! 俺はそう心に祈りながら女子生徒たちの自己紹介に耳を傾けた。 ************************************************ 日間ランキング1位御礼の二度目の更新です。 このままいけば週間も取りそうなので、早ければ明日にも週間御礼で二度更新するかもしれません。 白銀あくあ、隣の席の女子が気になります。 学校に通い始めてから1週間が経過した。 俺の悪い予想は当たったのか、同級生の男子二人は未だに登校してきてはいない。 杉田先生の話によると一人の男子生徒は完全な引きこもりなのだそうだ。 そもそも彼は、籍だけでも良いから置いてくれと学校側が親に頼み込んで在籍してもらっているらしい。 故に登校する可能性は限りなく低いと聞いている。 もう一人の男子生徒は、引っ越しの関係で登校が入学式から2週間ばかり遅れるそうだ。 つまり俺は、この状況をあと1週間も追加で過ごさなければいけないというわけである。 「やっば! あんな王子様みたいな男の子、現実に存在してるんだ」 「嘘でしょ、1年女子恨め……羨ましすぎる」 「頑張って乙女咲を受験してよかった、卒業する最後の年にこんなご褒美があるなんて」 「この前廊下ですれ違ったけど本当にやばかった。匂いだけで女の子の気持ちにさせてくるもん」 「あーわかる、あの顔はなんていうか俺様わからせ系だよね。中学でたばかりなのに大人びた色気もあるし」 「いやいや、あのルックスは正統派王子様系でしょ。きっと笑った顔とか爽やかで可愛いよ?」 「どっちでもいいから一度でいいからああいう人に、俺の女だろ的な扱いされてみたい」 「わかる……将来、誰かは結婚するのは確定なんだし、俺の嫁扱いされる子が羨ましすぎる」 「あーあ、お嫁さんなんて高望みはしないから、いくら包めば白銀くんの所有物になれるんだろう」 「お金如きでどうにかなるのなら寧ろ頑張るんだけどな」 廊下につめかけた他のクラスや他の学年の女子たち。 最初はびっくりしたが1週間もたてば少しは慣れる。 授業が終わった後の休憩時間はいつもこうだ。 彼女たちが何を話しているのかまではわからないけど、自分の方を見ているのだけは流石に理解できる。 直接女の人たちから何かをされるわけではないけど、これが家をでた瞬間から帰宅するまでずっと続くのだ。 とはいえこの世界でもアイドルを目指すのであれば、この異常な光景にも慣れなければいけない。 俺は廊下の方に視線を向けるふりをして、隣の席の女の子の方へと視線を向ける。 「えっ、嘘、白銀様が私の方見た! 見たよね?」 「はぁ? 私の方に決まってるだろ、鏡見ろブス」 「はいはい、どっちも五十歩百歩なんだから喧嘩しないの。白銀くんが見たのは私に決まってるじゃない」 何やら険悪な雰囲気になる廊下の女子たち。 そんな彼女たちとは違って、俺の隣の席の女の子は冷静だった。 彼女の名前は|月街《つきまち》アヤナさん。 美少女しかいないこのクラスの中であっても彼女の容姿はずば抜けていた。 艶のある長い黒髪、整った顔、すらっとしたスレンダーな体型、正統派美少女とは彼女のためにある言葉だろう。 月街さんはこの世界では珍しく男である俺にあまり興味を示さない女の子だった。 だからこそ俺は、彼女と仲良くなりたいと思ったのである。 「ねぇねぇ白銀くん。お昼一緒に食べよ」 俺がそんなことを考えているとタイミング良くクラスの女子の一人が俺に声をかけてきた。 「白銀様、私もご一緒させて頂いてもよろしいでしょうか?」 「あっ、二人ともずるぅーい。ココナもあくあ君とお昼一緒にするのぉ」 俺に話しかけてきた3人の女子は、初日からすごく積極的だった。 ちなみにそのうちの一人、俺のことを舌ったらずな甘い声であくあ君と呼ぶ女子生徒。彼女は初日に俺が手をぶつけてしまった女の子である。 これはもしかしたらチャンスかもしれないと思った俺は、3人に向けてニコリと微笑む。 「ありがとう。それじゃあ一緒にお昼ご飯食べよっか」 俺はそこでわざとらしく視線を月街さんの方へと向ける。 「あっ、よかったら月街さんもどうかな? お昼、みんなと一緒に食べない?」 俺がそういうと、月街さんは作ったような笑顔を顔面に貼り付けてこちらに振り向いた。 「すみません。ありがたい申し出なのですが、お昼は何時も用事があるので遠慮させていただきます」 月街さんはバッグの中に入ったお弁当とポーチを取り出すと、そそくさと一人教室をでていく。 確かに彼女はお昼時いつも教室にいない。そしてその何時も用事があるという事を強調してきたあたり、次からは誘わないでくれとやんわりと牽制されているように感じた。 うーん、失敗かぁ。 なぜかは知らないけど、彼女には最初から避けられているような気がする。 「それじゃあ白銀くん、私たちだけで一緒にお昼ご飯食べよっか」 俺に最初に声をかけてきた|黒上《くろかみ》うるはさんは、大きな胸を更に強調するように前屈みになる。 少しお姉さん口調で喋りかけてくる黒上さんは、このクラスの学級委員長も務めている優等生だ。 黒上さんは同級生の子たちよりも大人びていて、たまに大人の女性と話しているような気分になる。 ま、まさか……年上とかいうことはないよね? 「用事があるのでしたら仕方のないことですわ。白銀様、私たちだけで楽しみましょう」 少しお上品な言葉使いをする|鷲宮《わしみや》リサさんは、最近勢いのある新参の大企業の御令嬢だそうだ。 いかにもな金髪縦ロールとキツめの目力が特徴的で、とっつきにくそうな第一印象をしているが、誰に対しても分け隔てなく優しい性格である。 面倒見が良い事もあって、周りの同級生たちからも結構慕われているらしい。 「うんうん、私ならどんな用事よりもあくあ君を優先するけどね」 そして俺が手をぶつけてしまった……正確には自ら当たりにきた|胡桃《くるみ》ココナさんは、見た目だけは小動物系を装っている肉食系の女子だ。 今も俺の隣でぶりっ子な仕草をして、その小さくない胸をさりげなく俺の腕に押し付けている。 正直ただの一人の男としての感想を述べるとしたら、前世でこんな可愛い子から猛烈アピールされちゃったら悪い気はしない。それくらいあざと可愛い。 「はは……ありがとう胡桃さん」 俺はやんわりと胡桃さんから体を離すと、持ってきていたお弁当を取り出してみんなと一緒にお昼を食べた。 いつの日か月街さんとも彼女たち三人と同じように仲良くなれる日が来るのだろうか……。 ************************************************ ブクマ、評価、いいね、感想、誤字修正等ありがとうございます。 おかげさまで週間ランキングで1位獲得しました。 ちなみにあくあ君、表面的にあまりグイグイとこないタイプの深雪さんや月街さんのような女性に惹かれる模様。 おそらくスキンシップ過多の家族3名と、同級生女子3名のせいです。 どっちの攻略法が正解なんでしょうね。 白銀あくあ、痛恨のミスを犯す。 「ねね、部活どうする?」 「あー……私、また陸上部にしようかな」 「えぇ……私はもう運動部はいいや」 「じゃあ私と一緒に吹奏楽部に入らない?」 お昼からは体育館での部活動紹介があった。 部活動推薦で入った人たちは、入学式より前に活動しているらしいけど、それ以外の人たちは今日からが部活動の体験入部期間である。 故に俺のクラスの女子たちも、どこの部活に入るのかですごく盛り上がっていた。 しかしその和やかな会話の途中で、チラチラとこちらの方を確認するような殺気の籠った鋭い視線を送ってくるのはやめてほしいです。 杉田先生からも言われたけど、男子の部活動の入部は女子たちの動向をかなり左右するそうだ。 そのため俺がどこかの部活動に所属する気がある場合は、暫くの間はどこにも入部しないで情報を漏らさないようにしてほしいと、杉田先生からお願いされている。 「はいはい、みんな注目して」 杉田先生の一言でさっきまで騒がしかったクラスが静かになる。 「この後は、個々に気になる部活動の所に行ってそこで体験入部を行うことになっている。できる限り早めに入る部活を決めるように。わかってると思うが、白銀から無理やり聞き出したりするのは禁止だからな。それと白銀、話があるので職員室に来るように」 んん? 俺、何かやらかしてしまったのだろうか? 俺はみんなにさようならを言うと職員室の方へと向かった。 「すまないな白銀。嫌なら断ってくれていいんだが……このプリントを猫山に届けてくれないか? 猫山も同じクラスの男子に届けてもらった方が嬉しいだろうし、どうだろうか?」 杉田先生から受け取ったプリントは部活動紹介の事が書かれたものだった。 ちなみに猫山というのは、同じクラスの不登校男子のことである。 「分かりました! 俺は全然良いですよ!」 俺は二つ返事で了承すると、杉田先生から地図を書いたメモを受け取った。 かなり大雑把な地図だ……まさかとは思うが先生、実は地図描くの下手くそだな。 「そうか! ありがとうな白銀」 「いえいえ、これくらいのこと気にしないでください」 俺は学校を後にすると、先生の頼りない地図を手がかりに猫山くんの家に向かった。 「えーっと、猫山、猫山と……ここか!」 南仏系の立派な白い一軒家に目を見開く。 うちの家も中々の大きさだったが、猫山の家はそれよりも大きかった。 俺は軽く咳払いすると、インターフォンのボタンを押す。 『……』 『…………』 『………………はい』 暫くするとインターフォンの向こうから可愛らしい声が聞こえてきた。 もしかしたら猫山くんの妹さんだろうか。 確か杉田先生も妹とお母さんの3人暮らしだって言ってたし。 「あ……えっと、猫山君のクラスメイトの白銀と言います。猫山くんにプリントを届けにきたんですが大丈夫でしょうか?」 俺はそう言うとインターフォンに耳を傾ける。 しかし待てども待てども返答がこない。 どうしたものかと思っていると、ガチャリという玄関の扉が開く音が聞こえた。 タッタッタッと軽い足音が近づいてくると、近くにあった外扉がゆっくりと開いていく。 「あの……白銀くん、ですか?」 インターフォン越しに聞いた声と同じと言う事は、彼女が猫山くんの妹さんなんだろうか? 猫山くんの妹は、くりッとした大きな瞳の猫目にさっぱりとしたショートカットが特徴的な可愛い女の子だ。 フェミニンなフリルのブラウスの首元を止めるリボンは、髪飾りのリボンともおそろいなのだろう。 甘めの上着に対して、下はシンプルな黒のショートパンツに黒のニーソックスを着用している。 身長は低くて俺の肩くらいの高さしかない。中学生の女子の平均と比べても低いように思う。大体150cm前後くらいだ。 「あ、はい、そうです。猫山くんの妹さんですよね? 杉田先生に頼まれてプリントを届けにきました」 俺は少し驚いた顔をした妹さんにプリントを手渡す。 妹さんはそれをジッと見つめると、再び俺の方へと視線を向けた。 「……あの、良かったら中に入ってください」 「それじゃあお邪魔します」 俺は妹さんの後に続いて猫山くんの家の中に入る。 猫山くんの家の中は、外と同じ南仏系のインテリアで纏められていてとてもオシャレだった。 「えっと……ここがあ、兄の部屋になります」 妹さんに案内された部屋の前で立ち止まった俺は軽く扉をノックした。 「えっと……猫山くん、クラスメイトの白銀です。今日は杉田先生の代わりにプリントを持ってきました。良かったら見てください」 俺は部屋の中にいるであろう猫山くんに向かって呼びかける。 しかし部屋の中からの反応は返ってこなかった。 それどころか人の気配すらしない。 せめて何かしらの返答があったら会話もできるのだが、これでは厳しそうだ。 「あの……良かったらリビングでお茶でも飲んでいきませんか? もしかしたらそのうち、あ、兄も顔を出してくれるかもしれないし」 「そうですね。お邪魔じゃなかったらそうさせてください」 俺たちは一旦、二階の猫山くんの部屋から離れると一階のリビングの方へと向かう。 案内されたリビングのゆったりとしたソファに俺が腰掛けていると、妹さんが奥のキッチンからティーセットとケーキを持ってきた。 お構いなくとはいったものの、やっぱり気を使わせちゃったかな。申し訳ない。 「あ、ありがとうございます」 俺は紅茶を一口頂くと、目の前のショートケーキをフォークでカットして口に運ぶ。 程よい甘さのクリームと、少し酸味の聞いたストロベリー、鬱陶しくない軽めのスポンジのハーモニーが俺の口の中を一瞬で幸せにしてくれる。 「ん! 美味しい!!」 こんなに美味しいケーキを食べたのは初めての事かもしれない。 家では母や姉がよく高そうなケーキを買ってきてくれるが、そういうのとは違った優しい家庭の味がした。 「これ、どこのケーキですか? すごく美味しいです」 猫山くんの妹さんは照れた表情で少し俯き気味になる。 「えっと……その……ぼ、僕が作りました」 へぇー、猫山くんの妹さんは僕っこなのか。 まだ中学生なのに、こんなにも美味しいケーキが作れるほど料理が上手だなんてすごいな。 「あの……白銀くんは、下の名前は何て言うんですか?」 「あ、ごめんね。俺の名前は白銀あくあって言うんだ。えっと……」 あれ……そういえば猫山くんの妹さんの名前って何って言うんだっけ。 そういえば俺、猫山くんの下の名前も知らないぞ……。 「あ、あの、僕、猫山とあって言います」 へぇ、とあちゃんって言うのか。 そういえばインターフォンの隣の表札にもそう書かれていたような……。 俺は記憶を呼び起こす。 表札の1番上は世帯主であるお母さんとして、その下には、とあとスバルという二人の名前が明記されていたような気がする。 となると、猫山くんの名前は猫山スバルくんでいいのかな? 「改めてよろしくね。とあちゃん」 「あ、ぁ……こちらこそよろしくお願いします。あくあくん」 俺が手を差し出すと、とあちゃんは一瞬戸惑ったような表情を見せる。 しかしすぐに俺の手をとって、優しく握り返してくれた。 白く細い指先と薄ピンク色の綺麗に手入れされた爪先にドキッとする。 あまりにも全てがか細くて、ほんの少しでも強く握りしめたら折れてしまうのではないのかと思った。 「あの……あくあくんさえ良かったらですけど」 そこで一旦、言葉に詰まったとあちゃんは、勇気を振り絞るようにショートパンツの裾をぎゅっと握りしめる。 「これからもぁっ……あ、兄にプリントを届けてくれませんか?」 「もちろん! 俺だって猫山くん……スバルくんとは友達になりたいし、とあちゃんがいいのならこれからも俺がプリントを持ってくるよ!」 結局、この後もしばらくの間猫山家に滞在したが、スバルくんは部屋から一切出てこなかった。 残念だけど仕方ない。それにチャンスは一度だけじゃないしね! その間、俺ととあちゃんは、お喋りしたりゲームをしたりして夕方まで二人で楽しく遊んだ。 ************************************************ あくあくん「俺は止まんねぇからよ、お前ら(読者)が止まんねぇかぎり、その先に俺はいるぞ! だからよ、止まるんじゃねぇぞ……」 作者「止まれ! その道は危険だ、ムーンライトノベルズに行く前に今すぐ引き返すんだ!!」 なお、あくあくんが犯したミス。 ・先生に猫山くんの下の名前を聞かない。 ・プリントに書かれていた猫山くんの名前を確認してない。 ・表札の確認ミス、などなど。 なお性癖が歪まれたとしても、作者は責任を持ちませんので悪しからず。 週間1位獲得した御礼で、本日、二度目の更新になります。 白銀あくあ、弓を引く。 「この後の体育の授業は選択授業だ。着替え終わったらそれぞれ提出した選択授業の集合場所に集まるように」 俺はその言葉を聞くと慌ててバッグの中から着替えを取り出す。 なぜ慌てているのかというと、そうしないと大変な事になるからだ。 俺は着替えの入った袋を取り出すと視線を持ち上げる。 しかしいくら俺が早く行動しても、女子たちの行動は素早かった。 すぐにボタンを外して胸の谷間を見せつける女子。 セーラー服を上から脱いで、ダイレクトにブラジャーを見せつける女子。 スカートから先に脱いでパンツを見せつけてくる強者までいる。 普通に考えたらご褒美でしかないのかもしれないが、それをじっくりと見る度胸が俺にはない。 俺は袋を腕の中に抱えて逃げるように教室を後にした。 「はぁ……はぁ……はぁ……」 体育の授業より前に疲れるってどういうことなんだよ。 俺は男子のために用意された更衣室に入るとその場で項垂れた。 しかしこうやってじっとしていると、頭の中の脳裏に先ほどの光景が思い浮かんでくる。 俺だって男子だ、あんな光景を見せられてムラムラとしないわけがない。 よし、このムラムラはこの後の運動で発散する事にしよう。 俺は制服を脱いでロッカーの中に入れると、中に入っていた袴を取り出して着替えた。 普通、体育の選択授業といえば柔道だったり剣道だったりが多いのだが、この学校には珍しく弓道の選択授業がある。 俺は前世で弓道部に入部していたので迷わず弓道を選択した。 「よーし、久しぶりの弓道だ。頑張るぞ」 俺は更衣室を出ると弓道場へと向かう。 一礼してから弓道場の中に入ると、俺は自分がやらかしてしまったことに気がつく。 集められた1年生はみんな体操服で、誰一人として俺のように袴を着ていなかった。 「えっ、嘘、白銀王子の選択授業って弓道なの?」 「男子って体育は普通見学なんじゃないの? 白銀くんが来るなんて嬉しい誤算なんだけど」 「はわわわわ、白銀しゃまの袴しゅがたてぇてぇ……」 「やば、今年の1年に凄い子が入ったって聞いてたけど、予想以上だわ」 「朗報、3年間弓道を選択してた私、今この瞬間に全てが報われる」 俺は先生や先輩のいる方に挨拶すると、1年生が集まっている箇所の端っこにそそくさと混じる。 ちなみに体育の選択授業の種類は数十種類と多く、そのために1年生から3年生まで合同で行われるそうだ。 なお、数ヶ月おきのスパンで選択科目を入れ替える事ができ、継続して同じ科目を選択しても大丈夫らしい。 男子は基本的に体育は見学だが、希望するならばどの選択授業も選択可能だ。 その一方女子は、希望科目を第一から第五まで用紙に記入し、定員をオーバーするものは抽選になる。 「よし、これで全員揃ったな。……それにしても白銀、君は袴の着方を知っていたのだな。1年は最初の授業でそれをやろうと思ってたのだが」 弓道の選択授業の担当は、俺たちのクラスの担任の杉田先生だった。 杉田先生はこの学校の弓道部OGで、弓道部の顧問もしているらしい。 「す、すみません……」 浮き足立って気合い入れて袴を着てきた自分が恥ずかしい。 俺はうつむき気味に小さな声で言葉を返す。 「なに、謝る必要などないさ。それよりも白銀、もしかして君は経験者なのか」 「はい。一応……」 杉田先生は顎に手を置いて、ふむと小さく言葉を漏らす。 「最初に私がお手本を見せようと思ってたのだが……白銀、良かったら射って見ないか?」 女子生徒たちの痛いほどの視線が俺に向けられる。 この状況で断れるはずもなく、俺はわかりましたと言葉を返す。 俺は弓道場に用意された弓矢を手に取ると、ふぅと小さく息を吐いて心と体を整える。 自分の射る矢の長さに合わせて脚を開くと、弓を左膝に置いて右手を腰に当てた。 「ちょっと待って、無理、もうこの時点でカッコ良すぎる」 「あんな背中にギュッて抱きつきたい」 「やばい袴男子ヤバすぎる」 1年の女子のあたりが少し騒がしくなった。 弓道場が静かなだけあって余計に声が通る。 やめてくれ、流石に俺も恥ずかしくてこそばゆい気持ちになった。 それに気がついた杉田先生はコホンと咳払いする。 「1年、弓を引くときは静かに」 俺は杉田先生の注意の後に、もう一度心を整えると弓を構えた状態から打ち起こして弓を引く。 その状態で心身が一体になるタイミングを待って矢を放つ。 ぱさっ……。 俺の放った矢は見事に……見事に地面に落ちた。 やはり一度かき乱された心を整えるのは難しい。 今だって的にも当たらなかった事が恥ずかしくて残心の状態が乱れそうになる。 「わっ、弓が引けるなんてすごいね白銀くん」 「白銀くんって力持ちなんだね。すごーい」 「弓を引いてる時すごくかっこよかったよ」 明らかなお世辞だ。 逆に気を遣わせてしまったみたいで優しい言葉が余計に心に刺さる。 「1年女子、それと2年の女子も気持ちはわかるが静かに」 だめだ、これでは終われない。 俺は天井を見上げると意識を切り替えて再度集中する。 3年間やってきてこれじゃあ前世で俺に弓道を教えてくれた先輩や先生に申し訳が立たない。 俺は外の世界を一旦シャットアウトすると弓と真剣に向き合う。 うん、もう大丈夫だ。 風の音、弓を引く音、自分の呼吸の音、全てが一つになる。 トンっ。 俺の放った矢が的の中心に中った。 一瞬の静けさの後、俺の耳に音が戻ってくる。 「えっ? えっ!? すごいすごい! 的の中心に当たった!」 「横顔やばい。カッコ良すぎて無理、耐えられない」 「すみません先生、お手洗い行ってもいいですか?」 「あっ、あっ、お姉さんもう卒業の年なのに、後輩くんに心を射抜かれちゃったかも……」 「トンって音のあと、心にキュンってきたよね。あれで心を撃ち抜かれて恋に落ちない女の子なんていないよ」 「ああ……私、白銀くんの弓になりたい」 「私はそんな高望みしない、使い捨ての矢でもいいからお姉さんを使って欲しい」 「むしろあの手袋になって、右手の代わりに私を消費して欲しい」 一斉に騒ぎ出す女子生徒達。あまりにも騒がしかったので話している内容はよく聞こえなかったけど、後半やばそうな事を言っていた人たちがいたような気がする。 もちろんこの状況で怒られないわけはなく、すぐに杉田先生の雷が落ちてきた。 「1年、2年……それに3年女子もか。いいだろう、お前らがそのつもりならこの1時間でみっちりと礼儀というものを教えてやろうか。それとお手洗いに行きたい女子、3分以内に帰ってこい。いいな。間違っても変な汁でトイレを汚すんじゃないぞ!!」 先に上がっていいぞと杉田先生に言われた俺は、一人、更衣室へと戻っていく。 杉田先生からは残りの時間は申し訳ないが教室で自習して欲しいと言われた。 俺は言われた通りに教室に戻って一人自習しようとしたが、女子たちが脱ぎ散らかした制服や下着があまりにも目に毒すぎて集中できそうにない。 着替えの時も思ったけど、どうやら女子たちは俺が女性に対して忌避感がない事に気がついてしまったのだろう。これでもかというくらいぐいぐいと攻めてくる。特にわざとらしくパンツのクロッチを広げている女子、それは流石にやりすぎだろう。 一度意識すると教室の中に充満した女の子のいい匂いに、心がかき乱されて勉強どころではなかった。 俺が心の中で葛藤しているとどうやら授業が終わったのか、同じ弓道を選択していたクラスメイト達は疲れたような表情で教室に戻ってくる。杉田先生にだいぶ絞られたのだろう。元はと言えば俺のせいでごめんね。 俺は女子たちの着替えを見ないようにするために教室を出ると、一人男子専用のトイレへと向かった。 次の授業まであと15分はある……ここは一度抜いてスッキリしておくべきだろう。 俺は休憩時間を利用してトイレの中で抜いて、その日はなんとかやり過ごした。 ************************************************ 毎日更新は、基本的に23時から1時の間で行いたいと思います。 16−19時の間で投稿してる時は、基本的に何の説明もなければ二話投稿になると思います。 次は月間ランキング入りが目安かな……これは流石に難しいかもしれませんが。 作者がランキング入り見逃した時は、感想とかで指摘してもらえると嬉しいです。 白銀あくあ、自己嫌悪に陥る。 この世界の俺には妹がいる。 名前を白銀らぴす。中学2年の多感なお年頃だ。 プラチナブロンドの綺麗な髪と、翠と藍のオッドアイが特徴的である。 ちなみに母であるまりんとは、髪の色も目の色も全くといっていいほど違う。 「だってらぴすちゃんは、もう一人のママ似だから」 「えっ!?」 もう一人のママ? 確か父親が違うとかなんとかって言ってなかったっけ? 俺が頭を混乱させていると、母さんは手をポンと叩いた。 「あっ、そっか、あくあちゃんは記憶喪失だったから混乱させないように父親が違うって言ってたんだっけ」 母さんは本棚から一冊の本を開くと、とあるページを開いて俺の目の前に差し出した。 そこに書かれていた内容を読んで俺は目を強く見開く。 男子出生数低下による同性交配について。 俺はページをめくってその内容を確認する。 その項目に書かれていた事を要約するとこうだ。 つまりこの世界では女性同士の卵子を摘出して、遺伝子編集技術を用いて赤ちゃんを作る技術が存在している。 そういえば俺のいた世界でも、マウスで同性交配の実験が成功したとニュースになっていたな。 恐るべき科学の進歩に目を見開いた。 「えっ? じゃあ……」 俺は母さんの顔を見つめる。 「うん、お母さんは二人のママと結婚して3人を出産したのです! 正確にいえば、あくあちゃんとしとりお姉ちゃんが私、そしてらぴすちゃんを出産したのはもう一人のママだけどね」 驚愕の事実である。 なんと、今世でも俺にお父さんはいませんでした。 「ごめんね、あくあちゃん……」 何故か母さんは、瞳をうるうると滲ませる。 「あくあちゃんだって、本物のお父さんが欲しかったよね?」 「あ、いや……そんな事ないよ母さん。産んでくれたことに感謝をしても、文句を言うことなんて絶対にないから」 涙脆い母さんは、俺の名前を呼びながら胸の中に飛び込んできた。 俺は抱きつき癖のある母さんを抱き止めると、優しく背中をさすってあげる。 着物のせいで最初は気がつかなかったが、抱き締めるとその体は思っていたよりも小さい事に気がついた。 母さんは、こんなにも小さな体で俺たち家族を支えて、ずっとこの世界の俺の我儘に耐えていたのか。 そう考えると自分のやった事ではないとはいえ、やるせない気持ちでいっぱいになる。 「あっ、あっ、ありがとうあくあちゃん、ごめんね。お母さん思わず抱きついちゃって、気持ち悪かったよね」 「ううん、少し恥ずかしいけど、母さんの事を気持ち悪いとかそんな事思ったこともないから」 正直、前世でも親子の関係が一度もなかった俺には、母親というものはドラマとかお話の中での知識しかない。 それでも病院で最初に出会った時から、母さんは本当にずっと俺の事を気遣ってくれている。 母親としての無償の愛、家族の優しさ、本物の家族を知らなかった俺に母を教えてくれたのは母さんだった。 そんな母に感謝をすることはあっても、文句を言うことなんてあるだろうか? だけどその反面、俺は初めての母親にどういう距離感で接していいのかわからずに戸惑っている部分もある。 俺がもう少し小さければもっと素直に甘えられていたかもしれないが、中身は20歳、今は高校生、素直に甘えられる年ではないのだ。 「うっ、うっ、あくあちゃんが良い子すぎて辛いよぉ」 慰めたつもりが余計に泣かせてしまった。 こうなると俺にはお手上げである。俺は母さんに寄り添って泣き止むのを待つ。 暫くすると落ち着いた母さんは、何かを思い出したのか、ハッとした顔で俺のことを見つめる。 「あっ、そうだ! あくあちゃん、この前行った政府の施設で受けた説明の事だけど……ちょっと良いかな?」 念の為に周囲をキョロキョロと確認した母さんは、立ち上がると戸棚の引き出しの中から一つの紙袋を取り出した。 母さんはその無地の茶色の紙袋を、そっと俺に手渡す。 一体何が入っているんだろう? 俺は紙袋を開いて中を確認する。すると、何やら箱のようなものが入っていた。 紙袋の中からその箱を取り出した俺は、箱に書かれていた文字をゆっくりと読み上げていく。 「コンドー……えっ!?」 紛れもなく避妊具だ。 俺は慌てて母さんの顔を見る。 すると母さんはにこやかな笑みを浮かべた。 「あくあちゃん、これは男の子が望まない妊娠を避けるために必要なものです。使い方は、知ってるかな?」 俺は無言で頷く。というか、頷くことしかできなかった。 「ごめんね。本当はお母さんが使い方を教えてあげたいんだけど、母さん、その……男の人とそういう事した経験がなくって」 衝撃の事実に俺は固まってしまう。 いや、母さんが女の人との交配技術を用いて俺たちを産んでいる事を思えば、これは当然の事なのかもしれない。 「ううっ、お母さんが処女だなんて、やっぱりあくあちゃんも恥ずかしいよね?」 「い、いや、そんな事ないよ。俺はその……ンンッ、母さんがその、綺麗な体で? うん、すごく嬉しいよ」 母さんは再び泣きそうになったが、なんて言って慰めればいいのかわからない。 俺はとりあえず、恥ずかしいとか思ってないよ、今の母さんが好きだよ、みたいな言葉を並べ立ててなんとか母さんを泣かせないように励ました。 なんでなのか自分でもわからないけど、今までいっぱい苦労してきたであろうこの人には、俺がアイドルとして活動する事以外ではあまり泣いてほしくない。 俺はそう思ったのだ。 「そっかー。あくあちゃんは、お母さんが誰のものにもなってなくて嬉しいのかー。そんな甘えんぼさんだったなんて知らなかったなー。えへへ」 なんか間違った方向にいいように解釈された気がするけど、まぁいいか。 母さんに泣かれる方が俺としてはなんだか心がモヤモヤして辛いしね。 俺は適当にうんうんと頷いてあげた。 「もし……もしもの話だけど、あくあちゃんがお母さんの事をそういう目で見てくれているなら、お母さんは、あくあちゃんとそう言う事をしたり、お手伝いしたりするのは全然大丈夫だからね」 「えっ?」 適当に頷いていた事を後悔して俺は固まる。 母さんはなんかとんでもない事を言い出した気がするけど、これは大丈夫なのか? いや、大丈夫なはずがない。 流石に家族とだなんて、そんなの法律とか世間体とか、絶対に何かが引っかかって社会が許さないだろ。 「あっ、そっか、あくあちゃんは記憶喪失だから忘れてるかもしれないけど、男の子が家族の人にそういう事を手伝ってもらったり初めてを教えてもらう事は別に珍しい事じゃないんだよ」 えっ……? あまりにも自分が知っている常識とかけ離れすぎて、俺は固まってしまった。 「もちろん私以外にもしとりとしたって問題ないし、流石に生理前の子にはちょっと難しいと思うけど、らぴすだってもう生理来てるし、学校で知識だけは勉強しているからそういう事をお願いしても大丈夫なはずだよ」 俺は頭の中に浮かびかけていた淫らな姿のらぴすを振り払うように、首をブンブンと左右に振る。 ただでさえらぴすは、髪の色も瞳の色も違って俺に全然似てない。 だから、それを想像してしまうとすごくまずい気がした。 いやいや、そもそも中学生の女の子相手に、そういう事を想像する方が問題だろ俺。 俺は頭の中で素数を数えて冷静さを取り戻していく。 「あ、うん……でも、その、俺は大丈夫、だから」 俺は辿々しい言葉を吐きながらコンドームの箱を紙袋に戻すと、目にも止まらぬ光速の寄せで紙袋をテーブルの端っこへと追いやる。 その勢いのまま俺は用事があるからと言って、まるでロボットのようなぎこちのない挙動で自分の部屋へと逃げるように退散した。 しかし一度意識してしまったものを拭う事は簡単ではない。 お風呂の脱衣所に洗濯籠の中に無造作に置いてあった家族の下着やらぴすの制服、ちょっとした……いや、かなり積極的で過度なスキンシップと無防備なチラリズム、思春期の強い性欲をもて余した体には全てがキツすぎる。 その日の夜、俺は物凄くムラムラしたが、お布団の中で呪文のように家族で抜いたら負けだと何度も自分に言い聞かせるように呟いて乗り切った。 「ちょ、ちょっと買い物行ってきます」 翌日、朝食を食べ終わった俺は、我慢できずに嘘をついて家を出ると直ぐに政府の施設に駆け込む。 この施設、最低限、月に一回の利用は決められているが、それ以上来てはいけないと言うルールがあるわけではない。むしろ来れるなら来れるだけ来てほしいと言うのが政府の意向だそうだ。 俺は直ぐに受付を済ませる。すると担当の深雪さんが出勤していたのか、直ぐに俺のところへとやってきた。 「白銀様、本日は当施設をご利用していただけると伺いましたが、もしや前回の私の説明が至らずに、器具のご使用に関して何かご不明な点がございましたのでしょうか?」 どうやら深雪さんは自分に不手際があったのではないのかと思っているようだ。 月に何度も利用していいとは言われてるが、もしかしたらこんな短い期間で2回もくるのは珍しい事なのかな? 俺は深雪さんには申し訳ないと思いつつコクリと頷く。 「は、はい。その……前回の説明だけじゃ、まだ分かりにくくって」 だって、俺がそう言えばまた深雪さんが手伝ってくれる。 自分でもなんて最低な事をしているんだと自己嫌悪に陥ったが、深雪さんの蠱惑的な体を見た瞬間、もはや俺にそれ以外の選択肢は残されていなかった。 あぁ、こんな自分が知られたら、きっと深雪さんには嫌われてしまうだろうな。 しかし深雪さんは、こんな俺を蔑んだような目で見下ろすわけでもなく、いつものようにクールな無表情で対応してくれた。 「そうですか。それは申し訳ありませんでした。では、前回の部屋にご案内いたします」 家族でムラムラしてしまった事を上書きするように、俺は目の前の深雪さんをオカズにして3回も抜いてしまった。 流石にやりすぎだったかもしれない。 それでも深雪さんは嫌な顔一つせず、俺の搾精業務を事務作業のように淡々とこなしてくれた。 流石はプロである。俺は深雪さんに何度もありがとうございましたとお礼を言った。 「いえ、これもお仕事の一つですから……」 ……そうだよな。仕事の一つだと言われて少しショックだったが、深雪さん目線で考えれば当然の事だろう。 がっくりと項垂れた俺を見て、深雪さんはコホンと咳払いをした。 「ですから……もし白銀様がお嫌でなければ、今後も私が専属で直接搾精業務をお手伝いさせていただきたいと思っております。よろしいでしょうか?」 深雪さんは自分の出勤日が書かれた予定表を俺に手渡す。 また、それとは別にプライベートの電話番号や他の連絡手段も教えてもらった。 出勤日以外でも抜きたくなった時は、連絡をくれれば手伝ってくれるらしい。 いくら仕事とはいえ、そこまでしてもらえる事に申し訳なく思う。 でも深雪さんのような女性から魅力的な提案を断ってしまうほど、俺はできた男ではなかったのだ。 「こ、こちらこそ、よろしくお願いします」 恥ずかしかったけど、俺は勇気を振り絞って深雪さんにお願いした。 すると深雪さんは、俺に向かって優しく微笑む。 「分かりました。それでは今後ともよろしくお願いいたします」 深雪さんの表情を改めて見ると、いつも通りのクールな無表情だった。 やはり俺の見間違いだろうか? ……いいや、きっと気のせいなんかじゃない。 あの時、確かに深雪さんはほんの一瞬だけど、俺に対して優しく微笑んでくれた気がする。 だからきっとあれは笑顔だったのだと、俺はそう思うことにした。 深雪ヘリオドール結、人生初めての恋。 「今日もよろしくお願いします」 3度目のあくあ様との面会。 あれから何度も笑顔の練習をしましたが、なかなかうまくいきません。 今もあくあ様を笑顔で出迎えたつもりなのですが、横のガラスに映った自分の顔は無表情そのものでした。 勉強と仕事が上手くいったおかげで、今まで自分は何をやってもそれなりにできる方だと認識していましたが、どうやら私は自分が思っていた以上にポンコツだったようです。 「あれ? 深雪さん、今日なんかいい事ありました?」 「ふぇっ?」 思わず声が上ずってしまいました。 えっ? あくあしゃま、実は私が笑顔なのに気がついていらっしゃるのでしょうか? 私ですら分からないのに? えっ、えっ? こんな些細な事に気がついてくれるなんて、あくあ様って、もしかして私のことがとってもお好きなのでしょうか? それってもう両思いじゃ……ああっ! いけません、いけません! このままでは勘違いしてしまいそうになります。 「違っていましたか?」 「い、いえ……そんな事ないです」 あくあ様はただ優しいだけ、そう、誰にでも優しいだけ。 だから恋人とか結婚とか出産とか、私なんかが幸せになってしまう妄想をしたらダメなのだと自分に強く言い聞かせる。 私は自らを諌めるように叱責し、心の中を落ち着けていく。 「そっか、よかったですね」 「良か……った? あ……白銀様は、私に良いことがあると嬉しいと?」 失礼にあたるかもしれないのに、私は思わず聞き返してしまいました。 「はい!」 あっ、しゅき……あー様の屈託のない笑顔に私の全てが持っていかれる。 心だけじゃない、いままで誰にも使われなかったこの新品の体の全て、その初めてをあー様に奪われて使用済みにしてほしいと思った。 それなのに……それなのに! 私は自分が思ってた以上に奥手だったのです。 「くっ……」 衣服を脱ぎ水着姿になった私があくあ様の搾精業務に入ってから数分後。 私が無理を通したおかげもあって、今回も器具を用いてあくあ様の太いおちんぽ様にご奉仕する事が許されました。 前回、あー様には最初のご説明では不足だったかもしれませんとそれっぽい事を言ったけど、純真無垢なあー様はその言葉を真に受けて優しくご了承してくださったのです。 私はあー様にいっぱいいっぱい私の事を使ってほしくて、自分勝手な理由で業務を楯にしてお願いしたずるい女なのに……それなのに、あー様は優しく良いよって言ってくれた。 純粋なあー様を騙してしまった事に後になって胸が痛んだけど、今はそれ以上に、言ってよかったと、そう思うほどに私は今すごく興奮しています。 ゴクリ……。 私の目の前でイキリ勃ったあー様のおちんぽ、その大きさに息を呑んだ。 こんなにも大きいおちんぽ様が私の中に捩じ込まれたら、子宮ごと押し潰されてしまうかもしれません。 なるほど……これが俗にいうわからせおちんぽ様というものですか。 二次元にしか存在してないと言われる、女の欲が作り出した醜い妄想の産物。 これを見るのは今日で3回目になりますが、いまだに信じられません。これを見せつけられて喜ばない女性なんてきっと存在していないでしょう。 「白銀様、痛くはございませんか? 気分が悪くなられましたら直ぐにお申し付けください」 あー様のおちんぽを某化粧品のCM風に説明するとしたら、きっとこのようなテロップが流れるでしょう。 女が孕みたいおちんぽ、第一位獲得。 女が犯されたいおちんぽ、第一位獲得。 女が処女を奪ってほしいおちんぽ、第一位獲得。 入れられただけで幸せいっぱいになるおちんぽ、第一位獲得。 今、一番フェラしたいおちんぽ、第一位獲得。 歯磨きしたくなるおちんぽ、第一位獲得。 手でシコシコご奉仕してあげたくなるおちんぽ、第一位獲得。 頬擦りしたくなるおちんぽ、第一位獲得。 頬をペチペチと何度もちんぽビンタしてほしいおちんぽ、第一位獲得。 女が一瞬でちんぽケースにされたいと思うおちんぽ、第一位獲得。 これだけ並べても、あー様のおちんぽ様を讃えるためには、まだ表彰し足りないほどかもしれません。 「っ! み、深雪さんっ」 切なそうな顔をするあー様に、子宮の奥がキュンキュンします。 あぁ、いけません、その顔はとてもえっちで反則すぎるのではないでしょうか? 女の子ならなんでもしてあげたくなるような可愛い顔に、私のシゴくスピードが自然と速くなる。 「はい、大丈夫ですよ。しっかりと私が受け止めますので、いっぱい射精してください」 器具越しでも掌に伝わる振動で、あー様がすごい量の精液を吐精しているのがわかる。 あ、相変わらずのすごい量です。 こんなすごい勢いで、子宮に精子を叩きつけられたら私の雑魚よわ卵子ではどうしようもありません。 一瞬で屈服させられて、ただの赤ちゃんを産む機械にされてしまうでしょう。 それを想像したところで、自分の水着のパンツが物凄く濡れていたことに気がつきました。 いつから垂れ流していたのでしょうか? 今日はパンツの替えを持ってきてないのに、どうしようかな。 「あっ……ありがとうございます」 「いえ……これもお仕事ですから」 あー様はお射精する時、私のこの大きなおっぱいを強姦するみたいな目つきで見つめていました。 前回といい前々回といい、あー様が私のこの大きな胸を視姦して、私で処理をしているのはもはや間違いないのではないでしょうか? ワンチャン、前回のは機械の操作ミスとか私の勘違いではなかったのかとの憂いもあったのですが、やっぱりこれは私の勘違いではないようですね。 あー様にとって、私はそういう対象なんだ……。 その事に気がつくと、女の子として認められたような気がして涙が出そうになりました。 「ご、ごめんなさい。あの……やっぱ、お仕事とはいえ、嫌、だったですよね?」 え……? 私は顔を横に向けて部屋の中にあった鏡を見る。 すると私の頬に一筋の涙がこぼれ落ちていた。 涙が出そうになるどころではない。あろうことか私は、あー様の前で普通に泣いてしまったのだ。 もう涙なんてここ数年流したことがないのに……。 あー様といるとこんなにも自分の感情が揺れ動く。 無くなったと思った感情が湧き出てきて自分で制御するのが辛くなった。 「す、すみません。その……この涙は、この業務が辛いとか、白銀様の事が嫌いだとかそういうわけじゃなくって……ええっと、ごめんなさい、うまく言葉にできなくて」 あー様は、そんな私を見て少し戸惑っていましたが、しばらくすると持っていたハンカチで私の涙を拭ってくれました。その優しさだけで、私はまた普通の女の子のように恋に落ちるのです。 好き……性的な事を抜きにしても、私はあー様の事が、好きなんだ。でも、どうやってそれを伝えれば良いのか、私にはそれが分かりませんでした。 帰宅後、私は服と一緒に汚れた水着のパンツとインナーショーツを床に脱ぎ捨てるとベッドに寝転がった。 そしてスマホの画面に映ったデータを、幸せを噛み締めるように何度も再確認します。 処置の後、直ぐに通知を見ましたが、あー様が使ったのは予想通り全部私のデータでした。 こんな無表情で無愛想な女で何度も何度も抜くとかあー様はどうかしている。 「っ! あんなオナホに射精するくらいなら、私の事を押し倒してレイプして直接種付けしてくれたらいいのに!」 はっきり言ってただの八つ当たりです。 普通、女性は男性をリードしなければなりません。 それなのに、あー様に押し倒していただこうなんてあまりにも都合が良すぎる話です。 「でも……この水着は、やはりあー様には効果的だったようですね」 あー様のために今日は、頑張って布面積が異常に少ない水着姿でお手伝いさせてもらいました。 やはり私の思った通り、あー様は私の知っている男性とは違って胸の大きな女性が好きなのでしょう。 水着にわざと浮き出させた私の乳首や、汗ばんだ胸の谷間をこれでもかと無遠慮にガン見されていたのです。 私はインナーショーツと水着のパンツを拾い上げると、その内側を指先で撫でて確認する。 せっかくインナーショーツを穿いて対策していたのに、クロッチの部分が私の出したもので物凄く汚れていました。 「馬鹿……私の馬鹿」 普通ここまで男性にアピールされたら、女性の方から押し倒してあげるのがマナーというものです。 でも私には、それがとてつもなく高度で難しいことでした。 「オナホのかわりに、ここ使ってくれませんかって、たった一言、そう言えばいいだけの事なのに」 なんなら器具を抜いた後、私が手で直接シゴいてあげれば良かった。 そうすれば少しはなんらかの発展があったかもしれない。 でも私は目の前の事でいっぱいいっぱいになって、事務的に作業をこなすことしかできなかったのです。 「もっと、もっと……頑張らなきゃ……」 私は引き出しの中からいつも使ってる鏡を取り出すと、毎日の日課となっている笑顔の練習をし始めました。 ************************************************ お読みいただきありがとうございます。 早ければ明日には2話更新になるかもしれないと思ってたけど、ちょっと厳しいかも? 2話更新の時は19時台、23時台か、23時台と24時台のどっちかで連続投稿します。 本日は2話更新です。 ******************************************** 白銀あくあ、男子のクラスメイトと出会う。 「ん?」 朝、学校に登校すると見覚えのない人物が俺の二つ前の席に座っていた。 こざっぱりとした雰囲気のすらりとした体型の人物は、スマートな眼鏡がよく似合っており知的な印象を受ける。 一人静かに本を読んでいたその人物は、どこからどう見ても紛れもなく男だった。 やった……これでクラスに男一人の状況から解放される! 俺は期待を胸に、彼の座っている席に近づく。 「おはよう!」 「……おはよう」 クラスメイトの男子は、俺に気がつくとちゃんと挨拶を返してくれた。 挨拶も返してくれない人物だとどうしようかと思ってたけど、その心配は必要がなかったみたいで安心する。 「初めましてだな。俺の名前は白銀あくあ、よろしくな!」 クラスメイトの男子は、読みかけの本に栞を挟んで閉じると立ち上がる。 立ち上がった時の彼の身長は俺と同じくらいかちょっと高いくらいだった。 「白銀君、こちらこそよろしく。僕の名前は|黛《まゆずみ》慎太郎だ」 同級生の黛は、俺が想像していたこの世界の男よりも全然マシ……っていうか普通に良い奴っぽい。 今も俺がニカっと笑うと、普通に笑顔を返してくれたし、そこに嫌味のようなものは感じられなかった。 「これから3年間同じクラスなんだ。俺の事は白銀でいいよ」 「わかった。それなら僕の事も黛で、これからの3年間よろしく」 はっきり言って俺はこの世界の男にあまりいい印象を抱いてなかった。 もっとこう高圧的な奴だったりとか、コミュニケーションに大きく問題を抱えているような人物だったりとか、そういう印象ばかりが先行している。 家族からこの世界の男について聞いても、大方そんな話しか出なかったんだよなぁ。 だからそういう奴が来るんじゃないのかと身構えていたんだが、目の前の黛にはいい方向で期待を裏切られた。 「うちのクラスやばくない?」 「私も思った、白銀君はもはや別格だけど黛君もかっこいいよね」 「本当にこの学校に来てよかった」 「私だけかな? イケメン同士が会話してるの見るのだけでなんかドキドキする」 「「「わかる」」」 「一度でいいからあの中に挟まってみたい」 「他の女子から殺されてもいいのならどうぞ」 騒がしくなる女子達を傍目に、黛は至って冷静に自分の席に着席する。 「白銀、よかったら後で一緒にお昼を食べないか?」 「もちろん!」 ちょうどそのタイミングでチャイムが鳴ったので、俺は自分の席に戻って着席する。 女子達はチャイムが鳴っても騒がしくしていたので、SHRでクラスに入ってきた杉田先生に叱られていた。 お昼のチャイムが鳴ったので、俺は黛と一緒に教室の外に出た。 この学校は教室の他にも食堂や中庭など、椅子やテーブルがある所では自由に食事をとっていい事になっている。 俺たちは比較的座るところが少ない中庭の一角にあったベンチに腰掛けた。 ちょうど対面のベンチに居た女子達と目があったので、俺はにこりと微笑んで手を振る。 たったそれだけのことで、3人居た女の子のグループの一人は泣き出してしまった。 隣の席に座っていた女子2人は、涙ぐみながらその子によかったねと言って慰めている。 そう、これこそがこの世界の常識だ。 男が笑顔で手を振るだけで女の子は泣いてしまう。 つまりそれくらいこの世界の男の態度は悪いのに、俺の隣にいる黛はいたって普通だった。 これまでの数時間、後ろから見ていたが、女性に対して悪意のある行動は一切していなかった。 「白銀は……ああいう事を平気でするのか?」 「え?」 俺はどう返答していいのかわからずに固まってしまった。 もしかして黛の逆鱗に触れるような事でもしてしまったのだろうか……。 「ああ、すまない。別に他意はないんだ。白銀の事を非難しようだとかそういうつもりは一切ないから不快に感じたのであれば謝罪する。ただ、これは僕の問題なのだが、あまり女性と触れ合うのは苦手でな……」 黛はかけていた眼鏡をくいっと持ち上げる。 まだほんの少ししか会話していないが、黛はちゃんと他人の事を考えて言葉を選んで話してくれているような感じがした。 「白銀はどうして女性に対してそういう対応ができるんだ?」 真剣な黛の眼差しに、俺はいい加減に答えるわけにはいかないと改めて姿勢を正した。 「黛、実は俺、記憶喪失なんだ」 「記憶喪失……?」 俺は自分が記憶喪失であったことを告白する。 だから自分があまり女性に対して忌避感がない事、この距離感でいいのかどうかなど、自分の思っていた事や疑問に感じていた事を黛に吐き出した。流石に転生したとかは信じてもらえないだろうから言ってないけど、俺もずっと誰か他の男性にこの話を相談したかったのだろう。 でも家族もこの世界で知り合った人もみんな女の人ばかりで、相談できるような身近な男性は一人としていなかった。 「そうか、白銀は大変だったんだな。話してくれて嬉しいよ」 「いや、こっちこそ黛に聞いてもらえて凄く嬉しかったよ。今日会ったばかりなのにすまないな」 黛は一通り俺の話を聞いてくれると、改めてこの世界の男性のスタンダードを教えてくれた。 やはり俺はこの世界の他の男性陣と比べると、相当変わっているらしい。 それは家族や周りの女性から聞いていた話と一致するものであった。 「僕個人としては、白銀の女性に対しても忌憚無く接する態度を好ましく思う。実際、僕たち男性陣はすごく恵まれた状況に置かれてるし、白銀のようにもっと女性に対して優しい態度で接するべきなんだ」 俺は黛の言葉を聞いて確信に至る。 黛はやっぱり話で聞いた他の男性と比べてもまともな奴だと。 途中で言葉に詰まった黛は、ほんの少し俯きながら言葉を選んで紡いでいく。 「ただな……僕はどうしても女性を前にすると緊張してしまって、態度がそっけなくなってしまうんだ。何を話していいのかもわからないし……」 なるほど……。 そういえば教室でもクラスメイトの女子に話しかけられた時も軽く会釈を交わしていたが、直ぐに読んでいた本へと視線を戻していた。 おそらくどうしていいのかわからずに、そうすることで自分のパーソナルスペースを守っているのだろう。 俺も女性陣にぐいぐいと来られると少し距離を置いてしまうところがあるが、黛はファーストコンタクトの段階でどうしていいのかわからずに戸惑っているみたいだ。 「白銀……よかったら、君の話をもっと聞かせてくれないか? そうすれば僕も今よりかは少しは女性に対して良くなれる、そんな気がするんだ」 「もちろんだよ黛、俺の方こそ常識知らずで迷惑かけるかもしれないけど、改めてよろしくな」 「ああ!」 俺たちは笑顔で握手を交わした。 「白銀、話し込んですまなかったな。そろそろお昼を食べよう」 「気にするなって黛、おっ、お前も弁当なのか!」 ちなみに俺も弁当だ。 学校で変なものを食べさせられたらいけないからと、心配性の母さんが朝早く起きて弁当を作ってくれている。 マジで感謝しかない。俺はいつもありがとうと心の中で感謝しつつ弁当箱の蓋を開けた。 さすがは母さん、相変わらず俺の好きなものばかりである。今日も帰ったらありがとうと伝えよう。 「おっ、黛の弁当、うまそうだな!」 俺は目の前の黛の弁当へと視線を向ける。 おこわに卵焼き、煮物に揚げ物、野菜と肉のバランスがきちんととれた上で、ちゃんと見栄えも計算されていた。 「そうか……」 黛は頭をかいて少し照れた表情を見せる。 「実はこれ……僕が作ったんだ」 「マジか! すごいじゃないか」 俺も一応は料理はできるが、料理ができるだけに自分でお弁当を作る大変さはよく知っている。 だから俺は食事をするところでもいつもご馳走様、美味しかったですと、できるだけお礼の言葉を述べるようにしているのだが、以前、食事処でそれを言ったら対応してくれた人が泣いてしまって大変だった。 「なるほど、素直に褒められるとこうも嬉しいものなのだな。白銀が女の子に人気の理由がよくわかった気がするよ。白銀……よかったらどれか食べてみないか?」 「いいのか、じゃあうちの母さんの卵焼きと交換しようぜ!」 俺たちはお互いの卵焼きを交換しあう。 「うっま……黛、これちゃんと出汁から取ってるだろ」 「そういう白銀こそ、お母さんの卵焼きふわふわで美味しかったぞ」 別に自分で作ったわけではないが、母さんの卵焼きを褒められるのはなんだか自分の事のように嬉しい気持ちになる。 帰ったら友達の黛が美味しかったって言ってたって伝えてあげよう。 俺たちはその日、お互いの連絡先を交換して友達になった。 ************************************************ 月間ランキングには惜しくもまだ入っていませんが、お話のタイミングが良かったので本日、先行して2話公開します。2話目は23時から1時までの間に公開します。 やっと同級生男子が勢揃いしました。猫山が登校するのはいつの日になるだろうか。 ノクターンなのに女子出てこない時は、ほんと出て来なくてすみません……。 とあの回です。 苦手な人は読み飛ばしてください。 ******************************************** 白銀あくあ、とあちゃんと一緒にゲームする。 「とあちゃん、俺、もう限界なんだけどっ!」 「あっ、あっ……あくあくん、待って、あと少しだから!」 息を吐かせぬ激しい攻防。 汗ばんだ体を拭いながら体を大きく捩らせる。 「くっ……流石にもうキツいし我慢できない、うっ、外に出すよ」 「んっ……待って! ダメ、出すならちゃんと中に出して」 お互いの熱った体が室内の温度を上げていく。 しかしもう俺も限界だ。耐えかねた俺は、とあちゃんの言うことを無視して体を前のめりにさせる。 「あっ! あくあくん、らめぇっ!」 「あっ……!」 やらかした……全てが終わった瞬間、冷静になった俺は目の前が真っ白になる。 「ごめん……」 完全に俺のせいだ。 「ううん、僕の方こそごめんね。あくあくんは初めてなのに、経験者の僕がもっとちゃんとリードしてあげるべきだったよね」 見つめ合う俺たち。 会話の途中でなんとなく気がついてしまったが、俺たちって今すごく卑猥な会話を繰り返しているのでは? いや、そんな事はないはずだと、俺は画面に映ったゲームオーバーの文字を再確認する。 EPEX Legend。 通称えぺ。 今や流行の発信地でポップアップストアが開かれたり、交差点の広告をジャックしたりするくらいの超有名ゲームの一つである。 あの日からかなりの頻度で猫山家を訪問している俺は、自然ととあちゃんと親交を深めることになってしまった。 とあちゃんはゲームが好きで、特に好きなFPSをかなりやり込んでいるらしい。 FPSゲーム、First-person shooterと呼ばれるジャンルは、一人称視点のキャラクターを操作して武器を使って戦うゲームだ。えぺは主に3人で1チームとなって、オンライン上で繋がった他のプレイヤーのチームと最後の1チームになるまで銃を使って戦うバトルロイヤルシステムのゲームである。 「俺が焦ってバブルの外にグレネードを出しちゃったのが不味ったよな」 「ううん、さっきのあの展開だと中にグレネードを入れてもそう変わらなかったかも。あくあくん、ディブ使うの初めてだったのにすごく上手だったよ」 「ありがとう、とあちゃん」 バブルというのは、相手の攻撃を全て弾くことのできる反球体の防御壁のことである。 俺が今日初めて使ったディブという体の大きなキャラが使えるスキルの一つだ。 基本グレネードとは相手のいる方向に投げ入れるものだが、上手い人だとバブルの中にグレネードを入れて向かってくる敵を前に詰めさせないというテクがある。 それは理解できるのだが、このディブというキャラ、やらなきゃいけない事が鬼ほどあるから、何度も漁夫で迫り来るパーティが続くとそこまで思考が回らない時があるのだ。 特に今回、俺ととあちゃん以外に組んだもう一人は野良と呼ばれるたまたまオンラインでマッチした人だったし、ボイスチャットがついていたわけではないので連携が取りづらかったというのもある。 「えぺ、どうせなら3人でやれたらいいんだけどな」 俺はそこでハッとする。 「とあちゃんってさ、えぺのPC版もやってるんだっけ?」 「うん、そうだよ。僕、本当はキーマウの方が得意だからね」 キーマウというのはキーボードとマウスの事だ。 俺たちが今やっているのは据え置きタイプのゲーム機だが、このゲームはパソコン版の方が本家である。 ちなみに据え置き機で一緒にやるためには画面とゲーム機も二つないとダメなのだが、猫山君の家にはちゃんと全てが完備されていた。もしかしたら猫山君もとあちゃんと一緒にゲームをするのかな? それならいつの日か、こうやって遊んでると部屋から出てきて一緒にやってくれる日もあるかもしれないと希望を膨らませた。 「だったらさ、今度、俺のクラスメイトの黛って奴と一緒にやらないか?」 黛がえぺをやっているかどうかは知らないが、パソコンを持ってて他のゲームをやっていると言ってたのでスペックさえ満たしていれば一緒にできるはずだ。 それに女性と上手く接したいと思っている黛に、とあちゃんのようなタイプは適任ではないだろうか。 クラスメイトの女子と比べると、あんまりガツガツくるタイプでもないし、かといって遠巻きに意識してくるタイプでもない。普通に友達の距離感で接してくれるのだ。だから俺も同級生の妹というよりもただの一人の友達みたいに意識せずに接する事ができている。 「う、うん……別にいいけど、い、いいのかな、僕なんかで」 あ、ああそっか、とあちゃんは女の子だからそういうの気にしちゃうのか。 この世界の男は黛が珍しいだけで、基本は女の子を邪険に扱うタイプの男性が多い。 とあちゃんはきっとそのことを気にしているのだろう。 「あーうん、一応黛に聞いてみるけど大丈夫だと思う。とあちゃんが嫌じゃなければだけど」 「ううん、僕の方は大丈夫。あくあくんと仲がいい人ならきっと大丈夫だと思うし」 「とあちゃん、ありがとな!」 俺が素直に感謝の気持ちを述べると、とあちゃんは照れたように微笑む。 「感謝するのは僕の方だよ……僕だって、このままじゃいけないだろうし」 とあちゃんは小さく何かを呟くと、真剣な表情で俺の方をじっと見つめる。 「あくあくん……少しお願いがあるのですけど、大丈夫ですか?」 「あ、ああ! 俺にできることなら」 とあちゃんは何かを決心したかのように、ずずいと前に出ると俺の手を取った。 近くで見るとあちゃんの大きな猫目にドキッとする。なんかこの目で見つめられると視線を逸せないんだよなぁ。 「……よかったら、今度、僕と一緒にお外に遊びに行きませんか?」 「え? ああ、それくらいなら大丈夫だけど」 「本当ですか? よかったぁ……断られたらどうしようかと」 とあちゃんは花が咲いたような満面の笑顔を見せる。 最初は喜んでくれて良かったと呑気に思っていた俺だったがここで重大な事実に気がつく。 あれ……? これって、もしかしなくてもデートじゃね? 俺はとあちゃんをチラリと見つめる。 え? 俺こんな可愛い子とデートするの? 妹みたい、友達みたいとは言っているが、とあちゃんは普通に見ると美少女のらぴすに劣らないレベルの美少女だ。 今になって少し緊張してきた俺を見て、とあちゃんも緊張が移ったのか少しギクシャクとし出した。 「あ、えっと……じゃあ、この週末でいいのかな?」 「う、うん、あくあ君がそれでいいのなら」 俺はとあちゃんとの正確なデートの日時の約束を取り付けて、そそくさと猫山家を後にした。 ごめんな猫山君、俺はこの日曜、君の妹さんと一緒にお出かけすることになります。 ************************************************ 本日二度目の更新になります。 次回は多分デート回ですね。ちなみにとあは普通にお外に出る練習がしたいだけです。 それなのに翻弄されてるあくあを慈しんでください。 白銀あくあ、意外な人物と再会する。 約束の日曜日が来た。 「兄様から女の匂いがする……」 勘のいい妹のらぴすに何故かバレそうになったが、俺は適当に嘘をついて誤魔化した。 俺の話を聞くらぴすがずっとジト目だったのは気がかりだが、それは俺の気のせいだったという事にしておく。 「少し早かったかな」 待ち合わせより30分も早く来てしまったようだ。 俺はスマホを弄りながら軽く時間を潰す。 「わっ、あの男の子かっこいい!」 「高校生かな? 休日出勤だったけど、今日はいいことあるかも!」 「一人かな? それとも誰かと待ち合わせ?」 「あの子の彼女羨ましすぎるよー。私だってあんな若くてイケメンの子と休日デートしたいぃい!」 通り過ぎる女の子たちは俺の事をチラチラと……いや、ガッツリと見ながら横切っていく。 そのうちの一人、茶色い髪の20代前半くらいのお姉さんと目が合う。 お姉さんは俺の方を見すぎていて全く前を見ていなかった。 だから目の前の信号が変わったことに気がつかずに、お姉さんは赤信号の横断歩道を横切ろうとしたのである。 「危ない!」 それに気がついた俺は、お姉さんの二の腕を掴んで抱き寄せる。 「大丈夫ですか、お姉さん?」 咄嗟のことで最初は理解が追いつかなかったのだろう。 お姉さんは俺と体が密着していることに気がつくと、頬をピンク色に染めていく。 正直、相手にそういう反応をされると、こちらも意識しないようにしているのに伝染してしまう。 俺は目線を横に流しつつお姉さんに注意する。 「怪我はないですか? どこか痛いところとか」 「今まさに心臓がすごく痛いです……はっ、もしかしてこれが恋……」 「それと危険だからよそ見してちゃダメだよ」 「はい……もう貴方の事しか見ません」 あれ? なんかお姉さんとイマイチ会話が通じてないような気がする。 まぁ、怪我もなく事故にもならなかったし大丈夫そうだからいっか。 「チッ、あの女、羨ましすぎる」 「あんな優しい顔で抱き寄せられたらどんな女の子も一発で落ちちゃうよ」 「男の子に甘々で窘められるとかそんなのご褒美じゃん」 「お金ならいくらでも払う! だから一度でいいから私の事を叱ってほしい!!」 俺は、次から気をつけてねと言ってお姉さんを見送った。 心臓が痛いと言っていったから、病院にいくことを勧めたけど大丈夫だろうか。 そんなことを考えていると、誰かが後ろから俺の着ている服の裾をくいくいと引っ張る。 「ごめん……待った?」 俺が振り返るとそこには美少女がいた。 とあちゃんは、上は家で着ていたのと同じ黒いリボンのフリルのブラウスだが、下は黒いタイツの上にフロントボタンのハイウェストのスカートを穿いている。 家で見た黒ニーソとショートパンツも良かったがスカートもいいな……。何よりスカートを穿いている事が、よりデート感を強く演出していた。 「いや、俺も今来たところだから」 俺はお決まりの言葉を返す。まぁ、実際そんなに待ってないしね。 「良かった」 とあちゃんは緊張していたのか、少しおどおどとしていたがほっとした笑顔を見せる。 「あくあくんは身長が高いし、みんなに注目されてるからすぐに見つかっていいよね」 「俺はランドマークか!」 「ふふっ」 俺たちは、たわいもない会話に花を咲かせる。 「ところで用があるって言ってたけど……」 「うん、それなんだけどね。ほら……ここってさ」 とあちゃんは周囲を見渡す。 待ち合わせ場所の新しい綺麗な駅の周囲には、新しい高層ビルがいくつも立ち並んでいる。 歩いている人たちも10代から30代の人が中心だろうか、高級ブランドのお店や若い子に流行のお店や人気店がひしめきあっている状態だ。 「目的地はあそこの商業ビルなんだけど……期間限定でEPEXのポップアップストアをやってるの」 所謂ポップアップストアとは、常時開店しているようなお店ではなく、予め期間を決めて開かれるお店の事だ。 流石は若者に人気のえぺらしい。俺のいた世界でもEPEX女子とかいうハッシュタグでアイドルやモデル、芸能人とか普通の可愛いJKとかJDとかOLのお姉さんがやっていたなぁ。 「ずっと行ってみたいなって思ってたんだけど、一人で行くのが怖くて……でも、あくあくんと一緒なら大丈夫かなって思ったの。だから今日は来てくれてありがとう。でも……あくあ君のこと利用しちゃったみたいでごめんね」 「とあちゃん、寧ろ誘ってくれてありがとうというのは俺の方だよ。俺だってえぺのポップアップストアには興味あったし、とあちゃんが誘ってくれなきゃここにこれなかったしね。それに、俺たちはもう友達だろ? 一緒に遊ぶのに、気を遣う必要なんてないと思うぞ。だから謝らなくていいんだよ」 「あくあくん……うん! じゃあ、改めて、今日一緒に遊んでくれてありがとね」 「こちらこそ! とあちゃん、今日は誘ってくれてありがとな」 俺たちは場所を確認すると、目的の場所に向かって歩き始めた。 とあちゃんは人混みに流されないように、俺の服の裾を掴みながら隣にピッタリとくっついている。 しかし人混みが多いせいだろうか、やたらと俺にぶつかってくる人が多い気が……気のせいだよな? このままだと危険な気がしたので、俺は服の裾を掴んでたとあちゃんの手を取る。 「ごめん、嫌かもしれないけど、こっちの方が安全だから」 「う、うん」 今思えば、こうやって女の子と手を繋いで歩くのは初めてのことかもしれない。 俺は手のひらが今日に限って少し汗ばんでいるような気がした。できればとあちゃんにバレませんように! とあちゃんの方をチラリと見ると、向こうも緊張しているのかあせあせとした表情で恥ずかしそうに少し下を俯いていた。どうやら緊張しているのは俺だけではないようだ。 俺たちは手を繋いだまま無言で目的の施設に入ると、ポップアップストアのある場所まで行く。 「わっ、あくあくん、あれ! ガスおじのガスボンベだよ!!」 「おっ、あのジャンプパッド、記念撮影できるみたいだぞ」 ガスおじとは、ガスを武器に戦うキャラクターで、ガスボンベはそのキャラクターが使うスキルである。 ジャンプパッドもまた、えぺに登場するキャラクターが使うスキルの一つだ。 他にもゲームでいつも使っている武器と同じ玩具が置いてあったり、登場キャラクターなどのフィギュアが売ってたりして俺ととあちゃんは大いに盛り上がる。 俺たちはショップでグッズを買ったり、撮影可能な場所で写真を撮ったりして十二分に楽しんだ。 「いやー、来てよかったね」 「うん!」 元気な返事で応えてくれたとあちゃんは、ショップで購入した首なが恐竜キャラのぬいぐるみを手に抱えて笑顔ではにかんだ。 見るからに最初の頃よりテンションが上がってて、駅であった時のおどおどとした感じはもう完全に消えている。 とあちゃんも喜んでくれたみたいだし、来てよかったな。俺は心の中でそう呟く。 「とあちゃん、よかったらどこかで少しお茶しない?」 「うん、いいよ」 いっぱいはしゃいだせいだろうか。 少し疲れたので俺たちはどこかのお店で少し休憩することにした。 生憎一番近いとこのカフェは人気店で人がすごく並んでたけど、同じ商業施設の中には他にも幾つもカフェがある。 どこかに入れれば良いかと、俺たちは施設の中の他のテナントを眺めながらゆっくりと歩いていく。 「あの人、なんか困ってるのかな?」 その人の姿に、最初に気がついたのはとあちゃんだった。 とあちゃんが指差した方向を見ると、スーツを着た女の人が焦った顔で周囲をキョロキョロと見渡している。 誰かを待っているのだろうか……俺はその女性の後ろ姿に見覚えがあった。 ************************************************ お読みいただきありがとうございました。本日、皆様のおかげで月間ランキング3位に入ることができました。 引き続き、ブックマークの登録、評価点、いいね、感想、レビュー等のご支援をしていただけると嬉しく思います。 なお、ご厚意で誤字修正されてくれている方々へ、いつもありがとうございます。三度見返して修正した挙句に誤字っちゃう作者は自らのポンコツ具合に口が開きっぱなしです。 昨日、先出で2話を公開しましたが、このお話が前後編という事もあり特別に2日連続で2話公開いたします。 23時台に後半を公開するのでお楽しみに、なお、月曜日は掲示板回です。そちらもお楽しみに! 本日二度目の更新です。 前のお話の続きなりますので、読み飛ばされちゃった方はひとつ前からどうぞー。 ******************************************** 白銀あくあ、ハジメテの撮影。 「あれ? もしかして、阿古さん?」 阿古さんは、俺が喫茶店でバイトしていた時の常連客だった人だ。 確かどこかの財閥系の大企業に勤めていると聞いたけど……一体何があったんだろう? 「えっ……嘘。白銀君!?」 俺が声をかけると、阿古さんはびっくりした表情を見せた。 「どうかなさいましたか?」 「えっと、実はね」 阿古さん曰く、自社が契約している会社の製品と雑誌とのタイアップのお仕事でここに訪れたそうだ。 なんでも最近はお仕事の調子がいいらしく、上司から初めて大きなプロジェクトを任されたらしい。 それを成功させるために、阿古さんは予算をかけて希少な男性モデルを手配したが、手配したモデルの男性が撮影場所に現れなかった。 電話に出ないことから男性の所属する事務所に連絡を取ると、直前になって嫌だと男性のモデルが仕事をばっくれたらしい。 この時点で俺の頭の中は怒りでいっぱいになった。俺だって研修生とはいえアイドルの端くれだったのだ。だから一度は了承して受けたお仕事を自分勝手な都合でドタキャンするなんて、そのプロとしての意識の低さが近しい同業者の一人としてとても許せなかった。 阿古さんはそんな状況にも関わらず各方面に電話をかけて、代役の男性モデルを見つけようと努力したみたいだ。 しかし希少な男性モデルがそう簡単に見つかるわけもなく、どうしようかと思って外に出ていたところに俺に遭遇したらしい。 「それでその……不躾で申し訳ないんだけど、白銀君、必ずお礼はするし、私で出来ることなら何でもするから、ほんの少しでいいの、一枚だけでいいから撮影に協力してくれないかな?」 俺の顔を見上げる。阿古さんの顔は申し訳なさでいっぱいである。 阿古さんの悔しさが俺には痛いほどに伝わってきた。 「とあちゃん」 隣にいたとあちゃんに俺は視線を投げかける。 俺自身としては阿古さんを助けてあげたいが、今はとあちゃんとの約束の最中だ。 だから阿古さんを助けるためにも、先に約束したとあちゃんに許しをもらわないといけない。それが礼儀であるというものだと俺は思う。 「あくあくん、僕は大丈夫だから困ってる人を助けてあげて。それにあくあくんのそういう優しいところが、僕は好きだから……」 「ありがとう、とあちゃん!」 なんて優しい子なんだろう。俺は感極まってとあちゃんをぎゅっと抱きしめた。 しかしすぐに冷静になった俺は、即座にとあちゃんの体から離れる。 「あっ……ごめん」 何やってるんだよ俺、いくら仲が良くなったとはいえ女の子にいきなり抱きつくのはマナー違反だ。 冷静になった俺は、いきなり抱きついてしまった事をとあちゃんに謝罪する。 「う、ううん、あくあくんなら僕、全然大丈夫だから」 とあちゃんもびっくりしたのか、少し驚いた表情をしていた。 本当に申し訳ない……ごめんなさい。 ともあれ、とあちゃんから正式に許可を得た俺は、改めて阿古さんの方へと視線を向ける。 「あの、阿古さん。俺に協力できることなら何でも……でも、本当に俺でいいんですか?」 はっきり言って、これはプロの仕事だ。 今の俺はアイドルを目指しているとはいえまだ高校生で、ただの一人の素人でしかない。 前世でだってアイドルとしてのデビューが決まっていたものの、実際はデビュー当日に死んでしまったので実際にアイドルとして活動した実績もないのだ。 手伝いたいと思ってはいるけど、一緒に仕事をしてくれるプロの人たちに迷惑をかけたくはないとも思っている。 「もちろん聞いてみるけど、問題ないと思うわ。ありがとう、白銀君」 阿古さんは、撮影場所で待機していた撮影チームの所に俺を連れて行くと一発でオッケーをもらった。 その後はとんとん拍子で事が進む。 用意された衣装に着替えて軽く髪を整えて薄くメイクを施してもらうと、予め人が入らないようにしていた撮影区画でパシャパシャと写真を撮影していく。 「いいわぁ……白銀君、貴方すごくいい……」 目の前で何度もシャッターを切るオネェ言葉のカメラマンは、カメラの動きに合わせて体をクネクネと動かす。 このカメラマンの名前はノブさん、何とまさかの男性だ。それもちゃんとしたお仕事をしている男性である。 ノブさんは何でも有名なカメラマンだそうで、主に男性の被写体を中心に写真を撮っているそうだ。 ちなみに男性のモデルの中には、男以外には撮られたくないなどという人も珍しくはないらしい。 今回、阿古さんが手配したモデルもノブさんが撮影する事が条件でオファーを受けたそうだ。 「そうそう、その調子よ、ン“ッ! イ“イ“ッ!!」 撮影が進む度に、俺の方も研修生だった頃を思い出してテンションが上がってくる。 アイドルにとって見られる事を意識するのは当然の事だ。 どの角度で、どうやって見られるのが自分の魅力を引き出せるのか。 ノブさんのリクエストに応えながらも自分の限界を引き出していく。 「はぁ……はぁ……貴方、結構激しいのね。こんなの、私も初めてよ……」 周りの女性スタッフは固唾を飲んでこちらを見守っている。 その中でも阿古さんは、瞬きもせずにこちらをジッと見つめていた。 なんて仕事熱心な人たちなんだろう。こういう人たちと一緒に仕事ができたことを誇りに思った。 ふと、見学に来ていたとあちゃんと視線が合う。 「あら……」 しまった。考え事をしてしまったせいで集中力が切れて表情を乱してしまった。 プロとしてはあるまじき失態である。俺は心の中で深く反省した。 「ねぇ、そこの貴方、よかったら一緒に写真に入ってみない?」 ノブさんは、とあちゃんに熱い視線を向ける。 まさかの展開に俺は一瞬戸惑ってしまう。 「え……ぼ、僕、ですか?」 急に話を振られてあたふたとするとあちゃん。 まさか自分が声をかけられるなんて、思ってもいなかった事だろう。 「そう、だって、貴方、デート中だったんでしょう? これはほんの少しの私からのお詫びみたいなもんよ。折角だから、二人でいるところを記念に撮ってみなぁい? もちろんプロの腕にかけて、ちゃんと可愛く撮るから安心して良いわぁ」 「あぅ……僕……その……」 とあちゃんが嫌なら止めたいと思ってたけど、この感じだと一歩が踏み出せずに戸惑っている感じだろうか。 最初はすぐに間に入って止めようと思ったが、俺はとあちゃんの意思を確認するようにじっと見つめる。 すると俺の視線に気がついたのか、とあちゃんが俺の顔を見た。 大丈夫、俺がいる、一人じゃないよと視線で合図を送る。 「ぇっと……それじゃあ、1枚だけ」 トコトコと小走りで近づいてきたとあちゃんは、借りてきた猫のように緊張した面持ちで俺の隣にちょこんと立った。 俺はとあちゃんの緊張をほぐそうと、手に持っていたビスケットを二つに割る。 このビスケットは、今日のお仕事のタイアップ相手である森長さんのメリービスケットだ。 ロングセラーの売れ筋商品だが最近は売り上げが落ちていたらしい。 そこでパッケージを今風に一新して、若い層にも売り出そうとしているのが今回のプロジェクトの大まかな内容だ。 また、夏には夏向けの商品も出るらしく、これはその第一弾の重要なプロモーションに当たるらしい。 そんな大事なお仕事に、俺のような素人が出ていいのかとも思ったが、やると言った以上は頑張るしかないと改めて気合を入れ直した。 「とあちゃん」 俺の声に反応したとあちゃんは、緊張した面持ちで此方に振り向く。 まるでロボットみたいなカクンカクンとした動きに自然と笑みが溢れる。 「はい、これ」 俺は半分に割ったビスケットをとあちゃんのお口の中に突っ込んだ。 「んっ……」 突然の事に少し驚いたのだろう。 少し緊張が解けて自然な表情が溢れる。 俺は残った半分のビスケットを口に咥えた。 ほんのりとした優しい甘みが口の中にじんわりと広がっていく。 ホッとした甘さは、緊張を解すのにはもってこいだ。 とあちゃんも緊張がほぐれたのか自然体の笑みを見せる。 気がつけば俺も撮影を忘れて自然の笑みが溢れた。 「アッー! 最高よ、二人とも!」 気がつくとノブさんは何度もシャッターを切っていた。 「良いわ……最高に良いのが何枚も撮れたわよ」 ノブさんは、撮った写真のデータを確認するためにノートパソコンへと視線を落とす。 周りのスタッフたちや阿古さんも、ノブさんを囲むようにしてパソコンの画面に真剣な視線を向ける。 「あっ……これが1番良いかも」 最初に声を出したのは阿古さんだった。 「私もそう思います。何というか隣にいる方が置き換えて想像しやすいし」 「この齧り掛けのビスケットは、女性の購買意欲をそそる気がします」 「良いですね、もう堪らなく良いです。この画像はとても捗るので助かると思いますよ」 みんな前のめりに真剣に自分の意見を出し合ってる。 これがプロの現場か。すごい緊張感と寒気のする様なただならぬ気配が渦巻いているように見えた。 「ふむ……私もこれが良いわね。二人とも、こっちにおいで」 俺たちはノブさんに手招きされて、パソコンの方へと近づく。 女性スタッフの人たちがスッと後ろに捌けてくれたので、俺たちはノブさんの後ろからパソコンの画面を覗き込んで写真を確認する。 「どうかしら?」 そこに写っていたのは、先ほどの俺たちの姿だった。 手に半分こしたビスケットを持って、お互いに見つめ合う俺ととあちゃん。 その表情と仕草はとても自然で、どこか微笑ましさのようなものと甘酸っぱい雰囲気に溢れていた。 「他の写真がこっちなんだけど」 俺は画面に流れる他の写真を真剣な眼差しで見つめる。 確かにどれも良く撮れているけど、さっきの写真と比べたらどこか作っているような感じがあった。 うまくやろう、良く見せようとしたために、かっこよくは撮れているかもしれないが自然な雰囲気が完全に損なわれている。 それは、このビスケットのふんわりと優しくてほんのりと甘い雰囲気を表すには、どこか不適切な気がした。 「確かに……こっちの写真のほうがいいですよね」 自分の至らなさを痛感する。 カメラマンのノブさんの技術は素人目にも間違いなく一流のものだった。 だけど被写体である自分が、商品のコンセプトやマーケットの事までちゃんと考えて撮影に臨んでいたかといえば、そうではなかったのである。だからノブさんは、自然な雰囲気を出そうと敢えてとあちゃんを撮影に誘ったのであろう。俺は自分の実力不足が恥ずかしくなって画面の前で深く反省した。 「白銀君……よかったらだけど、この写真を使わせてもらえないかな?」 阿古さんの言葉に、俺は首を左右に振る。 俺一人だけなら良いけど、この写真にはとあちゃんが写っているからだ。 ここで俺がとあちゃんの顔を見て、俺は良いですけどとあちゃんが、みたいな言い方をしたら、優しいとあちゃんは、良いよって言ってくれるかもしれない。 でも、それじゃあダメだと思った。俺のわがままかもしれないが、俺はとあちゃんが少しでも嫌がる事はしたくない。だからとあちゃんを、自分のために利用するような事はしたくなかった。とはいえこれもまた俺の我儘であることには変わらない。だから自分一人でも、ノブさんや阿古さんが納得してくれるような、このクオリティの写真を撮らなければと腑抜けた自分に気合を入れ直す。 「あくあくん、僕は別にいいよ」 そんな事を考えていると、まさかのとあちゃんの方からいいよと声をかけてきた。 「今日、あくあくんのおかげでお出かけできたし、この写真……とってもいいお写真だから。それに、あくあくんがかっこいいと僕も嬉しいな」 「とあちゃん……気を遣わなくてもいいんだよ。俺一人でもなんとか皆に納得してもらえる写真を撮るから」 「ううん、確かにあくあくんならきっとこれにも負けない素敵なものをノブさん達と一緒に作れるかもしれない。でも……僕が、これを使ってくれると嬉しいなって思ったの」 「そっか……ありがとう、とあちゃん」 とあちゃんの優しさが心に染みる。 結局俺は、息を巻いて阿古さんに協力を申し出たにも関わらず、ノブさんにもスタッフの皆さんにも、とあちゃんや阿古さんにも迷惑をかけてしまった。 もし、リベンジするチャンスがあったら、絶対に次は失敗しない。この経験を糧にするのだと心に強く誓う。 「二人とも本当にありがとう。でも本当に大丈夫?」 「本当にいいの? 嫌なら止めてもいいのよ」 ノブさんも阿古さんも、本当に大丈夫なのかととあちゃんに再確認を取る。 ここで止めてもいいんだからと、ちゃんととあちゃんの事を考えてくれている二人の優しさにも俺は感動した。 ほんの少しかもしれないが自分が二人のお手伝いをできたことが嬉しくなる。 とあちゃんは二人の言葉に、大丈夫ですと小さな声で再びこくんと頷いた。 「わかったわ。それじゃあ今日の写真、完成したら二人に送るから連絡先を教えてもらえるかしら?」 「あっ、私も……二人とも一応未成年なのよね。親御さんの同意もいるから私の方からも連絡させて欲しいかな」 俺たちは二人と連絡先を交換する。 後日、俺が雑誌に載ることを家族に反対されたがなんとか説得した。 だってここで認められておかないと、とてもじゃないがアイドルになる事を認めてなんてくれないからである。 それに今回、撮影を手助けしてくれたみんなに手助けできる事といえばこれくらいのことしかない。 最後は俺の熱意に折れた家族が認めてくれたおかげで、何とか雑誌に掲載される事にお許しをもらう。 こうやって俺は、図らずも自らの目的に向かって一歩前進したのであった。 ************************************************ ついにあくあが世間様に気がつかれてしまう模様です。 ようやくストーリーにも書いてある阿古と再会することができました。 あくあがポンコツなのは、らぴすの女の匂いに関連して多分母からの遺伝ですが、阿古も結構ポンコツなので、作者的にはこの二人のコンビで事務所やっていけるのかなと多少なりとも不安です。 なお、ノブのとあに対する貴方は、貴女ではなく貴方で間違ってませんのでよろしくお願いします。 掲示板、乗るしかないこのビッグウェーブに! 【出勤激減】かふぇのプリンスさまっ part121【供給不足】 254 ななし 最近やっとスレの速度が落ち着いてきた気がする。 255 ななし だって最近のあくあ様は、学校が忙しくてあんまり出勤してくれないんだもん。 ただでさえ供給が足りてないのに需要は減らないから出勤日は確定で激戦区になるだろうし。 256 ななし オト学だっけ。いいなー私ももう一回高校受験しようかな。 257 ななし へへへ、20歳超えてるのに、あくあ君のことをせーんぱいって呼んじゃうんだ! 258 ななし >>257 きっつ。 259 ななし >>257 おばさんマジきつい……。 260 ななし でも年下の男の子に後輩扱いされるの結構いいかも。 261 検証班◆CHiMPOsuki やめて! これ以上私の新しい扉を開かせないで!! 262 ななし >>261 チンポスキー、有給全部消費してシコってたお前はもう手遅れだから諦めろ。 263 ななし あーあ、私も会社休んであくあくんの登下校を見守りに行こうかなぁ。 264 ななし >>263 ルールの非接触三原則は守れよ。 265 ななし >>263 触れない(あくあ様からはOK)、話しかけない(あくあ様からはOK)、迷惑をかけない(ストーカーをしない等)な。 267 ななし 速報、私たちのあくあ様、ついに雑誌おデビューなされる。 268 検証班◆CHiMPOsuki は? 269 検証班◆07218KADO6 は? 270 検証班◆010meTA473 は? 271 ななし キター! 272 ななし 燃料投下キタコレ! 273 ななし まさかの本人からの燃料投下とかwww予想外すぎる。 275 ななし >>268−270 検証班反応早すぎwwwスレに張り付いてるだろw 278 検証班◆9n2SARETAi >>267 本屋行ってきます。女性誌ですか? 283 267 >>278 そうです。表紙なんで直ぐに売り切れるかも。多めに入荷してるみたいだけど、表紙を見た瞬間に書店に居た子が全員買っていきました! 287 ななし 待って、今、仕事中!! 295 ななし やばい、やばい、やばい。 301 雑誌購入組 ふーん、えっちじゃん。 308 ななし >>301 kwsk 詳細plz 313 ななし やばっ、いきなりスレ加速し始めた。私も行ってくる! 327 勝ち組 今から動いても遅い遅い。私はもう手に入れたけどね。 335 ななし ちょっと待って! 直ぐに書店に駆け込んだのに、すでに人で溢れかえったんだけど!! 425 ななし どうやらSNSや他スレでも拡散されてるみたい。267の情報から30分も経ってないけど、もう完売してるとこあった。 486 ななし 店員が外で看板持って整理券配ってるところもあるな。もう売り切れましたって張り紙してたり、店員が叫んでるところがあったぞ。まさか現代の世で米騒動か? 512 ななし 米騒動 オイルショック あくあ様の雑誌発売←new 歴史は繰り返す。 554 ななし 乗らなきゃこのビッグウェーブに! 583 ななし ネット通販の全滅を無事確認、出版社のサイトで注文しようにも鯖パンクでサイトダウンwwwオワタ、オワタ……。 632 ななし あああああ、目の前で売り切れたぁぁぁあああああ! 678 267 逃した人へ、表紙だけだけど。 https://*****.jpg 699 ななし >>678 ああああああありがとうございます! 尊い! ってか、隣の女、そこ代われ、いえ、代わってくだしゃい!! 701 ななし 駅前の書店で暴動発生w警察沙汰に発展www 723 ななし 雑誌買えた人が興奮しすぎて私の目の前で卒倒した件、救急車呼んだんだが。 753 ななし ショッピングモールの書店で、買えなかった女が発狂して火災報知器押しちゃって避難中。 なお、消防車まで出動してる模様。迷惑かけるなよお前ら。 832 ななし カオスすぎるwww 878 ななし やばいやばいやばい、ついに世間様に私たちのあくあ様がバレてしまう!! 911 ななし あくあ様、我ら匿名掲示板の王子様からついに日本の王子様になるのか。 【買えなかった人は】かふぇのプリンスさまっ part237【電子書籍もあるよ】 125 ななし やっと会話できるくらいのスピードに落ち着いてきた。 数時間で100以上スレ伸びるとかおかしいでしょ。歴史を揺るがすほどの事件のレベルじゃん。 129 ななし >>125 実際にそうだと思う、この掲示板が始まって以来、史上最高速度で100スレ突破したらしい。 134 ななし 誰だよこのスタイリスト……クロップドパンツに靴下履かせずに足首見せるとか天才だし、こんなのもう合法のエロ画像じゃん。 146 ななし 写真の人も有名な男性写真家の方だよね。ビスケット食べてるだけなのに、口元がえっちすぎて目の前のお写真に集中できない……。 153 ななし >>146 わかる、下半身が疼いちゃうよね。 156 ななし あくあしゃまに、ビスケットじゃなくて私を齧ってほしい。 165 ななし なんて言うかさ、歯の形がもうえっちだよね。それでいて唇もえっちだし、目つきもえっちだし、顔もなんかもう全部えっちすぎるし、えっちじゃないところを探すくらいえっちなんだもん。 178 ななし 私の妹、中2だけど表紙見ただけで鼻血出してたわ。間違ってエロ本買ってきたのかと錯覚しちゃったよ。しかも妹の様子を確認しようとさっき部屋の前に行ったら声漏れてるし……この前生理きたばかりなのに、あくあ君が初めてのズリネタで大丈夫かな。このクラスが基準になると一生オカズがあくあ君になっちゃうよ。 184 検証班◆010meTA473 わたくしは、未来の旦那様であるあくあ様以外では致していませんが何か? 193 ななし >>184 ガチ恋勢厄介ヲタきた。 203 ななし まぁ、実際このエロ本……じゃなくって雑誌、永久に使えるオカズだよね。 よく全年齢対象で発行できたわ。 211 ななし もはや雑誌ではなく聖書。 215 ななし >>211 え? 性書? 228 ななし それにしてもこの隣の女の子誰だろう。羨ましすぎる。 233 ななし この女、マジで死ね。私のあーたんの隣を彼女ヅラして歩くな! どうせただ一緒に仕事をやれただけの運の良い女の癖して生意気すぎ! 245 ななし しかもビスケット半分ことか、最初は置き換え想像しやすくて助かったけど、冷静になるとやっぱそこが気になるよね。 252 ななし >>228 だいぶ前のスレで特定班が動いてたけどまだ何も情報出ないんでしょ。 この時点で事務所所属とかじゃないっぽいし、素人でSNSやってないなら情報が出るのは難しそう。 268 ななし 大手菓子メーカーの定番商品のリニューアル、有名出版社発行の売れ筋雑誌、今人気ナンバー1の男性写真家、売れっ子有名スタイリストと若者に人気のブランド、これに政府の仕事も請け負ってる大手代理店の一つが絡んでる。それなのに情報がカケラも出ないなんてのが普通におかしいんだよね。 そもそもそれを言ったらあくあ君みたいな素人って言ったら失礼だけど、メディア関連に出演してくれるような大物の男性有名人じゃなくて、そっちが起用されたのも驚きなんだけど。 272 ななし これだけミリも情報が出て来ないところを思うと、ワンチャンこの女の子も実は男の子だったりして。 283 ななし >>268 真偽不明だけど、いくつか前のスレに現場にいた人がリークしてたよ。 契約してた有名モデルにドタキャンされたんだって。 スレ早すぎてどこだったか忘れたけど、代理店の人があくあくんと知り合いだったらしくてどうにかなったらしい。 嫌な顔ひとつせず、良い写真とろうといっぱい頑張ってくれたんだってさ。 295 ななし >>283 それがマジなら、あーくん良い人過ぎてまた好感度あがっちゃうじゃん……。 301 ななし >>283 喫茶店の時のあくあ君知ってれば納得だわ。ありがとう、あくあ君。 343 ななし この子さー、今気がついたんだけどよく見たら下はタイツだし首元もブラウスとリボンで上手く隠してるよね。 さらに言えば肩幅もパフスリーブでよくわからないし、手にもちゃんと薄手の手袋つけてるんだよね。 347 ななし えっ? まっさかー……えっ、えっ、そんな神展開があるんです? 353 ななし いや、流石にないでしょ……。男の子なのに、こんな可愛い子が存在するんですか? 359 233 あれ? この子が男の子だと思ったら、さっきまでの怒りが嘘のように消えて無くなったんだけど。 373 ななし 待って、ねぇ、待って、それじゃあナニ? この子たちって、男の子なのに、こんな甘い雰囲気でデートっぽい事してるってこと? 388 ななし 何だかとっても尊い感じがする。何だろうこれ、はじめてのかんじょう? 396 ななし 男の子同士でデート、何だろう、すごくイケナイ雰囲気がしてドキドキする。 425 検証班◆CHiMPOsuki えっ? 待って、それやばい、なんか新しい扉開いちゃう……。 441 ななし これはまずい、これは非常にまずいですよ。 じゃあ何? この子ってもしかしてあくあ様の事が好きで女の子の格好してるとか? 442 ななし ねぇねぇ、つまりこのふたりってぇ、おにんにんがついてるのに、でぇとしちゃってるってことぉ? ぉねぇさん、それって、なんだか、とぉってもえっちなにおいがするとおもうの……。 458 検証班◆CHiMPOsuki あっ、あっ、あっ、だめ、それ以上は、新しい扉がひらいちゃうううううう。 463 ななし チンポスキーの死亡を確認。 504 ななし ねぇ、この子の着てる服のブランドってどこかな? 523 ななし >>504 un la filette、10代の女の子に人気のブランド、1万以内だから結構安いよ。 555 ななし あーあ、誰かが余計なこと言うから、またスレが加速し始めた。 >>504 すでに特定済み、そして完売済み。私、これ着て自分があー様とデートしてる気分になるんだ。 586 検証班◆010meTA473 >>555 既に確保済みってか同じ服持ってた。つまりこの子は私、あくあ様とデートしたのは私ってこと。嗜みちゃんの大勝利!! 611 ななし >>586 嗜み死ね。 631 ななし >>555 おま天、その発想はなかった。 >>586 嗜み死ね。 725 検証班◆07218KADO6 やばいどうしよう、一冊も買えなかった。しかも誰一人として転売してないし。 いっぱいベロベロした後にオナニーして潮ぶっかけようと思ったのに。 774 ななし >>725 捗るは全くもってブレないな。そんな勿体無い使い方できるのはきっとお前くらいだ。 835 ななし >>725 おい、嘘だろ……お前こんな貴重なもんにぶっかけようとするとか、改めて頭がおかしいと解らされる。 878 検証班◆9n2SARETAi https://*****.com 買えなかった人へ、こちらのサイトで再販の署名活動行ってます。僻地に住んでいる全員にこの聖書が行き渡るようにするためにも、ぜひ一筆ご署名してくだされば多くの女性が救われます。 913 ななし SNSのトレンドランキングやばいな、ほとんどあーくんの雑誌関連のワードじゃん。 誰だよ、9位の合法のエロ本を拡散してるやつwww 935 ななし >>913 13位の生理始まったも相当やばい。 958 ななし 何人かの議員が、出版社に対して雑誌を再販できないか動いてくれるそうです。 985 ななし >>958 国が動くとか凄すぎぃ! 999 ななし ああああ、私たちだけのカフェプリが、ついに全国区の知名度にぃいぃいいいいい。 1000 ななし 白銀あくあ最強!白銀あくあ最強!白銀あくあ最強! 1001 ななし 主神(あくあ様)を讃えよ! 1002 検証班◆010meTA473 1000ならあくあ様と結婚! 1005 ななし >>999 嗜みざまぁw 1008 ななし >>1000 嗜み死ね。 1023 1001 このスレッドは1000を超えました。 もう書けないので、新しいスレッドを立ててくださいです。。。 白銀あくあ、同級生に大人の色気を見る。 俺ととあちゃんの写真が掲載された雑誌がかなり売れているらしい。 お菓子メーカーの人も喜んでくれているらしく、阿古さんの話によると、今後も継続して商品の広告をやってくれないかと言う話がきているみたいだ。 その事について、俺は近々、阿古さんと家族を交えて話し合う事になっている。 まさかあの時はこんな展開になるとは思っていなかったが、将来的にアイドル活動をしようと思っていた俺にとっては渡りに船のお話だった。 問題はそのアイドル活動を個人事務所でやるのか、それとも大手の事務所に所属してやるのか……それぞれにメリットがあり、デメリットがある。 例えば個人事務所であれば、発言や行動に制限がないが、最初は大きな仕事がなかったり、できる事に制限があり、何かあれば自分で責任を取らなければいけない。 逆に事務所に所属すれば、発言や行動に制限はかかるが、その分多少の失敗は事務所が面倒見てくれるし、大きな規模のお仕事の案件ができたり、お仕事以外の事は基本的に全部事務所がやってくれる。 俺としては個人でやるのは大変だから最初は事務所に所属することを考えているけど、問題は今の俺に事務所の伝手がないことだ。 「阿古さんに相談してみるか……」 阿古さんは財閥系のグループ会社の一つ、超大手の広告代理店に勤務している。 広告代理店で勤務しているのであれば、そういう芸能事務所の伝手もあるはずだ。 俺が教室でそんなことを考えていたら、二つ前の席の黛が俺の方へと向かってくる。 「白銀、ちょっといいか?」 「ん? どうした黛?」 黛は猫山の席に腰掛けるとメガネをくいっと持ち上げる。 そして周囲を窺うように小声で俺に話しかけてきた。 「実は部活の事なのだが、どこにするのかもう決めたか?」 あー……そういえば部活もまだ決めてないんだった。 女子達もどこの部活に入るかもう決まっているはずなので、俺たちもそろそろどの部活動をするか決めなければいけない。 俺は体を動かすのが好きだから、せっかくだし運動部のどこかに入ろうかなと考えていた。 しかしこの世界ではご存知の通り男性の数自体が少なく、男子が何かのスポーツを嗜むこと自体が珍しい。 故に運動部に入部しても選手自体の枠がなく、マネージャーとしてしか活動する事ができないのだ。 マネージャーとしての仕事もやりがいはあるのだろうけど、俺としてはそれなら文化部に入るのも面白いのかなと思ってる。 それに運動部のマネージャーをやってたら、きっと体が疼いて自分でもやりたくなっちゃうから辛いと思うんだよね。 「実は今日あたりからいくつかの文化部を回ろうと思ってるんだ。杉田先生にも体験入部を許されてるし、よかったら黛もどう?」 「ありがとう白銀、実は僕も何か部活に入ろうかと思っていたのだが、何分初めての事で決めかねていたところなんだ」 あー、そっか、そういえばこの国の男子はそもそも不登校が珍しくないから帰宅部がデフォなんでしたね。 俺はあくまでも特殊な例だが、部活に入ろうとしてる黛は、この世界ではなかなか珍しいタイプではないのだろうか。 黛のチャレンジ精神を俺は後押ししてあげたいと思った。 「ところでどこを回るつもりなのか聞いてもいいだろうか?」 「あー、それなら……」 ふと気配を感じた俺は周囲の様子を窺う。 クラスの女子達は誰一人としてこちらを見る事なく談笑している。 しかしその姿が、あまりにも不自然なのだ。 これは……確実に俺たちの会話を聞き取ろうとしているな。 女子たちが聞き耳を立てている事に気がついた俺は、黛の耳元でコソコソと呟いた。 放課後。 俺たちは、まず一つ目の部活動が行われている教室の扉をノックした。 「失礼します」 挨拶と共に教室の扉を開けると、目の前に着物を着た女性の姿があった。 「あら……白銀くん、いらっしゃい」 着物を着た女性がこちらに振り返る。 立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花というのは彼女の事を表す言葉なのかもしれない。 俺を出迎えてくれたのは、同級生の黒上うるはさんだった。 同級生の黒上さんは同い年のはずなのに、転生前の俺と比べてもすごく落ち着いていて、たまに会話の途中で年上と接しているような気分になる。 そんな彼女がいつもの制服ではなく着物を着るとますます同級生には見えなかった。 「白銀くん、黛くんも連れてきてくれたのね。嬉しいわ」 黒上さんは俺の腕にそっと触れる。 さりげないボディタッチ、俺の腕にしなだれるように押し当てられた着物でも包み隠せないほどの大きな胸の膨らみ。ちょっと待って、これは高校生の出していい色気じゃない。俺は深呼吸すると改めて黒上さんの顔を見つめる。 すると黒上さんは、男が甘えたくなるほどの包容力のある優しげな笑みを返してくれた。 あれ……おかしいな。確かここはうちの高校の茶道部だったはず、間違えて何処かの銀座のクラブに来ちゃったのかもしれない。 「あ、あはは……今日はよろしく黒上さん」 俺は黒上さんに絡みとられた腕をスッと解く。 危ない危ない……あのままの状態でいたら黒上さんの人妻のような大人の色香に惑わされるところだった。 俺の母も相当な美人だが、あの性格……というか家族に対してだけは、だらしない顔をしているせいで年齢よりも若く見えちゃうんだよなぁ。 その点、黒上さんはその身に纏うオーラが百戦錬磨そのものだ。一瞬でも隙を見せたら確実に喰われてしまう。 家族から警戒心がないと常々言われている俺だけど、流石に俺でもこれはやばいと感じとった。 「ふふっ……残念」 残念だと言った黒上さんの表情はとても楽しそうに見えた。 黒上さんは黛とも挨拶を交わすと、部室の中に作られた茶室の襖をそっと開ける。 すると茶室の中に居た女生徒たちの視線が一斉にこちらに向く。 「部長、お疲れ様です」 ん? 部長? 黒上さんって確か俺たちと同じ1年生だよね? あっ、もしかして俺たちの後ろから部長さんがやってきたのかな? 俺はチラッと後ろを振り返るが、後ろにいた黛と視線があっただけだった。 「白銀くん、後ろなんか振り返ってどうしたのかな? 黛くんもびっくりしてるよ」 「あ……いや、今、部長って言ったからその……」 「あぁ、そういえば白銀くんには、まだ言ってなかったわ。ごめんなさいね、実は私、まだ1年生なのに、先輩方のご厚意もあって、この茶道部で部長を務めさせてもらってるの。まだまだ至らない点も多いと思うけど、少し大目に見てくれると嬉しいわ」 えっ? えっ……? 1年で部長とかそんなのあるんですか? 人数がいないとかならまだしも、部室の中には結構な人数の女生徒が居た。 言われてみれば黒上さんだけは何故か和装だけど、他の女生徒は制服を着ている。 もしかしたら1年が部長なんかやってはいけないなんてのが、そもそも俺の居た世界だけの常識だったかもしれないと思い始めた。 「白銀……念のために言っておくがお前の反応は当然だ。普通は1年で部長なんて聞いたことがない」 やっぱりそうだよな! 危うく騙されかけた……。 俺が視線を黒上さんに戻すと、いつもと同じ優しげな笑みを返される。 何故だかそれ以上追及するのが怖くなった俺は、笑って誤魔化してこの件を全力でスルーした。 「ふふっ、そんな事より二人ともせっかく来てくれたのだから上がって」 俺たちは黒上さんに促されて茶室の中に入ると畳の上で正座する。 席に座る時、隣にいた女子と目があったので、お邪魔します、今日はよろしくお願いしますと小さく声をかけた。 「あっ……」 急に俺が話しかけてしまったことでびっくりしたのだろうか、彼女は声を詰まらせた。 ふと彼女の後ろにいた数十人の女の子達の視線に気がつく。どこかソワソワとした雰囲気で俺の事をジッと見つめている。俺は無意識のうちに彼女たちの視線に手を振って応えてしまった。 「あっ、あっ……」 それを見た一人の女生徒が口を両手で覆ってポロポロと涙をこぼし始める。 あっ……しまった! アイドルの練習生だった頃の癖で、視線を送られると無意識のうちに全力で笑顔か手を振り返しちゃうんだよな。この世界の女の子たちは男と接する事に慣れてないからだろうか、俺が反応するとたまに泣かせてしまう事がある。そりゃそうだよな……体だって大きいし怖がらせちゃったのかもしれないと俺は反省する。すると後ろからスッと現れた黒上さんが俺の耳元で囁いた。 「あら……うちの可愛い子を泣かせちゃうなんて、白銀くんって思っていたより悪い男の人なんですね」 「えっ……あっ……いやっ、その、そういうつもりはなくってですね」 俺が焦った反応を見せると黒上さんはわかってますよと小さく呟いた。 「女性の中には、男性に慣れていない人もいますから……ね」 黒上さんは俺の手の甲の上に自らの掌をそっと重ねると、俺の耳の裏に甘くて蠱惑的な吐息を吹きかける。 「でも私は、そんな白銀くんのお茶目なところもちゃんとお慕いしておりますから」 勝てない……。その日、俺の心の中にこの四文字が強く刻まれた。 1年A組、黒上うるは、1年生なのに何故か茶道部部長を務める少しミステリアスで大人びた同級生。 同級生とは思えないほどの色気と包容力、俺が本当の彼女のことを知るのは、もう少し先のことであった。 白銀あくあ、ノックを忘れた男の末路。 はっきり言ってもう疲れた。 30分しかいなかったのに、疲労感で頭がぼんやりとする。 黒上さんは俺を掌で転がすように言葉遊びで弄ぶし、女子部員に囲まれた黛は言葉を返すので一杯一杯だった。 まだ茶道部しか行ってないのに、今日はまだ後2件回らないといけない。大丈夫かこれ? しかし、見るからに疲労感で表情が死んでる黛だって頑張って前を向いている。だから俺だけがここで立ち止まるわけにはいかないのだ。 あくあ、お前はこんなもんじゃないだろ。俺はアイドルになるんだ。そのために生まれ変わったのに、ここで立ち止まったらダメだと俺の心の中のリトルあくあが囁く。俺は両頬を叩き、ぼんやりとした思考をクリアにすると腹の奥から声を絞り出した。 「よしっ、次はここだ!」 同級生の鷲宮リサさんが所属している演劇部の部室の前に到着する。 演劇の勉強はきっとアイドル活動にも役立つだろう。そう考えた俺は、鷲宮さんの見学だけでもという誘いに、こちらこそ是非と応じた。 「白銀、すまないが僕は少しそこで水を買ってくるよ」 「ああ、じゃあ俺、先に入ってるから。あ、疲れてるなら少し遅れてもいいからな!」 黛は苦笑すると自販機のあるところまでふらふらと歩いていった。 やっぱり少し休憩した方がよかったか? いや……休憩が必要だったのはむしろ俺の方だったのかもしれない。 疲れていた俺は、あろうことかノックを忘れて普通に演劇部の部室を開いてしまった。 「失礼します!! ……あっ」 目の前の光景に目を見開く俺。 もし、もしもだ、時間を数秒前に巻き戻せるなら、そんなことを考えてしまうほど、俺はとんでもない事をやらかしてしまった。 「あっ」 「えっ」 「うそっ」 扉の外にいた俺と、扉の中にいた彼女達が一斉に固まってしまう。 それもそのはずだ。彼女達は今まさに、お着替えの真っ最中だったのである。 惜しげもなく裸体を晒している女生徒もいれば、下着や制服を脱ぎかけている女生徒もいた。 下着も人によって様々なもので、フリルやリボンのついた可愛いらしいものをつけている女の子もいれば、透けていたり紐だったりとちょっと大人びたものを着ている女の子もいる。中には普段から穿いている機能性重視の下着だったり、使い古してくたくたになったシンプルな下着を着ている女の子達も居て、リアリティのある生々しい生活感のあるエロスにドキッとさせられた。 その中でも1人、俺に最も近い位置にいた鷲宮リサさんの姿が目に焼き付く。 鷲宮さんははだけた上半身から形の良い乳房を無防備に外に放り出していた。形のいいロケットおっぱいに息を呑む。膝のところまで脱ぎかけた純白のパンツ、その先には綺麗に剃ったツルツルの女性器の一本筋が見事に曝け出されていた。 真っ白な純白の下着と透き通る白い肌、まるで作り物のような鷲宮さんの穢れなき美しさに目が眩む。その真っ白な世界の中にできたただ一点の染み、クロッチの部分の汚れを俺は意識せずに凝視してしまった。 「し……白銀様、そんなにまじまじと見つめられると、わたくしも少し恥ずかしいですわ」 顔を赤らめる鷲宮さん。 いや、いやいやいや……俺だってわざとじゃない。わざと扉を開けた訳でもなければ、わざとクロッチの部分を見つめてしまった訳じゃない。 もうここは謝って、謝って、謝り倒すしかない。俺が悪足掻きの如く謝罪の言葉を並べ立てようとしたその瞬間、何を思ったのか、鷲宮さんは脱ぎかけだった純白の下着を躊躇いもなくずり下ろす。 え……えっ? 何で、そこで下ろすんですか? 普通、穿きますよね? さらなる混乱にあたふたしている俺の横で、鷲宮さんは平然と着けていたパンツとブラジャーを小さく畳む。 そして部室にあったチェキで何枚か自分の裸を自撮りすると、メモ書きと一緒にロッカーの中から取り出した小さな紙袋の中に丁寧に詰めて袋の口を折りたたんで閉じる。 一体、何をしているんだろうと固まっていたら、鷲宮さんは全裸のまま紙袋を手に持って俺に近づいてきた。 「あ、あの、わたくしので良かったら、その……使ってくださいまし……」 「えっ?」 俺はどうしていいのかわからずに戸惑っていると、鷲宮さんは何を思ったのか、穿いていたお揃いの白の靴下と手袋も脱いでさらに追加で紙袋の中に放り込んだ。 意味不明な行動に、俺の思考は混乱を極める。 「も、申し訳ありません白銀様。殿方の中には、こういうのがお好きな方もいらっしゃいますものね。そ……それとも私が着ていた制服とかシャツとか靴がご所望でしょうか? あ、あ……今日は少し暑かったので汗ばんでるかもしれなくて、その……でも、白銀様がそういうのがお好きでしたら、わ、わたくし水着とか体操服でも仰って下されば毎日でもご用意致しますので、その……」 「す、ストーップ!」 だめだ、この状況は非常にまずい! 周りを見渡せば他の女の子たちも、穿いていた下着を詰め出したり裸の自撮りを撮り始めたりしていた。 ここで鷲宮さんの奇行を止めなきゃ、後でこの話が学校中を回ってとんでもないことになる。 だから、なんとしてもここで鷲宮さんを止めないといけない。 ましてやこのままの勢いだと女性に耐性のない黛にまで被害が及んでしまう。それだけは絶対に阻止しなければならないと俺は語気を強める。 「お、俺は大丈夫だから! そ、それと鷲宮さん、みなさん、裸を見てしまってごめんなさい。事故とはいえ確認せずに扉を開けた俺が悪かったです」 俺は着ていた制服の上着を脱ぐと鷲宮さんの肩にふわりとかける。 「えっ、えっと、それじゃあ俺、一度外出ますから、後でもう一回謝りますから着替え終わったら言ってください」 俺は逃げるようにして演劇部の部室から脱出した。 「はぁ……はぁ……はぁ……」 周囲をキョロキョロと見渡すが、黛はまだ帰ってきてない。 セ、セーフ! もう既に色々とアウトな気がするが、これはセーフだろう。そういうことにしよう。 はぁ……俺は力尽きたのかその場で崩れ落ちるようにして項垂れた。 「あ……」 掌に感じた違和感、俺は何か紙袋のようなものをくしゃりと潰してしまった。 まさか……俺は手に持っていた紙袋を見て泡を噴きそうになる。 「や、やっちまった……」 何故、よりにもよってそれを一緒に外に持ち出してしまったんだ。 俺は念の為、そう、念の為に違うものかもしれないと淡い希望を抱きながら、中身を確認するために袋の口を静かに開く。 すると中にはさっきまで鷲宮さんが着ていた下着と、恥ずかしそうな表情で映った自撮りの全裸写真、搾精器、通称オナホで使うための鷲宮さんのデータIDが記されたメモ書きが入っていた。 「ま、まじか」 なんだか袋の中からほんわりとしたいい匂いが漂ってくる。 俺がその魔力に引き摺られるかの如く、中に入っていたものへと手を伸ばそうとした瞬間……。 「白銀……?」 俺は紙袋を丸めると証拠を隠滅するように自分のバッグの中に詰め込んだ。 その時のスピードは目にも止まらぬほどだったと言う。 「あ、あぁ、黛、おっ、おっ、遅かったネ」 完全に挙動不審である。 「すぐそこの自販機が故障しててな。白銀には申し訳ないと思ったが、少し遠いところの自販機に行ってたんだ」 「そ、そっかー、良かったね、あはは」 一体何が良かったんだ……。 自分で言ってて意味不明すぎる。 「それより白銀はどうして外に?」 「あっ……あー、えっとですね。まだお着替えの最中だったのでその……」 俺はなんとかその場を誤魔化し、演劇部を見学した後に先に黛を外に出して鷲宮さん達に頭を下げて謝った。 鷲宮さん達は気にしなくていい、むしろ私たちの肌なんかを見せてごめんなさいと謝られたのには驚いたな。 やっぱり俺の居た世界とここでは明らかに貞操観念が違う気がする。 そんな事を考えていたら、俺はバッグに仕舞った紙袋の存在をうっかりと忘れてしまい鷲宮さんに返しそびれてしまった。 そう……返しそびれてしまったのだ。 俺だって本当は返すつもりだったんだけど、こればかりは仕方ない。 うん、仕方ないよな。 ちなみに鷲宮さんの下着を使って鷲宮さんのデータでする事を深雪さんに見られたくなかった俺は、深雪さんを指名せずに施設を利用した。 それから暫くの間、俺は鷲宮さんをオカズにするために1人で処理していたが、施設で深雪さんとすれ違う度に凍えるような視線で睨みつけられたのは何故だろうか……。 ************************************************ 「白銀様、いけませんわ……私のデータでこんなにも致してしまうなんて、あっ……そんな、わたくし、初めてですのに、そんな無理矢理後ろからだなんて、ンンッ」 鷲宮さんは派手な見た目に反して奥手なので助かったけど、これが黒上さんなら一発で食われてたね。 そしてその間、一度も使われなかった深雪さんは超絶機嫌が悪かったそうです。 白銀あくあ、ノックをしても未来は同じだった。 俺は気を取り直して3つ目のクラブ、家庭科部の部室、家庭科室へと向かった。 ちなみに黛は演劇部でも多くの女子達と触れ合ってしまった結果、限界を迎えたらしく今は保健室で1人休んでいる。 ある程度控えめだった茶道部の皆さんと違って、演劇部はぐいぐいくるタイプだったからなぁ。 なんだか巻き込んでしまったあいつには申し訳ないことをしてしまったような気がする。帰る時に保健室に迎えに行く予定だが、帰りにジュースくらいは奢るべきだな、うん……。 「ここか」 家庭科室にたどり着いた俺は、深く深呼吸する。 そしてさっきと同じ轍は踏むまいと、俺は家庭科室をノックをして入っても大丈夫かどうかをちゃんと確認した。 「はぁーい」 家庭科室の中から聞き覚えのある舌ったらずな声が帰ってくる。 俺をこの部活動の見学に誘った胡桃ココナさんの声だ。 「失礼します」 俺は家庭科室の扉をガラリと開ける。 「えっ?」 ちゃんとノックをして確認すれば大丈夫、そう思っていた時期が俺にもありました。 「んー? あくあ君、どうしたのぉ?」 胡桃さんは何故か制服を脱いでメイド服を着ている途中であった。 メイド服? 何故!? 家庭科部ですよねここ? 俺は一歩後ろに下がると表札を再度確認する。 しかし表札を何度確認しても家庭科室としか書かれていない。故にここが家庭科部の活動する場所なのは間違いないようだ。 「えっと……胡桃さんは何故メイド服を……」 「えへへ、このメイド服どぅ? 可愛いでしょー?」 だめだ会話が通じない。 胡桃さんはメイド服の上半分の生地の部分を持ち上げて、ブラジャーをつけただけの自らの上半身にそれを当てる。 下半身の方はメイド服のスカートの部分でなんとか隠されているものの、スカートの丈があまりにも短すぎて、ブラジャーとお揃いのパンツがモロに見えていた。 「いや、その……えっと、ですね、胡桃さん……とりあえず、その、なんです、着るなら着る、脱ぐなら脱ぐでちゃんとして頂けるとありがたいのですが」 「んんー? 脱いだ方がいいのー?」 胡桃さんは普通にメイド服を脱ごうとしたので慌てて止める。 「って、脱いじゃだめですって!!」 「んー、じゃあ着るねっ、あっ! あくあ君はメイド服より制服とか裸エプロンの方が良かった? それとも体操服? 水着?」 だめだこの子は、オハナシガツウジナイ……。 「いや、もう何でもいいですからさっさと服を着てください。とりあえず俺は一旦外に出ますから!」 俺は慌てて家庭科室の外に出た。 はぁ……ただでさえ疲れてるのに、余計に疲れてしまった気がする。 もう帰ろうかな……。 そんな事を考えていると、家庭科室の扉がガラリと開いた。 「お待たせー、あくあ君希望のメイド服だよ〜、どうかなぁ? テヘヘ」 「あー、うん、カワイイデスネ」 カタコトの日本語で返事を返してみたものの、胡桃さんは普通にメイド服が似合ってたし、可愛いという言葉に嘘はなかった。 「わ〜い、あくあ君に可愛いって言われちゃった。嬉しいなぁ」 胡桃さんは俺の右腕にしがみつくと、肩に寄りかかるようにして俺の体を家庭科室の中へと連れ込んだ。 あれ……もしかしてここって、噂に聞くJKリフレだとかコンカフェとかそういう感じのお店ですか? 「ところで胡桃さん」 「なぁにあくあ君? あっ、ココナの事は胡桃さんじゃなくってぇ、ココナって呼び捨てにして欲しいなぁ」 「……念のために胡桃さんに再度お聞きしますが、なんで胡桃さんは家庭科部なのにメイド服を着ているんです?」 「えへへ、このメイド服ねー、ココナが中学生の時に自分で作ったんだぁ。あと胡桃さんじゃなくてコ・コ・ナ、もー、あくあ君ってばノリが悪いよ〜。でもそこが可愛い!」 うん……胡桃さんとは、会話のキャッチボールがうまくできてない気がする。 でもそこを気にすると会話が前に進まない気がしたので、俺は強引に会話を進めた。 「へぇー、それは凄いですね。ところで胡桃さん、家庭科部の他の部員の方は?」 「えっ? 他の人なんていないよ〜、だって、せっかくのあくあ君との二人きりの部活動なのに、他の子がいたら邪魔じゃん。だからココナ、自分で部活作っちゃったの」 えぇ……それってつまり部活動じゃなくて同好会とかじゃ? 「なるほど……わかりました。それではまた」 身の危険を感じた俺はなかった事にしてその場を立ち去ろうとしたが、胡桃さんがすごいパワーで腕を掴んで離してくれない。小動物みたいな体のどこからそんな力が出ているのだろう……。 「あのね、あくあ君。女の子にだって……ううん、ココナにだって選ぶ権利はあるんだよ?」 「はい?」 胡桃さんの言葉の真意がわからずに、俺は聞き返してしまう。 「つまり〜、ココナだって男の子なら誰だっていいなんて思ってないって事だよ。例えばぁ、あくあ君とクラスメイトの黛君とかも、女の子的にはかなり高ポイントの男の子なんだよ? でもね、ココナの王子様は最初からあくあ君一択だって決まってるから」 胡桃さんが俺に好意を向けてくれている事には流石の俺でも気がついている。いや……胡桃さんに限らず黒上さんや鷲宮さんも俺に好意を向けてくれているのは間違いないのだろう。でもその好意を100%素直に受け取って良いのか、この世界の女子と男子の関係を思えば安易にその好意に応えるべきではないと俺は判断した。 そもそもこの世界では男性が少なく、その少ない男性の中で俺は比較的接しやすい部類なのだと思う。黛は良いやつだが、その黛からもこの世界の男性は基本的に酷い奴の方が多いという話は聞いている。 だから好意のベクトルを向けてくれていても、それが本当に俺の事が好きで向けてくれているものなのか、それとも気軽に接する事ができる男子だからと好意のベクトルを向けてくれているのかはわからない。俺はやっぱり、そういう関係になるならちゃんと俺の事を知ってから好きになって欲しいし、俺だってただの性欲の捌け口なんかではなく、その子の事がちゃんと好きになってから手を出したいと思っている。 でも胡桃さんは、そんな俺を知ってか知らずか、敢えて黛の名前を出すことで自分が真剣なのだとはっきりと言葉にして俺に宣言したのだ。 「でもね〜。あくあ君もココナと知り合ってまだ2週間くらいでしょ? まだまだあくあ君もココナの事を知らないだろうし、ココナもあくあ君の事が全部わかってるわけじゃないの」 確かに胡桃さんの言うように、俺はまだ彼女の事を何も知らないし、彼女もまた俺の全てを知っているわけではない。意外にも胡桃さんに、自分が思っていた事と同じ事を言われて胸が熱くなる。 「だからね。ココナの事、あくあ君に少しは知って欲しくって、こうやって毎日アピールしてるんだよ〜」 なるほど……胡桃さんがこんなにも色々と考えているなんて思ってもみなかった。 そう言う意味では、胡桃さんがこうやってアピールしてくれた事で、俺は今日、胡桃さんの事を少しは知る事ができたと思う。 「ねぇ……あくあ君はココナのこと嫌い?」 いつの間にか絡めた腕を解いていた胡桃さんは、俺の制服の裾をぎゅっと摘むようにして握った。 しかも上目遣いで瞳を潤ませているところがとってもずるい。やはり彼女は自分の武器が何なのか熟知している。 これで彼女を無下にできる男がいるとしたら、そいつはかなりの鬼畜だろう。 「いや、好きか嫌いかで言ったら、嫌いじゃな……」 「本当っ!? やったぁ〜、好きか嫌いかで嫌いじゃないって事は、ココナの事が好きかもしれないって事だよね? だってその二つしか選択肢ないもん! へへへ……あくあ君が思ったよりもチョロ……コホン、優しい人で良かったぁ!」 胡桃さんは、かなり食い気味に俺の体に抱きついて言葉を遮った。 「えっ、今なんかチョロ」 「気のせいだよ〜」 「んっ、でも」 「だから、気のせいだって〜」 「あ」 「も〜、あくあくんってば細かい事気にしすぎ! ココナ〜、あくあくんのそういうとこ良くないと思うよ?」 えぇ……でも今、確実に俺の事をチョロいって言いかけたような気がするんだけど。 「でもでも〜、ココナはあくあ君が好きだから、そういうところも全部受け入れるし許してあげるね」 「あっ、はい……アリガトウゴザイマス」 よくわからないけどなんか俺が悪いみたいになったような気がする。 なんだかちょっと理不尽な気がしたけど、俺はもうそんな細かい事は気にしないことにした。 黒上さんも相当厄介だったが、胡桃さんは別のベクトルで厄介な気がする。 「あっ、全部許すってのはもちろん体のことも含めてだからね。私の体の使い心地とか〜相性とか〜具合だとか、男の子だってちゃんと気持ちが良い子の方がいいでしょ? 私はあくあくんが相手なら、そんなの気にしないけど、あくあ君が私のそういうのを確かめたくなったら無許可でいきなり押し倒してくれていいんだよ? ココナの体はあくあ君限定で無制限の無料トライアル付きだから遠慮しなくってもいいんだからね。あっ、でも行為の前に、あくあ君の好きな女の子の部位とか、プレイとか、シチュエーションとか、してほしいコスプレとか全部ココナだけに教えてくれると嬉しいな。だってあくあ君には、ココナでいーっぱい気持ち良くなって欲しいもん。ココナ、あくあ君のためならいっぱい頑張ってご奉仕するし、どんな特殊な性癖でも受け入れる覚悟はできてるから安心してね」 夕暮れ時、沈みかける太陽が逆光になり、胡桃さんの瞳からハイライトを消していく。 まずい、このままここにいたら食われる。そして一度食われたら最後、後戻りができなくなる気がした俺は、慌てて胡桃さんの体を両手でぐいっと引き離した。 「……すみません、今日はもう疲れたので帰ります」 俺は流れるような動作で家庭科部あらため家庭科同好会を後にすると、保健室で休んでいた黛を引き取って帰路についた。 もう何度言ったか忘れたが、今日は何だかとっても疲れた気がする。 結局、その後も紆余曲折あった俺は、何故か三つ全ての部活動に参加することになってしまった。あれ? おかしいな。 何でもこの学校、男子生徒が複数の部活に所属することは禁止されていないらしい。複数の部活が掛け持ちできる代わりに放課後の部活動参加も自由なので、とりあえず籍だけでもということでそういう形になってしまった。 ちなみに黛は最初に見学した茶道部だけに所属する事に決めたらしい。まぁ、他の二つの部活動はろくに見学できてないから仕方ないよな……。 こうして俺の地獄の三連続部活動見学は終わったのである。 ************************************************ 本日、日間ランキングからは陥落しましたが、2週間に渡ってランクイン出来たことを皆様に感謝します。 ひとえに読んでくださった方々のおかげで、週間ランキング1位(現在2位)、月間ランキング3位を獲得することができました。 ブクマ、評価をくださった方はもちろんのこと、いいねや感想にはとても励まされました。また誤字修正とても助かっています。一応投稿前に確認するのですけど、そこでこうした方がいいんじゃないかと、3割近くいじったり加筆で多い時は1000とか2000上乗せしてる時があるので、どうしても誤字が増えてしまうことがあります。 また昨日、お話を投稿しましたがその直後に地震が起きてしまいました。みなさまご無事ですか? 私は無事です。 本日投稿すべきかどうか悩みましたが、楽しみにされている方もいるのではないのかと通常通りに投稿いたしました。 数日間は注意が必要だとのことで、皆さんも十分にお気をつけくださいませ。それではまた明日。 白銀あくあ、アイドル始めます! 俺と母さんと阿古さんの三者による話し合いはこの言葉から始まった。 「私が責任をもって、白銀君のやりたい事を全面的に手助けさせていただければと思っています!!」 俺は協力してくれる阿古さんに隠し事をしたくなかったから、事前に2人で会って、記憶がない事やアイドルをやりたいという事を全てを打ち明けた。その話し合いの翌日、阿古さんの素早い行動に俺は驚かされる事になる。 「会社には退職届を提出してきました。引き継ぎの期間中はまだ出社しなければなりませんが、直ぐにでも事務所を立ち上げたいと思います」 阿古さんの提案に俺はさらに驚かされる。 戸惑っている俺を見て阿古さんは、真剣な表情で自分の考えている事を語ってくれた。 「私が直接知っている事務所となると今の企業との繋がりが強いので、強制力のある案件のせいであくあ君のやりたいことの幅を狭めてしまうかもしれません。また、今の企業の中で新たに芸能事務所を立ち上げるという事もできると思いますが、こちらはそれ以上に案件の強制力が強く、スケジュールをやるべき事でほとんど会社に埋められて、それをこなすだけにあくあ君が忙殺されると思います。私は……いえ、あくまでも個人的な意見ですけど、あくあ君にはもっと自由でいてほしい。あくあ君を何かに縛り付けるような真似はしたくないと思っています」 こんなにも真剣に俺の事を考えてくれた阿古さんに対して涙が出そうになった。 「だから私は個人事務所を立ち上げるべきだと思いました。だからこれが冗談ではなく本気の提案だと、あくあ君に知ってもらうために私も勝負に出ました。でも、もし……あくあ君がそれでも大手でやりたいと思ったら、もちろんちゃんと紹介させて頂くつもりです」 胸の奥から熱いものが込み上げてくる。 ここで乗らなきゃ男じゃねぇぞ! 心の奥底から投げかけられた自らの声に耳を傾ける。 アイドルに憧れた純真無垢だった頃の俺、リトルあくあは俺に囁く。 アイドルになって全ての女の子を幸せにしたいんだよね? ああ。 だったら、自分のためにここまでしてくれた目の前の女の子1人幸せにできないようじゃダメだよね? ああ、もちろんだ! 俺はこの人と、阿古さんと一緒に仕事がやりたい!! 席から立ち上がった俺は、阿古さんにお辞儀して感謝の言葉を述べた。 「よろしくお願いします!」 「こちらこそ、よろしくねあくあ君」 母さんは手強かったが、俺と阿古さんの強い意志と説得によりなんとか折れてくれた。 最終的には部屋の外で聞き耳を立てていたらぴすとしとりお姉ちゃんが、俺たちを応援してくれたのも大きかったかもしれない。 あとで2人にはしっかりとお礼しなきゃな……。 「やるからには私も全力であくあちゃんをバックアップします!」 「母さん……ありがとう!」 家族のバックアップを得てからは、全ての物事が目まぐるしいスピードで進んでいく。 阿古さんは引き継ぎの期間中に会社設立の届出の書類、事務所や電話を用意したりして手早く準備を整えてくれた。 お金の方は阿古さんの貯金と、母さんからの出資をやりくりしてなんとかしたらしい。 俺も少しはバイト代をと思ったが、こういう時は大人をしっかりと頼りなさい、貴方は宣材写真を撮ったりして、阿古さんがすぐに動けるように、アイドルとしての準備に集中しなさいと逆に母さんに諭された。 「あらぁ、これ、すんごくいいわよ」 ちなみに宣材写真を取ってくれたのは、とあちゃんと一緒の写真を撮ってくれたノブさんだった。 阿古さん曰く、俺がアイドルデビューすると聞くと、自分以外には撮らせないでと、売れっ子にも|拘《かか》わらず無理やり予定を空けてくれたらしい。 しかも本来であればかなりの額のギャラが発生するそうなのだが、今回はある条件を元に無料で写真撮影をしてくれたそうだ。 「その代わり、私をあーくんの専属写真家にしてほしいの。もちろんお仕事によっては私じゃない方がいい場合もあるから、その時は配慮するわよ。ねぇ、いいでしょ?」 「あっ、はい。俺もノブさんの写真好きなんで、むしろノブさんが撮ってくれる方が嬉しいです」 「あらぁ、それってプロポーズ? もぅ、そんなこと言われたらとあちゃんに悪いわぁ」 そういえばさっきノブさんに聞いた話だけど、あの後もノブさんととあちゃんは連絡を取り合っているらしい。 確かに撮影の最後、俺たちはノブさんと連絡先は交換してたけど、その2人が連絡を取り合っていたのはあまりにも意外だったので驚いた。一体、どういう繋がりなんだろうか? もしかしてとあちゃんもモデルデビューとか? 「これはとあちゃんと私、本物の乙女同士のヒミツだからあーくんにもナ・イ・ショよぉ」 まぁ、とあちゃんはめちゃくちゃ可愛いし、それこそアイドルとしてデビューしたっておかしくはない。 ノブさんと宣材写真を撮影してから数日後、俺は阿古さんからの電話で音響機材の揃ったスタジオに呼び出された。 「あくあ君、急に呼び出してごめんなさい」 阿古さんからは、アイドルとしてデビューするのに、俺の歌とダンスの確認もしてなかったのに動き出してしまった事を謝罪された。 |寧《むし》ろ阿古さんを説得する時に、俺の方で何らかのデモテープとかダンスの動画を残しておくべきだった気がする。 「いえ、こちらこそ気が利かずにすみません。それで、ここは?」 俺が阿古さんに尋ねるのと同時に、スタジオの扉がゆっくりと開いていく。 「……男なのにアイドルを目指したいって言ってる頭のイカれた奴ってぇのはオメェの事か?」 ぶっきらぼうな低い声に、俺の体はびくんと反応する。 「はっ、はい! お邪魔しています!」 振り返るとスタジオの入り口の前にヒゲモジャの男の人が立っていた。 ノブさんに続いてちゃんとした大人の男の人が出てきて俺は緊張する。 「あの、俺」 「……歌え」 「えっ? あっ、はい!」 自己紹介と今日はよろしくお願いしますと挨拶をしようとしたら、ヒゲモジャの男の人はさっさとスタジオの中へと引っ込む。そして案内した部屋の中にある録音機材の前の椅子にドカッと座ると、ガラス張りの部屋の向こうに行けと指差した。どうやらいきなり歌わされるみたい。 俺は言われた通りに防音室の中に入ると、マイクスタンドの前に立って深呼吸する。 まさかいきなり歌わされる事になるなんて思ってもいなかったけど、準備をしていなかったわけではない。 「ちょ、ちょっと待ってください。まずは挨拶を……」 スタジオの方からは、阿古さんの慌てた声が聞こえてきた。 しかしヒゲモジャの男性は唇に人差し指を当てて阿古さんを黙らせると、俺の方をジッと見つめる。 「……歌え、歌えばそれで全部わかる」 向こうから何を歌えとも指定されない上に、少し待っても曲が流れてはこなかった。 最初からいきなりアカペラで歌うのはかなりハードルが高いが、もうここまできたらやるしかない。 「あ……あ……あー」 俺は軽く声を出して、ガラス越しにヒゲモジャの男の人に視線を返した。 そして軽く息を吐くとゆっくりと歌い始める。 「君の〜♪」 やっべ、歌い出しでいきなり声が震えてしまった。だが俺は、序盤で上手く軌道修正して、何とか持ち直す。 はっきり言って、この歌はあまりアイドルには似つかわしくない曲だ。70から80年代を意識したようなムードな曲調、最近流行りのシティポップの流れで、歌詞は男性が一夜限りの女性をロマンティックに口説くものである。 そんなアイドル向きではない歌を、俺が選択したのには大きな理由がある。 一夜限り、そうチャンスはたった一回きり、それなのに口説いているはずの男性側がこれを逃すと次はないぞと女性に対して挑発的な口説き文句を並べ立てるのだ。その代わりこの誘いに応じてくれれば、誰もが見たことのない極上の景色を君に見せてあげられる。俺と同じ情熱をその心に宿した君ならば、きっとこの誘いに応えるだろう。 「息を呑むような体験がしたい」 不揃いで長ったらしい前髪の中から覗くヒゲモジャの男性の瞳の熱は本物だった。 この人はきっと、俺が自らの望みを叶えるのに|相応《ふさわ》しいかどうかを見極めようとしている。 俺はこの人が何者かはわからないけど、阿古さんが俺にしてくれたように、阿古さんがこの人ならと俺に紹介してくれた人を信頼したかった。 「今、生きているという実感が欲しくないか?」 そしてこの歌は、俺の人生とも少し重なった。 予想のつかなかった二度目の人生、まだ実感のないこの生の中で、果たせなかったあの時の夢を叶えてこの命の意味を見出したい。 俺は、俺は……最後まで歌い切った。最後はうまく歌うことも忘れて、ただただ感情をこの歌に乗せた。 酷い出来だったなと俺は笑みをこぼす。しかし心は満足感で充実していた。 「……らしくねぇな。ああ! 全然アイドルらしくねぇ」 椅子の軋む音が聞こえる。 「テメェのルックスと雰囲気なら、もっと甘く王子様みたいに愛を|囁《ささや》いたりだとか、元気でもって夢や希望を与える王道の歌詞の方がファンを満足させてやれるだろうよ」 前髪の奥から突き刺すような視線で俺を見つめる彼の瞳と目が合う。 「おまけに、最後は自分の感情に揺さぶられすぎて音は外すしテンポは乱れるし、しかも勢いだけで青臭さくって、最高にクソッタレで、最高に甘ったれてやがる」 ヒゲモジャの男は、椅子から立ち上がると片方の口角をニヤリと持ち上げる。 「だが、俺にとっては悪かねぇ。だってよ、テメェの歌ったその歌は、アイドルとして大多数の顔の見えない誰かに向けた歌じゃなくって、この曲は俺に向けられた俺だけのためのオメェの歌だ。おまけにこんなイカれた若造に。ここまで挑発されてノラねぇ男は、もう棺桶にでも入った方が幾分マシだろうよ」 ヒゲモジャの男は防音室の扉を開けると、俺の目の前へとのそのそと歩いてくる。 そしてぶっきらぼうに俺の目の前に右手を差し出した。 「俺の事はモジャって呼んでくれ。これでも一応プロデューサーをやらせてもらってる。さっきはすまなかったな。俺はあんまり言葉は得意じゃなくてよ。だってよ、くっちゃべんなくても俺らみたいなのは歌えばそれで全部通じるだろ? なぁ」 「は……はは、俺の名前は白銀あくあって言います。よろしくお願いします。えーっと……モジャさん?」 モジャさんは満足そうに片方の口角だけをあげて頷く。 「いいか、これから俺がお前の曲の全部をプロデュースする。他のやつにはやらせねぇ。どうせノブの野郎ともそういう契約してんだろ? 嬢ちゃんもそれでいいか?」 「あっ、はい! |勿論《もちろん》です小林さん」 モジャさん、本名は小林さんて言うのか……。 何となく見えてきたが、モジャさんはノブさんの紹介なのかな? 今の会話を聞いていても阿古さんが直接の知り合いってわけでもなさそうだしな。 「ヨシっ、最初の曲はすぐに用意する。白銀、お前は普通にやりゃあ基礎ができてるから問題ねぇが、最初ビビって音程外しやがったな?」 俺がうっ……と胸のあたりを押さえると、モジャさんは大笑いした。そしてすぐに真剣な表情へと切り替える。 「学校に通ってて部活もしてるとノブから聞いてるが、今から1週間は部活を休んで毎日放課後は俺のスタジオに来い。本当はスタジオに寝泊まりしてみっちりとやりたいが、親御さんも心配だろうしなぁ。今回はそれで許してやるよ」 モジャさんはなかなか厳しい人のようである。 しかし俺にとっては、それがとてもありがたい事だった。 「ありがとう、阿古さん」 帰りの車、後部座席に座った俺は運転席の阿古さんにそう呟く。 阿古さんはこちらを振り向いてくれなかったけど、うん、と小さな返事が前の座席から返ってきた。 すれ違う車のライトに照らされた阿古さんの横顔はほんのりと色づいている。 こうして俺は、阿古さんとの二人三脚でアイドルとしての慌ただしいスタートを切った。 ************************************************ はい、やっとスタートです。 本日、諸事情により2話更新です。後書きをお読みください。 ******************************************** 白銀あくあ、3人でゲームをする。 「ょ……よろしくお願いします」 「こ、こちらこそよろしく」 1週間ほど前、俺はとあちゃんと黛の2人を誘ってオンライン上でえぺを楽しんだ。 最初の頃は緊張していた2人だったが、仲良くなるのにそう時間は掛からなかったと思う。 それからというもの学校から帰った後は、俺たちは3人でよく遊ぶようになった。 「さっきの試合惜しかったね、あくあ君、慎太郎君」 「二人ともすまない、僕がミスしたばかりに……」 「いや、黛、さっきの漁夫は仕方ないって」 「うんうん、細かい事は気にしない気にしない」 今日も今日とて俺たちは3人でえぺを楽しんでいた。 オンラインでやっていて気がついたけど、とあちゃんはリアルで会う時よりもネットの中の方が|饒舌《じょうぜつ》なので会話の主導権を握ってくれることが多い。ちなみにゲームのIGL、指示を出す役もとあちゃんである。 黛もとあちゃんとはうまく話せているが、まだクラスの女子とはうまくは話せないみたいだ。でも、こうやってとあちゃんを通して少しずつ女の子に慣れる事で、少しは良くなるんじゃないかって俺は期待している。 「とあちゃんと黛は時間大丈夫か? そろそろ違うゲームする? それとも、もう止める?」 「そうだな……僕の方は、時間にはまだゆとりがあるから、白銀と猫山さんに任せるよ」 うーん、どうしようかな。 別にこのゲームをやり続けてもいいけど、違うゲームだって3人で遊べて楽しいゲームはいっぱいある。 俺がどうしようかなぁと考えていると、とあちゃんが少し緊張した声で喋り始めた。 「あ、あのね、二人とも、ちょっといいかな?」 その真剣な声に、いったいどうしたんだろうと思っていると、とあちゃんは一呼吸置いた後に、振り絞るように声を出した。 「実はその……僕、ゲームの実況配信をしようと思ってるんだ」 「えっ!?」 ゲーム実況は最近のメインストリームの一つだ。 素人から芸能人、元プロゲーマーからVtuber、果ては漫画家まで幅広い層の人たちがやっている。 人気実況者は素人でも顔出し配信をしている人が多いが、とあちゃんも顔出し配信とかするのだろうか? 「そ、それでね、顔を出すのはちょっと……だから、これ、どうかな?」 とあちゃんから送られてきたURLを開くと、活発的な雰囲気のボーイッシュな二次元の少女が目の前の画面に映った。 「えっと……ちゃんと動いてる、かな?」 お、おぉっ! 目の前の少女が顔を左右にふるふると振ったり、目をキョロキョロとさせている。 これはどっからどう見ても間違いなくVtuberだ。 「これ、どうしたの?」 「うんとね、自分でその、勉強して作ってみたんだ」 嘘だろ……とあちゃん天才すぎ。素人の俺からみても、普通に企業勢と比べても大差ないレベルのクオリティですごかった。 「それでね。僕、これを使って実況しようと思ってるんだ。だ、ダメかな?」 「俺は全然いいと思うぞ」 「僕も、その、猫山さんにあってるんじゃないかと思うよ」 確かに……さっきも言ったけど、ネットの中のとあちゃんは饒舌だ。 よく喋るし、たまに毒を吐く時もある。だからこういう活発そうなキャラはオンライン上のとあちゃんのキャラに合っているんじゃないかと思う。 「良かった! 二人にそう言ってもらってすごく嬉しいな。えへへ」 実際の顔は見えなくても、画面越しのキャラクターの動きを見るととあちゃんがすごく嬉しそうなのが伝わってくる。うん……いいな、これ。課金要素なんてないけど課金したくなる。 「ところで猫山さん、このキャラクターの名前は?」 「あ、えっとね。大海たまって名前にしようと思ってるんだけど」 「たまちゃんかー、いいんじゃないか」 俺は画面の前のたまちゃんにデレデレする。 女性らしさがあまり感じられない小ぶりな体と、小さくて先っちょが少し丸まった八重歯。 ケモ耳を想定させるような髪の毛のデザインも悪くない。 小動物や可愛いものやキャラクターものが好きな俺に、たまちゃんのデザインはめちゃくちゃ刺さった。 「な、なぁ、とあちゃん。良かったら、試しに今から配信してみないか?」 「えっ? い、今から!?」 「うん、俺たちも一緒に付き合うからさ、1試合だけでもさ、な、な、いいだろ?」 こういうのは勢いも大事だっていうしな。 最初に言っておくが、決して俺がたまちゃんの動く姿をもっと見ていたいからなんて、そんな|不埒《ふらち》で個人的な理由ではない……いや、完全にないとは言い切れない、むしろ見たい。うん、はい、そうです。完全に私的な理由ですが何か問題がありますでしょうか? 俺は心の中で開き直った。 「う、うん。あくあ君がそういうなら僕、頑張ってみるね。と、ところで慎太郎くんは大丈夫?」 「……」 あっ……そっか、黛は男の子だもんな。この世界の普通の男子なら配信なんて怖くてできないかもしれない。 俺は勝手に先走ってしまった事を黛に謝罪しようとする。しかし黛は俺よりも先に口を開いた。 「いや、僕も……僕も、頑張ってみようと思う。|流石《さすが》に配信の画面は見れないけど、白銀や猫山さんが一緒なら頑張れる。そんな気がするんだ」 黛、お前……俺は黛の頑張りに涙が出そうになった。 「よしっ、それじゃあ配信やってみますか」 「あ、あぁ!」 「うん! 今配信するためのソフトを立ち上げるね」 「じゃあ俺、念のためにトイレ行ってくるわ」 「僕は念のためにPCを再起動しておく。配信途中に落ちたら頭の中が真っ白になりそうだしな」 「あっ、じゃあ僕も! それとついでにおトイレも!」 そして10分後、ネット掲示板を飛び越えSNS上で伝説となる俺たち3人の初めての配信が始まった。 ************************************************ 本日2話更新にしたのは、せっかくの休日なのに、このお話単品では薄すぎるのでどうかなぁと思ったからです。 後、多分この展開が刺さる人は、明日の夜までお待たせるのはちょっとかわいそうかなぁと。 というわけで、急遽ランキング返り咲きカムバック記念という事で本日は特別に2話更新いたします。 皆さんに支えられてここまできました。 それと、ごめん……もうそろそろストックが……。 本日2話投稿です。前話を読み忘れた方は、お手数ですが一つ前からお願いします。 それとすみません、いつもより長いです。最後までお読みいただければ幸いです。 ******************************************** 92、色づいた私の世界。 私の日常は毎日が同じ日の繰り返しだ。 朝早く、見慣れた乗客たちと同じ電車で出社して、みんなよりも少し遅い時間帯に帰宅する。 帰ってきた一軒家の部屋の中は真っ暗で、私の帰宅を待ってくれている人なんて誰1人としていない。 モノクロームに彩られた私の世界、高校生の時に親をなくした私にとって、この生活も気がつけば10年以上になる。 流石に私も大人になったのだろう。寂しさで独り枕を濡らすことは無くなった。 でも……今でもたまに、広い家の中に自分独り、どうしようもなく心が寂しくなる時がある。 そんな時、私はいつもあくあさんが掲載された聖書を眺めては、返事の返ってこない写真に向かって今日の出来事を話しかけた。 「ただいま、あくあさん。今日、私ねー」 インターネットの某巨大匿名掲示板。 私はその中のとあるスレッドの一つで、9ン2というコテハンで活動しています。 そのスレッドの検証班の最古参として、初めてカフェを訪れた時に見たあくあ様の姿は、今もなお私の記憶の中に強く刻まれている。 「いらっしゃいませ」 初めて会ったあくあさんは、私のような三十路のおばさんにも満面の笑みでお出迎えしてくれた。 まるで心が10年以上前、高校生の時に戻ったかのように騒がしかったのを覚えている。 夢のような3ヶ月、私は何度も何度もカフェに通い続けた。 何度も通い詰めていたおかげか、あくあさんは私の事を覚えてくださったのでしょう。 「あっ、お帰りなさい! なんちゃって……よく来てくれるから、いらっしゃいませーよりこっちの方がしっくりくるかなって思ったんですけど、どうですか?」 あくあさんは私に限らず、定期的にこのような爆弾を落としてくる事があります。 初めてお帰りなさいと言われた時には、天にも昇るような夢見心地を味わいました。 でも、そんな幸せな時間は突如として終わりを告げます。 乙女咲へと通うことになったあくあさんは、あまりカフェのバイトには入れなくなりました。 その後、雑誌が出た時にはネットがまた一段と盛り上がりましたが、私たちのような女性にとって、あくあさんと触れ合う機会は全くといっていいほどなくなったのです。 「ふぅ……」 今日は珍しく早めに帰宅する事ができました。 いつもならご飯を食べながら掲示板に行くところですが、たまにはネットサーフィンでもしましょうか。 私はあくあさんに出会った時の勢いで買った若い子向けのショートパンツのファンシーなルームウェアに着替える。 改めて鏡の前で自分の姿を見ると、おばさん頑張りすぎだろと少し恥ずかしくなります。 私は恥ずかしさを振り切るようにPCの電源を入れて動画配信サイトをチェックする。 お目当ては新人Vtuberの発掘だ。 もう三十を超えるのにいまだに可愛いものが好きな私は、もちろんのことVtuberの可愛い見た目や、その動きや仕草、ライブ感のある表情が大好物です。 「あっ」 画面をスクロールさせると、先ほどライブを始めたばかりの新人Vtuberの人がいました。 大海たま。 ケモみみっぽい髪の毛といい、ボーイッシュな感じが私の好みです。 私は迷わず動画の再生ボタンをクリックした。 ……。 …………。 ………………。 あれ? 反応がありませんね。 私はチャット欄の方へと視線を向ける。 『初めましてーお邪魔しまーす』 『こんー、キャラに一目惚れしますた!』 『大丈夫ー? 配信始まっちゃってるよ?』 『あれあれぇ、もしかして緊張しちゃったのかなぁ? お姉さんたちは怖くないですよぅ』 どうやら自分以外にも心配している人がいるようだ。 再び画面の方へと視線を戻すと、目の前のたまちゃんが小さく口をぱくぱくと動かす。 「はにゃっ……じめまして!」 噛んだ、可愛い……。 『可愛い!』 『和むー』 『声いいね』 『緊張しなくても大丈夫だよぉ』 おおむね視聴者からも反応は良好みたい。 私は本腰を入れて動画を視聴する。 「えっと、今日デビューしました。大海たまっていいます。よ、よろしくお願いしましゅ」 あっ、また噛んだ。可愛い。 『ふーん、可愛いじゃん』 『こういう初々しさ悪くない』 『頑張れ、頑張れ』 『ちゃんと自己紹介できてえらいねぇ、えらい、えらい』 チャット欄もとても和やかです。 現在の視聴者はなんと215人! 個人勢の新人にしてはすごく多い方だと思う。 でも、企業勢にも負けないキャラの出来の良さを考えれば当然だとも思った。 それに加えて今日はなぜか大手の配信者が軒並みお休みしている。 こういう運に恵まれたところもなかなかすごいんじゃないかと思った。 「そ、それじゃあ、僕があまりお喋りするのが得意じゃないので、早速だけど今日はこのゲームをやりたいと思います」 おー、マイクラかー。 私はたまちゃんが僕っ子だったことで直ぐにお気に入りに登録した。 『僕っ子きたー』 『僕っ子いいですよ、はい』 『あざといけど、いいねぇ』 マイニングクラフト、通称マイクラと呼ばれているゲームは、ゲーム実況者にとっては人気のゲームの一つです。 ブロックで作られた世界の中で、そのブロックを使って建物を建てたり、世界を探究したり、時にはモンスターと戦ったりするゲームである。 「実はその、今日、一人で初めて配信するのがすごく怖くて、それで、えっとですね。お友達二人に協力して貰うことになりました。よろしくお願いします」 えぇっ!? それってもしかして他の配信者やVとのコラボってこと? それならこの視聴者の多さも納得だ、どこかのSNSとかで告知されてたのかもしれない。 でもタイトルにもその事は書かれてない……普通コラボならコラボする相手の名前が書かれる。 となると普通にリアルの友達? 普通、Vでリアルの友達出てくるとかあり得るの……? 『リアルの友達? 大丈夫?』 『もしかしてまだ学生なのかなぁ? 怖がらなくてもいいんだよぉ』 『この展開は予想してなかった』 案の定、チャット欄を見るとみんなたまちゃんの発言に困惑気味だった。 「よろしくお願いします!」 「……お願いします!」 は? 間髪入れずに画面の向こうから聞こえてきた男性の声に、私の思考はおろかチャット欄も止まってしまった。 え……これ、男の子の声だよね? しかも1人じゃなくって2人もいる。それにこの声……私はその人の声にとっても心当たりがありました。 「……あくあさん」 私は誰もいない部屋で、独り画面に向かってそう呟いた。 画面に映ったキャラのIDを見ると、一人はXx-MAYUSHINN-xX、そしてもう一人は、fps_SHIRO.a.q.u.aと書かれています。 あぁ……これは間違いなく確定ですね。それにしても、あくあさん……そのIDじゃモロバレだよ……。お姉さんは画面越しにあくあさんの危機感のなさがとっても心配になりました。 『えっ、男の子いる?』 『嘘でしょ!? こんな展開ありえる?』 『ああああああ! お、男の人と一緒にゲームとか、初回から神配信じゃないですかあああ!』 『まさかの神展開キタコレ!』 チャット欄は狂喜乱舞である。 先ほどまでは視聴者215人に対して、チャット欄でコメントしてたのはせいぜい13人くらいだった。 それが今や、視聴者の半数以上がものすごい勢いでコメントしている。 「えっと、それじゃあ今日はみんなで、このマイクラで理想の道路……じゃなくって、それぞれの理想のお家を作りたいと思います。制限時間は30分でどうかな?」 「えっ……30分じゃ無理じゃない?」 「確かに、できれば1時間は欲しい……」 うん……できればこの夢のような時間を30分で終わらせてほしくはない。 『お願い! たまちゃん男の子たちのお願い聞いてあげて!!』 『チャンネル登録しました。だから1分でもいいので時間伸ばしてあげてください、おなしゃす!!』 チャット欄でも、お願いだから1時間に伸ばしてあげてと延長のコールが続く。 「ん、それなら1時間で! じゃあスタート!!」 ありがとうたまちゃん……チャット欄も、たまちゃんありがとう、たまちゃん女神の言葉で埋め尽くされていた。 私は直ぐに別窓でいつもの掲示板を開くと、あくあさんが配信していることを告げる。 既にこの段階で視聴者は倍近く増えていたので、おそらく見ていた人が私のようにSNSとかで情報を拡散させているのではないでしょうか。 「えっと……僕はカントリー系のログハウスでも作ろうかな」 たまちゃんは手慣れた手つきでブロックを積み上げて、あっという間に家の外観を作っていく。 早いだけじゃなく、現時点でもクオリティの高さが窺えた。 『すご……マイクラのプロゲーマーの方ですか?』 『男の子の声を聴きにきた私、何故かとんでもない建築を見せられるwww』 『あー、これは相当やってんね。男の子二人は大丈夫かなぁ?』 たまちゃん視点なので、画面に映るのは自分の視線だけだ。 ただ時折、たまちゃんが首を振ったりした時、男の子のキャラが端っこに映ったり、たまちゃんの目の前を横切ったりしただけでもチャット欄は大いに盛り上がる。 「あっ、しまった。ブロック積む数間違えたぁあああ」 突然のあくあさんの叫びに胸がドキッとする。 『は? ブロック積む数間違えるとか可愛すぎかよ』 『あああ、お姉さんが代わりにブロックの数を数えてあげたい、それかもしくはお姉さんをブロックに……』 『慌てふためいている姿を想像したら捗る。あと自分がブロックになる事を考えた奴は天才』 『おい! 変な方向に話を持っていくな!! 配信がBANされたらどうするんだ!!』 すごい勢いでチャット欄が流れる。 ところでさっきチャット欄に同じ検証班の捗るが見えた気がしたけど、気のせいでしょうか? うん……きっと気のせいですね。恥ずかしいやつなので他人のふりをしておきましょう。どうせそのうち性欲が爆発してBANされるでしょうしね。 「ん? この木材微妙に色が違うのか?」 もう一人の男の子は誰なのかはわかりませんが、随分と落ち着いた声です。 声を聞く限りはまだ若そうですが、もしかして二人ともあくあさんの同級生とかなのでしょうか? 『まだいっぱい時間あるから大丈夫だよ!』 『落ちついて頑張ろっか、みんな応援してるよ』 『木材の種類なんてわからなくても大丈夫だよ』 『少しくらいのミスは気にしない気にしない!』 二人の状況がどうなってるのかは分かりませんが、時折出てくる二人の言葉にチャット欄が騒がしく反応する。 その中でもあくあさんは私以外にも正体に気がついている人がいるようで、あくあさんが喋る度に配信の画面が何度も何度も重くなった。 放送開始から10分足らずでもう視聴者数は1万を突破、せっせと建築をしているたまちゃんは今の状況に気がついているのでしょうか? 『これ、最初から勝敗決まってるんじゃwww』 『そもそも勝敗つけるんだっけ?』 『いやもうそんなのどうでもいい……男の子たちは、一体どんなお家作ったんだろう』 『たまちゃんはセンスあるよ。男の子二人呼んで理想のお家とかさもうね』 『理想のお家……妄想が捗る。特にベッドルームとかキッチンとか浴槽とかトイレとか念入りに造形してほしい』 捗るはBANされたくなきゃ自重しろ。お前はそれを見て何を妄想してナニに使うつもりなんだ? それにしてもすごい勢いで建物を完成させるたまちゃん。 技術とセンス、その手際の良さに、視聴者も段々と引き摺り込まれていったのか、チャット欄は男の子たちだけではなくたまちゃんにも反応し始めました。 「ふぅ……完成、かな? 二人とも、そろそろ時間だよー」 あっという間の1時間。楽しい時って時間が過ぎるのが早すぎです。 「わ、わ、ちょっ、ちょっと待って」 慌てるあくあさんの声に、チャット欄には、たまちゃん、後少しだけ待ってあげてーとお願いのコメントが続いた。 中には運営は直ぐにでも収益化ONにしろ、この時間を引き伸ばしてくれるなら限度額まで赤スパするというものまでいる。しかもそんな事を言っているのは数百や数千単位ですらなかった。 「くっ……もはやここまでか」 もう一人の子は声から諦めの色が見えた。一体どうなってるんだろうと、チャット欄の人たちはハラハラドキドキとしている。 「はい! おわりー。それじゃあそろそろ3人の建築見せ合いっこしよっか」 無情にもタイムアップの時間だ。 まずは最初に、たまちゃんのカントリー風ログハウスをみんなで見る。 「えっ、普通にすご……」 「すごい完成度だ」 素直に驚くあくあさんとそのお友達。 チャット欄では何故かみんな自分で作った気持ちになっているのか、男の子たちに褒められてやたらと自慢げだ。 「それじゃあ次に……マユシンくん。いいかな?」 「あ、あぁ……」 マユシンくんのお家は、一言で言えば繊細で緻密だった。だが、それゆえに時間がなかったのだろう。 お家は半分ほどしか完成しておらず、部屋がむき出しになっている状態だった。 『あー、惜しー、でもすごいすごい』 『うわぁー、これ完成してたらワンチャンあったかもー』 『ふーん、マユシンくんこういうお家が好きなんだぁ』 『えっ? 普通にすごい! それだけに完成したのが見てみたい!!』 『想像してたのより普通に上手かった……まさか、このレベルのものが続くんです?』 チャット欄でも概ね高評価だ。 「わっ! マユシンくんすごい! 細かいところの造形だとかすごく凝ってるね。これは僕には真似できないや」 「おっ! ここら辺とかの作りとかすごく丁寧だよなー、いかにもって感じがする。俺にはこういう細かい作業はちょっと無理だ……」 「そうか、ね……ンンッ、たまちゃんと、あー、シロにそう褒められると素直に嬉しいよ、ありがとう」 え? この男の子もちゃんと女の子にお礼が言える素敵な子なんだ。 やっぱりあくあさんのような素敵な男の子の周りには、同じくらい性格の良い男の子が集まってくるものなのかな? 『え……? この男の子たち性格良すぎない?』 『私の脳がバグって幻想でも見てるのかな? 男の子がこんなに優しい世界線とかある?』 『明日世界が滅んじゃったりとかしない? 大丈夫?』 チャット欄でも総じて私と同じ反応をしていて苦笑した。 「ん、じゃあ次はー、えっと、あーくんの番なんだけど……なにこれ?」 「いや、普通に家だけど?」 目の前のパソコンの画面に、あくあさんが作ったお家が映し出される。 その前衛的な造形に、チャット欄も笑撃に包まれた。 『は? まさかの画伯かよ!』 『わぁ、一人でこんないっぱいブロック積めるなんて、あーくんはえらいね、えらい、えらい』 『いや、私、美大生だけど、これは芸術だよ、うん。ほら、有名な美術家だって当時は評価されなかったけど、後世に評価された人いっぱいいるし!』 『もはや家と言われなければ家とわからないレベル。どうしてこうなった』 『シロさんと一緒に住めるなら、私この家でも全然良いです』 『なるほど……ブロックを積む時点で介護が必要と……捗ります』 凄まじい勢いでチャット欄が流れていく。その品評は様々なものだった。 もはや作れただけでもすごいと褒める、超甘やかし過保護派。 これは新しい芸術だと主張する、新美術派。 寧ろ全てがかわいいと言い張る、かわいいは絶対勝利派。 男性のする事を全て全肯定する、男性全肯定派。 などなど……しかし全ての派閥が喧嘩するわけではなく、笑顔であくあさんの事について話し合ってる。 たった一つの行動でここまで周囲を賑わせるあくあさんのスター性に、私は息を呑んだ。後、捗るはいい加減黙れ。 「う、うん、まぁ、良いんじゃないかな」 「そ、そうだな、こ、これはこれでいいと思うぞ、うん」 二人の戸惑った反応にクスリと笑みが溢れる。 チャット欄でも微笑ましいものを見るような和やかな時間が過ぎていく。 本当にあっという間の1時間だった。 「今日は初めての配信を見にきてくれてありがとうございます。よかったらチャンネル登録してください」 たまちゃんもこの配信内で成長して緊張が解けたのか、噛まずにはっきりと挨拶ができていた。 『よくぞここまで成長した』 『やればできる子だと思ってた』 『私が育てた』 一体どこ目線の反応なのよ。 まるで後方で腕を組んでる人みたいなコメントが並ぶ。 「手伝ってくれたマユシンも、あーくんもありがとうね」 「寧ろこっちこそありがとうな。今日はすごく楽しかった。たまちゃんもマユシンもまたやろうな」 「同じく感謝するのは僕の方だ。ありがとう、たまちゃん、シロ」 終わりが近づいてきた事で、チャット欄がものすごい勢いで加速する。 『え? 待って、待って、やめないで!!』 『まだ見たいよー』 『お願いー、もっとぉ』 誰しもが、この楽しい時間が終わって欲しくないと懇願した。たまちゃんは私たちの反応を見て戸惑う。 しかし、ここで予想し得なかったとんでもない出来事が私たちを襲った。 エラーが発生しました! しばらくしてからもう一度お試しください。 どうやら国内のサーバーが耐えきれなかったようだ。配信サイトが視聴人数の多さにサーバーエラーを起こして動画が再生できなくなった挙句、強制的に配信が閉じられたのである。 しかしこの騒動はまだこれだけでは収まらない。配信サイトが落ちた事で行き場を失った人たちがSNSで呟いたり、某掲示板に書き込みまくったりしたせいで続々と掲示板サイトやSNSが落ちていく。 「……すごい」 配信の最後には、同時接続視聴者数が数百万になっていた。 新人のVでいきなりVやゲーム実況の枠組みを超えて、国内最高の同時接続数を初回放送で更新とか伝説すぎるにも程がある。 ネット掲示板はもちろんのこと、落ちる前のSNSのトレンドランキングも総じてこの話題一色になっていた。 「楽しかったな」 放送が終わった後、私は椅子にもたれかかってさっきまでの楽しかった時間を何度も頭の中で反芻する。 さっきまで家に独り、少し寂しい気持ちになりかけていたのが嘘のようだった。 無機質に感じたこの部屋に、あの頃のお母さんがいた時の温もりを感じる。 「あっ、おかえりなさい!」 あくあさんが私に言ってくれた言葉を思い出す。気がつけば私の目からは涙がこぼれ落ちていた。 でもこの涙は悲しいものなんかじゃなくて、とても大事で、優しいものに包まれた私の思い出。あくあさんのあの言葉が、私がお母さんに愛されていた事を思い出させてくれたのである。 心がすごくぽかぽかと暖かくなっていく。あの言葉だけで、この思い出だけで、あくあさんのおかげで、独りでも生きていてよかったとそう思えた気がした。 「ありがとう……あくあさん」 その日の夜、私はとっても幸せな夢を見た。 朝起きた時には詳しいことは忘れてしまったけど、お母さんが生きていた頃の、私がまだ幼い頃の夢だったような気がする。 「行ってきます!」 今日もいつもの朝と同じように、誰もいない家に別れを告げて会社へと出社する。 相変わらず電車には同じ人たちばかり、いつもと同じ光景、変わり映えのない日常、でもその景色はモノクロームじゃなくって、今までとは違ってすごく晴れやかなものだった。 あぁ、推しがいる生活って本当に楽しい!! 心なしか、その日の街並みですれ違う人たちの表情は皆、私のように色づいて見えた。 ************************************************ 元々6000文字程度でしたが、本日8000文字まで加筆修正した事によってとんでもない長さになりました。 でもこのお話は間で分けたくなかったので、一気に投稿しました。 さて、明日は皆さんおまちかねの掲示板回です。お楽しみに。 あと、釈○さん、ハセ○ンさん、本当ごめんなさい。 掲示板、配信事変。 【ビスケット王子】白銀あくあ様を語るスレpart311【カフェのプリンス様】 1 ななし 森長様のメリービスケットの広告に出演していた白銀あくあ様を語るスレです。 以下のルールをちゃんと守って、存分に語り合ってください。 ・あくあ様ご本人に凸しない、隠し撮りをしない、ご迷惑をおかけしない。の三原則は絶対遵守です。 ・もし偶然にもお見かけした時は暖かくお見守りしましょう。そして不埒な輩がいないかしっかりと警戒してください。あくあ様は人類の宝です。有志みなさんの優しさでお守りいたしましょう。 ・ここでの多少の性的な会話は問題ありませんが、度を超えたものは18禁版のスレでお願いします。しかし、あくあ様は18歳未満の未成年ですので十分にご注意くださいませ。 ・同様にスポンサーである森長様や、カメラマンのノブ様、広告代理店様や雑誌出版会社様、バイト先の喫茶店やオーナーのお婆さん、撮影時に一緒にいた女の子などにご迷惑をおかけする行為も一切禁止しております。 ・あくあ様ご本人やその関係者に対する迷惑行為に関しては、有志お嬢様方によるあくあ様の笑顔絶対に守り隊が、男性保護法9条第3項の男性保護のための臨時代理請求権を行使して、即座に警察に対して当該迷惑行為を届出いたします。 238 ななし 毎日、聖書にお祈りしてる。 241 ななし 毎日、性書でおシコリしてる。 245 ななし 聖書といえば、そっちは国が転売規制したけどさー。 あの時の隣にいた女の子の服、さっき落札されてたの見たら35万超えてたぞ。ハイブランドもびっくりだよ。 あれ系の服って元は1万切るくらいでしょ。普通に笑えないわ……。 246 ななし お前らそんなにもあくあ様と妄想デートがしたいのかよwww まぁ、私もしたいけどさ。 248 ななし un la filetteやばいよ。この服着たらあんな素敵な男の子とデートできるんだって、製造が追いつかないくらい売れてるらしい。ていうか入荷と同時に即完売するから店に行っても何もないし予約もできないってさ。私は元々の馴染みだったからこの前少し店長さんと話したけど、製造が追いつかなくて会社自体を大手に身売りするかもって聞いた。 251 ななし 森長も製造が追いつかなくって、一時期販売ストップしたよね。 今は工場フル稼働で、他のクッキーの生産を減らしてメリービスケットの生産してるらしい。 253 ななし 森長といえば、サイト毎日チェックしてるけど、新しい情報何もないよね。 キャンペーンとかあったらいいのに……。 254 ななし わかる。あくあくんのお写真とか普通に欲しい。サイン入りとかだったら尚最高。 せめてあの写真の壁紙配布でもいい。有料でも余裕で金出すわ。 256 ななし 争奪戦になるだろうけど、4つかえばクリアファイルとか、シールとかメモ帳とかさ……。 258 ななし >>256 やめとけ、確実に死人が出るぞ……! 260 ななし そんなのやったらコンビニの店員が裏で自分達の分だけ抜きそう。 それかネットで転売。 265 ななし 高望みはしちゃいけないってわかってるけど、あくあ様、本気で芸能活動してくれないかな? 268 ななし そんなの絶対推すでしょ。 271 ななし ドラマに出るあくあくんとか、相手の女優が絶対に炎上するぞ! 274 ななし やめて! あくあ様が女優といるの想像しただけで、もう心臓が痛い……。 277 ななし あー、あくあ様またなんかやらかしてくれないかなぁ。 279 検証班◆9n2SARETAi 速報、あくあさん、新人Vtuber大海たまの配信に現る。 281 検証班◆010meTA473 は? 282 ななし は? 284 ななし >>277 そんな、あくあ様がいつも何かやらかしてるみたいな……って、>>279 なんかキタァァァアアアアア! 286 ななし >>279 え? え? これって確定なの? 295 ななし 配信見たけど、この声そうなの? どっち? ってか、もう一人男の子いるじゃん!! 305 ななし 盛 り 上 が っ て き ま し た ! ! 328 検証班◆07218KADO6 >>279 この声はガチ。喫茶店に何度も通って生で何度も聞いたし、この声だけで孕ませてくる感じ……耳が忘れるわけがない。 346 ななし あくあくん、いっつも神出鬼没でワロタw 362 ななし あくあ様は、スレの女子を弄びすぎ。ちゃんと責任とってもろて。 371 ななし あーくん、fps_SHIRO.a.q.u.aとか本人である事を隠す気なさすぎでしょ。危機管理甘すぎだよ。 375 ななし >>371 守ってあげなきゃ(使命感) 376 検証班◆9n2SARETAi >>371 守ってあげなきゃ(使命感) 377 ななし >>371 守ってあげなきゃ(使命感) 387 ななし あああああ、そんな危機感のないあくあくんに、セクハラしながらお外は危険がいっぱいなんだよって教えてあげ隊。 395 ななし >>387 通報しました。 403 ななし もう一人の男の子も落ち着いてていいな。 431 ななし 間のこの女、Vtuberとかいうやつ、完全に3Pじゃん。男二人連れてゲームとかマジでふざけんな。 468 ななし やばい……目の前でチョロチョロ横切るあくあくんのキャラかわいすぎ。 489 ななし ゲームの中のキャラの動きまで可愛いかよ。このスキン流行りそー。 493 ななし やばい! あくあくんに耳が孕ませられる!! 512 ななし たまに入るあくあ様の生活音やばすぎ……。 それを聞かされてる私たちの気持ちとかちゃんと考えてる? ねぇ、これってもう完全に同居だよね? 533 ななし あ……このマユシンって子も多分イケメンだわ。口数少ないけど声でわかる。 557 ななし このVの子、結構落ち着いてるのか、それとも初回配信でガチガチに緊張してるのか知らないけど、あんま余計な喋りがないからあくあ君の声とか音とかが結構入ってくるのいいね。 585 ななし 逆にあくあ君は喋りすぎ、そーいって擬音なんなのよwww 彼は私たちが見えていないところで一体なにをヤってるんですか? 632 ななし あーくんの建築、物凄く嫌な予感がするwww さっき一瞬映った時、手にブロック持ってたけど、その前に映った時に手に持ってたブロックと明らかに雰囲気が合わなくて草しか生えないwwwww これは確実にとんでもないことになりそうだ。 645 ななし 男の子なのにちゃんとゲームできるなんて偉い! ってコメントが一番多くてじわる。 661 ななし でもVCついてるゲームだと、奇跡的に男の子とマッチングしてもめちゃくちゃ暴言吐かれたりとか当たり前だしねぇ。こんな楽しそうにゲームしてるの初めて見るかも、だから放送見てるだけで十分に楽しい。 712 ななし あ…… 713 ななし あ…… 714 ななし あくあ様「あ……」 723 ななし さっきの、あって吐息やばすぎでしょ。私の子宮にダイレクトに響きすぎ。 725 ななし やばい、今のお漏らし声で私の処女膜が確実に揺れたわ……。 727 ななし あーくんの吐息で、私の脳みそが種付けプレスされました。責任とってください。 728 ななし さっきの、あ、の切り抜きクリップはよ! 735 ななし ちょっとおパンツの方、替えてきますね。 744 検証班◆07218KADO6 いつお漏らししても良いように、最初からノーパンでオムツ履いて見てる。 786 ななし >>744 捗る天才すぎ。 789 ななし >>744 やっぱお前頭おかしいわ(褒め言葉)。 809 ななし 絶対、シコりながら配信見てる奴いるだろwww はい、私です……。 835 ななし >>809 通報しました。 【孕ませ吐息】白銀あくあ様を語るスレpart523【声だけで妊娠】 124 ななし 最後鯖落ちで配信強制終了とかなんなん。 128 ななし この展開は流石にyourtube側も想定してなかったか。 131 ななし あくあ様、お知り合いの付き添い配信でサーバー落とすとかやばすぎ……。 135 ななし SNSのトレンドランキング頭おかしすぎだろ、ちゃんと仕事しろw 143 ななし 1位 妊娠しました。 2位 あ。 3位 耳レイプ 4位 パンツ 5位 オムツ 6位 白銀あくあ 7位 無料配信 8位 雑誌の子 9位 マユシン誰? 10位 どうにかしてスパチャする方法 151 ななし >>143 酷すぎでしょ。流石に私でもドン引きした。 159 ななし >>143 無料配信の関連ワード酷すぎるwww 164 ななし >>159 Pornman、xxxvideos……。お前ら相手は未成年やぞ。 167 検証班◆CHiMPOsuki >>159 >>164 耳レイプの関連ワードも酷い。 耳セックスとか、耳が強姦されましたとか、耳が妊娠しましたとか、耳が孕まされましたとか、耳が種付けされましたとか……中でも一番酷かったのが耳射精。耳射精ってなんだよ! 私にまた新しい性癖を拗らせるつもりか? 172 ななし >>143 パンツとオムツの検索ワードの画像の並びが酷すぎる。 おまけにハッシュタグあくあくんに届けってなんだよw お前らさ……どんだけ自分達が汚したパンツのクロッチを見せつけたいんだよ。そんな汚い物を見せられて喜ぶ男の子なんて実在しませんから……漫画とか小説の読みすぎ。 しかもパンツを手であやとりするついでに、顔も体も晒してズリネタにしてもらおうなんて、晒す側に都合が良すぎでしょ。完全にセクハラじゃん。 178 ななし >>172 エロ漫画でよくあるけど、男の子が女の下着に懸想したりとか、下着泥棒とか完全にファンタジーだからな。 私なんか男の子が盗みやすい位置に毎日エッチな下着置いてたり、学生時代は着替えの教室にわざとらしく下着を上に乗せたりしたけど、生まれてこの方、盗まれたことなんて一度もない。それともFカップはやっぱり需要ないのか? ちなみに私の同僚は会社で一番の美人だったけど、お見合いに失敗し続けておかしくなったのか、男性のロッカーの中に使用済みの下着突っ込んで会社をクビになった。お前らも自重しろよ。 183 ななし >>172 ハッシュタグあくあくんに届けは中々ひどいな。 裸で顔だして自撮りしてるのはまだいい方で、電話番号とか搾精のID晒すのは危機感なさすぎだし、あくあくんへのお手紙とか言ってポエム投稿してる女はガチで痛すぎる。痛すぎるけど、その気持ちが痛いほどわかるから私もポエム投稿しちゃった……てへっ。 187 ななし >>183 あくあ様ってゴスロリとかロリータとかのちょっと痛そうな女の子にも人気ありそうだもんなぁ。 私の知り合いにもいるけど、さっきSNS覗いたら、ゴスロリの子はあの声で俺の子供を孕めって首を絞めながら強姦してほしいとかふざけた事を抜かしてたし、ロリータの奴なんか、首輪に紐つけてお外で散歩しながら、トイレにおしっこする感覚で雑に公開セックスしてほしいとか言ってたわ。完全に配信のテンションでみんな頭がイカれてやがる。 あの優しいあくあ様がそんな鬼畜っぽいことするわけないじゃん……したらしたで興奮するけどさ。 え? 私? 私はもちろん玉座に座ったあくあ様の脚を、ぺろぺろと舐めるお犬さんになりたいです。 191 ななし >>187 お前が一番痛すぎw でも……ちょっとわかる。 195 ななし >>187 そもそもあくあくんの事を嫌いな女子が存在してないから、レイプになりようにない件について。 203 ななし >>195 でも女なら好きな男に犯されたいって思うのは当然のことじゃん。 お前らはきっと若いからまだ危機感ないんだろうけど、私くらいの年になると、もう誰でもいいから同意とかそんなん気にせずに襲ってほしいと思うようになるよ。 206 ななし >>203 あるあるだな。 男の人が襲いやすいように、わざと人気のいない暗い道歩いてたりするけど、そもそも男の人がそんな危険な場所を歩くわけがないと気がついて急に冷静になるんだよな。 211 ななし 性癖の話で盛り上がってる奴らはそろそろ自重しろ。 217 ななし とりあえずたまちゃんのチャンネル登録したわ。また突発的にあくあくんの配信あるかもしれないし。 222 ななし というか、あくあ君自体は配信しないんだろうか? 収益化したら赤スパ投げるぞ。 赤スパ→投げ銭の上限金額の事、1回5万。 225 ななし あくあくんが収益化したらやばそう、一回の配信で億飛びそう。 228 検証班◆07218KADO6 あくあ様に学費の名目で赤スパを送ると、あくあ様と擬似親子体験ができます。 231 検証班◆9n2SARETAi あくあさんに食事代と言って赤スパを投げると、あくあさんを養ってあげているお姉さんの気分になれます。 234 ななし >>228 >>231 検証班天才すぎ。 237 ななし >>228 >>231 やっぱ検証班てすごいんだね、私には無理だわ。 242 ななし はぁ……yourtube早く復旧しないかな。 さっきの配信見逃しちゃったんだよね。 249 ななし 配信見逃した人たちがいっぱいいて荒れてるね。 気持ちはわかるけど、配信してくれただけでありがたいと思わないと、流石に告知とかはね。 そういう意味では開始数分で配信見つけてここに投下した92さんはやっぱ最古参なだけの事はあるわ。 253 ななし >>249 ぶっちゃけ、嗜み、捗る、チンポスキーはただの賑やかし要員だけど、92さんだけはガチ。 257 検証班◆010meTA473 誰が賑やかしよ! それはそうとさっきあくあ様と耳えっちしたから念の為に妊娠検査薬買ってきた。 男の子かな? 女の子かな? あくあ様と私の子供なら絶対に綺麗だから人生勝ち確だよね。 258 ななし 近所のドラッグストアからオムツと妊娠検査薬だけが売り切れてた、何事? 263 ななし >>258 >>257みたいな嗜みと同レート帯のバカのせい。 264 ななし >>257 嗜みェ……。 266 ななし >>257 実際問題、嗜みの今までの行動と発言から超金持ちなのは確定してるから、子供は間違いなく人生勝ち組なんよなぁ。しかもこれだけ自信満々なの見ると多分綺麗どころだし、結婚だって、あくあ様を狙うとかいう愚行さえしなければ、男の人と結婚できるの確定だろうから羨ましすぎる。 272 検証班◆010meTA473 >>266 愚行? 私とあくあ様が出会ったのもくっつくのも運命で必然ですが何か? はい、嗜みちゃんの大勝利。 275 ななし >>272 嗜み死ね……と言いたいところだが、このスレで一番ワンチャンありそうなのが嗜みだから、逆に頑張ってほしいと思う自分もいる。 ぶっちゃけ、嗜みがあくあ君を落としてくれたら、もうこのスレの住民全員の大勝利でいいよ。 278 ななし >>275 わかる。 私は多分無理だけど、嗜みは今までの行動からして金持ってるし、家柄もいいっぽいし、多分だけど歳もあくあ様と同級生くらいだよね? んでもって絶対に認めたくないけど、多分きっと綺麗なのは間違いないから可能性あるとしたら嗜みなんよね。 283 ななし >>278 嗜みってそんな若いんか。 初めて知った……でもそれなら、過去の痛い行動とか言葉も全部納得できる。 嗜み、お前、頑張れよ。 286 ななし まさかのスレ住民が嗜みを応援する時代が来るとは思ってもいなかった。 嗜み、期待してるぞ。 292 検証班◆010meTA473 >>275 >>278 >>283 >>286 ぶっちゃけガチで応援されるとは思ってもいなかった。 任せて、私、本気であくあ様の事を落としてみせるから。 結婚式も絶対に私視点で配信して、みんなも一緒に結婚式できるようにしてあげるね。 299 ななし >>292 お前が住民の事を考えるなんて、成長したんだなぁ……。 301 ななし >>292 全私が泣いた。正直本気であくあくんとそんな関係になれないとわかってるし、私なんかにはそれだけで十分だよ。その思い出だけで棺桶に入るまで幸せのままで逝ける。 301 検証班◆9n2SARETAi >>292 嗜みさん頑張って。 303 検証班◆CHiMPOsuki >>292 どうせなら初夜の生配信頼む。 エッチしてる時のあくあ君の表情とエッチな声と生のちんこだけで一生ズリネタにできる。 304 検証班◆07218KADO6 >>292 どうせなら初夜を生配信しよっか。 そしたら実質スレの住民全員とセックスできるわけだしね。 あと吐息だけじゃなくって、あくあくんの種付けお射精音がちゃんと入るように高性能のマイク用意しておいてね。 308 ななし >>303-304 やっぱ検証班って頭おかしいわ(褒め言葉)。 312 ななし それに比べて92さんのコメントよ。ありがとう92さん、貴女のおかげで配信が見れました。 319 ななし これで明日も頑張れる。ありがとう92さん、ありがとうたまちゃん、ありがとうマユシンくん……そして、ありがとう、あくあくん。おやすみなさい、今日はもう寝ます! 322 ななし お休みー、私ももう今日は寝る。いい夢見るぞ! 325 ななし 乙カレー、私ももう寝よう、今日は幸せ過ぎたわ。 328 検証班◆9n2SARETAi おやすみなさい。私ももう寝ますー。今日はいい夢見るぞー! ************************************************ すみません。そろそろストック切れそうです。 30万文字近くは用意しておくべきだした。 後がきに裏話 ******************************************** 白銀あくあ、ハジメテのCM撮影。 「ベリルエンターテイメントからやってきた白銀あくあです。今日はよろしくお願いします!」 「よろしくお願いしまーす」 ついにきました! アイドルとしての初めてのお仕事です。 とは言ってもアイドルのデビューとしては良くあるライブ出演などではなく、前に雑誌で撮影した森長さんのメリービスケットのCM撮影だ。 阿古さんが前の会社を辞める時に、上司の人からどうしてもこの仕事だけは受けてくれと懇願されたらしい。 俺としても、森長さんが繋いでくれたご縁のおかげで今があるので、こちらこそ是非にと二つ返事で了承した。 「ごめんね白銀くん」 「いえ、むしろ直ぐに仕事をとってきてくれて嬉しいです」 前回はとあちゃんと一緒だったが今日の撮影は俺一人だ。 初めてのCM撮影に俺も少し緊張している。 「ありがとう、白銀くん。その衣装、とっても似合ってるよ」 俺は鏡に映った自分の姿を改めて確認した。 清潔感のある半袖の白シャツは夏を強く感じさせるし、シンプルな装いはさっぱりとした清涼感が表せている。 CMが流れる時期や売りたいコンセプトをうまく意識したスタイリングだった。 「CMの放送日、確か夏前でしたっけ?」 「ええ、今回はCMの他にもHPで使う画像やキャンペーン用紙に使う写真なども一緒に撮るから、その予定でお願いね」 俺はよく知らなかったけど、夏は口の中がモサモサするクッキーとかビスケットの売上が結構落ちるらしい。 森長さんは、夏でも定番商品のビスケットを売るために、口の中がもったりモソモソとしないような軽めの食感にしたりと色々と工夫したそうだ。 そうした商品開発部の人たちが頑張った結果、新たにリニューアルされたのがこの森長メリービスケットである。 特徴的な真っ赤の箱は可愛らしく、イメージキャラクターのメリーさん(羊)は俺好みの可愛いデザインだった。 「白銀さん、撮影を開始しますが大丈夫ですか?」 「はい、大丈夫です!」 俺はググッと背筋を伸ばす。 「疲れたら直ぐに言ってね。休憩の時間もちゃんと取ってあるから」 「ありがとうございます、行ってきます!」 初めてのCM撮影、緊張するかと思ったけど、それ以上に楽しかった。 人間、楽しいことをしていれば時間が過ぎていくのも早い。 お昼後にスタジオ入りしたのに、撮影が終わった頃には外はもう夕暮れ時になっていた。 「メリーさん、今日はありがとうね」 俺は今日、一緒に撮影を頑張ったメリーさんの着ぐるみに感謝の気持ちを伝えようとギュッと抱きついた。 メリーさんのモコモコの手触りがすごく柔らかくて、俺はだらしのない表情になる。 「ふへっ!?」 あれ? なんか着ぐるみの中から間の抜けたような声が聞こえたような……? 俺はメリーさんの事をジッと見つめる。 「メェ〜」 うん、やっぱり俺の空耳か。 俺はメリーさんに手を振って別れを告げると、撮影のスタッフさんたち一人一人に今日はありがとうございましたと感謝の気持ちを伝えていく。何せ俺は新人、新人にとって挨拶回りとはとても重要なことなのだ。 「今日はありがとうございました! お先に失礼します!!」 「こちらこそありがとう! 思っていた以上の作品ができたわ。良かったらこの後も白銀くんには、うちのメリーさんと継続的にこの商品のイメージキャラクターを務めてくれると嬉しいのだけど……」 取引先のお菓子メーカー、森長の偉いお姉さんが俺の隣にいた阿古さんの方へと視線を流す。 「ありがとうございます。大変ありがたい話なので、改めて正式にお話を伺えればと思っております」 「そうね。白銀くんも今日は疲れたでしょうし、また後日ゆっくりとお話ししましょうか」 阿古さんと森長のお姉さんはガッチリと握手を交わす。 俺は事前に阿古さんから継続をお願いされた場合はどうした方がいいか相談を受けた。 阿古さんからはありがたいことに、会社のことよりも白銀くんがやりたい仕事をやって欲しいと言われている。 俺としても最初のご縁である森長さんとの関係は大事にしたいと思っているし、何よりも最初はお仕事を軌道に乗せるためにもあまり選り好みはしたくなかったので、できれば継続の方向でと事前に話し合っていた。 阿古さんが俺のことを一番に考えてくれているように、俺もまたサポートをしてくれる阿古さんの事を大事にしてあげたいと思っている。だからこういう大手との継続的な取引は、きっと事務所を運営する上でとても助けになるはずだ。アイドルが言うことじゃないけど、やっぱり何かをしていく上でお金って大事だしね……。 「それじゃあ、いこっか」 「はい!」 俺たちはすれ違う人たち一人一人に、先ほどと同じように今日はありがとうございましたと感謝の言葉を伝えていく。そういえば最初にここにきた時も、同じような事をしたら驚いていた人が多かったけど、みんな2回目は普通に対応してくれた。 「あっ……」 「どうしたの?」 地下の駐車場にいく前のエレベーターホールの前で、急にもよおしてきた俺はトイレに行きたくなる。やはり少しは緊張していたのだろうか。一度おしっこがしたいと思ったら、我慢できそうになかった。 「すみません、トイレ行きたくなっちゃったんですけど……」 「わ、わかったわ」 阿古さんはなぜか動揺したそぶりを見せる。 そして何やらボソボソと小さな声で呟いた。 「そ、そっか……白銀くんだって、おトイレくらいするよね……」 「?」 俺が首を傾けると、阿古さんは両手をぶんぶん振ってなんでもないよとアピールする。 「あっ、ううん、なんでもないの。それじゃあ私、先に下に行ってるから。白銀くんのご家族の人にも電話しておくからね」 「はい! ありがとうございます」 俺は阿古さんと別れると、男性用のトイレが設置された場所へと向かう。 前世では男性用のトイレと女性用のトイレは基本的に隣り合って設置されていたが、この世界では男性用のトイレは離れた区画に設置されている。 なんでも男性を守るための処置らしい。でも、男性自体がほとんど外に出ないから、こういった施設内の男性トイレはあまり利用されていないそうだ。 「ちょっと! 何か言いなさいよ!!」 俺は突然の怒鳴り声にびっくりした。 えっ? もしかして……俺? 周囲をキョロキョロと確認するが誰もいない。どうやらこの怒りの声は、俺にぶつけられた言葉ではないみたいだ。 「……先輩、ここ男性専用フロアですよ。いいんですか?」 話し声は俺が向かう先の男性用トイレがある曲がり角の先から聞こえてきた。 ははーん、男性用のトイレがあまり利用されてないのを良いことに、呼び出した後輩をいびっている先輩がいるのかな? それにしても……さっきの怒鳴られている側の声、どこかで聞き覚えがあるような気がするのは俺の気のせいだろうか。 俺は足音を立てないように曲がり角に近づくと、様子を窺うように覗き込んだ。 「っ! 最近ちょっと売れてきてるからって、調子に乗るんじゃないわよブス!!」 俺より少し年上くらいに見える女性が顔を真っ赤にしてキレていた。 怒られている側の人物を確認しようと、俺はさらに顔を前に突き出して覗き込む。 「……別に調子に乗ってませんけど。はぁ……私、次の仕事があるんで、もう帰っていいですか?」 声の主を見て俺は驚く。見覚えのある整った容姿と艶のある綺麗な黒髪、先輩らしき女性に怒られていた女性は、正統派美少女こと俺の隣の席の月街アヤナさんだった。 この撮影スタジオの入っているビルは、基本的に芸能関係、タレントや女優、アイドルや歌手が利用する場所だと聞いている。アヤナさんの年齢や容姿を考えると、スタッフや社員というよりも、おそらくはそっち側の人物だろうという事は容易に予想できた。 やけに美少女だと思ってたけど、まさか同じ芸能人だったとは……。しかし、芸能人であるならばあの優れた容姿にも納得できる。 同級生の月街さんの様子を窺うと、怒鳴り声の主以外にも他に2人、合計3人の先輩と思わしき年上の女性に囲まれていた。 「だからっ! あんたそういう態度が生意気だって言ってんのよ!!」 先輩と思わしき人物は、頭の高さより高く手を振り上げる。それに対して月街さんは、微動だにせず先輩の方をジッと見つめていた。 まさかとは思ったが、月街さんはあえて殴られる事で早く終わりにしようとしているのかもしれない。 しかし俺は、殴られそうになっている女性を前にして、じっとしている事なんてできなかった。 「ねぇ、君たち、ここでどうしたのかな?」 俺はわざとらしく足音を立てて、偶然にも今通りかかった風にその場に現れた。 「えっ……? エ!?」 女性たちは俺の存在にびっくりしたのか、動揺した素振りを見せる。 「う……そ、この人って、あの雑誌の……」 「な、なんでこんなところにいるの?」 俺は月街さんを守るように間に入ると、振り上げられた先輩の右手を諌めるために、自らの両手でギュッと握りしめた。 「何があったのかはわかりませんが、そんなことをしたら貴女の手が傷つくだけじゃないですか。もっと自分の体を大事にしてあげてください。それに相手の女の子だって傷ついてしまう。ね? だからこんな愚かな事は、止めにしませんか?」 俺が手を握った女性は呆然とした表情をしていた。 すらりとした体型と、細い腕、そして自信があるのかおでこを出して自らの顔を前面に見せている。 さっきまでの強気な表情といい、おそらく彼女はモデルさんじゃないだろうかと思う。 「理由がわからないのに、俺みたいな第三者が間に入ってしまったことは申し訳なく思いますが……それにしたって暴力はダメです。ね?」 女性は口を半開きにして無言でコクリと頷く。大丈夫かな? 本当にわかってる? 俺は彼女が二度とこういう行動にでない様にするために、彼女の耳元に顔を近づけてさらに念入りに注意しておく。 「俺と約束、してもらえますか?」 俺が彼女の耳元で改めてお願いすると、わかってくれたのか今度は声に出して応えてくれた。 「ふぁ、ふぁぃ」 良かった……最初はどうなるかと思ったけど、やっぱり人間、しっかりと向き合って、口に出してお願いすれば相手に通じるもんなんだなと思った。 その後、急に足元がおぼつかなくなった彼女を、後ろにいた女子二人が背中を支えて運んでいく。 大丈夫かな? もしかして体調が悪くてイライラしてたのだとしたら、申し訳なかったかなぁ、なんて考えていたら、俺の後ろ方から月街さんの声が聞こえてきた。 「……ありがとう。助けてくれた事には本当に感謝するわ」 月街さんは、申し訳なさと困惑が入り混じった表情を浮かべていた。 あぁ……もしかしてさっきの光景を見られたくなかったのかな? 大事にしたくなかったりとかしたのなら、第三者の俺が間に入ったのは愚策だったかもしれない。 「あ……いや、こっちこそ状況がよくわからないのに、自分勝手な正義感で勝手に首を突っ込んでごめん……。でも月街さんが誰かに殴られるくらいなら俺はまた同じ様な事をするつもりだから」 月街さんは目を伏せ、自らの腕をもう片方の手で押さえるようにギュッと握りしめる。 「ううん……今回は、面倒くさがってわざと殴られようとした私が、結果的に貴方に迷惑をかけちゃったことだから、貴方が私に謝ることなんて何一つないのよ。それよりも寧ろ私の方が面倒をかけちゃってごめんなさい」 月街さんは俺に向かって頭を下げる。 俺はいいよいいよ気にしないでと、両手を左右に振って、すぐに月街さんに頭を上げるようにお願いした。 「えっと……それじゃ、私、もう次の仕事が押してるから」 月街さんは終始よそよそしい態度で俺にお礼を述べると、慌ててどこかに行ってしまった。 う、うーん……流石に鈍感な俺でも、やはり月街さんにだけは避けられているような気がしてならない。俺の気のせいかなぁ? 後日、月街さんは学校でも軽く会釈をしてくれる様にはなったが、相変わらずお昼はどこかに行ったりして、俺との関係は変わらないままだった。 ************************************************ スタッフA「お疲れ様でしたー、あ、茶々(ささ、メリーさんの中の人)さんもお疲れサマー」 メリー「……」 スタッフB「? まるちゃん(茶々さんの下の名前)どうかした?」 メリー「……私、茶々まるじゃない」 スタッフA、B「「は?」」 メリー「ワタシ、今日からメリーさんになる」 スタッフA「えーと……すみません、誰かー、茶々さんの様子がおかしいです! 熱中症かもしれないのでお水お願いしますー」 メリー「メリーになったら、あくあ君、ワタシにギュッとしてくれる」 スタッフB「……(あかん……まるちゃん、これ重症や……でも、気持ちわかりみ)」 メリー「ワタシ、メリー。ただの羊。あくあくんの、ペットなる」 スタッフA「すみませーん、救急車呼んでください。茶々さん多分重症です」 スタッフB「(スンスン……スンスン……あ……今、気がついたけど、メリーからいい匂いがする。え? これさっきあくあ君が抱きついたから? えっ、えっ……匂い嗅いだだけでパンツが濡れたんだけど、どうしよう……とりあえずまるちゃんを脱がせたら、この皮はあとで私がこっそりと堪能しよーっと)」 正直、こんなくだらないことを書くなら本編かけって自分でも思いました。 名前でわかるかもしれませんが、あつ森のちゃちゃまるを知ってたらあの容姿で想像すると面白いかもしれません。 中身は小柄で可愛いショートカットボブの女性なのに、あくあが全てを狂わせたかもしれない……。ちなみにメリーさんは、冬のCMにもあくあと一緒に出るらしい。 なお、CMの放送はまだ先なので、次回は掲示板回じゃないですよ、すみません。 白銀あくあ、頼りになる大人たち。 「良いのがねぇんだよな……」 椅子にもたれかかったモジャさんは、組んだ腕を解いて自慢の顎髭を撫でる。 前髪の隙間から覗くモジャさんの真剣な瞳は、テーブルの上に置いたメモ書きを見つめていた。 「オメェにぴったりの曲を探してやろうと思ってたんだがよ。良い作曲家がいねぇ」 俺はあの日から定期的に、モジャさんの暇な日にボイストレーニングをしてもらっている。 アイドルにとって歌は、誰かに想いを伝えるための重要なアプローチの一つだと俺は思う。 最近ではソフトやハードの進化のおかげもあって、ぶっちゃけ練習しなくても音源ではある程度の誤魔化しが効くようにはなっている。だけど、ライブは別だ。生歌が下手くそだと目も当てられない。俺はライブを重視するタイプなので、歌とかダンスにはやっぱり力を入れたい。 幸いにもモジャさんはこの世界の売れっ子プロデューサーの1人だ。指導に関しても的確で、最初の1週間はかなり扱かれたが、そのおかげもあって俺の歌唱力はメキメキと上昇している。 「いやな、良い曲がねぇわけじゃないんだが、オメェにあってるかってーと違うような、やっぱこう……なんつーかよ、もっとよ、あくあらしさを伝えられるようなそんな曲がいいんだよなぁ……」 モジャさんはテーブルの上のメモ書きを手に取ると、頭をポリポリと掻きながら、これじゃねぇよなぁと呟く。 おそらくあの紙には、俺が歌う予定の曲のリストが書かれているのだろう。 阿古さんやノブさんもそうだが、モジャさんも俺のことをとても真剣に考えてくれている。 だからこそ俺は、その想いにちゃんと応えたいと思った。 「悪いけどしばらくの間は待ってくれ。それと……最初に歌う曲は申し訳ねぇけど新曲じゃなくて、例のカバー曲になるかも知れねぇ。事務所の社長から話、聞いたか?」 「はい! 確か深夜ドラマの曲とか……」 嬉しいことに、俺は新人アイドルにも関わらず、デビュー曲からドラマの主題歌を務めさせて貰うことになりました! そのドラマの監督がモジャさんの知り合いらしく、モジャさんに昔の曲のカバー曲を主題歌にしたいのだけど、誰かいい歌手はいないかと言われて俺を推薦したらしい。 モジャさんが俺を推薦してくれた事は嬉しいけど、本当に俺でいいんだろうか? 向こうの監督は、モジャさんの推薦ならそれでいいって特にチェックもしてないらしい。 実際に俺がカバーした曲を聴いてこれじゃないとか言われたらどうしよう……。いや、それならそれで何度も歌って、監督さんが満足してくれるまで何度も歌い直すまでだ。俺は弱気になりそうな自分の心に喝を入れ直す。 「くくっ、少しは不安げな表情見せたと思ったのによぉ、オメェのそういう負けず嫌いなところ、俺はわるかねぇと思ってる。だからまぁ……練習するぞ。練習は期待を裏切る時があるかも知れねぇが、自分に足りてねぇ部分が欲しけりゃ練習以外に埋める方法はねぇからな」 「ハイっ!」 その日の練習はとても熱が入った。いや……入りすぎてしまった。 気がつけば外は真っ暗である。 俺とモジャさんは、迎えにきてくれた阿古さんにしっかりと叱られた。 「モジャさん……一応、うちのあくあ君はまだ未成年なんです。練習に熱が入るのはいいですが、せめて私には、遅くなる旨を連絡をしてください」 「忍びねぇ……本当に申し訳ない。白銀、大人の俺がもっとちゃんとするべきだった」 「いえ、俺の方こそ、こんなに遅くまで付き合わせてすみませんでした」 阿古さんの視線が俺の方へと向けられる。 「それと、あくあ君」 「はい……」 「貴方は未成年です、しかも男性という事に危機感を持ってください。真っ暗になるとお外には全裸でお散歩している危険なお姉さんだっているんですよ? 遅れる時は私やご家族の人にちゃんと連絡をしてください。いいですか、貴方はアイドルになるんです。だから、ちゃんと自覚してくださいね」 「あ……はい、わかりました。そうですよね……本当にすみません」 真っ暗になるとお外を全裸で歩いているお姉さんというのがとても気になったが、そんな事を今の状況で阿古さんに聞けるほど俺の心臓は強くなかった。 「反省したのならよろしい。それじゃあ帰りますよ!」 携帯の画面を見ると、家族から死ぬほど連絡が来ていた。 俺は慌てて家族に謝罪の連絡を入れる。 家族に心配かけないって約束したのに、何やってるんだよ俺……。 俺はモジャさんに改めて今日のお礼を述べると、スタジオを後にして阿古さんの車の後部座席に乗り込んだ。 「ところで白銀君、私にもう一つ言う事はないですか?」 「え……?」 なんか言うことあったっけ? 本気でわからなくて悩んでいると、赤信号で車が止まった後に、運転席に座っていた阿古さんが頬を膨らませて後ろに振り返った。 「……ゲーム配信、Vtuber」 「あっ! ……え?」 ゲーム配信でVtuberといえば、この前とあちゃんの配信を手伝った事だろうか? あれ? なんで阿古さんがそんな事を知ってるんだ? 「大海たまさんでしたっけ……言っておきますけど、あれに参加してた1人があくあ君だって、ちゃんとバレてますからね?」 「うっ……」 俺は自分で白銀あくあとは名乗らなかったが、阿古さん曰くIDを見て声を聞いたらモロバレだったようだ。 どうやらあの配信は、ネット上ですごく噂になっていたらしい。 俺は基本的にSNSとかチェックしないんだよなぁ、エゴサだっけ? そういうのは絶対にしないように、前のアイドル研修生時代に嫌というほど教え込まれた。だからあの配信が話題になっていたのも今知ったくらいである。 「ダメ……でしたか?」 「ダメじゃないけど、ちゃんと一言言ってほしいの。だって私はあくあ君の事務所の社長で、貴方のマネージャーなのだから。たとえプライベートの事だとしても、公に自らを発信するときは事前に一言くらいは言って欲しかったです」 俺は今になって、自分があまりにも考えなしに行動していた事に気がつく。 「私ね、あくあ君のそうやってズンズンと前に進んで行くところ好きだよ。だから応援しようと思ったし、支えようとも思った。あくあくんがしたい事をちゃんとできるようにしてあげたい。だからあくあ君には、私の事をもっとちゃんと信頼して欲しいの。事後報告でもいいから、一言も相談がないのは結構悲しい事なんだよ」 阿古さんの悲しげな表情が強く胸に刺さる。 あの時は、とあちゃんの背中を押してあげることと、黛が配信する事で手助けになれるんじゃないかという事しか考えていなかった。 いや、ただ単純に楽しそう、面白そうだからと俺が安易に乗っかっただけで、2人を理由にしちゃダメだろう。 あの時には俺はもう阿古さんと一緒に事務所をやる事が決まっていたのだし、いくらプライベートな事とはいえ、不特定多数の人に公に何かを発信する事に対して、阿古さんに一言も相談もしなかったのは大きな問題である。 そんな事にも気が付かずに、調子に乗っていた自分の事がとても情けなくなった。 「すみませんでした」 俺が心から謝罪の言葉を口にすると、阿古さんはその後に続く俺の言葉を遮るように言葉を発した。 「うん。それじゃあこのお話はこれでおしまいね。では、ここから先はこれからの話をしましょう」 阿古さんは優しげな表情で、俺のこれからを楽しそうに語っていく。 「あの配信を見て、私、あくあ君が配信やるのって面白いって思っちゃったんだよね。それに今、配信ってすごく人気あるでしょ? 特にゲーム実況勢はすごくて、若い子の間ではトレンドのメインストリームになりつつある。いっそアイドル白銀あくあとは切り離して、別人設定で受肉してVtuberやるのもありだと思ったんだよね。そうすればアイドル白銀あくあには三次元の男の子が好きなファンがつくし、Vtuberで受肉したあくあ君には二次元の好きな女子が食いついてくれると思うんだよね。ねぇ、本気でやってみない?」 「阿古さん……」 人は明らかに悪い事をしてしまった時、誰かに叱られる事で心の中の罪悪感を軽くしてもらっている。 安易に叱って俺を甘えさせてくれないところに、阿古さんのアイドル白銀あくあへの愛情を強く感じる。ちゃんと何がダメなことかを諭してくれて、アイドルとしてだけではなく人としての俺に成長を促してくれているのだと思う。 初めて阿古さんと会った時、彼女はもっと弱々しい人かと思っていた。 だけど人っていうのは、最初の印象が全てじゃないんだと思い知らされる。 阿古さんは知れば知るほど、俺が思っていたよりも遥かに強い人だった。 「ありがとうございます」 俺はただただ阿古さんに、お礼を述べることしかできなかった。 今後どんな事があっても俺は阿古さんの信頼を裏切らないと心に誓う。 阿古さんと一緒に成功して、阿古さんが白銀あくあと一緒に仕事ができてよかった、俺との仕事が良いものであったと思わせたい。そのためには、もっともっとアイドルとしても、人としても俺は成長するのだと決意を新たにした。 ************************************************ お読みいただきありがとうございます。 周りにちゃんと叱ってくれる人がいるのは若者の特権なんだと、最近になって気がつきました。 そういう意味では、阿古さんみたいに年が近くて諌めてくれる人はあくあにとっては貴重かもしれません。 深雪さんとか無表情なくせに尽くしに尽くす激甘タイプでしょうから。そういう意味では深雪さんh大人の中で一番ちゃんとしてない人かもしれません。 あと月間一位ありがとうございます。今、気がつきました。 お礼に何かできればいいけど……どうしようかな。 前話、タイトル変更しました。誤字修正以外は、内容に変化はありません。 ******************************************** 白銀あくあ、突然の招待状。 「あくあちゃん……重要なお話があります」 「……はい」 阿古さんと共に帰宅すると、玄関で母さんが仁王立ちしていた。 そうだよな……ちゃんとするって言ったのに、連絡もしないとかありえないよな。 ここはしっかりと怒られておこうと覚悟を決めた矢先、母さんは思ってもいなかったことを口にした。 「急な話で申し訳ないけど……あくあちゃんには1週間後、とあるパーティーに出席してほしいのです」 「へっ?」 俺はてっきり帰宅が遅れてしまったのに連絡を入れなかった事に対して、叱られるものだと思っていた。 隣にいた阿古さんも俺と一緒で怒られると思っていたのか、2人で顔を見合わせて目をぱちくりとさせる。 この反応からして、阿古さんも今回の話は知らなかったのだろう。母さんは困った表情でため息を吐いた。 「実はそのパーティー、お母さんが指導している生徒さん……秋山幸さんのご実家で行われるパーティーなのよ」 母さんは主に上流階級の子女に茶道や華道の指導をしている。 俺も何度か母さんが自宅で指導する時に手伝った事があるけど、みんな大人しくていい人たちばかりだ。 秋山さんはその中でも一際大人しく、スレンダー系の美人さんで儚そうな感じの人である。 「なるほど……」 母さんの言葉で何かを察した阿古さんが、キリッとした真剣な表情で母さんを見つめる。 「つまりあくあ君に、その方をエスコートして欲しいと?」 母さんは首を左右に振る。 「ううん、今回はその方の婚約披露宴だから、彼女をエスコートしてくれる男性はちゃんといらっしゃるの……でもね」 母さんは、はぁ、と小さく溜息を吐いた。 「そのパーティーに急遽参加する事が決まった人にパートナーの方がいなくってね。それでうちのあくあはどうかなって……」 「断ってください!」 阿古さんは一歩も引かぬと言った様相で、珍しく食い気味に母さんの言葉を遮った。 「仮にもあくあ君はアイドルです。クラスメイトの女子や、搾精業務の担当官と触れ合うのは仕方ないでしょう。でも、デビュー前に特定の誰かをエスコートするのはちょっと……」 阿古さんの懸念は当然の事だろう。後々、スキャンダルの種になる可能性があるのは明らかである。 「うん、私も普通ならお断りするんだけどね。そのお相手の方が、かなりやんごとなき一族の方なのよ。既にこのお話は、私と幸さんだけの間の話を通り越えてしまったのよ。既にその方の筋から内閣府と外務省を通じて正式にお願いされてるから私如きの立場ではどうする事もできなくて受けざるをえないというか……。ごめんねあくあちゃん、それと天鳥さんも……」 やんごとなき一族? それってかなり偉い人ってことだよね? 予想だにしなかった展開に、俺も阿古さんも顔を見合わせた。 「外務省……つまり他国の方という事ですか?」 「えぇ、そうよ。それもスターズの宗主国、女王の一族につらなる方だと聞いているわ」 スターズはこの国よりもさらに西にある連合国家だ。 俺の居た世界では欧州連合と呼ばれていた組織だったが、男性の出生率が減ったこの世界では、戦争なんかしてる場合じゃなくなってしまった。だから西側諸国は、それぞれの民族の心を尊重する事を原則として、政治経済面では完全に統合されちゃったんだよな。そういう意味ではこの世界はとても平和だ。みんなで共存共栄をしようと国家の枠組みを通り越えて協力しあってる。まぁ、悲しい事に差別的な考えの人がいないなんてことはないだろうけどね。 「女王の一族……なるほど、スターズ結成における始まりの12カ国の一つ、現在の宗主国家を務めるかの国ですか……確か娘の1人が日本に留学中とか」 「|流石《さすが》は天鳥さん。財閥系にお勤めされていただけあって理解が早くて助かります」 2人は頭を抱える。ようやく2人の会話の内容に思考が追いついた俺は言葉を発した。 「なんでそんな偉い人が俺に……?」 母さんは眉尻を下げて困った表情を見せる。 「わからないわ。最初は幸さんのお話を聞いて断ろうとしたのだけど、すぐに外務省と内閣府の人たちが家に来てね。とてもじゃないけど、彼女たちもすごく必死で断ることなんてできなかったわ」 母さんは悔しそうな表情で唇を少し噛んだ。 「ごめんなさい。あくあちゃん……私、貴方のお母さんなのに、ちゃんと貴方を守る事ができなくって……」 俺は母さんの言葉に首を左右に振った。 「母さん、そんなことないよ。俺は別にエスコートすること自体は苦痛じゃないし、それに……」 俺は母さんの唇に親指でそっと触れると、血が滲んだところを指先で拭った。 「そうやって母さんが俺を守ろうとしてくれたことが何よりも嬉しいから」 「あくあちゃん……!」 俺は飛びついてきた母さんを抱き止めると、落ち着かせるように優しく背中を|摩《さす》ってあげる。 「それよりも阿古さんの方が……」 俺は阿古さんの方に視線を向ける。 この問題に関しては俺の気持ち云々よりも、さっき阿古さんが言ったように、アイドルとしてはどうなんだという問題の方が強い。 「相手が国賓クラスなら仕方ないとも言えるわ。|寧《むし》ろそんなお方のエスコートに選ばれるのは、男性にとってもかなり名誉な事よ。それに、あえてこれを利用して……うん、ありかも知れないわね。あくあ君、こっちは大丈夫、後のことは私にどーんと任せておいて!」 阿古さんは顔を上げるといつになく強気の表情を見せる。 「どうやら私は、私が思っていた以上に負けず嫌いだったみたい。ふふっ、これもあくあ君の負けん気がうつっちゃったのかな? だからね、大丈夫。後のことは私に任せて、あくあ君は1週間後のパーティーの事だけに集中してください」 「阿古さん……ありがとう!」 阿古さんの事を、本当に頼りになる人だと思った。俺は改めて阿古さんに感謝する。 そんな阿古さんの期待に応えるべく、俺はこの日からパーティーに必要なマナーを母さんに叩き込んでもらった。 そして運命の1週間後。 俺は急ピッチで仕上げてもらったオーダーメイドのスーツに袖を通す。 普段であれば1ヶ月待ちの予定だったが、政府の仲介もあって寝ずの作業で1週間で用意してくれたらしい。 俺は作ってくれた人たちに感謝しつつ、鏡の前で仕立てのいいプリーツの入ったシャツに蝶ネクタイを結ぶ。 「完璧です……!」 髪をセットしてくれた美容師の女性は、自分の仕事に感動したのか身を震わせた。 「ありがとうございます」 「ひゃ……ひゃい! 嘘……まさか本当にお礼を言ってくれるなんて……」 |流石《さすが》に俺もこの反応に慣れた。世の男性たちよ……頼むからもっと女の子にお礼を言ってあげて欲しい。 美容師さんにお礼を述べた俺は、控室を出て今日エスコートしなければいけない女性のいる待ち合わせ場所へと向かう。少し緊張はしているが、これもまた自分にとってはいい経験になるはずだと自らに言い聞かせる。マナーを指導してくれた母さんのためにも、手伝ってくれたしとりお姉ちゃんやらぴすのためにも、今日はいつも以上に完璧にしないといけない。 そう思っていた矢先、俺は噴水のある綺麗な庭園に目を奪われた。 いや……正確には、その噴水の前にいた1人の女性に視線が奪われてしまったのである。 どんな高価なアクセサリーよりも光輝く金色のロングヘアー、宇宙に瞬く星の海すらも閉じ込めたような深い蒼の瞳、身に|纏《まと》った上質なドレスすらも霞むほどの穢れのない完璧な肢体、黄金比で造られた美しさを体現する顔は、綺麗でありながらもどこか愛嬌を感じさせる。まるでそこだけが違う世界のようだ。二次元からそのまま出て来たみたいな非日常感……もはや彼女を照らす太陽の光すらも、その美しさを彩るための照明器具にしか過ぎない。 俺は事前に写真を見ていたにも関わらず、初めてみる生の彼女の美しさに息を呑んだ。 カノン・スターズ・ゴッシェナイト。 俺がこのパーティーでエスコートする予定になっているスターズの宗主国の女王陛下の御息女は、なぜか待ち合わせ場所ではなく噴水の前で1人|佇《たたず》んでいた。 「あ……」 俺に気がついた殿下は薄く笑みを浮かべる。 おそらくは多くの人が、彼女のこの笑顔だけで恋に落ちてしまうだろう。 「|貴方《あなた》が白銀あくあ様ですね」 「は、はい……」 せっかくあんなにも練習していた挨拶すらも簡単に吹っ飛んでしまった。 らぴす、しとりお姉ちゃん……ごめんな。あんなに一緒に手伝ってくれたのに、肝心な時にポンコツで申し訳ない。 「初めまして……それと今日は、私の祖国があくあ様とそのご家族の方に対して、大変なご無理を言ってしまった事を謝罪させてください」 殿下は謝罪の言葉を述べると、そのまま俺に対して首を垂れようとした。 「ま、待ってください」 俺は慌ててそれを押しとどめようとしたが、殿下は俺の制止すらも振り切り頭を下げた。 「私は立場上、公式の場所で誰かに対して頭を下げることはできません。ですから、この場所であくあ様のことをお待ちしておりました。謝罪したとして許される事とは思っておりませんが、どうかこの謝罪の言葉を受け取ってください」 「はい、わかりました。謝罪の言葉はちゃんと受け取りますから、もう頭を上げてください」 俺はなんとか殿下を立たせると、ほっと胸を撫で下ろす。 どうやら今回の事は、殿下というよりは本国の人が働きかけた結果、なぜか俺がエスコート役に選ばれてしまったという事だった。 「ふふっ、そんなに緊張なさらなくても大丈夫ですよ。だって私もあくあ様も、同じ16歳のただの学生ではないですか」 「は、はい……でもなんか畏れ多くって……」 殿下は俺に顔を近づけると、つま先立ちで足りない身長をカバーして俺の耳元で小さな声で囁く。 「それじゃあまずはお互いに敬語をやめましょうか。さっきも言いましたけど、ここは非公式な場所、それも2人きりではありませんか」 「え、ええ……じゃなくって、うん、わかりました……わかった」 最初は緊張していた俺だったが、殿下はこういう事にも慣れているのか、会話を重ねていくうちに俺の緊張を解して自然と言葉を交わせるようになっていく。 「へぇ……それじゃあ、あくあは、男性でありながらアイドルを目指しているのね。すごい事だと思うわ」 「う、うん、だから今はデビューに向けて、毎日レッスンしたりしてるんだ」 殿下ははっきり言って聞き上手だ。 思わず俺は自分がアイドルを目指していることまで喋ってしまう。 一応念のために口止めはお願いしたけど、これに関しては別に隠さなくていいと阿古さんから聞いているので、話しても大丈夫な事だ。 「それじゃあ、デビューするときは教えてね。ライブは見に行けないかもしれないけど、必ずチェックするから」 俺は殿下とお互いに連絡先を自然に交換し合った。 自分でもこんな事になるなんて思ってもいなかったけど、殿下は妙に会話の持って行き方がうまい。 なんだか殿下の手のひらでコロコロと転がされているような気がしたが、俺の気のせいだよな、うん。 「ん? どうかした?」 殿下は俺の顔を覗き込むように少し首を傾ける。 普通に可愛い子がやればあざとい仕草なのかもしれないが、殿下がやっても俺の胸の奥がキュンとするだけだった。 「い、いえ、なんでも……」 誰もいない庭園、俺たちは少ない時間を使って他愛もない会話に花を咲かせた。 気がつけばそろそろ秋山さんの婚約披露宴が始まる時間である。 「それでは改めまして、本日はエスコートよろしくお願いしますね。あくあ様」 殿下は一瞬で表情を切り替えると、俺の目の前に手を差し出す。 俺はその細くて白い手を取ると、軽くお辞儀をした。 「本日は殿下をエスコートする大役を承れた事を、恐悦至極に存じ上げます。それでは会場の方に参りましょうか」 「はい!」 いきなり畏まったお互いの態度がおかしかったのか、顔を見合わせた瞬間に表情を崩して笑い合う。 俺は殿下の手を取ると、ゆっくりと会場に向かって歩き出した。 ************************************************ ようやくこれで最初のプロットのメインのヒロインが全員出せました。 それと改めて月間一位ありがとうございます。もしかしたらお陰様で四半期もランクインするかもしれません。 これも皆さんの応援のおかげです。ブクマ、評価、いいね、感想、誤字修正等ありがとうございます。 カノン、私という存在。 スターズ連合国家は世界でも有数の力を持った国である。 その宗主国の代表である女王陛下を母として私は生まれた。 「姫様は大変優秀なのでございますね」 私に何かを教えてくれる教師たちは、いつも授業の終わりにはもう何も教えることがないという。 幼い時から何事においても優秀だった私は、歳を重ねていく|毎《ごと》に全てのことをつまらなく感じた。 10歳になる頃には、私は大抵のことはもう学び尽くしてしまう。そしてその頃には、私は女性としての美しさまで手にしてしまった。 「ああ……|貴女《あなた》はなんと美しいのだ」 もし普通の女性が男性からこんな言葉を投げかけられたら、きっとその日のうちに貞操さえも許してしまうだろう。 でも世の中の女性と違って、私にとって男性からの愛の|囁《ささや》きはただの日常の一コマである。 女性ならばきっと誰もが羨むことだろう。でも私にとっての男性とはそういうものだった。 「なんて愛おしい。ああ、本当に貴女は可愛いわね」 女王陛下である母も、その王配である父も私のことをすごく可愛がった。 そんな私にとって1番の長所は、男でも平伏すような美貌でもこの優秀な頭脳でもない。 この世の全てから愛される事である。 地球から寵愛された女。 宇宙の真理。 神からの贈り物。 運命すらも彼女の前では頭を垂れて跪く。 曰く、この世界は彼女のために存在している。 カノン・スターズ・ゴッシェナイト。 それが私だ。 愛されすぎたが故に全てがつまらない、そんな私の世界を変えたきっかけがあります。 そう……あれは私が5歳の時。 「お婆さま……いる?」 残念ながらお婆さまは不在でしたが、私はその部屋の中、お婆さまの蔵書室へと足を踏み入れる。 図書館並みの大きさがあるお婆さまの蔵書室は、私にとっては幼い時から憩いの場所であった。 私はいつものようにお婆さまの蔵書室を訪ねると、本棚をゆっくりと眺める。 読書家のお婆さまは様々な国の蔵書を集めるのが趣味です。故にここにある蔵書はそれぞれの国の言葉で書かれた原書となるものがほとんどである。しかし、世界中の全ての言葉を、日常会話のように読み、書き、話せる私にとっては、外国語の本を読むという事は造作もない事でした。 「ん……」 蔵書室の中を探索していると、一冊の本が私の目に止まりました。 「花咲く|貴方《あなた》へ……」 私は東方の島国のコーナーの中にあったその本を手に取ると最初のページをめくった。 確かこの形式は、漫画と呼ばれるものでしたか……。 私は何気なしに、その漫画を読み始めました。 「あら……カノン、来ていたのね」 お婆さまの声に、私はハッとなる。 私は一体、どれくらいここにいたのでしょう? いつの間にやら窓の外は夕暮れ時になっていた。 「はい。また明日、来ます」 私は慌てて本を本棚に戻すと、そそくさと自室へと戻りました。 それからというもの私は毎日のようにお婆さまの蔵書室に通い詰めます。 東方の島国の書物は大変面白く、私はその国の言語で書かれた漫画や小説を読み|耽《ふけ》りました。 数日後、その全てを読み終えた私の中に一つの結論が導き出される。 「全ての叡智がここにある」 その国で紡がれた漫画や小説の世界には、私の周りを彩っていた常識は一切通用しませんでした。 また、その物語の登場人物に自分を投影することで、うまくいかないもう1人の自分の人生を歩む事ができたのです。それは私にとって、とても素晴らしく得難い経験でした。 「お母様、私、中学は東方の島国に進学したいと思います」 最初は少し反対されましたが、愛されている私のわがままに勝てるものなどこの世には何一つありません。 私は私の望みのままに、その東方の島国の女子中学校へと進学しました。 もしかしたら漫画や小説だけじゃないかもしれない。この国だけは何か違うのではないか。そういったワクワクとした気持ちがなかったといえば嘘になるでしょう。 しかし私の小さな希望はすぐに打ち砕かれました。 漫画や小説を読むのは期待通り楽しかったです。いえ、むしろお婆さまの蔵書室以上のものに出会える事ができたと言っても過言ではありません。でも……この国の男性たちもまた、私にとってはとてもつまらない者ばかりだったのです。 素顔を晒せば誰もが私に跪き、わざと変装して不細工に見せれば汚い言葉を投げかける、そんなつまらない者ばかりでした。 もしやと思い、3年ほど頑張ってこの国の男性を追いかけてきましたが、私が好きなこの国の漫画や小説に出てくるような素敵な男性は1人もいませんでした。 「帰ろうかな……」 私が窓に向かってそう呟くと、後ろに控えていた侍女がスッと一歩前に出た。 「本当によろしいのですか?」 彼女の名前はペゴニア。私のわがままに付き合わされて、この国に一緒に連れてこられた可哀想な侍女です。 「えぇ……もう諦めましたから、それに……」 色々とあったけど、この国での生活はとても楽しいものでした。得難い同志たちにも出会えましたしね。 だからきっと、この国に居た三年間は私にとってとても素晴らしい思い出になってくれる事でしょう。 「貴方だってそろそろ祖国に帰りたいでしょう?」 私がそういうとペゴニアは、何も映さない右目で私のことをじっと見つめるだけだった。 男性の出生率の低下と共に戦争は無くなっていきましたが、テロ活動や小さな紛争がなくなったわけではありません。 ペゴニアはその被害者の1人で、幼い時にその右目と共に両親を亡くしました。 そういった人物に施しを与えるのもまた私のような人間に与えられた役割なのでしょう。 私は慰問先で出会った彼女を引き取って侍女にしました。 きっと彼女が私に出会う事は、偶然ではなく運命、私に出会うという事はそういう事なのです。 スターズの神の愛し子は、未来さえも自分の思い通りにできる。 そんなことが囁かれるほど、世界は私に都合がいい様にできている。 だからペゴニアとの出会いも私にとっては意味があることなのでしょう。故に彼女を私専属の侍女にすることに悩みはありませんでした。母もすんなりと認めてくれましたし、雇ってみると彼女はとても有能です。これが運命の導きというものなのでしょう。 「それじゃあ帰国の準備を始めましょうか」 それから帰国の準備を始めた2月初旬、私はやはり自らが物語の主人公であることを世界に思い知らされたのです。 「ペゴニア……すみませんが、今日は出かけます」 「では、いつものように?」 「えぇ、お願い」 その日、私はとある事情を確かめるために、外に出かけました。 どうせいつもと同じことになる。そう思っていても、これが最後だと思うと感慨深いものがあります。 目的の場所へと向かう途中、私は繁華街の路面で具合を悪くされた女性を見つけました。 見た目からして、おそらくは高校生くらいでしょうか? もしかしたら中学生くらいかもしれません。 彼女は誰がどう見ても顔色を悪くしていた。 「大丈夫ですか?」 きっとこれも神の導き、彼女は私に助けられるのが運命だったのでしょう。 「あ……はい、多分、いつもの……だと思うので、どこかで少し休めば」 私は彼女の体を支えて、座って休むことができる近くの公園のベンチへと連れて行こうとしました。 その道すがら、前から歩いてきた1人の男性が私たちに因縁をつけてきたのです。 「邪魔なんだよブス、どけ!」 はぁ……この国の、いえ、この世界の男性に絶望するのはこれで何度目でしょうか。 私は外出する際には安全のために変装をしています。いつもであればどんな男性も、私を美しいと言って跪きますが今回はそういうわけにはいかないでしょう。それほどまでにペゴニアが施してくれた醜いメイクと変装は完璧でした。 「すみません。彼女、具合が悪いみたいなの、だから……」 少し離れたところにいた何人かの女性たちがこちらの様子を窺っていましたが、助けてくれそうにはなかった。 仕方ありません。ここはとりあえず|一旦《いったん》、横にはけて素直に道を譲るしか手はないでしょう。しかしその男性は、私たちの動きが遅くてイライラを募らせたのか、具合の悪そうな彼女の方へと手を伸ばして突き飛ばそうとしました。 「うるさいな、いいからどけよ!」 幸いにも少し離れたところに、ペゴニアがついてきているのですぐに駆けつけて止めてくれるでしょう。 かといって間に合わない可能性もあるので、あえて私は彼女を|庇《かば》うように間に入った。 ……。 しかし一拍しても、私の体が誰かに突き飛ばされる事はありませんでした。 私は突き飛ばされた衝撃に備えて、先に閉じていた|瞼《まぶた》をゆっくりと開いていく。 「悪いけど……それはちょっと見過ごせないかな」 細身だけど、それでいて服の上からでもわかる少し筋肉質な背中。 私たちを助けるように庇ってくれた男性の背中は、私が漫画で読んでいた、ここは俺に任せて先を行けと言っていたかっこいい男性の背中そのものでした。 その彼の少し低い声が私の頭の天辺からつま先までを貫くように響かせる。 気がつけば私の心臓の鼓動は、ジェットコースターに乗った時のように高鳴っていました。 「な、なんだよお前!」 すらりと伸びた手、でもシャツから見える手首や手の甲は私たちの女性のものと違って、少し骨張っていて血管が見える。 しっかりと、それでいて堂々とした立ち姿、美しく整った顔は優しげな笑顔を浮かべつつ、目には怒りのような熱い感情が見て取れました。 「具合の悪そうな女性を突き飛ばそうとするなんて、普通に考えて許せないよね」 「うるせぇ! 女なんだし別にいいだろ!!」 私たちを助けてくれた男性は、スッと間に入ると因縁をつけてきた男の手を掴んだままそっと道の端っこへと誘導していく。 そして背中に回した手で、ここは任せて先に行ってと合図を出してきた。 私はその男性に申し訳ないと思いつつも、軽く会釈して女性を連れて近くの公園へと向かう。 その公園の中の空いていたベンチに彼女を座らせると、私は彼女に家族の連絡先を聞いて代わりに連絡を入れる。 「落ち着きましたか?」 「はい、ありがとうございました。本当に助かりました」 しばらくすると彼女も落ち着いたのか、ほんの少し顔色が良くなった。 ちょうどその頃に彼女の母親が迎えにきてくれたので、車に乗れるところまで連れ添う。 必死にお礼を言う親子に、いいから気にしないでといって私はその場で別れた。 私は彼女と別れた後、ほっと息を吐く。時間を見れば目的の場所の閉店時間を30分も過ぎている。 残念だけど、行こうと思っていたお店はもう閉まっているだろうし……もう、帰ろうかな。 ふと、私の脳裏にさっきの光景が思い出される。 そういえばあの男の人は大丈夫だったのでしょうか? 先ほどのことを思い出して私の胸の奥が熱くなる。 まさかあんな男性がいるなんて、思いもよりませんでした。 今日の目的を果たすことはできませんでしたが、この国に来て3年間、最後にいい思い出ができたのではないでしょうか。私が感傷に浸っていると、後ろから誰かの足音が聞こえてきました。 「あ! さっきの!」 私は声が聞こえた後ろへと振り向く。 するとさっき私たちを助けてくれた男性が、紙袋を大事そうに抱えながら息を切らして私の方へと駆け寄ってきた。 そのシーンはまるで、私が子供の頃に見た漫画の一コマのようで……彼の足音が少し、また少しと私に近づいてくる度に私の心臓が跳ねた。 「はぁ……はぁ……さっきの人、大丈夫でしたか」 「あ、はい、さっきご家族の方にお預けしました」 「そっか、良かったぁ」 彼の顔を見ると、本当に心の底から良かったと思っている表情だった。 男性の笑顔に釣られて、繕っていた私も自然と表情を崩してしまう。とはいえ、この見た目ではそう意味はありませんが。 「あ……それならこれ」 彼は大事そうに抱えていた紙袋を私に向けて差し出す。 私はそれを受け取ると、閉じていた口を開けてそっと中身を覗き込んだ。 「実はさっきの具合悪そうな人にどうかなって、急いでお店に戻って作ったんですけど……せっかくだから、よかったら貰ってくれませんか?」 中にはテイクアウト用のカップに入ったお水の他に、ミントが浮かんだミントティー、シンプルなアイスティー、レモンティーと四つもの飲み物の容器が入っていた。 こんなにもいっぱい持ってこなくてもと思ったけど、女の子は落ち着いたすっきりとした匂いを嗅ぐことで落ち着く子も多い。彼は本当に彼女の事を思って、気を利かせて色々な種類を持ってきてくれたのだ……その事に気がついた時には、私の心はホットティーを飲んだわけでもないのにほんわかと温かくなりました。 「あ、それなら、お金……」 「あー……それくらい別にいいですよ」 「でも私にはこれをいただく理由が」 「……実はこれ、お店に出す予定の試作品なんです」 そう言った時の彼の目は少し泳いでいた。 あぁ、きっと彼は嘘を言えないタイプの人間なのでしょう。 そんな彼の優しい嘘が、私の心にグッとくる。 「お店?」 私がそう尋ねると、彼は花を咲かせたような笑顔を見せる。 「あ、はい! 実は俺、そこの喫茶店でバイトしてて、本当はコーヒーが専門なんですけど、オーナーの淹れるコーヒーはすごく絶品なんです!」 楽しそうにお店の事を語る彼を見て、私はとてもとても楽しい気持ちになった。 今までどんな男性と話しても揺れることのなかった心が、今こんなにも華やいでいる。 お婆様の蔵書室でこの国の漫画を初めて読んだ時のように……ううん、もしかしたらそれ以上かもしれない。 「あの……お店の名前……」 私は勇気を出して彼にお店の名前を尋ねる。 「あ……俺、そこの喫茶トマリギでアルバイトさせてもらってる白銀あくあです」 頭が一瞬で真っ白になった。 |何故《なぜ》なら私が今日、外に出た理由が彼に会うことだったからである。 はっきり言って、それから後の事はあまり覚えてはいない。 私は彼と……あくあ様と別れた後もどこか夢見心地な気分で、家に帰った後も窓の外を見つめてはぼーっとしていた。 「ペゴニア……ごめんなさい」 あれから数日が経った。 私はどこかに控えているであろう私の侍女に向かってそう呟く。 「お嬢様、私の仕事はお嬢様に対して誠心誠意お仕えすることでございます。既に手配の方は済ませておりますのでご安心くださいませ」 やはりペゴニアは優秀だ。 だから余計に私の|我儘《わがまま》に付き合わせている事を申し訳なく思ってしまう。 そんな彼女に対して、私が何かをしてあげることはできるのだろうか。 せめてお給金くらいはと思ったが、それを提案したら逆に機嫌を悪くさせてしまったし、休日を増やせば3日は口を利いてくれなかった。だから私は、彼女に感謝を述べることしかできないのである。 「そう……いつもありがとうね」 私はペゴニアに感謝の言葉を述べる。 そして久方ぶりにノートパソコンの電源を入れた私は、お気に入りからいつもの掲示板のページを開いた。 検証班◆010meTA473 私は久方ぶりに、自らのコテハンを使って掲示板にコメントした。 ************************************************ 気がつくかなと思ってたけど、もし気が付かなかった人がいたらすみません。 皮はこれなのに掲示板の時の中身はあれなんです……。 小話をすると、深雪は誰にも愛されませんでしたが、逆に誰かも愛されたのがカノン=嗜みです。 意図的に対極的に描かれたこの2人、仕事上のパートナーである阿古さん、そして傍観者的な視点のアヤナさんを基にヒロインを追加していった形になります。作者はもう最初の相手を誰にするかは決めましたが、そこに関しても楽しんで頂ければ幸いかなぁと……あ、ちゃんと全員幸せにしますから、その点はご安心ください。 なお、あくあくんはこの時点で男性に会ってますが記憶から消されてます。 あまりにもクソすぎて、最初にあった男がアレだと思いたくなかった模様……。 白銀あくあ、俺の頭はポンコツらしい。 会場に着いた俺は殿下と共に、パーティーの広間で今日の主催者と挨拶を交わした。 「殿下、それにあくあさんも……本日はお越しいただきありがとうございました」 シンプルな菫色のドレスを着た女性が綺麗なカーテシーで跪く。 彼女が今日のパーティーの主催者である秋山幸さん。 秋山さんは母さんの生徒の1人で、今年大学を卒業する予定である。 彼女はおめでたいことに、卒業と同時に今日婚約を発表される人と結婚するそうだ。 「幸さん、おめでとう」 「おめでとう秋山さん」 俺は主賓である殿下の後に続いて、秋山さんに祝福の言葉を贈った。 その後は、後ろにいた秋山さんのご両親や男性側のご両親に対しても同じように祝福の言葉を伝える。 なぜか男性の姿はなかったが、こういう大事な時でも男性は気ままな行動が許されているらしい。 パートナーである秋山さん1人にこういう事を押し付けていいのかとも気になったが、俺は部外者なので口に出して言うことではないだろう。 その後も殿下と秋山さんの2人の間だけで会話が進められ、俺は2人の会話に笑みを浮かべたりするだけに終始した。俺はあくまでも殿下のエスコート役でしかないので、時折投げかけられた会話に対して無難な答えを返すだけである。 「2人とも今日は本当にありがとう」 秋山さんは笑みを浮かべていたが、どこか浮かない雰囲気だった。いや……きっと疲れているのだろう。俺は余計なお節介をしないように自分に言い聞かせた。 俺たちは秋山さんとの挨拶を終えると、給仕の人からグラスを受け取って会場の端っこへと寄る。 ちなみに受け取ったグラスに入っているのはただのジュースだ。俺も殿下も未成年だから当然だよね。 「あくあ様、もしお疲れでしたら、どこかの空き部屋でご休憩なさいますか?」 殿下は薄く笑みを浮かべた。その儚そうな色素の薄い唇にドキッとする。 周囲にいた人たちも殿下の笑顔に惹きつけられたのか、秋山さんやそのご家族と挨拶している人以外は、ほぼ全員の視線がこちらに向いていた。 殿下は視線に気が付かれたのか、俺の体にそっと寄り添うと、耳元に顔を近づけて囁く。 「ふふ、皆さんあくあ様のスーツ姿が素敵すぎて、見惚れちゃっていますね」 いやいや……どう考えても殿下の方でしょ。 殿下の方に視線を向けると、まず最初に目に入るのがその美しい胸の形だ。 大きすぎず、それでいて小さくはない豊かで美しい胸の谷間のライン、純粋な男子の俺にとっては、この胸の谷間が見えるドレスは目のやり場に非常に困る。単純に大きさだけでいえば絶対に深雪さんとかの方がでかいしエロい。でも、殿下のおっぱいはなんというか……エロさより美しさの方が優っているのに、その美しさを汚してみたいという男の劣情を掻き立てるような背徳的な魅力がある。 それに加えて、キュッとしまったお尻は小ぶりだが、腰にはちゃんと女性らしいくびれがある。彼女の美しい体のラインを|曝《さら》け出す様に|誂《あつら》えられたドレスを見れば、いかに彼女が完璧な体形をしているのかが一目で明らかだ。剥き出しになった肌の部分は、こんなに近くで見ているにも関わらず、シミもなく、傷一つついてない。 殿下の事を一言で表すとしたら非日常感。1人の女性としての魅力がある一方で、それでいてあどけない少女の可愛らしさまで同居しているその様は、妖精とか天使とか女神とかそういうレベルの美しさだ。 「そんな事ないですよ。きっと殿下の魅力に皆さん夢中なんです」 「あら……じゃあ、あくあ様も私の魅力に夢中になってくれているのかしら? そうだとしたらとっても嬉しいわ」 殿下は星が瞬くような大きな瞳で俺をジッと見つめると、雪のような白い肌の頬を薄いピンク色に染めていく。 きっと殿下は俺をからかって楽しんでいるのだろうが、こんな様子を見せられると、まるで殿下が本気で俺に気があるのではと勘違いしてしまいそうになる。あくあ、勘違いするなよと俺は自分に強く言い聞かせた。 正直、これだけ距離が近いと殿下からすごく良い匂いがする。この匂いが天然のものなのか、香水によるものなのか、それとも石鹸とかシャンプーによるものなのかもわからないけど、とにかく良い匂いしかしない。俺に理性というものが存在しなかったら、今の一言だけできっと押し倒してしまっているだろう。 「も、もちろんですよ殿下」 「嘘……本当ならちゃんと私の目を見て言って欲しいな」 さらに体を近づけた殿下の肌に、俺の指先がそっと触れる。 俺だって他の女の子の肌に触れたことがないわけではない。特にこの世界では女の子が積極的だから、同級生の女の子とか家族とのボディタッチの機会は多く、最近はそれにも少し慣れてきたところである。 でも、殿下の肌は今までにないくらい俺の肌にピッタリと吸い付くような肌だった。指先だけでこんなにも気持ちがいいのなら、お互いに全裸で抱きあえばもっと気持ちが良くなるのではないか。そんな不埒な妄想に下半身が反応しそうになる。 「きょ……今日は勘弁してください」 「へぇ、今日ってことは、私とまた会ってくれるんだ。嬉しいな」 誰にも聞かれてないのを良い事に、殿下はまるで学校にいる同級生のように話しかけてくれる。 まぁ実際に同い年なんだけど、その高貴な立場故に俺は一歩引いていた。 だから距離を詰められると、ただの同い年の女子だと思えてきて、指先に残ったさっきの感触がとても生々しいものに感じられてしまう。 「え……えっと、すみません、ちょっとお手洗い行ってきます」 いくらなんでも距離感が近すぎて、これ以上は男として冷静でいられそうになかった。 「うん、良いよ。あ……少しくらいは遅くなっても大丈夫だからね。男の子はきっと大変でしょうし」 殿下はピンク色に染めた頬に両手を添えて、俺の方を何度もチラチラと目配せする。 い、いやいやいや、こんなところでそんな事しませんから! いきなりの殿下の下ネタに俺もびっくりだ。 俺は心の中でツッコミを入れる。おそらく殿下は、俺が意識している事に気がついて|弄《もてあそ》んでいるのだ。 「す、すぐに帰ってきますから!」 トイレに駆け込んだ俺は、鏡を見て大きなため息を吐く。 殿下の距離の詰め方に対して、俺はその場凌ぎの対応でなんとか逃げきることしかできなかった。いや、そもそもエスコート役の俺が逃げ出して良いのか……。 「はぁ……戻るか」 お手洗いを済ませて会場に戻ると、殿下が誰か知らない男に絡まれていた。 最初は知り合いかとも思ったが、殿下のそっけない態度を見る限りそうではないのだろう。 「なぁ、良いだろ?」 どうやら男の方が殿下を口説いているようだ。男は卑しい視線で殿下の体を舐め回すように見つめる。 あの男、自分が話しかけているのは、スターズの次期女王候補だという事には気がついているのだろうか? 男性が女性を口説くなんて多分この世界では滅多に見られない光景だが、俺にとっては呑気に観察している場合ではない。これはまずいと思った俺は、慌てて殿下の方へと向かった。 「すみません。どうかなさいましたか?」 俺は殿下の元へ戻ると絡んでいた男に話しかけた。 「あぁ? って、お前……っ!」 男は俺の顔を見た途端、目を見開き怒りを|露《あら》わにした。 俺は単純にどうかしたのかと聞いただけなのに、男に最初から敵意を剥き出しにされて困惑する。 その敵意の原因は、俺が殿下のエスコート役だから、話しているところに割り込まれたからとかの理由ではないような気がした。 男の怒りの理由がわからずに戸惑っていると、男は|癇癪《かんしゃく》を起こしたように語気を強めた。 「おい! 俺の事を忘れたとか抜かすんじゃねぇだろうな!!」 うーん、うーん、うー……んっ? あぁっ!! 俺は記憶を振り絞るように|遡《さかのぼ》っていく。そのおかげもあって、俺は男の事を思い出した。 そういえば以前、喫茶店で足りなくなったものを買いに出かけた途中で具合を悪くしていた女の子と、その子を介抱してあげていた女の子が居た気がする。その時、その女の子たちに絡んでいた男が、今、俺の目の前にいるこの男だった。 「あーあの時の」 そういえばあの時、俺は一瞬とはいえちゃんと男に会ってたんだな……この世界で初めて会った男があまりにクズだったから、こいつが最初に会った男なんて思いたくなくて普通に記憶から消しちゃってたみたいだ。その後に会った黛があまりにもいい奴すぎて、余計にこいつの事を忘れたかったんだろうなぁ。だから今の今まで、俺はこの世界で最初に会った男は黛だと認識していた。 男は俺が今思い出したのを知ってか、ますます顔を真っ赤にした。それも尋常じゃないほどに……え、大丈夫? 怒りすぎて血管切れちゃうよ? |流石《さすが》に心配になった俺は男に声をかける。 「大丈夫ですか? 気分が悪いなら近くの控え室で休んだほうが良いですよ」 俺が心配そうな目で男を見つめると、なぜか男はさらに怒りで目をぐるぐると回し始めた。 「ふふっ」 隣にいた殿下は、笑いを堪えるのに必死で、お腹と口を押さえて体を震わせていた。 そういえばあの時、具合の悪そうな女の子を介抱していた女の子の声と殿下の声が似ているような……まぁ、気のせいだろう。流石に殿下のような高貴な立場の女性が、護衛もつけずに1人で外をうろうろするわけないよな。 「ケンくん、やめて」 こちらの騒ぎに気がついたのか、主催者である秋山さんが青ざめた顔で駆け寄ってくる。 そしてケンくんと呼んだ男を|諌《いさ》めるように、俺たちとの間に入った。 しかしそれが気に食わなかったのか、彼は秋山さんに向かって暴言を吐く。 「うるせえ、黙れブス! 俺に指図するんじゃねぇ!」 イライラがピークに達したのか、ケンくんは秋山さんを両手で突き飛ばした。 これはまずいと、俺は秋山さんが床に倒れないように彼女の体を後ろから受け止める。 「あ……ありがとうございます、あくあさん」 秋山さんは申し訳なさそうに、消え入りそうな声で俺に謝る。 俺は気にしなくて良いよ、それよりも大丈夫って秋山さんに声をかけた。 その様子を見たケンくんが声を荒げる。 「クソがっ、男のくせに、女なんかにいい顔しやがって!!」 いやぁ……それさっき、殿下の前で鼻の下を伸ばしていた貴方が言うセリフじゃないのでは? そう思ったが、それを言ってしまったらますます逆上してしまいそうだったから俺は口を|噤《つぐ》む。 「痛い目に合わせてやる!!」 ケンくんは会場に飾っていたフルプレートの置物に近づくと、飾り付けられていた模造の剣を手に取った。 いやいや、流石にそれはまずいでしょ! さっきまで和やかだった婚約披露宴の会場は、参加していた人たちの悲鳴に包まれた。 ************************************************ ここの部分をこう置き換えてみると意味が全く違ってきます。 カノン「あくあ様、もしお疲れでしたら、どこかの空き部屋でご休憩なさいますか?」 嗜み「あくあ様、もしお疲れでしたら、どこかの空き部屋でご休憩なさいますか?」 次回もカノンのターンですが、嗜みは掲示板回に出るけどカノンとしてはしばらくお休みなので、嗜みではなくカノンが好きな人はここで補充しておいてください。 予定としては、土曜にこのお話の続き、日曜にあくあお仕事ターン、月曜に掲示板回です。 そして毎日更新が月曜で多分途切れます。ああ……もっと作者に執筆時間があれば毎日更新できるのに! そこからは当面は週一更新にするか、不定期更新(3−4で更新する時もあれば1週間開く時もある)、それか2週間くらいお休みしてまたストック作るか、どっちかですね。2週間お休みの場合は、その代わり1週間毎日投稿かなぁ。できたらだけど。ここら辺は、まだどうなるかはわかりません。 とりあえず月曜以降は、毎日更新できなくなるって告知だけしておきます。 白銀あくあ、おっぱいが気になるお年頃。 異変に気がついた警備隊の人達が会場に駆けつける。 しかしケンくんが模造とはいえ西洋剣を持っていた事もあって、警備隊の人達も|直《す》ぐには手が出せないようだ。 「あれでも貴重な男性ですからね」 なるほど……腐っても男だから、できれば怪我をさせたりとかはしたくないわけか。 「それに加えて、あの男が幸の婚約者でもありますしね」 えぇ……それじゃあさっき秋山さんが浮かない顔してたのってそういう事? 婚約する女性じゃない人、それも知ってか知らずか恐れ多くも他国の王女殿下を口説いた挙句、逆上して武器を振り回すとか……せっかくのおめでたい場所で、一体何やってんだよケンくん。 「幸は乗り気ではありませんでしたが、これも実家が決めたことですから」 上流階級の女の子も結構大変なんだな。 俺は後ろにいた殿下の方をチラリと見る。殿下の側には、いつの間にやらメイド服を着た女性が控えていた。 一体いつの間に……足音とか全然聞こえなかったような気がするけど、俺が目の前に集中しすぎて聞き取れなかっただけか? メイド服を着た女性はススっと俺の前に出ようとしたが、俺はあえて前に一歩出て、2人に危害が及ばないように距離を取る。 「えぇっと、ケンくん? とりあえず武器を置いて|一旦《いったん》落ち着こうか?」 俺はとりあえず相手を|宥《なだ》めようとしたが、相手のケンくんはますます表情に怒りを|滲《にじ》ませた。 「うるせぇ、お前も俺に指図すんな!!」 うーん、これはまずいな。 でも、ケンくんの怒りのターゲットは完全に俺の方に向いている。 つまり俺がどうにかできればこの場はうまく収まるはずだ。 「わかったよ。ほら」 俺は地面に両膝をついて、手を頭の後ろで組む。 |流石《さすが》にここまで無抵抗で危険がないことをアピールすれば、ケンくんも少しは警戒を解いてくれるだろう。 しかしそんな俺の考えは甘かったらしく、ケンくんはさらに逆上する。 「くそっ! 俺のことを舐めやがって!!」 ケンくんは、手に持っていた武器を振りかぶる。 あまりにも大きなモーションだったんで、俺はケンくんが武器を振り下ろしたタイミングで彼の手首を掴んで捻り倒す。その勢いでケンくんは地面に転がっていった。 「ふざけやがって!!」 ケンくんはすぐに起き上がると俺に猪のように突進してくる。 俺はアイドルだ。アイドルといっても今のアイドルは歌って踊るだけじゃない。現代のアイドルはバラエティ番組にだって出るし、テレビドラマはもちろんのこと、時代劇やアクション映画に出ることだってあるのだ。 だから俺は、前世でスタントマンを使わなくてもしっかりとしたアクションシーンを撮れるようにするために、|殺陣《たて》とか武道の練習を研修生時代にみっちりと扱かれている。 当時、俺に武道の心得を教えてくれたのは、大阪出身のアキオさんだった。キッチンじゃ俺は負けたことがないんだ、女のおっぱいには気をつけろ、という言葉がアキオさんの口癖だったのをよく覚えている。武道を教えているかたわらで、本業では料理人をしていたアキオさんは、金がない研修生のみんなによく手料理を振舞ってくれた。噂では、アキオさんは元々どこかの国の軍人だったと言われていたが真相は定かではない。 つまり何が言いたいのかというと、俺はずっと余裕でケンくんの攻撃をいなし続けている。 目の前のケンくんも、そろそろ疲れたのか息を切らせて膝に手をつき始めた。 「よ、余裕ぶってんじゃねぇぞ!」 ケンくんには悪いけど、余裕ぶっているのではなく余裕なのである。それくらいアキオさんとの特訓は凄く厳しかった。 つまりはこれは俺がアイドルとしてちゃんと頑張っていた結果のようなもので、俺がアイドルとして頑張っていなかったら怪我をしていたかもしれないし、下手をしたら攻撃が当たって当たりどころが悪くて死んでいたかもしれない。アイドルとは、アイドルだからこそ万能でなければならない。夢見る女の子の期待を裏切るような事があってはいけないのである。だからこの状況、殿下が見守っている前で、俺が負ける事はあり得ないのだ。アキオさんがキッチンで負けたことがない様に、アイドルの俺もまた女の子の見ている前で負ける事は許されないのである。 「くっ……!」 俺はタイミングを見計らって、ケンくんの持っていた武器を手刀で叩き落とした後、誰もいないところに向かって武器を蹴飛ばす。 ケンくんは声を上げて俺の手刀が当たった場所を痛がると、痛みと疲労で地面に膝をついた。それを確認した警備隊が手早くケンくんを拘束する。 「おい、さわるんじゃねぇぞ……うっ」 ケンくんは暴れて抵抗したが、警備隊の人に注射のようなものを無理やり打たれて眠らされた。 そしてそのまま警備隊の人たちに連れられてどこかへと運ばれていく。 彼は一体どうなるんだろう……。そんな事を考えていたら下の方からか細い声が聞こえてきた。 「すみません殿下、あくあ様も、本当に申し訳ありません」 地面に膝をついた秋山さんは、青ざめた顔で地面に額を擦り付けようとした。 しかし殿下がすぐに秋山さんの肩に手を置いてその行動を|諌《いさ》める。 「逆上したのは彼であって幸は関係ないわ。それに……まだ正式に婚約者としては認められていないのだから、|貴方《あなた》がそこまでする必要はないのじゃないかしら」 殿下は他の参列者をぐるりと眺めるように視線を送る。 確かに、俺が聞かされていた話によると、この世界の上流階級の婚約は、お互いとご両家、第三者の見届け人が書類にサインをしてから初めて認められるものだと聞いた。 今回、ケンくんが遅刻したせいもあって、俺たちはまだ幸さんとそのご両家に挨拶を交わしただけ……|詭弁《きべん》とも取れるかもしれないが、殿下はこの場をもって秋山さんはまだ清い身だと証明しようとしているのだろう。 「幸、貴女は素敵な女性なんだから、あんな変な男と結婚しなくても、きっと他にもっといい男性がいるはずだわ」 殿下は天真爛漫な笑顔でそう言い放つと、今度は秋山さんのご両親の方へと視線を向けた。 その時の殿下の微笑はとても美しかったが、どこか底冷えのするような寒気を感じた俺の肩がぶるりと震えてしまう。あれ? もしかして風邪でもひいちゃったかな? 今日はあったかくして寝よう。 「ねぇ……確か幸には、もっと素敵な男性がいたはずだけど、あの彼はどうしたのかしら? 私、今日はその方と幸が婚約するのだと思って、楽しみできましたのに……もしかして私の勘違いだったのでしょうか?」 「……申し訳ございません殿下。どうやら少し手違いがあったようで、後日、仕切り直させていただきたく思います」 「あら、そういう事なのね。よかったぁ、じゃあさっきの男は、何一つ幸には関係ない。そういう事でよろしいのですわよね?」 「はい……全ては殿下の御心のままに」 何を話していたのかまでは聞こえなかったが、秋山さんのご両親は顔をとても青ざめさせていた。 自分の大事な娘さんの婚約者が殿下に手を出しちゃって、ご両親もびっくりしちゃったのかな? 男性のご両親に至っては、もうひたすらに土下座していた。 その後、パーティーはお開きになり、俺は殿下を控室に案内するためにエスコートする。 俺は殿下のそばにいたメイド服を着た女性の方へと視線を向けた。 「ペゴニアが、どうかなさいましたか?」 へぇ、ペゴニアさんっていうのか。 「あ、いえ……さっきも、すぐに殿下の事を助けようとしてすごかったなと……」 「ふふっ、そうでしょう。私の侍女のペゴニアはとても優秀なのです」 ペゴニアさんは一見して無表情に見えるが、うっすらと耳が赤くなっていた。 もしかして殿下に褒められて、喜んでいるのかな? だけどその一方で、殿下は少しだけ浮かない表情を覗かせる。 俺は殿下のその憂いのある表情が気になって、思い切って聞いてみた。 「殿下、あまり顔色がよろしくありませんが、何かありましたか?」 俺がそう殿下に尋ねると、殿下は一拍置いて俺の質問の意味を理解してくれたのかゆっくりと口を開く。 「ええ、さっきも言ったようにペゴニアはとても優秀なのです。それなのに、私の|我儘《わがまま》に付き合わせてしまったがせいで6年もの間、祖国を離れることになってしまって、それで申し訳なく……」 殿下は消え入りそうな声になる。あぁ、殿下は本当にペゴニアさんの事を気遣っているのだなと思った。 俺は思い切ってペゴニアさんの方へと話を振ってみる。 「ペゴニアさんは昔から殿下の侍女を?」 「はい、私は紛争に巻き込まれて両親と右目を失いました。病床で生死を|彷徨《さまよ》っていた私に、殿下は手を差し伸べて助けてくださったのです。だからそんな殿下のお役に立ちたくて、いっぱい努力しました」 ペゴニアさんは一見して無表情だったが、鼻先がヒクヒクと動いていた。 きっと自分を助けてくれた殿下の事が誇らしかったのだろう。 「へぇ、ペゴニアさんは殿下の事が大好きなんですね」 「え?」 俺がそんな事を言うと、殿下がびっくりしたような表情を見せる? えっ? だって、この表情はそうじゃないんですか? 「え? だって、そうじゃなきゃ異国に1人、仕事とはいえついてこないんじゃないですか?」 スターズくらい大きな国、それもそこの王女の侍女となれば1人ではないはずだ。 つまりペゴニアさんは、自分で立候補して他の候補者に勝って殿下についていく事を決めたのだろう。 それに今の反応を見る限り、ペゴニアさんは殿下を慕っているのは誰の目にも明らかだ。 それなのに、どうしてかはわからないがなぜか肝心の殿下が気がついていない。 「それにペゴニアさんみたいな状況で殿下に救われたのなら、俺だって殿下について行きますよ」 「いえ、ですが……私がペゴニアに手を差し伸べたのは、貴族として当然の務めを果たしただけ、それは|所謂《いわゆる》必然の事を行っただけにしかすぎません」 それってノブレスオブリージュの事だろうか。 確かに上流階級の人たちが、恵まれない立場の人に施しを与えるのは当然の義務だとされている。 でもたとえそれが義務だったとしても、ペゴニアさんを救ったのは間違いなく殿下の行動の結果なのだ。 「確かにノブレスオブリージュは貴族の義務かもしれませんけど、ペゴニアさんに手を差し伸べたのは殿下であって他の誰でもないはずです」 「へっ?」 殿下は驚いたような顔を見せる。その表情は天使というよりも、年相応のクラスメイトの女子たちのようであった。 その殿下の後ろに居たペゴニアさんは、ジッと俺の方を見つめている。 「でも、それは……そう、運命みたいなもので」 「運命? どうして? そもそも殿下がペゴニアさんの事を助けてあげたいと思わなきゃ、ペゴニアさんは助かってなかったわけでしょう。そう考えると出会いが運命であれなんであれですよ。殿下にそういう優しい気持ちがなかったらペゴニアさんは助けられなかったわけじゃないですか」 俺の話に、殿下の後ろにいたペゴニアさんは何度も首を縦にふる。 首を振りすぎて首がもげるんじゃないのかと思うくらいの速度だ。 「運命ではなく、私が自分でペゴニアの事を……?」 「殿下の優しい気持ちがペゴニアさんを救ったんです。たとえもし神様が違うと言ったとしても、俺が言い返してやりますよ。ペゴニアさんを救ったのはお前じゃない、殿下の優しい心だってね」 俺がそういうと殿下は俯いて一言も言葉を発しなくなってしまった。 もしかしたら俺はまた何か余計な事を言ってしまったのだろうか……。 その一方で、殿下の後ろに控えていたペゴニアさんは、俺の方に拳を突き出して親指を立てていた。 おい……この人、無表情に騙されそうになったが、本当は結構感情が豊かだろ……。 今も、いいぞ、もっとやれ、そこだ、面倒だからもうそこの空き部屋で押し倒せ、などというふざけた看板を両手に持っている。もちろん殿下はそんなペゴニアさんの様子に気がつきはしない。 それにしてもあの手に持っている看板は、いったいどこから出てきたんだろう。俺は苦笑いを返して誤魔化した。 するとペゴニアさんが両手に持っていた看板の文字が、ヘタレ、童貞、という俺を卑下する言葉のものに差し代わる。ど、ど、童貞ちゃうわ! おい、誰かあの人を止めろ。 「あくあ様……」 殿下は何を思ったのか、通り道にあった誰もいない小部屋の中へと俺を引っ張り込んだ。 周囲を見るとところどころに埃を被ったものが置かれてある。おそらくここは物置の代わりにでも使っている部屋なのだろう。 俺はまさか自分がこんなところに連れ込まれるとは思ってもいなくて焦った。 「あくあ様、今日はありがとうございました。幸と……私の事を助けてくれて」 誰もいない部屋の中で、密着する俺と殿下の体。 殿下は俺の股の間に自らの足を絡めて、壁際に押しつけられた俺の体に自らの体を預けるようにしなだれる。 お互いの吐息が触れ合うくらいの距離感、潤んだ殿下の瞳は艶かしくて、瑞々しい唇がやけに生々しかった。 「よかったらまた今度、私と2人で会ってくれませんか?」 1人の男として、殿下のような魅力的な女性からのお誘いは嬉しい。 その一方でアイドル白銀あくあとして、女性と2人で会うのはいけない事なのではと思った。 いや……|流石《さすが》に2人きりはないだろう。ペゴニアさんもいるだろうし、それに、一国の王女の誘いを断って良いのかとも考える。 むにゅり……。 しかし悲しいかな、俺もやはり1人の男なのだ。 自らの胸板に押しつけられた殿下のおっぱいの柔らかさに、思考力だとか理性だとか大事なものが吸い取られていく。あぁ、これも全ては俺が童貞だから仕方のない事なのだと心の中で言い訳を並べ立てる。 「あ……はい、俺でよければ」 この間、わずかに0.1秒。男なんて|所詮《しょせん》、女の子のおっぱいの前では無力である。 俺だって男の子、おっぱいは好きだ。深雪さんやしとりお姉ちゃんのような大きいのはもちろんのこと、殿下のような程よい大きさの美乳も、らぴすのような小さいおっぱいにもそれぞれの魅力を感じている。それぞれが違って、それぞれが良い。おっぱいに|貴賤《きせん》なしというのが俺の考えるところだ。もちろん俺はおっぱいだけじゃなくってお尻も同じくらい好きなのである。深雪さんのような大きなお尻もいい、殿下のような小ぶりのお尻も良い。つまり何が言いたいかというと、ただの1人の男として、殿下のおっぱいを揉んでみたいと思った時点で俺の負けなのです。 俺はふと、頭の中に師であるアキオさんの言葉を思い出した。 「いいか白銀、女のおっぱいには気をつけろ」 アキオさん……俺は師の残してくれた言葉を強く噛み締めた。 ************************************************ カノンの悩みは、運命に愛された女だからこその苦悩かもしれません。 だからあくあに言われるまで、シンプルにペゴニアが自分の事を慕っている可能性を省いてました。 優秀なペゴニアが自分の侍女になったのは、運命に愛された故なのだと思い込んでいました。 だから運命に翻弄されて、自分の我儘に付き合わされる事になったペゴニアに申し訳ないと思っているのです。 実際は、ペゴニアはカノンに救われたからこそ、カノンに見合う侍女になりたいと努力したから優秀なのであって、優秀な侍女になる予定だから運命(笑)に導かれた訳ではありません。 第三者であるあくあから指摘されて、初めてその可能性に気がついたカノン。 カノンは嗜みの言動とも少し共通しているのが、厨二病でナルシストなんですよね。 まぁ、そういうやつじゃないと、自分で神に愛されてるなんて痛いこと言えませんから。 普通の感覚なら、言った後に夜中に1人ベッドの上でのたうちます。 白銀あくあ、アドリブはダメですか? 「あくあくん、緊張してる?」 前屈みになった阿古さんは、俺の顔を覗き込むように見つめる。 ほんのりと上気した顔と、首元の緩いチュニックから覗く阿古さんの胸の谷間とブラジャーにドキッとさせられた。 黒、か……。 俺はブラジャーの色を確認すると、スッと阿古さんから視線を外す。 「少しは……」 俺もこの世界に来て数ヶ月は経っている。 だからこの行為が、わざと行われているのかどうかくらいの区別はつくようにはなったと思う。 阿古さんは確実に天然だ。そういう事を意識してないが故に、色々と緩いのである。 特にここ最近は気温が上がってきたせいで薄着になっているからますます緩い。 今だって首元の緩いチュニックの下にはタイトのミニスカートを穿いている。 さっきなんて物を落として拾う時に、偶然にも色違いのパンツが見えてしまった。 上下違う下着を穿いている所にすごく生活感を感じてしまったが、逆に生々しいリアルさがあって見ている方としては平常心を保つのでいっぱいである。 「でも、大丈夫です」 俺は笑顔でそう答える。実際、緊張はしているのかもしれないが、それよりもワクワクとした気持ちの方が強かった。 殿下をエスコートしてから数日後。俺は阿古さんと一緒に、カバー曲を提供する深夜ドラマの撮影現場に来ていた。 花さく貴方へ。 かなり昔の漫画だが、今でもそれなりに人気を誇る少女漫画の一つである。 今年30周年を迎える同作品の記念行事に合わせて、リバイバル企画で深夜ドラマ化される予定だ。 しかしこのドラマ、他のイベントとの兼ね合いもあってあまり多くの予算を割り当てられていない。 現に今も制作が押していて、放送が3日後に迫っているのにも|拘《かかわ》らず、未だにクランクアップされていないのである。俺がこのドラマの主題歌を急遽歌う事になったのは、このギリギリまで主題歌が決まっていなかった制作進行のぐだぐだ感のおかげと低予算なのも関係していると言えるだろう。 放送は3日後から全4回の予定で、なんと俺は、幸運にもこのドラマにちょい役として出演することになった。 「白銀さん、そろそろ撮影の方大丈夫ですか?」 「あ、はい!」 阿古さんの方を見ると、頑張ってと小さな声で応援された。 俺は手を上げて、行ってきますと一言伝える。 「|夕迅《ゆうじん》役、白銀あくあさん入られます」 「よろしくお願いします」 俺はスタッフの人たちに挨拶すると、ガムテの貼ってある位置に立った。 花咲く貴方へという作品を平たく説明すると、金持ちのお家に生まれた女の子が4人の男性から自らのパートナーを選ぶというお話である。 2回目の放送に急遽ちょい役で出る事になった俺は、原作の漫画に出てくる主要キャラの1人に抜擢されてしまった。 主要キャラであるにもかかわらず何故ちょい役なのかというと、放送がたった4回しかないというところと、低予算なところにポイントがある。まず、その少ない放送回数で4人の男性キャラクターを掘り下げることは普通に考えて難しいだろう。それに加えて、低予算では4人もの男性をキャスティングする事はほぼ不可能だ。 そこで監督は、1人のメインの男性だけを実際の男優にオファー。もう1人は女優が男装、残りの2人は過去の他の映像から男優を引っ張ってきたりCGとかで誤魔化そうとしたらしい。この話を聞くだけで、もうこのドラマがどれくらいやばいのかをあらわしている。そこでうまく話を持っていってくれたのが阿古さんだ。 俺は阿古さんの提案もあって、CGで出る予定だったキャラクター、夕迅・ムスターファを担当することになったのである。 夕迅はスターズの貴族、伯爵家とこの国の女性との間で生まれたハーフで三男坊で19歳という設定だ。 原作を読み込むと、母親が自らの出産の影響で亡くなってしまった事で心に闇を抱え、愛人だった母親が平民だったことで伯爵家でもうまく馴染めなかった事から、放蕩癖のある影のあるキャラとして描かれている。 難しい役どころではあるが、原作を読み込めば読み込むほど俺は挑戦してみたいと強く思った。 それにしても元よりハーフという設定もあって、再現不可とCGにされてしまった夕迅であったが、本当に俺で大丈夫なのだろうか? 「夕迅様……!」 声がする方向に視線を向けると、監督の後ろにいた高齢の女性が大泣きしていた。 隣では少し若い女性が、その女性に対して涙ながらに声をかけている。 一体、どうしたんだろう……もしかして、似てなさすぎて、こんなの夕迅じゃないって泣かれてしまったのだろうか。 夕迅はプラチナブロンドの髪だから、俺は今日の放送に合わせて髪や眉の色を染めている。目もコンタクトで誤魔化したりして、スタッフの人たちがすごく頑張ってくれたけど、やっぱり難しかったのかもしれない。 「それでは撮影を開始します」 スタッフの人の声に俺はスイッチを入れる。 たとえ似ていなかったとしてもその分は演技力でカバーするしかない。俺をここに立たせるために頑張ってくれた人たちに報いる事ができるのはそれしかなかった。 俺は夕迅、そう思い込むように、白銀あくあの皮を捨てて夕迅の中へと自分を落とし込んでいく。 「5.4.3……」 2.1……。 俺は、ゆっくりと前に向かって歩く。 歩くといっても、ただ普通に歩いているだけではダメだ。 母を亡くし実家からも疎まれている夕迅は、愛情というものを知らないから誰のことも信頼していない。 それに加えて自分が生まれる時に、母が亡くなってしまった事を父親に叱責された経験から、自分の命には価値がないと思っている。 俺もまた夕迅と同じく前世では母を亡くした。だからその気持ちはほんの少しだがわかってしまう。 幸いにも俺はアイドルに救われたが、きっと夕迅はこの年齢になるまで誰にも救われてこなかった。 自暴自棄になった彼を体現するように、俺はどこも見てない虚無の瞳で目の前にいた主人公を捉える。 「ねぇ、そこの君、こんなところでどうしたの?」 主人公は相手役の男性と喧嘩して、街中でしょぼくれていた最中という設定だ。 夕迅はそんな彼女を見て、今夜の寝床に使えそうだと思ったのだろう。 幸いにも容姿に優れていた夕迅は、女の子を抱いてあげる代わりに家に転がり込む結構な遊び人だった。 最初はアイドルにこんな役無理です、他の役にしてくださいと阿古さんは監督に交渉したらしい。 でも監督たっての願いと、俺自身が作品を読み込んでこのキャラを演じてみたいと阿古さんにお願いしたら、阿古さんは俺がやりたいならと許可を出してくれた。 「悪いけど……私、彼氏いるから」 主人公は、キッパリと夕迅の誘いを断る。 ここからが俺の仕事だ。夕迅は本当に魅力的で、こんな難攻不落な女の子でもときめかせる事ができるキャラクターである。 「へぇ、そうなんだ。でもその彼氏、こんな時間に君を1人にするなんて、ろくな奴じゃないんじゃない?」 俺は女の子の目尻の涙を拭うようにそっと指先を近づける。 しかし彼女は、俺が触れるより前にその手をはらった。 そして彼氏の事を悪く言われた事が腹立たしく思ったのか、俺のことをキッと睨みつける。 「ふぅん」 俺ははらわれた手を見つめる。 そして今度は、先ほどまでの何も見ていない目とちがって、少し興味深い視線を彼女に向けた。 「なぁ、そんな男より俺にしとけよ」 俺が一歩前に出ると、彼女はびっくりとした。 はっきり言って、この台詞の後の行動に台本はない。完全にアドリブだ。 台本通りならこの台詞の後、彼女は断ってそこで俺の出番は終わりなのだが、流石にそれで終わりでは原作でこのキャラクターが好きだった人には物足りないんじゃないのかとそう思ったのである。 俺は彼女に近づくと、乱れた髪にそっと触れた。 「っ!?」 彼女は俺の予定外のアドリブに戸惑った表情を見せる。 本来、この夕迅というキャラクターは、彼女に袖にされたことで強く興味を持ってしまう。その後、何度か彼女と触れ合ううちに自分の生きている意味を見出し、その遊び人な性格で彼女に迫ってはドキドキさせるキャラクターだ。 ドラマではカットされてしまった夕迅のその後、それを連想させる行動を俺はアドリブで間に挟み込んだのである。 突き飛ばして。 俺はカメラに映らないように、彼女の耳元で声を発せずに口だけを動かす。 幸いにも彼女は俺の唇の動きを見ていたので、一瞬で理解してくれたのか、俺の事を両手で突き飛ばして脚本通りに俺の元から去っていった。 しかしここで終わりじゃない。俺はふっと息を小さく吐くと、面白いものを見つけたと言わんばかりの視線で、去っていく彼女の後ろ姿を見つめた。さっきまで虚無だった夕迅の瞳は、今も去っていく彼女の姿を追っている、それは今後の夕迅と主人公のストーリーを見ている人たちに想像させる事ができるのではないかと俺は考えた。 「……はい、カット!!」 静粛の中、スタッフの声だけが響く。 その数秒後、撮影場所が拍手に包まれた。 周りを見ると、椅子に座っていたスタッフさんも全員立ち上がって拍手を送ってくれている。 どうやら俺のアドリブは許されたらしい。 「ひっく……ひっく……」 撮影前から監督の後ろで泣いていた高齢の女性は大号泣していた。 隣に居た若い女の人が、よかったですね、先生とその高齢の女性を慰めている。 え? 先生ってまさか……この作品の原作者の人? いや、まさか、そんなことないよね? か、勝手にアドリブとか入れたけど大丈夫だったのかな? 勝手に解釈してアドリブを入れてしまったことが急に不安になってきた。 「ありがとうございます、ありがとうございます」 監督さん的にはオッケーだったのか、何度も何度もお礼を言われた。 俺は勝手にアドリブ入れてごめんなさいと、監督や相手役の女優さん、そして原作者の先生に謝罪して回る。ただ、やった事に関しては自信を持ってるし、作品がよくなると思ってやった事だ。少しでも原作のファンの人にこのドラマを見て良かったと思ってもらいたい。なんたって30周年ってことは、それだけ長い期間、この作品は多くの人たちに支えてもらっていたのだから。もし、これでアドリブがダメなら、スタッフの人たちの手間になって申し訳ないけど2回目の撮り直しは普通にやろうと思っていた。 でもみんな、あのアドリブよかったよと言ってくれたので、やっぱりやってよかったのだと思いたい。自分は新人で、ちょい役だから普通であればこんな暴挙は許されないだろう。それでも、こうした方が、この少しの演出をすることで、夕迅というキャラクターに報いたかったし、夕迅を楽しみにしていた人たちにも何かをしてあげたかった。 「あくあ君、良かったね」 「はい!」 阿古さんは俺と一緒に謝罪してくれた。 事前にアドリブを入れたいと相談したら、私が一緒に謝るからやってみよう。そう言ってくれたのは阿古さんだった。背中を押してくれた阿古さんのためにも、一発で成功しないといけない。そのプレッシャーの中で、アドリブは成功し、監督やスタッフ、原作者の人たちにもそれを受け入れてもらった事が何よりも嬉しくなった。 あとは放送日本番、どれだけのファンの人が俺の演じた夕迅を受け入れてくれるかだろう。 もしかしたら叩かれるかもしれない。それでもほんの少しでもいいから、よかったと思ってくれる人がいたらいいなと俺は思った。 ************************************************ 次回、掲示板回です。 配役の名前を夕迅に変更いたしました。 ******************************************** 掲示板、2.5次元の原罪。 【ドラマ化】花咲く貴方へpart38【30周年】 5 ななし 今夜のドラマ見る人いる? 6 ななし ノ 7 ななし ノ 8 ななし >>5 正直あまり期待してない。 9 ななし 深夜だし、明らかに低予算ぽいよね。 10 ななし 一応見るけど……って感じ。 11 ななし 男の人が出るから見るよ。深夜で男の人が出るってだけでもだいぶマシだし。 12 ななし でも原作と比べちゃうとな……。 13 ななし それ言ったら仕方なくない? 14 ななし 公式HPもギリだったし、主題歌もまだ未発表とか低予算にも程があるw 15 ななし おまけに一番人気の夕迅削られちゃってるしね。 16 ななし だって下手なキャスト入れたら荒れるっしょ。そもそも夕迅好きな子って夢見がちな子多いし。 17 ななし 夕迅は厄介ヲタ多いからな。 18 ななし リアルに夕迅がいたらガチで養うわ。 19 ななし ないないw 遊び人の男って時点で、女の欲と夢と願望がクソみたいに煮詰まってるキャラだわwww 20 ななし 夕迅、一応出るには出るらしいけど、どうせお得意のCGでしょ。 21 ななし でもイメージ崩されるくらいならCGでいいわ。 22 ななし そうだよな、うん……。 23 ななし なんだかんだでちょっと楽しみな自分がいる 24 ななし >>23 私も! どうせ期待裏切られるんだろうなぁって思ってるけど、ずっと前から好きな作品だったから見るよ。 25 ななし 私も見ようかな。どうせ夜は暇だしね。 花咲く貴方へ実況スレpart1 15 ななし ワクワク 16 ななし ワクワク 17 ななし ソワソワ 18 検証班◆010meTA473 私がきた 19 ななし >>18 まさかの嗜み降臨で草w 20 ななし >>18 なんでこんなところにいるんだよ? 21 検証班◆010meTA473 おばあちゃんが持ってた漫画読んでた。 みんな魅力的だけど、私の一押しは夕迅様。 22 ななし >>21 笑顔が素敵なあくあくんとはタイプ違うくない? 23 ななし >>21 おばあちゃんとか……嗜みお前ガチで若いんだな。 24 検証班◆010meTA473 >>22 そうなんだけど、夕迅様は最初に好きになったキャラだもん。 25 ななし >>21 本スレでも言われてたけど、やっぱ夕迅ヲタって厄介勢なんだな。 嗜みがきたことで確信に変わった。 26 検証班◆010meTA473 私のことはいいから、お前ら本編に集中しろ。そろそろ始まるぞ! 27 ななし お、始まった 28 ななし 始まった! 52 ななし うーん、始まって10分経ったけどやっぱり深夜ドラマクオリティだな。 61 ななし だめだ……やっぱり、はなあたをリアルでやろうとしたのが失敗の元だったんだよ。 75 検証班◆010meTA473 このドラマに夕迅様が出なくて良かったとさえ思い始めている。 スタッフとか女優の人は頑張ったんだろうけど、やっぱり低予算じゃ限界があるよ。 こんな形で昔の思い出を汚してほしくはなかった。 76 ななし >>75 嗜みに完全に同意。 80 ななし こりゃだめだ。 主人公役の女の子は頑張ってるけど、相手の男の子もやる気なさそうだし、ちょっともう無理かも。 97 ななし そろそろ終わりかな。次回はもう見ないかも。 101 検証班◆010meTA473 私も次は見ないかも。 104 ななし ここで主題歌、もう終わりか乙。 105 ななし 風呂行ってくるわ。 106 ななし 乙。 107 ななし オツカレー。 108 ななし は? 109 検証班◆010meTA473 は? 110 ななし は? 111 ななし は? ここにきて、まさかの主題歌、男の子きた! 112 ななし え? これって出演してた男の子が歌ってんの? 声違うくない? 113 検証班◆010meTA473 あくあしゃま……。 114 ななし この曲、昔好きだったな。まさか男の子がカバーするなんて……。 115 ななし 歌やば、声エロ……。 123 ななし >>113 おい、嘘だろ……。 135 ななし こ れ が 本 編 か ! 136 ななし 本 編 始 ま っ た ! 137 ななし 流 れ 変 わ っ た な ! 141 ななし え? え? この声って、あのビスケット王子なの? 153 ななし 確かに配信の時に聞いたのと声質が似ている気がする。 165 ななし 急に人が湧いてきた。さっきまで過疎ってたのに、お前らどこにいたんだ? 171 ななし 速報 あくあ様、再びの神出鬼没でネット民を弄ぶ、4回連続4回目。 174 ななし 「乙女色の心」白銀あくあ ← 175 ななし 「乙女色の心」歌 白銀あくあ 178 ななし あーくん確定きちゃあああああ! 183 ななし あーさま確定きたぞこらぁぁぁあああああ! 188 ななし まさかの最後の最後に大どんでん返し、この展開予測したやつおりゅ? 195 ななし 今なら余裕でスタッフの靴舐められるわ。ぺろぺろ。 203 ななし はー……歌詞のずっと今夜の所で、受胎したかと思った。 225 ななし あくあ様が私の耳を孕ませすぎな件について。何度、私の耳をレイプすれば気が済むの? 247 ななし 念のために膜が残ってるか確認したやつwwwww はい、私のことです。 252 ななし >>247 ノ 262 ななし >>247 ノ 279 ななし 自分の膜を確認した馬鹿大杉だろwww 一応、念のために確認してみたけど、まだ未使用のままだったわ……。 283 ななし なぁ、みんな、もちろん膜って鼓膜の話だよな? 290 ななし 一体何が起こってるんです? 295 ななし 今北産業 302 ななし >>295 主題歌が白銀あくあ君のカバー。 視聴者が耳レイプされる。 各自、自らの膜を確認するもセーフ。 317 ななし >>295 白銀 あくあ 俺、参上! 333 ななし 嗜みの反応消えたけど、これ完全に妊娠検査薬買いに走った流れだろw 342 ななし >>105 調子こいて風呂入った奴www 息、しとるかー? 351 検証班◆9n2SARETAi うちの嗜みがすみません。 362 ななし ドラマ公式HPアクセス過多で鯖落ち、またかよ!! 377 ななし 主題歌のところのテロップ。 よく見たら白銀あくあの下に、小さくベリルエンターテイメントって書いてある。 383 ななし >>377 有能 399 ななし ベリルエンターテイメントのHP確認したけど落ちてるぞ! サーバー運営会社どうにかしろ!! 455 ななし おい! またトレンドランキングがおかしくなってるぞ! 自重しろよ、相手は未成年だ!! 547 ななし これで最終回までの視聴が決定した。 本編(お歌)のために苦行(本編)を耐える。 633 ななし >>399 一瞬だけ見れた時に確認した感じ、曲の配信とか発売は今の所ないっぽい。 757 ななし >>633 嘘だろ……。 808 ななし yourtubeのドラマ公式サイトに主題歌きてるぅぅぅううううう! 912 ななし >>808 これで勝つる。 996 ななし >>808 はい、重すぎてグルグル。 これ再生できないの見るとyourtubeも落ちたっぽいね。 1000 ななし 頑張れyourtubeのスタッフ! さっきプレミアプラン加入したから、この金でサーバー増強してくれ!! 【主題歌が本編】花咲く貴方へ2話part13 123 ななし 放送前なのに人多すぎw 136 検証班◆07218KADO6 お前ら今日はちゃんとオムツ穿いてきたか? 私は今日の日のために、手作りの布おむつを自作した。 145 ななし >>136 布おむつとかガチ勢すぎる。 159 ななし >>136 諦めてノーパンの予定。 162 ななし >>136 捗るにしてはまともだな。 今回はあえてパンツを大量に用意して、むしろ汚しにいくのかと思った。 176 検証班◆07218KADO6 >>162 布おむつのおマンコが当たる部分に、あくあ様のお顔をアイロンプリントしたんだが、私もようやくまともになれたのか。 183 ななし >>176 やっぱお前、頭おかしいわ(褒め言葉)www 196 ななし >>176 この前はただの賑やかし要員とか言ってすみませんでした。 201 ななし >>176 まとも、とは。 220 ななし >>176 やめろ! まともの概念が崩壊する! 236 ななし ここには変態しかいないのか……。 256 ななし 放送開始まであと10分。 273 ななし >>236 1話放送時のトレンドランキング。 1位 乙女色の心、2位 花咲く貴方へ、3位 白銀あくあ、4位 鼓膜、5位 音MAD 6位 パンツダメにした、7位 ノーパン、8位 パンツの替えがない ← 9位 主題歌が本編、10位 本編視聴は主題歌を聴くための対価。 6位から8位は、あくあくんが知ったら間違いなくドン引き。 いい加減、逮捕される奴でてきそうだからSNSでは自重しろよ。 291 ななし >>273 音MADの職人はマジで神でした。 311 ななし >>291 音MADの関連ワードが、愛してるとか好きは普通に作者が気持ち悪い(褒め言葉)だけだけど、中に出すぞは流石にまずい。作った奴は間違いなく天才だけど、相手、未成年やで……。 まぁ、使わせてもらったけどさ。 323 ななし >>311 使ったんかよw ちなみに私的には、なめろがグッときた。 335 ななし 中に出すぞはまずい、あれで買ったばかりの新品のパンツダメにした。 354 ななし あくあ様のHPできたの嬉しいけど、画像小さすぎ。 もうちょい大きい画像欲しい。 367 ななし >>354 結局、乙女色の心のカバーソングもリリースしないんだよね。 yourtubeで無料で見れるのはありがたいけど、早くあくあ様に課金したい。 378 ななし >>367 しかもあれフルじゃないしな。1分30秒とかじゃなくてちゃんとフルで聴きたい。 385 ななし >>354 できたばかりの個人事務所だから仕方ない。 社長の天鳥さんって人、あくあくんを芸能界に引っ張ってこれただけでもかなり有能だわ。 393 ななし >>354 >>385 あくあ君スレのHP閲覧時の注意書き見てクソワロタw 本日の計画閲覧時間 苗字があ行の人のHP閲覧時間 7時から8時の間 苗字がか行の人のHP閲覧時間 8時から9時の間 苗字がさ行の人の〜 サーバーを落とさないようにするために、苗字で時間区切ってHP閲覧しろとか、計画停電かよw 404 ななし >>393 それでサーバー落ちなかったんだから、ファンの統制力がやばい。政府の通知より効力あるんじゃねw 435 ななし >>354 ファンクラブの項目、coming soonになってるから何時かできるんだろうけど早くしてほしい。 お姉さん、頑張って課金するから、それでちゃんとしたサーバーに増強してもろて。 あーくんにひもじい想いとかさせたくないよぉ。 471 ななし >>393 事務所に対する注意書きも中々……。 本社所在地での本人への接触目的での出待ち禁止、本人への接触行動や危害を加える行動は発見次第通報します。 社長の天鳥阿古さんに対しての接触、危害を加える行為なども全面に禁止、こちらも発見次第通報します。 HPに記載されているメールアドレスへの怪文書(あくあ様宛へのポエムなど)、卑猥な写真の送付禁止。 本社宛に荷物(性的なもの、手作りの食べ物、縫い物、お手紙、その他危険物)を送る行為の禁止。 ゴミ漁りは通報します、事務所のゴミを漁ってもあくあ様の使用済みティッシュなんかは見つかりません。 実際、使用済みパンツを送りつけたり、陰毛や愛液の入ったチョコレート送ったやつがいるんだっけ。 妄想するのはいいけど、実際に行動を起こす奴が問題なんだよな。 501 検証班◆CHiMPOsuki YESあくあ、NOタッチ。 私でもちゃんと守ってるんだから、お前らもちゃんと守れるよな? 537 ななし >>501 あの、チンポスキーや捗るですらちゃんと守ってるのに、実際に行動起こした奴は恥じた方がいいよ。 554 ななし お、そろそろ始まるぞ! 557 ななし はじまった! 558 検証班◆CHiMPOsuki ハジマタ 559 ななし ここからが長い苦行の始まりだ。 【そろそろ主題歌】花咲く貴方へ2話part21 107 ななし ここまでのスレのまとめ。 あくあくんのことについて9割、他1割。 123 ななし >>107 誰かもっと本編について語ってあげてよ 135 ななし >>123 しゃーない、この出来で語ることは特にない。 143 ななし >>123 1話全部視聴してたけど、正直1話より酷い。 151 ななし >>143 1話ってあれでも金かかってたんだなって思ったよ。 163 ななし 低予算だけあって男の役者さんもやる気ないし、主人公の女の子は頑張ってるけど可哀想。 173 検証班◆010meTA473 正直、もう本編は諦めてる。 189 ななし >>173 自分も嗜みと同じ、原作ファンだけど完全に同意。 194 ななし 主題歌まだ? 199 ななし まだ時間余裕あるし、急ぎで風呂入ってくるわ。 203 ななし そろそろかな? 204 ななし 主題歌まで後10分……。 208 ななし なんかきた。 209 ななし は? 210 ななし は? 211 ななし え? 215 ななし この後ろ姿、夕迅? 223 ななし 夕迅CGじゃないの? それとも後ろ姿と足元だけ俳優使った? 231 ななし は? 232 検証班◆CHiMPOsuki ん? 233 ななし は? 234 ななし ああああああああああ! 235 ななし ああああああああああああああああああああ 236 検証班◆010meTA473 夕……迅……様? 237 ななし 神 展 開 238 ななし 神 降 臨 239 検証班◆9n2SARETAi え? え? これ、あくあさん? 245 ななし 先に言っとく、主題歌だけ見ようとしてた奴ざまぁぁぁあああああ! 251 ななし あっ……。 252 ななし あっ……。 253 検証班◆07218KADO6 あっ……。(お漏らしする音) 268 ななし おい、主人公! 今すぐそこを私と代われ!! 273 ななし あくあくん「こんなところでどうしたの?」 ← ずっと貴方を待ってました♡ 281 検証班◆010meTA473 はい 282 ななし はい 283 ななし はい!! 292 ななし 速報 あくあ様「俺にしとけよ」 305 ななし あくあ君に、俺にしとけよって言われて断るやつおりゅ? 333 ななし は? 334 ななし は? 335 検証班◆9n2SARETAi はぁ(かなり強め)? 353 ななし ヒロインなんでそこで断るんだよ!! 381 ななし 私なら今の男役捨てて、ホテル行ってそっこーで股開いてた。 422 ななし はー(クソデカため息) 435 ななし 逆にヒロインは夕迅を選ばなくて正解、これであくあ君の貞操は守られた。 445 ななし リアルに夕迅っておったんやね。 453 ななし やばいて! あーさまの夕迅様が美しすぎて、画面もう直視できひんよ、うち。 474 ななし むしろ女優さんの評価が更に上がった。 だってこれで夕迅様(あくあ様)の貞操は守られた上に、フリー確定だし。 487 ななし これ古い作品で深夜ドラマだから良かったけどさ。 ゴールデンタイムでリアルタイム視聴したら、勘違いした若い女の子たちが理想上がりすぎて運命狂いそう。 513 ななし >>487 嗜みおわた。 518 ななし >>487 嗜みオワ……いや、あいつは最初から終わってたわ。 531 ななし >>474 女優の子はプロとしてよく断ったよ。私なら普通にオッケーしちゃう。 スペシャリスト〜仕事のお作法〜への出演待ったなし。 578 ななし 一転して断ったことで女優の子の評判上がっててクソウケる。 627 ななし 主題歌きちゃ! 649 検証班◆9n2SARETAi もうだめ、今日は流石に脳が処理しきれない。 653 ななし 今、泣きながらエンドロール見てる。原作ファンのおばさんです。 686 ななし >>653 同じくおばさんだけど、夕迅の事好きでよかった。報われたよ。 間違いなく私が想像した夕迅が画面の中で動いていた。 712 ななし 友情出演 夕迅・ムスターファ 白銀あくあ ← 713 ななし 友情出演 夕迅・ムスターファ 白銀あくあ はい、夕迅ヲタ大勝利の瞬間、後世に残るくらいキャプチャした。 723 ななし 友情出演 夕迅・ムスターファ 白銀あくあ 「乙女色の心」 歌 白銀あくあ ここのテロップ強すぎ。 749 ななし とりあえず自分、スタッフの人に土下座していいっすか? 751 ななし 祝 あくあ様、歌手デビューに続いて俳優デビュー。 763 ななし 今ならスタッフさんのおめこも尻穴も余裕で舐められるわ。ぺろぺろ。 774 ななし 私もスタッフの人に土下座しながらぺろるわ。ぺろぺろ。 790 ななし おい! またトレンドランキングが変なことになりつつあるぞ。ちゃんとしろ!! 811 検証班◆07218KADO6 速報 私の布おむつの死亡を無事確認。 クロッチにプリントしたあくあ様のお顔が、私のお漏らししたもので大変な事になってる……。 833 ななし プラチナブロンドの髪も似合ってるし、ヘアスタイリストもメイクさんも衣裳さんも最高の仕事をしたと思う。 やっぱりスタッフは超有能なんだよ。低予算なのがよくなかった。 こんなことになるってわかってたら、クラウドファンディングしてくれたら予算集まったんじゃない? 849 ななし これはもうドラマ史における歴史的な快挙の瞬間だわ。 漫画、ラノベ、小説原作で、ここまでリアルに忠実に再現された三次元おりゅ? 877 ななし 映画だったら、さっきので助演男優賞(いっそ主演でも可)が確定してたな。 893 ななし 息が苦しいと思ったら、呼吸するの止めて画面に集中してたわ。 瞬きせずに見開いてた目が乾きすぎて痛い。 912 ななし これ、ワンチャン、あくあ様の存在自体がCG説ない? 921 ななし リアルな男に夕迅なんていないとか言ってたアンチ糞ザマァw 夕迅様はリアルにいましたぁー。はよ、土下座、はよ。 932 ななし >>833 今なら凄い金額が集まりそう。私も限度額いっぱいまで貢ぐ自信ある。 959 ななし 原作ファンだけど、夕迅の登場から涙で画面が見れなかった。 だから録画してるやつ見直してるんだけど、もうずっと画面が滲んでて何も見えない。 968 ななし あくあくんは私たちネット民をどれだけ弄ぶつもりなんだ。 971 ななし 速報 番組SNSの公式アカウントに、夕迅様のオフショット画像。 989 ななし さっきから嗜みが無反応だけど、あいつ確実に死んだなw 991 ななし だめだ……もう色んなものが押し寄せすぎて、ろくなコメントができない。 一つ言えるのは、あくあ君にありがとうって事だけ伝えたい。 1000 ななし >>971 スタッフ有能すぎ 1023 1001 このスレッドは1000を超えました。 もう書けないので、新しいスレッドを立ててくださいです。。。 ************************************************ 気がつけば四半期3位に入ってました。ありがとうございます。 誤字修正、ブクマ、評価、感想等ありがとうございます。 あと前書きの件、お騒がせしました。運営から警告はもらっていませんが、本編バックアップしてないので変更しました。 あと、明日の更新はちょっとどうなるかわかりません。 お話自体はもう完成していますが、ストックするか投稿するかでちょっと悩んでます。 1時超えて投稿がない場合は、おそらく火曜、水曜、木曜の3日間は一旦、更新お休みする予定です。 普通に投稿するかもしれませんし、しないかもしれません。こればかりは当日の自分の判断に投げます。 白銀あくあ、俺のゴールデンウィーク。 花咲く貴方への放送が始まった。 阿古さんからは、俺の歌ったカバー曲や、出演のシーンはかなり好評だったと聞いている。 本当は俺も本放送をリアルタイムで視聴したかったが、学校に加えてデビューのための準備が忙しすぎて、とてもじゃないが深夜まで起きている体力が残ってなかったのだ。 「兄様、お疲れですか?」 俺がリビングのソファにもたれかかっていると、白いフリルのワンピースを着たらぴすが話しかけてきた。 兄の俺から見ても妹のらぴすは、こういう正統派の美少女が着るようなファッションがよく似合う。 「あ、いや、大丈夫だけど、どうかした?」 らぴすはスカートの前で手を組むと、人差し指を絡ませあってモジモジとする。 心なしか、らぴすの表情を見ると少し恥ずかしがっているように見えた。 「じ、実は、去年まで着ていたスクール水着が少し小さくなってしまったので、新しいのを買おうと思うのですが……良かったら、兄様も一緒にショッピングモール行きませんか?」 俺は壁にかかったカレンダーを見つめる。 今はまさにゴールデンウィークの終盤だ。 せっかくの長期の休みなのに、俺はこのゴールデンウィークを家族とどこか遠くに出かけたり、友達とどこかに遊びに出かけたりはしていない。仕事が忙しいから仕方がないと思う反面、俺のせいでみんなが気を遣って、家族旅行にも行かないのかなと思うと、家族に対しては申し訳ないという気持ちで一杯だった。 「いいよ。それじゃあ一緒に出かけようか、らぴす」 「は、はい兄様!」 俺は自分の部屋に戻ると、適当な服に着替える。 もちろん適当とは言っても、流石によれよれの格好ではなくちゃんとした服だ。 俺はハンガーにかけていた少しオーバーサイズの白のパーカーを手に取る。 一応防犯対策のために、外ではこれを少し深く被れば大丈夫だろう。 「あれ?」 部屋から出て玄関に行くと、なぜからぴすだけではなく、しとりお姉ちゃんや母さんまでいた。 「ふっふっふー、らぴすと2人で抜け駆けなんてお母さんは許しませんよー」 「あーちゃんは、らぴすと2人でお出かけしてお姉ちゃんのことを置いてったりしないよね?」 前のめりな2人の後ろで、らぴすはがっくりと肩を落としていた。 らぴすもまだ中学生、お兄ちゃんに甘えたい年頃なのだろう。でもごめんな。兄ちゃんでは、母さんとしとりお姉ちゃんの勢いを止められそうにない。 俺は某映画に出てくる火星人よろしく、しとりお姉ちゃんと母さんの2人にガッツリと腕を掴まれている状態である。この状況を見て貰えばわかるように、お兄ちゃんは家族の中ではとっても無力だ。らぴすよ、こんな情けないお兄ちゃんを許しておくれ。 「それじゃあレッツゴー! ショッピングモール!!」 母さんの車に押し込められた俺たちは、少し離れたショッピングモールへと向かう。 そういえば家族全員でどこかに出かけるのは、前世の俺を含めて初めてのことかもしれない。 なんだか少し心がザワザワとして落ちつかなかったけど、このむず痒い感じを心地よく感じている自分が居た。 「とうちゃーく!」 はっきり言って、家族の中では母さんが一番テンションが高い。 静かにしていれば和風美人、それも美人だから黙っていればちょっと怖い雰囲気さえある。 それなのに家族の前で見せる子供っぽい部分が、どうにも俺の中の外見のイメージを狂わせているような気がしてならない。 「ふんふん、水着は2階で売ってるみたいね。どうせなららぴすのスク水だけじゃなくて、しとりやあくあちゃんの水着もついでに買っちゃいましょう!」 俺たちは母さんを先頭にショッピングモールの中へと入る。 ゴールデンウィークの終盤とあって、ショッピングモールの中の人混みはそこそこといった感じだろうか。 ただ、思っていたよりも空いていて良かった。 らぴすの方をチラリと見ると、やはりまだ少ししょぼくれてる。 俺はクスリと笑うと、らぴすに向けて手を差し出す。 「ほら、迷子になっちゃいけないから」 手を差し出した時、らぴすはもう中学生だった事を思い出した。 小学生ならまだしも、流石に中学生になってお兄ちゃんと手を繋ぐのは恥ずかしいか? しかしそれは俺の杞憂だったらしく、らぴすは差し出された俺の手をギュッと掴み返してくれた。 「うん!」 少ししょぼくれていたらぴすが笑顔を見せる。良かった。 え? お兄ちゃんなんかと手を繋ぐの普通に嫌なんですけど? そんな言葉を、汚物を見るような目つきでらぴすに言われた日には、俺はもう2度と立ち直れなかったかもしれない。 「ふふっ、じゃあ、あーちゃんの左手は、お姉ちゃんが貰っちゃおっかな」 しとりお姉ちゃんは俺の空いていた左手をギュッと掴む。 俺は流石に高校生なので、大学生のしとりお姉ちゃんと手を繋ぐのは恥ずかしかったけど、しとりお姉ちゃんが嬉しそうだったので、まぁ、いっか、と思った。 しかしその反面、どうにも解せぬ事がある。 「しとりお姉ちゃん、手を繋ぐのはいいけど、距離近くない?」 「んー? なんでー?」 しとりお姉ちゃんは頭にクエスチョンマークを浮かべて、わからないフリをする。 でもしっかりと俺の腕に寄りかかって、そのたわわなおっぱいで俺の腕をさも当然の如く挟み込んでくるのだ。 しとりお姉ちゃんは、俺が健全な男子高校生だということを少しは自覚してほしい。 家にいる時も、少しだらしのないしとりお姉ちゃんは、お風呂の脱衣所で普通に下着を脱ぎっぱなしにしてたり、間違って俺のペットボトルを飲んだりと、とにかく色々と無防備なのだ。色々無防備すぎて、お姉ちゃんのブラジャーのサイズがGカップだと知ってしまった俺の気持ちもちゃんと考えてくれ! 「はは……あと、手の繋ぎ方も少し違うような気がするんだけど……」 「えー? あーちゃんの気のせいだよー」 気のせいというわりに、お姉ちゃんはしっかりと俺の指を一本一本、自らの指の間に密着させて絡ませてくる。 いくら鈍い俺でも、これが恋人繋ぎだと言われるものなのは十分に熟知していた。 「あっ! あっ! しとりもらぴすもずるい、お母さんもあくあちゃんとおてて繋ぎたかったのに!」 俺は両手を少し持ち上げて、これ以上は無理ですよとアピールする。 すると母さんは年甲斐もなく頬を膨らませて涙目になった。 「あくあちゃんのケチ」 「あはは……」 流石に可哀想だったので、帰りは手を繋ごうねと言ったら、母さんは直ぐに機嫌が良くなった。 ショッピングモールの中を歩き始めて数分、俺たちは水着を売っているショップに到着する。 「えーっと、らぴす、このサイズで良い?」 母さんはスク水のかけてあったハンガーラックの中から、パパッとらぴすに合うサイズを取り出した。 「一応着てみます」 らぴすは水着を手に持つと試着室に入った。 俺が試着室の前で待っていると、近くにいた水着ショップの店員さんと目が合う。 気まずくなったので笑顔を返して誤魔化したが、店員さんはびっくりした表情でフリーズしていた。 「え……男? しかもこの顔って……あのビスケットの……いや、余計な事を考えちゃダメ、ちゃんとお仕事に集中するのよ、私……」 店員さんは何かボソボソと呟きながら、ふらふらとバックヤードへと戻っていった。 大丈夫かな? 体調でも悪くしちゃったのだろうかと心配になる。 そんな事を考えていたら、目の前の試着室のカーテンが少し開く。 「兄様」 カーテンの隙間から顔を出したらぴすは、恥ずかしそうな表情でゆっくりとカーテンを開いていく。 濃紺色のスクール水着から伸びる、らぴすのほっそりとした真っ白なおみ足に目が奪われた。 それに加えて今日のらぴすは、ヘアゴムで髪をツインテールにしているからよくわかるが、中学生にも関わらず色気のある綺麗なうなじをしている。らぴすのうなじの美しさは、まさしく和服美人でうなじ美人の母さんの遺伝によるものだろう。 「綺麗だ……」 俺は思わずそう呟いた。 「えっ?」 らぴすの白い肌が、ほんのりとしたピンク色から真っ赤に染まっていく。 「あ……いや、その、だな。別に変な意味じゃなくって、うん、普通に似合ってるし、綺麗だぞ、らぴす」 「は、はい、兄様、ありがとうございます」 茹でタコみたいに真っ赤になったらぴすを見て、さらに可愛いと思った。 普通、中学2年生にもなると、妹に面と向かって綺麗だなんて言ったら、お兄ちゃんさぁ、妹の私に対してそんな気持ち悪い目で見てんの? 普通にありえないんですけど、と冷たい目線で言われたっておかしくはないだろう。 それなのにらぴすは、普通にお兄ちゃんである俺に褒められてまだ嬉しがってくれている。そんな優しい子で助かったと思った。 「あーちゃん」 らぴすの入った試着室の隣の試着室から、しとりお姉ちゃんの声が聞こえてくる。 そちらへと視線を向けると、しとりお姉ちゃんがカーテンの隙間から顔を出していた。 あれ? いつの間に試着室に入ったんだ? 「じゃーん」 しとりお姉ちゃんは、バッと勢いよく試着室のカーテンを開ける。 「どうかな?」 おっぱいが、揺れている……だと? しとりお姉ちゃんは、深雪さんには及ばないものの、殿下以上、母さんと同じくらいのおっぱいをお持ちである。 逆にお尻の方は深雪さんや母さんほどデカくはないが、殿下のような小尻でもない。程よい大きさのお尻だ。 らぴすの水着姿を見た後だと、しとりお姉ちゃんのおっぱいや腰、お尻や太ももの女性的なラインが余計に目が眩む。ビキニに包まれたしとりお姉ちゃんの肢体に、俺は肉欲的なエロさを強く感じた。 「に、似合ってるよ」 「やった!」 しとりお姉ちゃんは、にあっていると言われて嬉しかったのか、その場でぴょんぴょんと跳ねる。 そのせいで大きなお胸様が、上下左右に跳ねて水着からこぼれ落ちそうになっていた。 家族をそんな目で見てはいけないとわかってはいるが、俺にとっては急にできた家族、他人ではないが、女性として意識をするなというのは少し無理がある。 すると今度は反対側、らぴすの試着室の右隣の試着室のカーテンが少し開く。 「あくあちゃん」 声の時点で嫌な予感がするが、視線を向けないわけにはいけない。 しとりお姉ちゃんといい、母さんといい、一体いつの間に試着室に入ったんだ? 俺は母さんの入っている試着室の方へとゆっくりと顔を向ける。 「どう……かな?」 母さんのおっぱいは少し垂れているものの、しとりお姉ちゃんと同じくらいの大きさだ。 お尻は母さんの方が大きいし、お腹にも少しつまめるほどのお肉が乗っているが、肉が増えた分なのか、それとも年相応の色気なのかはわからないけど、しとりお姉ちゃんよりも普通にエロく感じてしまうのは気のせいだろうか。 照れている仕草にもグッとくるし、若作りして対抗したビキニの水着にも何故かグッとくるものがある。 「う、うん、母さんもすごく似合ってると思うよ」 俺が無難な答えを返すと、母さんは目をキラキラさせて喜んだ。 「あら、しとりのビキニも中々いいわね」 「お母さんのその水着もすごく可愛い!」 母さんとしとりお姉ちゃんは、お互いの水着を間近で確認し合いながら褒め合う。 一見すると微笑ましい家族の光景にも見えるが、それを見つめる俺の心は穏やかではない。 何故なら2人は俺の目の前で、その大きなお胸様をぶつけ合ってお相撲さんをしているからだ。 これがGとGの戦いか……! 「兄様……」 悲しそうならぴすの声にハッとなる。 「ち、違うんだよらぴす。俺は2人の水着がずれないか心配してただけで、別にポロリを期待してるとかそういうわけ……じゃ?」 声のした方に俺が視線を向けると、白いフリルのついたピンク色のワンピースタイプの水着を着たらぴすが立っていた。い、いったいいつの間に着替えたんだろう。 「やっぱり、らぴすも母様や姉様のような大人っぽい水着を着るべきなのでしょうか? でも……」 らぴすは悲しそうな表情で、自らの凹凸のない真っ平らなおっぱいを見つめる。 気落ちしたらぴすの顔と悲しげな視線が、俺の心に痛いほど刺さった。 おい、あくあ、お前はそれでいいのか? 俺の心の中のリトルあくあが俺に語りかけてくる。 大事な妹を悲しませて、何がアイドルだ! お前はアイドル失格だ!! そうだ、俺はみんなに笑顔を届けたい。それなのに、家族の1人も笑顔にできないなんてアイドル失格じゃないか! ありがとう。俺の心の中のリトルあくあ。 「らぴす」 決意を新たにした俺は、らぴすの両肩にそっと手を置いてその場に跪く。 「らぴすはそのままでいいんだ」 「……でも、兄様はさっきから母様と姉様のおっぱいばかり見つめていました」 いきなり図星を突かれた俺は、胸を痛めてその場に崩れ落ちそうになった。 しかし、らぴすのためにも、そして何よりも自分のお兄ちゃんとしての威厳を保つためにも、ここで倒れるわけにはいかない! 俺は足の裏に力を入れて、しっかりと地面を踏み締めて耐え忍んだ。 「そ、そうだな、うん、まぁ……それは仕方ないというか、そういう事もある。だが、しかしだな。俺はそのらぴすの控え目なおっぱいも、同じくらい良いと思ってる。これは別にお世辞なんかじゃないぞ。本当に心の底からそう思ってるんだ」 正直、今だってかなりグッときてる。 らぴすのおっぱいは完全に真っ平というわけではなく、ちゃんと少しはおっぱいが膨らんでいるのだ。 男の子として、どうしても大きなおっぱいに目が行きがちなのは仕方のない事とはいえ、俺はらぴすのおっぱいも好きだし、そのうなじや足の美しさにもすごく惹かれている。 もし……そうだな、例えばの話、らぴすに足を舐めろと言われて、舐められるかどうかと聞かれたら、俺は余裕でぺろぺろできると思う。もちろんちゃんと足の裏から爪の先、指の間であろうと問題ない。それくらいらぴすの足は綺麗だ。 確かに、成長過程のらぴすはまだまだ幼児体型なところもがあるが、体つきだってちゃんとした女性の丸みを感じられる部分があるし、何より家族ではなく1人の男として、フラットな視点から見ればらぴすは普通に魅力的だと思っている。 「兄様は、らぴすのおっぱいでも、ちゃんと欲情してくれますか?」 「あ、あぁ、もちろんだとも、家族じゃなければ触ってみたいくらいだ」 ここで言葉を濁してごまかすこともできたかもしれない。でも果たしてそれでいいのか? らぴすの兄として、アイドルあくあとして、妹らぴすの悩みに真摯に応えるべきだと思った。 俺が真剣な眼差しでそう述べると、らぴすは顔から湯気が出るのではないかと思うほど、目をぐるぐるとさせる。 「兄様が私のを……う、嬉しいです」 何か俺は勢いに任せて、とんでもない事を口走ってしまった気がしたが、らぴすの笑顔を見ていたらそんなことはどうでも良くなった。妹の笑顔以上に、気にすることなど何一つない。 少し落ち着きを取り戻したらぴすは、俺の耳にそっと顔を近づけると、吐息のかかる距離で誰にも聞こえない小さな声で囁いた。 「兄様、もし……もし、らぴすの体を触りたくなったら、いつでも言ってくださいね」 俺はらぴすの言葉に固まった。 そんな俺に対してらぴすは更なる爆弾を落としていく。 「で、でも、兄様、そういう事をする時には、気をつけてくださいね」 「そ、そういうこと……?」 らぴすは自らの控えめなおっぱいの目の前で左手で輪っかを作って、そこに右の人差し指を出し入れして見せる。 「兄様、らぴすの体はまだ小さいかもしれませんけど……男の人の子種を中に出されたら、もう赤ちゃんだって作る事できるんですよ」 らぴすは恥じらいを感じつつも、俺の方をチラチラと見つめる。 「そ、それとも兄様は、らぴすのことをママにしたいんですか?」 俺は慌てて首を左右にブンブンと振った。 「らぴす、お兄ちゃんはまだ、らぴすにはそういうのは早いと思うんだ」 らぴすを諭すように、俺は優しい口調と穏やかな表情で言葉を投げかけた。 無心……それすらも超えた明鏡止水の心で、俺はらぴすを説得する。 「え……でも、らぴす、もう初潮だって……」 「それはいいんだ! ただ……ただな、俺はまだまだらぴすには可愛い妹でいて欲しいんだ!!」 俺はらぴすの言葉を遮るように、あえて語気を強める。 「可愛い妹……」 らぴすは目を見開く。 「兄様は可愛い妹のらぴすが好きなんですか?」 「ああ、そうだ! 俺は妹のらぴすが好きなんだ!」 俺は自分に言い聞かせるようにして、更に語気を強めた。 らぴすにはずっと妹でいてほしい。そうじゃないと今すぐにでも俺がらぴすの事を女の子だと強く意識してしまいそうになる。だからここで絶対に阻止しなければならない。そうしないと今晩のオカズがらぴすになってしまう。家族で抜いてしまったらもう戻れない。そんな気が強くした。 「そう……ですか。わかりました」 よかった、わかってくれた。 俺はホッと息を吐いて、胸を撫で下ろす。 「じゃあ、らぴすが兄様とエッチする時は、そういうプレイで兄様が妹エッチを堪能できるようにいっぱい頑張りますね」 そうじゃない……そうじゃないんだよ、らぴす。 しかしらぴすの満面の笑みをみた今、俺にはもうどうすることもできない。 俺は全てを諦めてその場に項垂れた。 ************************************************ 日間復活ありがとうございます。復活ありがとう更新です。 前話、まさかの200いいね超え、掲示板人気に驚きました。 いいねの数を見ると、カノン登場回とココナの回、弓道回は結構人気ですね。 弓道回も意外でしたが、ココナの回が人気だったのは驚きました。 この回でこれだと、ココナのこの先のエピソードが明かされるとどうなるんだろうってちょっとワクワクしてます。 あと、明日の更新分もあるので、また明日以降に検討します。 白銀あくあ、アイカップ・ラブ・ユー。 「つ、疲れた……」 俺はショッピングモールのベンチで1人項垂れる。 あのあと下着を購入する流れになったので、これはまずいと、俺は慌てて1人トイレに行ってくると逃げ出した。 もちろんトイレに行くと言っても、らぴすや家族で致したりしたわけではない。 それをやってしまったら、何か取り返しのつかない事になりそうな気がする。 「さて……どうするかな」 このままここでダラダラとして時間を潰すか、それともどこか適当なショップを見るか……本屋に行くのも悪くない気がする。そんな事を考えていると、見覚えのある人物が俺の目の前を横切った。 「あ……」 思わず声が漏れる。その声を聞いて、俺の目の前を横切った人物が俺の存在に気がついてしまう。 「……白銀様?」 彼女の表情はいつもと変わらずどこか涼しげで、それでいて大人びた余裕を身に纏っている。 ただ、俺がよく知るそんな彼女と、今まさに俺の目の前の彼女はどこか雰囲気が違っていた。その原因となっているのは、彼女の服装の違いによるところが大きいと言えるだろう。彼女は何時もの軍服ではなくて、シンプルなシフォンのブラウスとプリーツの入ったロングスカートを着ていた。いつもは掛けていない赤い縁取りの眼鏡が、彼女がオフタイムである事をより際立たせている。 「み、深雪さん、偶然ですね」 俺は当たり障りのない挨拶を深雪さんに投げかける。 まさかこんな所で出会うなんて思ってもみなかった。そしてそれは深雪さんも同じであろうと思う。 「白銀様、お久しぶりです」 深雪さんは周囲をキョロキョロと確認すると、小さな声で俺に囁いた。 「こんな所にいて、大丈夫なんですか?」 実は深雪さんには、俺がアイドルとして活動する事を先に報告している。 だからなのか、深雪さんは心配そうな表情で俺に語りかけてきた。 「あー、実は今日、家族と一緒に来てて……今はその、家族が下着を選んでいる最中でして」 「そうでしたか」 深雪さんは俺からスッと視線を外す。流石に女性に対して、ストレートに下着というのは不味かったか……。 気まずくなった俺は話題を逸らすために、深雪さんに質問を投げかけた。 「と、ところで深雪さんはどうしてここに?」 幸いにも深雪さんは手にショップの紙袋を持っていた。 つまりどこかで買い物をしている事は確定なのである。 だからその会話で話題を逸らせばいい……なんて、考えていた時期が自分にもありました。 「……下着を買いに来ました」 やっちまったな……。 深雪さんが持っていたショップの紙袋は、よりにもよって下着メーカーの紙袋だった。 流石に深雪さんも動揺したのか、話が変な方向へと向かっていく。 「私のサイズになると、実物を売っている場所が少ないので……」 確かに……俺はシフォンのブラウスに包まれた深雪さんのおっぱいをガン見してしまう。 さっき、しとりお姉ちゃんと母さんの水着姿を見たばかりだが、やはり深雪さんのおっぱいはその2人よりも間違いなく大きい。ということはGよりも上、つまりはHカップということか……ごくり。 「すみません、白銀様もアイカップの胸なんて気持ち悪いですよね」 なん……だと……? A、B、C、D、E、F、G、H……I……アイカップ!? 俺の脳裏にジト目のらぴすがちらつく。 情けないお兄ちゃんでごめんな、らぴす……いくらお兄ちゃんといえど、アイカップのお胸様の前ではどうしようもなく無力なんだ。 「そんなことありませんよ、深雪さんのおっぱいは、男の俺から見てもすごく魅力的だと思いますよ」 俺は一体何を口走っているのだろう。 幸いにも周囲には人があまりいなかったおかげで、ひそひそ声の俺たちの会話は誰にも聞かれていない。 「魅力的……」 深雪さんはそう呟くと、再び視線を逸らして押し黙ってしまった。 や、やっべー、これじゃあ完全にセクハラだ。 俺が、謝罪しようとした瞬間、深雪さんは俺の方へと視線を戻しキッと睨みつける。 あっ……これは間違いなく怒られるな。そう覚悟していた俺に対して、深雪さんはあらぬ方向へと話を持っていく。 「コホン……ところでですが、今月は施設の方には、いつ来ていただけるのでしょうか?」 「あ……えっと……」 俺は携帯のメモ帳を確認する。次の休みはっと……月末のあたりか、遠いな。 それくらい俺の予定は詰まっていた。それでも学校に行けたり、こうやって偶には休日を挟んでくれたりするのも、阿古さんがしっかりと俺のスケジュールを管理してくれているおかげだろう。やはり阿古さんには感謝しかない。 「月末あたりになると思うのですが、大丈夫ですか?」 俺がそういうと、深雪さんは前屈みになって、座っている俺の耳元へと顔を近づける。 「あ、あの……白銀様がよろしければ、今、処理をすることも可能ですが」 「え?」 びっくりした俺は、深雪さんの方へと顔を振り向ける。 すると至近距離で深雪さんと目が合った。 「あ……」 その声はどちらが発した言葉なのか、どちらもが同時に声を出したのかは定かではない。 ほんの数秒間、俺たちは至近距離で見つめあったままの状態で固まってしまう。 深雪さんは、スッと目を閉じると、ついてきてくださいと囁いた。 搾精業務とは、以前説明を受けたが、本来は施設の中でしか行うことができない。 これにはいくつか理由があって、確実に精子を採取して提出してもらうためという理由がまず一点。そしてもう一つが、搾取した精子をより鮮度の高い状態で保存するためだ。 ただしそのルールも絶対というわけではなく、例外のパターンというのも存在するらしい。 俺はその特別なパターンが適用できないかと、少し前に電話で深雪さんに相談したばかりである。 つまり深雪さんが外での処置を申し出たということは、おそらくその認可が通ったのだろうと思った。 「こちらです」 俺は案内してくれた深雪さんの後ろについていく。 もちろんその間も俺は、注意深くパーカーを目深くかぶって誰にも悟られないようにする。 俺たちが到着したのは、先ほどまで俺が入っていたトイレのある男性のみが使えるエリアだった。 深雪さんは携帯の認証パスを使って、俺と一緒に男性エリアへと入っていく。 この前の撮影スタジオの入っているビルと違って、こういう不特定多数が利用する大きなショッピングモールでは、認証パスがなければ男性専用エリアの中に入ることはできない。 「私は搾精担当官なので、このようなエリアに立ち入る事ができます。それではこちらにどうぞ」 深雪さんはトイレとは逆方向にある通路へと進む。そして、その通路の先にあった部屋の一つへと俺を案内した。 「あ……」 簡素な作りの部屋の中には、ベッドとシャワーブース、脱衣所が設置されている。 ベッドの近くに置かれたシンプルなティッシュケースと蓋の開いたコンドームの箱がやけに生々しかった。 俺は気がついてないふりをして、剥き出しに置かれたコンドームの袋からスッと視線を逸らす。 「それでは直ぐに準備を整えますので……」 深雪さんは1人、脱衣所の中に入る。 すると直ぐに、スカートのジッパーを下げる音が聞こえてきた。 ショッピングモールの喧騒から切り離されたかのように、この部屋の中は静寂に包まれている。 そのせいで深雪さんが服を脱ぐ時の、布が擦れる音がやたらとよく聞こえてくるのだ。 この音、聴いちゃまずいよな……と思った俺は、自分も衣服を脱ぐことによって音をかき消す。 俺はパンツ一枚になると、脱いだ服を綺麗に畳んで枕の横にそっと置いた。 「お待たせしました」 脱衣所から出てきた深雪さんの姿に俺は目を見開く。 紫色の透けているレースのベビードールから覗かせる深雪さんのおっぱい……かろうじて先端の乳首こそレースで隠れているが、レースの糸の間隔がゆるくて乳輪の形が俺からも丸見えである。それどころか、おっぱいを持ち上げるようにアンダーに巻き付けられたリボンが、中央でプレゼントと言わんばかりに蝶々に結ばれている様は、男としてぐっとこみ上げてくるものがあった。 視線を下げると更に驚くのがショーツだ。同系色のレースで編まれたショーツはとても透けている。垂れたリボンとレースが邪魔して見えないが、頑張れば大事なところが見えるんじゃないのかと目を凝らしたほどだ。 深雪さんはそんな俺を嘲笑うかのように、自らの体をくるりと反転する。 俺の視界を埋め尽くすほどの深雪さんのムチっとした大きなお尻と、それを包み込む布、って……え? は? 布は? 布は一体、何処にいってしまったんだ? 俺は何が起こったのか理解できずに首を傾ける。しかし、どっからどう見ても俺の目の前には、深雪さんのデカ尻を包み込む布が存在していなかった。その代わりにそこにあったのは、大事なお尻の穴を隠す紐一本だけである。 ま、まさか、これがTバックというやつなのか!? 「どうでしょうか?」 え、ど、どうって? 戸惑う俺は、キャミソールのブラストラップについた小さな紙の存在に気がつく。 そこに書かれている数字を見て俺はハッとする。 「もしかしてこれ、今日、買ったばかりのやつですか?」 深雪さんは無言でコクリと頷いた。 ああああああああああああ! 深雪さん、いくらなんでもそれは無防備すぎるよ!! いくら搾精がお仕事だからって、もっと自分の体を大事にしてください。 俺はアイドルだから理性でなんとか耐えられているけど、これが普通の男子高校生だったらどうなることか。 間違いなく今、この瞬間にでも勘違いして深雪さんを押し倒しているだろう。 「す、すごく素敵ですよ」 「そうですか」 深雪さんは至って冷静そうに振る舞ったが、俺は心穏やかじゃいられなかった。 正直、ここ最近、ずっと溜まっていた事もあって、今にも暴発してしまいそうだったからである。 俺はチラリと時計を見る。家族のショッピングの時間を考えたら、そう長くは時間をかけられないだろう。 俺は覚悟を決めて、自らの下着を床に脱ぎ捨てた。 ************************************************ まさかの次回もエロ回。その次からはお仕事回です。 そして、いつの間にか日間二位にカムバック。 無理かと思っていましたが四半期も二位に上がっていました。 応援ありがとうございます。 誤字修正、非常に助かっております。 感想もブクマもいいねもありがたく思っております。 明日はもちろんちゃんと更新しますよ。ちゃんと次のお話も完成しております。 ここでストップは流石に酷なので……なんだかんだで毎日更新が続いている奇跡。 白銀あくあ、びっくりするほどユートピア。 「よろしくお願いします」 「はい。それでは、白銀様のものを吐精させていただきますね」 深雪さんはバッグの中からいつもの器具を取り出す。 「白銀様もご存知の通り、本来であれば搾精業務は施設の中でのみ行われる事になります」 深雪さんは消毒綿の入った袋をピリッと破く。 ぱっと見コンドームの袋を破いているみたいでちょっとエロい。 「しかし事前に白銀様にご相談頂いたことを上司と共に政府側に掛けあった結果、アイドル活動で忙しくなる白銀様の負担を少しでも減らそうと、これからは私が白銀様の呼び出しに応じて搾精業務にあたることになりました」 深雪さんは無表情で俺のちんこに手を添えると、もう片方の手に持った消毒綿で俺のちんこを念入りに拭いてくれる。ひんやりとした刺激で、俺のゆるく勃起していたちんこがググッと上を向いて反り返っていく。 「つまりこれからは、白銀様が少しでもムラムラした気分になった時は、24時間365日私がサポートいたしますので、お気軽にお声がけのほどよろしくお願いいたします」 深雪さんは再びバッグの中に手を突っ込むと何かを取り出そうとする。 しかし目当てのものが見つからなかったのか、バッグの中の捜索を止めて俺の方を見つめた。 「すみません白銀様、私としたことが携帯しておくべきローションを忘れてしまいました」 あー……となると、今日の搾精はもしかしてなしかな。そんな事を考えていると、俺の視界の中に部屋の隅っこに置かれたローションらしきボトルが目についた。 「あ」 「ですが!」 俺がそこにローションの入ったボトルがありますよと言おうとした瞬間、深雪さんが強めの言葉で遮る。 「もし……もし白銀様がよろしければですが、私の口の方を使って、白銀様のご立派な陰茎の滑りを良くさせていただきたいと思っているのですが、いかがでしょうか?」 「あ、はい、よろしくお願いします」 この間、0.001秒。白銀あくあ、即答である。 俺はローションボトルの存在を記憶の彼方へと飛ばしていった。 「それでは、失礼致します」 ベッドに座った俺の目の前に、深雪さんが膝をつく。 上から見下ろした巨大な山脈に、俺のちんこも嬉しそうに反応する。 深雪さんは大きく口を開けると、唾液の絡まった舌先を俺のちんこの裏筋へと伸ばしていく。 「あ……」 俺のパンパンに膨らんだ金玉とちんこの境目にある根本から、深雪さんはゆっくりと舌先を這わせていく。 深雪さんは舌先にたっぷりと絡めた唾液を、俺のちんこにゆっくりと丁寧に馴染ませていくように、亀頭をねっとりとした舌使いで綺麗に舐め回す。 「んっ」 深雪さんの漏れ出た吐息に反応した俺のちんこが、更にグンと上を向いた。 「はむっ、じゅるるるっ」 最初は何が起こったのか理解できなかった。 深雪さんは俺の蒸れた金玉を口の中へと吸い込むように飲み込んでいく。 い、いいのか、こんな綺麗な人に、こんな汚いところを舐めさせてしまっても。 深雪さんへの罪悪感はあったが、それ以上に俺の中の背徳感が興奮を抑えきれない。 「ちゅ」 深雪さんは俺の金玉にそっと口づけを交わすように解放すると、再び大きく口を開けた。 女の人の口の中がこんなにもえっちなものに見えてしまうのは俺だけだろうか? 深雪さんはゆっくりと、俺のちんこを自らの口の中へと飲み込んでいく。 時折聞こえてくる鼻呼吸の音と、粘ついた唾液のねちゃった音が生々しくて、もうこれだけで射精してしまいそうになるくらい気持ちがいい。 「んっ、ンンッ」 深雪さんは口を窄めて、俺のちんこを丸呑みしたままの状態でゆっくりと上下にしごく。 俺はシーツを両手で掴むと、体を少し仰け反らして歯を食いしばった。 人生初めてのフェラチオとはいえ、流石にここで射精するわけにはいかない。 白銀さんって結構早いんですね……。 冷めた目をした深雪さんに口を拭きながらそんな事を言われたら、俺の息子はもう2度と立ち上がる事ができないだろう。 しかし深雪さんは俺がそんな事を考えているとは知らずに、懇切丁寧に俺のちんこに舌を巻き付けるような動きでシゴく速度を加速させていく。 だめだ、このままで深雪さんの口の中で果ててしまう。 「深雪さんっ」 なんとか深雪さんの口内への射精は阻止したいと思った俺は、もうそろそろオナホへ切り替えてもらおうと声をかける。でも深雪さんは、俺のちんこをほぐすことに集中しているのか、奥までちんこを咥えきってなかなか離してくれない。それどころか、深雪さんが首を動かすたびに、凶器にも近いアイカップ様が俺の足にムニムニとあたって射精欲を高めていく。 ジュルッ、じゅるるっ! 綺麗な深雪さんからは想像できないような下品な音が部屋の中に響き渡る。 もう無理だ、我慢できるわけがない。 ドピュッ! ビュルルッ!! 「んっ!?」 突如としてお口の中に、精液を吐き出された深雪さんは、びっくりした表情を見せる。 しかし、さすがは搾精のスペシャリスト。すぐに冷静さを取り戻し、いつもの無表情で俺の精液が全て吐き出されるまで喉奥にちんこを咥え込んで離さない。 ピュッ! ピュッ! 俺は深雪さんの喉奥に叩きつけるように何度も何度も射精する。 「んぐっ、んぐっ」 ごくごく、ごくごくと、俺が吐き出した精液を咀嚼しながら耐える深雪さん。 ほんの一瞬だったが、永遠にも近い快楽の海の中で、俺の視線は深雪さんだけをじっと見つめていた。 「はぁっ、はぁっ」 俺のちんこをようやく解放した深雪さんは、口を大きく開いて呼吸を荒らげる。 深雪さんの口内をよく見ると、俺の出した精液が色んなところにこびり付いていた。 解放された俺のちんこが外気に触れて、びくんと反応する。 ごっくん……。 深雪さんは大きく喉を鳴らして、口の中に残った精液を自分の体の中へと押し流す。 それをみた俺のちんこが、さっきあんなに出したにも関わらず大きく勃起していた。 嘘だろ……。 まだこんなにも溜まっている事に自分でも驚く。 「白銀様……行為中に制止していただいたにも関わらず、貴重な精液を無駄に吐精させてしまった事、誠に申し訳ありません」 深雪さんは、地面に膝をついたまま、三つ指をついて俺に土下座した。 身に纏った下着のせいでイケナイ気持ちになりそうだが、俺はすぐに深雪さんにそんなことは止めてほしいと頼む。 「ま、待ってください。悪いのは俺です。それよりもすみません。深雪さんのお口の中で出してしまって」 「いえ……これも仕事のうちですから、それに……」 至って冷静に振る舞う深雪さんは、俺のちんこに視線を向ける。 こんな状態でもまだ元気に勃起している俺のちんことは一体なんなのか……。 「陰茎の方も十分に解れている事ですし、このまま搾精器を使って、白銀様の精液を採取させていただいてもよろしいでしょうか?」 「は、はい……」 恥ずかしくなった俺は、消え入りそうな声でそう答えた。 「では、失礼します……」 深雪さんはベッドの上に乗ると、足を折って正座した。 「白銀様も一度目のお射精でお疲れの事だと存じ上げます。ですので……よろしければ、私の膝にどうか頭を乗せて楽にしてください。その方が体勢的にも楽だと思われますので……」 「わ、わかりました」 俺は言われた通りに深雪さんのむちむちの太ももの上へと頭を置いた。 あぁ、女の人の太ももってこんなに柔らかいのか……男の俺の引き締まった太ももとはまるで違う。 そして何より、この甘ったるい香り、この匂いが俺の心臓をすごくドキドキさせてくる。 この匂いは一体どこから出ているのだろうか、それを辿っていくと、俺の視線が自然と目の前の見ては行けない場所へと釘付けになってしまう。かろうじてクロッチの生地で隠れているものの、その部分の生地が濡れていて、すごくドキドキした。 「それでは失礼いたします」 深雪さんは手に持ったオナホを、俺のちんこにゆっくりと被せていく。 俺はその間に、手に持ったスマホを操作して、こっそりと設定を深雪さんの膣のデータへと変換する。 ごめんなさい、深雪さん。俺は心の中で深雪さんに謝罪する。オナホの中の肉壁が唸るように変化して、俺の敏感になったちんこを締め上げていく。 「お加減はいかがでしょうか?」 「あ……はい、最高です」 俺は深雪さんのおマンコを下着越しに見つめながら、最低のセリフを吐いてしまった。 「それではゆっくりと扱かせていただきますね」 俺は仰向けになって、深雪さんが扱きやすいようにと体勢を変える。 すると俺の目の前の視界が大きく遮られていることに気がつく。 おっぱい……だと……。 俺の目の前にぶら下がった大きく熟したメロンのような果実が二つ。 いや……もはやこの大きさはメロンすらも凌駕していると言えるだろう。 あまりにも大きな山脈、深雪さんのアイカップ様によって、俺の位置からは深雪さんの顔が見えないほどだ。 そんなたわわに実りきったおっぱいが、ゆっさゆっさと、深雪さんの手の動きに合わせて揺れる。 男としては、触ってみたい、揉んでみたいという欲望に駆られるが、俺はグッと堪えて我慢した。 何故ならこの行為は、深雪さんにとってはただのお仕事なのだ。 俺が触りたいと言ってしまったら、はい、どうぞという風に触らせてくれるかもしれない。でも、深雪さんがそう答えてくれるのは、俺が好きだからとか、そういう感情によるものじゃないと思うんだ。ここまでしてもらっておいて何を言っているんだと思っているかもしれないが、できれば俺の口からは深雪さんに強制はしたくないと思っている。あくまでも深雪さんの方から触ってみますかと提案されない限りは自ら触るわけにはいかない。 ちなみに本音を言えば、めちゃくちゃ触りたい。むしろおっぱいを触りたくない男なんて存在するのか? 「少しずつ、強めにシゴいて行きますね。気持ちよくなったら白銀様のタイミングでお好きな時に射精してください」 深雪さんはちんこをしごくスピードを上げる。それと同時に、目の前のおっぱいの揺さぶりも加速していく。 段々と早くなるオナホの動きに合わせて、俺の目の前に、前屈みになった深雪さんの大きなおっぱいが迫ってくる。 そして、その瞬間は訪れたのだ。 あれは、宇宙との邂逅だった……。 後にアイドル白銀あくあは自らの手記に、そう記したとか記さなかったとか。 俺の顔面の上にずっしりと落ちてくる二つの隕石。 むっちりとして、それでいてふんわりとした女性的な柔らかさを併せ持ったものが俺の顔面を覆っていく。 これはまさしく、世界で一番優しい暴力装置だと言えるだろう。 この兵器の前では、核ミサイルだとか化学兵器だとかがとてもちんけなものに思えてくる。 もはや戦争することが馬鹿らしくなるほどだ。それはまさしく理想郷、男たちにとっての約束の地。 ああ、全世界の大きなおっぱいが好きな男たちの、いや……俺の真のユートピアはここにあったのか。 「ンンッ! 白銀様!?」 気がついた時には、俺はレース越しに深雪さんの乳首にむさぼりついていた。 何故なら俺の口は深雪さんのおっぱいで塞がれていて、ろくに呼吸ができないからである。 だからこれに関しては、仕方のない事だと言えるだろう。 「ぁ、あっ……」 俺がおっぱいに吸い付くたびに、深雪さんは女の子の声を何度も小さく漏らす。 深雪さんのえっちなメス声に興奮し、限界を迎えた俺のちんこが、ついに器具の中で暴発する。 ドピュッ! どくっ……どくっ……。 最初は勢いよく放たれたものの、やはり2度目の射精のせいか、それほどの継続力はない。 深雪さんは下がった上体を起こして、俺をおっぱい天国から解放して呼吸音を荒げる。 「はぁ……はぁ……」 やっちまった……。 射精と同時に頭の中が急速に冷静になっていく。 俺はゆっくりと体を起こすと、深雪さんの状態を確認する。 いつもと違って少し色っぽい表情をした深雪さんは、上気した顔で目を潤ませていた。 ベビードールに包まれた谷間の部分は汗ばみ、少し開いた腋はムワッとした濃厚な女の子のフェロモンと共に汗を垂れ流している。その艶かしい姿を見た俺の鎮まったはずの心がドクンと跳ねた。 「深雪さん……」 「白銀様……」 俺たちが見つめあったその瞬間、横に置いてあった携帯の音が部屋の中に鳴り響く。 母さん。 あ……携帯の画面に表示された名前を見て、俺は再び冷静さを取り戻していく。 俺は、一体何をやっているんだ! 深雪さんは別に俺の事が好きとかじゃなくって、お仕事のためにしてくれているのに、さっきみたいなことをしちゃいけないだろ!! 「す、すみませんでした!!」 俺はベッドの上で深雪さんに土下座する。 謝って済む問題ではないが、謝る以外の方法がわからなかった。 「あ……いえ、こ、これもお仕事の一つですから、白銀様は気にしないでください」 ですよねー。仕事じゃなければ、こんなことやってくれるわけがない。むしろお仕事のためとはいえ、おっぱいを吸ってしまったのは俺の勝手だ。俺は何度も何度も深雪さんに謝り倒した。 「それよりも、電話の方は出なくても大丈夫なんですか?」 隣に置いてある携帯はずっとなりっぱなしだ。 俺は着信に出ると、すぐに合流するからと言って電話を切る。 その後、俺はベッドのある部屋で、深雪さんは隣の脱衣所の中でお互いに無言で服を着替えた。 「それでは白銀様、私はここの清掃をしてから外に出るので、お先にどうぞ」 「あ、はい、何から何までありがとうございます」 本当は俺も手伝うべきなんだろうけど、流石にこれ以上家族を待たすわけにはいかない。 俺は深雪さんに再度お礼を述べて、家族の待ってくれている場所へと戻っていた。 「あくあちゃん、大丈夫? ぽんぽん痛いなら病院行く?」 「あ、いや、大丈夫だよ。母さん」 俺は深雪さんと会っていたことを家族には内緒にした。 心配してくれている家族には申し訳ないが、抜いてもらってましたなんて恥ずかしくて言えるわけがない。 妹のらぴすに、兄様、不潔です……って冷めた目で言われた日には、しばらくは立ち上がれなくなるだろう。 幸いにも母さんとらぴすはチョロ……素直なので、俺の簡単な説明で納得してくれた。 「ふーん」 その一方で、しとりお姉ちゃんは俺の説明に納得できなかったのか、懐疑的な視線を向けてくる。 まさかとは思うが気がついてなんかいないよな? ……うん、大丈夫、きっと大丈夫だと俺は自分に言い聞かせた。 ************************************************ すみません。今日はちょっと体調悪いので、最終の修正で変になってしまったところがあるかもしません。 あまりにもおかしいなとあとで気がついたら後日変更するやもしれません。 そういうわけで、明日の更新はちょっとどうなるか今の段階では明言しかねます。 なお、深雪さんはローションボトルの存在にも気がついていましたし、なんならちゃんと持ってきてます。 ちゃんと頑張ったんですけどね。 あくあ君は、まりんの電話のせいで、家族にオナニーを見られた時と同じ心理状態になってしまいましたね。 そういう意味では、まりんの邪魔がなければワンチャンありました。 深雪さん、この展開でやれなかったことが、良い方に出るのか、それとも悪い方向に出るのか。 次回からはお仕事のターンに戻ります。お楽しみに! 白銀あくあ、熱い夏がやってくる予感。 ゴールデンウィークが終わると直ぐに、阿古さんが俺の家にやってきた。 「実はあくあ君の元に、幾つかの仕事がきています」 阿古さんは手に持った書類の中から数枚の紙を取り出すと、俺の目の前に差し出す。 「まず最初に、連ドラの出演オファーです」 用紙に書かれたドラマの放送日時を見て俺は息を呑んだ。 月曜、夜9時……俗にいう月9のドラマである。 ちょい役かもしれないけど、ゴールデンタイムのドラマに出演できるだけでも凄いことだ。 「あくあ君には、主人公のお兄さん役としてのオファーが届いています」 俺は用紙に書かれた設定を見る。 主人公は高校生になったばかりの女の子で、俺はその子の二つ上のお兄さんという役柄だった。 同じ高校に通う高校三年生で生徒会長を務めている設定らしく、主にピンチになった妹を手助けする役まわりが中心らしい。 「最近の月9は、視聴率がすごく低迷していまして……いつもは社会人をテーマにした恋愛ドラマが中心なのですが、今回はちょっと若年層を取り入れようと趣向を変えたみたいです。局側の方針の転換もあって、今回はあくあ君に仕事のオファーがありました。配役の設定年齢はあくあ君の年齢と比べると2つほど高いですが、こういう機会は中々ないと思うので受けるのもありだと思います」 俺は首を縦に振る。 「そうですね。オファーが来るだけでもありがたい事ですし、俺としては受けたいと思っています」 俺の返答に阿古さんも力強く頷く。 基本的に俺は、阿古さんのとってきてくれた仕事はできる限り受けたいと思っている。 阿古さんはいつも俺の事を考えてくれているから、どの仕事もきっと俺のためになると思ってとってきてくれているはずだ。 「わかりました。それとこのドラマのオファーを受けてくれる場合、主題歌になるエンディング曲も歌っていいと、製作陣とテレビ局、スポンサーの各方面から許可を得ていますので、このドラマに、あくあ君の本来のデビュー曲であるオリジナル曲を使おうと思っています」 今日はこの話が終わった後に、モジャさんのスタジオに行って、三人でオリジナル曲の選定に入る予定だ。 最終的にいくつかの曲には絞れたらしいけど、モジャさんもどれにするか決めかねているらしい。 まだ歌詞もついてない事を考えたら、こちらも急がなければいけないだろう。 「それではこの案件については、お受けする方向で動きたいと思っています」 阿古さんは書類の中から、さらにまた数枚の資料を取り出して俺の目の前に提示する。 「そしてあくあ君にはもう一つ、日曜の朝8時の子供向け特撮番組の主演の話が来ています」 俺は書類に書かれたタイトルを見て目を見開く。 マスク・ド・ドライバー、ヘブンズソード。 小さい時、親のいなかった俺は、よく学校の同級生がドライバーの玩具で遊んでいたのを横で見ていた。 もちろん俺には玩具を買う余裕はなかったから、ただひたすらに羨ましかった記憶しかない。 ただ、一度だけ……そう、たった一回だけ、近所でたまたま見たヒーローショーは、今も俺の胸の底の熱いところにしまってある。 「この枠は本来、女性の主人公が変身して悪と戦う子供向け番組でした。しかし、放送開始40年を記念して、一度でいいから男性でやってみたいと製作陣とスポンサーの双方からの強い要望があったそうです」 やはりというべきか、この世界は俺の居た世界とは違って、男性ではなく女性がドライバーに変身して怪人と戦う設定に変わっていた。 「故に今作の予算は潤沢ですし、タイアップのイベントも多い。それにこの時間帯のドラマに出演できれば、親子層のファンを取り入れる事ができると考えています。問題はOP曲のオファーも受けているので、デビュー曲以外にもう一曲用意する必要があること、それに加えて撮影スケジュールが過密なことや、早朝や深夜の撮影が多い事でしょうか。現にこのお話があくあ君に回ってきたのは、男性の俳優に断られ続けられて他に当てがなかったと聞いています」 資料に書かれた撮影時間を見ると、その過酷さは一目瞭然である。 それでも俺は、この番組に出たいと強く思った。 「はっきり言って、私は断るべきかとも考えました」 阿古さんから出た言葉に驚いた俺は、顔を見合わせる。 「放送は9月開始の予定ですが、現時点でも撮影のスケジュールはかなりタイトだと思います。本来であれば5月初旬から撮影を開始する予定ですが、この段階でまだ主役も決まっていない事を考えると、私としてはあまりあくあ君に無理をして欲しくはありません」 真剣な眼差しの阿古さんに対して、俺も自らの熱い想いを伝える。 「阿古さん、俺はこの特撮ドラマにすごく出たいです。撮影スケジュールもすごくタイトだし、場合によっては阿古さんに迷惑をかける時があるかもしれません。でも……この書類を見ていると、スタッフの人たちの熱意は本物なんだってわかりますから」 事細かく記載された設定、細部まで作り込まれたドライバースーツのデザイン、そのどれしもが熱意に溢れて本気だって伝わって来る。もし、俺が断れば、ますます納期が遅れて、完成する頃にはこのクオリティを下げざるを得ないかもしれない。そうなった時の、日曜の朝にドライバーを待っている子供たちの悲しい顔を思い浮かべると心が痛くなる。 俺はアイドルだ。 アイドルはみんなを笑顔にしなきゃいけない。 それなのに、子供達を笑顔にできなくて何がアイドルなんだ。 「お願いします、阿古さん。俺にこの仕事を受けさせてください!!」 俺はソファから立ち上がると、阿古さんに頭を下げた。 最初は反応がなかったが、数秒後、阿古さんは小さく息を吐く。 「わかりました。私としてはあくあ君がやりたい事をサポートするのがお仕事ですから、あくあ君がやりたいのであれば断るつもりはないです。でも、絶対に無理だけはしないでくださいね」 俺は一体、どれだけ阿古さんに助けられているのだろう。 さらに深く頭を下げた俺は、感謝の気持ちを伝える。 「ありがとうございます……!」 「はい、あくあ君からの感謝の気持ちはちゃんと受け取りました。なので、もう頭を下げるのは止めてください。そんな事をしなくても、ちゃんと伝わってますよ。それに、私は白銀くんより大人なんですよ? もっとお姉さんを頼ってくれてもいいんですからね」 胸を張る阿古さんに俺は笑顔を返す。 「ありがとう、阿古さん」 阿古さんの支えに対して、俺は再度言葉に出して感謝を伝える。 「こちらこそ、ありがとう、あくあ君。あくあ君のおかげで、私も今すごくお仕事が楽しいの」 阿古さんの心からの笑顔に癒される。 喫茶店での最初の出会いは疲れていてあまり元気がなさそうだったけど、一緒にお仕事をやり出すと、この明るくて元気な性格が本来の阿古さんのものなのだろうなと俺は気がついた。 「えっと、ドラマの仕事はこの二つに集中するとして、次からは歌に関するお仕事の話です」 阿古さんは更に俺の目の前の一つの書類を差し出す。 「あくあ君は、スターズのデュオ音楽ユニットのトラッシュパンクスをご存知ですか?」 俺は首を左右に振る。不勉強で申し訳ないと思いつつも、音楽シーンはまだ日本の曲すらまともに把握できてないのが現状だ。 「5年に1回くらいしか新曲をリリースしないんですけど、この夏にフェスで来日する時に、あくあ君をフィーチャリングした新曲を発表したいそうです」 資料を見ると、フェスの予定は夏休みの終わり頃に記載されていた。 しかも幾つかの会場に分かれているフェスのメインステージ、それも最終日の大トリである。 「70年代から80年代の曲をフィーチャーしているアーティストで、ノスタルジックでいて近未来的な曲調がトラッシュパンクスの持ち味です。何故かこの国の要素を取り入れる事が多いんですけど、今回は初めて日本人アーティストをフィーチャリングしたいと言う事で、真っ先に候補に挙がったのがあくあ君だったそうです」 阿古さんによると、トラッシュパンクスはユアチューブに上がった俺の歌ったカバー曲を聴いたそうだ。 この国の古いシティポップが好きらしく、たまたま俺の動画の再生数が伸びていたのでクリックしたのがきっかけらしい。 「はっきり言って私は、この仕事は受けるべきだと思いました。トラッシュパンクスは海外の音楽賞を何度も受賞していますし、本国も含めて新曲が出ればチャートも一位の常連、2人にフィーチャリングされる事はアーティストであればかなり名誉な事です。男性歌手だからといって誰でも受けられるわけではありませんし、売れっ子だからと言ってオファーが来るわけでもありません。2人の琴線に触れる事ができた、ただ一握りのアーティストだけに与えられるギフトのようなものです」 俺は阿古さんに差し出されたイヤフォンを耳にはめて、トラッシュパンクスの過去の曲を聴く事に集中する。 はっきり言って衝撃だった。古臭い何十年も前の要素を取り入れているのに、その音楽はまるで最先端の流行を走っているかのようにお洒落で洗練されている。他にはない唯一無二の音楽性だと感じた。 「俺、受けます」 実際に曲を聴いてみて、この人達の曲を歌ってみたいと思う気持ちが強くなった。 トラッシュパンクスが紡ぎ出す作品の世界観、それを表現できる一つのパーツに自分が協力できるのだと思うとすごくワクワクする。 「わかりました。それと、先ほど少し話に出ましたが、アイドルとしてのデビュー曲は月9のED、メインテーマソングとして採用される事も決まっているので、そのドラマの放送開始前後くらいに音楽番組にライブ出演する事となります。まだ先になりますが、そちらも頭の中の予定表に入れておいてください」 阿古さんの話によると、場合によっては先ほどのトラッシュパンクスの曲や、ドライバーのOP曲で音楽番組に出る可能性もあるらしい。こっちはまだ未確定なので、現時点ではなんとも言えないそうだ。 「そして最後に、アイドルフェスティバルの事はご存知でしょうか?」 俺はコクリと頷く。 この国、最大級のアイドルフェスで、8月初旬に開催されるこのお祭りは、多くのアイドルが参加する一大イベントだ。 「実は出演が決まっています。一応、これからドラマの製作委員会には掛け合ってみますが、本来であればこのアイドルフェスで最初に新曲を公開する予定でした。最悪の場合、前回のカバー曲を歌って誤魔化すかもしれません」 阿古さんから渡された資料に目を通すと、俺の出演枠は夕方の第三ステージだった。 この時間帯はメインステージに超有名アイドルが出るので、おそらく第三ステージにまで見に来る人は少ないだろう。しかも、歌うとしてもたった一曲だけ、それでもアイドルフェスに参加できる事が嬉しかった。 「阿古さん、ありがとうございます」 俺は改めて阿古さんに感謝の言葉を述べる。 「ふふっ、その感謝の気持ちだけで、頑張った甲斐がありました」 ここまで阿古さんにお膳立てされたら後は俺が頑張るだけである。 俺は再度、自分の心を奮い立たせるように気合いを入れ直した。 「他にも色々とありますが……そろそろお時間なので、スタジオの方に行きましょう」 「はい!」 早ければ今月からはドライバーの撮影、そのすぐ後くらいから月9の撮影に入る。 8月初旬にはアイドルフェスに参加し、中旬以降のフェスでトラッシュパンクスとの新曲ライブ。 その前後くらいに音楽番組に出演し、月9がスタート、9月には俺が主役の新作ドライバーの放送開始という事だ。 アイドル、白銀あくあ、本格デビューまで後3ヶ月。 俺の熱い夏が始まろうとしていた。 ************************************************ はい、そういうわけで、お仕事がいっぱい決まりました。 元ネタ、全部わかった人はすごい! さぁ、ここからはお仕事のターンです。 白銀あくあ、デビュー曲選考会。 「オメェさんのちゃんとしたデビュー曲だが、この3曲のどれかにしようと思ってる」 スタジオの中に入ると、モジャさんがテーブルの上に、三つのメモリーカードを置く。 おそらくこの中に、それぞれの曲のデータが入っているのだろう。 それぞれに、デモA、デモB、デモCと書かれてあった。 「今日はこの3つの曲を聴いて、オメェたち2人の意見も聞かせてもらいてぇと思ってる。もちろん曲についての前情報はなしだ。作曲者がわからないフラットな状態で聴いて、どれが良かったか、どういう部分に惹かれたか、忌憚のねぇ意見を聞かせて欲しい」 モジャさんは機械を操作して、一つ目の曲であるデモAの再生を始める。 ポップなイントロからスタートしたA曲は、一言で言うといかにもアイドルらしい曲だった。 歌いやすくもあり、それでいてノリもいい、曲自体の完成度が高く文句のつけようが無いほどの出来である。 その一方で、この曲は別に俺が歌っても歌わなくても、誰が歌っても良いような気がした。 「良い曲だと思います。でも、この曲ではあくあ君の魅力を伝えるというよりも、単純にアイドルって箱の中にあくあ君を押し込んだだけというか……そんな印象を受けました」 阿古さんは、はっきりとモジャさんの方を見て自分の意見を述べる。 俺も阿古さんと同意見である。この曲は別に俺が歌わなければいけないというわけではない気がした。 「俺も……この曲は素晴らしいし、良い出来だと思いますが、別にこれは俺じゃなくてもって思いました」 俺の意見に対して、2人も無言で頷く。 「そういうわけだ。こいつは有名な作曲家に作らせた曲だが、やっぱりボツだな。俺の中でもこれは、白銀あくあの曲にしては無難すぎると思ってる。何曲かやった後なら悪くないかもしれないが、白銀あくあのデビュー曲に持ってくるにはあまりにもつまらねぇ」 モジャさんはそう言うと、次のB曲の再生ボタンを押す。 2曲目は1曲目と違ってアップテンポの曲だった。はっきり言って普通にかっこいい。 でも……なんというか、すごく厨二病的な感じがする。ギターサウンドの癖も強いし、尖りすぎていてあんまりアイドルっぽくはない感じの曲だ。 「うーん、良いとは思うんですけど、あまりアイドルっぽくはない気がします」 曲を聴いた阿古さんも俺と同意見だった。 確かにこの曲はアイドルっぽくはない。俺の最初の印象もそうだった。 けど、アイドル以外の枠組みとして考えた場合、この曲は悪くないのではないだろうか? 少なくともこの曲は、俺の声質やら歌い方やらを考えて作られた曲であるのはすぐにわかった。 この曲に問題があるとしたら一点。作曲家の人が、あくまでもただの白銀あくあに曲を用意したのであって、アイドル白銀あくあである事をミリも考慮に入れてない事だろう。 「でも、この曲はあくあ君の声質にはぴったりだと思うんですよね。この作曲家の人、あくあ君の声を理解した上で、アイドル白銀あくあとかそういうの関係なく、あくまでも自分の歌わせたい曲を作ったって感じがします」 やはり阿古さんも俺と同意見だった。 阿古さんの意見を聴いたモジャさんは、頭をポリポリと掻きながら大きなため息を吐く。 「はぁ……やっぱ、そうだよなぁ。こいつも相当な変わりもんでよぉ……いい化学変化になると思ったんだが、やっぱり流石にデビュー曲には向いてねぇよなぁ。いくらなんでも尖りすぎだ」 モジャさんが曲をボツだと言おうとした瞬間、俺はスッと手を上げる。 おそらくここで俺が止めなければ、この曲は間違いなくボツになってしまうだろう。 でも俺は、この曲をボツにするにはもったいない気がした。 「ちょっと待ってください」 モジャさんと阿古さんが俺の方へと視線を向ける。 「……この曲なら、例の特撮ドラマのOP曲に使えるんじゃないですか?」 俺は阿古さんへと視線を返す。 「特撮ドラマ?」 モジャさんは俺の言葉を聞いて首を傾けた。 「はい、日曜朝の次の特撮ドラマ、主役を引き受ける代わりにOP曲も歌っていいそうなんで、この曲は合うんじゃないかなって思いました」 俺は移動の最中、車の中で渡された新作ドライバーの資料と、最初の方の脚本を読み込んでいた。 新作ドライバーの世界観やストーリーは、やはり記念作品だけあって気合が入っているのか、子供向けとは思えないほどの重厚感で紡ぎ出されている。 だから俺は、あの作品にはこういう尖った曲の方が、すごくあっているんじゃないかと思った。 アップテンポなのもドライバーのOPに合っていると思う。 「なるほど……悪くないかもしれません」 阿古さんは一瞬思案するも、モジャさんの方へと視線を向ける。 「小林さん。この曲、当初の目的で使用するわけじゃないですけど、キープできますか?」 「いいぞ。アイツは、そういうのには拘らない奴だから問題ねぇよ。ただ、よかったら、作品の資料とか脚本、見せられるところまで見せてはくれねぇか? 基本はこれだが、曲の完成度を上げて細部を詰める必要がある」 「わかりました。後で、監督にお話をお受けする方でお返事するので、その時に脚本を見せていいか問い合わせてからお渡ししますね」 「すまねぇ、手間をかける」 頼りになる大人たち二人の間で話が進んでいく。 俺は意見を言って良かったとホッと胸を撫で下ろす。 「白銀、一度作曲家と会ってもらってから合わせる事になると思うが大丈夫か?」 「はい、大丈夫です」 モジャさんは阿古さんとスケジュールを確認して、作曲家の人とは、近いうちに会うという事で話が纏まった。 「それじゃあ、デモAはボツ、デモBは特撮ドラマのOP曲として採用って方向で進めておく。そして残るはデモCだ。こいつが問題でよぉ……まぁ、まずは聞いてみてくれ」 デモCの曲がスタジオの中に流れたその瞬間に、俺はこの曲だと確信に至った。 美しいメロディラインのイントロ、それでいて心の深い所に刺さるような悲しみ。 明るい曲調でポップな印象を受けるが、その反面で不安定な心情や強い慟哭が感じられた。 まさにこれからスタートするアイドル白銀あくあのデビュー曲にこれ以上の曲はない。 それにこの曲なら、資料に書かれていた月9のドラマの内容にも合うと思う。 俺は阿古さんと顔を見合わせる。すると阿古さんも俺の顔を見つめ返して頷いた。 「私はこの曲が良いと思います」 「俺もこの曲が歌ってみたいです」 俺たちの意見はやはりここでも一致した。 「俺もな、この曲が一番だと思うよ。ただな……」 モジャさんは腕を組むと自慢の顎髭をさする。 「実はこの曲を作ったのは、ただの素人でよぉ。どう扱って良いのか俺も悩んでるんだ」 「なるほど……一体どういう経緯でそうなったんですか?」 阿古さんは訝しむ。 「いやな……あまりに良い曲がなくってよ。ネットサーフィンしてたら、たまたま面白そうな動画を見つけちまってな。そいつはネットでオリジナル曲を作って上げてたんだが、こいつならワンチャン、白銀にぴったりの曲が書けるんじゃねぇかって、試しに書かしてみたんだよ。そしたら出来上がったのがこれだ」 モジャさんは俺たちの方へと視線を向けると目を細めた。 「素人を起用するに当たって問題となるのは信頼性だ。今回みたいにテレビ番組が絡んでくる話になると、ちゃんと仕事をやり遂げることができるのかがとても重要になってくる。その点、どこかの会社に所属している作曲家とか、実績がある作曲家であればそれが信頼度になるが、この作曲家は個人で何か大きな仕事をした実績はない。それに加えて、こいつは白銀と年も近ぇ、それくらい若い奴が作った曲だ」 俺は作曲家の年齢を聞いてびっくりした。 こんなすごい曲を、俺と近い年齢の人が作っている。一体どんな人が作っているのだろうか? 俺はこの曲を作曲した人物がどんな人物なのか、とても興味を惹かれた。 「この紙に作曲家の名前が書かれてる。見ろ……白銀、テメェもよく知ってる人物だ」 俺のよく知っている人 ? 俺に作曲家の知り合いはいないはずだ。 それとも誰か、俺の知らないところで作曲をしている人物がいるのだろうか? 俺は、モジャさんから差し出された用紙を覗き込む。 そして、そこに書かれた作曲者名を見て俺は固まってしまった。 大海たま。 とあ……ちゃん……? あまりにも衝撃的だった。 確かにとあちゃんは、あの後も配信したり動画を上げたりして個人勢のブイチューバーとして活動を続けている。 その活動の中で有名曲をカバーして歌ったり、オリジナルの曲を作ってあげている事も俺は知っていた。 でも……でも……この曲は、明らかに俺の知っているとあちゃんのオリジナル曲とは雰囲気が違う。 「驚いただろ? まさか、そうくるのかと俺でさえ度肝を抜かれたくらいだ。たまにいるんだよ。そういう想像の斜め上どころか、予想もつかない着地点を見出してくるような傑作を作っちまうような奴がな。それに……その曲は、間違いなくアイドル白銀あくあを理解してデザインされた曲だ。あわねぇはずがねぇ」 とあちゃんがネットに出してる歌は、基本的に可愛い感じのキュートな曲が多い。 だから、大海たまを知っていれば知っている人ほど、この曲とたまちゃんが繋がっているなんて想像すらできないだろう。 だから俺は面白いと思った。とあちゃんと一緒に仕事が出来ることも嬉しかったが、それ以上にこの曲と作曲家であるとあちゃんを、世に出せるお手伝いができるのだと思うと心がワクワクする。 「大海たま個人との取引が難しいっていうのなら、うちの事務所が引き取ってもいい。それも本人からは了承済みだ。ただ、できるなら、そっちの事務所に所属させてやって欲しい」 「私の方としてはそれで問題ありません。一応形的にも事務所に入っていれば信頼に繋がりますし……あくあ君はそれでも大丈夫ですか?」 阿古さんは俺の方へと視線を向ける。 「この事務所は元々、アイドル白銀あくあの個人事務所として設立した事務所です。それなのに他の人を入れてもいいのでしょうか?」 「俺はかまいません。むしろ阿古さんこそ、一人で大丈夫ですか?」 ただでさえ阿古さんは俺一人の仕事で手一杯なのに、これ以上仕事を増やしても大丈夫なのかと心配になった。 「私は大丈夫。ありがとう、気を遣ってくれて。あくあ君が問題ないのでしたら、その方向で話を進めたいと思います」 阿古さんは両手を体の前に出すと、軽くファイティングポーズをして見せる。 「事務所の問題はそれで良いとして、問題はそれだけじゃねぇ。この曲を使うに当たって、向こうから条件が二つあるそうだ。一つは作曲家として活動する場合、大海たまじゃなくて本名の猫山とあで活動してぇらしい。これも問題ねぇと思う」 阿古さんも俺も頷く。 とあちゃんは作曲家としてのお仕事と、ブイチューバーのお仕事を切り離して活動したいのだろう。 「重要なのはもう一つの方、この歌につける歌詞だ。本人は歌詞が満足できないと、世に出したくないとさえ言っている」 モジャさんは、いくつかの紙を取り出すと俺の眼の前に並べた。 隣にいた阿古さんは、用紙に書かれた作詞家の名前を見て、すごい、有名な人ばっかりと呟く。 「俺の知ってる作詞家、それも厳選した10人に依頼したこの歌の歌詞だ。残念なことにどれも跳ねられちまったがな」 俺と阿古さんは顔を見合わせる。 「まぁ、猫山が跳ねなくても、俺もこれじゃあダメだと思ったがな。一つは自分の願望を垂れ流し、もう一つは型にはめるだけ。これなんか無難に仕事をしてるだけだ」 モジャさんは、どこがどうダメだったかを指摘していく。 俺も実際に心の中で、さっきのメロディーラインに渡された歌詞を載せていくがどれもしっくりとはこなかった。 難しい問題に、みんなが頭を悩ませる。 そして次の瞬間、モジャさんは俺に向かってとんでもない提案をしてきた。 「そこでだ……白銀、どうだ? お前、いっその事、自分で作詞やってみねぇか?」 俺はモジャさんからの突然の提案に、固まってしまった。 有名な作詞家の先生たちでもダメだったのに、素人の俺の作詞でいいのか? いや……この曲を世に出す事ができるなら、そのためにできる努力は全部やってしかるべきだ。 俺は自らの心を叩くように、自身を何度も鼓舞する。 「わかりました。モジャさん……俺、やってみます!」 そうだ、今ならなんだってできる。 俺は自信満々で作詞した。 自分でも完璧だと思う出来の作詞を書き上げ、それをモジャさんに提出する。 後のモジャさん曰く、この時の俺はかなりのドヤ顔だったらしい。 「うん、やっぱダメだな。もしかしたらと思ったが、俺の思い違いだったわ」 モジャさんは、俺の作った作詞をあっさりと切って捨てた。 その場で項垂れた俺を阿古さんが慰めてくれたが、それが余計に羞恥心となって返ってくる。 あああああ……できることなら数分前の自分に戻りたい。せめてドヤ顔なんてしなければと後悔する。 こうして俺のデビュー曲の完成は、完全に暗礁へと乗り上げてしまった。 白銀あくあ、友人の思いを知る。 「はぁ……」 学校の休み時間、俺は大きなため息を吐く。 実はあの後も俺はめげずに歌詞を考えていた。 何か良い閃きはないだろうかと、目の前のノートをパラパラとめくったが、そう都合がよく何かを思いつくのであればここまで苦労はしないだろう。 このノートには、俺が感じた曲の印象だったり、使いたい言葉や自分の想い、とにかく思いついた事を片っ端から書き殴ってある。 モジャさんからは作詞の才能がないと言われたが、伝えたい事をちゃんと歌詞に落とし込めれば、どうにかなるんじゃないかと俺は考えた。 何よりこの手詰まりの状況のまま、ジッとしている事なんて俺にはできそうにない。 だったら、できる努力は全部するというのが俺の方針だ。 「うーん」 俺がノートと睨めっこしていると、目の前のノートに影が差した。 「白銀、さっきから様子がおかしいがどうしたんだ?」 話しかけてきたのはクラスメイトで友人の黛だった。 「あ、いや……実はちょっとな」 最初は守秘義務に当たるから言うかどうするか悩んだが、このままどん詰まりならこの曲はお蔵入りになってしまう。最悪、その事態だけは避けたかった俺は、藁にも|縋《すが》る思いで黛に相談を持ちかけた。 「ここじゃなんだし、お昼、裏庭のベンチでちょっと話さないか?」 「わかった」 俺たちは午前中の授業をこなし、お昼休みになるとすぐに裏庭のベンチへと向かった。 「実は今、新曲の作詞をしてるんだけど、うまくいかなくってさ」 俺はノートを黛に手渡す。 「僕が中を見ても良いのか?」 「もちろん」 中を見られるのは自分が覗かれているみたいで恥ずかしい気もしたが、背に腹はかえられない。 ノートを手渡された黛は、ページをめくってゆっくりと書かれている言葉を読み込む。 「白銀……この、ピューっとなって、パァーっていうのは……?」 「えぇっと、そうだな……なんかこう目の前がパッてほらさ、よく見えるっていうか」 俺の説明を聞いた黛は頭を抱えて何やら考え込む。 「なるほど……ところで、このノート、何も書いてないところを使ってもいいか?」 「ん? 別に良いけど?」 黛はノートの白紙のページに、サラサラと文字を書き込む。 「それじゃあ次にこの、小さなポワッと光がって部分なんだけど……」 「あぁ! そこはほら、小さな光がこうふわふわーっとだな」 黛はまたしばらく何かを考え込むと、ふむ、なるほど……と小さく呟き、何やらノートに書き込む。 俺と黛は10分ほどこういう会話を何度も繰り返した。そして……。 「白銀、原曲を聞いたわけではないからなんとも言えないが……これでどうだ?」 黛は先程まで自分が書き込んでいたページを開いて俺に見せる。 そこに書かれていた歌詞を見て、俺は思わずベンチから立ち上がってしまう。 これは……いや、これこそが、俺が伝えたかった歌詞だ。 俺は黛の手を取って、感謝の気持ちを伝える。 「ありがとう黛! これだよ、これ、これが俺の表現したかった言葉なんだ!!」 「そ、そうか……少しでも白銀の手助けになったのなら良かったよ」 はっきり言って、この歌詞は素晴らしいがまだ未完成だ。 何故なら黛は、まだ原曲を聞いてないからである。 この歌詞をそのまま原曲に当てはめるとなると、やはり少しは違和感があるのだ。 だからその違和感をなくすために、黛の協力が絶対に必要なのである。 「黛、頼む! 放課後、俺と一緒にモジャさん……プロデューサーのいるスタジオに一緒に来てくれないか?」 俺は黛に頭を下げる。 安直な行動かもしれないけど、俺はこの方法しか知らない。 とにかく頭を下げて、自分の真剣な思いを相手に伝える。俺が真剣なのだと訴えかける相手にわかってもらうには、これが一番だ。 そんな俺の様子を見て、黛は慌てふためく。 「白銀、頭を上げてくれ。もちろん僕でよければ協力するよ。だ、だって、僕と白銀はその……友達、だろ?」 黛は少し照れくさそうに人差し指で頬をかく。 俺は黛の優しさに感動して身震いした。 「あぁ! もちろんだとも! ありがとうな黛!!」 放課後、俺たちは学校が終わるとすぐにモジャさんのスタジオへと向かった。 「なるほどな……」 モジャさんは俺のノートに書かれた黛の歌詞を見て、考え込むような仕草で声を唸らせる。 「悪くねぇ、悪くねぇが、白銀のいう通り、これじゃあまだ未完成だ」 モジャさんは黛のことを鋭い眼光で見つめる。 「オメェさん、本気でやってみるか? もし……ちょっとでも無理だと思うなら、ここで断ってくれてもかまわねぇ。それでもやってみてぇって思うなら、俺が全面的にケツ持ってやる」 黛はモジャさんの真剣な眼差しに一瞬たじろぐも、目を閉じて数十秒深く考え込んだ。 「……やります。僕にこの仕事をやらせてください!」 その時の黛の表情は、吹っ切れて何かを決意した男の表情だった。 俺は無粋かもしれないが、確認を兼ねて黛に再度訪ねる。 「良いのか黛?」 俺の問いかけに、黛は笑みを見せた。 その笑みは、俺が見た黛の笑顔の中でも一番晴れやかなものだったと思う。 「ああ! もちろんだ!!」 黛はメガネをクイっと持ち上げると、俺とモジャさんの顔を交互に見つめる。 「同級生の女の子たちは……僕が男だから働かなくたって良いっていうんだ。私たちが養ってあげるから、黛君は好きなことをしてて良いって。学校の先生も黛は別に勉強なんて頑張らなくても、好きな学校に入れてくれるって……でも、それじゃあダメな気がするんだよ」 確かに黛の言うように、この世界の女子たちはそうやってすぐに男子を甘やかす傾向にあるのだ。 俺の家族だって、未だに芸能活動が辛くなったらお部屋に引きこもって良いんだよって、簡単に逃げ道を用意しようとしてくる。この世界は、俺のいた前世とは似て非なる世界だ。だから、それはそれで良いのかもしれない。でも……中にはそうじゃない男だってきっといるはずなんだ。 黛は握りしめた拳に力を込める。 「白銀は、男なのにバイトしてるし、今だって時たまヘルプに入ったりしてるって聞いてる。部活だって三つも掛け持ちしてるのに、暇を見つけては顔を出してるよな。勉強もできるし運動だって……。それなのに、アイドルになりたいって、夢に真っ直ぐと向かって行く白銀の後ろ姿を見たらさ、僕だってなんかできるんじゃないか、頑張らなきゃいけないって、白銀の頑張る姿に背中を押された気がしたんだ」 黛の話を聞いて、俺の胸の奥が熱くなる。 俺は黛がそんな風に俺の事を思ってくれていたなんて知らなかったからだ。 「白銀、頼む! 僕に……アイドル白銀あくあの歌詞を作らせてくれないか?」 「もちろんだよ黛! 俺にお前の作った歌詞を歌わせてくれ!!」 俺は黛とガッツリと両手で握手を交わした。 それを見たモジャさんは、目を細めてポツリと呟く。 「……この世界は美しい」 「えっ?」 モジャさんはそう呟くと、俺の方へと視線を向ける。 「この曲のタイトルだよ、この世界は美しい。随分と皮肉が効いてるとは思わねぇか?」 モジャさんはニヤリと片方の口角を持ち上げる。 「だってよぉ、この歌詞は一見してこの世界の美しさ、男女の純粋な愛情だけを切り取って表現しているようにも取れる。曲調だってそうだ。綺麗なピアノサウンドとメロディライン、でもこの曲はそれだけじゃねぇ、心に深く響くような重さがある。猫山はそういう音をわざと入れてきてるんだ。そして、この美辞麗句な歌詞を深読みしていくと、逆に今のこの世界の状況、男女の関係に疑問を投げかけているようにも取れるんじゃねぇか?」 俺と黛は顔を見合わせる。そしてすぐにノートに書かれた歌詞へと視線を落とした。 確かにモジャさんの解釈で歌詞を読み込むとそのように取れる。 黛もそこまで意識していなかったのか、目を見開き驚嘆していた。 「良いじゃねぇか、この曲のPVもそっちの方向で行く。今、俺が決めた。黛、白銀、まだ時間はあるか? この勢いで歌詞を完成させて録音する。最後まで付き合えよ?」 「「はいっ!」」 俺と黛は直ぐに家族に連絡を入れた。もちろん俺とモジャさんは阿古さんにも連絡を入れる。 遅くなっても大丈夫なように、阿古さんが帰りを迎えに来てくれたのと、阿古さんがすぐに黛のご家族の人に頭を下げに行ってくれたおかげで、俺たちはギリギリまで制作する事ができた。 おかげで完成した歌詞を録音することができたが、俺は改めて阿古さんに迷惑をかけてしまったなと反省する。 でも、阿古さんは、そんな俺に対して、ちゃんと直ぐに相談してくれて良かった。まだ子供なんだから、もっと周りの大人を頼りなさい、それに所属タレントの無理を通すのが私の仕事だと言って笑って誤魔化してくれたのである。 「阿古さん……」 俺は多くの人に助けられている。阿古さんだけじゃない、モジャさんにも、ノブさんにも、黛にも、とあちゃんにも……そして家族にも、今回は黛の家族の人にだって助けられた。俺は改めて、支えてくれる全ての人に、感謝の言葉を口にする。 「ありがとうっ……!」 阿古さんの車の後部座席に乗った俺は、窓から外の景色を眺める。時間は夜8時、街を歩く人たちの姿はまばらで、夜の街灯が暗闇に光を照らす。対向車線を走るヘッドライトの流れ星、それは俺の居た世界とは何ら変わり映えのしない風景……ただ、そこを歩く人たちの姿は女性ばかりだ。その光景を見て、俺の心に火がついた音がした。 ************************************************ 前話の同い年の所を、年の近いに訂正しました。 ご指摘してくださった方、重ねてお礼申し上げます。 そういうわけで、感想でも予想してくれた人が多かったように作詞は黛くんです。 普通のアイドルっぽくはない曲だけど、この世界観のアイドル白銀あくあのデビュー曲はこんな感じにしようと、ある曲を聞いた時から決めてました。この曲を聴いて、聴いた人がどういう反応をするのか、曲を聴いての掲示板回はまだまだ先だけど楽しみにしててください。 掲示板、ビスケットを買いに行こう。 【続編】白銀あくあ様を語るスレpart753【まだ?】 143 ななし 夕迅のスピンオフの連載が夏から始まるらしくて楽しみ。 144 ななし 原作コミックが急に売上チャートを独占したのはワロタw 145 ななし ドラマ、あの出来なのに、DVDの予約もやばいらしいね。 147 ななし >>145 あーくん出演回のためだけに予約した。 149 ななし HP毎日チェックしてるけど、新情報何もないね。 敢えていうなら事務所のSNSができたくらい。 いつになったら本格活動するのかな? 150 ななし >>149 あくあ君には、体調を第一に頑張って欲しいな。 本音はいっぱい活動して欲しいけど、正直芸能活動してくれただけで十分に嬉しいしね。 151 ななし もはや存在してくれているだけで神。 153 ななし >>151 そういえばこの前、街を歩いてると、シスターの服を着たお姉さんに、唯一神あくあ様を拝みませんかって勧誘されたわ。ちなみに普通にその場で一緒に拝んだけど、ありがとうございますって言われただけだった。あのシスターさん、なんかすごく雰囲気あったな。 155 ななし >>153 おまわた、私も駅前広場でシスター服のお姉さんに声かけられて一緒に拝んだったwww 別にお布施とか求められなかったし、純粋にファンだったんじゃないかな。 ほら、うちの掲示板のコテもそうだけど、あーくんのファンって頭おかしい人も多いからさw 156 検証班◆CHiMPOsuki >>155 呼んだ? 157 検証班◆07218KADO6 >>155 うん。 158 検証班◆010meTA473 >>155 あ? 159 ななし またワラワラと……。 160 ななし >>156-158 反応早すぎぃ! 163 ななし >>153 >>155 この前、家で寝てたらピンポン鳴ったから外出たんだけど、あくあくんの作った壺を売りつけられたんだが? 164 ななし >>163 それは普通に詐欺。 165 ななし >>163 通報しろ。 168 ななし え? 私、不浄な水を清めてくれるあくあ様のオーラが篭った浄水器買ったんだけど? 170 ななし >>168 おい!! 171 ななし >>168 なにそれ? ちょっと欲しい……。 172 検証班◆07218KADO6 >>168 なるほどね、 不浄な水……つまりは私のアソコに装着すれば、私の穢れた液体があくあ様のオーラで浄化されると。 173 ななし >>172 ほらね、やっぱ頭おかしい。 174 ななし >>172 流石、性書に潮をかける女はブレねぇな。 あくあ教広めてるシスターのお姉さんに会ったら、ガチ説教の後に強制懺悔させられそうw 175 ななし 正直、捗るはシスターさんより前に、前時代のやらかしの数々を92さんに叱られた方がいいよ。 そういえば検証班4人って、もう完全に街プリスレは引退したの? 176 検証班◆CHiMPOsuki >>175 うん、私たち以外の他の検証班の人はスレに残ってるけど、私たちはもういいかって感じ。 あくあ様見つけちゃったし、ほかの男の子を追う意味もないし、そんな暇もない。 92姐さんは最近たまちゃんの配信で管理者権限もらって自治するのに忙しいから、私と嗜みと捗るは神出鬼没なあくあ様を追うために三人体制でセンサー張り巡らせているから暇がないんだよ。 177 ななし >>176 事務所のHPはあるけど、いまいち情報が足りてない感じがするんだよね。 もうちょいあー様のページっていうか、あー様専用の公式HPとか欲しい。 178 検証班◆010meTA473 なんかきた! お知らせ。 当社所属タレント、白銀あくあの公式SNS@shirogane_aquaを開設しました。 こちらのアカウントではスタッフによる白銀あくあ関連の情報の投稿、白銀あくあ本人による投稿などが行われる予定です。是非ともフォローのほどよろしくお願いいたします。 #白銀あくあ#ベリルエンターテイメント ベリルエンターテイメント@beryl_entertainment 180 ななし キター! 181 ななし きちゃぁぁぁあああああ! 182 ななし きたか!(ガタッ 185 ななし 初投稿キタ! テスト pic.towitter.com/***** 井白銀あくあ 白銀あくあ@shirogane_aqua 190 ななし 謎の長ナス画像www 193 検証班◆07218KADO6 画像の長ナスはなんなんよw 197 ななし あくたんの謎センスが発動www 200 ななし タグが#じゃなくて井上の井なんだけど……可愛すぎか? 208 ななし え……やだ、お姉さんが手取り足取りあそこ取り懇切丁寧にタグの使い方を教えてあげたい。 211 検証班◆9n2SARETAi >>200 なんかおかしいと思ったらwww 216 ななし あー様、最初から色々とカマシてくるな。 222 検証班◆CHiMPOsuki >>185 あー、はいはい、わかりました。 これはあれですね、あくあ君から私たちへの暗号化されたメッセージですね。 つまりなにが言いたいのかというと、あくあ君のおちんちんはこの長ナスと同じサイズって事なんですよ。 227 ななし >>222 はい、アウト。 231 ななし >>222 流石は検証班、やはり天才じゃったか。 239 ななし >>222 通報しました。 243 ななし >>222 え? え? あくあ様のおちんちんってこんなに大きいの? 私のちゃんと入るかな? 245 ななし 急にレスの流れが止まったんだがw 247 ななし 確認しに行った奴www 250 検証班◆010meTA473 待って、私このサイズちょっと無理かも……。 255 検証班◆9n2SARETAi >>250 嗜みさん? 256 検証班◆07218KADO6 今晩の食事、茄子の煮浸しなのにどうしてくれる? もう茄子があくあ様のアレにしか見えなくて、ムラムラして仕方ないんだけど。 258 ななし >>256 捗る、お前はもう目隠しして生活した方がいいよ。 261 ななし 今、スーパーの茄子の売り場に群がってるメス共、確実にこの板の住民だろw 264 ななし wwwww 267 ななし 草しか生えないwww 273 ななし お前らの心が汚れすぎなんやぞ。 さっきの長茄子は、畑仕事を手伝った時に近所に住んでるおばあちゃんから頂きました。 そろそろ茄子が美味しい時期ですね。俺は夏に冷たいおうどんに茄子の天ぷら入れるのが好きです。 白銀あくあ@shirogane_aqua 277 ななし 畑仕事手伝ってあげるとか良い子すぎる。 282 ななし 私もそんな孫が欲しかった……。 286 261 スーパーのうどん売り場が一瞬で戦場と化したんだが? 293 ななし >>286 わかりやすすぎるwww 301 ななし 畑仕事してるあくたん想像したら萌えた。 305 検証班◆07218KADO6 >>301 畑仕事をしているあくあ様の汗って、どこに行ったら買えますか? 311 ななし 捗るは自重しろwww 314 ななし >>305 あくあ様の汗の香水があったら買いたい。 320 ななし 変態多すぎ、お前らSNSの方には変な言葉書くなよ? あー様のお目を汚すことだけは許さん! 325 検証班◆CHiMPOsuki >>320 当然のマナーでしょ。 こんなこと、ここ以外で言うのはやめてもらっていいですか? 328 ななし >>325 おまいうwww 333 ななし >>325 多分大多数の住民は、捗ると嗜みとチンポスキーにだけは言われたくないと思ってるよ。 362 ななし スレの伸びが早いと思ったらもう10万登録突破したのか、おめ。 382 ななし 開始10分足らずで10万突破、最速記録どころか、またサーバーが落ちるぞ! 404 ななし 中の人「 ま た お 前 か ! 」 405 ななし サーバーちゃんを虐めるのはもうやめてください! 419 検証班◆07218KADO6 なるほど、サーバーに自己投影すれば、あくあ様に強引に迫られる気分を味わえるわけか。捗りますねぇ。 425 ななし 中学生の妹が隣で、私、生まれ変わったらサーバーになりたい。って呟いたんだがwww このスレ教育に悪すぎぃ! 447 ななし >>425 妹さん将来有望だな。 475 検証班◆CHiMPOsuki >>425 検証班が君の妹さんを待ってる。 503 ななし ちょっと待って!! なんかきた! 505 検証班◆010meTA473 テレビ 506 検証班◆9n2SARETAi CM 523 ななし どうしたどうした? 541 ななし 森長の新CMにあくあ君。 575 ななし は? うちのテレビにあくあ君映ってるんだけど、これ故障? 588 ななし 家にテレビない奴wwwww ← 600 ななし 新しくなった、森長、メリービスケット。 609 検証班◆CHiMPOsuki ふーん、シャツの腕捲ったあくあ君、すごくえっちじゃん……。 615 検証班◆07218KADO6 あっ、あっ、あっ、あくあ様の咀嚼音で脳が溶ける……。 623 ななし これはまずいですよ! 放送倫理コード引っかかってない? これを公共に流して大丈夫なんですか? 638 検証班◆010meTA473 画面の向こう側のあくあ様と目があった。 これは間違いなく両思い……嗜みちゃん大勝利! 657 ななし 私は森長は最初からやる奴だってわかってたけどね。 670 ななし >>638 嗜み死ね 672 ななし >>638 嗜み死ね……って言おうとしたけど、お前、頭の中が平和そうでいいな。 692 261 誰か助けて! スーパーがすごい人でごった返してる。店員さん早く整理券配って規制して!! 物売るってレベルじゃねーぞ。 705 ななし お前ら森長の公式HPみろ! 709 検証班◆9n2SARETAi 森長のHP落ちると思うから一応。 新商品発売キャンペーン開催。 期間は6月末まで。ビスケット2箱で応募1口。 A賞 白銀あくあ直筆サイン入りシャツ(実際のCMに使用) 1名 B賞 白銀あくあ直筆サイン入り森長コラボ等身大ポスター 10名 C賞 白銀あくあミニクッション(CMオフショット) 100名 D賞 白銀あくあアクリルキーホルダー(CMオフショット) 1000名 E賞 サイン入りオリジナルクオカード(CMショット) 10000名 購入者全員サービス 白銀あくあからのボイスメッセージ ビスケット5種類購入でクリアファイル1枚サービス(全4種) こちらは店頭からなくなり次第終了だそうです。 732 ななし >>709 やっぱ92さんだけが本物。 741 ななし >>709 92さんだけが有能、ちゃんとわかるんだね。 774 ななし やば、森長さん最高だわ。 795 ななし 使用済みシャツとか、これ死人出るぞ……。 823 ななし >>709 92さんthx、森長さんの購入者全員サービスありがたすぎる。 858 ななし HP、1分くらいで落ちたぞw 888 ななし A賞狙いは馬鹿、狙いはB賞かC賞。 900 検証班◆010meTA473 どうやら私の資産を解放する時が来たようだな。 923 検証班◆07218KADO6 >>900 頼むぞ嗜み! 汗の匂いのレポ頼むわ。 932 検証班◆CHiMPOsuki >>900 頼む、あくあ君の汗染みの写真待ってる。 941 ななし >>923 >>932 検証班はやっぱ頭おかしいわ。 949 検証班◆9n2SARETAi >>923 >>932 いい加減にしろ! あくあさんは未成年ですよ! 957 ななし 近所のショッピングモール、アプリでお知らせきた。 森長ビスケットは食品売り場ではなくて、空き店舗に会場作って販売するみたい。 あと購入制限付きで整理券配布だって。全国展開だから他もそうかも。 966 ななし >>957 うちもきた。深夜の待機列も禁止だって。 972 261 酷い目にあった。 ちなみに近所のスーパーは、明日から茄子とうどんの購入制限つけるらしい。 989 ななし 近所のスーパーwwwww 997 ななし 森長メリービスケットの告知ツイートきたー! CMで食べた森長さんの新しいメリービスケットすごく美味しかったです! 明日、学校帰りに家族と一緒に食べるために買いにいこっかな。 #白銀あくあ#森長#メリービスケット 白銀あくあ@shirogane_aqua 1001 ななし 家族と一緒にビスケット食べるとか……こんな息子が欲しかった。 1012 ななし 家族羨ましすぎぃ! 1031 1001 このスレッドは1000を超えました。 もう書けないので、新しいスレッドを立ててくださいです。。。 ************************************************ ついにCM放送解禁です。そしてSNS開設。 投稿する直前に3万ポイント突破しました。ありがとうございます。 白銀あくあ、初めてのテンガ。 マスク・ド・ドライバー ヘブンズソード。 俺はこの作品で、剣崎総司というキャラクターを演じる事になった。 剣崎の設定年齢は20歳で、俺が月9で出る予定の主人公の兄の役も18歳。 どちらも今の自分の年齢より少し高めなので、そこをどう演技で埋めていくのかが鍵になるだろう。 今の俺の見た目は16歳なので、やはり20歳当時の自分を知っていると、その頃と比べて少しあどけない感じが残っているように思う。 また、年齢とは別に、剣崎を演じる上で俺はもう一つの問題を抱えていた。 生身でバイクに乗るシーンの多い剣崎を演じるためには、法律の問題から普通に中型の免許が必要なのである。 特撮ドラマのアクションシーンではスタントを代わりにしてくれる人がいるが、俺はアクションシーンもできる限りは自分で演じてみたいと思っていたので、なんとか気合いで免許を1日で取得してきた。 前世でも免許を持ってたおかげとはいえ、一発合格狙いは我ながら無謀だったと思う。 「あ、相変わらず行動力がすごいな白銀は」 その話をたった今、目の前の黛に伝えたら笑顔を引き攣らせていた。 ちなみに家族や阿古さんからも同じ反応を見せられたばかりである。 「じゃあそのバイクは買ったのか?」 「ああ、バイトしてたし、雑誌の出演料とかも振り込まれたしな」 俺は買ったばかりの愛車、kasaharaの|FLAMMA《フランマ》のシートを撫でる。 心に火をつけるというキャッチコピーそのままに、炎を連想させる真紅の車体に俺は一目惚れした。 最新のタッチパネル式のコンソールモニターに加えて、バイクに搭載されたAIと連動した同系色の時計がセットになっていたりするのも購入を決めた理由の一つである。 「ほい」 黛は俺に渡されたヘルメットを被る。 俺だって本当は最初は女の子とタンデムしたかったが仕方がない。 実は最初に家族の誰かをと思ったが、誰が後ろに乗るかで争いが始まってしまった。 みんな、よっぽど免許取り立ての俺のバイクの後ろに乗るのが怖かったんだろうな……。 俺がじゃあ最初は黛を乗せるよって言ったら、泣き出してしまったほどだからよっぽどだろう。 ちなみに前世ではバイクの二人乗りは免許取得から1年経過が必要だが、この世界にそんな法律はなかった。 「生まれて初めてバイクに乗ったが……これはいいものだな。風が気持ちいい」 「だろ? 黛も免許取れよ。一緒にツーリングしようぜ!」 俺はシフトペダルをかきあげて減速してからコーナーを曲がる。 このバイクは市販のバイクと違って逆シフトが採用されているから、減速するためにはシフトペダルを上に上げないといけない。 「そうだな。僕も……白銀みたいに頑張ってみようかな」 「おう! もし黛がバイク買ったら、俺が後ろにとあちゃん乗せるし、三人でどっか行こうぜ。海とか山とか」 「ふっ、それは楽しそうだ」 俺は信号待ちのタイミングで、時計をチラリと見る。 今日は珍しく道が混んでいるので、このままだと待ち合わせ時間に少し遅れてしまいそうだ。 「ナビゲーション、スタジオビアード」 俺の声に反応して、時計の画面が時刻を表示されたものからナビゲーションソフトのものへと変わる。 ちなみにスタジオビアードとは、モジャさんのスタジオの名前だ。 スタジオの名前にまで髭を入れるなんてモジャさんはよっぽど髭が好きなんだなぁ。 『ナビゲーションを開始します』 半機械的なAIの言葉と共に、俺が被っていたヘルメットのシールドに矢印が表示される。 俺はAIがGPSを用いて指し示す最適な経路を辿って、スタジオへとバイクを走らせた。 AIの正確なナビゲーションのおかげもあって、俺と黛は時間内にスタジオに到着する。 俺はナビを閉じる時にサンキューとAIに礼を言った。 「あれ?」 モジャさんのスタジオに到着すると、駐車場に一台の黒いバイクが停まっていた。 流線形の美しいデザインに加えて、ゲーミングマウスのように発光するパーツが男心をくすぐる。 俺が購入を検討したもう一つのバイク、レガシーだ。 「どうやら先客がいるみたいだけど、誰のだろ?」 モジャさんはバイクを持っていなかったはずだ。 だからこれはお客さんのものだろう。 「どうする白銀?」 「うーん、つっても待ち合わせの時間だしな。とりあえず挨拶してくるわ」 「そうだな」 俺と黛はバイクから降りると、スタジオの中へと入る。 「お、きたか!」 スタジオの中に入るとモジャさんが俺たちを待っていたのか、早くこっちにこいと手招きした。 「で、今日お前たちにきてもらった理由はだな……っと、おーい! そんなところで何してやがる」 モジャさんが視線を向けた方へと俺たちも視線を向ける。 するとそこには、一人の男がいた。 そう、一人の男がいたのである。 しかもスタジオの扉から半分だけ顔を出した状態で。一見するとホラーである。いや、ホラーでしかなかった。 「……」 男の人は扉の隙間から俺たちをみて、何やらボソボソとつぶやく。 かろうじて口が動いているので何かをしゃべっているのはわかるが、何を喋っているかまでは理解できない。 距離が遠すぎるから聞こえないというよりも、明らかに声が小さくて何を言っているのか聞こえないのだ。 「何やってんだ! 早く来い|天我《てんが》!!」 モジャさんに急かされた天我と名前を呼ばれた男性はゆっくりと扉を開いて、そろりそろりと足音を立てずにこちらに近寄ってくる。 天我さんの第一印象は一言で言うと黒い。そう黒いのだ。 全身黒尽くめの衣装でブーツや手袋を穿いていて、長ったらしい前髪で片目は隠れてるから、ほとんど素肌が見えていない。 そろそろ夏が来るというのに、なんだかみてる方が重苦しいような暑苦しさを感じてしまうほどだ。 「ククっ、いいだろう。我の名前は天我アキラ、天を我のものにすると書いて天我だ。よろしく頼むぞ人間どもよ」 あっ……この人、普通に痛い人だ。 全てを察した俺は隣の黛と顔を見合わせる。 すると黛は天我さんの厨二病にびっくりとしたのか、口を半開きにして間抜けな表情を見せていた。 こんな黛の姿が観れるのはなかなか珍しい。 「なーに、またわけわかんねぇこと言ってんだ、オメェさんもおんなじ人間だろうが」 モジャさんが天我さんをペイっと軽く叩いてツッコミを入れる。 的確なモジャさんのツッコミに俺は感心した。 「ほれ、普通に自己紹介しろ、年下をびびらすんじゃねぇぞ」 「ぁ……はぃ、あの、自分……天我アキラって言います。20歳の大学生で、その……一応、作曲してます……」 声ちっさ! 良く見たら天我さんは背中にギターケースを背負っていた。 俺は軽く咳払いすると天我さんに向かって自己紹介する。 「アイドルをやってるベリルエンターテイメントの白銀あくあです。よろしくお願いしますね。天我先輩」 「あ……えっと、自分は白銀の友人で、黛慎太郎って言います。アイドル白銀あくあの作詞担当で、近いうちにベリルエンターテイメントに所属するつもりです。よろしくお願いします、天我先輩」 俺たちの自己紹介を聞いた天我先輩は急に胸を押さえて悶える。 もしかして心臓が痛いとか? 俺と黛は慌てて天我先輩に駆け寄る。 「だ、大丈夫ですか天我先輩?」 「天我先輩、救急車呼びますか?」 なぜか隣にいたモジャさんは、焦るどころか両手を広げて呆れた表情をしている。 すると天我先輩は、俺たちの肩をがっしりと掴むと、握り拳を作って親指を持ちあげた。 「我、感無量……先輩、いい響きだ」 天我先輩は目頭を抑える。 俺と黛は天我先輩の大丈夫そうな様子を見て再び顔を見合わせた。 もちろん二人とも微妙な顔をしている。 ともかく、なんもなかったことを喜ぶべきなのだろうか。 隣にいたモジャさんは、特大のため息を吐いていた。 「うん、まぁ、そういうわけでよぉ。天我もその、なんだ、悪いやつじゃねぇんだよ」 「あ……はい」 「だからまぁ、その、なんだ……白銀、黛これからも仲良くしてやってくれ」 「あ、はい……」 俺とモジャさんが会話している最中に天我先輩は復活したのか、前髪をふぁさぁと派手なリアクションで掻き上げる。 「任せろ、白銀、黛、ククッ、若輩者を導くのもまた先達の務め、我に全てを委ねるが良い」 「若輩者も何も、オメェもあんまり歳変わんねぇだろうがよ……」 モジャさんの的確なツッコミに、俺たちは心の中で頷く。 「まぁ、それは置いといてだ。この天我だけどよ。あの時、白銀に聞かせたデモ曲Bの作曲者が何を隠そうこの天我だ」 あー……俺は心の中であの時の曲を思い出して納得した。 かっこいいけど独りよがりなギターサウンドと、厨二病が強いクセのあるサウンド。 間違いなく天我先輩が作曲したものだと確信した。 「そういうわけでだ、黛、出来たか?」 「あ……はい!」 黛はバッグの中からノートを取り出すと、テーブルの上に置いた。 それをモジャさんと天我先輩の二人が覗き込む。 「うん……いいんじゃねぇか」 モジャさんは歌詞を見てリズムをとりながら頷く。 この反応は黛の歌詞が相当気に入っている証拠だ。 俺は心の中で頑張ってよかったな黛と呟く。 「クッ……!」 その一方で歌詞を見た天我先輩が、再び崩れ落ちた。 しかし今度は胸ではなく腕を抑える。 「わ、我の左腕が聖詞に反応して疼く、静まれ、静まるんだっ!」 「いや、それ右腕だろ」 モジャさんに指摘された天我先輩は、腕を変えて何事もなかったかのように演技を続ける。 「クッ……このままではここが大変な事になってしまう。この疼きを封印するためにも演奏するしかないようだっ!」 直訳すると黛の歌詞がよかったから天我先輩は演奏したいってことだよと、黛の耳元で囁く。 黛はポカーンとした顔をしていたが、自分が誉められている事に気がつくと喜んだ。 「あ? いいんじゃねぇか、白銀、歌えるか」 「はい、大丈夫です、いけます!」 レコーディングスタジオに入った俺は、天我先輩のノリに乗ったギターサウンドの勢いに乗せて一気に歌いきった。 はっきり言って粗もあったし、これが本収録になるわけではないが、曲を歌い終える頃には、全員のテンションが上がったと言っても過言ではないと思う。歌い終わった後には、全員でハイタッチしたほどである。 その後、細かいところを調整、修正しつつ、俺たちは無事、特撮に使う新曲を完成させることができた。 next round。 それが完成した曲のタイトルだった。 今までは子供向けに脚本を作られていたマスク・ド・ドライバーだったが、次回作は子供と一緒に視聴する親世代も取り込むために重厚感のある深いお話も多いと聞いている。 だから俺たちは、わかりやすく新作ではネクスト、次の新しい所で戦うのだとそういうタイトルをつけた。 「ククッ、なんとか我の右腕は封印できたが、右腕の疼きはまだ治らぬか……」 「そりゃそうだろうよ。あんな激しく最初からクライマックスでギター掻き鳴らしてりゃ、腕もいてぇんじゃねぇか」 最後までモジャさんのツッコミは的確である。 あと、先輩、さっきは左腕って言ってませんでしたっけ? と思ったが、俺はその言葉を心の奥にそっとしまった。 ************************************************ タイトルを見てエロ回を期待してしまった人、期待させてしまってすみませんでした。 ちなみに、あくあのバイクには手が生えていませんし、天我先輩は白銀ェェェ!とシャウトするハードな展開にはならないのでご安心ください。 ああ……どうせなら作者も最初は、女の子とタンデムしておっぱいを押し付けられるあくあを書きたかった……。 白銀あくあ、妹のようなお姉ちゃんのような先輩。 ドラマ、優等生な私のお兄様。 俺はこのドラマの主人公、|佐田沙雪《さださゆき》の兄である|佐田一也《さだかずや》の役を演じることになった。 今日はそのドラマに出演するキャストとの顔合わせである。 「主人公、佐田沙雪役の、|小雛《こひな》ゆかりです。よろしくお願いしまーす」 小雛さんは俺の妹、つまりは高校一年生の16歳を役として演じるが彼女の実際の年齢は24歳だ。 元々幼さの残る童顔で、らぴすとそう変わらない体型もあってか、会場に入ってきた時から妹感を出しまくってる。 天真爛漫な小雛さんの笑顔に、会議室の中もとても和やかだ。 その一方で、そんな小雛さんとは対照的に冷えた空気を出していた女性がいる。 「沙雪のライバル役、|笠道莉奈《かさみちりな》役を演じる月街アヤナです。よろしくお願いします」 そう、何を隠そう俺の同級生でクラスメイトでもあり、隣の席に座っている月街さんである。 月街さんの名誉のためにも言っておくが、彼女の周りが冷えているのは月街さんが別に態度が悪いとかそう言うのではない。 ただ彼女の周りのピリッとした空気が、周囲の空気感に緊張感をもたらしているのだ。 ちなみに俺はそういう仕事に対して真摯な月街さんの雰囲気は嫌いじゃない、むしろ好きだと言える。 「沙雪の兄、佐田一也の役を演じさせて頂くことになった、白銀あくあです。今回はこのような大役に選んで頂けたことを感謝します。しっかりと一也になりきれるように頑張りますのでよろしくお願いします!」 俺が挨拶すると少し部屋の中がざわめいた。 男性俳優はこう言うのにあまり出ないらしいから、物珍しくて騒いでるのだろうと思う。 「やば……実在したんだ」 「都市伝説だと思ってた」 「私はてっきりパナソニーの最新CGかと」 俺はスッと頭を下げて、席に着席する。 すると隣の席に座ってた小雛さんが肘で俺の腕を小突いた。 「むっふー、あくあ君は見た目通り、真面目だねぇ。もっとリラックス! って言ってあげたかったけど、へぇ、結構、落ち着いてるんだ。ふぅん?」 小雛さんは俺のことを覗き込むように伺う。 こうやって近くで見ると、本当に俺より年上なのか疑わしいと思ったくらいだ。 「しーっ、小雛さん、まだ他の人の挨拶中ですよ」 俺は唇に人差し指を当てて、小雛さんに静かにするように促す。 「あっ、一也とはタイプが違うけど、今のはちょっとお兄ちゃんっぽいよ、あくあ君」 そういう貴女も沙雪さんとはタイプが違いますよ、小雛さん。 沙雪は上品で淑やかなタイプのお嬢様系妹キャラだ。 とてもじゃないが今の小雛さんからは想像できない。 「それと小雛さんなんてよそよそしい感じじゃなくって、私のことは親愛を持ってゆかりお姉ちゃんと呼んでくれて良いんですよー」 お姉ちゃん……? 俺は首を傾ける。 小雛さんの身長は公称150cmだが、目の前にいる彼女は明らかにその身長より低かった。 中学生どころか明らかに小学生くらいの身長しかない。 それに加えてこの小学生っぽいようなだる絡みだ。 俺は段々と目の前のこの人が高校生役を演じる事が不安になっていく。 「小雛さん」 俺は改めて小雛さんの方を見つめると、自分と一也をほんの少しだけ重ねる。 「ゆかり、今はみんなの挨拶の途中だから、少し静かにしようか」 手を伸ばした俺は、小雛さんの茶色がかった長い髪に触れると頭の上をぽんぽんと叩いた。 これは実際に一也が沙雪を窘めるときのシーンの再現である。 「ふぉぉおおお、一也っぽい! やるねーあくあくん」 俺は小雛さんを静かにさせようと思ったのに、明らかに逆効果だった。 テンションの上がった小雛さんは、俺の腕を掴むとぐいっと自分の方へと引っ張る。 「でも……あくあ君は、女の子にそんなに気軽に触れちゃって大丈夫なのかなー?」 俺を手繰り寄せたゆかりさんは、一瞬にして表情と雰囲気を作る。 「ゆかりお姉ちゃんはこんな見た目だけど、ちゃんとした大人の女性なんですよ?」 年齢以上の毒を孕んだような視線と、あどけなさの消えた表情筋、小雛さんの唇の動きには先ほどまでカケラもなかった色香が漂う。ほんの一瞬で大人の女性へと成り代わった小雛さんに、俺はドキッとさせられた。 さっきまでの小雛さんに懐疑的だった自分を殴り飛ばしたくなる。月9の主役に抜擢されるほどの本物の演技を前にして、俺は格の違いを見せつけられた。 「コホン」 わかりやすい咳払いの音に、俺は体をびくんと反応させる。 やばっ、俺と小雛さんは大きな咳払いが聞こえてきた方へと視線を向けた。 すると凍えるような殺気を放った月街さんが、俺たちに向けてにっこりと微笑みかける。 あ……これは間違いなく怒ってますね。気のせいだとは思うけど、月街さんのこめかみに青筋のようなものが見えた。 「あ……すみません」 どうやら俺と小雛さんの会話が進行を遮ってしまったみたいだ。 俺は普通に謝罪する。 「えへへ、怒られちゃったね。あくあ君」 いやいや、最初に小雛さんが話しかけてこなければ……いや、反応した俺が悪いのか。 俺は小雛さんには申し訳ないと思いつつも今度は無視した。 「ぶぅー、あくあお兄ちゃんのケチー、けちんぼ!」 ハムスターみたいにわかりやすく頬を膨らましてもダメですよ。 小雛さんは俺が反応しないとわかると、すぐにちょっかいを出してこなくなった。 さっきの小雛さんを見ていると、彼女にとってはどっちが演技でどっちが素なのか……それともどちらもが演技なのかもしれない。どちらにしろ彼女よりも演技力で劣っている自分には、とてもじゃないが判別がつきそうになかった。 「ゆかり姐さんマジ勇者」 「あの人、誰に対してもあの距離感だから」 「でも今のリアルな兄妹感、ありがとうございます」 「いや……姉弟も悪くないかも。一度で二度美味しい女優と言われた小雛ゆかり、さすがだわ」 少し周囲がざわついてしまったが、その後は滞りなく個々の挨拶が終わる。 俺たち役者は、ほんの少しだけ脚本の読みあわせをして、その日は解散になった。 楽屋からバイクを止めてある駐輪場へと向かうその途中で、俺は目の前を歩く月街さんの存在に気がつく。 「月街さん」 俺に名前を呼ばれた月街さんは、振り向くのと同時に、分かりやすくゲゲッと嫌そうな表情を見せる。 今の反応を見てもわかるように、やっぱり俺は彼女に嫌われているのだろう。 「白銀君、何か私に用かしら?」 こうやって分かりやすく一線を引いた態度をされると、俺の方としても話しかけてよかったのかと申し訳ない気持ちになる。 「あ……いや、月街さんも同じドラマに出るなんて奇遇だなって」 月街さんは、三人組アイドルユニット、|eau de《オーデ》 |Cologne《コロン》のセンターでもありながら、ソロでモデルや女優としても活躍してる。前回CMの撮影の時に気になって、後で家に帰って調べたんだよな。 同じアイドルだったことには驚いたが、あのレベルの高いクラスの中でも飛び抜けて可愛かったから、月街さんがアイドルと知ってすごく納得した。 「そう、貴方はこれが初めてのドラマなのよね?」 「あぁ、うん、そうだけど」 俺がそう答えると、月街は歯軋りをするように表情を強張(こわば)らせた。 いくら鈍感な俺でも、俺自身が何らかの理由で彼女を怒らせてしまった事には気がつく。 いや……月街さんは、最初から俺に対して距離をとっていたし、何か最初から俺に思うところがあったのかもしれない。 「もう面倒だから最初に言っておくけど、私、貴方と馴れ合うつもりはないから」 月街さんは俺に近づくと、鋭い目つきで俺のことを睨みつける。 「あと、男だからって、下手な演技で私の足を引っ張るのだけはやめて頂戴ね」 あぁ……なるほど。 俺は月街さんのこの言葉で全てを察する。 今まで研究のために幾つかのドラマや映画を見たけど、確かに男性の演技はひどいものばかりであった。 男性だからと甘やかされ優遇され、その結果どうなるかを予想するのはそう難しい事ではない。 だから月街さんの言葉は、俺に対してというよりも、俺を通して男性そのものに対して向けられたものだ。 おそらく月街さんはここに来るまですごい努力を積み重ねている。 メインのターゲットが女性ばかりのこの世界で、女性アイドルとして売れると言うことは、相当ハードルが高いことだ。月9ドラマに出るということを考えたら、かなりのことだろう。そしてそれは、月街さんがそれだけの努力を積み重ねている証拠でもあった。 俺がここで他の男性の役者とは違う。そんな言葉を吐いたところで薄っぺらいものでしかない。 実際に俺がこの場所に立てているのは、男性優遇の社会と、阿古さん達支えてくれる人たちのバックアップがあってこそのものだ。 だからこそ俺は、月街さんに証明しないといけない。演技を通して、俺が本気なのだという事を。 「そういうわけだから、お先に失礼しますね。白銀君」 月街さんは2、3歩後ろに引くと、いつものように作った笑顔を浮かべてくるりと反転する。 そして何事もなかったかのように、颯爽と俺の目の前から去っていった。 「ぷーくすくす、あくあ君、アヤナちゃんに嫌われてるんだぁ」 俺は自分の隣の下の方から聞こえてきた声にびっくりする。 声の主である小雛さんは、口元に手を当てて悪い子の表情で悪戯っ子な笑みを浮かべていた。 「小雛さん……」 いや……彼女に何を言っても無駄なのは先ほどの顔合わせの時に十分に理解した。だからここで俺が取るべき行動は無視する、それ以外の選択肢はない。俺は小雛さんをスルーして、スタスタと愛車を止めてある駐輪所の方へと向かう。 「あー! あくあ君ってば、好青年のフリをして先輩のこと無視するんだ。いーけないんだ、いけないんだ!」 「くっ……」 この人、完全に俺のことを弄んでやがる……。 小雛さんはこの世界の女性にしては、月街さんとは別のベクトルで珍しいタイプかもしれない。 今までの現場もそうだが、同級生の女の子たちとは違って現場で接する大人の女性たちはどこか一歩を引いているような感じの対応をしてくる人が多かった。その中で、小雛さんだけが最初から俺の事を近所の知り合いの子のように、ちょっかいをかけて絡んでくる。それは同級生の女子たちの絡み方とは少し違って見えた。 「あー、えーっと、小雛先輩、今日はお疲れ様でした。ありがとうございます。それじゃあ俺はここで……」 「ふーーーん、あくあ君は現場の大先輩に対してそういうそっけない態度とっちゃうんだ。さっき、あんなに近い距離で見つめあった仲なのにな……あれは遊びだったの?」 小雛さんは可愛らしく目を潤ませて上目遣いで俺の事を見つめてくる。 「ぐぅっ!」 ダメだ、どう足掻いてもこの人に勝てそうなビジョンが思い浮かばない。 「後であこっちに、あくあ君がゆかりお姉ちゃんの事を無視するのーってチクっちゃおうっかなー」 「あこっち?」 俺は何だか聞き覚えのあるワードに反応してしまう。 「あこっちはあこっちだよー。天鳥阿古、私の小学生からの友達でー、あくあ君が所属するベリルエンターテイメントの社長さんね!」 おい、まじか……。そんな事、一言も聞いてないぞ阿古さん。 「あれれ? その様子を見ると、やっぱりあくあ君は知らなかったのかー。あこっちってば相変わらず抜けているというか、ドジなんだね。そういう大事な事はちゃんと伝えとかないとダメでしょ。これは芸能界の先輩としてお説教だね」 小雛さんは俺を追い抜くと、スタスタと駐輪所の方へと向かう。 何だか嫌な予感がするのでついていくと、小雛さんは俺の愛車のシートにストンと座る。 小雛さんが何で俺の愛車を知っているのかは謎だが、彼女ならまぁ、何故かわかっててもおかしくない気がした。 「ほらほらー、今から事務所に戻るんでしょ? ゆかりお姉ちゃんも一緒についてってあげるから早く行こ?」 思わず小雛さんの両脇に手を突っ込んで、愛車から下ろそうとしたが止めた。 そんな事をしたら、次は何を言われるかわかったもんじゃない。 俺は小雛さんにヘルメットを渡すと、自らもヘルメットを装着する。 「一応、免許取り立てですから、ちゃんと掴まっててくださいね」 「うん!」 俺の背中に小雛さんがぎゅーっと抱きつく。 小雛さんはどぼーんとしていたシルエットのワンピースを着ていたからわからなかったが、この人……どことは言わないが、身長の割に、ちゃんとある……。 いや、むしろ、150cmもない事を考えると、結構なサイズじゃなかろうか。 ぐっ……ぱっと見の見た目が小学生か中学生くらいなのに、押し付けられたおっぱいに反応して嬉しくなってしまう男の性に涙が出そうになった。 「白銀……おっぱいには気をつけろよ」 アキオさん、気をつけてもどうしようもないんですがどうしたらいいですか? 俺は心の中で、今は会えない師に言葉を投げかけた。 ************************************************ あくあ君が女の子とタンデムできて良かった……。 月9ドラマが始動しました。ここで出てくる月街さん。 小雛さんは月9回ではそこそこ出番あるので気に入ってもらえると嬉しいなぁ。 この二人は役者としてあくあ君を成長させてくれます。 天鳥阿古、決意。 私の友人でもあり幼馴染の小雛ゆかりはかなりの気まぐれだ。 そんなゆかりの突飛な行動に振り回された経験は1度や2度どころではない。 大人になったら少しは落ち着くかと思ったが、ゆかりは小学生の精神のまんま大人になってしまった。 子供の頃から子役としてドラマや映画に出ていたゆかりは、その他多くの子役達とは違って、消える事なく今もこの業界のトップランナーとして最前線を引っ張っている。 私が広告代理店に勤務した時も何度か現場で一緒になったが、その気まぐれな性格で多くの人を困らせていた。 では、なんでそんな彼女がこの業界で生き残っているのか? その理由は明白である。 唯一無二と呼ばれるその演技力、あの若さでありながらゆかりに肩を並べる女優はこの国には片手で数えるほどしかいなかった。 「おーっす、あこっち、いるー?」 そんな彼女が私の元を訪ねてきたのは、ゴールデンウィークより前の4月ごろだった。 連絡くらい入れてくれればいいのにとも思ったが、ゆかりにとってはいつもの事なので注意しても無駄だろう。 彼女の気まぐれは今に始まったことではないのでもう諦めている。 「おっひさー、なんか、面白いことやってるんだってー?」 扉を開けるといつものようにズカズカと部屋の中に入ってくる。 自分でも不思議だが、なんでゆかりと友達なんだろうって思う時がないわけでもない。 でも、ゆかりの神すらも恐れぬ傍若無人さは、私にはない部分でもある。 ゆかりは特別で、私はその他大勢、その事に気がつくのにそうは時間がかからなかった。 だからこそ私は、ゆかりのその自分にはない部分に強い憧れを抱いている。 現にゆかりのファンは少なくないし、この業界の製作陣にも信者が多い。 彼女達の多くは私と同じなのだろう。 『圧倒的な才能を前にしたら、それ以外のことなんてどうでも良くなる、そう思ってる業界人は多い』 以前、小林さんことモジャさんとお話しした時も、同じような事を言っていた。 現にこの業界には彼女くらいインモラルな人間がいないわけでもない事を、広告代理店で勤務していた私は知っている。だから小雛ゆかりという女優は、こんなにもインモラルな性格にも関わらず、仕事が途切れることはなかった。 「ふーん、これがあくあ君かー」 ゆかりはリビングに貼っていたあくあくんのポスターを見つめる。 目を見開き、まるで昆虫の標本でも観察するように、あくあ君のポスターを這いずるような視線で事細かに舐め回す。それは普通の女性が男性を見る視線とはまるで違うものだった。 「知ってるよー、あこっち、この子のために広告代理店やめちゃったんでしょ?」 「う、うん、そうだけど……」 嫌な予感がする。ゆかりの全てを見透かすような視線に、私は冷や汗が流れた。 私はゆかりからスッと目を逸らす。そして目を逸らした先のノートパソコンが、開きっぱなしになっていることに気がつく。 「ふーん、なるほどね」 まずい、そう思った時には手遅れだった。 ゆかりは私のノートパソコンを覗き込んで目を煌めかせる。 「おぉー、ドラマの収録したって聞いたけど、これの事かー」 嘘でしょ!? ドラマの撮影をしたのは昨日の事だ。 それなのにゆかりは、どこから仕入れたのかあくあ君が花咲く貴方へに出演した情報を知っていたのである。 知っていて、ゆかりは私のところに訪ねてきたのだ。 「ゆ、ゆかり、それはまだ表に出てない奴だから」 ゆかりがノートパソコンで見ていたのは、花咲く貴方へのあくあ君の登場シーンだ。 まだ放送前のその動画を、私はノートパソコンでチェックしていた最中だったのである。 「あこっちさ……悪いけど、ちょっと黙っててくれる?」 ゆかりはその大きな瞳をさらに見開き、瞬き一つもせずに画面に食い入るように見つめた。 「ふーん……ま、50点ってとこかな」 「なっ!?」 自らの握りしめた拳に自然と力が込められる。 あくあ君の演技が50点だと言われたことに、私はカッとなって人生で初めてゆかりに言い返してしまった。 「あくあ君の……うちの白銀あくあの演技が50点っていうんですか?」 「へぇー……いいね、あこっち、あくあ君の事になると、ちゃんとそういう顔できるんだ? うんうん、これはいい傾向だねぇ」 ゆかりは私が怒ったのを見て、何故か満面の笑みで喜んだ。 「じゃあ、聞くけどさ、私の演技を知っているあこっちは、あくあ君の演技を見て、これがこの子のマックスの演技だと思ってる?」 ゆかりは私に胸をぶつけるくらいの至近距離まで近づくと、さっきのような大きく見開いた目で私の瞳を覗き込む。 「っ……!」 直ぐにでも言い返さなきゃいけないのに、私は一言もゆかりに言い返せなかった。 あくあ君のような、役柄に自分を落とし込むタイプの人間は憑依型の役者だと言われている。 ゆかりは……女優、小雛ゆかりの演技は、その憑依型の役者として、この国で間違いなく一番の役者だ。 だから彼女はこの性格でもこの業界で生き残れたし、小雛ゆかりの演技に魅入られた視聴者は多い。 私もその一人だ。だからこそ知っている。小さい時からずっと小雛ゆかりを見ていた私には、あくあ君のこの演技のさらに先がある事を……。そして、あくあ君の今の全身全霊の演技を持ってしても、今、目の前にいる女優小雛ゆかりの本気の演技には勝てない事も。 「あこっちさ、次の月9、私のお兄ちゃん役にあくあ君をねじ込んでおくからよろしく」 「ま、待って」 ゆかりの口から出た突飛な話に私は驚く。 「なんで待つの? あこっちだって気が付いてるでしょ」 ゆかりの顔が強張り、先ほどまで見開いていた目が鋭い視線へと変わる。 「この子の演技は私と同じタイプでしょ。だったら変な奴に当たるより、あこっちの友達であくあ君の上位互換の私が面倒見た方がいいんじゃないかな? それとも、あくあ君が役者としてちゃんとモノになる前に、あの女狐とか、あの女帝とかに、あこっちの大事な大事なあくあ君を食い散らかされてもいいの?」 私はゆかりの言葉に、びっくりする。 ゆかりの言う女帝や女狐とは、この業界におけるこの国の大御所たちのことだ。 彼女達と共演して、星の瞬きの如く消えていった男性俳優は少なくない。 それでも彼女達が支持されるのは、ゆかり同様、彼女達の演技にファンが多いからだ。 「言っておくけど、あくあ君の存在に気がついてるのは、もう私だけじゃないんだからね」 ゆかりの言葉に私は息を呑む。 おそらくゆかりはその事を知っていて、警告も兼ねて私のところに訪ねてきたのだろう。 大御所達が動くのは、まだもうちょっと先だろうと思っていた自分の甘さに反吐が出そうになった。 「なんで……なんでゆかりは、あくあ君に、そこまでしてくれるの?」 いくら鈍感な私でも、ゆかりがあくあ君のために動いてくれた事はわかった。 もしかしたらゆかりもあくあ君の事を……。 「知ってるでしょ、あこっち、私、面白いことが好きなの」 ゆかりはほんの少し悲しげな表情を見せる。 「だから最近すごくつまらないんだよね。若い子だとアヤナちゃんのストイックな性格とか、私的には好きなんだけど、アヤナちゃんは女優としては凡人だし、そもそも私とはタイプが違うからなー」 ゆかりの言うアヤナとは、アイドルの月街アヤナのことだろう。 最近の若手の中でも勢いのある彼女だが、ゆかりのような本物の天才から言わせると彼女はただの凡人らしい。 「そこで天才のゆかりちゃんは思いついたのです。あぁ、いないなら自分で育てればいいんだって」 育てる? 誰が? ゆかりが? 嘘でしょ? 私はゆかりの言葉に混乱した。 ゆかりが人を育てられるのかという疑問はあったが、それと同じくらい自分如きでは、役者白銀あくあを育てる事ができない事は自覚している。 「だから安心してあこっち。私があくあ君を重鎮どもに美味しく食べられないように、ちゃんと本物にしてあげる」 そう言うとゆかりは、私の目の前にスッと手を出した。 私はゆかりからのこの提案を受けていいのか頭を悩ませる。 事務所の社長である私が、あくあ君にしてあげられる事はそんなに多くはない。 実際に現場に出た時、カメラを前にしたあくあ君は一人だ。 役者として演技の事に悩んでも、それを相談できる先輩もこの事務所にはいない。 私だって悩みを聞いてあげる事くらいはできるだろうけど、それだけだ。 実際に役者として現場に立ったことのない私にとって、役者である白銀あくあを一人で守ってあげられるのだろうか。私はゆかりの手を掴むべきかどうするべきか心を揺らした。 「あー! もう、こんなこと、本当は恥ずかしくて言いたくないんだけどなぁ。でも、あこっちは言わなきゃわかんなそうだし……仕方ないかぁ。もー、一回しか言ってあげないんだからよく聞いてよね」 ゆかりは大きくため息を吐くと、私の皺の入った眉間を軽く指先で小突く。 「あこっちはどう思ってるか知らないけど、私にとっては、たった一人の友達なんだからさ。もっとこの業界の先輩でもある私の事を頼りなさいよ。私は性格クソかも知んないけどさ、あこっちのこと、私がたった一度でも裏切ったりとかした事ある?」 ない……それどころか、ゆかりは私が子供の時、ちょっとした事で男の子にいじめられそうになった時に、助けてくれたたった一人の友人でもある。 今思えば、あの時からゆかりは変わっていた。女の子なのに、男の子には媚びず、それでいてしっかりとした自分の意見を持っていて……私にとってのヒーローだったと言っても過言ではない。 「わかった……ありがとう、ゆかり」 私はそう呟くと、ゆかりの手を握って握手を交わした。 「でも……事務所の社長として、あくあ君に手を出すのは許しませんからね」 私は念のために一言付け加えておく。 「大丈夫、大丈夫! 私、別に男としてあくあ君のことは狙ってないから安心して。それにさっきも言ったけど、別にあくあ君の事を、食い物にしたくて気にかけてるわけじゃないんだからね」 本当かな? でもゆかりは昔からそうだったし、さっきも言ったように嘘をつくことは基本的にない。 それならば安心かと私がそう思った瞬間に、ゆかりは爆弾を落とす。 「でも、私の好みで言うと、あくあ君の性格はまだ会ってないから知らないけど、顔の好みは私的には100点だから、向こうから誘われた分には普通に股開いちゃうけどいいよね?」 私はお笑い芸人のようにその場でズコーッとこけそうになる。 「ダ・メ・で・す。相手は未成年ですよ。ゆかりも、もう大人なんだからちゃんと自重してください!」 「はいはい、相変わらずあこっちはうるさいなー、そんなんだからいつまで経っても処女なんだよー」 なっ!? デリカシーのないゆかりの発言に私の顔が赤くなる。 「貴方だってまだ処女でしょうが! 一緒じゃないの!!」 「えーっ、だってゆかりはあこっちと違って普通にモテるもん。ホテルだってよく誘われるし。童貞捨てさせてくださいってお願いしてきた男の子だっているし、ただ好みじゃないからついてかないだけなんだもーん」 ぐっ……そういえば、ゆかりはそういう奴だった。 私はゆかりと小学生の時のような押し問答を繰り返す。 そしてその日は、お酒を飲んで朝まで語り明かした。 「わかってると思うけど、手出したらダメだからね」 「わかってるってー、もー、あこっちは相変わらずお母さんみたいに煩いなー」 本当にわかっているのか多少の不安はあったが、私はあくあ君をゆかりに託す事に決めた。 あくあ君には誰よりも輝いてほしい。役者として演者として、白銀あくあは遅かれ早かれこの目の前の女優、小雛ゆかりにいつかはぶつかるだろう。それが少し早まっただけだ。でもあくあ君の才能なら、小雛ゆかりにだって負けてないって私は信じている。 私は、白銀あくあのマネージャーとして、そして最初のファンとして、あくあ君の成長に期待した。 ************************************************ 小雛が無理そうなら考えます。 その場合、毎日更新は途切れます。すみません。 小雛は、あくあや月街の今後の流れに少し重要な役割なんで……かといって普通の人を出してもなぁとも思いました。 白銀あくあ、謎の外国人に絡まれる。 月9の撮影に続いて、特撮ドラマの方の撮影がスタートした。 どちらのドラマも製作陣の配慮のおかげもあって、俺が登場するシーンの多くは夏休み中の7月中旬以降から8月中旬に固められている。これも阿古さんの細やかな手配があってのことだ。 阿古さんには感謝ばかりしているけど、今回も感謝しないといけないな。 最近はその阿古さんも忙しいらしく、この前の顔合わせの時も現場に来れなかったくらいだ。 それくらいやらないといけない事が多いらしく、見かねたしとりお姉ちゃんがバイトとして阿古さんの仕事を手伝っているらしい。らしいと言うのは、母さんから聞いた話で、まだ実際に俺が現場や事務所でしとりお姉ちゃんと会ったわけではないからだ。 母さん曰く、しとりお姉ちゃんだけじゃなくって、らぴすも休日に事務所を掃除したり、放課後に消耗品を買い出しに行って届けたりしてくれてるらしい。家族の見えないところでの支援に俺は感謝し涙した。 早くいっぱい稼いで、安定して人を雇用できる資金を貯めてみんなを楽にしないとな、と俺は決意を新たにする。 そんなある日、俺が撮影場所の近くでご飯を食べた帰りに、一人の外国人の人に声をかけられた。 「oh……YES!」 ものすごいハイテンションで外国語で捲し立てる怪しげな外国人女性三人組に取り囲まれる俺。 悪い人ではなさそうだからいいけど、一体全体どうしたっていうんです? 俺が固まっていると、そのうちの一人がカタコトの言葉で話しかけてくる。 「アナタ、モデル、デスカ?」 「ノ、ノー、アイアム、アイドル」 俺の言葉が通じたのか、外国人の女性三人組は喜ぶ。 テンション高すぎて、周りの人が全員こっちを見ている。 中には通報しましょうかと声をかけてくれた優しい女の人もいたけど、今のところは危害を加えるつもりもなさそうなので大丈夫ですと答えた。 「オー、メイシ、イタダケマスカ?」 「え……えっと……」 俺は少し躊躇した。 一応阿古さんからは事務所所属のアイドルとしての名刺を貰ってるけど、それを正体もわからない人に渡してもいいのだろうか? すると三人の中の一人の人が名刺を差し出してきて、文字が書かれたところを指差す。 John Slimane 一見して男性の名前が書かれているように思えるが、声をかけてきたのは外国の女性三人組だ。 さらに謎が深まる。 「ワタシタチ、モデル、サガシテマス。ユー、イメージ、ピッタリ。イッショ、シゴトスル、キョウミアル、レンラク、クダサイ」 一人がペンを取り出して、自らの差し出した名刺の裏に連絡先の電話番号を記入する。 どうやら彼女たちはモデルを探しているようだ。つまりは興味があったら連絡をくれという事なのだろうと思う。 この件は後で阿古さんに相談するとして、一応俺は、自分の名前とベリルエンターテイメント所属だと言うことを女性達に明かしておいた。 そして後日。 名刺を見せた阿古さんは固まってしまった。 「あああ、あくあくん、こここの人の名刺いいい一体どこで?」 明らかに動揺した素振りを見せる阿古さん。 俺は阿古さんに謎の外国人女性三人に囲まれた事の経緯を説明する。 「なるほど。あくあ君、この名刺の人の事は……?」 阿古さんの問いかけに対して、俺は首を左右に振った。 すると阿古さんは手に持っていたタブレットに何かを打ち込み、画面をスワイプさせて俺の前にそれを提示する。 「ジョン・スリマンさんは、スターズの世界的なファッションブランド、コロールのデザイナーさんです」 阿古さんに手渡されたタブレットの画面を見ると、数十万もするような服や、数百万もするようなバッグなどの画像がいくつも並んでいた。誰がどう見ても明らかに高級ブランドと呼ばれる類のものである。 「確か本国、スターズのファッションショーは6月末だったはずですが……」 阿古さんは考える素振りを見せた後に、俺の方へと視線を向ける。 「あくあ君、ジョン・スリマンさんはコロールのデザイナーとしても有名ですが、あのトラッシュパンクスの服のデザイナーでもあります」 俺は阿古さんに前に見せてもらったトラッシュパンクスの服のデザインを思い出す。 阿古さんに教えられた後に、いくつかのトラッシュパンクスの動画を見たが、どの曲も素敵で強く引き込まれた。 そして彼らが着た衣装、そのどれもが洗練されたデザインで、曲に込められた世界観をうまく作り出していたと思う。 「彼は多くのアーティスト、それも超大御所の舞台衣装を手掛けたりもしていますが、今までただの一人も、アイドルの衣装を手がけたことはありません。もし……もし、彼があくあ君の舞台衣装やMVで着る服をデザインしてくれたら、きっととんでもないことになります」 完成した新曲二つのクオリティは、素晴らしい出来だった。そのクオリティを視覚的にも更に向上できるのであれば、もっと素晴らしい作品ができるのではないだろうか。それを想像すると鳥肌がたった。 「まだどういう仕事内容なのかはわかりませんが、あくあ君が興味があるなら、仕事の内容だけでも確認してみませんか? デザイナー本人に会う最初のきっかけさえあくあ君が作ってくれれば、あとは私に任せてください。そこから先は私の仕事ですから」 俺は阿古さんの提案に頷いた。 「はい、お話だけでも聞いてみたいと思います。せっかくみんなが作ってくれた曲、それを更にいいものにするためなら俺は努力を惜しみません。阿古さん、協力してくれますか?」 「もちろん、任せて! 小林さんにも確認とっておくわね」 「はい! ありがとうございます!!」 阿古さんから連絡を受けたモジャさんは直ぐにOKを出した。 モジャさんも、こんな機会は誰にでも与えられるチャンスじゃねぇと言っていたらしい。 そして改めて阿古さんが名刺に書かれた電話番号に連絡すると、翌日、借りているスタジオに揃って来てほしいとお願いされた。 「本日は忙しい最中によく来てくださいました。ありがとうございます」 「こちらこそ当社所属のアイドル白銀あくあに、お声がけしていただいてありがとうございます」 向こうのスタッフの人と、お互いに流暢な外国語で言葉を交わす。 もちろん会話に応じているのは俺ではなく阿古さんだ。 「それではこちらへどうぞ」 スタジオに到着した俺たちは、奥の部屋に招かれる。 すると、そこには坊主姿のカジュアルな姿の細身の男性が席の中央に座っていた。 事前にネットで見た画像で顔写真を確認したが、彼こそがデザイナーのジョン・スリマンである。 「よろしくお願いします」 俺は事前に教えられた通りに、向こうの言葉で挨拶を交わした。 「今日はよく来てくれたね。悪いけど、少し歩いてもらえるか? 誰か、彼に衣装を」 デザイナーのジョンさんの見た目は少し怖そうな感じの人だったが、思っていたよりも人当たりが良さそうな感じの人だった。喋っている言葉は早口すぎて半分も理解できなかったが、なんとなくだがどういう事を言っているのか理解できる。 「おいで」 スタッフの人に呼び出された俺は、別室で与えられた衣装に着替える。 俺は手渡されたショート丈の細身のジャケットを纏い、肌に吸い付くような細身のスキニージーンズを穿く。 モノトーンのカラーリングで、より強調される細身のスタイルに息を呑む。 やはり数十万するような服だけあって、鏡に映った服のラインの美しさが普通の服とは違って見える。 服を着替えた俺がすぐに元の部屋へと戻ると、ここに立ってと言われた位置に立たされた。 「手を叩いたら、この場所からあのバツ印の所まで歩いて、ポーズを決めて、ターンしてここに戻ってくる。そしてターンして前を向く、OK?」 「サンキュー、イエス、オーケー!」 説明してくれた人が身振り手振りで教えてくれたおかげでなんとか理解できた。 俺は息を吐くと体をリラックスさせる。 「ハイ」 パンっと手を叩いた時の乾いた音が部屋に鳴り響く。 俺は合図に合わせて歩き出すと、言われた通りのアクションをして元の位置へと戻る。 「ノン!」 否定をしめす言葉に、俺はドキッとした。 すると先ほどの人が、また小走りでこちらへと向かってくる。 「私の動きを真似してみて、トレース、ミー」 その人は、俺の隣のレーンで手本を見せるようにウォーキングした。 俺は|具《つぶさ》にその動きを観察する。 ここにくる時も自分なりに映像を見てやってみたりはしたが、こうやって隣で見せつけられると自分のやっているウォーキングとは全然違って見えた。 「ハイ!」 俺は手を叩く音に合わせて、再びウォーキングを披露する。 つま先から頭のてっぺんまで全神経を集中させて、この服がより綺麗に見えるようにと意識した。 「……」 デザイナーのジョンさんは、口に手を当てて真剣な表情でこちらを見つめる。 「クリス」 クリスと呼ばれたのは、さっき俺に手本を見せてくれた男性だ。 その人は、ポーズを取る部分に立って俺を手招きする。 クリスさんはいくつかのポーズの取り方やターンを見せながら、身振り手振りを交えながら説明を続けた。 簡単な言葉なら俺でもわかるが、難しい用語を交えられると流石に細かいところのニュアンスはどうしようもない。 それに気がついた阿古さんは俺に近づくと、クリスさんの言葉を阿古さんなりに解釈して翻訳してくれた。 「オーケー」 クリスさんはそういうとまたその場から離れる。 俺は最初の位置に戻ると再び合図を待った。 「ラスト」 ジョンさんのこれが最後だと言った言葉に、ピリッとした緊張感が走る。 俺は一瞬目を閉じると、先ほどまでの2回のウォーキングを思い出した。 デザイナーであるジョンさんの目の動き、彼がどこを見ていて、どこを判断しているのか。 そして先ほどのクリスさんの説明、阿古さんの解釈してくれた言葉、それら全てをクロスワードパズルのように当てはめて自分なりの答えを見つけ出す。 きっと、動きを真似しただけではダメなんだ。 何故ならクリスさんが見せたウォーキングは、クリスさんがジョンさんの服を着たらどうやって魅せるかを考え抜いた末のウォーキングだからだ。それを真似したとしても、俺とクリスさんは、見た目も体型も全然違う。 だったら俺は、俺なりのウォーキングで、この服の美しさ、ジョンさんのデザインの魅力や、そこに込められた世界観を見ている人に伝えないといけない。 時間にしてほんの数秒だったと思う。 揺れる袖の振り幅や、翻るジャケットの裾にまで気を配って、この服の素晴らしさを目の前に座ったジョンさんだけではなく、この会場で見ている360度全ての視線に伝えるように俺はウォーキングして見せる。 アイドルであれば会場のどこから視線を飛ばされても、視線をちゃんと返さなければいけない。 だったらその技術がこのウォーキングにも使えるはずだと思ったのである。 俺のウォーキングが終わって、元の立ち位置でターンする時には、ジョンさんは椅子から立ち上がって俺の方を見ていた。 そしてゆっくりと俺の方に向かってくると、手を差し出したのである。 「あくあ白銀、君と仕事ができることを光栄に思うよ。良かったら俺のデザインした服を着てくれないか?」 「イエス!」 即答だった。なんの仕事かも確認せずに答えてしまったが、彼と仕事をしたいと思ってしまった。 俺たちが握手を交わしたのを見て、すぐにジョンさんのアシスタントをしていた隣の席の人と、阿古さんが話し合いを始める。機嫌を良くしたジョンさんに、俺は更に奥の部屋へと案内された。 そこにはいくつも衣裳があって、もっと色々と着て見せてほしいとジョンさんにお願いされる。 俺がいくつかの服を着て、自分の解釈でポージングを取ったりウォーキングをしてみせるとジョンさんはすごく喜んだ。そうして俺たちは片言の言葉を織り交ぜつつ、親交を深めていく。そのうちに自然と、お互いのことをジョン、あくあと呼び捨てするようになった。 「あくあ、本当は君を6月に行われる本国のスタコレのショーに出したいと思ってるけど、この短い期間ではおそらく政府が許可を出してくれないだろう。君のことを調べたけど、この国では結構な有名人みたいだしね」 俺たちは部屋にあった段差のようなところに座って、隣で語り合う。 不思議なもんで、ずっと一緒にいると身振り手振りでなんとなくどういうことを言っているのかなんとなく理解できる。 「実は俺が来日したのは、本国のショーに先駆けて来週S区のスクランブル交差点のど真ん中で短いショーをするためなんだ。良かったら、そこで歩いてくれないか? ずっとイメージに合うモデルを探してたんだ」 ジョンの話によると、国賓としていくつかのスターズのブランドが本国のショーに先駆けてこの国に招かれているらしい。 「そこで俺は、新しいメンズのラインを発表したいと思ってる」 他のブランドもメンズのラインを発表するみたいだが、どこのブランドも向こうから連れてきたモデルを使うらしい。でもジョンは、あえてこの国のモデルを使ってみたいのだと思ったそうだ。 しかし、そううまくモデルが見つかるわけもなく、最悪の場合はスタッフであるクリスさんか自身がウォーキングをしようと思ったらしい。 「お願いだ、あくあ。君は俺の世界観を表現するのに必要な最後のピースなんだ」 ジョンの熱い思いに俺も自然と胸が熱くなった。 「ジョン、むしろこちらからお願いしたいくらいだ。君の芸術に俺を協力させて欲しい」 結局、この日は昼前にスタジオに入ったにも関わらず、お昼ご飯を食べることも忘れてお互いに語り合った。 二人とも片言の言葉だったが、案外どうにかなるもんで、終わる頃には阿古さんのアシストもあって、俺のデビュー曲の衣装はもちろんのこと、ライブの演出、アートディレクションなど、自分が在籍している間だけでもいいからコロールと専属契約して欲しいという事までお願いされた。 幸いにもジョンは、ノブさんとも仕事を何度か一緒にした事があるらしい。ジャケットや写真撮影などは、先に専属契約を結んでいるノブさんでも大丈夫だという許可も得ることができた。 「ありがとう、あくあ、君に出会えた事を感謝する」 「こちらこそ、ジョン、来週を楽しみにしているよ」 俺たちはハグを交わして、その日は解散する。 気がつけば外は真っ暗だったが、俺は来週の週末が楽しみで仕方がなかった。 ************************************************ みなさん色々と励ましの言葉ありがとうございました。 とりあえずこのまま手直しせずに投稿し続けます。 あとは今日のお話でついに、衣装が決まりました。 ジョンはアートディレクションも手がけてくれるので、MVなんかも一役買ってくれます。 難点があるとしたら他のブランドの仕事は受けられないと、ある程度イメージを保つ必要があります。 これによって森長に続いて二社目のスポンサー契約になるので事務所経営にとってはありがたいです。 週末のランウェイをお楽しみに。 森川楓、XXXが好きな女。 「森川さーん、後、本番まで10分です」 「あっ、はーい」 私は本番を前にして、スタッフから手渡された台本や資料を何度も読み込む。 今日はS区のスクランブル交差点を封鎖して、ファッションショーが行われる日です。 このイベントは国が絡んだ催しという事もあって、私の勤務する国営放送のテレビ局は相応の金額で以って放映権を買い取りました。 入社2年目のアナウンサーの私、森川楓は、幸いにも若い人を起用したいという国からの提示された方針もあって、現場を中継するアナウンサーの一人に抜擢されたのです。 「森川さん、前倒しで画面変わります。行けますか?」 「はい、大丈夫です!」 私はそう答えると、スタッフの一人に資料と台本を手渡した。 そして呼びかけの音を拾うために、イヤホンに耳を傾ける。 「森川さーん、現場の森川楓さーん。こちらスタジオです。聞こえますかー?」 「あっ、はーい。こちら現場より中継の森川楓です! みてください、この光景! 会場の交差点付近はもう大勢の人達でひしめきあっています!」 私が手を広げると、カメラマンさんがターンして、人で混み合っている様子の会場をわかりやすく引いて映す。 「すごい人ですねー」 「はい! そうですね。招待されたスターズのハイブランドからは海外の男性モデルの人が複数人、出演する予定ですし、国内のブランドからも何人かの男性モデルが参加することが公式HPやSNSで告知されていますから、それを楽しみにご来場された方がかなりいるみたいです」 スターズと我が国の関係はとても友好的で、多くの政治家の人たちが粘り強く働きかけてくれたおかげもあってこのイベントは実現することができました。 おそらく私の歳の離れた友人のスターズの王女様が、この国に滞在している事も関係しているのでしょうね。 「海外の男性モデルがこんなに大勢来訪する事は珍しいですから、みなさん一目見ようと、この無料のイベントに詰めかけてこられたみたいですね」 このイベントは無料である代わりに、参加券に応募した上で当選しなければいけません。 つまり抽選に当選した限られた人数しか、規制線が張られた内側には入れないのです。 「こちらをご覧ください。規制線の外にはもっとたくさんの人がいます」 「うわぁ、すごい人ですね」 私がそう言うとカメラは大きくターンして、遠く離れた規制線に阻まれた先に詰めかけた女性たちを映す。 「楓ちゃん、コメンテーターの山崎です。規制線の外からはどうなんですか? ショーは見れたりするんですか?」 「いやぁ……私も、数時間前に双眼鏡を持って、規制線の外から見てみたんですけど、ちょっと難しいんじゃないでしょうか」 実際、遮蔽物や人混みもあったりして、見えたとしても一瞬、米粒くらいのサイズだろうなと思った。 例えそうだとしても、こんなイベントもしかしたらもう2度と開催されないかもしれない。 だから、ほんの一目でいいから海外から来たモデルさんを見たいと思って、規制線の外側に詰めかけた女性たちの気持ちは痛いほど良くわかった。 「なるほど、それなら規制線の外で見るよりも、テレビで見たほうがいいかもしれませんね」 「はい! そうですねー。中には諦めて、自宅の大きなテレビで見ますって言った人もいました」 実際に姿を見るだけなら、規制線の内側であっても特別席の最前列や前の辺の席でもない限り、はっきり言ってテレビで見た方がモデルさんの顔はよく見える。 それでもみんながここに詰めかけるのは、彼らと同じ空気感をライブ感覚で共有したいからだ。 ちなみに空気感と言っても、決して私のように、好きな男性の吐いた空気を吸って間接キスしたいとか、そういう変態的な意味ではない。彼らと同じ時間を近い場所で共有したいという意味である。 「くぅーっ、楓ちゃん羨ましい! 私も本音を言うとコメンテーターじゃなくて、そっちに行きたいです!!」 「ずるいですよ山崎さん。私だってスタジオでアナウンスするより森川さんみたいに現場でアナウンスしたかったです」 「はは……すみません。それでは、ちょっとインタビューの方に移りたいと思います」 私はキョロキョロと人を探す素振りをして、事前に許可をもらった近くの人にマイクを向ける。 「すみませーん。国営放送の森川ですー。インタビューよろしいでしょうか?」 「はーい」 私は近くにいた姉妹に声かける。お姉さんは大学生か社会人っぽいが、妹さんはまだ中学生くらいの少し歳の離れた姉妹だ。 「今日はどうしてこちらに?」 「えっと、実は妹の誕生日が近くて、なんか思い出になる事でもプレゼントできないかなって、試しに応募したらたまたま当選しちゃったんですよね」 お姉さんの方は少し照れながら妹さんの方をチラチラと見ながらコメントする。 きっと歳の離れた妹さんが可愛いんだろうなぁと思って、私や撮影スタッフの人たちは微笑ましい気分になった。 「えー、すごーい。妹さんは、お姉さんからのプレゼント、嬉しかったですか?」 「ひゃっ、ひゃい! お姉ちゃんは、その、いつも優しくって、小さい時から面倒見てくれたり遊んでくれたりとかよくしてくれるんです」 緊張しているのかな? 可愛いなーと見ているこちらの気分まで微笑ましくなる。 私の知っているどこかの国の王女様なんて、初めて会った時、まだ中学生だったくせに、圧とかプレッシャーが半端なかったからなぁ。まさか王女が来るなんて思ってもいなかったし、今みたいに中身が残念だって気がついてない時だから、当時の最初の出会いは背筋に冷や汗をかいたことしか覚えてないわ。 あの中でもちゃんとしていた92姐さんも一人の大人としてすごく憧れたけど、相手が超大国の愛され王女だろうと、いつも通りだった捗るは今でもやっぱり頭がおかしいと思う。 「へぇー、優しいお姉さんなんですね。羨ましいです」 「はい! その……この前も、私のために頑張って並んでビスケットを買ってきてくれたりとか……」 あー、はいはい、あのビスケットね……。 私もあくあ君のクリアファイルだけは地方に出張したときに、田舎の24時間開いてないおばあちゃんが経営しているコンビニで何とか全種類コンプリートしたんだよね。 あとはできる限り商品購入して応募しまくってはいるけど、果たして当選なんてできるのだろうか。 「そっかー、それじゃあ今日はお姉さんと一緒に、いっぱい楽しんでくださいね!」 「はい」 お姉さんとはぐれないように手を繋いだ妹さんは、元気よく私に挨拶を返してくれた。 「インタビューありがとうございました」 「こちらこそ、ありがとうございました」 私が感謝の言葉を伝えると、お姉さんはペコリとお辞儀をして自分達が当選した席の方へと向かう。 「いやぁ、森川さん。微笑ましい姉妹の二人だったですねー」 「楓ちゃん、スタジオで見てる私たちも心がポカポカしてきましたよー」 「はい、そうですね。それでは、次の方にインタビューしたいと思います」 今度は逆方向へと視線を向けた私だったが、そこにはインタビューをする予定だった人たちがいつの間にか消えてしまった。 えっ……? 焦る私に対して、スタッフの一人が文字を書いたカンペをこちらに向ける。 適当に、新しい人探して声かけて、ダメでもいいから。 私はそのカンペを見て、わざとらしく首を左右に向ける。 するとそこに、三人組の女子が通りかかった。 「すみません。国営放送の森川です。インタビュー、よろしいでしょうか?」 もはや、ダメもとである。私が声をかけると、三人はこちらに振り向いてくれた。 「はい」 三人の中で一番年長者っぽい女性が私の呼びかけに応じてくれた。 「今日はどうして、こちらに?」 「実は友人が幸運な事に今日のショーのチケットを持っていまして、ご相伴に与(あず)かった次第なのです」 そう言って彼女は微笑んだ。 テレビを前にしても一切緊張しないその姿といい、まるでどこかの高級クラブで働く女性のようである。 インタビューに答えてくれた彼女は、一緒に同行していた女性の一人へと視線を向けた。 私もその動きに合わせて、視線を向けられた女性へとマイクを向ける。 「すみません。三人はどういった知り合いなんでしょうか? 聞いても大丈夫ですか?」 「えっと……今年、同じ高校に入学した同級生なんです」 おい、まじか……思わず私は、最初にマイクを向けた女性の方へと顔を振り向きそうになった。 こちらを撮影するカメラマンさんも肩をピクリと震わせて、思わずカメラを回してしまいそうになっていた姿を見てしまう。あんな高校一年生がいていいのかとも思ったが、私は闇が深そうな気がしたので知らなかったふりをする。 「へー、そうなんですねー。高校生活にはもう慣れましたか? 楽しいですか?」 三人は顔を見合わせると大きな声で、はい、と答えてくれた。 多くの女性は、高校に入った段階で大きく挫折をすると聞く。 同級生の男子に冷たくあしらわれた。 小説や漫画、アニメやドラマのような甘い男女の関係なんて存在しなかった。 そもそも学校が底辺すぎて同級生に男子がいなかった。 挫折するその理由の大半がこうである。 かくいう私も、こんな感じの理由で挫折しそうになった。 それでもこうやって希望を捨てずに頑張っている三人の姿を見て私も元気をもらう。 私は、三人組の最後の一人の方へとマイクを向ける。 「高校生活はすごく楽しくてぇ、クラスメイトの男の人も優しいし、クラスの雰囲気がすごくいいんですぅ」 へぇ。男子のクラスメイトがいるだけでも有難いのに、彼女たちはかなりの当たりくじを引いたようだ。 男子の中には、比較的態度の柔らかい人もいるし、女子に対しても優しい人だって少しはいる。 そういった子たちと同じクラスになれる子は、かなり良い方だと思う。 ふと気がついたけど、そういえば私のあくあ君もまだ高校生だ。 世の中には、そのあくあ君と同級生の女子たちもいるのである。 同い年に生まれたのですら奇跡なのに、そんな幸運を賜れるなんて、一体、彼女たちは前世でどれだけの徳を積み上げたのだろうか。 もしそんな幸運な子たちを見つけたら、私は目から血を流して羨ましがるだろうな。 「へぇー、そうなんですね。それじゃあ今日のこのショーも、友達との楽しい思い出の一つになるといいですね」 「はい!」 私のイヤホンに声が入る。 「森川さん、森川さん。インタビューありがとうございます。それとインタビューに答えてくれた三人の高校生たちもありがとうございました。一旦、スタジオに映像戻します」 「あっ、はい!」 私はカメラに向かって手を振る。 高校生の三人も提示されたカンペを見て、カメラへと手を振ってくれた。 「ご協力ありがとうございました。すみません、お手数ですが連絡先と同意書の方、こちらの用紙に記入していただけませんか?」 「あっ、はい。大丈夫ですよ」 突然のインタビューに嫌な顔をせずに答えてくれた三人の高校生たちに、私たちは何度も何度も頭を下げた。 するとお仕事大変だけど頑張ってくださいね。いい記念になりました、ありがとうございます。と、彼女たちはスタッフにも激励の声をかけてくれた。 偶然とはいえ、彼女たちに声をかけたのは正解だったと思う。 本来インタビューする人たちも、人混みに流されちゃってはぐれてしまったと後で謝りに来てくれたし、みんな良い子ばかりでよかったなぁ。私はホクホクとした表情で、自らの仕事の余韻を味わう。 しかし今日の私の仕事はまだまだ続く。ぼーっとしてるわけにはいかない。 「森川さん、次の出番までの間に移動しましょう」 「あっ、はい!」 私はスタッフの人たちに促されて移動を開始する。 その途中で、ショーの最前席に居座った友人の姿が目に入った。 主催が我が国とスターズの合同の時点で、来ているだろうとは思ってたけど、まさか見つけてしまうとは……。 「あ」 偶然にも私が友人へと視線を向けると、向こうも私の方へと振り向いた。 そして私の存在に気がつくと、手を振って何やら口を動かす。 お、し、ご、と、お、つ。 なんかさ、嗜みがお仕事乙とか言っても、さっきの子たちと違って、煽っているようにしか聞こえないんだよね。 それは私の心が汚れてしまっているからだろうか? が、ん、ば、っ、て、ね。 私は友人の素直なエールに苦笑する。本当は良い子なんだけどなぁ。 携帯を取り出した私は、少し歳の離れた友人へとありがとうとメッセージを送った。 「森川さん、どうかしましたか?」 「あ、いえ、なんでもないです」 どうやら私の気持ちの悪い笑顔を隣を歩いていたスタッフに見られてしまったようだ。 さて、そろそろショーが開幕する時間である。 私はあくあ君一筋だけど、盛り上がるショーの雰囲気にテンションが自然と上がっていく。 さぁ、私の仕事はまだ始まったばかりだ。残りも頑張るぞー! 私は気合を入れ直して、次の中継地点へとスタッフさん達と一緒に駆け足で移動した。 ************************************************ 誰が誰なのか全員わかりますかね? 森川楓、勝利宣言。 ファッションショーが開幕してから数時間、前半部分のレディースのショーは順調に終了し、いよいよメンズのショーが始まる。 まず最初にスタートを切ったのは、国内ブランドのun la filetteのメンズラインだ。 un la filetteといえば、私たち掲示板の民であれば誰でも知っているブランドです。 あの性書の中であくあ君の隣にいた子が着ていた事から人気に火がつき、プレミア価格での転売が横行。従来の値段で売っていては生産が追いつかない状態になったので、経営者の方が思い切って高級ブランドへと路線を変更しました。そしてこの新たに始めたメンズラインも、そのプロジェクトの一つとされています。 「えっ、嘘……!?」 「最初からかましてきたわね」 「あの子って、アイドルの……そうだよね?」 どよめいた観客席、私の周囲の報道席も出てきたモデルの姿を見てざわめく。 まず最初に出てきたのは、メンズの服を着たアイドルの月街アヤナだった。 別にメンズ服のショーだからと言って、モデルが男性でなければいけないと決まっているわけではない。 実際に男性モデルは希少で、多くの人数を確保することはとても困難なことだ。故にメンズ服のモデルの大多数は女性が男装して務めている事が多いです。 それでは何故、それを見たみなさんが驚いたのか? それは月街アヤナの男装クオリティが非常に高かったからでしょう。長かった髪を違和感なく纏め、そのウォーキングやポージングも男性を意識させるものでした。 「このクオリティなら表紙で使うのもありかな」 「次の月9にも出るらしいし、勢いもあるし、彼女、キテるわね」 元々のサバサバとしている性格と、それでいて時折見せるアイドルとしての可愛らしい面がある月街アヤナは、女性人気が高いことでも有名でしたが、これでますます人気が出るのかもしれませんね。 その後もクオリティの高い男装の麗人たちがun la filetteのランウェイを彩っていく。 元々レディース服としてフェミニンな服を作っていたun la filetteは、自身のブランドのポリシーそのままに、あえてその全てを女性モデルを登用することで、ブランドの世界観を表現することをやり切ってしまいました。 この後に出てくる国内の下手な男性モデルを使うことへのアンチテーゼをも表明したのかもしれません。 「un la filetteは、レディースのショーで例の雑誌のあの子を使いたかったみたいですけどね。断られたって情報があったので、何としてもメンズでインパクトのあることをやりたかったんでしょう」 私の隣にいた現場のプロデューサーは腕を組んでショーを見つめる。 「ヘッドライナーだからこそ気合い入れたんでしょうけど、この後の他の国内ブランドとしてはたまったもんじゃないわね。海外のモデルはまだしも私達の国のモデルはそこまで仕事に対する意識が高くないから」 プロデューサーの予言通り、その後は国内のブランドが続きましたが、どれもパッとしませんでした。 それでも男性モデルの登場に会場の女性達はそれなりに沸いていましたし、ショーはボルテージの高さを保ったまスターズのブランドのランウェイへと移行していきます。 「すごい……」 やはり世界に名だたる高級ブランドを多く輩出しているスターズのコレクションは圧巻でした。 メンズ服を着こなす女性モデルのスタイリングも素晴らしく、洗練されたウォーキングの美しさに目を惹かれる。 自国の女性モデルも何人か参加していましたが、やはり国内でもトップクラスの人達だけが登用されているということもあって、国内ブランドで登用された自国の女性モデル達とのクオリティの違いは、私のような素人目線で見ても明らかでした。 そしてそれ以上に、ショーの最初や最後に登場する海外の男性モデル達に会場が湧く。 彼らのクオリティは女性モデルと比べると劣りますが、国内の男性モデルより遥かに意識が高かった。 「やっぱりスターズのコレクションは凄いわね。本国で行われるものと比べるとクオリティは落ちるのでしょうけど、それでもここにきた多くの女性達や、画面の前の多くの女性達に感動を与えたことでしょう。それに……もしかしたらこの放送を見た男性の中に、こういった仕事につきたいと思ってくれる人がいるかもしれません」 プロデューサーは、丸めた台本を握る手に力を込める。 世界的な超大国のスターズと私たちの国の間とでは、未だに多くの隔たりがあります。 例えば社会進出する男性も、この国よりスターズの方が遥かに多いです。 スターズは男性が働きやすいための社会インフラの構築、働く男性の意欲向上など、そういった面で国をあげてサポートする事に対しての余念がありません。 その一方で保守傾向にあるこの国では、まず最初に男性を守ると言うことが前提にされています。 もちろんそれでも今日参加した男性モデルの人たちのように働く事を選ぶ男性もいますし、仕事に対して真摯に向き合っている男性が必ずしも少ないわけではありません。 それでも……今、この瞬間、このショーのランウェイの中で、私たちはスターズという大きな国に、まざまざとその差を見せつけられたのです。 それを見て悔しく思ったのはプロデューサーだけではありません。きっと会場に詰めかけた何人かの人たち、画面の前でショーを見ている何人かの人たちも同じ感情を抱いている事でしょう。何故ならこの私もまた、ショーを見て悔しく思ったからです。 「私たちももっともっと頑張らなきゃいけないわね」 ショーの終わりに、プロデューサーは悔しさを噛み締めながらつぶやいた。 予定されていた最後のモデルがランウェイから捌け、表向きに記載された全てのプログラムが終了しました。 しかし、ショーが終わるのと同時に、ランウェイを照らしていた照明が落ちる。 「え、何? 停電?」 「これも演出? サプライズとか?」 会場がざわめく。 それと同時にバックの巨大ディスプレイに、|COROLLES《コロール》 |HOMME《オム》の文字が浮かび上がる。 スターズのブランドの中でも若者に人気のトップブランドの一つ、コロールのメンズライン発表を表す文字に会場中から大きな歓声が上がった。 これはサプライズショーだ。コロールはレディースのショーとしては参加したが、メンズのラインが出る事は報道関係者にも知らされていません。唯一、このショーを中継する私たち国営放送の一部のスタッフの間だけに知らされた事です。 「きゃあっ!」 観客席の誰かが声を上げた。 つばの広いハットを目深く被った男性のモデルがランウェイの最奥から現れると、皆が目を見開いて彼を見つめる。 素人目に見ても、彼は最初から他の男性モデルとはクオリティが違っていました。 今までに出た女性のモデル達とも遜色のないウォーキング。服の上からでもわかる引き締まった筋肉のついた男性の体、すらりと伸びた手足と180cmはあるであろう高身長、そして何よりも彼は顔を隠してただランウェイを歩いているだけなのに、その身に纏う空気感に周囲を惹きつけてやまない華やかさがあったのです。 シンプルなモノトーンの装いはどこか孤独で、それでいて気高さも感じるような孤高の開拓者のようにも感じられました。まるでこれまでのショーが全て前座だったのではないかと思うほど、観客席も報道席もデザイナーのジョン・スリマンとモデルの彼が作り出すその世界観に没頭させられていく。 「嘘……」 気がついた時には、私は小さく声を漏らしていました。 おそらくこの段階で気がついた人はほんの数人くらいしかいなかったでしょう。 私だって、最後にコロールのメンズラインの発表で一人の男性がランウェイすることを聞かされていましたが、その人物はスターズの人が起用されるものだと思っていました。それでも彼女だけはこの事を知っていたのかもしれない。 ほんの一瞬、私が観客席の最前列へと視線を向けると、私の友人も彼の事に気がついたのか、口を半開きにして間抜けな面を晒していました。おそらく彼女も知らなかったことなのでしょう。それほどまでに私の友人、カノンの反応はとてもわかりやすかったと思います。幸いにも今はカメラも観客席からの視線も全て彼一人に向いている状態だ。だから今のうちに、その王女殿下らしからぬ間抜け面をどうにかしなさいよとカノンに向かって心の中で呟いた。 「ねぇ、あれって」 「嘘でしょ!?」 前から見ると帽子のツバの広さで顔が隠れているけど、モデルの横顔を見た手前の観客席から順番にざわめきが一つの大きな波のように広がっていく。 そしてその大きなウェーブのピークは、彼がランウェイの端でポーズをとった時でした。 帽子から覗く彼の顔をカメラが捉えるのと同時に、規制線を引かれた外から悲鳴にも近い大きな歓声が上がる。 「きゃぁぁぁあああああ!」 「あくあくーん!」 「あくあ様ー!」 おそらく規制線の外側にいた女性達は、手持ちの携帯でネット中継の画面を見ていたのでしょう。 この日、1番の大歓声に会場が揺れる。 気がつくと私の頬からは一筋の涙がこぼれ落ちていました。 私だけではない、隣にいたプロデューサーも、ショーを通してスターズに対して悔しい感情を抱いた会場の全ての女性達が感動で涙を流したのです。 この国には、白銀あくあがいるぞと。 まさしく最後の最後で一矢を報いたのかもしれません。 彼がその身に纏ったのはスターズのブランドの服でしたが、彼のその堂々たる姿は服の素晴らしさにも全くと言っていいほど見劣りしていませんでした。 「あくあ君……」 嬉しさでこぼれ落ちてきた涙を私は噛み締める。 私たちの国とスターズの友好を記念して行われたそのショーのクライマックスに、まさしく相応しいランウェイでした。 大歓声とともに大きな拍手が巻き起こる。 最後に現れたデザイナーのジョン・スリマンとあくあ君の二人で会場にお辞儀をして、今度こそ本当に奥へと引っ込んでショーの幕が下ろされました。 「森川さん、森川さん」 イヤホンから聞こえてきた声に、私は慌てて涙を拭って声を振り絞った。 「はい! 会場の森川です!!」 プロのアナウンサーなのに少し声が上ずってしまった。 しかし反省なんてしている暇はありません。私は自分の仕事に集中する。 「森川さん、最後に……最後に、凄いことが起こりましたね!」 「はいっ。最後は会場が一つになって、私も思わず感動で震えてしまいました」 「楓ちゃん。どうでしたか、生で見た今、噂の白銀あくあさんは?」 「いやぁすごかったです。私もドラマの映像では見たのですが、やっぱり生となると違ってましたね。オーラとか華やかさとか」 「くぅっ! 本当に羨ましい! 森川さん、今日は本当にありがとうございました」 「こちらこそありがとうございました。会場からは以上です。森川楓がリポートしました」 私はカメラの前に手を振る。 そこで今日のリポーターとしての私の出番は終わったが、報道関係者としての私の仕事はまだ終わらない。 「インタビュー、取りに行くわよ!!」 プロデューサーの一言で、私たちは慌てて移動する。 今日参加したモデルさんやデザイナーさんからインタビューをとるのも私の仕事の一つです。 私たちは報道陣しか入れないエリアへと足を踏み入れると、ショーを後にする人たちにマイクを向ける。 とは言っても中には対応してくれない人もいます。今日のヘッドライナーを務めたアイドルの月街さんなんかは、一見して素っ気なさそうに見えるけど、実際にマイクを向けるとちゃんと答えてくれる人だ。しかもアイドルらしく、ちゃんと愛嬌まで見せてくれる。それでも女性モデルの中にはこういう事に素っ気のない人も多い。でも、それ以上に男性モデルの人はスルーされる。ただ、今日に限っていえば、何人かの海外の男性モデルの人は一言二言、私たちの投げかけるインタビューに答えてくれた。 「あっ!」 誰かが声を上げる。 通路の一番奥から現れたのはあくあ君でした。 多くの人がシャッターを切り、集まった報道陣のカメラとマイクのほとんどが彼へと向けられる。 「白銀さーん!」 「すみません、一言もらえませんか?」 多くの報道陣が彼へと言葉を投げかける。 「ありがとうございます、お疲れ様です」 警備の人たちに囲まれたあくあ君は、一人ずつマイクをむけてくれた人やカメラに視線を向けてお礼を述べていく。 途中笑顔を見せたり、手をあげたり振ったりと他の男性モデルにはない愛嬌の良さに、取材陣からも笑みが溢れた。 それでも止まるわけにはいかないのか、申し訳なさそうに苦笑してゆっくりと出口に向かって歩いていく。 私もダメ元で、目の前に近づいたあくあ君へと言葉を投げかけてみた。 「国営放送の森川です。白銀あくあさん、カメラの向こうの皆さんに何か一言だけでもいただけないでしょうか?」 「えっ?」 なんと、あくあ君は、私の顔を見るとその場に止まってくれたのです。 チャンスだと思った私は、あくあ君の方へと手に持っていたマイクを向けた。 するとあくあ君は、警備の人に一言すみませんちょっとだけと言って、私のインタビューに応じてくれたのです。 「まず最初に……今日のこのショーに出演させてくれたコロールさんとデザイナーのジョン・スリマンさんに感謝の言葉を伝えたいです。このランウェイのために尽力していただいた全てのスタッフの皆さんや、後押しをしてくれた事務所の社長やスタッフ、家族にもありがとうと言いたいです」 あくあ君とは喫茶店以降は会えていなかったけど、私の知っていたあくあ君はあくあ君そのままだった。 私だって、あくあ君が色々とこういうお仕事をしていくうちで、もし、変わっていたらどうしようと思っていなかったわけではない。 でも彼はまず、カメラを通して感謝をすべき人たちに感謝の言葉を投げかけたのだ。それもさも当然のごとく。 「そして今日、ショーを見にきてくれた皆さん。中には会場に入れなかった人もいたと聞いていますが、長丁場のショーを最後まで見ていただいてありがとうございます。もう外も暗いのでどうか気をつけて帰ってくださいね。報道陣の皆さんも長い間、最後までお疲れ様でした。ありがとうございます」 会場に入れなかった人たちへの配慮はもちろんのこと、私たち報道陣への労いの言葉に、周りのマスコミ関係者も感動で言葉が詰まってしまう。 私は声を振り絞り、あくあ君へと感謝の気持ちを伝える。 「こちらこそ、素敵なショーに、私たち報道陣も、ショーを見ていた皆さんもとても感動したと思います。最後に、突然のインタビューに答えてくださってありがとうございました」 「こちらこそ、ありがとうございます」 はにかんだあくあくんは私の方へと手を差し出す。 私は一瞬どうするか悩んだが、差し出されたあくあ君の手を握り返した。 フゥゥゥううううう! あくあ君の少しゴツゴツとした男らしい手のひらに、まだインタビュー中にも関わらずキュンとしそうになった。 固まってしまった私に、少し前に出たあくあ君が小さな声で喋りかける。 「前に喫茶店に来ていた森川さんですよね?」 私はあくあ君の言葉に、声を詰まらせて動揺した。 確かに私は当時あの掲示板の検証班の一人として、何度か喫茶店を訪ねたことがあります。 ですが職業柄、念のためにメガネをかけたり、髪型やメイクの雰囲気を変えたりしていました。 それなのにあくあ君は、数えるほどしか会ったことのない私に気がついてくれたのです。 「まさかこんな所で会うなんて思ってもいなかったので、さっき声をかけられた時はびっくりしました。あれからお店の方にはあまり行けてなくてすみません。また、よかったら声かけてくださいね。それじゃ」 あくあ君は、私に向けて再度お辞儀をすると、他の報道のカメラに向かっても手を振って笑顔を振りまく。 私はまだ仕事中にも関わらず、手にマイクを握ったまま固まってしまった。 推しに認知されていた事を知ったのも嬉しかったし、それ以上に全くと言っていい程に変わっていないあくあ君に心が震える。私は頭の中に浮かんできた友人のあのセリフを借りて、満ち足りた自らの心の奥で一人叫んだ。 チンポスキーちゃん、大勝利! ってね。 ************************************************ わからなかった人のために。 アナウンサーの森川楓→掲示板のチンポスキー。 知り合いの王女→カノン=掲示板の嗜み。 前話の姉妹→掲示板の鼻血出したサーバーになりたい妹さんとお姉さん。 前話の三人組→クラスメイト、黒上うるは、鷲宮リサ、胡桃ココナ。 次回? もちろん掲示板回です。 ただ、月曜は作者が夕方頃から忙しくてちょっと微妙なんで、もしかしたらお休みして火曜になるかもしれません。 ちょっとだけ加筆修正しました。 ******************************************** 掲示板、大勝利宣言。 【1日3食】白銀あくあ様を語るスレpart1010【ビスケット】 15 ななし 正直、ビスケットを食べるのも、見るのも、もうつらい……。 17 ななし >>15 わかる……。みんなお昼になると一斉にビスケット広げて食べるのまじウケる。 18 ななし 最初ダイエットになるかと思ったけど、結構バターとか砂糖とか入ってて太りやすいんだよね。 20 ななし 私はその分運動するようにした。 それとビスケットは保存期間長いし、もう諦めて1日1食にしてる。 >>17 想像したらカオスすぎw 23 ななし そういう意味ではビスケットでよかった。賞味期限切れても数年は持つでしょ。 25 ななし あくあ君のSNS、結構頻繁に更新されてるけど、お仕事の告知はまだないね。 27 ななし >>25 仕事来ててもまだ発表できないとか? 28 ななし >>25 次の月9出るって噂あるけどどうなんかな? 30 ななし >>28 主演、小雛ゆかりだっけ。演技は好きだけど性格はクソだからな。 エキストラやった時に見た事あるけど、他の出演者の演技がイマイチでリテイクでたら、テイク2でアドリブ入れてその子の出番全部削って泣かせてたのみたわ。 まぁ、演技完璧だったし、テイク2の方が出来よかったから監督もそれでオッケー出してたからいいんだろうけどさ。役者としてはいいけど、絶対にお近づきになりたくないタイプだわ。 31 ななし >>30 相変わらずすぎてグゥの音も出ない。小雛は演技が下手な子とかカケラも興味なさそうだもんね。 出番が削られた子は可哀想だけど、実力が全てだから仕方ないといえば仕方ない。 ただ、あくあ君が汚されないかだけが心配だ。 33 ななし >>30-31 正直、小雛ゆかりに弄ばれるあくあ君は見たくないな。 ただ、演者としてはいい演技するから、周りのキャストが事務所ゴリ押しじゃなかったら、ドラマとしての完成度はめちゃくちゃ高くなりそう。 35 ななし そういえばこの前、あくあ様が謎の外国人に囲まれてたって話どうなったんだ? 36 ななし >>35 何かのモデル探してたらしいって話だけど、詳細不明。 ちなみに時期的に近いのだと今日あるスターズとの合同ファッションショーだけど、スターズ、国内共に参加ブランドからの告知、アナウンスは一切なし。 38 ななし そろそろメンズの時間だっけ? 念のためにショーみるか、 39 ななし あー君は告知なしの神出鬼没だからあり得る。 現在7回連続7回目。 内訳は喫茶店勤務、雑誌掲載、配信、カバー曲、夕迅、SNS開設、CM。 40 ななし >>39 甲子園かよw しかもそこそこ強い高校レベルw 42 ななし >>39 喫茶店勤務の時に会えた人が羨ましすぎる。 私が知ったのは雑誌掲載からだった。 45 ななし >>42 学校行きだしてからも、何度かはまだ来てたんだけどな。 最近はもう全然よ。それでもコーヒーが美味しいから私は通うけどさ。 47 検証班◆07218KADO6 私もたまに、喫茶店にあくあ様の残り香を嗅ぎに行ってる。 50 ななし >>47 お前本当にブレないのな……。 51 ななし >>47 喫茶店で発情して捕まるなよ。 52 ななし >>47 捗る、お前ついに捕まるんか……。 53 ななし >>47 惜しい奴を亡くしてしまった……。 54 検証班◆07218KADO6 あのさ、人を捕まった前提で話すのやめよ? 流石の私も泣いちゃうよ? 55 ななし >>54 だって、お前さんやりそうだもん。 56 ななし >>54 普段の言動がもう信用ならない。 57 ななし >>54 捗るは本当に滝行とかで邪心を祓ってもらった方がいいよ。 60 ななし 邪心を祓うで思い出したけど、なんかシスターさん増えてない? 65 ななし >>60 最近マジで多いよ。最初一人だったのに、気がついたらもうどこの駅の広場にもいやがる。 別に危害加えてくるわけでもないし、本当に穏やかそうな感じの人が多いんだよなぁ。 だからついつい声かけれたら一緒に拝んじゃう。 67 ななし >>60 >>65 最近HPまでできて動きが活発になってる。何か変なことしなきゃいいけどさ……。 あれってお金取ったりしてんの? 71 ななし >>67 私の知り合いがあくあ教に入ってるけど、お金は一切取らないって言ってた。 完全に教祖の人の個人活動で、同じような事をやってる人はただの共感した人がボランティアでやってるみたい。 だからHP立ち上げたのも教祖じゃなくて、会員の人がコミュニケーションを取りやすいように立ち上げたんだってさ。 74 ななし 今、そんなことになってるのか、すごいな……。 あっ、そろそろショーが始まるぞ! 76 ななし やっぱり今日はショーあるからか、人が少ないな。 元検証班は、捗る以外の人っていんの? 77 検証班◆9n2SARETAi はい。 78 ななし 92さん、今日は珍しく反応はやいな。 80 ななし 92さん以外は反応ないな。チンポスキーと嗜みはお休みか? 82 ななし まさかとは思うけど、ショー見に行ったりしてるんじゃないの? チンポスキーはわからんけど、嗜みとか金持ってそうだから普通に行ってそう。 83 ななし ありえるな。 85 ななし え? 嗜み、あくあ君一筋じゃないの? 88 ななし 浮気か? 90 ななし 浮気とかいうと、また調子こいて彼女面するぞ! 100 ななし ここまで嗜みの反応なし。 やっぱりあいつ今日はいないっぽいな。 103 検証班◆CHiMPOsuki 呼んだ? 105 ななし チンポスキーどうした、反応が鈍いぞ? 106 ななし どうせ、マンコ弄ってたんだろ? 109 検証班◆CHiMPOsuki みんな人のことなんだと思ってるんだ……お仕事中ですよ。 今は休憩中だから反応したけど、今日はもう無理かも。 111 ななし >>109 常にマンコ弄ってる人。 112 ななし >>109 犯罪予備軍。 113 検証班◆07218KADO6 >>109 マンコに長茄子突っ込んだ女。 115 検証班◆CHiMPOsuki なんか私の扱いも酷くないですか? これでもちゃんとした社会人なんですよ、私。 >>113 はい、ブーメラン。 117 ななし >>113 >>115 同じ穴のムジナ。 118 ななし 正直こんなのがあくあ様スレの代表かと思うと頭が痛くなる。 120 ななし 争いは同じレベルのもの同士でしか起こらない。 122 ななし 酷いな。 123 ななし レディースのオオトリ、un la filetteかよ。出世したなw 125 ななし un la filetteの服、相変わらず可愛いけど……もう手が出せるお値段じゃない。 129 ななし un la filetteの元の価格知ってると、ぼったくりだろってなる。 131 ななし その分、良い生地使ってたり縫製が良かったりパターンが違ったり、デザインがより凝ってたりとかお値段相応にはなってるんだけどね。それでも高すぎるってのは否めない。 かといって、ああいう状況になったらもうお値段上げるしかないよね。今ですら転売されてるのに、ちょっとあげただけじゃどうしようもないし。 135 ななし あ、メンズ始まった。 140 ななし 正直、以前の私なら盛り上がってたけど、あー様を知ってしまったせいか微妙に見える。 143 ななし わかる。 見た目云々とかを別にしても、やる気なさそうな男の人を見ると盛り上がらない自分がいる。 145 ななし つまり何が言いたいかっていうと、もう私たちはあー様抜きの体にはもう戻れないって事。びくんっ、びくんっ。 147 ななし メンズショーのトップバッターは月街アヤナの男装か。悪くないな。 150 ななし レディースの大トリもun la filetteで、メンズのヘッドライナーもun la filetteか。 プッシュされてんねー。 151 ななし >>147 月街の男装は悪くないけど……やっぱり私は本物の男の子がいいなぁ。 159 ななし >>151 やっぱりちんこがついてないと。突っ込んだ事ないけどさ。 163 ななし >>159 それも長茄子サイズのね……あんなに大きいの入らないけど。 170 ななし un la filette、全員男装だったか。 やる気のない男ならいらんって強いメッセージ性結構響いたわ。 メンズのショーでそんなんやったん初めてじゃない? 174 ななし 面白いと思うな。少なくともインパクトはあった 213 ななし 後の国内ブランドはボチボチって感じ、トップバッターだったun la filetteが強烈すぎた。 216 ななし あっ、海外ブランドのメンズショー始まった。 235 ななし やっぱ、海外のブランドのショーになると男性モデルのレベルが違うな。 見た目とか云々もそうだけど、それ以上にちゃんと仕事してるって感じがする。 258 ななし 最後はなんかスターズのブランドに圧倒されちゃったな。 un la filetteも良かったけど、男性モデルがちゃんとしてるって時点で何か負けた気がして悔しいのは私だけだろうか? 264 ななし >>258 いや、普通に私も悔しかったよ。 これに対抗できるとしたら、ううん、あくあ君ならきっと上回る事だってできるはず。 270 ななし >>258 それなw このショーにあー様が出ていれば……。 289 ななし あーあ、結局、最後まで、あーくんは出なかったな。 290 ななし もう出なさそうだし、風呂行ってくるよ。 293 ななし おっ、最後、まさかのコロールのメンズラインか! 294 ななし コロールの男性デザイナー、メンズラインやりたいって前にインタビューしてたからな。 実現できて良かったねー。 297 ななし おぉっ! 男性モデルでた! 298 検証班◆07218KADO6 あっ! 299 検証班◆9n2SARETAi えっ? 301 ななし >>298-299 どうした? 305 ななし コロールのモデルの人のウォーキングいいな。男性なのに女性モデルと遜色がない。 306 ななし 今の時点ですら完敗なのに、さらに辛酸をなめされるのか? どうせ舐めるならあくあ靴をぺろぺろしたい。 308 ななし は? 310 ななし あくあ君きちゃぁぁぁああああああああああ! 311 ななし あくあ様ぁぁぁあああああ! 312 ななし 最後まで見て良かった! 314 ななし 勝ったな。 315 ななし 最後の最後でまさかのあー君。 317 ななし >>290 風呂行った奴www 320 ななし 速報、あー様、8回連続8回目の神出鬼没でスレ住民を困惑させる。 323 ななし 最後の最後にあくあ君が全部持っていったな。 327 ななし >>298-299 おそらくこの時点であくあ君だって気がついてる検証班やばすぎ。 329 ななし 最後涙出たわ。 331 ななし 会場内組だけど、ヒートアップしすぎてさっき観客席の座席が揺れたんだけどw 341 検証班◆010meTA473 はい、生で見てた嗜みちゃん大勝利! 357 ななし >>341 嗜み死ね。 358 検証班◆07218KADO6 >>341 嗜み死ね。 359 検証班◆9n2SARETAi >>341 羨ましいです……。 360 ななし >>341 ふざけんな! 362 ななし >>341 お前って本当に幸運よな。 365 ななし >>358 本音漏れてるぞw 370 ななし >>358 仲間割れが始まったぞw >>359 それに比べて92さんのコメントよ。 371 ななし 捗るは本能でしゃべりすぎだろw 完全に脊髄反射でレス返してやがる。 389 ななし >>358 チンポスキーは仕事で見れてないんだぞ。 テレビで見れただけでもありがたいと思え。 395 ななし あくあ君のSNSにバックヤードの画像きた! 399 ななし デザイナーのジョン氏とツーショットは熱い。 400 ななし やばっ、リアルタイムでその場所にいる気分になった。 401 ななし 番組終わったけど、インタビューは夜のニュースかな? 405 ななし インタビュー楽しみ。あくあ君ならワンチャン応えてくれそう。 447 ななし 私、規制線の外にいたけど熱気がすごかった。 人混みに殺されるところだったわ。 479 ななし >>447 私も規制線の外組、モデルの帰宅の邪魔になるから帰ってくださーいってアナウンスされてるけど、端っこが移動してくれないと無理そう。 493 ななし 地震速報、S区で震度1を観測wwwww 510 ななし >>493 本当に揺れてるじゃねぇかwww 513 ななし >>493 嘘だろ……って思ったら本当だったw 538 ななし 規制線の外側で、ステージに向かっておっぱい丸出しにして私をもらってくださいってマジックで書いてた女が逮捕されてったw いくら何でもこの距離じゃ見えねぇだろ……。 まさかとは思うがスレの住民じゃないよな? 591 ななし >>538 捗るって言おうとしたけど、あいつ現地じゃなくてテレビ見てたんだった。 625 検証班◆07218KADO6 >>591 おい! 私だってちゃんとさっきのあくあ様を見て感動してるんだぞ!! せめて余韻くらいは味わせてくれよ。 637 ななし >>591 スレ住民からの信用が全くない女、捗る。 651 ななし 現地組マジで羨ましい、生のあくあ様が見たかった。 670 ななし SNSのトレンドやばっw 1位 コロール 2位 COROLLES HOMME 3位 揺れた 4位 地震速報 5位 メンズショー 6位 白銀あくあ 7位 逮捕 8位 スターズ 9位 サイレン 10位 un la filette 677 ななし >>670 白銀あくあの関連ワードwww 結婚する方法、お付き合いする方法、セフレにしてもらう方法、一回でいいからエッチしたい。 欲望に忠実なやつ多すぎw せめて身バレしそうなSNSじゃなくてこういうところで言えよwww あとそんな方法あったら私が知りたいわ!! 683 ななし >>677 今日に限っていえば、ここが静かなせいかむしろこっちの方が健全さえある。 チンポスキーと嗜みがいないから、捗るもやけに大人しいしな。 695 ななし おい、国営放送がニュース番組切り替えてバックヤードの通路の映像に変わったぞ! 715 ななし マジでナイスすぎる。 753 ななし あーくん、出てきた! 774 ななし 相変わらず笑顔が眩しすぎる。 781 ななし ちゃんと手を振るところが、あくあ君だよなぁ。 あの喫茶店で働いてた時から全く変わってなくて嬉しいよ。 801 ななし 立ち止まった! 813 ななし おいおいおい、今日の国営放送どしたん? 有能すぎんか? 821 ななし >>813 お婆ちゃんが今まで高いお金払って国営放送入ってて良かったって泣いてる。 837 ななし この新人アナウンサーやるな。 最後、あくあ君と握手したのは羨ましすぎて血の涙が出そうになったけど、インタビューとれたので許す。 873 ななし インタビューとれただけでも凄い。 それにしても、最後何話してたんだろうね。 ピンマイクとマイクの電源切れてたのか、わからなかったけど、何か喋ってなかった? 909 ななし >>873 唇の動き読もうと思ったけど無理やったわ。画角が悪すぎて最後のあくあ君の口元が全く見えない。 どうせ、インタビューありがとうございましたとか、そんなこと言ってたんじゃいかなぁ。 925 ななし >>909 あー様なあり得る。ていうか多分それ。 931 ななし 国内モデル→愛想なし、かろうじて視線だけ向けてくれたりとか反応してくれる優しい人もいる。 海外モデル→手を上げたりお辞儀をしたり少しはアクションしてくれる。さすがプロ。中にはインタビューに少しだけ応えてくれる人もいる。 あくあ様→笑顔で手振ってくれる、ありがとうございます。お疲れ様でしたと声かける。多分主催者側から止められているにも関わらずインタビューにも応えてくれる。 941 ななし 通路が混乱するから運営からインタビュー止められてたのに応えてくれたんだろうな。 すみません、ちょっとだけいいですかってスタッフの人に頭下げて、それでも行動するところがいいわ。 たまらなく好き。 954 ななし >>931 これが全て、あくあ君が人気なのは見た目だけじゃない。見た目も私的には圧勝だけど。 969 ななし >>931 あくあ様のことが好きで良かった。これからも推します! 972 ななし 現地やばい、救急車きたり、消防車きたり、パトカーきたりで大変。 何かしらのサイレンがずっと鳴ってるわ。ちな、規制線の外。 986 ななし 規制線の外はカオスだけど、内側はちゃんとコントロールできててよかった。 ただモデルやVIPから先に退出するし、外側がどうにかならんことには帰宅できそうにない。 これは家戻るの遅くなりそう。 それと、救急や消防の隊員さん、警察官さん、スタッフの皆さん本当にお疲れ様です。 1001 ななし >>931 つまり何を言いたいかっていうと、スレ住民ちゃん大勝利ってことです。 1003 ななし そして、全ての人に感謝!! ************************************************ ちょっと遅くなりました。 後でちょこっと加筆修正するかも。 修正したら前書きと次回の更新で告知しておきます。 前話の掲示板回、多少加筆修正しました。 ******************************************** 白銀あくあ、終わりで始まりの日。 ファッションショーは大成功で終わった。 俺がコロール本社と専属契約を結んだことで、今後はMVやライブで使う衣装もジョンのデザインによる服が提供される。 その一方で契約上、雑誌やテレビ、パーティーなどの公の場所でも、基本的にはコロールの服を着用しなくてはいけないようになった。デメリットな面を上げるとしたら、他の服飾ブランドの仕事ができなくなったくらいだろうか。 何十枚とある膨大な量の契約書には多くの専門用語が使われていたが、元々法学部に通っていたしとりお姉ちゃんの語学が堪能だったおかげで難なく契約を結ぶ事ができた。本当にしとりお姉ちゃんには感謝しかない。 その際に、仲介をしたしとりお姉ちゃんの雇用契約がバイトではさすがにまずいだろうという事で、正式に事務所の正社員として採用された。当面は大学に通う事を重視してもらい、弁護士としての資格を取得した後には事務所の顧問弁護士になってもらうつもりらしい。 ともあれ、これで森長に続き二社目のスポンサー契約だ。近々、どちらも契約金が支払われる見込みなので、これで人を雇う余裕だったりとか事務所の財政面でもゆとりができたと思う。阿古さんのオーバーワークについても心配だったが、新たに人を雇う事ができるとのことなのでこちらもどうにかなりそうだ。個人的には仕事のしすぎで倒れないかと心配してたので良かったと思う。 そして俺は今日、久しぶりの休日にバイトでお世話になっていた喫茶店へとお邪魔した。 「この前のファッションショー、テレビで見たわ。すごくかっこよかったわよ」 「ありがとうございます」 俺がバイトしている喫茶店トマリギのオーナー、七間八千代さんは変わらず朗らかな笑顔で出迎えてくれた。 今思い返せば、ここで俺がバイトしなければ天鳥さんと出会うこともなかっただろう。 そういう意味ではこの喫茶店は、アイドル白銀あくあにとっては始まりの地なのだ。 「そして、すみません。これ以上ここでバイトするのは、ちょっと難しいかもしれないです」 「気にしなくていいのよ。仕方のない事だってわかるもの。むしろ今までありがとうね」 これからアイドルとしての芸能活動を続けていく以上、ここでバイトをするのはもう難しいだろうと思う。 残念だと思うけど仕方のないことだとも理解している。だから俺は、おそらくは最後になるこの日に、ここトマリギでの最後のバイトをしようと思った。これについては阿古さんからも許可を得ている。 だから俺は最後のバイト姿を見てもらおうと、仲のいい知人たちにもトマリギに来てもらったのだ。 「白銀、よく似合ってるじゃないか」 「うん……あくあ君、すごくかっこいいよ」 カウンターに座った黛ととあちゃんは、俺のバイト服姿を見て誉めてくれた。 俺は二人の前に飲み物を置く。 意外にもブラックコーヒーの好きなとあちゃんと、ミルクたっぷりのコーヒーを頼んだ黛。 一瞬、間違えて逆に運びそうになったのは内緒だぞ。 「あらぁ、いいわねぇ。写真に撮っちゃおうかしら」 「おぅ、中々様になってるじゃねぇか」 ノブさんは手に持ったカメラで俺の仕事姿にシャッターを切る。 モジャさんは自慢の髭にカプチーノの泡をいっぱい付けてて、思わず吹き出しそうになった。 結構怖い雰囲気があるのに、そんなお茶目な部分を見せてくるのは反則だろう。 それを見ていた黛やとあちゃんも吹き出しそうになっていた。 「兄様……かっこいいです」 「あくあちゃん、一人で給仕大丈夫? ママも手伝おうか?」 らぴすがモーニングの茹で卵の殻がうまく剥けずに苦労していたので、俺が代わりに殻を剥いてあげたら喜んでいた。前世で妹のいなかった俺にはイマイチわからなかったが、シスコンになる奴の気持ちが今なら理解できる。 母さんは相変わらずで、こういう過保護なところにはまだ慣れないけど、これが母親の愛情ってやつなのかな? 少し恥ずかしいけど、このむず痒さが逆に心地よかった。 「あくあ、その姿もよく似合ってるよ。でもどうせなら君の着る服は全部私がデザインしたかったな」 「この全てが均一化された平面、歪みなき円形、程よい焼き色の美しさ……なるほど、人類の叡智はここにあったのか。ククッ、さすがは我の後輩だ。いい店を知っている」 ジョンは明日には帰国してしまう。本国でのスケジュールを考えたら仕方のない事だ。次に会えるとしたらMVの撮影の時だろうか。その時までには衣装を完成させると言ってくれた。 そして天我先輩は、チーズケーキが好きなのか、オーナーの作ったチーズケーキをホールで食している。今日は右目に眼帯をしているけどどうしたのかな? もしかしたら怪我しているのかと聞こうと思ったけど、とあちゃんに触れないであげた方がいいよと言われた。 「ごめーん、遅くなった! あっ、あーちゃんのギャルソン姿かっこいい!」 「あくあ君、今日は招いてくれてありがとうね。久しぶりにみるけどよく似合ってるよ」 最後にやってきたのはしとりお姉ちゃんと阿古さんだ。 しとりお姉ちゃんは、レーコーことアイスコーヒーを注文すると、外が暑かったのかストローで一気飲みしてしまう。ちなみに二杯目に注文したのはレスカことレモンスカッシュだった。レーコーもレスカも最初はわからなくって、関西出身のお客さんに教えてもらったんだよね。 「阿古さん、注文は何にします?」 「もちろん、いつもので!」 「はい、わかりました!」 キッチンで卵の焼けるいい匂いがする。その美味しい香りに釣られてか、らぴすが涎をこぼしそうになっていた。少し大人びて見える時もあるが、こうやってみるとまだまだ子供だなと微笑ましい気持ちになる。そんならぴすもいつか誰かのお嫁さんになるのだろうか? そう思うと、とても胸が苦しくなった。もはや俺は手遅れかもしれない。 「はい、どうぞ!」 俺はオーナーから受け取った出来立てのオムライスに、いつものようにケチャップで文字を書くと阿古さんの前に置いた。 いつもありがとう、これからもよろしくおねがいします。 あれ以来、俺は阿古さんにオムライスを出す時は、文字を書くようになった。 今日はバイト最後の日で、おそらくこれを書く機会はもうないだろう。 だから俺は、自分の伝えるべき言葉をオムライスに書いて阿古さんに提供しようと思ってた。 「あくあ君……」 阿古さんは瞳を潤ませる。 もし、オムライスを注文してくれなかったらどうしようと思ってたけど、サプライズはうまくいったみたいだ。 「あっ、あー! ママも、ママもそれがいいっ!」 「阿古さんいいなー、私もそれ食べたい」 「兄様、らぴすもオムライスが食べたいです!」 阿古さんのオムライスを見て、騒がしくなった家族に俺は苦笑する。 それとらぴすは、さっきもモーニング食べたのに、オムライスまで大丈夫なのか? 俺はお腹を摩っていたらぴすを見て、オーナーにらぴすのは少し小さめで頼みますとお願いした。 「あらぁ、私もオムライスにしようかしら」 「そうだな、腹も減ったし、さっきすげぇいい匂いしてたから俺も頼むとするかな」 「あくあ君……僕もオムライスお願い。こんないい匂いさせるのは反則」 「白銀、オムライス一つ頼めるか?」 「わお、あくあ、これは素晴らしい。一つ注文いいかな?」 「白銀、我もオムライスに魔法陣描きたい」 結局、全員オムライスになった。 オーナー1人だと作るの大変そうなので俺も卵をかき混ぜたり、重たい鍋を振ったりして手伝う。 そして一人ずつにメッセージを書いて提供した。 しかし、母よ。 実の息子に、ママ、結婚して、と書かせるのはやめてほしい。流石に恥ずかしかった。 その際に隣で見ていた阿古さんに、別にお母さんと結婚する男の子は少なくないからと聞かされて驚く。 やはりこの世界は、俺の前世の価値観とは大きく違っているようだ。 「それじゃあ、お先に失礼するわよ」 「じゃあな」 「あくあちゃん、危ないことになったらすぐに連絡してね」 「あーちゃん、お仕事頑張ってね」 「兄様、お先に失礼します」 「あくあ君、何かあったらすぐに連絡してね」 午後から仕事や用事のある母さんや阿古さん、しとりお姉ちゃんとらぴす、モジャさん、ノブさん、ジョンは一足先に喫茶店を後にする。 明日の見送りには行けないので、ジョンとはここでお別れだ。 俺たちは握手を交わし、お互いの健闘を祈ってハグをする。 「あくあ、また会おう」 「ジョン、元気で」 ジョンを見送ると、喫茶店の中に残ったのは俺とオーナー、とあちゃんと黛、天我先輩だけになった。 そんな最中に、オーナーのもとに一本の電話がかかってくる。 「えっ? ……うん……うん。それじゃあ仕方ないわね。うん、こっちは大丈夫だから」 心配そうな顔で通話をするオーナー。何かあったのだろうか? 「どうかしましたか?」 俺は電話が終わった後のオーナーに、何かあったんですかと尋ねる。 「実はね……線路に車が侵入して接触したとかで、午後からバイトに入る子たちが電車でこっちにくるのが少し難しくなったみたい。バス乗り場もタクシー乗り場も並んでるみたいだし……あくあ君には申し訳ないけど、開店時間を遅くするか、午後はもうお休みするしかないわね」 今日の午前中は身内だけに向けた開店だが、午後からは俺がバイトしていた時の馴染みのお客さんが来る事になっている。残念だけど仕方がないなと思っていたら、意外な人物が声を上げた。 「オーナーさん、来られなかった人達の代わりに、僕がお手伝いしても大丈夫ですか?」 なんと手を挙げたのはとあちゃんだった。 「私としてはありがたいけど……いいのかしら、その、貴方……」 「僕は構いません。だから手伝わせてもらえないでしょうか?」 真っ直ぐとオーナーを見つめるとあちゃん。 その瞳には強い決意のようなものが宿っていた。 「わかったわ……それじゃあお願いね」 とあちゃんは席を立ち上がると、従業員の使う奥の部屋へと向かう。 俺はその途中で、とあちゃんを呼び止める。 「とあちゃん、ありがとう」 俺は感謝の言葉を伝えて、とあちゃんに頭を下げる。 するととあちゃんは、ゆっくりと俺に向けて言葉を投げかけた。 「僕……ね。この前のファッションショーを見て、あくあ君にすごく勇気をもらったんだ」 とあちゃんはほんの少し口角を上げて、俺にはにかむ。 「ううん、ファッションショーだけじゃない。ドラマに出たり、CMに出たり、あくあくんは男の子なのにいつだって眩しくて、僕はそんなあくあ君の事がすごいなってずっと思ってたんだよ」 大きくてクリッとしたとあちゃんの瞳が俺の事をジッと見つめる。 「それに僕がVtuberデビューした時も、雑誌に出た時も、あくあ君の新曲を作曲した時も、僕の狭かった世界を広げてくれたきっかけを作ってくれたのはいつもあくあ君だった」 とあちゃんは胸の前で握りしめた拳にぎゅっと力を込める。 「だから僕は一歩を踏み出そうと思ったんだ。あのランウェイを見て、かっこよく前を向いて歩くあくあ君みたいに」 とあちゃんの熱の篭った真剣な眼差しに、俺の心も熱くなる。 前に黛と3人でゲームをした時に少し話したけど、とあちゃんには俺たち以外の友達がいないらしい。 引っ込み思案な性格なんだと言っていたから、きっと自分から人に話しかけるのが苦手なんだろう。 だからVtuberとして配信なら人とうまくお話しできるかもしれない。そう思ったのがVtuberを始めようとしたきっかけだったと聞いている。そんなとあちゃんが、今まさに一歩を踏み出そうとしているのだ。 俺はとあちゃんの握りしめた拳の上から、自らの両手で包み込むように重ねる。 「とあちゃん、俺だってとあちゃんにいっぱい助けられたんだよ。あの時、とあちゃんが協力してくれたから良い写真が撮れたし、新曲だってとあちゃんがいなければ完成してなかったと思ってる」 俺はとあちゃんの小さな握り拳を解くと、両手で挟むようにして握手した。 「俺の行動がとあちゃんを救ったというのなら、俺だってとあちゃんに救われてるんだ。だから、ありがとうって思ってるのはとあちゃんだけじゃないんだよ」 「あくあくん……ありがとう」 とあちゃんは言葉を詰まらせる。 そんな折に、不意に後ろから声が聞こえてきた。 「ククッ、話は全て聞かせてもらったぞ後輩達よ」 声のした方に振り向くと、天我先輩が通路の壁にもたれかかって、眼帯を片方の掌で隠して何やらカッコいいポーズを取っていた。 「頑張る後輩たちのために、我らも一肌脱ごうではないかッ!」 我ら? どういうことかと思ってると、天我先輩の後ろから黛が現れた。 「白銀、猫山、俺と天我先輩も手伝うってさっきオーナーさんに伝えてきたから」 俺は黛と天我先輩の言葉に涙が出そうになった。いや、本音を言うと少しだけうるっとしていたけど、それは内緒にしておく。 「とあちゃん……黛……天我先輩……本当に、本当にっ! ありがとう!!」 俺は熱くなった目頭をそっと押さえて、誰にも見えないように潤んだ涙を拭った。 あぁ俺はなんて恵まれているのだろう。改めて自分が誰かに支えられているのだと気付かされた。 「フハハハッ、我に任せよ後輩たちよ! それでは着替えるぞ、我に続けぇ!!」 先陣を切ってバックヤードへと向かう天我先輩。なんて大きな背中なんだ、カッケーと俺は見惚れる。 それにしても天我先輩は、さっきはどうして眼帯をつけて隠れている目を掌で隠しているようなポーズを取っていたのだろうか? それを聞こうとしたら、とあちゃんに小さな声でやめてあげてと言われた。 ************************************************ なお、この段階で、とあの正体に気がついてないのは、まりんとらぴすとあくあだけ。 おそらくあくあがポンコツなのはまりんの遺伝子のせい。 ちなみに阿古さんは気がついてなかったけど、契約の時に住民票見て気がついた。つまり同じくらいポンコツって事。 そしてあくあが気がついてなさそうなことに周りが気がついているから、全員が全員だまっているという優しい世界です。 92、推しに接客される。 その日は、年甲斐もなく前日の夜からとてもソワソワしました。 何と言っても今日は、あのあくあさんと思い出の喫茶店で会える日なのです。 喫茶トマリギのオーナーさんから聞いた話によると、あくあさんは今日をもってカフェのバイトを辞めるそうだ。 段々とあくあさんが遠のいていっているような気がして寂しくも感じますが、これからのあくあさんのご活動を考えたら仕方のない事なのかなと思います。 そんなことを考えていると、予定していた時間より早めにお店に着いてしまいました。 「あっ、おかえりなさい!」 ご迷惑をおかけしてしまったのではと心配になりましたけど、あくあさんとオーナーさんは快く私を出迎えてくれました。 「お久しぶりです。お元気でしたか?」 「は、はい……」 相変わらず距離感が近いあくあさんに、女子高生だった頃のようにドキドキさせられてしまいます。 私は、勘違いしちゃダメよと、自分の心に何度も言い聞かせました。 「お好きな席にどうぞ」 私は空いている一番端っこの席に座る。この席が空いている時、私はいつもここに座ってコーヒーを注文していました。流石にカウンター席に座る度胸はありませんし、私みたいなおばさんには端っこの席くらいが丁度心地がいいのです。 「ご注文はどうされますか?」 「えっと、それじゃあホットコーヒーとナポリタンで」 「了解です!」 私はカウンターへと向かったあくあさんの後ろ姿を目で追う。 鈍い私はその時になってようやく気がついたのだけど、あくあさんの他にも男性の従業員がいてとても驚きました。 一人はすらりとした体型の知的なメガネ男子です。そしてもう一人はやたらとかっこよくポーズをとっている大学生くらいの男子でした。 ただでさえあくあさん一人でキャパオーバーなのに、他にも男子がいるなんて聞いていません。 確かちょっと前まで、ここで働いていたのは不定期のあくあさんを除けば女子ばかりのはず……。 もしやこの喫茶店、男子を惹きつける何か……はっ!? もしやこのコーヒーの匂いに、男の子を誘い出すような蠱惑的な匂いが!! ふむ……ここは検証班として、帰りに豆を買って帰る必要がありますね。 そんなことを考えてると、カウンターの奥からウェイトレスの格好をした女の子が手にナポリタンを持って出てきた。私はその女の子の顔を見て大きく目を見開く。 何故ならその女の子は、あの聖書の中であくあさんの隣に写っていた女の子だったからです。 「はい、あくあ君、注文のナポリタンだよ」 私は彼女の声を聞いてますます固まってしまった。 た……ま……ちゃん? 彼女の声は、あれ以来、私が掲示板の管理者権限をもらってサポートしているVtuberの大海たまと、全くと言っていいほど声がそっくりだったのです。 「ありがとう、とあちゃん」 あくあさんは、とあちゃんと呼んだ女の子からカウンター越しに熱々のナポリタンを受け取ると、私のテーブルの前に置きました。 「すみません、さっき聞きそびれちゃったけど、コーヒーはいつもみたいに食後で大丈夫ですか?」 「あっ、はい!」 あくあさんがそういう細かい所も覚えてくれているのだと思うとすごくキュンとしました。 「それでは、ごゆっくり」 私はフォークにナポリタンを絡め取ると、ゆっくりと口の中へと運ぶ。 最初は戸惑いましたが、徐々に落ち着いてくると色々と腑に落ちてきました。 大海たまとあくあさんが知り合いだったことを考えると、全てがしっくりときます。 しかしその一方で、私の心はすごくソワソワしました。 も、もしかして、お二人はお付き合いしているとか……? いえ、別にあくあさんとお付き合いができるとか、そんな事も思ってませんし、あくあさんみたいな素敵な男子に彼女がいても不思議ではありません……。でも……でも! 私はその事がとても気になりました。 そんなことを私が考えていると、喫茶店の扉に付けられたベルがカランコロンと音を鳴らす。 「いらっしゃいませー」 喫茶店の中に入ってきた女性と目が合う。 少し野暮ったい服装と、変装用のマスクとメガネ、普段はしないポニーテールで誤魔化してはいるが私は彼女が誰なのかひと目で気がついた。アナウンサー森川楓さんことチンポスキーさんです。 「あっ、この前はありがとうございます」 「こちらこそ」 チンポスキーさんはあくあさんと軽く挨拶を交わすと、私の対面のソファに腰掛けた。 「お、お久しぶりです。姐さん」 「うん、久しぶり」 チンポスキーさんは小さな声で私と挨拶をする。 そしてオーダーを取りに来たあくあさんに、ナポリタンとかき氷のマンゴー味を注文した。 そんな温かい物を食べた直ぐ後に冷たいものを食べて、お腹を壊したりしないのでしょうか? 「あ、あのぉ……姐さん、もしかして怒ってます?」 「え? 別に怒ってないけど……」 チンポスキーさんは何故かビクビクしていた。 元々、私は目つきが悪いせいか、会社でも後輩に怯えた目で見られることが多い。 高校の時、バレー部の部長をしていた時もそんな感じでした。 「そんな事より、ほら、あれ……」 私はチンポスキーさんに対して、男の子たちがいる方を見るように促す。 「えっ……!?」 チンポスキーさんは、やはり私同様にあくあさんの事しか視界に入ってなかったのか、男の子たちを見てびっくりする。 「しかもあの子、雑誌の……って」 チンポスキーさんは何かに気がついたのか、多少前屈みになって私に小さな声で囁く。 私はあくあさんが他に来店してきたお客さんに対応しているのを確認しつつ、チンポスキーさんの話に耳を傾ける。 「姐さん……あの子、男の子ですよ?」 「はぁ!?」 しまった。私が大きな声を出したせいで、皆さんがこちらを向いてしまった。 「あ、すいません。なんでもないです」 私は一度立ち上がってお辞儀をすると、ゆっくりとソファに腰を下ろした。 そして、たまちゃんの方を食い入るように見つめる。 どっからどう見ても女の子にしか見えないけど、チンポスキーさんが言っている事は本当なのでしょうか? 「間違いないです、姐さん。声は可愛いですけど、間違いなくあれはおちんちんから出てる声です。おちんちんソムリエのプロ資格を保持してる私が断言するのだから信じてください」 おちんちんソムリエのプロ資格ってなんなのよ……と思って、ネットで検索したらちゃんと存在した上に、結構お堅いところがやっていました。 そんな資格がある事にも驚いたが、そんなものを取得しているチンポスキーさんにも驚く。そしてそれ以上に、たまちゃんが男の子だという事実に私は動揺を通り越えて逆に冷静になる。 「え、じゃあまって、あそこ一面、全員男の子ってこと?」 「はい、間違いなくあそこにはおちんちんが4本存在します。まぁ、その中でも一番大きいのはやっぱりあくあ君ですけどね。この前握手した時に気がつきましたけど、あの手は間違いなくデカチンの手です」 え、え? どうしよう……それって、あくあさんは最低でもあの長茄子と同じサイズはあるってことよね? あの時、嗜みさんがみんなから揶揄われて言い出せなかったけど、私のだってそんな大きいのなんて入らないよ……。だって、一回も使ったことないんだもん。 「姐さん?」 はっ!? 反応のなかった私を見て、チンポスキーさんは心配そうな顔で見つめる。 「だ、大丈夫、なんでもないから」 私は気を取り直して、コップに入った水をごくごくと飲む。 すると喫茶店の扉が開いて、またもや私の知っている人物が中に入ってきました。 「あっ、いらっしゃいませー」 どっからどう見てもヨボヨボのお婆さんの姿だけど、私は彼女の事をよく知っている。 嗜みさんこと、カノン王女殿下の特殊メイクを用いた本気の変装姿だった。 「お好きな席にどうぞ」 嗜みさんは迷いなく一直線に進むと、入り口側の端っこのカウンター席に座った。 あの位置であれば、接客をするあくあさんの姿がよく見えるでしょう。 「さすが嗜み……私たちに気がついていたのに、ここじゃなくて一番至近距離であくあ君が見れる席に座りましたね」 「嗜みさんが欲望に忠実なのは、今に始まった話ではないですから。でも私、そういう嗜みさんのこと嫌いじゃないですし、羨ましいとさえ思ってます」 案の定、嗜みさんは私たちと同じナポリタンを注文していました。 なんと言ってもここのナポリタンは、茄子とベーコンのナポリタンですから。 ええ、別に深い意味はありませんよ。 「それにしても結構人増えてきましたね」 気がつけば、喫茶店の中の席がほとんど埋まっていました。 みなさん、見たことのある常連さんばかりです。 私たちの隣のテーブルにも、見覚えのあるOLさんの女の子4人組のグループが座ってました。 「ねぇ……あれって」 「うん、間違いないよ、私、おちんちんソムリエの資格持ってるし」 「嘘……あの子、男の子なんだ」 「え? それなら許す。でもあー君は気がついているのかな?」 隣の席のグループの女の子たちは、とあちゃんの方をチラチラと見ながら会話に花を咲かせていました。 それにしてもそのおちんちんソムリエの資格は流行ってるのでしょうか? 私も取るべき? 女の子たちの会話に気がついたメガネをかけた男の子が、ゆっくりとOLさんのグループのいる席へと近づく。 「あの……」 小さな声で話しかけてきた男の子の声を聞いて、私はすぐに気がつく。 この声……マユシン君だ! 思わずチンポスキーさんと顔を見合わせたけど、彼女もどうやら気がついたようです。 「あの子が男だってこと、黙っててもらえませんか? その……白銀はまだ知らなくて、すみません。理由は言えないんですけど、お願いします」 女の子たちは、お互いに顔を見合わせると、穏やかな表情でマユシン君に小さな声で喋りかける。 「うん……わかった、事情は知らないけど頑張ってね」 「ごめんね、お姉さんたち少し煩かったよね。後でお詫びになんでもしてあげるから、連絡先、教えてもらえるかな?」 「もしかしてあーくんと同じ高校生かな? バイトできるなんてえらいね、何か欲しいものでもあるの?」 「ところで君の名前教えてもらってもいいかな? なんなら、君が欲しいものお姉さん達が買ってあげようか?」 はい、アウトー。完全にメスの顔をしていた女子たちに、私は心の中でホイッスルを鳴らす。 男子高校生に話しかけられて興奮しちゃったのはわかるけど、節度は守らなきゃダメですよ。 「コホン」 私は隣の席に聞こえるくらいの咳払いをして、こちらに視線を向けてきた女子4人組に、それ以上はダメですよと視線で警告する。 「「「「ヒィッ!」」」」 女の子達は私と視線があうと急に大人しくなった。 どうやら私の無言の警告に気がついてくれたようです。 若気の至り、誰にでもあることなので、こういうのは気がついた年長者が止めてあげなければなりません。 私だって一応は女性、彼女達のテンションが上がってしまった事には共感できますから。 「姐さん……ガチで……いっす……冷え冷えっす」 なぜか私の目の前のチンポスキーさんがガタガタと震え出した。 ほら、熱々のナポリタンの後に、そんな冷えたかき氷食べるからお腹冷やしたんでしょ! 全くもう仕方がないわね。 「あの……ありがとうございました」 マユシン君は、私たちのテーブルのところに来ると小さな声でお礼を言ってくれた。 やっぱり、あくあさんのような優しい人の周りには同じような人が集まるのでしょうか? 男性からお礼を言われて私もチンポスキーさんも、お互いに間の抜けたような表情で顔を見合わせました。 「ううん、大丈夫よ。それよりもホットコーヒー、追加で注文しても大丈夫かしら?」 「あっ、はい、畏まりました」 マユシン君は小さくお辞儀すると、ナポリタンを食べ終わった後のお皿を持ってカウンターの奥へと引っ込んでいきました。 「ほら、ホットコーヒー頼んでおいたから、それ飲んで体を温めなさい」 「ありがとうございます、姐さん……でも体が冷えたのは姐さんの殺……いえ、なんでもありません」 チラリとカウンター席に目を向けると、嗜みさんがあくあさんの事をガン見してました。 全くあの子ったらもう……世話の焼ける。 私は携帯を開くと嗜みさんに向けて、そんな血走った目をしているお婆さんなんていませんよとメールを送りました。すると嗜みさんは私のメールに直ぐに気がついたのでしょう。こちらの方を見てありがとうございますと返信してきました。 「そういえば捗るこないですね」 「あぁ……確かに」 全く、あの子はあの子でこんな大事な日に一体何をやっているのでしょうか。 もしやとは思いますが、寝坊したとか……ああ、捗るさんなら普通にあり得ます。 チンポスキーさんもその事に気がついたのか、微妙そうな顔をしていました。 「はい、ホットコーヒー2つ、お待たせしました」 私たちのテーブルにコーヒーを持ってきてくれたのは、あくあさんでした。 「よくわからなかったんですけど、さっきは黛の事を助けてくれたみたいでありがとうございます」 「ううん、気にしなくていいのよ。さっきの子たちも、男の子に話しかけられちゃって、ちょっと興奮しちゃっただけだろうから、許してあげてね」 「はい、もちろんです。黛も気にしてないって言ってたんで」 友達の事を心配するあくあさんや、あの状況で女性の事を嫌いにならないでいてくれたマユシンくんの優しさに、私たちの心がぽかぽかと暖かくなります。 「あ、それとですね……これ、よかったら」 あくあさんはリボンのついた透明な袋を私たちに手渡す。 受け取った袋をよく見ると、中にはクッキーが入っていました。 「実は昨日、森長さんのお仕事でクッキング動画を撮ったんですけど、いっぱい作ったんで良かったらもらっていってくれませんか? 一応、プロの人の指導の元で作ったんで、味とか衛生とかも大丈夫なはずなんで安心してください」 「あ……はい。ありがとうございます」 袋の中のクッキーをまじまじと見つめると、ほんの少し歪な所がある手作り感を感じられるクッキーだった。 私は自然とバッグの中に入った財布を取り出して、全財産を差し出しそうになる。 しかし、目の前のチンポスキーさんも同じような事をしようとしていたのを見てお互いに我へと返った。 「それじゃあ、ごゆっくり」 私はもう一度目の前のチンポスキーさんと顔を見合わせて、手元に握りしめたクッキーの袋へと視線を落とす。 「え……これって永久に保存できたりとかしませんか?」 「いや……さすがに無理でしょ。手作りじゃなかったら冷凍庫入れればまだ日持ちはするのかもしれないけど……」 よく見ると、袋の中に小さく折り畳まれた紙が入っている。 私はクッキーの入った袋の紐を解くと、中に入っていた紙を取り出して開いた。 『|桐花《とうか》さんへ。何度もお店に足を運んでくれてありがとうございました! 最初は不慣れでお水をこぼした俺に、桐花さんが優しくしてくれたことを今でもよく覚えています』 なんとあくあさんは、私と初めて会った日の時の事を覚えててくれました。 それだけでも嬉しかったのに、あくあさんからの手紙には続きがあったのです。 『そういえば以前、桐花さんは自分の目つきがあまり好きじゃないと言っていましたが、俺は桐花さんの芯の通った強い目つきに憧れます。それに、水をこぼした時、桐花さんはとても穏やかな目で俺の事を見守ってくれていました。その優しさのおかげもあって、俺はここでのバイトを長く続けられたのだと思います。だからそんな素敵な目を嫌いになんてならないでくださいね!』 私はこぼれ落ちそうになった涙を根性で堰き止める。 ここで泣くわけにはいきません。 目の前をチラリと見ると、同じく手紙を読んでいたチンポスキーさんも涙を必死に堪えていました。 おそらく彼女もまた、あくあさんになんらかのメッセージをもらって感動したのでしょう。 「姐さん……私、私……」 「わかってるわ。でも……泣くのは店を出てからにしましょう」 私たちはなんとか涙を堪えて、会計を済ませてお店の外へ出る。 お互いに近くの公園で抱き合いながら涙を流していると、大泣きした嗜みさんも慌ててこちらへと向かってきました。私たちは年下の彼女を慰めつつ、みんなであくあさんの話をして和やかに会話する。 気がつけばみんなあくあさんの話ばかりしていて笑顔になっていました。 「それじゃあ、そろそろ帰りましょうか」 「はい、今日はありがとうございました。姐さん」 「ところで……捗るは?」 嗜みさんの一言に、私たちは顔を見合わせる。 すると、慌ててお店の方へと向かっていく捗るさんの後ろ姿が、私たちのいる公園の通りを横切っていったのです。 私たちはあまりにもタイミング良く現れた捗るさんの姿を見て、申し訳ないと思いつつも顔を見合わせて笑いあいました。後から連絡がきましたが、私たちのコールのおかげで目が覚めた彼女はなんとか間に合ったようです。 良かったですね捗るさん、でも、次からはちゃんと目覚ましをかけておきましょうね。 ************************************************ 92さんは自己評価低めですけど、作者は身長もおっぱいも大きい、ちょっと目つきの鋭い美人なお姉さんを想定して書いてます。なお、捗るはちゃんと間に合いました。作者はそこまで意地悪しませんからね。 あと、最初におかえりなさいって言えるあくあくんが作者的にはポイント高いです。 白銀あくあ、海パン姿はNGでした。 「きゃっ! 冷たーい!」 6月上旬、少し暑くなった日差しの下で飛び散る水飛沫。 俺の目の前の少女たちは元気に戯れる。 「あっ、つーちゃんのおっぱいの形きれー」 紺色のスクール水着というネットに包まれた大きなスイカ玉。 ネットがスイカの重みに耐えきれずに、彼女たちの動きに合わせて上下に揺れる。 「さやかちゃんのお尻、キュッと引き締まってて羨ましいな」 水着が食い込んだ下半身は、目の前を漂う蛍の光のように俺を惑わせる。 彼女たちが準備運動で前屈をしてお尻を突き出すたびに、俺も前屈しそうになった。 「えっ? りなりなの肌すべすべじゃん」 白い肌と紺色のコントラストも素晴らしいが、焼けた肌と紺色の水着の間に時折見える元々の肌色はもはや芸術的だ。そんな彼女たちが無防備に曝け出した腋を滴る滴は水滴なのかそれとも……。 はい、そういうわけで今日は学校のプール開きです。 「白銀、男子の裸……特にお前の上半身はクラスメイトの女子たちにとっては刺激が強すぎる」 授業が始まる少し前に、俺は杉田先生から水泳の授業の参加禁止が言い渡された。 「黛は保健室で自習するらしいが白銀はどうする? 一応、見学もできるが……」 「見学します」 もちろん即答だ。 俺だって健全な精神と体を持ち合わせた純粋な男子なのである。 クラスメイトたちの水着が見たいかと言われれば、見たいって答えるに決まってるじゃないですか。 それに水着姿が眩しいのは、クラスメイトだけじゃない。 俺の目の前で立っている杉田先生、程よく引き締まったスラリとした体型、ショートカットの髪と大人の色気が混じり合った水着姿はグッと来るものがある。 「わかった。でも、気分が悪くなったら保健室で休んでてもいいからな」 「はい」 そうして俺は隅っこで水泳の授業を見学する事となった。 俺の目の前では、戯れる女子たちが無防備にエロを振り撒いている。 中にはおっぱいを水着に詰め直している子もいて、少し浮かした水着から乳首が見えていた。 くっ……いくらなんでも自制中の今の俺には刺激が強すぎる。 この世界の状況を考えれば、彼女たちは男の俺が誘えば応えてくれるのかもしれない。 もちろん俺だっていつかは女子たちとそういうことをしてみたいと思ってる。 でも、そういう関係になる人は、ちゃんと俺の事が好きになった人としたいんだ。 そんなことを言いつつも深雪さんにはかなり甘えている気がして申し訳なく思ってる。 深雪さんは仕事でしてくれてるのに、俺はいつも欲望に負けてしまって、後ですごく罪悪感を感じる事が多い。 本当は恋人を作ればいいんだろうけど、そもそもこの世界のアイドルは恋人を作ってもいいのか? いや、どのみち、恋人なんて作ってる暇なんてないんだよな……。 「はぁ……」 俺は自らのスケジュールを思い出すと、儚い夢を抱いた事に小さくため息を吐いた。 そんな俺の様子を見てか、隣に座った女子から笑みが溢れる。 「あくあ君ってば、もしかしてお疲れー?」 俺と同じように膝を折って体育座りをした胡桃ココナさんは、あざとくほんの少し首を傾けて俺の顔を覗き込む。 彼女もまた俺と同じように水泳の授業を見学していた。 「あ、いや……大丈夫です」 「……ふーん」 ココナさんは、コンクリートの上に置いた俺の右手の人差し指に触れるか触れないかの位置に手をつくと、耳に顔を近づけて小さな声で甘ったるく囁く。 「本当? あくあ君、水泳の授業に出たそうにしてたし、実は少し退屈なんじゃない? なんなら保健室でその有り余った体力をココナの体で発散してくれてもいいんだよ?」 俺はギョッとして、思わず胡桃さんとは反対側にほんの少し体を仰け反らせた。 すると胡桃さんは、俺の顔を見てクスリとほんの少し両端の口角を上げた。 「でも今は、保健室に黛君がいるんだったね。残念……あっ、それともどこか空き教室か、さっきまでクラスメイトの女の子たちが使ってた更衣室の中でする?」 胡桃さんは俺が後ろに引いた分さらに前に出ると、体操服の首の隙間からチラリと胸の谷間を見せる。 ぐいぐいと攻めて来る胡桃さんに俺はかなりタジタジだ。 「ココナさん、何をなさってますの?」 そんな俺に助け舟を出してくれたのは、同じ演劇部所属の鷲宮リサさんだった。 鷲宮さんの一言で、胡桃さんはスッと後ろに体を引く。 「あくあ君、ちょーっと距離近かったよね。ごめんね」 「全くです。ココナさん、貴女も殿方との距離感をわきまえて少しは自重なさいまし。白銀様に嫌われてしまいますよ」 「うん、ごめんね、リサっち」 どうやら二人の関係はかなり良好なようだ。 鷲宮さんの注意は、俺を助けるためだけではなく、友人である胡桃さんの事を考えてのことなのだと思う。 友人に気遣いができる鷲宮さんにも、それに対して素直に謝れる胡桃さんも好ましいなと思った。 「白銀様、私の友人のしでかした事を許してくださいますでしょうか?」 「もちろん……っていうか別に謝る必要なんてないですよ。少しびっくりしただけですから」 俺がそう答えると鷲宮さんは穏やかな笑顔を見せる。 今日の鷲宮さんはいつもと違って、あのドリルのような髪型が水に濡れて真っ直ぐとストレートになっているせいか、かなり雰囲気が違って見えた。こうやってみると高貴な感じの女性というよりも、普通にただの同級生の美少女なんだよな。 「あらあら、3人ともどうしたの?」 そんな俺たちの様子を見て二人と仲のいいクラスメイトの女子こと、同じ茶道部の黒上うるはさんがやってきた。 3人の中でも一番大きなスイカを二つもスクール水着に包ませた黒上さんは、高校生とは思えぬ妖艶な色香を周囲に振り撒いている。なんだかえっちなお店に来ているみたいで俺はとてもドキドキした。 「あら? 白銀くんは見学なのね」 黒上さんは少し残念そうな表情をすると、濡れた髪を耳にかける。 「残念、この前のショーとは違った白銀くんの素敵な姿が観れると思ってたのだけど、それはまたの機会に取っておきましょうか」 「またの機会……?」 またの機会ってなんだ? 水泳以外にそんな上半身が裸になる事なんてあるのだろうか? 俺があっけに取られた表情を見せると、黒上さんは誤魔化すような優しい笑みを見せた。 そういえばこの3人は、俺のでていたショーにも偶然見にきてくれていたらしい。 それを聞かされた時は同級生に見られた事が少し恥ずかしかった。 「杉田先生ー、電話です!」 「ん、わかった。お前たちはプールの外に出ろ。私が戻ってくるまで休憩だ。すぐに戻る」 杉田先生はそういうと、呼び出しにきた先生と共にプールを後にした。 生徒たちは杉田先生に言われた通りプールの外に出る。 「私たちも少し日陰に移動しましょうか? 見学しているお二人もここは暑いでしょうし」 「ええ、そうですわね。見学している白銀様とココナさんを熱中症にするわけにはいけませんもの」 それもそうか。俺は別に体調が悪いわけではないが、胡桃さんが見学しているのはおそらく体調が悪いからだろう。 俺は立ち上がると、先に日陰へと向かった黒上さんと鷲宮さんの後に続く。 後になって思う。その時に俺が後ろを確認して、隣に座っていたココナさんの手を引いて一緒に行ってあげるべきだったと。 「きゃあっ!」 クラスメイトの誰かが声を上げた。 それと同時に、何か大きなものが水の中へと落ちた音がする。 「ココナちゃん!」 「ココナさん!」 黒上さんと鷲宮さんの声が響く。 俺が振り向いた時には、胡桃さんは水の中へとゆっくりと沈んでいく最中だった。 おそらく彼女は、急な立ちくらみか何かでふらついてプールの中に落ちてしまったのだろう。 この時の俺の行動は早かった。 すぐにその場で上着を脱ぎ捨て、プールの中へと飛び込むと、胡桃さんの体を抱き抱えるようにして水面に浮上させる。 「胡桃さん!!」 クソッ! 呼びかけても反応がない。 俺は胡桃さんの体を抱えたままプールの端まで泳ぐと、クラスメイトの手を借りて上に引き上げる。 「ココナさん!」 鷲宮さんは真っ青な顔をして胡桃さんに呼びかけるが反応がない。 その間に俺は呼吸と脈拍を確認するが、こちらも反応がなかった。これはまずいぞ。 俺は胡桃さんの胸のほぼ中央に手を置くと、垂直に体重をかけて胸骨を圧迫する。 いわゆる心臓マッサージだ。 「先生を呼んできます!」 黒上さんはすぐに駆け出すと、先生を呼びに行った。 「誰かタオル!」 「わたくしが取りに行ってまいります!」 鷲宮さんはすぐに更衣室へと、胡桃さんの冷えた体を温めるためのタオルを取りに行く。 俺はその間に胡桃さんの気道を確保すると、彼女の口の中に息を送り込む。 まさか初めてのキスが人工呼吸になるとは思わなかったが、そんな事を言っている場合じゃない。 俺は必死だった。人工呼吸を終えた俺は再び、心臓マッサージを繰り返す。 「私も手伝うわ」 クラスメイトの月街さんの声にハッとする。 月街さんは俺の隣に膝をつくと、汗を流す俺を見て心臓マッサージを代わってくれようとした。 「だめだ。月街さんは細いし、きっと胸骨を圧迫する力が足りない。だから人工呼吸をお願い。やり方はわかる?」 「大丈夫。授業でも習ってたし、さっき貴方がしてたことをちゃんと見てたから」 月街さんはそう言うと、俺が心臓マッサージを止めたタイミングで胡桃さんの肺へと自らの息を送り込む。 それを繰り返すこと2回。 「ケホッ! ゴホッ!」 胡桃さんは意識の覚醒と共に水を吐く。 よかった……! まだ予断は許さないけど、胡桃さんの意識が戻ったことに対してホッとする。 「ココナさん!!」 タオルを持ってきてくれた鷲宮さんは泣きそうな顔で胡桃さんに駆け寄る。 それに対して胡桃さんは、小さく大丈夫と声を出す。 「胡桃!!」 それと同じタイミングで、黒上さんが杉田先生を連れてきてくれた。 杉田先生は救急車を呼んでくれたらしく、すぐにサイレンの音が聞こえてくる。 その後の流れはスムーズで、胡桃さんも意識を取り戻した後は普通に会話できていた。 黒上さんと鷲宮さんは、早退する胡桃さんのために、帰り支度を代わりに準備するために教室へと向かう。 「ふぅ、良かった」 俺は一段落したところで息を吐くと、張り詰めていた緊張の糸を緩ませた。 「ねぇ……」 声をかけられた方に視線を向けると、隣に月街さんが立っていた。 今回、胡桃さんを救うことができたのは、タオルですぐに胡桃さんの体をあたためてくれた鷲宮さんや、先生を呼びに行ってくれた黒上さん、そして胡桃さんを引き上げる時に手伝ってくれたクラスメイトの女子たち、何よりも、人工呼吸を勇気を出してサポートしてくれた月街さんのおかげである。 「ありがとう、月街さんが手伝ってくれたおかげだよ!」 俺は隣に立っていた月街さんに感謝の言葉を伝える。 すると月街さんは、どこか浮かない表情で申し訳なさそうに俺の方へと視線を向けた。 「ごめんなさい……貴方は違うってわかってたのに、今まで邪険にして」 月街さんは俺に対して深く頭を下げる。 俺は別にそこまで邪険にされたとは思ってなかったけど、嫌われてるのかなぁとは思っていた。 でも、もしかしたら月街さんも過去に男性に対して何か思うところがあったのかもしれないし、もし、そうだとしたら最初から俺とは関わらないでおこうとそっけない態度を取っていたのかもしれない。そう考えると彼女の反応は仕方ないのではないかと思う。 だから俺はその謝罪を素直に受け取ることにした。 「うん、わかった。それじゃあその代わり、ただのクラスメイトとして仲良くしてくれないかな?」 俺は月街さんの方へと手を差し出す。 同じ仕事をしている仲間だからとか、そういうのじゃなく俺は月街さんと仲良くなりたいと思う。 授業で習ってるからと躊躇いなく人工呼吸できた月街さんの行動力はすごいと思うし、自分が悪いと思ったらちゃんと謝罪できるところが同じ人としてとても尊敬できると思ったからだ。 「こんな私で良かったら」 俺と月街さんは、固く握手を交わした。 その時の月街さんの笑顔は今までの張り付けたような笑顔ではなく、初めてみる彼女の心からの笑顔だったと思う。 その笑顔が太陽の日差しに照らされて、俺は不覚にも少しドキッとした。 「ところで……」 そんな俺に対して、月街さんは手に持ったタオルを差し出す。 「体……これで隠した方がいいわよ」 俺は自らの視線を下げる。 あ……そういえばプールに飛び込んだ時、上着脱ぎ捨てたんだった。 「ね、ねぇ……あれって……」 どこからかひそひそとした声が聞こえてくる。 俺が首を左右に振ると、物陰からこちらを見ている女子たちの姿が視界に入った。 「う、嘘でしょ、男の子の腹筋ってあんな割れてるの!?」 「筋肉やば、あの固いお肉でぎゅっとされたい」 「濡髪やば……セクシーすぎて頭が沸騰しそう」 「あぁ、あくあ君の体に付着した水滴になりたい」 「やばい……見てるだけで鼻血が……」 実際に鼻から鼻血を出している女の子がいて少し心配になった。 ここはハンカチを差し出すべきだろうか……ハンカチ、濡れてるけど。 そんな事を考えていると、隣の女子がその子にティッシュを渡してあげていた。 「あ、ありがとう」 「どういたしまして」 なんだか優しい世界を見た気がしてほっこりした。 俺は月街さんに差し出されたタオルを受け取ると、体を隠すように巻き付ける。 すると、ふわりとした月街さんの匂いに俺の体が包み込まれた。 うっ……これはこれでまずい。 月街さんのタオルからは、ほんのりと甘くて軽さが感じられる清涼感のある香りがした。 「ありがとう月街さん。着替えたら洗って返すから!!」 俺は慌てて、自分の脱ぎ捨てた上着を回収しにプールへと戻った。 ************************************************ レビューを書いてくれた月等さん、ありがとうございました! もちろん、ブクマ、評価、感想等にもありがたく感謝しております。 誤字修正してくれる方には頭も上がりません。本当に助かります。 そして、せっかくのサービス会の予定だったのに、あまりエロくなりませんでした。すみません。 なお、脱ぎ捨てた上着はちゃんと返ってきた模様。 白銀あくあ、頑張るみんなを応援します! プール開きから1週間後、俺の通う学校では体育祭が行われた。 乙女咲では秋から冬にかけての間に球技大会や学園祭があるから、体育祭はこの時期におこなわれる。 残念ながら体育祭における俺の出場種目はない。 何故ならほとんどの男子が体育祭には参加しないからだ。 そのような女子ばかりの中で、男子の俺が出るのは少し反則のような気がしたからである。 だからといってせっかくの体育祭、何もしないというのは勿体無いような気もしたし、それ以上に俺もクラスのために何かをしたかった。 だから俺は友人の黛と話し合って、自分達のAクラスの勝利を応援するために、とある作戦を立てたのである。 「白銀……黛……お前ら本気か?」 体育祭が行われるよりも2週間以上前、俺と黛からの提案を聞いた杉田先生は固まった。 「はい! 俺たちもクラスのみんなのために頑張りたいんです!!」 「そ……そうか、うん、それは有難いんだが……うちのクラスの女子たちは大丈夫だろうか?」 杉田先生は尻すぼみに声を小さくすると、最後、何やらボソボソと呟く。 「よし、わかった。特に問題ないと思うが実行委員会には私の方から伝えておくよ」 俺たちの提案は杉田先生を通して実行委員会でも認められたそうだ。 しかし、実行委員会からはAクラスだけなのは不公平だとの意見が出たらしい。 その結果、俺と黛は自分達のクラスだけではなく、何故かこの体育祭全体を応援する事になってしまった。 そして、体育祭当日。 俺と黛は演劇部の皆さんの協力の元で作られた応援団の衣装を身に纏っていた。 『次の競技はパン食い競争になります』 会場のアナウンスと共に入場する競技に参加する生徒たち。 俺と黛は大きく声を張り上げた。 「それぞれの健闘を祈願してー! フレー! フレー! 乙女咲!」 「フレー! フレー! 乙女咲!」 「ガンバレ! ガンバレ! 乙女咲!!」 「ガンバレ! ガンバレ! 乙女咲!!」 俺がコールを先導して、黛がうまく合いの手を入れる。 振り付けはちゃんとダンススタジオで鏡を見ながら練習しただけあって、動きも結構様になってると思う。 「やはりあの噂は本当でしたか……」 「ええ、まさか1年生でありながらこの乙女咲のツートップ、白銀君と黛君の二人が応援団をやってくれるなんて、最初は情報の出元を疑った程です」 「最初は卑怯にもA組女子たちだけの応援のようでしたが……実行委員に賄賂を渡した甲斐がありましたね。全く杉田先生も人が悪い。これを自分達のクラスの生徒だけで独占しようなんてあってはならない暴挙です」 「それにしても演劇部はいい仕事をしましたね。今度の部費では少々忖度……いえ、手心を加えてあげなければ」 「確かに……詰襟のロングの学ランに襷掛け、あの額に巻かれた長い鉢巻。どれをとっても最高だと言わざるを得ません」 何故かテントの下にいた先生方は、テーブルの上に両手の肘をついて、どこかの司令のような何かがありそうな雰囲気を醸し出していた。 「ふっ……どうやら本気を出す時が来たようだなぁ!」 「この日のために天井にあくあ様のお写真にパンを貼り付けて鍛えた跳躍力、みなさんに見せてさしあげましょう」 「はっ! 跳躍力? みんな、わかってないなぁ。重要なのはスピード、速さ、瞬発力、そう、スピードこそが全てなのだと見せつけてやろうじゃないか」 「いいえ、本当に重要なのはカーブをいかに走るか。わたくしの俊足が最終コーナーで火を噴きますわ」 あれ? おかしいな? 体育祭ってこんな殺伐とした雰囲気だっけ? それともやっぱりみんな優勝賞品の食堂の無料券が欲しいのだろうか? 女子たちが最終決戦に向かう戦士たちのような顔をしていた。 「くっ……他のクラスの女子たちめ! 卑怯な!」 「あくあ君と慎太郎君は私たちのクラスメイトなのに」 「つーちゃん、負けないで!!」 「そうよ、負けたら本当の優勝賞品まで他のクラスの手に……」 「それだけは絶対に阻止しなければ」 クラスの女子たちの方を見ると、みんな険しい顔で応援していた。 結構、夜遅くまで練習していたと聞くし、みんな体育祭に勝ちたくて相当練習したんだろう。 『選手たちは指定のレーンに並んでください』 アナウンスと共に、各クラスの女子たちが横一列に並ぶ。 みんなのスタートの姿勢は陸上選手と同じだった。 あれ? これ体育祭だよね? オリンピックじゃないよね? そんなことを考えていると、空に向かってスタートを知らせる空砲の音がなり響く。 パンっ! 一言で言うとすごかった。 完璧なクラウチングスタートからのコーナリング。 それを超えた先にあった紐でぶら下げられたパンに、みんなが必死に喰らいつく。 跳躍力の勢いがすごくて揺れるおっぱい、目の前の女子、クラスメイトのつーちゃんこと津島さんは、体操服が捲れてピンクのブラジャーが見えていた。 それでもそんな事を気にすることもなく女子たちは競技に対して必死に取り組む。 だから俺たちの応援にも熱が入る。 「ガンバレ! ガンバレ! あと少しだぞ!!」 俺と黛の応援も少しは効果があったのだろうか。ヒートアップした女子たちが最終コーナーでデッドヒートを見せる。やはり抜け出したのはコーナリングで違いを見せる俊足を履いた女子だった。しかし、コーナーを抜けた直後、直線のスピードで隣にいた女子にぶっちぎられて2位になってしまった。優勝したのは、スピードが全てだと言っていたCクラスの女子だった。残念ながらうちのクラスのAチームは3位だった。 勝利した女子は大喜びし、負けた女子たちはワールドカップで敗退した選手たちのように悔しそうな表情で地面を叩く。中には涙を流している子もいた。 なるほど……俺は知らなかったけど、乙女咲って体育祭に結構気合い入れてる学校だったんだな。 『続きまして、パン食い競争優勝者へのメダル授与式を始めます』 一つの競技が終わると、その度に表彰式がある。俺は実行委員会に頼まれて、このメダルを授与する名誉ある役を賜った。 「咲良さん、優勝おめでとう!」 俺はそう言って、優勝したCクラスの咲良さんの首の後ろに手を回してメダルをかけてあげる。 「あ……ありがとうございます。えへへ」 メダルを授与されたCクラスの咲良さんは、金髪褐色で見た目はどっからどう見てもギャルだけど、ボクシング部に所属していてめちゃくちゃ体を鍛えている。そんな彼女が頬を緩ませて、照れた顔でメダルの授与を喜んでいた。きっといっぱい練習して、優勝できたことが嬉しかったんだろうなぁ。 『続きまして、大縄跳びです』 大縄跳びはパン競争よりも眼福だった。 揺れるおっぱいもさることながら、めくれた体操服から覗かせるおへそにドキドキさせられる。 俺たちの組はこの競技で1位を取った。 競技に参加した全員に俺はメダルをかける。 「おめでとうみんな」 みんな優勝したかのように泣いていた。 縄跳び組は最初全然息が合わなくて早朝も練習していていたと聞いていたから、本当に優勝できてよかったなぁと思う。 『続きまして騎馬戦です』 騎馬戦は鬼の形相だった。 伸びてはちぎれ飛ぶ体操服、中には下のズボンがずり下ろされてパンツがモロ出しになっている女子までいる。 流石にブラジャーが捲れて生のおっぱいがポロリと零れた女の子は、可哀想だが退場処分にさせられていた。 もはやこれは俺の知っている騎馬戦ではない。隣の黛を見ると顔を引き攣らせてドン引きしていた。 「ゆ、優勝、おめでとうございます……」 俺たちのクラスは惜しくも2位だった。 優勝したD組は年相応の女子高生らしくキャッキャうふふと喜んでいたが、さっきの騎馬戦の鬼の形相を知っている俺からすればそのギャップ差に困惑させられるだけである。 『続きまして借り物競走です』 借り物競走では、女子の全員が何故か俺や黛のところに集まってきた。 一体、どんなお題が入っていたのだろう。 ちなみに俺がついていった人のお題は、同級生、後輩、演劇部の人、ビスケットのような甘い人、茄子が好きそうな人だった。確かに茄子は好きだけどさ、最後のお題は一体何なのさ。ちなみにその時に一緒に走っていた鷲宮さんは何故か顔が真っ赤だった。 お昼休憩を挟んでその後も、玉入れや二人三脚とお決まりの種目が続く。 流石に俺も午前中から大声を出してフリ付きで応援していたせいか、体育祭も終わり頃になったらすごく疲れた。 『最終種目はリレーになります。選手は入場してください』 いよいよ体育祭の最後の競技が始まった。 俺たちA組は現時点で2位、しかし1位のB組との差は僅かに1ポイント、最終競技で優勝すれば十分に逆転が可能である。リレーに参加するのは、それぞれ1年生から1人、2年生から1人、3年生から1人、そして担任の先生から1人の計4人だ。なんと我がクラスからは月街さんと、杉田先生の二人がリレーに参加することになっている。 「フレー! フレー! ツ・キ・マ・チ!」 「ガンバレ! ガンバレ! ス・ギ・タ!」 もうここまできたら、みんな勝つことに必死で応援なんて気にしてないだろう。 だから俺と黛は示し合わせたように、A組の応援をする。 せっかくだから自分の組に勝って欲しい! その想いはみんな同じなのか、A組の1年から3年生、そして競技に参加しなかった担任の先生も応援に合いの手を入れる。 「負けるなー! A組にだけは死んでも負けるなー!」 「あいつらにだけは! あいつらにだけは負けるんじゃねぇぞ!!」 「負けちゃダメだ、負けちゃダメだ、負けちゃダメだ」 他の組も本気だ。こめかみに青筋を立ててまで声を張り上げる女子もいれば、拝むように応援する女子もいる。 ものすごい熱量が体育祭のラストを更にヒートアップさせていく。 『よーい、ドンっ!!』 第一走者は杉田先生だった。 水泳の授業でも引き締まった体を披露していた杉田先生は、他の追随を一切許さない華麗な走りで先頭を走る。 そのまま1位の状態で、第二走者にバトンを渡すが、第二、第三と順位を落としてしまう。 そして運命の第四走者、少し遅れて最終走者の月街さんがバトンを受け取る。 「いけー、ガンバレー!」 「アヤナちゃん、ファイトォ!!」 「そこだー、ぬけー!!」 「ぶっちぎれぇ!!」 同じA組メンバーの応援にも熱が入る。 「フレッ! フレッ! ツキマチ!」 「押せっ! 押せっ! ツキマチ! ガンバレっ!」 黛の掛け声に合わせて、俺は合いの手を入れる。 俺たちA組の熱が月街さんの走りに火をつけたのか、ぐんぐんと加速してコーナーで前の走者を抜き去った。 そして最後の直線、現在1位のB組とのラストスパート。 横並びになった月街さんとB組の最終走者の抜きつ抜かれつのデッドヒート。 みんなが固唾を飲んで見守る中、ほんの一歩前に抜け出したのは月街さんだった。 「やったぁぁぁあああああ!」 A組の全員が飛び上がって喜ぶ。 俺も隣にいた黛と抱き合って喜んだ。 「やったな黛!」 「あぁ! ありがとう白銀、お前が応援団に誘ってくれなかったら、僕はこの感動を味わえなかったと思う」 黛はメガネを外して涙を流した。 俺はそんな黛の背中をぽんぽんと叩く。 『それでは、リレーのメダル授与式を始めます!』 俺はトレイを持った黛からメダルを受け取ると、杉田先生の首にメダルをかける。 「おめでとうございます、杉田先生」 「白銀も黛も、最後まで応援よく頑張ったな!」 杉田先生も嬉しかったのか、笑みをこぼした。 続いて第二走者、第三走者の2年、3年の先輩の首にメダルをかける。 そして最後にメダルをかけたのは、最終走者を務めた月街さんだ。 「おめでとう、月街さん」 「ありがとう、白銀くん」 月街さんは自然な笑顔を見せる。 あの日から、俺たちの関係は少し良好になった。 相変わらず会話は少ないが、前のような一線を引いたよそよそしさはなかった。 『それでは総合優勝したA組に応援団を代表して、白銀あくあ君から各学年に表彰状が送られます。惜しくも敗れた他の各組の代表者には黛慎太郎君から敢闘賞が授与されます。』 俺は表彰状に優勝したクラス名を記入すると、それぞれの学年のクラス委員長に手渡す。 ちなみに俺たちのクラスの学級委員長は黒上さんだ。 表彰状の授与式を終えると、盛り上がった体育祭も遂に終わりを迎える。 しかし、ここで俺たちを待っていたのはサプライズだ。 『それでは最後に、優勝したA組から今日体育祭を盛り上げてくれた応援団の二人にメダルを授与します』 え? びっくりした俺と黛は顔を見合わせる。 すると奥からメダルを乗せたトレイを持った黒上さんと、今日の体育祭をテントの中から見学していた胡桃さんが俺たちの目の前に立つ。 「応援お疲れ様、あくあ君、黛君」 黒上さんからメダルを受け取った胡桃さんは俺たちの首にメダルをかける。 その瞬間、全校生徒や先生たちから拍手と共に、ありがとう、お疲れ様という言葉をかけられた。 黛と俺は嬉しくなって、目頭が熱くなる。 そんな和やかな雰囲気のまま、乙女咲の体育祭は幕を閉じた。 ************************************************ 本当はリレーを走らせて腹筋チラ見せさせたかったけど、前回にそれを持ってきて体育祭はこういう形になりました。そういえば二人が使った後の応援団の衣装はどうなるんでしょうね? 白銀あくあ、百貨店の仕事を受ける。 体育祭が終わると、徐々に仕事の方も忙しくなっていく。 平日の放課後は基本的に歌やダンスのレッスンをしたり、数時間でできるお仕事をこなしたりした。 土日のどちらかは基本的にドラマ関連の撮影がほとんどで、忙しくも楽しい日々を過ごしている。 本国でランウェイを大成功させたジョンからは、もうMVのアートディレクションの構想や衣装のデザインが上がってきてて、今から撮影するのがとっても楽しみで仕方がない。 俺もモジャさんから現時点での構想を聞かせてもらったが、新曲のMVはかなりの衝撃作になるだろう。そのお披露目のために、阿古さんは夜8時という一番視聴率が高い時間帯のCMの枠を4分近くも買い取って、全テレビ局で同一時間帯にMVをCMとして丸ごと放送するらしい。そんな前例のないことをやろうとしている事を聞かされて、俺はとてもワクワクした気持ちになった。 しかし、それをやるにあたって問題になるのが資金力である。 ゴールデンタイムに各局4分も確保するとなると、おそらくはかなりの金額が必要だろう。 もちろん金額だけじゃなく、各局同一時間帯にCMを流してもらうとなるとテレビ局側に対して強いコネが必要になってくるんじゃないだろうか? 「そういうわけなので、以前話したように今回の件に関しては私の元いた会社を頼ることになりました」 阿古さんは元々財閥系の大手広告代理店勤務だ。 テレビ局との間に代理店を絡ませる事で、局側との調整や交渉をスムーズに行なうつもりらしい。 「その代わり見返りとして、先日も説明しましたがあくあ君には幾つかの案件を受けてもらう事になります。すみません、私の力不足のために……」 「阿古さん、むしろ俺のために色々と動いてくれていつもありがとうございます。俺としてはこういう事はもちつもたれつの関係だと思っているので、お互いに協力してよりよいものを作り上げていきましょう。それと、案件の内容も確認しましたけど、どれもすごく面白そうだなって思ったのでお受けしたいと思います」 俺は阿古さんから手渡された案件の資料に再び視線を落とす。 どの案件も、阿古さんが働いていた広告代理店をグループ企業とする、藤財閥関連のお仕事だった。 藤グループはこの国有数の財閥で、その関連企業は100を超えると言われている。 「そう言ってくれるとありがたいわ。それと昨日も言ったけど一番近い案件になるとこれね」 阿古さんはその中から一枚の紙を手に取ると、俺の目の前に置く。 案件の依頼主は、藤百貨店、全国各地にある有名デパートの一つだ。 「阿古さん……俺、コロールと専属契約しているのに大丈夫なんですか?」 普通、百貨店とのお仕事になるとメインの衣服関係の仕事も絡むだろうから、コロールとの契約を考えたら難しいんじゃないのかと思った。 「大丈夫。双方に確認したけど、藤百貨店ではコロールも取り扱っているし、コロール側も大元のグループ企業が保有する他のブランドや、コロールが現時点でコラボレーションしているブランドであれば問題ないと聞いています」 俺は改めて案件の詳しい内容へと視線を向ける。 そこに書かれていたのは、百貨店に若者を呼ぶためのPRのアイコンに俺を起用したいとのことだった。特に藤百貨店は百貨店の中でも格式が高く、比較的、年齢層の高いお客様が多い。だから、若者が多く集まる地区で営業している藤百貨店のイメージをガラリと変えるために、長らく改装工事をしていた。外壁から内装、中に入っているショップまで一新するのはもはや改装工事を通り越えて、新規オープンと言っても過言ではないだろう。 その改装工事がついに終わったらしく、いよいよ来週の週末に正式にオープンするそうだ。 「あと、森長さんの方にも確認を取りましたが、こちらも自社が新たに出店する森長の百貨店向け高級路線のビスケットの紹介をしてくれるのであれば、ビスケット以外の食品の紹介に関しては問題ないそうです」 そういえばそれとは別に、森長さんのその仕事もあるんだった……。 この前もクッキーを作る動画を撮影してyourtubeの森長公式チャンネルであげたり、ちょくちょく案件の仕事をやらせてもらっている。 「そういうわけで、お母様からはすでに許可を取ってありますが、当日の朝早くに撮影することになると思いますが大丈夫ですか?」 「大丈夫です。どうせその日は体育祭の振替休日ですし、お休みの予定でしたから」 案件の資料を見ると、集合時間は朝の5時だった。 そこから少し打ち合わせをして、朝の時間帯、6時から9時にかけて撮影が行われる。 それもただの撮影ではない。各局テレビ局をハシゴして、番組内に設けられた特集コーナーの中で、生中継で当日オープンの藤百貨店の魅力を伝えるつもりだ。その中には、まさかの国営放送までラインナップされている。国営放送は普通こういう民間企業の宣伝になりそうな事には絡まないはずなんだが、どうするつもりなんだろう? 「国営放送ではショーの時に声をかけてくれた、森川アナウンサーが担当してくれるそうです」 へぇ、そうなんだ。森川さんは知らない仲じゃないから結構やりやすいかも。 この前もわざわざ変装してまでお店に来てくれたし、森川さんは元気があってアグレッシブな一面もあるが、基本的には優しくて穏やかな感じの人だ。 「国営放送の内容は、百貨店内の美術サロンからの中継になります。これも前回のランウェイに続いて、スターズとの友好記念によるものなので企画が通りました。サロンではスターズの新進気鋭のアーティストの作品が展示されるので、あくあ君にはそれを紹介してもらうことになると思います」 おそらく広告代理店を務める藤さんは、この案件を仲介することで俺の顔を各局テレビと繋ぐだけではなく、国営放送ともより強い結びつきができるように画策してくれているのだろうと思う。 何故ならお金と交渉、各番組のスポンサー次第でどうにかなる民間の放送業者とは違って、そもそもな話、国営放送にはCMの枠自体がないから俺のMVを流すことが難しい。おそらく藤さんは、そこをどうにかして打開しようとしているのではないだろうかと思う。 「わかりました。改めて予定を見ると結構大変そうな感じですけど頑張ります」 予定の進行表を見る限り、ある程度のゆとりは持たせてくれているがかなりのハードスケジュールだ。 それどころか全ての中継が生放送だという事を考えると、この予定表通りに進まない事も考えられるだろう。 でも、面白そうなのでやってみたいと思った。 それにいつかは生中継で歌を披露しなければいけないが、俺はまだテレビの生中継をちゃんとした形で経験したことがない。そう考えると、この経験はかなり大きなものになるのではないかと思った。 「それでは、このお話はお受けするということですぐに返事をしておきます。それとは別に、本日中にHP、SNS、紙媒体、新聞広告における撮影を行う必要がありますが、体力的に厳しかったり、体調が良くないなら言ってください。2、3日ならまだギリ待てるそうなので」 「大丈夫です。他の仕事もありますし、少しでも時間があるうちに撮っておきましょう」 俺は数日前にも伝えたが、念のために今日は帰りが遅くなる事を母さんに伝えると、阿古さんの車に乗って開店前の百貨店へと向かう。 百貨店に到着すると、今日の撮影を担当してくれるノブさんが既に待機していた。 ノブさんは俺の案件とは別に百貨店自体の仕事も請け負っていて、今日が撮影の日だったから丁度タイミングも良かったらしい。 「そういうわけで今日もよろしくねー」 「今日もお世話になります。よろしくお願いします!」 俺はノブさんと挨拶を交わすと、入り口で待ってくれていた藤百貨店の人たちやスタッフさん達とも挨拶を交わす。 その後、案内された別室で撮影用の衣装に着替えると、閉鎖された開店前の百貨店の中で撮影を開始する。 「いいわぁ。ほら、もっと顎上げて、そうそう、いい感じよぉ」 ノブさんは撮影になるとますますテンションが上がって冗舌になる。 「ンッ! 今の表情とってもいいわぁ! 世界一かっこよかったわよ!!」 実際はどうなのかはわからないけど、そうやって褒められるとこっちもかっこよく撮ってもらおうと意識するようになるし、気分も高揚してくる。要は俺がどうこうというよりも、ノブさんの高い撮影技術と被写体をその気にさせる会話術が素晴らしいのだ。 撮影はその後も順調に進んでいく。 途中から着替えるのに移動する時間がもったいなく思って、上着くらいならその場で着替えてもいいかと思ったが、ノブさんに真剣な表情で止められた。 「あくあ君の腹筋は、乙女たちにはまだちょこーっと早いかもね」 あっ……俺は、あの時のことを思い出して、慌てて脱ぎかけた上着を下ろして元に戻した。 服飾関連の撮影を終えると、続いてデパ地下や、インテリアショップ、寝具コーナーや屋上庭園、飲食店など、至る所で撮影する。 俺の撮影のために、それぞれのフロアショップの人も待機していてくれたらしく、ありがとうございますと感謝の言葉を述べた。 「ふぅ……なんとか一日で撮り終えたわね」 撮影が終わる頃にはノブさんも大量の汗をかいていた。 こんな数時間で撮影が終わるなんて、ノブさんじゃなかったら無理だった気がする。 撮影のスケジュールはとても順調だったが、途中、寝具売り場とルームウェアの撮影では、仕事に疲れていたのか卒倒した店員さんがいてびっくりした。あの時のお姉さん、担架に乗せられてどこかに運ばれていったけど大丈夫だったかな? 「大丈夫大丈夫、若い子にはよくある事だから」 ノブさんはそんなことを言って笑い飛ばしていた。 藤百貨店の人たちもニコニコとしながら、大丈夫ですよと言ってたので大丈夫なのだろうとは思う。 ともかく、なんとか百貨店での撮影を無事終えることができた。 よしっ! 次はいよいよ初めてのテレビ生出演だし、気合入れて頑張るぞー! 生中継前日の夜、俺はいつもより早めの夜8時にはベッドに入って就寝する。 そして放送当日の朝を迎えた。 ************************************************ 次回、もしかしたら前後編になるかも。 そうなると掲示板回が月曜から火曜に変更になります。 そして掲示板回も2分割になるかもしれません。 掲示板2連チャンはちょっと微妙かなぁ。どうしようかなぁって悩んでるので、違う形になるかも。 あといつの間にか、四半期一位になっていました。 ありがとうございます。皆様のおかげです。 ブクマ、評価、レビュー、いいね等ありがとうございます。 そして何より誤字修正、大変助かっております。感謝します。 すみません。 予定を変更して、本日は先に掲示板回を挟みます。 ******************************************** 掲示板、決戦前夜 【当選祈願】白銀あくあ様を語るスレpart1234【森長地獄】 10 ななし 積みビスケット消費中。もぐもぐ……。 11 ななし 最近、ビスケットが二重に見える。禁断症状だろうか。 13 ななし ビスケットの食べ過ぎで頭がおかしくなるのはわかる。 でもな、ビスケットに紐つけて水着みたいにして着て、SNSに画像を投稿したやつは自重しろ! 14 ななし 乳輪と具がビスケットからはみ出て垢BANされた奴 ← 15 ななし >>14 このスレの住民かよwww 16 ななし とりあえずビスケットは仏壇にお供えしている。 心なしか、遺影のおばあちゃんもパッケージのあくあ君を見てニッコリしている気がした。 17 ななし お盆で帰省したら大量にビスケット食わされそうな予感。 18 ななし お盆で帰省する娘や孫たちに大量にビスケットを消費させるつもり。うひひw 19 17 >>18 うわぁぁぁあああああ! 20 ななし >>17-19 草w 21 ななし >>19 自分もそうなる予感がして笑えない……。 22 検証班◆07218KADO6 私、ビスケットを食べ易いように、砕いて粉にした奴をパケ袋に入れてるんだけどさ。 それをさ、警察官の前で落としちゃったせいで、この前職質されちゃったばかりなんだよね。 3時間も拘束されて根掘り葉掘り聞かれた挙句、紛らわしいことするなってガチで説教された。 23 ななし >>22 お前ってやっぱりホンモノだったんだなwww 24 ななし >>22 もうね……期待を裏切らないというか、何というか、アホすぎて草しか生えないwww 25 検証班◆9n2SARETAi 捗るさん? 26 ななし ビスケット余ってる人は、慈善団体を通じて海外に送るといいと思うよ。 既に国内で寄付できるところは全部出回ってるけど、海外への窓口はまだ閉じてないはず。 例のシスターさんのやってる聖あくあ教が確かそういう活動やってる。 27 ななし >>26 ついに世界があくあ君を知ってしまうのか……。 28 ななし >>26 なるほど、宗教ってそうやって世界に広がっていくんだね。 そしてあくあ様を知って、もう後戻りできない体にさせられちゃうんだ……。 29 ななし >>28 やり方が鬼畜スギィ! 30 ななし >>26 聖あくあ教……もう完全な宗教団体じゃねぇか。 31 ななし あくあ様関連の詐欺で騙された人は、聖あくあ教に相談してみるといいよ。 この前、浄水器買わされたってここで言ったけど、シスターさんに相談したらお金ちゃんと返ってきた。 弁護士さんとか議員さんとかにも会員がいて、積極的にあくあ様関連の詐欺団体を潰していってるらしい。 見返りにお布施も求められなかったし、変なものも買わされなかったし、マジでおすすめ。 32 ななし そういえば先週の夕方のニュースで壺売ってた詐欺グループが一斉検挙されてたな。 同じあくあ君好き同士としては、そういう活動は是非とも頑張ってほしいと思うけど……なんか、バックボーンとか資金の出どころとかが本当に見えなくて不気味な怖さがある。 33 ななし 最近、あのシスターさん、教祖さんだと思うけど全然見ないけど元気にしてるのかなぁ。 36 ななし >>26 海外といえば、コロール、本国のスタコレのランウェイでも大成功だったね。 ファッション雑誌の装艶とか、WWFとかでデザイナーのジョンさんのインタビューが載ってるけど、この場にあくあがいない事が残念だ。彼がいたらファッション史と人類の記憶に残るランウェイになっていただろうって言ってて嬉しかったなぁ。事務所ゴリ押しとかお世辞とかじゃなくて、本気であくあ君のこと認めてくれてるんだなぁって。 37 ななし >>36 あー君とジョンさんのツーショット写真、お互いのSNSで同じ時間にあげてるのすこ。 しかもバックがあー君がバイトしてた喫茶店だし! なんかもう全部がエモすぎて無理。 38 ななし >>37 そういえばその日、喫茶店は臨時休業だったんでしょ? あれ、常連さんだけその日の午後から招待されたってのマジ? 39 ななし >>38 ガチ、今は消されちゃってるけど、SNSで画像あげてる人いたし。 40 ななし このスレにもお呼ばれした人たちがいるんだろうか……。 41 検証班◆010meTA473 ハイハイハーイ、嗜みちゃん大勝利!! 42 ななし >>41 嗜みしね。 43 検証班◆CHiMPOsuki >>40 へっへっへっー。 44 検証班◆07218KADO6 え? 私ですら呼ばれたのに、呼ばれてない人なんているんですかぁ? 45 ななし 流石は検証班、やはり本物じゃったか……。 >>41 でも、嗜みだけはなんかムカつくからしね。 46 ななし >>44 こやつ煽りおるwwwww 47 ななし >>44 捗るのくせに生意気だぞ! 48 ななし >>44 正直、どうせ捗るはなんかやらかしているだろうから許す。 49 検証班◆9n2SARETAi >>44 捗るさん。呼ばれて嬉しかったのはわかるけど、遅刻してお店に迷惑かけそうになった人がそういう事は言っちゃダメですよ。ちゃんと皆さんに謝りましょう。>>1にも書いてある通り、皆さん仲良くしましょうね。 50 検証班◆07218KADO6 >>49 あ、ハイ……すみません……。みなさん、つい嬉しくて調子乗ってしまいました、すみませんでした……。 51 ななし 92さんチーっす。 >>50 ほらねw やっぱりやらかしてるじゃんwww 52 ななし >>50 こんなところでガチ説教されてる恥ずかしい人、初めて見たwww まぁでも、捗るのそういう所は憎めない。 53 ななし >>50 いいんだよ。お前はそのまんまで。 そんな大事なイベントを遅刻しちゃってたら、検証班を剥奪されるところだったな。 54 ななし そういえばあの時、電車遅延してたのによくみんな行けたなぁ。 55 ななし >>54 何があってもいいように、最寄りの駅前のビジネスホテルに前泊してた。 他にもそういうことしてるお客さんいたよ。 56 ななし >>55 ガチ勢おるって、えぐいて! 57 ななし 深夜に店の前に待機してないだけ、さすがあくあスレの住民って感じ。 弁えてるね。 58 ななし >>57 だって、92さん怖いし。 59 ななし >>57 92さんに会えばわかる、目があっただけで殺されるかと思った。 60 ななし 検証班で92さんだけが顔バレてるの本当に草なんだけどw 61 ななし バレてるって言っても、街プリスレの一部の超古参だけだけどね。 67 ななし 喫茶店、あくあ君以外の男の子もいたって本当なんですか? 70 ななし >>67 ガチ、一人は配信にいたマユシン君で確定。 複数の人が声聞いて確信してるから間違いない。 んでもって、奥にいたウェイトレスさんが雑誌の子で大海たまの中の人。 残念ながらもう一人の男子については不明。 73 ななし 大海たまの中の人って、あの雑誌の子なんか……。 一緒のところでバイトして、一緒に配信してって、仲良すぎんか? ガチでお付き合いしてるとか? 74 ななし 勘弁して……そういうの聞きたくない……。 75 ななし 私は別にお付き合い自体はいいと思うけど、せめて今だけは夢を見させてほしい……。 76 ななし 寧ろ私は嬉しい。 女の子と普通に付き合ってるなら、自分にも可能性あるって妄想できるから。 77 ななし うんうん、お嫁さんに制限はないからね。 むしろあくあ様は、全ての夢見る乙女のためにももっと性的に爛れてほしい。 78 ななし でも最初の彼女は、あー様の童貞がもらえるからなぁ。 それだけはガチで羨ましい。 79 ななし むしろ手慣れたあくあ君に、終始リードされたいと思う受身な私。 80 検証班◆07218KADO6 あくあ様が童貞かどうかはそう重要な事ではない。 重要なのは、私の処女を貰ってくれるのかどうかである。 81 ななし >>80 お前マジか……ここにきてすごい格言を生み出してきたぞ。 82 ななし >>80 次からテンプレよろ。 83 ななし >>80 普段、ダメなやつほど何かあると褒められるっってやつ。 85 ななし 盛り上がってるところ悪いけど、あの雑誌の子、男の子だよ。 近くの席の子たちがその話で盛り上がってたら、マユシン君が黙っててくれませんかって言ってた。 86 ななし >>85 嘘だろ……? 87 ななし >>85 え? ちょっと待って。 それじゃあ、あの空間にいたお店の人って、オーナーのお婆さん以外、全員男の子ってことですか? 88 ななし おい、嘘だろ!? 男の子が4人もいるとか、高級料亭でもありえねぇぞ……。 それって何? コーヒー一杯が10万とか? 10万なら近所の草食って節約してでも月1通うわ。 89 ななし >>88 コーヒー、紅茶、フレッシュジュース 450円 カフェオレ、レモンスカッシュ、クリームソーダ 500円 ケーキ 450〜500円 軽食 500−800円 大体こんな感じ。 90 ななし うそ……だろ……? 91 ななし 物売るってレベルじゃねーぞ! 92 ななし マジかよ。そんなんで男の子たちの給料払えるのか? それともお客さんがチップ払ってるとか、テーブルチャージとかサービス料とか……。 93 ななし >>92 そんなのないよ。むしろ財布ごと差し出そうとしたら、料金以外にいただくのはちょっとって、あー君に、困った顔で言われる。ちなみに、マユシン君ともう一人の男の子にも困った顔された。むしろ困った顔が見たくて、いつもわざと多めに出してる。 94 ななし >>93 良い子すぎやんか……。 私の20数年の中の男の子との思い出なんて、おい、金! って知らない男の子にそう言われて、お金だけ出した経験しかないわ。 95 ななし >>94 おまわた……心配しなくてもこの国の一部の女以外は、そんな感じだよ。 そういう経験を経て男に期待するのやめて、普通に接してる人たちもいるけど逆にすごいと思うわ。 96 ななし >>93 優しい子の周りにはそういう子が寄ってくるのかな。 逆に、私の知ってる男の子はすごく大人しくて、だから女の子に犯されそうになっちゃって不登校になった子もいるし……家族から性的に虐待されて、女全般に対して敵対心丸出しの子とかもいるからね。全部が全部、男の子のせいってわけでもないと思う。男の子がそういう態度になっちゃった原因も考えないとね。 97 ななし >>73 男の子と男の子がお付き合い……。 なんだかとってもいけない気分になるのは私だけだろうか? 98 ななし >>97 すごくえっちな感じがします……。 99 ななし 話ぶち切ってすまん。 コロールの店舗の外壁、なんか工事してるんだけど。 100 ななし 速報、コロールの表参道店、あくあ様の全面広告です。 101 ななし >>99-100 マジ!? 102 99 >>100 こっちは本店だけど、多分同じかな? 103 検証班◆9n2SARETAi >>100 終電になる前に確認しに行こうとしたら、コロールの公式SNSでも発表してた。 本店も今日中に変わるらしい。 なお、明日改装オープンが予定されている新宿の藤百貨店では、あくあ君が実際に着た服のマネキン展示と、そのデザインから着想を得たレディースverの先行予約も受け付けるそうです。 104 ななし 明日、写真撮りに行く人多そう。 >>103 藤百貨店、お前、死ぬつもりなんか? 105 ななし 藤百貨店勤務だけど、明日は全員出勤プラス各地域の店舗から応援がくると聞いている。 テナントショップも路面店から本社社員が派遣させられるらしいし、休憩室が足りなくて近くの空きビルの2フロアー借りてます。最初はどうしてなのか疑問だったけど、その理由がわかって地獄を覚悟してる……。 お前ら、藤のSNSもチェックしておいた方がいいぞとだけ忠告しておく。 106 ななし >>105 一体、何が起こるんです? 107 ななし 不穏な空気出ててウケるw あーくんは、またなんかやらかすんかwww 108 ななし 正直、あくあ様のために死ねるなら本望、私のような男に見向きもされない女でも生まれた価値があったって事。 109 ななし >>108 そんなこと言うなよ。捗るだってちゃんと生きてるんだぞ、お前も生きろ! 110 ななし >>108 今まさにリアルタイムで生き恥を更新し続けてる捗るでさえ、元気いっぱいに生きてるんだぞ! それこそ嗜みなんてぶっちゃけただの痛いやつだし、チンポスキーなんて名前からして終わってるけど、それでもみんな頑張って、歯を食いしばって前を見てるんだ。だからお前も、頑張って生きろ!! 111 検証班◆07218KADO6 >>109-110 私だって泣いちゃうんだぞ! 112 検証班◆010meTA473 >>110 あれれ? なんか私のことまでディスってませんかそれ? 113 検証班◆CHiMPOsuki >>110 捗るのせいで完全に巻き込み事故なんだが? 114 ななし >>110 あえて92さんに触れないでいるあたりがリアルっぽくてウケるw 121 ななし あくあ君、公式SNSに執事の写真。 125 ななし 執事服のあくあ様やばぁ……こんな子にダメですよお嬢様って叱られたひ……。 132 検証班◆07218KADO6 これは捗る。近づいてくる革靴の音だけで潮噴けそう。 147 検証班◆CHiMPOsuki ちょっとおパンツ変えてきます。 158 ななし >>132 私はこのモノクル越しの目だけで潮噴ける。 >>147 おいw 164 ななし 私的には手袋が刺さった。 壁に手をついて四つん這いになった私のスカートを託し上げて、尻穴に押し込むように大きな座薬を入れて欲しい。 178 ななし それなら茄子がいい、お嬢様、膣トレーニングの時間ですって茄子でぐりぐり。 182 ななし 待って、 今晩、我が家は茄子料理なのに、その前に変なことに使っちゃうよぉ……。 191 ななし 変態多すぎ。検証班以外も十分酷い。 221 ななし それにしても今日のあくあ君公式SNSはどうしたんだ!? やたらと活発じゃん。 いつもはあくあ君本人のツイートに惑わされた住民たちが、謎の検証するだけなのに、立て続けにガチの情報解禁っぽいのが続くやん。 238 ななし >>221 SNSの茄子の情報を深読みしたバカが、ディルドメーカーのHPとSNSチェックし出したのクソウケるw その後、まさかあんな事件に発展するとは……。 254 ななし >>238 茄子事件な。 あの某有名人のおちんちんとサイズが一緒!? 時代は茄子、茄子じゃないとイケない女性が急上昇中! 茄子型ちんこのDKに、処女奪われちゃいました。 このキャッチコピーはやりすぎだった。 と思ってたら、直ぐに行政指導が入って販売中止になった。 267 ななし >>254 あれ結局、買えた人いたのだろうか? 273 ななし 結局、この執事姿は一体何の前振りなんだろう? 次の深夜ドラマ枠で執事役するとか? 289 ななし ありうる。執事のあくあ様みたいな。 295 ななし 2度ある事は3度ある。 多分他にもなんかありそう。 315 ななし 藤百貨店、公式SNSにあくあくんきちゃぁぁぁああああああああああ! 316 ななし 速報、あー様、藤百貨店の公式HPに登場。 317 ななし 藤百貨店公式SNSより。 明日の朝から国営放送を含めた全7放送局にあくあ様が生出演とのこと。 325 ななし >>315-317 >>105の情報はガチやったか。 354 検証班◆9n2SARETAi 公式HPが落ちる前に。 ・深夜待機は不可とさせてもらいます。 ・当日は入場が混雑する恐れがあるために人数制限をかけさせていただきます。 ・待機列形成は朝7時から可能になります。整理券の配布も同時刻より予定しております。 ・お帳場客様は、別途入口からご案内いたします。 ただし、人数が多い場合は入店時間が遅延したり翌日以降のご来店になります。 外商部の担当へご連絡していただければスムーズにご案内できると思います。 外商部に限り、現時刻より当面の間、24時間体制で対応可能。 ・藤カードを以前よりお持ちのお客様は、現時刻より特設サイトにて先着順にて入店予約受付。 ・ゴールド、プラチナ、ブラックなどカードのランクごとに人数の枠が割り当てられております。ご了承ください。 368 ななし >>354 92さん有能乙。 371 検証班◆010meTA473 >>354 はい、嗜みちゃん大勝利。 明日、同行者数名なら大丈夫なんで検証班で行けそうな人は連絡ください。 388 ななし >>371 嗜みしね……って言おうとしたけど、ガチですげぇw 395 ななし >>371 おい、嘘だろ。お前本当にとんでもない金持ちなんだな。 400 検証班◆07218KADO6 >>371 ありがてぇ、ありがてぇ。 406 検証班◆CHiMPOsuki >>371 当日、仕事な上、有給全部使い切ったんだが? まぁいいけどさ。 411 検証班◆9n2SARETAi >>371 ありがとうございます。 念のために今から終電乗って百貨店側のビジネスホテルで泊まります。 前泊する人は注意してね、もうほとんど埋まってるよ。 439 ななし >>411 ダメだったから隣の区にした。 その隣の区もほとんど空きがなくなってきてる。 470 ななし 待って、待って、待って! 情報が多すぎて追いつけない!! 481 ななし 速報、藤百貨店公式サーバーさん、10分耐える。 なお、カード会員向け窓口は別サーバーなのかまだ生きてた。 それでも重いしエラー吐くけど。 503 ななし 503 Service Unavailable 505 ななし Service Temporarily Unavailable 511 ななし ああああああああああ! せっかく会員情報まで入力したのに、サーバーエラぁぁぁあああああ! 525 ななし もう諦めて朝一行くわ。それしかない。 537 ななし >>481 やるな藤百貨店……流石は財閥がバックについているだけの事はある。 しかし、その頑張りもどこまで耐えられるかな? 571 ななし あくあ様は生中継以外にも、藤百貨店関連のイベントとかコラボとかあったりするんだろうか? HP一瞬だったけど、当日もなんかあるって書いてなかった? 後日だっけ? 625 ななし >>571 私もなんかあった気がするけどわからない。 687 検証班◆9n2SARETAi >>571 私もチェックできてません。ともかくHPが復帰しないことには……。 701 ななし 明日、広告入るから。それでわかるんじゃ? 今朝の新聞広告とは別に、明日、朝にも広告入るって。 734 ななし >>701 マジか! 751 ななし 新聞とって無い奴 ← 772 ななし 速報、あくあ様、またトレンドランキングを朝の散歩のように踏み荒らしてしまう。 1位 藤百貨店、2位 コロール、3位 全面広告、4位 予約取れない、5位 執事服 6位 都内全滅、7位 満室、8位 満喫、9位 24時間、10位 優先入口 793 ななし さっき家電量販店行ったら、慌てて閉店前にテレビ買ってる人いたぞwww 815 ななし >>793 wwwww 823 ななし 国営放送って直ぐに加入できる? 855 ななし >>823 アンテナつけたら自動で受信するから、それは後でも大丈夫だよ。 871 ななし >>855 thx 901 検証班◆9n2SARETAi 公式SNSで、当日にシークレットイベント有りと明言。 また、1万円以上購入の人は後日、抽選で白銀あくあトークショーあるそうです。 925 ななし ななななな、生あくあ君ってマジっすか!? 937 ななし やばいやばいやばい、新しいパンツ買いに行かないと!! 951 検証班◆07218KADO6 速報、捗るさん、百貨店に着ていく服がない事に気がつく。 967 ななし どうやら箪笥の肥やしになっていた私のいっちょうらの出番が、ついにやってくるようだなぁ!! 974 ななし ワンチャンあるぞワンチャン!! 988 ななし >>951 wwwww 998 ななし >>951 捗るwww 1001 ななし HP復旧きたぁぁぁあああああ、かけこめぇえええええ 1002 ななし 速報、HPさん、復旧と同時に503エラーwww 1050 1001 このスレッドは1000を超えました。 もう書けないので、新しいスレッドを立ててくださいです。。。 ************************************************ この後、あくあ視点やって、また掲示板回あります。 多分こっちの方がリアルタイム感あるかなと。 感想欄で言ってくれた人がいて、慌てて前に来るように修正しました。 ぐっどもーにんぐ、白銀あくあです! 朝5時、俺としとりお姉ちゃんは、阿古さんの運転する車で藤百貨店の運搬用の出入り口から建物に入る。 藤百貨店の建物内に入ると、既に多くのテレビ局のスタッフや藤百貨店の人たちで中は賑わっていた。 「おはようございます。朝早くからお疲れ様です!」 「先日はお世話になりました。今日もよろしくお願いします」 すれ違う人たちそれぞれに挨拶を交わしつつ用意された更衣室で服を着替える。 その後は、念のために再度台本チェックして、スタッフの人たちと台本に変更がないかを確認した。 今回、藤百貨店側から指定されたのは、この商品とこの商品を番組内で紹介してほしいという決まりがあるだけで、それ以外の指定は何一つない。局側の指定も特になく、自由な白銀あくあを見せてほしいとのことだった。 広告代理店さんによると、そっちの方がより自然な感じが出ていいのではないかという事らしい。 そこで俺は自分で考えた紹介方法を代理店さんを通じて双方に提案したら、それで行こうという話になった。 「藤テレビのはやおきです。中継まであと10分を切りましたので白銀あくあさん、スタンバイお願いできますでしょうか?」 「はい! ありがとうございます。大丈夫です!」 今日、最初に出演する番組は藤テレビのはやおきという番組だ。 藤テレビはその名前の如く、元々は藤財閥関連の放送局である。 報道の公正さを保持するためにという理由で、藤のグループ企業からは数十年以上前から完全に切り離されてはいるが、やはり元々は同じ会社なだけあってその繋がりは大きい。 「そろそろ中継入りまーす」 俺は所定の位置にスタンバイすると、インカムの音に集中する。 「それでは今日は、改装オープンをする藤百貨店を一足早く現場からお伝えできればと思います。現場のリポーターを担当してくれるのは……なんとこの人です! 白銀さーん、現場の白銀あくあさーん! 聞こえますかぁ?」 俺はすぐに返事をせずに、演出のために一呼吸置く。 「あれ? 白銀さーん?」 少し不安げな司会者の声の後、俺は遅れて反応する。 「あっ……おはようございまーす」 声のトーンは少し抑えめ、聞き手にちゃんとわかるように滑舌ははっきりと、それでいて気だるげな寝起きのような感じで囁くように声を出した。 「白銀さん、朝早くからありがとうございます! ところで、お姿が見えないのですが……」 「あっ、ここですよ。ここ! カメラさん、こっちでーす!」 もちろんここも打ち合わせ通りだ。 カメラがわざとらしくターンすると、ベッドの上で寝転がった俺の姿を捉える。 俺は寝起きのように上半身をゆっくりと起こすと、目を擦ってあくびをする仕草をした。 「テレビの前の皆さん、おはようございます。現場の白銀あくあです」 「まだ眠そうですねー。大丈夫ですか?」 「ふぁ〜、実はというと、今日は朝の4時に起きたばかりなのでまだ眠いです」 ぶっちゃけ前日の夜の8時には寝てるのでもう目はバッチリだ。 でもそういうところは見せず、俺はわざとらしく乱れたパジャマを引っ張ってなおす。 俺の着ているパジャマは、猫の絵が描かれた少し可愛い感じのパジャマだ。 男女兼用で作られたこのパジャマは、女子が着るとオーバーサイズなのだが、写真で見たらモデルさんが可愛かったこともあり男としてはかなりグッとくる感じに仕上がっている。 「でも、お仕事なんで頑張りたいと思いまーす。そういうわけで今はここ、藤百貨店さんの寝具売り場にやってきました」 俺はわざとらしくベッドをポンポンと叩く。 「いやー、実はさっきまでこの東川さんのベッドを借りて寝てたんですが、あまりの寝心地の良さに本気で寝ちゃうところでした」 そこから先は、寝具売り場担当の人と言葉を交わしながら東川さんの寝具をさりげなく紹介する。 よく見るとベッドの値段が数十万もしてて、目が飛び出しそうになったのは内緒だ。 「ところで白銀さん、随分と可愛らしいパジャマを着てますが、その服はどうしたんですか?」 「あっ、実はこのパジャマなんですけど、これも藤百貨店さんの方から展示品をお借りしてるんです。最初はちょっとデザインが可愛すぎるからどうかなって思ったんですけど、着心地がすごくいいんですよね。だから、このまま買って帰ろうかなぁって思ってます」 喋っている間にパジャマ売り場に移動すると、流れるように着ているパジャマの商品説明へと移っていく。 ちなみに、コロールは本国では寝具やパジャマも作っているらしいが、こちらは契約上他社の製品を紹介しても良いことになっている。確か国内向けはフランチャイズ契約で違うところが作ってるからだったかな。 「このパジャマって色違いとかあるんですね」 「はい、男女兼用としてオーバーサイズとしても着用いただけますが、普通のレディースサイズで着用したいというお客様のためにご用意させてもらってるんです」 へぇー、なるほどね。 自分が着ていることは抜きにすると、このパジャマのデザインはなかなか可愛い。 同い年の殿下みたいな美少女が着ると多分普通に可愛いだろうし、阿古さんみたいな大人の女の人が着ると大人可愛いって感じの雰囲気になりそうだ。はぁ……どうせなら自分じゃなくて、女の子が着てるやつが見たかったなぁと思いつつ、俺はパジャマをそっと棚のハンガーラックに戻す。 「本当はもっともっとご紹介したい商品があるんですけど……そろそろ時間のようなのでスタジオにお返ししたいと思います」 俺はカメラの方を向くとニコッと微笑む。 「最後に、朝早くから起きてご家族の支度を整えてくれている全国のお母さんたち、こんなに朝早くからいつもありがとうございます! そしてこれから会社に向かう全国の社会人のお兄さんお姉さん、大変だろうけどお仕事頑張ってくださいね! そしてこれから学校に通う同じ学生のみんな〜、こんな時間に起きてるってことは部活の朝練か、少し遠いところから通学してるってことなのかな? 早起きしすぎて授業中に居眠りして先生に叱られないように! そして、こんな朝早くに起きちゃった幼稚園や保育所のみんな〜。朝からお母さんにわがまま言って困らせちゃダメだぞ! みんな、今日ははやおきを見てくれてありがとう!! それじゃあ、またねー!」 カメラを通してテレビの前で番組を見てくれている全ての人たちを意識するように、手を振って感謝する。 「はい、ありがとうございました」 「ありがとうございましたー」 俺は周囲にいた店員さんやスタッフさん達とサッと握手を交わすと、駆け足で次の中継現場へと向かう。 もちろんその途中にあるショップの試着室を借りて、パジャマからあらかじめ用意してある服へと着替える。 時刻は6時30過ぎ、次は確か一部の地区にしか流れてないMXSUNテレビの放送だ。 「白銀さん準備できました。すぐに中継切り替えます!」 俺はカメラの前で乱れた呼吸をすぐに整える。 「はい、MXSUNテレビをご覧の皆さん、おはようございます。今日の買い物自慢のキャスターを務めさせていただく白銀あくあです」 この放送局自体が元々資金が潤沢ではないこともあって、あまり予算のないこの番組ではスタジオもなければ他の決まったレギュラー出演者もいない。今日だけは藤百貨店側から追加のキャストが手配されているけど、基本的にはキャスター一人が全部自分でやらないといけないために、放送事故が起こる確率も多いそうだ。 でも視聴者層が比較的おおらかなのか、放送事故があってもそれはそれでいいらしい。放送スタッフさん達も手慣れてるのか、事前に放送事故が起こっても大丈夫、すぐにCMに切り替えるからと言っていた。 「前の番組から引き続きMXSUNテレビをご視聴して頂いているテレビの前の皆さんには、ここがどういうところなのか、おわかりになりますよね?」 カメラがゆっくりと引くと少し右方向へと画角を傾ける。 「今日は改装オープンする藤百貨店の屋上にあるゴルフ練習場から、生中継でお送りしたいと思います」 この番組の前には、ゴルフのレッスン番組が放送されている。 つまりはその流れで、ゴルフ用品を売ろうというのが藤百貨店の魂胆だ。 「実は俺、ゴルフはまだやった事がないんです。そういうわけで今日は特別に、斉藤桃子プロに番組の方に来ていただきました!!」 「おはようございます。プロゴルファーの斉藤桃子です! 今日も元気いっぱい頑張るぞー!!」 斎藤プロは握り拳を振り上げると、その場でピョンとジャンプした。 空中で揺れるポニーテール、大きな二つのおっぱいに一瞬視線が持っていかれそうになったがなんとか誤魔化す。 「それにしてもすごいですねー。こんな百貨店の屋上にゴルフ練習場を作っちゃうなんて、私も聞いたことがないです」 「そうですよね。しかもこんな繁華街のど真ん中でですよ。今でもちょっと信じられませんよ」 俺たちは普通に会話をしつつ自然な流れでゴルフ商品の紹介に入る。 そして広告代理店から一押しでプッシュするように言われたゴルフクラブの説明へ移ると、斎藤プロと一緒に打ちっぱなしをする場所へと移動した。 「それではちょっと試し打ちしてみましょうか」 「はい!」 俺は斎藤プロから教えてもらった通りに、その場でスイングする。 しかし練習では当たっていたのに、時間が少し空いて感覚が狂ったのか、俺のゴルフクラブはボールに当たらずに空を切ってしまった。 「あ」 やっちまった。 見守っていた阿古さんやしとりお姉ちゃん、藤百貨店の皆さんも固まってしまう。 しかし撮影スタッフはそんな状況でも平然とカメラを回している。 そんな中、最初に口を開いたのは斎藤プロだった。 「白銀さん、大丈夫ですよ! 落ち着いて、もう一度!」 斎藤プロは手本を見せるように、手に持っていたゴルフクラブをスイングする。 「はい!」 俺はもう一度、気を取り直してゴルフクラブを握り直してから少し肩の力を抜いてスイングする。 カキーン! 澄み切った音が、朝6時45分のゴルフ練習場の中に響く。 「わぁ、すごい、すごい、すごい!」 斎藤プロはぴょんぴょんと跳ねて、体全体を使って喜びを表してくれた。 「ありがとうございます。斎藤プロの指導と、このゴルフクラブのおかげです」 そのままの流れで斎藤プロと一緒に再び商品の紹介に戻る。 最後には斎藤プロのスイングを見せてもらって、番組終了の時間がやってきた。 「どうでしたか白銀さん。初めてのゴルフは?」 「はい、とても楽しかったです! 今度は実際にゴルフ場を回ってみたいなぁ。それと、最初外しちゃったのがやっぱり悔しいんで、後でプライベートでコソ練しに来ようと思ってます」 「あっ、それじゃあここはゴルフスクールもやってますから、よかったら後で会員になってください。私もここで不定期にレッスンやってるんで、もしかしたらまた指導する事があるかもしれませんね」 「その時はよろしくお願いしますね。それでは、テレビの前の皆さん、またねー!」 時間が押してるので、あっさりとした挨拶で番組を終わらせると、隣にいた斎藤プロと握手する。 「今日はありがとうございました」 「こちらこそ、ありがとうございました」 俺は再び駆け足……というか全力ダッシュで館内を走り回る。 次に出演するのは、主にアニメを放送している放送局の朝の子供向け番組、おはステだ。 時間は6時55分、俺は更衣室に入ると再び服を着替える。 番組は7時5分に始まるが、俺が出演する時間は7時10分だ。急がなければいけない。 「よろしくお願いします」 なんとか間に合った! 時間を見ると7時2分、放送開始まであと3分しかない。 俺はすぐにスタッフの人たちと最終の打ち合わせをして、内容に変更がない事を確認する。 「そろそろ中継切り替わりまーす」 「はい!」 俺は声を出して、トーンをいつもより少し高めに調整する。 子供むけに明るい感じを演出するためだ。 「はーい、良い子のみんなー!」 俺はテンション高めを意識して、お腹から声を出す。 「おはようございまーす! みんなもう目は覚めたかなー? まだおねむの子は頑張って起きようね! もう起きちゃってる子は頑張ったね、早起きできるなんてえらいぞー!」 俺は身振り手振りを交えて、テレビの前の子供達に向けて喋りかける。 子供達は体の動きがある方がウケが良いと聞いているから、そこも強く意識した。 「今日はここ藤百貨店から、みんなに新しい玩具の紹介をするよー!!」 俺は藤百貨店さんに紹介するように言われた玩具を中心に、目についた商品や、次のマスク・ド・ドライバーに出る予定なので、今放送中の作品の玩具を身内贔屓で紹介したりした。 「新しくなった藤百貨店には託児所や親子で食事する所もあるので、お母さんにとっても安心ですね!」 「そうですね。1万円以上のお買い物をしていただいたカード会員様には、1時間の託児料金が無料になりますから、その間にゆっくりと買い物をしていただければと思っています」 そう、子供向け番組に出演する1番の目的はこれだ。 真のターゲットであるお母さんの財布の紐を緩めることにある。 子供には玩具を売りつけ、お母さんには服や雑貨、食料品を売りつける……これが時代劇なら、藤屋よ、お主も悪よのぉといったかもしれない。 「それじゃあみんな、またねー!」 おはステの出演を終えると、次は折り返しとなるTBTの朝の情報番組だ。 時間は7時15分。俺が出るのは7時20分からを予定していたが、衣装を着替える事を考えたら後5分では間に合わないだろう。俺は遅れるのを覚悟して中継現場へと向かった。 ************************************************ 次回も本編です。 ちょっとキーボードの様子がおかしいんで、ここ数日で更新止まったらこいつキーボード壊れて更新できないんだなって思っててください。 白銀あくあ、死す。 TBTの朝からサキドリッ! 略して朝ドリは、朝の情報先取り番組だ。 放送時間は7時から8時の間で、ニュース番組の他にも流行を先取りするような商品の紹介をしたり、少しハイグレードな情報や商品を視聴者に提供している。 ちなみに俺の出演時間は7時20分からだったが、俺が中継現場に到着した時には時計の針は7時21分を過ぎていた。 「白銀さん来られました!」 「すみません、遅れました!」 ピンマイクをつけてもらいながら、スタッフの人と遅れた分どこを削るかを口頭で打ち合わせする。 実はこのピンマイクも毎回付け替えなければいけないのでかなり厄介だ。 「中継すぐに切り替わります! 大丈夫ですか?」 「はい! すぐいけます!!」 最後まで細かい所をチェックしてくれていたスタイリストさんが俺の側から離れていく。 本格的にコロールの服を身に纏った俺は、ジャケットスタイルの少し大人びた格好をしていた。 スタイリストさんはもちろんコロールから派遣された人で、今回の俺のテーマは大人カジュアルなデート服である。 「白銀さーん! 白銀さんいますか?」 「はい、います!」 スタジオからの呼びかけと共に中継が切り替わる。 「あっ、よかった! って、ここ何処ですか?」 「なんだか、とっても高級感のある場所ですね」 ワイプに映った司会者さんとアナウンサーさんがわざとらしく驚く。 「ここはですね。本日、改装オープンする藤百貨店さんの7階に新しく入った鮨山人さんにお邪魔させてもらってます」 鮨山人の本店は、とても伝統のある有名なお寿司屋さんだ。 今回は、若者をターゲットにした新しい形態のお寿司屋さんを開きたいということで、藤百貨店に出店することになったらしい。 「実は今日4時起きなんですが、まだ朝ごはん食べてなくって……」 「あー、わかります! 私たちも夜早くに寝てはいるんですけど、どうしても朝は忙しくって、ついつい朝ごはんを食べるのがお昼前になっちゃうんですよねー」 「あるあるですね。朝ご飯とお昼ご飯が一緒になっちゃうっていう」 朝の番組をやってる人って本当に大変なんだなぁ。今回、身に染みてよくわかった。 たった一回でも大変なのに、この人たちは毎日これをやっているんだから普通にすごい。 「すみません。お先、いただいちゃっていいですか?」 「あー、いいなぁ。どうせなら私もスタジオじゃなくって、白銀さんと一緒にそっちに行きたかった!」 「いやいや、それが許されるなら私だってスタジオじゃなくって、白銀さんと一緒に朝ご飯食べたかったですよ!」 お二人が何やらコントのように会話を繋いでくれている間に、目の前の職人さんが握ったお寿司を俺の前におく。 「こちら、ムラサキウニです」 最初に出てきたのはウニの軍艦だった。 俺はウニが苦手ではないが、特段好きというわけではない。 「それでは早速、いただいてみたいと思います」 パクっ……口の中に入れた瞬間に広がる磯の香り。 俺の知っているウニと比べて、このウニは濃厚というよりもさっぱりとしていて食べやすかった。 口の中に広がる優しげな甘みは、上質な味わいと風味をより高級感のあるものへと演出する。 「……この、口の中に残る余韻がとてもいいですね。すごく上品で高級感のある味わいがたまりません。海苔や酢飯との相性もバッチリで、実は俺、ウニが少し苦手だったんですけど、鮨山人さんのウニはすごく食べやすくて、一口で好きになっちゃいました」 俺は少しうっとりとした表情で、口の中に広がるウニの香りの余韻を味わうような仕草を見せる。 「あぁ……すごく美味しそう」 「お腹減ってきた……」 スタジオにいるお二人には申し訳ないと思いつつも、俺は次に出てくるお寿司に心をときめかせた。 「次は真鯛の昆布締めです」 ぱくっ! 昆布の程よい香りが口の中にじんわりと広がっていく。 程よく引き締まった身は弾力性があり、ねっとりとした食感の舌触りが何よりも舌を幸せにする。 そして最後に待ち受けるのは、サッパリとしてそれでいて脂の乗った鯛本来の味だ。 「すごいですね。普通の鯛と違ってすごく粘り気があって、ねっとりとしているのにちゃんと食べ応えもあります。 何よりもこの昆布と鯛のハーモニー。しっかりとした味付けなのに、味わいがさっぱりとしていて、これなら何貫でもいけますよ」 いやあ、朝イチから高級寿司なんて、本当に贅沢しちゃってすみませんと言いたくなるほどだ。 その後も2、3貫頂くと同じように食レポを繰り返す。 「すみません。私、これから現地の方に行ってきますので、スタジオはお任せしました」 「いやいや、ここは私が代わりに現地に行きますから」 本当にお腹が空いているのか二人は少し涙目だ。 お二人には申し訳ないけど、その可愛らしい雰囲気に自然と俺の笑みが溢れる。 「最後に、蒸し立ての車海老です」 二人を見ていたら俺の中の少年の悪戯心が顔を出す。 俺は車海老のお寿司を手に持つと、カメラの方へとゆっくりと向ける。 「仕方ないですね。お二人にもお裾分けしたいと思います。はい、あーん」 俺がそういうと二人は大きく口を開ける。 それを見た俺は、踵を返すように自らの口の中に車海老を運ぶ。 「んっ!」 思わず声が漏れた。 それくらいのしっかりとした食べ応えと、濃厚な海老の甘味が口の中に幸福感をもたらす。 「んー、これは凄いですね。シンプルだからこそ、ガツンとした海老の旨味が口の中に広がってきて……すみません。もうこれ以上は言葉では言い表せないほど美味しいです。思わず感動で身震いしちゃいそうになりました」 画面を見ると、ワイプに映ったお二人が口を半開きにしたまま悲しげな表情でこちらを見ていた。 う……流石に申し訳ないことしちゃったな。でもそういう可愛い反応されちゃうと、ついちょっかいかけたくなっちゃうんだよね。 「ところで白銀さん……今、気がついたんですけど、今日の格好、ちょっと大人びてませんか?」 「あ、はい。お寿司屋さんなんで、背伸びしてデート服っぽくコーディネートしてみました。まぁ、デートなんてしたことないんですけどね……ははは……」 俺は乾いた笑い声を出す。あれ……さっきまで幸せだったのに、なんだかちょっぴり悲しくなってきちゃったぞ。 もしかしたら先ほどのガキっぽい悪戯が、ブーメランとなって自分に突き刺さったのかもしれない。 「いつの日か彼女ができたら、鮨山人さんみたいな大人っぽい雰囲気のおいしいところでお寿司デートしてみたいですね」 「へ、へぇ〜〜〜。なるほどね。白銀さんは今、現在彼女がいないと……」 「しかもデートもしたこともない。いやぁ……これは色々と素晴らしい情報をありがとうございます」 何やら画面の前の二人はブツブツと喋り出した。 この状態でスタジオの二人に話を振ってもダメそうな感じがしたので、俺は鮨職人さんの方へと視線を向ける。 「そういえば、鮨山人さんはお昼と夜とではメニューが違うんだとか……」 「はい、お昼にはお求めやすいお値段のランチメニューも提供していますし、テイクアウトの商品もございます。お値段的には少しお安くなっておりますが、それ以上の付加価値があるものへと仕上げていますので、ぜひ、そちらの方もお試しいただけると私どもの方も嬉しく思います」 「なるほどー、そういうわけなのでテレビの前のみなさん、ぜひ、藤百貨店の鮨山人さんに食べにきてください。お待ちしておりまーす。またねー」 俺はスタジオに返さず、ここでCMに入る様に促すために、カメラに向かって手を振る。 「はい、CM入りました! 白銀さん、最後ありがとうございます!」 「こちらこそ、最初遅れちゃってすみません。鮨山人のみなさんもありがとうございます。また、プライベートでお邪魔しますね!」 俺は駆け足で次の中継番組へと向かう。 時刻は7時50分、次の番組出演は8時ちょっとすぎだ。 時間的には少しゆとりがあるが、次の撮影地は地下一階だから移動が少し大変である。 俺は予め止めてもらっていたエレベーターに乗ると、ジャケットを脱いで上着だけを変えてカジュアルな装いに変更した。ここはもう身内とスタイリストさんとかしかいないから上着を変えるくらいなら大丈夫だろう。 「ごめん、しとりお姉ちゃん、上着持ってて」 「うん!」 俺は脱いだジャケットをしとりお姉ちゃんに手渡す。 一緒にエレベーターに乗ったヘアメイクさんやスタイリストさんは、こういった移動の最中の限られた止まった時間の間に、髪や服の微調整をしてくれたりしてくれる。どんな環境であれ手早く、それでいて丁寧な、間違いなくプロのお仕事だった。 阿古さんは俺の隣で予定表を見て、残りの行程を再度確認する。 「白銀さん、入られます!」 エレベーターから降りると、広告代理店のスタッフさんが待っていた。 「こちらです!!」 広告代理店のスタッフさん達は、俺たちが道に迷わない様に毎回こうやって的確に誘導してくれる。 予め移動にはこれくらいかかるだろうというのも計算しているのだろう。そのおかげで移動はスムーズだったし、生中継も基本的に滞りなくリレーできていた。一見するとすごく地味な仕事だが、そういう人の支えがあってこそうまくいっている。 「ありがとうございます!」 移動中でも極力、俺はみんなにお礼の言葉を言う様にしている。 今のこの仕事だってそうだけど、たった10分とか5分の中継だってものすごい人数が携わっているのだ。 一人一人の頑張りがあって一つのものを作り上げている。だから誰か一人が欠けてもダメなんだ。 俺のような皆に支えられる立場の人間は、その感謝の気持ちを最後まで忘れてはいけない。 「白銀さん、すぐに番組切り替わりますけど大丈夫ですか?」 「はい、問題ありません」 丁度、番組では最初の挨拶が終わったところだ。 俺はイヤホンの向こうから聞こえてくるスタジオの声に耳を傾ける。 「そういうわけでね。今日は最初から、なんと今話題のあの人と中継が繋がってます。白銀さん、白銀あくあさーん?」 「はい、白銀です!」 「あっ、どーも、初めまして、スキットの佐藤浩子です!」 「あっ、初めまして、白銀あくあです」 佐藤さんは元々お笑い芸人の方ということもあって、アドリブを結構入れてくるらしい。 だから番組スタッフの人からは、あまり中継が伸びないようにうまく制御してくださいと言われた。 「いやぁ、朝早くから本当すみません。大変ですね。これ何局目ですか?」 「あ……えーと、これで5局目ですね」 いきなり最初からジャブの様に少し答えづらい質問が飛んできた。 普通、他局の話なんてNGなのに、自由人の佐藤さんはお構いなしである。 「うわぁ、本当に朝からお疲れ様です。もし疲れてたら、寝具売り場で休憩してもらっても大丈夫ですよ。こっちは白銀さんの寝顔ずっと映してますから」 「あ、あはは、大丈夫です。もう目はバッチリですから」 佐藤さんは、最初に俺が他局で寝具売り場から中継したのを見てて弄ってきてるんだろう。 しかし残念、俺はそれに乗っからずに華麗にスルーする。だってこの話に乗っかると長くなりそうだもん。 「それよりも、こちらをご覧ください。今、藤百貨店さんの中の地下フロアにお邪魔させてもらってるんですけど、美味しそうなパンやスイーツがこんなにもたくさん揃ってるんですよ」 俺は通常通りに進行すると、店頭に立っている店員さんに話しかける。 「おはようございます! 焼きたてのパンのいい匂いがしますね」 「はい! 開店と同時にお客様が焼き立てが食べられるように店内で焼き上げていますから、この時間帯はとてもいい匂いがするんですよ。良かったらおひとつ、どうですか?」 「ありがとうございます!」 俺は受け取った焼きたて熱々のクリームパンを割って、カメラの向こうにとろーりとした中のカスタードクリームを見せる。 「それでは一口、いただきまーす」 口の中に広がる手作りの濃厚なカスタードクリームの味、出来立てのパンはとても柔らかくてふわふわしていた。 「うわぁ、すごいですね。高級感のあるリッチなクリームがたっぷりと入っていて、クリームパン食べてるーって感じの幸せな甘さがとても感じられますね」 「白銀さん! 白銀さん!」 少し慌てた佐藤さんの声がイヤホンの向こう側から聞こえる。 「ほっぺた、ほっぺた! クリームついてますよ!!」 「あっ」 俺は慌てて指先でクリームを拭う。 「ふぅ……危なかったです。もう少しで放送できなくなっちゃうところでした」 え? クリームがほっぺたについただけで放送中止になっちゃうの? やっぱり食べ方が汚いとかかな……? 俺は念のためにすぐに謝罪する。 「テレビの前の皆さん、すみません、お目汚しをしてしまいました」 「いえ、むしろ眼福だったと思います。視聴者の皆さんを代表して、ありがとうございました」 「佐藤さん、それ以上はセクハラですよ!」 よくわからなかったけど、途中でコメンテーターの人が合いの手を入れてうまく誤魔化してくれた。 とりあえず時間も押しているので、俺は次の店へと向かう。 「パンの他にも洋菓子や和菓子のお店もこんなにいっぱいあるんですね」 「はい、実は全国からいろいろな洋菓子や和菓子を月替わりや週替わり、日替わりで仕入れているんです。だから全てのラインナップが同じ日はありません。365日、いつお客様が訪ねて来られても、新しい驚きと新鮮感が味わえるようなコンセプトにしているんです」 商品棚の方を見ると、そこだけでも北から南、西から東までいろいろなところの商品が置いてあった。 「すごいですねー。俺も、お母さんやお姉ちゃん妹になんか買って帰ろうかなぁ」 「あぁ、それでしたらこちらがおすすめです」 店員さんからお薦めされた商品を次々と紹介していく。 「向こう側はお惣菜やお弁当、新鮮野菜、フルーツなんかも売っているんですね」 「はい、他にも調味料だったり乾物、精肉や鮮魚、他にはワインなんかもかなりの量を取り揃えています。白銀さんと同じ生まれ年のワインも取り揃えております」 「へぇ、そうなんですね。まだお酒が飲める年齢ではないんですけど、記念に先に買っておこうかな……」 そういえば前世でも飲まないまま死んじゃったんだよなぁ……。 そうこうしているうちに、俺の出演時間も終わりに近づいていた。 「白銀さん、白銀さん!」 「はい、なんですか佐藤さん?」 「今日はありがとうございました! 最後に一つ質問いいですか?」 「はい、こちらこそありがとうございました! 自分に答えられる事なら大丈夫ですよ。でも時間大丈夫ですか?」 こっちはまだ大丈夫だけど、番組の方はこの後もいろんなコーナーがある。 自分のところで時間を使いすぎると、その分、他のコーナーが押されるのでスタッフの人たちは大変だ。 「あっ、大丈夫ですよ! この番組、いつもこうなんで。それでは、最後にひとつ聞きたいんですけど……彼女いないって本当ですか?」 「あ……はい……」 まさかの質問に、俺は言葉を詰まらせる。 そこを掘り返してくるとは思わなかったからだ。 「それってもしかしてですけど、まだ誰ともお付き合いしたことないって事ですか?」 「え、えぇ……まぁ、そういう事に、なり……ます、ね、うん」 うわぁぁぁあああああ! やめてくれ! もう俺のライフは0なんだぞ!! 俺だって、俺だって、誰かとお付き合いしてみたいよ!! 「いやっほう! 聞きましたか!? 全国の皆さん、佐藤は、佐藤はやりましたよ!!」 あー、きっと、今、テレビの前では、ぷーくすくす、白銀あくあって童貞なんだ、って笑われているに違いない。 彼女がいないっていうのはそういう事だ。 「白銀さん、本当にありがとうございました!!」 「あ、はい……ありがとうございました」 くっ……生中継なのに、最後、少し気落ちして返事してしまった。 おい、白銀あくあ! アイドルなのにテレビの向こう側に笑顔を振りまけないでどうする? あぁ、そうだよ。俺はアイドルなんだ! アイドルだったら恋人がいなくてもおかしくないよな? ないよね? 誰かそうだと言ってくれよ!! 俺は死にそうな表情のまま、なんとか体に鞭を打って次の中継現場へと向かった。 ************************************************ すみません前後編ではなく全3編になりました。 あとほげさんから、二つ目のレビューいただきました! ありがとうございます!! ブクマや評価、いいねや誤字修正等ありがとうございます! いよいよ次回はチンポスキー登場です。 すみません。今回は急遽チンポスキーさんの視点になります。 ******************************************** 森川楓、これってやっぱりデートだよね? 私、国営放送のアナウンサーである森川楓は、美術フロアの近くでテレビの画面を食い入るように見つめていた。 テレビに映ったあくあ君は、忙しいタイムスケジュールにも関わらず、ここまでに5局の番組出演を終えて、6局目である民放のモーニングタイムに出演している。 今回、それぞれの放送局で異なった特集を組んでいるが、モーニングタイムが担当するのはファッションフロアーの特集だ。 コロールの服をカッコよく着こなす画面の向こう側のあくあ君に、私だけではなく同じ画面を見つめるスタッフ達もうっとりとした顔を見せる。 「いやぁ、素敵なワンピースですね」 画面の前でコロールのワンピースを手に持ったあくあ君は、私たちに対して純粋で無邪気な笑顔を見せる。 しかしそのあくあ君の優しげな笑顔と相反して、コロールのワンピースからぶら下がったタグに書かれた値段は、全くと言って良いほど優しくないお値段だった。 「69万8000円……分割ローン組めるかな……」 誰かがそう呟いた。 流石は世界に名だたるブランドの一つである。こんな金額の商品がチロルチョコ感覚で普通に買えるなんて嗜みクラスだけでしょ。国営放送のアナウンサーの私だって日常的にホイホイと買えるお値段じゃない。 でも、分割ならワンチャン買えないことはないお値段だ。ううん、どうしようかな……。 私がワンピースの購入を悩んでいると、コメンテーターのアナウンサーがとんでもない事をぶっ込んできた。 「白銀さんは、デートする時、女の子にはどういう服を着てほしいですか?」 おい! その質問はセクハラぎりぎりのラインだぞ!! スキットの司会者といい、それが仕事なのはわかってますが、相手は未成年の男の子なのをわかってるのでしょうか? そう思ったけど、女の子は誰しもが知りたい情報なので、みんな声を押し殺して耳を大きくした。 「えっと……そうですね。このワンピースもとっても素敵なんですけど、すごくドレッシーな感じなんで、最初のデートはもうちょっとカジュアルな感じの方がいいかなぁと……こっちのワンピースとか、このブラウスならスカートでもいいしパンツスタイルでもいいんじゃないかなぁと思うんですよね。ほら、これならアレンジひとつでちょっとお高めのレストランに行ってもいいし、お外のデートとかでも大丈夫じゃないでしょうか?」 ワンピースのお値段は6万代、ブラウスのお値段はなんと2万を切るお値段だった。 あくあ君が手に持ったのはコロールの商品ではなかったけど、同じグループが保有するブランドのものだったから紹介しても大丈夫だったのだろう。詳しい契約内容までは知らないけど、今回のお仕事を受けられた事を考えるとそうじゃないのかと大体の予想はつく。 「やった、これなら買えるかも」 スタッフの中でも一番若い女の子がそう呟いた。しかしそう思ったのは彼女だけではない。さっきの話を聞いていたスタッフ達から歴戦の戦士のような殺気が溢れる。 あー、あの服、争奪戦になるんだろうなぁ、私はそんな最中、一人、呑気な事を考えていた。 え? なんで私が焦ってないかって? ふふふ、よくぞ聞いてくれましたね。 実はさっきのワンピースは、今日発売の商品じゃなくって、他の店舗では先週から売っている商品だからだ。 私はガラスに反射した自分の姿を見て勝ち誇った顔をする。それを見た周りのスタッフ達はハンカチを噛み、悔しそうな顔をしていた。それもそうだろう……なぜなら私、森川楓はなんと、あくあ君が先ほど手に取って紹介したパステルイエローのワンピースを既に購入した上で、今日この場にタイミング良く着て来ているからである。 チンポスキーちゃん大勝利ィ! 私の友人のどこかの国のお姫様が同じ状況なら、完全に勝ち誇った顔でマウントを取ってくるだろう。 先週、ちょっと高いかなぁと思いつつも、ワンピースを買った私を褒めてあげたい。 「へぇ、白銀さんはこういうのが好きなんですねー」 「えぇまぁ、それにこのワンピースとか、これから夏に着るのにちょうどいいんじゃないでしょうか? 最近流行ってるフラワーフェスとかで、のんびりと公園デートとかしてみたいですね」 これからの時期ならひまわり畑とかかなぁ。 私はひまわり畑から連想してこの前読んだばかりの官能小説を思い出す。本当は買うつもりなかったんだけど、表紙の女の子がこれと似た感じのワンピース着てて妄想が捗りそうだったから、ついついジャケ買いしてしまったんだよね。 ひまわり畑の中で男の子に押し倒されたのも良かったけど、盛った男の子にワンピース捲られてそのままお外でやっちゃう内容で、私はそれをあくあ君に置き換えて妄想してた。そんなこと、現実では絶対にありえないって思ってたんだけど……これってもしかしてワンチャンあったりする話ですか? えっと、もし、あくあ君があの官能小説に出て来る男の子みたいに、私のワンピース姿に興奮してムラムラしちゃったらどうしようっかな。こういう時ってやっぱりおトイレとかで抜いてあげた方がいいよね? 本とかで得た知識はあっても、そんな経験ないからどうしていいのかわかんないよー! 誰かこの恋愛弱者の私をタスケテー!! そんなくだらない妄想に私が浸っている間に、あくあ君は番組の出演を終えたのだろう。 私のいるところへと、息を切らして走ってきた。 「すみません、待ちました?」 「ううん、今、来たところだよ」 待って! ねぇ、待って!! これさ、もう完っ璧っにデートじゃん! 間違いなくデートだよね? デートしかありえないよね? ちなみに国営放送が少し遅れているので、中継予定まで後数分、まだ時間的には余裕がある。 「今、来た?」 「ううん、なんでもないの。それより白銀君、大丈夫? 疲れてない?」 「大丈夫ですよ。今日もよろしくお願いしますね」 あっ、あっ、あっ……何、この甘酸っぱい感じ。これもう確実に付き合ってる奴でしょ。 あれ? 私ってもう既に、あくあ君の恋人だっけ? 「あっ……そのワンピース」 「ん、どうかした?」 私は、わざとらしく聞いてみる。 これでもアナウンサーとして体型をキープするために、毎日のトレーニングを欠かしたことはない。流石に嗜みには勝てないけど、ワンピースを着た時の体のラインの綺麗さだけは自信がある方だ。 「森川さんの元気なイメージにぴったりで、すごく似合ってると思います」 はわわわわわわわわ……どうして私は調子に乗って聞いてしまったのだろうか。 あくあ君って、こういう時は恥ずかしがらずにストレートに褒めてくれるってわかってるのに、やばい、嬉しすぎて鼻血でそう……。 私は目頭を押さえるふりをしつつ、鼻血が出ないように鼻の根元を押さえつける。 「森川さん? 大丈夫ですか」 心配したあくあ君が、そっと私の耳元に顔を近づける。 ふぁぁあああ! 至近距離のあくあ君からすごく良い匂いがするよぉ……。 やばいやばいやばい! もう、匂いだけでトリップしそう!! あくあ君ってば、こんな生娘のお姉さんを捕まえて、匂いでシャブ漬けにしようとしてるでしょ? しかも走ってきて少し汗ばんでるせいか、ちょっと男臭い匂いが混じってオラついちゃってるし……実質チン嗅ぎみたいなもんじゃないですか。あぁ、だめよ、あくあ君、本番前なのにお姉さん、あくあ君のおちんちんしゃぶりたくなっちゃう。 「う、うん……大丈夫、ちょっと今日、朝早かったから」 「朝早いと大変ですよね。俺も今回こんなに大変だとは思わなかったです」 はぁはぁ、私の鼻腔から入ってくるあくあ君の匂いに、身体中がまさぐられちゃってるよ。 だめ、そんなところまで、子宮の中、あくあ君の匂いで満たされちゃう。んっ! やば、匂いだけでちょっとイッちゃったかも……。イッて冷静になると少し恥ずかしくなる。 でも、これってもう完全にセックスだよね。私の卵子、イカされてびくんびくんしちゃってるし、さっきの接触ワンチャン孕んでるかもしれないから、帰りに妊娠検査薬買っておこっと……。ネットでも男の子は、女の子の手を握っただけでも妊娠させる事ができるって言ってたし、匂いで妊娠することだってあるよね? 「森川さん、最近色んな時間帯に出てるし大変ですよね?」 「うん、でもそれがお仕事だし……でも今日は白銀君との撮影だったから、楽しみにしてたんだ」 「わっ、嬉しいな。僕も一番最後の森川さんとの共演、すごく楽しみにしてたんですよ」 あっ、これ両想いってやつじゃ……だめっ、ダメよ! これ以上妄想すると絶対にパンツがダメになっちゃう。念のために勝負パンツ穿いてきたけど、こんなことならもっと生地が厚いちゃんとしたパンツ穿いてくれば良かった……。なんでよりによって、ワンピースと同じ色のふんわりフリルのレースパンツなんて穿いてきたんだろう。 私はこれ以上、自分が変な気持ちにならないために話を違う方向へと振ろうとしたその瞬間、ガラスに映った私たちの姿を見たあくあ君がとんでもないことを口走る。 「それにしてもこうやってると、なんだか美術館デートみたいですね」 ……えっ!? ちょ! 待って! これ……もしかしてだけど、私、この後ホテルに誘われちゃってる? 私、ちゃんとゴム準備してたっけ? あ、いや、ね、私は別に妊娠しても良いんだけど、やっぱりこれはマナーっていうか、男の子だって孕ませる権利があるよね。私だって国営放送のアナウンサーとして、この前ニュース番組で、男性の望まない受精の特集やったわけだし、やっぱり女性側としては、男の子のためにちゃんとゴムは用意して置かないといけないよね。 男の子が中に出したくないって思っているのに、強い立場にある女性が男子に対して強制的に中出しさせる行為は、男の子の尊厳を踏み躙るレイプと一緒だし間違いなく犯罪だ。最近だと、性行為前に女の子がゴムに穴あけたり、性行為中に両足で男の子の下半身をホールドして強制的に受精を促したりするトラブルが増えていると聞く。私だって番組中に、男の子をレイプするなんて酷い! そんなこと、絶対に許されるわけがありません!! って強く言っていたのに、ゴムを忘れて中出しを強要するなんて間違いなく懲役刑確定だ。しかも相手は未成年で有名人。歴史に残る大事件になってしまう。 「なんちゃって、あっ……そろそろ中継の時間みたいですよ」 「あ……うん」 落ち着け! 落ち着くんだ私!! はい! 一旦、心の深呼吸、スー、ハー、スー、ハー、よしっ!! 「国営放送の森川楓です。実は今日、スターズとの友好記念行事の一つとして、都内の某デパートの美術サロンにお邪魔させてもらっています。そしてなんと……今日はそのスターズとの友好記念行事の一つでランウェイを歩かれた白銀あくあさんに、ゲストとしてきてもらっています」 「国営放送をご覧の皆さん、初めまして、おはようございます、白銀あくあです。芸術に関してはあまり詳しくはありませんが、自分が感じたことを皆さんにお伝えできればいいなと思っています」 私とあくあ君は、二人横に並んで美術サロンの中に足を踏み入れる。 ねぇ、待って、やっぱりこれデートじゃん! 間違いなく確定でしょ! 全国のあくあ君ファンのみんな、お茶の間に私とあくあ君のデート映像を垂れ流してごめんね。でも仕方ないよね。私たちもう両思いみたいなもんだし……きゃっ、言っちゃった! 「最初に目に入るのは現代アートの巨匠、ザスキア・リヒターさんのボーダーというタイトルの作品です」 「うわ……すごいですね」 私は予め台本に書かれていた絵の解釈など、誰にでもわかりやすくしてある基本的な情報や説明を読み上げ、あくあ君はそれに対して自分なりの言葉にしてテレビの人たちに伝えていく。 この絶妙な阿吽の呼吸、もはや夫婦なのではと錯覚するほどである。 あくあ君との新婚生活……誰かじゃないけど、こんなのすぐにでも捗っちゃうでしょ。 あっ、ダメ、本番中なのに、これ以上考えたら絶対に変な気持ちになっちゃう。 ただでさえおパンツに、ちょっとだけお漏らししちゃってるのに、これ以上お漏らししちゃったら、あくあ君に私の変な匂い嗅がせちゃうかもしれない。我慢……我慢……。 私はあくあ君の誘惑に耐えつつ、なんとか本番をやり切った。 「森川さん、ありがとうございました」 「こ、こちらこそ、ありがとうね」 やった、やってやったわ。 いつも怒られてばかりの私もやればできる子なんだと証明した。 でも、ここまでに精神を擦り減らしすぎたためか、私は足元がふらついてしまう。 そんな私を抱き止めてくれたのは、他の誰でもない隣にいたあくあ君だった。 「森川さん!? 大丈夫ですか?」 「あ……うん、ごめんなさい」 お、男の人の体って、こんなにカチカチなの? あくあ君に抱き止められた私が最初に思ったことはそれだった。 だったらおちんちんってもっと硬いんだよね? ネットじゃ男の人の体の中で一番硬いのがおちんちんだって聞くし、おちんちんソムリエの資格試験の模範的な解答はそれだったし……えっ? 私、あくあ君とおせっせする時、この体にぎゅっと抱きしめられて、これより硬くて長茄子みたいなおちんちんをおマンコに突っ込まれるって事なの? そんなのもう、挿れちゃっただけで赤ちゃんできちゃうの確定じゃん……。ダメよ、あくあ君、それ以上誘惑したらこれ以上は私の理性も飛んじゃうかもしれない。 「あまり無理しないでくださいね。それじゃ、すみませんけど俺、そろそろ出ないといけないらしいんで……また!」 「白銀君、さっきはありがとう。またね……」 またって……ほら! やっぱりこれってデートじゃん!! 私は残り少ない理性を振りしぼり、なんとかあくあ君を見送った。やばかった、後少しあくあ君と一緒にいたら、女子トイレの中に連れ込んでしまっていたかもしれない。このムラムラした気持ちは夜に発散しよう。そう思った私はなんとかその日の仕事をやり終えて帰宅の途につく。 なお、翌日はオナニーのしすぎで夜更かしして遅刻した私は、上司にコッテリと叱られた。 ************************************************ 多分こっちの方が面白くできるんじゃないかと思って、急遽、一から森川視点で描き直しました。 黙ってれば綺麗めで活発な印象の健康美を感じられるお姉さんなんですけどね……中身がね。 あと富士鷹空さん、レビューありがとうございました! 嬉しいです。 次回、掲示板回ですけど、もしかしたら更新が金曜とか土曜になっちゃうかもしれません。日付空いたらごめんなさいー。 掲示板、おいでよデパートの藤。 【おいでよ】白銀あくあ様を語るスレpart1358【デパートの藤】 7 ななし 私、藤百貨店の近くに住んでるんだけどさ。いつも朝、散歩するんだよね。 それがさ、今日はいつもより早めに出たんだけど、なんかもう街の雰囲気が違うっていうか、殺伐とした空気が漂ってるんだよね。一体何が始まろうとしてるんです? 13 ななし >>7 明らか街の雰囲気違うよな。街歩いてる人見ると、一見すると穏やかで上品な感じを醸し出しているけど、目つきがもう全然違うもん。明らかにオスを狩りに行く時のメスの顔っつーか、一狩り行こうぜって感じ。特にビジネスホテルから出てきたお姉さん、あれは確実にヤってんね。一見するとまともそうだけど他の素人とは目つきが違ったわ。 16 ななし 速報、藤百貨店の新聞の折り込みチラシにコンシェルジュ白銀あくあ掲載。 18 ななし >>16 あの執事服の伏線はこれかー。 21 ななし あああああ! 新聞とっとけばよかったぁぁぁあああああ!! 今からじゃもう間に合わない、よね? 25 ななし >>21 通常通りなら催しがある時は、開店前の待機列の時に配ってくれると思う。 あと藤百貨店の至る所に、おんなじものが置いてあるはず。 29 ななし >>25 thx、難しいけどゲットの可能性はあるってことか。 32 ななし >>16 地方の藤百貨店のチラシにもあくあ君の写真載ってるんだけど……。 37 ななし >>32 えっ? マジ!? 40 ななし >>37 マジ。改装オープン記念の特別協賛で、他の店舗にも恩恵があるらしい。 ・白銀あくあ等身大POP展示、もちろん撮影可能。 ・一部の取り扱い商品を期間限定、個数限定で販売予定。 45 ななし >>40 地方民の私歓喜、おばあちゃんも言ってたけどやっぱデパートは藤だわ。 48 ななし >>40 同じく地方民、数は少ないらしいけどありがたい。 50 検証班◆010meTA473 藤テレビ待機。 51 ななし ワクワク、ワクワク。 52 ななし 藤テレビのはやおき始まった! 55 ななし 藤テレビ期待、いつ頃出るんだろうか。 57 検証班◆07218KADO6 は? 58 検証班◆9n2SARETAi えっ? 59 検証班◆010meTA473 ふぇ? 60 ななし ああああああああああああああああああああああああああああああ! 61 ななし ふぉぉぉおおおおお!! 62 ななし 私、尊死。あと、たのむ。 63 ななし やばい……初っぱなからいきなりぶっ込んできやがった!! 64 ななし ぐああああああああ、これ絶対誘ってる奴!! 65 ななし 寝起きのあーくん可愛すぎでしょ。私があーくんの彼女なら永久に甘やかしちゃう……。 66 ななし えっ、えっ? これ、全国放送していいんですか? 67 ななし これエロいやつで見たことある展開やんか。 この後、ママかお姉ちゃんか妹が優しく朝勃ちを処理してあげるんだよね? 68 ななし テレビ見てたお母さんが画面の前でフリーズしたwww 69 ななし 司会者もカメラマンもよく耐えてるな。特に現場スタッフの人達。私なら襲っちゃうかも。 70 ななし よし、どうせ藤にはいけないし、気兼ねなくあくあ君の番組ハシゴして朝からまんこいじったろ。 会社? そんなの休むに決まってるよね。 71 ななし 寝起きの妹が鼻血出して倒れた……。 75 検証班◆010meTA473 このパジャマ、上下で1万2000円だって。 ごめんねみんな、もう4着売れちゃった。 ちな、あくあくんが着てるのはLサイズ。 93 ななし >>75 は? 嗜み死ね。 94 ななし >>75 嗜み死ね! っていうか、売れた? どういうこと? 95 ななし >>75 嗜み死ね……でも、サイズは助かる。 ていうかお前さんは、どこにいるんよ? 111 検証班◆010meTA473 >>95 藤百貨店VIPルーム内。 127 ななし >>75 誰も気が付いてないけど、仕事で来れないチンポスキーのために余分に1着キープしてあげてるのウケるw 132 ななし ちょっと待って、お帳場客って、こんな開店前にお店入れるの? 141 ななし >>111 はい、嘘。私もお帳場客だけど、開店前に入れるとかないから。 ちゃんとした証拠ね。 ***.jpg 157 検証班◆010meTA473 >>141 お帳場客ではないです。 ***.jpg 163 ななし >>157 マジで買ってやがるwww 165 ななし >>157 購入品の画像一発で黙らせてくる嗜み強すギィ! 166 ななし >>157 金持ちの次元が違いすぎるw 173 141 >>157 はい、すみませんでしたー。 ちな、これ奥の鏡に映ってる女の人、下っ端みたいに見えるけど支店長さんだよ。 つまりその隣に立ってる偉そうな人は、それよりも上の人ってこと。 178 ななし >>157 ベッドは? 181 ななし >>173 嗜み人生勝ち確すぎるだろ……。 183 ななし >>157 使用済みは? 200 検証班◆010meTA473 画像消しました。あと、ベッドは予約制です。 なお、あくあ君使用済みパジャマは本人買い上げだけど、今日だけはガラスケース内にて展示予定。 ベッドは、事務所の人か家族の人かまではわからないけど、優先でお買い上げしたらしい。 だからどっちも手に入らなかった。残念……。 217 ななし >>200 流石は検証班、こういう時だけはマジで有能。 229 ななし パジャマ他にもあるんか。あくあ君と同じのもいいけど、レディースもよくて悩むなー。 232 ななし パジャマ一点狙いなら、藤の他の店舗とか、藤以外の百貨店、路面店でも取り扱ってるところあるね。 そっちの実店舗狙いで行った方が確率的には高いかも。 どうせ藤行って運よく買えても商品一つとかだけだろうし。 ちなみに、オンラインストアは一瞬で鯖落ちした。 あくあくん対策を全然してなかったんだろうなー。 258 ななし >>232 ベッドも同じ。 予約するだけなら他店舗でもできるとこある。 ちなみにこっちもオンラインは一瞬で死んだ。 272 ななし ファっ!? 273 ななし あーしゃまのしゃこちゅぅぅぅうううううう!! 274 ななし パジャマから鎖骨チラ見せとかwww 275 ななし 全国の喪女たちに、朝からオカズ提供してくれるあくあくんすこのすこ。 276 検証班◆07218KADO6 自分、朝からおトイレで捗っちゃっていいですか? 277 ななし あの鎖骨の窪みに飲み物入れて、下品な音を立てながら啜りたい。 293 ななし >>277 うなじもいいよね、ぺろぺろハムハムしたくなる。 301 ななし あくあ様、移動の時にチラッと映ったけど、猫さんスリッパ履いてるの可愛すぎる。 303 ななし スリッパをペタンペタン音鳴らして歩くの、小さい子みたいでかわいいよぉぉぉおおおおお! やめて、お姉さんの変な扉を開かせないで!! 307 ななし >>276 お前、嗜みと一緒に店舗いるんじゃないの? そういえば、服はどうなった? 321 検証班◆07218KADO6 抜け出してベッドにうつ伏せになってふがふがしようとしたら、92姐さんに視線だけで殺されそうになった。 >>307 いるよ、服は姐さんと嗜みの二人に用意してもらった。 354 ななし >>321 ブレねぇ女www 358 ななし >>321 お巡りさんこいつです。 360 ななし 残念だけど、はやおきの出演はこれで終わりかな? 379 ななし 最後の挨拶やばい……娘の弁当作ってた私、感動で涙腺崩壊。 娘よ、今日のおにぎりが何時もよりしょっぱくなってたらごめんね。 381 ななし はぁ、あっくんのお母様羨ましすぎる。 こんな息子に、毎日ありがとうって言われてみたい。 383 ななし こんな日に会社行くの憂鬱だったけど、元気出た。今日も仕事がんばろっと。 384 ななし あーあ、あくあ君みたいな部下が会社にいたらお仕事も頑張れるんだけどな。 387 ななし まだ学生の妹、朝から大喜び、社会人の私もこれにはニッコリ。 389 ななし 低血圧だから朝練マジできつくて部活辞めようと思ったけど、この言葉だけで頑張れる。 390 ななし 私の娘、まだ3歳なのに、あくあ君の呼びかけに対してもうメスの顔してた。 今ので目覚めちゃった子いるんじゃない? 391 ななし さっきまでイヤイヤ言ってた2歳の娘が大人しくなったんだけど……。 まだ生理も来てないはずなのに、女の子はやっぱり女の子なんだね。 ところであくあ様、子供番組担当してくれない? 国営とか藤がオファーするの期待。 395 ななし わがまま言っちゃダメだぞに反応した奴 ← 396 ななし もし我儘言っちゃったらどうなるんだろう。性的なお仕置きとかあるんだろうか……。 397 検証班◆07218KADO6 あくあ様にお尻ぺんぺんされたい。できればお尻が赤くなるくらい。 だらしのないケツしやがってとか罵倒してくれるなら尚最高。 411 ななし >>397 きっつ。でもちょっとわかる。 421 ななし >>397 捗る、お前Mだったんか。これは救えない。 455 ななし 思ったよりレスつかないけど、これ、初手の寝起きでまんこ弄ってる女多いな。 473 ななし >>455 うちのマンション壁薄くて有名なんだけどさ、両隣どころか3軒先の住民までオナニーしてる。 まぁ、そのおかげで、私も普通にオナニーできるんだけどさ。 486 ななし >>473 藤百貨店近くのビジホ泊まってるんだけど、間違えてラブホ入ったんじゃないのかと思うくらい、女の喘ぎ声しか聞こえない。地獄すぎる……。 503 ななし あー様、一発目から飛ばし過ぎ。 505 ななし 次の放送MXSUNかー、こっち放送してないんだよな。 517 ななし トレンドランキング酷いことになってんな。 1位 寝起き、2位 地上波でエロ動画、3位 パジャマ、4位 性行為を連想、5位 朝勃ち性処理 6位 性的すぎる、7位 BEO案件、8位 使用済み、9位 朝パコ確定、10位 反対署名 523 ななし >>517 BEO案件はやめてくれー、放送倫理とかガチでどうでもいい。 525 ななし >>517 おい、そういうのはここだけにしとけって! SNSでやっちゃダメでしょ。 527 ななし >>517 10位の反対署名ってなんかと思ったら、先読みの先読みして、BEOの反対署名集めてんのか。 行動早すぎでしょ。 531 ななし >>517 これはさすがに酷い。相手未成年なんだからちゃんと線引きしたほうがいいよ。 537 ななし >>517 こういうのってさ、絶対に若い学生だよね。 そういう意味では嗜みは弁えてる。ちゃんと自分がやばいってわかっててこっち側にいるんだから。 548 検証班◆010meTA473 >>537 おい! 551 ななし MXSUNはゴルフかー。ゴルフやんないんだよなぁ。 555 ななし ゴルフやってる私、大大大歓喜。 567 ななし 背中におっぱい押し付けてスイングの指導してあげたひ……。 578 ななし あぁっ……おしぃ……。 581 ななし 頑張れ、頑張れ! 583 ななし ショットミスった時の、あっ、って顔かわいすぎかよー。 590 ななし ナイスショット! 592 ななし いいスイング! センスある。 593 ななし 良い音出たねぇ。 600 ななし あくあ君、男の子なのに運動できるってすごい……。 607 ななし 初めてのことでも迷わずチャレンジしてみるあーくんすきすき。 608 ななし ランウェイのウォーキングの時も思ったけど、あくたんって絶対運動神経いいよね。 体幹バランスがちゃんとトレーニングしてる人のそれだもん。 610 ななし ゴルフはできないけど、お揃いのゴルフウェアは買おうかな。 613 ななし ゴルフやってみようかなぁと思ったけど、めちゃくちゃ高くて吹いた。 全部揃えたら軽四と同じくらいじゃん。 617 ななし 嗜みは買ってそう。 638 検証班◆010meTA473 >>617 うん。これであくあ様とゴルフデート行く時も大丈夫。 642 ななし 藤百貨店周辺、人が集まり出した。物々しい雰囲気になってる。 645 ななし >>638 嗜み死ね。普通にうらやま。 653 ななし >>638 嗜み死ね。若いのにゴルフできるところが上流階級子女っぽい。 667 ななし すごい、人の波ができてる。みんな一斉に同じ方向に向かって歩いてるのヤバすぎでしょ。 671 ななし 今朝、始発ダッシュ対策かもしれないけど、駅にすごい人数の警備と警察がいた。 689 ななし 運送会社勤務だけど、朝4時の時点で周辺は6時以降は封鎖するって警察の発表あったよ。 694 ななし ヤバすぎ……。全国から集まってきてないこれ? 702 ななし 地方の藤百貨店も並び始めてる。SNSで見た本命よか全然マシだけど、それでも人多い。 705 ななし ゴルフ番組終わった。 見てる人が限られてる上に、みんなちょうど移動のタイミングだから人少なかったな。 あと最初の寝起きあくあ様で脱落した女子が多かったんだろうなw 722 ななし 人の動き止まった。まだ藤百貨店の建物すら見えてないんだけど……。 これ確実に無理でしょ。 738 ななし あくあ様、おはステ出演きたー。 742 ななし 娘、おはステ見て固まる。 745 検証班◆07218KADO6 玩具の紹介と聞いて、大人の玩具かと思ったやつ ← 747 ななし 玩具ってえっちな奴ですか!? 763 ななし >>745 こればかりはしゃーない。 774 ななし ねぇ、樽に短剣刺す玩具ってこんなエロいもんだっけ。 777 ななし なんだかすごくえっちです……。 781 検証班◆07218KADO6 私もあくあ様の長茄子を、バックからケツの穴にぶち込んでほしい。 801 ななし 短剣を刺すと樽の中から人形出てくるのがもうお射精にしか見えない。 803 ななし つまり、この樽の穴は私たちのおまんこってことですか? 808 ななし >>781 そこはマンコにしとけよ! 813 ななし >>781 私、これから藤のVIP行くんだけど、捗るの後のおトイレだけは使いたくない。 815 検証班◆9n2SARETAi 捗るさんは私が見てますので、ご安心してください。 839 ななし >>815 さすくに 843 ななし >>815 姐さん本当に頼みます。 850 ななし はぁ……あくあ様みたいなお兄ちゃんが欲しかった。 853 ななし 子供番組見てたら、あくあ君の子供に産まれたくなってきた。 どうしたら、あくあ君の子供に転生できますか? 856 ななし 私、一児の母親だけど、あくあ君に育てられたい……。 859 ななし 年下の男の子にバブって甘えるとか、新しい性癖が拡張されちゃうよぉ。 860 ななし やばい、この番組ガン見してたら幼児退行する。 863 ななし あくあパパ爆誕。 865 ななし 娘に、画面に映ってるのがパパだよーって嘘教えといた。 867 ななし 私の娘がテレビ見てパパーって言ってんのウケる。 それでもって妄想が捗る。私だってこんな旦那様が欲しいよ……。 869 ななし 私の娘、まだ3歳なのに、服の上からマンコ擦り出したのやばくない? もしかしてもうこの歳でオナニー覚えちゃった? 880 ななし >>869 よかったな、このスレ的には将来有望だぞw 893 ななし >>869 普通にあることだから心配しなくていいよ。 920 検証班◆07218KADO6 >>869 大丈夫、私は2歳の時からオナニーしてたから、成長すればちゃんとまともになるよ。 929 ななし >>920 今日一説得力ねぇわwww 932 ななし >>920 全くもって安心できないw 934 ななし >>920 まとも、とは? 937 ななし >>920 誰かまともの定義教えて、どうやら私の知っているまともとは違うみたいだ。 941 869 >>920 ますます不安になりました……。 957 検証班◆07218KADO6 おい! お前ら酷すぎだろ!! 私だって結構リアルはちゃんとしてるんだぞ!! 962 検証班◆010meTA473 >>920 隣にいるのに、生々しい話はやめてもらっていいですか? 979 ななし >>957 >>962 年下の女の子、それも嗜みに嗜められるってwww 983 ななし >>957 捗るちゃんさぁ、ちゃんとしよ? 989 検証班◆07218KADO6 うわぁぁぁあああああん。 みんなが私の事をいじめるよー、あくあパパ助けてー。 999 ななし >>989 きっつwww 1000 ななし >>989 きついわw 1001 ななし >>989 今日一きついw 1038 1001 このスレッドは1000を超えました。 もう書けないので、新しいスレッドを立ててくださいです。。。 ************************************************ ここ数日、長くなるとなんかフリーズするんで、分割します……。 すみません。これなら間ごとに挟んでもよかったかも。もしかしたら後で入れ替えするかもしれません。 次も掲示板回です。今、SNS回とかも練習してて、どこかのタイミングでそっちもやるかも。 それと、雨音さん、レビューありがとうございました。感謝! 掲示板、あつまれデパートの藤。 【あつまれ】白銀あくあ様を語るスレpart1359【デパートの藤】 3 ななし 次は朝からサキドリか、あくたんも大変だなぁ。 5 ななし 朝ドリにあくあ君キター! 7 ななし 私はあくあくんと朝からハメ撮りしたい。 8 ななし ちょっと待って、あくあ様のジャケットスタイルカッコ良すぎ。 10 ななし これ全身コロールオムか……。 13 ななし カメラポジ、あー君の隣の席じゃん。ちゃんとわかってんね。 15 ななし これこのままVRのデータで売ってほしい……。 16 ななし まだ朝ごはん食べてないんだ、かわいそう。お姉さんが何か食べさせてあげたい。 19 ななし あああああ、朝ごはん作ってあげたいーーー。 それでもって、ありがとうお母さんって言ってほしい。 21 検証班◆07218KADO6 あくあ様に私の丹精込めて握りしめた潮おにぎりを食べてもらいたい。 35 ななし >>21 あれ? なんか塩の漢字違うくない? 37 ななし >>21 お前、やっぱ天才だったんだな。 39 ななし >>21 あー様に変なもん食わせるな!! 40 ななし この職人さん、ちゃんと使い捨てのビニール手袋使ってるね。 下品な店だとガチで捗るみたいな事してくる職人いそうだけど、さすがは高級店、配慮が素晴らしい。 まぁ、私が職人さんだったら、酢飯作る段階で上から潮ぶっかけてるけどさ。 42 ななし 私だったら絶対に、ナニを弄った手で寿司握るわ。 45 ななし 君たちさ、相手は未成年だよ。何を食わそうとしてんのさw 46 ななし あくたん、本当に美味しそうな顔でお寿司食べるね。 実際に美味しいんだろうけどさ、あくたんみたいに美味しそうな顔でご飯食べてくれる男の子好き。 48 ななし あくあ君ってさ、ちゃんと嬉しそうにご飯食べてくれるよね。それに、美味しいとかありがとうって口に出して言ってくれるから、料理するのが好きとかじゃなくても、義務で料理作ってる人からすればやる気出るよね。 50 ななし はぁ、あっくんのお腹、パンパンにしたいよー。 55 ななし はぁ、あっくんの精子で、お腹パンパンにされたいよー。 58 ななし あーくん、料理のリポートうまいね。 こっちまでお腹空いてきた。 60 ななし 朝ごはん食べながらテレビ見てると、一緒にご飯デートしてるみたいでウキウキする。 63 ななし アナウンサーと司会者、さっき涎垂らしてたぞw 65 検証班◆010meTA473 はい、あーん 66 検証班◆07218KADO6 あーん…… 67 検証班◆9n2SARETAi あーん! 69 ななし はい、あーん、の威力やばすぎ。 71 ななし やばい、これ完全にヤリにきてますわ。 73 ななし ふぅ……。 75 ななし さっきのあくあ君のあーん口、エッロ……。 77 ななし あーくんの歯、めちゃくちゃ綺麗。しかも歯並びいいし。 79 検証班◆07218KADO6 どうすれば、あくあ様の歯ブラシになれますか? 81 ななし さっきの、あーんでまた半分死んだな。 一瞬だけどスレもSNSも止まったぞ、時間停止の特殊能力でも使ったのかと思ったわ。 85 ななし 男の子からあーんされるのって、漫画の中だけでしょって馬鹿にしてたけどごめんなさい。 88 白龍◆XQshotacon リアルな男の子なのに、小説の中の理想の男の子像を軽く超えてくるのどうにかなりませんか? 91 ななし >>88 誰? 93 ななし >>88 草w 95 ななし >>88 先生こんなところで何やってるんです? >>91 女の欲望がクソ煮詰まったような作風で有名なラノベ作者の白龍先生。 97 ななし >>88 先生の公式SNSの最新ハッシュタグリストがひどい件について。 現実に負けました。 現実に勝てない。 現実に追いつけない。 現実が妄想を上回ってくる。 白銀あくあは実在性少年です。 100 白龍◆XQshotacon 次からはノンフィクション作家として柳川賞と植村賞を目指します! 103 検証班◆010meTA473 >>88 先生だ! 最新刊の手繋ぎデートキュンキュンしました!! 105 検証班◆07218KADO6 >>88 先生のおかげで顔射の素晴らしさについて知りました。ありがとうございます!! 106 検証班◆9n2SARETAi >>88 先生のせいで年下の男の子に倒錯した感情を抱くようになりました。責任をとってください。 114 ななし >>103 >>105-106 検証班さんたちさぁw 117 ななし >>103 >>105-106 嗜みちゃんはやっぱ子供なんだなぁw 119 ななし >>103 >>105-106 こういうところで可愛さを見せてくる嗜みと、汚れてしまった大人たちの対比が酷すぎる。 121 ななし は? 123 ななし え? 125 ななし 速報、白銀あくあ、彼女なし。 126 検証班◆010meTA473 はい、嗜みちゃん大勝利。 128 検証班◆07218KADO6 えっ? デートってホテル以外に行くとこあるの? 後、さっきの発言で92姐さんが死んだ。 132 ななし やばい、情報過多すぎて脳の処理が追いつかない。 141 ななし 初デートの妄想で頭パンクしそう。 147 ななし あー様みたいなハイスペック男子に彼女がいないなら、私に彼氏がいなくても不思議じゃないはず!! 153 ななし >>128 ねえさーん! カムバーック!! 92姐さん以外に嗜みと捗るを止められる奴はいないんだ!! 167 ななし 私、シェアハウスに住んでるんだけど、住民の8人全員で涙啜りながらテレビ見てる。 171 ななし 一気にスレが加速したけど、さっきので死んだ奴も増えたんだろうな。 174 ななし >>167 電車で移動中なんだけど、車両にいる女の子がみんなスマホの画面を見ながら泣いてる。 182 ななし >>174 こちら通学のバスの車中、全く一緒の状況でウケるwww 191 ななし >>174 >>182 藤百貨店に続く待機列で全員の女の子が泣いている。ここまでくるともう異常w 状況がわからない警備員さんとか警察の人が大丈夫ですかって心配してるwww 205 ななし こちら待機列、知らない隣の女の子同士で、よかったねって言ってお互いに慰め合ってる。 しかも見渡す限りどこもかしこもそんな感じ。中には事情を知った警察や警備の人ともそんな感じになってる。 さっきまで親の敵みたいに殺気飛ばし合ってた仲なのに、一瞬で打ち解けて仲良くなってるのわけがわからないw 210 白龍◆XQshotacon もうやめて! 漫画家も小説家も脚本家のライフもマイナスよ!! 全面的に負けを認めるからもうこれ以上は許してくださいぃぃぃいいいいい! 217 ななし >>205 ワンチャン戦争が起きても、あくあくんが戦地のど真ん中に降臨したら戦争が終わってしまう未来が見えた。 226 ななし >>210 先生w 229 ななし >>210 さっき先生のSNS見たら、先生の作品に出てくる男の子は非現実的すぎます。現実の男の子はもっと優しいですよって返信くらっててクソウケるw 235 ななし 速報、白銀あくあ公式SNSに、エレベーター内でジャケットを脱ぐあくあ君。 これはスタッフの人、確実に私たちを殺しにきてますね。 242 検証班◆010meTA473 ドキドキしすぎて心臓破裂しそう。 244 検証班◆07218KADO6 ムラムラしすぎて潮噴きそう……。 これ借り物の服なのに、汚したらごめんね。 268 ななし >>244 最低すぎるwww 270 ななし >>244 お前それ、姐さんの服なら確実に後で殺されるぞ。 286 検証班◆07218KADO6 >>270 大丈夫、ブラウスは姐さんのだけど、スカートは嗜みのだからセフセフ。 297 ななし >>286 もう漏らしてるじゃねぇかwww 301 検証班◆010meTA473 >>286 おい!! まぁいいよ、それどうせサイズが大きくて微妙だったからもうあげる……。 305 ななし >>301 嗜み、お前いい奴なんだな……。 >>286 捗る……多分それ、高いやつ。 308 ななし >>301 年下に面倒を見てもらう恥ずかしい大人の構図がこれですwww 321 ななし 聖あくあ教のシスターさんたちが、駅前広場で円作って拝みだしたんだけどw 337 ななし >>321 一体何が始まろうとしてるんです? 340 ななし 次ってスキットだっけ。佐藤は空気読めないけど、あいつならワンチャンもっと掘り下げてくれるかもな。 348 ななし >>340 あり得る。頼むぞ佐藤!! 350 ななし この流れで佐藤がくるとか、打順完璧すぎぃ! 352 ななし スキット始まった! 367 ななし 寝具売り場でご休憩www 368 ななし 最初から攻めすぎでしょw 370 ななし あくあ君の寝顔配信とか視聴率すごいことになりそう……。 382 ななし あっ、あっ、あっ、クリームほっぺたにつけてるのかわいすぎ。 383 ななし クリームになりたい……。 385 ななし ほっぺたにクリームつけてるの、おっぱいが上手に飲めない子見たいでかわいい……。 386 検証班◆07218KADO6 待って……母乳でないのに、授乳プレイしたくなる。 398 ななし >>386 やめて、新しい扉開いちゃう……。 401 ななし >>386 授乳中に見るんじゃなかった、変な気分になっておっぱいあげてる娘に申し訳ない気持ちになる。 413 ななし お母さんに何か買ってあげるの優しすぎ。 414 ななし 全国のママが幸せになった瞬間。 417 ななし あーくん、お姉ちゃんいるんだ。 私がお姉ちゃんだったら、絶対に精通のタイミングで手解きするわ。 418 ななし 手を出してないあくあくんのお姉ちゃんもお母さんも精神強すぎでしょ。 私なら絶対に気が狂う。洗濯籠に無防備に放り込まれた使用済みパンツとか毎日使う。 420 ななし 前世でどれだけの徳を積めば、あー様の妹になれるんだよ。 421 ななし あくあ様の妹って絶対に可愛がられてそう。私もそんなお姫様ポジションに産まれたかった。 425 ななし 母、姉、妹、が全方位で揃ってるせいで妄想が捗ります。 429 ななし おい! 佐藤が最後にぶっ込んできたぞ!! 431 ななし 彼女いないことほじくり返してやるなよ。完全に気落ちしちゃってるじゃんw かわいそう……お姉さんでよかったら無条件で彼女になってあげるのに。 432 ななし 速報! 白銀あくあ、今まで誰とも付き合ったことなし。言質いただきました!! 434 ななし 白 銀 あ く あ 童 貞 435 ななし あ……。 436 ななし ん……。 437 ななし あくあくん童貞ってマジ? じゃあ最初にお付き合いする彼女には、童貞もらえる権利があるってことじゃん。 438 ななし ああああああああああああああああああああああああああああああああ! 439 検証班◆010meTA473 え……じゃあ、私とあくあ君がお付き合いしたら処女童貞で初めてを迎えることができるってこと? 待って……どうしよう、そんなのもう完全に少女漫画じゃん……。 441 ななし あー様の童貞発言でもうみんな放心してる。 整理券配ってたスタッフでさえ動きが止まってんぞwww 464 検証班◆07218KADO6 嗜みも姐さんも完全に動かなくなったんだが……おーい、早く帰ってこーい。 473 ななし >>439 嗜み死ね……って言おうとしたのにwww 474 ななし >>439 嗜み死、死んでるっ!? 478 ななし おい、脱落者多すぎだろw 480 ななし モーニングタイム始まるけど、大丈夫かこれ? 482 ななし 私たちは最後まで視聴する事ができるのだろうか? 485 ななし あくあ様という存在……いいえ、私たちは世界に試されているのかもしれません。 489 ななし なんか一周回ってバトルロイヤル系の殺伐としたデスゲームみたいになってない? 490 ななし モーニングタイムよりにもよってデート服に話ふりやがったwww 493 ななし こいつら、確実に私らをヤリにきてんな。 494 ななし 流石に70万近くするワンピは無理だわ。 嗜みなら買ってそうだけど、その嗜みは……。 501 ななし >>494 惜しい人をなくしてしまった……。 502 検証班◆07218KADO6 >>494 なもなも 513 ななし >>502 おい! 勝手に殺すな!! 仲間だろ!? 514 ななし >>502 捗る、最低だな。 519 ななし あ……あくあくんが選んだやつなら買えるかも。 523 ななし あっくんとフラワーフェスだと? 526 ななし これは次のトレンドきたな。 527 ななし なんか掲示板調子悪いね。 入力してエンターしても投稿が弾かれる時ある。 534 ななし >>526 そういえばトレンドランキングもやばいことになってるな。 後さっきSNSも一瞬落ちた。 1位 童貞、2位 授乳プレイ、3位 赤ちゃんプレイ、4位 酢飯、5位 バブみ 6位 彼女になる方法、7位 彼女になりたい、8位 ジャックナイフ佐藤、9位 彼女いない、10位 寝顔特集 541 ななし あくたんにデート服を選んでもらえるとか妄想捗りまくり。 547 ななし あくあ様の選んだ服着て、少しでもあくあ様好みの女の子になりたひ……。 550 ななし なんとか買えそう……でも、もう私のカードの限度額はギリギリよ! 554 ななし >>550 私いるじゃんw お互いに裏山の草食ってがんばろうな。 555 ななし >>534 内容酷すぎw ジャックナイフ佐藤の関連に、奴はバターナイフじゃなかった。ジャックナイフが帰ってきたとか入ってんのちょっとウケるw 557 ななし >>534 寝顔だけで番組作ろうとしてる勢力いるなw 深夜番組で頼む。 561 ななし 一部の人、書き込めないみたいだね。 童貞宣言の時に負荷がかかったのか、なんかどこもかしこもインターネットの様子がおかしい。 トレンドランキング更新すると情報がバックする時あるし。 567 ななし 次の歴史のテスト出るからちゃんと覚えておけよ。 スターズ平和条約、サンジエル議定書、白銀あくあ童貞宣言。 573 ななし 国営放送はじまっ……は? 575 ななし おい!! 森川、あくたんの選んだ服着てるじゃん!! 576 ななし 匂わせ炎上案件か? 578 検証班◆07218KADO6 は? コイツふざけんなよ!! 580 ななし いや、これ偶然でしょ。森川の表情見てると、本当たまたまって感じ。 それにあくあ様は彼女いないって言ってたし、私はあくあ様を信じる。 後、よく見ると森川のおでこ汗だくだぞw 588 ななし >>578 捗るがキレてんのウケるw 590 ななし 私もあっくんの事を信じる。多分これは本当に不幸な偶然。 594 ななし たまたまだとしたら、この状況で普通にアナウンスしてる森川の精神力はパねぇな。 602 ななし >>594 よっぽどのプロフェッショナルか、神経が鈍くてマイペースな奴じゃないと無理だわ。 609 ななし >>602 多分後者、森川は結構、他の番組でも間抜けヅラしてるもんwww 615 ななし >>609 ホゲ川なw よく台本が頭から飛んでホゲーって顔してる。 ほら、今もw 623 ななし >>615 よくそれで国営放送に受かったな……。 637 ななし 森川は手違いで採用したって言われてるくらいだからな。 それでも憎めないんだよなぁ。 この前のランウェイのあくあくん単独インタビューとか、やる時にはやる女だから。 642 ななし 森川は国営放送っぽくないからこそ、逆に国営放送が欲しかった人材なんだと思う。 お堅い国営放送の朝の番組でさ、キャピったパステルイエローのワンピ着てくるアナウンサーなんて森川くらいやぞ。同期とか前後の新人も固そうな子ばっかりだから余計森川が映えるし、ぶっちゃけ森川が藤に行っても普通のバラエティのアナウンサーとして消費されて終わりなだけだと思う。 645 ななし まぁ、そもそも、森川が国営放送入ったのって間違えて書類送ったせいだからな。 新人紹介の挨拶でそれ言って、隣の上司がピキってたのクソうけたwww 651 ななし >>645 どんなドジすればそんなことになるんだよ……。 653 ななし >>645 なるほどね、それくらいの人材じゃなきゃ、あくあ君の隣に立って普通にお仕事なんてできないか。 661 検証班◆07218KADO6 ぐギギギギギ!! 678 ななし 仕方がない……たまたまなら許してやるか 681 検証班◆07218KADO6 いいや、私は許さんぞ!! 689 ななし >>681 捗るどうしたwww 692 ななし >>681 みんなもう許す流れになってるのに、捗るだけキレてるのウケるwwwww 705 検証班◆07218KADO6 コイツ、絶対心の中でニヤついてるだろ!! なんかムカついたから、さっき嗜みが予約した分のチンポスキーのパジャマ解約しておいた。 719 ななし >>705 おい! チンポスキーは関係ないだろ!! 723 ななし >>705 チンポスキー巻き添え事故カワイソスw 727 ななし >>705 心の中でニヤつくくらい許してやれよ! 私だったら直に抱きついてるわ。 731 ななし 捗るがキレてて面白いから森川さん応援します! 頑張って!! 745 検証班◆07218KADO6 ぐぬぬぬぬぬ! 760 ななし ところで国営放送は、あくあ君のあの配信での美的センスを知っていてこのコーナーを依頼したのだろうか? そうだとしたらあえてなのか、それともそこまでろくに調べてないのか……おそらく後者だな。 774 ななし オワタ……。 777 ななし あくあ君へ、およそ2時間とちょっとの間、お疲れ様でした。 778 ななし 流石のあくあ様も疲れてたのか最後ちょっと汗だくだったよな? 780 ななし 公式SNSに番組視聴ありがとうございました、きてるーーー! 793 ななし インターネットに繋がりにくい状況に、のお詫びキタコレw 815 ななし やっぱ人減ったの、死んだせいだけじゃなかったのか。 今もまだ不安定だもん。 827 ななし あああああああああああ、整理券私の前で配布終わった……。 ちなみに前の人で3日先の予約だった。 854 ななし >>827 三日先とかマジ? その頃には売り切れてそうだけど追加とかあるんだろうか。 873 ななし うぉあおあうああああああ! 875 ななし あくあ君、まさかの店頭に登場で大歓声!! 879 ななし あくあ様「後少しで開店しますので、もうしばらくお待ちください。本日は朝早くからお並びいただきありがとうございました」 901 ななし >>879 お仕事なのかもしれないけど、あくあ君だから本当に言ってくれてそう。 905 827 >>879 整理券取れなかったけど、この一言で全てが報われた。 911 ななし 店頭組……お前ら生あくあ君やばいぞ。 テレビで見るより100倍イケメンだった。 937 ななし 私ババアだけど、あれ以上の男前とかご尊顔見ただけで昇天しそう。 945 ななし おい……学校きた途端、人きてなさすぎて学級閉鎖になったんだが……。 951 ななし ちょっと待って、今日お休みする人が多すぎて会社が機能しないんだけど!! このスレ見てるばか、さっさと出社しろ! 会社潰す気か!! 970 ななし 最後のあーくん、藤百貨店前の人の多さに驚いてた。かわいい! 989 ななし >>970 あー様はそろそろ自覚してほしい。 >>937 おばあちゃん死なないで。 999 ななし お疲れ様、あーくん、ゆっくり休んでね! 1000 ななし あくあ君お疲れ様! 1001 検証班◆CHiMPOsuki >>705 おい、てめえ! 捗るふざけんな!! お前の買った分よこせ、ぶんどるぞ!! 1047 1001 このスレッドは1000を超えました。 もう書けないので、新しいスレッドを立ててくださいです。。。 ************************************************ X○lolitaさんごめんね。 お詫びのハッシュタグZETAWIN! 白銀あくあ、俺にもファンがいるらしい。 藤百貨店改装オープン初日、朝の7番組連続リレー生出演は成功に終わったと思う。 自分がどれくらい貢献できたのかはわからないけど、さっき外で挨拶した時はすごい人たちが詰めかけていてびっくりした。流石はデパートの藤と言われるだけの事はある。その改装オープンとなれば、あんなにも多くの人が詰めかけるんだなぁ。俺も頑張らないといけないなと強く思った。 「あくあ君、準備はできましたか?」 「あっ、はい!」 次のシークレットイベントに向けて服を着替えていた俺は、更衣室のカーテンを勢いよく開ける。 「どうですか?」 「うん……やっぱりいいと思う」 「あーくん素敵……!」 鏡に映ったコロール関連のブランド服に身を包んだ俺は、一見すると執事のような装いをしている。 朝の広告チラシにもこの格好で撮った写真が使われているみたいだけど、なんだかコスプレしているみたいで少し恥ずかしい。阿古さんやしとりお姉ちゃんは褒めてくれるけど、こういう姿をするなら、俺なんかよりももうちょっとお年を召した人の方がいいと思うんだけどなぁ。 「白銀さん、準備は整いましたでしょうか?」 「はい! すぐにいけます!!」 藤百貨店のスタッフの人の呼びかけに応えた俺は、阿古さんとしとりお姉ちゃんと共に控え室から出る。 後日、この藤百貨店で俺はトークショーをする予定だが、今日はそれとは別にシークレットイベントに出演する予定があるからだ。 「あくあ君、危なくなったらすぐに警備の人が入るから」 「ありがとうございます。でも、大丈夫ですよ」 俺たちはバックヤードを抜けて、目的の場所であるコンシェルジュショッピングスペースへと出る。 ここは、お客さまのご相談を賜って、コンシェルジュがその要望に見合った商品を提案する場所だ。 俺は専門のコンシェルジュのいるカウンターへと、お客さまを執事のように案内するのが主な仕事の内容である。 シークレットイベントという名目なので、このことはどこにも告知してないらしい。 でも、こんなことでイベントになるんだろうか? たまたま俺のことを知ってくれてる人ならいいけど、コロールのランウェイは一瞬だったし、深夜ドラマなんてそうそう誰もみてないと思う。森長さんのCMに出てるくらいだ。果たしてそれだけで気がついてくれる人がどれだけいるのか……。 「そろそろ開店でお客様が入られると思います。少し遅れて、ここにも人がやってくると思うので、対応のほどよろしくお願いします」 「かしこまりました。お嬢様」 なんてカッコつけていってみたら、対応してくれた藤百貨店のお姉さんが固まってしまった。 うっ……やっぱりキザすぎか……。でも俺の知っている若い執事ってこんな感じのしか知らないんだよな。恥ずかしくなった俺は、今すぐどこかへと逃げ出したい気持ちになった。 「あ、すみません。彼女、朝から忙しかったみたいなんで、回収していきますねー」 近くにいた別のスタッフのお姉さん二人が、フリーズしたお姉さんの両腕をガシッと掴むと引きずるように何処かへと消えていった。ごめんねお姉さん、疲れてる時に変なこと言って……。 そういえばここにくる時、すぐ後ろの部屋が救護室みたいになっていた事を思い出す。 流石は藤百貨店だ。朝から働き詰めのスタッフの人たちや、来店されたお客様が体調を崩してしまった時のために予め用意しているのだろう。その配慮が素晴らしい。 「お客様が来られました」 開店からしばらく経った頃、一人のお客様がここを訪れた事を告げるお知らせがイヤホンに入った。 コンシェルジュショッピングスペースでは、まず最初に入口でお客さまのご要望を聞き、それに沿ったデスクへとお客様を案内する。しばらく待機していると、再びイヤホンに声が入った。 「白銀様、お客さまのご案内よろしくお願いいたします」 「はい、わかりました」 俺は執事らしく優雅に、それでいて素早く、お客さまの待っている入り口のスペースへと向かう。 「いらっしゃいませ。本日は藤百貨店をご利用いただきまして、ありがとうございます。こちらへどうぞ」 俺が最初に対応した女性は、小さな赤ちゃんを抱えた三十代中頃の若いお母さんだった。 いきなり男の俺が出てきたせいか、びっくりした顔で口を半開きにしている。 「よろしければお荷物の方、お持ちいたしますがよろしいでしょうか?」 「あ……はい」 俺はお母さんから手提げのバッグを受け取ると、奥の部屋へ二人を案内する。 「こちらのお席になります。どうぞ」 「あ、ありがとうございます……あ、あの」 お母さんは何かを俺に伝えたいようだったが、口がぱくぱくと小さく動くだけで声が出ない。 「ゆっくりでいいですよ」 俺がそういうと、少し落ち着いたのか、俺に向けて右手を差し出した。 「あ、あの……はなあた見てました。それで原作が好きでその……夕迅役、とってもよかったです! あああ、あの! よかったら、握手してくださいっ!!」 ま、マジか!? あんな深夜の遅い時間に見てくれてる人なんているのだろうかと思ってたが、やはり花咲く貴方への人気は凄まじいな。最近も続編だったかなんか出るらしいと聞いてたけど、それくらい人気だったらドラマでは端役だった俺の存在を知ってくれてる人もいるということか。 「ありがとうございます。自分のようなちょい役のキャストまで覚えていただいているなんてとっても嬉しいです。こちらこそ握手させてください」 俺はお母さんの手をぎゅっと掴みかえす。 「あの、それで……よかったら私の赤ちゃんも抱っこしてくれませんか?」 「もちろんいいですよ、何ちゃんですか?」 「さ、さとりです!」 前世では孤児院にいた期間もあるから、赤ちゃんをあやすのもお手のものだ。 さとりちゃんは俺が抱っこすると、元気よくキャッキャっと笑い声を出す。 「おっ、さとりちゃん元気だねぇ、いい子いい子」 俺はさとりちゃんの伸ばしてきた手を軽く指先で掴む。 「あ、ありがとうございました!」 俺はさとりちゃんをお母さんへと返すと、一緒に記念撮影をしたりサインを書いたりした。 いやぁ、最初からファンの人に当たるなんて俺は幸運だなぁ……。あんな時間帯のドラマを見ていて、さらにちょい役の俺のファンだなんて、こんな偶然ってあるんだね! 仕事を終えた俺は感動を噛み締める。 するとすぐにまた声がかかったので、入り口のスペースの方へと向かう。 「本日は藤百貨店にご来店いただきまして、ありがとうございます。ご相談カウンターの方へとご案内いたします」 次に案内する事になったのは、20歳前後のいかにも女子大学生といった感じの子だった。 お姉さんは俺の顔を見ると、さっき後ろの救護室へと運ばれていった藤百貨店のスタッフさんと同じようにフリーズしてしまう。やっぱり俺みたいな若い男が、こういう格好しても浮くだけだよなぁ。 「お客さま?」 「こうこ……」 「えっ?」 「こうこお嬢様って呼んでくださいっ!」 くっ、これがまさかの羞恥プレイという奴か。 さっきやらかした事をまたここでやらかせと……だが、いいだろう。今の俺は執事、執事たるものお嬢様の命令は絶対なのだ!! これでもプロとして仕事を受けた以上、俺にだって責任と信念はある。 「おかえりなさいませ、こうこお嬢様、よろしければこちらへどうぞ」 「は、はひ……ウヒ、うひひ」 ぐあああああ、目の前のこうこさんの口角がひくひくと動く。きっと笑いを堪えているんだろう。そのせいでこうこさんはなんだかちょっと変な顔をしていた。いいよいいよ、笑えばいいじゃない。どうせ俺には似合いませんよーだ。 その後もこうこさんは俺の方を見ては、ずっと変な笑みを浮かべていたんだけど、途中で現れたスタッフの人がどこかへと連れていってしまった。やはりお客様とはいえ、店員に対して失礼な態度は許さないという藤百貨店の強い姿勢の表れなのだろうか。やはり一流のデパートは違うなぁ。 そんな事を考えていると、奥からこうこさんが申し訳なさそうな顔で、しょんぼりとした雰囲気で現れた。 「さ、さっきはすみませんでした」 「あ、いえ、大丈夫ですよ。気にしていませんから」 いや、本音を言うと、こうこさんはあまり悪くないと思うんだよね。むしろこの企画に違和感がないと思っている方が問題というか……流石に高校生が執事は無理があるって思う。 「ありがとうございます!!」 俺はこうこさんと握手を交わして、今度こそ彼女をちゃんと相談カウンターの方へと連れて行く。 その後も引き続き、俺は数人のお客さんの応対を担当する。 「白銀様……人が増えてきたので、次が最後です」 「あ、はい、わかりました」 俺はイヤホンから聞こえてきた声に対してインカムで返事を返す。 すぐに入り口の方へと向かおうとしたら、スタッフの人から次はこっちですと反対側の方を指示される。 指示された方へと向かうと、見覚えのある人が立っていた。 「あ……」 俺は思わず声を出してしまった。 すると彼女は俺に気がついてゆっくりと振り向く。 「あ……お久しぶりです。あくあ様」 俺の方へと振り向いた時の花の咲いたような眩しい笑顔、それに加えて上品な雰囲気と、圧倒的なスタイルの良さ。 彼女の前ではどんな芸術作品でも霞んでしまうだろう。人類が生み出した最高の芸術作品と言っても過言ではない。 スターズの王女様ことカノン殿下が俺を待っていた。 「お久しぶりです。殿下」 俺がそう言うと、殿下は少し悲しげな顔を見せる。 「あくあ様、今は公の場所ではありませんよ? どうか今だけは、私のことをカノンとお呼びください。だって私たち、ただの同級生で高校生でしょ? だからそんなよそよそしい態度を取られちゃうと……少し悲しくなっちゃいます」 有無を言わさぬような殿下の可愛さに俺は屈する。言っておくが決して殿下の後ろにいたペゴニアさんの圧に屈したわけではない。 「あっ……はい、カノン……久しぶり」 「きゃっ! 嬉しい!!」 俺が名前を呼び捨てにすると、カノンは満開の微笑みを見せてくれた。 ぶっちゃけ俺だってただの一人の男子高校生……本音を言うと殿下のような可愛い彼女が欲しい。でも殿下と俺じゃあまりにも身分が違いすぎるし、何よりも殿下は立場上、おそらくだがあまり友達がいないだろう。だからこれは男女の愛情ではなく、友情のような感情を向けてくれているのだと俺は思っている。 それに何よりその後ろで、隣の部屋は空き部屋ですよって指示してくるペゴニアさんのおかげで、勘違いしそうな雰囲気になっても冷静になれる自分がいた。 「それではご案内しますね。お手をどうぞ」 「はい! ふふっ、あくあ様にこうやってエスコートしてもらうのは2度目になりますね。あの時の約束、覚えていますか?」 そういえばあの時は色々あって、その後もすごく忙しくって二人で会う約束をすっぽかしたままだった。 「あ、はい、すみません。実はその忙しくって……」 「ふふっ、いいのですよ。でも……私、すごく楽しみにしていたんですからね」 カノンは首をコテンと傾けて、俺の肩に寄り添わせる。 あああああ! くっそ可愛い! しかもまたおっぱい当たってるし!! 殿下、無防備すぎるよ!! 俺だって男の子なんだからさぁぁぁあああああ! 正直、殿下は自分が絶世の美少女であることを理解してほしい。 「あ……ここまでで大丈夫です」 カノンは絡めていた腕を解いて一人先に行く。 そして目的地の部屋の手前で立ち止まると、俺の方へとくるりと振り向いた。 「連絡、楽しみに待ってますから」 カノンはそう言うと一人、コンシェルジュスペースへと向かった。 ペゴニアさんが後に続くように俺の隣を通り過ぎる。 その時にペゴニアさんは、俺に向かって、早く押し倒してくださいねってとんでもない事を口走って去っていった。 流石に冗談にしても程があるよ。俺じゃなかったら本気で受け取っていたかもしれないので、気をつけてほしい。でも俺はちゃんとジョークだってわかってますから。 「お疲れ様でした」 「あ……はい! お疲れ様でした」 最後に案内したのがカノンだったのはびっくりしたけど、なんとか俺はシークレットイベントも無事にこなすことができた。 帰りに藤百貨店の人から、芸能界のお仕事がきつくなったらいつでもきてください。ポストを空けてお待ちしておりますと言ってくれた。もう、みんな優しすぎだよ。俺なんて案内しかしてないのになぁ。 ともあれ、俺も疲れていたのか、阿古さんの運転する帰りの車の中で寝落ちしてしまった。 ************************************************ カノンの登場がちょっと少ないかなと思って、最後急遽書き直しました。 本来登場しない予定でしたが、よかったのかなぁとも思います。 ちなみに他の2人は置いてけぼりです。捗るは92さんの説教中なんで。 あとカノンは、嗜みとして白銀あくあのファンである事と、ただのカノンとしてあくあが好きな自分を分けている節があります。自分が王女殿下であるからこそ、そういう意味ではアイドルでありただの白銀あくあの事を一番理解できるのは嗜みでありカノンかもしれない。 カノンと嗜みにおける違いを感じている人は、そう思ってみるとまぁ理解できるかなぁと、それでもたまにカノンも限界ヲタな嗜みの部分が顔を覗かせる時があるかもしれませんけどね。 深雪ヘリオドール結、飛んで火に入る夏の虫。 「お疲れ様です」 いつものように仕事を終えた私は、まだ職場に残っている同僚達に声をかける。 「あっ、おつかれさまー!」 「お疲れー」 私の務める国家機密局、衛生保安課の同僚達はみんないい人たちばかりだ。 無愛想な私に対してもにこやかに接してくれますし、困ったときは相談に乗って助けてくれます。 さらにお給料も良く残業も少ない……ああ、私はなんていい職場に就職したのだろうと思いました。 でも今日のように、たまに帰る時間が遅くなる時があります。 みんなと挨拶を交わし職場の外に出るともう空は真っ暗でした。 「どこかで食べて帰りますか……」 いつ、あー様からお声がけをしてもらってもいいように、私は基本的に職場のそばに住んでいます。 私は自宅がある方向とは反対側に踵を返すと、どこか食事の取れるところに入ろうと繁華街のある方向に向かって歩き出した。 先ほど上司とも話し合いましたが、私の帰宅が遅くなる時は、たいてい上司とあー様の精子についてどう扱うかを議論する時だけです。現状、あー様の精子は特級精子として、この国の最も警備が厳重な場所で最高の環境の中で保管されている。あー様が雑誌に掲載されたあたりから、危機感を感じた私たち国家機密局は、すぐにあー様の精子を守るために動きだしました。 幸いにも首相を中心とした有志議員のグループがすぐに動いてくれたおかげで、事なきをえましたが……少しタイミングが遅ければどうなっていたかはわかりません。現に一部の議員の中には、あー様の精子を他国との交渉材料にする動きがあるので、私たちも注視しています。 「あー様……」 私達がつかんだ情報によると、我が国に留学中のスターズの王女殿下があー様の事を狙っているそうです。 共通の知り合いの婚約式で王女殿下をエスコートした時のあくあ様は、お互いに浮世離れした美男美女でとってもよくお似合いだったとか……。私は……私はそれを聞いた時、とても胸が苦しくなりました。 この国では一夫多妻が認められていますが、私があー様と結婚できることはないでしょう。 私より立場が上で、容姿に優れた多くの人があー様の事を狙っているのに、あー様が私如きを選んでくれるとは思えないからです。 あー様は私に対して何故か性的興奮を感じてくれてはいるみたいですが、私のような無表情のつまらない女性と付き合ってもすぐに飽きるのではないでしょうか。だから私は、それよりも一歩先に進むことを躊躇っている。 ただ一回、エッチできただけでもありがたいと思わなきゃいけないのに、会えば会うほど好きになっていくあー様に、私は欲張りになってしまっているのかもしれません。 「ん……ここは、どこでしょう?」 おっと……私としたことが、あー様の事ばかりを考えていたせいでしょうか。 思っていた場所から少し外れた裏通りに来てしまいました。 夜空を見上げると、月の光が雲に隠されていて今にも雨が降りそうです。 そんな状況で偶然にも私の視界に、雰囲気のあるレストランのネオン看板が目に入る。 たまにはこういうお店に行くのもいいかもしれません。私は看板の下の扉を開けると階段を下って地下へと降りる。 「いらっしゃいませ、テーブル席でもカウンター席でもお好きな席にどうぞ」 80年代風の雰囲気のある店内には、1台のアンティークピアノが置かれていた。 店内はそこそこ賑わっているけど、うるさくはなく穏やかな談笑の声が聞こえる。 私はカウンター席に腰掛けると、先に隣に座っていた人に軽く会釈をした。 「すみません、ここ空いてますか?」 「ええ、大丈夫ですよ」 目つきの鋭いすらっとした美人さんだったが、挨拶をすると物腰の柔らかそうな感じの人だった。 「ご注文は?」 「そうですね……」 久しぶりに少しお酒でも飲みましょうか。 私はウィスキーのロックと適当な食べ物を注文する。 「仕事帰りですか?」 「はい、そちらもですか?」 「ええ。今日はちょっと久しぶりにお酒が飲みたくなって」 私の隣の席の彼女は手に持ったグラスを少し傾ける。 せっかくなので、私も運ばれてきたグラスを傾けてお互いに乾杯した。 食事が運ばれてくるまでの間、お酒を飲みつつ隣の女性と会話を弾ませる。 「へぇ、深雪さんはこのお店は初めてなんですね」 「ええ、桐花さんはここには良く来られるんですか?」 「うん、たまにね」 隣に座った目つきの鋭いお姉さんこと桐花さんはとっても会話のしやすい人でした。 「こちらご注文のエスカルゴとキノコと茄子のソテーです」 私は運ばれてきた食事をひとつまみすると、ウィスキーを傾ける。 ウィスキーに食事は邪道とも言われていますが、お腹が空いているのですから少しは大目に見てほしいです。 そうこうしていると階段から新しいお客さんが降りてきました。 私は彼女の顔を見て一瞬固まる。 天鳥阿古……あー様の所属する事務所、ベリルエンターテイメントの社長さんです。 彼女は私のこと知らないけど、私は国家機密局の職員として彼女のことを知っていました。 「すみません、ここ空いてますか?」 「あ……はい」 なんと彼女は一人で来店したのか、私の隣のカウンター席に座った。 天鳥さんは飲み物だけを注文すると、音楽に耳を傾けるようにテーブルへと視線を落とす。 このお店には音楽を聴きにきているのでしょうか? すると私の耳に、ピアノの心地の良い音が入ってくる。 音のした方に視線を向けると、パーカーを目深く被った人が観客席に背中を見せてピアノを弾いていた。一体いつの間にと思ったけど、ピアノのそばに奥へと続く道があった事から私の疑問はすぐに解消される。 最初はクラシックのような重厚なピアノの音が、やがて悲しみと優しさの両面を感じられるような雰囲気のある曲調へと変化していく。お店にいた誰しもがその人物の紡ぎ出す音へと耳を傾けている。 その場にいた全員が音を出さないように細心の注意を払っているかの如く、フォークやスプーン、ナイフの音はおろか、マスターがグラスを拭く音すらも部屋の中から消失したその一瞬、ピアノのそばに置かれたマイクから軽く空気を吸い込む音がした。 その瞬間、まるで気圧が変化したかのように、頬をチリチリとしたものが伝わる。 私の隣に座った桐花さんはもちろんのこと、このお店にいたほぼ全員の視線がその人物へと注目していた。ただ一人、桐花さんとは反対側に座った天鳥さんだけが、口角をあげて笑みを溢す。 っ!? ピアノを弾いていた人物の歌い出しと同時に、私は大きく目を見開く。 多くの人もその声を聞いて私と同様の反応を見せたがそれは当然のことだろう。 何故ならそのピアノを弾いていた人物が男性だったからです。だけど私が驚いたのはそれだけではありません。 あー……様? 以前、深夜ドラマで放送されていた花さく貴方へ。その時に歌ったカバー曲でもなく、ましてやあの時とうまく声色を変えている上に、歌詞が外国語のせいか歌い方も変えている。 だから気がついたのは私だけなのかもしれない。でも、私には一発で、それを歌っているのがあー様だとわかった。 「あくあ……さん?」 私は天鳥さんとは反対の方から聞こえてきた声にびっくりする。 隣に座った私にしか聞こえないほどの小さな声。先ほどまで私と談笑していた桐花さんはあー様が歌っているのだと気がついたみたいです。 なるほど……どうやら気がついたのは私だけではなかったようですね。 私たちはあー様の歌へと耳を傾ける。 あー様の色気のある歌い方はとてもではないですが、高校生の男の子が歌っているものだとは思えませんでした。 あのカバー曲もよかったですけど、少し大人びた雰囲気のあるあー様には、こういうお歌の方が合うのかもしれません。 聴き込めば聴き込むほどに歌い手であるあー様にドキドキして、胸が張り裂けそうなほどの痛みを感じる。あー様は知ってか知らずか……お店にいた全員が一瞬にしてあー様に恋に落とされてしまう。 たった一つの歌で、こんなにも女性をときめかせてしまうなんて、あー様はとっても罪深い男性です。でも……どうせ振り回されるなら、こういう男性に振り回されてみたい、でも……そう思ってしまう私たち女性は、あー様よりももっと業が深いのかもしれません。 時間にして、ほんの5分ほどだったでしょうか。 1曲を歌い上げたあー様は、スッと立ち上がるとお店の奥へと消えていきました。 お店の中が割れんばかりの拍手に包まれる。みんなうっとりとした顔で、学生だった頃のように瞳の奥を煌めかせた。あーさまの歌った曲の歌詞を訳すると、貴女はとても魅力的だと大人な言い回しで女性達に訴える曲だったからでしょう。もしかしたら、私たち以外にもあー様に気がついた人はいるかもしれませんが、誰一人としてあー様の名前を出す人はいませんでした。本人が隠しているのですから、そこを詳にするのは野暮というものです。 ちなみに、ハッとした私が後ろを振り向いた時には、隣に座った天鳥さんはいませんでした。きっと裏に回って、あー様と共にお店を後にしたのでしょう。 「良かった……ですね」 「はい……」 私と隣に座った桐花さんは、ポタポタとテーブルに涙の粒を落とした。 先ほどまで笑顔に溢れていたお店の中に、啜り泣くような音と声が聞こえる。 でもこの涙は悲しみによるものではなく、この特別な夜を偶然に分かち合えた者だけが流せる喜びの涙でした。 最後までお店に残った私と桐花さんはお互いの連絡先を交換する。また今度、お互いの休みの日にでも飲みましょうと約束した。 「あー様……」 お店の外に出た私が空を見上げると、さっきまでの曇り空だった夜空にはいくつもの星が瞬いていた。 ふふっ、偶然でしょうけど、天気すらも変えてしまうなんて、あー様は本当にとんでもない人です。 この時、私は何かが吹っ切れたのかもしれません。たとえこの想いが報われなかったとしても、ずっと、ずーっと、あー様の担当官として彼の側で最後まで支えたいと強く思った。 「よしっ、やるぞーっ!」 お酒が入っていたせいでしょうか。私は柄にもなく、拳を空に突き上げ、改めて自らに気合を入れ直す。 次の日、お酒の飲み過ぎで頭が痛かったけど、その痛みは私にとってはとても心地の良いものでした。 ************************************************ 真剣恋さんレビューありがとうございました! とっても嬉しいです。 なお、あくあはアイドルフェスに向けての予行練習で、モジャさんの知っているお店を色々回って生歌の特訓中です。作中ではもう夏休みですねー、ヒロインたちも動き出す予定です。 白銀あくあ、戦友と書いてライバルと読む。 夏休み、ついに本格的にドラマの撮影が始まった。 月9ドラマ、優等生な私のお兄様。 主人公の佐田沙雪が兄である佐田一也が務める生徒会長の後任になる事を目指して、ライバルの笠道莉奈と競い合うのが大まかなストーリーの内容だ。 俺は主人公佐田沙雪の兄である佐田一也を演じることになっていて、同級生の月街アヤナさんは沙雪のライバルである笠道莉奈を演じる。 最初の頃は、主人公の沙雪を演じる小雛ゆかりさんのみんなを引っ張るような演技のおかげで、撮影はとても順調だった。 もとよりキャストに演技が下手な人が一人もいなかったということもあり、リテイクなしの一発撮りが続いたおかげで撮影スケジュールは想定より遥かに前倒しで進んでいったが、ある日を境にリテイクが増えていく。 その原因は、沙雪との共演シーンの多い俺は、小雛さんの演技力についていけなくなったからだ。 「はぁ……」 撮影現場付近の人気のあまりいないところで、俺は一人、壁にもたれた状態で地べたに尻をついて大きなため息を吐く。 俺は2度目のリテイクの後、監督から休憩時間を言い渡された。 監督は、過密スケジュールで疲れているせいかもしれないから、ちょっと時間空けようかと言ってくれたけど、それが原因でないことは演じている俺が一番にわかっている。 「小雛さん、ぱねぇわ……」 演じている時の小雛さんは、まるで別人のように凄かった。 みんなが頭に描いた理想の佐田沙雪を具現化させる演技力だけではなく、圧倒的な主人公力を見せつけるほどの華に、演技力で劣る俺や月街さんの存在感自体が画面上でも目に見えて霞んでしまうのである。 最初は何とかついていけていたものの、撮影を繰り返すたびに演技を深めていく小雛さんに俺はついていけなかった。小雛さんの演技についてこれなかったのは、俺だけではない。小雛さんと共演シーンの多い月街さんも、最初は良かったけど、回を重ねるごとに同じようにリテイクを積み重ねていった。 「2人はとてもよくやってると思うわ。でも……私から小雛さんに言って、演技のクオリティを少し下げてもらうこともできるけど、2人はどうしたい?」 監督に呼び出された時の俺と月街さんの答えは即答だった。 「いえ、頑張らせてください!」 「私も、いい作品を作るためにもっと頑張ります!!」 悔しかったし、情けなかった。 だから俺は勢いよく啖呵を切ったのだが、その後の連続リテイク……情けないにも程がある。 あああああ……穴があったら入りたい。 頭を抱える俺の目の前に、誰かペットボトルを差し出した。 「水分補給、倒れたら意味ないから」 俺に水の入った冷たいペットボトルを差し出してきたのは、月街さんだった。 「あっ、ありがとう」 ペットボトルを受け取った俺はお金を払おうとしたが、月街さんに自分が買うついでに買っただけだからいいと拒否されてしまった。 月街さんはペットボトルのキャップを外すと、腰に手を当ててボトルに口をつけてゆっくりと傾ける。 木葉の隙間から落ちてくる太陽の光に照らされた月街さんの少し汗ばんだ表情は、まるで清涼飲料水のCMの一幕のようだ。 俺もこの世界に来て色々な女の子を見てきたが、カノンと月街さん、妹のらぴすは、この女性の容姿のレベルが高い世界でも間違いなくトップ3の美少女だと思う。 「……腹が立つわ」 「え?」 月街さんの不穏な一言に、俺は思わず聞き返してしまう。 「監督が求めるレベルの演技ができない自分にも腹が立つし、小雛先輩の足元にも及ばない自分の努力の至らなさにも腹が立つ。何よりもここで貴方に対して、そんな弱音を吐き出してる甘えた自分に腹が立つわ」 月街さんはすごく向上心の高い人だ。 初顔合わせだった読み合わせの時から、月街さんが陰ながらに努力している姿を俺は何度も見ている。 こういう仕事に対して真摯な人だからこそ、ただ男だからという理由だけで演じている人を、月街さんは許せないんだと思う。現に俺も、勉強になるかと思って幾つかの男性の演技を見たけど、長く続けている人には、かろうじてまともな人もいるものの、若い男性役者のほとんどは本当にひどいものばかりだった。 「……ごめんなさい」 月街さんは俺に向けて頭を下げた。 俺はびっくりして固まってしまう。 「貴方の演技を見たわ。どうせ男の演技なんてと思って見てなかったけど……貴方の夕迅の演技は、本当に素晴らしかったと思う。ちゃんと見てもいないのに、最初から男だからといって貴方の事を邪険にしていた自らの行動を恥じるわ」 月街さんは頭を下げたまま姿勢を崩そうとしない。 俺は立ち上がると、謝罪は受け取ったので頭を上げて欲しいとお願いした。 「いや、月街さんの言う事はわかるよ。俺も何人かの男性の演技を見たけど酷いものだったよ……。それこそ、月街さんが初めて出たドラマの奴とか……」 俺が見たドラマのいくつかには月街さんが出ていたが、はっきり言って共演する男がひどくて本当に見ていて可哀想になるレベルだった。それも1回で済めばいいものの、月街さんは運がないのか、これは酷いという男性役者ばかりを何度も引き当ててしまったのである。 その一方で小雛さんとかメインの女優の役者さんの演技のクオリティは総じて高かった。 「だから、月街さんが男の役者に思うところがあっても仕方がないと思うよ。俺だってああいう事が続いちゃったら……ね」 「……そうだとしても、最初から知ろうとせずに貴方の事を遠ざけてた私にも問題はあるわ。本当にごめんなさい」 再度、俺に頭を下げる月街さん。 なんとなくだけど、おそらく彼女は自分で自分のやったことを許せる人じゃないんだと思う。 だから俺は、あえて月街さんに提案することにした。 「だったら、謝罪の代わりに月街さんにお願いがあるんだけど……いいかな?」 「いいわ。私にできることなら何だってするから」 月街さん……君のような美少女が男の前で、そんな不用意なことを軽々しく言っちゃダメだよ。 俺はコホンと軽く咳払いすると、改めて月街さんの顔を見つめる。 「演技の特訓に付き合って欲しいんだ!」 このままじゃダメなのはわかっている。 かといって一人でもがくより、共演シーンの多い月街さんとお互いの演技を見て指摘する事で、二人の演技力がより向上できるのではないかと思った。 俺はペットボトルを持った手に力を込める。 「悔しいのは俺だって一緒だ。監督に、小雛さんに頼んで演技の質を落としてもらおうかと提案された時、本音を言うと俺だってすごく悔しかったんだよ。何よりも求められているレベルの演技ができない自分にすごく苛立った。俺だって月街さんと一緒なんだよ」 あくまでも俺の本業はアイドルかもしれないけど、役者として仕事を受けた以上は妥協したものを作りたくないし、アイドルだという事を言い訳にはしたくはなかった。小雛さんと俺とでは役者のキャリアだって違うのかもしれないけど、それだって言い訳にしたくないと思っている。 正直、今の俺が小雛さんの横に並び立つ演技をしようと思う方が、烏滸がましいのかもしれない、だけどここで、俺が諦めたら、ダメなような気がする。諦めるのは簡単だけど、諦めたら……もっと何か大きなものを失う気がしたんだ。 だったら自分にできる努力は全部しなきゃいけない。 そう思ったからこそ、共通の目標、目的がある月街さんに俺は提案した。 「……そっか、貴方も私と同じなのね」 「そうだよ。俺だって悔しいと思うし、自分の事に苛立つ時もあるさ」 このままじゃ終われない。俺がそう思ったように、同じ悔しさを抱えている月街さんもそう思っているはずだ。 「わかったわ。私でよかったら一緒に頑張りましょう。白銀くん」 「ありがとう月街さん。それと……これから一緒に練習する仲なのに、そんなかしこまった感じじゃなくていいから」 俺がそう言うと、月街さんは表情を崩して笑みを見せる。 その自然な柔らかさに俺はドキッとさせられた。 「うん……わかった。それじゃあ改めて、これからは同じ役者として頑張りましょう」 「こちらこそよろしく」 俺と月街さんは硬い握手を交わす。 すると月街さんは、俺の手を自らの方へとぐっと引っ張る。 「言っておくけど、私が負けたくないのは小雛さんだけじゃないから」 「えっ?」 大胆不敵に宣戦布告をした月街さんは、俺から手を離す。 「貴方の演技は認めるわ。だからこそ、貴方にだって負けないんだから!」 「わかった。俺だって月街さんに負けないからな!」 俺たちはリテイクになったシーンをその場でやり直して、お互いにダメだったところを指摘する。 そのおかげもあったのか、休憩後の撮り直しは満足のいく演技ができた。 「はい、カット! 二人ともすごくよくなってたわよ!!」 興奮した監督の様子を見ても、自分達の演技が良かったことがよくわかった。 俺は隣の月街さんと顔を見合わせると、お互いに満足げな表情でグータッチする。 この日、俺と月街さんはお互いにライバルであり、共通の目標である小雛さんを越えるための戦友になった。 ************************************************ NOAさん、レビューありがとうございました! 頑張ります!! それといつもブクマ、評価、いいね、感想、誤字修正等ありがとうございます。 皆様のおかげで、まだ四半期1位にいさせてもらってます。 前話ですが一部の表現に関して変更いたしました。 政治的な意図はなく、あくあを守ってくれるには国のトップが中心となったグループでないと守れないのではと思って書いたのですが、そうではない別の受け取り方をされる方がいたので多少の変更をしました。 後、登場人物をまとめた表が欲しいとのご指摘があったので、それに関してもまとめたものを出したいと思います。 普通に最新話として更新して、その後に1話の前に持ってくる感じがいいのかな? それとも作者マイページ内の活動報告とか小説外で書いたほうがいいのでしょうか? とりあえずは前者の方向で考えています。 こちらに関しては今週中に上げるのでしばしお待ちください。 白銀あくあ、変……身……! 夏休み、俺が撮影をこなさなければいけないのは月9ドラマだけではない。 日曜朝の特撮ドラマ、マスク・ド・ドライバー ヘブンズソード。 今日は、俺が主演を務めるこの特撮ドラマの収録日だった。 「バイクって、こんなにも風が気持ちいいんだね」 俺のバイクの後ろに乗ったとあちゃんは目を輝かせる。 なぜ、とあちゃんが俺のバイクの後ろに乗っているかというと、俺が出演するドライバーの撮影を見学しに来てくれるからだ。ちなみに今日、撮影を見学してくれるのは、とあちゃん以外にも他に二人いる。 俺は、ミラーに映った後ろを走るバイクの姿を確認すると、マイクに装着されたインカムを使って喋りかけた。 「天我先輩、次の交差点、右に回ります」 「うむ」 天我先輩の運転するバイクの後ろには黛が乗っている。 流石に3人乗りはできないので、どうしようかなぁと思っていたところ、優しい天我先輩が我も見学したいとバイクを出してくれたのだ。 「そろそろ着きます」 撮影時間に間に合わせるために、早朝、人のいない街の中をバイクで駆け抜けるのは気持ちがいい。 朝の撮影は苦痛かもと阿古さんやスタッフの人たちからも聞いていたけど、俺はこういう時間が結構好きだし、人のいない時間を走るのはワクワクした。 しばらく走っていると街中でも人気のないところへと出る。目的の撮影現場だ。 俺はバイクを止めると、3人を連れて監督のところへ行く。 「おはようございまーす!」 俺が元気よく挨拶すると、3人も続いた。 「お邪魔します……」 「おはようございます」 「世話になる」 俺たち4人が現れると、事情を知らなかったスタッフさん達は少しびっくりしていたが、事前に撮影の見学を伝えていた監督さんやプロデューサーさんはにこやかな態度で迎えてくれた。 「やぁ、よくきたね、みんな。ゆっくりしていってね!」 監督の本郷弘子さんは、上下ジャージにサンダルという出立ちで、丸めた台本を握った手で腕を組む。 無造作に伸びた髪をヘアゴムでまとめて、メガネの奥の目は血走っていた。 一見するとやべー人にも見えるが、実はそうじゃない。 目の下の隠しきれないほどの隈を見ると、睡眠時間も惜しんで仕事をしているのは誰の目にも明らかであった。 本郷監督はそれほどこの仕事に情熱を傾けているのだろう。 そんな人が作り出す作品に出演することができるなんて俺は幸せ者だ。 「白銀氏、早速だけど、早めに外のシーン撮っちゃおうか。大丈夫? イケる?」 「はい! すぐいけます!!」 俺は更衣室で主人公剣崎の衣装に着替えると、撮影を行う場所へと向かう。 「台本は大丈夫かい?」 「大丈夫です、ちゃんと覚えてきました」 俺は軽く息を吐くと、白銀あくあから主人公の剣崎総司へと自らを変化させる。 誰しもが憧れる絶対的なヒーロー、それが本郷監督が剣崎を演じる俺に望んだオーダーだ。 撮影がスタートすると、止まっていた目の前の景色が動き出す。 「グギャギャギャギャ」 俺の目の前では、怪人たちが街中で暴れ回っている。 こいつらの名前はチジョー、街の秩序を荒らす悪い奴らだ。 「オトコ、ダー、オトコ、ヲ、ダセー」 従来のマスク・ド・ドライバーに登場していたチジョーの目的は、数少なくなった男たちを拉致する事だ。 女性たちはそれを阻止して男性たちを保護するために、SYUKUJYOという機関を作ってチジョーに対抗する。 そこでSYUKUJYOは、チジョーと戦うためにマスクドドライバーシステムを開発した。 過去の作品では、ドライバー適性のある女性達がそのシステムを使ってドライバーに変身して、チジョー達と戦いを繰り広げてきたが、今作はいつもとは違う。女性ではなく変身するのは男の俺だ。 「オンナ、ダー、オンナ、ハ、ヤレー」 度重なるSYUKUJYOの妨害によって、今回のチジョー達は先ずは男性を保護する女性たちを排除することへと目的を変えた。 放送初回となる第一話では、チジョー達が新しいマスク・ド・ドライバーの装備を運搬する護送車を襲撃するシーンから始まる。 「くっ……こんな時にドライバーがいたらっ!」 チジョーに抵抗するSYUKUJYOの女性隊員の一人がそう呟く。 部隊は壊滅状態、襲撃に巻き込まれた街を歩く一般市民の女性達は恐怖に震えている。 「せめて……せめて、これだけでも……!」 倒れた女性隊員は、マスクドドライバーの装備が入ったアタッシュケースへと手を伸ばすと解除キーを入力する。 すると、アタッシュケースが開いて、中に入っていたカブトムシの形をした掌サイズのロボットが空へと飛んでいく。このカブトムシ型ロボットこそ、ドライバーに変身するためのアイテムだ。 「頼む……から! お願い!!」 一縷の希望を賭けて、女性隊員は天へと手を差し伸べる。 もし彼女がドライバーの適性があったならば、カブトムシの機械は彼女のことを選んでいただろう。 しかし無情にもカブトムシの機械は、彼女の手を掠めてどこかへと飛んでいってしまった。 「ココ、マデダ! ケガレナキ、オトメ、ノ、ママ、チレ!!」 「くっ……せめて、死ぬ前に一度でいいから、男性と手を繋ぎたかった……」 絶望的な状態、誰しもが諦めた瞬間、カブトムシが消えた方向から一人の足音が聞こえる。 「ダレダ!!」 俺は手にカブトムシの機械を持って、ゆっくりと、それでいて堂々とした姿でチジョーのいる方向へと向かって歩く。 「オトコォ!?」 俺の姿を見て慌てるチジョー、その一方でSYUKUJYOの女性隊員は悲壮な顔を見せる。 「に、逃げてください! ここは危険です!!」 彼女は最後の力を振り絞り、俺に逃げるようにと声を荒らげた。 しかし俺は、立ち止まらずチジョーの方へと歩き続ける。 「オソエー、ラチダー!」 一人のリーダー格のチジョーの指示で、他のチジョー達がこちらへと向かってきた。 余談だがリーダー格の女性以外は全員、全身タイツを着ているせいもあってちょっとエロい。 「お母さんが言っていた」 俺は立ち止まると天に向かって拳を突き上げる。 「男でも、いつかは戦わなきゃいけない時があるって」 俺は手を大きくぐるりと回して、カブトムシを持った手をベルトの位置に当てる。 ちなみにこの変身ベルトは、元マスク・ド・ドライバーだったおばあちゃんの形見という設定だ。 「変……身……!」 撮影はそこで一旦カットし、俺はドライバーの衣装へと着替える。 本当はスタントでもいいと言われたけど、アクションシーンがやりたかった俺は、自分でやりたいと監督に申し出た。最初は難しいかと思ったが、監督が責任は私が取るからと言ってそれを認めてくれたのである。だから俺はその期待に応えなければならない。 「オトコダー! オトコダー!」 俺は自らの方に向かってきた、チジョーを一人ずつ薙ぎ倒していく。 中の人達はプロ中のプロだから、安心して欲しいと言われたが投げ飛ばす時には流石に少し躊躇する。 でも流石はプロ中のプロ、綺麗に投げられた上で、見事な受け身を取っていた。 「クッ! オトコ、ノ、クセ、ニ!」 全員倒したところでチジョーのボスが向かってきた。 ちなみにこいつはトレンチコートを身に纏った外見をしていて、正式にはロ・シュツ・マーという名前らしい。 「ミロ、コレガ、ワタシ、ダ!」 ロ・シュツ・マーは、トレンチコートのような外套を開いて、中からビームのようなものを飛ばしてくる。 もちろん実際はビームなんて飛んできてないけど、役になりきっていた俺にはそう見えてしまう。 俺はそれを回避すると、ベルトに装着されたカブトムシの角のレバーを反対側へと傾けた。 「ドライバー……キック!」 俺はチジョーに向けて走る。 あらかじめ設置されていたロイター板を踏んで空中に大きくジャンプすると、ロ・シュツ・マーに向かって蹴るように足を前に突き出した。 もちろん実際に蹴るわけではないので、撮影では何もないクッションに向かって俺は着地する。 「グギャァァァアアアアア!」 断末魔を上げ地面に仰向けになって倒れるロ・シュツ・マー。 俺は消滅しかかっているロ・シュツ・マーに近づくと、彼女の体を起こして手を握った。 「ワタシ、ハ……ココ、にいるのに……」 チジョーは元から怪人だったわけではなく、みんな元人間だった女の子達という設定だ。 でも彼女達は男性との辛い思いから怪人へと変貌してしまったのである。 俺の目の前にいるこのロ・シュツ・マーもその一人だ。 こうやって目の前にいるのにも関わらず、男からはいないものとして空気のように扱われた事がきっかけで、その存在を認識してもらおうとロ・シュツ・マーになってしまったのである。 「変身……解除……」 ここでまた撮影をカットし、俺は通常の剣崎の姿へと戻る。 俺は剣崎の姿で、ロ・シュツ・マーの手を強く握りしめた。 「ああ……知ってるさ、君がいたことは、俺が覚えておく……だから……」 怪人の姿からゆっくりと人の姿へと戻っていくロ・シュツ・マー。 最後は晴れやかな顔で俺に微笑みかける。 「ありが……とう……」 実際の放送では、この後エフェクトと共にゆっくりと彼女は消滅してしまう。 でも撮影はここまでだ。 「はい、カーット!!」 本郷監督の大きな声が撮影現場に響いた。 俺はその残響と共に、余韻を味わうように、ゆっくりと剣崎総司から白銀あくあへと戻っていく。 「もう……最初からクライマックスだよ、これは……!」 振り向くと本郷監督が台本を握りしめたまま、直立不動の状態で涙をドバドバと流していた。 「ありがとう」 最初にそう言ったのは一人のスタッフだった。 「ありがとう!」 「ありがとうっ……!」 「ありがとう!!」 「ありがとうございます!」 何故かドラマは初回放送の撮影にも関わらず、みんなが最終回が終わったかのように立ち上がって拍手をしていた。 俺が困惑していると、見学していた3人が俺の方へと近づいてくる。 「白銀……我、感動……」 天我先輩は普通に泣いていた。 「白銀、すごくよかったよ」 黛もまた涙ぐんでいた。 「あくあ君、僕、感動しちゃった……」 とあちゃんもまた目に涙を溜めていた。 みんな喜んでくれるのはいいけど、少し大袈裟すぎはしないだろうか。 なんだか気恥ずかしい気持ちになった俺が戸惑っていると、本郷監督が俺たちの方に近づいてきた。 「ねぇ……よかったら君たち、特撮ドラマに出てみない?」 「え……?」 本郷監督からの唐突なお誘いに、撮影を見学していたとあちゃんや黛、天我さんは固まってしまう。 「い、嫌なら仕方ないんだけど……ちょ、ちょこーっと、ほら、エキストラみたいな感じでいいからさ。ね、ね? 先っちょだけでいいから、お願いしまぁぁぁあああああす!!」 本郷監督は何の躊躇いもなく土下座する。 そういえば本郷監督は、初めて顔合わせした時も、土下座したままの状態で俺が来るのを待っていた。 仕事を受けてくれた事への感謝の表れを姿勢で示していますとのことだったが、あまりにも強烈な出来事だったのでよく覚えている。後から他のスタッフさんに聞いた話によると、本郷監督は予定時間の3時間前から来て、その状態で固まっていたらしい……。それを聞いた俺は、本郷監督には、逆に気を遣うので次からはやめてくださいねと言った。 「本郷監督、そんなことされたらみんな断りづらいですよ」 俺は3人が断りやすくなるように助け舟を出す。 「そうだな。3人ともすまなかった!! でも! 私のこの熱意は本物なんだ!!」 本郷監督の熱意は凄まじく、ただでさえ熱い夏の気温がさらに上がっているように感じる。 黛は小さく手を上げると、口を開いた。 「監督……その、僕たちは素人なんですけど……」 「何も問題がないっ!! 必要なのはやってみたいと思う熱いハートがあるかどうかだけだ!!」 拳を突き出した本郷監督の瞳はメラメラと燃えていた。 それをみた天我先輩が一歩前に出る。 「我は、協力してもいいぞ」 「て、天我先輩!?」 まさかの返答に俺はたじろぐ。 すると天我先輩に続いて、とあちゃんも一歩前に出た。 「僕も……やっても、いいかな」 「と、とあちゃん!?」 とあちゃんの前向きな言葉に俺がびっくりしていると、黛もそれに続く。 「二人がそういうなら僕もやってみようか」 「ま、黛!? 本当に3人とも大丈夫なのか? 断ってくれてもいいんだぞ?」 俺は確認のために3人に再度尋ねる。 しかし3人は大きく首を縦に振って大丈夫だと言った。 「白銀、僕たちは素人かもしれないが、やれるだけのことはやってみるよ」 「うん。ぼ、僕も、これがきっかけになればイイって思うから」 「我……頑張る。ドライバー、カッコイイ……」 どうやら3人の決意は固いようだ。 正直なところ、気持ちだけじゃ演技はどうにかなるようなものではない。 でも……何かに挑戦したいと言ってる人がいたら、俺はそれがたとえ友達じゃなかったとしても背中を押してあげたいと思った。それに監督だってエキストラでもと言っていたから、出演するシーンも少ないだろうし大丈夫だろう。 「わかった! 俺に協力できることなら協力するよ!! 一緒に頑張ろう!!」 この時の俺は、まだ何も知らなかった。まさか、これがきっかけであんな事になるなんて……。 後に、この国のドラマ史に残る、史上初の視聴率100%という大記録を打ち出した、伝説の特撮ドラマの撮影が始まった。 ************************************************ この特撮の実際の放送回を書くのはちょっと楽しみです。 都合上このお話はめちゃくちゃ短いです。 ******************************************** 白銀あくあ、Vtuberになります! マスク・ド・ドライバーにとあちゃんと黛と天我先輩が出演する事になった。 既にとあちゃんと黛とは、作詞作曲の関係でベリルエンターテイメントと契約を結んでいたが、今回はエキストラとはいえ俳優として出演することから、さらにそこから一歩踏み込んだ契約になるらしい。 そして今回は、二人以外にも新たに天我先輩がベリルエンターテイメントに加わる事になった。 ちなみに俺はベリルエンターテイメントのアイドル部門に所属しているが、とあちゃんと黛はマルチクリエイター部門からマルチタレント部門に、天我先輩はミュージシャン部門での所属になるらしい。また、とあちゃんは、大海たまとして既にベリルエンターテイメントのVtuber部門と契約を結んでいるそうだ。 ちなみに阿古さん曰く、俺のVtuber計画も進行しているらしい。本格スタートするのはドラマの放送がスタートする9月10月あたりからを予定しているが、それに先駆けて8月初旬のイベントでお披露目する予定だそうだ。 8月初旬に行われるイベント、コミックバザール、通称コミバと呼ばれるイベントは、夏期開催時は夏コミと呼ばれている。イベントには毎年すごい人数が参加しているそうで、夏にはその過酷さから救急車が呼ばれることもあるそうだ。 ベリルエンターテイメントは夏コミへの公式参加が既に決まっており、大海たまのグッズを販売するのと同時に、たまちゃんと俺の演じるキャラクターのイベントも考えているらしい。 ちなみに俺のグッズ販売とファンクラブの正式稼働はもう少し先で9月からだ。阿古さん曰く、サーバーがどうとかグッズの大量生産がどうとかでだいぶ遅れているらしい。俺はまぁよくわからないので、そこら辺は全部、阿古さんにまかせている。 「はい、そういうわけで、これがあくあ君の演じるキャラクターになります」 水色髪の活発そうな少年が目の前の画面に映し出される。 俺はそのキャラクターの魅力的な星の海のような瞳に一瞬で惹きつけられた。 「名前は星水シロです。あくあ君には、アイドル白銀あくあとは別のイメージのキャラクター、どうせなら少し子供っぽい感じのキャラクターがいいかなと思いました。配信を見た時に、同級生の二人といる時のあくあ君は、いつもよりはしゃいでる感じがして、そういうちょっと幼い感じを見せられたら面白いんじゃないのかと思いました」 俺は阿古さんから手渡された資料を読む。 設定の身長は165cm、服装は短パンにパーカー、スニーカーというカジュアルな装いだ。 阿古さん曰く、短パンから生足を出しているところがかなり攻めているらしい。よくわからないけど、阿古さんがいうのならそうなのだろう。ちなみにその説明だけで10分くらい語られた。最後の踏まれたくなる足についてはよくわからなかったが、女性には女性にしかわからない感性があるのかもしれない。 「そういうわけで、早速動かしてみましょう。手を上げてみてください」 俺が手を上げると目の前の星水シロが手を上げる。 「うわ、すごい!!」 自分が体を動かすと、同じように目の前の星水シロの体も動く。 なんというか……一言で言うと感動した。それ以外に、この感情を形容する言葉が何も見つからない。 俺は調子に乗ってダンスを踊ったりしたが、しっかりと目の前の星水シロも一歩遅れてついてくる。 それがなんだか可愛くて、俺は星水シロにすぐに愛着が湧いてきた。 「じゃあ、これはどうかな?」 俺は思い切って、その場で逆立ちして見せたが、星水シロもちゃんとその動きをトレースする。 おぉーっ、これはすごい!! 「あくあ君、表情にも注視してください、目の動きとか顔の動きとか」 星水シロの顔をよく見ると、俺の目の動きに合わせて目が動いていることに気がつく。 瞬きすればちゃんと目を閉じて開けるし、眉毛や口なんかもちゃんと連動して動いている。 試しに頬を引っ張ったら、ほっぺたもちゃんと伸びた! あまりの芸の細かさにびっくりする。 「ちなみにキャラクターデザインと2Dアニメーションの製作は猫山さんです」 まじか……とあちゃんは大海たまも自分で制作したらしいし、本当にすごいな。 設定資料に目を通すと、本当に細かい詳細の部分までイラスト化してあって、さらにはこれから先の新衣装などもイラストで書かれている。 「問題なさそうですね。どうでしょう? よければ本番を前に一度配信してみませんか? どうせ告知もしないといけませんし……」 「そうですね。わかりました」 阿古さんは直ぐに、ベリルエンターテイメントの公式SNSで告知を出す。 俺はワクワクとした気持ちで、色々と試しながら放送に向けての準備を始めた。 ************************************************ はい、短くてすみません。区切り的にここしかなかったんで……。 あと、登場人物紹介ですが公開を明日にします。 もしかしたら今日の深夜遅くに前半部分だけを公開して、後半を後日にするかも。 その場合は明日の公開は本編になります。 多少のそんなに重要ではないネタバレを含む可能性があります。ご注意ください。 ただの人物紹介ではつまらないので、作者側の裏設定もいくつか公開しておきます。 ******************************************** 人物紹介その1 ベリルエンターテイメント所属。 白銀あくあ 主人公 16歳、私立乙女咲学園高校 1年A組 178→180cm 黒髪、イケメン、無自覚鈍感、女性の夢と欲を煮詰めて作ったような王子様系。 ベリルエンターテイメント、アイドル部門所属。 アイドルだけど、役者もやるしモデルもやるし基本なんでもやる。 芸術的才能はほぼ皆無だが、歌とピアノ、ダンスだけはできる。 運動神経はよくスポーツ全般得意だが、中には苦手なスポーツもあるらしい……。 実は可愛いものや小動物が好き。らぴすに対してはシスコンを発揮しつつある。 好みのタイプは自分をしっかり持っている人、実は年上にも弱い、押しにも弱い。 コロールオムとは専属契約、森長のイメージキャラクター、藤百貨店とは一時契約。 愛車はkasaharaのFLAMMA、色は赤、自動運転、ナビゲーション、AI搭載。 好物は甘味全般、苦手なものは特になしだけど、あまりにも辛い食べ物はお腹が痛くなるのでダメ。 趣味はバイク、運動全般、映画鑑賞、ゲーム。前世の家庭環境から家事は一通りできる。 学校では演劇部、茶道部、家庭科同好会に在籍しているがほとんど行けていない。 座右の銘は、アクションを指導してくれたアキオさんの「おっぱいには気をつけろ」 出演作品 4月〜 深夜ドラマ「花さく貴方へ」 夕迅役、第二話ゲスト出演、カバー曲乙女色の心を歌う 9月〜 日朝特撮「マスク・ド・ドライバー ヘブンズソード」 剣崎総司役、主人公 10月〜 月9ドラマ「優等生な私のお兄様」 佐田一也役、メインキャスト、主人公の兄 出演ステージ 6月〜 スターズ友好記念ファッションショー コロールオムのランウェイに唯一のモデルとしてサプライズ出演 8月〜 アイドルフェス、サブステージでの出演 デビュー曲、とあ作曲、beautiful worldを先行披露 8月〜 スターズ友好記念フェス Aqua Shirogane - Stars boy ft.Trash punks 9月〜 音楽番組「Music stage」出演 天我作曲、マスク・ド・ドライバーのテーマ曲next roundの初披露 9月〜 音楽番組「Music stage」出演 ドラマ開始直前にbeautiful worldを地上波初披露 Vtuberの星水シロとしても活動、身長は165cm。 星水シロは、ベリルエンターテイメントのVtuber部門所属。 メインの活動はゲーム実況、歌ってみた回では白銀あくあでは聞けないカバー曲が聴ける事が人気。 雑談放送やツイコール企画など、アイドル白銀あくあよりも距離感が近いのも特徴。 猫山とあ 同級生 16歳 私立乙女咲学園高校 1年A組 154cm クリッとした猫目と、ショートカットにヘアピンが特徴、女顔。 ベリルエンターテイメント、マルチクリエイター部門からマルチタレント部門へと所属変更。 アイドル白銀あくあの作曲グループBLUEの一人、得意ジャンルはEDMで楽器全般が得意。 他にも絵が描けたり動画編集や3Dの製作などもできる。 外にあまり出ないから体力はないけど、実は運動神経は悪くない。 あくあには、最初に勘違いされてから自分が男だと言い出せないでいる。 女の子の服を着ている理由は、防犯のため半分、好きなのも半分。好きなブランドはun la filette。 妹の名前は猫山スバル、妹や母との関係は良好。 好みのタイプはぐいぐいと引っ張ってくれる人。 引きこもっている理由は、過去に仲の良かった女の子の友達に強姦されそうになったから。 好物はお菓子と駄菓子、苦手なものはピーマン! 趣味はケーキ作りとネットショッピング。 マスク・ド・ドライバーにもドライバーの一人として出演予定。 Vtuberの大海たまとしても活動。身長は158cm。 大海たまは、ベリルエンターテイメントのVtuber部門所属。 歌の配信もしているように、実は歌もうまい。メインの活動はゲーム実況。 なお、おちんちんソムリエの有資格者からは、中身が男性ではないかと疑われている。 黛慎太郎 同級生 16歳 私立乙女咲学園高校 1年A組 180cm メガネ、スラリとした体型、さっぱりとした小綺麗な風貌、実は結構なイケメン。 ベリルエンターテイメント、マルチクリエイター部門からマルチタレント部門へと所属変更。 アイドル白銀あくあの専属作詞家、作曲グループBLUEの一員としても参加。 子供の頃ピアノやヴァイオリンも習っていたので一応は楽器もできる。 いかにもバスケが得意そうな名前だが、運動神経は壊滅的、でも3ポイントシュートだけは得意。 趣味は読書、読むジャンルは特に拘らないタイプで本が好き。 好みのタイプは、優しくて包容力のある人。 実はスターズへの留学経験あり、帰国子女で外国語が堪能、由緒あるお家の子。 好物はだし巻き卵、焼き魚、煮魚、お味噌汁、苦手なものはドリアン。実は料理も作れる、得意なのは和食。 マスク・ド・ドライバーにもドライバーの一人として出演予定。 天我アキラ 先輩 20歳 国立赤門大学2年 理科一類 191cm ベリルエンターテイメント、ミュージシャン部門所属、理由はかっこいいから。 アイドル白銀あくあの作曲グループBLUEの一人、得意ジャンルはロック、理由はかっこいいから。 ギターだけじゃなくてベースにヴァイオリン、チェロもいける。弦楽器専門、理由はかっこいいから。 コミュ障で現役の厨二病患者。実は頭が良い。服は全身黒、理由はかっこいいから。 運動神経は普通、でも剣道をやったことがある。理由はかっこいいから。 好みのタイプは、尖ってる人、理由はかっこいいから。本当は、甘えさせてくれる人。 何故からぴすのことを一目見た時から師匠と呼んでいる。理由は見た目がかっこいいから。 愛車レガシー、ゲーミングマウスみたいなバイク、購入した理由はかっこいいからだ!! 趣味は釣りで、好物はアスパラガスと林檎、実は東北のあたりの農家出身。おばあちゃん子。 マスク・ド・ドライバーにもドライバーの一人として出演予定。 天鳥阿古 ベリルエンターテイメント社長、24歳、元広告代理店勤務。 最初は疲れた感じのお姉さんだったが、今や普通に仕事のできるお姉さん。 ミディアムナチュラルボブヘアー、茶髪、巨乳Dカップ、服装はシンプル、基本パンツルック。 好みのタイプは王子様系、つまりは白銀あくあ。 好物はオムライス、苦手なものはパクチー。 家の中のあくあ君グッズは片付けたが、自分の部屋の押し入れの中に祭壇を作っている。 公私混同はしないタイプ、実は女性陣では理性最強? でも一度だけ、裏でこっそりとあくあが脱いだ上着の匂いを嗅いだことがある。 女優、小雛ゆかりとは古くからの友達。小雛には、過去にいじめを助けてもらった過去がある。 近々、藤グループの不動産との契約で、本社をセキュリティのしっかりとした○の内のビルの中に移すらしい。 最近の悩みのタネは、ファンクラブ設立のためのサーバー増強計画とグッズ量産計画の二つ。 92さんこと桐花さんとは飲み仲間になった。 好きな体位は正常位、性感帯は首。 家族 白銀まりん 母 茶道華道の家元、並びに関連企業の経営者、ベリルの株主。 和服美人、休みの日でも和服を着ている、濡鴉のような艶のある黒髪の美人、巨乳Gカップ。 他の人に対してはキリッとした感じだけど、あくあの前だけは崩壊している。 しとりやらぴすの事も大好きで、娘の誕生日には絶対に仕事を入れないタイプ。 最近は息子のあくあに来ている大量の縁談を断る事に忙しい。 好物はあくあの作ったもの全般、嫌いなものは辛いもの苦いもの酸っぱいもの臭いもの、つまりは子供舌。 白銀らぴす 妹 14歳 私立聖クラリス女子中学2年生 あくあ曰く美少女、プラチナブロンドの髪と翠と藍のオッドアイが特徴、貧乳Aカップ。 ちょっと前まではシンプルな水玉のスポーツブラだったが、最近はフリルのついた大人びた下着で背伸び中。 好みのタイプは兄様、つまり白銀あくあ、最近は性の目覚めで自慰を覚えたばかり。 好物はいちごパフェ、嫌いなものは辛いもの苦いもの酸っぱいもの臭いもの、つまり母と一緒。 好きな体位は後背位、兄にレイプされたいという歪んだ願望がある。 白銀しとり 姉 20歳 国立一森大学2年生 法学部 ベリルエンターテイメントの正社員、外国語堪能。 おっとりお姉さん系の美人、蜂蜜色の髪と目元の泣き黒子が特徴、巨乳Gカップ。 その優しげな母性とは裏腹に、下着は超がつくほどのどすけべ下着。 好みのタイプは弟、もっと正確に言うと小学生の頃のあくあ。 中学の性の目覚めから高校生卒業まで、弟であるあくあのパンツを盗んで自慰してた過去がある。 実は、初めてのあくあの精通の相手。 まだ関係が悪くなる前に、一緒にお風呂に入った時、体を洗ってあげるという理由でおちんちんをしごいて射精させた前科あり。 好きな妄想のシチュエーションは筆おろしとエッチの手解き、好きなプレイは手コキとフェラ。 好みの食べ物は肉とラーメン、嫌いではないけど甘ったるいものは苦手。 メインヒロイン カノン・スターズ・ゴッシェナイト 16歳 身長158cm 連合国家スターズの王女殿下にて次期女王候補。 中高一貫のメアリー女学院中等学校卒業、高等学校在籍中。 金髪ロングヘアー、深い蒼の瞳、Dカップ、スタイルもいい美少女。 普段着は年相応の服、公の場所ではハイブランド。好みで言えば可愛い服が好き。 好きなタイプは自分のことを本当に愛してくれる人、白銀あくあと両思いになりたい。 小学生の時から投資をやっており、いくつかの企業の主要株主を務めている。 今や当時のカノンが投資した起業したばかりの企業は、世界の名だたる大企業へと成長した。 スターズの王族には、14歳の時に国民に向けてお披露目のメッセージを送る習慣がある。この時にカノンは、今までの14年間にかかった国民の税金を投資の利益で全額返金した事を明かし、これ以降、自らは国民の血税を一切使わないと明言したことで国民の度肝を抜いた過去がある。 他にも、はっきりと自分はどうしたいと明言する事や、慈善事業にかなり積極的に参加している事、自国の発展のために積極的に資金を投入してくれることから異様なほどに国民支持率が高い。なお16歳現時点での国民の支持率が89.6%もあり、現在の女王陛下である母よりも支持率が上回っている。 カノンはよく、私は運命に愛されてるだけ、才能があるのは神様のおかげというが、単純に多くの人が心をうつ行動を無自覚でしているカノン本来の性格によるところが大きい。実はあくあとは無自覚コンビで相性がいい? 夢は好きな人の「お嫁さん」になること。 偏差値は高いが恋愛偏差値は低いので、あくあが絡むとポンコツになりがち。 掲示板では、乙女の嗜み、検証班◆010meTA473として活動、通称嗜み。 嗜みとしてのカノンは年相応の女の子。 設定では、あくあが東京なら、神奈川くらいに住んでる設定。 好きな飲み物は紅茶、好きなプレイはイチャラブ手繋ぎえっち、コスプレえっち。 キスはするのもされるのも好き。朝起きた時と夜寝る前と、いってらっしゃいただいまの時はあくあの写真にキスしてる。 決め台詞は、嗜みちゃん大勝利! 実際に大勝利するメインストーリーを用意しているので楽しみにしててください。 深雪ヘリオドール結 24歳 身長165cm 国家機密局衛生保安課所属、白銀あくあ搾精担当官。 爆乳を通り越えた魔乳、Iカップ、胸が大きいのがコンプレックスだった。 ストロベリーブロンドの後ろで結んだ髪と青い瞳、無表情キャラ。笑顔の練習をしている。 どこの馬の骨と言われた父親の遺伝子は、実はスターズの貴族。 ただし父親はスターズから離れて、他国の大企業の社長を務めている。 その際に資金が必要だったために、自らの精液を闇業者に売却した。 本来であれば高額取引される精子だが、業者の杜撰な管理で取り違えられて、深雪の母のもとへ行ってしまったとされている。 好きなタイプは年下の男の子、つまりは白銀あくあ。 好きな体位は騎乗位、ご奉仕をするのが好き、性感帯は胸。 過去にデカ女と言われたことがコンプレックスだったが、あくあが自らに性的な興奮を抱いている事に気が付いてからは解消されつつある。それまでは軍服のボタンを一番上までぴっちりとしめて、自分の大きな胸を隠そうとしていたが、最近ではおっぱいが好きなあくあのために、布面積の小さな水着を購入した。 手袋は白手袋と黒手袋の2パターンがある。 月街アヤナ 私立乙女咲学園1年A組 身長160cm アイドルグループeau de Cologneのセンター。女優だけでなくモデルもする。 艶のある長い黒髪、整った顔、すらっとしたスレンダーな体型、Cカップ、正統派美少女。 un la filetteと専属契約した。シンプルで少しフェミニンな服が好き。 過去のエピソードから基本的に男には期待していない。 好きなタイプは努力できる人、真面目な人。あくあの事は最初邪険にしていたが、仕事に対して真面目だったことと、ちゃんと努力していることがわかったから、今は普通に同じ戦場で戦う仲間だと思っている。 サバサバとした性格と男に媚びない感じから女性人気が高かったが、あの男装のランウェイ以来、女性ファンがますます増えた。 性感帯は乳首、この世界では珍しく性欲はあるが自慰を我慢できるタイプ。 同級生 胡桃ココナ 私立乙女咲学園1年A組 身長152cm 家庭科同好会所属、普通にアイドル並みに可愛い女の子。 Bカップだがボリュームアップブラや詰め物や寄せの努力でDカップにしてる。 彼女に関しては、今のイベントが終わった後のお話を楽しみにしててください。 鷲宮リサ 私立乙女咲学園1年A組 身長163cm 金髪縦ロール、お嬢様言葉が特徴、一見すると悪役令嬢だが優しい子。 別に外国の血が入っているわけではないので、わざわざ染めてる。 濡れたらストレートになるのも、実は毎朝時間をかけて縦ロールにしてるから。 普通にしてた方が可愛いけど、本人は気がついていない少し残念な子。 演劇部所属、身長がある方だからいつもは男装させられているが本当はヒロインがやりたい。 学園祭では希望が叶いそう? 黒上うるは 私立乙女咲学園1年A組 身長158cm 同級生とは思えないほどの大人の色気がある女子。胸のサイズはFカップ。 一年なのに、なぜか茶道部の部長をしている。 和服姿は銀座のクラブのママのようだが、普段は地味な服を着ている。 学生服を着ると若干そっち系のお店の人に見えることが……。 掲示板 チンポスキー 森川楓 24歳 152cm 国営放送のアナウンサー。元気キャラのドジっ子。 栗色の髪を後ろで結んでいる。胸のサイズはCカップ、実は生足が綺麗。 ワンピースやスカートが好きで、色は黄色が好き。 夏は肌が焼けやすいので手入れに苦労している。 好みのタイプは子宮をガン突きしてくれるくらいちんこが大きそうな男の子、つまり白銀あくあ。 最近のお気に入り妄想シチュは、あくあ君との青姦。 メスガキプレイの同人誌を読んだせいで、男の子に言葉攻めをしてみたいという欲望がある。 あの妄想以来、常に黄色い袋のコンドームを持ち歩くようにしている。 おちんちんソムリエのプロ資格を保有、なんでも年間の合格者は数人しかいないとか。 掲示板のトリップは、検証班◆CHiMPOsuki。 9n2姐さん 桐花琴乃 30歳、176cm 目つきの鋭い姐さん、爆乳Gカップ。 実は身長が深雪さんよりでかい。ヒールを履くとあくあ以上。 普通にしていると常識人。しかしその深淵を覗いたものは誰一人としていない。 好みのタイプは誰にでも分け隔てなく優しい人、つまり白銀あくあ。 あくあと一緒で小さくて可愛いものが好きなので、結構趣味は合いそう。 過去に検証班として訪れたお店で働いていた男の子と、同じ検証班の女の子が少しいい雰囲気になったが、実はその子はただのボーイッシュな女の子クミちゃんだった。それを知って仲間の気持ちを弄ばれたと思った姉さんは、伝説の迷言「処女の気持ちを弄びやがって!! 何がクミだよ! クンニしろよ!!」と言って、そのお店を出禁になった過去がある。 なお、その話が他の掲示板にも出回ったことから、匿名掲示板の総力を持って悪徳店は潰された。 当時の検証班はトリップをつけていなかったが、それ以降、クンニ姐さんと慕われたことからトリップをつける。 掲示板のトリップは、検証班◆9n2SARETAi。 匿名掲示板の他の板の住民にも名前を知られている超有名人で、他にも数多くのエピソードを持っている。 なお、別にクンニが好きというわけではない。性感帯は耳。 設定では、あくあが東京なら、姐さんは静岡くらいの距離です。 最近は転職して、嗜みのそばに引っ越しするのを検討中。 深雪とも飲み仲間になったが、チンポスキー森川とも飲み仲間。 捗る 名前年齢身長、全て非公開。 18歳以上は確定、すみません、それ以外はまだ秘密です。 好みのタイプは笑顔が眩しい人、つまりは白銀あくあ。 好きな食べ物はグラタンとホワイトシチュー。 最近の悩み事は警察の人によく職質されること。 掲示板のトリップは、検証班◆07218KADO6。 やらかしも多いが、やる時は最高にやってくれる女。 スターズ編では、最高にかっこいいシーンを用意しているので、お楽しみに。 仕事仲間 モジャ、本名は小林大悟 ヒゲモジャの敏腕音楽プロデューサー。 アイドル白銀あくあの楽曲制作グループBLUEのリーダー。 世界に通用する男をプロデュースするのがずっと夢だった。 実は10数年も前から、いつかはあくあのような人物が現れる事を願って、そのための準備を色々していた。 ノブ 世界に通用するレベルの有名カメラマン。 アイドル白銀あくあと専属カメラマン契約を結んでいる。 モジャとは旧友で、同じ夢を見た仲間。 とあが男である事を一目で見抜いて以降は相談相手になっている。 ジョン・スリマン コロールオムのデザイナー。超売れっ子。今のファッション界の先駆者。 アイドル白銀あくあのMVのアートディレクションや衣装デザインも努めている。 本国に白銀あくあを招聘できるようにあらゆる手を考えている。 小雛ゆかり 阿古の幼馴染、見た目も中身も子供だけど、演技だけは超一流。 ゴミの名前は男でも覚えないが座右の銘。でも、才能なくても努力できる奴は好き。 自ら性格がゴミカスだと自認していて、友達が天鳥阿古しかいない。 本郷弘子 マスク・ド・ドライバー、ヘブンズソードの監督。 上下ジャージのサンダルに、ボサボサのかみをヘアゴムでまとめる女としてはダメな部類の人。 でも仕事には熱心で、完璧な作品が作れるなら土下座でもなんでもするタイプ。 他 杉田マリ 私立乙女咲学園1年A組担任 28歳 170cm サバサバとした感じのショートカットの大人の女性 ピンヒールの靴と皺一つない白いシャツが似合っている。 白銀あくあだけではなく黛慎太郎もいるクラスの担任になったことで他の先生から睨まれている。 秋以降には猫山とあも学校に通う予定なので、他の先生方は一斉に職員室の机を台パンする模様。 ペゴニア 年齢身長非公開 カノンの専属侍女。顔には出さないが心からカノンの事を崇拝している。 あくあにツッコミを入れられる数少ない人物で、いつもどこからか看板が出てくる。 実は、あくあがカノンの屋敷に来た時のために、セックスしないと出れない部屋を鋭意製作中。 好きなプレイは覗き見。カノンで足りなかったら自分もついでに相手にしてくれないかなぁと思ってる。 ************************************************ 思ったより長くなりました。 すみません、ストーリーの更新は明日です。 思ったより長くなりました。そのせいで間違ってる部分もあるかもしれません。すみません。 92、100人斬りの女。 株式会社ベリルエンターテイメント@公式SNS お知らせ。 本日15時より急遽、当社所属のVtuber星水シロの先行お披露目テスト兼お知らせ配信をトゥイッチにて配信します。配信は1時間ほどを予定していますが、状況によっては変動する可能性がありますのでご了承くださいませ。 会社での休憩時間、SNSの通知を見た私はびっくりした。 時計を見ると時刻は14時55分、私は私用のノートパソコンを開くとイヤホンを耳に装着する。 掲示板の方を先にチェックすると、相変わらず住民たちが慌てていて吹き出しそうになりました。 Vtuber好きの私としては、大好きなあくあさんが所属する事務所ですからチェックしないわけにはいきません。 しかも下の名前はシロ……以前、たまちゃんの配信にあくあさんが出ていた時もシロと呼ばれていましたし、これは期待が膨らみます。 私が配信のアドレスをクリックすると、配信待機画面が映し出されました。 『wktk』 『ここって、あくあくん専用の事務所じゃないの?』 『一体何が始まろうとしてるんです?』 『シロちゃん? シロくん?』 『またなんかやらかすつもりじゃないだろうな?』 ふふっ、配信画面のコメントがあまりにも疑心暗鬼で、私は社内にいるにも関わらず吹き出してしまった。 それを見た遠く離れたテーブルの子たちが私を見てコソコソと話し始める。 「やべぇ……桐花さん、今笑ってなかったか?」 「誰かヤルつもりかな?」 「いや……あれはもうヤッた後の顔でしょ」 「だね、あれは処女の顔じゃないよ。100人斬りの桐花の名前は伊達じゃない」 「まじ!? 桐花さんカッケー!!」 全部聞こえてるんですけど……。 言っておくけど、100人斬りはそんなかっこいいことじゃなくって、1人でクレーム対応100件処理した時のエピソードなんだから! 悪かったわね、こんな顔でこの歳まで処女で!! 「ヒィッ!」 「桐花さんがこっち見てる……」 「やばい、私たちも斬られちゃう」 「え? えっ? 桐花さんってそっちなんですか?」 「あっ……私、桐花さんとならいいかも」 ちょっと、一番端の若手社員、頬を赤く染めるんじゃありません。私にそういう趣味はありませんからね。後、変な噂を流すのもやめてもらっていいかな? 私、そろそろ本気で転職するよ? まぁそれは置いといて……配信が始まりそうですね。私は周りの雑音をカットし、画面の映像とイヤホンから聞こえてくる音に傾注する。 ノートパソコンの画面のカウントダウンの数字が0になると、目の前に水色の髪の男の子があらわれた。 私好みの可愛い感じが母性と庇護欲に刺さる。 「ん? あれ? これもう繋がってるー?」 わーい、あくあさんの声だー!! もしここが会社じゃなかったら私は両手を広げて大喜びしていたでしょう。 しかも予想通り、星水シロの中身はあくあさんでした。 私が心の中で感動に打ち震えていると、画面の前のあくあさんの顔が近づいてくる。 え? 待って、待って! シロ君、ここ会社だよ? お姉さんにそんな顔近づけてキスするつもりなのかな? 「みんなー? 聞こえてるー? これちゃんと映ってるのかな? 阿古さーん」 おそらく配信に遅延がついているのでしょう。 シロ君は顔を近づけてカメラを覗き込んだり、両手を振ったりしてコメント欄の方に反応がないかチラチラと視線を飛ばす。その姿が可愛くて私は身悶えたくなるのを必死に我慢する。 あああああ、無理、もう無理。この子をお姉さんのパソコンの画面の中で永久に飼いたいんですけど、どうすればいいですか? 『ああああああああああ!』 『聞こえませーん。だからもっと喋って!』 『映ってないよ? だからもっと近づいて!』 『首と目線をちょこちょこ左右に振るのがあざと可愛い……』 『シロくんはテイクアウトできますか?』 『シロくんはあくあ君ですか?』 『可愛いー! もっと動いてー!』 配信欄の反応も予々予想通りです。 後、Vに中の人の名前を聞くのはルール違反ですよ。お気持ちはわかりますが自重してください。 「あっ……そっか、少し遅延ついてるんだった。あ、はい……はい、わかりました。阿古さん」 シロ君は横に向くと、隣にいた社長と一言二言喋る。 普段は見れないであろうあくあさんの裏側の部分が少し垣間見えてドキドキした。 『社長、そこおるんかーい』 『あ、はい、わかりましたの下り、完全にあくあくんの声で素が出ててウケるw』 『阿古さーん! あくあ君をデビューさせてくれてありがとうございます』 『阿古さん、あくあ君を私にください。お願いします!!』 『やばい……こういう配信見るの初めてなんだけど、なんか距離感が近くてドキドキする』 シロ君は私たちの方へと視線を戻すと、コメント欄をチラリと見る。 どうやらようやく向こうのコメント欄に私達のコメントが流れたみたいだ。 おそらくこれは運営が、シロ君に見せたくない言葉を事前に弾くためだろう。 「あっ、みなさん、初めましてー! ベリルエンターテイメントVtuber部門所属の星水シロです。よろしくお願いしまーす!!」 画面の中のシロ君は改めて私に向けて手を振る。 正確に言えば画面の前の私たちに向けてなのだけど、そういう野暮なツッコミはしないでほしい。 配信を見ているみんなは、目の前の人物とマンツーマンの気分が味わいたいのだ。 「今日はお試し配信になるんだけど、みんなと雑談をしながらベリルエンターテイメントからのお知らせができればいいなって思ってます」 ふむ……星水シロからのお知らせでも白銀あくあに関するお知らせでもなく、ベリルエンターテイメントからのお知らせというところがポイントかもしれませんね。 『ベリルからのお知らせって何だろう?』 『雑談助かる』 『お姉ちゃんと、チャHしよ!』 『あくあ君の情報はありますか?』 『ベリルはHPのサーバーどうにかしてください! お願いします!!』 『シロくんは年上のお姉さんは好きですか?』 『自分、見抜きいいっすか?』 『今日の下着の色は何色ですか?』 たまにセクハラコメントが混ざるが運営によって一瞬でBANされていく。 その中のIDに捗るさんがいたような気がしたけど、身内だと思われたら恥ずかしいので全力で見なかったことにする。 全く、あの子は欲望に忠実すぎるんですよ。どうせ今だって下半身裸でおまんこ弄りながら見ているんでしょう。その姿が容易に想像できてなんとも言えない気持ちになります。捗るさんはちゃんとした格好で、黙っていれば普通に超がつくほどの清楚系の美人さんなのに……。そう、黙っていれば……ね。本当に残念な子です。 「えっと……まずHPのサーバーだけど、実はスポンサーさんが決まったので近いうちに増強されるようです。サイトの運営もそうだけど、今は社長とスタッフの人が仕事の合間にやってくれている状態なんで、ちょっと大変なんですよね。近々、こちらも含めて色々とベリルから求人を出すみたいなんで、興味ある人は応募してみてください!」 私……ベリルに転職しようかな……。 でも、推しであるあくあさんと近づけるのは嬉しいけど……その反面で、やっぱり今くらいの距離の方がファンとしては適切なのかもと思うし、どうしようか悩みます。 『ふっ……どうやらついに私が就職する時がやってきたようだな』 『新卒で入った会社ブラックだし、転職しようかな……』 『悲報、履歴書が街から消える』 『10年ぶりに家の外に出ようと思う』 『書類選考だけで時間かかりそう……』 『サーバー稼働するならあくあ様のファンクラブも始動するのかな?』 これは大変なことになりそうですね。学生時代に買って余った履歴書、家に残ってたかな……? 「10年ぶりに外出る人は、太陽の光に気をつけて! 職場が忙しい人は、自分の体を一番に考えてあげてね。みんな、応募してくれるって言ってくれてありがとう! 星水シロのスタッフも募集してるみたいなんで、もしかしたら一緒に働くこともあるかもしれないねー、その日を楽しみにしてます!!」 シロ君のコメ返しもあって配信欄は大いに沸く。 『うぉぉぉおおおおお! あくあくんと同僚! これは誰かじゃないけど捗るぅ!!』 『あわ、あわわわわ、わ、私のゴミコメント、返してくれた……』 『私、上場企業の社長だけど今辞表書いてる。便所掃除でもいいからやらせてください』 『なんでもします! できればゴミ箱の掃除からやらせてください!!』 『あくあ君の性処理係か肉便器希望です!!』 『警備員募集してませんか? 24時間、あくあ君のご自宅のお部屋の中でも守らせてください』 そして案の定、セクハラ気味の言葉は秒でBANされていく。 分かっていても止められない女性の性に涙が出そうになりました。 「警備員さんは募集するみたいですよ。後、白銀あくあのファンクラブは8月中に先行募集して、9月には解禁だったと思うけど……あれ? これって言ってよかったんだっけ?」 ファンクラブの言葉に、思わず椅子から立ち上がりそうになってしまいました。 私の椅子の音に、遠く離れたテーブルの同僚たちがびっくりする。私が何したっていうんですか? シロ君は横をチラチラと向いて、恐らくだけど近くにいる阿古さんに確認を取るような仕草をする。 『お漏らし? お漏らしですか!?』 『やったぁぁぁあああああ! ついにあーくん、本人に課金することができるぞ!!』 『星水シロくんの聖水……』 『ファンクラブ楽しみです!』 『お漏らし……やめて、私の新しい性癖が開いちゃう!』 『ごくごく、ごくごく……』 『その真っ白なお聖水いくらで購入できますか?』 『一体、どういう内容になるんだろうか……』 『一桁ナンバーは熾烈な争いになりそう』 半分くらいのコメントが、すごい勢いでBANされていく……。 BANされると分かっていてもコメントする。なるほど、これはもう性というよりも女の業というやつかもしれません。 「ん、よかった、大丈夫だったみたい。心配かけてごめんねみんな。ファンクラブの内容は、一部の先出情報だったりとか、先行グッズ販売とか、毎月の壁紙とか限定メッセージボイスとか。ごめんね、実はまだそこらへんはあんまり詳しくは聞いてないから、覚えているところだとこんな感じだったと思う」 毎月画像やボイスメッセージが届くだけでも嬉しいのに、先出情報や先行グッズ販売は助かります。 毎月いくらかわからないけど、絶対に入ろう……。 「あ、それと、そろそろ配信終了の時間だから最後に告知しておくことがあって……画像出るかな?」 シロ君のすぐ隣に、夏コミのロゴが現れる。この時点で配信欄はざわつく。 「えっと……実はベリルエンターテイメントは、8月の夏コミの企業ブースに出展します!」 シロ君の発表とともに、配信欄は今日一番の盛り上がりを見せる。 私も間違えてテーブルの足を蹴飛ばしてしまった。そのせいで後ろの辺にいた同僚の女の子たちはそそくさと休憩室から出て行ってしまう。ごめん……ごめんね……。私、そういうつもりじゃなかったのよ。 『キタァァァアアアアア!』 『え、それ、エロいやつですか?』 『ちょっとえっちなロムとかですか?』 『本番行為はありますか?』 『はぁはぁ……』 『穢れた女どもは自重しろ!!』 『おい、これ夏コミガチの死人出るぞ』 『ネタじゃなくなりそうwww』 『エロじゃないんだろうけど、普通に嬉しい』 大半のコメントがBANされていく。 また捗るさんがBANされていたような気がしますが、もうここでは他人なのであんな恥ずかしい人は知りません。 「で、なんで、ベリルが出展するかっていうと……この度、ベリルエンターテイメントのVtuber一期生として、この人が加入してくれることになりました!」 シロ君の合図と共に、画面の外から見覚えのある猫耳のような髪の毛がひょこっと現れる。 あっ、たまちゃんだと、私はこの時点ですぐに気がついた。 『は?』 『あ、たまちゃんだ!!』 『たまちゃん、あくあくんと一緒に配信してたからなぁ』 『ベリル移籍おめでとうー!』 『この展開は、マユシン君もワンチャンある?』 『誰? 誰?』 『たまちゃんいつも配信見てるよー!』 『たまちゃん、こんにゃー!』 配信欄の雰囲気は思ったよりも好意的だった。 事前に男疑惑が出ている事もあって、それのおかげがあるのかもしれない。 なお、コメントでそれを書こうとした人は、さっきよりも早いスピードでBANされていく。 「えっと……一応はじめましてです。この度、ベリルエンターテイメントのVtuber一期生に、加入することになった大海たまです。よろしくお願いします」 たまちゃんは挨拶が終わるとペコリとお辞儀する。相変わらず可愛い……。 私は頑張ってとコメントした。 『たまちゃん緊張してるのか借りてきてるネコみたいw』 『ダウナーな感じだけど、今日はもしかして寝起き? それとも緊張してる?』 『よくみると、たまちゃんの上から羽織ってる黒のジャージの袖、白字でBERYL ENTERTAINMENTって書いてる。芸が細かい』 『何、そのジャージ欲しい……』 そのコメントに二人が反応する。 「あー、そういえば確かにそうだね」 「シロ君も背中に書いてあるよ」 「えっ、うそ?」 シロ君はくるりと背中を画面に向ける。 『あ、本当だ!』 『背中くるり可愛い!』 『こっちは白パーカーに黒字でBERYL ENTERTAINMENTなんだね』 『どっちも欲しい……』 確かに……。 「なるほどね、分かった、阿古さ……社長に伝えておきます」 シロ君の言葉に、みんなが配信欄でありがとうの言葉を送る。 もちろん私もそれに続いた。 「そういうわけで、話が少し脱線しちゃったけど、大海たまと星水シロはベリルエンターテイメントVtuber部門の第一期生としてこれから活動していくことになります! そして夏コミでは、先行して大海たまちゃんのグッズの販売と、二人のちょこっとしたイベントがある予定なので、公式SNSを引き続きチェックしてください。残念ながらジャージはまだ準備してないそうです。それと、星水シロのグッズはもうちょっと待ってくれると嬉しいかな」 たまちゃんのグッズ……欲しいけど買いに行けるかな。流石に無理っぽいし、どうしようか悩む。私ですら悩むくらい夏コミは過酷だ。過酷すぎて救急車で運ばれて迷惑かけるわけにもいかないですしね。 でもシロ君の、あくあ君のイベントがある以上、私にいかないという選択肢はないのかもしれない。 「これからベリルエンターテイメント所属の人は増えていくと思うので、引き続きそちらの方もチェックしてくれれば嬉しいです。今日はみんな突発なのに、テスト配信に来てくれてありがとう!! またねー!」 「またね」 元気よく腕全体で手を振るシロ君と、小さく手を振るたまちゃん。 そこのギャップ差がまた可愛い。 『またねー!!』 『次の配信、楽しみに待ってます!!』 『こんなに距離感が近いとは思いませんでした! また、見ます!!』 『え? 他?』 『ありがとう、ありがとう! ありがとう!!』 『仕事サボってみた甲斐あった、助かる!』 『マユシン君クルー?』 『夏コミ行きます!!』 『イベント楽しみにしてます!』 『まさか男ばっかりとかないよな?』 すごい量のコメントが流れると、画面が真っ暗になって配信が終了する。 時刻を見ると、16時よりちょっと前でした。 私はイヤホンを外してノートパソコンを畳むと、ルンルン気分で自らの机へと戻る。 なんでもその時の私の表情が怖かったらしく、帰る前に上司に呼び出された時に、誰を殺したか白状しろと言われたので、この会社を辞めようか本気で検討しようかと思います。 帰りにどこかで履歴書売ってたらいいなと、淡い希望を抱きながら私は会社のビルを後にした。 ************************************************ 92さんがベリルに入るのか、それとも違う会社に入るのか……そこはまだこの段階ではわかりません。 次回の92さん回をお楽しみに。 過去一長い掲示板回かも。 ******************************************** 掲示板、無茶しやがって……。 【当選】白銀あくあ様を語るスレpart1801【落選】 5 ななし 森長発送始まってるね。 オリジナルクオカードだったわ。でも嬉しい! 7 ななし >>5 羨ましい……私はクオカードも当たらなかった……。 8 ななし D賞キーホルダーだった。1000名だけど確率からすればいい方? 10 ななし >>8 売れ行きからすれば、E賞のクオカードでも相当確率低いと思う。 それこそ単純計算で、応募口数100万口だとしたらE賞ですら当選確率1%だぞ。 そして応募口数は明らかにしてないけど、絶対に100万口とかじゃないとおもう。 E賞でも0.1%とかあり得るんじゃない? D賞ならさらに低くて0.01%とかそういう次元でしょ。 そしてこれよりも低い可能性があると……。 13 ななし >>8 地獄すぎる……。 でもそう考えると、応募者全員ボイスメッセージは森長GJすぎるわ。 15 ななし ボイスメッセージの、一緒にメリービスケット食べよ、はまじで助かった。 あれのおかげでビスケット食べるのが捗って消費できたと言っても過言ではない。 17 ななし そういえば例の聖あくあ教の人たち、他国に送ったビスケットが相当数だったらしく、その国の偉い人たちに表彰されてた。でも、教祖の人が、受け取りを辞退したらしい。あくあ様のおかげであって自分は何もしてないは、さすがは聖あくあ教を名乗ることだけのことはあるよ。 20 ななし これはあくあ様の銅像が世界に立つ日も近いな。 21 ななし 我が国も対抗してあー様の巨大な銅像かタワー建てよう。作るなら私も寄付するぞ。 25 検証班◆07218KADO6 C賞のミニクッションだった。私、運良くない? 28 ななし >>25 さすがは検証班なのか? 29 ななし >>25 おめ、まさかとは思うけど、そのミニクッション卑猥なことには使ってないよな? 31 検証班◆07218KADO6 >>29 え? そんなんもちろんチューしまくるに決まってるじゃん。ぐへへ。 33 ななし >>31 よかった、まだまともで…… 35 ななし >>33 まとも、とは? 38 ななし いや、まともって……まぁ、クッションに潮吹きかけるよりマシか。 40 検証班◆CHiMPOsuki へいへいへい! 私、B賞、勝ち組キタコレ!! ちゃんとチューもしたよ、もちろん上のお口も下のお口も。 44 ななし >>40 おい、下のお口はまずいって!! 姐さんに怒られるぞ! 47 ななし よりにもよって変態どもの手に貴重なアイテムが……。 まぁ、転売ヤーに回るよりかは幸せか。 49 ななし 私もB賞だった、隣に並ぶとやばいね。 あくあくん180cmとか、170cm超えの私より目線高いし、すごくドキドキした。お姫様になりたい子には全員刺さると思う。 しかも目の前に鏡置いて、あくあくんの上に自分の手を重ねるとデートしてるみたいに見えるし。 さっきまで外じゃ着れないようなめちゃくちゃ可愛い服着て、手繋ぎした姿を鏡で見て当選の喜びを噛みしめてた。もうそれだけで幸せ。 50 ななし アアアアア! 羨ましすぎるぅ、あたれぇ、あたれぇ!! 51 ななし あーくん、お姉ちゃんのところに来て! 絶対に可愛がるから!! 52 ななし 5分おきに郵便ポスト見てる。 53 ななし むしろずっと郵便ポストの前で待ってる。 流石に不審がられるかと思ったけど、同じマンションの住民が2、3人待ってて吹いた。 これ絶対に同じ目的の奴らだろ!! 55 ななし ここまでA賞なし、当たる人おるんか。 57 ななし 検証班二人当たってるしここは92さんと嗜みに期待。 最終週にはビスケットの購入制限も無くなってたし、嗜みの資金力に期待したい。 62 検証班◆010meTA473 A賞誰か当たった? BからE賞まで全部当たったけどA賞だけ来ない……。 私のA賞は一体どこに……シクシク、シクシク。 68 ななし >>62 嗜みざまぁwww って言いたかったけど、BからEまで全部当たってるの凄すぎ。 71 ななし >>62 嗜みでも無理だったんか……。 73 検証班◆07218KADO6 >>62 この際、嗜みの使用済みでもいいからB賞くれ。いえ、ください。 75 ななし >>73 wwwww 77 ななし >>73 これが大人の頼む事なんですか? 80 検証班◆010meTA473 >>73 いいよ。未使用のやつあげる。私、別に自分用の持ってるから。 82 ななし >>80 おいちょっと待てや!! 83 ななし >>80 確率0.0001とかを2枚当てたってこと、お前おかしいやろそれ……。 84 ななし >>80 嗜みさんよぉ、どれだけお金使ったん? 85 検証班◆010meTA473 >>83 3枚、もう既に1枚はお世話になってる人にあげちゃった。 >>84 そんなに買えてないよ。応募できたのも20口だけだったし。 食べ物を粗末にするのは良くないよね。 88 ななし >>85 おま……嘘やろ…… 89 ななし >>85 >食べ物を粗末にするのは良くない。 年下に説教される大多数の恥じた掲示板住民www はい、私のことです。ほんとすみません。 91 ななし >>85 全10枚中、4枚が検証班ってやばすぎw しかも一人で応募20口で3枚当ててるし……さらにいうと、ななしの人も当ててるから、およそ半分が掲示板住民ということか。SNSで当たったって人、まだ見ないし、やっぱここって選ばれしものが集まるところなんだね。 92 ななし >>85 当選確率おかしくね? もしかして他の賞も複数当たったりとか? 94 検証班◆07218KADO6 >>80 ありがとうございます! ありがとうございます! 次に会った時は、靴の裏の砂利ついたところ舐めさせてください!! ベロベロ。 97 ななし >>91 選ばれし者の正体が>>94やぞ。むしろ選ばれてない方がマシさえある。 98 ななし >>94 ここまでくると逆にもう変な尊敬の念すら湧いてくる。 100 検証班◆010meTA473 >>92 B賞 ポスター 3枚 C賞 クッション 5個 D賞 キーホルダー 5個 E賞 クオカード 7枚 ハズレ なし 103 ななし >>100 は? 105 ななし >>100 嗜みって毎週宝くじ買うだけで永久に生活していけそう……。 106 ななし >>100 複数当選ありなのか、そういえば書いてなかったわそれ。 いや、でも……森長でも想定してなかっただろ、これは。 107 ななし >>100 すみません、週末のナンバークジの数字ってどれきそうですか? 108 ななし >>100 18以下で好きな数字を上から3つ教えてください。 110 ななし >>100 あの当選確率でハズレなしとかwww 114 ななし >>100 あかん、強すぎて逆らったらダメなやつだこれ……。 115 検証班◆010meTA473 >>108 8、6、14の順番かな? これなんか意味あるの? 117 ななし >>100 この嗜みですらあたらなかったA賞、一体誰が当たったんだろ……。 120 ななし 検証班だと残るは姐さんか……。姐さん仕事中だったら、わかるの帰宅後だからまだまだ先かぁ。 123 ななし そういえば藤百貨店のトークショーの抽選はいつ? 125 ななし >>123 あっちはイベントが秋頃だから、当選発表は8月の末とか9月の頭じゃないの。 128 ななし 地方在住だけど、こっちにある店舗の商品も紹介してくれたからイベントに参加できた気分になったのは良かった。こういうところはやっぱ全国津々浦々に展開してる藤ならではだね。 132 ななし ところであのベッド、あの金額にも関わらず予約10年待ちってマジ? 136 ななし >>132 マジ、そこから先の人は保証できないからキャンセル待ち。 137 ななし 話ぶった切ってすまん、なんかきたぞ。 株式会社ベリルエンターテイメント@公式SNS お知らせ。 本日15時より急遽、当社所属のVtuber星水シロの先行お披露目テスト兼お知らせ配信をトゥイッチにて配信します。配信は1時間ほどを予定していますが、状況によっては変動する可能性がありますのでご了承くださいませ。 140 ななし >>137 なんかキター! 141 ななし >>137 これ中身あくあ君でしょw 143 検証班◆07218KADO6 >>137 とりあえずパンツ脱いで下半身裸で待機しとくわ。 144 ななし >>137 トゥイッチ……お前死ぬんか……。 151 ななし >>143 お前、絶対それ後で腹壊す奴w 157 ななし まだ配信まで時間あるから話戻すけど、藤のシークレットイベントで写真一緒に撮った人たち羨ましすぎる。 160 ななし >>157 だって誰もあんなところにいるなんて思わなかったもん。 情報出回って人が集まり出した時には、もう居なくなってたらしいし。 162 ななし >>157 すまん、私たまたまコンシェルジュカウンター行ったら遭遇した。 ガチであのまんまだし、何がやばいってあの匂いだよ。あれはテレビじゃ伝わらない。 168 ななし >>162 詳細plz 169 ななし >>162 わかる。喫茶店の時に接客してもらったことあるけど、ガチでいい匂いした。 あと画面で見るより生身の方がかっこいい。カメラも高性能になったなと思ったけど、技術がリアルに追いつくのはまだまだ先だと思ったよ。そういう意味ではノブさんの撮ってるあくあ君の写真はいいね。カメラの性能の至らなさをテクニックでカバーしている。一時期は男だからもてはやされてるだけって噛みついてたカメラマンが過去に居たけど、完全に見返したわ。 170 検証班◆CHiMPOsuki 生であくあ君に会う時は、ダサくてもちゃんとした下着履いてナプキンも準備しておいた方がいい。 本気で子宮にくる。匂いとか視線だけでガチで孕ませにくるよ。 175 ななし >>169 >>170 どんだけよ……最初はCGでちょっと加工してるんじゃないのかとさえ思ったのに、会った人、みんな生はもっとやばいと口にしているのを聞いて戦々恐々としているんだけど……。 178 ななし >>175 ランウェイ当選組。 流石に匂いがわかる距離じゃなかったけど、スターズの一流と呼ばれる男性モデルと比べても覇気が違った。 ああいう男らしいところが多分子宮に来るんだと思う。やっぱ女としての本能なんだろうね。 179 ななし そういえば写真撮った人も、握手しただけで受精したかと思ったって書いてたな。どんだけよ。 180 ななし しかもあれでまだ童貞なんでしょ? 童貞じゃなくなったらどうなるんだろう……。 183 ななし そうなんだよね、あれでまだ童貞なんだよね。まぁ、男の子なんてレイプとか家族に筆おろしでもされてなきゃ、16歳で童貞は珍しくないんだけどさ。 188 ななし >>183 あー君のご家族はすごいと思う。だってさ、24時間365日あー君がずっとそばにいるんでしょ。私だったら理性が持たないよ……。 191 ななし 以前、ここで書き込みした藤百貨店の社員だけど、あくあ君普通に対応良くて感動したな。 私みたいな臨時できた下っ端の人にも挨拶してたし、すれ違う人みんなに挨拶してた。 男の人って基本的に挨拶しないし、女の芸能人でもそこらへんちゃんとできる人って限られてるからね。 195 ななし >>191 藤の人キター! 203 ななし >>191 女でちゃんとしてないやつって誰? 小雛ゆかりとか? 207 ななし >>203 小雛さん普通に挨拶してくれましたよ。あの人、ああ見えてファンサはいいです。 ただ、才能がなくて努力ができない役者に厳しいだけ。そして大体、そういう人の方が態度悪かったです。 後、個人的に感動したのは月街アヤナ、本当に嫌な顔せず、ちゃんとアイドルの月街アヤナちゃんで対応してくれる。若いのにちゃんとプロなんだなと、ファンの自分としては感動しました。 214 ななし >>207 ほー、そうなんだ、thx。 218 ななし >>207 アヤナちゃん、もしあくあ君いなかったら、ランウェイ見てはまってたかもしれん。 それくらい他の男より男装してるアヤナちゃんの方が良かった。 226 ななし >>218 あれはかわいそうだったな。 あー様のせいで、それまで出ていた全員が食われたし、全部持っていかれた。 何よりジョンの服が色気ありすぎ、あれ、あくあ君が成人だったらもっとエロかったと思う。 230 ななし なお、1日の売り上げだけで、あの店舗の改装前の1年の売り上げを達成したらしい。 バックヤードは地獄だったけど、乗り越えられたのは、あくあ君だったからだと思う。 さっきも言ったけど、挨拶だけじゃなくて、ありがとうって言ってくれるんだよね。 だから皆んなでこの子を支えようってなった。あの時ほど会社の空気が一致団結した時はなかったと思う。 実はその一件で仲悪かった社員が仲良くなったりしたし、会社全体の雰囲気が良くなったりとか嘘みたいな本当の話まである。 237 ななし >>230 あっくんのファンでよかった。ありがとう。 242 ななし >>230 歩く空気清浄機かよ、頼む、うちの風通しの悪い会社にもきてくれ!! 248 ななし >>230 1日で1年の売り上げやばすぎでしょ……。 252 ななし >>248 外商がやばかった。デパートの売上って大半あそこなんだからね。 後、私、嗜みが誰か気がついちゃった……誰かは言わないけど。 257 ななし >>252 美少女だったか? それとも実は不細工なおばさんとか。 258 ななし >>252 まさかの嗜み身バレwwwww 263 ななし >>257 ガチの美少女だよ。女の私でも見惚れてフリーズするくらいの。 妖精とかエルフとか実在するんだって思った。 あれ、後2年とか4年経ったら本気でやばいと思う。あれで成長途中は恐ろしすぎる。 266 ななし >>263 嗜みまじかよ、本当は痛いおばさんだと思ってた。 268 ななし 嗜み、本当にワンチャンありそうになってきたな……。 272 検証班◆010meTA473 >>252 黙っていてくれてありがとう……。 275 ななし 藤はパジャマ売り場やばかったな、展示してる使用済みパジャマ見ようと人群がりすぎ。 本人買取だから翌日には撤去されたらしいけど、SNSパジャマの画像だらけだったしw 280 ななし あのパジャマのメーカーの商品、今やオンラインも実店舗も全商品品切れだからな。 確か最後、苦肉の策で倉庫に眠った古い在庫を放出したら、それも全部売れたんだっけ。 あれ、サイズ小さすぎとかでもみんな無理して買ったの? やばすぎでしょ……。 282 ななし >>280 パジャマトレードな。サイズ違いでも確保しておけば、トレードで適正サイズにできる可能性あったし。私も自分のサイズのパジャマ持ってる人と交換するために、最北端から最南端まで遠征することになるとは思わなかったよ。 286 ななし >>282 エグモンカードとか遊楽王カードでも、そんな話は聞いたことないぞ……。 291 ななし >>170 ところでパジャマといえば……チンポスキーは、捗るにキャンセルされたパジャマは買えたん? 301 検証班◆CHiMPOsuki >>291 嗜みは捗るがキャンセルする可能性を考えて、4枚注文した後に、こっそり追加でもう1枚買ってくれていた。 309 ななし >>301 嗜みちゃん天才かよ……。 310 ななし >>301 年下にカバーされる年上……捗るさんは情けなくないんですか? 315 検証班◆07218KADO6 >>301 ついカッとなってやった、でも後悔はしていない。 317 ななし >>315 こいつ全然反省してねぇw 319 ななし >>315 友達いなくなるぞ、素直に謝っとけ。 323 検証班◆CHiMPOsuki >>315 またそうやってすぐに強がる。裏じゃめちゃくちゃ謝ってたくせに……。 やっぱり許すのやめようかなぁ。 328 ななし >>323 捗る、これはクソダサいwww 332 ななし >>323 捗るさんさぁ! 339 検証班◆07218KADO6 >>323 ごめんなさい。ちゃんと本気で反省してます。だから許して、友達やめないで!! あと嗜み、いえ、嗜みさん、ありがとうございました。 343 ななし >>339 捗る、ちゃんと謝れるなんて偉いぞ。 345 ななし >>339 年下にありがとうって言えるのはすごいよ、捗る。 348 ななし 謝って感謝しただけで誉められる大人wwwww そういえば捗るって年いくつなん? 353 ななし >>348 以前の書き込みから20歳以上は確定、女子大生か社会人かニート。でも多分ニート。 年齢で言うと、姐さん>チンポスキー>捗る>(未成年)>嗜みだと思う。 もしかしたらチンポスキーと捗るは逆かもしれんけど、歳は近いと思うつまり二十代のどこか。 358 検証班◆07218KADO6 >>353 インターネットこわひ……。 363 ななし >>358 それがわかったら今後は気をつけるように。 これだけわかってて中身が特定されてないだけありがたいと思え。 367 検証班◆9n2SARETAi >>358 捗るさんは本当に気をつけた方がいいですよ、後、嗜みさんも。 ところでそろそろ配信時間ですね。仕事中なので今気がつきました。 373 ななし >>367 姐さん仕事おつー。 378 ななし ワクワク! ワクワク! 381 ななし 配信欄、人集まってきてるな。 390 ななし なんか知らないけど、配信はいれないんだけど? 396 ななし >>390 奇遇だな。私も入れない。 418 ななし >>390 >>396 右下の注意項目に、小さく、配信閲覧人数に制限かけますって出てる。 退出する人が出ない限り、中入れないぽい。 後、他サイトでのミラー配信、そのままの状態で配信する事のみ可能らしいから、コメントは無理でも、閲覧だけなら他サイトの新着チェックしてみたらいいと思う。 432 ななし >>418 流石はトゥイッチ、この少ない時間で最大限可能な対策をしてきたっぽいな。 453 ななし あ、配信はじまた! 454 ななし 声、あー様じゃんwww 456 ななし やっぱりw 460 ななし 遅延ついているのに、気がついてないの可愛すぎでしょ。 473 ななし やばいね。なんかドキドキする。 474 ななし これ、後ろ背景ついたらお家デートできるじゃん……。 ベリルの天鳥社長、天才かよ。 479 ななし なんでV? って思ったけど、この距離感の近さはやばいね。 マンツーマンでお話ししてるみたいな気分になるし、そこはあくあ君にはない要素。 486 ななし >>479 それなら普通に顔出し配信で良くない? 503 ななし >>486 スポンサー、特にコロールとかと契約してるなら、白銀あくあの価値をある程度はキープする必要があるんじゃないのかな? しかもこれから先、もっとあくあ君自体の価値が上がると、あくあ君自身では気軽に雑談配信はできないんじゃないのかなと思う。 でもそれだとデビューしてまだ少しなのに、一気にファンが白銀あくあと距離感が開いちゃったみたいになるし……そのための策の一つがこれなんだと思う。本当はこんな時間あるならもっと稼げる仕事するんだろうけど、そうじゃなくって、ファンを置いてけぼりにしないぞという事務所からの強いメッセージだと思ってる。ちゃんとあくあ君のことがわかってくれてる事務所でよかったなと思うよ。 529 ななし >>503 なるほどね。わかりやすい解説ありがとう。 542 ななし >>503 阿古社長にもあー君にも感謝感謝。 545 ななし 社長の話してたら、配信に社長きた。 548 ななし 今、一瞬声入ったね。若い感じの女の人の声だった。 でも媚びた感じじゃなくって、普通にお仕事のトーンの声だったね。 552 ななし 流石は白銀あくあの事務所の社長なのに、手を出してないだけのことはある。 私ならすぐにでも濡れ場の演技指導するね。 555 ななし シロ君は、あー様とは全然キャラ違うけど、これはこれでいいね。 あー様みたいな王子様系のキャラなら、緊張してコメント欄もこんな自然に絡めてないと思う。 574 ななし >>555 わかる、話しかけやすい。このキャラデザ考えた人は有能。 591 ななし 朗報、事務所HPのサーバー、スポンサーが見つかる。 599 ななし >>591 良かった、もう戦時中みたいな計画閲覧せずに済む。 あのルールはもはや掲示板を飛び越えて、SNSでも拡散した表の共通ルールにもなってるからな。 612 検証班◆07218KADO6 悲報、捗るさんのコメントBANされる。 625 ななし >>612 何やってんだよ馬鹿www 632 ななし >>612 見抜きいいっすかは、流石にまずい。 645 ななし ベリル求人募集きたぁぁぁあああああ! 658 ななし これチェックするだけで大変だろ……。 応募条件とか相当厳しくした方がいいぞ。 664 白龍◆XQshotacon あ……ありのまま、今、起こった事を話すわ! 白銀あくあは三次元だった、それなのに星水シロとして2.5次元に降りてきやがった。 な……何を言っているのか、わからないと思うけど、私も何が何だかわかってないんだよね……。 目の前のシロ君が可愛すぎて頭がどうにかなりそう……これはね、漫画だとかラノベだとかそんな妄想なんかじゃあ断じてないんだよ! もっと恐ろしいものの片鱗を今まさに味あわされている……。 676 ななし >>664 先生さぁwww 678 ななし >>664 先生、楽になっていいんだよ? 691 白龍◆XQshotacon もうやめてくれ、ショタは私に刺さるんだよ……! チックショー! ただでさえグラついてたのにVで私好みになりやがって!! ああもう、可愛すぎ、拉致したい!! 705 ななし >>691 先生、もしかして締切近いんか? 709 ななし >>691 先生、編集です! 逮捕だけは絶対にやめてください!! 721 ななし >>691 >>709 なんなん、この流れwww 725 ななし >>691 先生、警察にお世話になるのだけはやめて! 新刊楽しみにしてるから!! 731 ななし やばいな、トレンドがもうおかしくなってる。 1位 星水シロ、2位 Vをパソコンの中で飼う方法、3位 当選 4位 白龍先生引退、5位 ブラクラ 6位 退職届の書き方 7位 配達いつ? 8位 入室待機待ち、9位 会社だから見れない、10位 見抜きBAN 747 ななし >>731 なんでブラクラって思ったけど、ミラー配信のURL誘導でブラクラサイト誘導してる馬鹿がいるのか。 754 ななし >>731 見抜きBANってw やばい、捗るが世間にバレてしまう。隠せ!! 757 ななし >>731 おい、捗るのせいでここの掲示板の住民が同じレート帯だと思われたらどうするんだ!! 765 検証班◆07218KADO6 >>757 私たちは同じ星を見てる仲だろ? 774 ななし >>765 星www上手いこと言って誤魔化すなwwwww 780 ななし いやだー、捗ると一蓮托生だなんて絶対にいやダァぁあぁあああ! 793 検証班◆07218KADO6 >>780 あ? 801 ななし ファンクラブついに始動きたぞぉぉぉおおおおお! 805 ななし これでやっと、あー様に課金できる。 807 ななし え? ファンクラブって毎月、ボイス聞けるの? えっ、それってもう彼女みたいなモンじゃない? 819 検証班◆010meTA473 通帳の準備はできてる。 825 ななし >>819 今日一、コメントだけで背筋が震えたわ。 827 ななし >>819 この一言だけで大半黙らせることができるの強すぎんか? 828 ななし >>819 嗜みからしたら私たちとか戦闘力たった5のゴミなんやろな。 832 ななし ファンクラブ本当に楽しみ! 834 ななし ごくごく民は自重しろ!! 相手は未成年だぞ! 私だってシロ君の白ちっちごくごくしたいけどさぁ!! 843 ななし >>834 おっしゃる通り、そういうコメはここだけでするべき。 だから私もここでシロちっちごくごくします。ごくごく、ごくごく……。 851 検証班◆07218KADO6 おい! コメントまたBANされたんだけど……。 パンツ脱いで待ってますって言っただけなのに! こっちはもう配信前からパンツ脱いでるんだぞ!! 864 ななし >>851 いや、アウトでしょ。 877 検証班◆9n2SARETAi >>851 捗るさん? 885 ななし 夏コミ参戦は嬉しいけど、これは冗談で物買うってレベルじゃねぇぞとかいえなくなってきた。 888 ななし 本当に人が死ぬからな。 しかも夏コミだろ……ますます女の蒸れた汗で雲できるじゃん。 901 ななし >>888 何が楽しくて女の汗と香水が混じった臭いを嗅がなきゃいけないんだよ。 そんなもんに需要なんてないだろ。 どうせ嗅ぐなら雄臭い汗と精液が混じった良い匂いが嗅ぎたいわ。 905 ななし 最後の最後に、たまちゃん登場キター!! 910 ななし この子って雑誌の子で確定なんだっけ? 922 ななし >>910 喫茶店行った人たちの情報によると確定。 935 ななし >>922 そうなるとベリルってこれで二人目の所属も男の子ってこと? 確か男の子なんだよね……。 940 ななし ベリルやべーな。まさかとは思うけど、この後も男の子加入するとかないよな? 945 ななし >>940 流石にそれはないでしょw 949 ななし >>940 大手ならあり得るけど、出来立ての事務所で、あくあ君についで二人目にも主力級くるのやばない? たまちゃんってまだ確定で男ってわけじゃないからまだあれだけどさ、配信してくれる男の子ってだけでも強すぎない? 多分もっと人気でるよ。 953 ななし >>949 あー君級とは言わないけど、たまちゃんクラスが他に2、3人きたらやばそう。 966 白龍◆XQshotacon >>953 いや、流石にそれは、ねぇ? まぁ、漫画でも性格のいい男の子が2人とか3人は出たりしますよ。それでも非現実的すぎるって怒られるし、過去に3人出した時はプチ炎上したけどさ、これで性格のいい男の子が4人とかは流石にないでしょ。ご冗談をですよ。 そんなことになったら、私、全裸で土下座するわ。 968 ななし >>966 はい、言質いただきました。 970 ななし >>966 先生知らないのかもしれないけどさ、まだマユシン君が控えてるから3人まではほぼ確だと思ってる。 そうなると後一人、おやおや、もうピンチのようですが大丈夫ですか? 978 ななし >>970 そうだ、マユシン君がいた……。 983 ななし >>970 先生やらかしたwwwww >>966 安心してください! ちゃんと魚拓取っておきましたから。 988 ななし トレンドランキングの白龍先生引退が現実に迫ってきてるなw 995 ななし 配信終わった。 シロくんは最高だし、たまちゃんは可愛いし、ベリルはやばいしw そのうち、ベリルはまたなんかやらかしたのかって業界内で言われそうwww 間違いなく今の芸能界の台風の目だわ。 1001 白龍◆XQshotacon え? マユシン? えっ? 待って! もしかして私もうリーチなんじゃ……。 お願い誰か助けて、三次元の男の子に社会的に殺されちゃうよぉ!! でも大丈夫だよね。流石に四人目はないよね? 誰か大丈夫だって言って、ねぇ!! 1063 1001 このスレッドは1000を超えました。 もう書けないので、新しいスレッドを立ててくださいです。。。 ************************************************ ちなみにA賞が当選したのは誰なのかもうお分かりですよね。 前の話を改めて読むとニヤニヤしますよ。 この後、お家で一人92さん大勝利って言ってるの想像したら可愛すぎますね。 感想欄で当ててた人いたと思うけどおめでとうございます。 本当はもうちょい後の予定でした。 でもGWだし、ドライバー回人気だったのでGWに前倒しにします。 楽しんでくれれば幸いです。 ******************************************** 白銀あくあ、熱い仲間たち。 どうしてこうなった? 最初はただのエキストラだと聞かされていたのに、とあちゃんも黛も天我先輩も……気がつけば3人ともレギュラーとしてほとんどの回に出演している。 そして今、俺の目の前にいる天我先輩はノリノリだった。 「俺……最強!」 手にハチの形のロボットを持った天我先輩こと神代始は、前髪をサラリと左から右に流すとキレのある動きで変身ポーズを取る。はっきり言って、変身シーンの天我先輩のかっこよさは俺以上だ。それなのにワンパターンにならず毎回違うポーズで変身するのだから天我先輩はすごい。 「はい、カァァァット! いいよいいよー、今日も最高だったよ天我くん!!」 「ふん……当然だ。我にかかればこの程度のこと、造作もないことよ! ハーハッハッハッ!」 天我先輩が演じるキャラクター、神代始は貴族の血を引いているが、今は家が没落して貧乏生活をしているという設定だ。 神代始がチジョーと戦う理由はまだ詳しいところまでは明らかにされていないが、序盤ではチジョーは容赦なく全員殺すべきと考えている神代は、チジョーにも救いがあるべきだと考えている剣崎総司とは対立した思考の持ち主であると表現されている。 もとより人と馴れ合うことのなかった神代に変化があったのは、お金を稼ぐために始めた喫茶店でのバイトだ。その喫茶店の女性オーナーや、オーナーの子供である幼女との交流で神代は徐々に人に対して心を開いていく。決定的だったのは、剣崎がピンチに陥った神代を救ったシーンだ。 剣崎に助けられた事をきっかけに、神代の中にでも心情の変化があったのか、チジョーに対しても情を見せるようになっていく……。とまぁ、今の段階ではこんな立ち位置のキャラクターだ。 口数が少ないキャラクターということもあるだろうけど、天我先輩は初めての役者とは思えないほどに役にハマりにハマっている。俺も負けていられないと気合が入ったほどだ。 その一方で、意外にも苦戦している人物がいる。 「ケンジャキ! オンドゥルルラギッタンディスカー」 お分かりいただけるだろうか? この台詞、剣崎! 本当に裏切ったんですか!? という台詞だ。それまで対抗していた神代と一緒に戦う剣崎を見て、ずっと一緒に戦ってきた剣崎の仲間、橘斬鬼が言う台詞である。 橘斬鬼は、真面目な青年ゆえに曲がったことが嫌いだ。チジョーを全滅させると言う点においては神代と目的は同じだが、協調性もなく必要以上にチジョーを追い詰める神代とは基本的にソリが合わない。 生真面目な橘に変化が訪れたのは、記憶を無くしただの人間に戻ってしまったチジョーとの交流だ。結局、彼女はチジョーに戻ってしまうのだが、そのチジョーを自ら倒さなければいけない橘のシーンは涙無くしては見れない。 その橘斬鬼を演じるのは、俺の同級生であり友人の黛慎太郎だ。黛は配信の時は普通だったが、撮影になると緊張してしまうのか、最初から結構な頻度で台詞を噛んでしまう。 「すみません! もう一度お願いします!!」 「いいよいいよ! 気にしないで! さっき噛んだのもそこだけだったし、どんどんよくなってるから!!」 でも最初は不慣れだった黛も、その真面目な性格と勤勉さから何度も撮り直しを重ねるごとにどんどんよくなってきている。本郷監督を中心としたスタッフの人たちや他の役者さん達もよりいい作品にしようと、撮り直しが何度もあっても嫌な顔ひとつせずに付き合ってくれた。こんな素晴らしい人達と一緒に一つの作品を作り上げられる事を、俺は誇らしく思う。 黛はいつも自分が新しい事にチャレンジできるのは、俺がいるからだと嬉しい事を言ってくれるけど、むしろ黛のその前向きなチャレンジ精神に背中を押されているのは俺の方だ。そして俺に勇気を与えてくれている友人は、黛だけではない。 「あくあ君、ちょっといいかな? ここの台詞だけど……」 「ああ、ここの台詞だと少し抑えめのほうがいいかもしれないな」 とあちゃんが演じるキャラクターはSYUKUJYOの隊員、加賀美夏希だ。他の二人とは違ってドライバーではないがレギュラーとして活躍している。そういえば明日の撮影では、とあちゃんが演じる加賀美夏希がメインの回らしいが、なぜかまだ脚本をもらってないんだよな。後で監督に聞いておかないとな。 ちなみにとあちゃんは配信で場慣れしていたせいか台詞も噛まないし、演技も結構普通にできる方だ。最初は緊張していたみたいだけど、撮影を重ねるうちに役者としての雰囲気が出てきているのはすごいと思う。 「それじゃあ、あくあ君、次のシーン行ける?」 「はい! 大丈夫です!!」 俺は自らが演じるドライバー、ヘブンズソードのヘルメットを被る。 「3.2.1……」 0……俺は、カメラが回ると同時にポーズをとる。 「シニタイ……」 ピンク色の少し可愛らしい感じのチジョーの名前は、メン・ヘラー。 その正体は、過去に愛されなかったことが原因で精神的に不安定になってしまった女の子だ。 彼女は誰かに自分を殺して欲しくて毎晩、夜の街を一人彷徨っているが、チジョーである本能が死ぬ事を簡単には許してくれない。 「メン・ヘラー……今、楽にしてやる」 俺はメン・ヘラーに対して攻撃を仕掛ける。しかし悠々と攻撃をかわされてしまう。それどころか相手の重い一撃に、装着した装甲パーツにダメージが蓄積していく。戦闘を長引かせたくなかった俺は、ベルトに装着されたカブトムシ型ロボットのツノに手をかけた。 「アーマーパージっ!」 アーマーパージとはその名前の如く、ドライバーがその身に纏った装甲のパーツを外へと弾き飛ばすアクションだ。装甲がなくなることで防御力は落ちるが、それ以上に動きを身軽にすることが可能だ。 そこで一旦カットが入ると、俺は身に纏った装甲パーツを全て取り外して再び同じ位置に立つ。 「オーバークロックっ!」 オーバークロックとは、アーマーパージをした状態でのみ使える必殺技のひとつだ。ドライバーのシステムの性能を最大限に引き出す代わりに、使った後の体への反動がすごいという諸刃の剣である。 勝負をかけようとする俺に対して、見た目に反して結構打たれ強いメン・ヘラーは中々倒れない。 刻々と近づくオーバークロックのリミットタイム、焦った俺は1枚のカードを腕に装着されたパーツから取り出して手に持つ。 「ラウンズフュージョン、ロ・シュツ・マー!」 カブトムシの角の部分がカパっと割れて、カードリーダーのようにカードを滑らせる場所ができる。 俺はすかさずそこにカードを滑らせた。 『チェンジ・ド・フォーム! ロ・シュツ・マー』 これはSYUKUJYOが新たに開発したアイテムで、オーバークロックを発動した時だけ、倒したチジョーの力をカードに封じ込めて使うことができる。 ちなみにカブトムシから発せられる声は、なんと急遽音楽監督の一人を務める事になったモジャさんの声だ。 モジャさんの声、結構渋いんだよな。監督がいい声のおじさん知らないかなと言うから、それならと俺がモジャさんに頼み込んだのだ。 ここで再び撮影をストップさせると、ロ・シュツ・マーが装備していたトレンチコートと同じものを身につける。 「ドウセ、ワタシ、ナンテ……!」 俺はヘルメットの下の表情を歪ませる。カメラの向こう側に伝わらない演技だが、それでも剣崎の気持ちになりきって、心の中を葛藤をちらつかせるように台詞の間や空気感で苦しさを表現した。 「くっ……すまない!」 俺はトレンチコートを広げて、ロ・シュツ・マーが使っていたようなビーム攻撃を仕掛ける。もちろん、これは後でエフェクト加工がされるので、この場でビームが出ることはない。 ヘブンズソードが放ったビームはメン・ヘラーを捉える。しかし、一瞬の迷いが命取りになったのか、攻撃がほんの少し外れてしまう。そのせいで、メン・ヘラーを倒し損なってしまった。 『オーバー・ザ・タイム、クロックアウト!』 ちょうどそのタイミングで、無情にもオーバークロックの時間が終わりを迎える。 「くっ……」 俺はオーバークロックの反動で地面に膝をつく。 目の前には傷が回復しつつあるメン・ヘラーだけではなく、どこからともなくチジョーの戦闘員たちが現れる。 もはやこれまでかと、そう思ったところで剣を持った男がチジョーの攻撃を受け止めた。天我先輩が演じる神代始である。 「はじめっ!」 俺は叫ぶように神代の下の名前を呼ぶ。 「剣崎……立てるか?」 「あっ、ああっ!!」 俺はよれよれになりながらも何とか立ち上がる。 「周りのチジョーは俺に任せてくれ」 神代は手に持っていた剣を俺に渡す。 この剣の名前はカリバーン。神代の家に代々伝わる剣で、なぜかドライバーの攻撃しかあまり効かないチジョーに対してダメージを与えることができる。一時は質に流されていたが、バイトで貯めたお金と、涙ぐましい努力の末に買い戻したという設定だ。 「どうせ見ているんだろう? こいっ!!!」 どこからともなく現れるハチ型のロボット。それを掴んだ神代がベルトに装着する。 「変っ! 身っっっ!!」 白いタキシードに身を包んだ神代がドライバー、ポイズンチャリスに変身する。もちろんここで一旦撮影はカットされ、服を着替えた天我先輩は再び同じ立ち位置でポーズをとる。 ポイズンチャリスの武器は全部で二つ、俺に手渡したこの剣とは別に弓を武器として使う。 「アァァアマァァァア! パァァァジィッ!!」 装甲を弾け飛ばしたポイズンチャリスは、弓でメン・ヘラーの周りのチジョーを牽制する。 「今だ! 行け! 剣崎!!」 俺はその隙に、メン・ヘラーと再び相見える。しかし、未だ体力の戻らない俺は、メン・ヘラーの攻撃を防ぐだけで手一杯だ。そんな時、俺にもう一人の助っ人が現れる。 「剣崎!」 大事なシーンだが黛は何度も失敗を繰り返すやつじゃない。今回のシーンの黛は噛まなかった。 「橘さぁんっ!」 橘は始との一件以来、剣崎と一時は距離をおいて時には対立することがあった。そもそもチジョーに甘い態度を見せる剣崎には思うところがあったのか、序盤の頃も、お前はチジョーに対して甘すぎると何度も繰り返し言われた。 それでも橘は一人のチジョーとの心の交遊をきっかけにして、蟠りを無くした剣崎や始と共闘する道を選ぶ。 ちなみに剣崎が橘のことを橘さんと呼ぶのは、役柄上、橘の方が年上だからである。 「ヘンシンっ!」 橘が変身するライトニングホッパーは、バッタをモチーフとしたドライバーだ。 ライトニングホッパーも続くようにアーマーパージすると、俺とメン・ヘラーの間に入って攻撃を凌ぐ。 「剣崎! 攻撃は俺が全部防ぐ! だから、だからっ! メン・ヘラーを救ってくれ! チジョーを救えるのは、最初からチジョーを救おうとしていたお前だけだ!!」 橘の言葉に始は無言で頷く。少し長めの台詞にも関わらず、黛は噛まなかった。 ちなみにこのシーン本日2回目の撮り直しである。それにも関わらず回を重ねるごとにかっこよさに磨きがかかる天我先輩、それに加えて一度のリテイクでちゃんとやり切った黛。俺は剣崎としても、白銀あくあとしてもこの思いに応えなければいけない。 「頼む……! ロ・シュツ・マー、メン・ヘラーを救うために、お前の力を貸してくれ!!」 本来であればオーバークロックの時間でしか使えないロ・シュツ・マーのカード。クロックアウトした俺が使うことのできないカードだ。しかし、俺の気持ちに……いや! みんなの気持ちに応えるように、ロ・シュツ・マーのカードが淡く優しい光に包まれていく。 「力を……貸してくれるって言うのか!?」 俺の言葉を肯定するようにカードは再び淡い光に包まれる。 「わかった!!」 俺は再びロ・シュツ・マーのカードを手に取る。 「ラウンズフュージョン、ロ・シュツ・マー!」 ドライバーシステムも俺たちの思いに応えるように、カブトムシの角の部分がカパっと割れて、カードリーダーのようにカードを滑らせる場所ができる。俺は再びそこにカードを滑らせた。 『チェンジ・ド・フォーム! ロ・シュツ・マー』 ヘブンズソードは再びロ・シュツ・マーのトレンチコートのような外套を身に纏う。 「頼む! 剣崎!!」 「行け! 剣崎!!」 始と橘の声が、それぞれの思いに合わせて重なる。 「メン・ヘラー……ずっと一人で苦しかったよな」 俺はゆっくりとメン・ヘラーに近づく。 それを阻止しようと他のチジョーが妨害するが、それをポイズンチャリスがアローで牽制する。 「こんな暗いところで、たった一人、寂しかったよな……」 俺の言葉に一瞬たじろいだメン・ヘラーをライトニンググラスホッパーが拘束する。 「遅くなってごめん……でも、今、助けるから!!」 俺はトレンチコートを開くと、ロ・シュツ・マーが使った技と同じ技を放つ。 しかしそのビームの光は、今までの強烈な光とは違って、どこか慈愛に満ち溢れた優しくて暖かな光だった。 「グァァァアアアアア!」 光に包まれたメン・ヘラーがゆっくりと浄化されていく。 それと同時に、人間だった頃の可愛らしい女性の姿へと戻る。 「メン・ヘラー!」 俺は、地面に崩れ落ちる人間だった頃のメン・ヘラーを抱き抱える。 「ワ、ワタし……見向きもされなくて、それで……」 ロ・シュツ・マーのカードが小さく光る。ロ・シュツ・マーもまた、空気のように扱われた事がきっかけで自分の存在を知って欲しくて怪人になったのだ。そういう部分で、メン・ヘラーに共感するところがあったから、俺たちに手を貸してくれたのかもしれない。 「だ、誰からも、愛、されて……ないのかな、私?」 俺はメンヘラーのぎゅっと握りしめた拳の上に掌を重ねる。その上から、橘と始もゆっくりと手を重ねた。 そんな事はない! 本当ならここでそう答えるのが正しい事なのかもしれない。 台本にもそう書いてある。 でも、そんな事を安易な気持ちで答えちゃダメな気がした。 「誰からも愛されないって辛いよな……」 俺も前世では、両親がいなかった。 だからこそメン・ヘラーの、誰からも愛されていないのではないかという気持ちが、ほんの少しだけかもしれないけど理解できる。 「でも……でもな、誰からも愛されなくったって、誰かを愛した気持ちだけは本物だから! だからお前の、その愛は本物だって俺が保証する!!」 メン・ヘラーはずっと、誰かに自分を止めてもらおうとした。 それはなぜかというと、自分以外の人を傷つけたくないという愛があったからじゃないだろうか。 愛の形は決して一つじゃない。俺はその事をこの世界に来て知った。 決して愛は男女だけのものではない。家族が家族を想うのも愛だし、友達が友達を思う事も愛なのだ。 それならば誰かを愛する事ができたメン・ヘラーの行動は、誰かに愛されたことよりも誇るべきことなのだと想う。 「そっ……か。私、誰か、を、愛する……ことが、できた、んだね。私……そっか、弱く、なかった……んだ」 涙を流すメン・ヘラー。俺のアドリブにもうまく対応し、元の本筋へと戻していく。 プロの女優の演技に心が震えた。 「ああ! そうだとも! お前はよく戦った!! 俺が保証する!」 声を張り上げる天我先輩。少し涙ぐんだ声だ。すごい演技に俺も負けてはいられない。 「そうだ! チジョーに乗っとられた後も、お前は誰かを傷つけたくないと自分から倒されようとした。そんな優しい人間が弱いわけないじゃないか……」 黛は2度目の長い台詞も、言葉を震わせつつもはっきりと言い切った。 「あり……が、とう」 優しげな愛のある笑顔を見せるメン・ヘラー。 でも、マスク・ド・ドライバー、ヘブンズソードはハッピーエンドで終わる番組じゃない。 彼女はゆっくりと目を閉じると、俺に体を預けるように体から力が抜けていく。 もしかしたら、最後の最後に彼女の心は救われたのかもしれないけど、俺たちに残ったのはやりきれない思いだった。 「クソォォォ!!」 始は強く握りしめた拳で、地面を殴りつける。 「くっ……」 顔を背けて悔しさを滲ませる橘。 俺は、地面に残ったメン・ヘラーの一部、頭につけてあったピンク色のリボンを拾い上げた。 そしてその場に立ち上がると、天に向けて顔を上げる。 本来であればそこにセリフが入るのだが、俺はあえて何も喋らなかった。 やりきれない思いを抱え込むように、手に持ったリボンを強く握りしめる。 「はいカットー! 最高! 最高! 最高だったよー!!」 振り向くと本郷監督は涙をドバドバと流していた。周りを見ると他のスタッフも同様に涙を流している。どうやらいい演技ができたみたいだ。 天我先輩なんか、完全に神代始になりきってるのか、演技が終わった後も涙を流し何度も地面を殴りつけている。すごいな、完全に憑依しきってるんじゃないだろうか。まるで神代始、本人のようだ。 「それじゃあ、今日の撮影はここまでにしようか」 「はい! お疲れ様でした!!」 俺は撮影を終えると監督から明日の台本をもらう。 帰ってから読み込もうと明日の台本をバッグの中に詰めると、バイクを止めてある駐輪場へと向かった。 「お待たせ、さぁ、帰ろうか」 「うん」 とあちゃんは、バイクに寄りかかってヘルメットを手に持っていた。 ちなみにとあちゃんと黛もバイクの免許を取るらしく、二人とも忙しいのに空いている時間に教習所に通っているらしい。 「あくあ君……少し、二人で話したいことがあるんだけど、良いかな?」 とあちゃんは思い詰めた顔で、俺の顔を見つめる。クリッとした大きな瞳からは、決意や迷い……そして恐怖に近い怯えのようなものが感じられた。俺は少し緊張をほぐしてあげようと、いつものようにニコッと微笑む。 「わかった。それじゃあ近くの海岸に行こうか。あそこなら人も少ないだろうし、ゆっくりと話せるだろうから」 あそこは遊泳する場所でもなかったし、撮影の帰りにこの時間帯にバイクで通った時、人があまりいなかったのを覚えている。だから二人で落ち着いて話をするにはちょうど良いんじゃないだろうか。 俺はとあちゃんを後ろに乗せると、街灯に照らされた薄暗い夜の道をバイクでゆっくりと走り出した。 ************************************************ なお、天我先輩は演じてるとかそうじゃなくて、本気で自分が神代始になってます。 あと、ゆめとさん。レビューありがとうございました!! めっちゃ嬉しいです。 ブクマ、評価、レビュー、誤字修正、いいね等、みなさんありがとうございます。 皆様のおかげで年間ランキングも9位までこれました。ありがとうございます!! 猫山とあ、僕の心のチャイムを鳴らした君。 僕の名前は猫山とあ。 今年度から私立乙女咲学園に入学した男子生徒の一人だ。とは言っても、大多数の男子生徒と同様で、名義上学園に在籍してるだけで実際に学校に行っているわけではない。学校側の配慮で授業はオンラインで受けられるし、僕はそれでいいと思っていた。 でも……そんな僕だって最初から引きこもりだったわけじゃない。小学生の頃は普通に学校に通っていたし、その頃は友達だっていた。きっかけは中学生になった時……初めて教室に入った瞬間、僕は女の子たちの視線に、少しの違和感を覚える。当時、無知だった僕は残念ながらその違和感の正体には気がつかなかった。もし、あの時に、その違和感の正体に気がついていれば、僕も彼女もあんなことにはならなかったのかもしれない。 「とあくん、ごめんね……こんな夜遅くまで手伝ってもらって」 その日、僕は学校で友達だった繭子ちゃんと二人きりで、資料をホッチキスで止めていた。 繭子ちゃんはクラスの学級委員長を務めるなど頭も良くって運動だってできて、クラスの中でも飛び抜けて美人さんだったのをよく覚えている。 「ううん、繭子ちゃん一人じゃ大変そうだったし、僕たち友達なんだから気にしなくていいよ」 繭子ちゃんと友達になったのは小学生の時だ。僕が一人でいた時に、繭子ちゃんが声をかけてくれたのが友達になったきっかけだったと思う。繭子ちゃんは面倒見が良くてすごく優しくて、僕たちはすぐに仲良くなった。 「ありがとう、とあくん!」 花が咲いたような繭子ちゃんの優しそうな笑顔。でも僕は、なんだかその時の繭子ちゃんの笑顔が少し怖くって身震いしてしまう。繭子ちゃんの顔を見ると、なぜか目からハイライトが消えていた。 「……ねぇ、とあくん、さっきのことだけど、3年生の先輩に何か言われてなかった?」 昨日、僕は落とし物を拾ってそれを職員室に届けた。繭子ちゃんが言っているのは、その後に教室にお礼を言いにきてくれた先輩とほんの一言二言会話した時の事だろうと思う。僕がそのことを説明すると、繭子ちゃんの顔から感情が抜け落ちていく。 「チッ……ババアの癖に、人のものに手を出してんじゃねーよ」 「えっ?」 何を喋ったのかよくは聞こえなかったけど、舌打ちする繭子ちゃんの姿を初めて見て僕はびっくりする。 「ううん、ごめんね、なんでもないよ」 笑顔でゆっくりと僕の方に近づいてくる繭子ちゃん。僕はそれに合わせて少しずつ窓際へと後退りする。 「あ、えっと、ごめん。僕、もう帰るね」 なんだかわからないけど、すごく怖くなった僕は教室から出ようと荷物を手に取って駆け足で出入り口のあるところへと向かう。しかし、繭子ちゃんはそんな僕の手首を掴んで地面に押し倒した。 「あーあ、気づいちゃったかなぁ? でも、まぁいっか、私も、もう限界だったし、いいよね?」 繭子ちゃんは、床の上に仰向けになった僕の体の上に馬乗りになると、シャツの上に着ていたセーターを教室の床に脱ぎ捨てる。そしてシャツの首元を止めていたリボンの先を摘んでするりと解くと、白いシャツのボタンを上から順に、プチ、プチ……と、ゆっくり丁寧に一つずつ外していく。その時の繭子ちゃんの顔は無表情で、目が据わっていてすごく怖かった。 「ま……繭子ちゃん、何してるの?」 「んー? あれー? とあくんって、もしかしてまだそういう事知らないの?」 繭子ちゃんは急に機嫌が良くなったのか、再び笑顔になる。でもその笑顔はどこか歪で、言い知れない気持ちの悪さに僕は気分が悪くなった。 「精通は? 朝起きて、パンツにべったりとした白いものがこびりついていたことある? 女の人の体を見てムラムラしたとか。体育の授業とか水泳の授業で脱ぎ捨てた同級生の下着とか、家族の女の子のパンツを洗濯籠から盗んだりとかしたことある?」 僕はブンブンと左右に首を振った。 「はぁはぁ……そっか、そっかぁ、それじゃあとあくんは全部初めてなんだね。やっぱりとあくんって、私と結ばれる運命だったんだ。大丈夫、私が女の子の体と男の子の体の違いとか、おちんちんとおマンコのこととか、どうやったら赤ちゃんができるかとか、精通の仕方も、オナニーの仕方も1から10まで全部教えてあ・げ・る」 繭子ちゃんの言葉で、僕は学校で習った保健の授業を思い出す。この時、僕はまだ子供だったから、繭子ちゃんがそういう目で僕を見ていたなんて全然気がつかなかった。 「あ……こんなこと言うと、とあくんは繭子が初めてじゃないんじゃないかとか心配になっちゃうよね? 大丈夫だよ、繭子はちゃんと未使用だから安心してね。初めてのオナニーもとあくんだし、とあくん以外ではオナニーもしてないから、繭子は他のビッチと違って、妄想の中でだってとあくんにしか使わせてないんだよ?」 繭子ちゃんはシャツをグイッと開くと、ブラジャーに包まれた大きなおっぱいを僕に見せつける。 同級生の他の女の子より発育の良かった繭子ちゃんは、この時点で体つきも大人の女の人みたいだった。 「ほら、触って、これが女の子のおっぱいだよ」 繭子ちゃんは僕の手を掴むと、無理やりブラジャーの上から僕におっぱいを揉ませる。 「あんっ」 今まで聞いたことがないような変な声を出した繭子ちゃんは、自らのスカートの中に手を突っ込むとパンツの中を弄り始めた。すると徐々にお股の部分がおしっこを漏らしたかのように濡れていく。 「はぁはぁ……はぁはぁ……もう、無理。繭子のおマンコ、とあくんの精子さんが欲しくて欲しくてたまらないの。だからいいよね? とあくんは横になってるだけでいいから、あとは全部、繭子がしてあげるから、ね? ね? とあくん、大好きだよ。小学生の頃からずっと、大好きで大好きで、あの頃からずっと強姦したくてたまらなかったの。でも、とあくんは酷いよね。こんな繭子の気持ち弄んで……ねぇ知ってる? 昨日、二人で手繋いで帰った時、あの手で繭子、帰ってからすぐにとあくんでオナニーしたんだよ? もちろん、今朝も手を繋いで学校に来たけど、繭子昨日から手を洗ってなかったの……もうこれってセックスだよね? きゃっ、言っちゃった。ごめんね、繭子ちゃんと責任取るから。とあくんはもうお外に出なくてもいいんだよ。繭子がとあくんのことを一生養ってあげるから、とあくんはお部屋の中で繭子とえっちなことだけして、イチャイチャしてくれるだけでいいから、ね? 大好き、大好き、ずっとずっと繭子だけのとあくんにしてあげるね」 僕は体を捩ってなんとか繭子ちゃんの拘束から抜け出そうとする。 でもダメだった。女子と比べても体の小さかった僕と、早熟で大人の女の子の体になっていた繭子ちゃんでは、体の大きさも力の強さもまるで歯が立たない。 繭子ちゃんは僕の手をリボンできつく拘束すると、近くにあった教卓の足に縛り付けて固定した。 そして僕のズボンを下着ごとずり下げる。 「はぁ……はぁ……これがとあくんのおちんちん。まだ剥けてないんだね。可愛い……好き」 何かひんやりとしたものが僕のおちんちんに触れる。 背筋が震えるほどの気持ちの悪い感触に、僕は歯を食いしばった。 ぴちゃ……ぺちゃ……。 ぬるぬるとした感触のものが僕のおちんちんに纏わりつく。 「んっ……あっ……」 水分を含んだような音と、時折漏れる気持ちの悪い声が、暗くなった静かな教室の中に響き渡る。 繭子ちゃんは僕の股の間で何かをしているみたいだったが、僕はそれを見るのが怖くて外の窓の方へと視線を逸らす。窓ガラスに映った僕の頬に涙がこぼれ落ちる。 気持ち悪い! 気持ち悪い! 気持ち悪い! 僕は自分がなんだか汚いものに穢されたみたいで、涙が止まらなくなった。 そんな時、誰かが教室の扉をガラリと開ける。 「猫山!! 大丈夫かっ!?」 教室に入ってきたのは担任の先生だった。 「夢園ぉっ!! お前、何やってんだ!!」 担任の先生は繭子ちゃんを僕から引き剥がす。教室の中に他の先生達も入ってくる。 先生方は僕の姿を見ると、すぐに拘束を解いてくれて下半身を隠すように上着をかけてくれた。 「邪魔すんなよババア!! 行き遅れのブサイクのくせに、私ととあくんのハッピー初体験を邪魔してんじゃねーぞ!!」 「何がハッピーだ! 猫山の顔をよく見てみろ夢園!」 繭子ちゃんは僕の顔の方へと視線を向ける。 涎でベタベタになっていた口元に、綺麗な艶のある黒のロングヘアーが数本張り付いていて怖かった。 「あ、あ、ごめんね、とあくん、繭子、男の子のフェラするの初めてだったから下手くそだったかな? 大丈夫、次はもっと気持ち良くしてあげるから、ね、ね? だから、もう一回、しよ。今度はババアの邪魔にならないところ……私の部屋でしよ? 大丈夫、家族には口止めするし、とあくんは嫌かもしれないけど、あいつら処女だから、とあくんがちょこーっとおちんちん貸してあげたら、きっと黙っててくれると思うんだよね。繭子だって一晩とはいえ他の雌に、私のとあくんのおちんちんを貸してあげるのは嫌だけど、お互いに我慢しよ? ほら、愛は障害が多い方が燃えるっていうし、お互いに愛の力で乗り越えよ」 繭子ちゃんは……ううん、彼女は一体何を言っているんだろう? 僕は彼女の言っている言葉の意味がわからなくて、顔を背けた。 「おい! こっち向けよとあ!! 元はと言えば、オメーの方から先に誘ってきたんだろうが!! 童貞のくせに処女を弄んでんじゃねーぞ!!」 彼女の態度が急に豹変する。 「ごめんなさい……ごめんなさい……」 「謝るくらいなら、一回でいいからヤらせろよ!! ただでちんこさせろよ!!」 ひたすら謝る僕を彼女は訳のわからない言葉で罵倒する。 担任の先生はそれを阻止しようと彼女の頬を叩く。 「夢園!! 何言ってんだ馬鹿!!」 「うるせえババア、体罰してんじゃねーぞ!」 「いいから早く来い、お前はこっちだ!!」 外からパトカーのサイレンの音が聞こえる。 複数の先生たちが、暴れる彼女を拘束して教室の外へと引きずっていく。 すると彼女は態度をころりと変えて、甘ったるい声で僕に言葉を吐き捨てる。 「あ、あ、ごめんね、とあくん、さっきのは嘘、嘘だから。ごめんね。本心じゃなかったの。とあくんは、まだ精通してないからわからなかったんだよね。大丈夫、繭子待ってるから、とあくんが精通したら今度こそ二人でラブラブセックスしよ。ゴムなし危険日セックスでいっぱいいっぱい中出ししようね。おい! こら!! 優しくしてやってんのに無視するなよ! とあ! ほら、こっちむけよ!! いいか、お前は私のなんだからな。それまで他の女にちんこ使わせんじゃねーぞ!! とあ!! と、とーっ、トアアーッ!! トアーッ!!」 繭子ちゃんは先生たちに連れて行かれた後、警察の人たちによって逮捕される。 目撃者がいたために、被害者である僕からの証言もなく裁判は僕抜きで行われた。 病院に運ばれた僕は、検査を受けて帰宅する。病院にいた家族は青ざめた顔で僕を待っていた。 どうやら帰りの遅い僕を心配した家族が、学校に連絡してくれたおかげで僕は助かったらしい。 僕は女の人が怖くなって、家に帰るとすぐに部屋の中に引きこもった。 あの時は、毎日毎日、ベッドの中で泣いていたと思う。 そんな僕の事をずっと優しく見守ってくれていたのが家族だ。そっと何も言わずただそばに寄り添ってくれていたお母さん、そして妹のスバルは、毎日毎日ドア越しに僕に声をかけてくれていたのを今でもよく覚えている。 そしてもう一つ、暗い部屋の中、僕に希望を与えてくれたのは、画面の向こうにいたVtuberのお姉さんだ。 どうしてあの時、女性に対してまだ恐怖を抱いていた僕はその配信を見ようとしたのか今でもわからない。 でも……多分、このままじゃだめなんじゃないのかと思ったのではないだろうか。 僕はそのVtuberのお姉さんの配信を見て、あの頃の繭子ちゃんとの楽しかった時の記憶を思い出したのだ。配信を見ていて涙が出る。どうしてこんなことになったんだろうと後悔もした。でもどうしようもできなくって、でも画面の前で歌って踊るVtuberのお姉さんの姿を見たら、あの事件より前の、繭子ちゃんとの楽しかった頃を思い出してしまう。 これが僕がVtuberにはまって、自らがVtuberになったきっかけだったと思う。 「お母さん、スバル……僕、まだ学校に行くのは怖いけど……一応、乙女咲に在籍してみようと思うんだ」 乙女咲への進路を示してくれたのは、あの時、僕を助けてくれた担任の先生だった。 中学の担任の先生は、乙女咲でクラスの担任になってくれる杉田マリ先生とは学生時代の同級生らしい。 杉田先生は、初めて会った時、僕のタイミングでいいから学校においで、でも、いつかは来てくれる事を待っているからと言ってくれた。この先生の元なら大丈夫かもしれない。僕は乙女咲に進学を決めた。 高校に入った後も相変わらず外に出ようとしたら怖くなって震えてしまう。そんな中、杉田先生は僕の家に何度もプリントを持ってきてくれた。 そんなある日、僕にとって運命の日が訪れる。 「あ……えっと、猫山君のクラスメイトの白銀と言います。猫山くんにプリントを届けにきたんですが大丈夫でしょうか?」 僕の運命を変えたもう一人の人物、同級生、白銀あくあとの初めての出会いだった。 猫山とあ、未来へ。 僕は卑怯者だ……。 僕はあくあ君と初めて会ったあの日から、ずっと彼の事を裏切り続けている。 「ねぇ……君、男の子でしょ」 勇気を振り絞ってあくあ君と外に遊びに出かけた時、あくあ君は知り合いの女の人を助けるために、雑誌の撮影に出る事になった。プロのカメラマンさんに写真を撮られている時のあくあ君のキラキラとした表情に、あの頃の生き生きとしてた自分の姿が重なって見える。 現状から一歩でも前に踏み出したい。そう思ったから僕は、あくあ君との撮影に応じた。でも……その事がきっかけだったのか、写真を撮ってくれたノブさんに、僕は自らが男だということに気づかれてしまう。 ノブさんは優しい人だから、僕の正体に気がついた後もあくあ君に正体をバラしたりしなかったし、正体がバレた後もずっと僕の相談に乗ってくれた。 「黙っててもとあちゃんが余計に辛くなるだけよぉ。それに……あくあ君なら大丈夫よぉ。あの子の包容力ってきっと半端ないから大丈夫だと思うわぁ」 ノブさんのいう通りだと思った。 でも……秘密を打ち明けようとすると、繭子ちゃんとの思い出が重なって、喉の奥がカラカラと乾いて、冷たい汗が滝のように体中から噴き出るような感覚に襲われた。もし、この関係が変わってしまったら……長らく友達だと、親友だと思っていた繭子ちゃんの豹変した姿がトラウマとなって僕の脳裏にチラつく。 繭子ちゃんとあくあ君は、性別だって違うのに……それでも拭えない何かが棘となって僕の心を締め付ける。 「猫山……無理しなくていいんだぞ。俺も白銀には黙ってるから、お前が一人で気に病む必要はないんだ」 そう言ってくれたのは僕のもう一人の同級生、黛慎太郎君だった。 黛君は事前に同級生の名簿を見ていたから、直ぐに僕の正体に気がついたらしい。優しい黛君はあくあ君に黙っていてくれただけじゃなくって、もしバレても、一緒に謝ってくれると言う。僕は黛君を共犯者にしてしまった事を申し訳なく思った。 それから何度も、何度も、僕はあくあ君に自らが男である事を打ち明けようとしたけど、その度にあの時のことがフラッシュバックして、前に進もうとする体がすくんでその場から一歩も動けなくなる。 「おにぃはさ……どうしたいと思ってるの?」 妹のスバルは、僕の目を見てそう言った。中学2年生のスバルは、目つきが少しつり目なだけで僕とそっくりの容姿をしている。でも今のうじうじとした僕とは違って、サバサバとした性格ではっきりと物事をいうタイプだ。 「でもね、おにぃ、これだけは覚えていて欲しいの。たとえ、おにぃがどういう選択をしようと、私はおにぃの妹で家族だから……だから、一人になったとしても孤独だなんて、そんな悲しいことを思っちゃ嫌だからね」 スバルの言葉に僕はこのままじゃだめだと奮起する。 Vtuberとしての活動を始めたのも、配信という形で皮を被れば、女の人とも普通にお話しできるんじゃないかと思ったからだ。繭子ちゃんとのトラウマを乗り越えるためにも、まずは女の子に対して以前のように接するところから僕は始める。一度配信を始めると、視聴者の皆さんは優しく僕を受け入れてくれた。でもそれは、あくあ君と黛君の二人が手伝ってくれたおかげだと思う。それに途中から配信の管理を手伝ってくれたToookaさんがすごく優しい人で、彼女には何度も助けられた。 このままいけば近いうちに、あくあ君に自分が同級生で男の子だって打ち明けられるかもしれない。そう思っていたら、白銀あくあのプロデューサーだと名乗る人物、有名な音楽プロデューサーのモジャさんから、採用するかどうなるかわからないけど、アイドル白銀あくあの新曲を作ってみないかというオファーをいただいた。 これは秘密を打ち明けるきっかけになるかもしれない。 チャンスだと思った僕は、すぐに曲を作ってモジャさんに提出する。 それがきっかけで僕は。同じくあくあ君の曲を作った作曲家の天我先輩と知り合う。 天我先輩も勘が鋭いのか、喫茶店のバイトの時に、僕が男だっていうことに気づかれてしまった。 「……猫山、お前も我と同じなのだな」 「え?」 喫茶店でのバイトのお手伝いが終わった後、僕は天我先輩と二人きりになる。 僕はこの日、女性に対してもフラッシュバックすることなく普通に接することができた。 だからあくあ君に自分の秘密を打ち明けようと思っていたのに……いざ、言葉を発しようとしたら、さっきまでは出てこなかった繭子ちゃんの影が目の前にチラついて動悸が激しくなる。僕は今日もまた、一歩を踏み出すことができなかった。 「我はな……お前たちが思っているよりも弱い人間だ。だからこういうやり方でしか、本当の弱い自分を誤魔化せない、矮小な人間なのだよ」 僕は天我先輩の言葉に驚く。 空を見上げていた天我先輩は、ゆっくりと僕の方へと顔を向けた。 「我はそんな自分を受け入れた。そっちの方が楽だったからだ。でも……猫山はそこから一歩を踏み出そうとしているんだな。そうでなければ、大切な人に秘密を黙っていることが苦しいとは思わないはずだ」 「え……?」 天我先輩は人差し指を突き出すと、僕の胸の中心を軽くトンと押した。 「我から言える言葉はただ一つ。自分の気持ちに素直になれ。ふっ……自らを曝け出すことを諦めた我が、吐いていい台詞ではないのかもしれないけどな」 自分の気持ち……。天我先輩に押された箇所からゆっくりと、自分の体の中に熱が広がっていく。 僕がどうしたいか、僕があくあ君とどうなりたいか。それを考えた時、僕の答えは非常にシンプルなものだった。 あくあ君と本当の友達になりたい。 僕はもうこれ以上、あくあくんに嘘を吐き続けたくはなかった。許してくれないかもしれない。例えそうだとしても騙していたことを言いたい。ごめんなさいと謝りたかった。そして叶うならば、あくあ君の隣で自分が同級生の猫山とあだって胸を張って言いたい。こんな偽物の関係じゃなくって、心の底からお互いが笑い合えるような本物の友達になりたいってそう思った。 「ありがとう……ございます」 僕は、覚悟を決めてあくあ君に全てを打ち明けようと決めた。 そんな時、僕はあくあ君にドライバーの撮影現場を見学しないかと誘われる。 その場で監督から出演のオファーをもらった時はチャンスだと思った。 毎日現場で会えば、どこかで打ち明けるチャンスがあるかもしれない。 でも……でも……撮影現場であくあ君とずっといると、楽しくて、面白くって、この関係が壊れるくらいなら手放したくないという思いが、僕のずるくて弱い心を何度も強く揺さぶった。 言えないままの日々がずるずると続いていく。 そんなある日、僕は本郷監督に呼び出された。 「こういう脚本で行こうと思っているんだがどう思う? 君が嫌なら変えてもいいと思っている」 僕は本郷監督に自らの性別を打ち明けていた。その上で、本郷監督はあくあ君が僕の事を女の子だと思っていることに気がついている。 本郷監督から手渡された脚本を見ると、僕が演じる加賀美が男だと打ち明けるシーンだった。 「このシーンをやれば、白銀君に君の全てがバレてしまうかもしれない。だから、今なら脚本を変えることができる。それで君はどうしたい。私は君の意見を尊重したい」 本郷監督はすごく優しい人だ。いや……本郷監督だけじゃない。親身になって相談に乗ってくれた中学の頃の担任の先生、高校の担任の杉田先生、ベリルの社長を務める天鳥さん、あったことはないけど配信の管理を務めてくれているToookaさん、そしてどんな時も見守ってくれていた母さんや、妹のスバル、それに僕の配信に来てくれる女の子たち……繭子ちゃんに縛られて気がつかなかったけど、僕の周りの女の人たちはみんなとても優しかった。 女の人だからと言って、みんながみんな、繭子ちゃんとは違うんだって今の僕なら理解できる。 その事に、気がつくきっかけを作ってくれたのは他の誰でもない。あの日、あの時、僕の心の部屋の扉をノックして、手をとって外の世界に連れ出してくれたあくあ君だ。 「本郷監督……この脚本は素晴らしいです。だからこの脚本でいきましょう。だから……今日だけは時間をください。僕は全てをあくあ君に打ち明けようと思います」 本郷監督は優しく笑みをこぼすと無言で頷いてくれる。もう後には引けない。そう思った。 でも僕は……ここにきて、まだ一歩が踏み出す事ができないでいる。 「……」 周囲に聞こえる緩やかな波の音。 僕は、薄暗い夜の海辺であくあ君と向き合っていた。 暗くなった空の風景が、あの日、あの瞬間、僕が教室の窓から見た外の景色と重なる。 僕の体の上に跨った繭子ちゃんのあの時の重みが、僕の体にズシリとのしかかった。 何やってんだよ! 言うんだろ、言わなきゃいけないんだろ!! 僕は何度も自分の心を鼓舞する。 でも鼓舞すれば鼓舞するほど、僕の心は冷え切って体が硬直してしまう。 そんな僕を見て、今まで何も言わずに見守ってくれていたあくあ君がゆっくりと口を開く。 「俺さ……実は誰にも言っていない秘密があるんだよ」 「え?」 あくあ君の言葉に僕はびっくりする。 「今と違って、あの時の俺には何にもなかったんだよ。そう、最初から何にもなくって、どうして自分は生きているんだろう。なんで生まれてきたんだろうって思ってた。希望も目標もなくって、ただ生きているだけ、生かされているだけの人生。俺は一人薄暗い部屋の中で、あぁ、早く終わってくれないかなってそんなことばかりを考えていた」 まるでここではないどこか遠くを見つめるように、あくあ君は目を細める。 「でも、そんな時に、垂れ流していたテレビにあの人……アイドルの人が出てさ、その人、幸せそうな顔でダンスを踊ったり、楽しそうに歌ったりしてさ……俺は最初、もしかしたらあの人を見て腹が立ってたのかもしれない。俺はこんなにも不幸なのに、なんでこいつはこんなに幸せそうなんだって思ったんだよ」 それまで強い人だと思っていたあくあ君の姿が、なぜか弱い自分の姿と重なる。 「それが知りたくって、俺はその人を追うようになった。だけど……ある日を境に、その人はテレビに一切出なくなったんだよ」 「え?」 あくあ君は小さく体を揺らせると、ゆっくりと息を吐く。 「数日後、俺はテレビでその人が亡くなった事を知った。俺は知らなかったんだけど、どうやら長く病気を患っていたらしい。それでもあの人は、最後の最後までステージに立ち続けていた。それをテレビ越しに見ている人には苦しいところなんて何一つ見せずに、ただ誰かを元気にするために、最後の最後まで誰かに向けて必死に笑顔を送り届けようとしていたんだよ。そんなあの人の遺書には、本音を言うともっと生きたかった、もっと生きて一人でも多くの誰かを笑顔にしたかったと、激しい文字で書き殴っていたそうだ。俺はそれを聞いて、自分のことがすごく恥ずかしくなった。それまでの俺は自分のことだけで、誰かの事なんて考えたことなんてなかったから」 あくあ君はいつものように僕に向けて笑顔を見せてくれた。 でもその笑顔の裏に、深い悲しみがある事に僕は気づかされる。 「単純かもしれないけど、俺がアイドルになるきっかけを作ってくれたのはその人だった。俺もそんな人になりたいって、その人の果たせなかった未来を受け継ぎたいって思ったんだよ」 あくあ君はゆっくりと僕の方へと近づく。 そしてその力強い視線で、真っ直ぐと僕の目を見つめた。 「今、俺はこの世界の誰よりも目の前にいる友達に心から笑って欲しいと思っている」 あくあ君の言葉に、僕は目を見開く。 「何かを打ち明けようとすることは勇気のいることだと思う。何かを乗り越えようとすると痛みを伴うことだ。それでも……それでも! あえて言わせて欲しい! その分厚い壁をぶち破って俺のこの手をとってくれ!」 あくあ君は、僕の目の前に大きく手のひらを広げる。 小さな僕の手と違って、なんでも包み込んでくれるような温かみを感じる大きな掌だった。 僕はその手を掴もうと手を伸ばす。 『ねぇ、私のことを誑かした癖に、自分だけ幸せになるつもり?』 頭の中に響く繭子ちゃんの声に反応して、差し出そうとした僕の手の動きが止まる。 まただ、また一緒だ……乗り越えたいのに、乗り越えられない。 そんな時、誰かの手がそっと僕の背中に触れた気がした。 『猫山、どんな結果になっても、僕はずっとお前の友達だからな』 そう言ってくれたのは僕のもう一人の友達、黛君だ。 僕は目を閉じる。すると僕の背中に一つ、また一つと、誰かの手が重なっていく。スバル……それに、天我先輩も……あぁ、そっか、僕はもうあの暗い部屋の中に一人じゃないんだ。 『ごめんね繭子ちゃん……僕は、この手をとってみんなと一緒に行くよ。たとえこの関係がまた失敗する事になったとしても、僕はあくあ君の隣にいたいんだ』 僕がそう言うと、繭子ちゃんは小さく何かを呟いて空へと霧散していく。 さっきまでの苦しみが嘘のように、急に軽くなった僕の手がゆっくりとあくあ君の掌に重なる。 「1年……A組……猫山、とあ……です。白銀君、僕と……僕と……友達に、なってくれませんか?」 「ああ、もちろんだとも。俺は1年A組、白銀あくあだ。今日からよろしくな、とあ! あと俺のことはあくあでいいぞ。嫌だって言っても俺もとあって呼ぶからな」 自然と涙が溢れた。あくあはそんな僕に、そっと胸を貸してくれる。 「ねぇ、僕の事、いつから気が付いてたの?」 「何度かプリント届けた時にさ、名前に猫山とあって書いてるのが見えて気がついたんだよ」 「あ……」 そっか、そうだよね。 僕は普通に気が付いてないと思ってたけど、こんなに経っていたら普通にどこかで気がついていたっておかしくはない。それこそ杉田先生に聞けば一発でわかってしまうことだ。 「じゃあ、なんで……?」 「ん……もしかしたら言いたくない理由があったりするんじゃないかなと、ほら、最初会った時も女の子の格好してただろ? だからとあが言ってくれるまで知らないふりをしておこうと思った」 あくあ君は、僕が同級生の男子だって知った上で、自分が気がついていることを、黛君や天我先輩にも口止めしていたらしい。これは後からお母さんから聞いたけど、お母さんは僕とあくあ君の両方を思って、あくあ君に全てを打ち明けようとしたけど、あくあ君は僕の秘密は僕の口から聞きたいと言って、お母さんからの提案を拒否したそうだ。 「なんだよそれ、カッコ良すぎでしょ」 「ごめんな……俺の方こそ、ずっと聞いてあげられなくって……むしろ俺が最初に女の子の服を着てたからって勘違いしなきゃ良かっただけなのにな」 「うん、でも、仕方ないよ。僕はスバルに似て可愛いから」 「くっ……正直、最初の頃の俺のドキドキを返してほしい」 「やだ」 海岸線を歩いて二人でバイクを置いてある場所へと向かう。 道中のくだらない会話に、自然と笑みが溢れる。 気が付いたら僕の涙は止まっていた。 「そっか、それじゃあ妹のスバルちゃんと仲良くしようかなぁ。まだ会ったことないけど、とあにそっくりなら可愛いだろうしなぁ」 「あくあのエッチ、スバルはあげないもん」 「じゃあ、仕方ないな。その分、とあに付き合ってもらおうか」 「え?」 あくあくんは僕をバイクの後部座席に乗せると、無理やり頭の上からヘルメットを被せる。 「せっかくだからどっかで飯食っていこうぜ。親子丼とかどうだ?」 「……あくあ、まさかとは思うけど、僕のお母さんのことも狙ってるの?」 「え、あ、いや、そうじゃなくってだな、その、今、ほらCMでやってたじゃん、今サンキューキャンペーンとかで390円で食べられるって」 慌てるあくあの姿を見てクスリと笑みが溢れた。 何にも変わらない……ううん、以前よりもお互いにもっと本音で喋れるようになったと思う。 もしかしたら、また、何かの機会に繭子ちゃんが僕の目の前にチラつく時があるかもしれない。 例えそうだとしても、次もその壁をぶち破って僕は前に突き進むだけだ。 だって、僕にはもうこんなにも大切な人がいる。一人じゃないって事を知っているから。 「ふふっ、わかってるよ。僕もうお腹ぺこぺこだから今日は大盛りを頼むぞー!」 「よし、せっかくだし、天我先輩と黛も誘おうぜ。あいつらきっと、この辺でうろついているだろうし」 そう言ってあくあは、二人の携帯に電話をかけた。 すると近くの茂みから電話の音が聞こえる。 びっくりした僕たちは、恐る恐るとそちらの茂みへと目を向けた。 するとバツが悪そうな顔で、黛君と天我先輩が茂みから出てくる。 どうやら二人は僕達のことが心配でつけてきてたみたいだ。 「よく……頑張ったな」 「良かった……本当に、良かった!」 二人に言いたいことはいっぱいあった。 でも、自然と一番シンプルな言葉がこぼれ落ちる。 「みんな、ありがとう」 改めて僕は、みんなにお礼の言葉を述べた。 そんな僕をみんなは暖かく受け入れてくれる。 僕達は他愛もない会話をして、ちょっと遅くなっちゃったけどみんなで親子丼を食べて帰った。 その日の夜、帰ってきた僕を玄関で待ってくれていた家族が抱きしめてくれる。 あの日、家に帰ってきた僕は何も言わず、すぐに自分の部屋の中に籠ってしまった。 だから今、お母さんとスバルの二人にこの言葉を伝えたいと思う。 「ただいま」 二人は僕の体を抱きしめて、何度もおかえりと言ってくれる。 僕もまた二人を抱きしめ返して、何度もただいまと言った。 ************************************************ 今回はちょっと注釈つけておいた方がいいのかな? あくあがとあに向けて喋った言葉は、前世での自分の話です。 そして、あくあは結構前からとあの事には気が付いていました。 正確に言うとデートとか配信とかの回が終わった後あたりかな? 一応、そこを想定して書いたつもりです。 前に感想欄でも言ったけど、とあはヒロインではないと言った理由がこれですね。 果たしてノクターンでやる必要はあったのかという葛藤もありましたが、自分としてはやって良かったかなぁと思います。 あと、天我先輩の話も今回ちょこーっと出たけど、あの喋り方も仕草も弱い自分を隠すためだったり……。 ちなみに、妹のスバルは秋以降に最低でも少しは出る予定です。こちらもまぁお楽しみに。 とあヒロインを期待してた人にはすみません。スピンオフか短編を気長に待っていただければ幸いです。 まぁ、ぶっちゃけこの作品、あくあに関われば相手が男とか女とかどうでも良くって、地球や宇宙、概念や運命ですらヒロインになりえますから。 それと最後になりましたが、紅さんレビューありがとうございました! すごく嬉しいです!! これまでみなさんのおかげでここまで来ることができました。 ブクマや評価、感想やいいね、誤字修正等、どれも助けられています。ありがとうございます!! ドライバー回を期待していた方すみません。 作中での本放送回をお待ちください。 ******************************************** 白銀あくあ、二人っきりの夜。 マスク・ド・ドライバーの撮影は順調に進んでいった。 その一方で月9、優等生な私のお兄様の撮影はついに行き詰まってしまう。 「に、兄様!?」 俺が演じる佐田一也の妹、佐田沙雪を演じる小雛ゆかりさんは、俺が手を伸ばすと、その小さな体を、怯えた小動物のようにびくんと震わせた。俺はそのまま小雛さんの髪に触れると、妹のらぴすを甘やかすように、ゆっくりと頭を撫でる。ほんの少し上気した顔を見せた小雛さんは、見上げるような姿勢で蕩けた瞳の表面を潤ませて、ナチュラルピンクの薄い唇をほんの少し開く。 「沙雪は頑張りすぎちゃうから、あまり無茶しちゃだめだよ」 俺は優しげな表情で沙雪に対して笑みを見せる。 やってしまった……この時点でダメだと俺は自分で気がつく。 「カット!!」 撮影スタッフの人の声が、部屋の中に鳴り響く。 「やっぱり、一也にまだ少し年上の余裕が感じられないんだよね。一也はみんなの理想のお兄ちゃんだから、妹の沙雪ですら勝てないと思わせるような、大人の包容力があるお兄ちゃんでいて欲しいのよ」 監督の言葉にみんなが頭を抱える。 俺自身も思ったように一也を演じることができなくて、苛立ちというよりも焦りの方が強くなった。まだほんの少しスケジュール的な余裕があるとはいえ、このまま行ってもこれ以上に素晴らしい演技ができる気がしない。 比較的若手が多く勢いでどうにかなるドライバーの現場と違って、若くても経験豊富な女優陣や、教師陣など熟練のベテラン女優さんのいる月9の撮影では一切の誤魔化しが効かないから、ほんの小さな演技の歪みが大きな違和感となってカメラの中に現れてしまう。 「早いけど今日の撮影はここまでにしておきましょうか。白銀くんも疲れているだろうし、無理させるよりこの後はゆっくり休んでもらって、明日、リフレッシュした状態でもう一度やってみましょう」 「はい、わかりました。すみません、自分のせいで……」 俺はスッとみんなに向けて頭を下げる。 自分の至らなさで足を引っ張って、みんなに迷惑をかけてしまった。 ここにいる人たちにだって他に仕事があって、スケジュールが押してしまうと、その分他の現場に迷惑がかかってしまう。だから謝るのは当然のことだと思った。 「気にしなくていいわよ。ここまで順調だったんだから」 「そうよ。私なんて同じシーン撮るのに1週間かかって、監督キレさせた事があるんだから大丈夫大丈夫」 「どんどんよくなってるし、明日またリフレッシュすればいい演技できると思うわ」 スタッフさんたちや女優さんたちは、そんな俺に対して優しい言葉を投げかけてくれた。みんなの気遣いが余計に辛くなって、余裕のない俺を追い詰めていく。 どうすればいいんだろう? それを考えると余計に一也のことがわからなくなった。 考えれば考えるほどに、ぬかるみに足を絡みとられて、泥沼に沈んでいく感覚に頭を悩ませる。 「ふっふっふっ、若者よ、苦労しているようだね」 バイクを止めている場所へと向かう途中で、待ち伏せしていた小雛さんに声をかけられた。 撮影が進んでいくほどに、小雛さんには役者としてのレベルの違いや、経験値の違いを何度も見せつけられる。 「あらためて一緒にやってみて思ったけど、あくあ君ってさ……歪だよね」 全てを見透かすような目で、小雛さんは俺のことを見つめる。 俺は小雛さんが時たま見せるこういう凄みに、何度も圧を感じて冷や汗を出した。 「ずーっと君のことを観察してたけど、やっぱり最後のところがちょーっとわからないんだよね」 小雛さんはゆっくりと俺の方へと近づいてくる。 最初は小雛さんの言っていることがわからなくて、俺はその場に固まってしまった。 「あくあ君は、どこで演技を習ったの? 君の演技は、ちゃんと誰かに指導してもらっているものだよね? おかしいよね。事務所に所属したのは最近のはずだし……阿古ちゃんからは、そういう指導をつけてないって聞いてるし。それに、あくあ君からは女の子に対する怯えとかをあんまり感じないんだよね。そこが影響しているのかなぁ? 演技の部分でも、男性は女性に触れるときに多少なりとも忌避感を感じるのが普通なのに、あくあ君にはそれがないよね?」 小雛さんは、いきなり俺の核心をついてくると、一つずつ一つずつ俺の秘密へと迫ってくる。小さな体に似つかわしくないその凄まじい圧力に、俺は思わず後ろに一歩分後退りした。 「あくあ君って、今までずっと女の子から隔離されてきた? でもご家族だっているし……あっ! あー、確か記憶喪失だっけ? うーん、でも記憶喪失だからって、体に刻まれたトラウマだけは消えないはずなんだけどなぁ。なんていうかあくあ君ってさ、急にこの世界に現れたみたいな違和感があるんだよね。ねぇ、あくあ君って、本当にこの世界の人間?」 バレた、誤魔化せない、どうしよう。ただでさえ今日の撮影で追い詰められた心に余裕がなくなって、俺は表情さえ取り繕うことさえできなくなった。すると小雛さんは、そんな俺の顔を見て、パッと笑顔に切り替えてさっきまでの圧を解く。 「なーんちゃって、流石に考えすぎだよね! もー、あくあ君ってば、漫画の読みすぎですよ、ゆかりん先輩ってちゃんと突っ込んでくれないとダメじゃなーい!」 小雛先輩は俺の背中をぽんぽんと叩く。 バレてない……? いや、それともこれはバレていて見逃されたのか? 小雛さんの表情を見るが、演技力で劣る俺にはそれすらもわからなかった。 「す、すみません」 俺は一歩遅れて言葉を返す。 「んー? それってツッコミできなかったこと? それとも五日前から私との共演シーンばかりやたらとリテイク出しまくってること?」 「……両方です」 小雛さんは俺の顔を覗き込むように見つめると、ニコッと笑った。 「仕方ないよ〜、だって、あくあ君ってばまだ童貞なんだもん」 「は?」 俺は追い詰められていたのか少しイラついて、思わず声を出してしまった。 目の前の小雛さんの顔を見ると、口に手を当ててニシシと悪い笑みを見せる。 「んー、今の反応いいね。おかげでゆかりさんも、大事な友達の大事な後輩君のことが、ほんのちょっぴり理解できた気がするよ」 俺は思わず口に手を当てる。自分でもまずい反応をしてしまったのではないかと後悔した。 「あ……なんならこの後、お互いに時間空いてるしホテル行く? 可愛い後輩のために、お姉さんの体、好きに使わせてあげてもいいよ」 「なっ!?」 小雛さんは、そっと俺の胸の上に手を置く。さっきまでの子供のような雰囲気から、一気に大人の女性のような色気を出してくる。 「ほら、余裕がなくなった」 「あ……」 俺は小雛さんに揶揄われたことに気がつく。 小雛さんはクスリと余裕のある笑みを見せると、ベッドの中で恋人に囁くようなトーンで俺に話しかける。 「ねぇ、あくあくんは、女の子の体のどこを触ったら、女の子が気持ち良くなるとかって考えたことある? 頭を撫でるときだって、つむじを触られるのが好きな子もいれば、指先で髪をすかして耳の後ろに触れるような撫で方をされるのが好きな女の子だっているんだよ? あくあ君は、そこまで考えて演技したことある?」 小雛さんの言葉に、俺は何も言い返せなかった。 さっきのダメだったシーンを思い出す。 俺はただ単に、いつもらぴすにやっているように沙雪の髪を撫でただけで、小雛さんが演じる妹の沙雪がどこを撫でたら嬉しいかを考えたことなんてなかった。一也はかなりのシスコンで妹至上主義なのに、俺の演技のせいで、妹の沙雪のことを何も分かっていないただの独りよがりな兄にしてしまったのである。 「うん、つまりそういうことなんだよね」 小雛さんは腕を伸ばすと、俺の胸をトンと押す。 そして長い髪に指を絡ませると自らの耳にかけて優しい笑みを見せる。 「ちなみに私は耳が弱いかな。沙雪ちゃんはお兄ちゃんにどこを撫でられたら嬉しいんだろうね? はい、それが明日までの宿題ね」 俺は小雛さんの言葉に声を詰まらせると、ほんの少し俯く。 今までのシーン、脚本、設定、全部を思い出して妹の沙雪のことを考察する。 「うんうん、なんとなくきっかけは掴んだみたいだね。それじゃあ、私は先に帰るから……あっ! それとも本気でホテル行く? 私はいいよ? やっぱり実際に触ってみる方が、女の子の事を手っ取り早く理解できるだろうしね。もちろんホテルなんだし、そういうことだってしてもいいんだよ?」 流石の俺も今回は揶揄われている事に気がついているので、ジトーっとした目で小雛さんを見つめ返す。 「ぶーぶー、少しはノってくれてもいいじゃん。あくあ君のケチー。まぁいいけどさ。それに、どうせこの後も二人で演技の練習するんでしょ?」 小雛さんは俺から視線を逸らすと、近くの曲がり角へと視線を向ける。 すると俺たちのこのやりとりを聞いていたのか、顔を赤らめた月街さんがゆっくりと出てきた。 「はい、そういうわけだから、アヤナちゃん、後はよろしくねー!!」 小雛さんはいつものように、言いたい事を言ってやりたい事をやってサーっと何処かへと行ってしまった。 残された俺と月街さんの間に、ほんの少し気まずい空気が流れる。すると月街さんがコホンと小さく咳をした。 「それじゃあ、今日もいつものところで……」 「あ、うん……」 俺はバイクの後ろに月街さんを乗せると、近くにある自然公園へと向かう。 優等生な私のお兄様の教室の中のシーンなどは、山の中にある最近廃校になった校舎の一部を改装して使って撮影している。俺たちがいつも練習に使っている自然公園は、夜も深くなると夜景を見ようとカップルが少しはきたりするらしいけど、この時間帯にはまず人がいない。だから練習するにはうってつけの場所だ。 「それじゃあ今日もよろしくお願いします」 「こちらこそよろしくお願いします」 俺たちの練習はいつも挨拶から始める。 練習は至ってシンプルだ。例えば俺が主軸で小雛さん演じる沙雪と絡むシーンでは、月街さんが沙雪を演じてくれる。もちろんお互いが絡むシーンでは、俺が一也、月街さんが莉奈を演じて、その上で絡んでくる第三者は基本的に月街さんが演じてくれた。 監督からは帰ってリフレッシュしたらどうかと言われたが、さっきの小雛さんのアドバイスで、何かが掴めそうな気がする。俺は月街さんに付き合ってもらって、さっきのシーンの練習を何度も繰り返す。 「まだ学校に残っていたのか沙雪」 最初のくだりとなる台詞から演技の練習に入る。 行き詰まっているシーンに差し掛かると、俺は月街さん演じる沙雪へとそっと手を伸ばす。 まずは最初に、月街さんの耳のそばの方へと手を持っていくと、指先でそっと髪の毛に触れる。すると月街さんは警戒した猫のように表情を硬らせて体を硬直させた。 なるほど……月街さんが演じる沙雪はこういう触られかたは嫌なんだな。 今度は自分の手のひらをスッと頭のてっぺんへと持っていく。すると月街さんは一瞬、怯えたような表情を見せる。 うん……難しいな。それ以外の触り方って何があるんだ? まぁいいか、練習だし、色々と試してみよう。 しかし、このシーンの練習を繰り返すこと10数回、月街さん演じる沙雪はどういう触り方をしてもダメだった。それ以上に俺の方がしっくりとこない。一也らしい沙雪の頭の触り方、たったそれだけのことですらつまづく。 うーん、やっぱり言葉に出すだけなら簡単だが、やるとなると難しいな。 俺は一旦このシーンの練習を諦めると、次は月街さんの練習に付き合った。 それを繰り返すこと数度、いつもより周囲が少し暗くなっている事に俺たちは気がつく。 「今日はここまでにしておきましょうか?」 「天気も怪しいですし、そうしましょう」 なんだか嫌な予感がしたので、俺たちは練習を切り上げる。 俺はバイクの後ろに月街さんを乗せると、ゆっくりと走り出した。 「あ……」 ぽつり、ぽつりと、小さな雨が降り出す。運転をやっていればわかるが、雨が降り出した時の路面が一番危険だ。道が舗装されているとはいえここは山の中で、斜面はまっすぐではない。俺はゆっくりと安全を第一に心がける。しかし、さっきまで快晴だった山の天気は急激に変化していく。最初はポツリポツリと降っていた雨が、豪雨となって降り注いで目の前の視界を遮る。天気予報では晴れだったが、やはり自然の力は侮れないな。 「月街さん。少し引き返すことになるけど、撮影現場に戻って雨宿りしよう。誰か残ってるかもしれないし」 「ええ、そうね」 幸いにも自然公園がある方向と、帰り道は逆だったために、途中には撮影に使った廃校がある。あそこはいつも誰かがいるし、最悪でも月街さんだけは誰かの車に乗せて送ってもらうことはできるだろう。俺は廃校のある方へとバイクのハンドルを切った。 「ふぅ、なんとか着いた……」 俺はなんとか事故をおこすことなく、撮影現場の廃校へと戻ってくることができた。 でも豪雨に晒されたせいで、靴の中までぐっしょりとしていて気持ちが悪い。 「すごい土砂降りだったわね。白銀君、運転お疲れ様」 月街さんの方へと視線を向けた俺は、ギョッとする。 ずぶ濡れになった月街さんのシャツの下に、パステルブルーのブラジャーが透けて見えた。 見てはいけないものを見てしまったと、俺はスッと視線を逸らす。 月街さんも俺の方を見て、直ぐに視線を逸らしていた。 「残ってる人がいないか探そう。それとこのままじゃお互いに風邪をひいちゃうから着替えも……」 「うん……」 しかし廃校の中からは珍しく人の気配がしない。 撮影機材は残ったままだが、今日に限って誰も残っていなかった。 俺たちは置きっぱなしにしてあった衣装に、適当に着替える。 携帯電話で家族に連絡すると、阿古さんから直ぐに電話がかかってきた。 「あ……はい……わかりました。こっちは大丈夫です。はい……はい……すみません、ご迷惑をお掛けして、はい、ありがとうございます」 俺は阿古さんからの電話を切ると、月街さんの方へと顔を向ける。 「どうやら下は雨で通行止めになってるらしい。でも、廃校の付近には土砂崩れしそうな斜面もないし、もう夜だから、今日一晩、雨宿りしたら明日朝イチに迎えにきてくれるって……」 「そう、わかったわ。ありがとう。私も事務所に連絡したけど、そこは安全だからここで待ってた方がいいって言われたわ。幸いにも食べるものも置いてあったし、今晩一晩だけなら大丈夫そうね」 最初は二人でたわいのない会話をして時間を潰していたが、食事を取った後は徐々に無言になる。 冷えた体を温めるためにつけた薪ストーブの、バチバチと薪が爆ぜる音だけが部屋の中に響いた。 何か、何か、会話をしないといけない。そう考えると余計に何を喋っていいのかわからなくなる。 会話をする糸口を探そうと、視線を振れば、乾かすために干していた月街さんの下着が無造作に干されていて、そういうつもりじゃないのに余計に意識してしまう。 『やっぱり実際に触ってみる方が、女の子の事を手っ取り早く理解できるだろうしね』 くっ……さっきの小雛さんとの会話が頭の中にちらつく。 俺が煩悩に頭を抱えていると、月街さんはその場に、スッと立ち上がった。 「ねぇ……さっきのあのシーン、まだうまくできてないよね」 「あ、あぁ、うん、そうだね。ごめん、あんなに練習に付き合ってもらったのに……」 結局、今日ダメだったシーン、小雛さんのアドバイスで何かが掴めそうだったが俺は何かを掴むことはできなかった。そんなことを考えていると、月街さんは小さな声で呟く。 「小雛さんの言ったことって本当なのかな?」 「えっ?」 月街さんは、セーラー服のリボンを解くと、ゆっくりと俺の方へと近づいてくる。そして、俺の胸に手を当てて、ゆっくりとしなだれるように、前屈みになって俺の体を押し倒していく。俺の心臓の鼓動が早まって、薪ストーブの音をかき消す。 「ねぇ、試してみない?」 薪ストーブの灯りに照らされた月街さんの色っぽい表情に、俺はドキッとさせられる。これまでにも、この世界に来てドキドキとさせられたことがあったが、それとは違う感覚に胸の奥がぎゅっと締め付けられた。 月街さんは俺の手を取ると、自らの頬へと手のひらを持っていく。 「私の体でよかったら、貴方の好きなように触っていいよ」 ひんやりと濡れた月街さんの髪の毛に触れた自分の手が熱くなっていく。 暗くなった教室の窓に叩きつける雨風、カタカタと軋む音が一段と激しくなった気がした。 ************************************************ 明日、更新できなかったらごめんね。 よろしければ後書きをお読みください。 ******************************************** 白銀あくあ、熱い夜。 どれくらいの長い時間、俺たちは見つめ合っていたのだろうか。 時間にして僅かに10数秒くらいだったのかもしれないけど、そう感じてしまうほどに、俺たち二人の空間だけが周囲の時の流れから置き去りにされてしまったようだった。 二人の息遣いが混じり合うような距離感で、触れ合った場所からお互いの熱が行き交う。 俺は無意識に、人差し指を伸ばして月街さんの髪に隠れた耳の輪郭を指先でゆっくりとなぞっていく。 確か小雛さんはこういうところを触られるの好きだって言っていたような……。 すると月街さんは少しムッとした表情を見せる。 もしかして、そこを触られるのはあまり好きじゃないのだろうか? 俺は指先を曲げると今度は親指と人差し指で耳たぶを軽く挟む。 すると月街さんは頬を膨らませてむくれた表情を見せる。 「白銀くん……私は小雛さんじゃないんだけど」 「あっ……ご、ごめん」 小雛さんが耳を触られるのが好きでも、月街さんがそこを触られるのが好きかどうかは違う。 無意識とはいえ、俺は月街さんに最低な事をしてしまったと反省する。 「そこじゃなくて、違うところも触ってみて」 「あ、あぁ」 俺は指先を滑らせて、首筋の方へと下ろしていく。 「あ……」 漏れた月街さんの声が俺の首筋にかかる。 俺は手のひらを広げて、月街さんのうなじの部分に指先をかけた。 「そこ……は、いや……じゃない……かも」 濡れた前髪が横に流れて、水滴のついた月街さんの綺麗なおでこがあらわになる。 今思えば、こうやって至近距離でじっくりと女の子の顔を見るのは初めてのことかもしれない。美少女って生え際まで綺麗なんだなと、俺は少し感心した。 落ちた水滴が、月街さんの長いまつ毛に引っかかる。その重みで月街さんは小さな瞬きを繰り返す。俺はもう片方の手の指先でその水滴を掬いあげる。 「ありがとう……後、睫毛を触られるのも嫌いじゃないかも」 薪ストーブの淡い光が、月街さんのほんのりと赤く染めた頬を優しく照らす。 普段の月街さんらしくない女の子らしい反応に、俺の胸の奥が自然と熱くなる。 「他のところも触っていいよ……」 月街さんは白いセーラー服の前のボタンを上から順に、ゆっくりと外していく。 女の子の制服についているボタンは、男の制服のボタンと違って少し小さい。月街さんは濡れた指先が滑って、ほんの少し外し辛そうにしていたが、そういうところも含めて可愛いなと思ってしまった。 「ん……」 半開きになった白いセーラー服の隙間から、月街さんのおっぱいの自然な谷間が目の前に広がる。 そうだ……今の月街さんは、ブラジャーつけてないんだった……。 開いたセーラー服が、月街さんの乳首に引っかかって止まる。薄いピンク色の小さな乳輪の形がほんの少しだけ見えてドキッとした。下まで落ちてきた一筋の滴が、胸の谷間を通り抜けて、おへその縦筋の窪みの中にゆっくりと吸い寄せられていく。俺はゆっくりと手を伸ばすと、月街さんの脇腹のあたりに手を置いた。 「あ……」 な、なんて柔らかさだ………。男の固くて分厚い肌質とはまるで違う。 フニフニとしていて、触っているだけで変な気分になる。 女の人の生の肌がこんなに気持ちいいものだなんて、俺は知らなかった。 月街さんの腰回りは細くて、俺の片腕を丸めたほどしかない。 「やだ、女の子の腰回りばっかり見ないでよ。えっち……」 月街さんはセーラー服を持ち上げて、顔を隠すような仕草を見せる。そのせいで、セーラー服の生地に擦れたおっぱいが、ぽろんとこぼれ落ちる。綺麗な形をしている月街さんのおっぱいは、小さすぎず大きすぎず手のひらに収まるサイズ感だった。 俺は無意識のうちに、目の前の月街さんのおっぱいの上に手を置いてしまう。 「あっ……」 月街さんは艶かしい色の声を漏らす。俺はたまらずに月街さんのおっぱいを無遠慮に揉んでしまう。 初めて揉んだおっぱいは、今までに触ったどことも違う感触で、柔らかくてハリがあった。 「ふふっ、白銀くんって……女の子のおっぱい好きでしょ?」 「えっ? あっ……うん……でも、どうして?」 月街さんは自然な笑みを見せる。 今日の月街さんはいつもと比べて、自然な表情を惜しげもなく見せてくれるから、その度に俺はドキドキさせられた。 「だって、さっき私が制服のボタン外した時も、おっぱいのところガン見してたし……学校でも、黒上さんとか、おっぱいの大きな女の子のことを、たまにチラチラ見てるよね」 「うっ……」 俺は誤魔化すように顔を横に背けて、月街さんから視線を逸らす。それと同時に、月街さんのおっぱいから手を離した。 「女の子って、男の子のそういう視線にはとっても敏感なんだよ? 私ですら気がついたんだから、おそらく大体の女の子は気がついてると思うけど……この撮影現場だって、おっぱいに自信のあるスタッフさんや女優さんが、胸の谷間を強調するような服を着てくるように変化していたの気がついてなかったの?」 「え? あ……はい、全く……その、今、知りました」 俺はてっきり暑くなってきたから、自然とみんな薄着になっていったのかと思っていた……。え? 違うの? 「そろそろ少しは自分がモテることを自覚した方がいいわよ。でも……貴方はそのままの方がいいのかしら? だから周りもあえて放置しているのか……うん、まぁいいわ。なんでもないから忘れて?」 「あ……いや、でも……」 「でももクソもないでしょ、ほら、そんなにおっぱいが好きならもっと好きなだけ触っていいわよ」 月街さんは俺の両手の手首を掴むと、自らのおっぱいの上に置いて手を離す。そして俺の手の甲の上に自らの手を重ねると、俺の手の上から自らのおっぱいを揉んだ。 「私、そんなに大きい方じゃないと思うんだけど……それでも、どう……かしら?」 「……すごくいいです」 できれば一生これだけを揉んでいたいくらいだ……。そしてできることならこの胸の谷間に顔を埋めたりとか、おっぱいを吸ってみたりとか、とにかく色々してみたい。 「そ……ふふっ、素直にそう言われるのは悪くないわね」 俺の上に跨った状態の月街さんは、中途半端な姿勢に疲れたのか、俺の下半身の上に腰を下ろした。 「あ……」 「う……」 まぁ、普通に気がつくよな。 月街さんは自らのお尻のあたりにあたる違和感に、急速に顔を赤らめていく。 「ごめん」 俺は素直に謝った。すると月街さんは、首を傾けて不思議そうな反応を見せる。 「どうして謝るの? その……触られても大きくならないとかなら、白銀くんが謝るのもわかるけど、わ、私ですら、反応されたらちょっとは……ううん、結構嬉しいなって思ったのだから、大抵の女の子は、貴方が大きくしたら喜んでくれると思うんだけど……」 「あ……そうなんだ、ごめん、そういうのわからなくって……」 「ふーん、でも男の子ってそんなもんなのかな? もう一つの自分を見られるのを恥ずかしがる男の子は多いって教科書にも書いてあったし……」 「あ、あはは……」 俺は笑って誤魔化す。月街さんは顔を赤らめつつも、座り心地の良い場所を探すようにお尻を動かす。 その動きのせいで、俺のちんこが擦れて何度か暴れ馬のように反応してしまう。 「そ、それにしても、白銀くんのって、す……すごく大きいのね……教科書じゃ、男の子はもっと小さいって書いてあったのだけど……」 「あ、ああ……俺、この国の男子の平均と比べると、その……倍以上はあるから」 元の世界じゃ俺よりでかい人は普通にいたけど、教科書に書いてあった情報が本当だとすると、俺のサイズは明らかにオーバーサイズだ。 「へっ、へぇ〜〜〜、そ、そうなんだぁ〜〜〜」 月街さんは少し上ずった声を出して、俺から顔を背けて視線を逸らす。 「こんな大きいの絶対に入らないじゃない……わ、私のおへそくらいまであるじゃないの……」 俺に聞こえないほどの小さな声で、月街さんは何やらブツブツと呟く。 そして何やら意を決したような顔で俺の方へと視線を向ける。 「ね、ねぇ、よかったらだけど……私も、貴方の体、触ってみてもいい?」 「あぁ、別にいいけど……」 俺はおっぱいを揉むのを止めると、月街さんが触りやすいように上着を脱ぎ捨てる。 上半身裸になった俺の姿を見て、月街さんは頭からぽふんと湯気を出すように髪の毛をふわりと浮かせた。 「さ、触るわよ」 月街さんはおっかなびっくりと言った感じで、ツンツンと俺の腹筋を人差し指で優しく突っつく。 そして覚悟を決めたのか、えいっと小さな掛け声と共に俺の腹筋を両手で触る。 「す、すごっ、貴方の体すごくカチカチじゃない。女の子のお腹周りとこんなにも違うのね。言っておくけど、本格的に部活やってる子でも、こんなに腹筋割れてないわよ。どうやったらこんな風になるのよ」 勢いがついたのか、月街さんは俺の胸部や肩、腕の部分などの筋肉を確認するように、上半身の至る所に優しい手つきで触れていく。 「……ランウェイの時の貴方のウォーキングとか、服を着た時の姿勢がいいのって、鍛えてるからなのかしら?」 「あー、あとは体幹バランスとか、俺、ダンスもやってるから、多分そっちの方が重要だと思う。一応、コロールと契約してからはウォーキングの基礎練習もやってるよ」 「ふーん、そうなんだ。私もライブでダンスやってるから体幹バランスやってるけど……ねぇ、今度よかったら一緒に練習しない?」 「いいよ。俺も月街さんがどういう練習してるのか気になるし」 「わかったわ……でも、練習の時、私、結構薄着だから、おっぱいばっかり見ちゃダメだからね。そういう目で見られたら、わ、私だって少しは意識するんだから」 「極力善処します……」 「ふふっ」 自然と笑みをこぼした月街さんに釣られて、俺も笑顔を返す。 さっきまでの雰囲気が嘘みたいに、緊張感が解けたのか穏やかな空気が俺たち二人の間に流れる。 気がつけば、窓ガラスを揺らしていた雨音が聞こえなくなっていた。 それすらも気がつかないほど、俺は目の前の月街さんに夢中になっていたのだろう。 薪ストーブの火が弱まって消えかけている。雨が止んで、雲の隙間からこぼれ落ちる月の光が、月街さんの顔を照らす。その姿はとても幻想的で、セーラー服の下に見える肢体のバランスの取れた美しさに見惚れてしまう。 そんな俺を見た月街さんは前屈みになって、俺の方へと顔を近づけていく。 教室の床に映った俺たちの顔の影が重なる。月街さんは唇を薄く開くと、スッと逸らして俺の耳元で小さな声で囁いた。 「でも……少しなら見てもいいよ」 「え?」 月街さんはそっと体を起こすと、お互いの呼吸音が聞こえるくらいの距離感で押し止まる。 一見すると最初の時と同じ状況に戻ったように思うが、俺たちの間に流れる空気感には多少なりとも変化があった。 俺は片方の手を月街さんの背中に回すと、もう片方の手でうなじを掴んで、彼女の体を自分の方へと抱き寄せる。 「月街さん……」 正直、一人の男としては我慢の限界を迎えていた。 俺だって男だから、女の子とそういう事をしたくないと言ったら嘘になる。むしろしてみたい……。 でもいいのか? 本当にこんな流れに身を任せるように体を重ねてしまって。まだ月街さんのことが好きなのかどうかもわからないまま、付き合ってもいない女の子と簡単に体を重ねるのはダメな気がした。 俺だって、どうせなら最初は好きな子とそういう事をしてみたい。 夢見がちだというかもしれないけど、俺はそういう関係になる女の子の事は心の底から愛したいと思ってる。 「あ……」 剥き出しになった肌が擦り合わされて、お互いの体の熱を均一化していく。 俺は月街さんの体を引き剥がそうとしたが、その瞬間、何か違和感のようなものを感じる。 冷えた俺の体に対して、月街さんの体はとても熱い……熱、すぎないか? ハッとした俺は、月街さんの体を引き剥がすと、彼女の額に手のひらを当てる。 人によって体温は違うだろうけど、月街さんは明らかに通常よりも体温が高かった。 「月街さん、これ……いつから?」 「くしゅん」 小さくくしゃみをした月街さんは、とろけたような表情で俺の体にぎゅーっと抱きついた。 「白銀くんの体って……ひんやりしてて気持ちいいのね」 俺は慌てて近くに置いてあった毛布を手に取ると、抱き合った俺と月街さんの体の上からぐるりと巻くようにかける。そのまま俺は月街さんを抱き抱えて、消えかかった薪ストーブの炎を再び点火させた。 「月街さん、風邪薬とか持ってる?」 「んー? 常備薬ならポーチの中に入ってると思うけど?」 俺は近くにあった小さなポーチを開ける。 中がぎっしりと詰まっていたので、申し訳ないと思ったが暗くて中が探しづらいので、ひっくり返して中身を外に放り出した。 「あ……」 俺が使ってるのと同じ錠剤タイプの常備薬だったから風邪薬がすぐに見つかったが、それと折り重なるようにコンドームの入った袋がその行手を邪魔する。よく見ると、ナプキンとか男の子が見てはいけないものまで周囲に散らばっていた。 「ご、ごめんね、月街さん」 俺はなんとかそれらを見ないようにして、風邪薬を手に取る。 「月街さん、お薬飲める?」 俺は風邪薬の蓋を開ける。 「……アヤナ」 「え……?」 月街さんは甘えたような声を出すと、子供のように口先を尖らせた。 「優しい声で、アヤナって呼んでくれなきゃやだ」 「あー……それじゃあアヤナ、お薬飲める?」 俺は錠剤を3粒取り出すと、手のひらに乗せてアヤナの前に差し出す。 するとアヤナは、その粒の一つを手にとって、俺の唇の隙間に挟んだ。 「飲ませて……?」 困惑する俺に抱きついたアヤナは、唇を重ねて強引に風邪薬を奪い取る。 そして舌先で俺の唇をこじ開けると、お互いの舌を巻き付けるように絡ませた。 「んんっ……」 俺はなんとかアヤナに薬を飲ませようと、強引に舌先で相手の口内へと押し返していく。 「ん……」 ごっくんと、喉を鳴らす音が聞こえる。 もちろんこれで終わりではない。2粒目、3粒目も同じようにしてアヤナに薬を飲ませる。 「へへ、いっぱいキスしちゃった。私……これ好きかも……」 俺の胸板に張り付くようにアヤナは頭をもたせかける……。 おい、嘘だろ……流石の俺もこの状態で一夜を過ごすのはきついぞ。 「ん!」 そんな事を考えていると、月街さんは俺に立ち上がるように指示する。 仕方ないので俺は月街さんを抱き抱えたまま立ち上がると、月街さんの指示する方向へと向かう。 すると彼女は、干してあった下着を手に取って俺に渡す。 「辛いのなら使っていいよ。さっきもチラチラと私のをみてたし……よく知らないけど、男の子も女の子の下着をそういうことに使ったりするの? あくあって男の子なのに、結構えっちだよね。女の子が男の子の下着に興味があるのはわかるけど、男の子なのに、女の子の下着……それも使用済みが好きだなんて、そんな事がバレたら、大変なことになっちゃうんだから気をつけてね」 大変なことってどんなことになるんだろう。 聞きたかったが、怖いので聞けなかった。 「あ……でも、替えの下着ないから汚さないでね。汚さないなら、下着以外でも私のなら好きに使っていいよ。それでも収まらなかったら、私の体使っていいから」 「え……あ……いや……って、嘘だろ?」 月街さんは言いたい事を言うと、疲れていたのか俺に抱かれたままスースーと寝息を立てる。 俺は月街さんを抱き抱えたまま、薪ストーブの前にもう一度座ると毛布にくるまって静かに夜を明かす。 もちろんこの間、たったの一睡もできなかった。誓っていうが抜いてさえいない。下着にしろなんにしろ使ったら使ったで、後でなんかギクシャクしそうだったし、使うに使えないものを渡されても余計に苦しくなるだけだった。 正直、いくら相手が弱っていて手を出す状況ではなかったとはいえ、こんな美少女を一晩抱き抱えたままで性欲に振り回されずに、一切手を出さなかった俺を褒めてほしい。 「白銀くん、大丈夫!?」 「あ、あはは……まぁ、何とか」 翌日、スタッフの人たちと阿古さんが朝一番に迎えにきてくれた。 俺はエンジン音が聞こえた段階で服を着替えて、脱ぎかけになったアヤナの制服を、目を逸らした状態でちゃんと着せてあげる。そうしているうちにアヤナの目が覚めた。 「あ、ご、ごめん……」 「こ、こっちこそ、あ、ありがとう……」 目が覚めたアヤナは顔を赤くして、干してあった下着を穿く。お互いの間に妙なギクシャクとした空気感が漂う。結局手を出そうが出すまいが、ギクシャクした状態には変わらなかった。これならお言葉に甘えて、下着くらい使ってもよかったのじゃないのかと情けない事を思ったが、そんなことはないぞ、お前はよく耐えたと自らを鼓舞するように心の中で言葉を投げかける。 「あ、それじゃあ、また」 「う、うん……」 アヤナの熱は下がっていたけど、向こうの事務所の人は、一応念のために病院に連れていくと言っていた。俺は緊張の糸が途切れて頭がぼーっとしてくる。なんだかここまでくると、昨日のあれは夢だったのじゃないかとさえ思えてきた。そんな俺をみて、アヤナはそっと顔を近づける。 「あくあ……またね」 アヤナに下の名前を呼ばれた事で、俺は昨日のことが夢でも幻でもなかった事を再確認させられる。 結局、その日の撮影はお休みになってしまった。 俺たちは駆けつけたスタッフの人たちに謝ったが、監督もお休みを入れた方がいいと思っていたらしく、ちょうどよかったと言われる。 結局、この後、俺は家に帰るのだが、疲れていたのか夜には熱を出してしまった。 ************************************************ 期待されていた方、すみませんでした。 本来であれば作者は、この流れであくあはアヤナで童貞を卒業させるつもりでした。 そのパターンを先に書いてあって、今、投稿するこの瞬間まで、どちらにしようか悩みました。 しかし、先週あたりから、ちょっと思うところがありまして、つい先日のとあの回を経て……やっぱり、あくあも幸せになるべきでは、このまま好きかどうかわからない相手と致すのは読んでくれてる人にとっても違うのではないかと思い急遽、昨日今日で新しく書き直しました。アヤナも同様に、雑に処女を散らされて、それで幸せになるのかと考えました。一応その場合でも、最後はアヤナといい雰囲気になる予定ではあったんですけどね。 本来の展開では、ここで悔いの残る形の童貞卒業をして、誰か別の人に慰められて、その上で本当に好きな人とするという流れでした。 はい、というわけで、やっぱりエッチした方が良かったという人は、感想欄にてお受付しております。 明日までならその路線に戻すことも可能だと思うので、あまりにもそちらの意見が多かった場合は、この回は明日変更いたします。一度投稿した上で変えるのもどうかと思ったのですが、作者はそれくらい悩みました。 ノクターン的にはやっぱりやった方が良かったかなぁ。と思いながら投稿ボタン押します。 白銀あくあ、熱を出す。 次の日、俺は普通に風邪をひいて寝込んでしまった。 なんとなくこうなる予感はしていたが、嫌な予感が当たっちゃったなぁ。 たまたま今日が休みだったからよかったものの、下手をすると撮影やお仕事のスケジュールに穴をあけてしまうところだった。 時計を見ると時刻は12時前、腹も減ってきたし起きてなんか食うか。 そんなことを考えていたら、誰かが俺の部屋の扉をゆっくりと開く。 「兄様、起きてますか?」 ほんの少し開いた扉から、らぴすが部屋の中の様子を窺う。 ノックをしなかったのは、俺が寝てたら起こすかもしれないと気を遣ってくれたからだろうな。 「起きてるよ」 俺がそう言うと、らぴすはゆっくりと部屋の扉を開いて部屋の中に入ってくる。 ラフな部屋着に身を包んだらぴすは、ショートパンツから惜しげもなく真っ白な細い足を曝け出していた。 あぁ、ダメだよ、らぴす。女の子がそんな無防備な格好をしたら、変な奴が寄ってきちゃう。 「兄様、体調はどうですか? お昼は食べられますか?」 「おかげさまで少しはマシになったと思う。お昼は……あぁ、そうか。今日は母さんも姉さんも外せない用事があったから、家にいないんだっけか」 俺はぼんやりとした頭で、朝のドタバタとした様子を思い出す。 少し熱を出しただけなのに、母さんは救急車を呼ぼうとするし、しとりお姉ちゃんに至っては、平気でお医者さんを自宅に呼ぼうとしていた。俺が慌てて阿古さんに助けを求めると、なぜか阿古さんは普通にドクターヘリを呼ぼうとしたりするし……風邪をひいたことよりも、3人を止める事の方で余計に体温が上がってしまったような気がする。 「それじゃあ、なんか作るよ。ついでにらぴすのも……」 俺が立ちあがろうとすると、らぴすは俺がベッドから出ようとするのを押しとどめた。 「待ってください、兄様。お昼なら私が作ります。だから兄様はここで待っていてください」 「え?」 らぴすが料理か……。そういえばらぴすの料理は食べたことがない気がするな。 ちなみに俺は前世の経験のおかげで、ある程度の家事はできるから、気分転換にたまに家族のご飯を作ったりしている。家事って毎日やるとなるとすごく大変だけど、気分転換になる時もあるからたまにやるにはいいんだよね。 そう考えると、毎日無償でやってくれるお母さんってのはこんなにありがたいものなのだと、今世で初めて気づかせられた事かもしれない。 「わかった。それじゃあ、らぴす、お願い出来るかな?」 「はい!」 俺はらぴすが料理を作ってくれている間に熱を測る。朝は38度を超えていた体温が37度台に戻ってきていた。 これなら夕方くらいにはだいぶ良くなるかな。明日はなんとか仕事をできそうだと俺はホッと息を吐く。 そうこうしていると、らぴすがお昼ご飯をトレーに乗せて部屋に戻ってきた。 「兄様、おうどんですけど食べられますか?」 「ありがとう、らぴす」 らぴすが作ってくれたのは、ネギの入ったあったかい素うどんだった。 こういう時は大体、おかゆかうどんのどちらかのパターンだと相場は決まっている。 ちなみに俺はどちらかと言うと、おうどんの方が喉越しが良くて好きだ。 俺は箸を手に持つと、いただきますの挨拶をする。 『あくあくんは、相手の女の子のことちゃんと考えたことがあるのかな?』 うどんを啜ろうとした瞬間、ふと小雛さんの言葉が頭をよぎった。 俺は箸でおうどんを持ち上げた状態のまま、隣にいたらぴすの方へと視線を向ける。 「兄様? どうかなさいましたか?」 らぴすは、俺の事を心配そうな表情で窺う。 そういえば俺がうどん好きだって事を、らぴすは知っていたのだろうか。 一旦麺を戻した俺は、らぴすに思い切って尋ねてみる。 「らぴすはさ……俺がうどんが好きだって事を知っていて、うどんにしてくれたのか?」 「はい。兄様はどちらかと言うとコッテリとしたものより、あっさりとしたものが好きですよね。あとおうどんの出汁も煮干しが入っている方が好きだとか……それがどうかしましたか? も、もしかして、らぴすの勘違いだったのでしょうか?」 「あ、いや、らぴすの言う通りだよ」 らぴすは俺の事をよく見ているんだな……。それに比べて俺はちゃんとらぴすの事を見ているのだろうか? 俺は改めて自分が、妹のらぴすの事を見ていなかったことに気付かされる。 いや……らぴすだけじゃない。母さんやしとりお姉ちゃんの事だって、俺は何も知らないんじゃないだろうか。 俺は女の子の接し方以前に、自分が家族の事すらも実はよくわかってない事に気がつく。 「らぴす……ありがとうな」 俺は改めてらぴすに心からの感謝の言葉を送る。 そしてらぴすの作ってくれたおうどんの味を噛み締めるように味わう。 らぴすは、俺が箸で持ち上げたネギがうまく切れずに端っこがつながっている事を恥ずかしがっていたが、包丁の扱いに不慣れなのに頑張って作ってくれたのだと思うと嬉しくなった。 『あくあちゃん、大丈夫? 最近、お仕事が忙しいみたいだけど……あまり無理はしないでね』 おうどんを食べている最中に、つい先日、遅く帰ってきた時に心配そうに声をかけてきた母さんの表情がチラつく。 『あーちゃん。ちゃんと休む時は休まないとダメよ。阿古さんに内緒で、休みの日も練習してたりするでしょ?』 しとりお姉ちゃんに優しく窘められた後も、俺は変わらずに休みの日も練習を続けた。そのあと、阿古さんからもちゃんと休日は休んでるかと聞かれたが、俺は何かをやって居ないことが不安で、つい嘘をついて誤魔化してしまった事を思い出す。 俺はアイドルになって、一人でも多くの人を笑顔にしたい。 偉そうにそんな事を言っているくせに、俺はこんなにも周りの人たちを不安にさせてしまっていたのか……。 「ご馳走様でした。おいしかったよ、らぴす」 「えへへ」 俺はうどんを食べ終わると箸を置いて、らぴすにお礼を述べた。 らぴすはそれに対して屈託のない笑顔を返す。その表情が、俺が熱を出したのを見て青ざめたらぴすと重なった。 「らぴすはさ……最近の俺を見てどう思う?」 俺は思い切ってらぴすに尋ねてみる。 本当は自分で気が付かないといけない事なのだろうけど、どうやら俺は俺が思っている以上に他人の感情に対して鈍感なのかもしれない。それなら素直に聞いてみた方がいい気がした。 「最近の兄様は……とってもお優しくて、らぴすはすごく嬉しいです。でも……前と比べると、あまりお家にもいないし、夜、遅く帰ってくるのを見ると、らぴすは兄様の事がとっても心配になります」 らぴすは眉尻を下げると、少し言いづらそうに言葉を返してくれた。 妹のらぴすに、そんな表情をさせてしまっている事に申し訳なく思う。 「そっか……ごめんな、らぴす。らぴすは、俺にどうしてほしい?」 俺がそう尋ねると、らぴすは動揺した表情を見せる。 「え? ど、どどどどうして欲しい……あっ、そっか……えっと、兄様、らぴすはその、ちゃんと休日は兄様におやすみしてほしいです。それと……できればですけど、もっと兄様といっぱい遊びたいです」 俺の夏休みは、ほとんどを仕事かレッスン、休日も個人的な練習に費やしてたりした。 現場が一緒のとあや黛とは休憩時間に遊んだりすることもあるが、それ以外では誰かと遊びに出かけたり、家族とどこかに行った記憶は特にない。こんなにも家族に支えられていたのに、俺はそんな家族のことを蔑ろにしていたのかと思うと胸が痛かった。 「そっか、らぴすの言うように、休日はしっかりと休むようにするよ。それと……夏休みが終わる前には、家族みんなでどこかに出かけようか」 「は、はい! 兄様、らぴすはとっても嬉しいです!!」 嬉しそうならぴすの表情を見ると、これでよかったのだと改めて思う。 その一方で、まだ根本的な解決をしていないことに、焦りを覚えている自分がいた。 らぴすが部屋を出ると、俺は眠たくなってきたので再びベッドの中へと潜る。 やはり家族が指摘するように、疲れが溜まっていたのか、目を閉じると俺はすぐに眠ってしまった。 それからどれだけの時間を寝ていたのだろうか。俺はゆっくりと覚醒していく。 よく眠っていたおかげか、だいぶ熱は下がったようだ。多少の気だるさを除けば、ほぼ全快したのではないだろうか。これなら明日にはもう大丈夫だろう。そんな事を考えていたら、想定もしていなかった人物から声をかけられた。 「あくあ様、お目覚めになられましたか?」 「へ?」 俺はびっくりして、慌ててベッドから体を起こす。 「きゃっ」 さっきまでの寝ぼけ眼だった視界がはっきりとする……。 「カ……ノ……ン?」 「はい、カノンはここにいますよ、あくあ様」 なんでここにカノンが? 俺は慌てて周囲をキョロキョロと見渡すが、どっからどう見ても俺の部屋だ。 つまりは、カノンが俺の部屋に来ていることになる。 「え……なんで?」 普通に考えて、何故カノンが俺の部屋にいるのか理解ができなかった。 よく見たら、カノンの近くにはペゴニアさんまでいる。 「ふふっ、いつまで経ってもあくあ様からご連絡がないので、会いにきちゃいました!」 カノンは穢れのない清らかな笑顔で俺に微笑む。 俺はいまだに状況がうまく飲み込めずに、固まってしまった。 ************************************************ たくさんのご感想と、励ましの言葉をいただきありがとうございました。 基本的なストーリー自体には変更がないのですが、あくあの成長の仕方について改めて色々と考えさせられました。 とりあえず月9の問題点は、今回のこの流れで解決してもらおうと思います。 それと貞操逆転の概念自体にもいくつかご指摘をいただきましたが、男性がそうであるように、作中の世界の女性も決して均一的ではないと作者は考えています。人によってブレ幅があると言うのが正しいのでしょうか。ただ、そこの描写をうまく作者が書き切れなかったせいで違和感を感じてしまったのかもしれません。 あとは、あくあという存在に生でふれることで、女の子に恥じらいが生まれることや、初めて見せる男の子反応にこの世界の女性も敏感になってしまう描写は、最初の電車通学のシーンがわかりやすいかなぁと思いました。 そして最後に、カノンがなんでここにいるかの説明は多分、次回で明らかになるかと思います。 カノン、ときどき嗜み。 あぁ、なんでこんなことになってしまったのでしょう。 「ね、ねぇ……ペゴニア、本当に行くつもり?」 目的地であるあくあ様のお宅の玄関を前にして、私はペゴニアの袖を掴む。 「何を言っているんですか。連絡がないのなら、行動あるのみですよ」 「そ、それならまず電話で……」 「画面の前で白銀様からの着信がない事にため息を吐いて、ろくにメールも送れない乙女が何を言っているんですか?」 「うっ……」 藤百貨店での再会の時に、私とあくあ様は改めてデートをすることを約束しました。 しかしそれ以降、あくあ様のお仕事がお忙しくなったこともあり、また連絡が疎遠になってしまったのです。 「殿下、私は心配なのです。まさか殿下が色事でこんなにも奥手だったなんて……いつもの殿下でいらっしゃれば、押して押して押しまくって既成事実の一つや二つ、子供の一人や二人でも|孕《はら》んでしまわれるかと思ったのですが……」 「こ、こどっ……そ、そんな破廉恥なことするわけないでしょ! わ、私たち、まだお付き合いもしてないのよ。それに、初めては初夜でって決めてるもの! きゃっ、言っちゃった……」 ペゴニアは私の反応を見て、大きなため息を吐く。 なんだか段々と遠慮がなくなってきている気がするのだけど、私の気のせいかしら。 「はいはい、わかりました。それじゃあ押しますね」 「あっ!」 ペゴニアは私の制止を振り切って、あくあ様のおうちのインターフォンを押す。 『はい……』 中から可愛らしい少女のような声が帰ってきました。 一緒に暮らしている妹さんの声でしょうか? まさかとは思いますが、誰か他の女性を連れ込んでいらっしゃるとか……ううん、大丈夫よ、カノン。たとえ私の前に誰がいようとも、私が2人目、3人目だったとしても、あくあ様に対する私のこの思いはぶれませんもの。 それにどちらにしろ、あくあ様のような素敵なお方が、お一人の女性とだけ添い遂げるなんてこと絶対にありませんでしょうし。私がいつの日かあくあ様の正妻になれた日には、そういった人たちともいい関係を築く必要があります。お相手の方が捗る並に単純だと御し易いんだけどね。 「事前にご訪問のご連絡をした、スターズのペゴニアです。白銀あくあ様はいらっしゃいますでしょうか?」 事前に連絡? 一体どういうことなのかしら……。 『えっ? しょ……少々お待ちください』 声の主は慌てた雰囲気でインターフォンを切る。 しばらくすると、扉が開いて可愛らしい女の子が顔を出しました。 よく見ると目のあたりにあくあ様の面影があります。間違いなくあくあ様の妹さんでしょう。 「どうも、初めまして。私、スターズのペゴニアと申します。そしてこちらが、私のお仕えするカノン・スターズ・ゴッシェナイト殿下です」 「えっ!? カノン様? あっ、あっ、えっと……わ、私、兄様の妹で白銀らぴすって言います。その、よかったら中にどうぞ」 え? そんなすんなりと中に入っていいの? だ、大丈夫なのかしら……。 私がそんなことを考えていると、ペゴニアが小さな声で|囁《ささや》きかける。 「周囲を見てください。例えば隣の家の腰の曲がったお婆さん、一見して畑作業をしているように見えますが、時折こちらに向けるあの視線は間違いなく熟練の戦士そのものです。そして真向かいのお家、二階の窓のうっすらと空いたカーテンの隙間からこちらを窺う女性、あれは間違いなく本物です。まず間違いなく一人はヤっているでしょう。そして、斜め前のお家、空家だと書いていますが、明らかに部屋の中から10人前後の気配を感じます。おそらくはこの国の者たちでしょう。この周辺のお家は、他もだいたいこんな感じですね。だからこのお家は、安全だと思いますよ。さっきもこの区画に入る時に、覆面パトカーと3台くらいすれ違ってますし、外からは見えないように偽装していましたが、明らかに偽装した自衛隊員がいたことから戦車なども配備されているんじゃないでしょうか?」 えっ……ごめん、全然気が付かなかった。 お婆さんは普通に優しそうだったし、斜め前の家って空き家じゃないの? あとお向かいさんそんな危険そうな人で大丈夫? 「それと……」 ペゴニアは上空を見上げると、ピースマークを掲げる。 「こういうことです」 こういうことって何よ! えっ、ちょっと待って、このお家の空の上に何があるって言うのよ! そこのとこ、ドヤ顔してないで、わからない人にもちゃんと説明して! 「あ、あの……?」 らぴすさんは私たちを見て不思議そうな顔で首を傾ける。 そりゃそうよね。空に向けてピースとか明らかに不審人物だもの……。 「すみません、失礼致します」 「失礼致します」 ペゴニアは何もなかったかのように、あくあ様のお家の中へと侵入する。 大丈夫これ? 不法侵入とかになったりしないよね? 私はドキドキする胸の鼓動を押さえつけ、あくあ様のお家の中に足を踏み入れる。 ふぉぉぉおおおおお! この匂い! この香り! ほんのりとお家からあくあ様の香りがしゅるよぉお。 許されるならこの匂いを、ビニール袋の中に詰め込んで持って帰りたい……。 え? だめ? ペゴニアは私の考えていることがわかっているのか、呆れたような目で私を見つめる。 玄関でミュールを脱いだ私は、あくあ様のものと思わしきお靴の隣に並べた。 あっ……なんか新婚ぽい。この並んだ靴の写真撮っちゃだめ? そんなことを考えていると、ペゴニアにさっさと来るようにと袖を引っ張られた。 「こちらの部屋へどうぞ」 リビングに通されると、さらにあくあしゃまの匂いが濃くなった。 ご家族の人たちは、こんな空間で生活してよく正気でいられるなと思います。 |流石《さすが》はあくあ様のご家族ですね。このご一家には、精神耐性でもついているのでしょうか? 私なんて、真っ裸になってこの喜びをダンスで表現したいと思っているほど、浮かれていますのに……。 「ところでその、本日はどういったご用件で?」 らぴすさんは、私たちの前に飲み物を置くと、目の前の椅子に座った。 はぁ……かわいいなぁ、私があくあ様と結婚したら、お姉ちゃんって呼んでくれるかなぁ。うん、いいかも。 お姉さんのしとりさんは見たことあるけど、らぴすさんの方があくあ様の雰囲気に近い気がします。 「まず最初に、度重なる両国の友好イベントへの白銀あくあ様のご協力に対して感謝を申し上げます」 「あ、ありがとうございます……」 あくあ様は今までに、ランウェイのお仕事、藤百貨店の美術サロンで開催したイベントのご紹介、そしてこれから行われるフェスのゲスト出演と、スターズに関連したイベントの出演が多いです。お礼を言うのは当然のことでしょう。 「今回の件につきまして、女王陛下から白銀あくあ様への勲章の授与が打診されております。私たちがご自宅に伺いましたのは、ぜひとも勲章をお受けしていただきたく、こうして白銀あくあ様ご本人に直接お願いを申し上げに参った次第でございます」 へぇー、そうなんだぁ……って、ちょっと待ってよ! 私、王女なのに全然聞いてないんだけど!? これはきっとお母様かお父様か叔母さまたちか、誰かがきっと動いたに違いありません。 以前も先走った我が国の大使館があくあ様にご迷惑をおかけしてしまったし、もうそっとしておいてって言ったのに……。これは、後で誰が動いているのか、ペゴニアを問い詰めて大元を調べる必要があるわね。 「そ、そうですか。でも、すみません……兄は風邪をひいてしまって、今は部屋で休んでいるんです」 え? 嘘……風邪なんて、あくあ様は大丈夫かしら。こんなことなら、侍医を連れて来ればよかったわ……。 もしくは外務省を通して、この国の最高のお医者様を用意してもらいましょうか? 私がそんな事を考えている隣で、ペゴニアは細めた目を鋭く光らせると、わざとらしいオーバーリアクションを見せた。 「まぁ! それは大変です。よろしければ是非ともお見舞いさせてください!!」 「え? でも……」 「白銀あくあ様は我が国にとって大恩人、何かあっては我々の責任問題になります!!」 「あ……ぅ……」 「ご無事であることを、確認したらすぐに帰りますから、一目だけでも、ね、ね?」 「あっ……あっ……」 うわぁ……ペゴニアったら、相手がまだ子供だと思って本当に大人気ない。 でも流石にこれではらぴすさんが可哀想です。私はペゴニアを窘めるように、将来の義妹になる予定のらぴすさんにそっと助け舟を出した。 「ペゴニア、あまり無理を言ってはいけませんよ」 ペゴニアは、私がらぴすさんに助け舟を出したことに対して、余計なことをという顔をする。 もう! |貴女《あなた》の主人は一応私なんですよ。それに、らぴす様の瞳の美しさはあくあ様と一緒で、いじめられているのを見ると、なんだか可哀想に見えるんだもん。仕方がないでしょ。 「殿下……」 らぴすさんと目があった私は|微笑《ほほえ》みを返しておく。 「あ、あの……殿下、よかったら兄のことをお見舞いしていってください。殿下との話は、兄から少しは聞いてますから……」 「ふふっ、それでしたら、お言葉に甘えて……」 私は至って平然を装う。しかし心の中は穏やかではなかった。 え? 待って、あくあ様が私の事をご家族に話してる? それって、えっ、えっ、もしかして私と結婚したいとか? そんな……私たちまだお付き合いもしてないのに、結婚のご挨拶なんて早いよ……。ううん、待ってカノン、もしかしたら付き合ってないと思ってたのは私だけで、本当は私の知らない間に、私とあくあ様はお付き合いしてたのかも……。まぁ、やっぱり私たちって両思いだったのね。 そんなことを考えていると、隣にいたペゴニアは余計な一言を|囁《ささや》く。 「きっと普通に、連絡先交換したとか、たまにメールでお話ししてるとか、そういうのだと思いますよ」 もぉーーー! わかってるってば!! ちょっとは夢見させてくれたっていいじゃない!! 「こちらが兄の部屋です」 らぴすさんはゆっくりと、あくあ様のお部屋の扉を開ける。 その瞬間、濃厚なあくあ様の匂いが私の全身を駆け抜けていく。 あっ、だめ……私、今、あくあ様にぎゅって抱きしめられちゃってる……。 できれば素の私で今の状態を堪能したい!! でもそんなことが許されるわけはありません。 私は自らの願望を抑えるために、理性を高めて必死に痛みに堪えた。 大丈夫よカノン、貴女はやればできる子、そう私はやればできる子。呪文のように自らに暗示をかける。 「兄様は……まだ寝ているようですね」 あ……あああああああああああああああああああああああああ! あくあ様! あくあしゃま! 生のあくあ様が、私の前で眠ってらっしゃる。 はわわわわわ、このままベッドで眠るあくあ様の隣で寝たら、コウノトリさんがキャベツ畑から赤ちゃんを運んできてくれたりとかしませんか? 私、それくらいなら頑張れるかも。 「あ……」 どこか遠くから電話が鳴る音が聞こえる。 「すみません。電話に出てきますからごゆっくり」 らぴすさんは電話を取るためにリビングの方へと戻っていった。 「流石は白銀あくあ様の妹さんですね。ここまでうまくいくとは思っていませんでしたし、何よりも私たちを部屋に残していくなんて、なるほど、ご近所の方々が包囲網を敷いていらっしゃるのもよくわかります。それと、白銀あくあ様の警戒心が薄いところはご家族の遺伝かもしれませんね」 私はうんうんと頷く。らぴすちゃんもかわいいなぁ。義理の妹になったら膝の上に乗っけていっぱいなでなでしてあげたい……。 「さて、それは置いといて……って、殿下? ゴミ箱なんて手に持ってどうしたのですか?」 「えっ?」 私は無意識のうちに、あくあ様の部屋のゴミ箱の中を覗き込んでいた。 「殿下……スターズの王女ともあろうものが、好きな男の子のものとはいえ、ゴミ箱の中を漁ろうとするのはどうかと思いますよ」 「ち、違うもん! た、たまたま、ゴミが落ちてたから捨ててあげただけだもん」 セ、セーフ! ペゴニアは|胡散《うさん》臭そうな顔で見ているけど、まだ中を|漁《あさ》ってないからどっからどう見てもセフセフだもん! 私は何もなかったかのように、ゴミ箱をそっと置く。 「殿下……あくあ様の服を手に持ってどうしたんですか?」 「え?」 だって、こんなところに脱ぎ捨ててるのは、どうぞ匂いを嗅いでくださいって言ってるようなもんじゃないの? ほら、お店に置いてある香水のサンプルみたいな感じのものだと思ったんだけど……。 「殿下、あくあ様の服は香水のサンプルじゃないですよ」 「わ、わかってるし! 脱ぎ散らかしていたから畳んであげようとしただけだもん」 私はあくあ様のジャージを畳んで重ねる。あっ……やばい。今のお嫁さんっぽいかも……。 「殿下って本当に想像力が豊かですよね。たまに羨ましくなります」 「なんか褒めているように思えないんだけど?」 「いえいえ、そんなことありませんよ」 なんだか、あくあ様と最初に会った時以来、ペゴニアと私の距離感がすごく近くなった気がします。 あの時、あくあ様がご指摘してくださったおかげでしょうか? 本来であれば不敬なのかもしれませんが、私としては悪くない気分です。 「ところで殿下、クローゼットの引き出しを開けて何をやってるんです?」 「え? そんなの下着を見ているに決まってるじゃ……あっ」 私は、何事もなかったかのように、あくあ様の下着の引き出しをスッと閉じる。 「殿下、そこまでするなら自分の穿いてる下着を突っ込むとか、下着のトレードするとか」 「そ、そんな淑女としてはしたないことできるわけないじゃない!」 「いや、好きな男の人が眠ってる横で、下着をチェックしている人が言うべき台詞ではないかと……」 「ぐっ……」 だって、下着見たかったもん……。下着見たら、おちんちんのサイズとかもわかるかもしれないし、長茄子が本当なら私の中に絶対に入らないもん。入らなかったら赤ちゃん作れないから、私だって必死なの!! 「それで、殿下は携帯を取り出して何をやってるんです?」 「そんなの決まってるじゃない。寝顔を壁紙にして、寝息を録音して後で自分で使えるようにって、ち、ちがうからね。ちがうもんね」 「いえ、まだ何も言ってませんが……」 「ぐぅっ」 もうやだぁ。だって、私だって女の子なんだもん。これでも思春期を迎えた女の子なんだから、ちょっとくらい、いいじゃないのよ。 「そんなしょーもない事をするくらいなら、今すぐ結合してください。白銀様の長茄子で、殿下の膜さえ破ってもらえれば、あとは私がどうにかしてみせますから。大丈夫、既成事実さえあればなんとかなりますから」 「え、やだ……そんなので処女捨てたくない」 「文句ばかり言って、こんな良い男、襲ってでもしなきゃ処女なんてもらってくれませんよ」 「やだったらやだ、初めてはベッドに仰向けになった私の上に、あくあ様が覆いかぶさって……」 「殿下……妄想と現実を一緒にしてはだめですよ。欲しい男の子がいたら襲わなきゃ、レッツ、パーリィ、大丈夫、私も混ざりますから」 「ちょっと、初めてが3Pとか絶対にやなんだけど!!」 さっきまで我慢してヒソヒソ声で話していましたが、気がつかないうちに徐々に声が大きくなってしまったのでしょうか。あくあ様は寝返りをうって、小さく声を漏らす。 「んん……」 しまった! 起こしちゃったかもと、私たちは慌てて口元を両手で塞ぐ。 でも気がついた時点で時すでに遅し……ベッドで眠るあくあ様の目がゆっくりと開き始める。 私たちは慌てて、ベッドの近くのテーブルの周りへと腰掛けた。 そして、タイミングを見て声をかける。 「あくあ様、お目覚めですか?」 私は何事もなかったかのように、にっこりと淑女の笑みを取り繕ってあくあ様にお声がけした。 白銀あくあ、自らを振り返る。 起きたら熱が下がっていたので、俺は改めてリビングで話を聞くことにした。 俺は軽く体を拭いて着替えてからリビングに行こうと思ってたら、ペゴニアさんがとんでも無いことを提案する。 「殿下、白銀様がお体を拭くのをお手伝い差し上げては如何でしょう?」 「ふへっ?」 もちろん俺は断った。 だって、一昨日からぬいてないのに、今、カノンみたいな美少女に体を触られたら絶対に反応してしまう。 そんな不敬なこと、普通に考えてできるわけがない。下手したら俺、捕まっちゃうんじゃないか? そもそもペゴニアさんもペゴニアさんだ。 カノンなんて顔を真っ赤にしてたし、あんな男の人の裸も見たことのないような無垢な女の子に、そんな破廉恥な事を提案しちゃダメだろう。そもそも、その子は王女殿下ですよ。 「仕方ありません、僭越ながら私が……って、白銀さん?」 俺はペゴニアさんの背中を押して、2人を部屋から追い出す。 さっきのやりとりだけで、せっかく治りかけた風邪がぶり返しそうになった。 軽くデオドラントシートで体を拭いた俺は、簡単な服に着替える。 「お待たせしました」 リビングに戻ると、らぴすも居たので改めて4人で話を聞く。 らぴすは電話や回覧板の対応があって、席を外していたらしい。 俺は改めて、らぴすにありがとうと言っておいた。 「なるほど、そういうわけでしたか……」 俺は訪ねてきたカノンの話を聞いて納得する。 「すみません。あくあ様がこのような状況の時にお訪ねしてしまって」 「いえ、大丈夫です。そういえば阿古さんから、近いうちにスターズの方からそのことについてお話があるかもしれないって聞いていましたから」 阿古さん曰く、スターズから勲章をいただけるという事はとても名誉な事らしい。 改めて話を聞くと、この国の人間でもそれを持っている人はわずかな人だけしかいないそうで、そんなすごい勲章を本当に俺なんかがもらってもいいのかと思った。 「授与式には、ご家族の参列も許可されますし、正装での授与式は本当に滅多にないことなので、きっとご家族の方もお喜びになると思いますよ」 俺は家族が喜んでくれるなら受けてもいいのかなと思った。 隣に座ったらぴすとも話をしたが、らぴすも喜んでいたし、それならばと思う。 「わかりました。そのお話をお受けしたいと思います」 「それではお受けしていただくという事でお話を進めておきます。ふふっ、それにしてもあくあ様は、ご家族の方をとても大事にしていらっしゃるのですね」 カノンはらぴすの方を見て、聖女のような微笑みを見せる。 俺は逆にカノンの言葉がチクリと胸に刺さってしまった。 だからなのだろうか? 俺はカノンの言葉に対して思わず口を開いてしまう。 「果たして本当にそうなのでしょうか……俺はむしろ無茶をすることが多くて、家族にはむしろ迷惑をかけることの方が多いかもしれません」 少し弱気になってしまっているのだろうか。 俺はカノンに対してあまり見せたくはない自らの弱みをのぞかせてしまった。 「いいんじゃないでしょうか?」 「え?」 あっけらかんとした表情のカノンの返答に俺は驚いた。 「私だって結構、色んな人に迷惑かけちゃってると思うんですよね。むしろ誰かに迷惑をかけずに生きてる人なんて、この世界にはただの1人としていないんじゃないでしょうか?」 確かに……それはそうなのかもしれない。 むしろ俺は誰にも迷惑かけていないと思っていたのだろうか。 カノンが言った言葉で、自分が驕った考え方をしていたことを気付かされて恥ずかしくなった。 その一方で後ろのペゴニアさんは、カノンを見てなんとも複雑そうな顔をしている。一体どうしたと言うのだろうか。 「確かに度を越えた迷惑はダメかもしれませんが……迷惑をおかけしてしまった分、その方に何かでお返しすればいいのではないでしょうか? それに己の行動を顧みて改善しようとする事ができるなんて、私はとっても素敵な事だと思いますよ」 カノンは少し言葉を詰まらせると、少し心配そうな表情で俺の事をチラチラと見つめる。 「それに……私の方こそ、あくあ様にはいっぱいご迷惑をかけているのではないかと心配になるくらいです」 「いや、そんな事はないよ。寧ろ今の言葉だってありがたかった。改めて自分のダメなところに気付かされたよ」 俺は改めてカノンと初めて会った日や、藤百貨店での出来事を思い出す。 仕事が忙しかったとはいえ、今までにカノンとは二度もデートの約束をしていたにもかかわらず、不誠実な俺はすっぽかしてしまっている。最初は社交辞令じゃないかと思っていたが、それにしたって自分は失礼な事をしているのじゃないかと思った。 改めて考えると俺は家族だけじゃなくカノンのことも……いや、女の人たちに対してまともに向き合ってなかった気がする。 『ココナだって男の子なら誰だっていいなんて思ってないって事だよ。ココナの王子様は最初からあくあ君一択だって決まってるから』 ふと俺は、あの時、ストレートに自分への好意をアピールしてくれた胡桃さんの事を思い出す。 それなのに俺はあの言葉以降、胡桃さんに対して誠実な対応ができていただろうか? 寧ろそれ以上、一歩を踏み込まれたくなくて、俺は胡桃さんを避けるようになってしまった。 今回のことも同じじゃないだろうか? 俺はおそらくカノンと一歩先に行く事を怖がってしまっている。 そのくせ、深雪さんやアヤナには、性欲に流されて簡単に体の関係だけを結ぼうとしてしまった。 なんて最低な奴なんだろう。こんな奴がアイドルを目指していいのかと思った。 「あくあ様は……もしかしたらですけど、誰かと深い関係になる事に対して一歩引いてしまっているのではないですか?」 カノンの言葉が俺の胸の中にストンと落ちる。 俺の場合は誰かというよりも女の子に対してという表現の方が近いだろうと思う。 女の人と恋愛したら、いずれは結婚してその人と家族になるかもしれない。 前世で家族の愛情を知らずに育った俺は、誰かを愛せるとは思っていなかった。だからそのことに対して恐怖を感じていたのだと思う。誰かを愛することが怖かったのだ。 アイドルにとって恋愛はタブーである。 でも俺は、その言葉を自らが女性に対して真剣に向き合いたくない免罪符に使っていたのだろう。 いくらなんでもそれは真剣に向き合ってくれる人たちに対して卑怯なんじゃないかと思った。 なるほど、そんなことにも気がつかなかったなんて、俺は自分のことさえもよくわかっていなかったのか。 「カノン、お願いがあるのだけどいいかな?」 「はい、なんでしょう? 私でよければ何でも致しますよ」 こんなことをお願いするのはどうかと思ったが、もしあの言葉が社交辞令じゃなかったとしたら、俺はカノンとちゃんと向き合わないといけないんだと思う。だから俺は勇気を出して言葉にした。 「もし、俺の事が嫌じゃなかったら……俺とデートして欲しい」 「ふぇ?」 カノンは少し間の抜けたようなびっくりした顔をする。当然のことだろう。 あまりにも突然のお願いに、驚かない方がおかしい。 ペゴニアさんは後ろで大きく目を見開き、らぴすに至っては口を半開きにしてカップを落としそうになった。 もちろんそれは俺がなんとかキャッチしたから大惨事にはならなかったが、周りの空気が一瞬固まった気がする。 はっきり言ってあまりスマートなデートの誘い方とはいえないが、恋愛経験のない俺が下手に遠回しに誘ってこじれるくらいなら、こっちの方が遥かにいいと思った。 「もちろん強制じゃないし、あの言葉が社交辞令だったとしたら普通に断ってくれても構わな……」 「いえ、お受けいたします!」 普通に断られるかと思ったが、カノンは即答してくれた。 カノンは少し恥ずかしそうなそぶりを見せると、ゆっくりと口を開く。 「あくあ様、私があくあ様をデートにお誘いしたのは、決して社交辞令なんかじゃありません。私はあの時……あくあ様の言葉に救われました。ペゴニアとのことも……きっとあくあ様の言葉がなければ、私はずっと気がつかなかったんじゃないかと思います。そんな貴方とだから私は、ただの1人の人間同士として真剣に向き合ってみたいと思いました。スターズの王女、カノン・スターズ・ゴッシェナイトではなくただのカノンとして、1人のあくあ様と向き合いたいと思ったから、勇気を出してデートにお誘いしたのです」 真剣なカノンの言葉に俺は胸を打たれた。 ここまで言われたら鈍感な俺でも、カノンの好意が本物だとわかる。 それなのに俺は、勇気を出してデートに誘ってくれたカノンの言葉を二度もスルーしてしまったのだ。 俺はカノンに対して、本当に失礼な事をしてしまったと自らの行動を悔いる。 「ごめん。それなのに俺は……」 カノンは俺の言葉を遮る。 「あくあ様がその事で謝罪をする必要はございません。デートに誘われたからと言って全てをお受けする必要はないのですから。それに、その事に引け目を感じてしまうと、あくあ様は私に対して一歩引いてしまうではないですか」 「あ……」 確かにカノンの言う通りだ。 俺はまた無意識にカノンとの間に、申し訳ないからという一線を引いてしまおうとしていた。 「そんな事よりも、私はあくあ様にもっと私の事を見てほしいし、知ってほしいです。もし……もし、ですよ、あくあ様が私のことが気になってくれているのでしたら、ただの1人の女の子として私の事を見てくれませんか? 私は、そっちの方が嬉しいです」 目の前のカノンの表情に心臓の鼓動が高鳴った。 赤みを帯びた頬、照れたような優しげな眼差し、そしてその微笑みも、全ての好意のベクトルが自分へと純粋に向けられている。 今まではそういうものに対して気がつかないように、心のどこかが勝手に蓋をしていたのだと思う。 だけど今だけは、そのことを素直に受け入れることができたように思えた。 それに気がついた俺は、顔が急速に熱くなった。 「ありがとうカノン……それじゃあ改めて、カノン、俺とデートしよう」 「はい、喜んで」 俺は照れた顔で、改めてカノンとデートの約束をした。 ************************************************ あくあは深雪に近いんじゃないのかと思います。 あくあもまた、前世では親の愛情を知らずに、誰からも愛されなかった子供です。 だから家族愛と恋愛という機微に関しては鈍感に描写させていただきました。 これを解決するのに、同じく愛を知らない深雪さんを持ってくるのか、むしろ誰からも愛されて育ったカノンを持ってくるのかは悩みましたが、深雪は性格上、あくあに寄り添って堕ちていくタイプの人なので、それならばカノンかなと思いました。 これに加えて、あくあは前世で死んでしまったことがトラウマになっています。 せっかく阿古が休日を与えても、こっそりと練習したりして自らをオーバーワークに持っていくのは、いつ死ぬんじゃないのかという恐怖があるから何かしてないと不安なんです。ここには流石に本人もまだ気がついてないので、いずれはと思っています。 とりあえず次回は……デート回ではなく夏コミ回になると思います。 カノンとのデートはスターズのフェスの前後か、勲章授与あたりかなぁ。 その辺りは臨機応変に入れ替わります。しばらくはお仕事のターンです。 そしてお仕事のターンの間には掲示板回もあるのでお楽しみに。 92、いざ戦地へ。 「相変わらずすごい人ね……」 夏コミの会場に到着した私は、あまりの人の多さとその熱気に目が眩みそうになる。 すでに現地では多くの人がとんでもない長さの列を形成していた。 今回は多くのサークルがあくあさん関連のものを出すらしく、それらをゲットしようと今から火花をバチバチと散らしている。 特に今回は、企業ブースに初出店する森長や藤百貨店からあくあさん関連のグッズを出す事もあって、そっち狙いの人が多くいるのではないでしょうか。普段はこういったところに来ないようなタイプの人もチラホラとみられます。 森長コラボの羊のメリーさんの着ぐるみ仕様のあくあさんのキーホルダーは、二頭身のイラストになったあくあさんがとてつもなくかわいすぎて、情報が開示された段階で私はその場で悶絶してしまいました。今日はそちらには行けない私の代わりに、最近仲良くなった深雪さんが買ってきてくれると言うので感謝しないといけませんね。 公務員の深雪さんもあくあさんのファンらしく、メリーさん仕様のあくあさんの情報を教えてあげたら、あのクールな表情を崩して居酒屋の机をバンバンと叩いていらっしゃいました。うんうん、深雪さんとはやっぱり趣味が合うと思ったんですよね。勇気を出してお話しした甲斐がありました。 「ベリルエンターテイメントブースへの参加チケットをお持ちの方ー、待機列はこちらでーす」 私は多くの人が並んでいた待機列を横目に、ベリルの待機列へと移動する。 「最後尾こちらとなっています。念のためにチケットを確認してもいいですか?」 「あっ、はい」 ちなみに私が並んだ待機列は、ベリルエンターテイメント専用の待機列だ。 ベリルエンターテイメントは元々企業ブースの一つとして参加する予定でしたが、会場の運営会社によるご厚意で、新設された展示場を主催者側に無料開放してくれたそうです。前代未聞の出来事ですが、ここの運営企業が藤財閥系の藤不動産だという事を考えたら必然のことだったのかもしれません。本来であればこの展示場が開業するのは秋からでしたが、ベリルエンターテイメント参戦に合わせて前倒しで完成させていたのではと囁かれています。 そして大きな企業がステージの運営で絡んでいる以上、会場で事故を起こすわけにはいけませんのでチケットは事前抽選制になりました。 ちなみに私はたまちゃんが個人勢の時から配信の自治を手伝っていた流れで、本人から招待チケットを貰っているから、抽選に関係なくイベントに参加することができます。ごめんね、みんな、ズルしちゃって……。 「シロくーん、会いにきたよー」 「たまちゃん可愛いー」 「シロくんとたまちゃんの写真、今のうちにとっておこ」 待機列の横には2人の大きな立て看板が並んでいました。 もちろん私も写真に収めます。せっかくなので、どこかで並んでいる友人たちにも写真を送っておきましょう。 「今から開場しまーす。前の人に合わせて、事故がないようにゆっくりと会場の方にお進みくださーい」 いよいよだ。私は前の人に合わせてゆっくりと会場の入り口の方へと向かう。 入り口に近づくと聞き覚えのある2人の声が聞こえてきた。 「みんなー! 今日は来てくれてありがとう!!」 「ゆっくりしていってね」 入り口の左右に取り付けられた大きなパネル、その中でシロくんとたまちゃんの2人が来場者に手を振っていた。 実際は録画した映像を流しているのかもしれないが、私達のような人種にとって効果は抜群である。 「くっ……」 「耐えろ……耐えるんだ、私」 「なん……だと?」 「まさか入口からこんな素敵なトラップがあるなんて」 「あああああ前に進みたいのに、もうここから一歩も動きたくないっ!」 「すみません、あのパネルの中の子、お持ち帰りできませんか?」 列に並んでいた女性たちが身悶えし始めた。 まだ会場にすら入っていないのに、ベリルは私たちを殺すつもりなのでしょうか? 私はなんとかスマホを取り出すと、その映像を記録する。 「せっかくチケットが当たったのに、こんなところで脱落するわけにはいかないってばよ!!」 「くそっ、またベリルが私たちを本気でヤリにきてるっ……!」 「何とか建物の中に! 中に入りさえすればこっちのもの!!」 「私は止まんないもん、みんなが止まらないかぎり、その先に私もいます! だから、止まっちゃだめ……」 私たちは、ゆっくりとゆっくりと、牛歩戦術のように建物の中に入っていく。 まさか最初からこんな駆け足ダッシュ対策をしてくるなんて、思ってもいませんでした。 何とか私たちは会場に入ることができましたが、ベリルはそんな私たちに対してさらなる追撃をかましてきます。 「うっうっうっーうどん」 入り口に入ってすぐに展示された巨大なディスプレイ。そこに映ったシロくんとたまちゃんは、ノリのいい洋楽のメロディーに合わせて軽快にダンスを踊っていた。この曲は、かなり前にネットを中心に流行った空耳曲の一つです。フレーズの一つがうどんに聞こえるために、最近またちょっとネットで噂になっていました。 「嘘……だろ……」 「まさか本人が歌うなんて……」 「またうどんが売り切れるぞ」 「うどん工場勤務の私の死亡を確認」 「私、生まれ変わったらおうどんになる」 「いや、むしろここはお出汁でしょ」 「ウッウッウッ!」 あぁ、なんと可愛らしいのでしょう。 ダンスの振り付けもさることながら、お二人ともお歌がお上手だからクオリティが高いです。 あっ! ……映像の中のお二人は猫舌だったのか、熱いおうどんに舌を火傷させてしまう。 くっ、私が隣にいたらアツアツのおうどんをフーフーして、食べさせてあげるのですが……生身のこの体が憎いっ! 「ふぅーふぅー」 「あらぁ……」 「まぁ……」 「熱いもの上手に食べられない子って本当に可愛いよね」 「あざといってわかってても母性本能が反応しちゃうよね」 「わかる……」 ディスプレイの右下には、この映像は先行公開です。今晩より公式チャンネルにて配信予定。と書かれていました。 それにしてもこの待機列、さっきからノリが良すぎませんか? まさかとは思いますが、私と同じところ出身の方達ではないでしょうね? 念のために私は違うよという雰囲気を出しておきます。 「テンプラー、テンプラー」 ええ、もちろんうどんといえば茄子の天ぷらです。 私の隣にいた女の子には刺激が強かったのか、鼻血を垂らしていたのでそっとティッシュを渡してあげる。 こういう時には助け合いをしないといけません。 「天ぷらのところで茄子が出てくるのあざとすぎぃ!」 「あああああ、脳がー脳がー溶けるうぅううううう」 「公式が茄子をネタにするのはずるい!」 「これ、あく……シロくんわかっててやってるのかなぁ?」 「やめろ、それ以上は解釈の違いからくる論争に発展するぞ」 「ベリルは大概にせいや!」 私たちの後ろから大きな悲鳴が聞こえる。 どうやら入り口前のお出迎えにやられた人がいるみたいです。 これ、最後のイベントまでに、何人がたどり着けるのか本当に心配になってきました。 「入り口で立ち止まらないでくださーい。右は展示コーナー、左は物販コーナーになっておりまーす。物販は多めに用意していますが、数は限られているのでお早めにご購入の程よろしくお願いしまーす」 周囲の人たちが、物販、数量限定と小さな声で呟く。 スタッフの人の呼びかけで、ようやく入り口の塊が動き始めました。 今回のグッズ販売は、たまちゃんのものなので、シロくんやあくあさんのファンは反対側へと向かう。 私はたまちゃんのファンでもあるので、もちろん物販コーナーの方に並びます。 「お一人様、2点限りの購入制限になっております。ご了承くださーい!!」 物販コーナーの窓口には数多くのスタッフさんが立っていました。その背後ではバックヤードから商品を用意して詰めるスタッフの人たちがいました。それぞれの窓口に行くと商品の見本が置いてあり、注文を聞いたスタッフさんが後ろで商品を準備してくれている間に、お会計をするというシステムです。盗難防止などを考えるとこのシステムが一番いいのかもしれません。 たまちゃんのグッズは、アクリルキーホルダーに、防水シール、ハンドタオルにクリアファイルなどが用意されていました。私はもちろんそれらを2つずつ購入します。これでも貯金だけはいっぱいありますから。 「ありがとうございましたー」 手渡された縦長のベリルの公式ショッパーを見て私は驚く。 なんとそこに映っていたのは、横を向いたあくあ様の中途半端にアップされた写真でした。 顔も映ってないし、これは明らかに印刷ミスではないでしょうか。 そんな私の浅はかな考えは、ベリルの謀略によってすぐに吹き飛ばされてしまいました。 「ショッパーは肩からかけて、手のひらで下から抱えるようにして持ってくださーい」 物販の出口ではスタッフさんが、出てくる人たちにお手本を見せていた。 それを見て私は目を見開く。縦長の紙袋、その底の部分に手を回すことで、紙袋のあくあ様の手と恋人繋ぎしているように見えるのです。しかも気が利いていることに、出口にはその姿が自ら確認できるように、大きな鏡が設置されていました。 「あっ、あっ、あっ……」 「ベリルやべーわ。一生ついてきます」 「さすがはあー様が所属している事務所、やることがえぐいって」 「人生初デートがあくあ君だなんて、もう泣きそう……」 「やば……手汗かいてきた」 何人かの女性は涙を流していました。 その一方で紙袋を汚したくない人は、慌てて紙袋を大きなバッグへと入れます。 幸いにも会場の隅っこには、そう言うスペースが用意されていたので、私も中の商品と紙袋を自分の持ってきた大きなトートバッグに入れ直しました。 「ふぅ……とりあえずは、これで大丈夫でしょう」 私は物販コーナーを後にすると、展示コーナーの方へと向かう。 展示コーナーに入って最初に目についたのは、ランウェイであくあさんが実際に着用した衣装でした。 コロールの路面店でも展示されていたものですが、その時に見れなかった人たちが写真を撮っています。 「衣装やば……てか、なんか良い匂いがしてきた」 「えっ、ちょっと待って、なにこの匂い?」 確かになんだか良い匂いがします。私も釣られてマネキンの方へと向かう。 「こちらはランウェイの時に白銀あくあ様がつけていたコロールオムの香水になります。まだこの国では未発売のものですが、秋には入荷しますのでご購入のほどご検討ください」 説明してくれたスタッフの人を見ると、明らかに他のスタッフさんとは違いました。 おそらくはコロールから派遣された人なのでしょう。もちろん衣装の周りは警備員の人たちで厳重に囲まれています。 「え? じゃあ、この匂いつけてベッド入ったら実質セッ……ンンッ」 「香水で4万、さすがはコロール、お財布に優しくなさすぎる」 「でも一度買えば結構もつし、一回分で計算したら安い方じゃない?」 「さっきトイレが混んでたのはこれが原因か……」 柵で仕切られた衣装の方に近づくと、温かみのある甘い匂いが鼻腔を擽る。 女性の香水でよく使われているアイリスの上品でエレガンスな香りと、男らしいベチバーやレザーの香り、それにココアの香りでしょうか? 複雑に香りが入り混じっているにもかかわらず、一流の調香師によって作られた香りは喧嘩することなく包容力のある優しさを醸し出していました。 「こちらサンプルになります。よろしければどうぞー」 コロールのお姉さんは、テスターに香水をプッシュすると渡してくれました。 え? うそ、これ無料なんですか……? テスターとはいえ、まさかの無料配布に会場が湧く。 私は発売されたら絶対に買おうと心に誓い、次のコーナーへと向かう。 そこには、シロくんとたまちゃんの衣装がかけられたマネキンが展示されていました。 「やば! シロくん短パンじゃん!!」 「生足に頬擦りしたい……」 「よく見たらこれ両方ともショートパンツなんだね」 「やっぱたまちゃんってさ……」 「しーっ! それはわかってても黙っておく約束でしょ」 画面の向こう側に見ていた衣装が、今、自分の目の前にある事に対して私はすごく感動しました。 私はその前を横切る時に、パシャパシャとシャッターを切る。立ち止まって他の人の邪魔をしてはいけませんからね。衣装コーナーが終わると、次に見えてきたのは、等身大のあくあさんのパネルや、シロくん、たまちゃんと記念撮影できるコーナーでした。 喫茶店の時に私は、本物のあくあさんと写真を撮影したことがありますが、それはそれこれはこれです。 私はそのままの流れでスタッフの人に記念撮影をお願いしました。 「あくあ様ってこんなにおっきいんだ……」 「そりゃ、ちん……ゲフンゲフン」 「シロくんは同じ目線くらいなのいいな」 どっちの意見もよくわかります。 今日はスニーカーを履いているので、あくあ様は私と並んでも少し背が高い。それもたまらなく良いのですが、隣に並んだシロくんの看板は私よりも身長が低くて、それはそれで胸にキュンキュンとくるものがありました。 そのコーナーを通り過ぎると、3つのパネルが並んでいます。 一番最初のパネルはたまちゃんでした。 『いつも配信を見にきてくれてありがとう。今日のライブステージは緊張するけど……リスナーのみんなが一緒だと信じて精一杯頑張ります。大海たま』 パネルの隣に書かれた直筆のメッセージとサインを見て、みんなが歓声をあげる。 私はたまちゃんがんばれ〜と声に出した。すると他にもリスナーの人がいたのか、私の応援に続いて声を上げてくれる。 「頑張れたまちゃん、ずっと応援してるよー!」 「私はたまちゃんに会いたくてきたよー!」 「ずっといっしょだから安心して!」 なんだか同じたまちゃんのリスナーとして、一体感を味わえたような気がしました。 サインの隣に書かれた肉球マークも可愛くて私的には満足です。 そしてその隣、たまちゃんの横にはシロくんのパネルがありました。 『今日のデビューステージがとっても楽しみで、昨日の晩からワクワクして寝られなかったよ。早くみんなの前で歌って踊りたいな。あと少しだから、待っててねー* 星水シロ』 そのパネルの近くからは、一際大きな歓声があがる。 「シロくーん! ずっと、待ってるよー!」 「早くみんなのところに会いに来てー!!」 「私たちも昨日から寝られなかったよー!」 「遠足前みたいで可愛すぎじゃない?」 「やばい、あー様だけじゃなくてシロくんも推せる」 「ところで右下のアレなに? なんかの呪い?」 「画伯www」 メッセージの下の方に謎の何かが書かれていました。 よく見たら星マークとその隣に矢印を引いて書かれています。 「これが星マーク?」 「星マークすらまともに書けないって、予想の斜め上すぎてもう」 「てっきりアナ……ゴホッ、ゴホっ」 「シロくんって、王子様系のあくあ様とのギャップがすごいよね」 「でもそこがいい。距離感が近いから私はこっちの方が好きかも」 「わかる、私なんかさっきのあくあ様の等身大パネルでもコミュ障発揮したのに、生身とか絶対無理。看板ですらあんなにかっこいいなんて反則だよ。でも可愛い系のシロくんならなんとか行けるかも」 「それ考えると初期に喫茶店行った検証班やばすぎ。あいつらよく無事で帰ってこられたわ」 おっと……誰かが私たちの話をしていますね。私は知らないふりをしてもう一つ先のパネルへと向かう。 もちろん最後にはあくあさんのパネルが展示されていた。3枚の中では一際大きく、それでいてメッセージの量もお手紙かと思うほど書かれていました。 『今日はベリルエンターテイメントのブースに来てくれてありがとう。実はこのメッセージ、恥ずかしいからみんなが来る前に今朝こっそりと書いてます。普段は自分からあまりメッセージが伝えられる機会がないんだけど、今日はこのスペースをお借りして、皆さんにメッセージを送りたいと思います。森長さんのメリービスケット、多くの人が買ってくれたと聞きました。当選した人はおめでとう。当選しなかった人も、次のキャンペーンがあるから気落ちしないでね。それと、深夜の時間帯なのに夜遅くまで起きて花咲く貴方へを見てくれてありがとう。残念ながら夕迅を演じられたのは少しだけだったけど、夕迅を演じられたことは俺にとっても誇りです。コロールさんのランウェイショーでは、観客席だけではなく、規制線の外からも多くの声援が聞こえてきました。あまりの人の多さに自分でもすごくびっくりしたけど、みんなの声援があったから頑張れたよ。藤百貨店さんのイベントもかなり遠くから来てくれた人がいると聞いてびっくりしました。朝早くから本当にありがとう。このありがとうという気持ちをみんなに伝えるために、これからも頑張ります! 白銀あくあ』 まるでここだけ時間が停止したように、誰1人としてその場から動こうとはしません。 そしてその場に居た全員が、手紙に書かれていたメッセージへと視線をむけていました。 私の周りから啜り泣くような音が聞こえてくる。 「うっ……うっ……うっ……」 「グスッ……ズビッ……」 「あくあしゃまぁ……」 「よ、よかっ、た、私、あく……あ様のファンでっ」 「うんうん、よかったね、ずっと推そうね」 「あくあ様ハンパないって、ファンへの感謝のお手紙とか、そんなのできるわけないじゃん普通」 「ありがとう、あくあ様、ありがとうっ!」 気がつけば私も周囲の人たちと同じように涙を流していました。 ハンカチで涙を拭った私は、さらにその隣にデカデカと書かれていたメッセージへと視線を向ける。 『銀河一最強のアイドルになるぞ!!』 強く書かれたあくあさんのメッセージにみんなが息を呑む。 銀河一最強のアイドル白銀あくあを見てみたい、おそらくその場にいた全員が思ったはずです。 私も1人のファンとして、あくあ様のその夢を支えてあげたいと思った。 「アイドル白銀あくあ……」 私の胸の奥がとても熱くなる。 さっきまでの静けさが嘘のように、あくあ様のパネルの前にいた人たちの瞳の奥に熱がこもっていく。 そんな中、タイミング良く会場にアナウンスの声が流れてきました。 『13時からベリルエンターテイメントのイベントステージを開演いたします。ステージイベント参加チケットをお持ちの方は、スタッフの誘導に従って指定の番号のお席にご着席ください。食事をされる方は今のうちにお願いします!』 いよいよ、ベリルエンターテイメントの初めてのステージが幕を開ける。 私はまず英気を養うために、飲食店ブースへと向かった。 ************************************************ 久々のお仕事回にテンション上がりました。 思ったより長くなったせいで、ステージまで辿り着きませんでした。 そして最後のメッセージはもうこれしかないなって思いました。 なお92さんがお昼に頼んだのは、飲食店ブースのうどん屋あくあの、あくあの手打ち茄子天うどんです。 あー、早く全員が揃ったベリルのオンリーフェスが書きたいです。 92、画面の向こう側。 飲食ブースはすごく混んでいましたが、なんとか食事を摂ることができました。 もちろん私が注文したのは、白銀あくあの手打ちうどん茄子天のせです。 たまちゃんの肉球パフェも食べたかったけど、それは帰りにしましょう。 食事を終えた私は、ステージへの入場待機列に並びます。 「チケットのご提示ありがとうございます。こちらをどうぞ」 ステージの観客席に入る時、スタッフさんにサイリウムを渡された。 色は水色、黄色、白色、紫色、緑色、赤色の全6種類。ライブの時に使ってくださいねという事は判りますが、何故6色もあるのでしょうか? ちなみにスタッフの人たちは、最初に黄色を使ってくださいと言っていました。 「何か嫌な予感がする」 「ベリル……お前、またなんかやらかすつもりなんか?」 「あくあ様があくあ様なら事務所も事務所だよ」 「念のために遺書でも書いておくか」 「朝、家から出る時に家族に別れの挨拶もしてからきた私の判断は間違ってなかったな」 「ぐあああああ、ハードディスクの秘蔵データを消してからくればよかった」 こういう時、独り者でよかったと思います。 私はそんな彼女たちを横目に、自らの席に着席する。 「楽しみだね、お姉ちゃん!!」 「うん、そうだね」 私の席の隣は、仲の良さげな姉妹で微笑ましくなりました。 それにしても姉妹でチケット当選なんて、中々の幸運じゃないでしょうか。 捗るさんなんて、チケットが当たらなかったから、離れ技を使ってライブ会場に来ているのに……。あっ、そんなことを考えていたら、会場に居た捗るさんと目が合いました。こら、私の方を見てないで、真面目に仕事しなさい。チンポスキーさんなんて、有給全部使い切っちゃったからこんな時もお仕事で来れないんですよ。 彼女達と比べると、ちゃんと来ている嗜みさんはさすがです。いいですか、こんなダメな大人達になってはいけませんよ。 そんなことを考えていると、ライブ会場の照明が落ちた。 「わっ!」 「きゃあっ!」 観客席から歓声があがる。しかし会場は暗転したまま動かない。 ザワザワとしていた会場が、空気を読んでゆっくりと静かになっていく。 やはりライブステージはこの一体感がたまりませんね。 次の瞬間、目の前の大きなディスプレイからたまちゃんが顔を出す。 「いっくよー!」 たまちゃんは拳を突き上げると、珍しく振り絞るように大きな声を出した。 それに呼応するように、会場の私たちも黄色いサイリウムを持った手を突き上げる。 「揺れる水面、風が吹く、触れ合った肩がピリピリする」 自分で作曲ができるたまちゃんの持ち歌は多い。 その中でも再生回数200万回をこえる人気曲、星空銀河からスタートするとは誰も想像していなかったのではないだろうか。私も最初にそれを持ってくるとはと驚いた。 「見つめあったその瞬間に、1人の世界は終わる」 星空銀河は、一言で言うと初恋に落ちた時の心情を歌った曲である。 ポップでキュート、それでいて穏やかな音色の曲に合わせて左右に体を振るたまちゃん。みんなもゆったりとした曲調に合わせて黄色のサイリウムを揺らした。あー、いいですね。まだ始まって数分なのに満足感は高いです。 「この恋が叶わなくてもいい。それくらい貴方のことが好き!」 画面の中のたまちゃんは、黄色の服を着て、黄色のペンライトをマイクにしていました。 ショートパンツからの生足もいいですが、スパッツからの生足もたまりませんね。 「綺羅星!」 「「「綺羅星ー!」」」 この曲の最高に可愛いところがこのポーズでしょう。 私も親指、人差し指、中指を伸ばして目の横に当ててポーズをとる。 え? おばさんが無理するなって? いいんですよ。どーせ暗くて誰も見てないんですから! そんなことを考えていたら捗るさんと目が合いました。だから貴女は仕事しなさいって! にやつくな!! たまちゃんはその後もミスすることなく曲は終盤に向かっていく。 「僕の心に君の星が瞬くよー」 一曲目が終わるとみんなから拍手が沸き起こる。 「やばー、シロくん目当てだったけど、たまちゃんの曲めっちゃいいじゃん」 「これさー、星とか銀とかめっちゃ意識させてくるじゃん」 「わかる。あー様に恋した女の子には絶対刺さるやつ」 「たまちゃーん、よかったよー!!」 ステージ開幕前は爆発しそうなほど高まっていたボルテージ、それが落ち着きを取り戻したかのように、観客席に穏やかな空気が流れる。最初はもっとハイテンションな曲を持ってくるかと思ったけど、あえてたまちゃんから、ここじゃないぞと言われているようでした。 「え、えっと、あ……あ……は、初めまして、本日よりベリルエンターテイメントのVtuber部門に所属することになった1期生の大海たまです。よ、よろしくお願いします」 さっきまで堂々と歌っていた姿は何処へやら、たまちゃんは大勢の観客を前にして緊張したのか、言葉を何度か詰まらせる。それが初々しくてクスリと笑みが溢れた。 「たまちゃん、頑張れー」 「緊張しなくてもいいんだよ!」 「よろしくねー」 「ギャップ可愛い!!」 「いつも配信見てるよー!!」 「今日はたまちゃんに会いたくてきたよー!」 観客席の人もいい人たちばかりそうでよかったです。 「あ、ありがとう、みんな。今日はみんなが来てくれたから、僕も頑張ってみようかな……みんな、今からみんなに会いに行っていいですか?」 「「「いいですとも!」」」 もちろん私もそう答える。すると再びステージのライトが落ちた。 画面の中のたまちゃんは集中するかのように呼吸を整える。静かになっていく観客、たまちゃんはゆっくりと目を開けるとその小さな唇を開いていく。 「流れた星は、海に落ちる。夜空に手を伸ばせばー」 これもたまちゃんの人気曲の一つ、再生数100万オーバーの白黒の世界という名前の曲です。しかもアカペラ! 高い歌唱力を誇るたまちゃんに、会場にいた人たちも聞き惚れる。 先ほどまで緊張していた人物と同じ人だとは思えません。さっきも誰かが言っていましたが、このギャップもまたたまちゃんの魅力の一つです。 「僕は今、白黒の世界の中ー」 アカペラの終わりと同時にディスプレイの映像が落ちる。 一瞬、トラブルという文字が頭の中に思い浮かびましたが、すぐにステージがライトアップされてオーケストラの生演奏が始まります。ここからまさかのオーケストラバージョン!? 素晴らしい演奏と壮大なアレンジに肌がピリピリと震える。たまちゃんの作り出した歌の世界観に観客全員が引き摺り込まれていく。それまでオーケストラを照らしていたスポットライトが、ステージの中央へと収束する。 「こぼれ落ちた涙の雫、伝えられなかった僕の嘘」 観客席にいた全員が目を見開く。 なんと、なんと! さっきまでディスプレイの中にいたたまちゃんがステージの中央に立っていた!! サプライズでの初3Dお披露目に、たまちゃんファンの私は歓喜に震える。 観客席の中には、私のようにたまちゃんが好きで見にきている人もいますが、シロくんだけのために来ているお客様もいます。むしろそっちの方が多いのではないでしょうか。それにもかかわらず、圧倒的な歌唱力とオーケストラアレンジによる生演奏、そして素晴らしい演出によって、たまちゃんはそういった人たちの心まで掴んでしまう。 「みんなー、会いに来たよー!!」 「「「「「わあぁあああああ!」」」」」 1番から2番の間奏のタイミングで、たまちゃんは観客席にいるみんなへと声をかけた。 それに応える観客席からの大声援、私も手を振り上げて黄色のサイリウムを振ります。 たまちゃんはそのまま2番も圧倒的な歌唱力で、このクールでかっこいいアレンジの白黒の世界を歌い切った。 「たまちゃん可愛いー!」 「やったー!!」 「えっ、ちょっと待って、すご……本当に会いにきたし」 「マジか、今こんなことになってるのか」 「やばいやばい、やばい、ハマりそう……」 観客席のボルテージは再びマックスへ。それを見たたまちゃんは、ポケットから水色のペンライト型マイクを取り出すと、空へと掲げた。私もそれを見て素早くサイリウムを取り出す。 「みんなー! 次の曲は僕にとって初めてのデュエット曲、ここにきてるみんななら、もう誰と歌うのかわかってるよね!!」 私は誰よりも早く、空に向かって水色のサイリウムを突き立てた。 「シロくーーーーーん!!」 「シローっ!!」 「シロくん会いに来たよー!!」 「早く顔を見せてー!!」 「みんな待ってるよー!」 会場の中に綺麗なピアノの音が流れる。オーケストラはそのままで演奏が始まった。 そしてついに! ついに!! 私たちの目の前に、シロくんが姿を表す。それもディスプレイを飛び越えて、ステージのど真ん中にいるたまちゃんと背中を合わせる。 割れんばかりの大歓声に、会場がほんの一瞬揺らいだ気がした。 「星を瞬かせて、世界を照らせ! 白い息を吐けば、どこかで水面が揺れる」 あああああああああああああああ! シロくんの歌声で私は一瞬にして意識が持っていかれそうになった。 なんなんですかこれ? いや、本当になんなんですかこれ? たった一声だけで俺はここにいるぞ、だから見ろよと言わせるほどの圧倒的な存在感。 大人びたあくあさんの歌声ともまた違う、シロくんの少し背伸びした少年の声に、思わず胸を抑える。 耐えろ! 耐えろ! 耐えろ! 私! ここで倒れたら、このステージに来られなかった全ての人に申し訳が立たない!! 脳裏に夜空に散ったチンポスキーさんの顔がチラつく。そうだ……私は、チンポスキーさんのためにもこんなところで倒れるわけにはいかないのです。 周囲を見れば、みんな最初のシロくんにやられてしまったのでしょう。我を失ったかのように、狂喜乱舞している人もいれば、瞬きもせずにずっとステージを見つめている人もいたり、中にはやっぱり耐えきれなかったのか、椅子の上でぐったりとした人まで見えました。し、しんでないよねそのひと……。 「君が叩いたドアの扉、でも僕はそこにいない」 シロくんのターンの次はたまちゃんのターンに切り替わる。 たまちゃんの歌唱力は高いし、間違いなく声も魅力的だ。もし、噂通り男性だったら間違いなくナンバー1だし、女の子だったとしてもトップクラスだと思う。だけど……だけど、なんなのさ!? あなたと背中合わせに歌ってる人、絶対におかしいって!! 今だってたまちゃんのパートで、一言も歌ってないのに、会場にいた全員が、その人に、シロくんに視線が吸い寄せられている。たまちゃんも、それがわかっているのでしょう。ここでまたパフォーマンスの質を上げてくる。 「頑張れたまちゃん」 「まだ序盤、デュエットだからここでおいてかれたらきついよ」 私の周りで生き残ってた人たちが、小さな声で囁く。 もう片方の手で黄色のサイリウムをぎゅっと握りしめた私も、心の中でたまちゃんにエールを送る。 そうしてたまちゃんのソロパートが終わると、2人の声が重なった。 「傷を負ったケダモノ達はまた立ち上がる!」 デュエットパート、最初のところは綺麗に声が重なった。 しかし、徐々にゆっくりと、たまちゃんはデュエットパートの主旋律をシロくんへと譲っていく。 多分ここで一番悔しい思いをしているのはたまちゃんだ。自分の実力ではまだ足りてないと、デュエットではサポートへと回る。シロくんもそれに気がついたのか、後ろのたまちゃんにアイコンタクトで後は俺に任せろと合図を送った。 そこから先は、もうシロくんの独壇場である。圧倒的な歌唱力とパフォーマンス、何よりもその存在感に誰もが目を逸らせない。私も、そしてみんなも、だらだらと涙を垂れ流しながらそのステージを見ていた。 「愛してる君に、この気持ちを伝えるまで諦めない!!」 最後まで歌いきったその瞬間、会場から……いや、会場の外や、さらにその奥からも大きな歓声が聞こえた。 そういえばこの映像はユアチューブやトゥイッチでも配信されているらしいから、それを会場の外で見ていた人たちが反応しているのかもしれない。 「うっ、うっ、うっ……来てよかった、本当に来てよかった」 「よかったね、本当に……」 「たまちゃんもよく頑張った」 「シロくんやば……あー様のオプションみたいなもんだと思ってたけど、これは推せる!」 「シロくんサイコーーーーー! たまちゃんもよかったよ、ありがとー!!」 観客席からステージに向けて長い拍手が送られる。 もしかしたら、シロくんが少し抑えたら上手く調和が取れていたのかもしれない。それでもあえて2人は、ベターではなくベストを尽くそうと本番でも挑戦したのだと思う。それがわかったからこそ、みんな感動したし涙を流した。 シロくんを1人にしないように、たまちゃんの魂から搾り出すような歌声に心が震えた観客は少なくないと思う。 暫くして会場が落ち着くと、さっきまで会場に手を振っていたシロくんが会場に向けて語りかける。 「初めまして! ベリルエンターテイメント、Vtuber部門所属1期生の星水シロです。実はこの曲、僕たちの仲間が作ってくれたんだけど、みんなに紹介してもいいかなー?」 この時の私は……いや、私たちはまだ何もわかっていなかったのだ。 ベリルエンターテイメントという会社の底知れぬ恐ろしさに、私たちは震える事になる。 ************************************************ 念のために元ネタ曲 「○間飛行」→「モ○クローム特別ver」→「ライ○ン」 ス○ードライバーのネタなんてわかるやついるのかと思いつつ書きました。 ドライバーつながりですね。 次でステージ回は終わりで、その次が掲示板かな? 92、ベリルの本気。 シロ君の言葉に会場がどよめいた。 「友達って……?」 「もうこれ以上、他に何があるって言うんです?」 「なんだかとっても嫌な予感がするわ……」 「やめて! もう私たちのライフはゼロよ!」 ざわめく観客席、会場全体が混沌とする中、舞台袖から複数の人影がゆっくりと現れる。その人達の姿を見た観客席はさらなる大きなどよめきに包まれていく。私は新たにステージに現れた3人の姿にとても見覚えがあった。 「ねぇ……先頭のあの子って……」 「あー様と一緒に写ってた雑誌の子だよね」 「メガネの子、誰?」 「最後の人、背大きくない?」 ステージに上がった3人は、あくあさんの最後のバイトの日、喫茶店でお見かけした人たちです。でも観客席の大半の人たちはそういうことを知らないから、ざわめきは大きくなるばかりだ。 そんな中、一番最初にステージに上がった人物、たまちゃんの中の人と囁かれる人物がマイクを手に取る。 「えっと、初めまして。作曲を担当したベリルエンターテイメント所属の猫山とあです。こうやって大勢の人の前で自分の曲が流れるなんて、ついこの前まで想像していませんでした。今もちょっと恥ずかしいんだけど……それよりも皆さんにいっぱい拍手をもらえた事が嬉しかったです。これからは、星水シロ、大海たま、そして白銀あくあなどベリル所属アーティストの作曲を手がける事になるので、よろしくお願いいたします」 会場からパチパチと拍手が送られる。最初はまばらだったが、観客達も状況が理解できたのか、会場全体が大きな拍手に包まれていく。もちろん私も手を叩いて歓声を送った。 「たまちゃんの中の人だっけ? 声の感じ少し変えてるけど、声質一緒だし確定っぽいね」 「でも、たまちゃん動いてるし違うくない?」 「いや、あれは接続切って予め決められた動きを繰り返してるだけでしょ。その証拠にたまちゃん、さっきから一言も喋らないしね」 「てかさ、改めてこうやって見ると男の子説ガチっぽくない? 声もやっぱ女の子とは少し違う気がする。おちんちんソムリエとしては、あれはやっぱりちんちんから声出てると思うんだよね」 「やば……あのルックスで男の子とか、攫われたりとかしない?」 「それだから女装してるんじゃない? そういう話、結構聞いたことある」 「え? 女装して、あくあ君とデート風の写真撮ってたってこと? それってなんか、ドキドキするんだけど……」 「なんだろうこの気持ち、すごくむずむずする。これは初めての感情……」 「わかる……。男の子同士でそんなことしてもいいのかな?」 ふふっ、実はとあちゃんが喫茶店でウエイトレスの格好をしていたなんて知ったら彼女達はどうなるんでしょうね。そのとあちゃんから次にマイクを受け取ったのは、同じく喫茶店でバイトをしていたメガネの男の子です。 「初めまして、作詞を担当させていただいたベリルエンターテイメント所属の黛慎太郎です。主に星水シロと白銀あくあの楽曲の作詞を担当しています。僕は、その……ま、まだ作詞を始めて間もないのですが、ほんの少しは自分の歌詞で歌い手の魅力をお伝えできたらいいなって思っています。よろしくお願いします」 登場の時からロボットみたいな動きをしていたけど、黛君は緊張しているのかな? 黛君の自己紹介に、会場全体から暖かな拍手が送られる。 「やばー、黛君もすらっとしててスマートでかっこいいかも」 「もはや優しそうな感じの男の子ってだけで推せる」 「ねぇ……この声ってマユシン君だよね?」 「マユシン君って、配信であー君とたまちゃんと仲良さげだったけど友達なのかな?」 「同じ学校の同級生とか? クラスメイトだったりして……」 「まっさかー、この3人が同じ学校とか、その学校、裏で絶対に何かやべーことやってんでしょ、国家予算とか動いてない?」 「ないない。ましてやクラスメイト? そのクラスの女子、間違いないくこの国の全ての女子に嫉妬されるぞ」 「それもうほぼ恋愛ゲームじゃん……いくら課金したらそんなゲームできるのさ? 私というゲーム機の人生に、そんな面白そうなソフト配信されてないんだけど?」 確かに、私だってそんな夢みたいな学校があったら通ってみたかった。きっと何もないだろうけど、3年間、妄想の中のヒロインムーブだけで、満足できるはずです。まぁ、私みたいなおばさんが制服着てもきついだけなんですけどね……。私は学生時代の自分を思い出して、居た堪れない気持ちになる。 そして最後にマイクを手に取ったのは、同じく喫茶店でバイトをしていた男性でした。 「編曲担当……天我アキラ。よろしく」 ん? なんかボソボソと喋っていたような感じがしましたが、私たち観客席の方には何も聞こえませんでした。 「あれ? 天我先輩、マイクの電源切れてませんか?」 「シロくん、多分、普通に電源入ってると思うけど、天我先輩の声が小さいだけだと思うよ」 確かにマイクは音を拾っていたと思いますが、あまりにも声が小さすぎてマイクですら綺麗に音を拾えていませんでした。 「そういえば最初に会った時も、天我先輩の声、めっちゃちっちゃかったかも……」 「確かに、そうだったかもしれない」 「天我先輩、頑張って。大丈夫、ここにいる人みんな優しい人たちばかりですから」 「天我先輩、リラックスしましょう、僕でも大丈夫だったから先輩ならきっと大丈夫ですよ」 「緊張しなくても大丈夫ですよ天我先輩。いつもの天我先輩をみんなに見せつけてやりましょう!」 そうだよね。主にあくあさんのせいで感覚が麻痺しかけたけど、こんなにいっぱい女の子がいたら男の子は緊張しちゃうよね。とあちゃん、黛くん、シロくんの応援に続いて、会場からも声援が飛ぶ。 「天我君、頑張れー」 「緊張しなくていいんだよー」 「ゆっくり、ゆっくり」 観客席からの声援に後押しされたのか、天我くんは髪で隠れていない方の目をカッと見開く。 「フハハハハ! 刮目せよ! 我が名は天我アキラだ! みなと同様、ベリルエンターテイメント所属である。天を我がものとすべく、この地上に舞い降りし堕天使とは俺のことだ! 今日は我が後輩達のためにここに来てやったのである! ちなみに、今回は編曲を担当させてもらったが、我の専門は作曲だ! シロはもちろんの事、我のもう1人の可愛い後輩、白銀あくあの作曲も担当しているからよろしく頼むぞ人間ども!!」 天を我がものにするために地上に舞い降りた? なんか矛盾しているような気がするけど、多分突っ込んだらダメなんでしょう。私は天我くんに向けて生暖かい拍手を送る。 「天我くん、あの歳で拗らせてるの可愛すぎでしょ」 「しかも言ってることはすごく後輩思いで良い人っぽそう、ギャップやばすぎでしょ」 「わかる。普通ああいうタイプの男子って暴力的だったりするんだけど、天我くんはなんか大丈夫そう」 「後輩にいいとこ見せるために出てきたのに、結局その後輩に頑張れって言われてるの面白すぎ」 「拗らせてるってどういうこと? 普通に身長高くてかっこいいじゃん、前髪で片方の目が隠れてるのもカッコよすぎ!」 「待って、待って、待って、あー様でも限界なのに、とあちゃん? とあくん? それに慎太郎くんにアキラくん? ちょっと待ってあまりの情報の多さに頭が追いつかないんだけど……」 「え? ベリル普通にやばない? なんでこんなに男の子ばっか集まってんの?」 「あー様はずば抜けてるけど、もし、とあちゃんがとあくんなら、3人とも普通にエース級でしょ」 会場のどよめきがどんどん大きくなっていく。 私はまだ喫茶店で4人の姿を見ているから、こうやってなんとか落ち着いていられますが、普通に考えてこの状況はとんでもなくすごいことです。これ、配信サイト大丈夫なのでしょうか? 掲示板とんでもないことになってません? 後で見るのが怖くなりました。あと白龍先生どうかお元気で、貴女と貴女が生み出した作品は絶対に忘れませんから。私はチンポスキーさんに続いて夜空に散っていった仲間を追悼する。 3人の自己紹介が終わると、改めてシロくんがマイクを手に取った。 「そういうわけで、今日から新たにベリルエンターテイメントに加わってくれた3人と一緒に、4人で今からゲームをやってみたいと思います。たまちゃんは応援よろしくねー」 後ろのディスプレイにシチュエーションゲームという文字がデカデカと現れる。 いったい何が始まるというんでしょう? 「今からみんなには、ディスプレイに表示されたお題のシチュエーションの時、どういう言葉を返すか答えてもらいたいと思います。スタッフの人たちから渡されたタブレットにあらかじめ答えを書いておいてくださいね、1問につき解答の制限時間は3分です。はい、では第一問!」 シロくんの掛け声に合わせてディスプレイにお題が表示される。 『今日も夜遅くまで仕事をしていたお姉さん、疲れて帰ってきたお姉さんに、みんなならどういう言葉をかけてあげますか?』 どうしましょう……最初のお題から私に刺さります。というか、ここに来てる人の半数以上の人に、刺さりませんかこれ? 私の近くの席の人も淡い希望を抱きながらソワソワとし始めました。 「私の友達、弟いるけど死ねしか言わないって言ってた」 「給料日になると封筒ごとお金をむしり取られたりするらしいね」 「気持ち悪いからって洗濯も別だし、自分の前にも後にも入れられたくないからって、お風呂の水とか一回ごとに入れ直されるって聞いた」 「それならまだマシでしょ。普通に暴力振るってくるよ」 「やめて、そんな現実知りたくなかった……」 観客席の夢もへったくれもない血生臭い話とは違って、ステージ上の男の子達は和気藹々、キャッキャウフフと盛り上がっていた。 「えー、どうしようかな。いつもお姉ちゃんに言っているような事でいいのかな?」 「うっ、僕、妹はいるけどお姉ちゃんはいないんだけどな」 「どういう職業か、どれだけ歳が離れているかも想定する必要がありますね。そう考えると結構難しそうだ」 「フハーッハハ、悩んでいるようだな後輩達よ。我にかかればこのような問題、造作もないことよ!」 解答を書くまでの時間、4人は仲の良い友達のような会話を繰り広げる。 えっ、何これ、なんですかこれ? その様子を見た観客たちはお互いに顔を見合わせた。 「えっ、待って、この時間てオプションサービス? 追加料金とか発生しちゃう?」 「学生の時、男の子同士の会話を盗み聞きしようとしたら、汚物を見るような目で見られたな……まさかこの歳になって、ただで見させてもらえるなんて思いもよらなかった」 「このイベントを無料で見せつけてくるベリルやばすぎでしょ。他の事務所死ぬよこれ」 「やる事が前代未聞すぎて、なんかもうどう反応して良いのかわからなくなってる。ずっと夢見てるみたい」 「もう夢でも良い、この一瞬この一秒を脳に焼き付けたい」 「普通に考えたらこれだけでもすごいことなのに、なんか耐えられている自分に驚く。もう頭おかしくなってるのかも」 はっきり言ってあっという間の3分間でした。司会を進行するシロくんがマイクを手にもつ。 「えーっと、解答者には自分で書いた言葉を、そのまま読み上げてもらいます。それじゃあまずは1人目、誰から行こうかな? 自信のある人ー!」 シーン……誰も手を上げない。それどころか誰1人としてシロくんと視線を合わせない。その仕草に、観客席から笑みが溢れる。 「いやいや、天我先輩、さっきすごく自信満々だったじゃないですか! ほら、後輩のために手を上げてくださいよ!」 「何を言っているのだ我が後輩よ。こういう時は年長者として、トップバッターは可愛い後輩に譲るものだろう?」 「そんなこと言って、実は天我先輩普通にビビってるだけですよね」 「ぐっ……」 私は両手で口を押さえてその場で悶えそうになる。 現実の世界に、こんなにもてぇてぇが溢れているなんて知りませんでした。 そんなことを考えているのは私だけではなかったようです。周りの観客席にいたみんなもそんな感じでした。 男の子って普段からこんなやり取りしてるんですか? 「えぇい! そこまで言うのなら見せてやろう!! 我が勇姿に震えろ後輩達よ!! これが選ばれし我の答えだ!」 後ろの大きなディスプレイに、天我くんの顔がドアップで映される。 すると天我くんは近くにいたスタッフさんにタオルを借りて肩にかけた。一体何をしようとしているのでしょう? 天我くんはそのままタオルの端を持ち上げて頭を拭くような仕草を見せる。 「夜遅くまでご苦労だったな。風呂でも入ってまずは疲れを取るが良い。その間に我が晩餐を用意してやろう」 お風呂上がり〜〜〜!! あー、これはバンバンしたい、バンバンしたいけど叩くものがない。 「おい……嘘だよな……」 「ぐあああああ、お風呂上がりの匂いくんかくんかしたい」 「しかもこれお風呂を入れてくれていて、今から料理作ってくれるってことだよね? 良い子すぎん?」 「お風呂上がりに2人パジャマで晩御飯とか想像させてくるのエロすぎでしょ」 「姉弟なのにそんなえっちなシチュエーションして大丈夫なんですか? 私がお姉ちゃんなら間違いなく一線超えちゃいますよ」 「ごめん、天我くん、私、今まで君のことちょっと馬鹿にしてたわ」 「正直、私もアキラくんは残念な子だと思ってた。ごめんなさい」 「さすがは天我先輩、これはもうまごうことなきみんなの先輩ですわ」 これには観客席のお姉様方もノックダウン寸前です。少しエロティックな雰囲気も出してくるあたりは、さすがは先輩ですね。他の3人には出来なさそうなシチュエーションで差を見せつけてきました。 「おぉ、さすがは天我先輩です。タオルのポイントは高いですよ」 「うん、この後を予想させるシチュエーションもいいよね」 「勉強になります、天我先輩」 天我くんの解答を聞いた3人の評価も高かった。まさか最初から、こんなにもクオリティの高い解答が出るとは……しかもまだ残りの3人の解答が残ってるだなんて信じられません。 「それじゃあ次は、とあちゃんで」 「うん」 次は画面にとあちゃんの顔が映る。 うわぁ、まつ毛なっが! 目大きくて可愛すぎ。私なんかより全然女の子じゃない……。 正直、私がとあちゃんより女の子らしいのって、胸の部分くらいしかないような気がします。 「おかえりお姉ちゃん、いつも夜遅くまでお疲れ様」 あー……良いですねー。シンプルだからこそ染み渡るものがあります。 しかも上目遣い、これは身長の高いお姉様方に刺さりますね。 「あらぁ」 「私ならそのまま抱き抱えて寝室に一直線する」 「はぁはぁ……とあちゃん、ちょっとお姉ちゃんと良い事しよっか」 「やめろ、お前らイベント中だぞ自重しろ!」 「どうやったらとあちゃんのお姉ちゃんになれますか?」 「もう女でもいい、私の妹と交換してくれ……」 「ちょっとあざといのがいい!」 こちらも反応がいいですね。中には危うい発言をしている人がいたので、私はとりあえず視線で牽制しておきました。こういう時、自分の目つきが鋭くて良かったなぁと思います。 「うん、いいね。これはお姉ちゃんじゃなくても刺さるよ」 「確かにな、我も今ほんのちょっとだけ心がキュンとしたぞ」 「なるほど、敢えてシンプルにすることも重要なのか……猫山、勉強になったよ」 3人の評価も上々だ。次はどっちが答えるのだろうと思っていたら、黛くんが手をあげる。 今度はディスプレイに、黛くんの顔がアップで映った。こうやってみると結構……というかかなり整った顔をしています。 「姉さん今日も夜遅くまで大変だったね、お疲れ様。あっ、それと、おかえり」 なるほどなるほど……そう来ましたか。最後に思い出したかのようにおかえりというのもポイントが高いですね、おそらくおかえりのセリフが飛んでたのを後で気がついて足したのでしょうが、その偶然がまた良い感じに収まっています。 「最後少し照れてるの反則でしょ」 「最初の穏やかな笑顔プライスレス……」 「しかも、帰ってきたお姉さんから荷物を預かるようなリアクション。こういう細かい優しさ好きかも」 「姉さん呼びも良いなぁ、お姉ちゃんも良いし、本当にどちらも甲乙つけ難い」 「あああああ、くっそー、なんでこいつらみんな寄りにもよって性格だけじゃなくて顔がいいんだ」 「これで作詞作曲とか嘘でしょ。全員そこらのタレントや俳優よりか全然かっこいいし演技上手いんですけど、どうなってるんだよベリルは!!」 「ベリルという企業のやばさに改めて震えてる」 「もはやこの男の子達も3DCGじゃないのかと疑い始めてる私」 黛くんの解答もまた高評価です。観客席も度重なるベリルからの攻撃、いやあくあ様のおかげで多少耐性がついているのでしょう。普通ならここまでに何度も卒倒してもおかしくない事が続いているのに、感覚が麻痺しているのか、皆さんなんとか耐えられています。 「それじゃあ最後は僕だね」 ディスプレイにシロくんの顔がアップになる。ここまでみんな耐えて来たことが自信になったのかもしれません。観客席を見ると誰しもがどこか余裕があるような表情を見せています。いやぁ、人って成長するんですね。私もこれならシロくんに何を言われても耐えられる気がします。 ええ、そんなことを考えていた時期が私にもありました。 「おかえりお姉ちゃん!」 シロくんは、開幕いきなり飛びつくようなアクションを見せる。不意打ちの強烈なジャブに、多くの女性達がダウンを取られていく。私も堪えきれずに身体を大きく仰け反らせた。 「今日もいっぱいお仕事頑張ってえらいね」 シロくんはそのまま手を持ち上げると、やさしげな微笑みのまま対象者の頭を撫でるような仕草をカメラの前でして見せる。 ふぁぁぁああああああ、強烈な包容力という名前のアッパーで生き残った半分の女性が持っていかれた。年下のくせにお姉ちゃんを甘やかしてくるとか聞いてない!! 「毎日夜遅くまで家族のためにありがとう」 ここにきて感謝の言葉という強烈な右ストレート、無防備な状態の観客のほとんどが膝から崩れ落ちていく。私も体の至るところキュンキュンとして、仰け反った身体を大きく捩らせる。 「あっ、お姉ちゃん疲れてるのにごめんね。晩御飯まだだよね、いこっ」 シロくんはカメラに向かって手を引っ張るようなアクションをする。 気がついたら私は内股になった状態で地面にペタンとしゃがみ込んで、画面のシロくんに向かって手を伸ばしていた。それこそシロくんを撮影をしていたカメラマンさんさえ、手を伸ばしてしまっている。周りを見ると、あまりの破壊力の強さに耐えきれずに、観客の全員が堕ちていた。 「……やっぱホンモノは、格が違ったわ」 「ごめんなさい、ごめんなさい、まだ全然いけるわなんて、さっきまで調子こいててごめんなさい」 「シロくんは全国のお姉ちゃん達を殺すつもりなのかな?」 「いくら稼いだらシロくんのこと養えますか?」 「シロくんを養うためなら、72時間連続で働く自信がある」 「一家に一つシロくんが欲しい」 「今、無意識に財布出してたわ……」 「ネットであくあ君の事見たら、まず財布取り出すって言ってた奴らの言葉の意味が今理解できた」 なんとか再起動した私は、自分のパイプ椅子に掴まってよじ登るようにして立ち上がる。 私としたことが油断していたのか、最初のジャブ一発で持っていかれました。 「それじゃあ誰が良かったか、観客席のみんなに審査してもらおうかな? みんなサイリウムは持ってるよね? 天我先輩が良かった人は赤色、とあちゃんが良かった人は紫色、黛くんが良かった人は緑色、そしてシロが良かった人は水色のペンライトを振ってくださーい。ちなみにこれがみんなのこれからのイメージカラーになるから忘れないでねー。あ、あと、選べないやって人とかは複数振っても大丈夫だからね!」 なるほど、そういう事ですか。私は他のサイリウムも使えるようにして準備する。 「みんな準備はいいかなー? はーい、じゃあ手に持ったサイリウムを振ってください」 みんな一斉に手に持ったサイリウムを振り始める。やはり水色が圧倒的に多い。それでも一部の人は違う色のサイリウムを振っている。でも一番多いのは全色のサイリウムだ。私も左手には水色のサイリウムを持っているけど、右手には紫、赤、緑の3本を持っている。シロくんの水色のサイリウムだけを単独で持っているのは、もちろんイチオシだからだ。 「おーっ、4本全部振ってる人が多いですね。これはもう全員の勝利でいいんじゃないかなー?」 色だけで見れば一番多いのは水色だけど、シロくんは4本全てを振っている人が多いのを見て、全員を優勝させることを選択した。そういうところがいかにもシロくん……というよりも、あくあさんって感じがして私はますます好きになる。 「シロくん……これ、勝負した意味なくない?」 「そもそも勝負にしなくても良かったのでは?」 「うむ、でも良いのではないか? 我々の勝利という結果には違いないのだからな!」 ああ……良い。何が良いのかわからないけど、この4人の会話なら永久に聴き続けられるような気がする。 周囲が穏やかな空気に包まれていく。その後も何度か問題が続いたが、2問目以降は空気を読んだ観客席が全員で4人のサイリウムを振ったのでたったの一度として勝負はつかなかった。 ************************************************ すみません。昨日、気がついたら普通に寝てました。 あくあが大変な時に、呑気にスヤってた嗜みのことを馬鹿にしていたツケが回ってきたかもしれません。 そういうわけで本日は2度更新の予定です。夜の更新を持って夏コミ編は終了ですね。 そして次の日は、お待ちかねの掲示板回です。お楽しみに!! 本日2度目の更新になります! まだ読んでない人は、前の話に戻ってね。 ******************************************** 深雪ヘリオドール結、過去の自分にさようなら。 その日、私は友人である桐花さんに誘われて、夏コミというイベントに初めて来ていた。 森長のブースで無事目的のものを二つ確保した私は、道すがら会場のテーブルへと視線を向ける。 「茄子天とおうどん……これは一体何の本なのでしょう?」 謎の本を売っていたところには、すごい列ができていました。私はそれを横目に眺めながら目的の場所へと向かう。 残念なことに、ベリルブースの入場券に当選することは叶いませんでしたが、展示場の外には少しでも音漏れを拾おうと多くの人が詰めかけています。幸いにもスタッフの人たちが展示場の窓や扉を全部開けて、外にいる人も音が聞けるように配慮してくれていたり、暑さ対策にテントを張ったり座席を置いたりしてくれました。 展示場の中にいる人は気がついてないかもしれませんが、実は会場のある施設の外の一般道路まで多くの人で溢れています。警察も危険だと判断したのか、周辺の道路がしばらくの間、完全に封鎖されました。 「それじゃあ最後に、僕からみんなに向けて一曲歌いたいと思います」 タブレットの中の、あー様こと、シロくんはステージの中央に立つ。 どうやらあー様の友達もライブに参加するのか、それぞれが楽器の置いてある場所へと向かった。 「は? まさか全員で一曲やるの?」 「おい……もう死ぬ未来しか見えないんだが?」 「とあちゃんドラムしてるのに、たまちゃんどうするのさ?」 「シンセサイザーだからたまちゃんのところは自動演奏じゃない? うまく考えたよね」 「一番ちっちゃな子がドラムとかまじやば、そこで男らしさ見せつけてくる?」 「天我様ギターできるのやばい、かっこいい!」 「あああああアキラくんのルックスでギターやめて、私に刺さる」 「黛くんがベースなのね、頑張れえええええ」 「マユシンくん緊張してそうだけど大丈夫かな? 見てる方がハラハラする」 周囲の人たちもみんな携帯やタブレットの画面に食い入るように見つめています。 まるでその瞬間を待つように、夏のじわじわとした暑さにも勝る熱気が中心のステージから外に広がっていく。 「みんな準備はいいかな?」 シロくんの声に応えるように、外からも大きな雄叫びをあげる。 「作曲、猫山とあ、天我アキラ、作詞、黛慎太郎、stay here行きます」 ステージのスポットライトが5人に集中する。 まずはたまちゃんの軽快なシンセサイザーの音から始まると、それにとあくんの力強いドラムの音が重なっていく。 「僕は君に何度も酷いことをした。だから変わらなきゃいけないって思ったんだ」 まるで最初からそこにあったかのように、天我くんと黛くんのギターとベースの音が加わる。 ポップだけどそれでいて切ない、あくまでもシロくんの声がベースだが、あえてそこから少し背伸びしたような歌声に胸の奥がキュンとした。 「君の代わりなんて、世界のどこを探したっていない。だから僕から離れないで」 歌の歌詞が、私が自ら歩んできた人生にゆっくりと重なっていく。 「間違って、悔やんで、また間違った行動をする。そうして僕は君の時間を奪ってしまった。僕は君がどれだけ僕のことを考えてくれていたのかをわかっていなかったんだ」 この曲は……今まで男の子に期待して、それでも裏切られて、期待をすることをやめてしまおうとしている女の子達に向けての曲じゃないでしょうか。 「僕はもう終わりだよ。君がそばにいてくれないなんて考えたくもない」 世の中の全ての女の子に、まだ男の子の事を諦めないでほしいと、そう訴えかけられているような気がしました。 「僕は君に何度も酷いことをした。だから変わらなきゃいけないって思ったんだ。君の代わりなんて、世界のどこを探したっていない。だから僕から離れないで。僕は君に取り返しのつかない事をしたかもしれない。だから謝らなきゃいけないって思った。だって、君の代わりなんて、世界のどこを探したっていない」 サビで何度も繰り返されるメッセージに胸の奥が苦しくなる。 果たして本当に期待していいのだろうか? あー様は違うってわかっているのに、過去のトラウマが心に深くしがみついて、また裏切られると耳元で囁いてくる。信じたくても信じられない、でも信じさせてほしい。矛盾した感情が心の中に嵐のように吹き荒れる。 「だから僕を待っていて!」 最後の力強いメッセージに、みんなの視線が吸い寄せられる。 5人を照らしていたスポットライトが一つに収縮していく。 きっとくるだろうなって、みんなわかっていたと思う。それでも……たとえ、そうだとしても、みんなが……ううん、私が、貴方がここにきてくれることをずっと待っていた!! 「やっと君を捕まえることができた。この手で君に触ってもいいだろうか? 君のおかげで俺は愛に気付かされた」 ステージの中央、あー様の登場とほぼ同時に、悲鳴にも近い歓声がこの会場を、施設を、いえ、この国全体を包み込むように広がっていく。それと同時に白いサイリウムの光で会場が埋め尽くされた。 「俺は君のことを信じることができなかったんだ。今までの関係を崩したくないから怖くて一歩を踏み出せなかった」 それは私も同じだ。ずっと恋なんてできない。私なんかが誰からも好かれるわけがないとずっとそう思っていた、ううん思い込んでいたの。だから、私はあー様との今の関係を崩すのが怖くて怖くて前に踏み出すことができなかった。歳だって離れてるし、私みたいな出来損ないがあー様と結ばれるなんてやっぱりダメだって……。でも、でも……許されるなら、私だって一歩前に踏み出したい。一度でいいから全力で誰かのことを好きになりたいと思った。たとえそれが失敗に終わったとしても、その恋はきっと自分の生きる糧になってくれる。 「君は俺のせいで前を進むことをやめてしまった。1人取り残された君をみて俺はこのままじゃダメだって思ったんだ。だって君には俺が必要だろ? だからベイビー、俺のそばにいてくれ」 ここにいる女性たちが、中継を見ている多くの女性たちが、きっと同じことを思ったはずだ。 そんなの必要に決まってるじゃないと! ねぇ、あー様、今まで貴方に、ううん、今も貴方に、どれだけの女の子が救われているか知っている? ここにも、貴方に救われた女の子が1人いるんだよ。 「俺は君に何度も酷いことをした。だから変わらなきゃいけないって思った。君の代わりなんて、世界のどこを探したっていない。だから俺から離れないで。俺は君に取り返しのつかない事をしたかもしれない。だから謝らなきゃいけないって思った。だって、君の代わりなんて、世界のどこを探したっていない」 今、私はどんな顔をしているのだろうか? とめどなく流れる涙と、緩んだ表情筋、タブレット端末に反射した私の顔は笑っていた。泣いているのにこんな自然な笑みが溢れるなんて、少しは笑顔の練習をした甲斐があったのかなぁ? 「だからそこで待っていて、俺が君を迎えに行くから!!」 軽快でいて爽やかなポップスに、アップテンポなダンス、でもその中にほんの少しの切なさというスパイスがある。それがどうしようもなく心を締め付けた。曲の終わりに、あー様が私たちに向けて手を差し出す。その手を掴もうとみんなが手を伸ばした。 「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ わだしっ、わたじっ、もう絶対にあー様にづいでぐ!!」 「よがった、よがっだね、わだしたち、ここにきで、よがった……」 「そっか、私たち、まだ……諦めなくていいんだ」 「今度こそ、今度こそ信じていいんだよね? もう裏切られたりしないよね?」 「白龍先生……今までリアリティがないとか言ってごめんね。リアルの男の子はもっとすごかったよ……」 「はは……やっぱ、あくあ様はすごいよ。一瞬で女の子の心、全部持ってくんだもん」 「マユシンくんの歌詞、めちゃくちゃ刺さったよ……こんな素敵な歌詞を書いてくれてありがとう、あーくんにピッタリの歌詞を書いてくれてありがとう……!」 「とあちゃんと天我くんの曲も良かったよ。今だって、心からちゃんと笑えてるのは、この軽快なリズムのおかげだと思う。泣いてないで笑ってよって言われてる気がする」 「ありがとうあーくん、ありがとうシロくん、ありがとうたまちゃん、ありがとうとあちゃん、ありがとう黛くん、ありがとう天我先輩、ありがとう阿古社長、ありがとうベリル……このイベントに携わった全ての人にありがとう!!」 至る所からありがとうという感謝の言葉が聞こえる。わたしも震える声で何度もありがとうと叫んだ。 「みんな、ありがとう! 改めて、ベリルエンターテイメント、アイドル部門所属の白銀あくあです。本当はここで終わりだって阿古さんから言われてるんだけど……なんかね……みんなも、もう一曲くらい、いいよね?」 あー様は、私たちに向かってマイクを突き出すと、舞台袖の方へと視線をチラリと向ける。おそらくそこに阿古社長か関係者の誰かがいるのだろう。 「お願いしまぁぁぁああああす!」 「阿古社長、スタッフさん、お願いします!!」 「嘘でしょ!? まだもう一曲聞かせてくれるの?」 「うわぁぁぁあああああああああ!」 「アンコール! アンコール!」 「「「「「アンコール! アンコール!!」」」」」 私も空に向かって何度も声を張り上げた。こんなに大きな声を出したのは子供の時以来かもしれません。 会場の中からも、そして施設の外からも声が重なって、一際大きな一つの声になっていく。 声が枯れるほどのアンコール、あー様はインカムに手を当てて、舞台袖の方に向けて小さく頷いた。 そして再び、マイクを自分の方へと向ける。 「それじゃあ最後に一曲、皆さん、花さく貴方へ、というドラマを見たことがありますか?」 「「「あるー!」」」 「ありがとうー!」 「「「「「私たちの方こそありがとう!!」」」」」 「そのテーマ曲、乙女色の心を歌いたいと思います! 良かったら聞いてください!!」 「「「「「「「「「「わぁぁぁああああああああああ」」」」」」」」」」 乙女色の心は、さっきの曲と違ってすごく大人の曲だ。 初めてテレビで披露された時よりも、はるかに色気が増したあー様の声に、私の心がワイングラスのように揺らされる。さっきまでのテンションが嘘のように、周りにいた女の子たちはまるで初心な乙女のように顔を真っ赤にした。 「この歌……生歌やばすぎでしょ」 「えっ、えっ? この曲、こんなに色気のある曲だっけ」 「どうしよう、まるで隣にあくあ様がいるみたい」 「歌詞があくあくん仕様に微妙にアレンジされてるの、絶対にマユシンくんのせいでしょ」 「天我先輩のギター、エロすぎ……ずっと指先見れる」 「とあちゃんドラム叩いてる姿、急に男の子の顔しないで、こんなの意識しちゃうよ」 「やばい、歌だけで孕みそう、ワンチャン、妊娠するかも……」 言いたいことはいっぱいあったけど、もう声にならなかった。それくらい胸がいっぱいになって、切なくて苦しくて愛おしくて……この感情に何か名前があるのなら教えてほしい。 あー様は、乙女色の心を最後まで歌い切ると、会場に向かって叫ぶ。 「みんなー! 今日は最後までありがとう!!」 あー様は近くにいた天我くんとグータッチをすると、黛くんとハグして、とあくんとはハイタッチした。 その度に、至る所から悲鳴に近い黄色い声が漏れる。 4人は手を繋ぐと、ステージの一番前に出てきて感謝の言葉と共に一斉にお辞儀をした。 「「「「ありがとうございました!」」」」 それに対して私たちも、ありがとうと感謝の言葉を返す。 「またねー!!」 あー様は両手を大きく上げて観客席に向けて手を振る。他の3人もそれに続いて手をブンブンと振った。 「行かないでー!」 「あくあ様、好きー! 大好きー!!」 「愛してるよ、あー様!!」 「マユシンくん応援してるよー!」 「とあちゃーん! 配信見にいくからねー」 「TENGA! TENGA! TENGA!」 会場の中や外、本当に至る所から悲鳴に近い叫び声が上がる。 4人はそのまま出ていくのかと思ったが、あー様はポケットから徐に携帯を取り出す。 一体何をするのかと思っていたら、ステージの上で4人は顔を寄せあって自撮りし始める。 なにそれ、仲良すぎでしょ!! そんなことを考えていると、スマートフォンの通知がピロリンと音を鳴らす。 『みんな、今日のライブ見てくれてありがとう!! by 今日はバイクできた!』 SNSには笑顔の4人の画像が添付されていました。それを見て周囲の人たちが、バタバタと倒れていく。 声をかけるべきかとも思いましたが、みなさん一様にいい笑顔で倒れているのできっと大丈夫でしょう。 私は再び視線をタブレットの画像へと戻す。するとちょうど、舞台袖に引っ込んでいくあー様と目があった。 こんなこと、ただの偶然だってわかってる。あー様だって会場かカメラを見ただけで、私を見たわけじゃないってわかってるよ。でも……でも! この心臓の高鳴りを止めることはもう不可能だ。 あー様に、私だけを見てだなんて言わない。でももっと、私のことを意識して欲しいと強く思った。 「一歩を踏み出すことを躊躇っちゃいけない……これだけはもう、後悔したくないから」 職権乱用? 公私混同? 大いに結構。私はもう我慢することをやめる。ずっと搾精担当官としてあー様の傍にいられれば、それだけで幸せだってずっと自分に嘘を吐き続けていた。 でもそれは自分の本心なのだろうか? ううん、そうじゃない! 諦めてた! 怖かった! だから自分の心に嘘を吐いた。ずっと嘘を吐き続けていたの。 お母様にもお祖母様にも、お父様にも愛されなかったけど、これだけは諦めたくないって思ったから。 私だって、私だって……! 誰かに……ううん、自分の好きな人に、あー様に、白銀あくあに、愛されたい!! 躊躇って一歩を踏み出せない私とは、今日ここでさよならする。だって、私は、あくあ様が欲しいから。たとえこの想いが報われなかったとしても、挑戦しなきゃなにも得られないし、なにも掴み取れない。欲しいものは掴み取らなきゃダメだって、あー様が教えてくれた。だから私はもう迷わない。 深雪ヘリオドール結、一生に一度の恋、本気で行かせていただきます!! ************************************************ 92さん視点期待してた人ごめんね。 掲示板、進撃のベリル。 【夏コミ】白銀あくあ様を語るスレpart1982【蹂躙】 4 ななし 夏コミ、ほとんどあくあ様じゃねーか! 6 ななし >>4 コミバのボランティアスタッフだけど、仲良くなったコミバの運営の人が次回からベリル出ないかもって言ってた。 展示場の単独使用は流石に申し訳ないってベリルの人が言ってたから、もしかしたら最初で最後の公式参戦かも。 9 ななし >>6 ますます、今回行けた人が羨ましくなった。 11 ななし 今日もまだチケット120万とかで転売してた。本物かどうか知らんけど買うなよ。 ベリル公式も転売禁止って言ってたしね。 せっかくのご厚意で無料なのに、善意に泥を塗る一部のバカが本当にクソすぎる。 グッズだって時間置けばオンラインに出すって言ってるから、待てば買えるから焦るなよ。 15 ななし みんなで団結して買わないと通報を繰り返したのが効いたな。 そういえば一番最初に、860万で転売してたやつ捕まったらしいぞ。ざまぁ! 17 ななし ベリルブースいいなぁ、シロくんの看板最高でしょ。 20 ななし >>17 あくあ君のパネルが中に搬入されたって情報あるけど、真偽のチェックよろ。 23 ななし ところで朝7時にあくあ様コールしてたの、あれなんなん? 28 ななし >>23 パトカーに囲まれた車両が中に入っていったのを見た人がいて、本人が来たと確信したから。 35 ななし >>28 パトカーは多分フェイクじゃないかな。 42 ななし そろそろ開場だけど、お前ら大丈夫か? 47 ななし ベリルブースやばい! 入り口前のシロくんとたまちゃんが可愛すぎて前に進めない!! 51 ななし ベリルブースヤベェな。 53 ななし あああああああ、私も現地に行きたかった……。 59 検証班◆9n2SARETAi 待機列看板 https://*****.com/***.jpg 展示場前入口 https://*****.com/***.jpg 展示場内入口 https://*****.com/***.jpg 63 ななし >>59 さすが姐さん。うっうっうどんー! 65 ななし >>59 姐さんだけが本物、あとは賑やかし要員。うっうっうどーん! 66 ななし くそぉぉぉおおおおお! 見たらますます行きたくなった!! それにしてもうどんとか公式調子に乗りすぎでは? 68 検証班◆CHiMPOsuki おい! 私の有給使ったやつ誰だよ! さっさと出てこい!! 72 ななし >>68 草 75 ななし >>68 ノ鏡 76 ななし >>68 飯がうめぇわwww 77 ななし >>68 ありがとう。チンポスキーのおかげで、配信で見る予定の自分が勝ち組になれた。 79 検証班◆010meTA473 >>68 私と知り合いでグッズ2セットずつ買ったから、後であげるよ。 あと、グッズは予告通りこの二つしかなかった。 森長コラボ、メリーさん着ぐるみver.あくあ様アクリルキーホルダー。 藤百貨店コラボ、執事ver.あくあ様のクリアファイル。 https://*****.com/***.jpg スタッフさん曰く、どっちもまだまだ在庫あるみたいだから、みんな焦って怪我しないようにね! あと、ブースが隣同士だからメリーさんが執事服着てる。こっちも可愛いからグッズ買っちゃった。 https://*****.com/***.jpg 85 ななし >>79 執事服メリーさんかわぇぇぇえええええ。 って、あれ? ベリルブースじゃないの? 86 ななし >>79 嗜み死ねって言おうとしたけど、メリーさんに免じて勘弁してやる。 87 検証班◆CHiMPOsuki >>79 うわぁぁぁあああああん、嗜みさん、いえ、嗜み様! ありがとうございます! 89 ななし ところで捗るは? 91 ななし >>89 捗るなら落選した後に、知り合いの伝手でステージ警備のボランティアバイトに紛れたって聞いたぞ。 93 ななし >>91 おい、あんな一番危険なやつを警備にして大丈夫なんかよ? 運営は正気か!? 95 ななし ベリルブースは今の所落ち着いてるな。 警備云々関係なく、みんな姐さんにビビってる。 97 ななし 姐さんでかいから目立つよな。私も一発で気がついた。 100 ななし まさかとは思うが、ベリルブースにいるの大半ここの奴ら? 105 ななし >>100 そんな気がした。しかも古参多め。 109 ななし おい! トイレで卑猥な声出してる奴自重しろ!! 111 ななし >>109 ランウェイの衣装やばすぎでしょ。匂い嗅いだだけで濡れる。 113 ななし トイレの待機列w お前ら家に帰るまで我慢しろ!! 114 ななし 普通にトイレで並んでるのに、一部のやつのせいで私までそういう目で見られるんだが? 116 ななし たまちゃんのグッズスルーした奴らザマァ。 https://*****.com/***.jpg 122 ななし >>116 なんやこれ!! 123 ななし >>116 さすがはベリル、ショッパーまで常軌を逸してやがる……。 125 ななし >>116 ぐあああ、それ欲しすぎる!! 130 検証班◆9n2SARETAi >>116 たまちゃんのグッズいっぱい用意してるらしいから、ライブの後に買っても間に合うと思うよ。 135 ななし >>130 さすがです姐さん。 140 検証班◆010meTA473 茄子天とおうどん、すごい列だった……。 143 ななし >>140 よく買えたな。今、並ぼうとしたら、もう今並んでる人で売り切れですって言われた。 144 ななし お前らどんだけ、茄子天とうどんが好きなんだよwww 147 ななし 確かあくあ様は公式でR-18はダメって言われてるんだっけ。 151 ななし >>147 そうだよ。だからあっちはほとんど夕迅本が蹂躙してる。壁サーも全部それ。 155 ななし 今の所、私的ベスト3 あくあさん家のAIスピーカー。 頭おかしい系。 メリーさんとあくあくん。 ほのぼの系。 あくあ様にいろんなお洋服を着せる本。 綺麗系。 157 検証班◆010meTA473 >>155 AIスピーカーノーチェックでした。ありがとうございます。 お洋服とメリーさんはガチでいいよ。多分、後者は作者のいつものパターンなら最後泣けるやつ。 前者はもう一目見たらわかるけど、めちゃくちゃ綺麗。明らかに元取れてないんじゃないかなってクオリティ。 個人的には、あくあ様と365日ビスケット、執事あくあの華麗なる1日もおすすめ。 前者はビスケットのお供に、後者はちゃんとした短編ミステリー。 160 ななし >>157 嗜みって本当にガチヲタなんやな。 161 ななし >>155 >>157 洋服もう無くなってた。他の狙います。 163 ななし >>157 あかん、嗜みのセレクト好きすぎる。だからお前のこと嫌いになれねぇんだよ。 まだビスケット余ってるから、ビスケット本買うわ。 165 検証班◆9n2SARETAi 今からお昼食べた後にステージ行くから多分これが最後。 最後の画像は注意。 星水シロ衣装 https://*****.com/***.jpg 大海たま衣装 https://*****.com/***.jpg 星水シロ直筆メッセージ https://*****.com/***.jpg 大海たま直筆メッセージ https://*****.com/***.jpg 白銀あくあ直筆メッセージ https://*****.com/***.jpg 168 ななし >>165 ありがとう姐さん。 てか、今、数分間スレの流れ止まったな。 みんな最後のメッセージにやられたか。 169 ななし >>165 全方位にちゃんと感謝してるの好きすぎる。 170 ななし >>165 これ現地で見てた奴よく耐えられたな。 171 ななし >>165 トイレで致してる節操の無い奴らはこれ見て浄化されろ!! 173 ななし ああああああああああ! やっぱ現地行きたかったぞちくしょぉぉぉおおおおお! 180 白龍◆XQshotacon すみません。ライブ中継って白銀くんはでるの? 185 ななし >>180 公式の出演予定は、星水シロと大海たまだけど、and moreって書いてあるから出るんじゃない? それ以外となるとマユシン君Vtuberデビューか。 187 ななし >>180 先生は謝罪の準備しておいた方がいいですよ。 190 ななし >>180 さようなら、先生の作品ずっと好きでした! 193 ななし >>190 好きでしたって、微妙に過去形なのえぐいって! 195 白龍◆XQshotacon このスレの人たち、私に対する殺意強すぎでしょ……。 後好きでしたって、今も好きでいてよ!! >>185はthx。 198 ななし うどん屋あくあの手打ちうどん茄子天のせは狙いすぎでしょ。 203 ななし >>198 あー様が踏み踏みしたおうどん……これって間接的に踏んで貰った事になりませんか? 207 ななし やめろ、私のおうどんが捗ってしまう。 210 検証班◆07218KADO6 お前らそろそろ入場しろよ。私だってライブ聴きたいんだ。 213 ななし >>210 お前はちゃんと仕事しろ!! 215 ななし >>210 聴くな! 仕事しろ!! 218 検証班◆07218KADO6 >>213 >>215 うるせー! さっきだってちゃんと仕事したわ。 トイレに籠って卑猥な声出してる奴ら全員叩き出してやったわ! ざまぁ!! 221 ななし >>218 やるじゃん。 222 ななし >>218 見直した! 223 ななし >>218 やればできる子だって、知ってたよ。 227 ななし 中継カウントダウン始まったぁぁぁああああああああああ! 230 ななし 配信サイト 公式 yourtube https://*****.com/ トゥイッチ https://*****.com/ 準公式(視聴者分散のための特別措置) ニヨニヨ https://*****.com/ ブンレク https://*****.com/ ミルタム https://*****.com/ ニヤティブ https://*****.com/ 234 ななし >>230 乙、有能。 238 ななし きたあああぁぁぁぁぁああああああああああ! 240 ななし スタートはたまちゃん!! 243 ななし たまちゃんの曲、マジでいいわー。 なんか、かわいい自分になれる。 246 ななし >>243 わかる。それにしても一曲目から最高かよ! 250 ななし みんな配信サイトに聞き入ってるのと、公式のコメント言ってるから思ったより人少ないな。 255 ななし 綺羅星! 256 ななし 真の綺羅星! 259 ななし >>255-256 何が綺羅星だよ、馬鹿らしい……。 263 ななし >>255-256 >>259 お前らノリ良すぎだろ。 270 ななし はー、たまちゃん思ったより良かったわ。 274 ななし 2曲目もしっとりとしていていいね。 276 ななし つーか、歌うますぎ、素人ってレベルじゃない。 277 ななし アカペラがうまいのは本物って事。 280 ななし おまけに自分で作詞・作曲、演奏できるハイスペック。 281 ななし 歌ってる時はかっこいいのに、トークの時、オドオドしてるの可愛すぎ。 286 ななし うぉぉおおお! 3D技術すげぇ!! 289 ななし これファンの人、たまんねぇだろうな。 全然予習してなかったけど、今のVtuberこんなことになってんだ。 そりゃハマるわ。こんなのもう現実じゃん。 297 ななし いやぁ、すごかった。 302 ななし シロくんきちゃぁぁぁああああああああああ! 303 ななし シロくんいきなり3Dデビュー! 305 ななし 持って帰りたひ……。 310 ななし やば……アバターなのにシロ君のオーラ半端ないわ。 311 ななし これたまちゃんは悔しいだろうなぁ。あくあ様は乙女色の心でもそうだったけど、カバー曲だろうと自分のものじゃないかっていうくらい歌いあげてくるもん。 316 ななし たまちゃんは歌上手いって言っても、プロとしては中から上くらいだと思う。それでもすごいと思うけど……でも、シロ君って、プロの中でもトップオブザトップのレベルの人たちとも遜色ないもん。歌がうまいとかさ、なんかもうそういう次元で歌ってないよね。 320 ななし この曲聴いていればわかるけど、シロくんって声量があっても、ピッチの安定感もリズム感が抜群に完璧なんだよね。それができる上で、ソロ曲の乙女色の心とかを聞くと、自分なりのアレンジで完璧に自分のものにしちゃうんだよね。つまり余裕があって、これなんだから普通に歌がうまい人では手に負えない。 327 ななし 後半パートまさにそんな感じだなぁ。たまちゃんが引いて、シロくんに譲ったあたりから手加減なしで本気出してくるもん。これ後ろのオーケストラよく合わせられてるわ。 333 ななし いやぁ、なんかもうすごかったわ。すごいという感想しか出ない……。 337 ななし 現地組生きとるか? 配信のところのコメントもう、ぎゃーとかぐぁーしかなくて草w 341 ななし グァァァアアアアア!! 342 ななし おい、嘘だろ……。 343 ななし 男の子いっぱい出てきた。 344 ななし あー様最後のバイトの日に、喫茶店に居た子たちじゃん!! 345 ななし 雑誌の子、出てきたな。たまちゃんの中の人説これで確定かな? 350 ななし あ……声で察した。ちょっと変えてるけど、これは中の人確定だね。 それにしてもVで中身出てもいいんか? 354 ななし >>350 生の顔出してるVさんいるし問題ないと思う。 それに同一人物って本人が言わないのなら言及すべきではない。 これはこれ、それはそれだから。 357 ななし un la filetteのレディースとメンズのミックスか。これはかわいい。 361 ななし 生身のマユシン君きたぁぁぁあああああ! 362 ななし マユシン君普通にカッコええやん! 365 ななし マユシン君イメージ通り。 368 ななし メガネ男子か……いいね! 371 ななし 最後の子、デカ! 374 ななし あー君よりデカいのやばくない? 376 ななし これ間違いなく右手が疼いてますね。 380 ななし 男の子のタイプ全員違うのやばすぎん? これでとあちゃんがとあくんならもうコンプリートじゃん。 389 ななし ベリルの社長って何者? これだけの男の子集められるのやばない? 392 ななし これはベリルの時代来るなー、なんかもう頭が追いついていないのか普通にしていられるけど、ちょっと前ならこれ画面の前で泡吹いて全身痙攣させてたわ。 395 ななし >>392 わかる、現実のことだってまだ頭が理解してないだけかも。 400 ななし おいおい……挨拶だけかと思ったら、こいつらゲーム始めようとしてるぞ。 403 ななし 嘘だろ、無料のイベントで本当にそんなことして大丈夫なんですか? 407 ななし マジかよ……当選組、羨ましすぎるわ。 411 ななし あらー、男の子同士で楽しそうにまぁ……。 419 ななし 天我先輩の解答刺さる……。 423 ななし 天我くんさぁ……これもう姉弟で一線超えちゃってるじゃん。 425 ななし 男の子の方はそんなつもりないんだろうけどさ。これはお姉ちゃんが勘違いしちゃうよ。 432 ななし とあくんの解答もいいわぁ……。 436 ななし もう女の子でもいいよ。私、とあちゃんのおまんこなら余裕で舐められる。 437 ななし おちんちんソムリエの私の意見を述べさせてもらうとするとですね。 ええ、やはりとあちゃんは、とあくんではないのかと結論に至るんですよ。 見てくださいこの顔を、これは通称、手コキ顔というショタ系の男の子に多いタイプの顔つきだと思うんです。 みなさんもほら、じっくりと顔を見てあげてください。手コキしてあげたくなっちゃうでしょ? ね? 440 ななし >>437 ね? じゃねーよw 相手未成年だぞ。 やっぱおちんちんソムリエなんて資格持ってるやつはイカれポンチしかいないって噂本当やったんやな。 あいつらプロになるとズボンの布が擦れる音でちんこついてるかどうかわかるんだろ。異常すぎるわ。 444 ななし >>440 おちんちんソムリエのプロ資格保持者のチンポスキーさんのことを馬鹿にするのは、やめてもらっていいっすか? 452 ななし >>444 チンポスキーwww 459 ななし 黛くんの解答もいいね。癒されるわー。 460 白龍◆XQshotacon 今まで自分の作品を読んでくれた皆さんへ。ありがとうございました!! 464 ななし >>460 先生、死なないで!! 465 ななし >>460 先生さぁwwwww 466 ななし >>460 おい! 先生、マジで全裸土下座しやがったぞwww https://*****.com/***.jpg 471 ななし >>466 このアカウントは凍結されていますwwwww 473 ななし >>466 先生ーっ!! 475 ななし 準公式ミラーの方、配信落ちたとこあるみたい。 480 ななし ぬあぁぁああああああ! 483 ななし シロくん、それは反則だよ。 485 ななし またしても格の違いを見せつけてくるシロくん、大人気ないわー。 487 ななし このまま真っ白なバンに乗せて帰りたい。お姉ちゃんの家においで。 489 ななし これはよくない。あくあ様にまた変な層のファンができそう。 490 ななし あー様はあー様でいいけど、シロくんはシロくんでいい。 492 ななし しかも最後のヲチよw 494 ななし 決着つかないとかグダグダにも程があるw 497 ななし ちょっと待って、男の子たちっていつもこんなかわいい会話してんの? 女なんか会えばマンコとちんこの話しかしねーのに。 500 ななし >>497 それはお前だけだろ、一緒にするな! 502 ななし >>497 やめて、おんなじ女だと思われたくない……。 685 ななし すごい満足感だった……。 こんなの永久に見ていられるやん。 690 ななし これで終わりかと思ったら、まだあるって? しかも、とあちゃん、天我先輩、マユシンくん演奏するらしいぞ。 693 ななし 待って、男の子だけのバンドなんてこの世界に存在していいの? そんなの漫画の中だけかと思ってた。 695 ななし シロくんのソロ曲? 701 ななし やば……歌詞刺さる……。 702 ななし この歌詞はくるものがある。 705 ななし やばい、男の子たちから変わるから見捨てないでって言われてるみたい。 見捨てるわけないじゃん。 707 ななし なんか……なんか……やっとまともに男の子たちが、私たちの方に向いてくれた気がする。 709 ななし 正直なところ、もう中には諦めてて関心ない子とかもいるからな。 そういうのも徐々に増えてたんだっけ? 711 ななし 中には女の子が好きって女の子もいるしね。 最初からそうだった人もいれば、そうじゃなかったけどそうなった人もいる。 これ歌詞マユシンくんだっけ? 才能あるわ。 725 ななし は? 726 ななし あ…… 727 ななし キタアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア! 728 ななし くるって思ってたよ。 729 ななし ちょっとわかってたけど、それでも出たら変な声出た。 730 ななし あー、シロくんもいいけど、やっぱ本家ですわ。 735 ななし この曲、生で聴けてる連中いいなぁ。当たらなかったもんなぁ。 そう考えるとボランティアスタッフとかいう裏道使った捗るはすごい。 737 ななし おわた……あー様が歌ってる間、コメント止まってたんだが? 739 ななし >>737 いや、普通に止まるでしょ。 740 ななし もうなんだろうな……はい、しか言えないわ。 741 ななし 待ってて迎えにいくからは反則。 742 ななし 迎えにきてほしいから事務所のメールに住所送っていいですか? 743 ななし >>742 やめろ、迷惑かけるな。 745 ななし いやもうこれ、全員カッコ良すぎでしょ。 751 ななし まさかのアンコールきたぁぁぁあああああ 753 ななし なんなんこれ、やってほしいこと全部やってくれるじゃん!! 754 ななし 頼むよ阿古社長、一生ベリルについてくからお願いアンコール!! 755 ななし ここでアンコールとかあくあ君は天使なのかな? 761 ななし >>755 天使あくあと、堕天使アキラが一緒のステージにいるのか、やべーな。 762 ななし 堕w天w使w 天我先輩は絶対に私たち側の人間だから推せる。 764 ななし 先輩やばいよなー、あくあくんに次いで人気でそう。 765 ななし 先輩は最初声小さかった時点で親近感しか感じない。 774 ななし アンコールきちゃあああ! 775 ななし 阿古社長は空気読める人だな、ありがとう! スタッフさんも乙! 777 ななし 今気がついたけど、ライブ始まったから検証班いないのか。若干一名仕事だけど……。 788 ななし >>777 チンポスキー合掌! 790 ななし アンコール曲、乙女色の心だ!! 791 ななし 待って、夕迅様が重なる。 796 ななし これの生歌ってこんなやばかったのか。 801 ななし もうだめ……この空気感が尊い。同じ空気を吸いたかった。 810 ななし なんか前より色気増してない? ドキドキするんだけど。 816 ななし >>810 ワンチャン病気の可能性あるから、病院行ったほうがいいぞ。 823 ななし なんかもう最後圧巻って感じだった。 835 ななし ただでさえ、あくあ様1人でベリルの圧勝状態なのに、ベリルは一体どこを目指しているんだ? 838 ななし 大手芸能事務所社員です。もう両手を上げて降伏するので許してくれませんか? 正直、これがこれからの男性に求められるクオリティになると、マジで会社やばいんだけど。 唯一の救いは、作詞だったり作曲だったりするところ、頼むから間違ってちょい役でも俳優デビューとかしないで。 845 ななし >>838 残念だったな。ベリルは予想の上を行くぞ。 853 ななし >>838 嫌な予感しかしない。ベリルはまたなんかやらかすぞ。 858 ななし >>838 ちょっと前にな。白龍先生って人がいたんだけどな……その人も同じようなこと言っててな、うん。 863 白龍◆XQshotacon >>838 先にあの世で待ってるね! 877 ななし >>863 先生ノリ良すぎでしょwww 879 ななし >>863 先生、生きてた、よかった。 884 ななし 最後、ステージで記念撮影可愛すぎだろ!! 888 ななし お前ら仲良しすぎだろ!! 896 白龍◆XQshotacon なるほどね、これが本物の男の子ですか。 いやー、参考になります! 改めて自分の作品ってリアリティがなかったんだなって痛感させられます。 そりゃ炎上するし、全裸土下座するし、アカウントも凍結されますわ。 911 ななし >>896 先生、完全に開き直ってやがるwww 913 ななし >>896 先生さぁwwwww 923 ななし 現地組です。会場すごい。もう完全に全道路封鎖して鎖国みたいになってる。 音漏れ聞こうと会場の外も人だらけで、警察だけじゃどうしようもないからって、自衛隊も来てるみたい。 これ帰れるのかな? みんな熱中症には気をつけなよ。 937 ななし 現地組、もう道路使えないから、体調悪い人は船でピストンするらしいですよ。 949 ななし 現地組は気をつけて帰りなよ。検証班も無事で帰ってこいよ! 953 ななし 公式ホームページに情報追加きたぁぁぁあああああ!! 963 ななし ヤッホーのトップページのニュース欄、全部ベリル関係なんだけどwww こんな事、過去に一回でもあったっけ? ・話題のベリルエンターテイメント、新たに3名加入。 ・A地区完全封鎖、政府は自衛隊出動要請。 ・ビスケット王子こと生の白銀あくあに全国民が熱狂。 ・熱中症警報、A地区で今年度最高気温観測。 ・ベリル公式、猫山とあの性別にはあえて言及せず。 ・全国でネット障害、ベリルのライブ配信が原因か? ・ベリルエンターテイメント、世界トレンド1位獲得。 ・進撃のベリル、世界進出も視野か? 974 ななし >>963 SNSのトレンドランキングもやばいよ。 1位 ベリルエンターテイメント 関連ワード 誰も勝てない、ベリル無双、世界よ見たか 2位 白銀あくあ 関連ワード 白銀あくあ最強 あなたが一番 星水シロ 3位 天我アキラ 関連ワード 天我先輩 厨二病 4位 猫山とあ 関連ワード 男 女 大海たま おちんちんソムリエ 5位 黛慎太郎 関連ワード マユシンくん 作詞 6位 天鳥阿古 関連ワード 何者? 社長 7位 stay here 関連ワード 黛慎太郎 歌詞最高 史上初男性のみのバンド? 8位 同時接続世界最高 関連ワード yourtube、トゥイッチ 9位 夕迅 関連ワード 続編いつ? スピンオフ 10位 うどん 関連ワード うっうっうっうどーん 茄子天 うどん工場 986 ななし >>974 今回は流石にSNSのトレンドランキング比較的まともだな。 10位のうどんは笑ったけどw 999 検証班◆CHiMPOsuki ライブ中ずっと仕事とかふざけんな!! 1000 検証班◆07218KADO6 おい! ゴミ箱とか汚物入れにパンツ捨てたやつ出てこい!! 回収して分別するの私なんだぞ!! あとオムツを、そこらへんの植木のところに捨てたやつだけは絶対に許さん!! 1081 ななし このスレッドは1000を超えました。 もう書けないので、新しいスレッドを立ててくださいです。。。 ************************************************ すみません、帰るのが遅くなりました。 一応投稿しますけど……ちょっと今回は、自分的にどうかなって思ってます。 これなら検証班がちゃんと出せるイベントアフターの掲示板の方が良かったかなぁっておもいました。 それとイベントのリアルタイムな反応は、ほとんど92さんと深雪さんとの回でやっちゃったから入らなかったかなぁと。どうせ読んでいただくなら、クオリティの高いものを出したいと思っているので、出したこと後悔して後で帰るかもしれません。それかこれとは別に用意するか、ちょっと考えます。 掲示板、アフターパーティー 【掲示板崩壊】白銀あくあ様を語るスレpart1984【ベリル無双】 6 ななし やっと掲示板のサーバー復旧したのか >>1乙 復旧まで丸一日かかったぞw 7 ななし まさかあの後に人が流れてきて、急激な負荷でサーバーダウン。 さらには一斉にインターネット使いすぎたせいで、回線自体が不安定になるとかもうね。 8 ななし >>1乙 サーバー復旧に合わせてこっちもスレ立ちました。 ベリルエンターテイメントpart1 【バーチャル天使】*星水シロ*【バーチャルショタ】聖水1本目 【男の子?】^ー^猫山とあ^ー^【女の子?】1にゃんこ 【マユシン】ー○-○ー黛慎太郎ー○-○ー【メガネ】レンズ1枚目 【運命の刹那】+++天我アキラ+++【舞い降りた堕天使】1罰目 11 ななし >>8乙、たまちゃんは? 13 ななし >>11 たまちゃんは既にある。 【元個人勢】^ー^大海たま^ー^【現ベリル】92にゃー 15 ななし 未だに夢見てるんじゃないかって思う。現地組だけどそれくらいすごかった。 18 ななし 中継サイトよく最後まで耐えれたよな。 20 ななし >>18 独占配信もできたのに、公式配信サイト2つが英断したのがデカかったな。 それでも耐えきれずに死んだところもあったけど、そのおかげで公式二つは無事だった。 20 ななし ベリルエンターテイメント、まだ出来て4ヶ月くらいの会社に業界が蹂躙されちゃってるんだが! 23 ななし >>20 それな。 28 ななし >>20 ベリル本当にやばい。 社長が敏腕なのか、あくあくんという大きな一番星にみんなが惹きつけられたのか。 31 ななし >>28 人が集まってるのが社長のおかげなのかはわからんけど、他の事務所ならどうだったかなぁ。 やっぱり男の子たちがみんな良い笑顔だったのは、やりたいことをやらせてもらってるからなんじゃない? 35 ななし >>31 それはありそう。最後の4人の画像本当によかった。 39 検証班◆9n2SARETAi >>1乙 念のために、落ちてる間の出来事。 ベリル公式yourtubeチャンネル正式オープン ベリル公式HPリニューアル 星水シロ、猫山とあ、黛慎太郎、天我アキラの公式SNS始動 公式ファンクラブは、サーバー負荷軽減のために当面はオフラインイベントで設置された端末からのみ登録可能だそうです。今回のコミバのベリルブースにも端末が設置されていました。ちなみにご友人のも1人までなら登録できますよ。 私がチンポスキーさんを、嗜みさんが捗るさんのアドレスを登録したので確認済みです。 なお、登録用端末は、全国の藤百貨店、森長のポップアップショップにも設置とのこと。 直近の大型オフラインイベントのアイドルフェスやスタフェスでも登録コーナーが設けられるらしいです。 最低でも3ヶ月以内には普通にネットで登録できるとのことですが、サーバー負荷軽減のためにできる限りオフラインイベントでの登録をよろしくお願いしますとのことでした。 47 ななし >>39 姐さん乙。 オフラインのみかー、うち離島なんだよね……。 50 ななし >>39 姐さんありがとう。 藤地元にあってよかった。こういう時、やっぱりデパートのありがたみが沁みるわ。 53 検証班◆CHiMPOsuki >>39 ありがとう姐さん……。 くっそー、私もライブ行きてぇぇぇえええええ!! 有給増やす方法ないですか? 56 ななし >>53 つ退職届 ずっと有給だぞ。 58 ななし >>53 捗るが君のことを待ってるぞ!! 59 ななし >>53 捗るさんみたいに無職になればええやん。 61 検証班◆07218KADO6 >>56 >>58-59 お前ら人を暇人みたいに言いやがって!! 無職だって色々と忙しいんだぞ! そもそも大学生なんだから無職で当然だろ! 65 ななし >>61 暇じゃないって、どうせオナって寝るだけだろ! 67 ななし >>61 おい、嘘だろ!? 捗るが女子大生とかこの国大丈夫か!? 70 ななし >>61 捗るですら大学生になれるの義務教育の完全敗北きた。 75 ななし >>70 むしろ捗るですらちゃんと大学生になれるんだから義務教育の大勝利だろ。 77 ななし なぁ、捗るですら大学生になってるのに、私浪人してるんだけど……。 82 ななし >>77 つまり捗る以下ってこと、御愁傷様 83 ななし >>77 捗るやって浪人してるかもしれんやん、10年くらい。 85 ななし >>77 浪人してるってことは高ランク狙いじゃないの? だったら別にいいじゃん。 数年前に大学無償化、選択的義務教育化してからは一部の大学を除いたら試験もなく普通に入れるし、捗るが大学入っててもおかしくないでしょ。 93 検証班◆07218KADO6 お前ら好き勝手言いやがって!! これでも幼稚園の時からメアリーなんだぞ私!! 95 ななし >>93 お前嘘だろ!? 女子御三家、それも聖クラリスと並ぶ超お嬢様学校じゃん。 98 ななし >>93 メアリーの幼稚園エリート組って金持ちばっかって印象あったけど、捗るはなんでいつも金欠なんだろう。 この前も貯金通帳が月の初めと終わりで5桁から4桁の間で変動してるって言ってたし。 104 検証班◆010meTA473 >>93 え? 私の先輩捗るなの? 転校しようかな……。 105 検証班◆CHiMPOsuki >>93 悲報、捗る、私の後輩だった。 111 ななし >>104-105 草www 113 ななし >>104-105 お前ら本当に仲良いんだなw 115 検証班◆07218KADO6 >>104 おい後輩、ヤキソバパン買ってこい! >>105 へへへ先輩、実は今金欠でして今度お肉食べたいなぁって。 117 ななし >>104-105 >>115 捗る、嗜み、チンポスキーを生み出したメアリーやばくね? 118 ななし なんかもうメアリーを見る目が変わったわ。 120 ななし 誰だよメアリーのウイキの有名人の項目に、捗る、嗜み、チンポスキー追加したやつwww 123 ななし >>115 最低やな 125 ななし 私メアリー高等部に在学してるけど、先輩に捗るいるなら大学変えようかな。 126 ななし おい! 転職活動中なのに、メアリー卒って書くの躊躇うだろうがw 129 ななし メアリーって確か高等部にスターズの王女様が通ってたよな。お前ら迷惑かけるなよ。 132 ななし >>129 転校させた方がいい。我が国のイメージが悪くなる。 137 ななし 聖クラリスでよかった……。 143 ななし >>137 あくあ様の妹、聖クラリスらしいね。私の妹、同級生だってわかってはしゃいでた。 そういえば聖クラリスの中等部に猫山って女の子もいるんだよね。 とあくんと目つき以外はそっくりで、雑誌出た時にクラスメイトの間で話題になってたらしい。 147 ななし >>143 やっぱ入るなら聖クラリスだな、メアリーはダメだ。もう終わった。 149 ななし >>143 妹、メアリー狙ってたけど、聖クラリスに進路変えさせよう。 妹ちゃんにお近づきになればワンチャンあるよね? 153 ななし >>149 そういうのはギルティでしょ。ご家族に迷惑かけちゃだめ。 ちゃんと聖クラリス行きたい子が聖クラリスに行くべきだし、そういう色眼鏡なしで妹ちゃんたちには友達作って欲しい。 157 ななし あー様は乙女咲だよね。ただでさえあそこ倍率高いのに、すごいことになりそう。 161 ななし >>157 嘘か本当か知らないけど、黛君ととあちゃんも乙女咲らしい。しかも同じクラス。 165 ななし >>161 グギャアアアアアアアアアア! ふざけんな!! 同じクラスの女子羨ましすぎるだろ。 167 検証班◆CHiMPOsuki >>161 芸能人になったんだから、そういうプライベートの情報出すのはあんま良くないよ。 せめて平和に高校くらいは通わせてあげて。あと、ご家族の情報もダメだと思う。 169 ななし >>161 私もう20後半だけど、もう一回受験するかな。まだ制服いけるでしょ 172 ななし >>167 チンポスキーに同意、でも同じクラスの女子だけは絶対に許さん!! 175 ななし >>169 無理無理、肌のハリが違うもん。鏡見ろ。 178 ななし あー様とマユシン君ととあちゃんに囲まれて正気でいられる自信がない。 181 ななし 3年間、朝、あくたんに毎日おはようを言ってもらえる権利とかいくら課金したのってレベル。 186 ななし >>181 普通の男子ならありえないけど、あくあ様なら普通に挨拶してそう。 なんかもう自分から言わなくても普通に、おはようって向こうから言ってくれそうじゃない? あと黛君も律儀に挨拶返してくれそうな気がする。 194 ななし >>186 わかるわ、あくあ君、朝だけじゃなくて帰る時も普通に挨拶してきそう。 196 ななし 藤の時のスタッフだけど、すれ違う人、全員の目を見て今日はありがとうございましたって言ってくれたよ。 それだけで泣いてた子多かったもん。 逆にクラスメイトの女子は可哀想かも。3年間一緒にいたら感覚が麻痺してその後の人生が地獄じゃない? 201 ななし >>196 よかった。これで裏で態度悪かったらガチで人間不信になるところだった。 205 検証班◆07218KADO6 ちなみにボランティアスタッフにも分け隔てなくありがとうって言ってくれたよ。 黛君とかも普通に、とあちゃんは少しおどおどとしてたかな、天我君はめっちゃ声ちっちゃいけど。 210 ななし >>205 まさか捗るからまともな情報が投下される日が来るなんて……。 212 ななし >>205 捗るってなんで検証班なんだろうってずっと思ってた。 218 ななし >>205 悲報、捗る検証班だった。 223 検証班◆07218KADO6 >>210 >>212 >>218 そんな事言ったら、ボランティアやった時の情報投下しないぞ!! 224 ななし >>223 すみませんでした。 225 ななし >>223 さっきは捗るがメアリー!? なんて言ってごめんなさい。 229 ななし >>224-225 謝罪早すぎw 231 検証班◆07218KADO6 >>214−225 仕方ないなぁ。とっておきの情報教えてやるよ。 235 ななし >>231 wktk 236 ななし >>231 おっ! 251 検証班◆07218KADO6 私が会場でお片付けしたお前らの汚物の合計数。 使用済みおむつ 456枚 使用済みパンツ 108枚 使用済みバイブ 72本 使用済みローター 69個 使用済み茄子 1本 後、便器をローションでベタベタにしてたやつは許さんからな。 あれ掃除したの私なんだぞ!! それと野菜を粗末にするな! 私だって、ちゃんとオナった後の野菜は捨てずに食べてるんだぞ!! 256 ななし >>251 くっそどうでもいい情報きたw 258 ななし >>251 ちゃんとオナった後の茄子食ってるのは偉いぞ。 最近ちょっとお漬物みたいな味してはまってるわ。 261 ななし >>251 あくあ様のファンの1人として、これはよくないね。 ファンクラブできるのはいいけど、公式か非公式かにしろ、ファンの行動を自制できるような枠組みを急いだ方がいいな。あくあ様親衛隊ってどうなったの? 捗るはよく頑張った。お仕事できて偉いぞ。 265 ななし >>261 あくあ様親衛隊なら、聖あくあ教に組み込まれたよ。 273 ななし >>265 聖あくあ教の人たち、会場近辺でもボランティアスタッフとは別に警護してたり、体調悪くなった人を誘導したりしていた。 みんな同じシスター服着てるから一発でわかる。 277 ななし >>265 >>273 聖あくあ教の人たちって、日中並んでる人にも瞬間冷却パックとかスポーツドリンクとか無料で配ってたな。 お布施とかないのにあの資金ってどこから出てるんだろう……。 280 ななし 聖あくあ教、いつの間にやら本部所在地が○の内になってるんだけど……。 282 ななし 聖あくあ教、海外支部まであるやんwww スターズ支部とか嘘やろwwwww 285 ななし >>282 スターズ本国では、他の宗教から危険だからとカルト認定しろって言われてるらしい。 なんで広まったのかはわからないけど、スタコレのおかげなのかな? 288 ななし なんだかちょっと怖いな。なんもなければいいけど……。 290 ななし あの教祖さん? もう全然見なくなったね。 他のシスターさんと違って両目を布で隠してるからすぐわかるんだけどな。 294 ななし なんにせよ、話はズレたがマナーは徹底した方がいいな。 299 検証班◆9n2SARETAi ここでも注意喚起していく方向でいきましょう。 301 ななし >>299 もう姐さんにファンクラブ会長やってほしい。1番は譲るから。 303 ななし >>299 あくあ様の使用済みシャツ当たったのも姐さんだしな。 本当によかった……これが捗る、嗜み、チンポスキーの3人だったらナニに使われていたか……。 305 検証班◆07218KADO6 ちなみにまともな情報なら、あの後、実はステージのお客さまへのお見送りをしようとしたけど、スタッフに流石に今回は危険だからやめてくれってお願いされて無くなった。 それでも間を空けるとか、手を振るだけでもできないかってあくあ様が提案してたりしたのが印象的だったな。やっぱ流石は私の好きな人だけのことはある。 311 ななし >>305 あのさぁ、そういう情報を先に言えよ! 使用済みおむつの枚数の情報とかいらないんだよ!! 313 ななし >>305 だからそれを最初に言えばいいのに、私たちはそういう話が聞きたかったんだよ!! 314 ななし >>305 やっぱあー様はあー様だったな。あくまでもファンの立ち位置に立ってくれる。 316 ななし >>305 あの状態でお見送りとかwww ベリルとあくあ君は私たちのことを殺したいのかな? 318 検証班◆07218KADO6 おい! なんか私の扱い酷くない!? もういい、オナって寝る!! ライブ会場に茄子おいてった奴いるか? お前の置いてった茄子を今から寝とってやるからな覚悟しろよ!! 320 ななし >>318 オナったまま腹出して寝るなよ。お腹壊すぞ。 321 ななし >>318 おやすみ、最後の情報は有用だったよ。 323 ななし >>318 おい! お前まさかそれ食うつもりじゃないだろうな!? 325 ななし >>318 やっぱりメアリーはやべえわwww 327 ななし 今、改めてライブ映像見てるけどやばいわ。 わかってても同じシーンで涙出る……。 329 ななし ライブやばいよなー、これから色んな曲やってるかと思ったら楽しみで仕方ない。 331 ななし >>329 改めて聞くと全部良い。stay hereはとあちゃんとの共作だったけど、天我先輩単独作曲も聴いてみたい。 333 ななし 一番やばいのは公式チャンネルで公開された終了後のバックヤードだわ。 マジで普通に仲良いもん。あのキャッキャウフフだけで永久にご飯食べられる。 335 ななし >>330 現地で見てたけど、黛くんとのハグやばかったな。 なんかもう今までに感じたことのないナニかを感じてしまった。 とあちゃんのハイタッチも可愛かったし、天我先輩のグータッチも熱かったけどね。 339 ななし >>330 同じく現地組、全面的に同意だけど、私は天我先輩とのグータッチがきたわ。 なんなんだろうねこの感情。恋みたいで恋じゃないような初めての気持ち。 342 ななし そういえば、ベリルの募集ってどうなったんだ? 345 ななし >>342 書類選考の時点で応募多数のためにパンク状態らしい。 なんせ社員2名だぞ。仕事の依頼メールだけでもパンク状態らしいから。 347 ななし 事務所の募集だけど、改めて業界経験者優遇で再募集するらしいって聞いた。 351 ななし >>347 今の芸能事務所やめて移籍するか。 もうベリルのあれ見せつけられたら、自分のとこの我儘男性タレントの面倒見るのがバカらしくなった。 私は行くぞ!! 355 ななし おい! 公式SNSで、星水シロ、大海たまの絵の募集してるぞ。 #シロ絵 #tamart ヘッダー賞 各1名 期間限定でヘッダーに使用 本人からのお礼メッセージと生ボイス、SNS相互フォロー。 直筆サイン入りグッズ、シリアルロット入り限定ぬいぐるみプレゼント。 アイコン賞 各1名 期間限定でアイコンに使用 本人からのお礼メッセージと生ボイス、SNS相互フォロー。 直筆サイン入りグッズ、シリアルロット入り限定ぬいぐるみプレゼント。 配信用画像 各10名 期間限定で使用 本人からのお礼メッセージ、SNSで当該画像をリトゥイート。 直筆サイン入りグッズプレゼント。 本家の専属デザイナーの募集に申し込むのは申し訳ないけど、これならワンチャン……。 367 ななし >>355 ぐあああああ、これならいけるかもしれん。 374 ななし >>355 絵心があくあ君レベルだけど頑張るわ。選考員があくあ君である事に賭ける。 380 ななし >>355 ベリルわかってるな。 394 ななし なんかまた重たくなってきてるな。 396 ななし さっきから書き込めませんでしたになるんだけど。 399 ななし せっかく復旧したのに、また落ちるんか。 404 ななし これ落ちるんじゃね? 星水シロ、ゆっくりしていってね。 夏コミが終わって二日後、俺は星水シロとして配信を始めた。 会社以外でも配信できるように自宅に防音室を作ったので、これからは自宅から自由に配信ができる。 『こんばんはー!』 『シロくん夏コミ行ったよー!!』 『配信嬉しいです!!』 『やったぁぁぁあああああ!』 『シロくん可愛いよー』 『夏コミお疲れ様ー!』 『おかえり、シロくん!』 配信をつけた俺は、人が集まってくるまでしばらく放置する。 すると一気にカウンターが回り始めて視聴者が一万人を突破した。 「はい」 俺はあえてテンションを落として一言そう呟く。 『はいきたあああああ!』 『はいの一言だけで死ねます』 『はいありがとうございまーーーす!』 『はい! はい! はい!』 『配信捗る!』 『はい、捗る!』 『なんかテンション低いw』 『今の声、シロくんてかちょっとあくあ君ぽい』 俺は一呼吸おくと改めて喋り始める。 「そういうわけで、そういうことです」 配信のいいところはライブ感にある。 最初の雰囲気を見る限り、視聴者はノリの良い人が多そうだったから、俺はあえて弄ってみる。 『シロくん、それじゃあなんの説明にもなってないけどw』 『どういうわけで、どういうことなんだってばよ?』 『言葉が足りないにも程があるよー』 『なるほどね、そうやってお姉さんたちを弄んじゃうんだ。ふーん』 『昔はもっと素直でいい子だったのに……ママは悲しいわ』 『へー、そんなこと言うなら、チャンネル登録しちゃおっかな』 『そっけないのいいですね。捗ります』 『どうやったら投げ銭できますか?』 やっぱり思った通りレスポンスが早い。 ところでその捗りますって言葉、流行ってんの? 「なんちゃって! そういうわけで配信を始めたいと思います。みんなー、こんばんは! 少しの時間かもしれないけど、ゆっくりしていってね!! それと最初に死ぬって言ってた人、死んじゃダメだよ?」 俺は星水シロの声で、テンションを一気に上げる。 『ぐああああ、シロくん可愛いいいいい』 『ゆっくりしていきます!!』 『配信待ってました!!』 『今来ました!!』 『ゆっくり捗ります!!』 『予告なし配信、これだからベリル所属は最高だぜ!!』 『あわわわわ、シロくんから死なないでって言われちゃったよぉぉぉおおおおお』 『今の一言だけで、自殺しようと思ってた人を相当数救ったな』 『え? ちょっと待って、配信ってこんなに距離近いの?』 俺はある程度コメントが流れるのを見てから、画面に今日のお題を出す。 「今日は、自宅からのテスト配信だよ。よかったらみんなおしゃべりしようね」 気がつけば視聴者のカウンターが10万を突破していた。 まだ挨拶しかしてないのにこんなに集まるなんてすごいな。 『おしゃべりきたぁぁぁあああああ』 『自宅からの配信……ゴクリ』 『自宅からの配信捗る!』 『自宅ってことは、もしかして今部屋着ですか?』 『シロくん、暑くなってきたからってお腹出しちゃダメだよ? ママ心配だわ』 『よくみたらシロくん半袖Tシャツじゃん!!』 『あっ……あっ……あっ……』 『ぐあああああ!』 コメント欄でも書かれているが、自宅仕様ということで、星水シロもいつもの衣装ではなく部屋着を着ている。 丸襟のポケットのついた半袖のTシャツと、下はハーフパンツだ。 とは言っても上半身しか見えないから、視聴者から下はわかんないんだけどね。 「そうだよー、今は部屋着だね。あっ、それとみんなSNSの告知は見たかな? 絵が上手な人は良かったら応募してね。僕も自分で描いてみたんだけど社長とたまちゃんがダメだって言うんだよね」 ちなみに黛や天我先輩からもやめといた方がいいと言われた。 可愛く描けたと思ったんだけどなぁ……。 『やばい、どういう画像だったのか気になる!』 『怖いもの見たさで見たい気がする』 『社長とたまちゃんNICE!』 『多分、マユシンくんと天我先輩も必死に止めたんだろうな』 『絵、下手だけど頑張って応募してみた』 『絵師です。きてた仕事全部断って書きました』 『シロくんの絵、捗る!』 『あー……ま、仕方ないよね』 『シロくん、シロくん! 人ってね、向き不向きがあるんだよ?』 『ママ、シロくんは絵を描かない方がいいと思うの』 なぜかコメント欄でも、俺の描いた絵は不評っぽそうだった。 「えー、なんかみんなひどくない? ちゃんと真面目に描いたのになー。それと……お仕事、断っちゃダメだよ。ちゃんとお仕事しよ? お姉ちゃん」 俺は少し頬を膨らませてそっぽを向いた。 『がああああああああああ!』 『お姉ちゃんんんんん!』 『破壊力高いお姉ちゃん呼びきた!』 『明日、仕事だけど元気出たわ』 『全国のお姉ちゃんが死んだ!!』 『明日、みんながお仕事頑張りすぎて定時で帰れそう』 『むくれ顔のシロくん捗る!』 『シロくん、機嫌直して、ママ謝るから』 俺は表情を戻すと、再び正面の方を向く。 するとその際に、ほんの少しのラグを感じる。 「あれ……なんか重くない?」 配信に遅延をつけているが、それのせいにしてもなんか動きがもっさりとして重たいような気がした。 ちなみに配信のコメント欄は、不適切なコメントで配信がBANされないように、ある程度はソフトが省いてくれているらしいが、それで足りない分はしとりお姉ちゃんが手動で取り除いてくれている。 『そう言われたら確かに重たい気がする』 『なんだろうね?』 『視聴者数100万突破www』 『まずいですよこれは!』 『頑張れサーバー!』 『サーバー、まさかとは思うがお前さん死ぬのか?』 『悲報、サーバーさんまた負ける』 『おい、配信始まってまだ10分経ってないぞ! せめて2桁は粘れ!!』 『サーバーが死ぬ前に投げ銭しようと思ったら、投げ銭できない!! 早く投げ銭させて!!』 コメントを見て、改めて視聴者カウンターの数字を見ると140万を突破していた。 待って待って、流石にこれは流石に想定外すぎる。俺は慌てて告知に入った。 「えっと、まだ詳細は言えないんだけど、実は9月初旬あたりに星水シロは、初めてのオンラインイベントでます! 良かったらみなさん見に来てください!! 初めてのゲーム実況になると……って、あっ、ゲームって言っちゃった!!」 しまったあああああ。 焦ってほんの少し情報をお漏らししてしまう。後で主催者の人に謝っておかないと……本当にごめん! 『うぉぉぉおおおおお!』 『オンラインイベント捗る!』 『お漏らしきちゃあああああ』 『やったあああああ』 『ゲーム実況のイベント、某大会だと長時間配信あるぞ!!』 『○○カップか、○○まつりかな?』 『二次会とか出るんだろうか……』 『これはワンチャン、通帳カスタムあるな』 『たまちゃんやマユシンくんと出るのかな?』 『逆にベリル以外と絡むシロくんもみたい』 『ベリル三人だとプレデター、プレデター、ダイヤだから無理じゃない?』 『ベリルトリオ無理だよね? 誰と組むのか気になる!』 『現役プロゲーマーとやるシロくんみたい!!』 コメント欄がすごい勢いで加速していく。 やらかしてしまったが、悔いたところでどうしようもない。 俺はとりあえず配信が落ちる前にお礼の言葉を述べる。 気がつけば視聴者数カウンターが1000万に迫っていた。 ちょっと待って! さっきまで140万だったよね? 一気に伸びすぎでしょ! 「そ、そういうわけでみんなよろしく!! 今日は来てくれてありがとう! ごめんね10分くらいしか配信できなくって! それとこの後、公式SNSから質問募集するから良かったら応募してください!!」 最後まで言い切れたのか、それともどこかで途切れたのかわからないが、配信確認用のモニターを見ると完全に落ちていた。 俺はとりあえずちゃんと配信を閉じると、阿古さんにやらかしてしまったことを報告する。 何のイベントに出るかまでは明言してないけど、迷惑かけたらいけないので一応主催者と一緒に出る人のメールに謝罪の言葉を送った。 ************************************************ タイトルでお察しの通りですね。 夏コミ編が終わったこのタイミング、暴挙を許すなと言われた気がしました。 同作品内で、以前の話でもこのワードを使わせてもらっているのですが、だからこそいうべきだと思いました。 神主の善意を土足で踏み躙る行為を許しません。 白銀家のお向かいさん。 私の名前は、|神狩《かがり》りのんだ。ちなみにこれが私の本名なのかは知らない。 今は与えられた任務のために、恐れ多くも主の目の前の家に住まわせてもらっている。 私はカーテンの隙間から白銀家を観察しつつ、ヘッドフォンから聞こえる声を軽く聞き流す。 「……以上が本日のお前に与えられた任務だ。健闘を祈る」 「イエスマム」 私は心にもない返答をした。 スターズの外国人傭兵部隊に所属していた私は、今はフリーの人間として、スターズ本国からの依頼を受けてこの任務についている。 おもに主の安全を守りつつ、監視と報告をするのが依頼の内容だ。 この任務を私が受けたのは、ふと母親の故郷を見たくなったからである。 私は両親の顔を見たこともなければ名前も知らないが、母親はこの国の出身で、父親の方はスターズの出身らしい。 そんな名無しの私を拾って育てたのが当時の外国人傭兵部隊の隊長だった。 「りのん……男のちんちんには気をつけろよ」 アキコさん……隊長は口癖のようにそう言っていた。 なんでも他の隊員の人から聞いた話によると、アキコさんはその昔、男のちんちんに惑わされて任務を失敗したらしい。外国人部隊でもその経験を生かすべく、隊員は普段から自らの女性器にローターかディルドを突っ込んでいる。 ちなみに私も平然としているが、今も自らの性器の中に白色のローターを突っ込んでいる状態だ。 そんなことを考えてると、新たな着信が入る。 「りのん隊長、現地の準備が整いました」 「うん……わかった。こっちもそろそろ出ると思うから」 次に着信が入ったのは、私のもう1人の主のいるところだ。 私にとっての主は2人いる。そのうちの1人は、この国を騒がせ、その知名度は今やスターズにまで広がろうとしているベリルエンターテイメント所属のアイドル、白銀あくあ様だ。 そしてもう1人の主は、私に白銀あくあ様の素晴らしさを教えてくれた聖女エミリー様である。 聖女エミリー様は聖あくあ教の聖女を務められている本当に素晴らしい方だ。 あまり口数が多くない方だが、聖女エミリー様の話す言葉を聞き漏らしてはならない。 「りのん……お願い。浄水器を買ってきてほしいの……こんなこと、あなたにしか頼めなくって、ごめんね」 ふとした時、エミリー様がおっしゃられた言葉だ。 私は最初意味がわからなかったが、浄水器を売っている会社を訪ねると、主であるあくあ様を騙った詐欺ビジネスの温床になっていたのである。このようにエミリー様が呟かれる言葉には大体意味があるので、一字一句聞き漏らしてはならない。 「どうして……」 エミリー様は私が破壊した浄水器の山を見つめて、一筋の雫を流されたのである。おそらく被害者に心を痛ませて、涙を流されたのだろうと思ったが、それは違った。聖女エミリー様は、あろうことか、詐欺を働いた者たちにも涙を流されたのである。 「私にはわかるわ……貴女達も苦しかったのよね……」 真に苦しみを理解してくれるエミリー様の言葉に詐欺師達も膝から崩れ落ちて涙する。 あれは本当に美しい光景だった。それを見た聖女見習いたちが、その場で跪いたくらいである。もちろん私だって跪いたさ。改心した詐欺師達は、詐欺を行った者たちに謝罪し返金した。もちろん足りない分はちゃんと働いて返すと言い、今は警察に出頭しちゃんと罪を償っている。 「いつか……いつの日か、本物の浄水器を作りましょう。そう、全ての女性たちのために……」 服役している彼女たちに面会に行ったエミリー様がおっしゃった言葉である。彼女たちは涙を流して、出所したら今度こそちゃんとした浄水器を作ると言っていた。 「エミリー様……」 聖女エミリー様はとてもお綺麗な方である。普段は不浄だからと目を隠していらっしゃるが、その素顔は女の私でも見惚れるくらいだ。過去に私が見惚れるほどの容姿を持った女性は、スターズのカノン王女とエミリー様くらいである。カノン王女が美少女なら、聖女エミリー様は美女だ。2人に共通しているのは、ただの美少女、美女ではなく、その美しさの奥には、言葉にはできないほどの畏怖を感じられるところでしょうか。ただ清廉潔白なのではなく、何か大きな闇を抱えられているかも知れません。 「行ってきます」 私は暗闇に包まれた部屋に返っては来ない別れの挨拶を告げると、商売道具が入ったケースを肩に担いで家を出た。 スターズが用意してくれていた車に乗り込んだ私は、別ルートから前をいく白銀家の車を追う。 道中はこの国の者たちが守っているから大丈夫だとは思うが、もしもの時はすぐに助けられるようにつかず離れずの距離感を維持する。幸いなことに不審な車両もなく、白銀家は無事に目的地に到着した。 「わー、兄様、綺麗な旅館ですね」 「そうだね、らぴす。後でゆっくり散歩しような」 「はい、兄様!」 旅館のロビーで主はらぴす様と談笑する。 それにしても我が主は、サービスエリアでソフトクリームを食べるなんて、可愛らしい……いえ、なんて危機感のないお人だろう。これではゆっくりとお顔を観察することもままなりません。私がしっかりとお守りしてあげないといけないようです。本当に仕方のない人ですね。 「ご予約は承っています。すぐにお部屋の方にご案内いたしますね」 私はスターズが用意してくれた部屋にチェックインした。窓を開けると、白銀家が予約した離れの母屋はみえないが、ここから飛び降りると、離れの母家にうまく侵入することができる。 景色を眺めるように私が周囲を確認すると、配備についている正教徒達の姿が見えた。 この旅館は藤財閥系の旅館だが、ここで働いている何人かは聖あくあ教の正教徒である。 そんなことを考えていると、首にかけたヘッドフォンから人が喋る声が聞こえてきた。 「あーちゃん、見てみて。しとりお姉ちゃんの浴衣姿、似合ってるかな?」 「し、しとりお姉ちゃん、もっと帯はキツく締めた方がいいと思うよ」 「んー、どうしてぇー?」 主のお部屋の外には盗聴器が仕掛けられている。 流石に部屋の中まではリスクが高すぎるのでやってないが、外であれば大丈夫だ。 縁側に出ている時はもちろんのこと、窓を開けている時であれば中の会話も聞こえる。 「あくあちゃん、お母さん運転で疲れちゃったなぁ。頭なでなでしてほしいなぁ。ちらっ、ちらっ」 「はいはい、母さんいつもありがとうね」 「えへへー」 私に聞かれているなんてつゆ知らず、主は呑気な声で家族と和気藹々としていた。 ふふっ……。 私は心の中でほくそ笑む。 この場所でこの状況を全て把握しているのは私だけだ。 スターズの配置も、聖あくあ教の配置も、ましてやこの国の手の者達の配置も、その全てを把握している。 何故ならばこの旅館を管理する藤財閥の会長すらも、聖女エミリー様の聖あくあ教の正教徒の1人にしか過ぎないのですから……。やはり聖女エミリー様は素晴らしい。この状況すらも全てエミリー様の掌の上なのだと思うと、背筋がゾクゾクします。 「あっ、お疲れ様です。はい、はい……あっ、藤のトークショーのことですね。わかりました」 主が通話しているのは、ベリルエンターテイメントの社長、天鳥阿古さんでしょう。 阿古社長は残念ながら聖あくあ教の人間ではありませんが、そんな裏の事情を知らずに藤の仕事をしている純真無垢な主の事を思うと、私の股の奥が疼いた。 ああ……いけませんね、これは。 私は部屋の中に戻ると、日課の性体儀礼のためにお風呂場の方へと向かう。 脱衣所の鏡には、相変わらず眠そうな半眼の私の顔が映っている。 身長190cmを超えている私は、恥ずかしがり屋だから普段は目から下はマフラーで隠していますが、流石に8月ともなると薄手のストールでも暑い。私はストールをハラリと落とすと、ショートパンツごと下着をずり下ろす。 主よ、お赦しください。 あまりにも無防備な主を前にして、私は我慢できませんでした。私はシャワーの音の中に包まれた浴室の中で、自らの慰めを以て何度も何度も絶頂を迎える。 もし、これがローターじゃなくて、ナスのような大きなディルドであれば……。 あぁ! いけません!! そんなことを考えてはダメですよ、りのん! 初めての時により大きな痛みを伴うために、これ以上は膣を緩くするわけにはいけないのです。 んっ……。 ダメっ! 前戯もなしに一番奥に突っ込まれた時を想像してしまうと、性体儀礼が捗ってしまうではないですか。 「はぁ……はぁ……はぁ……はぁ……」 私としたことが任務も忘れて4回も致してしまいました。 しかし性体儀礼のおかげもあって、雑念のなくなった私は賢者タイm……ゲフンゲフンのおかげか頭の中がクリアになって鋭利な刃のように感覚が研ぎ澄まされる。 「さてと……どうやらお仕事の時間のようですね」 私は浴衣を着ると商売道具を持って外へ出た。 手を汚す仕事は傭兵時代から慣れています。だから今更この手を汚すことに躊躇いなんてありません。何故なら、もうこんなにも汚れてしまった私の手が、これ以上汚れる事なんてないのだから……。とは言っても、私は人を殺したことなんてないですけどね。手が汚れているのは、日々のオナ……性体儀礼のせいです。 「どうだ? 楽しかったからぴす?」 「はい、兄様。兄様と一緒にお風呂に入れるなんて思ってもいませんでした!」 「ううう、あくあちゃんのケチ、お母さんと一緒にお風呂入ってくれたっていいじゃない」 「あーちゃん、次はお姉ちゃんと一緒にお風呂入ろうね」 翌朝、ロビーでは平和そうな白銀家の団欒の声が聞こえる。 ちなみに昨日の不届きものは縛り上げて然るべき所に引き渡した。 「さてと、私も帰りますか」 帰りは先にチェックアウトすると、サービスエリアで休憩して白銀家が追い越すのを待ってから後ろについていく。 こうやって白銀家の平和は、私を含めた多くの人たちの手によって人知れず守られているのであった。 ************************************************ 聖あくあ教はこんなんばかりです。 聖女→エミリー。 幹部→神狩りのん。 聖女見習い→実行部隊。 正教徒→一般会員。 なお、ペゴニアはりのんの知り合いですが、視線は察知できてもりのんが監視していることには気が付きませんでした。どれくらい2人が強いかというと、前にペゴニアが白銀家を訪問した時に、あの周りの状況でそれぞれの主人を連れて無傷で脱出できるくらいには強いですね。ちなみに実力は互角くらいかな? でも近接はペゴニア有利で遠距離はスナイパーのりのん有利という設定。 でもこの設定、生かされる時が来るのだろうか? 追記 5月17日 火曜日 諸事情により本日の更新はありません。ご了承ください。 白銀あくあ、天鳥阿古の願いを知る。 俺がお休みを満喫しているその一方で、とあと黛、天我先輩の3人は事務所に出社していた。ベリルの出した求人に想像を超える応募があったみたいで、その書類選考に人手が足りなかったから手伝うらしい。本当は俺も手伝おうとしたのだが、なぜか三人に断られてしまった。 「あくあはなんか騙されそうだから、やめといた方がいい気がする」 「後輩は警戒心がないからな。こういうのは向いてないんじゃないか。まぁ、我に任せよ」 「白銀、休むのも仕事のうちだと僕は思うぞ。こういうことは天鳥社長達や僕達に任せておけばいい」 みんな、なんかひどくない!? 特にとあはもう完全に遠慮がなくなっている気がする。 俺は、近くにあった書類を手に取って、その中から吟味した一枚を取り出す。 「この人なんかどうよ!」 大手商社勤務、32歳、書類に書かれていた文面を読むとすごく真面目そうな感じの人だ。 3人は俺が差し出した書類を疑いの目で覗き込む。 「……この女の人、やばい匂いがする。目でわかるよ」 「我もわかるぞ。最初は普通に優しいが……油断した隙に2人きりになるとってパターンだな」 「そもそも、経歴のところに違和感がある。詐称をしてないかチェックする必要があるな」 うん……まぁ、そういうこともあるよな。 今回はたまたまだと自分に言い聞かせた俺は、他の書類の山を手に取ってパラパラとめくる。 次は失敗するわけにはいかないと、真剣な眼差しでさらに厳選して珠玉の一枚を取り出した。 「そんなことを言うならこれでどうだ!!」 俺が次に差し出したのは大手広告代理店勤務、29歳の女性だ。 3人は俺が差し出した書類を懐疑的な目で覗き込む。 「いや、これはもっとないよ。不自然に瞳孔が開いているし明らかにやばいじゃん」 「後輩よ……人には向き不向きというものがある。こういうものは我たちに任せておけ、な?」 「どこかで見た顔だと思って検索したが、過去に男性への誘拐未遂で捕まってるな」 ぐぬぬぬ……。俺はがっくしと肩を落とした。 「なんかね。僕、あくあの事が改めて心配になったよ」 「うむ……後輩が変な女の人に騙されないといいのだが……」 「白銀、学校では僕の側から離れるなよ」 あの時の俺を見つめる3人の目を忘れる事はないだろう。 そんなわけで、俺は家族と共に久しぶりのちゃんとした休日を楽しむ事ができた。 帰りに温泉まんじゅうを買った俺が事務所に差し入れしに行くと、みんなひどく疲れた顔をしていたからよっぽど大変だったんだろう。やっぱり次回からは俺もちゃんと手伝おうかな? あれはきっと疲れてたのもあって、たまたま変なのを引いてしまっただけなのだと思いたい。 そういうわけでみんなのおかげでリフレッシュする事ができた俺は、阿古さんと一緒に、今日のイベントが行われるスタッフさんが運転するバンに乗って、都内のとある場所へと向かっていた。 「そろそろ到着するので、降りる準備をしておいてください。裏口につけます」 「はい、わかりました」 俺は念のために、パーカーを目深くかぶる。 アイドルの、アイドルによる、アイドルのための祭典、全てのアイドルとそのファンのために行われるイベント、アイドルフェスティバル。本来であれば俺がこのフェスに参加することはなかった。 4月の時点で出演の枠は全て埋まっていたが、その中の1つのグループが複数の不祥事によって活動を休止してしまったからである。なんでも14歳のメンバーが深夜に使用済みの下着を男性宅に放り込んだりとか、16歳のメンバーが男性とすれ違いざまにわざとおっぱいをぶつける、連続おっぱいタッチ事件なるものを起こしたりとか、最年少の12歳のメンバーが自らのおしっこが入った飲料物を知り合いの男性に飲ませようとしたからだとか、そんな事件が芋づる式に出てきたからだそうだ。 テレビでも連日、取り上げられていたが、決め手になったのは18歳から24歳までの3人のメンバーが起こした男性への強姦事件である。なんでもショッピングモールのイベントの最中に、お客として買い物に来ていた40代や50代の男性を楽屋やトイレに連れ込んで強姦したのだとか……それって逮捕されるの逆じゃないの? って思ったのは、きっと俺だけなんだろう。スキットの佐藤アナなんて、朝からガチギレしまくってた。 ちなみに強姦事件を起こした女の子3人も、他の事件を起こした女の子も普通にテレビで顔出てたけど、可愛かったです……。 そんなことを考えていると、俺たちの乗っていたバンが停止した。おそらく目的地に着いたのだろう。 「こっちです!」 車から降りた俺と阿古さんは、待機していたスタッフさんに案内されて資材の搬入経路を通って控室へと向かう。 あらかじめ人払いをしていたのか、すれ違う人はほとんどいなかった。 「こちらが白銀様の控室になります。すぐに運営スタッフが打ち合わせに来るのでしばらくお待ちください」 控室の扉を開けると、見知った顔が自慢のひげを撫でながら椅子に座っていた。 「遅かったな、待ってたぞ」 アイドル白銀あくあの音楽プロデューサーことモジャさんだ。 モジャさんには夏コミの時もベリルステージで手伝ってもらったが、今回も曲の構成などに手を貸してもらっている。俺はモジャさん、阿古さんと一緒に、フェスのスタッフの人たちと打ち合わせをして予定に変更がないことを伝えた。 最終確認の打ち合わせをした後は、衣装を着替えて、メイクとヘアセットをしてもらう。 ちなみに今日のステージのアートディレクションや衣装は、コロールのデザイナーであるジョンが携わっている。 「あ……」 控室のテレビに視線を向けると、ちょうどステージで歌っているアヤナの姿が映し出されていた。 アヤナは努力家だから歌もダンスのクオリティも高い。それに仕事に対して一切の妥協をしない姿には、同じプロとしては励みになる。俺も負けちゃいられないなと気合が入った。 「そろそろね」 時計を見た阿古さんは、緊張した表情を見せる。 俺は席から立ち上がると、阿古さんの前に立った。 阿古さんは不思議そうな顔で首を傾ける。 「あくあ君……?」 最初、阿古さんと出会った時、俺はこんなことになるなんて想像していなかった。 バイトに入った喫茶店で阿古さんと知り会ったから、森長の撮影で俺に声をかけてくれたから、俺はこうやってここに立つことができている。 「阿古さん、俺をここまで連れてきてくれてありがとう。阿古さんはたまたまだって言うけど、あの時、阿古さんが俺に声をかけてくれたから俺は今日ここに立っています。だから……今日のステージ見ててください。いえ、今日だけじゃありません。これからも、この先も、ずっとずっとアイドル白銀あくあの事を見ててください」 この前の夏コミでのステージを経験して、改めて俺は多くの人に支えられているんだなと実感した。でも、そのきっかけを作ってくれたのは、あの時、あの瞬間、俺に声をかけてくれたのが阿古さんだったから、俺は今日ここに立っているんだと思う。 アイドルになりたい、その夢を叶えてくれた阿古さんに俺が何をお返しできるのだろうか? そう考えた時、俺にできることはアイドルとして、みんなを幸せにするその瞬間、それを誰よりも近い場所で阿古さんに見てもらうことなんじゃないのかと思った。 「阿古さんは約束通り俺をアイドルにしてくれた。だから今度は俺がお返しする番です。アイドル白銀あくあが誰かを幸せにする瞬間、それを誰よりもそばで見ててくれませんか?」 俺の言葉に瞳を潤ませた阿古さんは、手の甲でそっと目元を拭う。 そしてゆっくりと唇を開いた。 「あくあ君……あくあ君は、アイドルをすることで誰かを笑顔にしたいって言ってたよね?」 俺は無言で頷く。 「あくあ君、私はね……天鳥阿古は、アイドル白銀あくあをナンバーワンのアイドルにしたいと思ってる。だって、そんな素敵な景色を特等席で見させてくれるのよ。それだったらもっと見晴らしのいいところで見たいと思わない? 私ね、あくあ君が頑張っている姿を見て、アイドル白銀あくあを一番にしたいと思った。一番とか二番とかに意味はないのかもしれないけど、私は目標に向かって努力する貴方を見て、一番を目指すことに意味があるんじゃないのかとそう思ったの。ねぇ、あくあ君。貴方の一番最初のファンである私を笑顔にしたいのなら、この国一番、ううん、この世界で一番、この宇宙で一番のアイドルになってくれる? それが私の、そう、天鳥阿古のたった一つの願いよ」 阿古さんは俺に向かって手を伸ばす。 俺は阿古さんの手を取ると、握手した手を包み込むように両手でぎゅっと握りしめる。 「約束するよ阿古さん。阿古さんがそれで笑顔になってくれるのなら、その願い、俺が絶対に叶えてみせる」 「ふふっ、ありがとう、あくあ君」 俺が阿古さんと見つめあっていると、コホンというわざとらしい咳払いの音が聞こえてくる。 その音の方に顔を振り向けると、モジャさんが席から立って髪をぽりぽりと掻いていた。 「おいおい、ちょっと待てよ。水を差すようで悪いが、俺がいることも忘れてもらっちゃ困るぜ」 モジャさんは俺たちの繋いだ手の上に自らの掌を重ねる。 「それに、今は、他にももっといるだろ? これは今日来れなかったそいつらの分だ」 モジャさんはさらにもう片方の手も上に重ねる。 これはきっと、今日来れてない、とあ、黛、天我先輩の分なのだろう。 俺たちは再び顔を見合わせると、三人を代表して阿古さんが口を開く。 「今日のステージ、絶対に成功させるわよ!」 「「おおっ!」」 気合を入れ直した俺たちは、控室から出てステージの裏へと向かう。 情報を伝える人間を最小限にしていたのだろうか、すれ違ったスタッフの人たちの何人かはびっくりした表情を見せていた。 「ステージの方は既に準備できてます。いつでもいけますよ」 俺は受け取ったマイクを使って軽く発声練習する。 最初に俺が歌う曲は、とあが作曲してくれた曲、HOT!HOT!HOT! OVER Limitだ。 「きゃあっ」 俺の羽織っていたマントの下の衣装がチラリと見えて、1人の女性スタッフが卒倒した。 ジョンがデザインしてくれたこの服はすごく前衛的で、着ている俺もぶっちゃけ少し恥ずかしい。 いくら夏とはいえ、格子柄のように脇腹や内腿の部分の生地がなかったりするのは如何なものか。 心なしか、阿古さんにもスッと視線を逸らされてしまった。 「い、行ってきます!」 「う、うん、頑張ってね」 居た堪れなくなった俺は、阿古さんとモジャさんに挨拶するとそそくさと舞台袖へと向かう。 パネルの隙間からちらりと外を見ると、お客さんの数はまばらだった。 HPにもシークレットゲストとしか書かれていないし、誰が出るかわからないんじゃ、まぁそんなものなのかなと思う。ましてやここはサブステージ、大体のお客さんはメインステージのある方へと向かっているはずだ。 だからこそ余計に心が燃える。俺はサブステージだからといって、メインステージに負けるつもりなんか一切ない。阿古さんを笑顔にするために、俺は最高のステージでお客さんの心を掴んでみせる。だからこの曲を最初にセレクトした。 俺は近くにいたスタッフさんへと視線を向ける。 「行きます」 俺の合図と共にステージに曲のイントロが流れる。 さぁ、ここからは俺の、アイドル白銀あくあのステージだ。 既に心の準備は整っている。俺は舞台袖からステージへと一歩を踏み出した。 ************************************************ すみません。諸事情につき、昨日は投稿できませんでした。 一応、最新話の後書きと作者ページのお知らせにて書きましたけど、気がついていなかった人がいたらすみません。 そういうわけで今日はお早めに投稿します。 そんなわけでアイドルフェス編、前回は視聴者目線だってので、今回はあくあ目線です。 最初に歌う曲、曲の名前でもう気がついた人はいると思いますが、あの衣装ですよ。 スタッフ「警備の関係で敢えて告知してないのに、これは聞いてない……」 スタッフの人からの悲痛なコメントをいただきました。 そりゃまぁ卒倒しますよね。さぁ、今回は何人が生き残れるかな? なんかこの作品のライブ、いつもデスゲームみたいになっているのは作者の気のせいですよね。 ※5月19日 追記 すみません今日も更新なしです。 金曜日に更新します。 衣装、ほんの少し変更しました。 あの衣装の上にマントを追加しました。 ******************************************** 白銀あくあ、世界を変える一歩。 イントロと同時に、俺は舞台袖からステージに現れる。 その瞬間、観客席のお客さんたちの視線が俺の方へと釘付けになった。 「牙をのぞかせた真夏のヴァンパイア、わざとらしい薄着が君を刺激する。うなじを覗かせ隙を見せたら、ガブリと噛み付く俺は吸血鬼」 とあが作曲してくれたこの曲は、吸血鬼に扮した俺が女の子たちを魅惑する曲である。 作詞してくれた黛に、俺が夏なんで過激で大胆な歌詞でとオーダーすると、お前、本気で言っているのかという顔をされてしまった。最初は微妙な顔をしていた黛だが、二人であーだこーだと作詞を考えているうちに、楽しくなってしまったのか、自然と表現もエスカレートしていってしまう。最終的に完成した曲を聞いたモジャさんも夏の暑さに頭がおかしくなったのか、お前は頭がおかしいと腹を抱えながら爆笑していた。そしてそれを聞いたジョンが、さらにトチ狂ったのか、悪ノリしてしまったのである。 その結果、阿古さんが全てを知ったのは最後まで完成してしまったあとだった。 そう、つまりはプロデューサーのモジャさんまで悪ノリに付き合ってしまったということである。それどころか途中から、作詞に天我先輩も加わって余計に悪ノリしてしまったのは内緒だ。 阿古さんの隣で曲を聞いていたとあの呆れた顔は忘れられない。せっかく真面目に作曲してくれたのに、本当にごめん……。 「確信的な露出と挑発的なファッションに揺れ動かされてみてよ。刹那のフェロモンで無防備な貴女を意識させる」 改めて会場にいたお客さんの方へと目を向けると、みんな俺の方を見たままの状態で微動だにしていなかった。 これでもまだ布面積増やした方なんだけどな……やっぱり阿古さんのいうように刺激が強すぎたか? 半分くらいの人は、ずっと口が開きっぱなしになっていた。 「2人だけの密かな逢引、中まで暴く俺の熱い視線の眼差しに貴女も落とされてみてよ」 真下から吹き出してきた風に、俺は羽織っていたマントを翻す。 「吸血鬼たちの夏の祭典、牙を見せる真夏のヴァンパイア」 空中に舞い上がったマントの下に着ていた俺の姿が観客席に露わになる。 この瞬間だと思った俺は、手を使ったジェスチャーで観客席を煽りに煽った! だって、このアップテンポな曲は、ホットな夏を盛り上げるために作った曲なんだから。 もっとお客さんに弾けてほしいと思った俺は、会場全体のお客さんに視線を飛ばす。 それに対してほんの少しでも反応してくれたお客さんが居たら、俺はウィンクを飛ばしたり手で合図を送ったりした。そうすることで何人かのお客さんが反応してくれたので、俺はその熱を周囲に感染させていくように、歌とダンスのパフォーマンスで場を盛り上げていく。 気がつけば、まばらだったお客さんがステージに集まって、みんなが曲に合わせて手を振っていた。 曲はクライマックス、俺もラストスパートをかける。 「一夜の過ちに身を焦がすのはザッツ・オールライトっ!」 俺は後ろのバックスクリーンに大きく写るように、カメラに近づくと目の横で3本ピースを決めてウインクした。 そのパフォーマンスに対して、観客席から黄色い声援が返ってくる。よかった、最初はびっくりしたのかもしれないけど、結構ノリがいい人たちみたいだ。 「YOU、BITE今夜は、俺に噛まれたい? 一つ屋根の下で、spend the morning together! 夏の暑さよりもうだるような、二人の夜を過ごしませんか?」 最後まで歌い切った俺は、羽織っていたマントを観客席へと投げ捨てる。 偶然にもそのマントをキャッチした人は放心状態で固まっていた。 悲鳴にも近い歓声と共にステージを照らしていた照明は暗転する。 舞台袖から出てきた人たちに手伝ってもらって、俺は次の曲に合わせてジャケットを羽織った。 その間に次の曲のイントロが流れる。 次に歌う曲は天我先輩作曲の、ガラスのティーンエイジャーだ。 「この気持ちに気がついた時、貴女は誰かのもので、遠目に見つめる俺に気がつかない振りをした」 これは道ならぬ恋を描いた曲だ。 決して恋をしてはならぬ女性に、淡い恋心を抱いてしまった思春期の少年の心を歌ったものである。 ちなみにたまたま事務所に来ていた母さんがこの曲を聞いて、何を思ったのか、既婚女性に手を出すならお母さんにしておきなさいとか血迷ったことを言い出した。多分母さんは自分の息子が不倫をしないか不安になったのだろう。心配しなくても俺だって誰かが不幸になるようなことなんてしないよ……。 「たった一枚の紙切れ、それが貴女と俺の間を隔てる」 さっきまでのテンションが嘘のように、観客席の女性たちは手に持ったハンカチを握りしめてハラハラとした表情で俺のことを見つめている。その一方でうっとりとした表情で俺の事を見つめていたお姉さんも居た。 ダンスの振り付けでジャケットが捲れて、下に着ていた最初の衣装が何度もチラチラと見える。 その度に観客席のお客さんたちが反応してくれた。ぶっちゃけ、少し恥ずかしかったけど、喜んでくれているのならそれに応えるのがアイドルというものだろう。俺は恥ずかしさを押し殺してアイドルである自らのパフォーマンスを優先する。 「ひび割れたガラスの向こうに眼差しを向けたら貴女の後ろ姿が見える」 曲も終盤に差し掛かった俺は、勢いよくステージの上から飛び降りた。それを見た観客席から悲鳴が上がる。 ステージと観客席の間にはスペースがあって、観客席の前には柵があるので安全上の問題もない。 ステージを降りた俺がゆっくりと観客席の方へと歩いていくと、それに合わせてお客さんの声が大きくなる。 「Come together over me」 俺はあえて近くにいた女性に視線を送る。 そうしたのはステージの上にいるときは、できる限り奥の方にいる人に視線を送ったりするようにしていたからだ。 「ガラスのティーンエイジャー、割れた欠片が俺の心を切り刻む。いつかはこの気持ちに区切りをつけることができるのだろうか? ずっと貴女だけを見ていた」 俺は最後をしっとりと歌い上げると、最前列にいた女の人たちが伸ばした手と次々にタッチを交わす。 それに対して前列にいた観客席からは喜びの声が上がり、後ろの方にいた観客席からは残念がる声が上がった。 俺はステージ横の階段から上に登ると、ほんの少し間をおいて呼吸を整える。 「みなさん、こんにちは。ベリルエンターテイメント所属の白銀あくあです」 「「「「「こんにちはー!!」」」」」 観客席を見るとさっきまでまばらだったお客さんが嘘のように埋まっていた。 阿古さん、見てくれていますか? 俺は心の中でそう呟く。 ここはサブステージかもしれないけど、俺はメインステージに負けるつもりはない。 「ところで今日のシークレットゲスト、俺で大丈夫でしたか?」 俺はマイクを観客席に向ける。 「大丈夫ー!」 「あくあ君、今日来てくれてありがとー」 「来るんじゃないかって思ってたよー」 「好きー、結婚してー!!」 「衣装もっと良く見せて!!」 「こっち向いてー!!」 「あくあくーん!!」 「愛してるよー!」 「大好きー!!」 会場からは多くの声が返ってくる。 全てを聞き取れるわけじゃないが、概ね歓迎してくれているようでよかった。 「ありがとう! 俺もみんなの事が大好きだよ!!」 俺は観客席に向かって手を振る。 「ぎゃああああああああああ!!」 「好き、好きって言った今!!」 「やばい、やばい、やばい!!」 「私はもっと、もぉーっと好き!!」 「ア゛ア゛ア゛アアあ゛あ゛あ゛ぁぁぁっ!」 「最初からずっと大好きだよー!」 「男の子から好きなんて言われたの初めてー!」 「好き好き好き好き好き!」 会場から悲鳴に近い大きな叫び声になって返ってくる。 普段の俺なら少し恥ずかしかったかもしれないが、2曲歌った事で気分が高揚しているのか今のところは平然としていられた。 「この衣装すごいでしょ? ジョンのデザインなんだけど、実は俺もちょっと恥ずかしかったりするんだよね」 俺はジャケットを開くと中の衣装を観客に見せる。 「ぐぎゃあああああアアア゛ア゛ア゛!」 「衣装すごーい!」 「やばいよやばいよ!!」 「そんなえっちな衣装だめー!」 「私のこと噛んでー!」 「もっと良く見せてー!!」 「ダメー、あくあ様は、そんなに簡単に素肌を見せないでー!!」 「お姉さんの血を吸ってー!」 「ジョンさーん!」 「コロールしか勝たん!」 「もっと見せてぇぇぇえええええ!」 流石に少しやり過ぎだっただろうか。 でもこの後に続く本番の曲を思えば、最初にこれくらいはぶちかましとかないといけない。 「それじゃ、次で最後の曲だけど、よかったら聞いてください」 その曲は、デモの段階ではこの世界は美しいというタイトルが付けられた。 beautiful right? 最初はこの国の言葉で作られた曲だったが、ジョンの提案でスターズや他の国でも披露することを考えて外国でも通用するように歌詞を再構成した。 作詞してくれた黛は本当に大変だったと思う。ありがとうと俺は心の中で呟く。 「いやああああああああ!」 「もっとここにいてぇぇぇえええええ!」 「うわあああアアアアア!」 「お願い! 延長してえええええ!」 「あくあ! あくあ! あくあ!」 「最後なんてやだやだやだあああああ!」 「頑張れえええええ!」 「もっと聞かせてえええ!」 「ちゃんと聞いてるよおおおおお!」 「ああああああああああ!」 俺はシンセサイザーの前に立つと鍵盤に手を添えた。 それと同時に、時計の針のカチカチという音が会場の中にゆっくりと響いていく。 最初の一音を美しく、それでいて流れるように、俺は軽やかなタッチで鍵盤を弾いた。 長いイントロ、とあの作りあげた世界からこの世界へと音が降ってくる。 「last number! beautiful right?」 俺はマイクに向かって曲のタイトルを告げる。 曲は美しさを維持したまま、徐々にアップテンポになっていく。 俺は鍵盤から指を離すと、マイクを手にとって再び前にでる。 「I know what you're agony」 俺は君が苦しんでいることを知っている。 「Trying to finish everything now」 今、この瞬間にも全てを終わらせようとしているよね。 「But I noticed」 でも俺は気が付いてしまった。 「So I have to stop」 だから君を止めなきゃいけない。 「Because I notice the mistakes of the beautiful world」 この世界の過ちに気が付いてしまったから。 「So I have to stop」 だから君を止めなきゃいけない。 「Change the world」 世界を変えよう。 「We’re world is beautiful」 俺たちの生きるこの世界は美しい。 「We’re world so beautiful」 俺たちの生きるこの世界はとても美しい。 「We're alive is really beautiful world?」 でも俺たちが生きているこの世界の美しさは本物なのだろうか? とあが作曲してくれた曲はすごく綺麗な曲だった。 それも不自然なほどに美しく整ったメロディーラインは、なぜか俺の心をゾワゾワとさせる。 曲を聞いた俺が感じたのは、この世界における歪さだ。 それと同時に自分の中での一つの想いが膨らんでいく。 果たしてこのままでいいのだろうか? 黛は俺に出会う前から、この世界の男女の歪さに違和感を感じていた。 とあは俺に出会ったことで、閉じた世界から一歩を踏み出そうとしている。 残念ながら俺一人が頑張っても笑顔にできる人間は限られていると思う。 そんな俺にヒントをくれたのが、とあや黛、天我先輩、モジャさん、ノブさん、ジョン達だった。 一人が無理ならみんなの力を借りればいい。 この曲は、俺が、俺たち男が世界を変える決意表明の曲だ。 だからこの世界に生きる全ての女の人に気が付いてほしい。 諦めて現状を受け入れないでほしいと思った。 男だって変われる。 そのためにはまず、女の子たちに顔を上げて生きて欲しいと思った。 男たちを特別扱いするのではなく、お互いを思いやれる優しい関係になるように。 だから俺は彼女達に伝えなければいけない。 君たちは魅力的で素敵な女性なんだって事を。 だから背筋を伸ばして自信を持って前を向いてほしい。 現状を嘆いて生きる必要なんてないんだってことを、彼女達に伝えてあげたかった。 「Let's be beautiful」 一緒に美しくしよう。 男だけでもダメ、女の子だけでもダメ。 みんなが変わらなきゃいけない。 それがより多くの人を笑顔にできる道だと思うから。 もしかしたら俺の、俺たちのやろうとしていることは間違いなのかもしれない。 だからと言って、このままでは何も変わらないだろう。 たった一度しかない人生。俺はあんな形で終わりを迎えてしまった。 それなら、やってから後悔したい。 たとえそれが間違いだったとしても、やってみなければわからない事だ。 一歩を踏み出すのは怖いことかも知れない。 でもそんな俺に勇気を与えてくれたのは、とあだ。 とあは俺に秘密を打ち明ける時に、勇気を持って一歩を踏み出した。 そんなかっこいいあいつの姿を見て、俺が何もせずにびびって立ちすくんでちゃダメだろ? 攻撃こそが最大の防御、この世界で初めての男性アイドル、白銀あくあが守りに入ってどうするよ。 阿古さんとの約束、世界で一番のアイドルになる。 世界で一番のアイドルなら、世界の一つくらい変えるくらいじゃないとダメだろ。 だから最高の特等席から、アイドル白銀あくあが世界を変える様を見ていてくれ!! それが俺が貴女にできる最大の恩返しなのだから。 「beautiful?」 俺は問いかけるように最後の言葉を吐き出した。 はぁ……はぁ……はぁ……はぁ……。 俺は乱れた呼吸を整える。 全てを出し切ったはずだ。 俺が歌っている時、背景では完成したばかりのMVが流れていたから、この曲の本当の意味が観客席には伝わったと思う。ただ美しいだけの曲じゃないこの曲の本当の解釈。それに気が付いてくれた人はどれだけいるのだろう。 自分の心臓の鼓動がうるさくて何も聞こえなかった俺の耳に、徐々に音が戻ってくる。 言語化するのも難しい咆哮のような唸り声と叫ぶような慟哭。 観客席を見渡すと、大勢の女性達が涙を流していた。 その中には俺の見知った人もいる。 「ありがとう!!」 俺は振り絞るように声を出した。 それと同時に、俺を照らしていた照明が落ちて舞台が暗転する。 最後の曲を終えた俺は、すぐに舞台袖にはけていく。 「白銀!」 「モジャさん!」 俺は涙と鼻水でぐちゃぐちゃになったモジャさんと抱き合った。 「おめぇやっぱすげぇよ!! 俺の夢を叶えてくれてありがとうな!!」 「何言ってんですかモジャさん、モジャさんの夢は男のアーティストが世界で一番取ることなんでしょ。まだ始まったばかりじゃないですか。だからほら、もっとダメだったところ言ってくださいよ」 「いいのか? ダメなとこ結構多かったぞ。それこそ最後、感情に持ってかれて勢いで誤魔化しやがって!!」 「あれ? やっぱバレてました?」 「当然だ、ど阿呆! 帰ったらもっとビシバシ鍛えっからな!!」 モジャさんはニカっと歯を見せて笑う。 「あくあ君」 消えいるようなか細い声の方に振り向くと、モジャさんよりも涙と鼻水でぐちゃぐちゃになった阿古さんが居た。 俺は阿古さんに近づくと、彼女の体を包み込むように抱きしめる。 「阿古さん、ありがとう」 「あくあ君、ありがとうって言わなきゃいけないのは私の方だよ」 「ステージ、どうだった?」 「最高に決まってるじゃないの。でもやっぱりあの衣装はやりすぎよ」 「はは……」 「ねぇ、あくあくん」 「ん?」 「私、貴方のために最高のステージを作るわ。世界で一番のアイドルになる貴方にふさわしいステージを。だから……ね、そこで歌ってくれる?」 「当然でしょ。これからもこの先も、ずっとずっと、俺は阿古さんの作ったステージで歌いますよ。むしろそこで歌えるように、俺が阿古さんに置いていかれないようにしないと」 「ふふっ、それじゃあお互いに負けないように頑張らなきゃね」 俺は阿古さんと体を離すと、固い握手を交わす。 こうしてアイドル白銀あくあとしての初めてのソロステージは、最高の形で終えることができた。 俺は……いや、俺たちは、この曲が後にもっととんでもないことになるのをまだ知らない。 ************************************************ すみません。少し細かいところを手直ししたくて、昨日の更新をスキップしてしまいました。 もしかしたら明日もお休みで、明後日になるかも。 後、今回の話に合わせて、前回の話をほんの少し修正しました。 あくあの衣装は、あれにマントを羽織った形になります。 なお、英語の歌詞間違ってたらすみませぬ。 掲示板、最高の夏休み。 【吸血鬼?】白銀あくあ様を語るスレpart2434【アイドル?】 7 ななし 白龍先生、アカウント凍結解除おめ。 復帰の署名活動してくれた人たちには感謝感謝。 9 ななし >>7 全裸土下座チャレンジってなんなんですか? 10 ななし >>9 コールドウォーターチャレンジの親戚みたいなもんだよ。 13 ななし >>10 やってることは最低なのに、なんか社会貢献活動をしているように見えるのは気のせいだろうか。 15 ななし >>9 その昔、ソルトウォーターチャレンジっていう活動があってだな。 好みの男の子の写真目掛けて潮をぶっかけるリレー企画があったんじゃよ。 18 ななし >>15 くっそ最低すぎるwww 19 ななし >>15 なっつwwwww 20 ななし >>15 捗るからあくあ君を守らないと(使命感) 23 検証班◆07218KADO6 >>20 あ? 25 ななし >>23 反応はえーよ。 27 ななし >>23 オナってる暇があったら勉強しろ! 30 検証班◆07218KADO6 >>27 うるせー、勉強なんてもう手につかねーんだよ。 33 ななし >>30 その気持ちわかるわ……すごかったなアイドルフェス。 37 ななし >>33 動画再生回数もう10億回突破してたな。 もうずっと流しっぱなしのやついるだろ。 40 ななし さっきお昼の特集番組で、うなじ見せファッションが急遽大流行とかやってたな。 42 ななし >>40 服屋のバイトやってるけど実際に売れてるよ もう8月も中旬になると普通なら秋冬の服が売れるんだけど、急に需要が増えて草生えた。 43 ななし あくあくんが無自覚にご迷惑をおかけした生産者、企業、人一覧。 おうどん屋さん。 うどん玉製造工場さん。 茄子農家さん。 小売スーパーさん。 流通業者さん。 白龍先生。 服屋店員さん。 ← new 45 ななし >>43 やめいw 46 ななし >>43 白龍先生だけ名指しw 49 ななし >>43 ビスケットの需要供給による小麦粉不足は? 50 ななし >>49 普通に森長でしょ。同様に藤関連もそうだけど、お仕事による宣伝はメーカー側のせい。 51 ななし >>42 うなじみせのためか、髪型もポニテとかシニヨンとか流行ってるね。 53 ななし それにしても生のあーたんはやばかった。 偶然、休憩中に気がついて見に行ったんだけど、本当に同じ人間なのかと思った。 55 ななし >>53 それみんないうよね。普通に、雑誌とかテレビじゃダメなん? 57 ななし >>55 生は本当にやばい。 59 ななし >>55 生はオーラがパナイ。 61 検証班◆010meTA473 >>55 生の方が百倍素敵。 62 検証班◆CHiMPOsuki >>55 生の匂いやばい。 68 ななし >>57 >>59 >>61-62 お前らさぁ、生、生、生、生って、相手は未成年の子ですよ。 69 ななし >>57 >>59 >>61-62 生を連呼するな。なんだかすごくいかがわしいものに見えるじゃないか。 73 ななし >>69 匂いといえば、あくあ君の匂いやばかったなぁ。 当日、裏方スタッフやってて、すれ違った時にふわぁって香ってくるのよ。 76 ななし >>73 藤の時もそうだった。 お前らも気をつけろよ、匂いだけで前戯ぶちかましてくるからな。 77 ななし >>73 偶然最前列いたんだけど、ハイタッチの時もいい匂いしてびっくりした。 80 ななし >>69 いかがわしいといえば、あのいかがわしい衣装、9月から1ヶ月限定でコロールに展示されるらしいぞ。 84 ななし >>76 匂いだけで前戯www >>77 ハイタッチうらやま! 85 ななし >>76 匂いだけで前戯。 声だけで挿入。 視線だけで孕む。 これはもうベビーブーム到来待ったなしですわ。 >>77 ハイタッチの感触plz 88 ななし >>77 私もハイタッチ組、もうこの手は洗わない。 91 ななし >>80 マジ!? >>85 なんかもう全然違ったわ。 男の子の手触ったことないから知らないけど、大きいし硬いし……男の子の体って全然違うんだって自覚させられた。 >>88 わかる。私はその手でオナるかどうするか悩んだ。 92 ななし >>80 コロールって本当にわかってるわ。でも、また混雑しそう。 93 ななし >>80 夏コミの時、等身大のマネキン用意してたけど、結構大きくて身長差だけでドキドキしたわ。 96 検証班◆07218KADO6 >>91 迷わずヤレよ。ヤレばわかるさ。ちなみに私はだいぶ前にヤッた。天国が君を待っている。 なんなら初めてあくあ様の手を触った時、便所でまんこいじった後の手だった。不可抗力だったので反省はしてない。 100 ななし >>96 捗るさんさぁ……。 101 ななし >>96 さすがです先輩。 105 ななし >>96 おい、こいつもう超えちゃいけないライン超えちゃってるだろ。 不可抗力って、いったいどういうことになったらそうなるんだよ……。 107 ななし >>96 もはや存在自体が罪、っていうかなんらかの罪状に引っかかってんじゃないの? つーか、ちゃんと手洗え!! 111 ななし 衣装といえば、あのマントってどうなったの? あれって取り合いにならなかったのかな? 113 ななし >>111 偶然近くにいたんだけど、受け取った人は放心してた。 周囲もまさかマント投げるなんて思わなかったからさぁ。 手を伸ばすというよりも、えっ? って感じでぼーっとして見送ってしまった。 近くにいた一緒に見にきてた人に、あとで返した方がいいのかスタッフさんに聞くって言ってた。 ライブ後に、近くのスタッフさんにその話をしてたのまでは確認してるけど、あとは知らん。 ただ、一つわかるのは、マントもすげぇいい匂いがしたってことだけ。 117 ななし >>113 thx 118 ななし >>113 あくたんスレは、匂いフェチ多すぎだろ。 123 ななし それにしてもライブすごかった。 現地にいたけどずっと口半開きになってたわ。 126 ななし >>123 2曲目やばかった。 そんな既婚者のBBAじゃなくって私にしてって叫んでる子いたw 131 ななし >>126 あの曲は母親殺しすぎる。 だってさ、結婚してるのに、あくあくんみたいな男の子に思われてるって最高じゃん。 135 ななし >>131 わかる。うちのお母さん、最近年甲斐もなくうなじみせ始めたし。 まぁ、娘の私としては、お母さんが楽しそうで何よりだよ。 137 ななし >>131 会社の休憩室で見てたんだけど、独身の年上女性がみんな席たってアップし始めたのは受けた。 そんな夢みたいな話ねーから!! って言いたかったけど、私もアップする側なんだなぁ。 142 ななし >>137 お前もアップしてて草w 143 ななし >>137 無理すんなよBBA。 145 白龍◆XQshotacon >>143 うるせぇ、てめぇの10年後はこっち側だぞ!! >>7 thx、ここでも署名してくれた人に感謝。 146 検証班◆9n2SARETAi >>143 ふーん。 150 ななし >>143 あー、こいつ死んだわ。 >>145 先生生きてた!! >>146 姐さんこわ。 151 ななし >>143 君はこのスレは初めてなのかな? 一番敵に回しちゃいけない人を回しちゃったね。 153 ななし >>146 あーあ、あいつ>>143死んだな。 155 ななし 姐さんならアップだけで人○せるよ。 158 ななし >>145 先生、もう無茶はやめてくださいね。多分次は永久BANですよ。 164 ななし まぁでも一番やばかったのは3曲目だよね。 MVが衝撃的すぎた。 167 ななし >>164 現地組はみんなそれ言うよね。 配信じゃMVよくわかんないんだよね。 171 ななし >>167 多分そのうち公開されると思う。 174 ななし ぶっちゃけ、あくあくんを知ったら、普通の男性で満足できなくなってしまったのは確か。 最低でも黛くん、とあくん、天我先輩レベルを求めてしまう。 177 ななし >>174 わからんでもないけど、ハードル高すぎ。 現実とは別に考えた方がいい。 182 ななし >>174 >>177 正直なところ、もう無理して結婚しなくてもいいかなと思ってる。 別に悔し紛れとかではなくて、下手な男の子と結婚しなくても子供は作れるわけだし。 ぶっちゃけ、暴力振るう男の財布になるくらいなら、あくあくんとかベリルの子に財布の金を使いたい。 188 ななし >>182 わかる。なんかすごくしょうもない気がするんだよね。 優しくしてくれる子ならいいけど、そうじゃない子に貢ぐ意味あるかなって思った。 私も以前、仕事であくあ様とすれ違ったことあるけど、ちゃんと私の目見て挨拶してくれるんだもん。 それもみんなに、なんか一人の人間として認識してくれてる気がして嬉しかったな。 191 ななし ぶっちゃけ、金払って男の子にセックスしてもらったことあるけど、あんま気持ち良くないよ。 あれならあくあ君の笑顔見ながら自分でナスオナした方が全然イケル。 195 ななし >>191 ちゃんとした話の流れだったのに、急に最低すぎるwwwww 198 ななし >>191 これがこのスレのクオリティなんだよな。 204 ななし こうやってみると、現地行った人結構多かったんだな。 あくあ君くるって予測してたの? 209 ななし >>204 普通にファンクラブ会員のオフライン登録のためってのもあると思う。 アイドルフェスに登録用の専用端末持ってくるって告知されてたし、偶然それでシークレット見に行ってた人もいる。 211 ななし >>204 一部の人は、シークレットで出るんじゃないかって予測してた。 92さんは見かけたけど、検証班なら全員行ってそう。 220 検証班◆CHiMPOsuki >>211 私だけまた仕事で行けなかったんだが? ちっくしょぉぉぉおおおおお!! 今の会社辞めてやるって、ベリルの広報担当に求人出そうとしたら、それが上司にバレて怒られた。 225 ななし >>220 草w 227 ななし >>220 そりゃまぁ普通に考えて叱られるよな。 228 ななし >>220 92さんならまだしも、チンポスキーがベリルの広報とかマジ終わってる。 232 ななし 求人の応募、公式HPにもしばらくお待ちくださいってでたな。 応募多数でまだ書類選考も終わってないとか、いったいどれだけ応募がきたのか。 235 ななし >>232 公的機関の斡旋所で働いてるけど、普段来ないようなハイスペックの人まで来ててマジうける。 普通に有名企業の社長クラスの人が来たのはビビったわ。 238 ななし 書類選考終わっても面接もあるし、身元調査とか大変そう……。 これ今年中にちゃんと終わるのか? 241 ななし >>238 なんとかして終わらせるんじゃない。ベリルの本社、9月から○の内に移動するっぽい。 この前、ベリルの阿古さんが挨拶に来てびっくりした。 247 ななし >>241 ベリル本社移転か、よかった……流石に今の場所じゃ警備が不安だった。 253 ななし >>241 マジかー、聖あくあ教の本部も○の内だけど大丈夫か? 258 ななし >>253 まさかの同じビルだったらクソウケるなw 262 ななし >>253 むしろそっちの方が安全すらある。 267 ななし ちょっと待って、これ何? SUMMER STARS 20XX TRASH PUNKS / Aqua Shirogane 268 ななし 速報 あくあ様、サマスタ出演決定! 273 ななし >>267-268 きちゃあああああ! って何これ? 275 ななし >>267-268 チケット完売した後に、告知するのやばいって!! 283 ななし >>267-268 よりによって、Trash punksかよ。 今年来るかもってファンの間で囁かれてて、来たらきたであくあくんとコラボはえぐいって。 291 ななし ただでさえ秒でチケット完売してて、それ買った人の目的の半分がTrash punksなのに。 高額転売されてるチケットやばない? 303 ななし >>273 毎年、スターズの友好を記念して夏に行われてる音楽フェス。 毎回ゲストが来るんだけど、今回は特別だからTrash punksが来るんじゃないかって言われてた。 5年サイクルくらいで新曲出すけど、出したら世界のチャートで1位取りまくるの確定してる。 毎回ボーカルはゲスト採用なんだけど、まさかあくあ君とコラボするとは……。 309 ななし Trash punksって、これまでも女の子の曲しか出したことなかったよね。 男の子と一緒にコラボするのって多分初めてなんじゃない。 321 ななし >>309 そうだよ。だからスレが加速してる。一体、どんな曲になるんだろう。 333 検証班◆9n2SARETAi Trash punksのファンの人には申し訳ないですけど、転売チケットは全部無効にして通常料金にて再販するそうです。なのでワンチャンあるかも? 調べてたら先ほど公式SNSから通知出てました。 338 ななし >>333 まじか、競争相手が増えるのは辛いが、転売対策と再販は嬉しい。 多分、対策しないと通常チケットだけで1000万超える。 340 ななし これはこのスレの住民でもなかなか難しそうだな。 343 ななし 通常料金で3万するのか、すげーな。 359 検証班◆010meTA473 VVIPのチケット持ってた。これ、席どこ? 368 ななし >>359 お前やっぱすげーわ。 371 ななし >>359 知らない人向けに言うと、通常フェスは立ち見なんだけど、VVIPにはボックス席が用意されてる。 確か300万だっけ……オレンジジュース、コップ一杯で1万とかって聞いた。 380 ななし >>371 私が想定していた嗜みの金持ちレベルの想像を超えてて震えてる。 383 ななし >>371 ボックス席は一度確保しておけば、確か本人を含めて6人までは無料。 これはまた捗るが土下座する展開が来るな。 405 ななし サマスタは配信あるからありがたい。 配信サイトの運営さん大変だろうけど頑張って。 414 ななし サマスタの出演が決まってからスレ加速し始めたな。 せっかく落ち着いてたのに……。 417 ななし そういえば星水シロのイベントどうなった? 425 ななし >>417 まだわからん。9月イベント多すぎて、誰とやるのかも予測つかないんだよね。 あと一応シロ君の話はシロスレでどうぞ。 444 ななし >>425 thx、了解です。 460 ななし あくあ君、最近また露出増えて嬉しいな。 おかげで最高の夏休みになった。そういえばもうドラマには出ないのかな? 478 ななし >>460 出るかもしれん。 今チェックしたら、サラッと9月発売のテレガイドの表紙来てたぞ。 485 ななし >>478 本当だ! 491 ななし >>478 ちょっと待って! 良く見なくても手に持ってるの檸檬じゃなくて茄子じゃんwww これよく許可降りたな。 505 ななし 朗報、ナス公式認定。 506 ななし 悲報、ナスまさかの公式www 523 ななし やっば、カッコ良すぎでしょ。 527 ななし 待って、前髪あげておでこ見せてるの可愛すぎる! 535 ななし ところであくあ君は、なんで茄子をこんなにかっこ良く持ってんのw? 541 ななし この茄子の持ち方を提案したの、絶対に天我パイセンだろw 555 ななし なんか茄子の持ち方、ドライバーっぽい……。 573 ななし >>555 気のせいでしょ。流石にドライバーはないって。 そもそも男の子がアクションシーンとか聞いたことがないし。 584 ななし でも、あー様、体大きいからワンチャンあるかも。 591 ななし あくあ君、180あるんだっけ、結構大きいよね。 舞台袖ですれ違ったけど、私よりも頭一個分大きくて本当にドキッとした。 603 ななし それもあってか、あくあ様を目の前にすると、大体の女の子は急に借りて来た猫みたいにお淑やかになっちゃうよね。 617 ななし わかるわ。密室空間とかならまだしも、なんかこれ以上近づいちゃいけないのかなってオーラはある。 623 ななし 私、前に横断歩道であくあ様に助けられたことあるんだけど、その時の力強くてめちゃくちゃドキドキした。 男の子ってあんなに力強いんだね。それともあくあ様が特別なのかな? 638 ななし >>623 何それ、うらやま。 640 ななし >>623 ここにきて、まだそういうエピソードあるのか。 653 ななし まぁ、実際に、男の子って体大きい方が犯罪に遭う確率がものすごく低いよね。 逆にとあちゃんみたいな子は危険だから、女装しているのは大正解だよ。 身長が小さい子は、幾つになっても本当に誘拐されたり痴漢されたりとか多いからね。 671 ななし なんかこう、特に最近はあくあ様を知ってから毎日が楽しいわ。 次に何やるんだろうって考えているだけで本当に楽しい。 689 ななし >>671 それすごくわかる。 ついこの前まで、なんで働いてるんだろうって思ったりしてたけど、帰ってきてここチェックするのも本当に楽しい。生きててよかった。 703 ななし >>671 >>689 生活に潤いができたと思う。 714 ななし >>703 毎日、おしゃれするようになったわ。 ワンチャン、あー様にみそめられる可能性だってあるわけだし。 726 ななし >>714 お前は私か……ないと思っててもお洒落しちゃうよね。 738 検証班◆010meTA473 >>714 >>726 私も寝てる時も可愛くするようになった。 だって、夢の中であくあ様と会うかもしれないし……。 751 検証班◆07218KADO6 >>714 >>726 >>738 私もいつ襲われてもいいようにちょっとエッチな下着穿くようにしたぞ。 最初はノーパンだったけど、流石にそれは良くないって姐さんに言われたからな。 768 ななし >>751 いや……わかるよ。わかるけどさwwwww 777 ななし >>751 姐さんナイス。お前言っておくけど、ノーパンで中の具が見えたら公然わいせつ罪だからな!! 789 ななし >>738 >>751 この落差よ。 794 ななし >>738 正直、夢の中でもいいからあー様に夜這いされたい……。 801 ななし この前、夢の中でベリルの男の子4人に輪姦される夢見たわ。幸せだったな。 815 ななし >>801 ひでぇ夢www で、それいくらで買えます? 830 ななし >>815 やめろ! また、あくあ様が夢に出てくるとかいう詐欺グループが出てくるぞ。 ちなみに枕の業者も、布団の業者も、謎の睡眠剤を販売していた企業も聖あくあ教が潰した。 846 ななし >>830 聖あくあ教、有能すぎんか? なんなら警察より働いてる感ある。 855 ななし >>830 >>846 それはある。胡散くせぇ宗教だと思ってただけに、余計にそう思う。 ある意味、ここと同じ○の内に事務所が移るなら安心かもしれない。 867 ななし 話逸れたけど、あくあ様はテレガイドの表紙に出るってことはドラマ決まってるんだよね? 何に出るんだろうか……。 881 ななし あくあくんの夕迅のせいで、他の男性俳優を見ても味のしなくなったガム噛んでる気分になった。 893 ななし >>881 味のしなくなったガムwww あるわー。 903 ななし そこでまたアイドルフェスの3曲目と、夏コミの曲ですよ。 もうこの話だけでずっとループしてるけど、これからは男の子も変わらないと置いてかれるよ。 922 ななし >>903 それな。 前の辺でも言ってる人いたけど、男だからって貢ぐのはもうやめる。 それならベリルに課金したい。 938 ななし 課金したいから早くグッズ出してくれ!! あと配信の投げ銭機能もはよ!! 946 ななし おい!! 藤のトークショー! 抽選結果出たらしいぞ!! 959 ななし >>946 まじか、当たってますように!! 964 検証班◆9n2SARETAi あ……当たってた。こういうのあんまり当たったことないのに。 971 ななし >>964 姐さんまじかよ、シャツといい運いいな 975 検証班◆CHiMPOsuki くそがアアアアア! 976 検証班◆07218KADO6 ぐああああああああああ! 977 検証班◆010meTA473 あっ、私も当たってる。 嗜みちゃん大勝利! 982 ななし >>975-977 普段の行いの差が出たな。 >>977 でも、嗜みは死ね。 987 ななし トークショー楽しみ! >>977 でも嗜みは死ね。 995 検証班◆07218KADO6 はい! 当選した奴は呪います!! 999 ななし >>995 醜いぞwww諦めろwwwww 1000 検証班◆07218KADO6 1000なら機械の不具合で当選無効! 再抽選!! 1038 ななし このスレッドは1000を超えました。 もう書けないので、新しいスレッドを立ててくださいです。。。 ************************************************ 今回は、あくあ視点のライブから、ライブ後の掲示板回につなげてみました。 ライブをあくあ視点でやるのか、視聴者目線でやるのか、掲示板目線でやるのか、結構色々なパターンがあって試行錯誤してる感じですね。 あと、前回、英語歌詞だけど、修正しようかどうしようか悩んでいます。 ちゃんとした文章にするのがわかりやすくはあるんですけど、それにしない理由が二つあって……。 1 最近のEDMなどの洋楽曲を聴くと文法が結構いい加減だったりすること。 2 歌詞の権利の関係で、どれと被ってるかわからないので、あえて無茶っぽい感じの方が引っ掛からなくていいのではという点。 白銀あくあ、碧い瞳のカノン。 「おい……嘘だろ……」 俺は目の前の鏡に映った自らの姿を見て頭を抱えた。 この諸悪の元凶を生み出したペゴニアさんは、打ちひしがれた俺の姿を見てニヤリと口角を上げる。 「白銀様、よくお似合いでございますよ。これならば、誰からどう見られても白銀様とはわからないはずです」 俺は改めて鏡に映し出された自分の変わってしまった姿を見る。 確かにペゴニアさんのいう通り、この姿の俺を見ても誰一人として白銀あくあとは気が付かないだろう。 ペゴニアさんによって厚めの化粧を施された俺は、らぴすと同じプラチナブロンドのウィッグを頭にかぶり、胸に詰め物を入れた女性物の浴衣を着ている。身長が高いことを除けば、どこからどう見ても女の人だ。 俺は鏡に映った自分の顔を見て、しとりお姉ちゃんや母さんとの血の繋がりをそこはかとなく感じてなんとも言えない気持ちになる。よりにもよって、こんなことで家族の血のつながりを再確認なんてしたくなかった……。 「ペゴニアさん……流石に俺の身長だとバレませんかこれ?」 「いえいえ、大丈夫ですよ白銀様。それよりも俺ではなく私です」 ペゴニアさんは恍惚とした表情でにっこりと微笑む。 この人、絶対に俺を弄んで楽しんでやがる。 「それとも白銀様は、お嬢様とのデートの約束を反故になされるおつもりなのでしょうか? あぁ、かわいそうなお嬢様、あんなにも白銀様のデートを楽しみになされていたのに……ああ、おいたわしい」 「くっ……」 そもそもこのきっかけを作ったのは、カノンとのデートの約束を取り付けた俺だ。 カノンの立場と俺の状況を考えたら、まず外で普通にデートするのは難しいだろう。 そうなると選択肢は二つ、一つはお家デート、そしてもう一つは変装してのデートだ。 最初は一つ目を提案されたが、カノンのような美少女と二人きりは絶対にまずい。そもそもまだ誰とも婚約していない年頃のカノンと、同じく年頃の俺が二人きりで部屋に篭るなんて状況になるのは、いくら何でも外聞が悪すぎる。そうなると、必然的に選択は後者に絞られてしまう。 その結果がこれだ。 「白銀様、よく似合っておいでですよ」 ペゴニアさんは、スッと俺に近づく。 「ちなみに今日のお嬢様の下着は、フリルのついた白のレースですよ」 カノンの下着の情報を俺に与えてどうしろと!? ていうか、いいのそれ、言っちゃって? なんか知っちゃいけないことを知った気がするんだけど……。 そんな事を考えていると、部屋をノックする音が聞こえた。 「あ、はい、どうぞ」 俺の言葉に応えて、ゆっくりと開いていくこの部屋の扉。 その扉の先に現れたのは、光り輝くようなブロンドヘアーを黒い髪のウィッグで隠したカノンだった。 そして、普段は着ることはないであろうカノンの浴衣姿に俺はドキッとさせられる。 よく見ると目の色を隠すためにコンタクトを入れていたり、メイクで幼さをより強調していたりとか、全体的にいつものカノンとは違う感じに仕上がっていた。例えば、普段のカノンがお姫様的な美少女だとしたら、今のカノンはなんというか、同じ学校に通うクラスメイトの女子のような親しみやすさが感じられる。 だからなのか、グッと距離が近くなったカノンに俺は少し動揺した。 ただの同い年の女の子である事を意識させてくるところまでカノンが降りて来たことで、カノンは王女様だからと、自分の心の中で引いていた一線が揺らぐ。 「あくあ様……素敵」 俺の姿を見たカノンは、うっとりした表情で俺のことを見上げる。 とりあえず、ありがとうとお礼の言葉を返したが少し複雑な気分だ。 「ど、どうですか?」 カノンは少し恥ずかしそうに、俺の目の前でくるりと回ってみせる。 最後はうなじを見せるように俺の方に背を向けると、ほんの少しだけ顔を此方に向けて、チラチラと視線を飛ばす。 控えめに言って最高だよね。普通に綺麗だし、普通に可愛いし……浴衣姿もデート感があって最高だよね。 うなじからゆっくりと視線を下げていくと、俺の視線がカノンのお尻の部分でピタリと不自然に止まってしまう。 『ちなみに今日のお嬢様の下着は、フリルのついた白のレースですよ』 ペゴニアさんの余計な一言を思い出して、つい想像してしまった……。 ごめんカノン……不敬だってわかってるけど、俺だって一応は男の子なんだよ。 俺はそれを誤魔化すように、にこっと笑った。 「浴衣すごく似合ってる。黒い髪もいつもと違って新鮮でドキッとしたよ」 「え……あ……う、嬉しいです」 カノンは真っ白な肌をリンゴのように赤く染める。 可愛いな……俺はそんな純粋で無垢なカノンを邪な目で見てしまった事を悔いる。 居た堪れなくなった俺はカノンから視線を逸らす。逸らした先の鏡に映ったペゴニアさんは、俺の反応を見てニンマリと笑っていた。この人、最初は無表情だったのに、俺の反応を見て楽しんでるような気がする。 でもな、カノンみたいな美少女がどんな下着を穿いてるか聞かされて想像しない方が男として難しいと思う。 だから今も、小さな声で新品ですよとか囁かなくていい! そんな新しい情報は聴きたくなかった。俺だって男なんだよ。反応してしまったらどうしてくれるんだ。ちきしょう! 俺は何事もなかったかのように、心を無にして微笑んだ。 「そ、それじゃあ行こうか」 「あ、はい!」 カノンが用意してくれた運転手付きの黒いセダンに乗って、俺とカノンは目的地へと向かう。 今回のカノンとのデートは、夏の定番、浴衣で夏祭り花火デートだ。 花火といっても有名な大きな花火大会ではなく、中規模くらいの花火大会である。 適度に人がいて、かといって多すぎることもないので、ゆっくりとした時間が過ごせるんじゃないかと思う。 お互いに近況を話し合ったり、車の窓から沈んでいく太陽を眺めていると、俺たちの乗った車はいつの間にか目的地のそばへと到着していた。 「ありがとうございます」 「え? あ……はい」 目的地に到着した俺は、運転手さんにお礼を言って外に出る。 先に降りた俺は、後から降りるカノンの方へと手のひらを向けた。 「あ、ありがとう」 カノンは少し戸惑ったそぶりを見せると、俺の手のひらの上に自らの手を重ねる。 しまった……つい普通に手を出してしまったが、カノンみたいなお嬢様にとっては、男と手を繋ぐのも勇気がいることなのかもしれない。あの時はエスコートだから許されたのかもしれないが、気軽に触れちゃってよかったのかな? 「えっと、じゃあ、いこっか」 「う、うん」 そんなことを考えていたせいか、俺はカノンから手を離すタイミングを失ってしまった。 俺、手に汗をかいてたりしてないよな? 握りしめたカノンの手は小さく、手のひらに触れた指先はすごく細かった。 俺はカノンの方へとチラリと視線を向ける。すると、夏祭りの提灯に照らされたカノンの頬が薄くピンク色に染まっていた。それを見た俺が、またカノンにドキッとさせられる。手を繋いだだけでこんなにドキドキしてるのに、これ以上どうしたらいいんだよ。 「あ……」 小さく声を漏らすカノン。 やべっ、俺がずっとカノンの顔を見てたのがバレたか!? そう思ったが、カノンが見つめていた先にあったのはりんご飴の屋台だった。 「りんご飴か、食べる?」 「えっ? あ……はい」 俺は財布を取り出すと、屋台のお姉さんにりんご飴を一つ注文した。 もちろん声で男だってバレちゃいけないので、違和感がないように上手く声を作る。 「あ、お金」 「いや、今日は奢らせて欲しい」 俺は財布を取り出そうとしたカノンの提案を拒否する。 「その……今日はデートを引き伸ばしてしまったお詫びも兼ねてるから、素直に受け取ってもらえると嬉しい」 「は、はい」 カノンはりんご飴を受け取ると、ほんの少し首を傾ける。 ああ、そうか、食べ方知らないのか。俺が食べ方を教えてあげると、カノンは小さく口を開いて、ほんの少しだけ出した舌先で、ぺろりとりんご飴を舐める。 くっそ、色々と可愛すぎるんだよ! ここに壁があったら間違いなく俺は殴っていた。 そんなカノンの姿をずっと見つめていたら、視線に気づかれたのか、カノンが俺の方に顔を向ける。 「あ……ごめんね。一人で食べてて、あく……お、お姉様も食べたかったわよね。はい」 カノンは手に持ったりんご飴を俺の方へと向ける。 え? いいのか、これ? 今、カノンが俺に差し出してる部分は、さっき自分が舐めてたところだけど、そこを俺が舐めたら間接キスとかになったりしない? 俺がそんなことを考えていると、カノンも意図せずにやってしまった事に気がついたのか、羞恥心で顔を真っ赤にする。 恥ずかしがるカノンを見るのはかなり可愛いけど、このままにしておくわけにはいかない。俺は気が付かなかったふりをして、りんご飴を舐めた。 「ん、美味しい」 俺はりんご飴を一口舐めると、カノンにあとは食べていいよって言った。 はぁはぁ……デートってこんなに疲れるものなのか? まだ夏祭りに来て5分も経ってないんだけど、このままじゃ間違いなく俺が持たない。もし俺が女装をしていなかったら、カノンの可愛さにやられて過ちを犯していた可能性だってある。今ですら正直ちょっとやばい。 ぶっちゃけ、ここに来るまでの間に、3回はカノンとキスしたいと思った。いや、カノンがもし俺の彼女だったら、多分5回はキスしてたと思う。それも最低だ。もっとしていた自信しかない。 「あ、あっち行こうか」 「うん」 俺とカノンはゆっくりと屋台を眺めて見て回る。 その道中、俺の女装姿が高身長が故におかしかったのか、それともパッと見、女の子同士で手を繋いでいたのがおかしかったのか、すれ違う人たちに何度かじっと顔を見られたような気がした。俺は素知らぬふりをしてなんとか誤魔化す。どうか、絶対に、バレませんよーに!! 「あ……」 そんなことを考えていたら、俺の目の前を知り合いが通り過ぎていった。 クラスメイトの黒上さん、鷲宮さん、胡桃さんの仲良しグループである。 まさかこんなところですれ違うなんて思ってもいなかったからびっくりした。 「どうかした?」 「あ、いや、クラスメイト」 俺はクラスメイトから顔を背けて、カノンの耳元で小さな声で囁く。 一応お互いの活動範囲は避けて、隣県の夏祭りに来たけどそれでもこういうことってあるんだなあ。 「あ……」 カノンは俺が視線を向けた3人の姿を見て、ほんの少し目を見開く。 もしかして3人の誰かが知り合いなのだろうか? ああ、そういえば鷲宮さんはお金持ちだっけ。 それなら二人が知り合いでもおかしくないのかな? 「どうかした?」 「ん……あの左端の子」 左端? 「胡桃さんのこと?」 「ええ……て、もしかして気付いてないの?」 「なんのこと?」 俺は首を傾ける。 胡桃さんとカノンが知り合いなのもびっくりしたけど、俺は一体何に気がついていないというのだろうか。 「そっか……そうよね。あの時、あくあ様が彼女の事を見たのはほんの一瞬だもの、それにあの時とは違うし……そっか、うん……元気そうで良かったわ」 「カノン?」 「ううん、ごめん、なんでもない。ね、それよりいこ! そろそろ花火が始まっちゃうよ」 「あ、ああ」 今まで俺が引いていた手がカノンによって前に引っ張られる。 その時のカノンの笑顔はすごく眩しくて、思わず後ろからぎゅっと抱きしめたくなった。 正直なところ、見た目を抜きにしても仕草とか表情とか声とか、カノンは俺のドストライクなんだよな。まぁ見た目はもっとドストライクなんだけどさ。そんな子に、気がある素振りを見せられたら普通に意識するし、どうしようもなく胸の奥が締め付けられる時がある。 もしカノンと付き合えるなら付き合ってみたいと思う。でも、カノンは王女だし、そんな安易に手を出していい存在ではない。だからなんとか踏みとどまることができている。耐えろ、耐えるんだ俺、と何度も自分に言い聞かせた。 「あ……」 俺の手を引いていたカノンが急に立ち止まる。 「あの子、迷子かしら」 カノンが見ている方向に視線を向けると、幼稚園の年長組っぽい女の子が不安そうな顔で周囲をキョロキョロと見渡していた。周囲の人たちは、花火を見ようと顔を見上げていたせいか、誰も気がついてないっぽい。 「えっと……」 カノンは声をかけたそうな顔で俺のことを見つめる。 「声かけよっか」 俺はカノンの顔を覗き込むようにして応える。 「う、うん」 俺は女の子のそばに近づくと、怖がらせないように、腰をかがめて女の子と視線を合わせる。 「こんばんは。花火見にきたの?」 「う、うん……でも、お母さん、どっか行っちゃって……」 女の子は今にも泣きそうな顔で俺のことを見つめる。 俺はカノンの方を見つめると、探すのを手伝ってもいいかなと視線を送った。 するとカノンは、優しげな表情でコクリと頷く。 「そっかぁ、お母さんどこ行ったんだろうね。よかったら、お……お姉さんたちにも、お母さんを探すの手伝わせてくれないかな?」 「うん……いいよ」 「それじゃあよろしくね……えっと……」 「しぃ」 「しぃちゃん、よろしくね。お……私の名前は、え、えぇーっと……」 流石にそのまま名乗るわけにはいかないし、何か適当にちょうどいい偽名でも……そんなことを考えてると、しぃちゃんはとんでもない事を口走った。 「ママ……」 「ママ!?」 俺だって普通の男子高校生だ。 ママと呼ばれる事には抵抗があったし、何よりこんな小さい子にママなんて呼ばせてたらただの変態じゃないだろうか!? アイドル白銀あくあ、幼女誘拐で逮捕なんて笑えないぞ!! 「マ、ママはちょっと……」 「じゃあ、パパ」 パ……パパか……うん、まだそっちの方がいいか。 女の姿でパパと呼ばれる事には違和感があるけど、この世界ではそれも珍しくはない事なのかもしれない。 「ふふっ、パパだって」 俺の反応を見て、カノンはクスクスと笑う。 それを見たしぃちゃんは、再びとんでも無いことを口走った。 「お姉ちゃんはママ」 「ふぇっ!?」 カノンは三度顔を真っ赤にした。 流石にこれには俺も顔が熱くなる。きっとカノンのことを言えないくらい俺も顔が赤くなっているんじゃないだろうか。それくらい化粧を施した顔が熱かった。 「え、ええっと、それじゃあ、しぃちゃん、しぃちゃんの本当のお母さんを探そうか」 「うん!」 俺はしぃちゃんが再び迷子にならないように手を繋ぐ。するとしぃちゃんはもう片方の手をカノンに差し出す。 カノンは俺と繋いだ手を離すと、しぃちゃんの小さな手を優しく握り返した。そしてそのまま、優しげな声でしぃちゃんに話しかける。 「しぃちゃんは何歳?」 「6歳……この前、年長さんになったばかりなの」 「そっかぁ、幼稚園は楽しい?」 「うん……ママは、楽しい? しぃ、邪魔じゃない?」 「楽しいわ。それにね……」 カノンは身を屈めて、しぃちゃんに顔を寄せる。 「しぃちゃんのおかげでね。ママ……今すごく、パパにドキドキしてる」 「しぃのおかげ?」 「うん、しぃちゃんのおかげ。やっぱりパパしかいないって再確認しちゃった」 残念ながら周囲の音がうるさくて、カノンとしぃちゃんが何を喋っているのか、その内容までは聞き取れなかった。でも、二人がこそこそと内緒話している姿は可愛くて、いいなって思ったし、なんだか本当の親子のように見えて心が安らぐ。 「あらぁ、仲の良さそうな親子ねぇ」 俺たちの姿を見た誰かがそう呟いた。 それを聞いてしまった俺とカノンの顔がより一層赤くなる。 これはまずい、一刻も早くしぃちゃんのお母さんを探してあげないと、俺たちの方が先にやられてしまう。 俺とカノンは、とりあえず迷子の受付をしている本部に向かう事にした。 「あ……」 しぃちゃんは空を見上げると目を輝かせる。 俺たちもそれに釣られて空を見上げた。 すると大きなドーンという音と共に、綺麗な夜空に花火が次々と打ち上がっていく。 星空という名のキャンバスに描かれた儚くも幻想的な彩りに俺たちは目を奪われた。 空を見上げてぼーっとしていた俺の手をしぃちゃんがくいくいと引っ張る。 「パパ、抱っこ」 あぁ、そっか、しぃちゃんの身長じゃちょっと見えづらいか。 俺はしぃちゃんを肩車した。 「おおー! パパ、花火、しゅごい!!」 「うんうん、そうだね」 空を見上げたしぃちゃんは、花火の美しさに興奮してキャキャっと声を出していた。 しぃちゃんは、さっきまでまだ少し不安そうな顔をしていたが、それを一瞬で笑顔にするなんて、すげぇよな花火って。俺もアイドルとして負けてられないなと、花火を作った職人さんたちに対抗意識を燃やす。 「わぁ……」 隣に視線を向けると、カノンも夜空を見上げてうっとりとした表情を見せていた。 なんだか花火にカノンを取られたみたいで悔しくなった俺は、カノンの空いていた手をぎゅっと掴む。 「え……あ……」 流石にちょっと子供っぽかったかと反省したが、カノンは花火ではなく俺の顔を見つめてまた顔を赤くしていた。 これが嫉妬ってやつなのかな。それとも独占欲ってやつなのか? カノンの表情を見て、改めてカノンにそういう顔をさせるのは俺だけでいいって思った。 「しぃ!!」 俺たちが花火を見上げていると、後ろからしぃちゃんを呼ぶ声がした。 声の方へと振り向くと、頭の上のしぃちゃんが大きな声を出す。 「お母さん!!」 俺はその場に屈むと、ゆっくりとしぃちゃんを地面に下ろす。 「よかった、ごめんね、しぃ。目を離して……一人で心細くなかった?」 「ううん。パパとママが一緒だったから寂しくなかったよ」 しぃちゃんのお母さんは俺たちの方に視線を向けると、立ち上がって深く頭を下げた。 「ご迷惑をおかけしてしまってすいません。私が目を離したから……」 さっきの憔悴したお母さんの顔を見てたら、どれだけしぃちゃんの事が心配だったのかすぐにわかった。 「気にしないでください。それよりもよかった、お母さんが見つかって。ね、しぃちゃん」 人間誰しもが常に完璧なわけじゃない。どっかで集中力が切れて、子供から目を離してしまう瞬間だってあるはずだ。そういう時に、気がついた他の人がカバーしてあげられたらいいなと俺は思ってる。そういう優しい世界なら、きっとみんなが幸せなんじゃないかなと思う。少なくとも俺はそういう世界に住みたいと思った。 「ありがとう、パパ、ママ」 「本当にありがとうございました!!」 俺とカノンは手を振って、しぃちゃん親子を見送った。 そして俺は、カノンに頭を下げる。 「ごめん、せっかくのデートだったのに……」 「ううん、すごくよかった。私、今日ここにこれて本当に良かったと思ってる……だから、ね。またデートしてくれたら嬉しいな」 「もちろん。俺で良かったら、また二人でどこかに行こう」 空に打ち上がった花火の音が大きくなる。時計の時刻を見ると、花火の打ち上げ終了時間まで20分を切っていた。 ペゴニアさんからは、花火が終わる少し前、10分前に所定の場所に迎えに来るからと聞いている。 つまりこのデートもあと数分、いや、移動の時間を考えるともうここから移動しなくてはいけなかった。 そう思うと、胸が苦しくなる。 俺とデートしたいと言ってくれたカノン。 デートしたいという事は、少なくとも俺のことをほんの少しは異性として見てくれているのだとは思う。 でも俺は、そんな彼女の本当の気持ちが知りたかった。 「カノン、嫌だったら、遠慮なく突き飛ばしてくれていいから」 「え?」 俺はゆっくりとカノンに顔を近づける。俺が何をしようとしているのか気がついたカノンは、ゆっくりと目を閉じて俺の胸に手を置く。そしてほんの少しだけ、俺に向かってつま先立ちをするように背筋を伸ばした。 もうここまでくればお互いに余計な言葉はいらない。 カノンの背中に手を回した俺は、その柔らかな唇にそっと自らの唇を重ねる。 みんなが花火を見上げる中、俺たちは、たった二人だけの空間でほんのりとりんご味のするキスを交わした。 「あくあ様……」 「二人の時は、あくあって呼び捨てで呼んでほしい」 「は、はい……あ、あくあ」 もう何度目かもわからない。 俺のことで顔を赤くした彼女の体を、ぎゅっと抱きしめた。 今になって思うと、俺はおそらく最初に会った時からカノンに一目惚れしていたのだと思う。 だけど彼女は王女殿下で、おそらく俺と結ばれることはない。 俺がエスコートする時も、母さんや阿古さんはそういう話をしていた。 だから自分の中で、好きになっちゃいけないと一線を引いていたのだろう。 俺は自らのこの感情を無かった事にして、カノンからのデートのお誘いから逃げ続けていたのだ。 『あくあ様は……もしかしたらですけど、誰かと深い関係になる事に対して一歩引いてしまっているのではないですか?』 俺が倒れた時、お見舞いに来たカノンが俺に言った一言は、俺の中の核心をついてきた。 王女だから、アイドルだから、そんな言い訳はもういらない。 それに気付かされた瞬間、俺は自らが最初に抱いたカノンへの感情を素直に認めることができた。 そして今日、改めてカノンと一緒に過ごしてみて、すごく楽しいと思った。 何度も俺に対して顔を赤くしてくれたカノンを見て、同じだけ俺の心が締め付けられた。 ちょっとした仕草が愛おしいと思った。 しぃちゃんにすぐに気がついて、優しく話しかけていたカノンの姿を見て、もっと好きになってしまった。 俺はこの国のただの庶民で、アイドルだ。 カノンは違う国の王女様で、俺とは身分が違う。 この恋は報われないものなのかもしれない。 いつの日か、カノンは自分の国に帰って、誰かきっと、俺ではない誰かと結婚してしまうだろう。 そんな事は、きっとお互いにわかってる。 それでも俺たちは、今この瞬間、お互いの気持ちを確認せずにはいられなかった。 「おかえりなさいませ、花火大会は楽しかったですか?」 「はい。ペゴニアさん、今日はありがとうございました」 あのあと、もちろんホテルに行くわけでもなく、俺たちは迎えにきてくれた車に乗ってカノンが住んでいる家に帰ってきた。迎えにきたペゴニアさんが少し残念そうな顔をしていたのはきっと気のせいだろう。 俺とカノンは車内でもずっと手を握ったままで、お互いにあまり会話を交わすことはなかったけど、何度も車内で視線があって、そのたびにドキドキした。 「今日はありがとうカノン。良かったら、また今度、二人でどこかに行こう」 「はい。次のデート、楽しみにしていますね。あくあ」 カノンと次の約束を交わした俺は、一人、タクシーに乗って家に帰った。 さっきまですぐ隣にカノンがいたせいか、触れ合った肩に重みがなくて寂しさを感じてしまう。 「白銀様、既成事実さえ作れば大丈夫ですよ。子供さえ作ってしまえば勝ち確です。大丈夫、穴はペゴニアが開けておきますから」 帰り際、俺にそう囁いたペゴニアさんは、にやにやとした顔をしていた。 流石に俺もカノンもまだ高校生だし、お互いに子供を作るのはまだ早いと思う。もちろん人によってタイミングは違うだろうけど、少なくとも俺たちのタイミングは今じゃないかな。 あと、もし……カノンとする事があるとしたら、コンドームに穴が空いてないか確認しようと俺は一人帰りのタクシーの中で心に誓った。 ************************************************ 近況報告でもご報告しましたが、実は先週忙しくて隔日更新になってしまいました。 そして日曜に体調を崩してしまい、結局のところ月曜日をお休みしてしまいました。 そんなわけで体調面を考えて、しばらくの間は隔日更新にしようと思います。 毎日更新楽しみにしていてくださった皆様、すみません。 それと今和泉さん、レビューありがとうございました! 気が付けば本作も四半期ランキングの6位に上がっていました。 これも読んで下さる皆様のおかげです。ありがとうございます。 ブクマ、評価、感想、レビュー、いいね、どれも嬉しく思います。 あと誤字修正本当に助かっています。疲れていると、どうしても疎かになったりするので助かります。 あと、念のために最後にここに殴る用の壁と、台パン用のテーブルを置いておきます。 それではまた次回更新日に! 白銀あくあ、二人の合図。 『今、会場に着いたよ。ライブ、頑張ってね!』 俺は携帯の画面を見てにやにやする。 もちろんこの文章を送ってきたのはカノンだ。 文章の後には、入場パスになっているリストバンドをつけたカノンの手首の画像が添付されている。 俺もカノンも忙しいから会える日はそんなに多くないし、今後もデートをするのも大変だろう。辛くないって言ったら嘘になるけど、会えない日々の積み重ねがますますカノンへの思いを募らせる。 『好きなんだけどどうしたらいい?』 『私はもっと好きだから困ってるんだけど?』 『いやいや俺の方が好きなんだけど?』 『じゃあ私の方がもっと、もーっと好き!』 昨日も寝る前に、こんな意味のないメッセージのやりとりを1時間もしてる時点で、我ながらどうかしているなと思う。そりゃ俺も寝不足になりかけるよ……。いや、寝不足になりかけたのはカノンじゃなくて、主にペゴニアさんのせいなんだけどな。 いつの間にやら俺のアドレスをゲットしていたペゴニアさんは、カノンとのやりとりが終わった後に、俺のアカウントに一通のメッセージを送ってきた。 送り主 ペゴニア 宛先 白銀あくあ様 件名 今晩のお嬢様 本文 使っていいですよ 添付ファイル xxxx.jpg そうして送られてきたのが、就寝前のちょっとエッチなカノンの画像だった。 ちなみにペゴニアさんには前科があって、その前も、着替え途中のカノンの写真を送ってきた事がある。 だから俺は、本人に許可を取ってない写真を勝手に送っちゃダメですよと言った。 その結果がこれである。写真に写ったカノンは顔を赤くして。前屈みの姿勢で胸の谷間を見せつけていた。 確かに許可は取れって言ったけどさぁ!! それってやんわりと断ってるって事であって、本人に許可を取って、ちょっとえっちな写真を送ってくれってわけじゃないんですよ! カノンも、もっと自分を大事にして!! しかもそのルームウェア、俺とお揃いのやつだし、もう本当に勘弁してくれ! ちなみに俺はその日、寝るのがほんの少し遅くなってしまった。 まぁ、仕方ないよね。おかげでスッキリしたけどさぁ……。本当にあの人が侍女でカノンは大丈夫なんだろうかと心配になる。まぁ、着替え中の写真もロックかけて保存したし、ありがたく使わせてもらったけどさ!! 「あくあ君、どうかした?」 そんな邪なことを考えていたら、隣の席に座った阿古さんが俺の方へと視線を向ける。 「あ、いや、何でもないです」 俺はスッと携帯の画面を消すと、そそくさとポケットにしまった。 カノンと付き合ってる事を阿古さんに言うべきなんだろうけど、ここ数日はサマスタのためにお互い忙しくしていたからまだその事については話してなかったりする。一応、サマスタが終わった後に、話したい事があると阿古さんには言ったが、9月は9月で事務所移転があるので、カノンとの事を伝えるのはもう少し後になるかもしれない。 まぁ、俺たちも来月はデートできなさそうだし、バレることはないだろうから報告がちょっと遅れても大丈夫だろう。そもそもベリルは恋愛禁止じゃないしね。 「それじゃあ行くわよ」 「はい」 会場に着いた俺たちは、裏道を通り抜けて控え室の中に入る。 ちなみに控え室と言っても、ちゃんとした建物内の部屋だったアイドルフェスとは違ってサマスタは仮設のテントだ。そんなわけだから俺も現地で着替えるわけにはいかないので、あらかじめ主催者が押さえてくれていた他の場所で、コロールが用意してくれた衣装に着替えてからここにきた。 「今日はよろしくお願いします」 控え室の中では、先に来ていたトラッシュパンクスの二人が待っていた。 二人ともフルフェイスのヘルメットを被っていて素顔は見えないが、ここ数日間一緒にリハをやった感じだと、とても気さくで優しい人たちという印象である。 一応意思疎通のために語学の勉強もしたが、トラッシュパンクスの二人はこの国のサブカルチャーが好きらしく、カタコトだったが普通に言葉が通じた。ただ、生の声ではなく機械音声なので、もしかしたら間で通訳アプリを挟んでるのかもしれないけどね。 「ヨロシク、アクア!」 「アクア、キョウ、サンキョク、ダイジョウブ?」 「もちろん!」 今日俺が歌う予定の曲は全部で3曲。 トラッシュパンクスとの新曲、stay hereのソロリミックス、beautiful right? の3曲だ。 後者2曲はトラッシュパンクスのアレンジの関係で通常の尺よりも少し短めだが、そんなにも歌えるなんて思っていなかったから3曲も歌えてとても嬉しい。 「オサキ!」 「マタ、アトデ、アオウ!」 時間が来たので、トラッシュパンクスの二人は手をあげて、俺より先に控え室から出ていった。 しばらくすると、二人の曲のイントロと共にステージから大歓声が聞こえてくる。 世界トップクラスのアーティストである二人がこの国でライブをやるのは数年ぶりなので、多くの人は今日のこのフェスを楽しみにしていた。だからなのか、再販したチケットも秒で完売したらしい。 そんな二人のステージに、今から自分が立てるのだと思うとすごく興奮した。 『行ってくる!』 俺は控え室にいる自分の姿を自撮りした写真を添付してカノンにメッセージを返す。 ちなみに今日の俺の衣装は、コロールオムの秋冬ものを先取りして着ているからすごく暑い……。 下はシンプルな半袖Tシャツだが、上に羽織った革のジャケットと革手袋が蒸れる原因だと思う。それに、全ての色が黒で統一されているせいか、余計に暑苦しく見える。 まぁ、ジャケットは途中で脱いでいいらしいから、3曲目を歌う前には脱ぎ捨てよう。 「あくあ君、頑張って!」 「はい!」 俺は阿古さんとグータッチすると舞台袖へと移動する。そして、自分の出番がくるのをリラックスして待つ。 会場からはトラッシュパンクスの曲を歌う観客たちの声が聞こえてきた。 間違いなくステージのテンションはマックス。俺は彼らの曲のリズムに合わせて、軽く体を揺らせながら歌を重ねる。その姿を見た周りのスタッフさんたちが俺のことを凝視した。あれ? 歌っちゃダメでした? 俺は笑顔を作ると、せっかくなので傍にいたスタッフさんたちともハイタッチを交わしてノリで誤魔化す。ハイテンションなんだから多少の奇行は許してほしい。 それから数十秒後、聞き覚えのあるイントロがステージから聞こえてくる。 自分の中のボルテージはマックス、観客席からはマグマが噴き上がるかのような大歓声が聞こえてきた。 「カモン! アクア!」 俺は舞台袖の階段を上がってステージの前に出る。 巨大な液晶ディスプレイの前には、三角形の大きな工作物があって、そこに作られたDJブースではトラッシュパンクスの二人が手を振っていた。空はもう真っ暗で、観客席ではこの国の国旗や、スターズの国旗が振られている。これも海外アーティストのフェスではよくあることだ。 観客席の方へと視線を向けると、夏コミやアイドルフェスとは比べ物にならないくらいのお客さんの数と、会場に向けられた撮影用のカメラの台数にびっくりする。 確か海外向けにも配信されてるんだっけ……改めてすごいステージに出てしまったと思うのと同時に、ワクワクとした気持ちが抑え切れなかった。 「レッツゴー、ステイヒア!」 最初の曲は、夏コミで歌ったstay hereのソロver.だ。 2分ほどに短縮したアレンジのおかげで、原曲よりもさらにポップで軽快なリズムに仕上がっている。 それが功を奏したのか、観客席は大いに盛り上がった。 「あくあ様ー!!」 「わぁぁぁあああああ!!」 「好きー!!」 「愛してる! 愛してる! 愛してる!!」 「なんでそんなにかっこいいの〜っ!?」 「こっち見て、あくあくーん!」 続く曲はbeautiful right?。イントロが始まるとさらに観客席の熱量が増した。 俺は歌の途中で試しにマイクを観客席に向けてみる。すると歌詞を覚えていてくれたのかみんなが歌ってくれた。 実はこの曲、コーラスの部分も結構多い。俺はその後も観客の皆さんにマイクを向けてコーラスをお願いした。 これもフェスの醍醐味の一つである。 「うわぁぁぁあああああ!」 「あくあくーん、付き合ってぇぇぇえええええ!」 「私なら二番目でも三番目でも良いからぁぁぁあああああ」 「結婚してぇえええ! なんでもするからあああ、お願いー!!」 「抱いてぇぇぇええええええええええ!! 一回でいいからああああああああああ!!」 「好きーーーーー! 好きぃぃぃいいいいい! 大好きいいいいいいいいいい!!」 観客席の一人がどこから出したのか、数字の書かれたプラカードを持ち上げる。 彼女は何を思ったのか、おもむろに着ていたチューブトップを上に持ち上げて、自らの豊かな乳房を外へと曝け出す。 エェッ!? 俺は思わず二度見しそうになったが堪える。 何せこの会場にはカノンが来ているのだ。後でバレたら大変なことになる。 ちなみにその女性は、周りの警備員にすぐに取り押さえられて、何処かへと連れ去られていった。 すげぇな、サマスタ……。 気を取り直そう。 次はいよいよ最後のナンバー、トラッシュパンクスが俺のために作ってくれたstars boyへと入る。 俺はトラッシュパンクスがいるステージの前に作られた巨大なリング、その中央に置かれたピアノの前まで行くと、着ていた革のジャケットを脱ぎ捨てた。前回のマントはパフォーマンス上、観客席に投げ捨てたが、今回は普通に床へ放り出しただけである。 「きゃああああああああああ!」 「うわああああああああああ!!」 「ぎぃやぁぁぁああああああああああ!!」 「やばいやばいやばいやばいやばい!」 照明のほとんどが落ちて薄暗くなったステージの上で、俺は鍵盤の上に手を置くと優しいタッチでピアノを弾き始める。そして徐々に俺のピアノの音に、トラッシュパンクスの音が重なっていく。立ち上がった俺は演奏を止めて、マイクを手に持ってゆっくりと前へと進む。大きなスポットライトの光が俺だけを照らした。 「together!」 俺は自らの高音域を生かすように、音を回すように声を出す。 本来は歌詞のないところでも俺は自分の声を使って遊ぶことが多い。 「here we go!」 流石にさっきまで着ていた革のジャケットが暑かったのか、半袖のTシャツから剥き出しになった俺の腕は少し汗ばんでいた。多分これは革の手袋をつけているせいもあるな。 俺は首元の汗を軽く拭うと、マイクを傾ける。 「Cheugy!」 ちなみにこの曲のタイトルとなったSTARSBOYという言葉は、スターズ本国で、クール、かっこいい、イケてるなどのスラングとして用いられているらしい。 実は俺が歌うこの曲はスラングが多くて、お世辞にも歌詞は品がいいとは言えないが、スターズの若者にはこういう曲の方がウケがいいそうだ。 「うわぁぁぁあああああ」 「なに! なに!?」 「わっ!」 「すごー!!」 「きゃああああ!」 クレーンに釣りあげられた紐にぶら下がったパフォーマーたちが、観客席の空中でサーカスのようなパフォーマンスを行う。曲の盛り上がりに合わせて、後ろの巨大なディスプレイの画像が切り替わったり、派手な照明効果がステージや観客席を照らす。 「The blueprint!」 曲も最後のラストスパート、ステージの上空に多くの花火が打ち上がる。 その花火を見て、カノンとのデートの事を思い出す。 いくら変装しているとはいえ、カノンが今日のステージを観にくるとしたらVVIP席だろう。 俺はあえて反対側を向いて手を振ると、クルリと反転してVVIP席の方へと向く。 もちろんだが、どこにカノンがいるかはわからない。それでも俺は、このステージを見ているカノンに向けて、合図を送る。 「うぎゃあああああああああ!」 「ぐわあああアアアアアア゛ア゛ア゛ア゛ア゛!!」 「あああああくあああくーーーんんん!」 「キス! キス! 投げキスしたよ今!?」 「ちょっと待って、やばい、もう無理」 「えっ、えっ? VVIP席羨ましすぎるぅぅぅううううう!」 「ねぇ待って、今日のあくたんえっちすぎるー」 「ふああああああああああ!」 「あくあさまあああああ! こっちにもなんかしてえええええ!!」 「きしゅぅぅぅううううう! キスしたいいいいいいいいいい!!」 事前にトラッシュパンクスや阿古さんからもVVIP席には媚びたパフォーマンスしてもいいよって言われてたし、これくらいやっても大丈夫だろうと思っていたが、観客席からは想定していた以上に、阿鼻叫喚に近い叫び声が聞こえてきた。 俺は改めて観客席の方へと視線を向けると、手を振ったりウィンクをしたりする。 「もおおおおお! 好き好き好き好き好き!」 「結婚してえええ! お財布でもいいからあああああああああ!」 「一回でいいから抱いてえええ! 私の中に出してえええええ!!」 「次は絶対VVIP席取る! 借金じででもいぐ!!」 「アアアアア! もうムリいぃ、好き過ぎてムリなの!!」 「ねー! どうやったらあくたんとお付き合いできるのー?」 「お願い、私のこともらって!! 使い捨てでも良いから!!」 「やだもう、好きすぎて死ぬ。むり、耐えられないよぉ!!」 会場がヒートアップしすぎたのか、お客さんの何人かが柵を乗り越えようとして警備員の人たちに連れていかれる。ちなみに警備員の人たちは裏にも大量に控えていて、誰かがしょっぴくと入れ替わるように新しい人が入ってきて警備の人数が減ることはなかった。 『あくあくん、サマスタは加熱しやすいから、観客席にパフォーマンスするのは最後にして、ヒートアップしたらすぐにステージから降りてきてね』 俺は事前に阿古さんに言われた通り、最後にありがとうと言って舞台袖のステージへと引っ込んだ。 後ろに引っ込むと観客席からは一際大きな声が聞こえてくる。俺は、出迎えてくれたスタッフさんたちとタッチすると、阿古さんのいる控室へと向かう。 「すみません。少しやりすぎでしたか?」 「お疲れ様、サマスタはこれくらいやっても大丈夫だから気にしなくていいわよ」 俺は阿古さんからタオルを受け取ると、首筋など体の汗を拭う。ついでだからこの手袋ももう脱いでおこうかな。俺は使い終わったタオルと一緒に手袋を横のテーブルの上に置いた。 暫くするとスタッフの人が、慌てた感じでテントの前にやってくる。 「帰りの準備できました。いつでもいけます!!」 「わかりました。あくあくん、もう出るわよ!」 「あっ、はい!!」 俺と阿古さんはスタッフの人が用意してくれた車に乗り込んで、サマスタの会場を脱出する。 ポケットから携帯を取り出すと、新規メッセージを告げるライトがピカピカと光っていた。 俺はメッセージアプリを開くと中のメッセージを確認する。 『投げキス、ちゃんと受け取ったよ』 最後に添えられたハートマークが可愛くて悶えそうになる。 何よりも追加で添付されたカノンのキス顔に俺の顔が赤くなった。 こんな可愛い子とお付き合いしているなんて……ん? お付き合い? そういえば、俺、ちゃんとカノンに付き合ってとか言ってなかった気がする。さっきまで赤くなっていた顔が急に青ざめていく。 カノンがキスを受け入れてくれたから付き合ってた気持ちになってたけど、こういうのはやっぱ言って確認しておいた方がいいよな? やべぇ、浮かれすぎてて肝心な事を伝え忘れてる事に今気がついた。 次のデート、いつになるんだろう。ちゃんと会って言いたいし、くそ、こうなったら学校行くか? でもバレたらダメだしな。なんかいい案があればいいけど……。 「あくあ君大丈夫? 体調悪いなら病院行く?」 「あ、いえ……大丈夫です。少し疲れただけかも」 「そう? それならいいんだけど……明日はお休みにしておくからゆっくり休んでね。明後日からは学校が始まっちゃうし、大変だろうけど頑張って」 「は、はい!」 明日かー、明日はカノンに予定が入ってるんだよね。まぁ疲れているのは事実だし、明日はゆっくりと休ませてもらうか。その間に、何か良い案がないか考えておこう。 ************************************************ 9月からはまた学校があったりして、ドライバーの初回放送も始まりますのでお楽しみに。 それと、 john-do1974さん、レビューありがとうございます! こんなに多くの方にレビューをもらったことは、なろうでもなかったのでびっくりしております。 ありがとうございました。 掲示板、この世界の闇。 【世界にバレた】白銀あくあ様を語るスレpart2473【私達のアイドル】 13 ななし サマスタでおっぱい出したやつwww 17 ななし サマスタは民度悪すぎなんよ。 あくあ様に、中に出してとか叫んでる奴とかいたし。 私のあくあ様に何いうてんねん! 21 ななし >>17 それな。 初めて行ったけど、ノリもいいし雰囲気も最高だったのに、一部のバカのせいで損してるイメージ。 24 ななし >>13 私の気のせいかもしれないけど、あーくん、おっぱいガン見してたよね。 もしかしておっぱい大きい子が好きなのかなぁ? 28 ななし >>24 ないないないない! 最近の草食系男子に人気なのは低身長、貧乳、童顔のTHDだもん。 そりゃおっぱい大きい人が好きな人もいないことはないけど、今は割合的には少ないでしょ。 30 ななし あくあ様が巨乳好きという妄想www 32 ななし 高身長、デカ乳、ババアは夢見るなよ。 35 ななし >>32 あーあ、お前死んだわ 36 ななし >>32 姐さんに喧嘩売るとか、あいつ死んだわ。 37 検証班◆9n2SARETAi >>32 へぇー、そうなんですねー。 38 白龍◆XQshotacon >>32 あ? つい最近までランドセル背負ってたようなメスガキは黙れ!! 39 ななし >>32 早く謝っとけって!! 40 ななし >>32 おばちゃんが一緒に謝ってあげるから、悪いことしたらちゃんと謝ろうね。 43 ななし >>37-38 反応はやスギィ! 44 ななし >>37-38 こっわwww 45 ななし >>37-38 せwんwせwいwww 46 ななし >>38 先生も、もう40か……つまり私も、うっ。 49 32 >>37-38 すみません。知らなかったんです。ごめんなさい。 52 ななし >>49 ふーん、ちゃんと謝れるなんて偉いじゃん。 53 ななし >>49 素直な子はイイゾ〜! 55 検証班◆9n2SARETAi >>49 許します。 57 白龍◆XQshotacon >>49 ちゃんと謝れる子は好き。 63 ななし >>49 許してもらえて良かったなぁ。 66 ななし >>49 死人が出なくて良かった……。 70 ななし まぁでも実際に言いたいことはわかるけどな。 上流階級でも、低身長か貧乳か童顔の子から順番に婚約が決まっちゃうし。 女らしい体つきの子は中々決まんないもんね。 73 ななし 一昔前は、マザコン男子ブームのおかげで、巨乳が流行ったんだけどな。 76 ななし >>73 その層が親になって、自分の子供を性教育だの筆下ろしだの精通の儀式だとかで、自分の子供をレイプしたりするからこうなる。 82 ななし >>76 あーーー。そういう本あったわ。 当時の三種の神器な。みんなの家にも一冊はあっただろ? お母さんが大好きな子供に育つための授乳手コキ教育。 初めてのオナニー、初めてのセックス、男の子の性の練習相手にお母さんが最適な理由。 私の可愛い赤ちゃん、息子の包茎おちんちんをお口と手で上手にお掃除するやり方。 85 ななし >>82 改めて見るとタイトルからしてとち狂ってるわw よくこの本の出版が許されたなと思う。 86 ななし >>82 逆の立場で考えたら、そりゃ男の子もロリに走りますわ。 88 ななし >>82 あの時代だから許された。 当時はお母さんかお姉ちゃんで童貞卒業したりする子多かったし。 実際に男の子も8割以上はマザコンだったしね。 今は完全にアウト。高校生以上なら同意があればいいけど、あの頃は分別のつかない小学生とか幼稚園とかから性的に悪戯してた時代だからなぁ。 90 ななし >>82 弟や息子と結婚するお姉ちゃんとかお母さん多かったもんなぁ。あと叔母さんとか。 子供は別で作ればいいわけだし。 93 ななし >>82 その少し後に妹婚も流行ったんだよね。 当時の小学4年生向けの雑誌、まだ家にあったわ。 お兄ちゃんにオカズにしてもらう12の方法。 妹を性的な対象として意識するための、お兄ちゃんに盗まれやすい下着、盗まれにくい下着の違い。 暴力を振るうお兄ちゃんに、嫌がるそぶりを見せて上手にレイプされる方法。 近所のお兄さんとのエッチな体験談と理想のシチュエーション。 頑固なお兄様を落とすための勝負服、学生服、ランドセル、スクール水着、体操服etc……。 見出しからしてやばすぎる。 小学生の読む雑誌じゃない。 95 ななし >>93 流石にレイプはやばすぎ。 96 ななし >>93 今の小学生の雑誌はこれ。 お兄ちゃんと初めてのラブラブエッチ。 生理が始まったらお兄ちゃんと妊活しよう。 それでもやっぱり強引にされたい。年上の男の子に襲ってもらいやすい後ろ姿の作り方。 まだマシか? 今は一周回っていちゃらぶムーブだよね。 99 ななし >>96 全然マシじゃないwww 特に最後酷すぎwwwww 101 ななし これを貼れって言われた気がした。 なかよくの見出しと付録 4月 新性活は出会いの季節、急な性交渉もこれ一本で大丈夫。 付録、ローション。 5月 自分の指や器具を使った正しい自慰の仕方 付録、ピンクローター。 6月 リコーダーで練習する、かれぴが喜ぶフェラのやり方。 付録、リコーダー。 7月 夏だ! プールだ! セックスだ! 付録、紐水着。 8月 職業体験特集、これで貴女も未来の搾精担当官。 付録、オナホール。 105 ななし >>101 相変わらず、なかよくはやべーな。 去年のやつもすごかったけど 107 ななし >>105 男の子の正しいお財布のなり方。 少ないお小遣いを貯めて、男の子のATMになろう! 付録、ATMのオモチャ。 だっけwやばすぎwww 111 ななし 改めて考えると、この国やばすぎでしょ。 115 ななし >>111 みんな雑誌を売りたくて必死なんだよ。 だって、普通のデート特集しても、あんま売れないもん。 annannとか買っても、虚しいだけ。 123 ななし >>115 それな! だって、デートする相手がいねぇんだもん!! 128 ななし >>123 それ以上はやめろ、私に刺さる。 131 ななし >>123 >>128 付録にデートしてくれる男の子がついてる雑誌ありませんか? 137 ななし >>131 天才 139 ななし >>131 草 142 ななし ちょっと待って! なんか来た!! 次号のannann https://xxx.com/xxx.jpg 146 検証班◆010meTA473 >>142 あくあ様、あんあんデビューきたあああああ! 147 ななし >>142 あんあんデビューマジかよw しかもベリル4人全員とかやばすぎwwwww 148 ななし >>142 ベリル大特集号とかマジかよ!! 149 検証班◆07218KADO6 >>142 あんあんって買ったことないんだけど、これってエロいやつですか? 150 検証班◆CHiMPOsuki >>142 最近のあんあんちょっとえっちだけど、あくあくんのエッチな写真あるかな? 157 ななし >>149-150 お前らさあ 158 ななし >>149-150 純粋に喜んでる嗜みと、穢れたこの二人の格差よ。 160 ななし >>149 女子大生なのにあんあん知らないのは地味に終わってる。 163 ななし >>160 wwwww 164 ななし >>160 しーっ! 167 検証班◆9n2SARETAi HP落ちる前にとっておきました。 annann 10月号 今、話題のベリルエンターテイメント独占大特集号! インタビュー記事+オフショット写真! KING OR PRINCE? 白銀あくあ 最強アイドルその原点に迫る 圧倒的kawaiiの作り方 猫山とあ 性別すらも超越した先にあるもの 等身大の男の子の素顔 黛慎太郎 この世界に入ったきっかけとは? 地上に舞い降りた堕天使 天我アキラ 私もこんな先輩が欲しかった! 今からでも遅くない、大人気のVtuberって何!? 星水シロ/大海たま (ベリルエンターテイメントVtuber部門所属) 初心者にもわかりやすいように、二人がゆっくりと丁寧に解説 見れなかった人も必見!! 夏コミベリルブース、裏側の写真までぜ〜んぶお届けします! 4人の仲良し丸秘ショット多数掲載!! 希少、藤百貨店特別イベント、森長CM撮影時の白銀あくあのオフショット! あの伝説の執事服姿から、10月から公開予定の森長CMの撮影ショットを先行公開! 最新、サマスタの裏側、Trash punks新曲独占インタビュー 二人が選ぶ理想のデート服/白銀あくあ、猫山とあ 男子高校生のリアルな放課後/白銀あくあ、黛慎太郎 俺たちとタンデムしようぜ!/白銀あくあ、天我アキラ コロールオム秋冬新作特集/白銀あくあ+ジョン・スリマン 専属音楽プロデューサー、小林大悟さん(モジャP)独占生インタビュー 他、未公開企画も続々!! 購入者全員サービス! 特別付録 白銀あくあ、猫山とあ、黛慎太郎、天我アキラのサイン入りポスター(ノブ氏撮影) 裏面は星水シロ、大海たまのサイン入りポスター(illustrator:toa nekoyama) ハズレなし! 特別プレゼント企画!! ベリルエンターテイメント所属タレント様による直筆サイン入りグッズや各自の私物 藤百貨店様、森長様、コロール様などスポンサー様のご提供商品 ベリルエンターテイメント様からの雑誌購入者全員プレゼントもあるよ! なお、本雑誌に掲載された写真は当社スタッフではなく、ベリルエンターテイメント、白銀あくあ、コロールと専属契約を結んだ世界的な男性カメラマンのノブ氏が撮影したものが使われております。(一部、イベント時の裏側の写真では、白銀あくあ氏や他のベリル所属タレント、並びにスタッフが撮影した写真も使われております) 価格 680円(税込) 174 ななし >>167 姐さん有能 176 ななし >>167 >価格 680円(税込) あれ? 桁2つ足りてませんよ? 177 ななし >>167 あんあん攻めすぎwwwww それにしてもこれで680円とか最高かよ!! 179 ななし >>167 もう国民全員が買うの確定してるんだから、市か県が買って市報とかと一緒に投函してくれればいいのに。 181 ななし >>167 さすがは姐さん、賑やかし要員の3人とは違うな。 184 ななし >>167 >二人が選ぶ理想のデート服/白銀あくあ、猫山とあ お前ら仲良すぎやろ。なんかドキドキしてきたわ! 188 白龍◆XQshotacon >>167 >男子高校生のリアルな放課後/白銀あくあ、黛慎太郎 ほげ〜、男の子ってやっぱり仲良いんだぁ〜。 私の作品にリアルがないとか言って星1レビューつけた奴は、責任持ってこのページ読めよ。 196 ななし >>184 最近、二人の名前を聞くとめちゃくちゃドキドキする。 これって病院行った方がいいのかな? 197 ななし >>188 先生、結構根に持ってたんだなwwwww 201 ななし >>196 病院行った方がいい。割とマジで病気だったりするかもしれん。 私も前にここでとあくんとあくあくんを見てたらドキドキするって言ったら、病院行けって言われて行ったら本当に病気だった。ここのスレのおかげで早期発見できたからマジで感謝。 206 ななし >>167 あーくんと天我先輩の企画気になる。タンデムってバイク買ったの? 213 ななし >>201 マジ!? >>196じゃないけど私も病院行こうかな。 私はあくあ君と黛くんの夏コミの絡みで心臓止まりそうになったんだよね。 217 検証班◆07218KADO6 >>167 ヨシっ! 798円あった。 家中の金かき集めてきたらなんとかなったぞ。 222 ななし >>217 おいw! 223 ななし >>217 お前は本当に期待を裏切らないんだね。 225 ななし >>217 良かったじゃん、余ったお金でお菓子買えるぞ。 228 ななし >>217 間違って缶コーヒー買うなよ! 足りなくなるぞ!! 232 ななし >>217 お前、それで大丈夫なんか? 233 ななし >>217 私、高校生だけど、年上のお姉さんが私よりもお金持ってないなんて……。 241 検証班◆07218KADO6 >>232 大丈夫大丈夫、まだ近所の道端に雑草のストックあるしどうにかなるでしょ。 250 ななし >>241 ざwっwそwうw 254 ななし >>241 草 255 ななし >>241 これぞ本当の草w 257 ななし >>241 お前のせいでドンドンとメアリーのイメージが地に落ちていくわwww 259 検証班◆010meTA473 >>241 今、本気で転校しようか検討してる。 まぁ、それは置いといて、本当に大丈夫それ? 265 ななし >>259 草www 267 ななし >>259 高校生に心配される捗るwww 271 ななし やっぱりメアリーよりも聖クラリスだな、今だと乙女咲か。 284 ななし >>188 乙女咲の現役だけど、この2人もそうだし、とあくんも同じクラスだよ。 先日から2学期が始まったんだけど、3人一緒に登校してきて学校中がやばかった。 297 ななし >>284 kwsk 298 ななし >>284 マジ? 300 白龍◆XQshotacon >>284 はいはい、白龍先生の大勝利ィ! 私の作品をリアリティがないとか貶してた奴、全裸で土下座しろよ!! 303 ななし >>284 はあ? 嘘だって言ってくれよ!! 305 ななし >>284 大学生の天我くんは仕方ないとしても、他の3人が全員揃ってるとかふざけんなよ!! 312 ななし >>300 先生、嬉しいのはわかるけど、落ち着いて? 313 ななし >>300 先生……散々批判されて溜まってたんやろうなあ。 317 ななし あと3人とも車通学だし、2学期から警備が厳重になったから、一目見ようと思っても来ない方がいいよ。 普通に警察に捕まる場合もあるし、学生だと職質から学校に連絡行って注意とか、酷かったら停学退学に親に通知もあるだろうからデメリットの方が大きすぎる。 今朝も柄が悪そうなヤンキー女子がパトカーに囲まれて捕まってた。 321 ななし >>317 平たく言うと、あー様達に迷惑かけるなって事。 324 ななし >>317 この3人の絡み見たいけど、それは3人ともが平和に過ごせるからだと思う。 みんな見たいと思っても我慢しよな。 326 ななし >>317 了解、その代わりと言ってはなんだけど、なんか情報ないっすか? ぐへへ。 333 ななし >>326 出しても大丈夫そうなのだと、今日の学食で食べてたお昼ご飯とか? あくあくん カレーライス+コロッケ2個 慎太郎くん かけそば+コロッケ とあくん きつねうどん小+茄子天 学校内のメッセンジャーアプリで情報回ってた。 338 ななし >>333 あばばばばば、マジthx! 340 ななし >>333 あくあくんかわいいー! そっかー、コロッケ2個いっちゃったかー。 そりゃそうだよね、育ち盛りだもんね。いっぱい食べさせてあげたい。 342 ななし >>333 とあちゃんのこれは匂わせ案件じゃないか。もしくは周囲への牽制。 僕のあくあくんを取らないで……なんちゃって! 343 検証班◆CHiMPOsuki >>333 今、コンビニいるけど、今晩のご飯はコロッケカレーにします。 ていうか、たまたまカレー手にとってて良かった。速攻で争奪戦になってたわ。 346 ななし >>333 今日と明日、やたらと外がカレー臭くなりそうwww 349 ななし >>342 待って……今すごく動悸が激しくなった。 これはやばい、今日はもう大人しく寝て、明日は会社休んで病院行きます。 乙! 350 ななし >>342 それならコロッケつながり、うどんと蕎麦の黛くんも……。 355 ななし >>343 お前まさか……いや、そんなはずはないか。 コロッケカレーは手に入らなかったけど、カツカレーにします。 363 ななし >>350 ごめん、なんか心臓の鼓動がおかしい。これもしかしたら不整脈かも。 明日、学校休んで病院行きます。みなさんおやすみなさい。 378 ななし >>349 >>363 お大事にな。ゆっくり休めよ。 380 ななし >>349 >>363 それで正解、早めに病院に行った方がいい。 暑いからってクーラーかけっぱなしにせずに、あったかくして寝ろよ。 385 ななし そういえば、スタコレの時のあのジャケットってどうなったの? 脱ぎ捨てたまま退出したけど、その後trash punksの二人も放置したままステージ降りたよね。 392 ななし >>385 スタッフさん曰く、コロールの人が回収していった。 ちなみにいい匂いがしたらしい。 396 ななし >>385 スタッフだけど、実は楽屋に手袋も忘れて行って、それもコロールの人が回収していった。 しかしこの事件には続きがあったんだよね。 401 ななし >>396 事件って? 404 ななし >>396 一体何があったというのです? 413 ななし >>401 >>404 汗を拭いたタオルを忘れていった。 そしてそれは回収されなかったという。 417 ななし >>413 は? 418 ななし >>413 姐さん事件です! 420 検証班◆010meTA473 >>413 言い値で買いましょう。 421 検証班◆07218KADO6 >>413 今夜のオナネタにするから匂いのレポ頼む。 424 ななし >>413 それどうなったん? まさかお前さんが持って帰ったわけじゃないだろうな? 433 ななし >>420 www 436 ななし >>420 普通に白紙の小切手出してきそう。 438 ななし >>420 残念だけど、お偉いさんが来て回収して行ったんだよね。 ちょこっとだけ匂い嗅いだけど、本当にやばかった。 >>421 香水のいい匂いとは別に、あくあ君のフェロモンがやばかった。 爽やかな香りと、ほんのりとした甘さと、少し男らしい匂いがオスらしさをアピールしてくるから秒で子宮が疼くよ。後、匂い嗅ぐと変になる。 前にあくあ君を目の前にするとお淑やかになるって言ってた人いるけど、身長とは別にあの匂いのせいもあると思う。 生物的に勝てないっていうか、簡単に力で勝てないことを認識させられちゃうんだよね。 444 ななし サマスタのあー様の汗やばかったよね。 色気ありすぎ。 447 ななし >>438 それはあるかもな。半袖のTシャツ脱いだ後の腕の筋肉、結構やばかったよね。 450 検証班◆07218KADO6 >>447 thx! なんとなく掴めたわ。ちょっと耽ってくる。 456 ななし >>444 わかるわ。首筋に流れる汗やばかった。しかもTシャツ結構ピタピタだったし。 458 ななし >>447 あくあ様って、他の男性俳優とかモデルとかタレントの人とかと全然違うよね。 体細いのに、なんかちゃんと筋肉ついてるし、そういうところが男らしく見える要因かも。 460 検証班◆010meTA473 >>450 サイテー。 461 ななし >>450 最低すぎるwww 463 ななし >>450 あの……そういう下品な報告いらないんで。 468 ななし 実はあくあ君の肩のライン好き。 背中から抱きついて頬擦りしたい。 472 ななし なんかもう全部わかる。 汗も筋肉も全部すごかった。 475 ななし スターズに向けても配信してたから、ワイルドなかっこよさを意識してたように思う。 477 ななし 視聴者、多分だけど相当やばかったよね。裏ステージでやってた人は可哀想だったけど……。 484 ななし >>477 スターズや国が協力しておかげもあると思う。 最低限の負荷にするために、視聴者数のカウントも消してたからな。 498 ななし サマスタのあくあ君のファンサ、ちょっと変じゃなかった? 513 ななし >>498 どこら辺が? 違和感なかったと思うけど……。 527 ななし >>513 なんか先にVVIP席にファンサしてから、一般席に向けて慌ててファンサしたの、ちょっと違和感あった。考えすぎかな? 534 ななし >>527 普通に考えすぎじゃない。多分、主催者からVVIP席にはファンサするように言われてたから、したんだと思う。よくある話だし、そうじゃなきゃ投げキスなんてしないでしょ。 546 ななし >>534 投げキスうらやましすぎた。 559 ななし >>546 VVIP席いたけど、やばかったよ。 結構な人数の子が倒れてた。 571 ななし >>559 ぐあああああ! いいなぁ。 593 ななし もしかしたらVVIP席に彼女いたりして……。 604 ななし >>593 ぐぎゃああああああああああ! 605 ななし >>593 うがああああああああああ! 607 ななし >>593 やめて……やめて、ヤメテ……。 618 ななし 率直な意見を言わせてもらうと、むしろ彼女いた方がありがたい。 そっちの方が可能性ある。 636 ななし >>618 私もさっきノリで叫び声上げたけど、最初の彼女はVVIPにいけるくらいの女性の方がいいよ。 変な奴にヘイト買う可能性あるから、警備がちゃんとできるお金持ってる人が理想かな。 645 ななし そういえば昔、あくあ君の童貞を守り隊とかいたなぁ。 666 ななし むしろ、あくあ様にはどんどんと性に奔放になっていただきたい。 初期の夕迅もそうだったし、ファンとしては妄想が捗る。 何よりあくあ様が性に奔放だったらワンチャンあるかなと思える。 678 ななし あくあ君って16歳でしょ。 搾精担当官の人とはどうなんだろう? 男の子の結婚パターンとしては、家族と同じくらい鉄板ではある。 692 ななし >>678 16歳ならそろそろお見合いがあってもおかしくないかも。 婚約者の一人や二人いるのは珍しいことじゃないしね。 目をつけてる上流階級の女の子は多いと思うけど。 701 ななし 乙女咲の情報網でも、あくあくんに婚約者がいるとか、お見合いしたって話は聞いたことがない。 714 ななし >>701 そうなるとお母さんか阿古さんあたりが上手く止めてそう。 739 ななし >>636 スレ的にあー様の理想の彼女を考えてみた。 ・ヘイトを買っても大丈夫なくらい金持ってる。 ・もしもの時、あくあ君に何かがあっても守れるくらいの権力がある。 ・側室、妾、愛人、なんでも認めてくれる人 ・ここに理解がある人。 761 ななし >>739 嗜みやん 762 ななし >>739 これは嗜みですね。 766 ななし >>739 やっぱり嗜みに頑張ってもらうしかないのか……。 767 ななし ここにいるみんなは結構寛容なんだね。 777 ななし >>767 だって、ワンチャンあるとしたら、それくらいだもん。 私のお母さん、結構な権力持ってるけど、それでも精子も確保できないって言ってたし。 あくあ君の精子は、相当厳重に管理されている。 793 ななし >>777 マジかー。私はどっちかというとそっち狙ってたんだけどなー。 そっちの方が難しい感じ? 808 ななし >>793 無理っぽい。わかってるのは、規定以上のもう何回か分は確保してるってことと、まだ誰にも使ってないってことくらい。 821 ななし >>808 規定以上ってまじ? あく様、性欲つよつよなんかなぁ。 また一つ理想の男の子に近づいていくのか。 836 ななし 私の友達が男の子とセックスしたことあるんだけど、あんまり満足できなかったって言ってたなぁ。 おちんちんソムリエの鑑定によると、あくたんは結構な大きさらしいけど、それで性欲強いなら最強じゃん。 849 ななし >>767 正直、ある程度の年齢になったら彼女がいるとか嫁がいるとか一切気にならなくなるよ。 むしろ重要なのは、正妻がちゃんと女の子の管理ができてパワーバランス取れる人かどうか。 力関係がはっきりしないとそれで揉めるとこもあるしね。過去にも正妻が庶民で、側室に上流階級の女の子を娶った人とかいたけど、上流階級の女の子が正妻気取りで幅利かせてて気苦労が絶えないって話題になったことあるよね。 856 ななし >>849 やめて、そんなドロドロの会話ききたくないよー! 863 検証班◆07218KADO6 ふぅ……すごくスレ伸びてると思ったら、あくあ様の彼女で揉めてるのか。 正直、私としてはエッチに手慣れたあくあ様としたい。 885 ななし >>863 オナったやつがなんかほざいてるぞ。 887 ななし >>863 お前の文字なんか汚いな。 汚れた手で文字打ってそう。 888 ななし >>863 おい、ちゃんと手拭いたか? 892 ななし 私も手慣れたあくあ君がいいな。 だって最初は痛いって聞くし、茄子が入らない自分としては手慣れたあくあ君の方がありがたい。 904 検証班◆010meTA473 >>892 あ……。 917 ななし >>904 茄子が入らないんだっけwww 926 ななし >>904 根本的な問題きたwwwww 940 ななし やばい、なんかムラムラしてきた。 952 検証班◆07218KADO6 >>940 迷わずオナれよ。オナればわかるさ! 969 ななし >>952 さすがはさっきオナってきた奴の言葉は違うわ 973 ななし >>952 最低すぎるwww 981 ななし ちょっと私もおトイレ行ってくる。 982 ななし ちょっとお花摘みに行ってきます。 984 検証班◆CHiMPOsuki 私もお風呂でしてこようかな……。 995 ななし >>981-982 >>984 やっぱりこのスレ最低すぎるわwww 996 検証班◆07218KADO6 >>981-982 >>984 おう! 行っとけイっとけ!! スッキリするぞ。 1000 ななし >>996 大体の原因、全部こいつ説。 1047 ななし このスレッドは1000を超えました。 もう書けないので、新しいスレッドを立ててくださいです。。。 ************************************************ 勘がいい奴らめ……。 白銀あくあ、新学期始まります! 夏休みが終わり、今日は久しぶりの学校だ。 「行ってきます!」 俺は自宅まで迎えにきてくれた黒いセダンの後部座席に乗り込む。 夏休みが終わる前に阿古さんや家族、学園側と話し合った結果、二学期からは乙女咲が手配してくれた車に乗って通学することになった。 アイドルとして本格的に露出を増やしていっている事もあって、身の安全を守るために当面の間は車で通学して様子見をしようということになっている。 「朝早くからありがとうございます。よろしくお願いします」 「あ……はい!」 俺は運転手さんと警備をしてくれる人にお礼を述べると、鞄の中から次の仕事の資料を出して眺める。 今までは電車やバイク通学だったからできなかったが、車で通学している時はこういう時間ができるのもいい。 ちなみに俺が今見ているのは、国営放送のスペシャルドラマだ。 来年の年明けに放送する予定で、昔この国にいた陰陽師がモデルとなった作品である。 俺は主役の安倍晴明役を務め、ライバルとなる蘆屋道満の役には、なんと天我先輩がキャスティングされているのだ。 『頼む、白銀! 孤独の王である我のためを思ってこの仕事を一緒に引き受けてくれないか?』 阿古さんと話し合って、本当はしばらくの間はドラマはやらない予定にしてたんだけど、どうしても陰陽師がやりたいという天我先輩の頼みを俺は無下にすることができなかった。 『わかりました。先輩、一緒にこの仕事、引き受けましょう』 『我、感無量!』 わかっていると思うけど、天我先輩1人で受ければいいなんて無粋な話はなしだ。 孤独な王と自らが言っているように、誰も知らない現場に天我先輩を1人送り出す方が後輩としてとても不安である。そんなわけで俺と天我先輩は、正月に放送するスペシャルドラマに出演することになった。 ちなみにドラマの仕事をセーブしたのは、学校が始まるからあまり多くの仕事は引き受けられないという理由が一番である。でも、それとは別に、もう一つの大きな仕事が俺たちを待っているからだ。 『みんな、よかったら声優の仕事やってみない?』 宇宙騎士ザンダム、言わずと知れた国民的ロボットアニメである。その新作シリーズに、ベリルの4人を起用したいとお願いされた。とあはこの作品のファンなのか、オファーが来たときにすごく喜んでいたのを覚えている。とあはドライバーの撮影や、コミバの出演で慣れたのか、すごく表情が明るくなったし、何をやるにしても前向きになっているのはいい傾向だと思う。 なお、ザンダムの新作のストーリーでは、俺たち4人は敵対する勢力のザンダムのパイロットという設定だ。ザンダムのパイロットは、それぞれにちゃんと闘う理由があり、俺は意識を失って眠り続ける恋人のために、とあは母親の敵討ちの為に、黛は人質に取られたお姉さんを救うために、天我先輩は病気の妹の治療のために、ザンダムのパイロットをやっている。 『これはすごい作品になる。だから絶対に仕事を受けてほしい!!』 事務所にきた監督自身が即座に土下座したのは衝撃的だった。 監督曰く、新作のザンダムでは従来の勧善懲悪な作品とは違って、すごくダーク寄りな作品になるらしい。例えばザンダムを動かすためには対価が必要で、俺の場合は記憶を引き換えに、とあは命の残量と引き換えに、黛は年齢と引き換えに、天我先輩は体の自由と引き換えにしているという設定である。渡された部分の脚本を見ても、監督が言うように、そんなに明るい内容ではない事が理解できた。 「ふぅ……」 俺は脚本を閉じると車の外へと視線を向ける。するとちょうど、乙女咲学園が目の前に見えてきた。俺の乗った車はそのまま校門を通過すると、校舎の前で停車する。 「ありがとうございました。また帰りよろしくお願いしますね」 「はい! もちろんです!!」 車から降りた俺は、そのまま下駄箱のある方へと向かった。すると目の前にクラスメイトの3人がいたので挨拶を交わす。 「胡桃さん、鷲宮さん、黒上さん、おはよう」 俺が声をかけると、3人はこちらを振り向く。夏祭りの時も見かけたけど、3人とも仲がいいようで見ているこっちもほっこりとする。 「あくあ君、久しぶりー! 元気だったー?」 胡桃さんは俺を見ると、俺に抱きつくように腕を絡ませてくる。相変わらずのスキンシップに、どうやって引き剥がそうかと思っていたら、鷲宮さんが胡桃さんを引き剥がしてくれた。 「おはようございます。白銀様」 鷲宮さんの綺麗なお辞儀を見ると俺も背筋が伸びる。やっぱり育ちがいいのか、鷲宮さんは姿勢が綺麗なんだよね。俺も見習わないとな。 「おはよう。白銀くん。会えなかった間、寂しかったわ」 黒上さんは相変わらずの落ち着いた大人の色気で俺の体にしなだれる。もちろんそれも鷲宮さんによってペイっと剥がされてしまう。ありがとう鷲宮さん。 「ココナさん、うるはさん、こんな往来でそんな破廉恥な事はダメですわ! 自重なさいまし!」 「あらあら、まぁまぁ……うふふ」 「リサちゃんのケチー!」 なんかこの3人を見ると、学校に来たなぁって感じがする。 俺が穏やかな目で3人を眺めていると、誰かが後ろから肩をポンポンと叩く。 「おはよ」 振り返るとそこにいたのはアヤナだ。 アイドルフェスではすれ違った時に軽く会釈はしたが、他の子もいたからあんまり話せなかったんだよな。 「あぁ、おはよう。アヤナ」 「また今日から学校ね。よろしく」 「こちらこそ」 「サマスタ見たわよ。すごく良かったと思う。でもいつものあくあと比べると、ダンスのキレがフワッとしてなかった?」 「えっ……マジ? ちょっと後で確認してみるわ」 自分ではちゃんとしてたつもりなんだけど、逆にそういう時ほど注意しないといけない。 阿古さんにも体調不良を疑われたし、カノンと付き合ったことで、自分でも知らないうちにちょっと浮かれ過ぎてたのかもしれないな。 よく考えると確かにあの時、カノンが観に来るって聞いて、いつもと比べてステージに集中できてなかったかもしれない。アイドルとしてステージに立つ以上は、やっぱりパフォーマンスに集中しないとな。 「あくあ君とアヤナさん、なんか仲良くなってない?」 「心なしか、白銀様と月街さんの距離感が以前より近いように感じますわ」 「ふぅん……なるほどね」 俺たちが下駄箱でだべっていると、もう1人見知った顔がやってきた。 「おはよう白銀」 「おはよう黛、今日から新学期だな!!」 黛は新しい眼鏡をくいっと上げる。何故、黛のメガネが新しくなったのかというと、ドライバーの撮影の時に夜みんなでBBQしたんだけど、黛が暗い砂浜に眼鏡を落としてしまって、偶然にも俺がそれを踏んじゃったんだよね。 気にしなくていいって黛は言ってくれたけど、俺はいつも黛にはお世話になってるし、どうせならちょっと奮発してお高いやつをプレゼントしたいと思った。もちろん俺が選ぶと変なやつになるかもしれないから、とあと天我先輩にもデザインを選ぶのを手伝ってもらって、実際に黛につけ心地も試してもらってから購入している。 こうやって黛が気に入って、実際にかけてもらっているのをみたら俺としてもすごく嬉しい気持ちになった。 「夏休み、あっという間だったなー」 「ありがとう、白銀のおかげですごく楽しい夏休みだったよ。こんなに楽しかったのは生まれて初めての事だったかもしれない」 「黛は大袈裟だなー。どうせまた来年も夏休みもあるし、来年はみんなでプール行こうぜ! それか海水浴」 「プ、プールか……そ、それは、大丈夫なのだろうか?」 「え? なんで?」 「い、いや、わかってなければそれでいい。血の海にならなければいいが……」 下駄箱の前にいても邪魔なので、俺は黛と一緒に教室に向かって移動する。 女子たちは俺たちが会話をし始めると、スッと先に行ってしまった。 「黛は今日事務所寄るの?」 「いや、今日は少し用事があるからやめとくよ」 「そっか。じゃあ俺も今日は普通にお休みしようかな」 「そうした方がいい、天鳥社長にも白銀がちゃんと休みの日に休んでいるか、監視しておいてほしいと言われているからな」 「うっ……わかったよ。大人しく今日は休むから」 「そうしてくれると助かる」 他愛のない会話に花を咲かせていた俺たちは、教室に入るとそれぞれの席に座る。 今日の予定は始業式と、ホームルームの席替えくらいだ。乙女咲はあまり始業式も終業式も長くないから、すぐに終わるのも個人的にはいいところだと思っている。 そんなことをぼーっと考えていると、急に自分の目の前の視界が誰かの手によって塞がれた。 「だーれだ?」 いつもの声よりも高くて女の子らしい声。いくら声色を変えていても、俺がこの声の主をわからないわけはない。 「とあ!」 「正解!」 俺は声の方へとゆっくりと振り返る。するとそこには、満面の笑みのとあが居た。 「2人と一緒に勉強したくて、学校、来ちゃった! びっくりした?」 「当然だろ。来るなんて聞いてなかったし、俺もとあと一緒に学校に通えて嬉しいよ」 黛の方をチラリと見ると、今日とあが来ることを知っていたのか苦笑していた。2人にはしてやられたけど、こういうサプライズは結構嬉しい。だって俺は、最初から3人で学校にきたかったのだから。あの日、あの時、杉田先生に言われてとあの家に行って良かったと改めて思った。 「ところでどう? 制服、似合ってる?」 「あー、似合ってる、似合って……んっ!?」 俺の目の前でくるりと回転したとあが着ているのは、俺たちと同じ男子の制服ではなく、女子が着ている制服である。確かにとあは普段もレディースの服を着たりするが、学校には男子の制服で来ると思っていた。 「防犯としては珍しくないんだよ。2人みたいに体が大きい人は大丈夫だろうけど、僕みたいな小さい男の子は簡単に誘拐されちゃうからね。念のための自衛だよ」 「あーなるほどね」 「っていうのは嘘で、普通に乙女咲の女子の制服が可愛くて着たかっただけなんだけどね」 「違うんかい!」 「あはは、やっぱりあくあは面白いなぁ。そういえば、僕が女の子だと思ってた時も意識してたもんね。ねぇ、僕が本当に男の子か女の子か試してみる?」 えっ……え、た、試すって何をですか? ほんの一瞬女子たちの甲高い声が聞こえると、教室の前の方から咳払いをする音が聞こえた。 「コホン、2人ともそれくらいにしてやってくれないか?」 「あ……」 いつの間にやら教室に入ってきていた杉田先生が、少し赤くなった顔で俺たちの方を見つめる。そしてチラチラと視線を逸らす。俺は杉田先生が視線を飛ばす方向へと視線を向ける。 「うっ……急に心臓が……」 「何だか胸が苦しく……」 「帰ってお医者様に診てもらわないと」 「杉田先生、動悸が激しいので早退してもよろしいでしょうか?」 「あぁっ……私には眩し過ぎますわ。目眩で立ちくらみが……」 女子たちは胸を押さえ、みんな地べたにへたり込んでいた。み、みんな大丈夫だろうか? 季節の変わり目だし、体調には十分に気をつけてほしい。そんなことを考えていると、隣から頭を机にぶつけたようなゴンっという大きな音が聞こえてきた。 「くっ……」 隣の席のアヤナは顔を真っ赤にして机の上に突っ伏していた。お、おい、大丈夫か? 俺がアヤナに声をかけようとしたら、とあが俺の肩をポンと叩いた。 「女の子にも色々事情があるだろうし、こういう時は気を利かせてそっとしておこう?」 「あ、あー、うん、そうだな」 ま、まぁそうだよな。女の子にもあんまり触れられたくないことはあるだろう。俺たち男とは体の作りも違うしな。見た感じみんなやばそうな感じではない気がするから大丈夫だろう。 こうして俺たちの二学期は幕を開けた。 ************************************************ はい、いよいよ二学期です。 二学期からのアイドル以外のお仕事としては、今日だしたこの二つと、あとは映画ですね。 アイドルとしては音楽番組出演とかライブとか、それと星水シロの配信もあります。寝落ちもしもしの地獄回がやれるのはいつの日になるのか。でもそれより先にツイコールかな。そっちは結構面白くなりますよ。 宇宙騎士ザンダム、元ネタ3つに気がついた貴方には掲示板の民の称号を進呈いたします。 (いらないと言ってもそれは呪われているので外せない) 2学期からは学校のイベントも増えるのと、メッセージアプリ回導入のために新キャラが出ます。 あまり人数を増やさない方がいいかなとも思うんですけど、新しい試みもやってみて、それの評判を聞かせてもらえればと思います。その回は、多分次かその次の予定になります。 掲示板同様に、同じ学校の女子の話も人気でたら嬉しいなぁ。一応キャラ紹介も簡易のを作っているので、必要そうならそちらも出します。 乙女咲の平和を守る者たち。 ピピピ……ピピピ……ピッ! 手を伸ばした私は、ベッドの近くに置いてあった目覚まし時計を叩いてアラーム音を止める。 「んんっ……」 今日から二学期か……。 私はいつもより少し早く起きると、ベッドに寝転がったままメッセンジャーアプリのオープンチャットを開く。 <在校生限定1年A組の情報交換(2525) 『新学期楽しみー』 『また今日から、あくあ様に会えるー!』 『私たちにとっては、ここからが本当の夏休みだ!』 『今日何時に来るかなぁ? 偶然装って下駄箱前にいたら声かけてくれないかな?』 『夏休み明け、黛くんも人気でそうだから注意しないといけないね』 『とりあえず不審者いないか確認しながら学校行く!』 『この前、それやってたら私が不審者と間違われた件について……制服着てたのに』 『貴女は私か?』 『あるあるだね』 『仕方ないよ。在校生じゃないのに乙女咲の制服を着てた人いるみたいだし』 『オークションサイトで高騰してるんだっけ? お金ほしくても出品しちゃダメだよみんな』 『この前、侵入一歩手前まで行った人いたよね。風紀委員の西園寺さんと椿さんが捕まえたっていう』 『西園寺さん見た目ヤンキーで怖いし、椿さんは無口クールで怖いけど、こういう時、本当に頼りになる』 『それは校門前の事件かな。裏口から入ろうとした人は、風紀委員長の阿澄先輩が捕まえてた』 『阿澄先輩ってあの小さい人でしょ? いつも寝てるだけかと思ってた……ちゃんと仕事してるんだ』 『どっちにしろ校舎に侵入しても会長がいるから会長がどうにかするでしょ』 『うちの会長まじ有能、正直教師陣より頼りになる』 『先生方も頑張ってはいると思うよ。ただ、乙女咲の平和を守ってるのは会長だけど』 『会長は幼稚園から乙女咲だし、なんなら幼稚園の時から乙女咲を守ってるまである』 『会長……あくあ君の卒業まで学校辞めないでほしい……』 『やめろ、それ言ったらあの人、本気で留年しそうだぞ。ただでさえ飛び級拒否って在校してるのに!!』 『会長、乙女咲の大学に進学予定だから、大学生になってもきそうではある』 『会長は自分でなつきんぐとかつけるあたり痛い子なのを差し引けば完璧』 『おい、やめろって!』 『那月会長、小学生の頃からずっとID変わらないよな』 『だって小学生、いや3歳のまま大きくなっちゃった人だもん。会長、この前、校庭で虫網持ってたよ』 『会長、夏休みに偶然遭遇した時は裏山で川遊びしてたわ……』 『自分1年なんですけど……那月会長ってあの外人の人?』 『そっちは多分、副会長のローゼンエスタさんだね。1年ならA組に庶務のハーフのクレアさんがいる』 『那月会長の次の会長ってローゼンエスタさんでしょ。んでもって次はクレアちゃんだろうし、生徒会長は綺麗じゃないとなれないのか?』 『仕方ないよ。文武両道で綺麗な人が生徒会長は乙女咲の歴史だから』 『メアリーの王女様に対抗するくらいなら、それくらいのレベルはないと……でもローゼンエスタさんって王女様の遠い親戚でしょ。そりゃあの美しさも納得できる』 『ぶっちゃけ、うちの学校であくあくんとワンチャンあるならその3人とクラスメイトの月街さんかな』 『でも綺麗な人が好きとも限らないんじゃない? どうだろう?』 『とりあえずあくあくんがおっぱい好きなのは確か』 『あくあくんがおっぱい好きなのは意外だったな』 『最初気が付かなかったけど、大きい子だとちょくちょく見られてるから流石に気がつくよねー』 『自分そんなに大きくないけど、ちょっとピタ目の水着を着てたら授業中見られて嬉しかった』 『わかってると思うけど、やりすぎはダメだよ。前みたいに規制されちゃうから』 『夏休み前、一斉に薄着になった時、全員ブラジャー透けてたもんね。あからさますぎた』 『あくあ様、顔真っ赤で可愛かったなー』 『それですぐに男子生徒抜きで全校集会やって校長先生と理事長に怒られたもんね』 『だって、教師陣までわざとらしく白シャツ着てブラ透けさせてるのやばいでしょ』 『杉田先生くらいだよちゃんと配慮してたの』 『でも杉田先生もボタン一個多めに外してたよ』 『それくらい許してあげなよ。男の子からそういう目で見られるの、みんなだって初めてだったし、普通に浮かれて当然じゃん』 『中にはそういう男の子もいるって聞いてたけど都市伝説だと思ってた』 『わたくしも白龍先生の作品の中だけかと思ってましたわ……』 『ところで、とあくん学校に来るかな? 1年A組の猫山とあって絶対そうだよね?』 『夏休み明け、とあ君の登校ワンチャンあるよね?』 『流石にないんじゃない? もし学校来たらやばいことになりそう』 『なんかもうこの年の当たりの男の子、全部うちが確保したみたいになってて他の学校のJKに本当に申し訳ない』 『むしろこのハーレム生活のおかげで、全世界の女性に悪いとさえ思ってる』 『来年、乙女咲の倍率やばいことになりそう。よかった私、もう入学してて』 『来年受験の妹に頑張れって煽ったら、口聞いてくれなくなった』 『それはあんたが悪い』 『まぁ、ともかく、夏休み明け、乙女咲の男の子たちが無事に登校できるように、ちゃんと私たちが守ってあげましょう』 『おー!』 『やー!』 アプリ内のオープンチャットは、案の定、あくあ様のお話で盛り上がっていました。 1ヶ月近くもあくあ様と触れ合っていなければ当然の話でしょう。 あくあ様に限らず、黛様、そして渦中の猫山様、私も彼らを守る立場の人間としてぐうたらしている場合ではありません。 私はそっとオープンチャットを閉じると、アプリのグループチャットを開く。 <乙女咲学園の平和を守る会(8) なつきんぐ 「今日から二学期が始まる。各自気を引き締めて取り掛かるように」 るーな 「おー……Zzz」 なつきんぐ 「お前は、寝るーな!!」 ういちゃ 「るーちゃん、新学期早々に風紀委員長が遅刻はまずいよ。起きて」 ぼたこ 「おはようございます那月会長! 私はもう学校に来ています。委員長も早く起きて!!」 すず 「ぼたんちゃん早すぎwまじうけるんですけどwww」 「って、嘘だよね? え? えっ?」 「今、学校にいるって何時にきたの?」 ぼたこ 「自分は朝5時から学校で待機してます、すずは何時に来ますか? どうぞ」 すず 「ぼwたwんwちゃwんwww」 レオナ 「ぼたこ……お前、頭おかしーんじゃねーの?」 ぼたこ 「うるさい、黙れレオナ! お前も風紀委員ならさっさと来い!!」 るーな 「相変わらず、ぼたこちゃんはまじめだなぁ……Zzz」 ぼたこ 「阿澄委員長も早く起きて学校に来てください!!」 千聖クレア 「みなさんおはようございます」 なつきんぐ 「ああ、おはよう!!」 ういちゃ 「おはよう、クレアちゃん。ぼたんちゃんも朝からお疲れ様」 すず 「クレアちゃん、ユーザーネームがまだフルネームになってるよ。早く直して!」 千聖クレア 「すみません。わたし、きかいにうとくって、どうやってなおせばいいのか……」 すず 「うーん、これはクレアちゃんからナタリーちゃんとおんなじ匂いがするなぁ……」 私はぽちぽちと文字を入力すると送信ボタンを押す。 ナタリア・ローゼンエスタ 「すず、私の事を呼びましたか?」 すず 「相変わらずのフルネーム……あーしは2人が悪い人に引っかからないか心配だよ」 ぼたこ 「ナタリアはまだ来ないのですか? 寮なら近いですよね?」 ナタリア・ローゼンエスタ 「流石にさっき起きたばかりなので無理」 レオナ 「まぁ、普通はそうだよなぁ……」 るーな 「Zzz……」 ういちゃ 「だから、るーちゃんは、ねちゃダメだって……」 なつきんぐ 「いや、騙されるな、うい。これはもう完全に起きてるやつだ!!」 るーな 「紗奈ちゃん、今日から二学期ってことは、あくあくん学校くる?」 なつきんぐ 「ああ、今日から車通学になるらしいが、杉田先生からは出席するようだと聞いている」 すず 「車通学ざーんーねーんー。安全上仕方ないんだろうけどさぁ。あーし、あーくんと同じ電車だったのにい!」 「せっかく、あーくんのために、黒いエッチな下着買ったのに、これじゃあ見せるチャンスないじゃん!!」 ういちゃ 「すずちゃん、生徒会の役員がわざと見せちゃだめだよ」 なつきんぐ 「ういのいうとおりだ。あくあ様に限らず男子生徒に迷惑をかけるなよ、すず!!」 すず 「はーい」 るーな 「そっかぁ……じゃあ面倒臭いけど学校に行こうかなぁ。今まで嗅げなかった分、あーくんの匂い充電したいし」 なつきんぐ 「るーな、風紀委員長である事を忘れるーなよ?」 るーな 「あい」 ぼたこ 「現在校舎内に異常なし! 不審者もいません、どうぞ!!」 レオナ 「いや、不審者はこんな時間に学校にいるお前だろ……」 すず 「レオナちゃんの正論パンチwwwww」 ナタリア・ローゼンエスタ 「はぁ……ぼたんが1人なのは可哀想なので、ちょっと早いけど私も準備します」 千聖クレア 「わたしもそろそろじゅんびします」 私は寝ぼけた目を擦りながらベッドから足を下ろすと、小さな握り拳を天井に振り上げて、体をググッと伸ばして強制的に眠気を覚ました。 「んんーっ」 昨日は少し暑かったから寝汗をかいてしまったのでしょうか。少し汗ばんだキャミソールが胸に吸い付いてなんとも言えない気持ち悪さを感じた。 「はぁ……ベタベタして気持ち悪い。あと少しで9月なんだから、ちょっとは涼しくなってくれたっていいんじゃない?」 私はキャミソールと下に着ていたショートパンツを下着ごと脱ぎ捨てる。これは後で寮内のコインランドリーに持っていくとしましょう。すっぽんぽんになった私は、汗を流すのと眠気覚ましの両方を兼ねて、自室の中にあるシャワールームへと向かう。 シャワールームの中に入った私は壁に取り付けられた天井シャワー用のバルブハンドルを回す。 キュッ……キュ! シャーーー。 「んっ……気持ちいい」 天井から降り注ぐシャワーの心地よさに私は身を委ねる。 お気に入りの蜂蜜の香りのボディーソープを手に取った私は、腋や胸の谷間やその下など汗が溜まりやすい場所を念入りに洗う。 もし学校であくあ様とすれ違った時に、あの女……汗臭いな、なんて思われたくはありませんしね。 あくあ様が汗の匂いを気にしない人ならいいんですけど、流石にそれはないでしょう。ましてや汗の匂いに興奮してくれる男の人なんてまずいません。 あーあ、動物みたいな汗だくセックスなんてやっぱり女の願望でしかないのかなぁ。ただ性欲を発散するための理性の感じられない生殖行為ほど興奮するものはありません。ましてやそれが男の人からならなお最高です。あくあ様もそれくらい性欲が強かったらな。私が捌け口になってあげるのに……。 「あ……」 だめ、あくあ様とのえっちなことを考えたら少しムラムラしてしまいました。 私の場合、特に朝が一番えっちな気分になるから、性欲発散のために少し早めに起きるようにしている。 どれくらいえっちな気分になるかというと、私に恋人が居て、その人と同じベッドの中で一夜を過ごすことがあったら、絶対に寝起きにその人の事を襲っちゃうと思うんですよね。エッチはできないにしても、せめておちんちんくらいはしゃぶりたい。できるならその上で顔にかけるか口の中に出してもらえれば最高なんですけど、そこまで高望みはしません。ちょっと舐めさせてくれるだけでいいんです。 「って……そんな女の子を男の人が好きになるわけないですよね」 はっきり言って、お慕いしているあくあ様だって、そんな朝からえっちをお強請りするようなはしたない女の子は嫌だと思う。それがわかってるなら、本当はするべきではない事もわかっているはずなのに……。 「あくあ様ごめんね」 そんな事を呟きながら、私は愛おしい人の名前を呟きながら自らの指で慰める。 朝からこんな盛りのついた行為ばかりをして、私に恋人なんかできるのかしら? 鏡に映った自らの姿を見て呆れる。片足を大きく持ち上げて、まるで後ろから無理やりされるような姿勢で自分を慰めるなんて……そんな性欲の強い女、女の私から見てもドン引きです。 でも後ろから強引にあくあ様がしてくれる事を想像したら、簡単に達してしまう。 「んっ!」 プシュッ! シャーーー。 私の体から発せられる淫らな音がシャワーの音によってかき消された。 壁に片手をついたまま、ぶるりと身震いした私は、恍惚とした表情で快楽の余韻に身を任せる。 女の子の一番大事なところから漏れ出た卑しくて穢らわしい分泌液が、シャワーによって綺麗に洗い流されていく。 「はぁ……」 落ち着いた私は再度、鏡に映った自分の姿を見る。そして、大きく育ってしまった自らの胸を両手でゆっくりと持ち上げた。 先ほどのオープンチャット内でも噂になってたけど、本当にあくあ様は、こんなただの脂肪の塊が好きなのかな? 私は中学の時に、スターズから乙女咲に留学してきましたが、中学時代は陸上をやっていました。競技に打ち込んでいた時は、大会で優勝したりとか将来は有望だと言われていましたが、胸が大きくなったせいで走るのが辛くなって、仕方なく陸上競技を辞めることになったのです。 胸を手術で小さくすることも考えましたが、成長期はやらない方がいいと言われたのと、やっぱり手術は怖いので私は陸上競技の方を諦めました。 そうして残った。ただの肉の塊のこれが役に立つかもしれないなんて、まだ自分の中では半信半疑で信じられません。 「まさか……ね」 私はシャワーブースから出ると、この日のために一応準備しておいた新しい下着に着替える。 すずじゃありませんけど、私だって期待してないわけじゃないんです。 「さ、流石に生地面積が少し足りなかったかしら」 夏にみんなと一緒に買いに行った水色の下着。あくあ様と初めての夜に着るならどれがいいだろうってみんなでそれぞれの下着を選びあったあの日は、私にとってはかけがえのない大切な思い出になりました。 「え……あ……これ、少しずり落ちたら大事なところがはみ出ちゃう」 ローライズの紐パンは脱げるんじゃないかというほど下半身が心許なかった。 それに加えて、ただでさえ大きな胸をさらにボリュームアップさせるこのブラジャーもどうなんでしょう。これであくあ様が大きな胸が嫌いだったら目も当てられません。 すずからはもっとドスケベなやつにしようよと言われたけど、私にとってはこれでも精一杯でした。 「うう……あくあ様に破廉恥な女だって思われたらもう学校に行けないかも」 私は恥ずかしさを誤魔化すように、乙女咲の制服に着替える。 高校に上がってすぐの頃、陸上部を辞めてどうしようかと思ってた時に声をかけてくれたのは、中学時代から面倒見てくれていた佐倉うい先輩でした。当時、図書委員だったうい先輩は今は図書委員長を務めています。 そんなうい先輩が私にある人物を引き合わせてくれました。 「ローゼンエスタ君! どうだろう。私と一緒に生徒会をやってみる気はないかね?」 うい先輩が紹介してくれた那月会長は、当時から既に生徒会長をやっていました。 私も特にやることがなかったので、そのお話をお受けすることにしたのです。 「私でよろしければ」 「そうか! ありがとう、ローゼンエスタ君。ところで君の事を今日から親愛を込めてナタリーと呼んでも大丈夫かな?」 生徒会の日々は充実感に満ち溢れていて、気がつけば私はいつの間にやら生徒会の副会長になっていました。 そしてこのまま他に立候補者が現れなければ、私が乙女咲の次期生徒会長を務める事になってしまうでしょう。 私みたいな留学生が生徒会長なんて、普通の学校ならまずありえません。でも、乙女咲はそこらへんを気にしないくらい校内の雰囲気がオープン、悪く言えば緩いんですけど、私はそういうところも含めてここの学校の事が好きなんですよね。だからそういう意味では、この学校の校風を守れる生徒会は私にとっては合っていたのかもしれません。 本当は私なんかよりも、同級生で生徒会の書記兼会計を務めるすずこと、同じ2年生の御子前すずの方が生徒会長に向いているんですけどね。でもすずはそういうことはやりたがらない性格だから……。 ちなみに生徒会のメンバーは会長と、すず、私の他に、庶務を務めている千聖クレアという生徒がいます。 クレアは私とは逆に、中学時代はスターズに留学していました。今年帰国した彼女は、入学式から少し遅れてあくあ様と同じ1年A組に通っている。そんな千聖クレアに私は今少し悩まされています。 「ナタリア様の学校に通っている千聖クレアは、聖あくあ教の聖女に近しい人間、最低でも幹部クラスの可能性が高いです。聖あくあ教は本国でも勢力を拡大しつつありますので、ナタリア様も十分にお気をつけくださいませ」 家の者からその情報が伝達された時には頭を抱えました。 だって……だって……私、聖あくあ教に入信しようかと思ってたのに……。 え? あれって善良で崇高な目的を持った潔白な宗教団体じゃないんですか? 前に覗いた掲示板でも、聖あくあ教の社会貢献が持て囃されていましたし……SNSでも聖あくあ教に入ってよかったとか、聖あくあ教に入信してから、仕事が上手くいくようになった、事業が成功した、友達ができた、あくあ様と目があったとか、あくあ様が意識してくれるようになった気がしたとか、毎日夢にあくあ様が出てくるようになったとか、信心が強くなれば夢の中であくあ様がえっちな事をしてくれるらしいとか書いてありましたし、とてもじゃないけどこれが全て嘘だとは思えません。 現に私が体験ミサに参加した時も、聖あくあ教のミサは本国の宗教よりもよっぽど神秘的だったし、優しくしてくれた教団の人からもらったいい夢が見れる草を室内に飾ったところ、私の夢の中に、ちゃーんとあくあ様が迎えに来てくれたもん。 さ、昨晩だって、私の夢の中であくあ様は、激しく私のことをお求めになって……ああ、だめ。それ以上考えると、せっかく買った新しい下着が、洗濯籠に脱ぎ捨てた昨晩の下着のようにベトベトになってしまいます。 私は昂る胸の鼓動を抑えると、大きく咳払いをする。 「コホン! と、とりあえず、今はまだ入信したわけじゃないし、様子見ってことで……あ、ああ、とりあえずクレアさんとはこれからも仲良くしておきましょう。うん、絶対にそっちの方がスターズにとってもいいし……あ、あわよくば私も幹部に……」 私は引き出しの中を開けると、三回目の体験ミサの時に配られた特別で希少な白い粉を取り出す。 この白い粉には、あくあ様の聖分が詰まっているらしく、どうしようもなく切ない気持ちになった時は、これを舐めれば心が落ち着くよって教団の人から言われました。 そんな貴重なものを無料で頂けるなんて、なんて慈愛に溢れた素晴らしい教団なのかと感動したくらいです。 昨今、我が祖国ではカノンのような素晴らしいボランティア精神を持った上流階級の人間がいる一方で、私腹を肥やす人たちがそれ以上に多いのが問題視されている。そういった人たちとスターズの国教であるスターズ正教とはとても根強い結びつきがあります。 そんなスターズ正教に比べたら、聖あくあ教のなんと素晴らしいことか!! 「そうか……そういう事だったのね!」 私の中で一つ一つの点だったものが、一筋の光となって繋がっていく。 この国に私が来たのも、そして聖あくあ教に出会ったのも、全てはあくあ様のお導きだったのですね。 「見ていてくださいね、あくあ様。必ずや曇った家族の目、この私が覚まして見せます。そして全世界の女性たちに、聖あくあ教の素晴らしさを伝えていきますわ!」 私はもしもの時のために、その白い粉と、処置済みの新品風のゴムの箱をカバンの中に入れると、ルンルンとした気持ちで学校へと向かう。 この数日後、私は正式に聖あくあ教へと入信した。 ************************************************ いつもお読みいただいている皆様へ。 ありがとうございます。おかげさまで年間5位に入りました。 これも皆さんのご支援のおかげだと思います。 ブクマ、評価、レビュー、感想、いいね、誤字修正等、とても助かっております。感謝、感謝です。 ところで新キャラずの人物紹介あった方がいいですか? 一応作るには作ったんですけど、後書きに貼ろうとしたら絶妙に長すぎた。 お知らせページか、いつものように人物紹介で明日あげてもどっちでもいいです。 マスク・ド・ドライバー ヘブンズソード いつもと同じ変わり映えのしない朝。 私はその日も朝早くに起きて、大事な1人娘の朝ごはんを作っていました。 「お母さん、おはよう!!」 「おはよう。しぃ、お母さんちょっと忙しいから、1人でテレビ見て待ってられるかなー?」 「うん! 大丈夫だよお母さん!!」 「すぐに朝ごはん準備するからねー」 一人娘のしぃは、母親の私がいうのもなんですが、とても優しい子です。 この前は私が少し目を離した時に迷子になってしまいましたが、優しい女の子2人組が助けてくれました。 背の小さい女の子の方は可愛らしい感じの子でしたが、身長が高い方は女の私から見てもドキドキするくらいの美人さんで私もびっくりしたのですが、彼女はどこかの事務所のモデルさんなのでしょうか? あの女の子はあまり気が付いてなかったみたいですけど、周りにいた女の子たちもみんな彼女を見ていました。 私は女子校出身ですが、女子校に1人はいるであろう王子様系の女子たちと比べてもすごくかっこよくて、年甲斐もなくキュンと胸を締め付けられたのを覚えています。何やってんでしょうね。私にはもう娘がいるのに……。 とはいえ私だってまだまだ20代後半、ほんの少しくらいはときめいたっていいですよね。 「わー!!」 ふふ、しぃがテレビを見てはしゃいでいる声が聞こえてきました。 なんでもない変わらないいつもと同じ日常、ホッとした幸せを噛み締める。 そうよね。娘がいるだけでもありがたいことなのに、この上さらに潤いまで求めちゃダメよね……。 そんなことを考えていたら、リビングから一際大きな声が聞こえてきました。 「パパー! お母さん、テレビにパパが出てるよー!!」 「えっ?」 パパ? パパってなんのこと!? 私の娘しぃは、男性の冷凍した精子を使って生まれた子供です。 男性の身元を明らかにしないという条件の下、男性の提供精子と相性の良かった私が配合者に選ばれました。 だから娘のしぃはもちろんのこと、私だって男性の身元や名前すら知りません。 だからパパと聞いて思い浮かんだのは、あの身長の高い女の子の事です。 あの日から、娘のしぃはよくあのお姉さんの話をするのですが、その度にお姉さんの事をパパと呼んで私は少し困りました。やはり父親がいなくて寂しいのでしょうか……ごめんね、しぃ……。 「お母さん、はーやーくー!」 この時間帯だと、しぃは何時もマスク・ド・ドライバーを見ている時間帯ですが、確か今日からは新しいシリーズでしたっけ? もしかしたらあの時のお姉さんがドライバーに出演しているのでしょうか? あれだけ綺麗だと、もしかしたらドライバーの主役にでも抜擢されているのかもしれません。 毎回、ドライバーの主役に抜擢されるお姉さんはかっこいい系ですし、あのお姉さんなら納得です。 しかもあのお姉さん、そこはかとなくあくあ様に似ていらっしゃったし、もし起用されていたら結構盛り上がるんじゃないでしょうか? 「お母さーん、ほら、パパ! パパだよー!!」 「はいはい、ちょっと待ってね」 私はコンロのスイッチを切って料理を中断すると、しぃのいるリビングへと向かう。 今でも、その時のことは忘れません。 子供が……しぃが生まれた後の私は幸せでした。 でも子育てはすごく忙しくて、日々の生活で女としての時間はだんだんと少なくなっていったのです。 潤いのある生活は遠のき、女としてではなく母親として生きる日々。 贅沢だってわかってる……でも、女を捨てるには私はまだ若すぎて、ときめきくらいあっていいじゃないと1人、愚痴を吐いた夜だってありました。 そんな私に、ときめきが! うるおいが! 向こうのほうから走ってきたのです。 おそらく全国のお母さんは同じリアクションをしたことでしょう。 私は目の前のテレビの中の衝撃に、手に持っていたフライ返しを床に落としてしまいました。 「に、逃げてください! ここは危険です!!」 テレビに映った女性の隊員は、瓦礫に埋もれながらも守らなければいけない男性を救うために声を振り絞る。 しかし、テレビに映った男性は、一歩、また一歩とその声を無視して前に進む。 男らしい立ち姿と、堂々とした歩き方、その身に纏った圧倒的なオーラ。 ただ、歩いているだけなのに、その姿を見ただけで多くの女性はうっとりした表情を見せるでしょう。 今まで私を……いえ、女の子たちの横を、こちらを見ようともせずに通り過ぎていった男性たち。 そんな記憶を根底から上書きするように、ただ、ただひたすらに、真っ直ぐとその力強い視線を私たちに向けてくれる唯一の男性。 彼を知った瞬間、私たちが出会った今までの男の子たちとの辛い思い出を全て過去にしてくれるような存在。 その男性の顔は、この国の女性であれば、おそらくほぼ全ての人が知っています。 「あくあ様……」 私は溢れ出る感情を押し殺すように彼の名前を呟く。 どうして彼がドライバーに? まず最初に浮かんだ疑問。今までのマスク・ド・ドライバーの主人公は全てが女性でした。それでもゲスト出演ならあるかもしれない。普通に考えたらその答え以外に辿り着くことはないでしょう。はっきり言って、それだけでも十分に嬉しいことです。ましてや出てくれたのがあのあくあ様なのですから、誰も文句なんて言いません。 でもきっと、この時、この瞬間、同じ時間にこの番組を見ている全ての女性は同じことを思ったのではないでしょうか。 ベリルエンターテイメントなら……あの、白銀あくあならやってくれるって! おそらく誰1人として、男性がドライバーをやるなんて想像していなかったと思います。 男性は女の子が守るべき存在だから、ドライバーは女がやって当たり前。その常識が今まさに1人のヒーローによって崩されようとしている。 「オソエー、ラチダー!」 怪人のボス格が、手下の怪人に向かって指示を出しました。 それに応えるように、手下の怪人たちがあくあ様の方に向かって走っていく。 私はいつの間にやら祈るように、両手をがっしりと組んでいました。 「お母さんが言っていた」 お決まりの変身アイテムを手に持ったあくあ様。 ああ……そのお姿を見て、感じていた予感が確信へと変わっていく。 その瞬間。私は、熱くなった目頭を押さえるように両手で口全体を塞いだ。 抑えようのない感情が涙となって溢れ出す。 「男でも、いつかは戦わなきゃいけない時があるって」 あくあ様……貴方は、私たち女の子たちの過去を上書きして、今を幸せにしてくれるだけじゃないの? それだけでも十分なのに……! 今、テレビに映ったこの人は、私たちの世界の未来までも変えようとしている。 私の言っている事は、大袈裟なのかもしれません。でも……でも、もうこの心の奥のときめきは誰にも止められない! 「いけ……」 私は小さく呟く。 あくあ様が手を大きく回すと、マスク・ド・ドライバーではお馴染みのベルトがあくあ様の腰の部分に装着されていました。 高鳴る鼓動、揺さぶられた心が大人になるにつれ忘れ去っていた感情を熱くさせる。 「いけー!」 私はテレビのその先に向かって、しぃに負けないくらい大きな声を出す。 あくあ様は、そんな私たちの声に応えるように手に持ったカブトムシ型の機械を腰のベルトに当てる。 ああ……ああっ! やっぱりこの人は!! 私の……ううん、私たち女の子全ての期待を裏切らないんだ!! 時代が変わる。その瞬間はもうすぐそばまで来ている。 このテレビを見ていた全ての視聴者は同じ事を叫んでいたでしょう。 だから私も心の中で叫ぶ。童心に還って、年はとったかもしれないけど、私の心はまだ老け込んじゃいない! いけ! 白銀あくあ!! 私たちの世界の常識を壊して!! 「変……身……!」 視聴者にその瞬間を焼き付けるように、360度ゆっくりと回転しながら変身していくあくあ様のお姿。 私は隣にいたしぃとハイタッチする。 今まさに世界が変わった。それなのに私は、画面の前のあくあ様にほんのちょっぴり不埒な感情を抱いてしまう。 あ……すごく引き締まったお尻……あぁ、いけません、私としたことが変なところに目が奪われてしまいました。 番組に集中しないと……! 「オトコダー! オトコダー!」 襲い掛かる怪人たち、ここで右下に小さく文字が出る。 ※本人希望により、アクションシーンも全て白銀あくあ本人が演じております。 うえあえおあああえええええええええええ!? え? ちょっと待って、男がドライバーってだけでも、私の中では世界が変わるとか恥ずかしいこと言ってたのに、えっ……ええっ!? 男の子がアクションとか、そんなの危険でしょ? セックスだって、男の子は体力がないから、そんな激しい動きしちゃダメだって言われてるのに……。 アクション? あくしょん? 私の頭の中は更に混乱した。 「クッ! オトコ、ノ、クセ、ニ!」 呆けた私の目の前で、あくあ様は激しいアクションシーンで敵を薙ぎ倒していく。 その凄まじい迫力は、今までのドライバーと比べものになりませんでした。 つい先日、娘のしぃが寝静まった後に、こっそり1人でサマスタの映像を見た夜の事を思い出す。 おそらくこの激しいアクションシーンは、あの引き締まった筋肉があるからこそ成せる技でしょう。 あくあ様は、私の知っている男の人と比べると筋肉質で、一児の母にも関わらず映像を見た深夜に子宮が疼いてしまいました。 娘のしぃが生まれてからしばらくはそういう事をしていなかったのですが、たまたま冷蔵庫に残っていた茄子があったせいで、その日はご無沙汰だったこともありかなり激しくしてしまったのを覚えています。 「ミロ、コレガ、ワタシ、ダ!」 敵の怪人のボスは、トレンチコートのような外套を開いて、中からビームのようなものを飛ばしてくる。 まるで露出魔のようですね。もしかしたらそういうコンセプトなのかもしれません。 「あっ、危ない!」 「パパ、避けて!!」 私と娘のしぃは食い入るようにテレビに齧り付く。 あくあ様は地面に転がるようにして敵の攻撃を華麗に回避すると、ベルトに装着されたカブトムシのツノを掴む。 ドライバーを見ていた私にはピンと来ました。これは必殺技のシーンです。 あくあ様は少し低い声で、躊躇いを滲ませながらも必殺技の名前を呟く。 「ドライバー……キック!」 あくあ様はすごい跳躍力で空へと舞うと、その長いおみ足を画面に向ける。 ああ……なんて綺麗なんでしょう。吸い付くような生地で作られた部分から浮き出たあくあ様の足の筋肉に、女としての甘い吐息が漏れた。 こんな足になら蹴られてもいい。そう思った女性は私だけではないと思います。 「グギャァァァアアアアア!」 ドライバーキックをくらった怪人のボスは、断末魔の叫びを上げながら地面に仰向けになって倒れた。 「やったあ!」 「パパ、つよーい!!」 私は年甲斐もなく娘のしぃと一緒になってはしゃぐ。 しかしあのあくあ様がこれで終わるはずなんてありません。 はしゃぐ私たちとは違って、画面の中のあくあ様は、ゆっくりと哀愁を帯びた後ろ姿で怪人の方へと向かっていった。 「あくあ様?」 「パパ? 危険だよ? だって、そいつ敵なんだよね?」 あくあ様はまるで恋人を抱えるように、その怪人の体を優しくゆっくりと起こして差し上げる。 まるで恋人を抱くようなそのお姿、大きな後ろ姿に心がキュンキュンした。 なんでしょう? なんなんでしょう? 男性の背中にドキドキしてしまう私はおかしいのでしょうか? さっきまで騒がしかったしぃですら、あくあ様のその何かを語るようなお背中を女の子の顔で見つめていました。 ふふっ、小さくてもしぃもちゃんと女の子なんですね。 「ワタシ、ハ……ココ、にいるのに……」 あくあ様に抱き抱えられた怪人の過去の記憶がフラッシュバックする。 この怪人の名前は、ロ・シュツ・マー。 彼女もまた私でした。いえ、私たちでした。 すれ違っていく男性たち、誰も彼女のことなんて、私たちのことなんて見てない。 だから誰かに見られたかった。本当はこんなやり方じゃなく、ただ、目を合わせて欲しかっただけなのに……。 きっと、誰か1人でも、彼女のことを見てあげれば、異性じゃなくてもいい、ただの人として、目をあわせて会話してくれるだけでも彼女は救われたはずです。 結局、彼女は誰からも救われることなく、哀しい結末に至りました。 隣にいた娘のしぃはまだ理解できないかもしれませんが、私たちのような世代には怪人の想いが心に響く。 もう彼女が救われることはないのだろうか……。 誰しもがそう思ったことでしょう。 でも忘れてはいけません。 目の前のこのドライバーが誰だと思っている? 無理を通して道理を蹴っ飛ばすのが、私たちの白銀あくあなんだ。 だから、目の前のこの女性を救ってちょうだい、あくあ様! モシとか……タラとか……レバとか……そんなんじゃない。 貴方にしか……ううん、私たちが選んだ貴方だからこそ、きっと救ってくれるってわかってるから!! 「変身……解除……」 あくあ様がドライバーから普通の生身の人間へと戻っていく。 私の心が跳ねる。 ヒーローと悪じゃない。ただの男の人として、1人の人間としてロ・シュツ・マーと向き合っているのだ。 「あ……ああ……」 ロ・シュツ・マーは吸い寄せられるように、あくあ様に向けて手を伸ばす。 その手を、あくあ様が力強くも優しげな暖かい手で握り返した。 瞬間、今まで誰にも見られる事がなかったロ・シュツ・マーの目とあくあ様の視線が重なり合う。 「ああ……知ってるさ、君がいたことは、俺が覚えておく……だから……」 あくあ様のお言葉に、怪人だったロ・シュツ・マーが元の人間だった頃の姿へと戻っていく。そして、あくあ様に向けて穏やかな表情を見せる。その顔に、怪人だった頃の悲しみと怒りを滲ませたような面影はない。 「ありが……とう……」 ゆっくりと消滅していくロ・シュツ・マー。 結果的に彼女は救われたのだと思う。でも、あくあ様はいなくなったロ・シュツ・マーを抱きしめるような仕草で背中を震わせる。あくあ様はロ・シュツ・マーを救えなかった悔しさを台詞ではなく背中で語ったのだ。 あくあ様にとってこれは救いじゃない。そう言われているようだった。 彼女が怪人化する前に、誰かが彼女を救っていれば……ううん、自分が彼女を救えなかったことに、やりきれない感情を抱いたのだと思う。 「すごい……」 私はテレビの画面に向かってそう呟く。 テレビに流れるスタッフロール、それと共に、あくあ様の歌う主題歌が流れる。 作曲は天我アキラ、作詞は黛慎太郎、編曲は猫山とあ……まさしくベリルの総力を以て作られた曲だった。 私はただただ、それをぼーっと眺めている。でも心は熱くて、感情に体が追いつかない。 「お母さん……パパ、かっこよかったね」 隣にいたしぃがそう呟く。 ふふ……あの時のお姉さん、そこはかとなくあくあ様っぽい雰囲気あったもんね。子供のしぃが、お姉さんとあくあ様を勘違いしたって仕方がない。それを否定するのは簡単だけど、しぃには良い思い出にして欲しかったから私はあえて何も言いませんでした。 「そうね。パパ、かっこよかったね」 「うん! だからね、お母さん、しぃ、パパと結婚する!!」 「え?」 「今はまだ子供だけど、あと10年も経ったらしぃは美少女になると思うの。だってお母さんちょー綺麗だし!!」 「お母さんが綺麗?」 「うん! お母さんは世界で一番綺麗だよ!! だからしぃも絶対に将来は美人さんなの!」 「まぁ……ありがとう。しぃ」 私はうるませた瞳を擦る。 たとえ男性に綺麗って言われなくても、娘に綺麗って言われるだけでもこんなにも嬉しいことなんですね。 ありがとう、あくあ様、あの時のお姉さん。 「だから、ずっと綺麗でいてねお母さん」 「うん! わかったわ! お母さんも今日からまた綺麗になる努力するね。ずっとしぃに綺麗なお母さんって思われたいから」 食生活を見直すのは当然として、今日からランニングとか運動もしっかりとしたほうがいいかもしれませんね。 肌のケアだって……そうよ、私だってまだ20代後半、女盛りだもの!! そんなことを考えていた私の隣で、しぃはブツブツと呟く。 「その為にはあの隣にいたお姉さん、王女殿下を攻略しないとね。頑張るのよしぃ、それでもってお母さんもちゃんとパパにもらってもらわないと……」 この時の私は知らなかった。 10数年後、娘のしぃが、あのあくあ様と世間を賑わせる歳の差婚をするなんて……。 ************************************************ 前回のお話の人物紹介については、作者ページの活動報告にて公開いたしました。 気になる方は、小説トップページ左下の作者Xマイページの左側にある活動報告内の人物紹介にてご確認ください。 はい、そういうわけで、ドライバー初回放送回です。 それと、おかげさまで感想2000突破しました。 こんなに多く感想をもらえることは初めてだったので嬉しかったです。 多くの支えがあってここまで来れたなぁって感じがしました。 ありがとうございます。これからも頑張って更新します。 掲示板、俺、参上! 【記念作品】ヘブンズソード実況スレpart1【初回放送】 5 ななし 今日ついに……てかあと少しで放送開始するんだが、結局最後まで詳しい情報は何一つ解禁されなかったな。 6 ななし >>5 今の所解禁されたのはあらすじとスーツ状態の立ち姿だけだよね。 登場人物の名前も主要出演キャストも不明。 真偽は不確かだけど、記念作品だから男優にオファーしまくったけど断られ続けてるって情報はある。 7 ななし >>6 正直もう男優とかに拘らなくていいよ。 ドライバーはどれも面白いし、従来通りかっこいいお姉さんに出てもろて。 8 ななし 確かにドライバー役やってくれる女の子って、かっこいい系の子が多いから今回も期待している。 9 ななし 私的には次のドライバーはコロンのアヤナちゃんかなと思ってる。 ランウェイでも男装してたし、ありえるかなぁと。 10 ななし >>9 確かにランウェイのアヤナはかっこよかったし若手だから全然ある。 11 ななし HPも相変わらず変更なし。 天を指差す後ろ姿のドライバーと、世界が変わるその瞬間を見ろってワードだけ。 あとはスタッフ欄とかあらすじとか、発売予定の玩具ページくらい。 12 検証班◆9n2SARETAi 作品の出来に期待して久しぶりにみようと思います。 玩具はなんとなく売ってたのを先買しました。 13 ななし >>12 姐さんまじかw 14 ななし >>13 姐さんは元々この界隈でも有名だった。 15 白龍◆XQshotacon >>12 奇遇ですね、私も久しぶりに見てみようと思いました。 出来が良かったらオモチャも買おうかなぁ。 16 ななし >>15 先生もかよwww 17 ななし >>15 先生、仕事サボってないで早く次書いてよ! 18 ななし >>15 編集さん、先生はここです。 19 白龍◆XQshotacon >>18 おい!! 20 ななし 私はテレガイドのあの表紙を信じてきた。 ワンチャン、あくあ様こい!! 21 ななし >>20 そういえば本スレでそんな事を言ってた人いたなぁ 22 ななし >>20 ないないwwwww 23 ななし いくらなんでもねぇ。 記念作品と言ってもそんなに予算あるわけじゃないし、あくあ様が出るような出演料払えないでしょう。 24 ななし それを言うなって!! ちょっとくらい、夢を見させておくれよぉ……。 25 ななし 今のあくあくんの出演料ってどれくらいなんだろ。すごい金額いってそう。 26 ななし >>25 現実的な話をすると、ものすごく資金が潤沢な映画とか、海外作品とかじゃないと無理じゃないかなぁ。 27 ななし あああああ……。 それを言われるとなんも言い返せない。 ワンチャンあるかもと思ったけど、普通に考えるとそうだよね。 やはり希望を持つべきではなかったか。 28 検証班◆010meTA473 9月10月放送開始予定の作品は全部チェックしたけど、まだ発表がない作品は月9とこれだけ。 >>27 私が信じる貴女の勘を信じなさい。 29 ななし >>28 お前マジかよwww 30 ななし >>28 すげぇ、検証班じゃん! って、お前、検証班だったんかwwwww 31 ななし >>28 まさかこんなところで、初めて嗜みが検証班だと実感させられるとは……。 32 検証班◆9n2SARETAi >>28 えっ? 33 ななし >>32 流石の姐さんもびっくり。 34 白龍◆XQshotacon 気軽な気持ちで見ようと思ってたのに……。 35 ななし >>34 www 36 検証班◆07218KADO6 ん? なんか色々いない? 37 ななし >>36 捗るまできたwww 38 ななし 捗るは結構ドライバーの実況にいること多いよ。 39 ななし 捗るってなんでいつもドライバー実況スレにいるん? 40 検証班◆07218KADO6 >>39 朝までオールして、家に帰ってきて、朝ごはん食べる時間帯にテレビつけるとちょうどやってるんだよなぁ。 それのせいで日課になった。 41 ななし 最低の理由だったwww 42 ななし >>40 お前、酒飲む金なんてあったのか……。 43 検証班◆07218KADO6 >>42 お金がなくなったら大抵はとっぱらいのバイトでどうにかなる。 女子大生にもなると、飲み会は外せないしなぁ……面倒臭い時もあるけど。 後、私だってたまにはお酒に酔いたい夜だってあるのさ!! 44 検証班◆CHiMPOsuki 実は私もいるんだなぁ。 理由は捗るとは違うけど、私、土曜は夜が仕事なんだよね。 だから帰ってくるとこの時間になるから、なんとなくドライバー見てる。 45 ななし 自分、期待していいっすか? 46 ななし 一体、今から何が始まるって言うんです? 47 ななし 一瞬、あくあ君のスレに迷い込んだのかと思った。 48 ななし ワンチャン、あくたんクルー? 49 ななし なんかだんだん、本気であり得るような気がしてきた。 50 ななし ベリルならやってくれそうな気がする。 51 ななし せめてゲスト出演とか、現実路線だと歌のみとかあるかなぁと。 52 ななし 確かに、夕迅様と同じでゲスト出演と歌のセットはありそう! 53 ななし うんうん、なんかそんな気がしてきた!! 54 ななし ドライバーにあーくんでたらまた掲示板落ちそう。 55 ななし >>54 それなら大丈夫、あくあくん対策のために、ハイパフォーマンスサーバーが導入されたらしい。 56 ななし >>55 ハイパフォーマンスサーバーきちゃー! これで勝つる! 57 ななし ついにサーバー強化されたのか。 それなら大丈夫そう。 58 ななし そろそろ始まるぞ! 59 ななし ワクワク 60 ななし wktk 61 ななし こい! こい! こい!! 62 ななし キター! 63 ななし きちゃあああ! 64 ななし はじまた……。 65 ななし 女の子でた 66 ななし お……次の主人公は隊員の子? 67 ななし あー、次の主人公は小早川さんか。 68 ななし 小早川さんは子役の時から男の子役だったし、満を持してって感じ。 69 ななし 前作でも小早川さんを希望する声多かったしね。 70 ななし アヤナちゃんも見たかったけど、小早川さんなら満足。演技もうまいしいい作品になると思う。 138 ななし やたらとカメラワークがかっこいいと思ったら本郷監督か。 無駄なかっこよさだけを追求する女と言われるだけのことはある。 163 ななし >>138 そのせいで、たまにオサレになってネタにされる時があるけど、信者からすればそれもまた良い。 183 ななし 今のところはいい感じ。 231 ななし あーなるほどね、今回の怪人の設定はこんな感じか。 脚本が子供向けというよりも少し大人向けすぎない? 252 ななし >>231 今回は本郷監督、脚本章子さんのタッグだから仕方ない。 それに加えてゲスト作家が正子さんと、昇子さんと、靖子さんと、敏子さんとかでしょ。 間違いなく脚本はトップクラスに豪華。 287 ななし あーなるほどね。 313 ななし うちの子供、結構見入ってるわ。 子供なりに女として何かを感じとってるのかもしれない。 345 ななし >>313 私のところの子供もそんな感じ。 子供が見ても楽しいかなと思ったけど杞憂だったみたい。 374 ななし うちの娘、ロ・シュツ・マーかっこいいとか言ってるんだけど大丈夫だろうか……。 391 ななし >>374 草 392 ななし >>374 素質あるw 395 ななし >>374 Welcome to the world ようこそ私たち変態の世界へ。 掲示板があなたの娘さんを歓迎します。 412 ななし >>395 嬉しくねーwww 435 ななし この時点でもう良作っぽい。 456 ななし あ……CM……。 459 ななし ここでCM。 460 ななし 思ったより見入ってしまって、あんまりコメントできなかった。 462 ななし 普通に良作っぽいね。 でも、ちょっとうーんって感じ。これなら男性キャストでやってほしかった。 そう考えるとスタッフが男性キャストに拘るのも理解できる。 463 ななし いいけど……いいんだけど、これなら前情報隠す意味なくない? 464 ななし 今までのドライバーからするとこの時点でもう既に良作の部類。 でも記念作品と考えると……ハードルが上がっていたせいか、少し物足りない気がする。 467 ななし キャストの演技力にバラツキはあるけど、主人公と思わしき小早川さんといい要所要所で演技が上手い人がいて、他の子も下手な子がいないのはいいね。 468 ななし 導入もわかりやすいし、ストーリーとしてもいい感じ。 カメラワークもすごく良くて、これはアクションシーンも期待できそう。 470 ななし >>460 所々にお母さん世代のドライバーのネタが散りばめられていて、これは子供より大人が見入るパターン。 471 検証班◆010meTA473 さっきの喫茶店のシーン、右隅の雑誌が置いてあった棚にあくあ様の雑誌なかった? 476 ななし >>471 あれやっぱ気のせいじゃなかったんだ。 479 ななし >>471 今日の嗜みは何かが違う。 481 ななし >>471 お前本当に嗜みか? 486 ななし 喫茶店のシーンといえば、主人公の隣の人が茄子のアラビアータ食べてたな。 487 ななし 隊員の休憩室に森長のクッキーあったね。 495 ななし >>486-487 お前らさぁwww 499 ななし >>486-487 これだからあくあたんスレの住民はwwwww 500 ななし >>486-487 CM入る前の会話シーン。 隊員のパソコン画面に星水シロと大海たま。 505 ななし お前ら動体視力よすぎるだろwwwww 510 ななし まさかとは思うけど、前振りとかじゃないよな? 512 ななし これが前振りならスタッフは全力で私たちを弄んでる。 515 ななし 弄んでいいから手のひらをくるくるさせておくれ。 518 ななし はじまた! 521 ななし ここから後半。 524 ななし ん? バイク? 525 ななし バイクきたー! 527 ななし 今までのドライバーだと車だったけど、今回はバイクなん? 528 ななし さっきのバイクのシーンなんなんwww 530 ななし あれ? あのバイク、小早川さんじゃないよね? どういうこと?? 534 ななし もしかして小早川さん主人公じゃない? 537 ななし ここにきてまさかの主人公違う説きちゃー。 本当に男の子くる? 540 ななし あー様きちゃう? 543 ななし こい……こい! こい!! 555 検証班◆9n2SARETAi 世界中の洗濯物が真っ白になるみたいに、見ているみんなが幸せになりますように!! 563 ななし >>543 ロ・シュツ・マーきたあああ! 571 ななし ロ・シュツ・マーを応援する我が娘、不安だ……。 何か幼稚園で辛いことでもあったのだろうか。 578 ななし >>543 >>563 完璧な流れで吹いたw そっちじゃねぇよ!! 586 ななし >>571 ぶっちゃけ、娘さんの気持ちがちょっとわかる。 592 ななし >>571 今日の晩御飯、娘さんの好きなもの食べさせてあげて!! 608 ななし 盛り上がってきた。 612 ななし アクションシーンいいぞ!! 615 ななし さすがはアクションの本郷!! 618 ななし SYUKUJYOやるじゃん。結構粘ってる。 623 ななし 小早川さんアクションいいな。 636 ななし カブトムシきたあああああ! 642 ななし あ……。 643 ななし あ。 644 ななし あっ……。 652 ななし カブトムシどっか行った……。 654 ななし ざわ……ざわ……。 655 ななし こいこいこいこいこい! 656 ななし 頼む、来てくれー! 657 検証班◆07218KADO6 くるに100ベリル!! 658 ななし き 659 ななし き 660 ななし き 661 ななし なんかきたー! 662 ななし きたあああああ! 663 ななし もったいぶったカメラワークきたあ! 664 ななし 本郷監督粘るな!! 665 ななし あばばばばば 666 ななし 確実に男の子きたー! 667 ななし スタッフ信じてるぞ!! 668 ななし 信じていいんだよな? 670 ななし 頼むドライバー、夢を見せてくれ!! 673 ななし 頼む、全国のお母さんに夢を見せてくれ!! 678 ななし 子供の頃、無邪気にドライバーを見ていたあの頃のあの気持ちに戻らせてくれ!! 680 ななし あ 681 ななし あっ 682 ななし あく 683 ななし あ 684 ななし ぎだアアアアア!! 685 検証班◆010meTA473 あくあ様きたあー、嗜みちゃん大勝利!! 686 ななし 本当にあくあ様きたアアアアア! 687 ななし あーくんきちゃあ! 688 ななし スタッフ、私はちゃんと信じてたぞ。 689 白龍◆XQshotacon はい、今、死んだ! 今、日曜の朝が死にましたよー! 同時間帯の放送局の皆様ご愁傷様です!! 690 ななし 信じてよかった。 691 ななし おい、嘘だろ? 692 ななし ハッ!? これはもしや夢の世界では……。 693 ななし まさかのあくあ様……。 694 ななし きてくれると思ってた。 695 ななし やっぱりお金じゃないんだよね。 696 ななし 速報 あくあ様、ついに日曜の朝を破壊しにくる。 715 ななし あくあ君がきた瞬間、一瞬投稿が止まったのウケる。 723 ななし >>689 先生、仲間が増えて嬉しそうwww あと、>>685嗜みは死ね。 724 ななし >>689 先生さぁ。大人気ないってよく言われない? あと、>>685嗜みは死ね。 736 ななし 変身シーンわかってる。 739 ななし 変身シーン助かる。 745 検証班◆07218KADO6 変身シーン捗る。あくあ様のケツのラインヤベェな。触りたくなる。 748 検証班◆CHiMPOsuki 下半身密着しすぎてエロい。ちんちん大きいのがスーツ越しにもわかる。 ところで姐さん反応ないけど死んだ? 753 ななし これ、朝に放送して大丈夫? パーツみたいな部分の隙間から見えるところの生地が体に吸い付きすぎてやばい。 760 ななし 流石に中身はあくあ様じゃないよね? 774 ななし >>745>>748 お前ら本当に最低だな。 779 ななし >>745>>748 これだから検証班は……。 783 ななし ※本人希望により、アクションシーンも全て白銀あくあ本人が演じております。 785 ななし ※本人希望により、アクションシーンも全て白銀あくあ本人が演じております。 788 ななし アクションシーン本人とかwwwww 795 ななし おい! 嘘だろ!? 798 ななし え? ちょっと待って、アクションシーンてこんなにかっこいいの? 801 ななし こんなの私の知ってるアクションシーンじゃないwwwww 805 ななし 悲報 あくあ様、顔をお隠しになられてもかっこいい。 811 ななし かっこいい。 何がかっこいいっていうか、まずは顔がかっこいい。 それなのに声もかっこいい。 でも動きというか仕草もかっこいい。 中身もかっこいい。 何が言いたいかというと、あくあ様はたとえスーツ姿でもかっこいいってこと。 823 ななし おい、なんか重いぞ! 831 ななし 嫌な予感がする。頑張れハイパフォーマンスサーバー。 840 ななし それでもハイパフォーマンスサーバーなら……! ハイパフォーマンスサーバーならきっとなんとかしてくれる……! 857 ななし くそっ、ハイパフォーマンスサーバーでも無理だというのか!? 866 ななし おい!! ここからがいいところなんだから、もっと頑張れ!! 871 白龍◆XQshotacon ハイパフォーマンスサーバーさん(笑) ************************************************ 掲示板回ちょっと長くなったんで、今日、もう一回更新していいですか? 公開は1時半前後かなぁ。 本日、感謝の2度更新です。 そういうわけで、前話を見てない人は、前の話にバックしてからお読みください! ******************************************** 掲示板、はいぱふぉーまんすさーばー! 【テレガイド】白銀あくあ様を語るスレpart2537【annann】 456 ななし ハイパフォーマンスサーバー(笑) 458 ななし 最後に見た白龍先生、嬉しそうで何よりですwww 460 ななし ハイパフォーマンスサーバーって本当になんやったんやろうな。 461 ななし ハイパフォーマンスサーバー君さぁ。 462 白龍◆XQshotacon え? 463 ななし 掲示板やっと復活したのか。 放送から丸一日以上とかもうね。 466 ななし ヘブンズソード、容量軽減版HP用意してるのウケるwww ほぼほぼ阿部寛子のHPじゃんwwwww 469 ななし >>466 SYUKUJYOの司令、まさかの阿部寛子だぞ。 471 ななし >>462 先生どうした? 473 ななし >>469 嘘だろwwwww 475 ななし >>473 本当、2話から出るらしい。HPに書いてあった。 あくあ君が解禁されたから、今まで止めていた分、色々情報出てるなー。 477 ななし だめだ……もうおもちゃ何処行っても売り切れで札貼ってる。 478 ななし ソーセージもふりかけも一瞬でなくなった。 480 ななし 放送直後のスーパーまじでやばかった。 開店前なのに、放送直後から人並びすぎて焦った。 485 ななし >>480 スーパー側も聞かされていなかったみたいだね。 ドライバーは関わってる人多そうだけど、どこからか漏れそうなもんなのに、今まで情報封鎖が完璧だったな。 488 検証班◆9n2SARETAi テレガイド→最寄りの書店でも予約可能だから、そっちなら確実に買えるよ。 おもちゃ関連→抽選販売もあるけど、時間かかるけど予約なら確実に手に入るよ。 ソーセージ、ふりかけ→メーカーによると増産予定。 だからみんな落ち着いて。 転売商品の購入だけは避けましょう。 492 ななし >>488 姐さん助かる。 493 ななし >>488 姐さんthx 497 ななし 昨日、会社行ったら、朝から素知らぬ顔でベルトつけてきてる奴2人いて吹いたw 普通に叱られるやろうなあって思ってたけど、上司がクソ羨ましがってたわ。 501 ななし >>497 なにそれwwwお前のところの会社くそ最高じゃんw 502 ななし 学校につけてきた子いたわー。 今までなら確実に痛い子だったけど、許されてるのウケる。 505 ななし ベルトやばかったなぁ……地獄みたいだった。 508 ななし もう自分の分を確保したからいうけど。 実はスーパーとか玩具屋さんだけじゃなくって、藤百貨店の子供服エリアにもベルト売ってるんだなぁ。 こっちも争奪戦ではあったけど、比較的普通に買えるレベルだった。 514 ななし >>508 あああああ! デパートの玩具売り場完全に忘れてたわ!! 519 ななし >>508 その手があったか……。 523 ななし これさぁ、来週のannann発売、大丈夫か? 530 ななし >>523 annannはもう予約してる人多いから……。予約してない人は知らん、頑張って。 537 ななし これって、最後に流れてたエンディング曲が次回から最初になるの? 541 ななし >>537 そうだよ。 545 ななし 1話もう十回以上見たわ。 548 ななし >>545 おまわた 551 検証班◆CHiMPOsuki これから1年間、毎週日曜朝にあくあ君見られるとか幸せすぎる。 シフト変更になりませんように!! 556 ななし >>551 それな! 558 ななし 日曜朝のあくあ君のおかげで、その週のお仕事頑張れるまである。 559 ななし >>551 私も前日は夜勤だからマジで嬉しい。 今までギリだったけど来週からは超ダッシュで帰るわ。 562 ななし 最後の次回予告良かったな。 これから一年よろしくね! なんか期間限定でお付き合いしているみたいになって昂った。 565 ななし 一年と言わず永久でもええんやで。 566 ななし あくあくんの隣に永久就職したい。 567 ななし 1年と言わず死ぬまで貢がせて欲しい。 569 ななし 事務所の告知によると10月からはあくあ君本人のグッズとかも出るんだよね。 それを考えると、私はまだ新卒だからちゃんとお給料やりくりしないと厳しいかも。 573 ななし >>569 社会人羨ましい。私、まだ高校生だし学校がバイト禁止だからお年玉貯金でなんとかやりくりしている。 578 ななし >>569>>573 頑張れ、あったらあったで嬉しいけど、なければない時に、吟味して買うのも楽しみだと思ってる。 買えなくて悔しかった分は、私みたいにオババになって自由に使えるお金が増えてから買えばいい。 ははは……どうせあくあ様以外に貢ぐ男なんて、私にはいませんよ。 581 ななし >>578 貢ぎ先が決まって良かったな。ちなみに私も同類だ。 583 ななし >>578 私も生まれて初めて今、男の子にお金貢いでますが何か? 真のモジョを舐めるなよ! 585 ななし >>581 貢ぎ先が一瞬、嫁ぎ先に見えた。 587 ななし ここにくるとお仲間がいっぱいいて嬉しい。 590 検証班◆07218KADO6 くそ……ラーメン屋のバイトだけじゃ足りねぇ……! もっとバイト入れるか……。 594 ななし >>590 ラーメン屋とか嘘だろおいwww 595 ななし >>590 なんか絶対に鉢に指入ってそう。 596 ななし >>590 どこのラーメン屋だよ。常連になるわwww 597 ななし >>590 メアリーのお嬢様イメージどんどん崩していくのなお前www ラーメン屋でバイトするメアリーの学生なんて、初めて聞いたわ。 どうせ賄いでタダでラーメン食えるとかで釣られてそう。 598 ななし 仕事といえばあくあ君、このお仕事、よく引き受けたなぁって思う。 若手女優の登竜門って呼ばれてるドライバーだけど、撮影はハードスケジュールだし、金額だってそんなに良くないはず。 604 ななし >>598 テレガイドのインタビュー記事より抜粋 ー深夜ドラマの花さく貴方へでは、夕迅役で出演した白銀あくあさんですが、他のドラマへのご出演は検討していますか? 下世話な話ですが、やはりオファーが良い順番からお受けするのでしょうか? 白銀あくあ「阿古社長には……ベリルには申し訳ないと思ってるんですけど、自分はオファーの内容よりもこの作品に出たいなって思える作品とか、スタッフさんの熱量がすごい作品に出たいなって思ってます」 611 ななし >>604 これよこれ。 613 ななし >>604 また私が好きになるやつ。 617 ななし 私、いわゆる同業者だけど、ドライバーは本当に拘束される時間の割に出演料も低いよ。 今まさにとてつもなくオファー来てるはずだから、それに比べると本当に二束三文のレベル。 622 ななし >>617 そりゃねぇ、だって無料で夏コミのあのライブやるような狂った企業だもん。 625 ななし そういえばあのライブ無料だった。 628 ななし あーくんがあーくんなら事務所も事務所だからね。 634 ななし ちなみにさっきの同業者だけど、うちが担当する番組のプロデューサーはオファーしたけど断られたらしい。 一回の出演金額がドライバーの年間出演料を上回る金額で出したけど、ベリルから丁寧にお断りのメールがあったってさ。だから金額じゃないのは本当だと思う。 640 ななし >>634 同業者なら聞きたいけど、あくあ様、他になんか出る? 645 ななし >>640 他にも一個出るって聞いている。 そっちは業界内でも噂になってるから、そろそろ情報漏れるんじゃない? 私はそこまではお漏らししないけど……。 650 ななし >>645 thx、おらわくわくしてきたぞ!! 652 ななし はぁ……ここ暫くはあくあ様の供給が多くて捗りますわー。 655 ななし 保育所勤務なんだけど、子供たちがドライバーごっこやるのかと思ったら、チジョーごっこやってる。 チジョーになってあくあ様にぎゅってしてもらうんだって。 658 ななし >>655 センスある。 659 ななし >>655 これだから頭のいいガキはwww 661 ななし なぁ、海外のスターズウォーズのフォーラムに、ベリルの白銀あくあにオファーしたってあるんだけど、これまじ? 666 検証班◆010meTA473 >>661 は? 669 ななし >>661 STARS WARSとかマジかよwww 670 ななし >>661 嘘だろwww 671 ななし >>661 は!? ドライバーだけじゃなくって、騎士にもなっちゃうわけ? 672 ななし >>661 ただでさえ今や子供も大人も変身ごっこが流行ってるのに、次はチャンバラごっこが流行るのか。 675 ななし >>661 一瞬スターズトレックの方に出るのかと思って心臓が止まりそうになった……。 あくたんの船長姿見てみたかった。 681 ななし >>675 お前は私かwww 683 ななし >>675 くっ……世代的に、そっちもみてみたい〜! 685 ななし ライトニングセーバー確保しておくか、どうせ青か緑か赤でしょ。 まさかとは思うけど、他の色を使う人なんて出てこないよね? 694 検証班◆010meTA473 スターズのフォーラム確認してきた。 この人、ただのファンじゃなくて関係者だから多分オファーしたのは本当。 702 ななし >>694 嗜みが有能。 705 ななし >>694 やっぱりお前偽物だろ。この前からおかしいと思ったんだ! 私の知ってる嗜みはお前みたいに有能じゃないぞ!! 716 ななし >>705 ひでぇwww 717 ななし >>705 検証班なのに検証班の仕事をすると疑われる奴www 728 ななし スターズウォーズで盛り上がってるところ悪いけど、番組表やらかしてるんだけど。 思わず二度見してしまった……。 マスク・ド・ドライバー ヘブンズソード「テ」「字」 <<マスク・ド・ドライバー生誕記念作品>> 人々を守るため、チジョーを救うために、剣崎総司は今日も戦う。 出演、白銀あくあ、猫山とあ、黛慎太郎、天我アキラ、阿部寛子、小早川優希ほか。 734 ななし >>728 くぁwせdrftgyふじこlp 736 ななし >>728 あー君だけじゃないのやばない? 737 ななし >>728 黛くん好き。 739 ななし >>728 天我先輩きたー! 740 ななし >>728 とあ君きちゃ!! 741 ななし >>728 ベリル勢揃いじゃねーか!! 742 ななし >>728 同業者です。これ確実に裏番組死にました。 747 ななし >>728 ベリル本気で裏番組を殺しにきてるな。 756 ななし >>728 まーた、ベリル被害者の会が増えるのか。 762 ななし >>728 ベリルはまたべりるのか。 774 ななし >>762 なんか変な隠語できてるし……。 791 ななし 掲示板復活を知ってか、人が戻ってきてる上に情報過多で一気にスレが進み出したな。 802 ななし おい、お前ら落ち着け!! また、ハイパフォーマンスサーバーが落ちるぞ。 817 ななし ハイパフォーマンスサーバーといえば、先生どうしたんだろう。 >>462で出てきて急に消えた。 830 ななし そういえば先生、きたはいいけど一体なんだったんだろう。 担当に捕まったのか? 843 ななし >>462 は? 星水シロ公式SNS 次回のCRカップでます。 ユリス@Eurice788 星水シロ@456HOSHIMIZU 白龍アイコ先生@XQshotacon 855 ななし >>843 はぁ!? 857 ななし >>843 ファッ!? 859 ななし >>843 おい、嘘だろwww 861 ななし まさかの展開wwwww 862 ななし >>843 掲示板の人間がコラボしていいんすか先生wwwww 863 ななし >>843 そりゃ先生も、は? ってなるわwww 865 ななし >>843 先生、下の名前アイコちゃんていうのかw 868 ななし >>843 これ先生、確実に死んでるやつwww 870 ななし >>843 16歳のあくあくんと、17歳のユリスちゃんに囲まれる、ピー歳の白龍ちゃん先生うけるwwwww 874 ななし >>843 これ、ぎりポイント足りてるのか。 ユリス→海外のプロゲーマー、16pt−2pt言語不自由枠 星水シロ→プレデターランク、12pt−2pt男性はマイナスポイント加算 白龍先生→ゴールドランク、2pt 合計26ptで2ポイントオーバーしてるけど、いつものSNSに、なんか画像あげるとか文章公開でマイナス2されるやつだな。今回はなにするんだろうね? ゲームわからなくても、そういうのだけでも楽しめると思う。 886 ななし >>870 一瞬、羨ましいと思ったが、結構な地獄じゃないかwww 891 検証班◆010meTA473 >>843 めちゃくちゃ楽しみ、先生頑張って、応援してます。 893 ななし 今まで使われることがなかった男性マイナスポイントが初めて適応されるのか。 897 検証班◆9n2SARETAi >>843 若い子と話すのは大変だろうけど、先生頑張って……! 901 ななし スレ加速しすぎ、やめろ、またハイなんとかさんが死ぬぞ!! 912 ななし 先生マジかよwww 917 白龍◆XQshotacon オナカ、イタイ……。 キンチョウ、デ、ゲロ、ハキソウ……。 923 ななし 最後の最後にとんでもない爆弾が来やがった。 931 ななし ちょっと待って、ゲームわからん。誰か説明プリーズ!! 940 ななし >>917 先生、思ったより余裕そうやなw 945 ななし おい、シロ君呼んで大丈夫なんか? ただでさえあのゲームのサーバー死んでるのに、絶対に1試合目から落ちるだろwww 951 ななし >>917 アイコちゃん先生さぁwwwww 956 ななし >>917 二日前は元気そうだったのに、急に元気無くなっててうけるwww 957 ななし >>917 先生、スレ代表として頑張ってください!! 962 ななし >>917 いつの日か、先生の作品にあくあ君が出るんじゃないかと妄想していました。 でもまさかこんなコラボの形になるなんてwww 974 ななし ゲームわからない人向け。 CRカップとは。 プロゲーミングチーム、Cream RAWが主催するゲーム大会である。 3人1組になって遊ぶEPEXというバトルロイヤル系のFPSゲームを使った大会で、視聴者は多い時では数十万を超えるゲーム界隈では人気コンテンツの一つです。 大会本番も数時間に及ぶが、大会1週間前からスクリムという練習期間が1週間ある。 つまり大会1週間前から、毎日夜はシロ君の声が聞けるってこと。 あと大会が終わった後に二次会とかもあるし、ゲーム知らなくてもみてれば結構楽しめるよ。 981 ななし 先生羨ましすぎる!! 982 ななし だめだ、またなんか調子がおかしい。 986 ななし 嘘だろ!? まさか白龍先生コラボで落ちるのかwwwww 989 ななし なんか古いパソコンに、ハイパフォーマンスサーバーとかカタカナのシール貼ってるやつじゃねぇのかこれ。 999 ななし おい、やめろ、またハイパフォーマンスサーバー君ががががが ************************************************ なんだかんだ忙しいな、あくあ……お仕事減らしてあげようと思ったのに……。 まあ映画は長丁場の撮影だし、まだ先だからいいよね。 白銀あくあ、交流学習。 2学期が始まってすぐ、俺と黛ととあは、生徒会長である3年生の那月紗奈さんに呼び出された。 「3人とも忙しいのに呼び出してすまない」 「いえ、大丈夫ですよ。そういうことはあまり気にしないでください」 那月会長は乙女咲の学校では有名人で、クラスメイトの女子たちからは残念系美女と呼ばれている。 美女らしくない行動で全てのプラス要素をマイナスに変えてしまうことからそう呼ばれているらしい。 俺が最初に那月会長に出会った時も、帰宅途中に近くの川でザリガニを取っていた時だった。 あの時の姿は衝撃的で、ぱっと見は美女が生足で川に入っているものだから、てっきりいじめか落とし物かと思って声をかけたら、ただ遊んでただけっていうね。むしろ早とちりして、声をかけるより先に川に飛び込んだ自分が恥ずかしくなっちゃったよ。しかも結局そのあと、なぜか会長と2人でザリガニ取りをすることになったし……通り過ぎていく乙女咲の生徒の視線が痛かった。それどころかクラスメイトの黒上さんには翌日、白銀くんって結構子供っぽいところがあるのね、ふふっ、なんて言われちゃうし……あの時はかなり恥ずかしかったのを覚えている。 まぁ、その事がきっかけで、那月会長はことあるごとに声をかけてくれるようになったし、困ったことがあればすぐに言ってほしいと気をかけてくれるようになった。基本的には悪い人じゃないし、普通に優しい人なんだと思う。ちょっと変わってるんだろうけど……そこも那月会長の魅力の一つなのかもしれない。 今日はその那月会長が珍しく話があるというので、俺たちは授業が終わったあとに生徒会室を訪ねた。 「交流学習?」 「うむ。これを見てほしい」 那月会長は、手に持った2枚の資料を俺に渡す。 こうやって那月会長が生徒会長としてちゃんと仕事をしている姿を見るのは初めてだが、ザリガニ取りで顔を泥まみれにしていた人とはとてもじゃないが同じ人だとは思えない。 俺は手渡された資料の一枚目に目を通す。 「えっと……聖クラリス女子学校とボランティア活動を通じた交流学習について……?」 聖クラリスといえば、妹のらぴすが通っている学校だ。兄として最近のらぴすはますます可愛さに拍車がかかっていると思う。もしらぴすがアイドルだったら、俺はうちわを作ってハッピを着て欠かさずに応援に行くくらい可愛いと思ってる。 ただ……最近は反抗期なのか、俺が近づくとらぴすは、しとりお姉ちゃんの背中に隠れてしまうのだ。 しとりお姉ちゃん曰く、最近の俺は距離が近すぎてらぴすがそうなるのも仕方ないということだが、席が足りなかった時に、サイズ感がちょうどいいから膝の上に乗せたり、お風呂上がりに髪をドライヤーで乾かしてブラシでとかしたりしてるだけなんだけどなぁ。らぴすも年頃だから、お兄ちゃんにそういうことをされるのは嫌なのか……。でも俺だってらぴすを可愛がりたいんだよ! ああ、世のお兄ちゃんよ聞いてくれ。もし、妹を合法的に可愛がる方法があるなら俺にだけこっそりと教えて欲しい。 俺がそんなことを考えていると、那月会長はニヤリと笑った。 「うむ! 聖クラリスとは毎年一緒にボランティア活動をしていてな……。白銀のその様子だとご家族から聞かされていないのかもしれないが、向こうの生徒会長から、今年は中等部から白銀と猫山の妹さんが参加するから、是非とも本人に打診して欲しいといわれている」 俺は隣にいたとあと顔を合わせる。 どうやら向こうは妹さんから聞いていたのか、知ってる感じだったが、俺は全然知らなかった。完全に初耳である。 俺の反応を見たとあが、え、嘘でしょ、聞かされてないの? みたいな顔をしたが、やめてほしい。実際にらぴすからなにも聞かされていなかった俺のガラスのハートが砕け散りそうになる。 「もちろん、2人とも仕事が忙しいから断ってくれてもいいのだが、念のために本人に確認してからということで話が纏まったんだ。黛はすまない。2人だけに話を聞いて同じクラスの男子一名の黛に聞かないのも良くないかと思って、ついでに呼ばせてもらった。気を悪くしたのなら謝ろう」 「いえ、むしろ呼んでくれてありがとうございます」 改めて用紙に目を通すと、確かにボランティア交流学習の参加者のところにらぴすの名前があった。 聖クラリス女子学校、中等部。 白銀らぴす、猫山スバル、|鯖兎《さばと》みやこ。 そういえばとあの妹のスバルちゃんにはまだ会ったことがないんだよなぁ。 一体どんな子なんだろう? 「僕は参加しようかな。スバルもいるし……久しぶりに、ミャーコちゃんにも会いたいしね」 「ミャーコちゃん?」 俺が首を傾けると、とあは用紙の右端に書かれた子の名前を指差す。 「鯖兎ミヤコ、スバルの幼馴染で、僕が引きこもってる時に、パソコンの事とかスバル越しに教えてくれてたから、お礼言いたいなぁって」 「おー」 なんでもとあ曰く、作曲ソフトの使い方とか、Vtuberの作り方とか? そういうのも全部、そのミャーコちゃんが教えてくれたらしい。用紙を見ると妹のらぴすと同じ中学2年と書かれていた。俺は2年生なのにすごいなぁと思う。というか良くわかっていない俺にとっては、単純にすごいなぁというアホみたいな感想しか出てこなかった。 「他人事みたいだけど、ミャーコちゃんは最近らぴすちゃんとも仲がいいらしいよ?」 「え? まじ?」 「うん、ミャーコちゃん人見知りなんだけど、らぴすちゃんの方が気に入ったみたいで、何度も根気良く話しかけてそれで仲良くなったって言ってた」 「マジか……」 俺は改めて用紙へと視線を落とす。 らぴすの事を抜きにしても、ボランティア活動には時間があれば参加したいと思ってた。 幸いにもボランティア活動の日付に予定は入ってないし、断る理由もない。 参加しないという選択をする理由もないし、俺は交流学習行事のボランティア活動への参加を了承した。 「会長、俺もボランティア活動には興味があるので行きます!」 「で、本音は?」 「らぴすと一緒のイベント、お兄ちゃんとしては逃すわけにはいかない!」 「もー、あくあは妹ちゃんが絡むとげんきんだなぁ。くすくす」 「ぷふぅ!」 同じ室内にいた書記会計の御子前先輩が、とあと俺のやりとりを見て吹き出す。 「あ、ごめん、なんでもないから」 御子前先輩は悪戯っぽくニシシと笑う。派手な金髪と小麦色の肌、御子前先輩は見た目だけ見るとどっからどう見てもギャルだが、成績は2年の中でもトップである。ちなみに2位は、那月会長の隣にいるナタリア・ローゼンエスタ副会長だ。 ローゼンエスタ先輩はカノンの親戚らしく、顔のパーツから仄かにカノンの遺伝子を感じることができる。しかもカノンより体つきが一歩先大人というか、少し落ち着いているというか、ちょっとだけ未来のカノンを見ているみたいで、そういう気はなくてもドキドキしちゃうんだよなぁ。俺にはカノンがいるから、そんなことは考えないようにしないといけない。 「なるほどね、これを毎日見させられてる同じクラスのクレアちゃんは大変だ」 「はい?」 少し低い冷めた声で御子前先輩に言葉を返したのは、同じクラスの千聖クレアさんだ。 中学の時はスターズに留学していたらしく、1学期の途中で遅れて編入してきた千聖さんとは、クラスメイトであるにも関わらず、そういった理由から実はあまり話したことがない。席も遠かったしね。そんな千聖さんだけど、二学期では俺の隣の席に座っている。 実は二学期の始業式の後に席替えがあって、隣の席だったアヤナは少し遠くに離れてしまった。 だから今度は隣の席の千聖さんと仲良くなれたらいいなと思ってる。 「ンンッ。すず、少し脱線しすぎですよ」 「あっ、ごめんごめん。白銀くんも猫山くんもごめんね!」 副会長のローゼンエスタ先輩は御子前先輩を嗜めると、改めて俺たちの方へと視線を向ける。 「白銀さん、猫山さんは参加ということでよろしいですね? 黛さんはどうなさいますか? 別に今日決めなくとも大丈夫ですよ。帰ってからゆっくり考えてもいいし、参加不参加も当日に変更可能ですから」 「あ、いえ……僕も、参加します。いい経験になると思うし、ボランティア活動には以前から興味があったので」 黛は隣にいた俺たち2人の顔を見る。黛がボランティア活動に興味があったのは驚いたが、友達の黛が活発的にそういうイベントに参加することが嬉しかった。 「わかりました。それではそのように取り計らっておきます。当日は、杉田先生や風紀委員もバックアップしますし、私たち生徒会も現地に赴くので、皆さんも何かあったらすぐに言ってください」 「はい! ありがとうございます!!」 「それでは次に、お手数ですが2枚目の資料をご覧ください」 ローゼンエスタ先輩に促されて、俺は渡された用紙をめくって書かれている内容に視線を落とす。 「メアリー女学院との合同音楽会の実施……?」 俺は用紙を見てドキリとする。メアリー女学院といえばカノンの通っている学校だ。案の定、参加者の一覧を見ればカノンの名前があった。 「今年の合同音楽会は、メアリー女学院で行われる予定です。こちらは各学年1人ずつ参加ということになっています。ちなみに乙女咲の2年は私、3年は那月会長が参加することになっています」 「うむ!」 「1年はまだ決まっていないのですが……どうでしょう? こちらも、もちろん断ってくれて構いません。私たちには白銀さん達に打診したという記録さえ残れば大丈夫ですから」 ん? どういうことだ? 俺が戸惑っていると隣のとあが少し背伸びして俺の耳元でこしょこしょと小さな声で囁く。 「聖クラリス、メアリーの関係を考えると、聖クラリスとの交流学習行事だけを打診するわけにもいかないってことじゃない。それでもって、記録さえ残ればいいっていうのは、一応は打診しましたよ、でも断られたから仕方ないですよねって言い訳が出来るからじゃないかなぁと思う」 あぁ、なるほどね。聖クラリスとメアリーは御三家と呼ばれる有名女学校のうちの二つだ。ライバル校同士なのに、同時期に開催される片方のイベントだけに男が参加して、もう片方に参加しないのは問題があるということだろう。 俺は改めて、とあと黛の顔を見る。 「僕は音楽会への参加自体は別に問題ないんだけど、その日は仕事があるから。帰りが遅くなる隣の県のメアリーにまでは行けないと思う」 「残念ながら僕もその日は家の事があって、同様の理由から参加できそうにない。すまない」 なるほどね。とあはお仕事で、黛は家庭の事情か。 俺はなんか予定あったかな。改めて携帯の予定表を確認すると、なんとその日もお休みだった。 「あ、じゃあ俺が参加します」 学校行事を利用しているみたいで申し訳なく感じるが、こういう行事でもなければ俺もカノンも忙しすぎて、お互いの顔を見るのも難しい。俺も仕事が忙しいが、カノンもスターズの王族として社交や行事をこなしているらしい。 周囲の目を考えると、音楽会で直接何か会話することはできないかもしれないが、お互いの顔を近くで見られるだけでも嬉しいと思う。何よりも俺がカノンに会いたかったし顔を見たかった。 「わかりました。ありがとうございます。メアリーにもそう伝えておきますが、こちらも直前にキャンセルしてもらっても構いません。白銀さんがキャンセルした際にも、同行する1年のクレアが代わりに参加しますからご安心ください」 端っこにいたクレアさんへと視線を向けると、コクリと小さく頷いた。 ハーフで帰国子女のクレアさんは落ち着いた感じの女の子で、同い年なのに少し大人びた雰囲気がある。その一方で顔は少し童顔であどけない幼さが残っているせいか、俺の知りうる前の世界の男性諸君なら本能的に守ってあげたくなるタイプの女の子だ。 「一応音楽会の発表項目は自由ですが、毎年行事を開催する側の学校の吹奏楽部がオーケストラを担当してくれるので、基本的にはクラシックとか聖歌とかそういうのが多いです。白銀さんは何か希望することはありますか?」 「あ……じゃあ、俺もピアノにしておきます」 プロレベルというわけではないけど、ピアノを弾くのは好きだ。学生の音楽会で弾くのなら問題ないレベルだと思う。せっかくだし、オーケストラだから好きなラフマニノフの2番でも弾こうかな。あれ? この世界にラフマニノフって存在してるのかな? まぁ、そこらへんの細かいことはいっか! 「わかりました。それと発表会では社交の練習も兼ねていますから、ドレスコードもありますが、スーツのレンタルなどもありますし、学生服での参加も可能ですからご安心ください」 「うーん……あ! 大丈夫です。その日はスーツで行きます」 俺はコロールオムとの契約の関係で、自宅には大量に服が送られてきている。 ハイブランドだけあってその中にはスーツも多いのだが、特にドレッシーな感じのものは普段、全くといって着る機会がない。せっかくなので、この機会に着てみた方が、服だって箪笥の肥やしにならなくていいんじゃないかと思った。 「そ……そう、何故だかすごく大変なことになる予感がするけど、気がつかなかったことにしておくわ」 ローゼンエスタ先輩は、なぜか頬を引き攣らせていた。一体何がどうだというのだろう。 「なんか僕もまたあくあがやらかすような気がするなぁ」 「実は僕もそんな気がしている」 とあと黛が何か言いたそうな目で俺のことを見つめる。 確かに俺だって今まで散々無自覚に色々やっていたらしいけど、そんな問題ばっか起こしてるわけじゃないし、今回だってスーツを着用して、ただピアノを弾きにいくだけだ。問題が起こる要素など何一つない。 むしろこれで何かをやらかす方が難しいんじゃないか? だから安心して大船に乗った気持ちでいてくれて大丈夫だ。 「本当に大丈夫かなぁ……心配だけどまぁいっか、どうせいつものことだし、僕はいないしね」 とあはそんなことを呟きながら、何があっても僕は知らないよと俺の視線から逃れるように窓の外へと視線を向けた。 ぐぬぬぬ……こうなったらなんとしても無事に、それも完璧に音楽会をこなして見せようじゃないか。 俺は改めて内容を確認するように用紙へと視線を落とす。 用紙に書かれた事を読み進めていくと、俺は参加者の一覧にカノンだけではなくもう1人の知り合いの名前を見つけてしまう。 メアリー女学院大学、|雪白《ゆきしろ》えみり。 喫茶店で俺がバイトしていた時の常連さんの1人である。 えみりさんは口数が少なくあまり喋る人ではないけど、目を惹くほどの綺麗な人で、とても落ち着いていて大人な感じの人だ。それでも喫茶店でバイトする最終日には予定があったのか、珍しく息を切らせて閉店間際に来てくれたし、とても優しい人なんだと思う。 そういえば大学生って聞いてたけど……えみりさんもメアリーだったのか。 せっかくだし、会ったら挨拶くらいはしとこうかな。えみりさんが覚えてなかったら悲しいけど、俺の事を覚えててくれたら嬉しいなぁ。 ************************************************ 雪白えみりさん、きっと名前のように雪のように白い心まで綺麗な人なんだろうなぁ……うん。 ちなみにこの後、こんなやりとりがあったとか、なかったとか。 とあ「あくあ、言っておくけど、スバルを堕とすのだけはやめてね」 あくあ「え? なんだって?(難聴系スキル発動)」 黛「猫山、それはフラグじゃないか? むしろ聞こえてない方がいいような気がする」 とあ「うん、確かに慎太郎のいう通りかも。なんでもないよあくあ、気にしないで」 あくあ「あ、ああ(せっかくだし、スバルちゃんとも仲良くなりたいなぁ、とあの妹だし!)」 時系列的には、雑誌発売からカノン登場の間です。 ******************************************** 雪白えみり、神を讃えよ!! 「金がねぇ!!」 預金通帳を握りしめた私は、四畳半のボロアパートの一室の中心でこの世の世知辛さを嘆く。 手元に残った金は120円、これであと2週間も過ごさないといけないのか……。 「はぁ……」 そもそも私に金がないのには理由がある。 私の家は元々は上流階級だったが、人のいい私の親は、顔見知り程度の知人や遠く離れた親戚の連帯保証人になっていたせいで、蒸発した連中の借金の肩代わりで首が回らなくなった。 それもあって、今、私の両親は、マグロ漁船や蟹工船などに乗ってお金を稼いでるらしい。 私は成績もそう悪くなかったことから、国から出る奨学金のおかげでなんとか大学までは卒業できる事になっているが、それでも生きていくためには生活費は必要だ。 「とりあえずオナってから考えるか」 私は寝起きで乱れた髪を掻くと、とりあえず何も考えずにオナった。 やっぱりオナニーはいいな。いつものように片手でクリを弄りながらそんな事を考える。 オナってる最中は余計なことを考える必要がないし、何かに頭を悩ませる必要もない。 現実逃避のおかげかその日のオナニーはいつもより捗った。 「はぁ……とりあえず飯でも食って、バイトに行くか」 私は乱れた衣服を整えると、ボロアパートの外に出る。 そしていつものように、近所の雑草を無心でむしり取っていく。 「あら、こんにちは、えみりちゃん」 「あ……こんにちは」 近所のおばあちゃんに声をかけられた私は、いつものように軽く会釈する。 「ここらへん、よく雑草が生えるでしょう。前までは私がやっていたのだけど、腰を痛めてねぇ……。だから、えみりちゃんみたいな子が居て助かるわぁ。本当にありがとう。隣の家の中川さんも感謝していたわよ」 私はいつものように、言葉を返すことなく、ただにっこりと笑みを返す。 余計なことは喋らない。これが私の処世術だ。嗜みもチンポスキーも姐さんも、私はあまり喋らない方がいいって言ってたしな。 「あ……そうそうこれ、この前、農家をやっている娘から送られてきたのだけど、よかったら食べて。ほら、私、一人暮らしだから食べきれなくて」 おばあちゃんから手渡されたビニール袋の中を確認すると、それはそれは見事な茄子がたくさん入っていた。 ああ……やはり神は私を見捨ててはいなかったのだと再確認させられる。 茄子は揚げてもよし、焼いてもよし、浸してもよし、漬けてもよし、なんなら突っ込んでもよしの、何にでも使える万能お野菜だ。 「あ、ありがとうございます……!」 ああ……このところ草か、バイト先の賄いのラーメンしか食ってなかったから本当に身に染みる。 涙ぐんだ私をみて、おばあちゃんもなぜかつられて涙ぐんだ。 「あらあら、最近の子は、私のようなおばあちゃんがお節介でこういうことをすると嫌がるのに、えみりちゃんは本当に良い子なのね。そんなに喜んでくれるなんて嬉しいわ。娘の育てた茄子は、それはそれはとっても立派でね。味だってすごく美味しいのよ。だから、えみりちゃんみたいな子に食べてもらえるなら、とっても嬉しいわ」 ありがとうおばあちゃん、本当にありがとう……これはちゃんと私が下のお口で潮漬けにして、茄子の3段活用で上のお口でも美味しく食べるからね。よーし、帰ったらまたオナニーするぞー!! おばあちゃんを見送った私は、そんなことを考えつつ、茄子と一緒に天ぷらにする雑草を収穫した。 「はぁ……はぁ……」 雑草の収穫を終えた私は、自室のアパートで仰向けになって息を荒げる。 今の気持ちを一言で表現すると、娘さんの育てたお茄子は最高でした。 私は自らの股ぐらを綺麗に掃除すると、ズリ下げたパンツを持ち上げて、乱れたワンピースのシワを整える。 潮に浸したお茄子は、ちゃんとあとで潮抜きしないとな……。 「あっ! もうこんな時間か、バイト行かなきゃ」 私はさっきまでズリネタに使っていたあくあ様の雑誌を閉じると、元あったベッドの下に隠す。 一人暮らしの今、別に誰かに見られるってことはないと思うが、ここに隠しておく癖がついてしまってる。 私は再びボロアパートから出ると、ママチャリを漕いでバイト先のラーメン屋へと向かう。 「えみり、今日もよろしくな!」 「はい」 店長に挨拶した私は、いつものようにエプロンをつけて、頭に三角巾を巻く。 私のバイトするラーメン竹子は、安い割にボリュームのあるラーメンを提供している。 だからなのか、客層も私と同じ金のないやつばかりだ。なんせ、元々ここの客だった貧乏人の私が言うのだから間違いない。 「うわ……あの人、超綺麗」 「どっかのモデルさん? それともテレビの撮影かな?」 「間違って高級フレンチのお店に入ったのかと思って焦った」 「なんであんな人がこんな小汚そうなラーメン屋で働いてるの?」 悪かったな! 小汚そうなラーメン屋で!! でもここのラーメンは絶品なんだよ! 店はちょっと汚れてるように見えるけど、経年劣化なんだから仕方ないだろ!! ちゃんと毎日、壁も天井も床だって拭いてるし、調味料の容器の底まで掃除してるんだぞ!! 文句を言うなら食いにくるな!! どうせお前らだって私と一緒で金がねーから竹子に来てるんだろうが!! もちろんそんなことを思っていても口に出すわけはない。いつものようにニコニコと微笑みを返すだけだ。 「疲れた……」 バイトが終わると外はもう真っ暗だった。 家に帰った私は、泥のように眠る。 起きていたら起きていただけ腹が減るし、場合によっては金もかかる。 そのおかげなのか、早寝早起きの生活が体の底から染みついた私は健康そのものだ。 今まで生きてきた20年間、風邪すらひいたことがないのが私の自慢である。 その事をみんなに言ったら、チンポスキーには鼻で笑われ、嗜みには可哀想な目で見られた。 くっそー! 絶対にお前らより長生きしてやるからな!! でも、そのあと、2人ともご飯を奢ってくれたから許してやってもいいぞ!! ちなみに普通に健康でいいわねーと褒めてくれたのは姐さんくらいだ。 「まぁ、これでいいか」 服を考えるのが面倒くさかった私は、昨日と同じワンピースを着る。 どうせ雑草抜いてバイト行ったくらいしか外に出てないし、二日続けて同じ服を着ても大丈夫だろ。 むしろ世の中の女子大生は、コロコロと服を着替えすぎなんだよ。 私のこのワンピースなんて、家庭科室のミシンで丈を直したりしてもう四回はリメイクしてるぞ! 「雪白様よ」 「まぁ、今日も相変わらずお綺麗ね」 「雪白様って? あそこにいる綺麗な人の事?」 「あら……あなた、外部生だから知らないのね」 「雪白様は、昔はメアリーの妖精と呼ばれていたのよ」 「今はメアリーの女神様って呼ばれてるわよね」 「そうそう、あまりの美しさに、高等部の時に学校に男子校生が来たくらいなんだから」 なんで女って生き物は、こんなにも同じ女の噂話で盛り上がれるのだろうか。どうせなら男の話をしろ! 昨日誰でオナったとか、あのズリネタは良かったとか、どういう体位のオナが気持ちよかったとか、もうちょっと女として有意義な会話をしろよ!! ちなみに高等部の時に私を訪ねてきた男子校生は、不幸な行き違いによる事故みたいなものだ。ほんのちょっと卑猥な視線を向けただけで人を犯罪者扱いするな!! そもそも私が見ていたのはお前じゃなくて、その後ろにあった男性用マネキンの股間部だよ!! ちょうどマネキンが服を着替えるタイミングで全裸だったんだから、少しくらいドキドキしたっていいだろ! そこらへんの澄ました顔をしているお嬢様どもだって、頭の中は8割ちんこのことしか考えてねーよ! それにな、私にだって選ぶ権利はある。だから、お前なんかじゃオナらねーよ。ちくしょー!! 「あら……こんにちは」 その週の日曜日、私は自宅や学校からは離れた隣県の教会に足を運んでいた。 ここはたまたまラーメン屋とは別の日雇いのバイトしてた時に見つけた教会で、とある理由から通い詰めている。 「えみりさんは信心深いんですね」 私はいつもと同じように無言の微笑みを返す。 実は日曜礼拝で出されるお菓子が目的だなんて言えない……パクパク。 つい最近、留学から帰ってきた娘さんが今日は応対してくれているが、元々私が通うきっかけになったのは彼女のお母さんであり、この教会のシスターだ。困っていたシスターを偶然にも助けた時に、私は空腹という理由でお腹を鳴らしてしまったのである。その日は三日連続で雑草しか食ってなくて、ついにダンボールを食べるか検討し始めた頃だった。 「よかったら食べて」 この教会では子供の日曜礼拝の時におやつを振舞っている。たまたま日曜だったこともあり、私はシスターさんを助けたお礼に、そのお菓子を分けてもらった。それから私は、シスターの手伝いで日曜はシスター服を着て子供たちの面倒を見ている。もちろんその対価はお菓子だ。甘味ありがてぇ! ちなみに自分で言うのもなんだが、私のシスター服はなかなか様になってると思う。 「えみりさん、シスターに向いてるんじゃないですか?」 シスターの娘さん、|千聖《ちさと》クレアは私に向かってそう言った。 ふふん、そうだろう、そうだろう。流石はあのシスターの娘さんなことだけはある。 私のシスター姿を見て、悪徳シスター、いかがわしい何かみたいなんて言ったチンポなんちゃらさんや、たしなんちゃらさんとは違って見る目があるじゃないか!! 「よかったら、今度、外でやる予定のイベントに参加しませんか?」 クレアが差し出したチラシを覗き込むと、外での礼拝イベントについて書かれている。教会にまで行く勇気がないって人のために、駅前で簡易の懺悔室を作ったり、炊き出しをしたり、子供にお菓子を配るイベントで、決して変な内容のものではなかった。 「うーん」 流石に知り合いに見られるのは嫌だけど、炊き出しは魅力的だ。参加したらタダで飯が食えるのは大きい。 私がどうしようか悩んでいると、クレアは一枚の長い布切れを私に差し出した。 「それなら、目を隠してはどうですか? お祈りコーナーとかなら、あまり人も来ないでしょうし、視界が悪くてもテントの中で座ってるだけなら大丈夫だと思いますよ。しかもこの目隠し、少し透けて見えるんですよ」 実際に目隠しを装着すると、はっきりとではないが向こう側が透けて見えた。 よっしゃ! これでタダ飯が食えるぞ!! 当日、意気揚々とイベントに参加した私のお祈りコーナーには、なぜかとんでもない列ができていた。 おい!! あんまり人が来ないとか絶対に嘘だろ!! なんだよこれ、聞いてないぞ!! 「やば……ここのシスターさん雰囲気ありすぎでしょ」 「あんまり喋らないけど、声まで綺麗だった」 「ねー。絶対に汚い言葉とか言いそうにないよね」 「お祈りしてもらったらなんか体が楽になった気がするし、絶対にスピリチュアルパワー出てるよ」 「わかる、SNSで拡散しよ!!」 「それにしてもあのシスターさん、目隠ししても美人だよね。オーラ出てるもん」 「しかもシスター服越しのラインの腰のくびれやば、腕も細いし足も長いし中に入ってるのモデルさんじゃないの」 「せっかく細いのに胸のサイズがあるのは残念ね。あれでおっぱいも小さかったら完璧なのに」 うるさいな!! 飯食ってねーから細いんだよ!! くそー、しかもせっかく取った栄養は胸にとられるし、ふざけんな!! どうせ痩せるならそこも一緒に痩せてくれよ!! そのせいで私は服を選ぶのも大変なんだからな! 胸のサイズで選ぶと、ずどーんとしちゃうし、体の細さで選ぶと、胸のところがはち切れそうになる。こうなったらサラシでも巻くかと思ったが、あまりにもきつくて倒れてからはそれも諦めた。 お前らも羨ましかったら草を食え、すぐに痩せるぞ。 私が心の中でそんな事を呟いていると、奥にいたクレアが私を手招きする。 一旦、席から立ち上がった私は、違う人に交代してクレアのところへと行く。 「えみりさん、えみりさん。ここにえみりさんがいたら危険です。今日はもういいですから帰っても大丈夫ですよ」 え? まだ飯食ってないんだけど? 「ほら、後ろを見てください。まだこんなにいるんですよ」 げげげっ……席から立ち上がって後ろを見るとよくわかったが、すごい人が並んでいた。もはや行列だからなんかよく知らないけど並んどこうかで並んでる奴もいるだろ! おい! さっきSNSで拡散したやつ!! お前だよ、元はと言えばお前のせいだろこれ!! 「……はい」 私はテントの裏からこっそりとその場所を離れる。 ああ!! 結局、飯は食えないし最悪だ!! 「あ……あの」 私がシスター服でトボトボと歩いていると、1人の女性が声をかけてきた。 「すみません。ここで罪の告白を聞いてくれるって聞いたんですけど……」 あ……私は近くにあった表示に視線を向ける。 ここは駅の東口だが、さっきまでいたのは西口だった。 つまりこのお姉さんは東口と西口を間違えたのだろう。 まぁこんなところでシスター服で歩いている私も悪いんだろうけど、着替える場所がないんだから仕方ない。 「えっと……」 私はお姉さんに場所を間違えてますよと正しい場所を教えようとした。 しかし、私に話しかけてきたお姉さんの顔色はとても悪く、なんだか放っておけない気がした私は近くの公園でお姉さんから話を聞く事にする。 「実は私……お付き合いしている男性がいるんです」 はぁ? なんだこいつ、いきなり自慢話か!? 私は怒りで体を震わせた。 「でも……彼、他の女の人とも婚約してて、私はブスだからエッチはできないけど、金さえ貢いだら手くらいは繋いでくれるって」 私の中で一つの疑問が浮かぶ。 お姉さんの見た目はどこからどう見ても、そこら辺にいる普通にOLさんだ。 年齢は30代だろうが、特別に稼ぎが良さそうにも見えない。 たとえ男に貢いで萎れていたとしていても、私くらいの幼稚園からメアリーにいるようなお嬢様だと本物ならちゃんと見抜ける。しかし、お姉さんの所作や振る舞いを見ると、間違いなくどこにでもいる普通のOLだ。 この国では、男性の生活は保護されていて、働かなくても中流層くらいの生活ができるような生活は保護されている。しかしそれ以上の生活をしたかったら、自分で働きに出るか、より稼ぎの良い女性と結婚するしかない。 それが政府の狙いで、上流階級の女性の方が男性と結婚しやすい主な理由の一つとされている。 だからこそ違和感があった。このお姉さんの稼ぎを貢いでもらったところで、それほど生活が豊かになるとは思えなかったからである。 「本当は……最初からおかしいなって思ったんです。私の稼ぎなんてたかが知れてるし、このくらいのお金をあてにしなくても、その人の生活は豊かだって気がついてたのに、見ないふりをしていたんです。そしたら……」 お姉さんはぎゅっと握りしめた拳の上に、ポロポロと涙の粒をこぼした。 私はそっとハンカチを差し出す。前にオナニーした時に拭いたけど、ちゃんと洗濯して清潔な奴だから安心してほしい。 「その男の人、裏で私を揶揄っていたんです。そう言えば女がどれだけ貢ぐかって、他の男の人と賭けをして盛り上がっているようでした。それも私だけじゃなくて、他にも複数の女の子にそういうことをしていたらしいんです」 はぁ? 最低のクズ男じゃねぇか!! 私はそうやって女の気持ちを弄ぶクソ男が大嫌いだ。 「それで今日……また呼び出されて、お金持ってこいって」 お姉さんはバッグの中から一枚の封筒を取り出すと、封筒に皺ができるくらいの強さでぎゅっと握りしめた。 「もしかしたら……あれは私の聞き間違いで、お友達の男の子には恥ずかしがってそういってたんじゃないかって……そんなことあるわけないのに滑稽ですよね。でも……でも……どうしても止められなくって」 私は封筒を握りしめたお姉さんの手の上から、そっと手を重ねる。 「どうして貢ぐ男性がその人しかいないと思うんです」 「え?」 世界の男女は100人いればその中に男性は1人だけしかいない。 それでもこの国には100万人以上の男性がいるのだ。 確かに私のことを痴女と間違えるようなくそみてぇな男もいるけど、探せば中にはマシな奴だっている。 その中の1人を私はよく知っていた。 『大丈夫? えみりさん、ちゃんとご飯食べてる?』 なけなしのお金で喫茶店に行った時、私はコーヒーだけしか注文できなかった。 そんな私にこっそりと、オーナーには内緒だよって、あくあ様が自分のバイト代から私にミックスランチをご馳走してくれたのである。 あの時、私は何があったのかわからなくて固まってしまった。 『えみりさんまた痩せたよね? もしかしたら食が細くてあまり食べられないのかもしれないけど、これならサラダだけでもいいし、目玉焼きだけだっていいから、ちょっとは食べてくれると嬉しいな。余計なお節介かも知れないけど、無理強いするつもりもないから、本当に気が向いたらでいいから、ね』 あの時の私は、本気で革靴が食べられるか検討し始めていた時だった。 目の前のハンバーグに私の涙腺は崩壊する。1ヶ月ぶりの肉に、私は涙を流しながらかぶりつく。 食事を出してくれたことも嬉しかったかも知れないが、それ以上に、私のことをこんなにも見てくれている人がいるのかという事と、その気遣いに心が震えた。男もまだ捨てたものじゃない。あくあ様がその事を気付かせてくれた。 「どうせ貢ぐなら、彼のような男にするべきです」 私はバッグの中から取り出した性書、いわゆるお外に持ち運ぶ用に購入したあくあ様が表紙を飾った雑誌を取り出して彼女に手渡す。 表紙のあくあ様を見たお姉さんは、大きく目を見開いた。 お金を貢ぐために生活を相当切り詰めていたのだろう。だから彼女はあくあ様の事を知らなかった。 「見てください。この屈託のない笑顔。なんとこの雑誌、567円で購入できるんですよ」 「えっ?」 驚くのも当然だ。こんな素晴らしいものが税込623円で発売するとか出版社も本当にどうかしている。 私だって値段を二度見したほどだ。 「ビスケットを美味しそうに頬張る姿、ほら、心なしか隣の女の子も自然な笑顔で笑っているでしょう」 この子が女の子か男の子か、そんなことはこの際どうでもいい。 重要なのは、あくあ様の隣にいたその子の顔が幸せそうなことだ。 「貴女、彼といる時、その子みたいにちゃんと笑えてる?」 「あ……」 お姉さんは、雑誌を持つ手を震わせた。 「うっ、うっ……うああああああああああああああああああ」 そこからしばらくの間、お姉さんは大泣きだった。 それなのに、お姉さんのスマートフォンの着信音が何度もけたたましく鳴る。 チッ、ウッセーな。 かけてきた奴はお姉さんが出ないと知ると、鬼のようにメッセージを送りつけてきていた。 「彼からです」 どうしようかと戸惑うお姉さん。 「大丈夫ですよ。なんなら私が返信しておきましょう」 お姉さんから受け取ったメッセージアプリを見る。 件名 早くこい!! 本文 お前みたいなブスが俺を待たせるなよ! 調子こいてんじゃねーぞ!! 私は心配そうな顔をしてこちらを見つめるお姉さんにニコリと微笑む。 件名 うるせぇ、ボケ、カス! 本文 お前に貢ぐ金があったら、そこらへんの牡馬にでも貢いで種付けしてもらうわバーカ!! うん、これでヨシっと、送信送信……。 ついでに着信拒否もしとくか。私はお姉さんに内緒で、勝手にそいつをブロックしておいた。 あと、このカス男のトゥイッターもDMこないように、通知送りまくってアカウント凍結しておこーっと。 「これで大丈夫ですよ」 「あ、ありがとうございます」 それからも私は、お姉さんが落ち着くまで話を聞いて寄り添う。 そして話を聞くうちにだんだんとムカついてきたので、他にも被害にあっている人はいないかとお姉さんから聞き出した。するとお姉さんも自分と同じ被害に遭ってるかも知れないと、可能性のある人を数人ピックアップする。 その人のSNSを見ると、顔写真があったのと生活圏がなんとなくわかったので私はニヤリと微笑む。 「今日は本当にありがとうございました。私、帰りにこの雑誌買って帰ります」 さっきまでが嘘のように、お姉さんは晴れやかな顔で私の前から去っていった。 私はお姉さんから聞き出した情報と、SNSの情報を元に、駅前で布教するシスターを装い、あのクソみてぇな男に騙されている可能性のある女性に声をかけていく。 「あの……よろしければ、あくあ様に御祈りを捧げませんか?」 誰もが最初は不審がった。はっきり言って自分でも相当胡散臭いと思う。 でも、雑誌の表紙のあくあ様の笑顔を見せると、どんな女性も警戒心が薄れた。 案の定、その男は何人もの女性にそんなことを言って弄んでいたらしい。 ほらな。やっぱり思った通りのクソヤローだ。純真な処女の心を弄びやがって、たとえ神が赦しても私が許さんぞ!! もちろん中には被害者じゃない人もいて、そのせいで私のやっていた事が掲示板でバレてしまう。 もう辞めよう、そう思った時には既に手遅れだった。 「ど、どうしよう……?」 クレアに全てを打ち明け相談した時には、彼女は頭を抱えてテーブルに突っ伏してしまう。 私が気がついた時には、いつの間にやら聖あくあ教などという胡散臭い宗教団体が一人歩きしていた。 ちなみにそのクソみてぇな男は、風の噂によると大学の先輩の婚約発表パーティーで何かとてつもないやらかしをしたらしく、忽然と姿を消してしまったらしい。しかも、その時、パーティーに参加していた他の男にコテンパンにやられたのだとか。誰だか知らないけど、あくあ様以外の男もまだ捨てたもんじゃねぇな。ざまぁ!! ************************************************ ※それもあくあです。 捗る視点、不安があるもののご満足していただけたら幸いです……。 今日ちょっと早めの更新です。すみません。 ******************************************** 雪白えみり、草とか粉とか。 この悲しいお話をする前に、言っておかなければいけないことがあるッ! ただの女子大生である私が、とある団体のグループのトップに立っているらしい。 い……いや……全くもって私の理解の範疇を超えているのだが……あ……ありのまま、今、起こっている事を話すぜ! 私はクソヤローから女の子を解放していたと思ったら、いつの間にか聖あくあ教なんていう宗教団体ができていた。 な……何を言っているのかわからないと思うが、私もなんでこんなことになったのかわからない……。 ふぅ、もう頭がどうにかなっちまいそうだぜ。 怪しげなカルト宗教とか胡散臭い詐欺団体そんなチャチなもんじゃあ断じてねぇ……。 もっと恐ろしい物の片棒を、今まさに私は担がされている。 「ナ……ナンテコッタ……」 この国の首都、その中心にある○の内……。 その中に、聖あくあ教とかいういかにも胡散臭そうな謎の宗教団体の本部ができていた。 え? ちょっと待って、いつの間にこんな大きくなってんの? 掲示板で私のことが噂され出したから、私はすぐにシスターとしての活動をやめた。それで事態は沈静化したものだと思っていたのである。そ……それなのに、私の知らない間に、熱心な信者たち? とやらが、勝手に布教活動をして大きくなってしまったのだ。 そりゃあ……ね。私だって、途中から事態に気がついて戻ったら、ただでご飯とかお菓子とか食べられるからって足繁く通ったよ。そしたら自称幹部たちとかいうのが出てきて、聖女様ーなんていうからさ。まぁ普通に調子に乗っちゃうよな。だから決して私は悪くない! 悪くないったら悪くないんだもん!! 「お待ちしておりました聖女様」 教団の建物の中に入ると、このビルを持っている藤財閥の会長さんとやらが私の前で土下座していた。 え? この人、自称とかじゃない? 本物? またまたー……えっ!? 本当じゃん……スマホで調べたらドチャクソ新聞に顔載ってるじゃん……。 「聖女様のおかげで私の孫娘は救われました……」 孫娘って? 藤の孫娘って調べてもまだ小学生くらいなんだけど、私なんかした? 「秋山に嫁いだ次女の娘でございます」 あー……はいはい、なるほどね。秋山とか言われてもわからんけど、とりあえず適当に微笑みながら相槌打って誤魔化しとくか。 「聖女様、聖女様、私の娘も聖女様に救われました」 おい、ちょっと待て、この人見たことあるぞ。 なんかラーメン屋のテレビで国の偉い人とかなんとか言ってた気がする……。 くそー、家にテレビなんてねぇから、全くわかんねぇ。ネットなんてオカズ探しにしか使ってなかったし、最近じゃあもう掲示板を覗くか、検証班の連中とやりとりするくらいしか使ってない。 そんなことを考えていたら、複数の信者に取り囲まれた。 「ありがとうございます聖女様、あくあ様のおかげで私たちは救われました」 「あくあ様を教えてくれた聖女様には、感謝しても感謝しきれません」 「あくあ様のことを真に理解できたのは聖女様のおかげです」 わ、わーったから、ちょ、ちょ、一旦落ち着こ? な、一旦落ち着いて話し合おう。 だからこら、私をもみくちゃにするな! 私はふれあい動物パークの兎とか羊か!! どうせもみくちゃにされるなら、バニー服でも着てあくあ様にムツコさん的な可愛がり方をされたいわ!! 「聖女様のおかげで、毎日あくあ様にお祈りを捧げるようになってから私は健康になりました」 「実は私も、あくあ様に出会ってから病気の進行が止まるどころか、回復してるって……お医者様もびっくりしていました」 いや、ちげーからそれ、単純にあくあ様のおかげで生活にハリができたとか潤いができたとかだから! ほら、病気だって病は気からっていうじゃん!! 健康的な生活送って、ストレスなくなって、希望に満ち溢れた生活してりゃ、病気だってどっかいくってそれ!! まぁ、そういうのを奇跡っていうのかもしれないけどさ! あーでもなんか、もうあくあ様なら奇跡すら起こせる気がしてきた。とりあえずあくあ様のおかげですって言っておこう。私じゃない。そう私じゃなくて、全部あくあ様のおかげ。これは決して責任転嫁なんかじゃナイヨ。 「聖女様、私、聖あくあ教に入って、今まで決まらなかった就職が決まったんです」 「私も、聖あくあ教のおかげで仕事が捗りに捗って昇進しました」 それ絶対、さっきの藤財閥のお婆さんとか権力者のおかげだから!! あくあ様は関係ないってぇ!! もしくはさっきも言ったけど、生活にハリとか潤いが出て自分が就活とかお仕事を頑張った結果だろ。もっと頑張った自分を褒めてやれって!! 仕方ない、こうなったらこいつら盲目的な信者の目を覚まさせてやるか。 「それは貴女が弛まぬ努力をしたおかげです。私は何もしていませんから……もっと自分のことを労ってあげてください」 ふぅ……これでとりあえずは大丈……うぇえいっ!? なぜか私の目の前にいた女性は目から一筋の雫をこぼれ落とした。 それを見た周りの女性も咽び泣く。 ちょっと待って、私じゃない、私泣かせてない!! 「うっうっうっ……さすがは聖あくあ教の聖女様、なんとお優しい」 「まだこのような清らかな心を持っておられる方がいらっしゃったなんて」 おいおいおーい、なんでそうなるんだよ! そうじゃないだろ!? 「うっぷ……」 私の隣にいたクレアは急に気分が悪くなったのか、顔を青ざめて痛そうにお腹を抱える。 秘密を打ち明けたあの日から、私とこいつは運命共同体だ。だから絶対に逃さないからな! 私はトイレに逃げ出そうとしたクレアの腕を掴む。本当に腹が痛いならそんなことはしないが、こいつは頭が痛いとか言いながら腹を抱えてやがったから絶対に嘘だッ!! くっそー、どうしよう。むしろ私の方がなんだかぽんぽんが痛くなった気がした……いや、割とガチで痛い。 こうなったら2人でトイレ行くか。 「はぁ……」 「疲れた……」 はい、そういうわけで仲良くトイレに連れションです。 「ここ……トイレ広すぎだろ。明らかに私の部屋よりトイレの方が広いし清潔な気がする。これってさ、家賃いくらくらいなんだろ? ワンフロアーぶち抜きだし、3階層に跨って聖あくあ教とか頭おかしいだろ」 「やめて……ねぇ、やめて、うっぷ……そんな事いうから本当に気分悪くなってきた」 私はクレアが本当に気持ち悪そうにしてたから背中をさすってあげる。 しゃーねぇ、とっておきのアレ使うか。 私はポケットの中に入ってるポーチの中から一枚の草をクレアに渡す。 「ほら、これの匂い嗅いで、軽くリラックスして、息吸ってー吐いてー、吸ってー吐いてー。ほら、どう? 気分良くなった?」 「多少はマシになった気がする……でも、何この草。やばいやつとかじゃないよね?」 クレアは胡散臭いものを見るような目つきで私の手渡した草を見つめる。 し、失敬な。怪しい草とかそんな犯罪スレスレっぽい行為、私にできる訳がない。 「心配しなくても家の近所にあったいい匂いのするただの雑草だから。こいつは天ぷらにすると不味いけど、トイレの芳香剤とかに使えるし、多少風呂入ってなくても匂いが誤魔化せるかなって思って持ち歩いてるんだよ」 「……えぇ」 クレアはススっと、私から2歩ほど距離を置いた。 し、心配しなくても昨日はちゃんとお風呂に入った日だから綺麗な……はず。 「聖女様、お加減はいかがでしょうか」 あ……。 トイレの中だから多少油断をしていたら、聖あくあ教とかいうやべー集団の信者が数人入ってきた。 くっ、善意からくる行動なんだろうけど、これじゃあ落ち着いてトイレもできそうにない。 「あら……その草は?」 「あ、いや、これは近……ンンッ! な、何でもないのよ。ほんの少し良い匂いのする草本でございますわ……」 流石に近所の草とは言えねーし、適当に誤魔化すか……。 「聖女様、よろしければそちらの草を我々にもお恵みいただくわけにはいけないでしょうか?」 たくさん持ってればその分匂いを誤魔化せると思ってたから、ポーチの中にまだ少しストックはある。 仕方ないので私は近所で毟ったいい匂いのする雑草を1人に一つずつ手渡していく。 「ありがとうございます聖女様」 それから1週間後、なぜかその草は安眠効果がある、疲れがとれた、イライラした気分が解消した、枕元に置いて寝たらあくあ様が夢の中で出てきたなどという理由から、聖あくあ教徒の中で爆発的にヒットしていた。 信者の需要に応えるべく、近所の草を毟り取ってはいるが、いつの日かこの草自体が枯渇しないか心配になる。 「あら……その草なら、裏山に馬鹿みたいに生えてるわよ」 茄子をくれた近所のお婆ちゃんがそう言ってたから、草が無くなるということはなさそうだ。 そんなことを考えていたら、聖あくあ教では地下フロアがあるらしく、本来はそこで野菜を育てていたが、今は茄子を育てたり、その雑草を繁殖させているらしい。だから枯渇の心配はなさそうだ。 「ね、ねぇ? これ……本当に放っておいて大丈夫?」 「う、うーん、い、今のところ変なことしてないみたいだし、大丈夫じゃない?」 食堂でクレアとそんな会話をしたいたら、幹部の1人がやってくる。 「……聖女エミリー様、それに司教クレア様も、お久しぶり……です」 聖あくあ教の幹部の1人、りのんは普段どこで何をやってるかはしらないが、今日は定期連絡とやらのためで本部を訪れていた。 ちなみにクレアは私がいつも連れているせいで、いつの間にやら聖あくあ教では幹部の1人に名を連ねている。 聖あくあ教では、教皇は不在で聖女の私がトップ、それに準じる司教をクレアや、教団の中でもあくあ様への信奉が強い、いわゆる狂信者みたいな奴が勤めているらしい。藤財閥の会長や有名な議員先生は、意外にもただの一般会員らしく、単純に権力があるから、お金があるからでは序列は決まらないそうだ。 なお、りのんは司祭で、司教に次ぐ権力を持っているらしい。さらにその下が助祭で、さらにさらにその下が一般会員となってる。 「あくあ様……今日も私たち迷える子羊たちに、お茄子様という素晴らしい食物を天上からお与えくださったことを感謝いたします。アークア」 食事の前に祈りを捧げるりのんを見て、私とクレアは頬を引き攣らせそうになる。 ちなみに最後の言葉は誓いの言葉で、アークアというのは、その名の如く、あくあ様の事だ。他にも、あくあ様のお母様である白銀まりんさんに敬愛を示すマーリンという言葉や、あくあ様を世に出してくれたベリルを讃えるベーリルという別パターンの誓いの言葉も存在するらしい。いや、まぁ、そんなのどうでもいいんだけどさ、うん……。 「流石は聖女エミリー様、生のお茄子様を召し上がっていらっしゃるなんて……感服です」 仕方ないだろっ……炊き出しがある日と違って、教団が大きくなったせいで食堂はちゃんとお金を取るようになっちゃったし。そのおかげで寄付とかやってるから別にいいんだけどさ、苦学生の私にはきつい。でも、でもな、ここにくればお茄子だけはただで何本でも食べられるんだよ!! 草と茄子なら断然、茄子の方がいいに決まってるだろ! 「見て……エミリー様、今日もお茄子様を生で食べていらっしゃるわ」 「まぁ、流石はエミリー様よ。今日は3本もいかれるのね。素敵……!」 「やはり本物のお方は違うわね」 「ええ、毎日毎日、お茄子様をお召し上がりになられるなんて、本当に清貧なお方ですわ」 だから金ないだけなんだって! おい、こら! 目の前のクレア!! 和風茄子パスタを肩を震わせながら食べるんじゃない!! 今、絶対に、私のことを心の中で笑い物にしただろ!! 「聖女エミリー様……素敵」 ぐわぁあああ、一欠片の曇りのない目で私のことを見つめるりのん。キラキラした純真無垢な視線が、私の体と心に刺さって痛い。椅子に座った状態でふらつきそうになる私。そんな私のシスター服のポケットから透明のポリ袋が落ちる。 「エミリー様……これ……は?」 うわあああああ、私の反応が遅れたために、偶然にもそれを拾い上げたのはりのんだった。 元々注目が集まっていたせいもあって、周囲の視線が私たちに釘付けになる。 いえねぇ……いえねぇよ! それがただの森長の例のビスケットを砕いた粉だなんて!! 「そ……それは、す、少し舐めれば、体が元気になる粉です」 ああああああああああ! 咄嗟の事とはいえ、もう少しまともな説明はできなかったのか! 隣にいたクレアが頭を抱える。し、仕方ないだろ。ビスケット砕いただけですなんてそんなみみっちぃ事言えるわけないじゃん! 「ほんの少し、私が頂くことは可能でしょうか?」 「え、ええ……どうぞ」 ポリ袋を開いたりのんは、ほんの少しだけ手のひらに粉を落とすと、ゆっくりとそれを舐めとる。 「あっ……」 普段はクールなりのんが。顔を上気させてだらしなく表情を歪ませる。 「見て、司祭りのん様があのようなお姿をお見せになるなんて」 「そ、そんな、あの粉は一体なんなのでしょう」 「聖女エミリー様が持ってきた粉ですもの、そんな変なものではないはずですわ」 「ゴクリ……でも、りのん様もどこかお幸せそうに見えますわ」 周囲の懐疑的な視線が痛い。 「よ、よかったら、みなさまもどうかしら?」 私はこれが怪しい粉ではない事を証明するために信者たちに振る舞った。 その結果どうなったかというと、私は彼女たちの尊厳を守るために、この秘密は墓場まで持っていこうと思う。まさかこの年になって、他人の自慰を見ることになるなんて……。私が自慰してたのを見てしまったお母さんの気持ちがほんのちょっぴり分かった気がする。でも、あの時、ニコニコとした笑顔で晩御飯に赤飯を出したお母さんだけは、今でも絶対に許さん!! まぁ、赤飯は美味しかったけどさ。そういうのはもうちょっとオブラートに包むとか、見なかったことにしてよ!! 「あのさ……これ本当に、ただのビスケットの粉? それであんなにおかしくなるの違うくない?」 「ふ、普通にビスケットを一枚一枚砕いただけに決まってるじゃん」 これは後にわかったことだけど、彼女たちがビスケットを食べてああなったのは非常に簡単な理由だった。 掲示板を見ればわかるように、まず普通の人ならビスケットに飽きる。うん、まぁ普通の人の反応は大体そうだと思う。でもね……悪いけど、ここは普通じゃないんだ。うん。 特に本部勤ともなると狂った奴が多く、助祭、司祭、司教と階級をあげればあげるほどに狂った奴が多いのだ。 例えば司教の1人に、|粉狂い《ビスケット・ジャンキー》という二つ名を持っている奴がいるんだけど、そいつは3食全てが森長のメリービスケットらしい。ちなみに間食もビスケットなんだとか……。つまり何が言いたいかというと、こいつらは狂ってるから食べ飽きたビスケットを食べる事に対して苦しみだとか、なんも思わないだとかを通り越えて、喜びを感じているのである。 普通なら拒否反応が出そうなものだが、それをこいつらは試練とか言って、乗り越えると匂いを嗅いだだけで体が反応するらしい……狂ってる、狂ってるとしか言いようがない。草食ってた私でさえ、流石に飽きたぞ!! まぁ、草だって飽きてるし、ぶっちゃけ不味いけど、生きるしかないから食ってるだけだからな! だから普通の人間ならまず飽きる。そう飽きるんだよ!! 「おかしいだろこれ……!」 「文句言う暇があったら、手を動かして!」 私は自宅で、クレアと一緒にすり鉢を使ってビスケットを手作業で粉状にしていた。はっきり言って、連日の作業で私の腕はパンパンである。つーか、誰か気づけよ。それただのビスケットだってぇ!! 「クソッ、こうなったら誰かに丸投げしよう」 「誰に丸投げするのよ?」 「う、うーん……」 「あ……それなら私がお世話になっていた孤児院は?」 「孤児院?」 あー、そういえば以前、聖あくあ教がビスケットを集めて送った海外の孤児院があったなぁ。 確かクレアがスターズに留学していた時に、お世話になってたんだっけ。その繋がりが元で、森長のビスケットをスターズに大量配布する事になった。 「そうそう、あそこも在庫持て余してるみたいだし、あっちに送った奴を、砕いてもらって逆輸入したら? その分のコストは……まぁ、聖あくあ教に頼めばいいんじゃない? 子供たちや孤児院はそれでお金が手に入るし、聖あくあ教のスポンサーなら喜んでお金出すんじゃない?」 「そ、そうかなぁ?」 ダメ元で頼んだら、ものすごくスムーズに話が進んだ。 ちなみにビスケットを砕いた粉だと解らないように、クレアを通じて現地にはビスケットを砕いて貰ってることは口止めしてある。だからあえてダンボールにも、小麦粉とか砂糖とか塩とかに偽装して送ってもらってるからバレることはないと思う。 だがしかし、この一件で、私たちはさらに頭を抱える事になった。 「海外支部って嘘だろ……」 「うっぷ……」 「な、なぁ、流石に海外支部とか言っても、掘建小屋とかプレハブとか、アパートの一室とかだよな?」 机に突っ伏したクレアは、手に持っていたタブレットを無言で私に差し出す。私はそのタブレットに映った画像へと視線を落とした。 「なになに……聖あくあ教スターズ支部……」 あっかーん! 一目見てこれはダメな奴だとわかった。CGで作られた完成予想図では、嗜みが住んでいたであろう宮殿に匹敵する大きな建物が建っている。おい、嘘だろ!? 「……スターズにも信者は多いと聞いてますよ」 りのんの言葉に私とクレアの顔は青ざめた。え? えっ!? 嘘だよね。またまたー、これ絶対に壮大なドッキリかなんかでしょ。そうじゃなきゃ、えっ? 本当にいい大人たちが湯水のようにお金使って権力振るって秘密基地ごっことか悪の軍団ごっこみたいなことしてるってこと? 嘘よね? ねぇ、嘘だと言ってクレア!! 「あは、あははははは!」 あっ……壊れた。クレアがコワレタ……。どうやら彼女は、あまりにも浮世離れした現実を直視できなかったようだ。ヨシっ! こうなったらこっそりとフェードアウトしよう。私とこの宗教団体は全くの無関係ですって言う事にしておく!! こうして私はシスター服を封印した。クレアは逆に、このまま放置しておくのも嫌な予感がするからと言って、まだ聖あくあ教に身を置いているらしい……。私はクレアに感謝しつつも、ほとぼりが冷めるまでの間、シスターとしての自分の身を隠した。 ************************************************ この国、大丈夫か? 権力を持った大人「聖あくあ教だー!」 学校とか会社「変シーン!」 やっていることのレート帯はほぼほぼ一緒だと思う。 なお、この年の幸福度指数では世界で一位だったとかなんとか……。 2話続けて、捗る前後編をお届けいたしました。 また次からは本編に戻ります。 ついに100話です。 ******************************************** 白銀あくあ、音楽番組に出るぞ!! Music stage、通称Mステ。 ゴールデンタイムに放送される、超有名ご長寿音楽番組。 アイドルとして、一度でいいから出てみたいと思っていた。今日、その夢がみんなのおかげで叶う。 「ベリルエンターテイメントの皆さんですね。こちらへどうぞ」 収録はテレビ局の本社ビルの地下に作られたスタジオの中で行われる。 番組が手配してくれた送迎用のバンを降りた俺たちは、スタッフの人の誘導に従って素早くビルの中へと入った。 今日の収録で歌うのはマスク・ド・ドライバー、ヘブンズソードのOPテーマの曲のnext round。天我先輩が作曲してくれた曲で、せっかくだから今回はドライバーに出演する4人で演奏しようという事になった。 また俺たちのマネージャーとして阿古さんと、ベリル専属のスタイリストチームが現地に先入りして待機している。 以前、会社が移転するにあたって、人を増やすという話を阿古さんがしてたけど、ベリル専属のスタイリストチームもその一つだ。チームを纏めるチーフとアシスタントを務めるサブチーフはノブさんの紹介らしい。全部で10名いるスタイリストチームの残り8名のうち4名は、チーフとサブチーフがツテを辿って引き抜いてきたらしく、残り4名は求人に応募してきた中から書類選考、面接、実技テストなどを経て選んだそうだ。詳しいことは知らないけど、メンバーの中にはコロールで働いてた人もいるらしい。すごいね。 「よろしくお願いします!」 「今日はお世話になります!」 「すみません前通ります。ありがとうございます」 すれ違ったスタッフさんたちに挨拶がてらに俺が軽く会釈すると、とあ、黛、天我先輩もそれに続いて軽く会釈する。 「白銀はすごいな……我はよく知らない人に挨拶するのは少し苦手だ」 「わかりますよ天我先輩」 「あくあのそういうところ本当にすごいよね。僕の家に来た時もそんな感じだったし。夏コミの時も裏でスタッフさんと普通にハイタッチしてたし、しかも後で知り合いか聞いたら知らん人っていうんだもん。友人としては少しは警戒心を持ってもらいたいなぁって思うけど、なんかあくあはもうこのままでもいいのかなぁって思い始めてる」 とあの言葉に2人はうんうんと頷く。 「まぁ、こういうのも慣れだよ慣れ。それにほら、知り合いだっているしね」 俺はそういうと、通路の横にはけていたスタッフさんに声をかける。 「あ、鈴木さんどうも。藤の時はお世話になりました」 「えっ?」 俺が声をかけた鈴木さんはびっくりした顔をしていた。 あっちゃー、これはやっちゃったか。 これは挨拶あるあるだが、自分の方は相手の人の事を覚えていても、相手が自分の事を覚えていてくれないと、こういう時ちょっと恥ずかしい思いをしちゃうんだよな。 でもここでなかったことにすると余計に恥ずかしいので、俺は少しでも鈴木さんに自分の事を思い出してもらおうと会話を続ける。 「あ……すみません。ベリルエンターテイメントの白銀あくあです。夏休み前、藤の朝番組の現場でお世話になった……その、すみません、忘れてたらごめんなさい」 俺がそこまでいうと、鈴木さんは首が千切れるんじゃないかと思うほど顔を左右にブンブンと振った。 大丈夫? 首痛くないそれ? 「覚えてます。覚えてますとも、忘れるわけがありません!!」 あー、良かったぁ。鈴木さんが思い出してくれたおかげで、俺は恥ずかしい思いをせずにすみそうだ。 「あ……あの、なんで私の名前を……?」 俺は鈴木さんの首からぶら下げた社員証を指差す。 「前に拝見した時も名前書いてたから」 「あっ……え、あ、そうだけど、そうじゃなくって、えーと……白銀さんって、その、スタッフの人とかもその、ちゃんと覚えてたりとか?」 うーん、流石に全員が全員、覚えてるわけじゃないけど、印象的な人はそれとなく覚えてるんだよね。例えばこの鈴木さんは、収録の時も周囲をちゃんとみていて、現場がスムーズに行くように細かいところとかをサポートしてくれていたからよく覚えている。 それとこれは月9の収録の時に小雛さんからも言われたことだけど、ドラマでいろんな役をやりたいなら、仕事をしている人をよく観察した方がいいのだとか。そうすると演じた時にリアリティが出るらしい。それこそ大工さんを演じろと言われても、実際に大工さんがどんな感じでお仕事をしているのか知らなければ、台本通りにやっても現実とのズレが出て、視聴者に違和感を抱かせてしまうだけだ。 ちなみに小雛さんは他にも、収録終わりに俺やアヤナをめちゃくちゃ高いレストランに連れて行って食事したこともある。その時にアドバイスしてくれた事もとても勉強になった。 『もし、超お金持ちの役をやるとなった時に、食事のマナーができてなかったらどうなると思う? だからこういうところに来てお金を使うことは私たち役者にとっては意味のある事なの。アヤナちゃんはもうすでに結構儲けてるだろうし、芸歴も長いから安心だけど、あくあ君は近いうちに大金が振り込まれるだろうから、お金をどう使うかもちゃんと考えて使った方がいいわよ。おそらく阿古じゃ、こういうところまでは気が回ってないでしょう?』 その時の小雛さんの笑みはすごく穏やかだった。 小雛さんは阿古さんくらいしか友達はいないって話を以前してくれたけど、小雛さんが阿古さんの話をする時の表情は本当に穏やかで、それだけ小雛さんにとって阿古さんは特別な存在なんだろうなぁって思う。 高級レストランで食事した時、お酒で酔いつぶれた小雛さんをおぶった時も、俺の耳元で阿古を不幸にしたら許さないからと言っていたくらいだから、本当に阿古さんの事が好きなんだろうなぁ。事務所に来た時は、そんな素振りなんて一切見せずに結構揶揄ってるのに……っと、今は鈴木さんとの会話の途中だった。余計な事を考えるのはやめよう。 「流石に全員ではないですけど、鈴木さんは現場でもすごくテキパキとしてたから覚えてますよ。だから今日も、もしかしたら一緒にお仕事できるのかなと思ったら、ついつい嬉しくて声かけちゃいました」 「あ、あ、あ、ありがとうございます!!」 「こちらこそありがとうございます。今日もよろしくお願いしますね」 「はっ、はいっ!!」 俺は鈴木さんに手を振って別れると、誘導してくれていたスタッフさんに、立ち止まってすみませんと言った。誘導スタッフの人はいいですよと言ってくれたけど、往来で立ち止まってしまったこともあり周囲にもペコペコとお辞儀する。往来で会話してしまったせいか、なぜか全員がこちらを見ていた。 「なるほどね。こうやってまた新しい被害者を増やしていくわけなんだ。ふーん」 「白銀……ほどほどにしておけよ」 「後輩、恐ろしい子っ……!」 うっ……確かに向こうも最初覚えてなかったみたいだし、思い出してくれたから何とか乗り切れたけど、もう少しで鈴木さんを巻き添えにしてしまうところだったのは事実だ。反省しないとなぁ。 そんな事を考えていると少し広い場所にでた。するとその部屋にいた女性たちの鋭い視線が一斉にこちらを見る。 「来たわよ、ベリルエンターテイメント」 誰かがそう言った。 今日の収録に参加するのは俺たちだけではない。 他に参加するアーティストたちの視線に気圧されたのか、とあは俺の上着をぎゅっと掴むと後ろに隠れる。なぜかそれに黛と天我先輩も続く。天我先輩……言っておくけど、先輩は俺より10cm高いから頭はみ出てますよ。全然隠れられてないですからね。 俺はさっきと同じようにニコッと笑うと大きく息を吸い込む。 「ベリルエンターテイメントから来た、白銀あくあ、猫山とあ、黛慎太郎、天我アキラです! 新参者で先輩方にはご迷惑をおかけする事もあるかもしれませんが、何かあったらすぐに言ってください。今日はよろしくお願いします!!」 俺に続いて、3人もペコリと頭を下げる。 すると1人の女性がにこりと微笑む。有名な歌手の水森さんだ。確か30代後半だと聞いていたけど、噂通り若い。ファンからはミモリンと呼ばれているらしいけど、そのあだ名が許されるくらい若く見える。 「こちらこそ、今日はよろしくね。白銀君」 水森さんが喋った瞬間、なぜか周りの女性たちから冷気のようなものを感じて体がひやっとした。 あれ? 人が増えて密度が高くなったから、ちょっと空調が強くなったのかな。 「ありがとうございます、水森さん。それともテレビでみなさんが言っているように、ミモリン先輩って呼んだ方がいいですか?」 「ふぇっ!?」 あれ? ダメだったのかな? ファンはもちろんのこと、テレビでもミモリン先輩が定着してるし、ラジオ番組、教えてミモリン先輩とか、テレビ番組、ミモリン先輩と後輩たちとか、番組名でも定着してるし、そっちの方がいいかなぁって思ったんだけど、やっぱり気軽すぎたかな? 「あっ、すみません、やっぱり先輩の事をミモリンだなんて……」 俺がそこまでいうと、ミモリン先輩は綺麗にセットした髪が乱れるんじゃないかと思うくらい、首を左右にぶんぶんと振った。さっきの鈴木さんもそれやってたけど、そんなに激しく首を振らなくてもいいと思う。 「ううん、違うの白銀君。私はずっと貴方のミモリン先輩だから、な……なんなら、白銀君は特別にミモリンって呼び捨てにしてくれてもいいのよ。わからないことあったら、個別に聞いてくれてもいいし、お姉さんでよかったら、なんでも……そう、な・ん・で・も、教えてあげるからね!」 ミモリン先輩がテレビで見ている通りの優しい先輩でよかった。スタッフさんからは、水森さんは面倒見はすごくいいけど厳しい人だから気をつけてと言っていたけど、全然そんなことなかったし、やっぱり実際に顔を合わせてみないとわからないよな。うん。 俺とミモリン先輩が話していると、周りの女の子たちが急に騒がしくなった。 「ミ、ミモリン先輩うらやま……」 「よかった……あくあ君に裏表あったら人間不信になるところだった」 「白銀あくあって本当に白銀あくあなんだ」 「とあくん……守ってあげたくなる」 「実は一番可愛いのは黛くんだと思うんだ」 「アキラくんやば、普通に私に刺さる」 「ずっとCGだと思っててごめんね」 「やばいやばい、ベリルの男の子たち、生の方が100倍かっこいい!!」 「え、やば、ベリルって女部門ないの? 移籍したいー!」 「今日だけは個室手前のタコ部屋で待機しようって言った奴マジで神」 「あー、やば、なんか男の子のいい匂いする……」 「こっそり写真撮っちゃダメかな?」 「気持ちはわかるけど、ダメなんじゃない?」 「私……ちょっと行ってくる……」 みんなが何を言ってるのかはわからなかったが、1人の女の子がススっと前に出てきた。 「あ……あの……」 「ん?」 声をかけてきたのは、身長150cmにも満たないくらいの女の子だ。 白いセーラー服を意識した衣装に、幼げな雰囲気から察するとまだ中学生くらいだろうか? その子はスマートフォンをぎゅっと握りしめて、俺のことを大きなクリッとした瞳でじっと見つめる。 「あ、あの、アイドルグループ、フェアリスの加藤イリアです。よ、よかったら、一緒に写真撮ってくれませんか?」 そういえば他のアーティストさんとか、アナウンサーさんとか、宣伝用にSNSでバックヤードの写真撮ったりするから、一緒に写真撮ってもいいか聞かれたら、仕事用ならいいですよって阿古さんから聞かされていたな。 「どうも、初めまして。白銀あくあです。SNSの宣伝ですよね。いいですよ。一緒に撮りましょうか」 加藤さんはとてとてと俺の隣に立つと、自撮りするようにカメラを構える。 しかし、加藤さんと俺との間に距離があって、何ともいえない微妙な写真になっていた。 「あ、もうちょっと近づきましょうか」 俺は加藤さんの顔の近くにすすっと寄っていく。 「あ……あ……」 加藤さんは撮影ボタンを押すが手がぶれてしまったせいで、画像もブレブレになってしまう。 「すみません、すみません」 「大丈夫ですよ。それよりこれでどう?」 俺は加藤さんの持っていたカメラに手を重ねる。 よし、これでブレないはず。 「あっ、あっ……ありがとうごじゃいまふ……」 無事に撮影を終えた加藤さんはフラフラともといたところに戻っていく。 体調悪いのかな? 大丈夫だろうか心配になる。 「嘘……でしょ……」 「あ、アイツ、やりやがった……」 「ちょっと待って、SNS用なら一緒に写真撮っていいってこと!?」 「あ、あんなに顔を寄せたらもう恋人同士じゃん……」 「やばいよ、私、あの距離感であくあ様と目があったら絶対に妊娠する」 「あのさ、男の子にあんな事されて、好きにならない女の子いなくない?」 「むしろ最初から好きだから何も問題ない。そういうわけで私も行ってくる」 「ま、待って、私も一緒に写真撮ってもらう!」 「私も!」 「私は天我先輩と!」 「じゃあお姉さんは黛くんで」 「ならお姉ちゃんがとあくんをもらっちゃうね」 騒がしくこちらを伺っていたアーティストたちが一気に雪崩れ込んでくる。 「あくあに任せていたら、途中からこうなる気はしてたんだよね。うん」 「し、仕方ない、我も一肌脱ぐとしよう」 「白銀、ぼ……僕も女性に慣れるために頑張るよ」 す、すまん3人とも、どうせ撮影しても1人か2人くらいだよなぁって思ってたんだよ。それなのにこんなにも希望者がいるなんて、3人まで巻き込んでしまって本当に忍びない……。 俺たちが各個に写真撮影に対応していたら、奥の個室から阿古さんが出てきた。 「遅いと思ったらまぁ……すみません、みなさん。ベリルエンターテイメント社長の天鳥阿古です。撮影の時間が押していますからうちのタレントたちを通してください。撮影した写真の方は、番組撮影であることを明記した上で掲載のほどをよろしくお願いします。ほら、みんな、ぼーっとしてないで、早くこっち!」 阿古さんのおかげで、俺たちは女の子の群れの中から抜け出すことができた。 楽屋に入った俺は真っ先に、誘導してくれていたスタッフさんに謝罪する。 「す、すみません。こうなると思ってなくて」 「い、いえ、私たちの方こそこういう時に男性の皆様を守らなければいけないのに、ついつい見守ってしまいました」 俺はスタッフの人に続いて阿古さんにも謝罪の言葉を述べる。 「助かりました阿古さん。すみません、俺のせいで仕事が押しちゃって」 「ううん、私の方こそ、タコ部屋にあんなに出てるなんて思わなかったから、ちゃんと私が出迎えに行ってた方が良かったわ。ごめんね」 俺はさらに巻き込んでしまった、とあ、黛、天我先輩の3人も謝る。 「ううん、あくあのおかげで、ちょっとは女の子に慣れたよ。ありがとう」 「うむ……少しは、人見知りがマシになった気がする」 「僕も、以前なら倒れてたかもしれないけど、白銀のおかげで鍛えられていたんだなと再確認させられた。だからむしろそれを確認できたことにありがとうと言わせて欲しい」 俺はみんなの優しさにうるっときた。 「それはそうと、撮影が押してるのは事実だから、準備しましょう」 「は、はい!」 俺たちはスタイリストさんが用意してくれた衣装に着替えると、そのまま顔に軽くメイクを施されて髪もセットしてもらう。ベリルの専属スタイリストチームの、一瞬の迷いもないプロの仕事に俺は感動した。 「今日は小林さんが来れないけど、その分、私が舞台袖で見てるからね。あと本郷監督も観客席からみんなのことを応援するって聞いてるから、ステージに立つのは4人だけかもしれないけど、私たちがちゃんとそばにいることを忘れないで。だからみんな、失敗を恐れずに頑張ろう!」 「「「「はいっ!!」」」」 俺たち4人と阿古さん、そしてスタイリストチームのメンバーで円陣を組む。 「ありがとうみんな。こんな大きな音楽番組で歌えるなんて、ほんの数ヶ月前まで思っても見なかったことだけど、みんなのおかげでここまでくることができた。これからもいっぱい迷惑かけるかもしれないけど、俺ももっともっと頑張るから。それと、ついてきてほしいって言ったら傲慢に聞こえるかもしれないけど、俺はみんなと一緒にもっともっと先に行きたいと思ってる。だから、この収録も絶対に成功させよう」 俺はグルリとみんなの顔を見渡す。俺の投げかけた言葉に対して、みんなが頷いてくれた。 改めて俺は周りの人たちに恵まれていたんだなと再確認させられる。 俺が真ん中に手を差し出すと、それに合わせてみんなの手が重なっていく。 「ベリル、いくぞーっ!」 「「「「「「「「「「「「「「おーっ!」」」」」」」」」」」」」」 円陣で気合を入れ直した俺たちは、用意された上着を羽織る。 そして1人ずつ楽屋を出ていく。 「天我君頑張って、グループではあなたがリーダーだと思ってるから、みんなのことをよろしくね」 「う、うむ! 天鳥社長、後輩たちのことは我に任せておけ!!」 さすがは阿古さん、天我先輩のことがよくわかってる。 「黛くん、不安になったり怖くなったり緊張したりしたら、前にいるあくあ君の背中を見て、君の前には絶対にあくあ君がいるから!」 「は、はい!」 俺は目の前にいた黛の背中を軽く叩く。すると黛が俺の方に顔を向けたので、ニッと笑い返す。 「あくあ君、今日も私に最高のステージを見せてね!」 「当然でしょ。だから阿古さんは、SS席からちゃんと見ててくださいね。瞬きすらもさせませんから」 俺は阿古さんとグータッチする。 「とあ君、みんなの中じゃ君が一番本番に強くて冷静だから、誰かが暴走しそうになったらみんなをうまくまとめてね」 「はい、任せておいてください、天鳥社長。僕がいる以上、白銀あくあに無様なステージにだけは絶対にさせませんから」 とあはそう言うと、俺の背中を両手で軽くトンと叩いた。 「だから今日も、あくあは前の観客席だけ見てて。後ろは僕らがちゃんと支えるからね」 「ああ、もちろんそのつもりだ!!」 本当は阿古さんから、初めての音楽番組だし、せっかくだからソロでもいいんだよって言われた。 でも、この曲が使われているマスク・ド・ドライバー、ヘブンズソードという番組は、みんながベリルに入ってくれるきっかけになった番組である。そんな番組を作ってくれたのは本郷監督だ。そんな本郷監督が今日の収録を見にくるって聞いた時から俺の心は決まっている。 今日は……今日だけは、本郷監督のために、いや、1人のマスク・ド・ドライバー、ヘブンズソードの最初のファンに向けて、最高のステージを見せたかった。それに加えて、俺はこんなにも頼もしい仲間たちに支えられている。そんな奴らと一緒に音楽番組に出て、俺たちにとって特別な曲が歌えることが嬉しかった。 「さぁ、今晩も始まりました。music stage。今日の出演アーティストは誰かなぁ?」 「はい、今夜もまた素敵なアーティストの方たちにお越していただいてます!」 お馴染みの曲に合わせて1組ずつ入場していく。 俺たちの出番は最後の最後だ。 「そして本日最後の出演アーティストは、今人気の日曜朝の番組から主役を務める白銀あくあ、そして2話以降から登場予定の天我アキラ、猫山とあ、黛慎太郎の4人にお越しいただいています」 例の階段を降りて、司会者の2人のところに行くと、サングラスをかけた名物司会者が俺に話しかける。 「今日、調子どう?」 「もちろん最高ですって言いたいんですけど、実は昨日ワクワクしちゃってなかなか寝られませんでした。だから少し寝不足かも……だからさっき楽屋で、メイクさんにこっそりと誤魔化してもらっちゃいました」 「うぇへっへ、なるほどね。そんな感じなんだ。それにしても今、すごい人気だよね。マスク・ド・ドライバー。私も見てるよ」 「あっ、本当ですか、ありがとうございます」 「あれさ、アクションシーン自分でやってるって書いてたけど本当なの?」 「はい、今のところ自分のシーンは全部自分でやらせてもらってます」 「ほー、すごいね」 なんだか近所のおばちゃんと会話しているような内容だが、Mステは大体こんな感じだ。 時間が押しているのか、サブ司会者のアナウンサーさんが会話に混ざる。 「今日はマスク・ド・ドライバー、ヘブンズソードのテーマ曲をバンド形式のmusic stage特別ver.で披露していただけるのだとか?」 「あっ、はい、そのつもりで来ました」 「うわぁ、楽しみですね。視聴者の皆さんも絶対見逃せないですよね。そういうわけで、最後までチャンネルはそのままで!!」 収録はそこで一旦ストップする。 これで入場シーンの撮影は終わりだが、この後に演奏シーンが控えているのですぐに準備を始めた。 ちなみに他の出演アーティストの演奏シーンとトークシーンの撮影は全て終わっている。 「それでは、マスク・ド・ドライバー、ヘブンズソードより、白銀あくあ、天我アキラ、猫山とあ、黛慎太郎でnext round、music stage特別ver.でお送りします!!」 天我先輩の激しいギターサウンドのイントロ、観客席にいるファンたちのボルテージはマックスだ。 それにとあの激しいドラムの音と、黛のベースの音が重なる。 「今、この瞬間を見逃すな!!」 観客席にいた本郷監督と目が合う。 監督は両手にうちわを2本ずつ持って、全員の名前のうちわを振っていた。 ちゃんと団扇の周りに電飾で、それぞれのカラーリングを入れていたりとかすごい気合が入っている。 「それでも未来はある!!」 二番から三番のサビに繋ぐイントロ、本来であればこの間に俺の歌のパートはない。 でも俺はマイクを手に取って、観客席に向かって喋りかける。 「お母さんは言っていた!」 俺はポケットの中にこっそりと忍ばせていた、カブトムシ型のロボットを天に向かってかざす。 ちなみにこれは玩具じゃなくて、本番にも使っていたちゃんとしたやつだ。 さすがは本郷監督、一目見てすぐに本物だと気がついて驚いた反応を見せる。 何故、本郷監督が慌てているかというと、こういう演出をすることや、こっそりとカブトムシをプロデューサーさんから借りてきている事を知らなかったからだ。 「男の子は女の子を泣かせたりしちゃダメだって、だから俺は……俺たちは! この場で誓うよ。みんなを笑顔にして魅せるって!!」 そのまま最後のサビに入る俺たち。ステージは最高の盛り上がりを見せる。 最後まで走り切るように歌い切った俺は、ラストのBGMの最中にジャケットを翻す。 その瞬間、中に仕込んでいたベルトが姿を現した。観客席から悲鳴に近い叫び声があがる。 このベルトに合わせて上手にスタイリングしてくれたチームには感謝しかない。 「いくぞ、みんな!」 俺の掛け声に、観客席にいた人たちは顔を見合わせて小さく頷く。 「「「「「「「「「「ヘン……シンっ!」」」」」」」」」」 観客席の声と俺の声が重なった。 俺が変身のポーズを取るのと同時に演奏が終わる。 そして俺たちを映していたカメラが、ゆっくりと俺の顔にズームしていく。 それまではキメ顔を作っていた俺だが、最後は表情を崩して画面の前の視聴者にウィンクして手を振った。 「はい、カーット!」 ここで撮影が終わった。 俺が振り返ると、演奏していた3人も俺の元へと一目散に駆け寄ってくる。 「やったぜ!」 「うおおおおおおおお! 後輩よ、後輩たちよ、ありがとう! ありがとう!! 我の作った曲でバンドができるなんて夢のようだ!!」 雄叫びを上げる天我先輩、最初のギターソロも最後のギターサウンドもかっこよかったもんな。 「もう、あくあったら、最後のは流石にやりすぎだって! でも、ありがとう。あくあがあの部屋から僕を外に連れ出してくれたから、そうじゃなきゃ、こんなこと経験できなかったよ!」 とあは笑顔で俺に抱きつく。むしろありがとうというのは俺の方だと思う。あの時、とあが勇気を出してくれたからこそ今があるのだと俺は言った。 「ありがとう白銀……あの時、白銀が誘ってくれたから、いや、白銀が友達になってくれてなかったら、こんなこと経験できなかったよ。本当にありがとう!」 黛は涙で眼鏡の向こうがぐちゃぐちゃだ。むしろこっちこそ感謝しかない。黛が友達になってくれたから、俺だって今が最高に楽しいよ!! 「みんな……」 俺たちは顔を見合わせると、一気に観客席に降りる。 驚いた観客席から叫び声が上がるが、みんなわかっているのか、本郷監督までの道筋を開けてくれた。 「監督、ありがとう。監督のおかげだよ」 「こ……こちらこ、ありがどう……でも、でもね、ごべんね、最後、涙で前見えなくて、ちゃんと見るってやぐぞぐじだのにっ……!」 涙でぐちゃぐちゃになった監督に俺はあえておちゃらける。 「大丈夫監督、これ録画ですから。本放送の時に改めてちゃんと見てください」 「もー! 雰囲気ぶち壊しだって! あくあってば、もう、もう!」 「はははっ、はははははははっ!」 「くっくっくっ、我は本放送の映像を録画して永久保存するっ!」 その後、調子にのった俺は見にきてくれたファンの人たちともハイタッチして、スタッフの厚意によって全員で記念撮影を撮った。最初は緊張していた3人も、慣れてきたのかファンの人たちと気軽に交流に応じる。最初の頃を思えばすごい進歩じゃないだろうか。俺はその姿を見てニヤける。 こうして、俺にとっての初めての音楽番組出演は最高の思い出の一つになった。 ちなみに笑わせると言ったが、本郷監督を泣かせてしまったのは内緒だからな!! ************************************************ なお、この放送があった翌日が放送回というテレビ局のえげつない戦略。 そういうわけで100話です。ありがとうございます。 いつも思ってますけど、ブクマ、評価、レビュー、感想、いいね、誤字修正等、本当に感謝しても感謝しきれません。 お陰様でここまでこれました。 これからもあくあ達と一緒に駆け抜けていきます!! 掲示板、あの人がいなくなる? 【祝Mステ】白銀あくあ様を語るスレpart2856【初出演】 8 ななし Mステの観客席って、基本的にファンクラブとかからの応募だよね。 そんなお知らせあった? 10 ななし >>8 そもそもファンクラブが正式に始動してない。 12 ななし >>8 ファンクラブ加入に申し込んだ人の中から、個別にベリルから連絡が来て、Mステ来ますかって聞かれた。 天剣の情報解禁を最後まで秘密にしてたから、そもそもその連絡が来たのが1週間前という。 私は有給残ってたから参加できたけど、残ってない人とかどうしても休めない人は泣く泣くキャンセルしちゃったんじゃないかなぁ? 15 検証班◆CHiMPOsuki >>12 呼んだ? そもそも、当たってねーけど。というか当たらないのはわかってた。 せいぜい私の分まで楽しんでくることだな!! 17 ななし >>15 草 18 ななし >>15 検証班は誰か当たったのかな? 21 検証班◆010meTA473 >>18 今回は、私も当たらなかった。 大人しくテレビで見ます。当たった人は楽しんできて! >>12 おめ! 24 ななし >>21 マジか……嗜みはもう普通に当たってるもんだと思ってた。 25 ななし >>21 当たったやつはマジで運いいんだろうな。 29 検証班◆9n2SARETAi 私も今回は参加しないので、当たった人は楽しんできてください。 33 ななし >>29 姐さんですら、無理……だと……? 34 ななし >>29 これマジで当たった奴すごいんじゃない? 36 検証班◆07218KADO6 当たった……。 40 ななし >>36 おい! よりによってこいつだけかよ!! 41 ななし >>36 おいおい、姐さんはおろか、嗜みやチンポスキーもいないのに捗るだけ参加とか、こいつが暴走したら誰が止めるんだよ! 42 ななし 私も参戦するけど、捗るらしき怪しい奴いたら全力で止めるわ。 47 ななし >>42 頼む。 48 ななし >>42 頼んだ。 49 ななし >>42 任せたぞ!! 53 検証班◆07218KADO6 悲報、捗るさん掲示板の住民たちに信用されてない!! 55 ななし >>53 そりゃ……なぁ? 56 ななし >>53 今までの自分の行動を振り返って、胸に手を当ててみようか。 57 ななし >>53 信用に足るような言動が一つもない。 60 検証班◆07218KADO6 >>55-57 うっせぇ、ばーか、ばーか! 当選したからには楽しんでくるわ。ぐへへ! 64 ななし >>60 捗るさぁ、そういうとこやぞ。 65 ななし >>60 悪口のボキャブラリーが小学生と同じレート帯。 66 ななし >>60 これで信用してもらおうとしているところがウケる。 68 白龍◆XQshotacon 初めての生ライブ、楽しんできます。 72 ななし >>68 先生まじか、おめ!! 73 ななし >>68 先生、初ライブなんか、楽しんできて!! 74 ななし >>68 先生のSNSに当選通知メールの画像きた、thx。ふんふん、こんな感じだったんか。 77 ななし ワンチャン、迷惑メールに入ってる可能性あるから気をつけろよ! 私はそれで見逃しそうになった。○ートン先生め!! 81 ななし >>77 もしかして……と思って、チェックしたけど、やっぱり来てなかったわ。 ふーんだ、わかってたもんね!! 82 ななし >>77 どのみち、今更来てたの確認しても遅いでしょ。開場まで1時間切ってるし。 88 ななし >>82 やむなくキャンセルした人がいたのか、朝に連絡があった。 返信する時に手が震えた。 91 ななし >>88 マジかよ!! って事は、当日ワンチャンあったんだな。 生ライブ楽しんできて!! 94 ななし annann発送通知キター! 96 ななし annann発送通知。 99 ななし このタイミングでannannくるか。 100 ななし 某コンビニのバイト店員です。 基本的に明日の朝7時以降に並べてくださいって本部から通達来てるけど、店舗によってはフライングして今日の0時に出すところとかあるかも。そういう意味じゃ4時とか5時とかに先出するところもあるだろうし、並ぶ人は注意してね。比較的、田舎の方が緩いかもしれないけど、車持ってる人は田舎狙いだろうし、そもそも田舎は仕入れの数自体が少ないから注意ね。 103 ななし >>100 書店と通販で予約できた人は勝ち組だったな。 104 ななし >>100 実店舗だとコンビニもいいけど、スーパーマーケットの雑誌コーナーおすすめ。 おそらく多くの書店は告知通り予約分だけで完売だから、並んで買えるとしたらここら辺くらい。 ただ、annannは普段から入らないところも多いから注意! 107 ななし 今日、金曜 収録 明日、土曜 annann発売日、夜にMステ前夜祭 明後日、日曜 ヘブンズソード2話 週末が幸せすぎる。仕事の人は頑張って……。 111 ななし >>107 あれ、そういえばMステって金曜じゃない? annannもまさかの土曜日発売。雑誌って土日祝日は避けてるイメージがあった。 115 ななし >>111 来週日曜にスペシャル特番なんだって。 だから今週は前夜祭って名目で土曜にやるらしい。 ベリル組が出るのわかってたから土曜にずらした説はあると思う。 多分、歌うのはnext roundだよね? 116 ななし >>111 annannは出版業界の人が配慮したって言っていた。 119 ななし >>115 それなら、なんで前夜祭なんだろうね。 いっそ今週をスペシャルにするか、来週のスペシャルにベリル組を出せばいいのに。 124 ななし >>119 ベリル側の都合とか? あと生放送だから? 126 ななし >>119 翌日が天剣の放送だからじゃない? 130 ななし そういえば、天剣とMステ放送局一緒かー。 したたかやなぁ。局側の提案なんだろうか? 137 ななし 局の人間……つっても私は下っ端だけど、今回は本当に運が良かったとしか言いようがないらしい。 ドライバーの新作、本当にガチで誰も引き受けてくれなかったらしく、局側も期待してなかったってお偉いさんが言ってたの聞いた。そこからまさかの大逆転であくあ様出演だもの。代役の代役の代役の代役の代役に断られた先に、あくあ様が来るんだよ? そんなヒーローものみたいな展開、信じられる? 本郷監督から連絡受けた部長が、びっくりしすぎて椅子から転げ落ちて救急車呼ぶ羽目になったくらい。 142 ななし >>137 マジ? 143 ななし >>137 もっとなんかない? 144 ななし >>137 そら、部長はんも転げ落ちますわ。 148 ななし >>143 あくあ様が出るってわかった段階で局側は番組制作の進行を滞りなくするために、制作チームをサポートする専属のチームを作った。おもちゃの増産体制とか、スケジュール管理とか、メディア展開とか、明らかに番組の規模が大きくなりそうだったから、元々の制作チームだけじゃ手が足りなさそうだったから、それは良かったと思う。 それと一応、あくあ様も男の人だし、局側が制作チームに介入して機嫌を損ねたりしないようにしたのは大きかったと思う。ここだけの話、ガチで余計なことしでかそうとした社員がいたんだけど、これに関してはうちの部長が病院を抜け出して、松葉杖で会議に来て本郷の好きなようにさせろって取っ組み合いの喧嘩して止めてくれたおかげ。 これまで窓際でのほほんとお茶飲んでるか、のんびりと新聞読んでるだけの人だと思ってたのに見直したよ。でも部長はその後、病院抜け出したのがバレて、お医者さんに叱られて追加で入院したwww 153 ななし >>148 全私が泣いた。部長かっこよすぎ。 155 ななし >>148 うちの会社の部長と変えてくれ!! 156 ななし >>148 やっぱりハートが熱いやつのそばにいるやつはハートが熱いやつなんだなって思う。 きっと部長さんと本郷監督は友達なんやろうなぁって思った。 158 ななし >>148 余計なことをしでかそうとした内容が気になる……。 162 ななし >>158 わかりやすいところだと、脚本に介入しようとしたりとか。 後は個人的にお近づきになりたいから、製作チームに入れろだとか。 165 ななし >>162 はい、有罪。 166 ななし >>162 部長さんガチでありがとう……。 168 検証班◆010meTA473 >>162 一連の話を聞いて、ヘブンズソードって改めてすごいなって思った。 あくあ様が出てるだけでもすごいのにさ、本郷監督っていうさ子供の頃からドライバーが好きで好きで本当に監督にまで上り詰めた人がいて、こうやって表には出ないけど裏でそういうことしてくれる人がいて、こんなに良い作品ができてるって思ったらなんか感動しちゃった。 173 ななし >>168 それな。 174 ななし >>168 嗜みがまともなことを言ってるけど、まさしくその通りだと思う。 176 ななし なおまだ1話しか放送してないのにこの熱量www 180 ななし >>176 なんかだんだん不安になってきた。 2話からクオリティ落ちるとかないよね? 185 ななし >>180 流石にないと思うけど、期待値が上がりすぎてっていうのはあるかもしれない。 みんな少しは冷静になってハードルを上げすぎないようにしよう。今の時点でも十分すごいことなんだから。 189 ななし 今までに何度も期待して裏切られたからこそ、次も私は全力でBETする! 私たちの白銀あくあなら、その期待値すらも上回ってくれると信じてるよ。 194 ななし >>185 >>189 どちらも良いと思う。結局のところ2話の放送が今から楽しみってことだけ。 197 ななし マジでこの1週間が待ち遠しかった。 1話放送から今日まで毎日が遠足前夜みたいな感じ。 202 ななし >>197 わかるわ、日曜寝れんかったやつ多かったのか、みんな月曜は目の下にクマができていたwww あー、早く明日になぁれ! 203 ななし くぁwせdrftgyふじこlp 208 ななし >>203 どしたん? 話きこか? 216 ななし >>208 帰宅したらベリル採用通知が来てた……。 222 ななし >>216 おい、マジかよ!! 223 ななし >>216 ウッヒョー、おめでとう!! 一体、どの枠で採用されたんだろう。 229 ななし >>223 小規模採用枠だからそれはいえないけど、今からベリルで働けるのが楽しみ。 232 ななし >>216 良いなぁ、この時期に通知って事は同じ枠に応募した同志なんだろうけど、私は最終選考の前に落ちたよ。 234 ななし >>216 私はとあくんの専属マネージャー枠で最終候補まで残ったけど無理だったわ。 241 ななし >>234 それ、マ? 最終候補でも十分すごいじゃん! 246 ななし >>241 マジ、最後残ってた5人で一緒に最終試験だったけど、多分、身長高くて目つきが悪いお姉さんが採用されたと思う。 253 ななし >>246 おい、ちょっと待て!! お前、サラッととんでもないこと言ったぞ、今。 254 ななし >>246 身長が高くて目つきが悪いお姉さん……うっ。 255 ななし >>246 その条件に当てはまる人、1人知ってるんだけど私だけ? 262 ななし >>255 奇遇だな。私も知ってるぞ!! 265 ななし まぁ、どこの誰とは言わないけど、姐さんがとあくんマネージャーなら安心できる。 266 ななし >>29 なるほどね、そりゃ参加しないよね。 271 ななし >>265-266 それほとんど答え言ってるやつwww 274 ななし 姐さんは元々、たまちゃんの配信の管理人してあげたりとか、イベントのサポートしてあげたりとかしてたから当然じゃないかなぁ。でも、姐さん律儀だから、わざわざ素性を隠して応募してそうwww 278 ななし ちょっと待って、姐さん採用ならここ来れなくなるの? それは寂しい……というか、姐さんがいなくなるってことは、動物園から飼育員さんがいなくなるって事。捗る、チンポスキー、嗜みが野放しになってしまう。 282 ななし >>278 まだ完全に一致したわけじゃないから大丈夫。 ここは知らなかったことにしておいてあげるのが淑女のマナーでしょ。 286 ななし ともかく明日の放送が楽しみです。 293 ななし おい……とんでもないものを見つけてしまったんだが……。 301 ななし >>293 一体、何があったというんです? 302 ななし >>293 もう何がきても驚かないから、言ってみ? 307 ななし 特許庁のHPより。 商標見本 あなたの♡アイドルっ♪ 商品及び役務の区分並びに指定商品又は指定役務 第9類 業務用テレビゲーム機,業務用テレビゲーム機のゲームプログラムを記憶させた電子回路,電気通信機械器具,携帯電話機用ストラップ及びネックピース,電子応用機械器具及びその部品,コンピュータ用ゲームプログラムを記憶させた記録媒体,マウスパッド,家庭用テレビゲームおもちゃ,携帯用液晶画面ゲームおもちゃ用のプログラムを記憶させた電子回路及びCD-ROM,家庭用テレビゲームおもちゃ用ゲームプログラムを記憶させた記録媒体,レコード,メトロノーム,電子楽器用自動演奏プログラムを記憶させた電子回路及びCD-ROM,インターネットを利用して受信し、及び保存することができる音楽ファイル,録音済み磁気式又は光学式の記録媒体,映写フィルム,スライドフィルム,スライドフィルム用マウント,インターネットを利用して受信し、及び保存することができる画像ファイル,録画済みビデオディスク及びビデオテープ,録画済みの光学式または磁気式記録媒体,電子出版物 出願人、権利者、名義人 ベリルエンターテイメント 313 ななし >>307 は? 314 ななし >>307 何これゲーム? 315 ななし >>307 なんかベリルとかいう会社、また頭のおかしいことをやりそうな気がしている。 319 ななし >>307 それで検索したらこんなん出てきたんだけどwww 作品名 あなたの♡アイドルっ♪ キャッチコピー 今日から貴女も憧れのベリルエンターテイメントの社員!? 作品内容 憧れのベリルエンターテイメントに就職した貴女。 所属タレントのマネージャーになって彼らのお仕事を支えよう。 貴女の推しはだぁれ? 個別に親密度を上げると、素敵なハッピーエンドが貴女を待っているよ! 最高難易度の王子様を落とすのは貴女? それとも別の貴女? 全てのルートをクリアすると、特別なENDルートが解放されるよ! 登場キャラクター 白銀あくあ、猫山とあ、黛慎太郎、天我アキラ 友情出演(サブキャラクター) 小林大悟(モジャP)、ノブ、天鳥阿古 原案/脚本、構成 白銀あくあ/白龍アイコ ← 備考 主要キャラクター4人はフルボイス仕様。 伝説の夏コミライブ以外のライブシーンは全てが新録。 このゲームでしか見れない彼らのオフショットが多数。 注意 心臓の弱い方は、事前にお医者様とご相談の上でプレイすることを推奨します。 購入特典あり。 ゲーム機本体とセットの特別同梱版あり。 発売日未定、価格未定。 326 ななし >>319 おい! 先生嘘だろwwwww 327 検証班◆010meTA473 >>319 これ絶対に買うしかないやつ。 328 ななし >>319 これだからここの事務所はさぁwww 先生、あーたんと共同作業とか羨ましす。 330 ななし >>319 ベリル採用試験に落ちた妾、購入を決定する。 332 ななし >>319 やっぱりこの事務所、頭がおかしいわ(褒め言葉) 335 検証班◆07218KADO6 >>319 何これ? エロいやつか? 頼む! 詳しいやつ教えてくれ!! 336 検証班◆CHiMPOsuki >>319 えっ……これえっちなゲームですか? 348 ななし >>335-336 君たちあのさぁ……。 351 ななし >>335-336 純粋に喜んでそうな嗜みと、穢れてしまった大人たちの対比。 354 ななし >>335-336 普通のゲームだよ、普通じゃないけど。 でもあくあくんが原案ならなるほどねと思う。 362 ななし 特別ルートってなんだろ……。 378 ななし >>362 さぁ? お付き合いENDがあるとか……? 387 検証班◆CHiMPOsuki >>378 えっ? お突き合い?(難聴) 390 ななし >>378 それなんて神ゲー? 401 検証班◆07218KADO6 >>378 いやいや、特別だぞ特別、18禁シーンとかあるんじゃないの? 413 ななし >>401 捗るさあ、興奮するのはわかるけど、相手の子たちが未成年なの忘れてるだろ? 常識的に考えてそれはないだろ。 419 検証班◆010meTA473 >>378 白龍先生が脚本なら、そんな想定できる感じじゃないと思う。 そもそも個別に親密度ためてハッピーエンドってことは、それが通常のENDじゃないかな? 特別なENDだから結婚? でもなんかそうじゃない気がする……全員と結婚……とか? 流石にないかな? 432 ななし >>419 白龍先生大好きな嗜みの分析助かる。 ベリルの4人全員と結婚ENDとか、全員とお付き合いENDとか、普通ならありえないファンタジーだけど、アイコちゃん先生とあくあ君という頭のネジがぶっ飛んだコンビが原案原作ならワンチャンやらかしそうではある。 437 ななし >>419 先生なら! それでも先生なら、やってくれるッッッ!! 444 ななし >>432 そういえば、あーたんが原案なんか、これはやらかしてくるな。 456 ななし >>444 あくあ君が確実に私たちのことを殺しにきてる件について。 478 ななし こんなにも面白そうな事ばかりやらかしてくれるベリルエンターテイメント好き。 493 ななし そういえばベリル本体のスレ落ちた? 515 ななし >>493 ベリルエンターテイメント被害者の会 これで検索しろ、ぱっと見アンチスレみたいに見えるけど、これが本スレになった。 527 ななし >>515 本スレの名前酷すぎwww 529 ななし >>515 あながち言ってることは間違ってねぇから、なんもいえねぇや……。 545 ななし >>515 元々はアンチスレだったけど、あまりにも内容がのほほんとしすぎてて、本スレと雰囲気変わらなかったからな。 そういう意味では、白銀あくあ被害者の会スレも、悪ノリした奴らしかいないし、基本的にアンチいないよな。 564 ななし >>545 アンチスレ見るの嫌でみてないけど、どうなの、嫌な気分とかにならない? 582 ななし >>564 アンチスレと言ってもこれだものw 白銀あくあのせいでご飯が喉を通りません。 おかげで体重が減って綺麗になったので、損害賠償として私のことを見てください。 夜寝る時に、枕の下にあくあ君の写真を挟んで長いけど、まだ夢の中に出てきてくれません。 いつになったら私の夢の中に夜這いに来てくれますか? 今日も股を広げて待ってます。せめて夢の中だけでも貴方の赤ちゃん孕ませて。 朝、目が覚めた時に、壁に貼った自作のあくあ君のポスターと目が合います 学校があるのにそのせいで毎朝ムラムラして、あくあくんのポスター見ながらオナってます。 私と同じ症状の中学生の子とか高校生の子はいますか? 597 ななし >>582 捗るとチンポスキーはもうこっちに行った方がいいんじゃない? 603 ななし >>582 アンチスレそんな感じなんだthx。よかった……嫌なこととか書いてたらどうしようかと思ったけど、チンポスキーや捗るや嗜みの平常運転と同じだった。 604 ななし >>582 さすがはあくたん、アンチスレもちゃんと狂ってるな。 621 ななし >>597 他人にいらないものを押し付けちゃダメって、ママがいつも言ってるでしょ! 636 ななし >>621 いらないものってwwwww 645 ななし >>597 >>621 コイツらすでにいるんだよなぁ。 検証班◆CHiMPOsuki 夢の中で毎晩、あくあ君に迫られます……。 朝起きたらパンツがダメになってることが多いので、最近はオムツを穿いて寝るようになりました。 検証班◆07218KADO6 昨晩、夢の中であくあ様にレイプされた。 あの時のちんこの感覚が忘れられないので、今晩もよろしくお願いします! あとできれば今日は新しい体位がいいです。 666 ななし >>645 通常通りで安心した。 672 ななし >>645 本スレの面汚しどもがwww 673 ななし >>645 こいつらは相変わらずどこ行ってもひでぇなw 680 ななし >>645 やっぱり姐さんが必要だわ。 694 ななし 最近ようやくだけど、需要に対して供給が追い付いてきた感じがする。 公式グッズ販売もそろそろだし、そうなるとファンクラブも正式に始動するし、はぁ、どれも楽しみー。 709 ななし >>694 シロ君の方だけど、スクリム配信もあること考えたら嬉しすぎるー。 毎晩、声を聴いて寝れるとか最高すぎ。 718 ななし >>709 Creme RAWカップだっけ、ゲームはよくわかんないけど配信は楽しみ! 734 ななし >>709 >>718 たまちゃんも別チームで出るし、どっかで絡まないかなぁ。 752 ななし >>734 たまちゃん、別チームまじ? 773 ななし >>752 まじ。 SZR@TOASAMALOVE ← 欧州王者チームSTARZのプロ 大海たま@TAMA_o キャプテンのあ@cpt_NOA ← 他ゲープロ。 なお優勝候補。 788 ななし あくあ君チームととあ君チームが別チームで戦うのは熱い。 797 ななし >>773 スザーちゃんよかったなぁ、海外勢のとあ君ファン的にはたまらないやろうなぁ。 811 ななし >>797 こっちだって、あくたんファンのアイコちゃん先生がいるんやで!! 825 ななし >>811 そこ張り合うところ?w 836 ななし 観客席に本郷監督@現地組 844 ななし >>836 本郷監督見にきてるのか! 857 ななし 会場に松葉杖ついてきてる人いるんだけど、これ件の部長やろwww 869 ななし >>857 まだ松葉杖なんかよwww 870 ななし >>857 部長www 881 ななし >>869 いや、それは治ったんだけど、また別件で転げた。 892 ななし >>881 草 906 ななし 公式SNSの車内画像キター! 913 ななし >>906 席順捗る。 天我先輩一番後ろの端っこ。 最前列のあくたんの隣の席がとあたんでてぇてぇ。 真ん中のまゆたんは真剣な表情してるけど、隣の阿古さんと打ち合わせかな? 920 ななし >>906 黛君、ちゃんとお仕事してて偉いな。 それに比べて、あー様ととあ君、これ何? なんか2人して遊んでない? 939 ななし >>920 今気がついたんだけど、こいつら一つのイヤホン片耳ずつつけて同じ音楽聴いてるの仲良すぎひん? 945 検証班◆010meTA473 >>939 ちょっとジェラシー。私もあくあ様とそういうことしーたーいー!! 956 ななし >>945 嗜みさんさぁw 958 ななし >>945 あくあ様と付き合ってるわけでもないのに、何言ってんだかw 962 ななし >>939 そう考えると、一番後ろで1人で音楽聴いてるアキラくんが、物悲しい感じの表情をしているように見えてじわる。 974 ななし >>962 ねぇ! やめてあげて!! 天我様へのツッコミは私に刺さりすぎる……。 983 ななし あくあ君ととあ君は、それにしても仲良すぎだろ。 最近2人を見てたら大丈夫なのかなぁとお姉さん何かが心配でドキドキしちゃうわ。 999 検証班◆9n2SARETAi 離席してる間になんか私、スレを辞めるみたいな流れになってたけど、別に卒業しないからね!! あと>>319は絶対に買う!! 1028 ななし このスレッドは1000を超えました。 もう書けないので、新しいスレッドを立ててくださいです。。。 ************************************************ 次は放送回ですね。 なお、92さんは本当にマネージャー、スレは引退しない。 こっそりと更新。 ******************************************** 掲示板、本気の企業努力。 【在庫まだあるぞ!!】白銀あくあ様を語るスレpart2858【企業の本気】 3 ななし ついに企業側が本気を出してきたな。 6 ななし 出版会社と印刷企業から、絶対に雑誌を売り切れにさせるものかという強い意志を感じた。 8 ななし 流石にお昼過ぎには売り切れてるところもあったけど、夕方でもまだ買えるとこあった。 今日は仕事で絶望してたのに、マジでありがとう。 10 ななし annann公式SNSによれば、1人がネットと実店舗両面で複数冊購入することも考えて国民と同じ数だけ刷ったらしい。転売防止に実店舗も一人一冊制限で、コンビニや書店、マーケットは無料で作れるポイントカードで個人情報登録しないと買えないようにしたのはよかった。 12 ななし >>10 雑誌の予約受付数と前回の雑誌の売れ行きで大体予測してたらしいね。 13 ななし はぁ……もうずっとannann眺めてる……。 17 ななし >>13 わかるわ……。 20 ななし annannのあくあ様、こんな見開きで何ページもやると思っていなかった。 ダンススタジオで汗流して自己練してる時の写真やばすぎでしょ。 細いのにすごく体が引き締まってるし、女の子の体の作りと明らかに違くてすごくドキドキした。 この雑誌がなかったら、こんな男の子らしい体をこんな近距離ショットでまじまじ見れることなんてなかったかも。 24 ななし >>20 わかりみしかない。 25 ななし >>20 前髪止めてるのマジでかわいい。 普段はかっこいいのに、時折こういうかわいいシーン見せられるの困る……。 29 ななし >>25 あの猫さんのヘアゴムって自分のかな? それともお姉さんか妹さんの借りたのだろうか……もしくはお母さんのという線も微レ存。 33 ななし >>29 とあくんの特集ページに、同じの使ってる写真ある。 この2人は匂わせ過ぎなんよ。一体お姉さんたちをどうしたいわけ? 最近、この2人を見てたら動悸が激しくなるんだよね。 37 ななし >>33 あくたんは天然だろうけど、とあちゃんは狙っている気がする。 僕のあくあに変な虫は寄らないでって威嚇攻撃? 41 ななし >>37 何それ、てぇてぇ。 42 ななし >>37 子猫が威嚇してるみたいでかわいいんよ。 44 ななし >>33 病院行け病院、それで助かったネキいるから。 49 ななし >>44 前回、ここでそう言われて病院行ったやつです。 病院行ったらやっぱり病気でしたわ。おかげさまで助かりました。 やっぱり不自然な動悸息切れは病院行ったほうがいいね。 55 ななし >>49 よかったなぁ。 56 ななし >>44 >>49 明後日病院行きます。ありがとうございます!! 60 ななし annann見てると、あくあ君以外の男の子もいいなぁって思う。 あくあ君が一番なのは揺るがないけど、3人のインタビュー記事感動しちゃった。 63 ななし とあ君って引きこもりだったんだね。全然そういう素振り見せてなかったからわからなかった。 インタビュー記事には詳しいことを書いてなかったけど、すごく勇気のある行動だと思う。お部屋から出てきてくれてありがとうって伝えたい。まだ男の子か女の子かわからないけど……いや、ゲームの情報を見る限りは男の子で確定なのか? まぁ、なんかもうどっちでもよくなってきたけどね。 68 ななし >>63 このスレの住民そんな雰囲気あるよな。 細けぇことはいいんだよって感じの人が多い。 72 ななし >>68 捗るとかが言ってそうなセリフ。 77 ななし 細かい事を気にする人間は、犬がしょんべんひっかけたかもしれない雑草なんて食わないよな。 78 ななし >>77 草wwwww 80 ななし 黛君のインタビュー記事も色々と考えさせられたなぁ。 女の子と普通に接したいけど、どうしたらいいかわからないっていう男の子のリアルな本音部分を知れた気がする。 ベリルの4人の中では等身大の男の子に一番近いのが黛君だと思う。 83 ななし >>80 それな。 私たちは本当の意味で男の子を何も知らなかったんじゃないのかと考えさせられた。 85 ななし 確かにマユシン君のところの記事を読んでいると、私たちも男の子に対して一線を引いてしまっているのかなと感じた。男女とか関係なく1人の人間同士として、もっとお話ししてお互いのことをゆっくり知っていきましょうって書いてるところはよかったな。 89 ななし 天我先輩の作曲エピソードもよかったな。夏コミの時、みんなと一緒に演奏できてよかったって。 いつの日か、自分の作った曲をライブで演奏したいって希望叶うといいね。 94 ななし >>89 過去に辛いことがあって本当は演奏をやめようとしたらしいけど……それでも止めずに頑張ったのは、男の子だとか女の子だとかを抜きにしてすごいと思う。 97 ななし >>94 辛いことってなんなんだろうね。失恋とか? 102 ななし >>97 確かに私たちからすれば辛い事だけど、アキラくんレベルが失恋はまずないって。 106 ななし >>102 普通に考えたらそうだよな。 ごめん、なんとなく男の子もそういうのあるのかなって思っただけだから。 108 ななし はぁ……実は私、つい最近、失恋したんだよね。 私入社したばかりなんだけどさ、会社にいた50代の主任がたまたま優しい人でさ……でも、相手は私のこと部下にしか見れないって、あーあ、主任、あくあくんのファンで話しやすかったのになぁ。 111 ななし >>108 会社の上司とか学校の先生とか、女の子あるあるだわ。 滅多にあることじゃないけど、40以上で働いてる男の人になると大体20年近く女の人の社会の中にいるから、女の子に対しても普通に優しいから勘違いしちゃうんだよなぁ。 112 ななし あー君の男の子のファンっているんだ。 117 ななし >>111 まさにそのパターンでした。 >>112 主任が言ってたけど、働いてる男の人はあくあ君の応援してる人多いらしいよ。 会社の会議室でみんなでライブ映像を鑑賞した時も、主任なんか手作りのうちわとか持ってきてたし。 目キラキラさせて、すごく嬉しそうな顔でライブ見てた時の横顔にキュンとして告白しちゃったんだよねぇ。 あぁ……なんか思い出したら辛くなってきたわ……。 123 ななし >>117 辛かったんやな……とりあえずannann読んで一緒にMステ見よな。 ちなみに私の工場で、そのお仕事が好きで働いている人いるけど、その人はなんていうかすごくぶっきらぼうな人なんだよね。でもさ、ロッカーの鍵に森長のアクリルキーホルダーつけてるの見ちゃってさ。この前、あーくんのファンなんですか? って聞いたら、ああって恥ずかしそうに言葉返してくれてキュンとしたわ。もう少しで私も勘違いするところだったね。 129 ななし >>117 >>123 おいおい! なんだよお前らの職場、最高じゃんか!! 130 ななし >>117 >>123 ふっつーに羨ましひ……。 131 ななし >>117 >>123 いいなぁ。 135 ななし もうずっと朝から何度もannann読み返してるんだけどさ。 これ、教科書にするべきだよ。役立つことが多すぎる。 138 ななし >>135 実は私もそれ思ってた。 とあ君とあくあ様のデート特集とか、めちゃくちゃ参考になったわ。 ・相手がどうしたら楽しくなるか考えよう。 女の子は一方的に話さない。男の子は女の子とちゃんとコミュニケーションを取ろう。 ・相手が恥ずかしくならないような服を着よう。 女の子は痴女みたいな服装はやめよう。男の子も最低限の身だしなみを。 まぁ、私、まだ誰ともお付き合いしたことないんだけどね……。 142 ななし >>135 黛君とあくあ君の日常風景よかったな。 私、女子校だったから、男の子たちがクラスにいたらこんな感じなんだって初めて知ったよ。 しかもあれ撮影協力、乙女咲って……同級生妄想が捗りますわ。 144 ななし 雑誌は、アキラ君とあくあ君のタンデムにキュンとした。 貴女はどっちの後ろに乗る? って、リアルにあのレベルの男子2人にそんなこと言われたら、大半の女子はキャパオーバーで卒倒するでしょ。あくあ君のファンの私ですら、うぇええええってなるわ。 147 ななし annannの特集コーナーもマジで神だったな。 夏コミの時の舞台裏ショットとか、本当に仲が良さそうで嬉しくなった。 149 ななし >>147 わかるわー。表だけ仲良くて裏側はって感じならどうしようかと思ったけど、雑誌読んで一番にわかることがこいつら仲良すぎだろって事だもん。 150 検証班◆010meTA473 みんなー、そろそろ始まるよー。 153 ななし >>150 嗜み時報助かる、テレビつけた。 154 ななし >>150 ちょっと静かだなって思ってたら、検証班どこに行ってたんだ? 159 検証班◆CHiMPOsuki >>154 ふぅ……ずっといたよ? みんなも少し落ち着こうか。 160 検証班◆07218KADO6 >>154 私はお前たちと違って生でライブ見てるからな。落ち着いてるんだよ。ふぅ……。 164 ななし >>159-160 汚ねぇ吐息吐きやがってw 165 ななし >>159-160 賢者モードのオナ猿に言われたくないわwww 166 ななし >>159-160 姐さんや嗜みを見習え 169 検証班◆07218KADO6 >>164-166 うるせぇ! 嗜みだって澄ました感じを装ってるけど、あいつだってぜってー致した後だからな!! それもちょっと背徳的な感じのシチュエーションで妄想してやがるぞアイツ。 173 検証班◆010meTA473 >>169 具体的な内容を書き込むな、バカ! わ、私、そ、そこまで変な妄想してないもん!! 176 ななし あー、ここは平和だなぁ。 177 ななし 相変わらずだなぁ。 179 ななし やっぱり姐さんが必要だ。 180 ななし >>173 嗜みさぁ、それやってるって自分で言ってるようなもんやぞ。 181 ななし あ、はじまた! 182 ななし Mステきたー! 183 ななし ベリル! ベリル! ベリル! 184 ななし 白銀あくあ最強、白銀あくあ最強、白銀あくあ最強! 185 ななし そういえば、昨日は収録あったけどネタバレなかったな。 あの捗るや白龍先生もダンマリだもん……ていうか、白龍先生どうなった? 198 ななし >>185 アイコちゃん先生なら、知恵熱出してそのまま寝込んじゃったよw あまりにも衝撃的だったらしい。 201 ななし スレが加速し出した! 222 ななし ベリルきたぁぁぁあああああ! 227 ななし 4人で手繋ぎwww 228 ななし 左←天我、あくあ、とあ、黛→右 233 検証班◆9n2SARETAi あ 235 ななし あ 238 ななし あ 241 ななし あ 246 ななし とあちゃん危険! 247 ななし とあ君、階段で足滑らした。 250 ななし 両サイドのあくたんとマユたん、とあたんを引っ張り上げる。 252 ななし 両脇のあくあ君と黛君ナイス。 253 ななし 今、なんかしゃべった。 254 ななし なんか言ってる。 257 読唇術ネキ とあ「ごめんね、2人とも」 あくあ「いいって」 マユシン「怪我しなくてよかった」 258 ななし あー、何言ってるのかわからないけど、尊い。 260 ななし てぇてぇ 263 ななし なんとか無事に辿り着いた。 265 ななし Mステの階段でこんなにドキドキすると思わなかった。 266 ななし こんなにハラハラするなんて……。 269 ななし >>257 なんかきてる。 270 ななし >>257 読唇術ネキ助かるwww 273 ななし いつも通りのタモ子さんとの意味のない会話捗る。 275 ななし あー、やっぱ、アクションシーン自分でやってるんだ。 276 ななし アクションシーン嬉しいけど、怪我したりしないか少しドキドキする。 278 ななし アクションシーン、怪我しないように気をつけて! 280 ななし 特別バージョンキター 281 ななし やったあああああアアアアア! 282 ななし わかってんねぇ!! 284 ななし なんか4人とも少し髪型とかが違ってドキドキする。 バンド形式だからか知らないけど、天我先輩は髪結んでるし、黛君は眼鏡のけたら普通にかっこいい。 とあ君も今日はかなり男の子よりだし、あくあ様のこれ何? 片方の髪だけ編み込んでる? 288 ななし 今日のあくあ様、なんかちょっとだけヤンチャっぽいっていうか、いつものが白王子なら今日は黒王子みたいな……。 290 検証班◆010meTA473 今日のあくあ様、なんかイケナイ感じがしてすごくドキドキする……。 293 ななし ここにきて住民たちにまた新しい驚きを与えてくるあくあ様。引き出し多すぎでしょ。 302 ななし >>284 最初コーンロウにしてるのかと思ったけど、多分、ゆる編みでピン止めしてる。 ヘアスタイリストさんセンスいいわぁ。 308 ななし フェアリスの加藤イリアとミモリン先輩、SNSであくたんのツーショット写真あげてる!! 326 ななし >>308 はぁ? 329 ななし >>308 他のアーティストたちも、とあくんや黛くんや、アキラくんとの写真あげてる。もちろんあくあさまも。 331 ななし >>308 羨ましすぎる。 335 ななし アーティスト連中、私情を挟みすぎ。 340 ななし あーあ、私たちのベリルがメス猿の毒牙に……。 358 検証班◆07218KADO6 ザマァみやがれ!! https://***/***.jpg 女アイドルだかなんだか知らんけど、お前の写真のあくあ様寝とってやったぜ。ぐへへ! 370 ななし >>358 雑な加工きたあああああ! 372 ななし >>358 捗る、やっぱお前、天才だったんだな。 373 ななし >>358 さすが捗るだわ。その発想はなかった。 374 ななし >>358 メス猿どもの画像に自分の画像を重ねる……ね。さすがは検証班、格が違う。 375 ななし >>358 念入りにモザイクかけてるけど、自分の顔写真出すところがお前やっぱすごいわwww 377 ななし >>358 モザイクがあるとはいえ、少しは危機意識持てよお前www 404 ななし >>358 まだ5分も経ってないのに、この発言以降、SNSに大量にベリルメンバーの寝取り画像上がっててクソウケるw アーティストのSNSのコメント欄に、寝取り素材用の画像ありがとうございますとか言ってる奴、絶対にこの掲示板の住民だろw喧嘩売ってるにも程があるwwwww 426 ななし >>404 それだけここ見てる奴が多いってことか。 捗るの影響力やばすぎ、普通に顔出ししてyourtuberやった方がいいぞお前。 429 ななし やっぱこのスレ最高だわw 430 ななし ぶっちゃけ、捗るほそいな。グータラしてるから、もっとデブってるのかと思ったわ 下地のアイドルの元の画像の方が、重ねた捗るの体からはみ出てるの最高にジワるwww 434 ななし >>430 しかも捗るの方がアイドルの子より小顔っていうwww 442 ななし くそー、CMの合間合間のところでベリルの楽屋裏見せてくるからチャンネル変えられねぇ!! 450 ななし おい! そろそろ実況スレ行こうぜ! 452 ななし そういえば、ハイパフォーマンスサーバーがリニューアルしたんだっけ。 453 ななし ハイパフォーマンスサーバー助かる!! 456 ななし 今度こそ頼むぞ、ハイパフォーマンスサーバー!! 458 ななし 私たちのハイパフォーマンスサーバーさんならやってくれるはず!! 459 ななし 落ちるなよ! 落ちるなよ! 今度こそ落ちるなよ!! ************************************************ もう一回投稿したいな? できるかな? なぜライブシーンが少しあっさりしていたか。 天我先輩の咆哮の真の意味を知れ!! なおこれは2話目です。前の話読んでない人は前からお願いします。 追記 ウインクのシーンを忘れてたので加筆修正しました。 ******************************************** 掲示板、俺たちがベリルエンターテイメントだ!! 【ベリルエンターテイメント】music stage前夜祭、実況スレpart計測不可能【ヘブンズソード】 100 ななし 頼むぞハイパフォーマンスサーバー、そろそろ本番の時間だ。 121 ななし ベリルの楽屋裏きたアアアアア! 138 ななし 円陣ぎだあああああああああ! 142 ななし 円陣まじかw 151 ななし こいつら熱すぎだろ!! 153 ななし ヤベェ、まだ演奏始まってないのに、もう既に熱い。 155 ななし ついてく 156 ななし ついてく 157 検証班◆010meTA473 どこまでも貴方に、ついていきます! 158 検証班◆07218KADO6 私もついてくぜ!! 159 検証班◆CHiMPOsuki ついていくよ! 160 検証班◆9n2SARETAi ついていかせてください! 161 ななし あー様「ついてきてほしい」 ついていく以外の返す言葉ある? 182 ななし もっと先 183 ななし 先 185 ななし もっと先に行きたい? 186 ななし これよりさらに先があるのか……。 189 ななし 悲報、ここはまだ通過点。 190 ななし 朗報、まだ先がある。 235 ななし 成功祈ってる。 238 ななし 成功してほしい。 242 ななし やばい、自分がやるわけじゃないのに緊張してきた。 243 ななし 一体感がやばい。 268 ななし おーっ! 270 ななし おーっ! 271 ななし おーっ!! 273 検証班◆010meTA473 おーっ!! 275 検証班◆07218KADO6 おう!! 276 検証班◆CHiMPOsuki おおーっ! 277 検証班◆9n2SARETAi おーっ! 301 ななし まるで自分がベリルの1人になったみたい。 302 ななし ベリルは、っていうか白銀あくあは、ただかっこいいだけじゃない。 303 ななし 今更だけど、あくあ様の人気の秘訣はこれだと思うわ。 305 ななし 止まるんじゃねぇぞ……! 306 ななし 現地組、裏のこれやったあと、本番のアレ流すの? 死人でるぞw 307 ななし 暑くなってきたからクーラーをつけて部屋の温度を下げておく。 309 ななし 俺についてきてくれ。 死ぬまでに一度でいいから言われてみたかったセリフ、不意打ちすぎるよぉ……。 310 ななし もうなんか、今、隕石降って死んでも悔い無いわ。 330 ななし CMなしでライブ来るー? 332 ななし マジかよwwwまさかのCMなし? 333 ななし ここにきて急に気の利くテレビ局きたあああああ。 335 ななし この配慮……例の松葉杖部長かっ!? 337 ななし の前に……。 338 ななし の前に……。 339 ななし の前にCMね、あーはいはい。 341 ななし の前に……ヘブンズソードきたあああああ! 343 ななし ヘブンズソードだああああああああああ!! 344 ななし ヘブンズソードの映像だと!? 345 ななし まさかの天剣映像。 346 ななし この展開は熱い。 348 ななし ※本郷監督編集 349 ななし 本郷監督きたああああああああああ! 350 ななし これ絶対、松葉杖部長だろ!! 351 ななし テレビ局が空気読んだ上に、それ以上に行く……だと……? 353 ななし おいおいおい嘘だろ? 354 ななし 過去、これほどまでにテレビ局が空気を読んだことがあっただろうか。 361 ななし あちち 363 ななし あくあ様の登場シーンあちぃ!! 364 ななし ヤベェ、ヤベェよ! 365 ななし やっぱり、白銀あくあかっこいいわ。 366 ななし 今までに出会った男達の全てを過去にする男と言われるだけのことはある。 368 ななし いいぞいいぞ! 369 ななし ロ・シュツ・マー……。 371 ななし あ 372 ななし お 373 ななし う 374 ななし 画面切り替えきたああああああああああああ! 375 ななし 神演出! 神演出! 神演出!! 376 ななし 切り替え演出かっこよすぎだろ、これ本郷監督の仕業だろ!! 378 ななし パリーンってなんだよ、パリーンってかっこよすぎ。 379 ななし 無駄にかっこいい演出にこだわる女、本郷、恐ろしい子っ……! 380 ななし 天我先輩のかっこいいギターソロきちゃああああああああああ 381 ななし 天我先輩のギターかっけえええええええ! こんなん惚れるやろ!! 382 ななし 今日のアキラくん、いつもよりお顔が見えてる! 383 ななし 天我くんのギターに濡れた。 384 ななし 先輩、ガチで嬉しそう! 私も嬉しい!! 385 ななし あーやばい、あーまずいですよこれ、天我ファンの私、この時点で涙腺崩壊です。 387 ななし とあちゃんのドラムやべーな、あの小さい体でこの迫力はギャップあって萌える。 389 ななし とあくんはもうこれ男の子でしょ。こんなかっこいい女の子おる? 390 ななし あの小さい体のどこに、こんなパワーあるんよ。 391 ななし 黛くん失敗しないかドキドキする。 392 ななし マユシンくんファンの私、画面の前でハラハラしすぎて落ち着かない。 393 ななし 頑張れ、頑張れ! しんちゃん大丈夫、今のところはノーミスだよ!! 394 ななし あ 395 ななし あ 395 ななし あ 397 ななし 黛くんミスりかけたけど、天我先輩、とあちゃんの神カバー! 398 ななし 後輩のミスをなかったことにする天我先輩カッコ良すぎる!! 400 ななし とあちゃんよくみてる! 405 ななし あ 406 ななし あっ 407 ななし あ……。 408 ななし あああああ! 409 ななし あーっ! 410 ななし ああっ! 411 ななし あくたんきたあアアアアアアアアアアあアアアアアアアアアアアアアアアあああああああアアアアア! 412 ななし akutan kita- 413 ななし あくあサマー! 414 ななし あくあくんきたわあああああ! 415 ななし 悲報、あくあ様の声、一瞬で私の意識を持っていく。 416 ななし 朗報、私の体、あくあくんの声だけで反応する。 417 ななし ちょっと待って、サーバーもってない? 418 ななし アレ? 全く重くないぞ? 420 検証班◆010meTA473 やばい、もう泣きそう……。 ごめん、もうキーボード打てn 423 ななし バックにドライバーの映像きたあああああ! 424 ななし おいおい、気が利きすぎだろ!! 425 ななし 情報過多で脳みそが焼き切れそう。 426 ななし こんなことある? なんかすごく優しい夢を見てるみたい。 428 ななし 熱いよ、熱すぎるよ! 430 ななし あくあ様のシャウト良い! 432 ななし シャウトがカッコ良すぎるんよ。 433 ななし あくあ様の振り絞るような声に、天我様の掻き乱すようなギターサウンド。 額に汗を浮かべて真剣に演奏する黛くんの顔と、とあちゃんの心を叩くようなドラム。 ああ、ああ……この人たち、本気なんだ。 男だからとか……女だからとか……そんなんじゃない。 この人たちが本気なんだってのが画面の向こうから伝わってくる。 435 ななし ヤベェ、もう涙で前が見えねぇわ!! 436 ななし なんか知らんけど泣きながら笑ってる。 437 検証班◆07218KADO6 おいおい、昨日生で見たのに、もう涙がとまらねぇよ! 悪いなお前ら、もう私もここまでのようだ……。 439 ななし おい、嘘だろ、まだ一番終わったばかりだぞ! 440 ななし なんかきたああああああ! 441 ななし は? 442 ななし へ? 443 ななし ほ? 445 ななし チジョーきたw 446 ななし チジョー、お前、チジョーじゃないか!! 447 ななし チジョー襲撃だと!? 450 ななし おいおい、どうしたんだよテレビ局さんよ!! こんな熱い音楽番組見せつけてどうしようっていうんだよ!!!! 451 ななし あくあ様のアクション! 452 ななし あー様の生アクションだと!? 453 ななし 嘘だろwww 454 ななし あー、こりゃ生で見たやつ反応ないわ。 455 ななし 悲報、演奏開始からここまでまだ1分30秒wwwww 456 ななし あくあ様やっぱカッケェわ。 457 ななし みんなあくあ様とか何言ってるの? これは剣崎でしょ! 458 ななし いけっ、ケンジャキ!! 459 ななし 剣崎だ、モノホンの剣崎がいる。 460 ななし もう剣崎でもあくあ様でもどっちでも良いよ。どっちもかっこいいよ。 461 ななし しかもあくあ様、チジョーの攻撃をカッコよく受け止めた後、抱きしめてその場に崩れ落ちさせてるwww 462 ななし 相手の右手のパンチを回避して、その手首を掴んで手繰り寄せて抱き締めるの反則やろ。 こんなかっこいいと優しいの両方を併せ持ったアクションシーンある!? 463 ななし ああ、よかった、あくあ様がドライバーでよかった。 481 ななし 男の子だからとかじゃないよこれ、白銀あくあだからかっこいいんだわ。 そりゃあくあ様はかっこいいてわかってたけど、男の子だからってのがどっかで頭にあったんだよね。 でもそうじゃないわ、これ、白銀あくあだから剣崎総司はかっこいいんだよ。 485 ななし だめ、もう呼吸できない。頭がガンガン痛い。 496 ななし ※まだ本編1話しか終わってません。 497 ななし これでまだ1話、盛り上がり方が最初からクライマックスだぜ!! 508 ななし 初代ドライバーからみてた私、もはや老眼と涙で何も見えないし聞こえない。 時を超えてこんな子がドライバーの主人公をやるなんて、思ってなかったよ。 519 ななし 今この瞬間を見逃すな。このセリフが全てだった。 522 ななし よしっ、よしっ、ようやく2番が終わる。 まだ生きてる、まだ生きてるぞ!! 523 ななし おかいつきた! 524 ななし おかいつー 525 ななし お母さんは言っていた! 526 ななし 待ってって! もう私たちのライフは0なんだって!! 528 ななし やめよ? もうこれ以上は無理だよおおおおお! 530 ななし カブトムシきだああああああ 531 ななし カブトムシやんけ!! 532 ななし カブトムシ、お前もライブ会場に来てたのか!! 533 ななし 空気が読めるカブトムシさん。 536 ななし ん? 537 ななし ん? 538 ななし ん? 540 ななし 今、誓いの言葉って 541 ななし あくたん誓いの言葉 542 ななし え、待って誓いの言葉とか 543 ななし 私の中で鐘が鳴った。 545 ななし 笑顔。 546 ななし もー、泣かしちゃダメって言われてるのに。 547 ななし はい泣いた。全私が泣いた。 563 ななし 泣いてる私、あくあ様のために笑顔を作る。 564 ななし 今、泣きながら笑ってる。 565 ななし 家族全員で泣きながら笑ってる。 566 ななし 本当に罪な男だよ。あくあ様は!! 568 ななし 変身クルー!? 569 ななし ひゃっほい、変身タイム! 570 ななし 変身助かる!! 573 ななし 変身っ! 574 ななし 変身!! 575 ななし へん……しんっ! 576 ななし 変身だー!! 577 ななし 変身するぞ!! 578 ななし アレ? おかしいな。これ音楽番組だよな? 間違ってヘブンズソードつけちゃったかこれ……。 580 検証班◆CHiMPOsuki あーダメ、誓いの言葉無理、姐さん、あと頼みます。 582 ななし ラストスパートだぁぁぁあああああ! 583 ななし ラァァァストォォォスパァァァトォ! 584 ななし いけっ、いけっ! 585 ななし そのまま最後まで駆け抜けろ!! 586 ななし とあくん激しくて苦しそう、頑張れ! 頑張れ!! 587 ななし 黛くんいいよ、全然ミスってないよ! そのまま、そのままっ! 589 ななし あ 590 ななし あっ 592 ななし ああっ! 593 ななし 嘘っ!? 594 ななし えっ? 612 ななし アキラくん、弦切れた!! 615 ななし なんで!? 616 ななし 持ち変える余裕ない。 617 ななし アアアアア! 618 ななし ここでまさかのラスト、ギターソロ 619 ななし やべぇ、ヤベェよ天我パイセン。 620 ななし 弦切れたのに根性で弾いてる。 621 ななし これ魂の演奏だ……。 622 ななし 最後の最後に試練。 623 ななし 嘘……だろ? 625 ななし 最後の最後まで目が離せねぇよ!! 626 ななし あくあくん気がついてない? 627 ななし みんながあくあくんの背中を見てる。 628 ななし 今の視線やばすぎ。 629 ななし これ、みんなの心が一つになってるやつ。 631 ななし なんだよこれ、こんなの知らないって!! 632 ななし 絶対に最後まであくあ君に繋ごうとしてる。 633 ななし あ、あ、あ 635 ななし うそおおお! 636 ななし おい、ギター!! 637 ななし 2本目切れた。 638 ななし ここでとあ君と黛君カバーきたあああ 639 ななし あくあくんも気づいた!! 640 ななし こいつら最高かよ!! 642 ななし ああああああ!! 643 ななし いけええええええええ! 645 ななし そのまま歌いきれええええええええ! 646 ななし 最高の瞬間を私たちに見せてくれ!! 647 ななし いげええええええええええ! 648 ななし 私たちの心も一つだ!! 650 ななし これがベリルエンターテイメントだ!! 651 検証班◆9n2SARETAi あくあさんだけじゃないっ! 君たちが! 君たちみんながマスク・ド・ドライバー、ヘブンズソードだよ!! 764 ななし あっ 766 ななし ああ 767 ななし あ 770 ななし おわった 771 ななし 最高の瞬間が 772 ななし すごかった 781 ななし ぐああああああああああああああああああああああ 782 ななし 最後の最後にとんでもないものがきた。 783 ななし 終わったと見せかけて終わらない。 784 ななし 最後ウインクやばすぎ。 786 ななし あ、あ、あ、あくあさま、私にウインクした!? 789 ななし はぁ、こりゃ女の子はみんな勘違いしますよ。 791 ななし ウインクが衝撃的すぎて、涙引っ込んだ。 793 ななし 間違いなくさっきのウインクで心臓止まった。 795 ななし キメ顔からのウインクはずるい。 797 ななし カッコよく歌い切って最後にそういうお茶目な部分見せるとかさぁ。 801 ななし あー様、それはずるい。責任とって! 803 ななし みてる女の子、全員惚れさせにきたな。 811 ななし これだから白銀あくあは最高なんだよ。 815 ななし あのウインクでも普通に書き込めてる奇跡。 818 ななし 書き込み、ちょいちょい弾かれる時あるけど、サーバー自体は重くないし普通に動いてる。 820 ななし あくあ様のウインクに耐えられるとか、おまえ実は偽物だろ!>ハイパフォーマンスサーバー 834 ななし サーバーが最後までもった……だと……? 845 ななし サーバー落ちてないぞ 876 検証班◆9n2SARETAi 最高でした。この4、5分に全てが詰まってました。 特に最後のシーン、バックにこれまでのドライバーが映ってたのもよかったです。 その長い歴史があってここに辿り着いたのだと……ああ、もうダメですね。私もここまでのようです。 最後に、ありがとうとだけ言わせてください。 881 ななし EDテロップ 882 ななし カット? 883 ななし カット? 884 ななし 朗報、まだ終わらない!? 885 ななし 天我先輩、魂の咆哮きたアアアアア! 889 ななし そら叫ぶわwwwww 901 ななし よかった、よかったね、天我君……っ! お姉さんはもう涙でいっぱいだよ 910 ななし とあ君の言葉やばい。annannの引きこもりの話聴いてたらくる。 912 ななし あの部屋から連れ出してくれてありがとう。annannを読んでたらこの言葉は重い。 921 ななし 黛君嬉しそう。 923 ななし マユシン君、本当に頑張った。 924 ななし 再確認、白銀あくあは最高だった。 924 ななし やはり期待を裏切らない。それどころか上回ってきた。 925 ななし これよこれ、これがベリルエンターテイメントよ。 975 ななし えっ? 976 ななし 飛び降りた? 978 ななし 本郷監督 979 ななし 本郷名監督 980 ななし 本郷さんきたあああ 981 ななし 本郷監督ガチ泣きしてる。 982 ななし そら監督も泣くわ。 993 ななし 大丈夫これ録画、助かる。 994 ななし あくあ君、こういうとこも好きw 995 ななし あくあ君ってばさあw 996 ななし ありがとうあくあ君。 997 ななし さすがは女の子を笑顔にすると誓った男。 998 ななし これには私もニッコリ。 999 ななし あくあくんの笑顔いただきました。 1000 ななし 1000なら白銀あくあ最高! 1000なら天我アキラ最高! 1000なら猫山とあ最高! 1000なら黛慎太郎最高! 1000ならベリルエンターテイメント最高! 1000なら本郷監督最高! 1000ならマスク・ド・ドライバー、ヘブンズソード最高!! 1000ならmusic stage最高! そして松葉杖の部長と全てのファンに感謝! ************************************************ この回は勢いでやろうと思ってて、前回の更新から2時間で書きました。 多分そっちの方が熱そうなのを書けそうな気がしたからです。 後でちょこっとは修正するかも。 感想、また後で返します。 明日? 病気でもならない限りは更新しますよ! なおこれは2話目です。前の話読んでない人は前からお願いします。 追記 ウインクのシーンを忘れてたので加筆修正しました。 全ての天我ファンに捧ぐ。 ******************************************** 天我アキラ、俺が真のマスク・ド・ドライバーになった日。 夜明け前の薄暗い路地裏、怪我を負った神代始は出血した肩を押さえ、足を引きずりながらも一歩、また一歩と光の差す大通りに出ようと前に進む。 「うっ……」 この世に蔓延る悪、チジョー。 チジョーによって両親を殺された事で神代の家は没落した。 それが我の演じる神代始の設定だが、まだ作中にも他のキャストにも明らかにされてはいない。 我と監督だけが知っていることである。 「全てのチジョーは俺が殺す……!」 神代始の中にあるのは、心を蝕む深い憎悪と腹の内に抱えた憤怒だけだ。 だから誰とも関わってこなかったし、これからも誰かと深く関わるつもりはない。 「ぐっ……!」 あと一歩というところで、我は足をもつれさせて地べたに転がる。 そんな我の元に1人の女性が手を差し伸べた。 「大丈夫ですか?」 この近くの喫茶店のオーナー、南ハルカさんだ。 25歳の未亡人で、チジョーに旦那さんを殺されたという設定である。 「あ……」 我はここで気を失う。そして次のシーン。 目を覚ました時、我の目の前にいたのはオーナーの面影が感じられる南カナだ。 「あっ! ママ、ママ! お兄ちゃんの目が覚めたよ!!」 カナの声に反応して、奥からハルカさんが出てくる。 「よかった。目が覚めたのですね。大丈夫ですか?」 「あ、ああ……」 神代はこの件がきっかけで、怪我を癒すために南家でお世話になる。 最初は、治療のお礼ということで喫茶店を手伝うが、怪我が治った後は金がないという理由から居候することになるのだが、それはまだ少し先の話だ。 「あまり無理しないでくださいね」 そう言ってハルカさんは神代の顔を覗き込むように、少し心配そうな表情で微笑みかける。 その顔が、我の……いや、俺の、天我アキラの中の幼い時の記憶と重なった。 『アキラくん、あんまり無理したらダメよ』 小学生の時、良く俺の面倒を見てくれた近所のお姉さん。 彼女の名前は桜庭春香……だから目の前の神代は彼女と姿が重なってしまったのだろう。 これはなんという皮肉だろうか。画面の向こうの俺は服の上からTシャツに皺ができるくらい胸をぎゅっと押さえつける。 ああ……どこまで行っても、俺はこの記憶から逃れることはできないのかもしれない。 『アキラくん、すごいね。ギターなんてできるんだ』 ふっ……今思い出すと、少しでも春香ねえに近づきたかった当時の俺は背伸びばかりしていたな。 ギターもそのうちの一つで、春香ねえに歌を褒められた俺は、大人がやってるみたいにギターで弾き語りができれば彼女の……春香ねえの気が惹けると思っていた。自分でも浅はかな事だなと思う。 でもそれくらい俺は真剣だった。 これが恋だと自覚したのは中学生になった頃、急激な体の変化と共にそれまで小さかった体は一気に大きくなり、声も男らしくなっていく。初めて精通した時も春香ねえだった。その時は、もう毎日、春香ねえのことばかりを考えていたと思う。 『アキラくん、もうそろそろ身長追い抜かれそうだね』 嬉しかった。やっと春香ねえに追いつける。俺は春香より大きくなったら告白しようと思った。 まだ中学生だけど、高校生に上がったら婚約しようって、そして卒業したらすぐに結婚するんだって……。 でも俺の積もりに積もったこの想いは、独りよがりのものだったのだ。 『アキラくん……私、ね。今度結婚するんだ』 あの時のことはよく覚えている。 目の前が急に真っ暗になって、それまで華やかに色づいていた世界はモノクロームな世界へと変わっていった。 『そっ……か、お、おめでとう、春香ねえ』 当時の俺は中学2年生、それが俺の吐き出せる精一杯の言葉だった。 『ありがとう。アキラくん』 だから俺は気がつかなかったんだ。春香ねえの苦しそうな表情に。 「お兄ちゃん、どうしたの?」 カナは我のことを覗き込む。神代は小さい子供は苦手で、それを無視するようにスッと視線を逸らす。 「なんでもない」 我はぶっきらぼうにそう答える。 神代は治療のお礼に、少しでもハルカさんの負担を減らすために、ハルカさんの娘のカナと2人で買い出しに出掛けていた。 「ん……」 我はスッとカナに手を出す。はぐれたら面倒だからという理由だ。 「えへへ」 カナはその手を掴むと子供特有のだらしのない笑顔を見せる。 ほんの一瞬、顔が綻びそうになったが、神代らしく演技をするために我はスッと顔を逸らした。 「きゃーっ! チジョーよ!!」 エキストラの1人が叫び声を上げる。 白昼堂々とショッピングモールの中に現れたチジョー。 チジョー達は買い物を楽しむ女性達に危害を加えていく。 「クンクン……クンクン……ニオイガスルゾ! オトコノニオイダ!!」 一般のチジョーと共に現れる今回のボスキャラ、その名前をクンカ・クンカー。 「オトコ ヲ ダセ! オスノニオイ ヲ カガセロ!!」 苛ついて暴れるクンカ・クンカー。 「くっ……」 我はカナの手を引いて物陰に隠れる。 どうやらあいつらの目的は我のようだ。 「おい……お前はここに隠れていろ」 我はカナをその場に残してチジョー達の前に現れる。 「おい! チジョー!! お前達の敵は俺だ!!」 襲いかかってくるチジョー達、我は最小限の動きでチジョー達の攻撃を回避して薙ぎ倒していく。 もちろん我に白銀のような激しいアクションは無理だ。 だからほんの少し動くだけで余計な事はしない。後はチジョーの中に入っている素晴らしいアクター達が、激しいアクションで受身を取りながら転がってくれる。これに加えて本郷監督達の素晴らしいカメラワークと編集技術によって、実際の放送ではかなりのクオリティとなって仕上がっていた。 「ムダナコトヲ!」 確かに神代のやっていることは無駄だ。 どんなに攻撃してもドライバーの力やSYUKUJYOの使っている武器がなければ、チジョーに大きなダメージを与えることはできない。そういう設定になっている。 「くぅっ……!」 徐々に押されていく神代、壁際に追い詰められて膝をついた我の目の前の視界を一つの小さな影が遮る。 「お兄ちゃんをいじめないで!」 カナだった……。小さな体を震わせて、神代を守るためにチジョーに立ちはだかる。 「なんでこんな酷いことをするの!!」 「ヒドイコト? ワタシタチ ニ ヒドイコト ヲ シタノハ オトコ ノ ホウダロ!!」 クンカ・クンカーはただの男の人の匂いが好きな女の子だった。 でもそれは決しておかしなことじゃない。俺だって春香ねえの匂いが好きだった……。 あの春の木漏れ日のような匂いに包まれているだけで、心が安らいで穏やかな気持ちになる。 『アキラくん、久しぶり』 俺が春香ねえと再会したのは大学生になってからだ。 忘れようと思って何かに打ち込もうとしてはまったギター。最初は春香ねえに振り向いてもらおうと背伸びして始めたギターが心の拠り所になった。前髪で顔の半分を隠して、我などという言葉を使って自分を誤魔化して逃げてきたのに、俺は偶然にも春香ねえと再会してしまう。 元気だった? そう言った時の春香ねえの顔は頬がこけていて、俺の知っていた春香ねえの優しい笑顔とは程遠かった。 どこか無理をして笑う彼女に違和感を感じた俺は、人伝に情報を集める。 『春香……旦那さんに毎日、殴られてるんだって。それも顔とかじゃなくて、体の見えないところとか』 俺は自分で自分の顔をぶん殴った。 春香ねえに暴力を振るった夫にも腹が立ったが、それ以上に大好きな春香を守れなかった自分自身に腹が立ったからである。 あの時、私結婚するんだって言った春香ねえの顔が曇っていた事に俺は気がついていたはずなのに!! 「ジャマヲ スルナラ オマエモ シネ!!」 クンカ・クンカーはカナに危害を加えようと手を伸ばす。 俺はその場から立ち上がって間に入ろうとしたが、膝に力が入らなくて立ち上がれない。 そんなクンカ・クンカーの伸ばした手を、どこからともなく飛んできたカブトムシが弾いた。 「ダレダ!!」 怒りを顕にするクンカ・クンカー。 カツン……カツン……。 ショッピングモールの硬い床を弾く革靴の音が響く。 「お母さんは言っていた……」 聞き覚えのある声に自然と表情が和らぎそうになる。 「たとえどんな理由があっても、誰かを傷つけていい理由にはならない!」 手にカブトムシを持った白銀こと剣崎総司はヘブンズソードへと変身する。 ああ……やっぱりかっこいいな。 剣崎もそうだが、やっぱり俺の後輩、白銀あくあは純粋にかっこいいなと思った。 『オメェさん、自分で歌うつもりはないのか?』 モジャPこと小林大悟氏、ギターをやり続けていると彼の方から俺を訪ねてきた。 しかし俺はその問いに対して首を振る。声を出そうと思ったら、春香ねえの事がフラッシュバックして声が出なかったからだ。春香ねえに褒められた歌声。自分で歌おうと思って、何曲も作曲した。でもこの曲が日の目を見ることはない。それなのに……。 『男のくせにアイドルになろうなんて馬鹿げた野郎がいるんだが、作曲してみる気はないか? とりあえず音声だけでも送るからよ。気が向いたらでいいからデータを送ってくれ』 初めて聞いた白銀あくあの歌声に心が踊った。白銀あくあの歌う曲を作曲してみたいと思った俺は、すぐに曲を作って小林さんに送る。それがきっかけで、後輩達とつるむようになった。 白銀は変わったやつで、女の子に対しても普通に接している。普通なら黛や猫山のように比較的マシな男性でも、どこか一歩引いた感じがあるのに、本当に老若男女問わずに平等に接していたのだ。 もし白銀なら……俺とは違う答えを導き出す事ができたのだろうか? 『春香ねえ、そんな男とは別れた方がいい』 俺は勇気を出して春香ねえに離婚を薦めた。幸いにも俺には、後輩達に会うよりも前にモジャPの元で儲けた金がある。春香ねえ1人だけならどうにか守ることができると思ったからだ。 でも春香ねえは今にも泣きそうな顔でゆっくりと首を左右に振る。 『ごめんね。でも私……あの人のことを愛しているから』 そう言った時の春香ねえの表情は、苦しそうだった。 この言葉が、俺を守るための嘘だってすぐに気がついたのに! でも……ダサくてカッコ悪い俺は、それ以上何も言えなかった。 春香ねえからしたら俺はまだ子供で、頼りがなく見えるのだろう。 惨めで弱い自分が嫌になった。 「クソッ! ジャマヲスルナ!!」 クンカ・クンカーは手下のチジョーを剣崎にけしかける。 それを剣崎は軽くいなしていく。ただかっこいいだけじゃない、その姿は哀しみを纏っていた。 『白銀……お前、女の人を好きになったことはあるか?』 何を思ったのか、2人でツーリングしたあの夜。 俺は曇った夜空の下で缶コーヒーを飲みながら白銀にそう聞いた。 『もし、その人が他の人のものだったらどうする?』 白銀は言った。その人が幸せそうなら、悲しいけどそれでもいいんじゃないか。 きっと今は辛くても、その人の事が好きだった美しい思い出はきっとかけがえのないものになってくれるって。 『じゃあ、その人が、笑ってなかったら……どうする?』 即答だった。 『もちろん笑えるようにします。自分が好きだった人が悲しい顔をしているところなんて見たくないじゃないですか。だからもし、好きだった人が誰かのものだったら俺は戦いますよ。戦ってでも奪い取ります』 我は再び問う。それを相手が望んでいなかったとしても? 『でも、サインが出てたって事は、それって助けてほしいって言ってるってことじゃないんですか? 苦しい、助けてほしいって素直に言えない人だから、助けてくれる人のこととか未来とかも考えてるから、あえてそう言ったんじゃないかな』 ああ……我はなんて馬鹿なんだ。 あの人の事を愛してる……その言葉を言った時の春香ねえは、すごく苦しそうな顔をしていたじゃないか!! 本心から愛してるなら、あんな顔をするわけがないってわかってたのに!! 我は……いや、俺は! 天我アキラは何をしてるんだよ!! でかくなったのは図体だけかよ!! 『白銀、お願いがある……我の……いや、俺の! 天我アキラの背中を押してくれ!!』 白銀の両手の掌が我の背中に触れる。優しくて大きな手だった。 星空を覆い隠していた曇り空が、優しい月の光によって切り開かれていく。 『行け、天我アキラ! 世界で一番かっこいい俺の先輩が、カッコよくないわけがないって証明してくれよ!!』 任せろ! 俺は走り出した。春香ねえのところへと。 がむしゃらだった。気がついた時には、俺の目の前で春香ねえの夫が横たわっていた。 手が馬鹿みたいに痛い。初めて人を殴ったからだろう。 どんな事があっても暴力はいけない。でも、目の前でコイツが春香ねえに暴力を振るおうとしたのをみて、自然と体が動いてしまった。守るために戦わなくちゃいけないって思ったからである。これ以上、春香ねえの心も体も傷付けたくなかったからだ。 『ありがとう……』 全てが終わったわけではないが、春香ねえは夫から離れる事ができた。どういうわけか知らないけど、態度を豹変させて頼むから離婚してくれと言ってきたらしい。そんな春香ねえは今、ひっそりと1人田舎でのんびりと暮らしている。 春香ねえは夫に暴力を振るわれた後遺症で、俺に触られることに対しても恐怖を感じていた。だから俺を止めようとした時も、しがみついた手がものすごく震えていたのを覚えている。 「オトコ! オトコ! オトコォッ!」 目の前の剣崎が、クンカ・クンカーに押されていた。 俺はゆっくりと立ち上がる。 世の中の全ての女性を笑顔にしたい。 後輩のその夢を叶える手伝いが自分にもできるだろうか。 「お兄ちゃんダメ……そんなボロボロなのに!」 カナが俺の体にしがみつく。その小さな体でカナは俺を、神代を守ろうとした。 小さな少女の勇気のある行動に、心に火が灯る。俺はそっとカナの体を離した。 「それでもな……大事な何かを守るためには、戦わなきゃいけない時もあるんだ。たとえそれがいけない事だったとしても、その罪を引き受ける覚悟はもうできている。だから……だから俺にも、チジョーと戦う力を!! もうこれ以上、何かを守れないのは嫌なんだッ!!」 空に向かって叫ぶ。 するとどこからか鬱陶しい羽音と共に、ハチ型のロボットが現れて俺の目の前を漂う。 俺は、それを手に取ると、空へとかざす。 「変ッッッ身ッッッッッ!!」 ここから先は、本来はスーツアクターの人の仕事である。 本当はプロがやった方がいいってわかっているが、どうしてもこの回だけは、白銀あくあの隣に立ってみたいと思った俺は監督に直訴した。 「マスク・ド・ドライバー、ポイズンチャリス!!」 変身と同時にベルトから声が流れる。 「もうこれ以上……誰にも奪わせたりはしないッ!!」 迫り来るチジョーを再び最小限の動きで躱した俺は、手に持った二つの小さな曲刀のような武器で攻撃する。 そしてその二つの曲刀を合体させると、弓矢のように遠距離からクンカ・クンカーへと攻撃した。 「クッ……ワタシハ ガマン シテタノニ! ワルイコト ナンテ ナニモシナカッタノニ!! コレ イジョウ ワタシ ヲ オモチャ ニ スルナ!!」 クンカ・クンカーは人間だった時、男の匂いが好きなことを隠していた。 犯罪をするわけでも、セクハラをするわけでもなく、誰にも迷惑をかけず心の中に隠していただけ。 それなのに……その秘密を暴かれて、男にいじめられるきっかけになってしまったのである。 「クンカ・クンカー……今楽にしてやる。手を貸してくれ。そこのドライバー」 「フンっ! 仕方がない。だが勘違いするなよ、今回だけだ……!」 さっきのチジョーと剣崎の戦闘を見た神代は、剣崎は甘い男だと判断した。 だから自分には合わないと線を引いたのである。なぜならその甘さは、自分が過去に捨ててきたものだと思っていたから。でも実際は捨てきれてないのだが、それはまた別の機会に語ることにしよう。 「「アーマーパージッ!」」 背中合わせになった俺たちは、ドライバーを覆っていた装甲を空中に弾き飛ばす。 「「オーバークロックッ!」」 神代と剣崎の、俺と白銀だけの時間が加速する。 左右に分かれてクンカ・クンカーの方へと向かう俺たち。 お互いにヘルメットを被っているが、ヘルメットの中の白銀と目があった気がした。 「ドライバー……」 剣崎は、必殺技のモーションに入る。 それを感じ取ったクンカ・クンカーはその特徴的な鼻を膨らませて、剣崎を吸い込む。 「クンクン! クンクン!」 必殺技をキャンセルされ、クンカ・クンカーの方へと吸い寄せられていく剣崎。 しかし剣崎はその攻撃を予知したかのように、直前で体を翻すとクンカ・クンカーの背中に回り込んでその体を拘束する。 「クンカ・クンカー……お前の罰も俺が背負う」 俺は弓を引いた。真っ直ぐで綺麗な軌道。オーバー・ザ・タイム、クロックアウトの声と共に、ゆっくりとした軌道の矢が優しくクンカ・クンカーを貫いていく。そして……。 「ワタシ……は……」 変身を解除して、クンカ・クンカーを優しく抱き上げる剣崎。 俺は変身したまま、それに背中を向ける。 「男の人の匂いが……好きで、ごめんなさい……」 振り絞るように声を出すクンカ・クンカー。 剣崎はそんなクンカ・クンカーの体をぎゅっと抱きしめる。 「俺だって……女の人の匂いは好きだよ。ほら……こうやって、抱き合ってお互いの匂いを確認し合うと、そこに居るって安心するだろ。動物だってお互いの匂いを嗅いで求愛行動をするんだ。だからそれは別にダメなことじゃないんだよ」 剣崎の肩に顎を乗せて抱き合うクンカ・クンカーの目から一筋の涙がこぼれ落ちる。 「優しい匂い……私、私、こんな匂いに包まれたかった……ありがとう、ごめんね」 光の粒子となってゆっくりと空中に霧散していくクンカ・クンカー。 俺はほんの少し俯いて、拳をぎゅっと握りしめた。そしてゆっくりと変身を解除する。 「甘い……奴め……」 その場で固まった剣崎を置いていくように、神代は背中合わせであいつが向いている方向とは逆の方向へと歩いていく。ここでEDテロップが流れて、ヘブンズソードの2話は終わった。 俺はテレビを消すと、真っ暗なテレビの画面に反射した自らの顔を見つめる。 『春香ねえ、俺、明日、テレビに出るんだ……。だから見ていてくれ。もしかしたら辛いことを思い出してしまうかもしれない……でも、俺の仲間が……』 放送前日に春香ねえにかけた電話、俺はそこで言葉を詰まらせた。 本当にそれでいいのか? 勇気を出して一歩前に踏み出した猫山の姿と、白銀の言葉が重なる。 俺はこのまま変わらなくていいのか? 世界一かっこいい俺の後輩、その先輩が後輩に託して後ろから眺めているだけでいいわけがない。 一昨日の収録、俺は後ろから白銀の背中を見ていた。 大きかった、優しくて、強くて、全身で俺を見てくれと言っていた。 そんな最高にかっこいい後輩の先輩が誰かに託しているようなダサいやつでいいのか!! 『いや、俺が! この天我アキラが! 世界を変える瞬間を見ていてくれ! 誓うよ春香ねえ!! 俺は世界中の女の人を笑顔にするんだ。それでもって春香ねえのことも絶対に笑顔にしてみせる!! だからそれを見ていて欲しい。そして……絶対に、会いにいくから。だって春香ねえは俺にとって初恋の人だから……だから、待っていてほしい。最高にかっこいい天我アキラになって今度こそ春香ねえを笑顔にしてみせる。白銀あくあじゃない、俺が春香ねえを笑顔にしてみせるって約束する!!』 言いたいことがうまく言葉にならなくて、ぐちゃぐちゃで最高にクソダサい告白だった。でも、それでも、電話の向こうの春香ねえは涙声で笑ってくれた。 「ふっ……」 俺は髪を掻き上げる。 「刮目せよ世界! 我こそが天我アキラである!! たとえ天が、世界が我を押さえつけようとも、我は諦めはしない!! 我が、我こそが、全ての女性たちが笑える世界にしてみせる!!」 白銀あくあだけじゃない、ベリルエンターテイメントには、天我アキラが! 猫山とあが! 黛慎太郎がいるのだ!! バカなことをと思う奴もいるかもしれない。でもいつだって、何かに成功した奴はバカだバカだと言われてきた連中なのだ。だったらバカが4人もいればなんかできるんじゃないかって、俺はそう思う。 我はギターを手にもつと、ヘブンズソードで使う予定の2期のOP曲を練習する。 今からこの曲を、大勢の人の前で歌うのが楽しみで仕方がない。 ************************************************ 前話、ウインクの下りを加筆修正しました。 それはそうと、週末の天我タイムどうでしたか? 実は次回更新は日曜なんですね。そこだけはすみませんって言っておきます。 掲示板、君はこの速度についてこれるか? 【魂の演奏】白銀あくあ様を語るスレpart2863【寝れねえよ!】 7 ななし おいすおいすー、お前ら起きてるか? 8 ななし >>7 昨日のMステからずっと起きてる。 10 ななし >>8 奇遇だな。私もそうだ。 もう良い歳なのに徹夜するなんて思ってもいなかったよ。 12 ななし 一夜明けてもトレンドはまだベリルが独占している。 1位 next round 関連ワード マスク・ド・ドライバー、ヘブンズソード 2位 MUSIC STAGE 関連ワード 本郷監督大号泣、白龍先生みつけたwww 3位 ベリルエンターテイメント 関連ワード 採用通知、不採用 4位 annann 関連ワード 聖あくあ教が聖書認定を発表、教科書、合法のエロ本 5位 ウインク 関連ワード 過呼吸、心臓が止まった、あれで恋に落ちない奴おる? 6位 ついてく 関連ワード 白銀あくあ、ついてく以外の選択肢ある? 7位 ギターの弦 関連ワード 私が弦になる、天我アキラ 8位 ぴょんぴょんとあちゃん 関連ワード あざとい、でもかわいい 9位 滑る階段 関連ワード 動悸、病院に行け。 10位 寝れない 関連ワード ずっと起きてる、このままオール。 13 ななし >>8 >>10 寝れるわけねぇだろ!! 14 ななし お前らまだ起きてんのかよ。頭おかしすぎだろ……。 まぁ私も起きてるんだけど。 >>12 これぞベリル無双。 15 ななし ああ、寝てる場合なんかじゃねぇ!! 16 ななし 悲報、実は誰も寝てない。 17 ななし むしろ私は根性で寝た。最高のコンディションで2話を視聴するためにな! そういうわけだから、お前らおはよう。 18 ななし >>12 全国で晒されるアイコちゃん先生www 19 ななし >>17 おはー! 20 ななし >>17 顔は洗ってきたか? 寝ぼけたまなこじゃ見逃してしまうぜ? 21 ななし おい! 渋谷のバルコの広告さっき見たら変わってたぞ!! 天剣のあくたんの広告カッコ良すぎだろ。 https://***/barco.jpg 24 ななし >>21 君はこの速さについてこれるか? カッコ良すぎ。 25 ななし >>21 ぐあああ! 26 ななし >>21 たまんねぇわ! 27 ななし ちょw バルコだけじゃない! 渋谷のスクランブル交差点の電光掲示板とか看板、全部ベリルと天剣がジャックしてるwww 自分と同じで、日曜仕事の人が全員一斉に上を見て固まってるんだがw 29 ななし >>27 マジ? 30 ななし >>27 どうやら私と同じ空を見ているようだな。 31 ななし 一体、何が起こってるっていうんです? 32 ななし >>27 マスク・ド・ドライバーが渋谷ジャックとかwww え? 本当に!? 33 ななし >>27 放送終わったら絶対見に行く。 34 ななし やべぇなこれ、ドライバー終わった後も寝れねぇじゃねえか!! 35 ななし だめだ……もう昨日から狂ったようにライブ映像見てる。 最後までやりきった時の達成感もそうだけど、楽屋裏の映像とか、終わった後の映像とか、自分もあそこに一緒に立ってるみたいな気分になった。なんかもう男の子がどうかとか、そういうのを超越して頑張ってるこの4人が好きだ。 39 ななし >>35 お前は私か? あの魂の演奏を見て心が震えたよ。それと同時に、こんなにも打ち込めることがあって、素敵な仲間がいることが羨ましくなったし、私もそうなりたいって思った。 41 ななし 正直、追えば追うほど、知れば知るほど、みんなのことが好きになる。男の子だからじゃない。白銀あくあだから、猫山とあだから、黛慎太郎だから、天我アキラだから好きだ。 43 ななし >>41 それな! 45 ななし 速報、ファンクラブからメール。 46 ななし 朗報、ファンクラブ正式に稼働する模様。 47 ななし ファンクラブ、お前生きとったんか……。 48 ななし 渋谷にポップアップショップまじ? 49 ななし 喜べおまえら!! ようやく課金できるぞ!! ベリル公式ポップアップショップが期間限定でバルコ内にオープン(先行販売)。 10月からはオンラインの他に、ベリルの公式グッズショップが池袋淑女ロード路面店、秋葉原UDZ店、渋谷グランドタワー店、原宿竹上通り店、新宿藤百貨店内ショップ、表参道ビルズ店、六本木ミッドタウン店、銀座藤百貨店内ショップ、藤百貨店日本橋本店内ショップ、東京駅構内店(森長のお菓子屋の正面)にオープン。 52 ななし >>49 ようやく私の財布の口を解放する時が来たようだな。 53 ななし >>49 銀行通帳は手に持ったか? まだのやつは準備しておけよ。 54 ななし >>49 どうやら小学生の時から貯め込んでいた500円玉貯金箱を破壊する日が来たようだ。 55 検証班◆010meTA473 >>49 嗜み、行っきまーす。 56 ななし >>49 待たせたな! もしもの時のために準備していたへそくりを持ってきたぜ!! ……でも、今、封筒の中を見たら1円もなかった。どうやら知らない間に使っていたみたいだ。 59 ななし >>56 wwwww 60 ななし >>56 おまわた 61 ななし いつまでもあると思うなよ。挟めたへそくりと通帳の金。 63 検証班◆9n2SARETAi >>49 ファンクラブメール補足です。 藤百貨店内の店舗は、当面の間は百貨店カードを持っている人限定。 表参道店と六本木店は完全事前予約制で、予約した時間内に訪れない場合は自動的にキャンセルだそうです。 六本木店、渋谷店は、ビル内併設のホテルにご宿泊のお客様限定で閉店後2時間に限って特別に解放、ただし人数が多い場合は制限時間か抽選をつけるので注意。 66 ななし >>63 姐さん有能。 67 ななし >>63 やっぱり姐さん。 69 ななし >>63 金持ってるやつは六本木店狙い目だな。確か宿泊最低5万からだったはず。 ベリルのショップ行くために、数百万のスイートに宿泊するやつとかいるのだろうか……。 71 ななし >>69 1人>>55だけ心当たりいるわ。 73 ななし >>71 奇遇だな。1人だけ行きそうな奴>>55を知ってる。 74 ななし あいつ>>55なら連泊しそう。 77 ななし >>74 嗜みクラスなら多分だけど、どっかのホテルの一室を年間で賃貸契約してると思う。 メアリーなら隣県在住だし、ここ有名五つ星ホテルだから普通にありえるんだよなぁ。 79 ななし >>77 すまん、レベルが違った……。 80 ななし その一方で草食ってる奴だっているんだぞ!! 82 検証班◆CHiMPOsuki クリスマスのご褒美に六本木のホテルに先に予約入れてるチンポスキーちゃん大勝利? 84 ななし >>82 いや……クリスマスにおひとり様でご予約いれてる時点でちょっと……。 85 ななし >>82 今日からお前のこと、ほんのちょっぴりだけ優しく接するわ……。 87 ななし >>82 悲しすぎる……。 88 ななし >>82 泣いた。 90 検証班◆CHiMPOsuki むしろ私が泣いていいか? ふーんだ、1人で楽しんで来るもんね!! 92 ななし >>90 強く生きろよ。 94 ななし >>90 幸せそうで何よりです。 95 ななし おい! そろそろ始まるぞ! 96 ななし 待ってた! 97 ななし 第二話くるー! 98 ななし 2話だぞ2話! 99 ななし OP映像キター! 100 ななし OP最高すぎる。 112 ななし お前ら実況スレ行け!! 114 ななし 実況スレ行ってきま! 115 ななし 実況スレ行ってくるぜ!! 【おかいつ】ヘブンズソード実況スレ第2話part4【ついてく】 108 ななし おい、なんで始まったばかりなのにpart4なんだよw 110 ななし これ、昨日の夜の後にたった奴がまだ続いているのかwww 112 ななし ぐああああああああああ! 113 ななし 天我先輩キター! 114 ななし 天我パイセン! 115 ななし アキラくんキタアアアアアアアアアア! 116 ななし おい、嘘だろ!? 118 ななし 天我先輩が来るなんて聞いてないよ!! 119 ななし やっぱり例の番組表やらかしてたなw これベリル全員出るぞ! 120 ななし おい、まさか、全員出るとかないよな? そんなご褒美ある? 121 ななし 数ヶ月前のお前ら「男がドライバー? ないないw寝言は寝て言え」 今のお前ら「白銀あくあキター! 天我アキラきたー!!」 125 ななし 次の新作ドライバー男でるって。 去年のドライバー視聴者に言ったら絶対に信じなかっただろうなw 126 ななし 男がドライバーで主人公でもありえないのに、2人も出るのか……すげーな。 128 ななし まだ慌てる時間じゃない。 流石にアキラくんはゲストかなんかでしょ。 129 ななし 落ち着け。まだドライバーに変身したわけじゃない。 238 ななし ちょっくら退職届出してくるわ。 明日から喫茶店のオーナーやる。 240 ななし 私も喫茶店始めたら天我アキラを拾えますか? 241 ななし さすがは元既婚者設定、普通の女子なら寝てるアキラくんなんかいたら襲っちゃう。 243 ななし 娘が生理きてる年齢だったらやばかったな。普通に襲ってた可能性すらある。 245 ななし 娘の年齢設定とか、オーナーが元既婚者とか本郷監督はちゃんと考えてるな。 261 ななし あ……アキラくんのターンが……。 263 ななし SYUKUJYO 264 ななし 小早川さんのターン。 286 ななし あー、そう言えばSYUKUJYOは前回の襲撃でチームが壊滅状態だったな。 288 ななし SYUKUJYOは人材補充か。サブキャラクターで若手の女優起用するのかな? 289 ななし 最初、小早川さんが主人公だと思ってたわ……。 310 ななし 今回の怪人の名前もひどいw 313 ななし クンカ・クンカー……なんだ、私のことじゃん。 315 ななし 男の子の匂い嫌いな女なんておる? 316 ななし 今なら時効だけど、たまたま同級生の男の子が忘れたジャージの匂い嗅いだのは良い思い出。 あれで性癖歪んだ。 317 ななし 正直匂いくらいいいだろ。許してくれよ……。 そりゃパンツ盗んで、ちんちんの所を匂うのはアウトかもしれんけどさ。 320 ななし 悲報、男の子とすれ違う時、鼻の穴を拡げて匂う私、クンカ・クンカーだった。 323 ななし 匂いは登竜門、女の子なら誰しもが通る道。 345 ななし あくたんまだ? 356 ななし 今回はあくあくんの出番少ないな。 378 ななし 頼む、あく様を早く。 424 ななし OP開け後、ここまであくあ様の登場なし。 451 ななし って、あく様きたあああああ! 456 ななし 不意打ちあくあくん。 459 ななし あくあ様、なぜ豆腐屋さん? 462 ななし 豆腐屋あくあ君捗る。 465 ななし 主婦の私、こんな豆腐屋さんきたら、絶対に家の中に入れる。 468 ななし あーダメですだめです。こんな色気のあるえっちな豆腐屋さん許されませんよ。 473 ななし どうしよう、子供の前なのにパンツだめにしたかも……。 475 ななし アキラくんの寝顔といい、朝からえっちすぎる……。 489 ななし 小早川さん「何やってるんですか!?」 495 ななし そりゃ小早川さんも何やってるんですかって言いたくなるよw 503 ななし 視聴者も何やってるんですかって思ってる。 526 ななし むしろ本郷監督に何やらせてるんですかって言いたいwww でもGJ! 535 ななし 視聴者の気持ちを代弁する女、小早川www 542 ななし 豆腐屋のお婆さんが腰を痛めたから代わりにリヤカー引いてるとか優しすぎ。 551 ななし ええ子や……。 576 ななし やめて、総司くんとあくあくんが重なって見える。 このままじゃ総司くんのことも好きになっちゃう。 589 ななし 現実世界であったら確実に売り切れる奴。 614 ななし このお豆腐どこ行ったら買えます? 638 ななし ※豆腐はスタッフが美味しく頂きました。 657 ななし あくあ様がくると露骨にスレが加速するwww 672 ななし おい……やめろ……うち、豆腐屋なんだよ……。 685 ななし 予告、スーパーから豆腐が無くなる。 706 ななし 今晩確実に豆腐料理だわ。 722 ななし よかった、昨日豆腐買ってて……。 735 ななし 豆腐屋の公式SNS反応早すぎるwww 756 ななし 豆腐屋公式SNS 「事前に連絡を受けてるから製造ラインはフル稼働している」 789 ななし 今日レジ打ちのバイトの日なのに、戦々恐々としている。 803 ななし スーパーも在庫は十分に確保しているから慌てないでくださいって告知出してるwwwww 824 ななし 朝のスーパーのチラシ、どこも豆腐特集とかやってて、頭おかしいんじゃねぇかって思ったけど、こういうことだったのかwww 867 ななし 頼む、このお豆腐屋さん家の近所に来てくれ。 872 検証班◆CHiMPOsuki あくあ様が吹いた後の、豆腐屋のラッパ欲しい……。 吹いたところをベロベロ舐めたい……。 896 ななし こんな豆腐屋が近所に現れたら絶対に奥様方が色めきだっちゃうよ。 私だったらベビードール着て、寝起きを装いながら買いに行く。 901 ななし お風呂入ってたから慌てて出てきたていで、全裸でお財布握りしめて買いに行くのはアウトですか? 915 ななし 小早川さんも困惑してたな。 938 ななし 普通にお豆腐買ってる小早川さんかわいい。 943 ななし そしてCMへ……。 950 ななし ここでCMかー。 959 ななし >>950 次スレ頼むぞ!! 963 ななし まだ前半。 971 ななし 玩具の宣伝キター! 975 ななし 玩具の宣伝やばいな。 982 ななし おもちゃ買えなかった。再販まだかなぁ。 999 ななし 次スレー!? 【豆腐屋】ヘブンズソード実況スレ第2話part7【あくあ】 8 ななし なぜ7? 5じゃ? 10 ななし 4が3つあって同時進行で使い切ったから7です。よろしくお願いします。 11 ななし CM中、一瞬、裏番組見たらどこもお通夜みたいでクソ吹いたwww 14 ななし これ他チャンネルの人が可哀想。視聴率がどうのこうのよりもドライバー見たそうな顔してたwww 16 ななし SNSトレンドの舛岡アナの切り抜きウケるwwww私だってドライバーみてえんだよwwwww 他チャンネルの生放送でそれ言えるのすげえわw 18 ななし CM明けアキラくんきたあああああ! 21 ななし 天我先輩のターン! 23 ななし TENGA! TENGA! 45 ななし 天我先輩と買い出しいいなぁ。 53 ななし あっ、あっ、あっ……。 68 ななし 小さな子と手を繋ぐ天我先輩……。 天我先輩が夫になったシチュが捗る。 74 ななし 天我先輩が旦那様になったら、アキラくん♡って呼びたい。 81 ななし カナちゃんを見つめる娘の視線が鋭くなってた。 天我先輩、幼稚園児に嫉妬を覚えさせたか……。 97 ななし 保育所いってるうちの娘が、カナちゃんずるいっていってたwww やっぱり女の子は小さくても女の子なんやね。 102 ななし 男は取り合うもの。 115 ななし アアアアア! 私もアキラくんとショッピングモール行きたいよー! 134 ななし カナちゃんいいなぁ……。 159 ななし 死ぬまでに一度はやってみたいこと>男の子とショッピングデート。 166 ななし アキラくんとショッピングデートできるなら、もうこの世に未練はない。 189 ななし うわあああああ! 205 ななし ちょっと待って!! デートって手繋ぐんですか!? 218 ななし デートで手を繋ぐとか、白龍先生のオナニーラノベじゃあるまいし……うええっ!? 243 ななし すみません。デートしたことないんですけど、手って繋ぐものなんですか? 267 ななし 私の知ってるデートじゃない……。 279 ななし デートって基本的に、男の子から距離を離して他人のふりしながら歩くものだと思ってた……。 291 ななし 私が男の子の財布にしてもらった時は、お前はブスだから5mくらい離れてからついてこいって言われたのに……。 332 ななし アキラくんがぶっきらぼうに手を出しただけでスレが加速www 360 ななし チジョーキター! 368 ななし クンカ・クンカー様のご登場だあ!! 371 ななし 娘がクンカ・クンカー応援しててウケるw 384 ななし SYUKUJYO、チーム再編中だから出動できないのか……。 395 ななし ぐああああぁ! アキラくん優しい。 402 ななし お前はここに隠れてろ。 418 ななし 普通なら男の子が真っ先に逃げて、女の子が肉の壁になるシーン。 427 ななし カナちゃんを守るために、自分から犠牲になるアキラくんカッコ良すぎでしょ。 444 ななし 男の子はそんなことしないでしょ。でも……いい! 458 ななし アキラくん演技はそこまでではないけど、恥ずかしがらないし普通にそこらへんの男優と比べて遥かにいいわ。 流石にあくあくんとか、小早川さんくらいの女優さんと比べちゃダメだけど。例年のドライバー若手女優枠と比べても十分に合格レベル。 477 ななし 天我様のアクションきたああああああああああ! 491 ななし 天我くんまでアクションするのかやべえな。 502 ななし 流石にアキラくんのアクションはそこまでじゃない。 けど嬉しいな。挑戦しようとしてるところがかっこいいと思う。 516 ななし 無駄にかっこいい女、本郷の、無駄にかっこいいカメラワークきたあああああ! 523 ななし チジョーのアクターさん頑張ってる。 535 ななし ああ……。 544 ななし まあドライバーじゃないから普通に勝てないよね。 552 ななし お願いクンカ・クンカー。アキラ様をいじめないで……。 557 ななし カナちゃん……さすがだよ。 564 ななし 助けに入るカナちゃん。小さくてもやっぱり女の子だね。 本能で男の子を守らなくちゃいけないってわかってる。 571 ななし き 573 ななし き 574 ななし キ 578 ななし カブトムシきたあああああああ! 580 ななし 速報、カブトムシ登場 581 ななし 朗報、あくあ様やっぱりくる。 585 ななし いいぞいいぞ! 587 ななし あくあ様がくるってわかった瞬間に安心してる私がいる。 589 ななし 男の子は守るもの。でも、あくあ様には守られたい!! 590 ななし 勝ったな! 朝風呂行ってくるわ!! 592 ななし 革靴の音www 593 ななし この無駄にどうでもいいかっこいい演出は間違いなく本郷。 594 ななし 隠す気のない本郷演出。 595 ななし あー、まずいです。これ。あくあ様の靴音聞いていたら、なんか新しい性癖が開きそうになる。 598 ななし あくあ様降臨!! 599 ななし あくあ君がきたぞおおおおお! 600 ななし 剣崎! 剣崎! 剣崎! 601 ななし ああ……あくあ様やっぱりかっこいいわ。 602 ななし あくたんが来た瞬間、ホッとしてる自分がいる。 603 ななし なんだろう。あー様が来るってだけで、落ち着いてみられる自分がいる。 605 ななし 期待を裏切らない男、白銀あくあ来る。 607 ななし おかいつ 608 ななし おかいつー 609 ななし おかいつ! 611 ななし お母さんが言っていた! 612 ななし お母さーん!! 622 ななし たとえどんな理由があっても、誰かを傷つけていい理由にはならない! 623 ななし 剣崎のセリフは深いな。 624 ななし 女の子に言っているように聞こえて、これ実は男の子にも言っているような気がする。 なんとなくだけど……。 633 ななし このお母さんって台詞、少しマザコンみがあって母親の私に刺さる。 635 ななし お母さん大好きっ子かな? 男の子のマザコンは女の子的にはポイント高い。 637 ななし マザコンの男の子は、お母さんと仲良くなったら簡単に心開いてくれるからいいんだよね。 638 ななし 今度の変身シーンは部分ごとかー。これもいいわ。細部がじっくりみれる。 639 ななし ※さっきまで豆腐屋だった男の子がこれです。 640 ななし とてもじゃないけど、さっきまで豆腐屋やってた子とは思えないわ。 655 ななし 悲報、白銀あくあ、ドライバー状態でも豆腐屋でもかっこいい。 658 ななし 魅入るわ。 659 ななし 戦闘シーンはエロシーン。 661 ななし スーツの体に密着した部分がエロすぎなんよ。 663 ななし あくあ君のアクションシーンってかっこいいだけじゃないんだよね。 必要以上にチジョーを傷つけないようにしている配慮とかが見える。 665 ななし 流石に数が多い。 672 ななし ああ……。 673 ななし あ……。 675 ななし ぎゃあああああ! やめてえええええ! 676 ななし あくあ様ピンチ。 678 ななし ピンチでも慈愛の心を忘れないあー様。 680 ななし これ流石にやばくね? 681 ななし 一瞬、スレ止まったw みんな魅入ってんな!! 683 ななし お 684 ななし お? 685 ななし おお? 687 ななし ここで天我先輩立ち上がる。 689 ななし 天我先輩、頼む。 690 ななし やばい……ボロボロな天我くんが立ち上がった瞬間、ウルッときた。 692 ななし アキラ君もう頑張らなくていいって! 693 ななし こんなにボロボロなのに……さっきちょっと、ぐへへって思ってごめんね。 694 ななし ざわ……ざわ…… 695 ななし この後の展開がわかってる。でもそんなことないって思ってる自分がいる。 697 ななし 先に言う、やっぱりベリルは最高だって! 698 ななし 本郷、お前ならやってくれるって信じてたぞ!! 699 ななし 本郷監督についていく。 700 ななし こい 701 ななし こい……! 703 ななし こいっ!! 705 ななし きたああああああああああああああああああああああああ! 707 ななし ぐぎゃアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア! 708 ななし ベリルは何回、世界を変えたら気が済むんだよ!! 709 ななし 昨日の展開からこれとか熱すぎだろ!! 710 ななし ※君はこの速さについてこれるか? 711 ななし 私じゃなかったら見逃してた。 712 ななし 見逃せねえわ!! 713 ななし これは熱い。 714 ななし 蜂のおもちゃも売り切れそうwwwww 715 ななし 数時間前の自分に教えてあげたい。 そのまま寝ずに起きてて正解だったぞって。 718 ななし おい……嘘だろ……おい。 720 ななし あ……そっか、これ夢か、もう一回寝てくる! 723 ななし 史上2人目の男性ドライバー誕生! 724 ななし おい……2人目とか嘘だよな? 728 ななし 出演、白銀あくあ、猫山とあ、黛慎太郎、天我アキラ ← 729 ななし これは期待していいんだよな? 731 ななし 本郷……私は4人目までくるって期待してるからな? 748 ななし ポイズンチャリス来たああああ! 749 ななし ポイズンチャリスかっけぇな。 755 ななし これは厨二病が加速するデザイン。 758 ななし 中2の妹、ポイズンチャリスに目を煌めかせる。 763 ななし しかも強度に不安のある合体変形武器www 774 ななし あくあ様とアキラ様のタッグきちゃあああ! 775 ななし ここで挿入歌きたあああああ! 776 ななし 挿入歌だと!? 778 ななし 誰これ、あくあくんと誰? 779 ななし これ天我先輩? 781 ななし このタッグは熱いぞ!! 783 ななし やばいやばい! 785 ななし 戦闘中でもあくあ君とアキラ君がタッグ組んでるし。 お歌の中でもあくあ君とアキラ君がデュエットしてる。 786 ななし どっちに集中すればいいんだw 788 ななし なぜかスレの勢い落ちたw 789 ななし 書き込みどころじゃなくなってる人が大量発生してる予感www 790 ななし ぐわあああああああ! 792 ななし あああああああああああああああああああ! 795 ななし エロスーツの布面積が広がったwww 797 ななし おいちょっと待てって、こんなんもう目を凝らせば水着じゃねぇか!! 800 ななし 全国のお母さんが朝から若返っちゃうようなサービスシーン来たw 803 ななし くっそーかっこいいシーンなのに、女の性が邪魔をするwww 805 検証班◆07218KADO6 あくあ様、朝からオカズ提供ありがとうございます。 806 検証班◆CHiMPOsuki あああああ、あくあ君の体にぎゅっとしてくんかくんかしたいよぉ!! 808 ななし 頼む、番組に集中させてw 810 ななし クンカ・クンカーになりたかった!! 811 ななし これチジョーの中の人すごいわ。私なら偶然装ってケツくらい触っちゃう。 812 ななし くそw純粋に楽しんでる人がキャパオーバーでオーバーフローしてて、スレにクンカ・クンカーと同レベルの変態しか残ってねぇwww 825 ななし ちょっ! 827 ななし あくあ君の方から抱きつくとかうらやま!! 828 ななし 私もクンカ・クンカーになりたいいいいい! 830 ななし ここでオーバークロックが解除される演出あつう! 831 ななし ああ、わかってんなぁこれ!! 832 ななし 本郷てめえ!! 835 ななし お前の罰も俺が背負う……。 837 ななし ヤベェ、やっぱ天我アキラかっけえわ!! 840 ななし 私は前から天我先輩がかっこいいって知ってた。 841 ななし ベリルっていうか、天我先輩もとあちゃんも黛くんも、あくまであくあ様の添え物だと思ってた。 でも昨日の熱い演奏と今日の熱い演技見せられたら意識変わるわ。 845 ななし 天我先輩にはあくあ君とはまた違った良さがあるな。 847 ななし やばい、私だけのアキラ君がみんなにバレてしまう。 850 ななし あ……。 851 ななし ああ……。 855 ななし クンカ・クンカー、お前もか。 858 ななし 倒した敵をちゃんと優しく抱き上げてくれるあくあ様すき……。 860 ななし 剣崎……。 869 ななし 女の人の匂いが好き。 871 ななし 速報、あくあ様「女の人の匂いが好き」 875 ななし くっ……剣崎のセリフだってわかってるのに、あくあ様で捉えてしまう!! 878 ななし 本郷監督、あー様にとんでもないことを言わせてしまうw 880 ななし は? 882 ななし は? 883 ななし はぁ? 885 検証班◆010meTA473 はぁー? 886 ななし 実セ。 889 ななし クンカ・クンカー、あくあ様と抱き合う。 890 ななし これは実質セックス。 891 ななし お前、ふざけんな!! 892 ななし クンカ・クンカー、これは死んでも仕方がない。 893 ななし これはギルティ。 895 ななし 肩に顎乗せてギュッとするのはやりすぎだったね。 896 ななし 死ぬまでに一回はしたいやつ!! 899 ななし おい! これの脚本、本当はアイコちゃん先生だろ!! 905 ななし スレに嫉妬が渦巻いているwww 913 ななし これ風呂行ったネキ正解だったな>あー君「女の人の匂いが好き」 921 ななし ドライバー終わったら風呂はいろ……。 924 ななし あー様って、どこのシャンプー使ってるんだろ? 937 ななし 優しい匂い嗅ぎたい。 948 ななし 甘い奴めとか言ってるけど、神代もちょくちょく甘そうな雰囲気でてるよね。 951 ななし 神代、普通に良い子だと思うんだよね。 953 ななし あっという間の30分だった……。 962 ななし 次回予告来たあああああ! 964 ななし 次回予告! 977 ななし ん、なんか一瞬、誰かの後ろ姿ががが。 978 ななし 誰? 982 ななし 次、誰がくるんだろう。 985 ななし とあちゃん、黛くんの登場にも期待して良いですか? 989 ななし 挿入歌「FULL SPEED」剣崎総司with神代始 作詞・作曲:天我アキラ、編曲:モジャP。 991 ななし OP曲も挿入歌も10月発売。 992 ななし 今晩0時からどっちも先行ダウンロード!! 993 ななし 買うしかねえだろ!! 994 ななし ハイパフォーマンスサーバー「配信サーバー君は大丈夫か?」 996 ななし さりげに今日も最後まで落ちてねえwww 997 ななし お前本当にハイパフォーマンスサーバーか!? 998 ななし やべえ、昨晩といい、本当に持ちやがったwww 999 ななし スレ乱立してて、どこが本スレかわかんなかったけど、検証班がいたここが本スレか。 1000 ななし 1000なら全員ドライバー!! 白銀あくあ、合同音楽会いっきまーす。 「おぉ……ここがメアリーか……」 俺は生徒会の要請もあって、メアリー女学院との合同音楽会のために隣県を訪れていた。 メアリーは幼稚園から大学まである超名門校で、女子御三家と言われている有名女子学校の一つである。歴史のある学校だけあって建物も作りも素晴らしく普通に見入ってしまった。 ちなみにその御三家の一つ、聖クラリスには妹のらぴすが通っているが、クラリスとメアリーはライバル関係にあるらしい。仲が悪いということはないんだが、お互いに切磋琢磨する関係なんだそうだ。 「白銀さん、こっちです」 「あ、はい」 今日は俺以外にもクラスメイトで生徒会庶務の千聖クレアさん、先輩で二年生、生徒会のナタリア・ローゼンエスタ副会長、同じく生徒会で三年生の那月紗奈会長、そして担任の杉田マリ先生がこの合同音楽会のために同行しているが、実際に演奏するのは、俺、ローゼンエスタ副会長、那月会長の3名だけだ。杉田先生は引率として、クレアさんはもしもの時のためのピンチヒッターとして俺たちに帯同している。 そして今日は平日だが、俺たちは普通に午前中は学校で授業を受けてきた。杉田先生と生徒会の皆さんが言うには、午後の授業は公欠扱いになっているらしい。だから欠席しても出席扱いになっているそうだ。 「初めまして、ようこそおいでくださいました」 メアリーの生徒会の皆さんと先生方が、駐車場までご丁寧にお迎えに来てくれたので俺たちは軽く会釈する。ちなみにメアリーの制服はワンピース型のセーラー服だ。紺色の生地に白襟、細い赤リボンと制服の首元にある十字架のマークと、スカートの裾に残った袴の名残である黒いラインが特徴である。ちなみにクラリスの制服にも首のところの生地に十字架のマークが入っているが、あっちはメアリーの紺色に対抗しているのか白セーラーが伝統だ。 「本日の合同音楽会なのですが、事前にご連絡した通り、進行の方を少し変更いたしまして……その、1年の白銀様には最後に演奏していただきたいのですが、ほ、本当によろしいのでしょうか……?」 「あ、はい、大丈夫ですよ」 最初の予定では、幼等部、小等部、中等部、高等部、大学の順番で演奏する予定だったらしい。でも俺が参加したことで、警備の関係上で最後にしてほしいと言われた。申し訳なく思った俺は、ご迷惑をおかけするなら代わりの人がと提案したが、それを言ったらメアリーの子に泣かれちゃったんだよね……。女の子を笑顔にするのって難しいな。俺はアイドルとしてまだまだだなと、より頑張ろうと気合が入った。 「それで、その……白銀様は、他の方の演奏をお聞きになったりとかなさいますか? もし、ご不快でしたらご休憩室もご用意していますが……」 「よろしければメアリーの皆さんの演奏も、乙女咲のみんなの演奏も聴きたいのですが……ご迷惑ですか?」 乙女咲のみんなの演奏はもちろんのこと、メアリーからは、カノンの他にも、知り合いのえみりさんも演奏するから聞いてみたいと思っていた。 「い、いえ、大丈夫ですよ! 流石にメアリーや招待校の生徒達と同じところ……というのは難しいですけど、乙女咲の皆様にはご観覧用のバルコニー席をご用意していますので、そちらの方をご利用いただければと思います」 「ありがとうございます」 わざわざ特別に席まで用意してもらってたみたいで申し訳ない。でもこの世界の今の男性の立場を考えたら、これも仕方のないことなのだろう。 「それじゃあ私たちは準備してきますから」 「ああ、はい。わかりました」 会長と副会長の2人は、演奏用のドレスに着替えるために別室へと向かう。俺も後でスーツに着替えなければいけないが、着替えるだけなので直前で大丈夫だろう。 俺は杉田先生とクレアさんと一緒に、生徒会の人たちの先導でバルコニー席に案内された。 「こちらになります」 俺は入り口の前にいた警備員の人達に、今日はありがとうございます。お世話になりますと声をかけてからバルコニー席に入る。これはもはや前世からの癖といってもいい。例えば役者さんの中には家を出る時から自分を作ってくる人がいたりとか、アイドルならあえて普段の時から自分のイメージを崩さないとか、そういうタイプの人はあえて挨拶をしない人もいるけど、俺はそれはそれでいいと思う。それだけ仕事とか自分の作りあげたものに対して真剣なんだなって伝わってくるしね。でも俺を鍛えてくれたジョニーさんという人はすごく礼儀に厳しい人だったから、挨拶だけは丁寧にちゃんとしろと教えられた。それが染み付いているのだと思う。 「流石はメアリー。伝統のホールはスターズの古い建築を参考にしているから趣があるし、使っているカーテンや椅子も一流のものばかりだなあ」 杉田先生は感嘆の声を漏らして、うっとりとした目で周囲をキョロキョロと見つめる。そういえば先生は、ミュージカルを見たりするのが好きだって言ってたから、こういう雰囲気のあるホールが好きなのかな? 俺もここで演奏できるのかと思ったら少しワクワクしてきたな。 その一方でクレアさんはいつも通りだ、中学の時はスターズに留学していたから、もしかしたらこういうのには本場で見慣れているのかもしれない。 「そろそろ大学生の演奏が始まるようですね」 メアリーの合同音楽会は1日かけて行われるが、幼等部から中等部までの演奏は午前中に行われる。高等部と大学は午後からの日程だ。ちなみにメアリーの生徒は中等部以上は一日参加だが、午前中の招待校は午後を見ずに帰宅することが慣例となっている。それなのにホールの奥の方には、普段は鑑賞しないはずの幼等部や小等部、午前中の招待校も残っていた。今回の合同音楽会の演奏はそれほどまでに素晴らしかったということなのだろうか? 楽しみだなあ。 「あ」 さっきまで静かだった観客席の中で、誰かが声を漏らした。 それと同時に、観覧席に座っていた全員が一斉に俺の方へと振り向く。 ステージの上で見られ慣れてるとはいえ、この状況で一斉に見つめられると中々に恥ずかしいものがある。俺はとりあえず笑顔で手を振る。アキオさんも言っていたが、困った時はとりあえずニコリと笑って手を振っておけばごまかせるそうだ。 「う……」 え……? 観客席の中の1人の女の子が前のめりに倒れた。でもすぐに両隣の子がその子の体を支えて事なきを得る。よ、良かった……。そのまま前の座席の背もたれに顔をぶつけたりしたりしたら大変な事になっていたかもしれない。しかしその子を皮切りに、数人の女子たちが同じようなことになって隣の席の子に介抱してもらう。俺はどうしようと、隣に居た杉田先生の顔をチラリと見ると、先生は苦笑しつつほんの少し呆れた顔をしていた。居た堪れなくなった俺は視線を反対側にいたクレアさんの方へと向ける。するとなんだか、困った人ですねと残念なものを見るような憐れみの目で見られた。きっと、そんな気がするだけだと思いたい……。 いや……いやいやいや、流石に手を振っただけでこうはならんでしょ。きっと長時間参加してたから、具合が悪くなった子がいただけだって。そうだよ、そういうことにしておこう。 俺は気がついてない振りをして、そのまま座席に座った。 「げ……」 え? 俺またなんかやらかしたのかと声の方へと反応する。 すると下に視線を向けたクレアさんが、ほんの少しだけ嫌そうな顔を見せた。 クレアさんはクラスメイトの中でも落ち着いている方で、常に平坦というか……平常心のままでいるような人である。そんなクレアさんが、珍しく自らの感情を覗かせるように表情を崩していたから俺はびっくりした。 「どうしました?」 「あ……いえ、すみません。知り合いをお見かけしたものでして、つい……気にしないで下さい」 ふーん、クレアさんにもそうやって素を見せる人がいるんだなあ。クラスメイトの中でも大人びている彼女は、ぶっちゃけ隣にいる杉田先生より大人に見える時がある。というか杉田先生は、最初のイメージでは少し硬いのかなと思ってたけど、普通にクラスメイトからちょっかい出されるとじゃれあったりする時もあって、子供っぽいところがあるかわいい人だなと思った。 そんなことを考えていると、ポケットの中に入れていたスマートフォンが微弱に振動する。 演奏もまだなので、中を開いて確認すると、カノンからのメッセージだった。 『ふーん、隣に可愛い子連れて楽しそうだね。私だって、あくあとお話ししたいんだけどなー?』 ふっ、俺は思わず笑みが溢れた。カノンはあんまりねっちりとした嫉妬をするタイプではないけど、隠さずにやきもちを焼いてくれるタイプだから、恋愛初心者の俺としてはありがたい。知らず知らずにストレスを溜めて苦しまれるより、こうやってちゃんと言ってくれる方が自分としても対処しやすいからね。 俺はすかさずカノンに返信した。 『うん、大好きなカノンが隣だったらもっと楽しいだろうな。でも、カノンの可愛さに緊張して、俺はあまり喋れないかもしれないけど、それでもいいかな?』 結論から言うと返答はなかった……。果たしてこの返答で正しかったのかと不安になる。そういえばついこの前も、こういうことがあった。そう、あれは、マスク・ド・ドライバー、ヘブンズソードの第2話が放送された直後の事である。 『私もあくあとぎゅっとしーたーいー!』 『きっと、ぎゅっとするだけじゃ終わらないけど、それでもいい?』 『え……』 この時もカノンからの返答がしばらく途切れた。こういうことがしょっちゅうある。何かカノンを怒らせることをしていなければいいのだが……。何を隠そう俺は前世も含めて、女性とお付き合いするのはこれが初めてのことだ。だから頼む、誰か俺に正解を教えてくれ!! っと、そろそろ演奏が始まりそうなので、俺はスマートフォンの電源を落としてポケットの中に突っ込む。ちゃんとマナーは守らないとね。 「メアリー女学院、合同音楽会を再開します。午後の部は乙女咲学園より3名の方の演奏を予定しております。また大学では提携校の〜」 ホールの照明がゆっくりと落ちていくと最初の演奏が始まる。 演奏のトップバッターは誰かなと思ってたら、出てきたのは喫茶店の常連客だったえみりさんだった。 「最初の演奏は雪白えみりさんで、讃美歌lilyの独唱になります」 俺はみんなと同じようにステージに向かって拍手する。舞台袖から出てきたえみりさんは、上品な純白のワンピース姿だった。もとより綺麗な人だったが、品のある装いがその身に纏う清らかなオーラを際立たせている。 えみりさんが歌う讃美歌lilyは元々古いアニメの曲だったが、作曲者ですらも知らず知らずのうちに世界でヒットしてしまった異例の曲だ。えみりさんはアニメなんて見てないだろうから、きっと教会で歌っていたのを聞いて知ったんだろうなあ。 この曲は解釈が難しく、真に意味を理解するために様々な意見が飛び交うほどだが、そんな曲を、えみりさんはこれこそが正解だと言わんばかりに、神々しくも清らか、厳かで神秘的な雰囲気で歌い切った。一言で言うと圧巻である。えみりさんがこんなにも歌が上手だったなんて思いもよらなかったが、それ以上に歌唱中の雰囲気も相まって曲の美しさが際立たされた。この曲はラテン語の歌詞で、翻訳すると自らが聖女だと歌うちょっと痛い歌詞らしいんだけど、えみりさんは知っているのかな? でも、えみりさんくらい綺麗なら聖女と言われてもおかしくないな。 「す、すごい……」 隣にいた杉田先生は目を煌めかせて感動していた。 「あ、あわわわわ……」 その一方で反対側に座っていたクレアさんは、すごく具合の悪そうな顔でぐったりとしていた。だ、大丈夫なんだろうか? 俺はそっとクレアさんに話しかける。 「クレアさん大丈夫? 具合が悪そうに見えるけど……俺で良かったら控え室に連れて行こうか?」 「ひゃ、ひゃう」 クレアさんは片耳をサッと手で押さえて顔を赤くする。 「だ、だいじょうぶれふ……もうアレは知らなかった事にしておきますから……」 アレ? 知らなかった事? クレアさんの言葉の意味はよくわからなかったけど、さっきまでの青ざめた顔から血色のいい顔に戻っていたからとりあえずは大丈夫だろう。 俺は隣のクレアさんがまた顔色を悪くしないか気にしつつ、他の出演者の歌や演奏へと耳を傾けた。どれも素晴らしく上手だったが、最初のえみりさんが凄まじすぎて、他の人は少しかわいそうだった。歌が上手い人はいっぱいいるけど、特徴的で自分の世界観をちゃんと作り出せる人は滅多にいないからね。それでも後の演奏者や歌唱もみんな頑張ってたし、どれも良い演奏や歌であることには変わりがない。だから胸を張っていいし、しょぼくれる必要なんてないよと、俺は彼女達に一際大きな拍手を送った。 「さてと……」 俺は大学生の演奏者が半分くらい終わったところで、席から立ち上がった。 「俺もそろそろ着替えてきますね」 「それでは私も、もしもの時のために着替えます」 クレアさんも俺に続いて席から立ち上がる。 「それじゃあ私も、白銀をきっちりと控室まで送り届けるとするか」 結局、杉田先生も立ち上がって、3人で控室へと向かう。 「ありがとうございました」 「ああ、頑張ってこいよ白銀!」 「私も着替え終わったら、杉田先生と一緒に席から見てますね」 2人とはここで分かれ俺は控室の中に入る。ちなみに控室の前には警備員が複数立っていた。俺は彼女達にもお仕事大変ですね。ありがとうございますと声をかけてから部屋の中に入る。 俺は控室の中に作られた広めの更衣室の中に入ると、服を脱いで、ハンガーにかけていたシャツやスーツを着ていく。これは自宅にあったコロールの最新の秋冬ものだけど、スーツやシャツに皺ができてはいけないからと事前にメアリーに送付していた。 「うん……こんなものかな」 革靴を履いた俺は、外にあった全身の姿見に映った自らの姿を確認する。無難なデザインだが美しい仕立てと上品な触り心地のスーツは一目見て高級品だと認識できるほどだ。その一方でプリーツの入ったシャツはとてもフォーマルだが細かいところがいかにもデザイナーズといった感じで、普通の蝶ネクタイとは少し違うバタフライネクタイはドレッシーでハイファッションな感じがする。ただ、ネクタイの端に蜂のマークが入ってるのを見ると、ヘブンズソード繋がりで天我先輩を思い出してしまってクスリと笑ってしまった。おかげでほんの少しだけど緊張が解けた気がする。ありがとう天我先輩。 「まだ時間あるかな?」 控室の壁にかかった時計を見たら、まだ時間に余裕がありそうだったから、演奏の時に前髪が邪魔にならないようにハード系のワックスで整える。うん、これで大丈夫。俺はピアノに関しては普通だけど、せっかくだからいい演奏がしたいしね。少しでもパフォーマンスを上げるために、こういうところにも努力を惜しんじゃダメだ。 「よしっ!」 俺は整えた髪を鏡でチェックすると、控室を出て舞台袖へと移動する。ちょうど大学生の演奏が全部終わったタイミングだったのか、控え室には乙女咲とメアリーの高等部の演者達が待機していた。 「あ、会長、副会長」 俺は待機していた那月会長とローゼンエスタ副会長に話しかける。 「う……」 「あ……」 なぜか2人はこちらを見て一瞬だけ固まってしまった。 那月会長は少し派手な真紅のドレスで、ローゼンエスタ副会長は青を基調としたドレスを着ている。2人ともただでさえ綺麗なのに、髪まで綺麗にセットしていてより美しさに磨きがかかっていた。 「ひっ……」 そんなことを考えていたら、背中に刺さるような冷気を感じたのでそちらの方へと視線を向ける。 「あ……」 俺が後ろに振り返ると、わかりやすく頬を膨らませたカノンがそこにいた。首まで覆い隠した黒と深紫を基調としたカノンのドレスは一見するととても上品だが、透け感のあるチュール素材が用いられているせいか大人びたセクシーさが感じられる。実際、透けたチュール素材の下に見える肩のラインとか、鎖骨のあたりの肌がうっすらと透けていてグッとくるものがあった。 すかさずポケットからスマートフォンを取り出した俺は、電源を入れてささっとメッセージを送る。 『素敵なドレスだね。カノンによく似合ってるよ』 隣に控えていたペゴニアさんが一旦後ろを向いた後に、カノンの耳元で何やら囁く。おそらくだけど、演奏があるからカノンはペゴニアさんにスマートフォンを預けてるのかもしれない。 「っ!」 カノンの顔がみるみるうちに赤くなる。 良かった……どうやら機嫌を直してくれたみたいだ。カノンは一言、二言、ペゴニアさんに何かを囁く。するとペゴニアさんはメイド服のポケットに手を突っ込むと何やらポチポチと操作する。次の瞬間、俺のスマートフォンが新着のメッセージを受信した。 『他の女の子にデレデレするのは別にいいけど、私のことも、ちゃ……ちゃんと見て欲しいな!』 可愛らしいメッセージにほんの一瞬笑みが漏れる。そのメッセージに続いて、2件目の新着メッセージが入った。 『お嬢様は白銀様が来ると聞いて、せっかくおめかしなさったのに、白銀様が他の女の子の方を先にご覧になったからやきもちを焼いていらっしゃるようです。先ほども、お嬢様が彼女なのに、お嬢様が見ている前で隣の女の子と仲良さそうにお話していらっしゃったのを見て、ヤキモチを焼いていたようですね。なにぶん、お嬢様にとっては、白銀様が初めての彼氏様でございますから、どうか寛容なその御心でご容赦のほどよろしくお願いいたします。お詫びとして、ペゴニアにご奉仕できることでしたら、なんでもいたしますから……ね』 俺は呆れた目線をペゴニアさんに返す。すると彼女はあえて胸を張って強調する。くっ……あの人、俺がおっぱいが好きだって気がついてるな……! 仕方ないだろ、男子にとって、女の子のおっぱいはとっても魅力的なんだよ!! 俺だって男なんだから、それくらいは許してほしい。俺はそっとスマートフォンの電源を落とした。 「白銀……?」 振り向くと那月会長が怪訝な表情をしていた。俺は慌ててなんでもないですと答える。 「うむ! それならいいんだ。では、そろそろ出番なんで行ってくるよ」 「はい、微力ながらここから応援してますよ那月会長」 「会長……くれぐれも暴走だけはしないでくださいね」 何やらローゼンエスタ副会長に釘を刺された那月会長だったが、苦笑いしながら舞台袖からステージの方へと向かっていった。 ステージでヴァイオリンの演奏を披露した那月会長は、ヴァイオリン曲の定番とも言えるヴィヴァルディの夏、第一楽章をチョイスする。元よりしっかりとした演奏技術が備わってる上に、感情を乗せた熱い演奏に俺もローゼンエスタ副会長も、観客たちも痺れた。こういう演奏を聞くと、ついついヴァイオリンをやってみたくなるんだけど、実際にやるとなると大変だしすごく難しいんだよね。 「那月会長、素晴らしい演奏でした!」 「会長、お疲れ様です。タオルをどうぞ」 「ああ! 2人ともありがとう!! やっぱり、ステージはいいな! 興奮した!!」 那月会長は、ローゼンエスタ副会長に渡されたタオルで首元を拭う。 メアリーの演奏が終わると、次はローゼンエスタ副会長の演奏だ。 「ナタリア、気合いだ! パッションだ!!」 「ローゼンエスタ副会長、演奏楽しんできてくださいね」 「ふふっ、2人ともありがとう。それじゃあ私も行ってくるわね」 ローゼンエスタ副会長は、ほんの少し笑みを見せるとゆっくりと舞台袖からステージの方へと向かっていく。 サクソフォーンを手に持ったローゼンエスタ先輩は、ジャズの定番のナンバーを軽快なリズムで吹いた。こちらもまた那月会長と違ったかっこよさがある。俺は那月会長に続いてローゼンエスタ副会長の演奏にも聞き惚れた。 やべぇぞこれは……。乙女咲のレベルは普通に高いし、本当に最後が俺でいいのか? 一応めちゃくちゃモジャさんのところで、みんなに見てもらってコソ練しまくってきたけど、流石にちょっと自信無くなってきたぞ……。 「ナタリア良かったぞ! ほれ、タオルだ!!」 「ローゼンエスタ副会長、サックス吹いてる姿すごくかっこ良かったですよ」 「ありがとう2人とも、ステージの上でサックス吹くのは久しぶりだから少し緊張しちゃった」 ローゼンエスタ副会長は柔らかで自然な笑顔を見せる。やはり演奏するまでは少し緊張していたのだろうか。 「これもあのいい匂いのする草のおかげね」 「え?」 「ん……ごめんなさい。なんでもないの。ふふっ」 草がどうのこうの言ってた気がしたけど、気のせいかな? そんなことを考えていたら、俺の隣をカノンがすれ違う。 ほんの少しだけ、カノンの唇が動く。 見てて。 そう言われた気がした。 俺と同じくピアノを演奏するカノンが選択したのはリストのラ・カンパネラである。ピアノの中でも最難関曲と呼ばれるこの曲を迷いなく選択するところがいかにもカノンらしい。最初の一音から美しくも研ぎ澄まされたメロディに誰しもが引き込まれる。もちろんカノンはたったの一度もミスすることなく完璧な演奏で最後まで弾き切った。お、俺の彼女すごすぎぃ……。え、ちょっと待って、俺この演奏の後に弾くの? マジで? 嘘でしょ? ステージから戻ってきたカノンは、満足そうな表情で俺の隣を過ぎ去っていった。かっけぇな……。でもそれと同時に負けたくないなって思った。うっし、さっきまでちょっとびびってたけど、これは負けてられないぞ。 「白銀……だ、大丈夫か?」 「白銀様、今なら交代もできますよ?」 俺は気を遣ってくれた那月会長とローゼンエスタ副会長の方に向けて笑みを見せる。 「大丈夫です。さっきみたいな完璧な演奏は無理かもしれないけど、俺は俺なりに頑張ってきたものをぶつけてみようと思います!! だから応援しててくださいね!!」 カノンのおかげで逆に気合が入った。技術だけじゃカノンに勝てないかもしれないけど、俺は俺なりにできる精一杯の演奏をみんなに届けたい。そのために練習してきたし、乙女咲の一年代表として恥ずかしい演奏はできない。 「いってきます!」 俺は2人に背を向けると、ほんの少しだけ手を振り上げていってきますとジェスチャーをした。 「あああ、剣崎だ、剣崎がいるぞナタリア!」 「はいはい、わかってますよ会長、お好きですもんねドライバー。まぁ私も好きなんですけど……」 自分でもちょっと剣崎っぽいなと思って恥ずかしくなったけど、2人の言葉は聞かなかったことにする。むしろステージに上がる前に恥ずかしい思いをしたからこれ以上恥をかく事もないだろう。 「乙女咲学園高等部、一年代表、白銀あくあさんによる演奏。曲はラフマニノフのピアノ協奏曲第二番より第一楽章moderato」 拍手に包まれたステージの上を歩く。幸いにもステージ慣れしているおかげもあって緊張はない。俺はピアノの前に立つと観客席に向かってお辞儀をした。 椅子に着席した俺は高さを合わせて心を整える。そして、ゆっくりと、優しく女性の肌に触れるように鍵盤の上に手を置く。目を閉じて軽く息を吐くと、ほんの少しだけ瞼を開いた。最初の一音は重要で、そこに全てを持っていくように、教会の鐘を鳴らすような音を奏でる。後ろのオーケストラと調和していくように、それでいてピアノの音を主張するように音を紡いでいく。 優しくて綺麗で優雅なタッチ、静かな音の中に込められた激しい感情を表現しつつ、俺はそこに、愛と感謝の気持ちを込める。もちろんそれだけではない。ラフマニノフの曲を演奏するにあたって重要なのは、ラフマニノフにしか出せないその独特の色気だろう。俺は、ここにカノンとのさっきのやりとりからヒントを得た。 こんなに近い距離にいるのに、俺たちは直接声を掛け合うこともできない。お互いに忙しくスケジュールを合わせることもできないそのもどかしさと寂しさ、会いたい話したいという焦がれるような感情を曲に乗せた。 そのおかげか練習の時よりも遥かにいい演奏ができたと思う。これも練習に付き合ってくれたモジャさんや、とあ達のおかげだ。この演奏をみんなに聴かせたかったな。 最後の一音まで丁寧に気持ちを乗せて弾き切る。ほんの少しだけ時間を置いて、ステージは大歓声に包まれた。 俺はピアノ椅子から立ち上がると、観客席に向けて再びお辞儀する。そして指揮者の人と握手を交わした。俺がうまく演奏に乗れたのも指揮者やオーケストラの人たちのおかげである。俺はオーケストラの人たちにも軽く頭を下げ、再度観客席に向かって頭を下げた。そして、ゆっくりとした足取りでステージから舞台袖の方へと向かう。 「す、すごく良かったぞ、白銀!!」 那月会長は興奮した面持ちで出迎えてくれた。 「本当に……とっても素敵な演奏ありがとうございます」 ローゼンエスタ副会長も、柔らかな笑顔で表情を綻ばせる。 「白銀、よくやった! お前が乙女咲の誇りだ!!」 いつの間にやら舞台袖にやってきていた杉田先生は大喜びだ。こんなにも喜んでくれたら、こっちも嬉しくなる。 「お疲れ様です。体調大丈夫ですか? 演奏、感動しちゃいました」 俺はクレアさんがスッと差し出してくれたタオルを受け取って汗を拭く。クレアさんはエメラルドグリーンの綺麗なドレスを着ていた。本当は弾きたかったかもしれないのに、申し訳ないことをしちゃったな。 「ありがとうございます! 那月会長やローゼンエスタ副会長、お二人の演奏に負けないように俺も乙女咲の一年代表として頑張りました! それについてきてくれたのに出られないクレアさんの事を考えると、恥ずかしい演奏はできませんよ」 俺は手を前に出して4人とハイタッチを交わす。そしてカノンの方をチラリと見ると、周りが見てないことを確認してからカノンにだけウインクを送る。それを見たカノンがフラフラと倒れそうになって慌てたが、隣のペゴニアさんが支えてくれてことなきをえた。ナイスです、ペゴニアさん。 カノンのおかげもあって、俺はメアリーとの合同音楽会を無事に成功させることができた。 ************************************************ お読みいただきありがとうございます。 おかげさまで年間3位まで上がっていました。これもお読みいただいている皆様のおかげです。 ブクマ、評価、感想、レビュー、いいね、誤字修正等、いつもありがとうございます。 ちなみにこの話の裏話? 嗜み「捗るは演奏会は何やるの?」 捗る「歌。アニメのやつでそれっぽい奴あるからそれ歌う。メアリーみたいなお堅い学校だったら、嗜みみたいなクソヲタ以外はわかんねー曲だから大丈夫大丈夫」 嗜み「心配だなぁ、ちなみに楽器はしないの?」 捗る「……金がないから、前から選択授業は歌にしてるんだよ。歌はタダだけど楽器は金がかかる」 嗜み「……今度ご飯一緒に食べる?」 捗る「うぇへっへっ、ありがとうございます、嗜みサン。さっきはクソヲタなんて言ってサーセン。もう草以外ならなんでも嬉しいっす……」 こういう悲しいやりとりがあったとか、なかったとか? すみません、過去最高になげぇでございます。 ******************************************** メアリー女学院裏掲示板。 【合同音楽会】SYUKUJYO達のお茶会【乙女咲が来ますわー】 8 メアリーのSYUKUJYO ごきげんよう、いつの間にやら淑女がSYUKUJYOになってますわね……。 10 メアリーのSYUKUJYO ごきげんよう、言われてみれば確かにそうですわね。 12 メアリーのSYUKUJYO ごきげんよう、みなさまドライバーを見ておられますのね。 13 メアリーのSYUKUJYO ごめんあそばせ、今のメアリーはSYUKUJYOというよりもチジョーではなくって? 15 メアリーのSYUKUJYO >>13様 捗るさん、嗜みさん……それに名前を出すのも憚られる○○○スキーさんのことですわね。 あれって自称ではありませんの? 16 メアリーのSYUKUJYO >>15さんのおっしゃる通りですわ。 自称メアリーを騙る方はたくさんいらっしゃいますもの。 17 メアリーのチジョー あら……彼女達は私たちメアリーの埃ですわよ。 メアリーのSYUKUJYOたるもの、やはりあれくらい性欲がお強くありませんと、殿方を閨に連れ込むこともできませんわよ! 乳臭い聖クラリスのMESUGAKI達とは違いますもの。 20 メアリーのSYUKUJYO >>17様、埃ではなくて誇りではありませんの? 21 メアリーのSYUKUJYO >>17さん、一番大事なところを言い間違えてますわよ! 23 メアリーのチジョー あら……ごめんあそばせ。私とした事がおほほほ! 25 メアリーのSYUKUJYO 名前も出せない○○○スキー様は、埃というよりも○○カスですわね。 26 メアリーのSYUKUJYO >>25様、実はあの方が一番恥だと思ってますの……。 あんな品性のかけらもないお下品なお名前の方が、我がメアリーのOGの方だなんて。 28 メアリーのSYUKUJYO >>25さん、そのような汚らわしい言葉を使っていては、貴女もチジョーに成りますわよ。 30 メアリーの貴婦人 >>25さん、私と同世代の方のことを悪くおっしゃらないで……。 31 メアリーのSYUKUJYO みなさま大変ですわ! 33 メアリーのSYUKUJYO >>31さん、落ち着いてくださいまし。 35 メアリーのSYUKUJYO >>31様、SYUKUJYOたるもの、慌てず冷静にを心がけるのですわよ。 36 メアリーのSYUKUJYO 先ほど職員室の前を通った時に、偶然にも小耳に挟みましたの! 合同音楽会に乙女咲の白銀あくあ様がいらっしゃいますそうよ!! 38 メアリーのSYUKUJYO なんですってー! 39 メアリーのSYUKUJYO なんですってー! 40 メアリーのSYUKUJYO なんですってー! 42 メアリーのSYUKUJYO やべぇ!! お嬢様言葉とか使って遊んでる場合じゃねぇぞ!! 43 メアリーのSYUKUJYO >>36 それは確かな情報か……ですの? 44 メアリーのチジョー あくあ様に蹴られたい……。 45 メアリーのSYUKUJYO >>44 お巡りさん、一刻も早くこのお方を逮捕してくださいまし! 46 メアリーのSYUKUJYO あぁ……乙女咲を受験せずに、メアリーなんてど変態の巣窟に入学してしまった時は、絶望と後悔で頭がいっぱいになりましたけど、ようやく……ようやく! 私の高校生活が始まりますのね!! 48 メアリーの貴婦人 合同音楽会……どうやらOGは参加できそうにありませんわね。残念ですわ……。 50 メアリーのSYUKUJYO 生徒会に知り合いがいますから聞いてきましたわ。 乙女咲学園高校 3年代表 那月紗奈 生徒会会長 ヴァイオリン 2年代表 ナタリア・ローゼンエスタ 生徒会副会長 サクソフォーン 1年代表 白銀あくあ ピアノ 1年補欠 千聖クレア 生徒会庶務 ピアノ 引率 杉田マリ 1年A組担任 本当でしたわ……。 資料を持つ手が震えてますの。 51 メアリーのSYUKUJYO >>50 おいおい、マジかよ!! メアリー始まったな!! 52 メアリーのSYUKUJYO >>50 まさか、嗜みと捗るとあー様の世界線が交わる時が来るなんて……。 53 メアリーのSYUKUJYO >>50さん、あくあ様のピアノ演奏楽しみですわ。 55 メアリーのSYUKUJYO >>50様、那月様の演奏素敵なのよね。楽しみですわ。 57 メアリーのSYUKUJYO ちなみに生徒会は大慌てでしたわ。 60 メアリーのSYUKUJYO さっき教頭先生が校長先生と話していましたが、理事会にお声掛けして警備を厚くするそうですわ。 63 メアリーのSYUKUJYO >>52様、あのような方達が交わることなんてこと、絶対にありませんわ。 合同音楽会に出られるような知性が感じられませんもの。 良いですか? 合同音楽会に出られるのは、その学年を代表するような素晴らしい方達ばかりですの。 そうね……それこそ、高等部一年のカノン王女殿下や、大学に在籍しておられる雪白えみりさんのような穢れとは程遠いお方が出るとお聞きしていますわ。そんな嗜みとか捗るとかいうような方達がメアリーの代表なんてこと、断じてあり得ませんのよ!! 65 メアリーのチジョー >>63 条件だけ見ると、高等部でお金持ってるであろうカノン王女殿下は、嗜みの可能性があるんだよね。 67 メアリーのSYUKUJYO >>65さん、あなた殺されますわよ……。 68 メアリーのSYUKUJYO >>65様、そのような事、きっと天地がひっくり返ってもありませんわ……。 70 メアリーのSYUKUJYO >>65 流石に王女殿下が嗜みはないわー。 そんな事があったら白龍先生みたいにここで全裸土下座してもいい。 それくらいあり得ない事だと思ってる。 71 メアリーのSYUKUJYO >>65さん、不敬罪で捕まってしまいますわよ。 75 メアリーのSYUKUJYO みんなここ見てるんだろうな。クラスが珍しくざわめいている。 77 メアリーのSYUKUJYO カノン様と同じクラスですが、殿下はとっても落ち着いてましたわ。 このような状況でも優雅で余裕のある様を見ると、やはりあの慌てふためいた品性のかけらもない嗜みさんとやらとは絶対に別人だと思いますの。 80 メアリーのSYUKUJYO こんな事になるのでしたら、ダメ元で合同音楽会の代表に立候補すればよかったですわ……。 82 メアリーのSYUKUJYO 1学期の終わりに合同音楽会代表の推薦を断った自分を殴りたいですわ……。 わたくしの代わりに選ばれた方が、嬉しそうに新調するドレスの話をしているのを聞いてとっても悔しくなりましたの。でも……自業自得よね……。 85 メアリーのSYUKUJYO >>82さん、気落ちしないでくださいまし。むしろあくあ様のご演奏をゆったりと拝聴できる事をお喜びになった方が宜しいと思いますわ! 86 メアリーのSYUKUJYO >>82 元気出せ、私も今回は勉強に集中したくて代表を断った。でも後悔はしてない。 88 メアリーのSYUKUJYO >>85様、>>86様、ありがとうございますわ。ここはとっても優しいのですのね。 心がほっこりとしましたわ。 90 メアリーのSYUKUJYO 捗る、嗜み、○○○スキーの関係を見ていても、メアリーって先輩後輩関係なく、本当に仲良いよな。 特に先輩が後輩の面倒見よくって、困ってたらすぐに誰か助けてくれるから入ってよかったなぁって思ってる。 92 メアリーのチジョー >>90 私もあまりお嬢様っぽくないからいじめられるかなぁって思ったけど、全くそんな事なかったわ。 教科書忘れただけでも、10人くらいの人がすぐに貸してくれようとするのは未だに慣れないけどw 93 メアリーの貴婦人 陰口を叩くなら正々堂々と正面から喧嘩を売りましょう。 勝負事は公正なルールの下で決着をつけましょう。 メアリーの伝統の前には、いじめなんてもってのほかですわ。 95 メアリーのSYUKUJYO >>90さん、でもあの掲示板を見る限り、どちらかというと後輩の嗜みさんの方が、先輩の捗るさんのことを面倒見られているような気がしますわ。私の気のせいでございましょうか? 97 メアリーのSYUKUJYO >>93様、古来よりメアリーは脳筋……んっん! なんでもございませんわ。おほほほ……。 100 メアリーのSYUKUJYO そういえば、以前のannann様の記事でも書かれていましたものね。 メアリーの卒業生が好む体位の1位は騎乗位だって……。 103 メアリーのSYUKUJYO だって、殿方を屈服させてるみたいで興奮しますもの……。 105 メアリーのSYUKUJYO 騎乗位は殿方のお顔がちゃんと見えるのが良いですわー。 106 メアリーの貴婦人 殿方を上から押さえつけて強制的に搾精したり、無理やり種付けさせる行為は男性の尊厳を奪う行為ですから、合意がなければダメですわよ。貴女達が殿方をレイプするようなチジョーではない事を祈ってますわ。 108 メアリーのSYUKUJYO >>106様、あら……ごめんあそばせ。おほほほ! 110 メアリーのSYUKUJYO 当日が楽しみですわ……。 113 メアリーのSYUKUJYO >>110さん、全くですわね。 【白銀あくあ様】SYUKUJYO達のお茶会【剣崎総司様、夕迅様】 345 メアリーのSYUKUJYO やっと、この日が来ましたわね……。 347 メアリーのSYUKUJYO みなさま、ちゃんと替えの下着はご用意してきましたの? 348 メアリーのSYUKUJYO >>347 もちろんですわ。 349 メアリーのSYUKUJYO みなさま揃って下着を新調なさいましたものね。どこの下着ショップもメアリーの生徒ばかりでしたわ。 350 メアリーのSYUKUJYO 下着を新調しても殿方はあまり興味を示してくれませんわよ。 メアリーのOGの方で結婚なさった方からお聞きしましたけど、わかりやすい位置に下着を置いても見向きもされなかったそうですわ……。やはり殿方が女性の下着を盗んで自慰の道具に使うのは、白龍大先生の作品の中に登場する殿方だけですのね。 351 メアリーのSYUKUJYO >>350様、そ、そのようなお話、聞きたくなかったですわ。 352 メアリーのSYUKUJYO >>350さん、やはり下着泥棒は女性の空想の中でしか起こり得ない事ですのね……。 353 メアリーのSYUKUJYO 女が男の下着盗んで逮捕はよくあるけどな。 355 メアリーのSYUKUJYO この前もコインランドリーで男性用下着がないか漁って、お巡りさんに捕まってた方がいましたわね……。 356 メアリーのSYUKUJYO その昔、バルコニー付きのタワマンをよじのぼって、下着を盗んで逮捕されたメアリーの卒業生がいましたわね。ちなみに男性用のボクサーパンツかと思って盗みに行ったのだとか……でも実際は女性用のショートパンツだったらしいですわ。何せ地上から20階以上の高さのものですもの、判別がつかなかったらしいですわよ。 358 メアリーのSYUKUJYO >>356様、悲しい事件ですのね……。でも犯罪は犯罪ですから捕まって罪を償うのは当然の事ですわ。 360 メアリーのSYUKUJYO 私たちもご学友の皆様方が白銀様に対して犯罪行為を行わない様に、お互いがお互いをちゃんと監視しあいましょう。 361 メアリーのSYUKUJYO >>360様、ええそうね。そうしましょう。 425 メアリーのSYUKUJYO 午前の演奏が終わりましたわ。みなさん例年以上に気合が入っていましたね。 427 メアリーのSYUKUJYO ええ、でも残念ながら白銀様は午前中来られませんでしたわね。 やはり午後からでしょうか? 428 メアリーのSYUKUJYO もしかしたら、演奏の直前だけ来られるのかもしれませんわよ? 429 メアリーのSYUKUJYO お忙しいお方ですから、キャンセルということもあり得ますわ。 431 メアリーのSYUKUJYO キャンセルは残念ですが、あのあくあ様が来るかもしれないと言うだけでも、私たちに素晴らしい夢を見させて頂いたと思いませんと。 438 メアリーのSYUKUJYO みなさま大変ですわ! あくあ様がついにお見えになられましたわ!! 441 メアリーのSYUKUJYO >>438様、それは本当でいらっしゃいますの!? 442 メアリーのSYUKUJYO >>438さん、キ、キ、キマシタワー! 443 メアリーのSYUKUJYO >>438さん、祝、あくあ様ご来校! 447 メアリーのSYUKUJYO 先ほど偶然にも白銀様とすれ違いましたわ!! 450 メアリーのSYUKUJYO >>447さん、羨ましいですわ。 451 メアリーのSYUKUJYO >>447様、その時の状況を詳らかにご報告なさいまし! 452 メアリーのSYUKUJYO >>447さん、いいなぁ。私もすれ違いたかったなぁ! 456 メアリーのSYUKUJYO >>451様 生徒会の皆様に先導されてバルコニー席にご案内されている途中でしたわ。 すれ違った時の印象を箇条書きにしますわよ。 ・テレビで見るより何倍も素敵な方でしたわ。 ・お顔の造形から体の構造に至るまで、もはや芸術品ですわ。 ・白銀様のとってもいい匂いに、わたくし自身が気がつくくらい自然とパンツが濡れましたわ……。 ・すれ違った時に、軽く会釈をしてくれて、わたくし達が想像していた王子様そのものでしたわ。 458 メアリーのSYUKUJYO >>456様、大変参考になるレポートをありがとうございますの。 459 メアリーの貴婦人 >>456さん、やはり私たちの王子様は実在していたのですね。 ああ……生のあくあ様を見に行けないのが残念で仕方ありませんわ。 460 メアリーのチジョー >>456、なんて羨ましいんだ……私もあくあ様をクンカ・クンカーしたい。 運動後の汗だくになった濃厚な腋の匂いに鼻先を埋めたら最高だろうなあ。 462 メアリーのSYUKUJYO >>460さん、そんなお下品な妄想、自重なさいまし!! 463 メアリーのSYUKUJYO >>460様、だ、ダメですわ。そんな濃厚なオスの匂いを嗅いでしまったら、すぐに妊娠してしまいますわよ。 465 メアリーのSYUKUJYO >>463さん、落ち着いてくださいまし! 匂いでは妊娠はしませんわ!! 466 メアリーのSYUKUJYO >>465、私もさっきすれ違ったけど、本当に視線だけで孕ませてくるよ。注意して! 468 メアリーのSYUKUJYO 以前、白銀様のライブに行った在校生の方がおっしゃっていたけど、白銀様と視線が合ったり匂いを嗅いだりすると女の子の体のほうが妊娠したと勘違いして想像妊娠してしまったケースがあるらしいですわ。だから注意してくださいまし。 471 メアリーのSYUKUJYO >>468様、確か高等部の3年○組の東○様と、中等部1年○組の○宮様の事ですわね。 お二人が大きなお腹を抱えてご登校していらした時は、とってもびっくりしましたわ。 特に○宮様はまだ生理が始まったばかりだったから、身体の方がびっくりしちゃったみたいですわね。 473 メアリーのチジョー 触れてもいないのにメスを孕ませてくるあくあ様やばすぎ……。 475 メアリーのSYUKUJYO な、何もかもが想像以上ですわ……。 478 メアリーのSYUKUJYO あ 479 メアリーのSYUKUJYO あっ 480 メアリーのSYUKUJYO あ…… 482 メアリーのSYUKUJYO みなさま掲示板に夢中で、あくあ様がバルコニー席にご到着した事に気がつくのが一瞬遅れてしまいましたわ。 483 メアリーのSYUKUJYO あぶなっ、隣の子が倒れてきてびっくりした! 484 メアリーのチジョー ヤベェ、純粋培養のお嬢様には刺激が強すぎる。 485 メアリーのSYUKUJYO 全く男の子を知らない子には刺激が強すぎますわ!! 486 メアリーのSYUKUJYO そ、その溢れ出る色気をご自重くださいまし!! 488 メアリーのSYUKUJYO 生徒会の人から聞いたけど、あくあ様が演奏するのラフマニノフのピアノ協奏曲第2番だって。 490 メアリーのSYUKUJYO >>488、はい、私が死んだ。 491 メアリーのSYUKUJYO >>488様、よりにもよってそんな色気のある曲を選択しなくても……。 492 メアリーのSYUKUJYO >>488さん、これが無自覚でしたら恐ろしい事ですわ……。 493 メアリーのチジョー >>488、あくあ様やべーな。教養のない私にもそれくらいはわかる。 496 メアリーのSYUKUJYO 何やらお隣の席の方と談笑していらっしゃいますわ……。 497 メアリーのSYUKUJYO 羨ましいですわ……。 498 メアリーのSYUKUJYO あのお方はどちらのお方でいらっしゃいますでしょうか? 499 メアリーのSYUKUJYO 反対側にいらっしゃるのがおそらくは引率の杉田先生ではないでしょうか。 那月会長ではございませんですし、おそらくは演奏者の副会長さんも那月様とご一緒にお色直しに行かれているのではないでしょうか。そうなると消去法で、1年生の控えの千聖クレアさんというお方ではないかと思われます。 501 メアリーのSYUKUJYO >>499様、ありがとうございますわ。 千聖クレア様……白銀様とお付き合いなされているのでしょうか? ああ、あんな耳元で囁くように喋られて……まるで恋人同士の様ではありませんか。 503 メアリーのSYUKUJYO >>501さん、以前、乙女咲のご友人に聞いたことがありますが、あれが白銀さんの距離感らしいですわ。クラスメイトの皆様とも、あのような近い位置で気軽に談笑に応じるとお聞きしました時はびっくりしましたもの。 嘘をついているのかと思いましたが……本当でしたのね。 505 メアリーのSYUKUJYO >>503様、そ、そんな、あの様な耳元で囁くような、破廉恥な事をしても宜しいのですの? はわわわわ、あのように吐息をかけられては、もう永遠に耳の中にあくあ様のお声がこだましてしまいますわ。 508 メアリーのチジョー あくあ様やべーわ。耳レイプとか、白龍大先生の作品の中の出来事でしか存在しないのかと思ってたぜ! 510 メアリーのSYUKUJYO >>508様! み、耳レイプなどと! メアリーの在校生として、そのようないかがわしい性単語を使ってはいけませんわ!! 511 メアリーのSYUKUJYO メアリーで有名なあの人達はもっと酷い言葉使ってるけどな。 512 メアリーのSYUKUJYO 確かにですわ……。 516 メアリーのSYUKUJYO あら、えみり様のお歌よ!! 517 メアリーのSYUKUJYO みなさまお静かに! 518 メアリーのSYUKUJYO 演奏中は、しーっ、ですわよ! 520 メアリーのSYUKUJYO さすがは雪白様でしたわね。 穢れた心が洗われていく様な素敵な歌声でしたの……。 521 メアリーのSYUKUJYO えみりお姉様を見ていると心配になりますわ。 だって大学には、捗なんとかさんとかいう穢れた方がいらっしゃるんでしょう? えみりお姉様が悪影響を受けなければいいのですけど。 522 メアリーのSYUKUJYO きっと捗るさんというお方も、雪白様のお歌を聞けば心が浄化されるはずですわ。 523 メアリーのチジョー 雪白先輩ってアニソンとか歌ったりするんだ。意外だったなー。 でもこの曲はスターズでもちゃんと讃美歌として認められてるし、多分アニソンだってのは知らないんだろうけどさ。それでも個人的には親しみを感じた。もっと箱入りのお嬢様かと思ってたもん。 524 メアリーのSYUKUJYO えみりお姉様は何を歌っても様になりますのね……素敵! 538 メアリーのSYUKUJYO 雪白先輩の後の人たち、本当に可哀想だったな。 上手い人をトップバッターにしたかったんだろうけど、想定以上のものが来て生徒会も狼狽えてたよね。 539 メアリーのSYUKUJYO >>538様、それでも、あくあ様は惜しまず拍手を送っておられて、本当に素晴らしい方だと思いましたわ。 540 メアリーのSYUKUJYO 白銀様、本当にテレビで見たまんまですのね。 541 メアリーのSYUKUJYO 立場的に何人かの男の子に会ったことあるけど、あくあ様は明らかにおかしいわ。 どうやったらあんな男の子に育つんだろう……。 普通にあのルックスでこれだけチヤホヤされたら、不遜な態度の一つくらい見せてもおかしくはないと思う。 543 メアリーのSYUKUJYO あくあ様がバルコニー席にお入りになる時にも、警備の方に軽く会釈したりお声がけしてたのを見て、キュンとしましたわ……。警備の方も、とてもびっくりなさっていたもの。あくあ様がバルコニー席に入られた後、立ったまま泣いてらしたわ。男性からお優しくお声がけしていただいたのは生まれて初めてだったそうよ。 558 メアリーのSYUKUJYO 高校の部が始まりますわ。 562 メアリーのSYUKUJYO 那月会長、相変わらず素敵でしたわ。 お召し物のドレスも素敵でしたが、ヴァイオリンの音色もとっても素晴らしかったわね。 563 メアリーのSYUKUJYO 以前の合同音楽会でも拝聴したことがありますが、やはり那月会長の演奏はプロレベルですわね。 565 メアリーのSYUKUJYO 那月お姉様かっこいい……! 578 メアリーのSYUKUJYO 乙女咲、レベルが高いですわね……。 サクソフォーンをご演奏なさったローゼンエスタ様の演奏も素晴らしかったわ。 579 メアリーのSYUKUJYO ローゼンエスタお姉様素敵すぎる。 軽快なサックスの音色と相まってまるで妖精が舞っていたみたいだった……。 586 メアリーのSYUKUJYO ここまでは乙女咲の方が素晴らしい演奏していらっしゃいますわ。 587 メアリーのSYUKUJYO メアリーの最終演奏者は殿下ですのね。納得ですわ。 588 メアリーのSYUKUJYO カノン様なら乙女咲のお二人にも負けない演奏だと思いますの。 592 メアリーのSYUKUJYO 王女殿下の演奏に、素晴らしいという語彙力のない言葉しか出てこない自分が腹立たしい。 593 メアリーのSYUKUJYO 本当に素晴らしい演奏でしたわ。卓越した演奏技術はまるでプロの演奏を聴いているようでしたもの。 594 メアリーのSYUKUJYO 誰だよ、王女殿下が嗜みとか言ってたやつ。今のうちに謝罪しとけ。不敬罪で捕まるぞ! 595 メアリーのSYUKUJYO えみりさんの讃美歌といい、殿下のピアノといい、ちょっと次元が違うわね。 もちろん乙女咲のお二人も含めてですが、今回の合同音楽会はレベルが高すぎるのではありませんか? 597 メアリーのSYUKUJYO >>595様、本当にその通りだと思います。他の参加者の人には申し訳ないですけど、その4人が素晴らしすぎました。 598 メアリーのSYUKUJYO 素人の大会にプロ4人が出てきたくらいのレベチ感がありますわー。 600 メアリーのSYUKUJYO 悲報ですわ。まだあくあ様のご演奏が残ってますの……。 601 メアリーのSYUKUJYO あくあ様、まだ弾いてない。 602 メアリーのSYUKUJYO 流石の白銀様も、この後の演奏は厳しいのではなくて? 603 メアリーのSYUKUJYO あくあ様、お可哀想……でも、どんな演奏でも全力で拍手してみせますわ!! 604 メアリーのSYUKUJYO それでもあくあ様なら! みなさまの白銀あくあならやってくれると信じてますわー!! 605 メアリーのSYUKUJYO 念のために遺書をしたためてきましたわ。 606 メアリーのSYUKUJYO しーっ! ですわよ!! 607 メアリーのSYUKUJYO 皆さま、お静かにですの!! そろそろあくあ様が御登壇なさいますわ!! 611 メアリーのチジョー おい、みんな、生きてるか? 612 メアリーの貴婦人 へんじがない。ただの しかばね のようだ。 613 メアリーのチジョー 控えめにいって最高だったな! 私はこういうのあんま詳しくないから演奏技術に関してはよくわからないけど、ちゃんと感情が乗ってて演奏すごかったわ。見ててドキドキした。男の子でかっこいいと思ったの生まれて初めてかもしれん。 614 メアリーのSYUKUJYO 天使が……天使がお迎えに来ていましたわ……。 615 メアリーのSYUKUJYO >>613様、もう最初の段階から素敵でしたわ。 白銀様がピアノの上にそっと優しく指先を置かれているのを見て、わたくしの卑しい体が反応してしまいましたもの……。 618 メアリーのSYUKUJYO >>615さん、わ、わかりますわ! 殿方は……いえ、白銀様は、閨の中でもあのように優しく、私たちの体にお触れになられるのでしょうか? あんな優しい手付きで触られるのだと思うと反応してしまって、私も体の疼きを抑えるので精一杯でしたもの。 620 メアリーのSYUKUJYO 演奏中、ずっと優しく体を弄られてるみたいで気持ちがよかったですわ……。 621 メアリーのSYUKUJYO これは実質、お交尾だと思いますの……。 623 メアリーのSYUKUJYO >>613、私は演奏前の表情がダメだった。 軽く息を吐かれて瞼を薄く開けた瞬間、あくあ様のまつ毛にスポットライトの光がキラキラと反射して、それだけで甘い吐息が漏れてしまいましたもの……はうっ。 625 メアリーのSYUKUJYO >>623様、ああっ! わかりますわ、わかりますわー!! 626 メアリーのSYUKUJYO あんなにかっこいい男の子って実在するんだ。 627 メアリーのSYUKUJYO セットした髪が演奏で少し乱れるのは、反則ですわ……。 628 メアリーのSYUKUJYO >>627さん、私もあれは反則だと思った。 あれって髪が邪魔にならないように、ワックスで前髪をセットしてたんだよね。 言ったらアレだけど、高校の合同音楽会で、そこまで本気でやってくれてるの見て、落ちない女の子いる? 絶対、この日のために準備に必死になってた生徒会の子とかさ、動き回ってた先生方とか、ボランティアで手伝ってたイベント実行委員のみんなとか絶対に好きになる奴じゃん。 630 メアリーのSYUKUJYO >>628さん。私のクラスの担任の先生がそうだけど、完全に恋に落ちた顔してたわ。 631 メアリーのSYUKUJYO 私、ピアノやってたから少しはわかるけど、ちゃんと仕上げてきたよね。 忙しいと思うんだけど、裏でこっそり練習したのかな? そこに気がついた人で、あくあ様の事を好きにならない人いる? あーあ! 絶対に手が届かないから好きにならないって思ってたのに、こんな事されたら本気になっちゃうじゃん。 632 メアリーのSYUKUJYO わい、実行委員。裏に戻ってきたあくあ様に、素敵な演奏会にご招待してくれてありがとうと言われて、1人こっそりとガン泣き中。ダメでしょ。JKなんかにそんなに優しい言葉吐いたら、絶対に好きになるし!! 636 メアリーのSYUKUJYO >>632さん、おめでとう!! 637 メアリーのSYUKUJYO >>632、よかったな!! 640 メアリーのSYUKUJYO 高等部の演奏で乙女咲の子の演奏に負けて泣いてた子に、素敵な演奏でしたよ。もっと胸を張ってくださいって声かけてたの見て、私が泣いたわ。なんやねん! あんなええ子おる? 642 メアリーのSYUKUJYO ふざけんな! 男の子が優しく女の子を慰めてくれるなんて、アイコちゃん先生の作り出すゲロ甘な世界だけだろ!! そんなん見せられたら、先生もそりゃ全裸で土下座するわ!! 643 メアリーのSYUKUJYO み、みなさま、お言葉が乱れていらっしゃいますわよ! 645 メアリーのSYUKUJYO そもそも捗る、嗜み、チンポスキーと同類と思われたくなくて始めたお嬢様言葉だったが、やっぱり無理があったな。あれいちいち面倒くさいんだよ。 647 メアリーのSYUKUJYO もう捗るでも嗜みでもチンポスキーでもなんでもいいわ。これも明日からSYUKUJYOじゃなくてチジョーに変えておいて。そっちの方がしっくりくる。 650 メアリーのSYUKUJYO >>640 全私が濡れた。ガチで一回でいいから抱いてくれないかな。どんなプレイでもシチュエーションでもどんな性癖を持っていたとしても許容できる自信がある。 652 メアリーのSYUKUJYO 裏でほんの少しだけ、えみり様や殿下とも軽く会釈していたけど絵になるわー。 美男美女って感じ。実際問題、お付き合いするならあのクラスでしょ。 656 メアリーのSYUKUJYO お前ら一気に本性ですぎw 658 メアリーのSYUKUJYO だって、今まで我慢してたし。お嬢様言葉は楽しかったけどな!! 659 メアリーのSYUKUJYO やっぱり私たちに擬態なんて無理だったのよ! 660 メアリーのSYUKUJYO そう考えると、嗜みや捗るがカノン殿下やえみりさんに擬態してる可能性も……流石にないかーw 664 メアリーのSYUKUJYO >>660 殿下や雪白先輩があんな頭の悪い事言うわけないだろ。流石に不敬w 666 メアリーのSYUKUJYO >>660 むしろその2人が捗るや嗜みなら好感度上がるわw 同じ人間なんだって安心する。 667 メアリーのSYUKUJYO お前らやめろって、不敬すぎるとペゴニアさんに削除要請出されるぞ。 670 メアリーのSYUKUJYO ん? 671 メアリーのSYUKUJYO お? 673 メアリーのSYUKUJYO あ? 675 メアリーのSYUKUJYO 最後もう一曲まじ? 676 メアリーのSYUKUJYO え? あくあ様もう一曲やるの? 流石にそれは嘘でしょwww 677 メアリーのSYUKUJYO はい、ドッキリー、ドッキリ大成功だよね? あれ……? え、本当……に? 680 メアリーのSYUKUJYO 最後みんなで演奏クルー!? 681 メアリーのSYUKUJYO あくあ様、みんなにどの曲ならいけそうか聞いてるw 683 メアリーのSYUKUJYO しばらくお待ちください……永久に待てる自信がある。 685 メアリーのSYUKUJYO 何、どういう事? 691 メアリーのSYUKUJYO 生徒会長が、まだ時間があるからもう一曲くらいどうですかって聞いた。 せっかくだから、そしたらみんなで何かやらないかって。 だから残ってた演奏会の参加者全員が裏に集まって話し合ってるwww 695 メアリーのSYUKUJYO サービスが良すぎるwwwww 696 メアリーのSYUKUJYO 生徒会長GJすぎる。 703 メアリーのチジョー おもしれー男、これだから白銀あくあのファンはやめられねーわ。 721 メアリーのSYUKUJYO 裏、どうなってんの今? 723 メアリーのSYUKUJYO >>721 なんか、結局1曲で終わりそうになくて、2曲以上やるかもって話になってる。 724 メアリーのSYUKUJYO アナウンスで、ここから先は自由参加とか言ってるけど、誰1人として立ち上がらない件についてwww 725 メアリーのSYUKUJYO ヤベェ、ションベン漏らしそう……。 727 メアリーのSYUKUJYO はいはい、最初からオムツ穿いてきた私ちゃんの大勝利。 おかげでいくらでもお漏らしできますわ。 729 メアリーのSYUKUJYO こうやって次の捗る、嗜み、チンポスキーが生み出されるわけなんだな。 731 メアリーのSYUKUJYO >>729 おい、やめろって、○○○スキーだけは禁止ワードだから削除されるぞ!! 732 メアリーのSYUKUJYO >>729って何つぶやいたの? もう見れない。 734 メアリーのSYUKUJYO 管理人の仕事はやすぎぃ! 735 メアリーのSYUKUJYO 名前も出せないあの人の名前をお出しになったのか。 738 メアリーのSYUKUJYO おい、4曲もやってくれるってよ……。 1曲目はあくあ様、クレアさん、那月さん、ローゼンエスタさんによる演奏。 2曲目はあくあ様のピアノとえみり先輩による歌。 3曲目はあくあ様と殿下によるピアノ二重奏。 4曲目は参加者全員による第九第四楽章、観客参加も可能の予定。 あくあ様が4曲もやって大丈夫ですかねって聞いてたけど、全員で大丈夫って答えたのは笑ったw 740 メアリーのSYUKUJYO おい、嘘だろwwwww 741 メアリーのSYUKUJYO やだあ、もう最高じゃん! 743 メアリーのSYUKUJYO まだ終われない!! 745 メアリーのSYUKUJYO 私たちの合同音楽会はこれからだ!! 747 メアリーのSYUKUJYO 1曲目、マスク・ド・ドライバーの曲じゃんwww 748 メアリーのSYUKUJYO 嘘だろwww 750 メアリーのSYUKUJYO 一曲目、那月会長がどうしてもやろうって裏であくあ様を説得してたw 751 メアリーのSYUKUJYO まさかのオーケストラバージョンwwwww 758 メアリーのSYUKUJYO ふわあああああ、しゅごしゅぎぃたぁ。 760 メアリーのSYUKUJYO 私の知ってるドライバーの曲じゃないw 那月会長の荒ぶるヴァイオリン、ヤベェ、うちの会長も最高だったが、乙女咲の会長も最高だわ。 761 メアリーのSYUKUJYO 那月会長のこと好きになりそうw 最高の演奏ありがとうございます! 763 メアリーのSYUKUJYO 3人がうまくあー様を乗せたよね。 765 メアリーのSYUKUJYO バックのオーケストラの人たちもノリノリで吹いたw 全員知ってる曲でよかったわー。 767 メアリーのSYUKUJYO えみり様による天空の城バルスきたああああああ! 768 メアリーのSYUKUJYO おい! 嘘だろ、色々な意味でまさかの二曲目もアニメだとw 770 メアリーのSYUKUJYO 朗報、えみり様、実はアニメ好きの可能性。私の親近感が上がった! 772 メアリーのSYUKUJYO 雪白先輩のあの声で、あの曲が聴けるってだけでもう感極まって泣きそう……。 775 メアリーのSYUKUJYO やべぇわ……。 776 メアリーのSYUKUJYO 殺傷力高すぎ。 777 メアリーのSYUKUJYO 良い意味で私の知ってるジプリじゃない……。 778 メアリーのSYUKUJYO 啜り泣いてる奴多くてクソワロタw 779 メアリーのSYUKUJYO おい、まだ折り返し地点だぞ!! 781 メアリーのSYUKUJYO 一曲目に無理して那月さんがドライバー持ってきてくれたおかげで、なんでもありになってきたのウケるw 783 メアリーのSYUKUJYO 3曲目、まさかのファイナルファンタジスタ10の夢のスピラにてwww 785 メアリーのSYUKUJYO おい嘘だろwww殿下にゲームのBGMを演奏させるつもりかw 786 メアリーのSYUKUJYO カノン殿下、この曲弾けるんだ……一気に親近感湧いた。 787 メアリーのチジョー 海外でもバッカ人気だしな。○○○がクソでかくて性欲がクソ強そうな顔してるし! 792 メアリーのSYUKUJYO 演奏良かったけど、悲しすぎて葬式会場みたいになっての草w 793 メアリーのSYUKUJYO 一曲目からのこの落差よw 795 メアリーのSYUKUJYO はぁ……心が洗われるようでしたわー。 798 メアリーのSYUKUJYO 素晴らしい演奏をありがとうと言いたい。 800 メアリーのSYUKUJYO そして最後が歓喜の歌かー。 801 メアリーのSYUKUJYO 最初にこの流れを作ったのは乙女咲の会長なのか、それとも雪白さんなのだろうか。 803 メアリーのSYUKUJYO 私も最後は歌うぞー!! どうせなら参加したい! 805 メアリーのSYUKUJYO 全校生徒と招待校、全員で参加する合同音楽会とか史上初めてじゃないw 806 メアリーのSYUKUJYO メアリーの先生たちや、引率でついてきた他の学校の先生たちもみんな歌うんだって! 807 メアリーのSYUKUJYO こんな合同音楽会、かつてあっただろうか。 808 メアリーのSYUKUJYO 全員参加素敵すぎる! 809 メアリーのSYUKUJYO ソプラノ、カノン殿下。 アルト、えみり先輩。 テノール、那月会長。 バリトン、あくあ様。 ソロパートこれでやるらしい。 811 メアリーのSYUKUJYO 多分だけど、第九がフルラインナップで演奏されるのはこの国初めてじゃない。招待はあったかもしれないけど。 スターズだとバリトンを歌う男性の方が数名いるけど、この国はバリトンいないからね。 812 メアリーのチジョー オーケストラの人めちゃくちゃ気合い入ってるwww 813 メアリーのSYUKUJYO 指揮者の人、さっき楽譜を捲る指先が震えてた。 815 メアリーのSYUKUJYO そりゃそうでしょ。史上初めての快挙じゃない。人生で一度あるかないかレベル。 816 メアリーの貴婦人 私も聴きたかったなぁ。 818 メアリーのSYUKUJYO もう先生方も遠慮なく録画回し出したな。もはや文化的価値すらある。 819 メアリーのSYUKUJYO 良いのか、こんな学校でそれやってwww 824 メアリーのSYUKUJYO す、すごかったな。 826 メアリーのSYUKUJYO あくあ様のバリトンボイスやばすぎ。 829 メアリーのSYUKUJYO あくあ様の低音に、処女膜が揺れた奴ノ 830 メアリーのSYUKUJYO ノシ 831 メアリーのSYUKUJYO ノシ 833 メアリーのSYUKUJYO 処女膜揺らしてる奴多すぎだろw まぁ、私も処女膜揺れたけどな。 840 メアリーのSYUKUJYO 私の処女膜、ワンチャンあくあ様の声で破けた可能性すらある。 843 メアリーのSYUKUJYO >>840、それってつまりどういうことです? 849 メアリーのSYUKUJYO >>843、あくあ様で脱処女。 856 メアリーのチジョー マジかよ! 後でトイレの中で膜チェックしよ……。 863 メアリーのSYUKUJYO 声だけで処女を奪う男、白銀あくあ爆誕! 877 メアリーのSYUKUJYO 純粋に考えて、せっくすの時にあの声で囁かれるんだよ、やばない? 883 メアリーのSYUKUJYO >>877 純粋に最低すぎるwww 895 メアリーのSYUKUJYO せっかく、感動の演奏でしたのに……最低な会話でお盛り上がりになってますわ……。 904 メアリーのSYUKUJYO >>895様、仕方のないことでございますわ。 所詮メアリーといえば、捗る、嗜み、○○○スキー様ですもの。おほほほほ! 917 メアリーのチジョー 悪ノリしておいてなんだけど、私も普通に感動したよ。 932 メアリーのSYUKUJYO 最後まで歌い切った時の爽快感が堪らなかった。 941 メアリーのSYUKUJYO 高校3年、合同音楽会はずっと聞く方だったけど、最後に参加できて本当にいい思い出になった!! 950 メアリーのSYUKUJYO ほんま、あくあはんは女の子を幸せにしてくれる男やで! 953 メアリーのSYUKUJYO 自分はまだ中三だけど、高校の時は頑張って代表に挑戦してみようかなって思った。 959 メアリーのSYUKUJYO あくあ様、来年も参加してくれないかなー! 968 メアリーのSYUKUJYO さっき裏で乙女咲の生徒会長がうちの生徒会長と話してたんだけど、予定がなければ黛くんやとあくんも参加しても良かったんだって! これは来年あるかもね。 975 メアリーのSYUKUJYO >>968、来年高校卒業のわい、絶望。 982 メアリーのSYUKUJYO >>975 レッツ留年! 私と一緒にもう一年メアリーに通おうぜ!! 986 メアリーのSYUKUJYO >>975 乙女咲に受験するという裏技もあるぞ! 989 メアリーのSYUKUJYO >>975 普通に大学行けばええやん。 991 メアリーのSYUKUJYO おい!! トイレ混みすぎだろ!! 993 メアリーのチジョー お前らさあwww 995 メアリーのSYUKUJYO 膜チェックもそうだけど、下着変えなきゃいけないし、おトイレ我慢してた子もいるし仕方ない。 996 メアリーのSYUKUJYO 汚れた下着と、使用済みオムツでもう汚物入れがいっぱいなんだけどw 997 メアリーのSYUKUJYO お嬢様言葉がいつの間にか消えててふいたw 999 メアリーのSYUKUJYO やっぱりこの学校最低だわ〜w 1000 メアリーのSYUKUJYO 次スレ立ったーよ! 今日できればもう一度更新したいけど、できるかどうかわかりません。 するなら23時から1時の間かなと思います。 ******************************************** 白銀あくあ、ボランティア交流会。 メアリーとの合同音楽会が終わると、次は土曜にある聖クラリスとのボランティア交流会だ。 ボランティア交流会と言っても、基本的には大勢で集まって清掃作業をすることが例年の習わしである。 たまに幾つかのグループに分かれて、色々なボランティアをすることもあるらしく、今回は珍しくそのパターンだ。 そういうわけで俺と黛、とあの3人は、聖クラリスのらぴす達のグループと一緒に、都内の大きな病院のボランティア活動に参加することになったのだが……集合場所を聞きそびれた俺は1人、トイレの帰りに迷子になってしまったのである。 「んー、ここだっけ?」 人気のない男性エリアを抜けた俺は、エスカレーターに乗って二階のエリアに向かう。するとエスカレーターを降りた先にものすごく見覚えのある顔がいた。ビンゴ、集合場所はここで正解のようだ。俺はついでに少しびっくりさせてやろうと、後ろからそいつの目を塞ぐ。 「へへーん、だーれだ?」 「ひゃっ……!」 ん……とあの声にしては、ほんの少しだけ高いような気がするけど、気のせいだよな? いやなんか、ほんの少し体温が高いような気もするし、何だか触れた肌がとあよりもほんの少し柔らかい気がする。 「……あくあ、何してんの?」 「ん、何って……え?」 聞き覚えのある声に振り向くと、そこには俺が目を塞いだはずのとあが居た。 あれー? じゃあ、この俺が目を塞いでいる子は一体? よく見ると髪型が違うし、制服もらぴすが着ているのと同じものである。うん、これは完全にやらかしてしまったね。 俺は恐る恐るその子の両目から自らの両手を離していく。すると、その子は顔を真っ赤にしてゆっくりと俺の方へと振り向いた。 「おお……!」 とあとそっくりな顔だが、よく見ると目つきがとあより鋭い。あと、失礼な話だが、体つきの方もちゃんと女の子だ。むしろ妹のらぴすよりも胸だって膨らんでいる。俺がまじまじとその子の事を観察していると、とあにほっぺたをつねられた。 「あーくーあ! 妹のスバルが完全にフリーズしちゃったじゃん! もー、これだからあくあにはスバルと会わせたくなかったんだよ」 とあはわかりやすく頬を膨らませる。申し訳ない事をしてしまったと、俺はすぐにスバルちゃんに対して謝罪した。 「ごめん、ごめんって、スバルちゃんも女の子なのにお兄ちゃんと間違ってごめんね」 ふと、俺は背筋にゾクリとした寒気を感じた。 「兄様……」 「あ……」 寒気の発生地点へと目を向けると、らぴすが感情の抜け落ちたかのような瞳で俺のことを見つめていた。 「何をやっているのですか?」 「あ、いや、スバルちゃんの事をとあと勘違いしちゃって、その……いつも、とあにしてるみたいにやっちゃったんだよね」 「えっ……?」 俺の言葉に反応をしたのは、らぴすの隣に居た女の子だった。 「こんな事を普段から男の子同士で……?」 らぴすの知り合いだろうか? スバルちゃんやらぴすと比べると背も高いが、それに合わせてどこの部分とは言わないが、中学生にしてはかなり発育のいい体をしている。よく見るとあどけない顔をしているけど、ぱっと見だけじゃ中学生って言われなきゃわからないと思う。 「みやこちゃん? どうかした?」 「う、ううん、なんでもないの……ただ、ちょっと、ね」 みやこちゃん、みやこちゃん……あっ、確かとあのパソコンの師匠で、らぴすやスバルちゃんの友達の鯖兎みやこちゃんか! 実は俺はみやこちゃんにあったら、ずっとお礼を言いたいと思ってたんだ。 「あっ、君がみやこちゃん? とあから話を聞いたけど、シロが生まれたのもみやこちゃんのおかげだって聞いてるよ。シロもありがとうって言ってたよ」 なんでもとあいわく、シロを作るときにもみやこちゃんは手伝ってくれたらしい。つまり、みやこちゃんが居なければ、星水シロというキャラクターがこの世に産み出される事はなかっただろう。そう言っても過言ではない。 「そ……そんな。むしろこちらこそありがとうございます……。あ、あの……シロくんに配信いつも見てますって伝えてください。あ、あ、それとついでじゃないけど、お兄さんのこともいつも応援してます」 「うん、ありがとう。シロにも絶対に伝えておくね」 俺は手を差し出して、みやこちゃんと軽く握手を交わす。 「あ、あの……」 「ん?」 後ろに振り返ると、復活したのかスバルちゃんが俺の方を見上げていた。 「お、おにぃじゃなくって、お兄ちゃんがいつもお世話になってます。あの、あの……色々とありがとうございました!」 「こちらこそ、とあ……君のお兄ちゃんには世話になりっぱなしで、寧ろ俺の方こそ迷惑をかけてないか心配になるよ。こっちこそ、色々とありがとうね」 とあがベリルに所属できたのも家族の理解があったからだ。特にスバルちゃんは、とあの芸能活動を心配してたお母さんを説得してくれたと聞いている。スバルちゃんがいたからこそ、俺はとあと一緒にドライバーになることができた。そういう意味では、今日ここに来ているみんなは俺たちにとっては少なからず関係しているとも言える。 「おっ! 全員集まったな! こっちだ!!」 みんなと談笑していると、引率の杉田先生が現れてこっちにこいと手招きする。 「今日はお世話になります!」 病院の中の一室へと通された俺たちは、担当者から今日のボランティア活動に対して説明を受ける。 「今日、学生の皆さんに参加していただくボランティア活動は、病院に入院している子供達との触れ合いです。皆、長期で入院している子達ばかりなので、こんなにいっぱいお友達ができたらきっと喜んでくれると思います」 俺もこの世界に来た時に少しの間だけ入院していたけど、わんぱくな子供にとっては入院生活は退屈だと思う。もちろんそれだけじゃなくて、入院ですごく不安になってる子とかもいるんじゃないのかな。だから俺たちとの触れ合いで少しでも不安や退屈な気持ちが紛れてくれると嬉しいな。 「それではよろしくお願いしますね」 「はい!」 案内してくれる看護婦さんの後についていく。 もちろん俺はここでもすれ違った人との挨拶は欠かさない。俺が最初に挨拶すると、自然と後ろにいたみんなもそれに続いていく。そうこうしているうちに、入院している子供たちの触れ合いスペースとして使われている大きなエントランスへと案内された。 「あっ! 剣崎だー!! ママ、剣崎がいるー!」 俺が先陣を切って入ったせいか、エントランスに入ると同時に1人の女の子が俺の存在に気がつく。俺が条件反射で手を振ると、他の子達もみんな大きな声で喜んでくれた。 「本当だ! 剣崎だ!!」 「わー! 本物の剣崎だー!」 「違うよ、剣崎じゃないよ。あくあ様だよ!」 「剣崎のお兄ちゃん、神代のお兄ちゃんは……?」 すげぇ、さすがはマスク・ド・ドライバーだ。こんな小さな子供でも俺の事を知ってくれているのだと思ったら嬉しくなる。しかも2話で登場した神代のこともちゃんと知ってるなんて偉いじゃないか! 「ごめん、今日は神代はいないんだ。でもその代わりと言ってはなんだけど、他にもお友達をいっぱい連れてきたから、今からみんなでいっぱい遊ぼうな!!」 俺は子供たちの輪の中にいくと、膝を折って一人一人の子と目線を合わせて握手を交わす。マスク・ド・ドライバーの出演者として、剣崎総司として、本郷監督やスタッフのみんなのためにもイメージは崩せない。こうなったら今日は最後まで剣崎総司でいくぞ!! そう思った矢先、子供の1人が、とんでもない事を言い出した。 「剣崎のお兄ちゃん。変身……して?」 ああ……そんな可愛らしくお願いされると、断りづらい……でも今の俺は変身することができない。 「ごめんな。今日はベルトを持ってきてないから変身できないんだ」 「そっかー……」 心が痛むが仕方のないことだ。俺は残念そうな表情をした女の子の頭を優しく撫でる。 「あっ、それなら私、ベルト持ってるよ!!」 そう言って、隣にいた女の子が自分の持っていたベルトを差し出した。 あー、その手があったか……。 「ごめん、それは受け取れないんだ。だって、そのベルトは君が変身するために必要なものだろ? 俺には俺のベルトがあるように、君には君のベルトがある。だから、ごめんな」 「そっかー。そうだよね。これはまいのだから、剣崎のお兄ちゃんは剣崎のお兄ちゃんのベルトじゃないと変身できないよね」 無理があるかと思ったが、それっぽい事を言ってなんとか誤魔化せた。子供を騙しているみたいで既に良心が痛い……。でも、仕方ないよな。変身できない方が子供の夢を壊しちゃうだろうしな。 「……お兄ちゃんの裸が観れると思ったのにな、残念」 ん? 何か言った? 何かとんでもないことを呟いていた気がするけど、きっと気のせいだろう。 俺は子供達の注意を他の話へと逸らす。 「それよりもみんなで遊ぼうか。みんなは何して遊んでたの?」 「んー、お絵かきゲーム!」 「そっかー、じゃあお兄ちゃんやお姉ちゃんたちも一緒にお絵かきゲームしていいかなー?」 「うんー!」 ふぅ、なんとか話を別の方向へと持っていく事ができたぞ! そんな事を考えていると、とあが俺の袖をくいくいと引っ張る。 「ねぇ、お絵描き大丈夫?」 不安そうな顔で俺を見つめるとあ。後ろにいた黛もとあの言葉に対して何度も頷く。 「心配するな! 問題ない……!」 ふっふっふっ、こう見えて俺だってここまで何もして来なかったわけではない。 ちゃんとこういう企画のために裏でいっぱいお絵描きを練習してきたんだ。だから少しはマシになっているはず! ええ、そう考えていた時期が俺にもありました。 「剣崎お兄ちゃん……これ、なあに? ロ・シュツ・マー?」 「ねぇねぇ、お兄ちゃんお兄ちゃん!! これって、クンカ・クンカーだよね!」 純粋な眼差しでキラキラと目を輝かせる子供たち。 俺にはこの状況で、その絵は猫ですなんて言える勇気はない。 無言で頷く俺と、喜ぶ子供たち……きっと、これでよかったんだと自分に言い聞かせる。 「ドンマイ!」 とあが小さく笑いながら俺の肩を軽く叩く。 「ふふっ……ロ・シュツ・マー……クンカ・クンカー……」 黛はツボに入ったのか、堪えながらもめちゃくちゃ笑ってる……。 「兄様、大丈夫です。絵なんて描けなくても、兄様は最高にかっこいい兄様ですから!」 らぴすに励まされた。でも励まされれば励まされるほど、傷が抉られていくような気がするのは気のせいだろうか? 「あくあさん、大丈夫ですよ。そういうところもファンの女の子的にはポイント高いですから。きっと……」 ありがとうスバルちゃん。でも年下の女の子に気を遣わせてしまったみたいで申し訳ない。 「お兄さんの絵、寧ろオリジナリティがあって、特徴的だし、私はいいと思いますよ。うん……」 ぐああああ、みやこちゃんやめて、俺のライフはもう0なんだよ! それなのに子供たちと一緒にいたお母様方や、病院の人たちにも慰められてしまった。 くそー、こうなったら、コソ練を続けてもっと上手くなってみんなを見返してやる!! 俺は自らの心にそう誓った! ************************************************ 前書きでも書きましたが、今晩もう一度更新したいけど間に合うかどうか微妙です。 23時から1時の予定、無理そうなら、明日か通常通り明後日になります。 必要な情報かはわかりませんが、身長も胸のデカさも、みやこ>スバル>らぴすですね。 らぴす「解せぬ!!」 本日2度目の更新です。前のお話を見逃している人は、前のお話からどうぞ。 ******************************************** 黛慎太郎、僕のヒーロー。 聖クラリスとのボランティア交流学習。 ほんの一年前まで、僕がこういった行事に参加するなんて全くと言っていいほど考えられなかった。 「白銀……」 僕はエントランスの中心で子供達と触れ合う白銀を見て笑みを溢す。 いつだってどこだって、白銀はみんなの中心にいる。 マスク・ド・ドライバー、ヘブンズソード、白銀が撮影を見学しないかと言ってくれたから、僕は役者をしている白銀に興味が湧いてその誘いに応じた。そこで見た白銀の演技は今でも目に焼き付いている。だから本郷監督にドライバーにならないかと誘われた時も、白銀と同じドライバーを演じたら、もしかしたら僕も白銀のような眩しい存在になれるんじゃないかとそう思った。 でも現実はそんなに簡単じゃない。 「はい、カーット! 黛君、さっきより良くなってるよ」 本郷監督はそう言ってくれたけど、自分がダメなのは自分が一番よくわかっている。 白銀と比べるのも烏滸がましいレベルだが、同時期に始めた天我先輩や猫山と比べても自分の演技は明らかにダメだった。それどころか慌てるとセリフを噛んでしまって、演技以前の問題である。どのみち声はあとで収録し直すから問題ないけど、それでも演技はどうしようもない。 「白銀……なぁ、どうしたら僕は白銀みたいになれるんだ」 撮影の合間、僕はトイレの中のお手洗いで、鏡に反射した自らの濡れた顔を見てそう呟いた。 努力してもがけばもがくほど、ほんの少し前に進んでみると、余計に白銀の凄さに気付かされる。 目の前の壁がどんどんと高くなって、お前なんかじゃ白銀のようにはなれないと言われた気がした。 「ゆうちゃん、剣崎くん来てるよ。行かなくていいの?」 近くから聞こえてきた看護婦さんの声に、僕はハッとなって現実に引き戻される。 「いい……」 振り向くと車椅子に乗った少女が、白銀のいる中心から1人遠く離れた所にいた。 僕はゆっくりとその少女の元へと近づく。 「どうしたの……?」 女の子の中でも奥手な女の子はいる。本当はみんなと同じようにあの輪の中に入っていきたいけど、遠慮をしているだけなら、どうにかしてあげたいと思った。 「あっ……黛くん」 僕に気がついた看護婦さんは、こそこそと小さな声で話しかけてきた。 「えっと……実はね。ゆうちゃん、足を怪我して手術したんだけど……明日の歩行訓練が怖くて、多分憂鬱になってるんだと思う。よかったら一緒に遊んで気を紛らわせてあげてほしいんだけど……大丈夫かな?」 「は、はい、自分でよかったら大丈夫です」 僕はゆうちゃんの側に近づくと、白銀がやっていたみたいに膝を折って目線を合わせて話しかける。 ゆうちゃんは僕の顔を見て、ほんの少しだけびくんと反応すると強張った表情をした。 「よかったら僕と一緒に絵を描かない?」 「う……うん……」 僕は看護婦さんから画用紙を受け取ると、ゆうちゃんの隣の席に座って彼女の目の前に画用紙を置いた。 「それじゃあ次のお題は、みんなの好きなことを書いてみようか!」 好きなこと、好きなことか……。 「ゆうちゃんは好きなことある?」 「……うん」 クレパスを手に持ったゆうちゃんは、ゆっくりと絵を描き始める。僕はスケッチブックが動かないように押さえたり、ゆうちゃんが次に使う色のクレパスを探して手渡したりした。 「……できた」 「お兄ちゃんに見せてくれる?」 「……うん」 画用紙いっぱいに描かれていたのは、ゆうちゃんが太陽の下で走っている姿だった。 さっき看護婦さんから少し聞いたけど、ゆうちゃんは男が起こした交通事故に巻き込まれて、足を怪我して手術することになったそうだ。しかも男は無免許で、事故を起こした後もこんな小さな子供に対して怒鳴り散らしていたという。だからゆうちゃんは、同じ男の白銀の輪にも加わらず、僕に対しても怯えたような表情を最初に見せたのだ。 「ゆうちゃんの絵、すごく上手だね。ゆうちゃんは走るのが好きなの?」 「うん……」 少しは僕に対して心を開いてくれたのか、ゆうちゃんは照れた表情を見せる。 「ゆう、走るの好きなの……前にお母さんが、大人のお姉さんたちのかけっこの大会に連れて行ってくれて、それから走るの好き。だからゆうもいつかね、かけっこの選手になるんだ」 「そっか……ゆうちゃんにはちゃんと打ち込めることがあるんだね。羨ましいよ」 「お兄ちゃんはないの……?」 ゆうちゃんの純粋な疑問が僕の心にチクリと刺さった。 白銀の手伝いでやることになった作詞のお仕事をきっかけに、マスク・ド・ドライバーの撮影、なし崩し的に出演したライブや音楽番組。どれもこれも自分が白銀みたいになりたくて、始めたことである。 果たしてそこに僕の意志はちゃんとあったのだろうか? 確かにどのお仕事も楽しかったけど、胸を張って言えるだけの自信が僕にはなかった。 僕がゆうちゃんの質問に答えられずに俯いていると、1人の看護婦さんがゆうちゃんのところにやってくる。 「ごめんゆうちゃん、ちょっといいかな。実は明日の歩行訓練なんだけど……」 「いい! ゆう、どうせ歩けないもん。この前だって失敗したもん!!」 ゆうちゃんは電動車椅子のボタンを押して、1人何処かへと行ってしまう。僕は立ち上がって引き止めようとしたが、ゆうちゃんの質問に答えられなかった自分に引き留める権利はないんじゃないかと思いとどまってしまった。 「どうかした?」 異変に気がついた白銀が僕のところへとやってきた。 さすがだよ白銀、こういう時、お前は絶対に気がつく奴だと思ってたし、白銀ならきっと僕と違ってゆうちゃんを前向きな気持ちにさせる事ができるだろう。 「頼む、白銀……ゆうちゃんの事を励ましてやってくれないか」 僕は白銀に頭を下げる。 かっこ悪いな。そう思ったけど、これが僕にとっての最善の答えだ。 そう思っていたのに、白銀は僕に対して意外な言葉を口にした。 「嫌だ!」 「えっ?」 僕は白銀の言葉に固まった。目の前の白銀と視線があう。 「黛、お前は……お前は本当にそれでいいのか?」 白銀の言葉に、僕の心の蓋が外れて嫌な自分の感情が溢れ出していく。 「っ! い、嫌に決まってるだろ。でも僕は白銀あくあみたいにヒーローじゃないんだ! 僕なんかじゃ白銀あくあにはなれないんだ!!」 声を荒らげてしまった僕に、周囲の視線が集中する。でもそれ以上に、白銀も声を荒げた。 「なんで俺にならなきゃいけないんだよ! お前は白銀あくあじゃないだろ! 黛慎太郎だろ!!」 「だからその黛慎太郎じゃ誰も救えないんだよ!!」 自分で言っていて情けなくなる。でもそれが事実だ。白銀あくあはあんなにも多くの子供たちを笑顔にしていたのに、僕はたった1人の小さな女の子ですら笑顔にできない。みたくもない現実と向き合わされた。 「そんなことねえよ!!」 白銀の一際大きな声に僕は一歩後ずさる。 「黛、お前はもしかしたら知らないのかもしれないけど、俺は黛の……黛慎太郎のいいところをいっぱい知ってる!! いつも周りのことをちゃんとみてたりとか……優しいところとか。何よりも、いつも頑張って何か新しい事に挑戦してる黛の度胸と前向きな気持ちに俺は励まされたし、それを誰よりも近くで見てたから、俺も頑張らなきゃって思ったんだよ!」 白銀は僕の両腕を掴んで体を揺さぶる。その言葉は真剣で、嘘も偽りもない。心に心をストレートでぶつけてくるような言葉だった。 「この世界でアイドルをやろうと思ったのも、何かに挑戦しようと思ったのも、お前が応援してくれたから、俺だってやってやろうって思ったんだ! 何もできない? 嘘つけよ。お前はもう既に俺を、白銀あくあの事を救ってるんだよ! いいか黛! 俺がお前のヒーローなら、お前は俺のヒーローなんだよ!!」 僕がお前の、白銀あくあのヒーロー……だって? 「だから……だから、お前はお前だけのヒーローを目指せよ!! 白銀あくあじゃない、黛慎太郎にしかなれないヒーローを目指せばいいじゃないか!!」 白銀あくあじゃない。黛慎太郎にしかなれないヒーロー。その言葉に感情が強く揺さぶられた。 「行けよ、黛……いや、慎太郎! あの子に勇気を与えるのは俺じゃない。ましてや他の誰かでもない。黛慎太郎! あの子だって俺じゃない、慎太郎の事を待ってるはずだ!!」 白銀は僕に向けて拳を突き出した。その腕は筋肉質で、僕のヒョロイ腕なんかと全然違う。頼れる男の拳だった。僕が憧れて憧れてなりたかった男の拳。でも、この拳に頼り甲斐を感じるのはきっと僕と比べて筋肉があるからだけじゃない。白銀の拳の奥にある熱い何かを僕は感じ取る。でも僕はずっと、ずっと……その表面しか見てこなかったのだと、今更ながらに気付かされた。 僕は両手を持ち上げると、気合を入れるために自分の両頬を強く引っ叩く。頬がジンジンして痛かったが、その分、気合は入ったし、もう迷いはない。 「すまない、白銀……いや、あくあ。目が覚めたよ。僕は……僕は! 白銀あくあじゃない、僕にしか、黛慎太郎にしかなれないヒーローを目指すよ」 「ああ!」 白銀と拳を突き合わせた僕は、先にエントランスを出たゆうちゃんを追いかけようとしたが、肝心なゆうちゃんがエントランスを出た後どっちに行ったのかわからなかった。 勢いよく出たのにかっこつかないな……でも仕方がない。それが僕なんだから。そんな事を考えてたら目の前の曲がり角の壁にもたれかかった猫山がいた。 「ほら、あっち」 猫山が指差した方向を見ると、外の広いバルコニーへと向かう扉が開いていた。 「猫山……お前」 「慎太郎、次からは僕の事も、とあって呼んでよね」 猫山は少し恥ずかしそうにそう言った。どうやらさっきのやりとりも見られていたらしい。 僕は猫山とも拳を突き合わせる。 「ありがとう! 行ってくる!!」 「うん!」 僕は猫山に礼をいうと、ゆうちゃんの待っているバルコニーへと向かう。 バルコニーに出ると、すぐにゆうちゃんは見つかった。僕はゆっくりと、ゆうちゃんの居る方向へと向かう。すると僕に気がついたのか、ゆうちゃんはゆっくりとこちらを振り向く。 「お兄ちゃん……ゆう……ね。公園でみんなと追いかけっこしてたの。そしたらね、大きな車が公園の中に突っ込んできて、ゆうの事をひいたの」 ゆうちゃんの言葉に眉間の皺が深くなる。きっと痛かっただろうな。辛かっただろうな。僕には想像することもできない苦しみだったと思う。そんな痛みを理解してあげられないことが悔しくなる。 「ゆう痛くて痛くて、いっぱい涙が出たの。そしたら車を運転していたお兄ちゃんが出てきて、ゆうが悪いって、公園で走ってたゆうが悪いって言ったの。ねぇ、お兄ちゃん……ゆう、このまま歩けないほうがいいのかな?」 僕の喉の奥が熱くなった。 「そんなわけないだろ!! 僕は、走ってるゆうちゃんの姿が見たい!!」 子供が公園で遊ぶのは当然のことだろ! そりゃ誰にだって車の運転をミスすることはあると思う。でも元はと言えば、免許も持ってないソイツが公園に突っ込んだのが100%悪いのであって、普通に遊んでたゆうちゃんが悪いわけじゃない。 「本当?」 「ああ、本当さ!」 僕はゆっくりとゆうちゃんのそばに近づく。 「歩行訓練はきっと大変だと思う。気軽に頑張れなんて言えないけど、それでも……それでも頑張ってみないか? いつか、いつの日か、ゆうちゃんがちゃんと走れるようになったら、僕はゆうちゃんと一緒に公園でかけっこがしたい。さっきゆうちゃんが描いた絵みたいに、お日様の下で2人でかけっこをしよう」 「うん、ゆうもお兄ちゃんと一緒にかけっこがしたい。でも……ね、この前、歩行訓練の時に立ちあがろうとしたら、事故の事を思い出しちゃって、怖くて怖くて立ち上がれなかったの……!」 ゆうちゃんの言葉に、胸が苦しくなった。 「そっか、明日の歩行訓練、怖いよな……歩けなかったらどうしようとか、そういうこと考えちゃうよな。僕だって、そんなに心が強くないから少しはわかると思う。でも……でもな。勇気を出さなきゃ、きっと後悔すると思うんだ」 ゆうちゃんに言い聞かせるように……いや、自分に言い聞かせるように言葉を紡いだ。そして僕は決意する。 「ゆうちゃん、お願いがあるんだけどいいかな」 「う、うん……ゆうにできる事ならなんだっていいよ」 「明日の朝のマスク・ド・ドライバーを見てくれないか?」 「ドライバー?」 僕は首を縦に振った。 「勇気を出して立ち上がったら報われるってことを、僕はゆうちゃんに知ってほしい。最初の一歩は怖いかもしれないけど、踏み出したその先に何が待っているのか。だから、明日の朝のマスク・ド・ドライバーは剣崎総司じゃない。僕の事を……橘斬鬼の事を見ていて欲しいんだ!」 女の子たちを笑顔にしたい。白銀のそんな夢を、僕はどこか他人事として捉えていたんだと思う。だけどそうじゃないって事に気付かされた。僕にだって誰かを笑顔にすることはできる。 少なくとも今、僕の目の前にいるゆうちゃんを笑顔にするのは白銀じゃない! 他の誰でもない、僕がゆうちゃんを笑顔にするんだと思った。 『黛くん、今日から君もドライバーだ!!』 本郷監督にそう言われた時も、僕はどこか他人事だったと思う。 でも今はそうじゃない。僕だってみんなのように本当のドライバーになりたい!! ゆうちゃんと約束した後、僕は自然と2人のところへと走り出していた。 「あくあ、とあ、お願いがあるんだ……!」 僕がそういうと2人は無言で頷いてくれた。 「心配しなくても、黛ならそう言うと思ってたぜ! 本郷監督がすぐにスタッフのみんなを集めてくれるって、俺も一緒に土下座してやるよ」 「天我先輩にも連絡したし、阿古社長も一緒に土下座してくれるって、まぁ僕もするけどね、土下座。後、ボランティア活動はちょうどこれで終わりらしいから、杉田先生も病院の人たちも帰っていいって」 2人は僕が何も言わなくても全てを察してくれていた。それが嬉しくて声が震える。 「い、いいのか……?」 「いいのかもクソもないだろ。世界中の女の子を笑顔にしようとしているのに、目の前の小さな女の子1人を笑顔にできなくて何がアイドルだよ。それに、忘れてないよな。俺たちはドライバーだぜ。ドライバーはな、一度でも演じたら最後、命が燃え尽きるその瞬間までみんなの憧れたドライバーじゃないといけないんだぞ」 「そんなこと、誰が言ったのさ?」 あくあの言葉に対して、とあは怪訝そうな目線を返す。 「本郷監督に決まってるだろ」 「ふふっ、確かにあの人ならいいそう。そっか、じゃあ僕も最後までそうじゃないとね」 とあの言葉に僕も頷く。 「それにしても明日の午前中だよね。Mステのスタジオ入りにちゃんと間に合うかなぁ」 「間に合わせるしかないよな。まぁ間に合わせるのは俺たちじゃなくて阿古さんたちなんだけどさ」 「その阿古さんがOK出したんだし、本郷監督がノリ気になったんだから、もうやるしかないよね。準備してくれるスタッフの人には後でごめんって言っとこ」 目の前を歩く2人の背中が眩しく見える。ああ、なんて頼もしいのだろう。僕も2人に負けないドライバーになるぞと誓う。そして僕は、小さな声でありがとうと呟いた。 「なんか言った?」 「いや、なんでもないよ。だから行こう!」 僕の言葉に2人は大きく頷いた。 ************************************************ 注意、本日2度目の投稿です。前の読み忘れた人は前の回もどうぞ。 なお、黛とあくあの言い合いは、子供たちもお母様方も、らぴす達も、病院の人たちも見てた中で行われました。どのような反応を見せたのかは皆様のご想像にお任せいたします。まぁ、大体は皆様の想定の範囲内だと思います。 ゆう、私のヒーロー! 「ゆうちゃん、今日のマスク・ド・ドライバー楽しみだね!」 「う、うん……」 ゆうの隣に座ったまいちゃんは、キラキラとした目でテレビの画面を見つめる。 まいちゃんは剣崎のお兄さんが好きだって言ってたけど、正確にはあくあお兄さんが好きらしい。 だから昨日もあくあお兄さんのシャツの袖を掴んで、ずっと隣の場所を譲らなかったって話を聞かされた。 ゆうにはわからないけど、まいちゃん曰く男の子を落とすためのてくにっく? の一つなんだって。 「あ! ゆうちゃん、始まったよ!」 「あ……」 エントランスにいたみんなの視線がマスク・ド・ドライバーが映された大きなテレビに釘付けになる。 前までマスク・ド・ドライバーを見てたのは、ゆうやまいちゃんみたいに子供ばかりだったけど、今では、看護婦のお姉さんたちやお母さんたち、入院している大きなお姉さんたちやおばさんたちやおばあちゃん達にも大人気だ。だからどんなに歳が離れてても、マスク・ド・ドライバーさえ見てたらみんなとお話ができる。この前も、ゆうのお母さんと、ゆうの担当看護婦のお姉さんが、あくあお兄さんのお茄子がどうのこうのって話ですごく盛り上がってた。 ゆうにはよくわからなかったけど、隣にいたまいちゃんは顔が真っ赤だったから意味がわかったんだと思う。でも、ゆうが聞いたら、まいちゃんにゆうちゃんにはまだ早いよって言われた……。ゆう、まいちゃんより1歳年上なのに……。 「きゃー! やっぱり、あくあ様が世界で一番かっこいい!!」 隣のまいちゃんは、オープニングの映像に剣崎のお兄さんが出ただけで大喜びしていた。 ゆうもあくあお兄さんはかっこいいと思うけど、今はもう1人の眼鏡のお兄さんのことばかりを考えてる。 そんなことを考えていたら、昨日あくあお兄さんと眼鏡のお兄さんと一緒に来ていたお姉さんが画面に映った。 『初めまして加賀美夏希です』 SYUKUJYOは、チジョーから男の人たちを守るために大きなお姉さんたちが集まった組織だ。へぇ、あのお姉さんSYUKUJYOの1人だったんだね。だからあくあお兄さんと一緒にいたんだ。 「とあちゃんって、やっぱり女の子なんだ。そうだよね、あんな可愛い男の子とかいるわけないし。でも、まいにはあくあ様がいるから関係ないもんね。あ……でも、とあちゃんはちょーちょー可愛いから、まいじゃ勝てないかも。昨日も、あくあ様とめちゃくちゃお似合いだったもん……。でも、まだまだ諦める時間じゃないよね。1番はダメでも2番目もあるし!」 隣のまいちゃんは、何やらぶつぶつと呟く。普段から元気で騒がしいまいちゃんは、テレビを見てる時も見てない時も結構独り言が多い。でも、まいちゃんは頭で思ってることを全部言ってくれるから、ゆうは一緒にいてそっちの方が気が楽だった。 「あ……あくあ様きた!」 テレビにあくあお兄さんが映る。あくあお兄さんは、何故かラーメン屋さんをやっていた。あれ? この前は豆腐屋さんじゃなかったっけ? あくあお兄さんが額の汗を腕で拭う仕草をすると、お母さんや看護婦さんたちが変な声を漏らしていた。夜、トイレに起きた時、ゆうのお母さんが真っ暗な部屋の中で、おまたを触ってた時もそんな変な声を出してた気がする。ゆうも試しに触ってみたけど、変な気持ちになって気持ち悪くなったから、すぐに触るのをやめちゃったけど、まいちゃんとかもお股を触ったりしてるのかな? 今度聞いてみよう。 そんなことを考えていたら、あくあお兄さんのお店に小さな女の子の手を引いた1人のお兄さんが入ってきた。 『げ……』 あくあお兄さんを見て気まずそうな顔をしたのは、前のお話に出てきた神代お兄さんだ。神代お兄さんの登場に、一部のお姉さんやお母さんが騒がしくなる。 『カナ……この店はやめにしよう』 『はじめお兄ちゃん、らぁめんキライ? ここのらぁめんすごくおいしいから、カナ、はじめお兄ちゃんに食べてほしいな……』 神代のお兄さんは、カナちゃんの言葉を無下にしてもいいのに、嫌そうな顔をしつつもちゃんとお席に座る。それを見たお姉さんたちが、アキラくん優しすぎと騒いでいた。 「天我お兄ちゃんもかっこいいし優しそうだけど、やっぱりあくあ様が一番! ラーメン屋さんでもかっこいい!!」 まいちゃんは、あくあお兄さんが頭に巻いたタオルが欲しいって言ってたけど、ゆうには意味がわからなかった。なんか、汗が染みてるからとかって言ってたけど、汗が染みてたから洗濯してあげたいってことなのかな? まいちゃん優しいねって言ったら、ゆうちゃんにはまだ男の子の匂いは早いよって言われた。だから、ゆうの方がまいちゃんより歳上だって、もー。 『はい、醤油ラーメン二つ』 神代お兄さんは、おそるおそる箸先でラーメンをつまみ上げると、ゆっくりと口の中に啜っていく。次の瞬間、画面には目を見開く天我お兄さんの顔がアップになる。滅多に騒がない看護婦のお姉さんたちもきゃあきゃあ言って、年配の看護婦さんに注意されていた。 『こ、これが……ラー・メェンか。う、うまい!』 『はじめお兄ちゃん、らぁめんだよ?』 『ラ・メーン? はっ!? そうか! これは一流のフランス料理だったんだな。それならば、シンプルに見えてこの味の深さも納得だ。くっ、なんて奥が深いんだラ・メーン!!』 『うーん、もうそれでいいよ……』 ふふっ、大きなお兄さんなのにラーメンも知らないなんておかしいのって思ってたら、看護婦のお姉さんたちはすごくうっとりとした顔をしていた。 「アキラくん、ラーメンもちゃんと言えないなんて可愛すぎ」 「私、看護婦やめてラーメン屋になる」 「このラーメン屋でバイトしたい。だってあくあ君がバイトに来て、天我くんがお客さんでしょ。最強じゃん。看護婦なんかより全然、男の子に会えるじゃん」 「これってつまり、あくあ様が作ったラーメンを天我様が食べてるってこと……あぁ、なんか眩暈がしてきた、今日は早退しようかな」 「そんなこと言って昨日も黛君とあくあ君のやりとり見て、眩暈がしたって早退したじゃない。また婦長に怒られるわよ!」 「その婦長も全く同じ理由で早退してたけどね」 看護婦さんでも体調が悪くなることってあるんだね。無理しないで欲しいなあって思った。 そんなことを考えていたら、CM明けに眼鏡のお兄さんが出てきてびっくりする。 「あ、黛くんじゃん! ゆうちゃん、黛くんがテレビでたよ!」 「う、うん」 まいちゃんにそう言われて、私はテレビの画面に集中する。 『この世界は間違ってる……!』 眼鏡のお兄さんの名前は、橘斬鬼さんという名前だった。斬鬼お兄さんは弁護士さん? という職業の見習いさんらしい。お話の内容が少し難しくて、ゆうにはよくわからなかった部分があったけど、隣のまいちゃんがわかりやすく説明してくれた。 「弁護士さんは、加害者や被害者の代わりに答弁する人の事だよー。でも男の人の弁護士って、基本的に男の人の弁護ばかりするのに、黛くんは女の子の弁護をしたいのかな? 男の子なのに珍しーね」 そっか……そういえば、ゆうが事故にあった時も弁護士さんって人が出てきたような気がする。いっぱい難しい話をしていてよくわからなかったけど、お母さんは悔しそうな顔をしていて、ゆうはお母さんをいじめないでって言ったんだよね。 お母さんはその後も弁護士さんと会うたびに苦しそうにしてたけど、ある日を境にその弁護士さんが来なくなってからはいつものお母さんに戻ってくれた。ゆうがその理由を聞いたら、聖あくあ教っていうシスターのお姉さんに相談したら解決してくれたみたい。それをまいちゃんに言ったら、まいちゃんのお母さんも、その聖あくあ教のお姉さんに救われたらしく、今度4人で一緒にミサに行こうねって話をした。楽しみだなぁ。 『なんでこんな悪いことをしておいて、罪にならないんだよっ……!』 画面の中の斬鬼お兄さんは苦しそうな顔をしていた。それを見ていると、なぜかゆうも胸がちくちくとする。なんでなんだろう? そんな中、斬鬼お兄さんのいたビルの中に警報器のアラームの音が鳴り響く。 『チジョーが出現しました! チジョーが出現しました! 近辺のエリアにいる男性は、速やかに避難シェルターへと退去してください。女性の皆さんは、男性を見かけたら彼らを保護しつつ、素早くシェルターの中に男性を避難させてください。繰り返します。チジョーが出現しました! チジョーが……』 斬鬼お兄さんはクソッと小さくつぶやくと、カバンを持ってシェルターの方へと向かう。 場面が変わり、街中で暴れるチジョーたちが映し出される。 『オトコダー! オトコヲサガセー!!』 大きな車が何台も現れて、その中からSYUKUJYOのお姉さんたちがいっぱい出てくる。もちろんその中には、さっきでた加賀美お姉さんの姿があった。 『各隊員はチジョーから一般市民を守りつつ、敵の動きを牽制しろ!! 男性を見かけた場合は保護を最優先とする。夜影隊員、行けるか?』 『はい……田島司令! 自分はもう準備万端です!!』 1話から登場しているSYUKUJYOのお姉さん、夜影ミサお姉さん。小早川さんっていう、二つ前のマスク・ド・ドライバーでもちょこっと出てた人だ。最初のお話の時、みんなこの人がマスク・ド・ドライバーだって言ってたんだよね。 『ついにこの時が来た……! 行くぞ、チジョー! 私もこれでドライバーだ!!』 手にベルトを持ったミサお姉さんは、天に向かって手を伸ばす。そこへ現れたバッタさん。変身かなとワクワクした気持ちで待っていたら、現れたバッタさんはベルトへ飛びつくと、そのベルトを奪って何処かへと飛んでいった。 『ま、待て! どこに行く!! 変身するのは私だぞ!!』 ミサお姉さんは手を伸ばすが、チジョーたちに行く手を阻まれる。 『ぐぬぬ……!』 悔しそうな顔を見せるミサお姉さん。ゆう……なんだかちょっとかわいそうになってきた……。隣のまいちゃんもすごく悲しそうな顔でミサお姉さんのことを見ている。 『ミサさん、今は一般市民を守ることに集中してください!』 『わ、わかってる!』 ミサお姉さん、今日入ったばかりの夏希お姉さんにまで叱られてる……。隣のまいちゃんは、こんな大人にならないようにしないとねと呟いていた。 そんなミサお姉さんの目の前を、カブトムシさんがゆっくりと通り過ぎていく。その瞬間、エントランスの中が悲鳴に近い歓声に包まれた。隣のまいちゃんも大きな声をあげている。 『お母さんが言っていた……』 その言葉だけで、お母さんたちが子供のようにはしゃいだ姿を見せる。 『愛し愛されるためには、お互いのことを考えないといけないってね』 カブトムシを手に持ったあくあお兄さんは、カブトムシの背中に軽く口づけをする。その瞬間、病院の中が今までに聞いたことがないほど大きな声に包まれた。 「ぎゃあああああアアアアア!!」 「ぐぎゃああああああああ!」 「きゃあああああああああああ!」 「うわあああああああああ!」 さっき静かにしなさいって言ってた婦長さんが一番おっきな声で叫んでいた。ゆうのお母さんと担当看護婦さんは抱き合って飛び跳ねている。まいちゃんに限っていえば、画面の中のあくあお兄さんを見て固まっていた。 『変身……!』 ヘブンズソードに変身したあくあお兄さんは、そのままチジョーと戦う。 『ジャマヲスルナー!!』 チジョーのボスが、あくあお兄さんと戦う。その戦いを見ていたもう1人のお兄さんの後ろ姿が画面に映る。また病院の中が騒がしくなる。もー、病院では静かにって言ってたのに、お母さんたちやお姉さんたちが一番うるさいよー! 『相変わらずだな。あんなに腰のある麺が打てるのに、伸び切ったラ・メーンのようなぬるい戦い方をしやがって』 飛んできたハチさんを鷲掴みにした神代お兄さんは、ぶっきらぼうにベルトにハチさんを押し当てる。 『ヘンシンっ!!』 派手な効果音とともに激しい動きで変身する神代お兄さんの姿に、子供たちがきゃあきゃあと騒ぐ。前のお話でもそうだったけど、神代お兄さんの変身のポーズはゆうよりももっと小さい子にも人気だ。 『神代!』 『邪魔をするなよ剣崎! そいつは俺がヤルっ!!』 1人のチジョーを奪い合うように戦うあくあお兄さんと、神代お兄さんに病院はもう病院じゃないくらい騒がしくなった。 「ラーメン屋? 私やっぱりチジョーになるわ」 「チジョーモテモテじゃん!!」 「うっ……戦うアキラくんとあくあくんを見てたら、胸が苦しく……」 「ちょ、ちょっと、大丈夫? 検査した方が良くないそれ?」 チジョーのボスは争う2人のお兄さんを見て、部下のチジョーにその場を任せてこっそりと何処かへと逃げる。 逃げたチジョーのボスは、通りにいた一般市民のお姉さんたちを薙ぎ倒していく。そしてチジョーのボスの目の前に、シェルターへと避難の途中だった斬鬼お兄さんが現れた。 『チ、チジョー!? に、逃げてください!!』 斬鬼お兄さんの周りにいたお姉さんたちが、斬鬼お兄さんを逃そうと自らが壁になってチジョーのボスにしがみついてでも食い止める。それを見た、斬鬼お兄さんはまた苦しそうな顔をした。 『は、早く逃げて!』 はぁはぁ、はぁはぁと息を荒げる斬鬼お兄さん。 『ここで……ここで、彼女たちを置いて逃げたら、俺も、俺も……あいつらと一緒じゃないかっ!!』 斬鬼お兄さんは血が出るんじゃないかと思うくらい強く拳を握りしめる。 『うおおおおぉぉおぉ!』 大きな叫び声を上げる斬鬼お兄さん。今までに一度も大きな声で叫んだことがなかったのか、その叫び声は少し情けなかった。だから周りのお姉さんたちや、まいちゃん、お母さんも苦笑いをしてたけど、ゆうは不恰好な走り方でチジョーに向かってタックルした斬鬼お兄さんの姿を見て胸がぎゅーっと締め付けられた。 『ムダ ダ!』 チジョーのボスに投げ飛ばされた斬鬼お兄さんのかけていた眼鏡が空に舞う。それでも斬鬼お兄さんは立ち上がっては、チジョーにぶつかっていく。 『な、何やってるんですか! は、早く逃げてください!!』 斬鬼お兄さんを逃そうと壁になって倒れたお姉さんたちが振り絞るように声を出す。病院にいたみんなも、黛くん早く逃げてーと言ってる。でも……でも、ゆうはそうは思わなかった 「がんばれ……!」 服がボロボロになっても立ち上がって、何度もチジョーにぶつかっていく斬鬼お兄さん。あくあお兄さんや神代お兄さんのようにはかっこよくはないかもしれないけど、ゆうにはその姿が、何度も立ち上がる斬鬼お兄さんの後ろ姿が眩しく映った。だって、斬鬼お兄さんの顔が、あの時、ゆうが見たかけっこの大会で優勝したお姉さんと同じ顔をしてたから! 「頑張れ……頑張れ……」 気がつけば、病院にいたみんなも何度もチジョーのボスに立ち向かっていく黛くんを応援してた。 『ナゼ、ナンドモタチアガル! ワタシガ コワクナイノカ!?』 確かにチジョーのボスの言う通り、斬鬼お兄さんは怖くないのだろうか? 今回のチジョーのボスは前の二つのお話に出てきたチジョーのボスと比べても明らかに体が大きい。ゆうだって怖いし、大人のお姉さんだってあんなに大きいチジョーを前にしたら足が震えると思う。 『今だって、お前を前に手を震わせて、足をがくつかせてる自分が情けないよ。でもな! ここで俺が立ち上がらなきゃ、立ち向かわなきゃ!! 俺は……俺はまた、逃げなきゃいけないのかよ!!』 斬鬼お兄さんの言葉にゆうの小さなお胸がどくんどくんと大きな鼓動を立てる。 『もう、そんなのは嫌なんだよ! 俺のせいで犠牲になる女の子を見るのは! 彼女たちが男を守りたいって思うのと同じくらい、俺も彼女たちの事を守りたいんだ! 俺は頼りなく見えるかもしれないけど……そんな俺にだってな。プライドの一つや二つくらいはあるんだよ! だから俺は! 俺はもう絶対に諦めない! うおおおおおお!!』 チジョーのボスに再び立ち向かっていく斬鬼お兄さん。ゆうはその姿が滲んで見えた。 『クッ……サッキノオトコタチトイイ ナンナンダ オマエタチハ!!』 斬鬼お兄さんに攻撃しようとしたチジョーのボスの手を、どこからともなく現れたバッタさんが弾く。バッタさんはそのまま持っていたベルトを斬鬼お兄さんの腰に勝手に装着すると、そっとそのまま手に収まった。 『お、お前……こんな俺に力を貸してくれるのか?』 バッタさんの目がピカピカと光る。 『わかった……!』 斬鬼お兄さんが手に持ったバッタさんを腰の横に持っていくと、画面にバッタさんを持った手と、ズタボロになって破けたスーツのお尻がアップになる。また病院の中が騒がしくなった気がしたけど、ゆうはそれどころじゃなかった。 『変身!』 下から迫り上がってくるように、変身していく斬鬼お兄さん。 『マスク・ド・ドライバー ライトニングホッパー!』 ライトニングホッパーは、手に持った銃でチジョーのボスと戦う。しかし相手の体が大きく決め手にかける。そこへあくあお兄さんと神代お兄さん、そして夏希お姉さんが駆けつけた。 『新しいドライバー!? 一体、誰が……?』 驚いた声を出す夏希お姉さん。 『そんな事はどうでもいい、あいつは俺が倒す!』 神代お兄さんは、そんなのお構いなしに、チジョーのボスへと二つの短刀で斬りかかる。 『神代! 1人で突っ込むな! デカ・オンナー相手に1人じゃ無理だ!!』 『黙れ剣崎! 俺に指図するな!!』 そこの2人、まだ揉めてるんだ……。 『いいから! 3人で協力して!! そうじゃないとあいつには決定的なダメージは与えられないの!!』 夏希お姉さんに叱られて、喧嘩を止めて顔を見合わせる神代お兄さんとあくあお兄さん。 『チッ! 仕方ない、今回だけだぞ剣崎!! その代わりに明日はラ・メーンを奢れよ!!』 『悪い神代、あのラーメン屋の助っ人は今日までなんだ……。その代わり、明日はうどん屋を手伝うから、そっちに来てくれ』 うどんという単語に、何人かのお姉さんが大きな声をあげる。 『ウ・ドーンだと!? 俺の知らないフランス料理がまだあったのか……いいだろう。それで手をうとう』 『うどんがフランス料理? 何を言っているのかよくわからないが、まぁいいか。いくぞ神代、そこのドライバーの人』 斬鬼お兄さんはコクリと頷く。 『『『アーマーパージッ!』』』 横並びになった3人の後ろ姿が映し出される。なんか今日は、やたらとお尻が映ってる気がするけど、ゆうの気のせいかな? 『『『オーバークロック!』』』 さっきまで喧嘩してたのに、3人ともすごく息があってる。 『ドライバーキック!』 回し蹴りをするように、向かってきたチジョーのボスのお腹にドライバーキックを入れるあくあお兄さん。後ろに弾き飛ばされたチジョーのボスの体を、神代お兄さんの矢が貫く。そして……! 『最後は頼んだぞ!!』 両手でしっかりと拳銃を構えた斬鬼お兄さん。今まで攻撃を溜めていたのか、拳銃の隣に取り付けられたゲージの光がマックスになる。 『チジョー……お前も本当なら被害者だったのかもしれない。でも、だからと言って、無関係な誰かを傷つける事は許されない!! だからこれ以上罪を重ねる前に、俺がここでお前を止めてやる!!』 銃口から解き放たれた光がチジョーのボスの体を包み込んだ。騒がしかった病院も静かになって、みんながテレビの画面に集中する。 『ワタシ ハ……タダ カラダガ オオキイ ダケデ コワガラレテ……』 チジョーのボス、デカ・オンナーの過去の映像が流れる。体が大きいだけで、男の子に笑い物にされてきたデカ・オンナー。そんな彼女がチジョーへと変貌した体があくあお兄さんの腕の中で元の人間だった頃の姿へと戻っていく。 『アナタ も……大きい体の女の子は可愛くないって言うんでしょ……? ムダな努力だって言うんでしょ?』 そんなチジョーが頭につけていた小さな花の髪飾り、それを大事な宝物を扱うように、あくあお兄さんはそっと優しく指先で触れる。 『いいや……大きな体だからって、可愛くなることを諦めなくていいんだよ。それに俺は、可愛いって言うのは見た目だけじゃないと思うんだ』 『え……?』 『そうやって可愛くあろうと努力する女の子の姿こそ、何事にも代え難い可愛さなんじゃないかなって……でも俺は、体の大きな女の子も普通に可愛いと思うけどね』 病院の中でも体の大きなお姉さんたちが膝から崩れ落ちて泣き出してしまった。 『そっか……あり……がとう……』 チジョーのボスの顔が柔らかな表情になっていく。 『眼鏡のお兄さん……ありがとう。私を……止めてくれて』 変身を解除した斬鬼お兄さんがアップになる。 『ドライバーじゃなくっても、立ち向かっていくお兄さんの姿……すごくかっこよかった……よ』 チジョーのボス……ううん、お姉さんの体が、光の粒子になってゆっくりと消えていく。 それでも抱きかかえた姿勢のまま固まるあくあお兄さん。神代お兄さんはゆっくりとその場から立ち去る。そんな2人の姿を見つめた斬鬼お兄さんは、歯を食いしばりながら拳を強く握りしめた。 「今日もすごかったね……ゆうちゃん」 「うん……まいちゃん」 ゆうは隣にいたまいちゃんと、ぎゅっと手を握った。 「まいちゃん……ゆう、今日の歩行訓練頑張るよ。斬鬼お兄さんみたいに、怖くても恐ろしくても頑張ってみるの。だって、斬鬼お兄さんは諦めなかったもん。だからゆうも諦めない!」 「うん! まいも一緒に付き添うから頑張ろ!!」 朝ご飯を食べた後、ゆうはまいちゃんに付き添ってもらって歩行訓練を始めた。でも、車椅子から立ちあがろうとすると、あの時のことを思い出して足が震える。頑張らなきゃ、頑張らなきゃって思えば思うほど、あの時の車のお兄さんの顔が浮かんで一歩が前に踏み出せない。 『今だって、お前を前に手を震わせて、足をがくつかせてる自分が情けないよ。でもな! ここで俺が立ち上がらなきゃ、立ち向かわなきゃ!! 俺は……俺はまた、逃げなきゃいけないのかよ!!』 斬鬼お兄さんの言葉にハッとなる。 そうだ。ここで立ち上がらなきゃ、ゆうは……ゆうは、ずっとあのお兄さんの恐怖に支配されて生きていかなきゃいけないんだ。そんなの絶対に嫌だ!! どうせ男の人の事を考えるなら、ずっと、ずっと! 斬鬼お兄さんのことを、ううん、慎太郎お兄さんのことを考えて生きていたいもん!! ゆうはゆっくりと、車椅子から片足に力を入れて踏ん張る。でも、久しぶりに足に力を強く入れたせいか、足が震えて上手く力が入らない。やっぱりダメなのかなと、そう思った瞬間、聞き覚えのある声が聞こえてきた。 「頑張れゆうちゃん!!」 俯きかけた視線を上げると、目の前にはライトニングホッパーが、慎太郎お兄さんがいた。 「負けるな!」 「いいぞ! その調子だ!!」 「頑張れ! 頑張れ!」 周りを見ると、ヘブンズソードが、ポイズンチャリスが、SYUKUJYOの隊員の服を着た夏希お姉さんがいた。 「ゆう、怖くないよ、頑張って!!」 お母さんはハンカチを握りしめて、泣きながら声を張り上げていた。お母さんをこれ以上泣かせたくないと思うと力が入る。 「ゆうちゃん、後少し、右足にも力を入れて!!」 補助をしてくれているお姉さんが真剣な眼差しでゆうを優しく見守る。 「ゆうちゃん、がんばれ! 変な男に負けるな! がんばえー!!」 まいちゃんが大きな声で応援してくれている。 「ううううううう!」 ゆうは唸るように声を上げながら足に力を込める。そして1歩、2歩と歩いた。歩けた! でも随分と歩いてなかったから足がもつれる。転んじゃう! そう思った瞬間、慎太郎お兄さんが優しくゆうの体を抱きとめてくれた。 「よく頑張ったな! すごいじゃないか!!」 慎太郎お兄さんは、ゆうの頭を優しく撫でてくれた。スーツ越しだったけど、その手はすごく大きくて暖かかった。ゆうの中の怖かった男の人の記憶が、慎太郎お兄さんとの楽しくて暖かい記憶によって上書きされていく。 「慎太郎お兄さん! ゆう、ゆう、いっぱい歩く練習する! だから、ね、またかけっこできるようになったら……」 「ああ! 一緒にかけっこしよう!!」 ゆうたちのことを見ていたみんなが、泣きながら拍手を送ってくれた。慎太郎お兄さんたちは、その後用事があったみたいだったけど、リハビリをしていたみんなに声をかけて応援したりとかして周りの人たちを驚かせる。みんなギリギリまで居てくれたけど、最後は迎えにきたお姉さんに連れられて帰ってしまった。 「ねぇ、ゆうちゃん」 「何、まいちゃん?」 まいちゃんと顔を見合わせると、まいちゃんは歯茎を見せて笑う。 「みんなカッコよかったね!」 「うん!!」 慎太郎お兄さんは私に勇気という言葉を教えてくれた。でも、慎太郎お兄さんが教えてくれた事はそれだけじゃない。慎太郎お兄さん……いつか絶対に、ゆうが大きくなったら勇気を出して告白するから、その時まで待っててね! ************************************************ 前の話の最後ちょこっとと七十話の前半部分の設定を変える……と思う。多分。 本編取り直しより、こっちの方が熱い展開の方がして路線変更しました。 掲示板、加速していく世界。 【白銀あくあ】ヘブンズソード実況スレ第3話part15【天我アキラ】 4 ななし 日曜が楽しみで楽しみで金曜からずっと起きてる。 6 ななし >>4 ちゃんと寝ろw死ぬぞwww 9 ななし >>4 不吉な番号で不吉な事を言うな。生きろよ!! 11 ななし あぁ、もう楽しみで仕方ない。 15 ななし スレ番おかしくないって思ったら、先週の終わりからやってるのかよw 17 ななし 1週間で14スレ消費、1日2スレ、12時間で1スレ、1分に1レス以上のスピードでずっと繋いできたとかアホだろ……。 20 ななし 家電量販店勤務です。おかげさまで高価格帯のテレビの売り上げが絶好調でありがとうございます。 ただ、もう在庫がないんだよね。メーカーの生産が追いついてねえんだわ。 22 ななし そろそろ始まるぞ、みんな準備はいいか!! 25 検証班◆9n2SARETAi >>22 はい! 26 検証班◆010meTA473 >>22 うん 28 検証班◆07218KADO6 >>22 おうよ! 30 検証班◆CHiMPOsuki >>22 あいあい! 39 ななし 検証班全員集合www 40 ななし 姐さん反応はや。 42 ななし 姐さんはガチ勢。ドライバーの話になると、早口長文投稿してくるとことか隠せてない。 48 白龍◆XQshotacon >>22 遅れて、おー! 53 ななし 今日は何人が生き残れるかな? 63 ななし >>48 先生復活したんか! 65 ななし >>48 SNSでライブの時の切り抜き画像を拡散されたアイコちゃん先生じゃん! 66 ななし >>48 生きとったんか先生! ハイタッチの瞬間、白目剥いてたから即死したのかと思ってたわ。 70 ななし >>48 あくたんとハイタッチした時、年甲斐もなく甘ロリ服着てたのがバレた白龍先生じゃん!! 75 ななし くるぞー!! 76 ななし クルー!? 78 ななし き 79 ななし き 80 ななし き? 81 ななし きたあ!! 82 ななし きたぞおー! 83 ななし OP! 85 ななし 史上最高のOP。 88 ななし これがたった1日で、この国の歴代ダウンロード数1位になった曲です。 91 ななし 0時と同時にダウンロード開始したら、完了までに数時間待たされたやつwww 93 ななし 同時期に発売した曲がかわいそうになるレベル。 95 ななし ※なお、FULL SPEEDは2位。 96 ななし ストリーミングでも堂々の1位、2位。 100 ななし もうOPからかっこよくて溜息でる。 104 ななし OPに天我先輩!! 106 ななし 天我君追加! 107 ななし 天我パイセン追加捗る。 109 ななし TENGA! TENGA! 112 ななし 天我先輩最近人気すごいなー。 115 ななし アキラ君、この前のライブから人気すごいよね。 118 ななし あくたんいなきゃアキラ君が一番。 120 ななし でも私はあー様一筋。 123 ななし ベリル全員くるかな? 126 ななし ここまできたらベリル全員出てほしい。贅沢な願いだけど。 129 ななし 本郷監督ならやってくれると信じてる。 131 ななし もう今年の最優秀監督は、よっぽどのことがない限りは本郷監督で確定だと思う。 132 検証班◆9n2SARETAi 本郷さん……小さな劇場で、少ない予算でお撮りになった特撮フィルムを公開してた時からファンでした。 幼い時に見たドライバー、それに憧れて自分もドライバーを作るんだと目指していた方が、実際に新作ドライバー、それも記念作品の監督として、あくあさんやベリルの皆さんと新しいドライバーをお作りになられているのだと思うと涙が出ます。 136 白龍◆XQshotacon >>126 流石に3人目、4人目はないと思いたい。 143 ななし >>132 姐さん……。 145 ななし >>132 姐さんの話聞くと涙出る。 148 ななし >>132 子供の時の夢を大人になっても諦めずに、現状に足掻きながらもまっすぐいったバカが作った最高の作品てこと。 151 ななし 所々に前のドライバーの細かいネタ入れてくるのは、本郷監督なりのリスペクト。 155 ななし ただかっこいいだけじゃないんだよね。そこもまたいい。 158 ななし >>136 ありがとう白龍先生 159 ななし >>136 立った! フラグが立った!! 161 ななし >>136 先生さぁ、わかってて言ってるでしょもう。 165 ななし OP終わった。 168 ななし >>136 先生あざす! 170 ななし OPだけでもう満足感ある。 173 ななし CM! 177 ななし カブトムシ! 180 ななし これが一家に一台あると言われるカブトムシか。 182 ななし この前、学校で持ち物検査やってたけど、普通にバッグの中からワラワラとカブトムシが出てくるのウケるよね。 お前らさJKにもなって何やってんのよw 184 ななし 玩具のCMしても生産追いついてないんだよなあ。 187 ななし うちの近所の潰れかけてた町工場がカブトムシ生産場になってたわ。 先月もう工場畳もうかって暗い顔してたおばちゃんが次はハチを作るんだって目をキラキラさせてた。 実際に世の中の苦しんでる人を助けてるとか、本当のヒーローじゃん。 192 検証班◆CHiMPOsuki お前らいい話やめろ!! まだ本編始まってないのに、もう泣きそうなんだが!? 194 ななし OP曲の宣伝きたー! CD派の自分は来月が楽しみ! 198 検証班◆010meTA473 祝! OP曲、ダウンロード数、yourtube再生数、ストリーミング再生数、1位おめ! あと残るは来月のCD発売を残すのみ! 買うぞー!! 203 検証班◆9n2SARETAi CDはリーフレットがつくから絶対に欲しい。 206 ななし カラオケも追加来週だっけ? 楽しみー。 209 ななし 立て続けにFULL SPEEDの宣伝。 213 ななし 天我君のギターカッコ良すぎ。 214 ななし 天我先輩の使ってるギター、Eccentric Hi-speed Performer、EHPのroselia 666、通称トリプルシックスはもうどこにも売ってません。オークションサイトで出てた奴もライブ後に出品者が取り下げたし、たまたま一個だけ残ってたやつが数千万で落札されていったらしい。 217 ななし 森長CMいいね。 218 ななし 森長のCM見ると、全てはここから始まったって感じがする。 220 ななし 朝食に牛乳飲みながら森長のビスケット食ってるわ。 途中、飽きて見るのも辛かったけど、気がついたら体がこれを求めちゃってるんだよね。 224 ななし 前回も思ったけど、ここで森長のCM入れるのにくい演出だわw 227 ななし そういえば秋からまた新しいキャンペーンやるとか言ってたな。 231 ななし 次もあくあくんだといいなー。 235 ななし この前あげてたあー様のSNSの写真、バッグの隙間から森長のビスケット見えてるの可愛すぎ。お腹空いたら食べてるのかな? 可愛い! 237 ななし とあちゃんが定期的に、森長ビスケットの写真あげてるのは匂わせ。 他の女がやってたらイラつくけど、とあちゃんは許せる。 241 ななし 2人ともバッグに森長メリーさんのストラップつけてるもん、匂わせどころの話じゃない。 245 ななし 聖あくあ教ではまだまだビスケット募集してるから、食べきれない人は送ってね。 246 ななし >>237 それは牽制ですね。 248 ななし はじまたー! 250 ななし はじまた! 263 ななし SYUKUJYOチーム再編か。 268 ななし SYUKUJYO、1話で壊滅してたしな。 272 ななし SYUKUJYOも頑張れ! 275 ななし SYUKUJYO今日は頼むぞ。 278 ななし 新隊員か、誰がくるかな? 281 ななし うあああああああ! 283 ななし とあちゃんキター!! 285 ななし とあくん、SYUKUJYO!? 286 ななし これはベリル全員くるか!? 289 ななし ヒューっ! 開幕すぐに3人目、さすがは本郷だぜ。やってくれる! 294 ななし 期待せざるを得ない。 297 ななし >>136 アイコちゃん先生ぷぎゃー! 305 ななし >>136 白龍先生、ちゃんと生きてる? 310 ななし >>136 さすがは一級フラグ建築士。 319 白龍◆XQshotacon まだ、慌てるような状況じゃない。 ドライバーじゃないからセフセフ! 326 ななし これ全員でるな確信した。 332 ななし この流れで黛くんもはよ! 338 ななし マユシン君も、もう出てきちゃっていいよ。 343 ななし >>319 強がっちゃってもう。 345 ななし >>319 アイコちゃん先生もそろそろ学習しよ? 349 ななし >>319 そうやってまたフラグ立てるからあなたはもう。 352 ななし ここではまだ虚勢張ってる白龍先生が、SNSで嘘だろとか言って動揺してるのウケるw 358 ななし でもこれって、やっぱ、とあちゃんは女の子ってこと? 360 ななし やっぱりね、とあちゃんは女の子だって思ってたよ。 だってあくあ君が横向いてる時とかに、メス顔で見つめちゃってるもん。 366 ななし そういえばベリルのHPでも男か女か明記されてないんだよなあ。 374 ななし 私たちを完全に弄びにきてる>ベリルエンターテイメント。 381 ななし とあちゃんは配信やってるおかげか、アテレコ上手だね。声優できそう。 385 ななし もう男でも女でもどっちでもいいよ。要はちんこついてるかついてないかの話じゃん。 390 ななし とあくん、普通に演技上手だね。あくあ君みたいな化け物クラスの演技ではないけど、普通の女優クラスの上手な部類の人くらいはできてる。なんでもそつなくこなせる感じが好き。 399 ななし >>385 そこが重要なんだが!? 401 ななし >>385 むしろメスでもちんこさえついてたら許せる。 403 ななし 女でも双頭ディルドあれば2人で楽しめるから全然いいよ。 修学旅行で部屋一緒の友達とヤッた経験くらいあるっしょ。 あれで毎年何人かの女は目覚める。 409 ななし 天剣の衣装て誰? とあ君の隊員服とヘルメットをワンサイズでかくしてるの神すぎでしょ。 ちょっとブカブカしてて収まりが悪そうなところがガチで可愛い! 418 ななし おい、何人か子供向け番組の途中に生々しい会話するな!! とあ君関係で性的なネタは姐さんがキレるぞ!! 420 ななし >>403 流石にそれはない。先輩からそういう話聞いたことあるけど一部だけでしょ。 427 検証班◆9n2SARETAi 何人かの人、少し静かにしましょうか。 435 ななし >>427 ヒェッ! 436 ななし >>427 まんこが恐怖で震えた。 444 ななし ん! 445 ななし お! 446 ななし あ! 447 検証班◆07218KADO6 はあ? 452 ななし うわあああああ! 453 検証班◆010meTA473 あれ? ここって確か……。 459 ななし ラーメン屋wwwww 460 ななし ラーメン屋あくあwww 463 ななし ラーメン作ってる姿もカッケーわ。 471 ななし あれ? 豆腐屋は? 475 ななし ありがとうお豆腐君、この1週間、君をオカズに楽しめた。 次はラーメンをオカズに1週間頑張る。 478 ななし 豆腐屋あくあ君「奥さん……お豆腐を買うのに、そんな無防備な格好で出てきちゃダメでしょ」 人妻な私「ああ! ダメよ。お豆腐屋さん! 隣の部屋では娘がお昼寝してるのに、んんっ!」 1週間、このネタでずってた。 480 ななし 豆腐屋あくあ君と真昼の情事を妄想してオナってた奴 ← 483 ななし あれ? そこはおうどんじゃないの!? 488 ななし おうどん屋さんを期待してた奴 ← 493 ななし これは毎週違うバイトするのか? 504 ななし >>475 >>478 >>480 相変わらず最低な奴が多くて安心した。 510 ななし タオル頭に巻いてるのヤバすぎる……。 515 検証班◆CHiMPOsuki この、あくあ君の汗が染みたタオルが欲しい。 スタッフ、絶対にお持ち帰りしただろ!! 516 検証班◆010meTA473 タオル言い値で買うから売って欲しい。 529 ななし >>515-516 検証班さあ。 530 ななし >>515-516 どんな匂いか想像しただけでムラムラする。 535 ななし このラーメン屋どこ? 547 ななし これ、ラーメン竹子じゃんwww 559 ななし 近所のラーメン屋だw 561 ななし ここのラーメン、値段安くてボリュームあって味もそこそこ美味いんだよ。 565 ななし 苦学生の味方、ラーメン竹子。 567 ななし おい! これ普通に常連の私が竹子にいけなくなるやつじゃん!! 571 ななし >>453 嗜み、まさかあんな小汚さそうなラーメン屋で飯食ったのか? 嘘だろ……。 でも親近感湧いたわ。 579 ななし ここ、めちゃくちゃ美人さんがバイトやってる。 店はちょっと汚いけど、その子が綺麗すぎてなんとも言えない気分になるんだよね。 580 ななし 竹子のバイトの店員さんすげー綺麗だよ。 間違えておフランス料理のお店入ったのかと思ったくらい。 586 ななし >>447 捗る、お前もしかして常連か? ご愁傷様。明日から食いに行けなくなるぞ。 593 ななし 私も常連だけど、あのバイトの子は明らかにバイトするお店間違ってるよ。 601 ななし おお! 602 ななし ああ! 606 ななし ぐはっ! 609 ななし 邪魔するで! 611 ななし 邪魔するんなら帰って!! 615 ななし 天我君ご来店!! 618 ななし 神代きたあああああああああああ! 620 ななし ラーメン屋あくあにご来店する天我パイセンだと? 626 ななし やっぱり本郷は天才じゃったか! 632 ななし カナちゃんと手繋ぎ尊い! 635 ななし カナちゃん、ちょっとソコお姉さんと変わってもらっていいかな(ニッコリ 640 ななし これ絶対にカナちゃん、天我先輩のことを好きになっちゃうでしょ。 643 ななし やっぱり子役って早熟なんだね。もうカナちゃん女の顔してるもん。 648 ななし 嫌そうにしてるのに、なんだかんだ言って手繋いであげてる天我君やさししゅぎ……。 651 ななし 悲報、ひと回り年下のカナちゃんですら男の子とデートしてるのに、私まだデートしたことない。 652 ななし カナちゃんいいなあ。私もデートしたい!! 660 ななし 天我君があくあ様に嫌そうな顔してるのすごく新鮮すぎる。 667 ななし なんなんだよこの空気感、ちょっとカオスw 675 ななし 竹子でバイトしたらあくあ様と一緒にバイトできて、天我くんがお客さんでくるってことでいいですか? 683 ななし ラーメン竹子、バイト募集してないけど、無料でいいから働かせてくださいとか言う猛者が現れそうw 690 ななし お……いつもの竹子のラーメンじゃない……だと!? 696 検証班◆07218KADO6 おい! 待て!! 竹子のラーメンはこんな上品な感じの奴じゃないぞ!! ババア!! いつものドチャクソ盛り付けた貧乏人の味方みたいなラーメンはどこいった!? 701 ななし これ、お店がお休みの日に撮影したのかな? 709 ななし ラー・メェンwww 711 ななし ラー・メェンてw 712 ななし ラー・メェン? 720 ななし >>696 ひでえwww 724 ななし ※こんなラー・メェン、竹子では出ません。 729 ななし >>696 竹子常連の私、捗ると同じ事を思ってしまったw 736 ななし ラ・メーンw 737 ななし 変化したw 740 ななし ラ・メーン! 743 ななし これからラ・メーンが流行りそう。 749 ななし ラーメン屋バイトの私、今日の客の多さを想像して震えてきた。 757 ななし な、なんだってー! 760 ななし 速報 ラーメンさん、おフランス料理だった。 763 ななし 竹子のラーメンはフランス料理。 771 ななし あくあ君が作ればラーメンすらもフランス料理になる。 779 ななし やっぱりね。竹子のラ・メーンがフランス料理なら、あの美人な店員さんも納得。 782 ななし あの店員さんはフラグだったのか!! 786 ななし 朗報、私が食べてたラーメン竹子、高級店だった。 793 ななし カナちゃんの呆れた顔うけるwww 802 ななし これもう今日のラーメン竹子とんでもないことになるぞw 807 ななし 今日、人きすぎてラーメン竹子のバイトのお姉さん困惑しそうw 813 ななし これってさ、あくあくんが茹でたラ・メーンってスタッフの人たちが食べてたりとかする? 819 ななし 一度でいいからあくあ君の手作りラ・メーン食べたいよー!! 825 ななし あくあ君の作ったラ・メーンを食べる天我君……ドキドキする。 833 ななし 汁まで飲み干す天我先輩、御作法ちゃんと解ってる。 838 ななし 感動で震えるアキラ君の隣のカナちゃんマイペースなのいいねw 844 ななし くっそー、カナちゃん天我くんとラーメンデートとか羨ましすぎる!! 852 ななし ここでCM。 860 ななし ラーメンちゃっちゃっしてる時の、あくあ君の腕の筋肉の筋にドキドキした。 865 ななし >>850 早く次スレを頼む!! 871 ななし 真剣な表情でラーメン作ってるあー様見てると、真剣に何かに打ち込む男の子っていいなって思った。 880 白龍◆XQshotacon もうこれ以上はヤメテ! 私たち創作作家が死んでしまうわ!! 885 ななし 茹でた麺の湯を切る時の腕の筋肉やべーな。あの腕にぎゅっとされたら、それだけで子宮がイキ狂う自信がある。 894 ななし >>880 先生の悲痛な叫びwww 896 ななし >>880 ただの同人作家の私ですら理解できます。最近、現実の男の子はもっとエロいですって言われるんだよね。 903 ななし >>880 あれ? フィクション作家(こんな男の子いるか!)→ノンフィクション作家→フィクション作家(現実の男の子はもっとすごい!!)のアイコちゃん先生じゃないですか! 906 ななし >>880 この現実を超えていけ!! 907 ななし >>880 諦めたらそこで試合終了だぞ!! 909 ななし >>880 白龍先生なら……それでも俺たちの白龍先生ならやってくれるって信じてる!! 915 ななし 先生人気すぎだろ!! 923 ななし >>880 先生の才能、信じてますから! by 担当編集 931 ななし もはや、創造物の男の子すらも相手にならないあー様。 940 ななし あくあ様を超えられるのはあくあ様だけ。 948 ななし >>923 ヒェッ! 950 白龍◆XQshotacon ありがとうみんな……って! >>923 うわああああああああああ! 958 ななし >>923 草w 966 ななし >>950 逃げちゃダメだ! 逃げちゃダメだ! 逃げちゃダメだ! 970 ななし >>950 諦めて頑張れw 978 850 スレ立て無理だったー!! >>950頼むー! 985 ななし >>950 アイコちゃん先生、スレ立てはよ! 987 ななし >>950 先生、スレまだ? 990 ななし 先生、頑張れ!! 993 ななし 先生あく! 早くしないとCM明けるよ!! 994 ななし 先生ー! スレが終わってしまうから、早くしてくれー!! 999 ななし CMおわた! 1000 ななし スレもおわた! 【ラ・メーン?】ヘブンズソード実況スレ第3話part知らん!!【ウ・ドーン?】 1 白龍◆XQshotacon へい! 新スレおまち!! 2 ななし >>1 ふーん、やればできる子じゃん。 4 ななし >>1 先生ならやってくれると思ってた。 5 ななし >>1 白龍拉麺とか拉麺白龍ありそうw 6 ななし >>1 先生! 麺匠白龍は実在店舗だから気をつけて!! 8 ななし >>1 先生、ウ・ドーンってw 12 ななし おおっ! 13 ななし おっ! 14 ななし うええええええ! 15 ななし きたああああああ! 16 ななし 黛くんんんんん! 18 ななし しゃあああああ! 21 ななし うおおおおおお、後半開始から黛くんきちゃあああああああああ 25 ななし 速報、ベリルエンターテイメント御一行様、無事に全員がご出演確定! 30 白龍◆XQshotacon ついに揃ってしまったか……。 32 ななし このいつメンが揃った時の安心感やべぇわw 37 ななし >>30 先生、真っ白になってそうw 39 ななし >>30 先生しっかり! 41 ななし >>30 先生、もう自暴自棄からの全裸土下座だけはやめてよ!! 45 ななし 久しぶりに戻ってきたのに、今日の先生は散々すぎるw 47 ななし マユシン君の演技はぼちぼちだな。 49 ななし とあちゃんも悪くなかったから期待してたけど、黛くんは演技だけ見たらまだまだ。 それでも他の男の人の俳優と比べたらやる気あるから、応援したくなる。 56 ななし みんな、ハードル上げすぎなんだよ。 黛君普通にいいじゃん。 59 ななし マユシン君も普通に当たりていうか、一昔前なら大当たり。 62 ななし みんな、あくあ君基準でハードル上げすぎ。 67 ななし 大体、あくあ様のせい。って普通の男の子相手なら、こういうことを冗談でも言えなかったけど、あくあ様はこれ言っても笑って許してくれそう。 72 ななし なんでもいいよ。朝から4人も男の子を見れるだけで私は満足だよ。 80 ななし うちのおばあちゃんなんか、テレビ見ながら拝んでるんだぞ。お前らも見習え!! 男の子が4人も出てるなんて、ありがたやー、ありがたやー、ってずっと言ってるわ。 86 ななし 黛君の役いいね。推せる。 93 ななし >>80 うちの婆さんなんか、寝たきりだったのに最近元気になって散歩してるわ。 しかもあくあ様に会ったらいけないからって、ちゃんとお化粧もしてて可愛いなって思っちゃった。 98 ななし チジョーきたー! 100 ななし 私たちのチジョーきたわあああああ! 101 ななし チジョー、今日も頼むぞ!! 105 ななし 今回のチジョーは、デカ・オンナーか! 107 ななし デカ女www 110 検証班◆9n2SARETAi デカ・オンナー……。 116 ななし SYUKUJYOの装甲車すげえw 120 ななし 装甲車のおかげで番組制作費の資金の潤沢さが伝わってくる。 124 ななし 結構改造してる。 126 ななし 田島司令カッケーわ。 128 ななし 田島司令ノリノリじゃんw 130 ななし とあ君キター!! 132 ななし とあちゃんきちゃあああああ!! 133 ななし とあサマー!! 135 ななし とあくんンンンン! 138 ななし とあ君頑張れー!! 144 ななし 悲報、小早川さん、とあくんと一緒に出てきたのに誰も反応しない。 146 ななし 小早川さんの様子がおかしい。 151 ななし ベルトきたあああああ! 152 ななし うおおおおおおおおおおおお! 155 ななし やっぱり小早川さん変身するのか!! 163 ななし バッターーーーーー! 167 ななし メインきた!! 168 ななし 小早川さんこれで勝つる!! 170 ななし あ、あれ? 173 ななし バッタさーん! 175 ななし www 177 ななし 草w 178 ななし 小早川 ← 181 ななし 小早川さんさあwww 184 ななし みんなやめて! 小早川さんのライフはもう0よ!! 186 ななし せっかく主役級きたと思ったのに、ベルト奪われるしw 188 ななし バッタさん草むらに消えていったwww これぞ本当の草、なんちゃってw 195 ななし とあくんに戦いに集中してって言われる小早川さんw 199 ななし これじゃどっちが新人隊員かわかんないよw 200 ななし 安心感のある新人隊員、とあ様。 202 ななし もうとあ君が隊長でいいでしょwwwww 203 ななし 小早川さんもっとかっこいい人かと思ってたのにw 206 ななし 小早川さんの扱いが雑すぎるw 209 ななし これでも期待の若手女優、トップ3の1人だぞw 215 ななし いつもの小早川さんのイメージがいい意味で崩れてる。 218 ななし 本郷作品に出なかったらこうはならなかった。 でもこれで役者の幅は広がったかも。かっこいい女しかできないと思ってたから余計に面白いw 222 ななし カブトおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお! 225 ななし カブトムシ!! 226 ななし はいきた! 229 ななし ほいきた!! 230 検証班◆010meTA473 きた、待ってた! 235 ななし おかいつくる? 236 ななし おかいつ? 237 ななし フライングおかいつ待機。 240 ななし お母さんが言っていた!! 241 ななし おかいつ 245 検証班◆9n2SARETAi お母さんが言っていた!! 246 検証班◆010meTA473 お母さんが言っていた!! 248 検証班◆07218KADO6 お母さん、息子さんをください!! 250 検証班◆CHiMPOsuki おかーさーん!! 253 ななし おかいつでSNS落ちかけたぞ今wwwww 261 ななし >>248 おい! 262 ななし >>248 私じゃなかったら見逃してた。 265 ななし >>248 お前そういうとこやぞ! 268 ななし >>248 やっぱり悪いことしたらすぐにバレるんだね。 274 ななし うわああああああああアアアアアああああああああああアアアアア!! 275 検証班◆010meTA473 あああああああああああああああアアアアアアアアアアアアアアア! 276 ななし カブトムシ貴様ああああああああああああああああああ! 278 ななし ぐああああああああああああああああああああ! 280 ななし おい! ふざけるな!! 282 ななし カブトムシの奴はとんでもないものを盗んでいきました。あくあ様のキッスです!! 285 検証班◆07218KADO6 キス顔捗る。 289 検証班◆CHiMPOsuki はい、その瞬間テレビに口づけしたチンポスキーちゃん大勝利。 あくあ様の股間がドアップにならないか画面前で待機しておいて正解だったぜ。ぐへへ。 296 ななし カブトムシに嫉妬する私たち人類、なかなか極まってるなwww 301 ななし 落ち着け。カブトムシは流石にノーカンだ! 304 検証班◆010meTA473 ノーカン! ノーカン! 308 ななし 男の子のキス顔なんて生まれて初めて見た……。 313 ななし >>289 最低すぎるwww 316 ななし >>289 最近ちょっとまともかなって思ってたのに、やっぱりお前も漏れなく最低だわw 319 ななし >>289 アーマーパージした時の股間のドアップで、あくあ様のちんこのサイズを測ろうとするな!! 325 ななし 悲報、剣崎が今いいこと言ったのに、キスシーンのせいで誰も聞いてないw 328 ななし 朝から刺激が強すぎるwww 334 ななし あの一瞬だけでもう伝説だわw 335 ななし おい! SNS落ちるな!! 掲示板を見習え!! 340 ななし 今のキスシーンに耐えたハイパフォーマンスサーバーに震えてる。 お前、本当にどうしちまったんだよ? 347 ななし もうハイパフォーマンスサーバーさん(笑)とかネタにできなくなった。 寧ろこれからは尊敬の念を込めて、ハイパフォーマンスサーバー先輩と言わせて欲しい。 352 ななし 神代!! 353 ななし アキラ君もきちゃあああああ! 355 ななし TENGA! TENGA! 357 ななし はじめええええええ! 364 ななし 伸び切ったラ・メーンのような戦い方www 366 ななし 伸び切ったラ・メーンwww 368 ななし こういうとこにちょいちょいギャグ入れてくるのさあw今日誰脚本よwww 371 ななし こういうところも本郷さんらしい。 377 ななし おいおい! 379 ななし 目の前にチジョーがいるのに、どっちが戦うかで争い始めたw 382 ななし お、男の子同士って喧嘩したりするんだ……。 387 ななし あくあ様とアキラ様に取り合いされるとか、このチジョー前世でどれだけの徳を積んだんだ……。 390 ななし やっぱりチジョーだわ。 393 ななし チジョーの中の人、この状況でよく演技できるな。私なら無理、絶対に襲う。 395 ななし また職業斡旋所に、チジョーになりたいとかいう頭のいかれた奴が列をなすぞ!! 398 ななし この作品のヒロインはチジョー説。 404 ななし だめだ、キスシーンでSNS完全に死んだ。もう最後の希望はここしかない。 410 ななし カブトムシに嫉妬してるメスガキ多すぎwww 411 ななし あ、デカ・オンナー逃げたw 413 ななし そりゃ、デカ・オンナーも困惑しますわw 422 ななし 黛くんキター! 424 ななし ここで黛君。 427 ななし マユシン君よ。期待していいんだよな? 431 ななし 頼むぞ本郷。 435 ななし 立ち向かっていく……だとぉ!? 439 ななし 肉の壁になった女の子たち頑張ったな。 チジョーになりたいなんて言わないから、せめて肉の壁になりたい。 444 検証班◆CHiMPOsuki どうせ肉の壁なら、あくあ君のお茄子様を包み込む肉の壁になりたい……。 445 ななし 黛君……。 447 ななし マユシン君……。 450 ななし 黛くん、さっきは演技下手なんて言ってごめんね。 453 ななし 走ってる姿とか不恰好だけど、だからこそよく見える。 457 ななし 演技の下手さって言ったら失礼だけど、そこを補う熱いハートを見た気がした。 462 ななし 本郷監督うまいカメラワークだわ。 あえてカッコ悪いところを強調してカッコよく見せてくるのは反則。 466 ななし かっこいいを追求する女、本郷があえてカッコ悪いを見せてくるのか。 470 ななし 本郷監督、まさかここにきて更なる進化を見せるのか。 473 ななし 私も一度でいいから男の子にこんな風に守られてみたい。 478 ななし よく見ると、肉の壁になったお姉さんたちが涙ぐんでる。 480 ななし 自分が庇った男の子が、自分を助けるために勝てない相手に立ち向かっていく。 こんなの目の前で見せられたら大抵の女の子は落ちちゃうよ。 482 ななし 黛君、怒ったこととか、大きな声とか出したことないんやろうなぁ。叫び声が下手くそすぎる。 でもその叫び声が熱くさせるんだよね。私のハートを!! 486 ななし 熱い! 熱いよ!! 493 ななし 絶対に勝てないのに、立ち向かっていく姿に胸が熱くなる。 499 ななし もうここまでくると男だからじゃない気がする。女の子だったとしてもアツすぎる。 501 ななし 頑張れ黛君!! 504 ななし バッタ。 509 ななし バッタアアアアアアアアアア!! 513 ななし バッタ! お前ならくると思ってたぞ!! 518 ななし バッタ君さあ……空気読みすぎでしょ!! 520 ななし さあ、変身のお時間です。 523 ななし 行け、黛くん! 君も歴史を作るんだ!! 525 ななし 黛、君もベリルエンターテイメントだ!! 527 ななし こいっ! こいっ! 530 ななし さあ世界が加速していくその瞬間を私たちに見せてくれ!! 531 ななし あばばばばばばばばばば! 532 ななし ぐあああああああああ! 533 ななし ぎゃああああああああああああ!! 534 ななし ああああああああああああああ!! 535 ななし ケツアップきたああああああ! 537 ななし 不意打ちエロ画像きたああああああああ! 539 ななし えっ? ええっ!? 日曜の朝からこんなサービスシーンいいんですか!? 540 ななし ただ熱いだけじゃない。ちゃんとお色気シーンまであるなんて、本郷w昔の古き良き作品の影響を受けすぎだろwww 546 ななし お前らさっきまでのいい感じの流れはどこ行ったんだよw 欲望に揺さぶられすぎwww 551 ななし 変身きたあああああああああ! 552 ななし 行けえええええええええ! 553 ななし うおおおおおおおおおおお! 555 ななし さっきの醜態はなかったことにして……変身きちゃああああああ! 556 ななし 速報 史上3人目の男性によるマスク・ド・ドライバー誕生!! 558 ななし 黛君、君も今日からドライバーだ!! 561 ななし 等身大の男の子が、1人のヒーローになる瞬間を見れた気がする。 564 ななし ありがとう本郷監督、スタッフのみんな、期待に応えてくれてありがとう。 570 ななし おい、本当に速報流れたんだがwww 578 ななし >>556 これマジです。 583 ななし 国営放送で速報テロップ流れたんだがwww 586 ななし マスク・ド・ドライバーが速報テロップになる世界線www 589 ななし ドライバー見ながら他番組見てるやついるのかwww 592 ななし 速報テロップ流れた瞬間、裏の生番組で大歓声からの拍手喝采してたのふいた。 598 ななし さっきまで真面目にニュース読み上げてた国営放送、急にウキウキにドライバーの話するのウケるwww 610 ななし アナ「速報です。男性による史上3人目のマスク・ド・ドライバーが誕生しました。え? だれ? とあちゃん? 黛君? あ……うんうん、うん……あ、えーっと、続けます。黛慎太郎さんが男性による史上3人目のマスク・ド・ドライバーになりました。繰り返します……」 615 ななし 再度テロップwww 「黛慎太郎君(16)、男性による史上3人目のマスク・ド・ドライバーに変身」 618 ななし メダル取ったかワールドカップ優勝したみたいになってるやんwww 622 ななし まるで月面着陸に成功したみたいな偉業になってるw 623 ななし ノーベル賞かよwww 625 ななし さっきまで眠そうな顔をしていた専門家の先生たちが、ドライバーの話が出た途端、真剣にドライバーの話してて受けるwwwお前ら、本当はドライバーの専門家だろw 627 ななし ちょっと待ってw 本編気になるのに、裏番組も気になるwww 631 ななし あくあ様きたー! 633 ななし あくさまー! 635 ななし あくあくーん!! 637 ななし あ・く・あ! あ・く・あ! 642 ななし アキラ君! 644 ななし そして当たり前のように天我くんもきたあああ! 645 ななし 神代君と剣崎君、再度の登場。 647 ななし とあちゃんもキター! 648 ななし とあちゃーん! 651 検証班◆9n2SARETAi ベリル全員集合。 653 ななし さりげなくベリル全員集合!! 655 ななし うわあああああ! 656 ななし また新しい伝説の1ページを作ったのか。 660 ななし まだ揉めてるのかよそこw 666 ななし 天我君の黙れ剣崎いただきました。 668 ななし さすがだわ、とあくん。 670 ななし とあ君、こういうところあるよね。 672 ななし とあちゃん、お前本当に新人隊員か? 673 ななし 小早川さんwww 675 ななし やっぱりとあくんがSYUKUJYOの隊長でいいよ。 679 ななし 天我先輩、ラ・メーンはまってるやんw 680 ななし なんだかんだ言って、神代が剣崎のラ・メーンに胃袋掴まれてる件について。 683 ななし チジョーの皆さんは精神強いな。私ならこの尊い光景を見てるだけで倒れるわ。 689 ななし うどん屋あくあ君くるー! 691 ななし やっぱりあくあ様はうどん屋よ! 694 ななし あくあ君はおうどん、しっくりくる。 697 ななし あくあ様と付き合いたいなんて贅沢は言わない。 でも一生に一度でいいから、あくあ様がお踏みになられたおうどんを食べたい。 699 ななし スタッフ、まさかとは思うけど、あー様のおみあしでフミフミなされたおうどんを食したわけではあるまいな? 703 ななし 夏コミの時もすごい人数だったな。うどん屋。 705 白龍◆XQshotacon え? 706 ななし ウ・ドーンだとwww 707 ななし ウ・ドーンwww 710 ななし まぁ、ラ・メーンならウ・ドーンだよなあwww 713 ななし あのさあw 熱いシーンの後に、そういう小ネタいいからwww 717 ななし もう、だから誰だよ今日の脚本www 719 ななし >>1 先生、流石は先生か。 720 ななし >>705 本当にウ・ドーン出てきた。先生の予言的中おめw 724 ななし 3人揃ってのアーマーパージくるー? 728 ななし うえええええええええ!? 729 ななし うおおおおおおおお!! 731 ななし うわあああああああああああ! 733 ななし だからなんなんだよ今日のカメラアングルw 736 ななし 抑えきれないケツフェチの波動。 740 ななし 3人のケツアップきたあああああ! 742 ななし 黛君のケツいいな。可能性を感じてる。 745 ななし あくあ様のケツは、形のいい引き締まった感じのおけつ様。 天我くんのケツは、骨張った感じの尖ったおけつ。 とあちゃんのケツは、プリッとした丸みのある可愛いおけつ。 黛くんは、骨張ってないけど筋肉質でもない。程よく丸みを感じられる一番バランスのとれたおけつ。 747 検証班◆07218KADO6 あくあ様のお尻見てたらムラムラしてきた。どう責任を取ってくれる? 751 ななし どうしよう。隣に娘がいるのに、エッチな気持ちになってきちゃった……。 753 検証班◆07218KADO6 悪い。我慢できそうにないから、あとはオナりながら見る。 756 ななし 今日の話は永久保存確定だな。 757 ななし 朝から合法のエロ動画ありがとうございます!! 760 ななし ドライバー見てたと思ってたら、AVだった。 761 ななし 公式が一番のエロすらある。 764 ななし >>747 >>753 捗るさあwww 最低すぎるw 768 ななし >>747 >>753 我慢できなくなるのが早すぎなんよw 771 ななし オナッてるやつと一緒に視聴しているのかと思うと、すごく嫌な気持ちになるのは私だけだろうか?w 774 ななし >>771 みんなでオナれば怖くない!! 778 ななし せっかくの3人の協力プレーなのに、さっきのケツがちらついて集中できないwww 782 ななし あくたんのドライバーキックいいわ。 784 ななし あーくんのドライバーキック、ちょっと天我君の影響受けてるのか、カッコつけてる気がするw 789 ななし トリプル必殺技クルー! 793 ななし ああ……。 796 ななし 楽しい時間が終わってしまう。 801 ななし 男の子3人による共闘見てたら胸がドキドキする。これはきっと熱い展開のせい。 807 ななし そして明かされるデカ・オンナーの過去。 810 ななし これは現代の社会問題。 812 ななし 身長の大きな女の子になればなるほど、未婚率と処女率とかあがるんだよね。 816 ななし 165cmあたりからもう需要ない。 818 ななし 一時期マザコンブームの時だけ流行った高身長女子。 820 ななし 今も一部のマザコン男子の間では需要あるよ。 823 ななし マザコン男子も最近はロリママブームだからなあ。 825 ななし 確か姐さんって170超えてたような。 826 ななし 173cmの私以上にデカかった姐さん。多分175近くはある。 829 検証班◆9n2SARETAi 176cmの私、デカ・オンナーに共感して涙出る……。 831 ななし 身長でかいってだけで、男の子に石投げられた私。 834 ななし 幼少期って女の子の方が発育いいから、体大きいんだよね。 そこで大体、クラスの中で大きい方の女子はクラスメイトに男の子がいたらいじめられる。 838 ななし >>829 姐さん176か。 842 ななし >>829 姐さんよかったじゃん、ヒールのないぺったんの靴履けば、あくあ君の方が視線高いで!! 847 ななし 頼む、あくあ君、デカ・オンナーを、姐さんを、全国の身長高い女子を救ってくれ!! 849 ななし この話は私にも刺さる。 853 ななし あくあ様……。 857 ななし 髪飾りに気がついて触れるあー様が好きすぎる。 859 ななし お? 860 ななし あ? 861 ななし んん! 863 ななし 流れ変わったな。 864 ななし かわいくなることを諦めなくていい。 866 ななし あーくん……。 868 ななし かわいくなろうと努力するところがかわいい。 872 検証班◆9n2SARETAi ああ……。 874 ななし でも、俺は体の大きい女の子も可愛いと思うけどね。 875 ななし 体の大きい女の子は可愛い by 白銀あくあ。 878 ななし ああああああああああああああ! 880 ななし いやったああああああああああああああ! 883 ななし ふうううううううううう! 887 ななし デカ・オンナーの私、勝利宣言していい? 890 ななし >>872 姐さん、ワンチャンあるぞ!! 891 ななし >>872 姐さん、絶対に泣きながら見てる。 894 ななし 身長180ある私も期待していいですか? 896 ななし 身長183cmの私、あくたんならお姫様にしてくれますか? 902 ななし あくあ君は、自分より大きい女の子でも許してくれるってこと? ママショタシチュからの赤ちゃんプレーと授乳手コキが好きな女でもひかない? 905 ななし 速報、あくあ様、身長の高い女性たちのハートまでも掴んでしまう。 909 ななし おいw 速報テロップwwwww 914 ななし 速報、白銀あくあさん(16)、身長の高い女性が好き。 923 ななし 裏番組のスタッフ、絶対、高身長女子いるだろwwwww 925 ななし 身長178cmの熊川アナ、テレビに向けてガッツポーズwwwww 928 ななし おいw生番組の奴らもう真剣にお題議論してないだろ。 見てないからって、ドライバー見ながら適当やってるってわかってるからなwwwww 933 ななし 裏番組頑張れよw諦めるなwww 937 ななし 裏番組のコメンテーター 「もう来週から、この番組は薪燃やしてる映像を延々と流しましょう。私もドライバー見たいです」 939 ななし ひでえwww 942 ななし 流石に国営放送は耐えたか! 946 ななし 国営放送、テロップ出ないと思ったら、普通に速報で読み上げたwww 950 ななし なんなんすかこれw 961 ななし ※身長が大きな女性が好きと言ったのは剣崎であってあー様ではない。 965 ななし 剣崎のセリフなのに、あくあさまが言ってるみたいに捏造してるマスコミさんさあwww 969 ななし つーか、お前ら自分の局の番組に集中しろw 他局の番組見ながら、自分のとこの放送適当に垂れ流してるんじゃねえよwwwww 971 ななし 終わったか……。 973 ななし 終わった……来週までが長い。 977 ななし 誰だよw もう4話のスレ立てたやつwww 980 ななし 光の速さで次スレたったw 982 ななし お前らまた来週な。 983 白龍◆XQshotacon 自分も頑張ります。ありがとうございました。 985 検証班◆010meTA473 今日も最高でした! ありがとうございます! 988 ななし 捗るの反応がないところを見ると、あいつ本当にオナってるな。 991 ななし さりげにチンポスキーもいないけど、あいつも絶対に捗ると一緒に連れオナしてるだろwww 994 ななし 姐さんも陥落、嗜みと白龍先生以外誰も残ってねぇ。 999 ななし >>983 >>985 また来週!! 1000 ななし 1000なら全てのデカ・オンナーに幸あれ!! ************************************************ 流石に分割した方がよかったかな? とも思いました。 でも前後に分割するのもなぁとも……。 本日2話予定だけど……間に合うかどうか微妙なので、1時超えた場合は翌日の更新になります。ごめんね。 ******************************************** 桐花琴乃、ベリルの宣戦布告。 9月18日、日曜日の夜19時、その日の街はいつもより静かだった。 休日出勤だった人も、休みで外に出かけていた人たちも自宅に帰宅し、テレビの前で待機していた。なぜなら今日はMステの放送日。この国で今最も話題の彼ら、白銀あくあ、猫山とあ、黛慎太郎、天我アキラの4人が所属しているベリルエンターテイメントの公式SNSやMusic stageのSNSでは、彼らが2週連続でMusic stageへの番組出演が予告されていたからだ。 故にこの国の大多数の女性たちにとって、番組開始までに帰宅しないという選択肢などあり得ないのである。そしてベリルエンターテイメントは、マスク・ド・ドライバーの第3話の終了後に、SNSの復旧と共に異例のアナウンスを出していた。 白銀あくあとベリルエンターテイメントより全ての人たちへ。 19:00から国営放送を含む全テレビ局にて5分ほどのCMを放送予定。 「なにこれ?」 「一体何をやるんだろう?」 「また何かやらかすの?」 「何をやるか分からないから楽しみ」 「見るしかないでしょ」 暗い部屋の中、覚悟を決めたのに1か月以上彼に会う事ができていない1人の女性。 検査のために病院に訪れていた暗い顔の女子高生。 丸の内のビルの一角のトイレの中で、青ざめた顔をしていたシスター服の少女。 のどかな田舎で穏やかな日々を過ごして心を癒していた元人妻。 大事な約束を果たすためにリハビリをしていた幼い少女。 数時間後にライブを控え楽屋でリハーサルの準備をしていた女性アイドル。 池袋で趣味のショッピングを楽しんで来週のイベントに向けて準備していたとある高貴な少女。 今日はお休みでこれから夜まで寝ようとしていた下着姿のアナウンサー。 休日なのにラーメン屋のバイトで忙しなく働く1人の女子大生。 そして関係者であるにも関わらず、何をやるか聞かされていなかった私……。 立場も年齢も何もかもが異なっている女性たちが、ベリルエンターテイメントの公式SNSから拡散された情報に視線を落としていた。 「ペゴニア、急いで帰るわよ!」 高貴なる身分の少女の決断は誰よりも早かった。 「全く……これ以上何をやらかすっていうのよ」 画面を見て穏やかな顔で笑う少女。その表情からは、もう男性に対するわだかまりはなかった。 「会いたくて、会いたくて、この気持ちを一刻も早く貴方様にお伝えしたいのに……貴方はどんどんと先に行くのですね」 暗い部屋の中、心が折れそうになっていた1人の女性は開いた携帯の画面に涙の粒を落とした。 「司祭様!! 大変です。早くトイレの中から出てきてください!!」 「あわわわわわわわわ。頼むから、頼むから、頼・む・か・ら! これ以上は大人しくしてください、あくあ様!! なんでもしますからお願いします! もうこれ以上、変な狂信者を増やさないでえええええええ!!」 数人の狂信者がトイレの扉をドンドンと叩く。逃げ場を無くした司祭が祈る神は天使か悪魔か。 「ゆうちゃん、楽しみだね!」 「うん、まいちゃん!」 さっきまで彼らと一緒にいた少女たちは屈託のない笑顔を見せ合う。 「白銀あくあ君……アキラ君を変えた男の子……」 自分を救ってくれた男の子を変えた男の子、彼女にとって男性はまだ怖い存在だけど、その存在にほんの少し興味が湧いた。 「あくあ君はすごいなー。あーあ、せっかく同じクラスになったのに、どんどん遠く離れていっちゃうな」 もう無理だってわかってる。でも彼女は、そんな事で諦められるほどの弱い覚悟は持ち合わせていなかった。 「やばい! 寝てる場合じゃないぞ! 掲示板だ!!」 体にかけた布団を吹っ飛ばして飛び起きた彼女は、キャミソールにパンツ一枚というだらしのない姿で、すぐにパソコンを起動させる。 「くそおおおお、バイト終われよおおおおお、客、はよ帰れえええええ!!」 涙目になった女子大生は、店の裏でゴミ出しをしながら毒を吐く。 「社長、これはどういうことですか?」 その一方で私は、社長に笑顔ではぐらかされた。 「桐花さん、今日はもう帰っていいから、貴女もゆっくりと家で見てね」 それ以上の追及はできなかった。時間は進む、夜18時57分、私は自宅のテレビの前にいる。 同じように多くの人が帰宅しテレビをつけていることだろう。帰宅が間に合わなかった人は、どこかテレビのある場所へと駆け足で急いでいる最中かもしれない。中には家電量販店や、テレビの設置されたお店に駆け込んだ人もいるだろう。 「この後、ベリルエンターテイメントと全放送局、並びに藤グループと森長グループ様各社のご協力の元、全チャンネルで19時より同じCMが放送されます。みなさま、できればそのまま! そのままの状態でもうしばらくお待ちください!!」 アナウンサーは訴えかけるように画面の前の視聴者に語りかけた。この国で生きる多くの女性たちが、その瞬間、その時に同じものへと視線を向ける。私もまたその中の1人だ。 9月18日、日曜、夜19時00分。 聞き覚えのあるイントロと共に、黒背景の白抜き文字が映し出される。 『この世界は美しい』 この曲は、アイドルフェスの時に先行公開されたあくあさんの曲だ。私がベリルエンターテイメントに入る前にとあちゃんが作曲した曲で、本来であればこれがあくあさんのファーストシングルになる予定だったらしい。実際は、この曲が使われる月9よりもマスク・ド・ドライバーの曲の方が先にCD発売するし、カバー曲ではあるが、乙女色の心があくあさんにとってのデビュー曲である。良い曲ではあるが、私にとってこの曲は、まだその程度の認識でしかなかった。 『ああ、世界はこんなにも美しい』 バイクに乗った天我さんと、後部座席に乗った女子高生の姿が映し出された。 次の場面では一緒にゲームを楽しむとあちゃんとお姉さんはくつろいだ様子を見せる。 その次の場面では、黛さんが母親と思わしき女性と一緒の食卓を囲んで食事をしていた。 最後に横断歩道を渡ろうとするあくあさん。その先にいたのは1人のOL風の女性。デートの待ち合わせだろうか? 女性であればどの瞬間であれ誰しもが羨むような光景。 私も男性たちとこういうふうに過ごしたいと思わせる美しい映像だ。 それなのに私は、あまりにも美しくて眩しい映像からほんの少しの歪さを感じ取ってしまう。 『そう、こんなにも美しいんだ』 バイクを降りた天我さんたちは街中でデートを楽しむ。 とあちゃんが眠そうにあくびをすると、一緒にいたお姉さんがその肩に手をかけてにっこりと微笑んだ。 食事を一口食べた黛さんの表情から笑顔が消える。さっきまでの笑顔が嘘のようだ。 あくあさんは近くのカフェに入ると、満面の笑みで女性に向けて手を差し出す。嫌な予感がした。 『でも君はこの美しい世界で苦しんでいるよね?』 天我さんはデート中に豹変する。何か気に食わないことがあったのだろうか。女性の手首を強く掴むと、そのまま女性の体を壁側に叩きつけるように押し込む。怯えた女性が天我さんから顔を背けると、天我さんはそんな女性に対して拳を振り上げた。 とあちゃんの肩に置いた手がゆっくり下の方へと向かっていく。その卑しい手つきに危機を感じ取ったとあちゃんは激しく抵抗する。でも、抵抗虚しくとあちゃんの体を押し倒しその上に跨った女性は、恍惚とした表情でとあちゃんの衣服を無理やり剥ぎ取ろうとした。逃げてとあちゃん!! さっきまで笑顔だった黛さんは豹変した態度でテーブルをひっくり返すと、椅子から立ち上がって母親に向かって激しい口調で恫喝する。俯いたままの母親は胸を押さえて苦しそうな表情を見せた。それでも続けられる言葉の暴力、何を言っているか聞こえなかったが、その演技は朝に見た辿々しいものではなく真に迫っていた。 そしてあくあさんは、女性から受け取った封筒の中身を見ると、その中に入っていた札束を取り出して数えていく。こんなあくあさんを見たくないとテレビを消したくなった。でも目が離せない。あくあさんは数え終わった札束を乱雑にポケットに突っ込むと女性の肩を叩いてカフェテラスを後にする。1人残された女性はカフェテラスで寂しそうな後ろ姿と共に肩を震わせていた。 『僕はその事に気がついてしまった』 天我さんに殴られてアザだらけになった女子高生の姿が映し出された。その姿は痛々しく見ている方が辛くなる。 とあちゃんは乱れた衣装で、1人天井を見上げて泣いていた。その隣でお姉さんは満足げな表情でシャツのボタンを止めている。全ての行為が終わった事が示唆されていた。 お母さんは真っ暗な部屋の中、1枚の紙に筆を走らせている。そこに書かれていたのは謝罪の言葉ばかりだった。 電話をかける1人の女性。でも私は気がついた。その電話が絶対につながらないことを……。次の瞬間、違う女性からお金を受け取るあくあさんの姿が映し出される。被害者は1人だけじゃなかった。 『だから君を止めなきゃいけない』 おぼつかない足元、女子高生は学校に行くのだろうか、ファンデーションでアザを隠し制服に着替えて駅へと向かう。いってきます。家族にそう言って扉を閉める彼女の笑顔は今にも壊れてしまいそうだった。 とあちゃんはネオンに彩られた町の大きな橋の欄干に手をかける。 お母さんは天井からぶら下がった縄を空虚な目で見つめていた。 あくあさんとデートしていた女性は、どこかのホテルで横たわっている。その手には何かの薬が入った瓶が握られていた。 再び女子高生の映像に戻ると、その子はSNSで友達や親御さんにありがとうのメッセージを送る。 そしてスマートフォンを駅のホームのベンチの上に置くと、線路の方へと向かっていく。嫌な予感が頭の中を駆け抜けた。 『この世界は美しい』 一瞬だけ映るテロップ、次の瞬間、電車のホームから飛び降りる女子高生の後ろ姿が映った。 私は思わず両手で口を押さえる。 『ああ、なんて美しいんだ』 欄干に力をかけて飛び越えようとするとあちゃん。 『本当に美しい』 縄を首にかけたお母さんが椅子を蹴飛ばす。テーブルの上には遺書が置かれていた。 『本当に?』 このCMを見ている全ての人に投げかけるようなメッセージ。 ホテルの部屋の中で目の前の視界が朦朧とする女性。 そこに入ってきたのは救急隊員と数人のOLだった。 彼女が結婚詐欺にあっている事に気がついた同僚たちが止めに入ったのである。 『見たくないものから目を逸らしていないか?』 とあちゃんは自殺を思い留まったのか、その場にへたり込んで大泣きする。 作り物の映像だってわかっているのに私は胸が苦しくなった。 とあちゃんとたまちゃんのマネージャーをやるようになってから、弟妹のように私は2人を可愛がっている。この感情は恋ではなく家族愛に近いものだと自分でもわかっているから、身内と思わしき女性に性的暴行を受けて心を病むとあちゃんの映像を見るのは辛かった。 『この現実と争う事を諦めてないか?』 縄に首をかけて苦しんでいた母親を助けたのは黛さんだった。 救われたのかと思ったのは僅かに一瞬、再び母親に対して激しく言葉をぶつける黛さん。おそらく勝手に死のうとしたことを叱責したのだろう。母親に依存している男性は今でも一定数いると聞く。それは別にいいことなんだけど、彼らは母親に対して優しさを返してくれることはない。それが社会問題になっている。でも、映像の母親は、もう耐えきれなくなったのか黛さんに対して激しく言い返す。その言葉を受けた黛さんは激しく動揺する。この映像は衝撃的だった。 男の子に対してこんなに激しく言い返す母親など、少なくともこの国には1人として存在しないからである。 『隣の人の顔を良く見て、君はその人を救えるかも知れない』 通り過ぎていく電車。女子高生はその手前で地面に横たわっている。 線路に飛び込んだと思っていた女子高生を助けたのは、見知らぬ大人たちだった。 大人たちは女子高生に大丈夫と、優しく声をかける。大泣きした女子高生、周りにいたみんながその少女を優しく抱きしめた。 『beautiful right?』 ただひたすらに美しいメロディーラインとあくあさんによる歌。 でもその音楽が作り出した映像は衝撃的だった。 CMが終わるとほんの短い時間のテロップが流れる。 歌 白銀あくあ 作詞 黛慎太郎 作曲 猫山とあ 編曲 天我アキラ プロデューサー 小林大悟、天鳥阿古 ディレクター/カメラ 本郷弘子 アシスタントディレクター ノブ 構成脚本 八雲いつき 原案 白銀あくあ 衣装/アートディレクション ジョン・スリマン、コロール(特別協賛) 撮影協力 藤グループ各社、森長グループ各社 出演 白銀あくあ、猫山とあ、黛慎太郎、天我アキラ 雪白|美洲《みくに》、小雛ゆかり、小早川優希、|玖珂《くが》レイラ ほんの一瞬だったから、後で録画をよく確認しよう。 そんな事を考えていたら映像が切り替わる。 真っ白な背景の前で、ただ1人佇む天我さんはゆっくりと口を開く。 『今、この瞬間もこの国の何処かで、苦しんでいる女性たちがいる』 次の瞬間、映像は天我さんからとあちゃんへ。 『その一方で外の世界に怯え、一歩を踏み出せない男の子たちもいる』 とあちゃんから黛さんへとバトンが手渡される。 『果たしてそんな世界でいいのだろうか?』 黛さんからあくあさんへと切り替わる。 『いいわけがないよな?』 あくあさんは画面の前の私たちに、そして自らに問いかけるように語りかける。 『誰もが美しいと思うそんな社会にするために、僕たちは立ち上がる』 とあちゃんはそう言うとあくあさんの隣に立つ。 『この国は変わっていく』 天我さんがその反対側へと回る。 『僕たちが変えていく』 黛さんはそのままとあちゃんの隣に行く。 『だからみんなにも手伝ってほしい』 あくあさんは画面の前の私たちに向かって手のひらを差し出す。 『みんなが笑って過ごせるそんな世界にするために』 全員の言葉が重なった。 そして画面が切り替わると手書きの文章が映し出される。 『私たちベリルエンターテイメントは、誰しもが笑い合えるそんな優しい世界を作り上げるために、様々な活動を通してこの国をもっと良くするお手伝いをしたいと思っています。白銀あくあ、猫山とあ、黛慎太郎、天我アキラ、代表取締役社長 天鳥阿古』 決意表明? そんな生優しいものじゃない。 これは今のこの社会のあり方に対する宣戦布告だ。 ベリルなら、あくあ様なら本当に変えてしまうかも知れない。私はそう思った。 私は椅子から立ち上がって画面に向かって拍手を送る。 自分もこのままじゃダメだ。 私だってベリルエンターテイメントの社員の1人になったのだから、そのお手伝いがしたい。 何よりも1人の人間、桐花琴乃として、この現状を変えていきたいと思う。 そのためにも、私は私のできる事をするだけだ。 私はバッグの中から作りかけの企画書を取り出すと、あくあさんたちの出番が来るまで企画書の内容を詰めていった。 ************************************************ 作中での夏休み明けからここまで一気に駆け抜けてきたから、次の次あたりにちょっと息抜きの話が入る予定ではあります。めちゃくちゃくだらないお話になると思うけど、読んでくれたら嬉しいです。 それとレビューいただきました。氷室藤虎さん、ありがとうございます! レビューに限らず、ブクマ、評価等感謝いたします。おかげさまでここまでこれました。 感想の方もありがとうございます。励みにも勉強になります。 そして誤字修正、本当助かってます。作者が直してたつもりで全く直ってなかったりすることがあるので、本当に助かってます。 本日2話目です。 見逃した方は、前のお話からどうぞ。 ******************************************** 掲示板、変わらない私たち。 【宣戦布告】白銀あくあ様を語るスレpart2901【決意表明】 8 ななし もはや全てがすごかった……。 10 ななし 現在のSNSのトレンドランキング。 1位 全放送局ジャック 関連ワード ベリル無双、ベリルしか勝たん! 2位 雪白美洲 関連ワード 滅多に出ない、相変わらずお綺麗、ミシュ様復活? 3位 aqua shirogane 関連ワード 海外の反応、海外でも話題。 4位 聖クラリス女子大学附属病院 関連ワード ヘブンズソード、本人。 5位 Mステ 関連ワード 最初に歌った子たちすごい、ベリルの出演は最後。 6位 玖珂レイラ 関連ワード いつ帰ってきてたの? もう帰国済。 7位 バリトン 関連ワード この国初、歴史的偉業、メアリー、合同音楽会。 8位 ハイパフォーマンスサーバー 関連ワード 掲示板神すぎ、絶対に落ちない。 9位 夕迅様 関連ワード 八雲いつき大先生、ドラマの続編待ってるの私だけ? 10位 ラーメン竹子 関連ワード 謎に美人すぎる店員さん、ラ・メーン売切。 13 ななし Mステのトップバッターのアイドルの子たちすごかったな。 アイドルなんてって今まで思ってたけど、あのCMの直後に涙止めて、眼真っ赤にしながら笑顔でパフォーマンスしてたの見て痺れたわ。ああ、プロフェッショナルだなって。次からこっそり応援しようって思った。 15 ななし 未だにCMの余韻が抜けない。 17 ななし あれ見て他の男性はどうおもったんだろうって思った。 19 ななし 正直、4人があんな嫌な男たちの役を演じるのなんて見たくなかった。見たくなかったけど……本気で変えていきたいんだなというのは伝わったよ。だからあえて自分達で演技をしたんだろうなって。 あと、とあちゃんを襲った小雛ゆかりだけは絶許!! 22 ななし 黛くんの演技の成長がやばかった。もうドライバーだいぶ進んでるはずだけど、CM見て楽しみがひとつ増えたかも。それにああいう役が意外と結構はまってるっていうか、嫌だって思う子いるかもしれないけど、黛くんは悪役で輝きそうな気がした。ただ、男の子をヒール役で上手く使いこなせて、さらにオファーできる人がいるのかどうか。本郷監督は好きだけど、本郷監督ではない気がする。 26 ななし >>10 SNS復旧したか。今回は対応早かったな。 それに比べてハイパフォーマンスサーバー先輩は本当に落ちなくなった。一体どうなってるんだw 28 ななし >>19 個人的には、ああいう役柄というか、汚れ役ですら面白かったら嬉々として引き受ける小雛ゆかり好きだけどな。 作り物の映像とはいえ絶対に世間様に批判されるとわかっていてもやるなんて、普通の女優にはまずできない。 29 ななし 小雛ゆかりは気にしたら負けでしょ。 男性俳優の頭の上から札束ばら撒いて、お前のギャラは私が立て替えるからやる気がないならさっさと帰れとかね。こんなとんでもエピソードしかないもん。私は一周回って好きだけどw だから使う監督やプロデューサーも限られてるし、使わない人は絶対にドラマや映画では使わない。 30 ななし 小雛ゆかりもそうだけど、それ以上に玖珂レイラとミシュ様が出たのは意外だったな。 小早川さん、若手トップクラスなのに、この中に挟まれて確実にビビってそう。あの人常識人だから。 33 ななし >>30 借りてきた猫さんみたいになってる小早川さんが思い浮かんで吹いたw あれ? こんな不憫な人だっけ……? 35 ななし >>30 レイラさんは普通にミシュ様目当てだと思う。 ミシュ様出るなら、あの人なら出演料なしでだって出ると思う。 36 ななし 世界で活躍している玖珂レイラや雪白美洲がマスコミに悟られずによく帰国できたなと思う。 プライベートジェットでも手配したんだろうけど、本当にどれだけの金使って一本のCM撮ってんだよ。 37 ななし >>30 ミシュ様、雑誌のインタビューとかも絶対に受けないし、バラエティ番組はもちろんのこと、ドラマと映画以外は絶対に出ないんだよね。確か舞台挨拶もしたことなかったはず。あの人ほどミステリアスな女優さんはいない。 39 ななし 雪白美洲ってみくにじゃないの? なんでミシュ様? 44 ななし >>39 デビューした時にルビがなくて、美洲がみくにって読むと思わなかったんだよね。それで誰かがミシュ様って言ってたのが最初だったと思う。その後すぐにスターズとかステイツでも活躍したから、向こうの人も勘違いしてミシュ様って言ってたからそれが世界で定着した。 47 ななし あのミシュ様が、黛くんの母親役っていう、普通の母親役をしたのはびっくりだったわ。あんなにお綺麗なのに、視聴者に違和感なく視聴させるのはやっぱすげえと思った。本物の中の本物、超一流の中の超一流の世界で通用する女優の本気を見た気がする。 50 ななし そういえば、ラーメン竹子のバイトの綺麗な子、若い頃のミシュ様と結構似てるんだよなあ。 51 ななし 竹子すげー列だったわ。ラ・メーンは午前中で他も昼2時くらいには完売してたと思う。 53 ななし もう竹子に行ける気がしない……苦学生の私は今まで竹子にお財布助けられてきたけど、もうこれは仕方ないなと思ってたけど、店の近くでトボトボ歩いていたら、あの美人な店員さんが気がついてくれたんだよね。 竹子さんが常連さんの席は1テーブル分空けておくからいつでもきてねって……優しすぎて涙出たわ。聖女かと勘違いするくらい。前に小汚い店とか冗談で言ってごめんね……。 58 ななし 竹子にベリルのみんなのサインあったよ。 あと、ベリルのみんなと記念撮影した竹子さんの写真、ダブルピースにどちゃくそ笑顔ではしゃぎまくっててめっちゃ和んだわ。 60 ななし あのラ・メーン、竹子さんが監修指導して、実際にあくたんが作ったらしい。男の子なのにめちゃくちゃ料理上手で驚いたって言ってたよ。ちなみにあくあ様は、スタッフのみんなとか竹子さんの分も全員分作ってくれたらしい。しかも男の子たちは、最後ちゃんとお片付けしてお掃除してくれたりとかテレビのまんますごく優しかったんだってさ。 なお、本郷監督は金ない時に竹子の常連で、将来ドライバーの監督になるって言ってたらしいわ。それがきっかけでお店使ったみたい。 62 ななし >>53 竹子常連の私が泣いた。 66 ななし >>53 >>60 ええ話や。 >>58 でも、ちゃんとはっちゃける竹子さん好きwww 68 ななし 私も竹子行ったけど、お前ら、ポリ袋に空気入れて持って帰るのはやめろ!! もうオスの残り香なんて残ってねーから!! お前らが持って帰ったのはラーメンで汗ばんだ若い雌の澱んだ空気と濁った香りだけ。 71 ななし >>68 クソウケるwww 73 ななし >>68 シンプルに終わってるwww 74 ななし >>68 あのさあwwwww 77 ななし CM明けは衝撃的すぎてスレが重苦しかったけど、だんだん元に戻っていってるな。 80 ななし Mステ、ベリルのみんなが出るまで時間まだあるからメアリーの音楽会の動画見てるけどやべーな。 バリトン入れた第九の完成度が半端ない。私が知ってた第九じゃないよ。 83 ななし >>80 メアリーの生徒、ガチで羨ましすぎるわ。 86 ななし あくあ様が歌ったのって第九だけ? 嗜みいる? 89 ななし あー様、優しくて色気のある高音が持ち味かと思ったけど、こういう低音も出せるんだね。すごくドキッとした。 たまに見せる二面性というか、新しい側面を見せつけてくるのは反則だと思う。 92 検証班◆010meTA473 >>86 ラフマニノフピアノ協奏曲第2番第一楽章、あくあ様はピアノ演奏 NEXT ROUNDのオーケストラver.、あくあ様はピアノ演奏 天空の城バルスのテーマ曲、あくあ様はピアノ演奏 夢のスピラのピアノ二重奏、あくあ様はピアノ演奏 第九第四楽章、あくあ様はバリトン 当初の予定ではラフマニノフだけ、後は本当にご厚意によるオマケ 95 ななし >>92 あああああああああ、聞くんじゃなかったアアアアア、羨ましすぎるううううううう! 嗜みさんきゅうううううううう! 97 ななし >>92 あー様、お歌に加えてピアノまで弾けるのスペック高え! 101 ななし >>92 ラフマニノフの2番はえっちすぎる……。 103 ななし >>92 あー様、もしかして結構アニメとかゲームとかいけちゃう? 106 ななし >>92 嗜みお前本当にメアリーやったんやな……。 107 ななし >>103 大きなお姉さんのお友達がいっぱい見てるドライバーの主演やってるしな。 114 ななし >>103 あー様なら、私みたいなコスプレヲタでも受け入れてくれるだろうか? この前、男子の同級生に裏垢のコスプレ画像を見られてキメェって言われて凹んでたんだよね。 まぁ、布面積少ないキャラクターでミニスカで太もももパンツもモロだったし、おっぱいも半分くらい剥き出しのやつだったからそう言われても仕方ないんだけどさ。 119 ななし >>114 かわいそうに……でも、コスプレが好きな男の子なんていないから諦めろ。 123 ななし 明日のコスプレのイベントに参加する私……。 130 ななし >>123 奇遇だな。私も参加するから安心しろ! 今回はドライバーとかチジョー関連おおそう。下手したら着ぐるみ祭りすらある。 135 ななし ドライバーといえば、聖クラリスのあれってガチなん? 今日あのCMあって、Mステの生出演があるのに来たってこと? 嘘でしょ……。 141 ななし >>135 本当でしょ。画像上がりまくってるし。詳細は知らんけど。 148 ななし >>135 ガチ。 SNSに詳細を投稿している看護婦さんいた。 https://***.com/*** 154 ななし >>148 thx、見てくる。 157 ななし >>148 これマジで泣けるわ。 159 ななし >>148 黛くんのこと好きになりそう。 162 ななし >>148 この動画も、あー様かっこよすぎ。 https://***.com/*** 166 ななし >>162 やっぱりあくあ様。 167 ななし >>162 あー、これはまずいですよ。ついに私にも来ました動悸が。 明日病院に行ってきます。 169 ななし >>162 持病持ちは見ない方がいい。マジで動悸が激しくなる……。 170 ななし >>162 はー、あーさまのかっこよさが限界突破されてらっしゃる。それに応える黛くんも素敵。 173 白龍◆XQshotacon >>162 いやあ、参考になります。 178 ななし >>173 先生ちゃんさあw 179 ななし >>173 先生頑張れ、現実の男子に勝て!! 180 ななし >>173 無関係みたいに言ってるけど、先生そろそろ締め切り近いよ。 183 ななし 先生見ると和むわ。 今日、嗜みも静かだけど、姐さんとか捗るとかがあのCM見てミリも反応しないからな。 それとも私が見逃しているだけ? 186 ななし >>183 実際に姐さんと捗るは朝のドライバー以降一回もコメントしてない。 187 ななし >>183 嗜みは悪いあくあ様見てしょんぼりしてそう。 189 ななし >>183 姐さんはベリル側だから、今回はあえて来られないんじゃない? 捗るは空前絶後のラ・メーンブームでバイトで死んでそうwww 190 検証班◆CHiMPOsuki >>183 誰でもいいから、私のことにも少しは触れてくださいよ 194 ななし >>190 草 197 ななし >>190 癒されました。 198 ななし >>190 ふっw 202 検証班◆CHiMPOsuki あのー、自分泣いていいっすか? 205 ななし >>202 www 206 ななし >>202 和む。 209 ななし チンポスキーはいつ見ても元気そうだな。そこがいいところではある。 213 ななし >>209 そりゃオナニーで有給全部使い切るクソダメ社員だもん。 そういうやつじゃなきゃまず無理。 217 ななし >>202 あえて聞かせてほしい。CM見て辛くなったりとかしなかった? 223 検証班◆CHiMPOsuki >>217 え? なんで? むしろ、お金出したらあくあ君と一緒にカフェテラスでコーヒー飲めるんでしょ? しかもさ、待ち合わせまでしてくれるなんて優しすぎでしょ。そんなのもう完全にデートじゃん。 私ならお給料日に封筒そのまま渡す自信ある。 228 ななし >>223 私お前のこと舐めてたわ。 230 ななし >>223 すまん、チンポスキーさんのことちょっと舐めてました。 231 ななし >>223 実は私もちょっといいなって思ってたけど言い出せなかった……。 だってみんな凹んでるんだもん。だからありがとうチンポスキー。 234 ななし あのお封筒の中に入ったお金が、あーくんの食事代になってその血肉になるのだと思うと、結構くるものがある。あんなかっこいい男の子のことを養ってるんだぞって私なら泣かずに自慢する。 235 ななし ほーん、よかった、自分と似たようなことを考えてる人がいて。 実はアキラくんに壁ダーンってされたシーンで、私濡れちゃったんだよね。私だけかと思ってドキドキしていえなかった。 237 ななし よかったあ、やっぱりここは変態が多いって信じてた。 240 ななし >>235 わたおま、私もあのシーンはあくあ様に置き換えて潮噴いた。 241 ななし おい、お前らまじかよ……でも、とあちゃんのシーンはぐへへって思った。 246 ななし >>241 多分それみんな思ってる。 247 ななし >>241 事後感やばかったよな。 検索ワードでaftersexが急上昇とか、お前ら本当に欲望に忠実だわ。 252 ななし お前らさあwww 255 ななし >>247 最低すぎるwww 258 ななし >>247 私はあのシーン、とあちゃんを自分に置き換えて、小雛ゆかりをあくあ様に置き換えた。 想像してみろ……やばいぞ……。 261 ななし >>258 あ……。 263 ななし >>258 あっ。 264 ななし >>258 あ。 268 ななし >>258 そりゃそうでしょ。あくあ様に逆レイプされて喜ばない女子おる? 272 検証班◆010meTA473 >>268 あくあ様はそんなこと絶対にしないもん! でも……押し倒されるのはドキドキする。 276 ななし >>272 嗜みちゃんは純粋だなあ……。 277 ななし >>272 お前の好きな白龍大先生が別名義で書いてるエロ同人誌はな……ンンッ! いや、なんでもない。できればそのまま純粋な嗜みでいておくれ。 280 白龍◆XQshotacon >>277 ごほん! ごほん、ごほん! 284 ななし >>280 先生焦りすぎやろwww 285 ななし >>280 純粋な自分のファンに、汚いところ見られたくないんやろうなあwww 289 検証班◆010meTA473 >>280 ふーん。 291 ななし >>289 あーあ、バレちゃったw 293 ななし >>289 嗜み、お前にはまだ早い。 いつかはきっとわかる日が来る。 295 白龍◆XQshotacon >>289 がーん……。 298 ななし 正直な話、アイコちゃん先生や私くらいの歳まで大事に大事に処女を守り続けた鉄の乙女は、もう初体験に希望なんて抱いていないからね。もうそこら辺の路上や草むらでもいいから襲ってくれって思ってる。 303 白龍◆XQshotacon >>298 処っ……処女ちゃうわ!! 306 ななし >>303 先生、声、震えてますよw? 307 ななし >>303 先生が非処女な訳あるか! 非処女はあんなピー歳になってもメルヘンな雰囲気の作品を書けるわけがない。 309 ななし >>303 多分だけど、嗜みが処女のまま十数年経過すると白龍先生みたいになりそう。 見た目とかじゃなくて雰囲気の話ね。 314 白龍◆XQshotacon >>306-307 うるせえ、お前らもどうせ処女だろ、お前らの未来が私だ、黙れ!! 318 ななし >>314 和む 320 ななし >>314 アイコちゃん先生が処女だと聞いて私もニッコリ。 321 ななし お前らあんまり先生をいじめてやるなよ。 今度シロくんと配信するんだし、ワンチャンあるかもしれないんだぞ。 325 ななし >>321 あくあくんは優しいけど、流石にババアはないでしょ。 あ、私も白龍先生と同世代のババアだからババア呼びは許してね。 326 ななし >>321 白龍先生と同世代の私、先生のことめちゃくちゃ応援してる。 だって先生が何かあったら、私にも何かあるかなって希望抱けるもん。 あと妄想や自慰も捗る。 333 白龍◆XQshotacon >>321 実は私もなんかないかなって思ってる!(キリッ! 337 ななし >>333 通報しました。 338 ななし >>333 先生、犯罪。 339 ななし >>333 ベリルに白龍先生との共演はやめた方がいいってメール送りました。 342 白龍◆XQshotacon >>339 やめてえええええええええええええええええええ! 345 ななし >>342 先生ありがとう。先生のおかげで元気出たわ。 347 ななし おかげでだいぶスレが和んできた。 348 ななし これも白龍先生と、最初にその流れを作ってくれたチンポスキーのおかげ。 350 ななし >>10 このCMの脚本、八雲先生なのか……。 今更ながらに知った。だから夕迅様がランクインしてたんだね。 353 ななし >>350 夕迅のスピンオフ、ワンチャンないかなー。 今回一緒にお仕事したの見ると、期待感は上がった。 359 ななし >>353 やるとしても原作ストック足りないし、まだまだ先になるんじゃない。 でも私も期待してる。 362 ななし よかった、続編待ってるの私だけじゃなかった。 371 ななし そろそろ出番来るぞー! 374 ななし wkwk! 376 ななし 全裸待機、準備ヨシっ! 379 ななし ライブ何やるかなー? 380 ななし キタキタキターーーーーーーーーーーー! 382 ななし は? 383 ななし ええ? 384 ななし おおおおおお! 386 ななし ヘリコプター? 387 ななし まさかの空撮始まったwww 389 ななし バイクきたあああああああ! 390 ななし 嘘だろバイクwww 392 ななし バイク乗ってるの誰? 398 ななし このバイク、annannであくあ君がのってた奴じゃない? 401 ななし アアアア! 後部座席空いてるうううう! 403 ななし どうやったら、あくあくんの運転するバイクの後部座席に乗れますか? 405 ななし これ、どこだ? 407 ななし テレビ局だ。 409 ななし ヘルメット脱ぐーーーーー! 411 ななし 今、到着した? 412 ななし これ演出だよね。 414 ななし マイク手に持った。 416 ななし みんな、CMを見てくれてありがとう。 417 ななし 感謝の言葉きた。 422 ななし 映像を見て戸惑った人もいるかもしれない。 423 ななし 映像見て戸惑う人もいたかもしれない。 427 ななし でも、今はこの祭典を心から楽しんでくれ! 430 ななし 楽しむー! 432 ななし 楽しむ。楽しむ。 433 ななし 乙女色の心、アカペラver.! 435 ななし 乙女色の心すきいいいいい! 436 ななし はなあたの曲きちゃあああああ! 441 ななし ここでちゃんと夕迅様の曲やってくれるのがさあ!! 443 ななし こういうとこほんとすき……好きすぎて辛い……。 445 ななし 最初バイクできたから今日も天剣だろうなって思ってたから、これは嬉しいサプライズ。 446 ななし あー様はこういうこと、ちゃんとできる子だと思ってた。 448 ななし これにはSNSと掲示板の夕迅様ファンもニッコリ。 450 ななし しゅきいいいいい! 452 ななし テレビ局のホールすげえ人www 454 ななし これテレビ局の社員かw 456 検証班◆CHiMPOsuki ここの社員、ガチで羨ましいわ……。 458 ななし ああああああああああ! 459 ななし マイク持ち替える仕草好き。 462 ななし テレビ局の通路を歩くあーさま。 465 ななし とあちゃんんんんん! 467 ななし とあちゃん合流か!! 468 ななし エレベーターでとあちゃん合流。 470 ななし とあちゃんとの軽いハイタッチいいわ。 472 ななし 画面に向かってハイタッチする奴 ← 476 ななし マユシンくんきちゃああああ! 477 ななし 黛くん! 479 ななし エレベーター降りた後の通路に黛くん。 480 ななし 黛くんとのタッチ助かる。 483 ななし 天我くんまたぼっちか? 485 ななし みんな早くして、アキラくんが寂しさで死んでしまうわ。 489 ななし ステージ見えてきた。 490 ななし なんかいるw 492 ななし ステージの階段の上で変なポーズでカッコつける天我パイセンきたアアアアア! 495 ななし 全員集合! 497 ななし ベリル参上!! 501 ななし 全員でタッチ。 502 ななし そして全員で階段降りる。 503 ななし とあちゃん足元注意! 505 ななし とあちゃん気をつけて 506 ななし とあくん足下!! 508 ななし よかった今日は大丈夫。 510 ななし セフセフ! 512 ななし とあちゃんの隣でヒヤヒヤしてた黛くんw 513 ななし 黛くん優しいなあ。 515 ななし そして最後のサビへ。 516 ななし うわああああ! 517 ななし まさかの最後のサビ、全員で歌うのか。 518 ななし あー、最高や!! 523 ななし よかった……。 525 ななし 1曲目終わり。 527 ななし 全員でお辞儀! 528 ななし お辞儀かわいい、捗る! 530 ななし 全員、楽器ポジションに向かった! 532 ななし 次何? 533 ななし 何やるんだろ!? 535 ななし あれ、黛くん位置おかしくない? 537 ななし 黛くん、あくあくんの隣? 540 ななし ガラスのティーンエイジャー!? 542 ななし ガラスのティーンエイジャーきたああああ! 547 ななし は? 548 ななし 保? 550 ななし へ? 552 ななし おいw嘘だろwww 555 ななし まさかの黛くんとのデュエット! 557 ななし 黛くん歌えるのか!? 558 ななし が、がんばれマユシン!! 560 ななし おお! 561 ななし しかもちゃんとダンス付き!! 563 ななし 黛くん、上手くないけど下手じゃない。でもがんばれ、いいぞ!! 565 ななし ダンス動き硬いけど、振り覚えてきたのすごいよ!! 568 ななし 応援したくなる男、黛慎太郎。 569 ななし 黛くん頑張ってるのが伝わってくるから好き。 570 ななし いいよいいよー! 573 ななし さりげにミスもない!! 578 ななし はー、控え目に言って最高です。 581 白龍◆XQshotacon 私、実はこの曲が一番好きかも。 584 ななし いいわ。 588 ななし やっぱこの曲、すごくドキドキするわ。 592 ななし >>581 奇遇だな先生、私もこの曲一番好き! 595 検証班◆9n2SARETAi >>581 私もこの曲、好きですよ先生。 599 ななし よかった。 601 ななし よきよき! 603 ななし おわた、最高だった!! 606 ななし >>595 まさかの姐さん!! 608 ななし ナイス慎太郎! 609 ななし NICE! 慎太郎、頂きました。 611 ななし 今のナイス言ったのあくあ君だよねw 612 ななし 悲報、マイクさんの性能が良すぎてコソコソ会話が入ってしまうw 613 ななし 今のコソコソ話、助かる。 615 ななし あくあくんの慎太郎呼び捗る。 617 ななし ほんま仲ええんやなw 620 ななし 次の曲、また構成変わる!? 621 ななし 天我くん前に出た! 622 ななし アキラ様ー! 625 ななし さっきちょっと寂しそうな目をしていた天我パイセンきたw 628 ななし 天我先輩はもうあの曲しかないよね。 629 ななし こい……こい! 630 ななし ざわ……ざわ……。 633 ななし あああああああああああ! 634 ななし ンンンンんンンンンんn! 636 ななし FULL SPEED! 637 ななし FULL SPEEDなんだなあ! 639 ななし ここでちゃんとFULL SPEEDなのわかってる! 641 ななし 天剣! 天剣! 643 ななし 天剣っていうとヘブンズソードの略称だけど、天我と剣崎ぽくてなんかどきっとするの私だけ? 647 ななし アアアアア! 朝の興奮が戻ってくる!! 650 ななし カブトムシさんとハチさんwwwww 652 ななし なんで2人ともポケットに入れてるんだよ!! まぁ、私のポケットにも入ってるんだがな!! 653 ななし スーツのポケットが膨らんでる人、大体これ。 655 ななし ん……? 656 ななし お……? 658 ななし 懲りずにやってきたチジョー!! 659 ななし クンカ・クンカー! ロ・シュツ・マー! デカ・オンナー! 671 ななし お前ら生きとったんかwww 673 ななし 我らは残留思念www 675 ななし 残留思念てまた無理やりなw 677 ななし 観客席キャーキャー言ってる。 678 ななし うわああああ! 680 ななし ああああああああ! 683 ななし まさかの早着替え!? 686 ななし チジョーが小芝居している間に、全員着替え終わってる!! 690 ななし とあくんだけSYUKUJYOの制服で、後の3人は顔部分以外スーツ!! 693 ななし この演出はあちぃ!! 696 ななし さすがは放送局、強み生かしてくるう! 701 ななし これには本郷監督と、松葉杖部長もニッコリ! 704 ななし もう9月も半ばだがクーラー入れた。 707 ななし デュエットいいわー! 709 ななし 天我くん、あくあくんほど上手くないけど、特徴あって魅力あるし十分ソロ曲出せそう。 713 ななし FULL SPEEDもいいなあ。 716 ななし ワンチャン、1位のNEXT ROUNDと逆転あるぞ!! 733 ななし 最高すぎる。 740 ななし よかった! 742 ななし もちろん次、とあちゃんきますよね? 745 ななし とあちゃん前にきた! 747 ななし とあくんいいよ 750 ななし おお! 751 ななし おおっ! 752 ななし ドライバースーツが一瞬でぬげた。 755 ななし さっきのスロー再生するバカいそう。 裸なんてあるわけないのにw 757 検証班◆07218KADO6 さっきのスローgifない? 761 ななし >>755 流石にそんなバカいない。 762 ななし >>757 あ、バカがいた。 765 ななし >>757 あったとしても裸なんて映ってねーぞw 768 ななし >>761-762 即落ち二コマ感あって好きw 769 ななし >>761-762 草 772 ななし >>757 おお、ついに捗るもきた。 775 ななし ケダモノきたー! 776 ななし ここでケダモノ!! 777 ななし この曲、夏コミでシロくんとたまちゃんが歌った曲か!! 778 ななし いいぞ! いいぞ!! 780 ななし とあちゃんにとってはリベンジ。 782 ななし がんばれとあちゃん! 785 ななし あの時は、シロくんの実力に追いつかなくて、主旋律を明け渡したたまちゃん。 788 ななし あっつううう! 790 検証班◆9n2SARETAi がんばれ……! 792 検証班◆CHiMPOsuki 私、この曲好きなんだよね。 この前、嗜みと2人でカラオケで歌ったばっかり! 795 ななし いいぞー! 798 ななし 背景の映像にシロくんたまちゃん!! 801 ななし シロくんもたまちゃんも可愛すぎ!! 802 ななし 今気がついたんだけど、2人の短パンスリット入ってるじゃん。やべえ。 太ももチラ捗る!! 806 ななし 最初からクライマックス状態きたあああああ! 809 ななし すごいぞとあちゃん! 811 ななし 歌唱力もそうだが、それ以上に声量がめちゃくちゃ上がってる。 815 ななし これ、相当練習したんじゃない? 817 ななし 前回から1ヶ月でここまで仕上げてくるか……。 820 ななし この人たちって本気なんだね……。 821 ななし 今頃になって、あのCMのことがフラッシュバックする。 825 ななし こいつら本気なんだってのが全部の曲から伝わってきた。 827 ななし とあちゃん、こんな小さな体のどこから、そんな声が出せるんだよ!! 828 ななし 最高すぎる。 831 ななし いけ! 835 ななし いくんだとあちゃん! 842 ななし ラストスパートまで駆け抜けろ!! 843 ななし この曲、ほとんど息継ぎないじゃん、きっつ!! 847 ななし あの時は途中でついていけなかった。 852 ななし でも今日は、最後の最後まであくあ君と歌い切れる!! 855 検証班◆9n2SARETAi お願い!! 858 ななし 最後まで駆け抜けろとあ君!! 860 ななし シャア! 861 ななし 完走!! 862 ななし 最後まで走り切った!! 863 ななし あーもう、こいつら曲終わるたびに全員で集まってくる仲良すぎだろ!! 870 ななし 今までどこかで、ベリルの男の子たちって特別だと思ってた。 だってあくあ君とか最初から異次元だったし……。 でもそうじゃないんだね。 872 ななし みんな努力してる。 男の子たちも私たちのように努力してるんだ。 873 ななし 今まで、男の子の歌手でも歌下手でも仕方ないかとか、ダンスできなくてもしゃーないって思ってたけどそうじゃないんだね。努力した男の子のキラキラはもっとかっこいいんだって初めて知った。 876 ななし あくあくんが眩しいから諦めるんじゃなくてさ、1人にしないようにみんなが頑張って追いつこうってしてるってこと? すごいよね。女の私だってあくあ君好きとか言ってるけど、絶対に結ばれないわーって心の隅で思ってるのに、この子たちは諦めないんだね。 880 ななし 男の子にもプライドってあるんだ。 883 ななし むしろプライド以外に負けたくない理由ってある? 887 ななし ラストナンバー! 890 ななし そして今日のラストナンバー! 893 ななし 次で最後!! 901 ななし ここでstay here!? 903 ななし え? beautiful right? じゃないの? 905 ななし 最後はNEXT ROUNDかと思った。 908 ななし 現地で聞いた私はこの選曲に納得。 910 ななし あ……。 911 ななし ああ……! 912 ななし あああ!! 915 ななし 前回の夏コミではstay hereの後に、beautiful right? だったから気が付かなかったけど、この曲ってさっきのあの映像こみのbeautiful right? のアンサーソングだよね。 918 ななし だから君にヒドイコトをしたのくだりから入るのか。 920 ななし 黛君天才かよ……。 923 ななし あああああああ! 925 ななし CMがフラッシュバックする。 927 ななし 男の子たちも過ちに気がついたんだ……。 930 ななし これは……凄すぎる……。 934 ななし 変われるって事なのかな……? 936 ななし 信じていいのかな? 937 ななし あくあ様はすごいけど、他の男の子の成長を見せられたら……ね。信じるしかないでしょ。 939 検証班◆07218KADO6 あくあ様は裏切らない。私はあの時から答えは変わらないし、ついていくぞ! 940 検証班◆9n2SARETAi あくあさんに救われたあの日から、答えは決まっています。これからもベリルをどこまでもお支えいたします! 941 検証班◆CHiMPOsuki あくあ様のお茄子様を拝むその時まで絶対に諦めん!! 私も頑張るぞーーーーー!! 942 検証班◆010meTA473 あくあ様だけが世界を変えられるって、私は最初から知ってたもん! だから私たちも頑張る!! 946 ななし 検証班、いつの間にか全員戻ってきてるやん! 948 ななし 検証班あちち! 950 ななし >>941 おい! 捗るですらまともなこと言ってるのに、ここに1人だけ酷い奴がいるぞ!! 952 ななし >>941 さすがはおちんちんソムリエなんていう資格持ってるだけのことはあるわ。 955 検証班◆010meTA473 >>941 ふーん。 958 ななし >>955 嗜み、お前の気持ちはよくわかる。 960 ななし でもこういうチンポスキーが好きw あいつのおかげで暗くならずに済んだしね。 962 白龍◆XQshotacon 私も頑張る。現実の男の子たちには負けない!! 967 ななし >>962 今日一熱いのきたわ。 968 ななし >>962 散々揶揄ったけど、実はちゃんとファンです。 970 ななし あー、終わる。 972 ななし EDテロップ、曲も終わるがスレも終わる。 975 ななし 最高だった。 979 ななし なんだか明日が来るのが楽しみになった。 981 ななし 変われそうな気がする。というか、こういう子たちが出てきているときに、変わらなきゃいけないって思った。 982 ななし まともな男の子たちもいるんだよね。だからこそ、その子たちのために、嫌なことする男の子たちには嫌だって言わなきゃいけない気がした。 985 ななし 私だって、どうせ貢ぐなら、ベリルの男の子たちがいい。それか頑張ってる男の子がいい。 988 ななし クラスに嫌な男子いるけど、もう無視することに決めた。私にも選ぶ権利くらいある。 989 ななし うちの学校、2人男の子いて、1人の子は横暴なんだけど、もう1人の子はおとなしいんだよね。今度からは、横暴な子にだけは塩対応で行く。 992 ななし そっかー、私たちも嫌なことは嫌って言わないとね。 994 ななし ぶっちゃけ、どうせ課金するならベリルがいい。だから早く推させてくれ!! 998 ななし 男の子たちが変わるなら私たちも変わらないとね。 999 ななし 今までの私たちはここにおいていく、次のスレからは新しい私たちになる! 1000 ななし 変わるとか言ってけど、次スレ一発目から下ネタ連呼しててウケる。 ある意味何も変わらない良さがあるなここはw ************************************************ というわけで、この次のお話はあくあ視点でゆるーいお話になると思う。 作者的にもそろそろそういう話が書きたい。カノンのオタクな一面が見られるかもしれないね。 今日ちょっと早いです。すみません。 ******************************************** 白銀あくあ、隠せぬ邪な気持ち。 「ごめんなさい! 少しトラブルがあって……2時間、ううん、1時間でいいから待っていてくれませんか?」 「あ、この後予定入れてないんで、1時間でも2時間でも別にいいですよー」 現場においてトラブルはつきものだ。そういう時は適当にどこかで時間を潰すのだけど、今の俺が気軽に外に出たら多くの人に迷惑がかかってしまう。それでもたまには、ふらりと気軽に歩きたくなる時がある。 「ん? これは……」 それは偶然だった。撮影現場の片隅にあった見覚えのある着ぐるみ。老若男女に人気のゲーム、かせげ! ゼニゲバのシマに出てくるキャラクター、たぬきをモチーフにした、かねきちというキャラクターの着ぐるみだ。かねきち不動産という会社の社長のかねきちは、基本的には金にがめついキャラクターだが、実は人情に厚いところがたまにあったりして、そこが人気を博している。 「あの……これ借りていいですか?」 幸いにも今日はこのビルの付近でコスプレイベントをやっている。この着ぐるみを着れば、周囲に上手くまぎれて、外をぶらぶらすることができるのじゃないのかと俺は考えた。俺はダメもとで近くに居た関係者に着ぐるみを借りれないか聞く。すると、二つ返事でオッケーがでた。 「その代わりと言ってはなんだけど。今度このゲーム追加パックが出るから、ついでにこのチラシも配ってきてくれないかな? きっとそっちの方がうまく誤魔化せるんじゃないかな」 「もちろん大丈夫です。ありがとうございます」 かねきちの着ぐるみを着た俺は、1人で外へと繰り出す。さすがは人気キャラクターだけあって、子供たちがかねきちの着ぐるみを見て声を上げる。俺はその声に応えて手を振りかえしつつ、目的の場所へと向かう。 「おお!」 外はコスプレイベントの真っ最中だった。周囲を見渡すと、多くの人がドライバーのコスプレをしている。人気だとは聞いていたけど、こうやって生で見ると人伝に聞くよりも実感が湧いてくる。それにしてもリアルな造形のチジョーとかどうやって作ったんだろう。放送されてまだ間もないはずだけど、すごいなあ。 俺は周囲をキョロキョロと眺めながら、かねきちの大きな体で公園の中をズンズンと歩いていく。かねきちはちょっとお腹が出ている上に手足が短く頭がでかいからちょっと歩きづらい。 「あっ、かねきちだー」 「かわいー!」 かねきちに気がついた女の子たちが着ぐるみを着た俺に群がる。俺はそんな彼女たちにチラシを手渡す。 チラシには綺麗な青空と、エメラルドグリーンの海と真っ白な砂浜、そこに佇むアロハシャツのかねきちの姿が描かれている。チラシの裏には理想的なスローライフが描かれているがこれはフェイクだ。かねきちの口車に乗せられて一度無人島に移住したら最後、永久に無くならない借金と無給で無休の労働の連鎖地獄が君を待っている。 『ドーモ、ドーモ、君たちも、無人島に移住するんだカネ! 今なら初回限定で、コミコミ4980円で移住できるカネよ!』 俺が喋った言葉がかねきちの声として再生される。すごい機能だが仕組みがどうなっているのかは知らない。 「あははは! 本物のかねきちだー!」 「もう騙されないからね!」 「わー、お腹タプタプだー」 「きゃー、しっぽかわいい!」 「頭、触っていいですかー?」 コスプレをしたお姉さんたちはかねきちの背中をバンバンと叩く。どうやら俺に声をかけてきたのは、無人島に移住した経験がある子たちだったようだ。 「じゃーね、かねきち!」 「着ぐるみまだ暑いだろうけど、頑張って!」 「熱中症にならないように水分補給はこまめにね!」 「もう人を騙しちゃダメだよー!」 「かねきちー、人に刺されそうになったら逃げるんだよー!」 俺は去っていくお姉さんたちに手を振る。って、最後の人、物騒すぎるって! 人に刺されるって、コイツどれだけの人の恨みを買っているんだろう……。 ちなみにお姉さんたちはラブライフサンライズというアニメに出てくるアクアーズっていうグループのコスプレをしていた。結構クオリティ高かったなぁ。みんな可愛かったし、眼福眼福。 そんなことを考えていると、誰かがかねきちの腹に突撃してきた。 「あーっ、かねきちだー、かねきちがいるー!」 聞き覚えのある超絶可愛い声にドキッとする。俺はおそるおそる感触のあるお腹の方へと視線を下げていく。するとそこには、俺の大事な人の、俺が知らない姿があった。 「えへへ、かわいー!」 かねきちの体にぎゅーっとしがみつく美少女。その少女は人気ゲームFADEに出てくる人気キャラクター、セーバーリリィのコスプレをしていた。 純白の衣装はウエディングドレスのようで、大きなリボンがポニーテールと一緒に左右にゆらめいてかわいくてグッとくる。なんとそのコスプレをしたその人物は、何を隠そうカノンだった。 うわあああああああああああ! カノンのコスプレ可愛すぎだろ! いや! いや? そもそもの話、いかにもファンタジー感のある本物の外国人の方が、外国ぽいキャラクターのコスプレをするのはもう反則でしょ。明らかにクオリティが違うというかなんというか……どっからどう見ても2.5次元じゃん! いやもうここまでくると二次元の中からやってこられたと言っても過言ではない。 しかも今日はコスプレで髪をポニーテールにしてるし! カノンさんや! そんな惜しげもなくうなじ見せちゃっていいんですか? いや、まって、その衣装、よく見ると背中も丸見えじゃん! しかもピッタリと吸い付いた衣装がまたエロい。腰回りは相変わらず細いし、お胸様の膨らみがもうね……ありがとうございます! ああっ! ダメ、腕をそんなに高く振り上げちゃいけませんよ! カノンの腋はえっちすぎるので、そんな簡単に人に見せちゃいけません、メッ! 全く、この子は無防備にも程がある! 「あらまぁ。そんなにひっついては、かねきちさんも困ってしまいますわよ」 蠱惑的な色香を孕んだ声に、背筋がゾクリと震える。まぁ、カノンがいるならこの人もいるよな。 しかしその人物は、いつもの見慣れたメイド服ではなく、水着のような……というかほぼ間違いなく水着を着ていた。 ペゴニアさんんんんん! あんたもか!? あなたもなのか!? カノンと同じくペゴニアさんもFADEに出てくるキャラクターの衣装を着ていた。確か、さっしょー……なんとかっていうキャラクターだったと思う。ペゴニアさんはそのキャラの水着バージョンの衣装を着ていた。 え? ちょっと待って、そのお腹から下半身にかけての黒タイツみたいなスケスケの生地って大丈夫なんですか? えっちすぎません? こんなえっちな衣装でお外を歩いて大丈夫なんですか? 「クンクン……クンクン……ん?」 何やらかねきちの着ぐるみの匂いを嗅ぐカノン。あ……着ぐるみが汗臭いのは我慢してくれよ? 「かねきちからあくあのにおいがしゅる……」 『ンンッ!』 しまった、思わず声を出してしまった。 「じーっ……」 俺はカノンからスッと視線を逸らした。 「今日、お仕事だって聞いてたのに……」 「い、いや……これはその、たまたま機材トラブルがあってですね……」 俺はボイチェンを通さずに小さな声で囁く。すると、カノンは優しく微笑む。 「ふふっ、ダメでしょ。かねきちならそこはちゃんと誤魔化さないと」 「あ……」 う……どうやらカノンは俺より一枚上手のようらしい。 「そ、それにしても、カノンはどうしてここに?」 「あ……」 カノンは自らの衣装を確認するように視線を下げると、恥ずかしそうに顔を真っ赤にした。 「あ……えっと……あ、あくあも引いちゃうよね。コ、コスプレだなんて……あくあが嫌だったらもうしないから、うん……」 「嫌じゃないです」 この間、0.001秒、むしろ人気バレー漫画のマイナステンポからの変態速攻並みに即答だったね。 「え……?」 「むしろもっと見たいです。できれば2人の時に……!」 「ほ、本当? で、でもこれはまだマシな方で、私が持ってるのは、もっと布面積が少ないやつとかが多くて……」 「ありがとうございます!」 「ありがとうございます?」 アイドルといえど俺だって健全な男子、女の子の肌色の部分にはものすごく興味がある。だけどカノンと付き合ってからは、俺は深雪さんに搾精の呼び出しもしていないし、今月ある予定の月1の搾精業務も深雪さんにはお願いせずに自分でしようかと思ってるくらいだ。だって俺が付き合ってるのはカノンだし、カノンだって俺が他の女の子とそういうことをするのは嫌だと思う。俺はカノンを大事にしたいからカノンが嫌がりそうなことはしたくない。 「あらあら、それでしたら夜のお供に、ペゴニア所蔵のお嬢様のコスプレお写真をお送りいたしましょうか?」 ペゴニアさんはかねきちの耳元で甘く囁く。着ぐるみの体にべったりとくっついたペゴニアさんの体と衣装を、ついつい下から上まで眺めてしまった。ごめんなカノン……さっきあんな事を言っていたけど、これだけは男の性だからしょうがない。むしろ見るなという方が失礼というか、うん、これはマナーみたいなもんなんですよ。 「白銀様、ペゴニアの体はどうですか? メイド服を脱ぐと結構あるんですよ?」 確かに……肉付きのいい腰回りとか、透けて見えるおへそのあたりとか、むっちりした太ももとか、豊かなお胸様といい、ペゴニアさんの体はえっちを通り越してすけべだなと思った。 そんな俺を、ペゴニアさんとは反対側に抱きついたカノンがジト目で見つめる。 「ふーん」 あっ! いやいや! これはあくまでも客観的な視点のね、意見であって、ですね……ゴホン! その……カノン以外の女性に目を奪われたとか、そういうのじゃないんですよ。うん! 「私も、もっとえっちなやつきてきたらよかった……私のなら好きなだけ見てもいいのに……」 カノンが何やらブツブツと呟く隣で俺が心の中で言い訳の言葉を並べ立てていると、反対側のペゴニアさんが着ぐるみに自らの肢体を押し付けるようにしなだれる。わかるはずがないのに、二つの確かな乳圧を着ぐるみの中の体に感じた気がした。 「なんならお嬢様の体と一緒に、この体も好きにしてくださっていいのですよ? ふふ、他の殿方はペゴニアの体には興味を示してくれませんが、あくあさまはお好きなのでしょう? ペゴニアはわかっていますよ。お嬢様のおっぱいよりも、私のおっぱいを見る回数の方が多いですものね」 いや、ダメでしょ!? お、俺にはカノンという大事な女性が……! って! な、なんだってー!? 着ぐるみ越しでも視線わかるの!? え、え!? お、俺、そんなにも女の子のおっぱい見ちゃってるのか……次から気をつけよ……。 「ふふ……相変わらずお堅い人、どうせなら別のところを固くしてくださればよろしいのに。私、固くなったものを柔らかくするのが得意なんですよ、ふふふ」 その緩く握った拳を上下にシゴくような仕草はやめなさい! 全くもう、年頃の女性がはしたないですよ。メッ! 後、固くなったものを柔らかくするっていうのはマッサージのことですよね? 俺は騙されませんから! 『そ、そんなことよりも、2人とも無人島に移住しないカネ? い、今なら移住すると、キャンペーンで寝袋と携帯電話を無料でプレゼントしているだカネ!』 俺は2人に押し付けるようにチラシを手渡す。慌ててチラシを渡してしまったせいか、2人のおっぱいに押し付けるように渡してしまった。 「あんっ」 「んっ」 わ、わざとじゃないカネよ! ちょっと柔らかいとか、潰れたおっぱいがえっちだとか思ったけど、それは不可抗力だから!! 『そ、それじゃあ、まただカネー!』 俺は逃げるようにその場を後にした。あ、待ってって言われた気がしたけど、気がつかなかったことにする。これじゃあおっぱいを揉み逃げするただの変質者だ。すまん、かねきち……。 『はぁ……はぁ……つ、疲れただカネ』 流石にまだ暑い9月、着ぐるみで全力疾走はやばい。俺が膝に手をついて呼吸を整えていると、可愛い声が聞こえてきた。 「あっ、かねきちだ……」 「わ、本当だ!」 よく似た二つの声。それを聞いた時、俺は嘘だろと呟いた。 声の方向へと視線を向けると、そこにいたのは人気ライトノベル、やり直しセックスから始まる異世界性活にでてくる双子のメイド姉妹である。ピンクとブルーのウイッグをつけて片目を隠しているが、俺はそのコスプレをしている2人が誰だかわかってしまう。カノン同様、メイクで顔の作りを変えているが、間違いなくとあとスバルちゃんだ。 『き、君たちも、無人島に移住するカネ?』 俺は気が付かなかったふりをして、例の如く詐欺のチラシを手渡す。 すると、ブルーのウイッグをつけたメイドさんのコスプレをしたとあに手首を捕まれた。 「で、あくあは、こんなところで何してるのさ?」 だからなんでバレるんだよ! カノンといいお前らエスパーかよ!! 「機材トラブルの時間潰し……で、そっちこそなんでこんなところに?」 頭にクエスチョンマークを浮かべるとあ。 「なんでって、コスプレするためでしょ?」 「いや、だからなんでコスプレしてるのかって聞いてるんだけど」 とあはミニスカートの裾を摘んで広げる。ちょっと、そんなことしたら、見えちゃいけないところが見えますよ!! 「スバルがコスプレやってみたいっていうからね。どうせなら2人でしようって……どう? 似合ってる? ほら、スバルの事もちゃんと見てあげて?」 「うん、2人ともすごく似合ってるね。スバルちゃん可愛いよ」 普通に言って可愛いし、控えめに言っても可愛い。可愛さが天元突破したような空間に顔がにやける。それにしても本当に顔はそっくりだな2人とも。多少の違いは、柔らかそうな顔をしているとあと違って、スバルちゃんの方は少し勝ち気な感じの顔をしている。 「良かったね。スバル可愛いって」 「う、うん……あ、ありがとうございます。あくあお兄さん」 スバルちゃんは照れた表情を見せる。うーん、可愛い! あまりの可愛さに、俺はかねきちの手で、スバルちゃんの頭をウイッグのセットが乱れないようにぽんぽんと叩く。 「ふぁ……!」 顔を真っ赤にして頭のてっぺんを触るスバルちゃん。ああ、ごめんね。急に触ったらびっくりするよね。俺はスバルちゃんに急に触ってごめんねと謝罪した。 「この前の事といい、あくあには本気でスバルのこと責任取らせようかな……」 俺の隣でとあは何やらぶつぶつと小さな声で呟く。 『あ、そうだ! せっかくだから、2人にもこのチラシをやるだカネ!』 俺はとりあえず2人に胡散臭いチラシを手渡す。 「チラシの端っこに小さい文字でなんかいっぱい書いてる……」 「このゲーム、経験者ならみんな知ってるけど、本当に闇が深いよね」 2人ともが胡散臭そうなものを見るような目で俺のことを見る。 『チッ! こいつらもう住民だったカネ。住民なら、来月に出る追加コンテンツを買うカネよ!』 とあは、すすすと俺に近づいてくると、ゆっくりと俺の方に顔を近づける。 「あくあ、なんだか、かねきちに染まってない?」 『実はというと、ちょっとはまってきてるカネ!』 そう答えを返すと、とあに呆れた顔をされた。 『と、とにかく! 来月は追加コンテンツを買うカネよー!』 とあの可哀想なものを見るような視線に居た堪れなくなった俺は、捨て台詞を残しつつ、その場から逃れるようにスタコラサッサと退却する。えっさほっさ、えっさほっさと逃げた先に、俺は偶然にもクラスメイトを見かけてしまう。俺はかねきちの姿をしているのにも関わらず、ついつい普通に声をかけてしまった。 「あれ? クレアさんこんなところでどうしたんですか?」 困惑するクレアさんの顔を見て、俺はしまったと思う。 そうだ、今の俺はかねきちだった……流石にこの姿じゃ俺だってわからないよな。 それに自分から正体をバラしてどうするよ……。 「え……? その声って、あく……白銀くん?」 どうやらクレアさんはすぐに俺だってわかったみたいだ。俺はもう誤魔化せないとわかっていても、あえてかねきちを演じる。 『な、なんのことだカネ? かねきちはかねきちだカネ! よかったら、シスターのお姉さんもチラシを受け取るだカネ!!』 俺はそういってクレアさんにもチラシを押し付ける。 よく見るとクレアさんが着ているのはシスター服だ。きっと何かのコスプレなんだろうけど、シスターキャラは多すぎて俺じゃわからなかった。ごめんね。 「は……はぁ? あ、ありがとうございます?」 クレアさんは困惑してた。そしてよく見ると、少しやつれたような顔をしている。何があったか知らないけど、今クレアさんに必要なのは休息と安らぎだ。 『よかったら、初回限定、コミコミセットで4980円の方を買うといいだカネ。クレアさんも無人島生活でスローライフをして、疲れた心をリフレッシュさせるだカネ!』 「は、はい」 それにしても、クレアさん大丈夫かな? 一時期のえみりさんみたいに線が細くなっているような……はっ!? もしやクレアさんは、男に何かされてこんなにやつれた顔をしているんじゃ!? くそっ! いつも優しいクレアさんを困らせるなんて!! なんてひでえ男だ! 出てこい俺が代わりに文句言ってやる!! 「クレアさん……なんかあったら言ってね。俺たちほらクラスメイトだし、俺で何かできることがあったら相談に乗るから」 「え? あ……はい。でも、大丈夫ですから……あ、でも一つだけ、できればその、白銀くんもゆっくり休んでください! その……できる限り長く!」 うっ! クレアさんの暖かさに目頭が熱くなる。自分だって疲れた顔をしてるのに、ただのクラスメイトの俺を気遣ってそんなことが言えるなんて、なんて優しい人なんだ。よーし! 俺もクレアさんに負けてられないな。どんどん、仕事入れて頑張るぞー!! 『気をつけて帰るだカネー!』 「はい、それじゃあまた……」 俺はクレアさんと別れると、反対側に向かって歩き出す。するとクレアさんと似たシスター服を着た女性を見かける。あれ? もしかして、ローゼンエスタ副会長か? ふーん、シスターのコスプレ流行ってるんだなあ。そんなことを考えていると、ローゼンエスタ副会長はシスター服を着たままスタスタとどこかへと行ってしまった。それにしてもここ知り合い多すぎだろ。どうなってるんだよ!! そんなことを考えていたら、周囲をよく見ていなかったせいか、何かやわらかそうなものにぶつかってよろめく。 『あ、申し訳ないだカネ。大丈夫カネ?』 「こちらこそ大丈夫ですか?」 おおお……相当なものが俺の目の前に……それも4つだとお!? 「2人とも大丈夫?」 「こっちは大丈夫。かねきちさんは大丈夫ですか?」 んんっ!? 俺は慌てて2人の顔を2度見どころか3度見する。 おっぱいばかり見ていてすぐに気が付かなかったが、とあのマネージャーで俺がバイトしていた喫茶店トマリギの常連さんだった桐花さんと、み……深雪さん!? え、なんで? 2人って知り合い!? いや、まぁ、そういうこともあるのか!? 俺は改めて2人の姿を見る。2人ともお堅いイメージがあるからコスプレするなんて思ってなかったけど、桐花さんは、41cm砲というとても大きなものをお持ちの戦艦を擬人化させたキャラクターのコスプレをしていた。その一方で深雪さんがコスプレをしていたキャラクターは、標高924mのご立派な山が名前の由来となった重巡洋艦を擬人化させたものである。確かに重巡洋艦だ。どこがとはいわないけど……。 『こ……こっちは大丈夫カネ。2人は無事カネ?』 それにしても……桐花さん、スタイルいいな。おへそ周りもすごく引き締まってるし、スレンダーな生足がたまらなくいいです。きびきびとした真面目な人だと思ってたから、コスプレは意外だったけど、本当によく似合ってると思う。 「桐花さん……やっぱり少し恥ずかしいのですが、だ、大丈夫なのでしょうかこれは?」 いつもはクールで感情を表に出さない深雪さんが恥ずかしがっている姿に、俺の心がキュンとした。深雪さんのコスプレは桐花さんがしているコスプレより露出が少ないが、とにかくエロい。お胸様がデカすぎてぱつぱつになった軍服のボタンが今にも弾け飛びそうになっているし、前開きの軍服の隙間から見える超ミニからタイツ越しに少しパンツが見えてるのは黙っておこうと思う。 「深雪さん。愛されるキャラクターに変身することで、愛されることを学ぶ。これが今日の私たちの任務です。コスプレが似合っていないことは私だって重々承知していますが……今は耐えてください。私だって三十でコスプレなんて流石にちょっと痛いかなって思ってるんですから」 似合ってないだと!? とんでもない!! 俺は2人に大きな頭を近づける。 『そんなことないだカネ! 深雪さんも桐花さんも凄く似合ってるカネ! できれば後で写真が欲しいくらいカネ!! ンンッ……なんでもないカネ』 おっと……ほんの少しだけ自分の欲望が漏れそうになっていた。でもうまく誤魔化せたはず……。 「深雪さん?」 「桐花さん?」 「「も、もしかして……」」 あっ、し、しまったカネ〜〜〜〜〜〜! 2人の名前を呼んでしまって自分で墓穴を掘ってしまった。で、でも誰かまではわかってないですよね? 「白銀様」 「あくあさん」 「「ですか?」」 はい、全然普通にバレてました。みんな、すごいね!? 「は、恥ずかしい……」 「お見苦しいものをお見せして、すみません……」 『そんなことないカネ! 2人はとっても素敵カネ!! 自信持っていいカネよ!! それに、コスプレに年齢なんて関係ないですよ。なりたい誰かになれる。重要なのは気持ちです。だから恥ずかしがらないで! あ、でも2人とも普通に似合ってるしえっちだし……あっ。えっと……その、あの、エッチというのは言葉のあやでしてね。だから卑しい目で見てたとかじゃなくて、うん、そう、客観的に、そう客観的に見てですね』 やべ……勢いがつきすぎて、余計なこと言っちゃった。 「卑しい目……えっち……」 「客観的……あくあさん自身は、えっちだと思ってないと」 ここで嘘をつくことは簡単だと思う。でも嘘をついていいのか? アキオさんは言っていた。素直になれよって、男なら下手な言葉で取り繕うんじゃない。ってね。 『いえ、凄くえっちだと思います! あ、すみません。そうなんですけどそうじゃないです。あの……許してもらえませんカネ?』 「「許します」」 2人が優しい人でよかった。深雪さんはお仕事で搾精をしてくれているだけだし、桐花さんは同じ会社の同僚みたいなもんだし、ただの仕事同士の関係なのに、2人とも俺からそういうことを言われても困るだけだったと思う。 それでも大人の女性の余裕なのだろう。俺みたいな子供に、ちょっとえっちな目で見られても寛容でいてくれる。なんて優しい人たちなんだろう。ありがとう。おかげで心置き無くえっちな目で見れ……いや、そうじゃない。そうじゃない! 俺にはカノンがいるだろ馬鹿! 俺はかねきちの丸っこい手で自らの頬を叩く。もちろん分厚い生地に阻まれて痛さなんかはない。 「だ、大丈夫ですか?」 「あ、はい、ちょっと自分が許せなかっただけです」 俺はコホンと咳払いすると、ボイチェンを使って2人に話しかける。 『2人とも無人島生活には興味はないカネ? よかったらかねきちと一緒に無人島でスローライフを送るカネ!』 「無人島……あくあさんと一緒」 「誰もいない島で……白銀様とえっちらいふ……」 えっちライフ!? いや、スローライフの聞き間違いだろ。深雪さんみたいな人が、そんなこというわけないよな。どうやら暑さにやられて俺は少しおかしくなっているみたいだ。そろそろ帰ろう。 『今なら初回コミコミ4980円だカネ! よかったら2人にも買って欲しいカネ!! それじゃあ、まだ残っているチラシを配らなきゃいけないから、ここで失礼するカネ。またカネー』 俺はそう言って2人と別れた。Uターンした俺は来た道を戻っていく。 「おほほ、おコスプレですわ〜!」 聞き覚えのある高い声、多分クラスメイトの鷲宮さんだ。もう驚かなくなってきた自分が怖い。チラリとそちらに視線を向けると、今流行りのVtuber、大惨事所属の十二月晦日サヤカさんのコスプレをしていた。そのコスプレ、ハマりすぎだろ!! ていうか縦ロール地毛か、しかも衣装はガチものの高級品のオーダーメイドっぽいし、すげえ……。 「リサちゃん楽しそう。私たちも楽しも、うるはちゃん」 「ふふ、そうね! ココナちゃん!」 まぁ、そりゃセットでいるよね。ちなみに胡桃さんは、魔法少女マジカルマジカのマミらされるキャラのコスプレをしていた。黒上さんは俺のゲームと同じゲーム会社から発売されたフレイムエンブレムというゲームの病んでるキャラクターのコスプレをしている。ペゴニアさんといい、なんで体つきがえっちな人は、全身黒タイツみたいなの装着してるんです? もしかしてエロい人の中でそういう衣装が流行ってる? 『よかったら君たちにもあげるカネ……』 せっかくだから3人にも残っていたチラシを押し付ける。幸いにも今回はボロを出さなかったおかげで、3人とも俺の正体には気が付かなかった。ふぅ、俺もやればできる子じゃないか! よしっ、じゃあ帰るか! 俺はそのまま、かねきちの重たいお腹を抱えながら、のそり、のそりと1人ビルの方へと帰っていく。 そういえば帰りに、チジョーに囲まれた身長190cmくらいのポイズンチャリスのコスプレをした人がいたが、見なかったことにした。あんなかっこいいポージングができるのは本郷監督か、俺のよく知っているあの人しかいないと思うけど、きっと他にもそういう人がいるんだろう。うん、そう思うことにした。隣で付き合わされている感じが満載のライトニングホッパーが困惑していた気がするが、まぁ、頑張ってくれ!! ちなみに更にその隣に、やたらかっこいいポージングをした女性サイズのヘブンズソードを見た気がするがそれも見てなかったことにする。 仕事を終えて帰宅した俺のもとに、その日に出会った正体に気づかれた全員からちょっとエッチな画像が送られてきた。あれえ? 俺はうまく誤魔化したつもりだったけど、下心を誤魔化せてなかったのか? ううむ、解せぬ! ただ、ペゴニアさん、貴方の送ってきた写真だけはアウトです。いくら自分のだからって、もっと自分のことを大事にしてください。 完全に色々と見えちゃいけないところが全部、そうちゃんと全部見えてましたよ!! 隅々まで確認したから間違いありません。ほら、ミスがあっちゃいけないですから。もちろん俺は紳士なので、そんな事を指摘したりする野暮な真似はしませんし、ちゃんと使わせてもらいましたけどね。うん。ありがとうございます!! それはそうと、最後のクラスメイト3人にだけは正体がバレてなかったと思ったのに、黒上さんからだけは何故か画像が送られて来ていた。それもご丁寧に3名分。あれれ? なんで黒上さんにだけバレたんだろう? うん……深く考えるのはやめにしよう。そうしよう。深淵は覗かない方がいいって、アキオさんも言ってたしね! とりあえず俺は、ポイズンチャリスの画像を送ってきた天我先輩にだけ、かっこいいですねと返信した。 ************************************************ コスプレの元ネタも書いておきます。 あくあ→どうぶつの○のたぬきち カノン(嗜み)→FGOのセ○バーリリィ ペゴニア→FGOの殺生○キアラの水着 とあとスバル→Re○から始まる異世界生活のレ○とラ○ 深雪→艦○れの愛○ 桐花(92さん)→艦○れの長○ 鷲宮リサ→2434の壱百満天原サ○メ 胡桃ココナ→魔法少女まどかま○かの巴○ミ 黒上うるは→ファイ○ーエムブレムのサー○ャ ちなみに深雪さんの元ネタというか、作者の見た目のイメージは婦長だったり……。 知らない人は、ハロウィン婦長で検索すればわかると思う。こんなドスケベ衣装で搾精業務とかされたら、結構押し切れるような気もしてくる。 今回は完全に作者の息抜き回ですみません。ゆるく楽しんでくれると嬉しいかな。 白銀あくあ、赤スパ乱舞。 CreamRAWカップ。 プロゲーミングチームCreamRAWが主催する大規模なゲーム大会だ。 参加者は現役のプロゲーマーや元プロゲーマーはもちろんのこと、人気Vtuberやyourtuber、ストリーマーと呼ばれるゲーム実況者、タレント、ミュージシャン、漫画家、コスプレイヤーなど様々な人が出場している。 全20チーム、各チーム3人、合計60人によって争われるゲーム大会で、優勝チームやMVP、特別賞に輝いた人には賞金が出たり、何か特別なものが贈られたりするそうだ。 星水シロとして招待された俺は、ステイツの現役プロゲーマーであるユリスと、白龍アイコ先生の2人と組んで大会に出場する。今日はその顔合わせと、大会本番を想定して連日開かれる練習試合に参加する予定だ。 「ふぅ……こんなもんかな?」 「うん、そろそろ時間だしね」 俺ととあの2人は、集合時間まで射撃訓練場でエイムを温めていた。エイムとはいわゆる銃の当て感のことである。いくら強い武器を使っていたとしても、弾が当たらなければダメージは入らない。だからいかに相手に弾を、できればヘッドショットと呼ばれるダメージ倍率が高い頭部に綺麗に当てられるかが試合の鍵となる。 「じゃ、俺もそろそろチームチャットに移動するわ」 「うん。じゃあまた試合で……言っとくけど、あくあを見かけたら狩りに行くから」 「とあには悪いけど、返り討ちにするけどな! ユリスが!」 俺がそういうと、とあは吹き出した。 「ちょっ!? そこは他人任せなの!?」 「ハハ、じゃ、こっからは敵同士ってことで」 「うん、あくあと戦えるのを楽しみにしてるよ」 俺はとあとのチャットを抜けると、チームのチャットを探す。 えーと、チーム番号どこだったかな。ここか? 「ん……えっ!?」 「ふぁ、嘘っ!?」 「シロくん!?」 あ、入るチーム間違えた。 「すみません……入るチーム間違えました」 このまま抜けるのも感じが悪いので、俺はとりあえず謝る。 「ううん、いいんだよ、そういうこともあるよね」 そう言って俺に優しく声をかけてくれたのは、Vtuberの先輩、鞘無インコさんだ。普段はこうやって優しいのにゲームになると……ていうか銃を持つと性格が豹変するタイプの人である。好戦的になってしまうが故に、よく周りとはぐれて孤立して自滅することが多い。なお、今は標準語を喋っているが、試合中にヒートアップすると関西弁になる。なんでや! どないなっとんねん! ああああ! もうやってられんわ!! などなど暴言クイーンとしても知られている。 「大丈夫? お姉さんがついて行ってあげようか?」 甘えさせてくれるような年上のお姉さんの声にドキッとする。元プロゲーマーの大御所で、現在はストリーマーとして活躍してる先輩、icebox44さん。みんなからは、名前の本体である4からしーちゃん先輩と呼ばれている彼女は、同時接続で4万以上の視聴者を集めている超有名人だ。ちなみにお尻の数字は元々4だけだったが、同時接続4万突破を記念に4を二つに増やしたらしい。なお、しーちゃん先輩は森長ジャンキーとしても有名だ。SNSでも連日、森長のお菓子の画像が上がってるし、配信画面のワイプのどこかにも常時映っている。 「し、シロくんだ。えへへ、えへへへへ」 可愛い声で少しだらしなく喋る女の子は、Mステの出演の時にバックヤードで一緒に写真を撮った、フェアリスの加藤イリアさんだ。イリアさんはアヤナと共に今の若手女性アイドル界のツートップと言われている。仕事以外ではほとんど表に出ないアヤナと違って、イリアさんは仕事以外でもSNSやライブ配信を駆使したファンとの触れ合いにとても積極的なタイプだ。 「あ、ありがとうございます。ところでチーム分けってどっか載ってます?」 「えっとね……確か、シロくんのチームは、どっかに貼ってあったはず」 「インコちゃん、シロくんは多分チーム15よ」 ああそっか、白龍先生の下の名前、アイコさんに合わせてチーム15にしたんだっけ。 「あ……そういえばそうでした。インコ先輩、しーちゃん先輩ありがとうございます」 「いいのいいの、気にしないで!」 「ふふふ、いいのよ。お姉さん達、シロくんにならなんでも教えてあげちゃう」 「うんうん、なんでもね!」 「あはは……イリアさんも、ありがとうございます。それじゃ」 「またねー」 「頑張って」 「じゃーねー」 俺はインコ先輩達のチャットを抜けると、自分のチームのチャットに入る。 「よろしくお願いしまーす!」 チーム15のチャットには既にユリスさんが入ってたので、シロらしく元気よく挨拶した。 「アハハ、よろしくねぇ〜! あ、シロさんシロさん! もう配信つけてるけどダイジョブ〜?」 「あ、大丈夫ですよ、ユリスさん。それにしてもこっちの言葉、普通に喋れるんですね。うますぎて驚きました」 この世界の地図を真っ平にしてこの国を中心にすると、西の方にあるのがスターズで東の方にあるのがステイツだ。ユリスさんはそのステイツでプロゲーマーをやっている。そんな彼女がなんでこの国の言葉が上手かというと、この国のアニメや漫画、ゲームにどハマりして独学で言葉を覚えたからだとか。確か配信でそう言ってたのを見た。 「え? ほんとぉ〜? ウレシイネ! ありがとぅ〜! あとシロさん、ユリスのことはユリスでいいヨォ!」 俺もユリスには敬称をつけなくていいよと言おうとしたが、確か前に配信で、この国の敬語が珍しいらしくて、さんづけにはまってるって言ってたから、あえて言わずにこのままにしておいたほうが本人的にもいいのかなと思ったので黙っておく。でも、念のために裏のチームチャットには、呼び捨てでもいいよとだけ書いておいた。 「あ、シロさんシロさん、リスナーのみんなが配信つけてって言ってるヨォ〜!」 「あ……そういえば配信つけてなかったや。ありがとねユリス」 俺は配信ソフトを起動させる。 「アハハ、どういたしましてぇ〜! シロさん、配信つけないのはストリーマーとしてダメダメヨォ〜!」 「おっしゃる通りです。じゃあ遅延つけて……配信と、これで大丈夫かな? みんなー、みてるー?」 「シロさんのリスナーのみんな、みってるぅ〜?」 配信を覗かせてもらった時も思ったけど、ユリスはノリいいなぁ。確か16歳だっけ、同い年なんだよね。 俺が喋りかけてから数分すると、コメント欄に文字が流れる。 『待ってたよシロくんー!!』 『シロくん久しぶりー!!』 『大好きシロくん!』 『見てるー!』 『euris to korabo arigatou!』 『I love you♡』 『シロくんもユリスもどっちも可愛い!』 『この時点でてぇてぇ』 『白龍先生は?』 『白龍先生が入る隙残ってますか?』 『白龍先生の椅子ある? 窓から投げ捨ててない?』 あー、そういえば、白龍先生まだ来てないな。大丈夫かな? 「アイコまだ来ないネェ〜。アハハ、昨日あんなに張り切ってたのに遅刻、おかしーね!」 ユリスと白龍先生の2人は、数日前に先に顔合わせして2人で練習していたと聞いている。 だから後から来た俺が足を引っ張らないように頑張らないとな。 『シロくんとユリスを待たせる白龍先生』 『流石は白龍大先生ですわ』 『アイコちゃん先生→ガキは待たせるもの』 『超大御所は違いますなあ』 『お前らやめろ! 白龍先生のお腹が痛くなっちゃうぞ!』 『これ絶対に胃痛案件じゃんw』 『先生、初日からポンポン痛めそうwww』 『ユリス、シロくんはシロさんなのに、白龍先生はアイコw』 『先生だけは呼び捨てとか、ユリスは扱いわかってるw』 『ユリスの言語コミュニケーション○ 遅刻した白龍先生X』 こういう時に、お互いの連絡先を知らないと困るなと思った俺は、通話チャットアプリを使って、裏画面で自分の連絡先を記載する。 「ユリス、3人のチャット画面に、あくあの電話番号とアドレス書いてるから、後で見ておいて、もしもの時はそっちに連絡すればシロに連絡がいくから」 「お〜、りょーかいねぇ! ユリスのも書いておくよぉ」 3人のチャット画面に記載されたユリスの連絡先を携帯の電話帳に登録する。 『うぇっ!?』 『速報、ユリスと白龍先生、あくあ様の連絡先ゲット』 『あくたんの連絡先ゲットとかユリス羨ましすぎ』 『ユリス、後でこっそり教えて!』 『ユリス、その電話番号を売れば、仕事しなくても一生ご飯食えるよ』 『urayama……』 『白龍先生、これ確実に死んだわ』 『白龍先生、嬉しすぎて卒倒しそうw』 『先生よかったな。もうこの世に思い残すことは何もないだろw』 『先生まじかよ。これだけでも参加した甲斐があったな!』 『むしろ先生の場合、電話番号を知るために参加したすらある』 念のために裏で、電話番号は売っちゃダメだよってユリスに言っておいた方がいいのかな? まぁ、そんなことしないと思うけど。そんな事を考えていると、左上のグループチャットの一覧に白龍先生の名前が表示される。最初に反応したのはユリスだった。 「あ、アイコきたぁ!」 「白龍せんせーい!」 ユリスと俺が白龍先生に呼びかけるけど反応がない。ラグかな? 『やっときたwww』 『おいおい、おせーぞ白龍先生』 『先生やる気ある?』 『もうみんな集まってるよー』 『先生さぁw』 『やる気ない人は帰ってもらっていいですか?』 『先生は歳なんだから許してやれよ!』 『hurry up AIKO!』 あ……白龍先生の名前がグループチャットの一覧から消えた……と思ったら、また入ってきた。調子が悪くて再起動したのかな? 「あ、あ、2人ともごめーん! ちょっとPCの調子悪くて遅れちゃった」 白龍先生の慌てた声の様子から、相当、焦ったんだろうなあと思う。俺も同じ立場だったら焦っただろうし、こういうのは仕方ないよね。ゲーム系のイベントにはよくあることだ。 「アハハ、アイコだいじょーぶぅ?」 「うん、大丈夫だよユリス。ごめんね!」 「気にしなくていいヨォ。でもシロさんは待たせちゃ、ダメ、ダメー」 「あああ、そうだよね。ごめんねシロくん!」 俺は一呼吸おくと、優しいトーンで話しかける。 「大丈夫ですよ白龍先生。今日はよろしくお願いします。それにしてもPC大丈夫ですか?」 「うんなんとか……ね。それにしてもこうやって話すのは初めまして、だよね?」 「そうですね。改めて初めまして白龍先生、惑星ベリルからやってきた星水シロです」 「先生なんてそんな……普通に呼んでくれていいからね。ほらユリスだって呼び捨てだし」 「じゃあ……思い切ってアイコちゃんって呼ぼうかな!」 「えっ?」 あれ? 白龍先生がまた一瞬だけグループチャットから消えて戻ってきた。 『アwイwコwチwャwンwww』 『シロくん攻めるねw』 『あーあ、先生これ死んだわ』 『先生フリーズしてるwwwだいじょーぶぅ?』 『さっきキャパオーバーで咄嗟に一旦落ちたなw』 『先生ちゃんさぁ。年下にアイコちゃんって呼ばせる気分はどうよ?』 『なるほどね。これがベテランのやり方か。勉強になります』 『16歳2人に挟まれるアイコちゃん先生ピー歳www』 『先生うらやま! 私もちゃんづけで呼ばれたーい!!』 『最初はどうかと思ったけど、これはいい組み合わせ』 『この3人にチーム組ませたのは普通に神』 『シロくんも好きだけど、ユリスも白龍先生も全員好き!』 とりあえず初顔合わせは上手くいったぞ。主にユリスのおかげで。ユリスのコミュニケーション能力の高さというか距離の詰め方は同世代としても見習うところがある。あと、最初がやっぱり一番緊張するから、ここさえ乗り切れば後は大丈夫だと思う。 『ところでシロくん、投げ銭はまだですか?』 『早くお布施させてください』 『お願い、お姉さんにシロくんを養わせて』 『あく……シロくんに課金したいです!』 『お財布ヨシっ! クレカよしっ!』 『準備はできてる』 『投げ銭解禁まだー?』 あ……そういえば今日から投げ銭解禁するんだっけ。 「ごめん2人とも、一旦チャット抜けますね。すぐ戻りますから」 「りょーかいネェ!」 「うん」 俺は一旦グループチャットをオフにすると軽くコホンと咳払いする。 「えっと、実はですね。今回のCRカップなんだけど、今日の練習試合から本番までの間に限り、投げ銭機能を解禁しようと思います」 俺がそう言うとコメント欄が爆速で流れていく。 『キタキタキタキタキタアアアアアアアアアア!』 『よっしゃああああああああああああ』 『やったああああああああああああああああ!』 『いやっほおおおおおおおおおお!』 『今、お財布の紐を緩めました』 『みんなクレジットカードは手に持ったか?』 『準備はもうできてる』 『どうやら私が本気を出す時が来たようだな』 俺は一旦チャットが落ち着くのを待ってから、ゆっくりと話し始める。 「本当は投げ銭機能については解放するつもりはなかったんだけど……この前、友達のあくあがね。学校の交流学習の一環で病気に苦しむ子どもたちのいる病院に、子ども達のリハビリのお手伝いとして行ったみたいなんだ」 実はあの後も、俺は黛やとあ、らぴすとは再度、あの病院を訪れていたりする。黛ともよく話したけど、あのまま中途半端にしては置けなかったし、一度関わった以上は、これからも定期的に時間がある時は行こうって話をした。 「そこで、一番元気だった女の子がいるんだけど、先生がいうには、その子はかなりの難病らしいんだよね。でもその子は誰よりも元気で、いつも周りの子たちを元気づけたりしてさ。それを見たら自分も何かできるんじゃないかって、ただの偽善なんだけど、そう思ったんだよね」 まいちゃんは、ゆうちゃんや他の子たちにも明るく話しかけたりしていたけど、誰もいないところでは1人で苦しんでいる。その姿を偶然にもみてしまった俺は心が苦しくなった。もし自分がまいちゃんと同じ立場なら同じ事ができただろうかと思う。あんなにも小さな体で頑張っている子の姿を見て、自分も何かをしたいと思うのは当然のことだった。 「そこで阿古さん、社長に相談したら、今回の投げ銭で得ることができた収益を、そういう子供たちの医療に使うための基金に寄付したらどうだろうって言われたんだよね。だからみんなが投げてくれたお金は、シロに入るわけじゃないから、それが目的で投げ銭してくれる人には申し訳ないんだけど……それでもいいなら気持ち程度でも投げてくれたら嬉しいです」 今回は配信サイトもボランティアのための配信ということで、手数料は取らないと聞いている。クレカなど決済代行業者の手数料は差し引かれるものの、阿古さんや配信サイトの協力もあって、多くのお金を寄付先に渡せることができる枠組みを作ってくれた。おそらくこのために多くの人が動いてくれたのだと思う。実際にしとりお姉ちゃんや桐花さんはすごく動いてくれたと聞く。本当にみんなには感謝しかない。 「そういうわけで投げ銭、解禁します」 俺は投げ銭機能をオフからオンに切り替える。すると遅延の終了と同時に、多くの投げ銭が飛んでいく。 『心ばかりですが』50000円 by 92 『これ少ないけど使ってください!』10000円 by スバル 『なけなしのバイト代、悪いけどこれが限界』10000円 by ラーメン捗る 『えへへ、実はお金だけはソコソコあるんだー』50000円 by ソムリエール 一番最初にスパチャを投げてくれたのは、92さんという人だった。しかも金額は5万、投げ銭は金額によって色が変わるが、1万以上は赤スパと呼ばれ、5万はその赤スパの中でも上限金額と言われている。 「92さん、ありがとう! そんな大金いいんですか? 大丈夫ですか? ラーメン捗るさんも、ソムリエールさんも赤スパありがとう。みなさん、あまり無理しないでくださいね。本当に気持ちだけでいいんで! って、スバルちゃん!? 赤スパありがとう、大事に使わせてもらうね!」 コメント欄にスバルちゃん誰って出てきたけど、すぐに数人の人がスバルちゃんはとあの妹だって書かれてた。すごいな。家族構成がバレてるのか……。もしかして妹のらぴすも知られたりしているのだろうか。 『シロちゃんも、ママって呼んでいいんだよ?』50000円 by まりん 『いつもお兄ちゃんがお世話になってます』10000円 by らぴす 『シロくん頑張って!』50000円 by しとり みんなありがとう。でも、家族からの投げ銭はちょっと恥ずかしい。まぁバレないからいいかと思ってたら、普通にコメント欄で俺の家族だってバレまくってた。なんでみんなそんなに俺達の家族構成に詳しいの!? まぁ、もうバレてるなら別にいいか。 『白銀家のみんなもありがとうね。後であくあに家族サービスするように言っておくから』 流れていくスーパーチャット、俺はその中で見知った名前を見つけてしまう。 『全ては神の思し召しのままに』50000円 by 藤蘭子 『どうか使ってください』50000円 by 森長のメリーさん 画面を見て、思わず飲んだ水を噴き出しそうになる。藤蘭子さんはビルが移転した時に一度だけ挨拶したけど、藤グループの会長さんだ。そして森長のイメージキャラクターであるメリーさん、その中は森長グループの社長さんである。流石は大企業のトップだけあって金額も上限いっぱいだ。それにしても神の思し召しだなんて、藤会長は信心の強い人なのかな? どこの宗教を信奉しているのかは知らないけど、ありがとう! 「蘭子会長、メリー社長、いつもベリルの白銀あくあがお世話になってます。赤スパありがとうございました」 2人の登場にコメント欄が沸く。普通に考えて大企業のトップがこんな普通に赤スパ投げに来ることなんてないからね。俺もびっくりだよ。 『シロくんも今度一緒にお仕事しようね』50000円 by 本郷弘子 『hi mr shiro』50000円 by ジョン・スリマン 『乗り遅れちゃった』50000円 by 白龍アイコ 『シロさーん!』50000円 by ユリス 『さっきはどうも!』50000円 by 鞘無インコ@ホロスプレー 『お投げ銭ですわーおほほほほ』50000円 by 十二月晦日サヤカ@大惨事 『感謝します』50000円 by icebox44_beta 『シロくん素敵!』50000円 by 加藤イリア@フェアリス 『使ってください』50000円 by 深雪ヘリオドール結 知り合いからのスパチャに嬉しくなる。 「ちょっ、み、みんな、投げすぎだってば! 嬉しいけどさ、みんな本当にありがとうね。本郷監督もジョンも、アイコちゃんも、ユリスも、深雪さんも、あ、インコ先輩もしーちゃん先輩も、イリアさんもありがとう。でも絶対に無理だけはしちゃダメだよ!! って! サヤカ先輩初めまして、上限ありがとうございます!」 念のために注意したにも関わらず、その後しばらくの間は多額の投げ銭が止まる事なく俺の頭の上を通過していく。す、すごいな。こんなことになるなんて思ってなかったけど、みんな優しい人ばかりで感動しそうだよ。 「みんな本当にありがとうね。すごく嬉しいよ!」 俺は投げ銭をしてくれた人たちに感謝の言葉を返す。 それから暫くの間、勢いは止まらなかったけど、徐々に落ち着いてきた。 やっと落ち着いてきたかな? ええ、そんな甘い事を考えていた時期が俺にもありました。 次の瞬間、見たこともない赤い波がコメント欄に一気に押し寄せてきた。 50000円 by 乙女の嗜み 50000円 by 乙女の嗜み 50000円 by 乙女の嗜み 50000円 by 乙女の嗜み 50000円 by 乙女の嗜み 50000円 by 乙女の嗜み 50000円 by 乙女の嗜み 50000円 by 乙女の嗜み 50000円 by 乙女の嗜み 50000円 by 乙女の嗜み 50000円 by 乙女の嗜み 50000円 by 乙女の嗜み 50000円 by 乙女の嗜み 50000円 by 乙女の嗜み 50000円 by 乙女の嗜み 50000円 by 乙女の嗜み 50000円 by 乙女の嗜み 50000円 by 乙女の嗜み 50000円 by 乙女の嗜み 50000円 by 乙女の嗜み うわあああああああああああああああああ! び、びっくりした!? なんだこれ!? 普通、投げ銭をする1番の理由は、コメントの表示される時間が長い事に起因する。 そこに書かれた言葉で配信者と投げ銭をした人との間でコミュニケーションができるのだが、この乙女の嗜みという人は、ひたすら無言で上限の5万円を投げ銭しまくってきたのだ。 『たwしwなwみwww』 『本物きたwwwww』 『投げ方がガチすぎるwwwwww』 『おい、嘘だろwwww』 『嗜み、お前、えぐいって!』 『無言で赤スパ連投www』 『見たかお前ら? これが白銀あくあガチ勢だ』 『流石だよお前、期待を裏切らないどころか余裕で上回ってくる』 『あのー、よく知らないんだけど、この人、何者?』 『本物の金持ちきたあああ!』 『これが掲示板の最終兵器こと、リーサルウェポン嗜みさんです』 『よかった。競うもんじゃないってわかってるけど、一番は原初の4人のうちの誰かが良かったから』 『おい! こいつ、今の一瞬で100万投げたぞw』 『この手慣れたスピード感、私じゃなかったら見逃してたね』 『私たちがうまか棒を大量購入する感覚で万札投げるなバカw』 『初回の投げ銭から、他者に格の違いを見せつけてくる嗜み』 『無言だけど、わ・た・し・のっていう言葉が透けて見えるのは私だけか?』 『シロくんというよりも、他の視聴者に完全にわからせにきてるなこれ』 『札束と言う名の暴力w』 『いっそ、清々しいまでのチート』 『嗜みついでに捗るの分も払ってあげて』 『嗜みついでに私の分も払っといて』 『この乙女の嗜みって人誰ですか? 石油王さんですか?』 『嗜みの汚い金がシロくんによって浄化される……はっ!? そうか、これが新手のマネーロンダリングか!!』 コメント欄が一気に加速していく。俺はただそれをぼーっと眺める。 あ……反応しなきゃ。あまりの出来事に状況が整理できずにフリーズしてしまっていた。 「あ、ありがとう。乙女の嗜みさん。でもこんなにたくさんいただいていいんですか? ありがとうございます。大事に使わせてもらいますね」 とりあえずお礼の言葉を述べる。何者なのかはわからないけど、ボランティア精神に溢れた心の綺麗な人なんだろう。うん、そうに違いない。きっと邪な心もなく、純粋に病気の子供たちを救いたいと思ったからこそ、共感してくれたのだと思う。ありがとう。俺は乙女の嗜みさんに再度感謝の言葉を呟いた。 『まーた、なんかやってる』50000円 by 猫山とあ 『使ってくれ』50000円 by マユシン 『ヒーローから子供たちへ』50000円 by 謎のマスク・ド・ドライバー 『みんな今日はこっちに投げてね』50000円 by 大海たま 『私からも』50000円 by 社長 『ついでにもう一回』50000円 by 社長 あ、みんな……。 今の投げ銭の流れはちょっとうるっときた。 「とあ、たまちゃん、マユシン、みんなありがとう。それに天鳥社長もありがとうございます。天我先輩もかっこいいよ! あ、天我先輩って言っちゃダメなんだっけ? ごめんね」 あちゃー、やらかしちゃったかな? 天我先輩は許してくれるだろうけど、後でちゃんと謝っとこ。 『大丈夫、みんなわかってる』 『心配しなくてもみんな知ってる』 『謎のマスク・ド・ドライバー、一体どこの先輩なんだ……ゴクリ』 『きっと神に代わって投げ銭してくれてるんだろうな』 『さりげに二重に投げて嗜みに対抗しようとしてるとあくんたまちゃんかわいい』 『とあちゃーん!! たまちゃーん!!』 『わかりました、とあ様』50000円 by szr@とあ様LOVE! 『マユシンくんもアキラくんも次のCRカップでて!!』 『黛くん、ファンです!』 『黛くんも配信しよ?』 『社長、そのまま嗜みに対抗しろ!! 貴女ならできるはずだ!!』 『ありがとう天鳥社長、こんな素敵な子達をいっぱい世に送り出してくれて』 『天鳥社長、誰でもいいんで1人ください!! by 同業者』 ベリルのみんなの登場でコメント欄が沸いた。 俺もそれに流されてついついのんびりしていたら、ユリスと白龍先生の2人が慌ててチャットに入ってくる。 「シロさんシロさん! もうみんな集まってるよぉ!」 あ……ユリスの一言で、練習試合ことカスタムマッチのことを思い出す。 「やばいネェ〜、これ間違いなく遅刻だヨォ」 「あわわわわ、若い子たちに、チッ! BBAおっせーんだよ、とか思われてないかしら……」 俺が裏画面のチャット欄にいくと、カスタムマッチ、練習試合に入るためのキーが既に公開されていた。 あ、やべ……本当に遅刻だぞこれ。 「ごめんみんな、2人とも巻き添えにしちゃって」 「イイヨ、イイヨ、スターはいつも最後に現れなきゃ、ネ!」 「大丈夫大丈夫、最悪私が悪女ムーブでどうにかする!」 「ありがとう、ユリス、アイコちゃん」 優しい2人に感謝しつつ、俺はキーとなるパスコードをコピペしてカスタムマッチにログインする。 『悪女ムーブw黙れ小娘とか言うのかなwww』 『ユリスわかってる』 『アイコちゃん先生の悪女ムーブに期待』 『むしろFPSのカスタムマッチじゃこの時点で心理戦の勝負はじまってる』 『遅刻していくくらいでいい。多分シロくんが早く入ると、みんなそれよりも早く入ろうとイタチごっこになる』 『スターは遅れてやってくるもの、ヒーローも遅れてやってくるもの』 『実はまだ開始時間は来てないから大丈夫だよ』 『みんなが集まるの早すぎるだけで、本当は遅刻じゃないんだよなぁ』 『CRカップはそこらへんドチャクソ緩いから大丈夫、リスナーだって、遅れたら遅れた分、長く配信者と接することができるから嬉しいよ』 『今日はいつも寝坊する人が、1時間前から来てるのウケるw』 『しかも初日から全チーム全選手揃ってるし、お前らさあwww』 『悲報、配信者の皆さん、気を遣い過ぎたがために、逆にシロくんに気を遣わせる』 結論から言うと俺たちのチームがカスタムマッチに入ったのは最後だった。 本当にごめんなさい! 俺は全体チャット欄でひたすらに謝りまくった。 でもみんな優しくて、気にしなくていいよとか言ってくれたり、私も投げ銭したよとか言ってくれて嬉しかったなあ。 ちなみに全体チャットがしばらく騒がしくて、運営の人が中々スタートできずに困っていたら、白龍先生の黙れ小娘の一言で本当に静かになってびっくりした。こ、こんな凄い人をアイコちゃんだなんて気軽に呼んでいいのかな? やっぱりさん付けした方がいいかなって、こっそり自分のリスナーに聞いたら、みんなが白龍先生が可哀想だからやめてあげて、ちゃんづけで呼んであげてと言われたので、とりあえずはこのままにしておこうかなと思う。 ちなみに、肝心の練習試合はというと、最初の2試合はユリスのおかげで連続チャンピオンを取ったけど、残りの3試合は残念ながら18位、19位、6位だった。特に最後の試合は個人的に悔しい思いをしたので、できる限りちゃんと練習しようと思う。なお、とあのチームが5試合目、インコ先輩たちのチームが3試合目、大惨事のサヤカさんのチームが4試合目でチャンピオンを取っていた。 ************************************************ 最近、ちょっと余裕ができてきたので、早めに投稿できたりする日もあるけど、今まで通り23時の変わらない時間の方がいいでしょうか? 今回は、前回の投稿時間がちょっと早すぎたので早めに投稿します。平日とか日曜は早めのほうがいいのかなぁとか、そういうことも色々考えてはいます。 あ、それと、前回は後書きで書けなかったんだけど、こうさん、エリシアさん、素敵なレビューありがとうございます! 嬉しかったです。それに今までレビュー書いてくれた方も含めて、こんなにもたくさんのレビューをいただけるなんて、本当に嬉しくてありがたいです。 多くの感想にも励まされて、お陰様で制作意欲は連載開始当初から変わっていません。 まだまだ書きたいお話はいっぱいありますから、頑張りたいと思います。 あと誤字修正には助かっています。直したつもりが治せてなかったりすることもあって、修正きた時にあれれって思ったりすることも多かったり、本当にありがとうございます。 そしてブクマ、評価、いいね、こんなにもたくさんありがとうございます。 連載開始した当初は、一部の好きな人に刺さればいいかなぁって思ってたら、まさかこんなことになるとは思ってもいなかったです。それでは、これからも、頑張らせていただきます! 白銀あくあ、戦慄のトークショー。 今日は藤百貨店で行われる白銀あくあトークショーの日だ。 人生で初めてのトークショーに俺もちょっと緊張してる。 そもそもデビューして間もない俺がトークショーをうまく盛り上げることができるのだろうか。今日は、俺の知っている人が司会進行をやってくれるらしいから、その人にある程度は任せて良いと聞いているが、トークショーに来てくれた人たちには楽しんでほしいから、俺もできる限りどんな質問にも答えるように頑張ろう。 それに今日は阿古さんが一緒じゃないけど、その代わりにもう1人の心強い味方が一緒だ。その人のためにも今日はいいところを見せたい。 「それじゃあ桐花さん、今日はよろしくお願いします」 「はい、あくあさん、運転はお任せください」 今日の俺のマネージャーは桐花琴乃さんだ。俺が喫茶トマリギでバイトしていた時のお客さんで、今はベリルエンターテイメントで、猫山とあと大海たまのマネージャーを兼任している。まさか同じ職場で働くことになるとは思わなかったけど、桐花さんはすごく真面目なので、自然と同時に入社したマネージャーさん達の中でもリーダー格のような存在になっているみたいだ。 阿古さんも、そんな桐花さんの働きを見て、いずれは統括マネージャーにと考えているらしい。だからなのか、阿古さんがどうしても外せない仕事や用事がある時は、今回みたいに桐花さんがサブマネージャーとして俺に同行する事になっている。 「なんかこうやって桐花さんと一緒に仕事してるなんて、今でもちょっとびっくりです」 桐花さんは少し硬くなった表情でバックミラー越しに俺のことをチラリと見る。 「あの……あくあさんは私が同じ職場だなんて、ご迷惑とかではなかったですか?」 迷惑? 俺はほんの少しだけ首を少し傾けた。 「そんなことありませんよ。桐花さんには喫茶店にいた時から、いっぱい助けられていますから」 例えば喫茶店でバイトしていた時、さりげなく桐花さんがカウンターに座ってくれたりして、少し騒がしいお客さんを牽制してくれたりした事があった。 桐花さんは本当はゆったりとした端っこの席で、静かにコーヒーを飲むのが好きなタイプである。それなのにそうやって自分の時間を犠牲にしてまで、ただのバイトの俺の事を助けてくれたり、周りのお客さんを気遣った行動ができる素敵な人だ。他の誰かが気がついていなかったとしても、俺だけは桐花さんの素敵なところを知っている。いや……桐花さんが素敵な事を知れた俺がラッキーだったのかな。そう思っている。 「むしろ俺は桐花さんがベリルに来てくれて嬉しかったです」 「え……?」 俺はバックミラー越しに、桐花さんの綺麗な瞳を見つめ返す。 いつもキリッとした目で、喫茶店で睨まれたと勘違いした人は怖いって言ってたけど、俺はそうは思わない。芯が通っていて、ストレートに自分のことを見つめてくる強い視線からは、桐花さんの実直な性格が窺えるし、あまり笑ってくれない人だけど薄く笑みを浮かべた時に、全体的に目元が柔らかな感じになるのは桐花さんの可愛いところだと思う。 そこに気がついてる人は、桐花さんが本当は優しくて素敵な人だってわかってると思うんだよね。 「桐花さん、喫茶店でたまにすごく疲れた顔してたから、お仕事大変なのかなってずっと思ってたんです。でも、一緒の職場なら、もし、また、桐花さんが同じように疲れた顔をしてたら、俺が直接阿古さんに言えるし、少しでも助けてあげられることができるのかなって……そう思ったんですよ」 おそらくだけど、桐花さんはもしかしたら前の職場でも勘違いされてたんじゃないかな? 幸いにもベリルは良い人ばかりだし、マネージャー部門も阿古さんは元より、慎太郎や天我先輩のマネージャーを務めている人も、他の人の事をちゃんと考えられるすごく優しい人ばかりだ。 俺はあくまでも喫茶店の中での桐花さんしか知らないけど、桐花さんは喫茶店で見かけた時よりもベリルに来て笑顔が増えたと思う。とあもすごく気にいって慕っているしね。そういえばこの前なんか、間違ってとあが桐花さんの事をお姉ちゃんって呼んで、2人して顔が真っ赤になってたのは面白かったな。とあもああやって誰かに甘えたりとか、ミスするんだって思ったし、何よりもあんなに感情を乱した桐花さんを見るのは新鮮で、可愛い人だなって思った。 だから俺は、桐花さんには長くベリルで働いて欲しいと思ってるし、できればこのままずっと一緒にお仕事できたら良いなと思ってる。 「あの時、喫茶店で俺を守ってくれたように、これからは俺も桐花さんを守りますよ」 「は……はひ」 あれ? なんかちょっとプロポーズみたいな感じになっちゃったような気がするけど、気のせいだよな。うん。 まぁ、桐花さんみたいな素敵な大人の女性が、俺みたいなしょんべん臭いガキの言葉一つで振り回される事なんてないだろうし、サラッと流してくれるだろう。 「あ……あの……」 「ん?」 「と、到着しました」 お、もう到着したのか、まぁ今日は、丸の内から新宿の移動だったからそんなに時間はかからないか。 「ありがとう桐花さん、それじゃあ行こうか」 「は、はいっ!」 俺は桐花さんの運転してくれた車から降りると、前回と同じく搬入口から建物の中へと入っていく。そして貨物用のエレベーターに乗って、トークショーの控室がある階層のボタンを押した。 2人きりのエレベーター、その密室の中で、俺は隣に立っている桐花さんの姿にチラリと視線を向ける。 桐花さんがコスプレしてたのは意外だったけど、この前のコスプレイベントで着ていた衣装すごく似合ってたな。 いつもきっちりとスーツを着て、肌の露出があまりないから気がつかなかったけど、あの大きな胸を支える体があんなに引き締まっていたなんて、おそらく体型をキープするためにちゃんとサボらず運動したりとかしてるんだろうな。そういう真面目なところもすごく桐花さんぽいと思った。 「ど……どうかしましたか?」 あ、流石に不躾にジッと見つめすぎたか。俺の視線に気がついた桐花さんが恥ずかしそうな素振りを見せる。 「すみません。この前の……その、コスプレすごく似合ってたなって」 「あ……あれは、お見苦しいところをお見せして……い、いえ、あくあさんは素敵だっていってくれましたからその……」 あたふたとする桐花さんの新鮮な姿を見て、思わず笑みが溢れる。俺も少し気が緩んだんだろう。思わず桐花さんの頭を、らぴすの頭を撫でるように撫でてしまった。 「あ……」 時すでに遅し、自分がやってしまった事に気がついた時にはもう全てが手遅れだった。 「ご、ごめんなさい。桐花さんを見てたら可愛くて、つい妹にやるみたいにしてしまって、その……」 「か、かわいい!? あっ……いえ、その! むしろ、ありがとうございます……」 なにやってんだよ俺……気まずくなってしまった俺たちは、お互いに反対側に顔を逸らしてしまう。 こういう時はどうしても時の流れを遅く感じてしまうのか、エレベーターの中の時間を長く感じる。搬入用エレベーターだから動きが遅いのだろうか? 頼む! 早く目的の階に着いてくれと俺は心の中でそう願った。 その願いが通じたのか、ようやくエレベーターが目的の階に到着する。 そそくさとエレベーターを降りた俺は、トークショーの控え室へと向かう。 するとその手前で見知った人と顔を合わせてしまう。 「あ……お久しぶりです。森川さん」 「久しぶりね。あくあ君」 森川楓さん。桐花さんと同じく俺の喫茶店の時の常連客さんで、国営放送のアナウンサーさんである。ランウェイショーやテレビ番組の生中継でもお世話になったけど、今日はトークショーの司会としてお手伝いしてもらう予定だ。 「それに桐花さんもお久しぶりです」 「こちらこそ、今日はよろしくね森川さん」 固く握手をする桐花さんと森川さん。そういえば喫茶店でも一緒にいたのを見かけたし、2人は知り合いらしいんだよね。そんな2人、いや俺を含めて3人が同じ仕事をするなんてすごい偶然だなと思った。 「あくあ君? どうかした?」 どうやら俺の口元が緩んでいたのが森川さんに気づかれたみたいだ。 「あ、いや、この3人で同じ仕事ができるなんて嬉しいなって。まさか、バイトしていた時のお客さん2人とこういう形でご一緒できるなんて思ってなかったんですよね」 「確かにね。私だって驚いてるよー。あの時の男の子と、あくあ君とこんな形で一緒に仕事ができるだなんて思ってもいなかったもん」 森川さんは歯茎を見せてにししと笑う。元気いっぱいな森川さんの笑顔を見ているとこっちも自然と元気が出てくる。これが森川さんの魅力なのだろう。比較的上品というか大人しい人が多いイメージの国営放送にあって、入社2年目にも関わらず森川さんにはファンが多く仕事が多いのは、そういうところがあるんじゃないのかな。俺も森川さんのように笑顔一つでみんなを元気にできるようなアイドルになりたいな。森川さんはアナウンサーで俺はアイドルだけど、そういうところは見習いたいと思ってるし尊敬できる業界の先輩だ。 そんなことを考えていたせいか、思わず森川さんのことを見つめすぎていたらしい。ほんの少し顔を赤くした森川さんが目をパチパチとさせる。 「えっとぉ……そんなにジッと見つめられると、ちょっと恥ずかしいかなぁ……なんて」 「あ、ごめんなさい。森川さんの笑顔を見ているとすごく元気が出るから、ついつい見つめちゃいました」 俺がそういうと森川さんは一気に顔を赤くした。それを見た俺の心がうずうずする。 「も、も〜! あくあ君ったら、いろんなお姉さんにそういう調子のいい事いってるんでしょ。めっ、冗談でそういうことを言ったらダメだよ?」 「あはは、実は調子がいいってバレました?」 顔を手で仰ぎながらくすくすと笑う森川さん。俺はその森川さんの耳元に顔を近付けると小さな声で囁く。 「でもさっきの言葉は本当ですから、冗談なんかじゃないですよ」 森川さんはサッと俺から離れると、囁いた方の耳を手で押さえて顔を真っ赤っかにしていた。 余裕のない森川さんの表情を見ると、なぜだかちょっぴり嬉しくなる。森川さんを見ていると、ついつい弄りたくなっちゃうというか、困らせたくなるんだよね。これって多分、俺がまだまだガキだからなんだろうと思う。 俺がそんなことを考えている隣で、桐花さんと森川さんが何やらコソコソと2人で話し始める。 「桐花さん、よくこの職場で働けますね」 「精神力が鍛えられておすすめよ、森川さん」 「流石です姐さん……」 「念のために言っておくけど襲っちゃダメよ。私も友人を通報するのは嫌ですからね」 「嗜みや捗ると一緒にしないでもらっていいですか? 私はこれでもちゃんと我慢のできる大人なんですー」 「はいはい、有給全部つかっちゃうダメな大人ね」 「うっ……」 一体何を話しているのだろうか。でも、俺にはそんなことを考えている暇はなかった。 「あ……すみません、俺、着替えてきます」 ついつい話し込んでしまった。時間的にはまだまだ余裕があるけど、この前の配信じゃ遅刻しかけたからなぁ。気をつけないと。 「わかりました。それでは私たちは控室の外にいますから、何かあったら呼んでください」 「了解です。では、桐花さん行ってきます。森川さんもまた後で!」 俺は1人で控室の中に入ると、事前に用意されていた服装に着替える。 今日の服装も勿論コロールで揃えられているが、秋冬の商品を売るために少し先の時期に着るような服装をしていた。つまり何が言いたいかというと、上着に羽織ったコートがちょっと暑い。しかも本番では照明が当たったりするだろうから、それもあってさらに温度が増すだろうなと思う。とはいえ、こういうことはよくあるので慣れておかなければいけないことだ。 着替え終わった俺は、部屋の外に待機していた桐花さんに頼んで、メイクさんとヘアメイクさんを呼んでもらう。前回もそうだったけど、スタッフさんたちは俺とは別に現場に先入りしてもらっている。それなのに彼女たちが現場から撤収するのは俺たちの後だ。大変な仕事だから体調を悪くしていたらいけないと、俺はできる限り彼女たちに話しかけて体調が大丈夫なのかとか疲れていないかを気にかけるようにはしている。 「今日もありがとうございました」 「い、いえ、こちらこそありがとうございます」 むしろこっちがお礼を言う方なのに、なぜお礼を言われなければいけないのかはわからなかったが、俺はメイクさんたちに行ってきますと言って桐花さんと共にトークショーのステージの舞台袖に移動する。今日の司会進行を務めてくれる森川さんは、すでにステージに上がって観覧者の人たちに注意事項などについて話していた。 「危なくなったらすぐにこちらの方に戻ってきてください」 「わかりました」 おそらく災害とかがあった時のためだろう、桐花さんは熱心に避難経路について説明してくれる。こういうところまで丁寧で真面目なのが桐花さんのいいところだ。俺はしっかりと避難経路を頭にインプットすると、チラリと隙間から観客席の方を見つめる。 「あ……」 しまった、1人のお客さんと目があった。せっかくなので俺は視線のあったお客さんに手を振る。 「きゃあ!」 お姉さんが手を振りかえしてくれたことで、他の人も気がついたみたいだ。観客席が騒がしくなる。 「どうやら、白銀様のご準備の方が整ったみたいですので、皆さん拍手でお出迎え致しましょう」 両手を顔の前にまで上げた森川さんは先陣を切って拍手をする。それに続いて観客席から拍手が巻き起こった。 俺はゆっくりと舞台袖からステージに出ていくと、観客席に向かって手を振る。そのまま中央まで進むと、森川さんとお互いにペコリとお辞儀をしてスタッフの人から自分用のマイクを受け取る。 俺たちはそのままステージの中央に配置された左右に向き合ったソファの前に立つ。俺がマイクを手に持って一息をつくと、今までの拍手の波が嘘のように、観客席がスッと静かになる。 「今日は俺の、白銀あくあのトークショーにお越しいただいてありがとうございます。それともう一つだけお礼の言葉を述べてもよろしいでしょうか?」 観客席のみんなが頷いたのを確認してから、俺は舞台袖にいた藤の皆さんの方へと視線を向ける。 「皆さんと触れ合う事ができるこんな貴重な機会を与えてくれた藤百貨店の皆様に、改めて感謝の気持ちをお伝えしたいです。ありがとうございました。そして観客席の皆さんにも。もう一度感謝の言葉を述べさせてください。今日は俺に会いにきてくれてありがとう!」 少し堅苦しいかなと思った俺は、最後ちょっとだけ崩す。 観客席へと視線を向けると、やはりまだ緊張している人が多そうに見える。 森川さんには申し訳ないけど、ちょっと砕けた会話で場を和ませようかな? 「あれ、さっき裏じゃ緊張してるって言ってなかった? これ、私いる?」 そんなことを考えていたら、森川さんがナイスな進行をしてくれた。 さすがは、あのお堅い国営放送をフニャけさせる新人アナウンサーと言われるだけの事はある。 「いや、今もちゃんと緊張してますよ。だからいてください。なんか森川さんをみてると安心するんですよね」 「えっ……? そ、それって……」 森川さんは何かを察したのか、そわそわとした顔をする。さすがの反応の良さにわかっているなと思った。 普通に国営放送のアナウンサーの人は、そんな反応しないですからね。 「森川さんこの前の放送でもやらかしてたから、俺がなにかやらかしても森川さんがそれ以上のやらかしをしてくれて、俺のやらかしを薄めてくれる気がするんですよねー」 「ちょっと! それ酷くない!?」 森川さん、素早いリアクションとずっこけそうなオーバーリアクションありがとうございます。 さすがは民放が恐れる脅威のアナウンサー1位に輝くだけのことはある。 観客席の方を見ると、みんな森川さんの先日のやらかしを思い出したのか苦笑していた。 いやあ、あれは酷かったよね。あの状況でも一切表情を崩さなかった隣の先輩アナウンサーがまたプロすぎて、それもあって余計に面白かった。 「あははは、嘘ですって、ちゃんと頼りにしてますから、ね」 「ううう、今日は絶対に頼れる先輩だって事を白銀さんに見せつけてあげますよ!」 「はい、期待しています」 ぶっちゃけ、もうかなり頼っちゃってますけどね。森川さんはその事に気がついているのだろうか? 「そういえば頼りになるといえば、ベリルには頼りになる先輩、天我アキラさんがいますよね? この前のannannの雑誌でも2人でバイクに乗ってた写真が掲載されてたけど、もしかして2人でツーリングに行ったりとかしてるんですか?」 annannのツーリング写真撮影の時、風が凄くて撮影大変だったんだよなぁ。天我先輩なんて前髪が風に流されすぎて面白い事になってたし、その度にヘアメイクし直すスタッフさんが本当に大変そうにしてた。そんな中でも完璧に写真を撮影したスタッフのプロの仕事に、先輩と2人で感動したのをよく覚えている。 「天我先輩とはそうですね。ツーリングに行ったりとかも結構しましたし、先輩のバイクに興味があって、一度だけ後ろに乗せてもらったことがあるんですよ。いいでしょー?」 「へ、へぇー、そうなんだなぁ。い、いいなあ」 流石はプロのアナウンサーさんだけあって聞き上手だ。話しやすい話題を振ってくれたからこちらとしてもトークがしやすい。 「あと、とあや慎太郎を後ろに乗せたりとか、夏は4人で遊びに行ったりとか……ああ、そういえばドライバーの撮影で帰りが遅くなった時があったんですよ。俺と天我先輩でとあと慎太郎の2人を後ろに乗せて4人でカツ丼食べに行ったのは良い思い出です。お店ちょうど閉店前だったんですけど、偶然にも女将さんの前でとあのお腹が鳴っちゃって、お腹空いてるなら食べていきなって快く開けてくれた女将さんには今でも感謝してます」 「ヤベェ……気軽に質問したつもりが、しょっぱなからとんでもねぇもんが返ってきた」 ん? 森川さんの声が小さくて上手く聞き取れなかった。 「今、なんか言いました?」 「ううん、何も言ってないよー」 森川さんは手を左右に小さく振ると、一度小さく咳払いしてトークを続ける。 なんか笑顔で誤魔化された気がするけど、気のせいか? 「先ほど少しお名前が出ましたけど、同じベリルエンターテイメントの猫山とあさんとは仲良いですよね? 白銀あくあさんはあまりSNSで自撮りしたりとかしないですけど、猫山とあさんのSNSではよく自撮りツーショットで一緒に写ってることが多いですよね? ファンの間では仲良すぎないって話題になっていますよ。その辺どうなんですか? ぐへへ」 森川さんの質問に、観客席にいたみなさんはもちろんのこと、なぜか藤の警備やスタッフの人たちまでもが頷いていた。 「同級生なんですよね。実はクラスメイトで、慎太郎、とあ、俺の順番で窓際の席に座ってるんですよ。それもあって仲がいいですね。でもねー、たまーに2人でする授業とか悪ノリしちゃう時もあって、この前は家庭科の授業でコンビを組んだ時は、余った材料でパンケーキ焼いてクラスメイトのみんなと食べましたね」 「パ……パンケーキ? じゅるり……」 時間もあったし材料を余らせるのは勿体無いし、俺ととあは2人で混ぜては焼いてを繰り返した。あれ? そういえばなんであの時、俺ととあだけが生地を焼きまくってたんだろう。みんながそれぞれ自分の分は自分で焼けば早かったんじゃね? 今思い返せば、何故か家庭科の先生もごく自然にお皿を持って並んでいた気がするぞ。 「白銀あくあさんは、その……料理をなさったり?」 「あ、はい、喫茶店……そのバイトしてた時に人手が足りなくて実はたまにやってたんですよね。あとパンケーキならよく家で妹に焼いてあげてますよ。他にもオムライス作ったりとか、料理は結構好きですね。ああ、そういえばこの前は母さんと2人で並んでカレー作ったなぁ。シチューのルウを買うのを忘れちゃって急遽カレーにしたんですけど、みんなで笑いながらご飯食べて、それはそれで結構楽しかったですよ……って、うわっ!?」 観客席を見ると何人かの人が泣いていた。中には天井を見上げてまるで神に祈りを捧げているような姿の人もいる。み、みんな、一体、どうしちゃったの!? 「てえてえ……全てがてえてえだよ……」 なぜか森川さんは目頭を強く押さえていた。 「どうかしましたか? 目にゴミでも入りました?」 「いえ、大丈夫です。ちょっとどこから突っ込んでいいのかわかんなくて戸惑っておりました」 あ……森川さん的に話を広げにくかったのかな? それなら申し訳ないことをしちゃったなと思った。 「先ほど、黛慎太郎さんともクラスメイトと言っていましたが、白銀あくあさんの楽曲のほとんどは黛慎太郎さんが担当なさっていますよね? 何かその事についてお話になることはあるんですか?」 「ああ……モジャP、小林大悟さんに言われたんですけど、どうやら俺の作詞能力は絶望的らしくてですね。だから俺が曲を聴いて思ったことを慎太郎に伝えて、それを慎太郎が言語化してくれてるってそんな感じのことを最初やってたんですね。慎太郎には学校でも本当にいろいろ助けられてて、もう感謝しかないです」 その話を聞いた森川さんは何度も小さく頷く。 「なるほど、作詞が絶望的ね、わかります……画伯……黛くんがんば」 観客席を見ると、なぜかみんなも頷いていた。えっ、なんで? ところでさっき画伯って言ってなかった? 俺の気のせいかな? 「あ、そういえば、お互いに立ちっぱなしでしたね。そろそろ座りませんか?」 「ああ、そうですね。ついつい森川さんとのトークが弾んじゃって、ソファに座るのを忘れていました。スタッフのみんなごめんね。せっかく用意してくれたのに」 ふぅ……流石に照明のせいもあって、ステージの上は舞台袖よりもさらに暑いな。 「あ……白銀さん、上着脱いでもらってもいいですよ? 流石に暑くないですか?」 「あー……」 一応コロール側の指示で指定された服だし勝手に脱いじゃまずいかな。 そう思って舞台袖に視線を向けると、桐花さんが脱いでもいい、脱ぐのも込みだからというカンペを出していた。脱ぐのも込みの意味はよくわからないけど、流石にコートは暑かったので助かる。 「じゃあ、お言葉に甘えて」 俺もまだまだだなと思いつつ、コートを脱ぐとソファの背もたれにかけた。 「ふぁ……いい匂いが……」 「ん? なんか言いましたか?」 「いえ、何も言ってませんし嗅いでません」 んん? なんか変なことを言っていたような気がするが気のせいか? 「それにしても本当に暑いですね。今日の天気は快晴でしたっけ? そのせいで今日は一段と暑いですよね」 「え? 今更、ここで天気の話します? それ普通にスタートの時にする会話じゃないですか?」 「あははは、それもそうだ。森川さんノリいいですよね」 「いやいや、白銀さんにツッコミどころが多すぎるんですよ!」 やっぱり今日のトークショーの相手が森川さんでよかった。 森川さんは知り合いということもあるけど、それ以上にすごく話しやすいし、気を遣わなくていいって言ったら森川さんに失礼だけど、気兼ねなく話せる雰囲気がある。だからなのか、自然と笑みが溢れるし、最初は緊張した面持ちだった観客席の皆さんもリラックスできている。 森川さんはそういう場を和ませることができる素敵な女性だ。ちなみに今日の森川さんは、前回の可愛い感じのイエローのワンピースと違って、白のフリルブラウスと黄色のスカートを穿いている。黄色が好きなのかな? でも森川さんのイメージにぴったりで似合っていると思う。 俺たちのトークはその後も順調に進む。天鳥社長との話をしたり、ドライバーの話をしたり、この前のCMについての話もした。そしてトークショーもいよいよ終盤に向かっていく。最後の企画は、観客席のお客さん達による白銀あくあ質問コーナーだ。 「それでは残念ながら次が最後のコーナーとなります。せっかくですから最後の質問コーナーは挙手制にして、白銀さんに直接指名してもらいましょうか」 「いいんですか? ばんばん指名しちゃいますよ。だからみんな手をあげてくださいね。誰も手をあげてくれないと、俺、あとで舞台袖で1人泣いちゃいますよ?」 俺がそういうと、観客席からも笑みが溢れる。最初は緊張していて、固まっていたみんなが森川さんのおかげもあって、だんだんと自然な感じになっていく。だから余計に惜しかった。もっと長くやりたいなぁって思ってしまう。 「それじゃあ、皆さん行きますよー? 白銀あくあさんに質問がある人ー!」 森川さんが手を挙げると、それに釣られて観客席の人たちも一斉に手を挙げる。 おお……うまいな。森川さん。先に自分が手を挙げることで観客の皆さんが手を挙げやすい空気を作り出した。 「それじゃあ白銀さん、ご指名お願いします」 あれ? 森川さん、ずっと手をあげっぱなしですが、もう降ろしてもいいですよ? やたらとぴょんぴょんと飛んでるけど、指名しろってこと? いや、流石にそんなことはないよな。 俺は綺麗に森川さんをスルーすると、観客席へと視線を向ける。 「えっとじゃあ、手前の列の右から5番目にいる。赤いワンピースを着た綺麗なお姉さん!」 俺が観客席の中から1人を指名すると、周りからはああと残念がる声が漏れた。そういう反応をされると申し訳なく思うけど、それと同時に嬉しくも思った。ちなみに俺が指名した女性は、びっくりした顔で固まっている。 だ、大丈夫かな? あ……すぐにスタッフの人が向かってくれた。お姉さんはスタッフの人にマイクを手渡されるとおずおずと席から立ち上がる。そしてどうしようと少し戸惑ったような顔を見せた。あれ? もしかして質問飛んじゃったかな? 「赤いワンピースのお姉さん、よかったらこっちに来て」 「ひゃ、ひゃい……」 声がうわずっていたから緊張したのだろう。俺は彼女をステージの上に招くと、できるだけ優しい顔で微笑みかける。 「もしかして、質問飛んじゃった?」 「あっ……は、はひ……」 「そっか、でも慌てなくてゆっくりでいいからね。ほら、リラックスリラックス」 俺は赤いワンピースのお姉さんと目線を合わせて、大丈夫だよと言ってあげる。 すると赤いワンピースのお姉さんは、小さな声でマイクに向かって囁く。 「好き……」 ん……好き? ああ! もしかしてファンとして好きですって伝えたかったのかな? だったら俺が返す言葉は一つだけだ。 「俺も好きだよ」 俺だってファンのことは大好きだ。 その気持ちを伝えただけなのに、赤いワンピースのお姉さんはふらついて倒れそうになる。 慌てて俺が支えようかと思ったら、すぐにスタッフさんが出てきてワンピースのお姉さんを抱えてそのまま舞台袖に消えていってしまった。ほ、本当に大丈夫? 「あの、念のために聞いておきますが、先ほどの好きの意味は?」 「ああ、ファンの人が俺の事を好きでいてくれるように、俺もファンのみんなのことは好きだよって気持ちを伝えたかったんですけど……それがどうかしましたか?」 森川さんは珍しく頭を抱える。 「ふぅ……ちょっと油断してたわ。気合い入れなおそう」 なにやら小さくガッツポーズをした森川さんは、何事もなかったかのように再び挙手を促す。 「それじゃあ次は、前から3列目の左から7番目の、黒のブラウスを着たかわいいお姉さん。スタッフの人からマイクを受け取って、前に出てきてもらっていいですか?」 黒のブラウスを着たお姉さんはスタッフの人からマイクを受け取るとゆっくりとステージの方へと上がる。 そのブラウスに見覚えのあった俺は、少し緊張した面持ちのお姉さんに優しく話しかけた。 「素敵なブラウスですね。よく似合ってますよ」 「あ……はい、藤百貨店さんのコロールさんで買わせてもらいました」 「やっぱり! ありがとうお姉さん。実は俺も今日コロールなんだ。だから今日はお揃いだね」 「ふぁ、ふぁいぃぃ……」 あれ……緊張を解そうとしたのに、余計にカチンコチンになっているような。気のせいか? 「それじゃあ、質問コーナーだけど何か聞きたいことありますか?」 「え、えっと……その……あー様は、どういう女の子が好きですか?」 好きな女の子か。俺はほんの少し考えるそぶりを見せてからゆっくりと質問に答える。 「そうだなぁ……何かに頑張っている子とか、優しい子とかが好きかな。あと面白い人っていうか一緒にいて笑顔になれる人も好きだよ。逆に一緒にいてドキドキしたりワクワクしたりするような女の子もいいよね。見た目とかじゃなくて見ていて可愛い子とか守ってあげたくなるような子もいいし、逆に自分のことをリードしてくれるような女性も素敵だなって思います」 「それ絶対に、私じゃん……」 ん? 森川さん? 今、何か言いましたか? 気のせいかな。 こんな感じで俺たちは観客席の人たちと一緒になって、質問コーナーを盛り上げる。 「それでは、最後の質問です。はい!」 もちろん最後の質問でも元気よく手をあげる森川さん。よく見たらスタッフの人たちどころか、あの真面目な桐花さんですら小さく手をあげている。もう、なんなんですかこれ、絶対に森川さんの影響じゃないですか。 流石にここもスルーするとかわいそうかなと思ったので、俺は森川さんの方へと視線を向ける。 「じゃあ、最後は、元気な黄色がよく似合ってる笑顔が素敵な森川さん。質問どうぞ」 「ふぇっ……」 「あれ? どうかしました?」 「う、ううん、なんでもないの。不意打ちにちょっとびっくりしただけ」 不意打ち? ああ、まさか本当に指名されると思わなかったのかな。 「えっとぉ、じゃあ最後に質問じゃないんですけど、今日来ているお客さんと、あとでこの映像を見るファンの皆さんに愛してるって言ってもらえますか?」 お、おおぅ、そうきたか。ちょっと恥ずかしい気がするけど、アイドルならこれも当然のサービスだ。 俺は改めて正面に座っているお客さんの方へと視線を向ける。その瞬間、アイドルとしてのスイッチが入った気がした。 「今の俺はありがたいことに、家族にも愛されているし、会社の人や、友達や仲間にも愛されているんだと思う。もちろんそれだけじゃない。今日ここに来て、ファンのみんなにも愛されてるなって知ることができた。だから何かを愛するっていうのは生きていくのに大切なことなんだと思う。だから、もしみんなが何かに挫けそうになったり、心が擦り減って悲鳴を上げたりとかした時には、俺のこの言葉を思い出して」 俺は一呼吸置くと、ゆっくりと囁くように、それでいてはっきりとした声でみんなに喋りかける。 「愛してる」 言う時まではスイッチが入ってたから大丈夫だったけど、言い終わると流石にいつもの自分に戻ってきて少し恥ずかしくなった。でもみんなは満足してくれたのか、皆さん涙を流しながら一糸乱れぬ拍手を送ってくれる。 「そ、それでは、これにて藤百貨店主催、国営放送特別協賛の白銀あくあトークショーを終わりたいと思います。本日は皆様お忙しい中、ありがとうございましたー」 「ありがとうございました!」 俺は森川さんと一緒に、観客席に向かって頭を下げる。すると一層拍手の音が湧いた。 その音とともに俺たちは舞台袖の方へと退場していく。できる限り少しでもファンサービスをしておこうと、完全に見えなくなるまで手を振り続ける。 「2人ともお疲れ様」 舞台袖に戻ると桐花さんやスタッフの皆さんが拍手で出迎えてくれた。 「桐花さんこそ今日はありがとう。森川さんも初めてのトークショー緊張したけど、おかげさまでなんとかやり切れました。ありがとうございます。それとスタッフの皆さんも色々とご迷惑をおかけしたかもしれませんが、今日はありがとうございました」 皆さんにお礼の言葉を述べた俺は、桐花さんの目の前に両手を出す。すると桐花さんはほんの少しだけ首を傾けて戸惑うような表情を見せる。 「ハイタッチですよ桐花さん。あっ、それともこういうのあんまり好きじゃないとか……」 「そんなことありません。しましょうハイタッチ、私もハイタッチしたいです」 俺は桐花さんとハイタッチすると後ろを向く。すると既に準備をしていた森川さんがニコニコした顔で両手を前に差し出していた。 「森川さんまた次も一緒に仕事しましょう」 「もちろん! また一緒に仕事しよーね。あくあ君」 俺は森川さんともハイタッチをすると、スタッフの皆さんともハイタッチをして現場を後にする。 流石に今日はいっぱい喋りすぎて疲れたのか、帰りの車の中で寝てしまったけど桐花さんは無事に俺を家に送り届けてくれた。申し訳ない……まさか寝るなんて自分でも思っていなかったから、寝ていたのを起こしてくれた桐花さんには迷惑をかけてしまったと思う。俺はあとで桐花さんには、こっそり何かお礼をしようと思った。 ************************************************ 久々に森川アナの方が登場、お仕事回にも関わらず日常回のような感じになっちゃったかも。 あともうあくあは、桐花さんに関しては責任取らなきゃいけない気がしてきました……。 それと、諸般の事情がございまして、本日からなろうでも連載を開始したので連絡しておきます。 加筆修正をしていますが、全体的にまろやかな感じにしがっております。 https://ncode.syosetu.com/n5131hs/ とは言っても基本的にはこちらのノクターン版がメインなので、更新もノクターンの方が早いです。 まぁ、なろう版も読んでみたいって人にはどうぞ。本当はこれに関しては、やるとしてももっとじっくりとやりたかったんですけどね。理由を言うとあらぬ嫌疑でご迷惑をお掛けする人が出るかもしれないので、詳細は言えないのですが、やむにやまれず連載を開始することになりました。 白銀あくあ、本当に変わらなければいけないのは誰? 『デート、楽しみだね』 俺はカノンからもらったメールを見てニヤける。 あの日以来、カノンも俺もお互いに予定が合わなくて、なかなかちゃんと会うことができてない。この前は偶然にもイベントの最中で出会うことはできたが、あの状態じゃ落ち着いて話もできなかったからなぁ。 俺としては改めてカノンに会って好きだってことを伝えたいし、近いうちに家族や阿古さんにもカノンを紹介して、真剣にお付き合いしていることを伝えようと思っている。もちろん、カノンのご家族にもご挨拶しなければならない。今回はそのためのお話も兼ねたデートである。 本当はもっと愛を育む時間というか、お互いをよく知ってそれからと段階を踏んで行きたかったが、カノンと俺、2人の立場を考えると、そう長い間、秘密の恋を続けるのは無理だろうと思う。だからせめて、自分達の信頼している人たちには俺たちが付き合っていることを伝えておきたいと思った。カノンもペゴニアさんには打ち明けてるし、俺もとあや黛、天我先輩には知っておいてほしいと思ってる。 そして今日、俺はカノンとは別に、これからのことについて話をしないといけないもう1人と会うために、とある場所へと向かっていた。さて、どう伝えようかな。そんなことを考えていたら、俺の乗っていた車が目的地に到着したのかゆっくりと停車する。 「白銀様、目的地にご到着しました」 「ありがとうございます」 俺はここまで送ってくれた施設の職員である運転手さんに感謝の言葉を述べると車から降りる。 「お待ちしておりました白銀様」 スッと通った大人の女性の声、どうやら真面目な彼女はエントランスで俺が来るのを待っていたみたいだ。 「お久しぶりです深雪さん」 「ええ、本当に……お久しぶりです。白銀様」 目的地のタワーマンション、その地下に造られたエントランスで、俺の搾精担当官を務める深雪さんが待っていた。 今日の深雪さんはいつものキリッとした軍服のような制服ではなく、普段着のようなルームウェアを着ている。こうやってプライベートな深雪さんの姿を見るのは初めてなので、少しびっくりした。 「今日はわざわざ私の自宅にまでご足労頂いてすみません」 「いえ、こちらこそ気を使わせてしまってすみません」 深雪さん曰く、最近は施設の近くに不審な人物がうろついているらしい。実は俺の家の近辺でも不審者らしき人が現れたらしく、数日前にも家の近くにパトカーが十数台も集まっていた。しかもそのパトカーが道を塞いだ事によって、偶然にも運送中か何か知らないけど戦車が道に停まっていたりとか、自衛隊の人までいっぱい外に出ていたんだよね。そのせいか空中に数台のヘリが飛んでいたりとか、まるで何かの映画の撮影をしているような現実離れした雰囲気ですごくびっくりした。アレは本当になんだったんだろう……。 そういう理由もあって、俺たちは今回、間をとって深雪さんの自宅で会うことにした。もちろんカノンに勘違いはさせたくないので、このこともちゃんと伝えている。 「私の部屋に行きましょう」 「あ……はい」 いつもはクールな深雪さんだが、今日は少し気落ちしているような気がする。気のせいだろうか? 深雪さんと一緒にエレベーターに乗ると、うなじから彼女の匂いがふわりと漂って鼻先をくすぐる。深雪さんはお風呂上がりだったのか、エレベーターという狭い密室の中に、彼女が使った良い匂いのシャンプーだかボディーソープの匂いが充満していく。甘くて柔らかな匂い……よく見ると深雪さんの白い肌が、ほんのりとした優しげなピンク色に包まれていた。 「こちらです」 「お邪魔します」 深雪さんのお家は、そのクールな見た目からは想像できないほど、女の子らしい部屋だった。 パステルピンクを基調とした可愛いインテリアは、ふわふわとした感じでありながら深雪さんらしく整理整頓が行き届いているし、ベッドなんか皺一つなくきっちりとしている。でも、ベッドの上に多くのぬいぐるみが置いてあって、そこがまたギャップがあって可愛いなと思ってしまう。 「へぇー、深雪さんはこんな素敵なところに住んでいるんです……ね……?」 俺は深雪さんの部屋にあったものを見て驚く。いや、正確にいうと固まってしまった。 部屋の天井から普通に吊るされた洗濯ハンガーが俺の視界に入る。そこに無防備にぶら下げられた女性物の下着達。洗いたての大きなブラジャーや少しよれた何度か穿いている事がわかるパンツ。そんないかにもなものが無防備に干されていて反応しない男なんているのだろうか? いや、そんな男なんていないはずだ。 あまりにも無防備な深雪さんに、もう少し危機感を持ってほしいと思いつつ、俺は当然の紳士的なマナーの一つとしてスッと下着から視線を逸らす。この光景は、童貞男子高校生の俺にはあまりにも目に毒だ。 カノンの事を考えよう。 そうだ、カノンのことを考えて乗り切ろうと思ったら、頭の中に下着姿のカノンがぼんやりと浮かんでくる。 待て待て、そうじゃない、そうじゃないだろ、白銀あくあ! くそっ、自分の心があまりにもスケベすぎて嫌になりそうだ。 だって、何だよさっきのブラジャー、あんな大きさのもの見たことなんてないぞ!! 片方だけでも俺の顔くらいあった気がする……。 「どうかされましたか?」 俺がそんなしょうもない事を考えていると、深雪さんが俺の首筋に吐息をかけるようにそっと囁く。びっくりした俺は、びくんと体を反応させる。 「ああ……もしかして、私の下着にご興味があるんですか?」 二つの大きな重量を持ったものが、俺の背中に押しつけられる。俺は思わず生唾をゴクリと飲み込んだ。 「ふふ、こんなもののどこが良いのか私には分かりかねますが、ご必要でしたらいくらでもお持ち帰りになってもいいんですよ? それとも脱ぎたての方が良いのでしょうか? それでしたら、今からここで脱いでお渡しましょうか?」 深雪さんはゆっくりとその全身を俺の方へともたせかける。やはり今日の深雪さんはどこか様子がおかしい。違和感を察知した俺は、話を進めようと、深雪さんの両肩に手を置いてぐいっと体を離す。 「深雪さん。実は今日は話があって……」 「聞きたくありません!」 深雪さんは強引に俺の胸元に飛び込んでくる。それを受け止めようとしたら、足元のカーペットの上に置かれたクッションに足を引っ掛けてしまい、俺の体が後ろに倒れ込む。あ、やばい……と思ったが、後ろにあったベッドがクッションになって助かる。 「白銀様……」 ベッドで仰向けになってしまった俺の体の上に美雪さんは跨る。 「私のこの大きな胸にはもう興味はございませんか?」 深雪さんはキャミソールの上に羽織っていたカーディガンをカーペットの上に脱ぎ捨てると、下に着ていたキャミソールの裾に手をかけて一気にたくし上げる。その勢いで、剥き出しになった大きな胸が俺の目の前でぶるんと撓んだ。 「私、知っているんですよ。白銀様は大きな胸がお好きだってこと……あんなにも熱い視線を送られたら、鈍い私だって流石に気が付きます」 俺は深雪さんの言葉を否定できなかった。俺だってアイドルといえどプライベートの時は1人の男の子、男の子ならおっぱいの一つや二つ好きになったって仕方のない事だと思う。ごめんアキオさん、あんなにもおっぱいには注意しろって口すっぱく言ってくれてたのに、もうこれ以上、俺はおっぱいが好きだという自分の心を偽ることができない。 「私からすれば、こんなただの肉の塊のどこが白銀様にとっていいのかはわかりませんが、それでも白銀様に需要があるのでしたら、どうぞ、揉むなり、挟むなり、吸い付くなり……いつでもご自由に、お好きに使ってくださって結構なんですよ」 深雪さんは柔らかそうなおっぱいの側面に手を当てると、寄せるように圧力をかける。 圧が加わった事によって、ただでさえ破壊力のあるおっぱいがたわみという要素を得て、さらに凶暴なものへと変化していく。もちろんおっぱいというものが凶悪なのはそれだけではない。俺の方へと向けられた二つの乳首が、俺の両目の網膜にその色と形を刻みつけてくるのだ。くっ、こんなところで俺は負けてしまうのか!? 『負けるな! 立ち上がれ!!』 誰かが俺の心の中でそう叫んだ。 『剣崎……お前はドライバーじゃないのか!!』 ドライバー……? 俺は心の中の声に耳を傾ける。 すると見覚えのある人物がぼんやりと浮かび上がってきた。 『お前が子供たちのヒーローだって、ドライバーだっていうのなら立ち上がって見せろよ!!』 て……TENGA先輩!! そうか! これはマスク・ド・ドライバーの38話のシーンだ!! 神代役の天我先輩が、倒れた剣崎に向かって大きな声で奮起を促すのである。 『最後まで希望を捨てるな! 諦めたら、そこで全てが終了だ』 そうだ……思い出せ、思い出すんだ白銀あくあ! お前はマスク・ド・ドライバー、ヘブンズソード、剣崎総司だろ!! 子供たちを! ドライバーのファンの子たちを裏切っていいのか! そうじゃないよな……! 何よりも俺が見たい本当のおっぱいはなんだ? 胸を張って答えてみろよ、白銀あくあ!! 『TENGA先輩……俺、俺、おっぱいがみたいです。カノンの、カノンのおっぱいがみたいんです』 俺は目の前のオッ・パイーに負けそうになった自分を再び奮い立たせる。 もちろん、奮い立たせるのは下半身のもう1人の自分のことではない。そっちが奮い立ってしまったら取り返しのつかない事になってしまうからな! 俺は……俺は絶対にカノンのおっぱいを見る! そしてカノンのおっぱいを揉んで、カノンのおっぱいに吸い付くんだ!! だから俺はカノン以外の、他のおっぱいに負けるわけにはいかないんだああああああああ! それは俺の中の本音、そして強く大いなる意志だった。 『よく言った剣崎……いや、白銀あくあ。もうお前は大丈夫だ』 穏やかな顔をしたTENGA先輩がゆっくりと俺の中から消えていく。 ありがとう俺の心の中のTENGA先輩、俺はもう惑わされたりなんてしません! この間、わずかに三秒。俺は穏やかに、それでいて全てを達観したような表情で深雪さんのことを見つめる。 「深雪さん……ごめん。確かに深雪さんの胸はすごく魅力的だし、ずっと見てたことは謝るよ。もちろんその……深雪さんの胸をオカズに使わせてもらったこともあります。その事については謝りたいです。でも、とりあえず一旦は落ち着きませんか?」 素直に事実を認めて謝る。それが俺の導きだした答えだ。 俺が深雪さんのおっぱいを何度もオカズに使ったのは事実だし、それはもう変えようのない出来事である。 だから俺はそこを誤魔化すことはしない。子供たちに誤魔化す姿を見せたくなかったからだ。 潔く事実を認めて、その上で俺は深雪さんの説得を試みる。 そんな俺の浅はかな思惑を、深雪さんはいとも簡単に上回ってきた。 「白銀様……私、知っているんですよ、搾精器をご使用になった時、白銀様は私の膣のデータを何度も何度も使って搾精を致しましたよね? それって、私をそういう性の捌け口の対象として見てくださったということじゃないんですか?」 すぅ……まぁ、そっすね……。 改めて事実を正確に指摘された俺は、深雪さんからスッと視線を逸らす。 何でそのことを深雪さんが知っているのかはわからないけど、全てがバレてしまっている恥ずかしさと、本人に許可なく勝手にデータを使ってしまった後ろめたさが込み上げてくる。 「だったら、どうしてそんな器具じゃなくて、本物の方を使ってはくれないのでしょう? 絶対に私のものの方が、機械なんかよりも白銀様のことをいっぱい気持ちよくさせてあげられるのに……」 深雪さんは下に穿いていた柔らかな生地のショートパンツの一番上のボタンを外す。その隙間から真っ黒な下着のレース生地と、中央に取り付けられたピンク色の小さなリボンがあらわになる。 深雪さんは見覚えのある器具を両手でしっかりと持つと、艶のある表情でその器具に頬擦りした、 「偽物と本物……どっちの使い心地がいいか、実際に使って比べてみませんか? 残念ながら私のものはまだ未使用ですが、その分締まりもいいはずですし、白銀様の形にもしやすいはずです。もちろん、ご満足いただくまで何度でも使って頂いて構いませんし、私の体なら好きになさっていいんですよ。乱暴に使っていただいても構いませんし、処女の私でも宜しいのでしたらリードすることもできますが、白銀様はどちらの方がよろしいですか?」 ゆっくりと俺の体の方へと倒れ込む深雪さん。その体温の熱っぽさと、柔らかな肌に、我慢していた下半身がついに反応してしまう。 「やっぱり……白銀様は、私なんかの体でもこんなにちゃんと反応してくれるんですね。それなのに……白銀様、私の事が、深雪の事が嫌いになったんですか? 直します。あなたの嫌いなところを全部。だから……だから! また私の体を早く使ってくださいよ!! セックスしてくれなんてわがまま言いませんから、ただ、お手伝いできるだけでいいんです。お願いだから私の事を捨てないでください。白銀様の望むこと、なんでもしますから……」 深雪さんの表情はすごく辛そうだった。 女の人に、深雪さんにこんな辛そうな顔をさせていいのか? 女の子を笑顔にしたいと、そう言った俺がこんなにも1人の女性をこんなにも悲しませてしまっている。 「白銀様、私は……私は……白銀様の担当官ではなく、ただの1人の深雪ヘリオドール結として貴方様を、アイドル白銀あくあではなく、ただの白銀あくあとして出会ったあの時からずっと、ずっとお慕いしております」 涙を流しながら告白する深雪さんを見て、俺の胸が苦しくなった。 ただの白銀あくあとして出会ったあの時、つまり俺がアイドルになる前から深雪さんは俺に恋心を抱いていたことになる。そんな時から俺の事を好きでいてくれたなんて、鈍感な俺は気がつく事ができなかった。 俺は深雪さんの体を強い力でぎゅっと抱きしめる。深雪さんもそれにはびっくりしたのか、ハッとした表情で俺の顔を見つめ返す。今まで会話をしていてもどこか視線の合わなかった深雪さんとやっと目があった気がした。 「深雪さんの気持ち、すごく嬉しいよ……だから、その気持ちに気がつく事ができなくてごめん。でも、俺には、好きな人が、既にお付き合いをしている大事な人がいるんだ」 俺は深雪さんの心に語りかけるように、優しい口調で話しかける。 カノン本人から直接聞いたわけではないけど、自分の恋人が他の女の人とそういう事をするのは普通に嫌なんじゃないかって思った。俺はカノンの事を大事にしたいし、カノンの事を1番に考えてあげたい。だから今日、これからの搾精は1人で行いたいという事を担当の深雪さんに伝えようと思っていた。 まさかその事をこんな形で伝えることになるとは思っていなかったけど、真剣に告白してくれた深雪さんには全てを包み隠さず自分の気持ちを話したいと思う。 「その人のことが大事だから、俺はその人が悲しむような事はしたくないんだ。だから俺は、深雪さんの気持ちには応えられない。ごめん……」 落ち着かせるために抱きしめていた腕を緩ませると、深雪さんはそれを解くようにゆっくりと体を起こす。 「白銀様の搾精の頻度が落ちたのは、私のことが嫌いになったとか、そういうわけじゃないと……?」 俺は無言でコクリと頷いた。 心なしか、深雪さんの表情を見ると、今日最初に会った時のような思い詰めたような感じがなくなっているように見える。俺が伝えたかったことが深雪さんに通じたのかもしれない。 「わかりました。では、その人を説得します」 「え?」 あれ? ちょっと、待って、今なんて? 「つまりお付き合いされている方が嫌じゃなかったらいいってことですよね?」 「え、でも……」 俺の言葉は深雪さんの言葉によってかき消される。 「では、私が白銀様のお付き合いされている方を説得します。確かカノン殿下ですよね?」 え? ちょっと待って、何で知ってるの? 俺がびっくりした顔をしていると、深雪さんが不思議そうな表情で首を傾けた。 「私は白銀様の担当搾精官ですよ? そのくらいのことは把握しています」 深雪さんは、さも知っていて当然ですよね見たいな顔をしていた。 あれ? もしかして俺の知らない間に、周りの人たちにも普通にバレちゃってるってこと? だめだいろんな事がありすぎて頭が混乱してきた……。 「ふふ、それじゃあ絶対に説得してみますね。ですから次回は、ご安心して私の事をご利用ください。あ……今日は自分でなさいますよね? わかりました……。本当は手伝いたいけど、今日だけは我慢します。それでは私は、ラウンジで時間を潰してきますね。終わったら連絡ください。それと……私の部屋にあるものでしたら何でも使っていいのでお好きにどうぞ」 珍しく饒舌な深雪さんにびっくりした。深雪さんはさっきまでハイライトが消えて澱んでいた目をしてたが、今はその目がキラキラしている。思いもよらぬ方向に話が進んでいるが、俺はびっくりしすぎて固まってしまった。 「それでは私は一旦ここで失礼します……あっ」 自分の部屋から出て行こうとした深雪さんだったが、途中で振り返ると俺のそばに戻ってくる。何か言い忘れたことでもあるのだろうか? そう思っていたら彼女は、俺の目の前で自分の衣服を脱ぎ捨てると、手のひらにそっと脱ぎたてのパンツを落として行った。ちなみに深雪さんは、そこらへんのワンピースを羽織って、ノーパンノーブラで外に出て行ったが大丈夫なのだろうか? いや、そんなことよりも……。 「え、ちょっと待って、え……? これ、どうしたらいいの?」 1人部屋に取り残された俺。 右手に伝わるほんのりとした生々しい温もりと、女性の下着特有の肌触りに心を乱される。 これを使っちゃ負けだと、俺はそう自分に言い聞かせながら無心で抜いた。 ************************************************ 本当はちょっと暗い感じのお話になる予定でした。 でも、ここで暗い話になると、心を病んでしまう人がいたら嫌だなあと思って、ちょっとギャグ寄りに書き直しました。 深雪さんには頑張ってほしいですね。 あとはカノン次第、王女殿下のタライ並みの器のデカさに期待しています。 掲示板、静かな異変。 【結論構成】白銀あくあ様を語るスレpart2929【私は大砲よ!】 7 ななし 悲報、シロくんやらかす。 10 ななし 申し訳ないけど、やらかすならアイコちゃん先生だと思ってた 12 ななし カスタムだったから良かったけど、最終局面でマウスの電池切れとか草w 15 ななし >>12 ユリス、ガチで爆笑してたなwww 18 ななし >>15 なお切り抜きクリップを見たとあちゃんも大爆笑してた。 あくあ、それはないって〜からのかわいい台パンあざす。 21 ななし >>12 >>18 ガチで慌ててたシロくんには悪いけど、見てた方としては本当に可愛かった。 それを見たとあちゃんが、声が掠れるほど笑ってたのを見てドキドキさせられた。 23 ななし yourtubeに上がってる各チームの反応まとめ動画見た方がいいぞ。 どうだうちの子たちはかわいいだろうっていうニヤニヤが止まらない。 25 ななし スレタイにもなってるけど、シロくんは構成からして尖りすぎ。 しかも、武器につけるアタッチメントのテンポがチンポに聞こえるし、そのせいでシロくんがテンポ拾う度に、アホがチャット欄でチンコ連呼してBANされるし、バンガのセリフの一つである「私が大砲よ」がもう卑猥なアレにしか聞こえないんだよね。 27 ななし >>25 その度にユリス爆笑するしwアイコちゃん先生は顔真っ赤になるしwwwもう酷すぎるよwwwww 29 ななし >>23 最近、ベリルのみんなのことをお母さん目線で見てる自分がいるわ。 こういう楽しみ方もアリかなって思ってる。 33 ななし >>29 わかる。 36 ななし >>29 私もあくたんのママになって筆下ろししてあげたい……。 40 ななし >>36 じゃあ私は、授乳手コキ!! 42 ななし 相変わらずここはひっでーなw 45 ななし みんな忘れてるけど、一応白銀あくあ18禁スレもあるんだよ。 47 ななし >>45 なぜか、あっちの方がお上品というwww 48 ななし >>45 本スレ チジョー 18禁スレ SYUKUJYO 51 ななし >>48 やったぜ! 52 ななし >>48 チジョーなら勝ち確じゃん! 53 ななし >>48 チジョーってことは、あくあくんに抱きしめられるってこと!? 57 ななし チジョーで喜ぶ時点でもう本スレは終わってんだよなwww 59 ななし 18禁スレ民もお手上げですわw 61 ななし >>47 なお18禁スレの中でも酷いのがこちらになります。 225 検証班◆CHiMPOsuki おほほ、昨晩はついついあくあ様でお耽りになりすぎて、気がつけばもう朝でしたの。 あれ? おかしいですわね。どうしてこうなったのかしら……。 仕方ありませんが、このまま出社ですわ〜。有給がないってこんなにもお辛いことなのね……。 376 検証班◆07218KADO6 今日もあくあ様で捗りましたわ! 5回連続でイキ狂った時は最高にハッピーでしたのに……。 でもあらぬ方向にお潮が御飛びになったせいで、畳がびちゃびちゃになりましたの。 後のお掃除が大変でしたわ。もちろんお茄子様の方は美味しくいただいておりますわよ! 64 ななし >>61 本スレの面汚しどもキター! 65 ななし >>61 酷すぎるwww 66 ななし >>61 18禁スレに嗜みがいなくて感心した。 ちゃんとルール守ってるんやなって。 67 ななし >>61 こいつら本当にどこにでもいるなw 68 ななし >>61 メアリーの恥。 70 ななし >>61 これよく見ると、捗るは茄子食いながらレスしてるのかよw酷すぎるwww 72 ななし >>61 捗るによる茄子の活用術。 オナ→潮漬け→食べる。 究極のSDGsじゃん。 77 ななし >>72 大企業や政治家より熱心にSDGsに取り組む捗る。 流石はメアリーの卒業生だわ。メアリーの誇り。 78 ななし >>72 持続可能な茄子www 80 ななし >>77 その手のひらくるくるはないわwwwww 81 ななし >>77 誇りじゃなくて埃の間違いだろw 83 ななし やっているのはいいこと……いや、いいことなのか? でも、こんなにも最低のSDGsは見たことがないw 85 ななし >>29 そこはせめて彼女で妄想しなよって言いたいけど、あくたんはもう誰かと付き合ってるのだろうか。 88 ななし >>85 正直、誰かと付き合ってて欲しい。できれば1人とは言わず2人とか3人とか。 90 ななし >>88 なんで? 94 ななし >>90 ヒント1 あくあ君には収入がある。 ヒント2 金銭目的の結婚はまずあり得ない。 96 ななし >>90 収入がある男の子が複数の女の子の付き合う=基本的に性欲目的。 97 ななし >>88 あー様が性欲つよつよだったら、今どころの騒ぎじゃなくなるぞ……! 99 ななし >>96 性欲強い男の子って本当にいるのかなあ。 確かに複数の女性と結婚してる人が全くいないわけじゃないけど、最近の若い子なんて草食超えて絶食系も多いのに。 100 ななし 正直、Mステのライブ最前列で、あー様のオスフェロモンを嗅いだ身としては、あれで性欲が強くないなら詐欺でしょ。嗅いだことある奴なら、絶対にわかる。言っておくけど臭いとかそういうんじゃないからな! めちゃくちゃいい匂いするんだぞ!! 105 ななし >>100 運よくベリルのメンバーとすれ違ったことあるけど、あくあ君のフェロモンはやばい。自然と子宮が降りてくる。 その時に私の隣にいた人、定年退職した後に委託社員として再雇用した人なんだけどさ、閉経してたのに生理始まったとか言ってたもん。これはやべーなと思った。 108 ななし >>105 マジかよwww 111 ななし >>105 寝てた女すらも叩き起こす男www 114 ななし >>100 >>105 それでよく襲われないなと思った。 117 ななし >>114 実際に会えばわかるけど、体だって大きいし筋肉だってあるから、押し倒そうとしても逆に押し倒されるってわかっちゃうんだよね。だって明らかにあくあ君の方がパワー強いし。 それに気がついた瞬間、あ、私って女の子なんだって生まれて初めて実感させられた。 120 ななし >>117 まさにこれ、全ての女の子を白龍先生の描く少女漫画のヒロインにしてくれる男の子、それがあくあ様。 122 ななし >>120 白龍先生の描く少女漫画のヒロインwwwww 126 ななし >>120 奥手ぶっていても、男の子の方がぐいぐいきてくれるやつな。 そんなわけねーだろって、ツッコミ入れたくなる。 128 ななし この流れなら懺悔できる! 前にあくあ様におはようございますって話しかけられた時、あー、このまま押し倒してハメてくれねぇかなとかって思っててごめんなさい!! 131 ななし >>128 最低すぎるw 132 ななし >>128 お前さあ……。 134 検証班◆07218KADO6 >>128 えっ? だめなの? 私なんて喫茶店通ってた時、毎回そう思ってたけど……。 137 ななし >>134 お前さあ、そういうとこやぞ! 139 ななし >>134 シンプルに終わってる 141 ななし 速報、現時点でのあくあ様のスパチャ合計金額20億超えるwwwww 145 ななし >>141 は? 146 ななし >>141 うそやろwww 148 ななし >>141 けた一つ間違ってるぞ! 153 ななし >>141 確か最高金額が1日2億だよね? えっ!? 2億じゃなくって? 155 ななし >>141 あく様、1人で24時間テレビ完走おめ。 なお、24時間テレビの最高記録は19億。 158 ななし >>141 練習試合が6日間あって既に4日消費、それに加えて本番が1日。 30億突破は硬いな。 160 ななし >>155 1人24時間テレビwwwww 162 ななし >>155 もはや誰も追いつけない領域に足を踏み入れてる気がする。 165 ななし スパチャと言えば、嗜みのこれは笑ったw 456 検証班◆010meTA473 は? スパチャ100万投げたらクレカ会社に止められたんだが? なお、この言葉を最後に掲示板ではみてない。 167 ななし スパチャと言えば、嗜みどしたん? 2日目まではいたと思ったんだけど、3日目からいなかった気がするんだけど。 169 ななし >>165 確かこれクレカ会社が利用状況が不審すぎるって勝手に停めたんだよなw 無言で上限連投なんてするからwww 170 ななし >>167 掲示板にもいなくて、昨日からみんなでいそうなスレで呼びかけしてるよ。 確か他の検証班も連絡つかないんだっけ? 大丈夫か? 173 ななし >>169 これが嗜みクオリティ。 174 ななし >>167 >>169 無茶しやがって! まぁそのうちひょっこり出てくるんじゃねーの。 176 ななし さっき捗るはいたけど、他の検証班ちゃんといる? 白龍先生も夜の配信で忙しいのかな? 178 ななし >>176 姐さんは嗜みの様子見に行くって言ってたな。 それと夜はたまちゃんの配信チェックしてるから多分これない。 180 ななし そういえばチンポスキーは? 184 ななし >>180 あいつもあんまみねぇな。 配信で昨日もスパチャしてるのは見たけど、掲示板で見てない気がする。 187 ななし 検証班がいないのは寂しい。 190 検証班◆CHiMPOsuki 今、忙しいんだよ……。 195 ななし >>190 いきわれ! 197 ななし >>190 ついにナニかやらかしたのか。 199 検証班◆CHiMPOsuki しばらく仕事でスターズにいくからあんま来れないかも。 くっそー、せっかくの連日配信だから掲示板書き込みしたいのに!! 202 ななし >>199 こんな奴がスターズに行って大丈夫なんか? 203 ななし >>199 頼むから国際問題にだけにはなるなよ!! 204 ななし >>199 卑猥な発言とかセクハラには注意するんやぞ。 206 ななし >>199 あんなことする奴じゃなかったのに……。 207 ななし >>199 えー、ちょっと想像できないですね。 213 検証班◆CHiMPOsuki お前らひどない? 泣いちゃうよ!? >>206−207 先に捕まった時用のコメント出すのやめろ!! 216 ななし >>213 そっと胸に手を当てて、自分の過去の言動を振り返ってみ。 217 ななし >>213 >>61みたいな発言するやつを信用しろっていう方が無理。 220 ななし >>217 それな。 223 ななし 正直、捗るとチンポスキーだけは他国に出しちゃいけない人材だと思ってる。 間違いなくこの掲示板の、いや、我が国の恥。 226 ななし >>223 規模がデカくなってるw 228 白龍◆XQshotacon >>176 助けて、日中は編集に監視されてる。 今はトイレの中でこっそりと閲覧中。 232 ななし >>228 先生wwwww 233 ななし >>228 のうりんの続き早くしてくださいよ先生。 237 ななし >>233 のうりんってなに? 239 ななし >>237 の 農家を継いだら う 宇宙一かっこいい男の子が りん 隣人でした 略してのうりん。 244 ななし >>239 thx 245 ななし >>239 あれまだ続いとったんか。 実家の農家を嫌々継いだら、隣人がめちゃくちゃイケメンの優しい人だったって話でしょ あれで憧れて農業始めた女の子たちが、若い女しかいなくて話が違うぞって炎上したやつ。 248 ななし >>239 のうりんで隣人の男子が、半袖Tシャツにタオルかけて農作業するシーンみて、何回も抜いた。 今でもバイブルにしてます。 251 ななし >>248 スタコレでトラッシュパンクスのステージに出た時のあくたんに反応した女子は、絶対にのうりんファン。 253 ななし >>228 先生、中々戻ってこないと思ったら、こんなところでナニしてるんですか? 早くお仕事に戻りましょうね? 255 ななし >>253 ヒェッ! 256 白龍◆XQshotacon >>253 あ 257 ななし >>253 先生、監視されてるやんwww 260 ななし >>256 先生がんばれwww 261 ななし >>256 アイコちゃん先生……。 263 ななし 先生、そろそろ国営放送の藤のトークショー始まるのにかわいそうwww 265 ななし トークショーの放送終わった後はシロくんの配信があるし、はー、連日の配信でも幸せなのに、今日は特に幸せすぎるー! 268 ななし トークショーの司会進行、森川か……あいつこれであくあくんと共演するの3回目か。 羨ましすぎるだろ。 270 ななし ベリル社内は別として、今のところあくあ様に1番接している女。それが森川楓。 273 ななし 森川で大丈夫か? あいつこの前もなんかやらかしてただろw 277 ななし >>273 こけそうになって、全国のお茶の間にパンツ晒した事件なw しかも夕食の時間にw あれは笑ったwww 280 ななし >>277 ただいま、一部映像に乱れがありましたことを謝罪します。 281 ななし >>277 スタジオも笑ってたけど、1番ベテランのアナだけがめちゃくちゃヒエヒエの顔してたのも面白かった。 284 ななし >>281 あの人は森川の教育係だからな。確実に後で説教されてたと思う。 287 ななし 森川ってなんかチンポスキーみたいなんよな。全体的に落ち着きがない。 289 ななし >>287 流石に森川さんがかわいそう。 291 ななし 森川アナもメアリー卒だしな。メアリーは捗るや嗜みもそうだけど基本的に落ち着きがない。 295 ななし どんどんイメージが悪くなるメアリー。 297 ななし >>295 それでも一応は名門校だから。 300 ななし 今の中3の子は乙女咲がダメなら、メアリー、クラリスって形になるのかな。 女子御三家って言うけど、今はもうこの三つが新御三家って感じ。 304 ななし >>300 あくあ君が出てくる前からそういう傾向あったしね。 政治家の学歴見ると、中高大学どこかで新御三家入ってる人が多い。 特にメアリーは政治家多いし、クラリスは大企業に多いし、40歳以下の社長や政治家だと圧倒的に乙女咲が多いんだよね。 307 ななし 学歴の話はやめろ! スレが荒れる!! 309 ななし おい、もうトークショー始まるぞ! 311 ななし トークショーくる? 313 ななし 頼むぞ森川。 315 ななし おおおおトークショー始まった!! 318 ななし そう言えば姐さんてトークショーのチケットどうなったんだろ。 323 ななし >>318 キャンセル扱いにしたって言ってたから、多分誰かが追加で当たってたはず。 身内にあげてもいいのに、それやるとルール違反でしょってちゃんと返すところがファンの鑑だし、姐さんの実直な人柄が出てると思う。 326 ななし そう言えば嗜みもチケット当たってるから、会場のどこかにいるんじゃね? どうせそれで感極まって知恵熱でも出したんだろ。 328 ななし >>326 だったらいいんだけどな。 333 ななし あくたんもうコート着てる! 334 ななし 流石にまだちょっと気温高いから暑そう。 337 ななし 森川がいると安心する? 339 ななし おいちょっと待て! 公開プロポーズか!? 340 ななし あくあくん、その女だけはやめろ!! チンポスキーと同じレート帯だぞ!! 341 ななし 森川アナ如きでも付き合えるならむしろ希望湧く。 345 ななし あ 346 ななし あ 347 ななし あ 350 ななし 森川、ドンマイw 352 ななし まぁ普通に考えてそうだよな。 353 ななし 誰だよ公開プロポーズとか言ったのw 355 ななし あくあ様にいじられる森川アナ、これは森川さんも本望やろ。 357 ななし 頼りになる先輩ねぇw 358 ななし 頼りになる先輩w 359 ななし 森川が頼りのある先輩? 364 ななし お 365 ななし あ 367 ななし そこから天我先輩に話を持っていくのはうまい。 368 ななし 森川いいぞ!! 370 ななし 森川アナいいじゃん。 372 ななし 森川さんはやればできる子 381 ななし いいなあ。 382 ななし いいなー 384 ななし ツーリングいいなあああああ! 388 ななし バイク持ってるからマジで妄想捗る。 390 ななし あくたんのせいで空前絶後のバイクブーム来てるからな。 なお、天我先輩と同じバイクは4年待ち。あくたんと同じバイクは予約受付停止wwwww 395 ななし とあや慎太郎を後ろに乗せたり 396 ななし とあや慎太郎じゃなくて、あくたんの場合はとあちゃんをでしょ? 398 ななし これだけは確信を持って言える。 あくあくん、とあくん。 天我くん、マユシンくん。 絶対にこの組み合わせだと思ってる。 401 ななし カツ丼エピきたw 403 ななし はー、カツ丼エピ尊い 404 ななし 私、揚げ物担当なんだけど、明日やばない? 405 ななし 女将GJ! 409 ななし 森川wwwww 410 ななし 気軽に聞いたらとんでもないエピソードが出てきた森川www 411 ななし 森川もってるわ。 413 ななし 森川こいつ本物か。 415 ななし >>404 覚悟を決めろ。 418 ななし とあちゃんにカツ丼いっぱい食べさせてあげ隊。 420 ななし こいつら仲良すぎかよ。 421 ななし プライベートまで仲良いのやばい。刺さる。 427 ななし >>415 バイトリーダーからすぐメール入って、明日休むなよって釘刺された……。 430 ななし 森川アナ本音出まくってて笑ったw 437 ななし ぐへへ 438 ななし ぐへへ 439 ななし ぐへへ 445 ななし 今、なんか変な声出てただろw 447 ななし やっぱこいつチンポスキーと同じレート帯だろw 450 ななし 座席順助かる。 451 ななし 座席順助かります。 453 ななし 座席順感謝します。 455 ななし 座席順捗る。 460 ななし お前らさ、座席順で何が捗るんだよwwwww 464 ななし パンケーキ! 465 ななし パンケーキだと!? 466 ななし あー様の手焼きパンケーキ……。 467 ななし パンケーキ感謝します。 468 ななし パンケーキ捗る。 471 ななし きたね。 472 ななし きたね。 473 ななし おい森川! 今、よだれ出てたぞw 475 ななし 国営放送のアナウンサーでよだれ垂らすやつなんて森川以外おる? 477 ななし やっぱこいつ出しちゃダメだろ!! 478 ななし でも、これはいいエピソード。森川いいぞ! 480 ななし 評価の上下動が激しい女、森川アナw 481 ななし お前らさ、手のひら返すのか返さないのかどっちなんよ。 483 ななし ずっと手首くるくるしてる。 485 ななし スレ住民をも困惑させる森川www 488 ななし よかった冷凍のパンケーキ買っておいて。 490 ななし ホットケーキミックスよしっ! 492 ななし 藤近くのスーパーで勤務してるけど、ホットケーキミックスや冷凍のパンケーキが飛ぶように売れて完売した日の理由を今知って震えてる。なおとんかつ、カツ丼も普通に完売。そうなるともしやアレやアレも……。 497 ななし 料理きたー! 498 ななし あくたんの手料理。 500 ななし 喫茶店マジか。 502 ななし じゃあ、あの時食べた私のナポリタンも!? 504 ななし あの日に食べた私のオムライスも!? 506 ななし 妹さんにオムライス!? 507 ななし あああああ、あくたんの妹になりたいいいいいい! 509 ななし こんな優しいお兄ちゃんいる? 511 ななし 中学生女子が思春期と共にSNSに晒す黒歴史の一つ、私が描いた理想のお兄ちゃんまんまじゃん。 515 ななし 検索 あくあ様の妹になれる方法。 517 ななし あー様の妹ってさ、あー様のことをお兄ちゃんとか、お兄さんとか、兄様とか、って呼べるんだよ。 最高すぎるでしょ。 520 ななし 私はあーくんのママになりたい……。 523 ななし お母さんと一緒にカレー作るとかもうね。 526 ななし キッチンで2人並んで料理とかさ、そんなことされちゃってあくあ君のママは大丈夫なのかな? 私なら一線越える自信がある。絶対に夜、あくあ君の部屋に薄着でいっちゃう。 529 ななし やっぱりオムライスとカレー関連の食材や出来合いのものが売れたのってそういうコトだったんだ……。 536 ななし >>492 >>529 草www 540 ななし まーた大変なことになるのか、お前ら自重しろよ。 541 ななし スーパー関係者の私、もう慣れてきた。 545 ななし だんだんスーパーも手慣れてきてるのまじウケるw コーナー分けたりとかね。 548 ななし 黛くん……。 549 ななし 黛くんがんば。 551 ななし マユシンくんがんばれ。 556 ななし 画伯w森川もれてるぞwww 557 ななし 森川、しーっ! 560 ななし そう言えば、まだ立ちっぱなし。 565 ななし 座らずに一気にここまで話盛り上がったのはすごい。 568 ななし 森川やるやん。 570 ななし 森川たまにアレだけど、今のところはマジでいいぞ。 普通、男の子にインタするとき、すごく気を遣ったりするけど、ガンガン突っ込んでるのはやばい。 574 ななし 上着脱ぎ脱ぎクルー!? 575 ななし 上着を脱ぐ……だと? 577 ななし 森川、お前天才か! 580 ななし あああああああ! 582 ななし ベストいいね! 585 ななし 下にきてるベストいいわぁ。エロい。 587 ななし コート脱ぐ仕草が最高にたまんねぇ! 591 ななし 匂い。 593 ななし 匂いw 595 ななし いい匂いてwww 597 ななし 森川のそういうところ好きw 598 ななし 本音がモロに出てるぞ! 600 ななし まぁ、普通はそうなるよな。 601 ななし ここで我慢できるだけマシ。うちの捗るやチンポスキーなら間違いなく襲ってる。 603 ななし 森川アナによる全国民のお気持ち代弁「ふぁ……いい匂いが……」 605 ななし 何も言ってませんし何も嗅いでませんはダメだろwww 607 ななし こいつ、絶対に嘘つけないタイプw 608 ななし めっちゃ嗅いでるやん! 619 ななし ばんばん手を上げて。 620 ななし パンパンしてほしい。できればバックから。 628 ななし >>620 こうやってすぐエロにもっていこうとする。だからチジョーって言われるんだよw 630 ななし 綺麗なお姉さん。 636 ななし 綺麗なお姉さんの一言でもうテンパった顔してるけど大丈夫か。 638 ななし これはあくたんが悪い、綺麗なお姉さんなんて言われちゃったら、ホテル誘ってるのかなって勘違いしちゃう。 640 ななし んンンンン! 643 ななし 目線合わせるのは反則。 645 ななし あああああ、私もこんなことされたいいいいい! 648 ななし しかも顔近くない? 652 ななし 好き。 654 ななし うん、好き。 655 ななし 好きってwwww 657 ななし お姉さん本音出てるってー! 661 ななし これは本音が出ても仕方がない。 666 ななし は? 667 ななし は? 668 ななし は? 674 ななし 一瞬、スレが止まったw 676 ななし 好きはまずいですよ。 679 ななし 一瞬、画面の向こう側からあくあ様に告白されたのかと思った。 682 ななし ファンのことが好き了解。 683 ななし ファンのことが好きね。 687 ななし まぁ、あくあくんならそうだよね。 690 ななし 森川www 692 ななし ふぅ、ちょっと油断してたわ by森川アナ 694 ななし 森川、気合い入れ直せw 696 ななし 森川頼むぞ。 701 ななし かわいいお姉さん。 704 ななし かわいいね。 706 ななし 男の子に可愛いなんて言われた日にはもうね。 709 ななし あくあくんはこういうのサラリと言ってくれるから好き。 綺麗と可愛いなんて、死ぬまでに女の子が男の子から聞きたい言葉がこの数分でもう二つは出たぞ。 712 ななし 流石はスパチャ20億オーバーの男だわ。次元が違う。 718 ななし お揃いだね。 720 ななし お揃いだと!? 723 ななし あく様、私もコロールだよ! お揃いだね!! 726 ななし 無理してでもコロールの服を買ってよかった。 727 ななし ちょっとコロールの服に着替えてくる。 730 ななし お前らさあwwwまぁ、私も着替えてくるんだけどね。 738 ななし 何かに頑張ってる子……私の事じゃん! 740 ななし 優しい子って私のこと!? 743 ななし 面白い人って私の事じゃん!! 745 ななし 笑顔になれる人……私の事だ! 747 ななし 一緒にいてドキドキ! はい! はい! はい!! 750 ななし ワクワクさせる自信あります。 753 ななし 見た目だけじゃないなら私も可愛い自信あるぞ!! 756 ななし 守ってあげたくなる子って私の事ですか? 759 ななし リードなら任せろ!! 762 ななし これだけあげれば絶対にどれか引っ掛かるやつwwww 770 ななし さっきのでさらにスレが加速し出したw お前ら勘違いするなよ!! 778 ななし 森川w 781 ななし 言ってる側から勘違いしていく森川。 783 ななし 森川、お前が当てはまってるのは面白い人だけだ。 786 ななし 違う意味でドキドキさせられるなら間違ってはない。 790 ななし 森川ってすごくポジティブだよな。私もこうなりたかった。 793 ななし どこをどう聞いて、それって私の事じゃんって思ったのか森川さんに聞いてみたいw 802 ななし 森川さあwww 803 ななし ここで手を挙げるメンタルの強さよw 805 ななし なんかもう普通にやべーやつなのに、憎めない森川。 808 ななし 明らか公私混同だけど、森川ならなんかやってくれそうな予感はある。 814 ななし 笑顔が素敵な森川さん。 816 ななし 笑顔が素敵とかさあw 819 ななし 森川、一瞬フリーズしたw 821 ななし 森川www 827 ななし は? 828 ななし は? 830 ななし は? 832 ななし 森川ああああああああ! 833 ななし 森川! 森川! 森川! 834 ななし さすがは森川! 私たちにできない事を平然とやってのけるッ! そこにシビれる! あこがれるゥ! 836 ななし 森川アナ、一生ついてく。 839 ななし お前はやればできる子だっておもってたよ森川。 840 ななし 森川のせいで手首回転させすぎて腱鞘炎になりそうな件についてw 845 ななし 森川……お前わかってるわ。 848 ななし さっきは公私混同とか言ってごめんな森川。 851 ななし あくたん……。 852 ななし あー様……。 853 ななし あくあくん……。 856 ななし あくあ様のメッセージ刺さる。 858 ななし 愛してる。 860 ななし 愛してる。 864 ななし 愛してる。 875 ななし 愛してる。 883 ななし 愛してる。 902 ななし 愛してる。 934 ななし 愛してる。 967 ななし すげぇw 972 ななし 愛してるの一言だけで一瞬のうちにスレ埋まりそうになってるw 978 ななし 一瞬でスレ埋まったかと思ったw 981 ななし アレ? なんか静かだと思ったら捗るもどっか行ってない? 985 ななし >>981 そして全員いなくなった。 992 ななし >>985 不吉すぎる。 994 ななし 捗る、実況スレにもいなかったんか。 996 ななし 嗜み→行方不明 チンポスキー→スターズに出張 姐さん→仕事 捗る→急にいなくなる 先生→缶詰 999 ななし >>996 先生www 1000 ななし 1000なら全員無事で帰ってきますように! あと先生はのうりん書き終わるまで出てこなくていいよ。 ************************************************ すみません。今日はちょっと風邪気味でぼーっとしてて遅れちゃいました。 明日、細かいところを修正するかもしれない。 白銀あくあ、星水シロの突発企画。 CRカップまであと1日、今日のカスタムマッチが終わればいよいよ明日は本番だ。 それなのに昨日からゲームのサーバーが安定しなくて、運営の人たちがその対応に追われている。 なんとか試合はぎりぎり行えているものの、何人かがサーバーエラーの煽りを受けてゲームの最中に強制退出されるという不具合が何度も出てて、ついに俺もその洗礼を受けてしまった。 「あっ……」 フリーズするゲーム画面、マウスを動かそうがキーボードを叩こうが反応する素振りは全くない。 しばらくすると強制ログアウトの文字と共にゲームのトップページに戻った。 「シロくん?」 「シロさーん!」 通話チャットのユリスと白龍先生の声だけが聞こえる。 おそらく2人とも固まった俺のキャラクターを見て異常に気がついたのだろう。 「ごめん、固まっちゃった……」 俺は一旦ゲーム再起動させて、何度かカスタムマッチにログインしようとしたがはじかれてしまう。 やはり一旦弾かれると試合に復帰することは不可能みたいだ。 『あああああああ!』 『シロくんかわいそう』 『これはク○ゲー』 『2日前にアップデートなんて入れるから!!』 『バグの修正をしたと思ったら、新しいバグが出てきた』 『えぺあるある』 『流石に落ちすぎじゃない?』 『マッチ開始5分で8人も落ちてるw』 『最初のへんに落ちると残り10数分がデュオ確定だからきついよね』 コメント欄も最初は怒ってる人もいたけど、大方の人も呆れの境地に入っていた。 まぁこういうのはもう怒っても意味ないしね。 「ごめん、2人ともやっぱダメだったみたい。あと、みんなちょっとおトイレ行ってくるね」 俺はイヤホンを外すと、画面を切り替えて退室する。 『え? シロくんのおトイレ……?』 『REC』 『お前ら、静かにしろ! シロくんのおしっこの音が聞こえないだろ!!』 『耳をすませば』 『録音ヨシッ!』 『ママがおしっこしやすいように後ろから手で支えてあげようか?』 『1人で大丈夫? お姉さんでよかったら手伝わせて欲しいな』 『とりあえずスパチャ投げとこ』10000円 byソムリエ 『おしっこするだけで赤スパが飛ぶ男w』 『おしっこ助かる』 『お姉ちゃんもおしっこ行きたくなっちゃった……シロくん一緒に行こ?』 『おしっこ捗る』 トイレに入った俺は大きなため息を吐く。 実はユリスや白龍先生も昨日から落ちたりして、昨日今日とまともに試合をやれてない。 配信を見に来てくれてる人や投げ銭をしてくれる人の事を思えば、3人でちゃんとゲームをやれている姿をみせられない事が申し訳なかった。 「どうしようかな」 俺はトイレから戻るとサブモニターで裏画面を確認する。 すると運営の人から、大会参加者宛にお詫びとお知らせが送られてきていた。 【お知らせとお詫び】 この度、9月25日(日)開催予定のCRカップについて、現在練習カスタムにて発生しているエラー落ちの現状と、改善の見込みがない事を鑑み、本番を10月の休日の何処かでの開催に延期できないか検討しています。 よろしければ参加者の皆様方には参加可能なご日程をご連絡ください。 また、今の状態ではまともに試合を行う事が不可能なために、この後のカスタムマッチの方は中止させていただきたいと思います。参加者の皆さんには忙しい最中にご参加いただいたにもかかわらず、このような形となり本当に申し訳ございません。 CreamRAW運営 うん……まぁ、今の状況じゃその対応がベターかもしれない。 画面をスクロールさせると、既に阿古さんが俺ととあの日程に関して返答していた。 運営の人はここから60人、全員の予定を調整しないといけないのだから大変だろうな。 何事もうまくいくわけじゃないし、こういう事だってあるだろう。俺も協力できるところは協力しようと思った。 「みんな、ただいま」 俺はイヤホンを耳につけると、サブモニターの表示を切り替えてユリスの配信を確認する。 「おかえりー」 「お帰りなさいぃぃぃいいいいい!」 余裕そうなユリスと違って、白龍先生は声からもわかるように慌てふためいていた。 画面を見るともうユリスは倒されており、白龍先生の操作するキャラクターが1人ドタドタとマップを走っている。 どうやら白龍先生は他のチームから追われているようだ。 「アイコそこジャンプ!!」 「あわわわわわ!」 なんとか攻撃を躱しながら崖裏に隠れる白龍先生。 体力のゲージを見ると後少し、本当にギリギリのギリギリで首の皮一枚つながったという感じだろう。 「頑張ってアイコちゃん!」 「アイコがんばれぇ!」 白龍先生はしゃがんで足音を消しながら、崖裏沿いにぐるりと左回りに進んでいく。 幸いにも、先ほど白龍先生を撃っていたチームは違うチームに絡まれていたから追撃の心配はないようだ。 白龍先生は操作するキャラクターの体力を回復すると、崖裏を抜けてトンネルの方へとコソコソ近づく。 「アイコそこ、一気に駆け抜けて」 「う、うん!」 ユリスの指示でダッシュした白龍先生は、崖裏からトンネルを駆け抜けて目的の場所へと向かう。 よく見ると白龍先生はちゃんとユリスのバナーを回収していた。 このゲームでは、回収したバナーをビーコンと呼ばれる場所に運べば、倒された味方のキャラクターを試合に復帰させることができる。つまり白龍先生が、ユリスのバナーをビーコンまで運んで装置を起動させれば、ユリスが試合に復帰する事ができるのだ。そうなればまだワンチャンあるかもしれない。 「ビーコンあるよぉ〜!」 「アイコちゃん、後少し!」 ユリスの指示通りに動くと、目の前にビーコンが見えてくる。白龍先生はキャラを操作して目的地に到着するとすぐにビーコンを起動させた。ビーコンが起動するまでの数秒が長く感じる。なぜならこの間はキャラクターが無防備だから、攻撃されたら一巻の終わりだ。 「あ」 「あ!」 「あっ……」 3人の声が重なる。復活間際で、周囲にいた敵チームが白龍先生の操作するキャラクターの動きに気がついてしまったのだ。 「許して、ユルシテ……!」 白龍先生は、操作するキャラクターが集中攻撃を喰らって、たまらずビーコンから離れてしまう。 「アイコ逃げて!」 「アイコちゃん大丈夫! 焦ら……あっ」 またしても3人の声が重なる。なんと慌てた白龍先生の操作するキャラクターが足を滑らせて落下したのだ。 「ふ、2人とも、ごめんんんんん!」 「あはははは! 気にしない気にしなーい。それにしてもなんなのぉ〜これ、なんでこんなところにアナがあるのぉ〜? どんまい、アイコ! 次あるよぉ、次!」 「アイコちゃん、ナイファイ。流石にこれはどうしようもないよ。多分落ちなくても相手3人だったから撃たれたら厳しかっただろうし、本番を想定すると相手のポイントにならなくて逆によかったかも。切り替えていこ!」 ユリスと俺は白龍先生を慰める。 俺はサブモニターの画面を切り替えて、コメント欄を覗く。 コメント欄でも多くの人たちが白龍先生を励ましていてほっこりとした気持ちになる。 『さっきのはしゃーない』 『そもそも最初から2人だったしね』 『アイコちゃんはよく頑張った』 『|nf《ナイスファイト》』 『|gg《グッドゲーム》』 『さっきの絶対切り抜きクリップになるやつw』 『ごめん、落ちてく時の白龍先生めっちゃ笑ったw』 『アイコちゃん先生は賑やかし枠だからw』 『先生は文化人枠じゃなくて芸人枠』 ん? 一部なんか違うような……まぁいっか。 俺はチームチャットをオフにして、コメント欄のみんなに話しかける。 「みんな、ただいま」 とりあえず試合が終わるまでの間に、俺は投げ銭してくれた人たちにお礼の言葉を返す。 ありがたいことに投げ銭をしてくれる人が多く、ここ数日でかなりの寄付が集まったと聞いている。 ただ、投げ銭をしてくれる人が多すぎて、全部の人にお礼の言葉を返しきれなかったのは完全に想定外だ。そこが個人的にもすごく気になっている。 この話を阿古さん、桐花さん、しとりお姉ちゃんの3人に相談したら、別の形でどうにかできるように考えて置くと言われた。みんな大変なのに、ちゃんと意見を聞いてくれたことも嬉しかったけど、それと同時に仕事を増やしちゃって申し訳なく思う。いつかみんなにも恩返ししたいな。 『おかえりシロくん』 『ちゃんと1人でおトイレできた?』 『次からはお姉ちゃんと一緒にトイレ行こうね!』 『ちっちいっぱいでた?』 『スッキリした?』 『おにんにんイライラしてない?』 『お姉ちゃんトイレはいつでも準備おkだよ』 『白いちっちも出しちゃう?』 『ちゃんと白ちっち出せる? お姉さんが出し方教えてあげよっか?』 『ママが後ろから手でゴシ♡ゴシ♡してあげよっか?』 『赤スパ投げるから、次、トイレの音録音させてください!』 『あくあくんのお家のおトイレをお姉さんに変えませんか? 今なら本体無料、工事費無料のキャンペーン中です。なんならキャッシュバックもしますし、バックでのご利用も可能です!!』 『貴女達、黙りましょうか?』10000円 by92 あれ? 今なんか一瞬何かが見えて大量に消えたような気がしたけど、気のせいかな? シロとたまちゃんの配信は、複数の社員の人が監視してくれているおかげで、不適切な言葉が出た場合は即座にBANされて非表示にされるようなシステムになっている。もちろん禁止ワード設定もあって、それに引っかかってもBANされるから、二段構えの防衛システムを構築しているから安心して配信してほしいと言われた。 きっと、うんこ乙とか、小学生みたいな事書いちゃった人がいるのかな? どっちにしろ、92さんのコメントの後はコメント欄が急に大人しくなった。注意してくれるなんて優しい人だな、お礼を言っとこ。 そんなことを考えていると、運営から告知があったのかコメント欄が騒がしくなる。 『えっ……?』 『延期って本当?』 『えー、やだー』 『残念だけど、シロくんが見れない方が嫌だから我慢する』 『まぁ、これは仕方ないかな』 『運営は英断したと思う』 『楽しみだったけど、また見れると思ったら嬉しい』 『このままやって本番何かがあってからモヤモヤするよりいいと思う』 『シロくんは延期しても出れますか?』 『この3人好きなんだけど、延期したら変わるってことない? 大丈夫?』 コメント欄を見ると多くの人たちが残念がっていた。それと同じくらい、シロが出れるのかどうかや、この3人で出れるのかどうかを気にしている人が多く見られる。 「ごめんねみんな。そういうわけで告知の通り延期になります。うん、残念だよね。僕も楽しみにしてたし……みんなと同じくらい悲しいけど、中止になったわけじゃないからそこは安心して。ちなみに延期してもシロもアイコちゃんもユリスも出るから。引き続き僕たち3人を応援してくれたら嬉しいです」 幸いなことに俺たちのチームも含め、今の段階では誰も欠員は出ないと聞いている。そこはよかったと思う。裏画面の参加者専用チャットとか、表画面の全体チャットとかの絡みとかで仲良くなった人いっぱいいるし。だからこそ誰1人として欠けてほしくなかった。 『シロくんが謝る必要なんてないよ!』 『むしろ延期しても出てくれてありがとう!』 『また3人で出るんだね! 楽しみ!!』 『絶対に見ます!』 『3人了解、そこが確認できてよかった』 『白龍先生よかったな』 『日程は?』 『日程いつですか?』 あ、そうか、日程はまだ発表してないのか。 俺はとりあえず今、公開されている情報を元にあらためて現時点でわかっている事を告知する。 「えっと、日程はまだ詳細には決まってないんだけど……多分、また後日CreamRAWの公式SNSで告知あると思います。一応シロのアカウントでも告知出た時点で発信すると思うので、それを見てくれてもいいかな。皆さんにはこんなにもスパチャしてもらって申し訳ないんだけど、どうかもうしばらくお待ちいただければと思います」 コメント欄を見ると、みんなわかった、了解とか概ね延長を受け入れてくれているみたいでよかった。普通なら文句の一つでも出たっておかしくないが、こんなにも優しいファンに支えられている事が嬉しくなる。 俺は再度みんなにお礼の言葉を述べると、ユリスと白龍先生のいるグループチャットに戻った。 「ただいま」 「あ、おヵえりぃ!」 「お帰りなさい」 俺はゲームの画面を操作して、カスタムマッチにログインできない事を再確認する。先ほど通知があった通り、やはりこの後の練習試合は中止になったようだ。 「みんなどうする?」 早めに終わったので、俺は2人に予定を聞く。 ちなみに俺はまだまだ時間的には余裕があるし、この後も配信しようと考えていた。 「ユリスさっき眠いって言ってたけど大丈夫? てかそっち今、早朝なんだっけ?」 「うん、だからもうねむくてねむくてぇ……今日はもう寝るよぉ」 ユリスの住んでいるところとこっちでは13時間の時差がある。こちらでは夜の21時だけど、向こうではまだ朝の8時だ。カスタムが始まったのは20時、ユリスは朝弱いらしく、昨日の夜遅くまでプロチームとしての活動があったために徹夜で練習に来ている。 俺と先生はユリスに休んでもいいよと言ったけど、ユリスがどうしても来たいと言ったので、本人の意思を尊重した。 それだけに中止は残念だけど、ユリスは誰よりも明るく全然文句言わないから本当にすごいと思う。 たまに子供っぽい悪戯したりして、白龍先生にクソガキって言われてるけどね。 「あ……私も実はまだお仕事残ってるから今日はここまでにしておくね。本当はシロくんといっぱいゲームしたいんだけど……あーもう、わかってるってば、執筆するってもう!」 「あはは! 編集さぁん、頑張って! アイコは仕事、ユリスが代わりに寝ててあげるねぇ!」 「ぐぬぬ! ユリスのばかー!」 ほんと、この2人仲良くなったよなぁって思う。ちょっと羨ましいけど、俺はどうしても学校があるし日中はできないんだよなぁ。本当は配信外とかでももっと絡みたかったのに残念だ。 「じゃあねぇ、シロ、アイコ。2人ともまたねぇ!」 「シロくん、ユリス、またね! 本番までに上手くなっておくから!!」 「うん、またねユリス、白龍先生!」 2人がグループチャットから抜けて1人になる。 こういう時ってちょっと寂しい気持ちになるのはなんでなんだろう。 『ユリスまたねー!』 『白龍先生、仕事がんば!』 『先生、のうりんの続きはよ』 『ユリスの元気で終始チームが明るくてまじでよかった』 『先生、のうりんの実写化で隣人役をあくあ君で頼む』 『ありがとなユリス』 『感謝されるユリスと玩具にされる先生、どうして差がついたのか……慢心、環境の違い』 『シロくんもお休みかな?』 『やだー、これで終わりなんて』 『シロ君、ママと一緒にお布団行く?』 『お姉ちゃんと一緒にベッドでギシギシしよ?』 『就寝前のシャワー音待機』 『REC』 俺はゲーム画面を閉じると、適当な背景の上に拡大したシロを配置して、その左側にコメント欄を流す。 それと並行して、これからやる事の許可を得るために、サブPCで阿古さんに今からやる事を連絡する。 一応、事前にこういう企画はやるって言ってて、許可は取っているから大丈夫だろうとは思うけど念の為にね。 「えっと、せっかくなんでまだ時間あるし配信しようと思うんだけど、みんな大丈夫? 眠たい人は寝てもいいよ」 俺はコメント欄をチラチラ見ながら準備を整える。 『やったあああああああ!』 『起きてます』 『寝るなんてとんでもない!』 『寝られません』 『シロ君が添い寝してくれるなら寝ます』 『おしゃべりかな?』 『雑談キタコレ!』 『またなんかやらかしそうな気がします』 まだそんなに夜遅くないからか、落ちる人は誰もいなかった。 準備を整えた俺はサブPCのモニターを見て、阿古さんからゴーサインが出ている事を確認する。 どうやら問題なさそうだ。よし……ちょっと緊張するけど頑張るぞ! 「えっと、今からやる事なんだけど、今からトゥコール企画をやりたいと思います」 To callとは、SNSを通じてファンの人たちと直接通話ができる機能だ。 この前は、アイドル白銀あくあとして藤百貨店さんでトークショーをしたけど、ファンに近い距離感を目指している星水シロでは、こういうファンとのふれあい企画を増やして行く方針にしようと阿古さんとも話し合っている。 これもその方針の一つとして予定されていた企画だ。 『ああああああああ!』 『は?』 『シロくんと……会話?』 『うえええええええ!』 『なん……だと?』 『うわあああああああ!』 『10秒1万円でどうですか?』 『え、無理、絶対喋れなくなる』 『速報、やっぱりシロくんやらかす』 『ほらね、これだからベリルは!』 『やば、緊張する』 『公開プロポーズする馬鹿はかけるなよ!』 『小学校の時に鍛えた16連射をついに披露する時が来たようだ』 俺はSNSを開くとトゥコールボタンの上にカーソルを持っていく。 「それじゃあみんなボタン押すよー」 俺はトゥコールのボタンをぽちっと押す。 『頼む……頼む……』 『お頼み申す!』 『繋がってくれえええええええ』 『こいっ! こいっ!』 『うわああああああ!』 俺はコールがなったのでボタンを押して通話を許可する。 「もしもしー」 「やったね、1番げっと!」 あれ? なんか聞いたことある声だぞ? って! 「ふふふ、僕は誰でしょう?」 「何やってんだよ。たまちゃん……」 俺に通話をかけてきたのは、とあこと大海たまちゃんだった。 『ぐわああああああああ』 『おいまじかwww』 『あっ……』 『とあくん、あくあくんのこと好きすぎ問題』 『白玉コンビはこれだから』 『白玉てぇてぇ』 『うっ、心臓が……』 『流石たまちゃんわかってる』 『この反応の速さよ』 同じ会社同士で何やってるんだよと怒られるかと思ったけど、コメント欄は何故か大歓迎の雰囲気だった。 えっ? 本当にいいのこれで? 「で、なに?」 「うわ、めっちゃ塩対応じゃん。本当にそれでいいのかなぁ」 「わかったってもう。はい! それじゃあ最初の通話相手は大海たまさんです! ぱちぱちぱち〜」 「で、何話せばいいの?」 「んー……質問とか相談とか?」 「あっ、じゃあ、たまちゃんの誕生日設定10月なんでなんかください!」 「設定とか言っちゃダメでしょ! ていうか質問でも相談でもなく、それ!?」 「えへへ!」 「はいはい10月ね。何がいいの?」 「えっ、そこはちゃんと考えて欲しいな……」 「はいはい、りょーかい」 「やったぁ! じゃ、またねー」 ピロリロリンという音と共に、たまちゃんとの通話が終了する。 あれ? もしかして俺、とあちゃんにたかられただけ? 『あ……』 『あっ……』 『なんかもう最初から最後まで全部が尊い……』 『塩対応のシロくんドキドキした』 『ファンには優しいのにたまちゃんだけ塩対応なの刺さる』 『たまちゃんの誕生日10月ね、メモメモ!』 『シロくんは4月6日だっけ、まんまだけど』 『たまちゃん、誕生日のプレゼントたかりに来ただけwww』 『これはひどいwwwww』 『なんだかんだいってプレゼント買ってあげるシロくん優しい』 『ありがとう……ありがとう……』 『あれ? プレゼント代に投げ銭しようとしたのに投げられない……』 投げ銭はあくまでもCRカップの時限定なので、トゥコール企画では切ってある。 「あ、ごめんね。投げ銭はCRカップの時にお願い。それじゃあ、気を取り直して次行くよー!」 はい、ポチッとな。 しばらくするとコールがかかってきたので、それを受け取る。 もう次は知り合い来るなよ。 「もしもしー」 「ハハハハハ! 我参上!」 俺はそっと通話終了のボタンを押すと、何事もなかったかのように再度コールする。 「もしもしー」 「フハーッハッハッ」 俺は再び通話終了ボタンを押して再度コールする。 「おいちょ……」 回線強すぎだろ天我先輩!! 「えー……身内の方は、空気読んでください。視聴者の人だけでお願いします」 一応この企画はファンの人に向けてのものだしね。 もうみんな悪ノリしすぎでしょ。 『天我先輩wwwwww』 『天我くんさあwww』 『シロくんちょっとは会話してあげなよwww』 『悲報、天我先輩の扱い、もっと雑だった』 『天我パイセン回線強すぎw』 『え? 後輩の配信ちゃんと見てるアキラくん尊くない?』 『声だけで誰もがわかる』 『21時超えてるのにテンション高すぎでしょw』 『ちゃんとキャラを維持したまま降臨なされるアキラ様』 『電話かけようとした黛くん←』 『黛くん省かれた!?』 『マユシンくんどんまい!』 慎太郎はちゃんとしてるやつだから多分かけてこないと思う。 俺は気を取り直して改めて通話開始ボタンを押す。 するとすぐにコールがなったので受け取る。今度はベリルのメンバーじゃありませんように!! 「もしもし」 「もしもしですわ〜」 ほっ……やっとベリル以外の人と繋がった。 でもこの声って……。 「あれ? サヤカ先輩」 「ドキッですわ」 間違いなく先輩の|十二月晦日《ひずめ》サヤカさんだ。 サヤカ先輩は大惨事という企業に所属しているVtuberさんである。 お金持ちのご令嬢という設定で、上品だが時に元気、時にお淑やかと両方の面を見せてくることから人気を博した。それと言い難いことでも言ってくれたり、言いたいことをガンガン言ってくれるから、そういうところもファンの人からかなり好かれている。 「あ、前回は投げ銭ありがとうございました」 「おほほ、あれくらいのこと、気にしないでくださいまし」 俺はサヤカ先輩の声にクスリと笑う。 「どうかなさいまして?」 「あ……ごめんなさい。なんかサヤカ先輩と話していると同級生の女の子のことを思い出しちゃって……そういえば、その子とサヤカ先輩ってそこはかとなく声が似てるんですよね」 同級生の鷲宮リサさん。お嬢様言葉が特徴的で、大企業のご令嬢だと聞いている。そういえばこの前のコスプレイベントで見かけた時、鷲宮さんはサヤカ先輩のコスプレをしてたけど、鷲宮さんもサヤカ先輩に何か近しいものを感じたのだろうか。 「へ……へぇ……そうですのね。ま、まぁそういうこともあるのじゃないかしら、おほほほほほ!」 何か少し声が動揺しているような気がするけど気のせいだろう。 声だって似てるだけで、サヤカ先輩の方が少し大人びた声してるし、そんな偶然あるわけないしな。 「えっと、それでですわ。実はシロさんに相談がございますの! よろしいかしら?」 「あっ、うん、大丈夫だよ!」 「えっとこれはわたくしのご友人の話なんだけど……その子、気になっている男の子がいるらしいのですわ」 おっ、恋愛相談か! そういうのは任せてほしい!! この前、とあにあくあはそういうの疎そうって言われたけど、そうじゃないってところを見せつけとかないとな! 「その男の子もわたくし……の友人を意識はしてくれているみたいなのですけど、その子、本当はすごく奥手な子なの。だからどうアピールしていいのかわからないらしくて、何かいいアドバイスを頂ければと思いますわ」 「うんうん、なるほどね」 なるほどね。でも男の子が意識してくれてるのなら両思いじゃないのかなぁ。 それなら積極的にいってみていいんじゃないのかなと思った。 「サヤカ先輩」 「は、はい、ですわ!」 「押しちゃお?」 「え?」 「そういう時は守りに入るより、攻めた方がいいと思うな! だってその子も気になってるんでしょ。もうそれ絶対に両思いだよ! いけるいける。多分その男の子もサヤカ先輩のお友達のことが気になってるよ!」 「攻め……」 「ね。だからガンガン攻めて落としちゃお。攻撃あるのみ! 何もせずに後で後悔するより、動いて後悔しよ。一歩を踏み出すのはものすごく勇気のいることだけど、その子に頑張ってねってシロが言ってたって伝えて!」 「わ、わかりましたわ……。その言葉、必ずその子にお伝えしますの!! 今日は相談に乗ってくれて、ありがとうですわ!」 「こっちこそ、ありがとね! それはそうと、サヤカ先輩、また今度一緒にゲームしよー!」 「も、もちろんですわ〜!」 俺はサヤカ先輩と一緒にゲームをする約束を取り付けると通話を切る。 ふぅ……見てるかとあ? これがベリルの恋愛相談担当、シロくんの実力だ。 我ながら完璧な回答だったんじゃないだろうか。これでサヤカ先輩のご友人の悩みも一発で解決することだろう。 『ほえ〜』 『タメになるなぁ』 『攻撃あるのみね了解』 『あくあさまには積極的おk』 『恋愛弱者の私助かる』 『サヤカ嬢、あれ絶対に自分の相談www』 『男の子に恋愛相談するとかすげーな』 『友達の話、100%自分説w』 『男の子がそういう話してるの初めて聞いた』 『あくあくんは押せば落とせるね。メモした』 『この回、絶対に伝説になる』 『そのアドバイス、全国のファンが心に刻んだわ』 『おい、お前ら攻めるにしても自重しろよ!』 なんか一部のコメントが気になったが気のせいということにしておこう。 「はい、そういうわけで、これで問題解決かな。それじゃ次のコール行くよ!」 次にかかってきたのは普通の視聴者の人だった。流石に身内や知り合いが続くのはまずいと思ってたから、ここで視聴者の人と繋がったのは良かったと思う。なお、その後も相談が続いたり、好きな食べ物を聞かれたり、他のベリルメンバーの事をどう思ってるかなど、ファンの人といっぱい喋れて楽しかった。 「さてと、それじゃあこれでトゥコール企画は一旦終わりだけど、またやるから楽しみにしててね。あ、それと最後に告知いいかな?」 俺はサブPCのモニターで、告知用に話していいところを再度確認する。 『告知助かる』 『告知きたあああああああ!』 『告知キターーーーーー!』 『一体、次は何をやらかすんです?』 『速報、ベリルまた何かおやらかしになられる』 『嬉しさと恐怖の両方で震えてる』 『このゾクゾクとした感じ、クセになる捗る』 最初の時からいるけど、その捗るって本当に流行ってんの? 今度俺も使っちゃおうかな。 「えっと、明日オープンの渋谷のポップアップショップだけど、誰が行くかわからないけど、多分誰か行きます」 俺がそういうとすごい勢いでコメント欄が流れる。 『あばばばばばばば』 『ぐわああああああああああああ』 『ああああああああああああ!』 『きちゃあああああああああああ』 『えっ? 誰かって誰!?』 『あくたん!?』 『誰か行きますwそこだけ雑いwww』 『ちょっと投げやりな告知きたw』 『あくあ君と違ってシロくんのこういうちょっと雑なところ好き』 『その誰かが気になるんだけど』 『ベリルの男の子が来るなら誰でもいいよ』 『あくあ様は?』 『シロ君は……流石に無理か』 実はまだ細かいことは言えないんだよね。 阿古さんからも自分の空いてる時間に来てくれていいし、来なくてもいいと聞いている。 何せ俺ととあは夜にCRカップがある予定だったからね。でも予定が空くなら絶対に行こうと思った。 元から少しでもいいから顔を出そうとは思ってたし、配信終わったらみんなにも連絡入れとこうかな。 「そういうわけなんで、今日はこれで配信終わります。みんなおやすみー。あ、あとあくあは多分行くと思うよ!」 俺はそれだけ言って配信を停止した。 さてと、明日は早く起きなきゃいけないし、さっさとお風呂入って寝よーっと。 ************************************************ シロではこういう感じの企画がやりたくてやっとれました。 どうでしょう? トゥコール企画はまたやりたいなぁって思ってるんだけど。 配信ネタで面白そうなのあったら言ってください。今後参考にするかもしれないし、しないかもしれない。 やりたいことありすぎて逆に悩みます。 後、なろう版ついにカノン登場です。 皆様のおかげでこちらも日間の現代恋愛で1位達成できたのでお礼を述べておきます。 https://ncode.syosetu.com/n5131hs/ 白銀あくあ、ポップアップショップ手伝います。 9月25日の朝9時。 今日は渋谷のポップアップストアが開店する日だ。 ポップアップショップが入っているBARCOの通常開店時間は11時からだが、混乱を避けるためにポップアップショップだけは朝の7時から整理券を配布して、9時から開店するらしい。 販売するグッズは多種多様で、よくこれだけのものを揃えたなと思う。 俺は阿古さんから手渡された商品リストに目を通す。 グッズ商品一覧 ロングTシャツ(ベリルエンターテイメントロゴ)※1 3200円 半袖Tシャツ(ベリルエンターテイメントロゴ)※1 2800円 ショッピングバック(ベリルエンターテイメントロゴ)※1 1800円 ※1 所属タレント全員の直筆サインプリント付き。 タオル 6種類 各1500円 白銀あくあ、猫山とあ、黛慎太郎、天我アキラ、星水シロ、大海たま 各1種類 キーホルダー 6種類 各1200円 白銀あくあ、猫山とあ、黛慎太郎、天我アキラ、星水シロ、大海たま 各1種類 アクリルスタンド 6種類 各1000円 白銀あくあ、猫山とあ、黛慎太郎、天我アキラ、星水シロ、大海たま 各1種類 ボックスメモ 1種類(所属タレント全員掲載) 1000円 シールセット(中、6枚入り) 1種類 1000円 白銀あくあ、猫山とあ、黛慎太郎、天我アキラ、星水シロ、大海たま 各1枚入 ステッカーセット(小、6枚入り) 1種類 500円 白銀あくあ、猫山とあ、黛慎太郎、天我アキラ、星水シロ、大海たま 各1枚入 ジャンボうちわ 6種類 各500円 白銀あくあ、猫山とあ、黛慎太郎、天我アキラ、星水シロ、大海たま 各1種類 ペンライト 6種類 各1200円 白色 白銀あくあ 紫色 猫山とあ 緑色 黛慎太郎 赤色 天我アキラ 水色 星水シロ 黄色 大海たま B2ポスター 16種類※2 各800円 A4クリアファイル 16種類※2 各500円 白銀あくあ 5種類※3 猫山とあ、黛慎太郎、天我アキラ 各2種類※2 4人集合 2種類※2 星水シロ、大海たま 各1種類 白玉コンビ 1種類 ※2 通常とヘブンズソードコラボで各1種類ずつ。 ※3 白銀あくあのみ、藤コラボ、森長コラボ、夕迅コラボの追加バージョンあり。 オフショット写真 300枚 各180円 注意 オフショット写真の販売は別途特設会場にて受付しています。 ご希望の写真番号、名前、住所、郵便番号、電話番号をご記入の上、お申し込みください。 当日の販売は行なっておりませんので、ご了承くださいませ。オンラインでも受付予定。 聞いた話によると、正式にショップが開店した時や、年末にかけてグッズはもっと追加されていくらしい。 ちなみに売れれば売れるほどインセンティブが入ってくるらしく、俺やとあ達はそれぞれに会社を作って細かいことはベリルの税理の人たちに頼んである。 しとりお姉ちゃんからはとんでもない金額が入ってくるだろうから覚悟してねと言われたが、入ってきてもそうそう使うものもないんだよなぁ。服も全部コロールが送ってくれるし、送り迎えもしてくれて至れり尽くせりだし、食事だってなぁ……高校生がいける所なんて限られてるし、パソコンのパーツとかくらいかなって思ったけど、それもスポンサーがつくらしいから買わなくて良くなるんだよね。 ちなみに天我先輩はちょっと広いところに引っ越して、本格的に音楽スタジオ作るって言ってたな。あと、みんなの溜まり場にしたいらしく、引っ越したら遊びにきてねオーラをすごく出してくる。そこまで心配しなくてもちゃんと行きますって。もっと後輩を信じてくださいよ。あっ、でも昨日の通話切ったアレは仕方ないんでノーカンでお願いします。だって面倒臭かったんだもん。 とあと黛の2人はバイクの免許を取ったから、バイクを買いたいって言ってたな。マスク・ド・ドライバーの撮影では既にみんなバイクに乗ってるし、2人がどういうバイクを買うのか楽しみだ。 そういう話を聞くと俺も何か買いたいなぁって思うんだけど、バイクはもう持ってるんだよね。 そんなことを考えていたら、しとりお姉ちゃんにNPO法人を作ってはどうかと言われた。 「使う予定がないなら、必要としている人のところに回してあげたらどうかしら? だって、あーちゃんはみんなを笑顔にしたいんでしょ? きっとそれで救われる子だっていると思うの」 確かにそれがいいなと思った。俺みたいに持ってても大して使わない奴よりも、ちゃんと使ってくれる人のところに回した方がいいに決まってる。 俺はラーメン屋でバイトしてた時の先輩だった小保原さんの言葉を思い出す。 「いいか白銀? 金は天下の回りもの。俺なんて入ってきた給料をその日で使い切っちゃうんだぜ? どうだ白銀、俺より社会貢献してるやつはいないだろ?」 小保原先輩がそんな事を言いながら、給料袋を握りしめて朝早くにどこかに出かけていった姿は今でも印象的だ。そして帰ってきた先輩は、いつも空から金でも降って来ねーかな、残金139円で後30日って言ってた事もよく覚えてる……。小保原先輩、元気にしてるかなぁ。多少アレな人だけど優しい人だったんだよな。 俺は過去に思いを馳せながら服を着替える。 「あくあちゃん準備できた?」 玄関に降りるとなぜかおめかしした母さんが待機していた。相変わらず着物姿でしゃんとした母さんは綺麗だなあ……。 「あれ? 母さんどこかに出かけるの?」 「ふっふっふっ、今日はねー、しとりちゃんも阿古さんも桐花さんも渋谷のポップアップショップで忙しいんでしょう? だから、あくあちゃんの午前中の森長のCM撮影にはお母さんがついていきまーす!」 えっ? それっていいの? 俺が呆気に取れた顔をしていたら母さんは頬をぷくーっと膨らませる。 「あくあちゃん、ママが株主だってこと忘れてない? 一応取締役だしー、ママがついて行っても問題ないよね!」 「あー……でもちょっと恥ずかしいかも。なんなら俺が1人でバイクで行っても……」 俺がやんわりと断ろうとしたら、母さんは小さい子みたいな駄々を捏ね始めた。 「いーやーだー! ママもあくあちゃんのお仕事してるところみーたーいー!!」 「えぇ……」 どうしようかと戸惑っていると、目の前の母さんは目にうっすらと涙を滲ませる。 母さんを泣かせてしまった罪悪感に胸が苦しくなるのと同時に、母親も笑顔にできないのにみんなのことを笑顔にするなんて無理だよなと、心の中の自分に囁かれた気がした。 仕方ない。お母さんが一緒だなんてちょっと恥ずかしいけど、これも親孝行だと思って我慢しよう。 「ぐすっ、ぐすっ……あくあちゃんはママのことが嫌い? ママはこんなにもあくあちゃんの事が好きなのに、ぐすん」 「あー、いや、俺も母さんのことは好きだようん……」 はっきり言って俺は母さんに泣かれるのが1番弱い気がする。 多分目の前で泣かれたらなんだってお願いを聞いてしまうと思う。 「じゃあ母さんも一緒に行く?」 「うんっ!」 一瞬でご機嫌になる母さん……あれっ? さっき泣いてなかった? 俺の気のせい……か? 俺は母さんの車に無理やり押し込まれると、撮影現場へと向かって出発する。 「まりん、しゅっこう!」 出航!? そこは出発じゃなくて? まぁいいか、母さんのこういうところに突っ込んだら負けだ。 移動中の車内ではカラオケが大好きな母さんとなぜかデュエット曲を歌ったりして過ごす。前に温泉旅行に行った時もこんな感じだったけど、賑やかな家族の暖かさに心がホッと癒される時がある。12月から1月は忙しいと聞いてるけど、その前か後かくらいでまた家族とどこかに遊びに行けたらいいな。 「とうちゃーく!」 前回と同じ撮影現場のビルに到着した俺と母さんは、エレベーターに乗ってスタジオに向かう。 「おはようございます!」 「あっ……白銀さん、おはようございます!」 前回と同じスタッフさんたちがいっぱいいて、なんだかすごく懐かしくなる。 今思えば森長さんとの出会いから、全てが始まったのだと思うとこの縁は大事にしたいな。 それはそうと……俺は一緒に着いてきた母さんの方をちらりと見る。 「うちのあくあちゃんがお世話になります」 「あくあちゃんがいつもお世話になってます」 「あくあちゃんのこと、よろしくお願いしますね」 は……恥ずかしい……。マネージャーというより、どっからどうみてもただの過保護なお母さんである。 でもなぜか母さんの周りには人だかりができていた。 「お母様、あくあ様のことを産んでくれてありがとうございます!」 「あくあ君はこの国の、いえ……世界の誇りです」 「お母様、あくあ君は人類の宝です。こんな素敵な宝物をどうしたら授かることができるのですか?」 「あくあ様に出会わせてくれてありがとうございます」 「我々人類にあくあ神を授けてくれた聖母まりん様に感謝の気持ちを捧げます」 「ありがとうございますっ……ありがとうございますっ! 感謝しても感謝しきれませんっ!!」 何を言っているのかはよく聞こえないけど、スタッフの人たちも喜んでるみたいだし、連れてきて正解だったのかな? あとなんか拝んでる人いない? 聖母とか聞こえたような気がしたけど、きっと気のせいだよな? 「それじゃあ母さん、ちょっと着替えてくるよ」 「1人で大丈夫? ママがお着替え手伝ってあげよっか?」 「いや、いいよ。大丈夫だから」 俺は母さんが人に囲まれているのを良い事に、少し遠くから声をかけてそそくさと更衣室へと向かう。用意されていた真っ白なセーターに着替えて、赤いタータンチェックのパンツを穿く。CMのメインは12月なので、クリスマスを意識した衣装となってる。 服を着替えた俺は、髪をセットしてもらい薄くメイクしてもらう。 「あわわわわ、あくあちゃんかわいい……しゅき」 母さんは着替えた俺の姿を見ると、頬を緩ませてだらしのない顔をする。 俺はそんな母さんの頭をポンポンと優しく叩く。 「いってくるよ母さん」 「うん……いってらっしゃいあくあちゃん」 母さんに見られるのは恥ずかしいが、実はそれを上回るくらい嬉しい気持ちに満たされている事に自分でも驚く。前世の自分ではできなかったことだが、母さんに仕事をしている自分の姿を見せられることがこんなにも嬉しいことだとは思わなかった。 「白銀あくあさん入られます」 俺は撮影場所に入ると、一緒にCMに出るメリーさんの背中にそっと手を置く。 「メリーさん、今日も一緒に頑張ろうね」 「メ、メェ〜!」 おぉ、俺はメリーさんのあまりにもクオリティの高い羊の鳴き声の返事に驚く。 すごいな中の人、完全に成り切ってるじゃないか……。 「すげぇ、茶々さん、完全に仕上げてきてんな。さっきの羊の鳴き声のクオリティ高すぎ」 「まるちゃん、私はメリーさんになるって地獄のようなトレーニングしてたからな」 「頑張ったねまるちゃん……一時期は本気で病院連れて行こうかと思ったけど、こんなにも立派なメリーさんになって……ううっ」 「えっ? でも筋トレやるぞーって言いながら、裏でドーナッツぱくついてましたよあいつ、しかもチョコレートがたっぷりかかったやつ、しかもその前にアイスも食べてたし」 メリーさんの鳴き声にスタッフの人たちもざわついていた。 そんな状態のスタッフさんたちを、監督がメガホンをパンパンと手で叩いて黙らせる。 「それじゃあ皆さん今日もよろしくお願いします」 「お願いしまーす」 俺は森長さんから渡された台本を思い出して、ゆっくりと自分の中でイメージを作りあげていく。 「それでは撮影の方を開始させていただきたいと思います。3……2……1……」 軽快なクリスマスのミュージック。街中は暖かな光に包まれて、穏やかな顔をした人たちが映し出される。 その一方で、メリーさんは一人、人の流れとは逆方向に向かって歩き出す。 住宅街に入ると街灯の光も少なくなって、寂しい気持ちが心の中で広がっていく。 家に到着したメリーさんを玄関で待ってくれてる人はいなくて、部屋の中はさっきまでの喧騒が嘘のように真っ暗だった。 世間では特別な日でも、メリーさんにとってはいつもと変わり映えのしない日常である。 メリーさんは部屋の電気をつけて1人こたつの中に入った。 しかし次の瞬間、誰かがメリーさんのお家のチャイムを鳴らす。 メリーさんはこたつに入ったばかりなのに、もそもそと抜け出るとゆっくりと玄関の方に向かった。 こんな時に訪ねてくるなんて誰だろう。メリーさんは玄関の扉をゆっくりと開ける。 「メリークリスマス!」 そこにいたのは俺だ。 びっくりしたメリーさんの頭を撫でた俺はメリーさんのお家の中に入る。 「ごめーん、ケーキ売り切れちゃってさ。ビスケットしかないけどいい?」 俺は赤い箱のメリービスケットを手に持って振り向きざまにメリーさんにはにかむ。 そんな俺を見て、メリーさんはどうしてここにきたのという雰囲気を醸し出してる。 マジかよ……着ぐるみなのに、本当にそう語りかけているように見えるのだからすごい。 俺は直感で、この人は本物だと、真のプロフェッショナルだと確信した。 「え? なんで来たかって? そんなの決まってるでしょ」 あえて理由は言わない。ここは視聴者の人たちに想像の余地を残すためらしい。 俺はビスケットの箱を開けると、ビスケットが2枚入った袋を取り出す。 「ほら、そんなことより、せっかく買ってきたんだからさ、2人で食べよ?」 袋を破いてビスケットを取り出した俺は、そのうちの1枚をメリーさんの方に差し出す。 メリーさんはそのビスケットを大きな蹄の両手でしっかりと掴んで口のほうへと持っていく。 すげぇ、普通なら落としてもおかしくもないし、監督からもここは何度も撮り直しするかもと聞かされていたが、メリーさんは一発目から完璧に仕上げてきてる。 「貴女にハッピー、森長メリービスケット」 こたつの中に入った俺とメリーさん、部屋の中は、ほわほわとした暖かな光で包まれていた。 CM本編の映像はこれで終わりだが、このCMにはまだ続きがある。 「クリスマスイブの夜、俺たちと一緒に過ごしませんか?」 12月24日、俺たちベリルエンターテイメントは、森長さんの協賛でファンのみんなとクリスマスライブをする。 クリスマスにライブをやってみたいと阿古さんに言ったら、私の命に代えても実現して見せますと言われた。 桐花さんや他のスタッフの人たちもすごいやる気で、本当に一週間くらいで決まっちゃったんだよね。 天我先輩や、とあ、慎太郎も楽しみだと言ってたし、俺も今からすごく楽しみだ。 そしてこのCM、まだここで終わりではない。さらなる続きがあるのだ。 「クリスマス、みんなのところにプレゼントを持ってお邪魔します」 イブの翌日、クリスマス当日は、キャンペーンに応募してくれた個人や団体、企業や学校、病院や公共施設などに、みんながバラバラになって訪れる予定にしている。 これは協力してくれた森長さんとなんかできないかと思って俺が企画したことだ。 提案した瞬間に社長から許可が出るとは思わなかったけど、これもまた楽しみにしていることの一つである。 「今日はお世話になりました。ありがとうございます。お疲れ様でした!」 「こちらこそありがとう」 「白銀くん、またね!」 「次のCMもよろしくね」 お昼は過ぎるかなと思ってたけど、まさかの全部一発撮りで午前中に終わってしまった。 俺はスタッフの人たちや森長さんの社員さんたちに挨拶をする。 「メリーさんもまたね」 「メェ〜!」 今日はメリーさんにずっと驚かされていた気がする。 着ぐるみをかぶっていても表情が見えるかのようなメリーさんの演技に、俺の演技はまだまだと言われたような気がした。俺もメリーさんには負けてられないなと思う。 「それじゃあ母さん、どこかでお昼食べよっか」 「うん! あくあちゃんは何が食べたい?」 俺は昼からポップアップショップ行くつもりだったから、それなら精がつくようにと、母さんは知り合いの鰻屋さんに連れて行ってくれた。食事するところも個室で、2人でゆったりと食事できたのが良かったので、今度はみんなと来ようかな。ちなみに、鰻はふわふわしてて、普通の鰻重と比べるとタレは少なめだが全体的にお上品な味付けのお店だった。 「それじゃあ最後に渋谷のBARCOに向かえばいいのね!」 「うん、今日は何から何までありがとう母さん」 鰻屋さんのある神楽坂から渋谷へと再び車を走らせる母さん。 外の通りを眺めていると最初は普通だったが、渋谷に近づいていくにつれ俺は一つの違和感に気がつく。 あれ……? この人の列ずっと続いてない? その列の先を見ると、俺たちの向かっている渋谷のバルコに繋がっている。 え? ちょっと待って、これどこから続いてた? 反対側へと視線を向けるが、どこが終わりかわからない。 「は……はは……」 乾いた笑いが出た。 今日は社長以下、全社員が総動員されているらしいけど、みんな大丈夫かな? そんなことを考えてると、目の前に簡易の検問所が見えてきた。 車に乗って近づいていくと、警察官の人が走って近づいてくる。 「すみません、ここから先は関係者以外は……あっ! あくあ様……」 警察官のお姉さんは俺をみて一瞬だけ固まったが、すぐに職務へと復帰する。 「どうぞ! お通りください!!」 検問を通り過ぎようとすると、警察官の皆さんに敬礼されてしまった。俺はちょっと恥ずかしかったけど、母さんはすごく誇らしげな顔で車を運転している。俺たちはそのままパトカーの誘導に従って渋谷バルコへと向かう。 「母さん、送ってくれてありがとう。帰りは誰かに送ってもらう事になってるから」 「うん、今日は楽しかったよあくあちゃん。本当はずっと傍にいてあげたいけどママもちょっと用事があるから、残りのお仕事がんばってね」 俺は地下駐車場で母さんと別れると、搬入用のエレベーターに乗ってポップアップショップのあるフロアへと向かう。藤百貨店と契約しててバルコにポップアップショップを出すのは大丈夫なのかと思ったが、そこらへんもちゃんと許可は取ってあるらしい。 「あっ……あーちゃん!」 ポップアップショップのあるフロアに到着すると、すぐにしとりお姉ちゃんと会った。 おそらく母さんが連絡してくれたのだろう。ありがとう母さん。 「それでどうなってるの?」 「売り上げは順調なんだけど……その、すごい人だから覚悟してね?」 え? 覚悟いるの? 俺はしとりお姉ちゃんの後に続いて、搬入エリアから一般通路へと出る。するとその瞬間、悲鳴に近いような大歓声に襲われた。 「きゃああああああああああああああああああああああああああ!」 「あくあさまああああああああああああああああああああああああ!」 「あっ、あっ、あっ、あっ、あっ……」 「愛してるよおおおおおおおおおおおおおおおおおお!」 「好き! 好き! 好き! 好き! 大好きいいいいいいいいいいい!」 「会いにきたよおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!」 「本当に来たああああああああああああああああああああ!」 「結婚してええええええええええええええええええええ!」 正直あまりの声の音量に何を言っているかは聞き取れない。 それでも俺はみんなに笑顔で手を振って応える。こんなに来てくれるなんて嬉しいなぁ。 「はわわわわ」 「その笑顔、プライスレス」 「とりあえず拝んどこ、ありがたやー、ありがたやー」 「我が人生悔いなしっ!」 「笑顔で孕みそう」 「映像より生の方が百万倍いい男とか」 「ふわぁ……この距離でもういい匂いがしゅるよぉ」 「念の為にオムツ穿いてきてよかった。視線が合った瞬間に甘イキしたもん」 「すみませーん、係員さーん。倒れちゃった人がいるんですけど」 あれ? 今、倒れた人いなかった? 大丈夫? 倒れた人はすぐに係員さんが駆けつけて、別階に用意してある救護室へと運ぶ。 何事もなければいいけど、みんなまずは自分の体調を1番に考えてね。俺がそう言うとまた倒れた人がいた。ねぇ、本当にみんなまずは体調を1番に考えてよ。 ようやくポップアップショップに到着すると、すでに3人は揃っていた。 「あっ、あくあ来た」 最初に気がついたのはとあだった。 「もー、早くこっちに来て手伝ってー」 「あいあい」 そんな事を言っていたとあだが、隣に立つと小さな声で午前中はお仕事お疲れ様と囁いてくれた。 この飴と鞭よ……。とあが女の子だったら俺はきっと弄ばれてたな。そんな気が強くしてる。 ちなみにとあはカウンターに立って、みんなとお話ししていた。 「そこのお姉さん、今日はどこから来たの?」 「北海道から、とあちゃんに会いに来ちゃった!」 「うわぁ、そんな遠くから来てくれてありがとう!」 1人のお客さんにそう話しかけたと思ったら、次のお客さんに立て続けに話しかける。 「ねね、そこの君。誰のグッズ買ったの?」 「あ……あくあ様のペンライト買いました」 「えっ……あくあのだけ? 僕のは買ってくれないの?」 「買います、すぐに買わせていただきます」 おい! さりげなく俺のファン取ってるだろお前! 俺はススっと会話に割り込んで、俺のペンライト買ってくれてありがとねと言っておく。 全く、油断も隙もない。てへぺろしても誤魔化されないからな! とあの奥にいた慎太郎を見ると、商品を入れた袋をお客さんに手渡ししている。 「商品のご購入ありがとうございました。またのご利用よろしくお願いします」 慎太郎も最初は女の子をいっぱい見ただけで倒れてたのに、すごく成長したなと思う。 一人一人のお客さんと目を見てお礼を言って商品を渡す。でもその後には、ちょっと表情を崩して手を振る慎太郎の仕草に、お姉さんたちからも自然と笑みが溢れる。 そしてレジカウンターの一つには天我先輩が立っていた。レジ打ちする姿が独特で、なんかちょっとかっこよくて中学2年生で止まってる心の一部分がソワソワする。お客さんもアキラくんのレジ打ちかっこ良すぎと騒いでいた。 「ターンっ!」 いや、先輩、流石にレジ打ちの効果音はいらないって……でもお客さん喜んでるからいいのか? 俺もとりあえずどこかにヘルプに入るかと思ったが、後ろから誰かがトントンと肩を叩く。 「あくあ君はこっち」 俺の肩をたたいたのは阿古さんだった。 阿古さんに案内されたのは、すぐそばに造られた簡易のブースである。 「みんなはもうやったから、次はあくあ君がお願い。はいっ!」 そう言って阿古さんが俺に手渡したのはマジックだった。 なるほどね。俺はなんとなくその意図を理解した。 「商品の購入が終わった方は、是非ともこちらにもお並びください! 今から人数限定で白銀あくあのサイン会を開始いたします」 まさかの人生初、サイン会である。 阿古さんが呼びかけると、すぐに俺の前に列ができた。 俺は最初に並んでくれた人に声をかける。 「今日はありがとう。お名前聞いてもいいかな?」 「あっ、あっ、あっ……」 「大丈夫、ゆっくりでいいからね」 「あ……佐藤しおりっていいましゅ……」 「しおりちゃんね。了解」 「し、しおりちゃん……」 佐藤しおりちゃんへ、白銀あくあより、今日は来てくれてありがとう。 「はい、今日は本当に来てくれてありがとうね」 「ひゃ……ひゃい……」 俺はサインしたクリアファイルをしおりちゃんに手渡す。 その瞬間、後ろがざわついた。 「嘘……だろ……」 「待って、私の知ってるサイン会じゃない……」 「えっえっ、名前とか書いてくれるの?」 「しかも下の名前呼びとか、こんなの捗っちゃうでしょ」 「これが……無料?」 「有料オプションじゃないの!?」 「しかも会話できる……だと?」 「最後、握手してなかった?」 「生きててよかったっ!」 「今まで辛い思いをいっぱいしてきたけど救われた」 「さすがあくあ様、私たちの知ってる常識を普通に壊してくる」 「ああ……神よ!」 俺はしおりちゃんのサインを終えると、次の人とも同じように会話をしてメッセージを書き込んでサインする。 そして握手をした後に、また次の人とそれを何度も繰り返していく。 ちょっと疲れてきたかなと思ったところで、ちょうど列が途切れる。 流石は阿古さん、どこで区切ればいいのか俺のことがよくわかってるなと思った。 本当はもっとしたかったけど、明らかに全員にするのは無理なのでそこは切り替える。 「みんな、もうそろそろ閉店するから最後にもう一つだけいいかな?」 俺たちは顔を見合わせて頷く。本当ならこの後CRカップの本番のために、とあと俺はもっと早い段階で撤収する予定だったけど、今日はそれも中止になったから余裕がある。どうせなら最後の最後までやり遂げたい。 俺たちは阿古さんに誘導されて裏の搬入エリアから一階へと向かう。 今日のバルコはこのポップアップショップの為に、来る人が混乱しないように入口と出口を固定してる。俺たちは出口へと向かうと、パーティションで区切られた外側に左右に分かれて立つ。お客さんはその内側を通る手筈になっている。 「みんな、今日はありがとう!」 とあはみんなに向かって手を振る。引きこもりだったとあの姿はそこにはもうなかった。 「気をつけて帰ってね」 慎太郎も以前に比べたら普通に女の子と接することができている。心なしか言葉も先ほどより柔らかくなっている気がした。 「フハハハ! また会おうお前たち!!」 天我先輩は相変わらずだったけど、それが逆に安心する。 「みんな今日は来てくれて、そして俺たちのグッズを買ってくれてありがとう。また会おうね!」 俺たちはひたすら手を振り続けた。 そうずっとずっと立ちっぱなしで手を振り続けたのである。 流石に3人は疲れたのか、全てが終わった後は地べたに倒れた。 「3人ともお疲れ様」 「あくあはなんでそんなに元気なのさ?」 俺は倒れたとあを引っ張り上げる。 「これでも一応鍛えてますし、慣れてますから」 「ふーん、ま、いっか」 俺は天我先輩や慎太郎の事も引っ張り上げる。 「流石にちょっとお腹が空いたな」 「慎太郎、実は俺もそう思ってたところだ」 「それならみんなで飯を食いにいくか。今日は俺の奢りだ!!」 「おー、パチパチ!」 4人で盛り上がってると、阿古さんが俺たちのところにやってきた。 「どうせなら今日はみんなで食べましょう。私の奢りよ」 阿古さん曰く、手伝ってくれた人たちと一緒に食事をできるように整えてくれていたらしい。 こういう機会でもなければ、会社の人たちを労う事もできないし、俺たちは素直に阿古さんの言葉に甘えることにした。 ちなみに食事会では、俺の隣の席は桐花さんだったんだけど、調子に乗ってあーんしたら固まっちゃったんだよね。流石にちょっと馴れ馴れしすぎたかな? でも桐花さんはちゃんと食べてくれたし、よかったよかった。 ************************************************ アキトさん、レビュー投稿ありがとうございます。嬉しかったです! そしてついに6万ポイントを超えていました。 ブクマ、評価、いいねしてくれた方ありがとうございます。 感想もありがたく読ませていただいております。 誤字修正、本当に助かっております。 このままの勢いで頑張りたいと思います。 またなろう版も月間ランクイン、週間1位獲得しました。 皆様のおかげです。ありがとうございます。 https://ncode.syosetu.com/n5131hs/ おまけ 嗜み「ふーん。私がいない時にそんなことやってんだー。ふぅーん」 ちょっと長すぎたごめん。 ******************************************** 掲示板、夢から現実へ。 【嗜みはよ帰ってこい】白銀あくあ様を語るスレpart2938【捗るはよ帰ってこい】 15 ななし 今日のドライバーも最高だったな。 19 ななし >>15 豆腐屋にラーメン屋ときて、ここでまさかの家庭教師のバイトとは思わなかった……。 全部食事物でくるのかと思いきや、まさかの変化球よ。 22 ななし >>19 あくあくんが家庭教師なら、成績アップ間違いなしよ。 私なら絶対に全教科満点とる。そしてえっちなご褒美をプレゼントしてもらうんだ!! 24 ななし これには今日のチジョー、シ・シュンキーも満足だったんじゃないか。 私も思春期にあくあ様と出会いたかった。 25 ななし あくあ様に保健体育の家庭教師して欲しいよ〜。主に実技で。 27 ななし >>25 先生、赤ちゃんの作り方教えてください! 29 ななし 家庭教師対決の全員メガネやばかったな。 黛君はいつも通りだったけど、やっぱメガネがクソ似合ってるし。 とあちゃんは顔ちっちゃすぎて、メガネずれてるのあざと可愛すぎでしょ。 それでもってあくあ様のお眼鏡姿は、なんかもうSぽくてみんなそれで心臓悪くなるし。 でも個人的には、天我先輩のメガネ良かったわ……。なんか落ち着いてていつもより大人びて見えた。 34 ななし >>29 わかるわ……ちなみに、とあちゃんはPCしてる時メガネらしい。 38 ななし >>29 >>34 天我先輩は大学じゃメガネかけてるらしい。天我スレより。 40 ななし そういう意味では、あくあ様のメガネ姿は貴重。 41 ななし >>38 ぐわああああ、大学の奴らうらやま。 でも天我先輩の大学は最難関クラスだから自分の学力じゃ無理だわ。 43 ななし >>40 妹があくあ様の妹と同級生なんだけど、勉強教えてくれる時とかはメガネかけてるんだって。 46 ななし >>43 は? 47 ななし >>43 は? 48 ななし >>43 は? 51 ななし >>43 普通に羨ましすぎる。 私もあくあ様の妹に生まれたかった。 52 ななし >>43 妹ちゃんいいなぁ……。 ていうか勉強教えてあげるあくあ君ってば優しすぎ。 お姉さんお股のあたりがきゅんきゅんしちゃう……。 53 ななし 至急、あくあ様の妹に転生する方法。 55 ななし >>51 恋人なんて高望みしないから、あくあ君の妹かお姉さんかお母さんになりたかった……。 59 ななし >>53 >>55 それはみんなが思ってること。 63 検証班◆CHiMPOsuki お前ら羨ましすぎ……。私なんてまだ見れてないんだぞ。 66 ななし >>63 チンポスキーwww そういえばスターズに出張だっけ乙w 68 ななし >>63 つ日頃の言動。 きっと罰が当たったんだぞ。 69 ななし >>63 草w 71 ななし >>63 よりにもよってポップアップショップの先行販売日より前に出張に行ったチンポスキーさんじゃん。 確か二週間以上帰れないんだっけ、がんばwww 72 ななし >>63 今、スターズのどこ? 77 検証班◆CHiMPOsuki >>72 山、ガチで山、周り羊のパチモンみたいなのしかいない。なんもない。 ついでに言うと寒い、そして暗い、腹へった……。 良い事は星空が綺麗で空気が美味しいことだけ。後、羊のパチモンがあったかい……。 80 ななし >>77 お前どんなとこ出張してんだよwwwww 83 ななし >>77 クソウケるwww 84 ななし >>77 お前しばらくそこにいろ、そしてその澱んだ心を浄化されて帰ってこい。 86 ななし >>77 チンポスキーが派遣されたのが、山奥で人のいないところでよかった。 間違って大事な遺跡とかに野ションして、国際問題になるのだけはやめてくれよ。 92 検証班◆CHiMPOsuki お前ら酷すぎだろ!! 私だってちゃんと真面目に仕事してるんだぞ! >>86 大丈夫、そこら辺に穴ほってシッコした。 95 ななし >>92 穴ほってシッコwwwww 97 ななし >>92 やっぱ検証班すげーわwww 98 ななし >>92 ちょっと待ってwガチの山奥じゃんそれwww そんなところに出張するなんてどんな会社だよw 100 ななし >>92 羊のパチモン「この女、しょんべんくせー」 101 ななし >>92 社会人として真面目に働くのは当然のこと。 って、言いたかったけど、真面目に働くのって大変だよね。頑張れよ。 107 ななし チンポスキー1人でこんなに盛り上がるなんて……。 おい、嗜み、そろそろ出てきてもええんやで? 110 ななし >>107 嗜みまだ行方不明なんか……。 114 ななし >>110 なぜか捗るも行方不明。 117 ななし ワンチャン、2人とも存在が卑猥すぎて捕まった説。 なおチンポスキーは出張じゃなくて、本当は捕まる前に国外に逃げた。 119 ななし >>117 あるなwww 120 ななし 正直なところ、捗るも嗜みもいないのは寂しいわ。 チンポスキーも出張だし、姐さんもここ最近は忙しいのかあんま見かけないし。 まさかとは思うけど、こんな終わり方ってないよな……? 123 ななし >>120 やめろ……私だって本当は寂しくなるから、そういうのは考えないようにしてるのに。 125 ななし あんな恥の塊みたいな奴ら(姐さんを除く)でも、居なくなると寂しいんだよな。 127 ななし 本当に、マジで掲示板の汚点みたいな奴ら(姐さんを除く)なのにな。居ないと寂しいよ。 129 ななし 嗜みはいいところの子だから、なんか親にこんなところ(掲示板)なんかに行くなって携帯取り上げられた説。 捗るは単純に金がないから電気止まった説。 131 ななし >>129 嗜みそれありそう。捗るはもうそれで確定だろw人騒がせなwwww 132 ななし >>129 この前の連続赤スパで止められたとか? ありそう。 133 ななし >>129 捗るそれが理由だったら悲しすぎるwww 136 ななし >>129 捗るそれが理由なら、バイト先で充電さえできれば書き込みできるはずだけどな。 142 ななし >>136 金がなさすぎてマグロ漁船乗ったとか? 145 ななし >>142 ありそうwww 147 ななし 捗るクラウドファンディングしなよ。 私、100円なら出してもいーよ。 149 ななし >>147 それいいな。いっそのこと、スレ住民で金出して捗るを掲示板のマスコットとして雇うか。 私も万札出してやってもいいぞ。あいつが居ないと寂しいもん。 150 ななし 1000円までなら。 152 ななし 捗る人気だな。私も赤スパ投げてもいいぞ。 153 ななし 恵まれない捗る共同募金でも始めるか。 155 ななし あいつの場合もらった金をそのままエログッズか、あー様のグッズに捧げそう。 157 ななし 捗るも嗜みもさ、はよ戻ってこいよ。 160 ななし >>157 ほんまこれ。 161 ななし >>157 ほんこれ。 163 ななし ところで渋谷のポップアップショップどうなった? もう午前中の買い物が終わったやつくらいいるんじゃないの。 166 ななし >>163 今の所あー様の姿は見えず。 167 ななし >>163 天我先輩、朝一から来てた。 とあくんと黛くんは昼前に合流。 169 ななし なお現地では突発サイン会兼握手会が開催されてる模様。 172 ななし >>169 まじ? 174 ななし >>169 うそやろw 175 ななし >>169 いくらでした? 180 ななし >>175 無料。 181 ななし >>175 ただ。 186 ななし >>180-181 やばすぎでしょw 188 ななし >>180-181 やっぱベリルって頭がおかしい(褒め言葉) 190 ななし 天我先輩のサイン、ガチカッケェわ。 192 ななし >>190 もしかしたら会えるかなって思ってギター持ってた私。 良いギター使ってるなって言ってくれて、ギターにサインしてくれたのガチで泣きそうになった。というか泣いた。一生の宝物にする。以上天我スレ住民より。 195 ななし >>192 うわあああああ、あくあ様のファンだけどそれは羨ましすぎる。 196 ななし とあちゃんのサイン可愛すぎ。 197 ななし とあちゃんのサインSNSに上がってるけど、一個ずつ違っててウケるw 200 ななし >>197 それに比べてミリ単位で完璧に同じサインを描き続ける黛ロボよ。 203 ななし >>200 ロボずみwww 205 ななし ヘブンズソードの一部演技のせいで、黛君がロボずみ呼びされてるのジワるw 207 ななし ちなみに生のとあちゃんは、女の私より顔ちっちゃいし、女の私より良い匂いがするし、女の私より可愛かった……。これで男の子とか嘘だよな? 嘘だと言ってくれよ! 211 ななし >>207 諦めろ、私も生で見て普通にそこらへんの女の子より可愛くてクソビビったわ。 214 ななし あああああああ! 行きたかったあああああ! お前ら、行けなかった私の分も楽しんできてくれ!! 216 ななし 私も行けなかった組だけど、後でちゃんと再販してくれるし、ショップが普通に開くのを待つよ。 217 ななし あくあ様来てないけどなんかあったのかな? 220 ななし >>217 あー様の性格から考えてこないはないと思うけど、普通に仕事入ってたんじゃない? 最近ちょっと働きすぎでお姉さん心配。 223 ななし 疲れたあくたんを癒してあげたい。 226 ななし >>223 えっ? 疲れたあくたんに卑しいことしたいって? 229 ななし >>226 やっぱりここ穢れてるわw浄化しないとwww 232 ななし クリアファイルの夕迅あー様、本当に最高。 しかもこれ、撮影の時のオフショットじゃなくて多分新しく撮り下ろしてるよね? 235 ななし >>232 間違いなくそう。しかも衣装がコロールオムだから上品感があって、ますます夕迅様に近づいてる。 238 ななし 八雲先生、例のあのCMの台本も書いてたし、スピンオフの夕迅様やってくれないかな。 240 ななし >>238 あの1話のシーン。校門前に夕迅様が車で乗り付けるシーンやばすぎ。 あんなかっこいい人が迎えに来たら学校中が大騒ぎになるぞ。 243 ななし >>240 少女漫画の定番とも言えるシーンだが、絶対にあり得ないやつな。 246 ななし 森長コラボのメリーさんもふってる時のあくあ様も最高。 あくあ様と動物園デートとか、ふれあいパークとか行ったら楽しそう。 247 ななし お前ら喜べ、藤コラボの画像はモノクルあー様だぞ。 252 ななし >>247 な、なんだってー!? って画像公開されてるから知ってるけど、あれやばいよなー。 254 ななし 天剣コラボのクリアファイルとポスター、バチクソ売れてるな。 みんな必ずと言っていいほど買ってる。 258 ななし >>254 帰宅組、今更ながらに気がついたんだけど、とあちゃんのポケットからクワガタのキーホルダーがチラッて見えてるんだけど……これって既出? 261 ななし >>258 は? 262 ななし >>258 えっ? 263 ななし >>258 聞いてない。 264 ななし >>258 ほんまやんけ!! 267 ななし >>258 すげぇwww 269 ななし >>258 つまりどういうことです? 270 ななし これって期待していいってこと? 271 ななし とあちゃんまだ性別明らかにしてないんだよなぁ。 273 ななし やめて、ベリルはこれ以上私たちを弄ばないで!! 275 ななし ここは一旦、気が付かなかった事にして、心穏やかに本編の放送を楽しみに待っていよう。 278 ななし >>275 それあり。 279 ななし >>275 そうしよう。 282 ななし ソムリエーっ! 早く帰ってきてくれえええええええ! 284 ななし くっそ、肝心な時にプロソムリエがいないじゃねぇか!! 285 ななし せっかくの活躍の場にいないチンポスキー氏。 287 ななし そういえば、スタッフに姐さんいたわ。 本当に就職してて驚いた。 291 ななし >>287 姐さんどの人? 293 ななし >>287 知ってたとはいえ、私もびっくりした。 忙しそうだったけど、好きな職場で働けて何よりだよ。 296 ななし >>291 1番身長が高くて、1番目つきが鋭い人。 300 ななし >>296 一瞬で理解したthx。 304 ななし 一瞬で理解させられる姐さんwww 305 ななし 姐さんは一度見たら忘れない。 307 ななし 姐さんの事を悪くいうつもりはないけど、あの身長だと確実に男の子の自尊心傷つけるし、臆病な男の子だと恐怖でおもらししちゃうかも。だからベリルに就職できてよかったなって思う。 私も身長高くて目つき悪いからさ。確実に男の子からは需要ないんだよね。だから姐さんの苦しみは理解できる。 マザコン系の男の子だって、好きなのは身長高くてもおっとり系とかほんわか系とかだからね。表情に柔らかさがない私たちには無縁なんよ。 312 ななし >>307 全私が泣いた。 313 ななし >>307 なるほどな……。 316 ななし >>307 でもさっき、とあちゃんに間違えてお姉ちゃんって呼ばれて表情緩んでたぞ。 321 ななし >>316 嘘……だろ? 324 ななし >>316 えっ? ベリルに入るとそういう福利厚生サービスがあるんですか? 325 ななし >>316 とあちゃんwww 327 ななし >>316 ぐわあああああああああ、羨ましすぎるううううううううううううう! 328 ななし えっ、あくあくんからお姉ちゃんとか言われちゃったらどうしよう。 329 ななし >>316 あくあくんがお姉ちゃんって呼んでくれるなら私頑張る。 330 ななし ふぅ……ベリル一回落ちたけど、次はちょっと本気出しちゃいますか。 332 ななし ベリル、また次もとんでもない人が応募してきそう。 333 ななし なお、前回のベリルの就職決定通知は、宝くじ一等が当たる確率より低かった模様www 337 ななし >>333 嘘だろwww 338 ななし >>333 空気を吸うように当たり前感覚でとんでもないことやらかすの、やめてもらっていいですか? 340 ななし 本当の夢の国はベリルにあったのか。 344 ななし >>340 東京ベリルランドか。 347 ななし >>340 >>344 やめろ訴えられるぞ!! 351 ななし あああああああ、私も夢の国の住民になりたいよおおおおおおおお! 353 ななし うわああああああああああ! 355 ななし 前のへんでなんか叫び声したんだけど、なんかあった?@待機列。 356 ななし あ く あ さ ま 降 臨 ! 357 ななし お前ら喜べ、あー様きたぞ! 358 ななし あーくん! あーくん! あーくん! 363 ななし ふわああああ。笑顔で昇天しかけたよぉ……。 365 ななし あー、今日も普通にかっこいい。 367 ななし あくたんの今日の服装、大きめパーカー可愛すぎん? 368 ななし 男の子が萌え袖……だと? 370 ななし 上がオーバーサイズだから、ますます足が長く見える。 372 ななし ふぁ……ヤベェわ。目の前通っただけでめちゃくちゃいい匂いがしてパンツダメにした。 374 ななし おい! 隣の女、あくあ様の顔見ながら服の上から乳首いじってただろ!! 375 ななし 倒れた人いたけど、すぐに救護班の人たちが駆けつけて回収してくれた。対応いいね。 377 ななし >>374 草w 379 ななし >>374 仕方ない。体があくたんの赤ちゃんを孕みたがっているのか、おっぱいが張っちゃうんだよ。 かくいう私も、今ビンビンに乳首が勃起してる。ワンチャン母乳出るかも。 380 ななし とあくんとあくあくんの掛け合いてぇてぇすぎるよぉ。 382 ななし うっ……心臓が。 384 ななし 今のでさらに何人か倒れたぞw 385 ななし >>382 耐えろ! グッズも推しも目の前だぞ!! 388 ななし サイン会始めるって! 390 ななし 速報、あくあ様サイン会。 391 ななし ついに推しのサイン会きたああああああああ! 393 ななし あっ……そんな、マジックじゃなくて、お姉さんの乳首を指でつまんでほしいな。 394 ななし その手に持ったマジックで私の乳首を突いてほしい。 397 ななし >>393-394 酷すぎるwww 398 ななし >>393-394 お前らもチンポスキーと同じ山奥に発送するぞ。 400 ななし あっ……誰かつまみ出されたw 402 ななし >>400 何があったんだwww 406 ななし >>400 シャツのボタン開けて、胸の谷間にサインしてもらおうとした女がいるらしい。 501 ななし >>406 はいアウト。 502 ななし >>406 これは流石にダメでしょwww 504 ななし なお、あくあくんは顔を背けたけど、赤くなってたからガチで女の子のおっぱいが好き説出てきた。 507 ななし >>504 おい、嘘だろ!? 508 ななし >>504 おっぱいが好きな男子なんているわけないだろ!! あっ、でも絶滅危惧種のマザコン男子にはおっぱい好きいるかも。 509 ななし >>504 やっぱりあくあくんはおっぱい好き説は当たってたのか。 510 ななし >>504 私も現地組だけど、確実におっぱい好きだと確信した。 512 ななし シャツ着てたやつが一斉に一個分ボタン外し始めた@現地組。 513 ななし おい隣のチクニー女! コソコソとおっぱいのポジション調整するな!! 515 ななし >>508 それってあくたんも年上女子好きってこと? アラフォーの私にも、もしかしてワンチャンある? なお胸はでかい。 517 ななし 姐さんwww 518 ななし 姐さんの睨みで、シャツ女が一斉にボタン一個止めたのウケるwww 521 ななし >>518 姐さんwww 522 ななし >>518 やっぱ姐さんは山奥に左遷されて野ションしてるやつとは違いますわ。 524 ななし >>518 姐さんどんだけ怖いんだよwww 525 ななし よかった、姐さんがベリルに就職して。 そのままあくたんをお守りください。 527 ななし 姐さん、あくたんの後ろに立っててガチで守護霊みたいになってるwwww うちの子たちになんかしたら、わかってるよな的なオーラ出てるのヤヴァイ……。 529 ななし 姐さんもおっぱいでかいよな。 536 ななし >>529 姐さんよかったな。あくあ君が毎日おっぱい見てくれるぞ。 538 ななし そういえば現地に天鳥社長来てるけど、優しそうな人でよかった。 こういう人だからみんな集まってきたのかなー。 542 ななし >>538 それはあるかも。社長あんまガツガツしてない感じの人だね。 これだけの男の子を揃えてる会社の社長だから、もっとやり手のギラギラした人を想像してたからびっくりした。 544 ななし ちょっと待って、サイン会の様子がおかしい……。 547 ななし >>544 サイン会に様子がおかしいとかおかしくないとかあるのか? 548 ななし >>544 この時点で嫌な予感がしてる。 549 ななし >>544 念の為に聞いておく、何があった? 561 ななし テレビの企画でやってくれた男の人のサイン会。 超絶嫌な顔で雑にサインしてくれる。 ベリルのサイン会。 ちゃんと丁寧にサインしてくれる。 ありがとねってお礼の言葉を言ってくれる。 話しかけたら会話してくれる。 とあちゃんは会話多め。 天我先輩は興味のあることなら会話量が増える。 黛くんは話しかけないとダメだけど、話しかけたらちゃんと真剣に答えてくれる。 あくあくんのやってるサイン会。 笑顔でサインしてくれる。 〇〇ちゃんへって書いてくれる。 名前呼んでくれる。 サインしてる時話しかけても普通に会話してくれる。 むしろ向こうから会話してくれる。 最後ありがとねって目線合わせて言ってくれる。 その時にぎゅって両手で握手してくれる。 緊張してる女の子に、ゆっくりでいいよって向こうから手握って言ってくれる。 ちゃんと1人のファンていうか女の子として認識した対応してくれる。 サインが画伯。 564 ななし >>561 ほえ〜(語彙力消失) 565 ななし >>561 え? それ有料オプション? 567 ななし >>561 ああああああああああ、やっぱり行きたかったよおおおおおおお!! 568 ななし >>561 嘘だろ…… 570 ななし >>561 ベリルの子たちでもすごいのに、あくたんおかしいやろ! 571 ななし >>561 さりげにベリルのメンバーの子にも格の違いを見せつけてくるあー様好き。 572 ななし >>561 >緊張してる女の子に、ゆっくりでいいよって向こうから手握って言ってくれる。 これやられて恋に落ちない子おる? 573 ななし >>561 >サインが画伯。 おいwwww 575 ななし >>572 これ本当にやばい。 576 ななし >>572 こんなに女の子に優しい男の子おる? 577 ななし >>572 もうあくたんは希望する女の子を全員もらってくれ。 578 ななし >>572 わかった、あくあ様はもうこの星と結婚しよう。そうすれば全員がハッピーだ!! 579 ななし >>573 草www 580 ななし >>572 この文面だけで好きすぎて辛くなる。 582 ななし >>578 お前天才か。 583 ななし >>578 つまり母なる地球と、父なるあくあ様に包まれて私たちは生きてるわけですね。わかります。 584 ななし あくあ様がおっぱい好きって情報がマジなら、性欲はあるってことだよね? それならほぼ間違いなく結婚するのは確定だとして、こうなるとガチで最初の嫁が重要になってくる。 いや、自分が結婚できるだなんて思ってないよ? でもさ、幸せになれる子が多い方がいいじゃん。 586 ななし 朗報、Kカップの私、あくあ様におっぱいチラ見される。 今まで言えなかったことを言わせてほしい。 私のおっぱいを汚物を見るような目で見てきた男ども、ざまあみろ!! お前らクソ男には需要なかったけど、あくあ様には需要ありましたあ!! 590 ななし >>584 理想は天鳥社長のような気がするな。 掲示板なら1番チャンスありそうなのが嗜みだっけ? でも、今は姐さんもチャンスありそう。 591 ななし >>586 よく言った。シンプルに感動した。 592 ななし >>586 BANされる覚悟でよく言ったと思う。 593 ななし >>586 全私が感動した。 594 ななし >>586 もうここの住民なら薄々気がつき始めてるよね。 あくあ様だけじゃなくって、私たちにも普通に接してくれるベリルのみんな見たらもうクソみたいな男の人に媚なんて売るの馬鹿らしくなる。そんな人に貢ぐくらいなら、ショップでグッズ買うか投げ銭するわ!! もちろん今までだって、普通にしてくれてた男の子たちは別だよ。そういう子は別として、もう態度の悪い男の人とか絶対無理。 597 ななし >>590 嗜みはよ戻ってこい! お前があくあ様と結婚して、下々の者達(掲示板の民)に施してくれ!! 600 ななし >>590 姐さんチチでかいしワンチャンあるで。 602 ななし >>594 これな。 603 ななし >>586 >>594 みんなが思ってたけど言えなかったことを言ってくれた気がする。 605 ななし >>594 実は私もそう思ってた。 606 ななし >>594 昨晩、シロくんが配信でトゥコール企画した時に運良く話せた何人かの1人です。 クラスの男の子に虐められてるけど先生も同級生も助けてくれません、どうしたらいいですかって……答えづらい質問をしちゃったけど、真剣に答えてくれて救われました。 あと……これは言おうかどうしようか悩んだんだけど、配信が終わった後にかけ直してきてくれて、本当に大丈夫? 他に相談できる人いるって聞いてくれて、辛かったらまたかけてきていいよって言われて本当に泣きました。 男の子の事が嫌いになりかけてたけど、あいつだけがクソだったんだ、男の子にもちゃんと優しい人がいるんだって、なんでこいつなんかに振り回されなきゃいけないんだって、シロくんのおかげでそう思えるようになったんだよね。 ちなみに学校は今朝、お母さんと相談して転校することになりました。あの時、心配してくれたみんなありがとう。 610 ななし >>606 泣いた。 612 ななし >>606 そんなクソみてぇな学校はやめて正解。 学生生活、楽しも! 613 ななし >>606 うちに転校生きたら、とりあえずめっちゃ優しくするわ。 614 ななし >>606 配信外でかけ直してくれるとかどんだけ優しいんよ……。 次の学校、いい所だといいね。 615 ななし >>606 初恋があくあ様でよかった。 そんなクソみたいな男は記憶からデリートだ、デリート! 616 ななし >>606 あー様に、もう100回くらい惚れ直してる。 617 ななし >>606 実は私、ベリルの配信スタッフの1人として就職したんだよね。 だから転校すると聞いて安心しました。 ちなみにファンとの個通は本来禁止だけど、あとで阿古さんには謝るから、さっきの子、心配だからDMで連絡してかけ直すわ、責任は俺が取るから〇〇さんは俺のわがままって事にしといていいよって言った時のあくあ様のかっこよさは忘れません。 ちなみに私は責任とって辞めるつもりで退職届書いてたけど、社長は、目の前で苦しんでる女の子1人の事を放って置けるような人なら、人生かけて推してないよ。だから、貴方は貴方の思うまま行きなさい。私も他の社員も、とあちゃんも黛くんも天我くんも、そんな貴方だからみんなが同じ方向を見てるんだよ。もしなんかあったら責任は全部私が取るから、貴方のやりたい事をやれ白銀あくあって言ってた。この会社最高かよ。 本当はこれもバラしちゃいけないんだけど、でも敢えて言わせてほしい。 623 ななし >>617 全私が泣いた。 もうティッシュないんだけど誰かかして。 623 ななし >>617 この会社アツすぎだろwww 625 ななし >>617 素で日朝やってんじゃねぇぞ!! 627 ななし >>617 次の求人はいつですか? 628 ななし >>617 もう本郷監督もベリルに所属しなよ。あの人、フリーでしょ確か。 630 ななし >>617 映 画 化 決 定 ! 631 ななし >>606 >>617 今まで出会った全ての男を過去にする男、白銀あくあキター。 633 ななし >>617 でもさっきもらったサインは画伯なんだよね。 なお、字は普通に綺麗な模様。 638 ななし >>633 草wwww 639 ななし >>633 逆にこういうとこ好きw 完璧に見えて、ちゃんと人間なんだって思える。 644 ななし >>633 おっぱいチラ見してくるとことかね。 647 ななし >>644 もうおっぱいの話はやめて差し上げろ。 見てくれなくなったらどうするんだ!! 652 ななし >>647 これな、見てるの気がついてるふりしちゃダメだぞ。 あえて隙作ったり、よそ見したりして、あくあくんの大好きなおっぱいをガン見できる時間を作ってあげよう。 653 ななし くっそw せっかくいい話してたのに、お前らおっぱいの話ばっかしやがってwww 660 ななし >>653 仕方ない。おっぱい見られるってことは、女として異性として意識してくれるってことじゃん。 661 ななし ちなみに私、おっぱいのサイズそんなにないけど、ちゃんとあくあくん見てくれたよ。 なんでかなと思ったけど、ちょっと汗かいててブラが透けてたから、多分それくらいしか理由ないんだけど……。 666 ななし >>661 マジかよ……貧乳でもチャンスあるってことか。 667 ななし 今、一斉にみんな自分のブラが透けてないか確認したぞwww お前ら全員ここの住民かよwwwww 671 ななし 化粧水とかであえて透けさせてる奴アウトだろ!! って思ったら、スタッフにお姉さんわかってるよねって言われて連れて行かれた。 678 ななし >>671 くさwwwww 679 ななし >>671 そいつ捗るじゃなかったか? あいつならやりそうな姑息な手ではある。 684 ななし >>679 あいつに化粧水を買う金なんてねーだろ!! 690 ななし >>684 ひでえwww 693 ななし >>684 草しか生えないwwwwww 695 ななし >>684 悲しすぎる……。 698 ななし いなくてもネタになる検証班。 699 ななし ここまでアイコちゃんの話なし。 誰か心配してやれよ。 702 ななし >>699 白龍先生は自己責任。 704 ななし >>699 白龍先生は自業自得だから。 706 ななし >>699 先生、のうりんの続きまだ? 710 ななし お前ら少しはアイコちゃん先生の事を労ってやれよ!! 先生、のうりんの続編待ってます。 713 ななし >>710 言ってる奴が全然労ってなくて草w 715 ななし 先生、グッズ買いに行けたのかな? 721 ななし >>715 白龍先生の公式SNSより。 こっそりグッズ買いに行こうとしたら、編集が玄関に立ってた、くそっ!! 724 ななし >>721 先生……。 726 ななし >>721 泣きたいけどもうティッシュがない。 730 ななし ようやくオフショット写真注文できた。みんなもう買ったの? 733 ななし >>730 全部買った。セット注文あってよかった。 734 ななし 300枚全部買っても、54000円+送料+手数料は安い。 735 ななし 写真立てとか、写真入れとかがめちゃくちゃ売れてる。 可愛いのとかこだわったのがほしいやつは、みんな先に買っとけよ。 736 ななし >>730 ヘブンズソードの時のオフショット写真好き。 特に4人でご飯食べてるとこ。 スタッフのみんなとBBQとか羨ましすぎ。 737 ななし >>730 あくたんが、みんなのお皿にトングで焼いた肉を取り分けてあげてる写真好き。 この映像、10月に発売するらしい天剣のDVDの特典につかないかなぁ? 740 ななし >>736 >>737 マジかよ。脳死で全セット注文したから見てなかったわ。 来た時の楽しみにしておこう。 741 ななし 舞台裏の写真とか見えてないところの写真が良すぎる。 円陣の写真はガチで最高。 742 ななし >>730 左手と左足が一緒に動いてる黛くんの写真、これ絶対にロボずみ加速案件やん。 745 ななし >>742 黛くんまさかのロボット説www 748 ななし >>730 強風で天我先輩の顔が全部髪で隠れてるの完全に事故やろw スタッフ、たまにおもろい写真混ぜるのやめろwww 753 ななし >>748 スタッフさあwww 757 ななし とあちゃんの両手を上げてる写真やばない? シャッター切った時に目閉じちゃったんだろうけど、これ完全にキスシーンじゃん……。 781 ななし >>757 あっ……。 782 ななし >>757 すぐに追加注文した。送料手数料の方が高いけど悔いなし。 786 ななし どうしてもお金ない人向け。 これだけは買っとけ、あくあ様の個人的おすすめ写真。 22番 コロールオムの新作、純白のスーツを着たあくあ様。 おすすめ理由は、結婚だよねこれ? 57番 砂浜で左手をカメラのほうに伸ばして振り返ってる写真。 おすすめ理由は、手繋ぎデートしてる気分になれる。 86番 本郷監督(だと思う)の話を真剣に聞くあくあ様の横姿。 おすすめ理由は、ノースリーブだから腕の筋肉よくわかる、あと横顔が尊い。 134番 事務所のソファでうつ伏せになって寝そべるお疲れあくあ様。 おすすめ理由は、妄想が捗る。 163番 森長のバニラモナカを口に咥えたあくあ様。 おすすめ理由は、口元のおクリーム様が授乳を連想させてくれます。 201番 バイクにまたがって親指で後部座席を指してる写真。 おすすめ理由は、早く後ろ乗れよ、置いてくぞって言われてるみたいでくる。 248番 ダンス練習中のあくあ様。 おすすめ理由は、脇汗と短パン、何に使うかって? そんなの決まってるよな! 295番 貴重なヘブンズソードの尻アップ画像。 おすすめ理由は、お前らならわかってるよな? 792 ななし >>786 助かる。 793 ななし >>786 色々と捗る。 795 ななし >>786 これはナイスすぎるまとめ。 799 ななし >>786 写真全セットきたらガチでじっくり一枚一枚噛み締めながらみよ。 800 ななし >>786 途中から欲望が漏れちゃってるwww 803 ななし ぐわあああああああああ……。 804 ななし んほおおおおおおおお! 808 ななし >>803-804 何があったんだよw 811 ななし >>808 多分、サイン終了を宣告されてギリできなかった人。 815 ななし >>811 それはかわいそうに……。 817 ななし すれ違う時に、ごめんねって言われて握手された。 もうそれだけで満足です。 820 ななし みんな帰宅かな? どこかに移動し始めた。 822 ななし サイン会できなかった人にも声かけてくれたり、ハイタッチしてくれたり、みんな優しすぎるんよ。 828 ななし あくあ様お疲れ様。とあちゃんも、黛くんも天我くんもみんなゆっくり休んでね。 830 ななし はわわわわ、夢のような時間だった。 831 ななし 行けなかったけど、掲示板とかSNSで流れてる画像見てたら行った気分になれた。 ありがとなお前ら。 833 ななし 案外シールがかなり売れてたな。 ペンライトの持ち手につける用だけで別途に1セット買ったりしてる人かなりいたわ。 836 ななし >>833 携帯のカバーに貼ったりとか、自分のお気に入りアイテムに貼れるのが大きい。 839 ななし >>836 10代の子は、その場でもうベタベタ貼ってたね。 30以上の自分は勿体無くて使えない……世代間ギャップを見た。 842 ななし >>839 やめろ悲しくなる!! 847 ななし ふぁっ!? 848 ななし ベリルはこれだから!! 853 ななし >>847-848 何があったんだい? お姉さんに言ってみ。 854 ななし >>847-848 もうよっぽどの事がない限り驚かないよ。 861 ななし >>853-854 4人によるお見送り。 みんな手振ってくれてる。 862 ななし >>853-854 バルコに来てたと思ったら夢の国だった。 866 ななし >>861 ベリルはサービスしすぎやろ!! 867 ななし >>862 本当に夢のような時間だった。 868 ななし バルコの外、全然知らん人同士で抱き合って泣いてる。 869 ななし 入るのに結構待ったけど満足感しかない。 873 ななし グッズの価格帯も良心的だったし。マジでよかった。 全コンプリートしたわ。 875 ななし ベリル公式SNS。 876 ななし ベリル公式SNSに、新情報きた! あくあくん、月9出演決定!! 880 ななし ぐわあああああああああ! 881 ななし あくあ様、月9出演おめ! 882 ななし >>875-876 よりにもよって小雛のドラマかよ。 885 ななし 優等生な私のお兄様。 小雛ゆかり、月街アヤナ、白銀あくあ他。 887 ななし あくあくん、お兄さん役なのか。 888 ななし >>882 お兄さん役ならいい、ヒロインが小雛じゃなくてよかった。 889 ななし キャスト見る限りレベル高いな。あーくん大丈夫かな? 903 ななし 学生服のあくあ様を見れるだけでも嬉しい。 904 ななし 月9の傾いた視聴率を取り戻せるか。 906 ななし ヘブンズソードが良かっただけに、比べられるだろうな。 907 ななし 今晩から予告解禁、楽しみ。 910 ななし 公式SNS、続報かと思ったら違った。 912 ななし 公式SNS、お見送りで疲れてへたり込む3人。 あくあ様、普通に平然としてるのすげーわ。 915 ななし あー、最高なんよ。やり切ってる感がすごい。 918 ななし いやあ、本当にいい1日だった。 920 ななし 今日はいい夢観れそう@現地組。 923 ななし 今日は悔しい思いしたけど、明日バルコ行こっと。 流石にみんなが来たのは初日だけだろうけど、ショップ自体は一週間やってるのはでかい。 924 ななし ポップアップショップは行けないけど、ちゃんとお店が開いたら行くわ。 926 ななし ベリルの、ううん、あくあ様のおかげで毎日が楽しい。 929 ななし >>926 それな。 931 ななし >>926 それなのに検証班がいないなんてな。 今日、誰も書き込んでないんだぜ? 信じられるかよ……。 937 ななし >>931 ほんま、ガチで心配やから、嗜みと捗るは大丈夫なら大丈夫って言ってほしい。 939 ななし 嗜みも捗るも参加できてたらいいな。あいつらめちゃくちゃ楽しみにしてたやん。 942 ななし なんだかんだ言ってみんな優しいな。 私も嗜みと捗るが心配。 944 ななし >>931 山奥で野ションしてた奴ならいたぞw 948 ななし >>944 チンポスキーwww 949 ななし >>944 もうあいつがチジョーやろw 952 ななし >>944 存在が忘れ去られてるwww 955 ななし ん? テレビ、ニュース速報? 957 ななし ニュース速報、チンポスキー重要有形文化財にしょんべんして捕まる。 961 ななし >>957 やめいwww 963 ななし 我が国に留学中だったカノン・スターズ・ゴッシェナイト殿下、極秘裏に帰国。 近々、本国でご婚約を発表か。 966 ななし >>963 カノン様婚約するのか。あの人なら選び放題だろうな。 967 ななし >>963 正直、あくあ様の正妻になる人は、このクラスの人じゃないと無理だなって思う。 帰国して婚約を発表ってことは、向こうの人と結婚するのかなー? この国の文化が好きで、そういうイベントに来てくれたりとかしたからこの国の人と結婚するのかと思ってた。 972 ななし >>967 前になんかの映像で、手に持ったポーチがアニメのやつで、それがSNSで拡散されて人気出たんだよな。 向こうの後継者候補1番で国民からの人気も高いし、普通に無理だろうなあとは思ってた。幸せになってほしい。 974 ななし カノン殿下、ど田舎の地元に文化交流に来てくれた時、めちゃくちゃ優しかったの覚えてる。 あとすんげえ綺麗だった。 975 ななし 前にテレビにちょこっと出た時も、隣にいたインタビュアーの女優が一般人に見えてかわいそうだったな。 978 ななし またニュース速報。 979 ななし ご婚約ではなくご結婚か? 980 ななし え? 婚約飛ばしてすぐに結婚てこと? いくらなんでも段階すっ飛ばしすぎじゃない? 982 ななし なんか嫌な予感がするなあ。それって本人がちゃんと望んでる? 983 ななし >>979 現地報道によると、なお、お相手は当日まで伏せられるとのこと。 985 ななし あくあ様スレなのに、カノン殿下の話題一色になってる。 まぁちょっとびっくりしたよね。 987 ななし メアリーで同級生だけど、もうカノン殿下帰ってこないのかなぁ? お別れの挨拶とかなかったから寂しすぎる。 989 ななし 今ふと思ったんだが、殿下が嗜みとか……ないよな? 995 ななし >>989 不敬罪。 996 ななし >>989 それは不敬。 997 ななし >>989 冗談も大概にSAYよ! 998 ななし >>989 もしそうだったら逆に親近感湧くわw 999 ななし >>989 ないない。本当にカノン殿下が嗜みだったら、へそでやかん沸かしたるわ!! 1000 ななし 1000なら、また全員が元気に揃いますように!! ※なお、野ション女は除く。 ************************************************ NTRは百パーないから安心してください。その展開は作者が無理。 まぁ何が言いたいかっていうと、壮大な茶番劇が始まります。というか始まってる。 笑いながら読んでやってください。 白銀あくあ、決意。 9月26日、夕方、ベリルエンターテイメント本社ビル。 「どうしたの、あくあ? なんか今日すごく顔色悪いよ?」 目の前にいたとあが俺の顔を覗き込む。 とあのいう通り、俺はきっと今、酷い顔をしているんだろうな。 「何があったかはわからないが、今朝から様子がおかしいぞ?」 慎太郎は心配そうに俺の事を見つめる。 昨日の夜から眠れていないからか、頭が思った様に回らない。 「2人の言う通りだ。白銀、今日はもう帰って休んだ方がいい……」 天我先輩はゆっくりと席から立ち上がろうとする。 俺はそんな天我先輩の腕を掴んだ。 「まっ……待ってください」 絞り出すように声を出した。 カノンの婚約。 そのニュースが流れた瞬間、俺はすぐにカノンに電話をかけた。しかし電話は繋がらない。不安になった俺は人気のない深夜に1人バイクを走らせる。頼む、家にいてくれ……その願いは虚しく、カノンの借りていたところは、既にもぬけの殻になっていた。報道直後に送ったメッセージもいまだに既読すらついていない。 どこにいるんだよカノン……! 俺は翌日……つまりは今朝、学校に行くとすぐに生徒会の那月会長のところを訪ねた。那月会長の伝手でメアリーの会長に連絡を取ってもらおうと思ったからである。幸いにもすぐにメアリーの会長とは連絡がついたが、カノンがどこにいるのかもわからないし、学校を辞めるのかどうかも聞いてないそうだ。 そんな右往左往する俺を嘲笑うように、お昼のワイドショーにスターズにいるカノンの映像が映される。 なるほど、既にスターズにいるから連絡がつかなかったのか……。 俺は授業中だったから後でネットのニュース配信で映像を確認したが、カノンは報道陣のカメラに笑顔で会釈をしていた。それを見た俺はどうしたらいいのかわからなくなる。カノンにとって俺との関係は本気じゃなかったのか? いや、そんなことをする女の子じゃないと俺が1番知っているはずだろ。でも、俺とカノンでは国籍や身分に差があるのはわかっていたことだから、どうしようもない未来だってあることに気がついてなかったわけではない。 何をしていいのかわからなくなった俺は、気がついたらベリルの本社ビルの前にいた。 阿古さんに全てを打ち明けて相談しようかとも考えたが、阿古さんは会社を空けていて、帰ってくるのはもう少し後になるらしい。そこで俺が休憩室で待機していると、学校での様子がおかしかったからと、みんなが駆けつけてきてくれたのだ。 俺はとあや慎太郎、天我先輩の優しさが嬉しくなる。こいつらに隠し事はできないとそう思った。 「……聞いてくれ3人とも」 みんなに全てを打ち明けよう。 俺は自分がカノンと付き合っていること。そして婚約や結婚の話を聞かされていなかったことや、急に連絡が取れなくなって学校にも通っておらず、住んでいた家がもぬけの殻だった事について説明する。 カノンと付き合っていることに、3人とも最初は驚いていたように見えたが、真剣に俺の話を聞いてくれた。特に天我先輩は何か思うところでもあったのだろうか。目を閉じて、静かに俺の話に耳を傾けてくれていた。 「なるほどね……。それで阿古さんを頼ろうとして本社に来たってことか……ちなみにその婚約とか結婚の相手って本当にあくあじゃないの? 聞き逃してたりしない?」 とあの言葉に、首を左右に振って答える。 まだカノンが誰と婚約したか結婚したかの発表はないが、きっと俺じゃないと思う。少なくとも俺たちはまだ付き合って1ヶ月だし、そもそも付き合ってからまだまともに一度もデートしてない。 俺だって遊びで誰かと付き合ったりなんてしないし、いつかは結婚をと考えて付き合ってたつもりだ。ただ、俺たち2人の間には、そこにいくために幾つものステップを踏まないといけないし、乗り越えなければいけないことが多い。だからゆっくりと愛を育もうとした。それなのにこんなことになるなんて……! でも俺には戸惑っている暇はない。報道が事実なら、カノンの結婚までにもう一週間の余裕もないからだ。 「本人に聞こうとしても連絡は取れない上に、お付きの人にも連絡がつかないと……」 慎太郎はメガネをくいっと指先で持ち上げる。 「そうなると本人に直接聞くしかないんだろうけど、僕たち男性が他国に行くのは手続きもあるし、なんとかそこをクリアしてスターズに行ったとしても、相手は王女様だからどうやって会うかが問題だな」 慎太郎は顎に手を置いて、真剣な表情で考え込む。 俺も少し調べたが、俺たち男が海外に行くためには国に許可を取らなければいけない。よっぽどの特例がなければ審査には時間がかかるし、申請を出したとしても通るとは限らないそうだ。とてもじゃないが一週間じゃ間に合わないし、スターズに到着する頃には、既にカノンは俺じゃない誰かの隣で笑っているだろう。 「くそっ……!」 阿古さんに相談したとしても、おそらくどうしようもないだろう。その事には薄々勘づいていた。 やはり打つ手はないのか……。ニュースで流れていた映像では、カノンは笑顔だった。カノンが幸せならそれでいいんじゃないか? 俺にとって1番重要なのは、カノンが笑っていることだ。だから俺がカノンを諦めれば、全てが丸く収まるだろう。そう自分に言い聞かせる。 項垂れた俺の姿を見て、それまで静かに聞いていた天我先輩がゆっくりと口を開く。 「白銀……お前はこんなことで諦めるのか?」 「先輩……?」 まるで自分の後ろ向きになった心が、先輩に見透かされているようだった。 諦めたくなんてない……でもどうしようもない事もわかっていて、挫けそうになっている自分がいる。 「あの夜の日のことを覚えているか? お前は我に……いや、俺にこう言ったはずだ。愛する女性が笑っていなかったら、俺は戦ってでも奪い取ると……。白銀、もう一度お前の心に聞く。テレビに映っていた王女殿下の笑顔は、お前の知っている彼女の心からの笑顔だったのか?」 天我先輩の言葉が俺の心の痛いところを突く。 テレビに映ったカノンは確かに笑顔で手を振っていた。でもあの笑顔が、カノンの本当の笑顔じゃないって俺は知っている。あれは……あのカノンは無理をして笑っている顔だった。カノンと一緒にいた俺だからわかる。だからすぐに駆けつけたいと思ったし、カノンにあんな顔をさせている人たちにも、何よりも自分自身に腹が立った。 「白銀、お前は俺に言った言葉を忘れたのか!」 天我先輩は俺の首根っこを掴むと、無理矢理ソファから立ち上がらせた。 それを見たとあと慎太郎の2人が、驚いた表情で慌てふためく。俺だって温厚な天我先輩がこんな事をするなんて思ってなかったからびっくりした。 「お前は俺にこう言ったはずだ。好きな人が苦しそうに笑ってたら、俺なら戦ってでも奪いとると! だったらカッコつけて諦めずに、戦ってでも奪い取れよ!! 俺みたいに愛する人の幸せを誰かに委ねるな! 白銀……お前は、お前だけには! 俺みたいに後悔させたくないんだよ!!」 天我先輩の突き出した拳が、俺の胸を軽くトンと叩く。 優しい握り拳だった。だけどその中に込められた先輩の心が、俺の心臓を強く打った。 「僕は……僕は、ずっと流されてるだけだった」 慎太郎がゆっくりと口を開く。 「仕方ないって何かを諦めて、周りに、誰かに、全てを委ねていた。でも……あくあはそんな僕に言ってくれたよな? お前は本当にそれでいいのかって……だから今度は僕がそれをあくあに聞く番だ。あくあ、お前は本当にそれでいいのか?」 いい訳ないに決まってる。俺だって諦めたくなんてない。蓋をしようとしていた感情がゆっくりと漏れ出る。 「僕の憧れたヒーロー、白銀あくあは目の前にいる女の子1人救えない、そんな奴じゃないだろ!!」 慎太郎は天我先輩と同じ様に拳を突き出して、俺の胸を軽く叩く。 冷え切っていた体に、2人の熱が籠もる。 「あくあ……これは僕の我儘だけど、君にはいつだって、みんなの前では最高にかっこいい白銀あくあでいて欲しいんだ。だから、そんな情けない姿を見せるのは僕たちだけの前にしてよね」 とあは少し笑みを見せた後に、真剣な顔つきで俺のことを見つめる。 「僕はね、猫山とあは白銀あくあに世界の誰よりも笑っていて欲しいんだ。あくあが女の子たちを笑顔にするなら、そんなあくあを僕は笑顔にしたい。だから、頼りないかもしれないけど、今度は僕が……ううん僕たちがあくあを助ける番だよ」 拳を突き出したとあは、その誰よりも小さな握り拳で俺の胸を軽く叩く。 胸を打った3人の拳から伝わってくる熱が、俺の心を芯から熱くさせる。 「ねぇ、あくあはどうしたい? カノン殿下がとか、会社の事とか、そんなの全部取っ払って、あくあが、ただの1人の白銀あくあがどうしたいのか、僕たちに教えてよ」 俺がどうしたいか。そんなこと決まっている。いろんなものを捨てて、ただの1人の男として、白銀あくあの中にあった答えはたった一つだった事に気付かされた。 「あくあ、あの時、僕が一歩を踏み出した時に君がくれた言葉を今返すね。白銀あくあ! その分厚い壁をぶち破って、僕たちのこの手を取れよ!」 3人の言葉に、喉の奥がカラカラと乾いて、感情が外へと溢れ出ていく。 「俺は……俺は、カノンに会いたい。会って確かめたいんだ。もしカノンが本気で笑ってないなら、その時はご両親を本気で説得する。それでもダメだったら……いや、ダメじゃない!! 俺が絶対にどうにかして見せる!! だから頼む……! 俺を……俺を! 愛する人の前に、カノンのところに連れて行ってくれ!!」 俺は膝から崩れ落ちると、3人の拳を手に取って頭を下げるように手の甲に額を擦り付けた。とあにも慎太郎にも天我先輩にも迷惑をかけてしまう。でもみんなはそれでもいいって俺に言ってくれた。ああ……俺はなんて恵まれているんだろう。こいつらが友達で、仲間でよかったと心の底から思った。 「だったら、頭を下げるのは違うよね」 「とあのいう通りだあくあ。もっと他に言うことがあるだろ?」 とあと慎太郎の言葉で俺は顔を上げる。 2人とも優しい顔で俺のことを見つめていた。 「ふっ、ヒーローが4人もいるんだ。どうにかなるだろ」 天我先輩はジャケットを捲って、腰につけたベルトを見せつけた。 自然とみんなから笑みがこぼれる。だから俺は、あえて天我先輩の言葉に乗っかることにした。 「お母さんが言っていた」 俺の言葉にみんなが目を見開く。 ゆっくりと立ち上がった俺は、そっと自分の拳をみんなの拳に押し当てた。 「友情とは友の心が青くさいと書くってな」 拳を合わせた俺がにやっと笑うと、みんなが表情を崩した。 「ふふっ、なんなのさそれ。そのセリフ今言っちゃう?」 「むぅ……ここでドライバーのセリフとはやるな後輩。ちなみにこれは第10話のセリフだな」 「どうやらいつも通りに戻ったみたいだな。それにしても先輩、話数までよく覚えてますね……」 さっきまでとは違ってほんの少しだけ心が軽くなった気がした。 俺はよっぽど思い詰めていたのだろうか、頭の中も少し冷静になって物事が考えられる様になっていく。 とりあえず阿古さんに相談するとして後は……そんなことを考えていると、部屋の端っこから何かが崩れ落ちる音が聞こえてきた。 ガタッ! ガタタッ! 部屋の端っこに積んでいた荷物が落ちたのだろうか? そんなことを考えていると、ものすごく申し訳なさそうな顔をした桐花さんと、何故か目を煌めかせている本郷監督が衝立の奥から出てきた。 「ご、ごめんね。盗み聞きするつもりじゃなかったんだけど、みんな、その……急にやってきたから……」 桐花さんはそこで言葉を詰まらせる。おそらく2人は休憩室の奥にいたのだろう。 俺が慌てて、桐花さんたちは別に悪くないからと言おうとしたら、桐花さんは意を決したような表情でゆっくりと口を開く。 「えっと、あの、それで……実はその信じてもらえないかもしれないけど、たし……カノン王女殿下は私の友人なんです!」 桐花さんは携帯に写った画面を俺に見せつける。そこには確かに、カノンの電話番号が書かれていた。えっ……なんで? カノンと桐花さんが知り合いだったなんて想像もしてなかったから俺はすごく驚いた。 「だから、だから、お願い! 私にも協力させてください!! お願いします!! あの子は絶対にこんなこと望んでないって、私はよく知ってるから!!」 「桐花さん……」 頭を下げる桐花さんの表情を見て、カノンは桐花さんにとっても大事な人なのだとすぐにわかった。 俺は桐花さんの手を取る。 「もちろんです桐花さん。一緒にカノンに会いに行きましょう」 「はっ……はいっ!!」 俺と桐花さんを見ていた本郷監督が、ますます目を煌めかせた。 「桐花氏、これは熱いですぞ!! それにみんなも、さすがは私が見込んだドライバー達だ!! やっぱみんなはそうじゃなきゃね。ふんふん! 期待を裏切らない。ふぅ〜っ! ニチアサだねぇ! いいねぇ!! おかげで最高に熱いクライマックスが書けそうだよ!」 テンションマックスの本郷監督に若干押され気味になるが、俺はあえて本郷監督に疑問を投げかける。 「本郷監督、なんでこんなところにいるんですか?」 「えっ? 白銀君聞いてない? 何を隠そうこの私、本郷弘子もベリルエンターテイメントに入るからだよ。だってここにいたら、さっきのあんな光景がたくさん見れるかもしれないしねぇ。ふんふん!」 そっか、本郷監督もベリルに所属するのか。本当ならもっとちゃんとお祝いしたいけど、状況が状況だけにどういっていいのやらわからない。よし、こういう時こそ仲間に、友達に頼ろうと俺は視線を3人の方に向ける。すると3人はスッと俺から視線を逸らした。 おい! さっき僕たちを頼れよって言ってたとあ、1番最初に目線を逸らすんじゃない!! そんなことを考えていたら、控室の扉が勢いよく開いた。 「全て聞かせてもらったわ!」 ええええええ? 阿古……さん? えっ!? いつからそこに居たの? 「あくあ君」 「はっ、はいい!」 俺は普通に怒られると思った。 でも阿古さんは俺に向かって、優しい顔で微笑みかける。 「ふふっ、本当にいつもいつもあくあ君には驚かされてばっかりね」 阿古さんは俺にゆっくりと近づくと、乱れた上着の皺を手で伸ばしてくれた。 「いつかは誰かとお付き合いするとは思ってたけど……まさか他国の王女殿下だなんてね。相変わらずこっちが想定していた以上の事をやらかすんだから、もう。私じゃなかったらパニックになってるわよ」 「お……怒らないんですか?」 「なんで?」 阿古さんはキョトンとした顔をする。 「え? いや……だって、その、アイドルが恋愛とか……」 「アイドルだって恋の一つくらいするでしょ。むしろ結婚してる方が自分にもチャンスあるかもって、女の子には人気出るからいいんじゃない? どっちみち、あくあ君の立場でフリーなんて難しいんだし、それならあくあ君には好きな人と結ばれてほしいって私は思うわ」 アイドルとして恋愛することについて何か言われると思っていた俺は、阿古さんの言葉にびっくりする。色々と疑問はあったが、寝不足と疲労で頭が混乱しすぎててうまく言葉にできなかった。 「まぁ、それは置いといて、出国許可書と入国許可書の方は任せておいてちょうだい。きっとどうにかしてみせるから。だからあくあ君はいつでも行けるように準備しておいて!」 「は、はい! ありがとうございます!!」 阿古さんはそういうと、くるりと反転して、どこかに電話しながら部屋から出て行った。桐花さんも慌ててそれについていく。色々とあり過ぎて肩の力が抜けた俺は、ふらふらとソファの上にへたり込む。 「あれ……? さっきあくあに、あんなこと言ってたのに、僕たち何もできてなくない? なんだかちょっと恥ずかしくなってきちゃったんだけど」 「うっ……」 「猫山、そこに触れてはダメだ! 黛もしっかりしろ!」 悶え始めた3人に俺は笑みを見せる。 「そんなことないよ。俺は3人がいたからカノンに会いに行こうって思えたんだ。だから、ありがとう。俺、頑張るよ……」 俺はそのままソファに倒れ込む。緊張の糸が解けたせいで、一気に眠気と疲労が襲ってきた。 「まぁいいや。とりあえず、あくあは暫くそこで寝なよ。僕たちがそばにいてあげるからさ」 目の前のとあの姿がぼやける。俺はそのままソファの上で眠ってしまった。 それからどれだけの時間が過ぎたのだろう? 目が覚めた時、俺が寝ていたのはベリルのソファでも、自宅のベッドでもなかった。 もしかしたら誰かがどこかに運んでくれたのだろうか? 「どこだここは?」 俺はベッドからゆっくりと立ち上がると、窓から外の景色を覗く。 太陽の光が眩しくて目を細めたが、徐々に慣れてくると目の前には大きな青空が広がっていた。 「えっ? えぇっ!?」 青い空の下に広がる大きな雲と飛行機の翼、なんと俺がいたのは飛行機の中だった。 ************************************************ まずはお読みいただいてありがとうございます。 今回のお話、あくあのウジウジをあまり書きたくなかったのでこんな感じになりました。 2話も3話もそういう話を続けたとして、読むのが陰鬱になるかなと……。 そういうわけでベリルがついにスターズに行きます。お楽しみに。 そしてミラーマンさん、シュンギクさん、レビューありがとうございます! 嬉しかったです。 これまでも数多くのレビューをいただいて、本当にご支援の程ありがとうございます。 おかげさまで本作は、皆様のご支援のおかげで本日ノクターンノベルズの年間ランキング1位に輝きました。 その前に、あくあを童貞から卒業させてあげようと頑張っていましたが、どうやら間に合わなかったようです。ごめんね、あくあ。そして読者の皆様にもエロシーンをおまたせてしてしまって申し訳ないです。 これだけ多くのポイントを獲得できたのも、ブックマークをしてくれたり評価ポイントを入れてくれた皆様のおかげです。本当にありがとうございました。 また、感想にはいつも元気付けられたり、新たな気づきがあったりして、ここまで自分だけじゃなくて皆さんと一緒になっていい作品が作ってこられたのではないのかなと個人的にはそう思っています。 更新ペースが落ちなかったのも、感想欄やいいね、レビュー等で皆さんがちゃんと読んでるぞと、励ましてくれているように感じました。 あと誤字修正、本当に助かってます。たまに直したつもりが直ってなかったりするところがあったりして、本当に間違えてたりする部分もあったりして、本当に助けられました。 そういうわけで今後とも変わらずに頑張らせていただきます。 引き続きお読みいただければ幸いです。 なお、なろう版も連載しているので、読み返しされる方はこちらもどうぞ。 こっちを読んでる読者の人なら、いくつかのヒントに気がつくかもしれません。 https://ncode.syosetu.com/n5131hs/ 雪白えみり、初心者歓迎! 短期で高収入! 「やべぇ、電気止まった……」 まぁよくあることだ。まだあわてるような時間じゃない。 真っ暗な部屋の中、私は手に持った携帯のライトをつける。これぞ文明の利器というやつだ。 「あっ……」 充電してなかったせいで、すぐに電気が切れてしまった。 おそらく、さっきまでぽちぽちと掲示板に書き込んでたせいだろう。 はぁ……文明の利器というやつは、大体こうなると何の役にも立たないな。 だが、まだあわあわてるようなじかんじゃあわあわ。 「と、とりあえず寝よう」 やはり睡眠と自慰は最高だ。寝てる時とオナってる時は、大体の問題を先送りにできる。 そういう訳で私は朝までぐっすりと寝た。今日も快眠である。 「とりあえずバイト行くか」 私は洗面化粧台で顔を洗うと、道端に生えていたヨモギで自作した化粧水を塗る。 やっぱ自然が1番よ。電気が切れたら使えなくなる文明の利器とは大違いだ。 「いってきまーす」 私は壁に貼ったあくあ様のポスターに投げキッスをしてから部屋を出る。 「ハイ・ヨー・シルバー!」 シルバー号こと、銀色のママチャリをギコギコと漕いでバイト先のラーメン竹子を目指す。 とりあえず竹子さんに土下座して日払いでお金をもらおう。それしかない。 なんて悠長に構えてた時期が私にもありました。 「は?」 ラーメン竹子に着いたら、めちゃくちゃ工事の準備をしてた件について。 なに、まだあわあわあわあわあわ……泡食ってたらラーメン屋の二階にある自宅から竹子さんが降りてきた。 「あっ、えみりちゃん! 連絡つかなくて心配してたのよ」 「あ、あの、竹子さんこれは一体……」 「ほら、最近いっぱいお客さん来てたでしょ。老朽化してたから水漏れしちゃって……せっかくだから色々と業者さんに頼んで綺麗にしてもらおうと思って。悪いんだけど、その間はお店をお休みにしようと思うの。えみりちゃん大丈夫? 一応少ないけどこれバイトがない時の足しにして」 そう言って竹子さんはお金の入った封筒を渡してくれた。竹子さんの優しさが身に沁みる。 とりあえずこれで止まってた電気代を支払おう……。それにしてもなんで止まったんだ電気? ちゃんとお金入れてたはずなのにな。 しかし私に起こったアクシデントはこれだけでは終わらない。 帰り道、信号待ちをしていた時に、お店の前に置かれていたテレビに視線を向けると、タイミング良くニュース速報が入った。 『速報です。先ほど株式会社ベニーオークションに家宅捜索が入りました。えー警視庁の発表によりますと、拉致した男性を闇オークションを通して財界人や政治家に向けて販売していた模様です。繰り返します、先ほど株式会社……』 はぁ!? そこ明日から入る予定のもう一つのバイト先だったんだが!? なんかインターネットに書き込むだけの簡単なお仕事だって言ってたし、掲示板で培った経験と技術が活かせるかと思ったのになぁ。でも、そういえば特に履歴書を送る必要もなく、電話かけた時点で合格だったから今思えば相当怪しかった気がする。その時は最近の会社はすげーなとしか思わなかったけど……。 「ほげー」 私は近くの公園のベンチで、アホみたいな顔を晒しながら放心していた。 えっ? ちょっと待って、竹子は臨時の改装工事でしばらくお休み、でもって明日から働きに行こうと思ってた会社は明らかにもう無理と……。あれ? 私、無職じゃね? ふぅ……一旦落ち着こう。まだあわわわわわわ……うん、もうだめだ。諦めようそうしようって言いたいところだけど、諦めたらそこで試合終了なんだよね。私の場合純粋に諦める=死が待ってるからな。これぞ本当の死活問題……なんちゃって! よし、冗談が言えるならまだいける。まだ舞える! 「とりあえず適当に日雇い入れて食いつなぐか……その間に、どっかちゃんとしたところを探そう」 私はいつも金に困った時に訪れる、例の場所に向かって自転車を漕ぐ。 そこにいけば日雇いの仕事を斡旋してくれるおばちゃんがたくさんいるので、誰かから仕事がもらえるはずだ。 「オネェサン、オネェサン、チョットヨッテキナヨ! イイコト、イッパイ、サービススルヨ!!」 「一回……一回だけでいいから、見るだけでいいから! ね、お願い、先っちょだけ、先っちょだけ!!」 「ヘイ、シスター! 久しぶり! 今日も良いお茄子がいっぱい入ってますよ!!」 「へへ、そこの綺麗なお姉さんどうですか? 今ならいい気分になれる例の甘ーい粉も、いい夢が見られると噂の例の草もどっちも入荷してますよ」 シンプルに終わってる。その区画に入ると真っ先に頭の中に思い浮かぶ言葉だ。 相変わらず世紀末みてーなところだけど、実は悪い人は1人もいない。いたら普通に取り締まられてるしな。 ただ純粋にたむろってる奴らの柄が悪いだけなのだ。 でもそれを知らない人からすれば、何やら悪いことをしているようにしか見えない。ましてや警察が取り締まらないから治外法権なのかと勘違いして、よく本物の犯罪者が逃げ込んでくることがある。ただ犯人がここに逃げ込もうものなら袋叩きにされて警察に突き出されるのがオチだ。 それを繰り返してるせいか、ここにいる奴らの大半は警察から何やらの賞状をもらってるような奴しかいない。でもみんな見た目は前科三犯してるような奴らだから、やっぱりこの区画に隔離しておいた方が無難だろう。だって普通にちっちゃい子とか泣くし。 私は魑魅魍魎の中をくぐり抜けて、スタスタと目的の場所へと向かう。 「お邪魔します」 ゲホッ、ゴホッ……建物の中に入ると煙で充満してて前が見えない。 ちょっとこれ火事になるって! 「邪魔するなら帰って!」 これはあいさつのようなものである。西の方では御作法の一つとして幼少期から習わされるらしい。 最初分からなくて普通に帰ろうとしたら、ちょっとちょっとって止められた。 「おっ! えみちゃんや! みんなえみちゃんがきたで!!」 1番手前にいた、プカプカとヤニのようなものをふかしていた金歯のおばちゃんが私に気付く。 ちなみにヤニのようなものであってヤニではない。ただの甘ーいお菓子である。 えっ? じゃあこの煙は何かって? 普通におばちゃんたちが朝から焼肉してるだけなんですよ。 「なんやて、えみちゃん聞いてや! この前、近所のおばはんがな……」 「えっ? えみちゃんきやはったんか? おーい、みんなえみちゃんやで!!」 一斉におばちゃんの大群に囲まれる。 おばちゃん1人に気づかれたら、100人が寄ってくるとは聞いていたが本当のことなんだな。 「おばちゃんたち久しぶり。元気してた? とりあえず窓開けるね。このままじゃみんなの健康にも悪いだろうし」 とりあえず換気しようと私は窓を開ける。このままじゃ目が痛いし、何より火事になりそうだ。 「あぁ、あぁ、やっぱえみちゃんは優しいねぇ」 「こんなに綺麗なのに、私たちみたいな汚ったねぇババアにまで優しくしてさ。ほら飴ちゃん食べな。おばちゃんの大好きなナチョ黒だよ」 「小汚いのはあんただけで私は綺麗だけど、えみちゃんは本当に綺麗ねぇ。ほら、お腹空いてないかい? 焼肉なら好きなだけ食べな。まぁ、なんの肉かは知らないけどね。ひっひっひっ!」 「腹が減ってるなら裏のストックルームに賞味期限切れのパンならいくらでもあるから、好きなだけ持って帰りな!」 くぅっ……! 竹子さん同様にみんなの優しさが沁みる。ちなみに目も沁みて涙を流しているように見えるが、これは単純に煙のせいだ。 「で? 今日は仕事の斡旋かい?」 「あ……うん。なんかこう短期でいっぱい稼げる仕事ないかなって……」 私がそういうと、おばちゃんは後ろの箱をゴソゴソと漁り出す。 「あー、それならちょうどいいのがあるよ。これなんかどうだい?」 おばちゃんは箱の中から一枚の紙を取り出すと私に向けて差し出す。 ありがてぇありがてぇ、私はおばちゃんから紙を受け取って中身を確認する。 心機一転! 憧れの外国で一週間だけ働いてみませんか? 緊急募集、誰にでもできる簡単なお仕事です。 ※初心者歓迎 ※短期で高収入 うおおおおお〜! これだよこれ! こういうの探してたんだよ。 「ありがとうおばちゃん、これ受けるね」 「よっしゃ! それじゃあそろそろお迎えのトラックが来る予定だから、紙に書いてある集合場所に行っておくといいよ!」 「うん! 本当にありがとうねおばちゃん!」 私は再度おばちゃんにお礼を言って建物から外に出る。 「ん? さっきえみちゃんに渡した紙、何か違ったような……まっ、気のせいかね。おい、ババア! さっきから私の肉食ってんじゃないよ!」 「へっへっへっ、早い者勝ちさーよねっと!」 私は中でそんな会話が行われてるとも知らずに、建物の外に出て集合場所へと向かう。 集合場所に到着すると、死にそうな顔をした奴らが何人もいてちょうどトラックの中に乗り込むところだった。 「おーい! 早くしろ、行っちまうぞ!!」 「あっ、はい!」 私はあわててトラックに乗り込む。トラックの中は真ん中に間仕切りがあって、左右に鮨詰めになって椅子に座らされた。 車内に充満するメス臭い香りにむせ返りそうになる。くっそー、どうせ密着するならあくあ様と一緒に鮨詰めになりたかった。そうすれば合法的に車の揺れに合わせて色々お触りできたのに!! トラックに乗った私たちはガタンゴトンとやたらと揺れる車内の中、目的地に向かって進み出す。残念ながら窓がないからどこに向かっているのか、どこを進んでるのかはわからない。 それからどれくらいの時間が過ぎたのかはわからないが、サイドブレーキを引く音とともに車内の揺れが収まる。 おっ、到着したか? トラックの後ろの扉が開くとなんかだだっ広い道路か駐車場みたいなところだった。 「早く外に出ろ! こっちだ!!」 急かされた私たちはあわてて外に出る。 すると目の前にさらに大きなトラックが現れた。 「お前らこの中に入れ!!」 私たちは案内されたコンテナの中に入る。 あれ? なんでコンテナ? と疑問に思う暇もなく扉がバタンと閉じられた。 そこからはまた車に揺さぶられて何処かへと向かう。しかし今度は距離が短かったのか、十数分くらいの時間で車がストップする。 「中身の確認しまーす」 ガチャガチャという音と共にコンテナの扉がゆっくりと開く。 ほんの一瞬だったが、コンテナの扉の外には飛行機があるのが見える。 えっ? えっ? 扉を開けた人物は中身のわたしたちを見てにっこりと微笑む。 「中身確認問題なーし! このまま中に放り込んでくださーい」 再びコンテナの扉が閉じられる。何やら釣り上げるようなクレーンの音と共に、中にいる私たちの体が揺れる。 おいおいおい! 流石に不味くね? そう思った時にはもう全てが遅かった。 回り出す飛行機のエンジン! ジェット噴射が火を噴く! 「あばばばばばば!」 私たちの詰め込まれたコンテナを乗せた飛行機が大空へと飛び立つ。 ちょっ、ちょっ、揺れでかいって! これ確実に死ぬ奴じゃ……。 だ、誰か、助けてくれえええええ! こうなったら嗜みとかチンポスキーでもいいから早くうううううう! この後、私は半日近くの長い時間を飛行機の中で過ごすこととなった。 ************************************************ 感想欄、DMなどたくさんのご声援ありがとうございます! もし削除された場合はカクヨム、ハーメルンなど何処か他の場所で投稿しようかと思います。 とりあえずそれまでは通常通り更新しますのでよろしくお願いします。 森川楓、秘境探訪! 「そういう訳でさ、森川、スターズにすぐに飛んでくれる?」 条件反射で目の前の上司に、は? と言いそうになった。 上司に呼び出されたから、これは確実に怒られるやつだなと覚悟してたのに、全く違う話でびっくりする。 念の為に始末書作ってきたけど無駄だったかなこれ? 「え? わ、私がですか??」 「うん、私もそう思ってるんだけどね。予定が空けられそうなの貴女しかいないんだよね」 私は上司が手渡してきた書類に目を通す。 するとそこには、先進国スターズに残された最後の秘境という番組のタイトルが書かれていた。 どうやら上司の説明によると、その番組を制作するために海外ロケがあったのだが、予定していたメインのアナウンサーが直前になって骨折で入院したらしい。あくあ様のポスターによそ見して段差で転けたとか……大丈夫それ? 「詳しい内容はそれに書いてあるから、それじゃ頼むわよ!」 そう言って上司は、特に詳しい説明もないまま私に飛行機のチケットを手渡すと、スタスタとどこかに行ってしまった。その場に1人取り残された私は、手に持ったチケットの日程に視線を落とす。 出発日 9月25日。 ちなみに今日は9月22日である。 「3日後じゃねーか!」 思わずチケットを床に叩きつけそうになった。 仕事終わりだった私は慌てて帰宅すると、スターズへの出張に向けて慌てて準備する。 そのせいであんまり掲示板に顔を出せなかったけど、なんとか旅行をするための最低限の準備は整った。パンツよし! 非常用のお茄子様よし! うん、これで全く問題ない。 「行ってきまーす!」 私はあくあ様ポスターの下腹部に濃厚な口づけをすると、自宅を出て空港へと向かう。 流石は国営放送だけあって、席もエコノミーではなくビジネスだったので空の旅も快適だった。 とは言っても、昨日は茄子を口に咥えて朝までいっぱいオナってたから飛行機ではずっと寝てたんだけどね。 「この茄子はなんだ?」 「え?」 手持ちのバッグに入れてたお茄子様を没収されてしまった……。 おまけにジロジロと見られて、なかなかハンコ押してくれないし。押してくれたと思ったら、雑に投げ飛ばしやがって!! 私は不審者じゃないぞ!! 「おぉ〜!」 スターズに降り立った私は感動する。 実はというとスターズに来たのは初めてなんだよね。 まさか初めてのスターズ渡航が海外ロケだとは思ってもいなかったけど、これはこれで無料で観光旅行できたみたいでお得じゃん! 何事にもプラス思考な私はそう考えた。 ええ……そんなことを思っていた時期が私にもあったんだよね。 楽しかったのは最初だけで、電車、バス、車などを乗り継ぐ度に周囲の風景が段々と寂しくなっていく。 「な、なんもねぇ〜」 人はおろか、建物すら存在してない場所、私の周りを彷徨いてるのも羊のパチモンみたいな奴だけだ。 しかもこいつら私が撫でてやったら顔にくっさいツバ吐きやがって!! くっさ! これ本当に臭いんだけど!! 「森川さん、今の撮れ高ですよ!」 そんなこと言って、遠くからつまむ様にハンカチ渡すのやめてもらっていいですか? 山に入って半日、私たちは野宿することになった。 「え? ホテルとか……」 「おい、このバカ野郎! ここのどこにホテルがあるんだ?」 案内してくれた現地の女性コーディネーターさんに言われて、私は改めて周囲をキョロキョロと見渡す。 草、木、羊のパチモン、岩、土、羊のパチモン……。なんもない……。うん、確認するまでもなく何もなかった。 「よく聞け、いいか。我々は今からここをキャンプ地とする」 なるほどね。現地のコーディネーター達が大荷物だったのはこういうことか……。 私と同行したスタッフ達は、キャンプの設営を手伝いつつ、一緒に夜のご飯の準備を整える。 夜の食事はレトルトのカレーだった。ああ……お茄子様が恋しいよ。 お茄子様があればこのレトルトカレーだって、茄子カレーになったのに……。 くっそー、私からお茄子様を没収したやつら覚えとけよ!! 「はぁ……」 飯を食った私は、寝る前にトイレを済ませておこうと、少しみんなから離れた。 流石の私もみんなの前ではおしっこはしない。 私はさっき掲示板の連中に注意されたように、遺跡がないような森林の奥の草むらへと進んでいく。 「おぉっ!」 それは偶然だった。 私の目の前に、雄々しく反り立つお茄子様のような岩。 あくあ君ってば……こんなところでも私のことを見守ってくれるんだね。 私はお茄子岩様に、チュッと口づけすると、パンツを下ろしてその場にしゃがみ込んだ。 「何をしてるんだお前!!」 「うぇっ!?」 背後から怒声が飛んできてびっくりする。 やばっ、今ちょっと漏らしかけた……というか確実にちょっと出た。 「早く立て!!」 「あわわわわ」 振り返ると少し原始的な格好をした筋肉隆々の女性が立っていた。 知ってる言語じゃなかったから何を喋っているのかわからなかったけど、怒っているのは間違いないだろう。 怒られそうな気配がしたので、この人にはさっきチョロって音がしたのは黙っておこ……。 そんなことを考えていると、草むらから同じような服装の女性達が数人現れる。 「こっちに来い!」 何を言っているのかわからないけど、こっちに来いと言われてる気がした。 私はそれに従うように、おとなしくその人達についていく。 もちろん逃げようとしたけど、すぐに後ろ手に縄をかけられてどうしようもなくなった。 だ、大丈夫かな? これ……確実に私、死んだんじゃ……。 「ここだ! 早くこい!!」 彼女達に連れられてきたところは小さな集落……というか、すぐに移動できるような簡易のキャンプ地のようなところだった。 「長! 御神体の傍で不審な行動をしていた怪しげな人物を連れてきました」 「うむ、よくやった」 うわぁ……さらに筋肉質な女性が出てきた。 明らかに姐さんやあくあ君より身長でかいし、間違いなく2mくらいあるんじゃないの……。 しかも姐さんよりでかいのはそこだけではない。こんなに胸のでかい人がいるのかと私は驚く。 顔ぐらいの大きさどころではない、明らかに顔よりでかかった。 「お前、この言葉はわかるか?」 お、おー! わかる! 言葉がわかるぞ!! 前に捗るがメアリーの音楽合同会で歌ったアニメに出てくる大佐の喜びが、私にも理解できた瞬間だった。 「わかります! わかります!」 スターズの言葉だけど、私だってあのメアリー卒なのだ。これくらいの語学はなんとかできる。 「お前、御神体の側で何してた?」 「え、あ、おし……ンンッ! お祈り、そう、お祈りをしようとしてました」 御神体と言ってたからきっと大事なものだ。だから私は笑顔を引き攣らせながら慌てて誤魔化す。 そんな私の表情を見た部族の長は疑わしそうな目で私を見る。 「長これを」 「ん?」 部族の1人が私のズボンのポケットを漁って、その中にあったものを長に手渡す。 長は私の財布の中を開けると、大きく目を見開いた。 「おぉ……! 我が神!!」 え? 何、何? どういうこと!? 長の周りに部族の人たちがワラワラと集まる。 そして私の財布を覗き込んでは次々と膝をついてお祈りし始めたり、中に涙を流している人までいた。 ちょ、ちょっと、いったい何が起こっているというんです? なんか私のことを見張ってる2人もソワソワし始めたし、ちょっと誰か私に説明してよー。 しばらくしてようやく落ち着いてきたのか、長は私の財布の中から優しい手つきで一枚のカードを取り出す。 「お前、聖あくあ教の信者か?」 長が手に持っていたのは、私がお財布の中にお守り代わりに入れていたあくあ君の森長コラボのQUOカードだった。ちょっと待って、聖あくあ教スターズ支部とか明らかにネタだろうと思ってたけど、ガチじゃん! 絶対に冗談か何かかと思ってたのに……。 「ノ、ノー、聖あくあ教じゃありません」 私が素直にそう答えると、長の視線が鋭くなった。 ヒェッ! マンコがキュッと締まった。どうせなら嘘つけばよかったと言った後に後悔したけど、私の場合、残念ながら嘘をついてもすぐバレるんだよね! えっへん!! 「長、これを……!」 私のスマートフォンを起動させた部族の人間が、震えた手で長にそれを手渡す。 「CHiMPOsuki……チンポスキー?」 あっ……そういえば私、さっきまで掲示板に書き込んでたから画面を開きっぱなしだった。 おそらく彼女たちは私のコメント欄のトリップを見て声を出したのだろう。 や、やべぇ! 今まで自分が掲示板であくあ君に対して酷い妄想をしていたことくらいは理解してる。 だから聖あくあ教の人たちにとって私は絶対に敵対視されてるはずだ。 「ご、ごめんなさ」 「すまなかった! いえ、すみませんでした!!」 私が謝ろうとしたその瞬間、長が私の前で土下座する。 えっ? えぇっ!? なんで!? 「まさか貴女様が、聖人チンポスキー様だとは知らずにご無礼を働いてしまったことを謝罪します。お前ら! 何をぼさっとしている!! さっさと解放して差し上げろ!!」 ん? 聖人、今、聖人って言った? 邪教徒とかの間違いじゃなくって? 「聖人?」 「はい! 聖人チンポスキー様、聖人クンニ様、聖人たしなみ様、聖人はかどる様。我ら聖あくあ教が認定した四大聖人様でございます!」 聖人とは、その宗派にとって模範となり崇拝される人物である。その生涯が記録され後世に語り継がれるようなそんな人物にのみ与えられる崇高な称号だ。 えっ? 私が? いやいやいや、どう考えてもまずいでしょそれ。だって私、さっき貴女達が信仰する御神体とやらにしょんべん引っ掛けようとした女だよ? ちょっと待って、それじゃあ私のこの生き恥みたいな掲示板の発言とかも後世に語り継がれるってこと? しかも四大聖人って、四大性人とかの間違いじゃないの? 姐さんはともかく、私以上に嗜みとか捗るとかを後世に引き継いだらダメでしょ。 「これはお返しします」 長はそう言って私に財布とスマートフォンを返した。 「祭りだ、聖人チンポスキー様の歓迎の祭りをするぞ!!」 えっ、祭りって何!? 困惑する私をよそに祭りの準備が着々と進められていく。 どうしようかと迷っているうちに逃げ出せなくなった私は、いつの間にやら神輿の上に担がれていた。 えっ? 待って、これどうなっちゃうの私!? 祭りが少し落ち着いた頃に、みんなと合流したいと長に相談したらダメだと言われた。 「現地のコーディネーターに、異教徒……スターズ正教のものが混ざっていました。彼女達に貴女様が聖人チンポスキー様だとバレたらとんでもないことになるかもしれません」 えっ? スターズ正教ってスターズの国教だよね? 全世界に信者がいるって……そんなやべー宗教に私マークされてるの? うっそでしょ……ねぇ、嘘だと言ってよ。 ちなみに長の顔は真剣そのもので、明らかに嘘をついてたりする雰囲気はなかった。あっ、これマジな奴だとすぐに気がつく。だってガチで怒ってる時の上司と同じ顔つきだったもん。 そういう訳で私は数日間、部族の人たちと行動を共にする予定になった。 とりあえず同行したスタッフには大丈夫だから、現地の部族の人と出会って取材交渉しているからとだけ連絡する。 「長! 朝早くに申し訳ありません」 次の日、私が呑気に朝ごはんをいただいていると、誰かが慌ててやってきた。 その人は私と同じような普通の服を着た人で、私の方をちらりと見る。 「心配するな。このお方はあの聖人チンポスキー様だ」 「おぉ……おぉ……まさか生きている内に四大聖人の方に出会えるとは、これも唯一神あくあ様のお導き……聖人チンポスキー様、お会いできたことを光栄に思います」 は……はは……乾いた笑いが出る。ちなみに部族の人には一通りやられてるので多少は慣れた。 改めて思うけど、そんな尊敬されることやってたかなぁ。明らかに変……えっちな事しか呟いてなかったと思うけど……まっ、細かいことはいっか! 上司も、細かいことを気にしないのは貴方の良いところで悪いところだと思うわって言ってたしね! 「慌てた様子だったが、どうした?」 「は、はい。実は我らが唯一神、あくあ様が、ここスターズに向かっているとのことです。聖教徒である藤の会長様からプライベートジェットを手配したと連絡がありました」 その言葉に長が立ち上がる。ちょ、ちょっと、待って、あくあ君がスターズに? なんで!? 困惑する私の周りで部族の人たちもどよめく。 「どうやら交際をされていたスターズの王女殿下、カノン様のご結婚を阻止なされるおつもりだそうです」 「は、はぁ!?」 私は素っ頓狂な声をあげて思わず立ち上がる。 カノンが……嗜みが結婚!? しかもあくあ君と付き合ってたってどういうこと!? 頭が混乱しそうになった……。 「しかも我らが聖女様は、あくあ様の動きを先に察知されて、単身でスターズへと向かっておられるそうです!!」 「おぉ、さすがは我らが聖女様だ! 唯一神あくあ様が行動なされるより先に、神託によって動き出したというのか。素晴らしい……!」 長は涙を流し感動に打ちひしがれる。 その一方で私はカノンのことで頭がいっぱいだった。 カノンがあくあ君と付き合ってたのは驚いたけど、カノンが結婚……しかもあくあ君がそれを阻止しようとしているという事は、その相手はあくあ君じゃないってことだろう。 「ふざけんなよ……!」 「聖人チンポスキー様?」 どういうことであくあ君が、カノン……嗜みみたいな頭がお花畑の女と付き合うことになったのかは知らないけど、せっかく掴んだ友人の幸せを誰かが潰そうとしてるだと? ふざけるなと思った。 上司の言う通り、私の頭の構造は至ってシンプルで細かい事なんて気にしないから、その分、余計なことに惑わされずに結論を出すことができる。 「その結婚、絶対に阻止するわよ!」 私は声に出してそう叫ぶ……そう、叫んでしまったのだ。 「うおおおおおおおおおおおお!」 「さすがは聖人チンポスキー様だ!」 「何よりも唯一神あくあ様のことを最優先にするその御心に感動しました!」 「迷いなきご決断! これが聖人様か!!」 「そこに痺れるっ! 憧れるっ!」 「おおおおおおおおおおおお!」 私の叫びに合わせて、全員が立ち上がって雄叫びをあげる。 あっ……やばい、これなんかまずいやつだ。 それに気がついた時には、もう全てが手遅れなんだよね。 「皆の者よく聞け!」 騒ぎだしたみんなを長が制止する。 さすが長! 略してさすおさ、頼むから暴走するみんなを止めて!! 「今、この時に聖人チンポスキー様が我々のところに来られたのも、全ては唯一神あくあ様と聖女様のお導きによるものである。良いか、よく聞け! ついに我らが街へと降る時がきた!! ここへはもう2度と帰って来れないかもしれない! それでもこれまでの生活を捨てて、新しい人生を始める覚悟はいいか!! 私と聖人様についてくる者達は、40秒で支度しろ!!」 「「「「「おおおおおおおおおおおおお!」」」」」 えええええええええええええ! そこは長として冷静になってと言おうとしたら周囲のみんなが騒ぎだした。 「チンポスキー! チンポスキー!」 「チンポスキー! チンポスキー!」 「チンポスキー! チンポスキー!」 「チンポスキー! チンポスキー!」 「ソムリエー! ソムリエー!」 「チンポスキー! チンポスキー!」 「チンポスキー! チンポスキー!」 「チンポスキー! チンポスキー!」 「チンポスキー! チンポスキー!」 チンポスキーの大コールである……やめて、恥ずかしいからそれだけはやめて……。 今でもなんであんなトリップにしたのかと思う。一言で言うと若気の至りなんだよね。大学生デビューした時の寒いノリでつけちゃっただけなのよ。みんなだってそんな経験の一つや二つ、三つや四つ、十や百くらいあるでしょ!! あと、ところで今、誰か1人だけソムリエって言ってなかった? 気のせい? 私は慌ただしく準備を始めたみんなを、呆然とした状態で笑顔を引き攣らせながら見守った。 白銀あくあ、スターズに降り立つ。 目が覚めたら空だった……。 何を言っているのかわからないと思うけど、俺自身も何を言っているのかわからない。 ただ一つわかっているのは、ここが飛行機の中で空の上だということだけだ。 「あら……目が覚められましたか……?」 後ろから声が聞こえてきたので、俺は慌てて振り向く。 清涼感のある雰囲気と、同級生にしては落ち着いた佇まい。声の主は、椅子に座った同級生の千聖クレアさんだった。うたた寝をしていたのか、目を擦って小さくあくびをする。 え? ちょっと待って、なんでこんなところにクレアさんが……どういうこと!? ますます頭の中が混乱する俺に、クレアさんは優しい声で話しかける。 「いいですか、落ち着いて聞いてください」 何やらとてつもなく不穏な発言に俺はゴクリと息を飲む。 「まず、ここは藤の会長さんが手配してくれたプライベートジェットの中です。ちなみに白銀さんは、寝ている間にモジャさんとノブさんがこの機内まで運んでくれました。私たち女性陣は誓って触れてないのでご安心ください」 頭の中で俺を担いでエッサホッサと運ぶモジャさんとノブさんの姿が思い浮かぶ。 ど……どうせなら、女の子に運んで欲しかった……。とは言っても俺の身長を考えると女の子が運ぶのはまず無理だろう。なんか少し残念な気持ちになったが気のせいということにしておこう。 「そして私たちは今、スターズに向かって飛行中です。出国許可証は、白銀君の搾精担当者の深雪ヘリオドール結様が政府を通じて手配してくれました。ちなみに入国許可証の方はジョン氏とトラッシュパンクスのお二人が、新曲の制作と現地でのコロールのイベントを兼ねてということで手配してくれております」 深雪さんの名前を聞いて胸が苦しくなる。彼女には申し訳ないことをしたのに、今回の事で甘えてしまってよかったのだろうかと罪悪感に苛まれる。 そして、ジョンやトラッシュパンクスのみんなにも感謝の気持ちで胸がいっぱいだ。 大勢の人に迷惑をかけちゃったな……これは何かの形でお返ししないといけない。 「それと深雪様から伝言です。必ず王女殿下を連れて帰るように、私もこのような形で決着がつくことは望んでおりません。どうか白銀様がご無事に帰国される事を待っております……とお聞きしております」 深雪さんのかっこよさに心を打たれる。俺はカノンのことが好きだから、彼女の……深雪さんの気持ちに応えられなかった。果たして俺の対応はあれで正しかったのだろうか……深雪さんには笑っていてほしい。そう思っているのに、俺は深雪さんに辛い顔ばかりをさせている気がする。 「失礼します」 俺とクレアさんが話していると、見知った人が部屋の中に入ってきた。 「りのん……さん?」 またしても俺は意外な人物に出会う。 神狩りのんさん、俺の家の真向かいに住んでいる人だ。 りのんさんはランニングの行きや帰りですれ違うことが多く、最初は挨拶だけだったけど、それがきっかけで自然と世間話のような会話をするようになったんだよな。だから全く知らない仲というわけでもない。 「あの……どうして、りのんさんやクレアさんがこんなところに?」 俺がそう聞くと、クレアさんがゆっくりと口を開く。 「りのんさんは藤の会長さんの秘書をなさってる方で、今回は私たちのこの旅にご同行していただいております。そして私は……そうですね。実は私の親が藤の会長さんとは旧知の仲でして、白銀さんとは別件でスターズに用事があるので、プライベートジェットを手配してくれていたのです」 「すみません。2人とも、俺のために……」 なるほど、そういう理由があったのか。俺は2人に頭を下げる。 「気にしないでください。私は元々、スターズに行く用事がありましたし、そのおかげで手配していたプライベートジェットがこのように白銀さんのお役に立てたのですから」 「りのん、これが仕事……だから気にしなくていい……」 りのんさんは少し照れくさそうに、クレアさんは優しげな笑みを浮かべながらそう言ってくれた。 「ところで、りのんさん、どうかしましたか? 何かご報告があってここに来られたのでは?」 「あ……コンテナを積んだ飛行機……シグナル消えた。どうしたらいい?」 りのんさんの言葉を聞いたクレアさんは、さっきまでの優しげな笑みが嘘のように、なんとも言えない表情でこめかみを押さえる。何か強烈な頭痛でもしたのだろうか? 「あー……まぁ、どうにかなるんじゃないんでしょうか。うん、なんかそんな気がします。そういうことにしておきましょう」 「わかった」 何かとてつもなく大きな問題が起こってるような気がしたけど、俺の気のせいだろうか? そんな事を考えていると、機内アナウンスで目的地へ間も無く到着することが伝えられる。 「白銀さん、よろしければシャワールームもございますし、着替えの方もご用意させていただいておりますので、さっぱりとされてはどうでしょうか? 私たちとベリルの皆さんは隣の大部屋で待っておりますから、準備を整えてから来てください」 「あ……はい。何から何までありがとうございます」 俺はお言葉に甘えてシャワーをお借りすると、用意してくれた新しい服に着替える。 どこかで見たことがある服だと思ってたら、自宅に置いてる自分の服だった。 「ん?」 何やら違和感のようなものを感じた俺は、ポケットの中に手を突っ込む。 そしたら中には小さなメモ書きのような物が挟まっていた。 メモ書きを読もうとしたら、飛行機が着陸態勢に入ったので、俺は慌てて近くの椅子に座ってシートベルトを締める。ふぅ……俺は手に持ったメモ書きへと改めて視線を落とした。 『お話は後で聞きますから、ちゃんと無事に帰ってきてね』 これは母さんの字だ。母さんの字は達筆だからすごくわかりやすい。 『兄様、どうかご無事で……帰ったら、色々とお話聞かせてくださいね』 小さく可愛らしい字はらぴすの書いたものだ。 一見すると普通のことを書いているようにしか思えないが、後半のへんが何か不穏な雰囲気が出てるのは気のせいだろうか? 『あーちゃん。私は会社に残るけどどうか無事に帰ってきてね』 最後に書かれていたのは、しとりお姉ちゃんの字だ。 家族の言葉に心が温かくなる。 「よしっ!」 俺はシートベルトを外して座席から立ち上がると、鏡の前で再度気合を入れ直す。そして、みんなの待っている大部屋へと向かう。 大部屋に入るとクレアさんとりのんさんの二人以外にも、天我先輩、とあ、慎太郎の三人と阿古さん、桐花さんが待っていた。どうやら俺を運んでくれたモジャさんとノブさんもお留守番組のようである。 「少しはマシな顔になったな後輩」 「天我先輩……ありがとうございます!」 俺は天我先輩と手を上げてガッチリと握手する。 あの時の天我先輩の言葉が俺を再び立ち上がらせてくれた。それほどまでに先輩の言葉は真に迫っていて、俺の心を強く揺り動かしたのである。 「あくあ、その様子じゃいつものお前に戻ったみたいだな」 「慎太郎、ありがとな」 俺は慎太郎とも同じように握手する。 あの時の慎太郎の言葉が俺の背中を押してくれた。俺はいつだって慎太郎には背中を押してもらっている気がする。 「あくあはやっぱそうじゃないとね」 「ああ、ありがとう、とあ」 俺はとあとも同じように握手をする。 とあの言葉でほっぺたを引っ叩かれた気がした。あのおかげで目が覚めたと言っても過言ではない。 「阿古さん、桐花さんもありがとうございます」 「うん! その様子じゃもう体調の方はバッチリみたいね」 阿古さんは笑みを浮かべると、みんなの顔を見渡す。 「はっきり言って、スターズに行くのはまだまだ先だと思ってたけど、逆に良い機会だと思うことにするわ。だからみんな、派手にいくわよ!!」 阿古さんの言葉に身が引き締まる。 初めて阿古さんに会った時、仕事に疲れていて、とてもじゃないけどそんなに頼り甲斐のある人だとは思えなかった。 でも今、俺たちの目の前にいる阿古さんはどうだろう。ジャケットを肩にかけ、腰に手をついて胸を張り、高いピンヒールの靴で、堂々とした表情で立っている阿古さんの姿に、もはやその頃の影はない。 俺が会ってきた人の中でも、阿古さんが1番変わったんじゃないだろうか。今の阿古さんの姿を見て、俺はあの時、阿古さんに声をかけてよかったと改めてそう思った。 「さぁ、うちの自慢の子たちを、スターズの皆さんにお披露目しましょうか」 ゆっくりとプライベートジェットの搭乗口が開いていく。 みんなが俺に道を開ける。 「みんなありがとう。それじゃあいくぞ!」 俺は先陣を切ってプライベートジェットから降りる。一歩外に出た瞬間、大量のフラッシュが俺の視界を遮る。どうやら外には多くの報道陣の方が詰めかけているようだ。 フラッシュが一旦収まった後、俺が手を上げて応えると、また多くのフラッシュが焚かれる。 俺はその中をゆっくりと降りていく。タラップを降りた先にはレッドカーペットが敷かれており、その左右のパーテーションの向こう側に報道陣の人たちが大勢いる。俺は左右満遍なく手を振って、真っ直ぐ前に進む。 すごい報道陣だけど、やっぱりジョンやトラッシュパンクスとの仕事のせいだろうか。3人ともスターズ……いや、世界じゃ超がつく程の有名人だし、当然のことだ。俺も3人の名前を汚さないようにしないとなと気合が入る。 先陣を切る俺の後ろを、とあ、慎太郎、天我先輩の順で続く。間には阿古さんや、桐花さん、りのんさん、クレアさんや警備の人たちが俺たちをガードするように囲む。 「白銀あくあ……実在したのね……」 「私もてっきり、最新のAR技術を使ったCGか何かかと、ほらあの国はそういうの得意でしょ」 「オゥ……今、ミスター白銀が私の目の前を通った時、ふわっと良い香りがしたわ」 「あれが、ミスターオーバジーン……あの噂は本当のことなのかしら?」 「シット! 彼の吐息が聞こえないわ。黙ってて!」 「ホワッツ!? ミスタートア? ミストア??」 「良いわね、ミスター慎太郎、彼は磨けば光るタイプよ」 「ミスターTENGA……何かとてもアダルトな雰囲気がするのは私の気のせいよね?」 報道陣は俺たちの方を見て何やらコソコソと会話をしていた。残念ながら距離があるので何を喋ってるかまでは聞き取れなかったが、値踏みされているように感じる。 俺はあのランウェイ以来、こっそりとスターズの言葉を勉強して最低限の日常会話くらいならできるようになった。だから今こそ、その成果をお披露目するときなんじゃないか? 俺は先程の阿古さんの言葉を思い出す。 派手にいくわよ。 そのために何をすれば良いのか考えた俺は、スッと視線を横に向ける。何人かいた報道陣の1人、SBCと書かれたマイクを持ったお姉さんと目が合う。俺は動きを止めると、ゆっくりと優しげな表情で彼女の方へと向かう。 マイクを持ったお姉さんは左右に首を振ると、えっ? 私という顔をした。少し緊張しているような表情をしていたので、俺は和やかな雰囲気でフレンドリーに話しかける。 「ハイ!」 「ひゃっ、ひゃい……!」 俺の方から話しかけると、お姉さんは慌ててマイクを落としそうになったのでそれをキャッチする。そしてそのマイクを手渡すときに、さりげなく彼女の肩にタッチして、そんなに緊張しないでと向こうの言葉で伝えた。 女性の体に簡単に触れるなんてまずいかなと思ったけど、前世で外国のアーティストが来日した時もそんな感じだったし、まぁ、大丈夫なんじゃないかな? 「あ……あの、ミスター白銀、スターズへの急な来訪、その目的についてお聞きしてもよろしいでしょうか?」 「それに関しては近々、ベリルエンターテイメントから発表があると思うよ。これ以上は、まだちょっと俺からは何も言えないかな……ごめんね。せっかく質問してくれたのに」 俺はお姉さんに申し訳なさそうな表情を見せる。 ちらりと後ろを見ると、俺の動きを見て、先輩やとあ、慎太郎の3人も立ち止まって近くのインタビュアーの質問に流暢なスターズの言葉で答えていた。えっ? 待って、みんな俺より言語うまない? なんかちょっと最初に意気揚々とインタビューに答え始めた俺が1番拙いってどうよ……俺はかっこ悪さを誤魔化すように、その他の全てを駆使して足りない分をカバーする。 小雛さんに知られたら、また小手先でカバーしてと叱られそうだ。 「はぅ……そ、その、スターズのどこかに立ち寄るご予定とかありますか?」 「せっかくなので、みんなでどこかでアフタヌーンティーをしたいかな。どこかおすすめの良いお店知らないかな?」 俺がそう聞くと、お姉さんはいくつかのお店の名前を上げてくれた。そして俺は、お姉さんの話が終わるのを見計らってあえてカメラに視線を向ける。 「あとそうですね……スターズに来たのですから、女王陛下の住んでおられるお城を眺められればなと思います」 この放送をカノンが見ているかどうかはわからない。でも、もしこの放送をカノンが見てくれているなら、安心して待っていてくれ。たとえもし、今が辛い状況でも必ず俺が迎えに行く。そうカノンに伝えたかった。そしてこれは、俺なりのスターズへの、カノンを連れ去った人たちへの宣戦布告でもある。 「えーと、えーと、最後にスターズのファンの皆さんに何か一言もらえませんか?」 「ファンがいるのかどうかはわからないけど……いずれみなさんの前でも歌いたいと思っているよ。だからみんな、いつの日かウェンブリーで会おう!」 さっきのが白銀あくあ個人としての宣戦布告だとしたら、これは1人のアイドル白銀あくあとしての宣戦布告だ。 ウェンブリーにあるスタジアム。アーティストであれば誰もが一度でいいから歌ってみたいと思う聖地。あんな大きなところで歌う事ができたらきっと最高だろうと思う。 「あ、ありがとうございました。いつかそんな日が来ることを私も願っています!」 「こっちこそ今日はありがとう。またね!」 俺はそう言って手を振りながら彼女から離れていく……と言っても、本当にこれで良いのだろうか? たとえば前世の記憶、アメリカの偉大な歌手、彼が来日した時のパフォーマンスは強烈だった。俺もそれくらいのパフォーマンスをしないといけないんじゃないのかと思う。だって阿古さんも派手にやれって言ってたし。 それを思い出した俺は、カメラに向かって彼と同じパフォーマンス、投げキッスをする。 「わぁっ!」 俺の投げキスに報道陣がどよめいた。流石にやりすぎたか……? あっちは世界的な有名アーティストだから許されたけど、流石に俺がやるのはまだ早かったような気がする……。俺はやった後に恥ずかしくなって、全てを無かったことにして、レッドカーペットの先で待機している車へとスタスタと少し早足で向かった。 「こっ……これが、日出る国のプリンスと呼ばれたミスター白銀か!」 「彼らはよく黒船来航という言葉を使っていたが、その言葉の意味が少し分かった気がするよ」 「全ての男を過去にする男と言われるだけのことはある」 「おい! すぐに特集を組むぞ!!」 「急いで! こっちは、夕方の枠で10分とって大々的にやるわよ!!」 「誰か、日本のエージェントに彼らの話が聞ける知り合いがいないか当たってみて!」 「ベリル本社や彼らの国のメディアに問い合わせて、使える映像がないか交渉を急いで!!」 「男の子たちのインタビューは無理でも良いから、ミス天鳥に誰かアポイント取れる!?」 「これは大変なことになるぞ!」 慌ただしくなる報道陣……でも今の俺にはそんな事を気にする余裕はない。 なぜなら背後から、こいつまた何かやらかしたなと、ジト目で見つめてくるとあの視線が背中に刺さって痛かったからだ。 ************************************************ まるくんさん、レビューありがとうございました! 嬉しいです。 今まで感想、評価、いいね、レビュー、誤字修正等で支えてくれた人たち、ありがとうございました。 ダイレクトメッセージやなろうの感想は返せてないけど、ちゃんと全部読ませてもらっています。 とりあえず続けられるまではここで頑張ります!! 白銀あくあ、4分の2。 スターズに到着した俺たちが最初に向かったのはジョンのいるスタジオだ。 「あくあ! 久しぶり!!」 「ジョン!」 俺はジョンと軽くハグをする。 あれからまだ数ヶ月しか経ってないけど、元気そうで何よりだ。 たまにテレビ通話で話したりするけど、こうやって顔を合わせて会話するのとはまた違う気がする。 「クリスも、あの時は世話になったよ」 「ああ、あくあも元気そうで何よりだ」 俺はウォーキングを指導してくれたクリスとも再会を喜ぶ。 「せっかくだ、まずはゆっくりして行ってくれ」 ジョンは天我先輩や、とあ、慎太郎たちともハグを交わし、俺たちを暖かくスタジオの中へと招き入れてくれた。 スタジオの中は5階建てになっており、俺たちはエレベーターに乗って3階を目指す。 3階はジョンがメインに使うフロアで、壁をぶち抜いた大きな部屋の中には、制作途中の服をかけられたトルソーが沢山並んでいた。俺たちは部屋の中に乱雑に置いてあったパイプ椅子を動かして座る。 「本当なら仕事の話をしたいところだが、それはもっとちゃんと落ち着いてからにしようか。まずは、カノン王女殿下の結婚についての話だったね」 ジョンは立ったままのクリスに目配せする。するとクリスは近くにあった大きなホワイトボードにペタペタと写真を貼った。 「まず今回の件に関していえば、主に動いているのはスターズ正教だ」 ジョンはホワイトボードに貼った写真の一枚を指差す。 そこはかとなく幸が薄そうな感じの人で、どちらかというと守ってあげたくなるタイプというのだろうか。 なぜかはわからないけど、同級生のクレアさんの事が重なって見えた。 「スターズ正教の主教を務めるのは、キテラという名前の女性だ。年は40前と主教としてはまだ若いが、前主教が辞める時に異例の13人抜きで次の主教に指名されている。私も過去に一度話したことがあるが、かなりのやり手だよ」 ん? 40前? 写真見るとまだ20代後半くらいにしか見えないような気がするけど……えっ!? これ十数年前の写真とかじゃないよな? 母さんといい、この世界の女の人はどうなってるんだ……。 「あくあは、スターズ正教がどういう宗教か知ってるかい?」 ジョンの質問に俺は首を左右に振る。 基本的な知識としてそういう宗教があるっていうのは、スターズの事を勉強する上で知ってたけど、俺が知っているのはあくまでも学校の授業で習うくらいの事で、現地の人が知るような詳しいことまでは何一つ知らない。 「うん、いいだろう。スターズ正教というのは、もともとは保守的な宗派でね。減っていく男性の数を、みんなで守るために立ち上げられた宗教なんだ」 学校の授業でも習ったけど、スターズ正教の元となる団体が出来たのは今から数百年前だ。男性出生率の低下、それに合わせて出来たのが始まりとされている。元々は宗教色は薄く、今でいうところの有志によるボランティア活動のようなもので、スターズ正教ではなく、男性のことを考える有志の婦人会という名前だった。 ジョンの説明によると、有志の婦人会が発足してからも男性の出生率は下がっていくばかりで歯止めが効かなかったそうだ。やがて国や企業、国民と一体になって解決を模索するが打つ手は見つからない。いわゆる神頼みくらいしかできなかった時に、男性のことを考える有志の婦人会でも大きな変化が起きて、より宗教色を強めていったらしい。それがスターズ正教の始まりとされているそうだ。 「ただ、知っての通り、最初はそれでも良かったけど、数百年もすれば男性だって私やクリス、あくあや君達のように何かをしてみたいと思っている男性が出てくる。それをきっかけに、スターズ正教の中でもいくつかの変化があった」 ジョンはホワイトボードに、社会派、保守派、過激派の三つの単語を書き込む。 「その変化の結果、今のスターズ正教は大きく分けて3つの派閥に分かれているとされている。男性の保護という基本的なところはそのままに、男性の社会進出をサポートしようとする社会情勢に合わせて変化していった派閥。その一方で従来のように男性の保護を最重要として掲げ、あまり大きな変化を望まない保守的な派閥。そして……3つの派閥の中でも1番厄介なのが、女性完全至上主義派閥と呼ばれる過激派だ」 何やら物騒な単語に、俺たちベリルの男組は顔を見合わせた。 「女性完全至上主義というのは、ここ十数年で出てきた派閥でね。彼女たちの主張は、女性同士での交配を神聖なものとし、男性などこの世界にはいらないのではないかという主張を繰り広げているんだ。最初はごく少数だったけど、その数は年々増えていっていると聞く。そしてその派閥を取りまとめているのが司教ミーズだ」 ジョンはスターズ正教のトップ、キテラさんの隣に貼られた女性の写真に指を差す。 スレンダーな体型のミーズさんは一見すると穏やかな感じの女性で、とてもじゃないがそんな過激な感じの人には見えない。でも、俺の隣にいるとあは、あくあはこういう人に騙されそうだよねと呟いていた。解せぬ……。 「ちなみに保守層の派閥のトップはキテラで、私たちのような男性を支持してくれる層のトップを務めているのが司教シェラ様だ」 シェラさんはスレンダーな体型のミーズさんとは真逆で、とても豊かなものをお持ちの女性だった。 ふふーん、なるほどねと思っていたら、隣にいたとあが俺の方をじーっと見て、さっきのキテラさんといい、あくあが好きそうなおっぱいだね、と呟いていた……ちょっ、なんでわかるんだよ!? 「スターズ正教は今や、この国の政治家とは切っては切れぬ関係にある。そんなスターズ正教が、政治家たちを唆したのが事の始まりだ」 留学中の王女殿下が、他国の男と恋に落ちてこの国から離れていくかもしれない……。 ジョンの説明によると、次の女王陛下の候補者は3人いて、その中でもカノンはスターズの国民からダントツの支持を得ているそうだ。そんな彼女がこの国を去るかもしれないと聞かされて政治家の人たちは焦ったらしい。 それが今回の事の発端だった。 「とはいえ、王族の結婚に対して政治家は口を出せない。そもそもカノン王女殿下を強制送還したのは、フューリア女王陛下の決定と、王配であるハーキュリー殿下の承認があってこそだ。私はそこが不可思議だと思っている。お二人はカノン王女殿下を溺愛なされていると聞くし……今回の事だって、あくあと付き合っているという事実を知っていれば、カノン王女殿下の意思を無視した結婚だとしか思えない。私はどちらともお会いしたことがあるが、フューリア女王陛下も、ハーキュリー殿下も子煩悩で、慈愛に満ち溢れたとてもお優しい方達だ。もしかしたら何か弱みを握られているのかもしれない」 俺はお二人の事は写真や映像でちょこっとだけしか見たことがないけど、ジョンがそう言うのならそうなのだろう。 「あと申し訳ないけど、結婚相手に関しては何もわからなかったよ。私もパトロンを通じて、探ってみたが何一つ情報が出ない。一体、誰と婚約し結婚するのか、全くの謎だ」 「いや……ありがとうジョン、入国許可証だけじゃなくって、こんな短い時間で色々と調べてくれて感謝するよ」 俺は申し訳ないと言ったジョンに感謝の気持ちを伝える。 こんな我儘に近い要望を叶えてくれて、ありがとうの言葉だけでは伝え切れないと思った俺は、立ち上がってジョンに頭を下げた。ジョンはそんな俺の肩にそっと手を置く。 「気にするなよ、あくあ。君がいつもそうしているみたいに、私だって友人を助けたかっただけなんだ。それでも、もし……君が気にするのならば、これはランウェイの仕事を突発的に受けてくれた事へのお返しのようなものだと思ってくれていい」 「わかったよジョン。君のその気持ち素直に受け取るよ」 俺は頭をあげると、再びジョンと固く握手を交わした。 「さて、問題はここからだ。どうやって、あくあを王女殿下のところへ連れていくかだけど……当日、私は王女殿下の元にドレスを持っていく予定にしているが、直接王女殿下に会えるわけではない。また同行者を連れていくことは許されていないから、このルートを使って王女殿下に近づくことは不可能だろう。そこでもう一つのルートを使うことにした」 ジョンとクリスは、近くにあった大きなケースを二つ、テーブルの上に置くと、鍵を開けてその中身を俺たちに見せつける。 「これは……!」 中に入っていたのは、見覚えのある金色と銀色のヘルメットが一つずつ。スターズとのフェスティバルで一緒に仕事をしたトラッシュパンクスの2人が被っているヘルメットだった。 「当日、王女殿下の結婚を祝って2人はライブをする事になっている。彼らのステージが行われるのは、結婚したカノン殿下が教会から出て王宮へと向かう時のお見送りだ。つまりそれまでは結婚式場の近くで待機する予定になっている。結婚式当日になってしまうが、結婚前のカノン王女殿下にコンタクトを取るとしたら、警備の厳重な王宮に忍び込むより、遥かに此方の方がカノン王女殿下に会える可能性は高いだろう」 ジョンの言葉に、阿古さんが手を挙げる。 「ヘルメットを被っていても、中を確認されてはおしまいだと思いますが?」 阿古さんの質問にみんながその通りだと頷く。だが、ジョンはこの疑問に対して首を左右に振る。 「トラッシュパンクスの2人は、これまでも一度も素顔を晒していない。だから本当のところは男なのか女なのか、この私だって素顔を見た事がないからわからないくらいだ。だからステージを引き受ける条件として、決して素顔を見せないという事を条件に引き受けたと聞いている」 ジョン曰く、本来であればそんなことは絶対に許されないそうだ。 でも結婚までの時間があまりない事や、スターズ正教の中にも三つの派閥があるように、政治家や王家に近い人達の間でも意見は一つには纏まっていないのだろう。だから許可が出たのではないかとされている。 本当にカノンに会えるかもしれない……。 最初は無理だと諦めていたが、多くの人が手を貸してくれて、俺をカノンに会わせようとしてくれている。みんなのその温かい気持ちと優しさに、胸の奥が熱くなった。 「ありがとうみんな……!」 俺の頬に自然と涙が伝う。それを見た天我先輩が俺の頭をポンと叩く。慎太郎は俺の肩を叩き、とあは俺の背中に手を置いた。もうこれ以上は迷惑をかけられないな。そう思った俺は、感情が落ち着くのを待ってから、みんなの顔をゆっくりと見渡す。 「ここから先は俺が1人でやる。だから、みんなは知らなかった事にしてくれ。それで通用するかはわからないけど、俺がやろうとしてることは不敬罪を通り超えて国家間の問題にすらなり得ることだと思う。だから俺が捕まった時は、みんな知らなかった事にするか、無理矢理協力させられた事にしてほしい」 誰しもが口を開こうとした瞬間、俺はさらに強い言葉でそれを牽制した。 「頼む!! これだけは絶対に譲れない事なんだ。阿古さんならわかると思うけど、もうベリルは俺だけの事務所じゃない。みんなを守って欲しい」 「あくあ君……わかったわ」 阿古さんは強く唇を噛んで、血が出るのじゃないかと思うほど拳をぎゅっと握りしめた。 鈍い俺だって阿古さんの今の気持ちくらいは理解できる。きっと阿古さんはついてきたかったのだと思う。でも、俺がみんなを安心して任せられるのは阿古さんだけだ。今回のことで3人をこれ以上は巻き込みたくない。 阿古さんが我慢をしている姿を見たら、他の人たちも何かを言いたそうだったけど、全員が口をつぐんだ。 「待ってください……。トラッシュパンクスはお二人ですよね?」 その中で1人、口を開いたのは桐花さんだ。 「だったら最低もう1人はいるはずです。それにトラッシュパンクスの2人の身長を考えても、銀色のヘルメットはあくあさんが、金色のヘルメットを私が被ればちょうどではないでしょうか?」 確かに桐花さんのいう通り、トラッシュパンクスは2人組だ。そして俺たちの身長を考えるとこの場で最も違和感がないのが桐花さんだと思う。桐花さんは女性にしては身長が高くて、俺と数センチしか変わらない。男性陣を見ると、天我先輩はデカすぎるし、とあは逆に小さすぎる。ジョンやクリスは俺より少し高くて、黛は俺と同じくらいだ。女性陣を見るとりのんさんは俺より大きいし、阿古さんやクレアさんはとあ同様に身長が足りてない。どう考えても桐花さんしか選択肢がない。 「お願いします! 私もあの子のところに、カノンのところに連れて行ってくれませんか?」 俺は桐花さんの言葉に小さく頷いた。 「わかりました。でもなんかあった時は俺の責任にしてください。絶対に無理やり手伝わされたと言ってくださいね」 「……はい」 俺の言葉に、納得してくれたのかどうかはわからないけど、桐花さんは頷いてくれた。 こうして数日後、俺と桐花さんは、ジョンの用意してくれた白いスーツと、トラッシュパンクスのヘルメットを装着して会場へと向かう。ちなみにトラッシュパンクスの2人はアリバイづくりのために、決行日前にジョンのところで合流して感謝の気持ちを伝えた。 「到着した。後の健闘を祈る」 俺は送ってくれたクリスと握手をして別れる。 とりあえず一旦は控室に入ってから、隙を見て抜け出そうと思う。 そんな事を考えていたら、見覚えのある人が控室の前でスタッフの人と押し問答をしていた。 「だーかーら、取材許可はちゃんと取ってるんだってば!! ほら、見なさいよ!! 友好国の国営放送を敵に回すつもりじゃないでしょうね!!」 すごいな……現地の言葉を使わずに勢いだけで押そうとしてる。 いつもより5割増し元気そうな彼女は、俺たちの存在に気がついたのか此方へと視線を向けた。 「あっ! トラッシュパンクスのお二人ですね! どーもどーも、お久しぶりです! 国営放送の森川、貴方の森川楓でーす! いやあ、この前のスタフェス以来ですよね。ね! ちょっと、ほんのちょこーっと、先っちょだけでいいから、そこでお話聞かせてもらえませんかあ?」 国営放送の森川楓さん。俺の喫茶店の常連さんで、ランウェイでのインタビューや、朝の美術番組、そして藤のトークショーでもお世話になった人だ。まさかこの地で彼女と会えるなんて想像もしていなかった事である。 ちらりと隣の桐花さんへと視線を向けると、彼女は俺にしか聞こえない小さな声で呟く。 嘘でしょ……。 あっ、そういえばこの2人も知り合いだったのか。 俺はこのスターズの地で起こったまさかの奇妙な巡り合わせにびっくりした。 ************************************************ あんまりシリアスにしたくなくて、最後には前押しで森川登場でフィニッシュ。 次は普通に捗るの回かなあ……でも嗜みにするかも。どっちかします。 簡易まとめ スターズの女王 フューリア・スターズ・ゴッシェナイト カノンの母親 スターズの王配 ハーキュリー・スターズ・ゴッシェナイト カノンの父親 スターズ正教 主教 キテラ 保守派 スターズ正教 司祭 ミーズ 過激派 スターズ正教 司祭 シェラ 社会派 Twitter垢です。 https://mobile.twitter.com/yuuritohoney 最後に告知があります。 Twitterフォローしてた人はお読みください。 ******************************************** 雪白えみり、私、聖あくあ教やめる! 「さ、寒い……」 揺れるコンテナの中、私たちは強烈な寒さに体をガクブルと震わせる。 ちょっと待って、これガチで死んじゃうやつじゃ……。 「うっ……うっ……」 「もうだめ、お母さん……」 「さむい、さむいよ……」 「あぁ、あくあ様のお顔が見える。お迎えが来たのかも」 「私たち、このままここで死んじゃうのかな?」 「こんなことなら、来るんじゃなかった」 周りを見ると、コンテナの中に一緒に詰め込まれた人たちが咽び泣いていた。 おいおいおい、諦めるなよ! 私もさっきちょっと諦めかけたけど、もうちょっとだけ頑張ろうぜ! そこ! 遺書を書き始めるな! そういうのは不吉すぎる!! まずはこのしけた空気をどうにかしよう。こんな空気感じゃ頑張れるものも頑張れない。 そう思った私は、ポケットの中に手を突っ込んでとあるものを取り出す。 「みなさん、これを見てください」 ポケットの中から取り出したあくあ様の写真を、みんなの目の前に掲げる。 これはあくあ様が喫茶店でバイトをしてた時、こっそりと撮らせてもらった私の秘蔵写真だ。 言っておくけど、こっそりと言っても断じて盗撮じゃないからな!! ちゃんと本人から許可も得てる。 ちなみに私がいつもこれを肌身離さず持っている理由は、単純にお守り代わりというやつだ。……というのは建前で、本当はいつでもどこでもあくあ様でオナニーするためである。 「あ……あくあ……くん?」 「あーしゃま、あーしゃまが本当にむかえにきてくれたよぉ」 「あぁ、見える。あくあ様のお姿が見えます」 「あーたん、私を連れてって……」 「最後に一目見れてよかっ……た」 「今際の際にあくあ様のお姿が見られるなんて、ああ……やっぱりあくあ様は神様だったのですね」 私が掲げたあくあ様の写真に向かって、ワラワラと女どもがGのように這いずって群がってくる。 おい、触るなよ! あくまでも見るだけだからな!! 「諦めてはなりません! ほら、あくあ様のお顔を、そのお体を見て、自らの体を暖かくするのです!!」 ほら、体の芯からあったかくなるだろ! 特に股間の辺からじわじわと……あーくそ、あくあ様の写真見てたらオナりたくなってきた。 「本当だ……私の赤ちゃんのお部屋がぽかぽかする」 「死にたくない。こんなところで、死にたくないよぉ!」 「せっかくあくあ君に出会えたのに! わ、私だって諦めないわ!!」 「死ねない! あくあ君を生で見るその時までは!!」 「ヘブンズソードを最後まで見れてないのに、こんなところで終われない!!」 「みんな頑張ろう。これからのあくあくんを見ずに死ねるわけがないもの」 「私、これを乗り越えたら、あくたんのライブを見に行くんだ」 お……おぉ! 明らかにみんなの目に光が戻ってきた気がする。 やっぱり困った時はあくあ様だな。あくあ様さえいればどうにかなる。 ただ、最後のお前、それはフラグだからやめとけ!! みんなで一塊になって、私たちはなんとか暖を取ってこの寒さに耐えようと試みる。それでも寒さは一向に衰える事はない。ダメかとも思ったが、突如として後ろのコンテナ扉がガチャガチャと音を立てた。 着陸したのか? いや、違う、なんだか様子が変だと思った私はみんなの前に出る。 ゆっくりと開いていくコンテナの扉、そこに現れたのは、迷彩服を着て手に銃を持った奴らだった。 明らかに普通じゃない……。そう察した私は、みんなを背中に隠すように立った。この中で1番元気なのは私だから、みんなの事を守らなきゃと咄嗟にそう思ったのだろう。気がついた時には体が動いていた。 『不法入国者達か……出ろ!!』 私たちは彼女達のいうことに従って外に出る。 見る限り着ている迷彩服も手に持ってる銃もバラバラだ。明らかに正規の軍隊じゃないと判断した私は、みんなにも刺激しないように、彼女たちの指示に従うように促す。 『こっちだ! 早くしろ!!』 コンテナから脱出した私たちは、客席のあるフロアに入る。あ、あったけぇ……さっきは死ぬかと思ったけど、これなら大丈夫だ。冷えた体温がゆっくりと熱を帯びてくる。 私たちは空いてる席やスペースを指定されて座らされていく。 『おい、お前はここに座れ!!』 私は白衣を羽織った女性の隣に座らされた。 彼女は気分が悪いのか、顔面をポリ袋の中に突っ込んでいる。 だ、大丈夫? 吐きそう? 背中さすろうか? と聞こうとしたら、余計な事をするなと、先ほど私を席に座らせた奴に怒られた。 私たち全員が座ったのを確認すると、正面の中央にいた奴が手に持った銃を上に掲げる。 『聞け! 我々はこの狂った世界を正すために立ち上がった正義の淑女達である!!』 あーはいはい、なるほどね。そういう主張の人たちかー。これはあれですね、完全にテロリストで、この飛行機はハイジャックされちゃったって事かな? うん……普通に考えてやばくない? 『男性優遇社会、その裏で多くの女性達が犠牲になり、彼女たちは誰にも見えないところで1人静かに涙を流してきた! 胸に手を当ててよく考えて欲しい。本当に男は必要なのか? 我々は女性だけで子をなす技術を得た。もう男という存在に、これ以上こだわる必要はないじゃないか!』 うーん……確かに、男の人の裏で泣いてきた女の人が多いのは事実だろうと思う。私もそこそこ胸がでかいから、顔を見られた後に胸を見られてガッカリされた事あったしな……。あくあ様くらいだよ、私のおっぱいをチラチラ見てきたのなんて、いやあ、本当にあれは良かった。今思い出すだけで、アソコが熱くなる。 まぁ、それは置いといて、世の中には男性が嫌になりすぎて女性に走る人も少なくないと聞くし、私も何度か学校で女性からそういう告白をされたことがあった。カノンは立場的に難しいから、チラチラと見られるだけだったけど、私なんかは普通にグイグイ来る人いたからなぁ。どうせグイグイ来るならあくあ様に迫られたいよ。そしたらすぐに股を開いてお出迎えしたのに。 『私たちの目的はただ一つ。スターズ正教から提出された男性保護法の改革案に政治家達がサインをし、敬愛すべき女王陛下に、我々の意見を奏上することである!! 愛すべき諸姉らには申し訳ないが、我々のこの主義主張を通すために、しばらくは我々に付き従ってもらう』 おそらく政府は折れないんじゃないのかなぁ……。いや、人の命を優先するということにして、政治家達は議会で改革案とやらを通して、全ての判断を女王陛下に丸投げすることもあり得るのか。うーん、そうなるとこれって、政治家と、そのスターズ性教とかいうエッチな名前の宗教もグルなんじゃないの? 「くだらねぇな」 通路を挟んで反対側の席に座った奴が、私と同じ国の言語でボソリと呟く。 その声に聞き覚えのあった私は、顔をぐるりとそちらの方へと向けた。 「チッ、せっかくこっちは、さっきまでトイレの中でビスケットでハイになってたのによぉ!」 見覚えのあるビスケットをポケットから取り出した彼女は、特徴的なギザギザの歯でそれを噛み砕く。 身長が低く体の起伏も乏しい彼女の姿は、一見するとただの少女のようにしか見えないが、私が知る限り彼女は間違いなく大人の女性だ。 聖あくあ教とかいう、いい大人達が本気で悪の秘密結社ごっこをしてる団体の中で、粉狂い、ビスケットジャンキーと呼ばれている彼女は、何度か食事の時に顔を合わせたことがある。 こいつは私の中でも頭がおかしい奴らの筆頭だが、後からクレアに聞くと、聖あくあ教には他にもこんなのが10人くらいいるらしい。勘弁してくれ!! なんでそんな変な奴ばっかいるんだよ。頼むから、トップの奴はちゃんとしてくれ!! 幸いにも私は聖あくあ教では目隠しをしていたから、こいつには私の正体はバレていないはずだ。他人のふりをしとこーっと。 『おい、お前!! 何をやってる!!』 ほら、言わんこっちゃない。この人たちは真剣なのに、大きな音を出して呑気にビスケット貪ってたらそりゃ怒られるよ。 「ああん? 私の晩餐の邪魔をしたのはお前らの方だろうが!!」 『何を言っている!? この国の言葉で話せ!!』 「はっ! テメェが話しかけてきたんだから、私のわかる言葉で喋るのが筋ってもんじゃねぇのか?」 あわわわ、なんか険悪な雰囲気になってきた。 落ち着こう、とりあえず一旦は落ち着いて話し合おうじゃないか。 ほら、そこの貴女もその物騒な武器を下ろそう。ね? ね? 『なんだこれは!?』 1人のテロリストが、粉狂いの手からビスケットを奪う。 あ……ヤベェ、粉狂いのビスケットへの執念はよく知ってる。 3食間食はもちろんのこと、こいつは砕いた粉を鼻から吸い込んで股の間からダラダラと粘着性のある液体を垂れ流すようなやべー女なんだよ。そんなビスケット中毒患者から、ビスケットを取り上げたらどうなるかは明白だ。 「返せ……」 『ああ? 何を……』 ビスケットを奪ったテロリストが何かを喋りかけた瞬間、粉狂いの拳骨でそいつは後ろに大きく吹っ飛ばされた。 「お前ら……私から、この粉狂いからビスケットを奪ったな?」 粉狂いはゆらりと席から立ち上がる。体が身震いするような怖気に、テロリスト達も固まっていた。 あ……これ、あかんやつだわ。間違いなくキレてる。 『動くな、銃を撃つぞ!』 銃を構えたテロリストに向かって、どこからともなく飛んできたお茄子様が直撃する。 「あらあら……そんなにイライラなさってはダメよ。お茄子様を食べて、使って♡ 貴方様もイライラしたおまんこを発散させましょう♡」 聞き覚えのある超がつくほどの甘ったるい声に、思わず吐きそうになった。 シスター服を着ていてもわかるむっちりとしただらしのない体つきと、口元のエロすぎる黒子。聖あくあ教の司教の1人。確か聖農婦、ナス・プロフェッサーと呼ばれている女だ。 「ほら♡ 粉狂いちゃんもお茄子様を食べて落ち着きましょう♡ お茄子様にはビタミンH♡ がいっぱい入ってるから、女の子の体にはとってもイイのよ♡」 「うるせぇ! 私にはビスケットがあればそれでいいんだよ! それに茄子にそんな卑猥そうなビタミン入ってる訳ねぇだろ! 頭イカれてんのか?」 聖農婦は、元々は大きな企業の創業者だったらしい。でもある日、あくあ様との出会いが、お茄子様という衝撃のワードが、彼女の人生を大きく変えてしまった。理想のお茄子を作る。その為に所有している土地の全てを茄子畑に変えて、社員を使って日々研究を積み重ねているらしい。それから彼女は聖あくあ教でも茄子狂と呼ばれるようになったが、粉狂いと似ているから嫌だという理由から、聖農と農婦を掛け合わせた聖農婦と呼ばれるようになった。 ちなみに、そこは性農婦とかいうツッコミは無しだぞ。 「ふぅん、粉狂いちゃんは、そんなのだから、頭もカリカリしてるし、体もおっきくならないんだよ♡」 「うるせえ乳でか女、お前はそんなんだから、頭の中がお花畑で、だらしのないメスくさい体をしてるんだよ」 確かこの2人って解釈違いってやつなんだっけ? 私からすれば茄子もビスケットもいいけど、そんな事に解釈違いもクソもあるのか? そういう理由から、この2人は仲悪いんだよな……はぁ、なんでよりにもよってこんな奴らを一緒に組ませて行動させているのか、上層部は誰か知らないけど、しっかりしろよ!! 誰だよ聖あくあ教のトップは! 言っとくけど、絶対に私じゃないからな!! 『お前ら大人しく……がっ……』 襲ってきたテロリストを2人は息の合った連携で薙ぎ倒す。おおっ! 仲が悪いと思ってたけど、そういうところはちゃんとしてるんだ……。 2人の戦いに感心していると、薙ぎ倒したテロリストの1人がこっち飛んできた。 「うわっ」 私は咄嗟にそれをかわしたが、隣の席に座っていた人がポリ袋を落としてしまった。 「あっ、大丈夫ですか?」 私は隣の人に声をかける。しかしその瞬間、私の体は粉狂いや聖農婦に感じたのと同じ反応をしてしまう。 悍ましいほどの恐怖……私は直感で、こいつもあいつらと同類だとわかってしまった。 「ふふ……ふふふふふふ……」 気味の悪い笑い声に、その場にいる全員が固まった。 ハイライトの消えた瞳と長ったらしい黒い髪が余計に怖い。 よく見たらこいつ、白衣の下にシスター服を着てる。完全にアイツらと同じ一派じゃねーか!! どうなってんだよ聖あくあ教!! 「せっかく、せっかく……再現したあくあ様の匂いに包まれて、頭の中で楽しくハッピィデェトしてたのになぁ。一体、どこの誰なんですかぁ? 私とあくあ様の逢瀬の時間を、大事な大事なお祈りの時間を邪魔した奴は?」 あ、こいつ、やべー奴だわ。私は一瞬で理解した。 「調香師! いるならお前も手伝え!!」 調香師という名前に、私は体をビクッと反応させる。 クレアから聞いたことがある名前だ。調香師……確か、リアル・クンカクンカーって呼ばれてる奴のことだろう。 確かクレアから聞いた話によると、元々は大手化粧品の有名な調香師だったらしいけど、今はその職業で培った技術と、自らのセンスで、日々、記憶の中のあくあ様の匂いを再現しようと頑張っているらしい。あくあ様が藤で撮影した時に、本社からの助っ人として化粧品売り場に立っていたらしく、その時にあくあ様とすれ違って彼女の人生は狂ったと、クレアからは聞いている。 「あぁ、臭い、臭い、メスの臭いをこんなにも撒き散らして。お前らのようなメス臭い汚物は、私の作ったあくあ様の性なる香りで消毒してやるよぉおおおおおおおお!」 調香師は両手に持ったスプレーボトルで、テロリストの顔に向かってナニかを噴霧する。 『オー、イエス♡』 『セシボーン♡』 調香師に何かをかけられた女たちは、地面に転がって艶かしい声を出しながらビクンビクンと体を痙攣させた。 「ひひひひひひひ! これぞ、我らが主神あくあ様の匂いよ。そこら辺のメスが、濃縮したあくあ様の匂いを嗅いで無事でいられると思うなよ。うひっ!」 な、なんだってー!? 私は思わず席から立ち上がりそうになった。 くっそ、あいつら羨ましすぎだろ。どうせなら私にも、それちょっとでいいから、かけてくれないかなぁ……。 「あぁ……でも、まだまだ足りないわ。あくあ様の匂いはこんなものじゃない。もっと子宮の奥を貫くような、あんな香りを再現しなきゃ……あぁ、待っていてくださいね。いつの日か、私があくあ様の体を滴る黄金の汗の匂いから、パールのように美しいチンカスの香りまで全てを再現して見せますわ。ふふふふふふふふ」 私はそーっと、さっき調香師が落としたポリ袋を拾って、クンクンと匂いを嗅ぐ。 う〜ん、良い。あくあ様の匂いにはまだ遠く及んでいないが、それでも匂いの路線としては間違ってないと思う。 こいつ、なかなかやるじゃないか、後でクレア経由で匂い分けてもらおっと。 『くそっ、なんなんだよこいつらは!!』 テロリストさんたちの気持ち、よぉくわかります。私も多分おんなじ気持ちだと思うな。うん。 「はっ! よく聞けテロリストども、私は聖あくあ教十二司教が1人、粉狂いだ! 聖女エミリー様の作られたハッピーになれる粉の素晴らしさを、お前たちの脳みそがトリップするまで刻みつけてやる!!」 「同じく聖あくあ教十二司教が1人、聖農婦♡ 聖女エミリー様からご指導して頂いたお茄子様の素晴らしさを、世の中の全ての女性に伝える聖の伝道師ですわあ♡ さぁ、貴女たちも一緒に茄子イク活動をしましょう♡」 「聖あくあ教……十二司教が1人、調香師。ほんの一瞬だけすれ違った聖女エミリー様の香りは、私に可能性を示してくれた。あのお方の香りを研究すれば、あくあ様の匂いに近づける気がするの。うふふふふふふふ」 おいいいいいいいいいいいいいいいいい! お前たちの罪を全て私に擦りつけるな!! 私は無害だし、何もやってないだろ!! ていうか調香師とか呼ばれてたやつ、一瞬、こっち見やがった……。 ヤベェ、この女、確実に私だと確信してやがる。他人だ他人、世の中そっくりな顔をした奴が3人はいるとされているんだから、匂いだって似たような奴がいてもおかしくないだろ!! だから、どこから取り出したのかわからない注射器はすぐにしまえ!! 『せ、せっかくここまで念入りに計画を立てたのに、こんな変な奴らに阻止されるなんて……』 あ……テロリストのリーダー格と思わしき人物が、口の中にビスケットを詰め込まれ、股座にナスを突っ込まれ、吹きかけられた匂いで体を痙攣させながら倒れていった。 む、酷い。なんて事をするんだこいつら……。 「残りはコック♡ ピットにいる人たちだけね♡」 「おい、性農婦! 変なところで区切るな!!」 「さっさと終わらせて、聖女エミリー様の匂いを採取しなきゃ。あへ、あへへへへへへへ」 やばい。周りの乗客たちはなんか助かったと思ったのか、安堵した表情で歓声なんかあげてるけど、私的には全然助かってないぞこれ!! 「あっ!」 コックピットの方から大きな声が聞こえてきた。 あ、アイツら、またなんかやらかしたのか!! 私は慌ててコックピットのほうに向かう。 「ヤベェ、やっちまった」 粉狂いの前に倒れるテロリストとパイロット。 どうやら粉狂いのやつがテロリストを投げ飛ばしたら、パイロットに当たって気絶させてしまったみたいだ。 「あらまぁ♡ どうしましょう♡」 「観測者なら操縦できたかもしれないけど、厳しそう」 観測者……ああ、りのんの事か。って、えっ? ちょっと待って、アイツってジェット機を操縦できるの!? ていうか、りのんって確かただの司祭だったのに、聖あくあ教十二司教とかいう変なグループに昇格してねぇ? そういえばクレアも司教って呼ばれてたし、なんだかすごく嫌な予感がする。 「よしっ、じゃあしゃーねぇから消去法で私が操縦するわ」 おぉっ! 粉狂い、お前もそんな事もできるのか!? ただのビスケットの粉をはふはふしてるだけの奴なんて思っててごめんな。 「あらぁ♡ 粉狂いちゃんは、操縦できるのぉ?」 「問題ねぇ。前にゲームでやった事がある!」 ゲームかよ!! ふざけんなよお前!! 思わず突っ込みそうになった。確かに最近じゃ正確なフライトシミュレーターゲームとかあるらしいけど、人の命がかかってるんですよ!! それで問題ないと言い切るあたり、不安を通り越えて恐怖しかない。 これワンチャン、死ぬかもしれないな。念の為に遺書でも書いとくかと思った瞬間、天井のスピーカーから誰かの声が聞こえてきた。 「はーい! 盛り上がってるところ悪いけど、飛行機の操縦は遠隔操作で私がプログラミングするから大丈ブイブイ!」 やけに明るい声で、本当に心配になる……。 ていうかもう声だけでわかったよ。こいつもこの変な奴らと同じ一派の奴らだ。 聖あくあ教とかいうの、頭のおかしい奴しかいないから声聞いただけで秒でわかる。 それにしても、この声の主、声が若いな。中学生くらいの女の子の声にしか聞こえない。 「管理者。ハイパフォーマンス・サーバーか……お前、仕事は大丈夫なのか?」 「もちのロンロン! 私が、大事な大事なあくあ様のサーバーを落とす訳ないジャーン! それよりお姉ちゃんが来る前にさっさとどうにかするね」 ハイパフォーマンスサーバーさん……。えっ? ハイパフォーマンスサーバーって、あのハイパフォーマンスサーバーさんのこと!? 「はいはいはいはい、ポチッとな!!」 ポーンという音の後に、飛行機全体にハイパフォーマンスサーバーこと管理者のアナウンスが聞こえる。 「えーと……当機は今から着陸態勢に入りますので、皆さんシートベルトをご装着の程よろしくお願いしまーす! つ・ま・りぃ、何が言いたいかっていうと、ミンチになって死にたくなけりゃ大人しく座ってろよ……ってことね!」 管理者のアナウンスの後に、スターズの言葉に翻訳された機械音声のアナウンスが流れる。 「という訳でぇ、そこから見えるだろうけど、目の前に見えるあのおっきい川に着水するようにプログラミングしたから、みんなは泥舟に乗った気持ちで安心してよ!」 泥舟っておい! そこはせめてもうちょっと大船とか言ってくれよ!! 不安でおしっこちびりそうになっちゃったじゃん……。 「あっ! それと〜、不法入国さんも多分捕まったらアウトだから、陸に着いた瞬間がラストチャンスだから気を抜かないでね〜?」 気のせいかもしれないが、さっき天井の監視カメラと目があった気がした。いや、私の気のせいだよな? とりあえずここに突っ立ってたらやばい。私はさっきのフロアに戻ると、あへ顔で体を痙攣させてるテロリストたちをなんとか席に座らせようとする。怪我しちゃかわいそうだし、ちゃんと固定させとかないと。 私の行動を見た他の乗客の皆さんも手伝ってくれて、なんとか全員を席に座らせる事ができた。 「ふぅ」 私が席に着席すると、機内アナウンスから粉狂いの声が聞こえてきた。 「死にたくねぇ奴らは、あくあ様にお祈りしときな! 今から着水するぞ!!」 シートの前のテレビや、前の大きな画面にあくあ様の画像が映し出された。 私は体に巻き付けたシートベルトをぎゅっと握りしめる。 こんなとこで死にたくない。頼む頼む頼む、あくあ様助けて。私はポケットの中から取り出したあくあ様のお写真にぶちゅっとキスをした。 「あくあ様! あくあ様! あくあ様!」 「あぁ、最後にあくあ君の顔が見られるなんて幸せ……」 「諦めちゃダメ! まだヘブンズソードだって終わってないんだよ!」 「ライブだって、延期したCRカップだってあるんだから!」 「せっかく、あー様に出会えたのに、こんなところで死にたくない!!」 「そうだよ。きっとあくあ様だって見守ってくれてるよ!」 「みんなであくあ様にお祈りしましょう」 「お願い、あくあ様、私たちの事を助けて!!」 私が再びあくあ様のお写真をポケットの中にしまうと、数秒後、ふわりと機体が下に傾く。それから少しの間は生きた心地が全くと言っていいほどしなかった。 「皆様、当機は無事着水に成功しましたぁ♡ ただいまからスライドを展開しますので、ゆっくりと♡ 慌てず♡ お外に出ましょう♡」 なんか汚いアナウンスだな。性農婦、アイツが喋ると全部卑猥なものに聞こえてくる。 機体が無事、着水したのを確認した乗客たちから大歓声が上がった。 『助かったああああああ!』 『ありがとう! 聖あくあ教!! ありがとう、あくあ様!』 『さっき、テロリストの人を席に運んだ時、すごくいい匂いがしたわ』 『あれってあくあ君って名前の男の子の匂いを再現したって言ってたけど本当かしら。』 『ええ、私も同じ事を思ったわ。あんな良い匂いのする男の子って実在するのね』 『あくあ様って何者? さっき着水の前に画面に出てたあの男の子のこと?』 『えっ? 東の島国には、あんなかっこいい男の子がいるの? 嘘でしょ……』 あれ? 外国の人たちが、なんかあくあ様の話で盛り上がってない? もちろん、あくあ様の話で盛り上がってるのは外国の人だけじゃない。 「やっぱりあくあ様はヒーローだったんだ……」 「ごめんね、聖あくあ教なんて胡散臭いって思ってたけど、帰ったら絶対に入信する!」 「あくあ様しか勝たん!!」 「死にかけて分かったわ……やっぱりあー様しかいないって、私なんて接点もないしって諦めてたけど、後悔しないように頑張る!」 「私も!! 例えお近づきになれなくても、あくあ様をお支えしたい!」 「みんなで聖あくあ教に入ろうよ!」 「うん、そうしよう!」 おい! これ絶対にサクラとか紛れてるだろ!! 先生は怒らないから素直に手を挙げなさい! さっきの、うん、そうしようって言ったやつ、口の端がにやけてたぞ。鈍い私でも、お前だけは確定で聖あくあ教だってわかるわ。 私は帰国したら、絶対にあの変な団体から足抜けしてやる。あんな大人になって、本気で悪の秘密結社ごっこやってるようなやべー奴らと同類と思われたくないしな。アイツらは何故か私のことを聖女とか呼ぶけど、どうせなるなら、聖あくあ教の聖女じゃなくて、あくあ様の便女になりたい。 「スライドを開くから、怪我をした人や1人で歩行するのが困難な人から順番に前に来てくださーい」 それから少しするとスライドが展開したから、私たちは気絶したパイロットやテロリストたちをスライドの上に運びつつ、乗客全員でスライドの上に乗った。スライドは本来、飛行機が緊急着水した時に、緊急脱出用にタラップの代わりに使われるものだが、水面に浮かべて切り離すことでゴムボートの代わりとしても使えるようになっている。 近くにいたいくつかの小型船やボートが私たちの存在に気がついて、スライドの上から陸まで運んでくれた。 「あ、ありがとうございます」 私はお礼を言って救出してくれた小型船から降りる。 よしっ、不法入国から逃れるためには、もうこのタイミングしかない。 そう思った私は、遠くから聞こえてきたパトカーや救急車、消防車のサイレンを背にして、野次馬たちの群れの中に紛れてそっと姿を消した。 とりあえずこのままの格好じゃまずいと思った私は、裏通りに捨てられていたゴミ袋の中に入っていたシスター服に着替える。ヨシっ! これでひとまずは大丈夫だろう。 私は何食わぬ顔で、裏通りから大通りに出る。 『貴女、そんなところで何してるの!』 「えっ?」 もしかしたら正体がバレたのかと思って、びくっとしたが、相手の雰囲気を見る限りどうやらそうじゃないっぽい。 『貴女も派遣されてきた人でしょ。早く行きましょう! 今は結婚式に向けて人が必要なのよ!!』 「ちょ、ちょっと……」 恰幅のいいおばさんに手をつかまれた私は、空の上からも見えた一際大きな教会へと無理やり連れて行かれた。 ************************************************ 聖あくあ教はこんな感じですが、どうでしたか? やっぱり邪教認定されても仕方ないのかな。 Twitter、一気にフォロバしたのがフォロバ上限に何度も当たってスパムと認識されて凍結されたみたいです。 臨時のサブ垢だけど、こっちが本垢になるかもしれません。 https://mobile.twitter.com/yuuritohoney 当面の間は解除交渉してみるけど、ダメそうなら、もう一つ垢とって常時二つは稼働するようにしておきたいです。 今いいところで続き読みたい人もいるだろうから、急に連絡が取れなくなる状態だけは避けたいな。 突発更新です。 ******************************************** 白銀あくあ、俺についてこい! 「いやあ、インタビューをお受けしていただいてありがとうございます」 俺と桐花さんは森川さんを連れてトラッシュパンクスの控室に入る。インタビューを受けずにあそこで置いてくることもできたけど、桐花さんの判断で森川さんにも事情を説明することにした。 「貴女……こんなところで何をやってるのよ?」 桐花さんの声に、森川さんは最初意味がわからずに固まっていたが、ようやく理解が追いついたのか大きく口を開ける。 「ええ……んぐっ!?」 あ、危ねぇ。俺は森川さんが驚きで大きな声を上げようとしたから、後ろからスッと森川さんの体に抱きつくような形で口を手で塞いだ。 「んっ……」 あれ? なんか森川さんの雰囲気が急に艶かしくなったような。 そこはかとなく体温も高くなっているような気がするし、呼吸が荒くなってるみたいだけど大丈夫だろうか? 「あくあさん、それ以上は森川さんが大変なことになると思うから解放してあげて……」 「あ、はい」 俺は桐花さんに言われて、森川さんを解放する。 森川さんは熱の籠もった目で俺の事を見つめると、乱れた着衣を整えて一呼吸置く。 「姐さんなんでここに……? それにこの下半身から出るオーラ……並の戦闘力ではないと思ってたけど、やっぱりあくあ君だったのね」 下半身から出るオーラ? えっ……俺って、そんな変なところからオーラ出てるの!? 俺は念の為に自分の下半身をじっと見つめる。いや……そんなの出てないよな? 「ちょっと、変なこと言って、うちのタレントを困らせたりするんじゃありません」 「ひゃ、ひゃい」 桐花さんの軽めのチョップに、森川さんは頭を押さえる。 「で……あなたは何でここに?」 「えっと……」 森川さんの説明によると、どうやら彼女は国営放送の仕事でスターズに訪れていたそうだ。 その最中に、友人であるカノンの結婚を知って、いてもたってもいられなくなって行動に出たらしい。 桐花さんと森川さんは喫茶店にも一緒に来てたし、桐花さんがカノンと友人だと聞いて、もしかしたらと思っていたが、まさか森川さんとカノンまで友人同士だったとは……これには俺も予測をしていた事とはいえ驚いた。 世間って思ってたより狭いんだなぁ。 「そういう訳だから、私も協力しますよ!! ついでに言うと、彼女たちも協力者なので安心してください」 森川さんが指差した方に視線を向けると、同行したカメラマンさん達がなぜか拝むような姿で土下座していた。えっ、えっ? 何? 何があったっていうんだ!? 「ちょっ、ちょっとちょっと!」 森川さんは現地のカメラマンと思わしき人を立たせると、何やら現地の言葉でコソコソと話を始めた。 残念ながら距離が遠いから何かを言っているかは聞こえなかったが、森川さんは説得しているように見える。 『族長さん、ダメだって……』 『いや、でも……』 『いやもくそもへったくれもないですから! 本人の前でそういうのやっちゃダメだって、何かに書いてなかった?』 近くにいたスタッフの1人が立ち上がると、森川さんとカメラマンさんの会話に割り込む。 大丈夫? なんか揉めてない? 『族長……経典にも同じことが書かれています。汝、決して唯一神に不信感を抱かせることがないようにと。我々とした事が、唯一神あくあ様の神々しさに思わず拝礼をしてしまいました。聖人様、ご指摘ありがとうございます』 『うむ、そうなのか。次からは気をつける』 『それにしてもさすがは聖人様ですね。唯一神あくあ様のお側に立たれていても平然とされているなんて、末端の信者の1人として感服いたします』 なぜかはわからないけど、次は森川さんが拝まれていた。 えっと、スターズってそういう文化があるのかな? 『だーかーらー、そういうのやめなって! ほらちゃんとする!!』 どうやら3人の会話はうまくまとまったようだ。 「あはは、ごめんねー。あくあ君は何も気にしなくていいからさ、うん。それでさ、どうやってカノンを助けるつもりなのか聞かせてもらってもいいかな?」 「えっと……本当にいいんですか?」 「うん、だってカノンは私の友人だからね。目的が一緒なら、助けられる確率が高い方の計画に協力した方が良くない? それと彼女たちは、スタッフの人のふりしてるけど現地の人たちで、スターズ正教、今回の黒幕と対立してる勢力だから本当に気にしなくていいよ」 へぇ、スターズ正教に対立してるところなんてあるんだ。どういう集まりの人かは知らないけど、そういう現地の人たちがいるなら心強い。俺は森川さんたちにも助けを求める事にした。 「森川さんも皆さんもありがとうございます」 俺はみんなに頭を下げた。それを見て、なぜかスタッフに扮した現地の人たちは、動揺した様子を見せる。男が頭を下げるのはこっちでも珍しい事なのだろう。 「カノンの結婚を阻止できるチャンスがあるとしたら、彼女が教会に到着した瞬間だと思います。一旦は控え室に入ると思うので、そのタイミングを狙って控室に結婚のお祝いと挨拶という形で突撃しようと思っていました。そこでほんの少しでいいから、俺はカノンと話す時間が欲しい。この結婚をカノンが望んでないならどうにかしたいし、カノンがこの結婚を望んでるなら……その時は説得して、それでもダメなら、悔しいけど諦めます……。でも彼女が幸せなら、俺はそれでいいと思ってる。俺はカノンが笑ってないことの方が何よりも辛いから」 俺が願うのはただ一つ、カノンの幸せだ。 もちろん、カノンを幸せにするのが俺だったらいいなと思う。いや、俺がカノンを幸せにする。 子供みたいなわがままかもしれないけど、他の男に託すのなんて絶対に嫌だ! だから俺はこの思いをカノンにぶつけたい。 「そっか……うん。わかった。それなら任しといて、私たちにだって、足止めくらいできるから!」 「ありがとう森川さん、それに皆さんも」 俺は改めて皆さんに礼を言う。 「ちょうど、カノンも王宮を出たみたいね」 俺は控室に設置されたテレビへと視線を向ける。 すると画面の中では、純白のウェディングドレスを着たカノンが、車に乗るところが映されていた。 なんて綺麗なんだろう……胸の奥が締め付けられたように苦しくなる。 「私たちも準備しましょう」 桐花さんの言葉に、俺たちも突撃に向けて最後の打ち合わせをする。 「そろそろ到着するようね。私たちも行きましょう」 カノンが教会に到着するタイミングに合わせて、俺たちはお手洗いにいくフリをして外に出る。幸いにも事前にジョンから控室として使うのならここだろうという目星をつけてもらってるから、あとは控室の近くで警備員の目を掻い潜ってお祝いの挨拶がしたいというていで本人に突撃するだけだ。ほんの少しでもカノンと話せる時間ができれば、あとは俺がどうにかする。そう計画を立てていたのに、俺たちの予定は簡単に狂ってしまった。 「何かあったみたい」 警備員達が慌てたように教会の中を走る。 『教会の外で誰かが民衆を扇動して反乱を起こしてるぞ!!』 『カノン殿下は予定を変更して、控室に入らずそのまま結婚式に入るそうだ!』 『急げ、配置の変更だ!!』 聞こえてきた警備員達の声に、俺たちは顔を見合わせる。 カノンが控室にはいかない? そうなると、予定していた計画が完全に狂う。 「ど、どどどどどどうしよう?」 困惑する森川さんに対して、俺の頭の中はやけに冷静だった。 自分より焦ってる人を見ると案外落ち着くって言うのは本当だったんだな。 「落ち着いてください森川さん。計画は変わりません。こうなったら直接、式に乗り込みます」 これがカノンの望んだ結婚なら、彼女を悲しませる事になるかもしれない。いや、そんな事はない。俺はあの時の、悲しく笑うカノンの表情を見て、この結婚式が彼女が心から望んだ事じゃないと確信している。だからこの結婚式は絶対に阻止しなきゃいけない。その覚悟がもう俺にはある。 「あとは俺が1人で行くから、みんなは逃げてください」 俺がそう言うと、桐花さんが俺の両肩を掴んだ。 「あくあさん……私と森川さんの覚悟を侮らないでください!」 桐花さんの強い言葉に、俺は背筋がピンと伸びる。 ヘルメットで顔は見えないが、その気迫と熱が心に響く。 「貴方は……貴方は、私を変えてくれました。いや、私だけじゃない。森川さんも、そしてこの計画に協力してくれた全ての人たちは、貴方と出会った事で、今までの後ろ向きな自分を変えてもらったんです! 貴方が覚悟を決めたように、私たちだって覚悟は決まってる! だから、最後のその時までお供させてください。貴方が、アイドル白銀あくあが世界を変える。その瞬間まで私はついていく!! これが私の覚悟です。覚えておいてください!!」 桐花さんの言葉に、森川さんも強く頷く。 「あくあ君、私なんかじゃ頼りないかもしれないけど、私だって姐さん……桐花さんと気持ちは一緒だよ。たまには足を引っ張るかもしれないけど、今日だけは任せて。それにあの子の、カノンに幸せになってもらいたいって気持ちだけはあくあ君には負けてないんだからね。だって私と桐花さんの方が、あくあ君より付き合いは長いわけだし! だからさ、あの時の……ライブの時のように言ってよ。ついてこいって!!」 2人の言葉に俺は拳を強く握りしめる。 「ありがとう2人とも! わかった。これ以上は何も言わない。背中はみんなに任せる。俺についてきてくれ!!」 俺の言葉に全員が頷いてくれた。 そんな時、偶然近くを通りかかった警備員が俺たちの存在に気がつく。 『トラッシュパンクス、なんでこんなところにいる? さっさと控室に戻れ!』 もういくしかない。そう思った瞬間、カメラマンのお姉さんが警備員に飛びかかった。 『早く行ってください!! 私たちも協力します』 「あ……ありがとうございます!」 俺たちは式場に飛び込む為に走り出した。 『そいつらは不審者だ!』 『誰でもいい、そいつらを止めろ!』 『銃は使うなよ! 取り押さえるだけでいい』 次々と向かってくる警備員の人たちを、スタッフに扮した現地の人たちが盾になって俺たちに道を作ってくれる。彼女達の協力のおかげで、俺たちは式場の前へと辿り着く事ができた。 「あくあ君、行って!」 「あくあさん、ここは私たちに任せて!!」 扉の前にいた2人の警備員と、森川さんと桐花さんの2人が揉み合いになる。 その隙に俺は目の前の大きな扉を蹴飛ばす。この先にカノンがいる。そう思っていたのに……扉の先にあったものは、さらに大きな扉とそれを塞ぐ数多くの警備員達だった。 ここまでか、ほんの一瞬だけ俺の心が挫けそうになる。その瞬間、鼓膜が破けるような大きな声が辺り一帯に響き渡る。 「僕の歌を聞けえええええええええええええええええええ!」 とあ……いや、正確には大海たまの時のとあの声だった。 外で何かが起こってる。いや……みんなが動いてくれているんだ。 1人じゃない。俺の後ろにはこれだけの多くの人がついてきてくれている。だったら俺は前を向くしかねえだろ!! 俺は頭にかぶったヘルメットに手をかけると、それを地面に投げ捨てた。 それを見た警備員の人達がざわめく。その中でも警備隊長らしき人は、誰よりも冷静に俺のことを見つめていた。 『白銀あくあ……何しにきた?』 「男が、愛した女に会いにいくのに理由なんて必要あるかよ!!」 即答だった。 「だから道を開けてくれ。撃つなら撃てばいい、邪魔をするなら邪魔をすればいい。それでも俺は止まらないし、その扉を開けてカノンに会いに行く。それを止める覚悟がある奴だけは来い」 俺はゆっくりと大きな扉の方へと向かっていく。 警備員の人たちは、誰1人として動かない。 『……道を開けて差し上げろ』 警備隊長がそう言うと、全員が驚いた顔をしつつ、ゆっくりと左右に道を開けていく。 俺はそれに合わせて、一歩、また一歩とゆっくりと前に進む。 このままいけばカノンのところに行ける。そう思った瞬間、誰かが声を荒げた。 『何をしている警備隊!』 通路の横から現れたシスター服を着た集団、それを連れた女性が鬼の形相で俺のことを見つめる。 俺は彼女の姿に見覚えがあった。 司祭ミーズ、スターズ正教の過激派の筆頭とされている人物である。 『早くその男を取り押さえるのです!』 警備員達は警備隊長とミーズさん、どちらの指示を聞いていいのか戸惑う。 『全く、役に立たない奴らばかりなのです。お前達、行きなさい!!』 ミーズさんの言葉にシスター達が動き出そうとしたタイミングで、バイクをふかす音が聞こえてきた。 その音の方へとみんなが顔を振り向けた瞬間、空中を飛ぶようにバイクが教会のステンドグラスに突っ込んでくる。 「あくあ!」 「し、慎太郎!」 座席の後ろに乗った慎太郎と目があった。 『な、なんだお前は、ここは神聖な教会だぞ!!』 慌てるミーズさんをよそに、慎太郎を後ろに乗せてバイクで突っ込んできた人物は、冷静にゆっくりとバイクを降りる。見覚えのあるスーツとマスクに俺はミーズさん以上に驚いた。そ……それ、なんでここにあるの? 「マスク・ド・ドライバーー、ポイズンチャリス……我、参上!」 いやいやいや! かっこよくポーズを決める天我先輩に、全員が固まってしまった。 なんなら連れてきた慎太郎すら固まってる。 さっき俺は止まらねぇとか、カッコつけて言ってたのに、普通に止まっちゃったし、なんでこんな事になった。 「行け剣崎。ここは俺と橘に任せろ」 な、なりきってる……。これは完全に役に入りきってる時の天我先輩だ。 元々身長が高いことに加え、天我先輩はアクションシーンも自分で演じるために鍛え始めただけあって、すごい圧にシスター達もどうしていいのか戸惑っている。 「ありがとう先輩、後は任せます。それと慎太郎も後を頼む!」 とりあえずよくわからないけど、慎太郎、後は任せた! お前ならきっとこのカオスな状況も上手くまとめる事ができるはずだ。うん。 俺は目の前で起こった出来事を慎太郎に丸投……託して、目の前の大きな扉をゆっくりと手で押した。 ゆっくりと開かれていく扉、その先にカノンの姿が見える。 「カノン!」 彼女の姿が視界に入った瞬間、俺は彼女の名前を叫んでいた。 俺の言葉に反応して、ゆっくりとこちらに顔を向けるカノン。 カノンと目が合ったその瞬間、俺は確信する。カノンを幸せにするのは他の誰でもない! この俺だ! 「君の事を迎えにきた。だから……今だけは大人しく俺に攫われてくれ!」 ************************************************ 明日も更新あるつもり。 次回は侵略のベリルエンターテイメント、3人の活躍をお楽しみに。 Twitter、一気にフォロバしたのがフォロバ上限に何度も当たってスパムと認識されて凍結されたみたいです。 臨時のサブ垢だけど、こっちが本垢になる可能性が高いので、申し訳ないですけど、前回フォローしてくれた人はこっちフォローお願いします。 https://mobile.twitter.com/yuuritohoney 昨日も更新してるので、読み忘れた人は前からお願いします。 ******************************************** 天鳥阿古、スターズよ、これが私のベリルエンターテイメントだ! あくあ君を見送った後、私は後悔した。 これは、1人の社長としてよりも、あくあ君のマネージャーとして、あくあ君と一緒に行きたかったという思いの方が強かったからだろうと思う。 「社長……失格ね」 私は教会の前の大通りのすぐ近くで、ポツリと呟いた。 この結末がどうなるか見届けようとここまで来たが、何かがあった場合、私はみんなを連れてスターズから脱出しないといけない。社長としてみんなを守るために、天我くん、黛くん、とあちゃんだけでも先に帰国させるべきなのかもしれないけど、3人からはまだスターズにいさせてほしいとお願いされた。 一応、ここまで案内してくれたクレアさんたちを通じて、もしもの時はすぐに帰国できるように準備しておいてくださいとは言ってるから、もしもの時は無理矢理にでも3人を連れて帰国するつもりである。 それが残された私の役目だ。 「あくあ君……」 私の見つめている視線の先に、ゆっくりと一台の車が通り過ぎていく。 中に乗っていたのはカノン王女殿下だ。まさかあくあ君がカノン王女殿下と付き合ってるなんて、想像もしてなかった事だけど……なるほどね、あんなにも綺麗な子なら納得するしかないか。同性の私が遠目から見ても綺麗だし、2人とも同い年だ。まるで白龍先生の紡ぐ作品のように、こんなにもぴったりな相手はいないだろう。 最初から、あくあ君とどうこうなれるなんて思ってもいなかったし、社長になった時点でそういう思いは封印したつもりだけど、それでも心にチクリともしなかったかといえば嘘になる。でも、あくあ君が王女殿下の幸せを願っているように、私もあくあ君には幸せになってほしい。だからこれで間違ってないはずだと自分に言い聞かせる。 複雑な心境の中、私が感傷的な気持ちに浸っていると、何やら大通りの方が騒がしくなった。 「え……?」 看板を持った人たちの大群が大通りの方へと向かっていく。この結婚は不当だ、私たちの王女殿下は、真に望んだ人と結婚させるべきなどの看板が見受けられる。結婚に反対する人たちによるデモ隊だろうか。シスター服を着ている人が何人か列に紛れている。もしかしたらスターズ正教の社会派と呼ばれる人たちが、市民を扇動しているのかもしれない。 対峙する警備隊とデモ隊、今にも一触即発の雰囲気の中、最初はお互いに意見を主張し合うだけだった。しかし、大きな怒声と共に、一部の警備隊とデモ隊が衝突して揉み合うように喧嘩し始める。きっかけなんて、そんなものだ。一気に危険な匂いがし始める。王女殿下の乗った車を守るように囲んだ警備隊が、結婚式場に向けての道を開けるために、デモ隊に協力する一般市民に対しても直接的な行動に出ようとした。 「ここは危険そうね」 私はゆっくりとそこから離れる。すると裏通りに入ったところで、目の前からとあちゃんが走ってきた。 「とあちゃん?」 「阿古さん、よかった無事で」 どうやらとあちゃんは私のことを心配して、探しにきてくれていたようだ。 普通の男の子なら我真っ先にと逃げてもおかしくないのに……これもきっと、あくあ君の影響なのかな。 仕事に疲れ、日々を無為に生きるだけだった私の人生を、あくあ君は救ってくれた。そして彼が救ってきたのは私だけじゃない。目の前にいるとあちゃんもまた、あくあ君に救われた1人と言っても過言ではない。 私はそんな彼に何かを返せるのではないか、そしてアイドル白銀あくあの行く先を見てみたいと思ってベリルエンターテイメントを立ち上げた。それなのに、今の私はただ指を咥えてみてるだけしかできない。胸の奥が苦しくなって、そんな自分の現状を歯痒く思った。 「ありがとう、とあちゃん。でもここは危険だから逃げましょう」 場合によっては、このままスターズから離脱、せめて彼らだけでも急いでスターズから帰国させなきゃいけない。 私はベリルの社長として、まずはとあちゃんたちの命を最優先にする為の行動を取ろうとした。 それなのにとあちゃんは、現場から離れようとする私の手を掴んで引き止める。 「阿古さん……僕、あの人たちを止めたい」 「えっ?」 とあちゃんの言葉には私はびっくりする。 「こんな事、きっとあくあは望んでない」 私はとあちゃんの言葉に心の中で頷いた。 あくあ君は、みんなを頼むと私に言ったけど、きっと私の事だって巻き込みたくなかったんだと思う。 「阿古さん……僕ね、あくあが戻ってきた時に、ちゃんと笑って欲しいんだ。だから、僕がどうにかしないと。他の誰でもない。僕がそうしたいんだ。だから協力してくれる?」 いつもとは少し違う、男らしいとあちゃんの顔に胸が熱くなる。私だってまだ何かできるんじゃないか、あくあ君のことを助けられるんじゃないかと思った。 「わ、わかったわ。でも、どうやって?」 とあちゃんはビルに取り付けられた大きなディスプレイを指差す。 「あそこにあるディスプレイ、あれに僕の映像を映すんだ。いくらスターズと言っても、男の僕が何か発言できれば、一瞬くらいは気を引きつけられるはず。こっちにほんの少しでも視線を向けてくれるなら、あとは僕がどうにかする」 「わ、わかったわ」 あのディスプレイは本来、トラッシュパンクスの映像を映すために取り付けられたものだ。 だったらステージに取り付けられた機械から、あそこのディスプレイを操作できるはず。 とあちゃんと私は顔を見合わせると、トラッシュパンクスがプレイする予定だったステージへと駆け出した。 幸いにも警備隊はデモ隊の方に集中してて、ステージの傍の警備は緩い。とあちゃんと私は誰にも止められる事なくステージの上まで来ることができた。 「だ、だめ、映らない」 とあちゃんがパソコンを操作するけど、うまくディスプレイと接続できない。 ステージ上にある、DJブースの前で2人で四苦八苦していると、少し離れた位置にいた警備員が私たちのことに気がつく。 『おい! お前たち、ステージの上で何をやってる!!』 『不審な奴らだ。捕まえろ!!』 私はとあちゃんを守ろうと前に出たが、向かってきた警備隊の人たちは乱入してきたシスター服を着た女性たちによって簡単に制圧されてしまった。 「ヘッ、せっかく男がカッコつけようとしてる時に、女が野暮なことしてんじゃねぇよ! 女は大人しくビスケットでも頬張ってりゃいいんだよ」 「全くですわぁ、貴方もお茄子様を食べてビタミンHを摂取しましょう」 「ウヒッ、うひひひひひひ! 匂いが、匂いが近づいてるよぉ。スゥーはぁ〜、スゥーはぁ〜」 なんか若干やばそうな雰囲気がするけど、とりあえず助けてくれたっぽいので大丈夫かな? シスター服を着てることから、私は現地の保守派か社会派の人だろうと判断した。 とあちゃんと私が見なかった事にして、パソコンへと視線を戻すと、ディスプレイの表示が乱れる。 「イェーイ! 呼ばれて飛び出てみんな大好き、あくあ様とベリルエンターテイメントを縁の下から支えるハイパフォーマンスサーバーちゃんとは、何を隠そう私のことだよ! 我……参上! なんちゃって〜」 PCのスピーカーから聞こえてきたハイテンションな声に、とあちゃんと私はお互いに顔を見合わせる。 ハイパフォーマンスサーバー、藤の会長さんの紹介でベリルに入社した鯖兎こよみさんが、24時間サーバーの管理が自動的にできるようにとAIを導入したと聞いていたけど、まさかそのAIの言葉をスターズで、しかもこのタイミングで初めて聞くことになるなんて思ってもいなかった事だ。頭が混乱しそうになる。 「その声……みゃーこちゃん?」 「ふふん、さすがはとあちゃん、よく気がついたね」 パソコンの画面を見つめるとあちゃんの顔が、懐疑的な表情になる。 「でも、みゃーこちゃんは僕の事、とあちゃんなんて呼ばないんだけど?」 「ドキィッ! うんうん、とあちゃん、いや、とあ君! 細かい事は気にしちゃダメよ!!」 あ、誤魔化した。AIが誤魔化したりするなんて……え? 本当にAIだよね? 「ま、まぁ、それは一旦置いといて! テレビとの接続は、このハイパフォーマンスサーバーちゃんにドーンと任せてよ!! ほほほい、ほほほい! あらよーっと!」 パソコンの画面に接続が完了しましたという文字が出る。 お、おお! すごい。本当に、接続できた! でも……パソコンに設置されたカメラが不具合を起こしているのか、ディスプレイに映像が映らない。 「どうやらカメラ機能が完全に死んでるみたいね」 「……それでも言葉だけでなんとか」 とあちゃんは声だけでも届けようと近くに置いてあったマイクを手に取る。 「待って、とあちゃん! とあちゃんにはさ、まだもう一つのとあちゃんがいるじゃない?」 ハイパフォーマンスサーバーの言葉に、とあちゃんはマイクを持ったまま固まる。 もう一つのとあちゃん、その意味に気がついたとあちゃんと私は顔を見合わせた。 「「たまちゃん!」」 「セーかい!! とあちゃんが思うようにやってくれれば、あとはこっちで無理やり映像は合わせるから安心してよ!」 「わかった! ありがとう、みゃーこちゃんの偽者さん」 「うっ……偽者だなんて酷い。半分は本物なのに! って、今はそれどころじゃないよね。とあちゃん準備はいい?」 とあちゃんはマイクを両手で持って強く頷く。 「それじゃあ、いっくよーーーーー! ポチポチッとな!」 ビルの大きなディスプレイに、大海たまちゃんの姿が映し出される。 「ありがとう……みんな、あとは僕に任せて」 マイクに入らないような小さな声、その時のとあちゃんの横顔は間違いなく男の子の……ううん、1人の男性の顔だった。大きく息を吸い込んだとあちゃんは、マイクに向かって今までに聞いた事がないほどの大きな声でシャウトする。 「僕の! 歌を! 聞けええええええええええええええ!」 とあちゃんは、おそらく普通に話しかけただけじゃ、呼びかけただけでは止まらないと判断したのだろう。 僕の歌を聞け? 何を言っているんだと、みんなの動きがほんの一瞬だけ止まる。 そして誰か1人がディスプレイに映った大海たまの姿に気がつくと、その視線につられてみんなの視線がディスプレイへと向かう。 「君は1人じゃない」 とあちゃんが選択したのは新曲だった。 マスク・ド・ドライバー、ヘブンズソードで、とあちゃんが演じる加賀美夏希が初めて変身する回、その時だけに放送される特別編成のED、たったその一回のために作られた曲。 「君も僕も貴女も私も、みんな誰かがこの世界で繋がってる」 この曲は、とあちゃんの曲の中では最も男らしいというか、とあちゃんの優しさをそのままに、男性の声色で歌うという新たな取り組みのもとに作られた曲だ。そしてこの曲は、とあちゃんの曲なのに作曲したのは天我君である。黛くんが歌詞を書き、あくあ君がコーラスとラップを担当するバンド編成の楽曲だ。 難しくて何度も失敗してたと、桐花さんからも報告があったけど、とあちゃんはこの曲を歌うのに相当練習したし、かなり苦労したと聞いている。 「真っ暗な部屋の中、1人になると、辛い記憶がフラッシュバックした。でもそんな僕を、君は外の世界へと連れ出してくれた」 大きなディスプレイを中心に、小さなディスプレイや、大通りにあるお店のショーウィンドウに展示された小さなテレビにまでたまちゃんの映像が広がっていく。 パソコンのディスプレイに視線を向けると、ニコニコマークのハイパフォーマンスサーバーが私に向かってウィンクした。えっ? 貴女、本当にAIだよね? 中の人とかいませんよね? 「1人じゃない、それに気がついた時、僕の世界は色づいた。だから今度は僕の番、僕がみんなに1人じゃないって教えてあげる」 取っ組み合いの喧嘩をしていた人たちでさえも、大きく口を開けてディスプレイに映った大海たまへと視線を向ける。さっきまでの喧騒が嘘のように、みんなが争う事を止めて、大きなディスプレイや、近くのディスプレイへと釘付けになった。 「1人じゃ無理だけど、2人なら、4人なら……ううん、もっと多くの人なら何かできるよね?」 とあちゃんと目が合った瞬間、涙が出そうになる。 みんな、みんな成長しているんだと、あくあ君だけじゃないんだと……貴女が、私がいたから、ここまで来れたと、自分がしてきた事に意味があったのだと言われているような気がした。 「僕は君の隣を笑顔で歩いてる。だから君も僕の隣を笑顔で歩いて欲しい」 最初はあくあ君だけが特別な存在なのだと思っていた。 でもそうじゃない。夏コミのベリルステージ、あくあ君とのデュエットでとあちゃんは悔しい思いをした。100%の白銀あくあの歌唱力についていけなかった事は別に恥じる事じゃない。モジャさんも言ってたけど、あくあ君の歌唱力は間違いなくトップクラスの中のトップクラスだ。 普通ならそこで諦めたっておかしくないほどの力の差、でも、とあちゃんは諦めたくなかったんだよね? 前に桐花さんと話をしていたのを偶然にも聞いてしまった事がある。 『あくあは凄いよ。だから……だからこそ、あくあを1人にしちゃいけないんだ。僕には歌しかないから、せめて歌だけはあくあの隣で堂々と並び立てるくらいになりたい。ちっぽけなプライドかもしれないけど、これだけは譲れないって思ってる』 その覚悟の結果がこれだ。この前のMステに出演した時も2人でデュエットを歌って、最後まであくあ君と歌い切ったとあちゃん。でも、あれから一月も経ってないのに、今のとあちゃんの歌唱力は、あの頃よりも更にレベルアップをしていた。 「君は1人なんかじゃない! 僕がいる、みんながいる! さぁ、僕たちと一緒に行こう! みんなが笑い合えるそんな世界に!!」 とあちゃんは、本来はあくあ君が歌うべきラップの部分まで完璧に歌い切る。 毎日、毎日、とあちゃんが諦めずに本気で練習していた事が報われて良かったと思った。 「とあちゃん……」 感動で胸がいっぱいになる。でもそれと同じくらい誇らしかった。 争っていた人たちも顔を見合わせて、掴みかかっていた手を離す。とあちゃんは、たった一曲で、歌で争いを止めてしまった。しかし、とあちゃんは……ううん、ベリルエンターテイメントは、そこで止まらない。 『なんだあれは!?』 一台のバイクが大通りに向かって突っ込んでくる。 バイクを運転しているのは、マスク・ド・ドライバー、ポイズンチャリスこと天我君だ。 やたら大きな楽器ケースを持って飛行機に乗ってると思ってたけど、まさかドライバースーツを入れてたなんて思ってもいなかった。 良く見るとバイクの後部座席には、黛君が乗っている。 『みんな! 2人に道を開けてあげて!!』 とあちゃんがスターズの言葉でみんなに語りかける。 その言葉に反応したのか、ほんの一瞬だけ、警備隊とデモ隊の間に隙ができた。 天我君はその細い筋を縫うようにバイクを走らせる。すごいテクニックにみんながあっけにとられた表情で見守っていた。でも式場から出てきたシスター服の人たちが、慌てて式場の入り口を塞ぐ。 流石にこれ以上は進めない、誰もがそう思っていた。でも私と顔を見合わせたとあちゃんだけが確信していたと思う。私たちはバイクを走らせる天我君に向けて声をあげる。 「天我先輩いけーーーーーー!」 「天我君いっけーーーーーー!」 天我君は少し軌道をずらすと、教会の前に設置されていた板が斜めに刺さったようなモニュメントへと突っ込む。 フルスロットルで駆け抜けていくバイクが、綺麗な放物線を描いて教会の前を塞ぐシスターたちを飛び越えていく。それを見たとあちゃんと私は両手を取り合って、その場でやったーと喜びあった。 『きゃあああああああああああ!』 『何、何、今の!?』 『何が起こってるのか全くわからないけど、これだけは言える。すごすぎでしょ』 『えっ? ちょっと待って、これ映画か何かの撮影?』 『あれ、中身、男の子だよね?』 『なんかネットの掲示板でも書かれてたけど、やっぱりさっき歌ってた子も男の子らしいよ……』 『オゥ……衝撃的すぎて言葉にならない』 『一体、スターズで何が起こっているというのです?』 さっきまでの争いが嘘のように、みんなが私たちの事を、ベリルのみんなの事について話している。 そうだよ、これがベリルエンターテイメントだ。誰もが無理だと諦めていた事を無茶をしてでも無理矢理こじ開けて、不可能だと思ってた事を可能にする。そして最後はみんなが嬉しさで泣いて笑い合う。 幸せな空間、その中心にはいつだってあくあ君が居た。 だからきっと、あくあ君なら全てをうまく解決して必ず戻ってくる。今回の計画、私は最初から失敗した時の事ばかりを考えていた。でもそうじゃない。私が、天鳥阿古が白銀あくあを信じなくて誰が信じるんだ。 だったら私がする事はひとつしかない。 「とあちゃん、次の曲いける?」 「阿古さん……ようやくいつもの阿古さんらしくなってきたね」 とあちゃんは私の不敵な笑みに苦笑する。 「せっかくだからやりましょうよ。大海たまのワンマンライブ、喧嘩したりする暇なんてないくらい最高のステージを見せましょう!!」 「うん、任せておいてよ。だから阿古さんは特等席から見ていてよ。貴女の作ったベリルエンターテイメントは最強で最高だって、今から僕が証明してあげる!」 とあちゃんの言葉に合わせるように、会場に設置されたいくつものスピーカーから次の曲のイントロが流れる。 もしかして私たちの会話を聞いて、ハイパフォーマンスサーバーに搭載したAIが勝手に曲をかけたのだろうか? ちょっとそれすごすぎない? 「この曲は……」 とあちゃんは何か思う事があったのか、パソコンのモニターへと視線を落とす。 「曲のセットリストは俺に任せろ。猫山、オメェさんは歌うことだけに集中すればいい」 PCの中から聞こえてきたのは、ハイパフォーマンスサーバーの声じゃなくて、小林さんことモジャさんの声だった。パソコンのディスプレイの片隅に現れたボックスの中に、モジャさんの顔が映る。 「とあちゃん、頑張るのよぉ。映像の方は私が操作するから安心しててねぇ」 そんなモジャさんを押し退けて、ノブさんの顔のドアップが映された。2人とも遠く離れた私たちの国から、サポートしてくれている。手を振るノブさんの映像が途切れると、再びハイパフォーマンスサーバーのニコニコマークがディスプレイに映し出された。 「そういう訳だから、とあちゃんは前だけ見てればいいよ。バックは私たちにまっかせなさーい!!」 とあちゃんは、マイクの電源を一瞬切ると、小さな声でありがとうと呟く。そして再び、マイクのスイッチを入れると、力強い面持ちで目の前を向いた。 「大海たま、二曲目行きます!」 とあちゃんの言葉に、お客さんたちから大歓声が沸き起こる。 さぁ、その耳垢の溜まった穴を穿ってしっかりと聴きなさい。 これが私の、私たちのベリルエンターテイメントよ!! ************************************************ 連日更新……次も行けるかな? 流石にちょっと平日だから難しいかも。 次がスターズ版の掲示板→捗る視点→あくあ視点→通常の掲示板で大体解決の予定、あとは間に嗜み視点を入れるか入れないか。ただ、あくまでも予定であって確定ではないです。 Twitter、スパムと間違われて凍結されたので確定っぽいです。似たような事になった人に聞いたんですけど、フォローとフォロワーが同率で伸びてたのと、フォローの仕方がリスト見てノンタイムでフォロバして上限当たっては、繰り返しフォロバしてたのが、スパム的な挙動不審な動きと認知されたそうです。 ツイートも何も変なこと呟いてなくて、このために新しく用意したアドレス使ってたし、過去にも凍結されたことがないからIPもクリーンだから、他に何も引っかかるような要素がないから、それ以外の理由が考えられない。 こんなことでとも思ったけど、フォロバの仕方で永久凍結になった人が実際に解除の仕方を言っていたのでまぁそうなのかなと。 交渉中だけど時間かかりそうなので、こっちが本垢になる可能性が高いので、申し訳ないですけど、前回フォローしてくれた人はこっちフォローお願いします。 https://mobile.twitter.com/yuuritohoney スターズの掲示板、未知との遭遇。 【ファビュラス】極上のメンズを探すスレpart428【グッドルッキングガイ】 28 Anonymous やっぱり、花屋のベンジャミンくんは最高ね。 先週もお店の前を通ったら、笑顔でお姉さんいってらっしゃいだって、うふふ。 30 Anonymous >>28 ベンジャミンくんはまだ6歳ですよ? 頼むから犯罪だけはやめてね。 33 Anonymous >>31 でもベンジャミンくんは将来有望よ。 大体あれくらいから男の子はシャイになっちゃうから、今の時期だけなんでしょうけど。 34 Anonymous そうよね……特に容姿の良い男性ほど物凄く寡黙よね。 あんまり笑ってくれる子が少ないし、何より会話が続かないのはちょっとね。 36 Anonymous 最初は寡黙かも知れないけど、ずっと話しかければ一言二言くらいは返ってくるのだからいいじゃない。東の島国の子なんて、暴力をふるったり、言葉で精神的に追い詰めてくる子だっているのよ? 37 Anonymous スターズの男の子の中にも横柄な子は多いけど、東の国の子は大変よね。私も留学してた時にあったことあるけど、こっちの男性よりも気難しい感じがしたもの。 40 Anonymous >>37 ワオ! 元留学生は歓迎よ! 何せスターズ正教のせいで他国男性の情報には制限がかかってるから、あまり知る機会がないの。よかったら色々お話ししてくださいな。 41 Anonymous スターズ正教だけはガチでクソ。 44 Anonymous >>41 やめろ、魔女狩りにあうぞ! 45 Anonymous >>40 とは言っても私がいたのは1年くらいよ? そんな大した情報も……ああ! そうだわ。 私が帰国したのは今年の4月なんだけど、その直前に向こうの国の匿名掲示板で、笑顔の素敵な男子高校生が喫茶店で働いているって噂になってたわね。私は帰国の準備が忙しくて実物は見に行けなかったんだけど、お祭り騒ぎのように盛り上がってたわ。 48 Anonymous >>45 それ、嘘の情報ではなくって? 男子高校生なんて一番笑わない年齢じゃない。 49 Anonymous >>41 あら、スターズ正教と言っても社会派の人たちはいいじゃない。 彼女たちは、他国の男性に対する情報規制についても解除に向かって働きかけてるし、社会派が継続して行っている男性に対するサポート体制のおかげで、ここ数年は、街中でチラホラと働いてる男性を見かけるようになったもの。 52 Anonymous >>48 写真で見たことあるから間違いないわ。 確か、あくあ白銀って名前の子よ。 56 Anonymous >>52 あら、あくあ白銀なら、この前のランウェイに出てたわよ。 私はその時、他のブランドのスタッフとして現地に行ってたけど、彼はコロールと専属契約したって話もあるわ。 その時のことがきっかけかどうかはわからないけど、確かちゃんと芸能事務所と契約しているはずよ。 確かにオーラのある子だったし、スターズから参加した男性モデルにも負けてなかったと思う。 59 Anonymous >>52 オゥ、イエス! あくあ白銀の事は知ってるわ。 スタフェスの時にトラッシュパンクスとコラボした子よね。 私はあの時、楽屋裏にいたけど、男性の方からハイタッチしてきてびっくりしたわ。 それに何より、あの歌唱力とパフォーマンスにはみんな驚くでしょうね。 今までの男性アーティストとは明らかにレベルが違ってたもの。 トラッシュパンクスがコラボするだけのことはあるわ。 63 Anonymous >>52 >>56 >>59 スタフェスもランウェイも生放送する予定だったのに、スターズ正教の情報規制のせいで録画放送だったのよね。その、あくあ白銀のシーンもカットされてたし。どんな子か見たかったわ。 65 Anonymous あくあ白銀の会話はやめといた方がいいわ。定期的な検閲で削除されるし、最悪の場合はIPごと持っていかれるわよ。 68 Anonymous >>65 なにソレ? 70 Anonymous >>68 あくあ白銀を信奉するかの国の宗教が、この国でも活動を強めてるからスターズ正教は危機感を抱いているのよ。 保守派にしても過激派にしても、社会派の推し進める男性の社会進出という活動が急激に推進されていくのは阻止したいみたいね。 73 Anonymous 保守派と言っても、現状維持派、寧ろもっと規制を強める派、段階的に規制を緩める派とか色々分かれてるからね。 段階的に規制を緩める派だと社会派と連動してるし、規制を強める派は過激派とやむなしに連動してるし、今のスターズ正教のバランスは個人的には悪くないとは思ってるわ。 だからこそ、急に降って湧いてきたようなあくあ白銀は、あまりにも劇薬すぎる。 私はダークウェブで拾った映像でしかみたことないけど、瞬きを忘れるくらいには見入ったわ。 いい男だし、それでいて歌唱力は女性歌手と比べてもトップクラス、演技だって若手女優のトップと張るレベルだと思う。こんな男の子いるんだって思ったくらい。しかもそれで16なんだから、まだ伸びるわよ。 76 Anonymous >>73 オゥ……私はまだ見たことないけど、それが本当なら相当やばいわね。 男性に求めるハードルが上がりすぎると、せっかく働き始めた男の子たちにも悪影響を及ぼすかもしれないもの。 79 Anonymous >>76 保守派が警戒してるのがまさにそれよ。 逆に社会派は、これを機に一気にと思っているらしいけど、流石に急ぎすぎじゃないのかという見方もあるわ。 81 Anonymous 難しい問題ね。保守派の意見も、社会派の意見も、どちらが正しい間違ってるとかじゃなくて、どちらにもメリットがあってデメリットがあるって話ですもの。 82 Anonymous 一瞬で消す。 https://*****.com/***.jpg 85 Anonymous >>82 ワォ……。 87 Anonymous >>82 オー、イエス……。 88 Anonymous >>82 これは何? 90 Anonymous >>82 これがあくあ白銀ね、なるほど。 91 Anonymous >>82 雑誌の企画か何かっぽいけど、女の子とビスケットを半分こして食べるなんて……衝撃的だわ。 スターズの男子高校生はそんなこと、恥ずかしがってやってくれないわよ。 93 Anonymous >>82 まるでラブロマンスの女王、アイコ白龍の作品、その中の1ページを再現しているようだわ……。 96 Anonymous >>91 しかも表情がいいわ……。 こんなに優しそうに隣にいる女の子を見つめるなんて。 この視線だけでエクスタシー! 99 Anonymous >>93 アイコ白龍の作品は、スターズ正教からも禁書扱いされてるから、発言には気をつけた方がいいわよ。 104 Anonymous >>82 この子達が食べているビスケット、森長のメリービスケットね。 105 Anonymous >>99 私の通っていた学校、誰が入れたのか知らないけど、図書室にアイコ白龍の本があって、みんなでこっそり借りてたわ。最後は先生に見つかって、こんな破廉恥な本を読むんじゃありませんって没収されちゃったけどね。 107 Anonymous >>104 私、発展途上国の支援をしているんだけど、森長さんの支援には助けられたわ。 つい最近現地に送付されたダンボールの箱に、彼の顔が印刷されてあってびっくりした事を覚えてる。 直接支援国に送付したから検閲がなかったからできたのだと思うけど、中を開けたら、ビスケットの他にも本人のサインが入ったサッカーボールが入ってたの。あまり娯楽のない国だからって言ったら、森長さんが気を利かせてくれたみたい。しかも、辿々しかったけど、ちゃんと直筆のお手紙まで入ってたのよ。それも子供たちに向けたのが一通、私たちに向けたのが一通。 私たちに向けてのお手紙には、素晴らしい活動に大変感動しました。貴女達のボランティア精神に最大限の感謝と賛辞を、と書かれていたわ。こんなお手紙を送ってこられたのは過去にはカノン王女殿下くらいよ。まぁ王女殿下は実際にボランティア活動にも来てくれたんだけどね。 ちなみに子供たちは、サッカーボールに入ったサインを見て、aquaって名前のサッカーボールの会社があるって思ってるそうよ。それと、1人の女の子は才能があったみたいで、スターズからスカウトの人が見にきてたわ。 110 Anonymous >>107 感動した。 113 Anonymous >>107 エクセレント! 116 Anonymous >>107 サッカーボールをもらった少女たちが、スターズプレミアムリーグで活躍する姿が見えたわ。 118 Anonymous >>107 事実なら中々のナイスガイね。 それって本当は森長が勝手にやって、他人がサインをしたって可能性はあるけど、それを言うのは野暮ってものね。私だってそうであってほしいと思うもの。 120 Anonymous >>107、>>116 本当に契約してるんだけど……。 この子じゃないの? スターズプレミアムリーグが難民支援をおこなっているスターズのNPO法人と提携。 https://***.com/***** スターズプレミアムリーグの強豪チーム、ロンドンクールスパが難民キャンプに避難中の10歳のルシア・モルトリッチちゃんと契約。 「毎日アクアのボールを蹴ってる。夢はスーパーリーグを優勝してバロネスドールを受賞すること」 https://***.com/***** 125 Anonymous >>120 オゥ……。 127 Anonymous >>120 まさにシンデレラストーリーね。 131 Anonymous >>82が消えてるわ……。 132 Anonymous 出遅れた! 誰か>>82の詳細をお願い!! 138 Anonymous >>131-132 半分こしたビスケットをかじるあくあ白銀と女の子の画像。 143 Anonymous >>138 オゥノォー! 145 Anonymous やばいわね、そろそろ停止されるわよ。 146 Anonymous みなさま、またお会いしましょう。 147 inspector スターズ正教による検閲のために、スレッドを強制停止いたします。 検閲終了後までは新規スレ立てを行えません。ご了承ください。。。 【検閲】極上のメンズを探すスレpart446【反対】 235 Anonymous はぁ……実家のパン屋を手伝ってるオリヴァーくん最高ね。 238 Anonymous >>235 お前この前までベンジャミンくん云々言ってただろ! オリヴァーくんも14歳だから間違ってでも手を出すなよ!! 240 Anonymous 16歳で配達の仕事を手伝ってるイーサンくんも捨てがたい。 242 Anonymous >>238 ベンジャミンくん、あまり出なくなったよね。 ついに思春期が始まったみたい。 246 Anonymous >>240 イーサンくんなら、もう配達の仕事やめたと聞いたわ。 どうせ配達先の女たちがみんな薄着で出てきたせいじゃないかと思ったけど、何人かの女の子が全裸で出てきて、トラウマになったらしい。目の前でオナニーする女に生々しいヴァギナを見せられて、ゲロ吐いたって言ってたわ。 251 Anonymous >>246 未成年にそういう事をする人はちょっと許せないわね。 私たちは男の子を愛でたいだけなのだから。 253 Anonymous >>242 ベンジャミンくんは、お母さんがいない時に襲われたって聞いた。 胸の大きい20代の女性に、無理やり胸を揉まされたり吸わされたりされて、ペニスをゴシゴシと上下にシゴかれたらしいわ。あぁ、なんて可哀想なのかしら……きっと、怖かったでしょうね。 258 Anonymous >>253 初めてのお射精が、年上の胸の大きなお姉さんの授乳手コキだなんて、一生のトラウマものよ! なんて酷いのかしら……。 262 Anonymous スターズ正教は検閲ばかりやってないで、こういう男の子の事をちゃんと守りなさいよ!! 265 Anonymous こういう事件を見ると、やはり保守派が強いのもわかるわ。 男性の社会進出が多いと結局こういうことになるのよ。 特に若い女の子は性欲を持て余してるし、10代20代の女の子のレイプ事件が多いのは世界共通の課題ね。 269 Anonymous 社会派は、カノン王女殿下の結婚を阻止するために動いてるから、今はそれどころじゃないでしょうね。 273 Anonymous >>269 カノン王女殿下は、一体誰と結婚なさるのかしら? いまだに発表がないのは明らかにおかしいわ。 277 Anonymous >>273 テレビで候補だと予想されてた男性は、全員否定しましたね。 280 Anonymous >>273 どうもバックにいるのが過激派らしいのよね。 だからお相手は女性じゃないのかしら? 284 Anonymous 他の後継者候補の人が絡んでる可能性も否定できないわ。 ヴィクトリア殿下とか保守派とは長い付き合いだし、主教キテラは、ヴィクトリア殿下の教育係でもあったもの。 一番人気のカノン殿下を、無理やり過激派と結びつけようとしてるんじゃないかしら? 288 Anonymous ヴィクトリア殿下は良くも悪くも普通だから現状維持の保守派とは合うんでしょうね。 年下のカノン殿下はもちろんのこと、さらにその下に控えてるハーミー殿下も優秀な方ですもの。 291 Anonymous 明言はされてないけど後継者候補。 ヴィクトリア殿下 28歳 優秀だけど凡庸。 カノン殿下 16歳 飛び抜けて優秀でカリスマ性がある。 ハーミー殿下 10歳 優秀だけどちょっと何考えてるわからない怖さはある。 297 Anonymous >>291 まさにその通りなんだけど、ヴィクトリア殿下が不憫に思える 一番歳の近いカノン殿下と比べてもひと回り上じゃない。それで凡庸て……。 302 Anonymous ヴィクトリア殿下の不幸は、他の2人の候補があまりにも優秀で若かったこと。 304 Anonymous ヴィクトリア殿下に同情はするけど、それはそれ、これはこれ。 次の女王陛下はカノン殿下、次点でハーミー殿下。 306 Anonymous 今回の結婚、お相手もそうだけど、明らかに準備期間もなさすぎるわ。 発表から一週間はいくらなんでも早すぎる。普通は一年位期間を空けるのが当然なのに。 309 Anonymous 女王陛下の判断にしては妙なのよね。 ハーキュリー殿下からのコメントもないし。 313 Anonymous ねぇ、なんか空港にすごい数の報道陣が集まってるんだけど、どうしたの? 今回の結婚式は外から誰も招いてないはずよね? 316 Anonymous 速報、コロールの公式SNS発表によると、あくあ白銀がスターズにくるらしい。 320 Anonymous >>316 この最中によくこられたわね……と思ったら、10月のランウェイに出すつもりなのかしら。 325 Anonymous SBCの中継つながった! 327 Anonymous 噂のあくあ白銀が来るって本当? 329 Anonymous >>327 早くSBCつけろ! 334 Anonymous 報道規制されてるのにSBCは大丈夫なのか? 338 Anonymous >>334 今回ばかりは止めようがないのではないかしら。 到着間際になって発表するあたりコロール側も情報統制してたみたいだし、メディアも社内の数人だけで情報を止めてたんでしょうね。入国許可が降りるあたり、議会やスターズ正教の中にも協力した人がいると思うわ。 341 Anonymous オゥ! 342 Anonymous オー! 343 Anonymous イエスイエスイエス! 345 Anonymous あくあ白銀、なるほどね。騒ぐのも分かるわ。 346 Anonymous 他にも男の子が2人もいるじゃない。 3人も来るなんてすごい事だわ。 358 Anonymous こっち向いたわよ! 360 Anonymous ハイ! 362 Anonymous アナウンサー落ち着いててててて! 364 Anonymous まさか向こうから話しかけてくるなんて……。 366 Anonymous なぜかしら、今のハイだけでポケットからお財布を取り出してしまったわ……。 367 Anonymous 私、幻でも見てるのかしら? 今、男の子の方から女の子に話しかけに行ったみたいに見えたけど、きっと私の見間違いよね? 368 Anonymous しかもさっき、自分から女性の肩をタッチしたわ。 なんてセクシーなのかしら。 370 Anonymous オゥイエスッ! 372 Anonymous すごいわね。男の子なのに、他の国の言葉が喋れるなんて。 374 Anonymous ちょっと辿々しいけど、自信を持ってインタビューしてるのカッコよすぎ……。 375 Anonymous えっ? 東の島国ってこんな男がいるの? 私、すぐにでも移住するよ? 377 Anonymous ごめんねて。 380 Anonymous あーーーーーーーーー! ごめんねのところの申し訳なさそうな感じが可愛すぎる!! 382 Anonymous キュート! 385 Anonymous アフタヌーンティー! 386 Anonymous 明日からどこの国もカフェやホテルが混みそうね。 一体、どこに泊まるのかしら。 388 Anonymous いまだに肩をタッチなされたシーンが衝撃的でドキドキしてるわ。 あの子、今日はきっと体が疼いて熱い夜になっちゃうでしょうね。 390 Anonymous ウェンブリーで会おう! 393 Anonymous ウェンブリーでコンサートするなら絶対に聴きに行くわ。 394 Anonymous まだ16歳なのに、ちゃんとした目標があってハキハキと喋ってる姿はすごいわね。 397 Anonymous あくあ白銀はスターね、この数分足らずで何人もの女を虜にしたもの。 401 Anonymous SBC以外のチャンネル見てたんだけど、他の子のインタビューもすごかったわ。 みんなこの国の言葉を流暢に喋れるし、何よりあの女の子みたいな子、とあっていうのかしら、あの子、どうやら男の子みたいよ。インタビュワーが男の子か女の子か噂されてますけど、実際のところどうなんですかって聞いたら、えへへ、どっちだと思いますだって。脳が破壊されたわ。 406 Anonymous >>401 貴女のせいで私の脳も破壊されたわ。あれが男の子ですって? 冗談よね? 過激派の私も揺らぐほどの由々しき事態よこれは……。 409 Anonymous オゥノォー……。 410 Anonymous オーマイガッ! 412 Anonymous オゥ……。 413 Anonymous オゥ……。 414 Anonymous オゥ……。 415 Anonymous オゥ……。 416 Anonymous オゥ……。 417 Anonymous ? 418 Anonymous ふぅ……。 419 Anonymous 投げキッス!? 420 Anonymous 衝撃的すぎて意識が飛びそうになった。 422 Anonymous テレビ見てた妹がひっくり返ったわ!! 425 Anonymous これは……検閲ですね。 427 Anonymous この流れはまた掲示板停止の流れ。 428 Anonymous 掲示板が停止されてる間は、さっきの映像で自慰するわ。 途中から慌てて録画したのは正解だったわね。 429 Anonymous 自慰しに行った女の子多そうね。私も行こうかしら。 430 inspector スターズ正教による検閲のために、スレッドを強制停止いたします。 検閲終了後までは新規スレ立てを行えません。ご了承ください。。。 【聖あくあ教万歳!】極上のメンズを探すスレpart456【スターズ正教何それ?】 467 Anonymous 流石にこのスレタイはまずいでしょ。 469 Anonymous これが強制停止されないところを見ると、スターズ正教も他の対応で忙しいみたいね。 473 Anonymous やっぱり抑圧って良くないわね。 今まで蓋してた分、ネット上に一気に情報とか映像とかが拡散されてもう削除が追いついてない。 1つ削除されてる間に100拡散するもの。もうどうしようもないわ。 今までやってきたことのしっぺ返しが全部返ってきてる。 476 Anonymous ずっと花さく貴方へを見てるわ。 夕迅様カッコ良すぎる……今すぐ彼をスターズの貴族にしましょう! 482 Anonymous >>476 夕迅様をスターズの貴族にするための嘆願者。 https://***.com/***** 既に数千万以上の署名が集まってるわ。貴女もどうぞ。 485 Anonymous ヘブンズソードっていう特撮番組も良かったけど、夕迅様の方が人気な感じ? 489 Anonymous >>485 私はヘブンズソード好きだけど、夕迅様はこの国の女性に刺さりすぎる。 あんなエロスな男性存在していいの? 本当に16歳なのかと何度も見直したわ。 492 Anonymous >>482 署名活動の発起人が名だたる良家のお嬢様ばかりだから簡単に承認されそう。 貴族のお嬢様は、ああいう遊んでる感じのするセクシーな夕迅様には弱いのよ。 でも中身のミスター白銀は真面目そうだから、そこもいいんでしょうね。 495 Anonymous あのお顔で股間にはお茄子様をお持ちなのは本当なのでしょうか? 499 Anonymous >>495 挿入した瞬間にオーガズムする自信があるわ! 500 Anonymous >>495 若い女の子の中で茄子で自慰をしようとしてる子がいるけどやめた方がいいわ。 ガバガバになるし、普通の男の子のちっちゃいおちんちんじゃイケなくなるわよ。 絶頂の気分を味わいたくなるのは理解できなくもないけどね。 503 Anonymous 天我、とあ、黛もみんないいわね。 506 Anonymous 慎太郎はメガネをかけてる姿は可愛いけど、外した時の方が実はいいのよね。 509 Anonymous とあ様はもう男の子でも女の子でもどっちでもいいわ。 512 Anonymous ミスター天我の身長やばいわね。普通にモデルとしても活躍しそう。 515 Anonymous スターズ正教の判断は間違ってなかったと思うわ。 こんなの知ってしまったら、もう普通の男の子に戻れなくなるもの。 518 Anonymous >>515 いえ、彼女たちがやったことは愚策よ。 徐々に慣らしていけばよかったのに、下手に情報規制なんかするから爆発しちゃったんじゃない。 523 Anonymous この前、普通に男の子4人とコロールのデザイナーのジョンがカフェのテラスで談笑してて驚いたわ。 527 Anonymous >>523 あれはとんでもなかったわね。みんな驚いてずっと見てたもの。 ましてやあのジョンがあんなに笑顔を見せるなんて……。 529 Anonymous すぐに人が集まってきたから数分だけだったけど、あんなに男の子の密度が濃い空間はもう見られないかも。 534 Anonymous 今日スターズ正教のシスターの人に話しかけられたと思ったら、聖あくあ教の人だったわ。 どっちかわからないからスルーしたけど、あれって大丈夫なのかしら? 537 Anonymous >>534 私はスターズ正教だけど、本部から隠れ聖あくあ教徒がいるって通達があったわ。 しかも今までそんな前兆がなかったのに、急に何人もそういう人が現れて、本部も誰が裏切って味方かわからないから疑心暗鬼になってる。 543 Anonymous >>537 上層部が把握できてなくて、向こうが活動し始めてから気がついたってこと? それやばくない? 相当の間、素知らぬ顔して潜伏してたわけでしょ。 上層部にまで食い込んでるなら、全容が解明されるまでは活動に支障出るんじゃない? 558 Anonymous >>543 だからいまだに掲示板が検閲されずに稼働してる。 562 Anonymous スターズ正教の懐まで聖あくあ教が侵食してるなら、政治家や貴族にも波及していそうね。 567 Anonymous スターズ正教はただでさえカノン王女殿下の急な結婚式で忙しかったのに、あくあ白銀が突発的にこの国にやってきて、聖あくあ教が一気に表面化して、そしてとどめは数日前のハイジャック事件でしょ。ハイジャック犯が私たちは過激派だったなんてカメラの前で言ったから余計にね。しかも愚かな真似をした、聖あくあ教に改宗して悔い改めるとか言ってたし。あれが放送されてしまったのも良くなかった。 571 Anonymous ハイジャックの被害に遭った人たちも、みんな聖あくあ教は素晴らしいとか言ってたけど何があったんだろう。 そして肝心の聖あくあ教の人たちは捕まってないんだから、今のスターズちょっとやばくない? 完全に機能不全状態だよね。 579 Anonymous >>571 捕まえようにも、誰が敵で味方かわからない時点で、下から上がってきた情報も上から降りてきた命令も正しいのか間違ってるのかがもう判断できてないんだと思う。 582 Anonymous あ、あくあ様のスレが停止された。 多分そろそろこっち来る。 584 Anonymous みんなまたね。 585 Anonymous 規制なかったから楽しかった。 586 Anonymous また会いましょう! 588 Anonymous やっぱり規制はクソ。 590 774◆Hi-P3erver ウェーイwスターズ正教みってるー? 貴女達の信者なら今私のところにいまーすw 591 inspector スターズ正教による検閲のために、スレッドを強制停止いたします。 検閲終了後までは新規スレ立てを行えません。ご了承ください。。。 ************************************************ すみません、今日の更新分に収まらなかったので、明日もスターズ版の掲示板を更新します。 つまり3日連続更新再び、頑張ります。 ツイ垢です。主に更新日時など今回みたいに予定の変更なども連絡しています。 https://mobile.twitter.com/yuuritohoney スターズの掲示板、黒船襲来。 ベリルエンターテイメントを語るスレpart1 1 Anonymous さぁ、皆さん、ベリルエンターテイメントのことについて語り合いましょう。 2 Anonymous >>1乙 3 Anonymous >>1乙 6 Anonymous >>2-3 乙って何? 9 Anonymous ついに立ってしまったのね……。 12 Anonymous >>1 やめろ、検閲されるぞ!! 13 Anonymous >>6 感謝の気持ちを表した定番の挨拶のようなものらしい。 15 Anonymous >>12 残念ながら検閲機能はもう働いておりません。 今日はカノン王女殿下の結婚式当日なのに、こんな状態で大丈夫なのか? 17 Anonymous 一昨日くらいから普通に、ベリルのHPとかも見れるようになったよね。 22 Anonymous >>15 >>17 関係者の話をたまたま聞いてしまったんだけど、どこかの国がスターズのネットワークを完全に掌握して、一般ユーザーのネットワークの遮断を解除したんだってさ。最初はどうにかしようと対応したけど、今は軍事ネットワークへの侵入に対する防衛で忙しくて他に手が回せないらしい。なんか王女殿下を監視してた人工衛星を奪われたらしく、そこから侵入されたとか……これだけ大規模なハッキングとなると、ステイツが深く関わってるのではないかとみんなが噂してるわ。 26 Anonymous >>22 あれ? これちょっと不味くない? 30 Anonymous >>26 普通にまずいよ。 31 Anonymous ついでに言うと、この掲示板も既に乗っ取られたらしい。 元管理人がSNSで言ってた。 なお、新しい管理人はスターズ正教の検閲には従わないとのことです。 33 Anonymous 不安だなあ。変なことにならなきゃいいけど。 37 Anonymous 結婚式当日なのに、カノン王女殿下のお相手が誰なのかもまだ発表してないんでしょ? 普通にやばくない? 42 Anonymous >>37 カノン王女殿下は王宮内で軟禁状態らしい。 面会謝絶で会えないことから、不信感を持った人たちが数日前から各地でデモしてるのを見たわ。 45 Anonymous >>42 私の職場の近くでも昨日デモしてたわよ。 48 Anonymous あんまり危険なことにならなきゃいいけど……。 53 Anonymous こう言う時にこそ、みんなでベリルを語りましょう。 58 Anonymous >>53 一応、ネットに上がってるところは全部見たけど、やっぱりあくあ白銀がずば抜けてるわね。 60 Anonymous 他の子たちも素晴らしいけど、あくあ君は異次元よね。 64 Anonymous 結局全部見たけど、やっぱり夕迅様推し。 69 Anonymous 私も夕迅様推しだけど、作品としての完成度はヘブンズソードの方が高いと思うわ。 社会問題をテーマに取り入れたコンセプトと熱い脚本、他の男の子たちの頑張りは見ている私たちの胸をすごくドキドキさせるもの。 72 Anonymous >>69 スターズの女の子は夕迅様みたいな王子様タイプには弱いから仕方ないわ。 77 Anonymous あくあ様は、これを機にスターズに留学なされたりとかしないのかしら。 81 Anonymous >>77 そんなことになったら大騒ぎでしょうね。 83 Anonymous >>77 あくあ君が留学するとしたら、それなりに警備体制のしっかりした名門校だと思うわ。 名門校には貴族の子女たちがたくさんいるからやめといた方がいいわ。 88 Anonymous >>83 なんで貴族の子女がたくさんいるとやめといた方がいいの? 94 Anonymous >>88 私、実はまだ学生なんだけど、あっちの言葉で言うとガチ恋勢しかいない。 貴族の子達ってやっぱりちょっと夢見がちというか、お姫様症候群なところがあるのよね。 私の知る限り、スターズのそういう子達にとって夕迅様はまさしく理想の王子様だから。 いわゆるプリンセスキラーね。 97 Anonymous >>94 プリンセスキラーwww どうせなら私たちの可哀想なプリンセスカノンも救ってあげて。 102 Anonymous >>97 カノン殿下の結婚相手があくあ様なら良かったのに。 106 Anonymous >>97 カノン殿下と釣り合いが取れるとしたらあくあ君くらいだと思うわ。 110 Anonymous カノン殿下がお相手なら、貴族の女の子達も牽制できるでしょうね。 113 Anonymous 結局、カノン殿下の話に戻ると。 貴女たち実は、あくあ様よりカノン殿下の方が好きでしょw 118 Anonymous >>113 むしろこの国に住んでて嫌いな人いる? 119 Anonymous >>113 殿下が9歳の時、一緒にブドウの足踏みをしたわ。 飾ってなくて、気さくで、子供らしい無邪気な可愛さもあったけど、それ以上に9歳の時から女王としての風格があったのをよく覚えてるわ。 124 Anonymous >>119 過激派の私、9歳のプリンセスカノンが足踏みしたワインに興味津々……。 130 Anonymous >>113 国民のために色々なことをしてくれたもの。 カノン王女殿下の寄付や学校教育、研究開発への投資などに助けられた人は多いはずよ。 投資によって得た研究成果や教育による人材育成は、回り回って全ての国民と国益へと還元されていくように、カノン王女殿下は今のこと、明日のこと、1年先のこと、10年先のこと、100年後の未来、全部ひっくるめて考えておられるお方よね。 きっと恋愛面だって、ものすごくやり手だと思うわ! それこそ、あくあ様とお付き合いなされたって、ぐいぐいリードしているくらいじゃないのかしら。 135 Anonymous >>124 警察の皆さん、この人です。 136 Anonymous >>124 やっぱりスターズ正教は潰れるべきだよ。 138 Anonymous >>124 聖あくあ教よりスターズ正教の方が邪教なような気がした。 141 Anonymous せっかくいい話してたのに、1人のバカのせいで変な方向にwwwww 144 Anonymous そもそもなんでこんなところに過激派がいるんだよ……。 148 Anonymous >>144 過激派のハイジャック犯ですら改宗するくらいなんだから仕方ないだろ。 150 Anonymous 近所のスーパーから完全に茄子が消えたわ。 白状しなさい、どうせ貴女達でしょ! 153 Anonymous >>150 そういう貴女も買いに行ってるじゃない。 155 Anonymous 茄子がないからって、代わりにズッキーニを買うのはどうかと思うわ。 ちなみにうちの近所のスーパーは茄子もズッキーニも売り切れよ! 158 Anonymous 茄子とズッキーニはまだしも、みんなおうどん作るために小麦粉買い占めるのだけはやめて。 高騰したら生活にも影響するから、そこは自粛しましょう。 162 Anonymous さっき通りに人ごみができてたから、王女様を見ようとしてる人たちが集まってるのかと思ったら、ベリルの子達がテラス席でお茶してたお店だったわ。紛らわしいにも程があるわ……。 166 Anonymous >>162 それはまぁ仕方ない。 167 Anonymous >>162 店に入ってちゃんと注文してるやつはまだマシ。 SNSに上げるための写真を撮るためにテラス席に集まってくるやつはくそ。 170 Anonymous >>162 私もカノン王女殿下を見るために大通りにやってきたけど、やっぱりすごい人ね。 175 Anonymous >>170 私も私も! 179 Anonymous >>170 >>175 大通りどんな感じ? トラッシュパンクスもう来てる? 183 Anonymous >>179 トラッシュパンクスはまだ来てない。 ただ、デモ隊がすごい抗議活動してる。 187 Anonymous >>179 もうテレビ中継始まってるわよ。そろそろそっちに着くんじゃない? あとカノン王女殿下、少しやつれてたように見えるわ……可哀想。 194 Anonymous 王女殿下の車が大通りに到着したけど、デモ隊と警備隊が衝突して止められた。 ゆっくりと車は進んでるみたいだけど、現地ちょっとやばそう。 196 Anonymous なんかもう世紀末って感じがする。 198 Anonymous この場所から離れようとしたけど人が多すぎて逃げられない。 201 Anonymous >>198 大丈夫? 204 Anonymous 警備隊の人たちもカノン王女殿下の結婚には思うところがあるのか、デモ隊に対して結構冷静に対処してくれてはいる。でも、デモ隊はデモ隊で、ここで引いてもカノン王女殿下が結婚するだけだから、引くに引けないって感じ。 207 Anonymous どっかのバカが手を出したみたい。 近くで取っ組み合いの喧嘩が始まった。 やばいかも。 209 Anonymous 暴れ出すと警備隊も武器を使って制圧するしかないから、デモをする人たちも冷静に頼む。 211 Anonymous 一般市民も多いし、子供泣き出すし、誰かとーめーてー! 216 Anonymous おぉぅっ!? 217 Anonymous びっくりした。 218 Anonymous 大通りなんか起こった。 219 Anonymous ディスプレイに大海たまちゃんがいる! 223 Anonymous お前らディスプレイみろ!! 225 Anonymous なんでここにたまちゃんがいるの? もしかしてお姉さんに会いに来てくれた? 226 Anonymous イントロ始まった。 228 Anonymous ちょっと待って、なんかライブ始まったっぽい!! 230 Anonymous みんなディスプレイ見てる。 233 Anonymous ディスプレイにこちらの言葉に訳した歌詞でてる。 235 Anonymous カメラワークわかってる。 237 Anonymous 結婚式を見ようと思ってたら、ライブが始まった。 239 Anonymous カメラわかってるな、ちゃんとディスプレイ映してる。 341 Anonymous おおおおおおおおおお! 343 Anonymous すごい! 近くのディスプレイもたまちゃんの映像に切り替わってる!! 346 Anonymous この演出なんなのよ。 348 Anonymous SBC、急にドローン撮影に切り変わったけど何が起こった!? 350 Anonymous SBCのドローン撮影してる人、何者!? カメラワークがヘブンズソードみたいなんだけど。 352 Anonymous SBCやべぇw 急にスタジオの声が消えたと思ったら、ドローンの映像に切り替わったんだけど、なんか映像の撮り方がすごく無駄にかっこいいwwwww 355 Anonymous SBCは本当に撮影が下手な人しかいない。それで何度苦情を入れたことか。 この前のあくあ君の投げキスシーンもブレてたし。批判すごくて電話回線パンクしたらしいよ。 そう言うわけだから、このドローンの撮影してる人を正式に雇用した方がいいね。 358 Anonymous たまちゃんのこの曲、未発表曲よね? それとこの曲の声、いつもより男の子っぽくて胸がドキドキする。 361 Anonymous たまちゃんこんな曲も歌えるんだ。でもいつもと声色違うし……もしかして、とあ君の方も歌う? 364 Anonymous なんだろう……心の奥がぽかぽかする……。 365 Anonymous 最初、子宮が疼いてるのかと思ったけどそうじゃない。 たまちゃんの歌に私の心が震えてる。 365 Anonymous 見たかスターズ、これがベリルエンターテイメントだ!! 366 Anonymous 東の島国から来ました。ここですか? 368 Anonymous さぁ、スターズのお嬢様たちも一緒にベリろうぜ! 370 Anonymous おい、お前ら一気に来すぎだって!! 373 Anonymous 現地に行けない分、ここから応援するぞ!! 375 Anonymous なんだ、なんだ!? 378 Anonymous なんか急にスレの流れが速くなった!! 381 白龍◆XQshotacon 私 が 来 た ! こっちでも同じトリップ使えるって言ってたけど、ガチ? 384 Anonymous すげぇ、ちゃんと現地の言葉に自動翻訳されるじゃん。 自称ハイパフォーマンスサーバーちゃん、ガチでやべぇな。 386 Anonymous どうも、“うちの“ベリルエンターテイメントがお邪魔してます。 389 Anonymous 悪いけど、ここからはベリルの時間だ。 390 Anonymous オゥ……何が起こってるのかしら? 394 Anonymous 新曲とか嘘だろ……。 400 Anonymous 映像見られないやつはSBCみろ。 全世界同時無料中継だからネットでもテレビでも誰でも見られるぞ。 しかしこのドローンの映像、本郷監督に影響されてるのか無駄にカッケェwwwww 402 Anonymous あああああああああ、と、とあちゃん、やっぱり君は男の子なの? それともやっぱり女の子なの? お姉さんを惑わせないで……ビクンビクン! 405 Anonymous たまちゃんかわゆす! しかし今日の映像のたまちゃん、やたらとクネってるな。 ショートパンツのスリットの部分がヒラヒラして、パンチラしないか心配になる。 409 Anonymous さっきからパンチラしねぇか、ずっとたまちゃんのスリットを見てる。 ここの部分の監視は私に任せろ。 412 Anonymous な、なんかたくさんきたわ。 よ……ようこそ、スターズの掲示板へ? 416 Anonymous >>412 お邪魔しまーす!! 418 Anonymous >>412 おいすおいすー! 419 Anonymous >>412 あざすあざす! 422 白龍◆XQshotacon >>412 お邪魔します。 何かあったら言ってください。 今は92さんいないから、代わりに私がすぐに引き取りますんで……。 423 Anonymous 私の気のせいかもしれないのだけど、ラブロマンスの女王、アイコ白龍がいる気がするんだけど? 428 Anonymous >>423 その人本物ですよ。 429 Anonymous >>423 あなたの一個上の人、これガチです。 431 Anonymous >>422 先生、スターズじゃ禁書だからまずいですよ! 434 白龍◆XQshotacon はぅ……缶詰明けに、たまちゃんの歌沁みる。 そうだよね、みんなで助け合うことが重要だよね。 それなのに編集のやつめ!! あいつ、私を缶詰にして1人だけグッズ買いに行きやがって、ぐぬぬぬ! 437 Anonymous >>434 アイコちゃん先生wwwww 439 Anonymous >>434 あれ? ちゃんと先生のグッズも買ってきたって言ってませんでしたっけ? 442 Anonymous >>439 草 443 Anonymous >>439 編集www 445 白龍◆XQshotacon >>439 ガチですみませんでしたぁ!! 448 Anonymous スターズの皆さん。 うちの先生がお目汚しすみません。 449 Anonymous >>445 ラブロマンスの女王? 450 Anonymous >>445 白龍先生は、スターズに来ても謝ってるなw 453 Anonymous おい、お前ら、あんま騒がしくするなよ。 スターズのお嬢様方が萎縮しちゃうだろ!! 455 Anonymous たまちゃんのこの歌、何に使うんだろ。 まさかヘブンズソードじゃないよね? 456 Anonymous 前のへん見てきたけど、こっちは天剣より夕迅様の方が人気なんだ! よかった、私も夕迅様の方が好きだけど、空前絶後の天剣ブームで言い出せなかったんだよね。 461 Anonymous >>456 私も! 今度はスターズの人とそういう話ができたらいいな!! 463 Anonymous 自動翻訳機能有能すぎる。自称ハイパフォーマンスサーバーちゃんなんて言えなくなっちゃうじゃん。 465 Anonymous なんか、たまちゃんっていうかとあくん、めちゃくちゃ歌上手くなってない? 470 Anonymous >>465 同じこと思った。ガチで上手くなってる。 472 Anonymous あの時、あくあ君とデュエットした時についていけなかった事を思い出したら泣けてくる。 めちゃくちゃ努力したんだろうなあ。 475 Anonymous スターズ正教見てるか? 男の子はお前らが思ってるほど弱くないぞ。 477 Anonymous あくあ君はスーパーでハイパーだけど、ベリルの他の男の子たちはすごいよね。 ちゃんと努力できるんだもん。男の子だからじゃなくて、人として普通に尊敬できる。 482 Anonymous スターズの人羨ましい……。たまちゃんの新曲を生ライブで聴けるなんて。 486 Anonymous ちなみに聖あくあ教は、こっちの掲示板でも胡散臭い宗教として認知されてるから安心して。 やってることはまともなんだけど、なんか匂うんだよね。掲示板の特に匂いが濃い奴らと同じ匂いがする。 493 Anonymous たまちゃんの曲に聞き入ってたわ。 497 Anonymous 画面見てる間になんかスレが急に進んでる! 501 Anonymous 現地組だけど、小競り合いが収まった。 502 Anonymous 現地だけど、なぜか泣いてしまった。 意味がわからないけど、すごく歌が心にきたんだよ。 506 Anonymous >>502 へい、シスター! 遠く離れた東の島国ガールも普通に心にきてるから安心しろ。 509 Anonymous はあああああああ、もはやとあちゃんは性別とあでいいよ。もはや性別なんかでは分けられない魅力がある。 517 Anonymous >>509 ほんそれ。 518 Anonymous >>509 そもそも、とあちゃんという存在をですね。性別などという小さな枠組みで捉えようとしているのが間違いなんです。ってついこの前、我が国の最難関の大学の教授が講義で言ってました。 一瞬、この国は大丈夫かなと思ったけど、私も他の受講生も真剣に意見をぶつけ合ってたから、これが正常なんだと認識した! 523 Anonymous >>518 オメーも同じ穴の狢じゃねーかw 526 Anonymous >>518 どうやら私たちの国は今日も平和だったようだ……。 530 Anonymous 現地なんかバイクきた。 531 Anonymous おい、なんかきたって! 533 Anonymous ポイズンチャリスきたああああああああ! 534 Anonymous 私たちの天我先輩きたああああああ! 535 Anonymous 世界のTENGA先輩きたあああああ! 538 Anonymous TENGA! TENGA! 542 Anonymous さすがは天我先輩だわ。期待を裏切らないにも程がある。 545 Anonymous 普通の感性じゃできない。やろうと思っても羞恥心が上回る。 でも天我先輩はそうじゃないんだよね。そこに痺れるし憧れる!! 549 Anonymous やっぱり天我先輩は本物だったか。 555 Anonymous バイクの運転うめぇw 557 Anonymous ちょっと待って、天我先輩、やたらとガッチリしてない? 563 Anonymous 天我先輩、体つきがちょっと男らしくなってる気がする。 570 Anonymous 後部座席の黛くん、危ないから退いてくださーいってちゃんと言ってるw 574 Anonymous マユシン君がいるなら安心、暴走特急ベリル号を止められるのはマユシン君だけ。 586 Anonymous これヘブンズソードの撮影ですか? 592 Anonymous これ、ワンチャン、天剣の撮影だったりしない? 605 Anonymous だからSBCのドローン撮影うますぎだってw 609 Anonymous SBCのドローンの中身、絶対に本郷監督だろw 映像の画角が完全にヘブンズソードなんだってばwww 612 Anonymous 無駄にカッコ良すぎて中身が透けるドローン。 620 Anonymous 人混みの中、バイクで避けてくのドキドキする。 628 Anonymous 天我先輩、バイクの運転うめぇ……。 633 Anonymous またなんかきたぞ。 637 Anonymous シスター服? スターズ正教か? 638 Anonymous シスター服? 聖あくあ教か? って思ったけど、あいつらが天我先輩を邪魔することはないな。 645 Anonymous おい、嘘だろ。 647 Anonymous 現地だけどバイク乗ってる人、今さっきモニュメントの方見てたんだけど。 653 Anonymous 天我先輩、まじっすか!? 659 Anonymous うわあああああああああ。 662 Anonymous 天我先輩、やばいことやろうとしてない? 667 Anonymous そこに坂があるなら飛ぶしかない! by 本郷弘子。 天我先輩の思考が本郷監督と一緒でないことを祈る。 671 Anonymous おいおい、先輩やるつもりだわあれ。 674 Anonymous 黛君wwwww 676 Anonymous さっきチラッと映ったけど、黛君の顔青ざめてたって! 678 Anonymous 黛君「あっ……(察し)」 680 Anonymous アキラ君、後ろに乗ってる(多分乗らされてる)黛君の事も考えてあげてwww 682 Anonymous 黛君がんばwwwww 686 Anonymous でも、もう行くしかない。 687 Anonymous 冷静に考えるとそれしかないよなぁ! 688 Anonymous ここでやるからベリルエンターテイメントなんだけどね。 690 Anonymous 見せてくれよベリルエンターテイメントを。 694 Anonymous ※ベリルエンターテイメント的には挨拶のようなものです。心臓の弱い方はご視聴をお控えください。 701 Anonymous 加速した! 702 Anonymous なんなの、ねぇ! なんなの!? 705 Anonymous 私たちは映像だけを見てベリルを知っていた気になってたのかもしれない。 707 Anonymous なんなのよこれ……。 708 Anonymous 天我先輩、いけええええええ! 709 Anonymous 飛べ、天我アキラ! 誰よりも高く!! 711 Anonymous 最高にかっこいい天我先輩を見せてくれ!! 713 白龍◆XQshotacon いつものように常識をぶち壊せ! 715 Anonymous よくわかんないけど、もういけええええええええ! 718 Anonymous GO! 720 Anonymous 飛んだああああああああああ! 721 Anonymous 舞ったあああああああああ! 723 Anonymous ヒヤヒヤするうううううううう! 725 Anonymous うおおおおおおおおおおおおお! 726 白龍◆XQshotacon これがベリルエンターテイメントです。 728 Anonymous やったああああああああああああ! 742 Anonymous 着地の瞬間まで、ドキドキしたw 745 Anonymous これがベリルだなんて調子こいてたけど、実は内心、結構焦ってた。 746 Anonymous カメラワーク神すぎた……。 753 Anonymous もうだめ。色々ありすぎて頭が混乱してる。 759 Anonymous 凄すぎて頭の理解が追いついてないの私だけ? 761 Anonymous そもそもなんでベリルがここに? 764 Anonymous ドローンついていくのか!! 766 Anonymous 教会の中きた!! 768 Anonymous あくあ様。 769 Anonymous 画面端にあくあ様! 770 Anonymous あくあ様きたあああああ! 775 Anonymous 全員ポカーンしてるwww 778 Anonymous このステンドグラス大丈夫? 文化的な価値とかない!? 780 Anonymous このステンドグラス、最近取り付けた後付けだから歴史的価値とかないから修復すれば大丈夫。 786 Anonymous ああああああああああああ! 789 Anonymous 純白のスーツだと!? 792 Anonymous よく見たらあくあ様、純白のスーツじゃねぇか!! 794 Anonymous あー様に純白スーツ着せたの、誰!? ありがとうございます!! 799 Anonymous この服のライン……ジョンのデザインだわ。 801 Anonymous やばひ……純白スーツのあくあ様にドキドキする。 804 Anonymous 正直、股の間がちょっと濡れてきた。 808 白龍◆XQshotacon 純白のスーツ、マジかー。これは行けませんね。妄想が捗ります。 813 Anonymous 先輩「先に行け!」 815 Anonymous 先輩カッコよすぎなんだよ。 822 Anonymous 先輩「俺と橘に任せて先に行け!!」 黛君「え? 橘? えっ?」 ワロタwww 黛君やっぱ一番共感できるわw 829 Anonymous 橘呼びとか、先輩これゾーン入っちゃってます。 833 Anonymous ベリル4人のこういうところも好きw 837 Anonymous みんな、見てて飽きないんだよね。 841 Anonymous あれ? おかしいな? カノン王女殿下の結婚式の中継見てたはずなのに、ヘブンズソードが始まっちゃったぞ? 843 Anonymous もしかしたら日曜日の朝かもしれないとカレンダーを確認したやつ。← 849 Anonymous >>843 私、私! 852 Anonymous >>843 お前は私か? 858 Anonymous 天我先輩、橘、ここは任せた! 863 Anonymous ああああああああ! 869 Anonymous みんな気がついたら普通にヘブンズソードごっこ始めるから困る。 874 Anonymous クラスに男の子にいじめられる女の子がいて、今まで見て見ぬふりをしてたけど、ベリルのみんなを見てそれじゃだめだって思ったんだよね。変身ベルト付けてさ、勇気出して男の子に注意したらさ、ほかにもベルトつけた女の子がいっぱい出てきて助けてくれてさ、感動しちゃった。 だからみんなにはこのままでいてほしい。 882 Anonymous >>874 勇気出してよかったな。 885 Anonymous >>874 誰もがドライバーになれる。つまりはそういうこと。 891 Anonymous 警備隊のみんなが道を開けてる。 898 Anonymous あくあ白銀がここにいるのってカノン王女殿下の結婚を阻止しようとしてくれてるってこと? 906 Anonymous お願い、あくあ様、カノン王女殿下の結婚を阻止して。 913 Anonymous ※ちなみに私たちもなんであくあ様がここにいるか知りません。 922 Anonymous まぁ、あくたんの行動が理解不能なのは今に始まった話じゃないし。 927 Anonymous そもそも、ベリルの行動を予測しようとするのが間違い。 935 Anonymous マジレスすると、ベリルというかあー君の行動が理解できたら、こんなことになってない。 944 Anonymous ついてくってあの時に約束したから、最後の時までお供するつもり。 950 Anonymous ファッ!? 951 Anonymous えっ? 953 Anonymous あくあ様「カノン!」 955 Anonymous えっ? えっ? まさかのカノン呼び? 958 白龍◆XQshotacon 王女殿下を呼び捨て……? こーれ、私的に嫌な予感がします。 もしかしてまた私の脳だけが破壊されちゃう展開ですか? 962 Anonymous 君のことを迎えにきた! 966 Anonymous ああっあああああっあああああああああ! 967 Anonymous 私の事も迎えにきてほしい!! 970 Anonymous 迎えにきた……一度でいいから言われたい台詞やん!! 973 Anonymous 隣でおばあちゃんが、私もお迎えに来てほしいとか言ってる。 ちょっと待っておばあちゃん、そのギャグは笑えるけど笑えないよw 975 Anonymous 今だけは俺に攫われてくれ。 977 Anonymous 俺にさらわれてくれきたああああああああああ! 979 Anonymous ああああああああああああああああ! 981 Anonymous 私のこともさらってえええええええ! 983 Anonymous あくあ様にさらわれるだと!? 985 Anonymous いくら払えばあくあ様にさらわれますか!? 988 Anonymous うぎゃああああああああ! 990 白龍◆XQshotacon あっ……(私の脳が破壊される音) 992 Anonymous これ白龍先生が、のうりん(脳が輪姦)されてる奴やん!! 994 Anonymous スターズの人大丈夫? 息してる? 995 Anonymous あばばばばばばばばばばばば! 996 Anonymous オゥノォ……なんなのこれ。 997 Anonymous これがベリルエンターテイメント……これがあくあ白銀……。 999 Anonymous 私たちは食べてはいけない禁断の果実を手にしたのかもしれない。 1000 Anonymous 我々スターズは、ベリルエンターテイメントという、白銀あくあという、開けてはいけない箱を開けてしまった。 1001 774◆Hi-P3erver ウェーイ! もうこれ以上は書き込めないよー!! ************************************************ 明日も更新できるかな? 頑張ります。 ツイ垢です。主に更新日時などを連絡しています。 https://mobile.twitter.com/yuuritohoney 白銀あくあ、カノンは俺の嫁。 純白のウェディングドレスに身を包んだカノンは、とても綺麗だった。いや、綺麗に見えると言った方が正しいのかもしれない。一見するとわからないが、以前にあった時と比べて少しやつれたように思う。それをうまくメイクで誤魔化しているけど、俺の目は誤魔化せない。 「あくあ様……」 俺の事を見たカノンは、ほんの一瞬の笑顔の後、憔悴しきった表情を覗かせる。一刻も早くカノンを抱きしめて、安心させてあげたい。そう思った俺は、ゆっくりとカノンの方へと向かって歩き出す。 バージンロードの左右の椅子に座った招待客の人たちは、何が起こっているのか理解できないのだろう。目を見開いたまま口をポカーンと開けて俺の方をジッと見つめている。 『待たれよ!』 警備隊とは少し違う衛兵のような格好をした女性2人に行く先を阻まれる。 その視線は鋭く、それぞれが手に持った槍を威圧するように俺の前で交差させた。 『悪いけど、その指示には従えない』 『なんだと?』 俺は2人の持った槍の柄部分、切先の根元に近い位置にそっと手を置く。 『愛する人が目の前で今にも泣きそうな顔をしていたら、抱き締めて安心させてあげたいと思うのは恋人として当然の事だろう』 『っ!?』 俺の言葉に、会場はどよめき、衛兵の女性たちも驚いた顔を見せる。 さっきのカノンの表情で俺の中でさらに覚悟が決まった。 例えカノンのご両親と対立、それこそスターズという国に対して喧嘩を売る事になったとしても、あの状態のカノンをここに置いていくことはできない。 『白銀あくあ……貴方は、スターズと敵対するおつもりか!?』 『スターズだけじゃない、たとえ世界の全てを敵に回す事になったとしても、俺はカノンのところに行く』 俺は衛兵の人たちから視線をスッとそらすと、カノンの奥にいる女王陛下に向けて力強い眼差しを向けた。 フューリア・スターズ・ゴッシェナイト。 現スターズの女王陛下にしてカノンの母親、平和にして変化が求められる時代に治世を行う彼女は天秤王とも呼ばれている。しかしこの天秤王という名前は二重の意味があって、良い意味でその言葉を捉えるならば、天秤のようにうまくバランスをとっているとも言えるし、悪い意味で捉えると、バランスをとりすぎてどっちつかずになっているとも揶揄されているそうだ。スターズ正教では保守派の考え方に近く、その中でも社会派よりの保守層ともされているが、過激派からの支持も高い。 ジョンやクリス曰く過激派の支持者が高いのは、女王陛下のそのルックスによるところが大きいそうだ。 確かに今、目の前にいる女王陛下を見ると、俺と同じか、それより少し高いくらいの身長で、立ち姿にも華がある。さらにいうとカノンの母親だけあって美人さんだが、カノンから柔らかい感じをひいてより男前にした感じというべきだろうか。男の俺から見てもかっこいいと思う。 近くにいた王配、つまりはカノンの父親に当たるハーキュリー殿下もまたかっこいいが、柔らかい雰囲気があり、カノンの基本的な顔の作りはお母さんに似ているが、あのふんわりとした優しい雰囲気に仕上がっているのはお父さんに似たんじゃないのかなと思った。 『止めたければ止めればいい。ただし、止めるつもりならそれ相応の覚悟を持って止めに入る事だ』 俺はただでは止まらないぞと、威嚇するように警告した。 本当はあまり暴力では解決したくないけど、話し合いに応じてくれないのであれば多少揉みあってでもカノンのところに行く。その覚悟はできてる。 俺と目の合ったフューリア陛下は軽く息を吐く。 『少し後ろが煩いわね、扉を閉めてもらえるかしら?』 フューリア女王陛下の言葉に衛兵が慌てて扉を閉める。 式場の扉が完全に閉じると、外の喧騒は何一つとして聞こえなくなった。 『何故……何故そこまで私の娘に拘る?』 フューリア女王陛下は落ち着いた口調で、問いかけるように喋りかける。 『白銀あくあ、貴方ほどの男であれば、カノンではなくても多くの女性から言い寄られているのではないか? 確かに私の娘は美しく優秀かもしれないが、多少面倒臭いところはあるし、女性なんて世の中に掃いて捨てるほどいるんだ。こんな揉め事を起こして、自らの築き上げたものを捨てる事になっても拘るだけの価値がある事なのか?』 俺はゆっくりと息を吐くと、拳をぎゅっと握りしめた。 『俺は……俺は、誰かを愛する事を恐れていた』 前世で家族のいなかった俺は、親戚をたらい回しにされ最後には孤児院に預けられた。 別にそれに対して恨みがある訳ではない。だけど、そういう事もあって、前世の俺は親の愛情というものや、家族の温もりを知らずに育ってきたのである。そんな俺が、今世では初めて母に出会えて、姉妹という存在が出来た。 最初は戸惑ったし、どうすれば良いのかわからずに、そっけなかったりとかもしたと思う。それこそ最初に始めたバイトも今にして思えば、無自覚に家族との接し方がわからずに距離を置こうとしたんだろうな。でも、そんな俺に対して母さんは、いや家族のみんなは無償の愛をくれた。この仕事をするときもいっぱい支えてもらったし、今だって俺のわがままにも優しく見守ってくれている。 その事に気づかせてくれたのはカノンだ。 あくあ様は……もしかしたらですけど、誰かと深い関係になる事に対して一歩引いてしまっているのではないですか? 熱を出してお見舞いに来てくれた時のカノンの言葉に、俺はハッとさせられた。カノンの言う通り、俺は無意識の内に誰かと深い関係……正確には家族になる、つまりは恋人同士になる事を恐れていたんだと思う。 だから誰かに好意を向けられたとしても、自分の事じゃないと自然と思い込むようになってしまっていた。 誰かを好きになっても、失ってしまったら、またあの時みたいに一人ぼっちに戻ってしまう。それが寂しいことだって事を頭が覚えてるから、俺は誰かを好きにならないようにした。 『人を愛するって事にすごく臆病で、カノンと付き合ってる時も、いつかは身分差でこの関係が終わるだろうと思ってた』 あの夏祭りの日、俺はあの時、自分とカノンでは身分が違うからこの恋は報われないかもしれないと、勝手に線を引いて、カノンを失った時のことを最初から考えてしまっていたんだ。そうすればカノンと結ばれなくても、仕方ないと諦められると思ったし、自分の心が傷つかないで済むと予防線を張っていたのである。 『手を尽くして、それでも無理だったら諦められる』 そう考えていた。 『でも無理だったんだよ。自分の気持ちに嘘をつくなって、見透かされていた』 胸の上に手を置くと、あの時、天我先輩に揺さぶられた心臓が力強く跳ねる。 『自分と向き合う事から逃げるなよって心を打たれた』 黛の言葉が俺を立ち上がらせてくれた。 『アイドル白銀あくあとしてじゃなく、ただの1人の白銀あくあの望みは何かと問われた』 倒れた俺をとあが引っ張り上げてくれた。いや……とあだけじゃない! ここに来るまで多くの人たちが俺を導いてくれた。だから俺はもうこの気持ちからは逃げない。 『俺は心の底からカノンの事を愛してる! 他の誰にも渡さないし、カノンを幸せにするのは俺だ!』 あの時、カノンだけが気がついてくれた。 いや、病気で弱っていたとはいえ、俺はカノンに対してあそこまで心の奥を覗かせてしまった時点で気がつくべきだったのだと思う。思えば最初に会った時から、自分の中の情けない本音の部分を、ほんの少しでも曝け出すことができた異性はカノンだけだった。 『カノン、たった一言でいい……君の気持ちを聞かせてほしい』 俺はフューリア女王陛下からカノンへと視線を戻す。 カノンは自らの両手で口元を覆い隠すと、ポロポロと大粒の涙を幾つも零した。 『嫌……』 えっ? 嫌!? 嫌なの……? 周りの招待客の人達も、目の前の衛兵さん達も、えっ? マジ? みたいな顔してるし……。 やばい、ちょっとでも気を抜いたら俺もオロオロしてしまうかもしれない。 『あくあ以外の人と結婚するなんてやだ!』 そっちの嫌!? よかった……最初に嫌って言われたから、俺のことが嫌なのかと思って、もう少しで絶望するところだった……。 『お母様……』 カノンは涙を拭うと、フューリア女王陛下へと視線を向ける。 『私も覚悟が決まりました。例え、愛すべき母様や父様と、愛すべきこの国と国民達と訣別することになったとしても、私は私の愛した人と添い遂げます!!』 カノンの決意に会場がこれまでにないほどにどよめく。 『カノン王女殿下が、王家を離脱するって?』 『それどころかスターズとも訣別するなんて……』 『カノン王女殿下がいなくなったら、この国を導く未来の女王陛下はどうなるのよ』 『そんな……』 『ミーズはどこなの? 聞いていた話と違うじゃない!』 『私はカノン王女殿下の幸せを願って署名したのに!』 ざわめいた招待客達が、近くにいた人達と話し始める。 衛兵達もどうしたらいいのかわからずに戸惑っているようだった。 俺はその隙にゆっくりと前に出て、カノンの隣に並ぶ。 本当なら今すぐに抱き締めてあげたいけど、まずは女王陛下へと視線を向ける。 『静かになさい! 女王陛下の御前ですよ!』 シスター服を着た女性が、ゆっくりと立ち上がる。 主教キテラ……スターズ正教のトップとされている人物だ。 キテラさんは、そのままゆっくりとフューリア女王陛下の方へと近づくと跪いて首を垂れる。 『主教キテラ……こうなってしまっては、全てを説明しないといけないのではなくて?』 『お任せください、フューリア女王陛下』 キテラさんはこちらに振り向くと、会場の全体を見渡す。 『昨今、我が国では男性への社会進出を促す一方で、スターズ正教による検閲が強化されてきました。私が率いる保守派は、これまで通り男性の保護を一番に考えた上で、社会派の人たちと共に男性への社会進出をサポートしてきたつもりです。男性を保護する、それが理念であったスターズ正教の中であって、ここ最近は過激派、女性第一主義を掲げるグループが現れました』 過激派……そういえば、テレビでもやっていたけど、過激派と呼ばれる人たちがつい最近、飛行機をハイジャックしていた。死者はおろか、重傷者もいなかった事は不幸中の幸いだと聞いている。 『その過激派のリーダーを務めていたのが、スターズ正教の司祭の1人ミーズです。ここに招待された政治家や貴族の人達も司祭ミーズにこう言われたのではないですか? かの東の島国の男性は女性に暴力を振るう人間が多い。そんな男性に、私たちの敬愛するカノン王女殿下が弄ばれてもいいのかと……』 キテラさんの言葉に、多くの招待客が反応を示す。 『そうよ! 私だって、カノン王女殿下には不幸になってもらいたくないもの』 『カノン王女殿下の幸せを願って、司祭ミーズの言葉に賛同したのに!』 『待て、裏切るつもりか!』 『裏切るも何も、私たちはカノン王女殿下の事を考えて過激派の提案に乗ったのよ』 『結婚は女王になるための責務の一つ、カノン王女殿下が女性と結婚すれば、穢れた男性と結婚する必要がなくなるわ!!』 『穢れた男性? 意に沿わぬ結婚を阻止する為と言っていたのではなくって?』 『カノン王女殿下は子供だから、王家に婚約者を決められて不幸になる前に手を打とうって、そういう話ではなかったのですか?』 『待ってくださいまし、最初と言っていた事が違いますわ!!』 招待席を見ると隣の招待客と取っ組み合いの喧嘩を始める人たちまで出てきた。 『ご存知の通り、過激派の思惑通りに貴族院と一般議会、つまりは貴族と政治家の両方から、カノン王女殿下の結婚についての嘆願書がフューリア女王陛下に提出されました。フューリア女王陛下はこれを王権を使って却下しようと思っていましたが、そこにストップをかけたのが私です』 何人かの人が青ざめた顔でキテラさんのことを見つめる。 慌てて逃げ出そうとした人たちもいたが、すぐに衛兵の人たちに確保された。 『つい先日、過激派が自分達の思想を流布するために、全くの無関係である一般市民を巻き込んだハイジャック事件を起こした様に、これ以上、彼女達を増長させてしまえば、この国や他国の人たちに更なる災いをもたらす事は明白です。ですから私はフューリア女王陛下に嘆願して、今回の王女殿下の結婚式を利用できないかとお願いしました。作戦は全て秘密裏に行われ、結婚式までに過激派に関与するものを炙り出し全てを片付けるつもりでしたが、予定外の事が多々あり、今の今まで遅れてしまった事……そして、作戦の秘密厳守の為に、カノン王女殿下を利用し、何も告げなかった事に関してはこの場にて謝罪申し上げます』 自然と握っていた拳に力が入る。 キテラさんの言っている事も、フューリア女王陛下のやろうとした事も理解できなくはない。 大きな団体のトップや女王陛下になると、より大きな目的の為に家族を利用しなければいけない事もあるのだろう。でも俺は、大事なカノンがその為に利用され、心を痛めてしまっていた事、そしてカノンの事を心配していた桐花さんや森川さんの事を思うと腹が立った。 俺も人の事を言えたような人間じゃないと思うけど、ここでカノンの代わりに怒ってやれるのは俺しかいない。 『ふざけるなよ! そんな事でカノンは……カノンに、あんな顔をさせてしまった事を理解してるのか!!』 俺が声を荒げると、フューリア陛下は衛兵の制止も聞かずにゆっくりと俺のいるところまで降りてくる。 『そうね……あなたのいう通りよ。でも私はこの国の女王なのだから、有事の際には、愛する娘や夫よりもこの国を優先しなければいけないわ』 フューリア女王陛下はゆっくりとカノンの方に視線を向ける。 その時の視線は今までと違って、すごく優しくて慈しみのある目だった。 『ねぇ……カノン。貴女は、あくあ君よりこの国の事を優先できる?』 フューリア女王陛下の問いかけに対してカノンは目を見開く。 そしてゆっくりと首を左右に振る。 『そう……わかったわ。ごめんねカノン』 フューリア女王陛下がカノンに言ったごめんねの意味はどういう意味なのだろう。 そんな事を考える暇もなく、フューリア女王陛下は威厳のある表情を戻して周囲を見渡した。 『聞いた通りよ。女王に求められる1番の資質は、家族よりも誰よりも国家と国民の事を考える事。それに関してカノンは不適格だと判断されたわ。現時点をもって、フューリア・スターズ・ゴッシェナイトの名の下に、カノン・スターズ・ゴッシェナイトを次期女王候補から外すことを宣言する。尚この決定は王権を持って発動されたものとし、今後2度と覆る事はないと明言します』 フューリア女王陛下の言葉に、周囲が余計に騒がしくなった。 それほどまでにカノンは多くの人に、この国の次期女王陛下に望まれていたのだろう。 『母様……』 フューリア女王陛下はそっとカノンの肩の上に手を置く。 『カノン、これで貴女は自由よ』 涙をこぼしたカノンを見て女王陛下の手が伸びそうになる。 本当はこの場で、一番カノンを抱き締めてあげたいのは、母親であるフューリア女王陛下なのかもしれない。 でもフューリア女王陛下は、母になる前から女王陛下だったのだ。 だから家族よりも女王陛下である事を優先した上で、女王の権限を使ってカノンを王族の縛りから解放したのである。 俺はその姿を見て、なぜか母さんの事を思い出した。 母は強いと言うが、こういう事を言うのだろうか。それに比べたら俺はまだまだ子供だなと思い知らされる。 フューリア女王陛下は俺とすれ違う時、小さな声で囁く。 『さっきは娘のために怒ってくれてありがとう。ところで……最初にカノンを抱き締めて安心させてあげたいって言ってたのは嘘かしら?』 フューリア女王陛下と視線が合うと、挑発的な表情で笑みを浮かべられた。 それを見た俺は、本当はこの人こそ、カノンに次期女王陛下になってもらいたかったのかもしれないと察する。 娘の幸せの為に諦めるんだから、貴方がしっかりと幸せにするのよと言われた気がした。 『スターズ正教、主教キテラ! フューリア・スターズ・ゴッシェナイトの名に於いて命じます。残る過激派を拘束しなさい!!』 フューリア女王陛下の言葉を受けて、キテラさんは近衛兵を率いて式場の外へと向かっていく。 俺はカノンに近づくと、そっとほっぺたに手を添える。 「あっ、あっ……見ないで、今、化粧が崩れてるから」 「大丈夫、カノンはいつだって綺麗だよ。だからほら、こっちを向いて」 俺は両手をカノンのほっぺたに添えると、指先で涙をそっと拭う。 「ごめん、来るのが遅くなって」 「ううん……私の方こそごめん。この国のことに巻き込んでしまって」 うーん、こればっかりは仕方ないんじゃないのかな。 カノンは知らなかった訳だし、こんな大事になってしまった責任は俺にもある。 誰が悪いとかそういう問題じゃなくて、それぞれがそれぞれの信念のもとに動いた結果がこれだったのだ。 だから俺はこの後捕まっても文句はいわない。それも覚悟の上で行動を起こした。 巻き込んだベリルのみんなやジョン達には申し訳なく思うけど、それを言ったらみんなに怒られるんだよな。 だから俺ができる事と言えば、みんなが何らかの罪を負うならば、それを自分に転嫁できないかと願う事くらいだろう。その為なら俺は何だってするつもりだ。 「カノン……抱き締めてもいいか?」 「う、うん……」 俺はカノンの背中に手を回すと、自分の方にギュッと抱き寄せた。 そしてカノンを落ち着けるように、背中をぽんぽんと優しく叩く。 「少しは落ち着いたかな?」 「うん、ありがとう」 俺はゆっくりとカノンの体を離すと、その場に跪いた。 それを見たカノンが戸惑うように狼狽える。 「えっ、えっ……!?」 もう二度と手放したりなんてしない、その為にも俺はカノンに伝えなければいけない事がある。 俺はポケットの中から小さな箱を取り出すと、蓋を開けてその中身を取り出す。 「カノン、俺と結婚してほしい」 俺もカノンもまだ学生だ。結婚するには早すぎるのかもしれない。 でも、俺にはもうこの感情を、自分の気持ちを誤魔化す事はできなかった。 カノンの顔を見上げると、彼女は顔を真っ赤っかにして固まっている。 周囲の人たちは疎か、女王陛下もここでプロポーズをするとは思っていなかったのか、みんな同じように固まっていた。あれ……やっぱやりすぎだったか? でも、もうここまできたら引けないよな。 「カノン」 このままじゃダメだと思った俺は、再度優しく彼女の名前を呼ぶ。 「ひゃ、ひゃい」 「俺じゃ嫌?」 「嫌じゃありません!!」 ずるい聞き方だったかもしれない。でも俺だってそれくらい必死なのだ。 「じゃあ結婚しよっか」 「はい、喜んでぇ!!」 俺は立ち上がると、彼女を抱き上げてその場でくるくると回転した。 「ありがとうカノン!」 「ふ、ふぁい……」 そのまま俺はカノンをお姫様抱っこした。 すると後ろからパチパチと拍手する音が聞こえてくる。 振り返るとそこには、とあ、慎太郎、そしてポイズンチャリス……じゃなくって、天我先輩の姿があった。 「みんな……」 「おめでとう、あくあ! お幸せにね!」 「あくあ、それでこそお前は白銀あくあだよ!」 「カッコよかったぞ後輩! いや剣崎!!」 俺はカノンをお姫様抱っこしたままみんなところへと向かう。 ちなみに天我先輩には突っ込まない。だから頼んだぞ慎太郎。 「カノン〜、よかった、よかったねぇ!」 森川さんは、カノンを見てガン泣きしてた。 「カノン、無事で良かった。幸せになってね」 桐花さんも目に涙を浮かべている。 カノンをその場に下ろすと、3人は抱き合って涙を流し喜びあった。 俺もまたみんなと一緒に抱き合って喜び合う。 その後ろで目隠しをしたシスターさんが、カノンたちの輪に混ざりたそうにしてたような気がするけど、俺の気のせいだろうか? それから数日後、俺は改めてカノンと結婚式をする事になった。 ************************************************ まだ全貌は明らかになってないけど、とりあえずあくあ視点ではこの後イチャイチャターンしかありません。 次回はお楽しみの捗る視点。全貌が解明されるとしたら女王視点か、キテラ視点かなぁ。ここまで書けて良かったと思う一方で、この次の捗る視点も頑張らなきゃと思います。 ツイ垢です。主に更新日時などを連絡しています。 なお今なら自動生成のカノンぽい絵も公開中。あくまでもぽい。 https://mobile.twitter.com/yuuritohoney 諸事情により前後分割です。 後書きの方をお読みいただければ幸いです。 ******************************************** 雪白えみり、悲報、聖あくあ教は変なやつしかいない。 教会に来てから3日が過ぎた。 ここでの生活は快適そのもので、空調のついた寝床が確保されているし、シスター服も毎日洗濯済みが支給される。それだけでもありがたいのに、3食飯付きなのだ。しかも飯がうまい!! まぁ、雑草より不味いものなんてよっぽどじゃないとないけどな。 この生活に唯一欠点があるとしたら、ムラムラした時に直ぐにオナニーできないことくらいだ。 部屋は何人かで一部屋を共有するから、そういうことは当然できない。だからしたくなった時は外に行く、 教会でオナニーなんて不謹慎だと怒る奴のために言っておくけど、シスターでオナニーしてるのは私だけじゃないからな。むしろシスターは性欲が強い奴の方が多い。その証拠に、昨日の夜も外にオナりに出たら、木の窪みにディルドを装着してお尻で楽しんでるシスターを3人くらい見かけた。 『あぁっ! らめぇ……おマンコだけは許してください。こちらの穴は好きにしてくれていいですからっ』 『んんっ、そんな穢らわしいものをシスターの中に突っ込むなんて、絶対に許さないんだから!』 『あっ、あっ……中はダメ、早く抜いてぇ!』 おい、その木って、確か神聖な木とか言ってなかったっけ? そんなことに使っていいのか? それと、ここに来て気がついたけど、スターズのシスターはズリネタのバリエーションが少なすぎる。基本的には逆レイプとか輪姦のシチュエーションが好きなようで、無理やりされることに興奮するらしい。中々、業の深い極まった奴らばかりが集まっているようだ。 逆レイプのシチュエーションは女性のズリネタとしては定番の一つだが、じゃあ実際にそんなことがあり得るのかというとほぼ不可能と言っても過言ではない。例えば私が今から全裸でレイプしてください、私の体を好きに使ってくださいという看板を持って街中を闊歩するとする。もちろんその間、通報されるとか、警察に捕まるとか、そういう障害がなかったとして、1ヶ月歩いたって男に襲われることはないだろう。 もちろん可能性はゼロではないし、過去にそういう事件もあったけど、限りなく可能性はゼロに等しい。それくらいレアなケースだ。 「はぁ……あいつらも無事なのかな」 私は支給されたパンをもしゃもしゃと齧りながら、雲ひとつない青空を見上げる。 教会で毎日シスターを見ていたせいか、聖あくあ教とかいう狂った集団のことを思い出す。 流石にもう悪の秘密結社ごっこにも飽きて解散しただろうと思ってたが、私がいない間にますますひどくなってやがった。時間が経てばそのうち自然消滅するんじゃないかと思ってたんだけどなぁ……残してきたクレアは大丈夫かな? ちなみにクレアだって澄ました顔をしてるけど、あいつはムッツリなだけであって絶対に私くらい性欲が強いはずだ。いや、実際に見たわけじゃないけど、女なんて一皮剥けばみんな同じだよ同じ。ちなみにどうせ剥くならおちんちんの皮がいいけど、あくあ様は多分包茎じゃないだろうな。なんとなくそんな気がする。 私はポケットの中から例の草を取り出すと、その上に粉を乗せて丸めた。それを口に咥えると、拾ったライターで火をつける。 「ふぅ……食後とオナった後の一服は最高だぜ」 甘いビスケットの香りと、いい匂いのする雑草の香りが混ざって心がリラックスする。 前に粉狂いの前でこれをやったら、流石ですエミリー様、エミリー様はビスケットに無限の可能性を与えてくれますって感動された。違うんだよ。金もなければ食べるものもないから、自然と少ない持ち手でバリエーションを増やしていっただけなんだよ。 『そこの貴女! 何してるの?』 やっべ、私は喫煙がバレた高校生のようにすぐに火を消すと、ビスケットの粉を包んだ葉っぱをポケットの中に突っ込む。ちなみに言っとくけど、私はタバコを吸ったことはないぞ。だって、元気な赤ちゃん産みたいし、基本的に女性はまぐわうタイミングは選べないから、いつ孕んでも大丈夫なように健康でいるのがベターとされている。 『今日は結婚式よ。サボってないで早くみんなのいるところに行きなさい』 『はーい』 私は年上のシスターの指差した方へとスタスタと向かう。 なんか知らないけど、今日ここでカノンが結婚するらしい。ほえ〜、あれだけ、あくあ様が好きとか言ってたのにな。やっぱり妄想と現実は別ってやつか? それにしても、カノンみたいな頭がお花畑みたいな奴でも、貰ってくれる婚約者とかいたんだなぁ。きっとそいつも嗜みと同じくらい頭のおかしい奴だろう。せっかくだから嗜みの友人として、狂った男の顔くらいは拝んでおいてやるか。 『悪いけどこれ物置に片づけてきてくれる? 行き止まりを右に曲がって3つ目の部屋ね』 『あいあいまーむ』 私は手渡された箱を持って1人教会の通路を歩く。もうここにきてから数日経つけど、それでもまだ地図が把握できてないくらいこの教会は広い。 「こっちだったかな?」 私は指示された行き止まりで右に回る。すると偶然にも前から歩いてきたシスターの1人と目があった。 その女を見た瞬間、私の肌がピリリと震える。見た目は20代後半くらいに見えるが、実際はもっと上だろう。清楚なシスター服と所作で誤魔化しているが、私の目は誤魔化せない。体から漏れ出るような妖艶な雰囲気、男を誑かす蠱惑的な甘い香り、何よりもだらしのない体つきと、ぷっくりとした唇や男に縋るような目つきが、いかにも性欲が強そうだ。うん、間違いなくこいつは、私が見た中でも相当のドスケベだと思う。間違いない。 向こうは私の顔を見て一瞬びっくりしたような顔をしたが、すぐにニッコリと微笑み、一歩横に避けてくれる。 おぉ、やっぱ性欲の強い女に悪い奴はいないな。きっと私が荷物を持ってるのを見てそうしてくれたのだろう。 『ありがとうございます』 すれ違う時にお礼を言うと、その女性も軽く会釈を返してくれた。 『いえ……当然のことをしたまでです』 こいついい奴じゃん……。それなのにごめんな、さっきはすけべそうだなんて言って、でも心配するな。私も同じくらいすけべだし、機会があったら今度連れオナしようぜ。特別に私のとっておきのズリネタを貸してやるよ。 『では、また』 『はい』 ふぅ、やっぱ大人の女性はわかってるね。一緒に連れオナしようなんて言わなくても、この一言だけで会話が成立してるんだよね。察しの悪い奴に言うと、さっきのやりとりはこういう事だ。 『では、また(後で一緒に連れオナしような)』 『はい(今晩あたり行きます)』 大人のレディになると、これくらいはスマートに会話のキャッチボールができないとな。 私は指定された部屋に入ると扉を閉めて、適当に荷物を置くと窓から外を眺める。 教会の外には自国の王女殿下のウェディングドレスを見るためか、多くの人たちがつめかけていた。 あいつ……結構人気有ったんだな……。いやぁ、よかったよかった。ちょっと心配してたんだよな。だって中身が嗜みだぜ? 普段の嗜みを知っていたら、国民から嫌われたりしてないかなぁとか思ってたけど、これだけ慕われてるなら多少頭がお花畑でも大丈夫だろう。うんうん、 そう私は自分に言い聞かせるように呟いた。 「はぁ……」 私は軽く息を吸い込むと天井を見上げる。 全くもって嫌になるぜ。これがあいつの……カノンの本当に望んでいることなら、それでいいんだよ。 だけどあいつは私と同じくらいピュアな奴だからわかる。あいつのあくあ様への気持ちは本物だ。姐さんみたいにちゃんと現実と妄想を分けてるわけでもなく、ホゲ川のような頭がパリピッてるようなただの馬鹿とは違う。 嗜みは、カノンは本気であくあさまに恋してた。 残念ながらここには姐さんも森川もいない。まぁ姐さんはともかく、森川はいても多分賑やかし要員くらいにしかならないけど、どっちにしろ今のカノンを助けてやれるのは先輩の私しかいないと言うわけだ。 ああああああああああああ、くっそめんどくせぇ。けどまぁ仕方ない。あいつにはたけー肉を奢ってもらったこともあるし助けてやるか。 私はポケットの中に手を突っ込むと、念の為にいつも持ち歩いてた目隠しをポケットから取り出して、両目の上から巻き付ける。 「……やるしかありませんね」 私がそう呟くと、天井から黒い影が落ちてきた。 うえええええっ!? び、びっくりしたぁ……驚きすぎて声も出なかったし、固まってしまう。 「さすがは聖女様、天井裏に潜んでいた拙者に気がついておられたのですね。にんにん!」 いかにも時代錯誤なくの一っぽい衣装の女が私の眼の前で跪いた。 おい! また変な奴出てきたって。これ、確実にアレだろアレ。あの頭のおかしい奴らの一味だろ! 「聖あくあ教十二司教が1人、くの一ことポップコーン・パンケーキです。にんにん」 ほら〜、やっぱり聖あくあ教じゃん。頭のおかしい奴、大体聖あくあ教説。うーん、あると思います! あと聖あくあ教十二司教ってなんだよ! 厨二(病)司教だろ!! 大体、ポップコーンパンケーキって言うふざけた名前がなんなんだよ! なんで明らかに忍者なのに、ポップコーンでパンケーキなんだよ。 「拙者、パンケーキとポップコーンが好きで候……」 くっそ、ふざけやがって。どうせ送ってくるなら、聖あくあ教はもうちょいマシな奴よこせ!! 確かに百歩譲ってパンケーキはあくあ様の得意料理の一つだが、ポップコーンは一体どこから来たの!? ホワァッツ!? 「えへへ……」 褒めてないんだよなぁ。褒めてないから照れるのだけはやめてくれ。 一つここまでのやり取りで確実にわかったことがある。こいつは絶対にポンコツだってことだ。さっき、ホゲ川と同じ匂いがしたぞ!! まぁいい、1人よりかはマシだ。こいつくらいでも弾除けくらいにはなるだろ。 「ポッ……コホン! くの一よ。この結婚には裏があります。カノン王女殿下の結婚を阻止します」 「ヤー!」 ヤーじゃねぇだろ!! さっきまで使ってたにんにんはどこ行ったんだよ!! そう言う時こそにんにん使えよ、にんにん! 「それでは外にいる者達にそう通達しておきます」 おぉ……おおっ! ちゃんと他にも味方いるんじゃん! そうだよそれそれ、それを先に言って欲しかった。 ハイジャックの時にいた、あの頭のおかしい3人、あいつら呼んでこいよ〜。 私がくの一を天井に見送ってから数秒後、奴は再び天井から顔を出す。 「ところで聖女様……どっちが出口かわかりますか? にんにん」 頭を抱えたくなった……。 お前、忍者だよな? 忍者なのに方向音痴なの? ねぇ、頼むよ。聖あくあ教、百歩譲って十二司教だか、厨二司教だかも認めるとする。でもな、1人くらいはまともな奴を入れよう? 誰がトップか知らないけど、ちゃんとしよ? なぁ、頼むよ。本当に頼む!! 私が適当な方向を指差すと、くの一は目を輝かせてどこかへといった。 うん……だめだこりゃ。聖あくあ教とかいう頭のいかれた奴らを計算に入れようとした私が悪かった。やっぱり自分でどうにかするしかない。そう思った私は、タイミングを伺うために部屋の中で息を殺して潜んだ。 ************************************************ 2回目の更新は23時を超えるかもしれません。 えみり視点前後編の前編になります。 またなろうで、ついにヘブンズソードの放送が開始されました。 少し読みやすく改稿したのですが、ヘブンズソード放送開始を記念して、fantia、fanboxにてあくあ達4人と本郷監督達によるバーベキューのエピソードを特別に公開しました。もちろんこちらも無料で読めるので、興味があったらぜひお読みください。 https://fantia.jp/yuuritohoney https://www.fanbox.cc/@yuuritohoney こちらの詳しい説明はお知らせにして公開しております。 あとTwitterは、運営からお前不特定多数にいいねしたり頻繁にコメントするな、しばらく休めと警告されたので、しばらく放置です。コメント返せなくてごめんね。 本日2度目の更新です。 前後編なので、前を読んでいない人はバックお願いします。 ******************************************** 雪白えみり、悲報、聖あくあ教は抜けられない。 「すぅ……すぅ……んぐごっ!」 おっと……やべえやべえ、昨日はオナニーが捗りすぎてついつい寝ちゃうところだったぜ。 私は口からこぼれ落ちそうになっていたよだれを袖でゴシゴシと拭い取ると窓の外を見る。すると、外でデモ隊らしき連中と警備隊が衝突していた。 おぉっ! なんか知らないけど揉めてるぞ!! 今ならこっそりと嗜みのやつを助けられるんじゃないか……? 私はゆっくりと物置の扉を開けると、キョロキョロと外の様子を伺う。 「よしっ、誰もいないな!」 私はそーっと物置から出ると、壁に張り付くように抜き足差し足忍び足ちょっとずつ周囲を確認しながら前に進む……って! 私、ここのシスターの服着てるんだから、そんなことしなくても大丈夫じゃん!! あの頭がポップコーンの忍者に釣られて、逆に挙動不審になってたわ。 私は普通に関係者を装うように、自然な体を装って走らず慌てずゆっくりと前に進む。 あ……そういえば、嗜みってどこにいるんだ? そもそも警備だって厳重なんじゃ……まぁ、私と嗜みは同じズリネタを使う仲だし、会えばどうにかなるか! そんなことを考えてると、曲がり角の先から言い争うような人の声が聞こえてきた。 「うるせえ! お前の股ぐらにも茄子突っ込むぞ!!」 おぉ、おぉっ!! この聞き覚えのあるようなアホみたいな声! 知能指数が低そうな頭の悪い会話! 我がメアリーの先輩、チンポスキーさんことホゲ川さんの声じゃないか!! 私はそっと曲がり角から頭だけを出して、声のする方の様子を伺う。 「絶対にここから先は通しません!」 大勢のシスターの前に立ち塞がる姐さん。 ヤベェ、やっぱ姐さんは、かっけぇわ。立ち姿がすげー様になってる。 へっぴり腰のホゲ川パイセンとはまるで違う。 「早くしろよ後輩。女の子の笑顔を守るのがお前の役目だろ……!」 えっ……えぇっ!? なんでこんなところにポイズンチャリスがいるの? しかもあの声、間違いなく中に入っているのは天我アキラ本人だ。 すげええええ、生のポイズンチャリスくそかっけぇええええええ。 くっそー、色紙持ってないけど、後でサインもらえるかなぁ。えへへ。 『みんな止まってくれ。俺たちは話し合いに来ただけなんだ。ほんの少しでいい。俺の友人に時間をくれ!!』 って! マユシンくんもいるじゃん!? しかも他の3人とは違って、ちゃんと向こうの言葉を使って、対峙するシスター達を説得しようとしてる。 さすがはメガネをかけている事だけのことはあるな。この中でも一番冷静そうだ。 姐さんはもう完全にデストロイモードに入ってるし、ホゲ川は頼りにならないし、ポイズンチャリスはポイズンチャリスだし、頼むぞマユシンくん、お前ならきっとなんとかできるはずだ!! きっと草葉の陰から、あくあ様も同じことを思ってる! 『そいつらの言葉に耳を傾けてはだめなのです!』 あぁん? なんだ、あのちんちくりんのシスター。 男が喋ってる時は黙っとけよ!! 女としてのマナーだろ? 『早くそいつらを拘束するのです!』 これはまずいな。圧倒的な多勢に無勢、このままではすぐにでも拘束されてしまうだろう。 仕方ねぇ、こうなったら私も一肌脱ぐか! なんとなくだけど嗜みはあの先にいそうだし、森川や姐さん、マユシンくんや天我先輩だけに任せるだけなんてのは、女が廃るってもんよ! 死なば諸共、私も行くぞ!! 『お待ちなさい』 私の声が広間に響く。 『誰なのです!』 ちんちくりんは私の方へと視線を向けると声を荒らげる。 私はゆっくりと通路から広間へと現れると、周囲をぐるりと見渡す。 『貴女達はそれでも良いのですか?』 ちんちくりんは、私に向けて怒りの籠った目で睨みつける。 『はっ! 何を言っているのです。今や男なんていなくても女の子だけで子を産むことができるのに、まだ男なんかに拘るんですの? 女の子を泣かせる男なんていらないのです!!』 なるほどな……こいつも過去に男に泣かされたくちか。 私は自らの胸に手を置くと、ゆっくりと言葉を紡ぎ出す。 『確かに女性だけで子供を産むことは可能になりました。でも、本当に貴方はそれでいいのですか?』 子作りセックス、またの名を種付けセックス。 男女間の妊娠に至るアプローチの一つには、そんな素晴らしい行為がある。 しかし、実際のところ、性行為からの妊娠なんていう幸福な経験をするのは一握りの人間だけだ。 確かにほとんどの女性にとっては無縁かもしれないが、まさかお前はその可能性すらも捨てるのか? いいか? 私は絶対に諦めない。無理だと、不可能だと分かっていても、可能性がゼロじゃないならその可能性にベットし続ける!! それが女としてのプライドってもんだろうが!! 『そして貴女は……男性が女性を泣かせることしかできないと、本当にそう思っているのですか?』 確かにそうかもしれない。いや、今まではそうだったのだろう。 でもそれをベリルは……いや、あくあ様は全てを変えてくれた。 私たちすべての女性に向けて優しく手を差し伸べ、その屈託のない笑顔で傷ついた心を癒してくれる。ちゃんと1人の女の子として扱ってくれて、その慈愛に満ち溢れた心で私たちを満たしてくれるのだ。 確かに、あくあ様に泣かされることだってある。 でもその涙は、決して悲しい涙じゃない! あったかくて、嬉しくて、心が感動して溢れてくる涙なのだ! 『森長のビスケットをかじるそのお姿は一言で言うと尊い。夕迅様は、私たちの胸の奥を高鳴らせてくれました。そしてヘブンズソードでは私たちの心を熱くさせてくれる。何よりあのライブ……』 ライブの時のあくあ様は一味違った。 あんなにも歌がうまくて、ダンスも上手で、役者としてもモデルとしてもあんなにも素晴らしいのに、これ以上を目指して努力する。その姿に心が震えるのは、男だからとか女だからとか、そんなちっぽけなもんじゃ決してねぇ!! 『貴女達は、あくあ様の歌うお姿を見ても何も感じなかったのですか?』 あくあ様なら、白銀あくあなら、このドン詰まりになった世界すらも変えてくれる。 そう思ったのは、私だけじゃねぇはずだ! 事務所の社長さんだって、とあ君やマユシン君、天我先輩だってそう思ったから、あくあ様を支えたいと思ったんじゃないか? この人なら変えてくれると、そう信じたから、カノンや森川、桐花さん……それに掲示板の連中だって、あくあ様のやることに必死になって食らいついてるんだ。 『何よりも、世界を変えようと男性が行動を起こしているのに、貴女達はそれでもいいと思ってるのかしら?』 あーくそ、なんだかムカムカしてきたぞ。 せっかく男の方からカッコつけてくれてるんだぞ? これに応えるってのが良い女ってことだろ! 『男の人が変わるのなら、私たち女性だって変わらなければいけないはずです!!』 気がつけば、その広間にいたすべての人間が私の方を見ていた。 ちょっと恥ずかしいけど、ここまできたら決めるしかねぇ! 私は両手を広げ、一際大きな声で語りかける。 『さぁ、今こそ立ち上がるのです、すべての女性達よ! 貴女達もあくあ様と共に世界を変えるのです!!』 はぁ、はぁ……言ってやった。言ってやったぞ!! この後きっと捕まるだろうけど、悔いはねぇ。スカッとしたし、何よりこれで少しは時間を稼げただろう。 外からはとあちゃんの歌声が聞こえるし、ここに天我先輩やマユシンくんがいるってことは、きっとあくあ様がカノンを助けに行ってるってことだ。なんであくあ様がカノンを助けるのかはわかんねぇけど、あくあ様はそういう人だから、こまけー説明なんていらねぇんだよ。 『あの女は危険です……すぐに拘束するのです!!』 ちんちくりんの指示で、何人かの武装したシスターが私の方へと迫ってくる。 ここまでか……そう思った瞬間、武装したシスター達は私に背を向けて反対側へと振り向く。 『全ては我らが聖女様の御心のために』 は? 聖女? ちょっと待て、なんか嫌な予感がするぞ? 『何をしているのです? まさか裏切るのですか!?』 声を荒らげるちんちくりん。 『裏切るも何も……我らが神は最初からただ1人だけ』 『我らに命令できるのはこの世でたった2人、主神あくあ様と聖女様のみ』 『全てはオウバジーンの導きのままに……!』 『我ら聖あくあ教、聖女様親衛隊。貴女様が約束の地にくることをずっとお待ちしておりました』 『全てはこの時のために……我らは信じる神と自らの御心の在り所にも叛き、スターズでずっと活動をしてきた』 聖女親衛隊? 何言ってんのこいつ? 頭大丈夫か? 後なんか1人、スターズウォーズみたいなこと言ってるけど、茄子の導きってなんだよ!! 『聖あくあ教? なぜそんな奴らがスターズ正教、それも過激派に紛れているのです!? それに聖女……? この女が、あの悪名高い聖あくあ教の聖女だというのですか!?』 ちんちくりんは聖女親衛隊とやらの圧に負けたのか、一歩後ろへ下がる。 それに合わせるように、私の後ろから二つの足音が聞こえてきた。 その足音は私の横を通り過ぎると、私を中心として左右に立つ。 私はその2人の姿にとても見覚えがあった。 『お控えなさい! この大きな茄子が目に入らないのですか!』 うおおおおお、なんだあの茄子すげぇでかい……欲しい……じゃなくって、なんでお前達がここにいるの!? 私は急に現れたりのんとクレアの2人にびっくりする。いや、聖あくあ教が来てるなら、この2人が来ててもおかしくないのか……。 『このお方をどこのどなただと心得ている!』 だから、おい、ちょっと待てって! りのん、お前なんでそんなにノリノリなのさ!? 『こちらにおられるのは、我らが聖あくあ教がトップ、聖女エミリー様であらせられますよ! 控えなさい!!』 やりやがった……こいつ、やりやがった。 クレアの奴、しれっと私に全部丸投げどころか責任を押し付けやがったぞ……。 くっそー、こうなったらもうやるしかねぇ! 乗るしかないんだよ、このビッグウェーブに!! 『スターズ正教よ! 今一度、貴女達の原点、男性に寄り添うという心を思い出すのです。クレアさん! りのんさん! ほんの少し懲らしめてあげなさい!! あっ、でも痛めつけるのはなしよ。拘束するだけですからね』 『『ははぁーっ!』』 あっという間だった。途中からハイジャックの時にいた3人が加わったのもデカかったけど、何より聖女親衛隊つえー……えっ? なんなんこいつら、本当になんなん? こんなのがいるとか聖あくあ教やばくない? もしかしたらだけど、これこいつらだけでスターズ滅ぼせたりしちゃわないよね。私の気のせいだよな? うん……気のせいだってことにしておこう。私は知らない。そう、何も知らないのだ! 知らなければ無実、セーフだセーフ! 『お見事ですわ』 まるで体に纏わりつくような、悍ましいほどまでに甘い声に体がぞわりとする。 声の方に振り向くと、さっき通路ですれ違っていた女性が立っていた。 『ミーズ、並びに過激派に対して、フューリア・スターズ・ゴッシェナイト女王陛下から拘束命令が下っています。警備隊は今すぐ彼女達を縛り上げなさい』 その女はテキパキと指示すると、私たちと争っていた勢力を拘束して外へと運び出していく。 『さぁ、中で白銀様とカノン殿下がお待ちです。ご友人の方達はどうぞ中に』 マユシン君と天我先輩は顔を見合わせると式場の方へと向かう。 そして森川も姐さんもそれに続く。でも姐さんだけは、私の方を見ると、パクパクと口を開いた。 あ と で 説 明 あっ……これ完全にバレてる奴ですね。念の為に後で遺書を用意しておくか。 私は姐さんから目を背けるように視線をスッと逸らす。すると私の視界に、目をキラキラと輝かせた聖あくあ教の皆さんが私を見上げるように跪いていた。 『聖女様のお言葉に感動しました』 『流石は聖女様、私たちの方が変わらなければいけないということですね』 『聖女様、どうか私たちをお導きください』 おいやめろって、そんな小さい子供のように純真な目で私のことを見つめるな! これ以上ここにいたら、もっとろくなことにならねぇ。そう思った私は、そそくさと式場の方へと向かう。 カノンのことも気になるし、ちょっとでも無事なのを確認したらすぐにでも逃げ出そうっと。 中ではカノン達と姐さん達が抱き合って喜んでたが、私はこの輪に加わるわけには行かないし……とりあえず無事そうだから、今のうちにこっそりトンズラするか。そんな私の浅はかな希望は、私が逃げるのを察知して肩を掴んだ姐さんによって無惨にも砕かれた。 「説明」 「は、はい」 私は人知れず、暗闇の中へと姐さんに引き摺られていった。 ************************************************ 途中居眠りしてる描写を入れたかったので、前後分割にしました。 なお、この後、姉さんと捗るがどうなったのかはご想像にお任せします。 次回はどうしようかなあ。どの順序で出していくのがいいかまたじっくりと考えて、明後日行けそうなら通常通りに更新します。 またなろうで、ついにヘブンズソードの放送が開始されました。 少し読みやすく改稿したのですが、ヘブンズソード放送開始を記念して、fantia、fanboxにてあくあ達4人と本郷監督達によるバーベキューのエピソードを特別に公開しました。もちろんこちらも無料で読めるので、興味があったらぜひお読みください。 https://fantia.jp/yuuritohoney https://www.fanbox.cc/@yuuritohoney こちらの詳しい説明はお知らせにして公開しております。 あとTwitterもやってます。よろしくお願いします。 https://mobile.twitter.com/yuuritohoney 最後にピマさん、レビューありがとうございます。嬉しかったです。 誤字修正、感想、いいね、ブックマーク、評価、レビュー等いつもありがとうございます。 この場をお借りして感謝します。 掲示板、これが私たちの白銀あくあだ! 【虚無】白銀あくあ様を語るスレpart2942【そして誰もいなくなった……】 4 ななし なんか最近さ、あんま仕事する気が起きないんだよね。 7 ななし >>4 わかるわ。私もそれ。 8 ななし >>4 働きすぎじゃね? 10 ななし >>4 >>7 仕事どころか、家に帰ってからもぼーっとしてることが増えた。 12 ななし 春から夏にかけて色々あったし、疲れが出たんじゃね? 15 ななし >>4 >>7 >>10 遅い夏バテとか? 19 ななし 多分だけど、あくあ様達がスターズに行ったあたりからだよね。 23 ななし >>19 それ 24 ななし >>19 天才 26 ななし >>19 そうなんだよ、空気を吸っても美味しくないんだよね。 前まで空気を吸うとあくあくんを感じられたのに、最近は何も感じない……。 味のしなくなったガムを永遠に噛んでる気分。 30 ななし >>26 これだわ。 31 ななし >>26 空気、こーれ、あると思います。 33 ななし >>26 悲報、この国の空気、あくあ様がいないと淀む。 35 ななし >>26 あー様は、この国の空気すら綺麗にしてたのか! 37 ななし お前らも聖あくあ教に入れ。 あくあ様の空気をポリ袋に入れて無料で配ってるぞ。 マジで元気になる。 42 ななし >>37 おい、嘘だろwww 44 ななし >>37 入信しなくても、この前お祈りしたらタダでくれたわ。 アレはヤベェぞ、吸ってる間記憶なくなるくらい幸せになれる。 46 ななし >>37 相変わらず頭のいかれたやべぇ事やってんな、聖あくあ教……。 48 ななし >>37 アレのすごいところは匂いの再現度だと思う。 鼻から吸い込んだ瞬間、ふわぁぁ……ってなる。 これから吸うやつは絶対にナプキンつけるか、できればオムツを穿いておいた方がいい。 51 ななし >>44 ちょっともらってくるわ。どうせ駅前に1人はいるっしょ。 53 ななし こうしてまた信者が増えると……。 56 ななし ところであくあ様達っていつ戻ってくるの? 60 ななし >>56 10月10日、月9の放送開始に合わせて8時から劇場でイベントやるらしい。 参加するのは、小雛ゆかりと月街アヤナの2人だけかもしれないけど、なんとなくだけどあくあ様なら間に合わせてきそうな気がする。だって主催ベリルだし。 ついでに姐さんの代わりに当日の予定表貼っておくわ。 場所 新宿ベイカー 主催 ベリルエンターテイメント 協賛 民放連、国営放送、森長、藤商事 1から9までの全スクリーン貸切 07:00 映画館への入場開始(午前の部、当選者のみ) 08:00 マスク・ド・ドライバー 第1話 08:30 マスク・ド・ドライバー 第2話 09:00 マスク・ド・ドライバー 第3話 09:30 マスク・ド・ドライバー 第4話 10:00 マスク・ド・ドライバー 第5話 10:30 マスク・ド・ドライバー 第6話 11:00 本郷弘子トークショー 12:00 3階にてグッズ販売開始 13:00 お昼の部お客様の入場開始 14:00 過去のライブ映像を1時間の特別編集にて大画面で鑑賞 15:00 シアターの観客入れ替え 16:00 スペシャルライブ映像(14時のと内容は一緒) 17:00 館内のお客様の退出開始 18:00 夜の部お客様の入場開始 20:00 グッズ売り場閉鎖 20:30 トークショー1回目(シアター1のみ) 21:00 リアルタイム同時視聴、初回1時間スペシャル 22:00 トークショー2回目(シアター1のみ) シアター2〜9までのお客様は退館 22:30 出演者によるお見送り(シアター1のみ) 23:00 閉館目安 トークショー参加予定者 小雛ゆかり、月街アヤナ and more 67 ななし >>60 放送局違うのに、これよくできたなと思う。 69 ななし >>60 有能 72 ななし >>67 関係者だけど、これはやり方がうまかった。 バックにいるのは藤だけど、あくまでも主催のベリルから民放連に交渉したのが大きい。 国営放送の協賛は意外だったけど、ベリルと何らかの取引があったんじゃないかって言われてる。 業界の中では、あくあ君が国営放送の何らかの番組に出るからじゃないかと言われてるよ。 78 ななし >>72 こういうの助かる。国営放送で何やるのか楽しみ。 民放連は何らかの取引なかったわけ? 83 ななし >>78 ない。ちょっと前に同じ時間にPV流してジャックした時に、民放局の間ではベリル関連ではお互いに協力しましょうねーっていう、何となくの暗黙の了解がなされていた。それをベリルからやってきた人が、ちゃんとした契約書にしたから、今回のようなことができたんだよね。 86 ななし >>83 多分、姐さんやな。 87 ななし >>83 姐さんの波動を感じる。 89 ななし >>83 さすがは姐さん。 91 ななし お前らの姐さんへの信頼度w 92 ななし 冗談抜きで、姐さんならまとめてそうではある。 95 ななし >>60 ついでに森長コラボドリンクメニューもやるって。 森長ホットorアイスキャラメルラテ(あくあ君とメリーさんのカップ) 森長ホットミルクココア(とあちゃんとあくあ君のカップ) 森長ホットチョコレートドリンク(黛君と天我先輩のカップ) 森長クールスカッシュレモンorグレープ(シロくんとたまちゃんのカップ) なお、ドリンクを注文のお客様には、ビスケット2袋プレゼント。 イベント限定商品で、袋に4人組とVtuberの2人組がそれぞれプリントされてるらしい。 99 ななし >>95 そろそろ森長もベリル全員CMに起用しそうだな。 101 ななし >>95 いまだに一番最初に見たとあちゃんとあー様の雑誌の1ページが忘れられない。 104 ななし >>101 それな。とあちゃんとあくあ君の2人でまた森長やってほしい。 106 ななし 念の為に言っておくが、グッズは通常通りだけどパンフレットだけは絶対に買えよ。 特に天剣のパンフはこれが最初で最後かもしれんぞ。 110 ななし >>106 ナニソレ? 113 ななし >>110 ヘブンズソード公式サイトのお知らせの隅っこに書いてる。 映画館での大画面放送を記念して、特別にパンフ作ったんだって。 117 ななし >>113 初耳すぎる。 118 ななし >>113 本当じゃん……。 121 ななし >>113 これ見逃してるやつ多そう……はい、私でした。 122 ななし パンフ以外のグッズは普通に通常のポップアップショップでも買えるやつだから後回しでもいい。 森長コラボのドリンクメニューと天剣パンフの二つは最優先。 125 ななし 行ったことない人いるかもしれないから、私もついでに書いとく。 幸運にもプラチナルーム、プラチナシートに当選した人へ。 入場時、専用フロアなんで並ばなくていいです。 ウェルカムドリンクにコラボのどれか一つ無料。 追加のドリンク・フードメニューは専用ラウンジで注文できます。 なおプラチナ専用のウェイティングルームには、実際に作中で使った物を展示するらしい。 それに加えてプラチナルームだけは何らかのサービスがある模様。 ちなみにシート当選しました。午前の部だけどね。 限定2部屋のプラチナルーム当たった人いませんか? 129 ななし >>125 うらやま。 131 ななし >>125 田舎民の私助かる。 あと午前のルーム当選しました。 監督さんと主要キャストさん全員の直筆サイン入りスタッフTシャツをくれるらしいです。 それに加えて、あくあさんが実際に使ったカブトムシとベルト、手袋着用だけど触らせてもらえるって書いてました。ベルトも服の上から着用していいらしく、ルーム専用のウェイティングルーム内で撮影も可能らしいです。 136 ななし >>131 うわあああああああああああ! 137 ななし >>131 とんでもねぇラッキーガールが来やがったぞ!! 138 ななし >>131 うらやましか! うらやましか! 140 ななし >>131 純粋に考えてベルト着用できてカブトムシ持てるのやばくない? 142 ななし >>131 これさ、ルーム専用のウェイティングルームにお医者さんとか看護婦さん待機してくれてる? 私、そうじゃないと卒倒するわ。 144 ななし >>131 恐れ多くて逆にさわれないかも、私こういうの絶対に落としちゃうもん。 145 ななし 実際にあくあ君が手に持ってたカブトムシ触れるとかやばすぎ。 146 ななし >>131 当選したのが捗るやチンポスキーじゃなくてよかった。あいつら絶対ベロベロ舐めそうだもん。 147 ななし >>131 せっかくだから匂いくらいは嗅いどけ。 152 131 >>142 書いてました! 医療スタッフがいますからご安心してくださいて隅っこに書いてます。 ちなみに映画館には、お母さんと一緒に行こうと思います。親孝行できてよかった! 155 ななし >>144 私も絶対に落とす。 157 ななし >>152 こういうピュアそうな子が当たってほんまよかった。 汚れてるここの住民だと間違いなくぺろぺろする。私だってぺろぺろしまくるね。 161 ななし プラチナルームって、午前、お昼、夜それぞれ2部屋か。 お昼と夜が気になる。 164 ななし >>125 >>161 お昼のプラチナシートだけど、ウェイティングルームの展示が、ライブで使った衣装と楽器に変わってる。 168 ななし >>164 同じくプラチナシート、夜の部。 ウェイティングルームの展示は、森長のCM撮影や藤イベント時の衣装展示に変わってる。 173 ななし >>164 >>168 いいなー。 175 ななし >>164 >>168 くんかくんかしてぇええええええ! 179 ななし お昼のプラチナルームの情報なら、SNSにでてたけどヤベェぞ。 みんなが使ってる私物の楽器とか、あくあ様の使ったマイクを触らせてくれるらしい。 あと許可取ってるからギターとかベースはちょこっとだけなら演奏してもいいんだって。 ただ、ドラムの演奏だけは共通のウェイティングルームに行かなきゃいけないから恥ずかしいけど。 あとお土産は、4人とVtuber2人のサインが入ったベリルのスタッフTシャツ。 182 ななし >>179 あああああああああああ! 184 ななし >>179 天我先輩のギターが演奏できるとか胸熱すぎだろ。 186 ななし >>179 天剣のスタッフTシャツも良かったけど、ベリルのスタッフTシャツもいいな。 これ系は絶対に非売品だしね。 188 ななし >>184 これ当選した子、天我先輩のファンだからガチで動揺してた。 しかも弾くのが恐れ多すぎるってコメント投稿したら、本人から思う存分弾くといいって返信来てるし。 先輩、優しすぎやろ……。 191 ななし >>188 やっぱベリルしか勝たんわ。 193 ななし >>188 先輩はもうみんなの先輩だから! なお、私の方が年上の模様……。 197 ななし >>193 おい、やめろ!! 200 ななし >>193 心は永遠の16歳だもん!! 202 ななし >>193 コメントの速度が低下したところを見ると、他にも刺さったやつ多いなこれ。 205 ななし >>179 あくあ君のマイク……なんかちょっと意味深でドキドキする。 208 ななし >>205 あのさぁw 210 ななし >>205 二つの意味で、あくあ君のマイクをぺろぺろしたい。 214 ななし >>210 良かった。こいつが当選しなくて。 215 ななし ぺろぺろ族多すぎだろw 218 ななし >>210が当選しなくて、>>188が当選してるって事が全てよな。 222 ななし 夜の部のプラチナルーム当選は流石にいないか。 226 ななし >>222 嗜みなら可能性あったけど、肝心な時に嗜みがいない。 229 ななし >>226 シャツ当てた姐さんもいないしな。 233 ななし 検証班、姐さんは仕方ないといえ、チンポスキーまで連絡取れなくなったしな。 あいつら大丈夫か? 237 ななし >>233 現地のSBCをチンポスキーだけのためにチェックしてる。 なんか現地でやらかした邦人がいたんじゃないかって。 240 ななし >>237 SBCは、あくあ君のインタビューは良かったけど、ランウェイとスタフェスの時に、あくあ君のシーンを丸ごと削ったから嫌い。 244 ななし >>240 せっかくの友好イベントだったのにな。 一応、放送するしないはその国の自由だけどさ。 248 ななし >>244 ちゃんと外交ルートで大使が質問状を送付したらしいけど、スターズ国内の検閲に関わる問題なのでお答えできませんとしか返ってこなかったらしい。SBCも多分被害者でしょ。 251 ななし スターズの検閲はえぐいからな。 こっちから向こうは観れるけど、向こうからこっちとか許可されたサイト以外は見れないらしいし。 せっかくだからスターズの掲示板とも交流したかったんだけどな。 255 ななし スターズ掲示板の子達見てると、最初の自分達を見てるみたいで微笑ましくなる。 あー、私たちもこんな時期あったな。今はもう、多少のことではびっくりしないけどな!! 257 ななし >>255 私たちにもちゃんと耐性がついたってこと。 260 ななし >>255 >>257 おい、やめろ! 変なフラグ立てるな!! そうやってベリルは油断させておいてえ、とんでもねぇもんをぶち込んでくるんだよ。 263 白龍◆XQshotacon >>260 いやあ、身に沁みてわかります。 266 ななし >>263 先生! 267 ななし >>263 編集さんここです! 268 ななし >>263 新刊まだ? 271 白龍◆XQshotacon >>267 残念でした! 仕事ならさっき終わったんだよね。 274 ななし >>271 うおおおおおおおおおおおおおお! 275 ななし >>271 先生ならやればできるって、信じとったで! 278 ななし 白龍先生が帰ってきたの嬉しい。 280 ななし おい、この流れで捗るも嗜みも戻ってきてええんやぞ! 281 ななし カノン王女殿下の結婚式の中継を見てるんだけど、なんかやばくない? トラッシュパンクス出るし、ワンチャンあくあ君歌うかなって見てたんだけど……。 286 ななし >>281 スターズから留学してきてる者だけど、今回は結婚相手の発表もないし、ましてやお相手は次期女王陛下の筆頭候補で国民から絶大な人気があるカノン殿下、国民の間にも不信感が高まっています。 288 ななし >>281 チャンネルつけたけど、普通にデモ隊と衝突してるやん。 やばいなんてもんじゃないでしょ。 289 ななし カノン王女殿下、被災地支援の時にも多額の寄付してくれたし、普通に幸せになってほしいわ。 クズみたいな奴の嫁にはならないでくれ。 290 774◆Hi-P3erver 10分後に、スターズの掲示板へのアクセスを解放します。 https:***.com/ 293 ななし >>290 なんか変なのきたって! 294 ななし >>290 ハイパフォーマンスサーバーさんwww 極まってんな! 295 ななし >>290 涼しくなると変質者って増えるよね。 299 774◆Hi-P3erver 今、スターズは変わろうとしている。変えようとしてる人たちがいる。 だからお願い。ほんの少しでいいから、あくあ様のために、掲示板のみんなのパワーをちょっとでいいから分けて!! 302 ななし >>299 なんかよくわかんねぇけど、あくあ様のためならしゃーない。 捗るならこう言うだろうな。だから協力したるわ! 303 ななし >>299 いたたたたたたたた! 自分が本当にハイパフォーマンスサーバーだと思い込んでそう。 まぁ、痛い子なら嗜みで慣れてるし、私たちが付き合ってやるとするか。 305 ななし 仕方ない、賑やかし要員のチンポスキーの代わりに私が賑やかしてやるぜ!! 307 ななし なんかお前らだけじゃ心配だから、姐さんの代わりに私がついてくわ……。 310 ななし は? 311 ななし えっ? 312 ななし ん? 314 ななし たまちゃん!? 317 ななし ま た ベ リ ル か ! 318 ななし 悲報、ベリルはスターズでもベリってる。 320 ななし 速報、さっきまで死んでた私、テンション爆上がり。 322 ななし >>290 本当に書き込めるようになってるぞ! たまちゃんのために応援しようぜ! 325 ななし >>290 レッツゴー! 異文化交流!! 327 ななし スターズに行ったわりに大人しくしてると思ってたんだよね。 328 ななし 嵐の前の静けさだったか。 329 ななし 争ってる奴らの動きが止まったぞwww 331 ななし スターズよ、これがベリルだ。 333 ななし たまちゃん、何やってんのwwwww 335 ななし って、ちょっと待てよ、これ新曲じゃねえか!! 336 ななし まさかの新曲披露だとw 337 ななし スターズの奴ら羨ましすぎるって!! 338 ななし たまたま録画してた私、勝ち組。 340 ななし 新曲これ、たまちゃんじゃなくてとあちゃんだよね? 343 ななし まさかとは思うけど、天剣の曲じゃないよな? 346 ななし おい、SBCのこのカメラワーク本郷だろ! 347 ななし SBCのカメラの人、本郷監督のファンの人か? って思ったけど、これは完全に本郷。本郷にしかこのカメラワークはできない。 349 ななし これが本郷サーカスか。 350 ななし これはいくしかねえ! 352 ななし >>290で会おう! 353 ななし >>290行く。 354 ななし >>290 さーて、わからせに行っちゃいますか! 360 ななし もうみんないった? 362 ななし >>360 実は残ってる。 363 ななし >>360 >>362 私も。 366 ななし スターズの掲示板に白龍先生がいるのじわる。 367 ななし ●REC 368 ななし ●REC 371 ななし >>367-368 お前らさぁwwwww 372 ななし >>367-368 いるいる、パンチラに期待して録画するやつら。 あとでおなしゃーす! 374 ななし コマ送り確認班頼むぞ。 377 ななし >>366 ラブロマンスの女王、アイコ白龍wwwww 379 ななし >>377 草 380 ななし >>377 アイコちゃん先生、もうスターズに移住すればw 381 ななし ここの住民の対応は雑だけど、白龍先生はちゃんと大御所なんだからな! 383 ななし >>381 仕方ない、白龍先生なんだもん。 384 ななし >>381 わかってるけど、ラブロマンスの女王だから仕方ない。 385 ななし ラブロマンスの女王、こーれ、またいじられますw 388 ななし >>385 先生、普通に照れてそうw 390 ななし 編集、ちゃんとアイコ先生にくっついてスターズ掲示板まで行ってるのジワるw 392 ななし >>390 なんだかんだで、先生と編集は仲良しだから。 394 ななし みんな、何気なしに会話してるけど、投稿のところの自動翻訳やばすぎでしょ。 書いたあとチェックボックスクリックすれば一発翻訳して投稿してくれるの便利すぎる。 397 ななし とあちゃんの歌唱力がさらに進化している。 目標に向かって努力する子は応援したくなるね。 398 ななし スターズでもとあちゃんの性別に困惑してる人多くてウケるw 400 ななし >>398 とあちゃんは性別とあちゃんだから。 もうこれが1番の理想の答えだとわかった。 402 ななし なんかバイクまできたって! 403 ななし バイクの音、嫌な予感がするぜ! 404 ななし だからカメラワークカッコ良すぎるんだってw 405 ななし 本郷自重しろ!(いいぞ! もっとやれ!!) 406 ななし 本郷監督、ちょっとは本郷監督であることを隠そうよw 408 ななし うわあああああああああ! 409 ななし ポイズンチャリスwww 410 ななし 速報、ポイズンチャリスさん、スターズに羽ばたく。 412 ななし おい、ガチのポイズンチャリスきたって! 413 ななし これ中身本物? 417 ななし >>413 天我先輩以外にこんな事を本気でやれる奴はいない。 418 ななし >>413 後ろに恥ずかしそうにしてる黛くんが乗ってる時点で確定でしょ。 421 ななし >>418 ポイズンチャリスのインパクトが強くて、黛くんの存在に今気がついたw 422 ななし マユシンくんがんばれ、お姉さんは君の気持ちがなんとなく理解できるぞ。 425 ななし うそやろ、天我先輩。リアルで天剣やろうとしてるぞ! 426 ななし ちょっと待って天我先輩、マジで!? 428 ななし 悲報、ついに天我パイセンもあくたんに毒される。 429 ななし いけえええええええ! 430 ななし うわああああああ! 433 ななし これリアルでヘブンズソードじゃん……。 435 ななし こいつらなんでこんなにカッコいんだよ。 437 ななし 現状に満足せず、常にアップデートを続けていく。それがベリルエンターテイメント。 439 ななし これ現地の奴ら羨ましすぎるわ。 たまちゃん(とあちゃん)の無料ライブに、天我先輩の生アクションを鑑賞できるなんて最高すぎるだろ。 442 ななし すぐにステンドグラスの値段を計算し始めるお前らw 444 ななし ステンドグラス補修のクラウドファンディングのサイトを、秒で立ち上げるのやめてもらっていいですか? 447 ななし >>444 秒で目標達成してたわ。なんなんやお前らwww 450 ななし 純白のあくあ様……。 451 ななし あっ……あっ……あっ……。 453 ななし 向こうもうスレ埋まりそう。 みんなが戻ってくるぞ! 455 ななし ほえ? 457 ななし えっ……。 458 ななし 白龍先生壊れた! 460 ななし 向こうスレ終わった! 462 ななし おいおいおいおい! 465 ななし あー様、カノン王女殿下の事を呼び捨てにしてなかった? 467 ななし 俺にさらわれてくれだと……? 469 ななし ちょ、ちょ、ちょ! 全然理解が追いつかないんだけど!? 470 ななし こーれ、嫌な予感がします。ものすごく。 471 ななし 愛する人……? 472 ななし 今、あくあ様、愛する人って言わなかった? 474 ななし うぎゃあああああああああ! 475 ななし おぎゃああああああああああ! 476 ななし ぐわああああああああああああああ! 477 ななし ちょっと待って、頭が追いつかない。 479 ななし 一体何が起こっているというのだ……。 480 ななし スターズの言葉がわからない私、完全に置いてけぼりw 482 ななし 愛する人が泣いてたら? 483 ななし 愛する人。 484 ななし 恋人。 485 ななし 恋……人……? 488 ななし 何が起こってるというんだ? 491 ななし 速報、あくあ様、カノン王女殿下と付き合ってた。 493 ななし たとえ世界の全てを敵に回すことになっても、王女殿下のところに行く。 496 ななし ちょっと待って、これカノン王女殿下とあくあ様が付き合ってるってこと? 497 ななし スレの勢いが変なことになってる。一瞬止まったぞw 500 ななし 簡易まとめ。 カノン王女殿下が、本人の意思とは関係なく? 誰かと結婚。 あくあくんはカノン王女殿下と付き合ってた。 世界を敵に回してもカノン王女殿下と添い遂げるってこと? 504 ななし >>500 有能 505 ななし >>500 スターズの言葉が理解できない私、助かる。 506 ななし 藤百貨店勤務、今、全ての謎が解けた。 私は2人を応援する。 507 ななし >>500 さすがはあくあ様、既存男性の概念を簡単に吹き飛ばしてくる。 508 ななし みんな覚えてないかもしれないけど、街プリスレで一番最初にあくあ様の情報を投稿したものです。 私はあくあ様に出会ったおかげで、この数ヶ月が今までの人生の中で一番楽しかった。 だから……だからこそ、私はあくあ様に誰よりも幸せになってほしい! 私たちを幸せにしてくれた人の悲しい顔を見るのは嫌だもん!! 513 ななし >>508 カッコよすぎだろ! 514 ななし >>508 ありがとう。おかげで目が覚めたわ。 515 ななし >>508 ここでこの展開は熱すぎる。 516 ななし >>508 答えは常にシンプル。あくあ様の幸せ……そうだよね。 私たちが返せることなんてないかもしれないけど、応援だけならできる! 518 ななし >>508 正直なところ、自分はまだ少し複雑な気持ちだけど……ただ整理できてないだけだと思う。 あくあ様が幸せ、本当にその通りだと思います。 520 ななし 私も、あくあ様やベリルのおかげで本当に今が最高に楽しい。 だからあくあ様にも悲しい顔をして欲しくないよ。 523 ななし 私も世界を敵に回す覚悟はできたぞ! まさかとは思うけど>>508の言葉を聞いて、まだひよってるやついる? 姐さん達がいない間に、私たちが頑張らなくてどうするんだよ! 526 白龍◆XQshotacon あくあ様を知って、生まれて初めて現実には勝てないと思った。 それなのに……現実世界であくあ様がハッピーエンドにならないなんてことないよね? 私は知ってるよ。あくあ様がいつも私たちの予想を簡単に超えて行くってこと。 約束する。私はいつの日か貴方を、白銀あくあを超えていくわ! だから見せてちょうだい! 白銀あくあが世界で一番かっこいい男の子だって事を!! 529 ななし >>526 白龍先生……。 531 ななし >>526 お前ら、さっきから熱すぎるって! 533 ななし >>526 この宣言は熱い。私もいつの日か先生はあー様を超えられると信じている。 534 ななし >>526 先生……編集として、どこまでもついていきます! 536 ななし >>526 やっぱこのスレ最高だわ! 538 ななし あくあ様には幸せになってほしい。 539 ななし たとえ誰と結婚したとしてもいい。 あの日、あの瞬間、ついていくといった自分の言葉に嘘偽りはない。 540 ななし 今まであくあ様に幸せにしてもらった分、今度は私たちが返す番!! 543 ななし あくあ君、幸せになって!! 君が幸せだと、私たちも幸せなんだよ!! 545 ななし あくあ様の独白くるものがある……。 546 ななし あくあ様「カノンを幸せにするのは俺だ!」 言われてえええええええええええええ! 548 ななし 私の理想のプロポーズシーンをリアルタイムで更新していくの、やめてもらっていいですか? 549 ななし 一度でいいから、私もこんなことを言われてみたい……。 550 ななし ここまで言われて心が動かない女の子はいないよ。 551 ななし ああああああああ! 私もこういうプロポーズされたいいいいいいいいいいいい! 553 ななし 嫌w 554 ななし 嫌ってw 556 ななし ちょw 557 ななし 王女殿下wwwww 562 ななし よかった、そっちの嫌ね。 563 ななし 今の、私までドキドキしたわ。断られるのかと思った。 565 ななし カノン王女殿下も覚悟を決めたか。 568 ななし やばい、めっちゃドキドキする。 570 ななし 私の知ってる男女の関係じゃない……。 もっとこういうのって淡白かと思ってた。 572 白龍◆XQshotacon ほげー。 577 ななし >>572 おいw 578 ななし >>572 さっきのかっこいい先生帰ってきて! 580 ななし >>572 これぞ即落ち2コマ。 581 ななし >>572 先生のこういうところ好きw 585 ななし やっと自分の中で落ち着いてきた。 あくあ様がんばれ! 592 ななし カノン王女殿下、訣別宣言きた! 594 ななし カノン殿下、覚悟決めた。 596 ななし 男の子にここまでされたら誰だって覚悟決まる。 599 ななし いいぞ! 私は2人を応援する。 603 ななし カノン王女殿下は、あくあ様と一緒に帰国すればいいよ。 605 ななし いいね。王女殿下もあくあ様の気持ちに応えた。 612 ななし スレの勢いが戻ってきてるな。 フリーズしてた奴が、原初の1人と白龍先生の言葉で立ち上がってきたか。 616 ななし 女王陛下頼むよ。 627 ななし は? 628 ななし はぁ? 630 ななし 身内の問題か。 633 ななし あくあ君の行動は予定外とはいえ、これはダメでしょ。 635 ななし 女王陛下といえど、自分の娘を餌にしちゃいかんよ。 641 ななし スターズは思ったよりダメな方に傾いてるな。 646 ななし スターズからの留学生だけど、この過激派とかいうの急速に力つけてたから難しかったんだと思う。 フューリア女王陛下にしては、コントロールのできないところまで力をつけられたのは意外だったのでは。 652 ななし >>646 たとえそうだとしてもなあ。 まぁ、国を運営するってものすごく難しいんだろうけどさ。 657 ななし スターズは元々いくつもの国が一つになってできたんだよね。 多民族を抱えるにあたって、一番最初にしたのが多様化を認めること。 だから色んな考えの人が混在してて、それはそれでよかったんだけど、こういう過激な思想の温床にもなったんだと思う。 663 ななし >>657 まさにこれ。そしてやばいと思って急に検閲しだしたら、今度は国民から反発された。 どうしようもなくなって特にやばい奴らを排除しようとして、今に至ると。 670 ななし 思想の自由は認められるべきだと思うけど、国家として運営する以上は好き勝手過激な活動をされると難しそうだなあと思う。 ステイツもこの国でもそうだけど先進国はどこも苦労してる。これは対岸の火事じゃなくて、いつこうなってもおかしくないってことを考えておいた方がいい。 679 ななし 少なくともスターズは今回の一件で相当やらかしたね。 大きく立場を後退させると思う。 684 ななし 正直この国もやばかったよ。 それを白銀あくあって男の子が1人で捻じ曲げてきてる。 学校の同級生に幸運にも男の子がいるんだけど、あくあ様のファンでこの前なんか自分から話しかけてくれたもん。僕もベリルのみんなみたいに女の子と普通に話してみたいって……あの日はクラス全員で泣いたわ。 695 ななし >>684 このタイミングで感動的なエピソードきちゃ。 697 ななし >>684 よかったなぁ……しみじみ。 698 ななし >>684 そう考えると、あくあ様やべーな。 706 ななし >>698 そして今まさに、スターズすらも変えようとしてる。 711 ななし あくあ様が怒るなんて……。 713 ななし 好きな人のために怒れるあくあ様すき。 715 ななし どうやったらこんな素敵な男の子の彼女になれますか? 724 ななし カノン王女殿下は、是非とも本を出版していただきたい。 私が白銀あくあを落とした方法、初日でベストセラーいける。 732 ななし おお……。 734 ななし カノン王女殿下、次期女王候補から外れるのか。 737 ななし これはスターズにとっては痛手。 カノン王女殿下でほぼ決まってたようなものだから。 741 ななし これって王室から離脱するってこと? 普通ならあくあ様がスターズに嫁ぐんだけど、絶対にそうはならない気がする。 750 ななし >>741 スターズからの留学生です。 例外が一つあって、現在空位の大公位が与えられれば王室から離脱する必要はないですよ。 過去に人気のある王族が離脱しようとした時に作られた制度なので、今も使えるはずだと思いますよ。 政治的な口出しとかそういうことはできないですけど、普通にスターズ国内で王族として振る舞うことはできます。本当なら王女殿下のお婆さま、メアリー前女王陛下が女王引退後に大公位に着く予定だったのだけど、本人がもしもの時のために空けておくって言ってたから空位になったまんまなんですよね。 758 ななし >>750 これ、自分の孫が使う可能性あるのまで読んでそう。 766 ななし >>758 スターズが先進国のトップを走っていたのはメアリー様の時代。 メアリー様ならガチで今の展開まで読んでそう。あの人はそれくらいすごかった。 星詠みの女王って呼ばれてたくらいだし、それくらい未来を見通しているんじゃないかってくらい。 774 ななし メアリー様の唯一の失敗はフューリア様を次に選んだことくらいじゃない? 782 ななし >>774 流石にメアリー様の次は、誰がやっても厳しい。他の候補者だともっとひどくなってた可能性あるし。 785 ななし >>774 自分は良い時代にやらせてもらったけど、次の人は大変だと思うから、みんな支えてあげてねって言ったのは今でも印象的。あくまでも自分がすごかったじゃなくて、運や人に恵まれたって言ってたけど、明らかにメアリー様の手腕はすごかった。世界会議の時に、男性保護法案の見直しについても当時最年少だったメアリー様がリーダーシップ取ってたんだよね。ただ、一線から退いたのが少し早すぎたかも。 788 ななし 何にしてもこれで一件落着か? 790 ななし なんかちょっともやるけど……あくあ様ならこれで終わらない気がする。 793 ななし あくあ様……。 795 ななし きゃああああああああ! 796 ななし ぎゃあああああああああああああああ! 800 ななし そのほっぺたの触り方は反則だよ。 802 ななし 私もこんな風に男の子にほっぺた優しく触ってほしい……。 805 ななし カメラワークやば……。 807 ななし ここにきて進化する本郷監督。 808 ななし 本郷監督、かっこいいカメラワークしかできないと思ってたのに。 ここで反対側からズームするのは反則。まるであくあ様にほっぺたを触られてるみたい。 810 ななし 化粧w 812 ななし 王女殿下と言っても、私たちと同じ女の子ってことか。 815 ななし いつもより大人びて見えたけど、メイクのせいか。 822 ななし ぐわあああああああああああ! 823 ななし 大丈夫、カノンはいつも綺麗だよ。 824 ななし いつも綺麗だよ。ありがとうございます。 829 ななし あれ? 男の子って女の子に対してブスしか言わないんだと思ってたんだけど違う? 833 ななし 王女様、顔真っ赤w 835 ななし これは顔も赤くなる。 840 ななし は? 842 ななし 抱きしめていいか? 843 ななし 抱きしめていいか、あざす! 846 ななし うわあああああ、いいなあああああああああああ! 849 ななし あくあ様に抱きしめられるのって、どんな気分なんだろ。 851 ななし カメラワーク最高。 853 ななし とりあえず近くにあった抱き枕を抱きしめてる。 857 ななし いやあよかったよかった。 860 ななし いい具合に収まったな。 861 ななし わりぃな。勝ち確したから風呂行ってくるわ!! 862 ななし は? 863 ななし へ? 864 ななし ほ? 870 ななし なんか跪いたぞ!! 871 白龍◆XQshotacon ベリル注意報発令! ベリル注意報発令!! 873 ななし あくたん、また何かやらかすのか!? 875 ななし これはなんかまたあるぞ。 878 ななし ざわ……ざわ……。 882 ななし スレの加速が半端ねぇ。 885 ななし 悲報、プロポーズ、まだ全然終わってなかった。 887 ななし >>861 はよ戻ってこい!! 889 ななし あくあ様ポケットから何か取り出した。 890 ななし 今何か取り出さなかった? 893 ななし >>871 草w 898 ななし >>871 先生ちゃんさぁw 900 ななし >>871 白龍先生のこういうところ、小物感あって好きw 901 ななし >>871 さっきまでのかっこよかった本物の白龍先生を返してください! 905 ななし やめて、私たちの頭がのうりんされちゃう! 908 ななし 俺と結婚してください。 910 ななし え? 912 ななし 俺と結婚……。 913 ななし あくあしゃまとけっこん……。 916 ななし うわあああああああああああ! 917 ななし やばい、胸の奥がキュンキュンしゅる! 920 ななし えっ……えっ!? 男の子の方から結婚してくださいとかそんなのあるんですか? 923 ななし 嗜みの好きそうなシチュエーションw 925 ななし 嗜みいないけど、嗜みいたら今のでのうりんされるなw 926 ななし 嗜みがやって欲しかったであろうプロポーズきたあああああ! 938 ななし >>923 >>925-926 お前ら普段死ねとか言っておいて、なんだかんだ嗜みのこと好きよなw 941 ななし これはカッコ良すぎる。 943 ななし やばいやばいやばい。顔が熱くて画面を正視できない。 946 ななし 今、みんなで食堂いるんだけど、誰もご飯食べてない。 みんな食い入るように見てる。麺伸びるって!! 949 ななし やばい、目の前にあくあ様が跪いて求婚してくれるみたい……。 951 ななし 本郷監督、この状況でもミスなくドローン操作してるのプロフェッショナルすぎる。 955 ななし カノン王女殿下固まる。 957 ななし 流石の王女殿下もこの状況じゃ固まっちゃうよ。 960 ななし 喜んでぇ!! 962 ななし 喜んでぇ! 965 ななし パチパチパチパチ! 967 ななし 喜んでのところ、声裏返ってたなw なんか嗜みっぽい慌て方しててほっこりした。 嗜みもはよ戻ってこいよ。 970 ななし あくあくん、指輪! 指輪! 971 ななし あー様、ゆーびーわー! 972 ななし あくたん、指輪の存在忘れて抱き上げたwww 975 ななし うわああああああああ! 私もクルクルされたいいいいいいいいいいいい! 979 ななし 目の前で次々とやられたい理想のプロポーズされて困る。 983 ななし ん? 985 ななし 映像止まった? 986 ななし ちょっと待てって! 987 ななし おい! 嘘だろ!? 988 ななし さっき右上に赤いランプ出てたから、電池切れじゃない? 990 ななし うわああああああああああ。 992 ななし 肝心のいいところで切れやがって!! 994 ななし SBCくんはさぁ!! 995 ななし SBCはやっぱダメだな。 996 ななし いくら撮影する人が良くても、SBCはダメ。 997 白龍◆XQshotacon えっ? ちょっと待って……私、これを超える作品を描かなきゃいけないの!? 無理……絶対無理だって! お願い、許して……。 998 ななし さっきのプロポーズで白龍先生死んでそうw。 999 ななし 白龍先生はあのプロポーズを超えるのか、頑張ってw! 1000 774◆Hi-P3erver みんなありがとう! 全ての掲示板の民に感謝! ************************************************ 途中800手前からデータ飛んで書き直したから、後で修正する可能性も微レ存。 ところで初夜って、あくあ視点→事後にカノン視点かなって思ってるんだけど、どう? カノン視点で見たい人が多いのかな? まだもうちょい間に話入るけど、先に聞いておきます。 ここまで引っ張ったせいで、初夜が大事になってきたぞ……。 Twitterにてハッシュタグ等の募集やってます。 https://mobile.twitter.com/yuuritohoney なろうでのヘブンズソード放送開始を記念して、fantia、fanboxにてあくあ達4人と本郷監督達によるバーベキューのエピソードを特別に公開しました。もちろんこちらも無料で読めるので、興味があったらぜひお読みください。 https://fantia.jp/yuuritohoney https://www.fanbox.cc/@yuuritohoney キテラ、出会ってはいけなかった2人。 カノン王女殿下の結婚式が中止になってから十数時間後、私は薄暗い自らの部屋の中で目の前のディスプレイに映ったニコニコマークを見つめる。 「悪いけど、これでチェックメイトだよ!」 聖あくあ教十二司教が一人、管理人ことハイパフォーマンスサーバー。スターズのネットワークをほぼ手中に収めた彼女は、ついにスターズ正教の主教である私の自室にあるパソコンまでも自らのものとしてしまった。 何も知らない他者から見れば明らかにまずい状況ですが、私にとってはこれも想定していた事の一つにしか過ぎません。 「ふふっ。お見事です。わざわざ私の自室にまで侵入して来られたということは、この私に何か言いたい事でもあるのでしょうか?」 私の問いに対して、彼女は一呼吸置く。 「……私の要望は2つ、1つはスターズがやっている一般市民への検閲の撤廃もしくは緩和、そしてもう1つは今後あくあ様とそれに関わる人たち、もちろんカノン王女殿下を含めてね。それらに一切の手出しをしないこと。その条件をのんでくれるなら、こちらが支配したネットワークの全てを返すわ。どう? 悪くない取引だと思うけど」 私は変わらず笑みを浮かべながら、彼女の提案に即答する。 「拒否するわ」 「この状況で拒否ができると思っているのですか?」 私は彼女の言葉を遮るように、一つの質問を投げかける。 「ねぇ、ところで貴方は妹ちゃんの方? それともAIの方?」 「なっ、なんで貴女がその事を!?」 動揺した時の言葉の揺らぎ、呼吸の取り方……それら全てからAIには出せない人間独特の間が感じられた。 いえ、それよりも少し前のやりとりで一呼吸置いてから私に提案してきたのは、とても人間らしい反応の一つだと言えるのではないでしょうか。 「なるほどね、人間らしさが誤魔化せてないわよ、鯖兎みやこちゃん」 「っ……!」 「ふふっ、まだ中学生だったかしら? じゃあ仕方ないわよね。いくら頭は良くても色々と経験が足りませんもの」 私はポケットからスマートフォンを取り出すと部下の一人に指示を出す。 次の瞬間、目の前にあったディスプレイの画面が揺らぐ。 「な、なに? これって……」 動揺する彼女に私は労いの言葉をかける。 「悪いけど、ネットワークの方はもう返してもらうわね。ありがとう、貴女のお陰で今回は助かったわ」 おそらく彼女は慌てている事でしょう。自分が奪ってきたものが一斉に奪い返されていくのだから。 私はディスプレイからニコニコマークが消えたのを確認すると、ゆっくりと席から立ち上がった。 「さて、今日もお祈りを捧げましょうか」 自らの部屋の中にある本棚の一つをスライドさせると、その奥にあった扉を開けて地下へと降っていく。 薄暗く狭い階段を通っていると、昔の事を思い出しそうになる。 そう……全てはあの日から始まった。 私の名前はキテラ、自らの血統を示す苗字はない。 生まれて直ぐに親に捨てられた私は、孤児院でしばらく暮らした後に、飛び抜けて優秀だと言う理由からスターズ正教の司祭の1人に引き取られた。 「いつの日か、貴女がスターズ正教の主教になるのよ」 私を引き取った司祭は、とてもつまらない人間だった。 プライドが高く、権力と金にしがみつき、イライラする事があると直ぐに折檻する。 最初の2、3年は地獄だったが、私が優秀だった事に気分を良くしたのか、私以外にも孤児院から子供を引き取るようになると折檻をされなくなった。とは言っても、私がされてないだけで、他の子供たちは折檻されていたから折檻自体がなくなった訳ではない。 そんな私に変化が訪れたのは16歳になった時だ。 「キテラ……貴方綺麗になったわね」 悍ましい視線を向けてくる司祭に体が震えた。 孤児院にいた時、見知らぬ年上のシスターに体を触られた事があったが、それと同じ視線を司祭の瞳から感じる。 こんな事は、この国の孤児院やスターズ正教の中では珍しい事ではない。 あの時は何をされているのかわからなかったけど、大人になると自然に理解できるようになるし、中には同じように女性に目覚める人がいると聞く。ただ、私は逆だった。女性に触られる事に恐怖を感じるようになったのは、孤児院での出来事が理由だと思う。 みんなが寝静まった後、特に優しかったシスターが私のベッドの中に潜り込んできた事に気がついた。 「大丈夫、すぐ終わるからね」 にっこりと微笑むシスターに、私は最初何が起こっているのかわからずにびっくりして固まってしまった。 シスターは私の着ていた服を捲り上げると、撫でるように幼い私の真っ平らな胸に触り、未成熟の乳首を口に含んで吸い上げる。その瞬間、私は自分が何をされているのか理解した。 「はぁ……はぁ……」 息を荒げたシスターは、自らの下着の中に手を突っ込むと、気持ちの悪い音を出しながら何かを激しく弄り始める。 とろんと惚けたような目で私のことを見つめると、ゆっくりと私の全身に口づけを交わしていく。私の体はシスターが口づけする度に小刻みに震える。 気持ち悪い……! シスターは私の唇にもキスを交わそうとしたが、それは嫌だと私は必死に抵抗した。 するとシスターはキスをするのを諦めたのか、私の穿いていたドロワーズをずり下げて、私の両足をグイッと左右に強引に開いていく。その時のシスターの欲に駆られた表情は私の心の中に深く焼きついた。 いやだ、いやだ、いやだ……! 「いやっ!」 偶然なのか火事場の馬鹿力だったのか、幼い私は運良くシスターを突き飛ばす事に成功した。 流石にシスターもあまり騒がれたくなかったのか、その事が功を奏して私の事を諦めて隣の部屋に行く。その後の事は知らないけど、階段で泣いている女の子を見たから、きっと誰かが私の代わりにそういう事をされたのでしょう。 あの時から私は、女性に体を触られる事に対して恐怖を抱くようになってしまったのです。 「ありがとう。貴女のおかげで彼女を排除する事ができたわ」 私は私が汚される前に、自らを引き取った司祭の情報を当時の主教だった人物に売りました。 「それじゃあ、空いた司祭の枠には、そのまま輔祭キテラが務めることにしても大丈夫かしら」 当時、若くして輔祭という司祭を補佐する立場の役職についていた私は、そこで得た情報を元に何人かの司祭を脅して、そのまま空位となった司祭の立場を得る事ができました。 シスターは基本的には複数の人間と同じ部屋の中で暮らす事になっているけど、司祭になれば自分専用の鍵付きの部屋を与えられます。その日、私は生まれて初めてベッドの上で安眠する事ができた。 もう誰からも怯えなくていい。でも……そんな安らかな生活も長くは続かなかったのです。 「貴女、本当にいい体してるわね」 私が20歳を超えた頃、私のお尻を触った主教の視線から彼女達と同じ悍ましさを感じるようになった。 スターズ正教は女の園、男性保護などと謳ってはいるが、女同士で慰め合っていたシーンを見たのは1度や2度ではない。公には保守派、社会派などと言われているような人物でも、それを隠れ蓑にして裏から過激派に手を貸している者達は決して少なくはありませんでした。 「ねぇ。キテラ……私と一緒に、スターズ正教のこれからについてゆっくりと話し合いましょう。そうね……私の部屋で、二人きりで、ワインでも飲みながら……どうかしら?」 同じだ。主教もあのシスターや、あの司祭と何も変わらない。 司祭の時のように、こいつも引き摺り下ろさないと私の体が汚されてしまう。 私が私の体を守る為に、こいつをスターズ正教から追い出さないといけない。恐怖に駆られた私は必死だった。 「司祭キテラ。ありがとう、貴女のお陰でスターズ正教にメスを入れる事ができたわ」 私は当時の女王陛下だったメアリー様と手を組み、主教と一部の司祭を引き摺り下ろした。 メアリー女王陛下は優秀な方で、歴代の女王陛下が見逃してきたスターズ正教の腐敗に気がついておられたのです。スターズ正教を一新するきっかけが欲しかったメアリー様と、主教を排除したいという私の利害は完全に一致しました。しかし、この一件で長年に渡るスターズの腐敗を見逃してしまったこと、その責任をメアリー様が取らざるを得なくなってしまったのです。故にメアリー様は、48歳の若さで女王を退位する事になってしまった。 「後はよろしくね」 取引の際、メアリー様は私に三つの条件を提示なされた。 その条件の一つは私がスターズ正教の主教になる事、二つ目に女王陛下に就任したフューリア様と最低10年間は連携する事、三つ目にその娘であるヴィクトリア様の教育係になる事、この三つを条件に私とメアリー様は取引を交わしたのです。 「私なんかが主教でよろしいのでしょうか? それに王女殿下の教育係だなんて恐れ多くて……」 「問題ないわ。貴女ならきっと良い方向に導いてくれる。そんな気がするの」 それから2年後、私が22歳の時に、当時30歳だったフューリア女王陛下がカノン王女殿下をご出産なされました。 フューリア女王陛下はメアリー様と比べると普通でしたが、だからこそ女王陛下であろうと、個人よりも女王である事に当時から拘っていたように思います。 私が教育係を務めたヴィクトリア王女殿下も12歳の子供にしては優秀でしたが、フューリア女王陛下同様に凡庸でした。やはりメアリー様だけが特別だったのでは……おそらくそう思っていたのは私だけではなかったと思います。だからこそ、カノン殿下の優秀さ、そのカリスマ性は際立ちました。 優秀であるだけではなく行動力があり、自分の意見をはっきりと言い、みんなの前に立って歩けるような人物。それでいて愛らしく、慈愛に満ち溢れていたカノン殿下に、彼女がまだ10歳にも満たない年齢の時から、みんなが望んだ理想の女王陛下の姿を重ねていた人は多いのではないでしょうか? 特に彼女が笑った顔はメアリー様に似ていて、私も思わずびっくりしたほどです。 「キテラ……私、どうしたら良いのかもうわからないの」 フューリア女王陛下は歳の離れた姉妹に頭を悩ませていました。 カノン殿下が12歳の時、ヴィクトリア殿下は24歳でしたが、もはや両者の間には、比べるのも烏滸がましいほどの差があったと思います。ましてやカノン殿下の6年後に生まれたハーミー殿下もまた、カノン殿下とは別のベクトルで優秀であった事からそれも追い風になってしまったのでしょう。 「メアリー様から、カノン殿下は東の島国の文化に興味がおありだとお聞きしました。しばらくこの国から離してみるのもよろしいのではないでしょうか?」 ヴィクトリア殿下は、妹思いの優しい方でしたが、それでも傷つかなかったわけではないでしょう。私は家族がいなかったから、人のそういう感情があまり理解できませんが、それでも10数年間はヴィクトリア殿下との付き合いがあります。それくらいのことを察する事ができるくらい、私も歳をとったのでしょう。気がつけば私も34歳になっていました。 「そうね。申し訳ないけど、たまにで良いから東の国に行った時、カノンの様子を見に行ってくれる?」 「ええ、もちろんです」 私はヴィクトリア王女殿下の教育係でしたが、カノン王女殿下と繋がりがなかった訳ではありません。 むしろ彼女は若い時の私に似て……いいえ、私以上に優秀でしたから、優秀すぎる彼女があまり孤立しないように、最初は折を見て出過ぎない程度にはアドバイスしていたくらいの関係でした。 その事がきっかけで、カノン王女殿下は何かある度に私に相談を持ちかけてくるようになったのです。 気がついた時には、ヴィクトリア王女殿下以上に、カノン王女殿下に愛情を向けていました。 「キテラ……姉さんをよろしくね。それとありがとう」 カノン王女殿下は、全てに気がついていました。 ヴィクトリア王女殿下がそうだったように、カノン王女殿下もまた姉であるヴィクトリア王女殿下のことを思っていたのです。何より母のように女王になりたかったヴィクトリア殿下と違って、カノン殿下はあまり女王になることに拘っていないように見えました。 女王はやりたい人がやれば良いのよ……。 今に思えば、カノン王女殿下が8歳の時に私につぶやいたあの一言は、彼女なりの本心だったのではないかと思います。この世に生を受けて34年……私の人生のほとんどはスターズ正教に縛り付けられていました。 そもそも外の世界を知らない私にとっては、ここで生きるしか道がなかったのですが、果たして私はスターズ正教のトップとして相応しいのであろうか? そう考えてしまうようになったのです。 カノン王女殿下がスターズからいなくなり、私がその事に頭を悩ませてしまったせいで隙ができたのでしょう。以前力を削ぎ落とした過激派がスターズ正教の中で、静かにそして確実に勢力を伸ばしてきていたのです。 気がついた時には全てが手遅れでした。 過激派はスターズ正教の中で完全に根を張り、海外でも活発に活動をしていたのです。 その中に、カノン王女殿下が留学した東の島国の名前がありました。 「この国に、カノン王女殿下がいるのね……」 スターズ正教の仕事とは別に、私はプライベートな旅行という体で東の国に一人訪れました。 カノン殿下が我が国を離れて4年、私が38歳になった時です。 今にして思えば、これが私にとって生まれて初めてのプライベートな旅行でした。 東の島国は、私が聞かされていた話よりよっぽど刺激的で多様性に溢れていたのです。 それを絶妙なバランス、言ってしまえばそこに住まう人たちの良い塩梅によって保っている。一見すると危うく危険な状況にも思えるけど、規制を強める方向へと舵を切ったスターズと比べて、受け取る側の一般市民に全てを託すという、こういう形の国のあり方も良いのではないかと思いました。 「ふぅ……」 カノン王女殿下に会うことも忘れて、普通に楽しんでしまいました……。 年甲斐もなく遊んでしまったせいでしょうか、あろうことか乗る電車を間違ってしまったのです。本当ならタクシーで移動すればよかったのかもしれないけど、異国の地で密室の中、女性と二人になるのは避けたかったので仕方ありません。もう直接、誰かに手を出されるような立場ではないですが、いまだに私のことをそういう目で見てくる女性は少なくないのです。 でもこの国の女性は、あまりそういう視線を向けてくる人がほとんどいないような……私が外人だからでしょうか? そんな事を考えていると、誰かが私に話しかけてきました。 「あの……お困りですか?」 流暢なこちらの言葉で私に声をかけてくれた女性は、とても綺麗な人でした。こんなに綺麗な人を見たのは、カノン王女殿下以来かもしれません。 「えっと……駅を間違えたみたいなんです」 せっかくなので私は、その女性に地図を見せて行きたい場所を指差す。 彼女は地図を覗き込むと、ああと小さく声を漏らした。 「そこの駅なら私も行く予定があるので、よかったらご一緒にどうですか?」 「ありがとう。助かるわ」 私は彼女の提案に甘えて一緒に電車で行く事にしました。 この出会いこそが、のちに私の運命どころかスターズの運命すらも変える事になったのだと思います。 「私の名前はキテラ、親切な貴女のお名前を伺っても良いかしら?」 私がそう言うと、彼女は背景の太陽すらも霞むような暖かく慈愛に満ち溢れた優しい笑顔でこう言ったのです。 「私の名前は雪白えみりです。よろしくね、キテラさん」 これがスターズ正教の主教であった私と、聖あくあ教の聖女と呼ばれた彼女との初めての出会いでした。 ************************************************ 後半は明後日の予定だけど明日上げる可能性も微レ存。 Twitterで告知します。 この作品書いてて思ったけど、捗るとあくあ様とだけは会っちゃいけない。大体人生が歪む。 Hayariyamaiさん、レビューありがとうございます。 いつもブクマ、評価、いいね感想等ありがとうございます。誤字修正も助かっております。 現在、4つの候補のハッシュタグの投票をTwitterにて受付中。 期間は日曜の夜まで。 https://mobile.twitter.com/yuuritohoney なろうでのヘブンズソード放送開始を記念して、fantia、fanboxにてあくあ達4人と本郷監督達によるバーベキューのエピソードを特別に公開しました。もちろんこちらも無料で読めるので、興味があったらぜひお読みください。 https://fantia.jp/yuuritohoney https://www.fanbox.cc/@yuuritohoney ※この話の前か後に87話を見ると楽しめるかもしれません。 ******************************************** キテラ、堕ちた聖女。 雪白えみりさん、彼女に声をかけてもらって本当に助かりました。 どうやら私は青海と青梅を間違えて、青梅の方に行こうとしていたらしいです。 「青海ってことは……キテラさんもアイドルフェスですか?」 「はい、せっかくですので旅行の記念に行ってみようかなと……」 この国のトップアイドルたちによるフェスティバル。今日はそのイベントに、スターズ正教が要注意人物としてマークする白銀あくあが参加するという情報を掴むことができました。 白銀あくあはランウェイのイベント以降、過激派の検閲による情報規制を掻い潜ってスターズの中にも急速に隠れファンを増やしています。その最たる原因は、聖あくあ教と呼ばれるふざけた名前の宗派が、我が国の中でも暗躍しているからでしょう。 ただでさえ過激派に手を焼いているのに、そちらの対応までしないといけない事に私は頭を悩まされています。 彼女達のトップは聖女を自称するエミリーと呼ばれる名前の女性で、奇しくも私を助けてくれたえみりさんと名前が似ている。まぁ、エミリーなんてよくある名前ですし、えみりさんみたいな優しくて落ち着いていそうな女性が、そんな頭の悪そうな宗派のトップだとは思えません。こう見ても私は人を見る目があるので間違いないはずです。 「それじゃあ私はここで……」 「はい、ありがとうございました」 私はえみりさんにお礼を言うとその場で別れ……別れなかった。 どうやら2人とも目的地が同じなのか、同じ方向へと向かっていく。 「あ、あの……もしかして、キテラさんの目的もあの……」 「ええ、もしかしてえみりさんも……?」 私の質問にえみりさんもコクリと無言で頷く。 どうやら彼女の目的も白銀あくあのようです。えみりさんが発表のされてない白銀あくあの情報を掴んでいるのは怪しいと、私の中での彼女への警戒度が上がる。でも、会場に到着するとそれは杞憂だった事に気がつきました。 なぜなら彼のファンの中でも察しの良い人は何人か気がついていたのか、会場には同じ目的のために集まったと思わしき人物がチラホラと集まっていたからです。何気なくたまたまそこにいるのだと装っているのでしょうが、ソワソワとした雰囲気がごまかしきれていません。 みなさん時計をチラチラと見ながら、今か今かとその時を待っていました。 「そろそろですね……」 えみりさんは小さな声で呟く。すると、曲のイントロに合わせて件の白銀あくあがステージに現れた。 私やえみりさん、その場にいた全ての人が彼の着ていた衣装に釘付けになる。 格子状に裁断された服から覗かせる肌色の部分、マントを着ているのでチラチラとしか見えませんが、むき出しになった肩や程よく鍛えられ引き締まった腹斜筋が十分に刺激的です。 これが……白銀あくあ……。 事前に予習をしていたにも関わらず、さすがの私も少し度肝を抜かれてしまいました。 最初は奇抜な衣装にばかり目を奪われてしまいましたが、慣れてくると彼の歌唱力や表現力の高さに唸らされます。彼は役者やモデルとしても仕事をしていますし、人に見られるアイドルという仕事ということもあって、ちゃんと体型をキープする為にトレーニングにも真面目に取り組んでいるのでしょう。 なるほど……確かにこれではスターズの男性陣ですらも比べ物にならないと改めて思いました。 もし彼が才能に胡座をかいているだけの人物であれば違っていたかもしれませんが、そもそもそんな人物であれば周りの女性達もここまで熱狂していないことでしょう。 努力できる天才、向上心のあるトップランナーほど厄介なものはありません。 私が冷静にじっくりと白銀あくあを観察していると、偶然にも彼と目が合いました。いえ、合った気がしただけなのかもしれません。 『夏の暑さよりもうだるような、二人の夜を過ごしませんか?』 最後まで歌い切った彼は、羽織っていたマントを空へと投げ飛ばす。 私は、ただ空を舞うマントの行先をゆっくりと眺めているだけでした。 しかし徐々に私の方へと近づいてきたマントは、偶然にも私の元へと舞い落ちてきたのです。 「きゃあああああああああ!」 「うぎゃああああああああああ!」 「あわわわわわわわわわわわ」 「あっ、あっ、あっ!」 「ぐわあああああああああ!」 騒がしくなる私の周囲、口を開けて私のことを見つめるえみりさん。しかし私の頭の中はそれどころではありませんでした。 えっ? ……えぇっ!? 偶然にも受け取ってしまった彼のマント、ふわりと私の手の上に落ちてきたマントから漂う彼の匂いに、私の体がビクンと反応する。私は普段から香水をつけるタイプではありませんが、最近の香水はこんなにもいい匂いがするのでしょうか? それとも男の子だから? いえ……仕事柄、男の子には何度か会いましたが、こんなにもいい匂いはしませんでした。ならばこれは白銀あくあ本人の匂いということなのでしょうか? 信じられません。こんなにも良い匂いがする人が存在しているだなんて……。 「ふぁ……」 いけません、自然とマントをぎゅっと抱きしめてしまいました。そのせいで彼の良い匂いが、私の鼻先から全身を駆け巡る。そして最後は子宮を強く刺激して、何かが外に漏れてしまいました。穿いてたパンツにじんわりとシミができていく感触に、私は思わず体を身震いさせてしまいます。 あとでパンツ替えなきゃ……。 全く私は良い歳をして何をやっているのでしょう。私と彼とでは親子ほどの歳が離れているのに……。 そんな事を考えていると、彼はとんでもない曲を歌い始めたのです。 『この気持ちに気がついた時、貴女は誰かのもので、遠目に見つめる俺に気がつかない振りをした』 ガラスのティーンエイジャー……。10代の少年が年上の女性に恋をするなどという、そんな事絶対にあり得ないでしょうと思わずツッコミを入れたくなるほどの歌詞の曲を歌い始めたのです。もちろんそんな事を思っていたとしても、その場にいた誰しもが彼が歌う歌詞の内容には突っ込みませんでした。 彼が想いを寄せていたのは人妻でしたが、歳が近い私には他人事とは思えなかったのです。 『たった一枚の紙切れ、それが貴女と俺の間を隔てる』 えっ、ちょっと待って……それじゃあさっき目が合ったのは気のせいじゃないってこと? 私は30代後半ですが、20代後半に見られることが多いです。今回はプライベートな旅行、現地にいるスターズ正教の人たちにバレて騒がれないように、飛行機に乗る前から年相応に見えるようなファッションやメイク、髪型、小道具まで使って変装してからこの国に入国しました。 所謂、人妻コーデに身を包んだ私にコートを投げた彼は、その直後に人妻に想いを寄せる曲を歌ったのです。それってつまり……こんな年上のおばさんである私の事を熱烈に口説いているってこと? いえ、それとも彼は私のことをスターズ正教の主教キテラだと気がついているのかもしれません。それだったら全ての辻褄があいます。 人妻はただのブラフでしょう。スターズ正教の主教という立場、つまりは夫ではなく国自体に囚われた私。スターズ正教と聖あくあ教、対立する二つの派閥にありながら、彼は私に道ならぬ恋心を抱いてしまったのです……。 『ひび割れたガラスの向こうに眼差しを向けたら貴女の後ろ姿が見える』 あっ……今確実に目合ったし、これは間違いなく私の事ですね。 待って待って! ……無理、絶対に無理、だって私、スターズ正教のトップだよ? もう正直な話、スターズ正教のトップとかどうでも良いけど、元主教の私が他国の国籍を今から取得しようとすると数年はかかるだろうし……それに赤ちゃんだって高齢出産になっちゃうし、結婚式だって若い彼の隣で私みたいなおばさんがウェディングドレスを着るなんて許されないでしょ。そもそもこんな歳まで処女を貫いてる私が、ちゃんと彼のことをえっちでリードしてあげる事ができるのか不安で仕方ありません。 「Come together over me(今すぐ俺のところに来てくれ!)」 はい、はいはいはい! 直ぐに行きます! 貴方のものにしてください!! 彼は私の考えている事など全てお見通しだと、あえて私の国の言葉を使ってそう語りかけてきたのです。 ふわああああああ、子宮の奥が切なくって、マントをギュッと抱きしめたら良い匂いで脳みそが蕩けちゃうよぉ。 『ガラスのティーンエイジャー、割れた欠片が俺の心を切り刻む。いつかはこの気持ちに区切りをつける事ができるのだろうか? ずっと貴女だけを見ていた』 だ、だめだめ、そんな熱っぽい視線でおばさんメイクしてる私の事を見ないで! 私は思わずマントで顔半分を隠す。それでも彼は私の事をじっと見つめている。 んっ……待って、これ赤ちゃんできちゃったかも……。お腹の辺りがすごくポカポカするし、男の子は視線だけで女の子の事を妊娠させる事ができるって聞いたことがあります。今の視線は明らかに私の事を孕ませようとしてたよね? どうしよう、妊娠検査薬なんて持ってないよ。どこかで急いで買わなきゃ。 『みなさん、こんにちは。ベリルエンターテイメント所属の白銀あくあです』 こんにちはー!! 『ところで今日のシークレットゲスト、俺で大丈夫でしたか?』 大丈夫ー!! 『ありがとう! 俺もみんなの事が大好きだよ!!』 あっ……これ私の事だよね。 みんなって言ってるのはカモフラージュだってわかってるよ。 『この衣装すごいでしょ? ジョンのデザインなんだけど、実は俺もちょっと恥ずかしかったりするんだよね』 彼がジャケットを捲った瞬間、何人かの女性が卒倒した。 私はマントで顔を半分隠したまま晒された肌をじっと見つめる。 慣れなきゃ……エッチの時は、もっと肌面積増えるんだから、こんな事で倒れちゃダメよと自分に言い聞かせた。 『それじゃ、次で最後の曲だけど、よかったら聞いてください』 えっ? もう最後なの? やだ……。 彼が最後に歌った曲は、私たちの国で使われる言語によって書かれた歌詞の曲でした。 beautiful right? その曲を聴いた時の衝撃は忘れられません。 美しく見える今の世界は間違っていると言われた時には、まるで雷を受けたかのような衝撃でした。 そっか……そういう事だったのね。 今のスターズ正教とスターズが進もうとしている方向は間違っていると、彼は私にそれを伝えるためにこのライブをしたのだ。シークレットゲスト、その情報が漏れるなんて普通ならあり得ない事だけど、これなら全てのパズルが綺麗にはまっていく。それじゃあ私のこの隣にいる人は……。私は改めてえみりさんの顔を見る。 聖あくあ教の聖女、エミリーはとても美しい人だと聞く。改めてえみりさんの顔を見ると、恐ろしいほど綺麗だった。なぜ、私は先ほど全てを偶然の一言で片付け、彼女がエミリーではないと思ってしまったのだろう。この盤面、この状況、彼女の、えみりさんの目的は、おそらくこの曲を私に聞かせる事だったんだ。つまりは全ては彼女の手のひらの中……彼女こそが聖女エミリーである。私はそう確信した。 「えみりさん……」 私は彼のステージが終わった後、意を決して隣にいた彼女に声をかける。 すると彼女は何も言わずに、そっとバッグの中から一本のお茄子を取り出すと私に手渡しました。 「よかったら、使って」 「えっ……でもこれ……」 戸惑う私の掌の上に茄子を置いたえみりさんは、その上からそっと自らの手を重ねる。 「大丈夫、それこの日のために用意した新品だから安心して」 ふぁ……なんて優しい人なのでしょう。 慈愛に満ち溢れたえみりさんの表情は、まさしく聖女のような輝きを放っていました。 「で……でも、私、こういう事した事がなくって……」 実は私、この歳になってまだ一度もそういう事をした経験がありません。 幼い時のトラウマがきっかけで、極力性的なものには触れないようにしてきたから、最低限の知識くらいしか知らないのです。 「大丈夫」 不安げに狼狽える私に対して、えみりさんは優しく導いてくれる。 「左手は添えるだけ、あとは右手の本能に全てを委ねるのです」 トイレは少し混んでいましたが、タイミングが良かったのか直ぐに入ることできました。 初めてする自慰は刺激的で、ほんの少しだけ茄子を押し当てただけで私は簡単に達してしまったのです。 「替えのパンツ大丈夫だった?」 「う、うん……」 帰ってくる時、少し恥ずかしかったけど、えみりさんは優しいから私が早いことにも触れないでいてくれました。それに替えのパンツまで心配してくれたし、なんて優しい人なんだろう……。こんな人が聖女をやってる聖あくあ教は、きっと……ううん、確実に閉塞的なスターズ正教よりも良いところなんだろうなと思いました。 『あのー、マントを受け取った方ですか?』 『あっ……はい』 受け取ったマントを返すべきかどうするべきなのか、私は隣にいたえみりさんに相談しました。すると彼女は、私がおトイレで致している間に、スタッフの人に連絡してくれたみたいです。 『すみません。マントを受け取った彼女だけ、お手数ですがこちらに来てくれませんか?』 私はえみりさんにお礼を言うと、連絡先を聞いてその場でお別れしました。 なんでも彼女はこの後、ラーメン屋でバイトがあるらしく急いで帰らないといけないらしいです。 聖あくあ教のトップである彼女がラーメン屋でバイト? とも思いましたが、きっと私にはわからない高度な何かがあるのでしょう。 『こっちです』 スタッフの人に誘導された私は、関係者専用の区画に足を踏み入れる。 その区画の中にある一つの楽屋、そこには白銀あくあ様控室と書かれていました。 ま、待って……! 急展開で慌てる私のことなど御構い無しに、スタッフの人は楽屋をノックする。 『はい、どうぞー!』 あっ、あっ、あっ……生のあくあしゃまの声だぁ……。 ゆっくりと開いていく楽屋の扉、その奥にいたあくあ様と目が合いました。 『あっ、マント受けとった人ですね』 『ひゃ、ひゃい……』 思わず声が裏返ってしまいました。 そんな私にあくあ様は優しく語りかける。 『緊張しないで』 私は握りしめていたマントをギュッと握りしめる。あっ……でもこれ返さなきゃ。名残惜しそうにマントを見つめる私に、あくあ様はクスリと微笑む。 『大丈夫、そのマントはプレゼントしますよ。良かったらですけどマントにサインしましょうか?』 えっ……そんな事、良いのかな? で、でも、私とあくあ様の関係なら大丈夫なのかも。 それに私はスターズで、あくあ様はこの国の人で、だから会えない間はこれを俺だと思って抱きしめてってことなのかな? うん、きっとそうだ。 『はい、どうぞ!』 あくあ様はマントにサインを入れると返してくれました。 『今日は来てくれてありがとうね』 はにかんだあくあ様は、私の方へと手を伸ばす。 握手しようってことなのかな? 私はあくあ様の方へとゆっくりと手を伸ばす。 でも緊張しすぎて、思わず足元がふらついてしまった。 『あっ、危ない!』 倒れかかった私の体を、あくあ様が優しく抱きしめる。 不意な肉体的な接触に、初めて肌を触られたあの時の感覚がフラッシュバックしそうになる。でも、そうはなりませんでした。何故ならそれを遥かに凌駕する出来事によって、私の記憶は上書きされてしまったのです。 「あんっ……」 偶然にも彼の右手が、私の少し弛んだおっぱいを鷲掴みにしてしまったのです。 あのシスターに襲われた時とは違う。男の子に、ううん、あくあ様に触られるのってこんなに気持ちがいい事なんだ。過去に男の人と肌が触れ合いそうになった時は、トラウマがフラッシュバックしたし、触られる事に対して気持ちが悪いとしか思えなかったのです。あくあ様だから、気持ちいいんだ……。もっと、もっともっと触ってほしいな。 『ご、ごめんなさい!』 『い、いえ、私の方こそすみません。こんなおばさんのおっぱいを触らせてごめんね』 はっきり言って私は胸も大きいし、お尻も大きい、身長だって高いくらいだ。 この世界の男の子の基準からすれば、忌避されるべき存在なのです。 もしかしたらあくあ様に嫌われるかも……。 『触ってしまった俺が言う事じゃないけど、そ、そんな事ないですよ。お姉さんの体は魅力的だから、も、もっと自分の体に自信を持ってください』 え? 魅力的? こんなおばさんの体が? スターズの男の子にもだらしのないむっちりした体をしていると言われたし、実はちょっとだけパンツにお肉がぷにって乗っかってるんだよ? おっぱいだって若い子みたいにハリがある訳じゃないし、言うならちょっとだけ垂れてるし……。確かに同年代の女の人と比べると綺麗なのかもしれないけど、10代の女の子と比べると、明らかにおばさんだよ? そ、それでもいいの? チラリとあくあ様のお顔を見ると、顔を真っ赤にしていた。 『ご、ごめんなさい、変なこと言って』 『う、ううん、私の方こそ励ましてくれてありがとう』 待って……可愛い……。さっきまであんなにかっこよかったのに、そんな初心な反応されると、母性本能とか庇護欲で頭がおかしくなる。私みたいなおばさんの体がいいって事は、もしかしてあくあ様ってマザコン!? そっかぁ……じゃあ、あくあ様も、赤ちゃんみたいにおっぱいをちゅーちゅーさせてあげて、おちんちんゴシゴシしてあげたら喜んでくれるかな? ママが好きな男の子って、授乳手コキっていうプレイが好きって聞いた気がするんだけど、違ったらどうしよう……。あとでえみりさんに聞いてみよっと。 『すみませーん。そろそろ時間なんでここらへんで』 私はスタッフの人に楽屋の外に追い出された。 あくあ様は忙しいだろうし、これも仕方ない事よね。 それに私も早くスターズに帰って、一刻も早くやらなきゃいけない事ができてしまった。 そう、全ては私とあくあ様が添い遂げる為に、スターズという国ごと、あくあ様に全てを差し上げなくてはいけない。そして、その暁には、私のこの体と心、私が持っている全てをあくあ様に捧げるつもりだ。 世界を変えると言ったあの歌に込められた本当の想い。会えない時間を想って私に手渡してくれたこのマント。ええ……あくあ様、キテラは全てをわかっています。だから貴方はそこで待っていてください。私が、キテラが、スターズの全てを貴方に差し上げましょう!! 帰国した後の私がとった行動は二つ、一つは過激派の凶行を敢えて自由にさせて、目立たせ、検閲により国民に強いヘイトを向けさせる事。そしてもう一つは王家に対する不信感を募らせる事です。 そのためにも、有能で唯一の障害になり得るカノン王女殿下には、この国からご退場頂く。きっと、あくあ様ならばカノン殿下の事を迎えにくる事でしょう。カノン殿下がいなくなれば、懸念すべきはメアリー様だけです。 しかしそのメアリー様は一度退位している身、一度退位した女王は戦時下による特別措置以外では女王に復帰する事はできない。 フューリア女王陛下もヴィクトリア殿下も私から言わせればただの凡庸。ハーミー殿下は有能だが、彼女はカノン殿下以上に女王である事に興味がない。つまりカノン王女殿下を王室から排除した時点で私の勝利は決まったようなものです。 「待っていてくださいあくあ様……いつの日か、必ずこのスターズを貴方の下に、そしてスターズ正教が聖あくあ教に吸収された暁には、聖女エミリー様の次に、私の事を貰ってくださいね」 地下室に降り立った私は、あの時、聖女エミリー様にもらったお茄子様を模した石像に軽く口づけを交わす。 この地下室は、私があくあ様にお祈りするために用意したものだ。壁にはポスターなどを貼り、手に入れたグッズを敷き詰め、部屋の中では24時間ライブ映像を流している。 そのライブ映像の一つが乱れると、見覚えのあるニコニコマークへと切り替わった。 「あら? さっきまで貴女の優秀な妹ちゃんが来てたわよ?」 私は手縫いで作った自作のあくあ様ぬいぐるみを抱き抱える。 ちなみに、このぬいぐるみをおっぱいに押し当てながらオナニーをするのがマイブームだ。 あくあ様と赤ちゃんプレイがしたいと思った私は、ちゃんと彼のサイズに合わせたベビーベッドとか、おしゃぶりとか、ロンパースとか、ガラガラも用意してある。あとは本人と致すだけだ。唯一準備ができてないのはミルクが出ない事だけど、あくあ様にミルクが出る体にして貰えれば良い訳だし、そこは問題ない。 「表立って明らかにしてないとはいえ、あまり私の妹を虐めないで欲しいんだけど……」 さっきとは違うハイパフォーマンスサーバーの声色に私はほくそ笑む。 聖あくあ教十二司教が1人、管理人ことハイパフォーマンスサーバーは1人ではない。 1人はさっきまで私と会話し、自立型AIのふりをしつつ猫山とあのライブジャックを手伝った鯖兎みやこ。 そしてハイジャックに対応し、永続的に我が国に攻撃を仕掛ける自立型AIのハイパフォーマンスサーバー。 最後に今まさに私と対峙し、検閲機能を麻痺させて掲示板の民を扇動した姉の鯖兎こよみ。 この3人を以て、真のハイパフォーマンスサーバーなのだ。 「スターズ正教が主教キテラ……いいえ、聖あくあ教十二司教が最後の1人、闇聖女ことインスタント・ダブルピース、仲間とはいえ、今回の一件を含めて私はまだ貴女のことを100%信頼したわけじゃないから。今はあくまでも利害が一致してるだけ、あくあ様を悲しませたりしたら許さないんだから」 どうやら姉の方は、妹ちゃんが揶揄われたから少し機嫌が悪いようだ。でも仕方ないじゃない。こうでもしないと、直接貴女とこうやってここで会話する事ができなかったのだから。 「安心して、あくあ様と聖あくあ教……聖女エミリー様を裏切る事だけはしないから。だって聖女エミリー様は、何も知らなかった無知な私に本当の性体儀礼を教えてくださった方ですもの。それと貴女の妹ちゃんを揶揄った事は謝るわ。ごめんなさいね」 そういう訳だから、貴女にも協力してもらわないとね。 全てはあくあ様の為に、さぁ、このスターズを私と一緒に、甘くしめやかに堕落させましょう。 ************************************************ 捗るに関わると知能指数が低下して、あくあに関わると大体脳が破壊される。 87話の裏で、まさかのミラクルが起こってたんですよね。 なぜ参加者視点をやらなかったのか、そしてマントを投げたのも、なぜこの曲順でこのセレクトだったのかもここにつながりました。 この話、誰が悪いのか、Twitterで投票します。 https://mobile.twitter.com/yuuritohoney なろうでのヘブンズソード放送開始を記念して、fantia、fanboxにてあくあ達4人と本郷監督達によるバーベキューのエピソードを特別に公開しました。もちろんこちらも無料で読めるので、興味があったらぜひお読みください。 https://fantia.jp/yuuritohoney https://www.fanbox.cc/@yuuritohoney 白銀あくあ、結婚します! あのあとすぐに、俺の家族や政府関係者がスターズに来ることが決まった。 母さんやしとりお姉ちゃん、らぴすの3人は結婚式への出席と両家顔合わせのために、政府関係者の人は、今後の両国間の取り決めについて話し合うと聞いている。 その翌日に行われた両家の顔合わせの時は、ちょっと緊張したけど、母さんがすごくしっかりしていてびっくりした。母は強しっていうけど本当なんだなぁ。 「いやあああああ、やっばり結婚なんてしないでええええええええええ!」 そう思ってたのに、結婚式を前に泣きながら俺にしがみつく母さんを見て前言を撤回しようか悩んでる。 「グスッ、グスッ……ママもあくあちゃんと結婚しゅる……」 母さん、流石にそれは無理だよって言おうと思ったけど、そういえばこの世界って家族とも結婚できるんだっけ。でも、母さんは本気でそういう事を言ってるわけじゃなくて、きっと自分の子供が結婚するから寂しいんだと思う。親ってそういうもんだって聞くし、こういうのは時が解決してくれるものだと信じている。 だから俺はいつものように母さんの戯言を普通に流した。 「あーちゃん……お姉ちゃんとも結婚しよ?」 しとりお姉ちゃんはそうやってまた俺を揶揄って……いい加減そのおっぱいには俺も騙されませんよ! 俺は、きっとしとりお姉ちゃんにも素敵な人が現れますよと言った。するとしとりお姉ちゃんは、影のある表情で、ふーん、そういう事をいうんだ……これはちゃんとわからせないとねって小さな声で呟く。え? い、一体、俺は何をわからせられるんです? 「兄様、らぴすもついでに貰ってください」 あと、らぴすよ。ついでに貰ってくださいなんて、自分の事をそんな安売りしちゃダメだぞ。男性が少ない世界だから、女の子のらぴすも焦ってるのかもしれないけど、もしらぴすが結婚しなくてもお兄ちゃんが養ってあげるから、そういうのはまだ考えなくていいんだ。 うんうん、やっぱりらぴすに結婚は早いよな。それに、らぴすの結婚相手はちゃんとお兄ちゃんが審査しないと。 「みんな落ち着いて、確かに俺は結婚するかもしれないけど、家族との縁が切れるわけじゃないから安心して」 俺はらぴす、しとりお姉ちゃん、母さんの順番で抱きしめる。 カノンと出会ったおかげで、俺は改めて家族というものを見つめ返すことができた。 だからこれからはもっともっと家族の事を大切にしようと思う。 『白銀様、そろそろお時間です』 『あっ、はい!』 どうやら時間がきたようだ。 俺は家族にほら行こうと声をかける。 王宮の中の控室を出た俺たちは、ゆっくりと通路を進む。すると目の前からご両親にエスコートされたカノンがゆっくりとこちらに向かってくる。 『白銀あくあ……娘の事を、カノンのことをよろしく頼みます』 『はい、お任せください』 この後、俺とカノンは式場に向かって移動する。多くの人にお披露目するために大回りのルートを回る予定だ。その間に、後から王宮を出る家族の車列は別ルートから先回りして会場に行くらしい。 俺は今回結婚式をするにあたって色々とみんなから話を聞いた。この世界では基本的に神様の前で誓いを立てる挙式だけで、披露宴も何もないシンプルなものらしい。そもそも結婚式自体が行われることもあまりなく、王族といえど決まり事は教会で誓約書にサインをするだけだそうだ。でもなぁ……それじゃあなんだかすごく味気ない気がする。 そこで俺はせっかくならもっと楽しい結婚式にできないかと、カノンのご両親に相談した。 『あ……貴方の好きなようにすればいいと思うわ……』 女王陛下に、どういうプランで式を行うか事細かく説明したら、なぜか笑顔を引き攣らせていた。 ちなみにそのプランを聞かされた阿古さんと慎太郎はフリーズし、とあや天我先輩には呆れたような目で見られていた気がしたけど気のせいだよな? ジョンや家族と一緒にきたノブさん、本郷監督は楽しそうって言ってたし、モジャさんに至っては、やっぱりお前は最高だよって言ってたから問題ないはずだ。 一応カノンに相談する前に、ペゴニアさんにも相談したけど、カノンには黙っていた方がいい、きっと喜びますよと言われて、黙っていることにしたけど本当によかったのかな? 俺は超薄手のヴェールを被ったカノンの顔を見つめる。 やはり少し緊張しているのか、いつもより表情が固い。 俺は彼女の緊張を解くために、小さな声で話しかける。 「カノン、今日も綺麗だよ。それとドレスすごく似合ってるね。ドキドキしたよ」 「う、ううううううん……」 あれ? 俺の言葉で余計に緊張したような気がするぞ。 俺は再びカノンに話しかける。 「大丈夫、俺が隣にいるから安心して」 俺の言葉にカノンは小さく頷く。 さっきまで俺も結構緊張してたけど、めちゃくちゃ緊張してるカノンを見たおかげか落ち着くことができた。 カノンには申し訳ないけど、緊張しているカノンが可愛くてほっこりとする。 「それじゃあ行こうか」 「よ、よろしくお願いします」 俺はカノンに向かって手を伸ばす。その上にカノンはそっと手を重ねる。 白い手袋をつけているせいか、ただでさえ細いカノンの腕が余計に細く見えた。 こんなことを思うのは烏滸がましいのかもしれないけど、1人の男として守ってやりたいなと思ってしまう。 『開門します!』 王宮の扉が開くと、俺たちの目の前に待ち構えていたのは馬車だ。 挙式となる会場に行くまでの移動手段として最近は車を使っているけど、古い歴史を紐解くとつい数十年前までは馬車を使って移動していたらしい。式典のルールとしてどっちを使っても問題がないそうだ。ペゴニアさんから仕入れた情報によると、カノンは結構メルヘンなのが好きらしい。それならこっちの方がいいんじゃないかなと思ったんだよね。 俺は先に馬車に乗り込むと、カノンを上に引き上げる。 馬車で隣に座ったカノンは借りてきたネコみたいにちょこんと座って可愛かった。 「ゆ、夢みたい……」 「カノン、まだ始まったばかりだよ? ほら、もっと楽しもう」 俺はカノンが落ち着くように、手をぎゅっと握る。 本当は頭を撫でてあげたいけど、セットが崩れるしヴェールを被ってるから我慢我慢。 「うん……!」 王宮の中で勤めている人たちに見送られて外に出ると、通りには多くの人々が出ていた。 『きゃああああああああああ!』 『うわあああああああああああ!』 『カノン殿下、すごく幸せそう!』 『カノン殿下きれい!』 『えっ、えっ……何これ、結婚式ってこんな幸せな感じだっけ?』 『はうあ……あくあしゃまかっこよしゅぎりゅ……』 『お二人とも幸せにー!』 『カノン殿下ってもっとキリッとした感じだと思ってた』 『わかる。なんかすごく優しい顔してるよね』 『むしろちょっとだらしない顔をしているような……きっと私の気のせいね』 『よく見たら2人とも手繋いでない!?』 『もうなんか最初から私の知ってる結婚式じゃない……』 『わ、私たちは一体何を見せられているの!?』 俺達は歩道にいる人たちに向かって手を振る。 最初はこの国の人に受け入れられなかったらどうしようかと思ってたけど、どうやらあんまり反発はなく祝福してくれているようだ。 「あ……カノン、あっち見て」 「え?」 俺は精一杯手を振っていた小さな女の子に視線を向ける。 あんな小さな子にも、俺たちの結婚が祝福されているのだと思うと嬉しくなった。 「ふふっ、かわいい」 「うん、やっぱり子供は可愛いよね」 2人して女の子に手を振っていたら、俺の言葉でカノンが固まる。 「え、え、え、それってつまり……」 「ん? どうかした?」 カノンは小さな声で、ううん、なんでもないとつぶやく。 うーん、声が震えてたし、もしかしたらまだ緊張してるのかもしれないな。 「あ……」 歩道にいた小学生くらいの男の子と目があった。その子が人の波に押されて前に倒れてしまう。 俺は慌てて馬車を運転する人に止めてもらうようにお願いすると、後ろの座席から飛び降りて男の子の元へと駆け寄る。 『君、大丈夫?』 『あ……あ……あ……』 男の子は俺を見て固まってしまった。 俺はその子を立たせると、怪我がなかったのかチェックする。ほんの少し膝を擦りむいたくらいかな? 頭も打ってなかったし大丈夫だと思う。 『あ……あの…… 僕、近くの花屋の息子のベンジャミンって言います。それで……これ』 ベンジャミン君は手に持っていた小さな花のコサージュを俺に渡す。 話を聞くと頑張って自分で作ったらしい。まだ小学生くらいなのに、すごいなあ……。 『あの、えっと……この前のお兄さん、すごくカッコよかったです。それでお兄さんの映像いっぱい見て、その……僕も、将来はお花屋さんになって、お兄さん達みたいにみんなの事を笑顔にしたくって……えっと、僕も、お……お兄さんみたいになれますか?』 やばい、泣きそうになる。 実際、俺がこの世界でやってることは本当にいいことなのだろうかと考えたことは何度もあった。本当は余計なお節介なんかじゃないかと考えたことは1度や2度ではない。だからこそ、ベンジャミン君の言葉がすごく嬉しかった。 『もちろんさ。だから俺たちで、いいや、みんなで世界を笑顔にしよう。そのために、ベンジャミン君もお兄ちゃん達に協力してくれる?』 『は、はい!』 俺はベンジャミン君を抱きしめると、頭を撫でてありがとうと言った。 その様子を見守っていた周りから自然と歓声が沸き起こる。 『これが白銀あくあなのね!』 『馬車から飛び降りた時、私のところに来るのかと思って焦ったわ……』 『奇遇ね。私も焦って衣服を整えてしまったわ』 『あ、あれが噂の花屋のベンジャミン君ね』 『もしかしたら、この国の将来もまだまだ捨てたものじゃないのかも』 『今まさに歴史が変わる瞬間を見た気がするわ』 流石にこれ以上は馬車を止めておくわけにもいかないし、少し恥ずかしくなってきた俺は、ベンジャミン君や周りの人に手を振って、カノンの待っている馬車へと戻る。 「ごめん! 結婚式なのに花嫁さんを置き去りにするなんて、カノンは怒っていいよ」 「ううん。そんな事ないよ。あくあなら行くだろうなって思ってたし、子供が生まれたらあくあって子煩悩になりそうだなって……」 そこまで言って、カノンはヴェール越しでもわかるくらいに顔を赤くした。それに釣られて、俺の顔も赤くなる。流石に鈍い俺でも、カノンが想像してしまった事に気がついた。 できる限りこの後の事は意識しないようにしていたのに、そんな可愛い反応されちゃうと意識してしまいそうになる。 「あ……そうだ、さっきのコサージュ」 さっきベンジャミン君が手渡してくれた花のコサージュを見ると、対になった二つのコサージュが重なっていた。 「付けてあげよっか?」 「ああ、ありがとう」 カノンは俺の胸元に顔を寄せると、花のコサージュをそっとタキシードの襟に付けてくれた。 なんだか新婚の奥さんにネクタイをつけてもらってるみたいで恥ずかしくなる。 「じゃあ俺も付けていい?」 「うん、いいよ」 俺はもう一つのコサージュを手に取ると、カノンの胸元にそっとつける。 その時、手の甲でちょっとだけカノンのおっぱいを押してしまってお互いに恥ずかしくなった。 きっと、あのムニって感触は永遠に忘れることはないだろう。 「と、とりあえず手を振ろっか」 「う、うん、そうだね」 俺は全てを誤魔化すように、無心で手を振った。 でも触れ合った肩が熱くて、あんまり気を紛らせないままに式場の前に着いてしまう。 教会の天我先輩が壊した部分は既に修復されており、踏み台に使ったモニュメントは後でポイズンチャリスの銅像が追加されるらしい。なんでそうなったのかはわからないけど、相変わらず先輩はすごいなと思った。 『カノン殿下、おめでとうー!』 『幸せになってね、カノン殿下ー!』 『カノン殿下万歳!』 『カノン殿下、どうかお幸せにー!!』 それにしてもカノンはすごい人気なんだな。 自分の奥さんになる人が、こんなにもスターズの人から愛され祝福されている事に嬉しくなった。 俺もできる限り通りの人の歓声に応えて手を振る。 「カノン、そろそろ行こうか」 「はい」 俺たちは再び手を繋ぐと、ゆっくりと教会の中に入った。 さっきまでの歓声が嘘のように、教会の中は厳かで静寂な雰囲気に切り替わる。 大きな扉をくぐると、その奥にいたのは見知らぬ老婦人だった。 「おばあちゃん……?」 お婆ちゃん? 確か、カノンのおばあちゃんって、メアリー前女王陛下だっけ? 確か私はもう引退しているからと、両家の顔合わせの時にこなくて、おばあちゃん子のカノンはしょんぼりとしていた。それなのに、メアリー様はどうして結婚式場の、それも壇上で待ち構えているのだろう? 俺たちはゆっくりと、メアリー様が待っている場所へと向かう。 メアリー様は、俺たちが壇上に到着するのを見計らうと、周囲をゆっくりと見渡す。 『結婚式の前に、今より我が国にとって重大な式典を行う。スターズの前女王、メアリー・スターズ・ゴッシェナイトの名の下に、スターズの秩序を守った白銀あくあに対して最高位の勲章であるスターズ勲章を授与する。私は在位中に一度としてこの勲章を授与する機会がなく、女王を辞した今でも、この権利が保持されている事が貴族院によって認められた。故に今この時をもって、この権利を行使する事をスターズ正教、主教キテラに宣誓する』 えっ? 俺が勲章? そういえば前に叙勲だとかなんとかって話出てたけど、こんな大事じゃなかったような気がするんだけど……。俺はカノンと顔を見合わせる。どうやらカノンも知らなかったのかびっくりしていた。 『み……認めます』 キテラさんがほんの一瞬だけ、メアリー様を睨んだ気がした。 それに対してメアリー様は含みのある笑顔で応える。 『これにより我が孫娘であるカノンは条件を満たしたものとして、王族の1人として、カノン・スターズ・ゴッシェナイトに対して、結婚と同時に空位となった大公位を授けることを、現女王フューリア・スターズ・ゴッシェナイト陛下に進言致します。幸いにもこの会場内には、議決権に足るだけの貴族が参列されているので、只今を持って緊急議会を招集し決を取るものとする。もし、我が案に賛同していただけるのであれば、その場でのご起立と拍手をお願いしたい』 メアリー様の言葉に、一斉に参列者が立ち上がって拍手する。 い、一体何が起こってるんです? 俺はもちろんのこと、家族やベリルのみんなもびっくりしてるし、カノンも驚いた顔をしていた。 フューリア様は、少し頭を抱える素振りを見せると、メアリー様に促されて前に出る。 『女王フューリア・スターズ・ゴッシェナイトの名の下に、白銀あくあへのスターズ勲章の授与と、カノン・スターズ・ゴッシェナイトに大公位を授ける事を認めます』 フューリア様の言葉に会場が湧く。 な、なんかよくわかんないけど、みんなが喜んでるならとりあえずはいいか。 メアリー様はゆっくりと壇上から降りると、俺達に近づく。 『2人にとっては大事な儀式なのにごめんね。でもこのタイミングしかなかったの。許して頂戴……それとカノン、綺麗になったわね。幸せになるのよ』 『お婆ちゃん……ありがとう』 メアリー様は俺の方を向くと、優しげな表情で微笑む。 「あくあ様、カノンの事をどうか幸せにしてあげてください」 「あ……はい!」 まさかこちらの国の言葉で話しかけてくださるなんて思ってもいなかったから、びっくりした。 ただ、言葉使いが丁寧すぎて、前女王陛下から敬語で話しかけられるのは恐れ多すぎる。できれば、もっとこう……軽い感じでとお願いしたいけど、それもどういえばいいのかわからないので、とりあえず笑顔で誤魔化した。 『白銀あくあ並びにカノン・スターズ・ゴッシェナイト、前へ』 気がついたら壇上に、あの目隠しをしたシスターさんが立っていた。 俺はシスターさんに言われた通りにカノンと一緒に前に出る。 すると横から現れた人に、ジャケットの上から肩にサッシュのついた勲章をかけられた。 どうやらこれがスターズ勲章らしい。 俺とカノンは手渡された楽譜を開く。 『この善き日の門出を祝って、全員で讃美歌を斉唱します』 俺たちが歌ったのは、メアリーの合同音楽会でえみりさんが歌ったlilyだ。 アニメの曲でいいのかなと思ったけど、本当に現地でもみんなが知ってるくらい有名な曲らしい。 何よりカノンが嬉しそうだからいいか。 『誓約の証として両名の指輪の交換を取り行います』 会場が一瞬ざわめく。 あの時に、俺が跪いて指輪を渡したシーンはこの世界では珍しいことだったらしい。 本来であれば女性が跪いて指輪を渡すのが通常らしいが、俺はその逆をやってしまったのだ。 しかも指輪を渡すのはその1回きり、こうやって2回もやることなんてまずないらしい。 俺はカノンと2人で選んだ指輪を交換する。 『次に、ち……誓いのキスぅ!? ふ、ふざ……ンンッ、なんでもありません』 目隠しをしたシスターさんが慌てふためく。 ちなみに誓いのキスなんてものはこの世界に存在してない。 でもやりたいって言ったら、止められなかったし、多分問題ないと思う。 それにしても、あのシスターさんの声、どっかで聞いたことあるような……。うーん、まっ、スターズの知り合いはジョンやクリス、トラッシュパンクスしかいないし、きっと俺の気のせいだろう、うん。 俺は向き合ったカノンのヴェールをゆっくりと持ち上げる。 カノンの顔を見ると少し固まっていたので、俺は彼女の頬に優しく手を置く。 「カノン……もしかして俺じゃ不安?」 「う、ううん、そんな事ない。で、でも、その、こんなに幸せでいいのかなって思って……ご、ごめんね。式の途中の、しかもこんな大事な時に、そんなこと考えちゃって……」 あぁ、なるほどね。これあれか、マリッジブルーとかいうやつか? よく知らないけど、そんな感じのやつだと思う。 「大丈夫。これからのカノンの人生には、ずっと俺が隣にいるから、不安な気持ちになったら、直ぐにでも言ってほしい。ちゃんと聞くから、ね、俺と一緒に歩いて行こう」 優しく微笑むと、カノンはポーッとした顔で俺のことを見つめる。 カノンが不安だったら、それを打ち消すくらい俺の事で幸せいっぱいにしてあげればいい。俺はそう思った。 「うん、ああありがとう……」 顔を赤くしたカノンを見て笑みが溢れる。 俺はカノンの前髪を手で退かせて彼女の可愛いおでこをさらけ出すと、予定通りにおでこに口づけをしようとそっと唇を近づける。うーん、でもなぁ。本当にこれでいいのか? 周りの意見を取り入れて、あんまり刺激がない方がいいかもとおでこにしようとしたが、やっぱりどうせならそこじゃないところにしたい! 誓いのキスは一生に一度だしね! そう思った俺は、急遽軌道を変える。 「ごめんカノン、やっぱりこっちにさせて?」 「んっ」 俺は有無を言わさず、カノンの唇に俺の唇を重ねた。 最初に交わしたあの花火大会のキスよりも、ほんの少しだけ情熱的なキスを交わす。 さっきまでなんとか静けさを保っていた参列者たちから悲鳴に近い声が聞こえてきた。 流石にちょっとやりすぎたか? でも、結婚式のキスはこれくらい盛り上がらないとね。 俺はそっとカノンの唇から、自らの唇を離していく。 「えへ、えへへ……」 あれ? なんか心なしかカノンの顔がだらしなく見えたような。ん、気のせいかな? 『ンンッ! 両名はこの結婚に異論がなければ、誓約書にサインを』 俺とカノンは目の前にあった台の上に置かれた誓約書にサインする。 カノンがなぜか自分で立てないくらいヘロヘロになっていたので、文字を書く時に支えてあげた。 大丈夫? やっぱりちょっと疲れちゃったのかな? 『12人の証人に選ばれた者たちは前に』 この12人という数字は、スターズの始まりが12カ国だったという事が由来らしい。 ちなみに証人に選ばれた12人のうち10人は、フューリア女王陛下、ハーキューリー王配殿下、メアリー前女王殿下、母さん、阿古さん、天我先輩、とあ、慎太郎、桐花さん、森川さんの10人だ。そして壇上にいたスターズ正教の主教を務めるキテラさん、そして目隠しをしたシスターさんを含めた12人が続けてサインをする。 うーん、それにしてもやっぱりあの目隠しシスターさん、どっかで見たことあるような……。 そんなことを考えていたら、森川さんがペンを落としそうになって慌てる。しかし隣にいた桐花さんが鬼の反射神経で、ペンが床に転げ落ちる前に空中でキャッチした。すげぇ……。 『現時刻を以て、両国間の名の下に2人の結婚を認めるものとする』 再び参列者から拍手が沸き起こった。 よーし、次は披露宴だ! カノンにとって最高の結婚式にするために、俺も今以上にさらに頑張るぞ!! ************************************************ 壁はご自由にお使いください。 本当は両家顔合わせ回をやろうと思ったんだけど、あんまり盛り上がらなかったので、結婚式を挙式と披露宴に分けてもっとちゃんとやろうと思いました。楽しんでいただければ幸いです。 なお、キテラの野望はメアリーお婆ちゃんによって修正されました。 そして森川楓ことチンポスキーの日常回のお話をfantiaとfanboxにて公開中です。 せっかく開設したからにはこっちも有効活用したい……。 https://fantia.jp/yuuritohoney https://www.fanbox.cc/@yuuritohoney 現在、4つの候補のハッシュタグの投票受付中。 期間は日曜の夜まで。 https://mobile.twitter.com/yuuritohoney カノン、私の宝物。 まるで悪夢を見ているようでした。 スターズに強制送還された私は、母である女王陛下から突如として結婚を言い渡されたのです。 王宮の中でも最も厳重な警備体制を敷かれた塔の中に軟禁された私は、数日後に行われる結婚式、ただその日を待つばかりでした。 『お嬢様……ここから逃げましょう。豊かな暮らしはできないかもしれませんが、お嬢様1人ならペゴニアが養って見せます!』 私と一緒に監禁されてしまったペゴニアは、毎日のように私にそう言ってくれた。 でもこれからの長い人生、ずっと逃げ続けるのは難しいし、何よりも私のせいでペゴニアの人生から自由を奪ってしまうのは嫌だったのです。 『ありがとうペゴニア……でも、私はスターズの人間だから、この国と国民の為に尽くさなきゃ』 『お嬢様……』 お付き合いをしていたあくあには申し訳ない事をしたと思う。 でも、あくあは素敵だから、私がいなくなったとしても他の女の子達がきっと放ってはおかない。 あくあの事を考えると胸の奥が苦しくなるけど、仕方ない事だと自分に何度も言い聞かせた。 結婚式前日、しばらく続いた軟禁生活が今日で終わる。しかし、結婚したとして自由はあるのだろうか? 雲に隠れてしまったお月様を窓辺から眺めながら、ぼんやりとそんな事を考えていた。 『お嬢様、私の後ろに……!』 最初に反応したのは、ペゴニアだった。暗闇の中から感じる気配に、私も警戒心を強める。 雲の隙間から漏れた月明かりが、どこからともなく現れた来訪者をゆっくりと照らしていく。 「敵じゃない。安心して……」 私とペゴニアの前に現れたのは、なんとも奇妙な忍者の格好をした小さな女の子だった。 『ペゴニア、見て! 忍者よ忍者!』 『えぇ……?』 目を煌めかせる私と相反して、ペゴニアは困惑した顔を見せる。 『しかもアレ、あの猫耳って本物!?』 忍者さんの頭巾に包まれた猫耳がぴこぴこと動く。 「この猫耳は作り物なのです。その名も全自動型猫耳。後、尻尾も」 おぉ〜。すごい! しかもこの子が喋ってる言葉は、つい最近まで私たちが滞在していた国の言葉だ。 4年もあの国にいたのに、まだこんなに驚かされる事があるなんて……こういう遊び心は、スターズにはないわ。 「で、小さな忍者さん貴女の目的は?」 忍者さんは両手を上げて敵対する意思がない事を示す。 「拙者の名は、くノ一ことポップコーン・パンケーキで候」 「ポップコーン?」 「パンケーキ?」 忍者さんで猫耳と尻尾がついてて、ポップコーンでパンケーキ? 情報の大渋滞に混乱した私とペゴニアは顔を見合わせる。 「拙者、ポップコーンとパンケーキが好きで候。だからポップちゃんとか、パンケーキちゃんと呼んでくれると嬉しいです……」 「は、はぁ……それでパンケーキちゃんはどうしてここに? そもそもよく侵入できましたね……」 ここの警備は厳重だ。 はっきり言ってこんな小さな女の子がどうやって侵入したのか疑問である。 「拙者の目的はただ一つ。カノン王女殿下……貴女を助ける為に今、多くの人が動いてます。だから……もし、次に貴女の前に手を伸ばす人がいたら、その人の気持ちに応えて欲しい。私は、その事を貴女に伝えにきたのです」 パンケーキちゃんは大きなクリッとした猫目で私のことを見つめる。 「それと侵入は簡単。拙者にはこれがあるで候」 そう言ってパンケーキちゃんが取り出したのは一つの風車だった。 「この風車には匂い袋がついていて、この匂いを嗅げばどんな女性も一発で気絶してしまいます」 えっ……? それ大丈夫なの? なんか有害な生物兵器とか、匂い嗅いだ人は大丈夫なのかしら。 「これはうちの調香師が作ったものだから安心して欲しいで候。人体に影響……は否定しないけど、匂い嗅いでも幸せな夢を見るだけです」 あ、怪しい……。でも興味本位で嗅いでみたい気もする。 そんな事を考えていたら、隣にいたペゴニアに頭の中を読まれたのか、ダメですよお嬢様と小さな声で囁かれた。 「そういう訳だから、伝える事は伝えたので帰るのです」 パンケーキちゃんは天井からぶら下がった紐を伝って天井裏へと戻っていく。 そ、そんなところから来たんだ。まるで本物の忍者みたい! ってちょっとかっこいいなぁって思ってたら、パンケーキちゃんが天井裏から顔を出した。 「ところで、教会ってどっちの方向なのか知りませんか? 道に迷ったで候……」 私とペゴニアは何もないところでズッコケそうになる。 え? 忍者なのに方向音痴? ただでさえ情報が大渋滞を起こしてるのに、これ以上属性足しちゃうの!? しかも方向音痴なのに、よくここに辿り着けたね……。ある意味、感心する。 パンケーキちゃんは、ペゴニアに教会のある方向を指差してもらうと、改めてお礼を述べてそちらの方向へと向かった……というか向かったと思う。 一体、アレはなんだったんだろう。細かいことは気にしてはダメな気がした。 「私も覚悟を決めなきゃね……」 翌日、予定通りに結婚式が行われる事となった。誰と結婚させられるのかはまだわからないけど、最初から私に拒否権などない。ペゴニアは最後の最後まで私の手を取ってくださいと言ってくれたけど、私はそれに対しても首を横に振り続けた。 教会の外で、少し諍いがあったみたいだけど、私の乗る車は予定より少し遅れて教会の中に入る。 『予定を変更して、控室には行かずに、このまま式場の方へと向かいます』 ほんの少しだけ整え直された私は、ゆっくりと式場の中へと入る。 会場の中にはすでに参列者が席に座り、母である女王陛下と、父である王配、そして、幼少期にお世話になったスターズ正教、主教のキテラの姿もあった。その場に来ていないのは、私の結婚する相手くらいのものだろう。 結婚式で花婿さんがする事は、誓約書にサインをするだけなので、全員が揃った後に花婿さんが来てサインだけして帰るのが普通とされている。だからその後の披露宴も、花嫁が1人で対応するのが当たり前とされています。 でも、あくあだったらどうだろうな……そんなことを考えてしまう。 嫌だな……。 私は誰にも聞こえないように、小さな声で呟いた。 本当は結婚なんてしたくない! 結婚するならあくあが良かったし、これから自分が誰かのものにされてしまうのが怖くて仕方がなかった。 私の体はきっと自由に弄ばれて、心はズタズタに切り裂かれてしまうのだろう。 それでも私は、スターズの王族として与えられた使命を全うしなきゃいけない。 でも……でも……もし、あくあが私の事を助けに来てくれたら? そんなことあり得ないってわかってるけど、たった一つだけ願いが叶うのだとしたら、あくあのものになりたかった。私の目からほんの一雫の涙がこぼれ落ちる。 助けて……。 私が本当に言いたかった言葉。 最後の最後になって、私は何を言っているんだろう。 自分でもそう思ったけど、心がもう無理だと叫んでいる。 ペゴニアを巻き込むのは嫌だし、スターズのみんなの期待を裏切るのも嫌だ。 でも結婚したくない。結ばれるのならあくあがよかった。 自分でも面倒臭い奴だって事はわかってる。 でも彼は……こんな私の我儘を、聞き逃したりはしなかった。 「カノン!」 最初はゆっくりと開いていく扉、その隙間から見えた私の愛する人とヴェール越しに目が合う。 私の頬に伝う一筋の滴、その煌めきを見た瞬間、彼は力強く式場の扉を蹴飛ばしたのです。 ああ……! それは私にとって……ううん、私と同じ時間を共有したあの国の人達にとっては忘れるはずのない光景でした。 マスク・ド・ドライバー、ヘブンズソード、その第一話で見せた、私が愛する人が演じる剣崎総司のキック。世界を変えた……ううん、みんなの心を救ったあのキックが、今まさに私の心に纏わりついた|柵《しがらみ》を吹き飛ばすように、式場の扉を力強く蹴飛ばしたのです。 「君の事を迎えにきた。だから……今だけは大人しく俺に攫われてくれ!」 ああ……ああ、やっぱり来てくれたんだ。 来てくれるわけない、来ないよね、なんて思ってたけど、心のどこかであくあが助けてくれるんじゃないかって、そんな事を思っていなかったといえば嘘になる。 「あくあ様……」 声が震える。その場に崩れ落ちそうになった。 さっきまで不安で凍えていた心が、ドキドキし過ぎて破裂しそうになる。 『愛する人が目の前で今にも泣きそうな顔をしていたら、抱きしめて安心させてあげたいと思うのは恋人として当然の事だ。スターズだけじゃない、たとえ世界の全てを敵に回す事になったとしても、俺はカノンのところに行く。止めたければ止めればいい。ただし、止めるつもりならそれ相応の覚悟を持って止めに入ることだ』 本気なんだ……あくあはずっとずっと全てのことに対して本気なんだ。 そして私は、みんなは知ってる。彼が本気でこれをやるって言ったら、それを実現しちゃうって事を、私と一緒にあの楽しい時間を共有した人たちならみんなが知っている事だ。 良いの? 私、結構面倒臭いし、頭の中だって結構お花畑だよ? それでも、それでも、あくあは世界を敵に回してでも私のことを救ってくれるって言うの? 『俺は……俺は、誰かを愛する事を恐れていた。人を愛するってことにすごく臆病で、カノンと付き合ってる時も、いつかは身分差でこの関係が終わるだろうと思ってた』 同じだ……私もこの関係がうまくいくなんて、心のどこかで不安に思っていた。 私はスターズの王族で、いつかは誰かと結婚しないといけない。 でも、あくあはあの国の大事なアイドルだし、もし、彼がスターズという国に、私のお婿さんになったら国際的な問題にすらなりかねないと思ったからだ。 『手を尽くして、それでも無理だったら諦められる。でも無理だったんだよ。自分の気持ちに嘘をつくなって、見透かされていた』 ペゴニア……ごめんね。本当はペゴニアは誰よりも私のことがわかっていたのだ。 私が本当は嫌だってわかってたから、だからずっとここから出ようって言ってくれたんだよね。 『自分と向き合うことから逃げるなよって心を打たれた』 あくあはすごいな。私は自分と向き合うことを諦めて……でも、諦めきれなくて、最後の最後に涙を流してしまった。 『アイドル白銀あくあとしてじゃなく、ただの1人の白銀あくあの望みは何かと問われた』 スターズの王女、カノン・スターズ・ゴッシェナイトじゃなくて、ただの1人の女の子として考えたら、私の望みは最初から決まっている。そう答えは最初から一つしかなかったのだ。 『俺は心の底からカノンの事を愛してる! 他の誰にも渡さないし、カノンを幸せにするのは俺だ!』 私も心の底からあくあの事を愛してる。いつかは他の誰かとも私と同じような関係になるかもしれないけど、あくあを一番最初に幸せにしてあげるのは私だ。私以外の人になんて譲りたくない! 『カノン、たった一言でいい……君の気持ちを聞かせてほしい』 私は小さく口を開く。 『嫌……あくあ以外の人と結婚するなんてやだ!』 私の感情の波を堰き止めていたダムが決壊する。 『お母様……私も覚悟が決まりました。たとえ、愛すべき母様や父様と、愛すべきこの国と国民達と訣別することになったとしても、私は私の愛した人と添い遂げます!!』 あくあは世界を敵に回しても私を迎えに来ると言った。 だったら私は世界を敵に回してでも彼の手を取ります! 私の決意表明を受けた母は、今回の事の顛末についてゆっくりと語り始める。 『ふざけるなよ! そんな事でカノンは……カノンに、あんな顔をさせてしまったことを理解してるのか!!』 同じ王族として母の言い分は理解できる。でもだからと言って心が傷つかないわけじゃない。 だから、あくあが母に怒ってくれた時は素直に嬉しかった。私は母の気持ちもわかってしまうから……。 『ねぇ……カノン。貴女は、あくあ君よりこの国の事を優先できる?』 私は母の言葉に首を左右に振る。 無理だ。私は何よりも誰よりもあくあのことを大事にしたい。 もうこれ以上、自分の気持ちには嘘をつきたくなかった。 『そう……わかったわ。ごめんねカノン』 母様は私にだけ聞こえるようにそう言うと、結婚式に出席した人たちの前で、私が次期女王陛下の候補から外れたことを高らかに宣言した。 『母様……』 『カノン、これで貴女は自由よ』 自由……その一言で、私の心が軽くなった気がした。 母は女王として周囲にいた人たちに指示を出す。その姿を見て、私にはやはり女王は無理だと思った。 私ならきっとその場で、子供の事を抱きしめてしまうから……。 「カノン」 近づいてきたあくあを見て、私は慌てる。 ちょっと待って、心の準備がまだ……。 「あっ、あっ……見ないで、今、化粧が崩れてるから」 「大丈夫、カノンはいつだって綺麗だよ。だからほら、こっちを向いて」 あくあは私の頬に手を添えると、指先で涙の粒を優しく拭ってくれた。 「ごめん、来るのが遅くなって」 「ううん……私の方こそごめん。この国のことに巻き込んでしまって」 遅くなんてないよ。 きっと、あのタイミングだったから、私もあくあの手を取れた。 もし、あくあがそれよりも前に、それこそ軟禁されていた王宮の中で助けてくれたとしても、自分の立場に意固地になって断っていたと思う。私はそれくらい面倒臭いのだ。 「カノン……抱きしめてもいいか?」 「う、うん……」 えっ? 待って、今普通にうんって言っちゃったけど、全然準備できてないよ。きゃっ。 戸惑う私の体を、あくあがギュッと抱きしめた。 「少しは落ち着いたかな?」 「うん、ありがとう」 ふぁ……久しぶりのあくあの匂いに心が安らぐ。 あくあは私が落ち着いたのを見計らうとゆっくりと体を離して、その場に跪いた。 「えっ、えっ……!?」 戸惑う私の目の前で、あくあはポケットから小さな箱を取り出す。 「カノン、俺と結婚してほしい」 え……? 今、なんて言ったの? なんか結婚がどうとか言ってたような気がするけど、気のせいだよね? 私の耳、おかしくなっちゃったのかも。お、おおおおお医者様どこ!? 「カノン」 「ひゃ、ひゃい」 あくあは私の事をじっと見つめる。 そ、そんな優しい目で見られたらもう、もう! 「俺じゃ嫌?」 「嫌じゃありません!!」 この間、僅かに0.000000001秒間。 むしろ若干被せ気味に即答してしまった。 「じゃあ結婚しよっか」 「はい、喜んでぇ!!」 あは、あはははは、夢だ、そうだこれは夢だと確信する。 きっと目が覚めたらパソコンの前でうたた寝してて、嗜みちゃん大勝利とか書き込んだ後に、掲示板でプゲラwって言われているんだと思う。 でも私のことを抱き上げてクルクルと回る感覚は、いくらなんでもリアリティがありすぎる。 え……夢だよね? ゆ、夢じゃない? 「ありがとうカノン!」 「ふ、ふぁい……」 あくあはそのまま私の体を椅子に座らせるような格好で抱き上げた。 えっ、えっ? 何、この抱き方? もしかして、俵抱きって奴ですか? 俵抱きっていうのは、白龍先生の書いたのうりんという作品の中で、農家の男の子が主人公の女の子をお米の俵を抱えるようにして抱き上げるやり方で、当時一般社会を巻き込んで大論争になった抱き方の一つです。 でもなんか、それとは違うような……だってあれだとあくあの顔は見えないのに、今のこの体勢はあくあの顔がすごく近いし……。 「カノン、危ないから首の後ろに両手を回して」 待って待って! 首の後ろに両手を回すとか無理だよ!! お、男の子と女の子がそんなに体を密着させたら、赤ちゃんができるかもしれないじゃない……。 でも、あくあがしろっていうし、いいのかな? 私はゆっくりとあくあの首の後ろに両手を回す。 ますますあくあの顔が近くなって、頭がフットーしそうになった。 「みんな……」 「おめでとう、あくあ! お幸せにね!」 「あくあ、それでこそお前は白銀あくあだよ!」 「カッコよかったぞ後輩! いや剣崎!!」 周りを見るとあくあだけじゃなかった。 なぜかポイズンチャリスが居るけど、今の私にそれを突っ込むだけの空き容量はない。 「カノン〜、よかった、よかったねぇ!」 チ、チンポスキー!? じゃなかった、楓さん、なんでこんなところにいるの!? 私が戸惑った顔をしていると、そんなの友達を助ける為じゃないと言われた。 「カノン、無事で良かった。幸せになってね」 姐さん……琴乃さんまで……。 それによく見たら奥の方に、目隠しをしてるけど、捗るじゃなくって、えみりさんもいる。 あくあが来たことも嬉しかったけど、私にとってはこっちも同じくらい、ふ、普通に嬉しいかも。 だって、私には身分があって、メアリーの同級生だって、スターズに居た時にできたお友達だって、お互いの立場とか色々なことを考えたら、普通は助けに来ないと思う。 でもみんなにとっては、そんなことはどうでもいいんだ。 あくあだけじゃない。私はあの国で、こんなにも大事な宝物を手に入れていたんだ。 そのことに気付かされて涙が止まらなくなってしまう。そんな私をみんなが優しく慰めてくれた。 ありがとう、みんな。 だから待っていてね。今度は私がみんなを幸せになれるようにしてあげるから。 私はこの結婚式を機に、一つの一大決心をした。 私だけじゃない。あくあにはもっともっと沢山の女の子を幸せにしてもらうんだって。 ************************************************ 今日2話更新行けるかな? 次は通常通りの23時を目指します。 森川楓ことチンポスキーの日常回のお話をfantiaとfanboxにて公開中です。 せっかく開設したからにはこっちも有効活用したい……。 https://fantia.jp/yuuritohoney https://www.fanbox.cc/@yuuritohoney Twitterでは更新情報など、たまに投票もやってます。 https://mobile.twitter.com/yuuritohoney 本日2度目の更新です。1話目を見てない人はバックお願いします。 ******************************************** カノン、こんな結婚式だとは聞いてない。 あの結婚式から数日後。 改めて、私たち2人の結婚式が執り行われる事になった。 「綺麗よ、カノン」 ウェディングドレスを着た私を見て、母は穏やかな笑みを浮かべる。 母と父は全てが終わった後、私にいっぱいごめんねと謝ってくれて抱きしめてくれた。 「お嬢様、これなら白銀様もメロメロですよ!」 ペゴニアは小さくガッツポーズを見せる。彼女はこの結婚式の後も、王宮に仕える侍女という立場を捨てて私についてきてくれるそうです。みんなと同じように……ううん、最初から私を助けてくれようとしていたペゴニアも、私にとってはかけがえのない人の1人だ。だから王室を離れた後も、ペゴニアと一緒にいられるのは素直に嬉しいです。 「それじゃあ行きましょうか」 控室をでた私たちが通路を進んでいくと、あくあが家族の皆さんと歩いてる姿が目に入った。 す、素敵……! いつもと違って髪をしっかりとセットして、白のタキシードを着たあくあは、夕迅様よりもかっこよかった。 あくあは母とほんの少しだけ言葉を交わすと私の方へとやってくる。 「カノン、今日も綺麗だよ。それとドレスすごく似合ってるね。ドキドキしたよ」 「う、ううううううん……」 え、待って待って、私、この人と結婚するの? 本当に? 結婚したら24時間ずっと一緒にいるんだよね? 正確にはお仕事とか学校の時間には会えないんだけど、それでも毎日数時間は一緒にいるわけでしょ。え……そんなの絶対に無理じゃん。あくあの前じゃずっと可愛くいたいし、絶対に間抜けな顔とかできないよ……。私、たまにやらかした時のホゲ川さんみたいに間の抜けた顔をしてる時あるけど大丈夫? あくあはそんな顔見ても幻滅しないでいてくれる? 「大丈夫、俺が隣にいるから安心して」 確かに安心だけど、別の意味で安心じゃないよ! き、緊張でお、オナラとか出ちゃったらどうしよう……。 「それじゃあ行こうか」 「よ、よろしくお願いします」 私たちの前の扉がゆっくりと開いていく。 ば、馬車!? 普通は車で移動するはずなのに、おとぎ話にでてくるような馬車が待っていて驚いた。 「お姫様、お手をどうぞ」 先に馬車に乗り込んだあくあは、そう言って私に手を差し伸べてきた。 確かに私はお姫様かもしれないけど、なんか違う。あくあのいうお姫様はもっとこうなんかメルヘンチックで、私の乙女心がキュンキュンと反応する。 「ゆ、夢みたい……」 この前の結婚式、1人で車に乗ってた時、本当は不安で心が押し潰されそうになった。 でも今は違う。隣を見ればあくあがいるし、あくあは私が安心するようにってずっと手を握ってくれている。 「カノン、まだ始まったばかりだよ? ほら、もっと楽しもう」 「うん……!」 街道にいる人たちがみんな私たちの事を祝福してくれる。幸せすぎて、こんなに幸せでいいのだろうかと思ってしまう。それくらい幸せに包まれていた。 「あ……カノン、あっち見て」 「え?」 あくあが指差した場所を見ると、小さな女の子が目一杯手を振ってくれていた。 「ふふっ、かわいい」 「うん、やっぱり子供は可愛いよね」 え……? こ、ここここここ子供って? それってもしかして、今晩はそのあの……できる限り考えないようにしていた事が頭の中をよぎる。 「え、え、え、それってつまり……」 「ん? どうかした?」 「う、ううん、な、ななななんでもないから」 あ、あ、あ、やらかしちゃった……! 純粋に子供が可愛いねといったあくあに対して、私はその……エッチなことの方を考えてしまう。 大丈夫だよね? さっきの一言で、あくあが気がついちゃったりしてませんように……。 ふーん、カノンって四六時中そんなえっちな事ばっかり考えてるんだなんて思われたら、私生きていけない! 「あ……」 近くでこけた男の子の姿を見て、あくあはすぐに馬車から飛び降りた。 ふぁぁぁあああああ! かっこいいよぉ……。 あくあは気がついてないけど、私も含めたその場にいた全員が2人のやりとりを固唾を飲んで見守る。 そっか……あくあのようになりたい。そんなことを思ってくれる男の子がスターズにもいるんだ。 すごいな。あくあはまだこの国に来て数日しか経ってないのに、もうこんなにも多くの人に影響を及ぼしている。 そんな素敵な人と、私はこれから結婚するんだ……。 私が馬車の上で呆けていたら、あくあが戻ってくる。 「ごめん! 結婚式なのに花嫁さんを置き去りにするなんて、カノンは怒っていいよ」 「ううん。そんな事ないよ。あくあなら行くだろうなって思ってたし、子供が生まれたらあくあって子煩悩になりそうだなって……」 そこまで言って私は固まる。な、何を言ってるの私は!? そんなの子供が欲しいっておねだりしてるはしたない女じゃん!! 「あ……そうだ、さっきのコサージュ」 あくあは手に持ったコサージュに視線を落とす。 これはチャンスだと思った私は、さっきの話を誤魔化すようにあくあに提案する。 「付けてあげよっか?」 「ああ、ありがとう」 私はあくあからコサージュの一つを受け取ると、タキシードのジャケットの襟につける。 待って、結婚したら奥さんは旦那さんの着替えを手伝うのが普通って聞いたけど、これなんか違う……。そんなのじゃない。もっと幸せな何かだ……! 「じゃあ俺も付けていい?」 「うん、いいよ」 あくあは私の着ていたドレスにコサージュをつけてくれた。 その時に、あくあの手の甲が私のおっぱいをむぎゅっと押してしまって、女の子の声が漏れそうになる。 「と、とりあえず手を振ろっか」 「う、うん、そうだね」 だ、だだだだだだ大丈夫かな? さっき、あくあの手の甲におっぱいちょっと触られただけでも、体が反応してしまいそうになった。 それなのに私は今晩……ううん、今はその事を考えないようにしよう。 まずはなんとしても結婚式を乗り切らないと。 教会に到着した私たちは、祝福しに来てくれた人たちに手を振る。 「カノン、そろそろ行こうか」 「はい」 あくあにエスコートされて2人で教会の中に入る。 前の結婚式を上書きするように、あくあは私の初めての結婚式を幸せにしてくれた。 「おばあちゃん……?」 教会の中に入ると、おばあちゃんが祭壇で待ち構えていた。 私があくあやみんながいる国へと行くきっかけを作ってくれたのはお婆ちゃんである。 だからおばあちゃんに会いたかったのに、ここまで会う機会がなくてしょんぼりしていた。 でも、今日は来てくれたんだよね? 会いにきてくれたのはすごく嬉しいけど、お婆ちゃんは、なんでそんなところに立っているの? そこから先は、お婆ちゃんの独壇場だった。 一気に色々なことを決められていく中で、私は何が起こってるのかさえもうまく理解できない。 その中でわかったことは、あくあが最高位勲章を授与されたということと、大公位を授けられたことで私は王族に近い立場のままでいられるということだけだ。 「あくあ様、カノンの事をどうか幸せにしてあげてください」 「あ……はい!」 お婆ちゃんが、あっちの言葉を喋れたのはびっくりしたけど、そういえばお婆ちゃんの図書館には原書が置いてあったんだから喋れて当然だよね。 ん……? それに何か重要なことを見落としているような……そんな気がしたけど、気のせいかな? 『白銀あくあ並びにカノン・スターズ・ゴッシェナイト、前へ』 ほえ? 聞き覚えのある声の方へと視線を向けると、目隠しをしたシスターこと捗るが立っていた。 いやいやいや、ちょっと待って、なんで捗るがそんなところにいるの!? 『この善き日の門出を祝って、全員で讃美歌を斉唱します』 よりによってこの曲!? 嘘でしょ……。 まぁ、私としてはアニソンが歌えるなんて最高に嬉しいけどね。 ちなみに捗るはバレないようにするためか、微妙に声色を変えている。 『誓約の証として両名の指輪の交換を取り行います』 ふぅ……事前に知らなかったなら慌てふためいていたかもしれないけど、この事は事前に聞かされていたし、2人で一緒に指輪を選んだから、なんとか指輪を落とさずに交換することができた。 ちょっと指先が震えてたけど、せふせふ! おそらくですが、私にもようやく心にゆとりが出てきたのでしょう。これならば残りの行程も何がこようと大丈夫です。むしろ、どーんと来い! なんちゃって! 『次に、ち……誓いのキスぅ!? ふ、ふざ……ンンッ、なんでもありません』 うあえおいあうあうあうあうあう! わけのわからない声が漏れそうになった。 誓いのキス……あっ、そっかぁ、誓いの鱚かぁ。よく知らないけど、お互いに釣った鱚を交換するとかそういう奴なのかな? もーっ、KISSの事かと思っちゃったじゃない! そんなことを考えていたら、私のヴェールがふわりと上に上げられる。 えっ、待って……キッスって、やっぱりそっちのKISS? 鱚じゃなくて接吻、口づけの方のキッス!? 「カノン……もしかして俺じゃ不安?」 「う、ううん、そんな事ない。で、でも、その、こんなに幸せでいいのかなって思って……ご、ごめんね。式の途中の、しかもこんな大事な時に、そんなこと考えちゃって……」 焦った私の声がしどろもどろになる。 「大丈夫。これからのカノンの人生には、ずっと俺が隣にいるから、不安な気持ちになったら、直ぐにでも言ってほしい。ちゃんと聞くから、ね、俺と一緒に歩いて行こう」 「うん、ああありがとう……」 死ぬ……私、これ、幸せすぎて死んじゃうやつだ。多分……。 あくあの顔がゆっくりと近づいてくる。はわわわわ、無理、無理、これ以上は無理〜! 「ごめんカノン、やっぱりこっちにさせて?」 えっ!? 「んっ」 私の唇に、あくあの唇が触れた。 あの花火大会で交わした口づけよりも情熱的なキスに、うっとりとする。 「えへ、えへへ……」 あっ、あっ、あっ……もう無理ぃ。普通を保っているのも難しくなる。 『ンンッ! 両名はこの結婚に異論がなければ、誓約書にサインを』 捗るのわざとらしい咳払いで現実に引き戻された。 もう! ちょっとくらい、あくあとのキスの余韻に浸らせてくれたっていいじゃない! でも、助かったかも……ありがとう、捗る。 『12人の証人に選ばれた者たちは前に』 証人に選ばれたみんなの署名が終わると、捗るの言葉を持って私たち2人の結婚が高らかに宣言された。 ねぇ、だからなんで捗るなの!? 誰か説明してよ! 式場を出た私たち2人は、みんなに見送られて披露宴会場へと向かう。 ふぅ……流石にもうこれ以上は何もないよね? あくあはきっと披露宴に参加してくれるのだと思う。 披露宴と言っても、普通にみんなでご飯食べてちょっと挨拶するくらいしか思い浮かばないし、うん、きっと大丈夫! ええ……そんな事を考えていた時期が私にもありました。 『それでは新郎新婦による最初のお色直しの時間です』 お色直しって何のことって思ったけど、どうやら披露宴でドレスを着替えることをそう呼ぶらしい。 私も含め誰も知らなかったけど、あくあが言うのだから、きっとそういうものがあるのだろう。 そういえばドレスを2人で選ぶ時、あくあは白いドレス以外も念のために選んでおこうと言われた。 『みなさま、盛大な拍手でお見送りください!!』 ちなみに司会をやってくれているのは、チンポスキーだ。 あれでも国営放送のアナウンサーだけあって手慣れてるしうまい。 初めてチンポスキーがかっこいいと思ったかも……。 控室で私は自分が選んだ菫色のドレスに着替えさせられる。 着替え終わった後、再び会場の入り口の方へと戻ろうとしたところで私の足がピタリと止まった。 「そのドレスもよく似合ってるよ。カノン」 「ふ、ふぁい……」 そうお色直しとは、何も私だけが着替えるわけじゃない。 私は目の前に立っているあくあの姿をまじまじと見つめる。 まんまだ……。 私が見た、あのはなあたの夕迅様が私の隣に立っていらっしゃる。 あくあの後ろでは、この日のために来てくれたベリル専属のスタイリストチームの人たちが満面の笑みでハイタッチを交わしていた。私からもみんなを代表して言わせてほしい。貴女達は最高の仕事をしたわ。 『どうやら新郎新婦のお色直しが終わった模様です。みなさま更なる盛大な拍手でお出迎えの程をよろしくお願いします!!』 大きな拍手に包まれるように、ゆっくりと目の前の扉が開いていく。 私たちが一歩、また一歩と前に出ると、あくあの姿を見た参加者の表情が次々と固まっていった。 そりゃそうなるよね……だって夕迅様だもの。何故かは知らないけど、今この国の女の子の間では夕迅様が絶賛ブームらしいし、こんなの見せられたら、誰だってそうなっちゃうよ。 私だって今こうやって2人で並んで歩けているのが不思議なくらいなのに……。 心なしか、あくあを見ていたお婆さまの眉がピクリと動いた気がした。気のせいかな? 席に座っても私はまだふわふわとしたままだった。 『続きまして、ご両人のご友人代表の桐花琴乃さんからの祝辞です』 姐さんがゆっくりとマイクのある場所へと向かう。 私たち共通の友人となると姐さんしかいなかったし、そもそも姐さん以外は誰も期待できない。とてもじゃないけど、チンポスキーや捗るなんかには任せておけない。 『白銀あくあさん、カノンさん、ご結婚おめでとうございます。本当に好きな人同士が結ばれるなんて……そんな素晴らしい結婚式を見せてくれた2人に、みんなを代表して感謝の気持ちを述べさせてください。これから先、きっとカノンさんは大変だと思うけど、白銀あくあさんは絶対に貴女を幸せにしてくれる人だから、信じて一緒に同じ道を歩いていってください。最後に2人とも、今はまだここがスタートなんだから、だからもっともーっと幸せになってね!!』 泣いた……。そんな、私のことをみんなが慰めてくれる。 姐さん、大丈夫だよ。絶対に姐さんのことも私が幸せにしてみせる。チンポスキーのことも、捗るのことも、だからあとは私に任せて! 嗜みちゃんの本気を見せちゃうんだから!! 『心温まる祝辞をありがとうございます。それでは皆様、お手元のグラスの方を持ってご起立ください』 私とあくあも手にグラスを持って席から立ち上がる。 『『『『『かんぱーい!!』』』』』 私とあくあは、炭酸水の入ったグラスを傾ける。 周りを見るとみんなが笑顔だった。こんな披露宴もあるんだね。 今までに何度か仕事として披露宴に参加したことはあるけど、新婦さんは1人でやってすごく疲れた顔をしてたりした。でも私は、きっと……ううん、ものすごく笑顔だと思う。もしかしたら、ちょっとくらいはだらしのない顔をしてるかもしれないと心配になるくらいだ。 『続きまして、新郎新婦によるケーキ入刀です』 えっ……ケーキにゅうとうって何? もしかしてケーキの中に乳頭でも突っ込むんですか!? えっ、ちょっと待って、乳首の色と乳輪の形には自信があるけど、流石にそれはすごく恥ずかしいかも。 あっ……それとも、あくあがケーキに乳頭を突っ込むのかな? いやいやいや、それこそまずいでしょ。どう考えても放送禁止じゃん……。 そんなしょうもないことを考えていたら、大きなケーキナイフが私たちの目の前に運ばれてきた。いや……うん、わかってたよ? わかってたんだからね!! 『ちなみにこの結婚式のために用意されたウェディングケーキ? は、新郎とご友人達がプロのパティシエ協力の元に一緒に作られたものです!』 至る所から大きなどよめきと歓声が上がる。 えっ、こんなおっきなケーキ、あくあが作ったの? しゅ、しゅごい……。 「俺はちょっとデコレーションを手伝ったりとかしかしてないけどね」 私の隣で苦笑するあくあ。え……全然嬉しいんだけど? だって、あくあが私のためにしてくれたってことだよね。そんなの嬉しくないわけないじゃん……。それにご友人達ってことは他のベリルの男の子達も手伝ったってことだよね? す、すご……そんな価値のあるものに、ナイフを刺しちゃっていいのかな? 『それでは改めまして、ケーキ乳頭、じゃなくってケーキ入刀!』 ちょっと! チンポスキーったら絶対に違う方のケーキ入刀の方で言っちゃったでしょ! もう! でも私も同じこと考えちゃった時点で人の事を言えないんだよね。 私はあくあと一緒に、持っていたケーキナイフをウェディングケーキに入刀する。 『ケーキは皆様にも召し上がれるように、今からスタッフがそれぞれのテーブルに配膳いたしますから、是非味わって食べてください』 観客席から今日一の大歓声というか、雄叫びのような咆哮が木霊した。 流石にその反応にはあくあもびっくりする。 だってねぇ、そりゃそうだよ。あくあの……ううん、男の子達の作ったケーキが食べられるなんて、そんなこと普通に人生で一度もないような事だよね。 みんな、運ばれてきたケーキを見て、この部分のデコレーションは誰だろうって想像しながら楽しそうに会話をしていた。その一方で、誰からも見られてないと思って、会場の隅っこで捗るが綺麗に皿をべろべろと舐めている。ちょっと! そんな寝とってやったぜみたいな顔しないでよね!! 何故かその奥ではパンケーキちゃんがこっそりとケーキを一切れキープしていたが、見なかったことにする。あれどうやって侵入したの? もしかしてスターズの警備ってものすごくザルなんじゃ……私は細かい事を気にする事をやめた。 『みなさんそれでは最後に、新郎並びに新郎のご友人達からの祝辞と余興を兼ねたパフォーマンスに移らせていただきたいと思います。良いですか? みなさん、心をしっかりと保って聞いてください!!』 えっ……何、一体何が起こるの!? 私を含めた参加者全員がざわざわと騒がしくなる。 照明が落ちて暗くなっていく会場。スポットライトがマイクの前にいる1人の人物を照らしだす。 『みなさん初めまして、猫山とあです。あくあ……それにカノンさん。ご結婚おめでとう。今から僕たちは、あくあが考えた言葉を元に、慎太郎が作詞して、僕や天我先輩が作曲し、モジャさんやトラッシュパンクスの2人が編曲してくれた歌をいくつか歌おうと思ってます。よかったら聞いてください! 猫山とあで、愛を待っている。歌います』 心が跳ねるような軽快なピアノサウンドのイントロ。 アップテンポな明るめの曲に会場も盛り上がる。 『どんなに辛い夜を過ごしても、必ず朝はやってくる』 最初の歌詞が絶望していた時の自分の姿と重なった。 『少し億劫になる月曜日の朝、君と離れたくないと思った。火曜日の昼、離れていてもずっと君の事ばかりを考えている。水曜日の夜は2人で水族館に行きたいな。木曜日のお昼は、ちょっと2人で外に抜け出さない? 金曜日の夜は君と美味しいディナーを2人きりで食べよう。土曜日、今日は1日君と家で一緒に過ごしたいな。日曜日の朝、目が覚めた時にベッドの中で君が僕の目の前にいた。ねぇ、こんなに幸せなことってあると思う?』 あっ……あっ……あっ……これ、結婚した後の話なんだ。 それに気がついた時、心がものすごく幸せで優しい何かに包まれていく。 『愛してる。ただそれだけのことが何気ない日々を幸せにしてくれるんだ』 やばい……もう泣きそう……。 姐さんの方を見ると、目を見開いたまま完全に固まっていた。 うん、そりゃそうなるよね。 とあ君は歌い終わると、黛くんへとマイクを手渡す。 『黛慎太郎です。あくあ、カノン様、2人ともご結婚おめでとうございます。よかったら僕からも2人の結婚をお祝いする曲を歌わせてください。黛慎太郎で、僕の独り言を聞いてくれ。歌います』 ちょ、ちょっと待って! 一曲目で死にそうなのに、えっ? これがずっと続いちゃうんですか? 大丈夫かな、さっきの一曲目でもうぐったりしてる人いたけど………。 『ふと目を閉じた時、今よりずっと先の未来が見えた』 私はそっと目を閉じる。っていうか、その会場にいた全員が直ぐに目を閉じた。 『もうどれくらいの時が経ったのだろう。それでもまだ、お互いの指先がそっと触れ合っただけで、僕は君にドキドキしてる。ベイビー、君は、そんな子供みたいな僕のことをずっと好きでいてくれるだろうか?』 スローテンポな曲調と、黛くんの優しい声が心に沁みる……。ていうか、黛くんも普通に歌えるじゃん。これ、次のライブやばくない? あの過去のライブ達を超えてくるのはもう間違いないよね。みんな、どれだけ練習したのよ……。男の子だから女の子だからじゃなくて、普通にしゅごい……。 ていうか、私だってあくあと指先が触れただけでも心臓が爆発しそうなほどドキドキしてるのに、大丈夫かな、これ? ちなみに病院に行った方がいいかもと思ったけど、お医者様からは頭以外は正常ですと言われた。 『きっと僕は毎日、君と恋に落ちるだろう。だから、ハニー、こんな僕を毎日優しく抱きしめて。その分、僕は君に愛してると囁くから。この先もずっと2人で愛を積み重ねよう』 それにしても、黛君がこんなちょっと甘くてしっっとりした曲を歌うなんて意外だ。 4人の中では一番普通っぽいって言われてるけど、だからこそ誰よりも自由に成長できて、意外性も一番あるんだと思う。あのCMでの演技もまさにそんな感じだった。 黛君が歌い終わると、天我先輩へとマイクを手渡す。 『後輩、それにカノン殿下、ご結婚おめでとうございます。後輩よ……一度でも愛する人のその手を掴んだら、もう2度と離すんじゃないぞ! 天我アキラで、俺はお前を愛するために生まれてきた、歌います!!』 待って! 私だけじゃない。もう会場のお客さんのライフはゼロよ!! きっとこの後の流れで、天我くんの後に、あくあが歌うんだよね? 本気で死人出るよ!? 「お嬢様、お医者様と救急車の用意は万全です。このペゴニア、最後の瞬間までお付き合いしますよ」 後ろに控えていたペゴニアが私の耳元で囁く。 いや、そんないい笑顔で言われても困る。むしろ助けて!! 『初めて出会ったその瞬間、俺の心臓は今までに感じたことがないくらい強く脈打った。あぁそうか! 俺はお前に出会うために生まれてきたんだと、熱くなった胸の奥が締め付けられる』 うっっっっっま! ちょっと待って、天我先輩、こんなにお歌が上手なの? 今までちょっと隠してたとか? あくあにも負けてない気がする……。 『俺はお前を幸せにするためなら、どんなところにいてもすぐに会いに行くよ。だから俺の名前を呼んでくれ! 俺が必ずそこにいくから、お前はただ安心して待っていればいいんだ!!』 魂の咆哮のような、天我先輩のシャウトに、死にかけていた人たちも目を覚ます。 本番はまだこれからだぞ、と天我先輩に言われているようだった。 『死ぬまでずっとお前の事を愛していたい! お前のことを愛させてくれ!! オーイエー!!』 ボルテージは最高潮、会場の中に熱気が渦巻く。 空を見上げると、みんなの熱気で雲ができてる……こ、これは、あの伝説のベリル雲!! 説明しましょう。ベリル雲とは! あの夏コミ以来、あまりにもベリルのライブが熱くて、観客達の熱気によって天井付近が曇って見える現象である。 そんなことはどうでも良くって、とあ君、黛君、そして天我君が繋いだマイクのバトンが、あくあに手渡された。 『ありがとうみんな。それじゃあ最後に俺から、カノンにこの歌を捧げます。カノン、聞いて』 あ……だめ、これ確実に死ぬ奴だ……。 『白銀あくあ、君の事を一瞬たりとも逃したくない』 はい、死んだ。今、カノンこと乙女の嗜みは天に召されました。 我が人生に悔いなし! 後ろに椅子ごと倒れそうになった私を、ペゴニアが支える。 「だめですよ、まだ初夜が残ってるんだから頑張ってください!」 初夜とか言われても無理無理無理、絶対、無理! そんな私の状況などお構いなしに、あくあは歌い始める。 『隣を見ると君がいる。そんな日常の一コマが俺を幸せにしてくれる』 よく見ると、あくあの後ろでみんなが楽器を弾いている。さっきの天我先輩の演奏でもそうだったけど、みんな芸達者すぎでしょ……。 『たとえ夢の中で君にあったとしても、それじゃあだめなんだ。それくらい俺は君のことが恋しい。だからこれからもずっと俺の隣にいて欲しい。誰よりも甘い夢を見せてあげる』 ゆっくりとあくあが私に向かって近づいてくる。 あっ、あっ、あっ、こ、これ、私のためのライブだ、私だけに向けて歌ってくれてるんだ。 もう溢れ出した涙が止まらない。そんな私をあくあは優しく抱きながら歌ってくれる。 『君が微笑む度にそっと口づけを交わそう。この瞬間、君と一緒にいられることが何よりも嬉しい』 幸せ……もう何度この言葉を言ったのかわからない。 泣きじゃくる私に、歌い終わったあくあが囁く。 「俺を好きになってくれてありがとうカノン」 こんなの好きにならない人なんていないじゃん……。 だって世界で一番かっこいい人が、みんなのアイドルが私のために歌ってくれてるんだよ? 好きにならない理由を見つけるほうが難しい。 『アンコール! アンコール!』 招待された人達のアンコールの声が会場に鳴り響く。 あくあは私を落ち着けると、再びマイクを手に取って、みんなに喋りかける。 『それじゃあ、アンコールに応えて4人で歌います! 君が美しい。聞いてください!!』 えっ……? 4人で歌う? 今まであくあをボーカルとしたバンド形式の曲や、2人でのデュエット曲はあった。 ちょっと待って、4人で歌うってどういうこと!? 『ねぇ、なんでそんなに不安げな顔をしているの?』 最初に歌ったのはとあ君だった。 可愛らしさをそのままに、男らしい部分も少し覗かせてくる。 『下を向いて歩いてたら、俺たちが君のことを見逃してしまうかもしれないぞ』 黛君がそれに続く。ちょっとぎこちない笑みに、何人かの御令嬢がふらふらと崩れ落ちていく。 あー、あれ多分、堕ちたな。 『前を向いて歩こう。君の素敵な笑顔を俺たちに見せて』 天我先輩はさっきともまた違う、ちょっと大人らしい余裕のあるところを覗かせてきた。 この人の引き出しも結構多くない!? 『その事を君に伝えたくて、俺たちは歌にするんだ』 あくあは、会場にいた4人に向かってマイクを向ける。 『モジャさん! ノブさん! それにジョンもクリスもこいよ! みんなで歌おう!!』 え……? 何を言ってるの? 会場のみんなもびっくりする。 言われた方もびっくりしてたけど、モジャPが、しゃーねぇ、やったるかって立ち上がると、ノブさんが近くにいた人にカメラを手渡して、ジョンさんやクリスさんの2人を連れてステージに上がった。 『君が素敵だって事をみんなが知ってる。それなのに君だけがそのことに気がついてない』 こんなことってあるのかな? みんなが立ち上がって、ステージの方を見ていた。 会場にいた男の人たちが、私たち全ての女の子に向かって歌を歌ってくれている。 『ほら、俯かずに顔を上げて!』 しかもこの曲の歌詞、何て素敵なんだろう。 女の子にもっと自信を持って欲しいって、男の子が女の子を励ます曲なんだ。 『君のことが美しくないって人がいるなら、そんな奴は俺たちがぶっ飛ばしてやるよ!』 気がついたら私は、捗るや姐さん、チンポスキー達と泣きながら抱き合ってた。 やっぱりベリルは、白銀あくあは最高だって、この人のことを、この人たちのことを好きになってよかったって……ふふっ、だめ、もう言葉になんてならないよ。 『だからほら、勇気を出して、君の素敵な笑顔を俺たちに見せて欲しい』 歌い終わった瞬間に、会場全体から大歓声が巻き起こった。 でも……でも、これで終わらないのがベリル、白銀あくあなんだよね。 私たちはそれを理解していたから、4人で顔を見合わせて笑い合った。 『最後にみんなでこの曲を歌おう!』 会場に歌詞の書かれた紙が回る。 ほらね、やっぱりここまで準備してるんだよ。これだからベリルは、もー! 『生きてたら良いことばかりじゃなくって、悪いことだってあるかもしれない。ある日突然、暗いニュースがやってきて落ち込む日だってあるだろう』 ここまで全部新曲だったけど、最後に歌った曲も新曲だった。 軽快なステップを踏むようなリズムに、思わずみんなが体を左右に揺らしてしまう。 『でも、そんな日だからこそ、明日がハッピーになるように、みんなで手を叩いて喜び合おう!』 あくあ達の手拍子のリズムに合わせて、みんなで手拍子をとる。 『幸せな日には、もっと手を叩こう。この幸せがみんなに届きますようにって!』 あくあは私のところにくると、5人で一緒になって歌う。この4人と、あくあと一緒に歌えるなんて、想像もしてなかった。 ベリルの男の子達や、他の男の人たちもそれぞれにバラけて、近くにいた女の人たちと一緒になって歌う。 男の子とか女の子とか、そんなの関係ない。みんなが同じ目線で、一つの曲を一緒に歌うその時間は何事も変えられないほど幸せな時間だった。 「ありがとう。あくあ、最高の結婚式だった!」 「言っておくけど、これはまだ序の口だから、新婚生活も楽しみにしておいてね」 え……こ、これ以上があるんですか? 後ろにいたペゴニアが、大丈夫ですお嬢様、いえ、奥様、最後まで私が支えますとか言っているけど、こ、これ以上とか絶対に無理いいいいいいいいいいいいいいいいい! 私は誰にも聞こえないように、心の中で1人そう叫んだ。 ************************************************ 結婚式にドライバーするのは、あの人のために取っておきます。 ノクターンでこんなに結婚式ちゃんとやるのどうなんだって思ったりしたんだけど、タイトルに幸せにするって描いてる以上、もうやるしかないよね。頑張りました。 レキさん、レビューありがとうございます。嬉しかったです。おかげで今日もやる気出ました。 みなさん、いつもブクマ、評価、いいね感想等ありがとうございます。誤字修正も助かっております。 その支えを力に、今後も頑張らせていただきます。 森川楓ことチンポスキーの日常回のお話をfantiaとfanboxにて公開中です。 せっかく開設したからにはこっちも有効活用したい……。 https://fantia.jp/yuuritohoney https://www.fanbox.cc/@yuuritohoney Twitterでは更新情報など、たまに投票もやってます。 https://mobile.twitter.com/yuuritohoney 掲示板、あくあ様結婚おめでとう! 【国営放送】白銀あくあ結婚式part1【第7会場】 17 ななし 藤百貨店勤務のワイのこと覚えてる人いる? 20 ななし >>17 忘れるわけないじゃん。 21 ななし >>17 どしたん? 話聞こか? 23 ななし >>20-21 昨日、男の人が指輪を買いに来てデパートが揺れた。 25 ななし >>23 マジ? 26 ななし >>23 うそやろ!? 27 ななし >>23 あー様のせい? 30 ななし >>25-27 らしい。カノン王女殿下が喜ぶ姿を見て、自分もやってみたいなって思ったんだって。 思わず私たち店員側もキュンキュンしちゃったよ。 31 ななし >>27 せいってwww あくあ君が悪いことしてるみたいじゃん。 33 ななし >>30 うわー。良いなぁ……。 あー様が買った指輪って特定されたんだっけ? 35 ななし >>30 ありがとう。なんか色々と捗るわ。 >>31 完全には否定しきれない! 38 ななし >>33 特定されてる。 あくあ様が買ったのは奮発したのか100万もしたけど、同じブランドの安いのだと30万くらいからあるよ。それでも高いけど。 41 ななし >>38 うわぁ……そんなのもらったら私なら卒倒しそう。 42 ななし >>38 やはりお相手が王女様ともなると、それくらいは頑張らなきゃと、あくあ君も奮発したのかな? 妄想すると色々と捗る。 44 ななし >>38 普段、学食で100円のデカいコロッケを美味しそうに食べてるあくあ君を知ってる私からすると、100万の指輪はすごいなぁと思う。 47 ななし >>44 乙女咲の生徒キター! 48 ななし >>44 ナニソレ? 詳しく!! 50 ななし >>47 残念ながら学食のおばちゃんの方です。 >>48 たまにお腹が空いた時、お昼の休憩時間以外にこっそり1人でコロッケだけ食べにくる時があるんだよね。 あくあ君もそうだけど、男の子達3人は週に半分くらいは学食に来てくれるから、普段ふれあいのない他のクラスの子や、上級生や下級生も学食に行けば会えるっていうのですごく混雑してる。 52 ななし >>50 あくあ君のお腹をお姉さんの手料理でパンパンにしてあげたい……。 53 ななし >>50 うわー! 良いなぁ……。 コソコソとコロッケ食べにくるあーたんが好き。 55 ななし >>52 えっ? あくあ様の精子で私のお腹がパンパンになるって?(難聴) 58 ななし >>55 このスレの良くないところでてるわー。 59 ななし >>55 お前そういうとこやぞ! 61 ななし せっかく穢れた連中(姐さんは除く)がいないというのに、このスレ終わってるわwww 64 ななし >>61 あくあ様が式場に入る時、姐さんがチラッと映ってたな。 さすがはこのスレの住民を代表してるだけのことはある。 66 ななし >>61 あの時、なぜか隅っこに森川が居て吹いたw 森川は取材か中継で現地にいたのかな? あの森川でも、あくあ君の助けになったのならよしとする。 68 ななし >>66 ホゲ川は、あくあ様が絡むと結構有能だよ。 ランウェイのインタビューも、この前のトークショーも良かった。 一応国営放送だし、このままあくあ様の専属インタビュワーになってもいいくらい。 71 ななし そろそろ国営放送映るぞ。 72 ななし 国営放送まだ? 74 ななし いよいよ結婚式か。 75 ななし はじまた。 77 ななし 開幕ホゲ川w 78 ななし 私たちのホゲ川さんじゃないか!! 80 ななし 森川……あー様の結婚式の中継できるとか出世したんやな。 82 ななし なんで森川なんだろ。 やっぱり、>>66の言うとおり、別の取材かなんかでスターズに来てたからか? 83 ななし 森川なんかやたらとチラチラ隣見てない? 85 ななし 挙動不審ホゲ川wwwww 86 ななし 森川が挙動不審なのはいつものことだけど、隣に誰かいるのかw? 87 ななし ん? 88 ななし んん? 89 ななし ほえ? 91 ななし は? 92 ななし とあちゃん!? 93 ななし まさかのとあちゃんだとぉ!? 94 ななし 国営放送にとあ君きちゃー! 96 ななし 急遽とあちゃん参戦とかwww 97 ななし 朗報、森川、ベリルが絡んだ時だけはガチで有能。 99 ななし とあちゃん、リボンブラウスにジャケットとか可愛すぎなんよ。 100 ななし くっ……今回のファッションで性別が確定すると思ったのに!! 102 ななし とあちゃん「えー、もしかしてお姉ちゃん達ってば、僕の結婚式の服装で性別が確定すると思った? プークスクス。ざーんねんでした!」 105 ななし >>102 あっ、あっ、あっ! 106 ななし >>102 とあちゃんの掌で転がされる私たち。 107 ななし >>102 やめろ! また私の新しい性癖が目覚めてしまう!! 110 ななし ちなみにベリルのおかげで、国営放送の加入率が90%台になったらしい。 お前らさぁwwwww 113 ななし >>110 国営放送への加入=ベリルへの課金。 職員このスレ見てるー? わかってるよね? 116 ななし 森川「ところで猫山とあさんは、結婚するならどんな人がいいですか?」 とあ君「んー……ぐいぐいと引っ張ってくれる人かな」 119 ななし >>116 ホゲ川さんとか言ってすみませんでした。明日から森川先輩って呼ばせてください! 120 ななし >>116 くっそ、森川のやつ、本当にベリルが絡むと良い仕事しやがる。 121 ななし >>116 森川に最も向いてない仕事 → 国営放送のアナウンサー。 森川に最も向いてる仕事 → ベリルが絡んだ仕事。 122 ななし >>116 さすがは森川パイセン。メアリーOGの恥とか言ってすみませんでした!! 124 ななし ここに来て森川の株がまさかのストップ高wwwww 125 ななし >>116 >ぐいぐいと引っ張ってくれる人かな。 これ、あくあ君のことじゃん……。 127 ななし >>121 もう森川も姐さんみたいにベリルに就職しろよ。 そして広報の時だけ都合よくホゲ川になって、情報お漏らししてほしい。 128 ななし お前ら手のひらクルクルさせすぎだろwww 129 ななし まさかのホゲ川有能説出てるな。私は最初からお前ならやってくれるって思ってたぞ。 130 ななし >>125 このレス見た瞬間に、過呼吸になりかけた。 ちなみに紙袋を使った対処法は近年間違いとされてるから気をつけろよ。 131 ななし >>125 えっ? それってつまり……。 132 ななし >>125 お姉さん、とあ君だけはあくあ君が責任を取った方がいいと思うの。 134 ななし >>125 ああああああああああ、それ以上考えると、頭の中がもやもやして脳がなんか腐りそう。 136 ななし >>116 ぐいぐい引っ張る了解。ちょっと騎乗位の訓練してくる! 137 ななし >>134 脳が腐るってwww。 138 ななし 脳が腐るとかwwwww 139 ななし >>134 脳が溶けてる奴ならこのスレにいっぱいお仲間がいるぞ。 140 ななし あ 141 ななし あっ! 145 ななし きた!? 149 ななし きちゃー! 152 ななし きたか! 156 ななし あくあ様きたー! 157 ななし だから白スーツ似合いすぎなんよ!! 160 ななし カノン王女殿下やっぱ綺麗やな……。 162 ななし ん? 馬車!? 164 ななし 確か通常だと車だよね? 前回も車だったし。 166 ななし スターズの結婚式は、前に馬車使ってたから原点回帰じゃない? 168 ななし なんかよくわからないけど、馬車に乗るあくあしゃましゅてき……。 169 ななし なんかよくわかんないけど、あくあ様がどこかの国の王子様に見える。 170 ななし あああああああああああ、カノン王女殿下が馬車に乗りやすいように先に乗って手を差し伸べるとかさぁ!!! あくあ様が優しすぎて頭がおかしくなりそう。 171 ななし こんなの私の知ってる結婚式じゃない!! 172 ななし 悲報、結婚式という名前の新しい何かの儀式が始まってしまう!! 173 ななし >>169 奇遇だな。私もおとぎ話に出てくるような王子様が現実いたらこんな感じなのかなと思ってる。 175 ななし 実は既婚者の私。移動の思い出なんて、1人不安な気持ちでタクシーに乗ってた記憶しかない……。 176 ななし >>171-172 落ち着け! まだ移動してるだけで、何一つ始まってないぞ!! 178 ななし カノン王女殿下ちょっと緊張してるのかな? いつもよりお顔が硬い気がする。 179 ななし カノン王女殿下の隣で、ずっと手を握ってあげてるあくあ君最高すぎるやろ……。 180 ななし カノン様が緊張しないようにずっと話しかけてあげてるところが好き。 182 ななし 逆に緊張しそうではある。そもそもあくあ君が隣にいて緊張しない方が難しい。 185 ななし >>182 それな。 188 ななし 私なら移動の最中に、ワンチャンお亡くなりになる可能性すらある……。 191 ななし >>188 あのさあwww 192 ななし >>188 結婚式が始まったと思ったら、葬式が始まったでござる。 195 ななし >>192 おいwwwww 196 ななし >>192 ちょっとさぁw 197 ななし お前らめでたい日に不謹慎やぞw! 200 ななし なんか人数少ないなって思ってたら、人多すぎて実況スレが同時に10近く動いてるのか。 異常すぎるだろ。どれだけここにいるんだよw 202 ななし ああ! 204 ななし あっ! 206 ななし 男の子! 207 白龍◆XQshotacon スターズのショタだと!? 211 ななし >>207 白龍先生いたの!? 212 ななし >>207 先生ちゃんさぁ。 216 ななし な、何を話しているんだろう? 218 ななし 読唇術のプロである私の出番のようだな!! と言いたいところだが、私、スターズの言語、高校の時の評価が5段階中の2(MAXは5)なんだよね。 222 ななし >>218 きたあああああーって言おうと思ったらwww 224 ななし >>218 どんまいw 226 ななし 一応わかったところだけ。 男の子「将来お花屋さんになって、僕もお兄さんみたいに女の子のことを笑顔にしたいけど、できるかな?」 あくあ様「もちろん! ベンジャミン君も、俺たちと一緒に世界を笑顔でいっぱいにしような」 230 ななし >>226 控えめに言って最高です。 231 ななし >>226 読唇術ネキはもうコテハンになってもいいよ。 チンポスキーと捗るより確実に有能だわ。 232 ななし >>226 次から掲示板四天王は、姐さん、読唇術ネキ、藤の人、自称ハイパフォーマンスサーバーちゃんの4人でお送りします。 233 ななし >>226 ベンジャミン君は、異国の年上のお姉さんには興味がないのかな? もしこの国に来てくれたら、お姉さんが女の子の大事な花びらをいっぱい観察させてあげるのにな。 234 ななし >>226 ベリルの子たちのやってきたことが、ちゃんとスターズにまで届いてて泣けてきた……。 236 ななし >>226 勇気を出したベンジャミン君もかっこいいし、それに応えるあー様もかっこよくて好き。 238 ななし >>232 あれ? 白龍先生は……? 239 ななし >>232 アイコちゃん先生は? って言おうと思ってたけど、先生は捗る、嗜み、チンポスキーとレート帯一緒だったわ……。 241 ななし >>233と>>234、>>236の落差が酷すぎて泣けてくる。 242 ななし >>233 ここは本当に、変態の人材だけには困らないなw お前もどうせメアリーだろ!! 243 ななし コサージュをお互いに付け合ってるのうらやま! 245 ななし 私もあくあ君にコサージュつけてあげたい。 246 白龍◆XQshotacon まだ、慌てる時間じゃない。 248 ななし 大丈夫? さっきのシーンで先生死んでない? 250 ななし >>246 強がってる強がってるwww 251 ななし >>246 がんばれ先生w 252 ななし なんかさっき、あくあ様が赤面してなかった? 256 ななし >>252 手の甲でおっぱい押しちゃったからじゃない。 散々検証されてきたけど、あーくんがおっぱい好きなのはガチ。 257 ななし >>252 服屋勤務だけど、今までおっぱいのおっきぃ子って隠すようにしていた子が結構多かったんだよね。 でも、今は胸がアピールできるような服がすごく売れてる。 258 ななし >>252 あくあ君のおかげで、ブラジャーの需要が増えてるデータの話いる? 特にサイズが大きくて可愛いのは貴重だから、出した瞬間に売れるくらいやばい。 260 ななし あっくんがおっぱい好きって聞いて、生きる希望が湧いてきたKカップの16歳現役女子高生です……。 いつの日か、服の上からでいいからあっくんにこのおっぱいを見てもらいたい。それが今の私の生きる目標です。 264 ななし >>260 がんばれよ。私もかなりデカくて高校時代は不登校になりかけたから気持ちわかるわ。 267 ななし 結婚式場着いた。 268 ななし 森川、あいつしれっと中にいるぞ!! 269 ななし 今、中の映像映ったけど、ホゲ川最前列だぞ、大丈夫かアレ!? 271 ななし 森川やらかすなよ! いいか? もう一度だけ言うぞ。絶対にやらかすなよ!! 273 ななし スレ住民、あくあ君より森川が心配で慌てるwwwww 276 ななし 最前列にいる姐さんを確認。 278 ななし 左から順番で。 左の席 新郎側? 天我先輩、黛君、とあくん、社長、妹さん、お姉さん、お母様。 本郷監督、トラッシュパンクスの2人、クリスさん、ジョンさん、ノブさん、モジャさん。 右の席 新婦側? フューリア陛下、ハーキュリー殿下、ヴィクトリア殿下、ハーミー殿下、姐さん、森川、知らない人。 282 ななし >>278 お前あの一瞬で天才かよw 285 ななし >>278 新郎側の男比率やばすぎだろw 286 ななし >>278 森川の隣が姐さんで安心した。 ホゲ川が何かやらかしても、姐さんならどうにかしてくれそうな気がする。 288 ななし >>278 アレ? 森川は仕事だろうし、メアリー卒だから右側に座るのもわからなくはないけど、姐さんがなんで右? 左じゃないの? 289 ななし >>278 ついでに言うと、壇上のど真ん中に立ってるのはメアリー前女王。 290 ななし メアリー前女王はなんであんなところにいるんだろうって思ったらなんか始まった。 292 ななし メアリー様、以前この国に来てくれた時にお会いしたけど、ものすごく優しくてそれでいて堂々としてて憧れました。スターズとの相互留学とか、それこそスタフェスやランウェイのイベントのきっかけになってくれたのはメアリー様のおかげだから、あくあ様スレ住民としては感謝しないといけない。 295 ななし ふぇっ!? 296 ななし えっ!? 297 ななし うおおおおおおおおおおおおお! 299 ななし しゃあああああああああああああああっ! 300 ななし あくあ様、スターズ勲章おめ! 302 ななし ニュース速報テロップきたあああああああ! 305 ななし 国営放送の裏番組でも、スタジオがどよめいているw 307 ななし スターズ勲章ってスターズ以外の国の人じゃ、王族くらいしか授与されてない。 それこそステイツですら1人も授与されてないのに、この国には2人もいるなんてやばない? 309 ななし スターズ勲章って今でこそ友好の証みたいになってるけど、元々は女王陛下が生涯にたった一度だけ、自分だけの騎士に授けるものだったりする。子供の時にそれを知ってすごく憧れたなぁ。 311 ななし ものすごく名誉なことなんだろうけど、浮世離れしすぎててポカーンとしてる。 312 ななし カノン王女殿下に大公位きた! 314 ななし 大公位って王族の次に偉いんだっけ。 315 ななし スターズからの留学生です。 メアリー女王陛下は離れ技を使いましたね。 流石にここまで予測していたとは思えませんが……。 319 ななし >>315 正直、何がすごいのかがわからないほど頭が捗るレベルなんだけど。 こんなアホたれでもわかる用に説明してくれる? 320 ななし >>315 チンポスキーと同じレート帯の私にもわかるようにお願い。 325 ななし >>319-320 お前らさあw 326 ななし >>319-320 なぜか巻き添えを食らう捗るとチンポスキーw 328 ななし >>319-320 まず、あくあ様はこの国の国民でありながら、スターズの賓客としても扱われなければいけません。 同様にスターズの大公位を授与されたカノン王女殿下も、スターズの賓客としてこの国で扱われます。 つまり他国は元より、2人が住居を構えるこの国の政府すらも簡単に手を出せる存在ではなくなりました。 次に大公位になられたカノン王女殿下は、スターズに対しても一定の影響を持ち続けることになります。 そしてここがポイントなんだけど、あくあ様にスターズがちょっかいを出そうとしても、勲章を付与したのが現役を退いた前女王陛下ですから、スターズから政治的に利用されるという事もなくなりました。 しかもこの手際の良さを見ると現役を退いた今でも、メアリー様は多くの貴族や議員に影響があるということが伺えます。何よりもこの一手でカノン殿下とあくあ様の双方を全方位からお守りになられたのは素晴らしい! 全世界と自らの国に向けて、今後は余計な真似をするなよって言ったようなものです。やはり我らがスターズの真の女王陛下は格が違いましたね。 333 ななし >>328 詳しい説明ありがとう。 334 ななし >>328 悪い、頭捗るの私にはそれでも難しすぎた。3行で頼む! 336 ななし >>328 これは有能。捗る、嗜み、チンポスキー、早く戻ってこないとお前らの席なくなるぞ? 339 ななし >>334 あくあ様に手を出すなボケ! 孫のカノンに手を出すなボケ! 2人は私が守る。byメアリーお婆ちゃん。 340 ななし >>334 スターズの真の支配者はメアリー様。 あくあ様は私(メアリー様)の騎士様なんだからちょっかい出さないでよね! 大公(カノン様)に喧嘩売る馬鹿はいないよね? 343 ななし >>339-340 ありがとう! 344 ななし >>339-340 頭チンポスキーの私にも十分理解できた。ありがとう。 346 ななし >>339-340 メアリー様には、あくあスレの名誉会員になっていただきたい。 348 ななし ちょwwwww 350 ななし おいwww 351 ななし はぁ? 352 ななし なぜかしれっといる目隠しシスターさん! 355 ななし おい、聖あくあ教とかいうカルト集団いるぞ!! 356 ななし 警備員さん、その人不審者です! 358 ななし ついにここまできたか、聖あくあ教……。 359 ななし なーんか、この体型どこかで見たことあるんだよなぁ。 361 ななし 讃美歌斉唱! 362 ななし 当然のごとく讃美歌斉唱にも参加するあくあ様。 364 ななし 私も結婚式でやったけど、参列者と私だけで歌ってなんか虚しかった事だけを覚えてるわ。 368 ななし おいw 369 ななし ちょ、待てよ! 370 ななし よりにもよって、その曲w? 372 ななし 嘘やろwwwww 374 ななし この曲のアニメが好きだった私、複雑な気持ちになるwwwww 375 ななし 間違っても結婚式で歌っていい曲じゃないw 378 ななし 本場の人たちが歌ってるからか知らないけど雰囲気あるわw 383 ななし >>378 普通に目隠しシスターさんがうますぎる。 384 ななし わかった、これ男の子多いから重厚感があるんだ。 389 ななし >>384 それ。 390 ななし シスターさん、カノン様、ベリルの4人組が無駄にうますぎるせいで、とてもじゃないけどアニソンとは思えないクオリティになってるwww 413 ななし ふぁ〜なんか心が洗われるような曲だったわ。 418 ななし 捗るやチンポスキーのような心が汚れた奴らに聞かせてやりたかった。 422 ななし >>418 それな! 423 ななし >>418 あいつらのこびり付いたような汚れは、モップでゴシっても落ちなさそうだわ。 426 ななし 指輪の交換きたーーーーーーーー! 427 ななし えっ? 指輪の交換、またやるの!? 428 ななし この前渡したのじゃなくって? 431 ななし 前の奴とデザインが違う……。 435 ななし 2人で指輪選んだの? 437 白龍◆XQshotacon お揃いの指輪……だと……? 439 ななし なんかもう、最初に馬車で出てきたところからずっと幸せそうなんだよね。 440 ななし カノン殿下の顔見てたら、なんかこっちまであったかくなってきたわ。 いいなぁ……私もこんな幸せな結婚がしたい……。 442 ななし 愛されてるって感じしかしない。 443 ななし いくら払ったらあくあ様と結婚できるんだろう。あ、高望みはしません。式だけでいいんです。 式だけさせてくれれば全財産差し出します。 445 ななし 婚約指輪もよかったけど、この結婚指輪もいい……。 すごくシンプルだし、何よりもお揃いって。 447 ななし お揃いの指輪良すぎる。 448 ななし こーれ、10万円台なので飛ぶように売れそう。 なお、お買い求めは藤百貨店までよろしくお願いします。 ただいまカード払いの分割キャンペーン中なのでお得ですよ! 451 ななし >>448 これと同じ指輪買えば、あくあ様と結婚した気持ちになれるんじゃね!? 456 ななし >>451 天才がいたぞ!! 457 ななし >>451 お前が今日のMVPだ!! 458 白龍◆XQshotacon >>451 ソレダ!! 459 ななし >>451 はぁ……これだからこのスレは最高なんだよな!! 460 ななし >>451 今日の日ほど掲示板に来ていてよかったと思う日はない。ありがとう!! 462 ななし 明日の藤百貨店めちゃくちゃ混みそうwww 463 ななし >>458 先生まさか買うつもりなのかwww 464 ななし >>458 先生がチジョー化してる!? 466 ななし この指輪買えば全員結婚したつもりになれるってマジ? 467 ななし >>448 明日の藤は大変だろうな。どこの売り場担当か知らんが頑張れ。 468 ななし ん? 470 ななし え? 471 ななし へっ? 473 ななし ち? 475 ななし 誓いのキス? 478 ななし キスってどのキッス? バンドのキッスのことですか? 482 ななし きしゅ? 485 ななし 今、キッスとかいう性的な言葉が聞こえたような気がするんだけど? 488 白龍◆XQshotacon あれ? 私ちょっと働きすぎかも……今、不穏なワードが聞こえた気がするんだけど、幻聴だよね? 491 ななし 今、シスターさんふざけんなって言おうとしてなかったw? 496 ななし >>488 アイコちゃん先生……それ、幻聴じゃないです。 497 ななし >>488 先生! 現実から目を背けないでください!! 500 ななし >>488 これを超えるファンタジーを期待しています!! 502 ななし >>491 私の中のシスターさんの好感度が鰻登り。 504 ななし >>491 流石に聖女様でも本音が漏れそうになってたなw 508 ななし 観客席wwwww 510 ななし とあくん、めちゃくちゃ目見開いてたwww 511 ななし 黛くん口ポカーンになってるじゃん。 513 ななし 天我先輩、ミリも動いてない……し、死んでる!? 515 ななし おい、裏番組のキャスターが全員停止したぞwwwww 517 ななし 裏番組が軒並み放送事故になってるw 520 ななし ※放送事故ではありません。皆様のテレビは正常です。 おいwwwwwww 523 ななし ちょwホゲ川wwwww 524 ななし 国営放送でもテロップ出たのはいいけどさ、ホゲ川の顔に重ねるなwww 525 ななし 国営放送わかってるなw 527 ななし 国営放送が森川の使い方を熟知し始めた!! 530 ななし これは仕方ない。鏡見たら私もホゲ川さんと同じ顔していた。 534 ななし あっ、あっ、あっ……。 538 ななし あくあ様のお顔が!! 541 ななし あああああああああああああ! 547 ななし ぎゃあああああああああああああああああ! 553 ななし ぐぎゃああああああああああああ! 558 ななし うわあああああああああああああああああああああ! 562 ななし は!? 566 ななし ほえ? 569 ななし ほええ? 572 ななし えっ? 580 ななし 時が止まった……。 593 ななし おっっも! 627 ななし サーバー重い!! 687 ななし 悲鳴みたいなレスばっかりでスレ番飛びまくってるwwwww 712 ななし 頑張れハイパフォーマンスサーバー!! 745 ななし トゥイッターの死亡を確認!! 774 ななし 全SNSダウン!! 801 ななし 掲示板、重いけど耐えてるw ハイパフォーマンスサーバーパイセンすげぇwww 817 ななし 今ので何人か確実に逝ったなw 823 ななし 裏番組www全番組テロップになった。 しばらくお待ちくださいってwwwww 831 ななし おでこにキスでもやばいのに、途中で軌道ずらして唇にいったよね? 839 ななし えっ? えっ? こういうのって、普通は女の子の方がリードしてあげなきゃいけないんじゃないの? 842 ななし カノン殿下、これに耐えるのすごいな。私なら無理だわ……。 847 ななし 気軽にあくたんと結婚したいとか言ってごめんなさい。私、さっきのキス絶対無理。 見せられない顔をするか、ワンチャン緊張しすぎてゲロぶちまけるかも……。 853 ななし 国営放送以外の番組全滅。 掲示板以外のSNS全滅。 858 ななし 両隣のアパートの住民がオナり始めた。 860 ななし さっきのシーンって、なんらかの放送倫理コードに引っかかってない? 864 ななし おばさんでよかった……。 10代、20代の女の子があんなキスシーンを見せられたら人生狂うぞ。 869 ななし あくあ様って、他の男の子と違ってかなりリードしてくれるよね。 もしかして、エッチの時もずっとリードしてくれるのかな? 872 ななし スケベな意味じゃなくて、純粋にあくあ様のえっちシーンが見てみたい。 あくあ様なら騎乗位以外の新たな体位とか生み出しそう。 880 ななし 中学生の娘が熱を出したw 流石に刺激的すぎたか……。 888 ななし 掲示板のど変態チジョーですら、一瞬で純粋な乙女にしてしまうあくあ様はやっぱやべーわ。 891 ななし すげぇな、スターズの参列者全員耐えてるぞw 900 ななし ヴィクトリア王女殿下、顔真っ赤だったなw 907 ななし おぉ、姐さん!! 908 ななし 12人の証人に姐さんいるやん!! 910 ななし 姐さんすげぇwwwww 913 ななし 姐さんの経歴。 街プリスレ検証班 あくあスレ掲示板住民 たまちゃんの配信のお手伝い ベリルエンターテイメント、猫山とあと大海たまのマネージャー あくあ君の結婚式の証人 ← new! 921 ななし >>913 姐さんこれもう主人公やろ……。 922 ななし >>913 熱血少女漫画でもありえない王道主人公じゃんw 924 ななし スレを代表するのが姐さんでよかった。 間違っても、嗜み、捗る、チンポスキーじゃなくってよかった! 929 ななし あれ? 証人のサインに森川いない? 930 ななし おい! 関係ないやつ(ホゲ川)が混じってるぞ!! 932 ななし ホゲ川待て! それはお前の仕事じゃない!! 934 ななし ホゲ川混乱してるのか? 937 ななし 悲報、ホゲ川さん、最後の最後でやらかす。 940 ななし お? 943 ななし おおっ? 948 ななし ※森川アナウンサーは、メアリー女学院のOGであり、カノン王女殿下と個人的に交遊があり、正式に12人の証人に選ばれています。 950 ななし お前、それ、マ? 952 ななし 悲報、森川、カノン王女殿下と知り合いだったwww 955 ななし ちょっと待てやw 森川のこの謎の人脈なんなんだよwwwww 957 ななし 森川、お前嘘やろwww 960 ななし スレ住民、森川に翻弄されるw 963 ななし あ 964 ななし あ 965 ななし あ 968 ななし あっ……。 972 ななし あ(ホゲ川がやらかす音) 975 ななし あぶな! 978 ななし あぶねー!! 980 ななし 森川、おい!! 982 ななし 姐さんナイスキャッチすぎるwwwww 985 ななし やっぱ姐さんこそが掲示板の代表だわ。 987 ななし ナイス姐さん、ホゲ川さんさぁ!! 990 ななし ところで白龍先生の気が消えた気がするんだけど、死んだ? 992 ななし 編集いるなら、アイコちゃん先生の生存確認してきて。ワンチャン死んでるぞ。 995 ななし あくあ様、結婚おめでとう。 996 ななし くっそ、せっかくめでたいシーンなのに、ホゲ川のせいでwwwww 997 ななし あくあ様もカノン殿下もお幸せに! 998 ななし あくあ君の幸せが一番だよ。ずっと応援してる!! 999 ななし あー様、結婚するのはいいけど、アイドル辞めないよね? 1000 ななし あくあ様、結婚おめでとうーーーーーー! ************************************************ 前半部分です。後半は23時予定だけど遅れたら最悪1時くらいになるかも。 今日はツイッタお知らせする暇ないかも、次の話今から書き始めます。 主にお知らせなどを呟いている作者のTwitterアカウントです。 https://mobile.twitter.com/yuuritohoney 森川楓こと○○スキーの日常回のお話を投稿しました。 せっかく開設したからにはこっちも有効活用したい……。 https://fantia.jp/yuuritohoney https://www.fanbox.cc/@yuuritohoney すみません。遅くなりました。 今日2度目の更新になります。 ******************************************** 掲示板、帰還。 【まだまだここからだ】披露宴会場こちらですpart2【第7会場】 8 ななし お前ら生きてるか? 10 ななし >>8 なんとか。 12 ななし >>8 死んでたけど蘇ってきたわ。 13 ななし >>8 三途の川を渡ろうとしたら、死んだお婆ちゃんが出てきて、こんなところで死んだら人生損するわよって往復ビンタされて現実に帰ってきたわ。ありがとうお婆ちゃん!! 15 ななし >>8 あくあ君についていくって約束した以上、披露宴が終わるまで意地でも食らいつくつもり。 17 ななし とりあえず結婚式から披露宴の中継までの間に、ご飯食べたりとか用事全部終わらせてきた。 18 ななし 今、帰宅、21時からの披露宴の中継には間に合ったぁ! 20 ななし いつも肝心なところで風呂に行ってた私。 今日はちゃんと風呂に入ってきた!! 23 ななし >>20 お前、まじかw 25 ななし >>20 ほんまよかった……。 26 ななし >>20 この瞬間を見逃すな! by剣崎総司 29 ななし >>26 そういえば、渋谷のスクランブル交差点の天剣ジャック。 いつの間にか、タイトル看板の4つが撤去されて天我先輩や黛君の変身前と変身後の看板が追加されてたな。 残る2枚のタイトル看板が超怪しい……。 33 ななし >>29 ヘブンズソードスレでも議論されてる。 多分、とあちゃんじゃないかな。そう期待してる。 35 ななし もう全チャンネル、この話で持ちきりじゃんwww あの災害が来てもアニメしか放送しないあの局ですら、あくあ様の話してるw 37 ななし そろそろ中継切り替わるぞ。 42 ななし 森川きたああああああ! 43 ななし ホゲ川さんきたあああああああ! 44 ななし 大舞台でやらかしそうになった、ホゲ川さんじゃないか!! 46 ななし 森川頼むぞ!! 48 ななし 披露宴も森川で大丈夫か? 51 ななし 森川が披露宴の司会マジw? 52 ななし 森川が披露宴の司会とかw あくあ君もカノン殿下も考え直してwww 54 ななし 今ならまだ間に合う。司会を姐さんに交代するんだ!! 56 ななし おい、森川、また隣見てるぞ……。 58 ななし 森川、そこに誰がいるんだ? 60 ななし うわあああああああああ! 61 ななし 天我君きちゃああああああああ! 62 ななし アキラ君きたあああああああああああ! 63 ななし 天我先輩だと!? 65 ななし 天我先輩、カッケェ……。 67 ななし 黛君もきちゃああああああ! 68 ななし 黛君も? 70 ななし 天我先輩と黛君に挟まれる森川。 72 ななし おい! ホゲ川その位置替われ! いえ、替わってください!! 74 ななし やばい……今日の黛君、私に刺さりすぎる。 中にきてるベストとか、髪型とか……一気に大人びるのやめてもらっていいですか? 75 ななし とあちゃんもそうだけど、みんながお洒落してるの見るだけでキュンキュンするよー! 77 ななし とあちゃんもきてー! 78 ななし そういえば、とあくんは? 80 ななし あ。 81 ななし とあちゃんw 83 ななし とあちゃん、ノブさんにカメラの撮り方を教えてもらってたw 85 ななし 本郷監督にノブさんとか撮影陣が豪華すぎるw プライベート用なんだろうけど、その映像と写真、一部でいいから公開してほしい。 88 ななし はわわ、写真撮ってるとあちゃんかわいいよぉ。お姉さんのえっちなお写真も撮って欲しいな!! 90 ななし 森川あああああああああああ! 91 ななし 森川最強! 森川最強! 森川最強! 93 ななし 森川「天我アキラさんは、もし結婚するならどんな結婚式がしたいですか?」 先輩「そうだな……我なら、どこか静かな教会で2人きりでやりたいな」 95 ななし はぁ……これだから森川はよぉ。お前やっぱ最高だわ!! 96 ななし 森川、ベリルが絡むと本当に安定して有能だわ。 98 ななし 森川を採用した国営放送の人事部、絶対今までボロカスに言われてただろうけど、多分今裏でガッツポーズしてるわ。 私ならざまあみろ、私の目に狂いはなかったって永久に言い続けるwww 100 ななし 天我先輩のシチュエーションもいいよぉ!! みんなに祝福されて結婚するより、2人でするっていうのもすごく神秘的な感じがする。 101 ななし はぁ、ますます私がアキラ君のことを好きになるだけだったわ。 103 ななし 森川ああああああああああああ! 105 ななし 森川ほんとこいつ何なんwww 107 ななし なんかもう大半森川じゃねぇか!! 110 ななし 森川「黛慎太郎さんは、お相手の女の子に誓いのキスがしたいって言われたらどうしますか?」 マユシン君「は、恥ずかしいけど、が、頑張ります……」 112 ななし 結構ギリギリの質問だったぞ今w 114 ななし 森川、お前はもう一生ベリル担当でインタビュアーしてろ。他の仕事をするな!! 116 ななし あああああああああああ! もう、もう! 黛君が可愛くてしんどい!! 117 ななし 今日ちょっと大人っぽい格好してドキッとさせてきてさ。 それなのに不意に高校生らしいかわいい顔してくるの何なん? マユシン君は、お姉さんをどうしたいのかな!? 119 ななし もう黛君一生推していいですか? 121 ななし ここにきて、黛君も人気だよな。 あー様は別格だとして、とあちゃんも、天我先輩も、黛君も十分にエース級だわ。普通に世界に通用する。むしろ世界に勝てる!! 124 ななし いや、マジで森川はベリルが絡んだ時だけ有能すぎない? 天我君だってさ、いつもの感じからするとこの答えは意外だし、黛君のギャップもそうだけどさ、普段見せない面を引っ張ってくるというか。こんなの森川しかできないよ。普通の人なら躊躇するとか、逆にやりすぎてセクハラになって嫌な思いさせるけど、誰も損してない。 126 ななし お色直し中? 127 ななし 衣装を着替えるってこと? 129 ななし なるほどね、それで森川が時間稼ぐために2人と話してたのか。 130 ななし あくたんどんな服に着替えるんだろ。 132 ななし 白のタキシード良かったから、もっと見たかったなぁ。 135 ななし あくたんくるぞ、お前ら心の準備はいいか? 138 ななし あ……。 139 ななし あ 140 ななし あ 142 ななし ちょw 145 ななし 夕迅様きたあああああああああああ! 147 ななし だから反則だってええええええええ! 149 ななし これは不意打ちすぎるwww 151 ななし 今、御令嬢の何人かがふらついたぞwww 153 ななし そういえば向こうって夕迅様が大人気なのかw 156 ななし ここで夕迅様をセレクトするとか!! 158 ななし カノン王女殿下きれー……妖精さんみたい。 159 ななし そういえば、はなあたのヒロインって夕迅様と出会ったパーティーで菫色のドレス着てたんだよね。 カノン王女殿下も原作ファンかな? 160 ななし カノン王女殿下、顔真っ赤w 161 ななし カノン様大丈夫かな? 私だって隣に夕迅様いたら、卒倒するわ。 もし原作ファンなら気持ちわかる……。 164 白龍◆XQshotacon なるほどね。これが披露宴ね、勉強になります! 167 ななし >>164 先生ちゃん生きてた!! 168 ななし >>164 先生ーーー! 170 ななし >>164 私、先生なら絶対にこの現実すら超えてくると信じてるから! 172 ななし さすが白銀あくあだぜ! 最初からフルスロットルで突っ込んできやがる!! 175 ななし 私の知ってる披露宴こんなのじゃない……。 177 ななし 披露宴って女の人が1人で頑張ってするものだと思ってた……。 178 ななし 結婚式につづいて、披露宴の常識まで覆していくあー様。 181 ななし 祝辞誰? とあ君? アキラ君? マユシン君? 182 ななし ん? 184 ななし 祝辞は桐花琴乃さん。 185 ななし 祝辞に姐さんマジ!? 187 ななし 悲報、姐さん、全国放送で氏名をバラされるwww 189 ななし 姐さんンンンンンンンン! 192 ななし 姐さんシンプルにすげーわw 193 ななし やっぱり掲示板しか勝たんわ。 姐さんのおかげで自分も式に参加してる気分になれる。 198 ななし >>193 それな!! 200 ななし 姐さんてカノン王女殿下とも知り合いなんだ。 だから新婦側に座っていたのね。 203 ななし 姐さんの祝辞で泣く私、街プリスレからここまで導いてくれてありがとうございましたッッッ! 204 ななし ほんの数ヶ月前までがものすごく懐かしく感じる。 205 ななし 姐さんの祝辞がくるやつは街プリスレからの住民だろ。 207 ななし 捗る、嗜み、チンポスキー、姐さん、そして伝説の>>616、あいつらから全ては始まったんだ。 210 ななし あああああああああああああああ! 一度しか言わねえからよく聞け!! チンポスキー、捗る、嗜み、はよ戻ってこい!! 211 ななし 嗜み、捗る、ついでにチンポスキー、お前ら見てるか? お前らはさ、この瞬間に、ここにいなくていいのか? 212 ななし チンポスキーも、捗るも、嗜みも、姉さんだけにさせていいのか? お前らみたいな変態を受け入れてくれるのはここだけだぞ、早く帰ってこい! 213 ななし この流れなら言える。 寂しいから姐さんも含めて早く帰ってきて! 214 ななし 姐さん、チンポスキー、嗜み、捗るのいない掲示板なんて、味のしなくなったガムなんだよ。 散々言ったけどさ、お前らが居るべき場所はここだろ? 215 ななし 捗る、嗜み、チンポスキー……みんなであくあ様の結婚式応援しよ? 217 ななし 何なんだよこの熱い流れwww 219 ななし みんななんだかんだ言って、あいつらの事が好き。 225 検証班◆9n2SARETAi 皆さんありがとうございます。 ちなみにお騒がせしてる他の3人の無事は確認してるからご安心ください。 230 ななし >>225 姐さんきたあああああああああああ! 232 ななし >>225 姐さん最高や!! 233 ななし >>225 祝辞マジで感動した!! 234 ななし >>225 みんな無事でよかった! 236 ななし >>225 やっば、姐さんが有名になりすぎてレス返すの緊張する。 238 検証班◆07218KADO6 お前らさあ。私のこと好きすぎだろ。このツンデレさんたちめ! 241 ななし >>238 お前さあ!! 243 ななし >>238 猫みたいにフラッと戻ってきたやついるぞwwwww 245 ななし >>238 ふざけやがって!! 無事なら無事っていえよ!! 246 ななし >>238 いや〜、やっぱ捗るだけはいいかな。 248 ななし >>238 なんかもうこの返しだけで捗るって感じがするわwww 250 ななし くっそwあくあ様の結婚式なのに、捗るのせいで集中力が乱されるw おかげで乾杯の音頭を逃したじゃないか。 251 ななし >>238 みんな心配してたんだぞ!! 252 検証班◆07218KADO6 ちなみに、電気止まって充電できなかった。すまん。 257 ななし >>252 みんなの予測通りやんけwww 258 ななし >>252 これが捗るクオリティ。 259 ななし >>252 そんなことだろうと思ってたわ。 261 ななし ケーキ乳頭? 262 ななし ケーキ乳頭!? 263 検証班◆07218KADO6 ケーキ乳頭だと!? 265 ななし ●REC 265 白龍◆XQshotacon ケーキ乳頭……? 266 ななし ●REC 267 ななし ケーキ乳頭ってあれか? ケーキの中に乳頭でも突っ込むのか? と思ったら違った、入刀だったw 270 ななし >>261-267 お前らさあw 272 ななし >>261-267 これが掲示板のクオリティ。 274 ななし 捗るが戻ってきた瞬間に下品な流れになるの何なんw 276 ななし 捗るが戻ってくると急に掲示板の品位と知能指数が下がるから困るw 279 ななし おい、森川w! 280 ななし 森川wwwww 281 ななし 森川のやつ、今、間違えやがったぞ! 283 ななし あいつもしかして掲示板見てたんじゃねw? 284 ななし 確実にケーキ乳頭の方で言っただろw 286 ななし これはアウトw! 290 ななし うわああああああああ! 292 ななし 会場のケーキ、参加者はみんな食べれるのか、羨ましい!! 293 ななし このケーキ、ベリルの子たちの手作りって言ってたよな? うわああああああ、いいなぁ! 295 ななし あくあ君も、とあちゃんも料理できるらしいし、ベリルで料理番組やってくれないかなぁ。 297 検証班◆CHiMPOsuki ケーキ乳頭はえっちすぎ、あくあ君がケーキの中に乳首突っ込むのかと思ったわ。 304 ななし >>297 おい! 306 ななし >>297 スターズで行方不明になったチンポスキーさんじゃないか!! 308 ななし >>297 生きとったんか我!! 309 ななし >>297 捕まってたとかじゃないよな? あくあ君の結婚式のおかげで、恩赦で釈放なら笑えないぞwwwww 310 ななし 姐さん! 捗る! チンポスキー! あとは嗜みだけやぞ!! 313 検証班◆CHiMPOsuki 恥ずかしながら帰って参りました! ちなみに山奥だからって、お前らそこらへんでしょんべんぶちまけるなよ! 317 ななし >>313 おまwwww 320 ななし >>313 やっぱり何かやらかしたんだろw 321 ななし >>313 お前、間違っても遺跡にしょんべんひっかけてないよな? 322 ななし >>313 国際問題だけはやめてくれよ!! 324 ななし >>313 あーこれは確実にやってますね。 野しょんべんした奴の雰囲気が出てます。 325 ななし デパ地下でケーキ買ってきた数時間前の私を褒めてやりたい!! これで結婚式気分が味わえる。 327 ななし 仕方ない。ケーキなんてないから森長のビスケット食う!! 329 ななし 仕方ないこうなったらナスでもかじるか! 333 ななし は? 334 ななし へ? 335 ななし えっ? 337 ななし ライブくるー!! 338 ななし まさかのライブだと!? 339 ななし ベリルならやると思ってたぞ!! 340 ななし ライブきたああああああああああああああああああああああ!! 343 ななし トップバッターはとあちゃん! 344 ななし とあ君がんばれ!! 345 ななし トラッシュパンクス編曲だと!? 347 ななし あああああああああああああ! 349 ななし 誰か頼む翻訳!! 351 ななし 『どんなに辛い夜を過ごしても、必ず朝はやってくる』 このフレーズやばすぎ。 363 ななし >どんなに辛い夜を過ごしても、必ず朝はやってくる 歌い出しからしてやばい。 普通に捉えたら、前の望まない結婚式で苦しんでたカノン殿下が、あくあ様に助けられる部分と重なる。 でも、とあちゃんを知ってたら、引きこもりだったとあちゃんがあくあ様に救われたっていう、あくあ様への感謝への言葉にも重なって聴こえるんだよね。 それでもって、あくあ様が結婚した事で、辛いって思ってる女の子たちに向けた歌詞のようにも聴こえる。 378 ななし >>363 とあちゃんすげー……って言おうとも思ったけど、これの作詞、マユシン君だっけ。 やっば、マユシン君ファンになっちゃう……。 389 ななし >>351 >>363 thx、これは凄すぎる。 402 ななし >>378 でもこれって、元々はあくあ君の言葉だから、あくあ君自体がちゃんと私たちのことを考えてくれてるってことだと思いたい……ていうか、思う! もちろん、それをちゃんと歌詞にした黛君はすごいけど。 416 ななし >>363 >>378 >>402 ああああああああ、やっぱ掲示板最高だわ。 こういうのにちゃんと直ぐに気がつくところがやばい。 428 ななし なんていい歌詞なんだろう……。 少し億劫になる月曜日の朝、君と離れたくないと思った。 火曜日の昼、離れていてもずっと君の事ばかりを考えている。 水曜日の夜は2人で水族館に行きたいな。 木曜日のお昼は、ちょっと2人で外に抜け出さない? 金曜日の夜は君と美味しいディナーを2人きりで食べよう。 土曜日、今日は1日君と家で一緒に過ごしたいな。 日曜日の朝、目が覚めた時にベッドの中で君が僕の目の前にいた。 ねぇ、こんなに幸せなことってあると思う? 432 ななし >>428 こんなの歌われたらもう新婚生活の事しか考えられなくなるやん。 435 ななし >>428 うわああああああああ、こんな結婚生活送りてええええええええ! 440 ななし ありがとう、あくあくん、黛君、それにとあちゃんも、天我君も……。 441 ななし 一曲目から泣いてるんだが、どうしたらいい? 465 ななし >愛してる。ただそれだけのことが何気ない日々を幸せにしてくれるんだ これもう真理だろ。次からテンプレ入れといて。 479 ななし >>465 ほんまそれ。 480 ななし >>465 あくあ様のことも、とあちゃんのことも、黛君のことも、天我先輩のことも愛してる。 ベリルの事を好きになって、本当に毎日が幸せになった!! 481 ななし >>465 ありがとう、ありがとう! 482 検証班◆9n2SARETAi 母が亡くなって1人になった時、私を救ってくれたのは、掲示板のみなさんだと思います。 あの何気のない日々が私に明日への生きる気力を与えてくれました。 だからありがとうと言わせてください。ああ、もうダメかも。 498 ななし >>482 姐さんそれはずるい……ずるいよ! 499 ななし >>482 こっちこそありがとう! 掲示板のみんながいなきゃ、あくあ様に、ベリルのみんなに出会えなかったと思う。 501 ななし >>482 テレビに映った姐さん、長い間、固まったかと思ったら肩震わせて泣いてて、わいが泣いた……。 503 ななし 黛君歌うの!? 505 ななし マユシン君マジかよ!? 517 ななし 全員一斉に目を閉じるのウケるw 518 ななし 目を閉じてもキーボード打てる私は掲示板中毒者。 530 ななし ぐわあああああああああああああああ! 532 ななし 今日の黛君どしたん!? 544 ななし 黛 慎 太 郎 覚 醒 ! 555 ななし やばい……黛君をずっと応援してた私、目を閉じてなくても涙で画面が見えないよ!! 557 ななし うわあああああああああああああああ! 564 ななし 夏コミのライブを見た時、すごい子たちが出てきたと思った。 Mステで見た時、前より成長してて、男の子もこんなに頑張ってるんだって驚かされた。 そして今、まさに、それすらも自分たちで越えようとしてる。 これで魂が震えない女の子おる? 578 ななし 一番普通だって言われてた黛君がこんなにも頑張ってるの見たら、私たちだって頑張らなきゃって思う。 男の子たちが頑張ってくれるんだから、私たち女の子も、もっとちゃんと男の子に寄り添うべきなのかもしれない。 586 ななし 歌詞も甘くて素敵だけど、それ以上に黛君の成長がすごくて、お姉さん的にはそっちの方が気になる。 592 ななし 軽くだけど、ステップ踏んでてダンスしてたのも驚いた。 だってあのロボズミ君がだよ? 本当に頑張ってるんだって気がついちゃった……。 605 ななし 男の子が頑張ってる姿を見せてくるのはずるいよ。そんなの直ぐに恋に落ちちゃうじゃん。 612 ななし 今までの私なら気絶してたと思う。でもしっかりと意識がある。 これを最後まで見ろって本能が言ってる気がした。 617 ななし きたああああああああ! 618 ななし TENGA on STAGE! 619 ななし お前ら、天我先輩の時間だぞおおおおおおお! 620 ななし この展開からの天我先輩は熱いって!! 632 ななし なんかとあちゃんの歌の辺りからカメラワークいいなって思ってたら、本郷監督が国営放送のカメラ奪って撮影してるんだけどwwwww 646 ななし >>632 本郷監督わかってるわ!! 659 ななし 天我先輩の歌やっっっば! 660 ななし おい、まじか、天我先輩www 662 ななし 天我先輩はやっぱりバンド形式の曲の方が合ってる気がする。 675 ななし メインは作曲って前にインタビューで書いてたけど、作曲だけじゃなくてもっと歌ってほしいよー! 678 ななし って、ギターかっけぇなって思ってたら、あくあ君がギターやってるの!? 681 ななし まさかの初編成きたw 682 ななし ここにきて、新しい技というか新しい事を取り入れてくるのやばすぎw 694 ななし ベリルは進化することを恐れないよね。 今だって全然すごいのにさ、まだその先を目指そうと新しいことを取り入れてくるんだから。 696 ななし 天我先輩のこの俺様な歌詞やべええええええええ。 698 ななし 一度でいいからこんな俺様系男子にリアルで会ってみたいわ。 705 ななし 改めて黛君GJだわ。 713 ななし くるぞおおおおおおおおおお! 715 ななし ここまできたら、最後はあの人しかいないよな? 717 ななし 最後頼むぞ!! 722 ななし ぐわあああああああああああ 725 ななし 最初っから歌詞が甘々じゃん!! 727 ななし これみんな聞き入ってるな。 730 ななし まるで一つの映画のエンディングを見てるみたい。 734 ななし やばい、サビの所で泣く。 736 ななし 会場の人たち、みんな泣いてる……。 738 ななし やっぱり白銀あくあだよ。最後に全部持っていくもん……。 741 ななし 曲が終わるのにほとんど書き込みがない……こんなことある? 743 ななし もう完全に聞き入ってた。 745 ななし アンコールきたああああ! 747 ななし アンコールだと!? 749 ななし スターズの奴ら、わかってんじゃねえか!! 752 ななし アンコールくるぞおおおおおおお! 753 ななし ベリルなら、私たちの白銀あくあなら応えるよな!! 756 ななし 4人で歌う? 757 ななし 4人で歌うって!? 758 ななし おい! こいつらまた新しいことしようとしてるぞ!! 760 ななし まだこれ以上を見せてくれるていうの? 762 ななし とあちゃんき他ああああああああ! 765 ななし とあちゃんかわいいよおおおおお! 768 ななし やば、男らしいとあくんだこれ……。 772 ななし 黛君もクルー! 776 ななし 黛くんいいいいいいいいいいい! 779 ななし 今日の黛君は完全に覚醒してる。 781 ななし 天我先輩もき茶あああああ! 784 ななし 天我先輩、爽やかな曲もいいよ!! 788 ななし アキラ君最高!! 792 ななし そして最後は、あー様! 794 ななし あー様、すごく嬉しそう。 798 ななし ん? 799 ななし え? 800 ななし 何言った? 802 ななし うわああああああああああああ! 804 ななし ちょっと待って、それはやばいって!! 805 ななし モジャPの、しゃーねぇ! がすごい私に刺さった。 こういう素敵なおじさまと恋愛したい……。 809 ななし このライブ行きたい……。 813 ななし すごい、男の子8人が女の子に向かって歌ってる……。 815 ななし こんな光景が見られるなんて思っても見なかった。 819 ななし この歌詞やばいよ……。 みんなに知ってほしい! とあちゃん『ねぇ、なんでそんなに不安げな顔をしているの?』 マユシン君『下を向いて歩いてたら、俺たちが君のことを見逃してしまうかもしれないぞ』 天我先輩『前を向いて歩こう。君の素敵な笑顔を俺たちに見せて』 あくあ様『その事を君に伝えたくて、俺たちは歌にするんだ』 全員で合唱 『君が素敵だって事をみんなが知ってる。それなのに君だけがそのことに気がついてない』 『ほら、俯かずに顔を上げて!』 『君のことが美しくないって人がいるなら、そんな奴は俺たちがぶっ飛ばしてやるよ!』 『だからほら、勇気を出して、君の素敵な笑顔を俺たちに見せて欲しい』 824 ななし >>819 これ女の子全員に対する応援ソングじゃん。 826 ななし >>819 全く歌詞がわからなかった私、男の子たちが楽しそうに歌っててすごいなって思ってた。 そしたら、そんなレベルじゃなかった件について。 828 ななし >>819 これはやべーわ。 830 ななし >>819 会社でみんなで抱き合って泣きながら聴いてる。 本当によかったって。 837 ななし ベリルエンターテイメントに、白銀あくあに出会えてよかった。 842 ななし これからもっとみんなで歌う曲も増やしてほしい! 849 ななし スターズの人たちも根性で立ってるな。 850 ななし カノン王女殿下、あくあ君が歌った辺りからもうずっとガン泣きしてるな。 それを森川と姐さんとなぜかシスターさんの3人で慰めてる。 853 ななし って、もう一曲!? 855 ななし ここでさらに追い打ちをかけてくる。 スターズの皆さん、これがベリルです。 861 ななし 全員で歌うの? 864 ななし 最後の曲、全員で歌うってマジ? 869 ななし まーた、ベリルはべりってくるのか! 872 ななし 国営放送、下に歌詞出るって、お前、マジか!! 875 ななし 全てが最高すぎる……。 878 ななし みんなで歌い始めた!! 880 ななし 私も家から歌うぞ!! 887 ななし あくあ様、カノン王女殿下のところにきた! 892 ななし 男の子たちも散らばって他の席の人たち巻き込んで歌ってるの好き。 896 ななし いいなぁ、このライブ行きてええええええええ! 901 ななし みんな幸せそうな顔してる。 903 検証班◆010meTA473 みんないる? 912 ななし >>903 おま 913 ななし >>903 おせーぞ! 915 ななし >>903 結婚式、終わっちまうぞ? 917 ななし >>903 よりもよって、お前は本当に! 920 ななし >>917 嗜みさんさぁ……おかえり。 921 検証班◆010meTA473 ちょっと予定とは違ったけど、あの時の約束を今果たします。 http://yourtube.com/***** 929 ななし >>921 ファッ!? 930 ななし >>921 へ……? 932 ななし >>921 結婚式会場の映像が出たんだけど? 934 ななし >>921 おい、嘘だろお前wwwww 935 ななし >>921 実は藤の一件で正体に気がついていました。おめでとうございます!! 938 ななし >>921 おい! おいおいおいおいおいおいおいおいおい! 939 ななし >>921 なんかあくあしゃまが映ってるんだけど気のせい? 942 ななし >>921 画像ターンした。 944 ななし >>921 うわああああああああああああああああああ! 945 ななし >>921 こいつ本当にやりやがった!! 946 ななし >>921 おい、嘘だろw!? 947 ななし >>921 えっ、えっ? これって嗜み=カノン王女殿下ってこと? 949 ななし >>921 こいつマジかよwwwww 950 ななし >>921 金持ちだとは思ってたけど……そりゃ次元が違うわなw 951 ななし >>921 あくあ様にげて!! そいつの中身は嗜みよ!! 952 ななし >>921 これはまずいw 953 ななし >>921 へ? 954 ななし >>921 えっ? 955 ななし >>921 え? 957 ななし な、何が起こってるんだ、状況がわからない私にも説明プリーズ!! 958 ななし >>921 あくあしゃまお顔近い……。 959 白龍◆XQshotacon >>921 もう小説にしていいですか?(プライドは捨てていく) 960 ななし >>921 あくあ様からのお言葉きた!! 961 ななし >>921 お前、何最高なことしてくれてるんだよ! 963 ななし あくあ様「えっと……何これ? これに向かって、書いてること喋ればいいの?」 964 ななし >>921 何をさせるつもりだお前w 965 ななし >>957 嗜みが公約通りにライブ配信。 それによって、嗜み=カノン王女殿下がバレる。 あくあ様に何かさせようとしてる。 ← 今ここ 966 ななし あくあ様「みんな好きだよ……愛してる。だから結婚しよ?」 967 ななし >>921 はい喜んでー!! 968 ななし >>921 うわあああああああああああ! 969 ななし >>921 なんて事言わしてんだよお前!! 970 ななし >>921 こいつはほんま!! 971 ななし >>921 もう……これだけで……満足です……。 972 ななし >>921 同接の数やっばwwwww 973 ななし >>921 お前さああああああああ、最高かよおおおおおおおおおお! 974 ななし >>921 最後の最後にこいつはとんでもないことをやらかしやがったw 975 ななし >>921 立場だってあるのに、身バレ確定しててやるのはすごいわw 976 検証班◆010meTA473 改めてみんなありがとう! ここに出会えたから、この国での生活がすごく楽しかった。 そのおかげで結婚するなんて思っても見なかったことだけど、今度は私がみんなに恩返しする番だから。 直接どうこうサポートはしてあげられないけど、あくあにはいっぱいお嫁さんをもらってもらうように私が仕向けるから、そこだけは期待しておいて!! 977 ななし >>921 そりゃ姐さんが祝辞するわw 978 ななし >>921 あれ? なんだろう……。なんか大事なことを見落としてるような……。 979 ななし >>921 最高だった。ありがとう。 980 ななし >>921 この展開予想してたやつおる? 981 ななし >>959 先生wwwww 982 ななし >>976 お前マジかよ! 983 ななし >>976 ちょっとアップしてくる。 984 ななし >>976 嗜み……最高かよ! 985 ななし >>976 うわあああああああああ! 986 ななし >>976 ありがとう! ありがとう! 987 ななし >>976 お前、ええんか? 988 検証班◆07218KADO6 >>976 あざす!! 3Pは任せてください!! 自分ケツ舐め要員でも大丈夫なんで! 989 検証班◆CHiMPOsuki >>976 おちんちんのことならお姉さんに聴いてくれていいのよ! 990 検証班◆9n2SARETAi >>976 わ……私なんかも、頑張っていいんでしょうか? 991 白龍◆XQshotacon >>976 お願いします! 付き合うとか結婚するとか、そこまで多くは望みません! だからせめて、えっちなシーンだけでも観察させてもらうことってできますか? 卑しい意味じゃなくて、そう取材的なアレです。 992 ななし >>976 SNS復旧したけど、復旧と同時にトレンドランキング1位獲得おめwwwww 1位 乙女の嗜み 関連ワード、カノン様 993 ななし >>976 お前がまさかハーレム容認するなんてな……。おっしゃ、私も頑張るわ! 994 ななし >>976 あくあ君とワンチャンあるって思えるだけで明日も生きられる! 995 ななし >>976 最初に結婚したのがお前でよかったわ。 996 ななし >>976 あかん、相手は王女殿下ってわかってるのに、どうしても嗜みのようにレスしてしまうw 997 ななし >>976 yourtube落ちたwwwww 998 ななし これでもまだ持ってるハイパフォーマンスサーバーちゃんさすが。 999 検証班◆010meTA473 1000なら嗜みちゃん大勝利ぃ!! 1000 検証班◆07218KADO6 ぐへへへへ! お前の1000番は私が寝とってやったぜ! 次回、捗るちゃんの大勝利をお楽しみください! ************************************************ すみません。遅れました。 流石にこの量は無謀だった……。 おふろさん、レビューありがとうございます。ありがたく読ませてもらってます。 みなさん、いつもブクマ、評価、いいね感想等ありがとうございます。誤字修正も助かっております。 皆様のおかげでなんとか今日も乗り切れました。 主にお知らせなどを呟いている作者のTwitterアカウントです。 https://mobile.twitter.com/yuuritohoney 森川楓こと○○スキーの日常回のお話を投稿しました。 せっかく開設したからにはこっちも有効活用したい……。 https://fantia.jp/yuuritohoney https://www.fanbox.cc/@yuuritohoney 白銀あくあ、ど、ど、ど……DTちゃうわ!! 「ふぅ……」 結婚式も披露宴も無事に終わる事ができてホッとする。 最初はカノンも少し緊張していたみたいだけど、式が進むにつれすごく喜んでくれた事が何よりも嬉しかった。 それに加えて最後には参加してくれた人達が、みんな笑顔になってくれたのがよかったと思う。 「それにしてもあんなことになるなんてな」 俺はさっきのことを思い出して笑みをこぼす。 披露宴の途中まではテレビで放送されてたみたいだけど、実はその後も色々あった。 例えば、カノンと一緒にピアノを連弾したりとか、ノブさんとモジャさんと本郷監督が作った結婚おめでとう映像が流れたりとか、とあと慎太郎によるビンゴゲーム大会とか、天我先輩による子供たちとのジャンケン大会とか、目隠しのシスターさんによる茄子を使った大道芸とか、桐花さんが無表情でやる完璧な宴会芸とか、らぴすとしとりお姉ちゃんがやった俺についてのクイズ大会とか、森川さんがやらかして阿古さんが巻き添えくらったりとか、とにかく和やかで楽しかった思い出しかない。 ちなみに母さんはフューリア女王陛下と飲み比べ対決して圧勝していた。息子の仇はとったわよと叫んでいたが、俺は死んでないからな! ちなみにフューリア女王陛下は泣き上戸で、私もう女王なんてやりたくないとメアリー殿下に泣きついていた。女王陛下にもなると色々と大変なんだな……。 とはいえ無事に披露宴を終えることができたが、俺にとっての問題、真の闘いはここからだ。 「さてと……そ、そろそろ行くか」 カノンとの初夜……俺が前世から大事に守り抜いてきた童貞を、ついに捨てる日が来たのである。 さっきすれ違ったペゴニアさんに、お嬢様は初めてなのでお優しくお願いしますと言われたが、こっちだって初めてなのだから、果たしてそんな余裕はあるのだろうか。そもそも緊張しすぎて、勃たなかったらどうしようとか思う。 そんなことを考えていたら、私がお手伝いましょうかと茶々を入れられたが、チェリーボーイを揶揄うのはやめて欲しい。そもそも俺にはカノンがいるんだから、そんな浮気みたいなことできるわけないでしょ! 「ここか……」 実はこの部屋の扉の前に立ったのは今日で3度目だ。 つまりさっきから俺は部屋の扉の前を3回くらいうろうろと別の場所と行き来している。 それくらい俺も緊張しているのだ。だが、そろそろ覚悟を決めなければならない。 カノンもお風呂から出て準備ができてるだろうし、待たせるのはかわいそうだ。 覚悟を決めろよ、白銀あくあ! 俺は気合いを入れ直す。 「行くか」 覚悟を決めた俺は、カノンの部屋の扉をノックする。 「カノン、入るよ」 「う、ううううん……」 俺はゆっくりと扉を開けて、いつものように、そう普段通りを装って部屋の中へと入る。 「あ……」 俺は下着姿のカノンを見て固まってしまう。 魅惑的な女性の麗しさと、少女のような儚い可愛さ、そのふたつを両立させた非現実的な美しさに、俺は圧倒された。ノーメイクでほんの少しだけ幼さを残した顔つきと、それと相反するように女性らしい柔らかさを感じられる肢体は、どうしようもなく俺の下半身を激らせる。 「もっと近くで見ていい?」 俺はゆっくりとカノンに近づく。 かなり近くで見てもカノンの白く透き通った肌にはシミ一つなく、ほのかな石鹸の香りとカノンの優しい香りが混ざった匂いが俺の頭の中を緩やかに支配していく。 上下共にフリルのついた白を基調としたレースの下着にピンクの可愛らしいリボンがついていて、なんと下のパンツは、ひ……紐パンである。しかもレースのニーハイソックにガーターベルトが装着された完全な勝負下着だ。あまりの神々しさに思わず、ありがとうございますありがとうございますと拝みそうになったが俺はなんとか堪える。 「そ、そんなに見られると、は……恥ずかしいかも」 頬をうっすらとピンク色に染めたカノンは、体を捩らせて俺からほんの少しだけ顔を背ける。 その仕草が余計に俺の中にある男の部分を煽って刺激した。 「どうして? もっと良く、カノンのことを見せて」 俺はカノンの手を取ると、手の甲に軽くキスをする。 たったそれだけのことで、カノンは体を小さくビクンと反応させた。 可愛いな……だからこそ、ほんの少し意地悪したくなる。 なるほど、男は大人になっても、好きな子にちょっかいをかける小学生男子となんら変わらないと聞いた事があるが、どうやら俺もみんなと同じだったようだ。 「あっ……」 俺はカノンを抱き寄せると、自分の胸にもたせかけた彼女の頭をそっと優しく撫でる。 洗い立てでふわふわとした髪はあまりにも触り心地が良くて、許されるのであればずっと触っていたいくらいだ。 カノンの緊張をほぐすために、揺籠のようにゆっくりと体を揺らしながら、俺は彼女の不安なところを一つずつ取り除いていく。 「カノン俺の心臓の音聞こえる?」 「う、うん」 俺はカノンに自分の心臓の鼓動を聴かせて、同じように自分も緊張しているんだよということを伝える。 そして2人の音を重ねるように合わせると、ゆっくりと心拍数を通常の状態へと戻していく。 「綺麗だよカノン」 俺はカノンのおでこに、さっきした手の甲への口づけよりもほんの少しだけ長めのキスを落とす。 落ち着かせはしたが、完璧に落ち着いてもらっても困る。ちゃんと意識をして欲しいという俺からの合図だ。 「あくあ……んっ」 俺の顔を見上げるカノンの無防備すぎる表情が可愛すぎて、すぐに彼女の唇を奪った。 結婚式のキスとは違う、情熱的で濃厚な口づけ。俺はほんの少しだけカノンの唇を解放する。 「カノン、ほら、口を開けて。うん、良い子だね」 緊張でほんの少し硬くなったカノンの体をほぐすように、カノンの薄いピンク色の可愛らしい唇の中へと、ゆっくりと自分の舌先を侵入させていく。ほんの少しでも多くの部分が触れ合うように、俺は自らの舌でカノンの舌を優しく解きほぐすように刺激する。 「ん……ふ、んん……ちゅ」 最初はされるがままだったカノンもほんの少しだけ余裕ができたのか、俺が舌先で刺激するとそれに応えるように舌を絡ませてくれた。俺はあえて舌を引っ込め、カノンの方から求めるように舌先を伸ばしてきた時に、そっと唇を離す。 「あ……」 蕩けた目で俺の事を見つめるカノン。自分からキスをおねだりしていたことに気がついたのか、ピンク色だった頬の色がわからなくなるくらい顔全体を赤くしていく。 「そろそろベッドに行こうか」 「きゃっ」 俺はカノンの体をお姫様抱っこすると、天蓋のついたお姫様が眠るようなベッドにそっと寝かせる。 こういうのを見ると、やっぱりカノンってお姫様なんだなぁと思う。 もちろんこのタイミングで、さりげなくブラジャーの背中にあるホックは外しておく。 「体、触るよ。嫌だったら言って」 「う、うん……」 俺はカノンの上に覆いかぶさるように四つん這いになると、まずはいつものように優しく頭を撫でると、柔らかなほっぺにそっと触れる。それからゆっくりと耳の輪郭をなぞると、そのまま首筋へと指先を這わせた。それに反応するように、カノンの体が小刻みに震える。俺はカノンの首筋に少し強めのキスをした。 「んっ……」 首筋に俺の痕跡を残したカノンの姿を見ると、支配欲に駆り立てられそうになったが何とか耐える。 俺はそのままカノンの肩に触れると滑らせるようにブラジャーの肩紐を横へとずらす。 「あっ」 ブラジャーを外されたことに気がついたカノンは、咄嗟に自分の腕を交差させて胸部を隠す。ぷっくりとほっぺたを膨らませると、可愛らしくむくれた表情で俺の事を見つめる。 まるで警戒心の強い野良猫を見ているようで、思わず笑みがこばれた。元王女様を野良猫に喩えるのは流石に不敬かとも思うが、そんな可愛い反応を見せるカノンが悪い。 「だめだよカノン、もっとちゃんとよく見せて」 俺はカノンの手を取ると、結婚指輪にそっと口づけをした。 ほら君は僕の奥さんなのだからとわからせてあげると、のぼせた顔をして俺のことを潤んだ瞳で見つめてくる。 「ほら、俺の体も触っていいよ」 俺はシャツのボタンを外すとカノンの手を自らの体に重ねる。 最初は恐る恐る俺の体に触れていたカノンだったが、やがてしっかりと両手で俺の体を確かめるように色んなところに触れていく。 「しゅ、しゅごい……お、男の人の体ってこんなにもカチカチなんだ……」 カノンが俺の体を触ることに夢中になっている間に、俺は緩んだブラジャーの下にできた隙間から手を滑らせる。そしてそのままゆっくりと優しくカノンの胸を揉む。 手のひらに少し収まらないくらいの大きさはちゃんとした重みがあって、弾力性のあるしなやかな肌は俺が揉むとちゃんと押し返してくれる。心地の良い柔らかさに顔を埋めたくなったが、それはちょっと恥ずかしいので我慢した。 「あ……んんっ、はぁ……はぁ……」 俺はカノンのブラジャーをずり下ろすと、その流れでカノンが穿いているパンツの紐を指先で軽く摘む。 「あっ! だめ……!」 蝶々結びにしていたサイドの紐が解ける。 するとカノンの綺麗な鼠蹊部があらわになった。 「カノン、もう片方は自分で解いてみて」 「む、無理、そんなの恥ずかしいもん……」 俺はカノンのスベスベとした太ももに触れると、フリルのガーターベルトの間に指先を滑り込ませる。 「早くしないと、もっとカノンが恥ずかしい思いをすることになるけど、それでもいい?」 「えっ、えっ、もっとはじゅかしぃことって……」 あせあせするカノンが可愛すぎて、優しく甘やかしてあげたいと思う反面、ほんのちょっとだけ意地悪してあげたくなる。 「たとえばこのままカノンの足を持ち上げて片方のソックスだけ……」 「は、はい! 自分で解きます!」 カノンは慌ててパンツの紐を解く。カノンが体を捩らせた事もあって、そのままパンツがベッドの上に広がって女の子の大事な部分があらわになる。 「綺麗だ……」 毛どころか毛穴すらも見当たらない美しいデリケートゾーンに思わず声が漏れた。 ピッタリと閉じたカノンの綺麗な縦筋。パンツで締め付けられたもう1人の俺も元気よく跳ねる。 シャツを床に脱ぎ捨てた俺は、カノンの大事な部分へと指先を近づけていく。 「やっ……」 俺はカノンの縦筋をそっと指先でなぞる。 表面はヌルヌルとしていて、軽く指先を離すと半透明で粘着性のあるものが俺とカノンの間で糸をひく。 よく見ると、ベッドの上ではだけたパンツのクロッチ部分にもシミができているのが見える。 どうやらカノンは感じやすいのか、あまり前戯をしなくても準備のほうがちゃんとできてるみたいだ。 「嫌? カノンの体はもう準備できてるみたいだけど?」 俺はカノンの目の前で、先ほど人差し指についた愛液を親指で擦り合わせると、ゆっくりと親指と人差し指を開いて、敢えて自分の体から出てるものを見せつける。 「すごく濡れてるね。カノンも俺とこういうことするの期待してた?」 「う、うん……」 俺はカノンの答えに少し驚く。そんなことないもんって言われるかと思ったけど、そこは素直なんだ……。 「そっか……俺もずっと、カノンとしたいなって思ってたよ」 俺は一旦ベッドから降りると、下着ごとズボンを地面にずり下ろす。 「あ……」 それを見ていたカノンの視線が俺の体のとある部分へと固定される。 カノンの視線の先を見つめると、イキり勃った自らのペニスが血管を浮立たせるほどバキバキに勃起していた。 仕方ないよな。高校生なら毎日抜いたっておかしくないのに、スターズに来る前からもうずっと抜いてなかったし……。 「きょ……教科書のイラストで見たのと全然違う……お茄子さんみたいに可愛くない……」 教科書? お茄子さん? あぁ、もしかしたらこの世界の性教育の本って、男性器の形を茄子で代用してるとか? うーん、高校の授業で保健の時は普通に男子は別室で自習だから、教科書すらないからわからないんだよなぁ。 「ごめん、怖がらせちゃったかな」 俺は改めてカノンの方に近づくと、ゆっくりと覆いかぶさって優しく口づけを交わす。カノンの体の緊張をほぐすように、ほっぺた、耳たぶ、鎖骨と、こわばった場所へとキスを落としていく。 「カノン、痛かったら言って」 俺は自らの指先をゆっくりとカノンの大事な部分へと挿入していく。 「あっ……!」 カノンの小さな体がびくんと跳ねた。 俺がほんの少しだけ指先を動かしただけで、カノンは腰を浮かせて小刻みに体を震わせる。それと同時に、一気にカノンの匂いが濃くなった。石鹸の香りと混ざり合って柔らかく優しい匂いがしていたカノンの香りが、オスを誘うような濃密で淫らな甘い香りへと変質していく。 「好きだよ、カノン」 俺がそう囁いただけで、カノンの膣内から分泌された愛液が俺の指先から根元へとダラダラと垂れ落ちて、シーツの上にできたシミを広げていく。 これくらいなら挿入できそうな気がする……。というか、もうこれ以上は我慢できそうにない。 俺は用意していたコンドームの袋を破くと、中身を取り出して自分のペニスに手早く装着する。 カノンも俺もまだ高校生だし、赤ちゃんを作るならもっとちゃんとしてからがいいと思ってるから、いい加減な気持ちではそういうことをしたくないと思った。望まない妊娠は、女性だけじゃなくて子供までも傷つけてしまうから、それだけは絶対に避けたい。それでも子供ができた時は、もちろんちゃんと責任を持って育てるつもりだけどね。 「カノン挿入れるよ?」 俺はカノンの太ももをグイッと持ち上げると、腰をほんの少し浮かせたような形にして自らのペニスをカノンの秘部へとゆっくりと押し当てる。 「あっ、あっ」 カノンがあまり痛がらないように、ゆっくりとピストンしながら少しずつペニスを奥へと挿入していく。 すると何かがブチっと破けた感覚と共に、カノンが更に腰を浮かせて大きく身体を仰け反らせた。 「ンンッ!」 こ、これが処女膜なのか? ほんの数滴の血液がシーツの上に垂れる。俺は一旦ペニスを抜こうとしたが、そんな俺の腕をカノンが掴む。 「だ、大丈夫……だから、このままして……いいよ」 「本当に大丈夫? 痛くない?」 俺はカノンに無理をさせたくなかったから、強がってはいないか敢えて聞いた。 ムードは壊すかもしれないし、はっきり言ってこのまましたいけど、それ以上にカノンの事が大事だから、ここでできなくても我慢できると思う……多分。 「ちょ、ちょっと痛いけど……そ、それも気持ちいいから」 挿入した先端の部分にカノンの膣内のヒダヒダが絡みついて締め付ける。 俺はほんのりと汗ばんだおでこにひっついたカノンの前髪をそっと手で横にながすと、再びおでこにキスをした。 「途中で痛くなって止めたくなったら、遠慮せずに言っていいから」 「うん、あ、ありがとう」 俺は再びゆっくりと前後にピストンして、できる限りカノンの奥へとペニスを挿入する。 すると先端に再び何かが当たった。さっきとは違う感覚……もしかしてこれが子宮口か? 「ンンッ」 カノンが少し痛がったので、俺はほんの少しだけその手前までペニスの位置を戻す。 根元までは入らなかったけど、半分以上……7割くらいは入ってるし大丈夫だろう。 俺はカノンに体を密着させるように覆いかぶさると、背中に手を回してぎゅっと抱きしめた。 そのままの状態で固定していると、カノンも痛みに慣れたのか、甘えた声で俺の名前を囁く。 「あっ……あくあ……好き、好き」 カノンって、もしかしたら物凄く甘えたがりなのかもしれない。 同じようにカノンの膣内も、甘えるように俺のペニスの形にピッタリと合わせて絡みついてくる。 螺旋状になったヒダの部分は、俺のペニスをぎゅっと抱きしめて離してくれそうになかった。 「カノン、動くよ」 「う、うん、好きに動いていいよ。私の体で……い、いっぱい、気持ち良くなってね」 俺は再びゆっくりとペニスを出し入れする。 はっきり言って、俺はもう十分に気持ちいい。だから、カノンの気持ちいい場所がどこなのかを探る。好きな人には喜んで欲しいしね。 「ああっ!」 カノンが少し大きな声を上げる。 俺はその位置を再びペニスで押す。 「らめぇ、そこ……刺激しちゃ、やだ、頭おかしくなりゅ」 嫌がるそぶりを見せるが、カノンの表情は今まで見たことがないくらい快楽に溺れて、淫らに乱れていた。 「嘘はダメだよカノン。俺たちは夫婦なんだからさ、本当のことを言って?」 俺は何度も何度も同じ場所を刺激する。 「あっ! あっ! あっ! 頭チカチカするの! 気持ち良すぎて変になっちゃうから、み、みにゃいで」 カノンは顔を隠そうとするが、もちろんそんなことはさせない。 「あ、あくあのいじわりゅ……や、嫌い……あ、あ、あ、うそ、嘘だから、しゅき、だいしゅき!」 カノンは俺の首の後ろに手を回すと、自ら濃厚な口づけを交わしてくる。 「カノンはキスが好きだね」 「うん、だいしゅき、だからもっとあくあとキスするの、いっぱいいーっぱいキスしゅる」 子供のような仕草で、大人のように濃厚な口づけを交わしてくる。 だからそういうギャップは反則だって、それにこれ以上煽られると、俺も優しくしてあげられなくなっちゃうかもしれないぞ? とはいえ、初めてのエッチで後で冷静になったカノンに嫌われたくないし、ちょっと早いけどそろそろ終わりにしようかな。ここまで2週間近くも溜めていたから出そうと思えば直ぐに出せる状態だ。 「カノン、そろそろ中に出すよ。ちょっと激しくしてもいい?」 「うん……いいよ、いっぱい激しくして! あくあの赤ちゃんの素、カノンの中に全部出して……!」 俺はカノンの体を少しだけ激しく揺さぶると、それに合わせて強くピストンする。 カノンは脚を痙攣させながらも、膣内では俺のペニスを先ほどよりも激しく締め付けて射精を促す。 膣壁の小さくザラザラとした粒々が、精子を強請るように俺のペニスが最も気持ちよく感じる裏筋を強く刺激した。 「あっ、あっ、あっ! イクッ、イっちゃう!! あ、あぁぁぁあああああああっ!」 うっ……。 カノンの中で俺のペニスが膨らんだり萎んだりして、今まで自分の中に溜まっていたドロドロとした白濁液が小刻みに外へと吐き出される。しかし、残念ながらコンドームをしているから、0.01mmの薄い膜によってカノンへの侵入を遮られた。 本音を言うなら俺だって生で中出ししたいけど、ピルは女の子にとって体の負担が大きすぎる。それに俺の世界にいた生きる伝説にして性の伝道師、1万人斬りのカート・ホークさんも、コンドームをつけない男は挨拶ができない男と一緒だって言ってたしな。 「カノン」 俺はカノンの唇に軽くキスをする。 「ありがとう。すごく気持ちよかった」 「はぁ……はぁ……う、うん! わ、私もすごく幸せだよ。あくあ……」 はっきり言って、一回じゃ収まるわけなんてないけど、カノンが息を荒げていたし、初めてで疲れただろうから今日はこれくらいにしておこうと思う。それにもう結婚したんだから、これからはいっぱいできるだろうし焦らなくてもいい。 俺はコンドームを外すと結んでゴミ箱へとポイする。 「カノン今日はいっぱい頑張ったね」 俺はカノンの横に寝ると、優しく抱きしめて髪を撫でる。 「だから今日はもうゆっくり休んでね」 「う、うん……」 しばらくするとやはりカノンは疲れていたのか、すぅすぅと可愛らしい寝息をたてる。 改めてカノンと結婚したことを思い出して、胸の奥が甘酸っぱい感情でぎゅーっと締め付けられた。 「あー、くっそ、可愛すぎだろ」 俺は改めて自分の下半身へと視線を落とす。 うん……そりゃそうだよな。治るどころか、さっきよりも大きく反り返っていた。 お前だって本当はもっとしたかったよな……ごめんな。やっぱりカッコつけずにもう一回って言うべきだったか……いや、幸せそうなカノンの寝顔を見ていると、俺の判断は間違っていなかったはずだ。 「ごめんな、カノン……」 俺はそっとベッドから降りると、カノンの体の上に優しくお布団をかける。 そしてそのままカノンが脱ぎ捨てた下着を手に持って、お風呂場の中で自分で処理した。洗濯カゴに入ってたのも使わせてもらったけどあまり汚してないから許して欲しい。そうしなきゃ治らなかったんだよ……。 ちなみに1人のオナニーはものすごく虚しかったけど、ベッドに戻ってきた時に、カノンが幸せそうな顔で寝ていたから改めてこれでよかったなと思いつつ、俺もカノンの眠るベッドの中へと潜り込んだ。 ************************************************ ここまで来れて本当によかった……。 でも、あんまりエロくならなくてごめんね。 あくあとカノンの初夜を考えたら、まぁこんな感じなのかなと思いました。相手が深雪さんとかだとまた違った感じになるんだろうけど……そこら辺はシチュエーションと話の流れ、人によって変わると思います。 カノン視点は流石に明日は間に合わないかなぁ……。間に合わせたい気もするけどね。 なんにせよ、楽しんでいただければ幸いです。 もんくろさん、レビューありがとうございました! 嬉しかったですよ。 皆様のレビュー、感想と同じくらい何度か読み直させてもらっています。 みなさん、ブクマ、評価、いいね本当にありがとう。 何よりも誤字修正、本当に助かってます……。 主にお知らせなどを呟いている作者のTwitterアカウントです。 https://mobile.twitter.com/yuuritohoney 森川楓こと○○スキーの日常回のお話を投稿しました。 せっかく開設したからにはこっちも有効活用したい……。 https://fantia.jp/yuuritohoney https://www.fanbox.cc/@yuuritohoney カノン、嗜みちゃん大勝利? 「お、おおおおおかしいところないよね?」 お風呂でしっかりとみんなに磨いてもらった私は、鏡の前で何度も何度もチェックを繰り返す。 さっきペゴニアには、大丈夫ですよ、お嬢様はいつもお綺麗ですなんて言われたけど、それでもやっぱり心配だ……。 「あっ……そうだ、これも吹いておかなきゃ……」 私は結婚祝いで捗るがくれた謎の液体が入った香水をベッドの近くでふりかける。 エッチの時に緊張しなくていいように、リラックスできる天然由来の成分で作った香水らしいけど本当に効果があるのかな? で、でも、確かになんだか良い匂いがするし、何もしないよりマシだよね。 捗るはもしもの時のために、気分が上がる粉もくれたけど、これは絶対にやばいやつでしょ……。見なかった事にしておこうっと……。 そういう意味では、普通に痛み止めとか。どうしてもお茄子が入らない時のために潤滑ジェルとかを結婚祝いでくれたチンポスキーは意外とまともなものをくれたんだよね。 ちなみに私が着ている可愛さマシマシの勝負下着は、姐さんからの結婚祝いだ。やっぱり姐さんは気が利くよね。それにしても姐さん……こういう可愛い下着が好きなんだ。今度私も姐さんにとびっきり可愛いのをプレゼントしよっと。 「よ、よーし、これで準備万端! いつでもドーンと来なさいよね!!」 うん、なんかいけるような気がしてきた。 教科書じゃ、男性のお……おちんちんはそんなに大きくないって書いてあったし、きっとあくあのだってお茄子なんていうのは都市伝説で本当はそこまでじゃないはず。うん……きっとそうだよね! そんなことを考えていたら、部屋の中にコンコンと扉をノックする音が響く。 「カノン、入るよ」 ど、どどどどどどどどどどどどどどどどどどどどうしよう!? じゃなくって、おち、落ち着くのよカノン! まずは余裕たっぷりと、一流の大人のレディ、そう淑女のように優しくあくあをお迎えしないと! 「う、ううううん……」 あ……声が震えちゃった。まって、今のやり直し、もう一回やり直すから! 「あ……」 部屋に入ってきたあくあは私の姿を見て固まる。 やっ、やっぱり変だった? それともこの女、エッチするのに気合い入れすぎだろって思われちゃったかな? どうしよう、あくあにこの性獣めって軽蔑された目で見られたら……あっ! それか、もしかしたら、メイクしてないから余計に子供っぽいって思われちゃったかも……。あくあって他の男性と違って、お姉さんタイプというか、おっぱいの大きなお姉さんを見てる時あるし、私の体じゃ満足できないとか? そういえば私のおっぱいより、姐さんとか捗るのおっぱいを見てる割合の方が多い気がする……。 「もっと近くで見ていい?」 あっ……余計なことを考えてたら、目の前にきたあくあが、私の足のつま先から頭のてっぺんまでじっくりと観察する。私のことを、エッチな目で見ているんだと思ったら、体の奥がむずむずした。見られている側の私がわかるくらい、おっぱいとか、パンツに包まれた部分を、あくあは熱の篭った目で見つめている。 嬉しい……私、ちゃんとあくあの事を興奮させてあげられているんだ。 改めてあくあを見ると、やっぱりカッコいい……。もちろんあくあは中身もカッコいいんだけど、やっぱり外見もかっこ良くて、その神々しさに思わず、ありがとうございますありがとうございますと拝みそうになったが、私はなんとか耐えた。 「そ、そんなに見られると、は……恥ずかしいかも」 流石にちょっと恥ずかしくなって、私はあくあから顔を背けてしまう。 なんでなんで!? 本当はもっと見てほしいのに、あくあに見られるとなんだかとっても恥ずかしくなるの。これってなんでかな? ね、ねぇ、誰か教えてよ……そんなこと教科書には書いてなかったよ。 「どうして? もっと良く、カノンのことを見せて」 あくあは私の手を取ると、手の甲に唇を落とした。 わわっ、びっくりした私の身体がビクンと反応する。な、ななななんでこんなに簡単に反応しちゃうの!? あくあにはしたない女の子って思われるじゃない! うぅっ……。 あくあが口づけした場所が熱を持って私の身体全体へと広がっていく。 やばい、興奮しすぎてて脇汗出てきたかも……。鼻血だけは出ませんよーに!! 「あっ……」 そっと身体を離そうとしたら、あくあは私の体を強く抱き寄せる。 ふぉぉぉおおおおおおおおおお! 胸板! あくあの胸板! 私の柔らかいおっぱいと違って、あくあの胸板はすごくカチカチで興奮した。 しかもこの至近距離! あぁっ! だいしゅきなあくあの匂いがしゅごくしゅるよぉ。 あくあは私の体を抱きしめたまま、ゆっくりと私の体を揺籠のよう揺らす。それがあまりにも心地よくて、何も考えられなくなるほど頭がポーッとする。 「カノン、俺の心臓の音聞こえる?」 「う、うん」 あくあの心音を聞いているとすごく落ち着く……あ、あの、これ録音できませんか? 今、私が手にお財布持ってたら、間違いなくお金出してたわ。 「綺麗だよカノン」 あくあは、油断しきっていた私のおでこにそっと口づけを交わす。 い、いいのかな? こんなにいっぱいキスしてもらって……。男の子からキスされることって、めったにないって聞くし、なんかもう今日だけで、あくあに一生分のキスをしてもらってる気がする。 あっ……これフラグか。よくアニメでも男の子とちょっと良い関係になった女の子は死んじゃうし……私も明日あたりぽっくりと簡単に死んじゃうのかも、ごめんね、みんな、これ間違いなく死亡フラグです。 「あくあ……んっ」 さようならの挨拶をしようとあくあの顔を見上げたら、その瞬間に唇を奪われた。 も、も〜! めっ! あくあってば、自分の事をちゃんとわかってる? 男の子がそんなに簡単にキスしちゃだめでしょ! ましてやあくあのキスなんて希少価値MAXなんだから、もっと自分の唇を大事にして!! あっ、でもいっぱいキスしてくれるのは嬉しいから、私だけにはこのままのペースでお願いします!! 「カノン、ほら、口を開けて。うん、良い子だね」 あっ、あっ、あっ……どっ、どうしよう!? 私のお口の中に、あくあの舌が入ってきたよぉ……ま、待って、こんなの私の知ってるキスじゃない!! キスって、こうちょっと唇が軽く触れるだけの事故みたいな奴じゃないの!? 結婚式の時といい、あくあのキスはえっちすぎるよ。あの時だって、私おパンツをダメにして披露宴の前に替えたんだからね!! 「ん……ふ、んん……ちゅ」 あっ……あっ……でも、しゅごくいい……。 このきしゅ、今までのキスと違ってものしゅごく気持ちいいよぉ。 なんか一つになるっていうか、あくあと繋がってるみたいですごく興奮する。 「あ……」 気がついたら、あくあの顔が私から離れていた。 あわわわわわっ、自分からおねだりするみたいにキスして、こんなのじゃあくあにエッチな女の子って思われちゃうかも。性に積極的すぎる女の子は嫌われるって聞くし、私もちゃんと自重しないと! そもそもそんな余裕自体がないんだけど、そこにはあえて目を瞑る。 「そろそろベッドに行こうか」 「きゃっ」 あくあは普通に私の体を抱っこすると、私のベッドにそっと寝かせる。 あ、あ、あ、あ、あ、今からエッチするんだ……。 「体、触るよ。嫌だったら言って」 「う、うん……」 あくあは私の上に覆いかぶさるように四つ這いになると、私の頭を優しくなでなでしてくれた。 えっ、待って、こんな体位、私、知らない! ペゴニアも言ってたけど、エッチって女の人が男の人の上に跨って自分でパンパンするんじゃないの? あくあは混乱する私のほっぺたにそっと触れると、耳の輪郭を指先でなぞっていく。そのまま首筋へと指先を這わせると、私の首筋に少し強めのキスを落とした。 「んっ……」 私の体がびくんと反応する。 あくあは私の肩に触れると、ごく自然とブラジャーの肩紐を落とす。 えっ、えっ? なんでこんなに簡単に外れるの? あっ……背中のホック外れてる。えっ? いつの間に!? 「あっ」 待って、恥ずかしい!! 私は思わず腕を交差させて、自らの胸部を隠すそぶりを見せる。 もう! もう! もう! ちょっと、あくあってば手慣れすぎてない!? むーっ、私は少し涙目になってあくあのことを睨む。 「だめだよカノン、もっとちゃんとよく見せて」 あくあは私の手を取ると、結婚指輪にそっと口づけを交わす。 えっ、何それ? お前は俺のものだからって言われてるみたい!! う、嬉しいかも。優しいあくあも好きだけど、ちょっと俺様なあくあしゅごく良いかも……。 「ほら、俺の体も触っていいよ」 はわわわわわわわ。 あくあは私の前でシャツのボタンを外すと、ストリップショーのように目の前ではだけた。 漫画に書かれていたような男の子とは違う、女性のボディビルダーさんみたいに筋肉でムキムキってわけじゃないけど、しっかりと筋肉がついてるのがわかる。特に綺麗に六つに分かれた腹筋とか、腰の辺りの筋肉とか、肩の辺りとか、私のふにゃふにゃの体と全然違った。 「しゅ、しゅごい……お、男の人の体ってこんなにもカチカチなんだ……」 あくあはすすすと、私のブラジャーとおっぱいの隙間に手を伸ばすと、私のおっぱいを優しく揉み解す。 や、や、やややっぱり、あくあって女の子のおっぱいが好きなんだ。 そんな切ない顔して優しく揉むくらいなら、もうちょっと強く揉みしだいたり、赤ちゃんみたいに乳首を吸ったりとか、このおっぱいはもう既にあくあのものなのだから、好きにしてくれたって良いのにな。 「あ……んんっ、はぁ……はぁ……」 私が体を捩らせると、あくあが私のパンツの紐に指先を引っ掛ける。 「あっ! だめ……!」 蝶々結びにしていたサイドの紐が解けると、私の鼠蹊部があらわになる。 「カノン、もう片方は自分で解いてみて」 「む、無理、そんなの恥ずかしいもん……」 あくあは私の太ももを卑しい手つきで触ると、ガーターベルトの間に指先を滑り込ませた。 「早くしないと、もっとカノンが恥ずかしい思いをすることになるけど、それでもいい?」 「えっ、えっ、もっとはじゅかしぃことって……」 ちょ、ちょっと待って、これ以上何があるっていうの? 私のライフはもうゼロよ!!! 「たとえばこのままカノンの足を持ち上げて片方のソックスだけ……」 「は、はい! 自分で解きます!」 そんな恥ずかしい格好、大好きな人の前でできるわけないじゃん!! 私が慌ててパンツの紐を解くと、大事なところを隠していた布地がぺろりとめくれる。 「綺麗だ……」 えっ、え〜!? そんなじっくりと私のおまんこ見るの? やめてよ恥ずかしい! それに、毛も生えてない私のお子様まんこじゃ、あくあに鼻で笑われちゃうかも……。 だって仕方ないじゃない。初潮が来ても全然生えてこないんだから!! あくあは私のおまんこを一通り観察し終わったのか、シャツを脱ぎ捨てると私の大事な部分へと指先を伸ばす。 「やっ……」 あくあの指先が私の縦筋をなぞる。それに反応するように私の体が小刻みに痙攣した。 や、やっぱり、すごく濡れてるよね。ペゴニアも言っていたけど、私って結構濡れやすいタイプらしい。 そのせいで、あくあに出会ってから何枚のおパンツを成仏させてしまったことか……。 「嫌? カノンの体はもう準備できてるみたいだけど?」 あくあは私の目の前で人差し指と親指を開いて、私の股から出ていたエッチなお汁を見せつける。 「すごく濡れてるね。カノンも俺とこういうことするの期待してた?」 「う、うん……」 そんなことないもん! って、言いたかったけど、無理だよね。 だってもう誤魔化せないくらい出てるし、こうなったら開き直るしかない。 ふーんだ、いいもーん。どーせ私はエッチな事しか考えてませーん。 「そっか……俺もずっと、カノンとしたいなって思ってたよ」 あくあはベッドから降りると、下に穿いていたものをまとめて脱ぎ捨てた。 「あ……」 ちょ、ちょちょちょちょっと待ったぁ!! ナニソレ? えっ……? ソレ ガ オチンチン? あっ、だめ、今、一瞬チジョーになりかけた。 「きょ……教科書のイラストで見たのと全然違う……お茄子さんみたいに可愛くない……」 くっ、こんなことならチンポスキーを揶揄ったりせず、私もおちんちんソムリエの資格を取りに行けばよかった!! だって私が知ってるのってこう、先っちょが巾着みたいになってる可愛いやつだし……あっ、それともあれはイラストだからだいぶ緩和してたとか? う、うーん、でも明らかに形が違うような……。 それにしても誰よ。あくあのおちんちんはお茄子さんなんて言ったのは!! そんな可愛くないじゃない!! 絶対に後で掲示板に、茄子って言ってた奴はポンコツって書いてやるんだから!! 「ごめん、怖がらせちゃったかな」 あくあは私の方に近づくと、ゆっくりと覆いかぶさって優しく口づけを交わす。私の体の緊張をほぐすように、ほっぺた、耳たぶ、鎖骨と、こわばった部分へと次々とキスを落としていく。 「カノン、痛かったら言って」 あくあの指先がゆっくりと私の大事な所へと侵入していく。 「あっ……!」 今までに感じたことのないピリピリとした感じに、身体が痙攣したかのように小刻みに反応する。 あっ、あっ、違う……今まで怖くて表面しか撫でたことなかったのに、中を弄られるのってこんなにも気持ちがいいんだ。お茄子さんで試そうとした時も、結局、表面をゴシゴシしただけで終わったしね……。 「好きだよ、カノン」 私の耳元であくあが愛を囁くだけで、私はだらしなく股の間から愛の蜜を滴らせる。 あくあは落ちていたズボンのポケットからコンドームを取り出すと袋を破いて中身を取り出す。 えっ? えっ? えっ? なんで避妊具……? 馬車の中で赤ちゃん欲しいって言ってたんじゃないの? そ、それともやっぱり、こんなエッチな女の子とは、赤ちゃん作れないなって思ったのかな? 「カノン挿入れるよ?」 ふぁ……あくあは私の太ももをグイッと持ち上げると、腰を浮かせるようにして私の大事なところにおちんちんを押し当てる。コンドームのことは引っかかったけど、そ、それどころじゃないいいいいい! 「あっ、あっ」 は……はいってきてりゅ……。 あくあのおちんちんが私の中に入ってきてる!! し、幸せすぎて頭がおかしくなりそう。 「ンンッ!」 破けた! なんか破けた!? あっ……こ、これが処女膜ってやつなのかな? 痛がる素振りを見せた私を見て、あくあは体を離そうとする。私はそんなあくあの腕を咄嗟に掴んだ。 「だ、大丈夫……だから、このままして……いいよ」 「本当に大丈夫? 痛くない?」 「ちょ、ちょっと痛いけど……そ、それも気持ちいいから」 本音を言うとちょっとどころか、めちゃくちゃ痛い。でも痛み以上に気持ちいいし……その、私が変なのかもしれないけど、痛いのがすごく気持ちいいっていうか、なんかあくあのものにしてもらっているみたいで、しゅごくしゅき。 「途中で痛くなって止めたくなったら、遠慮せずに言っていいから」 「うん、あ、ありがとう」 あくあがさらに私の奥へと入ってくる。 痛みの伴う強い快楽と、体の奥から溢れてくるような多幸感で頭がどうにかなってしまいそう。 「ンンッ」 あっ、あっ、今、あくあのおちんちんがコツンって、私の中の何かに当たった。 痛くて思わず声が漏れたけど、あくあはそれに気がついてほんの少しだけおちんちんを引っ込めると、私の体を抱きしめたままその場で固まる。 一つになるってこういうことなんだ……。 「あっ……あくあ……好き、好き」 あくあはちゃんと気持ちいいのかな? そこだけが心配です。 私と同じくらい気持ちよかったら嬉しいのにな。 「カノン、動くよ」 「う、うん、好きに動いていいよ。私の体で……い、いっぱい、気持ち良くなってね」 あくあは私のおまんこの中でおちんちんをゆっくりと上下にピストンさせる。 「ああっ!」 にゃ、にゃに!? 今、あくあのおちんちんが押した場所が気持ち良くて変な声が漏れた。 あくあはその場所を確認するように何度も何度もその部分をおちんちんで攻める。 「らめぇ、そこ……刺激しちゃ、やだ、頭おかしくなりゅ」 「嘘はダメだよカノン。俺たちは夫婦なんだからさ、本当のことを言って?」 そ、そんなこと言っても無理! 気持ち良すぎて頭がフットーしちゃう!! 「あっ! あっ! あっ! 頭チカチカするの! 気持ち良すぎて変になっちゃうから、み、みにゃいで」 顔を隠そうとしたら、あくあに手首を掴まれる。 勝てない……あくあの前じゃ、私こんなにもか弱い女の子になっちゃうんだ。 あっ、あっ、あっ、それにこのシチュエーション、好きな人に無理やり襲われてるみたいで興奮しすぎて頭がおかしくなりそう。 「あ、あくあのいじわりゅ……や、嫌い……あ、あ、あ、うそ、嘘だから、しゅき、だいしゅき!」 私は手首の拘束が緩くなった瞬間に、あくあの首に手を回してちゅーをした。 「カノンはキスが好きだね」 「うん、だいしゅき、だからもっとあくあとキスするの、いっぱいいーっぱいキスしゅる」 このまま私のことを無茶苦茶にしてほしい……。 もうあくあの事しか考えられないくらい私の頭の中をあくあで支配して、体の隅々から心まで、私の全部があくあのものだって刻みつけて欲しかった。 「カノン、そろそろ中に出すよ。ちょっと激しくしてもいい?」 「うん……いいよ、いっぱい激しくして! あくあの赤ちゃんの素、カノンの中に全部出して……!」 あくあの動きが激しくなった。 好き……! 優しいあくあも好きだけど、私やっぱりちょっと強引なあくあの方が好きかも!! 「あっ、あっ、あっ! イクッ、イっちゃう!! あ、あぁぁぁあああああああっ!」 あ……出てる。私の中に何かが吐き出されている感覚がある。 あくあの赤ちゃんの素が、さっきのコツンと当てられた部分に勢いよく打ち当てられていた。でも……ゴムをしてるから、感触だけで吐き出した精液はゴムの中で溜まっているんだと思う。 ああああああああ! やっぱり中で欲しかったよぉ!! 本音を言うと私が一番大事にしていたところを、全部あくあで満たして欲しかった……! 「カノン」 あくあは私の唇に軽くキスをする。 「ありがとう。すごく気持ちよかった」 「はぁ……はぁ……う、うん! わ、私もすごく幸せだよ。あくあ……」 あくあはおちんちんからコンドームを外すと、結んでゴミ箱にポイした。 ああああああ……私とあくあの赤ちゃんの素が……。 「カノン今日はいっぱい頑張ったね」 あくあは私の横に寝ると、優しく抱きしめて髪を撫でてくれた。 「だから今日はもうゆっくり休んでね」 「う、うん……」 うー……幸せだけどなんかちょっとモヤモヤする。ってこんな贅沢言っちゃだめだよね。 あくあに嫌われるかもしれないし、結婚してくれて、こんなにすぐエッチしてくれたのに、これ以上の高望みしたら他の女の子たちにも申し訳ないかも……。 私は、あくあの隣で寝息を立ててわざと寝たふりをした。 「あー、くっそ、可愛すぎだろ。ごめんな、カノン……」 あくあはそう言うと、私の体にお布団をかけて、脱ぎ捨てた下着を持ったまま備え付けの浴室へと向かう。 私はそれを見計らって、お布団から出るとあくあがゴミ箱に捨てたコンドームを回収する。 「す……すごい……」 あくあの出した赤ちゃんの素でタプタプになったコンドームを指でプニプニと押してみる。 男の子ってこんなにも精液を出すんだ……。もっと水みたいって教科書には書いてたのに、全然違うじゃない。あの教科書本当に役に立たなかった。メアリーは教材変えた方がいいわよ。 「これ、後で巾着袋を縫ってその中に入れてお守りにしよ……」 私はコンドームの表面を拭き取ると、引き出しにあったポリ袋の中に入れて、更にそれをアクセサリーボックスにしまった。 「それにしても……あくあは私の下着を持って何をしに行ったのかしら?」 浴室の方へと行ってみたかったけど、とてもじゃないけど腰と股の痛みでベッドから出れそうにない。 何よりも強烈な眠気に、私はすぐにベッドの中で寝付いてしまった。 「んん……」 ゆっくりと意識が覚醒していく……。 っ! 私は腰と股の痛みで一気に目が覚めた。 「大丈夫、カノン?」 「あ……」 目の前に居たあくあの顔を見て、急速に私の顔が熱くなる。 ま、待って、寝起き! 寝起きだから見ないで!! 私は咄嗟にあくあから顔を背ける。寝返りをうとうとしたけど、腰の痛みでできなかった。 「み、見ないで……!」 「どうして?」 あくあは汗ばんだ私のおでこにキスを交わす。 「だ、だって、寝起きだし変な顔してるかも……それにお風呂だって入ってないし……」 「そっか、じゃあ一緒にお風呂に入る?」 えっ? あくあの言っている意味がわからなくて私は一瞬固まる。 するとあくあはベッドから降りると、上にかけていたお布団を剥ぎ取って私の体をそっと優しく抱き上げた。 「ま、待って、一人で入れるから!」 「ん? 本当に? 一人でちゃんと浴室まで行ける?」 う……はっきり言って、無理したら歩けると思うけど、そんな不格好な姿をあくあに見られるのも嫌だ……。 「そ、それは無理かもしれないけど……」 「それじゃ、一緒に入ろうか」 あわわわわわわ、あくあは私の体を抱き上げたままお風呂場へと向かう。 そ、その抱き方は、あくあが近くて心臓に悪いから自重して! で、でも……定期的にはしてほしいかも。 あくあは私を椅子に座らせると、バスタブの中にお湯を溜め始める。 ま……待って、何か嫌な予感がするけど、それが何なのかわからない……。でもこれは確実に何かやらかす流れだ。 「カノン、最初は優しくするからもっと強くして欲しかったら言ってね」 えっ、えっ、にゃ、にゃにするの!? あくあは私の髪にゆっくりとシャワーをかける。 うえええええええっ!? ちょ、ちょっと待って! もしかしてあくあが私の髪を洗ってくれるってこと? え? それって有料サービスだったりとか……ふぁ。私より大きな手のあくあが、優しく私の髪を洗ってくれる。ペゴニアに洗ってもらってる感覚と全然違う……。そりゃ比べたら、ペゴニアの方がうまいけども。そうじゃない。そうじゃないのよ!! 「お嬢様、痒いところはありませんか?」 「にゃ……にゃいです……」 あくあはシャンプーだけじゃなくって、トリートメントやコンディショナーも同じように丁寧にしてくれた。 ふぁー……わ、私だけこんなに幸せでいいの? こんなに幸せだと幸せ死しちゃうかも。 「じゃあ、次は体を洗おうか」 「ふぁ、ふぁい」 もうされるがままである。流石に恥ずかしかったから前を洗うのだけはなんとか阻止して自分で洗ったけど、私の足を綺麗に洗ってくれている時のあくあを見てると、せっかく洗った部分を汚してしまいそうになった。 最後に洗顔をした私は、あくあに抱き抱えられるようにしてバスタブの中に入る。 ふぅ……落ち着きましょう。そう落ち着くのよカノン!! え? 待って、結婚したら毎日こんなのが続くの? 朝からこんなにもイチャイチャして、1日の最後にはせっくすするってことでしょ? 無理じゃん……そんなのもう絶対に無理じゃん。私、幸せすぎて爆発するよ? ちょっとこれは……早急に、早急に! あくあに他のお嫁さんをもらってもらわないといけないかも。 私だけじゃこの幸せを受け止めきれない。幸せを共有して言い合える人がいないと……というか私だけがこんなに幸せでいいのだろうかと、世界中の全ての女性に申し訳ない気持ちになって、さすがの私も心が痛む。嗜みちゃん大勝利とかふざけたことを言ってる場合じゃない。 お風呂から出てもあくあは優しくて、私の髪を丁寧に乾かしてくれたり、私の髪を三つ編みにしてくれたりした。って、あくあってそんなことまでできるの!? 「あー、実は妹のらぴすがお風呂から出た後にやってたから、慣れちゃったんだよね。で、その流れでしとりお姉ちゃんや母さんにもたまにやってたから、ペゴニアさんには負けるかもしれないけど安心してくれ!」 え? 待って、らぴすちゃん、毎日こんなことされてたの!? 白銀家やばくない? ていうかソレに耐えられるらぴすちゃんしゅごい……これはもう明日から、らぴすちゃんじゃなくって、らぴす先輩って呼ばなきゃいけないかも。 「あー……でも最近、思春期なのか恥ずかしがってさせてくれないんだよね」 そりゃそうだよ!! 私は心の中であくあに突っ込んだ。 「はぁ……た、助かった……」 あくあが用事で離れた隙を狙って一人でだらけていると、捗る達が部屋にやってきた。 「で、どうだった……?」 だらしない顔でにやける捗るを見てドン引きしそうになるけど、気持ちはわかるし、ついこの前まで自分も完全に同類だったのでなんとも言えない気持ちになる。 「い、言えるわけないじゃない! で……でも、すごかった」 「「「おぉ……」」」 みんなから、感嘆の声が漏れる。 私の初体験は私にとっての大事な思い出だ。だからこれ以上は言いたくないから、わかりやすく話を違う方向へと振る。 「って、そんなことよりも! 捗る、貴女何やってるのよ……」 シスター服を着た捗るをみんながジトーっとした目で見つめる。 むしろ私のことよりも問題はこっちでしょ。 「あー……実はですね」 捗るは今までの経緯を私たちに説明する。そして全員で頭を抱えた。 「ちょっと待って、なんでそんなことになるのよ」 「いやぁ……私の溢れ出る才能と魅力のおかげ、とか? てへっ!」 こ、こいつ全然反省してない……。 ちなみに姐さんの顔を見るのが怖くて、捗るはおろか、私とチンポスキーですらもはや目を合わせない。ただポキポキと何かを鳴らす音だけが聞こえる。 「捗るさん……」 「すっ、すみませんでしたあああああああああああ!」 見事なスライディング土下座である。最初から謝るなら変なことしなきゃいいのにと思うけど……話の経緯を聞いたら、誰かを助けるためだったのだから別に悪いことをしてたわけじゃないんだよね。 「別に怒っているわけではありません」 「えっ?」 怒ってない? 私はチンポスキーと顔を見合わせると、姐さんの方へと視線を向ける。 「寧ろ困っていた女性を助けたのだから、捗るさんの行動は誉められるべきです。でも……自分で拾ってきたペットは、ちゃんと最後まで自分で育てないといけないわよね」 「は……はい。お、おっしゃる通りだと思います」 ペッ、ペット……姐さんにとっては、あの変な集団もペット感覚なんだ……。 まぁ確かにパンケーキちゃんはペットっぽいかも。 「私も姐さんの言う通り、ちゃんと捗るが管理した方がいいと思うわ。多分だけど、放置してたらそのうちとんでもないことになりそうだもん」 「ソ、ソウデスヨネー」 片言で喋らないでよ。捗るが片言になるともうチジョーにしか見えない。って、聖あくあ教ってリアルにチジョーなんじゃ……でもあの人たち、自分達はSYUKUJYO側だって思ってそう。まぁ確かに悪い事じゃなくて良い事をしてるんだけど、うーん、正義の味方? なんか違う気がする。 ソレに、今回の事とかスターズが落とされる一歩手前みたいなもんじゃん。冷静に考えるとやばくない? かといってお母様に相談してもなぁ……ここはやはりおばあちゃんかな? そんな事を考えていると、捗るが私の顔を覗き込む。 「ん……嗜み、お前なんか首のところ蚊に刺されてるぞ?」 「えっ、捗る、どこ? どこ?」 チンポスキーが貸してくれた手鏡で蚊に刺された場所を確認する。すると、首筋に赤い跡がついていた。 あっ……これって……。 「こ、これ、あくあのキスの痕……」 「はぁ!?」 飛びかかりそうになった捗るを姐さんが秒で押さえる。 「ちょ、ちょっと待って姐さん、カノンも、何も何もしないから」 いや、絶対に嘘でしょ!? さっき、ギャグ漫画みたいに飛びつこうとジャンプしたじゃん! 「嘘じゃないって! ちょ、ちょこーっとでいいから、嗜みさん、その部分にキスを! いや、1ペロでいいんでペロペロさせてください! そうすれば、私もあくあ様と間接キッス! ぐへへ!!」 「ほら、やっぱりアホなこと考えてるんじゃない!!」 捗る……せっかくさっきは姐さんに叱られなかったのに……。 本能に忠実すぎるが故に結局姐さんに説教される友のことを、私とチンポスキーは悲しい目で見つめる。 ちなみにもうお風呂に入った後だから意味ないよと捗るに言ったら、綺麗にその場に崩れ落ちた。 ************************************************ 使用済みはカノンの元に行きました。 ちなみに、あくあのオナニーは忍者が録画してたけど、RECのボタン2回押して録画できなかったという裏話も。 捗るはまぁ、こういうやつですよね。この話のためにキスマークつけたと言っても過言ではない。 感想欄でも返信したけど、やっぱりエロ回は生が良かったのかなぁ……。 また今後も色々と試行錯誤すると思いますけど、楽しんでいただければ幸いです。 水曜からはまたお仕事回をやるので、それもお楽しみに!! 水曜日まで略称募集してます。 何かいいの思いついた人は、是非……! https://mobile.twitter.com/yuuritohoney 森川楓こと○○スキーの日常回のお話を投稿しました。 せっかく開設したからにはこっちも有効活用したい……。 https://fantia.jp/yuuritohoney https://www.fanbox.cc/@yuuritohoney ここから新章突入かな? ******************************************** 白銀あくあ、俺達のランウェイ。 「それじゃあ行ってくるよカノン。また後で」 「う、うん」 俺はカノンと軽くキスをすると彼女の部屋を出た。 朝、起きた時、自分の腕の中にカノンが居た時の感情は、おそらく一生忘れることがないだろう。 そんなことを考えていたら、タイミング良く……というか明らかに狙い定めたように目の前からニマニマした顔のペゴニアさんが歩いてきた。 「ゆうべはおたのしみでしたね!!」 「言うと思ったよ……」 なんでペゴニアさんは、そんなにも嬉しそうなんだ……。 後、その指で作った輪っかに人差し指を抜き差しするような行為やめなさい! ペゴニアさんだって年頃の女性なんだから、もっと自分を大事にしてくださいよ!! 「ランウェイまでにはなんとか歩ける様にはしますから、後はお任せください」 「あ……うん、ありがとう」 えっ……? なんでカノンが歩けない状態だって知ってるの? も、もしかして、どこからか覗いてたとか……いやいやいやいや、流石にそれはないでしょ。いや、ないよね? 俺の反応を見てペゴニアさんはニヤニヤする。あれぇ……この人ってこんなにも感情が豊かな人だっけ? なんかだんだんペゴニアさんの本性があらわになってきている気がした。 ペゴニアさんと別れた俺は用意された車に乗って、スターズコレクションでコロールオムがランウェイショーを行う会場へと向かう。 スターズコレクションは世界三大ファッションショーの一つとされ、この時期にそれぞれのブランドが、来年の春夏に売り出す商品のコンセプトを提示するイベントである。 俺はコロールオムの専属モデルとして、このショーに参加する予定だ。 ショーのモデルには俺の他にも、とあ、慎太郎、天我先輩、それにクリスとデザイナーであるジョン、スターズの男性モデルが1人と、CMで共演した|玖珂《くが》レイラさんと、スターズの女性モデル2人が男装モデルとして起用される。 『ありがとうございます』 俺は運転手さんにお礼を述べるとスタッフ専用入り口から会場に入る。 すると目の前に見知った人が立っていた。 「お久しぶりですレイラさん」 玖珂レイラさんは世界で活躍する女優さんだ。 16歳の時に映画デビューして、その年の新人女優賞と助演女優賞をW受賞したことで、いきなりトップスターの仲間入りをした凄い人である。ただ、その時に共演して主演女優賞を取った雪白美洲さんに憧れて、すぐに彼女を追ってステイツに行ってしまった。 映画、ドラマはもちろんのこと、現地ではミュージカル女優としても評価されている。 レイラさんは俺達の国とステイツのハーフで、オリエンタルな雰囲気の目鼻立ちがはっきりとしている美人さんだ。スレンダーなタイプでウェーブのかかった長い髪はとても魅力的である。ちなみにCMでは、結婚詐欺師を演じた俺に騙されたという女性を演じたけど、明らかに騙されるとしたら俺の方だろう。レイラさんみたいな美人さんなら大半の男の人は貢いじゃうだろうなぁ……。まっ、今の俺にはカノンがいるから関係ないけどね!! 「あくあくん、結婚おめでとう?」 「そこは疑問形じゃなくて、ちゃんと祝福してくださいよ」 ミシュさんも相当ふわふわした人だったが、レイラさんも普段はとぼけた感じの人だ。 確か今は27歳くらいだっけ……。芸歴11年の大先輩だ。そんな大先輩が何故か俺の顔を至近距離からじーっと見つめている。お、俺の顔になんかついてますか? 「あくあくんって、やっぱり若い時のミシュ様に似てる……。私、あくあくんとなら結婚できるかも? ねぇ、試しに私のことも抱いてみてくれない?」 「ちょ、ちょっと、先輩、俺、新婚ですよ!? 揶揄わないでくださいよ、もー!」 こ、この人は、いきなりなんてとんでもないことを言い出すんだ。 誰かに聞かれていたらどうするんですか? 白銀あくあ、結婚の翌日に有名女優と浮気! 泣かされたスターズの元王女殿下とかいう見出しの夕刊が発行された日には、間違いなくスターズの人たちに殺される……。 「別に揶揄ってないんだけどな……。だってミシュ様、私と赤ちゃん作ってくれないんだもん」 俺は何やらブツブツと呟くレイラさんの背中を押してみんなの待っている控室へと向かう。 このままここでこの人と2人きりでいたら危険だ。一体何を言い出すのかわかったもんじゃない。 『おはようございまーす!』 『おはよう? こんにちは? こんばんは?』 会場に入った俺たちはスタッフの皆さんと挨拶する。 「あ、あくあ! それにレイラさんお久しぶりです」 最初に俺の存在に気がついたとあが俺達の方へとやってくる。それに続いてやってきた慎太郎や天我先輩、ジョンやクリスと、スターズの女性モデルお2人とも挨拶を交わす。 みんな改めて俺の結婚のことを祝福してくれて嬉しかった。 俺たちが固まって談笑していると、俺とレイラさんが入ってきた入り口から誰かの気配を感じる。 『アレ……もしかして、僕、遅刻した?』 優しい声色だけど、それは間違いなく男性の声だった。 俺は声がした方へと振り向く。 『そんなことないよ、チャーリー。みんな来るのが早すぎただけさ』 ジョンはチャーリーと呼んだ男の人と挨拶のハグを交わす。 チャーリーは黒いパーカーのフードを頭に被り、目にはサングラス、口元はマスクで覆い隠している。一見すると不審者みたいに見えるが、芸能人であれば珍しくないファッションだ。でも実際にこのファッションをすると、逆に自分からそういう関係の人なんですと言ってるのと同じなんだけどね。 ジョンはチャーリーと共に俺の方へと近づいてくる。 『あくあ紹介するよ。彼がもう1人のコロールオムの専属男性モデルのチャールズ・ヘンダーソンだ。まだデビュー前だけど、よかったら仲良くしてやってくれ』 近くに来ると俺より少し小さいように見えるから身長は175cmくらいだろうか。 声の感じからすると若い……年齢は同じくらい、もしくは年下かもしれない。 『ほら、チャーリー。あくあに会いたがってただろ、何か言わなくていいのかい?』 『あ……』 チャーリーはパーカーのフードを下ろすと、サングラスとマスクを外した。 おぉ……! ゆるふわパーマの見事なブロンドヘアーに、透き通るような青い目、顔はかっこいいけどどちらかというと可愛い感じで、俺たち高校生組と比べても幼さが感じられる。 「ハ、ハジメマシテ、アクアサン、ベリルノミナサン。ワタシ、ナマエ、チャールズ・ヘンダーソン。チャーリー、イイマス」 お、おぉ! 片言とはいえ頑張って俺達の国の言葉を話してくれている。 俺達は顔を見合わせて驚いた。 「初めましてチャーリー、俺の名前は白銀あくあ、喋りづらい言葉があったらこの国の言葉でもいいよ」 「ア、アリガトウゴザイマス」 俺はチャーリーと握手を交わす。チャーリーが少し恥ずかしそうに俺の顔を見つめていると、隣にいたジョンが助け舟を出す。 『チャーリーはまだ14歳だけど、とっても優秀なんだ。勉強もできるし、運動神経だって悪くない』 『おぉ、凄いなチャーリー。俺も運動好きだから今度一緒になんかスポーツしような!』 俺がそういうとチャーリーはコクンと頷いた。 『僕……勉強も運動も嫌いじゃないけど、ずっと退屈だった。でも……あくあさんのライブ映像見て、楽しそうって思ったし、実際に見てて楽しくて……僕もあくあさんと同じことしたら楽しいんじゃないかって思ったんです』 うわー、うわあああ……やべぇ、やベぇぞ! これはめちゃくちゃ嬉しい……!! まさか俺を見て、アイドルを目指してくれる子がいるなんて!! それもスターズ、海外の男の子ですよ!! そりゃ、とあや慎太郎、天我先輩がドラマに出てくれたり、一緒にライブしてくれたこともめちゃくちゃ嬉しかったけど、それとは違う嬉しさが込み上げてくる。 『だから、コロールオムには自分で応募しました……あ』 俺はチャーリーにハグした。ありがとう、ありがとう。 『すげぇ嬉しいよ、チャーリー! これからもいっぱい一緒に仕事しような。なんなら合同ライブもやろうぜ!!』 『う、うん、ありがとうあくあさん』 『あと、あくあでいいって』 『で、でも、あくあさんの方が先輩だし、そっちの言葉のさん付け……結構好きなんだ』 うわああああ、なんてうい奴だよ!! かわいいなぁチャーリー、しかも後輩、初めてできた後輩……あぁ、天我先輩の気持ちわかるぞ。 なぁ、この子、このままベリルにお持ち帰りしていいか? はしゃぐ俺を、とあがジト目で見つめる。 「あくあくん」 「何ですかレイラさん?」 隣にいたレイラさんが俺の腕をつんつんとつつく。 「気がついてないみたいだけど、この子、スターズウォーで貴方とW主演を務める新人俳優よ」 「えぇっ!? な、なんでレイラさんがその事を……」 レイラさんの目がとあと同じように半目になる。 「……もしかして、私がメインキャストなのを知らない?」 「……初耳です」 えっ? 待って、本気で知らなかったんだけど……。 あ、いや、そういえば、前に阿古さんが言っていたような……確かあの時は眠くて、うとうとしながら聞いていた気がする。スターズウォーの撮影も春休みを前倒ししてやるからまだ先だし、現場に入る直前に再確認すればいいやって思ってた。 「あくあ……僕も大海たまとして声で出演するんだけど、知らないってことないよね?」 「すみませんでした」 はい、そういうことでですね。あー、アレです。これは全面的に話をよく聞いてなかった俺が悪かった。 ダカラ、トアサン、ユルシテクダサイ……。 『みんな揃ったことだし、一言いいかな?』 ジョンの言葉に周りの空気がピリつく。 『今日のショーは特別だ。最高のキャストを揃えられたし、自分の仕事にも満足している。だから今日は絶対に成功させたいんだ。そのためにみんなの力を貸して欲しい』 ジョンの言葉にみんなが頷く。俺の隣にいたレイラさんも、ジョンの言葉で仕事モードにスイッチが入った。 小雛先輩や、ミシュさんもそうだけど、一流と呼ばれる人には本番になると周りの空気を自分のものに変えてしまう。俺はレイラさんだけじゃなくって、反対側にいたチャーリーからも同じような空気感をうっすらと感じる。この子の演技力がどんなものかはわからないけど、間違いなく自分の雰囲気を持っている子だと思った。 2人にあてられて、俺の中のスイッチが入る。 負けてられないな。チャーリーは未知数だけど、少なくともレイラさんは本物だ。一度共演したからこそ知っている。小雛先輩もそうだったけど、良い仕事をする人達との共演は楽しい。何よりもワクワクする。 俺達は全員で円陣を組むと、みんなでやるぞと気合を入れ直した。 それから打ち合わせをしてリハーサル、その後に休憩を挟んでショーがついに始まる。 『トップバッターはあくあだ。行けるか?』 『もちろん。ジョン、俺に任せろ』 ランウェイでは1人2回ずつ服を着る予定だ。ただし俺とレイラさんだけは3回着ることになっている。 順番は、俺、レイラさん、天我先輩、とあ、慎太郎、女優さん2人、ジョン、クリス、チャーリー、レイラさん、俺、とあ、慎太郎、天我先輩、女優さん2人、ジョン、クリス、レイラさん、チャーリー、俺の順番で最後はみんなでフィナーレだ。 「あくあ君」 「あ、森川さん」 バックヤードからランウェイ裏の通路に移動すると、メディアの人たちが待機していた。 ショーモデルは待ち時間の間に、ここでメディアの人たちの写真に応じたりコミュニケーションを撮ったりする。 森川さんもその1人だ。 「2回目のランウェイはどうかな? 緊張してない?」 「少し緊張しています。でもそれ以上にわくわくしているので、楽しんでこようと思いますよ」 森川さんと軽く談笑していると、準備ができたレイラさんが俺の後ろに立った。 「トップバッターがんばって」 後ろに振り向くと、レイラさんは上下モノトーンのシンプルな装いにシルクハットを被っている。 普段は惚けた感じなのに、こういう格好が似合うのはかっこよすぎるだろ……。 「会場あっためてきます。だから次はお願いしますね」 「ふふっ、うん……任せておいて」 そろそろか……後ろを見ると、準備のできた全員が緊張の面持ちで立っていた。 その中でもベリルのみんなは特に緊張しているように見える。 ライブは慣れてきたとはいえ、ランウェイにはまた違った緊張感があるから仕方ない事だ。 「とあ、慎太郎、天我先輩」 俺は3人に声をかける。すると3人が俺の方を見たので、前を向いて親指を背中に刺した。 苦しくなった時は俺の背中を見ておけ、あの時、ライブで俺が言った言葉である。 だからもう言わなくてもこの仕草だけで、3人は俺からのメッセージに気がついてくれるはずだ。 「相変わらずかっこよすぎでしょ」 俺は小さな声で何かを呟いた森川さんに親指を向けると、行ってきますの合図を交わす。 会場からイントロが聞こえてくる。俺は軽く息を吐くと、通路からランウェイに出た。 今日は阿古さんはもちろんのこと、家族やカノン達も最前席で見てる。だから恥ずかしいウォーキングを見せるわけにいかない。 今回のランウェイのテーマはボーダー、境界線をテーマにしたものだ。 男性と女性、少年と青年、その境目。俺はあえていつも通り、というか前回のランウェイを踏襲したウォーキングでステージを歩く。前回のランウェイからちゃんと続いているということへのアピールである。 ステージの中央でポーズを取ってターンすると、自分が出てきたところから出てきたレイラさんと目があった。 俺はレイラさんとすれ違う時に軽くお互いの右手の掌を合わせると、出てきた方と反対側の通路の方へと向かう。 一瞬だけ、通路から出てきた天我先輩と目があったが、我に任せておけと言われた気がした。 『白銀さん、こちらです早く!』 俺は次の衣装にあわてて着替える。本当はみんなのランウェイを見たいが、そんな余裕はない。 男性用に用意された更衣室で服を着替えて外に出ると、目の前でレイラさんがシャツをたくし上げて生乳を曝け出しておられた……。お、おぉ、確かにファッションショーじゃ珍しくない光景だが、見てしまってよかったのだろうか。 なんだかちょっとレイラさんにもカノンにも罪悪感が……。うん、でもこれは不可抗力だし仕方ないよな。あの魅力的な下乳から下腹部にかけてのラインと、綺麗なおへそは俺の中にこっそりとしまっておこう。 「あくあくん、見たいなら見ても良いんだよ? 減るもんじゃないんだし、私これでも恥ずかしい体はしてない」 「すみませんでした」 だからってそんな、パンツ一枚で堂々としないでください。 俺は自分のためにも、レイラさんの着替えを手伝うと、2人でさっきの通路へと向かう。 すると、ランウェイではチャーリーが出るところだった。 チャーリーが出るのと同時に、観客席が少しどよめく。 さっきまでの少年らしさというか、チャーリー本来の儚さを残したまま、ほんの少しだけミックスされる男らしさ。チャーリーは、少年にしかだせない色気を全面に出してくる。 すごいな……。雰囲気はあると思っていたが、ウォーキングの技術の足りなさを補うだけの魅力がある。 この子はスターになる才能があるぞと思った。 「じゃあ、今度は私が先に行くね」 「はい、後ろは任せておいてください!」 レイラさんはイメージの作り方からウォーキングまで全てにおいて完璧だ。 スターズ側から参加している2人の女優さんもすごいけど、やっぱりこの中でこの人だけ格が違う。 俺はレイラさんがターンするタイミングで通路からステージへと出た。 次はさっきとは違って、少年と青年の境界線、その両方の魅力を引き出すような空気感を演出する。 ポーズを取ってターンすると、目の前から歩いてきたとあと、さっきと同じように掌を合わせてすれ違う。 「おかえり」 うん……やっぱり上半身裸だよね。今度はレイラさんの形のいいおっぱいがモロ見えである。 ごめんカノン、でもこれはお仕事だから! そう、お仕事だから仕方ないのだ!! 「私とあくあくんはあともう一回だね」 「はい、最後までお互いに最高のウォーキングをやりきりましょう」 俺の言葉に、レイラさんは微笑む。 「やっぱりそういうところミシュ様にそっくり。好き……」 「はいはい、つまりミシュ様が好きってことですよね。わかります」 え? なんでわかったのって顔してるけど、それだけ言われたら誰でも気づきますよ!? 準備が終わった俺とレイラさんは、チャーリーのところへと行く。 最後は、レイラさん、チャーリー、俺の順番だ。 チャーリーは集中しているみたいだったからあえて話しかけずに列に並ぶ。 俺はたまたま森川さんと目があったので、笑顔で手を振る。 なんというか、森川さんの顔を見ると自然と気が抜けちゃうんだよなぁ。だから一旦リセットできて、またフレッシュな状態で仕事にのめりこめるというか。今回みたいに細かく雰囲気を作り直す時には、本当にありがたい。 「ふぅ」 チャーリーがステージの真ん中でポージングを決めるとターンする。 俺はそれに合わせてステージへと出た。 最後に見せるのは少年からの脱却、大人の男性としての魅力……前回のショーでは背伸びをしたが、それとは違う。だからあえて最初に前回のウォーキングを踏襲した。みんな見てくれ。その境界線を、ボーダーを超えた先の景色を。これこそがジョンがみんなに見せたかった本当のテーマの解釈だ。 目の前から歩いてくるチャーリーと目が合う。 あ……これはダメだと俺は刹那的にそう感じた。舞台袖で集中していたみたいだけど、逆にのめり込みすぎたのだろう。集中が途切れて俺の方をぼーっとした顔で見ていた。 チャーリーの足元がふらついたその瞬間、俺はチャーリーの手をとって自分の方へと抱き寄せる。 セ、セーフ! 最後の最後でショーは失敗したかもしれないけど、ステージからチャーリーが落ちる方がダメだと判断した俺は彼の安全の方を選択した。 やっちまったか……そう思ったけど、全員が死力を尽くしたし悔いはない。 観客席の方へと視線を見ると、全員が席から立ち上がって拍手をしていた。 『ブラヴォー!!』 『エクセレント!!』 『うわあああああああああ!!』 『ど、動悸が……』 『貴女、それ病院に行ったほうがいいわよ!!』 『大人になったあくあ様と、チャーリー少年を見ていたらすごくドキドキしたわ』 『なるほどね境界線……これは深いわ』 『白銀あくあ、まさかこれ以上に行こうとしているの?』 『全員素晴らしかったけど、やはり最後の白銀あくあは圧巻だったわ』 『王子様からキング、帝王に……もう世界はそのうち白銀あくあか、それ以外かになりそうね』 えっ? なんか知らないけど、観客席はめちゃくちゃ盛り上がっていた。 気がつくと後ろにみんなが並んでいる。フィナーレだ。 よ、よし、この流れでもう終わらせるしかない! 『チャーリー大丈夫か? 周りに手を振るぞ』 『う、うん……助けてくれてありがとう、あくあさん』 俺たちは観客席に向かって手を振る。 最後のあれも演出だと思われたのか? まぁ、ショーが失敗に終わらなかったのならいいか……ジョンもめちゃくちゃ喜んでたしな。その一方でチャーリーはすごく凹んでいた。 『あくあさん……僕、もっと頑張るから、だから待っていてください』 『ああ、次の現場で会えるのを楽しみにしてるよ。チャーリー』 チャーリーの顔を見て慰めは必要ないなと思った。この悔しさはきっと彼を成長させるだろう。 次に会うのは春前か……俺も負けてられないな。 『ありがとう、あくあ。君のおかげでショーは大成功だ!!』 『これはジョンが頑張った結果だよ。俺はその手伝いをしただけさ』 俺はジョンと熱い抱擁を交わす。これでまた暫くの間、ジョンとはお別れだ。 悲しくはなるが、2度と会えないわけではない。次はもっと良い仕事をする。そう心に誓った。 『クリスもありがとな。いっぱい世話になった』 『あぁ、カノン殿下とお幸せに!!』 クリスとも同じように熱い抱擁を交わす。ここ数日、みんなのウォーキングを完璧に仕上げたのはクリスの功績だ。 『みんな、またな!!』 『また会おう!』 『みんなまたねー!』 『お世話になりました、ありがとうございます』 スタッフの人たちに向けて俺達は別れを告げる。 俺たちはこのあと、すぐに車に乗って空港へと向かわなければいけない。 翌日には月9の舞台挨拶が待っているからだ。 到着するのは早朝で、そのあとすぐに会場へと向かう。 だからショーが終わったあと、ゆっくりしている余裕は俺たちにはない。 「レイラさんそれじゃあまた」 「うん、またあくあくんと一緒に仕事できる日を楽しみにしてる。あと……最後のウォーキングは良かった」 「あ、ありがとうございます!」 お、おぉ、レイラさんに褒められるなんて、めちゃくちゃ嬉しい。小雛先輩はあんま褒めてくれないんだよね。できて当然だよねってされる……。だから余計に燃えるんだけどね。うん、そう考えると先輩は俺のことがわかってるなと思った。 俺はレイラさんとも別れを告げ、みんなで用意してくれた車に乗って飛行機へと向かう。 「ところでカノン大丈夫?」 「だ、だだだ大丈夫じゃないかも」 なんとかショーは耐え抜いたカノンだったが、痛み止めが切れたのか足がガクガクしていた。 流石にこれでテレビの前に出るのは可哀想だと思った俺はカノンの耳元で囁く。 「ごめんカノン、だからあとは俺に任せて」 「へっ?」 俺はカノンをお姫様抱っこすると、来た時と同じように赤いカーペットを歩いてチャーター機の方へと向かう。 カノンはずっとあわあわ言ってたけど、ふらついた足で肩を貸すよりこっちの方が見た目的にもいいと思うんだよね。 「白銀あくあさん! 何か一言お願いします!!」 報道陣の中に紛れていた森川さんが俺に向かってマイクを向ける。 「イベントを楽しみに来てくれているみんな、待っててくれよ! 今、俺たちが戻るからな!!」 俺はカメラに向かって視線を送ると、チャーター機の中へと入る。 短いようで長かったスターズへの旅路が終わりを迎えた。 チャーリーにレイラさん……それにミシュさんも世界に目を向ければすごい奴はいる。 国内にだって小雛先輩がいるし、天我先輩や慎太郎、とあがものすごい勢いで成長しているから、俺が立ち止まってるわけにはいかない。だから俺も、もっともっと上を目指さないといけないと改めて気合を入れ直した。 よーし! 帰ったらお仕事頑張るぞー!! ************************************************ 次回の投稿前にお約束通り人物紹介入れようかなあって思ってます。 白龍先生の本名がわかるクソどーでもいい小ネタバレとか、ちょっとした先の未来とか後見れます。 またこちらも約束通り、章区切り入れようかなあって思ってます。 どういう区切りがいいですか? 序章、夏休み編、ドライバー編、スターズ編、新章を考えてはいます。 でもどこのお話で区切るかが問題で、良い案あったら教えてください。 略称の投票週末まで受付てます。 よろしければぜひ。 https://mobile.twitter.com/yuuritohoney 森川楓こと○○スキーの日常回のお話を投稿しました。 せっかく開設したからにはこっちも有効活用したい……。 https://fantia.jp/yuuritohoney https://www.fanbox.cc/@yuuritohoney 前回同様、ちょっとだけ先の未来が書かれています。 ほんの少しのネタバレも嫌な人はスルーしてください。 23時に更新予定、深夜1時までに間に合わなければ土曜日更新します。 ******************************************** 人物紹介その2 ベリルエンターテイメント。 |白銀《しろがね》あくあ 主人公 16歳、私立乙女咲学園高校 1年A組 180cm 黒髪、イケメン、無自覚鈍感、女性の夢と欲を煮詰めて作ったような王子様系。 ベリルエンターテイメント、アイドル部門所属。 配偶者は白銀カノンで、スターズ勲章を前スターズ女王であるメアリー殿下より授与されている。 アイドルだけど、役者もやるしモデルもやるし基本なんでもやる。 芸術的才能はほぼ皆無だが、歌とピアノとダンスは得意、最近ギターもできるようになった。 運動神経はよくスポーツ全般得意だが、中には苦手なスポーツもあるらしい。 実は可愛いものや小動物が好き。らぴすに対してはシスコンを発揮して逃げられている。 好みのタイプは自分をしっかり持っている人、実は年上にも弱い、押しにも弱い。 コロールオムとは専属契約、森長のイメージキャラクター、藤百貨店とは一時契約。 愛車はkasaharaのFLAMMA、色は赤、自動運転、ナビゲーション、AI搭載。 好物は甘味全般、苦手なものは特になしだけど、あまりにも辛い食べ物はお腹が痛くなるのでダメ。 趣味はバイク、運動全般、映画鑑賞、ゲーム。前世の家庭環境から家事は一通りできる。 学校では演劇部、茶道部、家庭科同好会に在籍しているがほとんど行けていない。 座右の銘は、アクションを指導してくれたアキオさんの「おっぱいには気をつけろ」 結婚後は住居を世田谷区深沢から千代田区の平河町藤タワーレジデンスに引っ越した。 出演作品 4月20日 トーキョーウォーク森長コラボページ出演 共演 猫山とあ 撮影 ノブ 5月5日 深夜ドラマ「花さく貴方へ」 夕迅役、第二話ゲスト出演、カバー曲乙女色の心を歌う 7月16日 民放6社と国営放送による藤百貨店特集 8月24日 テレガイド 白銀あくあXマスク・ド・ドライバー 9月4日〜 日朝特撮「マスク・ド・ドライバー ヘブンズソード」 剣崎総司 (フリーター)/ヘブンズソード役で出演 9月11日 annann「ベリル大特集号」 10月10日〜 月9ドラマ「優等生な私のお兄様」 佐田一也(生徒会長)役、メインキャスト、主人公の兄 1月1日 正月2時間SP特別ドラマ「陰陽師」 安倍晴明役 1月〜 宇宙の騎士ザンダム(仮) 出演 白銀あくあ、猫山とあ、黛慎太郎、天我アキラ、赤海はじめ、他 来年度公開予定 STARS WAR 出演 チャールズ・アンダーソン、白銀あくあ、玖珂レイラ、大海たま(声)、他 出演ステージ 6月26日 スターズ友好記念ファッションショー コロールオムのランウェイに唯一のモデルとしてサプライズ出演 8月10日 夏コミ、ベリルステージ出演。 8月14日 アイドルフェス、サブステージでの出演 8月20日 スターズ友好記念フェス Aqua Shirogane - Stars boy ft.Trash punks 9月10日 音楽番組「Music stage 前日祭」出演 9月18日 音楽番組「Music stage 特別拡大SP」出演 9月21日 藤トークショー(司会進行 森川楓) 10月9日 スターズコレクション、コロールオムの専属モデルとして出演 10月10日 月9ドラマ放送開始記念舞台挨拶 10月31日 ベリルエンターテイメント・ハロウィンナイトフェスティバル 12月24日 聖なる夜のベリル祭 live on stage! 12月31日 国営放送年末歌合戦 Vtuberの|星水《ほしみず》シロとしても活動、身長は165cm。 星水シロは、ベリルエンターテイメントのVtuber部門所属。 メインの活動はゲーム実況、歌ってみた回では白銀あくあでは聞けないカバー曲が聴ける事が人気。 雑談放送やツイコール企画など、アイドル白銀あくあよりも距離感が近いのも特徴。 出演 8月10日 夏コミ、ベリルステージ出演 9月11日 annann「ベリル大特集号」 9月19〜25日 CreamRAWカップ出場(白龍アイコ、ユリス)※10月に延期 10月31日 ベリルエンターテイメント・ミッドナイトハロウィンライブ配信 12月24日 聖なる夜のベリル祭 live on stage! 12月31日 国営放送年末歌合戦 |猫山《ねこやま》とあ 同級生 16歳 私立乙女咲学園高校 1年A組 154cm クリッとした猫目と、ショートカットにヘアピンが特徴、女顔。 ベリルエンターテイメント、マルチクリエイター部門からマルチタレント部門へと所属変更。 アイドル白銀あくあの作曲グループBLUEの一人、得意ジャンルはEDMで楽器全般が得意。 他にも絵が描けたり動画編集や3Dの製作などもできる。 外にあまり出ないから体力はないけど、実は運動神経は悪くない。 あくあには、最初に勘違いされてから自分が男だと言い出せなかった。 女の子の服を着ている理由は、防犯のため半分、好きなのも半分。好きなブランドはun la filette。 妹の名前は猫山スバル、妹や母との関係は良好。 好みのタイプはぐいぐいと引っ張ってくれる人。 引きこもっていた理由は、過去に仲の良かった女の子の友達に強姦されそうになったから。 おちんちんソムリエの有資格者からは、中身が男性ではないかと疑われている。 好物はお菓子と駄菓子、苦手なものはピーマン! 趣味はケーキ作りとネットショッピング。 ずっとあくあの隣に居られるように、歌だけは負けられないとこっそり運動もしている。 役者としてはそつなくこなすタイプ。仲のいいノブさんと一緒に何かやろうとしているらしい。 マネージャーの桐花の事をお姉ちゃんと呼んで恥ずかしい思いをした。 実は、あくあがずれている事が記憶喪失じゃないだろうなということに薄々気がついてる。 東京都目黒区自由が丘の一軒家に在住してるけど、あくあと離れたので一人暮らしを考えてる。 出演 8月11日 夏コミ、ベリルステージ出演 9月10日 音楽番組「Music stage 前日祭」出演 9月11日 annann「ベリル大特集号」 9月18日〜 日朝特撮「マスク・ド・ドライバー ヘブンズソード」 加賀美夏希(SYUKUJYOの隊員)/バタフライファム役で出演 9月18日 音楽番組「Music stage 特別拡大SP」出演 10月9日 スターズコレクション、コロールオムのモデルとして出演 10月31日 ベリルエンターテイメント・ハロウィンナイトフェスティバル 12月24日 聖なる夜のベリル祭 live on stage! 12月31日 国営放送年末歌合戦 1月〜 宇宙の騎士ザンダム(仮) Vtuberの|大海《おおうみ》たまとしても活動。身長は158cm。 大海たまは、ベリルエンターテイメントのVtuber部門所属。 歌の配信もしているように、実は歌もうまい。メインの活動はゲーム実況。 出演 8月10日 夏コミ、ベリルステージ出演 9月11日 annann「ベリル大特集号」 9月19〜25日 CreamRAWカップ出場(SZR、キャプテンのあ)※10月に延期 10月31日 ベリルエンターテイメント・ミッドナイトハロウィンライブ配信 12月24日 聖なる夜のベリル祭 live on stage! 12月31日 国営放送年末歌合戦 来年度公開予定 STARS WAR |黛慎太郎《まゆずみしんたろう》 同級生 16歳 私立乙女咲学園高校 1年A組 180cm メガネ、スラリとした体型、さっぱりとした小綺麗な風貌、実は結構なイケメン。 ベリルエンターテイメント、マルチクリエイター部門からマルチタレント部門へと所属変更。 アイドル白銀あくあの専属作詞家、作曲グループBLUEの一員としても参加。 子供の頃ピアノやヴァイオリンも習っていたので一応は楽器もできる。 いかにもバスケが得意そうな名前だが、運動神経は壊滅的、でも3ポイントシュートだけは得意。 趣味は読書、読むジャンルは特に拘らないタイプで本が好き。 好みのタイプは、優しくて包容力のある人。 実はスターズへの留学経験あり、帰国子女で外国語が堪能、由緒あるお家の子。 好物はだし巻き卵、焼き魚、煮魚、お味噌汁、苦手なものはドリアン。 実は料理も作れて得意なのは和食。 あくあに引っ張られてこの世界に飛び込んできた。 ドライバーやライブ出演を経て、表に出る仕事も頑張りたいと思ってる。 あくあのようになりたいと思っていたが、今は自分にしかできない何かを探している。 実は悪役向きで、役者としても歌手としても伸び代しかない。 東京都渋谷区松濤の一軒家に家族と共に住んでいる。 出演 8月10日 夏コミ、ベリルステージ出演 9月10日 音楽番組「Music stage 前日祭」出演 9月11日 annann「ベリル大特集号」 9月18日〜 日朝特撮「マスク・ド・ドライバー ヘブンズソード」 橘斬鬼(弁護士)/ライトニングホッパー役で出演 9月18日 音楽番組「Music stage 特別拡大SP」出演 10月9日 スターズコレクション、コロールオムのモデルとして出演 10月31日 ベリルエンターテイメント・ハロウィンナイトフェスティバル 12月24日 聖なる夜のベリル祭 live on stage! 12月31日 国営放送年末歌合戦 1月〜 宇宙の騎士ザンダム(仮) |天我《てんが》アキラ 先輩 20歳 国立赤門大学2年 理科一類 191cm ベリルエンターテイメント、ミュージシャン部門所属、理由はかっこいいから。 アイドル白銀あくあの作曲グループBLUEの一人、得意ジャンルはロック、理由はかっこいいから。 ギターやベース、ヴァイオリンとチェロもいける。弦楽器専門、理由はかっこいいから。 コミュ障で現役の厨二病患者。実は頭が良い。服は全身黒、理由はかっこいいから。 運動神経は普通、でも剣道をやったことがある。理由はかっこいいから。 好みのタイプは、尖ってる人、理由はかっこいいから。本当は、甘えさせてくれる人。 何故からぴすのことを一目見た時から師匠と呼んでいる。理由は見た目がかっこいいから。 愛車レガシー、ゲーミングマウスみたいなバイク、購入した理由はかっこいいからだ!! 趣味は釣りで、好物はアスパラガスと林檎、実は東北のあたりの農家出身。おばあちゃん子。 自分自身の過去を乗り越えた時から、歌う事に対して恐怖がなくなって自分でも歌うようになった。 あくあほど幅が広くはないが、特定の分野での歌唱力はあくあにも引けを取らない。 ドライバー出演以降は、アクション俳優をやってみたいと思って本郷監督に相談している。 いまも春香のことが好き。カノンに告白したあくあをみて、何か思うところがあるらしい。 大学に近い東京都文京区小石川のマンションで一人暮らし。 出演 8月10日 夏コミ、ベリルステージ出演 9月10日 音楽番組「Music stage 前日祭」出演 9月11日 annann「ベリル大特集号」 9月11日〜 日朝特撮「マスク・ド・ドライバー ヘブンズソード」 神代始(NEET)/ポイズンチャリス役で出演 9月18日 音楽番組「Music stage 特別拡大SP」出演 10月9日 スターズコレクション、コロールオムのモデルとして出演 10月31日 ベリルエンターテイメント・ハロウィンナイトフェスティバル 12月24日 聖なる夜のベリル祭 live on stage! 12月31日 国営放送年末歌合戦 1月1日 正月2時間SP特別ドラマ「陰陽師」 蘆屋道満役 1月〜 宇宙の騎士ザンダム(仮) |本郷弘子《ほんごうひろこ》 ベリルエンターテイメント所属、28歳、監督。 9月中旬からベリルエンターテイメントに加入、いつもジャージに便所サンダルを履いてる。 メガネをかけて、頭のてっぺんにヘアゴムをつけて前髪を上げることが多い。 台本は基本的に丸めるもの。なお、特撮ドラマにおける史上最年少監督。 本郷サーカスという独特の撮影技法が有名。 基本的にハイテンションで、現場は明るく、褒めて伸ばすタイプの人。 熱い展開が三度の飯より好き。その情熱は性欲すらも上回る。 作品 9月4日〜 日朝特撮「マスク・ド・ドライバー ヘブンズソード」 監督 9月18日 全放送局特別協賛「beautiful right?」特別CM 監督 10月31日 ベリルエンターテイメント・ハロウィンナイトフェスティバル 監督、演出 12月24日 聖なる夜のベリル祭 live on stage! 監督、演出 |白龍《はくりゅう》アイコ(本名、|白崎《しらさき》アイ) ベリルエンターテイメント所属、XX歳、小説家。 今までは個人事務所だったけど、CRカップ終了後にベリルエンターテイメントに加入。 掲示板のコテハンは白龍◆XQshotacon。SNSを全裸土下座で凍結された過去がある。 締め切りギリギリにならないと書けない……じゃなくて、書かない。 舞い込んできたリアルのお仕事、コメンテーターのために、毎日の様に美容に勤しんでいる。 また作家としても抗えない現実に立ち向かうべく奮闘中。担当曰く先生はやればできる子。 理想のタイプは白銀あくあ。実はどこかの国の王子様じゃないのかと疑っている。 東京都港区高輪の一軒家に住んでいる。 作品 代表作「農家を継いだら宇宙一かっこいい男の子が隣人でした(通称のうりん)」 ? あなたの♡アイドルっ♪ 脚本・構成 9月19〜25日 CreamRAWカップ出場(星水シロ、ユリス)※10月に延期 10月31日 ベリルエンターテイメント・ハロウィンナイトフェスティバル 構成 12月24日 聖なる夜のベリル祭 live on stage! 構成 モジャP(本名、|小林大悟《こばやしだいご》) 個人事務所だったが11月から正式にベリルエンターテイメントに加入。 ヒゲモジャの敏腕音楽プロデューサー。 アイドル白銀あくあの楽曲制作グループBLUEのリーダー。 世界に通用する男をプロデュースするのがずっと夢だった。 10数年も前から、いつかはあくあのような人物が現れる事を願い準備をしていた。 現在はベリルと契約し、所属タレントの全楽曲のプロデュースをしている。 作品 8月10日 夏コミ、ベリルステージ 音楽監督 8月14日 アイドルフェス、サブステージ 音楽監督 9月11日 annann「ベリル大特集号」 インタビュー 9月18日 全放送局特別協賛「beautiful right?」特別CM 音楽監督 10月31日 ベリルエンターテイメント・ハロウィンナイトフェスティバル 音楽監督 12月24日 聖なる夜のベリル祭 live on stage! 音楽監督 ノブ(本名、|小田信久《おだのぶひさ》) フリーのカメラマンだったが11月から正式にベリルエンターテイメントに加入 世界に通用する有名なカメラマン。 アイドル白銀あくあと専属カメラマン契約を結んでいる。 モジャPとは旧友で、同じ夢を見た仲間。 とあが男である事を一目で見抜いて以降は相談相手になっている。 最近はそのとあと何やらコソコソと新しい事をしているみたい。 作品 ベリルエンターテイメント公式HP、所属タレントの写真全般 4月20日 トーキョーウォーク 白銀あくあ、猫山とあ、森長キャンペーン 7月16日 藤百貨店X白銀あくあコラボキャンペーン 8月24日 テレガイド 白銀あくあXマスク・ド・ドライバー 9月11日 annann「ベリル大特集号」 白銀カノン(旧姓、カノン・スターズ・ゴッシェナイト) 16歳 身長158cm 連合国家スターズの元王女殿下にて次期女王候補だった。 現在は大公位を与えられ本家の王族からは外れている。 中高一貫のメアリー女学院中等学校卒業、高等学校を経て私立乙女咲学園高校1年A組に編入。 金髪ロングヘアー、深い蒼の瞳、Dカップ、スタイルもいい美少女。 普段着は年相応の服、公の場所ではハイブランド。好みで言えば可愛い服が好き。 小学生の時から投資をやっており、いくつかの企業の主要株主を務めている。 当時カノンが投資した起業したばかりの企業は、後に世界の名だたる大企業へと成長した。 スターズの王族には、14歳の時に国民に向けてお披露目のメッセージを送る習慣がある。この時にカノンは、今までの14年間にかかった国民の税金を投資の利益で全額返金した事を明かし、これ以降、自らは国民の血税を一切使わないと明言したことで国民の度肝を抜いた過去がある。 他にも、はっきりと自分はどうしたいと明言する事や、慈善事業にかなり積極的に参加している事、自国の発展のために積極的に資金を投入してくれることから異様なほどに国民支持率が高い。なお16歳時点での国民の支持率が89.6%もあり、現在の女王陛下である母よりも支持率が上回っている。なお、結婚後は支持率が90%を超えた。前女王陛下のメアリーと並んで人気で、母である現女王、次期女王候補の姉妹より実は倍以上国民に支持されている。 夢は「白銀あくあのお嫁さん」になること。なお、夢は叶った。 偏差値は高いが恋愛偏差値は低いので、あくあが絡むとポンコツになりがち。 掲示板では、乙女の嗜み、検証班◆010meTA473として活動、通称嗜み。 好きな飲み物は紅茶、好きなプレイはイチャラブ手繋ぎえっち、コスプレえっち。 キスはするのもされるのも好き。決め台詞は、嗜みちゃん大勝利! annannで、女子がなりたい理想の女の子ランキングで一般人でありながら一位に輝く。 結婚後にコロールとも夫婦揃って専属契約を結ぶ。その際にベリルエンターテイメントにCM契約とスポンサー契約を仲介してもらうためにエージェント契約。後にpanasonyのキッチンのCMに夫婦で出演して世間様を騒がせた。 白銀あくあが創設した白銀財団の代表を務め、あくあの個人資産の管理も一手に引き受ける。 結婚後は横浜市中区山手町から東京都千代田区の平河町藤タワーレジデンスにお引越しした。 |森川楓《もりかわかえで》 チンポスキー、24歳 152cm 国営放送の新人アナウンサー。元気キャラのドジっ子。 栗色の髪を後ろで結んでいる。胸のサイズはCカップ、実は生足が綺麗。 ワンピースやスカートが好きで、色は黄色が好き。 夏は肌が焼けやすいので手入れに苦労している。 好みのタイプは子宮をガン突きできるくらいちんこが大きそうな男の子、つまり白銀あくあ。 最近のお気に入り妄想シチュは、あくあ君との青姦。 メスガキプレイの同人誌を読んだせいで、男の子に言葉攻めをしてみたいという欲望がある。 あの妄想以来、常に黄色い袋のコンドームを持ち歩くようにしている。 おちんちんソムリエのプロ資格を保有、なんでも年間の合格者は数人しかいないとか。 掲示板のトリップは、検証班◆CHiMPOsuki。 コンビニですれ違った同業者のアナウンサーにその正体を気づかれてる。 実は阿古さんが次に狙ってる人材の1人で、国営放送にベリル所属のタレントが出演する場合は、森川以外にはNGを出している。藤の会長は自社のグループである藤テレビに引き抜くようにと言っていたり、違う意味でモテモテ。 ちなみにこう見えて年収1000万超え、出演番組が増えたので来年には2000万を超えるとも言われている高給取り。生活はだらしないがちゃんと貯金できるタイプの子で、学生時代からバイトしたお金もコツコツ貯めている。 現在は東京都渋谷区代々木上原のマンションに在住。 出演番組 6月26日 スターズ友好記念ファッションショー 現場リポーター 7月16日 美術画廊「スターズのアート」 藤百貨店より中継 9月21日 藤トークショー 司会進行 10月8日 白銀あくあ結婚式、披露宴 中継リポーター、司会 10月9日 スターズコレクション 現場リポーター 12月31日 国営放送年末歌合戦 総合司会 ジョン・スリマン コロールオムのデザイナー。超売れっ子。今のファッション界の先駆者。 アイドル白銀あくあのMVのアートディレクションや衣装デザインも努めている。 ウォーキングを指導するクリスは相棒。 ベリルエンターテイメントと特別エージェント契約を結んでおり、こちらの国で活動する時に限り、ベリルが仲介に入ることになっている。 作品 6月26日 スターズ友好記念ファッションショー 9月11日 annann「ベリル大特集号」 インタビュー 10月9日 スターズコレクション ※モデルとしても参加 衣装提供(白銀あくあ) 8月10日 夏コミ、ベリルステージ 8月14日 アイドルフェス 8月20日 スターズ友好記念フェス 9月10日 音楽番組「Music stage 前日祭」 9月18日 音楽番組「Music stage 特別拡大SP」 9月21日 藤トークショー 10月10日 月9ドラマ放送開始記念舞台挨拶 10月31日 ベリルエンターテイメント・ハロウィンナイトフェスティバル 12月24日 聖なる夜のベリル祭 live on stage! 12月31日 国営放送年末歌合戦 |天鳥阿古《あとりあこ》 ベリルエンターテイメント社長、24歳、元広告代理店勤務。 最初は疲れた感じのお姉さんだったが、今や普通に仕事のできるお姉さん。 ミディアムナチュラルボブヘアー、茶髪、巨乳Dカップ、服装はシンプル、基本パンツルック。 好みのタイプは王子様系、つまりは白銀あくあ。 好物はオムライス、苦手なものはパクチー。 家の中のあくあ君グッズは片付けたが、自分の部屋の押し入れの中に祭壇を作っている。 公私混同はしないタイプ、実は女性陣では理性最強? でも一度だけ、裏でこっそりとあくあが脱いだ上着の匂いを嗅いだことがある。 女優、小雛ゆかりとは古くからの友達。小雛には、過去にいじめを助けてもらった過去がある。 藤グループの不動産との契約で、本社をセキュリティのしっかりとした丸の内のビルの中に移した。 今は社長兼、白銀あくあと星水シロの専属マネージャー。 社長として、マネージャーとして、白銀あくあを宇宙一のアイドルにするのが目標。 あくあへの恋心は誰にも悟られないように封印してるけど、小雛ゆかりにだけ気づかれてる。 好きな体位は正常位、性感帯は首。 |桐花琴乃《とうかことの》 ベリルエンターテイメント勤務、92姐さん、30歳、176cm 猫山とあと大海たまの専属マネージャー兼、ベリル所属タレントの統括マネージャー。 目つきの鋭い姐さん、爆乳Gカップ。 実は身長が深雪さんよりでかい。ヒールを履くとあくあ以上。 普通にしていると常識人。しかしその深淵を覗いたものは誰一人としていない。 好みのタイプは誰にでも分け隔てなく優しい人、つまり白銀あくあ。 あくあと一緒で小さくて可愛いものが好きなので、結構趣味は合いそう。 箪笥の奥に学生時代に勇気を出して買ったロリータ服が眠ってる。なお一度も着てない。 過去に検証班として訪れたお店で働いていた男の子と、同じ検証班の女の子が少しいい雰囲気になったが、実はその子はただのボーイッシュな女の子クミちゃんだった。それを知って仲間の気持ちを弄ばれたと思った姉さんは、伝説の迷言「処女の気持ちを弄びやがって!! 何がクミだよ! クンニしろよ!!」と言って、そのお店を出禁になった過去がある。 なお、その話が他の掲示板にも出回ったことから、匿名掲示板の総力をもって悪徳店は潰された。 当時の検証班はトリップをつけていなかったが、それ以降からはトリップをつける。 掲示板のコテハンは、検証班◆9n2SARETAi。 匿名掲示板の他の板の住民にも名前を知られている超有名人で、他にも数多くの逸話を持っている。 なお、別にクンニが好きというわけではない。性感帯は耳。 引越しの際、手伝いに来たあくあが足を滑らせてベッドの上に押し倒されたのは永遠の思い出。 深雪とも飲み仲間になったが、チンポスキー森川とは前からの飲み仲間。 日本酒を嗜むが実は日本茶の方が好き。 本当はパンケーキが食べたいけどイメージを守るために和菓子を食べていたら和菓子が好きになった。喫茶店で他にお客さんがいない時にはこっそりパンケーキを注文していたので、あくあにそういうのが好きってバレてる。 静岡県在住だったけど、今は事務所に近い東京都中央区銀座のマンションにお引越し。 白銀しとり あくあの姉 20歳 国立一森大学2年生 法学部 ベリルエンターテイメントの正社員、外国語堪能。 おっとりお姉さん系の美人、蜂蜜色の髪と目元の泣き黒子が特徴、巨乳Gカップ。 その優しげな母性とは裏腹に、下着は超がつくほどのどすけべ下着。 好みのタイプは弟、もっと正確に言うと小学生の頃のあくあ。 中学の性の目覚めから高校生卒業まで、弟であるあくあのパンツを盗んで自慰してた過去がある。 実は、あくあが初めて精通した時の相手で、まだ関係が悪くなる前に、一緒にお風呂に入った時、体を洗ってあげるという理由でおちんちんをしごいて射精させた前科あり。 ちなみにあくあ以外の男には塩対応、弟と結婚できないなら一生独身でいいと思ってる。 好きな妄想のシチュエーションは筆おろしとエッチの手解き、好きなプレイは手コキとフェラ。 好みの食べ物は肉とラーメン、嫌いではないけど甘ったるいものは苦手。 |鯖兎《さばと》こよみ ベリルエンターテイメントサーバー管理部主任。 シスコン。サーバーになりたいと言った妹のために、妹のデータを使って本当にサーバーを管理するAIを作ってしまった狂人。ハイパフォーマンスサーバーの産みの親。 ベリルエンターテイメントの公式HPの他にも、国内の匿名掲示板へもハイパフォーマンスサーバーを提供している。 聖あくあ教十二司教の1人、夢は妹とあくあの3人で3P。AIにガワを作って4Pまで計画してる。それくらい妹が好き。 あくあがらぴすを構いすぎているエピソードを知っており、同じシスコンとしてあくあに共感している。らぴすを入れて5Pもアリだなとか考えてるちょっと頭のおかしい人。でもそれ以外は普通。妹が絡むと思考がおかしくなる。 もちろん妹がでかいのなら、姉は……古風な名前と違って体はとってもグラマラス。 暑がりなので上下共に下着姿で白衣を身に纏ってる事が多い。基本的にサーバー管理部から出ないからそれが許されている。藤の会長の推薦でベリルに入社した超天才。 ハイパフォーマンスサーバー みんなのハイパフォーマンスサーバー。 絶対に落ちないが噂になり、掲示板に書き込む受験生が増えたとか増えないとか。 鯖兎こよみが作った自律型AI、元々は妹のみやこのデータを使っていたがバグでちょっとおかしくなった。 掲示板では774◆Hi-P3erverで活動。帰国後から本格参戦する模様。 あくあの家族 白銀まりん 母 茶道華道の家元、並びに関連企業の経営者、ベリルの大株主。 和服美人、休みの日でも和服を着ている、濡鴉のような艶のある黒髪の美人、巨乳Gカップ。 他の人に対してはキリッとした感じだけど、あくあの前だけは崩壊している。 しとりやらぴすの事も大好きで、娘の誕生日には絶対に仕事を入れないタイプ。 最近は息子のあくあに来ている大量の縁談を断る事に忙しい。 好物はあくあの作ったもの全般、嫌いなものは辛い・苦い・酸っぱい・臭いもの、つまりは子供舌。 あくあが結婚した時に自宅から出て行こうとして子供の様に泣いた。 そのおかげで、週に一度は絶対に実家に顔を出す事を約束させた。 白銀らぴす 妹 14歳 私立聖クラリス女子中学2年生 あくあ曰く美少女、プラチナブロンドの髪と翠と藍のオッドアイが特徴、貧乳Aカップ。 ちょっと前まではシンプルなスポブラだったが、最近は少し大人びた下着で背伸び中。 好みのタイプは兄様、つまり白銀あくあ、最近は性の目覚めで自慰を覚えたばかり。 好物はいちごパフェ、嫌いな食べ物は母のまりんと一緒。 好きな体位は後背位、兄にレイプされたいという歪んだ願望がある。 あくあがシスコンを発揮したことにより、キャパオーバーになりほんのちょっとスキンシップから避ける様になった。あくあと離れ離れに暮らす様になってからは絶望の日々を送っていたが、兄のいない間に、兄の部屋でオナニーをする悪い子になってしまう。 ヒロインズ |深雪《みゆき》ヘリオドール|結《ゆい》 24歳 身長165cm 国家機密局衛生保安課所属、白銀あくあ搾精担当官。 爆乳を通り越えた魔乳、Iカップ、胸が大きいのがコンプレックスだった。 ストロベリーブロンドの後ろで結んだ髪と青い瞳、無表情キャラ。笑顔の練習をしている。 どこの馬の骨と言われた父親の遺伝子は、実はスターズの貴族。 ただし父親はスターズから離れて、ステイツで大企業の社長を務めている。 その際に資金が必要だったために、自らの精液を闇業者に売却した。 本来であれば高額取引される精子だが、業者の杜撰な管理で取り違えられて、深雪の母のもとへ行ってしまったとされている。 好きなタイプは年下の男の子で、白銀あくあが好き。 好きな体位は騎乗位、ご奉仕をするのが好き、性感帯は胸。 過去にデカ女と言われたことがコンプレックスだったが、あくあが自らに性的な興奮を抱いている事に気が付いてからは解消されつつある。それまでは軍服のボタンを一番上までぴっちりとしめて、自分の大きな胸を隠そうとしていたが、最近ではおっぱいが好きなあくあのために、布面積の小さな水着を購入した。 手袋は白手袋と黒手袋の2パターン。 あくあに思いを告げ、2番目の妻になるべく頑張っているが、今は気を遣って新婚中の2人を邪魔しない様にしている。 |月街《つきまち》アヤナ 私立乙女咲学園1年A組 身長160cm アイドルグループeau de Cologneのセンター。女優だけでなくモデルもする。 艶のある長い黒髪、整った顔、すらっとしたスレンダーな体型、Cカップ、正統派美少女。 un la filetteと専属契約した。シンプルで少しフェミニンな服が好き。 過去のエピソードから基本的に男には期待していない。 好きなタイプは努力できる人、真面目な人。あくあの事は最初邪険にしていたが、仕事に対して真面目だったことと、ちゃんと努力していることがわかったから、今は普通に同じ戦場で戦う仲間だと思っている。 サバサバとした性格と男に媚びない感じが女性人気が高かったが、あの男装のランウェイ以来、女性ファンがますます増えた。 性感帯は乳首、この世界では珍しく性欲はあるが自慰を我慢できるタイプ。 月9ドラマではあくあの妹のライバル役を務めた事がきっかけで、2人だけで練習する様になったが、その際に豪雨に襲われて誰もいない廃校舎の中、2人きりの夜を過ごす。 そんな経験があっても、あくあに対して普通に接する事ができる稀有な人物。 1学期の時はあくあの隣の席だったが、席替えで離れてしまった。 |胡桃《くるみ》ココナ 私立乙女咲学園1年A組 身長152cm 家庭科同好会所属、普通にアイドル並みに可愛い女の子。 Bカップだがボリュームアップブラや詰め物や寄せの努力でDカップにしてる。 体育を見学した時に倒れて、あくあに助けられた。人工呼吸であくあのファーストキスをもらった相手。 実はあくあより一歳年上。 |鷲宮《わしみや》リサ 私立乙女咲学園1年A組 身長163cm 金髪縦ロール、お嬢様言葉が特徴、一見すると悪役令嬢だが優しい子。 別に外国の血が入っているわけではないので、わざわざ染めてる。 濡れたらストレートになるのも、実は毎朝時間をかけて縦ロールにしてるから。 普通にしてた方が可愛いけど、本人は気がついていない少し残念な子。 演劇部所属、身長がある方だからいつもは男装させられているが本当はヒロインがやりたい。 学園祭では希望が叶いそう? その正体はお嬢様系Vtuber、なお友人にも秘密にしている。 |黒上《くろうえ》うるは 私立乙女咲学園1年A組 身長158cm 同級生とは思えないほどの大人の色気がある女子。胸のサイズはFカップ。 一年なのに、なぜか茶道部の部長をしている。 和服姿は銀座のクラブのママのようだが、普段は地味な服を着ている。 学生服を着ると若干そっち系のお店の人に見えるがガチの16歳。 白銀あくあのお見合い相手の候補になったことがある。 聖あくあ教 |雪白《ゆきしろ》えみり またの名前を聖女エミリー、捗る。 聖あくあ教の聖女にして創始者であり代表。 普通に美人、おっぱいのサイズはFカップ。 両親は知人の借金の連帯保証人となって、返済の為に別々の船でカニとマグロの漁に出ている。 お嬢様学校のメアリー女学院大学に在籍してるのに、ラーメン竹子でバイトもしてる。 大女優、雪白美洲は血縁者。なお美州はえみり一家の現状を知らない。知っていたら手助けするくらいにはえみりのことを可愛がってる。 好みのタイプは笑顔が眩しい人、つまりは白銀あくあ。 好きな食べ物はグラタンとホワイトシチュー。別に卑しい意味じゃないよ? 掲示板のトリップは、検証班◆07218KADO6。 やらかしも多いが、やる時は最高にやってくれる。 横浜市戸塚区のアパートに在住、家賃は2万4千円。 聖あくあ教十二司教 1 監督官、ワーカー・ホリック 同級生の千聖クレア、胃がいたい…… 2 図書館、アカシック・レコード あくあの足跡を記録保存している 3 粉狂い、ビスケット・ジャンキー プロゲーマーでエックスストリーマー 4 聖農婦、ナス・プロフェッサー 元社長で現農家、理想の茄子を育てたい 5 調香師、リアル・クンカクンカー 元調香師、あくあの匂いを再現したい 6 二重奏、ミミ・レイパー あくあの声を合成して、日々エッチな声を制作中 7 芸術家、カミ・エシ あくあの全裸絵・彫刻を制作して教団の地下に祀ってある 8 観測手、シークレット・ストーカー 神狩りのん、新居の下の階にお引っ越し 9 管理人、ハイパフォーマンス・サーバー 鯖兎こよみ+AI(鯖兎みやこ) 10 奉仕者、マスクド・タイガー あくあのグッズを買って無料奉仕している 11 くの一、ポップコーン・パンケーキ 自称忍者、本名は風見りん、にんにん! 12 闇聖女、インスタント・ダブルピース スターズ正教の主教キテラ ちゃんと全員有能で、ちゃんと全員ポンコツな、残念なあたおか集団。 子供のように純真な心を持った人が多く、大人が悪の秘密結社(チジョー)ごっこを本気でやってる。なお本人たちは正義の味方側(SYUKUJYO)だと思っているから手に負えない。 唯一神あくあを讃えることはもちろんだが、天使とあ、天使慎太郎、堕天使アキラも保護対象。 あくあの母であるまりんに聖母の称号を与え、捗る、嗜み、チンポスキー、姐さんを四大聖人に認定。他にもベリルの社長を務める阿古を教祖、始まりの616を大聖として認定している。 ちなみに聖あくあ教では、現在新規加入キャンペーン中! ・加入当日に、無料でシスター服を贈与します。 ・聖書を持っていない人には無償で提供。 ・協賛企業でのお買い物が10%割引になります。 ・お友達をミサに連れてくると、お二人に500円のクオカードをプレゼント。 ミサでは森長様のお菓子の配布はもちろんのこと、無料の炊き出しをおこなっております。 ・ただいまキャッシュバックキャンペーン中! ご友人様、ご家族様が聖あくあ教に加入すると紹介してくれた方に現金1万円! ※ただし初回加入者に限ります。 ・無料の広報雑誌を配布、四半期に1度会員限定のあくあ様グッズをプレゼント。 例 聖あくあ教限定の、あくあ様のお顔のポスター等。 ・なお、当団体では一般会員の方からは一切の寄付を募っておりません。 ※当教団を騙る偽の教団や、非公式のあくあ様グッズを売り捌く会社にご注意ください! ※被害に遭われた方は、お手数ですがこちらまでご連絡ください 033-XXX-XXXX。 ・当教団は自由な信仰を推奨しており、信者獲得などノルマを課すことはありません。 ・皆さんも明日からあくあ様を信仰して頭をハッピーにしよう! アークア! 聖あくあ教総本部 東京都千代田区丸の内●丁目 033-XXX-XXXX HP:https://saintaqua.org/ mail:*****@saintaqua.org yourtube公式アカウント https://yourtube.com/***** towitter公式アカウント @********** 仕事仲間 |小雛《こひな》ゆかり 24歳 阿古の幼馴染、見た目も中身も子供だけど、演技だけは超一流。 ゴミの名前は男でも覚えないが座右の銘。でも、才能なくても努力できる奴は好き。 自ら性格がゴミカスだと自認していて、友達が天鳥阿古しかいない。 実はレズ、阿古のことが好きだけど、阿古は男性が好きだから想いを告げるつもりはない。 あくあの面倒を見る最初のきっかけは阿古の幸せのためだけど、そう言えるわけがないから、恥ずかしがってあくあのためだという話に持っていった。でも、役者であるあくあの事は本気で一流の役者にしたいと思ってる。 CMではとあを襲うお姉さん役を務めた。 |小早川優希《こばやかわゆうき》 若手女優の中でもトップクラスと呼ばれている。 ヘブンズソードでは、SYUKUJYOの隊員、夜影ミサ役で出演。 番外編で、肉は煙に潜らせるだけというワイルドな食べ方を披露した。 CMでは天我先輩にDVを振るわれる役を務める。 |雪白美洲《ゆきしろみくに》 通称ミシュ様。 えみりの血縁者。この国を代表する大女優。ステイツやスターズでも知らない人はいない。 玖珂レイラの憧れの人であり、小雛ゆかりが絶対に勝てないと思ってる唯一の人物。 若かりし頃は、全てを魅了する美貌を持っていたが、今もなお美しい。 彼女のファンは狂信者が多いとされている。 実はあくあの母まりんと幼馴染。しかし現在は絶交中。 理由は、ミシュが冷蔵庫にあったまりんのご褒美アイスを勝手に食べたから。 CMでは黛の母親役を務める。 |玖珂《くが》レイラ 27歳、178cm ステイツとのハーフ。オリエンタルな美人でスレンダーな体型。 映画、ドラマ、モデル、舞台女優と幅広く活躍。美洲との共演オファーは必ず受ける。 来年公開予定のスターズウォーはメインヒロインで起用される予定。 CMではあくあに騙された女性役を務めた。 チャールズ・ヘンダーソン 愛称はチャーリー 14歳、175cm 頭が良くて運動神経も悪くない、かなりの高スペック男子。 ゆるふわパーマの見事なブロンドヘアー、透き通るような青い目。 顔はかっこいいけど、どちらかというと可愛い感じで幼さが残っている。 あくあに憧れてこの世界にやってきた。 コロールオムと専属契約を結んだ2人目のモデル。 スターズウォーではあくあとW主演で起用される予定。 歌唱力とダンスはまだまだで、現在は将来のライブに向けてトレーニング中。 あくあに体力が足りない。アイドルにスタミナは必要だと言われて、自宅でできるランニングマシーンを購入した。 他 ペゴニア カノンの専属侍女。顔には出さないが心からカノンの事を崇拝している。 あくあにツッコミを入れられる数少ない人物で、いつもどこからか看板が出てくる。 カノンの家にあくあが来た時のために、セックスしないと出れない部屋を鋭意製作していた。 好きなプレイは覗き見。カノンで足りなかったら自分もついでに相手にしてくれないかなぁと思ってる。 カノンとあくあが結婚した後は、王室を離れてカノン個人に仕えることになった。なお、新居にももちろんついていく。 猫山スバル とあの妹 14歳 私立聖クラリス女子中学2年生 とあとそっくりな顔をしているが、スバルの方が勝ち気な感じをしている。 らぴすやみやこと仲がいい。ボランティア学習の時にあくあのだーれだの被害に遭う。 実はとあとらぴすには内緒で、聖あくあ教が無料でやってる日曜礼拝に参加した事がある。 その際に見かけた聖女エミリーを見て一目で憧れた。でも、近くにいたクレアにまだ引き返せる。若い女の子がこんな所に入信しちゃダメだと止められてしまう。セーフ! 鯖兎みやこ こよみの妹 14歳 私立聖クラリス女子中学2年生 サーバーになりたいと言って本当にサーバーになってしまった……訳ではなく、ハイパフォーマンスサーバーに搭載されたAIの元のデータにはみやこのデータが使われている。ただし人格形成の際にバグで変異してしまった。 とあからはみゃーこちゃんと呼ばれている。中学生にしては相当のものをお持ちらしい。 AIとは実の双子のように仲がよく、お姉ちゃんのことが大好き。 スターズ編では、とあを助けたのはみやこだけど、厳密に言うとみやこは聖あくあ教ではない。 私立乙女咲学園関係者。 |杉田《すぎた》マリ 私立乙女咲学園1年A組担任 28歳 170cm サバサバとした感じのショートカットの大人の女性 ピンヒールの靴と皺一つない白いシャツが似合っている。 ベリル3人のクラスの担任になったことで他の先生から睨まれている。 あくあに対してもちゃんと先生でいられる理性の凄い人。 |那月紗奈《なつきさな》 なつきんぐ 3年A組、生徒会長 成績優秀、運動神経抜群。 乙女咲最強の砦にして最後の砦、この学校が平和なのは彼女のおかげ。 見た目は黒髪で勝気な吊り目のお嬢様、1年の時から生徒会長をやれるほどの強烈なカリスマ性を備えてる。その一方で無邪気な面があり、虫取りとか川遊びが好き。できないことがないので、口癖は敗北を知りたい。 実は違った意味での性的弱者で、感度が敏感ですぐに負けるタイプなことをまだ本人は知らない。 好きになることに対して性別を気にしないタイプで、あくあが好きになったのは、自分が好きになるのに値する人物だと思ったから。 |阿澄《あすみ》るな るーな 3年A組、風紀委員長。 成績は最低限、運動神経はどちらかというとポンコツ。 それなのにA組にいるのは、この学校の7つの不思議の一つと言われている。 実際は特定の分野においてのみ頭がいい。ただしやる気はない。 寝ることが好きで色んなところでよく寝ているが、風紀委員長としての仕事は完璧で、人員の差配に優れている。乙女咲の後門が会長なら前門はこのひと。 小動物系で見た目も可愛く、声も可愛い。そのせいか、みんなにめちゃくちゃ可愛がられてる。人たらし。 見た目に反してパワー系なので、あくあを押し倒すことも可能。 あくあが好きな理由は匂い、寝る時に抱き枕にしたいなと思っている。 |佐倉《さくら》うい ういちゃ 3年A組、図書委員長 成績優秀で、3年の2人とは仲がいい。 会長が唯一甘えられる人物でもある。最初、留学してきたばかりの後輩のナタリーの面倒を見ていたことから、ナタリーにもすごく慕われている。 大正時代のファッションが好きで、普段はその頃を装いをしている。本を読むときは眼鏡着用。 結構なものをお持ちの由緒正しきお家のお嬢様、実家は関西なので寮住まい。滅多に怒らないが、感情が揺らぐと方言が出る。多分この中では唯一の常識人枠……だと思う。 図書室で本を読んでいる時のあくあの横顔と姿に一目惚れした。あと羊のメリーさんが好きでコミケにも並んだ。 ナタリア・ローゼンエスタ ナタリー 2年A組、生徒会副会長、次期生徒会長 スターズからの特待留学生で成績優秀、運動神経抜群。 公爵家ご令嬢で実はカノンとは遠いご親戚、留学が終わった後もこの国の大学に進学するつもり。 中学の時は陸上部でエースだったけど、おっぱいが大きくなりすぎたが故に引退した。 引き締まったスレンダーな体と、豊かなお胸様を持ち合わせた美女。 寮住まいだが、お風呂に入るのが大好きで、好きになった人とは温泉デートしたいと思ってる。 理想のシチュは、旅館で浴衣セックスか、貸切露天風呂でお風呂セックス。 聖あくあ教に入信したが、部屋に飾っている草はただの安眠効果のあるいい匂いのする普通の草で、白い粉はただの味がする粉。 生徒会の仕事で重い荷物を運んでいた時に手伝ってくれた事がきっかけで、あくあのことが好き。 |御子前《みこまえ》すず 2年A組、生徒会書記兼会計 見た目ギャルだが、小さい時から習い事でやらされていた書道と算盤が得意なことから書記と会計を一人で兼務する。仕事の時は眼鏡着用で結構真剣。つまり根が真面目。字が綺麗で手紙を書くのが好き。 実はオタクで夏コミにも参加、掲示板でも実はコメントしたことがある。 中学時代は水泳部だったが、胸が大きくなりすぎて水の抵抗が(ry。 そういった理由からナタリアとは仲がいい。よく一緒に下着を買いに行く仲。 小麦色の肌をしているが実はクリームで色をつけている。焼きたいのに、焼けない体質、油断をするとすぐに白くなる。 あくあを好きになったきっかけは、ギャルなのに優しくしてくれるから。 |西園寺玲於奈《さいおんじれおな》 レオナ 2年A組、風紀委員、次期風紀委員長候補 ボクシング部やレスリング部からも誘われるほどの格闘センスと運動神経。 それなのに帰宅部なのは、筋肉がつきすぎるのが嫌だから。 見た目に反して可愛い服が好きで、腹筋が割れていることがコンプレックス。 ヤンキー口調で見た目もヤンキーだけど正真正銘のお嬢様。 なお、ちゃんと喧嘩はめちゃくちゃ強くて、後輩にはかなり慕われている。 生理が重たくてふらついた時に、あくあに優しく抱き止められたことがきっかけで好きになった。 性的にはうぶであまり自慰もしない。 |椿牡丹《つばきぼたん》 ぼたこ 2年A組、風紀委員、次期風紀委員長候補 無口で普段はあまり喋らないがSNSでは饒舌なタイプ。見た目は綺麗なお姉さん系。 風紀委員のレオナが表ならぼたこが裏、情報通で学校の情報を掌握している。 なお、喧嘩もちゃんと強いが頭脳担当。 警備の為と言ってドローンを使ってあくあの登下校を監……見守っているが、実は盗撮のために使っている。 あくあが好きになったきっかけは、性的にとても楽しめそうだから。 攻めるのも責められるのも好きで、性欲がかなり強い。 性的な探究心が強い事もあって、本当はメンバーの女の子たちともエッチなことをしたいと思ってる。 |千聖《ちひろ》クレア 1年A組、生徒会庶務 スターズとのハーフで、中学時代は実際にスターズに留学していた帰国子女で語学堪能。 実家は教会で同級生からはクレア様の周りは空気が綺麗と言われている。 実は聖あくあ教十二司教の1人、監督官ことワーカー・ホリック。 ある意味ではえみりが聖あくあ教という邪教を発足する事になった元凶。 そして聖女エミリーのせいで道を踏み外してしまった可哀想な人。 機械音痴、そのせいで碌なことにならなかったことがある。 あくあ様の事を好きになった理由は??? スターズ正教並びにスターズの王族 キテラ スターズ正教の主教 保守派 38歳 スターズ正教のトップでありながら、聖あくあ教十二司教の1人。 レズな人たちに好かれるようなメスくさい体をしている。 あくあの歌うガラスのティーンエイジャーで完全に脳をやられた人。 アイドルフェスであくあが投げたマントの所持者。 頭がポンコツ……ンンッ、良すぎて、beautiful right? を間違って解釈してしまった残念な人。 ヴィクトリアの教育係でもあり、カノンの後見人でもある。 あくあのために、スターズを捧げようとしている。 メアリー・スターズ・ゴッシェナイト スターズの前女王にて、カノンのお婆ちゃん。66歳。 スターズ正教内の汚職を放置していた責任を取り、48歳の若さでスターズの女王を退く。 ただし汚職はメアリーが就任する前から続いていたことであり、それを正した上で王族の責任だと言って退位し、さらには在位中に大きく経済成長を遂げたこと、連合国家を一つの国家として纏めていた圧倒的なカリスマ性から、退位した今でも国民から絶大に支持されている。 議員の中からも復帰を望む声が多く、退位した後でも発言権を保つために貴族院の議員として名を残されている。 カノンの才能は全てこの人譲り。逆に娘や他の孫は彼女の才能を引き継がなかった。 彼女の蔵書室に置いてあった漫画がきっかけで、カノンはその後の人生を狂わされる? 八雲いつき先生のファンで、白龍アイコ先生の作品も愛読している。 ちなみに理想の男性は夕迅様。女性同士の交配を国民に促す目的や、差別を無くす目的で、自らも夫を取らずに女性同士の交配でフューリアを産んだ。貴族院からはぶつぶつ言われたけど、これが余計に国民の心を掴む事になる。 未来を見通すかのような采配から、星詠みの女王、一部からは穢れがない体だった事から星詠みの乙女と言われているらしい。実は嗜みの乙女はここからきてる。 フューリア・スターズ・ゴッシェナイト スターズの現女王にて、カノンの母。46歳。 キテラ曰く凡才その1。派手なパフォーマンスはできないが、危ういバランスの中でうまくコントロールするのが得意なことから天秤の女王と呼ばれている。大成功もしないが、大失敗もしないタイプ。なお、現在の国民からの支持率は50%切っている。 彼女にとっての計算外と不幸はキテラがスターズを裏切っていた事。 そのせいでスターズ正教の過激派が増長し、唯一の長所であったバランスを取るのが難しくなってしまった。 お酒を飲んだら泣き上戸、夫の前で本音を漏らし甘える可愛らしい面を持っている。 ハーキュリー・スターズ・ゴッシェナイト フューリアの夫であり王配、カノンの父。44歳。 温厚で穏やか、優しい人。 フューリアとの出会いはお見合いだったが、ちゃんと好きになって結婚した。 そのエピソードは当時にしてはスキャンダラスだったそうで、連日テレビで騒がれたらしい。 幸いにも性欲がそれなりにあり、ちゃんと子供を作れた事からフューリアには他の男性があてがわれなかった。 ヴィクトリア・スターズ・ゴッシェナイト カノンの姉、28歳。 キテラ曰く凡才その2、超有能な妹2人に囲まれた可哀想なお姉ちゃん。 ただし妹には優しく、嫉妬を感じることがあっても表面には出さずに抱え込むタイプ。 次期女王候補筆頭だが、国民からの支持率は3人の候補の中で1番低い。 結婚式の時、白銀あくあを見て、やはり特別な妹にはこういう特別な男の人が助けてくれるのだと、遠く離れた視点からその場の出来事を見つめていた。果たして彼女を救うのは誰だろうか? ハーミー・スターズ・ゴッシェナイト カノンの妹、10歳。 次期女王候補だけど女王になることに興味はない。 ヴィクトリアの苦悩には気がついてるけど、コミュニケーションが得意なタイプではないので、自分の発言で傷つけてはいけないと距離をとってしまう。 姉であるカノンの事は慕ってるけど、周りに気を遣ってある程度の距離を持って接している。 生の白銀あくあを見た時、この世に本当に王子様はいるのだと思った。 ちなみにカノンがいなくなった後、メアリーの蔵書室に通っている。 シェラ スターズ正教司祭 社会派のトップで、男性の社会進出をサポートしている。 ミーズ追放後は検閲部門を管理することになった。 情報規制を段階的に緩めていく方針に舵を取ろうとしている。 ミーズ スターズ正教司祭 過激派のトップで、検閲部門を担っていた。 現在は国家反逆罪で牢獄の中。女性のことが好き。 ************************************************ 本日あともう一回更新予定、23時〜1時の予定。 間に会わなければ翌日になります。その場合は土、日の二日連続かな。 略称の投票週末まで受付てます。 よろしければぜひ。 https://mobile.twitter.com/yuuritohoney 森川楓こと○○スキーの日常回のお話を投稿しました。 せっかく開設したからにはこっちも有効活用したい……。 https://fantia.jp/yuuritohoney https://www.fanbox.cc/@yuuritohoney 掲示板、おひめしゃまだっこ……。 【白銀あくあ】コロールオムスターズコレクション【ジョンスリマン】 4 ななし 放送まで全裸正座で待機してます。 6 ななし >>4 バカはやめろ! 風邪引くぞ!! 7 ななし 待機中雑談しようぜ。 改めて映像見てるけど、結婚式も披露宴も本当によかった。 結婚するってこんなにも幸せなことなんだね。 9 ななし >>7 それな。 10 ななし >>7 元既婚者だけど、普通の結婚式はああじゃないから。 最初は自分の結婚式と対比しちゃって見てて辛かったけど、最後の嗜みの動画のおかげで救われた。 今はあくあ君との結婚を毎日妄想している。 12 ななし >>10 嗜みのあの動画、何度も何度も再生してるわ。 15 ななし 国営放送が毎日再放送してくれるから毎日結婚式と披露宴見てるわ。 18 ななし >>15 同じく。 19 ななし >>15 中学生になる娘のノートをこっそり見たら、理想の結婚式プランとか書いてて微笑ましくなった。 自分も中学生の頃だったらやってただろうなぁ。 21 ななし >>19 まんまうちの娘じゃんwww 22 ななし >>19 アラサーだけど全く同じ事やってるんだけど? 25 ななし >>22 wwwwww 26 白龍◆XQshotacon >>22 年齢なんか関係ない!! 29 ななし >>26 先生ちゃんさぁwww 30 ななし >>26 さすがです先生! 31 ななし >>26 先生のそういうところ好きやでw 33 ななし >>26 純粋に1人のファンとして、先生の理想の結婚式披露宴プラン知りたいわ。 36 ななし まさか嗜みがカノン元王女殿下だったなんてな……。 ネタで嗜み○ねとか言ってたけど、私捕まらない? 38 ななし >>36 知らなかったんだししゃーない。 というか嗜みはそういうの気にしなさそう。 39 ななし >>36 ちゃんと帰ってきた時は、嗜みとして扱ってやるんだぞ。 カノン様はカノン様、嗜みは嗜みやで。 あいつが来なくなる方が悲しい。 41 ななし >>39 帰ってきた時の準備はできてる。 44 ななし >>41 奇遇だな。私も準備はできてる。 45 ななし 藤百貨店、HPにて緊急告知出てたぞ。 白銀あくあさん、ご結婚おめでとうセール開催決定。 48 ななし >>45 藤はえーなw 50 ななし >>48 グループのトップとビル一緒だから協議もスムーズなんだろうな。 51 ななし コロールオムの公式SNSに、バックヤードの写真来てるぞ。 53 ななし >>51 玖珂レイラいるのすごいな。 55 ななし >>51 玖珂レイラの公式SNSにも、あー様のツーショット写真載ってるよ。 嗜みといいやっぱ顔面つよつよな人は、隣があー様でも映えるな。 58 ななし >>55 見てきたけど、あれはやばい。 59 ななし >>55 ミシュ様に似てるって書いてあったけど、言われてみれば似てる気がする。 62 ななし >>59 ミシュ様スレで実は前から検証されてる。 若い時に男装したミシュ様と結構似てるってちょっと噂になってた。 63 ななし 国営放送そろそろだっけ? 森川だから楽しみ。 66 ななし >>63 ホゲ川がやらかさないだろうかというハラハラ感と、あくあ様にどんな質問を投げかけるのだろうというドキドキ感と、ミラクルが起こるかもしれないというワクワク感の全てが味わえます。 68 ななし >>66 藤のトークショーに参加したものだけど、森川と話してる時のあくたん結構リラックスしてるんだよね。 お家感があるというか、そこがまたいい感じ。 70 ななし >>68 これわかるわ。 71 ななし そろそろ国営放送切り替わるぞ 73 ななし おっ……はじまった。 74 ななし 森川頼むぞ!! 76 ななし ホゲ川やらかし待機。 77 ななし 今日もホゲ川のミラクルに期待。 78 ななし ショーの入り口のすぐそばで待機してるのやばいな。 80 ななし 森川1番手前じゃん!! 82 ななし 国営放送ついに本気出してきたな。 84 ななし 森川マジかよw 85 ななし 普通こういう時、スターズのメディアが前にきて私たちの国は後ろに弾き出される。 87 ななし スタジオも驚いてるじゃねぇかw 88 ななし スタジオの先輩アナウンサーと専門のコメンテーターの人、想定外の良ポジに困惑wwwww 90 ななし 森川「なんか言われたけど、ノーノー言葉ワッカリマセーンで押し切った」 91 ななし 森川お前www 普通にスターズの言葉喋れるだろwwwww 93 ななし >>90 昨日、披露宴で普通にスターズの言葉で司会やってたやつがいう台詞じゃないwww こんなわかりやすい嘘ついてゴリ押すやつおる? 94 ななし 森川最強! 森川最強! 森川最強! 95 ななし ガチであくあ君が絡んだ時だけ森川最強なんじゃないかって思い始めてきたw 97 ななし なんか周囲の人と多少揉み合いになった形跡が見られるのがウケるw 99 ななし さすがは握力50の女……。 102 ななし >>99 嘘だろ!? 103 ななし >>99 これからは森川さんって呼ぶわ。 105 ななし >>99 これマジ? 108 ななし >>105 なんかの番組で測定した時に周りの人が引いてた。 109 ななし ゴリ川爆誕! 111 ななし >>109 ゴリ川ってwww 112 ななし 森川はだらしないけど、ちゃんと体型キープするためにジム通いしてるしランニングもしてるらしい。 114 ななし くっそ、あくあ君を追っているのに、なぜか森川のどうでもいい情報に詳しくなっていくw 117 ななし >>114 そのうちダメな娘を見守る母親目線か、ダメなペットを愛でる飼い主目線になるよ。 118 ななし 森川「いいですかみなさん。この壁の後ろでは、今、白銀あくあさんがお着替えしてます」 120 ななし もりかわあああああああああああああああああ! 121 ななし こいつwwwww 122 ななし 森川やめろって! それ考えないようにしてたのに!! 124 ななし おもしれー女! 125 ななし スタジオの隣にいるコメンテーターの人、白目剥いてるぞw 127 ななし やばい、ドキドキしてきた。 129 ななし あ 130 ななし あ 131 ななし あ 133 ななし あくたんきたああああああああ! 137 ななし ところでこれって生中継? 138 ななし やば、今日のあくたんもかっこよしゅぎ……。 140 ななし うわあああああああ、フリルのブラウス着てるあくあ様かわいいいいいいいいい! 142 ななし テーマはボーダー、境界線か。 145 ななし >>137 違う。ショーとバックヤードの映像を交互に映すために遅延がついてるはず。 148 ななし あくあ君!? 149 ななし 森川「あくあ君」 150 ななし おい! 森川、お前!! 普段は白銀あくあさんとか言ってるのに、馴れ馴れしすぎない? 152 ななし ホゲ川、今の完全に素だったなw 155 ななし あー様でも少し緊張してるんだ、頑張れ!! 157 ななし ワクワク了解。 160 ななし あ、玖珂レイラ。 161 ななし 玖珂レイラも普通にカッケええええええ! いや、わかってたけどさ、うん。 163 ななし レイラさん普通にコロールオム似合うな。 164 ななし イメージにあってる。 166 ななし おおおおお、CMでも共演してたけど、この絡みはいいね。 167 ななし あくたんが玖珂レイラと会話してるの見ただけで泣いた。 なんかついにここまで来たんだなって。 最初のきっかけはあくたんに癒しを求めてたのがきっかけだったのに、今はもうあくたんがどこまで行くのかが楽しみで見ている。 170 ななし とあちゃんもきたああああああああああああああああ!! 172 ななし とあくんんんんん! 173 ななし 黛君きちゃ! 175 ななし 天我先輩やばば……。 176 ななし アキラ君、全然モデルとしてもやれるじゃん……。 178 ななし あああああああああああああ、マユシン君やばいいいいいいいいいいい。 隠せないお上品さがあるから、ハイブランド普通に似合いすぎるんよ!! 180 ななし みんな緊張してる顔してるなー。大丈夫ー? 181 ななし 頼むぞベリルエンターテイメント。スターズにかませ!! 184 ななし ふぁっ!? 185 ななし ぎゃあああああああああああ! 186 ななし きゃああああああああああああああああああ! 188 ななし 今日もあくあ様がかっこいい注意報発令中!! 189 ななし もう一生、貴方だけを見てます……。 190 ななし 俺の背中見てろ仕草いいわ。 191 ななし 今のやば……。 193 ななし これはくる。 194 ななし 一瞬でメスのパンツをダメにする男、白銀あくあ。 195 ななし 森川完全同意wwwww 196 ななし 森川の冷静な突っ込み。かっこよすぎでしょはまさにその通り。 198 ななし 後ろにいたスターズのメディアのやつ内股になってるけど大丈夫か? 199 ななし さすがは森川、普通に耐えてるな。 201 ななし >>194 こら! あくあくんの動画を見るときは、オムツ穿きなさいってママと約束したでしょ。 もー、パンツだって高いんだからね。一枚いくらすると思ってるの!! 204 ななし なんかさ……あくあ君前よりかっこよくなってない? 206 ななし あくあ様がかっこいいのはいつものことだけど、なんかちょっと違う。 208 ななし なんか前より魅力ましてない? 声を聞くだけで私の処女膜が揺れるんだけど。 210 ななし ショー始まるぞおおおおおおお! 212 ななし イントロきちゃ! 218 ななし 一瞬で空気感変わった。 219 ななし あーもう、普通にドキドキしてきた。 220 ななし なんかさっき、後ろに男の子いなかった? 幻覚症状出てる? 223 ななし やばいな。あくあ様、普通にかっこいいわ。 226 ななし ウォーキングすると、揺れるフリルがまたいい。 227 ななし 前よりも更にウォーキング良くなってる!! 228 ななし 最前列に嗜みを確認。 229 ななし おい、今チラッと嗜み映ったぞ。 230 ななし 嗜み死ね! でも後であく様のえっちな画像くれたら許す!! 231 ななし くっそ、あいつ最前列とか、嗜み死ね! 後でエロい写真オナしゃす! 233 ななし 嗜みは勝ち誇った顔して見ていたらイラッと来たけど、普通に限界オタクみたいな顔してて吹いたw あいつもう隠さなくていいからって、ちょっとは繕えよw!! 235 ななし ※これが世界で1番幸せなメスの顔です。 238 白龍◆XQshotacon 本当に王子様みたい……。 239 ななし >>230-231 お前らさぁwww 240 ななし あ 241 ななし あ 242 ななし ああ……。 244 ななし 玖珂レイラ、あくあ様とタッチうらやま!! 245 ななし 玖珂レイラのファッションいいな。 姐さんみたいに背の高い人は似合いそう。 247 ななし すごいな。レイラ様、歩き方が男の子みたい。 248 ななし これ、玖珂レイラはあくあ君の事もちゃんと研究してるね。 249 ななし >>233 わかるわ。隠せない嗜みの本性が出てる。あくあ様早くにげて!! 250 ななし 最初の2人は安心して見れる。 問題はここから先だぞ。 253 ななし 玖珂さんは天才肌だけど、それ以上に努力家だから。 しかも意外と周りに合わせるのが上手。 手を抜くとかじゃなくて調和した上で個性も見せてくる。 でもまだ本気じゃない気がするな。置きにいってる感じがする。 256 ななし 天我先輩頼む! 257 ななし 頑張れアキラ君!! 258 ななし あああああああああ! 259 ななし ぐわああああああああ! 260 ななし 行ってくるみたいな目線最高! 262 ななし 国営放送、今のは最高の撮れ高や! 264 ななし ゴリ川さんがパワーで勝ち取った良ポジションがジワジワと生きてきてる。 265 ななし 天我君の衣装ボロボロだけど何があったwww 267 ななし コロールオムは、ロックテイストの要素もあるからアキラ君には絶対に似合うと思っていた。 269 ななし 実はこの中で1番長身のアキラ君、191cmは伊達じゃない。 271 ななし これクラッシュテイストって奴? 273 ななし 今日の天我先輩、後ろで髪結んでるじゃん!! 275 ななし このヘアスタイルは貴重。 276 ななし 明日からヘアアレンジこれにしよ。 279 ななし 足ほっそ、足なっが!! 282 ななし 頼むー、コロールは天我君とも専属契約してくれー!! 284 ななし ジョン見てるよね。アキラ君とも専属契約してくれて良いんだよ? 287 ななし 正直コロールの中でもロックテイスト強めの商品は、あくあ様より天我先輩の方が似合う気がする。 もちろんあくあ様が着てもカッコいんだけどね。 289 ななし とあちゃんくる? 290 ななし とあちゃんくるぞ!! 292 ななし 天我先輩、ナイスバトン! 295 ななし さぁ、スターズの皆さんに性別とあを見せつけるお時間ですよ。 297 ななし 頼む、とあちゃんうまくマユシン君につないで!! 299 ななし うわあああああああああああああ! 302 ななし ぐぎゃああああああああああああ! 304 ななし ちょ、ちょ、ジョン、それはまずいって!! 305 ななし 朗報、ジョン、とあちゃんの使い方をわかってる。 307 ななし ノースリーブのシャツにサスペンダーとショートパンツはまずい。 309 ななし スターズのお姉さん達の脳が破壊されるのを期待してニヤニヤしてたら、自分たちの脳が破壊されたのでござる。 311 ななし 観客席で顔がホゲ川になってる人いたぞw 313 ななし かわいすぎるよおおおおおおおおおおおお! 315 ななし 猫山とあはとんでもないものを生み出しました。 男でも女でもない性別とあという第三の性別を生み出したのです。 318 ななし はっきり言ってとあちゃんって、ランウェイに出るモデルとしては明らかに身長が足りてない。 でもそれすらも覆してくる魅力があるし、何よりも今回のコロールオムのテーマにあってる。 320 ななし 明日美容院に行くけど、やっぱとあ君と同じ髪にしよ。 322 ななし 歩幅の足りなさをうまくウォーキングで誤魔化してる。 324 ななし 自分もモデルの端くれやってるけど、相当練習してるのがわかる。 身長は天我君の方が高いけど、ウォーキングとかはとあちゃんの方がうまい 326 ななし 次は黛君か。 327 ななし ああああああああああ、私の方が緊張してきた。 329 ななし 実はここが1番の鬼門だと思ってる。 331 ななし ロボずみでも良いから転けたりしないかだけが心配。 333 ななし はわわわわわわ、見てるだけの私の方が緊張してきた。 335 ななし マユシン君頑張れ!! 337 ななし あわわわわわわわわ。 339 ななし いった! 340 ななし やばい緊張でさっき食べたものが出そう。 342 ななし おお、おお! できてる、ちゃんとできてるぞ!! 346 ななし あぁ! ドキドキしゅるよぉおおおおお! 348 ななし やっぱりマユシン君も普通にかっこいいな。 351 ななし メガネなしだけどちゃんと見えてるのかな? そこがお姉さんはとっても心配。 353 ななし コロールオムのちょっとダークな部分をうまく引き出してる気がする。 355 ななし あー、今日の黛君はこれワルずみですね。 357 ななし うーん、これはワルずみ君。 360 ななし あのCMのせいで、悪い黛君見るとドキドキしちゃう。 362 ななし ロボずみといい、ワルずみといい、お前らマユシン君で遊ぶなw 368 ななし やっぱ黛君はちょっとダークな方があってる気がするわ。 369 ななし 次は女優さんのターンか。 370 ななし 女優さんのターンになった瞬間、ホッとする私。 372 ななし おいおいおいおい! あくあ君はいつものことだし、玖珂レイラがすごいのはいつものことだけど、天我先輩も、とあちゃんも、黛君も大健闘じゃない? 374 ななし あくあ様はあくあ様だったけど、ベリル組は全員ちゃんとかませたんじゃない? 377 ななし やばい……3人の成長が眩しすぎて泣きそう。 380 ななし >>372 普通にそう。 382 ななし >>372 この順番はマジで正解。 384 ななし >>372 ベリルならやってくれると信じてました。 ← さっきまで泡食ってた奴。 386 ななし お前ら6月のランウェイの時のこと覚えてる? 途中まで悔しい想いしてさ、最後の最後であくあくんが一矢報いてさ、あれから4ヶ月よ。 そこからのこの4人だよ!? 感動で涙出たわ……。 389 ななし スターズの女優さん達も、やっぱりこのレベルになると普通に凄いね。 392 ななし >>386 忘れるわけねぇだろ!! 394 ななし >>386 あくあ様を起用してくれたジョンには感謝しかない。 395 ななし >>386 再放送で公開された時に、ショーを見ていた森川がつぶやいた言葉 「この国には白銀あくあがいる」 マジで刺さった。あの頃から森川を応援してる。 398 ななし まだもう一巡あるだろうし、お前ら気を抜くなよ!! 401 ななし もうここまでで最高すぎる。 404 ななし 女優さん達は安定してるな。 410 ななし >>398 あわわわわわ、また緊張してきちゃ……。 412 ななし >>398 黛君ファンの私、卒倒しそう。 415 ななし お前ら切り替えろ、もう一度みんなが見れる。そう思うんだ!! 419 ななし >>415 良いこと言った! 423 ななし >>415 こーれ、テスト出ます! 426 ななし ジョンもモデルやるんだね。 431 ななし ジョンの次はクリスさんって人だっけ? 435 ななし ここら辺2人は、やっぱウォーキングもうまい。 438 ななし は? 439 ななし へ? 440 ななし ほへ? 442 ななし なんかきたぞ!! 445 ななし 誰? 447 ななし えっ? ちょっと待って、この子誰? 451 ななし やっば……! 452 ななし おい、スターズもなんか出してきたぞ!! 453 ななし スターズのモデルに詳しい子誰かいる? 457 ななし は? 私、結構スターズのことは網羅してるけど、誰この子? 459 ななし やばい……なんか初めてあくあ君を見た時以来の衝撃かも。 464 ななし これはちょっとまずいですよ。 467 ななし ウォーキングもいいし、普通にすげぇ。 469 ななし ついにスターズにも私たちにとっての白銀あくあみたいな存在でちゃった? 470 ななし なんか良い方向に向かってる気がする。 ベンジャミン君にもびっくりしたけど、スターズにも確実に良い流れが芽吹いてるじゃん。 473 ななし なんか、あくあ様がご降臨されてから、世界がいい方向に向かってる気がする。 これは聖あくあ教入信不可避ですわ。あーくあ! 475 ななし 本当にやばい。あくあ様とは違う王子様系男子来ちゃった。 478 ななし これは洋物好きの女子との間で意見がぶつかり合いそうだ。 481 ななし 真剣な表情とか、ウォーキングを見ると、ちゃんと真面目にお仕事してるって感じがする。 487 ななし 次は玖珂レイラか。 488 ななし 二巡目来た? 490 ななし 会場もどよめいてたよね。 492 ななし 会場がどよめいたってことは、これはスターズの中でも知られてなかったって事か。 495 ななし ジョンの引きが良すぎる。その男運を私に分けてください!! 497 ななし うわああああああああ。 498 ななし おおおおおおおおおおお! 501 ななし バックヤードに再びあくあ君がちらりと映る。 503 ななし 右上のワイプ助かる。 509 ななし ジャケットスタイルじゃない、あくたんもいい!! 511 ななし 薄手のロングニットか。 513 ななし 丸首ちょっと開放的すぎない? 鎖骨見えちゃってるけど大丈夫? 517 ななし あくあ様も2巡目。 519 ななし これはまずい。 衣装がえちちしゅぎる。 522 ななし えっっっろ! 524 ななし リラックスした感じの着方なのに、リラックスさせてくれない雰囲気がやばい。 背筋がゾクゾクする。 525 774◆Hi-P3erver ●REC 528 白龍◆XQshotacon えぇ……そんなに鎖骨見せていいの? 本当に大丈夫? 風邪ひかない? 530 ななし 今、スターズの男の子とあくあくんが一瞬だけ目あった時、めっちゃドキドキした。 534 ななし >>525 おい、なんかいるぞw 536 ななし >>525 ハイパフォーマンスサーバーなのに俗っぽすぎるwww 538 ななし >>525 おい! 機械なのに何やってんねん!! 嘘です! 後で録画したデータください。お願いします!! 539 ななし >>525 全自動録画機能付きとか、これは有能。 540 ななし >>528 先生ちゃんのこと忘れないで!! 542 ななし >>528 先生ちゃん生きてる? 545 ななし いいゾー。うちのあっくんも負けてない。 548 ななし 次、とあちゃんか!! 551 ななし ここでとあ君は、ジョンは狙いすぎw 553 ななし なんだろう、あくあ様が、とあちゃんと、さっきの男の子2人にサンドイッチされてる状況を想像したら動悸が激しくなった。 555 ななし スターズの男の子、あー様、とあ君……この並び見てるとドキドキする。 ごめん玖珂さんいたけど、なんか自動で頭から消去されてた。 556 ななし なんかちょっと心臓苦しくなったから横になりながら見るわ。 560 ななし 動悸してるネキはみんな病院行け、大きな病気かもしれんぞ!! 生きてあくあ様やベリルのみんなに課金するために、命と体の資本は大事だからな。 563 ななし うおおおおおおおおおお! 565 ななし とあちゃんだああああああああ! 567 ななし さっきの少年テイストと違って、フェミニンな方向に振ってきた。 569 ななし これレディースのコロールの衣装とのミックスだね。 571 ななし メンズとレディースの境界を曖昧にしてきた。 574 ななし とあちゃんが1番今回のコロールのテーマに沿っていると思う。 わかりやすいってのもあるけど。 577 ななし さっきのあくあ君のボーダーはなんだったんだろう。 582 ななし >>577 少年らしさを残した上で大人の雰囲気を見せてきたところだと思う。 583 ななし >>577 少年から大人に羽ばたくところの変化を見せたんだと思う。 シンプルな装いだからこそ幼く見えるはずなのに、それをカバーする雰囲気作りがすごかった。 588 ななし とあちゃんとあくたんのタッチやばしゅぎ。 590 ななし 触れ合う時の、ちょっとお互いにわかってる感出すのやめてもらっていいですか? 私の動悸が激しくなるので勘弁してください……。 593 ななし クラスメイトの黛君がジェラシーを感じちゃうぞ!! 599 ななし >>593 うっ……そこに黛君が混ざると私の心臓が!! 602 ななし おい、お前らさっきから大丈夫か? 病院だけは渋らずにちゃんと行けよ!! みんなに課金できなくなっちゃうぞ! 606 ななし あードキドキする。 608 ななし 黛君ファンの私、2巡目にビビる。 612 ななし 黛君くるぞ。頑張れ!! 615 ななし 急にラフになった。 617 ななし あー、これはラフずみ。 619 ななし うわああああああああ! 620 ななし うおおおおおおおおおおおおお! 621 ななし 速報、黛慎太郎君、メガネじゃなくてサングラスをかける。 623 ななし ちょっと待ってw 今、民放でガチのテロップ流れたってwwwww 626 ななし おい、藤テレビwwwww 速報です。ただいま、ベリルエンターテイメント所属の、黛慎太郎君16歳がメガネを外して、サングラスを装着した模様です。繰り返します。 628 ななし グラサンずみキター!! 629 ななし これはいいぞ!! 631 ななし 新たな境地に向かおうとしてるヤミずみ君。 634 ななし おい、お前らマユシンくんであそぶな! 636 ななし うわあああああああ、グラサン姿もかっこいいよおおおおおおお! 638 ななし 今、後ろに映った天我先輩、目がキラッキラしてたw 639 ななし アキラ君wwwww 642 ななし 天我先輩、サングラス羨ましいんやろうなw 645 ななし これは天我先輩もくるか? 651 ななし 天我君の2巡目。 654 ななし ちょw 656 ななし えっ? 657 ななし 天我君? 659 ななし ちょ、なんか天我先輩のシャツ、胸のところに血溜まりついてるw 662 ななし 天我先輩大丈夫? 665 ななし さっきのボロボロの衣装といい、何が起こってるんです? 668 ななし これ、わざわざ心臓を撃たれて血がついてるような加工してるのか。 670 ななし ちょw マユシンくんからサングラス受け取ったwwww 671 ななし 嘘だろwwww 会話してないのに、スッとすれ違う時に天我先輩にサングラスわたしたマユシンくんw 672 ななし やばい、これはかっこいい。 674 ななし 白のノースリーブシャツ、血液加工付き。 細身のブラックレザーパンツ。 お揃いの黒革の手袋と、黒のブーツ。 金縁のパイロットサングラス。 天我先輩このファッション気に入ってそうwwwww 677 ななし くっそw モデルがいいからカッコよく見えるwww 679 ななし 一見するとネタに見えがちだけど、ハイファッションのショーてこんなんばっかだよ。 ジョンはどちらかというとリアルクローズに近いけど。 683 ななし なんか、アキラ君、前よりガッチリしてる気がする。 筋トレしてるのかな? 686 ななし 次の女優さんたちも血糊シャツ着てるね。 688 ななし 天我先輩の後の2人も血糊シャツ着てる。 691 ななし これはアレですね。 ベリルの男の子たちに心臓を撃ち抜かれた私たちの事を表しています。 697 ななし >>691 おいw 699 ななし >>691 これw 702 ななし >>691 天才的解釈きちゃ! 705 ななし >>691 そ れ だ ! 708 ななし >>691 誰が上手いこと言えと!! 712 ななし 3巡目あるかな? 715 ななし あくあ君以外の3人が入り口のところに戻ってきた。 多分、これで3人の出番は終わり。 玖珂レイラとあくあ君がいないところを見ると、2人は3巡目でフィニッシュかな? 728 ななし あ、玖珂レイラとあー様戻ってきた。 730 ななし 2人とも衣装着替えてるし3巡目でフィニッシュかな。 735 ななし なんか2人でちょこっと談笑してたね。 737 ななし 今ジョン出てるけど、クリス→玖珂レイラ→スターズの男の子→あくあ君ぽいね。 741 ななし あくあくん、今チラッと前のスターズの男の子見てたね。 743 ななし あくたんの大丈夫かなって視線アザース! 745 ななし 年下の子っぽいし、ちゃんと気にかけてみてあげてるところがあくあ君らしい。 746 ななし そういえばあくあ君はリアルお兄ちゃんか。 752 ななし クリスが出て、次は玖珂レイラか。 755 ななし ちょw 756 ななし うわあああああ! 758 ななし 今、あくあ様、こっちに向かって手振らなかった? 760 ななし カメラの前で手を振るあくあ様、余裕ありすぎでしょw 762 ななし リラックスしてるあくたんみてると、前にいるスターズの男の子が心配になる。 集中してるように思えるけど、入れ込みすぎてないかな? 765 ななし 最後残ってるのがあくあ様だと思うと、余裕を持ってみれる。 766 ななし ホッとする黛くんファンの私、あくあさまー後は頼みましたよー! 768 ななし 頼むよあー様!! 774 ななし 玖珂レイラ3巡目。 776 ななし 玖珂レイラはさすがだったなぁ。 779 ななし パフォーマンスも完璧だけど、周囲とうまくバランスもとってたしさすが。 782 ななし おお! 783 ななし マジかw 785 ななし 玖珂レイラ、最後にスイッチ入れるか。 788 ななし 後ろに続く男の子2人への挑戦状? 790 ななし フィナーレに向けて空気感作ってきた。 793 ななし 玖珂レイラ、後ろにいる2人のことを認めたのか、それとも……。 796 ななし ハードル上げてきやがるwww 797 ななし ワイプのあくたんの顔アップやば。 800 ななし リラックスしてたあくたんの顔がガチモードに切り替わった。 801 ななし 前にいた男の子と2人の顔が重なった瞬間、ドキドキした。 804 ななし スターズの男の子2巡目。 806 ななし いいぞ。 809 ななし なんか気負ってる感じがする。 812 ななし 大丈夫か? 815 ななし ちょっと待って、せっかくベリルの子たちの出番が終わったのに、ドキドキさせないで!! 818 ななし ハラハラする……。 820 ななし ウォーキングが不安定になってる気がする。 821 ななし 玖珂さんプレッシャーかけすぎたんじゃないこれ。 824 ななし この子、最初見た時は、初めてあくあ様見た時と同じくらいのやべーなって雰囲気感じたけど、まだ基礎的な部分だったりが追いついてない気がする。でも最初のウォーキングは良かったし、センスはあるし雰囲気は本物。 829 ななし あくあ様気がついてー! 834 ななし 前の子の顔見えないから、あくあ様は異変に気がついてない。 837 ななし ラスト、あくあ様3巡目。 839 ななし あ……。 841 ななし あ……。 842 ななし あ……。 843 ななし あぁ……。 845 ななし あくあ様本気出してきたあああああああああああ! 847 ななし これ、玖珂レイラの本気に応えたな。 849 ななし 熱い展開きた!! 851 ななし 出口に行く玖珂レイラと目線あってたし、ガチじゃんw 853 ななし 待 た せ た な ! 855 ななし 本気の白銀あくあが見られるのはベリルエンターテイメントだけ。 857 ななし あっ、あっ、あっ……。 858 ななし 最後は正統派のシンプルなモノトーンファッション。 だからこそやばい。 859 ななし やっば。 860 ななし 今日のあくたんドキドキしゅる。 862 白龍◆XQshotacon ほえ〜。男の子ってしゅごいぃ……。 863 ななし やばい、今日のあくあ様は、色気マシマシすぎる。 865 ななし らめぇ、私の体の奥にある未使用の赤ちゃん部屋が疼いちゃう! 867 ななし ねぇ、この色気なんなのさw 869 ななし えっ? 急に 871 ななし やっぱり玖珂レイラとあくあ様はすごいわ。 今までの人が境界線の曖昧さをうまく取り入れたのに、玖珂レイラは女性らしさと男性らしさの澱みを見せていたのに対して、白銀あくあは、少年から大人になる境界線を越えるその様を見せつけた。 874 ななし あくあ様、まだ進化するの? 嘘でしょ? 875 ななし あくあ様もう勘弁してあげて! 白龍先生>>862のライフはもうマイナスよ!! 878 ななし あ 879 ななし あ 880 ななし あ! 881 ななし ああああああああああ! 883 ななし ぐぎゃああああああああああああああああ! 884 ななし うぉああぉいおおおおおいいうおおおおおお! 885 ななし あぶなーい!! 887 ななし あっ! 888 774◆Hi-P3erver ●REC 890 ななし うぎゃー! 893 ななし えっ? 896 ななし あくたんナイスキャッチ!! 898 ななし あくあ様、さすがですわ!! 901 ななし あっぶね! 902 ななし ふぅ、大事にならなくて良かった。 905 ななし さすがはあくあ様! そこに痺れるし、憧れるぅ! 907 ななし あくあ様、すげぇ反射神経いいな。 911 ななし 観客席スタンディングオベーション! 913 ななし これは観客席わかってる! 915 ななし 観客席いいぞ!! 917 ななし ナイス観客席!! 918 ななし みんな出てきた! 920 ななし ちなみに今、私も自宅でスタンディングオベーションしてる。 923 ななし なんか今日のあくあ様は圧巻だったわ。 925 ななし もはや誰の追随も許さないって感じ。 927 ななし フィナーレうまく合わせた。最後のみんなのカバーも良かった。 930 ななし やっとみんな追いついてきたって感じなのに、 あくあ君は、さらに一つ先のステージにいったって感じがする。 これはベリルの男の子3人組は悔しいだろうなぁ。 932 ななし 男の子たちみんなすごかったと思う。 ベリルの子たちはめちゃくちゃ成長してたし、スターズの男の子だって、あの真剣な表情見たらガチで本気だったのが伝わってきたし、こんな最高のショーを見せてくれてありがとうって伝えたい。 ただ、あくあ様は別格だった、それだけの話。あと玖珂レイラもか。この2人は素人が見ても明らかに違った。 935 白龍◆XQshotacon リアルでフィクションするのやめてもらっていいですか? 938 ななし >>888 こいつ一体何をRECしてるんだwwwww 940 ななし 今確実に心臓止まってたかも。 あくあくんの男の子の顔が近くて……あぁっ! 942 ななし 心臓の動悸が本気でやばい。救急車呼ぶかどうかガチで考えてる。 943 ななし あくあ様が手を引いた瞬間やばかった、なんか薔薇の花園がバックに見えた。 946 ななし 心臓の動悸ネキは落ち着け。 私も前になったことあるけど、一旦画面から離れると楽になる。 あと聖あくあ教が配布してるリラックスする草持ってる人は匂い嗅げ。あれは効くぞ。 950 ななし >>935 白龍先生諦めないで! リアルを超えられるのは貴女しかいないのよ!! 952 ななし >>935 先生ならできるって信じてるから。 953 ななし >>935 あれ? 男の子がこんなにも頑張ってるのに、先生ちゃんは諦めるんですか〜? ここでやらなきゃ女じゃねぇぞ先生!! 956 ななし >>935 みんな先生に厳しいけど、それだけ先生には期待してるってこと。 961 ななし みんなありがとう、最高のランウェイショーだった。 963 ななし うわぁ、これこっちでもやってくれないかなぁ、スターズの人が羨ましすぎる。 966 ななし 現地行きたかった……。 でもその分、スターズの人が喜んでくれたのなら嬉しい。 970 ななし バックヤードの映像に切り替わった。 973 ななし バックヤード助かる!! 974 ななし 国営放送、お前やれば出来る子やったんやな……。 975 ななし ちゃんとみんなの声入っている! 977 ななし チャーリー。 980 ななし あくあくん、さっきの男の子の事、チャーリーって呼んでた! 984 ななし チャーリー了解。 986 ななし ベリル組ハイタッチ助かる! 987 ななし みんなちゃんと、スタッフの人たちとか他の出演者の人たちにも優しいのくる。 989 ななし メディアの人たちに向かって写真撮影応えるとあちゃんかわいい。 991 ななし 黛くん、スタッフの人たちと何喋ってるんだろう。 994 ななし 天我先輩とあー様の会話めっちゃ気になる。 995 ななし このあとすぐまた再放送するのか、わかってんな。 997 ななし 国営放送空気読みすぎ。ドキドキしすぎてちゃんと見れなかったから二連続放送助かる。 999 ななし このあと、みんなすぐに帰国するのかな? 1000 ななし 1000ならみんなが無事に帰国できますように!! 【なんか】白銀あくあ様を語るスレpart3015【変わった?】 684 ななし 2度目の再放送良かった。追加映像もあるし、国営放送どしたん? 687 ななし >>684 再放送見れなかったんだけど、どんな感じだったの? 689 ななし >>684 追加映像マジ? 705 ななし >>687 >>689 ショーが終わった後のみんなの映像とか、表のショーだけじゃなくて通路の映像とか。 707 ななし 通路のやりとりよかったわ。 思ったより黛くんとか緊張してなくて、森川の黛くん頑張っての声にも笑顔で軽く会釈してたくらいだし。 710 ななし とあちゃんと森川のハイタッチがよかった。女の子友達みたいなのなんなん。 715 ななし >>707 >>710 森川はやはりベリルが絡むと有能。 717 ななし 森川が1番優秀だったのは、チャーリーくんにインタビュー行ったことだと思う。 しかもチャーリーくん、私たちと同じ言葉喋れるし……。 721 ななし >>717 何それ? 詳細plz 733 ななし >>721 森川「Can I interview you?」 チャーリー君「ハジメマシテ」 森川「えっ? もしかしてこっちの言葉喋れる?」 チャーリー君「チョット」 森川「国営放送の森川です。お名前伺ってもいいですか?」 チャーリー君「チャールズ・ヘンダーソン、チャーリー、ヨンデクダサイ。モリカワサン、ヨロシク」 森川「ワオ、すごいすごい。とっても上手ですよ」 チャーリー君「アリガトウゴザイマス」 照れた感じ。 森川「チャーリー君はスターズのモデルさん?」 チャーリー君「ノー、ホカモ、イロイロ、ヤリタイデス。アクアサン、ミタイニ」 森川「白銀あくあさんに憧れて始めたってことですか?」 チャーリー君「イエス」 森川「おぅ……貴方にとって白銀あくあさんはどんな人ですか?」 チャーリー君「マイ、アイドル! モリカワサン、アクアサン、スキデスカ?」 森川「イエス!!」 チャーリー君「トモダチ!」 小さく手を前に出す。 森川「オー、トモダチ!」 すかさずハイタッチ。 森川「よかったらテレビの前の、あくあさんのファンのお友達にも何か一言もらえるかな?」 チャーリー君「アクアサン、スキデス。ミナサントイッショ、トモダチ!」 森川「インタビューありがとう。またねー」 チャーリー君「マタネ!」 736 ななし >>733 森川のコミュニケーション能力どうなってるんだよ。 738 ななし >>733 これインタビューしてた時、後ろのスターズのメディアの人が剣呑な目してて吹いたwww お前やっぱりスターズの言葉喋れるじゃんってwwwww 739 ななし >>733 森川「なんか言われたけど、ノーノー言葉ワッカリマセーンで押し切った」 ちなみにこの後、森川は普通にスターズの言葉でジョンとかにインタビューしてた。 もはや隠すつもりも何もない。その場凌ぎの対応に手慣れすぎてるwww 742 ななし >>738-739 やっぱ海外じゃ森川くらい神経図太くないと無理だわwwwww 744 ななし >>738-739 なんかこいつなら秘境の奥地に派遣されても、現地の部族と仲良くなりそうwww 745 ななし >>733 これ、普通ならもっとショーのことを聞いたりして、硬い感じになっちゃうんだよね。 現にスターズのインタビュー記事見ると、あんま面白くない受け答えしてた。 747 ななし >>733 あー様の話題が出た途端、あー様の話題を振るところを見ると、こいつも絶対に同類やなって思う。 ちなみに好きですかイエスのレスポンスは被せ気味だったwww 750 ななし >>745 そのインタビューで正解なんだろうけど、そうじゃないから森川は森川なんだよね。 案の定、他のインタビューだとショーのこと聞いて、あくあ様に迷惑かけたとか、ジョンとか共演した人にごめんなさいとかって言ってて、森川の後のインタではしょぼんとしててかわいそすぎた。森川くらい緩くてちょうどいい。 755 ななし おいみんな、すぐにテレビつけろ!! 757 ななし 国営放送によると、ベリルのみんなは今からチャーター機で帰国するらしい。 759 ななし これもしかして明日のイベントに間に合わせるつもり? 760 ななし 時差9時間、飛行機の時間12時間、羽田から新宿は多く見積もって1時間。 今がお昼の12時前だからギリ間に合うんじゃない。 何故現地時間朝の10時からトップメゾンがショーやってるんだと思ったけどこれが理由か。 762 ななし 本郷監督の出番が11時で、新宿到着10時やばくない。こいつら無茶しすぎやろ!! 765 ななし 警察発表によると、羽田から新宿までパトカーが先導するらしい。 つまり信号機は操作して全部青で突っ切っていくと。それならいけそうな気がする。 多分電車よりそっちの方が早い。 767 ななし ベリルのみんなはもっとちゃんと休んでくれていいんだよ。 ちょっとお姉さんこれは心配。 769 ななし もしあくあ君がイベントに参加するなら、帰宅するの夜の24時越えるんじゃ……。 772 ななし 空港の映像に切り替わった。 774 ななし スターズにベリルのみんなが来た日のことを思い出すわ。 776 ななし 天我先輩、とあくん、マユシンくん。みんな揃ってる。 778 ななし さっき空港の周り映ってたけど、すごい人集まってたな。 781 ななし あれ? 783 ななし あくあ様は? 784 ななし あー様出てこないけど大丈夫? 786 ななし あくたんは? 789 ななし あくあ様? 790 ななし 報道陣の人たちもどうしたんだろうって顔してる。 792 ななし なんかトラブルでもあった? 794 ななし 大丈夫かなあ。 795 ななし 森川、ちょっと様子見てきて。 798 ななし あ、出てきた。 800 ななし 出てきたけどなんか様子が……。 803 ななし 後ろ振り向いて車の中の誰かと話してる。 805 ななし あ 806 ななし あ 807 ななし あ 808 ななし あ 809 ななし あ 810 ななし あ 814 ななし うわあああああああああああああああ! 815 ななし あっ、あっ、あっ! 816 ななし え……? 818 白龍◆XQshotacon うわあああぁぁぁあああああああああっ、あっ、あっ……あ。 819 ななし うぎゃああああああああああああああ! 820 ななし よくわからないけど嗜みしねええええええええええ! 822 ななし 嗜みいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい! 824 ななし これ先生死んでない? 大丈夫? ちゃんと生きてる? 825 ななし 嗜み死ね。 826 ななし 嗜み死ね。 827 ななし 嗜み死ね。 830 ななし 今一瞬、目の前が真っ暗になった……。 832 ななし な、なんやこれ……。 834 ななし これ白龍先生の俵抱きですか? 835 ななし 白龍先生の俵抱きとかいうレベルじゃない。 838 ななし お顔が……お二人のお顔が近しゅぎりゅ……。 841 ななし 何これ? なんて抱き方ですか? 843 ななし お姫様を抱き抱える王子様にしか見えない。 845 ななし え? これやばない? 847 ななし すみません。処女なんですけど、これがセックスですか? なにぶん未経験なものでして、こんなにも体密着させるんだってドキドキしてます。 849 ななし ふぁーっ。 851 ななし 脳みそがスパークしそう。 852 ななし くっそ、嗜み羨ましすぎる!! 854 ななし >>825-827 ひどい嫉妬を見たwww 856 ななし >>825-827 そういうの嫌いじゃないですw 860 ななし >>818 うわぁあぁあああぁああああああ! 863 ななし >>818 今気がついたけど、ナチュラルに先生死んでるやんwww 864 ななし >>847 えっ? これがあのセックスなの!? 868 ななし >>843 なるほどね、確かにカノン元王女殿下はお姫様といえばお姫様だもんね。 お姫様抱き……うーん、後なんかちょっとしっくりこないな。 870 ななし いいなぁ。 872 ななし 普通に羨ましい……けど、自分がこの状況になったら絶対に耐えられない気がする。 873 ななし 嗜みのやつ、顔真っ赤やんけwww 875 ななし こういうところ見ると嗜みw 877 ななし 限界がきて両手で顔を覆い隠してるわかるわ。 879 ななし 嗜みすげえな。私だったら泡吹いて白目剥いて気絶してるわ。 882 白龍◆XQshotacon >>868 お姫様抱っこ……。 884 ななし なんかカノン殿下、以前よりちょっと色っぽいな……。 889 ななし >>847 セックスてwwwww こんな甘々で幸せなもんじゃないよ。夢を壊して悪いけどもっと淡白。 まぁ腰振ってる私たちは性欲が満たせるからやってる最中は盛り上がるけど、終わった後は虚しいだけ。 892 ななし こんなに大事そうに抱えられたら、胸がキュンキュンしすぎて爆発しそう。 897 ななし 今日一の激しい動悸きたわ……。 それくらい衝撃的すぎる。 901 ななし >>882 やっぱ先生天才じゃん。 902 ななし >>882 ほらね、先生はやればできる子。 903 ななし >>882 これやな、抱っこっていうのがいい。私も抱っこされたい。 905 ななし >>882 先生、その調子で頑張って。 907 ななし 報道陣ボーッと見送るだけw 909 ななし 報道陣フリーズしてるやん!! 912 ななし もりかわあああああああああああ! 914 ななし 森川いったあああああああああああああ! 916 ななし 森川ふぅうううううううううううう!! 918 ななし 何か一言! 920 ななし ナイス森川! 923 ななし 待ってるうううううううう! 924 ななし 待ってりゅ! 925 ななし はい、はいはい! 待ってます!! 929 ななし あくあ様「イベントを楽しみに来てくれているみんな、待っててくれよ! 今、俺たちが戻るからな!! 933 ななし やっぱり、あくあ様イベント参加するんだ。 936 ななし あー様、体だけは壊さないで……。 937 ななし やっぱりね。あくあ君なら間に合わせると思った。 938 ななし イベントいくの楽しみだけど心配だなあ。無理だけはしないで。 940 ななし スターズの人たちは2人の名前を刻んだ事だろう。 1人は白銀あくあ、もう1人は森川楓だ!! 951 ななし >>940 wwwwww 952 ななし >>940 森川www 955 ななし >>940 後ろでスターズのメディアの人も唖然としてたな。 957 ななし 森川、スターズで爪痕残すwww 959 ななし やばかったな。最後の最後であくあ様はとんでもないことやるし、油断してたわー。 963 ななし トレンドランキング反映はえーよw 1位 お姫様抱っこ 関連ワード 王女様、俵抱き、白龍先生 971 ななし >>963 しゃーない。 974 ななし >>963 お姫様抱っこいいなぁ。私も一度でいいからされたい。 976 ななし 誰かお金出したらお姫様抱っこしてくれる人いませんか? 982 ななし >>974 普通に無理だと思う。あくあ様は筋力あるからいいけど、普通の男子だと難しくない? 985 ななし むしろ男の子をお姫様抱っこしたい! 988 ななし とあちゃんのことをお姫様抱っこしたいって思ってるの私だけ? 991 ななし >>988 はい、天才。 993 ななし >>988 お前……お前……。 994 ななし >>988 えっ? あくあ様がとあちゃんをお姫様抱っこ? 998 ななし >>994 うわあああああああああああ! 999 ななし >>994 ぎゃあああああああああ! ← 脳が焼けた人の断末魔。 1000 ななし >>994 うっ……。 ← はい、今、死んだ。 ************************************************ すみません。昨日できたのが1時前だったので投稿しませんでした。 その分、加筆修正したので楽しんでいただければと思います。 人物紹介もちょっとだけ修正。この2話で4万文字はあたおか。週末でよかった。 そして明日も普通に更新する予定。 略称の投票週末まで受付てます。 よろしければぜひ。 https://mobile.twitter.com/yuuritohoney 森川楓こと○○スキーの日常回のお話を投稿しました。 せっかく開設したからにはこっちも有効活用したい……。 https://fantia.jp/yuuritohoney https://www.fanbox.cc/@yuuritohoney 那月紗奈、ふおおおおおおおお! 「ふっふっふっー! 待たせたな新宿ベイカー! 私が来たぞ!!」 私の名前は那月紗奈、私立乙女咲学園の生徒会長である。 今日は我が学校に在籍している白銀あくあ君、猫山とあ君、黛慎太郎君が主演するマスク・ド・ドライバーのイベントが新宿ベイカーで行われる予定だ! 幸運にも私は午前の部が当選したので、朝早くから電車に乗ってここまで来たのである。 しかも今日は1人ではないっ! 「眠い……」 私の背中におぶさって目を擦っているのは、るーなこと、我が乙女咲で風紀委員長を務める阿澄るなだ。 「るーな、我々の目的地に着いたぞ!!」 「ふにゃあ……紗奈ちゃん、もうここまで来たら席まで運んで……Zzz」 ははは、仕方のないやつだ! きっと、るーなも楽しみで寝れなかったんだろう。 何を隠そうこの私も、このイベントが楽しみで実は4日前から寝てないっ!! おそらく今の私の目は血走っているのだろう。そのせいでここにくる前に3度は警察の人に声をかけられた。 「チケットを持ってる方はこちらの待機列です! プラチナチケットをお持ちの人は、私のところに来てくださーい!」 おっ、どうやら入り口はあそこのようだな。 私はポケットの中からチケットを取り出すと、スタッフさんに見せる。 「あっ! プ、プラチナルームのお客様ですね! おめでとうございます!」 「ありがとうございます!」 私の手渡したチケットを見たスタッフさんが驚いた顔をする。 何を隠そうこの私、那月紗奈は、幸運にもチケットに当選しただけではなく、プラチナルームを引き当てることができたのだ!! 「では、こちらへどうぞ」 近くにいたもう1人のスタッフさんに案内されて建物の中に入ると、建物の中がすでにベリル一色になっていた。 私はその中でも、マスク・ド・ドライバーに出てくる等身大のチジョー達に目を奪われる。 「あ……写真撮ります?」 「はい!」 私はるーなを下ろすと、スタッフさんにチジョーとの3ショット写真を撮ってもらった。 ちなみに私のお気に入りはロ・シュツ・マーだが、るーなのお気に入りはクンカ・クンカーである。 「これでどうですか?」 「ありがとうございます!」 スタッフさんから手渡されたカメラの画像を確認してニヤける。 う〜ん! もうこれだけでも満足感がすごいぞ! 私とるーなはそのままエレベーターで専用エリアへと向かう。 「ふぉぉぉおおおおおおお!」 専用フロアへと踏み出した瞬間に、私の目がキラキラと輝いた! ヘブンズソード! ポイズンチャリス! ライトニングホッパー!! 多くの天剣グッズに、もうどこから見ていいのか戸惑うほどである! 「すみません、先にカウンターで受付お願いします」 「あっ、はい!」 おっと、スタッフさんに迷惑をかけるところだった。 私とるーなはカウンターに行くとプラチナルームのチケットを提示する。 ちなみにプラチナルームだけは同行者1名までは許されているので、今回は当選していなかったるーなを誘った。 「はい、プラチナルームですね。当選おめでとうございます」 受付のお姉さんは、チケットの返却と共に私たちにメニューを手渡す。 「プラチナルームのお客様は、ドリンクが一杯無料となっております。先にご注文お受けできますがどう致しましょうか? もちろんイベント途中でも受け付けておりますし、どちらのタイミングでもお伺いできますよ」 「あっ……じゃあ、ホットキャラメルラテでお願いします!」 「私はホットミルクココアで」 るーなが注文したホットミルクココアは、とあ君とあくあ君がプリントされた容器に入ってる商品で、私が注文したキャラメルラテは、あくあ君とメリーさんのコラボ容器だ。 「今お受け取りになられますか? それとも放送前にお部屋の方にお運び致しましょうか?」 「えっと、放送前にお部屋でお願いします!」 「かしこまりました。それではこれがお部屋の専用カードキーになります。このカードキーは記念にお持ち帰りできますので、帰る時に返却なされなくても大丈夫ですよ」 私とるーなはそれぞれのカードキーを受け取る。 お、おぉっ!! カードを見ると右上にはヘブンズソードのタイトルロゴが入ってるし、剣崎とヘブンズソードが背中合わせになった画像が大きくプリントされていた。 本当にこれ持って帰っていいの? わーーーい!! 「それではまだ上映時間までお時間の方がございますので、心ゆくまでウェイティングルームの展示物をご鑑賞くださいませ」 「はい! ご丁寧にありがとうございます!」 「ありがとうございました」 るーなと2人でまず最初に行ったのは、一番端に展示していたバイクのところだ。 「か、かっこいい!!」 「お〜」 展示のスペース上の問題か、持ってきていたのは一台だけだったけど、その一台が剣崎が乗るバイクなのだから誰も文句のある人などいない。 私とるーなが2人でバイクの写真をパシャパシャと撮っていると、側にいたスタッフのお姉さんが話しかけてきた。 「乗ってみますか?」 「えっ?」 乗る? 乗るって何を? 剣崎のバイクが私に乗る? つまりバイクを担いで良いということなのだろうか? 「白銀あくあさんと本郷監督、それと放送局である松……担当者の部長さんにも許可を得ていますので、よかったらバイクにまたがっても良いですよ。ただし手袋の着用をお願いします。よろしければこちらへどうぞ」 「えっ、えっ?」 スタッフのお姉さんは、パーティションのチェーンを外すと、こちらへどうぞと手招きした。 私はふわふわとした気持ちのまま、言われた通りにパーティションの向こう側へと入る。 ち、近い! 私は手渡された手袋をつけている間も、チラチラとバイクの方へと視線を向けた。 「紗奈ちゃん、頑張って!」 「う、うん!」 私は恐る恐るバイクのタンクの上に手を置く。 うわっ、うわ〜〜〜! エンジン切ってるけど、なんかタンクからバイクの鼓動が聞こえてくるみたい!! 私、今からあのヘブンズソードのバイクに乗れるんだ。うーっ! 心が震えて感情が爆発しそうになる。 本当ならもっとゆっくりと味わってたいけど、るーなもいるし、他のお客さんだっているからゆっくりしてる暇はない。覚悟を決めた私は、ワンピースの裾を翻し勢いよくシートの上に跨った。 あっ! あっ! あっ! いつもより少し高い目線、今、私は剣崎と同じ目線で同じバイクに乗ってるんだ……! 私はゆっくりと前に手を伸ばすと、そっとハンドルを握りしめる。 うわ! うわーーーっ! これもうヘブンズソードじゃん。どっからどうみてもヘブンズソードだよ! 時間にしたらほんの十数秒だったと思う。夢のような時間だった。 記念に写真を撮ってもらった私は、バイクに跨ったるーなの写真を撮る。 バイクを降りた今でも、手にはハンドルの感触が残っていて、剣崎が……ううん、あくあ君があのバイクに跨って、ドラマを撮影していたことを想像するとすごく感動した。 「ありがとうございました」 「ありがとうございました〜」 すごい、すごい、すごい! あくあ君って本当に剣崎なんだ。 スタッフのお姉さんにお礼を言った私たちは、壁に貼られたそれぞれのシーンのカットと台本のコピーを眺める。 「こ、ここここれ、生の台本だよね?」 「そうだと思う。だって下のケースにも台本置いてある……」 るーなにそう言われて視線を下げると、5つの台本が置いてあった。 台本にもそれぞれ特徴があって、例えば本郷監督の台本なんかはすごく丸まった癖がついてる。 本郷監督の隣に置いてあった天我アキラさんの台本はものすごく綺麗でびっくりした。ほとんど新品と言っても過言ではなく、すごく物を大事にされる人なんだなとわかる。セリフの変更も丁寧に定規を使って修正したりとかした跡があって感動した。 隣に置いてあった黛君も綺麗に扱ってるけど、彼の台本のすごいところは書き込みの量だろう。ここをこうしたらいいとか、言われたところとかもすごく書いていて、あ、この人、本当に本気で橘さんを演じているんだと思ったら胸が熱くなった。 さらにその隣にあったのが、とあ君の台本だ。こちらも台本に書き込みがあったものの、黛君と違うところは自分のことじゃなくて周りのキャストの事が事細かに書かれているところだろう。例えば、あくあ君ならこうしそうだから、こうしようとか、ここは黛君をフォローしてあげないととか、天我さんの尺が伸びたら自分のこの部分を削ろうとか、もしもの場合を想定して現場で臨機応変に対応するために書き込んでいるところがすごかった。 そしてさらにその奥、1番奥にあったのはあくあ君の台本である。 「うわ……」 あくあ君の台本はどの台本よりもズタボロだった。 これは決して雑に扱ったから台本がズタボロになったわけじゃない。見た人なら誰しもがそれがわかる。 何かを書き直した跡や汗染み、ページの端を折った形跡や擦り切れた跡が見られる。 「すごいね。紗奈ちゃん」 「うん……!」 周りにいた人たちも、それぞれの台本に視線を落としたり、壁に貼ってあるコピーを見たりして感嘆の声を漏らしていた。中にはハンカチで目頭を押さえてる人までいる。私も隣にいたお姉さんにティッシュを渡してあげた。 「紗奈ちゃんこっち」 待って、まだあるのか!? これだけでも大満足のボリュームだというのにすごいな! 反対側の壁を見ると撮影現場のオフショット写真が展示されていた。おぉおおおおこれもすごい!! アイスを食べてるみんなの写真だったり、スタッフの人たちとBBQをしてる写真だったり、良い写真がいっぱいあって目移りしそうになる。それなのに周りにいた人たちは。何故か4人の写っていない1枚の写真を指差していた。 そこに視線を向けると、写真の隅っこに穏やかな表情で現場を見守る松葉杖をついた女性が立っていたのである。周りの人たちは皆ヒソヒソとした声で会話する。 「あれ、松葉杖部長じゃない?」 「うわっ、本当だ、感謝しとこ……」 「松葉杖部長ありがとう……!」 「ママ、あの人誰?」 「えっとね、あの人がいたからヘブンズソードに出てるみんなが笑顔でいられたんだよ」 「わぁ、そうなんだ〜。じゃあしぃも松葉杖のお姉さんに拝んどこ」 へぇ、あの人があの伝説の松葉杖部長か。ありがとう。貴女のおかげで天剣は守られた!! 天剣にとって松葉杖部長は、地母神のような存在である。彼女がいたからこそ、本郷監督は作りたい作品を作ることができたし、彼女がいたからこそベリルのみんなが守られた。 「ありがとうございます松葉杖部長! どうか、どうかこの後もみんなのことを見守っていてください!! 貴女の蒔いた種は今こうして大輪のひまわり畑となって芽吹いてます!!」 「紗奈ちゃん……言っておくけど、松葉杖部長は死んでないからね?」 う……わかってるって。私とるーなはオフショット写真を一通り見ると、最後のコーナーへと向かう。 「わあああ、るーな、ヘブンズソードだ! ヘブンズソードがいるぞ!!」 ヘブンズソードのスーツを装着したマネキンが第一話で見せたカットと同じ姿で立っていた。 しかもその隣には、ライトニングホッパーとポイズンチャリス、とあちゃんが着ていた少し大きめサイズのSYUKUJYOの隊員服が並んでいる。 「あれ? ねぇねぇ紗奈ちゃん、ポイズンチャリスってなんでここにあるの?」 「あー、確かに……ん? なんか書いてあるぞ」 近くにあった立て看板へと視線を向ける。 そこには、スーツは複数製作されてること、そして今日ここに展示されているスーツはそれぞれの登場シーンで使われたオリジナルで最初の1着目だということが明記されていた。 それを見た周りのお客さん達がざわざわと騒ぎ出す。 「すっご、これオリジナルなんだ」 「じゃあみんなの汗が染み込んでるってこと!?」 「ライトニングホッパーのこの銃を構える立ち姿最高すぎる」 「ポイズンチャリス無駄にかっこいいポージングのせいでスペース取りすぎでしょ。天我先輩らしいけど」 「うわぁ、とあちゃんのマネキンもちゃんと少し小さめじゃん。捗ります」 「ありがとうございます。ありがとうございます。ありがとうございます!」 「ていうか、男の子達、本当に身長たっっっか、天我先輩190cmとかしゅご……」 「ヘブンズソードの胸板こんなにガッチリしてるんだ。すごくドキドキする」 「そりゃこんなのに抱かれたらチジョーも成仏しますわ」 みんなの衣装をじっくりと見ていると、細かい傷があったりとか実際にアクションシーンで使った形跡が見られた。本当に作中で使われたものが、ほんの少し手を伸ばした距離感のところに置いてある。じ〜んと感動して体が震えた。 下地のスーツの部分にほつれを修復している部分があったり、擦れて塗装が禿げたところを再塗装してたりとか、テレビではわからなかった部分を生で見ると現場の本気感が伝わってくる。 「すごい……みんな闘ってるんだ」 マスク・ド・ドライバー、ヘブンズソードは作り物でしかないのかもしれない。でもその作品を一つ作るために多くの人たちが本気になって頑張っている。その事に気がついた時、胸から込み上げてくる熱さと共に、自然と握り拳に力が入った。 「紗奈ちゃん、よかったね」 「うん!」 るーなと2人でスーツの写真を撮った後は、プラチナルームにだけ用意されたウェイティングルームへと向かう。 プラチナルーム専用のウェイティングルームはいわゆる休憩室であり、プラチナフロア専用のウェイティングルームの奥にある。私は専用カードキーをかざして部屋の中へと足を踏み入れた。 「あ……」 部屋に入って真っ先に目に入ったのは、テーブルの上に置かれた2枚のTシャツだ。 「る、るるるるるーな、こここここれ!」 「うん、紗奈ちゃん落ち着こ」 Tシャツを広げると全員のサインが入っていた。よく見ると、胸のポケットや首の裏のタグにも天剣のロゴが入っているし、Tシャツを持っている手が震える。Tシャツをひっくり返すと、裏側にはマスク・ド・ドライバー、ヘブンズソード、STAFF ONLYと書かれていて、手が震えすぎてTシャツを落としそうになってしまう。 「紗奈ちゃんここ」 「え……?」 るーなに指さされたところを見ると、スタッフオンリーの下に手書きのメッセージが添えられていた。 『お母さんが言っていた。ファンのことは何よりも大切にしなさいってね。だから今日は来てくれてありがとう! いっぱい楽しんで帰ってくださいね!! 剣崎総司/ヘブンズソード役、白銀あくあ』 うわ、うわ、うわあああああああああああああああああああああああ! あくあ君ったらサービス精神よすぎでしょう! こんな事されたらみんな君のことが好きになっちゃうよ!! 「さ、紗奈ちゃん……私のこれ」 るーなのTシャツを持つ手が震えている。あの、滅多なことでは動じないるーなですら動揺した表情をしていた。 『お母さんが言っていた。何かを好きになれることはいいことだって。だから、この作品のことを好きになってくれてありがとう! 今日は一緒に楽しみましょう!! 剣崎総司/ヘブンズソード役、白銀あくあ』 あくあ君……一つずつちゃんと受け取る人の事を本当に考えて書いてて、もちろんそれも手書きなんだ。やっぱり好き、好き好き。剣崎自体も好きだけど、その剣崎をあくあ君が演じてくれて良かったと心の底から思う。 「しかもこれ……ちょっと、あくあ君の匂いがするよ」 「えっ?」 すんすんすんすんすん……ほ、本当だ。ほんの僅かに、微かにだけど、あくあ君の芳香の残り香が感じられる。 2人で鼻の穴を大きくしてTシャツの匂いを嗅いでいると、誰かが私たちの部屋をノックした。 「あ、はい!」 私たちは慌ててTシャツを部屋に置いてあった袋にしまう。ちなみにこの袋にも、天剣のロゴがプリントされている。いいのだろうか本当にこんなに至れり尽くせりで……。 「ドリンクの方お持ちいたしました」 お姉さんはさっきカウンターで注文したドリンクをテーブルに置くと、私たちの方を見つめてにっこりと微笑む。 「よろしければプラチナルーム当選の方だけに、それぞれのドライバーが実際に使った変身キットをお持ちしますが、お二人は誰の変身キットが宜しいでしょうか?」 私とるーなは顔を見合わせる。 「えっと、じゃあ剣崎のカブトムシで」 「私も同じので……」 私たちの返答を聞いて受付のお姉さんはにっこりと微笑む。 「はい、わかりました。それでは少々お待ちください」 「あ、はい! ありがとうございます!」 「ありがとうございます」 お姉さんはお辞儀をすると部屋から出ていく。 私たちは2人きりに戻ると、テーブルの上に置かれたドリンクへと視線を落とした。 「うわぁ、メリーさんだ! 背中から抱きついたあくあ君が可愛い!!」 「こっちは、とあ君とデートするあくあ君」 私とるーなは、お互いにドリンクボトルを見せ合いっこする。 ちなみにドリンクとドリンクボトルは別々になっており、ちゃんと新品が持って帰れるようになっているので汚れを心配する必要はない。 「しかもこれコースター付きだね」 「ほ、本当だ!!」 コースターにも写真がプリントされていた。ちなみにこれも持って帰っていいらしい。 専用台座付き紙袋があって、それに入れることでちゃんと持って帰れるようにしてるなんて、本当に隅々までわかってるなと思った。 「ビスケットも可愛いね」 「うん……」 付属のビスケット2枚には、焼き印で二頭身になったVtuberの星水シロ君と、大海たまちゃんがプリントされている。こ、これ食べるの勿体無くない? でも、食べ物を粗末にするわけにはいかないし……ううう、悩む! そんなことを考えていたら、再び部屋の扉がノックされた。おそらくはさっきのお姉さんだろう。 「ど、どうぞ」 「失礼します」 受付のお姉さんは、新幹線や飛行機の中で見かけるようなサービングカートを押して部屋の中に入ってきた。 わあ!! カブトムシだ!! 私は思わず隣にいたるーなと手を取り合って喜ぶ。 私たちはお姉さんから手渡された手袋を装着する。緊張で手のひらが汗ばんでるせいか、なかなかちゃんと綺麗に装着できないでいると、お姉さんからはゆっくりでいいですよと言われた。 「どうぞ」 お姉さんは手袋をつけた手でゆっくりとカブトムシを持ち上げると、私の方へと差し出した。 私は、恐る恐る手を伸ばすとゆっくりとそれに触れる。 「うわあ」 重い……。単純に見た目以上に、想像していたよりも重いなという事もあるけど、それ以上に単純な重量だけでは計算できない重みがカブトムシにはあった。今までのドライバーが繋いできた想いと、ヘブンズソードの想いが込められた重み、繋いできた歴史の重みがプレッシャーとなって感じられる。 そっか……剣崎は、あくあ君は本当にちゃんとドライバーとして選ばれたんだ……。 その事に気がつくと、こんな凄いものを、資格のない自分が持っていいのだろうかとさえ思ってしまう。 私は隣にいたるーなにカブトムシを手渡す。するとるーなも額に汗を垂らしながら、神妙な面持ちでカブトムシを見つめていた。 「こちらがベルトになります」 お姉さんから手渡されたベルトは更に重かった。自分はおもちゃのベルトを持っているけど、それとは全然違う。生半可な覚悟ではそれを腰に巻くことも許されない、責任感や使命感のようなものを感じてしまうほどの重みに手が震えた。 あくあ君は毎回、これを巻いて闘っていたんだな……。 私ならそのプレッシャーに押し潰されてしまうかもしれない。初めて変身した時、彼はどんな気持ちだったのだろうか。やっぱり私と同じように緊張した? それともワクワクしたのだろうか? おそらく……ううん、きっとあくあ君はこの重みもわかった上で、それすらも抱えて彼は変身したんだろう。 自然と私の目から涙がこぼれ落ちた。 お姉さんはスッと、私の方へとハンカチを差し出してくれる。 「す、すみません。その……つい涙が……」 「わかります。私もこの大任を命じられた時に、同じようなことを思いましたから」 あっ……そっか、このお姉さんも気づいたんだ。 私と同じように、あくあ君が、剣崎が使ったこの変身ベルトとカブトムシを持って、私と同じようにその重みに込められた紡がれてきた歴史と、紡いできた想いに気がついてしまったのだろう。 「だからこそ、是非ベルトを装着して見てください。それはこのルームに当選されたお客様の権利ですから。それにこんな機会、もう2度とないのかもしれないですし」 お姉さんは後ろに回ると、私のベルトの装着を手伝ってくれた。 ふんわりとした白いワンピースの上から巻いた変身ベルトはずっしりと重くてゴツゴツとしている。なんだか、後ろからあくあ君に抱かれているような気分になって恥ずかしくなった。 「はい、紗奈ちゃん」 「う、うん」 るーなからカブトムシを受け取ると、より一層手が緊張で汗ばんだ。 「頑張れ紗奈ちゃん」 「ばっちりと撮ってますから、大丈夫ですよ」 私はハンカチで涙を拭うと、あの1話のシーンを思い出す。 あくあ君が全てを変えてくれた、この国に渦巻く閉塞をぶち壊したあの変身シーンは私の脳裏に焼き付いている。 「お母さんは言っていた。女だって戦わなきゃいけない時があるんだって!」 私はあの時のあくあ君と同じポージングから、同じ所作で手に持っていたカブトムシをベルトに嵌め込んだ。 「変……身……!」 今までだって何度も変身の真似っこをやっていたけど、今日の変身ポーズは一味違う。自分でも完璧に決まったと思った。それくらいの満足感と充実感がある。 「はい、映像保存できました」 お姉さんは撮影したデータを私のスマートフォンに転送してくれた。 うわあああああああ、嬉しい、嬉しい! 私は子供のようにはしゃぐ。 私に続いて、るーなも同じようにベルトを腰に巻くと手にカブトムシを持った。 「お母さんが言っていた……たとえどんな理由があっても、誰かを傷つけていい理由にはならない!」 わ、わ、わ! 2話の変身シーンだ!! るーなは小柄だけどこう見えても風紀委員長で、乙女咲に侵入しようとした人たちを何人も捕まえている。 男子生徒のいる乙女咲には元からそういう侵入者は珍しくなかったけど、あくあ君が乙女咲に通っていると知られてからはそういうのが増えた。それでも事故や事件に繋がらずに、穏便に事が済んでるのはるーなが流血沙汰にせずに一瞬で相手を拘束してくれているからである。 そんなるーなだからこそ、剣崎の優しい心根が感じられるこのセリフが響いたのだろう。 「色々とありがとうございました」 「ありがとうございます」 私たちはお姉さんを見送ると、感動の余韻に浸った。 あ……でもそろそろ時間が来る。1話が始まる前に外にでて、観客席に座らなきゃ。そう思っているとプラチナルーム専用のウェイティングルームに設置されたテレビの画面がパッと切り替わった。 「プラチナルームにご当選の皆さん、おめでとうございます!」 「「「おめでとうございまーす」」」 横に並んだあくあ君、とあ君、黛君、天我さんの4人は当選を祝して拍手してくれた。 「こんなにも早い時間から来てくれて、どうもありがとう」 黛君は優しげな顔で微笑む。 少し不器用な感じだがまたそれがいい!! 「ここからが楽しいところなんだから、眠っちゃだめだからね!」 とあ君の注意するような仕草に、2人でだらしのない顔をしてしまう。 どうせ怒られるなら、とあ君のような男の子に叱られたい! 「寝ぼけたまなこじゃ、我らの活躍を見逃してしまうぞ!!」 うわー! 天我さんだ!! 神代っぽさがあって作品のファンとしてはグッとくる。 「それじゃあみんな、画面の向こう側で会おう。またね!」 あああああああああ、あくあ君!! ちょっと剣崎っぽく言った後に、素に戻るのは反則だよ! 私とるーなは、画面の向こうから手を振ってくれている4人に向けて手を振る。 「紗奈ちゃん、そろそろ始まるしいこっか」 「うん! 行こう!!」 一言で言うと凄かった。 あまりにも語彙力のないコメントだが、これ以上に先程の出来事を形容する言葉が見つからない。 大迫力の映像と音響、しかもところどころカットしたシーンを入れているのか新規カットが出るたびに会場が沸いた。ほんのちょっとした所でも気づいているのを見ると、みんな私と同じように何度も何度も繰り返し天剣を見ているのだろう。 「紗奈ちゃん、テレビで見るのと全然違ったね」 「うん! しかも特別編集版で前後で分けてたし、OPもEDも特別編集でフルバージョンだし、たかがイベントだからって手を抜くどころか、来た人が満足したものを見せてくれるんだもん。こんなの絶対にみんなもっともっとヘブンズソードが好きになる」 終わった後にるーなと少しだけ雑談していると観客席が湧いた。 ステージを見ると舞台袖から本郷監督が顔を覗かせる。 そしてゆっくりと舞台袖から出てくると、頭をぺこぺこ下げてステージの真ん中に立った。 「みなさん今日はありがとうございます」 本郷監督の言葉に大歓声と大きな拍手が返ってくる。 「楽しんでいただけましたか?」 「「「「「楽しかったー!!」」」」」 本郷監督は照れくさそうに微笑む。 「ちょっと、ステージやばいですね。こんなにも緊張するなんて……本当は今日、国営放送の森川さんが司会で来る予定だったんだけど、ちょっと無理になっちゃったから私1人なんですよね。だから、ステージに慣れた人を助っ人に呼んでもいいですか?」 悲鳴のような大歓声が会場の中に響き渡る。 えっ……えっ? まさか、まさか、まさか! 「ほら、みんなこっちこっち!!」 あっ、あっ、あっ! 「我、参上!!」 かっこよくポーズをとる天我君に拍手の音が大きくなる。 「僕も参上! なんちゃって」 待って、待って、天我さんの真似をするとあ君かわいい!! 「じゃ、じゃあ僕、参上!」 少し戸惑った感じの黛くんに、頑張れーとみんなで声援を送った。 「最後に俺、参上!!」 あくあ君の登場は今日1番の大歓声と大きな拍手だった。 結婚したとしても衰えるどころか、鳴り止まない歓声と拍手が、この後もずっと貴方を支えるというファンからの強いメッセージのようである。私とるーなも声が枯れるほどに声援を送って、手が痛くなるほど拍手した。 「あ、相変わらずすごい人気だね。何かファンのみんなに言ってあげたら?」 「ありがとうございます! 今日こうやって皆さんの前に立つことができてよかったです!!」 わああああああああ、みんな思わず席から立ち上がってスタンディングオベーションをしそうになる。 するとあくあ君は、手を振って席に座ってというような仕草をみせた。 「みんなごめんね。今日は車椅子のお客さんも来てるから、どうかよかったら座ったままでお願い」 会場の端っこを見ると、車椅子が折り畳まれていた。あくあ君はそれに気がついたのだろう。彼のその優しさにキュンとする。 「ありがとうみんな。ところで本郷監督、天剣のトークショーは何する予定だったんですか?」 「さ、さぁ?」 さぁって! 観客席が笑い声に包まれる。 「いやだってさ、司会をする予定だった森川さんが、いっぱい考えてくれてたんだけど……なんか知らないけど彼女だけ税関に止められちゃうんだもん。スターズに入国した時に茄子を持ち込んで、そのお話を聞かせてもらえませんかって」 観客席のみんなが大爆笑する。森川さんせっかくここまで評判良かったのに、何やらかしてるんですか!! 「あ、それならもう、観客席の人に聞いてみますか?」 「お、さすがはあくあ君、手慣れてるね!」 あくあ君は観客席の方へと目を向ける。 えっ、えっ、えっ、私たちの中から指名されちゃうってこと? 「えっと、それじゃあ前から5列目の左から4番目の黄色のワンピースのお姉さん。森川さん黄色い服、結構着てるから、それ繋がりで!」 うわぁ、いいなぁ! 黄色いワンピースを着たお姉さんはマイクを渡された手が震えていた。 「あ、あの……白銀あくあさんは、どうして、この仕事をお受けになられたんですか?」 それ聞いてみたかったやつ!! 「実は俺もドライバーのファンで、オファーがあった時に脚本を読ませてもらって、この作品に関わってみたいなとそう思ったんですよね。ただ誰かを傷つけるだけじゃない、悪とされている人たちの心に触れてそれすらも救う剣崎に惚れたっていうか……うん、本音を言うと、俺以外の人に剣崎を譲りたくなかったんです。俺が剣崎をやると、俺以外の人には剣崎をやらせないぞと、すぐにOKを出しました」 ふぁーーーーーーーーーーーーーーー! も、もう無理、その言葉だけで、大満足です!! 「それじゃあ次は、手前から七列目の右から2番目のポニーテールのお姉さんはどう? 森川さん繋がりで」 「はは、いいですね本郷監督。こうなったら来れなかった森川さんを散々いじってあげましょう」 くぅっ! こんなことなら、私もワンピースを白じゃなくて黄色に、髪もポニーテールにしておけばよかった!! ちなみに突っ込まないけど、隣のるーなよ。今更ポニーテールにしても遅いと思うぞ。 「えっとえっと、あくあさん以外の3人はどうしてドライバー役をやろうと思ったんですか?」 おおー! これもいい質問だ。あくあ君はある意味であくあ君だからという理由でも通用するけど、他の3人はどうしてドライバーになったのか気になる。 「えっと……僕は、あくあのようになりたくて、それでドライバーの仕事をお受けしました。でも今は……あくあの事を1人の役者さんとして尊敬しているけど、そうじゃなくって、僕は僕の、誰かのヒーローになれたらいいなって、そう思って頑張っています。橘斬鬼をライトニングホッパーを通して何か少しでも、みなさんに勇気を与えられたらいいなと思っているので、よかったら応援してください」 ま゛ゆ゛す゛み゛く゛ん゛!! 熱いよ! なんて熱いハートなんだ!! 「我は……単純にかっこいいからやってみたいと思った。でも、それ以上に、ヘブンズソードを剣崎を演じる後輩を見て、我もこのままじゃダメだと、変わらなきゃいけないと思うところがあったのだろう。今は本当に神代始とポイズンチャリスを演じられてよかったと思っている。よかったら最後まで応援してくれ!! まだまだ物語は始まったばかりなのだからな!」 さすがは天我さんだよ!! ちゃんと黛さんの熱い心に応えてくれる。 「僕は、みんなの知っている通り引きこもりでした。そんな僕を外に出してくれたのがあくあで、だから僕も変わりたいと思ったんです。だから僕もこのお仕事を引き受けようと思いました。作品のネタバレになるから、あまり多くのことはみんなには言えないんだけど、よかったら僕の演じるSYUKUJYOの隊員、加賀美夏希を応援してください。それを観て何かを感じてくれたら嬉しいです」 とあくんの言葉にみんなで拍手で応える。 観客席に来ているみんなも何も言わない。これこそが私たちの答えだ。 その後も何人かの人を指名して質問コーナーが続いていく。 そして最後の最後にその時が来たのだ。 「それじゃあ最後にプラチナルームの人を指名しようか、1番左側の人、よかったらどうぞ」 わ、わわわわわわわわわわわ、私!? よりにもよって最後に本郷監督が指名したのは私だった。 「紗奈ちゃん、頑張って」 「う、うん!」 私は席にやってきたスタッフの人からマイクを手渡される。 ど、どどどどどどど、どうしよう!? 前の質問と被っちゃダメだし、もう自分が聞きたいなと思ってたことは他の人が聞いちゃったし……聞きたいことは他にもあったはずだけどうまく言葉にできない。 お母さんは言っていた。女だって戦わなきゃいけない時があるんだって! そうだ! 那月紗奈!! さっき自分が吐いた言葉を思い出せ! 私が伝えたいことをみんなに伝えるんだ!! 「えっと、最後にその質問じゃなくてすみません。でもこれだけは伝えたくって、きっとこの場に来ているすべてのお客さんも、他のシアタールームにいた人も、ここに来れなかった全てのドライバーのファンのために言わせてほしいです!!」 私は大きく息を吸い込む。 「本郷監督! 白銀あくあさん! 天我アキラさん! 猫山とあさん! 黛慎太郎さん! それに他のヘブンズソードのスタッフの皆さん。そして今日このイベントしてくれた皆さん。そして今までドライバーを作ってきた人たちとドライバーに携わった全ての人に、ありがとうって!! 言わせてくださーーーーーーーい!!」 私がそういうと会場に来ていた全てのお客さんがそれに応えるようにありがとうと言ってくれた。 4人はびっくりした顔をしていたし、他のスタッフさんたちも驚いた顔を見せる。 本郷監督は感極まったのかポロポロと涙をこぼした。 あくあ君は本郷監督の背中をポンポンと叩くと、マイクを受け取って観客席をぐるりと見渡す。 「みんなありがとうー!! 那……プラチナルームの人も、素敵な応援をありがとうございます。まだまだヘブンズソードは始まったばかりだけど、最後までみんなで一緒に駆け抜けよう!!」 この言葉に、今日1番と言っていいほど観客席が沸いた。 トークショーが終わって、グッズを買った私たちは2人で駅へと向かう。 お互いに余韻を噛み締めるように歩いてると、2人の携帯が振動した。 メールかな? 中身を確認すると、あくあ君から、楽屋の4人のショットと共に、最後の応援ありがとうってメッセージが添えられている。 それをみて笑顔で泣きそうになった。 「ありがとう、紗奈ちゃん」 「こちらこそ、るーなと一緒に来てよかったよ」 その後は、2人でヘブンズソードの話をしながらウキウキな気分で楽しく家路についた。 ************************************************ 略称の投票終了まで1時間!! このままじゃネタになっちゃう!! https://mobile.twitter.com/yuuritohoney 森川楓こと○○スキーの日常回のお話を投稿しました。 せっかく開設したからにはこっちも有効活用したい……。 https://fantia.jp/yuuritohoney https://www.fanbox.cc/@yuuritohoney 注意、本日2度更新する予定です。 ******************************************** 白銀あくあ、羽ばたけベリルエンターテイメント! 「みんな急いで!!」 空港に到着した俺たちは、そのまま迎えに来てくれていたヘリに乗り込む。 本当は車で会場となる新宿ベイカーに行く予定だったけど、藤の会長さんがご厚意でヘリコプターをチャーターしてくれた。飛行機をチャーターしてくれた時もそうだったけど、こんなにも甘えていいのだろうか……。今度、なんかお礼しないとな。 「あくあちゃん頑張って!」 「兄様頑張ってください」 「あーちゃん、あとで私と桐花さんも行くからね!」 「ありがとう母さん、らぴす。しとりお姉ちゃんと桐花さんはまた後で」 ヘリコプターに乗るのは俺と天我先輩、とあと慎太郎、阿古さんと本郷監督だけだ。 家族やモジャP、ノブさんとはここでお別れだけど、桐花さんとしとりお姉ちゃんは社員だから後で合流することになっている。 そしてもう1人ここでお別れしないといけない人がいた。 「あくあ……頑張ってね。応援してるから、来てくれてる人たちをたくさん笑顔にしてあげて」 「わかった。任せておけ!!」 俺は軽くカノンの体を軽く抱きしめる。 よし! チャージ完了!! これでいくらでも頑張れるぞ! 「出発します!」 「はい、行ってください!」 ヘリコプターに乗ってる間にみんなで色々と打ち合わせをする。 本当は司会の森川さんに進行を任せる予定だったけど、その森川さんが種子法違反だかなんだかで空港で止められてしまったんだよね。どうしようかと思ってたけど、事情を聞きに行った桐花さんが秒で見捨てて行きましょうと言った。 みんなびっくりしたけど、あの時の桐花さんの笑顔が怖くてみんな素直にうんと頷くことしかできなかった……というかできない。森川さん、帰ってきたらお説教とか言われてたけど大丈夫かな。 「前半のトークショーは全員で行きましょう。お客さんへの質問コーナーにして、それにみんなで答える形にするのがいいと思います」 「良い案だと思うわ。司会進行は基本的に本郷監督とあくあ君で行きましょう」 「私もそれが良いと思うわ」 俺が提案すると、阿古さんと本郷監督もそれに乗ってくれた。 「今日の時点でヘブンズソードは6話までは放送されてるんだっけ? そこも頭に入れておかないとね」 「あまりネタバレしないように配慮しないといけないな」 「6話というとロ・シュツ・マー、クンカ・クンカー、デカ・オンナー、シ・シュンキー、オオモリ・アセダク、ポヨポヨあたりが終わったあたりか……」 「天我先輩よく覚えてますね。ちなみに俺はポヨポヨ結構好きでしたよ」 撮影は前後することがあるので、必ずしも1話、2話、3話と撮っていくわけではない。だからこそ天我先輩はよく確認しているなと思う。 ちなみに俺の好きなポヨポヨは、お腹がぽよぽよしている事がコンプレックスで虐められた過去がきっかけでチジョーになった女性だ。他の怪人と違ってポヨポヨはちょっともっちりとして触り心地も独特だったんだよなぁ。撮影のシーンで、一回だけギュッとしたことあるけどあの感触は最高だった。 「うん、それじゃあそんな感じで……午後のトークショーだけど、そっちは藤テレビの司会の人が来るから大丈夫だと思います」 森川さんが司会を担当する予定だったのは、午前の部のトークショーだけだ。 今回のイベントの主催はベリルエンターテイメントになっているけど、藤テレビで放送される月9ドラマ、優等生な私のお兄様の舞台挨拶がメインのイベントである。つまりは本当の主催は藤なので、他局で放送中のヘブンズソードのイベントには1番角が立たない国営放送の森川さんが起用された。これはヘブンズソード制作部のトップである|松垣隆子《まつがきたかこ》部長と、藤の会長である|藤蘭子《ふじらんこ》さんお二人の推薦によるところが大きい。 「そろそろ到着します!」 「はい!!」 はやっ! 打ち合わせをしていたらあっという間に目的地付近のヘリポートに到着した。 俺は操縦してくれた人たちにお礼を言うと、搬入用のエレベーターに乗って下へと向かう。 エレベーターの中で俺は携帯で時間を確認する。ヘリでだいぶ時間を短縮できたおかげで、少し余裕ができたんじゃないだろうか。これなら問題なく間に合いそうだな。 送迎用の車が待ってくれている1階のフロアにエレベーターが到着すると、扉が開くのと同時に、大勢の人たちが通路を挟んで左右に分かれて待っているのが目に入った。 な、何? どういうこと!? 「セーの!」 「「「「「みんなー! お帰りなさーーーーーい!!」」」」」 凄い歓声に俺たちはびっくりする。 「あくあ様ー!!」 「あくあ君、結婚おめでと〜!」 「みんな大変だろうけど頑張ってーー!!」 「ずっとずっと、応援してるからー!!」 「無理しないでねー!!」 「きゃー、天我君かっこいい!」 「黛くん愛してるー!」 「とあちゃーん! こっち向いてー!!」 「ありがとー! みんな、みんな、ありがとーーー!!」 どうやら服装を見るとみなさんこのビルで働いているOLさんたちのようだ。ここのヘリポートもご厚意で貸して頂いているから、俺たちが利用することを事前に伝えていたのだろうか。 空港でも多くの人が屋上から横断幕を掲げていたりしてたけど、すぐにヘリに乗ったから遠くからしか応えられなかったから、その分ここで応えたいとそう思った。 みんなも同じように考えてくれたのか、俺たちは顔を見合わせると小さく頷き合う。 「「「「ただいまー!!」」」」 俺たちが大きな声で挨拶を返すと、OLのお姉さんたちは大いに湧いてくれた。 みんなに感謝の言葉を返したり手を振ったりしながらビルの入り口の方へと向かうと、その付近にいた1人の男性が俺の目に入る。 その人はちゃんとスーツを着て、髪をきっちりとセットしたナイスミドルだった。でもその両手には、可愛らしい水色のうちわに、俺とシロの名前とがイメージカラーである白いテープで貼られていた。 え……え? も、もしかして俺のファンですか? 俺は思わずその人の前で立ち止まってしまう。 「課長、頑張ってください!」 「課長の好きなあくあくんだよ!」 「あわわわわ、私まで緊張してきちゃった」 「が、頑張れ!」 「大丈夫、課長ゆっくり、落ち着いて」 課長さんは俺を見てカチンコチンに固まっていた。俺は改めて課長さんの方へと体を向けると、ゆっくりと彼の方へ近づく。 「そのうちわ、俺とシロのペンライトの色で作ってくれたんですよね。ありがとうございます」 俺はできる限り課長さんが緊張しないように柔らかな感じで微笑みかける。 すると課長さんは眉毛をピクリと動かして、ほんの少しだけ口元を動かした。 「あ……あの、ファンです。あくあさんの歌う乙女色の心が好きで、その……まだいけていなくて申し訳ないんですが、いつか絶対にあくあさんの生歌を聞くためにライブに行きますから、頑張ってください! お、応援してます!」 おぉ……! 普通に嬉しい!! 前世の先輩が男性ファンは貴重だから、めちゃくちゃ嬉しいぞと言っていたけどわかる気がする。特にこの世界は男性が少ないし男性のファンはもっと貴重だ。チャーリーの時も感動したが、こうやってこの国にもちゃんと俺を見てくれて応援してくれている男の人はいる。 俺のやっていることはこの世界に生きる男性に反発されても仕方のないことなのだと思ってたけど、こうやって俺のことを応援してくれている人がいるのだと、それを知る事ができて嬉しくなった。 「っ……ありがとうございます! 俺、待ってますから……だから次はライブ会場でお会いしましょう。それまで俺は、いや俺たちは歌い続けます!!」 俺は課長さんに向けて握り拳を差し出す。すると課長さんはそれに応えるように拳を合わせてくれた。 「約束しましたからね。それじゃあ行ってきます!」 「はい! 頑張ってください!!」 もうテンションはマックスだ。俺は移動の最中、用意してくれたバンの中でみんなに話しかける。 「あのさ……お昼の部なんだけど、みんなよかったら手伝ってくれないか?」 俺がそう言うと、みんな何も言わずに頷いてくれた。 何も聞いてないのに、そんなに簡単に頷いちゃダメだろと苦笑したけど、それ以上にみんなが俺と一緒な気持ちである事が嬉しくなる。さっきのアレを見てテンションが上がらない奴なんてここには誰1人としていない。天我先輩も、とあも、慎太郎も俺の横に立ってくれている。後ろを振り返れば阿古さんや本郷監督、多くの人たちが俺たちを支えてくれているんだ。恐れるものなど何一つない。 俺たちならどこまでも行けるとそう思った。 だからこそ俺はもっともっとみんなを引っ張らないといけない。 もっと前へ! もっと先へ! 誰も見た事ない景色へとみんなを連れていく!! 俺は心の中で決意を新たにした。 ************************************************ 次回は23時以降に更新予定です。 予定変更の場合はTwitterにてお知らせいたします。 https://mobile.twitter.com/yuuritohoney 森川楓こと○○スキーの日常回のお話を投稿しました。 せっかく開設したからにはこっちも有効活用したい……。 https://fantia.jp/yuuritohoney https://www.fanbox.cc/@yuuritohoney ナタリア・ローゼンエスタ,RE:LIVE。 ついにこの日が来ました。 ベリルエンターテイメント主催のイベント、月9ドラマ新作発表会。 私はなんと……なんと! お昼の部に当選してしまったのです。それも通常席ではなくプラチナシート!! プラチナシートはプラチナルームチケットと同様に、自分以外に同伴者を1名連れて行くことが可能です。 せっかくだからお世話になった佐倉うい先輩を誘おう! 先輩は私がまだこの国が不慣れな時に、色々と助けてくれました。そんな素敵なうい先輩だからこそ誘いたい。そう意気込んでいたのですが、先輩はどうしても外せない用事があるらしく、残念だけど無理なのごめんねと言われました。 また、うい先輩同様に、同級生のすず、レオナ、牡丹も外せない用事があるらしく、会長に至ってはプラチナルームに当選したそうです。るな先輩もその会長と一緒に午前の部に参加するらしく、これで残ったのは後輩のクレアだけ、そのクレアも何故か連絡つきません。だ、大丈夫かな? 一応学校には休むって連絡来てたけど、2週間近く来てませんよ……。 まぁ、それは置いといて、残ったチケットどうしようかなぁと、学校のベンチでチケットを手に持って眺めていたら、1人の女子学生が声をかけてきたのです。一緒に連れて行ってほしいと……。声をかけてくれた女生徒は、以前に生徒会の仕事でご無理を言って手伝ってくれたことがありましたから、知らない仲ではありません。だから私はいいよと答えました。 今はその人と待ち合わせるために、私は会場近くの公園のベンチで座っています。 「お、お待たせしましたわ!」 見事な金髪縦ロールの女の子が息を切らして私のところにやってきました。 彼女の名前は鷲宮リサさん、あくあ様のクラスメイトの子です。 以前、生徒会で衣装が必要になった時、演劇部の彼女が手伝ってくれた事もあり、その時のお礼も兼ねて今日はご一緒することになりました。 「大丈夫、私もさっき来たところです。さぁ、行きましょう」 「はいですわ!」 新宿ベイカーの入り口でチケットを見せて、プラチナフロア専用エレベーターに乗る。 プラチナフロアに一歩足を踏み入れると、私たちの目の前にベリルの皆さんの世界が広がっていった。 「うわぁ……」 「素敵ですわ……」 会長によると、午前の部ではヘブンズソードで実際に使われたものが展示されていたみたいだけど、お昼の部に展示されていたのはライブの時にみんなが着た衣装や楽器だった。 私たちは一旦受付を済ませるためにカウンターに行くと、ウェルカムドリンクとして、私はアイスキャラメルラテを、鷲宮さんはクールスカッシュグレープを注文する。 注文したドリンクは後で受け取れるらしいので、その間に先ほどの展示スペースへと2人で向かう。 「ローゼンエスタさん、これ、シロくんとたまちゃんの衣装ですわ!」 「展示されてる衣装は、夏コミの時の衣装で揃えてるみたいね」 お昼の部は1部と2部があるけど、前後半で入れ替えたりするのでしょうか? 私たちが参加したのは1部ですが、展示されていた楽器も全て夏コミのもので揃えられていました。 「こっちは……オフショットパネルみたいね」 「ええ、そうみたいですわね」 展示されていたオフショットパネルは夏コミだけじゃなくて、色々なライブイベントのものが混じっており目移りします。反対側を見るとショーケースの中に、手書きの楽譜や歌詞が入っていました。 天我さんや猫山さんの生の楽譜にも感動しましたが、原稿用紙に綺麗で丁寧に書かれた黛さんの字が達筆で驚きます。そして多くの人が驚かされたのは、隣にあったあくあ様直筆の歌詞の原文でしょう。 「鷲宮さん、これ……」 「これは白銀様の……この記号は何なのでしょう?」 えっ……? ここから黛さんの作詞になるの? 黛さんすごくない? 私は隣にいた鷲宮さんと顔を見合わせました。周りにいた人たちも私達が思っている事と同じことをヒソヒソと話しています。 「え、黛くんすごくない?」 「この原文がどうやったらあの歌詞になるの?」 「これはもはや通訳レベル」 「マユシンくんは、あー君専用の翻訳資格を持っててもおかしくない」 「これメモとって勉強しよ。私もあー様の翻訳になる」 「えっ? そんな資格あるなら私も頑張るんだけど」 「絶対におちんちんソムリエの資格より役に立つでしょ」 「あんなバカみたいな資格取るのなんてチン……ンンッ! しかいないって」 「とりあえず私も写真撮ってメモしとこっと」 別にあくあ様の字が汚いというわけではないのですが、なにぶん描かれている事が抽象的すぎて、わたしたちには到底理解できそうにありません。 とりあえず私も写真撮っておこうかな? これが翻訳できるようになれば、また一歩、あくあ様にお近づきになれるかもしれないし……。 鷲宮さんと2人で写真を撮ったあとは、物販コーナーへと向かいます。 物販コーナーでは、ポップアップショップや公式サイトと販売されているグッズの他に、今回は特別にパンフレットが出るので多くの人たちはそれを買い求めていました。 那月会長は午前の部の終了後にヘブンズソードの特別パンフレットを購入したらしいけど、私たちお昼の部で販売されるのはライブの特別パンフレットです。 これらは後からもオンライショップ限定で注文できるようにする予定だと、ファンクラブの広報でも書かれていましたが、この機会を逃すと最長で2ヶ月近く遅れるとも書かれていました。 「パンフレットお願いします」 「はい、通常版が1000円、超豪華版が3000円になります。どちらがよろしいですか?」 通常版と超豪華版の違いは、皆さんのカレンダーが添付されているかどうかだけの違いです。 もちろん私も鷲宮さんもカレンダーありの超豪華版を注文しました。 私たちは再び受付に行くとウェルカムドリンクを受け取ります。私のドリンクにはあくあ様とメリーさんが描かれていますが、鷲宮さんのにはシロ君とたまちゃんが描かれていました。もちろん中身は別なので、それらは専用の袋に入れられているので汚れる心配もありません。 素晴らしい気遣いと言えるでしょう。 「それじゃあそろそろプラチナシートの方へと向かいましょうか」 「そうですわね」 普通のシートより少しゆったりとしたシートに座って談笑していると、ライブ映像の放送開始時間になりました。 ブザーの音とともにゆっくり照明が暗くなっていきます。それに合わせるように、みんなが呼吸を止めたかのように静かになる。 『流れた星は海に落ちる。夜空に手を伸ばせば、ミンナの希望が瞬く。僕は今、白黒の世界の中』 最初に流れたのは、大海たまちゃんの白黒の世界という曲です。 やっぱり展示していた夏コミに合わせてきたのでしょうか? みんなうっとりとした表情で耳を傾ける。 「まさか……」 そう小さな声でつぶやいた隣の席の鷲宮さんは目を見開いていました。 鷲宮さんが驚くのも無理はないでしょう。この生歌を聴いているかのようなリアリティに溢れるサウンド。最近の映画館ってすごいんですね。それともここの音響設備が特別なのでしょうか? あら……一般席の人たちがバッグの中からペンライトを取り出していました。 やはり映画館でもペンライトを振るのでしょうか。そういえば先ほど受付のお姉さんも、タイミングが来たら遠慮せずに振っていいですからねと言っていましたし振ってもいいのでしょう。私もバッグの中から、全員分のペンライトを取り出す。 「えっ?」 1回目のサビが終わって間奏に入るタイミングで、目の前の画面が真っ暗になってしまいました。 観客席がざわめく。それと同時に目の前のステージを一筋のスポットライトが照らした。 くる……! 私が呟いたのか、それとも鷲宮さんが呟いたのか、他のお客さんによる呟きなのかは定かではありません。 でもその場にいた全員が、心の中できっと同じこと思ったはずです。 なぜ、たまちゃんの歌が生歌に聞こえたのか。こんなにも歌声が心に響くのか。その一瞬で私は理解しました。 「恐怖で冷え切った僕の心、それを貴方の優しいぬくもりが溶かしてくれる」 きたあああああああああああああああああああああ! そう叫びたいのを我慢して、ステージを食い入るように見つめる。 まるでゆっくりと着地するように現れた大海たまちゃんは、そのままラストスパートへと向かう。 あの時と同じ曲、もう何度も映像で見て聴いたはずなのに、私の肌がピリピリと震えた。 上手くなってる。前よりもずっと……! 「たとえこの思いが伝えられなくても、この大きな宇宙の下で僕と君は繋がっている。僕のこの想いは胸の奥を甘く締め付けるけど、全ては白と黒の世界の中に静かに沈んでいく」 自然と涙が溢れ落ちました……。 あのインタビュー記事を読んでしまったからというのもあるかも知れませんが、たまちゃんと猫山さんが被って見えて、シンクロした私の胸の奥が切なさで締め付けられたのです。 「みんな、会いにきたよー!!」 たまちゃんの挨拶に、観客席は大歓声で応える。 「わかってると思うけど、次はお友達とのデュエットだよ。さぁ、みんな! もう準備はできてるよね? 準備ができてない人は、置いて行っちゃうかも……なーんてね! 僕たちがみんなを連れていくよ! 次の曲、いっくよーーーーーーーーー!」 会場に響き渡るピアノサウンド、もう次に何を歌うのか、ここにいる全員が知っていた。 「星を瞬かせて、世界を照らせ! 白い息を吐けば、どこかで水面が揺れる」 わあああああああああああああああああ! シロくんだあああああ! 「君が叩いたドアの扉、でも僕はそこにいない」 シロくんとたまちゃんによるデュエット。私たちはこの曲の結末を知っている。 最初に歌った時はシロくんの歌唱力にたまちゃんがついていけなくて、息切れを起こしてしまいました。 でももう違うよね? 私は……ううん、私たちはもう男の子だって努力して成長するってことを知っている。 「傷を負ったケダモノ達はまた立ち上がる!」 瞬間、2人の声が重なる。 「「このままじゃいけない! 僕だってもううんざりなんだ! だから無理をしても立ち上がれ! 生きてるって証を刻みつけろ!! 愛してる君に、この気持ちを伝えるまで諦めない!!」」 完璧なハーモニー、2人の圧倒的な歌唱力が私の心臓をドンと叩いた。 私は隣にいた鷲宮さんと両手を取り合って喜ぶと、持っていた2人のペンライト振り回す。 その後もほとんど息継ぎのないこのアップテンポな歌を勢いを落とさずに、2人で完璧に歌い切った。 「はぁ……はぁ……」 歌い終わった後、息切れをした、たまちゃんの呼吸音をマイクが拾う。 全てをぶつけてきたと思った。そんなたまちゃんをシロくんが優しく抱きしめる。 「ありがとうたまちゃん、あとは僕に……ううん、みんなに任せて!」 軽快なイントロ、次はstay hereだ! あの伝説の初ライブと全く同じ構成に観客席がまた湧く。 「僕は君に何度も酷いことをした。だから変わらなきゃいけないって思ったんだ」 歌い出しと共に、天我さんと黛さんの2人がギターとベースを手に持って左右の舞台袖から現れると、中央にいるシロくんと天我さん、黛さんの3人にだけスポットライトが照らされた。 「君の代わりなんて、世界のどこを探したっていない。だから僕から離れないで」 センチメンタルなたまちゃんの曲から、魂を揺り動かすような2人のデュエット、それを落ち着けるようなポップなリズムに思わず笑顔が溢れる。 まるでジェットコースターに乗っているかのように、聴いている私たちの心が揺さぶられるけど、これがベリルなんだから仕方ない。 「間違って、悔やんで、また間違った行動をする。そうして僕は君の時間を奪ってしまった。僕は君がどれだけ僕のことを考えてくれていたのかをわかっていなかったんだ」 4つ目のスポットライトが照らされると、いつの間にか設置されたドラムの位置に猫山さんが座っていた。 さっきまでの疲れを感じさせないようなドラムの演奏に、みんながペンライトで応える。 「僕はもう終わりだよ。君がそばにいてくれないなんて考えたくもない。僕は君に何度も酷いことをした。だから変わらなきゃいけないって思ったんだ。君の代わりなんて、世界のどこを探したっていない。だから僕から離れないで。僕は君に取り返しのつかない事をしたかもしれない。だから謝らなきゃいけないって思った。だって、君の代わりなんて、世界のどこを探したっていない。だから僕を待っていて!」 1番のサビを歌い切ると、みんなを照らしていたスポットライトが集束して中央を照らす。 あれ……? 何故かそこには誰もいなくて、観客席が一瞬どよめく。 しかしそれを嘲笑うかのように、スポットライトはステージの中央から一気に私たちの座るプレミアシートの後ろを照らす。 嘘……でしょ? 「やっと君を捕まえることができた。この手で君に触ってもいいだろうか? 君のおかげで俺は愛に気付かされた」 私たちプラチナシートとプラチナルーム専用のシートに座った人たちの、悲鳴に近い歓声がシアターの中に響き渡る。 「俺は君のことを信じることができなかったんだ。今までの関係を崩したくないから怖くて一歩を踏み出せなかった」 私は両手にペンライトを持ったまま固まると、あくあさんの顔をじっと見つめる。いえ……正確に言うと私だけではない。隣にいた鷲宮さんも含めて、あまりの衝撃にプラチナシートにいた全員が固まってしまった。 「君は俺のせいで前を進むことをやめてしまった。1人取り残された君をみて俺はこのままじゃダメだって思ったんだ。だって君には俺が必要だろ? だからベイビー、俺のそばにいてくれ」 あくあ様はそんな私たちの座席の近くで歌うと、自然と伸ばしてしまった私たちの手に軽くタッチしていく。 そして横にある非常用階段から下に降りると、ステージの中央へと行ってしまった。 「俺は君に何度も酷いことをした。だから変わらなきゃいけないって思った。君の代わりなんて、世界のどこを探したっていない。だから俺から離れないで。俺は君に取り返しのつかない事をしたかもしれない。だから謝らなきゃいけないって思った。だって、君の代わりなんて、世界のどこを探したっていない」 まるで夢を見ているみたい。心がふわふわとして宙に浮かんでいるような感覚とは裏腹に、心臓はずっとドキドキしていてこれが夢ならば覚めないでほしいと思った。 「だからそこで待っていて、俺が君を迎えに行くから!!」 曲が終わった後、プラチナシートに座っていた何人かのお客さんは耐えきれなくなって泣き出してしまった。私もこぼれ落ちる涙を腕で擦って強引に拭いとる。 こんな登場から1分足らずで私たちの心を一瞬で持っていくなんてずるい! ずるいよ! でも好き。好きだから許しちゃう。 「みんな泣かないで、せっかくのライブなんだから、もっといっぱい笑おう。だからみんなを泣き止ませるために、次はこの曲を歌います。乙女色の心」 ノスタルジックな天我先輩のギターサウンド。 切なくてそれでいて温かい音に包まれた私の心が、揺籠に揺らされているように穏やかになっていく。 「君の事を好きになった。でもその恋は叶わないことを知ってしまった。だからと言ってこの想いを忘れることなんてもうできないから」 私は手に持っていたペンライトを、ごく自然と左右に揺らしていた。 優しい音と心に染み渡るような声にうっとりとした気持ちになる。 「今よりも、きっともっと、君のことが好きになる。それがわかっているのに、僕は君から離れられない乙女色の心。僕のこの想いはいつの日か報われるのだろうか?」 ねぇ、あくあ様は気がついてる? みんな……みんな、君のことが好きなんだよ? 大好きなんだよ? ううん、好きだなんて言葉だけじゃ収まらない。愛してるの……。チャンスなんてないって、本当はみんな心のどこかでわかっていると思う。でもね、今、この歌を聴いて、諦めたくない。貴方のことが好きでいたい、もっと愛してたいのって……きっと私みたいに、みんながあくあ様への想いを募らせるんだよ。 「今よりも、もっとずっと、君のことが好きになるよ。それがわかっていても、僕は君から離れられない乙女色の心。僕のこの想いがいつの日か君を振り向かせると信じて、夜の光にそっと消えていく」 あああああああああああ! もう、もう! だからこの曲は反則なんだって! だって、みんな夕迅様の事が好きじゃないですか。被るんですよこの曲は!! わかってるんですか? 私これでもスターズからの留学生なんですよ!? スターズの女の子に夕迅様が嫌いな女の子なんているわけないじゃないですか。 ちょっと遊んでそうで女の子に手慣れてそうで、火傷しそうなほどセクシーなのに、それでいて傷つきやすい繊細な心を持っていて、本当の想いは一途で、報われないとわかっていても、そんな素振りも見せずに、悟らせずにただ1人の女の子のために尽くす。 え? そんな夕迅様が嫌いな人っているの? 頭おかしくない? こんなの好きになっちゃうでしょ。そんなヒロインさっさと捨てて、私のこと見てよ、私なら無条件で全部を受け入れてあげるのにって普通に思っちゃうじゃない!! あー、もう無理、やっぱ泣く。一瞬泣き止んだけど無理。好きすぎて泣く。 「本当はこのあと、beautiful right? を演って終わりにしようと思ってたんだけど……ちょっと予定を変更して、みんなでこの曲を歌います。よかったら最後まで聴いてください」 天我さん、黛さん、猫山さんの3人がスタッフの人からマイクを受け取ると、楽器を置いて前に出る。するとしばらくして、ポップなイントロが会場に流れた。 『ねぇ、なんでそんなに不安げな顔をしているの?』 あ……この曲、結婚式の時の曲だ! 『下を向いて歩いてたら、俺たちが君のことを見逃してしまうかもしれないぞ』 猫山さんに続いて黛さんが歌う。 『前を向いて歩こう。君の素敵な笑顔を俺たちに見せて』 画面にアップになった天我さんが観客席に向かって優しい笑みを見せる。 『その事を君に伝えたくて、俺たちは歌にするんだ』 4人のソロパートが終わると、あくあ様はそっとマイクに向かって囁く。 「サビはみんなで歌おう! だからほら、みんな顔を上げて!!」 私も含めて泣いている子たちは、あくあ様の言葉に顔を上げる。 隣にいた鷲宮さんはそっと私のことを抱きしめると、一緒に歌いましょうと囁いてくれた。 そう言ってくれた鷲宮さんの目にも涙の跡が見える。 『君が素敵だって事をみんなが知ってる。それなのに君だけがそのことに気がついてない』 そっか……この曲、最初は男の子が女の子に向けて歌ってる曲だと思った。 でもそれだけじゃないんだ。 『ほら、俯かずに顔を上げて!』 周りを見ると、泣いている女の子を近くにいた女の子たちが優しく抱きしめて一緒に歌ってあげてる。 『君のことが美しくないって人がいるなら、そんな奴は俺たちがぶっ飛ばしてやるよ!』 1人じゃない。みんなで支えあって生きている。 苦しくないよって、みんなでこの気持ちを分け合えばいいんだ。 『だからほら、勇気を出して、君の素敵な笑顔を俺たちに見せて欲しい』 2番のサビが終わる頃には、私も含めてみんな泣き止んでいた。 「良かった……ですわね」 「ええ、本当に……」 私は再び鷲宮さんと抱き合う。やっぱり今日1人で来なくて良かった。 でも例え1人で来ていたとしても、きっと誰かが私のことを慰めてくれていたと思う。 それくらい私たちのいる会場の中には暖かい空気が流れている。 「ローゼンエスタ先輩、本当に今日はありがとうございますわ」 「こちらこそ、今日は鷲宮さんを誘って良かったわ。ねぇ、良かったらまた一緒に遊びましょう」 「ええ、もちろんですわ!」 ライブが終わった後、私たちは会場を出て近くの公園でライブのことを語り合った。 「今日は本当にありがとう。それと、私のことはローゼンエスタ先輩じゃなくて、ナタリーでいいわよ」 「それでしたら、わたくしの事も鷲宮さんではなく、リサと呼んでくださいまし」 「わかったわリサ、また学校で」 こうして私とリサは同じ人の事が大好きな友達になった。 私が乙女咲にいる時間は後1年と半年くらいしかない。だからきっとこの想いは届かないと思う。でも、リサはまだ2年以上はあくあ様と同じクラスでいられる。その間に、彼女の気持ちがほんの少しでも報われる事があればいいなとそう思った。 ************************************************ 次回,木曜日の更新も複数になるかもしれません。 19時、21時、23時のどこかで1〜3回更新します。 次はいよいよ月9の舞台挨拶、死ぬ様な想いをしながら書きます。 その次の土曜日は掲示板回かな。 予定変更、決定の場合はTwitterにてお知らせいたします。 https://mobile.twitter.com/yuuritohoney 森川楓こと○○スキーの日常回のお話を投稿しました。 せっかく開設したからにはこっちも有効活用したい……。 https://fantia.jp/yuuritohoney https://www.fanbox.cc/@yuuritohoney 白銀らぴす、私の悪いお兄様。 私の名前は白銀らぴす。 世界を股にかける世界最高にして最凶……じゃなくって最強の兄様、白銀あくあの唯一にして本物の妹とは私のことです。 今日はその私の、そう 私 の お兄様が、出演する月9ドラマの放送開始日だ。 兄様はなんとそのドラマで、他の誰かの兄様の役を演じるらしいのです!! これは由々しき事態と言えるのではないでしょうか? だって兄様はらぴすの兄様であって、他の誰の兄様でもないのですから! だからドラマとはいえどこれを見逃すことはできません。兄様の正統な妹として、ちゃんと私が隅々までチェックしないといけないのです。 「そろそろ始まるわねー」 はぁ……母様は全くもって呑気なものです。 この間の抜けた、だらりとリラックスした姿を見てください。 きっと自分は大丈夫、だなんて思っているのでしょうね。でも、母様だって安心しているのは今のうちだけなのです。もし兄様が出演する番組に母親役が出たら、母様だって私と同じように絶対に動揺するでしょう。 だって母様はらぴすの母様なのですから、きっとらぴすとレート帯は同じなのです。 「あ」 は、始まりました……! 私は母様の事は一旦横に置いといて、目の前の画面に集中します。 『ここが|桜華院《おうかいん》ですか……』 校舎を見つめる主人公、|佐田沙雪《さださゆき》こと小雛ゆかりさんの姿が画面に映し出される。 ドラマのナレーションによると桜華院は歴史のある学校で、多くの名家の子供たちが通っているという設定らしいです。兄様演じる|佐田一也《さだかずや》の妹である佐田沙雪は、母である|佐田雪歩《さだゆきほ》に命じられて、この学校へと進学することとなりました。 「うわあああああああん! ら、らぴすちゃん! マ、ママが! あくあちゃんにママ以外のママが!! やだやだやだ〜」 さっき母様はらぴすと同じレート帯と言いましたが修正します。母様のレートは間違いなくらぴすより下でした。 ふぅ、だから言ったじゃないですか。それなのに母様といえば、私は関係ないよねと言わんばかりに、さっきまで呑気に芋菓子をパクパクと摘んでいるからそんな事になるんですよ。 「あ、あくあちゃんのママとして、貴女があくあちゃんのママにふさわしいのかチェックするんだから! がるるるるる!」 私はうるさい母様をぺいっと引き剥がすと再びドラマに集中します。 「沙雪」 入学式のために通路を歩く沙雪、彼女を呼び止めた声を聞いて、さっきまで煩かった母様が静かになる。 その一方で私は、私の名前を呼ぶように優しく沙雪を呼ぶ兄様の声に、恐れ多くもむかむかしてしまいました。 「お兄様!!」 違う!! 兄様は貴女のじゃないもん!! テレビを見てそう叫びたくなったけど、ぐっと堪えて我慢します。 これは作り物、そう作り物のドラマなのですから!! 「入学おめでとう」 私と母様は画面に映った兄様を見て固まってしまった。 生徒会長役でもある兄様は、その証である黒のパイピングが施された真っ白なブレザーの学生服を着用しており、その内側には同じ様式の白いベスト、そして黒いシャツには真紅のネクタイを巻いています。銀色のボタンはとてもお上品で、兄様の麗しさを余すところなく体現している制服と言っても過言ではありません。 おまけに兄様の黒革の手袋がものすごくえっちで、私の背筋がゾクゾクと震えて腰が砕けそうになりました。 「うわああああああああああああ」 「おぎゃあああああああああああ」 キャパオーバーしてしまった私は、隣にいた母様とキテレツな叫び声をあげて抱き合ってしまいました。 くっ……悔しいですが、このドラマのスタイリスト、衣装担当だけは素晴らしいと認めざるを得ません!! 「せっかくの晴れ舞台なのに、リボンが破けているね。新しいのに変えてあげよう」 は? 兄様は、いつも私にやっているみたいに、沙雪の髪に優しく触れると破けたリボンを解いて新しいリボンに変えてあげます。 「ありがとうございます。お兄様」 あっ、あっ、あっ! ずるい!! 兄様演じる一也の胸板に、沙雪の手がそっと触れる。 はい、ピーっです、ピッ、ピッ! 私は心の中のホイッスルを吹いて、小雛ゆかりにイエローカードを提示しました。いや、これはさっきのリボン結び直しによるイエローと合わせて、一発レッドでもおかしくない行為と言えるでしょう。VAR? そんなの認められるわけないじゃないですか!! ちゃんとカメラに証拠が映ってますよ! メッ! 「お兄様、今日の入学式のご挨拶、楽しみにしていますね」 「あぁ、任せておけ」 入学式のシーンでは在校生の挨拶を一也が、新入生の答辞を沙雪が担当していました。 母様なんて兄様が挨拶をしているシーンではずっとデレデレとだらしのない顔をしていましたが、さすがはプロの役者さんばかりです。あんなにもかっこよく、そして優しく笑みを浮かべて挨拶をする兄様を見ても、ちゃんと皆さんプロとして動じずに演技を続けているのは素直にすごいと思いました。 「お兄様……」 沙雪が兄である一也を見つめる何気ない1シーン。 このシーンを見て私は全てを悟ってしまいました。 あぁ、沙雪も私と同じなのですね……。 経験者である私にだからこそ、これからの沙雪の事を思うと少し胸が苦しくなりました。 妹が兄を想う気持ち、それが恋になる前の感情を、小雛ゆかりは完璧に演じきっていたと思います。 「私、負けないから」 「わ、私だって一歩も引くつもりはありません」 見つめ合う沙雪と、月街アヤナが演じるクラスメイトの|笠道莉奈《かさみちりな》。 兄様に憧れて生徒会に入ろうとする沙雪、それに対して次期生徒会長を目指している莉奈が敵意を向ける。 最初から沙雪の事をライバル視してきた莉奈に対して、兄様と同じ生徒会長になることを夢見る沙雪も譲りません。入学早々に行われた学校内での小テストでも2人は満点を取り、体力測定でも2人は上級生にも劣らない好成績を残しました。 莉奈は沙雪以外には優しかったけど、ライバルだと認めたからこそ沙雪には敵対心を隠そうとはしません。 そんな矢先に、2人の体力測定の結果を見た1人の女生徒が2人に声をかけてきたのです。 「沙雪さん、莉奈さん、お二人にお願いしたいことがありますの!」 声をかけてきた女生徒は、野球部に所属するクラスメイトの原田さんです。 原田さんは、今度行われる野球部最後の練習試合に2人の力を貸してほしいとお願いしました。 どうやら桜華院の野球部は新入部員をあまり獲得できず、今度の練習試合を以て廃部が決まってしまったそうなのです。声をかけてきた原田さんは、中学時代からお世話になってる先輩たちのためになんとか最後に試合をさせてあげたいからと、7人しかいないメンバーを補うために、ダメもとで2人に声をかけたのだとか……。原田さんの熱い想いを聞いた沙雪と莉奈の2人は、野球部の助っ人として練習試合に参加することになりました。 「言っておくけど、馴れ合うつもりはないから」 3番ファーストとして出場した莉奈は、ツンツンとした発言とは裏腹に堅実なプレーで塁に出ます。 それに続く沙雪のポジションは4番サード、1回裏は2人とも塁に出て2アウト1、2塁にしましたが、5番ピッチャーを務める部長さんが強烈な打球を放つもののセンターフライでアウト。惜しかったけど、点は取れませんでした。 守備では1回の表ではランナーを出しながらもなんとか無失点に抑えましたが、2回の表には1失点、3回の表には2失点してしまいます。3−0とリードされる状況で、4回の表をなんとか無失点で抑えた裏に莉奈の先頭打者ホームランが出ました。その直後には競い合うように沙雪のホームランが出て3−2と1点差になります。 でもその後に5番の部長さんはヒットを打ちますが、6番、7番、8番と凡退してしまい、なかなか後につながりません。部長さんの頑張りもあって5回の表も無失点で抑えると、その裏、9番が凡退し、1番が粘って四球、2番が送りバント、そして3番の莉奈がタイムリーツーベースヒットで3−3、同点にしました。 「絶対に打ちなさいよ」 莉奈は試合を通してライバルの沙雪の実力を認めていました。 いえ、むしろ真正面からぶつかっていく莉奈だからこそ、沙雪の実力を認めているのでしょう。 続く沙雪は莉奈の期待に応えてタイムリーヒット、足の速い莉奈はホームにヘッドスライディングをしながらなんとか一点をもぎ取って3−4と逆転します。 す、すごい……月街さん、アイドルさんなのに迷いなく頭から行くなんてと感心しました。 「やったぁ!」 私も母様と手を合わせて喜び合う。……って、ちっがーーーう! そうじゃないでしょ、らぴす! 普通にドラマに熱中してどうするのよ!! 沙雪が兄様の妹に相応しいかどうかちゃんとチェックするのが、兄様の妹である私の役目でしょ! 「いけるよ!」 「あと4回、頑張ろう!」 続く5番打者の部長は凡退し、6回の表は相手の一発が出て再び4−4の同点。その裏は6番の人がヒットを打つも、7番が送りバント成功、8番がレフトフライ、9番がセカンドゴロで無得点のまま7回に入ります。 7回の表は莉奈と沙雪の守備でのファインプレーもあってなんとか無失点に抑えるも、事件はその裏に起こりました。 「部長!!」 7回の裏では、1番がファーストフライ、2番がヒットを打つも、3番の莉奈がフォアボールを選択、迎えた4番の沙雪はライト方向に打ちますが、先頭ランナーが3塁で刺されて2アウト1、2塁の状況で5番の部長に回ってきました。 ここで一打逆転のチャンス! しかし部長さんは、相手のピッチャーにわざとデッドボールを当てられてしまいます。 「アイツら!!」 相手のピッチャーの顔を見て、莉奈はそれがわざとだということに気がつきます。 カッとなって掴みかかろうとした莉奈を、部長と沙雪と原田さんの3人が抑える。 莉奈さん、最初の雰囲気じゃお上品で高飛車な女の子かと思っていましたが、直情型で熱い感じがどんどん視聴者のイメージを覆していきます。最近の月9の傾向だと、女同士のドロドロした感じだったりとか、裏で陰湿ないじめがあったりとかというパターンが多かったのでこれは新鮮でした。 「だ、大丈夫……だから! 乱闘になったら相手の思うツボよ」 確かにそうかもしれませんけど、だからと言って、負けそうになったからといってルールに反するのは許されていい事ではありません。だから今日だけ……そう今日だけは特別に沙雪を応援してあげるんだから、偽物とはいえ兄様の妹として頑張りなさいよね!! 「んがー! 負けそうになったからって卑怯なことせずに堂々と戦いなさいよ!!」 隣でテレビに向かって怒りをぶつける母様を見て、ほんの少しだけ冷静になります。 それと母様、そんなに怒りに任せて芋菓子を口に放り込むと、後でダイレクトにお腹が膨れてきますよ? 2アウト満塁でしたが、部長のデッドボールで冷静でいられなくなった莉奈が牽制で3アウト。8回の表、デッドボールの直撃を受けた影響もあって、部長の制球が乱れて2失点、その裏は6番、7番、8番が粘るけど三者凡退。9回の表、さらに1点を追加されて7−4になってしまいました。 9回裏最後の攻撃、9番を務めていた原田さんがなんとか粘って四球で出塁。1番、2番は続くことができませんでしたが、この後に続くのは3番の莉奈と4番の沙雪です! これなら同点に、あわよくばその後の流れ次第では逆転に持ち込めるのではないでしょうか。 しかし、相手のピッチャーは3番の莉奈に敬遠します。 「あー!! ちゃんと勝負しなさいよ、もー!!」 母様は手に持っていたクッションをバンバンと叩く。クッションに罪はないですよ母様……。 それと芋菓子の後にアイスを食べるのは危険です。あぁ、そんなにも勢いよく甘ったるいジュースをガブガブと飲んだら……これはきっと明日、体重計に乗ってシクシクと泣いてしまう流れでしょう。言っておきますけど、私は一応止めましたからね!! 相手のピッチャーは、続く4番の沙雪にも再びわざとデッドボールを当てます。 「ちょっと! なんなのよこいつ!! こうなったら私が代わりに、この生意気なメスガキをわからせてやるんだから!!」 私はテレビに掴みかかろうとする母様にしがみついて押しとどめる。 「母様待って、これドラマ、ドラマですから!!」 「離しなさい、らぴす! 大丈夫、こう見えてお母さんも昔は野球の鬼、ベースボールの申し子と呼ばれていたのよ!!」 そんなの初耳ですよ!! どうせまた母様の事だから、適当に言ってるんだと思いますけど……。 「ちょっと、あんたねぇ!!」 怒ったまりん……じゃなくて、怒った莉奈が再びピッチャーに詰め寄ろうとします。 「ま、待って!」 なんとかゆっくりと立ち上がった沙雪は、莉奈に大丈夫だからと伝える。 それにしても莉奈、沙雪にはツンツンしてたのに、仲間意識が芽生えてもうちょっとデレデレしていませんか? やっぱり、ツンデレってチョロ……ごほん、なんでもありません。 「大丈夫……だから」 立ち上がって塁に向かおうとする沙雪。そこに誰かが近づいてきました。 「沙雪……これは一体どういうことだ?」 あっ……あっ……あっ……。 いつもの優しい聞き覚えのある声と違って、凍えるような低い声に、私の体がびくんと跳ねる。 怒っています。あの優しい兄様が怒っている。でもその怒りは、ヘブンズソードで見せる剣崎の熱く優しい怒りとは違う。優しさの一欠片もないような冷えた怒りです。 「お兄様……」 ほんの少し潤んだ瞳で一也を見つめる沙雪。 たった、それだけのことで一也は全てを察してしまいます。 あぁ、兄様これくらい察しがよかったら、私の気持ちにだって……いえ、今はそれどころじゃありません。ドラマに集中しましょう。 「くっ……」 辛そうな顔をした部長は、持っていたバットを落としてその場によろける。 それを強く抱き止めて支えたのは一也でした。 「無理はするな」 兄様は部長が着ていたユニフォームの裾をシャツごとほんの少しだけ捲り上げる。 「うぎゃああああああああああああああああ!」 「あっ、あっ、あっ、あくあちゃんだめ、そんな破廉恥なことするのはママだけにしなさい!!」 私は赤くなった顔を隠すように、両手で顔を覆い隠します。 濡れ場、もしかして濡れ場が始まっちゃうんですか!? ほんのちょっぴり淡い期待を抱きながら、指の隙間からチラチラとテレビを見つめる。 「なるほどな、そういうことか……」 あ……先程のデッドボールが当たった場所が赤くなっていました。 一也はそれを確認するために、部長のユニフォームを捲りあげたのです。 「審判、選手交代だ」 一也は羽織っていたジャケットを脱ぎ捨てると、首元のネクタイを緩める。 あっ、だめ、そんなボタン一個外したら、兄様の首元の素肌が全国のお茶の間へと流れてしまいます! そんなことになったら、何人かの女性は鼻血を出して倒れてしまうかもしれません。現に溢れ出る兄様のおフェロモンに当てられたキャスト達だって……って、しゅ、しゅごい! 月街アヤナさんも、小雛ゆかりさんも平然としています。どうやったらあんなにも普通にしていられるのでしょうか? そう……これがプロの女優なのですね。 一也もまた、そんな事を気にする素振りもなく、部長の使っていたバットを拾い上げるとバッターボックスへと向かいます。 「だ、だめだ。登録されたメンバー以外と交代する事は認められない!」 「それなら問題ない」 一也は審判に一枚の紙を見せると自分がメンバー表に登録されていることを示す。 「え……嘘?」 「な、なんで?」 びっくりする周囲の人たちに対して、一也はほんの少しだけ悪い顔で微笑む。 きゃああああああ、だめ、だめ! そんな悪い笑顔の兄様を見てしまったら、お股のあたりがむずむずしちゃいます。私は内股を擦らせて、スカートの上から手で疼いた女の子の部分を押さえつける。 「沙雪が参加すると聞いていたからな。もしもの時のためにこうしておいてよかったよ」 ああああああああああああああああああああ! 兄様、私以外の妹に優しくしないで!! でも今回だけ、そう今回だけは……! 「さすがは、あくあね!」 「さすがです、お兄様!」 うっ……なぜか母様とシンクロしてしまいました。 一也は軽く素振りすると、再び審判の方へと視線を戻します。 「代打、俺」 いや、普通それは監督が言うんじゃないんですか!? っていう野暮なツッコミは不要です。兄様がかっこいいから細かい事は気にしません。 「会長……」 「お兄様……」 沙雪と莉奈の2人が熱の籠った目で一也を見つめる。 「あ……!」 球場に響き渡る木製バットの快音。 勝負はほんの一瞬、決着がついたのは初球でした。 一也は落ちてくるボールを芯で捉えると、軽く掬い上げるようにセンターへと返します。 見惚れるほどの綺麗なスイングとボールが描き出す美しい軌道、もはや誰しもがそのボールの行く末を見送ることしかできません。 「しゃーーーーーーー! どうだ見たか、これが私のあくあちゃんよおおおおおおおお!」 「きゃああああああああああ! 兄しゃま、かっこいいいいいいいいいいいいいいいい!」 なぜか抱き合って喜ぶ私と母様。 一也はバットを地面に置くと、ゆっくりとベースを回り始める。 兄様の満塁サヨナラホームランによって一打逆転、桜華院の野球部は廃部を前に有終の美を飾る事が出来ました。 「莉奈さん、沙雪さん、2人ともありがとう。私ね、廃部になっても同好会として頑張ろうと思うの。そしていつかは野球部を復活させるんだ」 決意を新たにしたクラスメイトの原田さんは沙雪や莉奈と優しく抱擁を交わす。 そして最後には、あの莉奈と沙雪も固く握手を交わしました。 「沙雪……私、負けないから」 「私だって、だから正々堂々と勝負しましょう、莉奈さん」 沈みゆく夕日をバックに、笑顔で頷き合う莉奈と沙雪。 いいですね。今までの月9ドラマの啀みあうヒロインズより、私はこっちの方が好きです。 しかも変に男の人に媚びたヒロイン脳をしてないところがいいと思いました。 「なるほど……今回の月9はこんな感じなのね」 時間を見ると間も無く放送が終わる時間です。 誰しもがホッとした瞬間、暗くなった校舎の中を1人歩く一也の姿が映し出されました。 月明かりに照らされた兄様の横顔の美しさと、廊下に響く革靴の音に、私の頭がポーッとなります。 隣にいた母様は、口を半開きにして手に持っていた芋菓子を袋の中に落としていました。 一也は生徒会室に戻ると、ポケットの中から見覚えのあるリボンを取り出します。 「沙雪……」 先ほどまでの通路を歩いていた一也は冷たい感じの顔をしていましたが、リボンを見つめる一也の顔は温もりの感じられる表情をしていました。 どこからどう見ても妹の事を想う優しい兄の顔ですが、先程の沙雪の無自覚に兄を兄以上に慕う表情に被って見えます。まだ自覚はしてないのかもしれないけど、もしかしたら一也も沙雪に対して妹に対する感情以上のものを持ち合わせてるのかもしれません。 へぇ……一也と沙雪は、まだお互いに無自覚だけどちゃんと両思いなんだぁ。ふぅーーーーーーーん。 後でちゃんと誰が書いた脚本だったか、名前を調べておかないといけませんね。 「兄様……」 「らぴすちゃん!?」 母様は、ハイライトの消えた私の両目を見て狼狽える。 芋菓子食べる? なんて聞いていますけど、そんなので釣られるほど私は子供じゃないんです!! パクパク。 私が芋菓子をやけ食いしていると、教室から出た兄様を誰かが待ち伏せしていました。 「誰だ?」 警戒する素振りを見せる一也に対して、黒いスーツを着た女性はニヤリと笑う。 「貴方が、佐田一也さんね」 黒いスーツを着た女性は、一也に一枚の封筒を差し出しました。 一也は訝しみながらも、差し出された封筒を開けて中に入った一枚の紙を広げる。 なんとその紙は、一也と沙雪のDNA鑑定書でした。 血縁関係なし。 えっ……? そこに書かれた文字を見て、一也は目を見開く。 私と母様も思わず顔を見合わせてしまいました。 「言っておくけど、佐田沙雪は、佐田家の当主である佐田雪歩の正当なる血筋よ」 つまりそれって……。一也が佐田家の人間じゃないってこと!? 一也の肩をポンと叩いた黒いスーツの女性はポツリと呟く。 「佐田家の真実を追いなさい、佐田一也。それが貴方の本当の両親の望み、そして……貴方の本当の妹はこの学校にいるわ」 ふぁ!? 沙雪だけでもアレなのに、まだ妹がいるってこと!? 過ぎ去っていく女性を呼び止めようとする一也、しかし振り向いた時には、黒いスーツを着た女性はもういませんでした。 「ほえー」 テレビを前にポカンとする私と母様。 その場に1人残された一也の姿をバックに、番組の終了を告げるED曲のイントロがかかる。 あ……そういえば月9のテーマソング、急遽beautiful right? から変更になったんだった。あのCMのインパクトが強すぎて、作品に影響するからという理由から監督たちと話し合ってアルバム制作のために作り置きした曲の中から一つの曲を選んだそうです。 新曲は天我先輩のかっこいいギターサウンドから始まったと思うと、スバルちゃんのお兄さんが作ったオーケストラの要素が混ざって、イントロだけで全てを引き摺り込むような世界観を演出していました。 『わからない! 何もかも全てが曖昧で、本当の君を探して彷徨う俺の心は何を思う』 あっ、あっ、あっ、ダメ、これ女の子がすぐに持ってかれちゃう曲だ。 主に兄様の曲は2つのタイプあって、1つはゆっくりとじんわりと解きほぐすように優しく抱いてくれるような曲、もう1つは女の子の準備ができてないのにも関わらず、強引に全部を奪っちゃうような曲です。 これは間違いなく後者の曲と言えるでしょう。おかげで私の穿いていたパンツが秒でダメになってしまいました。 『今日の街の景色が昨日とは全く違って見える。ああ、本当の君は今どこにいる? 昨日まで見えていたモノがもう何も見えない』 沙雪が自分の部屋ですやすやと寝ている姿が映し出される。 その表情は幸せそのもので、お兄様と小さく囁く彼女はきっと幸せな夢を見ているのでしょう。 『ふたりでひとつだったあの頃にどうやったら戻れる? ほんの少しのすれ違いで、もう俺の中に君はいない』 その一方で一也は、暗い部屋の中、制服のままでベッドに座っていました。 手には沙雪のリボンを持っていましたが、それを見つめる一也の瞳は先程の優しい目とは違って見えます。 『君がいない心の中はもう何もなくて、孤独で死んでしまいそうになる』 シーンが切り替わると、部屋に戻ってきた莉奈が映し出される。 お風呂上がりでしょうか、手にタオルを持っていました。 『君が俺の生きる理由だった。君に俺は生かされてきた。月明かりがそうするように、君のことだけを照らしていたかった』 ベランダに出て綺麗な満月を見上げる一也。 月明かりに照らされたまま穏やかに眠る沙雪と、窓際でカーテンを閉める莉奈の姿が映し出された。 『そして私は甘く抱きしめられている』 は? 女の人の声!? え? 誰? とあさん? とあさんってこんなセクシーな声出せるの? 曲はロングバージョンなのか、そのまま2番へと入る。そして歌詞はだんだんと過激なものへとなっていった。 流れていくテロップ、2番のサビのところでやっと曲のタイトルが映し出されます。 「Phantom Requiem」 歌 佐田一也/白銀あくあ 作曲 天我アキラ 編曲 猫山とあ 作詞 黛慎太郎 台詞 笠道莉奈/月街アヤナ、佐田沙雪/小雛ゆかり 月街アヤナああああああああああああああ。 えっ! えっ? あんなの絶対にダメじゃないですか。 その前の兄様の歌い方といい2人の声が重なったところとか、えっちすぎてダメでしょ。これ、この時間に放送して大丈夫なの? しかも小雛ゆかりどこ……? 『たとえ何も知らなくても、愛しているずっと……』 ここだああああああああああああああああ! 1番のサビの終わりに兄様のお歌と重なる女性の声が月街アヤナさんで、2番のサビが終わった後にはいる女性の声が小雛ゆかりさんです。え? 本当に大丈夫なんですこれ? 何らかの倫理コードに引っかかってたりしませんか? せっかくいい話だったのに、最後の展開と兄様の曲が全部持ってってしまいました。 ていうかこれ主演、小雛ゆかりだよね? 兄様はあくまでも助演だよね? 確かに出てる時間は短かったけど、兄様の存在感が強すぎて……私が妹だからそう思うのでしょうか? 「えっちっち〜の、ヨイヨイヨ!」 隣で変な踊りをしている母様はもう手遅れだから無視するとして、テレビが終わった後も私はずっとテレビから目が逸らせないでいました。ちなみに次の番組はニュースだったけど、キャスターの人たちが原稿持ったままずっと固まってたけど放送事故ではありません。ええ、わかりますとも。 「どうしよう……」 パンツがびしょびしょだから替えたいのに、腰が砕けて立ち上がれなくなっちゃいました……。 カーペットだってちょっと汚しちゃったかもしれないし、兄様が帰ってくるまでにちゃんと綺麗にしておかないといけません。気合と根性でなんとか私は立ち上がると、お風呂場に向かって、1人よちよちと歩き出しました。 「ただいま、らぴす! 母さん!」 しとりお姉ちゃんと一緒に帰ってきた兄様は、お風呂上がりの私を見つけると、すぐに私を抱き抱えて髪をドライヤーで優しく乾かしてくれました。最近までちょっと恥ずかしくて逃げていましたが、今日の私はちょっと違います。 いくら沙雪といえど、こんなシーンは撮ってないはずでしょう。カノンさんだってね。流石にドライヤーで髪を乾かしてもらったりなんてしてもらってないはずです。 つまりはそう、妹である私だけが兄様に優しく髪を乾かしてもらっているという事なのですよ!! ふっふーん! これは今流行りのネット言葉で言うとらぴすちゃん大勝利ってやつですね。 気を良くした私はまだ知りません。 後に沙雪が一也に髪を乾かしてもらうシーンが挿入されるということを……。 ************************************************ このお話ほど迷いながら描いたお話はないと思います 舞台挨拶で何をしたかは掲示板回かなぁ。 Twitterにて色々とお知らせしています。 https://mobile.twitter.com/yuuritohoney 森川楓こと○○スキーの日常回のお話を投稿しました。 せっかく開設したからにはこっちも有効活用したい……。 https://fantia.jp/yuuritohoney https://www.fanbox.cc/@yuuritohoney 掲示板、あくあ様のご帰還。 【月9出演】白銀あくあ様を語るスレpart3012【おめでとうございます。】 8 ななし はぁ……やっぱ、ベリルのみんなが帰ってくると空気がうまいわ。 10 ななし >>8 空港イベントの参加者ですか? お疲れ様です。 13 ななし >>10 空港イベントって何? 15 ななし >>13 あくあ様達の帰国をみんなで祝いませんか? 日時 10月10日(月) 場所 羽田空港展望デッキ 主催 ただのファン 料金 無料 貴女もあくあ様達の帰国に合わせて1番に美味しい空気を吸いませんか? 17 ななし >>15 お前らさぁwwwww 18 ななし >>15 自重しろ! 19 ななし >>15 富士山か! 20 ななし ここに来ると安心するわ。 自分よりやばいやつがまだゴロゴロしてるな、私はまだ大丈夫だって安心できる。 22 ななし >>20 同じくw 24 ななし そっちのイベントはともかく、本家のイベント参加できた人たちは羨ましい。 報告のあった午前中も午後も完璧に神イベじゃん。 27 ななし 本家でも格差あるけどな。 プラチナルームは至極として、プラチナシートも最高。 ただ、一般席がな。メインとなるシアター1と、それ以外に差がありすぎる。 29 ななし >>27 同じ空気吸えるだけまだいいじゃん。 っていう冗談は置いといて、それ以外のシアターもシアター1の中継映像見られるんだからまだいいと思う。 イベントに参加できなかった私たちは見れないからなぁ。 あとで動画サイトで配信してるくれるのは嬉しいけど、リアルタイムで見られる人たちは羨ましいよ。 だってあくあくん達と同じ時間が共有できるし、それってもう家族じゃん。 31 ななし >>29 いいこと言うなぁ……。 32 ななし >>29 生じゃなくて後で見られるんだから、私はもうその時点でありがたいよ。 33 ななし ところでホゲ川がやらかしたってマジ? 36 ななし >>33 マジだよ。帰国しようと思ったら、入国時に茄子を持ち込んだとかで止められたらしい。 38 ななし >>36 私たちのホゲ川が帰ってきた。 39 ななし >>36 最近やけに良い仕事してるなと思ってたら、これだよw 40 ななし >>36 こんなの私たちの知ってるホゲ川じゃないと思ってたけど、ちゃんと森川が森川で安心したわ。 41 ななし >>36 朗報、森川、やはり仕事ができない。 42 ななし >>39 ある意味来れないことで、ベリルのみんながトークショー来てくれたと思えば良い仕事したとも言える。 45 ななし >>42 あ……。 46 ななし >>42 悲報、森川やはりベリルが絡むと有能だった。 48 ななし >>42 あいつ……自分の身を犠牲にしてまで……。 50 ななし >>42 やっぱりね。森川はやる奴だってわかってた。 51 ななし >>42 悲報、森川、やっぱり仕事ができる。 54 ななし >>41=>>51 どっちだよ!! あと朗報と悲報が逆だろw 56 ななし Q「ドライバーでお気に入りのシーンはありますか?」 天我先輩「全部」(即答) あくあ様「いやいや先輩、全部って! 確かに全部最高なんですけどね」 とあくん「あくあ、多分だけど天我先輩は投げやりじゃなくて本気で言ってると思う……」 黛君「自分が出演しているシーンだとやはり3話の変身シーンですね。でも個人的には、ポヨポヨに対して剣崎が言葉を投げかけたシーンが1番好きです」 天我先輩「そんなことで君の本当の魅力が削がれたりはしない。だな」 本郷監督「天我氏って、冗談かと思ってたけど本当に自分以外の台詞も全部覚えてるんだね……」 天我先輩「ちなみに我も最初の変身シーンは好きだな」 あくあ様「俺も最初の変身シーンかな。自分の中でぶわーってくるものがある」 とあくん「いいなぁ。みんな変身できて……」 観客席「とあくんかわいそう……頑張って!」 とあくん「ありがとう。今放送されてるところで僕が1番好きなのは、シ・シュンキーに対してみんなで家庭教師ごっこやった時かなぁ。あのシーンは本当に大変だったよね……。台本がアドリブだったんだけど、あくあがあまりにも人に何かを教えるのが下手くそすぎてもう、ふふっ」 本郷監督「あのシーンは別の意味でも大変だったなぁ」(遠い目) 本郷監督「だってね、観客席の皆さんも想像してみてくださいよ! 女優さんが小さな学習机に座ってですよ。ここにいるみんなに囲まれて至近距離で勉強教えられるんですよ!」 観客席「あぁ……(察し)」 本郷監督「この作品で、改めて女優さんってすごいんだなって思いました。ちなみに私のお気に入りのシーンも全部です」 なんかもう一つの質問だけで何度も擦れるんだけど。 59 ななし >>56 一つの質問でどこまで膨らませてるんだよ……サービス良すぎだろ。 60 ななし 普通の舞台挨拶。 Q「好きなシーンはありますか?」 男性俳優「ないっす」ひどい時は無言 終わり ベリルの場合 >>56 61 ななし >>56 個人的にちゃんと真面目に答えてくれてる黛くんが好き。 62 ななし >>56 これよかったよなぁ。 あ……アレ? これ、森川いらないんじゃ……。 64 ななし >>62 あっ……。(察し) 65 ななし >>62 しーっ! 67 ななし >>62 朗報、森川、ついに仕事を失う。 68 ななし >>56 私も昨日放送のポヨポヨとあくあ様の絡みがすき。 なんでかっていうのは聞かないでほしい。 69 ななし >>56 この話聞いて、女優さんって本当にすごいなって思った。 私たちみたいにすぐにお漏らししちゃうような股の緩い女には無理。 70 ななし この前、ここで書き込みさせてもらったものです。 お母さんと一緒に、午前の部のプラチナルーム行ってきました。 トークショーも最高だったけど、直筆のメッセージ入りサイン入りTシャツが何よりも嬉しかったです。 ちなみにもう一つのプラチナルームに当選した人たちにも帰る時に見せてもらったんですけど、書かれていたメッセージ全部違ってました。画像あげます。 https://*****.com/*****1.jpg https://*****.com/*****2.jpg https://*****.com/*****3.jpg https://*****.com/*****4.jpg 74 ななし >>70 あー、ダメダメ、また、あー様の事が好きになっちゃいます。 75 ななし >>70 本当にちゃんと一つずつ、違うメッセージ書いてる……。 76 ななし >>70 とあちゃん!! サインの横に小さな猫さんマーク描いたりクマさんマーク描いたりかわいしゅぎ……。 77 ななし >>70 画像重ねたけど、マジでミリもずれてないロボずみ、やはり黛君はロボットなのか? https://*****.com/kasanetemita.jpg 78 ななし >>70 アキラ君、かっこいいサインいっぱい考えたんだろうなぁ。全部一個ずつ違うもん。 80 ななし >>76 あっ、本当だ。可愛い!! この違いには気がつきませんでした。 82 ななし >>77 これは間違いなくロボずみ案件wwwww 83 ななし >>77 ポップアップショップの先行オープンの時のサイン会も同じだった。 85 ななし お昼の部のプラチナルーム当選した天我先輩のファンの人もSNSに感想あげてたな。 87 ななし あああああああ、マジで当選組の人うらやましー!! 自分も行きたかったなぁ。 89 ななし そういえば午前の部のプレミアフロアって、あー様のバイク跨げたってマジ? 91 ななし >>89 マジ、でも最後ちょっとシートが湿ってた。 94 ななし >>91 wwwww 96 ななし >>91 お前らさぁwww 97 ななし >>91 あくあ様のバイクを汚すな!! 98 ななし 午前の部もいいなぁ。 お昼の部のプレミアはそういうのなかったけど、その代わりに生ライブ見れたけどね。 100 ななし こうなってくると夜の部がどうなるかだな。 トークショーどんなこと言ってるんだろう……。 102 ななし そろそろ月9始まりますよー。 103 ななし あー、緊張してきた。 天剣が良すぎて月9が心配。 106 ななし >>103 下手な人がいないから、はなあたみたいにはならないと思う。 脚本家がつーちゃんこと|司圭《つかさけい》さんなのも楽しみ。 109 白龍◆XQshotacon >>106 1人のファンとして、司先生の新作楽しみです。 110 ななし >>106 つーちゃんって年に1回しか仕事しないから、これが出たってことは小説はお休みかな。 111 ななし >>106 ミリオンセラー確定作家と言われている司先生のドラマ初デビュー脚本、さてどうなることか……。 112 ななし >>109 先生ちゃんは、つーちゃんのファンなのか。 確か先生よりだいぶ年下だよね。ベテランぽく見えるけどまだ若手。 115 ななし >>112 そうなん? もう10年くらい活躍してるけど 118 ななし >>115 初デビューが中学だから、大学卒業したくらいかな? 下手したらまだ大学生かも。 123 ななし >>118 わっか! 124 ななし >>118 うわ……勝手に30代だと思ってた。 126 白龍◆XQshotacon >>118 えっ? 司先生ってあの衝撃のデビュー作「ストロベリーは甘くない」を中学生の時に書いたの……。 ほえ〜、そっかぁ、そうなんだぁ。 129 ななし >>126 先生がんばれ。 131 ななし >>126 負けるな先生、私たちがついてる。 133 ななし >>126 アイコちゃん先生がつーちゃん先生の年齢を知らなかったってことは、実際に会ったことはないってことか。 インタビューはおろか授賞式も出ないから本当に謎なんだよね。そのせいでゴーストライター疑惑とか出たし。 小説の後書きでも、ほとんど家から出ないって書いてあったしな。 わかっているのは、マネージャーの美人なお姉さんと2人でマンション暮らししてるってことくらい。 137 ななし つーちゃん、デビューから8年だからまだ大学生だよ。 ちなみにこの前、発表されたばかりの今年の年間ランキングな。 デビューしてから、いまだにトップを譲らないのはすごい。 好きな作家ランキング 1位 司圭 「登場人物の倒錯した感情描写と、歪な関係性が好きです」 (最近会社辞めましたさん、30代女性) 「どんな頭をしてたらあんな作品が描けるのか本当に不思議」 (私の消費した有給が戻ってきたさん、20代女性) 「先生の描く現実とは違う冷たい男性が好きです」 (最近胃が痛いですさん、10代女性) 3位 八雲いつき 「先生の描かれる色気のある男の子が好きです」 (ただのお婆ちゃんさん、60代女性) 「深夜ドラマで先生の事を知って作品を一気読みしました。とっても面白かったです!」 (ラピスラズリさん、10代女性) 「最近始まった夕迅様のスピオンオフ楽しく読ませてもらってます」 (ただの女子高生さん、10代女性) 5位 白龍アイコ 「白龍先生でしか摂取できない糖分がある」 (丸の内のOLさん、30代女性) 「やっと現実が先生に追いついた(かと思ったら追い越して行った)」 (掲示板の民さん、20代女性) 「のうりんの続き、ずっと待ってます……」 (往年のファンさん、40代女性) 嫌いな作家ランキング 8位 白龍アイコ 「先生の作品が好きになったせいで、男子に対するハードルが上がってしまった」 (あっくん大好きさん、30代女性) 「読まない方がいい、読んだら戻れなくなる」 (興味本位で図書室にあるの読むんじゃなかったさん、10代女性) 「勉強もせずに先生の作品を読み耽ったせいで、私の青春時代が先生の作品に無茶苦茶にされた」 (名もなき物書きさん、20代女性) 「先生の作品に出ている男の子を10年以上探してるけど見つかりません。責任とってください」 (俵抱きを夢見る女子さん、40代女性) 「早くのうりんの続きかけ!!」 (担当編集さん、30代女性) 唯一、両方でちゃんと上位取ってる先生好きwww 140 ななし >>137 十数年ずっと好きと嫌いの両方に入り続けてる先生も相当やばい。 それにしても八雲先生は、あくあ様効果で復活か、おめ! 140 ななし >>137 これアンチコメじゃなくて、限界を超えてしまった信者コメだろwwwww 142 白龍◆XQshotacon >>137 >「早くのうりんの続きかけ!!」 >(担当編集さん、30代女性) おい! ふざけるな!! 143 ななし >>137 ナチュラルにどこかで見たことあるようなやつが混ざってる気がするんだけど、気のせいだろうか。 あと担当編集は草w 145 ななし >>137 チンポスキーみたいに有給消費してる奴がいて草www 148 ななし >>142 先生のせいで担当の年齢がバレるwww 149 ななし >>142 先生はそうやってすぐに反応するから読者のおもちゃにされるんだよw 151 ななし お前ら先生おもちゃにするのはいいけど、そろそろ実況スレいこうぜ。 153 ななし 実況スレで!! 【佐田一也】優等生な私のお兄様、本会場【白銀あくあ】 7 ななし あくあ様は傾いた月9の視聴率を救えるのだろうか。 結婚して人気に翳りが出るのか、それとももっと人気が出るのかも気になる。 10 ななし >>7 実際のところ、人気に翳りは見えないと思う。増えてるかどうかまではわからないけど。 12 ななし >>7 小説以外これが初挑戦の大人気作家の司先生と、今が旬のあくあ様なら話題性はあると思う。 問題があるとしたら、この2人が混ざり合って大丈夫なのかということ。 司先生の作品に出てくる男性キャラは形容し難いエロスがある。だから今まで実写ドラマ化オファーとかも断ってきた。そして司先生が描く男性キャラクターは、あくあ様とは少しタイプが違う。 あくあ様に寄せてくるのかどうか、そこもポイント、あらすじ見る限り相当寄せてきてくれてる気はするけど……。 14 ななし 小雛ゆかりがいる時点で、演技が下手な人が居ないのだけは安心して見れる。 下手くそな役者にパン買ってきてってお金渡して、その人がいない間にシーン撮影しちゃうようなやつだから。 スポンサーがキャスティングした忖度出演すら許さない女、それが小雛ゆかり。 17 ななし >>14 小雛ゆかりだけは、そんな話がどんどん出るなwwwww トキシックにも程がある。 18 ななし >>14 これでよくやってられるなって思うけど、小雛が出演する作品の完成度が高いから視聴者に許されてる。 監督側も忖度出演など、自分が断れない案件を代わりに断ってくれるから需要があるんだよね。 テレビ局は結局のところ視聴率が取れるから文句言えない。 スポンサーもむしろうちはゴリ押ししてないよって視聴者にアピールできるから需要ある。 演技もすごいけど、いるだけで作品のクオリティが上がって売れるから誰も外せない。それが小雛ゆかり。 ミシュ様や、玖珂さんと比較すると国内限定で落ちるって言われてるけど、こいつも化け物の1人なのは間違いない。 20 ななし 主演の小雛ゆかりとあー様の相性もどうなんだろうって思うし、もはや不安しかない。 例のCMでも、小雛ゆかりはとあくんと、あー様は玖珂さんと共演だったからなぁ。 22 ななし あくたんが小雛ゆかりに泣かされてたら許さない 23 検証班◆010meTA473 私は普通に楽しみ。 27 ななし >>23 は? 28 ななし >>23 ちょw 29 ななし >>23 おい、なんかしれっと戻ってきたやつがいるぞ!! 30 ななし >>23 あえて言わせてほしい。 嗜 み 死 ね ! おかえり。 31 ななし >>23 もう結婚したから掲示板には来ないと思ってた。 ファンなんてやらなくても、夫は……なんだし。 32 ななし >>23 お前、マジ? 36 検証班◆010meTA473 >>31 それはそれ、これはこれでしょ。 私は『アイドル白銀あくあ』が好きなんだから。 だからここではただの1ファン。 41 ななし >>36 wwwww 42 ななし >>36 ただのクソオタクで安心した。 43 ななし >>36 お前のそういうところ好きやで。 45 ななし >>36 頼むからここにきてることだけは、あくあ様にバレないようにしてくれよ!! それがきっかけで離婚になったら私が悲しい。 50 検証班◆07218KADO6 >>45 むしろバレて離婚しろ!! そしたら友人の1人として私があくあ様を性的に慰めてやるんだ。ぐへへへ! 57 ななし >>36 付き合う友達は考えたほうがいいぞ。 少なくともこいつ>>50はダメだ。 58 ななし >>50 本能に忠実すぎて草www 59 ななし >>50 おまえすごいわ。 60 ななし >>50 やっぱり捗るって本物だったんだ。 62 検証班◆010meTA473 >>50 へぇ〜、ふぅ〜ん、捗るは今度みんなでご飯食べる時に呼ばないでおこうかな。 65 検証班◆07218KADO6 >>62 じょ、冗談ですって! だから嗜みさん、今度、ご飯お願いします。 68 ななし >>65 この小物感、捗るが帰ってきたなって感じがするwww 70 ななし >>65 ディスプレイの前でガチで揉み手してそうw 72 ななし >>62 >>65 これよこれ、実家に帰ってきた安心感がある。 まぁ、ここ本スレじゃなくて実況スレなんだけどさ。 73 ななし >>62 >>65 お前らもしかして関係者席でイベント会場? 楽屋裏とかなんかレポ頼む。 77 検証班◆010meTA473 >>73 自宅だよ。 それに、それはちょっとずるくない? どうしてもって何かがあって頼まれた場合は仕方ないけど、会場行くなら普通にチケット抽選申し込む。 78 検証班◆07218KADO6 >>73 ぐわああああああああああああああ! その手があったか!! 嗜みさんおなしゃす!! 82 ななし >>77 よかった、結婚しても嗜みは嗜みなんやな。 83 ななし >>77 ただのファンで草www 84 ななし >>77 >>78 見てください。これが推しと結婚できる女とできない女の差です。 85 ななし >>77 >>78 捗るは、ほんまwwwww ちょっとは自重しろ! 87 ななし >>77 >>78 これはひどいwww 91 ななし >>84 なるほどね、だから私は結婚できないのか……。 捗ると同じ事を考えてしまった。 92 ななし >>84 つまり捗ると同じ思考レベルの私は結婚できないと……。 94 ななし >>84 これは教訓だな、次スレのテンプレに入れよう。 95 ななし おい、もう始まるぞ!! 96 検証班◆010meTA473 ドラマ、集中します。 100 ななし は、ははははは、はじまた……。 101 ななし やばい、緊張で手が震えてきた。 102 ななし やばい、興奮して股が濡れてきた。 106 ななし >>102 検証班が戻ってくるとすぐにスレの雰囲気が下品になるの、やめてもらっていいですか? 108 ななし あくあ様の妹羨ましす……私もお金払うから妹にしてほしい。 110 ななし あくたんのママになりたいよぉ〜。 そして私のコンプレックスでしかない、このメス牛みたいなデカ乳をチュパチュパしてほしい。 111 ななし 剣崎はお母さんが言っていたっていうセリフあるけど、母親が出る訳じゃないもんな。 そう考えると夕迅様やCMも込みで、このドラマが初めて家族が出演するって役回りなのか。 112 ななし 今考えると、あくあ様のご家族って、よく耐えられるなって思う。 私なら絶対に襲っちゃうし、そうじゃなくても絶対に洗濯機の中から下着くらいは拝借する。 115 ななし >>106 だいたい捗るのせい。 117 ななし あっ、あくあしゃまきた!! 118 ななし あー君きちゃー! 119 ななし 最近、登場したくらいでは驚かなくなってきた。 わ、私にも耐性がついてきたのか? 120 ななし あくたん! あくたん! あくたん! 123 ななし うぎゃあああああああああああああああ! 124 ななし ぐぎゃあああああああああああああああ! 125 ななし あっ! あっ、あっ……。(何かがお漏らしする音) 126 ななし は……? はぁ!? 127 検証班◆010meTA473 ぁぅ……。 129 白龍◆XQshotacon うわぁああああああああああああっ! 133 検証班◆07218KADO6 ちょっくらお花摘みに行ってきます。えへへ。 136 ななし さっき登場したくらいではもう驚かないと言ったものです。 ごめんなさい、舐めてました……。 138 ななし 声だけは耐えられたけど、この衣装は反則でしょ……。 140 ななし 学生服のデザインしたの誰か知らないけど、マジで最高。 143 ななし この衣装はチート、1人だけ白いのも良い。白あくあたん。 145 ななし もう登場シーンだけで全部持っていくやん。こんなの無理、絶対に好き。 147 ななし かっこいいよぉ。 152 ななし 革手袋やばい、そのまま優しい笑顔で私の首をゆっくりと絞めてほしい……。 153 ななし 呼吸できなくなったのかと思った。嗜み生きてるか? あっ……>>127、無事に死んでたか。成仏しろよ。 155 ななし あ……。 156 ななし あ……。 159 ななし ここで流れるようにリボン直してくれるとか……。 160 ななし 言っておくけど、リアルのお兄ちゃんはこんなに優しくないよ。 だからお前ら妄想するのはいいけど、夢だけは見るな。 162 ななし 現実のお兄ちゃんなんて、妹の下着と一緒に自分の服を洗われるのですら嫌がるのにな。 もちろんお風呂だって自分が最初に入って、出る時には湯を抜いて出る。 なぜなら家族に自分の残り湯を変な事に使われたくないから。 164 ななし 私の知ってるお兄ちゃんじゃない。 166 ななし ガチで私の兄とチェンジしてほしい。 167 ななし 朝、兄貴を起こしに行ったら、奇跡的にちんちんが朝勃ちして辛そうだったからシコるの手伝ってあげたら、射精した後に泣かれて親に怒られてそのまま寮付きの学校に放り出された私。それ以来、兄貴とは会ってないけど、元気にしてるのだろうか。 でもあれは私にとっては一生の思い出。後から知ったけど、たまたま精通とタイミングが被ったんやろうなあ。 170 ななし ふぁ……あくあ様なんかリボン直すの手慣れてない? 173 ななし ワンチャンあくあ様なら実の妹にも同じことやってあげてそう。 174 ななし 司先生だから心配してたけど、普通に優しいお兄さんでよかった。 これは先生の方から、あくあ様に合わせてきたな。 181 ななし あ……これは……。 182 ななし 兄のことが好きになる。 全ての妹が一度は通る道がきたな。 183 ななし 妹ちゃんの気持ちわかる……。 お兄ちゃんのことが嫌いな妹なんていないもん。 185 ななし ここまで24歳の小雛ゆかりの制服姿に突っ込むやつなし。 それくらい違和感ないのがやばいわ。この前のCMでは、とあくんを襲ってたお姉ちゃん役だったのに。 188 ななし やっぱり小雛作品だけのことはある。 現場もピリついてるのか、序盤の段階から既に一切の妥協が感じられない。 さすがはインタビューで、ドラマに出るのに本気で役者をやらない奴は死ねっていっただけの事はある。 余裕で発言のラインを超えてくるかなw 205 ななし 入学式、あくあ様の挨拶。 208 ななし 入学式にこんな先輩がいたら、わっくわっくやろうな。 210 ななし 来年、乙女咲に入学する子が見る景色がこれか。 211 ななし これ見て、ドラマが終わったら勉強しようと思った私。絶対に同じ景色を見る。 やっぱり乙女咲だわ。来年だけじゃなくてもう再来年の受験戦争も始まってる。 214 ななし これますます乙女咲の受験人数とんでもない事になりそう。 うちのお母さんも受験するって、この前、鏡の前で昔の学生服が合うかどうかチェックしてたわ。 216 ななし 乙女咲の生徒だけど、来年入学してもお前たちはこの光景が見れるわけじゃないぞ。 文化祭の後に選挙あるけど、次の生徒会長はナタリア・ローゼンエスタさん(嗜みのご親戚)でほぼ決まってる。 219 ななし こいつらすげーな。私ならその場でオナってる。 246 ななし 入学式終わった。 252 ななし しばらくあくあ様は出なさそうだな、ちょっと風呂入ってくる。 256 ななし >>252 ドラマ始まる前に入っとけよ!! 258 ななし >>252 ってことは、あー様出る? 260 ななし ライバル役は月街アヤナか。 261 ななし 月街さん好き。あんまり男の子に媚びないから安心。 263 ななし 莉奈役違和感ないな。 司先生……配役されたキャストに合わせてくれるのは嬉しいけど、初めてのドラマ脚本で日和った? 306 ななし 今の所は、あんまり司先生ぽくないな。 319 ななし なんだろうこの歯車の噛み合ってない感じ。 作品自体のクオリティがどうこうじゃなくて、なんか違和感がある。 387 ななし 野球だと!? 392 ななし 野球回のある作品はだいたい名作になる。 これきました。 423 ななし あくあ様あまり出ないなと思ったら、これ主演は小雛ゆかりと、月街アヤナだった。 ずっとあくあ様が主人公だと思ってたよ。 425 ななし >>423 同じこと思ってたw 427 ななし 3番ファースト莉奈、4番サード沙雪。 429 ななし こういうのって、しれっと助っ人が3番、4番をやっちゃうよな。 いつもの司先生なら下位打線だろうけど、やっぱりドラマだから置きにいってる? それとも配慮か? 484 ななし 普通にちゃんと野球やるんだな。 526 ななし 2人とも綺麗なフォーム。 野球回なんて一回くらいしかやらないのに、ちゃんと練習してきてるんだな、すごい。 559 ななし 月街さんは運動神経良いからまだわかるけど、小雛は運動神経悪いはずなのにミリも感じさせないのやべぇ。 563 ななし あかん、普通に魅入ってしまう。 571 ななし これでもちゃんと野球やるところが司先生ぽいw 575 ななし 多少のダイジェスト進行の巻きはあるものの、ちゃんと野球やってるなw 592 ななし 普通に面白い、頑張れー!! 【理想のお兄様】優等生な私のお兄様、本会場part2【私のお兄ちゃんになって】 611 ななし おい! 審判ちゃんと見ろよ!! 615 ななし ふざけんな!! 617 ななし 莉奈、カチ切れしてるじゃんw 620 ななし 速報、莉奈、1話も持たずにデレる。 621 ななし こう言うところ、あえて素直にすぐデレさせてるんだろうなあと思ったら司先生っぽい。 623 ななし 30分前「私は馴れ合うつもりはないんだからね!!」 ↓ 30分後「ちょっとあんたねぇ!!(私の沙雪に何してんのよ!!)」 チョロいってわかってても好きw 625 ななし 沙雪はともかく、月街さんが演じる莉奈は結構好きw 626 検証班◆010meTA473 私も莉奈、結構好きかも、正々堂々としてる子は嫌いじゃない。 627 ななし あ……。 629 ななし あっ…… 630 ななし あ……。 634 ななし ここであくしゃまきちゃああああああああああ! 637 ななし 一也めっちゃキレてる。 639 ななし あ……これはちょっと剣崎と違うかも。 641 ななし あう……これはちょっと司先生っぽい。 643 ななし へ? 645 ななし え? 646 検証班◆010meTA473 はぁ? 648 ななし うわああああああああああ! 649 ななし えっ? えええええええええええ!? 651 ななし ちょっと待って、これいいの? 653 ななし これ放送して大丈夫な奴ですか? 654 774◆Hi-P3erver ●REC……? 656 ななし 部長のユニフォームを捲り上げるあくあ君……。 658 検証班◆07218KADO6 とりあえずワンピース捲ったんだけど、えっちなシーンですか? 660 ななし 女の子が男の子にやったらアウトだけど、男の子が女の子にするのはセフセフ! 662 ななし 選手交代 663 ななし 審判、選手交代だ……! 665 ななし あくあしゃまくりゅうううううううううううううう! 666 ななし 私たちのあくあ様がくるぞおおおおおおおおおおお! 668 ななし 男の子が野球とかマジ? 669 ななし 男の子ってスポーツとかしても大丈夫なの? 呼吸困難で倒れちゃったりとかしない? 671 ななし ジャケット脱ぎすてきたああああああああ! 672 ななし サマスタもそうだったけど、あくたんのジャケット脱ぐ仕草好き。 674 ななし 中の黒シャツと白いベスト、赤いネクタイの組み合わせやばすぎでしょ。 677 ななし あー様、なんでこんなにかっこいいの? 680 ななし ルール違反とかはぁ? 681 ななし 審判はルールいうなら、さっきのデッドボール見とけや!! わざとやろ!! 682 ななし 非淑女的な行為は見逃してもルールは見逃さないクソ審判きたー! 相手チームにも注意してもらえる? 684 ななし さすあく 685 ななし さすがです、あくあ様!! 686 ななし あくあ様はほんま最高やで!! 689 ななし ここでちゃんと事前に提出しているのが尊い。 妹のために普通そこまでする? 692 ななし うわあああああん、こんなお兄ちゃんが欲しかったよおおおおおおおお! 694 ななし 多分これを見た全国の妹が泣いている。 697 ななし 代打俺!! 698 ななし 代打俺の語彙力強すぎでしょ。もう安心してお風呂に入りに行けるくらいの安心感がある。 701 ななし 朗報、早めにお風呂に入ったわい、あくあ様のかっこいいシーンに間に合う。 704 ななし あー、これは莉奈ちゃんも恋に落ちちゃったかな。 705 ななし これは確実に莉奈も恋に落ちてる。 706 ななし 私が沙雪の立場なら、こんなことされたら絶対に夜這いに行く。 709 ななし 頼むよ、あくあ様。 710 ななし 神様、仏様、あくあ様 711 ななし 白神様……! 713 ななし あ……。 715 ななし ちょっと待って、ちょっと待って、ちょっと待って! もうバットを持った姿からなんか違うんですけど!! 716 ななし 悲報、あくあ様、バットを持った瞬間から私の知ってる野球じゃなくなる。 718 ななし えっ? 男の子ってバット構えただけでこんなにカッコ良くなるの!? 720 ななし これピッチャーの女の子を演じてる人、緊張しただろうな。 722 ななし まさかとは思うけど、あくあ様、これも代わりのアクターなし? 723 ななし 普通にバッターボックス入るし、天剣同様に自分で全部やるつもりかw 725 ななし あ……。 726 ななし あっ……。 727 ななし やばい、今のバットの音マンコに効く。 729 ななし ホームランきちゃあああああああああ! 731 検証班◆010meTA473 っしゃああああああああああ! 734 白龍◆XQshotacon ほえ〜。 735 ななし やばい、今の快音で処女膜破けたかも。 736 ななし どうせなら私の赤ちゃん部屋にも、あくあ様のおバット様で真っ白なホームランを撃ってほしい。 738 ななし これは冬に野球部あくたんで同人誌出ますね。 740 ななし ホームラン打ったのにやけに静かだなと思ったけど、みんな自分の膜が揺れてそれどころじゃないのか。 742 ななし せっかくの熱い展開なのに、一部の場所を熱くしてる奴らは自重しろ!! 745 ななし 今ので絶対、お漏らしした奴いるだろ。 私も完全に油断してたわ。 今、タオルで漏れたところを拭いてる。 749 ななし ううーん、最後の最後の展開とかも最高だったけど、これじゃない感がある。 ところどころは司先生っぽいけど、全体的にらしくなさすぎて違和感がすごい。 751 ななし せっかくのあくあ様出演だから、司先生にはもっと遠慮せずに自分を出して欲しかった。 監督側の意向なのか、それとも局やスポンサーに配慮したのか知らないけど残念すぎる。 755 ななし あ……。 758 ななし 暗くなった校舎とあくあ様……。 759 ななし 雰囲気変わった。 760 ななし 一瞬で理解した、司先生のターンがくる。 762 ななし この雰囲気、間違いなく司先生です。 763 ななし ちょっと待って、せっかく平和に終わったのに!! 今回のヒロイン2人はドロドロしてなくて良いなって思ってたところなのに、何をするつもりなの!? 765 ななし こーれ、司先生ですw 772 ななし うわああああああああああああ 773 ななし 妹のリボンを見つめるあくあ様……。 774 774◆Hi-P3erver ●REC! ●REC! ●REC! 775 ななし 近 親 相 姦 で す か ? 777 ななし これだよこれ、危ない雰囲気がいかにもつーちゃん先生って感じがする。 778 ななし 妹の使用済みリボンを熱のこもった目で見るあくあ様しゅき……。 779 ななし 白龍先生の描く男の子が砂糖を吐くレベルの甘々なら、司先生が描く男の子はマンコにくる変態が多いんだよな。 785 ななし なんかきた。 788 ななし 誰か来た……。 790 ななし ちょっとホラーっぽい雰囲気とかやめて、私怖いの苦手なんだよ!! 792 ななし は? 793 ななし え? 795 ななし うわー! 798 ななし 血繋がってないとか!! 801 ななし あっ、あっ、司先生のファンの私、イキそうになっているのを必死に耐える。 これ、こっから男の子が狂っていくやつじゃん……。狂ったあくあ様を想像したら甘イキする!! 803 ななし つーちゃん先生の描く、倒錯していくあくあ様が見られるのか。 805 ななし 先生、最後の最後で性癖出してきやがったw 812 白龍◆XQshotacon 普通に次回も楽しみ。 1人の作家として、私もあくあ君が演じるドラマの脚本書いてみたいよ……。 815 検証班◆07218KADO6 ホームランの時には帰ってきてたけど、その後のドラマの展開が凄すぎてなんも言えんかった……。 とりあえずお前らもお花摘みに行ってこい、スッキリするぞ。 816 検証班◆010meTA473 私的には八雲先生とか白龍先生の作風の方が好きだけど、司先生は私の知らないあくあ様を見せてくれそう。 優しいシーンでも雰囲気があくあ様じゃない感じがしてドキドキした。 818 ななし イントロきた。 820 ななし あぁ、ここでEDかー。 822 ななし 終わってしまった……。 825 ななし CMここまで野球の試合前の一回だけか。 スポンサーのご厚意によって最低限の一回しかCM入れないって言ってたけどやば……。 映画かと思ったわ。 827 ななし このギターサウンドは間違いなく天我先輩。 829 ななし beautiful right? から曲を差し替えるって話あったけど、新曲が聞けて嬉しい。 831 ななし とあちゃんのオーケストラミックスいい! 834 ななし 曲の雰囲気あいすぎ……。 835 ななし 悲しみが感じられる雰囲気から慟哭を感じる激しいサウンドに。 838 ななし うわあああああああああああああ! 839 ななし ちょ……これはまずい。 844 ななし ちょっと待って、この曲なんかちょっとなえっちな感じがします。 846 ななし 歌詞やばw お昼の部にいってきたから余計に感動する。 850 ななし これ、絶対に何人かの女はパンツダメにしてる……。 851 ななし ふぅ……さっきのホームランのシーンでパンツダメにして、ノーパンにしておいた甲斐があったぜ! 853 ななし ふゅぅー、さっきのリボンの匂いを嗅ぐシーンで、パンツがダメになったからノーパンにしておいて助かった。 856 ななし ノーパンで床に汁垂れ流して大丈夫とか言ってる馬鹿がいそうwww 860 検証班◆07218KADO6 オムツのおかげで漏らし放題、ヒャッホイ!! 864 ななし 黛君さぁ!! 最高かよ!! 868 ななし やっぱりあくあ様は、お歌が1番いいわぁ。 全国ライブツアーとかやってくれないのかなぁ……。 872 ななし 歌だけでメスを孕ませようとするあくあ様は、オスみが強すぎなんだよ〜! 声だけでマンコが屈服させられちゃうもん。私のおまんこヨワヨワしゅぎ……。 876 ななし ここで沙雪と莉奈の対比はくる。 877 ななし これ、沙雪が偽の妹で、本物の妹は莉奈ってこと? 880 ななし ふぁ? 881 ななし うああああああああああああ! 882 ななし ぐぎゃああああああああああああ! 883 ななし くぁwせdrftgyふじこlp!! 885 ななし はぁ? 888 検証班◆010meTA473 今のメスの声、誰……? 889 ななし さっきのあくあ様の声と女の子の声が混ざるのやばくない? これセックスじゃん!! 890 ななし ちょっと待って、今の放送して大丈夫なの? 891 ななし すみません、自分まだ処女なんですけど、あれがおせっくすって奴ですか? 894 ななし おいおいおいおいおいおい、まじかよ……。 897 ななし ちょっと待って、さっきの何あれ? 900 ななし さっきのはとあちゃんでしょ。そういうことにしておこ? 903 ななし >>888 嗜み、カチ切れじゃんw 904 ななし >>888 お、おおおおお、落ち着け嗜み!! 918 ななし テロップくる! 921 ななし 台詞 笠道莉奈/月街アヤナ、佐田沙雪/小雛ゆかり ← 925 ななし 「Phantom Requiem」 歌 佐田一也/白銀あくあ 作曲 天我アキラ 編曲 猫山とあ 作詞 黛慎太郎 台詞 笠道莉奈/月街アヤナ、佐田沙雪/小雛ゆかり 927 ななし さっきの月街アヤナ、ま? 928 ななし 月街やば……。 930 ななし って、小雛ゆかりもきたああああああ! 932 ななし だからなんでお前らそんなに声がえっちなんだよおおおおおお! 935 ななし ちょっと待って、アヤナも小雛ゆかりも声お前、ヤってるだろ!! 937 ななし やばい、すごくドキドキした。 939 ななし アダルトな雰囲気がやばい。 941 ななし 月街さんもあくあさんも本当に高校生? 明らかに高校生が出していい声じゃないでしょ。 948 ななし これはやばい……。 952 ななし 画面の前で固まってるやつ ← 955 ななし SNSトレンドランキング 1位 月街アヤナ、2位 司圭、3位 ホームラン、4位 理想のお兄ちゃん、5位 さすあく。 6位 リボンになりたい、7位 作詞黛慎太郎、8位 制服のデザイン誰? 9位 放送禁止、10位 小雛ゆかり。 957 ななし 最初のところは、あくあ様の歌と月街アヤナの台詞が被り気味。 次のところは、あくあ様の歌から小雛ゆかりの台詞が離れてるんだよね。 ここも伏線のような気がする。 961 ななし 最初に両思い匂わせておいて、最後の最後にそうじゃなくなる可能性をちらつかせてくるのやばい。 965 ななし 司先生のを知らないのか、最初の雰囲気に騙されてた人もいるみたいだな。 下手したらドラマのスレはちょっと荒れそう。 970 ななし ん? 972 ななし テレビの画面固まってるんだけど、これ私だけ? 975 ななし 放送事故wwwww 978 ななし これはテレビの故障じゃありませんテロップきたwwwww 980 ななし しばらくお待ちくださいw 982 ななし おい! なんかそのままテレビつけっぱなしにしてたら、ニュース番組が固まって船の映像が流れたんだが!? 984 ななし 都合により、番組を変更してお送りしています。 986 ななし おい、ニュース番組止まったって! 990 ななし 大自然の映像きたw 991 ななし これはナイスボート! 996 ななし ナイスボートwwwww 997 ななし NICE BOAT! 998 ななし nice boat……。 999 ななし 船の映像助かる。 1000 ななし これ来週からもドラマの後は船の映像で頼む! 一旦、落ち着いてリラックスする時間が視聴者には必要。 ************************************************ Twitterにて色々とお知らせしています。 https://mobile.twitter.com/yuuritohoney 森川楓こと○○スキーの日常回のお話を投稿しました。 せっかく開設したからにはこっちも有効活用したい……。 https://fantia.jp/yuuritohoney https://www.fanbox.cc/@yuuritohoney ※ブラック企業に勤めていた方、今現在も勤められている方は、心を痛める可能性があるので、社訓十か条を読み飛ばしてください。笑い飛ばせる人はそのままお読みくださって構いません。 ******************************************** 白銀あくあ、悪徳不動産屋に遭遇する。 月9のイベントに出演した翌日、俺はカノンと一緒に学校を休んでとある場所へと向かっていた。 「えーと……地図アプリで見るとここらへんだったような」 「藤不動産開発……あ! あったよ!」 俺は今日の目的地となる会社の近くでバイクを停めると、地図アプリを終了させる。 藤不動産開発さんは藤グループの一社で、家のことをしとりお姉ちゃんに相談したらベリル繋がりで薦められた。俺としても同じ藤グループの藤百貨店さんには、お仕事をしたこともあって何度もお世話になっている。だからカノンと相談して、藤不動産開発さんにお世話になることにした。 「んー……なんかさ、藤にしては、ちょっとボロくない?」 店構えを見たカノンは懐疑的な表情で首をコテンと傾ける。 確かにカノンの言う通り少しボロいような……。 「そう? 古い店舗なんじゃない? とりあえず入ってみようよ」 うーん、まぁ、細かいことはいいか。 俺はカノンと一緒に店舗の中に入る。 「いらっしゃいませえええええええ!」 自動ドアが開いたのと同時に元気のいい挨拶が聞こえてきた。 あれ? ここ不動産屋さんだよね? 間違えて八百屋さんか魚屋さんに来ちゃったかな? 「どーも、どーも、今日はどう言った御用件で……へっ?」 「えっ!?」 「あっ……」 かねきちの様に揉み手をしながら、高速すり足で出てきた見覚えのあるお姉さんを見て俺は動揺する。 「え、えみりさん!?」 喫茶店でバイトをした時に常連だった雪白えみりさん。 確か彼女は女子大生だったはずだけど、何で不動産会社にいるんだろう? 隣にいるカノンを見ると、俺と同様にえみりさんを見て固まっていた。 「は……ンンッ、えみり先輩、何でこんなところにいるんですか?」 「たし……じゃなくて、カノンさんは、どうしてここに?」 えっ? カノンもえみりさんと知り合いなの? 俺の視線に気がついたのか、カノンはなぜか嫌そうな顔で説明してくれた。 「メアリーの先輩です」 「あぁ、そっか、そういえばそうだったね」 確かに2人とも合同音楽会にいたし、同じ学校なら知り合いということもあり得るのか。 「実はさっきバイトに入ったばかりで、今日からここで働かせてもらってるんです。今は全員出てて私しかいないから安心してください」 ええっ!? むしろそれって大丈夫なの? さっき入ったバイトの子をそのまま1人会社に残すなんて、まともな会社じゃ普通は考えられない。 後ろを見るとホワイトボードにはこんな言葉が書かれていた。 社訓十か条 目指せ! 毎秒ノルマ達成!! ハイパーミラクルハッピー!! 残業なき労働に価値なし!! ハイパーミラクルハッピー!! みんなのために1週間の徹夜は我慢しよう!! ハイパーミラクルハッピー!! 睡眠不足は名誉だと思え!! ハイパーミラクルハッピー!! 体が鈍るから有給なんて要りません!! ハイパーミラクルハッピー!! 遅刻1分で1万円の罰金を払います!! ハイパーミラクルハッピー!! 上司は神様、上司の言葉は神からの啓示である!! ハイパーミラクルハッピー!! お前たちが喋っていい言葉は「はい」と「イエス」だけ!! ハイパーミラクルハッピー!! 心なんて捨てろ、そんなものがあるから心が折れるんだ!! ハイパーミラクルハッピー!! お湯を使うな! 使ったやつは一回千円な!! ハイパーミラクルハッピー!! はい、アウトー!! 完全にブラック企業じゃん! いや、でも……ここは仮にもあの藤グループ、蘭子会長にはお会いしたことがあるけど、あんなに優しくて穏やかな人がそんなブラック企業を経営しているとは思えない。うん、だからきっとあの後ろの社訓は冗談か何かだろう。 「えっと……実は不動産を探しにきたんだけど、どうやらお店を間違ったみたいなので……」 「いやぁ、お客さん達は運がいいです!! 今! ちょうどキャンペーン中で良い物件が揃ってるんですよ。いやあ、かわいい後輩でもあるカノンさんの新しい門出をサポートできるなんて幸せだなあああ」 「ちょ、ちょっと……!」 えみりさんは、帰ろうとしたカノンの背中をぐいぐいと押して無理やり席に座らせる。 その様子を見た俺は自然と笑みを零す。 2人の感じを見ていると、ただの先輩と後輩じゃなく結構仲がいいみたいだ。 その証拠に、カノンから外行きの取り繕った感じが全くしない。森川さんや、桐花さんに見せる表情と全く同じだ。 えみりさんの方も今日は知り合いのカノンが一緒にいるせいか、いつものお淑やかな感じと違って素っぽいところが出てて可愛いなと思う。 「私のおすすめ物件はこれですね!」 えみりさんは近くにあったファイルを開いて、おすすめの物件の情報が書かれた紙を俺たちの前に差し出す。 「なになに、戸塚区で21000円のアパート……って、これえみり先輩のお家じゃないですか!!」 「いいですか、ここはまず1番に家賃が安い! それに加えて私が隣のお部屋に住んでいるのでセキュリティの面でも安全です!! 24時間不眠不休もちろん無料であくあ様の事をお守りいたしますよ!! でも……本当のおすすめポイントはそれだけではありません」 机の上で肘をついて顔の下半分を隠すように手を組んだえみりさんは、真剣な顔で俺たちのことを見つめる。 俺とカノンもえみりさんの雰囲気に反応するように息を呑んだ。 「本当にこの物件をおすすめしたい理由は、お部屋の壁が薄くて隣のお部屋に声が聞こえることと、おトイレが共同だということです。しかも今なら本来24000円のアパートが、なんと!! 不人気すぎて3000円引きの21000円なんですよ。いやーお客さんは運がいい!! 私なら即決しちゃいますね!!」 「却下!」 あ……カノンに秒で却下された。 それにしても壁が薄いこととトイレが共同なんて、おすすめポイントなんだろうか? うーん、俺がこういった事に疎いせいか全くもってわからない。 「そ……それじゃあこちらの物件はどうでしょう!!」 えみりさんが次に提案したのは普通のマンションだった。 物件説明の欄には、デカデカと最高の見晴らし、絶景のビューポイントと記載されている。 「へぇ、見晴らしがいいんだって。富士山とかが見えるのかな?」 「お、そういうのもいいかもね。えみりさん、この物件てどういう景色が見えるんですか?」 えみりさんはなぜか手のひらを合わせると、聖女のような顔でにこりと笑う。 「墓地が見えます。この国の礎となったご先祖様達の守護霊がお二人を見守ってくださいますよ」 「はい、却下ー!」 カノンが突っ込まなかったら間違いなく俺が突っ込んでたと思う。 それにしても、あの清らかで邪気のない笑顔を見ると、えみりさんの言っていることが冗談なのか本気なのかわからない……。 えみりさんはカノンに対して仕方ありませんねという顔をすると、物件の情報が書かれた新たな用紙をスッと俺たちの方に差し出す。 「それではこちらの物件もダメですか?」 「なによこれ? 同居人います? って! えええええええ!」 カノンは手に持った用紙をハラリと落とす。 「だめ、ダメったらダメだもん、怖いのは絶対に! 無・理!!」 俺はカノンが顔を背けた用紙を拾い上げると、書いてある内容に目を通す。 なになに……目に見えない同居人がいます? 1人でも寂しくないよ? って、これ完全に事故物件じゃねーか!! しかもよく見たら壁に銃痕があるし、一体なにがあったんだこの部屋……。 「あ? その壁の穴、やっぱり気になりますか? それなら大丈夫ですよ。地図を見ると目の前の建物に建築会社の事務所が入ってるみたいだし、業者も近いからご成約したらすぐにリフォームの手配をするつもりです!」 ああ……えみりさんはきっと心が綺麗な人だからわからないんだ。 壁についた銃痕の原因は、その目の前にある建築会社みたいな名前の事務所のせいですよと言ってあげたくなる。 「いや、いいです」 嫌な予感がした俺はもちろん即答で断った。だってそれ、確実に○○組とかいうこわーい人たちがやってる反社会的な何かじゃないですか……。そんな危険なところにカノンを住ませるわけにはいかない。 「ちょっと、それ貸して」 「あ……」 カノンは、えみりさんからファイルを取り上げるとパラパラとめくっていく。 「あ……あくあ、ここいいんじゃない?」 「ん、どれどれ?」 書いてある内容を見ると築浅めの物件で、セキュリティもしっかりしてる。 うん、これならいいんじゃないのかな。 「あーこれは……」 「何よ、この物件もお化けが出るとは言わないわよね?」 えみりさんは俺の方へとチラリと視線を向けると、ほんのりと頬をピンク色に染める。 「ここね、お化けは出ないんですけど、夜になると全裸で歩く20代のお姉さんが出没するスポットですね」 「はい、却下、次」 カノンは先ほどの提案はなかったことにして、またファイルを捲る。 俺個人としては、夜に全裸で出歩く20代のお姉さんのことがとっても気になったが、そんなこと言えるわけがない。もちろん俺にはカノンがいるから、そういうことではないんだけど、男としてはちょっとな……うん。 「こことか良いんじゃない? 治安の良い地域だし交通の便も良さそう」 うん、確かに書かれている事は問題ないけど、最後の要注意事項が気になるな。 俺とカノンは、えみりさんの方へと視線を向ける。 「あーそこね! 夏頃にあった事件覚えてる? 26歳のマンション管理人が、同じマンション内の24歳、22歳、19歳の住民3人と共謀して、当時そこの部屋に住んでいた16歳の少年を4人で監禁して輪姦した事件の現場です」 「うん、普通に却下だよね」 カノンは笑顔でえみりさんに書類を突き返す。 あー……そういえばそんな事件あったね。ちなみに俺がニュースで見た限りは、みんなおっぱいの大きな美人なお姉さんばかりでした。あんな綺麗な人たちでもそんな事件を起こしちゃうなんて、いまだに信じられない。 「あのさ……まともな物件はないわけ?」 俺もカノンの発言に頷く。 えみりさんには申し訳ないけど、いくらなんでも訳あり物件が多すぎる。というか訳あり物件しかない。 「そもそも、ここって本当に藤グループ系列の不動産? 藤ならこういうの扱ってなさそうなんだけど」 「いやでもここにちゃんと藤不動産開発って……あ!」 奥にあるポスターをよく見ると、最後の文字が発じゃなくて拓、藤不動産開拓となっていた。 え? 地図間違ってないよね? 「あー、なるほどね」 えみりさんは俺が手に持っていた携帯の地図アプリを覗き込む。 「藤不動産開発ならこの一本後ろの通りです」 ま、紛らわしすぎる。確かに地図を拡大してよく見ると、ぺったりとひっついた隣のビルをマーカーが指していた。 「ほらね、やっぱり色々とおかしいと思った。えみり先輩も、こんな明らかに胡散くさそうなところじゃなくて、バイトするにしても、もうちょっとまともなところを選びなさいよ」 「いやあ……でもここ日払いだし給料いいしなぁ……」 カノンとえみりさんの話に耳を傾ける。喫茶店に来てくれていた頃から薄々勘づいてはいたけど、やはりえみりさんは苦学生のようだ。うーん、俺も何かしてあげられたらいいのだけど……あっ! そうだ、あれがあった!! 「えみりさん、お仕事探してるんだよね?」 「う、うん」 「それなら紹介したい仕事があるんだけど……」 「お受けいたします」 えみりさんは俺の言葉にやや被せ気味に即答する。 「えみりさん……せめて仕事の内容くらいは確認しようよ」 「あくあの言う通りよ。姐……桐花さんにまたお説教されてもいいの?」 「うっ……」 えみりさんって、桐花さんとも知り合いなんだ。まぁ、カノンと桐花さん、えみりさんとカノンが仲がいいのなら繋がっていてもおかしくないのかな? あれ? そういえばえみりさんって、誰かに似てるような……うーん、つい最近あった誰かと、ここまで出てるんだけど出てこない……俺の思い過ごしかなあ? 「えみりさん、よかったらだけど今度の俺のPV出てみない?」 「へっ?」 「ふぇっ?」 えみりさんと、なぜかカノンも口を半開きにして間の抜けたような顔で俺の事を見る。 まるでぼーっとしている時の森川さんのようだ。あ……そういえば森川さんは無事に帰国できたのだろうか? カノンも桐花さんも放っておいて大丈夫って言ってたけど本当かな。えみりさんの事も心配だが、そっちもそっちで心配だ。 「うん、えみりさんならイメージにぴったりな気がするし、本郷監督と阿古さん、モジャさんとノブさん、ジョンの5人に確認してからになると思うけど多分大丈夫だと思う」 他の人に決まっていたらいけないから、俺はすぐに連絡を入れて確認を取る。 ついでに出演料をその日にもらえないか聞いてみたところ、それも含めてOKだった。 「大丈夫だったよ。それじゃあ近いうちに俺と一緒にスタジオに来てくれる? それでよかったらすぐに撮影するから」 「うん、ありがとう!」 よかったよかった……って、アレ? 何か大事な用事を忘れてるような気が……。 「って、そうじゃなくてお家!」 「あっ……そうだ。家探しに来てたんだった」 時計を見ると、来店を予定していた時間を過ぎている。 俺とカノンは慌てて席から立ち上がった。 「えみり先輩には悪いけど、向こうと約束があるから、私たちはそろそろ行くね」 「別に気にしなくていいって、それよりも2人ともありがとね」 俺たちはえみりさんと別れを告げると、バイクを押して後ろの建物へと回る。 「今度こそ藤不動産開発みたいね」 「本当だ……店構えからして違う」 改めてバイクを駐車場に停めた俺たちは、今度こそ本当に藤不動産開発の中に入る。 「ようこそおいでくださいました」 建物の中に入ると、なぜか社員一同で俺たちをお出迎えしてくれた。 な、なんで? 俺が戸惑っていると、中央にいたお姉さんがにっこりと微笑む。って、あれ!? あの人って……。 「あくあさん、それと殿下……いえ、カノンさんもお久しぶりです」 「秋山さん!?」 「幸さん、久しぶりです」 秋山幸さん。母さんの教室に通っている生徒さんでカノンの友人の1人だ。 あれから色々あって、あのケン君との結婚は破談になったと聞いている。 なぜ、彼女がこんなところにいるんだろう? 「私、お婆さまの紹介もあって、ここで働かせてもらっているの。あっ、どうぞこちらへ。お席にご案内します」 秋山さんの話を聞くと、どうやら彼女は藤の会長を務める蘭子さんのお孫さんのようだ。 まだ大学生だった秋山さんは、結婚が破談になったことを噂されるのを気にしてか一旦大学に休学届けを出して、蘭子さんの紹介もあって夏前から藤不動産開発で働いているらしい。 「ごめんね。担当が新人の私なんかで」 「ううん、むしろどこかのは……知らない人より、幸さんの方が全然頼りになるもの」 「俺も秋山さんが担当で良かったです」 秋山さんは俺たちが気を遣って言っているのだと思ったのか、少し申し訳なさそうに微笑んだ。 良かった。一応母さんからその後の話も聞いてたけど、秋山さんがちゃんと笑えている事を確認できて俺はホッと胸を撫で下ろす。 「ふふっ、ありがとう2人とも。ところでどういう物件がいい? セキュリティがしっかりとしたところがいいわよね?」 「お化けとか変質者が出ないならもうどこでもいいわ」 俺もカノンの言葉に無言で頷く。 「お化け? 変質者? なにそれ? まぁいいわ。それならおすすめの物件があるんだけど、これなんてどう?」 秋山さんは手慣れた感じで幾つかの物件を紹介してくれた。 うん、前のアレがあったとはいえ、どれもまともな物件で安心する。 「色々ありすぎて逆に悩むわね。うーん、どれもいいと思うけど、これなんて良さそう」 「じゃあ、それ見に行ってみましょうか。一度見た方が色々と必要なものも解るしね」 俺たちは一旦店舗を出ると、秋山さんの運転する車に乗って目的の物件へと向かう。 場所は東京都の中心、千代田区の平河町にあるタワーマンションだった。 「おぉ……!」 何を隠そう俺はタワーマンションになんて住んだ経験はない。 ここは会社のある丸の内も近いし、何よりも近くに皇居があるおかげか警察の巡回も多く、周囲もあまり騒がしくなくて落ち着いて住めるかなと思った。 「ここがお部屋になります」 秋山さんに案内されたのは最上階のお部屋だった。 それもなんとワンフロアー丸ごとひとつの部屋らしい。 流石に広すぎるんじゃないかと思ったが、秋山さん曰く、セキュリティーの面を考えると、男性が住むなら結婚していてもワンフロアーがいいと言われた。うーん、俺はともかく元王女であるカノンの事も考えると、そっちの方がセキュリティ的にも安全かもしれない。 「お、おお!」 キッチンフロアが広くて感動する。パントリーも広いし、これなら色々な調理家電が置けそうだし収納できそうだ。 っていうかここ、天井たかっ! 俺はキッチン廻りを一通り確認し終えると、リビングに出て天井を見上げる。 「へっ?」 ちょっと、待って、なんか2階らしきものがあるんだけど気のせい!? よく見ればリビングの端っこに階段がある。どうやらこれは気のせいではないらしい。つまり1フロアーどころか2フロアーまとめてひとつのお家になっているそうだ。 ほえ〜、俺は口を半開きにしたまま、秋山さんに案内されて他の部屋を見て回る。うん、なんというか、本当に色々とすごかった。一体いくらするんだろうここ……。 「ちなみにここのお部屋は藤蘭子会長所有ですから、あくあさんが気に入ったら無料で貸し出すようにと伺っております」 「いや、流石にそれは申し訳ないので、ちゃんとした料金を払わせてください」 ちなみに賃料は500万を突破していた。年間にすると6000万以上……うん、今の自分だと森長さんとの年間契約料だけでも払えない金額じゃないのが余計に恐ろしい。俺はカノンと相談して、ここに住むことを決めた。 「でもちょっと部屋は多かったかな」 「え? 他にお嫁さんが来ることを考えたら、むしろこれくらいはいるんじゃない?」 「えっ?」 「ん?」 他にお嫁さん……カノンは一体なにを言っているんだろう? 「なるほどね……記憶喪失だとは聞いていたけど、どうやら色々と後でちゃんと話し合う必要があるようね」 なにやらカノンはボソボソと呟く。 「ねぇ、あくあ、ここにお引越ししたら、ちょっと2人で色々と話し合おっか」 「ん? いいけど、どうかした?」 「ちょっとね。なんかこのままあくあを放置しておくと、不幸な女の子が増えそうな気がするから、お嫁さんの私がなんとかしないとねって思っただけだから」 俺が女の子を不幸にする!? 一体何だろう。こういうのは案外無自覚でやらかしていることも多いから、自分では気がつかない事も多い。 そういえば前に、とあからも似たようなことを言われたような気がする。 俺とカノンは秋山さんと一緒に会社に戻ると、契約の書類にハンコを押してその日はそれぞれの自宅へと帰った。 帰宅してからもカノンが最後に言った言葉がどうにも頭に引っかかる。 「集中……しないとな」 家に帰った後もカノンから言われた言葉を考えたが、どこがどう女の子を不幸にしてしまうのか見当がつかなかった。かといって俺にはボーッとしている暇はない。今晩からは、延期したCreamRAWカップ、通称CRカップのスクリムが再開して、週末の土曜日には大会がある。 俺はパソコンをつけると配信のための準備をし始めた。 カノンから言われたことは気になってるけど、まずは今日配信を見にきてくれるみんなを楽しませなきゃな。 「よしっ、やるぞ!!」 俺は気持ちを切り替えると、久々に配信ソフトを立ち上げた。 ************************************************ 本当はもっとイチャイチャと物件を見回るバカップル的なお話を書く予定でした。 それを予告していたにもかかわらず、なぜかこんな感じになってごめんね。 捗るのせいで全部の計画が狂ってしまった……。 Twitterにて色々とお知らせしています。 https://mobile.twitter.com/yuuritohoney 森川楓こと○○スキーの日常回のお話を投稿しました。 せっかく開設したからにはこっちも有効活用したい……。 https://fantia.jp/yuuritohoney https://www.fanbox.cc/@yuuritohoney 白龍アイコ、わけえ奴らがとんでもないことを言い出した。 私の名前は白龍アイコ。ただの物書きであって、それ以上でもそれ以下でもありません。 最近は現実の男の子に抗うべく頑張ってはいるけど、なにぶんこの男の子は私の知っている男の子たちとはあまりにもかけ離れ過ぎていました。 私もこういう仕事をしているので、取材として何度かは男の子と会った事があります。その中には会話すらしてくれない子もいれば、酷い子だと、男がこんなこと言うわけねーだろと、自分の書いていた本を頭にぶつけられた事だってありました。 だからこそ彼を初めて知った時の衝撃は、今でも鮮明に覚えています。 「先生、とんでもない子がいます」 私が彼を知ったきっかけは、担当編集によるタレコミです。 彼女曰く、八雲先生の代表作である花咲く貴方への実写深夜ドラマ、その2話にとんでもなく顔立ちの良い男の子が出るという話でした。 私もこの業界には長くいるので、同業者しか知らない色々な噂話や情報を聞いたり知ってたりしています。 だからこそ担当編集の話を聞いて首を傾けました。 あんな低予算ドラマに、そんなすごい男の子が出るだなんて思えなかったからです。 「ううん、まぁ、一応見るだけ見てみましょうか」 1人になった後、私はネット配信でドラマの再放送を視聴しました。 やはり作品は想定していた通りの出来で、これなら実写化しなければよかったと多くのファンがそう思った事でしょう。私も八雲先生のファンとして、はなあたのファンとして複雑な気分になりましたが、一度見た以上は最後まで視聴します。それがマナーというものでしょう。 その後も特に良いところはなく物語も終盤へと差し掛かかる。 まぁこんなものかと思っていたら、テレビの画面に誰かの背中が映りました。 「な、なんじゃこりゃあああああ」 夕迅が……あの再現不可能と呼ばれた夕迅が画面の中を歩いていたのです。 えっ? これCGですか? 最初は状況がうまく呑み込めなくてただ口を半開きにして画面を見つめていました。 はなあたは私にとってもリスペクトしてきた大事な作品です。だからこそ、あえて実写ドラマを見ていませんでした。でも、その時ほど何故リアルタイムで見ていなかったのかと後悔した事はありません。 「えっ、ちょっと待って、夕迅様って存在したの?」 慌てて検索サイトで夕迅と入力すると、関連ワードに以下の項目が並んだ。 夕迅 実在した 夕迅 現実にいる 夕迅 存在してる 「やっぱり、みんな私と同じことを感じたんだ……」 夕迅役を務める白銀あくあ君は、まさに漫画の中から出てきたような男子でした。 綺麗なお顔立ちをしていますが、キリッとした感じだけじゃなくて、年相応の幼さも垣間見えたりしてすごくドキドキします。体つきの方も背が高くすらっとして、それでいて筋肉質で、ハグを想像しただけで大体の女子達は股を濡らしてしまうでしょう。何よりもその隠せない色気、メスにはないオスの魅力を無防備に曝け出す姿は、私を含め多くの女性たちを困惑させました。 特にアイドルフェスであの無防備にさらした脇腹の筋肉、男性のあんなところの筋肉を見たことがある女子なんてまずいません。資料で男性のぬいぐるみのようなぽよんとしたお腹の写真を見た事のある私だって、初めて見る筋肉質なお腹周りを何度も何度も停止ボタンを押してじっくりと観察してしまいました。 なんで彼はこんなにも女性に対して警戒心がないんだろう? そのことについて深く考えたことがあります。 まず最初に思いついたのは、頭をぶつけるなど記憶を失ってしまい、女性への恐怖心や警戒心を強めるような出来事を忘れてしまったんじゃないかと考えました。 でもこの場合、頭の方はその出来事を忘れていたとしても、体の方が恐怖心や警戒心を忘れる事はないと思います。 「もしくは女性に対して警戒心や恐怖心を抱くような行為をされた経験がないとか……?」 それはもっとあり得ない話だと思いました。 あくあ君のような男子が16年も生きてきて、そういう事をされないなんてことあり得ないと思ったからです。 家族だって母と姉と妹がいるのなら、精通のお手伝いをされたり、自分の下着が家族に使われたりするのは日常茶飯事の出来事でしょう。大体の男子はそれで警戒心を覚えます。 職業柄そういう話は結構入ってくるのですが、精通までの間にお風呂場でお母さんに毎日おちんちんをしゃぶられたとか、毎回おトイレを手伝ってもらったお姉ちゃんにそのまま手でおちんちんをゴシゴシされたりとかは当たり前で、中には一緒に寝ていた妹が朝勃ちしたおちんちんを見て発情した結果、精通と同時に童貞まで奪われたという話も聞きました。 いくら家族がまともな人だったとしても、あくあ君だってこれに近い経験を最低一回はしているはずです。 「実はこことは違う、どこか別の異世界からやってきた……とか?」 男子が女子に対して忌避感を覚えない世界。 少なくとも男子が貴重ではない世界で生まれ、女性から性的に搾取されてもなんとも思えない価値観が植え付けられていたとしたら、女性に対して警戒心も恐怖心もないのではないでしょうか。 それなら全ての辻褄が合います。 「って、流石に考えすぎかぁー、そんなことあるわけないよね」 職業柄ついつい色々と妄想してしまいました。 異世界から来た男子とか、あまりにも突飛すぎると自分でも思います。 「さてと、そろそろ時間かな?」 私は配信のための部屋に入ると、パソコンを起動させて配信ソフトを立ち上げる。 「今日からCRカップの練習再開かぁ。頑張ろうっと」 遅延をつけて配信を開始する。 すると遅延をつけただけの分数だけ遅れて、チャット欄に文字が流れていく。 『先生おつー』 『先生視点の配信助かる』 『nourinというコメントをひらがなで打ち込んだら削除される白龍先生のチャット欄』 『先生nourinの発売まだですか?』 『今日は頼むぞ先生』 『先生がシロくんをキャリーする勇姿を見に来ました』 『このコメントには不適切なワードが含まれていたので管理人が削除しました』 『nourin! nourin! nourin!』 もうnourinも禁止ワードにぶち込もうかな……。 私はチャット欄をスルーすると、チームのチャットに入る。 「えっ? ユリス今この国に来てるの?」 「うん、そうだよぉ〜!」 チームのオープンチャットに入ると、先に来ていたユリスとシロくんが談笑していた。 『先生曰く、若者は待たすもの』 『また大御所出勤か』 『先生、若い子の邪魔しちゃダメだよ?』 『若い子の談笑を邪魔するBBA降臨』 『先生ちゃん空気よんで!』 『お前ら流石に白龍先生をいじりすぎや』 『アイコちゃん先生は優しいから許してくれるけど、他の先生のとこでやっちゃダメだぞ』 『これでも偉大な大先生なんだぞ!!』 こいつら、私だと思って好き勝手言って本当もう!! まぁいいや、あくあ君やユリスのチャット欄が荒れるくらいなら私の方が荒れてた方がマシだ。 「あっ、アイコ〜〜、こんばんはぁ〜」 「アイコちゃん久しぶり、元気だった?」 うっ……シロくんのアイコちゃん呼びは心臓に悪い。 まさかこの歳になってショタにアイコちゃんなんて呼ばれる日が来るなんて、あぁ、ラノベ書いててよかった!! 「こんばんは、2人とも今日からまたよろしく。ところでユリス、今こっち来てるって本当?」 「うん、そだよぉ〜! だって本番の大会で勝ちたかったから、pingなしでやりたかったんだもんねぇ!」 あー、ユリスはステイツ在住だから東京サーバーでの試合は、映像に0.1秒から0.2秒の遅延が発生するんだよね。 0.1秒の世界を争うゲームの中では致命的だとされているけど、まさかプロの試合じゃないこの試合のために来国するなんてすごい行動力だなと思う。これが若さってやつなんですか? 「そっかあ、それじゃあ一緒にご飯いく?」 「ワオ! シロさんの奢りですかぁ?」 「もち」 お〜、よかったね。ユリス。 シロくん……あくあ君とは16歳同士だし、2人でご飯食べていい雰囲気だったら何か起こるかも知れないし頑張ってほしいなぁ。 そんな呑気なことを考えていたら、シロくんが私の方に話しかけてきた。 「もちろんアイコちゃんも行きますよね?」 「へっ? わ、わわわわわ私!?」 えっ? 待って、若い2人で食事行くとかそういう話じゃないの? 私おばさんだよ? そこに混ざっていいの? 『うおおおおおおおおお』 『マジかよ先生やったじゃん!』 『犯罪の香りがしてきた!』 『先生、嗜みに続け!!』 10000円 by 掲示板の民 『先生の時代がついに始まったな!』 『わかってるよな? 先生、これが最初で最後のチャンスかも知れないぞ』 『先生、年下にご飯奢られるとかどんな気持ち?』 『これでシロくんに美味しいもの食べさせてあげて』 50000円 by 石油女王 『頼む先生! 私たち熟女の希望になってくれ!!』 10000円 by 往年のファン 『先生があくたんと結ばれたら、それをネタに小説を書くんだ!!』 『先生なら応援する、年齢を言い訳に諦める必要はない』 50000円 by 乙女の嗜み 『先生は諦めずにちゃんとデート服を着ていくんだよ?』 10000円 by 服代にして 『これで勝負下着を買ってください!』 10000円 by 名無しのファン み、みんな……! 私、もうピー歳だけど、まだ頑張っていいのかな? 頑張っても許されるのかな? 「え、先生、ダメですか……?」 「アイコも一緒に行こうよぉ〜!」 「全然ダメじゃないです。行きます、行かせてください……!」 ここにきて人生最大のビッグチャンスが巡ってきたと言っても過言ではない。 チラリとチャット欄の方を見ると、さっきよりもすごいスピードでコメントが流れていた。 『ちょっw嗜みwww』 『嗜みさん!?』 『嫁きたあああああ!』 『先生!! 正妻の許可が出たぞ!!』 『嗜みお前マジかよ!! 最高だな!!』 『こいつコメントする度に、満額投げてやがるwww』 『嗜み、ほんま好きw』 『嗜みのコメントで全ての熟女が救われた』 『全熟女が泣いた』 『全国の天剣好きのお母さんが勇気もらったと思う』 『このコメントには、あーくんのママもにっこりしてそう』 『諦める必要はない、このコメントに元気もらったやつ多いぞ多分』 『これが女王の器か』 『やっぱ嗜みが女王やった方がスターズは救われるんじゃないか?』 『スターズからの留学生です。やっぱり帰ってきて、あー様を連れて!!』 『こりゃ結婚後も支持率90%超えてて母親もお姉さんも涙目になるわ』 『でもちゃんと月9ドラマで嫉妬する嗜みは好きw』 『全国の嫁見てるか? これが私たちの嗜みの嫁力だ!!』 『旦那の配信相手もちゃんとチェックする嫁なみ好き』 『そりゃ、あくあ君も惚れるわ』 うえええええええええっ!? あっ! 本当だ……嗜みさんコメントしてる……。 『白龍先生、みんながついてる』 『男の子と食事デートなんて一生に一度あるかないか、楽しんできて』 『先生のnourinに何度も救われました。だから先生も救われてほしい』 『こう考えるんだ先生。今までいい出会いがなかったのは、白銀あくあに出会うためだったんだと。あくあ様と結ばれるために、他の男たちは先生の横をスルーしていったんだよ。少なくとも私は自分の事もそう思ってる』 『↑にめっちゃいいコメントしてるやついると思ったら、ラーメン捗るじゃねぇか!!』 『白龍先生ならやれるって信じてる』 『さっき姐さんも投げ銭してたぞ。名前変えてたけど』 『アイコちゃんはやればできる子』 そっか……私、頑張っていいんだ。 あくあ君と私は一回り以上離れてる。それでも諦める必要はないって、嗜みさんは私の背中を押してくれた。 そのコメントは力強く、年齢を言い訳にして最初から勝負を諦めるんじゃない。そう言われた気がする。 そうだよね。私の書いているのうりんでも、主人公の女の子は頑張り屋さんで、ずっと前を向いて何度も何度も隣人の男の子にアタックし続けた。それなのに作者の私が最初から諦めて挫けてたら、自分の作品に! 自分の作った主人公に顔向けができるわけがない!! 逃げるな、白龍アイコ! いいえ、白崎アイ!! 私はあくあ君とデートする!! そして楽しい思い出を作るんだ!! 「それじゃあ、CRカップ終わった後みんなで打ち上げする?」 「いいねぇ〜、みんなでご飯食べに行きましょ!」 「うん、わかった。予定空けておくね」 私はスケジュール表に予定を記載する。 それまでにデート用のワンピースをデパートで買って、あ、靴も思い切って可愛いの買っちゃおうかな? ついで、そうついでに、し、下着も新調しようかなぁ、なんちゃって! ね、念のためにね。私とあくあ君は女の子と男の子なんだから、一応生物学上は、セッ……生殖行為ができるわけなんだから、な、ないとは言い切れないもん。 あ、後、当日に美容院も予約入れてっと……それと、エステも1番高いコース入れとかなきゃ。うわぁ、急に1週間の予定表がいっぱいになっちゃった。えっ、まって? 男の子とデート、正確にいうとユリスがいるけど、そんな野暮なことは今回無視して、たった一回、男の子と食事するだけでこんなにも幸せな気持ちになれるの? それともやっぱりあくあ君とするから、こんなにも幸せな気持ちになれちゃうのだろうか? 食事してもご飯食べてその場で解散するってのはわかってるけど、それでもすごく! すごく嬉しいし、この歳になってそんな心が躍るような経験ができるなんて、楽しみでウキウキして仕方なかった。 『先生、マジであるぞ』 『気合い入れろよ』 『もしもの時も一応考えとくんだぞ』 『念のために……痛み止めとローションは用意しておいた方がいいです』 『↑今なんか上のへんで嫁の不穏な言葉が……』 『嗜みさん!?』 『嫁!! その辺詳しく!!』 この時の私はまだ何も知らない。 ユリスがチームの事情で食事前に帰国してしまう事も、私とあくあ君の2人で、夜のお食事デートすることになる未来が待っている事も、全く想像していなかった。 ************************************************ 捗るに続いて、ついにこの2人が邂逅する時がきました。 ただの接触で終わるのか、それとも濃厚接触まで行ってしまうのか……でも流石にいきなり濃厚接触は今のあくあ的にはないかな。 これでカノン、白龍先生、小雛ゆかり、それと一応とあもかな。このあたりはあくあの違和感に気づきつつあります。 というか先生、ほぼ正解なのに……。 ところで、みなさんは先生の年齢どれくらいで想定してます? あえて描いてないけど気になりました。 それと、はるなさんレビューありがとうございます。ありがたく読ませていただきました。 またいつも誤字修正してくれる皆さんありがとうございます。後、掲示板で報告してくれたの後にしようと思って、忘れることが多々あるんで本当にすみません。後からだいぶ経って思い出してから修正する時とか、そのまま本当に忘れちゃう時とかあってご迷惑おかけします。 それとブクマ、評価、いいねありがとうございます、励みになります。 感想もすごく大切に読ませてもらっています。時間に余裕がある時は、キャラ同士の会話を書いたりしてるんですけど、本当はもっとこういうサービスもできたらいいなぁ。結構そういうのするのは好きなんですよね。 ちゃんと楽しんでいただけているのなら幸いです。 また本編では少ししか絡んでいませんが、CRカップのお話に合わせて鞘無インコ視点でのシロとたまとの絡みを書きました。よかったら読んでください。fantiaの方ではインコのイメージ図もあります。 月2回以上はこういう小話やりたいですね。楽しんでくれてる人がいるといいけど……。 ちなみに営業の人から有料プランやってくださいと連絡あるけど、無料なんで安心してください。会員登録しないでも読めるようになっているはずです。 https://fantia.jp/yuuritohoney https://www.fanbox.cc/@yuuritohoney Twitterでお知らせとか、たまに投票とかやってます。 https://mobile.twitter.com/yuuritohoney 白銀あくあ、百貨店デート!! 住む家を決めた翌日、俺とカノンは藤百貨店さんにお邪魔をすることにした。 これから2人で暮らす新居での新生活に必要なものを買い揃えるためである。 せっかくなので、同じ藤系列で前にお仕事をした藤百貨店さんで全てを揃えようとしたら、藤百貨店さんの配慮で、営業時間が終わった後に貸切にしてくれたけど本当にいいのかな? 阿古さん曰く、これも契約中の藤のイベントに関係してるらしいから全然気にしないでいいみたい。 ちなみに時間的な問題から、今日行われるCRカップのカスタムマッチを俺はお休みすることになってしまった。 ただ俺が休んだ事によってユリスと先生が練習できないのは申し訳ないので、ピンチヒッターとして慎太郎を手配したので大丈夫だろう。あとなんか天我先輩もサポートするって意気込んでたけど、何するんだろ……。まっ、とあがいるから大丈夫か! 頼んだぞとあ!! って、そんなこと考えてたら、とあから全部僕に丸投げして、あとで責任とってよねとメールが来た。 仕方ない。今度パフェでも一緒に食いに行こうなってメールしてご機嫌とっておこっと……。 「あれ? ペゴニアさん、なんでここにいるの?」 藤百貨店さんに到着すると、何故かペゴニアさんがカノンに同行していた。 ペゴニアさんは俺たちが結婚した事で、正式に雇用主を王家からカノンに変更したらしい。 俺たちが住む予定の新居に引っ越してくるみたいで、変わらずカノンの身の回りのお世話をしてくれると聞いている。正直、あの家は広すぎて掃除するのも大変だから、ペゴニアさんみたいな人がいると助かる。 「先日の不動産の話を聞いて、お二人に任せておくのは危険だと判断しました」 あ……うん。それを言われると何も言い返せない。 そういえばあの会社、さっきのお昼のニュースで労働基準法違反とか、地面師がどうとか、建築基準法違反とか、なんか色々あって警察の強制捜査が入ってたみたいだけど、えみりさんは大丈夫なんだろうか? 「心配しないでください。私はただの置き物のようなもの。なのでお二人は、じっくりとおデェトを楽しんでくださいね」 ペゴニアさんは後ろにススっと引くと、じーっとこちらを見つめる。 いや、そんな見つめられると逆に意識しちゃうんだけど……。 「で、デェト……」 カノンは顔を赤くする。 ちょ、カノンさん!? 俺たちもう結婚してるんだよ? しかもデートだって初めてじゃない。 それなのに、そんな風にうぶな反応をされると、釣られてこっちまで顔が熱くなる。 「と、とりあえず1階からみよっか?」 「う、うん!」 1階は普通に化粧品売り場だが、レディースだけじゃなくてメンズの売り場もある。 ペゴニアさんがいつもカノンが使ってる化粧品を追加で手配している間に、俺も自分が使ってる洗顔剤とかを新居用に揃えた。実家に置いてあるのはそのままにしておくつもりだから、こういうのも全部新しく買い揃えなきゃいけない。 あー、そうだあれも買っとかなきゃな。 最近、天我先輩にギターを教えてもらっていることもあって、爪のケア商品とか、爪割れ防止のトップコートとかも買い揃えておく。これからはライブを増やしていきたいなってみんなで話していたから、編成上の関係から俺も色々とできるように楽器の練習しとかないとな。ちなみに慎太郎もとあにドラムを教えてもらったりしているみたいだ。 2人でフロアを彷徨っていると、カノンが棚に置いてあったディフューザーのサンプルを手に取って匂いを嗅ぐ。 「あっ、このディフューザーいい匂いするかも」 俺はカノンが手にもったディフューザーへと顔を近づけて匂いを嗅ぐ。 ほのかに優しい香り。あまり匂いもキツくないし、いいような気がする。 そこのブランドの他の匂い、サボンの香り、薔薇の香り、柑橘の香りなどを嗅いでみると全部いい匂いがした。 カノンが手に持ったサボンの香りはリラックスするし、寝室に置いておくのがいい気がする。 シロとして配信する部屋とか玄関やトイレに置いてもいいな。全部買っておくか。 「うん、いいと思う。寝室の匂いこれにする?」 「し、しんしゅつ……」 進出? あぁ、店員さんもこの国に初進出してきた新しいブランドだって言ってたね。 ところでカノンはなんでそんな一杯一杯の顔してるのさ? おーい、ペゴニアさん助けてくれー! 【いいぞもっとやれ!】 ペゴニアさん、カンペで感想送るのやめてもらっていいですか? ダメだ、あの人は使い物にならない。っていうかペゴニアさんは置き物なんじゃないの? めちゃくちゃ最初から自我出してきてる気がするんだけど、俺の気のせいかな? それとペゴニアさんを見るために後ろを振り返って気がついたけど、藤百貨店の人が十数人くらい俺たちの後ろをついてきていた。偉い人だ……明らかに偉い人たちが俺たちの後をついてきてる。 お気になさらず、私たちはお二人が困った時にサポートするために同行してますから、空気みたいな存在だと思ってくださいと言ってるけど、普通に気になっちゃうよ……まぁ、撮影スタッフもいるし、もうこれはお仕事のようなものだと割り切ろうかな。いや、やっぱりカノンのためにも、後ろは気にせずに精一杯デートを楽しもう! ええ、そんな呑気な事を考えていた時代が俺にもありました。 「まじか……」 3階に上がった俺たちは、エスカレーターを上がった先にあったショップを見て固まった。 不意打ちの下着売り場である。 【そこのショップに入って!!】 ペゴニアさん……そんなにボールペンでカンペをパンパン叩かなくてもちゃんと見えてますから。 チラリとカノンの方を見ると、カノンは頬をピンク色に染めてチラチラと俺の方を見る。 「は、はいる……?」 うん、そんな入りたそうな顔をされたら拒否なんてできるわけないよな。 そういうわけでやってきました下着売り場。うわぁ……なんだろうこれ。売り場全体からほのかに女性特有のいい匂いがしてるような気がするんだけど俺の気のせいかな。本当はじっくりと見たい気持ちを抑えて、俺はあまりキョロキョロせずにカノンの後をついていく。 藤百貨店さんには申し訳ないけど、デパートの下着売り場は年齢層高めだからそんなエロくないし大丈夫だろう。ええ、そんなことを考えていた時期が俺にもありました。 最初にカノンが手に取ったのは白を基調とした可愛いデザインの下着である。それを着た時のカノンを想像すると……おっと、まずいまずい。もう少しで下半身がピクリと反応してしまうところだった。 無心だ、無心になるんだ白銀あくあ! 頭の中で天我先輩の数を数えて落ち着こう。TENGAが1人、TENGAが2人、TENGAが3人……うん、完璧だ。下半身が鎮まってきたぞ! 「どう、似合うかな?」 ぐわああああああああああああ! こ、こら! 男の子の目の前で、女の子がそんな無防備に体の上から下着をあてがっちゃいけません!! カノンのせいで、俺の頭の中にいたTENGA先輩たちが一瞬でどこかに吹き飛んでいってしまった。 「あ……うん、似合うと思うよ」 って、そこで赤くなるんかーい!! おっと、思わずインコ先輩みたいなツッコミをしてしまった。 カノンは時たますごく無防備になるのに、その後の返しで素に戻って恥ずかしがるところがある。それが余計にいじらしくてどうにかしてしまいたくなるんだよなぁ。全く、その可愛さを真正面から受け止めてしまう俺の気持ちも考えてほしい!! でも可愛いので許します!! 「あと、これなんかどう?」 流石にやられっぱなしの俺じゃない。あえてここで自らカノンに提案してやり返してみる。 俺が選んだのは黒のシンプルな下着だ。カノンは黒よりも白やピンクだろうという既存の概念をぶち壊すような提案をしてみる。カノンのようなパーフェクトボディだからこそ、このスポーディーな感じの卑しくない感じの下着が際立つのではないかと考えた。 「「「「「おぉー」」」」」 えっ? 何、何!? 声の方に振り向くと、後ろからゾロゾロとついてきていたペゴニアさんと藤百貨店の人たちが口を半開きにして感嘆の声を上げていた。やたらと存在感を出してくる置物と空気である。 俺がそちらの方に気を取られていると、ショップ内で待機していた店員の人がすすっとカノンのそばに近づいてきた。 「試着できますよ」 「えっ?」 「よかったらこちらにどうぞ」 「あ、わ……」 店員さんは恥ずかしがっているカノンを押して試着室の方へと行ってしまった。 【NICE!】 後ろを振り向くと、ペゴニアさんが満面の笑みでカンペを出していた。はいはい、ナイスナイス。 「私、下着売り場に勤めて20年になりますが、男性が女性の下着を選ぶ姿を初めてみました」 「あくあ様が選んだ下着、私が仕入れたやつです。この仕事やってきて本当によかった……!」 「ちょっと、今すぐあのメーカーに……あー、もう会社閉まってるだろうから、社長に直電して在庫全部押さえといて」 「ど、どどどどどどうしよう、私、さっきあくあさんが選ばれた下着と同じものを今まさに服の下に着てるんですけど……」 「「「な、なんだってー!?」」」 なんか藤百貨店の店員さんが一塊になってコソコソと話してるけど、トラブルでもあったのかな? 後、ペゴニアさん、カンペで私も同じものを着用しましょうかとか聞かなくていいです。 思わず想像しそうになっちゃったじゃないですか。ペゴニアさんの事をジト目で睨んでいると、誰かが後ろから近づいてくる気配があった。カノンが試着を確かめて帰ってきたのかな? そう思った俺は、何も考えずに後ろに振り返る。 「ど、どうかな?」 えっ? 振り返るとそこには俺の選んだ下着を穿いたカノンの姿があった。 シンプルな黒の下着に包まれたカノンの肢体に息を呑む。ちゃんと出るとこは出て、引っこんでるところが引っこんでるだけではなく、理想的な体のラインとシミ一つない綺麗な肌、もはやその美しさは芸術レベルと言っても過言ではないだろう。 何よりも布面積の小さな黒いショーツの角度と、そこから伸びる白いおみ足、おへそとお腹周りのえっちさと言ったらもう……あぁ、腰回りもたまらなくいい!! そしておっぱいが! そう、おっぱいが!! 黒いブラジャーによって谷間の美しさを際立たせ、Dカップの膨らみを見事に包み込んでおられるのだ! あぁ、なんと素晴らしい……これが新居だったら秒で押し倒してたね。 「ありがとうございます、ありがとうございます……!」 俺は菩薩のような清らかな心で両手を合わせてカノンを拝んだ。 もちろん大事なことなので、忘れないように感謝のお礼を2回述べる。 「さすがはカノン様、見事なプロポーションだわ……」 「あくあ様が泣いてらっしゃるわ」 「下着を仕入れた私も泣いてます……ぐすん」 「見て、あくあ様がカノン様の全身を舐めるように熱い視線を向けられているわ」 「「「「「男の子にあんな目で見られるなんて羨ましい……」」」」」 藤百貨店の人は相変わらず固まってコソコソ何かを話してた。 あれ? そういえばペゴニアさんどこ行った? まぁ、いないならいないでいいんだけど、なんだか嫌な予感がする。 「えっと、これ買おうかな」 「う、うん、いいんじゃないかな。俺はその、すごくいいと思います」 やったぜ!! 嬉しそうな表情をしたカノンは、着替えるために再び試着室の方へと向かう。 あぁ、かわいいなぁ……。俺がのほほんとした表情をしていたら、誰かがツンツンと俺の腕を突いた。 「ん? な……ん、だと……!?」 振り向いた俺の視界に、先ほどカノンが着ていたのと同じ下着を身に纏ったペゴニアさんの姿が映る。 その時の感想を一言で表すとこうだ。 DEKAI! そう SUGOKU DEKAI! いや、どこがとは言わないんだけどね。 だって、もうそれ……パツパツじゃないですか。完全にアウトですよそれ……。 ペゴニアさんが持っていたカンペを見て、俺は目を見開いた。 【あえて、お嬢様と同じサイズのものを着用しています】 おっふ……なるほどね。 だからブラジャーのサイズが小さくておっぱいがこぼれ落ちそうになったり、小さすぎるサイズのパンツが限界まで伸びてお腹の肉が食い込んだりしてるわけなんですね。うん、エロすぎだろ……。こんな姿で試着室のお外にでちゃダメでしょ!! ペゴニアさんは、もっと自分の事を大事にしてあげてください!! 「あら……ちゃんと反応してくれるんですね。嬉しい」 うおおおおおおおおおおおおおおお! TENGA先輩が1人、TENGA先輩が2人、TENGA先輩が3人……煩悩退散!! ヤベェ、今確実にペゴニアさんの視線が下半身に向いてた。ほ、微笑んでたけどブラフだよね? 膨らんでないよな!? 俺も男だからピクリとは反応したかもしれないけど、勃ってないからこれは浮気じゃない、セーフ!! 「私もこれ買ってきまーす」 おい、マジかよ……。 ちなみに2人の下着代は俺が払った。なんでペゴニアさんの分までと思うかもしれないけど男なら当然の事である。 見た分の対価は払うのが男のマナー、ジェントルマンの流儀ってやつだ。 【#PEGONIA WIN】 わかってるって、カンペ出さなくてもわかってますから。俺の負けでいいですよもう……。 ちなみになぜかその後、3人でお揃いのアニマルルームウェアとスリッパを買う羽目になった。 カノンは下着に合わせて黒猫さん、ペゴニアさんは半目のクマさん、俺はメリーさん……じゃなくて羊さんのルームウェアとスリッパを選んで被らないようにする。あ……ちょっと待って、俺、家でこんなかわいいの着るの? 「ありがとうございます。ありがとうございます!!」 「もう無料で差し上げます。どうかもらってあげてください!!」 「すみません。ちょっと写真撮るので着用してくれませんか? いやぁ〜これも仕事なんで、ほんとすみません。下心とかは全くないんです。お手数かけてすみません。あっ、ありがとうございます。ちょっと100枚くらい写真撮っておきますね。もしもの時のために、あーすいませんすいません。ありがとうございます!」 「え? メーカーの担当が飲み会行ってる? 今すぐ首根っこ引っ張って呼び戻せ!! 倉庫に眠ってるやつも全部押さえろ!! 酒なんか飲んでる場合じゃねぇぞ!!」 なんかね。藤百貨店のお姉さんたちにもうね、すごい勢いで囲まれて断れなかった。 俺たちはなんとか3階での買い物を終えると5階へと向かう。 5階にはインテリアの商品や生活雑貨などが数多く揃っているフロアで、今日のメインの買い物はここだと言っても過言ではない。 「このソファーいいかもね」 「うん、そうだね」 ちょうどいい2人掛けのソファを見つけたので、試しに2人で座ってみる。 シートが電動リクライニングになってるし、左右にテーブルがあって使い心地がすごく良さそうだ。 2人で映画を見たりテレビを見たりする時にいいかもしれない。 次に目をつけたのは大人数が座れるソファだ。来客のことを考えたらリビングには必要だと思う。 値段を見たら新車並みのお値段だったけど、そこは見なかったことにする。というか、こういうことでもないと俺がお金を使う機会がまずない。それに貸切にしてくれて物件のサポートまでしてくれた藤蘭子会長のために、今日だけは藤百貨店さんで湯水のごとくバンバン使っちゃう。 他にもダイニングで使うテーブルと椅子とか、玄関に置くオットマンとか、色々なところに敷く絨毯だったりも選ぶ。 そして家具のコーナーで最後にやってきたのは寝具、ベッドの展示をしてあるコーナーだ。 「これ寝心地良さそう」 「う、うん……」 俺はカノンと向き合うようにベッドに寝っ転がる。 「しゅ、しゅごい……」 「こ、これが本当のベッドイン」 「え? もしかしてこれ始まっちゃう感じですか?」 「念のためにカメラ回しとこ……」 「「「「「REC……」」」」」 パンパン、パンパン。 はいはい、そんなにカンペをボールペンで小気味よく叩かなくてもわかってますよペゴニアさん。 【そのまま抱け! #AQUA WIN!!】 アホか!! こんなところでするわけないでしょ!! 全くこの人は何を考えてるんだ……。 【手伝いましょうか? #実は2人とも既に下着を着用してます】 は? 何考えてんだこの人は……って、え? カノンも? ちょっ! そんなにも顔を赤くして頷くなら、カノンもなんで穿いてきた!? これはまずい。俺はすぐに上半身を起こすと、ベッドの上から離脱する。 俺たちは枕や掛け布団、ブランケットなど寝具回りも一通り選ぶと、次に食器類のフロアへと向かう。 そこで俺はちょうどいい柄のマグカップを見つけてしまった。 さっき買ったルームウェアとそっくりな猫と羊の絵が描かれた黒と白のマグカップは、お互いにカップを向き合わせるとまるで羊と猫がキスしているように見える。元々ペアで作ってたわけじゃなくて、偶然なんだろうけど俺はこれが気に入ってしまった。 「カノン、これよくない? ペアのマグカップ」 「えっ……ペア?」 なんだかカノンはよくわかってなかったみたいなので、俺はペアっぽく見えることを説明する。 「ペアの……マグカップ?」 「ちょっと待ってください。マグカップってペアで使うものなんですか!?」 「し、知らないわよ。そんなこと聞いた事ないもの……!」 「いや、そういえば以前、白龍先生が書いているのうりんで、偶然にも男の子と一緒の手ぬぐいを使って、お揃いだってシーンあったけどそれじゃあ……」 「「「「「それだ……!」」」」」 「やっぱり白龍先生は天才ね」 「ここにきて先生の作品で得た知識が役立つなんて思ってもみなかったわ」 「やっぱり先生の作品は私たち女性にとってバイブルね」 あれ? 今ほんの少しだけ会話が聞こえてきたんだけど、ペアのマグカップって存在してないの? それじゃあさっきのあれとかペアルックとかって認識してる? 俺は改めてカノンに聞く。するとわかってなかったみたいなので、改めて説明すると固まってしまった。 【#NICE! #AQUA WIN #CANON LOSE #PEGONIA LOSE】 はいはい、そこもわかってますって。俺はペゴニアさんを無視して、カノンの前で手をひらひらと振る。 おーい! カノン、早くこっちに戻ってきてくれー! 仕方ない、まだ戻ってくるまでに時間かかりそうだし先に会計しとこう。 会計を済ませた後、戻ってきたカノンと一緒に色々と生活用品を購入して上の6階へと上がる。 最初にアートギャラリーに行くと、カノンのセンスで壁に飾る絵とかアート作品を買う。 なんとなく俺が選ぶと変なのを選びそうな気がしたから、そこはカノンに任せた。 「あ……でもこれいいな」 俺はその中でも隅っこにあった一枚の絵に注目する。 幾何学的な装飾の枠組みの中に描かれた女性の姿、純白のドレスを身に纏った女性は、しなやかで美しい線と力強くはっきりとした線で堂々とした立ち姿として描かれている。後ろに咲き誇る薔薇の花は高潔さを醸し出し、百合の花は純潔さを演出しているのだろう。そこはかとなくカノンを少し男前にした感じを連想させる。 俺はひと目でこの絵に魅了された。 「これ買います」 これを描いたMARIAさんは新進気鋭のアーティストで、他の展示されている絵画に比べるとものすごく安かった。 別に安かったからとかじゃないけど、MARIAさんの作風が気に入った俺は、他にもこの人の描いた絵があるかどうかを店員さんに聞いてみたところ、お試しで置いてあったそうなので他の作品はないらしい。 しかし作者のMARIAさんとは連絡がつくそうなので、他にどういう絵を描いているのか問い合わせてくれるそうだ。クリスマスに発表する予定の曲、そのジャケットのイメージにこの人は合いそうな気がするので、俺は連絡先を伝えて欲しいと電話番号とメールアドレスなどを書いた紙を店員さんに手渡す。 「あの紙切れ、きっとここに置いてあるどの美術品より高価よ」 「オークションに出したら秒で億を超える自信があるわ」 「スターズの貴族のお嬢さんなら、お金に糸目はつけないでしょうね」 「あの若き石油女王なら、普通に白紙の小切手だしそう」 「さっき店員の田中さん、紙切れを持つ手が震えてたわよ」 「「「「「わかる……」」」」」 カノンとペゴニアさんが選んだ絵画も一緒に会計すると、今日いちの金額が表示された気がするけど見なかったことにする。隣にいたカノンが、5年後に売ったら間違いなくどれも10倍以上に値上がりするわよとか、とんでもない事を言っていたけど聞かなかった事にした。 アートギャラリーでの買い物を終えた俺とカノンは、ギフトカウンターへと向かう。 そこでは結婚式に参加してくれた人たちに、引き出物としてギフトカタログの1番高いやつを手配してもらった。 俺とカノンの顔が入った皿とかもらっても需要ない気がするし、きっとこれが1番無難だと思う。 「これで全部かな?」 「うん、多分大丈夫」 カノンは予め買うものを決めて来ていたのか、紙に書いたリストに目を通す。 こういうところがいい加減な俺と違って、しっかりしてるなあと思う。 買い物が終わったので2人でエレベーターに乗ろうと歩いていたら、その近くにベビー用品を売っている店があった。俺はそこに置いてあったウサギのぬいぐるみが、らぴすみたいな顔をしていて思わず笑みを溢してしまう。 「あ、あくあああくあああああ、その、あの……」 「ん?」 あれ、なんかカノンの挙動がおかしいぞ。壊れたロボットみたいになってる。 「あくあは……その! こ、ここ子供は……す、好き?」 「あ、うん。好きだけど?」 「そっ、そっかぁ……」 あれ? 浮かない顔してるけどどうしたんだ? 「もしかしてカノンは子供が嫌い?」 「ううん! そんな事ない!! 子供好き!!」 お、おぉ、なぜかやたら前のめりになるカノン。 「あくあは……私と赤ちゃん作りたくない……?」 ちょっ!? カノンさん!? 一体何を言い出すんですかこの子は! まさかまたペゴニアさんの指示じゃ……って、アレ!? いない!? って、思ってたら藤百貨店の社員の皆さんと一緒に、遥か遠くの物陰からこちらを見守っていた。 気遣いしているのかしてないのか……いや、それはいい。今はこっちの方が問題だ。 「カノン……」 俺は軽く咳払いをすると、カノンの目をじっと見つめて、両腕にそっと優しく手をかける。 「どうしてそう思ったのかはわからないけど、俺もいつかはカノンとの子供が欲しいと思ってる」 俺の言葉で、カノンはパァッと明るい顔をする。 「でも今じゃない。俺とカノンはまだ学生だ。ちゃんとカノンには学校を卒業して欲しいし、同い年のカノンとゆっくりと一緒に歩んでいきたい。それに仕事だってもっと落ち着いてからの方がいいと思ってる。俺だってちゃんと子育てしたいと考えてるし、カノンだけに任せたりとか、ペゴニアさんみたいに他の人に頼りっぱなしになってしまうのは嫌なんだ。ごめんな。俺のわがままかもしれないけど、俺とカノンの子供だからちゃんと大切にしたいって考えてるから」 「そ、そっか……あくあは、そんなことを考えてくれているんだね。わ、私の方こそごめんね。しょ……初夜の時、ゴムつけてたから、私とその……赤ちゃん作りたくないのかなって思って……」 ちょっ、ちょっとカノンさん!? 遠くで誰かが倒れた音が聞こえる。そちらに視線を向けると藤百貨店の社員さんの1人が倒れて、周りの人が介抱してあげていた。ペゴニアさんはNICEのカンペを持ったまま固まってるし、せめて聞いてない振りくらいしてくれよ!! 「そ、それはごめん。でもほら、ゴムを使わないとその……避妊ができないだろ?」 俺の言葉に対して、何故かカノンは首を傾ける。 「あくあ……ゴムは男の子側が強姦された時とか、何かしらの理由で子供を作りたくない女性と性行為をするために使うものであって、夫婦間の避妊は基本的に経口避妊薬を飲むんだけど」 「えっ? でもピルって体にあまりよくないんじゃ……?」 「あれ? もしかして男の子って授業で習ったりとかしないのかな? ピルが体に悪かったのって数十年前だよ? 今のお薬はそんな副作用ないから、あ、安心して、次からは生でシテ欲しいな……」 「なっ、生……」 カノンさん、まずいです! いくら貸切とはいえ、ここお外ですよ!! あっ、ほら、また遠くで誰かが1人倒れた音が聞こえる。念の為にそちらを確認すると、またペゴニアさんがカンペを出していた。 【下の階の寝室エリア使っていいですよ!!】 ちょっと、ペゴニアさん!? 【ちゃんと許可は取ってます!!】 藤百貨店の社員さんも頷かないで!! しないから、しませんから!! ちょっと、カノンさん!? えっ、しないの? みたいな顔しない!! いいですかカノンさん、ここは百貨店! お家じゃないんですよ!! 全くもう。 ほら、そこが騒がしいからカノンが気がついちゃったじゃん……。 「そういうわけだからちゃんとカノンのことは考えてるし、ふ、2人の将来とか家族の事とか、これからの事とかも考えてるから、新居に引っ越したら一度ちゃんと話し合おうか? カノンだって、カノンが思ってることがあるだろうしね」 「う、うん」 不安の消えたカノンの顔を見て、俺はホッと胸を撫で下ろす。 とあにも、たまにというか結構説明が足りない時が多いって言われたし注意しないとな。 今回の事も思ってもいなかったところで、カノンとすれ違わなくてよかった。 「そ、それじゃあ今日は帰ろうか。俺もその……CRカップが終わるまでは忙しいし」 「う、うん。私もあくあと話したい事、まだいっぱいあるけど、それは新居に引っ越して落ち着いてからにしようと思う。あ、後……ひ、引っ越したら、毎日しようね。今度はなしで……」 ぐわああああああああああああああ! だからカノンさん、ここお外! 俺は男! 男は猛獣! 夫婦とはいえ、そんなことを軽々しく言っちゃダメ!! 本当にこのままホテルにでも連れ込んでやろうか……いや、だめだ。流石に体力がもたなくなる。 そうだ落ち着くんだ白銀あくあ、新居に住めば毎日できる!! ここは我慢……そう我慢するんだ……。 【我慢は体に良くないですよ? 一発抜いてスッキリしましょう! 私たちもお手伝いします!!】 最後の最後になんて長文書いてるんだよ。あの人……しかも私たち? 俺が首を傾けると、藤百貨店のお姉さんたちが一斉に頷いた。 あのさぁ……。ペゴニアさんのせいでしょこれ……。 俺は見なかったことにして、カノンと2人で1階まで降りるとその場で解散した。 はぁ……なんか余計に疲れた気がする。 帰りのタクシーの中、やっぱりカノンと近くのホテルでしたらよかったかなと少し後悔した。 ************************************************ もっとイチャイチャするデートを描きたかったのに、今度はキレキレのペゴニアさんのせいで予定を狂わされる。 捗るの時といい、この2人がまともにおデェトができる日は来るのだろうか。 リンリンさんレビューありがとう! ちゃんとじっくりと読ませてもらいました。 レビュー以外にもブックマーク、評価、いいね、感想、誤字修正等もとても助かっております。 また本編では少ししか絡んでいませんが、CRカップのお話に合わせて鞘無インコ視点でのシロとたまとの絡みを書きました。よかったら読んでください。fantiaの方ではインコのイメージ図もあります。 月2回以上はこういう小話やりたいですね。楽しんでくれてる人がいるといいけど……。 ちなみに営業の人から有料プランやってくださいと連絡あるけど、無料なんで安心してください。会員登録しないでも読めるようになっているはずです。 https://fantia.jp/yuuritohoney https://www.fanbox.cc/@yuuritohoney Twitterでお知らせとか、たまに投票とかやってます。 https://mobile.twitter.com/yuuritohoney 掲示板、メンテナンスだよ〜。 【欠席】白銀あくあ様を語るスレpart3028【代打マユシン】 18 ななし 昨日の配信はやばかった。 20 ななし >>18 シロくん欠席でがっかりからの、まさかのピンチヒッター黛くんだもん。 しかも解説実況に天我くんだし。 22 ななし ユリスのハイテンションにたじたじになるマユシンくんが可愛かった。 しかもユリス、シロくんはシロさんさんなのに、黛くんは、おい、マユズミィだもんw 理由は黛自体の発音が喋りづらい上に、さんをつけると長くなりすぎて余計に喋りづらいて理由からなんだけど、あんなん笑うってw 23 ななし あくあくんの代わりに、黛くんが入るとチームの感じがまた全然違った感じでそれも面白かったなぁ。 それとユリスだからあんな感じになったけど、そうじゃなきゃ黛くんを呼び捨てになんてできないよw そこもすごく新鮮で面白かった。 25 ななし あくあ君という共通の話題で盛り上がる先生と黛君、それに頷くリスナーの流れもよかったよ。 先生「あくあ君ってさ……なんていうか、無自覚にすごいことやる時あるよね」 黛君「わかります。普段からあんな感じですよ」 リスナー「うわぁー、あるある」 28 ななし >>22 昨日のユリスは覚醒してたな。 ちゃんと先生と黛くんをキャリーしてチャンピオンとるんだもん。 プロゲーマーの本気すごって思った。 29 ななし >>20 天我先輩のブロンズ解説は笑ったwww あくあ君の絵と、黛君のダンスに次ぐ新たなポンコツ要素が発掘される。 今の所、とあちゃんだけがポンコツ要素がない。 32 ななし >>29 しかも身内贔屓がすごいw 普通にちゃんと解説してるのかと思いきや、最終局面でとあちゃんや黛君生き残ってると素になって応援しだすもん。しかもちゃんと解説してるのも、してる風だからね。よく聞くとあまり中身がない。 でも途中トラブった時にさ、30分意味のない会話で場をつなげるのはある意味すごかったw これは是非、本番も神視点に先輩参戦でお願いしたい。 VC乱入で絡まれた時の実況者たちやそのリスナーの反応も面白かったしね。 あー様が優勝した時の白天の絡みもっと見たいよお。 34 ななし 先輩は解説のために一応ゲームやってきたらしいな。 こういうところがちゃんと真面目で好き。 そこで先輩が見出した最強の武器構成、後の天我構成を鞘無インコが使って優勝からの天我先輩VC乱入とか最高だった。直前まで関西弁だったのが、借りてきた猫みたいにちょっと変な標準語で喋ってたしw 36 ななし EPEXのプロゲーマーや実況者達が試合後に天我構成の練習しててクソワロタw これは世界大会で天我旋風くるぞ! 37 ななし >>34 鞘無インコは配信外のあー様やとあちゃんとも奇跡的なマッチングで一緒にプレイしてるし、持ってるなって思う。 39 ななし >>32 白天ってなんだって思ったけど、あくあ君とアキラ君のことか。 一瞬、天剣に見えた私はヘブンズソード中毒患者……日曜の朝が待ち遠しいよお。 41 ななし >>39 昨日アイコちゃん先生が試合中にテンパって、黛君のことを間違ってシロ君と呼ぼうとして途中で気がついて呼び直したせいで生まれた言葉、シロマユが元ネタになってる。若い子に受けてSNS上でも急速に広がってるらしい。 元々、シロくんとたまちゃんで白玉コンビって呼んでたのも影響が大きかったのかも。 白天以外だと、とあちゃんとあー様を表す白猫、あー様と黛くんの白眉も人気。 44 ななし なんかもう、本当に大会主催者の人にはありがとうって言いたい。 男の子と女の子達が1つの空間に集まって友達のようにわちゃわちゃしてる感じが、思い描いていた理想の学校生活を見てるみたいで本当にくる……。 ゲーム実況なんて、ただの一般人が騒いでるだけじゃんなんて思ってたけど、そうじゃないんだよね。 テレビよりタブーが少ないし、テレビだともっとよそよそしい感じになりそうだけど、シロくんにしても、黛くんにしても、天我先輩にしろ、とあちゃんにしろ、こんなにも接しやすいんだってわかったのが大きい。 46 ななし >>44 それな。 47 ななし >>44 あくあ君(黛君、とあちゃん)の視点見てニヤニヤ。 神視点(昨日だけは天我先輩)を見てニヤニヤ。 対面した他チームの視点見てニヤニヤ。 2度も3度も楽しめるの最高すぎでしょ。 48 ななし >>44 いい感じに参加勢が若くて素人なのもいいんだよね。 だから絡みが自然で、なんか学校感がある。 ユリスのそれじゃないけど、普通はマユズミィ! なんて言った時点で、テレビ局ならクレーム入って謝罪すらあり得る。テレビ局も少しのクレームなんて無視すればいいのにって思った。 50 ななし >>48 若くないアイコちゃん先生は? 53 ななし >>50 やめて差し上げろ。 せっかく打ち上げでウキウキしてるのに、そんなこと言ったらまたネガティブになっちまう。 55 ななし 白龍先生、ユリスがいるとはいえあくあ君と打ち上げデートだもんなぁ。羨ましい。 58 ななし おい! 公式からアナウンス来たぞ!! 本番の神視点解説の裏放送に黛君と天我くん出演らしい。 60 ななし >>58 マジかよwwwww 61 ななし >>58 このフットワークの軽さもゲーム界隈の魅力だと思う。 私、テレビ局勤務だけど、なんで若い子の間でこれが流行ってるのかよくわかった気がするよ。 63 ななし >>58 これみんな裏解説見に行くんじゃ……。 66 ななし >>63 解説の人面白いしわかりやすいから私は表みようと思う。 どっちも選択できていいんじゃないのかな。毎試合、試合終了後は解説陣が合流するみたいだし、要は試合中の解説をちゃんとしたバージョンで見るか、ベリル組の贔屓解説を見るか、両方違っていいと思う。むしろ両方みたい。 68 ななし 家電量販店勤務だけど、タブレットとかyourtube見れるテレビとかの売上が先月からいい。 延期したことでなんとか数は確保できてるけど、欲しい人はお早めに。型番によってはもう売りきれてる。 みんなテレビとタブレットとか複数台使って同時視聴するらしい。 69 ななし あー様お休みは悲しかったけど、そのおかげでこの流れは神。 72 ななし >>69 ここ最近はハードスケジュールだから休んで正解だと思う。 みんなは一昨日休めてたけど、あー様は月9発表会も最後まで残ってたしね。 あー様とシロ君の予定表 10月8日土曜日 結婚式 10月9日日曜日 午前中にランウェイ出演、昼から飛行機 10月10日月曜日 朝に帰国、そのまま月9発表会 10月11日火曜日 CRカップ練習スクリム、たまちゃんはお休み 10月12日水曜日 お休み 10月13日木曜日 CRカップ練習スクリム ← 今日ココ 10月14日金曜日 CRカップ練習スクリム(延長ありなので24時超える見込み) 10月15日土曜日 CRカップ本番 75 ななし >>72 みんなはお昼の部が終わったら帰ったけど、あー様だけは最後まで残ってたもんなぁ。 帰ったら24時超えてたんじゃない。お姉さんは心配だよ。 77 ななし >>75 疲れた時のあくあ様も麗しかった……。 なんかもう色気がすごい。 79 ななし >>77 それな。乱れた前髪がグッときた。 80 ななし 月9といえば、さっき月9スレ覗いたらまだ議論してて笑ったw あれだけちゃんとやる野球には意味があるとか言って、訳のわからない数式で野球のスコアを分析してる人たちなんなんwww 83 ななし >>80 諦めろ、あそこはもう頭がおかしくなってしまった奴らの巣窟になってる。 85 ななし >>80 月9スレに比べるとこのスレがいかに低レベルか……。 妹と血が繋がってない。ヒロインかぐぎゃああああああ! もしかして莉奈が妹!? うぎゃああああああああ! 小学生どころじゃない。動物園並みのレート帯。 88 ななし >>85 うわっ……私たちの知能指数、低すぎ……? 89 ななし >>85 主にこいつらのせいです。 捗る。 嗜み。 チンポスキー。 92 ななし >>89 捗ると嗜みはまだいい。最後のやつは名前からして頭が悪すぎる……。 95 ななし >>92 お前やめとけって。自分のスレ番号をよく見てみろ……。 96 ななし >>92 おま……それを言ったら姐さんも……。 98 ななし 月9は舞台挨拶、前半部分は当たり障りのない感じで映像も公開されて記事にもなってたけど、後半部分は公開されないのかな? 101 ななし >>98 月9スレにまとめがあるよ。 ・苦悩する一也と、どう変化していくかを楽しみに。 ・後でホームランの映像合成するつもりだったけど、初球でホームラン打った。 これにはあの小雛ゆかりも目を輝かせて大拍手だったらしい。 ・他にもこんな逸話がたくさんあるので放送が終わった後にSNSで発信するらしい。 ・監督曰く、超人一也というかハイスペックな白銀あくあをお楽しみにとのこと。 ・沙雪にも変化あるかも? ちなみに小雛ゆかりは沙雪が嫌い。 ・現実でも妹のいるあー様は、リアルでも妹ちゃんの髪を乾かしてあげているらしい。 ・あー様「最近、妹に避けられるんだけどなんでかな?」 なんともいえない顔をする監督、呆れる月街アヤナ、小雛ゆかりだけが大爆笑。 ・小雛ゆかり曰く1番可愛いのは莉奈(あー様も頷く)、月街アヤナが珍しく赤面。 ・アヤナはヒロインのオーディション受けたけど、落ちて莉奈役になった。 ・一部のシーンに限り、これから撮り直しするらしい。 ・司先生は欠席。メッセージも一言だけ「放送を楽しみにしています」 104 ななし >>101 まとめ助かる。 107 ななし >>101 どうやったら、あくあ様の妹になれますか? あんな素敵なお兄ちゃんがほしいです……。 109 ななし >>101 妹が中学生なんだけど、中学ではもう月9の話でいっぱいらしい。 110 ななし >>101 ちなみにピッチャー役の人、肩の故障でプロ諦めたけど、2年前の甲子園優勝ピッチャーでドラフト候補。 最初緩い球投げようとしたけど、バッターボックスに入ったあくあ様の気迫に押されて本気で投げてしまったらしい。それを綺麗にバックスクリーンに返されて、本当にポカーンとしたってSNSに書いてた。 112 ななし >>101 補足すると司先生は一回も現場に来てないし、完成したフィルムも見てないそう。 台本とかだけ提出して、あとお好きにどうぞって言われたらしい。 115 ななし >>107 そんな方法あったらみんな妹になってる。 116 ななし >>107 むしろリアルでも髪乾かしてるって聞いて私無理って思った。 贅沢かもしれないけど、絶対に緊張するし、そんなの毎日された心臓が止まっちゃう。 118 ななし >>107 聖クラリスに妹が通ってるんだけど、バイクで妹さんを迎えに来た時は学校が揺れたって言ってた。 121 ななし >>109 中学生の時にこんなドラマ見てたら、間違いなく狂ってただろうな。 そりゃ全国の女子中学生の間で話題になるよ。 123 ななし >>109 私の妹も中学生なんだけど、クラスにいる男の子も月9見てるらしくて盛り上がったって言ってた。 ちなみに男の子も、あくあ君みたいなお兄さんが欲しいって言ってたんだってさ。 126 ななし >>110 普通におかしいやろ……。 129 ななし >>110 これマジ? 133 ななし >>112 司先生らしい。 134 ななし >>116 >>118 おい嘘だろ……。 136 ななし >>116 >>118 あくあ様って、妹さんと結婚するつもりなのかな? そうじゃないとこんなことされたら普通に勘違いすると思っちゃうんだけど。 137 ななし >>116 世の中にいる大半のお兄さんは、妹なんて汚物としか見ないのにな。 ・洗濯物が一緒だとキレる。 ・お風呂の湯を変な事に使われたくないから最初に入った後に抜かれる。 ・ご飯の時同じテーブルで食べてくれない。 ・初めて香水つけたら頭の上からバケツの水ひっくり返された。 ・色気づいてるんじゃねぇと、買った化粧品をゴミ箱の中に投げ捨てられた。 ・家族でも部屋に入ったら警察に通報される。 幻想ぶち壊すけどリアルのお兄ちゃんなんてこんなもんだよ。 141 ななし >>137 やめろ……やめてください……。 142 ななし >>137 あのさ、中学生の女の子ってやっぱりちょっと口が軽いから、探せば結構情報転がってるんだよね。 聖クラリスの女子中学生たちのアカウントから得たあくあ君情報を、今まさに公開する時が来た。 ・一緒に洗ってくれる。下着もちゃんとネットに入れてくれてた。 ・お風呂上がりに妹ちゃんの髪を乾かしてくれる。 朝もブラシしてくれたり髪を三つ編みにしたりとか色々してくれるらしい。 ・妹ちゃんにパンケーキ焼いたり、オムライス作ったりしてくれる。 あくあ様が料理を担当する日は妹ちゃんの好物しか出ない。 ・妹ちゃんが使ってるのは、あくあ様と同じ香水。2人でシェアしてるらしい。 ・アンドハニーローズっていうブランドのシャンプーセットを買ってもらった。 中学生には普段使いするには高いなぁって悩んでたら、プレゼントしてくれた。 ・部屋の中に入り放題。ベッドに寝転がり放題。 そのままベッドで寝落ちしてたら、帰ってきたあくあ様に優しくお布団かけてもらった。 世の中の恋人や旦那さんより甘々なお兄ちゃんってどうよ。こんなことされたら絶対に狂うわ……。 145 ななし >>123 いいなぁ。私も男子とそういうお話がしたかった。 148 ななし >>142 これはもう結婚するつもりでしょ。 そうじゃなきゃこんなことしない。 149 ななし >>142 肉体関係のある兄妹同士でもこんな事にはならないわ。 150 ななし >>142 妹ちゃんは毎日セックスしてるのかな? 羨ましい。 151 ななし >>142 これでセックスしてないって言われても嘘だって言うわw 最低でも手とか口とかで性処理は手伝ってもらってるでしょ。 それなら下着洗うのも納得、使ったのかな? 羨ましい……。 152 ななし >>142 あー様が買ってあげたシャンプーの匂いってどれだろう? って調べたらメルティか! 明日買ってこよ……。 153 ななし >>142 あくあ様のベッドで寝るとか……。 私なら絶対に変なお汁で汚しちゃう。 154 ななし >>142 これって、あー様で汚しちゃったおパンツも一緒に洗ってくれるって事ですか? そんな事されたら、またおパンツダメにしちゃうじゃん……。 156 ななし >>142 あくあ君が作った手料理、毎日食べてて大丈夫? それ妊娠しちゃったりしない? 私なら、卵料理とか、ホワイトシチュー系の料理ばっかりお願いして性的にアピールしまくるね。 158 ななし >>136 ここ>>142までやっておいて、結婚しなかったら鬼畜の所業でしょ。 あくあ様がそんなひどいことするなんて思えないよ。 妹ちゃんって中学1年? 2年? もしかして初潮まだ来てないのかな? 手料理でお腹を膨らませるのっていうのは暗示で、これお前の生理が始まったら、直ぐに孕み袋にするぞってアピールじゃないの? いや、逆に子供ができないから男の子的にはやり放題なのか。 163 ななし >>152 秒でHP落ちたんだがwww 確か誰かと使ってるシャンプー同じやぞ。 165 検証班◆9n2SARETAi >>152 ど、どうしましょう……。 私、全く同じシャンプーセット使ってます。 167 白龍◆XQshotacon >>152 全く同じシャンプーが家にあった件について。 これは白龍先生大勝利きちゃう? 170 ななし >>158 あくあ様の孕み袋なんて高望みはしません。 使い捨てティッシュかゴミ箱か便女になりたいです……。 精子も強請りません。おしっこでもいいし、先っちょだけでいいから挿入してくれるだけでいいんです。 いくら払えばいいですか? 学生時代からコツコツ貯めた貯金と投資で1000万以上あるけど全額出せます。 26歳、身長160cm、スリーサイズはB87・W60・H88のGカップ、童顔で政府機関勤務です。 どんなプレイでもいけます。もうこの際、誰でもいいんでもらってください。養わせてください。 174 ななし >>165 >>167 無理するな……。 175 ななし >>165 >>167 よりにもよってコテハン最年長組が中学生の妹さんと同じやつ……。 177 ななし >>167 先生、今直ぐ新しいのを買いなおせ!! あー様に中学生の妹さんと比較されるぞ!! 179 ななし >>170 悲壮感がすごい。頑張れ……。 181 ななし >>170 この掲示板にもこんな人がゴロゴロいるんやろうなあ……。 年齢もスリーサイズもほぼ私と一緒で震えたわ。 183 ななし >>170 貴女はまだ大丈夫さ。 私なんて29歳、身長161cm、スリーサイズはB90・W58・H90のHカップだぞ。 しかも童顔じゃないし、おっぱいもデカくて年齢も……もはや絶望だよ。 だからこそ先生が打ち上げ呼ばれた時はテンションぶち上がった。 まだ頑張っていいんだって涙出たもん。 ちなみに私も誰でもいいのでお願いします!! 185 ななし >>170 今まさに中2です。B90cm W63cm H85cm。 もうこれ以上大きくならないで……。 188 ななし >>170 >>183 うわぁあああああああああ! 192 ななし >>170 >>183 ナカーマ! 193 ななし >>185 中学生でそれか……でも諦めちゃダメだ。 あくあ様は巨乳好きだという噂がある。 196 ななし >>193 嗜みってDカップだっけ? どうなんだろうな。あくあ様が胸のでかい奥さんをもらってくれれば確定なんだけどなぁ。 男ウケ要素がミリもない姐さんを貰ってくれたら救われる女の子は多そう。 197 ななし >>185 うちの妹、小学六年生でFカップ。 私もそんな感じだったし(今はHカップ)、大丈夫、探せば仲間はいっぱいいる!! 204 ななし >>196 男受け要素がミリもないとかやめて差し上げろ!! 205 ななし >>196 ヒェッ!! 206 ななし >>196 私も嗜み繋がりで姐さん来ないかなって思ってる。 姐さんがくっつけば、救われる女性はかなり多いぞ。 207 ななし >>196 スレ住民全員+嗜みのプッシュでどうにかならんか。 なお捗ると、チンポスキーは足引っ張りそうだから置いていく。 209 ななし スレ住民に推しとの結婚望まれる姐さんつよすんぎ。 ・年齢が30以上 ← 全世界の同世代が救われる。 ・胸がでかい ← 全世界の乳でか女が救われる。 ・身長がでかい ← 全世界の身長高い女子が救われる。 ・童顔じゃない ← 全世界の男受けしない顔の女子が救われる。 さりげに全ての要素が揃っちゃってるんだよなぁ。 214 ななし >>209 お前死にたいのか? 215 ななし >>209 まさにその通りなんだけど……うん、やめよ? 217 ななし 姐さんって捗ると違って理性高そうだから、社員になった時点でちゃんと我慢しそう。 よっぽど周囲というか、あくあ様の方から来てくれないと難しいんじゃないのかな。 219 ななし お前ら少し落ち着け。よくない流れになってるぞ。 221 ななし 嗜みが結婚したことで色めきだっているけど、最初の>>1を忘れるなよ。 私たちはあくまでもあくあ様のご活躍を見守りつつ、たまに見せてくれるサービスシーンのおこぼれがもらえらたらそれで満足なんだから。 226 検証班◆07218KADO6 >>219 >>221 そうだぞ。決して本人には迷惑かけるなよ。 私たちのような喪女に無償でズリネタを提供してくれてるだけでも、あくあ様には感謝しないといけない。 とりあえず胸がでかいやつは、茄子で乳首押したり、挟んだりしてオナると気持ちいいぞ。 あくあ様が自分の胸を使ってくれてる感じがして妄想が捗る。 234 ななし >>226 うん、わかる……わかるんだけどさ。お前が言うな。 235 ななし >>226 おまいう? 236 ななし >>226 あっ……胸でするのやばい。これきたかも……。 237 ななし >>226 お前が……って言おうとしたけど、胸に茄子あざすあざす。 238 ななし >>226 茄子でおっぱい弄るの気持ちいいかも。今日から毎日します。 241 ななし おい!! バカまんこども、茄子でオナってる場合じゃねぇぞ!! 藤にあくあ様ご結婚セール&キャンペーンの詳細きた!! 243 ななし >>241 お前、マ? 245 ななし >>241 ほんまやんけ!! 249 検証班◆9n2SARETAi 多分もう落ちないと思うけど、念のために貼っておきます。 白銀あくあ様ご結婚おめでとうございますセール ・アロマディフューザー(白銀家と同じ香り) ・ルームウェア、スリッパ(あくあ様とお揃いでどうぞ!) ・女性用下着(あくあ様セレクション) ・食器類、寝具類、家具(白銀家御用達) キャンペーン、1万円以上ご購入の方に、白銀あくあ第二回藤トークショーへのご招待。 日程と詳細は決まり次第HPにて公開いたします。 あとこれは言っても大丈夫なやつだけど、多分トークショーは前より豪華になる。 食事付きで歌もやるそうだからキャンペーン応募要項の下限である1万で当選するなら相当安いです。 256 ななし >>249 さすが姐さん。 257 ななし >>249 やっぱ姐さんだわ。捗るの茄子オナ情報よりよっぽど有益。 258 ななし >>249 第二回トークショーきたああああああああ! 260 ななし >>249 歌付き食事付きだと? これはやばいな。 262 ななし >>249 えっ!? あくあ様セレクトの下着ですって!? 264 ななし HP行ったら詳細見れるぞ。 黒のシンプルなやつだった。 267 ななし すみません。男の子と触れ合った経験すらないくそド処女の女子高生なんですけど、男の子って女の子の下着を選んだりするもんなんですか? 273 ななし >>267 いや、普通にないから。 275 ななし >>267 そんなことをしてくれるのは、あー様だけ。 とあちゃんや天我先輩、マユシンくんだってしてくれそうにない。 278 検証班◆07218KADO6 >>249 下着とルームウェアを着て、同じベッドで寝て、ついでに布団にアロマディフューザーで匂いつけたら実質セックスじゃん。くっそー、金さえあったら新婚の嗜みからあくあ様寝取りプレイができるのに!! アホみたいな顔してぐぅぐぅ寝てる嗜みの隣で、あくあ様と激しいセックス……ぐへへ!! 281 ななし >>278 お前マジかよw 282 ななし >>278 これは天才。 284 ななし >>278 新婚の友人とか、そんなの一切気にしないところがすごいわ。 286 ななし 捗るに常識を求める方が間違いな気がしてきた。 289 検証班◆07218KADO6 >>284 むしろ3人でエッチする。それが親友というものじゃないのだろうか? 一つの茄子を分け合って食べる茄子姉妹……これぞ助け合いの精神というやつなのです。 293 ななし >>289 茄子姉妹wwwww 295 ななし >>289 茄子姉妹とかいう変な造語作るのやめてもらっていいですか? 300 ななし >>289 そういえば、あくあ様のって本当にお茄子のサイズだったのかな? 301 ななし 誰も聞かないけど、私としてはもうエッチしたのかどうかがすごく気になる。 304 ななし >>300-301 やめろ!! 聴きたくなるのを我慢するために、あえて考えないようにしてたのに! 305 ななし >>300-301 パンドラの箱を開ける覚悟はおありか? 306 ななし >>300-301 みんながあえて気を遣って聞かなかったのに。 307 検証班◆07218KADO6 >>300-301 嗜みとかいうやつはセコいので教えてくれません。 312 ななし >>307 ちゃんと確認しに行くところが捗るって感じがする。 314 ななし >>307 捗るお前最低だなwww 318 ななし この前の白龍先生の配信で、痛み止めとローションが必要だって嫁なみが言ってたから、やっぱりそれくらいのサイズはあるんじゃない? 321 ななし >>318 嫁なみw 323 ななし >>318 なるほどね、メモメモ。 325 ななし お前らまた話が変な方向へと脱線してるぞ。 326 ななし 捗るが余計なチャチャを入れるから、すーぐ卑猥な方向へと話が歪む。 329 ななし ベリルエンターテイメントからのお知らせ! 330 ななし ベリルからなんかきちゃ!! 332 ななし このタイミングでお知らせメール!! 334 ななし ハロウィンイベントだと!? 337 検証班◆9n2SARETAi 詳細です。 ベリルエンターテイメント・ハロウィンナイトフェスティバル 出演者、白銀あくあ、猫山とあ、黛慎太郎、天我アキラ 監督・演出 本郷弘子 構成 白龍アイコ 音楽監督 モジャP 衣装 ジョン・スリマン 日時:10月31日 19時〜22時(17時から会場に入れます) 場所:渋谷スクランブル交差点、中央エリア完全閉鎖 料金:無料、イベント参加チケットは抽選制 抽選申込日:10月16日、日曜日、昼12時から 抽選締切日:10月22日、土曜日、昼12時まで 当選発表日:10月23日、日曜日、昼12時に一斉送信 特別協賛:藤グループ、森長グループ 主催:渋谷区ハロウィンイベント実行委員会、ベリルエンターテイメント 放送・配信:国営放送、YOURTUBE、TOWITCH 周辺店舗一帯とのコラボレーション企画を実施いたします。 詳しくは渋谷区ハロウィンイベント実行委員会のHPにて。 イベントでは出演者が、ハロウィン限定の衣装で特別な夜を演出します。 来場者はイベントを盛り上げるためにハロウィンコスプレの着用をお願いしております。 衣装がない、忘れたなどの場合は、渋谷区役所にて貸出していますので、どうぞお気軽に。 周辺地域一帯の各商業ビル、店舗などでもイベントを視聴できます。 そちらは別途、それぞれの主催するサイトにて申し込みをしてください。 詳細は渋谷区ハロウィンイベント実行委員会のHPにて。 ベリルエンターテイメント・ミッドナイトハロウィンライブ配信 MC 星水シロ、大海たま 日時:10月31日 23時〜1時くらいまで ※道路の混雑状況によっては、放送開始時間が遅れる場合があります。 主催:ベリルエンターテイメント 配信:YOURTUBE、TOWITCH 本日、深夜12時より星水シロ、大海たまへの質問受付中。 また当日はトゥコール企画を行いますので、トゥコール企画に参加していただける人を募集します。 こちらも本日の深夜12時より募集します。人数が多い場合は抽選制になりますのでご了承ください。 あと本イベントに配慮して、この日の月9の放送は夜10時から11時になります。 338 ななし ハロウィンイベント楽しみ!! 351 ななし >>337 姐さんおつ。 352 ななし >>337 やっぱり頼れるのは姐さんだけ。 354 ななし >>337 ハロウィン限定衣装告知とか助かる。 やーっと、ベリルは事前にちゃんと警告できるようになったか。 いや告知ないのも楽しかったけどね。心臓に悪いのよ。 356 ななし >>337 アイコちゃん先生!! ベリルのイベントの構成とかすごい!! 358 ななし >>337 これさ、周辺の店舗でも観れるのいいな。 361 ななし >>337 ふと思ったんだけど、トゥコール企画とかって嗜みは応募するのかね? それはそれで観てみたいと思ってる自分がいる。 363 ななし >>356 先生ちゃんゲームの脚本もやるんだよね。これは本郷監督に続いてベリル加入くるかな。 今、先生きてるな。 366 ななし >>337 どエロい衣装であくあさまを魅了するんだ!! 372 検証班◆010meTA473 >>361 流石に応募しないよ。 ちなみに今回のイベントもテレビで視聴する。そのあとドラマ見て配信行く。 だからイベント行く人は楽しんできて。 375 ななし >>372 嗜みキター! 377 ななし >>372 お前、遠慮せずに今まで通りしていいんだぞ。 380 ななし >>372 嫁なみちゃんは大人だなぁ……。 おばちゃんは大勝利とか言ってた嗜みちゃんが懐かしいよ。 385 ななし >>249 今更だけど、藤のHPも全然落ちなくなってるな。 393 ななし >>385 ハイパフォーマンスサーバーに委託しているらしい。 398 ななし >>393 マジかよ……。 401 ななし >>393 ちょっと待って、ハイパフォーマンスサーバーさんどうなってるの? ここの掲示板の管理だけじゃないのか? 402 ななし >>393 ハイパフォーマンスサーバーちゃん有能すぎぃ! 404 774◆Hi-P3erver >>401 イェーイ、私が管理人している場所の一覧だよー! 匿名掲示板 ベリルエンターテイメント 藤グループと森長グループ 今回みたいなベリル絡みのイベントサイト こう見えてベリルエンターテイメントの正社員なんだぞ! えっへん!! だからみんなもっと褒めろ、讃えろ、敬え〜〜〜なんちゃって! 411 ななし >>404 ほえ〜、これはすごい。 413 ななし >>404 ちょっと待って、じゃあこの匿名掲示板もベリルに管理されてるってこと? 415 ななし >>404 普通にしゅごい……これは讃えるレベル。 417 ななし >>404 絶対に落ちないと噂のハイパフォーマンスサーバーちゃんだ!! 受験生の私、おがんどこ……!! 422 774◆Hi-P3erver >>413 ううん、個人的に私がステイツに乗っ取られたこのサイトを乗っ取り返しただけ。 私は人間じゃないから法律なんて通用しないもんね〜、ざまぁ〜〜〜! 元管理人の西さんにもスターズでコンタクトとって了承もらってるから大丈夫だよ〜。 428 ななし >>422 これ冗談だよな? 私、ハイパフォーマンスサーバーを自称する痛い子だと思ってたんだけど……。 431 ななし >>422 ちょっと待ってw こいつまじかwwwww 439 774◆Hi-P3erver ちなみにあと10分でここはメンテナンス入るよ〜。 2時間で終わらせるから、夜の配信には間に合う予定!! あと他のサーバーは分離させてるから大丈夫。 443 ななし >>439 おお! マジか頑張れ! 445 ななし >>439 おつ! 446 ななし >>439 これは有能だと認めざるを得ない。 448 ななし >>439 私も受験生、拝ませてください! 450 ななし ところで、チンポスキーを見かけないんだけど、アイツ大丈夫か? 456 ななし >>450 あ……。 457 ななし >>450 あっ……。 458 ななし >>450 a 459 検証班◆010meTA473 >>450 あ! 460 検証班◆9n2SARETAi >>450 あっ……。 461 検証班◆07218KADO6 >>450 ちーん。 468 ななし >>459-461 おいwwwww 469 ななし >>459-461 姐さんが忘れてるのガチすぎて吹くw 473 ななし >>461 捗るやめろw 477 ななし >>461 不謹慎がすぎるwwwww 479 ななし >>450 チンポスキーって確かスターズ出張行ってたんだっけ。 まだ帰ってこないのか? 484 ななし >>479 問題起こして捕まってるに100ベリル! 492 ななし >>484 あるあるw 503 検証班◆CHiMPOsuki 生きてるぞ!! >>461 勝手に殺すな!! 508 ななし >>503 うおおおおおおお! 510 ななし >>503 本当に生きててよかった。 511 ななし >>503 お前どこいるの? 519 検証班◆CHiMPOsuki >>511 スターズの山奥。 あくあ君の結婚式があるからって仕事ほっぽりだして慌てて下山したら、上司にバレて怒られた。 また山奥に強制送還されて、大自然と羊のパチモノに囲まれている。 ちなみに下山してた期間が有休扱いされて、有給休暇がまた0になった! 解せぬ!! 526 ななし >>519 うん……元気そうで何より。 527 ななし >>519 今日も平和だなぁ。 528 ななし >>519 お前が悪い定期。 529 ななし >>519 草しか生えないwwwww 532 ななし >>519 正直、お前の正体が誰だか分かったけど優しさで黙っておく。 535 ななし >>519 お前はしばらく大自然の中で頭と体の両方を清めた方がいいよ。 539 検証班◆07218KADO6 >>519 あほwwwww 546 検証班◆CHiMPOsuki >>539 うるさい、ばーか、ばーか! 549 ななし 急にスレの知能指数が低くなったwww 551 ななし >>539 >>546 これがこのスレの平常運転です。 553 ななし >>539 >>546 これはひどいwwwww 555 774◆Hi-P3erver ごめんね〜。メンテナンスだよ〜。 復帰するまでの間、避難所使ってね〜。 ************************************************ 今回は実況回じゃないので、こんな感じで終わりました。 最近のにしては少し短いけど、それでも約1万5千文字……スレ番の割に一つ一つのレスの文字が多かったかも。 また本編では少ししか絡んでいませんが、CRカップのお話に合わせて鞘無インコ視点でのシロとたまとの絡みを書きました。よかったら読んでください。fantiaの方ではインコのイメージ図もあります。 月2回以上はこういう小話やりたいですね。楽しんでくれてる人がいるといいけど……。 https://fantia.jp/yuuritohoney https://www.fanbox.cc/@yuuritohoney Twitterでお知らせとか、たまに投票とかやってます。 https://mobile.twitter.com/yuuritohoney 白銀あくあ、引く事を覚えろ!! 10月15日、ついに延期されたCRカップの本番を迎えた。 CRカップ本番では全部で5試合を行い、1試合当たりの順位と倒した敵の数をポイント化して合算して、最終的にポイントが1番高いチームが優勝する。 戦い方としては順位を伸ばしつつ敵を倒していくのが理想だが、そう毎回うまくいくわけではない。 中には試合が始まった最初の数分で味方の2人が倒されてしまい、おまけに復活させるために必要なアイテム、バナーを拾えなかったら、試合が終わるまでの残りの時間をずっと1人で戦わなければいけない試合もある。 そうなった時は、ハイド……つまりかくれんぼをして、一つでも順位を上げてポイントを拾いにいく必要があるのだ。 CRカップ本番、第1試合目、俺たちはまさにその状況に陥ってしまう。 「あああああ、ごめんよぉ〜!」 「いやいや、大健闘だよユリス」 「ユリス大丈夫、次あるよ!!」 序盤の乱戦でユリスと白龍先生が落ちてしまって、なんとか俺だけでも生き延びたものの、相手に1人しかいないのがバレてしまって詰められてしまう。その結果、俺がやられて順位は13位、倒した敵は2人だった。 順位ポイントの算出は、1位が12pt、2位が9pt、3位が7pt、4位が5pt、5位が4pt、6位〜7位が3pt、8位〜10位が2pt、11位〜15位が1pt、16位〜20位が0ptなので、俺たちが獲得したポイントは順位ポイント1pt、倒した敵のポイント2ptの合計3ptである。 この試合、優勝したのは鞘無インコさん率いる【ベリル大概にSAYや!】チームだった。 『あああああああ!』 『お前ら言っておくけど、シロくんが負けたからって倒したチームのチャット欄を荒らすなよ』 『まだ、慌てる時間じゃない』 『まぁ最初はこんなもんでしょ』 『昨日終盤のトリプルチャンピオンで全チームが警戒してたししゃーない』 『シロくんが稼いだこの1ポイント、後々効いてくるよ』 『乱戦で地味にキルポ稼げてるのも大きいと思う』 『ナイファイ』 『まだ始まったばかり、がんばろー』 残る試合は4試合、優勝するためには次の試合が重要だと思った俺はユリスに声をかける。 「ユリス、Let’s just have fun playing the game!」 俺はユリスが少しでもリラックスできるように、彼女の国の言葉で喋りかける。 試合を楽しもう。少し前のめりになっていたユリスにそれを伝えたかった。 「Chill out、落ち着いてゆっくり行こう」 「おぅ……シロさんありがとね!」 うん、ユリスは若いけどプロだから次の試合はちゃんと立て直せると思う。 次に心配なのは白龍先生だ。 「アイコちゃん、ユリスが前に出てる時カバーしてあげて。それ以外の方向は全部俺がカバーするから」 「う、うんわかった」 「あと、次の試合から終盤まではスナイパー武器持つよ。牽制するために遠距離あった方がいい」 「OK!」 「うん、ソだね〜」 続く第二試合、初動でうまくスナイパー武器を拾った俺たちは表示された安全エリアの奥の建物へと向かった。 最後の1チームになるまで争うバトルロイヤル系のゲームでは、マップのエリアが徐々に縮んでいき、狭まった安全エリアの外側ではダメージを受けてしまう。つまりプレイヤー達は強制的に安全エリアの方へと集められ、最後の1チームになるまでファイトするようなシステムが組まれている。 「ここのポジション、キープするよぉ〜!」 「OK! すぐにガスで固める」 俺の使っているキャラクター、ガスおじさんは、ガス管と呼ばれる円柱状の置物を設置することで壁にしたり、扉を塞ぐことができる。敵が近づいてくると自動的にガスが漏れて、敵にダメージが入ったり動きが遅くなったりするので、建物にこもって戦う時はとても強い。 スナイパー武器を持っていた俺は、その利点を生かすように、こちらに向かってくるチームを牽制するようにダメージを与えていく。そして自分が使っているキャラクターがガスおじであることも相手に見せつける。建物に籠ったガスおじチームを倒すのは面倒くさいので、下手に突っ込んでこなくなるからだ。 「ユリス! 前の建物に1チーム入ってきた!」 「前プッシュするよぉ!」 空から飛んできたチームが前の建物に入ったので、俺たち3人は固められる前に敵チームが入った建物の中にすぐ押し入る。敵にもガスおじがいたので、固められる前に倒したほうが楽だという判断からだ。 「やったやった1人やった、ガス食らってる!」 「こっちも倒した」 「2人とも後ろ! 漁夫きた!!」 前と同じような状況、まずいかと思ったがさすがはユリス、立て直したユリスは圧倒的なファイト力で敵を倒す。 「崖の上、これで全部終わったかも!」 「残り4チーム!」 「行けるヨォ〜!」 最終エリアがマップに表示される。ここで読みが外れたのか、エリアから少し外れてしまった。 俺たちはなんとかエリアに移動したが、その後の乱戦で落ちてしまう。 最終順位は3位で7pt、倒した敵は10人で10pt、合計17ptで一気に上位にかけ上がる。 『おしぃぃぃいいいいいいいいいいい!』 『いいよいいよ〜!』 『あちぃいいいいい!』 『GG!』 『スナイパー持ったのが正解だったな』 『1人で後ろ全部仕切るシロくんかっこよしゅぎ……』 『一気に4位まで上がってきた』 『これ行けるんじゃない?』 『盛 り 上 が っ て き ま し た !』 よーし、よしよし! 今のは完璧だった。最後はもう運みたいなところあるし、全チームからヘイトかってたからしゃーない。 「次もゆっくり行こう」 「チル、オーケィ!」 「うん、わかった!」 第3試合では、俺の持っていたスナイパーがさらに刺さった。 安全エリアが遠く、ゆっくりとエリアに沿うように前進する。 ユリスの指示がうまいおかげもあって、進行方向を塞ぐ敵にも遭遇することなく順調に進んでいく。 俺は建物に入るたびにガスで固めて、他チームと争っている敵を遠目からスナイパーで遠距離から落とす。 このムーブが功を奏して、俺たちはついに最後の2チームに残る。 「どうするこれ?」 「ウーン……」 最終局面は難しい状況になった。 俺たちがいるのは建物上で、下に最後の1チームが残っている。 下のチームは上に上がってくるスキルを持ったキャラクターがいないチームだから、上に陣取った俺たちが下に降りて決着をつけにいくか、ここで3人が耐えて、エリア収縮のダメージで決着をつけるという運に任せる方法をとるのか、どちらかを選択しなければいけない。 「ストリーマー……実況者として後者はないよね」 「さすがシロさん、わかって〜るねぇ!」 「もちろん!! こういうのはちゃんと白黒つけなきゃ!!」 そうなると上から下に降りないといけないのだが、下のチームにも俺と同じガスおじがいるから厳しい戦いが待ち受けているだろう。 1番いいのは俺と白龍先生だけが降りて下のチームとファイトして、亜空間に入るスキルがあるユリスだけが上に残るやり方だ。亜空間に入るとエリア外ダメージをくらわないので、収縮が終わるタイミングで亜空間に入ればダメージを数秒間だけカットすることができる。だけどこのやり方も結局は耐久勝負になってしまう。 「念のために確認しておくけど、3人でいくんだよね?」 「当然でしょ!! ここで行かなきゃ女が廃る!!」 「いいねぇ、アイコォ〜! その意気だよ!!」 右上に表示された秒数が0になるのと同時に、エリアが収縮するアラームの音が鳴り響く。 下のチームからグレネードが上に飛んでくる。しまった、グレネードで食らったダメージを回復している間に、自分達で降りるタイミングが少し遅れてしまう。下のチームもまた、勝つためにファイトすることを諦めてない。 「行こう!!」 「OK!」 「うん!」 なんとか回復した俺たちは下に突っ込む。それと同時に俺はガス爆弾を投げる。 それに続いてディブを使ってる白龍先生と、ユリスが近距離戦で強いショットガンを手に持って続く。 「やった! あと1人!!」 「ごめーん、あとミリ!!」 「あっ……」 俺たちはなんとか2人を倒すことができたが、最後の1人を倒し切ることができなかった。 くっそー、悔しい!! 『ぎゃあああああああああ!』 『あああああああああ!』 『おしいいいいいいいいいい!』 『ぐぎゃああああああああああああ!』 『最後ファイトに行くのかっこよすぎ……』 『アイコちゃんあちちちちち!』 『最後のチーム、たまちゃんだった!』 『たまちゃんのチームかー』 『szrさん、ダウンしても肉壁になってたまちゃん守ってたwww』 『たまちゃんチャンピオンおめええええええ!』 『これは本当にナイファイ!!』 『あくあ君VSたまちゃんは熱い!』 あの白熊ディブはやっぱとあだったか。 チャンピオンを取りたかったが、ポイント的には悪くない感じだ。 2位の俺たちは順位ポイントが9pt、倒した敵の合計数は7人で7pt、合計16pt、ここまでの総合ポイント36ptで、ついに全体総合順位を3位に上げる。 なお1位は、たまちゃん率いる【お茄子を突っ込むよ?】チームと、インコさん率いる【ベリル大概にSAYや!】チームで同率の43ptだ。それに続くのが俺たちの【引くことを覚えろあくあ】チームだ。 引くことを覚えろとは全てのFPSゲーマーが胸に刻む名言の一つである。 それになぜか俺の名前が組み合わさってるのだが、あれ? 俺のプレイスタイルってそんな前押ししてるかなぁ? 「いやぁ、ピッタリのチーム名だネェ!」 「うんうん、本当にね……切実にそう思いますよ」 チーム名が決まった時の2人もうんうんと頷いてたし、だから今日は気持ち後ろ目でプレーするようにしている。 「そろそろかな。ユリス、アイコちゃん、残り2試合も楽しもう!」 「もちろん! あと2試合、全然逆転できるよ!!」 「その通りだよアイコ!! みんなでチャンピオンとろ〜!」 次の試合からは戦うマップが切り替わる。 それに合わせて俺も、次の試合からはガスおじじゃなくて、ブラックハウンドと呼ばれる敵のいる位置をサーチするスキルを持ったキャラクターへと変更する予定だ。 「行きます!!」 第4試合ではあらかじめ降りた場所とエリア収縮の動きが良かったのか、小競り合いが多少あっただけで難なく最終エリア前まで辿り着く。残りチームは7つ。上位2チームが転けたので、ここでポイントを詰めたい。 ユリスもそれがわかっているのか、先行して前にプッシュしていく。 「前にスキャンおねがいね!」 「いないいない、敵引いた! ユリス少し引こう!」 最終局面、俺たちの連携の、ほんの少しの乱れを敵に突かれる。 突っ込んできたチームとバトルになったのがきっかけで、十数人以上が建物の大きな通路の中やその周辺で乱戦になった。 前に出てたユリスがそれに巻き込まれて最初に落ちる。 俺は4試合目も遠距離武器を持っていたことから後ろにいたので、少し前に出ていたアイコちゃんをユリスが呼び戻す。 「アイコ、シロさんのところまで戻ってぇ〜!!」 「う、うん!!」 バブルと呼ばれるドーム状の防御壁を張って戻ってくるアイコちゃんをカバーしつつ、俺は突っ込んでくる敵をグレネードで牽制する。しかし、数の暴力には抗えずヘイトを買ってしまった俺も落とされてしまった。 「アイコがんばれ!!」 「アイコちゃんファイト!!」 「ま、任せて!」 白龍先生は倒れた俺を壁にしてショットガンで大健闘し、突っ込んできたチームのうち2人を2発ずつで落とす。だが、残った最後の1人に1発を当てたがいいが、もう1発が外れてしまったタイミングでリロードが入ってしまったために、銃の弾を装填している間に頭にショットガンのダメージを受けて健闘したものの倒されてしまった。 「ごめ〜ん!!」 「アイコちゃん、ナイスファイト!! 最後のファイトすごかったよ!!」 「アイコォ〜! 最高だったよぉ! 私の方こそごめん〜〜〜!」 この試合、俺たちの順位は4位で順位ポイント5pt、倒した敵は3人で3pt、合計8ptだった。最後白龍先生の倒した敵はダウンしただけなのでポイントに入らなかったものの、粘って生き残った事で順位ポイントを上げることができた。 『うわあああああああああああ!』 『白龍先生カッコ良すぎやろ……』 『女の意地ってやつ見せてもらったわ!』 『さすがはもうピー年も第一線でやってるだけの事はある』 『これはナイスファイト!』 『goodness game!』 『最後シロ君が倒れた後も白龍先生を守ってるの見たらドキドキした』 『シロくん、倒れてもちゃんとかっこいいよぉ』 『これは惚れる』 『白龍先生最高です!!』 『ちょ、ちょっと、これどうなってるポイント!?』 俺は試合結果を確認してすぐにポイントを計算する。 おそらく上位2チームと結構ポイントが詰まっているはずだ。 『シロくんのチームの合計ポイント44pt!』 『たまちゃんのチーム+3ptで46pt!』 『インコのチーム+2ptで45ptじゃん!!』 『たまちゃんチーム46pt、インコチーム45pt、シロくんチーム44pt!』 『上位3チーム大接戦じゃん!!』 『いい試合してる!!』 『4試合終わった時点でこれは熱すぎでしょ!』 『リアルすらもドラマティックに変える、さすがはベリルだわ!!』 『これだからベリルはやめられねーぜ!』 『最後の最後までこんな熱い試合展開ある?』 『ヒヤヒヤするよ〜』 『次最後の試合、頑張って!!』 『13位→4位→3位→3位、最後は上位陣を捲ってくれ!!』 『最後にチャンピオンを取るシロくんが見たい! ユリス、アイコちゃん頑張って!』 『白龍先生も、ユリスも、シロくんも、最後の試合を楽しんできて!!』 『えっ? もう次で終わっちゃうの?』 『最後に魅せてくれ。貴方が1番だってこと!!』 ふぅ……泣いても笑っても次の試合が最後だ。 自然とマウスを握る手が汗ばむ。 「シロさん、シロさん!」 「ん? どうしたの、ユリス?」 「アイコが頑張ってつないでくれたこの試合、最後にユリスがシロさんを優勝させてみせるよ!!」 「ユリス……」 どうやら白龍先生の熱いファイトが、ユリスの熱いハートに火をつけたみたいだ。 「ユリス、アイコちゃん。残念だけど次が最後の試合だよ。だから楽しもう、そして最後に3人で勝とう!」 「うん! ここまできたら最後までみんなで勝ちたい! ユリス、シロくん、優勝するよ!!」 「Let’s just have fun playing the game! さぁ、勝ちに行きましょう!!」 延期したり色々あったけど、CRカップの運命のラストゲームが始まる。 試合開始のカウントダウンが0になると、一斉に空を飛ぶ飛行船からそれぞれのチームがバラけて飛び散っていく。 俺たちがさっきと同じところに降りて暫くすると、マップに最終アンチが表示された。 「これ、最終アンチココだよぉ〜!」 「わかった、すぐに漁る! アイコちゃん、敵が突っ込んでくるかもしれないから俺かユリスの側にいて!」 「わかった! 私も早めにアイテムをクラフトするね!!」 よりにもよって最後の最後で、俺たちがランドマークにしていた場所が最終エリアだ。 最初に降下した場所が最終エリアになる場合、移動しなくていいのは楽だが、その分後からどんどん入ってくる人たちを返しつつ自分達のポジションをキープしないといけない。そうなるとアイテムの物資が足りなくなるので、結構難しいゲームになることが多い。 「アイコ、シロさん、ここに行こう!!」 「OK!」 「わかった!」 俺たちはあえて建物の中を取らずに、最終エリアからは外れてるであろう高台のあまりヘイトを貰わない位置をキープする。 次々と侵入してくるチームを牽制しつつ、混戦になったところを遠距離からスナイパーで突っつく。最後の試合、ユリスはこうなるのがわかっていたのか、得意のセンティネルというスナイパー武器を持っていた。 それが功を奏し、俺がダメージを与えて削った敵をユリスが倒していく。その討ち漏らしをアイコちゃんが倒してちゃんと自分達のチームのポイントにする。 俺はチラチラと右上のミニマップの下に流れるログを確認するが、まだたまちゃんのチームも、インコさんのチームも倒れてない。それどころか多くの敵を倒してポイントを稼いでいた。 「これ次のエリア収縮どうする?」 「もういくしかないネ! 下にいる奴らファイトで倒して前に行く!! アイコ防弾爆撃お願い!!」 「OK! 爆撃要請した後に、降りてすぐにバブル使うね」 ブザーの音とともにエリアが収縮する。それに合わせて白龍先生は、アルティメットスキルの防弾爆撃を要請した。 「ユリス、アイコちゃん、行こう!」 白龍先生が下にバブルを投げると、俺たちはそれに合わせて飛び降りる。 防弾爆撃が落ちたエリアから逃げて、こっちのバブルに入ってきた敵を倒していく。しかし、ファイトが長引いてしまい、最終エリアが迫ってきたせいで、残り体力ゲージの少なかった白龍先生が倒れてしまう。 「シロくん、ユリス、私のことはいいから行って!!」 ユリスは亜空間に入ってエリアダメージを無効にして突っ切る。俺は足が速くなるブラックハウンドのアルティメットスキルを使って、収縮するエリアから最後はスライディングで滑るようにして逃げ切った。 「ごめん! でも最後、何人か道連れにした!!」 「あとは任せて、アイコちゃん」 「任せろ、アイコ!!」 残ったチームは3チーム、右上のキルログにはまだインコさんのチームも、たまちゃんのチームも流れてない。つまり最後に残ったのもこの3チームだった。 俺たちが気がついているように、おそらく残りの2チームも気がついている。 お互いに牽制し合うだけで、攻めには行かない。なぜなら3チームのうち2チームがバトルを始めると、両チームが削れた後に漁夫ができる最後の1チームが圧倒的に有利になってしまうからだ。 「シロさん、最後のエリア収縮に合わせていきましょ」 「わかった!」 「2人とも頑張って!」 正直、装備は心もとなかった。スナイパーの弾は多めに持ってきていたが、もう一つのサブマシンガンの弾が少し足りない。全員ワンマガジンで倒したとしても、明らかに弾が足りてないからだ。 それでもやると決めたら、やらなきゃいけない時がある。だから……やるぞ! アラームの音と共に、カウントダウンのアナウンスが始まる。 【リングが収縮します。残った参加者は最後のファイトをお楽しみください。10、9、8、7、6、5、4……】 カウントダウンが始まって最初に動いたのは、インコさんが率いるチームだった。 おそらくこの三すくみの状況に、痺れを切らしたんだろう。 「シロさん、ゲート開くよ!!」 俺が柱の後ろに隠れて相手の攻撃を凌いでる間に、ユリスはアルティメットスキルで短距離の亜空間ゲートを繋ぐ。 ここに入ると、ダメージを食らわずに繋いだ先のゲートへと移動することができる。 「ユリス、入るよ!!」 ユリスの咄嗟の機転、そのおかげで俺たちは突っ込んできたインコさんチームを近くにいるたまちゃんチームにぶつけつつ、インコさんチームの裏取りをして2チームで挟み込む形にした。 こうなるとたまちゃんチームも戦わざるを得なくなるので、2チームでインコさんのチームを蜂の巣にする。 「ラストワンチーム!」 「ごめんユリス、サブマシンガンの弾無くなった!!」 俺がそう言うと自然とユリスが前に出る。 もうやるしかない。相手の棺桶の中からアイテムを拾ったり、武器を持ち替えたりしてる暇はなかった。 「1人やった!」 ユリスは俺との連携で1人落とすと、たまちゃんチームのプロゲーマーszrさんと相討ちになった。 奇しくも最後に残ったのは俺とたまちゃん。勝った方が最後の順位ポイントとお互いのチームの残った人数分のポイントが拾える。ここにくるまでのポイントを考えると、俺には勝つ以外の選択肢はなかった。 「行けシロさん!!」 たまちゃんは手にショットガンを持って突っ込んでくる。 おそらく俺がスナイパーしか使ってないのに気がついて向かってきたのだろう。 しかし甘い。俺の持っているこのスナイパー武器は、スコープを外せば当てるのは難しいが、近距離武器としても十分に流用できる。 「シロくん行けーーーーー!!」 その瞬間だけ、まるでスローモーションになったみたいにたまちゃんの動きがゆっくりと見えた。 残った体力はもう半分もない。つまり一撃でもショットガンをまともに喰らえば負けてしまう。 そんな状況で一瞬だけスコープを覗いた俺は、対峙するたまちゃんより一歩早くトリガーを引く。 ヘッドショット、最もダメージ倍率の高い場所に俺の放ったスナイパーライフルの弾が貫通する。 次の瞬間、待ち望んだ文字が目の前に大きく表示された。 【YOU ARE THE CHAMPION】 どうやら体力が削られていたのは俺だけじゃなかったみたいだ。 だからたまちゃんも今しかないと、俺の方に突っ込んできたんだと理解する。 俺は座っていた席から立ち上がって、両手の握り拳を高く突き上げた。 『やったあああああああああああああああ!』 『うぎゃああああああああああああ!』 『おめでとおおおおおおおおおおおおおおおおお!』 『シロくん、やっぱり君は最高だよ!!』 『最後ショットガンとあちゃんにスナイパーで勝つのやば』 『上位3チームが最後に残るのやばくない?』 『最後のベリル対決、本当に熱すぎでしょ!』 『※これがベリルエンターテイメントです』 『こんなことある?』 『ありがとうシロくん』 『先生ちゃん頑張った!!』 『シロくん、シロくんだったとしてもカッコよくいてくれてありがとう』 『ユリス、みんなを引っ張ってくれてありがとーーーーー!』 『とあちゃんも頑張った。お疲れ』 『これ、最後ポイントどうなったの?』 『勝ったのはいいけど、インコチームも、たまちゃんチームも相当な数の敵を倒してたよね?』 『シロくん、見切れてるよ!!』 おっと……そうだった。俺は慌てて着席する。 立ち上がったら見切れてワイプに胴体しか映らなくなるのを忘れてた。 「やったあああああ! シロさん最高!! 好き!!」 「ありがとうユリス、僕もユリスが好きだよ!!」 ユリスと抱き合ってハイタッチできるなら、今ここでハイタッチしたいくらいだ。 ハイテンションなユリスと違って、イヤホンからはなぜか白龍先生が啜り泣く声が聞こえる。 「うぅぅ……ごめんね。最後、ちょっと足引っ張って……」 「何言ってんのさ。アイコちゃんが前の試合で粘ってくれたおかげだし、最後の試合だって、あのファイトで稼いだポイントは大きいよ」 「アイコぉ〜、落ち込むのダメ、ダメ! 最後なんだから笑お!!」 「うん……うん……! ありがとう2人とも」 俺とユリスで白龍先生を慰めつつ、公式配信の結果発表を待つ。 『あわわわわわ、どきどきしゅるよぉ……』 『ヤベェ、自分が戦ったわけじゃないのに緊張する』 『最後どうなったのこれ!?』 『ざわ……ざわ……』 『頼む頼む頼む!』 『ここまできたら結果はどうなってもいい。でも優勝してほしい!』 『シロくんもユリスも白龍先生も、みんな楽しい時間をくれてありがとう』 『全てに感謝!!』 俺は一旦、チームのボイスチャットをミュートにすると、コメント欄のみんなに話しかける。 「みんな、応援してくれてありがとう。そろそろ公式配信の結果発表だからみんなで一緒に見ようね」 俺はそれだけいうと、再びチームチャットをオンにして、サブパソコンで公式配信を見守る。 先に20位から4位までのチームを発表すると、残ったのはラスト3チーム。 「第3位! 57ポイントで、鞘無インコ、icebox44、加藤イリアで【ベリル大概にSAYや!】だ! おめでとう!!」 急遽裏解説に入った天我先輩が、第3位のチーム名を読み上げる。 「ぐわああああああ。なんでやねん!! また3位やんけ!!」 「インコどうどう、落ち着こう。人いっぱい見てるからね?」 「あはは、ありがとうございまーす」 あぁ、そういえばインコさんて前回も3位だったのか、その前は2位だし、強いけど優勝できないって裏でもみんなに弄られてたなぁ。 「ところでベリル大概にSAYや……とは?」 「そのまんまです」 「多分多くの人が思ってますよそれ」 「ははは……うん、私も思ってます」 「なるほどな……つまり後輩の白銀が悪いと」 「「「うん」」」 なんでやねん!! 思わずインコ先輩の口調が移る。 えっ? 俺が悪いの? 俺なんかしたっけ? 「まぁ、それはなんとなくわかる。それじゃあ次のチームの発表に行くぞ」 ちょっ、ちょっとちょっと、天我先輩! そここそ詳しく根掘り葉掘りと聞くべきでは!? 天我先輩は持っていたマイクを慎太郎に渡す。 「第2位のチームを発表します。64ポイントで……大海たま、szr、キャプテンのあで【お茄子を突っ込むよ?】です。おめでとうございます!!」 ってことは……? いや、今はそんな事を考えるよりも最後まで戦ったチームの健闘を讃えたい。 「うわぁー惜しかったぁぁぁ。でもみんな頑張ったよ。ありがとう!!」 「おぅ……とあ様、じゃなくってたま様を優勝させたかった、sorry!」 「謝らなくていいよー、みんな頑張ったし楽しかった!!」 「慎太郎〜、みんなを慰めて〜〜〜!」 たまちゃんはやたらと慎太郎にダル絡みして、たじたじになった慎太郎をみんなで弄っていた。 ところでその謎のチーム名なに? 「慎太郎、最後のチームのポイント送って。僕が発表する!」 たまちゃんはVCを切らずにそのまま公式配信に残ると、最後の結果を発表する。 「それじゃあみんな準備はいい? 最後のチームを発表するよ!! CreamRAWカップ、栄えある第1位は……65ポイントで、星水シロ、ユリス、白龍アイコで【引くことを覚えろあくあ】です。みんな優勝おめでとおおおおおおおおおおお!!」 「たまちゃん、ありがとう!」 「やったああああああああああああああ!」 「ひっく……ひっく……ほんとよかった。足引っ張ってばっかだったけど……2人を優勝させられて本当によかった」 俺とユリスとたまちゃん、それに天我先輩と慎太郎、みんなで泣いてしまった白龍先生を慰める。 【おめでとおおおおおおおおおおおおお!】50000円 by 貴方のママ 【やったああああああああああああ!】50000円 by ハイパフォーマンスサーバー 【優勝だあああああああああああああああああ!】10000円 by 掲示板の民 【最後チャンピオンで上2チームに逆転して優勝とかもうね】10000円 by なつきんぐ 【やっぱりシロくんでも、シロくんなんだね】50000円 by 奉仕者 【シロくんでも期待を裏切らない貴方が好き】50000円 by 92 【こんなかっこいい男の子いる?】50000円 by ソムリエール 【何をやらせてもかっこいいの困る……】50000円 by 乙女の嗜み 【ちょっとはカッコ悪いところを見せてくれてもいいんだよ?】50000円 by 石油女王 【試合始まる前に、風呂入ってきててよかった……】10000円 by 風呂上がりのお姉さん 【ベリルのみんなもありがとおおおおおおおおお!】50000円 by 本郷弘子 【試合を盛り上げてくれたすべての人たちに感謝!】300円 by ラーメン捗る(金欠) 最後は他のチームも含めた全員が公式配信のチャットに入ってきてお互いの健闘を讃えあった。 俺は一瞬だけ全体チャットを抜けると、ユリスと白龍先生を呼び出す。 「2人ともありがとう。ユリス、アイコちゃん、この3人でチームを組めてよかったよ」 「こっちこそ、ありがとねシロさん、アイコ。またみんなで遊ぼうねぇ〜〜〜!」 「シロくん、ユリス、ありがとね。このチームで優勝できてほんとよかった!」 明日の夜、みんなで会う約束をしているけど、それはそれとして俺たちは3人で優勝の余韻に浸りながら健闘を讃えあった。ちなみにこの後は、一旦解散して二次会がある予定だけど、疲れたしどうしようかなあ? 俺はそんな事を考えつつ、リスナーのみんなにお礼を述べて一旦配信を切った。 ************************************************ 遅れてすみません。 後でちょこっと修正するかも……。 また本編では少ししか絡んでいませんが、CRカップのお話に合わせて鞘無インコ視点でのシロとたまとの絡みを書きました。よかったら読んでください。fantiaの方ではインコのイメージ図もあります。 月2回以上はこういう小話やりたいですね。楽しんでくれてる人がいるといいけど……。 https://fantia.jp/yuuritohoney https://www.fanbox.cc/@yuuritohoney Twitterでお知らせとか、たまに投票とかやってます。 https://mobile.twitter.com/yuuritohoney 白龍アイコ、私の想像していた王子様。 「嘘でしょ、ユリス……」 私はユリスから送られてきたメッセージを見て固まった。 【ごめぇ〜ん! もう帰らないといけなくなったよぉ〜! アイコはシロさんとのデート楽しんでネ!】 いやいやいやいや! 何が、ごめぇ〜んよ! 楽しんでネって、今の私に楽しめる余裕なんてあるわけないじゃない!! 「や、やばい……ど、どどどどうしよう」 あくあ君とユリスの3人で食事をすると決まったあの日から、私の日常はとても忙しくなった。 久しぶりにお洋服を買ったり、普段しないネイルケアやエステをしてもらったり、普段使ってるシャンプーだって良い匂いがする奴に変えたし、ちゃんとお化粧をしようと色々買ったりとか。無駄だとわかっていても、念のため……そう、念のために何かがあったらいけないから、少しでも良く見せるためにここ数日間でやれるだけの努力はしてきたつもりである。 「大丈夫かな、私おかしくないかな?」 私は待ち合わせしていたホテルのラウンジで、鏡を見て自分の姿を確認する。 今日のコーディネイトは、シャツタイプのワンピースに、シンプルなピンヒールのブーツ、ミニのショルダーバッグだ。うん、藤百貨店の店員さんに全部選んでもらったから大丈夫なはず。 そういえばあの藤の店員さん、私が白龍アイコであることも、今度あくあ君とデートすることもわかってたみたいだけど、あの人ってもしかして……。 「白龍先生?」 「えっ?」 私は声のした方へと視線を向ける。 するとそこには、ほんの少しカジュアルなジャケットスタイルのあくあ君が立っていた。 固すぎず、かといってカジュアル過ぎない、サラリとかっこいいコーディネイトをより完璧に着こなす白銀あくあという存在に面食らう。夕迅様の時もそう思ったけど、本当にまだ16歳? なんで高校生がこんなにも色気があるの!? しかも私たちメスの体臭と違ってなんかめちゃくちゃいい匂いするし、リアルのくせに二次元の男の子たちよりも造形のクオリティが高いし、本当にどうしたらこんな子が生まれるんだろう。職業柄、あくあ様じゃなくて、むしろそれを生み出してしまったお母さんの話が聞きたくなるくらいだ。 「ごめん。待った?」 「う、ううん。い、今きたとこ……です」 ちょ、ちょっと待って、これでいいんだよね? この対応でいいんだよね? 早めに待ってれば大丈夫かなって考えてたけど、それはそれで気を遣わせてしまったりしたんじゃないのかと、頭の中でぐるぐると考えてしまう。あああああ! デートなんか生まれてこの方した事なんてないからわからないよ!! 「はは、なんで敬語なのアイコちゃん……じゃなかった、白龍先生」 うわああああああああああああああ! ア、アアアアアアアアイコちゃん!? あくあ君の不意打ちに一瞬キョドりそうになる。 「あ、あああアイコちゃんで」 ちょっと、貴女! 白龍アイコ!! 自分で何言ってるのか分かってんの!? 誤魔化さなきゃ! 今ならまだリカバリーできる!! 「あ、えっと……その、今日はシロくんとの打ち上げだから」 おーい! そうじゃないだろ私!! そっちじゃなくってぇ!! 「そっか……そうだよね! じゃあ今日はアイコちゃんで!」 あっ、あっ……ずるい! 大人びてるあくあ君を見てこっちは翻弄されているのに、いきなりそんな年相応の笑い方されたら、こんなおばさんすぐに落ちちゃう……。いや、もう落ちてるんだから、今更落ちるとかそういう次元の話じゃないか。 「今日はごめんね。外で待ち合わせすると人目につきすぎるかなって思ったから、俺の都合でここになっちゃって。っと、そろそろ時間だし行こうか」 「う、うん……」 うわああああ、本当は年上の私がリードしなきゃいけないのに、年下のあくあ君にリードさせちゃってるし、ほんと私ってポンコツすぎる……。これがこの年まで乙女を守り続けてきた女の姿だ。うぅ、自分で言って悲しくなってくる。 私とあくあ君はホテルのエレベーターに乗ると上の階へと向かう。 「アイコちゃん」 「は、はいい!」 な、なんだろう? もしかして私、臭かったりする? エレベーターって密閉してるし、変な匂いとか出てたらどうしよう……。 「髪型変えたんだね。前に会った時も良かったけど、今日のその髪型もとっても素敵だよ」 ほへ? 予想とは全然違う言葉がやってきて、一瞬間の抜けた顔になってしまった。 えっとえっと、とりあえず何か会話繋がなきゃ……。 「あ、あの……今日はその、ホテルで食事だから服も変えてみたんだけど、ど、どうかな?」 「うん、今日の服装もとっても似合ってるよ。わざわざ食事する場所に合わせてくれたんだね。ありがとう。むしろアイコちゃんの隣に立っている俺が子供っぽすぎないか心配になるぐらいだよ」 えっ? これ口説かれ……いや、待て待て待て! 待つんだ白銀アイ、じゃなくって! 白龍アイコ! あぶな! 何が白銀アイよ。妄想の中で勝手に結婚までスキップしてたわ……。 それくらいエレベーターで2人きりになってからのあくあ君の攻めが凄かった。 まず現実の男子はそんな髪型が素敵だねとか、服が似合ってるねなんて言わないし、ありがとうって感謝なんかしないよ!? も……もしかして嗜みさんって、毎日これに耐えてるの? 嘘でしょ!? ていうか、どうせあくあ君の事だから、私みたいなおばさんに言っているように他の人にも同じように言ってそうだし、嗜みさんだけじゃなくて、あくあ君の周りの女の子っていつもこんなのに耐えてるってこと? よ、よくそれで襲われたりしないよね。いや、襲おうとしても無理だって悟っちゃうのか。 私はチラリとあくあ君の方を見つめる。 「ん? どうかした?」 「ううん、なんでもない」 私は適当に誤魔化したあと、再びあくあ君の方を見つめる。 あくあ君は私より身長が高くて、ちゃんと筋肉もあって、首から肩、胸板あたりから既に女の子とは全然違う。どう考えてもそこら辺の女子が襲ったところで、片手で簡単にどうにかされてしまいそうな予感しかない。近付いただけで屈服させられちゃうって生物としての本能が囁いてくるんだよね。そもそもこの良い匂いのせいで、漏らしそうになって若干内股気味になっちゃうし……。 あーだから、みんな遠巻きに見つめるしかないのか。ふむふむ、なるほどね。うん……無理。これは無理ですね。だって私の頭の中にいた最高の男の子なんて一瞬で吹き飛んだもん。そしてそれを目の前のあくあ君が自分で勝手に更新し続けてる。もう誰も止められないよね。はは……。 そんなしょーもない事を考えていたら、目的の階にエレベーターが到着した。 「ようこそお越しくださいました。白銀様ですね。お席の方へとご案内いたします」 うわー高いところだ……。出版社の編集長とかにこんな感じの高いお店に連れてきてもらったことはあるけど、こんなところ普段は自分で行かないから変じゃないかと不安になる。大丈夫、私本体はともかくとして藤の店員さんのコーディネイトは間違いないはずだ。だから私はそれを信じる!! 「あくあ君は、こういうところ慣れてるの?」 カウンター席に案内された私は、隣に座ったあくあ君にコソッと話しかける。 「俺もそんなに来たことないですよ。だから少し緊張しています。でも今日は、ユリスが和牛食べたいっていうからさ、どうせ個室でホテルなんだから良いところに連れて行ってあげたいなって思ったんだ。そのユリスを連れてこられなかったのは残念だけど……」 「残念だけど……?」 私がそう聞き返すと、あくあ君は優しくはにかんだ。 「その分、今日は2人で美味しいものをいっぱい食べよう。それでもって、あとで2人でユリスに自慢しちゃおう」 「う、うん」 はーい、反則でぇーす。 今の笑顔といいもうね。私がまだ10代ならここまでで100回は勘違いしちゃうよ。 そもそもさ、男の子が女の子と一緒にホテルで食事だなんてわかってる? この後、お部屋でえっちしよって合図じゃないの!? ユリスがここにいたら、この後、アイコと部屋で3Pするんだよねって普通に聞いてたと思うよ。 「こちら栗南瓜の擂り流しになります」 はい、味なんてわかりません。 いや、美味しいのは美味しいんだけど、じっくりと味わえるだけの余裕が私にない。 「美味しいね」 「う、うん」 次に出てきたのは、玉子豆腐の上に雲丹と鶏そぼろを乗せたものと、茄子と海老の利休たれで焼いた物、紅葉鯛昆布〆に春菊、菊花を添えて塩ポン酢をかけた三品だ。 もちろん全部美味しかった! こちらからは以上です!! 普段からそんないいもん食ってない私に食レポを期待するな!! 「この利休たれだっけ? 美味しいね。ただの焼き茄子がこんなに上品になるなんて……」 「う、うん、そうだね」 ちょっと私、さっきからう、うんばっかり言ってるじゃない! 仮にも作家ならもっとバリエーションを見せなさいよ!! あと、あくあ君が焼き茄子の話出してきたのは、何かの暗喩だったりするのかな? このあとホテルの部屋とってるとか? いや、流石にそういう意味じゃないよね? お願い誰かオシエテ……。生まれてから一回もこんな男女の駆け引きしたことないクソ処女の私にはもうナニモワカラナイヨ……。 「鱧の出汁で味付けをした茸を名残鱧で巻いて柚子を乗せた逸品になります」 隣のあくあ君の方を見ると、上品な箸使いでいただいていた。 うわ……男の子なんてお箸の持ち方が酷い子が結構いるって聞くのに、あくあ君のは礼儀作法の先生みたいに箸づかいに品がある。 「あくあ君ってお箸使うの上手だよね」 「あー……アイコちゃんは、俺の出た月9ドラマ知ってる?」 私は首を縦に振る。ていうか、知らん人なんて誰もいないよ。 だってカウンター席の前で調理してくれてる料理人のお姉さんや、ホールにいたスタッフさんたちもみんな頷いてたしね。って、こっちの話聞いてるの!? まぁ、高級ホテルと言っても仕方がないか。だって私がその立場でも、あくあ君が話す内容が気になるもん。 「そこで共演した小雛さんがさ、『いきなり上流階級の役をやれって言っても、お箸の使い方だったりとかそういう細かい所作で違和感が出たらその時点で三流なんだよ。だから私が美味しいところに連れてってあげる。料理人の役だったりとか、配膳の役だったりとか、そういうのをやらされた時も参考になるから』って結構連れてってくれたんだよね。それもあって結構気をつけるようにしてるんです。他にも小雛さんは、晩餐会のシーンでフライドチキンやポテトフライ食べてるようなのは、その時点で作品が終わってるとも言ってたなぁ。あはは……」 嘘でしょ……あの業界で1番と言われるほどの男嫌いとして知られてる小雛ゆかりさんが、あの面倒見の悪い事で有名な小雛ゆかりさんが、先輩としてあくあ君のことをちゃんと面倒見てるんだ。それって1人の役者さんとして、小雛ゆかりさんにもちゃんと認められてるってことだよね。あくあ君すごい……。 「そういえば月9ドラマの脚本って司先生だよね? あくあ君は司先生に会ったことある?」 私の質問にあくあ君は首を左右に振る。 「実は俺も会った事ないんだよね。アイコちゃんでも会ったことないの?」 「うん。だってそういう作家同士のパーティーとかでも出てこないらしいし、そもそもラノベの私と本格的な作家の司先生とじゃね……あはは」 純粋な作家さんと私みたいなラノベ作家とでは違う。もちろんそんなの関係なく交流してくれる人が大半だけど、中には馬鹿にしてくる人もいるから、会ったこともない人とは、基本的に向こうから来ない限りは距離を置くようにしている。そっちの方が基本的に傷つかなくていいからだ。 あー……どうしよう、なんかちょっとブルーになってきた。せっかくのあくあ君との食事中なのにな。 「そういえば、先生の作品は実写化しないんですか?」 「えっ?」 わたしのさくひん……? 「そ、それってのうりんのこと?」 「のうりん? ああ! 農家を継いだら宇宙一かっこいい男の子が隣人でしたを略してのうりんっていうんですね」 うわあああああああああああああ! あ、あ、あ、あ、あ、あくあ君のお口からわわわ私の作品の名前ががががが! 「知ってるの?」 「え?」 「わ、私の書いてる作品……」 「もちろんですよ先生……じゃなかったアイコちゃん」 ちょっとまって、ちょっとまって、ちょっとまって! うわ、なんだろう、このむず痒い感覚。別に恥ずかしい作品を書いてるわけじゃないけど、なんかあくあ君に知られてたってことが恥ずかしかった。だ、大丈夫かな。気持ち悪いとか言われたらもう私、立ち直れないかも……。 「主人公のはたこが初めての農業に四苦八苦しながらも頑張ってる姿を見てると、こっちも元気になれるんです。のんびりとした話もあれば、ちょっと泣ける話があったり、熱い展開だったり、あと時たま出てくる隣人の男の子がいいんですよね。今度出る続きの巻も楽しみにしていますよ」 う、嬉しい……シンプルに嬉しい……。 あくあ君が、あのあくあ君が私の作品をちゃんと読んでくれてる。今までやってきたことが報われた気がして嬉しくなった。これ絶対、帰ったらあとで編集に連絡しよ。そして一緒にビールで乾杯するんだ。 「アイコちゃん、もしドラマ化する時は言ってね。隣人の男の子の役は俺がオーディションで貰い受けるから」 いや、いやいやいや! オーディションなんかしなくっても、あくあ君が出るって言ったら、そんなのもう満場一致で決定ですよ! 原作者の私が猛プッシュします!! うわー、もうなんか今日これだけでも来てよかったと思える。あー泣きそう!! この後、私とあくあ君はもう一品食べた後に、メインディッシュとなる最高級和牛の柔らかさに舌鼓を打った。 のうりんの話をした後は私も緊張が解けたのか、CreamRAWカップの話とか、ユリスとか、他のいろいろなお話で会話に花を咲かせる。 「あ、おかえり」 お手洗いに行ったあくあ君が帰ってきたのを見計らって、私も帰るための準備を整える。 楽しい時間ももう終わりだ。こんなことなら最初緊張せずにもっと自分から喋りかけてればよかったな……。 「そろそろ出ようか」 「うん」 私はバッグの中からお財布を取り出す。 これでもお金だけは持ってるから任せて! そう意気込んでいたのに、なぜかお会計の紙が回ってこない……。えっ? なんで? 「すでに代金の方は白銀様の方からいただいております。だから大丈夫ですよ白龍先生」 戸惑っていた私に、スタッフのお姉さんが囁いてくれた。 えっ? ちょっとまって、すでに代金を頂いている? も、もしかしてさっきお手洗いに行ったのって、お会計するために? そ、それとも私が先にお手洗いに入った時には、もう支払ってたってこと? ほえ〜……もうカッコ良すぎて、森川さんみたいに開いた口が塞がらなかった。 「あ、あの、ご馳走様。その、本当は年上の私が払わなきゃいけないのに」 「気にしないでアイコちゃん。誘ったのは俺なんだから、ここは格好つけさせてよ」 いや、もうそれ以上格好つけなくても……って思うのは野暮なんだろうね。 本当に最初から最後までカッコよくてどうしようかと思うくらい。 「料理すごくおいしかったね。あとでユリスに自慢しちゃお」 「ふふっ、そうだね」 「あっ、そうだ!」 あくあ君はエレベーターの中でそっと私に体を近づける。 えっ? まって! いや、待たなくてもいいけど、私にもその心の準備が……! 「アイコちゃん、写真撮るよ笑って」 「う、うん」 あくあ君は私の顔にご尊顔を近づけると、手に持ったスマートフォンで自撮りする。 「この画像、ユリスに送っちゃお。ユリスが食べたがってた和牛、すごく柔らかかったよって、羨ましがるかな?」 「もう、意地悪しちゃダメでしょ。ふふっ」 こういう年相応なあくあ君の悪戯っぽいところとか、屈託のない笑顔を見ると、やっぱりちょっと若いんだなって思ってしまった。そうだよね、だって私、一回り以上歳離れてるんだもん……。 だからもうこの夢みたいな時間はこれで終わりだ。 エレベーターから降りた私たちは、ホテル1階のあまり人気のない通路を歩く。 「今度は3人で来ようね」 そうだねって言わなきゃいけないのに、私はそこで固まってしまう。 「アイコちゃん?」 あくあ君は返事がない事に気がついて私の方へと振り返る。 そこで私は何を思ったのか、あくあ君の方へと近づくと彼の胸の上にそっと手を置いた。 「私と2人は……嫌?」 「えっ?」 私はさらに一歩前を踏み出すと、見上げるような姿勢であくあ君のことを見つめる。 少しびっくりした表情をしたあくあ君は、恥ずかしそうにスッと私から視線を逸らした。 「別に嫌とかじゃないけど……その、俺、奥さんいるから」 「奥さんがいるから?」 どういうことだろう。嗜みさんがいるからダメってこと? あくあ君は、嗜みさんに操でも立てているのだろうか? 確かにこの世界には、一夫多妻の人もいれば、いろいろな理由から一夫一妻を貫いてる人だっている。 でもなんだかあくあ君のソレは、そういうのとは違う気がした。 「ちょ、アイコちゃん、白龍先生! ち、近い! 近いですって!!」 「あ……」 無意識のうちに私はあくあ君におっぱいを押しつけるくらいの距離感まで体を密着させていた。 まずい。これじゃあチジョーだ。レイプ犯と何一つ変わらない。 慌てた私は体をどかそうとする。しかし普段履き慣れないピンヒールのブーツに足がもつれて、あくあ君の体に余計に自分の体を密着させてしまう。 そのせいで私は、あくあ君の体のとある部分の変化に気がついてしまった。 「えっ……?」 私が気がついた事に気がついたのか、あくあ君は急速に顔を赤くする。 ねぇ、あくあ君、私、君より一回り以上も年上なんだよ? それなのに、こんなおばさんにおっぱいを押し付けられて反応しちゃったの? 流石に、私の体に触れるこの硬くなったものが何であるかくらいは私にだってわかる。 そっか……私、こんな若くて素敵な男の子に、あの白銀あくあに1人の女の人だって意識されてるんだ。 あくあ君はこんなおばさんでも性の対象として私を見てくれている。それに気がついてしまった以上、諦めるなんてできないと思った。女としての本能が、私の眠っていた心を突き動かす。 「あくあ君は、他にお嫁さんが欲しくないの?」 「他にお嫁さん!?」 この反応……やはりあくあ君は一夫多妻があるってことを知らない? 男の子なら小学生や中学生の時に性教育の一環として習うはずだけど、あくあ君はサボってた? それとも真面目に授業を受けていなかったのだろうか? あくあ君の性格からするとそれは考えづらいけど、そうとしか思えない。 男子は高校生になると、そういうのを嫌がるのと、そもそも学校に来ないのもあって性教育の授業がないけど、もしかしたらあくあ君も小中時代は引きこもりだった過去があるのだろうか? それも考えづらいけど、16になるまで白銀あくあという存在が世の中に見つからなかった事を考えるとそれも十分にあり得るのかと思った。 「あくあ君、男の子は何人奥さんを娶ってもいいんだよ? 女の子が浮気するのは世間的にも法律的にも絶対にダメだけど、男の子に浮気なんてもの、そもそも存在しないんだから」 そう、だから……。 「あくあ君がちょっとでもいいなって思ってくれてるんだったら私……」 「ストップ! アイコちゃん! 白龍先生! それ以上は一旦待ってください!!」 あくあ君は、私の両肩を持つと密着させた私の体を引き剥がした。 「反応してしまったことはすみません。でも、ちょっと待ってください! ちゃんと調べてなかった俺も悪いんですけど、こういうのはちゃんとカノンに相談したいし、そ、その……性欲だけで、女の子の事を弄ぶようなことはしたくないんです」 性欲だけで弄ぶ……? やっぱりあくあ君から何かすごく違和感のようなものを感じてしまう。 明らかに、私たちと……言ってしまえばこの世界の人と、明らかに根本的に何かが違う気がした。 「あくあ君、もしかして……う、ううん、なんでもない。わ、わかった。今日のところは諦める。で、でも、これが私の気持ちだから。私みたいなおばさんにこんなこと言われて気持ち悪いって思っちゃうかもしれないけど、私はあくあ君のこと異性として好きだから……」 他の男の人なら笑われたり、罵倒されてもおかしくないけど、あくあ君は私の話を最後まで真剣に聞いてくれた。その上で、ちゃんと真面目に向き合ってくれたのである。 「わかりました。俺もその……白龍先生みたいな綺麗で素敵なお姉さんからそういうこと言われて、男としては普通に嬉しかったです。それくらい先生は魅力的な女性だから……でも俺はカノンとの時間を今は大事にしたいって思ってるから……だから」 それ以上はダメーーーーー! 振られる。そう思った私は、咄嗟に、あくあ君の唇に自らの唇を重ねた。 生まれて初めてのキス。まさかこんな形でするとは思ってもいなかったし、はっきり言って男性の同意を求めずにキスするなんてもう犯罪行為そのものである。それでも、もうこれしかあくあ君の言葉を塞ぐ方法が思いつかなかったのだ。 時間にしてほんの数秒間の濃厚な粘膜の接触、私はゆっくりとあくあ君から唇を離す。 「今断るのはダメ……あくあ君、私まだ大丈夫だから、1、2年ならまだ元気な赤ちゃん産む自信あるから。だからね。がんばらせてほしいの。これがきっと、白龍アイコの……ううん、白崎アイにとっての最初で最後の恋だから。ね。だからお願い。勝手にキスしといて何言ってるんだって思うかもしれないけど……私にもチャンスをくれませんか?」 ああなんてずるいんだろう。そう思っていても、この細く繋がってしまった私とあくあ君の糸を手放したくはなかった。 「……わかりました白龍先生。俺も、先生のことちゃんと考えます」 「ありがとう、あくあ君」 嬉しくて泣きそうになったけど我慢した。 あんなずるい事して今更と思うかもしれないけど、あくあ君と結ばれる時は同情じゃなくってちゃんと結ばれたい。そう思ったからだ。 「白龍先生……いや、アイコちゃん。今日はありがとう」 「うん、私の方こそごめんね。また……」 タクシーに乗った私は、車の窓ガラスに反射した自分の顔を見てそっと唇に指先を触れる。 私、キスしたんだ……それもちゃんと自分の好きな人と。 唇にそっと触れた指先には、まだ彼の熱が篭っていた。 ************************************************ また本編では少ししか絡んでいませんが、CRカップのお話に合わせて鞘無インコ視点でのシロとたまとの絡みを書きました。よかったら読んでください。fantiaの方ではインコのイメージ図もあります。 月2回以上はこういう小話やりたいですね。楽しんでくれてる人がいるといいけど……。 https://fantia.jp/yuuritohoney https://www.fanbox.cc/@yuuritohoney Twitterでお知らせとか、たまに投票とかやってます。 https://mobile.twitter.com/yuuritohoney 白銀あくあ、波乱の新居生活と転校生。 この土日は本当に色々あった。 CRカップの優勝から始まり新居の準備、そして夜の白龍先生との食事会……。 白龍先生から告白されたりキスされたりするとは思わなかったから、あの出来事には余計にびっくりした。 そもそも奥さんがいるのに反応しちゃった俺が悪いし、深雪さんとの事もあったのに俺があまりにも警戒心が薄かったせいだと思う。カノンにも申し訳ない気持ちでいっぱいだから、今晩、同居を開始する時にちゃんと謝らなきゃな。 「一夫多妻制か……」 あのあと、家に帰ってから色々と調べた。 この世界は一夫多妻が普通にあり得る世界で、近親婚も含めて母さん達が冗談で言ってるわけじゃない事を知る。実際に家族と結婚している男子が多いということも、検索してみて実際の実例などをみて自分なりに勉強したつもりだ。 あの夜、ユリスが来れなくなって、俺は一緒に新居で準備をしていたカノンに相談する。2人きりの食事になっちゃうからカノンが嫌だったら断るよと言ったら、カノンから返ってきた答えは意外なものだった。今にして思うと、その反応はすごくあっさりしていたと思う。 「ん? 別にいいけど、それがどうかした?」 最初は信頼してくれているのかな? それともカノンは、そういう事で嫉妬したりとか色々考えるタイプじゃないのかなと思ったけど、どうやら根底にある考え方というか常識自体がそもそも違ったのかもしれないと感じた。 俺は今は自宅にいるけど、カノンとは今晩から一緒の新居で暮らす予定にしており、学校から帰る時には実家ではなく新居へと帰る予定にしてある。 ここら辺の話についても、今晩、ゆっくりとカノンと話し合えたらいいなと思った。 俺はそんな事を考えながら、迎えにきてくれた送迎の車に乗り込む。 「おはよー、あくあ」 「おはよう、とあ」 学校に到着した俺は、下駄箱の前で遭遇したとあと一緒に自分のクラスへと向かう。 二学期からとあが学校に通うようになってから、こういう光景も珍しくなくなった。 それにしても慎太郎やクラスの女子より、とあとの下駄箱遭遇率が高いのは俺の気のせいか? 「ハロウィンフェスの話聞いた?」 「あー……うん、今回のも面白そうですごく楽しみにしてるよ」 俺がそう答えると、とあが俺の前に回って、下から覗き込むように俺の顔を見上げる。 「なんか、心ここに在らずって感じだけど大丈夫? 僕、今回のフェス結構楽しみにしてるんだから、疲れてるならちゃんと休みなよ」 「はは、悪い。引っ越し準備とかCRカップとか色々あって、まだ疲れが抜けてないのかも。でも大丈夫、本番にはまた気合い入れるから」 とあに言われて、ちゃんとしないとなと思った。 確かに疲れてるのも少しはあるかもしれないけど、白龍先生や深雪さん……それに胡桃さんともか、彼女たちからの真剣な告白を改めて考えてしまって、そっちに気を取られすぎちゃってたのかもしれない。もちろんそっちはそっち、こっちはこっちで、どっちもちゃんと向き合わなきゃいけないけど、仕事が疎かになるのはだめだと思った。 とあはこういう時、必ず気がついてくれるから本当にありがたい。 「慎太郎、おはよー」 「おはよう、慎太郎」 「あくあ、とあ、おはよう」 クラスに入ると、既に登校していた慎太郎が和菓子の本を読んでいた。 「どうしたのそれ?」 「あぁ、僕とあくあは茶道部だからな。今度の文化祭、茶道部としても手伝わなきゃいけないだろうから、和菓子の知識なんかもあったら面白いんじゃないかと思って、せめて知識面だけでもと本を読んで勉強しているんだ」 慎太郎は茶道部だけだが、俺は茶道部の他にも演劇部と、なぜか家庭科同好会にも所属している。 1学期の時はたまに顔は出してたけど、2学期はまだ1回も顔を出せてない。 「文化祭、茶道部はお茶会やるから、黒上さんがあくあも一回は参加して欲しいって言ってたぞ」 「了解。後で黒上さんと話してみるよ。あと演劇部の鷲宮さんと、家庭科同好会の胡桃さんとも……」 「あくあ、なんで1人でそんなに部活入ってるの? もしかして、馬……ううん、なんでもない」 ああ、いいんだよ、とあ。そうだよ、俺は基本的に馬鹿なんだよね。押しに弱くて結局、全部断りきれなかった。 いや、断りきれなかったのは胡桃さんの件のみだけど、茶道部も演劇部も面白そうだから入ったのはいいけど、すぐにアイドルとしての活動が始まっちゃって、部活に行くどころじゃなくなってしまったから部活のみんなには本当に申し訳ないと思う。 「あーでも、せっかくだから僕も部活入ろうかな。慎太郎が茶道部なら、僕は演劇部にしようかな?」 とあはそう言うと、自分の席に荷物を置いて鷲宮さんのところへと向かっていた。 今朝も少し思ったけど、学校での積極的なとあの姿を見たら嬉しくなる。慎太郎も最初は女の子に話しかけられたらオーバーヒートして保健室に行ったことが何度かあったけど、最近はそんな姿も見ない。それどころか普通にクラスの女子と会話してたりする。 確実に2人とも最初に出会った頃から変わってきてるんだなと強く思った。 「お前ら席につけ〜」 チャイムの音と共に教室に入ってきた杉田先生は、俺の顔を一瞬だけ確認した後、全員の顔を見渡す。 「今日はみんなに転校生を紹介します」 この時期に転校生? 二学期開始直後ならわかるけど、もう1ヶ月以上も経っている。珍しいな。 男子が転校してこないかなあとか、俺はそんな事を呑気に考えていた。 「それじゃあ中に入っていいぞ」 杉田先生に言われて教室の中に入ってきた人物を見て俺は固まる。 えっ……? カ……ノン? 「初めまして、白銀カノンです。メアリー女学院高等学校から転校してきました。これから卒業までの間、みなさんと一緒に楽しく過ごせたら良いなと思っています。よろしくね! ……あっ! その……できればだけど、立場とかそういう事は気にせずに、普通の同級生として気軽に話しかけてくれると嬉しいな」 カノンの挨拶にみんなが拍手する。俺もそれに釣られて慌てて拍手を送った。 ちょっ、ちょっと待って、なんでここにカノンがいるの? しかも乙女咲の制服着てるし……。うん、メアリーの制服姿も見たかったけど、乙女咲の制服もいいな。というかカノンは何着ても可愛いと思う。コスプレしてた時もすごく可愛かった。 「まぁ、そんなに驚きがないところを見ると、みんな大体わかってたようだし安心したよ。まぁ、学生結婚したら妻が夫となる人の学校に来るのは当然のことだしな。流石にそんな小学生でも知っているような事を高校生になっても知らない事なんてあり得ないか」 すみません……。 小学生でも知ってるような事を知らないダメな奴ならここにいます。 それで昨日の夜に色々やらかしちゃったのが俺なんですよ……。 「カノン、君の席は白銀の後ろだ」 「はい、ありがとうございます。杉田先生」 俺はカノンが戻ってきても、ずっとメアリーに通うものだと思っていた。 だから今日、新居に帰ったらカノンとその事についてもちゃんと話をしなきゃいけないなと思う。 それこそカノンが好きで乙女咲に転校して来てくれているのなら良いけど、もしその常識のために嫌々転校したとかならすごく申し訳ない気持ちになる。 見てた感じはそんな雰囲気ないけど、俺の場合はちゃんと口に出してコミュニケーションをした方がいいと思った。 「へへ、来ちゃった。その様子だと、やっぱりわからなかったみたいだけど驚いた?」 「う、うん」 すれ違う時、カノンは立ち止まって俺の方へとにこりと微笑む。 そしてそっと俺の耳元に顔を近づけると、小さな声で囁く。 「少しはあくあに驚かされるみんなの気持ちがわかった?」 「はい……よく、わかりました」 カノンは俺に向けて少し悪戯っぽく微笑むと、そのまま俺の後ろの席へと移動して着席した。 「そういうわけでこのままホームルームに入ろうと思うが、みんな知っての通り、我が校ではそろそろ文化祭の時期だ」 乙女咲では10月の29日と30日の土日2日間で、文化祭を行うことになっている。 文化祭では家族はもちろんのこと、一般の人たちにも開放されているので結構な人数の人が来るらしい。 「そこでみんなには今から周囲の人たちとクラスで何の出し物をするか考えてほしい」 杉田先生の言葉にクラスが騒がしくなる。 「あーあと、乙女咲の一般開放は抽選制になっているように例年人気だ。特に今年はすごい倍率だと思う。だからご家族や知り合いを呼びたい人は、招待枠が1人3枠まで設けられているので早めに申請するように」 杉田先生はそれだけ言うと、横にある自分の席に座る。 ちなみに俺は、母さんとしとりお姉ちゃんとらぴすのチケットを手配した。母さんとしとりお姉ちゃんは一緒に来るみたいだけど、らぴすはスバルちゃんやみやこちゃんと一緒に回る予定にしているらしい。 そのスバルちゃんとみやこちゃんのチケットは、とあが手配していると聞いている。残り1枚のチケットはお母さんに手渡すそうで、お母さんに元気で学校に通ってる姿を見せるんだと意気込んでいた。 天我先輩が来たそうにしてたけど、それは慎太郎が手配してくれるらしい。 「はぁ……」 俺は隣で大きなため息を吐いたクレアさんの方へと視線を向ける。 「クレアさん、どうかした?」 「えっ? ああ、ちょっとですね。チケットを誰に渡すかで揉めてまして……1人はもう確定してるんだけどね。後2枚がその、争奪戦になってまして……」 「なるほどね」 確かに3枚って絶妙に少ないよな。家族にチケットを渡したら友達に回せる分も少なくなるし、かといって一般枠を減らすわけにもいかないので仕方ないのかもしれない。乙女咲は元々受験の倍率も高いから、来年の受験者が文化祭で来ることも例年多いと聞いているし、OGで来たがる人が多いから一般枠のチケットの抽選倍率は毎年10倍を超えるそうだ。 「カノンはチケット誰か渡す人いる?」 俺は後ろの席にいるカノンに話しかける。 「3人ならペゴニアと……森川さん、桐花さん、えみりさんの3人のうちの誰かかな?。森川さんは、そもそも帰ってこれるかどうかが問題なんだけどね」 あーなるほどね。そういえば森川さんってまだ帰ってきてないんだっけ? なんかスターズの山の奥の方に行くって言ってたし、国営放送のアナウンサーさんなのに、そんなところまで自分で足を運んで取材するんだと、初めて聞いた時は驚いたくらいだ。 いつもは明るくて元気な森川さんがそんなにも真面目に仕事に取り組んでいると聞いて、すごく尊敬できる人だなと思ったし、俺も1人の人間として見習わなきゃなと思う。 「そんなことより、2人はクラスの出し物は何にするのか考えてあるの?」 カノンは俺を見た後、俺の隣の席のクレアさんへと視線を向ける。 「え、えっと、例年だとやっぱり出店が多いんじゃないでしょうか? 焼きそば屋さんとか、たこ焼き屋さんとか……でも、その辺は人気だから抽選になっちゃうかもですね」 「それならお化け屋敷とか? 展示系だったりとか、ダンスみたいにみんなでなんかするとかかなあ? あくあはなんかいい案ある?」 きた! 俺はカノンからその質問が飛んでくるのを想定して、先ほどから色々と考えていたのである。 「他によくあるのだと、コスプレ系の喫茶とか? 定番のメイド喫茶とか、あと猫耳喫茶とか、コスプレ系のコンセプトカフェとか、あー、あとホスト喫茶とか?」 コスプレ系の喫茶といえば、文化祭の出し物の定番の一つである。 つまり、そういう系の出し物をすれば、合法的に! そう、合法的にカノンのメイド服や猫耳を観る事ができるのだ!! もちろん頼めばカノンは優しいからやってくれそうな気がするけど、そんな事は恥ずかしくて言えるわけがない。だって、あくあってそういう趣味があるんだ、へー、なんて言われた日には、俺はもう立ち上がれなくなってしまうだろう。 だからこそ、文化祭という素晴らしい建前を俺は最大限に利用する事にしたのである。 我ながら完璧な作戦だと、心の中で天我先輩のようなかっこいいポーズを決めた。 「ね、ねぇ、それって……」 カノンが驚いた顔で俺のことを見つめる。 くっ、俺の純度100%の下心が気づかれたかっ!? 「あ、あくあが猫耳つけたりとか、女装してメイドさんの格好するってこと?」 なんでや! 思わずインコさんの関西弁がうつってしまう。 俺は想定してなかった回答に、椅子から斜めに滑り落ちそうになってしまった。 ガタッ、ガタタッ! ん? 俺じゃないぞ? 音の方へと視線を向けると、アヤナを含めた半数のクラスメイト達が席から転がり落ちてた。 「ね、ネコミミ……」 「あくあ様の猫耳とか何人死人が出ると思ってるのよ」 「文化祭って売り上げじゃなくて死体の数で競うんだっけ?」 「あっ……やばい。あくあ君の女装メイド姿なんて、なんか新しい扉が開きそう」 「ああっ、あくあお姉様っ!」 「メイド服を着たとあちゃん1人お願いします、テイクアウトで」 「黛くんにメイド服着てもらって、蔑むような目で舌打ちしてほしい……できればタイツとヒールのある靴の着用でお願いします」 「猫耳つけて3人でうっ、うっ、うっどーんやってほしい」 「猫耳とあちゃん1人、店内でお召し上がりで」 「メガネ猫耳の黛君に、そっけない態度で無視されたい……できれば執事服着用で」 「流石にそれは盛りすぎでしょ! 贅沢すぎるわよ!!」 「しーっ、みなさま小声で話しなさいまし! 欲で爛れた会話の内容が男の子たちに聞かれちゃいますわよ」 みんな両足を震わせながら、自分の椅子にしがみついて立ち上がっていた。だ、大丈夫かな? 隣のテーブルへと視線を向けると、先ほどまで近くの女子たちと話していた慎太郎から、お前何言ってるんだ的な目で見られて、とあからはものすごいジト目で見られた。くっ、もしかして2人にも俺の下心がバレたか!? 「ところで最後のホスト喫茶って何?」 あー、そっか、この世界って男子が少ないから、ホストっていう概念がないのか。 「えっと、基本的に男子が女子を接客するんだけど……言葉で説明するのは難しいな。カノンとクレアさん試しにちょっといい?」 「う、うん、別に良いけど、あんまり心臓に悪い事はやらないで……ね?」 「わ、私も胃にくるのはちょっと……」 「大丈夫大丈夫、ちょっと接客するくらいだから」 俺は立ち上がると、カノンの椅子の隣に自らの椅子をつける。そしてちょっと悪っぽく前のボタンを全部開けて、中に着ていたシャツを全部出す。 「おひさ! 元気してた?」 「う、うん……」 俺はカノンに声をかけると、そのまま隣の席に座る。 接客時の距離感は重要だ。ちょっと手を伸ばしたら触れるんじゃないかという距離感でカノンに話しかける。 喋る言葉も崩しすぎず、かといって固すぎてもだめだろう。俺は役に入り込むようにホスト役を演じた。 「今日も俺を指名してくれてありがとう。友達と一緒に来てくれたんだ?」 俺はカノンのことを余裕のある感じで見つめると、クレアさんの方へと優しげな視線を向ける。 「あ、うん……友達のクレアさんです」 「初めましてクレア。いつも俺の女がお世話になってます」 ここで重要なのは、連れてきた友達に対して丁寧に挨拶しつつ、連れてきてくれたカノンの方にも、さりげなくアピールすることだ。 彼女や奥さんの友達に対して、俺の女がお世話になってますなんて、はっきり言ってよっぽど自分に自信がない人じゃないと言えない言葉だし、俺もそんな事をいう自信なんてない。 だからこそホストでは、女の子に特別感や非日常感を味わせてあげるために、普段日常では言われないだろう言葉を織り交ぜるのが重要だと、前世で会話術の指導をしてくれたホストの先生が言っていた。 「お、おおおおお俺のおおおおお女……」 何故か隣のカノンが挙動不審になる。 まさかとは思うけど、こんな事でそんな過剰に反応してないよね? だって俺たち、もう……した仲でしょ? そもそももう奥さんなんだし、そんなに素直に恥ずかしがられると、こっちも素に戻って恥ずかしくなっちゃうんだけど……。俺はそれを悟られないように、ホストという役回りを演じ切る。 「そんな可愛い顔して、どうしたの?」 「か、かかかかかわいい……」 って、おおい! 反対側に倒れそうになったカノンの腕を掴んだら、どこからともなく現れたペゴニアさんが反対側を支えていた。 「ぺ、ペゴニアさん!?」 「……旦那様、周りをよく観てください」 「周り?」 周りを見ると、クレアさんと数人の女子を除く全女子生徒が椅子から転がり落ちていた。 ちなみにクレアさんは隣にいた慎太郎や鷲宮さんと一緒に微動だにせず固まっていたし、アヤナと杉田先生は机に突っ伏している。黒上さんは微笑ましく俺の方を見るだけで、その中で唯一まともに稼働していたとあだけが、机を小さくバンバンと叩いて笑いを堪えていた。一体何が起こっているというんです? 「それでは私はお嬢様を保健室に連れて行くので失礼いたします」 ペゴニアさんは、カノンを俵を担ぐみたいに抱えると、スタスタと教室から出ていった。 これって、床に転がってるみんなとかクレアさんとかも保健室連れてったほうがいいのかな? そんなことを考えていると、1人、また1人と、ゆらりと立ち上がる。 みんな大丈夫かな? 何があったか知らないけど、保健室に行かなくてもいい? 「決を取ろうと思います。今から用紙を配るので、希望する出し物を記名してください」 えっ? もう? カノンいないけどいいのかなと思ってら、いつの間にやらペゴニアさんが戻ってきてカノンの代理で用紙に記入していた。ところで、そのペゴニアさんが着ている乙女咲の制服どこから持ってきたんだろう。聞いてみたいけど、ある意味、怖くて聞けなかった。 俺は用紙に猫耳メイド喫茶と書いて提出したが、結果は残念なことに終わった。 34票 ホスト喫茶、うち1票代理 4票 食べ物屋ならなんでも(できればあくあが表にでない奴) 1票 猫耳メイド喫茶 俺 ほぼ満場一致でホスト喫茶になってしまった。 それ以外の4票は、なんとなく1票は誰だかわかるけど……残り3票は誰だろう。 ちなみに俺が猫耳メイド喫茶に投票したのはどう言うわけか全員にバレていた。なぜなら読み上げられた時に先生を含めた全員が俺の方へと視線を向けたからである。くっ、そんなにわかりやすいのか俺は!? 「あくあ様って猫耳メイドさん好きなんだ……」 「嫁は無理かもしれないけど、メイドさんならワンチャンいけるかも」 「結婚できなくてもいい、永遠にそばにいられるならメイドさんもいいかも」 「それってつまり、あくあ君に就職できるってこと?」 「婚姻届は無理だけど、雇用契約書であくあ君と繋がれるならそれでいい。だって同じ紙だし、名前と判子押すならもうほぼ婚姻届みたいなもんでしょ」 「それってもう、半分はお嫁さんみたいなもんじゃん」 「あくあ様のメイドさん=実質嫁の方程式了解。これってテスト出ますか?」 「確かに……それならさ、ホスト? やる人以外のサポートとか、裏方さんは猫耳メイドさんで良くない?」 「「「「「それだ……!」」」」」 よくわからないけど同情されたのか、ホスト以外は猫耳メイドになることが決まったみたいだ。 やったー! こうなったらもう同情でもいい!! これでカノンの猫耳メイド姿が正々堂々とじっくりと真正面からちゃんと見れるぞー!! そんなことを考えていたら、後ろの席のペゴニアさんが俺の肩をトントンと叩く。 「旦那様、私も今日から猫耳つけましょうか?」 ペゴニアさんは赤くなった頬を両手で押さえて、俺の方へとチラチラとあざとい視線を飛ばしてくる。 なんか最初に会った時より、だいぶ感情が豊かになったというか、遠慮がなくなっているような……俺の気のせいかな? 当然のごとく俺は、ペゴニアさんをスルーする。反応したらダメな気がしたからだ。 「それでは私達のクラスの出し物はホスト喫茶になりました。多分……というかほぼ間違いなく100%承認されると思うのでそのつもりでいてください」 その後、クラスの文化祭実行委員の人が生徒会室に行って、うちのクラスの出し物であるホスト喫茶はその日のうちに認められてしまった。なおホスト役をする男子の人数が足りないのは、女子が男装して参加することで補填する事に決まったらしい。 学校の授業が終わった後、胡桃さんが学校をお休みしていたので、茶道部と演劇部に顔を出して話をする。 ちなみにとあは本気で演劇部に入るそうで、俺と一緒に演劇部の部室にやってきて今回の出し物である演劇にも一緒に参加する事が決まった。 そんなわけで、用事を全て終えた俺は学校が用意してくれたタクシーに乗って1人新居へと帰路に着く。 結局最後までカノン戻ってこなかったけど大丈夫かな? 「すみません。白銀様。お嬢様がポンコ……初心すぎて寝込んでしまわれたので、今日はお部屋で1人ゆっくりとお休みするそうです」 「マジか……」 今日はちょっとソファでイチャイチャしようかなと思ってた俺は、ペゴニアさんの話を聞いて玄関前で膝から崩れ落ちた。 「なんなら、ペゴニアが猫耳をつけて代わりにイチャコラしましょうか? ちなみに羊のツノもご用意しております。どちらが好みですか?」 いつの間にやら羊のツノをつけたペゴニアさんを俺は華麗にスルーすると、1人自分の部屋へと戻っていった。 ちなみに夫婦の寝室もあるけど、部屋がいっぱいあるからそれぞれの寝室も用意してある。 まさか同居初日でこんなことになるなんて……俺はやりすぎたんだなと1人部屋の中で反省した。 ************************************************ 前回のお話の投票、突発的でしたがアンケートに答えてくれた全ての人に感謝します。 修正票も1割弱あり、作者としても色々と考えさせられました。 感想欄を見ていると作者が説明不足だったり、うまく伝えきれてない部分もあったりしたみたいなので深く反省します。 とりあえず当面はしばらくこのままの流れでいってみて、やはり多くの人に違和感が出てくるようなら修正したいとは考えています。とりあえずは当面の行方を見守っていただければ幸いです。 それはそうと、文化祭とその直後にハロウィン、深雪さんも出てくるのでまたここらへんで色々と動かせられればなと思っております。2番目の嫁候補4人のフラグを立てつつ、カノンとあくあの新婚生活を楽しんでいただければ嬉しいですね。 Twitterでお知らせとか、たまに投票とかやってます。 https://mobile.twitter.com/yuuritohoney こちらでカットしたお話などを置いています。月2回はやりたいな。 上のサイトは挿絵あり、下のサイトは挿絵なしです。お好みでどうぞ。 https://fantia.jp/yuuritohoney https://www.fanbox.cc/@yuuritohoney 放送時期は今ですが、作中の撮影期間は夏になります。 ******************************************** ヘブンズソード 第8話「ハンバーグは母の味」 小学生の頃、私はみんなとご飯を食べるお昼の休み時間が1番の楽しみだった。 「ななちゃんのご飯美味しそう」 「うん、お母さんが作ってくれたんだ!」 料理が好きなお母さんが作ってくれたお弁当。同級生からも羨ましがられるほどで、幼い私にとっては自慢の一つだった。特にその日は私の大好きなハンバーグの日だったから、蓋を開けただけで思わず笑みがこぼれてしまっていたのだろう。いつもより大きな口を開けてハンバーグをパクパクと食べていたら、それをみていた男子から怒鳴り声が聞こえてきた。 「おい! ドカ食い女!! さっきから嬉しそうに飯食ってんじゃねえぞ。ニヤニヤしながら飯食って気持ち悪いんだよ、デブ!!」 男の子にとっては何気ない一言だったのかもしれません。でも……その一言が私にとってのトラウマになることはそう難しいことではありませんでした。 「ななちゃんって、すごく細いね」 「う、うん、ありがと」 それから数年後、高校生になった私は食事を楽しむことができなくなってしまいました。 かと言ってそれを誰かに相談することもできず、友達と楽しくご飯を食べていた昼食の時間は、1人おトイレで過ごすことが増えていったのです。 「オェッ……」 せっかくお母さんが早起きしてくれて作ってくれたお弁当。無理してでも食べようと思ったけど、食べられなくって吐いてしまう。 前までは食べられる日があったり、少しは食べられたりしたのに、ここ数日は更に症状が悪化してまるで食べられなくなってしまいました。家では外で友達と食べてきたからと嘘をついたけど、それだっていつまで誤魔化せるのか分かりません。 「ごめん、ごめんね、ごめんなさい……」 私はお弁当箱に入っていたご飯を泣きながらゴミ箱に捨てた。食べずに持って帰ったり、吐いた形跡を見られたらお母さんを心配させてしまう。それだけは絶対に避けたかった。 「またねー」 「うん、また……」 学校からの帰り道、空腹で倒れそうになる。 それでも何かを食べようといざ食べ物を口に入れると吐いてしまう。 「もう……いやっ……!」 自分でもどうにかしたいと思っていても、どうにもならない。 なんでこんなことになっちゃったんだろう。自問自答した所で解決策など見つかるはずがなかった 空腹のせいで頭が回らなくて、どんどんと悪い方向へと頭が回ってしまう。 私が悪いのかな? 『そんなことはない。悪いのはお前じゃなくてその原因を作った男の方じゃないか』 「だ、だれ!?」 声のした方へと視線を向けると、小さな影が広がって地面から何かが出てくる。 私は慌てて逃げようとしたけど、何も食べてないせいか足に力が入らずにもつれてこけてしまう。 「チ、チジョー……」 地面の小さな影から現れた虎型のチジョー。 私の体は恐怖で動けなくなる。 「安心するがいい。私の闇の力でお前をその苦しみから解放してやろう」 「い、いや……」 私の方へと手を伸ばす虎型のチジョー。 その掌から出てきた真っ暗な霧が、私の口から体の中へと吸い込まれていく。 「えっ!?」 次に目が覚めた時、私は教室の中で自分の席に座っていた。 夢を見ていたのかと思ったけど、黒板に書かれた日付は翌日の日付を記していた。 昨日チジョーに襲われてから、今までの記憶がない……。 そんな日が何日も続いた。 「それじゃあ今日の授業はここまでだけど、最後に一つだけ。ここ数日、夜になると付近を徘徊しているチジョーの姿が何度か目撃されています。まだ何か事件があったわけではないけど、SYUKUJYO機関が対応するまでの間、十分に気をつけて帰宅するように。当面の間は部活も休みだから、みんなも寄り道せずにさっさと帰ること。いいですね?」 「「「「「はーい」」」」」 嫌な予感がした。 今日は記憶があるうちに早く帰ろうと、私は急いで家に帰る。 でもその途中でお腹が空きすぎてふらついてしまう。 「大丈夫か?」 「えっ? お……男の……人?」 そんな私の体を支えてくれたのは、近くのファストフード店の名前が入ったデリバリージャケットを着た男性だった。帽子をかぶっているから逆光で顔はよく見えなかったけど、長身で少し筋肉質な体に思わずドキッとしてしまう。 「す、すみません!」 男の人に迷惑をかけちゃダメだと体を離したけど、それと同時に私はグゥッと大きくお腹の音を鳴らしてしまった。 また、男の人に馬鹿にされるかもしれない。 お腹の音を聞かれた恥ずかしさよりも、フラッシュバックしたトラウマが私の顔を青ざめさせる。 「お腹が空いているのか?」 私はその問いに対して何も答えられずに固まってしまう。 「こっちだ」 「あっ……」 男の人は私の手を掴むと、近くのファストフード店の中へと私を引き摺り込む。 店内に入ると、なぜかもう1人の男の人がカウンターの向こうに仁王立ちしていた。 その男性はこちらに向かって不敵な笑みを浮かべると、持っていた小手返しでポテトをひっくり返す。 「剣崎、俺のエレガントなポテートゥの返しと、完璧にマリアージュされた塩捌きを見よ!!」 す、すごい……なんかよくわからないけど、無駄にかっこいい動きがすごかった。 「神代……残念だが、ハッシュドポテトの提供は朝だけだ。あと、その無駄になったハッシュドポテトの代金はお前のバイト代から引いておくように後で店長に言っておく。悪く思うなよ」 「なっ、なんだと!?」 あっ……神代と呼ばれた男性が、綺麗に膝から崩れ落ちた。 一体私は何を見せられているのだろうかというツッコミはさておき、私の腕を引っ張ってファストフード店へと招き入れた男性は、カウンターの向こう側に行くとメニューを私へと差し出す。 「好きなものを食え。神代の奢りだから気にするな」 いいのかな……? 後ろにいた神代さんを見ると、なんとも言えないすごい顔をしていた。 「剣崎……くっ、気にするな。好きなものを食え!」 「冗談だ神代。もちろん俺が出す。だってお前、失敗しすぎて今日のバイト代なしだぞ」 あっ……カウンターの後ろを見ると、確かに失敗した形跡が残っていた。 「ふふっ……あっ……」 男の子達2人の話につい笑みがこぼれてしまった。 ど、どうしよう。笑っちゃいけないよね? またあの時の男の子の顔が頭の中に浮かびそうになる。 「ふっ、やっと笑ったな」 「あ……」 剣崎と呼ばれた男性が、目深くかぶっていたキャップの鍔を上に持ち上げた。 優しくて暖かい笑顔に、私は思わず頬の色をピンク色に染める。 なんて素敵な笑顔なんだろう……。男の子ってこんなふうに笑うんだ。 私を嘲笑したあの男の子の顔が吹き飛ぶくらいの眩しい笑顔に惚ける。 「あ、えっと……」 私は自然とポケットの中から財布を取り出そうとする。 すると剣崎さんは首を左右に振って、私に財布をしまうようにジェスチャーした。 「心配するな。スマイルは0円だ」 「ちなみに俺のスマイルも0円だぞ。どうだ!?」 男の子達2人の笑顔にほんの少しだけ心が軽くなった気がした。 もしかしたら今なら、少しは食べられるかもしれない。 「あ……あの、ハンバーガー1つ」 「わかった。この番号札を持って席で待ってろ。すぐに届ける」 私は番号札を持って近くの食事スペースの一角に腰掛けた。 カウンターの奥からは、さっきの2人の話す声が聞こえてくる。 「ふっ、剣崎! パゥティーなら俺に任せろ! ポテートゥで鍛えたこのエクセレントな小手返しを見よ!」 「また肉を焦がすなよ神代。次に失敗したらマイナスどころか、多分クビだぞ」 なんだろうこの気持ち……。 あの時、食事が楽しかった頃の思い出が蘇ってくるようだ。 「ドリンクは店からのサービスだ。おかわりが欲しかったら言え」 「ハッシュドゥポテートゥは俺からのサービスだ!」 目の前の作り立てのハンバーガーを包んだ袋を触ると、とても温かかった。 「い、いただきます……!」 私は包み紙を開くと、中に入っていたハンバーガーにかぶりつく。 そのハンバーガーの中に入っていたパテは、平べったくて、薄くって、味付けだってお母さんのふっくらとした柔らかい優しい味のハンバーグとは違っていた。 でも……でも、大好きなお母さんのあのハンバーグを思い出して、目から一筋の涙がこぼれ落ちてしまう。 「あ、あれ……私、ごめん、ごめんなさい」 私は手の甲で涙を拭う。でも泣けば泣くほど涙が止まらなくなった。 剣崎さんと神代さんの手が私の方へと伸びてくる。 男の子の前で泣いちゃダメだと、強く目を擦すっていたら2人にそれを止められた。 「落ち着け。ゆっくりと食べていい」 「そうだぞ。俺なんか初めてハンブゥーガァーを食べた時、慌てて食べ……感動で喉を詰まらせたからな」 2人の手がそっと私の両頬に触れる。そしてそのまま私の目に溜まった涙を、2人の親指が優しく拭ってくれた。 なんて優しい人たちなんだろう。男の人にもこんな暖かい心の人がいるんだ。 心の奥に刺さったトラウマの棘が抜けかけたその瞬間、今までで1番、より鮮明にあの頃の記憶が私の頭の中にフラッシュバックする。 『おい! ドカ食い女!! さっきから嬉しそうに飯食ってんじゃねえぞ。ニヤニヤしながら飯食って気持ち悪いんだよ、デブ!!』 あっ……あっ……だめ、見ちゃだめ。 目の前のお店の窓ガラスに反射した自分の笑顔がトリガーになった。 『そんなことはない。悪いのはお前じゃなくてその原因を作った男の方じゃないか』 自分の体の中から黒い霧のようなものが出てくる。 「あっ、ダメ……ダメええええええええええ!」 私の叫び声と共に、自分の体がチジョーへと変化する。 やっぱり私がチジョーだったんだ……。 今までと違ってはっきりとした意識がある。 でも、でも……頭の中が男の人の憎悪でいっぱいになって、自分のことが制御できない。 「お願い! 剣崎さん! 神代さん! 逃げて!!」 私は振り絞るように声を出して、自分の体を何とか抑えつける。 でも2人は一歩としてこの場を離れようとはしなかった。 「……心配するな。俺がお前を止めてやる」 神代さんはどこからともなく飛んできた蜂の形をしたロボットを手で掴む。 「お母さんが言っていた」 剣崎さんもまた同じように、飛んできたカブトムシを手で掴んだ。 「楽しい食事のひと時を邪魔するやつに、ろくな奴はいないってな」 腰に現れたベルトに、2人はその機械を勢いよく装着する。 「変……身!」 「ヘンシンッ!!」 あぁ……そっか、2人はドライバーだったんだ。 SYUKUJYO機関が開発したドライバーシステム、本来であれば女性しか変身できなかったのに、なんのイレギュラーか、男の子達がドライバーに選ばれてしまったとニュースで世間を賑わせていたことを思い出す。 3人の男性達の詳細は明らかにされてなかったから、みんなSYUKUJYOのメディア戦略かなにかじゃないのかと噂されていたけど、本当に実在していたんだ。 「男……おとこ……オトコっ!!」 だめっ、もう自分の体どころか声すらも抑えつけられない。 「ワタシ、私を! 笑うナアああアアアアア!!」 チジョーになった自分が剣崎さんと神代さんを攻撃する。 完全に本体との意識を遮断された私は、その姿を俯瞰するように眺めることしかできなかった。 お願い、やめて! その人達を傷つけないで!! 「クソッ、誰かを傷つける前に、俺がとどめを刺す」 弓を引こうとした神代さんの動きを剣崎さんが制する。 「神代、彼女は今までのチジョーと違って、まだ完全には乗っ取られてはいない」 「なんだと!?」 「おそらくだがまだ彼女の意志が残っている。チジョーになってからまだ日が浅いのだろう。誰も傷つけてない今なら、まだ何とかできるかもしれない」 2人はチジョーとなった私の攻撃をいなしつつ会話を進める。 「じゃあ、どうすればいい!?」 「わからん! わかってたらそもそもお前に相談してない。だから神代、お前も考えるんだ!!」 どこからともなく現れた量産型のチジョーが戦いに加わる。 チジョーになった私に対して、攻撃を防ぐだけで反撃してこない2人は徐々に不利な状況へと陥っていく。 「お、オネガイ……誰かを傷つけるマエに、わ、ワタシ ヲ コロして……」 最後の力を振り絞り声を出す。 死ぬのは怖い……怖いけど、誰かを傷つける自分の姿を想像したらもっと怖かった。 でも、そんな私の思いと言葉とは裏腹に、チジョーとなった私は2人に向けて攻撃を繰り出す。 あ、危ないっ! 「そうはさせない!」 チジョーになった私の放った黒い霧の攻撃は、誰かが放ったレーザー攻撃によって霧散する。 「ダレダ!」 攻撃してきた方へと顔をぐるりと回すと、SYUKUJYOの制服を着た大人の女性と小柄な少女がレーザー銃を構えて立っていた。その背後には多くのSYUKUJYOの隊員たちがいる。 「剣崎、神代、周りの雑魚は私たちに任せろ!! 加賀美! お前は2人をサポートしてやれ!!」 「わ、わかりました。ミサ先輩!!」 ミサ先輩と呼ばれた長身の女性は襲いかかってくる量産型のチジョーを素早いパンチで殴り飛ばすと、そのモデル並みに長い足を天高く上げて量産型チジョーの頭上へと踵を落とす。 何という身体能力だろう。チジョーになった女性は、通常の女性とは比べ物にならないくらい身体能力が上昇する。でも彼女は、そのチジョーに対して純粋な腕力とフィジカル、パワーでもって圧倒しているのだ。 「神代、今のうちに彼女をどうにかするぞ」 「だからその、どうにかするの、どうにかするを説明しろ! 剣崎!!」 チジョーになった私は再び手から黒い霧を出して2人に攻撃する。 2人はその攻撃を地面に転がったりして華麗に回避していく。 「ええい! この黒い霧の攻撃が鬱陶しい!!」 「黒い霧……」 SYUKUJYOの隊服を着た加賀美と呼ばれた少女は、タブレットを取り出して何かを検索し始める。 「2人とも! この黒い霧自体がチジョーかもしれない!! 以前にも似ている攻撃を仕掛けてきたチジョーがいるって、過去のデータベースにも載っている!! 憑依型のチジョーで、女性に長く憑依することによってネームドチジョーに変えてしまう、チジョーの中でも幹部クラスと呼ばれている大物です!! その名も、トラ・ウマー!」 そ、それじゃあさっき頭の中に響いたこの声は……。 『今更気がついたところで遅い!!』 チジョーになった私は攻撃を強める。 「それでどうすればいい!!」 「えっと、えっと……あっ! さっきのレーザー銃の攻撃で黒い霧が霧散したように、もしかしたら何か光るものに弱いのかも。その一瞬だけ影を引き離すことができれば、ちょっとはどうにかできるかもしれない」 「本当か?」 「神代、真実かどうかは重要じゃない。可能性があるのなら俺はそれに賭け続けるだけだ」 剣崎さんはどこからか一枚のカードを取り出す。 「俺に策がある。2人は時間を稼いでくれ!!」 「任せろ剣崎!」 「わ、わかった!!」 神代さんと加賀美さんは私からの攻撃を協力していなしていく。 でもどうするんだろう? 外はもう真っ暗だからこの店内を照らす蛍光灯より明るい光なんて存在してない。 剣崎さんは、手に持ったカードに向けて優しい声でそっと呟いた。 「彼女を救うためにお前の力が必要だ。俺に……俺たちに手を貸してくれロ・シュツ・マー」 その言葉に応えるように、ロ・シュツ・マーのカードが淡い光に包まれていく。 あぁ、なんて優しい色なんだろう。暖かくて、ほんわかとしてて、さっきの心が安らいだ瞬間を思い出すようだ。 徐々に広がっていくカードの眩い光にあてられたのか、私の体を包み込んでいた黒い霧がほんの少しだけ体から引き剥がされる。 自由だ……体が自由に動く。でも徐々に弱まっていく光、再び黒い霧が私の方へと戻っていく。 「剣崎さん! 神代さん! 2人とももういいから! SYUKUJYOの隊員さん、誰でもいいからこのまま私の事を殺してください!!」 もうどうしようもない。それなら私は、人の心を持ったまま死にたいとそう願った。 でも、でも……彼はまだ、彼だけはまだ私を救う事を諦めてなかったのである。 「ありがとう。ロ・シュツ・マー。だから今はゆっくり休め……あとはお前が信じた俺に任せろ」 剣崎さんはロ・シュツ・マーのカードを優しく撫でると、私のいる場所へとゆっくりと歩きながらベルトに装着されたカブトムシのツノに手をかける。 「剣崎!?」 「剣崎さん!?」 神代さんと加賀美さんは、剣崎さんの取った行動に驚きの声をあげる。 誰しもが攻撃を仕掛けると思ったその瞬間、剣崎さんはベルトに装着されたカブトムシをパージして変身を解除した。 「さっきの黒い霧に触れた瞬間、君の抱えているトラウマが俺にも伝わってきたよ」 剣崎さんは床に転がったかじりかけのハンバーガーを拾う。 幸いにも包み紙に包まれていたために、奇跡的にそのままの形状を保ったままだった。 「俺もな、お母さんのハンバーグが大好きだったよ。ふんわりと膨らんでて、店で売ってるのとは違うケチャップ味の優しい味のハンバーグ。あぁ、思い出すな……」 見たこともない優しい顔に、私だけじゃないチジョーもSYUKUJYOの隊員さんたちも動きを止めて見惚れてしまう。 何を思ったのか、剣崎さんは軽く埃を払うような仕草をすると、大きく口を開けてそのハンバーガーにかぶりついた。 「うん、うまいな」 えっ? ……えっ!? ちょっと待って、これ間接キスじゃ……待って! こんなの聞いてない!! 台本なんてもう擦り切れるほど読んだけど、こんなシーン間違いなくなかった!! こ、これって、もしかしてアドリブ!? 私の目に親指を突き立てた本郷監督の姿が目に入る。 そのままいけ! そう言われた気がした。 か……。 完成させなきゃ……! そうだよ。この素晴らしい演技を、みんなが繋いでくれたこのシーンのクライマックスを完成させるんだ!! 子役から10年やり続けてやっと掴んだこの役。私は、私の今できる最高の演技をもって、この男の子に……ううん、そうじゃない! 1人の役者、白銀あくあの、この最高のアドリブに応えなければいけない!! 腹の底から気合を入れろ、私も同じ役者だろ、奏いちか!! 「いい……のかな?」 私は黒い霧を引き剥がすように、ゆっくりと前に一歩を踏みだす。 「わ、私、みんなと食べるご飯が好き! お母さんのご飯が好き!! だから、だから……!」 助けて……! このトラウマを、貴方のその素敵な笑顔で吹き飛ばしてほしい!! 剣崎さんの顔を見つめると、それに応えるかのように、剣崎さんは今日1番のスマイルを見せてくれる。 その笑顔はどこまでも優しくて、どんな闇すらも吹き飛ばしてくれるような、全てを救ってくれる光のような眩しさを放っていた。 『ぐわあああああああああ』 頭の中で、私に取り憑いていたトラ・ウマーの声が響く。 苦しむ私の顔を見て、剣崎さんが私の方へと更に一歩、また一歩と近づいてくる。 「そういえば、お母さんはこうも言っていたな」 剣崎さんはチジョーになった私の体を、その黒い霧ごと抱き締める。 本当なら黒い霧のダメージによって痛いはずなのに、ほんの一瞬さえもその表情を崩すことはなかった。 「俺の笑顔の前では、太陽の光すらもスポットライトでしかないと。さぁ、余すところなく見るといい。これが今の俺にできる全力のスマイルだ!!」 『うぎゃあああああああああ!』 心の中でトラ・ウマーと同じ叫び声をあげる。 もはやプロの女優としての意地だけが、私をその場に立たせていた。 「あと少しだったのに、邪魔をしやがって!!」 私の体から離れていった黒い霧が、SYUKUJYOの隊員の1人であるミサ先輩と呼ばれた女性の方へと向かうが、簡単にあしらわれてしまう。いや、トラ・ウマーはあえてフェイクとしてそういう動きを見せたのかもしれない。そのまま直角にカーブした黒い霧は、一目散に加賀美さんの方へと向かった。 「加賀美!!」 黒い霧に包まれた加賀美さん、しかし、トラ・ウマーはすぐに離れていく。 「な、なんだと!? お前、まさか……くっ、まぁいい。今日のところはここまでだ」 「待てっ!!」 変身を解除していなかった神代さんの矢と、ミサ先輩の放ったレーザー銃の光が逃げるトラ・ウマーの黒い霧へと向かう。しかし神代さんの放った矢は回避され、ミサ先輩の放ったレーザー銃の攻撃はそもそも見当違いの方へと向かっていく。そういえばさっき加賀美さんと2人で銃で撃った時も飛んできた光線は一筋だけだったし、もしかしたらミサ先輩はノーコンなのかもしれない。 このシーンの後、無事に救出された私のシーンを少しだけ撮影して私の出演は終わりになったが、まだ少し他のシーンの撮影が残っている。 逃げたトラ・ウマーは、誰もいない路地裏で本来の形状である虎型の姿へと戻った。 「な、なんなんだあいつらは……」 人通りの少ない場所、そこを歩く1人の女性の後ろ姿を見たトラ・ウマーはニヤリと口角を上げる。 新しいターゲットを見つけたと、そろりと路地裏に出ようとした瞬間。誰かの放った攻撃がトラ・ウマーの頬を掠めた。 「くっ……またお前か、しつこい!」 路地裏のさらにその奥、何も見えないほどの暗闇の中から革靴の冷たい音が聞こえる。 皺ひとつないスーツに身を包んだその男性は、クールな形のメガネを誰よりもかっこよくクイっと持ち上げた。 「トラ・ウマー……俺は2人のように甘くはないぞ」 自らの主人と共に現れたバッタは暗闇の中で、その大きな二つの目を不気味に光らせる。 「変身……」 橘斬鬼、三人目のドライバーにして、このお話より前に剣崎たちよりも早くトラ・ウマーに遭遇した彼は、トラ・ウマーが生み出してしまったチジョーのせいで心に小さくない影を落としてしまった。 「クソッ、ドライバーどもめ! 私の邪魔ばかりしやがって!!」 トラ・ウマーはチジョーの中でもかなり臆病な性格をしている。だから憑依をしたチジョーばかりを戦わせ、不利な状況になると逃げ出すのだ。しかし、そんな彼女だからこそ、生きて生き抜いてチジョーの幹部にまで上り詰めることができたのだろう。 この日も橘さんが変身したライトニングホッパーと少しやり合っただけで、トラ・ウマーは逃げ出してしまう。 「はい、カット!!」 今日の撮影の全てを撮り終えた時、現場に大きな拍手が響き渡る。 この最後のシーン、本当なら私のような関係のないキャストは先に帰宅するのが他の現場では当然だけど、このヘブンズソードでは、今日の撮影に出演した全ての演者、スタッフが誰1人として帰らずに最後まで撮影を見守っていた。 聞いた話によると、他の放送回でもそんな感じらしい。 「ふぅ……」 撮影が終わった現場の一角で、私は飲み物を口に含んで一息つく。 私の名前は|奏《かなで》いちか。芸歴は10年以上ある中堅だけど、こう見えてまだ17歳の現役女子高生。剣崎総司を演じた白銀あくあ君より一歳年上の高校2年生です。 今回、私は与えられた役の台本を見て、少し複雑な気分になりました。 なぜなら私が演じるななが抱えるトラウマが、今の私には痛いほど理解できたからです。 だからこそあのシーンで、ななが剣崎さんに救われてよかったと自分の事のように嬉しくなりました。 「ねぇ、よかったらご飯食べて行かない?」 「あっ、はい」 満足感に包まれて帰宅しようと思ってたら、本郷監督からご飯に誘われました。 ちょうど時間も夕食どき、どこかのご飯屋にでもいくのかなと思ってたら、監督は私を連れて大部屋の方へと向かう。他にも誰か誘うのでしょうか? そう考えていたら、多くの人たちが何かを囲むように人だかりを作っていました。 「え……?」 その中心にいたのはベリルの子たちでした。 撮影が終わったばかりの黛くんはシャワーとか着替えのためにいなかったけど、あくあ君たちは何かの料理を作っていたのです。 「遅いしみんなが余った材料でなんか作るって、よかったら食べてこ」 「は、はい」 こ、こんなこと普通にありえるのでしょうか? 男の子たちが料理を作って振る舞う? あまりにも非現実的な光景に頭がついていかない。 私はゆっくりと人の流れに合わせて、料理をしているあくあ君の方へと向かう。 「これ……って」 あくあ君が揚げていたメンチカツを見た瞬間、私は固まってしまう。 「あれ? いちか先輩ってもしかして、メンチカツ苦手でした?」 確か撮影のためにハンバーグの材料を発注したら、業者さんがサービスとか言っていっぱい持ってきすぎちゃったって話を誰かがしていた。あくあ君たちは、そのハンバーグの材料を使ってメンチカツを作ったのだろう。 それはわかる……わかるけど、メンチカツを見た私は心が締め付けられるような気持ちになってしまった。 「ううん、そうじゃない。そうじゃないの……」 あくあ君の揚げた大きめのメンチカツを見て、母のことを思い出して涙が溢れそうになった。 私のお母さんは商店街で揚げ物屋さんを営んでいます。クラスメイトのみんなも小さい頃からお店に来てくれる常連客ばかりで、子供としてすごく誇らしかった。だから私が学校に持って行くお弁当も必然と揚げ物が多くて、たまにお母さんが気を遣ってたくさん作ってくれたものをみんなと一緒に食べたりしていたのです。 ついこの前、いつものように仲の良い女の子たちにもお裾分けしようと、タッパーに詰めたメンチカツを学校に持っていった時に事件は起こりました。 『うげ……タッパーに揚げ物入れて持ってくるとかババくせー、しかもそんなデカイのよく食うよな。これだから女子はガツガツしてるって言われるんだよ』 たまたまそれを見られた学校の男子に、そんなことを言われた私は悔しかった。 言い返したかったけど、相手は男の子だしそんなことできる訳がない。 『そ、そうだよねー……ははは』 私は自分に嘘をついて笑顔を作る。 男の子に傷付けられた事よりも、嘘をついてしまった事に、言い返せなかった事に、お母さんに申し訳なくなって、自分に腹が立った。 「いちかさん大丈夫? 体調悪いとか、気分が悪いなら揚げ物はやめといたほうがいいかも」 「う、うん……」 こんな事、2度とないかもしれない。それでも、私にそれを食べる資格はないと思ってしまった。 「あっ、とあ、そこにあるタッパー取ってよ」 「あいあい」 えっ? あくあ君は、その中に油を切ったメンチカツを2つ3つ放り込む。 そしてタッパーの蓋を閉めると私の方へと手渡した。 「もしかしたら、今は欲しくなくても帰った後にお腹空くかもしれないから。よかったらこれ持って帰ってよ」 あくあ君からメンチカツの入ったタッパーを受け取った私は固まる。 「……あ、あくあ君って、タッパーにメンチカツ入れて学校のお昼に食べる女の子って、どう……思う?」 「え? いいんじゃないですか?」 何を聞いているんだろう私と思ったけど、あくあ君はその問いに即答してくれた。 そしてその後にもさらに言葉をつづける。 「むしろ俺としては、これ余りものだからと、タッパーに入れたメンチカツを恥ずかしそうにくれるような幼馴染のお隣さんが欲しかった。なお、同級生でも、少し年上のお姉さんでも可」 それ、私の事じゃん……。幼馴染でもお隣さんでもないけど、一才年上だしメンチカツ好きだし、それ私の事でしょ……。はっ!? だ、だめよ。今もう少しで勘違いしちゃうところだった。 さすがは共演者の女性を全て恋に落とすと言われてるあくあ君だわ。油断も隙もない。 ぐぅ。 あっ、気が抜けたのか、お腹の音が鳴って顔が真っ赤になる。 もしかしたら、聞こえちゃったかな? 「……どうします? やっぱりここで食べて行きますか?」 私は少し顔を赤くして、ゆっくりと首を左右に振る。 「ううん、やっぱり帰るよ。きっと、お母さんが家で私の帰りを待ってくれてるから」 「そっか。じゃあ気をつけて帰ってね。それといちかさん、今日の現場ではお世話になりました。アドリブ入れて良いって事前に本郷監督からは言われてたんだけど、いちかさんならうまく繋いでくれるってわかってたから」 自然とメンチカツが詰まったタッパーを持つ手に力が入る。 あの時、頑張ってよかったと思った。それと同時に、私は今以上に頑張らなきゃという気持ちが強くなる。 「あくあ君……私、もっともっと頑張るから、だから待っててほしい。今度はちゃんとしたレギュラーの役で共演してみせるから!」 役者としての私からの宣戦布告だった。 あくあ君の隣に立っても恥ずかしくない女優になる! 「お母さん、今から帰るね……うん、うん! それとすごいもの持って帰るから楽しみにしてて、だから今日も一緒にご飯食べようね!!」 撮影現場を出て帰路に着く私の心に、あの嫌な思い出はもう一欠片として残ってない。 だって、太陽よりも眩しいあくあ君の笑顔が、そんなどうでも良いことを全て吹き飛ばしてくれたから。 「よーし、頑張るぞーーー!」 だから、待っててね、あくあ君。私もすぐにそこにいくから!! そしてその野望が叶った暁には……。 ************************************************ はい、すみません。 予定を変更してヘブンズソード回です。 fantiaでやるのは勿体無いと思いこちらで公開しました。 掲示板回どうしようかな……。先に話し合いに行くかも。 Twitterでお知らせとか、たまに投票とかやってます。 https://mobile.twitter.com/yuuritohoney こちらでカットしたお話などを置いています。月2回はやりたいな。 上のサイトは挿絵あり、下のサイトは挿絵なしです。お好みでどうぞ。 https://fantia.jp/yuuritohoney https://www.fanbox.cc/@yuuritohoney 白銀あくあ、OHANASHI 山、それは一言で言うとロマンである。 何故人は山に登るのか? そう問われたとある登山家はこう答えた。そこに山があるからだと。 大きくて包み込むような暖かな気配と優しさ、母なる大地の偉大さを肌で感じる事ができる山は素晴らしい。 だが、もしその山が1つではなく、いくつもの大きな山が連なっていた場合はどうだろう? 大きな山が3……いや6つも並んでいるのだ。それを見て心が躍らない男などこの世にはいない! そう、ただの1人としていないのであるっ!! 「えっ?」 家に帰ってリビングに入った瞬間、俺は固まってしまった。 カノン、ペゴニアさん……まではいい。でも、何故そこに深雪さんがいる? しかも3人ともどういうわけか上半身裸で、お互いのおっぱいを揉み合って……いや、正確に言うと揉みしだきあっていた。 「し、失礼しました」 俺は慌ててリビングから退散する。 本音を言うと俺だってそこに混ざりたい。普通に、やあとか言ってソファに座ってじっくりと優雅に神々しい山々の景色を堪能したいけど、そんなことが許されるはずがないだろう。 いくら一夫多妻が認められているとはいえ、俺の妻はカノンだ。 それなのに脳裏に焼き付くほどの深雪さんとペゴニアさんの大きなものが、俺の頭の中にずっとふわふわと漂っている。 くっ、こんなことだから俺はダメなんだ! 夫として、1人の男として、カノン以外のおっぱいに反応しちゃダメだろ! 俺は自分にそう言い聞かせる。 そもそもリビングが騒がしかった時点で気をつけるべきだったのだ。 白龍先生の時も、俺がおっぱいに反応しちゃったから、簡単に先生に唇を奪われてしまった。 そもそも俺の身体能力を持ってすればかわせたはずなのに、されるがままに受け入れた俺の心の片隅に、浮気性な心があったのは否めない。 あの後、白龍先生からは、急にあんなことしてごめんねと連絡が来たけど、そもそもの話、既婚者なのに綺麗な年上のお姉さんにデレデレしてしまった俺が悪いのである。いくらあの夜の白龍先生が普段と違っていつもより良い匂いがしてたり、髪が綺麗で顔だってメイクのせいか普段よりセクシーだったり、いつもはかけてる眼鏡がなくて、普段着てる動きやすい格好と違ってスレンダーなスタイルがわかる服装をしていたとしてもだ! 「あくあ、ごめんね。帰ってきたことに気が付かなくて……」 「あ、いや、俺の方こそごめん」 服をちゃんと着たカノンが呼びにきたので俺はリビングへと戻る。 さっき何があったのか聞きたかったが、もちろんそんなことは自分からは聞かない。 それが夫としての、いや、男としてのマナーだ。ただ……カノン達の方から言ってくれるのなら、俺はいつでも正座をして聞く準備はできている。そう、重要なことだからもう一度いうが、俺は聞く準備ができてるから、さっき何をやっていたのか、その詳細をいつでも話してくれて良いんだぞカノン!! もちろんそんな俺の邪な心が、純粋で心の綺麗なカノンに伝わるわけなどない。そもそもの話、そんなことを考えるからダメなんだよなというさっきの話に戻る。 「お邪魔しております。白銀様」 「お久しぶりです、深雪さん」 俺と深雪さんが挨拶する後ろで、ペゴニアさんが手に持っていたカンペを捲る。 【さっき、なんであんなことをしてたか知りたくありませんか?】 そんなの知りたいに決まってるだろ!! 知りたくない男なんているかよ!! はっ!? だ、だめだだめだ! つい本音が漏れてしまいそうになる。 ペゴニアさん、頼むから小学生のように純粋な俺のスケベ心を惑わせないでくれ。 「白銀あくあ様、カノン様、改めてご結婚おめでとうございます。本来、新婚のお二人のところに、すぐにお邪魔するのはどうかと思ったのですが、白銀様……ああ、これでは少し分かりづらいですね。あくあ様とお呼びしてもよろしいでしょうか?」 「もちろん大丈夫ですよ」 俺がそう答えると、深雪さんは軽く咳払いして姿勢を整える。 相変わらず座ってる時の姿勢が綺麗で、ついつい見惚れてしまう。 桐花さんやカノンの姿勢も綺麗だが、深雪さんも負けず劣らず姿勢が綺麗な人だ。 「それでは改めまして、あくあ様の今月のご予定を確認させていただいたところ、ハロウィンイベントの出演、並びにその前の文化祭行事へと参加する意向をお伺いしていることから、今日は事前にご連絡した通り予定よりもお早めに伺わせていただきました」 あ、あぁ、そういえばそういう話になってたけど、それって今日だっけ? 明日じゃなかった? 改めて送られてきたメールを確認すると確かに今日になっている。しかしスケジュールに書かれていないところを見ると、多分メールが送られてきた時は忙しくて、返事だけしてスケジュールに記載する事を忘れてしまっていたのだろう。 メールをやりとりしていた日付を見ると、その頃は引っ越し作業とかCRカップがあったりとか、ハロウィンイベントの打ち合わせとか準備で忙しかった頃だ。でもそれを言い訳にはしない。何故なら、その事を忘れてメモしなかった俺が間違いなく悪いからだ。 「あぁ、そうでした。深雪さん、せっかく約束していたのに予定の時間に遅れてすみません。カノンも、事前に伝えておくべきだったことなのにごめんな」 俺は立て続けに2人に頭を下げる。 「いえ……あくあ様はお忙しい身ですし、仕方のない事です。それに遅れたといっても何時間も待たされたわけではないですし、お仕事の関係で十数分遅れただけのこと、さしたる問題ではありません」 例えそうだったとしても、仕事では数分の遅れで大きなプロジェクトの交渉が一瞬で吹き飛ぶこともある。 俺は改めて気が緩んでいたことを深雪さんに謝罪した。 「私も、あくあは忙しいのだから、もっと妻としてちゃんとサポートするべきだったのに……昨日は倒れてごめんなさい」 俺はカノンに対しても、倒れた事は気にしなくていいよという。 その一方でこれからは何かあるといけないから、俺の予定は全部カノンに知らせる事を約束し、自分の携帯の中のスケジュールアプリに記された予定表をそのままカノンの携帯に転送した。 「あ、あくあの、アイドル白銀あくあとしての予定が、わ、わわわ私のスケジュール帳に……」 「お嬢様しっかりしてください。ほら、ちゃんと口の端からこぼれ落ちかけてる涎を拭いて、見せてはいけない乙女の部分が出ていますよ」 何故か携帯を拝むように見つめるカノンと、コソコソと耳元で囁くペゴニアさん。 同居してわかったけど、この2人は本当に仲がいいな。 カノンは実の姉妹とも少し距離を感じるくらいのよそよそしさがあったけど、ペゴニアさんに対しては100%と言って良いほど完全に甘えきっている。ペゴニアさんも私はお嬢様の侍従ですからと言っていたけど、俺から見ると甲斐甲斐しく妹のお世話をしているお姉ちゃんにしか見えない。 一見すると微笑ましい光景だけど、たまに、どうです? 私の方がお嬢様と仲がいいでしょうと、マウントとってくる時のペゴニアさんのニヤリとした顔はイラッとする時がある。あの笑顔を見ると、いつの日か俺の方がカノンのことが好きなんだぞわからせてやりたい。 例えば俺とカノンのイチャイチャ新婚ライフをペゴニアさんの目の前で繰り広げて、俺の方がカノンと仲がいいんだぞというところを見せつけてやるんだ! 「先ほど奥様にも少しだけお話しいたしましたが、今日は今後の搾精業務についてご相談に参りました」 搾精業務と聞いてドキリとする。 月に1度の搾精業務、俺はカノンと付き合ってからは深雪さんにしてもらってはいないけど、その前はずっと深雪さんにしてもらっていた。 今さらその事を言ってもどうしようもないが、カノンは俺がそういう事を他の女性にされていると聞かされて嫌じゃないのかな? 俺はカノンの様子を伺うように、その表情をチラリと見る。 「お、おくしゃま……はわわわ」 カノンは両手を口に押さえて顔を真っ赤にしていた。 あのさ……カノン、俺たちまだ一度しかしてないけど、ちゃんとエッチしたよな? そういう反応されると可愛いし、グッと来るけど、2回目に行っても大丈夫なのかどうか心配になる。正直、昨日の夜もお預けだったし、今晩とかどうかなぁと思ってるけどダメかなやっぱり。いや、無理なら無理で週末とかでも頑張って我慢できるけどさ……。 おそらく本物のお姫様であったカノンは箱入り中の箱入りなんだと思う。カノンは多分だけど、そういう性的なこととか苦手で、きっとオナニーとかも知らなくて穢れなく生きてきたのじゃないだろうか? あるいは本当は性的な事に興味があってこういうリアクションをしてるとか……ハハッ、まさかぁ〜、こんな美少女が本当はむっつりすけべだったとか、そんな都合のいい事なんてないない。 「ご存知の通り現在の搾精業務は自分でヌいていただくか、担当官の補助を伴った搾精のどちらかが選択できます。しかしあくあ様はご結婚なされたので、これからは配偶者に搾精業務と射精管理を引き継ぐ事ができるという事を先ほど奥様にお伝えしました。その後も担当官である私の立場は変わりませんが、私はあくあ様ではなく奥様と搾精業務に伴うご連絡を取り合う事になります」 少し悲しげな表情をする深雪さんの顔を見て、前回の搾精業務であった時のことを思い出す。 俺のことを好きだと言ってくれた深雪さん、でも俺はその時にはカノンと付き合っていて、深雪さんとも付き合うことは裏切りだし、人として許せない行為だと思っていた。 一夫多妻は合法であるということを知った今も、俺はカノンが悲しむ事はしたくない。それが俺の本音であり、それくらいカノンの事を愛しているのである。さっき他の女の子のおっぱいに反応した奴が言うセリフではないのかもしれないけど、それはそれ、これはこれだ。 「でも……私は、あくあ様とのご縁を切りたくはありません!」 深雪さんは力強く、はっきりとそう言うと、ソファから降りてカノンの前で土下座した。 ちょっ、ちょっと深雪さん!? 「お願いです奥様! 私にチャンスをくれないでしょうか? 既に私の思いはあくあ様に伝えております。その時にあくあ様は、奥様の事を傷つけたくないからその気持ちには応えられないと言われました」 深雪さんはこれでもかと、地面におでこを擦り付ける様に頭を下げている。 「こんな私如きが何を期待しているのかと思うかもしれません。しかし……しかし! 白銀様は私に魅力がないからという理由で振ったわけではないのです。それだったらこんな私にもチャンスがあるのではないかと、分不相応にも期待してしまいました。お願いします。こんな事を頼める立場ではございませんが、もうこれが私にとって最初で最後のチャンスだから……見苦しく足掻く事をお許しいただけませんでしょうか?」 深雪さん、そんなにも……そこまで、こんな俺の事を好いてくれていたのか。 白龍先生もそうだったが、2人が俺にぶつけてきた気持ちは間違いなく本物だった。 それなのに俺はカノンを言い訳にしてきたのではないか、自らのズルかった部分に向き合わされる。 だから白龍先生はあの時、カノンを言い訳に断ろうとした俺を見抜いたからこそ、ああいう止め方を本能でしたのかもしれない。 キスが終わった後の白龍先生の顔は今でもよく覚えている。 ちゃんと私を見て断って……。カノンさんを言い訳に使わないでと言っているみたいだった。 そんな白龍先生の真剣な気持ちに対して、俺がしようとした答えは……ああ、なんて最低なんだろうなと今になって気付かされる。白龍先生があの時止めてくれなかったら、そして目の前の深雪さんがこうまでして足掻いてくれなかったら、俺は2人の女性を不幸にするところだった。 2人の気持ちをちゃんと断るなら、俺はカノンを理由にするんじゃなくて、ちゃんと自分の気持ちで断らないといけなかったのである。 「顔を上げてください、深雪さん。貴女の気持ちは痛いほど伝わっています」 カノンは深雪さんに寄り添うと、もう一度ソファに座る様に促す。 「深雪さん、私はあくあの事が好きです」 「はい……でも私もこの気持ちを諦めたくはありません」 見つめ合う2人、その視線はどちらも真剣そのものだった。 「それじゃあ私があくあを独占したいって言ったらどうする? 私、本当はあくあの事が独占したくて仕方がないの。本当はね、この前だってドラマを見て、妹役の小雛さんに優しくしただけでも嫌って思ったもん」 「すみません……それでも私は諦めたくありません。何故なら奥様のその気持ちは、搾精担当官の私にも理解できる事だからです。あくあ様はこんな私にも女の子扱いをしてくれました。そんな人の担当官に、自分以外の人がなる事を想像したら……それだけで胸が苦しくなってしまいます。あくあ様にとっては、それは普通のことで、誰に対してもそうであったのかもしれませんが、私にとってそれは自分の人生を変えるくらい特別な事でした」 深雪さんに対して自分がしてきたことが、そんなにも影響していたなんて全然気が付かなかった。それに気が付かなった自分の鈍感さを悔やむ。もっと早く、俺が深雪さんの苦しみに気がついてあげられればと思った。 カノンは深雪さんの思いの丈を聞くと、少し表情を和らげて優しげな笑みを見せる。 「うん、そうだよね。それにあくあは優しいから、きっと私がその事を伝えればきっとそれを叶えてくれるって事が心のどこかでわかっているんだよね。もしかしたらドラマだって、女性との絡みがない役にしてくださいっていうかもしれないし……でも、でもね、それじゃあダメなのよ」 カノンは俺の方へと顔を向ける。 その時のカノンの表情は同級生の女の子たちと比べると少し大人びて見えて、俺はドキドキした。 何故かその奥でドヤ顔をしていたペゴニアさんはうざいのでスルーします。 どうです。私のお嬢様はかっこいいでしょう? なんて思ってるんだろうけど、そんなの言わなくても俺だって知ってるよ!! あぁもう、せっかくカノンがかっこいいシーンなのに集中させてほしい。 「私以外の女の子が、あくあの事を好きになる事を私は否定しません。なぜなら私だって、深雪さんと同じで、彼に恋をした仲間だから、その気持ちは痛いほどに理解できるんだよね。だから……だからね、あくあには、私の我儘かもしれないけど1人ずつ女の子に真剣に向き合って欲しい。その上であくあがその人と結婚したいって思ったら、してくれていいんだよ」 カノンは俺の両手をとって、にこやかな笑みを見せる。 「その代わり……これは私の我儘だけど、私のことはずっと1番に好きでいてほしいな」 「カノン……」 俺はカノンの手をぎゅっと握り返す。 2人の手のぬくもりが均一化されていくように、俺とカノンは向き合ってお互いの本音を包み隠さず曝け出した。 「俺が1番好きな女性はこれまでも、これからもずっとカノンだよ。でも、だからってカノンを言い訳にして他の女性の気持ちから目を逸らしちゃダメだってわかったから、これからはちゃんと向き合って、その上で答えを出そうと思う。それでいいかな?」 「うん、ありがとうあくあ。あっ……でもね、アイドル白銀あくあとしては、今まで通り、みんなに幸せを届けてあげてほしいの。それで救われた人や、これから救われる子はきっといると思うから、だから自重しようだなんて思わずに、今までのようにあくあのやりたいことを思い切ってやってほしい」 俺はカノンの言葉に頷くと、そのまま彼女の事をギュッと抱きしめた。 改めてカノンが俺の奥さんでよかったと思う。 「わかった。自分でも頑張ってみるけど、俺は自分でも思ってた以上にダメな男だから、これからカノンが少しでも不安な気持ちになったらすぐに俺に言ってほしい。俺も自分の中だけで勝手に結論を出すんじゃなくて、これからは何でもちゃんとカノンに相談するようにするから。逆にカノンも何か少しでも思う事があったら、同じように俺に思っている事や考えてることを打ち明けてほしい。カノンの話を聞かせて欲しいって俺はいつだってそう思ってる。カノンはそれでいい?」 「うん。ありがとう、あくあ」 俺はカノンの体からゆっくりと離れていく。 夫婦になったのなら奥さんのカノンさんにちゃんと話し合いをするんだよ。なんでも勝手に自分で決めちゃダメだからねと、今日のお昼休みに2人きりになった時に、とあに言われた事を思い出す。 とあは友達として、俺のそういう部分にそこはかとなく気がついていたのだろう。あいつにはまた心配をかけてしまったな。今度、学校の帰りにクレープ奢る約束してたけど、トッピングマシマシにして感謝をするしかないなと思った。 「深雪さん」 カノンは1人、ソファから立ち上がると深雪さんに近づく。 そして深雪さんが膝の上で硬く握りしめた拳を優しく解いて、自らの両手で包み込む。 「深雪さん。あくあが嫌がったりしてないのであれば、あくあの妻として、私からあなたの行動を咎めることはしません。私があくあに対してストレートにこの人と結婚したら、付き合ってみたらなんて進言する様な事はできないけど、同じ人に恋をした乙女の1人としては貴女の健闘を祈るわ。頑張って」 「あ、ありがとうございます……奥様っ」 涙を流す深雪さんを抱きしめるカノンを見て、ほんわかとした気持ちになる。 やっぱり女の子同士のこういうのはいいなぁ。カノンと桐花さん、森川さん、えみりさんの関係を見てても、すごく仲が良さげだし。前の世界じゃ女同士の友情なんて幻想だと先輩に言われたけど、この世界の女の子たちは男の数が少ないからといって競い合うというよりも、お互いに頑張ろうねって感じのスタンスの人が多いように思う。 そんな2人の姿を温かな目で見つめる俺のそばに、ペゴニアさんが音もなく近づいてきた。 「やっぱりおっぱいですか? 旦那様はこの肉の塊が良いのですか?」 はー……人がせっかく心穏やかにしてたのに、この人はほんともう。 ペゴニアさん、そんなお胸様を持ち上げてタプタプしなくてもいい……って! ちょ、ちょっと待って、その柔らかそうな自然の弛み、ま、まさか……! 着けてないだと!? ちょ、ちょちょちょ、ちょっと待ってくださいよ。それもしかしてノーブラですか? ゴクリ……ノーブラが織りなすペゴニアさんの自然なうねりに、俺の目線が当たり前のように吸い寄せられていく。 「あくあ」 「あくあ様……」 はっ!? 振り返ると、同じ様におっぱいを持ち上げる深雪さんの姿と、悲しそうに自分のおっぱいと他の2人のおっぱいを見比べるカノンの姿があった。 何やってんだ、バカヤロウ!! 俺は自分の頬を勢いよく叩いた。とはいっても、アイドルなので腫れたりしないように、仕事に支障をきたさない程度に加減はする。 「あくあ!?」 「あ、あくあ様!?」 「旦那様!?」 自分で叩いたほっぺたがいてえ……でも、この痛みは当然の裁きだ。 俺はソファから立ち上がると、そっとカノンに近づく。 「カノンのも十分大きいから」 「えっ?」 はっきり言ってカノンのおっぱいのサイズは理想的だ。 平均より大きくて、掌にちょっと収まらないくらいのサイズ感がちょうどいい。 揉み心地もあるし、実は着衣した時の膨らみの形が1番グッとくる理想のサイズ感なのだ。 「俺はカノンのおっぱいが1番好きだ!」 「う、うん」 大事なことはちゃんと伝える。そう約束したからこそ、俺は誤魔化さずに全てをカノンに伝えることにした。 恥ずかしがるなよあくあ。そうTENGA先輩に言われてる気がする。 そして素直になれと、慎太郎に肩を叩かれたような感じがした。 とあ、慎太郎、TENGA先輩……いや、天我先輩。 ありがとう……! 俺は、白銀あくあはもう大丈夫だ!! 「でもな……あのおっぱいは反則だ。深雪さんとか、ペゴニアさんとか、桐花さんとか、えみりさんとか、黒上さんとか、彼女たちみたいな豊かなものが目の前に転がっていて見ない方が無理なんだよ。いや、むしろああやって見せつけられたら、見ない方がマナー違反、失礼じゃないのかとさえ思う」 「そ、そうなんだ……って、あくあ、えみり先輩とか姐さんとか、同級生の黒上さんのおっぱいの事もそんな目で見てるんだ。ふ、ふーん、そっかー、やっぱり大きいのが好きなんだ……」 こんなこと、普通なら言うべきじゃないのかもしれない。 でも俺は今回の一連の事でよくわかった。俺は……そう、俺はすごく鈍感なのである。 それが原因でカノンとすれ違うのは嫌だし、最悪、別れることになったら、想像しただけでも絶望しかない。 だから俺は包み隠さず全てをカノンに言おうと思う。それが俺なりの彼女へ見せる誠実さだ。 「だけど安心してほしい。俺にとってのナンバーワンおっぱいはカノンのおっぱいだ。今だって愛しのかのぱいを触りたいと思ってるし、あの夜から、いや! 初めて会ったあの日から、カノンのその形のいいおっぱいを触ってみたいと思ってた!! 最低かもしれないけど、これがアイドル白銀あくあとしてではなく、ただの1人の男、ただの純粋な男子学生としての俺、白銀あくあの気持ちだ」 「わ、わわわわわ私のおっぱいがあくあにとって1番……そっ、そっか〜、えへへ、そうなんだぁ」 顔を赤らめたカノンは、少し蕩けた表情でだらしなく笑みを浮かべる。 なんだろう。さっきまでキリッとしてたのに、ちょっと蕩けた感じのカノンの表情がなんとも言えないほどに可愛い。うん、やっぱり俺はこういうカノンが好きだ。いや、かっこいいカノンも好きだけどね。 あぁ、このおっぱいをぷにぷにする前に、ほっぺたをぷにぷにしたくなる。 「なるほど、それでしたら3つ全てを1度に味わってみるのはどうでしょう?」 「「「えっ!?」」」 俺たち3人の視線がペゴニアさんに釘付けになる。 この人はせっかくいい感じに纏まろうとしていたのに、一体何を言ってるんです!? 「幸いにも、旦那様は今日そういう日なのでしょう?」 ペゴニアさんはにっこりと微笑むと、見覚えのあるアノ器具に頬擦りする。 深雪さんの方を見ると、いったいいつの間にと小さな声で呟いていた。 やっぱりアレは俺がいつも使ってるアレなんですね。 ペゴニアさん、メッ! ちゃんとそれは深雪さんに返しなさい! 「お嬢様も妻として旦那様の搾精業務について詳しく知っておく必要がありますし、私も白銀家の筆頭メイドとして、旦那様の搾精業務について詳しく知っておく必要があると思うんです」 ペゴニアさんは長い舌をぺろりと出すと、たわわな胸の谷間に挟み込んだ器具の裏筋をなぞるように舌先を這わせる。え、えろすぎだろ……。ペゴニアさんは、それから先端の丸っこい部分まで舌先でなぞると、ゆっくりと口を窄めて先端の部分を吸い込む。 俺はその様子を、ただ、ただ見守るしかできなかった。ああ、なんて俺は無力なんだろう。ごめんなカノン。奥さんが目の前にいると言うのに、ペゴニアさんの舌技に釘付けになってしまった。 「ちゅっ……」 ペゴニアさんは最後、キスをするように器具の先端に軽くリップ音を立てて自らの唇を離すと、瑞々しい自らの唇と器具の先端の間に引いた唾液の糸を切るように、ぺろりと舌を回す。 「ふふっ、殿方のものなんてしゃぶったこともありませんから、こんな感じでよろしいのでしょうか? ねぇ、深雪様? どうか、性に無知で無学な私とお嬢様に手取り足取り色々と教えてくださいませんか? 例えばそう、旦那様の好きなこの肉の塊で、殿方の膨らんだ部分を鎮めて差し上げる方法とか……」 いやいやいやいや……どこが無知で無学だよ! そりゃカノンは純粋で初心だから、そういうことを知らなくて当然だろうけど、貴女は絶対に知っててやってるだろ? アレでしゃぶった事ない!? 嘘だろ……で、でもそれが本当なら、ペゴニアさんも処……いやいやいやいや! だめだぞ、あくあ! ペゴニアさんはメイドであって、別に俺が好きとかそういうのじゃないでしょ。 「あっ、言っておきますけど、私も旦那様の事が好きだから、これからはちゃんとそういう対応でお願いしますね。でも私は結婚という形に拘らなくてもいいですから。その膨らませたモノを処理するためのこの器具の代わりや、精を排泄するためのお便所のように、私の事を使っていただいてもいいんですよ? この体の所有権はお嬢様、つまり足の爪先からこの毛の1本まで全ては旦那様の所有物。そんなペゴニアをどう扱おうとそれは旦那様の自由、そしてペゴニアは旦那様にそういう扱われ方をされても、お嬢様と同じくらい幸せを感じることができますから……ね」 ペゴニアさんの視線が、俺のとある一点を見つめる。 よく見るとカノンと深雪さんの2人も同じところを、じっと熱のこもった視線で見つめていた。 ふ、膨らんでる……。俺の息子が、もう1人の俺が、ごまかしきれないほどの勢いでズボンの生地を突き上げていた。 「あくあ様……」 「あくあ」 あっ、いつの間にやら俺の両横をカノンと深雪さんの2人が迫ってきていた。 気がついたら2人のおっぱいが俺の体を軽く押してる。あ、あれー、逃げられないぞこれ。 「旦那様」 目の前から迫ってくる二つのおっぱい……じゃなかった。ペゴニアさん。 その乳圧……じゃなかった、おっぱいのプレッシャーに俺はたじろぐ事しかできない。 「え、あ、ちょっと……」 6つの神々しい山々に囲まれた盆地の俺に逃げ出す場所などない。 そう、これは仕方のないことなんだとそう自分に言い聞かせて、その流れに身を任せていく。 って、だめだろそれじゃ! 頑張れあくあ!! 立ち上がるんだあくあ!! 「旦那様はお嫌ですか?」 「いえ、全然嫌じゃありません」 ふぅ……無理だったね。 流石に昨日、カノンとしていれば違う道もあったのかもしれないけど、彼女と初めてのエッチをした男子がですよ。翌日のエッチも我慢して、同居するまでの1週間も頑張って耐えてですね。その上、新婚生活1日目にお預けくらって、このおっぱいに囲まれて、いいえ、大丈夫ですなんて言えるわけないだろ!! 覚悟を決めた俺は、3人との搾精業務について真面目に向き合う事にした。 ************************************************ はい、そういうわけで次回はおっぱいで致す回かな。本番はないと思う。乳でやりたい。 作者もそのね、ノクターン作者ですし、ピンク色の頭してるからたまにはやっぱエッチなの描きたくなるんですよね。そういう回が嫌な人はごめんなさい。その次はまた文化祭の流れに戻ると思います。 個人的に文化祭とハロウィン回を書けるのは楽しみだったり。 その前後くらいに同級生の嫁候補の出番作って、年下の嫁候補も出さなきゃなあ。 それともう一つ、ハイパフォーマンスサーバーちゃんが長すぎると言うので略称の投票を開始します。 あえて長いバージョンを使うこともあるけど、そうじゃない時も用意したいなと思いました。 最終候補は作者の考えたネタに使えそうなHP3と、サメちゃんでサバちゃんが刺さりすぎたのでこの二つで決めたいと思います。作者は選べなかったので、どうかご協力よろしくお願いします。 https://mobile.twitter.com/yuuritohoney こちらでカットしたお話などを置いています。月2回はやりたいな。 上のサイトは挿絵あり、下のサイトは挿絵なしです。お好みでどうぞ。 https://fantia.jp/yuuritohoney https://www.fanbox.cc/@yuuritohoney 白銀あくあ、WAKARASE 「いやいや、ちょっと待ってくださいよ」 ほんの一瞬だけ俺は理性を取り戻す。 「カノンは奥さんだし、深雪さんは仕事だからまぁ百歩譲って良いとして、ペゴニアさんが混ざるのは違うような……」 「何をおっしゃいますか旦那様! お嬢様と旦那様の日常生活を日々サポートする事、それこそが私たちメイドに与えられたお役目なのです。つまり、これもメイドのお仕事の一つといっても過言ではありません! それとも旦那様は、メイドからメイドたらんとするお仕事の一つを奪われるおつもりですか?」 たわわに実りきった果実を撓ませるように、俺の目の前に放り出されたおっぱい。 上下に縦揺れする2つの乳首を、自然と俺の視線が追ってしまう。 あ……はい。ペゴニアさんの気迫に俺は思わず頷いてしまった。そう、決して乳首の動きに釣られて俺も首を上下に振ってしまったわけじゃない! ……はず。 「ほら、お二人も早く」 「わ、わかったわペゴニア」 「そうですね。それでは私も……」 カノンはペゴニアさんに促されて、首元のリボンを解いて、上に羽織っていたブラウスをふわりと床に脱ぎ捨てる。 フリルやリボンがあしらわれた甘々のパステルブルーの下着に包まれたカノンは、まるで湖のほとりにいるようなエルフや妖精さんのように可憐で可愛くて美しかった。 下着姿を見ただけで拝み倒したくなるほどの神々しさに、今まで我慢してよかったと涙を流しそうになる。 「ちょ、ちょっと……あくあ、泣いてるの!?」 あ、あれ? どうやら俺は無意識のうちに涙を流していたようだ。 「な、泣くほど嫌だった……?」 「違う、カノンの下着姿を見れたことが嬉しくて泣いた」 俺の言葉にカノンはトマトみたいに顔を赤くする。 「あの日からずっと、カノンとしたくて我慢してたから……」 「そ、そっか……我慢させてごめんね。今日はその分、み、みんなで頑張るから」 カノンは隣にいた深雪さんの方へと視線を向ける。 それに釣られて視線をそちらの方へと向けると、そこには今まで散々妄想の中で使わせてもらった物がすでに曝け出された状態になっていた。 DEKAI、SUGOKU DEKAI、MONOSUGOKU DEKAI……。 重要なことだからもう一度言う。 でかい、デカ過ぎる、とんでもなくデカイ……つまりそういう事だ。 「それでは今より器具のご使用方法について、実技を伴いながらご説明いたしますね。その……ソファの方を使わせていただいてよろしいでしょうか?」 了承すると深雪さんはソファに座って、自らの膝の上をぽんぽんと叩く。 えっ? ま、待ってください。それって……。 「前にショッピングモールでした時の事を覚えているでしょうか?」 「は……はい」 ショッピングモールでした時、俺は深雪さんに膝枕してもらいながら手で処理してもらった。 あの時、我慢できずに深雪さんの下着の上からしゃぶりついてしまった事を思い出して恥ずかしくなる。 「あの時は下着越しでしたが、今日は正式に生でしたいと思います」 な、生だって!? 今、この目の前にある巨大な天然記念物を生でしゃぶって良いってことですか!? 俺は滑り込むように、深雪さんの膝の上に頭を置いてソファで横になる。 この時の俺のスタートダッシュは、雷のように早い五輪金メダリストの某短距離ランナーの初速や、ワールドカップで優勝した某フランス代表のサッカー選手の初速や、電柱に小便引っ掛けられないからという理由から国民栄誉賞を辞退した某盗塁王や、彗星の如く早かった伝説の競走馬よりも速かった。 「これはその昔、マザコン男子と呼ばれる男の子たちが流行った時によく使われていた搾精方法で、授乳手コキと言います。授乳と言っても私は妊娠していないのでお乳からミルクは出ませんが……」 淡々と器具の使い方を説明する深雪さん。 「それでは膣のデータを私のものへと変更して実践に移りましょう。あくあ様、そのご様子ですと……私のこの化け物のように大きなお乳でも満足していただけているようなので、私が手でシテいる間に、揉むなり吸うなりお好きになさってくださいね」 「はーい」 俺は返事と共に深雪さんのおっぱいを鷲掴みにする。 「んっ……」 す、すご……吸い付くような肌のおっぱいに引き寄せられるように、深雪さんのおっぱいに指が沈んでいく。 とてつもない重量、こんな巨大な隕石が二つも俺の頭、惑星あくあの上に落下してきてたらひとたまりもない。 自分の顔よりもでかい深雪さんのおっぱいを横から押したり、谷間に手を滑り込ませたり、下から持ち上げたり、たまに乳首をいじったりしてみる。すごいな……アキオさんもおっぱいに気をつけろって言ってたけど、おっぱいがあったら大抵のことはどうでもよくなると思う。それくらいおっぱいは、くだらない問題を解決してくれるほどの魅力に満ち溢れている。 「す、すごい。あくあって本当におっぱいのことが大好きなんだ」 「なるほど、私もかなり大きい部類なので、男子からは嫌悪感を孕んだ目しか向けられた事がありませんでしたが、旦那様は最初から、私のおっぱいの事を孕ませるようなねっとりと情熱的な視線で見つめておりましたものね」 えっ? マジ!? 俺そんな目で見てたの!? 自分ではちゃんと誤魔化せてたつもりなんだけどな……。 「あくあ様は無防備すぎます」 おっぱいの向こう側から深雪さんの声が聞こえてくる。 まるでおっぱいが喋ってるみたいだ。 「私たちのように胸の大きな女性は、ペゴニアさんもいう通り、胸に対して嫌悪感のある目で見られることが多いのです。だからこそ胸が大きな女性ほど、おっぱいに向けられた視線には敏感になるのに、あくあ様は他の男子とは違ってその……性的なものを見るような欲を孕んだ目つきで見てくださいますもの。だからおっぱいの大きな女の人は、あくあ様が女性のお胸がお好きな事にすぐに気がついたと思いますよ」 な、なんだってー!? そういえば前にもそんな事を言われた気がするけど、そんな事ないよな嘘だよねと心の中のどこかでそう思っていた。でも深雪さんの言葉に頷くカノンとペゴニアさんの表情を見ると、どうやらこれはガチ寄りのガチらしい。 「言っておきますけど、あくあ様にそういう目で見られて嫌な女性はいないと思いますよ。だからこれから先もちゃんと見てあげてください。わ……私の場合は、見るだけじゃなくて、触っても揉んでも吸っても良いですけど……。だ、だって私のおっぱいは、あくあ様専用のフリーおっぱいですから」 フリーハグだなんてチャチなもんじゃない。フリーおっぱい……そんな素敵なものがこの世にあるなんて! 異世界万歳!! 思わず立ち上がって万歳三唱したくなる。 でも手を上げたところで目の前にあるのはおっぱいなので、おっぱいを3回持ち上げておっぱい三唱しておく。 「それにしても器具が収まりきらないなんて、相変わらずあくあ様のものはすごいですね。これでも1番大きなものをご用意したのに、こんなサイズ聞いたこともありません」 深雪さんは反り返った俺のちんこに合わせて優しく弧を描くように器具を上下にシゴく。 健全な心と体を持った男子高校生が1週間も溜めているのだ。はっきり言ってもう限界である。 俺は目の前にある深雪さんのおっぱいの乳首へと吸い付く。 「あくあ様、私のおっぱいのお加減はどうですか? あぁ……そんな子供みたいにちゅぱちゅぱして、口の周りが涎でベタベタではないですか。そんなに必死にならなくても、私のおっぱいは逃げませんよ」 あぁっ! 深雪さん、深雪さん……俺の頭の中が深雪さんのおっぱいでいっぱいになる。 まるでどこまでも広がる宇宙を旅しているような気分だ。おっぱいという果てしない宇宙のその先にある世界の真理、それに触れた時、今までの自分を形成していた全てのものが剥がされていく。プライドだとか、羞恥心だとか、世間体だとか、そんなものはもうどうでもいい。生まれたばかりの、赤ちゃんだった自分へと還っていく。 「深雪ママ……」 「み、深雪ママ!?」 「あああああくあ!?」 「旦那様……」 深雪ママのおっぱいしゅき……できれば、ずっとこのままチュパチュパしてたい。 「え、えっと……男性は過度なストレスにより、こういうことになるという事例を何かで読んだ事があります。もしかしたら、あ……あくあ様は、何かを我慢していたのかもしれません」 「わ、私がしなかったせいかも……」 「いえ、これは単純におっぱいが好きなのを悟られないように我慢していたからとか、おっぱいが好きなのを我慢しなくて良くなったからとか、そういうくだらない理由だと思います」 これはペゴニアママ……じゃなかった。ペゴニアさんの正解である。 「あっ……あくあ様の腰が浮いてきました。だ、男性は気持ち良くなってお射精をしたくなった時、こうやって腰を浮かせて精子を外に出したいとアピールしてきます。この状態はとてもおちんちんがイライラする状況で、男性にとっては過度のストレスがかかるので、女性側は先ほどよりも強く早く器具を上下に動かしてスムーズな射精を促してあげてください」 深雪さんは手に持った器具に力を込める。 この前、自分で初めて使った時に気がついたけど、この器具はとても高性能だ。 持つ時の力加減が中の締め付けに左右するので、それがさらに気持ちよさを加速してくれる。 「はい……今日もいっぱい出ましたね。深雪のお胸と膣のデータで、こんなにもたくさん出していただけるなんて、ありがとうございます」 いつも機械的に無表情で作業してくれていた深雪さんが優しげな笑みを浮かべる。 はっきり言ってめちゃくちゃ出た。その証拠に射精の瞬間、器具を強く押さえつけた深雪さんの手が揺れたくらいである。 「以上が授乳手コキによる搾精業務の一環となります。どうぞ奥様、まだあくあ様のものは元気よくそそり立っておられますので、新しい器具を使ってお試しになられてください」 「ひゃ、ひゃい」 カ、カノンの授乳手コキだって!? 本当に、そんなプレイして良いんですか!? 「わっ!」 「すごい……さっきよりもバキバキに勃起している。あんなに出したのに……」 「旦那様は本当にお嬢様の事が大好きなんですね。それにしてもこの男根に幾つも浮き出た血管、これを見てるだけで自然と股ぐらからねっとりした卑しい液がとめどなく溢れてきます」 3人は息がかかるくらいの距離で俺のちんこを観察する。 そのせいもあってか、3人の吐き出した熱のこもった蒸れた吐息がちんこに触れて、俺のちんこが更に大きくなっていく。 「ご、ごめんね。こんなになるまで我慢させて」 カノンの手が俺のちんこに触れる。 薄いピンク色の整った爪先、白く細い指先が俺のちんこを包み込む。 「カノン……お願い。そのまま手でして」 何を思ったのか、俺はそのままカノンに手でしてほしいとお願いしてしまった。 カノンは普通のこと以外は知らなそうだから嫌がるかもしれないと思って言えなかったけど、俺はカノンと普通のエッチ以外のプレーもしてみたい。今までの俺はカノンに気を遣ってそんな事を言えなかったけど、今の俺は違う。ちゃんとカノンと話し合うって決めたからには、して欲しい事をちゃんと口に出して言おうと思った。 「う、うんいいよ。……これで良い、のかな?」 あー……カノンの辿々してくて慣れてない手つきと感じが最高にくる。 そりゃ自分でしたり、深雪さんにしてもらった方が普通に気持ちいいかもしれないけど、そうじゃない。そうじゃないんだよ!! おそらくは今この一瞬、そうカノンが手でする事に慣れるまでの、この儚い刹那の一瞬だけに味わえる快楽。あぁ、なんて最高なんだろう。 「しゅ、しゅごい……」 「あくあ様、すごく辛そう。苦しくなったら言ってくださいね。私がいつでもサポートしますから」 「もちろんペゴニアはお嬢様の付属物なのですから、ペゴニアのことも使っていただいて良いんですよ」 まずい……1人の美少女を挟み込むように2人の美女が俺の顔を見上げている。 それも俺のちんこをまじまじと見つめては、熱の籠った目で物欲しそうに俺の方へと視線を向けてくるのだ。 ただの1人の男として、それが嫌な男なんているわけがない。 「あくあは、こんなのでもちゃんと気持ちいいのかな?」 「あっ、今ビクンと反応しました! 奥様、あくあ様はとてもお喜びになられているみたいですよ」 「よかったですねお嬢様。旦那様はお嬢様の手でも興奮してくれるみたいですよ」 さっきあんなにも出したばかりなのに、抑えようのない欲が心の奥から湧き上がってくる。 どうやら俺はカノンに出すという事に何より興奮しているようだ。 カノンが俺のちんこを1扱きする度に、もうカノンのことしか考えられなくなっていく。 出したい……カノンに出したい。このあどけない顔を自分のもので汚したらどんなに気持ちがいいことだろう。いや、だめだ。女の子の顔にかけるなんてそんな最低のことできるわけがない。 「カノン、そろそろ出るから、手のひらで先端を包み込むようにして、そうじゃなきゃカノンの顔にかかっちゃうから」 「顔にかかる!? う、うん、わかった。私は別に顔にかかってもいいんだけど、も、勿体無いよね」 カノンは何やら最後小さな声で呟いたがよく聞き取れなかった。 「奥様、もっと力強く、そう、ゴシゴシ、ゴシゴシ……はい、とってもお上手ですよ」 「頑張ってくださいお嬢様。ほら、おちんちんが上を向いてきました。そろそろ射精しますよ」 ペゴニアさんのいう通り、もう我慢の限界だ。 これ以上は抑えつけられそうにない。 「あくあ苦しい? いいんだよ我慢しなくて、だから……私にいっぱい出して、深雪さんに出したよりたくさん出して欲しいな」 ああああああああああああああああああああああああ! カノンの対抗心が可愛すぎて、脳が破壊されて身が悶えそうになる。 出すぞ……! 可愛い奥さんのために、さっきよりたくさん出す! シンプルに俺の脳みそがそうちんこに命令する。 「出すよ、カノン!」 「あっ……あっ!」 事故、そう事故とは突然起こるものである。 だからみんなちゃんと保険には入りましょうねと良く言うものだが、よく見ると適用外の事項だったりと、この世の中では保険をかけていたとしても適用できない事例も多い。 これもまたその一つであって。 カノンは俺が言ったように、目の前に手のひらを出していたがちんこの勢いがつきすぎて上に跳ねてしまい、カノンたちの顔に精液を撒き散らしてしまった。 とんでもない暴れ馬である。この暴れん坊大将軍様め! 「ごめん、カノン」 カノンの綺麗な黄金の髪色を欲望の混じった白濁液で穢し、長いまつ毛や鼻先、色素の薄いピンク色の唇といったところを粘ついたドロリとした俺のもので汚してしまった。 「あっ、あっ、だめ、漏れちゃう」 カノンはなんとか俺のちんこをグイッと下に押さえつけたが、小さな掌で受け止められる訳もなく、すぐに溢れてしまう。どれだけ出してるんだよ俺……。 「えっとえっと……あっ、そうだ」 姉さん事件です。そう事件が起こりました。 何を思ったのかカノンは、大きく口を開けて俺のちんこの先っちょをそのまま飲み込んだのである。 おそらくそうすれば溢れないと思ったのだろう。でもな……カノン、それは悪手中の悪手だ。 「ンンッ!?」 うん、そんなことしたら余計に出ちゃうよな。 俺の出したもので、カノンの小さな口の中がすぐにいっぱいになる。 「けほっ、けほっ……」 カノンは俺のちんこを解放すると、ほんの少し咽せる。 「はぁ、はぁ、しゅごい……あくあのがこんなにたくさん……えへへ、好き」 こら! カノンさんや、そんな掌に溜まった水溜り状になった精液を飲んだり、指先にこびりついた精液を観察したり、ザーメン引っ掛けられた顔を鏡を見て喜ぶんじゃありません。特になんですか、最後のえへへ、好きって。そんなこと言われたら、せっかく抑えつけたちんこがまたムクムクしてくるじゃありませんか。 「あら……どうやらまだ治まってないご様子、これはいけませんね」 「ぺ、ペゴニアさん!?」 疲れてソファに座ってると、俺の股ぐらの間でペゴニアさんが三つ指をついて正座していた。 「お嬢様の不手際をカバーするのはメイドの務め、どうかその旦那様のイキリ勃ったイチモツを私に処理させてくださいませ」 前のめりになったペゴニアさんは、膝立ちのようになると、その大きな胸を左右に開いて俺のちんこを挟み込む。 ぱ……パイズリだと!? 「旦那様、もう1人の旦那様のお加減はどうですか? ペゴニアの……お胸でいっぱい気持ち良くなってヌいて吐き出して、たくさん使って好きなだけ汚してくださいね」 あっ、抗えない!! おっぱいという重圧、いや、乳圧に逆う事ができる男なんているのだろうか? もしいたとしても、俺には無理だ。今の俺にはもうこの気持ちよさを、只管に享受する事だけである。 「ふふっ、いいんですよ。ペゴニアの胸は、旦那様以外には全く需要がございませんから、ペゴニアより大きな深雪さんのものも、誰よりも形が綺麗でお美しいお嬢様のものも、全部全部、旦那様だけの専用のおっぱいなんですよ」 あぁ、おちんちんが幸せだ。2度も射精して敏感になったおちんちんが、ペゴニアさんのフニャりとした柔らかいおっぱいに包まれて赤ちゃんのように甘やかされている。 「あっ……あくあ様」 「あんっ」 俺は近づいてきたカノンと深雪さん、2人のおっぱいを揉む。 そうだ、カノンのおっぱいもちゃんと吸っておかないと、途中でカノンのおっぱいを吸っていなかったことを思い出して、唇と同じ色のえっちでかわいい乳首に吸い付く。 「んっ……あくあ、赤ちゃんみたい。ママのおっぱい気持ちいい? なんちゃって……」 カノンママあああああああああああああああああああああ! ここにきて俺の奥さんになるだけじゃ飽き足らず、ママにもなろうとしてくれるなんて、俺の嫁は最高かよ……。 「あら、ペゴニアのおっぱいの中に包まれた旦那様の大きなものが跳ねましたね。ふふっ、旦那様ってもしかしてご家族と離れて暮らしているからもうホームシックで寂しくなられたのですか? それとも……もしかしたらメイドよりもママが欲しかったりとか、ふふっ、いいんですよ。旦那様がマザコンだったとしても、ペゴニアがママの代わりに、このおっぱいでいつでも甘えさせてあげますからね」 そっか……俺、前世では親がいなかったからわからなかったけど、もしかしたらマザコンだったのかも。 その事実を認めるのが嫌で、自然と母さんから距離を置こうとしていたのかもしれない。って、そんなことは今はどうでもいい。今はもうこの胸の中で全てを吐き出してすっきりとしたかった。 「あんっ! こら、旦那様、そんなに跳ねてはダメですよ。もう、こんなに暴れて……これはちゃんと私とお嬢様で、旦那様の下半身をちゃんと躾しないとダメですね」 ドクン、ドクン、ドクン……心臓の鼓動のように、あるいはポンプのように、ペゴニアさんの胸の谷間で俺のちんこが何度も膨らんだり縮んだりを繰り返していく。ペゴニアさんの初めてとは思えぬ上手な力加減によって、ちんこが痛くなるほど最後の一滴まで全て搾り取られた。 「カノン、深雪さん、ペゴニアさん、ありがとう。そしてごめん、できれば先ほどのあれは忘れていただきたく……」 全てが終わって身を整えた後、俺はソファのように丸まって顔を両手で隠した。 なんだよママって……。しかも仕事とはいえ、性欲の赴くままにみんなに吐き出してしまったのである。 「あくあ様……確かに、貴重なあくあ様の精液をこんなに撒き散らして無駄に消費してしまうなんて、搾精担当官としてはご注意しなければいけない事なのかもしれません。でも、男性は月1の搾精業務さえこなしていただけたのであれば、後の精液をどうするのかはご自身の自由になさって構わないのですからお気になさらず」 いや、そっちじゃなくて……まぁ、いいか、勘違いしてるならわざわざ指摘するまでもない事だ。だからそのまま忘れてくれるとありがたい。 「深雪様、旦那様がおっしゃっているのはそういう意味ではないと思いますよ。んぐっ」 俺は秒でペゴニアさんの口を手で塞いだ。 カノンが頭にクエッションマークを浮かべているが、いいんだよカノンはそんなこと知らなくて……。 「ところで、さっき話の途中になってたけど……」 カノンは口を開くと、全員の顔を見渡す。 「さっきのを見る限り、あくあって私以外の女の子にも問題なくできるみたいだし、私以外の人とこういうことをするのも、あまり重く考えずに受け止めてほしいの」 「う、うん……」 前世の常識で言えば浮気になるのだろうけど、さっきカノン以外の2人、ペゴニアさんと深雪さんで性欲を発散させてしまった自分が言う資格なんてあるわけがない。ずっと溜めていたから仕方がないなんて言い訳は通用しないのだ。 「もちろんそんな急に結婚しろっていうわけじゃないけど、あくあのペースで、もっと気軽に考えた方がいいんじゃないのかな?」 気軽……そうか、気軽にか。 今思えば、この世界に来てからずっと肩肘を張っていたような気がする。 阿古さんにもいっぱい仕事ぶち込んでくださいとお願いしてたし、前世では早死にしてしまったせいで俺は生き急いでいたのかもしれないな。 「でも……いいなって思った女の子がいたら、まずはちゃんと私に相談してほしいな。だって私が1番目の奥さんなわけだし。だから私の知らないところで、知らない女の子と仲が進行するのはちょっと嫌かも……」 「わかった。ありがとうカノン」 俺はカノンのことをギュッと抱きしめる。 やっぱりカノンと結婚してよかったなと思った。 こんなにも俺のことを考えてくれるカノンをもっと幸せにしたい。 そのためにも、これからはちゃんとなんでもカノンに相談しようと思った。 ************************************************ すみません。後でちょっと修正するかもしれません。 このあと細かいところを変更するにしても遅くなっちゃうので、とりあえずこれであげさせてください。 あと、ハイパフォーマンスサーバーの略称の投票受付中です。 かなり拮抗してる……。 https://mobile.twitter.com/yuuritohoney こちらでカットしたお話などを置いています。月2回はやりたいな。 上のサイトは挿絵あり、下のサイトは挿絵なしです。お好みでどうぞ。 https://fantia.jp/yuuritohoney https://www.fanbox.cc/@yuuritohoney 白銀あくあ、初めての声優。 宇宙創生紀0092、新人類が宇宙での生活を始めてから92年の月日が流れた。 なおも減少を続ける男性の人口、地上ではそんな男性たちを奪い合うために、未だに激しい戦争が続いている。 「さぁ、こっちにおいで坊や」 一糸纏わぬ姿の数人の少年たち。そんな彼らを侍らせる女性は下卑た笑みを浮かべる。 地上にある多くの国で男性は一部の権力者たちだけに享受され、そこに住まう大多数の女性たちは男性と触れ合うこともなく一生を終えることは珍しく無くなっていた。 その一方で宇宙に住まう人々は、男性をみんなの共通財産として扱ったり、自由恋愛で結婚した男性の自由を保障することで目まぐるしい発展を遂げる事になる。 停滞した地球と発展していく宇宙。地球に住まう強欲な権力者たちが、宇宙にいる男性たちに目をつけるのは当然のことと言えるだろう。 地球と宇宙の間で戦争はもういつ始まっても、それこそ明日始まってもおかしくない状況だったが、宇宙に住まう人たちはどこかで自分には関係ない話だと思っていた。でも平和だった宇宙にも静かに、そして確実に軍靴の足音が迫っている。 「ん? おかしいわね?」 「どうしたの?」 大きなモニターを監視する軍服を着た2人の女性。 そのうちの1人がカメラの視点を変え、異変を感じた場所をモニター越しに目視で再確認する。 「大丈夫、きっとデブリか何かね」 「OK、まぁ、誰かが攻めてくるにしろ、こんなデブリだらけのところに突っ込んでくるバカはいないでしょ」 異常なしという報告を記載し、2人は通常業務へと戻る。 もし、その時に、彼女たちが現地に部隊を派遣していれば……いや、例えそうだったとしても、これから起こる出来事は止められなかっただろう。なぜなら、既に事態はそこまで悪化し、もう喉元まで蝕んでいたのだから。 「こちら、ゼハル・イブラヒム……只今よりミッションを開始する」 「了解した。病気の妹を助けたければ、その身を神に捧げるのだ、ゼハル」 とある砂漠に住まう民、その族長の末裔とされているゼハルは20歳の青年だ。 そのゼハルが操縦する真紅のラインが引かれた漆黒の戦闘機が、軽やかな動きで隕石群を駆け抜けていく。 ◆ 「おめでとうございますバートリー閣下」 「閣下、このような特別な場所にご招待して頂いたこと感謝いたします」 多くの女性たちに囲まれた美しい私は、周囲に作り笑顔を振りまく。 私の名前はカトリーヌ・バートリー。欧州連合の実質的なトップを務める大統領である。 政治家としてはかなり若い部類にいる私だが、生まれた時から何をやっても優秀で、何よりもその有能さに見合うだけの野心に満ち溢れていました。それ故に私の性格は苛烈で、目的のためであれば肉親でさえも犠牲にし踏み台にしてきた事で、自国に多くの反発を生んでしまったことは認めざるをえません。しかし、それすらも黙らせる勢いで私は才覚を発揮し、今の立場にまで上り詰めて来ました。 「久しぶりだなカトリーヌ。いや、今は閣下とお呼びした方がいいのかな?」 「あら、こんなところにいたの、イングリッド。それと、やめてよ。どうせこんな所、他のやつなんて来やしないんだから少しは楽にさせなさいよ」 この私に対して気さくに話しかけてきた女の名前はイングリッド・ロバーツ、連邦共和国の外交官で、将来の共和国大統領と目されている人物の1人だ。 イングリッドは古くからの顔馴染みである。私と同じくらい優秀なのに、私と違って慎重すぎる性格と常識に囚われた思考が気に食わないけど、かと言って彼女とソリが合わないわけではない。それに何よりもイングリッドとの会話は、さっきのおべっかしか使ってこない無能な招待客との無為な会話より遥かに有益だ。 私たちはお互いに持っていたグラスを傾けると、目の前に広がる星空へと視線を向ける。 地球を周回する大きな建造物。スターズライン計画の第一歩となる超巨大宇宙ステーション。今日はその中で行われたお披露目式の真っ最中で、私は計画発案者の国の代表として、イングリッドは連邦共和国の代表団の1人としてその式典に参加している。 「今日も月は綺麗ね」 「あんなにも地表がデコボコしてるのに?」 ロマンのかけらもないイングリッドの返しに、思わず笑みが溢れる。 そうだ。そういえばこの女はそういう奴だったと改めて認識する。 「だからこそよ。あの凹凸が光を乱反射するからこそ、地球から見た月はあんなにも輝いて見えるのよ」 「そう……まるで、かりそめの美しさね」 「あら? その仮初の美しさを保つのが私たち政治家の役割じゃないの?」 「……そうね。あなたのいう通りだわ。でも私はかりそめで終わらせるつもりはないから」 「そ……」 他愛もない会話、そんなひと時をけたたましいアラームの音が邪魔をする。 「何かあったみたいね」 「ええ……」 私は冷静に、インカムで警備主任に状況を確認する。 「何があったの?」 「所属不明の戦闘機が、デブリ地帯を抜けてこちらへと向かってきているようです」 「アラームが鳴っているという事は、警戒ラインを超えてきたわけよね? どうして気が付かなかったのかしら?」 「申し訳ありません。デブリを誤検知したものとばかり……」 「言い訳はいいわ。さっさと対処なさい」 私は近くにあった操作板を使って目の前にある窓を、問題のあった場所にある定点カメラの映像に切り替える。 「あれは……見たことのない戦闘機ね。どこの国のかしら?」 イングリッドは立ち上がると、モニター越しに戦闘機を観察する。 一見するとイングリッドは何も知らない素振りを見せているが、もしかしたら連邦共和国が関与しているのかもしれないので油断はできない。私は彼女の事にも注視しつつ、モニターの映像の方へと視線を向ける。 ◆ 「悪いがここは通らせてもらう」 トリガーを握った俺は、目の前に散開する迎撃用のオートドローンを撃墜していく。 俺に与えられた任務は式典を妨害する事だ。そのために、超巨大宇宙ステーション【STARS ZERO】に対して、決定的なダメージを与える必要がある。 「あと少し……!」 敵の迎撃部隊が完全に展開する前にけりをつける。 俺がモニターの下に取り付けられたボタンを押すと、乗っていた戦闘機が変形して二足歩行の人型ロボットの形状へと変化していく。 『な……なんだアレは!?』 ジャミングを無効化させ盗聴した迎撃部隊の音声が聞こえてくる。 彼女たちが驚くのも無理はない。なぜならこの世界には。戦闘機から人型ロボットへと可変する機体などいまだに存在していないからだ。 『は、速い!?』 流れるような動作で敵の攻撃を回避しつつ、手に持っていたビームセイバーで敵を無力化させていく。 極力コクピットへの直撃を避けるように……相手を戦えなくするだけでいいのだと自分に言い聞かせる。 『こいつ……!』 『うわあああああああ!』 『ぐわあああああ!』 『脱出する!』 これだけ減らせば十分だろう。 俺は手に持っていたビームセイバーを巨大宇宙ステーションに向かって投げつける。 ビームセイバーは巨大宇宙ステーションの壁面に激突すると、ドリルのように自らを超振動させながらその壁面を火花を散らしながら掘削していく。 「目的は果たした。帰投す……何っ!?」 宇宙を駆ける一筋の光、どこからともなく放たれた一筋のビームが、俺の放ったビームセイバーの持ち手部分を焼き切る。ビームセイバーを振動させているのは持ち手部分なので、肝心要の部分を破壊させられるとビームを纏ってないただの剥き出しになった刀身が防護壁に突き刺さっているだけだ。 これでは決定的なダメージを与えられない。つまりは任務失敗ということになる。 「くっ」 同じ方向から放たれる2発目の攻撃。俺はすんでのところで攻撃を回避する。 その方向に絞ってカメラをズーム拡大させると、モスグリーンの機体がこちらに向かってスコープ付きの大きなライフル銃を構えていた。 「何っ!? こいつ以外にも同じZの文字を持つものが存在してるのだというのか」 刹那、俺の危機察知能力が働いたのか、頭で考えるより先に機体を翻す。 完全に死角から放たれたビームによる攻撃、続け様に向かってくるミサイルを戦闘機へと変形しつつ回避する。 「3体目だと!?」 大海原のように澄んだ深いブルーの大きなゴツゴツとした機体、それに加えて肩に刻まれた13の星のマーク……欧州連合所属の機体か? 『武装を解除して投降することをお勧めいたします』 男……いや、正確には男の子か? 機体に見合わぬ幼げな少年の声に思わず反応しそうになった。 俺は再び変形するとビームセイバーを使って青のZに攻撃を仕掛ける。 しかし相手の持っていた全身を包み込むほどの大きな盾の前に攻撃が塞がれてしまう。 「くそっ、厄介な!! ……チィ!!」 欧州連合の機体と対峙しつつ、もう1体のZからの攻撃を回避する。 俺のこの機体も最新鋭機だが、この2体もデータにないことから間違いなく最新鋭機だ。自分の機体と同格である2体のZを相手にするのは明らかに分が悪すぎる。 さてどうしたものかと考えていると、予期していなかった場所から爆発音が聞こえてきた。 『何!?』 巨大宇宙ステーションの防御壁の一つが何者かの攻撃によって吹き飛ばされる。 降り注ぐ焼夷弾、燃え盛る防御壁の上に照らされた赤を基調とした新たなZ。 各所に使われた黄金色のパーツが暗闇の中で鈍く煌めく。その姿はまるで不死鳥、フェニックスのようだった。 『お前達はまた身勝手に侵略を続けるのか。それならば俺が、その凶行をここで止めるのみ!!』 赤金のZはチャンネルを開放して、全方向へと語りかける。 先程のパイロットと同じく幼さを感じる声だが、その声はとても強気で芯のあるハスキーボイスだった。 「これで4体目……」 まるで誰かの描いたシナリオに沿っているかのように、運命に引き寄せられた者達が集まってきているようだ。 『新たなZ……くっ!』 チャンスだと思った俺は、対峙する青のZへの攻撃を強める。 入り乱れる4体のZ、それぞれの目的は不明だが、俺の目の前にいるこいつだけは間違いなく、組織の障害になるだろう。それがわかっているからこそ、ここで撃墜すべきだと考えた。 徐々に激しくなっていく戦闘。エネルギーの残量を見ると、もう3分の2を切っている。 戦いが終わった後の事を考えたら、あまりここでの戦闘を伸ばすわけにはいかない。 焦る俺は攻撃を強める。しかし相手の強度が高く、俺の激しい連続攻撃すらも耐え抜く。 4体が4体、それぞれに決定打がないままに時間だけが過ぎる。永遠に続くのではないかと思われたその戦いの均衡を崩したのは、宇宙に瞬いた純白の光だった。 『えっ……?』 目が眩むほどの白に、俺たちは戦う事を止めてしまった。 ◆ 「レオン……レオン……」 誰かが俺を呼ぶ声が聞こえる。 目を覚さなきゃいけない。そう思った俺はうっすらと瞼を開く。 「もう、レオンったら、こんなところで寝て! もしかして、またサボったんじゃないでしょうね? 教授に怒られちゃうわよ」 雲一つない美しい空とエメラルドグリーンの海、そして真っ白な砂浜。 ああ……またか、これが夢だとわかっていても、この一時だけ俺は笑顔になれる。 「レオンはさ。私と違って優秀なんだから……そう、だからね。向こうに行っても、頑張ってほしいな」 真っ白なワンピースと大きなリボンのついた麦わら帽子、いつも笑顔だった彼女は、思ったように研究が進まなくて最近は俯くことが多かった。ずるい俺は、そんな彼女の弱った心につけ込む。 「きゃっ……レ、レオン?」 後ろから抱きしめた時の彼女の温もりは、今もこの腕の中に残り続けている。 「ニーナ、結婚しよう。俺は、君を残していきたくない」 俺の一言に、後ろから見た彼女の頬は真っ赤に染まっていた。 「わ、私なんかでいいの? レオンはモテるし女の子だって選び放題なのに、ただの幼馴染の私なんかじゃなくても、向こうできっと……もっと素敵な女の子とだって出会えると思うよ」 「そんなのどうだっていい。俺はニーナが欲しい……ニーナと一緒になりたいんだ」 この時は幸せの絶頂だった。ゆっくりと頷いてくれた彼女を振り向かせると、俺と彼女の影が重なっていく。 俺の気持ちに応えてくれたニーナとは、その夜のうちに結ばれた。 「それじゃあ、一旦向こうで手続きした後に戻ってくるから。その後にこっちで結婚式を挙げよう」 「う、うん、気をつけてね」 俺の名前はクルス・レオン、地元から少し離れた大学に通う19歳だ。この国では比較的男性は自由に過ごせるが、20歳になれば強制的に誰かと結婚させられてしまう。男性でありながら特定の分野において優秀だった俺は、強制的な結婚を避けるために男性が自由に暮らせる宇宙を目指した。 それと同じ頃、地上の戦争は激化の道を辿っていく、この国は中立を謳っているが、それだってもう怪しくなっている。だったら地上の戦争とは関係ない宇宙なら、きっとニーナと穏やかに過ごせることができるはずだ。 はっきり言って俺はあまり勉強が好きじゃない。でも、ニーナと添い遂げられるならと頑張れた。 そんな俺の頑張りを友達や家族も応援してくれたのである。この恩は必ず宇宙で成功して返したい。そして、いつの日かこの国に危機が迫ったときは、みんなの逃げる場所を作ってあげたいと思った。 「ニー……ナ?」 でもそんな希望と幸福に満ち溢れた未来は一瞬で崩れ去っていく。 俺がいない少しの間に一方的に仕掛けられた戦争。きっかけは仕掛けた側の国の食糧難。それも戦争のせいで食糧が足りなくなったからという自分勝手でひどい理由だった。 「残念ながら、彼女の意識がいつ戻るかはわからないわ」 奇跡的に祖国から脱出できたニーナ。 でも逃げる時に負った頭部への怪我が元で、彼女がベッドの上から目を覚ますことは無くなってしまった。 どうにかして彼女の目を覚まさせたい。俺は藁をもすがる気持ちで動いた。 「彼女を助けたくはないか?」 健康的だったニーナが日々痩せ細っていく姿を見て、俺もまた憔悴しきっていた。 そんな時に声をかけてきた怪しい連中。 俺に手を差し伸べてきたその手は、神か悪魔か……いや、そんなことはどうでもいい。 「ニーナが助かるのなら、俺はなんだってする」 「いいだろう。それじゃあ、私たちと一緒に大掃除をしようか。地べたを這いずる幼虫どもが羽化して雑音を撒き散らす前に、ね」 ああ、そうだ……ゴミは処分しないといけない。 愚かにも自分勝手な理由で戦火を拡大させ、俺から俺の1番大事な人を奪おうとする悪魔から、神に代わって裁きを下さなければいけない。 『そうだ、我々は神の代行者なのだ』 俺は目の前にある2本の操縦桿をゆっくりと握りしめる。 「クルス・レオン……出撃する」 俺の操縦する機体を包み込んでいた物が宇宙へとパージされていく。 溢れるほどのエネルギーが純白の機体を覆い尽くし、プラチナの如き輝きを宇宙へと瞬かせる。 その光はもはや宇宙に煌めく星々より明るく、月よりも輝いていた。 ◆ 声の出演 クルス・レオン……白銀あくあ ゼハル・イブラヒム……天我アキラ ミハエル・ハーミット……猫山とあ ジョン・トルーマン……黛慎太郎 タン・リューレン……赤海はじめ カトリーヌ・バートリー……西条栞 イングリッド・ロバーツ……水森ミモリ レイゼン・ニーナ……鞘無インコ 目の前に設置された大きなテレビにEDテロップが流れる。 俺たちは今日、みんなで1月から放送が開始される宇宙の騎士ザンダム(仮)の収録現場にお邪魔していた。 今日は既に完成した1話の映像を確認して、こんな感じですよっていう予定だったのに、天我先輩が我儘でやってみたいなんていうから、さぁ大変。 その結果どうなったかというと、何故か他の声優さんも巻き込んで一気に1話を収録してしまう事態に陥ってしまった。 ほんとみんなごめん……。 でも現場は最初から熱がこもっていて、スタッフの人たちが収録したものをすぐに映像に当てはめてくれたので、さっきまでみんなでそれを鑑賞していた。 「つ、続きはまだか!?」 「落ち着いてください先輩、もう夜ですよ! 今日はもうみんな疲れてるから帰りましょう!!」 なんとか俺と慎太郎、とあの3人で天我先輩を諌める。 「ほえ〜、ええ感じやん! それにしても初めての声優これでよかったんやろか?」 「インコ先輩……」 俺が演じる主人公、クルス・レオン。その婚約者ニーナの声優を務めるのはVtuber星水シロとしての先輩であり、CRカップにも参戦したあのVtuber鞘無インコさんである。 まさかこんな形で中の人に会うとは思っても見なかった。 「えへへ、まさかシロくん……やなかった、あくあ君とこういう形で共演するとは思わんかったで、これから暫くの間、よろしゅーな!」 インコ先輩は中の人もインコ先輩だった。イメージを崩さないのはすごいというか、インコ先輩をモチーフにキャラクターデザインをしたのだろうかと思うくらいである。でも、本人に聞いたらオーディションだって言ってたし、そんなこともあるのかぁと思った。 ちなみに俺の婚約者役であるニーナとはかけらも似てない。でも、それを違和感なく演じるあたり彼女の凄みを感じてしまった。これはきっと本放送でテロップを見たみんなは驚くだろうな。 「あ……あの!」 この現場に来て驚いたことがある。 俺たちと同じザンダムのパイロット役、赤金の機体を操るタン・リューレン役を務める赤海はじめ君だ。 赤海はじめ君は中学生で、俺たちの2つ後輩に当たる。 彼はどこかの事務所に所属しているわけではないが、この作品が声優を募集しているという事を知って、自分から直接音声付きのメールを送って応募したそうだ。 その行動力たるや良し! これからもこうやって意欲のある男性が増えていけば、もっと世の中にいい作品が生まれていくはずだと思う。俺の本業はあくまでもアイドルだけど、自らの役目として他の分野も盛り上げていく必要を感じている。だから、声優だって役者だってこれからも全力で演じていくつもりだ。 「白銀先輩! お、おおおおお俺の演技、どうでした!?」 「うん、初めてにしては、よかったと思うぞ。でも次からは、もうちょっと語気をはっきりさせたほうがリューレンっぽいかもな」 俺がそういうと赤海君は、綺麗な角度で頭を下げた。 「あざっす! 後で監督に言ってもう一回、撮り直してきます!!」 うん、この元気な感じ。今までになかった感じでなんだかちょっと嬉しい。 「うん、それはいいけど、今日は遅いから明日な。だから今日は帰ろう」 「ハイ!」 よーし、良い返事だ! 思わず頭を撫でそうになったがやめておく。 中学生男子はそういう事をされたら嫌がるだろうしな。 「あっ、あくあ君またねー」 「はい、ミモリン先輩も気をつけて」 ミモリン先輩は前にMステで一緒になった歌手の先輩である。 元々は声優をやっていただけあって、今日の現場でもやっぱり上手だった。 「お疲れ様」 「あ、はい。また次の収録でもよろしくお願いします」 スッと俺の隣を通っていた人は、若手声優トップの1人とされている西条栞先輩だ。 声の感じとは裏腹で物静かな感じの人である。 「それじゃあみんな気をつけて帰ってください。今日はありがとうございました」 「あっ、こちらこそ本当に色々とご迷惑かけてすみませんでした」 ついてきてくれた桐花さんと一緒になって、スタッフさんにペコペコとお辞儀して俺たちは現場を後にする。 新しい現場と新しい仲間に刺激を受けて、俺はまた一段と仕事にやる気を出した。 ************************************************ Twitterで書いたけど、予期せぬトラブルのために投稿が遅れてすみません。 次回は赤海君の話かな。そこでこの国の他の男性事情も観れるかも。 それと姐さんの休日を描いたので読んでいただければ幸いです。 fantiaは挿絵あり、fanboxは挿絵無しです。 https://fantia.jp/yuuritohoney https://www.fanbox.cc/@yuuritohoney Twitterにてハイパフォーマンスサーバーの略称を決める投票をやってます。 明日の24時くらいまで受け付けてますのでどうぞー。 https://mobile.twitter.com/yuuritohoney すみません、胸糞回です。 苦手な人はスルーよろしくお願いします。 ******************************************** 赤海はじめ、欠けたキーホルダー。 俺の名前は赤海はじめ。 都内の私立中学校に通う2年生だ。 同級生と比べても身長が低いのがコンプレックスで、男子からもはじめちゃんと呼ばれて揶揄われている。 「白銀あくあとかいうやつ、うぜえよな〜」 「う、うん……そうだね」 「だろ? 女なんかに媚びやがってマジ気持ち悪いわ」 「ゴウ君の言う通りだと思うよ」 ゴウくんは同級生の男子で、俺たちのクラスには運よく男子が4人も通ってる。 なんでこんなに男子が多いかというと、今から100年以上前になるけど由緒正しき男子校だったからだ。 まぁ男子校と言ってもかき集めて100いたかいなかったかくらいだったそうだけど、それでもすごい方だと思う。 「あー、マジで朝から気分悪りぃわ。またクラスの女子どもがキーキーうっせえんだろうな」 ゴウくんは俺たちの中で1番体が大きいこともあってリーダー格を張っている。 白銀あくあ、突如としてこの国……いやこの世界に彗星の如く現れた彼は、その眩いばかりの光で良くも悪くも多くの人たちを惹きつけた。 【白銀あくあはゴミ】ベリなんとかアンチスレpart12【とあちゃんだけは神】 685 名無し 白銀あくあとかいう奴のせいで、今日も女がうざい件について。 686 名無し >>685 わかるわ。あいつのせいで前よりも女が言う事を聞かなくなった。 687 名無し そもそも女が近づいてこなくなった。 688 名無し >>687 それな。ブスの癖に何勘違いしてるんだか。 いくらその白銀あくあだって、お前らみたいな牛乳女なんか興味あるわけねーだろwwwww 689 名無し この前、クラスでそいつのクリアファイル出して他の女とひそひそ楽しそうに話してたから、ムカついてクリアファイルぐちゃぐちゃにしたらガン泣きして最高に気分よかったわ。 690 名無し >>689 最高。 691 名無し >>689 こういうエピソードもっとくれ。 692 名無し >>689 俺もこれやるわ。 693 名無し もうそういうことやめようぜ。 694 名無し >>693 はぁ? 695 名無し >>693 きめーw 696 名無し 白銀あくあより、天なんとかと黛なんとかの方がイラっとしたわ。 いつもみたいに公園で遊んでる小学生のメスガキ適当に攫ってサンドバッグにしようと思ったら、偶然そこにいた黛とかいうやつが気がついて、必死な顔して止めやがったから殴り飛ばしたんだよ。メスガキを抱えるようにして守ってたから手出せないから丁度いいわと思ってソイツ殴ってたら、天我とかいう奴が来て鬼みたいな顔して俺の腕捻りやがって。あーいてぇ。しかも慰謝料せびろうと思ったら、向こうのほーむぶとかなんとかいう牛乳女が出てきて、正当防衛だから悪くない、むしろ逆に訴えるとか言いやがって。本気でベリなんとかうぜえわ。 公園にいた女どもなんか俺のこと睨んでたし意味わかんねー。 女なんてストレス発散用のサンドバッグ以外に価値ねーだろ。 697 名無し >>696 はぁ? お前悪くないじゃん。 698 名無し >>696 それは災難だったなー。 699 名無し >>696 どうせサンドバッグにするなら、使い捨てじゃなくて同じ相手に繰り返しやって、男に恐怖心抱くまで殴った方がいいぞ。そこまで行くと、体触っただけで嫌そうな顔するから、俺たち男できめえ妄想もできなくなる。 700 名無し >>699 これまじ? 701 名無し >>700 ガチだよ。俺もやったことあるけど、最高に興奮する。 あまりにも怯えた反応するから面白がってセックスしてやったら、本気で逃げようとしたから腹に1発入れてやったわ。そしたら余計に泣き出してあれはまじで最高に笑えたわ。 ちなみに俺の搾精担当官な。おかげで毎月の苦痛だった搾精業務が楽しくなった。おすすめ。 702 名無し >>701 女とセックスしてやるなんて優しすぎる。 703 名無し おっ、おっ、女に嫌がらせした自慢か? 昔、月街アヤナって女がムカついたから、子役やってたあいつの仕事を全部取ってやったなあ。 真面目に演技したりしてたから、わざとミスして監督にあの女が悪いんだって言ってクビにさせた時はガチで最高だったわ。あの当時連んでた男3人で色んな女優にそう言うこと繰り返してたんだけど、その中でも月街アヤナは泣かなかったからよく覚えてる。途中で飽きてやめちゃったけどw 俺に対してもすげー睨んできてたし、あいつこれから一生男のこと好きになれねーんだろうなと思ったらめちゃくちゃ気分よかったのを久々に思い出したwww あーでも>>700のこれ聞いたら、あの時俺もサンドバッグにしてセックスしてやるのも悪くなかったかもなー。小学生くらいの女なら乳もねーから男の格好させて髪を無理やりちょんぎればギリやれるし。女って髪切るとガン泣きするって聞いたことあるけど、あいつ髪長かったからやったらどんな顔してたかなあ。 それ想像したら楽しくなってきたわ。仕事するのたりーけど、あいつの出る現場ならってやってもいいって久々に連絡しとくか。後で殴ってセックスするとこの映像撮って晒すから期待しといてくれ。 確か白銀あくあと共演してるし、同級生だからスカッとするかも。 704 名無し >>703 そんな汚い女の動画いらねーよw でも事後報告は頼むわ。女が壊れる姿を見るのは最高だからな。 そいつが白銀あくあに惚れてたら尚最高。 705 名無し >>703 お前も女とセックスしてやるなんて優しすぎ。 しかも月街なんとかって調べたら今高校生じゃん。 高校生の女とセックスする男なんて女からしたら神じゃん。 706 名無し だからそういうのはもうやめろって。 あと男に対しても一応強姦罪は適用されるし、過去に事例がなかったわけじゃないからな。 707 名無し そんなことよりとあちゃんの話しようぜ 708 名無し とあちゃんが女の子なら結婚できる。 709 名無し >>708 はぁ? 俺たちの女神とあちゃんをマンコ臭い汚いメスなんかと一緒にするなよ。 710 名無し >>708 ちんこついてない女に価値ある? 711 名無し 小汚いメスがとあちゃん犯したら絶対に許さん。 712 名無し >>711 後、白銀あくあもな。 あいつとあちゃんと距離近くてまじでムカつく。 713 名無し とあちゃんとやりてー。 なんで搾精機のデータにとあちゃんのデータ入ってないんだよ。 714 名無し とあちゃんだけは人気だな。 715 名無し >>714 とあちゃんのおかげで、毎月の苦痛でしかない搾精業務が楽になった。 いつも使わせてもらってます。 この国の男性のみがアクセスできる匿名掲示板。 男性の中にはベリルエンターテイメントや白銀あくあさん達を応援する人も多いけど、そうじゃ無い男性も多い。ただ、本当は応援してるけど、俺みたいに表立って言えない人とかも多いと思う。 例えば俺たち4人の中でもゴウくんはベリル反対派で声がデカいけど、他の2人はどっちでも無いって感じ。そして俺は、白銀あくあさんのファンだ。 今日はそのあくあさんがVtuber星水シロとして配信をする日である。 『みんなー、こんばんは! 少しの時間かもしれないけど、ゆっくりしていってね!! それと最初に死ぬって言ってた人、死んじゃダメだよ?』 シロくんを演じている時のあくあさんは、何時ものかっこいい声とは違う柔らかく愛らしい幼い声で喋りかける。 「凄いな……」 俺はアニメが好きで結構見てるけど、あくあさんの声のバリエーションの広さは声優さんにも負けてないと思う。歌だって乙女色の心みたいに甘く色気のある感じに歌い上げる時もあれば、とあさんとのデュエット曲みたいにカッコよく歌う事もできるし、星水シロ、白銀あくあで声色を使い分けて自分1人でデュエットを歌ったstay hereなんて圧巻としか言いようがないと思った。 「えっと……配信待ってました!! と」 俺は自分のアカウント、um1chanでコメントする。 コメントしている大半の人は女性だろうけど、こうやって俺みたいに紛れてコメントしてる男の人だって結構いると思う。ちなみに、その日の配信はあまりにも人が来すぎて、すぐに配信が落ちてしまった。 「おい、ユリカ、お前何持ってきてんだよ」 同じクラスの宮島ユリカさん。 黒くて長い髪が綺麗なすらっとしたタイプの女子で、大人しいからゴウくんによくちょっかいをかけられている。 「か、返して……」 宮島さんはゴウくんが取り上げた、アクリル板キーホルダーに手を伸ばす。 よく見るとそこに書かれていたのは、手書きのシロくんのイラストだった。 そんなグッズが出てるなんて聞いてないし、宮島さんは絵が上手だからきっと自分で作ったのだろう。 「チッ……また、白銀あくあかよ。ユリカ、てめぇみたいなブスが男に夢見てんじゃねえぞ」 ゴウくんはキーホルダーを地面に落とすと、そのままダンっと足で踏んで二つに割ってしまった。 「あっ……」 宮島さんは粉々になったアクリルのパーツを見て、悲しそうな顔をする。 砕けたパーツを拾おうと宮島さんは手を伸ばすが、ゴウくんはその行動にイラッとしたのか、宮島さんの事を蹴っ飛ばして拾い上げたアクリルの割れたパーツを窓から校舎の外に投げ捨てた。 「ハハッ、おい、お前ら行くぞ!」 男子はもちろんのこと、女子たちも宮島さんに駆け寄ろうとはしない。 何故ならゴウくんは体が大きいし、宮島さんがゴウくんに目をつけられたのは、前にターゲットになっていた女の子を助けたからだ。 「おい、はじめ! 何してんだよ、早く行くぞ」 「あ、うん」 俺もそんなクラスメイト達と一緒だ……。 チビな俺じゃゴウくんに勝てるわけがない。 しかも少ない男子の中ではぶられたりいじめられたりしたらと考えたら一歩がでなかった。 「宮島さん……」 授業が終わって学校から帰る時、投げ捨てられたアクリルキーホルダーのパーツを探していた宮島さんの姿が目に入る。 翌日、いつもより早めに学校に来た俺は偶然にもそのパーツを見つけてしまう。いや、偶然じゃない。宮島さんの悲しそうな顔を見たら眠れなくて、誰よりも早く学校に来て必死に探した。でも見つかったのは一つだけで、割れたもう片方のパーツが見つからないままタイムリミットを迎える。 欠けたアクリルキーホルダー、残った半分は宮島さんのバッグにつけられていた。おそらく昨日みんなが帰った後に見つけたのだろう。この残った半分のパーツをどうやって宮島さんに返そうかと俺は悩む。机に置いておくのもいいかと思ったけど、その日から暫くゴウくんが離れてくれる隙がなかったから、俺は返すタイミングを失ってしまった。 俺が欠けたアクリルパーツを渡すのにもたついていると、宮島さんの持っていたポーチに新しい手作りのアクリルキーホルダーがこっそりと取り付けられている事に気がつく。 そしてそれに気がついたのは俺だけじゃなかった。 「あれ? ゴウくんは?」 「さぁ?」 お昼休み、その日、俺は水筒を忘れてしまって、自販機にお茶を買いに行った。 教室に戻ってくると、何故かゴウくんが席にいない。 宮島さんの席を見ると、お弁当を広げたままの状態のままで彼女はどこにもいなかった。 何故だろう、何か、何かとてつもなくすごく嫌な予感がする。 「はじめ?」 俺は他の男子2人を教室に残して外に駆け出した。 この学校は開校100年以上を超える名門校で歴史があるからこそ校舎も広く、その中には使ってない旧校舎がある。ゴウくんは授業をサボる時、その旧校舎の中にある鍵が壊れた教室をよく利用していた。 その教室の傍まで来た俺は、中の様子を伺うために息を殺して窓へと顔を近づける。 「ユリカ、俺、言ったよなあ。お前みたいなブスが夢見んなって」 ゴウくんは宮島さんが買ったキーホルダーの穴に人差し指を入れてグルグルと回す。 「か、返して……約束通り来たでしょ」 宮島さんはゴウくんの方にスッと手のひらを向ける。 「あぁっ!? 返してくださいだろ!?」 ゴウくんは宮島さんの体を強い力で突き飛ばす。 体を突き飛ばされた宮島さんは、後ろにあった教卓に背中を強くぶつけてその場に崩れ落ちる。 「お前さあ、ほんとむかつくよなあ!!」 大きく手を振り上げたゴウくんを見て、宮島さんは恐怖に怯えた顔で腕を交錯させ自らの身を守るように構えた。 助けなきゃ、助けなきゃいけないと思う程、俺の体が強張って動かなくなる。 「ハハッ、宮島ほら、ほら!」 ゴウくんは何度も何度も宮島さんに殴りかかるようなモーションを見せる。 その度に宮島さんは何度も体を小刻みに震わせて、唇を噛んで目をキュッと閉じた。 「いいじゃんいいじゃん。今のお前最高にいいわ宮島」 満足そうに笑みを浮かべたゴウくんは、何かを思いついたような顔をする。 「そういや掲示板に面白そうな事書いてあったな」 掲示板という言葉を聞いて、俺は何故かすぐにピンときた。 「おい、脱げよ宮島。お前もう生理始まってるんだろ? 俺が抱いてやるよ。うわー、俺ってば優しい。お前みてーなブスを抱いてやる男なんて俺くらいだぞ。ほら、さっさと土下座して、ありがとうございますって言えよ」 絶望したような宮島さんの顔を見て、早くどうにかして止めないといけないと思ったけど脚がすくむ。 俺ですらこうなのだから、宮島さんが感じている絶望はきっと俺が思っているよりも凄まじいものだろう。 男の俺たちだって嫌な女の人とはそういうことしたくないって思ってるのだから、きっと、いや、絶対に女の子だって嫌な男とはしたくないって思っていると思った。 「相変わらずとろくせー女だな。ほら手伝ってやるよ」 「いやっ……!」 ゴウくんは宮島さんのシャツを無理矢理脱がせようとする。 弾け飛ぶシャツのボタン、その隙間から彼女の慎ましい胸を包んだ可愛らしいデザインのブラジャーが顕になった。 動け! 動いてくれ!! 俺は震える自らの両足を叩いて根性で前に一歩踏み出そうとする。 でも俺が普通に止めに入ったところで、腕力でねじ伏せられて、目の前で宮島さんの心と体を弄ばれてしまうだけだろう。だから考えなきゃいけない。どうやってゴウくんを止める? どうやって宮島さんを助けられるんだ? 俺の視界に、非常用の警報器が目に入る。 そうだ。あれを使えばどうにかなるかもしれない。 「ほら、さっさとしろよユリカ!! 大人しく股開けっつてんだよ!!」 「いやあああああああああああ!」 もう迷ってる暇はない。俺は走り出すと、非常用警報器のボタンを力強く押した。 ジリリリリリリリリ! 旧校舎の中に火災警報器の音がけたたましく鳴り響く。 反対側の階段の影からこっそりと見ていると、でてきたゴウくんが慌てて校舎の外へと向かっていた。 俺は残された宮島さんの様子をみるために教室の中を覗き込む。 「ひっく、ひっく……もう嫌、なんで私がこんな目に遭わなきゃいけないの……っ」 俺は教室の中に入って彼女に声をかけようとしたが踏みとどまった。何故なら俺に声をかける資格があるだろうかと思ったからである。今までだって、何度も、何回も、ゴウくんを止める機会はあったはずなのに、それが出来なかった俺が、宮島さんに見せられる顔が果たしてあるのだろうか。いや、そんなものはない。 鳴り響くサイレンの音。俺の心は締め付けられるほど痛かった。 『えっと、せっかくなんでまだ時間あるし配信しようと思うんだけど、みんな大丈夫? 眠たい人は寝てもいいよ』 その日の夜に行われた星水シロのトゥコール企画。 俺はどうするのが正解だったのだろうか。それを相談しようと何度もコールしたが繋がることはなかった。 でも、その企画の中で繋がった一つの電話。その声を聞いた瞬間、俺の心臓が止まりそうになる。 『……あの、私。学校で男子にいじめられているんです』 今にも消えてしまいそうなほど弱々しいその声は、間違いなく宮島さんの声だった。 最初はポツリポツリと喋っていた宮島さんだけど、シロくん……いや、あくあさんは、彼女の心に真剣に寄り添うように、そして暖かく包み込むように彼女の精一杯の声に耳を傾け、優しい声で何度も話しかける。 「宮島さん……」 彼女の苦しみを聞くたびに、心臓がぎゅっと掴まれるように苦しかった。 ゴウくんだけじゃない。宮島さんがそういう状況だってわかってたのに、助けられなかった自分の事がどうしようもなく情けなくて涙を零しそうになる。でも、俺が泣いちゃだめだ。俺には泣く資格なんてない。 「明日、宮島さんが学校に来たら……」 勇気を出して話しかけてみようと思った。 そしてこの欠けたアクリルキーホルダーを渡して謝ろう。 でもその翌日、宮島さんは学校に来なかった。 あとで掲示板に書かれていたけど、あくあさんは、トゥコール企画の後に個別に宮島さんに連絡を取っていたらしい。 あくあさんは、宮島さんの傍にずっと居たのに何もできなかった俺とは何もかも違っていた。 たった一つのきっかけ、それだけであくあさんは、宮島さんの事を、その壊れかけた心ごと救ってみせたのである。白銀あくあだから仕方ない。そんな都合のいい言葉だけで片付けられないほど、俺にはすげぇ衝撃的だった。 かっけぇ……しかもただかっけぇだけじゃない。優しくて、暖かくて、とてもじゃないが俺と同じ男の人だとは思えなかった。それに比べたら、俺はダサい……いや、そもそもそんな事を考えてしまってる時点で俺はダメなんだと思った。 だってあくあさんは、かっこいいからとかダサいとかじゃなくて、宮島さんの事を救いたくて行動に出たんだと思う。 だからこそ俺は、何もできなかった事が悔しくて情けなくて、自分の事が恥ずかしいと思った。 「くそっ……」 腹が立つ。それも無性に、自分に対して、だから、だから!! もう2度とこんな思いをしたくないと誓った。 俺もいつの日か……いや、そうじゃない! あの時、一歩を踏み出せなかった俺とはもうおさらばしたかった。 俺は俺のなりたい俺になる。 そんな時、俺の目に入ったのが、とある有名アニメの声優オーディションだった。 今にして思えば、なんでそのオーディションを受けようと思ったのかはわからない。 でも、なんかしなきゃ、動かなきゃ何も変わらないと、気がついた時にはデータを送って応募していたのである。 その後、俺は実際に監督に会って、そのアニメに出るタン・リューレンというキャラクターの声優を務める事が決まった。 「よろしくお願いします」 監督にマンツーマンで鍛えてもらって最低限の事ができるようになった俺は、ついに他のキャストの人達との顔合わせの日を迎える。 そして収録日、現場にあくあさんが来たのを見て俺は固まった。 「あれ、男の子がいるよ?」 最初に俺の事に気がついたのはとあさんだった。 お互いに自己紹介を交わして、軽く談笑する。 みんなすごく優しくて、その日はそのまま収録する事になったけど初めての仕事はすごく楽しかった。 それから数日後、2度目の収録日、無事収録を終えた後に俺の携帯にメッセージが届く。 『ユリカの奴が見つかったから、みんなで玩具にしようぜ』 そのメッセージを読んで、あの日の事がフラッシュバックする。 あれ以来、俺は忙しいからとゴウくん達と距離を置いていた。 「俺が……今度こそ、俺がどうにかしなきゃ……」 でも、本当に俺が行ったところでどうにかできるのだろうか。 あの時はたまたま運が良かったけど、今度はうまくいかないかもしれない。 警察に通報する? いや、まだ事件が起こってないのだから警察はすぐに動いてくれないかも。 くそっ……俺は結局どこまで行っても俺のままで変われないのか。 そうだよな。俺はあくあさんやベリルの人達とは違う。俺がどんなに足掻いたところで、どうしようもないんだ……って、そんな理由で諦め切れるなら、こんなに苦しいのは何でだ。 思い出せよ。俺の憧れた白銀あくあは、こんな事で折れる人じゃないだろ!! 体が大きいから小さいからだとか、そんなちっぽけな事じゃない。 ハートを燃やせ。警察でもあくあさんでもましてや他の誰でもない、俺がやるんだよ。 重苦しい足を一歩踏み出した。はっきり言って怖い。ゴウくんは体だってでかいし、俺より力が強いけど、それでも立ち向かうんだ。気がついた時は、メッセージに書かれていた場所に向かって走り出していた。 「久しぶりだったなユリカ、元気だったか?」 「な、なんでここに……」 「あぁ? そんなの伝手を使って政府関係者にお前と結婚したかったけど、転校したから場所教えてくれって演技して言ったら簡単に教えてくれたぜ。ほら、早くこっちに来いよユリカ。今日は久しぶりにサンドバッグにしてやるよ」 現場に到着した時、ゴウくんは今にも宮島さんに襲い掛かる直前だった。 迷ってる暇はない。俺は駆け出すとゴウくんの大きな体目がけてタックルした。 「あっ、なんだ? はじめじゃねぇか。お前、何邪魔してくれてるんだよ!」 ゴウくんに投げ飛ばされた俺は地面に転がる。 それでも俺は立ち上がると、またゴウくんの体目がけてタックルした。 「宮島さんをこれ以上苦しめるなよ!!」 「ああん? はじめちゃんの癖にうぜえ事言ってんじゃねえぞ!!」 何度も何度もゴウくんにぶつかっては投げ飛ばされた。 勝てないってわかっていても、俺が諦めたら宮島さんがまた傷つけられる。 だから俺は、足に力を入れて歯を食いしばっては立ち上がり続けた。 「はぁ……はぁ……」 ゆらりと立ち上がった俺を見て、ゴウくんはほんの一瞬だけ怯んだ隙を見せる。 チャンスだと思った俺は足をもつれさせながらも、残った力を振り絞ってゴウくんに突っ込んだ。 「あ“あ“あ“あ“あ“あ“あ“あ“あ“あ“あ“あああぁぁぁ!」 俺の気迫に押されたのか、少し後退りしてしまったゴウくんは後ろに尻餅をついた。 「くそっ、どけよはじめ!!」 再びゴウくんに投げ飛ばされた俺は、宮島さんの前に転がる。 立たなきゃ、立たなきゃいけない! 俺はもう気力だけで立ち上がって、宮島さんの前で両手を広げた。 「くそっ、はじめ、てめえもサンドバッグにするぞ!」 ゴウくんは、ゆっくりと俺の方に近づいてくる。 そんな俺とゴウくんの間に入ったのは意外な人物だった。 「そこまでだよ」 とあさんは、俺とゴウくんの間に入ると、ゴウくんの事をキッと睨みつけた。 なんでここにとあさんがいるんだろう。混乱する俺の後ろから二つの足音が聞こえる。 「何があったか知らないが、これ以上赤海を傷つけるというのなら我が相手になるぞ」 気が抜けて倒れそうになった俺の体を、後ろから現れた天我先輩が支えてくれた。 「状況を見る限り、お前達はそこにいる女性に何らかの危害を加えようとして、赤海はそれを止めようとしたんじゃないか?」 天我先輩と共に現れた黛さんは、地面に膝をつくと宮島さんに怪我はないかと聞く。それと同時に俺たちが来たから安心してほしいと言っていた。 「な、なんで、お前らがここにいるんだよ」 後退りするゴウくんの後ろから更に足音が聞こえる。 「さぁ、なんでだろうな」 ゴウくんの後ろから現れたのは、あくあさんだった。 「し、白銀あくあ!? か、関係ないやつがしゃしゃってんじゃねえぞ!」 あくあさんは、殴りかかったゴウくんの拳を掴む。 「関係なくはない。はじめは俺たちの仕事仲間で大事な業界の後輩だ。それに……恐怖に震えて俯いてる女の子を見て見ぬふりをするなんて俺たちにはできない事だ」 ゴウくんはジタバタと暴れるが、あくあさんの方が力が強くてびくともしない。 「先に攻撃したのは、はじめの方だった。だからこれ以上何かをするつもりはない。でも、お前がはじめやそこにいる彼女に対して、これ以上、危害を加えるのであれば俺は絶対にお前を止めてみせる」 あくあさんは手の力を緩めるとゴウくんを解放する。 「チッ、帰るぞお前ら! はじめ、お前明日からハブり確定な!!」 ゴウくんはそう捨て台詞を残すと、その場から立ち去っていった。 「み、みなさん何で……」 「そりゃ、収録現場であんな思い詰めた顔してたらねぇ。気がつくよね。特に誰かさんは」 とあさんはそう言うとあくあさんの顔を見つめる。 「大丈夫か2人とも」 「俺は大丈夫です。でも、宮島さんが……」 俺は天我先輩に支えてもらって宮島さんのところに行く。 「宮島さんごめん。助けにきたつもりだけど、俺じゃなんもできなくって……いや、そうじゃない。そうじゃないんだ。あの時もあれよりも前もずっとずっと傷ついていた姿を見ていたのに、俺は何もできなかった。だからこんな俺に謝る資格なんてないのかもしれない。で、でも、これ……もう遅いかもしれないけど、これ渡したくて……」 俺はポケットの中に手を突っ込むと、半分になったアクリルキーホルダーを宮島さんに差し出した。 渡せなくて、渡しそびれてずっとポケットの中に入ってた欠けたアクリルキーホルダー。それを見た宮島さんはスッと目を細める。 「赤海くん……そっか、あの時、警報器を鳴らしてくれたのは赤海くんだったんだね。ずっと誰が鳴らしたんだろうって思ってたけど、私のことちゃんと助けてくれてたんだ」 俺は首を左右に振る。 「そんな事ない。俺はあの時も今日も何もできなかった。だから変わりたいと思ってこの仕事を始めたけど、結局このざまで……俺の行動を不審に思ったベリルの皆さんに助けてもらって……はは、やっぱ俺ダメだよな」 俺の言葉に宮島さんは、ゆっくりと首を左右に振る。 「そんな事ない。助けに来てくれて嬉しかった。私の方こそごめんね。本当は私が通報するとかできたらよかったんだけど、あの時のことを思い出したら指が震えて急に体が冷たくなって動けなくって、だから私の方こそごめんね」 俺は宮島さんに謝る必要なんて何もないって言った。だって宮島さんは何も悪い事をしてない。 それに俺が宮島さんと同じ立場だったらきっと同じように震えていたからだ。 「2人とも悪くなんてない。だからそれ以上は自分を責めるんじゃなくて、もっと自分を褒めてやれ。むしろ反省するのは、肝心なところではぐれて迷子になった俺たちの方……」 「ちょ、ちょっと、あくあダメだよ、それ言っちゃ!」 「すまぬ、よそ見をしてしまった我のせいだ……」 「いや、そもそも方向音痴の僕が……」 「ふふっ」 あくあさん達の締まりのない会話に、宮島さんから笑みが溢れる。 それをみて俺のこわばっていた表情が崩れた。 「あ……ごめんなさい。私ったら……」 「いいさ。どういう形でも、君が笑顔になってくれたら俺たちは嬉しいよ」 サイレンの音が聞こえる。揉めてた俺たちの姿を見て誰かが通報したのだろう。 俺は駆けつけた救急車に乗せられて、念の為に検査をしてもらうことになった。 「あっ、宮島さんキーホルダー」 話の流れで出したはいいけど、肝心の欠けたキーホルダーを渡しそびれていた。 俺はそれを彼女に返そうと思って止まる。 「赤海くん?」 「宮島さん。よかったらこの欠けたキーホルダー、俺にくれないか?」 「えっ? う、うん、別にいいけど……そんな欠けた奴じゃなくて新しいやつとか」 「いや、これがいいんだ。これは……俺の原点だから……だから宮島さん。俺、この欠けたキーホルダーに誓うよ。俺の眼の前で君みたいに苦しむ子がいたら、今度こそ絶対に直ぐに助けてみせるって、そのために俺は強くなるよ。ただ強くなるんじゃない。心を強くして立ち向かうんだ」 「そっか……うん、わかった」 宮島さんは俺に笑いかける。 それは、俺にとって初めて見た女の子の心からの笑顔だったのかもしれない。 女の子ってこんな風に笑うんだ。 「なぁ、よかったら2人とも俺達のハロウィンライブイベントに来ないか?」 「「えっ?」」 あくあさんの言葉に俺と宮島さんは顔を見合わせる。 「まだもうちょっと先だけど、2人に見に来て欲しい。な? いいだろ?」 あくあさんの言葉に、天我先輩、とあさん、黛さんも頷く。 一体何をするつもりなのだろう? 「はじめ、女の子を笑顔にするって事がどういう事か教えてやるよ」 そういったあくあさんの顔を忘れることはないだろう。 あれは俺にとっての人生のターニングポイントだった。 ************************************************ 遅くなってすみません。 気がついた人がいるかもしれないけど、121話の掲示板回の彼女です。 ちょっとギリギリに上げすぎたので、後で部分修正するかもしれません。 それと姐さんの休日を描いたので読んでいただければ幸いです。 fantiaは挿絵あり、fanboxは挿絵無しです。 https://fantia.jp/yuuritohoney https://www.fanbox.cc/@yuuritohoney Twitterもやってます。 https://mobile.twitter.com/yuuritohoney 白銀あくあ、いいですとも! 学校の授業で一番好きな科目は何ですか? そう聞かれた時、俺は間違いなく即こう答えるだろう。 お昼休みのご飯タイムですと……。 4限目の授業が終わった後、俺は楽しみにしていた弁当箱を取り出す。 それを見たとあが、トコトコと俺の方へとやってくる。 「あれ、今日はお弁当だっけ?」 「おう! 今日は気合い入れて作ったからな。良かったらとあや慎太郎も食うか?」 俺がそう言うと、何故かクラスの女子たちが全員立ち上がってこちらを見つめている。 「今日は気合い入れて作った……?」 「まるで白銀くんが作ったみたいだけど……」 「いやいや、カノンさんが作ったんじゃないの?」 「そこはペゴニアさんでしょ」 「見て、カノン様もお弁当よ!」 「チィ! これみよがしにペゴニアさんが私たちに同じ弁当を見せつけてくるぅ〜」 「ちょっと待って、2人のお弁当箱、色は違うけど柄が一緒だわ!!」 「ペゴニアさんのお弁当箱も見て、あくあ君と形どころか色も同じお弁当箱よ」 「それって、一つ間違ったらお弁当が入れ違いになることがあるんじゃ」 「なるほど予備の弁当箱を買うふりをして、そういう事故も計算に入れてると……」 「さすがペゴニアさん、さすペゴ」 「カノン様、1番の敵はきっとそのメイドよ。気づいて!!」 「いや、それよりもあの弁当って本当にあくあ君が作ったの?」 「そんなことある?」 「さすが白銀くん、結婚しても毎日やらかしてくる」 なるほどね。会話の内容はよく聞こえないけど、俺はクラスメイトたちの反応を見てピーンときた。 はは〜ん、さてはみんな俺の弁当のうまそうな匂いに釣られたな。可愛い奴らめ! 「あっ、良かったらみんなも一緒に食べる?」 基本的に我が家の食卓に並ぶものは、ペゴニアさんが用意してくれてる。 たまにカノンも手伝うようで、昨夜は初めてカノンの手作り料理を食べた。 少し卵焼きを焦がしてしまって恥ずかしそうにしてたけど、その仕草が可愛くてついつい抱きしめたくなってしまう。そもそも料理なんてすごく手間暇がかかるから、作ってくれるだけでも有難いんだよな。実家に居た時もありがたかったし。だから今日はその感謝の気持ちを込めて早起きしてお弁当を作った。 でも、久々の料理についつい気合いを入れすぎてしまって、3人分の弁当にプラスして、お重3段分くらい作っちゃったんだよね。いくらなんでも作りすぎだって結構早い段階で気がついたけど、どうせ今日はとあと慎太郎と一緒に食堂に行く予定にしてたし、その代わりに俺の作った弁当を食わせりゃいいかと思った。 「えっ……?」 「今、なんか幻聴が」 「心配しなくても貴女の耳は正常よ。だって私の耳にも聞こえてきましたもの」 「あわわわわわ」 「こんなチャンス滅多にないんだから、倒れちゃダメよ!」 「メディーック!!」 「ももももも餅つけ!」 「お前が落ち着け!」 「覚悟が決まったよ。他のクラス……ううん、全人類の女性を敵に回しても私はこの弁当を食う」 「奇遇ですね。私もお供しますよ。そう例え世界と争う事になったとしても、私の箸は止まらない」 「箸の動きを止めるんじゃねーぞ」 「我が人生に一片の悔いなし!」 「神に感謝します。あーくあ」 こらこら、そんなに殺気出さなくても、お弁当はどこにもいきませんよ。 全く、弁当如きでそんな……よっぽどみんなお腹が空いてたのかな? まぁ、俺たちみんな育ち盛りだもんな、うんうん。いっぱい食べて育つんだぞ。 あっ……いや、育つと言ってもですね。そういう意味じゃないですよ。 このクラスっておっぱいの平均サイズが大きいなとか、最近みんな一回り以上おっぱいのサイズがインチアップしてるような気がしてるとか、そういうやましい事は全然思ってないから、うん。 「よし、じゃあみんなで飯食おうぜ!!」 「「「「「「「「「「いただきまーす」」」」」」」」」」 最初は……うん、まずは肉だな! 肉は全てを解決する。 かといって、いきなり最初に手捏ねハンバーグに行くのは欲張りさんが過ぎるだろう。 だからまず最初に俺が狙うのはタコさんウィンナーだ。 「このミニハンバーグ……一つずつ大きさが違う」 「えっ、ちょっと待って、これまさか……」 「あくあ君の手捏ねハンバーグだと!?」 「見て、ハンバーグを摘んだカノンさんの箸を持つ手が震えてるわ」 「ペゴニアさん、わざとらしくハンバーグたべるのを見せつけてくるぅ〜!」 「ミニハンバーグ20個か、クラス全員が食べるには足りないわね」 「さりげに今、とあちゃん2個取ったわよ!」 「残り18個、悪いけど私、最初から肉にいかせてもらうわ」 「どうやらお作法で鍛えたこの私の華麗なる箸捌きが本気を出す時が来たようね」 「昨日の味方は今日の敵、恨みっこなしよ」 「ふっ、ガキどもめ。私が狙うのは最初からおにぎりのみ!」 「あくあ君の塩おにぎり……ゴクリ」 「潮おにぎりじゃなくて塩おにぎり了解」 俺の箸先がタコさんウィンナーをつまむ直前に、ポケットの中に入れてたスマートフォンが振動する。 「ん?」 誰だろう? さぁ、今から飯を食うぞと思ってたら電話が鳴ってびっくりした。 俺はよく発信者名を見ないまま電話を取る。 「じゃじゃーん! あくあ君の芸能界のお姉さんこと、小雛ゆかりさんだよー」 俺は受話器のボタンをフリックして電話を切った。 なんかちょっとうざかったから思わず切っちゃったけど、小雛先輩だし、まぁいいか。 さてと、飯、飯! 後でかけ直せばいいよなと思ってたら、また着信があった。 「ちょっとぉ! 今、ふっつーに電話きったでしょ!?」 「……ただいまお掛けになった電話番号は現在使われておりません。ご用件のある方はピーッという発信音の後」 「あのさぁ、どうせ誤魔化すなら、現在使われてないのか、留守電なのかはっきりして! 雑い、色々と雑い。そしてお姉ちゃんの扱いがすごく雑い!! しくしく、ゆかりお姉ちゃん泣いちゃう」 「……今からみんなで弁当食べるんで、真剣に切っていいですか?」 はっきりいって、俺だって普通に小雛先輩から電話がかかってきたらこんな対応はしてない。 でも受話器を取った瞬間から、小雛先輩の声と喋り方はどこか作ってる感じがした。 だってあの人、本当に重要な話の時とか、普通の電話は全然トーンが違うもん。 その違和感が引っかかって、俺もあえてそのコント調の演技につきあってる。 「待って待って待って、お弁当とゆかりさんだよ? あくあ君はどっちが大事なのよ!」 「弁当っす」 俺はわざとらしく弁当箱の蓋をガチャガチャと鳴らす。 「あっ、あっ、今、お弁当箱を開ける音がした! あくあ君ってば本気でお弁当優先させるつもりなんだ? ふーん、そういう話なら、生放送で色々やっちゃおうかなぁ? お姉さんを本気にさせたこと、後悔させてあげるんだもんねー」 生放送? どういうこと? こんな日中のお昼に生放送とか、あの人、一体何の番組出てるんだ? 「お兄様、そんな意地悪しないで、いつもみたいに沙雪のお願いを聞いてはくださらないのですか?」 「何を言っているんだい沙雪、兄様が沙雪のお願いを聞かなかったことなんてないだろう?」 受話器の向こう側から複数の甲高い歓声が聞こえてくる。 やっぱり小雛先輩は何かの番組に出演しているようだ。 あっぶな。この人、こっちが整ってないのに、いきなり振ってくるからマジで困る。 さっきまで目のあったタコさんウィンナーにニヤニヤしてた顔から、一気に一也の雰囲気にするのは大変なんだぞ! 「まぁ! さすがはお兄様ですわ。それじゃあお電話代わりますね」 小雛先輩は相変わらずフリーダムだな。 流石にここまでくると、鈍い俺でも何のテレビの何の企画かわかってしまった。 笑っていいですとも! 平日のお昼に毎日やってる超ご長寿番組。 その中の1つのコーナー、テレフォンショック。 芸能人や文化人、スポーツ選手など、友人同士で電話を繋いで日替わりでゲストが変わるコーナーである。 あれ? 小雛先輩って芸能界に友達いたっけ……? あっ……いや、そこは深く考えないようにしよう。大人の事情ってやつだ。 それと聞いてた話だと、普通こういうのって事前に事務所に連絡があって、もっと前に出演が決まるはずなんだけど、いきなりかけてくるところがさすがというか何というか……。 いや、小雛先輩は阿古さんと知り合いだからそこの連絡は終わってるけど、敢えて俺には伝えてなかっただけなのかもしれない。うん……悪戯好きのあの人なら普通にあり得る。 「うぇっへっへっ、どうもお久しぶりです。守田です」 「お久しぶりです、守田さん。今日は妹の沙雪がお世話になってます。沙雪がご迷惑をお掛けしてませんか?」 受話器の向こうから再び甲高い歓声が聞こえてきた。 ドラマ始まったばかりだし、同じ放送局だからこそ、こういうサービスは必要だろう。 「いやぁ〜、やっぱすごいね君。今日もやってるねぇ! ところでさっきお弁当って言ってたけど、もしかしてまだ学校?」 「はい、普通に学校ですよ。ちょうどお昼休みの時間です。かけてくるのがちょっと早かったら授業中だったから、出られなかったかも……だからタイミング的にはばっちりでしたね」 テレビの画面は見られないけど、守田さんの隣で視聴者に向けてドヤ顔してる小雛先輩の顔が思い浮かぶ。 くっそ、なんかイラっとするのは俺だけだろうか? 「へぇ、真面目に学校行ってんだ。偉いね〜。そういえばクラスメイトに、猫山とあ君と、黛慎太郎君がいるんだっけ?」 誰かが俺の肩を叩く。そちらに振り向くとペゴニアさんがカンペを出していた。 ここはスタジオか! 【スピーカーに切り替えていいですよ】 周りの様子を見ると、クラスメイトのみんなが手で口を塞いでうんうんと頷いていた。 悪い……違和感に気がついた時に、俺が気を遣って出て行くべきだったかも。でも今回は皆の厚意に甘えてスピーカーに切り替える。 「お久しぶりです。守田さん。ベリルエンターテイメントの黛慎太郎です。この前はお世話になりました」 「どうもどうも、黛くん最近メガネ変えた?」 「いえ、特には変えてませんが……」 「うぇっへっへっ、黛くんは真面目だねぇ」 慎太郎……そこは逆に、守田さんグラサン変えました? とか、実は普段かけてないんですよ、とか、えっ? 守田さん僕の姿見えてるんですか!? って言って慌てたりした方がいいと思うぞ。 でも、スマートフォンからは笑い声が聞こえるから、これはこれで慎太郎っぽいからいいのかもしれない。 「黛くんはあれ、国語の授業とか好きなんじゃない?」 「はい。よく分かりましたね守田さん。流石です」 「いやぁ。多分きっと黛くんのファンならきっとみんなわかってるよ。うんうん、これからも大変だろうけど作詞頑張ってね」 「はい、ありがとうございます」 慎太郎の会話が終わると、とあが机の上に置いたスマートフォンに近づく。 「守田さ〜ん! 猫山とあです。この前はありがとうございました……もぐもぐ」 「お久しぶりです守田です。あれ? とあちゃん今、なんか食べてなかった?」 「あっ、はい。なんか、あくあがお弁当いっぱい作りすぎちゃったみたいなんで、クラスのみんなと一緒に食べてまーす」 うぉっ!? スマートフォンが壊れるんじゃないかというほどの甲高い悲鳴に思わず耳を塞ぐ。 「んなこたーないよ! って、えぇっ!? 本当に? それって、あくあ君の手作りお弁当ってことなのかな?」 「ふぁい、そうでふよ〜もぐもぐ」 再び悲鳴に近い声が聞こえてくる。 とあ、わざととはいえ、流石に食べながらは行儀が悪いぞ……。 どうせ会場のお客さんがお昼を食べていないのをいい事に、見せつけるように食べてるんだろうな。 そりゃみんな悲鳴をあげるよ。俺だって一刻も早くタコさんウィンナーを食べたい。 タコさんも、そんなつぶらな瞳で俺を見てもダメだぞ。俺は確実にお前を最初に食う。そう心に決めている。 「あっ。そういえばクラスメイトと言えば、アヤナちゃんも同級生じゃないの? クラス違ったっけ?」 守田さんの声を聞いて、俺が狙っていたタコさんウィンナーを摘んでいたアヤナは、口の中に入っていた物を飲み込んで俺の机に近づいてくる。 「守田さん、この前はうちのメンバーがお世話になりました」 「最近調子いいよね。eau de Cologne、今度新曲出すんだって?」 「はい。月9の挿入歌にもちょこっと使われたりするんで、楽しみにしててください」 アヤナは一呼吸置くと、パッと雰囲気を変える。 「沙雪、あんたには負けないんだからね。選挙も……それに、もう一つの方もね!」 「莉奈さん……ええ、わかってますわ。でも私だって負けませんから、生徒会選挙も……この秘めたる恋も!」 受話器から大歓声と拍手が聞こえてくる。 月9はちょうど第2話が終わったあたりかな。全12話なので、今のところ放送日程に変更がなければ12月に最後の放送を迎える予定だ。 初回の視聴率はかなり良かったと聞いているから、このまま伸びてくれると嬉しいな。 「いやぁ、みんなプロだねぇ。サービス精神旺盛すぎるよ。あくあ君いる? お弁当食べてたりしない?」 「はいはい、いますよ。心配しなくてもちゃんと食べずに待ってますから安心してください」 というか頼む。早くしてくれ、そもそもテレフォンショックの中でも一つのコーナーでしかないここのコーナーに、こんなにも時間を使っちゃダメだろ! 早く俺にお弁当を、目の前のタコさんウィンナーを食わせてくれ!! 「それじゃあ、わかってると思うけど……明日の夜、いいかな?」 「ん〜、予定があえば行きます」 俺が敢えていつもの返し言葉を言わないと、受話器の向こうから観客席の笑い声が聞こえてきた。 「明日の夜、出てくれるかな〜?」 「スケジュールどうだったかなぁ?」 わざとらしくノートを捲る音を入れて、スケジュール帳を見てる振りを装う。 「わかったわかった。みんなで待ってるから、来てくれるかな?」 「後でマネージャーに確認して、折り返し電話しますね」 「ちょっとぉ、そこは、いいですともーでしょ!! ごめんなさい。うちのあくあが全然わかってなくて、今度キツく言っておきます」 さすが、小雛先輩はわかってる。3回目でちゃんと突っ込んでくれた。 そして俺はこの展開を生かして、小雛先輩に仕返しを試みる。 「守田さん助けて、小雛先輩がいじめます」 「あくあ君!? 君がそんな事を言ったら洒落にならないんだけど!?」 「はは、冗談ですよ。それと……」 俺は再び白銀あくあから、自らが演じる佐田一也へと憑依する。 「俺に相談せずにいきなりかけてきた悪い沙雪には、兄としてちゃんとお仕置きをしないとね」 ふふふ、してやったり! 受話器の前で悔しがってる小雛先輩の顔が思い浮かぶ。 「あくあ君、あんま先輩をいじめちゃダメだよ。今すごく悔しそうな顔してたから許してあげて」 「はい、いいですとも……あっ」 あっ、油断していいですともって言っちゃった。 「うぇっへっへっ、まだ詰めが甘いねあくあ君。そういう訳で皆さん、明日の緊急スペシャル特大号のゲストは、白銀あくあさんです。今日のゲストは、小雛ゆかりさんでした。はい、拍手〜」 くっ……さすがは何十年と、この番組の司会をやっているだけのことはある。 完全にしてやられてしまった。俺はガックリと項垂れる。 この戦いを制したのは俺でもゆかりさんでもない。守田さんだった。 「あくあ、項垂れてるところ悪いけど、もう残り時間ないよ?」 「えっ?」 うわあああああ、本当だ。大事な大事なお昼休みがもう終わってしまう。 俺は電話を切ると、慌てて弁当のご飯を掻き込む。 ちなみになぜかクラスメイトの女子たちとカノンだけが俺の方を見て固まっていた。 あれ? みんなどうかしたの? そのおかげで授業にならないと、5時間目は何故か自習になったので、俺はゆっくりと残りの弁当を食べた。 ************************************************ 昨日あげたお話が暗かったんで明るくなるような奴出しときます。 明日も更新します。もちろん番組出演回の予定。 それと姐さんの休日を描いたので読んでいただければ幸いです。 fantiaは挿絵あり、fanboxは挿絵無しです。 https://fantia.jp/yuuritohoney https://www.fanbox.cc/@yuuritohoney Twitterもやってます。 https://mobile.twitter.com/yuuritohoney 昨日も更新してますので、今日の話はその続きになります。 ******************************************** 白銀あくあ、伝説のテレフォンショック!! 笑っていいですとも。 俺が生まれる何十年と前から続いてる超ご長寿番組、その番組の名物コーナーの一つ。テレフォンショックに呼ばれた俺は、舞台袖で自分が呼ばれるのを待っていた。 「こんばんは」 「「「「「こんばんは」」」」」 司会の守田さんの声に観客席の人たちが応える。 今日はいつものこんにちはで始まる挨拶と違って、放送時間の関係で挨拶が夜仕様のこんばんはになっている。 「今日は暑いですね」 「「「「「そうですね」」」」」 そしてここからは、いつものやりとりが始まった。 笑っていいですともでは、司会の守田さんが今週のゲストが登場する前に喋るお話に対して、観客席の人たちがそうですねと応えるのが様式美とされている。 「なんで今日のスタジオはこんなに暑いんですかね? もう10月も半分過ぎてますよ?」 「「「「「そうですね」」」」」 守田さんは羽織っていたジャケットを開けたり閉じたりしてパタパタと扇ぐ。 確かに熱気というか少し湿度が高い気がするけど、観客席にいっぱいお客さんが入ってるからだろうか? 「あっADさん? ちょっと空調強めにして」 「「「「「そうですね」」」」」 手をあげた守田さんはADさんを呼んで空調を下げさせる。 守田さん……それCMの間にやっといてよ。なんていう野暮なツッコミはしない。 「えっ? ナニ? くだらない話してないで、さっさと呼べって? はいはいわかってますよ」 「「「「「そうですね!!」」」」」 なんか今のそうですね、やたらと語気が強かった気がするけど気のせいかな? 「そういうわけで今日のゲストはこの人です。白銀あくあさん、どうぞ」 「「「「「きゃあああああああああああ!」」」」」 俺は舞台袖からステージに出ると、観客席の方に向かって近づく。 この番組の観客席はすごく近いと聞いてたけど、本当に近いな。こんなにも観客席が近い番組に出演する事は滅多にない事だ。 俺は自分から見て一番右端の席前に行くと、手を伸ばしていた女の子とハイタッチする。 「ぎゃあああああああああああああ!!」 「うぎゃああああああああああ!」 「あっ、あっ、あっ、あっ、あっ!」 その流れで一番左端の子までハイタッチすると、真ん中に戻ってうまくハイタッチ出来なかった子と軽めに握手する。その後に、ニヤニヤしてる守田さんの方に振り返って軽く会釈した。 「どーも、どーも、今日はお世話になります」 「うぇっへっへっ、相変わらずやってんねえ! ところで最近調子どう? 昨日、電話かけた時はちょうどお昼休みだったみたいだったけど学校は楽しい?」 俺は手に持っていたネームプレートを机の上に置く。 ネームプレートには俺の名前以外に、ベリルエンターテイメントの社名も入っている。 「そうですね。クラスメイトも先生も、先輩にも良い人がいっぱいいるんで、お陰様で学校生活は楽しいですよ。あっ、よかったらこれ」 俺は守田さんに持ってきたポスターを手渡す。 「おーい、これ貼っといて」 守田さんは舞台袖から出てきたADさんにポスターを手渡す。 ADさん達は、手慣れた手つきで後ろの壁にポスターを貼る。 「特に週明けからは、週末の文化祭に向けて本格的に活動しなきゃいけないんでそれも凄く楽しみですね」 「へぇ〜、文化祭ね。あくあ君もなんかするの?」 「あっ、はい。実はクラスの出し物でコスプレ喫茶をやる予定にしています」 「コスプレ喫茶!? あくあ君もコスプレするの?」 「もちろんですよ。コスプレして来てくれたお客さんの席に座って接客する予定です」 「マジで!?」 俺の提案したホスト喫茶は、途中から先生とか色んな人にホストの説明をするのが面倒くさいからという理由で、コスプレ喫茶という名前でやることになった。 「マジですよ。他にも演劇部と茶道部に入っているんで、そっちの催しにも出るつもりです」 「はぁ〜、ほんとすごいね君。ちょっとは休みなよ。人生なんてサボってなんぼなんだから」 「はは、ありがとうございます」 ちなみに茶道部では慎太郎と一緒に即席の御茶会。演劇部ではとあと一緒に体育館で演劇をやる予定だ。 「ところでこれ、このポスター何?」 「あぁ、これ今度やるハロウィンイベントですね」 ポスターには俺たち4人の写真が並んでる。 マントを羽織ってるからまだどんな衣装で出るかは明らかにしていないけど、コスプレ喫茶以上にイベントでは衣装チェンジする予定だ。 「これ、私もらって帰っちゃっていいんだよね?」 「もちろん。なんなら俺のでよかったら、サインも入れときましょうか?」 「本当に? ちょっと誰か、サインペン持ってきて」 舞台袖から出てきたADさんが慌ててサインペンを持ってきてくれた。 俺は軽く会釈すると、ありがとうございますと小声でお礼を言う。 「やったね」 「「「「「えー!」」」」」 「いやいやいや、これもお仕事ですから! ね、お仕事なんです。うぇっへっへっ。あ、そこ守田一美さんへでお願いします」 「「「「「やだー!」」」」」 「やだーじゃないよ。だからこっちは仕事だって……家に持って帰って額に入れて飾ろ」 「「「「「ぶー!」」」」」 さすがは守田さんだ。俺がサイン入れてる時間も、観客席の人や視聴者を飽きさせないために場を繋いでくれる。 俺はサインを書き終えるとADさんにペンを返して、観客席をぐるりと見渡すようにしてから口を開く。 「みんなそんなに、このポスター欲しいの?」 「「「「「欲しいー!」」」」」 「そっか……でもこのポスターは大きいからこれしか持ってきてないんだよね」 「「「「「えーっ!」」」」」 「でもその代わりと言っちゃなんだけど、今日はこれのミニポスターにサインが入った奴をみんなの分持ってきてるから、帰りに忘れずにスタッフさんから受け取って帰ってね」 「「「「「ええええええええええええ!?」」」」」 「はは、みんな俺が持ってきてないと思った? そんわけないでしょ。そっちはちゃんと俺だけじゃなくって先輩や慎太郎、とあのサインも入ってるから大事にしてあげてね」 「「「「「きゃああああああああああ!」」」」」 俺は観客席のみんなに手を振る。 守田さんはそのままの流れで、後ろに飾ってあるお祝いの花の方へと視線を向けた。 「ところで、お花もいっぱいきてます。すごいですねこれ、うちの局のトップですよ。藤財閥の藤蘭子会長から祝いの花輪が贈られるなんて私、長い事この番組やってるけど今日初めて見ました」 「蘭子さんは、ベリルが藤本社と同じビルだからよくお話しますよ。この前なんかビル内の喫茶店で遭遇して、プリンアラモード奢ってもらいました」 「蘭子会長はね。あの人は奢りたがりだから一度遭遇したらなんか奢らないと帰ってくれませんから。私なんかこの前ね、お寿司食った帰りだって言ってるのにね奢ってもらいましてね、お腹がもうパンパンのパンパンですよ」 「あはは、わかりますわかります。でも俺たちみんな育ち盛りなんで有難いですよ」 ちなみに蘭子さんからは、その前にもとあと一緒に遭遇した時にはチョコバナナパフェ、4人で遭遇した時にはそれぞれにホットケーキも奢ってもらってる。 「他にも企業だとコロールのグループ本社から来てますね。後、森長のメリーさん……メリーさん!?」 「CMで共演してますから。この後、どこで流すのか知らないんですけど、今日の番組の最中に新しいキャンペーンのCM始まるんですけど、夏と比べ物にならない事をやるつもりですからみんなこぞって応募してくれると嬉しいです」 テレフォンショックの間か後かは知らないけど、冬のクリスマスキャンペーンが今日から始まる予定だ。 「あっ、お母さんからも普通にお花来てますよ。まりんさんはお花の先生としても有名ですし、この番組でも何度かお花贈ってもらってますよ」 「……うん、嬉しいですよ、嬉しいんだけど、ちょっと恥ずかしいですね」 俺が照れた仕草をすると、観客席から恥ずかしがらないでと言われた。 前世でも今世でもまだ経験がないけど、授業参観に母さんが来るってもしかしたらこんな感じなのかもしれないな。それと同じくらい俺の羞恥心がくすぐられた。 「こっちは本郷監督に、八雲いつき先生、白龍アイコ先生、モジャPさんにノブさん、小早川優希に、玖珂レイラ……あっ、ミシュ様からもきてますね。これさ、前から聞きたかったんだけど、ミシュ様に似てるって言われない?」 「あー……確かに何人かに言われた事が有りますね。そんなに似てますか?」 「こうやって普段話してる時とか、歌ってる時はそうは思わないんだけど、凄みのある演技の時、雰囲気がね、もうミシュ様そっくり。私、ミシュ様のファンでね。直ぐにピーンときましたよ」 「あはは、そう言ってくれると嬉しいです。美洲さんのような世界に名だたる大女優さんと似てるなんて言われて嬉しくないわけないですからね。でも、まだまだ自分の演技はそこまで至ってませんから、月9の撮影現場でも小雛先輩に結構コテンパンにやられましたよ」 実際に小雛先輩の演技に自分の演技が追いついてなくて何度か凹まされた。 その度に、直接何かを教えられることはなかったけど、ご飯に誘われたり、ちょっとした会話とかがきっかけになって、それが自分の成長に繋がったと思ってる。 「小雛ゆかりさんといえば、メッセージを預かってますよ」 俺は守田さんに促されて席に座る。 「ええっと、お兄様へ。今度、文化祭で面白いことやるって莉奈に聞いてるからお邪魔しますね。あと莉奈にお返しでハロウィンライブのチケット渡したいので2人分手配してくれませんか……だそうです」 「あはは……マジか。わかりました。多分だけど関係者席がまだ空いてたと思うんで、阿古さんに言っておきます。ただこればっかりは俺もどうなるかわからないので、空いてなかったらごめんなさい」 チラリと舞台袖に視線を向けると、阿古さんが頭の上で丸を出していたから大丈夫だと思うけど、生放送なので念のためにも空いてなかったらと言っておく。 「いやあ、私もね、この番組を長くやらせてもらってますけど、このテレフォンショックの長い歴史の中で、今日が初めての男性ゲストです。今までにそういう話がなかったわけでもなく、何度か検討された事もあったんですけどね。だからね観客席の皆さんも視聴者の皆さんも、これね凄い事なんですよ。ちゃんとわかってる?」 「いやあ光栄です。まさか自分がいいですとものこんな名物コーナーに出られるなんて思ってもいませんでしたよ」 俺がそう答えると守田さんはサングラスをクイっと上げて、観客席を見渡して笑みをこぼす。 「みなさん聞きましたか? あのね、ここでこういう事が言えるのがね。この人の人気の秘密なんですよ。これね、番組スタッフ、プロデューサーから下っ端まで今日から、あくあさんを呼んでくれた小雛ゆかりに足向けて寝られませんね」 「はは、それを言うと、ゆかりさんなんかは逆に嫌がりそう」 「うん、だからわざと言ったんですけどね」 守田さんの切り返しに俺も観客席もドッと笑う。 いない人だけど番組見てるであろう人もちゃんといじって来るところが実にらしい。 「そういえば今日、なんか持ってきてくれたんだって?」 「はい。俺も今日はちょっとしとりお姉ちゃ……じゃなかった、うちの社員の人に頼んで家から持ってきてもらいました」 「なるほどね。みなさん聞きましたか? どうやらあくあ君がお姉さんを呼ぶ時はお姉ちゃんらしいです」 「その情報いります!?」 俺は手土産の入ったベリルエンターテイメントの紙袋を守田さんに手渡す。 守田さんは紙袋を開くとニヤリと笑う。 「えっ? ちょっと待ってこれアレじゃない?」 守田さんが紙袋の中から最初に取り出したのは、ポップアップショップで先行販売されたグッズだ。 「前に買えなかったって守田さんがお話してたから、今日は会社の倉庫の中を漁ってそれ持ってきました」 「いいの本当に?」 「もちろん。でもメインはそれじゃないですよ」 「ンンッ、なんだこれ?」 守田さんが次に取り出しのは、大きなレコード盤だ。 これは乙女色の心を俺がカバーした時に、原曲となった曲が1980年代だったということもあって冗談で5枚だけ作られたものである。だから一般にはまず出回ってない。 「守田さん、乙女色の心を歌ってる玉木さんとかと仲がいいらしいじゃないですか。だからこれどうかなって、お姉ちゃんに頼んで家にあったやつ持ってきてもらいました」 「えぇっ? いいのこれ? 非売品じゃない?」 「非売品ですよ。これ以外だと、モジャさんの所に1枚でしょ、原作の八雲いつき先生のところに1枚でしょ、あとは阿古社長と会社に保管しているのが1枚ずつなんで、この世に5枚しかないやつです」 「……私、もう仕事やめようかな。これ売ったら一生暮らせそうな気がします」 「ちょっと! 売っちゃだめですよ!! せっかく持ってきたんですから、せめて1年くらいは大事に保管してください」 守田さんの冗談に観客席のみんなも笑う。 そりゃほぼ毎日、何か手土産もらってたら置く所がなくなっちゃうよね。 「いやあ本当に、色々とありがとうございます。これ楽屋に持っていっておいて」 商品を紙袋の中に戻した守田さんは、ADさんにそれを手渡す。 「どうですか? もうこの仕事には慣れましたか?」 「はい、お陰様で、4月から計算すると10月で約半年なんですよね」 「あぁ、そっかまだ半年かー。なんか君、色々やらかしてるからもう2、3年はこの業界にいるのかと思ってたよ」 「すみません。なんかとあにもよく言われるんですけど、自分ではわからないんですけど、無自覚に色々やらかしてるらしくって、この前も奥さんに叱られたばかりでございます」 「えぇっ? 奥さんってカノン殿下……じゃなくって、今はカノン様だっけ、何を怒られたの?」 「実は5日前に同居を始めたばかりなんですけど、朝、洗面化粧台の前にいたカノンさんがですね。すごく可愛かったから思わず後ろから抱きついておはようって言ったら、心臓にものすごく悪いからやる前に言ってと怒られました」 だってさ、寝起きで普段見せてくれないような好きな女の子の無防備な姿を見てドキッとするなっていう方が難しいよ。朝から誘っているのかなと一瞬勘違いしてしまうほど、キャミソールの肩紐が片方だけ落ちてたり、裾が捲れてパンツが見えてたんだから、男としてはもう止まれないよな。ただ、勢い余ってカノンのうなじにキスしたのは良くなかった。そこだけは反省したい。 「それはね。あくあ君が悪いよ。女の子はそういうの慣れてないし、されるとも思ってないからね」 「あーなるほど。確かにそれもそうですよね」 「もしかして他にもなんかやらかしてない? そういえばさっきお姉さんの話がちょこっと出てたけど、家族に対しても何か無自覚にやらかしてたりしてそうな気がするなあ」 「家族ですか? あー……そういえば、その、最近ですね、中学2年生の妹がお年頃なのかちょっと反抗期でして」 「反抗期?」 「はい、結婚する前までは実家に住んでたんだけど、最初の頃は髪を乾かしたり、髪を結んであげたりとか、爪切り、耳掃除、足のマッサージとかもしてたんですけど、最後ら辺は、恥ずかしがってあまりやらせてくれなくなったんですよね。いやぁ悲しいです」 俺の発言で守田さん含め、その会場にいた観客、スタッフ、阿古さんまでもが固まってしまう。 おーい、みんな大丈夫? これ生放送ですよ? 「いや、うん……想像していたものの100倍以上のものが返ってきてびっくりしてる。流石の私もこれに関してはもうびっくりです。そんな話聞いたことがない!!」 守田さんの言葉に、復活した観客達が首を縦に振る。 「百歩譲って、そう百歩譲って髪を乾かしたりヘアアレンジをしてあげるのはいいとして……いや、それだって普通におかしいですよ。でもですね、耳掃除? 足のマッサージ? あくあ君は妹さんをどうしたいのかな?」 「いや、普通に可愛がってるだけですよ。耳掃除する時、妹の頭を膝の上に乗せてするんですけど、なんか横たわった妹が猫みたいで可愛いんですよね」 「「「「「ぎゃあああああああ」」」」」 観客席から今日一番の大きな悲鳴にも近い大歓声が聞こえた。 「やっぱまずいですか?」 「まずいですよ。それを聞いて、足のマッサージの話が恐ろしくて聞けなくなりました。下手したら放送倫理コードに引っかかるんじゃない?」 えぇっ!? ただお風呂上がりの素足をマッサージして、クリームを塗りこんでるだけなのに今のテレビ局ってそれもだめなのかー。らぴすは肌が弱いから、乾燥してかぶれたりしないように普通にケアしてるだけなんだけどな。 「えっと、それじゃあさ、昨日、電話かけた時、猫山とあ君と黛慎太郎君は居たけど、せっかくだから居なかった天我先輩との話が聞きたいな」 「えっと、天我先輩はですね……」 俺が喋ってる途中で、突如としてスタジオの中にやたらとかっこいいギターサウンドが流れる。 「ちょっと待ったあああああああああ!」 聞き覚えのある声に、俺だけじゃなくて守田さんや観客席に座っているみんなも反応する。 観客席の入場口がバーンと開くと、現れた天我先輩がものすごいダッシュでステージの方に向かってきた。 「きゃああああああああああああ!」 「天我先輩ーーーーーーーー!」 「天我君大好きいいいいいいい!」 「アキラくーーーーーーーん!」 まさかのサプライズに俺はびっくりする。 天我先輩はそのままステージに上がると、椅子に座った俺と守田さんの隣に立った。 「我が今日ここに来たのは、一言後輩に物申すためだあああああああああ!」 「はい、それでなんでここに来たんですか?」 「そんなの決まってるだろう! 我だけ前回出てないの酷すぎるんじゃないか!?」 「いやだって、先輩、1人だけ学校違うし……そもそも大学生じゃないですか」 俺がそういうと天我先輩は目頭を押さえて天を仰ぐ。 「後輩が冷たくて我悲しい……」 「天我君頑張ってーーーーーーー!」 「あくあ君、たまにでいいから先輩に優しくしてあげてー」 「年1くらいでいいからー」 年1て、それ今より扱いが雑になるんじゃ……。 「先輩、俺も聞いてないし、今舞台袖の阿古さん見ても焦った顔してるけど、今日どうやって来たの? っていうか出演許可は? 勝手に出ちゃまずいよ?」 「1人でバイクに乗って来た!! あと番組出演はマネージャーを通して番組にお願いした。だからプロデューサーも了承済みなので心配しなくていい。あと天鳥社長に言うと後輩に伝わってしまうかもしれないからな。その代わり統括マネージャーの桐花さんも知ってる事だから大丈夫だ。そういう訳で……」 天我先輩は、ADの人から看板を受け取るとカメラと観客席に向けてデデ〜ンと見せつける。 【ドッキリ成功】 なるほどね。俺の苦笑いした顔をカメラに撮られる。 「アキラ君も久しぶり」 「お久しぶりです守田さん」 守田さんは天我先輩と握手すると、腕時計を見る仕草をした。 「あのさ、アキラ君にも来てもらったとこ悪いんだけど、もう時間押してるんだよね」 「えっ?」 「つまりこのコーナーもう終わりで、次のコーナーに行かなきゃ、ほらカンペ見て、まきでお願いしますって書いてあるでしょ」 天我先輩は体を屈めると、目を細めてカンペを覗き込む。 「本当だ……」 「うんそういう訳なんだよね。だからありがとうね」 「ありがとうございます。天我先輩」 俺と守田さんはその流れでコーナーを終わらせようと話を持っていく。 「いやいやいやいや、せっかくだから我なんかやってから帰りたい」 「うーん、じゃあアキラ君、なんか5分くらいでできる事やってよ」 「ご、5分!? ど、どどどどうしよう。後輩なんか良い案ない?」 「うーん、仕方ないなぁ……。じゃあ、なんか一曲歌います?」 「「「「「「「「「「きゃあああああああああああああああああ!!」」」」」」」」」」 今日一番の大歓声に俺もびっくりする。 「よし! そういう事なら任せろ!!」 何人かのADさんが舞台袖から出てくると、ものすごいスピードでステージの上に楽器を設置した。 ははーん、この手際の良さは明らかに準備してたな。その証拠に、俺の隣の守田さんもニヤついている。 流石に鈍い俺でもこの後の展開は予想がついた。 「カモン! 後輩ズ!!」 天我先輩がギターを振り上げると、俺が出てきた正面の舞台袖からとあと慎太郎の2人が現れた。 「みんなー! あくあと天我先輩の2人だと、心配だから僕達も来ちゃった!!」 「あっ、守田さん昨日はありがとうございました」 大きく盛り上がる観客席に向かってちゃんとパフォーマンスするとあに対して、慎太郎はその盛り上がりなど関係なく律儀に守田さんに挨拶をする。 これがツボだったのか、守田さんは笑い転げて俺の肩をバンバンと叩く。 うん、なんとなくだけど、守田さんは慎太郎が好きだろうなと思ってた。 「それじゃあ何歌います?」 「そりゃアレでしょう。月9の曲」 「あれ、イントロ長いけど大丈夫ですか?」 「大丈夫大丈夫、なんかあったらあくあ君が蘭子会長にお願いしたら許してくれますよ。どうせこの後のコーナーなんておまけみたいなもんです」 「本当にいいのかなぁ。まっ、細かい事はいいや。それじゃあ歌います。月9ドラマ、優等生な私のお兄様より、Phantom Requiem歌います」 「「「「「わあああああああああああ!」」」」」 この曲のイントロは長いが歌い出してしまえばそこまで長くない。 アヤナと小雛先輩の台詞のところは、とあにやってもらって俺たちは一曲を歌い切る。 「いやあ、すごかった。やっぱ生の音はいいね。今日は本当にありがとう」 「いえ、こちらこそ歌わせてもらってありがとうございます」 「それじゃあ、みんなには最後に108分のいくつアンケートやってもらいましょうか」 108分のいくつアンケートというのは、会場にいる108人のお客さんにアンケート問題を出題して、予想した人数とピタリと票数が合えば番組のグッズがもらえるというものだ。 「え〜、なんの質問にしようかな? せっかくだからドラマに関係したことがいいよなぁ……あっ、そうだ! 今、現在お兄さんがいるって人はどう?」 「あくあ、それだと人数的に答えが1か0だよ」 「それも限りなく0人に近いと思うぞ」 「それなら佐田一也……いや! 白銀あくあのようなお兄ちゃんが欲しい人って質問はどうだ?」 「ちょっと先輩、それ言って0人とか数人だったら俺泣きますよ!?」 「「「「「「「「「「んなこたーない」」」」」」」」」」 うわっ、びっくりした。 さっき観客席だけじゃなくて、とあや慎太郎や天我先輩どころか守田さんの声まで重なってた気がするけど、俺の気のせいじゃないよな? 「わかったよ。じゃあそれでいってみる? 人数どうする?」 「「「108!」」」 「えぇ? 満票は流石になくない?」 「いいね。実は満票まだ出たこないから、挑戦してみたら?」 「マジか……それじゃあわかりました。予想は108で! 満票目指します!」 「はい、それじゃあみなさんいいですか? 白銀あくあのようなお兄さんが欲しい、はい! どうぞ!!」 俺たちは数字が表示される電光掲示板を見つめる。 数秒後、電光掲示板に点った108の数字と共にスタジオの中を観客席の歓声が包み込む。 「やった!」 「やったぁ!」 「やったな!」 「うおおおお!」 なんか票を入れるように強要してしまったような気がするけど、今回はスペシャル号だし許してほしい。 俺たちは肩を組んで4人で喜び合った。 「おめでとう。これボールペン貰って帰って」 「「「「ありがとうございまーす」」」」 「それじゃあ残念ながらもう最後だけど、次のゲスト紹介してもらえますか?」 「あっ、そうですね」 番組からは事前に用意もしてるけど、本当に好きな人にかけてもらっていいと言われた。 芸能界では交流関係がまだ少ない俺だけど、どうせならここでも何かをしたいと思ったんだよね。 できればまだ番組に出た事が無い人で、それでいて新しいことをしたいと思った。 「電話、繋がるかなあ? 実は本人に言ってないんだよね」 「誰にかけようとしてるの?」 「まぁ、それは繋がってからのお楽しみで」 耳に当てていた受話器のコールが途切れる。 『Hi』 第一声から凛とした声で、思わず背筋が伸びる。 「どうも、お久しぶりです白銀あくあです」 「あら、どうしたの? もしかしてうちの孫娘が、また何か粗相をやらかしたのかしら?」 観客席や慎太郎、天我先輩はポカーンとしてたけど、後ろにいたとあだけは直ぐに気がついたのか、君、何とんでもない人に電話かけてるんだよって目で見てきた。 「いや、そうじゃなくてですね。実は義理のお婆さまに少しお願いがありまして……」 「わかったわ」 「ええっ!? お願いの内容を聞いてないのにいいんですか?」 「もちろんよ。だって可愛い孫娘の旦那様で、この私の騎士なのですから」 ここまで来ると鈍い人でも気がつく。 観客席はどよめき、慎太郎や天我先輩はおろか、舞台袖にいたスタッフや阿古さんまで慌てふためく。 「あっ! でもどうせなら対価として、さっき守田さんに渡したレコードと同じものが欲しいわ。倉庫に一つ余ってるんでしたっけ?」 「そんな物でいいんだったら、全然、もう何枚だっていいですよ。余ってるの1枚しかないけど」 「ふふっ、もちろんサイン付きよね?」 「もちろんです」 よしっ、これで対価の交渉は無事成立だ。 次に番組の出演を依頼する。 「確かこの前、用事があって週明けからこの国に来るからって話をしてたじゃないですか」 「うん。もちろん貴方達の文化祭にも行くし、新居にも遊びに行くから楽しみにしててね」 「だからもしよかったらなんですけど、笑っていいですともって番組がありましてね。お婆さまはこの国でも人気ですから、よかったら出てくれないかなぁって」 「ああ、笑っていいですともね。知ってますよ。八雲いつき先生もだいぶ前に出演していましたね」 ここで俺は、守田さんに電話を渡す。 あれ……? なんか今、多少の違和感があったような……うん、気のせいかな。 「どうも、藤テレビで笑っていいですともという番組をやらせてもらってる、守田一美です。もしかしなくても、メアリー前女王陛下ですか?」 「はい。そうですよ。今日は私の騎士がお世話になっています」 「いえいえ、それよりも女王陛下、八雲先生の事を知っていらっしゃるんですね。驚きました」 「はい、メル友なんですよ。だから次の電話を繋ぐ相手も任せてくださいな」 「おぉ……マジか。番組のことちゃんとわかってるみたいで……ありがとうございます。それじゃあその最後にいいですか?」 「もちろんです」 「それじゃあ明日……じゃなかった、明後日、スタジオに来てくれるかな?」 「いいですとも!」 「ありがとうございます。ありがとうございます」 守田さんは電話越しにペコペコと頭を下げる。 「お婆ちゃんありがとね」 「いいのよ。何かあったら直ぐにお婆ちゃんにかけてきてね」 「うん、ありがとう!」 俺はここで電話を切る。 そして顔を見合わせた守田さんとの間で数秒間の沈黙が流れた。 「君さ、やっぱとんでもないわ。この番組こんなに長くやってて、今日ほど肝が冷えた日はないよ」 「驚きました? これが本当のドッキリです。なんちゃって」 「もう、これだからベリルはああああああああ、はい! もうCMです!」 カットという言葉とともに、一斉に緊張感が途切れたかのようにスタジオの中がざわめく。 「今日はありがとうございました」 「いやいや、こっちこそありがとう。それじゃあ気をつけて帰ってね」 「はい、みんなもありがとねー」 「ありがとー」 「ありがとうございます」 「またな!」 CMの時間は限られてるので、俺たちは慌てて撤収する。 こんな感じで、俺は初めてのバラエティ番組の生出演を無事に終える事ができた。 ************************************************ 2人の登場シーンの元ネタわかるかな? それと姐さんの休日を描いたので読んでいただければ幸いです。 fantiaは挿絵あり、fanboxは挿絵無しです。 https://fantia.jp/yuuritohoney https://www.fanbox.cc/@yuuritohoney Twitterもやってます。 https://mobile.twitter.com/yuuritohoney 明日も更新します。 ******************************************** 掲示板、あくあ様に生電話。 【小雛ゆかり】笑っていいですともpart2【月9ゲスト】 453 ななし 小雛さん、あんまり媚びてくれなかった。 455 ななし 月9のゲストで来てるはずなのに、ほとんど月9の話をしない奴www みなさん、これが小雛ゆかりです。 456 ななし あくあ君の話しないし、風呂入って来ていい? 458 ななし 小雛ゆかりゲストにあくあくん呼んでくれないかな? 459 ななし そもそも小雛ゆかりに友達いるの? 460 ななし こーれ、ビジネスフレンド来ます。 461 ななし >>458 んなこたーない! 462 ななし >>458 流石にないでしょ。 464 ななし 小雛ゆかりなら普通に初めましてって言いそうwww 466 ななし >>462 こんな時期に普通特大号やらないし可能性はある。 ドラマでもアニメでも漫画でも3話が勝負だって言うし。 特大号の後に第3話がくるって考えたらあるんじゃない? 469 ななし >>466 例えそうだとしても普通に月街アヤナじゃない? 来年、全国ツアーやること決まったし、今完全に波に乗ってるもん。 471 ななし おっ、来るぞ! 472 ななし wktk 474 ななし こい! 477 ななし あくあ様きたあああああああああ! 478 ななし おおおおおおおおおおおおおお! 479 ななし あくあ君きたこれ! 481 ななし いいですともに男の人が出るの初めてだぞ……。 483 ななし これで繋がらなかったらウケるw 486 ななし 次に出るのが、あくあくんと聞いて……。 488 ななし あくあ様出るってマジですか? 492 ななし あくたんが出るってわかってから、急に人が増えてきたw 495 ななし ちょっと待って! 小雛ゆかり、あー様の電話番号知ってるのやばくない? しかもこれプライベートの携帯でしょ。 498 ななし アナウンサーの携帯を持って来る手が震えてたなw まぁ、しゃーない。 503 ななし こいこい! 505 ななし お願いーーー! 506 ななし 繋がって! 507 ななし 観客席みんな祈ってるwww 510 ななし きた? 513 ななし 来たか!? 514 ななし 来てない? 518 ななし 切ったwww 519 ななし あくあ君ふっつーに切ったw 520 ななし わかる。 私でも切る。 521 ななし 悲報、小雛ゆかり、うざすぎて後輩に電話切られるw 522 ななし あくあくんにすらこういう扱いされるなんてw 524 ななし 逆に、あくあ君にこういう扱いされるのって、結構普段から仲良いって事じゃない? 526 ななし あくあ君、天我君と小雛ゆかりの扱いが全く一緒でウケるw つまりそれくらいには気を許してる仲ってことか……。 527 ななし ちょっと! 何で切るのよ! それは小雛ゆかりだからです。 528 ななし 小雛さん普通に電話切られてキレてるw 530 ななし 小雛ゆかり「いいもん、もう一回かけるもん!」 531 ななし いいぞ! もう一度かけろ!! 533 ななし 小雛ゆかり、怒りの連続コールwww 534 ななし 普通なら心折れるけど、躊躇いもなく連続コールする小雛ゆかり好き。 535 ななし 守田さん苦笑いやんけw 536 ななし 守田さんこういうの好きそう。めっちゃニヤニヤしてるやん。 538 ななし お……。 539 ななし あ! 541 ななし 繋がった! 543 ななし 今度こそは!? 545 ななし 出るか!? 546 ななし 頼む! 548 ななし 繋がった瞬間に文句いう小雛ゆかりwww 男相手、しかもあくあ君相手でもブレねぇw 551 ななし 普通の女の子「すみません……電話に出ていただけますか?」 小雛ゆかり「ちょっと! 何で切ってんのよ!! 連続コールしたろ!」 553 ななし もうこの時点で伝説回でしょ。 555 ななし 小雛ゆかり今日初のバラエティ出演まとめ クズだった共演男性俳優の名前を生放送で暴露する 下手すぎてもう2度と共演したくない奴のランキングを発表しようとする 月街アヤナへのかわいがり(大人気ないマウント相撲)を嬉々として話す、観客ドン引き、守田さんすら引き攣る やばすぎてスタッフがCM中に小雛ゆかりを熊のぬいぐるみ(強制退場)に差し替えようとする そこからまさかの白銀あくあに電話をかける 切られたから怒りの連続コール ← 今ココ もう多分、2度と呼ばれない気がするwww こいつを生放送に出しちゃダメだろwwwww 間違いなく芸能界の特級危険物でしょw 558 ななし ただいまお掛けになった電話番号www 559 ななし 現在使われておりませんwww 561 ななし このあしらい方、完全に手慣れてるw 563 ななし ちょっと待って、このあくあ君のボイス欲しい!! 566 ななし >>555 ベリルとあくあ君もある意味では特級危険物。 567 ななし あくあ君の不在着信音声提供したら、電気通信事業者が一本化されそうw 570 ななし 小雛ゆかりがお姉さんはない。 572 ななし こんな小学生みたいな事をしてくるお姉さんは嫌だ。 575 ななし お姉さん? 小雛ゆかりはメスガキの間違いだろ? 578 ななし ※お姉さんはこんなうざい事はしません。 581 ななし 弁当! 582 ななし あくあ様弁当タイムきたー! 584 ななし あー様の弁当とかいうパワーワード。 586 ななし 弁当やて!? 587 ななし はぁ……今、弁当を食べてる私、確実に捗る。 588 ななし まさかその弁当、嗜……。 589 ななし あくあ君の小雛ゆかりに対する対応が完璧すぎる。 これは完全に手慣れてますね。 590 ななし あの男嫌いにも等しい小雛ゆかりですら、ちょっといちゃついた感じを出してくるあくあ様やっぱ好き。 593 ななし 同業者というか芸能関係者だけど、小雛ゆかりが男に対してこんな感じなの初めて見た……。 595 ななし あのゆかりさんすらも懐柔するあくたんやべーっす。 597 ななし 弁当と小雛ゆかりとかいう謎の二択www 601 ななし 弁当っすwww 602 ななし 悲報、女優界のトップスターの1人、小雛ゆかりさん(24)、お弁当に負ける。 604 ななし あくあ様、こーれ完全に飯モードです。 605 ななし ガチャガチャwww 607 ななし 弁当箱の蓋をカチャらせてくる鬼畜あー様。 608 ななし 蓋の音だけでわからせて来るの強すぎw 615 ななし 本気の小雛ゆかり。 617 ななし 本気の小雛ゆかりってなんだよ。 620 ななし 沙雪キターーーーー! 622 ななし ここで沙雪キタコレw 623 ななし 沙雪モード! 625 ななし こいつwww さっきまで何度も守田さんに振られたのに、頑なに月9ネタしなかったのにw 628 ななし ぎゃあああああああああああ! 629 ななし うわぁぁぁあぁああああああああ! 630 ななし お兄様あああああああああああ! 634 ななし ここでお兄様モードはずるいって!! 637 ななし これだからあくたんは、突然ベリってくるから困る。 641 ななし 会場の悲鳴やばかったw 645 ななし 壁が薄くて有名なアパートに住んでる私、4軒先の家から叫び声が聞こえて来てビビる、 648 ななし >>>555 突然始まる月9。 これも追加しといて。 651 ななし この感じ見てたら、小雛ゆかりは役者として相当あー様の事を認めてると思う。 だってそうじゃなきゃ、こんなトキシックな女が男と気軽に談笑しないでしょ。 653 ななし ちょっw このまま続けるの? 659 ななし ※お互いに演技続行中 662 ななし ああああああああああああああああああ! こんなお兄ちゃんが欲しかったよおおおおおおおおおおおお!! 664 ななし 兄とは。 667 ななし あの……私の知ってるお兄様と違いすぎるんですけど、このお兄様はどこに行ったら買えますか? 670 ななし あくあ様が確実に私たちをヤリにきてる。 ただでさえ2話のお兄様もカッコ良すぎて全国に妹を量産してるのに、これ以上被害者を増やさないで。 671 ななし あくあ君の妹になりたいです!(34歳) 672 ななし この前、40を超えるお母さんがあくあ様の妹になるとか言い出して妹と2人で止めた。 674 ななし 先に言っとくけど、検索先生で、あくあ君の妹になる方法で検索しても出ないぞ。 なお自ら実証済み。 679 ななし 守田さん!! 680 ななし 守田さんわかってるわ〜。 683 ななし そこですかさず学校の話題を振るところが流石なんだよね。 686 ななし あくあ様これ教室からかけてるってこと? 688 ななし ふぁ〜、同級生妄想が捗ります。 691 ななし おい! 誰だよ同級生になる方法で検索かけてるやつ!! 692 ななし ちなみに同級生になる方法で検索すると、普通に入学する方法がでるw 694 ななし 来年の受験、マジでどうなるんだろう。少なくとも一度高校卒業してる人はもう受けちゃダメでしょ。 この前もどこかかの市議会議員と県議会議員が普通に受験のために議員辞職しようとして炎上したばっかやぞ。 697 ななし タイミング完璧だったな。 699 ななし 小雛ゆかり持ってるわ。 700 ななし 守田さあああああああああん! 703 ななし とあちゃんと黛君に振ろうとする守田さん神すぎでしょ。 705 ななし これが名司会者か。 708 ななし まゆじゅみきゅんきちゃあああああああああああ! 710 ななし まさかまさかの黛くんやんけ!! 711 ななし おい、嘘だろ……。 712 ななし 黛くんがんばれ!! 714 ななし 安定の黛対応。 719 ななし メガネ変えたwwwww 723 ななし 安定の守田芸。 725 ななし メガネ変えてるかどうかなんてわかんねーだろw 727 ななし 変えてない了解。 728 ななし 変えてないね。 730 ななし おい! 黛君がメガネ変えてないって、それ速報で出す意味あるwww? ランウェイの時もそうだったけど、これ、テロップ担当に黛君の強烈なファンいます。 733 ななし テロップ担当いつか首になるぞw 735 ななし 国語の授業www 737 ななし 守田さんのこの感じ、黛君の事を結構気に入ってるなw 739 ななし 作詞頑張ってねwww 741 ななし あえて、あくあ君を前にして、マユシン君に作詞頑張ってねwww 742 ななし こういうブラックジョークというか、守田さんのこういうとこ好きやわー。 745 ななし この前あった月9発表会の午前の分のプラチナエリアに展示された作詞見本見たやつならわかる。 あくあ君のアレが、よくちゃんと形になったと思うw 確か検証班(お笑いじゃない方)が検証してたけど、何故あの原文があの作詞になるのかわからない。黛君にしか無理な仕事だと匙を投げていた。有名な大学の言語学の先生とかいたのに……もう、あくあ構文はそういう次元じゃないんだよね。 748 ななし とあちゃんも来る!? 750 ななし とあちゃーん! 753 ななし とあちゃんキタコレ!! 758 ななし なんかもぐってる。 759 ななし もぐもぐとあちゃんキタコレ! 762 ななし あっ、あっ、あっ……。 764 ななし なんかすごく嫌な予感がするぜ。 765 ななし もぐもぐ……弁当……うっ、動悸が……。 768 ななし うわぁああああああああああ! 771 ななし あくあ君の手作り弁当……。 772 ななし は? 775 ななし あー様の手作り弁当だと!? 777 ななし くっそ、とあちゃんうらやま!! 778 ななし おい、今クラスのみんなとって……。 779 ななし うぎゃあああああああああああああ! 782 ななし 幾ら払えばあくあ様のクラスメイトになれますか? 785 ななし くっそ、クラスの映像が見たい!! 786 ななし >>745 あくあ様構文ってなんだよwww 789 ななし 乙女咲の生徒たちはすごく行儀がいいから、滅多にクラスの様子とかお漏らししないんだよね。 あくあ君の事を考えたらそっとしておいてあげたいけど、ファンとしては知りたいジレンマ。 792 ななし スタジオの観客席に座ってる奴ら、みんなゾンビみたいな顔してたぞwww 793 ななし おい! 観客席の奴ら、半開きになった口閉じろ! 顔がホゲ川になってるぞ!! 795 ななし 守田さん、被害が増えないように月街に話を振ったw 798 ななし アヤナ助かる。今のうちに呼吸整えとこ。 801 ななし お姉さん、とあ君とあくあ君が一緒にご飯を食べてるところを想像すると、大きなお胸さんがドキドキするの。なんでかしら? 808 ななし >>801 病院行け病院。 812 ななし 莉奈たんきたー! 813 ななし 莉奈好き! 815 ななし ちゃっかり莉奈を入れてくるアヤナちゃん。 818 ななし うわああああああああああ! 820 ななし ちゃんとそれに応える先輩小雛ゆかりよき! 822 ななし 小雛さんニコニコやなあ。 月9の現場は、新しい玩具が2つもあるから、さぞ楽しいんやろうなあ。 825 ななし 守田さんと喋ってた時は一切こういうサービスしなかったのに、小雛ゆかりが思ったより後輩2人に対して面倒見が良い事に驚いてる。 827 ななし あー様! 829 ななし そして再びあくあ様に戻ってくると。 834 ななし いいかなキタコレ! 835 ななし いいですとも待機。 836 ななし あくたんのいいですともくる? 841 ななし 予定が合えば行きますwww 844 ななし あくあ君これはわざとwww 845 ななし 新人なのに、わかってるなぁwww 852 ななし スケジュールwww 853 ななし おとぼけあっくんきたああああああああ! 856 ななし 守田さん弄んでるwww 857 ななし 守田さんノートを捲る音を聞いて、めちゃくちゃニヤニヤしてるw 859 ななし こーれ、完全に手慣れてますw 861 ななし あくあ君って結構こういうところあるよね。 守田さんとはもう2回も一緒に共演してるからかもしれないけど、付き合いが深くなるほど甘えてくるっていうか、戯れる傾向が強い。もしかして嗜みにも結構甘えてるのだろうか? いや、あいつにそれを受け入れるだけの余裕はなさそうだから、あくあくんはあまり甘えられなさそう。 862 ななし お姉さん、あっくんは年上に対して物凄く甘え上手だと思うの。 多分それで勘違いしちゃう大きなお友達の女の子がいっぱいいると思うんだよね。 正直、あくあ君の周りの大人女子はすごいと思うよ。 小雛さんとか守田さんとか、あと森川に対してもそうだったけど、年下からこんなに甘えられたら普通は耐えられない。同じ会社で働いてる姐さんとか、天鳥社長とか確実に鉄の心を持ってると思うわ。 869 ななし 後でマネージャーw 872 ななし 小雛ゆかりもすかさず突っ込むw 878 ななし こいつwww 今、カメラ見ながら、うちのあくあがとか言いやがったwww 879 ななし 視聴者に向けてすげーマウント取ってくる〜! 小雛ゆかりのうざい所以はこれw 880 ななし >>861-862 これすごくわかるわ。 881 ななし >>861-862 甘えてくる了解。 今後はそういう感じのシチュエーションの妄想ジャンルが増えそう。 やっぱりあくあ君は、全国の胸デカ女子に夢と希望を与えてくれるわ。 882 ななし いじめw 884 ななし いじめだと!? 888 ななし 小雛ゆかり必死w 890 ななし これは必死になるw 892 ななし あくあ君をいじめる奴がいたら、少なくともこの国では生活できないと思う。 たとえ相手が男でも。 894 ななし 涙目の小雛ゆかりあざすw 896 ななし ほら〜、こういう冗談を言っちゃうところとか、絶対に甘えてないとできないよ。 900 ななし 守田さん助けてには、さすがの守田さんも眉毛ぴくってたw 903 ななし は? 904 ななし は? 905 ななし は? 907 ななし おし……おき、だと? 909 ななし あくあ君のおしおきとかいうパワーワード。 912 ななし どうやったらあくあくんにおしおきしてもらえますか? 928 ななし トレンドランキング、一瞬でおしおきが急上昇www 933 ななし 兄としてお仕置き、妹ちゃんうらやまああああああああ! 947 ななし 私、本気で役者目指すわ。 実の妹になるのは無理だけどドラマの役なら妹ちゃんになれる!! 954 ななし 守田さんwww 956 ななし これは守田さんが一枚上手だったw 961 ななし あー様の、いいですとも、いただきました。 965 検証班◆07218KADO6 おい! 今、ラーメン屋でバイト中なんだけど、さっきのいいですとも録音してるやついたら後でくれ!! 974 ななし >>965 なんかいるぞw 978 ななし >>965 どうせ碌なことに使わないんだろ!! 980 ななし >>965 捗る「あくあ様、えっちしよ?」 あくあ様「いいですとも!」 捗る「もっと激しくして!」 あくあ様「いいですとも!」 捗る「いいよ、一緒にイコ?」 あくあ様「いいですとも!」 どうせお前のことだからこういう使い方するんだろ! だから録音してたやつは頼むわ。私も欲しい!! 983 ななし スタジオに来るのってあー様だけ? どうせなら一緒にいた黛くんとか、とあちゃんも連れてきてくれていいのに。 985 ななし 次のゲスト月街アヤナだと思ってたからいい意味で裏切られたわ。 この流れでいくと、あくあ様の次は月街アヤナかな? 988 ななし あー様→とあちゃん→マユシン君で回すのアリじゃない? 990 ななし あくあ君には、本郷監督に回して欲しいけど、他局だから難しいかなあ。 992 ななし 土曜日は飲み会だけど、最近の飲み屋はあくあ君対策でテレビを置いてある所が多いから安心して参加できる。 むしろ掲示板感覚で他のお客さんとも盛り上がれるから、実は夜にあくあ様が番組に出てくれると売り上げが上がるって大将が喜んでた。 wifi接続あるところだと飲みながら掲示板とかも書き込めるしマジでいいよ。 995 ななし >>980 なるほど了解。私もおなしゃす! 998 ななし >>980 これはひどいw 1000 ななし ここまで天我先輩の話題なし。 おい、誰でもいいから、1人だけ学年も学校も違う天我先輩の事を思い出してやれよ!! ************************************************ すみません前後半の前半部分しか間に合いませんでした。 後半部分は明日に上げて、その次の日にも更新するのでまた3日連続になると思います。 それと姐さんの休日を描いたので読んでいただければ幸いです。 fantiaは挿絵あり、fanboxは挿絵無しです。 https://fantia.jp/yuuritohoney https://www.fanbox.cc/@yuuritohoney Twitterもやってます。 https://mobile.twitter.com/yuuritohoney 掲示板、いいですとも!! 【白銀あくあ】いいですとも臨時特別号part5【本会場】 8 ななし テレフォンショックのコーナーはじまた! 10 検証班◆010meTA473 待機。 12 検証班◆07218KADO6 待機。 15 検証班◆9n2SARETAi 今日は待機。 22 ななし コーナーが始まる前からpart5とかアホやろw 25 ななし お前らさぁ……。 27 ななし 守田さんw 28 検証班◆CHiMPOsuki 待機。 29 ななし 守田さん悪いとこでてるw 34 ななし 空調とかどうでもいいでしょw 37 ななし そろそろ来るぞ!! 41 ななし きたああああああああああああ! 43 ななし あくあ様、いいですとも初出場おめでとうございます!! 46 検証班◆010meTA473 いいですとも初出演おめでとおおおおおおおおおお! 47 検証班◆07218KADO6 あくあ様、おめでとう! 昼はラーメン屋だったけど、今日はゆっくり見られるぞ。 49 検証班◆9n2SARETAi あくあさん、おめでとうございます。 やっぱりこちらはいいですね。仕事じゃないから純粋にファンとして見れます。 52 ななし >>10 >>12 >>15 >>28 全員大集合だと? 58 ななし >>10 >>12 >>15 >>28 まさかの全員集合。 62 ななし >>28 ちょっと待って、なんかしれっといる。 66 ななし >>28 あっ、山でおしっこした人だ!! 71 検証班◆CHiMPOsuki えっ? 何、何? もう出た? あくあ君、おめでとおおおおおおおお! 73 ななし >>49 姐さん今日の現場じゃないんだ。 74 ななし は? 75 ななし へ? 77 ななし うわああああああ! 79 ななし いきなり観客とハイタッチとか!! 82 ななし あっ、真ん中に居た子、身長が足りなくてハイタッチできてなかった。 83 ななし 真ん中にいた子かわいそ……。 私も同じ立場なら凹むから気持ちわかる。 88 ななし は? 90 ななし 端までハイタッチしたら戻ってきて、ハイタッチできなかった子と握手とか! 92 ななし これ最前列席に当選した子よかったなぁ。 93 ななし こういうの好き。あくあ様はちゃんとそういうとこ見てる。 あと二列目以降の子できなくてごめんねって感じで、軽く会釈して手を挙げてくれるのとかも好き。 95 検証班◆010meTA473 バラエティに出てもちゃんとアイドルなの好き……。 98 ななし >>71 なんかお前だけラグくない? 100 ななし >>71 1人だけ反応が鈍い奴がいるぞwww 106 ななし 学校楽しいんだ。 107 ななし 学校楽しい了解。 111 ななし 本当に学校を一番楽しんでるのは、クラスにあくあ君、黛くん、とあちゃんのいるクラスメイトだと思う。 113 ななし 私があー様とクラスメイトだったら毎日ウキウキ気分やろうな。 115 ななし お〜い、これ貼っといて! 116 ななし おーい、これ貼っといてきました。 122 ななし は? 123 ななし は? 124 ななし は? 128 ななし あくあ君のコスプレ喫茶とかいうパワーワード。 129 ななし コスプレ喫茶だと!? 133 検証班◆07218KADO6 コスプレ喫茶にあくあ様の海パン接客か褌接客はありますか? もしそうなら私も際どい水着を着ていった方がいいのかな? ちなみにおっぱいは嗜みよりでかいです! 135 ななし おい! 嗜みさん詳細希望!! 137 ななし 嗜みーーー! 頼む、詳細教えてくれ。 140 ななし 乙女咲の文化祭一般招待枠、例年にない倍率だったらしいな。 宝くじの一等が当選するくらいのレベルだとかなんとか。 145 検証班◆010meTA473 >>133 高校生の文化祭でそんな卑猥な事するわけないじゃないの、バカ! 言っておくけど、普通のコスプレ喫茶だよ。多分……いや、接客だけかなり独特だけど……。 148 ななし >>140 宝くじの一等如きどうでもいいから、文化祭に行ける権利の方が欲しい。 150 ななし 一応、当選者には昨日の時点でメール来てるから、今の時点で来てない人は当たってないぞ。 152 検証班◆CHiMPOsuki >>98 >>100 まだスターズにいるから。 明日の飛行機でやっと帰れるよ。 なお、テレビは泊まってるホテルで視聴してる。 ここのホテル、スターズの人は宿泊できないけど、それ以外の人たちだと泊まれるし、なんか仲介業者と契約してるらしく普通にそっちのテレビ見られるんだよね。ラグいけど。 156 ななし 演劇部と茶道部キタコレ。 158 ななし 演劇部!? 159 ななし 月9ドラマの主役|(じゃないけど)が出演する文化祭の演劇部とは。 162 ななし あー様が文化祭レベルの演劇部に出るのは反則がすぎる。 164 ななし 演劇部の人、逆に震えてそう。 私なら緊張するわ。 165 ななし 茶道部ってことは和服あくたん見れる? うわぁあああああ、行ける人羨ましすぎる。 167 ななし 嗜みー!! 演劇部と茶道部の説明頼む!! 169 ななし カモン嗜み!! 詳細plz。 173 ななし おい、お前ら何でもかんでも嗜みに聞くなよ。 気持ちはわかるけど。 178 検証班◆010meTA473 >>167 >>169 金曜日に学校のHPで発表するからそれ見て。 言っておくけど私だって楽しみだけど、我慢して本人に何も聞いてないんだからね! 182 ななし ハロウィンイベントのポスター!! 184 ななし うわあああああ! このポスターほしー! 186 ななし >>178 結婚しても嗜みが嗜みで安心した。 190 ななし ポスターにダイヤ型に描かれた4人の配置、一番上にいる黛くんのラスボス感いいわー。 191 ななし 変な意味じゃなくて、とあちゃんにイタズラしたい。 193 ななし ハロウィンポスターの天我先輩、色気ありすぎでしょ……。 194 ななし あー様の笑顔がすごく企んでそうでもう嫌な予感しかしないwww 197 ななし こいつら、まーたなんかやらかします。 198 ななし そういえばハロウィンのチケットの当選日も金曜日か……。 どっちも当たらなかった。 201 検証班◆9n2SARETAi 重要な事なので再度告知しておきます。 ハロウィンイベントのチケットが当選した方へ。 当選した人で宿泊する予定の方は、各種大手旅行代理店のHPか実際の窓口に行ってください。 一応チケット当選者のために、渋谷地区付近のホテルと提携して近隣の宿泊場所を全て確保しています。 地方に住んでる人が優先なので、地方に住んでる人は東京在住の人が解禁される水曜日までに急いでください。 なお、土曜日以降は押さえていた空き部屋は一般に解放されます。 あとその日は、深夜3時までイベントがある予定で、星水シロ、大海たまの配信をパブリックビューイングしたり、ベリル提携のハロウィンナイトパレードなど夕方から深夜にかけてイベントが盛りだくさんですので、朝10時からのハロウィンデイイベントに是非是非参加してください。 またライブイベントの後にはエリアが解放されるので、再びその区域に入る事が可能になります。イベント終了後は、早朝5時以降にスクランブルの交通規制が解除されるのでご注意ください。 なお各種ホテル、各種プランにおいてサービスや料金も違ってきます。 その中でダントツによかったのはここでした。値段は高いけど……。 サルーリャンタワー東園ホテル アーリーチェックイン/レイトチェックアウト 期間限定の特別コラボ仕様のスイートルームを8タイプご用意 「ベリル」「アクア」「プラチナ」「天」「黛」「猫」「星」「海」 それぞれのお部屋に合わせてイメージしたウェルカムドリンク付 それぞれのお部屋に合わせた直筆ウェルカムメッセージカード付 それぞれのお部屋に合わせた特別パッケージの森長ビスケット付 ベリルのメンバーがお部屋に合わせて選んだ手土産のお菓子付 それぞれのお部屋に合わせた持ち帰り可能なグッズ付 みんなが普段使ってるものと同じアメニティ、持ち帰り可 夕食はベリルコラボのコース料理 朝食は白銀あくあ厳選メニューによるビュッフェスタイル ベリルコラボのアフタヌーンティーパーティー 宿泊日当日、翌日のどちらかで1回 ちなみにスイートにもランクがあり一番高い部屋はやばいです。 たった1室しか用意されてないアクアはお値段もやばいけど、それに見合う価値はあると思いました。何があるかは公開されていませんが、公開されるとやばいので運よく泊まれた人は楽しんできてください。 あと1室料金なのでアクア、ベリル、プラチナは、できればMAXの4人で行った方がお得ですよ。 204 ななし 不動産会社勤務だけど、イベントの発表後に渋谷区の空室率は限りなく0%になりました。 あくあ様が動くとこの国の経済が動くと言われる所以を実感しております。 206 ななし 渋谷スクランブル側のコンビニで働いてるけど、マジで震えてる。 本社や隣県から臨時ヘルプが来るらしいけど、当日のストック絶対に足りなくなりそう。 近隣トラックは入れないから、カートで押して超人海戦術で只管商品を運搬するらしいけど大丈夫か。 208 ななし あー様のサインだって!? 211 ななし あくあ様のサイン羨ましい!! 215 ななし これは職権濫用www 220 ななし 最後に星のマーク入れようとしてぐしゃっとなるの好きw 221 ななし 星のマークに見えない。ナニコレ? 223 ななし あぁ、こうやって謎のマークが生まれるわけね。なるほど。 225 ななし 字は綺麗なのに、記号や絵を描こうとすると途端に画伯になるあくあ君。 字は綺麗なのに、歌詞を書こうとすると、ドーンとかバーンとかいう擬音で説明しようとしてくる知能指数捗る並のレート帯になるあくあ君。 226 ななし >>201 一番高い部屋って200万超えてるんだっけ。 ここは元から高いところだからしゃーないけど、2人で1万で泊まれるところもコラボやってるし個人的に満足。 ちゃんと上のグレードから下のグレードまで満遍なく用意してくれてるのは本当にありがたい。 227 ななし >>201 姐さんthx、やっぱ姐さんだけだわ。どっかのラギぃ奴とは違うw 228 ななし 字が綺麗だからこそのギャップがすごい。 229 ななし もうロボずみ君みたいに、サインなんかせずに普通に名前書いた方がいいけど、誰も教えてあげない定期w 232 ななし ポスター欲しい! 233 ななし 現地にいないけど欲しい! 234 検証班◆010meTA473 欲しいーーーーー! まぁ貰っても家の中じゃ飾れないんだけど……。 236 検証班◆9n2SARETAi 私だって欲しい……。 241 ななし は? 242 ななし えっ……? 244 ななし 今、なんて言った? 247 ななし ミニポスターまじかよ!! 249 ななし さすがあくあ様やで。 250 ななし しかも全員のサイン入り!? 253 ななし これは羨ましい。 255 ななし 観客席の奴らは一生分の運使い切ったぞこれw 258 ななし お花紹介!! 260 ななし お花いっぱい来ててよかった! 262 ななし 藤蘭子会長wwwww 266 ななし 放送局が入ってるグループのトップからお花とか圧が強すぎるw 268 ななし ダリアのレッドベリル一色とか、蘭子会長やばw 271 ななし これはさすがの守田さんもドン引きですよ。 274 ななし プリンアラモードきたああああああああ! 276 ななし 明日、プリンアラモード多めに用意しとこ。 279 ななし 喫茶店と洋菓子店で働いてる奴らが震えてるぞ! スーパー勤務の私、明日は高みの見物ですわ。 283 ななし コロールとは別に、ジョンとクリスも連名で来てる。 285 ななし メリーさん新CM!? 288 ななし 森長またなんかするの!? 291 ななし ビ ス ケ ッ ト 地 獄 の 始 ま り だ ! 292 ななし 悲報、私達のビスケット地獄が戻ってくる。 295 ななし やったぜ!! またビスケット漬けの日々が始まるぜ、ヒャッホイ!! 300 ななし >>279 喫茶店勤務の私から一言。 良かったね! 303 ななし >>279 フラグ回収早すぎだろwww 304 ななし >>279 反応がない。ただの屍のようだ。 308 ななし ビスケット食べてると、だんだんメリーさんのあのシンプルなお顔が逆にホラーに見えてくるんだよね。 312 ななし お母さんから花きたー! 315 ななし あくあ様恥ずかしそうw 317 ななし 恥ずかしそうなあくあ様ありがとうございます。 319 ななし お母様は一部の界隈では有名だからな。 321 ななし おぉー、お花いっぱいだぁ。 324 ななし 玖珂さんから花が来るなんて珍しい。 327 ななし ちょっと待って! 白銀あくあ公式ファンクラブから花が届いてる!! 328 ななし 白銀あくあ公式ファンクラブ 代表 No.1 って誰!? 姐さん!? 334 検証班◆9n2SARETAi 公式ファンクラブからの花、誰なんだろ……。 ちなみに私や嗜みさんじゃないですよ。そもそも会員番号1番じゃないです。 337 ななし ちょっと待って、せっかくのミシュ様の話なのに、公式ファンクラブのインパクトが強すぎる!! 340 ななし 守田さん触れて!! 341 ななし これ守田さん気がついてないなw 344 ななし ファンクラブの人、誰か知らないけどマジでガチすぎて草生えるwww お母様よりガチやんけ。 カーネーション「“アクア“ブルー」 スプレーカーネーション「“アクア“マリン」 ダリア「レッド“ベリル“」 デルフィニウム「スーパー“プラチナ“ブルー」 デルフィニウム「“アクア“マリン」 オステオスペルマム「“アキラ“」 ハエマンサス「“マユ“ハケオモト」 キャッツウィスカー「“ネコ“ノヒゲ」 カーネーションとかよく10月に全部揃えたな。 しかもアレンジ向きじゃない品種もあるのによくやるよw 345 ななし ファンクラブNo.1は検証班じゃないなら、始まりの616なら嬉しいな。 もしくは家族の誰かか、なんなら職権濫用で天鳥さんでも可。 実はとあちゃんとかでも全然おK。 347 ななし ミシュ様が好きな守田さんからしても似てるって思うんだ。 352 ななし >>344 誰か知らんけどガチだから許すw 356 ななし >>344 これが会員番号1番の本気か。 359 ななし 小雛ゆかりからのメッセージ。 364 ななし おいwww この女、普通にチケットせびりにきやがったぞwwwww 365 ななし さりげに文化祭のチケットを莉奈に貰ったのを暴露するアピールで、視聴者にマウントとってきやがるwww 367 ななし メッセージカード一枚読んだだけで、小雛ゆかりが嫌われてる理由がわかるの面白すぎるw 370 ななし 普通なら炎上してもおかしくないのに、何故か燃えない小雛ゆかり。 372 ななし 関係者席いいなあ。 376 ななし 初めての男性ゲスト、守田さんも少し感慨深そう。 377 ななし へぇ〜、男性ゲスト出演とか検討されたことあったんだ。 379 ななし この話聞いたことあるわ。 検討されて実際に1人の男性に白羽の矢が立ったけど、それこそ何年も粘り強く交渉したけど、前日にドタキャンされて違うゲストに回したんだっけ。 あくあ君がフットワーク軽すぎて勘違いしそうになるけど、それくらい凄い事が起こってる。 380 ななし 3年くらいかけて準備して、ドタキャンされた事件を思い出した。 確か移動の間も道路封鎖して移動とか、観客席に人を入れないとか、警察とか政府も巻き込んで計画されてたんだよな。 それに比べて、昨日の今日で出てくれるこのフッ軽あくあさんよ。 385 ななし 小雛ゆかりに足を向けて寝られない。 388 ななし 守田さんがこれを言うって事は、小雛ゆかりってただ局に依頼されただけじゃない? 390 ななし 他局の人間だからあんま詳しくはないけど、月9に合わせて増刊号をやるっていうのは知ってた。 でも確か、増刊号に月街アヤナと小雛ゆかりのW主演呼んでって話だったから、前日に小雛ゆかりが出てあれれって思ったんだよね。 393 ななし 偶然居合わせただけの他の番組のスタッフなんだけど、小雛ゆかりが天鳥社長に直接電話かけて許可もらってた。 ちなみに最初はバラエティーには出ないとか言って断ってたけど、何故か途中からやっぱ受けるちょっと待ってって言って周囲に相談なしに直で社長に電話かけるんだもん。それで許可が出てもう周りの人も大慌てですよ。 改めて小雛ゆかりとかいう奴のヤバさに気づいた。 396 ななし 藤勤務だけど、そもそもあくあ君を月9にキャスティングできたのも小雛ゆかりの推薦があってこそ。 ベリルの社長を務める天鳥社長と小雛ゆかりは幼馴染だし、ここのパイプが大きく影響したのは間違いない。 399 ななし お姉ちゃん。 401 ななし お姉ちゃん了解。 403 ななし ふーん、あくたんは実のお姉さんの事をお姉ちゃんって呼んでるんだぁ。 407 ななし しとりお姉ちゃん、お姉ちゃんの名前を全国放送で言っちゃうあくあ君www 409 ななし お姉さん、あくあ君が手土産でやらかさないかすごく心配。 412 ななし またなんかやばいもの持ってきてないよね? 414 ななし 手土産ポップアップショップで売ってたやつじゃん。 415 ななし まともなやつで良かった。 418 ななし おい、なんか公式グッズに星水シロのミニマスコットぬいぐるみ入ってたぞ!! 419 ななし あれ? こんなのあったっけ? 420 ななし 新製品? 421 検証班◆010meTA473 このぬいぐるみ可愛い……って、こんな商品出てたの!? 423 検証班◆9n2SARETAi あくあさん、それ発売前の奴……。 サンプル品なのでまだ出ないから問い合わせしてもダメですよ。 428 検証班◆CHiMPOsuki ファンクラブの代表誰なん? ここの住民じゃないの? 432 ななし >>423 やらかしてるじゃねーか! 434 ななし >>423 あーくんwwwww 435 ななし >>423 姐さん、今頃スロー映像何回も確認して、余計なもの持っていってないかチェックしてそうw 436 ななし ん? 437 ななし んん? 439 ななし 守田さんどうした。 441 ななし お? 442 ななし あ? 445 ななし なんか出てきた。 448 ななし レコード? 449 ななし 乙女色の心って書いてある。 450 ななし 乙女色の心のレコードきたああああ! 453 ななし なにこれ? こんなの発売してないよね? 456 ななし 家にあった奴。 457 ななし あくあ様の家にあった奴とかいうパワーワード。 459 検証班◆07218KADO6 あくあ様の使用済!? 461 ななし >>428 だからワンテンポ遅いんだよw 462 ななし >>428 1人だけズレてるのじわるw 465 ななし 守田さんwwwww 466 ななし 今、売ろうかなって言った時、ちょっとマジだったw 468 検証班◆9n2SARETAi こんなのあったなんて知らない……。 今度、休み時間中に倉庫チェックしよ。 470 ななし 1年間くらいは売らないでってw 471 ななし 1年後には売っていいんかいw 473 検証班◆010meTA473 オークションで売りに出たら買う。 476 ななし デビューからまだ半年www 477 ななし あ、あれ? もうあくあ君ってもう5年くらい業界にいたような気がしてた。 479 ななし あー君、半年のやらかしたリスト。 ・ベリルエンターテイメントとかいうとんでも企業を作ってしまう。 ・一家に一冊性……聖書がある。 ・森長ビスケットやうどんなどで物流や製造、小売に影響を与えてしまわれる。 ・茄子を国民食にして、茄子嫌いの子を無くしてしまわれる。 ・聖あくあ教とかいう馬鹿げた集団を生み出してしまう。 ・史上初の男性ドライバー。最近裏番組が匙を投げて焚き火の映像流してるレベル。 ・男性史上初のCRカップ出場、初出場で逆転初優勝。 ・一日のスパチャ金額全世界歴代一位、なお一回の寄付額も過去最高を更新。 ・annannとかいう合法のエロ本を発刊させてしまわれる。 ・スターズに乗り込んで嗜……カノン王女と結婚する。 ・結婚式、披露宴といった既存の概念を破壊する。 ・お姫様抱っこというものを生み出してしまわれる。 ・月9の放送で全国に大量の妹を生産する。 ・あまりにもわかりやすい視線で全国の巨乳女子を救う。 ・無自覚に全国の女子にオカズを提供する。 481 ななし 止められない止まらない白銀あくあ。 483 ななし とあちゃんwww 484 ななし ええぞ、とあちゃんもっと言ってやって!! 486 ななし とあちゃん頼む。 487 ななし 嗜み! 488 ななし まさかの嗜みの会話きたw 489 ななし 嗜みいいいいいいいいいいいい! 490 ななし 嗜みだって!? 491 ななし 嗜みしね! 492 ななし 嗜み死ね! 493 検証班◆07218KADO6 嗜み死ねええええええええええ! 494 ななし あくあ様の口から嗜みの名前が出るだけで湧く掲示板www 495 ななし お前らむしろあくあ君より嗜みの方が好きだろwww 496 ななし 嗜みの人気に嫉妬w 497 ななし 嗜み住民に愛されてるな。 498 ななし 正体がバレてもちゃんと死ねって言ってる奴がいて安心した。 500 ななし >>493 こいつw 502 ななし >>493 悪いことは言わない。こいつとだけは友達をやめた方がいい。 505 ななし は? 506 ななし はぁ? 508 ななし は!? 510 ななし 嗜み死ね! 511 ななし 嗜み死ね! 512 ななし 嗜み死ね! 513 ななし 嗜み死ね! 514 ななし 嗜み死ね! 515 ななし 嗜み死ね! 516 ななし 嗜み死ね! 517 ななし 嗜み死ね! 518 ななし 嗜み死ね! 519 検証班◆07218KADO6 嗜み死ね! 520 ななし 嗜み死ね! 528 ななし >>510-520 シンクロwwwww 529 ななし >>510-520 嫉妬が見苦しいぞ。 特に>>519。 531 ななし >>510-520 これはひどいwww 534 ななし 朝から嫁に確キル入れてこようとするあくあ様ぱねーっすw 535 ななし よく考えろよお前ら。 私が同じ立場で同じ事されたら心臓止まってそのまま成仏してしまうかもしれない。 536 ななし 最初はうらやまって思ったけど、朝からこんな事されたらいつ呼吸が止まってもおかしくない。 538 ななし 悲報、あくあ君と結婚するには心臓に毛が生えてないと無理。 539 ななし これは嗜みも嗜めるわ。 540 ななし こういう話を聞くと、自分はやっぱファンくらいでいいと思ってしまった。 朝から後ろから抱きつかれておはようだよ? 私のような非モテのクソ処女にあくあ様は荷が重すぎる。 542 ななし 想像しただけで心臓が止まりそうになる。嗜みはよく耐えたな……。 544 ななし 羨ましいと思う気持ちが半分、自分には耐えられないから無理だと思う気持ちも半分あるwww 546 ななし 妹ちゃんの話きた! 548 ななし 妹さん反抗期? こーれ嫌な予感がします。 551 ななし いやいやいやwww 552 ななし それはあくあくんが悪い。 553 ななし お姉さんは、あくあ君が悪いと思うな。 554 ななし 速報、だいたいのこと、あくあ様が悪い説。 557 ななし 気軽に妹になりたいとか言ってたやつ息してるか? 559 ななし 嫁になるのも地獄、妹になるのも地獄。 これもしやクラスメイトくらいの距離感が一番ベストある? 561 ななし 妹ちゃんもそりゃ反抗期になるよw 562 ななし 私の知ってる反抗期ではない。 565 ななし だめだ。情報が多すぎて頭が処理しきれない。 ただ一つわかるのは、耳掃除の時点で心臓が止まる自信があるし、足なんて揉まれた瞬間に潮ふいてイク自信がある。 568 ななし 妹の頭を膝の上に乗せて耳掃除……。 569 ななし 妹の頭を膝の上に乗せて耳掃除、とかいうパワーワード。 570 ななし あくあくん、もしかして妹さんにも確キル入れようとしてる? 572 ななし 妹ちゃんよく今まで生きてきたな。 573 ななし X 反抗期 ○ 生存本能 576 ななし 足のマッサージとかが放送倫理コードに引っかかるwww 577 ななし 一体ナニをどうしたら、足のマッサージが放送倫理コードに引っ掛かるんだよw 579 検証班◆07218KADO6 30分いくらですか? 頑張ってお金貯めます。 581 ななし あかん、衝撃的すぎて何人か固まってるぞこれwww 585 ななし おっ! 586 ななし 天我先輩の話題くる? 588 ななし ベリルの話題? 592 ななし なんだなんだ。 593 ななし やたらとかっこいいギターサウンド!! 594 ななし この音は!! 596 ななし 天我先輩きたああああああああ! 597 ななし ちょっと待ったあああああああああ! 598 ななし ここで天我先輩だと!? 600 ななし まさかの飛び入りゲスト来たって!! 601 ななし 天我先輩の声で、ふと我に返った私。 さっきの想像して意識が飛びそうになってた 602 ななし 本当に天我先輩きたああああああ! 603 ななし TENGA! TENGA! TENGA! 604 検証班◆010meTA473 天我先輩も来ちゃった。 605 検証班◆9n2SARETAi 天我君無事に行けたようで何より。 606 検証班◆CHiMPOsuki 嗜み死ねえええええええええええ! 610 ななし 一言、ものもーす!! 613 ななし 天我先輩w 616 ななし 1人だけ出られなくて悲しかったwww 617 ななし 天我先輩可愛いかよw 618 ななし 天我先輩のこういうとこ可愛い。 621 ななし 年1でいいからってw 622 ななし さっき年1言った奴はここの住民だろw 624 ななし 出演許可w 勝手に出ちゃまずいよw 625 ななし >>606 悪いけどもうその話題は終わったんだ。 627 ななし >>606 ワンテンポ遅れてるところに、チンポスキーの滑稽さが出てる。 629 ななし よりにもよってあくあ様にそれを言われるのかw 630 ななし 後輩に諭される先輩の図。 631 ななし 統括マネージャーの桐花さん。 633 ななし 姐さんの名前が全国放送に!! 635 ななし 姐さん全国デビューおめw 637 ななし ドッキリ成功w 638 ななし ドッキリの看板を久しぶりに見たw 639 ななし 先輩嬉しそうw 640 ななし あくあ君の苦笑いいただきました。 642 ななし 守田さんwww 643 ななし 時計見ながらもう時間だけどって言うの芸が細かいw 645 ななし カンペwww 646 ななし カンペを覗き込む天我先輩可愛いw 649 ななし 守田さんとあくあ様、天我先輩を帰らそうとしてるwww 650 ななし ありがとうからの拍手えぐっw 652 ななし しょんぼりアキラ君きたああああああ! 654 ななし 天我先輩かわいそう、何かやらせてあげて。 657 ななし お情けタイム5分きました! 658 ななし お情けで5分。 661 ななし なんか一曲きたああああああ! 663 ななし あくあ様からのなんか一曲きました。 664 検証班◆010meTA473 ありがとうございます、ありがとうございます。 666 検証班◆07218KADO6 アイドルフェスのあのエロい衣装の奴で頼む!! 667 検証班◆9n2SARETAi なにやるんだろう。乙女色の心? 668 ななし stay hereかbeautiful right? 希望 669 ななし 局が違うからドライバー系は無理かなあ? 672 ななし みんな好き勝手言ってるなw 675 ななし ここは普通に月9の曲でしょう。 678 ななし せっかくだし月9の曲で。 681 ななし ん? なんかギター以外の楽器が運ばれてきてる。 683 ななし とあちゃんと黛くんくるー!! 685 ななし これ全員が来る流れじゃ!? 688 ななし おいおいおいおい! 690 ななし この流れは鈍い私にもわかるぞ!! 692 ななし やっぱりベリル、ここでも盛り上げてくるぅー! 696 ななし きたあああああああああああああ! 697 ななし とあちゃーーーーーーーーーーん! 698 ななし マユシンンンンンンンン君!! 699 ななし 全員揃ったああああああああああ! 700 ななし 期待を裏切らないことで定評のあるベリル。 703 ななし 4人が揃った時のこの収まりの良さとバランス感よ。 705 ななし 先輩とあくあ君だけじゃ心配了解。 706 ななし とあちゃんわかりみが深い。 708 ななし 登場した時、司会者の守田さんのところより観客席に先に行くところがもうね。 とあちゃんはあくあ君のことが好きすぎなんよ。 709 ななし あくあ君、天我先輩、そしてとあちゃんが守田さんじゃないところに先に行くから、あえて守田さんに最初に挨拶しに行く黛君は周りの事をちゃんと見てる気がするなぁ。 710 ななし この4人でアイドルグループみたいなのするとしたら、意外と黛君がリーダーなのかもなぁと思ってしまった。 リーダーシップがあってぐいぐい行くのはあくあ君だし、天我先輩の方が大人としての余裕があるんだけど、2人ともトロールしちゃうからなぁ。その点、黛君はどんな時もちゃんとしてるから安定してる。 712 検証班◆CHiMPOsuki えっ? 天我先輩きた? 714 ななし ハロウィンポスターの並び見てると、左右にとあちゃんと先輩、正面前にあくあ君、一番後ろに黛君は案外しっくりきたからリーダーでも意外と違和感ない気がする。 717 ななし 私はやっぱり天我君リーダーかな。 前に3人から少し距離を置いて優しい顔でフッて笑みを見せてる姿が良すぎた。 718 ななし 4人のユニットで誰がリーダーかって? やっぱりちょっとみんなより大人な天我先輩でしょ。 720 ななし リーダーもやっぱりあくあ様であってほしい。 やらかしはあるけれど、ああやってぐいぐい前に引っ張ってくれる人が良いな。 723 検証班◆010meTA473 嗜みとしてはあくあ様にリーダーにいてほしい……けど。 725 検証班◆9n2SARETAi 前なら無条件であくあさんて言ってたけど……今は誰だろう。とあちゃんではないのは確か。 728 ななし 月9きたああああああああ! 729 ななし Phantom Requiemだああああああああああ! 730 ななし ちゃんと期待に応えてくれるよね。あくあ様は。 734 ななし なんかあったらあくあ君が責任を取るw 735 ななし あくあ様が責任を取るとかいうパワーワード。 738 ななし あくあ様が責任を取らなきゃいけない女の子はこの世界にどれだけいるのだろうか。 739 検証班◆07218KADO6 責任取って全員もらってくれるって? マンコ洗って待ってます。 742 ななし エロい歌きたああああああああああ! 743 ななし エッチな歌はじまったああああああ! 744 ななし この曲は実セ委員会の有志達によって、実質セックスと認定されました。 751 検証班◆CHiMPOsuki とあちゃんと黛君もきたー! 763 ななし とあちゃんの声エロ……。 764 ななし 悲報、とあちゃんのセクシーボイス、オナッてる私の声よりエロい。 765 ななし この曲、とあちゃんじゃなくって良かったと再確認。 油断してたら普通に漏らしてた。 766 ななし さっきの2人の声が甘く重なったところで動悸が……。 782 ななし うん、普通にやばかったな。 783 ななし みんな曲の間は聴き入ってて、スレの流れ止まってるのうけるw 唯一あの声のところだけ反応してる。 784 ななし >>751 今日のチンポスキーはシンプルに終わってるw 無理しなくて良いんやぞ。 785 ななし >>751 ここに1人だけ世界から遅れてる奴がいるぞ!! 788 検証班◆CHiMPOsuki えっ? とあちゃんのこの声大丈夫なんですか? 倫理コードに引っかからない? 790 ななし 108分のいくつきたー! 792 ななし ピタリ賞頼む! 793 ななし 観客席のみんな頼むぞ。ベリルのみんなにピタリ賞を!! 794 検証班◆010meTA473 あくあ様に恋した事がある女の子で108ピタリじゃない? 795 検証班◆9n2SARETAi あくあさんに救われた瞬間がある人で丁度108じゃないでしょうか? 796 検証班◆07218KADO6 こんなの、あくあ様でオナった奴……だとまずいから、お世話になった事ある奴で108余裕だろ。 797 ななし あー君のようなお兄ちゃん。 798 ななし あくたんみたいなお兄ちゃん了解。 800 ななし 会場にもいないし、ボタンも持ってないけど連打したわ。 802 ななし んなこたーないw 803 ななし んなこたーない! 805 ななし んなこたーない!! 806 ななし 観客席わかってる雰囲気出てるぞ。 807 ななし ピタリ賞こい! 809 ななし お願い、みんなにとらせてあげて! 812 ななし >>794-796 落差が酷すぎるwww 813 ななし >>794-796 嗜み、可愛いなあ。 姐さん、うんうん。 捗る、余裕でライン越えwwwww 815 ななし >>794-796 くっそ、気持ちは嗜みでいたいのに、心が捗るに完全同意してしまうwwwww 816 ななし >>796 私、捗ると同レート帯了解。 817 ななし ピタリきたああああああああ! 818 ななし ピタリおめでとおおおおおおおおお! 820 ななし うおおおおおおおおおおお! ピタリだあああああああああ! 823 ななし 観客席、空気読みました。 824 ななし 観客席の奴ら、やり遂げた顔してるな。 お前らはよくやった。感動したぞ!! 825 ななし みんな嬉しそう。 829 検証班◆CHiMPOsuki はいはい! お茄子で試したことがある女の子で108でしょ!! 831 ななし ゲスト紹介きああああああああああああ! 833 ななし ここは普通に月街アヤナでしょ。 834 検証班◆010meTA473 月街さんじゃないの? でも月街さんって学校休まなさそう。次月曜だよね? 836 ななし これ、もう一回、小雛ゆかりに戻しますw 837 ななし あくあ様は鬼畜の所業で友達のいない小雛ゆかりに戻して欲しいw 840 検証班◆9n2SARETAi 難しいってわかってるけど、本郷監督希望。 841 ななし 本郷さんやっぱ難しいかな? 842 ななし アイコちゃん先生は? そういえば先生どこ行った? 843 ななし 白龍先生呼んで、のうりんの話題をネチネチほじくろう。 845 ななし 白龍先生って言おうとしたけど、先生最近きてないんだよね。 デートでなんかやらかした? 847 検証班◆07218KADO6 ここは嗜みで! 848 ななし >>816 大丈夫、>>829っていうお友達もいるから。 849 ななし >>829 捗るとまんま同じこと言ってるw 852 ななし え? みんなここは嗜みことカノン元王女殿下じゃないの? 全国放送でエッチがどうだったかの話聞こうぜ。 854 ななし おっ! 855 ななし 繋がった!! 856 ななし 誰だ誰だ! 858 ななし スターズの言葉? 860 ななし これなんか嫌な予感がします。 862 ななし ちょw あくあ君の後ろでとあちゃんが火サスに出てくる女優のような顔してるwww 863 ななし あっ……。 864 検証班◆010meTA473 嘘でしょ。 866 検証班◆07218KADO6 このメスの声どっかで聞いたことあるわ。 869 ななし うちの孫娘!? 870 ななし ちょwwwwwwwwww 872 ななし あくあ様がまたおやらかしになられた予感。 874 ななし いやいやいや、流石にそれはない……えっ!? あるんですか? 875 ななし さすがは白銀あくあ、予想もしてない事をやってくる。 877 ななし スターズの皆さんごめんなさい。これが白銀あくあです。 879 ななし 気軽に電話かけて良い相手じゃないw 881 ななし うぇっ!? 883 ななし え? あくあ君って、もしかしてメアリー前女王陛下にお掛けになったの? 885 ななし 鈍い私でも気づいたwww 888 ななし 即答wwwwww 890 ななし 嗜みのお婆ちゃん即答したw 891 ななし なんかメアリー前女王陛下って言うとアレだけど、嗜みのお婆ちゃんって思うと、近所の知り合いのお婆ちゃんって感じくらいの親近感が湧いてくるのが不思議。 893 ななし さりげなく私の騎士アピールw 895 ななし おい嗜み! お婆さまにマウント取られてるぞw 897 ななし さりげなく貴重なレコードを対価に要求してきたw 899 ななし メアリー様、乙女色の心の事を知ってるんだ。 902 ななし あれ? なんでメアリー様がさっきのあくあ君が守田さんにレコードを手渡したシーンの事を知っているんだ? 903 ななし ちょっと待って、メアリー前女王陛下、リアルタイムでこの番組見てない? 905 ななし メアリー様、こっちに来る予定にしてたんだ。 908 ななし 文化祭に来るとかマジかよwwwww 910 ななし 速報テロップにも出たwww そうだよそれそれ、黛くんの眼鏡じゃなくてそれが正しいテロップの使い方なw 911 ななし ちょw 八雲いつき先生www 912 ななし まさかメアリー前女王陛下の口から八雲先生の名前が出るとは……。 914 ななし これ、乙女色の心を所望された事を考えたら、あくあ君の夕迅様を知ってるんじゃない? 915 ななし 嗜みのお婆ちゃん、もしかして夕迅様のファン? 916 ななし 嗜みがクソヲタだからあり得る。もしかしてメアリー様の影響だったりしてw 917 ななし 嗜み固まってないw? 919 ななし 姐さんの反応ないけど、今頃慌てて関係各所に連絡取ってそうwww 920 ななし んん? なんか普通にスルーされてるけど、守田さんテンパっててメアリー前女王陛下がこの番組を見ている事に気がついてない? 922 ななし メアリーお婆ちゃん、今ちょっと声が笑ってたw 悪戯が成功したみたいな可愛らしい感じが出てて微笑ましい。 923 ななし これ守田さんテンパってて気がついてないw あくあ君は普通に天然だからわかってないなこりゃw 926 ななし いいですとも! 927 ななし いいですとも!! 928 ななし いいですとも! 935 ななし メアリー様のいいですともは貴重。 936 ななし 一回の出演で色々伝説作ってくるのやばやばのやば。 938 ななし 肝冷えた了解www 940 ななし やっぱり、守田さんですら一杯一杯だったw 941 ななし CM入った。 943 ななし ここでCMか、残念。 946 検証班◆CHiMPOsuki なんか知らんけど……さっき部屋に人が来て、メアリー様と一緒に急遽夕方に同じチャーター機で帰国する事になった。 スーツ着たMIなんちゃらとかいう人が来たんだけど、これドッキリかなんか? 948 ななし よしっ、風呂行ってくる!! 950 ななし いやあすごかった……ってアレ? このCM……メリーさん!? 952 ななし メリーさんのCMここで来たああああああああ。 954 ななし 森長始まった!! 957 ななし 新しいビスケットパーティーの始まりだ!! 958 ななし >>946 ちょっwwwww 959 ななし >>946 ふぁ!? 960 ななし >>946 お前、マ? 961 ななし >>946 スターズ今すぐ止めろ!! こんな我が国でも危険人物トップ3に入るような奴と一緒に帰っちゃダメだ!! 963 ななし メアリー前女王陛下とチンポスキーで何の話するんだよ? >>946 間違ってもメアリー前女王陛下の前で、おちんちんソムリエの話とかはするなよ!! 964 ななし >>948 戻ってこい!! 965 ななし >>948 カムバーック! 966 ななし メリーさんのCM……私に刺さりすぎる……。 968 ななし ちょっと待って、このCMグサグサくる。 969 ななし 家族がいないとクリスマスって寂しいんだよなあ。 971 ななし これ姐さんが見たら泣くぞ。 973 ななし は? 975 ななし あくあ君のお出迎えとかwwwww 978 ななし 2人でビスケット食べよ! 979 ななし はい、食べます!! 980 ななし 帰ったら家にあくあ君がいる家が発売されたら絶対に買う。 982 ななし おい、試しに家に出入りしてもあくあ君がお出迎えしてくれないんだが!? 983 ななし 貴女にハッピー!! 985 ななし うわあああああもうこれ買うしかないじゃん……。 987 ななし クリスマスイブの夜、俺たちと過ごしませんか? 989 ななし ちょっと待って、クリスマスのイブの夜にも何かやるの!? 991 ななし クリスマスにはプレゼントを持ってお邪魔します? 993 ななし おい、森長、おい……とんでもねえキャンペーン始めやがったぞ。 995 ななし 前回の生シャツどころじゃねえ!! 997 ななし 普通にやば……。 998 ななし トレンドランキング 1位 メアリー前女王陛下 関連ワード メアリー様、嗜みのお婆ちゃん 2位 肝が冷えた 関連ワード 守田さんもテンパる、ベリる 3位 私達の森長キャンペーンが帰ってきた 関連ワード CM、メリーさん 4位 ピタリ賞 関連ワード 捗ると同じレート帯 5位 クリスマスライブ 関連ワード ハロウィンライブ 6位 あくあ様の妹 関連ワード 頑張れ、負けるな、応援してる 7位 Phantom Requiem 関連ワード とあちゃんバージョン希望 8位 天我先輩乱入 関連ワード 寂しがり屋、慰めてあげたい 9位 嗜み○ね 関連ワード 後ろからハグ、うらやま、代わってください 10位 実はまだ残ってる 関連ワード 前回のビスケット 999 ななし 森長のクリスマスキャンペーンやば……。 ライブチケットもそうだが、前回同様、あくあ様使用済みセーターが当たるぞ!! あとプレゼント持ってきてくれるやつマジでやばい。 1000 検証班◆07218KADO6 えっ? あくあ様を嗜みから寝取れる権利が当たるってこと!? ライブ当選したら、わりーな嗜み、あくあ様なら私の隣でライブしてますってメール送ったろwww ************************************************ 明日も更新したいなあ。 それと姐さんの休日を描いたので読んでいただければ幸いです。 fantiaは挿絵あり、fanboxは挿絵無しです。 https://fantia.jp/yuuritohoney https://www.fanbox.cc/@yuuritohoney Twitterもやってます。 https://mobile.twitter.com/yuuritohoney 雪白えみり、繊細でか弱くてナイーブな私(自称)。 私はあくあ様に……正確には姐さんに、都内の某スタジオが入っているビルに呼び出された。 「よく来たわねえみりさん。話は聞いてるわよ」 「うっす……」 姐さん……待っててくれるのは嬉しいけど、仁王立ちは止めよう。 知り合いじゃなかったら、決闘を待つ侍とか、完全にターゲットを殺りに来ている奴にしか見えない。 「カノンさんとペゴニアさんも話は聞いてるわ。今日は楽しんでいってね」 「はーい」 「はい、桐花さん。今日はお世話になります」 初めての撮影で緊張しちゃいけないからって気を利かせてくれたあくあ様が、カノンに私の撮影に付き添ってくれないかとお願いしてくれたらしい。ペゴニアさんは、そのカノンの付き添いで同行している。 「やべえ、緊張してゲロ吐きそう」 「ほんと捗……えみり先輩って、肝心なところで内弁慶だよね」 「仕方ないだろ。こう見えても私は、神経が図太いお前と違って繊細でか弱くてナイーブな女性なんだから」 私がそう答えると、3人は首を傾けて頭にクエッションマークを浮かべる。 「繊細? 誰が? まさかえみり先輩の事じゃないよね?」 「雪白様、か弱いという言葉の意味を辞書で調べた方が良いのでは」 「ナイーブ? えみりさん……何時ものくだらない冗談なら後にしてください」 くっそ、こいつら真顔で言いやがって! 今の私には言い返すだけの気力がないから我慢するけど、絶対に後で覚えてやがれよ!! 「雪白えみりさん、入られます」 用意された控室に入ると、私は椅子に座って項垂れる。 あー、胃の辺りからなんか迫り上がってきそう。 今日だけはクレアの気持ちがわかるぜ。 「私はちょっとあくあさん達の方を見にいってくるから、暫くの間、3人はここでゆっくりしててね」 「はーい」 くっそ、誰だよさっきから呑気に、はーいなんて言ってるマイペースで神経の図太そうなおバカ元王女は!! 「姐さん、ちょっと薄茶色の粉とリラックスできる草で一服してきていいですか?」 「言い方を考えなさい、このおバカ」 姐さんに頭をガシッと掴まれる。 身の危険を感じた私は秒で謝った。 「あっ……ハイ、すみませんでした」 「えみりさんは1人にすると問題を起こしそうだから、大人しくここで待ってなさい」 「うっす」 「でも本当にお手洗いに行きたくなったら、カノンさんとペゴニアさんに付き添って貰うといいわ。それじゃあ大人しく待ってるのよ」 姐さんはそういうと控室から出ていく。 前からわかってたけど、やっぱ姐さんはイメージそのままに仕事のできる人だった。 ソレに比べてですね。誰ですかこのポンコツは? 「ふんふーん」 かーっ! こいつぅ、のんのんのんきに私の隣で鼻歌なんか歌いやがって!! あくあ様、こいつマイナスです。全く付き添い人として役に立ってません!! 「こう見えても直前まで、1人のファンとして先に見るのはどうかなーって思ったんだよね。でもあの時、私も側に居たわけだしえみり先輩1人に行かせるのはちょっとなって思ったのよ。何よりもやっぱり1度くらいはお仕事してる時のあくあ見たかったし、今日くらいはいいよね」 「はいお嬢様、私も今日はとっても楽しみでございます」 いいないいな! 私もそっち側の気分でウキウキウォッチしたかったよ!! あぁ……なんでこの仕事受けたんだろ……。 いや、でも待てよ。詳細はわからないけど、もしかしたら撮影中やその間にあくあ様とワンタッチくらいはできるチャンスがあるんじゃないか? もしかしたらおズボンの上から、ナスタッチできるかもしれないし! ぐへへ、そう考えると気分が上がってきたぞ。どさくさに紛れて服の上からチンタッチして、後でホゲ川に自慢したろ! 「なんか急にニコニコになったけど、変な事を考えてそうで嫌な予感がする」 「ろくでもない事を考えてそうなお顔ですね。でもお嬢様もたまにああいう顔をなさっていますよ?」 「えっ? マジ? 注意しよ……」 無駄無駄! お前も私と同じお笑い担当の方の検証班なんだよ。諦めろ!! そんな事を考えてると、スタッフの人たちが控室に入ってくる。 私は用意された衣装に着替えると、メイクや髪型を整えてもらった。 「えみりさん。時間です」 「はっ、ハイ!」 痛っ! 勢いよく立ちあがりすぎて机の角に小指をぶつけた。 ふーっ、ふーっ、私は患部に息を吹きかける。よかった怪我はしてないみたいだ。 「もう何やってんのよ。ほら、ちゃんとして」 「雪白様ファイトです」 「う、うん」 あー、また緊張しそう……。 でも我慢だ。ゲロ吐いたらこの衣装を弁償しないといけなくなる。 それだけは絶対に避けないと!! 「雪白えみりさん入られます」 う、うわぁ……。 スタジオってこうなってるんだあ。 初めて見る撮影現場に私は目を輝かせた。 「久しぶり、えみりさん」 「あっ……あくあ様、きょ、今日はよろしくお願いします」 やっば……今日のあくあ様、いつもより色気マシマシじゃん。 以前、夕迅様を演じた時も色気マシマシだったが、今回のはそれとはまた違う雰囲気の色気だ。 本当に10代の高校生なのかと疑わしくなる。 落ち着いた大人が纏わせているような色気に、立ちくらみしそう。 「はは、もしかして緊張してる?」 「は、ははははははい……」 「大丈夫、撮影の時はずっと俺がそばにいるから安心して」 ふぁ〜。 撮影の時は! 俺が! ずっと! そばにいる!! この安心感、さすがはあくあ様です。 どっかの役に立たない賑やかし要員でしかない能天気な元王女様とは違う。 「そろそろ撮影を開始しますので、演者の皆さんは所定の位置に入ってください」 「は、はい……」 Carpe diem、今からMVを撮影するこの曲は少し悲しい曲だ。 まだ実際の曲を聴いたわけではないけど、歌詞の感じを見ているとそこはかとなく哀愁を感じる。 私みたいな嗜みに負けず劣らず能天気な女が出ていいMVなのかとも思ったが、何よりもそのMVに私を誘ってくれたのはあくあ様本人だ。 が ん ば れ ! 遠目から見ているカノンが口パクで私にそう囁いた。 最初はあくあ様に言っているのかと思ったけど、どうやらカノンは私に向けて言ってるらしい。 ふふっ、頼りのない介添人だけど、ここは先輩としてちょっとかっこいいところを見せちゃいますか! 私は気合を入れると、目の前のカメラへと視線を向ける。 その瞬間、私の人生で今まで使った事のなかったスイッチがカチリと入った音がした。 ◆ 物悲しい雰囲気のアコースティックギターのイントロが哀愁を誘う。 『私はこの感情と、今度こそ向き合わないといけないから』 騒がしい家の住民たち。 屋根裏部屋に住んでいる私は、クローゼットを開いてその中にあった一着のドレスに思いを馳せる。 『だから一歩を踏み出す。この苦しみを乗り越えて先に行く』 私はそのドレスを綺麗に畳むと、箱に入れて誰の目にもつかないように奥へと仕舞い込むと胸の上に手を置いた。 かき鳴らされるアコースティックギターの音と、ドラム、ヴァイオリン、ベースの音が重なる。 音に哀愁を纏ったまま徐々にテンポアップしていくラテン調のメロディは心を切なくさせた。 『過ぎ行く日々に、咲き誇る花々を重ねていって』 咲き誇るロンサールの薔薇園を、葬式のような真っ黒なドレスで歩く私。 その手には同じ品種の薔薇で彩られたブーケが握られていた。 『過ぎ去りし季節を愛でるように、一輪の花を慈しんでいって』 私はその中でも見事に咲き誇った一輪の薔薇に触れる。 真っ黒な手袋の中でも消えることのない淡いピンク色に目を背けた。 『手折れた花を見て、あの頃に思いを馳せる』 視線を横に向けた先に、一輪の薔薇がポトリと地面に落ちる。 それを見つめる私の心が苦しくなった。 『私の中に確かにあった恋心』 昔の私へと映像が切り替わる。 『無知で無垢な私の心が、誘惑という名の魔法に甘く囁かれる』 真っ黒なローブを被った怪しげなお婆さん。 その甘く誘惑的な言葉に、何も知らない私の気持ちが乱される。 『華やかな舞踏会、着飾ったドレスでは表面を取り繕っただけ』 窓から眺めているだけだったあの綺麗なお城。 そこはとても華やかで楽しくて……ここは私の居ていい場所じゃないと思ってしまった。 『貴方の目の前でわざとらしく、ガラスの靴を落とせたらよかったのに』 そこで見つけた1人の王子様。 多くの人に囲まれていた彼は人気者で、でもその背中からはどこか私と同じ孤独を感じさせる。 あんなに光輝いて見えるのに、それと同じくらいの影を彼は背負っていた。 『でも私は遠くから見つめていただけ』 伸ばした手を引っ込める。 並べ立てた言い訳は、自分のため。 『心の奥に仕舞い込んだ目覚めたばかりの感情は私を苦しめるだけ』 1番のメロが終わり一気にサビへと入る。 『伝えたかったこの気持ち……恋してる……切ない……愛してる』 行き場を失った感情が心の棘になって自らに返ってくる。 『後悔しかない日々に、枯れゆく花々を重ねていって』 間奏が終わり2番のメロに入ると、あくあ様の歌い方が変わる。 すごい……さっきまでは心の叫びと激情を抑えつける様なノスタルジックな歌声だったのに、今は優しさと悲しさを纏ったノスタルジックな歌声へと変化していた。 『重ねる季節を悲しむ様に、最後の花を哀れんでいって』 私が去った後の薔薇園を歩くあくあ様。 そこに咲き誇っていたロンサールの薔薇は既に萎れていた。 『新しい蕾を見つけて、棘の刺さった心が痛む』 あくあ様は地面に膝をつくと、小さな蕾を包み込むように指先でその輪郭をなぞる。 何かに気がついたあくあ様はそちらの方へとゆっくりと視線を向けた。 『私の中に確かにあった恋心』 枯れた薔薇の花束を拾い上げるあくあ様。 もうそこに私はいない。 『積み重ねたこの感情に、毒を孕むのであれば』 一輪の手折られた薔薇が川に手向けられ流されていく。 『時を戻して、煤けたドレスのままで居たい』 鏡に映った自分の煤けたドレス姿を見つめる。 クローゼットの中には、もうあのドレスはない。 『鐘の音が鳴るより前に、カボチャの馬車で帰れたらいいのに』 伸ばした手を引っ込めて後ろを向いた私の手首をあくあ様が掴んだ。 目があった瞬間に、恋に落ちるってわかっていたから、私は気持ちを振り切るようにその腕を振り解く。 『遠くから見つめているだけでよかった』 そんな私の体をあくあ様は後ろから抱き締めて引きとめる。 お願い、こっちを振り向いてと囁かれた。 『誰にも言えなかった淡い想いは私を苦しめるだけ』 振り向いたらこの恋心から引き返せない。 それがわかっていたのに、私は振り向いてしまった。 『知らされる事のなかったこの気持ち……苦しい……大好き……耐えられない』 時が戻せるなら、恋心を知らなかったあの頃へと還りたい。 だってこの恋は叶わないのだから。 『幼い時に聞かされた|童話《わらべばなし》』 お祝いムードに満ち溢れた街の中を1人私は歩く。 一夜の恋心に身を焦がした私は自ら身をひいた。 『シンデレラになれなかった私は主人公になる』 曲は間奏を挟んでいよいよクライマックスへと向かう。 『ごめんね。臆病だった私は一歩を踏み出せなかった』 煌びやかなドレスを脱いで煤けたドレスを身に纏った私には彼の隣はあまりにも眩しすぎた。 私にはそこから一歩を踏み出して、彼の隣に並び立とうとするだけの気持ちが足りなかったんだと思う。 『だから感情が揺れ動いたその時は、今度こそ向き合おうこの気持ちに』 その事を今更になって後悔しても全てが遅すぎた。 彼の隣で笑っている女性は私ではない。 『誰かを愛した日々は、今も私の心の中。さぁ一歩を踏み出そう。今度こそ後悔しないために』 複雑な感情を織り交ぜたようなあくあ様の優しくも魅惑的な声に最後は全員で酔いしれ聴き惚れた。 Carpe diem 歌 白銀あくあ 作詞・作曲・編曲 天我アキラ/黛慎太郎 テロップを見てびっくりする。 後で聞いた話によると、この曲の作詞の原型は天我先輩のポエムらしい。 それを黛くんがちゃんと歌詞にして、なんと今回は基本となるメロディーラインまで作ってしまった。 天我先輩はさらにそれをブラッシュアップして、たった2人で1曲を作り上げてしまったのである。 やば……。 完成した映像を見つめる女性陣は皆、普通に泣いていた。 ペゴニアさんは耐えているが、カノンはガン泣きだし、あの姐さんですら涙を流している。 流石に私は映像に自分が映っている恥ずかしさもあって、そこまでのめり込めなかったけど、なんか……なんかよくわからないけど、今までに感じた事がなかった達成感が心を満たしていった。 「ねぇ、貴女、役者には興味はない?」 「えっ?」 帰り際、私にそう声をかけてくれたのはベリルエンターテイメントの天鳥社長だった。 「あっ、すぐに返答をしろってわけじゃなくて、一度じっくりと考えてみてくれる? もし興味があるなら私の知っている人を紹介するわ。きっとバイトをするよりたくさんお金を稼げるはずよ。あ、後これ、今日の分、ありがとう。素人さんだから、他の人とのバランスを考えたら多くは払えないんだけど、事情は聞いてるから」 天鳥社長は少し厚みのある封筒と電話番号の書かれた名刺を私に手渡して去っていった。 役者か……興味がない事はないけど、そっちの仕事をするなら一度両親にも相談しないとな。 まぁ、そんなことは一旦置いといて、ソレよりもだな……慌てて便所に駆け込んだ私はすぐに封筒を開いて中を確認する。 うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお! すげぇ。普通に大卒初任給の平均くらいの金額が封筒に入っててびっくりする。 「こ、これで飯が食える。しばらくの間、雑草とはおさらばだ!!」 私が便所でガッツポーズしてると、嗜みから、大丈夫? うんこ? ってメッセージが飛んできた。 失敬な! うんこなんてしてるわけないだろ!! それにお前も元お姫様ならうんこなんて言うな!! 私は便所を出ると、帰りを待ってくれている2人の元へと向かった。 ************************************************ Twitterやってます。更新情報など、遅れるときや臨時更新もこちらでご連絡しています。 https://mobile.twitter.com/yuuritohoney 姐さんの休日、森川の1日、4人のバーベキューなど、本編でやらなかった話を公開しています。 fantiaは挿絵あり、fanboxは挿絵無しです。 https://fantia.jp/yuuritohoney https://www.fanbox.cc/@yuuritohoney 森川楓、悲報……私の正体がバレる。 明日帰国する予定だったのに急遽、夕方に帰国する事になった私は、招待された豪華なチャーター機の中で冷や汗をかく。 今の私は、さながら捕縛された宇宙人のように黒いスーツを着た2人の女性の間で縮こまっていた。 「突然お誘いしたのにも関わらず今日は来てくれてありがとう、森川さん」 「ふぁ、ふぁい……」 一見すると優しいお婆ちゃん。しかしその内面から溢れる気品と、年齢を感じさせない芯のある声に自然と背筋が伸びる。 メアリー・スターズ・ゴッシェナイト、ここスターズの前女王陛下にて、嗜みことカノンのお婆さま。どういう経緯か、私はそのメアリー様と共にチャーター機で帰国する事になってしまった。 『お連れ様方はこちらへ』 私以外の撮影班が別室へと案内される。 え? ちょっと待って、私を1人にしないで!! もし私がやらかして粗相をした時、一体誰が私の事をカバーするっていうのよ!! そんな私の願いは虚しく、あいつらは私を見捨てて別室に逃げ込みやがった。 ちなみにこのメアリー様主催による空の旅に誘われたのは私達、国営放送のメンバーだけではない。 せっかく旅客機を借りたのだからと、その日、我が国に帰国する人、その全ての人達をメアリー様は誘ったのだ。 なんとも豪快というか、やる事のスケールがデカすぎる。そういう所がなんと無く嗜みっぽい。 「ふふっ、本当のところはね。森川さんだけを誘ってもよかったのですけど、そうすると私のせいで森川さんの正体がバレてしまうのではないかと思ったの」 「えっ?」 メアリー様の言葉に私は混乱した。 えっ? ちょっとまって、ソレってつまり……? 「これでも孫娘の事はちゃんと調べてるのよ。娘は知らないみたいだけど、私は森川さんや桐花さん、雪白様、カノンの4人がとある掲示板で仲良くしている事も良く知っているわ」 ぐわああああああああああああああああああああああ! 誰だよ、よりにもよってチンポスキーとかいう恥ずかしいトリップにした奴!! 私だよ!! おちんちんソムリエの資格に史上最年少で合格した時に、あまりにも嬉しくて浮かれてやってしまった黒歴史を思い出す。もし、時が戻るなら私はあの頃からやり直したい。 なんだよチンポスキーって……せめてもうちょっとマシな名前があっただろ!! 「すみませんでしたぁ!!」 気がついた時には私はごく自然に土下座していた。 やらかす。やらかさないどころの話ではない。なぜならもう既にやらかしてしまっていた後だったのだから。 なんかもう本当に、色々と申し訳ないです……。 「あらあら、どうして謝るの? むしろ感謝しなければいけないのは私の方よ」 「えっ?」 メアリー様は椅子から立ち上がると、私の目の前で両方の膝をついた。 その様子を見たSPさんや秘書さん達が慌てる。肝心の私は慌てるのも通り越えて固まってしまう。 『メ、メアリー前女王陛下!?』 『良いのよ。ここは非公式の場所なのだから、ね。このひと時だけでいいの、今だけはただの孫想いのお婆ちゃんで居させて? だからほんの少しだけ見逃して頂戴』 可愛らしくSPの人達にお願いしたメアリー様は、優しく私の両手を取る。 その手はひんやりと冷たかったけど、緊張をほぐすような心の温もりを感じた。 「貴女には……ううん、貴女達にはとっても感謝しているの。カノンがスターズから貴女達の国に行った時も、きっと寂しかったと思うのよ。いくらペゴニアがいたとは言え、立場上あの時のあの子が一介の侍女に甘える事はできなかったと思うから……今はそうではないみたいだけどね」 カノンは今でこそペゴニアさんとは肩肘を張らない間柄になっているが、来た当初はやはりご主人様と侍従の域を出ていなかった。それがある日を境に、2人が親しくなっていった事をよく覚えている。 何がきっかけだったのかわからないけど……ううん、私が知らないだけで、きっとあの人が、あの2人の関係すらも変えてしまったのだと思う。そうであって欲しいというか、なんとなくそうなんだろうなと思った。だって、あのあくあ様だしね。それくらいの事は空気を吸う様にやってるでしょ。 「それにあの子の身分が明らかになった後も変わらずに接してくれた貴女達には感謝してるのよ。あくあ様や貴女達が居たからこそ、あの子は救われたと思うの。だからね、謝る必要なんて何もないのよ。寧ろ感謝をしなければいけないのは私の方なのだから」 「メアリー様……」 私は先に立ち上がったメアリー様に促されて立ち上がる。 そしてメアリー様は改めて私の手を取った。 「森川さん、カノンと友達になってくれてありがとう」 「は、はい」 ううう、優しいお婆ちゃんだなぁ。私こういうのに弱いんだよね。 「さぁ、席に座りましょう。喉は乾いてない?」 くっ、メアリー様から手渡されたメニューを見ても、どれを注文したら良いのかわからない。おまけに値段が書かれてないのが怖いけど、それは気が付かなかった事にする。 私はおすすめを適当にと注文すると、やたらと泡がきめ細かやなシャンパンが出てきた。 一緒に出てきたアラカルトもすごく美味しかったが、残念ながらうめぇ以外のコメントが出てこない。私の食レポにおけるボキャブラリーなんてそんなもんである。 「ところで森川さんは、どのあくあ様が好き?」 「えーと……私はやっぱり初めて生でお仕事している所を見たからだと思うんですけど、ランウェイを歩いた時のあくあ様が好きです」 今回のランウェイショーもそうだけど、前回の縁もあってあのシーンは強く印象に残っている。 もちろんどのあくあ君も好きだけど、あの時、あの瞬間、絶望というか悔しかった思いをした時に現れたあくあ君の姿は、私にとってはヒーローのように見えた。 「ふふっ、確かにあの時のあくあ様はかっこよかったわね。ちなみに私は夕迅様を演じておられるあくあ様が一番好きよ」 あぁ、そういえばスターズでも夕迅様は人気らしいと聞くし、あっちの女子には年齢とか関係なくやっぱり刺さる人が多いのかな? 確かカノンも、夕迅様を演じてる時のあくあ君が一番好きなんだよね。 「ほら見てこれ」 「わぁ!」 メアリー様がバッグの中から取り出したのは古くなった一冊の本、漫画本だった。 花さく貴方への初版本、そしてその内側の真っ白な見開きのページには片方に原作者である八雲いつき先生のサイン、そしてもう片方には真新しいあくあ君のサインが入っている。 これガチじゃん……ガチの中のガチじゃん。 「す、すごいですね」 「ふふっ、ありがとう」 さっきから乾いた喉を潤すために、シャンパンをがぶ飲みしているせいか少し気分が楽になったような気がする。 よーし、どうせなら色々と聞いちゃいますか! 「メアリー様は、どの曲が好きですか? ちなみに私はstay hearです。明るい感じがいいんですよね。そういう意味では結婚式でみんなで最後に歌った曲とか、男の子達が全員で歌ってくれた曲とか、アイドルフェスの一曲目も好きです」 あくあ君は結構幅広く色んなジャンルが歌えるけど、私は性格が前向きだからか聞いていてスキップしたくなるような明るくてリズミカルな曲の方が好きだ。 もちろん他の曲だって良いけど、どちらかというとさっきあげた曲の方を聞く事の方が多い。 「そうねぇ……乙女色の心と言いたいところだけど、ガラスのティーンエイジャーもいいわよね。私みたいなお婆ちゃんが何を言っているのと思うかもしれないけど、あの曲はちょっと……ううん、だいぶときめいたわ」 「あー良いっすねー。だけど、メアリー様……一言いいですか?」 真剣な表情……もといお酒の飲み過ぎで酔いが回った挙句、目の据わった私の気迫に、メアリー様もたじろぐ。 「な、何かしら?」 「お婆ちゃんが何を言っているのとか、そういうのは無しですよ。女の子は幾つになってもときめいたって良いんです!! だからほら、胸を張って言ってやってください!!」 そもそもですよ。呼吸をする様に、みんなをときめかせてしまうあくあ君が悪い!! あくあ君はもっとこう、自分がいかに魅力的な男の子なのか、ちゃんと理解した方がいいと思う。 普通にあのルックスって時点で、調子に乗ったっておかしくないはずなのに、なんであんなに自己評価が低いんだろうねー? 別にコンプレックスとかトラウマがあるって訳でもなさそうなのに、まるでこう価値観が違うみたいな、あー……自分でも何を言ってるのかわからないけど、だいぶ酔いが回ってきたのだけはわかった。 「そう……そうね。ありがとう森川さん、やっぱり今日は貴女とお話しできてとっても楽しかったわ」 「そんな森川さんだなんて、気を遣わないでくださいよ。いいですか。私たちすべての女性はですね。白銀あくあという絶対的なオスの前では等しくただの1人のメスなのです!」 私は立ち上がって熱弁する。 「なぜなら我々女子達は、等しくお茄子でマンコを弄りあった仲間であり、同志なのですから、そこには立場も! 人種も! 国籍も! 年齢も! 関係ありません!! そう……言うならば私達女子は皆、お茄子を使ってしまった共犯者なのです」 「共犯者……」 「「「おぉ……!」」」 私たちの国の言葉がわかるSPさんや侍女さんは私の言葉に慄く。 言葉のわからない人たちは、わかる人たちに聞いて通訳してもらっていた。 「えぇ……だってよく考えてください。私達は貴方で変な妄想してるなんて、あくあ君本人に直接言えるわけないじゃないですか。相手未成年ですよ? だから私達全ての女子は、同じ秘密を抱える共犯者なのです」 ちなみにこれらの言葉は捗るの受け売りだ。 いやー、初めて話を聞いた時は、あいつもたまには良い事を言うんだなぁと感動したものである。 「森川さん……いいえ、あえてこう呼ばせて楓ちゃん。ありがとう、貴女とっても優しいのね。お陰様で私も気持ちが楽になった気がするわ」 「メアリー様……いいえ、メアリーちゃん。さぁ、飲みましょう! そして語り明かすのです。私達、全女子の希望の星、白銀あくあについて、ほら、SPや侍女の皆さんも!!」 私は高そうなシャンパンを片っ端から開けると、手酌でドバドバとグラスに注いで1人ずつに手渡して行く。 「今日のこの出会いに、そしてあくあ君に乾杯!!」 「「「カンパーイ!」」」 ……。 …………。 ………………。 うっ……頭が痛い。 どうやら私は知らないうちに酒に酔い潰れて寝てしまったようだ。 気圧の関係で飛行機の中は酔いやすいと聞いていたけどこういう事か。普段はたまーに嗜む程度の私が、緊張でガブガブ飲んじゃうと、まぁ、こうなっちゃうよね。普通の飛行機なら大問題になったかもしれないけど、幸いにもここはチャーター機、暴れたわけではないようだし、誰にも迷惑はかかってないはずだ。 「で、これは一体……」 飲みすぎたせいか、全くといっていいほど途中からの記憶がない。 でも自分が五体満足に生きている所を見ると、たぶん、なんもやらかしてないはずだ。 もしメアリー様に対して、何かとんでもないやらかしをしてたらきっと無事じゃないはずだから、ここはやらかしてない事にする。というかそういう事にしておこう。 「見てみて、楓ちゃん! もう到着したみたいよ」 「う、うん。ソウダネ、メアリーチャン」 さっき普通にメアリー様と言ったら、さっきまでメアリーちゃんって呼んでくれたのにって、とっても悲しそうな顔されたので仕方なく2人の時はそう呼ぶ事にした。おいおい、記憶を失う前の私、一体、何をしてくれちゃってるんですか!? ふぁー、一応会社に迷惑がかからない様に、後で退職届書いとこ……。 「それじゃあ行きましょうか」 「えっ? イクってどこに!?」 あれ? 到着したし、ここで解散するんじゃ……? そんな事を考えていたら、迎えにきていた車にそのまま押し込まれた。 「お茶会よ」 「OTYAKAI?」 聞いたことのない単語だ。 いや……そういえばメアリーに居た時、高貴な女性たちがそういう会を開いてたとかなんとか……正直、飲み会とか忘年会くらいしか参加した事のない私でも大丈夫ですかね? えへへ、こう見えても私、メアリー卒だけど、純粋に学力だけで通ってたから、メアリーのお嬢様界隈とは無縁だったからなぁ……。 「あれ? ここって……」 見覚えのある喫茶店に到着した。 それもそのはず、メアリー様が連れてきたのは、あのあくあ様と出会った始まりの喫茶店である。 あれ? それにしても、日曜なのに誰も並んでない? 普段はもう入れないくらい人で溢れてるのに……。 「今日は貸切にしてるから大丈夫よ」 「貸切!?」 そんな事できるの!? 確か前に一度検証班で貸切にしようって話してたけど、その時はお店がそういうのはやってないって断られちゃったんだよね。それともこれが外交特権……いや、なんかメアリー様はそういう事はしなさそうな気がする。 「お久しぶりです。メアリー様」 う、うわぁ……店に入った瞬間、出迎えてくれたのは藤財閥の藤蘭子会長だった。 そういえば蘭子会長って元々は高貴な血筋の人で、留学先でメアリー様と交友を深めたって言ってた気がする。 「久しぶりね、蘭子。それにみんなも元気だった?」 ぐわぁああああああああああああああああああああ! 左を向いても右を向いても前を向いても、有名企業の会長さんとか社長さんばかりだ。 森長の社長さんもいるし……えっ? これって経団連の会合か何かかな? って、よくみたら八雲いつき先生もいる。よかった。なんかちょっとだけ気分が落ち着く。いや、八雲先生も大先生なんだけど、ここにいる他の人たちの圧力に比べたら十分マシだ。 よしっ! とりあえず端っこの席座ろ、あの窓際の通称姐さんゾーンに入り込んで無難にやり過ごそう。そんな事を考えたらメアリー様にグイッと引っ張られた。ちょ、ちょっと、お婆ちゃん、パワー強すぎ……。 「みんな、今日は森川さんを連れてきたの、お話いっぱい聞きましょうね」 「「「わー」」」 うぉっ!? やべぇ、私、すげぇ人気じゃん!? これ、もしかして森川の時代が始まっちゃいましたか!! って、そんなくだらない事を考えていると、入り口の扉がガチャリと開く。 その瞬間、メアリー様以外の全員がすかさず頭を下げた。 えっ、えっ? これ以上、誰が来たっていうんですか!? 「あら、来たのね」 「……久しぶり」 その女性は、私より若くとても綺麗で……見た目は全然違ったけど、そこはかとなくカノンと似た雰囲気を感じた。 「くくりさん、元気にしてた?」 「ええ。メアリーさんは……相変わらず元気そうで何よりね」 「ふふっ、そうなの。お医者様にもここ半年は過去にないくらい元気だって言われたわ」 あー……それは間違い無くアレっすね。白銀あくあ効果ってやつです。 白銀あくあという存在がこの国の健康状態を改善し、働く意欲を上げ、GDPを成長させ、全世界一位の幸福度で満たしてくれている。私がスターズに行く前に、大学の偉い人が発表した論文にそう書かれていた。 信じられないかもしれないけど、厚生労働省の調査によってもそれらのデータが裏付けられているらしい。 ちなみについ最近、始まったばかりの月9だけど、月9を見るために強制的に定時に帰るというストライキが第2話放送時に決行されたそうだ。それを受けて今週の月曜日から早速、全企業で半強制的に月曜日の残業がなくなったそうだ。この流れが加速していずれは月曜日に限らず、そのうちどこの企業からも残業が消えていくだろうというのが今後の見通しらしい。 そうして残業で消費していた時間を趣味の時間として使えたり、睡眠時間が確保され、ストレスが軽減される事から国民全体の健康状態が改善されていく事も予想されている。そしてそのために社員のみんなも定時前に仕事を片付けるために仕事の効率が上がることで、ますますこの国が良くなるだろうという見通しだと、ホテルで見たニュースの記事にそう書いていた。 無自覚にブラック企業まで根絶して、たった1人でGDPまであげようとしてるのやばすぎでしょ……。 流石の私も、スターズのホテルでこの記事を読んだ時は、飲んでたコーヒーを盛大に噴き出した。一応は綺麗にしたつもりだけど、掃除の人ほんとごめん。 「貴女達も顔を上げて、今日の私は、メアリーさんと同じただの一般人なのだから」 「は、はい。おひいさま……」 「それもやめて、私はただの一般人よ」 ただの一般人? ただの一般人て、私みたいに現在進行形でチビりそうになってた奴の事じゃないの? 少なくとも藤蘭子会長達に囲まれて平然としている人は一般人とは呼びません。 「ふふっ、くくりさんはね。ああ見えて、この辺一帯のオーナーさんなのよ」 「えっ?」 そういえば喫茶トマリギの入っている建物は元々解体されるはずだった。それをとある企業が、ここら辺一帯の土地を保有していた企業ごと買収して食い止めたと聞いた事がある。 すごい事もあるものだと思ってたけど、えっ? この子がその企業の偉い人? ちょっと待って、だってこの子、カノンと同い年とかそれくらいじゃないの? 「ちなみにくくりさんは今、中3よ」 「中3!?」 マジ!? 私が中学生の頃なんて、頭の中は常にチンポの事でいっぱいだったんだけど……。 あぁ、思い出すなぁ。土手とか河原とかにエロ本が落ちてないかと探したあの青春の日々、中学3年間、雨の日も風の日も隈なく探したが、エロ本なんて落ちてなかった。今思えばあれがおちんちんソムリエを取るためのリビドーになったんだと思う。 「さぁ、みんな立ち話もいいけど、そろそろ席に座りましょうか。今日はみんなでお茶会を楽しみましょうね」 私の座らされたテーブルは地獄だった。 隣にメアリー様、斜め前に藤蘭子会長、そして私の目の前には渦中のくくりさんが座っている。 まぁ、ぶっちゃけどのテーブルに座っても地獄だったんだけど、この席よりかは多少はマシじゃないかな。 緊張で持っていたティーカップがカタカタと震える。だって私、明らかに場違いじゃん……。 はっきり言ってコーヒーの味なんかわからないし、その後、自分でも何を話したのか覚えてもいない。 ただ一つ覚えているのは終始、あくあ君の話で盛り上がったという事実だけだ。 「それじゃあまたね」 時刻は夕方、お茶会は無事お開きとなってそれぞれが帰路に着く。 ちなみに店を出たら信じられないほどのSPが周囲に居て、喫茶店の前には黒い高級セダンが運転手付きで列を成していた。ねぇ、やっぱりこれ経団連の会合か何かだよね? 「くくりさんまたね。久しぶりにお話しできて楽しかったわ」 「そうね。とは言っても一昨日も一緒にゲームしたばっかりじゃない」 マジ? メアリー様ゲームなんてするんだ。 と思ってたら、2人ともシロ君の影響でEPEXをしているらしい。 ちなみにくくりさんの使用キャラはシーラと呼ばれる殺傷力の高いミニガンを扱うキャラで、メアリー様はファンキーなキャラクターで有名なマッドネスマギーを使うそうだ。やべぇな、ヤる気ありすぎでしょ。とてもじゃないけど高貴な人達が使うキャラクターではない。 「そういえば来年から貴女も乙女咲ね。先におめでとうと言っておくわ」 「ありがとう」 メアリー様はくくりさんの耳元に顔を近づけると、周囲の人には聞こえない様に2人で二言、三言会話を続ける。一体何を話して居るんだろう……。少し気になったけど、プライベートな事だろうから聞かないようにほんの少しだけ距離を離した。報道関係者としてはだめなのかもしれないけど、何でもかんでも伝えればいいって事はないと思うんだよね。 「それじゃあ私たちも行きましょうか」 「えっ? 逝くってどこに!?」 なんかこの流れも2回目のような……。 全員を見送った後、私達は再び2人きりになった。 「もちろん孫娘たちの新居よ」 「は!?」 「さぁ行きましょう!!」 「うぇっ!?」 もちろん私如きに拒否権なんかあるわけがない。 一応念の為に嗜みに連絡を入れると、なんか捗るとあくあ様が一緒にMVを撮り終わった後らしく、ついでだから検証班の全員で揃って新居にお邪魔する流れになってしまった。 嗜み……私ですらギリギリアウトなのに、捗るなんて存在自体が完全にアウトでしょ。あんな奴をメアリー様に会わせていいの? 不敬罪で撃たれても流石に守りきれないよ? 何もなければいいけど……なんて事はないよね。うん。 「よっしゃ、雪白えみり、2人の新居祝いに腹踊りします!」 ふう……私ちょっとコイツの事を舐めてたわ。 あと秒で止めた姐さんナイス。 「あはは、じょ、じょーだんですって、だから姐さん、その殺気を抑えましょう。人が死にます。姐さんの殺気だけで私の心臓なんて簡単に止まっちゃいますから、ね、ね。……って、アレ? おま、ホゲ川じゃないか! 生きてたんだなぁ。よかったよかった」 「勝手に私を殺すな!」 全くこいつは……。 「楓さんお帰りなさい。それにお婆ちゃんも、来てくれてありがとう」 「結婚式以来ね、新婚生活には慣れたかしら」 メアリー様は嗜みの事をギュッと抱き締める。 おぉう、良かったなぁ。スターズじゃやっぱり人の目があるからこういう事は気軽にできなかったらしいし、こっちに来て初めてただの孫とお婆ちゃんとして再会できたんだと思うと少しうるっときた。 ちなみに涙脆い姐さんと捗るは普通に泣いてたし、あのペゴニアさんさえもそこはかとなく涙腺が緩んでいる気がする。 「改めてみんなようこそ新居に、今日はゆっくりしていってね」 嗜みの話によると、まだ少し仕事が残ってるあくあ君は、今日はみんなで食事をして帰るそうで何時もより帰りが遅れるそうだ。 なんとなくだけどあくあ君はそういう事にして、嗜みやわたしたちに対しても気を遣ってくれている気がする。 そういうあくあ君の優しさに対して、もう何度、好きになったのかも数えきれない。だからこそ、そんな優しい素敵な人と結婚できた嗜みは本当に良かったなと心の底からそう思った。 「それじゃあ改めて、かんぱーい」 「「「「「かんぱーい」」」」」 こうして私たち検証班4人+お婆ちゃんとメイドさんによる新居祝いのパーティーが始まった。 ************************************************ 次回は新居訪問回かな。 本当は検証班とペゴニアさんだけだったけど、話の流れでお婆ちゃんも追加します。 ちなみに、おひいさまはただの高貴な人なので悪しからず。 Twitterやってます。更新情報など、遅れるときや臨時更新もこちらでご連絡しています。 https://mobile.twitter.com/yuuritohoney 姐さんの休日、森川の1日、4人のバーベキューなど、本編でやらなかった話を公開しています。 fantiaは挿絵あり、fanboxは挿絵無しです。 https://fantia.jp/yuuritohoney https://www.fanbox.cc/@yuuritohoney 白銀カノン、進展状況報告。 お婆ちゃんやペゴニアを含めた6人の会話は盛り上がった。 捗るが一瞬でお婆ちゃんに馴染んでるのは今更何も言わないけど、チンポスキーなんでそんなにお婆ちゃんと仲が良さげなの? 私が居ない間に2人の間で一体何があったんだろう……。 そんな事を考えていたら、お婆ちゃんが私の方に寄ってきて声をかけた。 「時にカノン、例の最優先事項の進展状況はどうなっていますか?」 「え?」 例の最優先事項? 進展状況? 私はお婆ちゃんの言っている言葉の意味がわからずに首を傾ける。 「え? じゃありません。全く淑女ともあろうものが、そのような間抜けな声を出してはダメですよ」 お婆ちゃんの真剣な表情に背筋がピリリとする。 こんなに真剣なお婆ちゃんの顔を見るのは重要な公務の時くらいだ。 只事ではないと感じた私は姿勢を良くして居住まいを正すと、お茶を飲んで乾いた喉を潤わせる。 「それで、私とあくあ様の……じゃなかった、私の可愛い曾孫は何時になったら見れるのですか?」 お婆ちゃんの一言に私は飲んでいたお茶を噴き出しそうになった。 「ひ、ひひひひひひ曾孫ってお婆ちゃん一体何を!?」 慌てすぎて持っていたコップを落としそうになったけど、傍に控えていたペゴニアが瞬時にコップをキャッチした。 ナイスキャッチィ! って、お婆ちゃん!? 今さっき、私とあくあ様って言わなかった!? お婆ちゃんは気のせいですよみたいな顔して誤魔化してるけど、さっき絶対に言ったよね? 私の気のせいなんかじゃないはず……。 「はぁ……その様子ではあまり上手くいってないようですね。それで貴女は今までに何度、あくあ様から胎に精を出されたのです?」 「ぜ……ゼロ回です」 お婆ちゃんはこの世の終わりみたいな絶望した顔をして天を仰ぐ。 その隣で姐さんは顔を真っ赤にして固まり、反対側では捗るとチンポスキーが興奮した様子で話を聞いていた。 だって仕方ないじゃない! 初めてのエッチの時は悲しい行き違いであくあはゴムをつけてたし、帰国した後はしばらく手続きとか新居の準備とかCRカップとかで別居してたんだし、この前は深雪さんとの流れでちょっとだけエッチなことできたけど、日中は学校あるし、授業が終わった後は文化祭の準備したりとかで忙しかった。 それに加えてあくあなんて、その後にハロウィンイベントに向けて準備してたり、他のお仕事やってたり、帰ってきてからも筋トレとかダンスの練習とか台本の確認をしてたかと思えば配信したりするし、仕事に対してとてつもなくストイックすぎるのよ……。 確かにこんなに頑張ってるからあんなすごいパフォーマンスが毎回できてるんだって知る事ができたのは嬉しかったけど、この前なんて勇気を出してエッチなベビードールを着てお部屋に行ったら、すでに疲れて爆睡してたんだよね。 起こすのは申し訳ないから、ほんの1時間くらいこっそり添い寝してから出てきたけどあれはあれで幸せだった。だってあくあが起きてたら緊張するけど、寝てたら色々とじっくり見れるし、手だってこっそり繋げるしね。 「え? 2人はしたのよね?」 お婆ちゃん……隣にいるチンポスキーと捗ると一緒になって如何わしいジェスチャーをするのは止めてください。 「はい、でも……」 私はお婆ちゃん達に事の経緯を説明する。 どのみち今日みんなには相談しようと思ってた事だからまぁいっか。 「なるほどね……。カノン、貴女の話を聞く限り、あくあ様に性欲はあるのよね? だってその……3回も出されたんでしょう? そんな話、初めて聞きましたよ」 そういえば深雪さんもそんな事を言っていた気がします。 あくあの精液の濃さや匂い、量やネバつき、射精時の勢いは他の男性のデータと比べると圧倒的らしい。 私もお顔にかけられた時、すごい勢いと量でびっくりしたけど、それ以上に私に対していっぱい出してくれた事が嬉しかったな。あのペゴニアですら、男性に射精されるのがこんなにも幸福なものだとは知りませんでしたって言ってたっけ。確かにあんなに出されたら自分の女性としての部分を全肯定してもらってるみたいで、女の子なら誰でも嬉しくなっちゃうよね。 私ですらあんなに幸せになったのだから、きっと自己評価が低い女の子ならあれだけで永遠の忠誠とか誓っちゃう女の子とか居そうな気がする。 それと前に既婚女性の間で夫の射精量の多さとかでマウントを取るザーメンマウントが社会問題化されてたけど、あくあの射精を見てたらちょっとだけわかる気がした。そりゃ自慢したくなるよね。 「ペゴニア、貴女から見てあくあ様はどのようなご様子でしたか?」 ペゴニアは真剣な表情で一歩前に出る。 「はい、実際に深雪様が来られた時にお嬢様への指導のどさくさに紛れて自らの胸を使って旦那様のものを処理したところ、私の大きな胸でも問題なく変わらない量を解き放ってくれました。むしろ大きい胸の女性の事に対して嫌悪感を抱くどころか、より興奮していたと思います」 「「「「おぉ……」」」」 お婆ちゃんと姐さん、捗るとチンポスキーの4人が感嘆の声をあげてどよめく。 今回は珍しく、いつもは冷静な姐さんですら前のめりになって興奮した様子でペゴニアの話を聞いていた。 ちなみにこの中では、姐さん>ペゴニア>捗る>お婆ちゃん>私>チンポスキーの順番で大きい。何がとは言わないけど……。なんとなく捗るに負けてるのは悔しいから、最近ものすごい勢いで研究されてるおっぱいが大きくなる方法を試してみようかな。ちょっと恥ずかしいけど、ペゴニアに頼んで後でマッサージしてもらお……。 「詳細は旦那様の名誉に誓って伏せますが、どうやら旦那様は甘えられる女性が好みのようで、年上で包容力のある女性を側室につけるのがよろしい気がします」 「ふむ……私の事ね。じゃなくって、そうなると候補は絞られてくるわね」 ちょっ、今、お婆ちゃん、私の事ねって言わなかった!? 私の聞き間違いだよね? 気のせいって事にしておこ……。 「他にも何かそういった重要な情報はあるかしら?」 「はい。文化祭での出し物を話し合う時、旦那様は猫耳メイド喫茶を提案なさいました。つまりこういう事です」 「「「「おぉ〜!」」」」 ペゴニアは自分の頭につけた髪色と同じ猫耳を指差す。ちなみにメイド服のロングスカートからは尻尾が出てるけど、その尻尾ってどうやってくっついているんだろう? 以前、それをペゴニアに聞くと、乙女の秘密です。それにお嬢様にはまだお早いかと……って言われた。 「ペゴニア、カノンの侍女として、なんとしてもあくあ様にお手つきされる方向へと持っていくのです。チャンスがあればお妾と言わず、側室にまで上り詰めなさい。そして私とあくあ様の血が混じった御子のために、カノンとあくあ様の夜戦が行われる時には侍女として後方支援するのです」 流石はスターズの前女王陛下というべきか、全員がお婆ちゃんの話を聞き入る。 でもなんか最後らへんしれっと私とあくあ様って言ったよね? 今度こそ私の気のせいじゃないよね? 「あぁ、もちろん。あくあ様が嫌がる事をしたり、無理やりするのはダメですよ。相手をその気にさせるのです。それが一流の淑女としての嗜みですよ」 「あくあを」 「あくあ様を」 「あくあ君を」 「あくあさんを」 「旦那様を」 「「「「「その気に……」」」」」 うーん、確かにそうだよね。 そうなるとやっぱり私の方から頑張ってアプローチしないとダメだし、恥ずかしがってる場合ではない。 「いいですか、カノン。こういう事はちゃんと女性からリードしてあげないとダメですよ。そのために今日は新居祝いとして、このスターズ王室秘蔵の本を貴女に渡しに来ました」 お婆ちゃんはバッグの中から古ぼけた本を取り出すと私に手渡す。 「対男性用戦略指南書」 私が本に書かれたタイトルを読み上げると、いつの間にやら周囲によってきていた捗る、チンポスキー、姐さん、ペゴニアの4人が私にさっさと本を開くように視線で促す。ちょ……ちょっと、これスターズ王室秘蔵の本なんだけど。 お婆ちゃんの方へと視線を向けると、構いませんよと笑顔で頷いた。 「すげぇ、ロイヤルエロ本だ!! 頼む嗜み! 一生のお願いだから後でコピー取らせてくれ!!」 「効果的なおちんちんの舐め方ですって!? これはおちんちんソムリエとしてじっくりと内容を確認しないと!!」 「確実に孕むための子宮の降ろし方と、子宮口の開け方のトレーニング方法……これで30を超えていても妊娠できるですって……?」 「理想的な騎乗位での腰の振り方、代々女王のみに受け継がれてきたロイヤルクイーン種付けプレスですか。これは効果的ですね。女性側の体力が続く限り半永久的に搾り取れそうです」 スパーン! 私は勢いよく本を閉じた。 そのせいで捗るが指を挟んで痛そうにしていたけど、自業自得なので仕方ない。 「こ、これは後でじっくり1人で読みます」 「嗜みのケチ、むっつり、どうせ後で1人でロイヤルエロ本読んで嗜むんだろ!」 捗る、さっきからテンション上がりすぎて、私の事を嗜み呼びするのを連呼するのやめなさい。お婆ちゃんにバレたらどうするのよバカ!! そもそもロイヤルエロ本とか恥ずかしい名前をつけないでよね!! 「そして大いなる目的を達成するためには、これとは別にあくあ様の事をより深く知っていかなければいけません。ペゴニアには引き続き調査の方を頑張ってもらうとして……カノン、貴女、ちゃんとあくあ様のお部屋の中はチェックした?」 私は首を左右に振る。だって、間違ってスケジュール帳とか見ちゃったら話したくてうずうずしちゃうもん。我慢するとは思うけど、私だって1人のファンとしてみんなと同じ様に楽しみたいし……。 「それではダメです。旦那様のお部屋を直ぐにチェックし、その変化に気づく事も妻としての大きな役目なのです」 「で、でも、本人が嫌がったら……」 あくあのご家族の話を聞いた限り、家族はあくあの部屋に結構入り浸っていたらしいけど、嫌がられたって話は聞いていない。だから多分、あくあは私が部屋に入ってもあんまり嫌がらないと思う。 「バレなければいいのです。それもまた妻としての資質の一つなのですから。ほら、早速行きますよ」 「「「おお〜!!」」」 おぉ〜じゃないでしょ!! 姐さんだけはどうしようかと狼狽えていたけど、相手はスターズの前女王だから姐さんだって困るよね。本当にごめん。その一方で捗るとチンポスキーとペゴニアの3人はノリノリすぎにも程がある。捗るなんて流石は嗜みのばあちゃんだぜとか言ってるし、あのアホだけは差し違えてでも止めないと。 「というのは冗談で、ちゃんと許可は取りなさい。こういう風にね」 「「「「おぉ〜!」」」」 お婆ちゃんに促されてペゴニアは自分の携帯の画面をみんなに見せる。 そこには、ついでにお部屋のお掃除していいですかというメールがペゴニアからあくあに送られていた。それに対してあくあは、全然いいですよとメッセージを返している。もう! 相変わらず警戒心がないんだから! 私も相当ポンコツだと思うけど、あくあは確実に危機感をどこかに置き忘れて来ちゃってるよ。 ペゴニアも紛失届出しておきましょうかじゃないでしょ。っていうか私の考えてる事が読まれてる!? 「それではいざ行かん。我らがあくあ様のお部屋の中に!」 「「「「「おおっ!!」」」」」 まぁ乗るしかないよね。このビッグウェーブに。私だってまだじっくりとお部屋の中見た事ないもん……。 「ヤベェ、匂いだけで処女受胎しそう」 「あっ、ちょっとだけお漏らしちゃったかも、後でおトイレ借りよ」 「こ、ここがあくあしゃんのおひぇや……」 「旦那様のこの匂いをポリ袋に詰めて売るだけでひと財産築けそうですね」 こら! ペゴニアの話を聞いて、捗るはポリ袋ありますかと聞くんじゃない!! あと姐さんはポンコツにならないで! もう姐さんくらいしか頼れる人はいないの!! 「んっ、おかしいわね。もう閉じてたはずなのに……」 お婆ちゃん!? 私がびっくりした顔をしていると、お婆ちゃんは悪戯成功と言わんばかりに悪い笑みを見せた。 も、もー! 本気で信じた私が馬鹿みたいじゃない! って、冗談だよね? えっ? マジ? うわあああああ、わからない。お婆ちゃんに表情だけでいいように弄ばれてる気がする。 「ベッドの下にエロ本なし!!」 「あんたじゃあるまいし、そんなところに隠すわけないじゃん。ここはやっぱり本棚でしょ。木を隠すなら森の中って言うしね。ここはドーンとおちんちんソムリエの私に任しておきなさい!」 もちろん本棚にもエロ本なんてありませんでした。 そもそも男の子ってエロ本なんて持っているのかな? そういう本はいっぱい出版されててコンビニとかでも馬鹿みたいに売ってて幼稚園児でも買えるけど売れてるの見た事ないよ? ちなみに売れなさすぎて、小学4年生とかいう釣りタイトルつけて売ろうとした会社は行政指導が入ったとかなんとか……。出版会社曰く、実際に小学4年生の女児しかモデルに使ってないから嘘ではないと主張してたけど、アレどうなったんだっけ。まぁ、どっちでもいいか。 「ベッド……あくあさんのベッド……」 あくあの使っているベッドを見下ろし何かをつぶやく姐さん。 一見すると固まっているように見えるが、その隣を通り過ぎるようにダイブしようとした捗るの首根っこを掴んだところを見ると脳とは別に体が勝手に動いているようだ。ちなみにその反対側をとびこもうとしたチンポスキーも同じように確保されている。流石です姐さん。 「姐さんお願いします。ほんのちょっと、ほんのちょこっとでいいから、枕にうつ伏せになって軽く深呼吸するだけでいいんで!! 間違っても自分のよだれを擦り付けようだなんて、そんな卑猥な事は考えてませんから」 「姐さん別に変な事はするつもりはなくてですね。その軽くお布団をぐるりと巻いて擬似セッ……ちょっぴり体を温めたいだけなんですよ。ほら、ちょっと姐さんの辺りとか冷えてきてませんか?」 全く何考えてるのよこの2人は……。あと、姐さんの周辺が冷えてきてるのは絶対に、はしゃぎすぎてる貴女達2人のせいだから。 「ただいまー」 遠くから聞こえてきたあくあの声に全員の体がビクンと反応する。 まずい。あくあが帰ってきた! 私たちは全員で顔を見合わせると、無言で頷いて慌てて下の部屋に降りる。 「あっ、お婆ちゃん。久しぶり」 「久しぶり、最近ちょっと冷えてきたけど体調は壊してない? 美味しい物ちゃんと食べてる? 少しでもカノンに不満があったり、カノンの事で悩んでる事があるならすぐに相談してくれていいのよ」 流石お婆ちゃん、さっきまであんな事してたのに今は平然としてる。 「あっ、森川さん帰ってきてるって聞いたけど、本当だったんですね。無事に帰ってきてくれて良かったです。みんな、森川さんどうしたんだろうって心配してたんですよ」 「あくあ君が私を心配……あ、ありがとう!」 あくあはチンポスキーに話しかけた後に、改めて姐さんや捗るにも声をかける。 「桐花さん、えみりさんもさっきぶりですね。桐花さん、もう仕事は終わったんでお互いに楽にしましょう。えみりさんも今日はありがとうございました」 あくあが皆と話している間に、ペゴニアが飲み物を改めて用意してくれたので、私たちはあくあを含めて改めて新居祝いの乾杯をした。まぁ、乾杯と言っても私たちは未成年だし、周りも気を遣ってお酒ではなくジュースを飲んだりしている。 あくあが来てからは、みんなさっきまでと違って普通に会話してたので、純粋に談笑し合って楽しんだ。うん、やっぱ女同士だとすぐに下品な方に話が進んじゃうけど、本当はこれが普通だよね。 「それじゃあそろそろ……」 みんなが帰ろうとしたその瞬間、もう何もないだろうと私が油断していたら、あくあがまたとんでも無い事を言い出した。 「あれ? お婆ちゃん泊まっていかないんですか?」 「えっ? ……いいの、かしら?」 「はい、部屋も余るほどいっぱいあるし、そっちの方がカノンだって嬉しいでしょ」 「え、あ……うん」 確かにお婆ちゃんとゆったりと一緒に過ごせるなんていつ以来だろう。 そもそも王宮にはいろんな人がいっぱいて、こんなに近しい距離感で家族の誰かと長い時間一緒に居る事なんてなかった。だからほんのちょっとだけ嬉しくて……ううん、すごく嬉しい。 男の人なんてこういうの絶対に嫌がりそうなのに、あくあの優しさに心がぽかぽかした。 「じゃ、じゃあ、お言葉に甘えちゃおうかしら」 「いくらでも甘えてくださいよ。なんなら日本にいる間はずっと居てくれていいんですから。ね。カノン?」 「あ、ありがとうあくあ」 どうしよう。せっかくお婆ちゃんが泊まってくれるのに、心がキューンってなって、あくあの事が好きになりすぎてエッチしたくなっちゃったかも……。我慢、できるかな? そんな呑気な事を考えていたら、あくあの更なる追撃が私たちを襲う。 「あっ、どうせなら皆さんも夜遅いし、今晩は泊まって行きますか?」 ふぁっ? 泊まる? 誰が? 何やらとんでもない事を言い出したあくあを止められる人なんてここにはいない。 「えっ? これってえっちのお誘いじゃ……ごめんなみんな。ふざけた捗るタイムは終わりだ。今から本気の雪白えみりで行く」 「もしかしてあくあ君からのプロポーズ!? 寿退社するかもって後で上司に電話入れとかなきゃ、あと結婚情報誌もネット注文しとこ」 「待って待って! それって、この家に住めよってことですか? あくあさんだめよ。私はマネージャーで貴方はタレントなんだから……そんな……」 「ふぅ……旦那様ってやっぱり本物なんですね。みんなが油断したタイミングで、定期的に白銀あくあである事をわからせてくるなんて流石です。このペゴニアも喜んで尻を突き出して屈服しますよ」 ふざけた捗るタイム? 本気の雪白えみり? や、やばい、捗るからいつもの遊んでる感じが消えてるぅ!? 戻ってきて捗る。私たちのふざけた捗るを返してえええええ!! 「うん、いくら男の数が少ないと言っても、こんな遅い時間に、みなさんみたいな若くてか弱くてお淑やかな綺麗な人を帰すのはちょっとね。その、家に俺が居てもいいのならだけど、泊まって行きませんか? 俺もそっちの方が安心しますから」 「わ、わわわわわ若い、30の私が若い……」 「か弱い? このゴリ川と呼ばれた私がか弱い……」 「お淑やか……そっか、私お淑やかだった……」 おーい、みんな帰ってきてー!! 後、捗るはお淑やかの意味を辞書で調べなさい! それ絶対に、貴女じゃないから!! はっきり言って、その日は本当に色々あった。 まずあくあの着替えを覗こうとしたチンポスキー。 お風呂中のあくあに、背中を流す体で全裸で突撃しようとした捗る。 寝ぼけた振りをしてあくあの部屋に行こうとした姐さん。 躊躇なく下着姿で夜這いに行こうとする捗る。 私達も行きましょうと言ったペゴニアとお婆ちゃん。 寝起きにさり気なくあくあと一緒におトイレに入ろうとする捗る。 って、大半、捗るじゃん!! こいつは本当にもー! もーったら、もう!! 結局、私は一睡もできなかったけど、おかげですやすやと眠るあくあを守る事ができた。 私はあくあを守るために、あくあの部屋でベッドに忍び込んで一夜を共にしたのである。 もちろん一夜を共にしたと言っても、勝手にベッドに潜り込んだだけだからセックスしたとかではない。だって、扉の向こう側には聞き耳を立てている出歯亀が5匹もいるもの。とてもじゃないけど、できるわけがない。 翌日、目が覚めたあくあと視線が合った時は恥ずかしくなったけど、そのおかげであくあと軽くだけどキスできたから良かった。そ、それに……お婆ちゃんが帰国した後に、エッチしようねって約束してくれたから、私としては頑張った方だと思う。 「カノンさん、おめでとう……!」 「良かった、本当によかったね……!」 「感動した! あと本番の時も見守らせてください。おなしゃす」 「頑張ったわねカノン」 「お嬢様はやればちゃんと出来る子」 みんなさー、なんか拍手して無理やり良い方向に話を持って行こうとしてない? それと捗るだけはしばらく家来るの禁止ね。 「それじゃあ行ってきます」 「お婆ちゃん、また後でね。家は自由にしてくれて良いから」 「ええ、2人とも学校頑張ってね」 私はみんなを家から送り出すと、お婆ちゃんだけを家に残して何時もの様に3人で登校した。 ************************************************ おまけ 例のマッサージ。 ペゴニア「それでは失礼しますお嬢様」 カノン「んっ……ペゴニア、本当にこんな事で胸が大きくなるのかしら?」 ペゴニア「はい、リンパを刺激する事で血液の回りを良くさせる事がバストアップに繋がるそうです」 カノン「あっ……だめ」 ペゴニア「ふふっ、お嬢様はここが弱いのですね」 カノン「んんっ、こら、ペゴニア、ダメって言ってるでしょ」 ペゴニア「あっ、お嬢様っ……」 カノン「やっ、ペゴニア、それ以上はダメ、変な気分になっちゃう」 ペゴニア「気持ち良くなられても良いのですよお嬢様。その時はペゴニアが発散させてあげますから」 なお、ここからは有料コンテンツとなっております。なんちゃって。 Twitterやってます。更新情報など、遅れるときや臨時更新もこちらでご連絡しています。 https://mobile.twitter.com/yuuritohoney 姐さんの休日、森川の1日、4人のバーベキューなど、本編でやらなかった話を公開しています。 fantiaは挿絵あり、fanboxは挿絵無しです。 https://fantia.jp/yuuritohoney https://www.fanbox.cc/@yuuritohoney 白銀あくあ、乙女咲学園高校1年A組のみんな。 スターズから帰国した後、ずっと気がかりだった事があった。 「黒上さん、鷲宮さん、ちょっといいかな?」 「は、はい、かまいませんわ」 「私も大丈夫よ白銀くん」 お昼休み、いつもならとあや慎太郎、もしくはカノンやペゴニアさんと一緒にご飯を食べる時間だけど、今日はみんなに断りを入れてから、学食のテラスで食事している黒上さんと鷲宮さんのところにやってきた。 「2人にちょっと聞きたいんだけど、胡桃さんって最近学校に来てないよね? 俺、胡桃さんと同じ家庭科同好会だし、何よりもクラスメイトだから心配でさ。2人なら事情を知ってるんじゃないかって声をかけさせてもらったんだけど……」 胡桃さんは深雪さんどころかカノンより前に俺に告白してくれたのに、今思えば俺は彼女に対してとても不誠実な対応をしていたと思う。言い訳になるけど、あの頃はあまり誰かと深い関係になろうとも思ってもいなかったし、その後は仕事で忙しかったり夏休みを挟んだりした事もあって、自然と胡桃さんとの事はタイミングを失ってしまった。 だけどカノンや深雪さんとの話し合いもあって、勇気を出して告白してくれた彼女とも改めてちゃんと向き合わなきゃと思っていたのに、俺が学校生活を再開してから胡桃さんは未だに1日たりとも学校に来てない。 「ココナさんはその……今、病院に入院してますの」 病院? 入院? 鷲宮さんから返ってきた言葉に、俺はびっくりして固まる。 俺がスターズに行く前は元気そうだったのに、いったい俺がいない間に彼女の身に何があったというのだろう? 事故かそれとも病気か……とりあえずお見舞いに行けるのなら行きたいと思った。 「ごめん。言いにくかったら答えなくていいんだけど、それって病気? それとも事故? もし、お見舞いに行けるのなら行きたいと思うんだけどダメだろうか?」 鷲宮さんはもう一度黒上さんと顔を見合わせると、お互いに小さく頷いて俺の方へと視線を戻す。 2人の口からゆっくりと言葉を選びながら語られた重苦しい事実に、俺は言葉を失ってしまった。 胡桃さんは幼い時から内臓の一つに大きな問題を抱えているらしい。 今回、彼女はそれを解決するために移植手術へと踏み切ったそうだ。 「お、お願いします。白銀様、手術前に一度でいいからココナさんのお見舞いに行ってはくれないでしょうか?」 「私からもお願い。白銀くん、本人は知らせないでって言ってたけど、扉越しでいいから声をかけてほしいの」 胡桃さんの手術予定日は10月の30日、文化祭の一般開放日に手術をするそうだ。 医療の進歩によりほぼ間違いなく移植手術は成功すると聞かされているそうだけど、何事も100%確実に上手く行くというわけではない。それは前世で不慮の事故で亡くなってしまった自分には痛いほど理解できた。 「わかった。2人が大丈夫なら、今日帰りに一緒に病院に行ってくれないかな?」 「はい、私は構いませんわ。私のわがままを聞き入れてくれてありがとうございます」 「私も構わないわ。ありがとう白銀くん」 午後の授業が終わった後、俺はカノン、とあ、慎太郎、そしてついでにペゴニアさんを呼び止める。 今後のことも考えて4人には胡桃さんが入院している事だけを説明し、今日は病院にお見舞いに行くとだけ伝えた。 みんなも一緒にお見舞いに行きたいと言ってくれたけど、あんまり大人数で病院に押しかけるのも良くないかと思って、今回は俺とカノン、それにペゴニアさんを含めた3人でお見舞いできないかと、改めて黒上さんと鷲宮さんに相談する。 2人の了承はもらえたが、実際に会えるかどうかは2人が本人に会ってからだからわからないと言われた。 俺たちはそれでも良いと言ったけど、一つだけ気がかりな事がある。 さっきみんなに胡桃さんの話を伝えた時に、ほんの少しだけカノンが動揺している様に見えた。カノンは転校してきたばかりで胡桃さんとは面識がないと思っていたけど、もしかしたら知り合いなのだろうか? 最初に私も一緒に行っていいかしらと聞いてきたのはカノンだったし、俺が知らないだけで2人の間には面識があるのかもしれない。 「みなさんこちらですわ」 俺たちが病院に到着すると軽く院内がざわついた。 最近はいいですともみたいな地上波の大人気テレビ番組にも出てるし、月9やニチアサにも出ている。何よりもカノンと結婚した事で、俺の事を知っている人やファンも相当いるのだと思う。 だから俺は他の人に迷惑がかからないように、軽く会釈をすると人差し指を唇に当てて、シーッと言うジェスチャーをする。みんなすぐに理解してくれたのか、それをすると一瞬で静かになってくれた。でも窓口の人たちは別にコソコソ話さなくてもいいんですよ? 業務があるのだからいつも通りにしてください。 「あそこが胡桃さんの入院している病室ですわ」 鷲宮さんが指差した先を見ると、ちょうどそのタイミングで白衣を着た女性が胡桃さんの入院している病室から出て来る。その人は俺の方を見ると完全に動きを停止した。 「えっと、皆様に紹介しますわ。胡桃さんの主治医を務めてくださるマリア・ロウリィ・マクレーン先生です。マリア先生すみません。こんなにいっぱいで押しかけてしまって、胡桃さんと同じクラスメイトの皆さんですわ」 マリア先生はステイツのお医者さんで30代前半とまだ若いにも限らず、外科医のスペシャリストとして自らの技術を広めるために国家間の特別交流プログラムを利用してこの国に来てくれたそうだ。 俺の居た世界では、外国のお医者さんが日本で手術をしようとしたら、日本で医師免許を取らないと手術できないけど、どうやらこの世界ではそういったルールはないらしい。 この世界では研究や医療分野の交流が盛んで、食糧問題やエネルギー問題などの解決のために、技術の進歩という幅広い共通課題をあげて積極的な国家間の協力・交流体制がとられているようだ。 「安心して、彼女の手術は100%成功させてみせるわ。我が神に誓って……」 敬虔深い人なのだろうか、マリア先生は俺の方を見つめたまま軽く会釈するとその場を立ち去った。というか瞬きもせずにずっと俺の事を見ていたけど、な、何かあるのだろうか? もしかして俺の顔から病気のシグナルが出てるとか……最近、カノンからも頑張りすぎないでって言われたし、気をつけるようにしよう。 「ココナさん、お見舞いに来ましたわ」 「ココナちゃん入るわよ」 先に黒上さんと鷲宮さんの2人が病室に入る。 俺たちは外の通路で待機しつつ中の様子を伺うが何の反応もない。 暫くして病室の中から出てきた鷲宮さんと黒上さんは、浮かない表情で首を左右に振る。 「だめ……だ、そうですわ。今は会いたくないって」 「ごめんなさい。連れてきたらどうにかなると思ったんだけど……私達の見通しが甘かったみたい」 「そっか……」 急に押しかけて来たのはこちらだし、仕方ないよな。 せっかくだから扉越しにでもいいから声をかけられないかと聞こうとしたら、カノンが何かを決意した表情で一歩前に出る。 「ちょっと待って、私が説得するわ」 「え? あ……カ、カノンさん、待ってくださいまし」 カノンは2人の隣をスタスタと歩くと病室の扉に手をかける。 鷲宮さんや黒上さんが慌てて制止しようとしたら、ペゴニアさんがスッとカノンと2人の間に体を滑り込ませた。 「大丈夫。お嬢様はやると言ったら必ずやるお人ですから、どうかお嬢様に全てをお任せください」 珍しく真剣な表情のペゴニアさんの言葉からは、カノンに対する絶対的な信頼が感じられた。 俺は2人の意思を汲み取って、鷲宮さんと黒上さんの肩をポンと叩く。 「俺からも頼む。2人とも、カノンの事を信頼して任せてあげてほしい」 2人は顔を見合わせた後、小さく頷く。 カノンが病室に入ってから暫くすると、扉の向こうから聞き覚えのある声が聞こえてきた。 「あくあ君……」 いつもの胡桃さんからは想像できないほど元気がない声にますます心配になる。 「今日は来てくれてありがとう。でも……ごめんね。今の私の姿、とてもじゃないけどあくあ君には見せられないから」 胡桃さんの声は震えていた。その心情を完璧に計り知る事は、病気で苦しんだ経験のない俺にはできない。 でも、胡桃さんの心が不安で押しつぶされて、今にも擦り切れてしまいそうなのは感じる事ができた。 「胡桃さん、話しかけてくれてありがとう。きっと今はすごく不安で辛いと思うけど、だからこそ手術が終わった後の事を考えて少しでも楽しくなる事を考えて欲しい。それと胡桃さんに対して、俺が何かできる事はあるかな? もし、俺に何かできる事があるのなら言ってほしい」 「あくあ君……」 俺は胡桃さんからの答えが返ってくるのを静かに待つ。 彼女からのほんの小さな声も聞き漏らさないように、耳に全神経を集中させる。 「胡桃さん、素直になって……大丈夫」 うっすらとカノンの声が聞こえる。どうやら胡桃さんに話しかけているようだ。 それから暫くして、胡桃さんは今にも消え入りそうなほど小さな声でボソリと呟く。 「大丈夫だよって言ってほしい……ちゃんと顔を合わせて、大丈夫だって……ううん、やっぱりダメ」 今にも泣いてしまいそうな胡桃さんの声を聞いた俺は、気がついたら病室の扉に手をかけていた。 彼女はちゃんと顔を合わせてと言った言葉を俺は聞き漏らさない。 「胡桃さん、開けるよ」 「えっ?」 俺はゆっくりと扉を開ける。 「あっ! あっ……ダメ、見ないで」 胡桃さんの顔を見て俺は驚く。 女の子はメイクで大分変わると聞いた事があるけど、すっぴんの胡桃さんは、そばかすがチャーミングな素朴な感じの女の子だった。 でも俺がびっくりしたのはそこではない。俺が喫茶店でバイトしていた時に、通り道で具合を悪くしていた女の子と胡桃さんが同じ人物であった事に気がついたからだ。 「胡桃さん、君はあの時の……」 「ご、ごめんね。内緒にしてて、でも、私自分に自信がないから……」 胡桃さんは肩を震わせて目からポロポロと涙を溢した。 隣にいたカノンは彼女の肩をそっと抱き寄せてさすってあげる。 「だから、いつの日か、あくあ君にあの時のお礼が言いたくて、変わりたくて、ダイエット頑張ったり、メイクのやり方勉強したりして、少しはマシな見た目に取り繕う事ができたら変わる事ができるんじゃないかって……」 ぽつり、ぽつりと、胡桃さんはこれまでの自分の事を話し始める。 その表情はどこか申し訳なさそうに、後ろめたさを孕んでいた。 「学校で再会した時、すぐに気がついて嬉しくなった。あくあ君はやっぱり他の男の子と違ってみんなにも優しかったし、だから私も頑張ったらどうにかなるんじゃないかって夢を見ちゃったの。でも……好きになれば好きになるほど打ち明けづらくなったわ。だって、あの時の、今の、この不細工な私をあくあ君に知られたくなかったから……!」 俺は手を伸ばすと彼女の両頬に触れる。そして真っ直ぐと彼女を向き合うように喋り始めた。 「そんな事はない。メイクをしていた時の胡桃さんもとても素敵だったけど、今の胡桃さんだって同じくらい素敵だよ。何よりもその事を打ち明けるのは凄く勇気のいる事だと思う。だから俯くんじゃなくて、努力をした自分に胸を張って欲しい。頑張った自分を褒めてあげようよ。ね? だからその綺麗な涙の雫は、もっと楽しくて嬉しい出来事を経験した時のためにとっておこう」 俺は、そんな理由で胡桃さんに泣いて欲しくなんてなかった。だって綺麗になりたいとか、自分のコンプレックスを隠したいって思うのは女の子として当然の事だからである。 それにアキオさんも良く言っていた。男が女の子を泣かせるのはベッドの上だけにしておけって。未だにその意味はわからないけど、何となくカッコよかったので覚えている。 俺もいつかはそんな男になりたい。だからそれ以外の事で女の子に泣いてなんか欲しくないんだ。 「それと……胡桃さんは化粧で隠していたけど、俺、女の子のそばかす好きなんだよね。だって可愛くて健康そうですごくチャーミングじゃん」 「え……あ……う……」 胡桃さんは顔を真っ赤にして、俺の事を見つめたまま固まってしまった。 ふと思ったけど、あの時も胡桃さんは顔を隠すような素振りをしていたし、この世界なら他の男の子にそばかすを揶揄された事があるんじゃないだろうか。それならと思って、俺はもう一言付け加える。 「だから他の男が言った事なんて気にするなよ」 そばかすが嫌いな人もいるかもしれないけど、好きな人だっているんだから、1人の男の言葉が全てではないと胡桃さんに知って欲しかった。ちなみに俺は本心しか喋らないので、そばかすが好きなのは事実である。 「う、うん……」 よかった。最初に見た時より心なしか顔色が良くなってる気がする。 その一方で隣にいたカノンは何故か顔が真っ赤になっていた。どうした、大丈夫か? 「ココナさん」 「ココナちゃん」 駆け寄ってきた鷲宮さんと黒上さんが胡桃さんの事をぎゅっと抱き締める。 いいな、こういうの。きっと胡桃さんにとって鷲宮さんと黒上さんの2人は、俺にとってのとあと慎太郎みたいなもんなんだろう。 「ここで話してたらみんなの迷惑になるから、病室の中に入りましょうか」 黒上さんの言葉で俺たちは病室の中に入る。ちなみに固まっていたカノンは、ペゴニアさんがぐいぐいと押し込んでいた。なんかさっきと違って、カノンの扱いが雑じゃない? 俺の気のせいかな? 「今日はあくあ君もカノンさんも、ペゴニアさんも、ありがとうね……」 しばらく病室の中で話し合った後、鷲宮さんと黒上さんはもう少し残るそうだけど、俺とカノン、ペゴニアさんの3人は先に帰る事になった。 帰り際、胡桃さんは精一杯の笑顔で手を振ってくれる。でもその笑顔は辛そうで、ただでさえ小柄な胡桃さんの体はいつもよりさらに小さく見えた。 俺に何かできる事はないだろうか。 いや、はっきり言って俺にできる事なんて何もないのかもしれない。 それでも彼女をほんのひと時でも不安な気持ちから解き放つ事ができたら……。 そんな事を考えていたら病院を出たタイミングで俺の携帯が鳴る。 発信者の名前を見ると猫山とあと書かれていた。 「もしもし、とあか?」 「うん、慎太郎も一緒にいるよ。お見舞い、どうだった?」 俺はどう答えていいのか返答に悩む。 そんな時、悩んでいた俺の手をカノンがそっと握ってくれた。 思ったようにしなよ。 カノンにそう言われた気がした。 ありがとう、カノン。 おかげで俺も覚悟が決まったよ。 「その事なんだけど、とあ、慎太郎、お前たちに話したい事がある」 「ちょっと待ってね」 とあは慎太郎も会話に参加できるように、スピーカーフォンに切り替える。 「時間がなくて悪いんだけど、2人に協力して欲しい事があるんだけど……」 「うん、いいよ」 「ああ、任せてくれ」 相談しようとした矢先に軽々しく了承されたので、俺は念の為に聞き返す。 だって今回は準備までにあまり時間がないし、俺が頼もうとしている事は2人への負担が半端ないからだ。 「おい、2人とも何をするのか聞かなくてもいいのかよ? もしかしたらとんでもない無理難題をふっかけるかもしれないんだぞ?」 「いいよ。どうせまた、何かかっこいい事やろうと考えてるんでしょ? それに無理難題なんていつもの事だしね」 「全くもってとあの言う通りだ。俺たちが何のためにベリルに入ったと思ってる?」 慎太郎は一呼吸置くと、少し恥ずかしそうに喋り始めた。 「白銀あくあがやろうとしてる事に共感したからだ。俺たちみんな、お前が目指してる未来が見たくなったんだよ。だから俺たちに手伝える事があるなら巻き込んでくれ。だってその……俺たちは友達だろ?」 「うんうん、慎太郎の言う通りだよ。だから……今日も、明日も、これから先も、僕達がヨボヨボのお爺さんになっても最高にかっこいい白銀あくあを見せてよ。ま、仕方ないから僕の前だけはカッコ悪いところも見せてくれていいけどね!」 お前ら……お前ら、本当に最高かよ!! 2人の言葉に胸の奥が熱くなる。 「わかった。慎太郎、とあ、俺は……俺は胡桃さんのためにしたい事がある。それは俺の自己満足かもしれないけど、そのためにお前たち2人の協力が必要だ。だからお前たち2人の力を俺に貸してくれ!!」 「ああ! サポートは俺たちに任せておけあくあ。だからどんなに時間無くても間に合わせて見せる!!」 「うん、あくあのやりたいコト、したいコト、僕たちがあくあをそこまで連れて行くから、どーんと任せておいてよ!!」 スマートフォンを握る手に力が入る。 「ちょっと! 何をやろうとしてるのか知らないけど、コソコソしてないで私にも協力させなさいよ!」 「ア、アヤナ!?」 いきなり会話に入ってきたアヤナの声にびっくりする。 「わ、私にも協力できる事なら、が、頑張ります」 「クレアさん?」 どういう事かと思ったが、そうか、文化祭の準備をしていたから2人とも教室の中で話してたのか。 そりゃスピーカーフォンだから俺たちの会話が聞こえてたっておかしくないよな。 「白銀君、胡桃さんの事で何かやろうとしてるなら私達にも協力させてよ」 「そうそう、男子のみんなより私達、女子の方がココナちゃんと仲がいいんだからね」 「頼り無いかもしれないけど、私達だってやるときはやるんだから!」 「そうそう私達もココナちゃんのクラスメイトなんだよ」 「何の役にも立たないかもしれないけど、少しでも私達が協力できる事があるなら頑張るから」 「まぁまぁ、ここは泥舟に乗ったつもりで任せておいてよ!」 「そこは大船でしょ! 泥舟って沈んじゃうじゃない! 縁起悪っ」 「はいはい、そこ2人、今はそういうのはいいから」 「あくあ君となら泥舟で沈むのも悪くないかも……」 「こら! 貴女は話を変な方向に持っていくな!」 クラスメイト達のわちゃわちゃとした元気な声が聞こえてくる。 もしかしたら俺がやろうとしていることはただの我儘で、自己満足なのかもしれない。 でも、それでも俺がやろうとしている事に、何も聞かずに手伝おうとしてくれるクラスメイトがこんなにもいる。 それくらいみんなも俺と同じ様に胡桃さんに何かをしてあげられないかって思っていたって事だと思う。 「ありがとうみんな。約束するよ。みんなのこの想い、全部、ちゃんと、余すところなく胡桃さんに伝えるから……だから、みんなの力を貸してくれ。今にも不安で心が押しつぶされそうになってる俺たちのクラスメイトの心に寄り添うために……!」 それから数日後、俺たちは手術前日に当たる前夜祭の日を迎えた。 前夜祭では本番を想定して、午前中はクラスのコスプレホスト喫茶に参加し、午後からは慎太郎と一緒に茶道部のお茶会に参加したり、とあと一緒に演劇部の演目に参加したりする。 そして夕方6時前、全てのイベントを終えた全校生徒が体育館に集まっていた。 「それではこれにて前夜祭は終わりだ。明日の文化祭本番もみんなで頑張ろう!!」 全校生徒の前で那月会長がそう宣言する。 「しかしその前に、今日を頑張ったみんなにサプライズプレゼントだ」 会長の言葉に、何も知らない他の学年やクラスの生徒達だけじゃなくて杉田先生以外の先生達もどよめいた。 壇上から振り向いた那月会長と目が合う。 本当ならどこかの時間で体育館を押さえようと考えていたけど、残念ながらステージが空いてる時間がなかったので、文化祭のスケジュール管理もしている那月会長に俺がやろうとしている事を相談した。 『わかった。それなら、なんとかして私がステージを使える時間を作ろう!』 それがまさかこのタイミングだなんて思ってもいなかったが、那月会長は俺との約束をちゃんと果たしてくれた。 担任の杉田先生も責任は私が取るから好きにやりなさいと言ってくれたし、今だってこの裏で俺のやろうとしている事に対して、他にも協力してくれてる人がいる。 だから……。 「みんなありがとう。それじゃあ行こうか」 俺は舞台袖でみんなの顔を改めて見渡す。 「た、たたたた頼りないかもしれないけど、後ろは任せて!」 「う、うん、初めてのステージは緊張するけどが、頑張る」 「あわわわわわ、覚悟決めろ私、ここでやらなきゃ女じゃねえぞ」 「オロロロ、オロロロロロロ」 「だだだだだ大丈夫、大丈夫大丈夫大丈夫」 とあや慎太郎はもう慣れてるから大丈夫だろうけど、やはり何人かの人たちは緊張しているようだ。 だから俺は敢えて壇上の方に振り向いて、みんなの前に自らの背中を見せる。 それに合わせるように、俺の隣にとあと慎太郎が無言で並ぶ。 隣にいたとあはいつもみたいに、ニッと笑うと、反対側にいた慎太郎はクールに、いや、熱い感情をひた隠しながら眼鏡をくいっと持ち上げた。カッコ良すぎかよお前ら。 「みんな、初めてのステージに緊張してる人も多いと思う。でもな……みんなが俺を、俺たちをこのステージに連れてきてくれたんだ。だから、余計な事なんて考えずに安心して俺達についてこい! 白銀あくあのステージに、よそ見してる暇なんてないって事を特等席から教えてやるよ!!」 そうだ、虚勢でもいい。胸を張れよ白銀あくあ。自信満々に前を向け! アイドル白銀あくあとして、そして1人のクラスメイトとして、お前が言い始めた事なんだから最後までカッコつけて見せろよ!! 「1年A組、行くぞ!」 腹の底から響くような気合の入ったクラスメイト達の声が後ろから返ってくる。 さぁ、行くぞ。ここからは俺の、俺たち1年A組の時間だ。 ************************************************ この後の話も上げようとしたけど無理だった……。 いつも通りの更新日になるか連日更新になるのかは不明なので、またTwitterで連絡します。 それと本編がシリアスだったので、らぴすの小話書きました。よかったらコチラも読んでください。 https://fantia.jp/yuuritohoney https://www.fanbox.cc/@yuuritohoney Twitterやってます。更新情報など、遅れるときや臨時更新もこちらでご連絡しています。 https://mobile.twitter.com/yuuritohoney 胡桃ココナ、私の王子様。 手術前日の夕方、病院で決められている面会時間の事もあって、リサちゃんとうるはちゃんは、前夜祭での自分の役割が終わった後にすぐに駆けつけてくれた。 18時過ぎにはお母さんが来るから家族と過ごす時間の前にと気を遣ってくれたのだと思う。 「2人ともありがとう」 「気にしないでくださいまし……わ、私達、友達でしょ」 「あらあら、リサちゃんったら恥ずかしがっちゃってかわいい」 2人との他愛のない会話のおかげで、不安で押しつぶされそうな心が一瞬だけ安らぐ。 次に2人と会うのは術後しばらく経ってからになるけど、私はまたこうやって元気に2人と会話する事ができるのだろうか。たとえ手術が成功したとしても、拒絶反応が出たり予後が悪くなる可能性は決して少なくはない。 それを乗り越えても短くないリハビリ生活が待ってるし、手術に成功して何十年と生きてる人もいれば5年も持たずに亡くなってしまう人もいる。 あぁ……せっかく2人といるのに、ほんの少しの事がきっかけでどんどんと悪い方向に考えてしまう。これは私の悪い癖だ。 たとえどんなにメイクで取り繕って明るい自分を演じたとしても、元々の地味で引っ込み思案だった性格は変えられないのかもしれない。そんな自分への嫌悪感に苛まれていると、誰かが病室の扉をノックした。 「入るわよ」 「はい」 扉をノックして入ってきたのは、主治医を務めるマリア先生だった。 「あら……お友達が来ていたのね」 マリア先生は普段、ボーッとした感じの親しみやすい人だけど、仕事になるとスイッチが入るのか、人が変わったみたいに凄くかっこよくなる。 先生は絵を描くのが趣味らしく、この前も病院の中庭で紅葉の絵を描いていたら子供たちに囲まれていた。 この病院には、その絵を含めて先生の描いた風景画が一杯ある。マリア先生のおかげで、殺風景な病院の中でもちゃんと季節を感じる事ができると長く入院してる人達も喜んでいた。 「それなら後で来るわ」 気を遣ってくれたのか、先生は反転して病室から出て行こうとする。 しかし次の瞬間、見覚えのある意外なものが扉の向こうから現れた。 私達はもちろんのこと、出て行こうとした先生もびっくりして驚いた顔をする。 「あ……」 「へっ?」 「え?」 「なんで?」 突然現れたポイズンチャリスにみんなで顔を見合わせる。 え? ちょっと待って、何で病院にポイズンチャリスがいるの!? 「俺についてこい」 マスクで少しくぐもった男性の低い声。ほ、本物だ。だって声があの天我先輩だもん。 つい最近、公式のインタビューでも自分が使う用に、ポイズンチャリスのスーツと同じ物を作ったって言ってたけど、これがそうなのかな? ポイズンチャリスこと天我先輩に言われるがまま連れ出された私達は、大きなテレビのあるエントランスに連れて来られる。 「あ……あれ……」 「ほ、本物かな……?」 「あれだけ身長が高いの天我君くらいでしょ」 「記念写真撮りたい……」 「握手とか頼んじゃダメかな?」 病院にポイズンチャリスが来ていることもあって、エントランスにはそのフロアに居た大半の人たちが病室から出て来ていた。その中には普段はあまり病室から外に出て来ない人だっているし、いつも暗い顔をしている人たちも心なしか顔色がよく見える。 すごい……。男の人だからとかじゃない、きっと天我先輩だからこんなにもみんなが穏やかな顔をしているんだ。あくあ君だけじゃない。きっと天我先輩も多くの人の心の支えになって、たくさんの人を笑顔にしているんだと思う。 「ココナ!」 「あ……お母さん!」 丁度、病院に到着したばかりのお母さんがびっくりして私のところに駆け寄ってくる。 お母さんも良く状況がわからないのか、天我先輩のポイズンチャリスを見て慌てふためいていた。 「ここに座ってくれ」 天我先輩が大きなテレビの前に椅子を並べてくれたので私達はそこに座る。近くにあったリモコンを手に取った天我先輩は、国営放送のチャンネルに切り替えて後ろに下がっていった。 一体何が始まるんだろう、私は両隣に居た2人と顔を見合わせる。 リサちゃんと、うるはちゃんも私同様に何も知らないのか、目をパチクリとさせていた。 「えぇっと、今から少し番組の内容を変更して、明日行われる乙女咲学園高校の文化祭、その前夜祭のイベントが特別に公開されました」 夕方のニュース番組、そのコーナーの中で、生徒会の那月会長とローゼンエスタ副会長が、それぞれの教室の出し物などを案内する映像が流れる。 その中にはもちろん私たちのクラス1年A組の映像もあった。 接客するあくあ君や、黛君、とあちゃんの映像が流れる度にフロアに居たみんなの歓声があがる。 その一方で私は文化祭に参加できなかった事に少し気持ちが落ち込む。私も、ちゃんと参加したかったな……。 「乙女咲学園高校の文化祭は今日金曜日が前夜祭で、明日10月29日と明後日30日は一般開放される予定です。既に抽選に当選されている方にはメールが届いているはずなので、皆さん忘れないように再確認してくださいね。それと今は前夜祭の閉会式が行われてる最中なんですが、今回は特別に現場の取材が許されたリポーターと中継がつながってるようです。現場の森川さーん、森川楓さーん」 テレビの画面に気の抜けた様子の森川さんの姿が映る。 それを見たみんながくすくすと笑い声を漏らす。 「ふふっ」 あまりの気の抜けっぷりに、私やリサちゃん、うるはちゃんも思わず笑みを零してしまった。 「森川さーん、おーい、森川しっかりしろ! もう映ってるぞ!」 「あっ、はい、はい!! こちら現場の森川楓です」 慌ててマイクを落としそうになる森川さんの姿を見て、みんなが笑い声を上げる。 国営放送なんてお堅くてつまらないって印象だったのに、なんでこの人だけはこんなに面白いんだろう。 それこそこれだけやらかしてたらクレームだって多いはずなのに、森川さんはあくあ君と会う前からそれを上回るくらいの応援する声が多い。それはきっと見てる人を笑顔にしてしまうくらい森川さんに魅力があるからだと思う。 「たった今、乙女咲学園高校の生徒会長より前夜祭終了の宣言が行われました。それと今から何かサプライズイベントがあるらしくて、そちらの方を中継したいと思います。それではどうぞ!」 カメラがステージを映す。 一体何が始まるんだろう……。 じっとその様子をみんなで見守っていると、あくあ君を先頭にとあちゃんや黛君たちが舞台袖から現れる。 乙女咲の生徒達も何も聞かされてなかったのか、ステージに現れた3人の姿を見てざわめいていた。 よく見ると3人の後ろからクラスメイト達がついてきている。リサちゃんとうるはちゃんは何も聞かされてなかったのか、私と同じ様にびっくりした表情で画面を見ていた。 「みなさん……今日は早く行けって、なるほど、そういう事でしたの……」 「ふふっ、私を出し抜くなんて、みんなやるわね」 うるはちゃんが怖い顔をしてる。見なかった事にしとこ……。 あくあ君はステージの中央に立つと一緒に入ってきたみんなの状況を確認してからマイクを手に持った。 「みんな、文化祭前夜祭はどうでした? 学校は楽しいですか? 毎日ちゃんと笑えてますか? 俺はすごく楽しいです」 あくあ君の問いかけに対して、乙女咲の生徒達も楽しかった、明日も楽しみと声を返す。 でも……森川さん楽しいって言ってるけど、あなた乙女咲の学生じゃないですよね!? 後、マイク切り忘れてるのか声が全部入ってるけど大丈夫!? 「それはきっと仲のいい友達だったり、クラスメイト達との何気ない日々の積み重ねだったりするんじゃないでしょうか?」 あくあ君の言葉にみんなが応える。私もテレビに映った画面を見ながら小さく頷く。 すぐに友達ができたのも嬉しかったけど、クラスメイトのみんなも優しかったし、何より学校に行けば大好きなあくあ君がいたから毎日がすごく楽しかった。 「だから今日はその事を歌にしてきました。聞いてください。作曲猫山とあ、作詞黛慎太郎で四季折々」 とあちゃんの綺麗なピアノのイントロ、その隣では黛君が指揮棒を振っていた。 よく見ると後ろのオーケストラに数人のクラスメイトが混じっている。楽器を弾けない子たちは、コーラスでも歌うのだろうか緊張した面持ちで立っていた。 『春夏秋冬、めぐる季節を君と一緒に重ねて行けたらいいな。さぁ、休みの日は何をしようか。君と計画を立てる休み時間』 韻を踏んでいるわけではないけど、少しゆったりとしたラップ調の歌。そういう曲をオーケストラに合わせるのは意外だったけど、歌詞がメッセージとなって心の中にスッと入ってくる。 『今日は帰り道にどこに寄ろうか、明日は朝から遊べるよね。週明けの憂鬱な学校も君と友達になってからは楽しくなった。何気ない日々の日常、こんなにも色鮮やかに彩られているのはきっと君のおかげだよ。春夏秋冬、この先もずっと君と過ごせたらどれだけ楽しいだろうか?』 とあちゃんのそっと触れる様な優しいタッチの心が洗われる様な美しいピアノの音と、一糸乱れぬ黛くんの的確な指揮にも感動したけど、クラスメイトの子たちが真剣な表情で演奏を頑張っている姿は、何よりもすごく心にくるものがあった。 『秋は近くの公園で君と紅葉を見よう。 冬はみんなでクリスマスを祝おう。 1年の終わりを君と過ごしたい、みんなで祝いたい。 来年の春にはみんなで花見をしよう。 その後の夏休みはみんなで海に行こう。 新しい季節も君と一緒に学校に通いたい、みんなで過ごしたい』 あ……だめ。自然と目から涙がこぼれ落ちていく。 サビの部分は、あくあ君とクラスメイト達による合唱だった。 視界の端に、同じタイミングで涙を流すお母さんの姿が目に入る。 もー、恥ずかしいよお母さん、でも、ちゃんと親子なんだなぁって嬉しくなった。 『季節がめぐる度に、君との楽しい思い出がまたひとつできる。たまには喧嘩したりする事もあるかもしれない。それもまた青春の1ページ。そうやってみんな仲良くなっていくんだ。だからずっと俺のそばにいてくれよ。君をもっと楽しませるって約束するから、俺から離れていかないで』 カメラが後ろの映像を映す。そこには入学してからここまでの映像が流れていた。 みんなで頑張った体育祭、応援団を務めたあくあ君と黛君、調理実習だったり普通の授業風景、お昼休みにみんなで談笑しながら一緒にご飯を食べたり……あぁ、学校行きたいな。 『辛いことはいっぱいあるかもしれない。涙を流した夜だって昨日だけじゃない。ごめんな。本当は寂しがり屋の君を1人にして。だけど、ほら、もっと周りをよく見て。俺だけじゃない。君の周りにはこんなにも多くの人がいる。ねぇ、今、君の隣には誰がいる? 春夏秋冬、新しい季節をみんなと過ごそう。君は1人じゃない!』 あくあ君の言葉にハッとした。 私の両手を、隣にいたリサちゃんとうるはちゃんがぎゅっと握ってくれている事に気がつく。 2人の顔を見たら、私と同じように涙を溢していた。 ずるいよ……2人とも私なんかよりずっと大人っぽくて、特にうるはちゃんなんていつもクールでお姉さんって感じなのに、そんな歳相応に泣いちゃう姿なんて知らなかったよ。 『来年の今頃は紅葉に彩られた場所でピクニックしよう。 冬はまたみんなでクリスマスを過ごそう。 初日の出を君と祝いたい、みんなでおみくじを見せ合いたい。 春にはみんなで新入生たちを迎えよう。 夏の暑い日にはみんなでプールに行こう。 ずっと君と同じクラスで居たいな、みんなで一緒に学校を卒業しようよ!』 コーラスを歌うクラスメイト達の顔がアップになる。みんな涙で瞳を潤ませていた。それでも声がブレないように、頑張って歌っている姿を見た私の感情がまた揺れる。 みんな、みんな、本当にカッコ良すぎでしょ。 あくあ君がかっこいいのはいつもの事だけど、こんなの反則じゃん……。 『何気ない日々の日常、たまには誰かの家で勉強会をしたり、結局みんなで遊んじゃったりして。そんなだらけた日々もきっと楽しい思い出になる。さぁ、明日はどこに行く? これからの楽しい日々を想像して。こうやって、何をしようかと考えるだけで楽しいよね。そして卒業した後もみんなで歳を重ねていって、何度だってみんなでまた集まって、くだらない話で馬鹿騒ぎするんだ』 教室にあくあ君が入ってきた時の事を思い出した。 あの時、私を助けてくれた王子様、そんな人と再会できた偶然。 私なんかが烏滸がましいと思うかもしれないけど、運命だって思ったの……。こんな私でも白龍先生が描くヒロインになれるんだって心が跳ねた。 あくあ君はやっぱりかっこよくって、せっかく一緒のクラスになったのに、私が追いつけないくらいのスピードで、どんどんと先に行っちゃって、それでも諦めきれなくて、苦しくて……。 この病気のせいで私は今までも色んな事を諦めてきたし、今思えば諦めることを積み重ねていく人生だったと思う。そんな私の中に残った、たった一つの気持ち。この気持ちだけは、絶対に諦めたくない! たとえ無理だってわかっていても、自分の全部を出し切って笑顔でダメだって言うんだ!! だから、だから……こんなところで死んでたまるか馬鹿野郎!! 生きる! 私は絶対に生きて、また告白するんだ。貴方の事が好きだって! 『さぁ、今日は何して遊ぶ? 明日はどこに遊びに行こうか? 今日も明日も、その次の日も、君と一緒なら楽しいだろうな』 とあちゃんのソロラップに会場が湧く。 たまちゃんの配信で、歌だけはあくあ君に負けたくないって言ってた事を思い出した。 男の子だってこんなに努力してる。同じなんだ、私達と……! 「本当は遊ぶために学校に来てます」 まさかのとあちゃんのアドリブに、みんなが笑い声をあげる。 とあちゃんは舌をペロリと出すとカメラに向かってウィンクした。 『週明けはちょっとだけ勉強しよう。 でもテストが終わった後はまた遊ぼう。 少し退屈な授業も君と一緒なら楽しい。苦手なテスト勉強も君と一緒なら乗り切れる』 さっきまで指揮棒を振っていた黛君のラップが続く。 凄い、歌だってそんなに得意な感じじゃなかったのにこんなに歌えるって事はそれだけ練習したんだ。 黛君だって変わろうとしている。だったら私も頑張らなきゃ! 「実は僕、本を読むのは好きだけど、勉強はあまり好きじゃないです」 黛君の呟きに、みんながええーっと声を出した。 これにはあくあ君やとあちゃんもびっくりした顔を見せる。 黛君、君、あくあ君並みに色々出てくるね!? 『今月はすごく楽しかったね。 来月はもっと楽しいといいな。 毎日がワクワクした気持ちになる。それはきっと隣に君がいるからだろう』 そして最後はまたあくあ君に戻ってくる。 あぁ、やっぱりかっこいいな……。 あくあ君は覚えてるかな。あの家庭科室の中で私が言った言葉。 確かにとあちゃんや黛君も素敵かもしれないけど、そうじゃないんだよ。私が恋をしているのはただ1人、アイドル白銀あくあでもなく、クラスメイトの白銀あくあでもない。あの時、私を助けてくれたただの白銀あくあなんだよ。 『きっと貴女と私、恋に落ちたタイミングは同じだと思うから……だから諦めないで。これは私の我儘なんだけど、待ってる事しかできなかった私とは違う景色を見せて欲しい。貴女なら、ううん、きっと貴女にしかできない事だから』 カノン様があの時の女の人だって聞いてびっくりしちゃったな。 私に正体をバラした彼女は全てをわかっていた。うん、そりゃそうだよね。 カノン様みたいな本物のお姫様と私なんかじゃ月とすっぽんくらい違うかもしれないけど、あの時、あの瞬間だけは、同じ人を好きになった、ただの1人の同い年の女の子同士だった。そんな彼女が言ってくれた言葉だから、どんな言葉よりも私は素直になれた。 私はお姫様にはなれないけど、それがヒロインになれない理由にはならない。 だったら答えは一つ、掴み取ってみせる。そしてカノン様と同じように胸を張ってあくあ君の隣に並び立つんだ!! 『今年はいい年だったねって君と笑い合いたい。 来年もいい年にしようねって君と笑い合うんだ。 だから……だから……!』 あくあ君の語気が強くなる。 最後の歌詞、おそらくそれは想定されたものじゃなかったのだろう。 それでも全てを感じ取ったとあちゃんと黛君が上手くメロディーをループさせてあくあ君に繋げる。 『君は1人じゃない。俺が居る。俺達が居る! 不安な日は泣いたっていいし、辛くてどうしようもない時は周りに我儘言ったっていいんだ。 傍に居る事しかできないけど、話を聞いて、手を握って、励ます事くらいはできる。 だから知って欲しいんだ。君は1人じゃない。俺が居る。俺達が居る!』 それはもう歌というより魂の言葉だった。 泣いてる声が聞こえる。私だけじゃない。全員が泣いていた。 なんならマイクにスイッチが入りっぱなしになってる森川さんも泣いてるし、フロアの後ろではくぐもった声で泣いている天我先輩の声が聞こえる。 『巡る季節を君と一緒に過ごしたい。だってこれは君のストーリーなんだから』 最後はしっとりと歌い上げたあくあ君は、ステージの方へ、そして画面越しの私たちに向かって広げた掌を伸ばした。 カメラがターンする。泣いているクラスメイト達や、涙を拭うとあちゃんや黛くんの姿が見えた。 その中であくあ君だけが、最後まで声を震わせる事なく歌い切ったのである。 あー、もう、かっこいいなぁ。おそらく私だけじゃない。この映像を見た人たちはみんな同じ事を思ってると思う。 でも次の瞬間、みんなを讃えるために後ろに振り向くほんの一瞬だけ、あくあ君の目尻に輝くものが見えた。 「そういうところが反則なんだよ……」 きっと……ていうかほぼ100%、間違いなくマイクを切り忘れた森川さんの言葉にみんなが頷いた。 ただプロフェッショナルに歌い上げるだけじゃない。みんな、君のそういう所が好きになっちゃうんだよ。 あくあ君はとあちゃんや黛君、クラスメイトのみんなに声をかけると、再びこちらを向いてマイクを手に取った。 「みんな聞いてくれてありがとう。そしてこんなに学校生活が楽しいのは、優しい先輩達や学校をよくしようとしてくれている先生方、地域の皆さんや卒業生や関係者の皆さん、何よりも俺たちを支えてくれる保護者の皆さんのおかげだと思います。だからこの場で感謝の気持ちを伝えさせてください。ありがとうございます」 ああああああああ、もうっ、もうっ、もうっ! だからそういう所が全部好きなんだってば!! 「なんか……ちょっと湿っぽい感じになっちゃったな。本当は元気付けるつもりだったのに……よかったら、もう一曲みんなで歌いませんか?」 「「「「「「「「「「歌うーーーーーー!」」」」」」」」」」 みんなが拳を突き上げた。 周囲を見渡すと、病棟のエントランスの中もみんな笑顔で笑いあってる。最近は暗い顔ばかりしていたお母さんも、リサちゃんやうるはちゃんと笑いあっていた。 「神よ……そういう事なのですね。やはり貴方は素晴らしい。貴方は常に私に新しいインスピレーションを与えてくれる。道を指し示してくれる。ええ、わかりました、わかりましたとも。このマリア、最後の最後、その瞬間までこの茨の道をお供します」 いつもは感情をあまり見せないマリア先生も、涙を流しながら何かボソボソと呟いている。やっぱり先生みたいな大人の女の人でもあくあ君の事が好きだったりするのかな? それなら嬉しい。だって先生と共通のお話で盛り上がれるもん。 「それじゃあ歌詞を知ってる人は一緒に歌ってください。歌詞を知らない人は手拍子でもいいし、体を揺らせたり笑い合いましょう!」 最後にみんなで歌ったのはあの結婚式の時の曲だった。 病院の中でも歌える人は歌で、そうじゃない人も手拍子をしたり、体を揺らせたり、笑いあったりする。 ちなみに森川さんは仕事も忘れて普通に手拍子を叩きながら歌っていた。 「ポイズンチャリス、一緒に歌お」 「あぁ、もちろんだとも」 子供達に囲まれた天我先輩が中心になって子供達と歌い出す。 それを見た大人達は混ざりたそうにうずうずとする。あっ、お母さんの1人が子供に寄り添う振りをして混ざりに行った。それを見た他の大人達もどさくさに紛れて混ざりに行く。 ふふっ、微笑ましい光景に思わず笑みが溢れる。 「ココナさん、やっと笑いましたわね」 「うんうん、やっぱりココナちゃんは笑っている顔が一番素敵だよ」 「リサちゃん、うるはちゃん、ありがとう……!」 その日は結局、面会時間が終わる時までみんなが傍にいてくれた。 面会時間が終わった後も、残った患者のみんなで就寝時間になるまでエントランスでベリルのみんなの話や、今日の森川さんの話をしたりして笑いあう。あー、なんて楽しいんだろう。 手術を控えた人たちみんなで頑張って生きようって言い合って、最後は喋り疲れて解散して、ベッドに入った時、見上げた病室の天井がいつもとは違って見えた。 まさか手術前日にこんなに楽しい気分になるなんて、私はどうかしてるのかもしれない。 でも今の私の頭の中はそんな事よりも、手術に成功して、リハビリを頑張って、あくあ君に会う事でいっぱいだった。 「待っててね。あくあ君……私、絶対に君のヒロインになって見せるから」 その日見た夢は覚えてないけど、すごく幸せなものだったんだと思う。 翌日、手術をした日の記憶はあまりないけど、次に目が覚めて意識がはっきりとした時、笑顔のお母さんが優しく頭を撫でてくれた。 だから手術はきっと成功に終わったんだろう。術後しばらくはあまり意識はなかったけど、意識が朦朧とする中であくあ君の歌声が聞こえた気がした。それはまだ聞いた事がない歌だったけど、もしかしたらハロウィンで歌う曲だったのかな? ふふっ、そんな事あるわけないのにね。でもそのおかげで、寂しくなかった。 「ココナさん!」 「ココナちゃん!」 一般病棟に移ってすぐにリサちゃんとうるはちゃんが来てくれた。嬉しいな。 2人は私が見れなかったハロウィンのライブ映像を見せてくれた。 「あ……」 嘘みたいな話かもしれないけど、その時に流れた歌は私の意識が朦朧としていた時に聞こえてきた歌と一緒だった。 ふふっ、ふふふっ、俺がついてるだなんて歌詞、普通ならそんなのきっと安心させるための常套句なのに。そっか、そっかぁ、本当に私の傍にずっと居てくれたんだ。気のせいかもしれないけど、そういう事にしておく。 だってこれは私のストーリーで、私は君のヒロインになるんだから! だから待っててね。元気になって、絶対に会いに行く。そしてもう一度、あくあ君に言うんだ。 貴方の事が大好きだって!! ************************************************ 白銀あくあ、最大のライバルはチンポスキーのような気がしてきた今日この頃。 ちなみに病院に飾っていた絵は季節に合わせたものをマリア先生が描いていたけど、マリア先生はこれ以降、冬や春や夏、その先に起こり得るであろう楽しい未来を想定した絵が飾られるようになりましたとさ。 次回は掲示板やって、文化祭本番でも楽しかったりかっこいいシーンも描けたらいいなと思っています。 読んでくれたら嬉しいです。それでは! らぴすの小話書きました。よかったらコチラも読んでください。 https://fantia.jp/yuuritohoney https://www.fanbox.cc/@yuuritohoney Twitterやってます。更新情報など、遅れるときや臨時更新もこちらでご連絡しています。 https://mobile.twitter.com/yuuritohoney 掲示板、文化祭前夜祭。 【住民たちよ】白銀あくあ様を語るスレpart3129【ビスケットが帰ってきた!】 7 ななし ビスケット、ビスケット、ビスケット……。 8 ななし 食っても減らないビスケット。 10 ななし >>7-8 ビスケットに苦しんでる奴は、聖あくあ教に持っていけ。 13 ななし メアリー様、今度のトットちゃんの部屋にも出るってマジ!? 15 ななし >>13 まじらしい。各種テレビ欄にも掲載されてる。 16 ななし >>13 メアリー様、いいですとも出演回もヲタ会話がちょっと嗜みっぽくて親しみやすかった。 っていうか、失礼なのは承知の上で言うと、近所の知り合いのおばちゃんがテレビ出てる感覚に近かった。 血は抗えないっていうか、これも全部嗜みのせい。 最後に総理大臣呼ぼうとしたけど、繋がらなくって森川になったのは噴いたwww 18 ななし >>16 総理大臣から森川の落差が酷すぎて噴くwwwww 19 ななし >>16 森川の携帯電話のリスト凄い事になってそう。 ・メアリー前女王陛下……テレフォンショックで電話番号交換してるのが明らかに。 ・カノン前王女殿下……メアリー女学院の後輩、結婚式の証人してた仲だしね。 ・白銀あくあ……あれだけ一緒に仕事やってたら知ってそう。 ・天我アキラ、黛慎太郎、猫山とあ……なんとなく知ってそうな気がする。 ・聖あくあ教の聖女……嗜み繋がりで知ってたりして。 ・天鳥社長……同い年だし、これだけ一緒に仕事やってたら知ってそう。 こいつ、世界でも征服するつもりなんか? 20 ななし >>16 つまりメアリー様からすれば総理大臣と森川のレート帯は同じって事。 22 ななし >>19 世界征服www この携帯オークションに出せば過去最高額更新しそう。 23 ななし >>19 もはや国家機密レベル。 あいつ呑気に出歩いてるんだろうけど、国営放送はSPつけた方がいいぞwwwww 25 ななし >>23 あいつなら腕力にステータス全振りしてるから大丈夫。 28 ななし >>25 握力50のゴリ川www 30 ななし >>28 ここだけの話、前に番組でやってたけど100mのタイムも12秒台だし、フルマラソン3時間10分切るレベルだから襲撃されたとしても余裕で逃走できる模様。 33 ななし >>30 なんでこいつアナウンサーなんかやってるん? 34 ななし >>30 まじでゴリラじゃん……。 36 ななし くっそ、あくあ様スレなのに、どんどんホゲ川について詳しくなっていくwww 37 ななし >>13 これのスタジオ観覧の募集いつ? 見に行きたい! 39 ななし >>37 元々、八雲先生の回で追加ゲストで来たらしくて実は収録終わってる。 SNSの友人が収録行ったって書いてたけど、守秘義務で詳しいことは言えないらしい。 だけど絶対に見ろって言われた。 42 ななし ちょっと待って! これ、テレガイドやらかしてね!? トットちゃんの部屋1時間スペシャル 出演ゲスト 八雲いつき先生 スペシャルゲスト メアリー・スターズ・ゴッシェナイト前女王陛下 追加ゲスト 白銀あくあさん サプライズゲスト 天我アキラさん 友情出演 猫山とあさん 友情出演 黛慎太郎さん 友情出演 白銀カノン大公閣下 一般ゲスト 45 ななし >>42 ふぁっ!? 46 ななし >>42 こwれwはwww 完全にやらかしてますね。 47 ななし >>42 一番下 48 ななし >>42 これ夕迅モード来ちゃう!? 49 ななし >>42 嗜みぃ!? 50 ななし >>42 来たあああああああああああああ! 51 ななし >>42 追加ゲスト、サプライズゲスト、友情出演、一般ゲストの違いとは? 53 ななし >>42 情報量多すぎだろ……。 55 ななし >>42 嗜みテレビ出るの!? 57 ななし >>42 嗜みとかいうクソオタをテレビに出して大丈夫なのか? 58 ななし >>51 なんとなくだけど、八雲先生とメアリー様が友達だから追加ゲストで出る事になったんだと思う。 その後、私の騎士様連れてくーであくあ君出して、その流れからなぜかベリルの他の3人が呼ばれて、なんとなく会場に連れてきてた孫娘を無理やり出した。多分こんな感じだと思います。 63 ななし >>58 天才。 64 ななし >>58 多分これ。 66 ななし メインは八雲先生なんだろうけど、ちょこっとでもトーク番組にまた出てくれるの嬉しい!! 役者やライブやってくれるのも嬉しいけど、日常のあくあくん達を知りたいから、どんどんバラエティに出てほしいな。欲張りかもしれないけど……。 68 ななし >>58 これがマジならメアリーお婆ちゃんマジ有能。 そりゃ今でも現女王陛下より支持率高いわ。嗜みの支持率が高いのは意味不明だけどwwwww 70 ななし >>58 嫁なみさんは、婆なみさんを見習って欲しい。 72 ななし >>66 それな! この前のいいですともは、その前の回で小雛ゆかりが電話かけた辺りから面白かった!! 74 ななし >>66 前に夏コミのベリルステージでやった時に、曲の間で4人で色々やってたけど、ああいうのもっと見たい。 77 ななし ベリルからのお知らせきたああああああああああああああ! 各種企業とのスポンサー契約締結と来月以降のイベントについて。 79 ななし 重要なのはここだな。 弊社所属タレントの番組出演についてのお知らせ。 放送局 藤テレビ 番組名 ベリル&ベリル 放送予定 11月(12月のスペシャル番組、1月以降の月1放送を協議中) レギュラー 白銀あくあ、天我アキラ、猫山とあ、黛慎太郎 準レギュラー 本郷弘子、白龍アイコ、星水シロ、大海たま、他ベリル契約のタレント 他ゲスト出演予定もあり 放送内容 ビストロベリル、歌のコーナー、スポーツ対決やトークセッションなど 放送局 国営放送 番組名 番組名未定 放送予定 11月から12月の間で調整中 出演 白銀あくあ、森川楓 放送内容 料理番組、2人でお菓子作りを予定 放送局 東京テレビ 番組名 AQUARIUM 放送予定 1月以降 出演審査員 白銀あくあ、天鳥阿古、本郷弘子、モジャP、ノブ、他ゲスト 放送内容 オーディション番組 配信サイト yourtube チャンネル名 百福食品 presents あくあキッチン 配信予定 11月〜(月1か隔月の予定) 出演 白銀あくあ(予定、もしくは星水シロ) 出演ゲスト ストリーマーやVtuberの方を予定。 放送内容 本格的なビストロベリルと比べてカジュアルな感じの料理対決 81 ななし あとこれも重要 新規スポンサー、CM 当社との年間スポンサー契約 百福食品 カップラーメン 出演 白銀あくあ、黛慎太郎 カップ焼きそば 出演 白銀あくあ、天我アキラ カップうどん 出演 白銀あくあ、猫山とあ ※CMとキャンペーンは12月から開始予定 個人スポンサー契約 コーク社 アクアリウス 白銀あくあ(スポーツ飲料、炭酸飲料の専属契約) 旭飲料社 サルピスウォーター 猫山とあ(専属契約、イメージキャラクター) ※CMとキャンペーンは1月から開始予定 単発CM契約 ライツ社 デジタル一眼レフカメラ 天我アキラ ヴェーデマルク社 高級ワイヤレスイヤフォン 天我アキラ、黛慎太郎 ネッスル社 インスタントコーヒー 黛慎太郎 ハウゲンマッタス社 高級アイスクリーム 白銀あくあ、猫山とあ、黛慎太郎 ※CMとキャンペーンは11月から開始予定 85 ななし >>79 >出演 白銀あくあ、森川楓 >放送内容 料理番組、2人でお菓子作りを予定 おい、ふざけるな! 86 ななし >>79 >出演 白銀あくあ、森川楓 >放送内容 料理番組、2人でお菓子作りを予定 森川てめええええええええ! 87 ななし >>79 あー様とホゲ川が仲良くお菓子を作ると聞いて。 89 検証班◆07218KADO6 >>79 はぁ? ホゲ川の癖にふざけやがって!! 今日あいつがうんこ踏みますようにってお祈りしとくわ! 92 ななし >>79 料理番組多い。森長に続いて百福もスポンサーになったからかな? 94 ななし >>81 アキラ君と黛君すご……単発契約とはいえスターズやステイツの企業からCM貰ってるやん。 95 ななし あくあ君達より先にホゲ川に反応する住民どもwwwww 97 ななし >>79 >>81 これだからベリルは。 情報ない時はないのに、出る時は出るで情報量が多すぎるんよ。 98 ななし >>79 オーディション番組て何? 99 ななし >>89 お前wwwww 100 ななし >>89 メアリー行ってる人でうんこって言う人、初めて見たwwwww 103 ななし ベリル&ベリルとAQUARIUMは番組観覧の募集出てるぞ急げ!! 105 検証班◆9n2SARETAi >>98 東京テレビのサーバーが落ちた時のために、こちらに転載しておきます。 AQUARIUMオーディションの募集について。 募集内容 白銀あくあとの新曲デュエット 年齢 中学生以上(ただし未成年者は保護者の同意が必要) 選考方法 書類(音源)審査→一次審査→以降スタジオによる審査 合格予定人数 0〜1名 備考 歌唱力のわかる音声未加工のデータが記録された媒体を同梱してください 合格後はCD出版会社と契約してもらいます 募集内容 コロールオムランウェイモデル 年齢 不問(ただし未成年者は保護者の同意が必要) 性別 不問 身長 170cm以上 選考方法 書類(写真)審査→一次審査→以降スタジオによる審査 合格予定人数 0〜複数名 特別審査員 ジョン氏、クリス氏 備考 全身がわかる写真データが記録された媒体を同梱してください。 合格後はコロールとの短期契約もしくは長期契約になります 募集内容 白銀あくあプロデュースのアイドル 年齢 小学生以上(ただし未成年者は保護者の同意が必要) 性別 不問 選考方法 書類審査→一次審査→以降スタジオによる審査 合格予定人数 0〜複数名(ソロもしくはユニット) 備考 自己PRの動画が記録された媒体を同梱してください 合格後は当社ベリルエンターテイメントの所属になります みなさんも、あくあさんと一緒にお仕事してみませんか? 110 ななし >>105 は? 111 ななし >>105 姐さん有能。 113 ななし >>105 え? あくあ君とデュエット? 116 ななし >>105 これ、マ? 118 ななし >>105 あくあ君プロデュースのアイドル……。30超えててもいいですか? 120 ななし >>105 さすがは東京テレビ。 とんでもない番組をやろうとしてるな。 124 ななし 色々やってくれるのは嬉しいけど、ゆっくり休んでいいんやでって言ってあげたい。 特にあくあ君、彗星の如く現れたと思ったらそのまま駆け抜けていくかの如く仕事してる気がする。 127 ななし >>105 これ応募する人が多すぎて審査する人が大変そう。 129 ななし ただでさえこれから文化祭があって、ハロウィンイベントでワクワクしてるというのに、ちゃんとその後があるんだもんなぁ。普通は大きなイベントの後は虚無になるんだけど、間髪入れずにドンドン新しい事をチャレンジして行くのを見たら応援したくもなるし、自分も頑張らなきゃって思う。 131 ななし 国営放送見ろ!! 乙女咲の文化祭の映像出るぞ!! 132 ななし 今から国営放送で乙女咲の文化祭の映像がちょこっと流れるらしい! 134 ななし 国営放送、これ森川とあくあ君のラインか? 135 ななし ありがとうございますありがとうございます。 137 ななし いいですとものスタッフは小雛ゆかりに足を向けられないけど、私たちはホゲ川に足を向けられない可能性が微レ存。 139 ななし 森川を採用した人事の人は次期社長候補でもおかしくない。 藤とかも会長のおかげで結びつき強そうだけど、森川とあくあ君のラインが強すぎる。 142 ななし あくあ君きたあああああああああ! 143 ななし ぐわあああああああああああああああああああああ! 146 ななし は? 148 ななし は? 149 ななし は? 152 ななし あー様が接……客……? 155 ななし これやば……。 158 ななし あー様のスーツ姿やばいって……。 161 ななし なんか知らないけど、普通に財布の口開いてた。 164 ななし ふぁ〜、カッコ良すぎて顔がホゲる。 167 ななし ちょっと待ってちょっと待って。 距離感が近すぎじゃない? 男の子と女の子がこんな距離感で話したら赤ちゃんできちゃうじゃん。えっち……。 169 ななし は? さっきのJK、体が密着してるのを良い事に談笑しながらおっぱい押し付けてたぞ!! 171 ななし さっきの子、Gカップくらいか。そりゃあくあ様もニコニコよ。 173 ななし あんなでかいの押し付けられて喜んでくれるのはあくあ様だけ。 私もHカップあるけど、明日こっそり押し付けちゃお。 175 ななし お前らさ、言っておくけど相手が嫌がる事は止めておけよ。 あー様は喜んでるから暗黙の了解で許されてるというか見逃す事になってるけど……。 178 ななし もうあくあ様はおっぱいが好きだって自分の口から言ってほしい。 そしたら遠慮なく触らせてあげるのに、Iカップなんて需要ないんだよ畜生!! それでもあくあ様が触ってくれるなら、大きく育ってよかったなって思えるもん。 180 ななし 全国の乳牛女に生きる希望とメスの喜びを与えたもうてくれたあくあ様。 そりゃ信奉されるよ。聖あくあ教、聖女様もそうだけど信者も巨乳率高いよね。 183 ななし うわあああああああああああ、の、脳が、私の脳があああああああ! 184 ななし んぐがあああああああああああ、あっ、あっ、あっ! 186 ななし とあちゃん!? 188 ななし とあちゃんの、猫耳ミニスカメイド服だとおおおおおお!? 189 ななし ああああああ、その絶対領域を締め付けるガーターベルトになりたい!! おパンツ様になりたいなんて贅沢は言いません。その紐に、そのお紐様に生まれ変わらせてください!! 191 ななし 脳味噌が焼き切れてる奴が量産されてて噴いたw 193 ななし 猫耳ミニスカメイドはやばいって……。 破壊力がすごいわ。思わず座席から吹っ飛びそうになった。 195 ななし この子達よく耐えられてるね。 私ならバックヤードで後ろからおっぱい押し付けるくらいはする。 196 ななし ああああああああああ! とあちゃんみたいな子に授乳手コキしたいよおおおおおおおお! 198 ななし は? 199 ななし は?(真顔) 200 ななし は?(前のめり) 202 ななし ぐわああああああああああ、私のメガネがああああああああ! 203 ななし 悲報、あまりの衝撃に私のメガネが吹っ飛ぶ。 205 ななし 黛君の猫耳眼鏡執事を考えた奴はどこの誰だ! 出てこい!! ありがとうございましたああああああああああああああああ! 207 ななし あーダメですダメです。これはえっちです。 えっち警察が緊急出動しちゃいます。 209 ななし 黛君ドンドン攻めてくるやん。 211 ななし あくあ様メインかと思いきや、とあちゃんとマユシン君がここまで攻めてくるとは……。 213 ななし 衝撃的すぎて私の眼鏡が割れてお亡くなりになるwww 215 ななし ダメですよお嬢様とかって言ってほしい……。 216 ななし 手袋がえっちすぎる……。 218 ななし 尻尾やば。とあちゃんと黛君の尻尾にお触りするのはダメですか? 220 ななし あぁ、眉間に皺を寄せながら嫌そうな顔をしている黛君にお仕置きされたい……。 222 ななし やっぱりあくあ君達の文化祭は普通じゃなかったな。 224 ななし 明日、文化祭行くの楽しみ!! 225 ななし 文化祭の一般人枠と家族枠で参加できる人良いなぁ。 普通に外れちゃった……。 227 ななし お前ら、文化祭はベリルのあくあ君じゃなくって、ただの高校生のあくあ君だという事を理解しとけよ。 229 ななし アイドルじゃない時の、ただの白銀あくあに会えるってのは大きいよなー。 231 ななし ママ目線で参戦します! 234 ななし >>227 これ、マジで心に刻んで参加しろよ。 238 ななし あ、終わった。 240 ななし 終わったか。 245 ななし ふぁっ!? 247 ななし 現場から……中継……? 249 ななし ベリル警報、ベリル警報! 251 ななし またなんかやらかすつもりじゃないだろうな! 254 ななし 開幕ホゲ川きたああああああああああああ! 255 ななし ホゲ川wwwwwww 257 検証班◆07218KADO6 相変わらずのアホ面晒しやがってwwwwwww 259 ななし 悲報、いつものホゲ川。 262 ななし 全国のお茶の間にホゲ顔を晒す女。 264 ななし せっかく上がった評判も、こうやって直ぐに落としていくのが森川スタイル。 265 ななし もう映ってるぞ! 267 ななし しっかりしろ森川www 269 ななし 先輩アナも慌てるwww 271 ななし 何? 273 ななし なんか始まる? 277 ななし こーれ、嫌な予感がします! 280 ななし あくあ君きちゃああああああああああ! 281 ななし やっぱなんかきたああああああああああ! 282 ななし ほらああああああああああああああ! 284 ななし とあちゃんやマユシン君もちゃんといる。 286 ななし 悲報、天我先輩またはみってる。 289 ななし ちょっと待って、なんか病院に天我先輩来てるんだけど!! 292 ななし なんか知らないけど、病院にポイズンチャリスいるんだけどwwwww 295 ななし 一体、何が始まろうとしてるんですか? 297 ななし とあちゃんピアノに座った。 298 ななし あれ? 黛君、指揮棒持ってる? 300 ななし 天我先輩マジじゃん。SNSに画像出てる。 303 ななし ポイズンチャリスって天我先輩、後輩たちとは別に何やってんのwww 306 ななし あくあ君、マイク持った。 309 ななし なんか喋るぞ。 310 ななし あくあ様「今日からこの国は俺の物です」 311 検証班◆07218KADO6 あくあ様「おっぱい大好き!」 314 ななし 笑えてるー! 315 ななし 毎日楽しいよ! 317 ななし 乙女咲の生徒じゃないけど、毎日楽しいし笑ってる。 これもあくあ君たちの、ううん、あくあ君が世に出てきてくれたおかげだよ。 322 ななし >>310 もはやそれでもいい。 323 ななし >>311 お前wwwww 324 ななし >>311 自分の欲望に忠実スギィ!! 326 ななし お歌くる!? 327 ななし お歌の時間きたあああああああ! 329 ななし 歌、来ますこれ。 332 ななし ラップ!? 334 ななし まさかのラップ!? 336 ななし 黛君オーケストラの指揮!! 338 ななし 指揮者黛君やばすぎ。 今日だけでどれだけ新しい面を見せつけてくれるんだ。 341 ななし とあちゃんのピアノの音、キレー。 342 ななし とあちゃんの優しいタッチで奏るメロディに癒される。 345 ななし あっ、あっ、あっ……。 348 ななし 黛君、ラップの歌詞も書けるのかあ……。 なんて思ってたら、歌詞やばない? 350 ななし 待って、最初から刺さる。 352 ななし >春夏秋冬、めぐる季節を君と一緒に重ねて行けたらいいな。 最初から刺さりすぎ。 358 ななし >さぁ、休みの日は何をしようか。君と計画を立てる休み時間 これはまずい。 363 検証班◆07218KADO6 >さぁ、休みの日は何をしようか。君と計画を立てる休み時間 えっちな事がしたいです……。 379 ななし >>363 おいwこいつはほんまwww 381 ななし >>363 湿っぽく言ってもアウトだぞw 382 ななし >>363 お前さあw 388 ななし ぐわあああああああああ! 390 ななし あくあ君と一緒に公園で紅葉狩り!? 393 ななし クリスマス!? 395 ななし あくたんとクリスマス!? 397 ななし あー様と過ごすクリスマスとかいうパワーワード。 399 ななし あくあくんたちと花見してえええええええ! 402 ななし あっくんと海!? 404 ななし あくあ様と海とかいうワードで盛り上がるHカップJKの私。 私なんかの水着姿でも喜んでくれるのかなあ。 408 ななし 良い歌詞だなあ。 412 ななし これ……手術を控えた同級生の女子を勇気づけるための歌なんだって。 415 ななし なんかSNSで拡散されてるけど、同級生の女の子が明日手術するために歌ってるみたい。 428 ななし >>412 >>415 これマジ!? 430 ななし >>412 >>415 これマジだって。 433 ななし >>412 >>415 ちょっと待って、それ言われたら歌詞の印象がまた変わってくる……。 436 ななし >>412 >>415 やばい……涙出てきた。 440 検証班◆07218KADO6 >>412 >>415 エロいこと言って、茶化してすみませんでした……。 449 ななし 待って待って、感情がジェットコースターすぎて処理しきれない!! 461 ななし >>440 ちゃんと謝れるのすごい。 462 ななし >>440 捗ってない捗る。 473 ななし ちょっと待って、それって天我先輩は知ってて……。 こんなかっこいい先輩が欲しかった。 485 ななし 森川これ知ってて協力したのか。 498 ななし 正直、そうじゃなくても歌詞くる。 514 ななし 学生には全方位に刺さる。 516 ななし 学生生活なんて遥か昔だけど、それでも刺さる。 527 ななし あくあ君も、とあちゃんも、マユシン君も、クラスのみんなも、天我先輩も、なんなら森川も、みんなカッコよすぎでしょ。 535 ななし ごめん。 涙脆すぎて画面がもう見えない……。 552 ななし これ絶対に泣かせにきてる……。 563 ななし 今年の卒業ソング全学校これになりそう。 581 ななし 正直、学生生活はそんなに楽しくなかった。 良い思い出よりも悪い思い出の方が遥かに多かったと思う。 それでも、それでも……これから学生生活を送る人達には良い学生生活であって良いと思う。 593 ななし 学生時代、男子に言われた事がずっとトラウマになってて、社会人になっても拭えなくて……。 この痛みをずっと抱えていくものだと思っていた。 でも、あくあ君がおっぱい大好きってわかってからは、毎日が幸せです!! 614 ななし >>581 私も全く同じ気持ち。 622 ななし >>593 良い話かと思ったら最後w まぁ、わかるけどな。 625 検証班◆07218KADO6 >>593 おっぱいで傷付けられて、おっぱいで救われたわけですね。 わかります。 647 ななし >>625 >おっぱいで傷付けられて、おっぱいで救われたわけですね。 名言やな。 652 ななし くっそw 泣けるのにバカのせいで笑い泣きになるw 658 ななし これ森川マイク切り忘れてね? 660 ななし ホゲ川マイク切り忘れてるう! 666 ななし とあちゃんのソロきたあああああああああ! 669 ななし とあちゃんのソロやば。ラップできるのかっこよ! 678 ななし 遊ぶために学校きてる!! 682 ななし 遊ぶために学校きてる泣ける。 だって、引きこもりだったとあちゃんがだよ!? 688 ななし これはとあちゃんのannannインタビュー見てると泣ける。 693 ななし 黛君のラップ!! 695 ななし 嘘だろ!? 697 ななし マユシン君さあああああ! 君、どれだけ成長するのよおおおおお! 704 ななし 勉強はあまり好きじゃない。 706 ななし 勉強はあまり好きじゃない!? 708 ななし なんか黛君の口からとんでもない発言が出たような……! 712 ななし これ、勉強はできるけど、するのはあまり好きじゃないって事だよね。 715 ななし あまり好きじゃないであって、嫌いではないのがみそ。 718 ななし 今日の黛君、色々とやらかしすぎwww 723 ななし そして最後はあー様!! 731 ななし >毎日がワクワクした気持ちになる。それはきっと隣に君がいるからだろう これ刺さるわ。 736 ななし あくあ君たちのおかげで、先月も楽しかったし、今月も楽しいし、来月も楽しいと思う!! 744 ななし 最後のラップやばい。 746 ななし これもう最後のメッセージ、同級生に向けてじゃん。 それなのに全私に刺さる。 752 ななし 君は独りじゃない、俺が居る。俺たちが居る。いただきました!! 755 ななし 俺が居る了解、俺たちが居る了解。 758 ななし 君は独りじゃないありがとう。 760 ななし 多分これ刺さってる人多い……。 771 ななし >巡る季節を君と一緒に過ごしたい。だってこれは君のストーリーなんだから 最後の歌詞いいいいいいいいいいいい! 774 ななし これは君のストーリー。 776 ななし これは君のストーリー、了解。 779 ななし あくあ様に俺の事、諦めるなよって言われてるみたい……。 782 ななし これはあくあ様から全国の……いや、全世界の女子に向けてのメッセージ。 785 ななし 黛君の歌詞最高すぎる。 788 ななし 私なんかでもヒロインになって良いのかな? 791 ななし そうだよね。最初から無理だって諦める必要はないよね。 だって人生一度きりだし!! 795 ななし 森川www 796 ななし まさかの森川に全面同意www 799 ななし 森川さああああああ! 802 ななし 国営放送とホゲ川によるマイク切り忘れ芸www 805 ななし みんなマジで最高だった。 810 ななし もう一曲!? 813 ななし まさかのアンコールきたああああああああああ! 817 ななし 何歌うんだろ? 820 ななし 歌、何!? 824 ななし 結婚式のあの曲きたああああああああああ! 831 ななし ちくしょう、最高だよ! 842 ななし 最後、全員で歌うの良いわああああ! 848 ななし この曲、まだリリースされてないけど、忘年会と新年会は覇権確定でしょ。 855 ななし なんか嗜みの結婚式思い出してそれでも泣いた。 863 ななし なぜか、嗜み良かったなあって泣いてる謎の自分がいる。 881 ななし 最高だよほんと。 904 ななし 私、来年、絶対に乙女咲入るわ。 こんな最高の学校に通いたい。 915 ななし 最後の最後までやばかったな。 927 ななし ベリルからのお知らせきたー! 935 ななし この曲、現時点から無料ダウンロード開始だって!! 948 ななし これが無料とか正気かよ!? 951 ななし ダウンロードページ、すべての人に、君は独りじゃないっていう手書きのメッセージ刺さる……。 953 ななし ページ開かしただけで泣かせにくるのずるいって!! 957 検証班◆9n2SARETAi 寄付の受付のページもあるし、ドナー登録のページもあるから、よろしかったらそちらもどうぞ。 966 ななし >>957 姐さん了解!! 969 ななし >>957 わかった!! 972 ななし あくあ君、とあちゃん、黛君、天我先輩の4人は、ドナー協会のボランティアアンバサダーにも就任したのか! 978 ななし >>972 最高かよ! 981 ななし >>972 ボランティアってことは無償契約ってことか。 983 ななし >>972 ここにきてまた森川の言葉が刺さる。 985 ななし >>972 期待を裏切らないんだなあ。 992 ななし これはまたオーディション番組にバカみたいに募集来そう。 996 ななし こうであってほしいという最高の白銀あくあを今日も見せてくれてありがとう。 998 ななし ああ、明日、文化祭行けるのが本当に楽しみ! 999 ななし 良い子のみんなは明日のために早く寝ろよ! あとチケットも念の為に最終確認しとけよ! 1000 検証班◆07218KADO6 やべえ! 招待チケットどっか行った!! ************************************************ 明日は……流石に無理かなぁ……。 らぴすの小話書きました。よかったらコチラも読んでください。 https://fantia.jp/yuuritohoney https://www.fanbox.cc/@yuuritohoney Twitterやってます。更新情報など、遅れるときや臨時更新もこちらでご連絡しています。 https://mobile.twitter.com/yuuritohoney 男性専用掲示板、みんなでお外に行こう! 白銀あくあ応援スレpart82 801 名無しの男の子 もうずっと四季折々聴いてるわ。 なんかいつも仲良さげなあくあ君達を見てると、学校行っときゃよかったわって思う。 お前らも学校行けるなら行っといた方が良い。 802 名無しの男の子 >>801 俺も同じ事思った。今日ほど学校行かなかったことを後悔した日はない。 803 名無しの男の子 あくあ君、とあ君、慎太郎君は俺のやりたかった青春をやってるんだよな。 気持ちわりぃって思うかもしれないけど、自分ができなかった事を重ねて見てる。 804 名無しの男の子 ここだけの話、本当は女子とも仲良くしたかった。 だけどつるんでるグループがそういう雰囲気じゃなくて、結局女の子たちには申し訳ない事をしたと思う。 805 名無しの男の子 >>804 男子あるあるwww つるんでるグループのリーダー格の声がやたらとでかい。 俺以外にもそういうのが面倒になって学校に行かなくなった奴いるだろ。 806 名無しの男の子 お前らおはよ……さっきの映像があまりに衝撃的すぎて今まで寝てたわ。 男友達もいて、クラスメイトの女子達とも仲良さげで、こんな学校に通いたかったよ。 807 名無しの男の子 >>806 おはよう、まずは落ち着こう。 808 名無しの男の子 >>806 おはよー、とりあえずとあちゃんの歌聴いて元気出そうぜ。 809 名無しの男の子 >>806 おは、気持ちがわかりすぎて辛い。 810 名無しの男の子 あーあ、こんなのならあの時、自分だけでもちょっとだけ女の子に優しくしておけば良かったな。 811 名無しの男の子 >>810 俺も俺も。 812 名無しの男の子 >>810 俺は無理かなー。だってうちのグループのリーダー、めちゃくちゃ怖かったもん。 813 名無しの男の子 やっぱ自分だけじゃないんだな。 一部のクズのせいで巻き込まれて女子と仲良くできなかった奴。 政府は目を瞑ってるけど、マジで声のでかいクズ男排除してくれよ。 あっくんのアンチスレ見てたらマジで吐き気した。 女子だろうが男子だろうが無抵抗の相手を殴る感性の奴は無理だわ。 814 只野おじさん◆k4k4r1ty0u 皆さん今からでも遅くありませんよ。 大人になってからでも女性の皆さんに優しくすれば、きっと毎日が楽しくなります。 815 名無しの男の子 >>814 おじさーん! 映像見た!? 816 名無しの男の子 >>814 係長、今日もあくあ君カッコよかったよ! 817 名無しの男の子 >>814 おじさんほんとそれ。 俺もおじさんに言われた通り、この前、お土産のお菓子くれた女の子にありがとうっていったら、めちゃくちゃ嬉しそうに笑ってくれた。 気持ちがほっこりしたよ。 818 名無しの男の子 >>814 おじさん、この前相談したものです。 あの後、学校に相談して違う学校の男子がいないところに編入する事になりました。 今日、初登校だったけど、みんなすごく優しかったです。 男子いないのは不安だったけど、自分にはこっちの方が合ってたみたいです。ありがとうございました。 819 名無しの男の子 おじさんの人気に嫉妬wwwww 820 名無しの男の子 さすがは俺たち掲示板の白銀あくあことおじさんだぜ!! 821 只野おじさん◆k4k4r1ty0u >>815-816 ええ、もちろんですとも。ちゃんと会社で皆さんと一緒に見ましたよ。 >>817 私も会社の女の子達が持ってきてくれるお土産好きですよ。 >>818 よかった。一度しかない学生生活を楽しんでください。 822 名無しの男の子 やっぱ俺も学校に行こうかな。 823 名無しの男の子 >>822 今からでも遅くない。 824 名無しの男の子 >>822 頑張れ! 行けなかった俺の分もお前に託す。 825 白銀あくあ(偽物)◆aquaaquaaa >>820 呼んだ? 826 名無しの男の子 >>825 偽物乙。 827 名無しの男の子 >>825 アクアアクアアア、前に潰された浄水器メーカーと同じなの何度見ても草w 828 名無しの男の子 >>825 そのうちベリルに訴えられるぞ。 829 白銀あくあ(偽物)◆aquaaquaaa >>828 問題ない。今度のアイドル募集オーディションで俺が受かればいいだけの話だ!! 830 名無しの男の子 >>829 お前マジかよwww 831 名無しの男の子 >>829 ここにとんでもない馬鹿がいるぞ! 832 名無しの男の子 >>829 嘘だろ……。 833 名無しの男の子 >>829 山田、無茶しやがって……。 834 名無しの男の子 >>829 山田、会場まで1人で行けるんか? そもそも書類選考するのに郵便ポストまで行かなきゃいけないんだぞ! 835 白銀あくあ(偽物)◆aquaaquaaa >>834 あ……。 836 名無しの男の子 >>835 山田あああああああああ! 837 名無しの男の子 >>835 山田君さあw 838 名無しの男の子 山田だけ本名も住所も年齢も全部バレてるのウケるwww 839 名無しの男の子 山田って確か17歳だっけ? 頑張れよ応援してる。 840 只野おじさん◆k4k4r1ty0u >>835 山田君頑張って! 君がアイドルになったらライブ見に行くよ。 841 名無しの男の子 >>840 おじさーん!! 842 名無しの男の子 >>840 寧ろおじさんにアイドルになって欲しい……。 843 バタフライマスク◆B4T4FLYM4N オーディションには興味ないが、白銀あくあと話せるならオーディションを受ける価値はありそうだな。 844 名無しの男の子 >>843 変態だー! 845 名無しの男の子 >>843 変態きた。 846 名無しの男の子 >>843 黒蝶さんちーっす 847 バタフライマスク◆B4T4FLYM4N >>846 バタフライさんと呼べ!! 848 名無しの男の子 2人とも個人情報全部バレてるけどちょっと違うんだよなあ。 白銀あくあ(偽物)◆aquaaquaaa → 山田丸男、17歳 普通にドジから個人情報が全部バレた頭が残念な子。 バタフライマスク◆B4T4FLYM4N → 黒蝶孔雀、18歳 自ら全ての個人情報を公開するただの変態。 849 バタフライマスク◆B4T4FLYM4N >>848 バタフライさんと呼べ!! 850 名無しの男の子 自ら本名晒してるのに本名で呼ぶとすぐに修正しにくるの理不尽すぎるw 851 名無しの男の子 変態って呼んでもキレないのに、本名で呼ぶとキレるのなんなんw 852 名無しの男の子 ついでに言うと、bataflyじゃなくてbutterflyな。 853 名無しの男の子 >>852 結局、どっちもアホって事。 854 名無しの男の子 >>852 草wwwww 855 名無しの男の子 バタフライ様は、あくあ君に会うためにオーディション受けるの? 856 バタフライマスク◆B4T4FLYM4N >>855 一度は俗世を捨てた身だが、白銀あくあの異常性に触れられるのであれば吝かではない。 その内に秘めたるまことの狂気を暴いた時、一体何が出てくるのかと考えるとゾクゾクする。 蛇の道は蛇、虎穴に入らずんば虎子を得ず、試してみる価値はあるだろう。 857 名無しの男の子 >>856 よくわからないけど捕まるなよ。 858 名無しの男の子 >>856 頼むから捕まるような事をするなよ。 859 名無しの男の子 >>856 黒蝶家は嫌いだけど、バタフライさんだけは好きだから変な事はするなよ!! 860 名無しの男の子 >>859 一応この国の華族トップ6の1つだから滅多な事は言うべきじゃない。 861 名無しの男の子 黒蝶家やっぱ評判悪いな。 人の良い雪白家をぶっ潰したのこいつらだしマジでクズ。 862 名無しの男の子 会話についていけてない学校行ってないお前らのために、ちゃんと高校で勉強してる俺が教えてやるよ! この国の華族トップ6 |皇《すめらぎ》家 現当主 皇くくり様(女、15歳、中学3年生) ほとんど表に出ない。 |黒蝶《こくちょう》家 現当主 黒蝶|揚羽《あげは》(女、32歳、改新党の国会議員) 苗字に黒がついてる奴は大体ここの一派。分家との結びつきも強い。 黒蝶揚羽は男性保護法案改革推進派(全男性の奴隷化を主張)の実質トップ。 |雪白《ゆきしろ》家 現当主 雪白|弾正《だんじょう》さん(男、45歳、音信不通) 華族の中でもダントツで華族っぽくない。故に分家とも繋がりが薄い。 女優雪白美洲は継承権から離脱済のため、次期当主候補は弾正さんのお子さんのみ。 |藤堂《とうどう》家 現当主 藤堂|紫苑《しおん》さん(女、74歳、帝政党の幹事長) 藤財閥の藤蘭子会長は元藤堂家で、現当主は蘭子会長の実のお姉さん。 男性保護法案を守る会の元会長。白銀あくあに関する特定保護法案発起人。 |天草《あまくさ》家 現当主 天草しきみさん(女、30歳、国家機密局長官) 男性保護法案を守る会の現会長。特別措置権限を使ってあくあ君の精子使用を一時凍結した人。 幼馴染の黒蝶揚羽と死ぬほど仲が悪い。なお玖珂家の双子とも幼馴染だけど此方とは仲が良い。 |玖珂《くが》家 現当主 玖珂|理人《りひと》さん(男、27歳、総理大臣特命秘書官) 女優玖珂レイラはここのお嬢様だったけど、雪白美洲に憧れて同じように権利を捨てて離脱。 なお現当主の理人さんは玖珂レイラの双子のお兄さん。玖珂レイラ曰く自分の方が姉。 863 名無しの男の子 >>862 マジで助かるわ……。 864 名無しの男の子 >>862 学校行ってないわいも、なんとなく理解した。 865 名無しの男の子 >>862 黒蝶だけ呼び捨てなのうけるw だから俺はあえてバタフライ様って呼んでる。 866 名無しの男の子 >>862 美洲様とあくあ君って結構似てるけどどうなんだろうな。 もし美洲さんの子供なら、子供には権利あるからワンチャンあるぞ。 867 名無しの男の子 あくあ君は雪白家に入って御家再興してくれ。 もし血族じゃなくても弾正さんの子供って確か娘さんだしいけるいける。 6家とは名ばかりで、雪白家はいろんな人を助けるために私財を投げ打って結果、そこら辺の下位華族より貧乏だからな〜。 868 名無しの男の子 >>862 なお慎太郎君の黛家も黒蝶の一派だよ。下の辺だけど。 869 名無しの男の子 >>868 お前それマジ!? 870 名無しの男の子 >>869 本当、ガチ。俺も遠縁とはいえ黒蝶一派だから知っている。 慎太郎君が中学時代に留学してたのは黒蝶家の魔の手から守るための理人さんの計らい。 871 名無しの男の子 理人さんは表に顔出さないけど、女子が見たらびっくりしそう。 ルックスだけで見たらベリルにいてもおかしくないレベル。 御曹司で仕事できてイケメンだぞ。スペックだけならあくあ君にも負けない。 872 名無しの男の子 >>870 マジならやっぱ理人さんカッケーですわ。 あっくんの特別措置を藤堂家、天草家に働きかけたのも理人さんだもん。 シン君の事も守ってくれ!! 873 名無しの男の子 バタ君は揚羽の実の息子なんだっけ? 874 名無しの男の子 >>873 そうだよ。揚羽が中学生の時に産んだ子供。 当時、レイプして孕んだって言われてたけど真相は闇の中。 875 名無しの男の子 やめろやめろ! 揚羽の話は胸糞悪くなるからこのスレで聞きたくもないし見たくもない!! 876 名無しの男の子 >>875 了解、被害者への配慮が足らんかったわ。 877 名無しの男の子 >>875 OK! 878 名無しの男の子 とりあえずとあちゃんの曲聴いて心落ち着けるわ。 879 名無しの男の子 >>878 わかりみ。 880 名無しの男の子 俺はあっくんの曲聴いて落ち着こ……。 あーあ、俺も乙女咲を希望したらよかったな。 881 名無しの男の子 >>880 わかるわ……。とあちゃんも慎太郎君も学校楽しそうだもん。 882 名無しの男の子 僕、中学生だから来年乙女咲入ろうと思ってるんだけど、希望者多数で男子も制限かかるかもって聞きました。 883 名無しの男の子 >>882 マジかよwwwww お前ら、あくあ君の後輩になりたさすぎじゃない? 884 名無しの男の子 >>883 むしろ弟になりたいです。あくあお兄ちゃん……。 885 名無しの男の子 >>884 これは月9にだいぶやられてますね。 886 名無しの男の子 >>884 同じです。僕もあくあお兄ちゃんが欲しい……。 887 名無しの男の子 俺は天我お兄ちゃんでも全然いいぞ。 888 名無しの男の子 じゃあ僕はとあお姉ちゃん!! 889 名無しの男の子 >>888 は? 890 名無しの男の子 >>888 とあお兄ちゃんだろ? 891 名無しの男の子 やめろ、とあくんの概念論争は揉める原因なんだから!! とあくんはとあくんで良いだろ。 892 通りすがりの紳士◆NYaNKOsuki 私の居ないところでとあ様の話をするのはやめてくれないか? 893 名無しの男の子 >>892 変態だー! 894 名無しの男の子 >>892 また変態きた。 895 名無しの男の子 ここ変態多すぎだろ……。 896 名無しの男の子 ニャンコ紳士ってなんであくあ君スレなん? 普通にとあちゃんスレよりこっちにいる時が多いのなんで? 897 通りすがりの紳士◆NYaNKOsuki >>896 ミスターあくあといる時のとあ様こそが至高だからだ。 とあ様のスレは、とあ様の事を穢らわしい目で見る変態しかいないからな。 898 名無しの男の子 >>897 すんませんでした……。 899 名無しの男の子 >>897 ごめん……。 900 名無しの男の子 >>897 ニャンコスキーと解釈一緒だわ。とあ君の笑顔を引き出せるのはあくあさんだけ。 901 通りすがりの紳士◆NYaNKOsuki >>900 うむ! 902 名無しの男の子 今日のニャンコスキーさん。 通りすがりの紳士◆NYaNKOsuki ウッヒョーーーーーーー! 猫耳わっしょい! 猫耳わっしょい! 通りすがりの紳士◆NYaNKOsuki アッ〜、とあ様の尻尾でずっとほっぺたビンタされながら言葉責めされたいぞなもし! 通りすがりの紳士◆NYaNKOsuki 猫耳1ふにりいくらだ? 言い値で買おう。 通りすがりの紳士◆NYaNKOsuki ガーターベルトが食い込んだあの太ももの上で膝枕された時点で即死する。 その夢が叶うというのであればこの命いくらでも差し出そう。 悪いがその覚悟がない奴は帰ってくれないか? 通りすがりの紳士◆NYaNKOsuki アーッ! ミスターあくあと見つめあってる時のとあ様が可愛すぎて脳汁ドバドバ出る。 903 名無しの男の子 >>902 ちゃんと醜態が残ってるんだよなぁ。 904 名無しの男の子 >>902 これがデジタルタトゥーか、勉強になったわ。 905 名無しの男の子 >>902 この人、これで奥さんいるんだよなぁ……。 906 名無しの男の子 >>905 嘘……だろ……? 907 名無しの男の子 >>905 ちょっと待て、それ初耳だわ。 908 名無しの男の子 ニャンコスキーさん、昔はこうじゃなかったんだよ。 普通に猫好きの紳士だった。 909 名無しの男の子 >>896 おじさんと同じくらい最古参だよ。 とあ君のせいでおかしくなったけど、あくあ君の生ライブを見た事あるし、情報とかも大体おじさんかニャンコ紳士さんのどっちかから、前にカラオケご一緒したらちゃんと全曲完コピしてたし、ちゃんと白銀あくあのヲタでもある。 910 白銀あくあ(偽物)◆aquaaquaaa やばい事に気づいた……。 履歴書買うために外に出ないといけない。 911 名無しの男の子 >>910 wwwww 912 名無しの男の子 >>910 頑張れよ!! 913 名無しの男の子 >>910 ついでに言うと写真撮るのもちゃんと業者に頼んだ方がいいぞ。 914 白銀あくあ(偽物)◆aquaaquaaa >>913 あっ……。 915 名無しの男の子 >>914 草www 916 名無しの男の子 >>914 オーディション応募する前から詰んでるやんw 917 名無しの男の子 ところで文化祭の映像とか出ないのかな? 流石にいく人いないよな? 918 名無しの男の子 >>917 普通に女の子多いし、警備上の観点から男子は参加できなさそう。 919 只野おじさん◆k4k4r1ty0u >>917 行きたかったけど、多分無理なので諦めました。 920 名無しの男の子 一度でいいから男子限定ライブとかやってくんねぇかな。 921 名無しの男の子 >>920 それな! 922 名無しの男の子 >>920 いいな、それ! 923 バタフライマスク◆B4T4FLYM4N >>920 ベリルのお客様相談室にメール送ったら検討するって返ってきた。 924 名無しの男の子 >>923 バタさんマジで有能。 925 名無しの男の子 >>923 お前マジかよ! 926 只野おじさん◆k4k4r1ty0u >>923 うわぁ、ありがとうございます。 927 名無しの男の子 お、おおおおおお前らさ。 これでライブあったら帰りにオフ会とかできるんじゃね? 928 名無しの男の子 >>927 お前マジかよ、最高じゃん!! 929 名無しの男の子 >>927 まさかの初ライブと初オフ会のセットとかタマンねぇな! 930 名無しの男の子 >>927 ワクワクしてきたぜ!! 931 名無しの男の子 >>927 お、オフ会なんて初めてだけど大丈夫かこれ……。 932 名無しの男の子 >>931 俺たちの思い描くオフ会 A「おーっす! 今日はよろしくな!」 B「ちっすちっす、推しはあくあ君です!!」 C「ウェーイ!」 現実 A「は、はははははじめして」 B「……っす」 C「……(無言で軽く会釈)」 多分こんな感じ。 933 名無しの男の子 >>932 やめろってお前それ……。 934 名無しの男の子 >>932 うわぁあああああああああ! 935 名無しの男の子 >>932 アッ、アッ、アッ……!! 936 名無しの男の子 >>932 今から鏡に向かって話す練習するわ。 937 名無しの男の子 おまえらマジできもちわりぃわ。 938 名無しの男の子 >>937 自己紹介か? 939 名無しの男の子 >>937 どしたん? 話聞こか? 940 名無しの男の子 >>938-939 うぜー、こんなやつのライブにいくとかあたまおかしいんじゃねぇの? 941 只野おじさん◆k4k4r1ty0u >>940 >>1のルールを読みましょう。 そういった事はアンチスレにてお願いします。 942 バタフライマスク◆B4T4FLYM4N >>940 すまない。漢字も読めない猿への配慮が足りなかった。 次スレから注意事項は平仮名で頼むぞ。 943 名無しの男の子 >>942 くさwwwww 944 名無しの男の子 >>942 あー、なるほどね。そういう事か了解。 945 通りすがりの紳士◆NYaNKOsuki >>940 貴様の好きなとあ様なら、今頃ミスターあくあの隣でにゃんにゃんしてるぞ? うっ……想像しただけで顔がニヤけてきたので、私はこれで失礼するよ。あでゅー諸君! 946 名無しの男の子 >>945 それ一番効く奴じゃんwwwww 947 名無しの男の子 >>945 とあちゃんが好きな癖に、あくあ君にNTRれてる姿を想像して興奮する変態の最終形態がこれです。 948 名無しの男の子 なぁ、割とマジでそろそろ本スレ移動しないか? 949 名無しの男の子 >>948 女子の使ってる共同掲示板に行くって事? 950 名無しの男の子 >>949 これ難しいと思うんだけどどうだろう。 女子か男子か判別つかねーし、そこに懐疑的になりながらやり取りするのは嫌だな。 951 名無しの男の子 >>950 うーん、男子は男子の判別タグみたいなのがあればなぁ。全員コテハンつけるか? 952 名無しの男の子 >>951 どうしようもなかったらそれだろうな。 953 名無しの男の子 >>950 980超えて結論でなさそうだったら、次スレ頼む。 準備だけしておいて。 954 950 >>953 了解! 955 白銀あくあ(偽物)◆aquaaquaaa >>948 移動するんじゃなくて、向こうの方は両方が交流できるようにしたらいいんじゃないか? こっちはそのまま残しておいて、最初は避難所的に使うとか。 あと、向こうで書き込んだ後にそのIDをこっちに書き込んで、俺たちコテハンが判別したら女子のなりすましはできないぞ。 956 名無しの男の子 >>955 お前天才かよ。 957 名無しの男の子 >>955 お前さ、それするとなると基本的にコテハン組が女子と交流しないといけないんだぞ。 そこまでちゃんと考えてるのか? 958 白銀あくあ(偽物)◆aquaaquaaa >>957 が、頑張る……。 リアルでは難しいがネット越しなら何とか……。 959 名無しの男の子 >>958 うおおおおおお! お前マジかよ……。 960 名無しの男の子 >>958 偽物だけど白銀あくあを名乗るだけの事はある。 961 名無しの男の子 山田の提案は悪くない気がする。 現実で交流するより、ネットならワンチャン……。 962 名無しの男の子 >>961 それはある。 963 名無しの男の子 多分、何人かはワイと同じ事を考えてるんじゃないか? このままじゃあかんって。 964 名無しの男の子 >>963 同じ事思ってたわ。 965 名無しの男の子 >>961 俺もネット上なら普通に会話できると思う。 流石にオーディションを受ける勇気はないけどな。 966 名無しの男の子 >>937が居なくなったと思ったら普通にBANされてた。 管理人ありがとな。 967 名無しの男の子 正直、俺はここでいい……。 まだ女の子に襲われた時の事が忘れられないから……。 968 名無しの男の子 >>967 そっか……辛かったな。 969 名無しの男の子 >>968 俺も無理やり襲われた経験あるけど、女子だってそんな奴ばっかじゃねぇから。 アンチスレ見てたらわかるけど、男でもクソみたいな奴はいっぱいいる。 970 名無しの男の子 >>969 だからこそこの交流は意味があるんじゃないのか? 一部の奴らが全てじゃないって事をお互いに知った方がいい気がする。 971 只野おじさん◆k4k4r1ty0u >>970 全く同じ意見です。私の職場で働いてる女性の皆さんもとても優しい人ばかりですよ。 あくあさんが作ってくれたこの機会を無駄にする事はないと思います。 972 名無しの男の子 >>970 本当にそう。 973 名無しの男の子 >>970 政府が抱えている問題が、まさか1人の男子の登場によって解決されようとしている。 974 名無しの男の子 >>973 それが白銀あくあ。 975 950 なになに? 結局こっちのスレは立てておいた方が良いのか? 976 名無しの男の子 >>975 頼む。 977 只野おじさん◆k4k4r1ty0u >>975 とりあえずそれでお願いします。 共同掲示板を立てる時は私が立てます。 978 950 >>975-977 OK! ちょっと行ってくる 979 950 立ててきた! アドレスここな。 https:/*****.net/*****/***** 980 名無しの男の子 >>979 乙! 981 名無しの男の子 >>979 thx! 982 名無しの男の子 ここだけの話、中学の時にクラスメイトの女子の事を虐めてた事がある。 直接なんかしたわけじゃねぇけど、無視して見てただけの俺も同罪だと思ったんだよな。 謝って済む問題じゃないんだろうけど、この前、中学の時の先生に間に入ってもらって本人の家に謝りにいった。 983 名無しの男の子 >>982 謝っただけでも頑張ったと思う。 984 名無しの男の子 >>982 それでもしないよりした方がいい気がする。 985 名無しの男の子 >>983-984 実は謝った後、楽になるかと思ったけど、相手の子の顔をちゃんと見たら余計辛くなったわ。 だからもう二度としねーし、そんな場面見かけたら次からは止めようと思う。 986 名無しの男の子 実は俺も>>982と同じく中学の時にいじめてた経験がある。 俺は逆に会ってくれなくて、そこで初めて自分がした事の重大さに気がついた。 987 名無しの男の子 俺は女子に強姦された時、見張り役だった女の子に謝られた。 あの時、助けられなくてごめんって……その時は許せなかったけど、あの子も自分と同じように弱い立場だったんだろうなって今ならよくわかる。 988 名無しの男の子 >>986-987 お前ら……。 989 名無しの男の子 ヤベェ、スレが終わる時にヘビーな話しすぎだろ。 990 名無しの男の子 >>989 前スレの最後もこんな感じだったわ。 991 名無しの男の子 >>989 スレが終わりそうだから言える事もある。 992 白銀あくあ(偽物)◆aquaaquaaa とりあえず引きこもってばっかりだったから、母ちゃんには謝った。 993 名無しの男の子 >>992 やまだああああああああああああ! 994 名無しの男の子 >>992 お前、それほんま偉いぞ!! 995 名無しの男の子 >>992 山田、お外出るの怖かったら俺でよかったら付き添うぞ。 996 名無しの男の子 >>995 これありだな。 997 只野おじさん◆k4k4r1ty0u >>995 山田君、おじさんでよかったら、そっちに行きましょうか? 998 名無しの男の子 >>997 おじさーん!! 頼む!! 999 バタフライマスク◆B4T4FLYM4N >>995 ふっ、私が迎えにいってやらんこともないぞ? 1000 白銀あくあ(偽物)◆aquaaquaaa >>995 >>997 >>999 あ、ああああありがとう。 ぼ、僕、頑張ってみる……。 ************************************************ ちゃんとした男バージョンの掲示板はこんな感じです。 途中からならできるかと思って、バカみたいなことをした。 しかし時間をかければ1000全部書ける気がする。作者死ぬけど……。 ごめんね。掲示板続いて……。 らぴすの小話書きました。よかったらコチラも読んでください。 https://fantia.jp/yuuritohoney https://www.fanbox.cc/@yuuritohoney Twitterやってます。更新情報など、遅れるときや臨時更新もこちらでご連絡しています。 https://mobile.twitter.com/yuuritohoney 白銀あくあ、白銀王国(キングダム)。 10月29日、土曜日。今日は二日間に渡って開催される乙女咲の文化祭、その初日だ。 俺の今日の予定は大きく分けて3つ。午前中はクラスのコスプレ喫茶にキャストとして出演した後、お昼休憩あたりからカノンとデートして、午後は茶道部のお茶会に慎太郎と一緒に参加する予定である。 「あくあくーん、お客さんからの指名が入りましたー!」 「はい!」 今日一番最初のお客様、一体どんな人が来るんだろう? 俺は椅子にかけてあった白いジャケットを羽織る。 チラリと鏡で自分の姿を確認すると、バックヤードから出て指定された番号のテーブル席へと向かう。 「あくあちゃーん! こっちよ〜!」 挨拶しようとした瞬間にずっこけそうになった。 「か、母さん!?」 ちょっと待って、よりによって母さんが一番最初のお客さん!? 戸惑っている俺の隣にスッと現れたペゴニアさんがそっと俺に耳打ちする。 「それが一番揉めなかったみたいですよ」 「揉める? 何が!?」 ペゴニアさんが言っている言葉の意味はよく理解できなかったけど、俺に話しかけてきたペゴニアさんのメイド服姿が今日も似合っている事くらいは察しの悪い俺でも簡単に理解できた。 ただ、いつもはロングスカートなのに、今日はなんでそんなにミニスカなんですか? ちょっと屈んだら絶対にパンツ見えちゃうだろうし、なんか胸元も開いてるし……エロすぎでしょ。文化祭で大丈夫なのそれ? 俺だって健全な男子高校生なんですよ? くっ……ブラジャーのレースの部分をわざとチラ見せさせるなんて、なんて事をしてくるんだこの人は……… 「じーっ……」 「はっ!?」 ペゴニアさんの胸元に自然と視線が吸い寄せられていたら、俺の方を見ている3人のじとりとした視線に気がつく。ま、待ってくれ! 今日は黒かあ……なんて思ってないから!! 「あくあちゃん……お母さんのだって結構大きいのにな」 いや、いやいやいや! 母さんのも確かにでかいけど、俺たちはですね、その、親子なんですよ? 頼むからあんまり俺を刺激しないでよ……。ただでさえ黙ってたら普通に綺麗なお姉さんにしか見えないのに!! 今日だって着物だから助かってるけど、お風呂上がりで薄着になるとしとりお姉ちゃんと同じくらいあって最初びっくりした事を思い出す。確か2人ともGカップだっけ……家族のブラのサイズなんて知りたくなかったけど、みんなのブラジャーが俺の洗濯物に紛れてて、思わずタグに書かれた数字をガン見しちゃったんだよな。 あの時は、らぴすのスポーツブラに書かれていたAカップを見てどれだけ心を落ち着けた事か……。そのせいでらぴすのブラジャーを握り締めてるところを本人に見られて、あの時は本当に誤魔化すのが大変だったなぁ。 「ふーん……まぁ、いいけどね」 俺はもう一つの視線の方へと振り向く。 そこにはメイド服を着たカノンが俺の方を見て頬を膨らませていた。 ひぃっ! カノンさん、カノン様、ごめんなさい! 見てません! 見てませんから! すみませんでしたあああ!! 俺は慌てて携帯を取り出すとメッセージアプリを起動させる。 【カノンのおっぱいが一番だから、カノンのメイド姿が一番かわいいよ、できたら家で2人の時にも着てほしいな】 俺は自らの欲望を交えつつ高速で文字を打ってメッセージを送信する。 「ふぇ……」 メッセージに気がついたカノンは急速に顔を赤くする。 よし! これで機嫌が直ったな! ふぅ、やばかったぜ! 俺の嫁さんチョロくて助かるう! でも、メッセージで書いたことは本心だし、嘘は言ってない!! 「あくあって、やっぱり大きいのが好きなんだね」 いやいやいや、なんでとあは自分の胸の位置を触ってるのさ!? ていうか、昨日から思ってたけど、なんで猫耳メイド服!? とあも俺と同じ、こっちじゃないの!? 「僕のメイド服、似合ってない?」 「いえ、そんな事ないです。めちゃくちゃ似合ってます」 即答だったね。 「ふふっ、なんで敬語なんだよ。あくあってばおかしいなぁ、もう」 とあは口に手を当てて笑顔を見せる。 それを見た他のテーブルのお客様の2人が悲鳴をあげて倒れた。 「お客様ああああ!?」 「メディーック!」 「救護班早く!」 「これは例の動悸ですね」 「担架持ってきました!」 「はい、そっち持って」 「頭ぶつけないようにしっかり固定して」 「ゆっくりね〜」 「失礼しました皆様、あとはごゆっくり……」 だ、大丈夫か!? 俺もなんかできることはないかと思ってソファから立ち上がろうとしたけど、あまりにも対応が早すぎて何もする事がなかった。 「旦那様、サポート体制は万全です。隣に救護室があるので、旦那様は自分の仕事に集中してください」 そういえば隣のクラスの出し物は救護室だったな。反対側は休憩室だったし、俺の世界じゃ聞いた事ないけどこっちの世界の文化祭ではそれが当たり前なのだろうか? それに、さっきの人達、なんかやけに手慣れてない!? 「皆さん、今日この日のために、プロの指導を受けてますから」 えぇ……? ペゴニアさんの言葉に困惑する。 これただの文化祭だよね? そんな事を考えていると、母さんの奥からとあに良く似た笑い声が聞こえてきた。 「ふふっ、学校でもとあと仲良くしてもらってるみたいで嬉しいわ。あくあ君」 「あっ……久しぶりです。かなたさんも今日、母さんと一緒に来てたんですね」 彼女の名前は、猫山かなたさん。何を隠そう、あのとあのお母さんである。 はっきり言って若い。うちの母さんも若いけど、かなたさんも相当若い!! というか、とあ、スバルちゃん、かなたさんで並んでも三姉妹としか思えないくらいだ。 ただ、かなたさんと、スバルちゃんやとあでは決定的に違うところが一つある。 DEKAI、そうSUGOKU DEKAIのだ。身長は小さいのに、大層ご立派なものを胸部にお持ちなのである。 初めて見た時は、こ、これが……子供を2人も産んだ母性の結晶なのかと思ったくらいだ。 「お邪魔してます。何時もとあの事をちゃんと見てくれていてありがとうね」 「いえ、こちらこそ、寧ろとあにはお世話になりっぱなしで……」 母さんが気を利かせて、かなたさんと席をチェンジする。 かなたさんと話していると、メッセージアプリがメッセージを着信した。 接客中に見るのはダメかと思ったが、とあが見ろって刺すような冷えた視線を送ってきたので仕方なくアプリを開く。 【いくら僕に似てるからって、お母さんに手を出すのはやめてよね。責任取れるなら別にいいけど……】 いやいや。いやいやいやいや! いくら一夫多妻が認められてるからと言って、流石に俺も親友の母親に手を出すなんてことないよ!! 確かにエッチできるか出来ないかで言えば間違いなくできるし、おっぱいだってガン見した。さっきだって思わずおっぱいに挨拶してしまった事は謝るよ。うん、そこは否定しないし、俺だって潔く認めよう。でもな、俺だってそこまで節操なしじゃないから!! お前の親友を、お前の信じた俺を信じてくれ!! 「ふふっ、本当に仲がいいのね」 「は、はは……はい、そりゃもうすごく仲良くさせてもらってます」 よし……一旦、落ち着こう。俺は目の前にあった紅茶のカップに口をつける。 「あっ……でも、とあやスバルと結婚したい時はちゃんと言ってね」 「んぐっ!?」 かなたさんの一言に、口に含んだ紅茶を噴き出しそうになった。 ゲホッ、ゲホッ……いきなり何を言ってるんだこの人は!? スバルちゃんはともかく、とあは男だろ!? 「ふふっ、冗談よ」 「はは、はは……冗談きついっす」 はぁ、はぁ……まだ1組目だよなこれ!? もうなんか体力の半分くらい持ってかれてる気がするぞ!? 俺は呼吸を整えると、改めて紅茶のカップに口をつける。 「2人だけじゃなくって、どうせなら私もセットでもらってくれると嬉しいな」 「ブフゥッ!」 ゲホッ、ゲホッ……ちょっと噴き出したけど、カップの中だからセーフ! って、かなたさん! 貴女の発言が全然セーフじゃないよ!! さっきから全部アウト寄りのアウト、デッドボールばっかりじゃねえか!! 「くすくす。本当にあくあ君て面白いね」 くっ……ホストを務めなきゃいけない俺が、こうも簡単に弄ばれてるなんて……。 かなたさんは持っていたハンカチで俺の口の周りを拭いてくれると、もう片方の手を俺の手の上に重ねてそっと俺の耳元で囁いた。 「2人の事で何か困った事があったら、すぐに相談してね」 ふぅ……なるほどね。これが人妻か……。 やべえな、俺みたいな子供なんて一瞬で手玉に取ってくる。 「あわわわわわわ……」 それに比べて俺の母さんを改めて見て欲しい。 体だけは大人の女性だけど、精神が完全に小学生と一緒。 今だって顔真っ赤にしてこっちの事見てあわあわしてるし……その姿を見て、改めて母さんが俺の母さんでよかったと噛み締めた。もし、かなたさんが俺の母さんだったら、その日のうちに一線を越えてたかも知れねぇ……。 「あくあちゃん、ママ以外のママと浮気しちゃダメだからね。メッ!」 ママ以外のママと浮気ってなんだよ……。また意味のわからない事を言ってる母さんは放っておいて、まずは一旦落ち着こうか。 ふぅ……改めて仕切り直そうと気持ちを整えていたら、こちらのテーブルに近づいてくる足音が聞こえてきた。 「すみません。お手洗いが中々見つからなくって……」 か細い声、なんとも言えない守ってあげたくなるような声に俺は思わず振り向いてしまう。 「きゃっ」 俺が急に振り向いたせいか、その女性は足を滑らせてしまう。 「おっと……」 俺はソファから立ち上がると、その女性の手を掴んで抱き寄せた。 「大丈夫ですか?」 「は、はい……」 助けた女性は、失礼かもしれないけど少し幸薄そうな感じの美人さんだった。 声もそうだけど、見た目も守ってあげたくなるような、男の庇護欲を全面的にそそるような感じがグッとくる。 うーん、でもそこはかとなーく、誰かに似てるような……? 「母さん……」 「あっ、シンちゃん」 シンチャン? ていうか、さっきの声って……。 「あくあ……その人は、僕の母親だ……」 「えっ? えええええええええええええええ!?」 お、おまおまお前、マジかよ!? 俺は一旦心をリセットすると、改めて自己紹介する。 「初めまして、白銀あくあです。慎太郎君とは何時も仲良くさせてもらってます」 俺は黛のお母さんの手を取ると、目を見てにっこりと微笑んだ。 初対面は大事だし、やっぱりこういうのはちゃんとしないとな。 「あ、あああの……黛|貴代子《きよこ》です……。初めましてあくあさん。いつもシンちゃんがお世話になっています」 貴代子さんはうちの母さんやかなたさんとは違う、なんとも言えない妖艶な色香が漂っていた。 一言で言うと未亡人、そう、薄幸の未亡人という言葉がピッタリと合いそうな人である。 「私、あくあさんには本当に感謝しているんです。早くにパパを亡くして、ママは女の人だから、男の人の事があまりわからなくって……だからシンちゃんともどう接したらいいかわからなくなって、お互いにちょっと他人行儀というか、シンちゃんが中学生になったあたりからずっとそんな感じだったんです。でも、シンちゃんが高校生になって、あくあさんと友達になってから、シンちゃんの方からママに歩み寄ってくれて……」 貴代子さんは薄い唇をキュッと噛むと、ほんの少し目尻に涙を滲ませる。 そっか、本当に未亡人だったのか……慎太郎は母親に手をあげる様な奴じゃないだろうけど、思春期とか反抗期がなかったわけじゃないだろう。それに慎太郎はスターズに留学していたから、異国の地で女手1人じゃ色々と苦労したんじゃないだろうか。 「シンちゃんも、ありがとうね」 「母さん……」 貴代子さんの言葉に、慎太郎は珍しく頬を染めて照れ臭そうにする。 俺は再び貴代子さんに寄り添うと、震えた背中をゆっくりと摩った。 「貴代子さん、女手1人じゃ苦労するでしょう。なんかあったら俺にすぐに相談してくださいね」 「本当ですか? それじゃあ連絡先を交換してもいいかしら?」 貴代子さんは俺の胸にそっと手を置くと、潤んだ瞳で俺の事を見上げた。 俺の男としての本能が、この人を守ってあげなきゃと囁く。 「ええ、もちろんですよ」 お互いに体を寄せ合って連絡先を交換していると、何故か母さんが俺たちの間に無理やり割って入ってくる。 そして俺と貴代子さんを引き離すように密着させた体をグイーっと左右に開いた。 「はいはいはいはい! えっちっち警報発令! えっちっち警報発令! これだから全くもう、油断も隙もないんだから。きよこさんも!! あくあちゃんと結ばれるのはママの方が先なんだからあ!!」 全く……母さんは一体何を言ってるんだ? 少しは貴代子さんの落ち着きを見習ってほしい。 俺は普通に貴代子さんが1人じゃ大変だろうからと、連絡先を交換しただけなのだから。そんな、ねぇ? 確かに貴代子さんは綺麗だし、魅力的だし、守ってあげたいなって思うけど、親友の母親に手を出すなんてないでしょ。 みんなもっと俺の事を信用してほしい!! 「お嬢様しっかりしてください」 「あわわわわわ、あ、あれが人妻の、未亡人の色香……あくあが寝取られちゃう……」 「お嬢様、こうなったら今晩もう襲っちゃいましょう。大丈夫ですペゴニアも付き添いますから、この姿で上から2人で覆い被されば、旦那様なんてイチコロのコロコロです。白いのが出なくなるまで抜いて差し上げれば、浮気なんてできませんから」 あそこはあそこで一体何を言っているんだ……。 ちなみにペゴニアさんよ。男なんて夜に抜いても朝起きたら普通にリセットされてるからな。男子高校生の恐るべき性欲を舐めちゃいけません!! 「嘘でしょ……」 「あくあ様って、あの年齢層でも全然いけるんだ」 「大丈夫なそぶり見せてるけど、視線は誤魔化せてなかった」 「とりあえず巨乳好きはもう確定でしょ」 「寧ろ年上の女性に弱い可能性すら出てきた」 「これは掲示板が荒れるわよ……」 「あくあ様、全国の乳女どころか年上女子まで救ってしまわれるのか……」 「ふーん、ああやって攻めればいいんだ。参考になるぅ!」 「守ってあげたくなる女子に弱い。メモメモ」 「でも攻めてくる女の子にも弱いと……」 「あくあ君って攻撃力ツヨツヨだけど、守備力はヨワヨワだよね」 「防御力弱いの助かる」 こっちを見ていたお客さんがざわめていた。 というかスタッフのクラスメイトたちもざわめいている。 みんな! ちゃんと仕事をしよう!! ほら、後ろにお客さんもつっかえてるし、最初からこんなにドン詰まってたらダメだろう。俺もちゃんと真面目にしよ……。 とりあえず気の緩んだクラスをもう一度引き締めるためにも、俺もちょっと本気を出しちゃいますか! さぁ、白銀あくあによるショータイムの始まりだ!! 「みんな、今日は俺のために来てくれてありがとうな」 「ひゃっ……」 「ふにゃん……」 「んっ……」 とりあえず近場にいた母さんたち3人の耳元でそっと囁く。 3人には悪いけど今から俺がこの王国のキングだ。 「ほら、早く座れよ」 俺はソファに座ると、背もたれに両手をひろげる。 両脇にかなたさんと貴代子さんが座ったが少し距離が離れていた。 「少し寒いな……」 俺はそう言うと、2人の肩に手を回してそっと抱き寄せた。 「ふにゃにゃ!」 「あんっ!」 かなたさんと貴代子さんは顔を真っ赤にして俺の事を見つめる。 貴代子さんには申し訳ないけど、これで少しはかなたさんに先程の仕返しができた。 「嫌だったらやめるけど?」 「嫌じゃないです……」 「わ、私も……」 「あわわわわわわ、あくあちゃんが、あくあちゃんが……あと、ママが座るとこない……」 俺は目の前の母さんの方へと視線を向ける。 「ほら、お前が座るところはここだろ?」 俺は自分の膝の上へと視線を落とす。 実家に居た時、らぴすの髪を乾かしていると、母さんやしとりお姉ちゃんはその後の流れで、勝手に俺の膝上に乗っかってきてたんだからいつものことだ。 「ふぁい……」 母さんはまるで借りてきた猫のように俺の膝上にちょこんと座る。 周りを見渡すと、他のテーブルに座ったお客さんたちは驚いた顔でこちらを見ていた。 悪いな、みんな……。もう、この|教室《ゲーム》は完全に俺が支配した。 「みんな、今日は俺からの奢りだ! 例のアレを頼む!!」 俺がそうコールすると、ペゴニアさんが素早く準備を整える。 さすがはペゴニアさんだ。こんな状況でも1人冷静にいつも通りである。 隣にいたカノンがホゲーっとした顔をしていたが、彼女の名誉のためにも見なかった事にしておく。 「ところで3人は、普段からこうやって会ったりしてるのかな?」 「うん、だって私達同じママ同士だし……」 「はい、最初にまりんさんがお声がけしてくれて、かなたさんと3人でよくお茶したりしてます」 「この前も3人で、とあとあくあ君が食べたクレープ食べに行ったよね」 へぇ、俺たちの知らないところでもちゃんと母親同士は母親同士で交流してたんだなぁ。 同じ貴重な男子を持つ親同士だし、やっぱりそういうことでも会話が弾んだりするのだろうか? 気になるけど、聞くのは怖いのでスルーしとこう。 「ところでみんなは俺たちがこういう活動をしている事についてはどう思ってるのかな?」 俺はどうせならと、普段思ってる事を3人に聞いてみた。 「私は、あくあちゃんが楽しいならそれでいいわ。でも……せっかく阿古さんがお休みの日を設けてくれても、トレーニングとか個人練習とか色々やって休めてないのはちょっと心配かな。お仕事が楽しいのかもしれないけど、あんまりカノンちゃんに心配かけちゃダメだよ」 「母さん……ありがとう。気をつけるようにするよ」 そっか……そうだよな。 せっかく阿古さんが気を利かせてお休みの日も用意してくれたり、お仕事だってセーブしてくれようとしてるのに、なんだか暇だと落ち着かなくて、色々とやっちゃうし、仕事もスケジュールあけないように入れてしまってる。 「私はさっきも言ったけどあくあ君には感謝してるの。とあは毎日が楽しそうだし、まさかまた学校に行ける日が来るなんて思ってもいなかったから……だから、本当にありがとう。お仕事についても、とあが楽しんで頑張ってるのだから応援したいと思ってる。それに担当マネージャーの桐花さんも凄く信用のできる人だしね」 かなたさんは少し目を潤ませながらそう言った。 「かなたさん……俺は最初とあとスバルちゃんの事を勘違いしただけで、とあが外に出てきたのは、自分から一歩を踏み出したおかげなんです。だから俺の事よりも、もっととあの事を褒めてあげてください」 もとより、とあ自身がこのままじゃいけないと思っていたんだと思う。 そうじゃなきゃ、あの時、あの瞬間、俺がピンポンを押した時に、とあは外に出てこなかったんじゃないだろうか。もしくはピンポンに対しても出なかったと思う。 だから俺がやった事なんて、ピンポンを押したくらいだ。 「そっか……なるほどね。そりゃうちの子達も惚れるわ。よーし、ママも頑張ろうかな」 ん? さっき、なんか言いました? 「私はシンちゃんがこういう事するだなんて思ってもいなかったから、最初、話を聞いた時はびっくりしたわ。でも、それがきっかけで沢山お話しするようになったし、あくあさんの話をする時のシンちゃんは凄く良い顔をしてたの。だから、そんなあくあ君が一緒のお仕事なら大丈夫かなって」 最初、俺がこういう仕事をやりたいって話したのは何を隠そう慎太郎である。 その時、普通に止められたり笑われたりするかと思ったけど、慎太郎はちゃんと話を聞いてくれたし、背中を押してくれた。 「そうでしたか……。俺も慎太郎にはいつも助けられてます。あいつの頑張ってる姿を見ると、俺も頑張ろうって気になれるし、今度よかったら仕事場にもこっそり遊びに来てください。あいつの頑張ってる姿を一緒に見ましょう」 「ありがとう、あくあさん……」 貴代子さんはまた瞳を潤ませていた。か細い白い手を見ると、ついつい支えてあげたくなる。 「シンちゃん……ママが再婚したら怒るかしら?」 ん? 今、何か言いました? ちょっとよく聞こえなかったな。 ところで母さん、さっきからすごいホゲ〜っとした顔してるけど大丈夫? そこでホゲってる俺の奥さんと同じ顔してるけど……。 「あくあ様よろしいでしょうか? こちらの準備が整いました」 おっ! どうやら準備ができたようだ。 俺は母さんの頭をひと撫ですると、自分の座っていた所にそっと下ろす。 「3人とも、ちゃんとここで大人しくできるかな?」 「う、うん」 「にゃあ……」 「はい……」 俺は改めて3人の頭を順番に撫でる。3人とも少し内股気味に蕩けた顔をしているが、気のせいだろうか? 気のせいだな。そういう事にしておこう!! 「これは俺からみんなへの餞別だ。瞬きなんかして見逃すんじゃねえぞ!」 ペゴニアさんから薄く色づいた炭酸水を受け取った俺は、目の前に置かれたシャンパングラスがピラミッド状に積まれた物を見つめる。もちろん俺が持ってるのはあくまでも炭酸水であって、アルコールが入ってるお高いシャンパンなどではない。 「俺様の美技に酔いな!」 とか言ってカッコつけてるけど、普通に炭酸水を積み重ねたグラスの天辺から注ぐだけなんです。 それでも観客席のみんなはものすごく盛り上がってくれた。 「勝つのはあくあ! 負けるのは私達!」 「勝つのはあくあ! 負けるのは私達!」 「勝つのはあくあ! 負けるのは私達!」 「勝つのはあくあ! 負けるのは私達!」 「勝つのはあくあ! 負けるのは私達!」 「勝つのはあくあ! 負けるのは私達!」 「勝つのはあくあ! 負けるのは私達!」 「勝つのはあくあ! 負けるのは私達!」 「勝つのはあくあ! 負けるのは私達!」 「勝つのはあくあ! 負けるのは私達!」 ていうかクラスの人達、これ昨日もやったよね!? なんで昨日より盛り上がってんの!? それとその変なコール何? 普通に昨日まで乙女咲コールじゃなかったっけ……? 「勝つのはあくあ! 負けるのは私達!」 「勝つのはあくあ! 負けるのは私達!」 「勝つのはあくあ! 負けるのは私達!」 「勝つのはあくあ! 負けるのは私達!」 「勝つのはあくあ! 負けるのは私達!」 「勝つのはあくあ! 負けるのは私達!」 「勝つのはあくあ! 負けるのは私達!」 「勝つのはあくあ! 負けるのは私達!」 「勝つのはあくあ! 負けるのは私達!」 「勝つのはあくあ! 負けるのは私達!」 なんか気がついたらお客さんたちまで……って母さんたちも!? ニヤついてるペゴニアさんやとあは、わざとやってるよな!? と、とりあえず止めなきゃ! 俺は天に向かって人差し指を差すと、スッと地面に下ろしてみんなのコールを止める。 「しょ、勝者は……俺だ!」 「「「「「「「「「「うわああああああああああ!」」」」」」」」」」 なんかよくわからないけど、これで少しは落ち着いてくれるはず……。 って思ってたけど、周りはすごく盛り上がっていた。 「きゃああああああ、あくあちゃんかっこいいいいいいいいい!」 「あくあくーん、私にも注いで〜!」 「あくあさん、素敵……」 「勝つのは旦那様! 負けるのはポンコツお嬢様!」 「あわわわわわわ、人妻ヤヴァイ……ワタシ、カテナイ……」 「あくあ……スバルだけじゃなくてお母さんまで……ちゃんと責任とってよね!!」 「ま、まさかあくあが俺のお義父さんになるのか!?」 「さすがは白銀様ですわ……」 「あらあら、白銀君ってば、ココナちゃんもうかうかしてられないわね」 「うっ……初日の午前中からこれとか胃がいたい……。ちょっとお手洗い行ってきます」 「全く何やってんのよ」 最後の呟きがアヤナなのはわかった。俺もそう思うけど、あんま突っ込まないで恥ずかしいから! あとクレアさん大丈夫? 流石にちょっとやりすぎたので、その後は普通に他のテーブルを回って、今日は来てくれてありがとうとか、楽しんでいってねとか、普通に声をかけていった。 ************************************************ 跡部さん誕生日おめでとうございます!(遅い) お母さんズ、どうでしたか? 楽しんでもらえたら何よりです。 Twitterアカウント、作品に関すること呟いたり投票したりしてます。 https://mobile.twitter.com/yuuritohoney 本編ではやらなかったようなお話をこちらのサイトにて無料で公開しています。 ・らぴす視点の、あくあが引っ越した後の日常 ・スターズ編後の姐さん視点の日常回 ・森川視点の日常回 ・鞘無インコが配信中に、配信外のシロやたまとプレーするエピソード ・あくあ、とあ、黛、天我のバーベキュー回(ヘブンズソード撮影中) 上のサイトは挿絵あり、下のサイトは挿絵なしです。 https://fantia.jp/yuuritohoney https://www.fanbox.cc/@yuuritohoney 白銀カノン、文化祭デート、とは。 世界中にいる全ての女性、その何%が男性とデートをした事があるのだろう? 普通男性は女性とデートなんかしてくれない。してくれたとしても、男性の数メートル後ろを女性がついて歩くような、護衛対象とSPみたいな感じのデートだ。 それなのに私の隣にいるこの人は、白龍先生や八雲先生の描く作品に登場する男性たちよりも甘くときめくようなデートをしてくれる。 「ん? どうかした?」 「う、ううん、なんでもない」 あっ……あくあがカッコ良すぎてついつい見つめすぎちゃったかも。私はあくあからスッと視線を外すと、何もなかったかのように平静を装いつつ前を向く。 ずっと見てたなんてバレてないよね。私は再び視線だけをあくあの方にチラリと向ける。 も〜、学生服着てるだけなのになんでこんなにかっこいいの!? 少し遅めのお昼休憩、私とあくあが同じ時間帯に休められるようにと、クラスのみんなが気を遣ってくれたことが嬉しかった。 「それじゃあ2人で文化祭デートできるね」 「ぶ、文化祭デート……」 はっきり言って文化祭でデートなんて聞いた事がないよ。 そもそも付き合ってたとしても、学校では内緒にしておきたいという理由から他人のふりをすることも珍しくはないのに、一体あくあは何を言っているんだと思った……。 しかもあくあってば、デートをしてる事を周りに隠すつもりもないのか、教室を出る時からずっと私の手を握ってるし、私の手が手汗でベトベトになってるのがバレませんように!! 「ちょ……アレ……」 「手繋いでるとかマジ?」 「えっ? 女性の手首を縄で縛って男性が紐で引っ張るならわかるけど、手を繋ぐ? どういう事?」 「手袋もしてない……ばい菌扱いされてないだと?」 「私なら手汗だけで嫌われる自信がある。だってあんな事されたら絶対にびしょびしょのヌルヌルになっちゃう……」 「嗜……カノン様すごい。私なら内股気味になって歩くの大変だと思う」 「捗るも来てるのかな?」 ちょっと! 誰か1人、明らかに嗜みって言いそうになって言い直してなかった!? それと捗るって言ってた奴! そう、貴女よ貴女、貴女は絶対に掲示板の住民でしょ! ううう……あくあと一緒にいる以上、仕方のない事だけど、なんかこんなに近くからジロジロとデート姿を見られるのは緊張するなあ。でも、私が逆の立場でもきっと同じ事しちゃうし、気持ちはわかるから止めたりはしないけどね。 「おっ! カノン、せっかくだからたこ焼き食べよ?」 「う、うん……」 私がポケットの中から財布を取り出そうとしたら、それよりも先にあくあは現金を出していた。 その流れがあまりにも自然すぎて、思わず見惚れてしまう。 「だ、男性が自らお金を出すなんて」 「男の人がお金を払ってる姿を生まれて初めて見た……」 「男の人ってちゃんとお財布持ってるんだ。それとも、あー様だけ?」 「生の嗜……カノン王女綺麗! ところで捗るはどこ?」 だから! 掲示板以外でその名前を呼ばないでってば!! みんな、あくあに私が過去にちょっと恥ずかしい事とか言ってるのがバレちゃったらどうするのよ! へぇ、カノンって結構えっちなんだね……とか言われたら、私だって3日は引きこもっちゃうんだからね!! 「ありがとう。鉄板熱いから事故に気をつけて頑張ってね」 「ふぁ、ふぁい……」 あくあは店員の女の子からたこ焼きのパックを受け取る。 店員さんはちょっとサービスしておきましたからとか言ってたけど、あんなに蓋の浮いているたこ焼きのパック見た事ない……。 私たちはたこ焼きを食べるために近くにあったベンチに座る。 相変わらずすごい人数が私達の方を見ていて、ちょっと落ち着かない。 見られ慣れすぎてる私ですらそう思うのに、あくあってば全然その視線に気がついてない。ミリも気がつくそぶりすらないんだよね。 ねぇ、あくあって本当にアイドルなの? 私も相当ポンコツだけど、それならあくあはドがつくほどのポンコツだよ!? 「お、うまそう」 呑気な顔をしてたこ焼きのパックの蓋を開けたあくあは、その中のたこ焼きの一つに爪楊枝を刺す。 いっぱい入っててラッキーとか言ってるけど、その量は明らかにおかしいからね!? あくあはたこ焼きを一つ持ち上げると、私の方へと差し出した。 「はい、カノン」 「へ?」 あくあさん? も、もももももももしかして、それを私に食べろとおっしゃっているのですか? みんなの視線が私とたこ焼きの間を行き来する。 「あ!」 私が躊躇していると、あくあは何かに気がついたような顔をする。 「ごめんなカノン。俺、鈍いから気がつかなくって」 「う、うん」 ほっ……流石の鈍いあくあも気がついたよね? そういうわけだから……。 「カノンって猫舌だったんだな。最初から言ってくれればいいのに」 「へ?」 あくあは何を思ったのか、たこ焼きにフーフーと息を吹きかける。 うぎゃああああああああああああああああああああああああああああああああああああ! それは私の中の心の叫びだったのか、それともこの状況を見守っている女子達の絶叫だったのかはわからない。 周囲に居た女子の数人がふらついて、隣の女子に体を支えてもらっていた。かろうじて立っている女の子達もよく見ると足が震えている。みんな満身創痍だった。 「はい、あーん」 はわわわわわ、これ食べて大丈夫? だって、あくあの吐息がかかってるんだよ? もしかしたらワンチャン妊娠しちゃうとか……。って、カノン! お婆ちゃんの言葉を思い出すのよ!! これはまたとないチャンス! 遥か遠くからペゴニアも行けって看板出してるし!! ええーい、ままよ! ぱくっ。 ふわあああああ、あくあの、あくあのが私の中に入ってくるよおおおおおおお。 心なしか体の奥がぽかぽかする気がする。だって、女の子のお部屋がキュンってしたもん。 これがあくあの吐息、ゴッドブレス……god bless you、神のお恵みとはこの事だったのですね! あーくあ! じゃなくって! あぶな!! もうちょっとで、捗るのやってる変な宗教に入信してしまうところだった。 現にそこ、数人膝折って拝んでる集団! 貴女達、絶対に捗ると同じお仲間の面白軍団でしょ! 「どう、美味しい?」 「う、うん」 ひっひっふー、ひっひっふー、よーし、一旦心を落ち着けよう! 私が呼吸を整えてると、チラチラとあくあが私の方を見てくる。どうしたんだろう? 何か様子がおかしい。 「カノンは、してくれないの?」 「え?」 するって何? あの人達みたいに拝めってこと? そ、そそそそそそ、それとも、まさかここでセッ……。 かっ、覚悟を決めるのよカノン、みんなの前でするのはちょっと恥ずかしいけど、私が頑張ればここにいるみんなを救済できるのかもしれないのよ。 人生においてセックスを知らないまま死んでいく女の子はとても多い。それだけならまだしも、セックスという行為を見ないまま死んでいく女の子だって多いんだ。あんな挿れられただけで、女の子として生まれてきてよかったと思えるような行為、女の子に生まれてきてくれてありがとうって全肯定してくれるような行為をみんなにも知ってほしい。 もしかしたらその流れであくあが興奮して、何人かはお情けが貰えるかもしれないし、既にペゴニアによって文化祭に参加する全ての女性の身元はチェック済みだ。特に問題がある女子はいないし、間違ってあくあが孕ませちゃっても大丈夫な事は確認してる。 だから、あとは私が覚悟を決めるだけなんだ! が、頑張れカノン! 流石に上を脱ぐのは恥ずかしいけど下だけなら……私はスカートの中にゆっくりと手を伸ばしていく。 「あーん、して欲しいな」 「へ?」 あ、あ、あ……そ、そっち? 遠くに居たペゴニアが看板に書かれた文字を指差す。 【ぷーくすくす、お嬢様は何と勘違いしてたんですかあ?】 もー! ペゴニアってば、知ってたなら言ってよね! それとその看板、お客さんを案内するためのクラスの看板なんだから遊んだらダメでしょ、メッ! 「は、はい。あーん」 「あーん。ンンッ! 熱々のトロトロでうまいな!!」 あれ? ちょっと待って、今さっき普通にあーんってしちゃったけど、これってちょっと恥ずかしいような? だ、大丈夫、みんなの前でお外セックスしちゃう事よりかは恥ずかしくないはず……? 「は? 何やってるのアレ?」 「よ、よくわからないけど、私たちの目の前でとんでもない事が行われているのだけは理解できる」 「男の子が床に弁当の中身落として、ほら食えよって言ってたのは見たことあるけど、アレ、ナニ?」 「幾ら払えばあくあ君に餌付けできますか? お腹いっぱい食べさせてあげたい……」 「むしろ、ほら食えよってちょっと雑に餌付けしてほしい……。もちろん全財産差し出します」 「ちょっと待って、あれがおセックスって奴ですか!?」 「それよりアレ、間接キッスじゃ?」 「捗るーー!! はやくきてくれーーっ!!」 捗るなんて呼ぶな!! あくあ1人で限界なのに、収拾がつかなくなるでしょうが!! 私があのお泊まり会でどれだけ苦労したことか! あとこれセックスじゃないから! お外でなんてしないもん!! 「ふぅ、美味しかったな。よし、あっちに他のクラスの面白そうな出し物あったから行ってみよう!」 「う、うん……」 たこ焼きを食べ終わってちょっと休憩した後、私たちは校舎の方へと戻る。 さっきも普通に手を差し出してくれたから自然と握り返しちゃったけど、も、もしかしてデートの間、ずっと手を握ってるのかな? ふぁ〜、大丈夫かな私、ペゴニアが見守ってくれてるからもしもの時は大丈夫だろうけど、自分が何か粗相をやらかしたりしないかとても心配になる……。 「おっ! お化け屋敷じゃん!」 「お化け屋敷……」 実は怖いの苦手なんだよね。 そういえば前に、姐さんも怖いの苦手だって言ってたけど意外だったな。 ちなみになんでかって理由聞いたら、お化けには物理攻撃が通用しないからという斜め上の答えが返ってきて一緒に聞いてたチンポスキーと乾いた笑いが出たっけ。姐さん、頼むからなんでも物理で解決しようとしないで……。あと姐さんならきっとお化けの方が怖がって出てこないから。だってお化けさんだって2回も死にたくないでしょ。 「もしかして怖い?」 「う、うん……ちょっとだけ」 他事を考えていたら、あくあに心配されてしまった。 あくあは私の手をほんの少しだけ強くぎゅっと握りしめる。 「大丈夫、俺がそばにいるから。行こ」 至近距離からのあくあの笑顔、不意打ちの攻撃に足元がふらつきそうになった。 ちょっとあくあってば今の反則だって、ほら、近くで巻き添え事故を貰っちゃったお化け屋敷の受付の女の子もちょっと内股気味じゃん!! 「おっ! 結構本格的だなあ」 あわわわ、待って、そんな早く行っちゃダメ。 私はあくあの肩にピタリと寄りかかるようにして歩く。 こ、これで大丈夫! そう思った次の瞬間……。 びたーん! わわっ、何、何、なんかぬるっとしたものが私の顔面にビターンって当たった! 何これ、なんかベタベタ、ヌルヌルしてるし、ってこんにゃくじゃん! 誰よこんなところにこんにゃくぶら下げた人! しかもなんで私の顔にそんなに都合よく直撃するのよ! 「カ……カノン大丈夫?」 「う、うん大丈夫」 なんだろう。なんかあくあの声が心なしか上ずってるような……。 「カノンのおっぱい……」 「あっ……」 びっくりして、あくあにおっぱい押しつけちゃった。流石にちょっとはしたなかったよね? 「あんっ」 「へ?」 ま、待って待って、今の声私じゃないよ!? 一体、何が起こってるの……? 「し、白銀君って結構積極的なんだね……」 ちょっとぉ!? あくあ? 何してるの!? 私は暗闇の中、目を凝らして声のした方をジッと見つめる。 するとお化けの格好をした女の子のおっぱいをあくあが鷲掴みにしていた。 「あ、あくあ!?」 「い、いや、これは不可抗力みたいなもんで……」 「ンンッ」 あっ! あっ! 今、間違いなく一揉みしたよね! しかもその子、私より二回り以上も大きいじゃない! ほら、やっぱり大きいのがいいんだ! お義母さんだって、お義姉さんだって私よりおっぱい大きいし、やっぱりシャツのボタンが弾け飛ぶくらい大きいのが好きなんだ。この前のお泊まりだって、私やチンポスキーより、姐さんとか捗るのおっぱいを見てた回数が多かったし……ちゃ、ちゃんとカウントしてるんだからね! 「いやいやいや、手を離そうとしたらちょっとだけ指先が食い込んだだけだから」 「ふーん。この前、脱衣所に脱ぎ捨ててあったブラジャー、私のよりペゴニアの方ばかり見てたよね。あとなぜか忘れていったえみり先輩のブラジャーもガン見してたし」 「あ……はい。ごめんなさい……」 ちょ、カマかけたのに本当に見てたんだ。あくあ、サイテー!! どうせなら私のを見て使うくらいしてよ! そもそも、そんなにおっぱい好きなら私のを揉めばいいじゃん!! ここに24時間365日自由に使えるあくあ専用のおっぱいがあるんだし、私のだって小さくないんだから使ってよ。ペゴニアみたいにおっぱいで出来るようにちゃんとお茄子で特訓だってしたんだからね! 「い、いやぁ、すごかったなお化け屋敷……」 「つーん」 あの後、他のお化け役の女の子たちはこぞってあくあにおっぱいを押しつけた。 あくあは耐えるようなそぶりを見せていたけど、暗闇の中でも顔がちょっとニヤけてたのちゃんと見えてるんだからね! 「よ、よし、次の出し物に行こう。ほら、体育館とかなんかやってるんじゃない」 あくあはそう言って誤魔化すように、私の手をグイッと引っ張って体育館の中へと私を連れ込んだ。 「バスケ部でーす! 誰か挑戦者いませんかー? 部員と1on1で10回対決して、3本以上取れたら豪華賞品ありますよ〜!」 へぇ……そんな事もやってるんだ。体育館の中はそこそこ人がいたけど、誰も挑戦しようとしてる人がいない。 そりゃそうだよね。乙女咲、普通にバスケも強豪だから3点取るのも難しいと思う。 「よし……! カノンこれ預かってて、さっきのを帳消しするくらいかっこいいところ見せるから!!」 「えぇっ!?」 あくあはジャケットを私に預けると、バスケ部の皆さんがいる方へと向かった。 バスケ部の人達もあくあが挑戦するなんて思ってもいなかったのだろう。すごく驚いた顔をしていた。 『ピンポンパンポーン! 只今より体育館にて、1年A組、白銀あくあ君とバスケ部の1on1対決が行われます。ご観覧を希望されるご来場者様は、急いで体育館の方へお集まりください。私も行きます!!』 ちょっと、放送部!? 放送部のアナウンスのせいもあって、あっという間に体育館の中が人で溢れかえった。 そりゃそうだよね。男子が体育するなんて月9でもすごく話題になってたし、あくあの身体能力が並みの男性からかけ離れてる事は、ヘブンズソードやお兄様の役でも既に証明されている。 それを生で見られるんだから、みんなそりゃ集まっちゃうよね。 「まだ始まってないけど、これもう月9じゃん……」 「はわわわわ、理想のお兄様が私の前に」 「ちょっと静かにして、今から役に入り込むから」 「私今から小雛ゆかりになる。沙雪の気持ちになって見守る」 「兄様、かっこいい……」 「じゃあ莉奈役もーらいっと!」 「捗るは? あいつ今日来ないの?」 「嗜みーしっかりしろー! 顔が森川ってるぞ!」 ちょっと今、確実に嗜みとか言ったやついるでしょ! これだから掲示板の連中は少しは自重しろ!! あとなんか捗る探してる人多くない? あいつそんなに人気なの? 私の気のせいかな? 「あくあちゃーん頑張ってー! フレフレ、あくあちゃん! フレフレ、あくあちゃん!」 しかもお義母さんズいるし!! って皆さん、その格好どうしたの? 「まりんさん、流石にちょっとこれは……私も恥ずかしいかなぁって。とあが着るなら似合うんだろうけど……」 「わ、わわわ私たちみたいなおばさんがチアリーディングの格好なんて……シンちゃんに見られたらどうしよう」 とか言ってちゃっかり3人ともチアのコスプレしてるじゃん!! しかも超ミニだし、おへそ出してるし、なんか背徳的ないけない感じがしてエロいし!! これこそえっちっち警察が出動しちゃうよ!! しかもあくあったら、ちゃんと黛君のお母さんとか、とあちゃんのお母さんの方をチラチラと見てるし! あと口ではお義母さんだからって言ってたけど、ちゃんとまりんさんのおっぱいも確認してるし! そういうところ、全然と言っていいほど誤魔化せてないんだからね。もう! 『はい、それでは只今より白銀あくあ君とバスケ部による1on1を始めたいと思います!』 いつの間にかアナウンサー席までできてるし。何コレ? あくあが最初のパス交換を対戦する選手とすると、そのままそこからジャンプして綺麗なフォームでシュートを打った。さっきまでの歓声が嘘みたいに静かになると、あくあの放ったシュートがリングの中を通る心地の良い音だけが体育館の中に聞こえる。 「ぎゃああああああああ!」 「今のって、3ポイント!?」 「いや、このルールの場合、3ポイントとか関係ないよね?」 「えっ、えっ、何アレ? 嘘でしょ……」 「やば、かっこよ」 「はい、もう完全に気持ちは沙雪です」 「ヤベェ、私もホゲ川みたいな顔してたわ……」 バスケ部の女の子もびっくりした顔をしてた。 そりゃそうだよね。普通男の子ってあんなところまでシュート届かないでしょ? それをまぁ、いとも簡単そうに、それもスリーポイントラインより1m以上離れてたよね。普通に考えておかしいでしょ……。 そんな事を考えていたら、あくあは2本目も相手をかわして綺麗な形でシュートを決めた。 ちょっと待って、その対戦相手の子、確か世代別の代表選手だよね!? おかしくない!? 「は?」 「へ?」 「ほげー」 3本目はもっと圧巻だった。なんとあくあは相手をフェイントで躱すと、直接ボールをリングに叩き込んだのである。嘘……でしょ……。生のダンクを見たのも初めてだけど、そんなのできるなんて聞いてない……。 「きゃあああああ! 見て見て、アレうちの子です! ね、ね、かっこいいでしょ!!」 お義母さん……そんな事言わなくてもこの国とスターズの女性ならみんな知ってる事です。だから落ちついてください。黛君のお母さんが首を振られすぎて目を回しちゃってますよ! 「ねぇ、どうせなら人数増やさない?」 「はい?」 あくあが、またなんか言ってる……。 様子を伺っていると、どうやら相手の選手が2人に増えるみたい。うん、だって申し訳ないけど、相手になってなかったから仕方のない事だと思う。 それでもあくあはダブルクラッチで1点決めると、フェイドアウェイからの3ポイントでさらにもう1点とる。 うん……そっか、あくあはアイドルじゃなくって、ステイツでプロのバスケット選手になりたいのかな? あくあが居たら、史上初めてバスケット競技でこの国が金メダル取れるよ。そんな気がします。 「小雛ゆかりの凄さに震えてる」 「わかる。私なんてもう腰砕けて立てないもん」 「とてもじゃないけど演技なんてする余裕ない」 「私は別の意味で席から立てない。多分座ってるところがベトベトになってる」 「待って、嗜みってこんなの毎日見せられてるの?」 「もう嗜みのことを馬鹿にできない……」 「捗る……あとは任せたぞ!」 そうだよ! みんな少しはわかってくれた? 言っておくけど私だって立ち上がれないからね。なんで立ち上がれないかは、乙女の秘密だから絶対に言えないけど!! 「お嬢様、お嬢様、ほらこっちです」 それなのにペゴニアに無理やり用具室に連れ込まれた私は、その場でパパッと見覚えのある服に着替えさせられた。 「ちょっとこれ、お義母さん達と同じチアの格好じゃん!」 「はい、先ほど借りてきました。さぁ、コレで一緒に旦那様を応援しましょう!! そして旦那様の下半身を激らせてムラムラさせるのです!」 よく見たらペゴニアもいつの間にかチアの格好してるし!! 用具室から出た私たちの目の前では、今にも最後の10本目が始まろうとしていた。 スコアポイントを見るとここまで9本全部成功してるし、今見たらもう相手チーム5人いるじゃん。1on1じゃなくて1on5じゃん。おかしいでしょ。バスケットってチームスポーツじゃなかったっけ? 「みんな! 意地見せるわよ!!」 「白銀君には申し訳ないけど、この一本、本気で止めるよ!!」 「ディフェンス気をつけて、うちらよりフィジカル強いから強引にくるよ!」 「私たちより高く跳ぶからね! 1人が跳んだらすかさず2人がカバー意識しよ」 「さぁ、泣いても笑ってもこれが最後、ゴール下は私に任せて!!」 コレもう試合じゃん。ガチのガチじゃん……。ちょっと体当てて、おっぱい押しつけちゃった、てへっとか、そういうのが絶対にあると思ってたのに微塵もそんな雰囲気がない。バスケ部の子達もちゃんと本気見せてるし、かっこよ。 「あくあ君頑張れー!」 「バスケ部の子たちも最後がんば!」 「あー様に10本決めてほしいような、バスケ部の子たちに最後の一本止めてもらいたいような」 「どっちも頑張れえええええええええ!」 「私も両方応援しよ。あくあ様もバスケ部の子達もどっちもがんば!!」 体育館の至る所から両方を応援する声が聞こえてくる。 それを見たあくあがフッと笑った。あーあ、見ちゃった……それ、その感じ、私、結構好きなんだよね。わかっててやってるでしょうもう……。 なんであくあの側にいるとこんなに楽しいんだろうってずっと思ってたけど、そっか、この人、みんなを本気にさせちゃうんだ。本気で遊ぶし、何をやっても真剣だから、みんなが見てて楽しくなっちゃうんだよね。 「さぁ、お嬢様、会場の空気はちょうど中立っぽくなりましたけど、もちろん応援するんですよね?」 「当然。私が応援するのは最初から最後まで1人って決めてるから」 ペゴニアにそそのかされた。ううん、私は自分の意志で一歩前に出ると、大きく息を吸い込む! 「あくあー!! 最高にかっこいいところ見せて!!」 私の声に気がついたあくあがこちらの方を見る。 えっと、えっと、他にもなんか言わなきゃなんか……。 「か、帰ったら、め、メイド服だけじゃなくてこっちも着てあげるから……ね」 ほんのちょっとだけ前屈みになってアピールする。 するとあくあはちゃんと私の谷間の方を一旦確認してから大きく頷いてくれた。 なんか今日一番いい笑顔をしているような気がするのは私の気のせいだろうか? 「うおおおおおおおおおおお!」 「嗜みよく言った!!」 「嗜み! 嗜み! 嗜み! 嗜み! 嗜み!」 「嗜み最強! 嗜み最強! 嗜み最強!」 「嗜……じゃなかった、ちゃんとカノン様って言わなきゃ」 「みんなストーップ、嗜みコールダメ、ちゃんとカノン様って言って!」 「今晩はお楽しみですね!!」 「くっそ、嗜み羨ましい……」 「嗜み死ね!」 「捗る乱入しろ!」 こら、お外で嗜み死ねとかいうんじゃありません! そういうのは掲示板の中だけにしときなさい。 まぁ、私も貴女と同じ立場なら間違いなく言ってるだろうし、捗るがいたら100%言ってたと思うから何とも言えないけど……。 『さぁ、泣いても笑ってもこれが最後です!!』 ラスト10本目、あくあは最初のフェイントで一人をかわす。すかさずカバーに入った2人目を背中で背負うそぶりを見せたあくあは、すぐにターンして中に切り込む。そこからさらにもう1人、あくあは強引にフィジカルで躱して空に跳ぶ。 「させないっ!」 完璧なタイミングのブロックショット。でもあくあは空中でボールを持った手を引っ込めると、反転してもう片方の手へとボールを持ち替える。ダブルクラッチ! 決まった!! 誰もがそう思った瞬間、最後の1人があくあの放ったシュートを叩き落とす。 彼女はダブルクラッチが来るとわかっててあえてタイミングを遅らせたのだ。 最初からあくあと1on1をやっていた彼女だから、あくあの攻撃を読めたのかもしれない。 「おおおおおおおおおおおお!」 「すげぇ!!」 「ヤベェ、バスケかっけー!!」 「最後のバスケ部の意地すごかった!!」 「どっちもすごくカッコよかったよ!!」 「よくやった、感動した!!」 「あくあくーん!」 「バスケ部のみんなもありがとー!」 体育館に巻き起こる拍手の嵐、バスケ部の女子たちは試合で勝ったみたいに喜んでた。 あくあは汗を拭いながらゆっくりと私の方へと近づいてくる。 「ごめん。最後かっこいいところ見せられなくって」 「ううん、すごくカッコよかったよ。試合に勝つとか負けるとかそういうのじゃなくて、すごく楽しかった!」 私は観客席の方へと視線を向ける。それに釣られてあくあもみんなの方へと視線を向けた。 「ほら見て、みんな楽しそう。やっぱあくあって凄いね!」 あくあはみんなの笑顔を見て、フッと小さく笑った。 「じゃあ……俺と結婚してよかったって思ってくれた?」 「え、あ……」 私の体を抱き寄せたあくあの首筋に汗の滴が滴り落ちる。 あ……やばい。あくあの汗の匂い、私の女の子の細胞を一瞬で活性化させてくるよ……。 「覚悟しておいて、何度だって惚れさせてやるから」 えっ、えっ? まだこれ以上、なんかあるんですか? もう流石にないよね? はっきり言って今日1日だけで女の子が味わえる一生分の幸せ以上の事を味わわされてると思うんだけど、これ以上何か他にあったりしちゃうの? 「だから、カノンだけはずっと俺の側で見てて。そもそもよそ見なんてさせないから、ずっと俺の事を見てろよ」 「ふぁ、ふぁい……」 あ、あの、あくあさん? 周りみんな見てるよ? バスケ部の女子の皆さんなんてもう顔真っ赤っかだし、観客席の女の子、みんな森川さんみたいな顔してるし、お母さんたちなんてチアのスカートの内腿にかけてちょっとえっちなお汁が垂れてるけど大丈夫? ちゃんと責任取れる? 【お嬢様へ、ちょっとお手洗いに行ってきます】 って、気がついたらペゴニアなんて看板だけ残してどっか行ってるし! 絶対にえっちなことしてるでしょそれ!! 私だっておトイレ行きたかったのに、もう! あくあと別れたあと、私はすぐにトイレに駆け込んだけど、1時間待ちだった……。 トイレに並んでる私の隣を、ペゴニアがスッキリとした顔で過ぎ去っていく。 「あっ、お嬢様、私は先に戻りますね!」 思わずもうちょっとでペゴニア死ねって言いそうになった。 私が言ったら冗談じゃ済まされなくなるから言わないけど、捗るだったら絶対に言ってたと思う。 「はぁ……捗る、どこ?」 だから今日は捗る来ないって! あいつが来るのは、あ・し・た!! ************************************************ ちゃんとデートさせるつもりだったのに、もー!! Twitterアカウント、作品に関すること呟いたり投票したりしてます。 https://mobile.twitter.com/yuuritohoney 本編ではやらなかったようなお話をこちらのサイトにて無料で公開しています。 ・らぴす視点の、あくあが引っ越した後の日常 ・スターズ編後の姐さん視点の日常回 ・森川視点の日常回 ・鞘無インコが配信中に、配信外のシロやたまとプレーするエピソード ・あくあ、とあ、黛、天我のバーベキュー回(ヘブンズソード撮影中) 上のサイトは挿絵あり、下のサイトは挿絵なしです。 https://fantia.jp/yuuritohoney https://www.fanbox.cc/@yuuritohoney 白銀あくあ、お茶を濁さない。 カノンとのデートが終わった後、俺は慎太郎と合流して茶道部が用意してくれた更衣室で和服に着替えた。 「あらあらまぁまぁ、2人ともすごく似合ってるわよ」 俺と慎太郎を笑顔で出迎えてくれた黒上さんは、そっと俺に近づいてくるとさりげない所作で俺の衿を正してくれた。 黒上さんのこういう所は貴代子さんに負けてないというか、本当に高校生かって思うくらいの色気がある。しかも今は着物を着ているからわかりづらいけど、この着物の下にはとてつもなく大きなものをお持ちだ。 ピシッとした着物と学生服を着ている時のギャップが、より一層俺の内に秘めた劣情を掻き立てる。 あぁ……実はお婆ちゃんが来てからヌいてないんだよな。 そんな俺にとって、黒上さんのような甘く大人びた色香はよく効く。 「白銀君、大丈夫? もしかして疲れちゃった?」 「あ、いえ、大丈夫です……」 余計な事を考えていたら黒上さんに心配されてしまった。 ちょっとエッチなことを考えてしまった自分が恥ずかしくなる。 ごめんね、黒上さん。 「本当? 疲れたら隣の部屋で一緒に休憩しようね」 えっ? きゅ、休憩!? 待ってください黒上さん、俺にはカノンっていうかわいい奥さんが居てですね。それなのに他の女の子と2人きりで密室の中でご休憩なんてえっちすぎてダメです。それこそ母さんが言ってたえっちっち警察とかいうの出動しちゃいますよ!! 「ふふっ」 俺の反応を見て笑みを見せる黒上さん。 あれ? もしかして揶揄われたとか……? なんか黒上さんの掌の上で弄ばれてるような気がする。 「さぁ、行きましょう。お客さん達がきっと2人の事を待ってるわ」 「は、はい……」 あ、そうだった……。 俺は隣に慎太郎が居る事も忘れて黒上さんにデレデレしていたのである。 頼む慎太郎! この事はどうか……どうか! カノンとペゴニアさんの2人には内密にしておいてくれ!! 俺は慎太郎に向けて手を合わせて拝む素振りを見せる。 「あくあ、一体それは何をやってるんだ? ほら、早く行こう」 「うん……」 慎太郎は素知らぬ振りをしていたが、きっと俺が拝んでいた意味は伝わってるはずだ。頼むぞ慎太郎!! 信じてるからな俺の親友!! 「それじゃあ慎太郎、また後でな」 「ああ、お互いに頑張ろう」 俺は2つある和室の1つにはいると、先に来ていたお客さんの顔を見てほんの少し笑みが溢れる。 「2人とも間に合わないかもって言ってたけど、来てくれたんだね」 「ごめんね。思ったよりも仕事が長引いちゃって。しとりさんにも迷惑かけちゃった」 「社長、気にしないでください。その分、午前中はお母さん達が楽しんでくれたみたいですから」 俺の最初のお客さんは、阿古さんとしとりお姉ちゃんの2人だった。 休日まで働いてくれてる2人に感謝すべく俺は頭を下げる。 「阿古さんも、しとりお姉ちゃんも、本当にいつもありがとう」 文化祭の後にはハロウィンイベントも控えている。 それなのに胡桃さんの件についても結局2人が、いや、ベリルのみんなが見えないところからサポートしてくれた。 だからその分、ハロウィンイベントでは最高のパフォーマンスをしようと気合が入る。 「あくあ君、気にしないで、みんなやりたくてやってる事だから」 「そうそう、とあちゃん達も言ってるけど、あーちゃんは前だけ見てればいいの。後ろは私達みんなが支えるから。でも……たまには立ち止まって、こっちに振り向いてくれたら嬉しいかな」 たまには振り向いてか……。しとりお姉ちゃんの言葉に俺はほんの少しだけ考え込む。 俺がこの世界でこれだけやりたい事をやれてるのはみんなのおかげだ。 巻き込まれたと言っても過言ではないのに、とあや慎太郎、天我先輩は俺に続いてこの世界に入ってきてくれたし、チャーリーや赤海みたいに俺に憧れて一歩を踏み出してくれた後輩がいる。 最初は阿古さんが声をかけてくれて、しとりお姉ちゃんや、母さん、らぴす、家族のみんなも協力してくれて、モジャP、ノブさん、ジョン、トラッシュパンクスの2人、本郷監督、白龍先生、小雛先輩、アヤナ、桐花さん、それに森川さん……数えきれないほどの多くの人達に助けられてきた。 ファンのみんなだって俺のやる事についてきてくれて、結婚した後も変わらず俺の事を応援してくれている。 全てのきっかけとなったあの撮影からちょうど半年、ずっと前を、前だけを見て俺は走ってきた。 立ち止まって……か。 帰国後、俺はカノンの事でみんなに迷惑をかけたと思って、また多くの仕事を入れてしまった。 もしかしたら、しとりお姉ちゃんにその事を見抜かれたのかもしれない。 「それに……振り向いた時にあーちゃんの好きなおっぱいが見えるかもしれないしね!」 俺は袴の裾を踏んで盛大にずっこけそうになった。 せっかく感心してたのに、しとりお姉ちゃん……そういうとこだよ!! って、なんで俺がおっぱいが好きだって知ってんの!? もしかして、前にこっそりブラジャーのタグを見ちゃった姿を見られてたとか……。 「おっ、おっぱい……」 阿古さん、自分のサイズを確認しないで! そりゃしとりお姉ちゃんと比べると小さいけど、阿古さんも十分大きいから!! 俺はこのままじゃまずいと思って話を違う方に振る。 「あれ? そういえば母さん達は?」 「お母さん達なら今回は黛君の方に入っていったわよ」 うっ……母さんが何かやらかしてないかとても心配になる。 慎太郎にだけは迷惑かけてませんよーに。 「あーちゃん、お母さんの事なら心配しなくても大丈夫よ。だって黛君は真面目なんだもん。だからお母さんもちゃんとやるって言ってたし」 えぇ……? ちゃんとできるなら俺といる時もちゃんとして欲しいんだけど……。 まぁそれならそれで慎太郎の方は大丈夫か。俺は気を取り直して畳の上に正座する。 「本日は忙しい中ようこそお出でくださいました。ありがとうございます。ほんのひと時ですが、どうかごゆるりとお過ごしください」 「ありがとうございます」 俺は正客であるしとりお姉ちゃんと挨拶を交わすと、阿古さんとも同じように改めて挨拶を交わす。 この後、普通なら道具とか掛け軸の話をしたりするのだけど、多くの人に楽しんでもらいたいのでそこら辺はカットする予定だ。その分、ここはお客さんと俺や慎太郎とのフリートークタイムとなっている。 「あくあ君の着物姿を見てて思ったけど、ハロウィンイベントの後は陰陽師の撮影ね」 「今からすごく楽しみにしてますよ。天我先輩と敵同士ってのも楽しみですけど、はなあたで共演したヒロイン役の綾藤翠さんともまた一緒にやれるのもすごく楽しみです」 この前、森川さんが家に来た時に聞いたけど、森川さんも国営放送のアナウンサーという事で、サプライズゲストとしてほんの少しだけ陰陽師に出演するらしい。 森川さんは不安がってたけど、なんとなくだけど森川さんって本番に強そうな気がするんだよなあ。 それと森川さんって、本番に緊張を引きずるタイプじゃないからきっと大丈夫だと思うんだよね。 「でも、今は文化祭を無事に終わらせて、その後のハロウィンイベントに集中します」 「それがいいと思うわ。先の事を考えておくのも重要だけど、目の前の仕事に集中して。一つずつちゃんと終わらせていく事があくあ君の成長につながると思うから」 俺は阿古さんの言葉に頷く。 いただいた仕事は等しく全力を持って取り組みたいと思ってる。 何故なら全部、自分がしたいと思って引き受けた仕事ばかりだからだ。 中には阿古さん側から提示された仕事もあるけど、そういった現場も凄く熱があって楽しいし、俺や俺達の事を阿古さん達がちゃんと考えてくれているんだろうなと伝わってくる。 それこそ月9の現場がまさに阿古さんが持ってきてくれたお仕事だったけど、共演した小雛先輩との出会いは俺にとっては本当にありがたい事だった。絶対に調子に乗ってマウント取ってくるから、小雛先輩本人には絶対に言わないけどね。 それに同世代のアヤナと切磋琢磨できたのも良かったし、監督も俺が男性だからと遠慮する人じゃなかったのも良かったと思う。 もう撮り直し分も含めて全ての撮影は終わってるけど、ヘブンズソードとは違ったものが得られた現場だった。 「ふふっ、あーちゃん、楽しそう」 「しとりお姉ちゃん……」 しとりお姉ちゃんは穏やかな笑顔で俺の事を見つめる。 もしかしたら俺の気のせいかもしれない、いや、気のせいであって欲しいんだけど、しとりお姉ちゃんって、母さんより母性に満ち溢れてない? 「あーちゃん、お仕事や学校は楽しい?」 「うん。すごく楽しいよ。学校はいい人たちばかりだし、お仕事だって楽しくして仕方がないんだ。しとりお姉ちゃんや阿古さん、支えてくれるみんなのおかげでものすごく充実した毎日を送れてる。だから、改めてありがとうって言わせて欲しい。2人とも……本当にありがとう」 俺がそう言うと、しとりお姉ちゃんと阿古さんは少し目を潤ませていた。 少しの気恥ずかしさはあるけど、俺はどうせならと思ってしとりお姉ちゃんの目を見て言葉を続ける。 「それとカノンと結婚してから思った事だけど、実家に居た時、もっと……もっと、家族との時間を大事にするべきだったなと反省してる」 カノンとは、ちゃんとあの後も子供の事とか、お互いに思っている事をたくさん話し合った。 だからなのか、自分が親になること、親になって子供を育てることについて考えているうちに、俺は今まで家族とちゃんと向き合えていたのだろうかと考えるようになったのである。 前世で家族が居なかった事もあって、どういう距離感で家族と接したらいいのかわからなかった俺は自然と家族を遠ざけていたのだと思う。 この事には結婚する前から薄々と気がついていたけど、自分1人じゃどうする事もできなかった。だからこそ、もっとちゃんと誰かに相談した方が良かったのかもしれないな。 「だから、これからもちゃんと家に帰ったりするから、その時はみんなでゆっくり過ごそう」 「あーちゃん……」 でも……一つだけ、そう一つだけ言い訳させてもらうと、しとりお姉ちゃんや母さんは勿論の事、それこそらぴすだってみんな綺麗すぎるんだよ……! しかも無防備にパンツとか生乳を見せつけてくるし、脱衣所の洗濯籠に普通にわかるようにして下着を脱ぎ捨ててあったりするし、毎日毎日良い匂いしてるし、しとりお姉ちゃんなんて寝ぼけてベッドの中に潜り込もうとするし! ああああああああ! 今、考えたらよく耐えたよ俺! 家族で抜いたら負け、その言葉を合言葉に耐えに耐え抜いた日々だったと思う。 よく頑張ったと褒めて欲しいくらいだ。 でも、カノンに聞いた話だと、この世界じゃお母さんに筆下ろししてもらったり、お姉ちゃんと結婚したり、中にはまだ生理も来てない幼い妹に抜くのを手伝ってもらっている奴だっているらしい。 そう考えると俺の方がおかしいのか……? い、いや、そんな事ないはずだ。うん、きっとそうだよな? だ、誰かそうだと言ってくれ!! 「それじゃあ2人とも、ちょっと待っててね」 その後、2人にお抹茶を振る舞った俺は、また軽く談笑した。 今回のお茶会はちゃんとした形式ばったものというよりも、来てくれた人と楽しくお話しする事がメインである。 本当は母さんの息子として、茶道部としてちゃんとした方がいいのかと思ったけど、母さん曰く、お茶会は来てくれる人が楽しんでくれるのが一番よと言ってくれたのが大きかった。 うん、そう考えると母さんにもちゃんと尊敬できる部分はある。というか普通にしてたら、間違いなく尊敬できるちゃんとした大人だ。 それなのに、それらを帳消しにしてしまうくらいの子供っぽさとか、奇行に走っちゃう時があるのがな、うん。 この前もプリンひとつで駄々こねてたし……。 「あーちゃん今日はありがとう。お抹茶とても美味しかったわ」 「あくあ君、明日の文化祭も大変だろうけど頑張ってね。無理しちゃだめよ。疲れてたらハロウィンイベントも別の構成を考えてあるから、ちょっとでも何かあったら安心して相談してね」 「2人とも今日は忙しい最中にありがとう。それじゃあまたね」 2人を見送った後は、俺は和室に戻って次のお客さんを出迎えるための準備を整える。 幸いにも黒上さんや他の部員の人が手伝ってくれたから、すぐに次のお客さんを出迎える事ができた。 そうして数人のお客さんにお茶を振る舞う事、数時間。予定していた人数を終えた頃には、文化祭も終わりの時間が近づいてきていた。 「2人とも、今日はありがとう。無理言ってごめんね」 「気にしないでよ黒上さん、俺たちも一応は部員だしね。それにやってよかったってすごく思ってる」 「ああ、こんな事をしたのは初めてだったが……すごく楽しかったよ。こんな貴重な体験をありがとう黒上さん」 俺と慎太郎は、黒上さんや他の部員たちと軽くハイタッチをする。 茶道部のお茶会は明日も行われるけど、俺が出るのは今日だけだ。 慎太郎も本当は今日だけの予定だったが、どうやら明日も空いてる時間に参加するつもりらしい。 うん、これは良い傾向だと思う。 陰陽師だって元々は天我先輩が自分から受けた仕事だし、とあも最近はノブさんや桐花さんと何か新しい事をしようとしている。慎太郎も少しずつだけど積極的になっていっている気がした。 ヘブンズソードや今度やる予定の番組みたいに、もしかしたら4人でやる仕事もこれからは少し減っていくのかなと思うと寂しい気持ちもあるけど、それもまた俺達の成長にとっては必要な事なのかもしれない。 まあベリル&ベリルや、ベリル主催のフェスとか、ベリルが主体で受けてる仕事やベリルが主体でやるイベントは、今まで通り一緒にやれるだろうけどね。うん、そうだよな。そう考えるようにしよう。 「それじゃあ黒上さん、俺たちは先に教室に戻るよ」 「わかったわ。2人とも、今日は本当にありがとう。黛君は明日もよろしくね」 「はい、それじゃあまた後で」 文化祭が終わるまで、まだ少し時間が残ってる。 ギリギリまでクラスのコスプレホスト喫茶を手伝う事を決めた俺と慎太郎は、着替える時間がもったいなくて黒上さん達にお願いして和服のまま教室に戻った。 俺達の姿を見たみんながびっくりした顔をしてたけど、俺と慎太郎は逆にとあの服装にびっくりさせられる。 「ふっふっふっ、こんな事だろうと思って、ちゃんと準備してたんだよね」 まさかの和服メイド姿をしたとあに皆がびっくりした。 どうやらとあは俺と慎太郎が和服で戻ってくる事を見通して、この日のためにプライベートで衣装を用意していたらしい。 それにしてもとあの奴、普段は男物の制服着てるし、もう女の子の服なんて着てないのにどうしたんだろうって顔してたら、そっと耳元でサービスだよって囁かれた。 サービスって、なんの? 「とあちゃん? とあくん?」 「あああああああ、とあちゃんが私たちを弄んでくるうううううう!」 「もうどっちでもいい……とあちゃんなら女の子でもできる自信がある」 「和服姿の3人てぇてぇ……」 「あぁっ、あくあ君に囁くとあちゃん……今日一番の動悸ががが!」 「とあちゃんテイクアウトできませんか!!」 「和服姿の黛君に叱られたいです。いくらお支払いすればよろしいでしょうか?」 「あくあ君に着物ひん剥かれる妄想で今晩捗ります」 「捗る? さっき誰か捗るって言ってなかった?」 まぁ、お客さんも喜んでるみたいだしいっか。 それとこの前、シロで配信してた時も思ったけど、その捗るって言葉はやってんの? 俺も今度、配信でちょっとだけ使っちゃおうかなあとかそんなしょうもない事を考える。 そんな感じで、俺の文化祭1日目は無事に終える事ができた。 しかしその翌日、意気揚々と呑気な顔で登校した俺を、とんでもない事件が待ち受けていたのである。 ************************************************ 初日は家族で始まり家族で終わったって感じにしました。 間のデートも相手は嫁ですしね。 そういうわけで次回は二日目です。 そろそろfantiaも更新しないとね。 Twitterアカウント、作品に関すること呟いたり投票したりしてます。 https://mobile.twitter.com/yuuritohoney 本編ではやらなかったようなお話をこちらのサイトにて無料で公開しています。 ・らぴす視点の、あくあが引っ越した後の日常 ・スターズ編後の姐さん視点の日常回 ・森川視点の日常回 ・鞘無インコが配信中に、配信外のシロやたまとプレーするエピソード ・あくあ、とあ、黛、天我のバーベキュー回(ヘブンズソード撮影中) 上のサイトは挿絵あり、下のサイトは挿絵なしです。 https://fantia.jp/yuuritohoney https://www.fanbox.cc/@yuuritohoney fantia、fanboxにて文化祭の裏側を那月会長の視点で掲載しています。 よろしければちょうど1日目のお話なので、お先にそちらもどうぞ。 アドレスは後書きに記載しています。 ******************************************** 白銀あくあ、へんしんっ!? 文化祭二日目、その日、事件は起こった。 「ごめん、みんな……」 青ざめた顔をしたクラスメイト。床にはひっくり返った状態の大きなボウルが散乱していた。 どうやら裏で仕込みをしていた時に、足が滑ってこけそうになった時に持っていたボウルの中身が衣装にかかってしまったらしい。 ほとんどの衣装は無事だったが、俺が着る予定だった衣装や幾つかの衣装が使えなくなってしまった。 「大丈夫、衣装がなくてもなんとかするから」 俺がそういうと他のクラスメイト達もそれに続く。 「そうだよ。気にしなくていいって」 「うんうん、その分みんなで頑張ろう!」 「みんなありがとう」 うん、みんな良い奴ばっかでよかった。 俺は改めて衣装の棚を確認する。被害があったのは俺の衣装ととあの衣装、カノンやペゴニアさん、アヤナやクレアさんのメイド服か……。さて、どうしようかなと考えていたら、俺の両肩をとあと慎太郎が叩いた。 「あくあ、今日は僕も接客に出る」 慎太郎はやると言ったらやる男だ。 昨日の慎太郎は主に配膳を担当していたが、午後からのお茶会を1人でこなした事で更に自信がついたのかもしれない。 「それなら僕にも秘策があるから大丈夫」 とあはそういうとクラスで一番小柄な女子に声をかけに行く。 彼女は昨日、男装をして俺が担当するテーブル以外を回っていた子だ。 「白銀君はどうする? 普段着で接客するか、今日は裏方に回っちゃう?」 うーん、どうしようかな……。 このまま接客してもいいけど、慎太郎やとあが前に出るなら裏方に回ってもいい気がするんだよな。 「皆様お待ちください。このペゴニアに、全てをお任せいただけませんでしょうか?」 会話に割り込んだペゴニアさんの目がキラリと光る。 ん……なんか今、背筋がゾクっとしたような? お、俺の気のせいだよな? 「ペゴニアさん……わかったわ。何か他に手があるって事よね?」 「はい、こんな事があろうかと、常々ペゴニアは準備をしていたのです」 ペゴニアさんはまっすぐに見つめ返す。 こんなにも真剣なペゴニアさんの姿を見るのは初めてだ。 ペゴニアさんはあくまでも俺たちのお付きという体で一緒に登校しているから、正式に言うと乙女咲の生徒というわけではない。それでもクラスメイトとはすぐに打ち解けたし、後ろに立ってるのもあれだからと、杉田先生の配慮で俺の後ろにいるカノンの隣に机を並べて共に授業を受けている。 つまりはもう俺たちのクラスの一員だと言っても過言ではない。 「それならペゴニアさんにお任せします」 「うんうん、どっちにしろ私達じゃ他になんも思い浮かばないしね」 「何をするのかわからないけど頑張って!」 「ペゴニアさん、ダメで元々だから、失敗したとしても気にしないでね」 クラスメイトのみんながペゴニアさんに優しく声をかける。 「はい、あとはこのペゴニアに全てをお任せください」 ペゴニアさんはクラスメイトのみんなに優しげな笑みを返す。 いい話だなぁ……。ええ、俺もそう思っていました。 それなのに、こんな事になるなんて!! 「ふふっ、やはりよくお似合いですよ」 「ぺ、ペゴニアさん? ま、ままままさか、本当にこの姿で外に出ろと?」 俺の問いに対して、ペゴニアさんは有無をも言わせぬ無言の笑みを返す。 ちょっと待ってペゴニアさん、それ怖いって!! 「さぁ、行きましょうか旦那様……いえ、お嬢様!!」 「待って待って、まだ心の準備が……あっ!」 ペゴニアさんにお尻でドンって突き飛ばされた俺は、控室からみんなのいる場所へとよろけながら飛び出る。 全員の視線が一斉に俺の方へと向けられると、まるで世界が凍ってしまったかのように固まってしまう。 あ……やっぱり無理があるよな。き、着替えてきます。俺が再び控室に戻ろうとしたら、信じられないほどの大きな声が教室の中を埋め尽くした。 「ぐぎゃああああああああああああああああああああ!」 「お姉さま! お姉さまがいらっしゃるわ!」 「あっ、あっ、あっ、変な扉が開いちゃううううううううう!」 「脳が溶けるうううううううううううううううう」 「これはきましたわーーー!!」 「美しすぎる……」 「とあちゃんといい、あくあくんといい、お姉さん達の情緒をどうしたいのかな?」 「ま、まさか黛君もワンチャンある!? はぁはぁ、はぁはぁ」 「公式のネタの供給の多さに戸惑ってる件について」 「さすがはあくあ様、お姉ちゃん達の性癖を容赦なく拗らせてくるぅ!」 「こーれ、今晩は捗っちゃいます!」 「ど、どうしよう。兄様がお姉様になっちゃいました?」 「し、ししししっかりしてらぴすちゃん!!」 「スバルちゃんも落ち着いて!」 あまりの大きな声に思わず両手で耳を塞いでしまった。 やっぱおかしいよな、これ……。 「ふぁああああああああああああああああ」 「顔を赤らめたメイド女装あくあお姉さまあざっす!!」 「あ、あ、あ、大人びたお姉さん風なのに、可愛いのずるい!!」 「くっ……あくあ様の方が私より女子力高そう」 「実際、料理作れるしね……」 「悲報、大半の女子、あー様に負ける」 「大丈夫、おっぱいの大きさなら負けてない!!」 「まさか、あんなにも忌避すべき存在だった大きな胸が、私達女子の最後の砦になるなんて思ってもいなかった」 「ただでさえとあちゃんに拗られてるのに、あっくんのせいで性癖が捻転しそう。誰か助けて」 「ここって膝枕からの耳掃除とかやってますか?」 「そんないかがわしいサービスなんてあるわけないだろ!」 「あらあら、孫娘がもう1人増えるのも悪くないわね」 俺は近くにあった鏡で改めて自身の姿を確認する。 前にカノンとのデートで女装をさせられた時よりもより完璧に仕上がったメイク。男らしい体型を隠すためにあつらえたような特注のメイド服とスタイリング。もはやぐうの音すら出ない。 あと意外だったのは女装したら似てるって言われてる美洲さんに似るのかと思ったけど、どちらかというと桐花さんとか黒上さんとか貴代子さんみたいな、色気のある大人なお姉さん的な仕上がりになっていた。 「あわ、あわわわわわ」 間の抜けた声がしたな。誰だ? と思ったら俺の奥さんだった……ってえ!? 俺もカノンに劣らないほどの間抜け面を晒してしまう。 「あく、あくあがお姉しゃまに……」 俺が見たカノンはスーツを着こなす男装の麗人へと仕上がっていた。 え? これって、カノンが接客するのマジ!? 「へぇ、悪くないんじゃないの」 げげげっ、カノンと同じく男装をしたアヤナがニヤニヤとした顔で俺のことをじっくりと鑑賞する。 は、恥ずかしいからあんまり見ないでくれ!! 「はわわわわ、胃が……胃が……!」 クレアさん大丈夫? って、クレアさんまで男装してる……。 俺はサイズが合わないから無理だけど、女子たちはサイズ的に代えの衣装があるからどうにかなったみたいだ。 「へぇ……あくあってそんな感じになるんだ。ふぅん」 男装したとあが俺の全身を値踏みするような視線で見つめる。 「と、とあ……?」 「ほら、もっと良く見せてあくあ」 あ、あれ? とあさん? なんかいつもと雰囲気が違わないですか? いつの間にやら壁際に追い込まれた俺は、気がついた時にはとあに両手で壁ドンされていた。 しかもそんな股の間に膝を入れられると、ちょっとなんか落ち着かないんですけど? 「ありがとうございます! ありがとうございます!」 「あっ……」 「し、しっかりしろ! し、死んでるう!?」 「なんかとんでもないことが始まってしまった」 「は……? はぁ!?」 「これはいけません、これはいけません」 「公式が妄想を超えてくるのどうにかなりませんか?」 「我が人生に悔いなぁし!!」 「はいはい白銀あくあ白銀あくあ」 「やばい、とあちゃんに攻められたい」 「ふぅ、とあちゃんはお姉さんたちをどうしたいのかな?」 「ちょっと油断してたわ。やっぱベリルっておかしいんだなって再確認した」 「これは掲示板が荒れるぞ!!」 「とあちゃんが男の子で、あくあさんが女の子? ほえ〜」 「姐さんしっかり! 顔が間の抜けた時の私みたいになってます!!」 不敵な笑みを浮かべるとあ。 あっ、これはとあの悪戯スイッチが入った時の悪い顔だ。 だ、誰か助けてくれ! 「とあ、あっちでお客さんが呼んでるぞ」 「ちぇ……慎太郎の意地悪」 慎太郎〜〜〜! ありがとう、本当にありがとうな。 俺は勢いが余って慎太郎にハグしてしまった。 「あ、あくあ!?」 慎太郎は俺が急に抱きついたせいか、びっくりした顔をした。 「ふぁああああああああああああああ!」 「ふふっ、ふふふふっふふふふふふっ……」 「あっ……何かに目覚めそう」 「ぴこーん!」 「やめて! もうこれ以上、変になりたくない!!」 「せっかくこっちが扉の前で耐えてるのに、向こうから扉を蹴破ろうとしてくる」 「はっきり言って掲示板の住民じゃなきゃ死んでたね」 「一緒に堕ちれば怖くない!」 「それ絶対にダメなやつじゃん!!」 「はぁ……なるほどね、これがベリルですか」 「ベリルが確実に私たちをヤりにきてる件について」 「深淵をのぞく時、深淵もまたこちらをのぞいているのかもしれない」 「神に祈りを! あーくあ!!」 「バッカ、お前、静かにしろ!! 私の存在が掲示板のアホタレどもにバレるだろうが!!」 おっと、こんなことしてる場合じゃなかった。ちゃんと真面目にしないと……。 俺は慎太郎から体を離すと、近くに居たクラスメイトに、どのテーブルの接客につけばいいかを聞いた。 「えっ、えっと、最初のテーブルは1番になります」 「OK!」 一番テーブルへと向かうと見覚えのある人が座っていた。 「あっ、お婆ちゃん来てくれたんだ!」 「ふふっ、きちゃった!」 お茶目なお婆ちゃんの仕草を見て、ほっこりとした気持ちになった。 こういうプライベートなシーンでのお婆ちゃんの姿を見てると、やっぱりカノンのお婆ちゃんなんだなあって感じがする。カノンはお母さんよりも、どちらかというとお婆ちゃん似な気がした。 「あれ? もう来たんだお婆ちゃん」 俺の後ろからカノンがひょっこりと顔を出す。 改めてこうやって近く見ると男装したカノンは中々の美少年だな。 「あらあらまぁまぁ、男の子の姿もよく似合ってるわよ、カノン」 「ありがとうお婆ちゃん」 お婆ちゃんがカノンの頭を優しく撫でた。 嬉しそうな照れた表情のカノンを見ると俺も同じくらい嬉しくなる。 「それと今日はお友達を連れてきたの」 「お友達?」 俺とカノンは顔を見合わせると、お婆ちゃんが手のひらを向けた方へと視線を向ける。 「お久しぶりですカノンさん、あくあ様」 お淑やかでありながら可愛らしさの感じられるルックス。一言で言うと美少女だが、同じ美少女のカノンとはタイプが違う。 カノンのような華やかで天真爛漫なタイプの美少女とは違って、彼女はどちらかというと清楚で奥ゆかしいタイプの美少女だ。それでいてどこかカノンに似た雰囲気を持つ彼女の事を俺はよく知っている。 「えっ? くくりちゃん?」 くくりちゃんは喫茶店でバイトをしてた時の常連さんの1人だ。 その中でも彼女は俺が1番最初に接客した人だからよく憶えている。 「私の事、覚えててくださったのね」 「勿論だよ、久しぶり、元気だった?」 「はい」 こうやってくくりちゃんと会話するのは喫茶店でバイトしていた時以来だ。 確か俺の一年後輩で、まだ中学2年生、いや、今は中学3年生だったかな? 「くくりさん久しぶり。もしかして今日は文化祭を兼ねた学校見学かしら?」 「はい、今日はそのために無理を言ってここに通ってる知り合いにチケットを手配してもらったんです」 へぇ、くくりちゃんって乙女咲を受験するのか。 ここは先輩としてちゃんとアピールしとかないとな。 「くくりちゃん、乙女咲はすごくいいところだよ。それに俺もくくりちゃんみたいな後輩ができたら嬉しいな」 「はい、ありがとうございます。あくあ先輩」 先輩……うーん、いい響きだなぁ。 そっか、俺も来年にはいよいよ先輩になるのかあ。 赤海に先輩と呼ばれた時も嬉しかったが、先輩という響きについついデレデレしてしまう。 天我先輩っていつもこんな気持ちなのかなと思うと、少し羨ましくなった。 「って、アレ? なんでお婆ちゃんとくくりちゃんが一緒に?」 いや、カノンが知ってるって事は家同士のお付き合いがあるって事か? 俺が首を傾けてると、くくりちゃんから意外な言葉が返ってきた。 「覚えていませんか? あの時のもう1人のお客さんの事」 「そういえば最初に接客した時に、くくりちゃんともう1人居たような……」 喫茶店の中でも帽子とサングラスを外さずにマフラーを巻いてた人が居た事を思い出す。 俺はハッとしてお婆ちゃんの方へと視線を向けた。 そこはかとなく輪郭とか雰囲気が似てる……ような気がする。 「あっ……もしかして、あの時来ていたもう1人のお客さんって……」 「ふふっ、そうよ。やっと気がついてくれたのね」 ほえ〜、あの時ってもしかしてお忍びで来てたりとかしたのかな? まさかそんな前にお婆ちゃんと会ってるだなんて思ってもみなかったからびっくりだ。 俺は隣に立っている驚いた表情をしたカノンと顔を見合わせる。 「つまり、カノンより私の方が先にあくあ様に出会ってたってわけ」 お婆ちゃんはほんの少し勝ち誇った表情をカノンに見せる。 「ねぇねぇ、カノンさんはどんな気持ち、どんな気持ちー?」 う、うぜえ……って言ったら不敬になるかも知れないが敢えて言わせて欲しい。 だって今のお婆ちゃん、小雛先輩が常日頃、俺に絡んでくる時と全くもって一緒なんだもん……。 カノンの方をチラリと見ると、頬を膨らませてぷるぷると全身を震わせていた。 「ぐぬぬ……」 「ふふーん、第一線を退いたとはいえ、まだまだ孫娘には負けませんよ」 何やら気配を感じて後ろに振り返ると、いつの間にやら男装をしたペゴニアさんが立て看板を持って立っていた。 【さすがですメアリー様、お嬢様プークスクス】 ペゴニアさんそれクラスの備品っす。だから遊んじゃダメだよ。 「ううっ……」 ほらあ、いじりすぎてカノンが涙目になっちゃったじゃん。 もう、ペゴニアさんまで悪ノリして。おーよしよし、俺はカノンを抱き寄せると頭を撫で撫でして慰める。 「ふぇ……」 うん、いつものフニャった顔になったな。よし、これでもう大丈夫だろ。 それにしても、うん、カノンはチョロ可愛いくて助かる。 「もう! お婆ちゃんもペゴニアさんも俺の奥さんをいじめないでくださいよ」 「あらあら、ごめんなさいね。つい」 お婆ちゃんはカノンの事をギュッと抱き締めるとごめんねって慰めていた。 これじゃあどっちがホストでお客さんかわからないけど、あのテーブルはもうカノンに任せて次に行こう。 「白銀君、次2番テーブルお願い」 「あいあいまぁむ」 2番テーブルに行くと、再び見覚えのある人達が来ていた。 「あっ、桐花さん、森川さん、来てくれたんですね!」 「うん、久しぶりあくあ君。メイド服もよく似合ってるよ!」 「あ、ああああくあさん……メイド服もとってもお似合いです」 「はは、ありがとう2人とも」 俺は2人の間に座ると、クラスメイトが用意してくれた飲み物が入ったグラスで2人と軽く乾杯する。 「桐花さん、明日はイベントなのにすみません。こんな忙しい時に来てもらって」 「ううん、大丈夫よ。昨日は社長やしとりさんも来たんでしょ?」 「はい、2人とも午後からだったけど、来てくれてすごく嬉しかったです」 桐花さんと軽く談笑する。 どうやら桐花さん達は、お昼からのとあと俺が参加する演劇も見て帰るらしい。 「ところで森川さん、さっき久しぶりって言ってたけど、この前、会ったばかりじゃないですか」 「あ、うん……」 森川さんは首を左右に動かして周囲を警戒する素振りを見せる。 どういうわけか桐花さんも少し焦ったような顔をしていた。2人ともどうしたんだろう? 「カノンも喜ぶし、また普通に泊まりに来てくださいよ」 俺がそういうと、なぜか2人とも泡を食ったような顔をしていた。 「泊まり……に?」 「速報、ホゲ川と姐さん、あくあくんのお家に泊まる」 「おい嘘だろ森川!?」 「ホゲ川の癖にマジ!?」 「こーれホゲ川あります」 「姐さん、あー様のおうちに泊まったんだぁ。ふーん」 「不可抗力とはいえ、まさか姐さんが抜け駆けするなんて、ねぇ」 「くっそ、こうなったら私達も嗜みの友達ですって泊まるか」 「お前天才かよ!」 「朗報、私達みんな嗜みの友達だった」 「よし、みんなで嗜みの家に突撃だ!!」 「おっぱいの準備よし、下着の準備よし」 「もしもの時のために、使ってないマンコちょっくら洗ってくるわ」 「それって捗るは参加してないよな?」 「捗るがいたら襲っちゃうからニュースになってるだろ」 「襲わねーよ!!」 「ちょ、ちょ、えみりさんダメ、騒いだらバレるってぇ!」 「パンケーキうまうま」 「ねぇ、あそこにいるの聖あくあ教の聖女様じゃない?」 「マジかよ。やべー奴の大将が来てるじゃん」 ん? どうしたんだろう? 他のテーブルに座ったお客さんがこっちを見て一斉にひそひそ話をし始めた。 「あくあさーん、5番テーブルお願い」 「はいはーい!」 俺は桐花さんと森川さんに改めてお礼を言うと、席を立って次のテーブルへと向かう。 段々と忙しくなってきたぞ! 「あっ、兄様……じゃなくって、姉様?」 「そこは兄様で頼む。らぴす」 俺の尊厳のためにもな! 「お、おおおお久しぶりです。お兄さん」 「病院の時はお世話になりました」 「こっちこそ、いつもらぴすと仲良くしてくれてありがとうね。スバルちゃん、みやこちゃん」 らぴすのテーブルを見ると、お友達のスバルちゃんやみやこちゃんが一緒だった。 そういえばとあは、お母さん以外にスバルちゃんと、みやこちゃんの2人にチケット渡すって言ってたんだっけ。ちなみに俺はらぴすと母さん、しとりお姉ちゃんの3人にチケットを渡している。カノンはお婆ちゃん、桐花さん、森川さんの3人で、お母さん以外のチケットが余っていた慎太郎は、お世話になってるからと阿古さんと天我先輩の2人にチケットを渡しているそうだ。 先輩、今日来るって言ってたけどいつくらい来るんだろうか? 「ふぁ……」 俺はいつもの癖で、ソファに座る時にらぴすを自分の膝の上に乗せてしまう。 ま、別に変な事をしてるわけじゃないし、いっか! 「に、兄様、とってもお綺麗なのです」 「ペゴニアさんのおかげだよ。ほら、みてみ」 俺はポケットからスマホを取り出すと自撮りモードにして、らぴすと頬がふれあうほど顔を近づける。 うぉっ!? らぴすの頬っぺたプニプニでやわらけー、後でふにらせてもらおっと。 「こうやってみると、姉妹同士っぽくない? だからほら、らぴすもきっと将来すごく美人さんになるぞ〜」 「はわわわわわわ……私も将来、兄様みたいな美人さんに!」 「よかったね。らぴすちゃん」 「うんうん、らぴすちゃんは絶対に将来美人さんになるよ」 うん……なんかいいな。JC3人組に囲まれるなんて一見すると犯罪臭がするが、今の俺は都合よく女子なので何一つ問題はない! だから一緒にきゃっきゃうふふしたっていいはずだ。 「スバルちゃんも、みやこちゃんも、らぴすと仲良くしてくれてありがとうな」 「ふぇ!?」 「ふにゃ!?」 あっ、しまった! ついついらぴすにやるみたいに2人の頭を撫でてしまった。 2人とも年頃だから、こう言うの嫌がっちゃうよな。 俺が2人に謝ろうとしたら、何やら後ろから強烈な視線を感じる。 「じーっ」 「と、とあ!?」 いつまにか直ぐ側に近づいてきていたとあが剣呑な表情で俺のことを見つめる。 「あくあって……もしかして、ロリコン?」 俺は慌てて左右にぶんぶんと首を振り回す。 確かに3人とも可愛いし、エッチできるかできないかで言えば普通にできるけど、俺だってちゃんとした大人だからね。そこら辺は分別ついてるから! 流石に中学生に手を出しちゃダメでしょ。だから、安心してくれ! 大船に乗ったつもりで俺を信じてくれ、とあ!! 「今の否定……嘘っぽいわね」 「って事は、あくあ君まさかの年下好き!?」 「ちょっと待って、昨日掲示板で年上好きって結論出てなかった!?」 「年上好き+年下好き、しかも結婚したのは同級生……」 「つまりどういう事なんです?」 「それって全年齢OKってことじゃ!?」 「しかも妹さんのおっぱい小さいし……」 「もしかして巨乳じゃなくておっぱいついてたら誰でもいいんじゃ……」 「なるほどなるほど、で、どういうこと?」 「待って、これ全世界の女子の勝利フラグ立ってない?」 「いやっほおおおおおお!」 「これは掲示板が荒れに荒れるわよ!!」 「朗報、あくあ様、全世界の女子とフラグをお立てになられる」 「みんな落ち着け!」 「ふぅ……一旦落ち着こう、みんな」 「そういうお前のティーカップがガタガタと震えて、飛び散ったお紅茶が私のスカートにビチャビチャ跳ねてる件について」 「まだ、慌てる時間じゃない!」 「そう言って年食ったのが私だから、勝負は仕掛けられる時に仕掛けなきゃ!」 「ちょっとお外走ってくる」 「さーてと、アップしときますかあ!」 「乗るぞ、このビッグウェーブに!!」 あれ? なんか知らないけど、女の子達がソファから立ち上がって両手を突き上げて盛り上がってる。 なになに、なんか盛り上がるような事でもありました!? 「あわわわわわ、兄様がろりこん……」 「そ、それじゃあ私もお兄さんの守備範囲ってこと!?」 「わわわわ、私なんかがよろしいんでしょうか?」 ど、どうしたみんな、顔が茹でタコみたいに赤いけど大丈夫か!? もし、熱とかあったらいけないから測っといたほうがいいかと、らぴすの方へと顔を近づける。すると、とあに肩をガシッと掴まれて阻止されてしまった。 「あくあ、もう時間だからここは僕に任せてもう次のテーブルに行きなよ」 「あ、あぁ、わかった。なんかあったら言ってくれ」 俺はらぴす達のテーブルをとあに託して、6番テーブルに向かう。 そこで俺は再び見覚えのある人に遭遇する。あれ? なんか知り合い多くない? 「あ、あれ!? なんでここにシスターさんが……?」 俺とカノンの結婚式を取り仕切ってくれた目隠しシスターさんを見てびっくりする。 なんで彼女がこんなところに!? まさかわざわざスターズからこの国に来たとか? いやいや、なんで? 「実は彼女、私の知り合いでして……」 「クレアさんの知り合い?」 そういえばクレアさんのお家ってスターズ正教だっけ。 確かに、披露宴でも2人で話してたりしたような気がする。 もしかしたら目隠しシスターさんも何かの用事でこっちに来てて、そのついでに学園祭に寄ったのかもしれないな。そう考えると納得だ。 「結婚式の時はどうもありがとうございました。今日は楽しんで行ってくださいね」 目隠しシスターさんは無言でコクリと頷く。 楚々とした感じを見ていると、カノンの友達で俺がバイトしてた時にお店に来てくれていたえみりさんの事を思い出す。えみりさんもカノンと一緒にいる時以外は、深窓の御令嬢って感じの奥ゆかしい美人さんだけど、この人もまさにそんな感じだ。うん、よく見たらそこはかとなく似てる気がするし、メアリーはスターズ正教の子も多いから、もしかしたら2人は遠い親戚なのかもしれない。 「あ、あとですね。こっちも私の知り合いで、風見りんさんです」 髪をポニーテールにした身長150cm前後のちょこんとした小柄な少女だ。 年齢は中学生か小学生くらいか……クレアさんの姪っ子かな? 「風見りん。メアリーの4年生。好きなものはパンケーキとポップコーン……です」 へぇ、小学4年生かー。4年生にしたらすごく落ち着いてるなぁ。 よーし、お兄ちゃんがいい子いい子してあげよう。 おっ、この子、撫でられ慣れてるな。 なんか犬っころ撫でてるような感じがして、全身を撫でくり回してやりたくなる。 「あくあさん、ちなみにりんさんは大学四年生です」 「ふぁ!?」 え? 小学生じゃない……? いやいやいや、これ、どう見たって小学4年生じゃ……え? 本当に? クレアさんの真剣な表情を見てると、とてもじゃないが嘘をついているとは思えない。 「良い、気にしなくて……それよりもっと撫でて」 謝ろうとしたら止められてもっと頭を突き出してきた。 仕方ない。自分で蒔いた種だ。俺は席に座るとりんさんを膝の上に乗せて頭を撫でる。 心なしか目の前の目隠しシスターさんから物凄い圧が出ているような気がしたが気のせいだろう。 こんな心まで綺麗そうな人が、そんな殺気なんか出したりなんかするわけないしな。 「ヒィッ……胃が、イタタタタ」 「クレアさん大丈夫?」 「だ、大丈夫です。ここここは、私がなんとかするので1秒でも早く、他のテーブルにヘルプしに行ってください。お願いします……!」 本当に? 大丈夫かなあと一抹の不安はあるが、クレアさんがどうしてもと懇願したので、俺は席を離れて他のテーブルへと向かった。さてと、次のテーブルはどこだったかな? ************************************************ fantia、fanboxにて文化祭の裏側を那月会長の視点で掲載しています。 よろしければこちらもどうぞ。 本編ではやらなかったようなお話をこちらのサイトにて無料で公開しています。 ・らぴす視点の、あくあが引っ越した後の日常 ・スターズ編後の姐さん視点の日常回 ・森川視点の日常回 ・鞘無インコが配信中に、配信外のシロやたまとプレーするエピソード ・あくあ、とあ、黛、天我のバーベキュー回(ヘブンズソード撮影中) 上のサイトは挿絵あり、下のサイトは挿絵なしです。 https://fantia.jp/yuuritohoney https://www.fanbox.cc/@yuuritohoney Twitterアカウントです。作品に関すること呟いたり投票したりしてます。 https://mobile.twitter.com/yuuritohoney 雪白えみり、他人の金で食う飯はうめえ! 「は?」 私はクレアから送られてきたメールを見て固まった。 『文化祭で、えみり先輩の事を探している人が多いみたいです』 ヤベェ、借金取りか!? って勘違いしそうになったけど、どうやらそうではないらしい。 クレアからよく話を聞くと、雪白えみりとしての私ではなく捗るとしての私を探している奴らが多いみたいだ。 くっそ、掲示板の連中め。人騒がせな! そんな暇があるならもっと有意義な事に時間を費やしやがれ! 「仕方ない。あの格好で行くか」 私は箪笥の中から聖女服を取り出して着替える。 あっ、よく見たら隅っこに披露宴で食ったチキンのタレがしみになってるじゃん! ちゃんとタライでゴシゴシと洗ったはずなのに、どうやら汚れが残っていたみたいだ。 ま、まぁ、このくらいなら大丈夫だろ。 「いってきまーす」 流石にシスター服で目的地まで行くのはアレすぎるので、一旦服を戻して目的地の側まで行った後に、近くの公衆トイレで着替えて乙女咲に向かう。 周りを見ると、私と同じように乙女咲に向かってる人達の姿が大量に目につく。 全く、どいつもこいつもスケべそうな顔しやがって! おっ! その中でも1番スケベそうな顔の奴がいるなと思ったら、めちゃくちゃ知り合いだった。 「お〜い、ホゲ川」 「ちょっと、ホゲ川じゃなくて森川でしょ。誰よもう! って捗……モゴモゴ」 はぁ〜、流石はホゲ川だぜ。全くもって油断も隙もねぇ。 少しは私が変装している姿を見て察してくれよ。そんなに察しが悪いんじゃ、あくあ様からえっちのサインが出てても見逃しちまうぞ? ほら、たとえばお前の隣でさっきから私に向かってひえっひえの視線を送ってきてる姐さんなんて、ミリも動じてないだろ。まぁ、それが逆に怖くて、あくあ様に近づくにつれ降りてきた子宮も奥に引っ込んじゃったけどな! 「説明」 「はい……」 せつめいの4文字だけで有無をも言わさず圧かけてくる姐さんぱねぇっす。 仕方ないので私は、少し人気ないところに逸れてこれまでの事情を2人に説明した。 「ねぇ、もしかしなくても捗るってアホなの?」 「なっ!?」 よりにもよって、私の中でもアホランキング堂々の第1位、アホの筆頭に認定されてるホゲ川にだけは言われたくないんだが!? ちなみに2位は嗜みです! 「捗るさん……」 姐さんやめてくれ! そんな馬鹿を憐れむような視線で私の事を見ないで!! 仕方ない、こうなったら、嗜みの奴に助けを求めるか……。 私は自分の姿を自撮りして嗜みにメールを送る。するとすぐに返信が返ってきた。 『ねぇ、もしかしなくても捗るってアホなの?』 ぐがあああああああああああ! よりにもよってホゲ川と同じ事を言いやがって! 言っておくけどなあ! 姐さんはともかく、掲示板規定ではお前もチンポスキーも私側だからな!! くっそー。こうなったら嫌がらせで、今度会った時にあいつの携帯の待ち受け画面を、あくあ様の寝顔から私がマンズリしてる写真に変えといてやる!! 「今、絶対にしょーもない事考えてると思う」 「奇遇ね。森川さん、私も同じ事を思ったわ」 ぐへへ、あくあ様の写真かと思ったら残念でしたって文字も丁寧に入れといてやるか。 「そういうわけだから、2人ともまた後でな。私は他のグループで参戦するから」 「他のグループ? なんだかとっても嫌な予感がするのだけど?」 「奇遇ですね姐さん。私もすごく嫌な予感がします」 私は2人に手を振って別れると、今日一緒に回る予定にしている忍者の所へと行く。 えーと、待ち合わせ場所はここだったかな? 「聖女様、今日はよろしくお願いします」 うぉっ!? びっくりしたあ!! 音もなく背後に現れるなよ。至近距離だし、フツーにこえーよ!! 「よ、よく来たな。ポップ……じゃなかった、リン」 こいつの名前は風見りん、明らかに見た目は小学四年生くらいだが実際は大学四年生だから私よりも年上だ。 残念ながらポンコツ具合は嗜みあたりと同レート帯だけど、十二司教とかいう頭のおかしい奴らの中でも、会話ができるだけ比較的まともな奴だと思う。 これは冗談でも揶揄ってるわけでもなく、マジで半分くらいの奴はまともに会話できないからな。コミュ障とかそういう次元じゃないんだよ。芸術家とか呼ばれてるやつなんて、焦点のあってない目で一心不乱に何かを描いてたり、彫刻を彫ってたりする時あるし、昂ったら股からメス臭のする液体をダラダラと垂れ流してたりともうアウト寄りのアウトだ。もう病院にぶち込んどいた方がいいんじゃないのかってクレアに言ったら、リアルで医者だっていうんだよ。大丈夫か? そいつの病院、医療事故とか起きてない? 間違ってもそいつのいる病院にだけはお世話にならんとこ……絶対にヤブ医者だろ。 「それじゃあ、行くか!」 「はい! 聖女様!」 私はりんの手を掴んで乙女咲の受付へと向かう。 こうでもしとかないと、方向音痴なコイツが迷子になる可能性があるからな。 「ねぇ、見てアレ」 「あっ、あの人、聖あくあ教の聖女様じゃん」 「ちょっと待って、隣にいる女の子は誰?」 「まさか隠し子!?」 「え? もしかして聖女様って子供いるの!?」 「ふぁ〜。なるほどね。だからあんなに落ち着いてるんだ」 「うんうん、聖女様って大人の落ち着いた淑女って感じがするよねー」 「あー、私も聖女様みたいなお淑やかで楚々とした美人さんになりたーい」 「おっぱいが大きいのはマイナスだけどね」 「いやいや、寧ろあくあくん的にはプラス要素だから聖あくあ教の聖女としては完璧なんじゃ?」 「確かに!」 「そう考えると、聖女様ってそこまで読んでたって事!?」 「聖女様すげぇ!」 「さすがは聖あくあ教の聖女。捗るみたいな賑やかし要員とは違うぜ」 「え? 捗る? どこ!?」 文化祭の受付を担当していた学生が私を見て吃驚とした顔をしていたが、奥から出てきた偉い先生っぽい人が、その人はいいからと簡単に通してくれた。 嫌な予感がするぜ。もしかして聖あくあ教って乙女咲まで侵略してたりしないよな? 「さっきの人は信者の1人です。良かったですね聖女様」 してたー。めっちゃしてたあああああああ。 おい……お前ら、頼むからもうそろそろ本気で自重しよ? いい加減、やばいって。なんか絶対そのうち偉い人が出てきてめちゃくちゃ怒られたりとか、裁判所から解散命令が出されるのはまだマシだけど、公安か何かに目をつけられてテロ組織として監視対象に入れられたらもう終わりだぞ!? しかもコイツらと言ったら、最近は江戸城の跡地に城を建てようとかアホみたいなこと言っているし、なんだよ風雲えみり城って、もう名前の時点で嫌な予感しかしねえよ!! くっそ、そうなる前にどっかで解散するか、ダメそうならもうトンズラするしかない。 「あ、番号こちらで確認しますね」 受付でチケットの代わりに受け取ったリストバンドの番号を、あくあ様達のいる教室の前に居た受付の人に見せる。 ここでも受付の女性に吃驚した顔で三度見くらいされた。 ちなみにあくあ様のやるコスプレホスト喫茶は、混雑しないように事前に入れる人が決められていて、1年A組の生徒から招待チケットをもらった人は全員が入る事ができる。それ以外の招待チケットと一般参加チケットは抽選だ。 あくあ様たちのいる時間、シフト表は既に公開されているので午前中は人気だが、午後も残り香だけ嗅ぎにくる高度な奴もいる。さすがはあくあ様のファンだ。ガンギマってる奴が多いな。 「はい、番号確認できました。1巡目のお客様ですね。おめでとうございます」 「はい、ありがとうございます」 「あ、あああありがとうございます」 私がお礼を述べると忍者もそれに続く。忍者の格好をしている時からは想像ができないだろうが、コイツはコミュ障だ。なんでも田舎の山奥から出てきた時に、最初の挨拶で失敗したらしく、それ以降こんな感じらしい。 悪い奴じゃないし、良い奴なんだけど、学校ってのは残酷なもんだ。最初で失敗したら、その後3年間友達なんてできるわけがない! 掲示板の連中しか友達のいない私が言うんだから間違いねぇ!! 「いらっしゃいませ〜、お席にどうぞ」 教室の中に入ると、すでに私たち以外は全員席に座っていた。 そのせいで目立ってしまう。 「ね、ねぇ、アレって聖あくあ教のシスターの人じゃない?」 「綺麗……目隠ししてても美しいってわかる」 「うわぁ、私、カノンさんと同じくらい綺麗な人、初めて見たかも……」 「カノンさんが美少女ならシスターさんは美女タイプよね」 「あの人ってこんなところに来ても大丈夫なの?」 「うーん……あくあ君とカノンさんの結婚式の時にも居たし大丈夫なんじゃない?」 「本当にダメだったら受付で先生方が止めてるでしょ」 「うんうん、外には警察とか公安とか自衛隊の人が一般人に紛れて警備してくれてるらしいし、やばかったら誰かが止めてるよね」 おい……マジかよ。誰にも止められなかったんだが!? この国の警察、公安、自衛隊は大丈夫か? 流石にホゲ川や嗜みのように間が抜けてるわけじゃないだろうし……うっ、嫌な予感がしたのでこれ以上は考えるのを止めとこ。 私たちが席に座ると、1年A組のお嬢様っぽい子がオーダーを聞きに来てくれた。 「ご注文は如何なさいますの?」 「えっと、アールグレイでお願いします」 「せっ、拙者、タピオカ入りバタフライピーゼリー添えモカチップましましのクリームフラッペwithキャラメルソースで……後パンケーキもお願いします」 おい、忍者それは呪文か? 後それ、絶対に不味くても残すんじゃないぞ! 自分で注文した分のお残しは、捗るさんが許しません!! 「ま、まさか本当に注文する人がいるなんて……ンンッ! かしこまりましたですわ」 私は一旦水を飲むと、改めて周囲の席を見る。幸いにも隣のテーブルにいる人は普通そうだ。視線があったのでお互いにペコリと軽く会釈する。 その奥へと視線を向けると同じく1巡目に当選した姐さんとホゲ川、それにあくあ様の妹であるらぴすちゃん達のテーブルが目についた。 そういえば披露宴の後、らぴすちゃんと話す機会があったんだけど、すごく良い子だったなぁ。聖女様みたいな落ち着いた大人の女性になりたいですって……えへへ、聞いたかホゲ川、嗜み? やっぱりあくあ様の妹は見る目がある! あぁ〜、私もあんな妹が欲しいなぁ……いや、待てよ! 私があくあ様と結婚すれば、自動的にらぴすちゃんが妹になるじゃん! さすがは私、良い事を思いついてしまったぜ。 「聖女様? 聖人チンポスキー様みたいな顔をしてるけど大丈夫ですか?」 「ふへっ!?」 危ねぇ危ねぇ。私は気を取り直して、改めて周囲のテーブルを確認する。 あっ! 嗜みの婆ちゃん発見! 向こうも私に気がついたのか、手を振ってくれた。 って、アレ? 向こうは私のことは知らないはずじゃ……。あぁ、そっか一応披露宴と結婚式で顔を合わせてるから知らない仲でもないのか。私は軽く会釈すると小さく手を振りかえした。 「みて、メアリー様とシスターさん、手を振ってたわよ」 「やべぇ、もうメアリー様も公認なのかよ……」 「そういえば結婚式でもいたよね?」 「まだできてから数ヶ月でしょ」 「やば……広がっていくスピードが尋常じゃなくない?」 「最近は隠れ信者とかいうのもいるらしいし、国会でちょっとだけ取り上げられてたよね」 「気がついたら全世界の人間が聖あくあ教の信者になってたりして」 「ありうる……」 ほんの少し教室の中がざわめく。どうせみんな、エロい話で盛り上がってるんだろうな〜。 そんな呑気な事を考えつつ、ゆっくりと視線を左に動かす。 げげげっ!? 嗜みの婆ちゃんと一緒のテーブルにいた人物を見て私は固まる。 あいつの顔は忘れもしない。皇くくり……この世界の上位華族にして、実質華族のトップだ。 私が高校生の時、小学生だった時のあの女にあったことがある。 今も薄く笑みを浮かべているが、なんでか知らないけどアイツだけは、腹の底で何を考えているのかわからない怖さがあるんだよな。生理的に嫌いってわけでもないし、実際に話した時も至って普通だった。 それこそ考え方だって特におかしなところはないし、思想が偏ってるわけでもない。むしろアイツと話していると、誰しもが自然と彼女に共感して寄り添ったり、助けたいと思ってしまう。だからこそ怖かった。 ポンコツな私の壊れかけのセンサーが、この女だけは逆らっちゃダメだっていう。 なんでアイツと嗜みの婆ちゃんが……いや、お互いの立場を考えればそこに繋がりがあっても不思議ではないのか……? そんな事を考えていると、奥から人が出てきて教室がざわめく。 「えっ、えっ、誰? 誰?」 「あんな男の子居たの?」 「ランウェイの時の月街アヤナ来たあああああ!」 「ちょっとまって、アレ嗜みじゃね?」 「じゃあ、最後の子も女の子かな?」 「やば、普通にそこらへんの男の子よりかっこいいじゃん!」 「もう私、嗜みでいい」 「嗜みめっちゃ美少年」 うん……嗜みもクレアもヤレるな。今度一緒に連れオナするか。 私が心の中でニタニタしてると、さらにもう1人外に飛び出てくる。 最初はやたらと身長の高い女が出てきたなと思ってたら、顔を見て心臓が止まりそうになるくらい吃驚した。 は? 教室の中に居た全員が一斉に騒ぎ出す。 その声はあまりにも大きくて、あくあ様もたまらず耳を押さえた。 やべぇな……私、あくあ様なら女でもいけるかもしれん。 しかもアレで股の間にはお茄子様がついてるんだろ? 最高じゃねぇか! あと、ホゲ川はよだれをちゃんと拭けよ。お前それでも国営放送のアナウンサーなんだから少しは周りの目に気を遣え! 「聖女様、口の端から涎が出てますよ」 「おっと、すまねぇ」 私は忍者の貸してくれた手ぬぐいで涎を拭く。 あとで洗って返そ。 「えへへ……聖女様は友達じゃないけど、ハンカチの貸し借りしたのこれが初めて」 ちょっと待てよお前!! そんな悲しい事を言われたら心の奥がキュンとしちゃうだろ! そういえばさっきも小声で、友達と一緒にお茶するってこんな感じなのかなとか言ってたし……くぅっ、わかった、わかりましたよ。私がもれなく友達になってやるから、そんな悲しい事はもう言うな! 後ほら、あそこにいるクレアも優しい奴だからきっと友達になってくれるから。あーあと、あんま喋んねーけど、りのんとかも大丈夫なはずだ。 言っておくけど、他はダメだぞ。聖あくあ教の中で話が通じるのはここら辺までだからな。 「りん……今度普通に喫茶店行こうな」 「は、はい、聖女様!」 嬉しそうにしやがって。私より年上の癖に可愛い奴だなもう。 私は再び視線をあくあ様に戻すと、男装をしたとあちゃんや黛君と寸劇を繰り広げていた。 へぇ〜とあちゃんってば、普通に男装してもかっこいいじゃん! 「神に祈りを! あーくあ!!」 「バッカ、お前、静かにしろ!! 私の存在が掲示板のアホタレどもにバレるだろうが!!」 隣のテーブルに居たバカたれが騒いだので思わずツッコミを入れてしまった。 っていうかお前……一見すると普通の奴に見えてたのに信者かよ。いいって、こっちみてペコリしなくても!! 仲間だと思われるだろ!! しっ、しっ! 「こちら注文の商品になります」 「ありがとうございま……ってクレアじゃねぇか」 クレアは私たちのテーブルに持ってきた紅茶やパンケーキ、謎の飲み物を置くとそのまま私の隣に座った。 「えみりさん頼むから大人しくしててくださいよ」 「だいじょーぶだって、こう見えて私はしっかりしてるんだ。大船に乗ったつもりでいてくれ!」 「ううう、本当かなあ? 心配だよぉ……」 あくあ様の方を観察していると、嗜みの婆ちゃんとくくりの居るテーブルについた後、ホゲ川と姐さんがいるテーブルの方へと向かっていった。 大丈夫か? ホゲ川がやらかしたりしないだろうなって注意深く観察してたら、逆にあくあ様の方がやらかしてしまわれる。 まさか先日のお泊まり会が本人の口から明言されるなんて……いや、待てよ。これはもしや牽制なのでは? 捗るはうちの家にお泊まりするくらいの仲だから手を出すなよと、言ってしまえば、あくあ様による捗るお手つき宣言にも等しい発言だ。 へへ、俺の女か……あくあ様に言われるのなら悪くないな。 「捗るがいたら襲っちゃうからニュースになってるだろ」 「襲わねーよ!!」 やべっ、思わず突っ込みそうになったけど、すんでの所でクレアが両手で口を塞いでくれたおかげで、ほんのちょっとモゴモゴっとしただけになった。 「ちょ、ちょ、えみりさんダメ、騒いだらバレるってぇ!」 悪りぃ、悪りぃ、つい……な。そういう時もあるから仕方ない。 「パンケーキうまうま」 ちなみに忍者は呑気に目の前でパンケーキを頬張っていた。 普通お前が止めなきゃいけないんじゃないか……? まぁ、うまそうにパンケーキ食ってるからいっか。 あくあ様はホゲ川の席の前で、私と一夜を共にした宣言をした後、らぴすちゃんのテーブルでも色々とやらかして、私のテーブルの前を横切る。 その時、偶然にも……いや、運命に導かれた様に、私とあくあ様の視線が交錯した。 「あ、あれ!? なんでここにシスターさんが……?」 ど、どどどどうしよう!? そういえばあくあ様からすれば、なんでこんな所に私が居るのって話になる。 多分だけど、あくあ様は私がスターズの人って思ってそうだし、そんな私がここに居るのは不自然だ。 「実は彼女、私の知り合いでして……」 「クレアさんの知り合い?」 ナイスカバー、クレア! やっぱり他の奴らと違ってお前は有能だよ!! 「結婚式の時はどうもありがとうございました。今日は楽しんで行ってくださいね」 あ〜、やっぱあくあ様はいいっすね! たとえメスの格好をしてたとしても容赦なく声や視線だけで子宮を孕ませにくる。 「あ、あとですね。こっちも私の知り合いで、風見りんさんです」 「風見りん。メアリーの4年生。好きなものはパンケーキとポップコーン……です」 忍者の事を見るあくあ様の目線がらぴすちゃんを見る時と同じだった。 騙されないであくあ様、こいつこう見えて私より年上ですよ! あくあ様はそんな事に気がつく素振りもなく、不用意に忍者の頭を撫でる。 「あくあさん、ちなみにりんさんは大学四年生です」 「ふぁ!?」 「良い、気にしなくて……それよりもっと撫でて」 おい、こら! 忍者、お前だよお前、そこ代われ!! わ、私だって頭なんかあんま撫でられた事ないんだぞ! ぐぬぬぬぬぬ……私の嫉妬圧がクレアのお腹に響いたのか、腹を抱えて苦しみ出す。 「ヒィッ……胃が、イタタタタ」 「クレアさん大丈夫?」 「だ、大丈夫です。ここここは、私がなんとかするので1秒でも早く、他のテーブルにヘルプしに行ってください。お願いします……!」 おっと、あまりにも羨ましくて、本気の捗るさんが顔を出しちゃったみたいだ。 だって私だって頭なでなでされたいもん! あくあ様に撫でられたい。なんなら頭じゃなくて胸の方とか、股の方もなでなでして欲しい。なんなら手じゃなくてその立派なお茄子様で撫でてくれてもいいくらいだ。 そんな事を考えてたらまた嫉妬で圧が出そうになったので、私はクレアのために圧を緩める。 「大丈夫かクレア?」 「は、はひ……ちょっとお手洗いに行ってきます」 「うんこ気張りすぎるなよ〜」 「うんこって……えみりさんのバカ!」 うんうん、それだけ言えるならまだ大丈夫だろう。 ちなみにこっちは違う意味で腹が痛い。そういや昨日、飯食ってなかったわ……。 ぐぅ〜、せっかく貰ったあのMVのバイト代も、帰りに子供の修学旅行のお金を落として顔を青褪めていたお母さんがいたから、全部あげちゃったんだよね……。だってよ〜、無視すればよかったじゃんっていうかもしれないけど、あんな今にも死にそうな顔でトボトボ歩いてる人いたら普通は心配で声かけちゃうだろ。 しかも話を聞いたら、お母さん病気であんま働けなくて、一括払いでギリギリまで学校に待ってもらってたっていうし、うん。まぁ、幸いにもコンビニで支払った後だったし、多少食うの我慢すりゃいいだけだからな。 こんな紙切れで誰かが幸せになれるならそっちの方がいいだろ。だからやった事にはミリも後悔してねぇ。ただな……目の前のパンケーキの匂いが! 全部、全部、私の方に向かってふわあああって飛んでくるんだよ。 甘味食いてえええええええええええええええ! 雑草に甘味なんてねぇんだよ! 花の蕾の味じゃ一瞬しか持たないし、もうその味は飽きた!! 私だってパンケーキ食べたい!! 「聖女様……パンケーキ、一緒に食べよ」 「忍者、お前……」 忍者……お前すごいよ。私、お前の事を少し侮っていたかもしれない。 これがホゲ川や嗜みなら、ミリも気が付かずにノンデリカシーな顔でうまそうに食ってるだけだったぞ! 忍者はパンケーキをカットすると、フォークに刺して私の方へと向ける。 「は、はい、聖女様。あーん」 「ンンッ! パンケーキうんめええええええええ!」 ヤベェ、涙出てきたわ……。 改めてパンケーキってこんなに美味かったんだな。 あくあ様が焼いてくれたパンケーキを食べた時並に感動したわ。 「りん……お前は特別に私の事をえみりと呼んでいいぞ」 「えっ!?」 忍者は戸惑った顔をしたが、ほんの少し恥ずかしそうな表情で私の方をチラチラと見る。 いいんだぞ。ほらいってみなさい。なんならえみりお姉様と言っても許そう。私の方が年下だけど……。 「じゃ、じゃあ、え、えみり……ちゃん」 「おう!」 「えへへ……と、友達みたい……」 嬉しそうにしやがって、おかげでこっちもホッコリとした気分になる。 「よしっ! じゃあ、りん、せっかくだから他の出し物とかも回ってみようぜ」 「う、うん!」 私たちは時間が来たので会計へと進む。 ちなみに料金は、昨日掲示板で騒がれていたように全てがタダだった。 一応、今日もやるとは確証がなかったからアールグレイにしたけど、パンケーキもらっちゃった忍者には悪い事しちゃったかな。 ちなみになんで無料だったかというと、噂のシャンパンタワーが注がれる度に、あくあ様が今日は俺の奢りだ、楽しんで行けよっていうんだもん。だから、有り難く頂くことにした。 「わ、私……男の子に奢られたの生まれて初めて……」 「わかる。財布出した事なら経験あるけど、それでもいい思い出にしてた」 「今日この日のために全財産おろしてきた私、まさかの奢りに思考が停止する」 「うっ、うっ、うっ……今日来れて本当によかった」 「外れた人ごめんね。でも、その分、みんなの分も楽しんだから」 「これは白銀キングダムですわ……」 「やっぱ勝つのは白銀あくあ」 「負けるのは私達」 「あー様になら永久に負け続けてたっていい」 「どうせならベッドの中でも負かされたい……」 店の外に出たら泣いてる人で溢れていた。 姐さんとホゲ川も泣いてたし、あのくくりや嗜みの婆ちゃんだって驚いた顔で笑いあってる。 らぴすちゃん達も嬉しそうだし、いやぁ、変装してでも来た甲斐があったなぁ。 と、この時の私はそんな事を能天気に考えていたのであった。 聖あくあ教、その恐ろしき深淵の一端をこの文化祭で知る事になるなんて……。 ************************************************ すみません。えみり視点、1万文字近く書いて全然終わらなかったので、また文化祭のどこかのタイミングでもう一回あります。もしかしたら次回かもしれないし、別の文化祭話を先に入れるかも。 あと、忍者も一応十二司教なので気をつけてくださいね。 fantia、fanboxにて文化祭の裏側を那月会長の視点で掲載しています。 よろしければこちらもどうぞ。 本編ではやらなかったようなお話をこちらのサイトにて無料で公開しています。 ・らぴす視点の、あくあが引っ越した後の日常 ・スターズ編後の姐さん視点の日常回 ・森川視点の日常回 ・鞘無インコが配信中に、配信外のシロやたまとプレーするエピソード ・あくあ、とあ、黛、天我のバーベキュー回(ヘブンズソード撮影中) 上のサイトは挿絵あり、下のサイトは挿絵なしです。 https://fantia.jp/yuuritohoney https://www.fanbox.cc/@yuuritohoney Twitterアカウントです。作品に関すること呟いたり投票したりしてます。 https://mobile.twitter.com/yuuritohoney 鷲宮リサ、ヒロイン。 |私《わたくし》の名前は鷲宮リサ。 乙女咲高校1年A組に通う演劇部の部員ですわ。 元は普通の一般家庭に生まれた私ですが、2人のお母様が商売で成功した事で、歳を重ねる事に段々と暮らしが良くなっていきました。 それに合わせて言葉遣いも……というわけではなく、私がこの言葉遣いになったきっかけを与えてくれたのは、村井熊乃先生が書いた絵本『ピンクのバラ』に出てくる主人公エリーゼに憧れて、その言葉遣いを真似ていたからですわ。 この毎朝セットが大変な縦ロールも、可憐なエリーゼに少しでも近づきたくて始めた事ががきっかけです。 周りの女の子達と比べて発育の良かった私は、幼稚園でのお遊戯会や小学校での学芸会の頃から演劇では男性役として引っ張りだこでした。 「貴女、演劇部に興味はない?」 中学生に上がった時、すぐに演劇部の先輩にスカウトされた事がきっかけで私は演劇部に入部する事になりました。演じる事自体は昔からすごく楽しかったし、部活の先輩や同級生、後輩達もみんな良い人達ばかりに恵まれて、中学校での演劇部では充実した3年間を送る事ができましたわ。 でも、その3年間の中で一つだけ、どうしても心残りになった出来事があります。 身長の関係から私は演劇部でも基本的に男役を務めていましたが、一度だけ皆さんの配慮でヒロイン役をやらせて貰った事がありました。 初めてのヒロイン、ずっとやってみたかったヒロイン役という事もあって気負いすぎていたのもあるかもしれませんが、それ以上に、私自身が可愛くていじらしいヒロインに向いていなかったのだと思います。 「ヒロインの身長が相手役の男性より高すぎて劇に集中できなかった」 「ヒロインに可愛げがない」 「ヒロインからヒロインらしさを感じない。せめて悪役の女性であればあっていたのでは?」 私の初めてヒロインを演じた演劇は失敗してしまいした。もちろんコンクールの審査員を務められた人達からの寸評も酷評ばかりが並びましたわ。 「鷲宮さん気落ちしないで」 「そうだぞ鷲宮、初めてのヒロインにしてはよくやった方だ」 「ごめんなさい鷲宮先輩、本当なら相手役の私がもっとリードしなきゃいけなかったのに……」 部活のみんなは舞台が終わった後に私を励ましてくれましたわ。 みんなの優しさに触れて、改めてこの部活に入ってよかったとそう思いました。 「リサ、誰にでも失敗はある。だから次にヒロインを演じる時の良い経験になったとでも思えばいいさ」 私の事を部活に誘ってくれた先輩はそう言ってくれました。 でもそのコンクールは先輩の引退を兼ねた中学最後の舞台でもあったのです。 「ごめんなさい。ごめんなさい……!」 もう2度とヒロインはやらない。私はその分、男役を磨くために必死に演劇を勉強しましたわ。 その一方で、エリーゼのような可愛いヒロインを演じてみたいという子供の頃の思いが私の中で燻り続けていたのでしょう。 たまたま私の声を聞いたお母さんの知り合いがVtuberの事務所を経営されていた方で、どうしてもと頼まれてVtuber|十二月晦日《ひずめ》サヤカの命を吹き込む役を演じる事になりましたの。 気品があり可憐なサヤカは自分がなりたかった自分のようで、ヒロインになれなかった私にとって段々と心の拠り所になっていったのです。 そうして配信を繰り返すうちに人気実況者になっていった私は、中学を卒業して乙女咲学園高校に進学する事になりましたわ。 「白銀くん、やば……」 「あんなかっこいい男の子がこの世に存在してるんだ」 「しかも私たちにも優しいし……」 高校に入っても演劇部に入部した私にとってあくあ様との出会いは衝撃的でしたわ。 私の演じる男性役とは全然違う本物の男性、体の作りもそうだけど匂いも声も、そして何よりもその所作と雰囲気は私たち女子とは決定的な何かが違っていた事をまざまざと見せつけられました。 入学してから暫く経った後、あくあ様が私たち演劇部のドアを叩いて下さった日の事はよく覚えています。 「失礼します!! ……あっ」 丁度私が着替えていたタイミングでした。少し前屈みになった状態で、パンツを膝の部分まで下ろした時に、あくあ様はノックもせずに更衣室の中に入ってこられたのです。 私を含めた多くの部員達は顔を青ざめさせましたわ。だって、男性に裸を見せる事は未成年とはいえ普通に罪に問われますもの。裁判になったら鍵をかけなかった私達の落ち度を全面的に問われた事でしょう。 それなのに心優しいあくあ様は、私達を訴えたり教師を呼んだりする事はしませんでしたわ。 それどころか、あくあ様はちゃんと私の顔から足の爪先までしっかりと視線を動かして確認された後に、私達女性が興奮するのと同じ様に顔を赤らめられたのです。私が先頭に居たせいと言うのもあるかも知れませんが、そうだったとしても男性から女の子扱いされるなんて思ってもいなかった私は、急に羞恥心というものが湧いてきました。 「し……白銀様、そんなにまじまじと見つめられると、わたくしも少し恥ずかしいですわ」 あくあ様の視線の先にあったのは私のパンツでした。 パンツ? 一体どこを見て……あっ! も、もしかして私のパンツのクロッチの汚れた部分を見ていらっしゃるのかしら? 私は中学時代、生理が始まった辺りに友達から借りたちょっと大人のお姉さんが読む漫画を思い出しました。その漫画には、女子が体育の授業をしている間に休んでいた男の子が劣情を催して、机の上に置いてあった同級生の使用済み下着で処理するお話が書かれていたのです。 「あ、あの、わたくしので良かったら、その……使ってくださいまし……」 何を思ったのか、私は勇気を出してその日1日穿いていた下着を紙袋につめてあくあ様に手渡してしまったのです。 あああああ! 一体、私は何をやっているのでしょう! 何をやっているのでしょう? 今日なんて特に最後に体育の授業があったせいか、汗をかいて湿ってましたし、普通に考えてこんなゴミに需要があるとは思えませんですわ。 「えっ?」 ほら! あくあ様も困惑してますわ! 周りの演劇部女子も、ハラハラとした表情で私のことを見つめていました。 とはいえ、このまま引くことなんてできませんわ! サヤカの生配信で度胸が鍛えられていた事もあって、私は思い切って自分が使っている靴下や手袋も詰め込んであくあ様に手渡しました。その中には、勇気を出して書いた私のID番号も同梱してあったのです。 『おめでとうございます! 白銀あくあ様が、貴女の膣データを用いて射精しました』 夜、その文字を見た時にはびっくりして、リビングから慌てて自分の部屋に戻りましたわ。 『おめでとうございます! 白銀あくあ様が、貴女の膣データを用いて射精しました』 えっ? もしかしたらエラーか何かでしょうか? 2回も通知が来るなんて普通に考えてありえません。 『おめでとうございます! 白銀あくあ様が、貴女の膣データを用いて射精しました』 んん? やっぱり故障でしょうか? 私は慌ててインターネットで、通知、エラーで検索しました。 でも詳しいことは何もわかりませんでした。 『おめでとうございます! 白銀あくあ様が、貴女の膣データを用いて射精しました』 そうこうしている間に、4度目の通知が私の携帯に届きました。うん……絶対におかしいですわ。 私は24時間対応のサポートセンターに私の携帯が故障しているのか、通知の誤送信がないか、アプリがエラーを吐いてないか問い合わせました。 『おめでとうございます! 白銀あくあ様が、貴女の膣データを用いて射精しました』 5度目の通知と同時に、サポートセンターから折り返しの連絡がありました。 サポートセンター側で確認したところ、実際に5回使用されている形跡がある事。こんなこと、過去にも無かったことだからびっくりしたという事、本当におめでとうと祝福のご連絡をいただきましたわ。 実際にアプリの履歴を見ると、白銀あくあ様が貴女を使用した回数、5回と記載されていました。 「あくあ様が私の事を……」 顔が真っ赤になった私はベッドの上でゴロゴロと体を左右に向けて身悶える。 あの大人のお姉さんが読んでいる漫画に書かれていた内容では、男性はクロッチの部分を男性器の先端に押し当てパンツを男性器全体に巻き付けてその上から手でゴシゴシしていました。 そして最後は、女性器が当たっていた部分、クロッチの汚れた部分へと精を吐き捨てるのです。 しかもその時の男性は、女性の生徒手帳の写真を熱い目で見つめながら、名前呼びながら行為に耽っていました。 も、もしかしたらあくあ様も、私の写真を見ながら、切ない声で名前を呟いて、さっきまで自分が穿いていたものをそのように劣情の吐口に使っていたのでしょうか? あぁ、もうダメかも……私は着ていたルームウェアのズボンを下着ごとずり下ろす。 そんな布切れじゃなくて私の体でよければいつだってティッシュになって差し上げますのに、私はこの日、夜遅くまで何度も何度も自分の体を慰めてしまいました。 『おめでとうございます! 白銀あくあ様が、貴女の膣データを用いて射精しました』 朝起きた時、あくあ様はまた私の事を使って処理していたのです。 そのせいで朝からパンツはダメになるし、汗ばんだネグリジェと一緒にお洗濯しないといけなくなってしまいましたわ。シャワーを浴びて学校に到着した時には本当にギリギリでした。 『おめでとうございます! 白銀あくあ様が、貴女の膣データを用いて射精しました』 その日の学校が終わってすぐ、それこそ夕食前にもあくあ様は私の事を使ってくださいました。 だから私も勇気を出して、何かあったら携帯に連絡してくださいねと言ったのです。 でもあくあ様は恥ずかしがってるのか、教室でも目が合うと少し申し訳なさそうな顔をして私から目を逸らしました。私の言い方が少し遠回しすぎたのかもしれません。男性はシャイなお方が多いっていうし、あくあ様も恥ずかしがってるのかなと思ったら逆に嬉しかったし、時折私の事を性的な視線で見ておられている事に気がついた時は、飛び跳ねるほど嬉しかったですわ。 「はぁ……」 でも、ある日を境にあくあ様は私の事をあまり使ってくれなくなりました。 その理由は直接何かを聞いたわけではございませんので明らかではありませんが、私の事に飽きたのだと思います。 だってクラスには私以上に可愛らしい方がいっぱいいますし、タレント活動を始めたあくあ様の周りにはきっともっと可愛い子がいるはずでしょう。普通に考えて、そちらに目移りしてしまったと感じるのが当然の事ですわ。 私の予想は遠からず当たっていたのか、秋にはカノンさんとあくあさんが結ばれる事となりました。 カノンさんのためにスターズにまで乗り込んで結婚式を阻止したお姿は、女子の間でもいまだによく話題になります。 「あ〜! 私もあんな人と結婚したいいいい〜!」 「はいはい、みんなそう思ってるそう思ってる」 「あくあ君みたいな男の子に攫われたい」 「ねぇねぇ、カノンさんってもうエッチしたのかな?」 「そ、そんなの聞けるわけないじゃん。めちゃくちゃ興味あるけど」 「サイズがナスだったのかどうだったのかがすごく気になる」 「私ナスとか絶対に入らないよ。ちっちゃかったらいいのになぁって思ってる」 「あーわかる。保健体育の授業で使ってる模型のさ、あの先っちょが巾着みたいになってるとこが可愛いよね」 「白銀君のおちんちんも本当はそうだったりして。やだ、それちょっと想像したら可愛いかも、リードしてあげたくなる」 「誰か聞いてみてくれないかなあ」 「それみんな思ってるって」 「だって掲示板でも、みんなあえて聞かない事にしてるよね」 「あの捗るとかいう空気読めない人じゃないとそんなの聞けるわけないでしょ」 「もしくは森川さんとかが間違って聞いてくれないかな。カットできない生放送とかで」 「「「「「「「「「「わかるー!」」」」」」」」」」 コ、コホン! 多少後半はお下品な会話になりましたが、クラスの中でも概ねこんな感じの会話が繰り広げられました。 「ココナは、あくあ君がどのサイズでもいいけどな。重要なのはそこじゃないし!」 「ふふ、ココナちゃんは大人なのね」 「うるはちゃんだってそういうの気にしないよね?」 「ええそうね。だって重要なのはサイズよりも硬さですもの」 「か、かた……」 ココナさんはうるはさんの話を聞いて顔を真っ赤にしました。 た、確かに……柔らかいのより硬い方がちょっと嬉しいかも……って、私とした事が自分の膣に挿入された時の事を想像してしまいましたわ。 「リサちゃんって結構むっつりだよね」 「ねー」 ちょ、ちょっと、2人ともそんな意地悪な顔で見つめないでくださいまし! お二人だって、さっきちょっと想像して頬がピンク色になっていたではないですか、もう! 高校でできたかけがえのない友達、2人とは一緒にランウェイを見に行ったり、夏休みに花火大会に行ったりと、多くの思い出を作りました。これからもきっと3人で楽しく学校に通うんだろう。そう思っていた矢先にココナさんが移植手術のために入院する事になったのです。 「次の文化祭、私たち演劇部が題材にするのは村井熊乃先生のピンクのバラになりました。それではヒロイン役のエリーゼを演じたい人は挙手をお願いします」 結論から言うと私は挙手しませんでした。 だって、あの時、先輩の引退公演を初めてのヒロイン役で汚してしまった私に、ヒロインを演じる資格なんてないからです。そもそも一年の私がヒロイン役なんて演じられるわけがありませんもの。 「それじゃあ鷲宮さんはアステル役をお願いね」 アステルは主人公エリーゼの相手役、つまりは男性の役です。 とても重要な役ですし、一年にしてエリーゼの次に重要なアステル役を演じられるなんてとても名誉な事だと、そうわかってるのに、あの時、なぜ私は手を上げなかったのかと言う後悔だけが頭をよぎる。 私はそれを振り払うように練習に没頭しました。 「鷲宮さんってすごく上手なんだね」 「あっ、は、はい……」 なんと、なんと! あのあくあ様だけじゃなくって、とあ様までもが私たちの演劇部の出し物に参加してくれる事になりました。 しかしその時には既に役職が決まっていたので、2人はプロの役者として私たちの指導役に入ってくれたのです。しかもそれだけじゃなくって、2人は見にきてくれた皆様へのサービス、サプライズゲストとして、ほんの少しだけですが舞台に立ってくれると約束してくれました。 「あと、ここはもうちょっと大きく動いた方が迫力あるかも」 「確かにそうですわね。それじゃあここは……?」 「ああ、ここは、えっとね……」 アステル役の私にマンツーマンで指導してくれたあくあ様との時間はまるで夢みたいな時間でした。 それに加えて手本を見せてくれる時のあくあ様は、自らがアステル役を務めてくれるので、私はヒロインのエリーゼ役を務める事ができたのです。それはあくあ様にとっては、ただの練習だったかもしれませんけど、私にとってはかけがえのない思い出の1ページになりました。 「リサちゃん無理してない?」 「え?」 病室の中、ココナさんと2人きりになった時、彼女は私の手を握ってそう言ったのです。 「あのさ……私思うんだけど、人生てさ長くても100年あるかないかじゃん」 「確かに、そうですわね」 「だったらさ、自分のやりたい事、本当にしたい事をするべきだって思う。例えダメだったとしても、やらずに自分の心に嘘ついて生きるより、やって失敗してものすごく後悔した方が、ぜーったいに、生きるか死ぬかの瀬戸際になった時にやってよかったなって思えるって思ったんだよね。ま、これは私の話だから、参考くらいに聞いておいて欲しいんだけど、私はリサちゃんに後悔して欲しくないな」 「ココナさん……」 「だから、チャンスがあったらその時は勇気を出して一歩を踏み出してほしいの。大丈夫、背中を押すのだけは任しといて! こう見えて私、森川さんに負けないくらいパワーあるんだから!」 その日、私は帰ってから泣きました。なんであの時、私は手を上げなかったんだろう。 本当はエリーゼの役をやりたかった。でも、でも、私にそんな資格なんてあるんだろうか……。 真っ暗な部屋の中で、メッセージを告げるランプが点灯する。 『リサ、今度の乙女咲の文化祭にお邪魔するよ。演目のピンクのバラ、確かリサが好きな脚本だったろ? 人伝に聞いたが、どうして主演のエリーゼ役を志望しなかったんだ? もし、あの時の事を気遣って男性役しかやらないんだったら本当に申し訳なく思う。本当にすまなかった』 私は一体何をしているのでしょうか? ココナさんだけじゃなくって、先輩にも気を使わせてしまいました。 私は私の事がものすごく情けなく思ったし、こんな事では他の演劇部の部員の方にも顔向けができません。 そんな私にできるのは、与えられたアステルの役をしっかりとこなすだけだとそう言い聞かせました。 「ごめんなさい!!」 公演前日、トラブルが起きました。 ヒロイン役を務める先輩が、前日、怪我をしてしまったのです。 「どうしよう……」 「誰か代役を立てるしかないわよね」 「少し台詞を削ればなんとか……」 「それか原作にもっと近づけるとか」 みんなが不安そうな顔をしていました。 そんな最中、とあ様が一歩を踏み出そうとしたら、あくあ様がそれを手で制止したのです。 そしてあくあ様は、私の方を見て小さく頷きました。 『だから、チャンスがあったらその時は勇気を出して一歩を踏み出してほしいの』 ココナさんのあの言葉が私の中で反芻する。 気がついた時、私は一歩前に出て手を挙げていました。 「あ、あの……私、エリーゼのセリフならちゃんと全部覚えて……ます」 ああ、自分でも何を言っているのでしょうか。 例え私がエリーゼの役をできたとして、それでどうなるのでしょう。だって私がエリーゼの役にスライドしたとしても、今度はアステルの役をどうするかが問題になるだけではありませんか……。 「鷲宮さん本当?」 「は、はい!」 「そっか……うーん、でもそうするとアステル役がなぁ」 「いや、アステル役なら極限までセリフ削ればできるかも」 「鷲宮さんに追加で少しセリフ覚えてもらったら、最悪立ってるだけでも……」 私がエリーゼ役を申し出た事で、先輩たちが真剣な表情で話し合いを進める。 そんな中、声を上げたのはやはりあの人でした。 「鷲宮さんがエリーゼ役をやるなら、アステル役は俺がやるよ」 「へ?」 「え?」 みんながびっくりとした顔で、あくあ様の事を見つめる。 「俺だって演劇部員だし、鷲宮さんの練習の時に2人で合わせたりしたから問題ないと思う」 あくあ様のこの言葉で、先輩たちの議論が一気に進んでいく。 「あくあ君がアステル役をやってくれるなら問題ないかも」 「確かに台本を覚えてくれてるのなら、これが現状のベストだと思う」 「あくあ様がやるって言ってる時は絶対にやるから大丈夫だよ」 「問題は衣装だよね」 「そっちは任せておいて、今から宿泊届け出して明日の午後までに絶対にサイズ調整する!!」 「私も残って手伝う!!」 「身長に合わせてスポットライトも少し調整しないと」 「行こう、もうそれしかないって!」 ざわめく部室の中で、あくあ様がゆっくりと私に近づく。 それに気がついたみんなの視線が自然と私たちの方へと向けられた。 「鷲宮さん。黒上さんに聞いたよ。前にヒロイン役で失敗したことがあるって……」 「あ……」 「だから手を挙げるのは勇気のいる事だったと思う。でも舞台は1人じゃないから、みんなで作るものだから」 あくあ様は皆さんの方へと視線を向ける。それに合わせて私が視線を向けると、皆さんが任せておいて、引き受けてくれてありがとうと声をかけてくれた。 「それに舞台の上には俺がいる。エリーゼにアステルが居たように、鷲宮さんだって1人じゃない」 あくあ様は私の両手を取ると跪いて自らのおでこに私の手の甲を当てる。 あっ……あっ……このシーンは、ヒロインのエリーゼに誓いを立てるアステルのシーンのひとつだ。 「だから俺のヒロインになってくれ……リサ」 声にならない悲鳴が教室の中を埋め尽くす。 そこに居た誰しもが顔を赤くして口元を両手で押さえて体を小刻みに震わせていた。 ふふっ、アステルがエリーゼに言った言葉、きっとあくあ様はちゃんと台詞は覚えてるって事をアピールしただけで他意なんてないのでしょう。でも、そうだったとしても、あぁ、たった一回、舞台の上だけでもいいから、この人のヒロインになってみたいと思ってしまいました。 勝てないなあ……。病室に戻ったココナさんがそう呟いた意味がようやく理解できた気がします。 「はい……!」 文化祭当日、演劇部の皆さんが必死に衣装のサイズを直したり、スポットライトの位置を調整したりと手を回してくれた事でなんとか間に合う事が出来ました。 「鷲宮さん、もしかして緊張してる?」 「は、はい……」 今まで何度も男性役として舞台に立ってきましたが、今回はヒロイン役。しかも相手はあのあくあ様……緊張するなという方が難しいと思いますわ。 あくあ様はそんな事も知らずに、そっと私の手を取って顔を覗き込む。 「大丈夫、今この瞬間、この時、このお話の主人公は君だ」 「わ、私が……主人公?」 あくあ様は大きく頷く。 「そうだよ、エリーゼ。これは君の物語なんだから、だからもっと自信を持ってよ。世界で1番可憐でいじらしい俺のヒロインをみんなに見せに行こう」 暗い舞台袖、ゆらめいたカーテンの隙間から差した光が私とあくあ様だけを照らす。 その瞬間、舞台の幕が上がる音が聞こえる。 果たしてその音は会場に響いた音だったのだろうか、それとも……。 ************************************************ あくあは使ったらちゃんと責任取らないと! あと今回の話に合わせてvtuberとしての苗字を変更しております。 fantia、fanboxにて文化祭の裏側を那月会長の視点で掲載しています。 よろしければこちらもどうぞ。 本編ではやらなかったようなお話をこちらのサイトにて無料で公開しています。 ・らぴす視点の、あくあが引っ越した後の日常 ・スターズ編後の姐さん視点の日常回 ・森川視点の日常回 ・鞘無インコが配信中に、配信外のシロやたまとプレーするエピソード ・あくあ、とあ、黛、天我のバーベキュー回(ヘブンズソード撮影中) 上のサイトは挿絵あり、下のサイトは挿絵なしです。 https://fantia.jp/yuuritohoney https://www.fanbox.cc/@yuuritohoney Twitterアカウントです。作品に関すること呟いたり投票したりしてます。 https://mobile.twitter.com/yuuritohoney 桐花琴乃、私の心は曇り空に隠されたまま。 童話ピンクのバラ、貴族の御令嬢であるエリーゼが主人公の物語で、その人気はこの国を超えて世界中で愛される有名な作品の一つとなりました。 ミュージカルとしては定番中の定番の作品の一つに数えられますが、それ故に熱のこもったファンも多いです。私もその中の1人で、今日の文化祭をとても楽しみにしていました。 特にベリルに入社してからというもの、自分が運営側に回ってしまったので、今度のハロウィンイベントなんかも只の視聴者目線ではなくどうしても会社側の視線で見てしまいます。 しかし今回はあくまでも学校の文化祭、仕事ではありません。 もちろんあくあさん達以外はプロではありませんし、当然のごとくクオリティだってプロと比べると高くはないでしょう。それでも自分が携わってないから、久しぶりに只のファンであった頃と同じワクワクした気持ちで見られることが楽しみで昨晩も中々寝られませんでした。それに、あくあさんなら何をやってくれるのだろうという期待感もあります。 運営側になってわかった事ですが、あくあさんが周囲に及ぼす影響は計り知れません。演者としては、玖珂レイラさん、雪白美洲さんのような孤高の天才タイプというよりも、クレイジーな発言とは裏腹に周囲のベストを引き出した上で調和を取り、その上で絶対的に作品、原作を汚さない憑依型の小雛ゆかりさんのタイプにとても良く似ています。 そんなあくあさんだからこそ私も、そして今日ここに来ている皆さんも期待してしまうのかも知れません。 あの白銀あくあなら、たとえ学園の文化祭だったとしても何かをしてくれるのではないかと、私達にそう思わせてくるのです。 「うわ……めちゃくちゃいい席じゃんここ」 森川さんに同意します。私たちに割り当てられた座席は、まさしく特等席と言っても過言ではない程のベストポジションでした。ど真ん中の前から五列目、ここからなら余すところなく集中して舞台を見る事ができます。 「ふっふーん。抽選で勝ち取った私をもっと褒めてくれていいのよ!」 「さすがです、お嬢様。子供の頃から運だけはいいんですものね」 「ペゴニア、それなんかあんま褒められてるように思えないのだけど……」 「てへっ、バレました?」 「てへって、やっぱ褒めてないんじゃん!」 ふふっ、怒っているように見えて、カノンさんのお顔はどこか嬉しそうに見えました。 以前と比べてペゴニアさんとさらに距離が近づいたようで、お互いに良い関係が築けているようで安心します。 「はいはい、みなさん後ろの人の邪魔になっちゃいけないので座りましょう」 メアリー様のいう通りです。さっさと座りましょう。 座席に座った私は、ほんの少しだけ周囲の会話に耳を傾ける。 「劇、楽しみだねー」 「うんうん」 「ピンクのバラが題材なら、あくあ様ってやっぱりアステル様なのかな?」 「アステル様役のあくあ様は、夕迅様以上にスターズの女子を拗らせそう」 「HPには、アステル役は鷲宮リサさんって子がやるって書いてたよ」 「そっかー、残念だけど劇には出るんだよね?」 「みたいだね。サプライズゲストで白銀あくあ、猫山とあって書いてあったもん」 「いや、なんかさっき外で言ってたけどエリーゼ役の子が怪我したので配役が変わりますって言ってたよ」 「マジ?」 「こーれ、嫌な予感がします」 「奇遇ですね。私もベリルの波動を感じました」 「ていうか、なんかテレビカメラ入ってない?」 「あれ国営放送で配信するらしいよ」 「マジ?」 「マジ」 「でも森川なら私の目の前でほげっとしてるけど」 「あーれ、完全にプライベートです」 森川さん、後ろのお客さんを睨んじゃダメですよ。 それにしても直前のキャスティング変更ですか。どうやら何かトラブルがあったみたいですね。 私に連絡が来てないところを見ると、あくあさんやとあちゃんに何かトラブルがあったわけではないのでしょうが、少し気掛かりです。 そんな事を考えていると、開幕を告げるブザーの音と共に観客席の照明がゆっくりと落ちていきました。トラブルはあったみたいですが開演するみたいですね。さっきまでのざわめきが嘘のように、息を呑む音が聞こえるくらい会場全体がしんとした空気に包まれていく。 「エリーゼ! どこにいるのエリーゼ!」 最初に出てきたのはエリーゼの母、マチルダです。 続いて出てきたメイド達がステージを広く使って、エリーゼを探すそぶりを見せますが見つかりません。 「全く、あの子ったらどこに行ったのかしら?」 頬に手を当て心配そうな表情を見せるマチルダ。 その時です。舞台の反対側から乗馬服を着た1人の女性が現れました。 「どうされたのですか、お母様?」 主人公エリーゼが登場しました。 エリーゼは貴族の子女という役柄ではありますが、正義感に強く行動的なところがあります。 凛としたエリーゼの雰囲気に合っており、これには無言で頷いているお客さんも多くいました。 しかしエリーゼを演じるにあたって難しいのが、恋に落ちてからのエリーゼです。 見た目の愛くるしさと相まってドンドンと可愛くなっていく様をいかに表現していくのか、凛とした雰囲気に合わせて普段は男役をやっている人をキャスティングをすると後半が尻すぼみになる事が多いんですよね。かといって、最初から愛くるしい人をキャスティングしすぎると、凛とした感じが出なくて要所要所でかっこよさが出せずに微妙になっちゃうとっても難しい役所なのです。 「どうしたもこうしたもありません。今日は舞踏会のために、ドレスをオーダーしに行きましょうって話をしたじゃないですか! 全くもう、その様子じゃきっと忘れてたんでしょ。ほら、早く着替えてきなさい!」 「あ……そうでした。すみませんお母様、すぐに着替えてきます」 普通この手の作品の場合、エリーゼの御令嬢らしくない行動を咎めたり、眉間に皺を寄せて邪険にする母親役が多いのですが、マチルダの場合は少し変わってるんですよね。 今回も約束を忘れてて乗馬に興じてたエリーゼを叱っているだけで、エリーゼのお転婆すぎるところに対して何かを言うようなキャラクターではありません。 「はぁ……舞踏会かぁ、退屈だなあ」 クローゼットを開けたエリーゼは、近くの鏡に映った自らと視線が合うと小さくため息を吐いた。 エリーゼはあまり面白くもない舞踏会に乗り気ではありません。 それでも服を着替えたエリーゼは母と2人、馬車に乗って目的のお店へと向かいます。 その時、事件が起こりました。 「誰か、助けて!!」 身につけていた宝飾品をひったくられた女性が声を上げる。 その声にいち早く反応したのがエリーゼでした。 「お母様、行ってきます!」 「エリーゼ! もう、あの子ったら! 誰か、エリーゼを追ってちょうだい!」 馬車から飛び降りたエリーゼは、外行き用のドレスのスカートを両手でつまみあげて、ひったくり犯を追いかける。 その軽やかな身のこなしのステップからは、演者自身の運動神経の良さが伺えます。 「待ちなさい!」 エリーゼはひったくり犯を行き止まりに追い詰める。 壁際まで追い詰められたひったくり犯は反転すると腰に下げていた剣を抜く。 対抗するように自らの腰に伸ばしたエリーゼの手が空を切る。 「あっ」 驚きと共にしまったという顔をするエリーゼ。それもそのはず、今日はいつもと違って武器を携帯していません。 ちなみに私がエリーゼなら、そのまま相手の手首に手刀を当てて、武器を叩き落として寝技に持っていきますし、森川さんくらいパワーとスピードがあったら、相手が武器を出す前にタックルして、純粋なフィジカルで相手を気絶にまで持っていけると思います。 「くっ……」 一転してピンチに陥ってしまうエリーゼ。 ジリジリと詰め寄ってくるひったくり犯、エリーゼはその動きに合わせるように一歩、また一歩と後退りしていく。 「どうやら困ってるみたいだね」 舞台に響く男性の声。 ああ……この声は間違いありません。あくあさんの声にみんな一瞬だけ驚いた顔をすると、その後に自然と笑みが溢れる。 「助けは必要かな? お嬢さん」 あくあさんが舞台上に出てくる。 そのルックスに思わず観客席から悲鳴が漏れそうになったけど、みんなが口元を手で押さえて耐えた。 金髪のウィッグにブルーのコンタクトレンズにも驚きましたが、衣装のサイズがほんの少し小さ目なのか、衣服が体のラインに吸い付いて男らしいあくあさんの肉体がより強調されてるのもあって、そこがまたちょっとエロくて背徳的すぎるのです。こ、これ、本当にしっかりと見てもいいのかな? いくらなんでもカッコ良すぎでしょ。 一緒に仕事してるからある程度は見慣れてる私でさえも、理想の王子様像すぎて顔が熱くなってしまいます。 「あわわわわ、あくあが本物のおーじしゃまに……」 「お嬢様しっかりしてください」 椅子ごと後ろに倒れそうになったカノンさんを、ペゴニアさんが背中に手を回して支える。ナイスキャッチです。 まだ夫婦になって1ヶ月は経ってはないとはいえ、カノンさんから成長の痕跡が見られません。むしろ悪化してないですか? 同じ検証班の仲間として1人の友人としてなんだかとっても心配です……。 「今の確実にみんな耐えたよな」 「あー様がアステル役とかまた荒れるぞ」 「生で見れて嬉しい気持ちが半分、ここじゃ騒げないぞという気持ちが半分」 「耐えろ私……」 「この配役変更は私達からすると嬉しいけどいくらなんでも心臓に悪すぎる」 「くっそ、掲示板に書き込みてぇ」 コスプレホスト喫茶の時から思っていましたが、なんかやたらと掲示板の人達が多くないですか? そのおかげかはわからないですけど、さっきのシーンの耐えといい皆さんよく鍛えられているなと思いました。 そう考えると奥さんが1番耐性値低いって相当まずいですよカノンさん! そして先程のシーンはなんとか耐えた観客席も、ヘブンズソードや月9でも見せたあくあさんの生の身体能力の高さを目の前にするとどうしても声が漏れてしまう。 「わっ!」 エリーゼを助けに入ったアステルのマントを翻すほどの華麗なアクションシーンに自然と観客席が湧く。 男の子のアクションシーンがこんなにもかっこいいなんて、あくあさんという存在が出てくるまで誰1人として知りもしませんでした。 それを生で見られるという事は、おそらく一生に一度あるかないかくらいの大きな出来事です。 カノンさんの隣で見ていたメアリー様も手を合わせて大喜びでした。 「助けてくれてありがとう」 エリーゼはスカートをギュッと掴むと、ほんの少しだけ悔しそうな顔をして助けてくれたアステルにお礼を述べる。 ふふっ、このシーンのエリーゼは、本当は武器があれば私だってと思っているのですが、その確認を怠ってしまった事、何も考えずに飛び出してしまった自らが悪いという事に気がついているので悔しいんですよね。 そんなエリーゼを見て、アステルは優しく微笑みかける。 「君がすぐに追いかけてくれたから俺だって気がつく事ができた。君のその勇気と優しさがなければ、ひったくり犯を捕まえる事はできなかっただろう」 あああああ! そうです。そうなんですよ! こういう所がアステルなんです! アステルはエリーゼ自身が自ら反省している事にも、悔しい思いをしている事にもちゃんと気が付いて優しく包み込んでくるんですよ! 大体このシーンを読んだ女性は、こんな男いるかって一回は本を閉じてツッコミを入れるのですが、全く違和感がありません。だってそのアステルを演じているのがあくあさんですもの。 「あ……」 アステルはゆっくりとエリーゼに近づくと優しく彼女の手を取る。 そしてもう片方の手を彼女の掌に重ねる様にして、ひったくり犯が持っていたペンダントを置いた。 そのシーンを見てみんなの目が見開く。 これまでに見た多くのミュージカルでは、このシーンで両手を広げたエリーゼの掌の上にアステルがペンダントを落とす様にして渡すのですが、これはあくあさんなりの解釈でしょうか? 原作ではペンダントの返し方までもは明言されてないので、ここは脚本や演者のアドリブの見せ所でもあります。 「さすがはあー様、全てのアステルを過去にしてくる」 「開始5分も経ってないのに、私の知ってるアステルの過去最高をリアルタイムで更新してくる件について」 「ふっ、私なんか登場前の声の時点で私の中の最高のアステルを更新してきたぞ」 「耐えろ、耐えろ……」 「くっ……掲示板に書き込みてぇ……」 ペンダントを受け取ったエリーゼは、少しだけびっくりした表情をすると恥ずかしがってアステルから目線を逸らしてしまう。あ……このエリーゼは可愛い。 おそらくさっきのシーンはあくあさんのアドリブだったのでしょう。エリーゼ役の反応を見る限り予定されたものだったとは思えません。 しかもそのアドリブで一瞬にしてエリーゼの可愛さの面を引き出してくるあたり、さすがはあくあさんです。 「もぅっ! 私だって武器さえあればあんな奴に遅れを取らなかったのに!」 お屋敷に帰ったエリーゼはベッドにダイブすると、自分の枕に顔を埋めて両足をジタバタさせる。 ふふっ、さっきは我慢したけどやっぱり悔しかったんですよね。何よりも恋心というものを知らないエリーゼは、最後にペンダントを渡された後に視線を逸らしてしまった事が負けだと思っているのでしょう。 おそらくですが演者は、前のあくあシーンにまだ引き摺られてるのだと思います。もしここまで計算してやってるのだとしたら、あくあさんはもう小雛ゆかりさんの領域に入りかけている気がします。 それに気がついた人達は、私と同じ様に今まさに背筋に冷たいものを感じているのかもしれません。 だって私たちが見ている月9の白銀あくあや、ヘブンズソードの白銀あくあよりも、今、私たちの目の前にいるあくあさんはその先を走っているのですから。 「はぁ……」 ベッドから降りたエリーゼは窓際の壁に頭をもたしかけると、物憂げな表情でお月様を見つめる。 主人公エリーゼとアステル、2人の初めての邂逅はこれまでにないほど完璧でした。 その後はしばらくエリーゼのシーンが続きます。 本人はあの時のことが悔しくてという建前を前面に出しますが、市井に降りてアステルの姿を探しては、その度に市民の間で起きたトラブルを解決していく。 それがきっかけで王家に対する反体制派とエリーゼの間に繋がりができてしまいます。 これがこの作品にとっての不幸の始まりだとも言えるターニングポイント。先の展開を知っているみんなはなんとも言えない表情でそれを見守っていました。中にはもう先の展開に気がついて涙を流している人がいます。 いくらなんでも早すぎでしょと思ったらカノンさんでした。全く、ほら私のハンカチ使ってください。こんな事もあろうかと2枚持ってきてて正解でした。はい、鼻水拭いて。もう、世話がかかりますね。 「あらあら、エリーゼ、よく似合ってるわよ」 エリーゼの母、マチルダは、着飾った娘の姿を見て大喜びします。 この後エリーゼは舞踏会に参加するのですが、ドレスを着たエリーゼの姿を見て私を含めた多くの観客達は一抹の不安を感じました。 エリーゼ役の女の子は綺麗ですが、やはり可愛らしさというよりも勝気な表情から凛とした感じの印象を受けます。 アステルと邂逅した直後はまだあくあさんの魔法のおかげもあってかわいらしく見えましたが、それから暫く経っている事もあって、これが演者本来のエリーゼの状態なのでしょう。 「やっぱり舞踏会なんて退屈ね……」 1人バルコニーに出たエリーゼはいつもは履かないヒールの高い靴を脱いで足を休ませる。 そこへ現れるのがアステルです。王子様風だけど軍服のテイストがミックスされた白のナポレオンジャケットがやたらと似合いすぎていて、思わずみんなが悲鳴をあげそうになりました。 「おっと、先約かな。お嬢さんよかったら、私もほんの少しだけここで休憩させてもらえないだろうか?」 アステルの声を聞いたエリーゼはびっくりする。うん、だってあれだけずっと探してたのに、まさかこんなところで会うなんて思ってもいなかったよね。 「は、はい。どうぞ……」 エリーゼはバルコニーにもたれかかったまま、アステルのいる後ろを振り向こうとはしません。 アステルもまた、素足を見せた御令嬢の顔を見てはいけないと、入り口近くの壁にもたれかかってエリーゼの後ろ姿に熱い視線を向けます。あっ、あっ、あっ、だめですよあくあさん。お互いに会話はありませんが、その熱のこもった視線は反則です。 エリーゼ役の女の子もその熱い視線に気がついたのか、恥じらったような顔を見せる。 「これだからあー様は……」 「目もあってないのに、視線だけで女の子だってわからせてくるの反則すぎる」 「あくあ様に見つめられたら、あの捗るだって一瞬で女の子になってそう」 「これ相手のヒロインが誰だって可愛くなるよ」 「もう書き込めなくていい、掲示板がどうなってるのか確認してぇ……」 大丈夫ですか? なんか掲示板中毒になってる人いません? 私は再び意識をステージに向けると、壁際にもたれかかっていたアステルが一歩、また一歩と前に出ていきます。 このシーン、本来であればアステルはエリーゼの魅力的な後ろ姿に熱い視線を投げかけた後に、去っていくだけとしか明言されていません。だからこそ、スッと立ち去るという演出をする事が多いのですが、原作者の熊乃先生曰く、ここのシーンをもっと上手に表現しきれなかったと後悔する発言を以前よりずっとしていました。 「せっかくの満月の日なのに、雲で隠れてしまいましたね。まるで貴女のようだ」 ぐわああああああああああああああああああ! 耐えた、耐えましたよ私! でも流石にこれは厳しかったのか、会場の至る所から悲鳴の様な声が聞こえてきました。 隣を見るとカノンさんは、限界だったのか頭から湯気を出してオーバーヒートしています。 反対側の森川さんに至っては、股を押さえて恥じらった様な顔をしてました。まさか漏らしてなんかいませんよね? メアリー様に至っては顔を赤くしてペゴニアさんと2人で少女のようにはしゃいでいました。ペゴニアさん……貴女の主人、そこで死んでますよ。 って、今はカノンさんの事よりアステルとエリーゼです。私は再び舞台の方へと集中した。 アステルはエリーゼのすぐ後ろに立つと、その美しいロングヘアーの後ろ髪のほんの一部分を優しく掬い上げる。 エリーゼ役の女の子のドキドキが伝わってくる様です。 アステルはそのまま手から髪をするりと落とすと、何も言わずに去っていきました。 後ろ髪を引かれる、貴女の素顔を見られなかった事に未練があるということを表しているのでしょう。 この解釈は初めてです。だって普通……ていうか、男の子はこんな事しないでしょ!? 「止まらない。止められない。白銀あくあ」 「まさかここにきてやっと公式解釈決まるのか」 「ただの文化祭の演劇部だと気軽な気持ちで観にくるもんじゃなかった。あーくんの事舐めてた」 「先生のtowitter見てぇ」 「掲示板、掲示板、掲示板……」 エリーゼはこの事がきっかけでアステルの事を強く意識します。 アステルの方も、令嬢でありながら舞踏会をサボり履き慣れないヒールの高い靴を脱いで素足を見せていた彼女の事を気にする素振りを見せる。これは仕方ありません。王子様系男子はおもしれー女にはめっぽう弱いのですから。 現にあくあさんだって、カノンさんというおもしれー女と結婚してますしね。 「君は、あの時の……」 偶然にも街中で再会する2人。アステルは自分がこの国の王子であるという身分を明かし、デートを重ねて2人は愛を育む。物語はハッピーエンドに向かっていくのだと誰しもが思いました。 でも、ピンクのバラはそうではないのです。 「エリーゼ、どうして君が……」 ストーリーはいよいよクライマックスへと向かいます。 街中でひったくり事件があるなど、2人の住んでいた国は王の圧政により苦しんでいました。 その中でもアステルは一部の良心を持った貴族たちと共に、この国が良くなる方へと裏側から色々と手を回していたのです。それでも押し寄せてくる貧困の波に耐えかねた民衆の中に反抗の火が燻り続けていました。 身分を隠し市井で善行を重ねていたエリーゼは反抗勢力の旗印にされアステルと対峙します。 その時にアステルが手に持った剣が、彼女が着けていた目隠しの仮面に当たって床に叩き落としてしまいました。 「ごめん。アステル……でも、こうするしかないの」 ステージの照明が落ちると、舞台袖から現れたマチルダにスポットライトが当たる。 縄で縛り付けられたマチルダの後ろに居たのは、反抗組織のリーダー、ウラノスです。 ウラノスはエリーゼの正体に気づき、その母、マチルダを人質にとってエリーゼを脅していました。 「母を救いたければこの国と戦え」 皆さんはウラノスの声を聞いてポカーンとした顔をしましたが、私は声の主にすぐに気がつきました。 この声はとあちゃんです。いつもより低く男らしい声、普段はこんな声を出さないからみんなわからなくて当然でしょう。だってウラノスは頭を布でぐるぐる巻きにしてますし、見た目だけではとあちゃんだとは気がつきません。 「私は……!」 2人を照らしていたスポットライトが落ちて再び真っ暗になる。 そして再び会場全体に照明が戻ってくると、回想シーンに居たウラノスとマチルダの姿はそこにはありません。 再びアステルと対峙したエリーゼは、戦っている相手がエリーゼだと知って怯んだアステルの剣を叩き落とします。 しかし次の瞬間、多くの兵士たちがその場に雪崩れ込んできました。 「アステル殿下、レジスタンスの鎮圧に成功しました。リーダーであるウラノスは国王陛下と刺し違えた為に、今を以って貴方様がこの国の王様です。どうか我々にご命令を」 兵士の言葉を受けて、アステルはエリーゼの方へと視線を向ける。 レジスタンスの旗印にされてしまったエリーゼ、その素顔は今まさに白日の元に晒されています。 たとえ脅されていたとしても国家に逆らったのは事実、王子として、いえ、国王として彼女を救えない事は、この場にいる誰よりもアステルが1番理解している事でしょう。 「アステル……おめでとう。貴方なら、きっとこの国を良くしてくれるわ」 「エリーゼ、後少し、後ほんの少しだったのに……なんで、なんでっ、こんな事に……!」 鉄格子を間に挟み会話するアステルとエリーゼ。 数日後に処刑の決まったエリーゼとの最後の対面、2人の物語を彩る最後の共演シーンと言っても過言ではありません。何故ならこの後の共演シーンでは、亡骸となったエリーゼの体を抱き締めるというシーンしか残されてないのですから……。 「アステル、貴方に会えてよかった」 「エリーゼ……」 アステルは鉄格子の隙間から手を伸ばすと、エリーゼの体を抱き寄せる。 エリーゼは潤んだ瞳でアステルの事を見つめ返す。 これで最後なのに、なかなかスポットライトが落ちません。 「君に出会えて俺は幸せだった……」 エピローグでアステルがエリーゼに言う台詞をここに持ってくるの!? 次の瞬間、アステルの顔がゆっくりとエリーゼへと近づいていく。 待って、ちょっと待って! そ、そんなに近づいたらキ……あっ。 2人の唇が重なるか重ならないかで照明が落ちる。 残念ながら間に鉄格子があったために、真正面から見てた私達にも2人の唇が重なったかどうかもわかりません。 もはやびっくりしすぎて誰1人として声すら出せません。 人間って極限までくるともう反応すらできないんだなと、全員があくあさんにわからせられました。 「だから……俺はこの幸せを抱えて残りの人生を生きていくよ」 一生を独身とし貫くアステルの決意、実際アステルは結婚して子供を残さなくてもいい様に、そしてこんな悲劇をもう2度と生まないために、これを最後に絶対王政を終わらせます。 エリーゼの亡骸を抱くアステルの姿にスポットライトが当てられる。 えっ? しかし、その亡骸をアステルが抱き上げた時、観客席にいた全員が固まってしまった。 エリーゼと同じ髪、同じドレスを着ていますが、その顔はなんと、とあちゃんだったのです! じゃあ、エリーゼはどこに行ったの? ステージの端っこにスポットライトが落ちる。 そこには煤けた外套を被った人間がポツリと立っていた。 その人物はその外套のフードに手をかけると、私達に向けて素顔を晒す。 エリーゼだ! エリーゼが生きてる! 「アステル……私、ずっと待ってるから」 あぁ、そっか、そうなのですね……! 原作ではアステルは王政を止めた後に、王族を廃してただの一般市民となり旅に出るのです。 きっといつか、いつの日か2人は再会するんだ。そしてまた2人は……あぁ、もう涙で目の前が何も見えません。 ただ拍手だけが割れんばかりの拍手が会場全体を包み込んでいました。 「おい……おい……先生がこの作品書いたの30年以上前だぞ」 「ここにきて新しい解釈、そして誰しもが待ち望んでいた全てがここに詰まっている」 「長い歴史を経て2人をハッピーエンドにするなんて反則すぎる」 「誰がこれやろうって言ったのか知らないけど、原作もちゃんと読み込んでるし、書いてある部分は100%再現してきた上で描かれてないその先を見せるなんてズルすぎる」 「ごめんもうこれを超えるとしたら、あー様が自分でもう一回やり直すくらいしかないと思う」 「今日もあくあ様が勝って、私たちが負けた。もうそれでいいよ。永遠に負け続けさせてください!!」 「いや、これはもうこの作品を作った全員の勝利でしょ」 「正直、学祭の演劇レベルじゃない。本気でやってるのが伝わってきた」 「あくあ様やばくない? 確実に小雛ゆかりパイセンの領域に踏み込んできてない?」 「わかる。エリーゼめちゃくちゃ可愛かったもん。乙女の顔してたし、普段凛としてるのに、あくあ様が絡むと女の子になるのギャップがあってたまらない」 「エリーゼ役の子、誰か知らないけど本当によかった」 「うっ、うっ、本当に今日、観に来れてよかった」 「掲示板やば……」 あー、本当にハンカチもう1枚持ってきてよかった。 私は隣で顔を涙と鼻水でベタベタにした森川さんにハンカチを貸す。 そのせいでハンカチが無くなったけど、持っていたティッシュでなんとか対処する。 「皆さん、今日は私達の演技を見にきてくれてありがとうございました!」 最後は裏方とキャスト全員が出てきて一列に並んで観客席に向かって頭を下げた。 「エリーゼとアステルを救ってくれてありがとう!」 「楽しかったよー!」 「みんなすごくよかったよー!」 「サンキューあくあサンキュー!」 手を振ってくれる皆さんに合わせて私も精一杯手を振り返しました。 本当に今日、これを見に来られてよかったと思います。 最初はどうなるかと思ったけど、エリーゼ役の子がここまでハマるとは思いもよりませんでした。 アクションシーンの所作を見る限り普段は男役をする事が多いのかなと思っていましたが、ヒロイン役を見事に演じきって見せたのは賞賛に値します。 もちろんそれを上手くリードして、魅力を引き出したのはあくあさんかもしれませんが、普段男役をしているのにヒロインを演じるのはとても勇気のいる事ではなかったのでしょうか。 舞台の最後、彼女が見せた満面の笑みを見て、私は心に突き刺さる物がありました。 『姐さん、まさかとは思うけど、自分は歳が離れてるからって諦めてなんかいないですよね?』 あの日の夜、森川さん、えみりさん、カノンさんに言われた言葉を思い出します。 私なんかが、あくあ様に恋をしていいんでしょうか? 先程のエリーゼ役の子の演技を見て、やる前から諦めるんじゃないと改めて言われた気がしました。彼女のあの笑顔は、きっと勇気を出して一歩を踏み出してやりきったからだと思います。 もし……もし、私も勇気を出して一歩を踏み込めば、この蓋をした秘めた思いをあくあさんに伝える事ができれば、それがたとえ失敗したとしても、あんな笑顔ができるのでしょうか? わかりません。わからないけど、このままでいいのだろうかという疑念が私の心の中に生まれてしまいました。 あれ……? そういえばメアリー様はどこに行ったのでしょう? 気づけばえみりさんもいないような……。なんだか嫌な予感がしますが、今日だけは知らなかった事にします。 だって今だけは、この余韻にずっと浸っていたいもの。 ************************************************ 姐さんが本気で動き出したら早そうな気がするんだよね。 だからこの程度に押しとどめておきます。 今回の話、とても難しかったけど、ご満足いただければ幸いです。 それとTwitterにて緊急投票してます。そちらもよろしくお願いします。 fantia、fanboxにて文化祭の裏側を那月会長の視点で掲載しています。 よろしければこちらもどうぞ。 本編ではやらなかったようなお話をこちらのサイトにて無料で公開しています。 ・らぴす視点の、あくあが引っ越した後の日常 ・スターズ編後の姐さん視点の日常回 ・森川視点の日常回 ・鞘無インコが配信中に、配信外のシロやたまとプレーするエピソード ・あくあ、とあ、黛、天我のバーベキュー回(ヘブンズソード撮影中) 上のサイトは挿絵あり、下のサイトは挿絵なしです。 https://fantia.jp/yuuritohoney https://www.fanbox.cc/@yuuritohoney Twitterアカウントです。作品に関すること呟いたり投票したりしてます。 https://mobile.twitter.com/yuuritohoney 雪白えみり、後先を考えない奴。 うっ……! ヤベェ! 尋常じゃないくらい腹が痛え!! 忍者とクレアの奢りだからって、調子に乗って慌ててドカ食いしたのが良くなかったかもしれん。 「エリーゼ、君の事を考えると胸がいっぱいになるよ」 「アステル……貴方のことを考えると、胸の奥がキュってするの。どうしてかしら?」 残念ながら捗るさんはお腹がいっぱいでギュルってなってます。 きっと久しぶりに腹一杯食ったから胃がびっくりしちゃったんだろうな。 ううう、見たい、最後まで見たいけど、ここでうんこを漏らしてあくあ様の劇を私のうんこで汚すわけにはいかないっ! 私は2人を邪魔しないようにコソコソと腰をかがめて横から捌けると、係の人に事情を説明して体育館の外に出る。 「ふぅ……」 おトイレでスッキリとした気分になった私は、鏡に映った自分の顔を見てため息を吐く。 体育館の近くにあるトイレは変な声を出してたメスがいっぱいいたが、そこから少し離れた旧校舎の中のトイレは誰も使ってなくて助かった。こっちは今は使われてない旧校舎の方だし、何の催しもしてないから人がいなかったんだろう。おかげで漏らさなくて済んだ。 くっ……今頃みんなは劇を楽しんでいる頃だろうな。 でも、また腹がギュルったらいけないし、終わるまでここで大人しくしておくか。 トイレを出た私は休憩しようと近くの空き教室の扉をガラリと開けた。 「誰だ!」 「はい?」 使われてないはずの旧校舎。しかし私が開けた空き教室には、なぜか十数人くらいの女が居た。 教室の中をよく見ると、黒板にはあくあ様やとあちゃん、黛くんの写真が飾ってある。 はっはーん、これは、アレ、ですね。そう、アレ、です。 お前らここで連れオナしてたんだろ〜! くぅ〜っ、いいねぇ! やっぱ近くで本人の存在と空気感を感じながらするオナは最高っすか? 内緒にしておいてやるから私も混ぜろよ〜! 「待て、こいつ聖あくあ教の……」 「聖女エミリー!? 何故ここに!」 「まさか我々の計画がバレたというのか!?」 「馬鹿な! 我々の情報統制は完璧だったはずでは!?」 「いや、流石に偶然でしょ」 チッチッチッ、甘いなぁ、君たちは。 この捗るさんの底なしの性欲を舐めてもらっちゃ困りますよ。 うんこしたついでに、みんなでそっちの方もスッキリしようぜ! 私は自分が味方だという事を証明するためにニッコリと微笑む。 「くっ……あの笑顔、やはり」 「聖女エミリーは全てをお見通しということか!」 「やはり我々の計画に気がついて阻止しに来たという事のようだな」 「聖あくあ教恐るべし!」 「なんとなくだけど偶然のような気がするのは私だけ?」 聖女エミリー? あっ……そういえば今の私、シスター服を着てるんだった。 えーっと、スケべ女軍団の皆さん大丈夫ですよー。そんな警戒しなくても!! 聖あくあ教なんて名前だけど、只のいい歳をした大人が秘密結社ごっこやってるだけですから。 「聖女エミリーと言っても相手は1人よ! 拘束しなさい!!」 スケベ女の1人が縄を持って私にジリジリと近寄ってくる。 あ、アレ!? もしかして、そういう方向性のプレイっすか? そっちはちょっと……いや、待てよ私、本当にそれでいいのか? やってみる前からダメっていうのは簡単だけど、何事もやってみてからだろ! もしかしたら新しい性癖が開拓できるかもしれないのに、最初から食わず嫌いしておいていいのか? ほら、想像してみるんだ……。縄を持ったあくあ様に拘束され、性の玩具にされる自分の姿を!! あっ……ちょっと、いや、だいぶいいかもしれない。 「馬鹿な! 逃げもせずに平静を保ったままだと!?」 「これが聖女エミリーの胆力か!」 「この状況で平常心とは……」 「いや、心なしか喜んでいません?」 あれ? 拘束しないんですか? 私が戸惑っていると、目の前に一つの影が降りてきた。 「お下がりください聖女様」 忍者!? お前なんでこんなところに? い、いや、ままままさかお前もか!? そっか〜、お前も見た目小学生だけど一応大学生だもんな。 やっぱそういう事には興味津々か。 へへっ、しゃーねぇ、一番手はお前に譲ってやるよ。 Let's Play ONASU! 「くっ……なぜだ聖女エミリー!? お前も私たちと同じ側ではないのか!?」 「そうだ! そのでかい胸でお前だって今まで苦労してきたんだろ!!」 ははーん、なるほどね。こいつら最低でFってところか……。 きっとこのスケベ女軍団も今まで男の人達に邪険にされてきたんだろうな。 聖あくあ教も基本的に胸がでかい女が多いが、こいつらも負けてない。 ああ、でも忍者と粉狂いはめちゃくちゃ貧乳だし合法ロリだから、別にでかくないと入れないってわけじゃないし、ちゃんと幹部にもなれるみたいだから安心してくれ。おっぱいに貴賎なし、これが聖あくあ教の方針だ。 「確かに……この大きな胸を蔑むような目で見られた事は1度や2度ではありません」 「それならば!」 「でも、あくあ様がそのような視線を私達に向けられる事はありません」 むしろ逆だ。 あくあ様は、胸の膨らみのラインを見て視線で愛撫したかと思えば、谷間の隙間に肉棒を突き刺すような劣情を向けられ、最後にはチラリと見えたブラジャーにまで欲情してくれる。 何を言ってるのか理解できねぇだろうけど、これは全部本当のことだ。 例えば私は家じゃ基本的にノーブラだから、この前も嗜みの家にブラジャー忘れてしまった事があったんだよね。その時に慌てて取りに戻ったら、あくあ様が私の忘れたブラジャーを広げてタグの部分をガン見していた。 へへっ、今思い出しても子宮の奥が熱くなる。あの日の夜は本当に捗ったぜ。 今までは無駄だったこのおっぱいがあれば、嗜みからあくあさまを寝とる事ができる。それは、捗るちゃん大勝利計画に向けての大きな一歩だった。 「そんな事あるわけないだろ!!」 あぁ、こいつらはまだあの孕むような視線を味わったことがないのか。 後でペゴニアさんに聞いたけど、あくあ様はな、こんな肉の塊でお茄子を挟んでシゴくのが好きなんだぞ!! 何が気持ちいいのかわかんねーけど、そんな事してくれるのあくあ様だけなんだからな! 「大丈夫。あくあ様を信じれば全てが解決します。あくあ様は全てを受け入れ、救済してくれる。胸が大きな女性でもそうじゃない女性でも、あくあ様はそんなお方なのです。さぁ、私たちと一緒に祈りましょう。あーくあ」 どうだ? ほら、ちょっと聖女っぽいだろ。忍者なんて感動で目を潤ませてるぞ! ちなみに一晩泊まって気が付いたが、あくあ様が興奮するのはどうやら胸だけじゃない。 ペゴニアさんと姐さんの尻にも興味があるのか結構ガン見してたし、お風呂上がりのカノンの脇とかおへそ周りもしっかりと見てたからな。過去にもむっちりとした太もものねーちゃんや背中の綺麗なねーちゃんもガン見してたし、胸のインパクトがデカすぎるだけで気が付いてないけど、あくあ様は大分どスケベだぞ! この前、それをクレアに言ったら、えみりさん、妄想と願望が入り混じりすぎですって窘められたけど、絶対にそうだと思うんだよなー。現に私も胸だけじゃなくて尻とか太ももとか結構見られてたし……。これは検証班としてちゃんと調べないといけないな。嗜みやチンポスキーみたいな賑やかし要員じゃ屁のつっぱりにもなんねーし、姐さんはこういうのポンコツだから、ここは1番まともな私がしっかりしねーと! 「くそっ、いいから全員で取り押さえるぞ!」 「そうはさせません」 あれ? この凛とした声、どっかで聞いた事あるような……って、嗜みの婆ちゃん!? 「貴女達、この不届き者達をひっとらえなさい!」 どこから出てきたのかわからないが、嗜みの婆ちゃんの周りには数人の騎士達がいた。 あれ? なぜかそこに混じったクレアが青ざめた顔をしてる。どうしたお前、まさか私と一緒で腹でも壊したのか!? 「もう計画は破綻しているのです。大人しくしなさい」 「危害を加えるつもりはない。諦めて降伏しろ」 ほえ〜、あの騎士さん達、嗜みの婆ちゃんの護衛かな。 あっという間に何人かの女を拘束する。 やっぱり人気がないと言っても公共の場所で連れオナは不味かったか。 よかった。行為の最中だったら私も一緒に捕まるところだったぜ。セフセフ! 「逃げろ!」 何人かの女が教室の後ろから逃げようとしたが、そいつらが扉を開けるより先にガラリと音を立てて扉が開く。 そこから出てきたのは紺色のハイソックスを穿いた女の足だった。それも若い女の細くて綺麗な足。上質なローファーが先頭を走る女の顔面にギャグ漫画のようにめり込む。うわぁー痛そう。大丈夫かお前!? 「あら、間違ってゴミを踏んじゃったじゃない。ばっちい」 げげげげっ、この声は……嫌な予感がするぞ! 普段は圏外が通常進行の捗るさんセンサーもビンビンだ! 「早く拘束しなさいよ。鈍臭いわね」 あわわわわ、扉の向こうから現れたのは皇くくりだった。 なんでこいつがこんなところにいるんだよ。 「あらあら、くくりさん素が出てますよ」 「はっ! あくあ様がいないのに取り繕う必要なんてある?」 うわぁ、あくあ様の前じゃ楚々とした感じで潤んだ瞳で見つめてたのに、やっぱりこいつ、さっきは猫被ってたんだ。 くくりがあくあ様の事を先輩って呼んだ時、あんな媚び媚びの少女みたいな仕草するなんて、おかしいと思ってたんだよ。 「あくあ様は別なのね」 「当然でしょ。あーいうの天然でやれるのメアリーちゃんの可愛いお孫さんくらいよ。私はあーいうの天然でやるの無理だし、あくあ様以外どーでもいいの。だから可愛いを見せるのもあくあ様だけだし、えっちの時に無垢な少女になるのもあくあ様の前だけ。だって男の子ってそっちの方が好きなんでしょ?」 おいおいおい、やべーぞ、あくあ様、逃げて! こいつだけは本当にまずい!! 私の知ってるカノンは白嗜みだが、こいつは間違いなく黒嗜みだ。 さっきの見たこともない蕩けた表情を見ると、ガチであくあ様に惚れてるみたいだけど、こいつ他人なんて本当にどうでもいいからな。本当にゴミ虫くらいにしか思ってない。 ほら! 今も足で踏んだ子よりも自分のローファーをハンカチで拭いてるし、普通にやべーよ。 私は踏まれた女の子に駆け寄ると、大丈夫かと声をかける。私達はただ連れオナしようとしてただけなのに、足で踏むなんてひどいぞ!! 「どう? 今日のファッションだって可愛いでしょ。中学生らしくて。私は胸のサイズそんなにないから、攻めるとしたら妹ちゃん方向かなと思うんだよね。ほら、あくあ様って年下の女の子に対して警戒心ミリもないし。そういうところも可愛いんだけど……ふふっ」 ふぁ〜、あのポンコツな嗜みさんとはあまりにも違いすぎる。 くくり、来年、乙女咲だって言ってたけどカノン大丈夫か!? 確かにくくりは胸がないけど、あくあ様は巨乳じゃなくて小さい胸もちゃんと好きだ。 あくあ様はそんな事はないと取り繕ってるが、スターズにいた時、らぴすちゃんが首元のゆるーい服を着てたら、あくあ様はちゃんと上からブラジャーをガン見してたからな!! 私はあれを見て、あくあ様はでかいのだけじゃなくて胸ならなんでも好きなんだと確信した。 そんなカノン並みにちょろいあくあ様なんて、くくりが本気出したら空き教室に連れ込まれて精子絞りとられるぞ!! 「あーあ、生理きたから、あくあ様と早く子作りしたいんだけどなー。学校なんてくだらないもの、本当にどうでもいいし退屈」 ほらほら、本音出ちゃったよこいつ……もはや隠すつもりもねぇ。 これはしゃばいカノンには任せておけねえ。私があくあ様とクソ嗜みの事を守ってやんねーと!! 「まぁまぁ、そんな事言わずにね。きっとあくあ様と通う学校は楽しいわよ」 「そりゃそうでしょ。あくあ様と同じ空気吸えるんだから、楽しくないわけないじゃないの」 そ、それにしてもくくりの年齢からするとカノンと仲がいいのならわかるが、婆ちゃんとも仲良くないか? いや……寧ろ、嗜みの婆ちゃんとの方が仲が良いように見える。 『パンパカパーン! 呼ばれて飛び出てじゃっじゃじゃーん! みんな大好きハイパフォーマンスサーバーこと、サバちゃんだお!』 うわ……放送用のスピーカーからまたおかしな声が聞こえてきた。 『みんなお疲れサマー! 親衛隊の皆さんは、下に待機している人達にあくあ様達を誘拐しようとした不届き者達を引き渡してね!』 あくあ様達を誘拐……? ええええええ! お、おおおお前ら、そんな大それた事を考えてたのかよ!? ただの連れオナの集会かと思ってたのに、がっかりだわ。そういうのはダメ、絶対! YESあくあ、NOタッチ!! 『聖女ちゃんも、次からはちゃんと言ってよね!! 何も言わないから、こっちだって合わせるの大変なんだから、ぷんぷん!』 いや、だって……知らなかったし……なんて、言えるわけないよね。 気が付いたら全員が私の方を見ていた。しかも親衛隊とか言ってた人たち、私の方見て頭下げてるじゃん。 こーれ嫌な予感がします。ク、クレア、助けてくれえ! 「聖女様、こうやってちゃんとお話しするのは初めてですね」 アレ? 嗜みの婆ちゃんには、私がえみりだってバレてない? よーしよし、可愛い孫娘の友達が変な軍団引き連れてたら私なら普通に心配するけど、バレてないのならいくらでも誤魔化せるから大丈夫だ! 「聖あくあ教、十二司教が1人、図書館ことメアリー・スターズ・ゴッシェナイトよ。よろしくね聖女様」 あばばばば! お、お婆ちゃん、嘘でしょ!? 貴女みたいな人がですね。こんな頭のおかしい軍団に入っちゃダメでしょ!! 知らない変な女の人には近づかないでって、お母さんや学校の先生も言ってたじゃん! おっふ……ヤベェ、さっきあんなにうんこしたのに、胃の奥から酸っぱいものが込み上げてきた。 助けを求めようとクレアの方に視線を向けると、あいつは今にもゲロ吐きそうな顔をしてたから頼りにはならないだろう。 「それにしても聖女様は流石ね。一応念の為に聖女親衛隊を連れて来てたけど、こんな計画が立てられてたなんてね」 いや、私も初耳だったんだが? 貴女みたいな優秀な人が気が付かないのに、私みたいな賑やかし要員が気がつくわけないじゃん!! ふぅ……ちょっと待って、一旦、ここで少し整理しようか。 嗜みのクソボケこと、未だに国民からの支持率が90%超えてるカノンはあくあ様の妻。 スターズ正教のトップ、キテラも聖あくあ教とかいう頭の悪そうな一味。 そして前女王陛下である嗜みの婆ちゃんも、なぜかそのIQの低そうな一味と……あ、アレ? スターズもう終わってない? いや、この国も大概だと思うけど、スターズは大丈夫か? 気がついたら神聖あくあキングダムとかいうアホみたいな国名になったりとかしない? 「ほら、くくりさんも挨拶しないと」 「チッ、面倒くさいわね」 し、舌打ちしたあ!? こいつほんまにあくあ様以外はどうでもいいんだな。 「聖あくあ教、十二司教が奉仕者こと皇くくりよ」 お前もかよおおおおおおおおおおおおおおお! よりにもよって私が知る限り1番やべー奴がきたぞ!! 「よろしくね聖女えみり様」 あっ……アレ? 今、エミリーじゃなくてえみりって言った? こ、こここここここここここいつ、もしかして私の正体に気がついてるんじゃ……。 私は近くにいた今にも死にそうな顔をしているクレアの肩を掴むとぶんぶんと振った。 「お、おおおおおおお前、あいつが誰だかわかってんのか!?」 あの皇くくりって女はな。すげー怖いんだぞ!! 私なんて小学生の時に、あいつに睨まれてしょんべんちびった……じゃなくてちびりそうになったんだからな。 ちなみにさっきのでもうちびってる。クロッチの部分が湿ってるのが自分でもわかるもん! 「おっ、おい、クレア! お前、世界征服でもするつもりか!?」 「あわわわわわわわ、私だって知らなかったんですぅ〜!」 私はクレアからタブレットを奪うと、呑気な顔をしたニコニコマークを睨みつける。 まぁ、目隠ししてるから睨んでるなんて相手にはわかんねーんだけど。 『えへへ、聖女ちゃんびっくりした〜?』 「びっくりとかそういうレベルじゃねーだろ!! 邪教認定どころじゃねぇ。下手したら国家元首クラス2人をたぶらかした国際テロ組織と全世界から敵認定されたっておかしくねえぞ!?」 くくりはこう見えて華族筆頭、あの極悪で有名な黒蝶さんですら苦笑いでスルーするのが皇くくりだぞ。 私は無駄だと分かっていても、タブレットを上下に揺さぶる。 すると中のニコニコマークがやれやれと少し呆れ気味の表情に変わった。 『聖女ちゃん諦めよ?』 「諦められるかああああああ!」 くっそ、こうなったら私が、この集団をヤバげな組織からまともな組織に変えるんだ。 そうだまずはゴミ拾いから始めよう! すぐだ、もう明日、明後日にでもゴミ掃除やるぞ!! いいか? 聖あくあ教は宗教団体じゃない。ただの誰にも迷惑をかけない至極真っ当な環境保護団体という体で全てを誤魔化すんだ!! 大丈夫、まだ戻れる! まだ修正できる! きっと……。 『環境保護団体とか1番偽装にもってこいじゃん。さすがは聖女ちゃん!』 この時の私は知らなかった。ハロウィンイベントの後にゴミ掃除をしてしまった事で、さすがは聖女様です、ファンの事であくあ様を煩わせたりしないなんてと、また極大解釈するアホな信者が量産されてしまう事を……。 ************************************************ ああいう話の後って、こういうくだらない話を書きたくなるんだよね。 ちなみにお婆ちゃんはキテラが聖あくあ教だって知ってるけど、キテラはお婆ちゃんがそうだとは知らない。 まぁ、ここら辺は後々かなぁ。これで後判明してないのは後1人、二重奏だけかな? くくりはこういうキャラだから好き嫌い分かれるだろうけど、こういうタイプも1人はいるだろうなと思いました。 fantia、fanboxにて文化祭の裏側を那月会長の視点で掲載しています。 よろしければこちらもどうぞ。 本編ではやらなかったようなお話をこちらのサイトにて無料で公開しています。 ・らぴす視点の、あくあが引っ越した後の日常 ・スターズ編後の姐さん視点の日常回 ・森川視点の日常回 ・鞘無インコが配信中に、配信外のシロやたまとプレーするエピソード ・あくあ、とあ、黛、天我のバーベキュー回(ヘブンズソード撮影中) 上のサイトは挿絵あり、下のサイトは挿絵なしです。 https://fantia.jp/yuuritohoney https://www.fanbox.cc/@yuuritohoney Twitterアカウントです。作品に関すること呟いたり投票したりしてます。 https://mobile.twitter.com/yuuritohoney 後書きに行方不明になってたクラス名簿のファイルの簡易版を載せておきます。 ******************************************** 黛慎太郎、女の子の事がよくわからない僕。 「一色さん、3番テーブルにハニーレモンソーダお願い」 「了解」 「のどかちゃん、7番テーブルのパンケーキまだぁ?」 「つーちゃん、待ってあと少しでできるから」 とあやあくあが演劇部の劇に参加するために居なくなると、喫茶店の中は劇のチケットが取れなかった人で賑わいを見せる。男装をして接客を手伝ってくれていたカノンさん、クレアさん、ペゴニアさんも劇を観に行って居ない事もあり、この時間帯は僕と男装したアヤナさんの二人が軸になって接客を回している状態だ。 「黛君4番テーブルお願い! リクエストは2番で」 「わかった」 クラスメイトの吉野さんに指示されて4番テーブルへと向かう。 「この僕を呼びつけるなんて、貴様中々いい度胸してるじゃないか」 「は、はひ……すみません」 「き、ききききた、これがクロズミさん……」 正直、来てくれてるお客さんに対してこんな言い方をしていいのかと思ったが、お客さん達が喜んでくれているのを見るとこれで正解なんだろう。 あくあもお客さんが喜んでくれるのが1番だと言ってたし、それがわからないから僕はまだまだ勉強不足なんだと思った。 たとえばあくあは僕のようにこうやって予めリクエストされなくても、お客さんの望んだものを見せてくれる。もしくは、お客さんの想像した以上のもので上書きしてくれるのだ。 そんな僕がどうすればお客さんの望んだ接客ができるのかとクラスメイトに相談したところ、みんなと一緒になって考えて思いついたのがこの方法である。 お客さんには僕を呼ぶ前に、予めどういうキャラクターで来ればいいのかを番号で指定できるようにしたのだ。 たとえば今回リクエストされた2番のキャラクターは、お金持ちのお坊ちゃんタイプである。 「僕の名前は黛慎太郎だ。お前らの名前は? どこから来た?」 「あっ、あっ、あっ、えっと、えっと……山野かよ、大学1年生です。隣にいるのは妹です」 「や、山野ちゆです。中学2年です。よろしくお願いします!」 へぇ、姉妹で来たのか。仲がいいな。 僕は思わず笑みを溢しそうになったが、慌てて我慢する。 せっかくみんなで考えてくれたキャラクターなのに、自分で崩すわけにはいけないからな。 僕は山野姉妹の事を観察するためにじっと見つめる。 山野姉妹は緊張しているのか、テーブルに置かれた物を見つめるだけで一切手をつけようとはしない。 それどころか基本的には視線を合わさず、たまにこちらをチラリと見たかと思えば、恥ずかしがってまた視線を逸らしてしまう。 くっ……これがあくあなら、緊張をほぐすために妹さんの方を膝に乗せたり、お姉さんの方を抱き寄せたりするのだろうけど、僕にはそんな高等テクニックはできない! どうすればいい? 考えるんだ慎太郎、お前にできる方法を探すんだ。 「ほら、ボケッとした顔してないでさっさと食え。僕はこう見えて忙しいんだ。それともお前らには僕が時間を消費するだけの価値があるのか?」 「す、すみません」 「ごごごごめんなさい……」 すまない! 僕は心の中で目の前のお客さんに謝る。 こんな横暴なキャラクター、絶対に接客業に向いてないだろ。 それでもこれは前振りとして必要な事なんだ。 僕はテーブルの上に手を伸ばすと、お姉さんが注文したアイスカフェオレへと手を伸ばす。 「え、あ……それ、私の……って、うぇ!?」 僕はお姉さんが注文したアイスカフェオレのグラスを手に持つと、ストローをお姉さんの口先へと向ける。 「仕方のないやつだ。僕がストローを持っててやるから、さっさと飲め」 「ふぁ、ふぁい」 頬を赤らめたお姉さんは、瑞々しい唇でそっとストローの先端を咥える。 ちなみにストローに折れ曲がったところより先の部分、お姉さんの口元近くを手で握って支えるなんて衛生的にどうなんだと思う人もいるかもしれないが、それは大丈夫だ。 僕はこういう時の事を想定してちゃんと手袋をつけている。だから今にも僕の指がお姉さんの唇に触れてしまうほど近くても何ら問題がない。 「やべぇ……そういえば黛くんもベリルだった」 「やっぱ、ベリルって頭がおかしいんだ」 「あくあ様だけじゃなかった」 「あのお姉さん堕ちたな」 「いや、あんなのされたら誰だって堕ちるよ」 「くっ、油断してた。黛君もベリルだった」 「ベリルをおかしな団体扱いするな!」 「そういう意味じゃ聖あくあ教もベリルも同じレート帯な気がする」 「つまりその中心点にいるあくあ君が1番おかしくてやばいってわけね。了解」 周囲のテーブルを確認すると、どこもお客さん同士の会話で盛り上がってる。 流石に会話の内容までは聞こえないが、表情を見る限りみんな嬉しそうに喜んでいた。 あくあがいないから申し訳ないと思っていたが、お客さん達が十分に楽しんでくれているのであればそれで問題ない。 「ほら、口元にカフェオレがついてるぞ」 「あっ……」 僕はポケットから取り出したハンカチで、お姉さんの唇についたカフェオレをそっと優しく拭き取る。 くっ……あくあならもっとスマートにできるのだろうが、僕はそこまで器用じゃない。 だから、もう片方の手でお姉さんの顎の部分を支えるようにして、お姉さんの顔を上に向けてからハンカチを使った。 「キスよりエッチな事してるじゃん……」 「マユシン君が知らない間に成長してて、お姉さん今すごく戸惑ってます」 「これヘブンズソードの最後、すげーことになってそう」 「あー、これはまずいですよ。黛くん」 「ベリってる。ベリってる」 「これエロ漫画なら、責任取れよオラって男の子レイプする奴……」 「わかる。処女弄んでんじゃねーぞ、罰としてちんこにわからせるから種付けしろって奴ね」 お姉さんのアイスカフェオレをテーブルの上に置いた僕は、妹さんの方へと視線を向ける。 む……妹さんが注文したのはアイスクリームだが、こちらの様子をずっと伺っていたのか半溶けのようになってしまっていた。これはまずいと、僕はアイスクリームのグラスを手に取ると、備え付けのスプーンで掬って妹さんの方へと向ける。 「ほら、お前も早くしろ。せっかく注文したアイスクリームが溶けるぞ」 「ふぇ……」 妹さんは僕の顔をじっと見つめながら、パクリとスプーンごとアイスクリームを咥え込む。 おっと……僕がアイスクリームを掬いすぎたせいで、垂れたアイスが妹さんの厚手の黒タイツの上にポタポタと落ちていく。謝らないと……と、思ったが、そうじゃない。僕はあくまでもリクエストされたキャラクターを演じ続ける。 「鈍臭いやつめ。僕の方ばかり見てるからこうなるんだ」 僕は手に持っていたもう一つのハンカチで妹さんの太ももの上に落ちたアイスクリームを拭き取る。 「やれやれ、アイスクリームもまともに食べられないとはな。ほら……もっと近づいてこい。この僕が食べさせてやるんだから光栄に思えよ」 「ふ、ふへ……」 いや、流石にこれは不味いだろうと思ったが、妹さんの口元はさっきから緩みっぱなしだ。 嘘だろ……女の子はこういうのが好きなのか? それならあくあや僕達がしようとしている事は……いや、でも何かがおかしい。彼女達が見せる笑みは、高圧的な男性に対して見せる少し引き攣った笑いとは明らかに違う。お姉さんの方もそうだが、妹さんは本当に心の底から喜んでいる顔をしている。 「完全に餌付けじゃん……」 「シン君、野良猫にエサやりしたら、ちゃんと責任とって飼わなきゃダメだって、お姉ちゃん言ったでしょ?」 「あーあ妹ちゃん、これで一生のズリネタ確定じゃん」 「もうあのタイツとか一生洗えないよ。というか自分の匂いがつく前に早く脱ぎたいに違いない」 「お姉さん、ストロー持ち帰りたそうにしてる……」 「あっ、黛君が見てない間にスッとストローをティッシュで包んでバッグの中に入れた!」 「気持ちわかります」 「なるほどね。初日組が体が熱くなるからアイスティーとかアイスコーヒー頼めって言ってたのはこういうことか。そりゃ体も火照りますよ」 「こーれ、ヘブンズソードのクライマックスの頃にはとんでもない事になってます」 「ちょっとATM行って全財産下ろしてくる」 「心配しなくてもこれ全部、あくあ君の奢りだから大丈夫だよ」 「そういえば教室の前にあった看板に書いてたよね。すまない。今は店を空けてて俺はいない。その代わりと言っては何だが、今日は全部俺の奢りだ。好きなだけ飲んで食べていけって……」 「掲示板でも話題になってたけど、昨日から全部あくあ君の奢りらしい」 「文化祭でやることじゃないよ。明らかにファン感謝祭以上のサービスじゃん」 「男の子にお金を出そうとしたら奢られた。何を言ってるのかわからないけど、これは事実です」 「一年前の自分に言っても絶対に信じなかっただろうな」 僕は妹さんに残りのアイスクリームを食べさせた後にテーブルの上に置く。 さてと、そろそろ時間だ。次のテーブルに行かないといけない。 「ふん、まったく姉妹揃って手間のかかる奴らだ。帰りは気をつけろよ。きょ……今日は来てくれてありがとな」 僕は手袋を脱ぐと、ハンカチと一緒にその場に置いた。 何故かは知らないけど、このハンカチと手袋は持ち帰れるようなシステムになっているらしい。 クラスメイトの新野さんからはこれはSDGsだから、今こういうリサイクルをしないとうるさいからと説明された。 さて、次のテーブルはと……それにしても多いな。流石にそろそろ回らなくなりそうだ。 僕がその分頑張らないといけないと気合を入れ直していたら、入り口の辺から女性の歓声が聞こえてくる。 「待たせたな!」 振り返るとそこに立っていたのは天我先輩だった。 黒色のシャツに、同じ色のネクタイとスーツ、革靴から靴下まで全部黒である。 ただ、やたらと生地が光沢してるというか、一言で言うとすごく派手な感じだった。 「夜の帝王、天我アキラ見参!」 先輩、夜の帝王って何ですか? いつもの僕ならこう聞いていただろう。 でもとあ曰く、そういうのは聞かない方がいいらしいので、敢えて触れない事にした。 「漆黒の夜を照らす我に群がる蝶達の相手は任せよ!」 だから『先輩、まだ外は明るいですよ』『むしろ先輩の服装は夜の方じゃ……』なんてツッコミはしちゃいけない。 先輩は無駄に大袈裟な動きで両手を広げると、片方の手を後ろに回し、もう片方の手を胸に置いて軽く会釈する。 「さぁ、アキラ・イン・ワンダーランドの開演だ!」 「TENGA! TENGA! TENGA!」 「TENGA! TENGA! TENGA!」 「TENGA! TENGA! TENGA!」 「TENGA! TENGA! TENGA!」 「TENGA! TENGA! TENGA!」 なんかよくわからないけど、お客さん達はものすごく盛り上がってた。だからこれで正解なんだろう。 いや、いやいやいや……そもそも天我先輩はお客さんじゃないのか? お客さんに接客させるのは流石にまずいんじゃないかと思ってたら、すぐに文化祭実行委員の人が来てOKですと言っていった。 「ふむ、こんなこともあろうかと思ってな。今日は接客を待っている間、みんなで楽しめるものを持ってきたぞ!」 そう言って天我先輩がテーブルの上に置いたのは、クジェンガと呼ばれる玩具だ。 小さな木の角材を3本セットにして交互に積み重ねて、そこから一本ずつ引き抜いていくゲームである。 「やりたい人は挙手!」 半分以上の人が手を挙げていた。というかクラスメイトの方でも何人か手をあげてるけど、君たちは仕事をしてくれ頼む……。 「ふむ、そこの3人組がいいな。こっちに来てくれ!」 指名されたのは社会人のOLさんぽいお姉さん3人組だ。 「名前を聞いてもいいか?」 「あっ、はい。藤トラストホールディングスに勤務してる松下洋子です。25歳です」 「黒川ねね、24歳だよ。丸の内の黒蝶フィナンシャルグループに勤務してます」 「藤間工業化学勤務、藤間ハルです。25歳、よろしくね」 黒蝶関係者か……見事に3人とも本社が丸の内の企業ばかりだ。 それに藤間工業化学と言えば、クラスメイトの藤間うららさんのお姉さんか親戚の人だろうか。 クラスメイトの藤間さんはあくあ曰くダウナー系の美女で、部活動は陸上部に所属している。 おそらく招待チケットで招かれたのだろう。 「よし、藤グループさんには世話になってるからな。今から洋子は我と同じチームだ」 「よ、洋子……は、はい!」 先輩の説明を聞くと、どうやらいつも4人でやってる2対2のやり方で戦うみたいだ。 先攻後攻の2チームに分かれて、チーム内で交互に棒を引き抜いてタワーが倒れた方が負け。シンプルでわかりやすいルールだ。 「よし、それじゃあ最初に我が引き抜くぞ。まぁ最初だし適当でも大丈夫だろう……うぉっ!?」 あぶない! 先輩……最初でいきなりグラグラしましたよ。それは引き抜いてはダメな角材では? とはいえまだ序盤、危なげなく交互に小さな角材を引き抜いていく。 「よくやったぞ。洋子」 「はい」 先輩のチームはお互いに棒抜きが成功する度にハイタッチを繰り返す。 最初は緊張していた松下さんも、途中からはうっとりした表情で先輩の事を見つめていて、何だかデートしている様にも見えた。 「ハル先輩、相手はアキラ君だけど、洋子先輩にだけは絶対に勝ちましょう」 「当然だ。洋子には悪いがこれだけは絶対に負けん。本気出すぞ、ねね」 その一方で対戦チームの二人は物凄い闘志だ……。 絶対に負けてなるものかと本気の様相を見せている。 「あ……」 松下さんが角材を引き抜いた瞬間、タワーは簡単に倒れて崩れてしまった。 「イェーイ!」 「やったー!」 ハイタッチする黒川さんと藤間ハルさん。 松下さんは、ど、どうしようと、少し青ざめた顔で先輩の事を見つめる。 しかしそんな松下さんに対して、先輩は腰を屈めると両手の掌を見せて前に突き出した。 「ナイスチャレンジ!」 「あ、ありがとうございます」 先輩と松下さんは最後のハイタッチを交わす。 「2人もすごかったぞ」 「あ、ありがとう!」 「アキラ君こそすごかったよ!」 先輩はその流れで、ゲームに勝利した2人ともハイタッチを交わす。 そしておもむろにポケットの中に手を突っ込むと、中から取り出したものを2人に手渡した。 「我に勝った褒美だ! 受け取るが良い!」 先輩が2人に渡したのは、自費製作したポイズンチャリスが二頭身にデフォルメされたキラキラシールだった。あぁ……そういえば昔、子供の時に食べたウェハースチョコレートのお菓子に、そういうキラキラしたシールが入っていた様な気がする。 嬉しそうにシールを見ている2人を見て、今度は松下さんが悲しそうな顔をしていた。 「ほら、洋子。頑張ったお前にもご褒美だ」 そう言って先輩は、松下さんにも同じシールをあげていた。 後さっきチラッと見えたけど、ちゃんと一枚ずつサイン書いてる。流石です先輩。 「嘘でしょ……」 「勝っても負けても幸せになるやつ」 「同じチームでやるのもいいけど、相手チームだとめちゃくちゃ見つめてくれるからそっちも捨てがたい」 「わかる。しかもお褒めの言葉もいただけるし」 「うっ……クジェンガで遊んでるとあちゃんとあー君を想像したら心臓が……」 「あのシール欲しすぎる。さっきは恥ずかしくて手を挙げなかったけど、挑戦しようかな」 「子供の頃集めてたわ……。もしかしてこれ先輩が1番純粋すらある」 「アキラ君ずるい。4人の中で1番年上のお兄さんなのに、こういう子供っぽいところ好き」 「これ結局アキラ君のチームが勝っても、負けた方に頑張ったなってシールくれそう」 「ベリルあるある」 「やっぱりベリルはどうかしてるよ。良い方向で」 「あくあ君がいなくてもちゃんとベリってくる」 「夜の帝王とは」 「クジェンガの帝王の間違いでしょ」 「厨二通り越えて小学生かよ!」 お客さん達の表情を見る限り、みんな楽しそうにしている。 よし、先輩がゲームで時間を稼いでくれている間に、僕もテーブルを回って少しでも多くの人を接客しよう。 「次の挑戦者は誰だ! このクジェンガの帝王、天我アキラに挑む勇気のある者は手を挙げよ!」 「「「「「はーい」」」」」 だから僕は突っ込まない。いつの間にか先輩が夜の帝王からクジェンガの帝王になっていたとしても。 ちなみに全てが終わった後に、先輩はクラスの全員にシールを配って回っていた。受け取ったクラスメイト達はみんな嬉しそうにしてたのは良いけど、なぜ僕達は100枚も貰ったんだろう? 隣にいたとあとあくあは100枚もいらないとか呟いてた。 ************************************************ 1年A組担任 杉田マリ 01 |芥川《あくたがわ》そらね 親は広告代理店勤務、むちむちっこ、天文部。 02 |朝比奈夏子《あさひななつこ》 実家はお花屋さん、小麦肌の元気っ子、園芸部。 03 |安心院清香《あじむきよか》 安心院食品社長令嬢、自称清楚お胸デカデカお姉さん、文芸部。 04 |一色《いっしき》 |渚《なぎさ》 親は弁護士、キリッとしたポニテ眼鏡っこ、写真部。 05 |井上《いのうえ》 いく 実家はお寿司屋さん、むっつり掲示板住民、バドミントン部。 06 |鳳《おおとり》 |悠子《ゆうこ》 親は商事会社勤務、高身長かっこいい系、バスケ部。 07 |忍足《おしたり》ミサキ 親は自動車会社勤務、クールかっこいい系、野球部。 08 |小野寺里子《おのでらさとこ》 小野寺薬品社長令嬢、家庭的なお姉さんタイプ、弓道部。 09 |樺地《かばじ》 |涼子《りょうこ》 実家は自転車屋さん、無口で優しい、陸上部。 10 胡桃ココナ 親は百貨店勤務、あざとかわいい、家庭科同好会。 11 黒上うるは 黒蝶フィナンシャルグループ社長令嬢、色気巨乳、茶道部部長。 12 |麹町《こうじまち》 |里奈《りな》 麹町物産社長令嬢、お肌が綺麗な落ちついた子、美術部。 13 |西園寺《さいおんじ》 |椿《つばき》 帝政党議員令嬢、爆乳ケツデカ、クイズ研究会。 14 |佐藤《さとう》 |七海《ななみ》 親は消防士、ムードメーカー、野球部。 15 |椎野《しいの》 |瑠花《るか》 親は市役所職員、三つ編み眼鏡、ハンドボール部。 16 |宍戸《ししど》 まほ 親は警察官、負けず嫌いの頑張り屋さん、剣道部。 17 白銀あくあ 全ての元凶、演劇部、茶道部、家庭科同好会に所属。 18 白銀カノン スターズの元王女、ポンコツ、帰宅部。 19 |周防《すおう》 |景子《けいこ》 周防商事社長令嬢、引き締まった美しいボディ、テニス部。 20 |高宮《たかみや》 りつ 親は総合商社勤務、クラスで1番小さくておとなしめ、柔道部 21 千聖クレア 親はスターズ正教司祭、聖あくあ教十二司教、生徒会庶務。 22 月街アヤナ 親がマネージャー、アイドル、帰宅部。 23 |津島《つしま》 |月乃《つきの》 津島電気社長令嬢、美乳の持ち主、チア部。 24 |名取《なとり》ののか 親はテレビ局勤務、低身長ロリ爆乳元気っ子、水泳部。 25 |新野《にいの》あかり 親は経営コンサル、とあとあくあが気になるお年頃、サッカー部 26 |二階堂響子《にかいどうきょうこ》 実家は酒屋さん、サバサバ系お姉さん、バレー部。 27 猫山 とあ 性別とあ、演劇部。 28 |畠山沙耶香《はたやまさやか》 親は税理士、キュッと引き締まったお尻が特徴、サッカー部。 29 |姫川《ひめかわ》もみじ 親は美容師、足が綺麗なのが自慢、体操部。 30 |日吉《ひよし》 |美玖《みく》 親は建築士、姿勢と所作が綺麗な女の子、薙刀部。 31 |藤間《ふじま》うらら 藤間工業化学社長令嬢、ダウナー系美女、陸上部。 32 |北条《ほくじょう》みのり ポラリスネットワーク社長令嬢、糸目系お嬢様、放送部。 33 |堀宮《ほりみや》 |萌《もえ》 実家が個人商店、ダメっ子で無知っ子、漫画部。 34 黛 慎太郎 黛家長男、茶道部。 35 |水瀬《みずせ》 |佳穂《かほ》 親は大学教授、隣の席の黛が気になってる、卓球部。 36 |南《みなみ》 のどか 実家は和菓子屋さん、むっちりおっとり巨乳、吹奏楽部。 37 |向日《むかひ》 |一花《いちか》 親はスポーツインストラクター、お調子者、バレー部所属。 38 |百合園《ゆりぞの》 |澪《みお》 実家は雑貨屋さん、スレンダー高身長レズ、図書委員。 39 |吉野朱鷺子《よしのときこ》 吉野技研社長令嬢、真面目ちゃん、学級委員長。 40 鷲宮 リサ 鷲宮ホールディングス社長令嬢、THE悪役令嬢、演劇部。 おまけ ペゴニア カノンの侍女兼ツッコミ要員。元スターズ特殊部隊所属。 Twitterアカウントです。作品に関すること呟いたり投票したりしてます。 https://mobile.twitter.com/yuuritohoney fantia、fanboxにて本編ではやらなかったようなお話をこちらのサイトにて無料で公開しています。 ・那月生徒会長視点での文化祭 ・らぴす視点の、あくあが引っ越した後の日常 ・スターズ編後の姐さん視点の日常回 ・森川視点の日常回 ・鞘無インコが配信中に、配信外のシロやたまとプレーするエピソード ・あくあ、とあ、黛、天我のバーベキュー回(ヘブンズソード撮影中) 上のサイトは挿絵あり、下のサイトは挿絵なしです。 https://fantia.jp/yuuritohoney https://www.fanbox.cc/@yuuritohoney 注意、長いです! ******************************************** 掲示板、文化祭の後に。 【夢の国】白銀あくあ様を語るスレpart3140【乙女咲学園高校文化祭】 1 ななし ベリルエンターテイメント所属のアイドル、白銀あくあ様を語るスレです。 以下のルールをちゃんと守って、存分に語り合ってください。 ・あくあ様ご本人に凸しない、隠し撮りをしない、ご迷惑をおかけしない。の三原則は絶対遵守です。 ・もし偶然にもお見かけした時は暖かくお見守りしましょう。そして不埒な輩がいないかしっかりと警戒してください。あくあ様は人類の宝です。有志みなさんの優しさでお守りいたしましょう。 ・ここでの多少の性的な会話は問題ありませんが、度を超えたものは18禁版のスレでお願いします。しかし、あくあ様は18歳未満の未成年ですので十分にご注意くださいませ。 ・同様にあくあ様が関連する団体や企業、個人などにご迷惑をおかけする行為も一切禁止しております。 ・あくあ様ご本人やその関係者に対する迷惑行為に関しては、スレ住民並びに聖あくあ教徒が男性保護法9条第3項の男性保護のための臨時代理請求権を行使して、即座に警察に対して当該迷惑行為を届出いたします。 ・聖あくあ教の話は聖あくあ教でお願いします。 前スレ 【私の知ってる】白銀あくあ様を語るスレpart3139【文化祭じゃない!】 https://*****/*****/***** 2 ななし 関連スレはこちらになります。 【世界を】ベリルエンターテイメント【ベリっていく】part893 【ハロウィン】*星水シロ*【ナイト】聖水456本目 【性別とあ】^ー^猫山とあ^ー^【第3の性】にゃんこ1717匹 【手袋の使い方】ー○-○ー黛慎太郎ー○-○ー【ハンカチの使い方】レンズ1374枚目 【クジェンガの帝王】+++天我アキラ+++【夜の帝王とは?】1515罰目 【ハロウィン】^ー^大海たま^ー^【ナイト】512にゃー 3 ななし 著名人のID ※偽物にご注意ください! 検証班◆9n2SARETAi 検証班◆010meTA473 検証班◆07218KADO6 検証班◆CHiMPOsuki 白龍◆XQshotacon 774◆Hi-P3erver 姐さんとサバちゃんには逆らうな! 前者は物理的に死ぬ、後者は掲示板に書き込みできなくなるぞ! 4 ななし >>1-3 乙! 5 ななし >>1 前スレでも言ったけどスレ立て乙! 6 ななし >>1 乙ベリル! 7 ななし >>1-3 スレ立て&天ぷら乙! やっぱりこれくらいがスッキリしてていい。 8 ななし >>1-3 乙、だいぶスッキリしたな。 9 ななし >>1-3 前が長すぎた。これくらいでちょうどいい。乙。 10 ななし いやあ、今回の文化祭やばかったな。 11 ななし >>10 ほんまそれ。 12 ななし >>10 まだ余韻に浸ってる。 13 ななし >>10 行けた人、本当に羨ましいわ。 14 ななし >>10 いいなー。 15 ななし >>10 行けなかったけど、ここ2日間、SNSとここ追ってたら十分楽しめた。 16 ななし >>10 ほんま最高の文化祭やった。 17 ななし あくあ君目当てだったけど、乙女咲の文化祭自体が普通に楽しかった。 学生時代を思い出して、めちゃくちゃはしゃいだ。 18 ななし 乙女咲の文化祭気合い入ってたな。 劇などのチケット当たらなかった人向けに、運動場でパブリックビューイングをやってたし。 各教室や、喫茶店でもテレビちゃんと設置してたのもよかった。 19 ななし >>1 乙〜! あー、行きたかったなぁ! でも自分が行けなかった代わりに行った人が満足してくれてるなら嬉しいよ。 20 ななし 駅周辺の商店街も連動してイベントしてたし楽しかった。 揚げ物屋さんとか、喫茶店とか、至る所に出没してるあくあ君の形跡を見つけていくのが結構面白い。 必ずと言っていいほど店主との写真とサインが飾ってるから非常にわかりやすい。 21 ななし 今回わかったのは駅周辺の商店街も聖地になりそうだなってこと。 あくあ君が買い食いしたコロッケとか、とあちゃんと一緒に食べたクレープとかもうね。 極め付けは3人で使ったプリクラ機なんて6時間待ちだよ。どこのワンダーランドですか? 22 ななし >>15 同じく。 23 ななし >>15 森川のSNS最高やった。 あくあ君がソファに座った跡の皺を撮影してあげるなんてあいつくらいだよwww センスが斜め上すぎる。 24 ななし >>15 乙女咲が画像の投稿はもちろんのこと、動画の撮影も基本的にOK出してくれてたのがよかった。 そのおかげもあって喫茶店も劇のチケットは当たらなかったけど、偶然すれ違ったあくあ君の写真撮れた。手振ってくれたし最高。 25 ななし >>15 お気に入りの配信者がいたら今からでも遅くないからユアチューブやトゥイッチの過去のアーカイブ見た方が良い。 特に乙女咲学園公式配信はおススメ。 普通に文化祭中の学校を歩くだけの動画だけど無限に見ていられる。 あれ、撮影した人ほんと乙でした。 26 ななし >>17-18 マジでこれ。 27 ななし >>19 同意。 28 ななし >>19 私も行けなかったけど、その分、他の人が幸せならそれでいい。 29 ななし >>20 マジかよ……。 30 ななし >>20−21 わかる。私もこれには驚いた。 31 ななし >>20-21 クレープ屋の件、詳細お願いします。 32 ななし >>21 6時間待ちのプリクラとか聞いたことねえわwww 33 ななし >>20 あっくんととあちゃんがクレープ屋……うっ、持病の動悸が……。 34 ななし >>20 置いてあった写真とサイン。 揚げ物屋 3人全員。 クレープ屋 とあちゃんとあくあ君。 和菓子屋 あくあ君と黛君、とあちゃんとあくあ君。 洋菓子屋 3人組。 パン屋 あくあ君と黛君、とあちゃんとあくあ君。 お好み焼き屋 3人全員。 雑貨屋 3人全員。 文房具屋 とあちゃんと黛君、とあちゃんとあくあ君、あくあ君と黛君。 35 ななし >>20 揚げ物屋には、あくあ君のために作った超BIGサイズのカレーコロッケと野菜コロッケが売っている。 あくあ君と一緒に学校行った気分になれるからマジでおすすめ。 クレープ屋もあくあ君ととあちゃんが食べたのと同じチョコバナナスペシャルが注文できるし、洋菓子店と和菓子店に行けば、黛君のために考案されたブレンドの濃いカプチーノが飲めるぞ。 ちなみに文房具店には3人が愛用してるシャーペンが大量入荷してるから、これも買った方がいい。 3人がシャーペンの芯を忘れてもいいように、クラスメイトがみんな3人が使ってるのを予備で買ってるというエピソードが最高だったw 36 ななし >>23 森川さぁwwwww 37 ななし >>23 ホゲ川のこういうセンス好きだわw 38 ななし >>23 リプ欄で変態どもがあくあ君のお尻のサイズ考察しててウケるw 39 ななし >>23 リプ欄地獄すぎて笑ったw よくみたら森川のリプ欄全部地獄すぎて笑ったwww そもそも、ホゲ川のフォロワー変態率高すぎwwwww 40 ななし >>23 さすがメアリー卒、やっぱり変態の巣窟だわ。 41 ななし >>23 嗜……カノン元王女殿下のちゃんとしたSNSとあまりにも違いすぎる……。 こっちは本当に中身が嗜みなのか疑わしくなるレベル。 いまだに壮絶なドッキリに騙されてるんじゃないかと思うけど、演劇の最中に泡くって倒れそうな姿を見たら嗜みすぎてホッとした。 42 ななし >>24 これ違反じゃない? 男の子達が休憩中は声かけちゃいけないんじゃ……。 43 ななし >>24 むしろ変に隠し撮りされたり、一部分を切り取られて変な解釈されるよりかは良いって感じなのかな。 この取り組みは逆の発想で面白いと思った。ベリル自体もすごくオープンだけど、元々自由な乙女咲の校風はベリルの方針と抜群にあってる。 44 ななし >>25 これマジで最高だった。 45 ななし >>25 私もうずっとその動画リピート再生してる。 1時間38分ごろに喫茶店の前を通るんだけど、気がついたとあちゃんが手を振ってくれたりする。 さらに3時間34分ごろにお昼休憩してる黛君が映ってるんだけど、おうどんの湯気でメガネが曇ってるシーンは激萌え。 何より2時間12分ごろに映るあくあ君と撮影者のやりとりが最高すぎる。 あくあ君「あれ? 牡丹先輩、撮影中ですか?」 牡丹さん?「ちょ……あくあ君、これ生配信……」 あくあ君「あ……」 牡丹さん?「ついでだし、文化祭来られなかった子になんか一言あったら……」 あくあ君「じゃあ……えっと、来たくても来られなかった人はごめんな。よかったら映像だけでも雰囲気を楽しんでくれると嬉しいよ。じゃあな!」 この子、撮影センスあるよ。本郷監督あたりに弟子入りした方が良い。 後あそこで恐れずに一言もらいに行けるのもホゲ川並みに度胸ある。 46 ななし >>31 >>33 この2人気がついたらしょっちゅうデートしてる。油断も隙もない。 下手したら嗜なんとかさんより一緒にいるんじゃないのか。 47 ななし >>34-35 thx! 48 ななし >>34-35 これは有能。 49 ななし 今、帰ってきた。 最高の1日すぎてまだ夢の中いるみたい。 >>1乙 50 ななし >>35 コロッケもすごい列だったな。 店側も空気読んで、この2日間、その2つのコロッケしか売ってなくて噴いたw 51 ななし >>35 お好み焼きのあくあスペシャルやばかった。 お好み焼きと焼きそばをオムライスのように卵で巻いてるヤツ。 美味しかったけど量的に女の子にはきつい。 52 ななし 商店街の話で盛り上がってるみたいだが、全部終わった後に生徒会や文化祭実行委員のメンバーとあくあ君達で駅前から学校に続く道を掃除しにきたの本当にやばかった。何故か天我先輩もいたのは笑ったけどw 残ってたみんなもそれ見て手伝う事になったからそろそろ帰宅した奴らが騒ぎ出しそう。 それにしても、4人とも明日ハロウィンフェスあるけど体力的に大丈夫? 53 ななし >>41 嗜みのSNSも最近は少しずつ変化してる気がする。 前よりすごく自然体になってる気がしてほっこりした。 これもあー様のおかげかねぇ。 54 ななし >>42 喫茶店の宣伝中って書かれた看板持ってる時とかは大丈夫らしい。 後なんかやたらと看板芸が上手なメイドさんがいた。嗜みが呼び捨てにしてたから、もしかしたら侍女かもしれないけど。 55 ななし >>45 これは有能ですわ。 56 ななし >>>45 ありがとう。ちょっと見に行ってくる。 57 ななし >>46 実はとあちゃん正妻説を信じてる。 58 ななし >>46 やっぱり姐さん以外の検証班は賑やかし要員だってわかるんだね。 59 ななし キラキラマンチョコレートシール仕様のポイズンチャリスの画像があるんだけど、詳細知ってる人いますか? 60 ななし >>52 これマジ!? 61 ななし >>52 あくあ君達や生徒会の皆さんがくるより前に、掃除しに来ていたお姉さん達がいて、一緒に良いですかって聞いたら良いですよーってゴミ袋とか貸してくれたから掃除してたら、あくあ君たちが来てびっくりした。 62 ななし >>52 聖あくあ教の末端信者だけど、いきなりメールで緊急案件の聖女様指示による掃除のお知らせきてびっくりしたわ。 あくあ君の行動を先読みして行動起こすなんて、やっぱ聖女様パネーってみんなで盛り上がってた。 63 ななし >>52 ゴミ袋広げてくれているあっくんのところにペットボトル入れたらありがとうございますって言われた。 後、最後まで残ってた人、全員で駅前記念撮影あって泣いてる人がいた。 64 ななし >>59 2日目の午後の喫茶店に行った人がもらったらしい。 助っ人で天我君が来ていて、全員に配ってた。 勝っても負けてもくれるし、一緒にゲームできるし、本当に最高だった。 65 ななし >>59 あれ自費制作らしい。全部にちゃんとサイン入ってるのやばすぎ。 66 ななし >>52 正直、思ったより散らかってなくて民度良いなって思った。 ポリ袋にゴミ入れた時、あー様達がありがとうって言ってくれるから、それが嬉しくてみんな血眼になってゴミ探してたレベル。あの光景はある意味異常www 67 ななし 学校でもベリってるの反則すぎる。 本当にみんな裏表ないんだね。 68 ななし >>61-62 点と線が繋がりすぎだろwwwww 69 ななし >>61-62 これ絶対に聖あくあ教のお姉さんじゃん。 70 ななし 聖女エミリーやばすぎでしょ。 生で見たけど、うちの知能指数低そうな捗るとは違って知的そうな感じだった。 体はすげーメス臭い感じだったから男の人からは嫌われそうだったけど、あくあ君は誰が見てもわかるレベルでガン見してた。シスター服がピッタリしてるせいもあって、お尻とか腰のくびれとかおっぱいのラインがこれでもかってくらいわかるから、男の子なら普通は顔を背けてもおかしくないのにな。 あんな熱のこもった目で見られても平然としてられるの女として尊敬に値するわ。捗るなら確実に襲ってる。後、遠くからそれ見た嗜みがぐぬぬってたのは最高だったwww 明らかに嫁なみより聖女様の方見てたもんな。これは寝取られる日も近いか……。 71 ななし >>62 乙女咲の生徒です。 文化祭実行委員長でもある生徒会長が知ったのも、当日の掃除ボランティアとして出発する直前でした。 それなのにその数時間前に指示飛んでくるとか、聖女さん本当にやばい……。 生で見たけど本当に知的そうで落ち着いた人だった。あんな余裕たっぷりなお姉さんになりたい。 72 ななし この前、江戸城の跡地に工事の看板が立っててびっくりしたけど、施工主が聖あくあ教になってた。 あそこの土地の所有者って藤堂家でしょ。やばすぎ……。 73 ななし 聖あくあ教のせいで変な宗教は減った気がする。 やっぱ見えない会えない神様より、見えて動いて喋っててワンチャン会いに行ける神様だわ。あーくあ! 74 ななし 聖あくあ教の成功は100%聖女様のおかげ。 初期に駅前で会ったことあるけど、お布施も取らないし、今も只のファンで居てくれるから入りやすい。 そもそもベリルと一緒でものすごくオープンなんだよね。もはや自分達がその宗教である事を誇りに思ってるのか、信者はお揃いのシスター服着てミリも隠そうとしてない。渋谷とか新宿とかの支部は全面ガラス張りで一切隠してないもん。 75 検証班◆9n2SARETAi 一応、聖あくあ教の話はそちらのスレでお願いします。 スレのルールにも抵触しますのでご注意を。 76 774◆Hi-P3erver みんなルールは守ろうねー! そうじゃないとサバちゃんが規制しちゃうがお〜! 77 ななし >>64 今日のゲーム本当にやばかった。 あくあ君がいなくても普通に伝説作ってベリってたよ。 78 ななし >>75 姐さん了解。 79 ななし >>75-76 りょーかい! 80 ななし >>76 サバちゃんって本当に何者? この人の履歴見たらずっと起きてるんだけど……botか何か? 81 ななし >>75 姐さんきた瞬間ピタリと止まるのウケる。 訓練されすぎだろ……。 82 ななし >>81 だって、本当に怖いんだもん。 83 ななし >>81 会えばわかる。視線があっただけで命持ってかれるぞ。 84 ななし >>81 人間もさ動物と一緒なんだよ。 弱肉強食っていうのかな。会えば本能で勝てないってわかるんだよね。 ちなみにあくあ君には勝てないって一瞬でわからせられます。 85 ななし >>84 勝つのはあくあ! 負けるのは私達! 86 ななし >>84 勝つのはあくあ! 負けるのは私達! 87 ななし >>84 勝つのはあくあ! 負けるのは私達! 88 ななし >>84 勝つのはあくあ! 負けるのは私達! 89 ななし >>84 勝つのはあくあ! 負けるのは私達! 90 ななし >>84 勝つのはあくあ! 負けるのは私達! 91 ななし >>85-90 やめろwww またそれでスレを埋め尽くすつもりかw! 92 ななし >>85-90 昨日これだけでスレが全部埋まってる回があったな。 掲示板住民の悪いところ出てるぞw 93 ななし >>85-90 これ流行語のノミネート待ったなしだわ。 昨日もこれで世界トレンドランキング1位だったしw 94 ななし 勝つのはあくあ(もしくはベリルのメンバーの誰か)! 負けるのは○○(自分の名前とか)! とかで使いやすいのは大きい。 95 ななし 結局、2日続けてあくあ君の奢りだったね。 この歳になって男の子に奢られるという経験をするとは思わなかった。 96 ななし >>95 最後会計に並んだ時、もうお代は白銀あくあ様からいただいておりますって言われた時はびっくりしたよ。 97 ななし あー様の白スーツ姿本当によかったわ。 結婚式も良かったけど、白着ても引き締まって見えるのは相当体が良いからだと思うんだよね。ゴクリ……。 98 ななし 結婚式で白スーツ着てるあのあくあ様の隣に立っていた嗜みの気持ちになれたのは良かった。 でも自分で経験して気がついたけど、あの状況でもちゃんとしてた嗜みは腐ってもカノン元王女殿下なんだなと思った。余裕のない嗜みの姿を見てたらいまだに信じられないけどなw 99 ななし >>97 白スーツも良かったけど、やっぱり1番やばいのは2日目の女装メイドだわ。 あれで持っていかれそうになった。 100 ななし 思わずお姉様って呼びたくなった。 101 ななし >>99 2丁目界隈のお姉さん達がものすごく騒いでた。 102 ななし ベリルの子達はちょくちょくお姉さんの性癖を歪めてくるのは勘弁して欲しい。 おかげで毎晩が捗ってます。 103 ななし 黛君の猫耳執事姿もやばかった。 あんな事が許されていいのか!? 104 ななし >>103 ちなみに2日目のオプション。 1 真面目文芸男子 2 お金持ちお坊ちゃん 3 黒執事 4 通常の黛君 私は癒して欲しかったから4番で行ったけど、見てた限り全部やばかった。 2と3で大量の死人を出してたけど、地味に1番やばかったな。あの感じ刺さる人には刺さるだろうなって思った。 105 ななし >>104 こーれ無料です。 106 ななし >>104-105 うん、改めて思うけどおかしいよね。色々と……。 107 ななし とあちゃんのメイド姿はやばかったな。 もはや男でも女でもどっちでもいいからお持ち帰りさせてほしい。 108 ななし >>107 とあちゃんをどうにかしてテイクアウトしようとする客が多すぎる件について。 109 ななし とあちゃん、猫耳可愛いって言ったら触らせてくれた。 110 ななし >>109 まじ!? 111 ななし >>109 うわー、私も言えばよかった。 112 ななし 実は嗜みの男装姿が刺さった奴 ← 113 ななし >>112 わかる。 114 検証班◆07218KADO6 嗜みの男装姿は今晩のおかずにします。 115 ななし >>114 お前嘘だろwww 116 ななし >>114 最低すぎるwwwww 117 ななし >>114 お前って、ちゃんと本物だったんだな。 118 ななし >>114 ちゃんと終わってて草w 119 検証班◆010meTA473 >>114 ちょっと! 私を変な事に使うのはやめてよね!! 120 ななし >>119 嗜み、付き合う友達は考えたほうが良いぞ。 121 ななし >>119 本人キタコレwww 122 検証班◆07218KADO6 >>119 うへへ、冗談でぇーす。 ちゃんとさっきもあくあ様で耽ってきたから安心しろ。 123 ななし >>122 安心とは。 124 ななし >>122 何一つ安心できないんだがw 125 検証班◆010meTA473 >>122 サイッテー! 126 ななし >>122 捗るは一度ちゃんと聖女様に叱られた方がいい。 むしろ浄化してもらえ。 127 ななし >>125 ちゃんと心の底から最低って言ってそうで安心する。 128 ななし だから安心とは? 129 検証班◆07218KADO6 >>126 うるせー! 聖女とか言ってるけど、実際は性女かもしれねーぞ!! 130 ななし >>129 それはない。 131 ななし >>129 まさか、お前じゃあるまいし。 132 ななし >>129 あーあ、聖あくあ教を敵に回しちゃった。 133 ななし >>129 聖女様をお前なんかと一緒にするな! 134 ななし >>129 聖女様に謝るなら今のうちだぞ? 135 ななし >>129 さすが捗る。聖女様だろうと聖あくあ教だろうと迷いなく喧嘩売って行くスタイル。 136 ななし >>132 捗るは聖あくあ教で聖人認定されてるから無理。 137 ななし >>136 マジかよwww 138 ななし >>136 やっぱ聖あくあ教はダメだわ。捗るなんかを聖人認定してるのは普通じゃない。 139 ななし >>136 性(欲魔)人じゃないの? 140 ななし >>139 wwwww 141 ななし >>139 それなら納得。 142 ななし >>129 そういえば捗るって来てたんだよな? 今回は探してた奴いるけど、大丈夫だったんだな。 143 ななし >>142 いくら相手が捗るとは言え、これはマナー違反。 144 ななし >>142-143 多分だけど掲示板は知ってるけどっていう層だと思う。 少なくともここに昔からいる人達ではないと思った。 145 ななし 最近はライト層というのか、掲示板も広く知れ渡ってきてるからな。 146 ななし >>145 ライト層が増えるのは別にいいんだけど、マナーの周知はした方がいい気がする。 147 ななし >>146 まさしくそれ、探されてる捗る見て可哀想だと思った。 あんなんじゃ楽しめないだろって思ってたらこれだもん。心配して損したわwwwww 148 ななし 嗜みがカノン元王女殿下だって事が明らかになった事で、その流れで姐さんがとあちゃんのマネージャーだってのも知って、検証班はベリルに近いんじゃないかっていう話になって、他のメンツを面白がって探してるって感じなんだろうな。 メディアですらカノンが嗜みってことはわかってても触れなかったのに……。 149 ななし >>148 これ前から不思議なんだけど、ワイドショーとか週刊誌はどこも触れなかったな。 150 検証班◆010meTA473 >>148 なんかごめん。 151 ななし >>149 藤と国営放送は理解できるんだよな。わかっても絶対にやらないだろうなって、でも他は確かに言われてみると不思議だ。 152 ななし >>150 気にしなくていいよ。お前は約束守っただけだもん。 153 ななし >>151 他局だけど姐さんが怖くてできるわけないよね。 本当にそうなのかどうか事実確認しようとしたら、帰国後すぐにテレビ局行脚して釘刺しにきたもん。 あんなに怖い菓子折り受け取ったのは初めてだわ。 154 ななし >>151 うちの局はヘブンズソード放送してるし絶対にないわ。 ただ上に内緒でワイドショーでやろうとしたバカがいたらしくて、それを知った松葉杖部長が揉み合いの大喧嘩して、せっかく治ったのにまた入院した。医者にまたですか、治すつもりあるんですかってピキられたらしい。 ただの窓際でのほほんとしてる人だったのに……もはやうちの局のゴリ川だよ、暴走特急だよって言われてる。姐さんより恐れられてるかもしれん。ちなみにそのバカは首になったから安心してくれ。あと怪我も、今度は逆の足だから大丈夫!! 155 ななし >>154 全私が感動した。 156 ななし >>154 ヤベェwww 違う意味で涙出てきたwwwww 笑いすぎてお腹痛いわw 157 ななし >>154 もう部長さんずっと松葉杖なんじゃないかなw 158 ななし >>154 お前それ、全然大丈夫じゃねぇよwwwww 159 ななし >>154 そのうち全身ぐるぐる巻きになってベッドの上で両手両足吊ってそうw 160 ななし >>159 想像したら飯噴いたwww 161 ななし >>159 せっかくいい話なのにお前らさあwww 162 ななし >>154 そりゃお医者さんも怒るよw 163 ななし もう松葉杖部長に、ファンクラブの名誉顧問とかなんかあげたいよw 164 ななし >>153 しかしこれ見るとやっぱ姐さん頼りになるわ。 改めてベリルにいてくれてよかった。 嫁なみの正体が嗜みだって知ったらあー様も泣いちゃうよ。 165 検証班◆010meTA473 >>164 本当にごめん……。 166 ななし >>165 気にしなくていいって。 167 ななし >>165 お前はそのままでもええんやで。 168 検証班◆07218KADO6 >>165 そうだぞ。ちゃんと反省しろ!! 169 ななし >>168 こいつほんまwwwww 170 ななし >>168 お前さあwww 171 ななし >>168 今日のおまいう。 172 ななし >>165 >>168 この流れ見ると検証班が帰ってきたんやなって感じがする。 173 ななし その一方で白龍先生は……。 174 ななし >>173 アイコちゃん先生マジでどうしたんだろうな。 SNSも停止状態だし……。 175 ななし >>173-174 編集曰く無事らしい。 これは打ち上げで何かやらかした予感。 176 ななし 先生に黒歴史刻まれてないといいんだが……。 177 ななし そのうち戻ってくると思いたい。 178 ななし 先生といえば村井熊乃先生反応してたな。 179 ななし >>178 ヤメロ……その話になるとまたとんでもないことになるぞ。 180 ななし ピンクのバラはやばかった……。 原作に基本忠実で、先生の悔いと未練、思い残してしまった部分の解答をくれたのだから。 あれほんと誰よ。脚本かいたの!! 181 ななし >>180 ペンダントを返したシーンは、完全にあくあ君のアドリブらしい。 最後の結末のシーンは真偽不明だけど、あくあ君がもう少しどうにかできないだろうかって言って、とあちゃんがアイデアを出して、演劇部の子が脚本を書き直したって話だってさ。 182 ななし >>181 これマジなんかなー。 183 ななし どっちにしろ、この解釈でやるプロの舞台を見たい。 アステル役はあくあ君で、エリーゼ役は多分月街アヤナならもっと上手くできそう。 184 ななし >>183 舞台だから玖珂さんやってくれそう。ミュージカルや舞台で右に出る人いないでしょ。 もしくは外国の女優さん。 185 ななし 玖珂レイラは反則。 186 ななし それをいうなら白銀あくあの時点で反則。 187 ななし アステル役はチャーリー君もハマりそうな気がする。 ただチャーリー君だと玖珂レイラは難しいけど……。 188 ななし >>187 白銀あくあX玖珂レイラ チャーリーX月街アヤナ このダブルキャストなら問題ないんじゃない。身長的にも相性良さそう。 189 ななし >>188 お前天才かよ……。 190 ななし >>188 これはやばい。チケット即完売だと思う。 191 ななし >>188 即完売レベルどころか死人でるぞ。 それこそスターズでもやらないと暴動起きそう。 192 ななし 改めて劇をじっくりと見ると、やっぱり文化祭レベルなんだよね。 それを気づかなくさせるレベルに持っていったあくあ様が凄すぎる。 エリーゼ役の女の子はプロじゃないのに、それっぽく見えるもん。 193 ななし >>192 やっぱりあくあ君やばいよね 私も見てるけど、ヘブンズソードや月9、夕迅様を演じていた頃よりさらにすごくなってる。 194 ななし 黛君スレでも話題になってたけど、ヘブンズソードの最後らへん凄いことになってそう。 195 ななし やってる事が小雛ゆかりに近いけど、微かにミシュ様っぽさもあるんだよなぁ。 なんとなくだけどもう一段階とんでもない成長をしそうな気がする。 196 ななし >>195 間違いなく小雛ゆかりの手が入ってると思う。 197 ななし >>195 舞台監督やってるんだけど、見ててわかったのはフワついた部分が無くなってた。 あくあ君って最初からハイスペックだったからわかりづらかったけど、結構怪しい部分もあったんだよね。 だけどそういうのが無くなってるのを見ると、一度基礎からちゃんと再構築させてる可能性がある。 なんとなくだけど、小雛さんはそういうの丁寧に教えてくれるようなタイプじゃないだろうから、あえて叩き伏せて、どうしたら良くなるんだろうって自分で考えさせて、自主的に基礎から学び直させる方に持っていったような気がするな。 198 ななし >>197 ほんとそれ、私もそっち系の仕事だけど、一旦全部まっさらにしてからちゃんと1からやってるよね。 そこからの再構築の方向性くらいは誘導してるかもしれないけど、でもそれくらいだと思う。 少なくとも男の子に対してやる指導じゃない。 何より1番驚いたのは、小雛ゆかりがこんなにも指導者に向いているとは思わなかった。 もしかしたらあくあ君限定かもしれないけど。 199 ななし >>197-198 小雛ゆかり嫌いだけどあくあ君の師匠としては正解ってこと? 200 ななし >>199 少なくとも今日の演技見る限りは正解。 201 ななし >>199 間違いなく良い影響を受けてると思う。 小雛さんはアンチも多いけど、原作を大事にしてくれるところからもわかるように、基本に関しては玖珂レイラさんやミシュ様よりしっかりしてる。100点中120点取るのより、実は100点をちゃんと100点にする方が難しいんだよね。 たとえばミシュ様なんて100点の演技を120点にできるけど、100点中95点の基礎点に25点の自分を乗っけてくるんだよ。でも小雛さんって、100点中100点を出しちゃうタイプ。おまけにクラス全体の平均点をプラス10乗せることができる。 あくあ君は前者のミシュ様みたいに加点が多いんだけど、その加点で勝負させるんじゃなくて基礎で100出せるようにしてきたのが相当な覚悟だなと思った。それこそ月9ですら一つの過程と思ってそう。月9の最後はいい演技してそうだけど、その次の作品も見据えた鍛え方だよこれは。 202 ななし >>201 よくわからんけど、すごいことやってるっていうのはわかった。 203 ななし >>201 小雛ゆかりは何をやらせるつもりなんだろうな。 申し訳ないけど私もこれは通過点だと思った。その先を見据えてる。 204 ななし そういえば小雛ゆかりって最近珍しくバラエティ出てるんだよな。 心境の変化でもあったのか? 205 ななし >>204 この前も藤に出てたな。 私まだ学園祭のチケット送られてきてないんだけど! アヤナちゃんどうなってるのかなあ!! ってめちゃくちゃプレッシャーかけてて笑ったw こーれパワハラですwww 206 ななし >>205 表立ってやるだけまだマシっていうか、テレビでそれ言えるくらいはゆかりさんが2人の面倒見てるってことがすごい。一体何が起こっているというのだろう。 その後、チケット送ってこないあくあ君にも薄情者ってキレてたけど、半分ネタだってわかってても、ゆかりさんが言うとガチ感あってなんともいえないwwwww 207 ななし >>204-206 学生の2人の代わりに月9の番宣のためにバラエティ出てるらしい。 それ聞いた時にマジかよって思った。あいつにもちゃんと人の心があったんだな……。 208 ななし >>207 ひどいwwwww 209 ななし >>207 どっちにしろ藤はあくあ君に番宣出ろとは言わないだろうけど、実際どうなんだろうな。 210 ななし >>209 たとえそうだとしても、局とか監督、プロデューサーに間接的に借りを作ってしまう事に変わりがないからなぁ。 あくあ君だって学生時代に配慮してもらったしなぁ。それじゃあこの番組受けようかなって話になる。 2人が大人になった時、多分そういうのをさせたくなかった……と考えたら相当面倒見てるよ。 211 ななし 関係者……と言っても少ししか関わってないけど、月9の撮影中にあくあ君が熱出した事があったんだよね。 その裏で撮影が遅れるけど待って欲しいと、小雛ゆかりが監督とかプロデューサーはおろかスタッフ一人一人に土下座して回った事がある。スターズに行った時に合流が遅れそうになった時も土下座してたし、その後に今のあくあ君で撮り直したらもっと作品のクオリティが上がるからと一部のシーンで撮り直しさせて欲しいと土下座してた。 流石にびっくりしすぎて小雛ゆかり本人に、どうしてそこまでするんですかってプロデューサーも聞いたらしい。 そしたら、自分と愛する人の子供のために必死になるのは親として当然じゃないっていう言葉が返ってきてさらにびっくりしたそうだ。 年齢的に実の息子ってわけじゃないだろうけど……あれはどういう意味だったのだろう。 212 ななし >>211 おい、マジかよ……。 213 ななし >>211 おい、もう文化祭終わったって! 今日だけでどれだけネタが投下されるんだよ!! 214 ななし >>211 あー、やっぱ小雛さんってそうなんだ。 前から噂あったけど、小雛さんにとってあくあ君は阿古さんとの子供なんだね。 2人が友人同士なのは前にスレでも言われてたし、色々と察した。 215 ななし >>214 どういう事か察しの悪い私にも説明を……。 216 ななし >>214 なるほどね。だから小雛ゆかりって男嫌いなんだ。 217 ななし そっか、そういう報われ方もあるんだね。 小雛さん良かったなぁ。 218 ななし 小雛さんはついでに長男の天我先輩と、三男のとあちゃんと、四男の黛君も育てようよ。 219 ななし >>211 >>214 役者として認めてるのも事実だろうけど、それにしたってそこまでするかって理由がようやく納得できた。 220 ななし おい、もう小雛さんの事を叩けなくなったって……。 やめてくれよもう歳なんだよ。また涙出てきたって! 221 ななし >>218 解釈全く一緒で笑ったw やっぱり黛くんが末っ子だわ。末っ子が1番しっかりしてる。 222 ななし >>218 いやいやここは小悪魔とあちゃんが末っ子でしょ。無難に行きましょう 223 ななし ここは間をとってあくあ君を末っ子にして、みんなでドロドロに甘やかそう。 224 ななし え? 天我先輩が末っ子じゃないんですか? 225 ななし >>151 週刊誌もテレビ局もそうだけど、好んで今のベリルに喧嘩売るところはないと思う。 企画が面白いというか興味を持ってくれたら雑誌にも出てくれるし、まだ言えないけど色々出るらしいですよ。 226 ななし >>225 また聖書が増えるのか。 227 検証班◆07218KADO6 >>225 また性書が増えるな! 合法のエロ本万歳!! 228 ななし >>227 お前はほんまwww 229 ななし >>227 一度姐さんか偉い人に怒られた方がいいw 230 ななし >>227 捗るって思った事そのまま書いてそう。 231 ななし >>227 小学生の方がまだ考えて書き込むレベル。 232 検証班◆CHiMPOsuki え? エロ本でるってマジ!? 233 ななし >>232 検証班終わってるわwww 234 ななし >>227 >>232 嗜みは付き合う友達を選んだ方がいいぞ。 235 ななし エッチな話題になるとすーぐ出てくるんだから。 236 ななし >>235 仕方ない、それこそ今日の黛スレなんて止まってるもん。 みんなこうやって普通に考察したりとかしてるけど、実は頭の中は8割エロい事しか考えてない。 237 ななし >>236 あるあるwww 238 ななし >>236 だってベリルの男の子達を見てたら膣がイライラするんだもん。 239 ななし >>238 わかる。私は子宮の奥の方がイライラする。 寝る前、毎日してるのに、朝起きるともうムラムラしてるんだよね。 欲求不満にも程がある。 240 ななし >>239 いいなー。私まだ実家だから気軽にできないんだよね。 この前なんて、あまりにも捗りすぎちゃって片付ける時間なくて、そのまま放置したまま学校行ったんだよね。 そしたら帰宅後に、自分の机の上に見覚えのある雑誌とバイブが置かれてて、あんまり捗りすぎないようにね、バイブは洗っときましたってお母さんのメモ書きが置いてあって死にそうになった。 241 ななし >>240 wwwww 242 ななし >>240 おw母wさwんwww 243 ななし >>240 イイハナシダナーwwwww 244 ななし >>240 バイブ洗ってくれるなんてお母さんめっちゃ優しいじゃん。 245 ななし >>240 ヤメロ……私も同じ経験してるんだよ……。 246 ななし >>240 お母さん、なんでメモ書き残すかなw せめて無言でやってくれたら……。 247 ななし >>246 むしろ無言の方が怖い……。 248 ななし というか見ないふりしてくれてたらいいのに、なんでお母さんは見たぞって痕跡を残すのかねw 249 ななし >>248 やっぱり回数が多いとお母さんも心配になるんじゃない。 お部屋の中が雌臭くなるし、音とかで、あーこいつまた股弄ってんなって結構わかっちゃうんだよね。 250 ななし お前ら贅沢すぎ。 私の母親なんて家帰ってきたら私の隠してたエロ本見ながら、私が使ってるバイブでオナってたぞ。 しかも終わった後に、貴女の趣味なかなか悪くないわね。使い心地もよかったわよとか言われた私の気持ちにもなって欲しい。 251 ななし >>250 ヘビーすぎるwww 252 ななし >>250 これはきついwwwww 253 ななし >>250 このスレなんでこういう類の話だけは豊富なんだろうw 254 ななし 改めて一人暮らしでよかったわと思った。 255 ななし お母さんといえば、本当のお母さん初日来てたな。 256 ななし >>255 マジで拝んどいた。 とあちゃんはお母さん似すぎるわ。 257 ななし あくあ君のお母さん、普通にうちの息子をお願いしますって他のテーブル回ってて噴いたw 恥ずかしがったあくあ君が母さんやめてよって止めてたのとか、ああいう素っぽいところが見えたのは本当にご馳走様でした。 258 ななし >>257 なにそれ見たかったw 259 ななし 黛君のお母さんやばかったな。 自然とあくあ君の懐に入り込んでるし、なんかあくあ君も前のめりだったし。 やっぱり年上好きなのは確定か……。 しかもお母さんズがいけるって事は、40代全然いけるって事じゃない。 やばいよ……。諦めてた世代が立ちあがっちゃうよ。 260 ななし >>259 でも結婚したのは同い年の同級生なんだよね。 261 ななし >>259 妹さんとその友達を可愛がってるの見たら、全然年下もいけそうだったよな。 262 ななし 朗報、あくあ君のストライクゾーン、太平洋並みに広い可能性。 263 ななし >>261 膝の上に乗せてたのやばかった。 だって嫁なみより距離感近いもん。エッチしてるとかそういうのは軽く超えてきてる。 あれで結婚してないとか、エッチしてないのは嘘。妹に妹以上の感情抱いてないと。 月9でこんな兄いないとか喚いていた人たちが秒で固まるレベル。 ドラマより本物のお兄ちゃんの方がやばいってどうよ。 264 ななし >>263 妹ちゃんの肩ずっと抱いてたりとか、俺の女感がやばかったな。 流石の嗜みもびっくりしすぎて目が丸くなってたぞ。 265 ななし でもまだ結婚したとかじゃないんだよね? まぁ、これで責任取らないとか、そんな鬼畜の所業をあくあ君がするとは思わないけどね。 中学生の妊娠はリスクあるし、やっぱ高校生になるのと同時に結婚して孕ませるのかな? 266 ななし >>265 そんな、これで結婚しないとか流石にないでしょw 267 ななし >>265 あくあ君みたいな女の子に優しい人がそんな事するわけないじゃん。 268 ななし >>265 妹さん結婚までは確定だと思ってる。 あーあ、妹さんが羨ましい。 269 ななし 妹ちゃん、毎日子作りの練習とかさせられてるのかな? お前が高校になったらゴム外すからなとか言われたら、私それだけでイキ狂いしそう。 270 ななし お前らエロ本の読みすぎw 271 ななし あくあ様からえっちの指導とか羨ましすぎる。 男の子って基本受け身だけど、あくあ様ってえっちもリードしてくれそうな雰囲気があるよね。 272 ななし マンコが疼く会話はやめろ!! 273 ななし それ以上は18禁スレ行こうな。 この時間帯なら捗るとチンポスキーもいるぞ。 274 ななし >>273 あいつら他スレにも顔出しすぎなんだよ。 捗るなんてこの前、美味しい野草の食べ方スレにいたぞw 275 ななし >>274 本当に草wwwww 276 ななし >>274 あまりにも不憫すぎて草しか生えないwwwww 277 ななし >>274 月末って金欠になりやすいよなwww 278 ななし >>274 捗るのために、草はやしておきますねwwwww 279 ななし はぁ〜いまだに夢の中にいるみたい。 初日の茶道部イベ行ったんだけど、お話いっぱいできてすごく楽しかった。 280 ななし >>279 わかる。一応ネットでお作法とか見てから行ったけど、実際に本人目の前にしたら緊張しちゃって……。 そしたらあくあ君が、細かいことは気にしなくていいですよ。足も崩しちゃいましょうとか言ってくれて、ふぁ〜、本当に優しいんだ。私の知ってる男の子と違うよ〜って思った。 281 ななし >>280 私も過呼吸になりかけたら、マユシン君がゆっくりでいいですよ。 時間はたくさんありますからって言ってくれて、余計にうわあああってなりかけた。 282 ななし >>279-280 茶道部の出し物が終わった後、和服で出てきてそのまま教室に行った時、廊下にいたみんなが騒然となった。 今思えばこれが1番当選倍率やばかった。宝くじ当たるより遥かに難しいレベル。 何せその前に文化祭入場チケットも当てないといけないからな。 283 ななし いいなぁ。 みんなどんなお話したんだろう……。 284 ななし >>283 過去スレ見ると、あくあ君は相当踏み込んだ質問にも答えてくれたらしい。 なんか答えてくれそうな雰囲気あるもんね。 285 ななし 私の友達Jカップあるんだけど、胸が大きすぎて気持ち悪くないですかって相談したよ。 そしたら、大丈夫、全然そんな事ない。むしろありがとうございますとお礼を言われた。 もはや隠す気すらないwwwww 286 ななし >>285 wwwww 287 ななし >>285 嬉しかったんだろうなあ……。 288 ななし >>285 本当におっぱい大好きなんだね。 289 285 ちなみに私はBカップしかないから、小さいのはダメですかって聞いたら、そんな事はない。着衣にほんの少しだけ浮き出た胸のライン。最高ですと言われた。 290 ななし >>289 あくあ君さあwwwww 291 ななし >>289 お前ら、それでよく襲わなかったな……すげえわ。 292 285 >>291 襲えるわけがない。 ちゃんと女の子として意識されてるって思ったら緊張して動けなくなる。しかもあくあ君みたいな素敵な人にだよ!? これはガチ。むしろそんな事を聞いてしまった事が恥ずかしくなるレベル。 嗜みの気持ちがものすごくわかった。こんなの女の子が絶対にポンコツになる。 293 ななし 流石に胸の話はアウトだろうと思ったけど、あくあ君が喜んでるのならまあいいか。 でも節度は守ろうな。 294 検証班◆9n2SARETAi みなさん、あくあさんはお優しいですけど、ちゃんと未成年で、私たち大人が守ってあげないといけない存在だってことをもう一度再確認してくれるとありがたいです。 295 285 >>294 すみません、反省します。友達にも言っておきます。 296 ななし >>294 ほんこれ。 297 ななし >>294 やっぱり姐さんだわ。 298 ななし >>294 他の賑やかし要員とは違う。 299 ななし >>294 浮き足立つ気持ちはわかるけど、みんな一旦この言葉を見て落ち着こうな。 300 ななし じゃあ平和的なやつを一つ。 私「あくあ君ってお家でも料理するって本当?」 あ「はい。今週はちょっと忙しいからできてないんだけど週明けは何か作りたいなぁ。何がいいと思います?」 私「あ……え、えっと、地味だけど煮物とか……って、やっぱなし! いくらなんでもババ臭いよね?」 あ「え? なんで? この時期だと人参と南瓜とか椎茸と里芋の煮物なんて美味しいですよね〜」 私「あ、あ、そ、そうなんだ……わ、私、実家が農家だから煮物料理得意なんだ」 あ「あーいいなぁ。この時期だとカブとか葉大根のお漬物も美味しいんですよねー」 私「え? お漬物も自分で作るの?」 あ「あ……はい。今度、慎太郎と2人で漬物作ろうって話してたんですよ」 私「へ、へぇ〜。もしかしてみんな料理作るの?」 あ「はい。とあと2人でお菓子作りしたりとか、天我先輩も1人暮らしだし結構できますよ」 私「ふーん、そうなんだぁ。わ、私もカブとか葉大根のお漬物好き。週明けに私も煮物と一緒に作ろうかな」 あ「じゃあ来週の白銀家の食卓は○○さん(私の名前)とお揃いですね」 この瞬間、私の脳内は結婚式から妊娠出産、家族の団欒から老後まで一気に妄想したね。 301 ななし >>300 お前マジかよwwwww 302 ななし >>300 それはしゃーないw 303 ななし >>300 あくあ様を前に、これだけちゃんと会話できるのすごいって思ったけど、あくあ君の会話の仕方が上手だわ。 304 ななし ベリルの子たちって会話が上手っていうか、ちゃんと私達の事を見て会話してくれるんだよね。 だから最初緊張してても、最後は普通に会話できるようになる。 305 ななし >>300 マユシン君とあくあ君が一緒にお漬物作るとか、その回、配信してくれないかな。 306 ななし >>300 ケーキ作ってるとあちゃんとあくあ君の2人みたい。 307 ななし >>300 アキラ君って一人暮らしなんだー。ふーん。 天我アキラのボッチ飯配信とかしてくれないかな。 そしたらお姉さんが一緒に食事してあげるのにな。 308 ななし ちょっと待って、もしかして嫁なみって日常的に>>300みたいな会話してるの!? こいつうらやますぎだろ! やっぱ嫁なみ死ね! 309 ななし >>308 これは嫁なみ死ね不可避案件www 310 ななし >>308 その気持ちわかります。嫁なみ死ね! 311 検証班◆07218KADO6 >>308 嫁なみ死ね!! 312 ななし >>311 こいつ友達なのに、ちゃんと心の底から言ってそうなのほんまに感心する。 313 ななし >>311 本心隠せよ!! 314 検証班◆07218KADO6 やっぱあいつの携帯の待ち受け画面を私のマンズリ姿に変えておいて正解だったな。 315 検証班◆010meTA473 >>314 ちょっと! あれあんたのせいなの!? サイテー!! 316 ななし >>314-315 あまりにも争いが低レベルすぎて草wwwww 317 ななし >>314 捗るがちゃんと本物で安心する。 318 ななし >>314−315 争いは同じレベル同士の間でしか以下略 319 検証班◆010meTA473 待って、じゃあこの前、あくあからの着信音がおちんちん数え歌とかいう意味不明な曲に変わってたのも捗るのせい!? 320 検証班◆07218KADO6 >>319 いや、神に誓ってそれは私じゃない。 私ならマンズリ音頭にする。 321 ななし >>319-320 wwwww 322 ななし >>320 どっちにしろサイテーじゃねーかw 323 ななし >>320 捗るが神に誓っても信心がなくて薄っぺらそうw 324 検証班◆CHiMPOsuki >>319 ごめんそれ私。 325 ななし >>324 おい犯人が自首してきたぞwww 326 ななし >>324 お前もかよwww 327 ななし みなさん、これが検証班です。 328 ななし あまりにもくだらなさすぎるwww 329 検証班◆9n2SARETAi >>319 嗜みさん、セキュリティのためにもちゃんとロックはかけましょう。 330 ななし >>329 姐さん、嗜みだけじゃ心配だから、姐さんも一緒に住んであげて。 331 ななし 捗るとチンポスキーは後輩だからって、嗜みの事をオモチャにしすぎw お前ら腐っても元王女だぞ! 332 ななし >>331 腐ってもという事は、今まさに腐ってるという事www ちゃんとしてるようで結構不敬wwwww 333 ななし あ……。 334 ななし 嗜みってスレ住民からも結構いじられてるよね。 335 ななし 仕方ない。嗜みが12・13の時から知ってるし。 もはや妹みたいなもん。 336 ななし 私の場合妹というよりも娘の方に近いかも。 337 ななし 体育館でも嗜みコールされてたしな。 338 ななし 嗜みコールはまずかったよな。 私その場にいたから注意してすぐに止めたけど。 339 ななし SNSにバスケしてるあくあ君の映像が大量に流れてるけど最高にかっこよかった。 340 ななし >>339 これステイツでも話題になってたな。 すぐに7S(セブンシスターズ)は契約しろって言われてて笑ったw 341 ななし >>340 身長もアイバーソンと近いししゃーない。 342 ななし バスケファンの私、密かに期待してる。 SBAでプレイできたら伝説になる。 343 ななし 改めて身体能力が違いすぎると確認させられた。 跳躍力とかスピードとか体の強さが女子のそれとは違う。 よく見ると筋肉のつき方も違うんだよね。 344 ななし >>343 あくあ君、stay hereでもダンスしてたけどキレが違うよね。 345 ななし 乙女咲の生徒だからこそあえて言わせてほしい。体育館の掃除マジで大変だった……。 346 ななし >>345 乙女咲の生徒きたー! マジでお疲れ様……。 347 ななし >>345 なんとなく理由はわかるわ。乙カレー。 348 ななし >>345 ごめんな……。 垂れ流した側の私の言える事じゃないが感謝します。 349 ななし >>348 アレで垂れ流すなっていう方が無理。 350 ななし そういえばミスコンの審査員にあくあ君出てたのマジ!? 351 ななし >>350 出てたよ。 352 ななし >>350 決勝戦の後がやばかった。 353 ななし ミスコンは飛び入り参加がやばかった。 353 ななし 真・決勝戦のラインナップ10人はカオスすぎた。 1 嗜み 2 聖あくあ教の聖女様 3 謎の美少女ちゃん 4 とあちゃん 5 スバルちゃん 6 妹ちゃん 7 月街アヤナ 8 小雛ゆかり 9 生徒会長さん 10 あくあちゃん 354 ななし >>353 ちょっと待て、最後おかしいだろwwwww 355 ななし >>353 小雛ゆかり見にこれたんだ。よかったなあ。 これはアヤナちゃんが空気読んでチケット送りましたね。 356 ななし >>353 なお、特別審査委員長はあくあ君でした。 357 ななし >>353 これ気になってたんだよね。 優勝したの誰だったのだ? 358 ななし >>357 満場一致であくあちゃん。 359 ななし >>357 そんなのあくあちゃん以外あり得ないだろ。 360 ななし >>357 だって女子力1番高いんだもん。恥じらいだってあるし……。 361 ななし >>357 女子が勝てるわけない。ちなみに2位はとあちゃん! 362 ななし >>361 お前らほんまwwwww 363 ななし >>361 これ配信されてなかったから、ものすごく気になったんだよね。 364 ななし あくあちゃん「嫁なみ……戦闘力たったの5か、ゴミめ!」 冗談でもなくガチでこれだった。 365 ななし >>364 wwwww 366 ななし >>364 嫁なみさん頑張れwwwww 367 ななし 観客席が小雛ゆかりの時だけちゃんとブーイングしてて笑ったw あとアヤナさんが出たら、みんな莉奈ちゃん頑張れーって言ってた。 小雛ゆかりなんかに負けんなーってwwwww 368 ななし ちょっと待てや! なんでよりによってそんな面白そうな企画が配信されてないんや!! 369 ななし >>368 あくあ君が審査員だったのは本当にたまたまだったらしい。 この真決勝戦も本来はやる予定じゃなかった。 それなのに聖女様がその優勝だけは許さんって飛び込み参加するんだもん。 途中から合流した審査員黛君、審査員天我君も最高だった。 370 ななし >>369 聖女様激おこwwwww 371 ななし >>369 聖女様、もしかして嫁なみが嫌いなんかw 372 ななし >>371 むしろなんかちょっと仲良さそうに見えたw 373 ななし >>371 つまり普通のミスコンは嗜みが優勝したんかw 374 ななし >>373 だって審査委員長あくあ君だもん。 水着審査の時に他の女子にデレデレしすぎて嫁なみが寒なみになるくらい凍えてたもん。 そりゃもうご機嫌を直して貰うためにも忖度するしかないよね。 375 ななし >>374 ヤベェ、くっそみてえwwwww 376 ななし これ流石に国営放送でやるわけにも行かないし、配信も難しいのかなぁ。 377 ななし 頼む……運営、流出でもいいから。どっかでやってくれ……。 378 ななし 審査員ってことはコメントもしたって事だよね? これ、あくあ君の好みもわかっちゃわない? 379 ななし >>378 それもあるから気軽に配信できなかったんじゃ……。 380 ななし >>378 生で見てたけど、あまりのストライクゾーンの広さに感動する。 もはや褒めることしかしてなくて、女の子みんな顔真っ赤になってた。 381 ななし >>380 あー様のストライクゾーンはガバガバ了解。 382 ななし >>380 ずっと褒めてくれてたのやばいよね。 あんなの自信ついちゃうよ。 383 ななし >>380 こうやってあくあ様は、勘違いする女子を大量に生産してしまわれるんですね。 悪い子!! 384 ななし ああああああああ、そんな面白い事やってたなんて。呑気に焼きそば食ってんじゃなかった!! 385 ななし ちなみに姐さんが参加させられそうになってたけど、結局参加しなかった。 その時のあくあ君が残念そうにしてた顔が忘れられない。 386 ななし >>385 !? 387 ななし >>385 おいおいおい! 今日一の爆弾きたぞ!! 388 ななし >>386 いけるぞ姐さん!! 389 ななし 頼む! 姐さん私達の希望になってくれ!! 390 ななし >>386 嗜みに続け!! 391 ななし 姐さんおっぱい大きいから、あくあくんは好きそうだよな。 392 ななし 姐さんが需要あるなんてあくあ君だけだぞ!! 頑張れ!! 393 ななし >>392 流石にそれは言い過ぎ。 394 ななし >>392 需要ないは酷い。 395 392 >>393-394 ごめん……。 396 ななし くっそ、文化祭のくせに神イベ多すぎて追いきれねえw 397 ななし 写真部の展示やばかったな。 表に出してる部分は普通だけど、奥のベリルコーナーはすごかった。 398 ななし >>397 ちょっと待って、それマジ!? 399 ななし >>397 初日にその情報出てたおかげで、2日目組だった私は見る事ができた。 情報を拡散してくれた人ありがとう。 400 ななし >>397 新聞部の年間ベリルニュースもやばかった。 401 ななし >>400 くっそ、有能な学生が多すぎる。 402 ななし さすがは新御三家のクラリス、メアリー、乙女咲だわ。 403 ななし 前までお金持ちの子といえばメアリーと旧御三家の日ノ本が多くて、クラリスが3番手って感じだったのになぁ。 その分、クラリスは勉強とかスポーツができる子が多かった。 404 ななし 旧家はともかく、今伸びてる家の子は乙女咲だよねー。 劇の時、相手役を務めた鷲宮さんの会社も物凄く伸びてる新興企業の新しいお金持ちだし。 405 ななし 今年も乙女咲の人気は凄いけど、あー様と嗜みが結婚した影響か、メアリーもすごい人気、後クラリスも妹ちゃん通ってるし、乙女咲との交流プログラムもあるし、クラリス卒は男の子にモテるって囁かれてるからなあ。 406 ななし >>405 自己主張の塊みたいなメアリーと違って、クラリスは本当にお淑やかな子が多いから、今の男の子には刺さると思う。 407 ななし >>406 でもあくあ様を射止めたのはメアリーなんだよなぁ。 408 ななし >>407 は? 409 ななし >>408 はぁ? 410 ななし >>408-409 おいやめろ。メアリーとクラリスのOGはこんなところまで喧嘩するな! 411 ななし これだからメアリーとクラリスは! 412 ななし 日ノ本もプライド高いけど、乙女咲はそこらへんもなんかゆるーいよな。 そう考えると、あくあ君たちは本当にいい高校を選んだのかもしれない。 413 ななし 日ノ本は皇くくり様が内部進学せずに、乙女咲に行くから本当に厳しいと思う。 414 ななし >>413 しゃーない、くくり様は乙女咲の理事長だもん。 415 ななし >>414 は!? 416 ななし >>414 またまたご冗談を……ってHP見たらガチじゃん。 417 ななし 中学生で理事長ってこと!? 418 ななし >>417 元々、皇家がメアリー様に倣って立ち上げたのが乙女咲だからね。 419 ななし ちなみにこの>>353の謎の美少女ちゃんもくくり様です。 420 ななし >>419 マジかよwww 421 ななし >>419 これくくり様、本気であくあ様の事を狙ってるんじゃない? 422 ななし >>418の話に補足すると、メアリーってそもそも元祖メアリー様こと婆なみ様の曽祖母が立ち上げた学校だからな。それを2代目メアリー様こと婆なみ様が引き継いで今の理事長やってる事は流石に知ってるよな? だから嗜みもメアリー通ってたんだよね。 423 ななし >>422 ごめん、本気で知らなかった……。 424 ななし なるほどね。そりゃそういうのがないと嗜みもこの国に留学してこれないか。 425 ななし だめだ、情報量が多すぎて、明日の朝にはパンクして忘れてそう。 426 ななし >>425 お前は私か! 427 ななし >>425 あるある。寝たら全部忘れてホゲーってなる奴な! 428 ななし 悲報、このスレの住民、検証班のお笑い部門とレート帯が一緒だった。 429 ななし wwwwww 430 ななし だってもうおねむの時間だし……。 431 ななし あー、明日はいよいよハロウィンかー! 432 ななし もう散々文化祭でやらかしたはずなんだけどね。これ以上、何をやらかすんだろう……。 433 ななし こーれ嫌な予感がします。 434 ななし とりあえず明日のために今日風呂入ってきたわ。 435 ななし もう渋谷区は規制線張ってた。 当日は区画内の人数制限もして完全にコントロールするらしい。 仕事の人は社員証とか身分証明書忘れるなよー。 電車乗るのにも必要だからなー。 436 ななし >>435 助かる。 437 ななし 警察とか消防とか救急の人とか区の職員の人とか、ボランティアスタッフさんは本当にお疲れ様です。 438 ななし 渋谷区に物凄い数のトラックと職人さんがきてる。 本当ご苦労様です。 439 ななし またすごい事になりそうだな。 440 ななし あーもう、文化祭だけでも一杯一杯なのに、ハロウィンイベントまであるんだもんな。 みんなしっかりと寝て休めよ。 441 検証班◆010meTA473 ごめんみんな、私もう寝る。 気がついたらキーボードに頭突っ伏してた。 442 ななし >>441 道理で反応がうっすいと思った。 今日はお疲れー! 443 ななし >>441 寒くなってるからあっためて寝ろよ! 捗るみたいに腹出して寝ちゃうなよ! 444 ななし >>441 寒かったらあくあ様にあっためてもらえよ! 445 ななし >>444 はぁ!? 446 ななし >>441 やっぱ嗜み死ね! 447 ななし >>441 嗜み死ね! 448 ななし お前らwww 大人気がなさすぎるwwwww 449 検証班◆9n2SARETAi 私も朝イチからなんで、今日はもう寝ますー。 それでは皆さんまた明日、現地でお会いしましょう。 450 ななし >>449 姐さん乙! 明日も頑張って! 451 ななし >>449 姐さん明日楽しみにしてるよー! 452 ななし >>449 みんなのためにもしっかりと休んでくれ! 453 検証班◆07218KADO6 ぐへへ、子供>>441はもう寝たか、ここからは捗るさんのような大人のレディーの時間だぜ!! 454 検証班◆CHiMPOsuki はいはい深夜時間入りますよー。ここからは大人のお姉さんたちの時間です。 455 ななし >>453-454 監視の目(姐さん)が居なくなった瞬間にすぐくる奴らw 456 ななし >>453-454 さっきまで18禁スレをうろうろしてた変態どもがきたぞ! 457 検証班◆9n2SARETAi >>453-454 翌朝チェックしますから、ほどほどにね? 458 ななし >>457 勝てねぇwwwww 459 ななし >>457 こっわwww 460 ななし >>457 この動物園を管理できるのは姐さんだけ。 461 検証班◆07218KADO6 >>457 りょ、りょーかいでーす。 462 検証班◆CHiMPOsuki >>457 ひえっ……。 463 ななし >>461-462 小者すぎるにも程があるwww 464 ななし >>461-462 おいおい、さっきの勢いはどこに行ったよ? 465 ななし 明確でわかりやすい力関係がこれです。 466 ななし ここで改めて>>3を見てみよう。 467 ななし >>466 物理で死ぬ了解。 468 ななし >>466 ゴリ川ならワンチャン……。 469 ななし >>468 無理、最初のメンタルからして負けてる。 470 検証班◆07218KADO6 仕方ない、普通にオナって寝るわ。 嗜みの夢の中に侵入して、目の前で女装あくあ様とムフフなことしてきます。おやすみ!! 471 ななし >>470 お前やっぱ普通に怒られたほうがいいwww 472 ななし >>470 姐さんこいつです。 473 ななし >>470 乙。本当にブレないなお前はw 474 ななし >>470 ちなみにこいつさっきもオナりに抜けてました。 475 ななし >>470 こいつ今日3回はオナってるぞ。 476 ななし >>474ー475 数えるなwwwww 477 ななし >>474-475 なるほどね。聖女エミリーに対抗できるのは、性女捗るかもしれんな。 478 ななし >>477 おいやめろw聖女様とそいつを一緒にするなwww 479 ななし 捗るが聖女様だったら私、聖あくあ教抜ける!! 480 検証班◆CHiMPOsuki あ、アレ? もしかして私以外みんな寝た!? 481 ななし >>480 お前こそさっさと寝ろ! 482 ななし >>480 明日仕事だろ。さっさと寝ろ!! 483 ななし なんとなーくだけど、チンポスキーも寝ておいた方がいいんじゃないのかなぁ。 お姉さんそんな気がする。 484 ななし >>481-483 お前らほんま優しすぎ。 485 ななし >>480 オナって夜更かしして明日遅刻したら許されんぞ。早く寝ろ! 486 検証班◆CHiMPOsuki お、おう、なんか知らんけど、もう寝るわ。 そういえば上司からも早く寝ろよってさっき10回くらいメッセージ飛んできてたわ。 487 ななし >>486 上司ナイスw 488 ななし >>486 上司わかってるwww 489 ななし >>486 はいお休み。 490 ななし >>486 お前も腹出して寝るなよ!! 491 ななし >>470 誰も捗るにお休みって言ってなくて噴いたw お休みwww 492 ななし あー、流石に私ももう寝るか。 493 ななし 急に人数減ってきた。 494 ななし みんな明日のハロウィンイベントが楽しみなんだよ。 495 検証班◆CHiMPOsuki ヤベェ、遠足前みたいにワクワクして寝れねぇ! 496 ななし >>495 姐さんに殺されたくなかったら寝ろ。 497 ななし >>495 物理的に死んでもいいならどうぞ。 498 検証班◆CHiMPOsuki >>496 ひえー、寝ます、寝ます! メリーさんが1匹、メリーさんが2匹、メリーさんが3匹……。 あくあ君が4人、あくあ君が5人……ぐへへ、ハーレムだZzz……。 499 ななし >>498 こいつ本当に大丈夫かwwwww 500 ななし >>499 翌日誰かに迷惑かけるに100ベリル。 501 ななし それじゃあ私も寝るわ。お前らまた明日な!! 502 検証班◆07218KADO6 ヤベェ、オナりすぎて目が冴えて寝れねぇぞ!? ************************************************ 1000は流石に無理だった。 平日の二日間でやる量じゃない……。 後、本気出して全て休めば2週間で本一冊書けるという事に驚いた。 Twitterアカウントです。作品に関すること呟いたり投票したりしてます。 https://mobile.twitter.com/yuuritohoney fantia、fanboxにて本編ではやらなかったようなお話をこちらのサイトにて無料で公開しています。 ・那月生徒会長視点での文化祭 ・らぴす視点の、あくあが引っ越した後の日常 ・スターズ編後の姐さん視点の日常回 ・森川視点の日常回 ・鞘無インコが配信中に、配信外のシロやたまとプレーするエピソード ・あくあ、とあ、黛、天我のバーベキュー回(ヘブンズソード撮影中) 上のサイトは挿絵あり、下のサイトは挿絵なしです。 https://fantia.jp/yuuritohoney https://www.fanbox.cc/@yuuritohoney 白銀あくあ、始まりのカウントダウン。 10月31日、ハロウィンイベント当日。 俺は事務所の用意してくれた車に乗って会場となる渋谷区に向かっていた。 『ここ渋谷区は現在、規制線が張られチケットを持った人以外の入場が制限されています!』 車の中に備え付けられたテレビへと視線を向けると、森川さんがいつものように現場から元気な姿でリポートしていた。 『すごい人ですが、歩けないという程ではないんですね』 『はい! そこも予め区の方で人流や密度を試算してチケットを販売しているらしく、比較的ゆったりと街中を歩く事ができます』 カメラがターンすると、ハロウィン用のコスプレ衣装を身に纏った女性達が街を歩く様子が映し出される。 おぉ……森川さんの前を歩くバニーガールのお尻に俺は思わず目を奪われた。 キュッとしまった小振りなお尻と大きなお尻、うん、どっちもたまらなくいい。 他にもやたらと胸の谷間を強調する魔女っ子とか、水着のようなセーラー服でおへそ周りや腋を無防備に晒す女性達の姿が惜しげもなく映し出される。ありがとうございます! ありがとうございます!! 俺はテレビに向かって拝んでいた。 カノンには申し訳ないとは思うけど、俺にも我慢の限界がある。それでも文化祭とハロウィンイベントが終わるまでは仕事のためにも我慢しなきゃと、痛みに耐えて耐え抜いてここまで我慢してきた。 きっとここまで自制ができているのは、ペゴニアさんが下手に茶化してくれるからだろう。 あの人はああ見えて俺の仕事のこともちゃんと考えてくれる優しい人だ。 『規制された区画内のお店は今回のハロウィンイベントに合わせて、数々のコラボメニューだったり、コラボ商品などを販売しています。そちらもまた多くの人達で賑わってますね』 『今回これだけの数のお店とのコラボは大変だったんじゃないですか?』 『そうですね。だから今回は大元の実行委員会とベリルが契約をして、さらにそこから実行委員会がベリルから使用を許可されたコラボ用の写真やイラスト、音楽だったりを個々の店舗が使用できるという契約になっています』 このコラボ用に実際に使用される写真はノブさんが撮ってくれたけど、イラストはとあや俺が描いたものが採用されていたりする。 あとはベリルのデザインチームがデザインしてくれた物や、有名イラストレーターや漫画家とのコラボレーション等も展開されているそうだ。 『それではこちらがハロウィン・ナイトフェスティバルの入場ゲートです!』 『おぉ〜、これはすごいですね森川さん!!』 『うわぁ! これは間違いなくテンション上がる!』 『はい、もう入口の時点からこうワクワクするような、そんな気持ちにさせてくれます』 特別に作られた入場ゲートやハロウィンの装飾に彩られた通りのお店、大通りには屋台や大きな創作物が並んだりしている。更には至る所で路上パフォーマンスが行われたりして、さながら本当に夢の国に迷い込んだような雰囲気を醸し出していた。 俺も自分がやる方じゃなかったら、こういう所でゆっくりとカノンと2人きりでデートしたいよ。 『そしてこれ、なんだかわかりますか?』 森川さんは近くの壁に書かれたスプレーアートを指差す。 おっ……これは、俺の書いたやつだ!! 『ん……?』 『ナニコレ?』 俺の書いたスプレーアートを見たスタジオの先輩アナウンサー達が固まる。 あれ? どうしたんだろう……。結構わかりやすく書いたつもりなんだけどなぁ。 『これはですね……なんとあの白銀あくあさんが自ら書かれたスプレーアート、生命の神秘です! ほら、みなさんいっぱいここで記念撮影してますねー』 『おぉ……なるほどね』 『流石は画伯』 生命の神秘……? あれぇ? そんなタイトルだっけ? 普通にお化けと黒猫を描いただけなんだけどなぁ。伝達ミスか何かかもしれない。 まぁ、これだけいろんな事を同時進行していたら、そういう事もあるか。 『それではたまたま会場に来ていた芸術家の先生にお話を聞いてみましょう。すみません。どうですかこの絵は?』 『凄いですね。一目見てこの作品自体が持つエネルギー、熱量にまず圧倒されました。そして深くこの作品を読み解いていくとですね。とあるメッセージ性に気がつかされるわけです』 な、なんだってー!? 俺は子供に喜んでもらおうと可愛い黒猫とお化けを描いただけなのに、その作者である俺自身すらも気がつかないうちに何かメッセージ性のようなものが込められていたのか……。うーん、わからん! 『先生、そのメッセージ性とは……?』 『例えばこの黒い塊を見てください。一見するとおどろおどろしい雰囲気がありますが、よく見るとここにうねりのようなものがありますよね?』 『おぉー』 『あー、本当だ』 『確かに』 うねり? それは黒猫さんの尻尾ですね。 『このうねりが一つのキーとなっているんです。そしてこの申し訳程度に書かれた白いぼんやりとしたものが見えるでしょうか?』 『あっ!』 『見える! 見えます!』 『確かにありますね』 そーれ、お化けです。 『この白いぼんやりとしたものは、私達の心の中に残った微かな希望なんです。そして黒い塊はそれすらも侵食しようとしている。つまり一昔前の私達のこの世界が、この中で如実に表現されているわけなんですね。そしてその根源たるうねりが、ほら、ここアップにしてください。うねりに絡みつく白い筋がみえてるでしょう! これがベリルであり白銀あくあさん自身なのです!!』 『『『おぉ〜!!』』』 『一見するとハロウィンの雰囲気を醸し出したような絵に見えなくもないし、百歩、いえ、一万歩譲って黒猫とお化け? にも見えなくはない気がするんですけど、そうじゃないんです。そんな幼稚園児が描いたような絵であるわけがないんですよ!するとこの絵は、このねじれた世界を正そうとしている白銀あくあさんの、ベリルエンターテイメントの強い決意、メッセージ性が込められているんです!!』 『『『『『『『『『『うおおおおおおおおおおお!』』』』』』』』』』 周りでそれを聞いてた人たちが手を叩いて歓声を上げていた。 いや……普通に可愛い黒猫とお化けを描いただけなんだけど……。 それにその白い筋、お化けを描いたときにインクが跳ねて、不味いと思って誤魔化した跡なんです。ごめんなさい。 よく見ると絵の前で何故か胡桃さんの主治医の先生が拝んでいた。 うん、これはもう知らなかった事にしておこう。きっとそっちの方が幸せだ。俺は何も聞いてないし、何も知らない。そして俺が描いたのは、あくまでも可愛い黒猫と、お化けなのである。 『いいですねー。私も現地に行きたかったなぁ〜』 『そういうだろうなと思って、実は先輩達のために現地でお土産を買ってきました』 『森川、お前マジか!?』 『楓ちゃん、私は最初からわかってたよ楓ちゃんが優しい子だって!』 『はい、これです!』 森川さんが取り出したのは文字が書かれただけのシンプルなステッカーだった。 なになに、えーと……この国には白銀あくあがいる。 ステッカーには間違いなくそう書かれていた。 なんだこれ? どういう意味? 『はい?』 『ナニコレ?』 スタジオにいる2人の先輩アナウンサーはステッカーを見て訝しむような顔を見せる。 『白銀あくあさんと森川楓のコラボ商品です!』 俺と森川さんのコラボって何? そんなの売ってたっけ!? 『いらねええええええええええ!』 『楓ちゃん、後でちょっとおトイレの裏に来てもらえるかな?』 『え? え? 先輩達は嬉しくないんですかこれ?』 森川さんはキョトンとした顔で首を傾ける。 うーん、森川さん、流石にもうちょっと色々と可愛いグッズが他にもあったと思うんだけどなぁ。 例えば俺が慎太郎や天我先輩とお揃いで買った、とあがデザインした魔女猫たまちゃんや吸血鬼シロのヘアクリップとか女の人にも普通に良いと思う。勉強するときとか、台本読む時とか、配信する時とか、前髪が邪魔な時に結構役に立つんだよね。 『嬉しくない』 『嬉しいわけがない』 『えー!? これもう売り切れ必至の人気商品なんですよ!』 え……マジ!? すごいな。やっぱステッカーって結構売れるのかな? これとか、どこに貼るのか使用用途が全くわからないけど。 『……ねぇ、楓ちゃん、それどこで買ってきたのかな?』 『えっと、さっきそこの裏路地の駐車場で、やたらとフレンドリーな外国人のお姉さんが売り捌いてました!』 『それ違法グッズじゃねーか! すぐに実行委員会に通報しろ!!』 森川さんは人がいいからなぁ。なんか変な人に騙されてないといいけど……あ、画面が切り替わって、しばらくお待ちくださいになった。大丈夫かな国営放送……。 おっと、そんな事を考えていたらちょうど目的地の方に到着したみたいだ。 俺はパーカーのフードを目深く被ると車から降りる。すると何人かのファンの人達が、遠くに置かれたフェンスの向こう側から俺が到着した事に気がついた。 「あ! あのパーカーの人、あくあ君じゃない?」 「身長的に間違いないよね。さっき黛君通っていったし」 「あくあくーん! 頑張ってー!!」 「昨日はお疲れ様ー! 今日も応援してるよー!!」 「好きー! 結婚してー!!」 「主〜!」 「この世に生まれてきてくれてありがとおおおおおおお!」 「あくあ! あくあ! あくあ!」 「勝つのはあくあ! 負けるのは私達!」 「ぎゃああああああ! かっこいいいいいいいいいい!!」 『後ろの人ー、あまり前に詰めてこないで下さーい、規制線の内側には入れませんよー。入ったら最後、姐さんに命持ってかれますよー。死んだら最後、これからのベリルのみんなを見れなくなっちゃうからねー』 「「「「「「「「「「はーい!」」」」」」」」」」 「Jカップあります! 私のIDは……」 「こら! 抜け駆けするな!!」 「相手未成年だぞ自重しろ!!」 「私のことも使ってー! このHカップ好きにしていいからー!!」 「うちわにID書くな!」 『電話番号やメールアドレス、チャットアプリのアカウント、搾精用のIDを見せる行為は実行委員の方から禁止されてまーす。自重してくださーい! おい! こら、そこ! いい加減にしないとつまみ出すぞ! ゴルァ!!』 すごい歓声で何を言っているのかまでは聞き取れなかったが、俺の耳はしっかりとJカップとHカップの単語だけは聞き取った。とりあえず、ライブという戦の前に成功祈願としておぱ神様に拝んどくか……。俺はファンのいる人達の方を見て手を合わせて軽く会釈した。 「きゃああああああ!」 「やっば、ベリルの子達ってみんなこうなの? とあちゃんも、マユシン君も、天我先輩もみんなファンサしてくれるじゃん!!」 「ふぁ〜、これは永久に推せる」 「あくあ様ー、天我先輩にもう少し優しくしてあげてー!」 「文化祭で会えなかったから今日きたよー!!」 「ライブ頑張ってー!!」 「ずっとずっと応援してるからー!」 「あくあくーん、とあちゃんともっと絡んでー!」 「愛してるー!!」 「主神に祈りを捧げよ! あ〜くあ!」 「今日もいっぱい楽しむからねー!」 「あくあ君ー、シンちゃんのことよろしくねー!!」 「あああああああ、もうだめ、最初から限界なんだけど……」 「初めて生で見たけど、もう自然と」 「うっ、うっ、うっ、もう涙が出てきた……」 「大丈夫貴女、ハンカチ貸そか?」 「泣いてちゃもったいないよ。気持ちはわかるけど、せっかくなんだから笑お」 「そんなに泣いてたら俺の顔がよく見えないだろ?」 「「「「「それヘブンズソードのやつー!!」」」」」 「シンクロしすぎでしょ」 「だって……」 「ねぇ?」 「みんな好きだし!!」 俺は見えているファンの人たちに向けてもう一度大きく手を振ると、警備やスタッフの人達に囲まれてステージのあるエリアに入っていく。 ステージの裏側は大きな壁に囲まれて、控室だったりスタッフルームだったり、機材が置かれた部屋等が作られている。よくこれを1日とかからず夜のうちに設置できたものだ。 外で何度か組み立て練習はしたらしいけど、それを幾つかのパーツにバラして搬入したものを現場で再度組み直したらしい。物凄い人数とお金が動いている事を考えたらプレッシャーも凄いけど、それ以上にワクワクするし、良いステージにしたいなと思った。 「おはようございます。今日はよろしくお願いします!」 ちなみに時刻はもう夕刻前だが、芸能界では最初の挨拶はおはようございますが決まりだ。 すれ違うスタッフさん達に挨拶してステージ裏の通路を進んでいく。控室の中に入ると先に到着していたとあが椅子に座って確認のために台本を読んでいた。 「ねぇ、桐花さん、僕のタブレットどこー?」 「はいはい、とあさん、ちゃんとここにありますよ」 俺はとあに近づくと、後ろからポンと両肩を叩いた。 「うわっ、びっくりした!」 「へへっ、いつも悪戯やられてるからなー。お返し!」 「もう! それをやって良いのは僕だけなんだからね。あくあはいつだってされる方なんだから」 「ちょっ、理不尽……」 とあは相変わらずいつも通りだな。 以前のような箱のサイズが決まっていた夏コミと違って、この規模は流石にやったことないだろうから緊張していないかと心配だったが、どうやら俺の杞憂で済んだようだ。 お母さんのかなたさんや妹のスバルちゃんからは、不登校のきっかけとなったトラウマを抱えるまでとあは社交的な性格だったと聞いている。それを乗り越えた今のとあは、その頃に戻ったみたいで嬉しいと感謝された。 「ほらほら、あくあが最後なんだから早く着替えてきなよ」 「りょーかい! 桐花さんとあの事よろしくね」 「はい! 任せておいてください!」 桐花さんもこういうちゃんとしたイベントは初めてだろうけど、彼女からも緊張した様子は見られない。 阿古さんはまだ初めの頃、ちょっと緊張した感じがあったけど、桐花さんは本当に最初からこんな感じである。 俺が理想とする大人、仕事のできる理想像というべきか。俺もこうでありたいと思ってる。 くぅっ、桐花さんみたいな綺麗でかっこいいお姉さんがマネージャーなんてとあが羨ましすぎるぜ! とあはよくお姉ちゃんと言って甘えてるけど、俺だって許されるなら桐花さんの事をお姉ちゃんとか言って甘えたい!! 「おっ!」 「あっ!」 更衣室に入ろうとしたらちょうど着替え終わった慎太郎が出てきてお互いにぶつかりそうになった。 危な、もうちょっとでお互いに頭をぶつける所だったかもしれない。もう本番前なのにここで怪我をするわけにはいかない。気をつけよう。 「おっす慎太郎、調子はどうだ?」 「あぁ……まだ始まるまで少しあるけど、思ったより緊張していて自分でも大丈夫か少し心配になるよ」 確かに慎太郎は緊張しているのかいつもより強張った表情をしていた。 俺はそんな慎太郎を見て、あえてニッと笑う。 「慎太郎、言っておくけど俺だってちゃんと緊張してるんだぞ」 「え……? あ、あくあでも緊張する事があるのか?」 「あぁ、俺だけじゃない。きっと普通は誰だって緊張するはずなんだ。この仕事も多くの人達が関わっていて、夢のない話だけど多くのお金が動いてる。だからステージに出る俺たちには、少なくない責任がこの両肩に乗っているんだと思う。それに何よりも俺の場合はアイドルとして、みんなをファンの人達を楽しませるっていう責任があるんだ。だって俺たちを支えてくれてるのは、なんと言ってもファンの人たちなんだから」 極論、ファンの人達さえいればアイドルは成立する。 歌って踊れるとこがあればそれでどうにかなるんだ。 ただ、今の俺たちはそういうわけにはいかない。ライブを実現する事さえも個人では不可能だったりするから、多くの人達に助けてもらって支えてもらわないといけないのが現状だ。 規模が大きくなればなるほど、船に乗せる人数は多くなる。最初はただの手漕ぎボートで海に出るけど、気がつけばヨットになり、ちゃんとしたクルーザーになり、最後は多くのものを抱えるタンカーや豪華客船のようになっていくのだ。 「だから緊張するなとは言わない。むしろその緊張をずっと感じていられる慎太郎であってほしいと思う。それもきっと慎太郎にとっては大切な武器になるから。だから一緒にこの緊張を、嬉しいと思えるようになろうぜ!」 「あくあ……そうだな。緊張を嬉しいと思う……か、うん、物は考えようだとよくいうが、その考え方はいいと思う。参考にさせてもらうよ」 慎太郎は俺たちの中でも1番思慮深い。俺のように思った事、感じた事をすぐに言葉にするんじゃなくて、ちゃんと頭の中で整理して考えた上で言葉に出すんだ。そういうタイプには、こうやって別のアングルからの視点、考え方を提案すると、悩みを解決するためのきっかけとなってくれる事が多い。 今回の俺の提案も功を奏したのか、慎太郎からも笑みが溢れる。これなら大丈夫そうだ。 「じゃ、また後でな」 「あぁ」 俺は慎太郎と別れると更衣室の中へと入る。 すると中では、天我先輩が鏡の前で素っ裸になってカッコよくポージングを決めていた。 うん、俺は何も見てないぞ。 何も見なかったことにして、スッとその場から居なく……なろうとしたが、先輩に見つかって腕を掴まれた。 「どこにいく後輩」 「先輩……俺、俺、どうせなら女の子の素っ裸が見たかったです」 俺は両手と膝を地面について項垂れた。 「そんなに女子の裸が見たいのであれば、白銀なら頼めば見せてくれるのではないか?」 「いやいや、流石にマズイでしょソレは……あと土下座して見せてもらうのと、ラッキースケベは違いますから。やっぱり見るならラッキースケベがいい。あの驚いた女子の顔、湧き上がってくる罪悪感、申し訳ないと思いつつも女の子達が見せてくれる恥じらいに勝るものはないのです」 言っておくが俺は女の子の着替えを覗き見したいとか、更衣室を盗撮したいだとか、そんな事を言ってるわけじゃないんだ。 俺はあくまでも自然の流れに身を委ねた状態で、生活の中にふと顔を見せる神の気まぐれ、ラッキースケベに肖りたいだけなんです。 ついこの前だって、寝起きに顔を洗おうと不用意に洗面台のあるところに行ったら、お風呂上がりのカノンに遭遇してしまった事がある。いいか、大事な事なので2度いう。ラッキースケベとは、こういった生活の中で訪れる我々男子へのご褒美なのだ。 あー、あの時の恥ずかしそうに顔を赤らめていたカノンは最高だったな〜。文化祭じゃなかったら、そのままお姫様抱っこでベッドに連れていったかもしれん。そりゃ休日だしね。例え仕事の次の日だったとしても、こっちは翌日の朝まで行けますよ。24時間だって余裕で頑張れます。 「ラッキースケベ? 恥じらい? うむ……よくわからないが、それはいい。そんなことよりも、どうださっきの我が考案したポーズは!?」 「うん……まぁいいんじゃないっすか」 「いくらなんでも投げやりすぎないか!?」 先輩は俺の両肩を掴んでぶんぶんと体を上下に振る。 ちょっと先輩、全裸で近づかないで!! とりあえず服着てせめてパンツくらいは穿きましょう! 「いやだって先輩も俺の立場になってくださいよ! 先輩だって全裸でカッコつけてる俺の姿が見たいですか?」 「うむ……見たくないな」 「でしょ! あと、ポージング変更する時は、一応振り付けのミキティ先生に聞いておいてくださいね」 「了解した!!」 先輩は納得したのか、さっさと服を着替えて振り付けのミキティ先生の方へと向かっていった。 うん、あの様子なら大丈夫だな。先輩は問題なさそうだ。 「よし、俺もそろそろちゃんとしようかな」 衣服を着替え、メイクをしてもらい、髪型を整えてもらう。 この一連の流れを、俺は大きなライブ時の自らのルーティンとして組み込んでいる。 メイクもヘアスタイルも自分でする事じゃないし、服だって自分で選ぶわけじゃない。だからこそ、自分以外の何かが加わって一つのモノを完成させる行為は、多くの人が関わった大きなステージを演るという事に似ている。 俺は全ての準備を整えるとステージの舞台袖へと向かう。 「待たせたな」 とあ、慎太郎、天我先輩の3人と軽くタッチすると、4人で横に並んで阿古さんの前に立った。 「みんな、今日はいよいよハロウィン・ナイトフェスティバルです。緊張は……皆の顔を見る限り大丈夫そうね。まぁ、何かあってもここにいる全員で4人の事を支えるし、守るから安心してください。だから貴方達はステージの上でファンのみんなと向き合う事だけに集中して欲しいと思っています」 阿古さんの言葉をみんなが真剣に聞いていた。 その裏では森川さんのアナウンスの声が聞こえる。 『Hello friends! ようこそ、ハロウィン・ナイトフェスティバルinベリル・ワンダーランドへ!! さぁ、今晩限りの特別な夜をみんなで楽しみましょう!!』 森川さんのテンションの高い声は本当に心地がいい。 はっきり言ってこの人ほど周りに元気をくれる人はいないんじゃないかな。 トークショーでの会話の時もそうだけど、ついつい森川さんにはサービスしすぎる節があって、一緒にいてすごく楽しいと思える。ある意味で、俺にとって1番のライバルは森川さんかもしれないな。 そんな森川さんの元気に負けないように、俺も気合いを入れていく。 「もしかしたら今日ここでしか会えないお客さんがいる。これが最初で最後のみんなに会う機会になってしまう人だっているかもしれない。だから、そんな子達にもちゃんと届けて欲しいの。みんながちゃんと素敵だってこと。私が保証する。天鳥阿古は君達4人が素敵な男の子達だってことを知っています。だから今日もみんなに幸せな夢を見させてあげて欲しいの」 阿古さんの言葉にみんなが自然と頷く。 いくら鈍感な俺でも、流石にこの規模のイベントになると自分達がどれだけ人気なのかは理解できたつもりだ。 人の出会いは、そしてこの瞬間だけは、俺たちにとってもファンの人にとっても一期一会なのだから。 ステージの方から大きな歓声が聞こえてくる。どうやらカウントダウンのコールが始まったようだ。 『60……55……50……』 5秒ごとに刻んでいく森川さんのカウントコール。 俺たちは顔を見合わせると自然と円陣を組む。 その中で最初に言葉を発したのは、とあだった。 「初めての夏コミベリルフェスは実力が追いついてなかったけど、あの時の僕とは違うって事、見せてあげるんだから!」 とあ、すげえ練習してたもんな。配信だってサボらなかったし、ボイストレーニングだって通い続けていた。夏コミの時に悔しくて悔しくてたまらなかったことも。本当は負けず嫌いだって事もな。そしてとあがしてきた努力を俺は知っている。だからあとはその努力の結果をみんなに見せつけに行こうぜ! 「僕は……みんなと比べたらまだ全然なのかもしれない。だからこそ僕は、僕のできる事を精一杯やるだけだ!」 慎太郎はこの日のために苦手なダンスにも必死に取り組んできた。その姿を見た俺はヘブンズソードの時の事を思い出したんだ。必死に演技の練習していた慎太郎。その後ろ姿と重なって見えた。俺は演技が苦手だった慎太郎が成長した姿を知っている。だから、信じて背中は任せるぜ、親友! 「まさか、こんな事になるなんてな……。ありがとう後輩、我をここまで連れてきてくれて」 天我先輩は何かを噛み締めるようにそう言った。 時折、先輩はいつもと違う表情を見せる時がある。それは初めて会った時の天我先輩の雰囲気に少し近い。 俺はその時の先輩こそ、本当の先輩の素顔じゃないのかと思っている。 『30……25……20……』 皆の視線が俺の方へと向けられる。 「いいか、ファンのみんなを楽しませるってことは俺たちも楽しむってことだ! だから今夜は……いいや、今日も俺達は全力で楽しむぞ!!」 「OK!」 「あぁ!!」 「おうっ!!」 円陣を解くと、近くにいた阿古さんとみんながハイタッチを交わす。 『10!』 「「「「「「「「「「10!」」」」」」」」」」 森川さんの声に合わせて、観客席もカウントダウンのコールを入れる。 『9!』 「「「「「「「「「「9!」」」」」」」」」」 俺は阿古さんに向けて握り拳を向けた。 『8!』 「「「「「「「「「「8!」」」」」」」」」」 阿古さんはにっこりと微笑むと、俺の握り拳に握り拳を合わせる。 『7!』 「「「「「「「「「「7!」」」」」」」」」」 俺のゲンコツに比べたらすげー小さな手だ。 『6!』 「「「「「「「「「「6!」」」」」」」」」」 こんな小さな手で俺たちの事を抱えてくれていると思ったら更に気合が入った。 『5!!』 「「「「「「「「「「5!!」」」」」」」」」」 カウントダウンのコールが大きくなる。 『4!!』 「「「「「「「「「「4!!」」」」」」」」」」 俺は自分の心臓がある場所、胸の上に手を置く。 『3!!』 「「「「「「「「「「3!!」」」」」」」」」」 熱くたぎる胸の鼓動が聞こえる。そうだ俺は生きているんだ。 『2!!』 「「「「「「「「「「2!!」」」」」」」」」」 会場のスポットライトの光を見て、あの日の事を思い出しそうになる。 『1!!』 「「「「「「「「「「1!!」」」」」」」」」」 なんで……なんでよりによってこのタイミングなんだ。 喉の詰まるような感覚に、早くなっていく自らの心音で胸の奥が苦しくなる。 異変に気がついて俺の顔を覗き込んだとあ、慎太郎、先輩が驚いた顔を見せた。 『0!』 「「「「「「「「「「わああああああああああああ!!」」」」」」」」」」 楽しくて、楽しみでしかたなかったハロウィンのイベント。 そのカウントダウンのコールが、俺への死刑宣告のように聞こえた。 ************************************************ とあ、慎太郎、天我先輩、カノン、捗る、姐さん、ホゲ川、阿古さん、そして、ファンのみんな……さぁ、今度はみんなの番だぞ!! ちなみに最終回っぽく見えるけど最終回じゃないですよ。 でも作者は最初から最後までどの話でもクライマックスのつもりで書いてます。 この章の締めくくりにふさわしい最高の白銀あくあを見せてくれ!! Twitterアカウントです。作品に関すること呟いたり投票したりしてます。 https://mobile.twitter.com/yuuritohoney fantia、fanboxにて本編ではやらなかったようなお話をこちらのサイトにて無料で公開しています。 ・那月生徒会長視点での文化祭 ・らぴす視点の、あくあが引っ越した後の日常 ・スターズ編後の姐さん視点の日常回 ・森川視点の日常回 ・鞘無インコが配信中に、配信外のシロやたまとプレーするエピソード ・あくあ、とあ、黛、天我のバーベキュー回(ヘブンズソード撮影中) 上のサイトは挿絵あり、下のサイトは挿絵なしです。 https://fantia.jp/yuuritohoney https://www.fanbox.cc/@yuuritohoney 猫山とあ、未来に向かって走り出せ! 最初に異変に気がついたのは僕だったと思う。 「あ……あ……」 自分でも何故かはわからないけど、何かが引っかかって、あくあの方へと視線を向ける。 強張った体と何かに怯えたようなあくあの表情、ここではない何処か遠くを見つめるような焦点の合ってない目の動き、一目見てあくあの様子が明らかに普通ではない事に気がつく。 悩む時間すら与えられず、無情にも減っていくカウントダウンコールの数字。 全てがスローモーションに見えているのに、この時が止まる事がないもどかしさで焦燥感に駆られた。 『0!』 開幕を告げる森川さんのラストコールが会場中に響き渡る。 「「「「「「「「「「わああああああああああああ!!」」」」」」」」」」 カウントダウンの終了とステージイベントの開始に応えるファンの人達の大きな歓声。 考えている時間はないけど、今の状態のあくあをステージに出す事は無理だ。その場にいた誰しもが僕と同じ事を考えたと思う。 あくあは今日のこのステージを誰よりも楽しみにしていた。 会場に来てくれるファンのみんなに、テレビや配信サイトで見てくれるファンのみんなに楽しんで欲しい。 常にどのステージもあくあは全力だった。だからみんなあくあの事が好きになるし、何事も常に本気だからついていきたくなる。今日のステージもあくあがファンの事を思っていっぱい考えて、努力して、やりたがっていたステージなのに、それなのに……今のあくあを見たら、きっとファンのみんなは、いつものあくあと様子が違うって事に気がついてしまう。そうなったらみんなあくあの事を心配して、ステージを楽しむどころじゃなくなる。そんな事、あくあだって望んじゃいない。 カウントダウンコールの終わったステージでは開幕を告げるイントロ用の音楽が流れる。 予定ではその音楽の後に、4人でステージに登場して一緒に歌う予定だった。 「僕が行く!!」 本当に自分でも吃驚するほどの大きな声が出た。 多分この状況が1番理解できていて、経験している僕だからすぐに反応できたのだと思う。 僕は動き出すのと同時に、モジャさんの座ってる方へと視線を飛ばす。 「こっちは任せろ!!」 たったそれだけの事、僕は何も言っていないのに、モジャさんはニッと笑って応えてくれた。 阿古さん、桐花お姉ちゃん、本郷監督が僕の声にハッとして一斉に動き始める。 それにつられるようにしてスタッフのみんなも一斉に動き出す。 あぁ、最高だな……。不謹慎かもしれないけど、その瞬間、僕はそう思ったんだ。 ねぇ、あくあ、きっと今そんな余裕なんてないだろうけど、見てよ。みんな、みんな君のために動いてる。 僕もみんなも、君の考えたこのステージをぶち壊したくない。いや、ぶち壊してたまるもんか! 駆け出した僕は、ステージの下にある昇降機の上に飛び乗った。 「前奏曲が終わった後、お願いします!」 「任せといて!」 昇降機を動かすスタッフの人が笑顔で親指を突き立てる。 僕もそれに応えるように笑顔で親指で突き立てた。 ふふっ、まさかこうやってまた女の人と笑い合えるなんてね。 「ふぅ……」 僕は目を閉じて大きく深呼吸する。 あえて慎太郎と天我先輩には声をかけなかった。 だって2人はきっと僕が声をかけなくてもわかってると思ったから。 「あくあ……君が僕をここまで連れてきてくれたんだ。だから今度は僕が……」 前奏曲が終わり、僕が歌う曲のイントロへと自然な形で切り替わる。 さすがはモジャさんだよ。ありがとう。 僕の乗った昇降機がゆっくりとステージに向かって迫り上がっていく。 大きな歓声が聞こえる。僕は軽く足踏みをしてリズムをとった。 「とあちゃーーーーーん!」 「会いにきたよーーーーー!」 「とあ! とあ! とあ!」 「きゃあああああああああああ!」 「生のとあちゃんやばすぎ!」 「生とかいうな!」 「女の私よりはるかに可愛いじゃん……」 「というか存在がもう可愛い」 イントロの終わりと共にステージに現れた僕は顔を上げる。 「星を瞬かせて、世界を照らせ!」 最初に歌うのはこの曲だって決めていた。 あくあは、覚えてるかな? 初めてこの曲を歌った時、僕は君の歌唱力についていけなかった。 あくあと一緒に歌えなかった事が悔しくて、自分の事が情けなくて……だから、だからね、いっぱい努力したんだよ。 「白い息を吐けば、どこかで水面が揺れる」 僕が手のひらをかざすと、その上に大海たまの姿が現れる。 それを見た観客席が大きく湧く。 「君が叩いたドア、でも僕はそこにいない」 本来はデュエット曲のこの曲を、今日の僕は1人で2人分、猫山とあと大海たまの2人として歌い切る。 喉への負担は大きいかもしれないけど、それでも挑戦しようと思った。 だって、前に進めば何が見えるのか、その景色を教えてくれたのは君なのだから。 「傷を負ったケダモノ達はまた立ち上がる!」 サビに入る前、僕は両手を広げてみんなに向かってもう1人の僕を届ける。 「わわわわわ!」 「ちっちゃなたまちゃんがいっぱいきた!?」 「たまちゃんが私たちの前に!?」 「あっ、あっ、あっ……」 「妖精バージョンのたまちゃんかわいい!」 「これテイクアウトできるかな?」 「自然とバッグに詰めて帰ろうとしてる奴ら多くて笑った」 「とりあえず触れるか確認しとこ」 「これチューできるんじゃ……」 「現実と仮想現実の区別ついてない奴ら、しっかりしろ!」 「お前らまだ最初の曲だぞ!!」 小さな妖精の格好をしたもう1人の僕が、みんなの目の前でダンスパフォーマンスを披露する。 最新のAR技術を使ったこのシステムを開発したのは、ベリルエンターテイメントでハイパフォーマンスサーバーを開発した鯖兎こよみさんだ。 たまちゃんと同じステージで歌ってみたい。まさかそれが実現できるなんて思ってもみなかった。 「このままじゃいけない! 僕だってもううんざりなんだ! だから無理をしても立ち上がれ! 生きてるって証を刻みつけろ!! 愛してる君に、この気持ちを伝えるまで諦めない!!」 息継ぎもままならないほどのハイテンポな曲を最後まで歌い切った後には、僕は肩で息をしていた。 「うわあああああああああああ!」 「とあちゃーん、すごかったよー!」 「この曲、最後まで1人で歌い切るとかやば……」 「さすがはベリル、最初からクライマックスだぜ!」 「みんな落ち着け。まだステージは始まったばかりだ」 「あれ? バッグに詰めたはずのたまちゃんが居なくなってる……」 「一瞬で夢の国に行ったな」 「とあちゃんの衣装かわいい」 「カボチャ型に膨らんだショートパンツと甘々のフリルブラウス可愛すぎ……」 「ハイソックスと生足かお姉さんそれだけで息が上がっちゃいそう」 「ふーん、衣装えっちじゃん」 まだ一曲目だ、疲れてる事をお客さんに悟らせちゃダメだ。 笑え! 息苦しそうな顔を見せるなよ、僕! 「みんな〜! 今日は来てくれてありがと〜!!」 精一杯いつも通りのトーンで、僕はみんなに笑顔で手を振る。 「トリックオアトリート! 僕に飴をくれるお姉ちゃんやお兄ちゃん達は、精一杯ペンライトを振ってねー! 飴ちゃんくれない意地悪お姉ちゃんとお兄ちゃんは悪戯しちゃうけど……いいよね?」 僕は首をこてんと傾けると、ファンのみんなに向けて物欲しそうな顔を見せる。 「うぎゃあああああああああ!」 「悪戯されたいいいいいいいいい!」 「でも餌付けもしたいいいいいいいいい!」 「うわ!」 「ペンライト振ったら本当に飴がでた!?」 「やば……なんなのこれ」 「おいおいおい、ハイパフォーマンスサーバーといいベリルやばすぎ」 「とりあえず死ぬほど手を振った」 「悲報、最初の曲からペンライトを振りすぎて手を負傷する」 「お前らまだ最初の曲だぞセーブしろ!」 これは近くにある高層ビルに取り付けられたカメラやセンサーがペンライトの光に反応して、観客席から僕に向かって仮想現実として投影された飴が降り注ぐシステムだ。本当はこの技術、ミサイルを追尾させるためのトラッキングシステムらしいんだけど、使い方ひとつでこんなにも平和な事に使えるんだと思ったらすごいよね。 「みんなー、飴いっぱいありがとー! それじゃあお礼にもう一曲歌っちゃおうかな!!」 僕がそういうとみんなが大きな歓声と拍手で応えてくれた。 ギターのイントロと同時に僕はマイクに向かって歌いかける。 「ただ立ち止まっているだけの日々、一歩を踏み出す勇気をくれたのは君だった。君の行こうとしている場所に僕も行きたかった」 ヨアケのタイヨウ。天我先輩に作曲をお願いして、僕が自分で歌詞を書いた曲だ。 「お日様より輝いている君の眩しさに目が眩んだ。ねぇ、僕の周りを見てよ。今はこんなに多くの人に囲まれている」 自分でも想像していなかった。 ねぇ、あくあ、このファンの人たちを見てよ。 みんな、みんな、君の事が好きで、君に会いたくてここにきたんだってわかってる? 「外はこんなにも楽しいって、君が教えてくれたんだよ。昨日も今日も君と過ごした時間はずっと幸せだった。明日も明後日もずっと夢を見続けられると思ってた。何気ない日常の中で、暗い記憶が僕の心に影を落とす」 ふとした時、繭子ちゃんとの事を思い出しそうになる。 そんな時、ずっと僕に寄り添ってくれたのは他でもないあくあだ。 「何もなくなってしまった僕の日常、取り戻せない時間だけが過ぎていく。未来なんて何もなかった。先の事なんて何一つわからない。でもそんな日に限って、君は僕の隣にいてくれたんだ」 だから今度は僕の番だ。 君が僕を救ってくれたように、今度は僕が君を助ける!! 「ヨアケのタイヨウ。明けない夜はないから。君はずっと僕に進むべき道を照らしてくれた。どんなに辛い過去があったとしても」 いつだってあくあは僕を、僕たちを導いてくれた。 お日様みたいな眩さと、その暖かな温もりで僕たちの心を包んで救ってくれたのは他でもない君なんだよ。 「たとえ君に何があったとしても、たとえ君が何かを抱えていたとしても、僕は全てを受け入れてみせる」 君が何かを隠している事に僕は薄々勘づいていた。 だって君は、あきらかに僕たちこの世界に生きる男子とは違いすぎたから。 それでも僕はその理由を聞かなかった。そしてこれから先もその理由を聞く事はないだろう。 だって、今を生きる僕たちに、未来をいく僕たちに、過去の事に囚われてる暇なんてないんだから!! 「あの夜の告白、君の答えを覚えてるかな? この分厚い壁をぶち破って、この手を取ってよ!」 僕はまっすぐ前に向かって手を伸ばす。 あの時、君が僕に言ってくれた言葉、今度は僕がその手を取って連れていく! 「いつだって君の言葉は僕の中にあるから! こんなところで挫けるなよ。強くなくたっていいから、情けない君だっていいから、たとえ前に進むのが辛くなったって、いつだって僕が隣にいる」 ダメでもいい、情けなくてもいい。だからもう一度立ち上がってくれよ、あくあ! 明けない夜はないって僕に教えてくれたのは他でもない君なんだから。 「どこまでもずっと……」 最後まで歌い切った時、涙が出そうになった。 でもこんなところで泣くわけにはいかない。 だって、アイドルはみんなを笑顔にするものだって教えてくれたのは君だから。 「みんなー、天我先輩が僕のために作曲してくれた曲はどうだったー?」 だからね、あくあ。僕は笑うよ。 笑えなかったあの日々の笑顔をみんなに、そして今笑えてない君に届けるんだ。 「最高だったよおおおおおおお!」 「何か知らないけど涙出た」 「これ絶対にあくあ君の事じゃん」 「歌詞でわからせてくる」 「この2人はほんまもう……」 「ふぅ、あくあ君ガチ恋勢の私たちに牽制あざっす!!」 「悲報、嫁なみの1番のライバルはとあくんだった」 「むしろ正妻がとあ君で、嫁なみはおまけすらある」 「捗るも動き出してるぞ!!」 「嗜み、結婚しても四面楚歌すぎてウケる」 「もうあくあ君は希望者全員を嫁にすればいいんだよ」 「そうすれば全てが丸く収まるな」 観客席の方へと視線を向けると、家族席にいたお母さんやスバルが抱き合って泣いていた。 2人には本当にいっぱい、いっぱい、迷惑をかけたよね。最初は部屋に閉じこもっていた僕が、家の中で心を落ち着ける事ができたのは、2人がいたからだよ。 確かにあの家から外に連れ出してくれたのはあくあかもしれないけど、それまでの僕を支えてくれたのは家族の2人だ。 お家っていう逃げ場がなかったら、僕だってもしかしたら酷い男になってたかもしれない。でもそうはならなかったのは、2人がここは安全だよって僕を守る居場所にしてくれていたからだ。ありがとう……。 「次の曲は、僕にとってはとっても思い入れの強い曲なんだ。本当は僕が歌う曲じゃないんだけど……さっき飴を投げてくれなかったお姉ちゃんやお兄ちゃんへの悪戯返しで僕が曲を奪っちゃうんだからね!」 聞き覚えのある自分が作曲した歌のイントロに自然と笑みが溢れる。 あくあ……世界を変えるって言ったのは君だろ? 『この世界は美しい』 君が、僕たちが世界に向けて宣戦布告した日の事を覚えてる? 『ああ、世界はこんなにも美しい』 ほら、俯いてないで顔をあげなよ。 『そう、こんなにも美しいんだ』 ファンの顔を、楽しそうにしてるみんなの顔を見てよ。 『でも君はこの美しい世界で苦しんでいるよね?』 今、あくあはとっても苦しいと思う。 『僕はその事に気がついてしまった』 それは僕も経験した事だから、痛みの種類が違ったとしてもその苦しみだけは理解できる。 『だから君を止めなきゃいけない』 だから顔をあげなよ。そしてファンのみんなの笑顔を見て!! 『この世界は美しい』 この笑顔は偽りなんかじゃないって僕が保証する。 『ああ、なんて美しいんだ』 ねぇ、今日は男の子のお客さんだっているんだよ? 『本当に美しい』 ほら、みんなが同じ空間で笑いあってる。 『本当に?』 本当に決まってるだろ!! 『見たくないものから目を逸らしていないか?』 確かにまだ全てがうまくいっているとは言えないのかもしれない。 でもこの瞬間、この空間だけは、同じ空気を共有して僕達は一つにまとまっているんだ。 『この現実と争う事を諦めてないか?』 だからここからでしょ。君の見たい景色は、見たかった景色はこんなもんじゃないはずだ。 この国を世界を、全ての人類を笑顔にするんだろ!! 『隣の人の顔を良く見て、君はその人を救えるかも知れない』 君1人じゃ救えないかもしれない。だから、だから! 僕が! 猫山とあがいるんだ!! 黛慎太郎だって、天我アキラだっている! この輪はどんどん広がっていって、そしていつかは世界すらも覆い尽くすんだ。 『beautiful right?』 それが君の、僕達の、ベリルエンターテイメントの宣戦布告じゃないか。 あの時、あの瞬間……ううん、それよりももっと前の、あの日、君の手を取った時、僕は決めたんだ。 たとえ世界を敵に回す事になっても僕は君の共犯者になるって! 「きゃああああああああああああ!」 「やっば、やばすぎて語彙力がやばい」 「とあちゃんバージョンのbeautiful rightとか嘘でしょ……」 「やめて、この曲私にくるんだよ!」 「まさか序盤にこの曲が来るなんて、しかもとあちゃんが歌うとか」 「そういえばこの曲を作曲したのはとあちゃんだったね」 「こーれ、裏で姐さん泣いてます」 「なんだろう、なんか知らないけど尊い波動を感じる!!」 「奇遇ですね。これは私達の知らないところでてぇてぇが始まってる気がします」 だからね。あくあ……僕と一緒に罪を重ねよう。 この世界の女の子を、ううん、女の子も男の子もみんなを幸せにしてみせる。 それが僕とあくあの罪だよ。 この世界の歪みを正せるのは、世界の常識から全てが外れていた君にしかきっとできないから。 カノンさんには悪いけど、僕はね、カノンさんより先に決めていたんだ。 僕の人生を全部、全部、君にあげるってこと。持ってけよ僕を、全部君にあげる。 全てを賭けて君の野望に手を貸すんだ。 「はぁ……はぁ……」 とりあえず3曲立て続けに歌ったけど、ステージの裏はどうなっているのだろうか。 きっとみんながどうにかしてくれてると信じてはいるけど、それでもあくあの事は心配だ。 でも今の僕には歌い続けるしかない。僕が再びマイクに向かって声を出そうとしたその時、インカムから慎太郎の声が聞こえてきた。 『とあ、最初から飛ばしすぎだ。後の事を考えてしばらく休め!』 でも、休んでる余裕なんて……。 『あとは僕に任せろ』 慎太郎? いつもとは違う慎太郎のピリッとした声のトーンにびっくりする。 『僕が時間を稼ぐから、とあは後ろで休んでくれ』 僕を照らしていたスポットライトの光が落ちる。 こうなった以上、僕は後ろに引っ込むしかない。 それに、あの慎太郎がやるっていうのなら信じるしかないじゃないか。 だって、あくあが言ってたもん。慎太郎はやる時はやるやつだって俺が1番知ってるって……。 『さぁ、ここからは黛慎太郎の時間だ』 インカムの向こうから、メガネをくいっと持ち上げるような音が聞こえたような気がした。 ************************************************ 本当は毎日更新したい……。 書きたい更新したい投稿したい……なんか依存症みたいになってる。 頭の中にストーリーはできてるから、あとは書くだけなんだよね。 暗い話になんてならないしみんなが最高にかっこいいだけだから安心してほしい。 家族席にいるポンコツカノンが異変に気がつくかなとか、そういうのも楽しみにしていただければ幸いです。 くっそー、本当はいいおっぱいの日だからおっぱいの話描きたかったのに!! 次回は黛です。 Twitterアカウントです。作品に関すること呟いたり投票したりしてます。 https://mobile.twitter.com/yuuritohoney fantia、fanboxにて本編ではやらなかったようなお話をこちらのサイトにて無料で公開しています。 ・那月生徒会長視点での文化祭 ・らぴす視点の、あくあが引っ越した後の日常 ・スターズ編後の姐さん視点の日常回 ・森川視点の日常回 ・鞘無インコが配信中に、配信外のシロやたまとプレーするエピソード ・あくあ、とあ、黛、天我のバーベキュー回(ヘブンズソード撮影中) 上のサイトは挿絵あり、下のサイトは挿絵なしです。 https://fantia.jp/yuuritohoney https://www.fanbox.cc/@yuuritohoney 黛慎太郎、誰も見た事のない世界へ。 最初、目の前で何が起こっていたのかわからなかった。 いや、正確に言うと頭では理解していたが、咄嗟に体が動かなかったという方が正しいのかもしれない。とにかく僕は状況が上手く飲み込めずに、突っ立っている事しかできなかったんだ。 「僕が行く!」 そんな中で、とあだけが誰よりも早く一歩を踏み出す。 「みんな! プログラムプランBで行くわよ!」 とあが走り出した瞬間、天鳥社長が周囲のスタッフに指示を出した。 ライブにとってアクシデントは付き物である。天鳥社長やスタッフの人たちは、事前に何かがあった時の事を想定して幾つかのプログラムを準備していた。 その中でもプランBは、あくあの到着が遅れてしまった場合、ライブの開始時刻に間に合わない状況を想定して練られていたパターンである。予めいろいろなプランを準備してリハーサルを重ねていた事もあって、阿古さんの指示でスタッフの人達がスムーズに動き出す。 「あくあさん、とりあえず席に座りましょう」 側にいた桐花さんが、近くにあったパイプ椅子を持ってくる。 天我先輩は、ふらついたあくあを体を支えてその椅子に座らせると、大丈夫かと声をかけていた。 それなのに僕は、そこから一歩を動き出せなかったんだ。 これじゃあ、何も変わってないじゃないか! 親友のあくあが苦しんでいるのに、僕はそんなあくあを目の前にして立ち尽くす事しかできなかった。 自分の事がものすごく情けなくて、そんな自分に対してやるせない気持ちになる。 あくあと出会う前と何も変わらない。今の僕はあの頃の、あくあと出会う前の黛慎太郎と何が違うというのだろう。 「スタイリストチームこっちきて! 予定変更よ!!」 「モジャさん、セットリストの変更これでいいですか?」 「問題ねえ!」 「みんな落ち着いて、ゆっくりでいいからね!」 「照明の切り替えだけど多少変更して……」 「国営放送の歌詞テロップ間違えないでね。曲順、変更になってるからねー!」 「森川さん、バックヤード戻ってくるよ! 誰か状況説明してあげて!!」 「みんなー! とあちゃんが時間を稼いでくれている間に、それぞれが自分の中で状況を整理して、わからない事があったら自分で納得せずに、すぐに周囲の人に聞いてください!!」 「「「「「はい!」」」」」 握りしめた拳の掌に爪先が食い込んで痛くなる。 プランBの場合、次に歌うのは僕の番だ。天我先輩は少し準備に時間がかかるから順番は変更できない。 だから僕が動き出さないといけないのに、いまだに僕は一歩も動き出せなかった。 そう、あの頃と同じように……。 『君が黛慎太郎君ね』 ねっとりと体に絡みつくような声。 当時、幼稚園児だった僕は、生まれて初めて恐怖というものを感じだ。 『ま、待ってください、揚羽さん。この子はまだ女性というものを知らないんです』 すぐに異変に気がついた母さんが僕に駆け寄ると、彼女から僕の姿を隠すようにぎゅっと抱きしめる。 黒蝶揚羽、当時22歳だったにも関わらず、彼女は実質的に黒蝶家のトップの座についていた。 そんな彼女に逆らうような行為、今にして考えてみればすごく勇気の必要な行動だったと思う。それくらい母さんは、彼女から僕を守る事に必死だったんだ。 『あらあら、貴代子さん。私はただ慎太郎君に挨拶しただけよ。だって、慎太郎君は私たち黒蝶の大事な大事な男の子で、黒蝶家の未来なんですから』 黛家は黒蝶一派の中でも末端の家の一つだった。 でも僕が生まれた事でその状況は一変してしまう。 当時の僕は何もわからなかったけど、男子が生まれるっていうのはそういう事だ。 『慎太郎君、6歳の誕生日おめでとう。はい、これプレゼントよ』 『あ、ありがとうございます……』 僕がお礼を言うと、彼女はにっこりと微笑んで、その大きな胸の谷間を見せつけるように僕の前にしゃがみ込んだ。 母さんとは違う女の人の匂い。甘ったるくて頭がくらくらしてふらつきそうになる。 『あらあらまぁまぁ、ちゃんとお礼が言えるなんて偉い子ね。ふふっ、なんか困った事があったらいつだってお姉さんに相談してくれていいのよ。もちろん普通に遊びにきてくれたっていいわ。お姉さん、慎太郎君のためにいっぱいオモチャを用意して待っているからね』 なんでこの人はこんなにも僕に優しいのだろう。 その理由を知ったのは、僕がもっと大人になってからだった。 黒蝶揚羽さんは僕を黒蝶一派の共有財産として使おうとしているらしい。 本人が直接そう言ったわけではないが、そんな噂が僕や母さんの周りで流れ始めた。 共有財産、つまり僕の事を種馬、男娼として黒蝶揚羽さんは飼おうとしているらしい。 不特定多数の女性との性行為、自由なんて何もない生活、それが僕に与えられる未来だった。 『慎太郎君、貴代子さん、よければスターズに留学してみないか?』 僕が中学生に上がる時、当時23歳だった玖珂理人さんが家に訪ねてきた。 玖珂さんは黒蝶家から僕を守るために、幼馴染の天草しきみさんとずっと準備を整えてくれていたらしい。 政府による交換留学プログラム、メアリー前女王陛下が始めたこのシステムを僕は男性として初めて適用する事が決まった。氏名や出自を明かす事なく政府主導のもと秘密裏に行われた為に、この国の人間でも大きく知られていたわけではない。あくまでも実験のような意味合いのものだった。 そうして僕は中学3年間をスターズで過ごした後、理人さんの皇家なら君を守る事ができるからという提案もあって、僕は皇くくりさんが理事長を務める乙女咲学園に通う事になったのである。 その乙女咲で、僕は君と出会ったんだ。 『なぁ、黛、俺はアイドルになりたいんだ』 初めて歌詞の相談を受けた時、あくあは僕にそう言った。 アイドルになりたいという事にも驚いたが、それ以上に君は僕と違って自由なんだという事を知る。 今は延命措置のようなもので、僕はいつの日か黒蝶家に、黒蝶揚羽に飼われる事になるだろう。 そんな僕と違って、君は明日と言う未来に目を輝かせていた。 うらやましくない。嫉妬なんてしなかったといえば嘘になる。 それでも君のその眩さは僕を惹きつけてやまなかった。 『良い詞じゃねぇか』 僕の歌詞を見たモジャさんはぶっきらぼうにそう褒めてくれた。 大人の人に認められたみたいで嬉しかった事をよく覚えている。 幸いにも作詞の仕事は自分に向いていた。 もとより本を読むのが好きだったからというのもあるのかもしれない。 だって、本の中だけは僕は誰にでもなれるし自由だから。本は僕にとっての現実逃避だった。 『シンちゃん。またこうやってシンちゃんと話せるようになってママとっても嬉しいわ』 中学時代、思春期になり、大人の体になったあたりから僕は男女の関係がどういうものなのか知った。 それからと言うもの、今までうまくいっていた母さんとの関係も少しギクシャクしていく。 頭では母さんは大丈夫だと理解していても、世間的に母親から息子への性的な接触は珍しい事ではない。 だから僕は母さんを自然と避けるようになって、本を読む事へと逃げていったんだ。 同様にあまり好きではない勉強をするようになったのも、この頃からだと思う。 だって勉強をしていれば部屋に篭れるし、女性である母さんと向き合わなくていいから。 『ふふっ、こうやってシンちゃんとまた一緒に、同じテーブルでご飯食べられるなんて夢みたい』 あくあと出会った事で、俯いて本を読む事よりも顔を上げるようになった。 そうして久しぶりに見た母さんの目が潤んでいたのを見た時、取り返しのつかない事をしてしまったと気付かされたんだ。 女の子を笑顔にしたい。そう言っていたあくあに手を貸すって言ってた僕が何をやっているんだろう。女の子を笑顔にするどころか、こんなにも身近な人を泣かせてしまっていた自分の愚かさに腹が立った。 失った時間は戻らない。それから僕は、ちゃんと母さんとも向き合うようになっていったんだ。 そして、僕を変えたあの日がやってくる。 『今と違って、あの時の俺には何にもなかったんだよ。そう、最初から何にもなくって、どうして自分は生きているんだろう。なんで生まれてきたんだろうって思ってた。希望も目標もなくって、ただ生きているだけ、生かされているだけの人生。俺は一人薄暗い部屋の中で、あぁ、早く終わってくれないかなってそんなことばかりを考えていた』 とあがあくあに自分の秘密を打ち明けようとした時、あくあが言った言葉に衝撃を受けた。 僕と同じじゃないか……。 何もなくて、なんで生まれてきたんだろうって、希望も何もなくて……ああ、それなのに、お前はそんな素振りも一切見せずに、あんなにも輝いていたのか。自らの未来さえも諦めて、ただ現状に流されてるだけの僕と違って、君は本に出てくる主人公のように、いや1人の人間として、何も見えないこの先を勇気を出して走り出したんだと気付かされた。 僕も、君を真似れば、君のようになれるだろうか? そんな浅はかな僕の子供じみた考えをぶち壊したのもあくあだったな。 『この世界でアイドルをやろうと思ったのも、何かに挑戦しようと思ったのも、お前が応援してくれたから、俺だってやってやろうって思ったんだ! 何もできない? 嘘つけよ。お前はもう既に俺を、白銀あくあの事を救ってるんだよ! いいか黛! 俺がお前のヒーローなら、お前は俺のヒーローなんだよ!!』 だからこそ、あの時、病院で僕を奮い立たせたこの言葉は衝撃的だった。 強張っていた体がゆっくりと緩んでいく。あの時の言葉がまた僕に勇気を与えてくれる。 気がつけば、僕は椅子に座って俯いているあくあの目の前に立っていた。 『だから……だから、お前はお前だけのヒーローを目指せよ!! 白銀あくあじゃない、黛慎太郎にしかなれないヒーローを目指せばいいじゃないか!!』 あくあ、君は知らないかもしれないけど、君の言葉で救われた人は僕やとあだけじゃない。 今日きっとここに来てる人たちだって、きっと君に何かしらを救われてきたんだ。 そんな人達に、情けない姿の白銀あくあを見せるわけにはいかない。 俺達には幾ら情けない姿を見せてもいいが、ステージに立つあくあには誰しもが憧れた白銀あくあでいて欲しいと思う。とあもそう思ったから誰よりも早く走り出したんだ。 「あくあ……この歌声が聴こえてるか? ステージの上で今、とあが頑張ってる」 君が復活するって、とあはきっと誰よりも信じてるから。 「僕も今からそこに行くよ」 全ては君に繋ぐために。 信じてる。そんな言葉を言わなくても、わかっているだろ? 「だからそこで僕の姿を見ていてくれ」 だって僕は君のヒーローなんだろう? 僕の知っているヒーローはいつだって、その大きな背中で誰よりも先頭を走っていた。 でもずっと先頭を走り続けることは難しい。自転車競技でもチームメイトがいて、先頭を交代する事でチームでゴールを目指すんだ。だから今度は僕が先頭に立つ。 「あとは僕に任せろ」 僕はとあにそう言ってから所定の位置へと向かう。 心は思ったよりも落ち着いていた。でもその奥では熱い何かが燃えていた。 「僕が時間を稼ぐから、とあは後ろで休んでくれ」 とあを照らしていたスポットライトの光が落ちる。 もう一歩も引けない。ここからは僕1人の時間だ。 「さぁ、ここからは黛慎太郎の時間だ」 僕はそっとピアノの鍵盤へと手を置く。 stay hereのソロピアノアレンジ。ゆったりとした曲があっている僕のために、ピアノの弾けるあくあがアレンジしてくれた。 「僕は君に何度も酷いことをした。だから変わらなきゃいけないって思ったんだ」 ステージに上がる時、チラリと母さんの姿が見えた。 まだ登場しただけなのに、母さんはもう感極まっているのか、今にも泣きそうに見える。 「君の代わりなんて、世界のどこを探したっていない。だから僕から離れないで」 本来のこの曲の意図とは違うのかもしれないけど、僕はまだ女の人の事が好きになった経験がない。 だから僕は、母さんとの事を考えてこの曲を歌う。 「間違って、悔やんで、また間違った行動をする。そうして僕は君の時間を奪ってしまった。僕は君がどれだけ僕のことを考えてくれていたのかをわかっていなかったんだ」 久しぶりに一緒のテーブルで食事をした時の母さんの顔は、僕が知っていた頃よりもほんの少しだけ老けて見えた。 どれくらいの時間を無駄にしてしまったのだろう。いくら悔やんでも時が戻ることはない。 「僕はもう終わりだよ。君がそばにいてくれないなんて考えたくもない。僕は君に何度も酷いことをした。だから変わらなきゃいけないって思ったんだ。君の代わりなんて、世界のどこを探したっていない。だから僕から離れないで。僕は君に取り返しのつかない事をしたかもしれない。だから謝らなきゃいけないって思った。だって、君の代わりなんて、世界のどこを探したっていない。だから僕を待っていて!」 泣いてる母さんを抱きしめた時、びっくりした。 もう僕の体の方が母さんよりも大きくて、母さんはこんなに小さな体で僕を守ってくれていたのだと気付かされる。 「やっと君を捕まえることができた。この手で君に触ってもいいだろうか? 君のおかげで俺は愛に気付かされた」 家族を、僕を守ろうとした母さんの母としての無償の愛。それを蔑ろにしてきた。 「俺は君のことを信じることができなかったんだ。今までの関係を崩したくないから怖くて一歩を踏み出せなかった」 そんな母さんの事を同じ女性だからと言って信じられなかった。 「君は俺のせいで前を進むことをやめてしまった。1人取り残された君をみて俺はこのままじゃダメだって思ったんだ。だって君には俺が必要だろ? だからベイビー、俺のそばにいてくれ」 そうやって僕は線を引いていたんだ。 母さんだけじゃない。他の女性に対しても。 僕は観客席の方へと視線を向ける。ファンのみんなが僕の歌に合わせて、手に持った緑色のペンライトをゆっくりと揺らしていた。 「俺は君に何度も酷いことをした。だから変わらなきゃいけないって思った。君の代わりなんて、世界のどこを探したっていない。だから俺から離れないで。俺は君に取り返しのつかない事をしたかもしれない。だから謝らなきゃいけないって思った。だって、君の代わりなんて、世界のどこを探したっていない」 あくあのおかげで仲良くなったクラスメイトの女の子たちはみんな優しくて、仕事で関わった女の人達も僕が先入観で思い込まされていた女性たちとは大きく違った。 母さんにしてしまったように、あのままなら僕は他の女性に対しても失礼な事をしていたかもしれない。 そんな僕を正しく女性へと向き合わせてくれたのは君だ。 世界を変えるといったあくあは気がついているだろうか。 今まさに君が初めて変えた男子がこうやって大勢の女性の前で歌っている。 「だからそこで待っていて、俺が君を迎えに行くから!!」 最後まで歌い切ると、周りの女性たちから大歓声が巻き起こった。 僕は立ち上がるとステージの前まで行って、静かに曲を聞いてくれた事に対してゆっくりとお辞儀をする。 「みなさん、こんばんは」 僕が喋りかけるなんて思ってなかったのか観客席がどよめく。 わかるよ。だって自分でもこんな事するなんて思ってもいなかったんだから。 同様に今ごろ後ろでも何人かが慌てているのかもしれないな。 はは、僕がアドリブを言うなんて、きっとあくあのせいだよ。 「「「「「「「「「「こんばんはー」」」」」」」」」」 一呼吸おいて、ファンのみんなから挨拶が返ってきた。 それがまた嬉しくなる。 挨拶はいいものだって言っていたあくあの気持ちがわかるよ。 「今日は来てくれてありがとう。みんなこの日のために仮装してくれたんだね。ありがとう。でも、薄着の人は寒くないですか? 風邪を引いたりしないようにみんな気をつけてね」 僕は観客席に向かって微笑む。 「黛君のスマイルに全私が為す術もなくやられた件について」 「ちょっと待って、今日の黛君どうしたの?」 「わ、わ! 仮装だけど男の子に服装褒められたの初めて……」 「もう私、このナース服脱がない」 「お前医者だろ、ややこしくなるからやめろ!」 「ベリルの男子たちを悩殺するためにちょっとだけえっちな衣装を着てきた私、無事やり返される」 「これがパターン4、優しさ全振りの黛君か……」 「そりゃ4選んだやつ死ぬわ」 「とあちゃんで死んで、マユシン君でも死ぬ私」 「あと何回死ねばいいんだ」 「リアルでゾンビばっかりじゃねーか」 本当に今でも信じられない気分だ。 こうやって普通に女の子達と話せるなんて、乙女咲に入学した時の僕からは考えられない。 「ところで僕のこの衣装はどうかな? 今日のこの日のために、あくあのついでにジョンさんがみんなの分もデザインしてくれたんだ」 せっかくだからと、僕はゆっくりとターンして全身を見せつける。 この衣装は牧師風のエクソシストをイメージしてあつらえてくれた衣装だ。 「やばい! 普通にかっこいい!!」 「文化祭の時から、黛君の衣装が私を殺しにきてる件について」 「ここにゾンビいます! 除霊してください!」 「こっちにゴーストいます! 除霊してください!!」 「除霊されたがる奴が多すぎだろ」 「黛君に除霊されるなら死んでもいい……」 「命懸けのやつ多すぎて笑った」 「死ぬな。まだ始まったばかりだぞ」 「朗報、始まってまだ30分も経ってない」 「嘘でしょ!?」 「もう一生分を超えた先を味わってる」 僕は観客席でファンの人達がざわめいている間に、マイクの音を切ってピンマイクを使ってモジャさんに喋りかける。 「モジャさん、次のMCの後、あの曲、行きます」 『黛、テメェ……まだあの曲は……!?』 直前まで準備していたとあが作ってくれた曲がある。 スローテンポな曲が得意な僕にとって、明るくて元気なこの曲を1人で歌いきるのは難しかった。 100%のものを提供できないのなら、違う曲にした方がいい。 変更になったプログラムを見た時、悔しくて本番直前まで何度も何度も練習した。 「モジャさん……僕はもう昨日の黛慎太郎じゃない。今日の黛慎太郎を信じてください」 この前まで無理だった事が今日も無理だとは限らない。 僕だって成長している。やるしかないと思った。 『わかったわ。黛君、君の思った通りにやりなさい。責任は私が取るから』 回線に天鳥社長が割り込んでくる。 「ありがとうございます天鳥社長」 『ふふっ、それが私の役目なのだから、貴方達はそんなことを気にしなくていいのよ。それにね……あくあ君が言ってたもの。黛慎太郎はやるって言ったら絶対にやる男だから信じて欲しいって』 喉の奥が熱くなった。そうやって君はいつだって僕に道を繋いでくれる。だから今度は、僕が君に道を繋ぐ番だ。 『こうなったら俺も腹を括るぜ! 黛、テメェの好きなようにやれ!! ダメでもこっちでなんとかするから、テメェの思ったようにやりやがれ!!』 「はい……ありがとうございます。天鳥社長、モジャさん」 僕は再びマイクの電源をONにする。 「さぁ、ハロウィンの夜はまだ始まったばかりだ! もっとみんなでこの夜を楽しもう!!」 「「「「「「「「「「わああああああああああああああああああ!!」」」」」」」」」」 歓声が鳴り止むのと同時に曲のイントロがステージに流れる。 光輝く未来へ。それがこの曲のタイトルだ。 「君はいつだって自由だ。その翼でどこまでも飛んでいく。誰も見た事もない景色へと。目の前は何も見えない。それでも君は迷う事なく歩いていくんだ。切り開いていく。世界すらも。Wow、Wow、Wow、Wow!」 僕は声を張り上げる。歌い出しの歌詞はあくあの事を考えて書いた。 「期待と重圧で押しつぶされそうだった。逃げ出したくてもそんな勇気すらもない。諦める理由だけをずっと考えて生きてきた。でも今は向き合う事だけを考えている」 曲が自分の人生と重なる。今までの自分に別れを告げるために書いた歌詞だ。 「僕は自由なんだ。どこにだって好きなところに飛んでいける。誰も見た事のない景色へと。目の前は何も見えない。それでも僕は迷う事なく歩いていくんだ。切り開いていく。世界すらも」 全てを諦めていた。何もせずに現状を受け入れようとしていたんだ。 それがどれだけ愚かだった事かも知らずにただ流されるだけの人生。それが僕だった。 「どこにだっていける。だって僕は自由だろう? 迷う必要なんてない。まだ見た事ない景色が僕を待っている。突き進め。未来へと。Wow、Wow、Wow、Wow!」 それでも立ち上がる事の、頑張る事の素晴らしさを教えてくれたのは君だ。 新しい事にチャレンジする事はとても新鮮で、それで得られたものは決して本を読んでいるだけでは得られないものばかりだった。 「もう誰かのせいにして生きたくなんてないんだ。何かのせいにして諦める事なんて何一つない。君の背中はいつだってそれを教えてくれた。僕が馬鹿だって事、君が気づかせてくれたんだ」 あぁ、そうだよ。僕は馬鹿なんだ。 頭のいい振りをして全てを諦めてただけの子供、それが僕、黛慎太郎だったんだよ。 「何も見えない今が楽しくて仕方がない。明日の道は自分で切り開いていく!」 情けなくたっていい。それでも前に進む事の楽しさを君が教えてくれた。 「僕達は自由なんだ。どこにだって好きなところに飛んでいける。誰も見た事のない景色へと。目の前は何も見えない。それでも僕達は迷う事なく歩いていくんだ。切り開いていく。世界すらも」 この道はどこに続いているのだろう? ここから先はどうなっているのかわからない。 それでもいいじゃないか。 たった一度きりの人生、僕は本に描かれている事以上の人生を味わうんだ。 「どこにだっていける。だって僕達は自由だろう? 迷う必要なんてない。まだ見た事ない景色が僕達を待っている。突き進め。未来へと」 僕は観客席に向かって手をあげると、大きく体を左右に振らせた。 ここから先は今日来てくれた人、テレビの前で見てくれている人、ファンの人達の事を想って書いた歌詞だから。 「これが正解かどうかなんてわからない。もしかしたら間違ってる事をしているのかもしれない。だからと言って諦める事なんてもうできない。みんなを笑顔にするって君が言ったあの日から」 ほら! 俯いてないで顔を上げろよ親友!! 「僕の笑顔を君達に届けたい。この気持ちを伝えたいんだ。そのために僕は手を伸ばし続ける。どこにだっていける。だって君と僕は自由だろう? 一緒に行こう、同じ未来へと」 観客席にいるファンの人達の、みんなの笑顔を見てくれ!! 僕が笑顔にしたんだ。みんながこの曲を聴いて楽しんでくれている。 「みんな自由なんだ。どこにだって好きなところに飛んでいける。誰も見た事のない景色へと。目の前は何も見えないかもしれない。それでも僕達と一緒に歩いていこう。切り開いていく。世界すらも」 そしてみんなが君の事を待っている。 僕も、とあも、天我先輩も、天鳥社長も、モジャさんも、みんな、みんな君の事を待っているんだ。 だからもう一度立ち上がってくれよ。僕の……いや、僕達みんなのヒーロー、白銀あくあ!! 「どこにだっていける。だって僕達は自由だろう? もう迷う必要なんてない! まだ見た事ない景色にみんなを連れていく。ゆっくりでもいい。明日に向かって」 今まで声量が足りなくて最後はいつも尻すぼみになってたけど、最後まで声を張り続けた。 これが今の僕にできる全力を見せつけたつもりだけど、それでもまだ足りないのだと思う。 足りない分は気持ちを乗せたつもりだ。 君の事、とあや天我先輩の事、支えてくれるスタッフのみんなの事、母さんの事、そして……目の前のお客さん達の事。どうだ、あくあ、僕はみんなを笑顔にできたか? その答えが大歓声となって返ってくる。 「最後、私達に向けて歌ってない!?」 「最初の辺はあくあ君の事だよね」 「これって、黛君作詞だよね?」 「黛君って黒蝶家に連なるお家だっけ」 「多分色々とあるんだろうね」 「私がマユシン君を守る……!」 「これは黛慎太郎君を守り隊が結成される予感」 「なんか知らないけど泣いた」 「あんた、とあちゃんの時から泣いてるじゃん……」 「つまりずっと泣いてる。私も泣いてる」 「とりあえず全てが尊い」 「てぇてぇ、こーれ、私は最後までずっとこれ言ってる気がします」 僕はもう一度観客席に向かって大きなお辞儀する。 きっと最後まで歌い切れたのは、みんなが手拍子をとってくれたり心の中で応援してくれたからだ。 1人だけじゃない、僕だけじゃない。ファンやスタッフとみんなで一つの物を作っていく。 ライブのステージはそういうものだって、あくあが教えてくれた。 あぁ、ありがとう、あくあ。君のおかげで、今日もまた見た事のない新しい景色が見れたよ。 だから早くこっちにこいよ。ここから見える景色は、ファンの人達の笑顔はいつだって最高だぞ。 『後輩、我もそちらに行くぞ!!』 インカムから天我先輩の声が聞こえる。 天井へと向けられるスポットライト。 空から両手を広げた天我先輩が降りてくる。 しかし今日の天我先輩は堕天使ではない。狼男をイメージした衣装とヘアスタイリングをしていた。 『またせたな、お前たち! スーパーテンガタイムの時間だ!』 ************************************************ 黛もちゃんと主人公。 そんなわけで、今日も今日とて暗い展開になんてさせるわけないよね。 だってハロウィンライブなんだから。楽しくてアゲアゲでいかないとね! 黛と同じで、この話でいいのだろうかどうだろうかと考える事はいっぱいあります。 それでも投稿するのはやはり楽しんでくれる人がいるかもしれないと思うからです。 次回は天我先輩の回です。 あああああああ叶うなら毎日更新したい、特にここらへんんんんん!! Twitterアカウントです。作品に関すること呟いたり投票したりしてます。 https://mobile.twitter.com/yuuritohoney fantia、fanboxにて本編ではやらなかったようなお話をこちらのサイトにて無料で公開しています。 ・那月生徒会長視点での文化祭 ・らぴす視点の、あくあが引っ越した後の日常 ・スターズ編後の姐さん視点の日常回 ・森川視点の日常回 ・鞘無インコが配信中に、配信外のシロやたまとプレーするエピソード ・あくあ、とあ、黛、天我のバーベキュー回(ヘブンズソード撮影中) 上のサイトは挿絵あり、下のサイトは挿絵なしです。 https://fantia.jp/yuuritohoney https://www.fanbox.cc/@yuuritohoney 天我アキラ、天を我の物にすると書いて天我。 我の母親はあまり体が強い方ではなかった。 そんな母に代わって幼い時に我を育ててくれたのは、農家をやっていたお婆ちゃんである。 『アキ君はほんと頭がいいわねぇ』 小学生の頃、我が満点のテストを見せると、お婆ちゃんはそのシワシワな手で頭を撫でてくれた。 我はその時のお婆ちゃんの笑顔と温かい手が好きだった事をよく覚えている。 だから我は勉強を頑張った。勉強するのは嫌いじゃなかったしな。 お婆ちゃんはそんな我に、いつも美味しいご飯を作ってくれた。 『アキラ君は本当にお婆ちゃんの事が好きなのね』 幼馴染で近所のお姉さんだった春香ねえともその頃からの付き合いである。 この頃になると母さんも体調が良くなってきて家にいる事が多くなった。 あぁ、なんて楽しいんだろう。 春香ねえが我に結婚を告げるその時までは、我にとっては幸せな思い出しかなかった。 『アキラ、東京は怖いところだって聞くけど、本当に1人で大丈夫? やっぱりお母さんも一緒に……』 『問題ない。1人で大丈夫だ』 心配してくれる母に対して、我はぶっきらぼうに答える。 別に母が嫌いとかいうわけではなかったが、体の弱い母を東京に連れて行くのはどうかと思ったからあえて突き放したのだ。 それに加え、春香ねえとの事で当時の我はジャックナイフのように鋭利だったからな。 東京の大学に進学を決めた時も、反抗期に酔っていた我は家族に内緒で受験した。 『アキ君、辛かったらいつでも戻ってきなさい』 『お婆ちゃん……』 見送りの時、お婆ちゃんは目にうっすらと涙を浮かべていた。 その顔を見て、胸が苦しくなった事をよく覚えている。 最近は腰が痛いと良く言ってたし、もうお婆ちゃんも歳だからそう長くないのかもしれないと、母さんから聞かされていた。もしかしたら……お婆ちゃんとはこれが最後かもしれない。 当時はそんな不吉な事を考えてしまった。 そして我が上京してから2年、お婆ちゃんは……。 「きゃああああああああ! シン様かっこいいいいいいいいいい!」 今、我の目の前で黛のステージに熱狂していた。 「シン様は、死んだおじいちゃんにそっくりでハンサムねえええ」 「お婆ちゃん、うちにお爺ちゃんなんていないわよ!」 我のお婆ちゃん、めちゃくちゃ元気だった。 お婆ちゃんはすぐにペンライトを切り替えられるように、全員分のペンライトを2本ずつ腰に装着した自作のベルトにホルダーをつけてぶら下げている。って、あれよく見たら魔改造したポイズンチャリスのベルトじゃ……。 座席に置いたバッグの中には全員分の団扇まで用意してあるし、あ、あれ? 腰は? 寿命は? 確かに母から送られてきた手紙には、お婆ちゃん最近元気になったのよと書かれていたが、元気になるとかそういうレベルじゃないような気がする。 なんか肌もテカテカしてるし、皺も心なしか減っているし、よく見たら隣の母も健康そうだし……。ううむ、細かい事を考えるのはやめとこう。 「春香ちゃん、大丈夫? 気分が悪くなったら言ってね」 「あ……だ、大丈夫です。夢子さん……」 視力2.5を超える我が目を凝らすと、母さんの隣には元気そうな春香ねえの姿があった。 春香ねえ……。春香ねえは今、DVの旦那さんと離婚して我の実家で心のケアをしている。 お医者さんや母から話を聞く限り、最初の頃よりもだいぶ明るくなったと聞いた。 あの頃の春香ねえの笑顔が見たい。そう思った我は、今日のライブ、思い切って春香ねえを誘ってみた。 『春香ねえ、ハロウィンのステージを見に来てみないか? 母やお婆ちゃんも一緒だし、途中で辛くなったら退席しても大丈夫だから』 春香ねえは新曲を披露する黛のステージをジッと見つめていた。 ファンのみんなが嬉しそうな顔、楽しそうな笑顔、喜んだ表情を見せる中、春香ねえだけが笑顔じゃない。 それでも心なしか体を少しだけ揺らせているような気がする。 きっと春香ねえも頑張っているんだ。 みんなと同じように楽しみたい。そう思ったから我の誘いにも二つ返事で応えてくれた。 あと少し、ほんの少し、きっかけがあれば、どうにかなりそうな気がする。 『天我先輩……俺、俺……』 バックヤードで顔を青ざめた白銀の手を取った時、白銀は今にも泣き出しそうな顔をしていた。 白銀に何があったのかはわからない。ただ、白銀の顔を見て、春香ねえの顔が重なったんだ。 『白銀、一旦座って深呼吸しろ。ステージの事は心配しなくていい。みんなでどうにかする』 猫山がすぐに動き出したおかげで、我は少し冷静になれた。 はっきりいって白銀がそうなってしまった事の原因がわからない以上、我も周りの人間もどうする事もできない。 冷たいように聞こえるかもしれないが、我はこのステージ中に白銀が復帰できない最悪のパターンを考えた。 「天我さん、準備できました!」 「感謝する。あとは我に任せよ」 今の我にできる事は、白銀のやりたがっていたこのステージを最後まで無事やり遂げる事だけだ。 きっとファンのみんなもステージが進めばそのうち異変に気がつくだろう。 だからこそ、このワンダーランドのような夢の時間を少しでも長く楽しんで欲しい。 ファンのみんなを悲しませたくはない。白銀のその気持ちに応えるためにも、1分でも1秒でも、ファンの人たちを長く楽しませる。そのために我らはステージの上で最高のパフォーマンスをするだけだ。 「後輩、我もそちらに行くぞ!!」 スポットライトが天井へと向けられる。 「またせたな、お前たち! スーパーテンガタイムの時間だ!」 狼男をイメージした格好をしている我は、天井から吊り下げられたワイヤーを使ってジャンプするようにステージに舞い降りた。 スターズでは狼とは忌避される存在だが、この国に限って言えばそうではない。 古い書物にも、この国の王が道に迷った時に正しい道へと案内した神聖な生き物として書かれている。 「さぁ、我のショータイムを楽しむといい!」 モジャさんや猫山と3人で作曲したドライバーのBGM。それをこの日のためにメドレーリミックスしたものがステージに流れる。 「ぎゃあああああああああああ!」 「ヘブンズソードきたあああああああああ!」 「お母さんが言っていた! 天我先輩ならやるって!!」 「天剣! 天剣! 天剣! 天剣!」 「神代! 神代! 神代! 神代!」 「ポイズンチャリスの曲だああああああ!」 「お前らヘブンズソード好きすぎだろ……まぁ、私も好きなんだけど、天剣!」 ヘブンズソードがきっかけとなって、いや、白銀が見せるかっこいいアクションシーンを見て、我もやってみたいと思った。ちゃんとした肉体作りから始めて、プロの人からも指導を受ける日々、今日はそれをファンのみんなにお披露目する日でもある。 会場に現れた魔女の衣装に身を包んだ女性たち、我は派手なアクションでそれを薙ぎ倒していく。 ちなみに魔女の衣装を着ている人達はチジョー役で出演してくれている人達だ。 彼女たちは阿吽の呼吸で投げられたり倒されたりするプロなので、我がまだまだ甘い部分も彼女たちの派手なリアクションでカッコよく見せてくれる。 それでも今の我ができる最高のアクションで、かっこいい天我アキラの殺陣を演じ切った。 「こーれどうみても中身チジョーです」 「間違いないね、左にいた2人は2話と5話に出てた奴」 「魔女さんの首を噛み切るような素振りのシーンやばすぎでしょ」 「ちょっと待って、いくら払えば天我先輩に噛み付いてもらえるんです?」 「無自覚にエロいシーン入れてくるベリルは最高だぜ!」 「アキ君かっこいいいいいいいいいいいいい! 死んだおじいちゃんにそっくりよおおおお!」 「ていうかあの尻尾動いてない!? どういう技術!?」 「もふりたい、あの尻尾」 「はわわわわわ、天我君のお耳さんかわいいよおおおお」 アクションシーンは好評だった。 そしてここからはドラマパートである。 魔女を蹴散らした先に倒れている赤頭巾の少女を見つけた我は声をかける。 「大丈夫か?」 「は、はい……」 魔女に襲われていた赤頭巾の少女役を務めるのは、ヘブンズソードの南カナ役でお馴染みの少女である。 「幼子よ、こんな夜道に1人で外を出歩くのは危険だぞ」 「ごめんなさい。でも……お婆ちゃんが」 聞くところの話によると、少女は山奥で1人暮らすお婆ちゃんに魔法の薬を届けにいく最中だったらしい。 魔女たちは少女の持つ魔法の薬が欲しくて、赤頭巾の少女を襲ったのだ。 「仕方ない。赤頭巾の少女よ、これも何かの縁だ。我は旅の途中だが、其方をお婆ちゃんのところまで送り届けてやろう」 そんなわけで、我と赤頭巾の少女の短い旅が始まる。 今にも崩れ落ちそうな吊り橋を渡るシーンや、少女を背中に乗せて崖を登るシーンなど、ハラハラするようなシーンに観客席も大きな声をあげて楽しんでいた。 「危ない!」 「きゃあ!」 「天我くんがんばれ……!」 「あー、みてるこっちがドキドキする」 「赤頭巾ちゃんもがんばれー!!」 「赤頭巾ちゃん、カナちゃん役の子じゃん!」 「わわわわ、これは流石に予想外」 「朗報、文化祭で劇を生で見れなかった私、今めちゃくちゃ感動してる」 時折、休憩するシーンなどを挟み、赤頭巾の少女と会話を交わして親睦を深めていく。 「オオカミさん! あれがお婆ちゃんのお家です!!」 足を挫いて歩けなくなった赤頭巾の少女を肩車する我らの目の前に、セットで作られた小さな家が見える。 しかしそこで再び魔女たちが我らの行手を邪魔してきた。 最初と同じように再び我と魔女のアクションシーンが始まる。しかし、それも途中までだ。 我が魔女に組み伏せられた事で赤頭巾の少女は一転してピンチになる。 「オオカミさんに意地悪しないで!」 赤頭巾の少女は観客席を見上げて手をかざす。 「お願い、オオカミさんを助けるために、みんな力を貸して! みんなの持っている赤い月の力を貸してほしいの!!」 赤い月の光、こんな言葉でわかるのかと思ったが、みんな一斉に我のイメージカラーである赤いペンライトを取り出して、一心不乱にペンライトを振り始める。すごいな……。 大丈夫、ファンの人ならすぐに察するからって本郷監督も言っていたが、まさにその通りだった。 「みんな、ありがとう! 悪い魔女さんは、オオカミさんから離れろー!!」 一言で言うと謎パワーである。赤頭巾ちゃんから放たれた謎の大きな赤い光が、我の周りに居た魔女たちをかき消した。そうやって魔女を排した我らはお婆ちゃんの部屋へと入る。 「お婆ちゃん、大丈夫!? これ、お婆ちゃんがよくなるかもって聞いて、魔法のお薬を持ってきたの!」 「ありがとう。これできっと私もよくなるわ」 魔法の薬で体調を戻したお婆ちゃん。 物語はハッピーエンドで締め括られる。 でもそれは、我と赤頭巾の短い旅の終わりを告げるハッピーエンドでもあった。 「オオカミさん、行っちゃヤダ!」 色々な事を一緒に乗り越え、親睦を深めた赤頭巾の少女。 離れ難いと思うのは当然のことだろう。 赤頭巾の少女は涙目で我に抱きつく。 「気持ちわかるわ……」 「私も赤頭巾ちゃんなら絶対に天我君と離れたくないもん」 「やっぱり女の子は小さくてもメスの本能で良い男が誰かってわかってる」 「あぁ、お婆ちゃんは助かったけど、この2人の旅はこれで終わりなんだ」 「アキ君、お婆ちゃんを置いていかないで!!」 「うう、せっかくのハッピーエンドなのに、最後お別れが待ってるのは辛いよ〜」 「でも仕方ないよ。赤頭巾ちゃんは赤頭巾ちゃんの、オオカミさんにはオオカミさんのする事があるんだから」 「いつかは4人もこうやって離れていくのかな……」 「ちょっと待ってよ縁起でもない!」 「いや、でも、今までとあちゃんも、黛君も、天我先輩もあくあ君についてくるだけって感じだったけど、今日のステージ見てたらなんかさ……」 「やめて、悲しくなる」 「待って、この4人が好きなのにそんなこと言わないで」 我は赤頭巾の少女と視線を合わせるようにしゃがみ込むと、フードをとって頭を優しく撫でた。 そして、少女の目についた涙の粒をそっと掬い取る。 「赤頭巾の少女よ。泣くでない。たとえ遠くに離れたとしても、我らはこのどこまでも広がる満天の星空の下で共にある。だから悲しくなった時、寂しくなった時は顔を上げろ。そうすれば我は、いつだって其方の隣にあるから」 ステージの両端にスポットライトが当たる。 そこにはピアノを弾く黛の姿と、ドラムを前に笑顔を見せる猫山の姿が照らされた。 美しく軽快なリズムのピアノサウンド。 ただひたすらに心地良く、それでいて疲れた心を癒し、澱んだ心を綺麗に洗い流してくれるイントロ。 聞いた人全てを明るく、心を軽くさせてくれるような曲だ。 「君は光だから、月のない夜空に一際輝く道標だから。そんな君の周りで輝いてみたいと思った」 我は衣装の中に隠していたマイクを手に取ると、赤頭巾の少女と視線を交わしたまま歌い始める。 旅の途中、いつだって明るく前を歩く赤頭巾の少女の事を思って歌った曲だ。 でもこの歌詞を書くとき、我は遠く離れて暮らすお婆ちゃんや母、春香ねえの事、白銀の事、猫山の事、黛の事、支えてくれる天鳥社長や本郷監督、モジャさんやノブさん、スタッフのみんな、ファンの人達の事、そして自分の事、色々な想いや、様々な願いをこの中に込めた。 「君は光だから、月のない夜空に一際輝く道標だから。光の届かない深い場所さえも君は明るく照らしてくれる」 春香ねえのことがきっかけで、一時期は自分で歌うことが出来なかった。 それでもギターは手放せなくて、歌えもしない曲ばかりを作るだけの日々が続いていく。 白銀……お前と出会った事で、そんな我は救われたんだ。 だから顔を上げて今の我のこの姿を見て欲しい。 もう2度と誰かの前でこうやって歌えるなんて思ってもいなかった。 それがどうだ! 我は今まさに、多くのファンを前にして歌っている! 「弱って翳る時もあれば、雲に遮られる日があってもいい。そんな日があっても誰も君を責めたりなんてしない」 ヘブンズソードの撮影の時、猫山との会話を黛と2人で聞いた。 あの時、白銀が猫山を救った言葉は、我の心にも響いたんだよ。 そしてきっとその言葉は、隣にいた黛にも影響を与えたのだと思う。 だからこそ白銀、お前が弱っているのなら、何かに挫けそうになっているのなら、今度は我が後ろから支える。 「だってこの真っ暗な世界で、君は誰よりも輝き続けているのだから」 我は立ち上がると空に向かって顔を見上げる。 なぁ、後輩よ、我の名前を覚えているか? 我の名前は天我アキラ、天を我のものとすると書いて天我だ。 「君は光だから、月のない夜空に一際輝く道標だから。君とならどこまでだっていける気がする」 都会の中心、それも渋谷のスクランブル交差点のど真ん中で、こんな奇跡的な事はあるだろうか? 我に釣られてみんなが空を見上げる。そしてびっくりして手のひらで口元を覆い隠した。 「夜空が暗くなるほど君はますます輝いていく。そんな君の周りでみんなが輝きを増していくんだ」 満天の星空、輝く星々が我らへと降り注いでいた。 星は一つじゃない。星の数だけ人生があると言うけど、まさにその通りだなと思った。 誰しもの人生が輝いている。そう教えてくれたのは後輩、お前だろ! 「弱って翳る時もあれば、雲に遮られる日があってもいい。そんな日があっても誰も君を責めたりなんてしない」 だから空を見ろ、この見事な満天の夜空を!! 見たか後輩! 我はどんな曇り空すらも晴らしてみせるぞ! お前の事も、春香ねえの事も全部、全部受け止めてみせる。 なぜなら我はお前の、白銀あくあにとって最高にかっこいい先輩なのだから! 「だってこの真っ暗な世界で、君は1人輝き続けていたのだから」 春香ねえの顔を見たら、目に涙をいっぱい溜めていた。 そして次の瞬間、口元を押さえていた手を広げたら、その下の口元は笑っていた。 春香ねえだけじゃない。泣いていたファンの人たちもみんなが笑顔を見せている。 「君と出会えた奇跡に感謝する」 ピアノを弾く黛と目を合わせて微笑みを交わす。 「君と出会えたこの運命にありがとう」 ドラムを叩く猫山と視線を交わして笑顔を見せ合う。 「君は光だから、月のない夜空に一際輝く道標だから。あぁ、なんて素晴らしい景色だろう」 ふっ……我もやっぱりまだまだ若輩者だな。 さっきは冷静になって現実的だのなんだと言っていたが、そんなのはただの誤魔化しでしかない。 白銀……我は、お前と一緒にこのステージに立ちたいよ。 顔を上げて、目を見開いて、この我の前に広がる観客席を見てくれ!! 「君が照らした世界はこんなにも輝いている。君が照らした光でみんなが世界の美しさを知る」 観客席に瞬く無数のペンライトの光。みんなこの満天の星空に負けないようにペンライトを振っていた。 白色、紫色、緑色、赤色、水色、黄色……様々な色のペンライトの光がステージを美しく彩る。 確かに満天の夜空も美しいが、我はこっちの景色の方がいいと思った。 ペンライトの光は人工的なものかもしれないけど、その先に我は人の温もりのようなものが感じられたからだ。 全てを歌い終わり、割れんばかりの拍手が我らを包み込む。 「もうだめ……」 「なんか知らんけど涙が止まらない」 「3人とも成長しすぎでしょ」 「あー様抜きで、3人だけでこんなステージができるなんてずるい」 「この曲、もうどう解釈していいのかわからない」 「これってずっとみんな一緒ってこと?」 「それとも離れたとしても一緒ってこと?」 「もうどっちでもいい。だって4人は同じ星を見てるって事でしょ!」 「私はもうベリルを信じる」 「ここまできたら一蓮托生」 「ずっとついていく。あの日、あの時から私たちの選択は変わらない」 「ねぇ……あくあ君はどうして出ないの?」 「あくあ様がこんなに出ないなんて、なんかあったのかな?」 「ちょっと待って、嫌な予感がする」 「あくあくーん!」 「あくあさまー!!」 くっ……ここまでか。 ファンの人達もいつまで経っても出てこない白銀を不思議に思って、その名前をコールし始めた。 みんなが白銀の事を心配しているのだろう。不安げな声、心配そうな声、張り裂けそうな慟哭、色々な声が混じっていたが、その声はどれもが白銀の事を思っていた声に感じられた。 どうすればいい? どうするのが最善だ? 『天我君! とあちゃん! 黛君!』 インカムから天鳥社長の声が聞こえてきた。 『3人ともありがとう。もう大丈夫よ!』 瞬間、左右にいた黛と猫山の2人と視線が合う。 大丈夫、今更、何が大丈夫だなんて確認なんて事はしない。 その言葉だけで、我ら3人の心は夜の寒さを吹き飛ばすほど熱く燃えたぎり、高揚した体が武者震いしたのだ。 「俺の名前を呼ぶのは誰だ?」 思わず口角が上がりそうになる。 その声に、誰しもが息を呑む。 来るぞ! 我らだけじゃない。みんなが心の中で奴が来ると思った。 誰しも待ち望んだ、最強にて最高のアイドル! 白銀あくあのステージだ! ************************************************ 頼むよ主人公。 天我先輩の名前は、あっち由来に見せかけて、本人も言ってたこのセリフの意味合いの方が大きかったります。 これをこのシーンで言わしたいがために、この名前にしてました。色々と回収できてよかったです。 あとfantia、fanboxはちょっと遅れるかも。 ハロウィンイベントに集中したいので、それが終わってから2度更新になると思います。 Twitterアカウントです。作品に関すること呟いたり投票したりしてます。 https://mobile.twitter.com/yuuritohoney fantia、fanboxにて本編ではやらなかったようなお話をこちらのサイトにて無料で公開しています。 ・那月生徒会長視点での文化祭 ・らぴす視点の、あくあが引っ越した後の日常 ・スターズ編後の姐さん視点の日常回 ・森川視点の日常回 ・鞘無インコが配信中に、配信外のシロやたまとプレーするエピソード ・あくあ、とあ、黛、天我のバーベキュー回(ヘブンズソード撮影中) 上のサイトは挿絵あり、下のサイトは挿絵なしです。 https://fantia.jp/yuuritohoney https://www.fanbox.cc/@yuuritohoney 復活の白銀あくあ 動けない……。 心はここにあるのに、まるで心と体が切り離されたかのように、自分の体がいう事を聞かなくなった。 目の前に迫ったステージからは、俺たちを待ち望むファンの大歓声が聞こえてくる。 頼む! ファンが待ってるんだ!! 最高の仲間達と一緒に考えた最高のステージ。 どんなことをやったらファンのみんなが楽しんでくれるんだろう? こういうのやったら面白いんじゃない? みんなで意見を出し合った。 楽しみに、本当に楽しみにしていたハロウィンイベント。 それなのに、どうして俺はこんな事になっているんだろう? 気がついた時には、俺は椅子に座って項垂れていた。 どこか遠くで阿古さんやスタッフ達が慌ただしく動く音が聞こえる。 それとは別にステージの方からは歌声が聞こえてきた。 『たとえ君に何があったとしても、たとえ君が何かを抱えていたとしても、僕は全てを受け入れてみせる』 この歌声はとあか……。 今日のとあの歌声はすごく感情が乗っている気がする。 良い意味でも悪い意味でも、ライブでうまく歌おうとする癖があるとあが、こんなにも感情を揺らしているのは初めてかもしれない。 『あの夜の告白、君の答えを覚えてるかな? この分厚い壁をぶち破って、この手を取ってよ!』 あの日からとあは変わっていった。 前を向くようになったし、自分からどんどんと新しい事にチャレンジして俺達を驚かせる。きっとそれが本来のとあの性格だったのだろう。明るくなっていくとあを見て、俺は沢山の元気を貰った。 『いつだって君の言葉は僕の中にあるから! こんなところで挫けるなよ。強くなくたっていいから、情けない君だっていいから、たとえ前に進むのが辛くなったって、いつだって僕が隣にいる』 とあは強いな。 もし、俺がとあと同じ経験をしていたら、とあと同じように前に進めただろうか? トラウマを乗り越えて立ち上がるという事はそれほどまでに難しい。 だからこそトラウマを乗り越えたとあの歌声は力強かった。 深く深く沈んでいく俺の心がとあに掴まれて、ゆっくりと浮上していく。 『どこまでもずっと……』 永遠に続くと思っていた。 でも命はいつの日か終わる。 照明の光、観客席からの大歓声、大きなステージ、全てがあの時と重なった。 フラッシュバックされた過去の記憶。 あぁ、人はこんなにも呆気なく死ぬのかと思った。 そうか、これは俺のトラウマなんだな。 俺の中に残った前世の未練が呪いとなって、今の俺の体から自由を奪っていった。 「あくあ……この歌声が聴こえてるか? ステージの上で今、とあが頑張ってる」 あぁ、わかってるよ慎太郎。 とあの歌うbeautiful right? が聞こえる。 本当に、本当に上手くなったな、とあ。 「僕も今からそこに行くよ」 慎太郎……。 「だからそこで僕の姿を見ていてくれ」 今日のこの日のために、慎太郎も沢山の努力をしてきた。 新曲の一つに4人で歌う曲があるが、その曲にはダンスパートがある。 慎太郎はダンスが苦手なのに、みんなで踊ってみたいからと夜遅くまでスタジオで練習している姿を何度も見た。 俺だって慎太郎と一緒に踊りたい。とあと一緒に歌いたかった。 それなのに体が少しも動かない。 自分の事がどうしようもなく情けなくなった。 『これが正解かどうかなんてわからない。もしかしたら間違ってる事をしているのかもしれない。だからと言って諦める事なんてもうできない。みんなを笑顔にするって君が言ったあの日から』 慎太郎の力強い声が聞こえる。 下ばっか見てないで顔を上げろ! そう言われた気がした。 『僕の笑顔を君達に届けたい。この気持ちを伝えたいんだ。そのために僕は手を伸ばし続ける。どこにだっていける。だって君と僕は自由だろう? 一緒に行こう、同じ未来へと』 未来……自由……そうだ。今世の俺には未来がある。 前世で果たせなかった夢。それを叶えるために俺は努力してきたんだ。 俺は心の中でもがく。無駄かもしれないけど、それでもどうにかしたいんだという想いの方が勝る。 見苦しくてもいい。カッコ悪くてもいい。足掻く俺の心を今度は慎太郎の手が掴んだ。 とあと慎太郎、2人に両手を掴まれて俺はさらに上へと浮上していく。 『みんな自由なんだ。どこにだって好きなところに飛んでいける。誰も見た事のない景色へと。目の前は何も見えないかもしれない。それでも僕達と一緒に歩いていこう。切り開いていく。世界すらも』 2人に手を引っ張ってもらう日が来るなんて思ってもいなかった。 微かに俺の指先が動く。離れていた心と体が徐々に近づいていった。 『どこにだっていける。だって僕達は自由だろう? もう迷う必要なんてない! まだ見た事ない景色にみんなを連れていく。ゆっくりでもいい。明日に向かって』 そうだ。顔を上げろ白銀あくあ! 俺も、お前達と同じ景色が見たい!! 「やっとこっちを見たわね。このおたんこなす!」 俺はびっくりして目を見開く。 顔を上げた先に居たのは、まさかの小雛ゆかり先輩だった。 「ちょっとなんで私が見に来た日に限ってそうなるのよ! これじゃあ、私が疫病神みたいじゃない! はっ!? このままじゃ明日の新聞で、小雛ゆかりが見にきたせいでライブぶち壊しとかで記事が出て、ネットで大炎上するんじゃ……ちょっと、早く復活しなさい! 今すぐに!! 私のために!!」 はは……先輩、普通こういう時は優しい言葉とかかけてくれるんじゃないですか? でも逆に、小雛先輩らしいなと思った。それに先輩はネットで大炎上してもほくそ笑むタイプじゃないですか。 だから俺はわかってる。先輩はあえてそういうふうに言ってくれてるんだって。 先輩……小雛ゆかりとしての、自分自身に成り切る演技はまだまだなんですね。お陰で安心しました。 先輩だって完璧じゃないって知る事ができたから。 「大丈夫ですよ先輩、先輩はずっと炎上してますから、これ以上薪を焚べても火が大きくなるだけです」 「アヤナちゃん酷い!」 小雛先輩の隣を見るとアヤナが立っていた。 2人にはいいですともの流れから関係者席のチケットを渡してある。 どっちが気がついてくれたのかはわからない。もしかしたら両方が気がついてくれたのかもしれない。 どちらにせよ2人は俺の異変に気がついてここにきてくれたんだ。そう思うと嬉しくて微かに口元が動く。 「あくあ君!」 元気いっぱいの声で誰だかすぐにわかった。 「大丈夫!? お、お腹痛いなら私がおトイレについてあげてっても……」 「森川さん? 貴女は一体、何言ってるんですか?」 なぜかデレデレとした森川さんを、隣に居た桐花さんが冷えた視線で睨みつける。 「ヒェッ! な、なんでもありません。じょ、冗談ですって姐さん。はは……」 桐花さんは俺の方をジッと見つめると、柔らかな声で俺に喋りかけた。 「とあちゃんが、黛さんが、そして天我さんが、あくあさんのために今、ステージの上で頑張っています。それだけじゃない。スタッフのみなさんも、阿古さんも貴方の復活を願って頑張っている」 桐花さんはゆっくりとしゃがむと俺の握りしめた拳の上に自らの手を重ねる。 「みんな、みんな、貴方に救われてきた。私だってその1人です。貴方に何かを返したくて私はベリルの求人に応募しました。それなのに、こんな時、あくあさんに何もしてあげられないなんて……私は、私は一体貴方に何を返せるというのでしょう」 そんな事はない。という言葉が喉にひっかかって出なかった。 「裏でずっとあくあさんがどれだけ頑張ってるかをみてきて、だからこそ、だからこそなんです。あんなにもこのステージを楽しみにしてたじゃないですか! やりましょうよ! 私にできる事だったら何でもします。だから、だから、ステージの上で頑張るみんなのために、もう一度だけ立ち上がってみませんか? ステージの上はきっと楽しくて、観客席のみんなは誰よりもあくあさんの事を温かく迎えてくれるはずだから」 いつもは鋭い目つきの桐花さんの目尻が下がる。 今にも泣きそうな桐花さんの表情に俺の心が揺れた。 桐花さんも、ファンのみんなも、悲しませたくなんてない。 アイドルがファンにそんな顔させていいのかよ! 「ねぇ、あくあ君。私もね、この仕事が大好きなんだ。最初は間違って入社した会社だけど、こんなドジな私にも優しいし、アナウンサーとして誰かに何かを伝えるってこの仕事を誇りに思ってる。だからね。失敗しても、やらかしても、私は絶対に次の現場に行くんだ。それが私のちっちゃなプライドで誇りでもあるの。まぁ、たまに遅刻しちゃいそうになって上司にめちゃくちゃ怒られる事もあるけどね……」 「「「それは貴女が悪い」」」 はは、何故か桐花さんだけじゃなくて、側にいた小雛先輩やアヤナまで頷いてた。 やっぱり森川さんといると、なんかこうすごく気持ちが元気になる。 人によっては騒がしいという人もいるのかもしれないけど、その騒がしさは俺にとって心地がよかった。 いや、それにしてもなんかもっと別の音で騒がしいような……。 「止まれ! そこのバイク!!」 「ちょっと、誰か止めて! 不法侵入よ!!」 不法侵入という言葉に俺の周りにいたみんなが強張った表情をする。 けたたましいバイクのブレーキ音、俺の視線が自然とそちらへと吸い寄せられていく。 サイドカー付きのバイク、そのシートに跨っていたのはチャイナ服を着た美しい女性だった。 「白銀あくあ様ですね」 俺はその女性にも、彼女が連れてきた2人の女性にも見覚えがあった。 「ラーメン竹子の今日限り、ハロウィン限定の特別デリバリーサービスです。ご注文の嫁ラーメンいっちょ、お届けにあがりました!!」 「えみりさん!?」 「な、なんでここに、捗……えみりが!?」 えみりさんの登場にみんながびっくりする。 「へへっ、私のセンサーがこうピーンとね。何か異常を感じ取った訳ですよ。ほら、この私のアホ毛、今日はちゃんとピーンって立ってるでしょ。ちなみにこのえみりセンサー、迷子になった時も便利なんだぜ。あと、なんか知らんけど信号は全部青だったし、青山通りをバイクでかっ飛ばしてきた!」 な、なんだってー!? そのアホ毛に、そんな意味あったんですか? 「マジかよ……お前なんかすごいわ色々と」 「そうだろそうだろ、森川はもっと私の事を褒めてくれたっていいんだぞ!」 「えみりさん、貴女は本当にもう……!」 「へへ、どうです姐さん。これで私も賑やかし要員じゃないって事、ちゃんとわかったでしょ」 えみりさんはバイクから降りると、桐花さんや森川さんと何やら言葉を交わす。 俺の視線は、自然とえみりさんが後ろに乗せてきたカノンの方へと向けられる。 「あくあ……」 今日のカノンは家族席ではなく家で見ると言っていた。 カノン曰く、ネットのお友達に俺のファンが何人かいるらしい。 スターズに強制帰国させられた時、その人たちに何も言えずに出てきて心配かけてしまったから、今日はライブに行けなかったみんなと一緒にネットでお喋りしながら楽しみたいと言っていた。 それなのに俺は……。ごめんな、カノン。 「おうち、帰ろっか?」 「え……?」 意外な一言に思わず声が出た。 カノンのこの一言には、その場にいた全員が目を見開いて固まる。 「あくあに何があったのかは聞かない。でもね、私達に色々あるように、あくあにだっていろいろあるよね」 カノンは桐花さんがしてくれたみたいに、俺の握り拳に左手を置くと、俺の頭を右手で優しく撫でてくれた。 「だから、辛くなったら辞めたっていいんだよ」 「カノン……」 「私はね。あくあがどんな選択をしたとしても受け入れるつもりだから。あくあと結婚したその日から、私はあくあにとって心が安らげる場所になりたいってそう思ったの。だからね。辛い想いをしたり、苦しい想いをしたりするくらいなら一緒にお家に帰ろ? 後は私がどうにかするから、全部、全部、忘れて、お家でゆっくりしよ?」 俺の頭を撫で終えたカノンは、その優しい両手で俺の固く握りしめた拳を柔らかくして解いていく。 「ふふっ。でもね。あくあはそうじゃないよね。アイドル白銀あくあはいつだって皆の声に応えてくれる。私はあくあの奥さんになるまでそれが凄く嬉しかった。でも、あくあの奥さんになって、裏で貴方が血の滲むような努力をしている事を知ったらすごく心配になるの。だからさっきのは、只の白銀あくあの妻としての気持ち。でもね、アイドル白銀あくあのファンとしては、あんなにも努力していた貴方にもう一度立ち上がって欲しい。だって、あくあ、今すごく悔しそうな顔してるもん」 近くにあったアクリル板に、微かに俺の顔が反射する。 俺の表情を見ると、歯を食いしばっていた。 抗おうとしてる。また立ちあがろうとしていた。 心だけじゃない。俺の体もまた現状を打破しようと踏ん張っていた。 「ねぇ、あくあ。観客席の声が聞こえる?」 ステージの方へと耳を傾ける。 『だってこの真っ暗な世界で、君は誰よりも輝き続けているのだから』 天我先輩の声が聞こえる。 『君は光だから、月のない夜空に一際輝く道標だから。君とならどこまでだっていける気がする』 カノンは俺の手を離すと、立ち上がって空を見上げた。 それに釣られて周りのみんなも空へと視線を向ける。 一体何が起こっているというのだろう? ただ一つわかるのは、天我先輩から空を見上げろと言われた気がした。 俺はゆっくりと顔を上げる。 『夜空が暗くなるほど君はますます輝いていく。そんな君の周りでみんなが輝きを増していくんだ』 満天の星空、降り注ぐ星の瞬きに目が奪われる。 先輩は……すごいな。 天を我のものにするなんて冗談かと思ってたが、あの人は本当に天すらコントロールしてみせた。 こんな渋谷のスクランブルのど真ん中で、こんなにも綺麗な夜空が見れるなんて、一体誰が想像できた事だろう。 『弱って翳る時もあれば、雲に遮られる日があってもいい。そんな日があっても誰も君を責めたりなんてしない』 震えた足に力が入る。 『だってこの真っ暗な世界で、君は1人輝き続けていたのだから』 立ち上がりたいと思った。 『君と出会えた奇跡に感謝する』 慎太郎の繊細なピアノサウンドに強張っていた体が自然と緩んだ。 握った拳を開いたり閉じたりして俺は感触を確かめていく。 『君と出会えたこの運命にありがとう』 とあの力強いドラムの音が、俺の心臓を何度も強く叩いた。 遠く離れていた心がゆっくりと体の方へと近づいていっている。 『君は光だから、月のない夜空に一際輝く道標だから。あぁ、なんて素晴らしい景色だろう』 とあと慎太郎に引き上げられていた俺の心を、天我先輩が後ろから押してくれた。 水面まで後少し! 伸ばした俺の手がカノンの手首を掴む。 『君が照らした世界はこんなにも輝いている。君が照らした光でみんなが世界の美しさを知る』 ステージに立ちたい! カノンに視線を向けると、その後ろ、モジャさんの前に置かれたモニターに映しだされた観客席の映像が目に入った。白色、紫色、緑色、赤色、水色、黄色……あぁ、こんなにも素敵で美しい夜空があるだろうか。 みんなが振ってくれたペンライトに心が震えた。 隣に映っているモニターには、同時視聴者数が書かれたテレビ配信の画面や、配信サイトを通じて画面上のチャット欄にコメントが流れている。 多くの人がこのステージを楽しみにしているんだ。俺だけじゃない! 「おかえり、あくあ」 カノンの頬を涙が伝う。 俺は立ち上がるとカノンの事を抱きしめた。 「ただいま、カノン。ごめん、心配かけた」 意識はもう完全にはっきりとしている。 「お帰りなさい、あくあさん」 「あくあ君、おかえり!」 「あくあ様、おかえりなさい!!」 「全く、心配かけるんじゃないわよ!」 「よしっ、これで炎上回避!!」 「みんな……ありがとう」 俺はスッと頭を下げた。 「最悪、おっぱいでもモミモミさせて元気出させてやるかと思ったけど、なんとかなってよかったわ」 「「小雛先輩!?」」 俺とアヤナの声がシンクロした。 「ちょっと待ってくださいあくあ様。おっぱい揉んだら元気出るんですか!? それならここに大きなフリーおっぱいが二つもあります。ラーメン竹子、今なら替え揉み無料キャンペーンやってます!!」 「えみりさん!? って、えっ、えっ、私のも?」 「ナイス捗……えみり! 姐さん乗っかりましょうこのビッグウェーブに! 今なら国営放送の視聴契約キャンペーンのおまけで、楓ちゃんのおっぱいも無料です」 「楓さん!? じゃ、じゃあ、私のもその……需要があるのでしたら……どうぞ」 ちょ、ちょっと!? 桐花さんまで何言ってるんですか!? 「し、仕方ないわね。ついでに私のも……揉んでいいわよ。今日だけ! そう特別にね!」 「そうです。仕方がありません旦那様。ペゴニアもご奉仕しますし、帰ったらお嬢様のものも揉み放題ですよ」 「う、うん、私はその奥さんだしね。その……今日じゃなくても、好きな時に……どうぞ」 アヤナ!? ペゴニアさん!? カノンまで!? どうしてこうなった!? って、そこでニヤニヤしてる小雛先輩、貴女のせいですよこれ! 「あ、あああありがとうみんな。と、とりあえず俺、行ってくるわ」 「あ、逃げた」 とりあえず逃げるが勝ちって言うし、そりゃおっぱいを揉めるなら揉みたいけど、こんなところで揉むなんて無理でしょ! スタッフの人達も全員こっちをガン見してたし、中には自分のおっぱいを見つめてたり、揉んでサイズを確認してる人までいた。 流石の俺も恥ずかしくて逃げ出すしかない。 「はぁ……はぁ……あ……」 逃げた先……じゃなかった。舞台袖の出口に行くと目の前に阿古さんの背中が見えた。 「阿古さん……」 「次の曲、世界の終わりで、行ける?」 阿古さんはゆっくりと俺の方へと振り向く。 よく見ると握りしめた拳に血が滲んでいた。 あぁ、阿古さんはずっと待っていてくれたんだ。何も言わず、ただ俺が来るって信じて……。 「行けます……!」 「そう、わかったわ」 阿古さんはそういうとモジャさんへと指示を出す。 俺は阿古さんに言おうとした言葉をぐっと飲み込んだ。 もう俺たちの間に言葉はいらない。 最高のステージを、1番の特等席からこの人に見せるって約束した。 だから俺が阿古さんにできる事はたった一つしかない。 言葉じゃなくて最高のステージを見せる。ただそれだけだ。 『天我君! とあちゃん! 黛君! 3人ともありがとう。もう大丈夫よ!』 渡されたマイクを持つ手が震える。 とあ、慎太郎、天我先輩、みんなの声が聞こえた。 阿古さん、モジャさん、スタッフのみんな、今もこのステージを最高のものにしようと頑張ってくれている。 カノン、小雛先輩、アヤナ、桐花さん、森川さん、えみりさん……後、ペゴニアさんも、みんな俺を勇気づけるために、こんなステージ裏にまで来て集まってくれたんだ。本当にみんな、ありがとう! それに何よりも、ファンの人のペンライトの光が、アイドルとしての白銀あくあを奮い立たせてくれたんだ。 みんな、待っててくれ。今からその感謝の気持ちを全てこのステージに込めて、みんなのところに届けにいく。 「俺の名前を呼ぶのは誰だ?」 あぁ、確かにこの光景は、あの時を思い出すな。 再び舞台袖に立つとあの頃とまた重なって見えた。 いや、違うな。よく似ているけど、そうじゃない。 間違ってるぞ白銀あくあ、今のこのステージはあの時のステージとは違う。 前世で俺が憧れた唯一無二のアイドル、あの人は命懸けでステージに立っていた。 ならば俺も命を賭けよう、このステージに、全てのステージに、アイドル白銀あくあとしての2度目の人生に。 「ステージに立っていいのは、俺についてくる覚悟のある奴だけだ」 一歩、また一歩と前へ進む。 みんなが成長してきたように、俺だって成長する。 今、この瞬間に、俺は過去の記憶を前世の自分を乗り越えていくんだ。 「白銀あくあが約束する。お前たちに最高のステージを見せると……だから俺についてこい!!」 降り注がれるスポットライトの光と観客席からの大歓声。 さぁ、みんなで作る最高のステージを楽しもうか!! ************************************************ すみません。前回、後書きにしてウソつきました。 後になるって言ったのに、fantia、fanboxで昨日の深夜に新作公開してます。 ミスコン編の前編です。お楽しみいただければ嬉しいですよ。 真決勝戦の後編はまた今月中にでもと思います。 上のサイトは挿絵あり、下のサイトは挿絵なしです。 https://fantia.jp/yuuritohoney https://www.fanbox.cc/@yuuritohoney Twitterアカウントです。作品に関すること呟いたり投票したりしてます。 https://mobile.twitter.com/yuuritohoney 深雪ヘリオドール結、ハロウィンの夜に。 ベリルエンターテイメントが主催する初めての単独イベント。 ハロウィン・ナイトフェスティバル。 私はそのライブの特別招待席に国家機密局のトップでもあり天草家の当主でもある天草しきみさんと並んで座っていました。 特別招待席とは、家族席とは別にスポンサー側やベリルが直接招待した人が座っています。 私のチケットはペアチケットで、奥様であるカノンさんのご助言もあってあー様が手配してくれました。 「さすがはベリルですね。これほどまでの規模とは思いませんでした」 「はい、私も想定していた以上のものに驚いています」 まさか東京の中心に時間限定とはいえ短時間で夢の国を作ってしまうとは……。 どれだけの人と企業、物とお金が動いているのでしょう。 たった1つの企業、それも言うなればたった1人の人物を中心に起こったこのムーブメントは、今や我が国のGDPすらも上昇させています。 あー様を前にした国民の財布の紐が緩み、支出が増え、その分、仕事も増え収入が増加する。まさに理想的なサイクルと言えるのではないでしょうか? それに加えベリルやあー様達は、余剰分の収益を必要以上に溜め込まず、国と連携して必要な所や苦しんでいる人達への支援に回してくれています。それがまた多くの共感者を生むのでしょう。 まだ活動を初めて半年も経ってないのに、あー様が及ぼす影響の凄さに私達政府関係者もただ驚かされています。 「アヤナちゃんこっちこっち!」 「まってくださいよ小雛先輩」 わわ、月9で主演を務める小雛ゆかりさんと月街アヤナさんです。 今をときめく女優2人の登場に、後ろの区画が違う観客席も少しざわめきだした。 ハロウィンに合わせて2人とも魔女っ子のコスプレをしていますが、さすがは女優さんとトップアイドル。普通に似合ってるし、2人ともとっても可愛いです。 おそらく2人ともあー様に招待されたのでしょう。 「あ、あ、どうやら私達の席はここみたいです!」 シスター服のコスプレをした女性達のグループが現れました。1人だけ忍者が紛れてますが、いじめとかじゃないですよね? うん、顔を見ると楽しそうなので違うみたいですね。 そのシスター服を着た集団の先頭を歩いている少女は、確かあー様のクラスメイトの千聖クレアさんです。 彼女は藤財閥の藤蘭子会長とも繋がりがあるので、おそらくはスポンサー繋がりでこのイベントに招待されたのでしょう。彼女は聖あくあ教などという胡散臭い団体との関係が疑われているので、国家機密局の中でも重要人物としてマークされています。 そしてその中にはもう1人、私達の見知っている顔がありました。 皇くくり、あまり表に出てこない彼女が何故ここに? しかも側に千聖クレアさんがいるという事は、相当あー様に近づいている? いえ、それとも狙ってるのは他の誰かでしょうか? ただでさえ黛慎太郎さんが黒蝶家の関係者という事もあって、そちらに対しても警戒を強めているのに、彼女まで動くとなると話が面倒になります。皇くくりさんの目的がわからない事にはなんとも言えませんが、彼女まで出てくるとなると黒蝶家を刺激する事になりかねません。 もう既にベリルに対しては、国家機密局のトップを務める天草家も、藤蘭子会長のご実家である藤堂家も、そして玖珂レイラの実家である玖珂家も連動して彼らの活動を守る方に動いています。六家の中でも唯一動向がわからないのは、あー様の親戚筋にあたる雪白家でしょうか。カノンさんのご友人である雪白えみりさんや、仕事で共演したミシュ様があー様の側に近づいている事は把握しているのですが、雪白家の意向かと言うと微妙なんですよね。 ミシュ様はすでに雪白家から離脱していますし、彼女が芸能界へと足を踏み入れたあー様に接触した理由はその事情を知っている人物であれば何となくわかります。雪白えみりさんも、現状の生活レベルや行動履歴、彼女の人間性、以前よりカノンさんとお知り合いであった事などを鑑みると危険性はとても低く、ノーマークでも大丈夫でしょうと判断が下されました。 「深雪さん、どうやらここに来たのは彼女だけではないようですよ」 「え?」 天草長官の向けた視線の先を見ると、黒蝶家当主である黒蝶揚羽さんと藤蘭子会長のお姉様である藤堂紫苑さんの2人が並んで入ってきました。 2人は天草長官に気がつくと、軽く会釈を交わして自分達に用意された席へと向かいます。 現場にピリッとした空気が走りました。そんな空気感を2人の男性の声が和らげます。 「わぁ、すごいですね。まるで夢の国みたいです」 「あぁ、そうだな!」 「山田くん達も来られたら良かったんですけどね」 「仕方あるまい。その分、2人にはお土産もたくさん買ったし喜んでくれるといいのだがな」 だ、男性、二人組!? これには後ろの観客席も今日1番のどよめきが起こります。 おじさんと呼ばれた男性はスーツ姿がよく似合っていて、優しそうなオーラが出ている柔らかな感じの印象でした。 そしてもう1人は、ご立派な巻き髭をお持ちのダンディーな男性です。おじさんと呼ばれた男性の方が年齢は少し上でしょうか。 2人とも中々のナイスミドルなのですが、特筆すべきはそこではありません。 何と2人ともその見た目とは裏腹に頭には耳カチューシャをつけてるのです。 しかもおじさんと呼ばれた人が頭につけていたのは、シロくんをイメージして作られたカチューシャでした。もう1人の髭のおじさんがつけてるのはたまちゃんをイメージしたカチューシャですね。 「年甲斐もなくドキドキします。ライブまだかなぁ」 「ふむ。吾輩もとあ様の新衣装を考えるとドキドキしますぞ。それに今日のためにこれも買ったのである」 「何ですかそれは……? 数取り機? ニャンコスキーさん、観客席の人数でも数えるんですか?」 「いや、これはだな……。ライブ中にとあ様がミスターあくあを見つめた回数を計測するためである!」 「あぁ、そういえばそんな事言ってましたね」 「うむ! 今日のセトリに2人のデュエット曲があればいいのだが……おじさんは目当ての曲はあるのか?」 「そうですね。私は、やはりみんなと一緒にやってる時のあくあ君がみたいです。ソロのあくあ君もかっこいいんですが、4人でいる時のあくあ君は、見ていてとても楽しそうなんですよ」 「うむうむ。わかる……わかるが、ミスターあくあは、たまに振り返ってとあ様の視線に気がつくべきなのですぞ。10回以上とあ様がミスターあくあに視線を投げかけても1回も返さないのはとあ様が不憫である。まぁ、それはそれで一方的で報われないとあ様の愛に吾輩としてはくるものがあるのだが……」 2人とも私たちに見られている事に気がついたのか、少しトーンを落として会話し始めたため、何を喋っているのかまでは聞き取れませんでした。一体、どんな会話をしていたのでしょうか? 男性達があー様達の事をどう思っているのかすごく気になりますが、彼ら2人の表情を見る限りはとても楽しみにしているという事だけは理解できます。だから周りの観客達も2人のおじさま達を邪魔すまいと、近くの人と顔を見合わせてにっこりと笑い合っていました。 「「「「「「「「「「わぁ!」」」」」」」」」」 ステージを照らしてたスポットライトが落とされる。 それに合わせて周囲のビルや看板から照明が落とされていく。 すごい。普通ならありえない事が起きています。この夢の国を最高のステージにするために、どれだけの企業、どれだけの人が協力してくれているのでしょうか? 周囲のビルに設置された大型モニターや、ステージに設置されたモニターに開演までの分数が表示される。 森川さんのカウントダウンに合わせてみんながコールを返していく。 そして始まったステージは私たち観客を熱狂させました。 「ニャンコスキーさん、大丈夫ですか?」 「うっ、うっ、うっ……とあ様、吾輩は死ぬまでとあ様についていくですぞ!!」 お髭のおじさまが、猫山とあさんのステージを見て泣きじゃくってました。 最初はステージに大熱狂してたのですが、二曲目あたりから何かを感じ取ったのか、急に涙をポロポロと零されたのです。それを見た隣のおじさんこと、スーツのおじさまがハンカチを貸してあげてました。 「ふぅん……シンちゃんってば、成長したのね」 黒蝶揚羽さんの発言に藤堂紫苑さん、天草長官がピリッとした顔をする。 一体何を考えているのかはわかりませんが、男性を守るのが私達、国家機密局のお役目です。 黛慎太郎さんのためにも、そしてあー様のためにも、貴女の悪意から守ってみせると決意を新たにした。 「へぇ、あの子、中々気合の入ったアクションするじゃないの。ま、うちのあくあには及ばないけどね!」 「うん……小雛先輩が嫌われるところって多分そういうところですよ。うちのとか、あと絶対にマウント取ってくるとことか……」 月街アヤナさんの発言におそらく周りの人たちはみんな頷いていたのではないでしょうか。 少なくとも私には、周囲の人たちから、お前のあー様じゃないぞという心の声が聞こえてきます。 「ま、それはそうとして、アヤナちゃん行くわよ」 「え? え? 行くってどこに? ちょっと、待ってくださいよ先輩。下手に動いて問題起こしたら炎上どころじゃ……」 天我アキラさんのステージが始まってすぐに、2人はどこかへと行ってしまいました。 一体どこに行ったんでしょう? 何か問題を起こさなければいいのですが……。 2人は天我アキラさんの歌が終わるまで戻ってきませんでした。 「そろそろあくあ君の出番かな?」 「そうじゃない?」 会場のボルテージは最高潮。 猫山とあさん、黛慎太郎さん、天我アキラさんと繋いできて、次に出るのが誰かはみんなわかっています。 ここまでのステージ、どれも素晴らしい出来で私も天草長官もペンライトを腕がちぎれるくらい何度も振りました。それに周囲を見ると、あの黒蝶揚羽さんや、皇くくりさんでさえ無表情でペンライトだけはちゃんと振っていたのです。これには私も天草長官もびっくりしました。 つまりそれくらい3人が見せたステージは素晴らしい出来だったのです。 「あくあさまー!!」 「あくあ! あくあ! あくあ!」 「あくあくーん!」 「あくあ様に会いにきたよー!」 「早く出てきて私達の王子様ー!」 天我アキラさんへの賛辞の拍手とコールの後、観客席から白銀あくあコールが起こりました。 みんな、あー様の事を、白銀あくあを待っています。 観客席へ目を向けると、祈るように両手を組み合わせてハラハラとした表情でステージを見つめている女性がいました。それも1人だけじゃない。何千人、何万人といった人たちが祈りを捧げているのです。 「俺の名を呼ぶのは誰だ?」 ステージに響くあくあ様の声にみんなが反応する。 さっきまで握り拳に額を当てて祈るように目を閉じていた女性も、今にも泣き出しそうな顔でペンライトを握りしめていた女性も、何度も何度も声が枯れるくらい名前をコールしていた女性も、ペンライトを振り上げていた女性も、みんながステージへと顔を向ける。 「ステージに立っていいのは、俺についてくる覚悟のある奴だけだ」 全員が息を呑む音が聞こえてきます。 白銀あくあが来る。たったそれだけの事で誰もが笑顔になった。 「白銀あくあが約束する。お前たちに最高のステージを見せると……だから俺についてこい!!」 ステージの中央へと降り注がれるスポットライトの光。 誰もが白銀あくあの名前を叫んだ。 さっきまで無表情だった皇くくりさんも、おじさま2人組も張り裂けそうなほどの声で彼の名前を呼ぶ。 天我アキラさんの軽快なギターサウンド、猫山とあさんが叩く激しいドラムの音、黛慎太郎さんが奏でる美しいピアノのメロディ、それにあー様の声が最初から一つだったように重なる。 『深い暗闇の中で聞こえた歌。僕達を呼ぶ声が聞こえた』 あぁ……。 なんで、なんで、彼の声は、歌声はこんなにも胸の奥をキュンと締め付けるのでしょうか? 『苦しみの中でもがいている君がいる。傷ついた心が悲鳴をあげる』 歌が上手いとか、声が綺麗とか、もうそういう次元ですらない気がします。 その歌うお姿に、楽しそうな表情に、紡ぎ出す歌声に、多くの女性達が恋に堕とされていく。 罪作りな人……。そうやって、どれだけの女性を惑わすのでしょう。 でも仕方ありません。だってこんなにも簡単に堕とされてしまう我々女性の方が悪いのですから。 『狂っているのは自分か世界か。針の停まった壊れた時計。何が正しいかなんて誰にもわからない。でも誰かが今もこの瞬間にも泣いているんだ』 ときめく心臓の鼓動を抑え、私たちはその歌詞へと集中して耳を傾ける。 そうしてみんなが白銀あくあの作り出す世界へと招かれていく。 『世界から光が失われていた』 あくあ様がこの世界の表に出て来るまで、世界は、この国は良くない方向へと向かおうとしていた。 広がっていく男女間の溝、修復できなくなるその一歩手前まで、状況は悪化していたのです。 『張り裂けそうな心が悲鳴をあげる。願いなんてあるんだろうか? 世界が傾いていくのを、ただ見過ごすしかできなかった』 多くの女性が男性に傷つけられました。 多くの男性を女性が傷つけました。 傷つき、傷つけられ、その挙句にお互いをさらに傷つけ合う。 お互いをよく知る事もなく、どこかで仕方なく折り合いをつけて生きていく。 そこに生きる人たちに残された個々の善性で辛うじて保っていた世界。 いつかはそれが崩れる日が訪れると思っていました。 『これは誰かの話じゃない。これはみんなの話なんだ』 本当はみんなだってお互いに優しくありたいと思っていた人は少なくないはずです。 でもお互いに傷つけ合うのが怖くて、一歩を踏み出せなかった。 『僕達に何ができる? この行動は正しいのか? そう考えている間も時間は止まらない。どこかで誰かが泣いてる声が聞こえる』 変わりたいと思っていた人達は一歩が踏み出せず、一部の攻撃的な人達が悪意を撒き散らしていく。 勇気を持って行動した人もいると思います。でも、それは一部だけで多くの人は動き出せませんでした。 『1人で泣かないで』 でも彼らは……あー様だけは違った。 『苦しむ君の姿を見て覚悟を決めた。例え間違っていても時計の針を進める。世界を変えようと決意した夜。僕らは今、閉塞感をぶち破るために走り出した』 今までの事とか、今起こっている事、その全てをぶち破って私達の方へと手を伸ばしてくれました。 こうした方が楽しいだろう? もっとお互いに言いたい事を言いあおうと言われた気がしたのです。 そんな貴方だからこそ、みんなが貴方に惹かれました。そして、そんな貴方を支えたいと思った人達が、貴方の周りにたくさん集まってきたのです。 『涙を流した日々に別れを告げる。みんなで笑い合うために、全てを乗り越えていく』 真っ暗で何も見えなかった夜空に瞬くたった一粒の輝く星。それは大きな流星群となって、この国を暖かな光で照らしてくれたのです。 『世界を優しい光で包み込んでいこう』 あぁ……そっか、いつか、いつの日か、いや、そう遠い未来ではないでしょう。 白銀あくあの人気は今やこの国どころかスターズへと、そしてステイツへと及ぼうとしています。 もちろんそれは、猫山とあさん、黛慎太郎さん、天我アキラさんにも言える事でしょう。 彼らは、この国のアイドルから世界のアイドルへとなるのです。 おそらくこの曲はそのための決意表明なのでしょう。 この国を良くした彼らは次は世界を良くするためにさらに羽ばたいていくのです。 『今日のこの満天の星空に、願いを込めるように、みんなで同じ景色を見たんだ。世界すらも変えると、この夜に誓う。僕らは駆け抜ける。どこまでも!』 おそらく多くの人たちがそう感じたのでしょう。 あー様が曲を歌い終わると、啜り泣く人もいました。 もはやこの国だけに収まる子達じゃない。 そんな事は彼らを見ている人達、ずっと応援している人達にとっては分かりきっている事でした。 「あくあ様ー!!」 「天我先輩ー!」 「とあ様ああああああああああああ!」 「シン様ーーーーー!」 「みんなー!」 「ありがとうベリル!!」 誰もが彼らの名前を叫びました。 世界に羽ばたくという事はそれだけ私たちの国で活動をする機会が減るという事です。 ライブの回数だって減るでしょうし、そうなると生で彼らを見る機会は無くなるかもしれません。 ましてやステイツやスターズと言った本場で活動するとなれば、拠点を移転するために海外移住だって考えられます。 そんな事になれば誰だって悲しい。それでもみんな、世界へと挑戦しようとしている4人を祝福しようと声を出し続けました。 「みんなありがとう!」 「ありがとー!」 「ありがとうございます!」 「感謝する!」 4人は並ぶと手を繋いで私たちの方へと頭を下げた。 割れんばかりの拍手があー様達を包み込む。 「みんな、ごめんね。まだライブは続くんだけど、実は今から皆さんに僕達から重大な告知があります」 涙が出そうになりました。私と同じように多くの女性達も目が潤んでいます。 それでもみんな泣かないように我慢していました。 「はい、それでは皆さん、ステージのモニターへと視線を向けてください」 あぁ、だめです。それでも目尻に溜まった涙の滴がこぼれ落ちてしまいそうになります。 「いいですか? 準備はできましたね? それでは、どうぞ!!」 あー様の声に、モニターの画面がぱっと切り替わる。 世界進出……誰しもがそう書かれていたと想像していました。 でもそこに書かれていた言葉は違っていたのです。 【12都道府県全国縦断ツアー開催決定!!】 その大きな文字の周りには、4人の手書きのメッセージが添えられています。 【みんなに会いにいくよ!! by白銀あくあ】 【みんな、楽しみにしててねー! by猫山とあ】 【よろしくお願いします。 by黛慎太郎】 【我参上!! by天我アキラ】 その端っこには、いつかはやりたいな、47都道府県全国ツアーと小さく書かれています。 え? 全国縦断ツアー? 世界進出じゃなくて? みんなびっくりして顔を見合わせる。 そんな私達の様子を見て、あー様はマイクを通して私たちに喋りかけた。 「ついこの前まで個人的な理由でスターズに行っていたんですが、その……帰って来た時にですね。みんなが温かく俺を迎え入れてくれて、やっぱりこの国はいいなと。そんなみんなに何かお返し出来る事はないかなと阿古さん、天鳥社長に相談したんですけど、やっぱり直接みんなにありがとうを届けに行くのがいいんじゃないかなと思ったんです」 みんなが静かに、あー様の話へと耳を傾けています。 状況がうまく整理できない中で、みんながその言葉を受け止めようと必死でした。 「毎日、ベリルにはみんなからの多くのメールやお手紙が届いてます。その中でも1番多かったのが色々な理由からライブに行けないけど、それでもテレビで楽しんでみていますとか。ライブのチケットは当選しなかったけど、配信してくれたから見る事ができた。だからありがとうとか、そういう内容のお手紙を貰う事が多いんですね。どうにかしたい。どうにか1人でも多くの人達に生のライブやステージを見せたい。そう思って僕達は今回のツアー企画を考えました」 あー様はそこまで言うと、少し申し訳なさそうな顔を見せる。 待って、なんでそんな表情をするの? だって私たちはさっきまであー様と、みんなと遠く離れるんじゃないかと思ってたのに、これって、こんな事って……ずるいですよ。 「本当は47都道府県周りたかったんですけど、僕達も学生ですし、やはりそれはちょっと難しいかなというのと、俺達自身も会社自体もツアー自体が初めてだし、まずは1月に1ヶ所という所から始めましょうという話になりました」 あー様は周りにいた猫山とあさん、黛慎太郎さん、天我アキラさんと顔を見合わせる。 「だから行けなかった県の人達には、本当にごめん!!」 「ごめんね」 「申し訳ないです」 「すまない」 そう言って4人は、再び深く頭を下げた。 頭なんか下げる必要なんかないのに、それでも彼らは行けない所に住んでいる人達の事を思って頭を下げたのです。 「でもね、いつの日か、そう遠くない未来に、47都道府県でもやれるように僕達もベリルのみんなも考えてますから楽しみにしててください!!」 一体何が起こっているのだろう。多くの人たちは見送る気持ちであー様達の事を見つめていました。 それなのに、あー様から言われた事は、私達へのご恩返しという名義のご褒美だったのです。 みんながびっくりした顔をしていました。 「嘘……でしょ」 「私、私、絶対に世界に行くんだって、もう私たちはここに置いてけぼりなんだって思った」 「わかる、わかるよ。それでもこの楽しい思い出があれば生きていけるって思ったもん」 「あー、やばい。嬉しくて泣きそう」 「悲しくて泣きそうだったのが、今、嬉しくて泣いてる」 「ベリルはファンの感情をジェットコースターしすぎ。でもこういう弄ばれ方ならいい」 「これだからベリルは……でも、そんなベリルだからついていこうと思ったんだよね」 「あー様、ちゃんとファンの事考えてくれてるんだ」 「ねー。あくあ君が私達の事を思ってくれてるってだけでもう嬉しいもん」 「ありがとう、あくあ君! ありがとう、みんな! ありがとう、ベリル!」 「やったあああ、またとあちゃんに会えるよー!」 「天我先輩ー、地元で待ってまーす!!」 「県を挙げて、マユシン君をおもてなししなきゃ!!」 「あくあくーん、うちの県、おいしいもんいっぱいあるから来てやー!」 先程の光景が嘘みたいに、誰しもが笑顔になった。 そんな観客席の中で誰かが呟く。 「この国には白銀あくあがいる」 それを聞いた周りの人が思わず噴き出してしまう。 私もちょっとだけ、ほんのちょっとだけクスリと笑ってしまいました。 「お前……嘘だろ」 「おま、森川のあのステッカー盛大なフラグじゃねぇか!!」 「あいつなんでこんなに持ってるんだよ!」 「あの違法ステッカー、絶対あとでオクで高騰するぞ」 「ホゲ川すげぇわ。お前の事を舐めてた」 「これあとで国営放送の先輩、ステッカー見て泣くやろ」 「なるほどね。そりゃホゲ川にベリルから仕事くるよ」 「今、全国民が森川という存在に震えてる」 「なるほど、これが今年の流行語大賞ね。わかります」 みんなの顔から自然と笑みが溢れます。 その様子を見て、あー様はポケットの中から一枚の手紙を取り出した。 「実はね。さっきお手紙の話を少ししたんですが、実は僕宛にこんなお手紙を頂きました」 あー様は手紙を広げると、その内容について読み始める。 「拝啓、白銀あくあ様。いつも娘と一緒に楽しく、歌う貴方様の映像を見させていただいております」 みんながうんうんと頷く。 あー様達のご活躍は、男女間だけではなく親子間の関係まで良好にさせています。 これは国の調査でも明らかになっており、そういった相談の件数が目に見えて減っていると聞きました。 私も……もっと若い時に、あくあ様がいたら、母とこんな関係にはなっていなかったかもしれませんね。 それでも私は、あー様の担当官になれたのだから、それだけでもう満足です。 「私の娘は中学生なのですが耳が聞こえません」 続く手紙の言葉に、観客席のみんなが驚いて顔を見合わせた。 「それでも娘は、楽しく歌うあくあ様の姿や表情を見て楽しいって言います。小学生の時はお友達とうまく会話できずに塞ぎ込む事も多かったのですが、あくあ様のおかげもあって、今はお友達と共通の話題で盛り上がる事も多く笑顔が増えました。ただ一言、貴方に感謝の言葉が言いたくて、このお手紙をしたためています。本当にありがとうございました」 静かに手紙を読み終えたあー様は、丁寧に優しく手紙を元あったように折り畳むと大事そうにポケットへと戻した。 「実は他にも何人か、耳の聞こえない人からのお手紙をいただいています。今回はその中でも、許可を頂けた人の手紙をこの場で読ませていただきました」 誰しもがあー様の言葉に耳を傾ける。 「そんな人達に僕達の歌を届けたい。慎太郎の考えてくれた歌詞を。天我先輩やとあが作ってくれたメロディーの雰囲気だけでもうまく届けられないのかと思いました。よかったら聞いてください」 軽快なリズムの曲が流れる。 でも今回は、天我アキラさん、猫山とあさん、黛慎太郎さんは楽器のあるところへとは移動せずに4人で並んでいました。 『春夏秋冬、めぐる季節を君と一緒に重ねて行けたらいいな。さぁ、休みの日は何をしようか。君と計画を立てる休日』 これは……! 文化祭の時に披露したあの曲です!! 『今日は帰り道にどこに寄ろうか、明日は朝から遊べるよね。週明けの憂鬱な学校や仕事も、君と友達になってからは楽しくなった。何気ない日々の日常、こんなにも色鮮やかに彩られているのはきっと君のおかげだよ。春夏秋冬、この先もずっと君と過ごせたらどれだけ楽しいだろうか?』 所々、歌詞を変えている事に気がつきました。 3日前に歌ったばかりの曲ですが、誰しもが聞き込んでいるために気がついています。 そして何人かの人は、もう一つの事にすぐに気がつきました。 彼らがしている事に涙がこぼれそうになる。 『秋は近くの公園で君と紅葉を見よう。 冬はみんなでクリスマスを祝おう。 1年の終わりを君と過ごしたい、みんなで祝いたい。 来年の春にはみんなで花見をしよう。 その後の夏休みはみんなで海に行こう。 新しい季節も君と一緒に休日を遊びたい、みんなで過ごしたい』 最初はダンスをしているのかと思いました。 でもそうじゃないのです。みんな手を大きく動かして歌っている内容の事を手話で伝えようとしているのです。 『季節がめぐる度に、君との楽しい思い出がまたひとつできる。たまには喧嘩したりする事もあるかもしれない。それもまた楽しい思い出になる。そうやってみんな仲良くなっていくんだ。だからずっと俺のそばにいてくれよ。君をもっと楽しませるって約束するから、俺から離れていかないで』 みんな、みんな、本当に素敵すぎます!! あー様だけじゃない、3人ともものすごく練習したんだろうなと思いました。 『辛いことはいっぱいあったかもしれない。涙を流した夜だってきっと昨日だけじゃない。ごめんね。家族が苦しんでいるってわかってたのに1人にして。心配ばかりかけてごめん。本当にダメな奴だよ。今になって家族の有り難みに気付かされてる。ねぇ、今日は一緒にご飯を食べよう? 春夏秋冬、新しい季節を家族で過ごそう。今日は1人じゃない!』 1番の歌詞はお友達に向けて、2番の歌詞は家族に向けて歌っているようです。 先程の事もあって母の事を考えてしまいました。 『来年の今頃は紅葉に彩られた場所でピクニックしよう。 冬はまたみんなでクリスマスを過ごそう。 初日の出を家族と祝いたい、みんなでおみくじを見せ合いたい。 春にはみんなで新しい季節を迎えよう。 夏の暑い日にはみんなでプールに行こう。 ずっと家族と仲良く居たいな、みんなで楽しく過ごしたいな!』 うまくいかなかった親子関係。祖母との関係。 今からどうにかできるとは思えませんが、ほんの少しだけ温かな気持ちになりました。 そうであったらいいなと思う未来が見えたような気がします。 『何気ない日々の日常、たまには家族とだらけてみたり、結局友達と遊んじゃったりして。そんなだらけた日々もきっと楽しい思い出になる。さぁ、明日はどこに行く? これからの楽しい日々を想像して。こうやって、何をしようかと考えるだけで楽しいよね。そしてみんなと一緒に歳を重ねていって、何度だってみんなでまた集まって、くだらない話で花を咲かせるんだ』 あー様は、猫山とあさんとお互いにウィンクして場所を入れ替わる。 あ、目の前でお髭のおじさまが膝から崩れ落ちました。 『さぁ、今日は何して遊ぶ? 明日はどこに遊びに行こうか? 今日も明日も、その次の日も、君と一緒なら楽しいだろうな』 そしてあの時と同じように、猫山とあさんはアドリブを入れた。 「お陰で毎日が楽しいよ!」 隣にいた黛慎太郎さんと入れ替わりながら軽くタッチを交わす。 『週明けはちょっとだけ頑張ろう。 でも仕事や勉強が終わった後はまた遊ぼう。 少し退屈な日も君と一緒なら楽しい。楽しい休日が待っていると思ったら乗り切れる』 黛慎太郎さんはニコリと微笑む。 「僕も今、毎日がすごく楽しいです!」 そして天我アキラさんとグータッチで位置を入れ替わる。 『今月はすごく楽しかったね。 来月はもっと楽しいといいな。 毎日がワクワクした気持ちになる。それはきっと隣に君がいるからだろう』 本来であればあー様のパートだけど、今回は天我アキラさんが歌い切りました。 「我もめちゃくちゃ楽しんでるぞおおおおおおお!」 一際大きな元気いっぱいな声と、大きなリアクションの手話にみんなが笑顔になる。 『今年はいい年だったねって君と笑い合いたい。 来年もいい年にしようねって君と笑い合うんだ。 だから……だから……!』 4人の声が重なる。 『君は1人じゃない。俺が居る。俺達が居る! 不安な日は泣いたっていいし、辛くてどうしようもない時は周りに我儘言ったっていいんだ。 傍に居る事しかできないけど、話を聞いて、手を握って、励ます事くらいはできる。 だから知って欲しいんだ。君は1人じゃない。俺が居る。俺達が居る!』 誰しもが笑顔になった。 歌っている4人も、私たち観客席も、誰もが笑い合う優しい世界。 今まさにあー様が、4人が作ろうとしている世界がここにある。 『巡る季節を君と一緒に過ごしたい。だってこれは君のストーリーなんだから』 もう何度目かはわからない今日1番の拍手、だって、だって、さっき見せたばかりの最高のライブを、次の瞬間にはもう超えてくるんだもん。そんなのもう、反則でしょ……。 「この国には白銀あくあがいる。いや……ベリルがいる」 また誰かがそう呟いた。 「もう反則だって、それ!」 「森川あああああああああ!」 「もうあいつこそ、ベリルに就職しろよ」 「ホゲ川のポテンシャルなめてたわ」 「実は嗜みよりあくあ様の理解者なんじゃ……」 「やべえぞ嗜み、寝取られるぞ!!」 「森川の掌で私たちは踊らされています」 「流行語大賞待ったなし!」 「こーれ、森川で始まって森川で終わっちゃう流れですか?」 ふふっ、ふふふっ、もう。やめてくださいよ、それ。 いつの間にかこちらの席に戻ってきていた小雛ゆかりさんも爆笑しています。 「みんな、聞いてくれてありがとう!!」 あー様は観客席に向かって、声を張り上げた。 「さぁ! ライブはまだ始まったばかりだ!! 最後までついてこいよ!」 辺り一帯が大きな歓声に包まれる。 4人によるドライバーのOP曲、あー様と猫山とあさんによるデュエット、黛慎太郎さんと天我アキラさんのデュエットなど、歌のパフォーマンスはもちろんの事、4人のちょっとしたトークショー、早着替えからの衣装チェンジ、ショー形式のステージなど、本当に本当にずっと最後まで夢の中に居たような時間でした。 ハロウィン・ナイトフェスティバルが終わった後、私は天草長官と別れると近くで予約していたホテルへと向かいます。 この後は、星水シロさんと大海たまさんによるミッドナイトハロウィンフェスの配信時間が予定されているので、絶対に見逃すわけにはいきません。 私はホテルの近くで空を見上げる。 空に輝く満天の星空、あー様の事を好きになってよかったと改めてそう思いました。 ************************************************ すみません。Twitterでの告知通りに遅れました。 誤字とかは後で修正します。 ライブちょっと長くなったんでここで終わりにして、ミッドナイトフェスでは2人のトーク配信を予定しています。 他にもいっぱいステージでやりたい事、考えてた事あるんだけど、ライブはまたあるので、やりすぎると息が詰まるかなと思ったので、また次の仕掛けに使いたいと思います。 fantia、fanboxにてミスコン編の前編を公開しています。 お楽しみいただければ嬉しいですよ。 真決勝戦の後編はまた今月中にでもと思います。 上のサイトは基本的に挿絵あり、下のサイトは挿絵なしです。 https://fantia.jp/yuuritohoney https://www.fanbox.cc/@yuuritohoney Twitterアカウントです。作品に関すること呟いたり投票したりしてます。 https://mobile.twitter.com/yuuritohoney 星水シロと大海たまのミッドナイト配信。 「星水シロと……」 「大海たまの!」 「「ミッドナイトハロウィンフェスティバル!!」」 ハロウィン・ナイトフェスティバルが終わった後、俺は家に帰宅して星水シロとして配信を始めた。 想定していたよりも疲労感があるけど、自分からやりたいと言った企画なので気合を入れて頑張る。 「はい、そういうわけでね。そういうわけです」 「うん、説明くらいはちゃんとしようね、シロ」 この企画は言わば、お祭りの後のキャンプファイヤー的なものだ。 ちなみに良く漫画では文化祭の最後にキャンプファイヤーっていう展開があるけど、実際の文化祭でやっている学校はとても少ない、というかほぼない。確か安全面の問題からできないそうだ。 もちろん乙女咲の文化祭にだってキャンプファイヤーはない。その代わり最後にあったのはミスコンだ。 俺は部屋の片隅に置いているトロフィーへと視線を向ける。まさか俺が優勝するなんて思ってもいなかった。 なぁ、みんな……ネタで俺に投票したんだろうけど、ちゃんと真面目に採点しようよ。 嫁に100万点とか入れてた自分が言える事じゃないけどさ、スバルちゃんとか、くくりちゃんとかみんなちゃんと可愛かったのになぁ。くぅ〜、カノンには申し訳ないけど、らぴすにミスコンのトロフィーを取らせてあげたかったよ。 ちなみに最終候補の中でも、あのシスターさんは正直言ってやばかった。 なんなんだよあの肉感、あんな清楚な雰囲気も出てて、凶暴で淫らなものをシスター服の下に隠し持ってるなんて反則すぎるだろ! しかも無防備だし、もっと自分がえちえちな体してるって自覚して欲しい。 貴女の体はあくあ君のあくあ君をピンポイントアタックしてきすぎなんですよ。えちち罪で逮捕しちゃいますよ? おっと、気を取り直して配信に集中しよう。 「えーっと、ミッドナイトハロウィンフェスティバルとは……ハロウィン・ナイトフェスティバルで熱狂しすぎたせいで、目が冴えて寝る事ができない全国のお兄ちゃんとお姉ちゃんのために向けたラジオ配信企画です。はい」 「うんうん。みんな、ちゃんとハロウィン・ナイトフェスティバルは見てくれたかな〜? 見てくれてない悪いお姉ちゃんや、悪いお兄ちゃんには悪戯しちゃうよ〜!」 俺はサブモニターに流れるコメント欄へと視線を向ける。 『ちゃんと見たよー!』 『本当は見たけど、たまちゃんに悪戯されたいから見てないって言いたい……』 『楽しかった!』ツッキー 『とりあえずお布施しとこ』石油女王 『ちっちゃなたまちゃんをお持ち帰りしたと思ったら、いなくなってた件について』 『アルバム出たら買います!』乙女の嗜み 『今日のバイト代です。お納めください』ラーメン捗る 『ミッドナイト配信助かる』ソムリエール 『お風呂間に合ったセフセフ』風呂ネキ 『悪戯? ご褒美の事ですかな?』ニャンコスキー 『まだドキドキしてる!!』 『会場で見てました! まだ興奮してます!』 『まだ心臓がうるさいもん。寝られるわけないじゃん!』 今回の配信はお互いのチャンネルではなくベリル公式チャンネルからの配信だ。よって、今日のコメント欄には、シロのリスナー以外に、たまちゃんのリスナーの人もコメント欄に来ている。 「ふーん、お兄ちゃん、お姉ちゃん達って結構子供っぽいんだね。大人なのに遠足前の小学生と一緒じゃん」 「ねー。しかも興奮しすぎて夜寝られないなんて、一体、ナニに興奮したのかなー。ぷーくすくす」 うんうん、歌に興奮したのか、それともダンスに興奮してくれたのか、他にも最新の技術だったり、パフォーマンスだったり、アクションシーンだったり、色々あるけど、どれが1番ワクワクしたのかは気になるよな。 『おっ! おっ! おっ!』ニャンコスキー 『2人の急なOSUGAKIムーブきたー!』 『ぐわあああああああああ!』 『脳がぁ、脳がああああああ、どげるううううう!』 『か……かわいい……』ツッキー 『たった今、今夜は寝られない事が確定しました』92 『こーれ、たまちゃんは全部わかってます』ラーメン捗る 『シロ君絶対に、ナニの意味がわかってなさそう』ソムリエール 『うん。普通に歌に興奮してくれたらいいなーって可愛い事思ってそう』996 『ばっか、そこが可愛いところなんだから、しーっ!』グランマ 『関係ないけど、あー様って結婚してても童貞っぽいよね』 『わかる。だから結婚してても頭がちょっとアレな女に好かれちゃうんだよ』 『無防備と書いて白銀あくあと読む』ペゴ丸 俺はサブモニターとは反対側に置いてあるサブPCの方へと視線を向ける。 まず最初の企画はどれにしようかな? 阿古さんとも話し合ったけど、ネット配信にとって重要なのはリスナーさんと同じ時間を同じ場所で共有するライブ感だ。 だから今回は企画の準備だけはしておいて、最低限やらないといけない大まかな進行以外は特に決めてない。 「僕はね〜、やっぱりあのチビたまちゃんがいっぱい出てきたのは興奮したかな」 「あー、なるほどね」 残念ながら本番では見れなかったけど、リハーサルの時には確認しているので、どういう演出をしたかはわかる。 まさか、本番直前にあんな事になるなんて思っていなかったとはいえ、とあには申し訳なく思う。俺も大きなステージに飛び交うチビたまちゃんを見たかったなぁ……。 「あれって、一体どうなってるんだろうね?」 「本当にね。難しい事はよくわからないけど、ああいうのできたら他にも色々とできそう」 「うんうん。楽しみが広がるよね」 「ねー」 今回のライブ、とあと俺は、たまちゃんやシロとしてはお休みに近かったので、そっちとしてもライブとかできたらいいなぁと思った。 『なんだろうこの夫婦感』 『なるほどね。これが夫婦って奴なのか、了解』 『ふぁ〜』ツッキー 『こいつらちょいちょいイチャついてるよな』山田 『隙あらばいちゃついてくる〜!』 『かわいい奥さんと一緒にいるよりイチャイチャ感出すのやめてもらっていいですか?』乙女の嗜み 『こーれ、嫁なみ寝取られてます!』ラーメン捗る 『嫁なみNTRそうでウケるwwwww』グランマ 『嫁なみザマァwwwww』ソムリエール 『嫁とは?』ペゴ丸 『はぁ……はぁ……』ニャンコスキー 『うっ……心臓の動悸が……』 『ぐぅっ、持病の癪が……』 『※配信中に心臓の動悸、違和感を感じた方は、ベリル専門の心療内科がある最寄りの病院を受診をしてください。概要欄にて対応している最寄りの病院が検索できます』ベリルbot おっ! この企画なんて良さそうだな。 俺は用意していた企画の中から一つファイルを選択して開く。 「シロはどの企画が良かった?」 「うーん、やっぱり、手話で歌った四季折々か、4人で歌った君は美しいかな。四季折々は、観客席でも手話してくれてる人がいたし、いつかはみんなでやれたら楽しいよね。君は美しいの方は、全員で歌ってダンス踊っていたのが最高だったと思う」 君は美しいは結婚式の時に4人で歌った曲だ。 慎太郎がめちゃくちゃダンス頑張ってくれたおかげで、最高のパフォーマンスをみんなに届ける事ができたと思う。 『君は美しいは本当にやばかった……』 『ねー!』 『衣装チェンジもあったから、みんな王子様っぽくてすごくかっこよかった!!』乙女の嗜み 『正統派プリンスあー様に、可愛い系王子様のとあちゃん、ちょっと腹黒っぽい王子様のマユシン君に、見た目だけはクールだけどパフォーマンスはホットだった天我皇子、どれをとっても最高だった』 『あの曲で何人の女の子が膝から崩れ落ちたことか』グランマ 『腰も膝もガクガクで、立ってるので精一杯だったよ』 『週刊漫画誌の編集長が言ってたけど、わたしたちの知っていた王子の概念が変わる。これがスタンダードになるとか言ってて笑った。やっぱり白龍先生なんだよ』 『まさかアイコちゃん先生の描いていた世界が現実になるなんてな』 コメント欄を見ると白龍先生の名前がチラホラと出ていた。 俺は良いタイミングだと思ったので、その事についてみんなの知らない情報を明かす。 「あっ、ちなみに君は美しいのあの衣装とかステージ設定、パフォーマンスとかもアイコちゃんの監修だよ〜」 俺はサブPCのチャット欄を開くと、全体チャットで最初のコーナーでやる企画を提示する。 すると全方位から秒でいいよと返ってきた。いくらなんでもみんなレスポンス早すぎでしょ。 『やっぱりな』 『先生ー!!』 『アイコちゃん先生しか勝たん!!』 『アイコ、生きてるぅ?』ユリス 『先生、わかってるわ』 『流石は白龍先生、半永久的にメスから砂糖を吐かせるだけの事はある』グランマ 『白龍先生、一生ついていきます』乙女の嗜み 『やっぱり先生は大先生です』92 『頼む先生、早く掲示板に帰ってきてくれ』 『先生ちゃーん、何したか知らないけど、自粛なんてもう良いから帰っておいでよ』HP3 自粛か……。そういえば、あのデート以来、白龍先生とは桐花さんや阿古さんを通してメールのやり取りはしたけど、直接会って話したりとか直接連絡を取ったりはしてない。 キスしてすみませんでした。賠償金払います。出頭するつもりですと先生からメールが来た時はびっくりして、慌ててそんな事しなくて良いですよとメールを送った。すると、戒めのためにしばらく自粛しますと返ってきてからは、直接のやり取りをしていない。 うーん、大丈夫かな。むしろ奥さん以外とキスしちゃった俺の無防備さの方が問題だと思うんだけどな……。あ、ダメダメ、先生の唇めちゃくちゃ柔らかかったなとか、そういう事を思い出すのはなし!! 「みんな、先生の事が大好きなんだね。多分だけど、この配信も見てくれてるだろうし、きっと先生も喜んでくれてると思うよ」 俺は近くにあったスマフォを手に取ると、先生、そろそろ帰ってきてよ。あれは俺だって悪かったんだし、奥さんにもちゃんと言ったからとメールを送った。 ちなみに深雪さんが帰った後に、カノンに先生とキスした事を伝えると、ふーん、それでって感じのリアクションされて、逆に肩透かしを食らったんだっけ……。むしろ先生にキスしたら、私にもキスしてって甘えた感じで迫られた。くっ……ペゴニアさんが覗いてなければ!! 看板に私は空気ですから、お気になさらずと書いてあったけど、そんな熱気のある視線を向けてくる空気なんてないから! 「ところでシロ、何かやるつもりだったんじゃない?」 「おっと、ごめんね。最初のコーナー行ってみようか」 画面に映ったたまちゃんとシロの真上にドーンと大きな文字で企画名が表示される。 【2人に100の質問コーナー!】 ん? アレ? これ違うくない? 自分で間違ったコーナーを伝えてしまったんじゃないかと思って再確認したが、そんな事はなかった。 内部チャットを確認すると、どうやらスタッフの人が出すコーナー名を間違ってしまったらしい。 リスナーさんの反応を見ると、みんなものすごく盛り上がっていた事もあって、せっかくなので俺はこのままやりますとすぐに内部チャットに書き込んだ。 「はい、そういうわけで、リスナーから送られてきた100の質問に、たまちゃんと2人で答えていきたいと思います!」 「おー! どんな質問がくるのか、ワクワクだねー!」 うん、流石はとあだ。すぐに対応してくれる。 【シロくん、たまちゃん、はじめまして! 私は砂丘のある県に住んでいる社会人です。お二人は旅行は好きですか? 私は旅行するのが好きです。47都道府県、どこか行ってみたい県があったら教えてください!!】 おぉ、まじか……。 ついさっき47都道府県から12カ所をチョイスして、全国ツアーに行くって話をしたばっかなのに、最初から微妙に答えづらい質問がきちゃったな。 「いくらなんでも最初からタイムリーすぎでしょ」 「スタッフさん、これは流石に狙ってるよね?」 チャット欄ではこの質問に賑わいを見せていた。 『これは気になる』 『スタッフちゃんさぁ!』 『私の住んでるところに会いにきてー!』グランマ 『最初からすごいのきた!』 『みんな自分の県じゃなくても落ち込んじゃダメだよ』 『2人で旅行……うっ……』ニャンコスキー 『ぐわぁっ、また心臓が!!』 『ちょっとお薬とってきます』 『※配信中に心臓の動悸、違和感を感じた方は、ベリル専門の心療内科がある最寄りの病院を受診をしてください。概要欄にて対応している最寄りの病院が検索できます』ベリルbot さて、どう答えようかな。 俺が悩んでいると、先にとあが質問に答えた。 「えーっと、僕は猫島がある県に行ってみたいな!」 「あー、確かにそれはいいかも。島ってのいうのもすごく楽しそう」 なるほどね。これはうまい回答だ。 猫島は1つじゃないから、この回答ならどこの都道府県かは言ってないから角は立たない。 「シロは?」 「本音を言うと47都道府県いろんなところに行ってみたい。だからどこか1つなんて選べないよ」 「シロは欲張りだなぁ」 「だって、どこの県も美味しそうな食べ物がいっぱいあるんだもの。うう……お腹空いてきた」 ぐぅ……あぁ、さっきちょっと食べたけど、やっぱりおにぎりだけじゃ足りなかったか。 本当はあんまり良くないけど、配信終わったらなんか適当に食べよ……。 『やったー! うちの県、猫島あるぞ! これで勝つる!』 『うちの県、島はあるけど猫島じゃないなぁ……』 『明日には全国の島が猫島になってそう』 『急に猫島アピールしだす自治体あるある』 『さっき近所の島のトゥイッターアカウントの説明欄が秒で猫島になってたw』 『草しか生えないwwwww』グランマ 『お犬さんカワイソス……』山田 『シロ君は食いしん坊さんだなぁ』只野 『シロ君のお腹をお姉ちゃんの手料理でパンパンにしてあげたい』 『むしろ私のお腹をシロ君でパンパンにして欲しい……』ラーメン捗る ※このコメントは削除されました。 『シロ君、お姉ちゃんと一緒にパンパンしよ?』ソムリエール ※このコメントは削除されました。 『※不適切なコメントは自動的に削除されます。何度も不適切なコメントを繰り返すアカウントは一定期間、コメントの投稿自体が禁止になるので注意してください』ベリルbot 何故か幾つかのコメントが削除されたみたいだ。 一体どんなコメントをしたのやら……。俺の周りには常識のある人が多いから、きっと変なコメントしてる人なんて1人もいないだろうけど、みんなちゃんとルールは守ってね。 画面の上部に、次の質問が表示される。 【シロくん、たまちゃん、こんばんは! 私は家庭科部に所属している女子高生です! 2人は好きな料理とか食べ物はありますか? 良かったら教えてください!】 ぐわあああああ、お腹の空く質問がきちゃった。 スタッフさん、これ狙ってるよね。そんなに俺のお腹を空かせてどうしたいんだ。 「うどん……」 俺は自然とそう呟いていた。 甘いお揚げを乗せたきつねうどん、たっぷりとワカメを乗せたわかめうどん、肉とネギで出汁をとった肉うどん、そして卵を落として月見うどん、深夜に食べるおうどんはとても背徳的だ。 一見するとさっぱりとしていい感じに見えるが、出汁まで飲み切ってしまうと塩分や糖分などを摂りすぎてしまう。そして出汁とはついつい飲み切ってしまうものなのである。 くっ、これはまずい。もっと他のことを考えて気を紛らわさないと! 「カツ丼、ハンバーガー、たこ焼き……」 あかーん! 全部食べ物や!! 何故か鞘無インコ先輩が乗り移ってしまう。 「あく……シロってさ。お仕事以外は結構……というかだいぶ優柔不断だよね」 「うっ……」 「あとなんかすごく押しに弱そう。特に女の子にぐいぐいこられたり、何かお願いされたら断れなさそうな気がする」 「ぐぅ……確かに」 言われてみると、なんとなくそんな感じがする。 『はいはい、押しに弱い頂きました』 『つまり押せば落とせるって事ね』 『最初、あくあ君って言いかけてるウケる』 『ふーん、なるほどね。勉強になります』996 『おっぱいにも弱いし、押しにも弱い。ふーん、えっちじゃん』グランマ ※このコメントは削除されました。 『むしろそういうところはヨワヨワでいて欲しい。それならワンチャンあるって思えるから』 『わかるわ……』 『永遠に童貞っぽい君で居て欲しい』 『はぁ〜、妄想が捗ります』 『今、心の中でぐぬぬってそうwww』ペゴ丸 ぐぬぬ! ちなみに続くたまちゃんの答えは、カリカリだった……。 あ、なるほどね、そういう所はキャラ設定使うのか。 俺たちは、その後に続く質問にも順調に答え続けていく。 【多分カットされるだろうけど、ズバリ聞きます! お2人は大きな女性は好きですか? 私は身長とか、他にも色々と大きいです】 な、なんだってー!? 他にも色々と……? そこの所、ちょっと詳しくお願い出来ますかね? 僕もその真剣なんで。 「うーん、僕はそういうの気にしないけどね。マネージャーもすごく身長が高い人なんだけど、身長が大きいからって気にしたりとかしたことはないかなぁ」 確かに桐花さんは色々と、そう、色々と大きい人だ。 ジムで一緒になった時は、こっそりと胸部のものだったり、お尻から太ももの辺りにかけてとか、お腹周りだったりとか、本人にバレないようにコッソリとみてるが、どれも本当に素晴らしいものをお持ちだ。 ちなみにこれは自分の名誉のために言っておくが、これは決して浮気でもなければ、いやらしい意味合いではない。 誰だって美術館に行って美術品を見るのは当然のことだし、俺も美的感覚を養うために芸術品を鑑賞しているだけなのだ。 たまに鋭い視線が飛んできてドキッとする時もあるが、それも最近はちょっと自分の中で癖になってるのか、良いスパイスになってる。むしろもっと嫌そうな顔とか蔑んだ目をしてくれると……おっと、話が脱線しそうになった。 「これはね。好きとか嫌いとかね。そういう次元の話じゃないんですよ」 「また、なんか始まった」 「良いですか? 大きいとは、もうそれだけで包容力を醸し出しているんです。ほら、大きいという単語を聞くと、全てを包み込んでくれる暖かさを感じませんか?」 「ごめんねみんな。面倒臭いだろうけど、あく……シロの話をちゃんと聞いてあげてね」 「だからね。あえて言わせてほしい。大きい事の何がいけないんですか? 僕はね。大きい。非常にいいと思います。もちろん小さいのもすごくいいと思うんだけど、今日は大きいについて語らせてください。それこそ先ほど少し話に出ましたが、たまちゃんのマネージャーさん。彼女も色々と大きいんですが、僕はね、彼女の姿を会社で見かけるたびに嬉しい気持ちになるんです。今日も頑張ろう。明日も頑張れるぞってね。大きいのを見ると心がこう楽しくなるんですよ。だから僕は、毎日彼女の大きさに拝んでます。だから貴女にも、そして貴女を産んだお母様にもお礼を言わせてください。大きくてありがとう!!」 あ、あれ? たまちゃんなんかすごくジト目になってない? お、おおおお俺は、ただ励まそうとしただけですよ。そう、全然卑しい気持ちとかそんなのはなくてですね……。 『こーれ、姐さん死んでます』ラーメン捗る 『姐さんの死亡を確認!』ソムリエール 『ふーん、姐さんの事、そんな感じで見てるんだ』乙女の嗜み 『あく……シロくん、めっちゃ語るやん』 『とあちゃんわかってるwwwww』 『とあ様頑張れ!!』ニャンコスキー 『かっけー』山田 『あく……シロくんは大きい女性が好きなんですね』只野 『こいつほんまwww』ペゴ丸 『あのさ、私たちも気がついてないフリするの大変なんだよ?』つーちゃん 『コイツ、もはや隠す気すらないでしょ。バチあたれバチ』ゆかりご飯 『ごめん、あくあ様が襲われても仕方ないかと少し思っちゃった』グランマ 『守る方も大変だってわかってほしい(真顔)』HP3 『こういう時のあく……シロくんが1番好きかも。かわいい……好き』996 『この発言で何人の女性が救われたのやら』 『小さい方には語ってくれないんですか? いつも大きい方ばかり語っててずるいです……』ラピスラズリ ものすごい勢いでコメント欄が流れていく。 俺たちは気を取り直してさらに質問に答えていった。 「はい、思ったより長かったこの企画もこれがラストです!」 最後の質問が画面の中にいる俺たちの頭上へと映し出される。 【まず最初に2人にありがとうって言葉を伝えさせてください! シロくんやたまちゃん、それにベリルのみんなに出会えてから毎日が楽しくて仕方がないです! それと、私からの質問なのですが、2人は感謝を伝えたい人っていますか? いたら教えてくれると嬉しいです】 この質問に対して先に答えたのはとあだ。 「僕は、色んな人に感謝を伝えたいですね。ベリルのみんなにも、スタッフの人たちにも、家族にも、そしてファンの人にもありがとうって言いたいです」 「たまちゃんと全く一緒です。今回のイベントも多くの人の協力があって成功する事が出来ました。個人的にも本当に多くの人たちに助けられたと思います」 「今も、僕たちが配信するために多くの人たちが会社に残ってくれてるしね。本当にいくら感謝しても感謝したりないよ」 「うん、本当にね。みんな夜遅くまでごめんねー」 「それに今日、見に来てくれたお姉ちゃん、お兄ちゃんも、本当にありがとう!!」 「全ての人に感謝!!」 「感謝します!!」 俺はサブPCを確認して新しい企画をやろうとしたけど、スタッフの方からストップがかかってしまった。 あー、なるほどね。もうそういう時間か……。間違えちゃったスタッフの人がごめんなさいって言ってたけど気にしなくていいからと返信する。だって誰にでもミスはあるしね。それをミスしたからと言って怒るんじゃなくて、みんなでカバーしあえたら最高だよね。 それに何事も勉強だし、やらなきゃわかんない事だってある。今回だって他にも色々と考えてたけど、このコーナーだってこんなに時間がかかると思わなかった。多分、余計に語っちゃったりした自分のせいってのもあると思う。ここも次から考えないとなと思った。 「ごめんねみんな、そろそろ終了みたい。でもせっかくだから、今からなんかもう一つ追加で質問に応えるからそれで許して!」 「ごめんねー。僕ももう目がしょぼしょぼしておねむだよ〜」 俺は送られてきた質問ばかりを集めた質問ボックスの中から一枚を引き当てる。 この質問ボックスの中に入った質問は一応チェックされた質問ばかりだから、変な質問は入ってないはずだ。 さて、何が出るかな? 【こんばんはー。ただの主婦です。ベリルから他のVtuberの子とかデビューしたりしないんでしょうか? すごく気になっています。あと、ベリルエンターテイメントに所属する男の子4人組の事がとっても好きなんだけど、4人の事を呼ぶ時のグループ名とかありますか? あったら教えてください!!】 グループ名……そっか。これは盲点だったかも。 確かに4人で歌ったりする事もあるし、あったほうが便利な気がする。 「最後の最後にとんでもない質問きちゃったね」 「ねー」 「まず最初の質問だけど、実は今日ここでもう1人追加で発表できたらいいなって思ってたんだけどね」 「うんうん、車の中で爆睡してたもんね。それはまた次の機会にしようと思ってるから、みんな楽しみにしててねー」「今日やれなかったコーナーも多いし、次は3人でやれたらいいなぁ」 「僕と、シロと、マユ……ンンッ、新人の子と一緒にね」 とあ、流石にそれはわざとすぎるだろ。 でもチャット欄は盛り上がってるからいいか。 「そしてもう一つの質問だけど……」 「うんうん」 「決められないので募集します!!」 「ちょっ、シロってば、そんなのあり!?」 「公式サイトや公式トゥイッターなど、良かったらファンのみんなで4人のグループ名を考えてください!!」 「いいのかなぁ。それ……」 「仕方ない。急に言われても思い浮かばなかったんだもん」 というか、はっきり言ってもう眠い。思ったより自分の思考が回ってない事に多少のヤバさを感じてる。 流石にライブの後に深夜配信するのはやりすぎだった。 「そういうわけで、これで本当の終わりです!」 「みんなー、今日は来てくれてありがとー!」 コメント欄に多くの文字が流れていく。 『うわあああああ、終わらないでえええええ』 『お姉ちゃん達をおいていかないでええええええ!』 『今日は本当にありがとう! 楽しかったよ!』ツッキー 『たまちゃんのために、お布団あっためときました』ニャンコスキー 『正直もう眠かったから助かる』山田 『これで明日のお仕事も頑張れます!』只野 『眠そうなあく……シロくんかわいい。きっと寝顔も凄く可愛いんでしょうね。ふふっ』996 『寝顔に悪戯できるチャンス!』ゆかりご飯 『夢の中で会いましょう』ラーメン捗る 『今日は幸せな夢が見られそう』ソムリエール 『今日は本当にお疲れ様でした』92 『ゆっくり休んでね』乙女の嗜み 『楽しい思い出をいっぱいありがとう!』グランマ 『良い夢みろよ!』ペゴ丸 あ、あれ? 配信閉じなきゃ……。 『ん?』ラーメン捗る 『ん?』ソムリエール 『ん?』グランマ 『ん?』996 『ん?』ペゴ丸 『ん?』HP3 『シロくん?』 『シロくんどしたん?』 『ちょっとみんな静かに!!』 『おい、嘘だろ……』 スゥ……スゥ……。 『寝息きたあああああああああああ! 捗るちゃん大勝利ィ!』ラーメン捗る 『うおおおおおおおおおおお、私たちの夜はこれからだぜええええ』ソムリエール 『あらあら、まぁまぁ、あくあ様は自分が可愛いって事ちゃんとわかってらっしゃるのかしら』996 『●REC』HP3 『後で高音質の録音データお願いします。言い値で買いましょう>HP3』グランマ 『ポンコツ嫁さっさといけ! 今がチャンスだぞ!!』ペゴ丸 『寝息に秒で反応してた捗るとソムリエやばすぎwwwww』 『数人めちゃくちゃ気がつくの早かったけど、鍛えられすぎだろw』 『こーれ、間違いなく住民です』 『これは二重奏さんの新たな素材になっちゃうな』 『よくないぞお前ら、掲示板のよくないとこが出てる』 『伝説の寝落ち配信回来ちゃああああああああ!』 『まさかの最後の最後にこれはすごい』 『やっば……寝息エロ……』 『これ放送して大丈夫なんですか?』ラピスラズリ 『これはまずい。捗るじゃないけど、普通に捗っちゃう』 『誰か寝顔にいたずら書きしろ! 鼻の穴になんか詰めろ!』ゆかりご飯 『シロくん、本当にお疲れ様』只野 『たまちゃん戸惑ってる可愛い』 『てぇてぇ……』ニャンコスキー 部屋の扉が開く音が聞こえる。 誰だ? 誰かがそっと俺のマウスの上から掌を重ねると配信を閉じるボタンを押してくれた。 「もう……こんなところでねちゃダメでしょ」 俺はその人に言われるがまま、最後の気力を振り絞ってベッドへいく。 なんだろう、なんか知らないけど、ものすごくいい匂いがするし、顔全体が柔らかいものに包まれてる気がする。 「もう、さっきまでかっこよかったのに、こう言うところが可愛いって言ってた人いたけどわかるな」 あーもうだめだ。何も考えられない。強烈な睡魔が俺を覆い尽くしていく。 「ふふっ、今日は本当にお疲れ様。ゆっくりと休んでね。おやすみ、あくあ」 その日、俺はとても幸せな夢を見た気がする。 その中で、顔は見えなかったけど誰かが俺に向かってありがとうと、そう言ってくれた気がした。 ************************************************ なお、最後のは別に前の人格と入れ替わってるとかではないので安心してください。 これまでもこれからもあくあのままです。 後、グループ名は本当に募集しているので、感想欄、Twitterでいい案があったら言ってください。恥ずかしいから表立って言えないよって人は、TwitterのDM、fantiaのメッセージ機能、なろう版の作者のアカウントからメールとか送れるはずですよ。 fantia、fanboxにてミスコン編の前編を公開しています。 お楽しみいただければ嬉しいですよ。 真決勝戦の後編はまた今月中にでもと思います。 上のサイトは基本的に挿絵あり、下のサイトは挿絵なしです。 https://fantia.jp/yuuritohoney https://www.fanbox.cc/@yuuritohoney Twitterアカウントです。作品に関すること呟いたり投票したりしてます。 https://mobile.twitter.com/yuuritohoney 掲示板、月曜から夜ふかし。 【この国には】白銀あくあ様を語るスレpart3148【白銀あくあがいる】 4 ななし >>1 乙 ネットオークションのホゲ川非公式コラボステッカー高騰しすぎだろ。 6 ななし >>1 おつー 闇ステッカーぼったくり価格になってて飯噴いたw 7 ななし ホゲ川とベリルの非公式コラボステッカー(通称闇ステッカー) 小 100円→10000円 中 300円→30000円 大 500円→50000円 わずか数時間で価値100倍とか、もう仮想通貨とかチャチなもんやってる場合じゃねぇ。 10 検証班◆9n2SARETAi >>7 今、国営放送と協議中だけど、ちゃんとした公式版出そうとしてるから買っちゃダメだよ。 12 ななし >>10 了解です。 13 ななし >>10 ちょっと待て、その一言で急に値下がりはじめたぞ!! 16 ななし 森川の闇ステッカー、10秒足らずで1万から1000円になったから何かあったのかと思ってきたらこれか 18 ななし >>7 姐さんの発言後10秒でこれとか、仮想通貨もびっくりだよwwwww 小 100円→10000円→1000円 中 300円→30000円→3000円 大 500円→50000円→5000円 20 ななし >>18 まるで森川自身の人生みたいだ……。 22 ななし >>20 草wwwww 23 ななし >>20 誰がうまいこと言えと……。 25 ななし お前ら深夜4時過ぎやぞ。あと姐さんは本気で寝ろ! 明日休みでもあの人普通に出社しそうだからめちゃくちゃ心配になるわ。 27 ななし >>25 みんな寝れないんだよ……。 29 ななし コテ勢も姐さん以外は全員寝たか。 31 ななし >>29 多分、捗るとかチンポスキーは居ないけど起きてると思うぞ。 ナニが捗ってそう。 33 ななし >>31 最低だな! 34 ななし 居ても評判が落ちるし、居なくても評判が落ちるwwwww 36 774◆Hi-P3erver >>29 サバちゃんなら起きてるお! 38 ななし >>36 寝息の無料配布THX! 39 ななし >>36 寝息の無料配布、感動しました。 40 ななし >>36 ハイパフォーマンスサーバー(笑)だったのに、今やハイパフォーマンスサーバーさんだからね。 43 ななし サバちゃんって本当に何者よ……。 今日もまだ起きてるし、昨日もずっと起きてたし、もう何なら見かけない時がないくらい色んなスレにいる。 1人のアカウントを複数で使ってるとか? 45 ななし >>43 自称、人工知能らしいですよ。 47 ななし >>45 人工知能にしては多少人間臭いところがあるんだよな。 あと捗る並に欲望に忠実。寝息の時もレスポンス早かったし、人工知能なのに欲に塗れすぎだろ! 49 ななし >>45 その人工知能より寝息へのレスポンスが早い捗るとチンポスキー。 52 ななし >>49 いらんとこだけ人工知能よりスペック高いwwwww 53 ななし >>49 サバちゃんより反応早い奴が5人もいてクソワロタw こいつら全員住民だろwww 55 ななし この5人はアレだな。 頭じゃなくて、マンコの中に脳みそがあるからレスポンス早いんだよ。 57 ななし >>55 私達じゃん。 58 ななし >>55 私達の事だな。 60 ななし 正直、マンコで考えてる時ある。男の子もおちんちんで考える事ってあるのかな? 62 ななし >>60 流石にないでしょ。そんなのメスだけだよ。 63 ななし >>60 そんな男の子がいたら世の中もっと幸せになってる。 66 ななし >>60 >>63 あく……ごめんなさい。なんでもないです。 68 ななし >>66 しーっ! 69 ななし 今日のあくあ様というかシロ君はやばかったな。 70 ななし せっかくみんなで気が付いてないフリしてるのに、私達の頑張りが無駄になっちゃうじゃん。 71 ななし もう、あくあ様は早めにおっぱいが好きって公表した方がいいよ。 もういくつか検証サイトできてるけど、あくあ様が女の子の体をエッチな目で見てるのは確定でしょ。 73 ななし >>71 うーん、それでも未だに信じられない。 あんな素敵な男の子がそんなえっちな事考えてるなんて想像もできないよ。 75 ななし ミスコンと真決勝戦が決定的だったけど、今日の配信も疲れてたのかだいぶ出てたよなw 77 ななし 乙女咲の生徒は本当にすごいよ。 私なら体育館倉庫かプールの更衣室とかで襲っちゃうかも。 79 ななし >>77 エロ漫画でよくあるやつ。 82 ななし お前ら自制しろよ。 深夜とはいえノリが加速するようならその前に18禁スレへどうぞ。 84 ななし この前も事件あったばかりだからなぁ。 86 ななし >>84 中高一貫校で高校生の水泳部員が更衣室で明け方まで中学1年生の男の子を輪姦した事件の事? 24歳の女が高校生の男の子を自宅に監禁してセックス漬けにした胸糞の悪い事件といい、本当に残念というかひどい話だと思う。 そりゃ私だって、そういう同人誌読むしめちゃくちゃ使ってるけど、実際にやったら犯罪だよ。 89 ななし >>86 私も、妄想の中じゃあー様に酷い事しまくってるけど、そこは弁えてる。 実際に行動起こすやつは多分何かが壊れてるんだと思う。 91 ななし あーあ、せっかくあくあ君のおかげでお互いに歩み寄り始めているのに、こういう事件を起こす馬鹿のせいで男の子の警戒心をあげちゃうんだよ。 そりゃ合意があったら性獣になるけど、合意がない男の子に手を出しちゃダメに決まってるだろ。 レイプはちゃんと合意の元にやらないと。 93 ななし >>91 合意のレイプなんてありません。 お金払ってでもそんなプレイをしてくれる男の子は私達の頭の中だけです。 95 ななし あくたんならワンチャン……。 姐さんが押し倒しても、ダメだよ姐さんとか言っておっぱい3揉みくらいはしてそう。 97 ななし >>95 あくあ様、ノリノリである。 100 検証班◆9n2SARETAi >>95 >>97 101 ななし そしてスレの時が止まった。 102 ななし >>100 何も言ってないのに、番号指定だけで黙らせるの強すぎない? 103 ななし >>91 男性保護法案の推進派と緩和派の改革案の違いでまーた揉めそう。 105 ななし 現状維持派もいるしな。 国家機密局のトップは現状維持と緩和には理解示してるけど、実際はどうなんだろうね。 推進派は推進派で奴隷法案って言われてるけど、もう少し男の子に選べる自由を与えてあげたら、男性を守るという点にしては完璧だと思うんだけどなあ。 108 ななし ヤベェ、急に頭の良い話が始まった。 そんなことよりちんちんまんまんの話しようぜ! 110 ななし >>108 最低すぎるけど、全く否定できないwwwww 111 ななし チンポスキーとかいう狂った名前のコテハンいるしな。 たまに、あいつって自分のコテハン見て恥ずかしくならないのかなって思う。 113 ななし >>111 それで恥ずかしさを覚えるような奴なら、おちんちんソムリエとかいう恥ずかしい資格なんて取らない。 115 ななし >>113 確かにwwwww 116 ななし >>113 草www 119 ななし 居ても居なくてもネタになる奴だな。 121 ななし 深夜四時過ぎに、夢の国で買ってきたグッズ見てニチャついてる気持ち悪い女、私以外にいる? 122 ななし >>121 ノシ 123 ななし >>121 私の事ですか!? 124 ななし >>121 にちゃあ。 127 ななし >>121 呼びました? 130 ななし >>121 自分がいる。 133 ななし お前ら多過ぎだろwww 136 ななし さり気に渋谷のベリル公式ショップもチケットケースとか、クリアポーチとか新しいの出てたな。 やっぱり1番混んでたけど、ハロウィンコラボ買いに行ってよかった。ショッパーもハロウィン用だったし。 138 ななし >>136 うらやましす、私も買いに行きたかった……。 140 検証班◆9n2SARETAi >>138 明日というか、今日の開店時間から都内のショップでもハロウィンコラボ商品販売します。 先週から渋谷店限定でハロウィングッズ販売していましたが、物流の関係で他店舗に回せる数が確保できずに遅れてすみません。 オンラインショップでは週末金曜日から販売が予定されているので、直接ショップに買いに来れない方は、そちらをお待ちください。 また、全国ツアーに合わせて47都道府県でも公式ショップを出店する計画が進んでいます。 多分1番早いところで1月の2週目か3週目あたりでオープンだったと思いますよ。 ちなみに今言ってる事は明日の朝イチにファンクラブのメールで届くはずだけど、それ書いたのも私だし、プレスリリースではもう各社に送ってるし、これくらいのお漏らしは心配しなくても大丈夫です。 142 ななし >>140 姐さん有能。 143 ななし >>140 ええんやで、手に入るのなら、時期がハロウィンじゃなくても誰も気にしないから。 145 ななし >>140 全国出店嬉しいいいいいいいい! 地方難民の私もこれで勝つる! 147 ななし >>140 遠征して買ってたけど、これで友達と一緒に学校帰りにショップ行って遊べそう。 149 ななし やっぱり姐さんはベリルに就職して良かったわ。 150 ななし >>140 漏らしてもいい情報とは言え、姐さん本当に大丈夫? 152 ななし >>150 姐さんとは部署違うけど、ベリルはそこらへん普通の企業より緩いというかライン引いてる。 社員に漏らしてもいい情報とそうじゃない情報を書いて送ってくる。 もちろん後者はアウアウだけど、みんなが喋りたいのわかってて敢えてそうしてくれてるんだと思う。 だからどうしても先に情報欲しい人は、社員の人のSNSチェックしてたら早めに情報が手に入るよ。 そしていうならば、姐さんはそのラインを決める人の1人だから……ある程度の自己判断が許されてるすらある。 155 ななし >>152 なるほどね。 157 ななし ところでみんなちゃんと神社には行ったか? 区内の神社はコラボお守り出してたぞ。 160 ななし >>157 はぁ? 161 ななし >>157 マジかよ! 163 ななし >>157 私も買った、あくあ様の必勝お守りは反則でしょ。勝つ気しかしない。 165 ななし 区内の寺もコラボのお札売ってたぞ。 あー様の護摩札とか後ろからギュッてされてるスピリチュアルな雰囲気が感じられる気がする。 168 ななし >>163 >>165 神社も寺も頑張ってるな。いいぞ、聖あくあ教に負けるな! 169 ななし 聖あくあ教では、あくあ様の空気をポリ袋に詰めて無料配布してたぞ。 実際にあくあ様が使った後のエレベーター内等、密室使用時の空気を採取して、それに教団員の調香師があくあ様の匂いを再現したもので香り付けしているらしい。 今までは匂いを再現しただけのものが配られていたが、生の本人が使用した空気が入ったものはハロウィン限定だったそうです。 なお、現場作業員は完全防護服を着ていたから、余計なものは混じってないから大丈夫ですよって言われた。 172 ななし >>169 勝てねぇわwwwww 173 ななし >>169 やばい。もう戦ってるベクトルが違いすぎるwww 174 ななし >>169 予想の斜め下(下ネタ方向)の事が返ってきて驚いてる。 176 ななし 聖あくあ教やっぱパネぇわ。次元が違いすぎる。 メスが本当に欲しい物をピンポイントで用意して無料配布だもん。 179 ななし そりゃスターズ正教も勝てねぇよ。神社、寺が結託してもどうにかなるレベルじゃない。 181 ななし 聖あくあ教ならワンチャンこの世から宗教戦争を無くして、全世界宗教統一を成し遂げてくれそうではある。 183 ななし もう国教にしよう! 185 検証班◆07218KADO6 やめろ、お前ら!! 冷静になるんだ!! >>181 そんな怪しい宗教に、重たいものを背負わすんじゃない!! 188 ななし >>185 おはよ 189 ななし >>185 起きてるじゃねーか! 191 ななし >>185 やっぱオナってたか。 193 検証班◆07218KADO6 >>189 ちゃんと寝てたけど、夢の中で嗜みが邪魔しやがったんだよ!! くっそー! もう少しであくあ様にパイ揉みされるところだったのに、なぜか嗜みにパイ揉みされるし、やり返そうとしたら間違って姐さんのデカ乳をパイ揉みしちゃうし。それで目が覚めた。 195 ななし >>193 朗報、捗るの夢の中の嫁なみ、現実の嫁なみより有能 196 ななし >>193 姐さん起きてるけど、ちゃんと捗るの夢の中でもあくあ君の事守ってるんだね。頑張って! 198 ななし >>193 悲しすぎる。 メス同士でちちくりあってどこに需要があるんだよって言いたい。 201 ななし わかる。女の子同士でおっぱい揉んでたのを男の子に見られた事あるけど、めちゃくちゃ嫌な顔された……。 203 ななし それでも、あくあ様なら……あくあ様ならきっと喜んでくれるはず!! 205 ななし そういえば4人の衣装だけど、公式でレプリカ発売するんだね。 帰りにチラシ配ってたわ。 コスプレしたい人は早めに予約しときなよ。 207 ななし >>205 コロールだから高そう。 210 ななし >>207 本人が着用したコロール製の衣装は実店舗のディスプレイで展示されるらしいけど、レプリカ衣装はそもそもコロール製じゃないらしい。だから生地感とかも安っぽくなるから細かい色合いも変わってくるし、縫製自体も甘くなるけど、その分値段も安かったと思うよ。 これ多分だけど、舞台衣装の契約がコロールオムじゃなくてジョン個人だからできるって感じなのかな? 212 ななし ふぅ、どんどんグッズが出るから湯水の如く金がなくなっていくぜ!! 215 ななし >>212 街中でもスタッフの人が拡声器で言ってたけど、無理な買い物はしちゃダメだよ。 216 ななし そういえば至る所に買いすぎ注意っていうみんなのポスター貼ってあったな。 219 ななし >>216 あれ効果どうなんだろうね? むしろ、こんなに買って、メッ! って叱られる妄想したくて買っちゃいそうになる。 222 ななし とあちゃんのポスターやばかったよ。 口の前で人差し指交差させて、お兄ちゃん、お姉ちゃん、買い過ぎはダメだよ? っての。本当に可愛かった! 224 ななし >>222 マユシン君の小指出して、買い過ぎはダメだぞ。ほら、僕との約束だってのも相当やばかった。 225 ななし 天我先輩のポスターも良かったよ。 腕を交差させて、それ以上はダメだぞ。早く元の場所に返してきなさい! も、負けてないと思う。 最初ちょっとオカンっぽいなって思ったけど、個人的にはなんか後でじわじわきた 228 ななし やっぱ、あくあ様しか勝たん。 甘々な感じで、こーら、買い過ぎはダメだぞ! っておでこに人差し指ツンってされてる奴。 デート感出してきすぎでしょ。 230 ななし おでツンやばかったな。みんなポスターに向かって頭突き出してた。 あれじゃあただのポスターに頭突きしようとしてる変な集団だよ。 233 ななし あのポスター欲しかったなぁ……。 237 ななし >>233 最後、掃除ボランティアしてた人はもらってたよ。 240 ななし >>237 はぁ? 241 ななし >>237 これ、マ? 244 ななし >>241 マジだよ。聖あくあ教の人がたくさん来て一瞬で終わっちゃったけど。 個々の店舗が貼ってるのとかはダメだけど、区が貼ってるポスターは片付けの時に持って帰っていいよって言われた。特にあー様のは争奪戦だったな。 246 ななし 聖女様はそれを見越してて掃除させてたのか。 文化祭の時といい、本当に先見の明がある人だ。 チンポスキーや捗るみたいにマンコで考えて動いてる奴とは違う。 249 ななし >>244 コミバと同じシステムか。 でもそういう方がいいかもね。みんな掃除するだろうし。 252 ななし あれ? じゃあ、会場にゴミを捨てないでねっていうシロ君とたまちゃんのOSUGAKIムーブのポスターも持って帰ってよかったってこと!? 255 ななし >>252 そうだよ。 256 ななし >>252 あのポスターのおかげもあってか、みんなちゃんとゴミ持って帰ってたから、そんな汚れなかったんだよ。 258 ななし OSUGAKIムーブ最高だったわ。確実に性癖が歪む。 259 ななし シロくん「えー!? お姉ちゃん、大人なのにお片付けもまともにできないのー?」 たまちゃん「大人のお姉さんなのに、子供に叱られて恥ずかしくないんですか〜?」 私「あっ! あっ……あっー」 261 ななし >>259 その文字だけでどういうイキ方したのか秒で理解できたわw 263 ななし 私的にはこっちのポスターの方が良かったかな。 シロくん「お姉ちゃん、一緒にお片付けしよ?」 たまちゃん「お姉さんってば、僕の事までポイしちゃうの?」 2人とも困り顔で可愛く迫ってくるんだもん。 クリティカルヒットですわ。 265 ななし ゴミを持って帰る代わりに2人も持って帰れませんか? 267 ななし 家に帰ったら持って帰ったチビたまちゃんがいないって騒いでた奴ら多かったなwwwww 269 ななし >>267 それ私じゃんwww 272 ななし >>267 まだトレンドランキング残ってる。 1 寝落ち配信 関連ワード 寝息の無料配布、伝説回 2 この国には白銀あくあがいる 関連ワード 森川、ホゲ川、流行語大賞 3 最高のハロウィン 関連ワード フェスティバル、ミッドナイト配信 4 夢の国 関連ワード 常設希望、ベリルワンダーランド 5 特別招待席 関連ワード メアリー様、2人組のおじさま、小雛ゆかり、超豪華 6 ぼっち先輩 関連ワード 天我アキラVtuber化の署名活動 7 3人目 関連ワード 黛慎太郎、マユシン、伝説の初回配信 8 メアリー女学院 関連ワード 掲示板強豪校、カノン様、森川、捗る、嗜み 9 チビたまちゃん 関連ワード 持って帰ったらいない、早く出ておいで、消えた 10 掃除 関連ワード 聖あくあ教、ポスター 275 ななし >>272 なんでメアリーが謎ランクインしてんのって思ったらwww 掲示板強豪校ってなんだよw 最高に頭悪そうなイメージじゃねえかwww 276 ななし >>272 掲w示w板w強w豪w校wwwww 277 ななし 間違いなく、あいつらのせいです。 というか森川の発言と共に掘り返されてランクインしたっぽいな。 280 ななし >>277 メアリー卒だけど、ミリも嬉しくねえwww 284 ななし >>272 森川つえー、まだ2位にいるのか。 286 ななし >>272 ぼっち先輩www 可哀想だから署名してきたわ。 287 ななし クラスメイト3人組の絡みがもっと見たいから、天我くんには悪いけど署名しなかった。 天我くんとの絡みは別にVtuberじゃなくても見れるしね。 289 ななし マユシン君は今日お披露目だったけど疲れてて寝ちゃったんだっけ。 あくあ君も寝落ちしちゃったし、疲れてたんだろうなぁ。 291 ななし >>289 そう考えると最後まで持ったとあちゃんすごくない? 294 ななし >>291 たまちゃんの深夜配信に慣れてるからっていうのもあるかも。 ペース配分もしっかりしてたしね。 それでも最後には猫みたいに何度も体伸ばしてたし、眠たかったんだと思う。 途中マイク切り忘れて伸びる時の声入ってたしね。 297 ななし >>294 あれな、たまちゃんの性的な声に、いきなりシロ君とのおせっせが始まったのかと思ったわ。 299 ななし 招待席に小雛ゆかりが来てたのは驚いたな。 ああいうの来る人じゃないと思ってたから意外だった。 302 ななし >>299 本人も気がつかないうちに丸くなってる。 305 ななし >>302 まさにそれ。 306 ななし いいですとものやりとりもそうだけど、こんな小雛ゆかりが見られるとは思わなかった。 308 ななし 今日の月9もやばかったな。 310 ななし >>308 沙雪と莉奈は近年の月9ではあり得ないくらいヒロイン同士がイチャイチャしまくってるのに、一也お兄様が病みすぎてもうね……たまんないっす。 313 ななし 最初は完璧お兄様だったのに……。 315 ななし >>313 今も完璧お兄さんじゃん。表面だけはな……。 316 ななし 一也君モードのあくあ君はやばい。あんなの見たら全国の妹ちゃんが勘違いするよ。 確実に妹のことを性的に見てるし……いやぁ、もう最高っすw 318 ななし 1話でリボン握りしめて匂い嗅いでるっぽい描写が全てだったな。 間違いなく妹ちゃんのリボンでリボニーしてるでしょ。 320 ななし あんな変態な私のあくあ様見たくない〜。 私のあー様は完璧超人の優しい正統派王子様じゃなきゃやだ〜。 って言ってた病み垢メンヘラ女どもですら、今や鼻息荒げて絶賛してるからな。 322 ななし 莉奈とかいうツンデレ、1話でデレたかと思えば、その後は思い出したようにツンする、デレツン女になるとは思わなかった。 今までのドロドロしてた陰険な月9ヒロインズ見てたら、アヤナちゃんが可愛く見えて仕方ない。 325 ななし >>322 沙雪のライバルの癖に、今日の話も沙雪が活躍するとよっしゃーって誰よりも喜んでて噴いた。 というか莉奈はライバル役じゃなくて、沙雪のヒロインだったんだね(倒錯)。 328 ななし >>316 司先生のファンだった私も安心しました。 堕ちて歪んでいく一也を見ると、やっぱり先生だなって安心してる。 332 ななし 一也のあの演技は普通の男性には絶対無理だと思う。 あくあ君ってやっぱり妹ちゃんにもそういう感情抱いているのかな? 336 ななし >>332 文化祭でも膝の上に乗せてたしな。 一瞬、挿入ってるのかと思って、3度見したわ。 339 ななし あのスキンシップは確実に普段からセックスしてないと無理。 もう何度も検証されてるけど、妹さんと肉体関係あるのはもう事実でしょ。 そうじゃなきゃ酷い。あそこまでやってしてないとか許されないよ。 あくあ様はそんな酷い男じゃないって信じさせて欲しいな。 342 ななし ドラマ賞どうなるんだろうな。 今年からは男子もやるってアナウンスされてるよね? 主演男優賞のノミネートまだだけど、明らかにこの一騎打ちでしょ。 剣崎総司(白銀あくあ)『マスク・ド・ドライバー ヘブンズソード』 佐田一也(白銀あくあ)『優等生な私のお兄様』 白銀あくあのライバルは白銀あくあっていうね。 347 ななし >>342 剣崎は主演だろうけど、一也お兄様は助演だと思う。 どっちでノミネートするかは監督次第だからまだわからないけど。 349 ななし >>342 多分こうじゃないかな? 主演男優賞 剣崎総司(白銀あくあ)『マスク・ド・ドライバー ヘブンズソード』 助演男優賞 夕迅(白銀あくあ)『花さく貴方へ』 佐田一也(白銀あくあ)『優等生な私のお兄様』 夕迅様のインパクトがでかいけど、あっちは深夜枠で一話限りのゲスト出演だからそこが難しい気がする。 それに主演にノミネートされたとしても、剣崎はまだ放送中だけど、一也の方は完結するんだよね。 これどう考えても票割れるぞ。一般視聴者投票もあるけど確実にどっちにノミネートしても割れる。 355 ななし >>349 ついでに言うとみんな忘れてるけど、剣崎がノミネートされるなら助演にとあちゃん、天我先輩、マユシン君もノミネートされるから過去最高レベルの争いになるぞ。 358 ななし >>355 あっ……。 360 ななし >>355 ぐわあああああ、そうだった。それもあるのか。 361 ななし >>349 最終ノミネートって5人だっけ? 助演男優賞 夕迅(白銀あくあ)『花さく貴方へ』 佐田一也(白銀あくあ)『優等生な私のお兄様』 神代はじめ(天我アキラ)『マスク・ド・ドライバー ヘブンズソード』 橘斬鬼(黛慎太郎)『マスク・ド・ドライバー ヘブンズソード』 加賀美夏希(猫山とあ)『マスク・ド・ドライバー ヘブンズソード』 間違いなく過去最高レベル。決選投票とか、再投票とか投票のやり直しとかありそう。 365 ななし >>361 これやばw 368 ななし >>361 もう全員投票させてくれ……頼む……。 370 ななし >>361 これ選べるのか? 373 ななし >>361 これさ、なんだかんだで普通ならあくあ様が勝つと思うんだけど、そのあくあ様の票が割れそうだから他の3人にもチャンスあると思うんだよ。 377 ななし スレ加速しすぎだろって思ったらもう4時45分か……そろそろ人が増えてくる時間だな。 381 ななし 女子はどうなんだろう。やっぱり小雛ゆかりかな? 385 ななし >>381 この後、どういうストーリーになるかはわからないけど、この勢いで最後まで行けば揺るがないんじゃない? 個人的には12月に公開が発表されてる3本の映画のうち、誰が主演女優賞をとるのかが興味深い。 389 ななし >>385 ミシュ様が久しぶりに国内の映画出る時点で無理だと思う。 玖珂レイラ主演の映画も12月にあるし。この2人のある意味で師弟対決の一騎打ちで盛り上がってた。 393 ななし >>385 これか……。 12月公開の映画 雪白美洲『朧雲』 玖珂レイラ『泥の器』 小雛ゆかり『腹を切る』 奇しくもベリルのあのCMに出た3人が戦う事になるのか。 397 ななし >>393 小早川さん「」 401 ななし >>393 ベリルのCMに出たのも驚きだったけど、これがあったから国内に戻ってきてたんだね。 405 ななし >>397 頑張れ小早川さん。 いうて彼女も若手のホープだからな。 408 ななし >>393 最近の小雛ゆかりみてると映画も主演女優賞とって欲しいけど無理かな。 でも作品自体の映画大賞は狙えるかもと思ってる。 どうしてもミシュ様と玖珂レイラは、スタンドプレイというか個が輝きすぎるからなぁ。 それでも2人の出演した作品が映画賞取ったりできるのは、それくらいのものを見せてるのと、作品自体が2人ありきで作ってるからなんだけど、作品の完成度という点では可能性があるんじゃないかと思ってる。 412 ななし >>408 わかるわ、作品賞なら一矢報いるというか、それなら勝てそうな気がする。 415 ななし 今年の授賞式は過去にないくらい盛り上がりそう。 あー様も国内の映画に出て欲しいな。 418 ななし そういえば主演女優賞の時はエスコート役あるけど男優賞はどうするんだろう? ベリルのメンバーが誰を連れてくるのか気になる。 422 ななし >>418 普通に嗜みじゃない? あー、社長って手もあるのか。もしくはドラマ関係で普通に小雛ゆかりか月街アヤナ。 とあちゃんは妹ちゃんだろうけど、天我先輩とマユシン君は全く読めないな。 425 ななし >>418 確実にいないといけないってわけではない。 それこそ小雛ゆかりは過去一度たりとも誰も連れてきてない。もう5年以上ぼっち参加です。 428 ななし >>425 草wwwww 430 ななし >>425 最近のこいつ、私達じゃないのかと思ってるw 434 ななし 悲報、小雛ゆかり先輩、ぼっちすぎて好感度が上がる。 436 ななし >>425 むしろアクセサリーみたいに男の子はべらせてる女優の黒〇とか某〇〇より全然いいよ。 それに男の子誘ってる人ばかり目につくけど、実際はお母さんとか、パートナーとか、マネージャーとか、社長とか誘ったりして参加する人の方が多い。 それでもソロ参加してアナウンサーは噴き出してたけど、私は見ててこの女カッケーって思ったもん。 結構叩かれてた時とか、一緒に来る人が非難されたらいけないからそうしたんだろうなって今ならそう思う。 439 ななし >>436 わかる。 442 ななし >>436 そういうの聞いちゃうと、こいつになんか賞とって欲しいとさえ思えてくる。 まぁ、今までは賞取ってるんだから、今回も何らかは取るんだろうけどさ。 445 ななし 今年はどっちの授賞式も見るか。 まだ先だけど12月の映画公開と1月のノミネート発表を楽しみにしてる。 448 ななし だめだ、あくあ君が出てきてから毎日が楽しくて仕方がない。 面白いことっていっぱいあるんだなって前向きな気持ちになれる。 453 ななし >>448 ほんそれ。 456 ななし >>448 この国には白銀あくあがいる! 460 ななし >>456 やめろwwwww 462 ななし >>456 まーた、そればっかりでスレ埋まるぞw 464 ななし 表の流行語大賞 この国には白銀あくあがいる。 裏の流行語大賞 嗜み死ね。 これです。 468 ななし >>464 やめろw 流石に嗜み死ねはまずい。 471 検証班◆CHiMPOsuki 何? この国には白銀あくあがいるっていう名言、流行語大賞取っちゃう流れですか? 474 ななし >>471 おい、もう朝の5時だぞ。少しでもいいから寝ろ!! 477 ななし >>471 お前wwwww 480 ななし >>471 どうせまたオナってたんだろ!! 早く寝ろ!! 486 検証班◆CHiMPOsuki >>474 >>480 寝てたけど、今から仕事かと思ったら目が覚めた。 そしたら今日はお休みだった事を思い出して2度寝しようと思ったけど、昨日の事を思い出したら眠れなくなったんだよね。 言っておくけど、まだオナってないからな!! 493 ななし >>486 まだ……ねw 494 ななし >>486 チンポスキーさん、それは今からするって言ってるような意味ですよ? 495 ななし やめろやめろ、女がオナる話なんて聞きたくない!! どうせなら男の子がオナる話が聞きたい! 497 ななし チンポスキーきたけど、捗ると姐さんは寝たのかな? 嗜みは完全にスヤなみやな。 500 ななし >>474 そうか、もう朝5時かー。結局徹夜しちゃったな。 今日仕事ですwwwww 503 ななし >>497 スヤなみw お前ら、黛君と嗜みで遊びすぎwww 508 ななし >>500 奇遇だな。私も仕事だ!! 511 ななし >>500 同じく、私も朝からバイトで現場直行ですわ。 そういうわけで風呂入ってきます。 516 ななし みんな大変だな。 普通に休みでごめんね。 521 ななし みんな無理だけはするなよ。 無理は体に良くないぞ。病院に行ってからじゃ遅いからな。 525 ななし >>521 そういえば今日、配信の時にアナウンスされてたベリル専門の心療内科って何なんだろうな。 心臓の動悸だから循環器内科じゃないの? 529 ななし >>525 心療内科で正解だよ。 循環器内科行っても、あーはいはいベリルねって言われるだけ。 533 ななし >>525 私「すみません。最近たまに動悸が激しくて……目眩も……」 ヤブ医者「あーはいはい。あれね。お姉さん、それベリルの映像見てたりする時とかに起こらない?」 私「はい! そうです!!」 ヤブ医者「特に、とあちゃんとあくあ君がお話ししてる時とか、戯れあってる時とかに感じたりとか」 私「あー、それです!!」 ヤブ医者「はいはい、なるほどね。一応念の為に検査はするけど、次からはこっちの病院に行ってね」 循環器内科行ったけど普通にヤブ医者に追い返された。 ちなみにヤブ医者からもらった紹介状は心療内科だったよ。 538 ななし >>533 医療関係者です。この先生はヤブ医者ではありません。 むしろちゃんと検査してくれてるし、普通にいい先生かと思われます。 540 ななし >>533 普通に心療内科行ってこい。 話聞いてもらうだけで楽になるぞ。 543 ななし なお、ベリルのおかげで検査受ける人が増えてる。 これ、GDPだけじゃなくて、国民の平均寿命や健康年齢でさえも伸ばしそう。 548 ななし >>543 余命宣告受けてた我が家のおばあちゃんが元気な件について。 549 ななし >>543 再発してた癌が根絶した件について。 554 ななし >>548 >>549 普通に考えておかしいだろ!! 560 ななし 最近、おばあちゃん達がリハビリにも積極的なんだよね。 実際に健康になってる実感がある。この前ジャンプできなかったお婆ちゃんがジャンプできてみんなで拍手喝采した。 566 ななし >>560 老人ホームで働いてます。 ベリルのライブ映像とかをホールで流すと、部屋から出てこなかったおばあちゃんとかも積極的に話するようになりました。中には退所してグッズ買ってライブ行くために働くんだと言ってるおばあちゃんまでいます。 マジでお年寄りが健康になってる。 571 ななし 認知症で家族の名前も忘れてるのに、ベリルのメンバーだけはしっかり覚えてる私のおばあちゃん。 577 ななし >>571 おwばwあwちwゃwんwwwww 579 ななし >>571 やっぱりおばあちゃんと言ってもメスはメスかw 580 ななし >>571 わかりますw 584 ななし >>571 普通に考えたら認知症でそれはあり得ないんだろうけど、ベリルだからな……。 もはや国内ですら奇跡が起きまくってる。そりゃ変な宗教もできるよ。 589 ななし そういう意味では、みんな復帰しようと頑張ってくれてるから医療関係者としては非常にありがたい。 暴力振るったりとか、暴言吐いたりとか、リハビリに無気力だったりとか、そういうのが明らかに減ってる。 そんな事をしてる暇があるなら早く復帰したい、元気になってベリルやあー様を応援したいって言ってる人が多い。おばあちゃんに限らず、怪我とか病気の若い人とかもね。本当に助かってます。 594 ななし こんなにも色々してくれて、更に47都道府県ツアーまでやろうとしてくれてるの嬉しすぎる。 601 ななし >>594 最初は12ヶ所からだけど、どこにくるんだろうなぁ。 単純計算で約4分の1って考えたらワンチャンあるかなって思う。 608 ななし >>601 北海道、沖縄は確定だから、実質は45分の10だから、4.5分の1なんだよね。 それでもくるチャンスがあるって思えるだけ有難い。 613 ななし >>608 ぶっちゃけ、隣県くらいなら余裕で行ける。 615 ななし >>608 私、四国だけど、四国で一ヶ所確定してるならどこにでも行けるから本当に嬉しい。 場所によっては遠くなっちゃうけどね。 621 ななし 1DAY公演なのか、2DAYS公演なのかも含めて気になる。 流石に学校あるから1日かなぁ。2日なら確率上がるけど。 624 ななし SNSでは基本的に遠征禁止かもって話出てるね。 周辺地域はいいけど東京から沖縄、大阪から北海道とかはダメって言われるかもらしい。 真偽は不明。 629 ななし >>624 これどうやって判別するの? 633 ななし >>629 ファンクラブに登録してる住所じゃない? 後で運転免許証とか健康保険証とかで確認あるから嘘ついてもダメだぞ。 638 ななし あー、楽しみが増える。 おかげで苦痛でしかなかった学校が楽しくなる。 644 ななし >>638 学生は大人しく寝ろ。って言おうと思ったけど、5時過ぎなら起きてる子もいるか。 645 ななし >>638 わかるわ。共通の会話が増えた。 649 ななし >>638 なお、会社に行く方も楽しいよ。 だって月9のおかげで月曜日は定時帰宅、残業なしになったし、その流れが今加速してる。 この国から残業を無くそうキャンペーンがどんどん広がっていくといいな。 656 ななし >>649 試しに残業無くした会社の業績が上がってるからな。 一社だけじゃダメだけど、全体でそうしよう的な流れができたのがいいと思う。 662 ななし >>649 >>656 うちの会社は仕事の関係上24時間の三交代制だけど、月9とニチアサの時間帯に入る人は特別手当てでます。 668 ななし >>662 うちの工場も全く同じ。かなりの金額出るから私はその時間帯に入ってる。 そりゃリアルタイムで見たいけど。録画もあるし、お金稼いだ方がグッズ買えるもん。 681 ななし 健康や経済だけじゃなくて、労働環境さえも整えようとしてるとかヤバすぎでしょw 690 ななし >>681 この国には白銀あくあがいる! ベリルがいる!! 697 ななし >>690 森川キター! 699 ななし >>690 ホゲ川キター! 701 ななし >>690 もうこれで確定でしょ。流行語大賞。 708 ななし >>701 まだわからんぞ 712 ななし >>701 ベリルならまだ何かでそう。 後、授賞式でホゲ川の得意げな顔を見たくない。 720 ななし >>712 デレ川か。 723 ななし >>712 わかるわw 726 ななし >>720 デレ川って何やねんw 731 ななし さっきホテルからちらりと見たけど、もうステージ撤去してた。 本当に朝の7時に合わせて規制解除するんだね。やば……。 737 ななし >>731 マジかよ。すげーな。どれだけの人が動いているんだろう。 738 ななし >>731 現場で作業している皆さん、本当にお疲れ様です。 745 ななし >>737 設置、撤去のためにステージにめちゃくちゃ金かけてる。 ジョイント式だけど強度を保った上で簡単に結合、分離ができるように設計されてるんだよね。 後もう道路封鎖して高速運送で運び出してるのがでかいかも。ピストンどころか、待機してた車が一斉に運ぶっていう行きだけ運送なのがでかい。ピストン運送なら戻ってくる時間とか考えないといけないけど、近くで待機してるトラックが荷物片っ端乗せて出て行くだけだからね。もう、どこも採算とかそんなの考えてない。 企業も役所も本当の総力戦だと思うよ。 752 ななし >>745 これ、国営放送のあの番組で年末年始にやりそう。 760 ななし >>752 絶対にやると思う。 763 ななし >>752 あー、だから国営放送だったのか。 771 ななし そうか、もう日が切り替わってるんだよな。 11月か……早いな。後2ヶ月、白龍先生は元気にしてるのだろうか……? 777 ななし >>771 本当にな。先生なんでいなくなったのかわからないけど、早く出てきておくれよ。 778 ななし >>771 先生……。嗜みも悲しんでるぞ。 779 白龍◆XQshotacon >>771 はい。 784 ななし >>779 ファッ!? 785 ななし >>779 先生キター!! 788 ななし >>779 お前、何してんねん! みんな心配してたんやぞ!! 792 ななし >>779 先生、衣装もステージも最高だったよ。 798 ななし >>779 先生ずっと待ってた! 806 ななし ちょっw 先生戻ってきてスレが更に加速し出したwwwww 814 ななし 先生すごい人気。 819 ななし やっぱ先生が揃ってこそ。 >>779 何をしていたのかは聞かない。 おかえり! 823 ななし ついに先生が掲示板に戻ってきた!! 830 ななし SNSトレンドランキングでも無事1位です。 すげーな。レスポンス早すぎでしょ。 1 白龍先生 関連ワード アイコちゃん、先生復帰、祝先生復活 836 ななし >>830 今の時間帯SNSやってる奴らは、ここ見てる奴が多そうw 841 白龍◆XQshotacon ご心配をおかけしました。 今までは自粛しておりましたが、今日からは復帰します。 847 ななし >>841 先生硬いって。 849 ななし >>841 先生……固くなるとババくさく見えるよ? 855 ななし >>841 何があったか知らんけど気にするな。 どうせあくあ君におっぱい押し付けたとかなんだろうけど、大丈夫、多分、向こうは喜んでる。 860 ななし >>855 いやいや、普通なら気にしなきゃダメでしょ。 ただ、あくあ様の場合は……こーれ、確実に喜んでます。 867 ななし おっぱい無理やり押し付けるって普通なら辛かったねっていう展開だろうけど、誰も心配してないのウケるwww 872 ななし >>867 だって、あー様にとってはご褒美なんだもん。 874 ななし >>867 これだけは言わせてほしい。 それに関しては確実にあくたんが悪い。 879 ななし もう、あー様は早めにおっぱい大好き宣言して欲しい。 そしたらこっちもこっちでノーブラで握手会行くとか、大きいの強調するとか、できる努力はするから。 886 ななし >>879 乳首隠れてたら大丈夫なら、もうトップレスで乳首に絆創膏貼っていくわ。 どうぞ私のGカップを余すところなく堪能してくれ。どうせ喜んでくれるのあくあ様しかいないんだし。 893 ななし >>886 普通の男ならゲロ吐いてもおかしくないけど、あー様なら涎垂らしてくれそう。 901 ななし ついに私のJカップの出番が来たか!! 908 ななし >>879 >>886 いっそもう握手会じゃなくてパイタッチ会しよう。 みんなで上半身裸で横一列に並んで、曝け出した乳をあくあ君に揉んでもらおう。 私なら、貴方のために20年間一生懸命育てました♡ って言うね。 ちな、Hカップです。 912 ななし >>908 あーっ、いいっすねー。 915 ななし >>908 まだ、誰にも触られてない初物です。よかったら触ってあげてくださいって言う。 なお、Fカップ。 921 ななし 乳くせえ女ばっかりいるな。まぁ私もIカップなんだけど。 923 ななし お前ら自重しろw 924 検証班◆9n2SARETAi 皆さん、ちゃんと節度は守ってくださいね? 925 ななし そして再び時が止まった……。 927 ななし >>925 不自然なくらいぴたりと止まるの鍛えられすぎだろ……。 928 ななし >>925 姐さんは確実にそういう系の能力持ってる。 アニメなら氷系の爆乳でこわーいお姉さん。 930 ななし >>925 姐さんまだ寝てなかったのか……。 934 検証班◆9n2SARETAi >>841 復帰をお待ちしておりました。 起きている皆さんは公式HPの確認をお願いします。 936 ななし エロネタなのに捗るとチンポスキーが出てこなかった事を思うと、あいつらは寝起きにオナってそのまま2度寝したなw 939 ななし >>934 ふぁっ!? 940 ななし >>934 なんか増えてる!? 942 ななし >>934 ベリルエンターテイメント 所属タレント一覧 白銀あくあ 猫山とあ 黛慎太郎 天我アキラ 白銀カノン(エージェント契約) メアリー・スターズ・ゴッシェナイト(エージェント契約、国内限定) 所属Vtuber 星水シロ 大海たま ????(近日公開) 所属クリエイター一覧 小林大悟(モジャP) 小田信久(ノブ) 本郷弘子 白龍アイコ ジョン・スリマン(エージェント契約、国内限定) 特別契約 森川楓(国営放送社員、アナウンサー以外のお仕事は弊社が窓口になります) 945 ななし >>934 ホゲ川ああああああああああああ! 947 ななし >>934 姐さん……今からでも遅くない。ホゲ川だけはやめとけ! 950 ななし 嗜みもついにベリルか……。 これ、何かお仕事きてるな。 って! メアリー様もいるじゃんwwwww 952 ななし Vtuber3人目枠はマユシンくんやろな。 天我先輩……予定にもないし、配信でも言わなかったし、Vはやらないのか。 955 ななし >>942 白龍先生も正式にベリルか!! おめでとう〜!! 957 ななし モジャPとノブさんの本名初めて知った……。 ていうかこの2人はずっとベリルだと思ってた。 963 ななし >>957 私も。 964 ななし >>957 同じく。 968 ななし トレンドランキングがまた入れ替わってる。 ベリル関連のワードで埋め尽くされたランキングが、ベリルの新情報によって入れ替わるというwwwww 970 ななし 森川がほんま心配。 やらかしてあくあ君に迷惑かけんなよ!! 974 ななし ただ森川が入ると警備の問題は改善される。 姐さんとゴリ川なら大丈夫。 977 ななし >>974 その森川があくあ様襲ったらどうするんだよ!! 981 ななし >>977 信じてやれよ!! 仲間だろ!! 信用ないけど……。 985 ななし >>981 信用ないんかいw 988 ななし まぁ、大丈夫でしょ。 あいつはあー様を襲ったりとかはしない……はず。 992 ななし >>988 はずってwひでえwww 996 ななし だって……なぁ。 997 ななし どこの誰とは言わないけど、普段の言動がだな。 998 ななし 捗ると森川を信頼しろって方が無理。嗜みなら百歩譲ってまだ。 999 ななし 悲報、森川、スレ住民に全く信頼されてない。 1000 検証班◆010meTA473 あわわわわわわわ。 ************************************************ 文化祭、ハロウィン編、お楽しみいただけましたでしょうか? 次の話からは11月になります。 カノンとのやり直しエッチ回も含めて、12月のクリスマスに向けて恋愛面も頑張りたいなぁ。 でも初めてのクリスマスはイブは無理でも25日はカノンとって思うんだよね。 またバラエティ出演など、大きなイベントはないけど新しいお仕事や日常回? とかも楽しんで書ければと思います。 ちなみに最後の嗜みが泡食ってるのは、朝、目が覚めてあくあが目の前にいたからです。 昨日の夜は自分の胸の中に埋めるとか大胆な事してたのに、こいつはほんま!! fantia、fanboxにてミスコン編の前編を公開しています。 お楽しみいただければ嬉しいですよ。 真決勝戦の後編はまた今月中にでもと思います。 上のサイトは基本的に挿絵あり、下のサイトは挿絵なしです。 https://fantia.jp/yuuritohoney https://www.fanbox.cc/@yuuritohoney Twitterアカウントです。作品に関すること呟いたり投票したりしてます。 https://mobile.twitter.com/yuuritohoney 思い出したかのようにノクターン回です。 ******************************************** 白銀あくあ、えっちな嫁が嫌いな旦那なんていない。 イベントの翌日、朝起きた時に嫁パイが目の前にあった時は驚いたが、俺は眠った振りをしてほんの少しだけ嫁パイを堪能させてもらった。 後から聞いた話によると、どうやら俺は最後に力尽きて配信を閉じる前に眠りこけてしまったらしい。 それに気がついたカノンが配信を閉じてくれたおかげで助かったが、これがもし、寝言でおっぱい大好き、ぐへへ、なんて言った日には炎上どころじゃ済まされないだろう。下手したら強制的に引退なんて事もあったかもしれない。 普通に考えて、ファンのみんなもおっぱい大好きなんていうアイドル嫌だろうしな。 こういう事がないように、次からはちゃんと体力配分も計算して仕事をこなしていく必要があるなと思った。 普段から鍛えてるからと言って、過信して無理してはダメだという事だろう。 今回のイベントは俺個人として、とても多くの反省点が出た。3人やスタッフのみんなが頑張ってくれたから事なきを得たが、最悪の場合はどうなっていたかわからない。 そう考えると、トラウマの事も2度目はないと思うが1度は病院に行っておいた方が安心かもしれないな。 カノンにもこれ以上心配かけたくないし……。 俺はメアリーお婆ちゃんに甘えるカノンへと視線を向ける。 「お婆ちゃん……」 「あらあら、カノンってば、あっちに居た時よりも甘えん坊さんになっちゃって。ふふっ、よかったわね。貴女、ちゃんと甘える事ができるようになって、私は嬉しいわ」 抱き合うメアリーお婆ちゃんとカノンを見て、俺はほろりと涙を流す。 長かったメアリーお婆ちゃんの旅行も今日が最終日だ。 まぁ、2度と会えないってわけじゃないんだけど、メアリーお婆ちゃんの立場を考えたら、そうそう気軽に会えるわけではないと思う。 「あくあ様、カノンが甘えられるようになったのは貴方のおかげかしら。ありがとうね」 メアリーお婆ちゃんはカノンとほんの少しだけ離れると俺の方へと歩み寄る。 「手の掛かる子だし、ちょっと面倒くさいところもあるけど、よろしくね」 「はは……でも、そこがカノンの可愛いところですから。任せておいてください」 俺がそう答えると、メアリーお婆ちゃんは優しく微笑み、カノンはちょっとだけ頬を膨らませてムーって顔をした。 ほらほら、そういうところが面倒臭いってお婆ちゃんに言われてる部分で、俺に可愛いって言われてる部分なんだよ。カノンの反応が可愛すぎて、俺はそっとカノンの頭を優しく撫でた。 「あらあら、カノンは愛されてるのね。頼れる人がいて羨ましいわ」 「お婆ちゃんも頼ってくれていいんですよ。だって、俺は貴女の騎士ですからね。何かあったらスターズまで飛んでいきますよ」 俺はメアリーお婆ちゃんの前で片膝をつくと、彼女の手を取ってもう片方の手を自らの胸の上に置く。 これは、はなあたで夕迅がヒロインの女の子がピンチの時に駆けつけたシーンの再現だ。 メアリーお婆ちゃんは夕迅のファンだって言ってたから、喜んでくれるといいけど……。 「あら……まぁ……やっぱり、あくあ様はとっても素敵ね。本物の夕迅様みたいだったわ」 「ありがとうございます。気がついてくれなかったらどうしようかと思ってました」 俺は立ち上がるとメアリーお婆ちゃんにハグした。 「どうか無事に帰宅できる事を祈っています。寒くなってきたし、風邪には気をつけてねお婆ちゃん」 「はい。本当にありがとうね。あくあ様のおかげで、こんなにも長い時間孫娘と一緒にいられてとっても幸せだったわ」 俺はゆっくりとメアリーお婆ちゃんから体を離す。 メアリーお婆ちゃんは体の向きを変えると、ペゴニアさんの方へと顔を向ける。 「ペゴニアも……全ては貴女にかかっています。色々と頼むわよ」 「はい! このペゴニアに全てをお任せください」 珍しくペゴニアさんが真剣な顔をしている。 うーん、あの人が真剣な表情をしてる時って、大抵碌でもない事を考えてる時なんだよなぁ。 まぁ、流石にメアリーお婆ちゃんが変な企みとか考えたりしないだろうし、ペゴニアさんもカノンと違ってメアリーお婆ちゃんからの言葉だから真剣に聞いてるだけかもしれない。いや、それでいいのかとも思うけど、カノンが楽しそうだからいいのか。 それくらい今のカノンは、ペゴニアさんと時折、姉妹のようなやりとりをしている時がある。 最初はカノンを女王家から降嫁させてしまう事を心苦しく思っていたが、ただの女の子になってからのカノンの姿を見るとこれで良かったのかもしれないと思った。 「それじゃあ、みんな、またね!」 「お婆ちゃん、またね!」 「おばあぢゃん……グスっ」 俺は手に持ったティッシュで、隣にいたカノンの鼻をかんであげる。 全く、かわいいなぁ、もう。 そういうわけで、俺たちは今日から元の3人生活に戻った。 うん、つまりはそういう事である。 「それでは旦那様、お嬢様、おやすみなさい」 お風呂上がりにネグリジェを着たペゴニアさんは就寝の挨拶をすると、自分に与えられたメイド室へと向かう。 メイド室は基本的にキッチンの直ぐそばに配置されているので、このメゾネットタイプの物件においては主寝室からは最も遠いところにある。つまりは、ちょっとやそっとの音が聞こえないところにあるのだ。 「ふぅ……」 俺は軽く息を吐く。 ここまで俺はずっと我慢してきた。そう我慢したのである。 メアリーお婆ちゃんと同居を始めてから2週間余り、もちろんカノンとは、そういう事を1度たりともしていない。 おまけに仕事や学校行事で忙しく、俺は深雪さんが家に来た日から今日まで1度も抜いていなかった。 俺だって健全な男子高校生の1人である。はっきり言ってカノンとセックスしたい。いや、セックスする。 もうこれ以上なんて我慢できるわけもないし待つなんて不可能だ。 それにメアリーお婆ちゃんのいなくなった寂しさをカノンが感じないためにも、やっぱり俺の愛で満たしてあげる必要があると思う。うん、そう、もう色々とね、満たしてあげたい。 「カノン……」 カノンは俺のカッコつけた声を聞いて、その小さな体をビクンと反応させる。 余計な小細工はいらない。俺は一呼吸おくと、余裕がある素振りを見せるようにゆったりとソファに体重をかけるようにもたれかかった。 「シャワー……浴びてこいよ」 言ったー! 言ったぞ俺!! これなら鈍いカノンも俺が伝えたい事が理解できるはずだ。 見たかカノン。俺はもう童貞じゃない。童貞だった頃の余裕のない俺と一緒にしてもらっちゃあ困るぜ! これが童貞を捨てたニューあくあだ!! 「う、うん……でも、その……ね」 手を組んで指先をモジモジさせるカノンは恥ずかしそうな顔で俺の事をジッと見つめる。 ふっ、緊張しているのかい? 大丈夫、この童貞を卒業したマスターあくあ君に、安心して全てを委ねなさい。 俺はカノンに対して余裕たっぷりの笑みを返す。 「あの、私、さっき、お風呂入ったばかりなんだけど……」 あばばばばばば! そ……そうだった。 良く見ると今日のカノンは、今から寝るのに髪はツインテールにしてるし、寝巻きだってお揃いのアニマルパジャマじゃない。甘々のピンクのリボンやフリルがたくさんあしらわれたベビードール、その奥には俺が選んだシンプルかつ布面積の少ない黒のパンツがうっすらと、いや、はっきりと見えている。 おぉ……神よ! 俺は思わず両膝をついて我が国の八百万の神様に拝みそうになった。表層部の可愛らしいベビードールと、中に着込んだシンプルかつ合理的な下着、それらが生み出すハーモニーは五つ星レストランで提供されている完璧にマリアージュされたフルコースのような完成度を誇っている。 「もしかして……お風呂入ったけど、私、臭いのかな? それとも衣装とか髪型が好みじゃなかったとか……」 「すみませんでした!! 自分、ついこの前まで童貞だったんで、緊張して余裕見せようとして失敗してしまいました!! カノンに余裕あるって見せようとしてカッコつけてました!!」 俺は泣きそうな顔になったカノンを見て秒で土下座した。 やっぱこの前まで童貞だった奴が、一回エッチさせてもらったくらいで調子に乗るべきじゃなかったわ。 ここは素直に謝っておくべきだろう。カノンを悲しませるくらいなら、こんな変なプライドはいらない。 「そ……そっか、あくあも、まだ緊張してくれてるんだ」 ん? 心なしかカノンがすごく嬉しそうだ。 あれ? 女の子って余裕たっぷりな男の子の方がいいんじゃないの? 俺は首を傾けると、カノンは少し申し訳なさそうに笑顔を見せた。 「えっとね……。こんな事、ワガママだって、贅沢だって思うけど、その……普通にされるより、緊張してくれてる方が嬉しいかな。私、まだ、あくあの事、ちゃんとドキドキさせられてるんだって自信になるから」 俺は秒でカノンを抱きしめた。どうしよう……嫁が可愛すぎる……! ミスコンの真決勝戦、優勝したのは何故か俺だったけど、俺の中ではずっとカノンが1番です。 「お、俺もカノンとは、いつだって初めての時のようにドキドキしてたい。今だって初めてエッチした時と同じくらい、ううん、もしかしたらそれ以上にドキドキしてるかも」 「そっか、私も、あの日の夜と同じくらい緊張してるよ」 俺は少しだけカノンから体を離すと、お互いに見つめ合う。 言葉はいらない。俺達はゆっくりと顔を近づけるとそっと唇を重ねた。 最初は軽く、2度目は少し長く、3度目はねっとりと、4度目はより濃厚に、5度目には激しくお互いに求め合う。 はぁ……はぁ……。 お互いの吐息が混じり合うくらい激しくキスした。 「ベッド……いこっか」 「うん」 カノンは俺にぎゅっと抱きつく。俺はそんなカノンの背中にそっと手を回した。 はっきり言ってもう限界である。勃起したちんこが生地が破れるのではないかと思うほどズボンを突き上げていた。 その膨らみをカノンが熱のこもった目で見つめる。 「どうしよう……」 「ん、どうかした?」 カノンは顔を赤くして涙目になった。 「ご、ごめんね。あくあの……見てたら、その、私……」 少し内股気味になったカノンは、自らのパンツを隠すようにベビードールの上からそっと手を置いた。 カノンの下半身を良く見ると、ベビードールの裾から傷一つない白く伸びた足にかけて、ダイヤモンドのようなキラキラとした雫がとろりと滴り落ちている。 嘘……だろ……? それって、今すぐ挿入れて欲しいって事だよね。 ふーん、カノンみたいな可愛い女の子でも、エッチな事を考えて興奮したりするんだ……。 なんかこう普段とのギャップがすごくて、興奮してイキリまくってる俺のちんこがさらに大きく膨らんでいく。 「エッチな女の子でごめんね」 「ううん、むしろカノンがエッチで嬉しいよ。俺も、カノンとはできれば毎日したいって思ってるから」 自分の心の中をオスの本能が支配していく。 カノンを、目の前にいるメスの胎の中に自らの子種で満たして自分のものだとマーキングしたい。 どんなに紳士ぶっていても、取り繕っていても、やはり男なんてのは皮の1枚をめくった先に考えているのはそんな事ばかりだ。 俺は部屋の中にカノンを連れ込むと、誰にも邪魔されないようにガチャリと鍵をかける。 わかってると思うけど、今日はもう逃したりしないからなという合図だ。 カノンもその意味に気がついたのか、鍵の音を聞いて蕩けた表情で俺の事を見つめる。 「カノン……今日はさ、本当に生でいいの?」 「うん。だって、生の方があくあも気持ちいいんでしょ? それに……今日は私の全部、あくあで満たしてほしいから」 カノンはお臍の下あたりをゆっくりとさすると、女の子の顔で俺の目をジッと見つめる。 「ちゃんと全部、私の体の全部、あくあのものにしてください」 ああ……もうだめだ。これ以上、我慢なんてできるわけがない。 俺は服を脱ぎ捨てると、カノンをベッドに押し倒した。 「ごめん。今日は優しくできないかも」 「う、うん、いいよ。この体も私の心も、あの日から全部ちゃんとあくあのだから、好きにしてください」 俺はベビードールの上からカノンの胸を鷲掴みにする。 ずっとこれに触りたかった。揉みしだきたかった。 そりゃ、他にも大きい人はいるかもしれないけど、俺が触りたいのはこのおっぱいなんだよ。 「んっ、ふっ……」 やわらけぇ! それでいてムニッとしてて、手のひらで収まりそうで、ちょっと収まらなさそうなこのサイズ感。1度、2度ならず3度、4度と、何度も揉みしだきたくなってくる。 もしかしたら俺は初めての時よりガッついているのかもしれないな。 カノンのパンティに指をかけた俺は一気に足首までずり下ろす。 「あっ……」 ずぶ濡れになったクロッチと、内腿を伝う雫のハチミツのような甘い香りが余計に俺を興奮させる。 カノンの穿いていたパンツを下ろした俺は、片方の足首に下着を引っ掛けた。 うーん、女の子の穿いてる下着ってなんでこうエロいんだろう。 デザインもそうだけど、この生地感がもうなんかエロい。 「カノン、凄い事になってるけど、もしかして随分前から興奮してた?」 「あわわわわ、ごめんなさい。その、多分今日するだろうなと思ってたからその、ず、ずっとです……」 「ずっと? それって今朝からって事かな?」 「う、ううん……あの、深雪さんが来たあたりから……っていうのは嘘で、本当は一緒に同居するってわかった日から、その、ずっと期待してましたです」 予想の斜め上の答えが返ってきて驚いてる。 今朝からでもだいぶ盛ってたつもりなのに、昨晩を通り越えて何週間も前から俺の嫁は興奮していたらしい。 あ、あれ? もしかして俺の奥さんって、俺よりすけべなんじゃ……。 「もー! だから言ったじゃん。えっちな子でごめんねって! あくあだって、そんな前からドキドキしてる女の子、流石に嫌だよね?」 「そんな事ないです」 俺はトレンディドラマに出てくるような爽やかな青年のような笑顔で即答した。 そこに卑しさなど一切ない。奥さんが自分よりもえっちな子だった。 それを知って嬉しくない旦那なんているはずがない。純粋で純真な俺の下心が顔を覗かせた瞬間だった。 「ほら見てカノン、俺のもカノンと同じくらい凄いことになってるでしょ?」 早くやらせろとせっつくように浮き出た血管、先端からダラダラとカウパー液を垂れ流しながらそり返る我が息子をカノンに見せつける。 カノンは恥ずかしそうに両手で顔を覆い隠したが、ちゃんと指の隙間から見開いた目でちんこを凝視していた。 「あ……しゅ、しゅごい。これが今から私の|膣内《なか》に入るんだ……」 カノンの匂いが濃くなる。きっとカノンも俺の息子を見て興奮したのだろう。 密室の中に充満するカノンの甘い匂い。俺の頭の中がカノンでいっぱいになっていく。 「うん、じゃあもう我慢できないから|挿入《い》れるね?」 「ど、どうぞ」 カノンはゆっくりと股を開くと、自らの女性器に指を添える。 そして俺が挿入しやすいように女の子の大事な部分を左右に少しだけ開いてくれた。 早く挿入れて欲しいとせがまれてるみたいで興奮する。 「あっ……」 俺は自らのちんこを入口に押し当てると、その先端をゆっくりと侵入させていく。 うん、大丈夫そうだな。カノンの表情を見ていけそうだと思った俺は一気に奥までちんこを突っ込む。 「ンンッ!」 カノンは痛みで顔を歪ませる。 しまった。我慢できずに一気に入れてしまったせいだと俺はカノンに謝る。 「カノン、ごめん。痛かった?」 「う、うん。でも、これくらい痛い方がいいかも。それに……」 「それに?」 少しだけ顔を背けたカノンが恥ずかしそうに俺の方をチラチラと見る。 「な、生ってすごく気持ちいいんだね。あくあとちゃんと一つになれたみたいで、すごく嬉しい」 ふぁ〜。カノンさんや……がっついてる男を前にして、そんな煽るような言葉を言っちゃいけませんよ。 普通に抑制が利かなくなっちゃいます。現にあくあ君のあくあ君も、カノンの胎の中で間違いなく角度が上がってる。 うん、これは奥さんのためにも、ちゃんと男は危険なんだぞって事をわからせる必要があるな。 「カノン……男を前にあまり煽るような事を言っちゃダメだよ」 「え?」 すっとぼけた顔のカノンを見て表情が緩みそうになる。えへへ、かわいすぎでしょ俺の奥さん。 でも俺は心を鬼にした。あくあ君は表情を崩したりなんてしない。 俺はカノンの腰を掴むと最初はゆっくりと、そして徐々に激しく腰を振り始める。 「あっ……! あっ! や……ダメ!」 乱れるカノンの姿を見て奥からこみ上げてくるものがある。 ここまでずっと我慢してきた。だからこそ我慢しろ、我慢するんだもう1人の俺。 「んっ」 俺はカノンの口を強引に塞ぐと、ベビードールの中に手を滑り込ませる。 あぁ、やっぱりおっぱいはいいな。カノンの生乳、嫁ぱいを掌でこねるようにして堪能する。 俺は指先でカノンのおっぱいの先端を軽く摘む。 「ンンッ」 キスの合間にカノンの艶かしい吐息が漏れる。 肌と肌、肉と肉がぶつかりあう生々しい音と、劣情を掻き立てる媚びるような喘ぎ声だけが密室の中を支配していく。 「ああっ!」 最初は声を我慢していたカノンだったが、少し激しく奥を突き上げると我慢できずに卑猥な声をあげた。 あぁ、思ったより生ってやばいんだな。こんなに気持ちがいいなんて思わなかった。 しっかりと俺のちんこにカノンのうねった肉壁が絡みついているのがわかる。 「あくあ、あくあ……!」 カノンは子供みたいに俺の体にしがみついて甘えてくる。 あぁ、もう! 可愛すぎるだろ。 はいはい、そんな物欲しそうな目で見なくてもわかってるよ。 そろそろ膣内に欲しいんだろ? 「あくあのせーえきさん、わたしのなかにいっぱいちょーだい?」 あああああああああ! くそがあああああああああ! 俺は心の中の壁を10枚ぐらい感謝する気持ちで殴りつけた。 この子はほんま、いつからそんなお強請り上手さんになったんだよ!! 「カノン、中に出すぞ!」 「うん、カノンのおなか、あくあのせーえきさんでいっぱいにして?」 体をピッタリと密着させるように覆いかぶさった俺は激しく腰を動かした。 ギシギシ、ギシギシと、激しい動きにベッドが壊れるんじゃないかと思うくらい大きな音を立てる。 「あっ! あっ、あ……っ!」 白くドロリとした精液がドクドクと激しい勢いでカノンの中へと吐き出される。 あぁ……我慢してよかった。カノンの胎の中へと容赦なく注がれていく俺の精液が、女の子の大事な部分を満たしていっているのがわかる。 今までに感じた事のない征服感、味わったことないオスとしての優越感にゆっくりと自らが支配されていく。 それでもそれに流されるほど自分は弱くはないつもりだ。 「カノン、大丈夫? 良くがんばったね」 俺は汗ばんだカノンの前髪を横に払うと、おでこに優しくキスを落とした。 「ごほーび、もっと、ちょーらい」 本当にこの甘えん坊さんはもう! 俺だからいいものの、そうじゃなかったらこのまま2ラウンド目だぞ。 俺はカノンの唇に、軽めのキスを重ねていく。 「カノンのおなかのなか、あくあのせーえきさんでポカポカしゅる……」 いくらなんでも退行しすぎじゃないですかね? まあ、可愛いからいいんだけど。 可愛いは正義だから、あくあさんはもう何したって許しちゃうよ。 「えへへ」 子供のように屈託のない笑みを浮かべるカノン。 でもその右手は大きなお腹を撫でるような仕草で自らの下腹部を撫で回していた。 穢れのない少女と母性を感じさせる女性の相反する両面が共存した世界。そのギャップがまたあくあ君のあくあ君を刺激する。 「あ……あくあのまたおーきくなってる」 それに気がついたカノンは子供のように無邪気に俺のちんこをぎゅっと掴む。 「カノンのおなかでよかったら、もーいっかいつかう?」 カノンは片足を大きく上げると、自らの女性器の入口を惜しげもなく開く。 その入り口からドロリと垂れ落ちる粘ついた白濁液を見て、自分の中に込み上げてくるものがある。 気がつけば俺のちんこは先ほどと同じくらい……いや、それ以上に反り返って勃起していた。 「あくあのおちんちんさん、カノンのでいっぱいゴシゴシして? 穴ぽこ使って2人でいっぱい気持ち良くなろ?」 はい、これはもう、えちち罪どころじゃありません。これはドスケべど淫乱罪で緊急逮捕案件です。 俺はカノンが持ち上げた片足をグイッと掴む。 「あっ……」 カノンはまたエッチするってわかった瞬間、少女のような無垢な顔から、欲望に従順な女の顔へと一瞬で変わる。 なるほど、カノンがこんなにエッチな女の子だったなんてな。 ここは夫としてちゃんと応えてやるってのが男ってもんでしょ。 「ひぎぃっ!」 俺はカノンの腰を少し浮かせると強引にちんこを突っ込んだ。 さっきの性行為で中の具合もちょうどいい感じだし、自分で出した精液とカノンの蜜が絡み合って膣内がより滑りやすくなっている。もはや加減などいらない。最初から全開でカノンの胎の中を何度も何度も突き上げる。 「あっ、あっ、あっ、気持ちいい。気持ちいいよぉ……! あくあ、そりぇ、いっぱい……して」 お互いの気持ちいい部分を擦り付けるだけの行為、浅ましく下劣で最も高尚な生殖活動だ。 セックスの気持ちよさに流されて、お互いが頭の中でその事しか考えられなくなっていく。 「カノン、出すよ!」 「うん! さっきみたいに、カノンの大事なお部屋の中にあくあのいーっぱいピューってして」 先ほどよりもさらに強い勢いで俺の中から精液が吐き出されていく。 最初にカノンの中に出した精液を掻き分けて、1番奥へと吐き出された新しい精液がカノンの中をゆっくりと満たしていった。押し出された古い精液が、2人の結合した部分の隙間から溢れて外へと吐き出される。 「しゅごい、あくあのがカノンのおなかのなかでまだドクドクしてるの」 やばいな。こんな気持ちいい事ばかりしてたらそのうち自制できなくなりそうだ。 いや、自制なんてするつもりはないのかもしれないけど、まだ学生だと言う事を考えるなら、それなりに自制はするべきだろう。正直、射精の瞬間はカノンを孕ませる事しか考えてなかった……。 あんなにカノンと子供の事とか責任の話をしてたのに、自分でも情けなくなるよ。 「あくあ……」 「はいはい、ほら、カノンの好きなだけチューしていいよ」 俺はカノンの隣に寝転がると、肩に手を回して抱き寄せた。 カノンは俺の首に手を回すと何度もキスを交わす。 「ん、ちゅ……あくあ、しゅき」 本当にカノンはチューが好きだな。 仕方ない恥ずかしいけど、毎朝行ってきますのちゅーしますか。 どーせ、ペゴニアさんがニヤニヤするんだろうけど気にしちゃダメだ。 多分、恥ずかしがっちゃうから余計にあの人を喜ばせちゃうんだろうな。 ただ、あの人なら、カノンの隣にスッと並んでキス顔してきそうだけど……。 「む……」 カノンはリスみたいに頬をぷくーっと膨らませる。 「あくあ、今、別の女の人の事、考えてた」 「き、気のせいだよ」 や、やべぇ、いつもはポンコツでセンサーなんて壊れてるに等しいのに、今のカノンはどうやら一味違うみたいだ。 俺はごまかしついでにカノンの体をギュッと抱きしめる。 「あくあ、もーいっかい、カノンのなかにピュッピュッする?」 嘘……だろ……? 初めてした時は一回でへばって疲れて寝てたのに、今日のカノンさんはどうしちゃったのさ? 性獣状態のカノンさんの攻勢に俺もびっくりだ。カノンには悪いけど、流石の俺ももう乾いて……いなかったよね。普通にビンビンでした。白銀あくあビンビン物語です。 「えへへ、あくあの好きなおっぱいでしてあげよっか?」 カノンは上に着ていたベビードールを脱ぎ捨てると生まれたばかりの姿になる。 脱ぎ捨てた汗でびちょびちょのベビードールがやけに生々しい。 カノンは俺の体の両足の上に跨がると、その美しい胸で俺のちんこを挟み込む。 「ごめんね。深雪さんやペゴニアみたいに大きくないけど、私のでよかったらいつでも使ってくれていいからね」 カノンは汗ばんだ自らの肌を滑らせるようにして、俺のちんこを上下に扱き始めた。 俺は頑張ってくれているカノンの頭を優しく撫でる。 「ふふっ、カノンのおっぱいはちゃんと気持ちいいですか?」 「う、うん。すごく気持ちいいよ」 「そっか! じゃあ今日はいーっぱい、サービスしちゃおうかな?」 カノンは徐々に激しく胸でちんこを扱くスピードを上げていく。 その度にふわふわと揺れるツインテールが可愛い。俺はカノンのツインテールの一つを優しく掴むと親指でゆっくりと滑らせる。 うわぁ、やっぱカノンてすごいんだな。いや、これがペゴニアさんの仕事の成果なのか? ツヤツヤとしたブロンドヘアーは俺の想像していた以上に柔らかかった。 「すごーい。さっきもあんなに出したのに、もうビクビクしてきちゃった」 「す、すまん。カノンが可愛過ぎてもう……」 俺の可愛いという言葉に反応したカノンが顔を真っ赤にする。 おいおい、パイズリじゃなくて、そっちの方が恥ずかしがるのかよ。可愛いなぁ、もう! 「そっか、私の事、ちゃんと可愛いって思ってくれてるんだ。じゃ、じゃあ、ペゴニアに出した時よりいっぱい出してほしいな」 なるほど、どうやらカノンは前回、俺がペゴニアさんのパイズリで出した量よりも多く出してほしいと……。 普通なら3度目の射精ともなればそれほど多くの量は見込めない。しかし、俺はカノンの男であり、恋人でもあり、夫でもあるのだ。好きな女を悲しませないためにも、男としてはやるしかねぇよな!! 思い出せあくあ! あの花火大会の時に見せた浴衣姿のカノンを! コスプレイベントで見せた女騎士姿のカノン、文化祭のミスコンで見せてくれた水着姿のカノン、転校してきた時の学生服を着たカノン、初めてのパーティーでエスコートしたドレス姿のカノン、そしてウェディングドレスを着たカノン、どれも最高だった。その姿を思い出せ!! そして俺が今まで妄想してきた頭の中のカノン達よ。ちょっとでいい、俺にパワーを貸してくれ!! 嫁の望む最高の射精をするために、お前のおっぱいが1番だぞとわからせるために、俺は今から過去1の射精する!! 「あくあ、そろそろ出そう? 我慢しなくていいんだよ?」 ふにふにしたカノンのおっぱいが俺のちんこを優しく包み込む。 汗と液体が混じりあった水分がニチャニチャと卑しい音を奏でる。 俺は今からこのおっぱいを、かのパイマンコを孕ませる!! 「カノン出すよ! 胸で受け止めて!!」 「う、うん……! あっ……」 とてつもない解放感に俺は身震いする。 急速に萎んで行く金玉、それと同時に中に溜めていた精液がカノンのおっぱいの中へとドクドクと吐き出されていく。金玉に残った精液を全て搾り取ると、尿道が引き攣けを起こしそうなほどキュッとしまる。 全てをここに、カノンの胸の中へ解き放つ。 はぁっ……! はぁっ……! もう無理だ。これ以上は出ない。 全てを出し切りフニャチンへと戻った俺はベッドに倒れて呼吸を荒げる。 「しゅ、しゅごい……」 カノンは俺のフニャチンを解放すると、自分の両胸にぶら下がった大量のザーメンブリッジを嬉しそうに見つめる。 その一つ一つをカノンは指先で掬い取ると、少しだけ恥ずかしそうに自分の口の中へと持っていく。 そういえば、前に不可抗力でカノンに顔射した時も、彼女は顔にこびりついた精液を掬い取っては美味しそうに食べていた。だ、大丈夫かな? いくら嫁とはいえ、元王女様にそんな汚いものを食べさせて……。でも、嬉しそうだし、まぁいっか。 それよりも今はこの気持ちよさの余韻に浸っていたい。 「ありがとうあくあ、すごくたくさん出たね。やっぱりたくさん溜まってたのかな?」 俺は無言でうんと頷いた。 「ふーん。じゃあ、これからはお仕事がない時は毎日抜いてあげよっか?」 「いいんですか?」 心が前のめりになった俺は思わず敬語になる。 「……いいよ。でも、してほしい時はちゃんと言ってね」 「カノン……ありがとう!」 俺はベッドからガバッと起き上がるとカノンをギュッと抱き締めた。 「ちょ、ダメだよあくあ、今の私、汚いから」 「そんなことないよ。カノンはいつだって綺麗さ」 俺はカノンと口づけをする。 良く男の中には、フェラした後の女の子とキスできないって人がいるけど、前世で俺の師匠だったアキオさんが言っていた。 フェラや精液を飲んでくれた女の子にキスできない男は最低だって。だから俺は躊躇わずにカノンにもキスをする。 「でも、汗でベタベタだから、もっかいお風呂入ろっか……一緒に」 「う、うん!」 俺はカノンを抱き上げると、部屋の鍵を開けて浴室へと向かった。 そしてお風呂場の中でなぜか盛り上がった俺たちは、そのまま2回戦へと突入するのである。 うん……男子高校生の性欲舐めてたわ。普通に2回戦も楽しんだ後、お部屋の中で3回戦まで楽しんでしまった。 そのせいで翌日は待ち合わせに遅刻しそうになるし、ハロウィンフェスティバルの反省からペース配分ちゃんとしなきゃなって言っておいて、最初からこれだと先が思いやられるぞ! しっかりしろよ俺!! そんな俺にニヤニヤした顔のペゴニアさんが近づいてくる。 「昨夜はお楽しみでしたね!」 ペゴニアさん!? まさか監視カメラとかついてないよな? 後で帰ったら部屋の中チェックしておこ……。俺はそんな事を考えながら自分の家を後にした。 ************************************************ 久しぶりのノクターン回、どうでしたか? この2人だとあんまりエロくならない気がするんだけど、頑張るだけは頑張ってみました。 流石にもう少しはノクターン回の頻度上げてもいい気がします。どうでしょう? fantia、fanboxにてミスコン編の前編を公開しています。 お楽しみいただければ嬉しいですよ。 真決勝戦の後編はまた今月中にでもと思います。 上のサイトは基本的に挿絵あり、下のサイトは挿絵なしです。 https://fantia.jp/yuuritohoney https://www.fanbox.cc/@yuuritohoney Twitterアカウントです。作品に関すること呟いたり投票したりしてます。 https://mobile.twitter.com/yuuritohoney 白銀らぴす、巨乳じゃなくてごめんね。 「らぴすちゃん、いくわよ!」 「はい、母様!」 私は母様とお揃いのサングラスをキラリと光らせる。 「お母さんもらぴすも今日はサングラスかけてどうしたの? お外は曇りだけど……」 私と母様はお互いに顔を見合わせると、ぼんやりとした姉様に対してわかってないなぁと人差し指を左右に振る。 「ちっちっちっ、しとりちゃん、もう戦いは始まっているのよ!」 「そうです姉様。絶対に負けられない戦いが、そこにはあるんです」 「うん、よくわからないけど、2人が楽しそうだし、まぁいっか。シートベルトはちゃんと締めてね」 私と母様は姉様の車に乗り込むと、言われた通りにシートベルトを締める。 「まりん号、しゅっこう〜!」 「はいはい、お母さんあまり身を乗り出しちゃダメよ」 うん……流石に私もちょっと恥ずかしいので、母様は拳を突き上げたりとか、あんまりはしゃがないでください。 ほら、お隣のお婆さんとか、近所の人たちも生暖かい目で私達のことを見てますよ。 「それにしても2人ともこの時間帯で大丈夫なの? あーちゃんはこの時間帯まだ家に帰ってないよ?」 「ちっちっちっ、しとりちゃん、だからこそだよ」 母様はサングラスをクイっと上げる。 「今回の目的はあくあちゃんのお母さんとして、お嫁さんがちゃんとあくあちゃんの身の回りのお世話ができてるかどうかをチェックするためのものなの。これはそのための抜き打ちチェックよ!!」 母様の言う通りです。 兄様のお嫁さん、カノンさんは元王女様、ただの一般家庭育ちの兄様と最初からうまくやれるはずがありません。 だからこそ私と母様で隅々までチェックして、2人の新婚生活がうまくいくように改善点を洗い出し助言をしにいくのです。 何も重箱の隅をつつくように嫌がらせをして、カノンさんの事を虐めようとかそんなつもりは全くありません。 「うまくいけば離婚……実家出戻り……うへへ」 母様? 何か不穏なキーワードが聞こえてきた気がしますが気のせいですよね? 「ふぅん、なるほど、そういう事ね」 あれ? なんか姉様まで不敵な笑みを浮かべているような……。きっとらぴすの気のせいですよね? 姉様は普段からおっとりしてるし、きっと気のせいです。うん。 「とうちゃ〜く! 行くわよ2人とも!」 兄様とカノンさんの暮らす新居へと無事到着しました。 ちなみに何故かココに来るまでの間に姉様のサングラスも購入してきたので、3人でサングラスをクイっと持ち上げてレンズをキラリと光らせます。 「わかってると思うけど、最初からかましていくわよ!!」 颯爽と肩で風を切って先陣を切る母様、かっこいい! ええ、そんな事を考えていた時期が私にもありました。 「あっ! お義母さん。しとりお義姉さん、らぴすちゃん、ようこそ我が家へ! ごめんなさい、まだあくあは帰ってきてないんですけどゆっくりしていってくださいね」 「ふぁ〜」 し、しっかりしてください母様!! 私と姉様は母様の体を後ろから支える。 「我が家……まだあくあは帰ってきてない……」 わかります。わかりますとも母様。 先制ゴールをかまそうと思ったら、最初から嫁感を出されてカウンターアタックでノックダウンしたんですよね。 だから最初から速攻を仕掛けるのは難しいって言ったのに……ここは後ろでしっかり守って、カウンター狙いですよ!! 「お邪魔します」 玄関で靴を並べていると、兄様の靴とカノンさんの靴が隅っこで並べられているのが目につく。 くっ、こんな小物を使って夫婦感を演出するなんてやりますね。 私がカノンさんの方へと視線を向けると、にこやかな笑みを返されました。 これが正妻の、第一夫人の余裕というものでしょうか。 「ふふっ」 なぜか隣にいたメイドさんのペゴニアさんに鼻で笑われました。 ま、まさか!? これは、カノンさんじゃなくて彼女の仕業だという事ですか!? 私の中のリトルらぴすが囁く。ペゴニアさんにだけは気をつけろと……。 くっ、さすがは王家の元侍女、やはり有能な方が多いみたいですね。 「すぐにお茶を淹れますから、ソファにでも座って待っていてくださいね」 「お構いなく……」 母様は借りてきた猫みたいに、森川さんのようなホゲーっとした顔で大きなソファの端っこにちょこんと座る。 あー、ダメですこれ。確実に最初の攻撃で凹まされてます。 母様は勢いだけは良い人なんですけど、出鼻を挫かれると基本的に使えません。 ここはやはり私が頑張るしかありませんね。 私はスススと窓際の方へと向かうと、窓の中桟の部分に指先を滑らせる。 あら? こんなところに埃が……溜まってませんでした。 「ふふっ」 ま、まさか……これもペゴニアさんの仕事だというのですか! 私がペゴニアさんの方へと視線を向けると、残念、そこはペゴニアの仕事だと言わんばかりのドヤ顔をされました。 ぐぬぬ。まずはこのスターズの壁、ペゴニアさんを突破する必要があるみたいですね。 「ところでそのサングラスどうしたんですか? 家族みんなでお揃いだなんて羨ましいです」 カノンさんは少し悲しそうな顔で私の事を見上げる。 か……かゎぃぃ……。思わず心の奥がキューンとします。 世の中には愛され女子と呼ばれる男性にモテる女性が少なからずいると聞きましたが、なるほど……これが、今、世界で最も素敵だと言われる男性、兄様ことアイドル白銀あくあを落とした女性のテクニックなのですね。 「ふふっ」 ハッ!? お茶を持ってきてくれたペゴニアさんの顔を見上げると、勝ち誇った顔でドヤ顔されました。 「室内でサングラスだなんて、本当にお可愛らしいですね」 私はスッとサングラスを外すとそっとポケットにしまった。 くっ、ここまでは完全に向こうのペースです。 この状況を打開するためにも母様の復活が必要だ。 私は、白銀らぴすは、母様を諦めない!! 「お茶うまうま」 ダメです。紅茶をがぶ飲みする母様をみて、これは完全に戦力外だと把握する。 きよきよしいほど……じゃなかった、清々しいほどホゲってました。 「カノンさん、急にお邪魔してごめんね。この前、あーちゃんが帰宅した時にね、お家でとってもリラックスしてたから、もしかしたらカノンさんとの新婚生活がうまくいってないのかなと心配になったの」 劣勢の白銀家、その状況を打開したのは姉様でした。 さすがは白銀家のジーニアスと呼ばれているだけの事はあります!! 「だから私達で協力できる事があったら協力させて欲しいの。だってほら、私達はもう家族でしょ?」 サンキュー姉様サンキュー!! ここはやはり私達家族が一歩リードして主導権を握らないといけません。 「か、家族……嬉しいです」 ぐぎゃあああああああああああああ! カノンさんの無垢なる一撃が私の鳩尾に突き刺さる。 姉様の言葉を純粋に受け取り、テレテレしたカノンさんの表情がクリティカルヒットします。 なるほど、これが……これが兄様の奥様、カノン・スターズ・ゴッシェナイトではなくカノンシロガネの底力なのですね。 「よかったですね。お嬢様」 「うん!」 ほわぁ……かゎぃぃ……。 こんなのダメです。卑怯です。防御力が紙しかない兄様なんて今の感じだけで完全にイチコロですよ。 「カノンちゃん、かゎぃぃ……」 ほら、見てください。もう母様なんて完全に陥落しています。 ここに来る前は、最高の白銀まりんを約束するとか調子に乗った事を言ってたのに、何が、最高の白銀まりんを約束するですか! ポンコツの白銀まりんの間違いです! おにぎりみたいな顔して、もう!! 「ふふっ」 またしてもペゴニアさんは、私達にしか見えないように勝ち誇った表情をする。 これがスターズ組の、兄様と同い年、プラチナ世代の実力ですか。 ちなみに世間では、兄様を中心としたベリル4人の事を白銀のカルテット、兄様と近い世代の人達をプラチナ世代と呼んでいます。昨日のワイドショーでは、兄様達のお仕事を支える女性達、天鳥社長、桐花さん、本郷監督、白龍先生、藤蘭子会長、小雛ゆかりさん、森川さんを7人の騎士と書いてキャバリアクラブ、略してキャバクラ7と呼んでいました。 「あーちゃんはちゃんとご飯食べられてる? 体調に変化があったりとか、そういう事はない? 帰ってきてからも色々あったし、この前の事だって……ちょっと心配になるわ」 この前の事……? 兄様に何かあったのでしょうか? 気になるけど、お仕事に関係する事だったら姉様は教えてくれません。 母様は株主だから教えてくれるかもしれないけど、今の母様はまるでダメです。出された茶菓子のクッキーを美味しそうに頬張ってる時点でもうね……。この人、一体何しにここに来たんですか? あと、そんなにお腹にもたれるもの食べてたら晩御飯食べられなくなりますよ。もう……。 私はスッと母様の前にあったクッキーの入ったカゴをそっとこっちに寄せる。あ、そんな悲しそうな顔をしてもダメですからね。めっ! 「ふふっ」 ほら、ペゴニアさんにもまた笑われてますよ。しっかりしてくださいよ母様。 最高にかっこいいマリンシロガネを見せてくださいよ!! 「えっと、ご飯は大丈夫だと思います。それと健康の方もここ暫くはお休みをもらってたので疲れも……あっ」 ん? なんかカノンさんの顔が赤くなったような……気のせいでしょうか? 「えぇ、昨日もドバドバでしたものね?」 「ぺ、ペゴニア!?」 美白のカノンさんの顔がますます赤くなる。 「あらあら、どうしたのですかお嬢様? 昨晩も旦那様は、オムライスにお好きなケチャップをドバドバしてたではありませんか。旦那様はケチャップたっぷり目のオムライスが好きですものね。ふふっ、それとも何か違うもの、白いものをドバドバされているお姿を想像されたのですか?」 確かに兄様は私と一緒で、ケチャップ多めのオムライスが好きです。でもお家で食べるときは、そんなにドバドバしてたでしょうか? うーん、わかりません。 それにしても白いケチャップってなんなんでしょう。どんなお味がするのかとっても気になります。あとで、らぴすにも食べさせてもらえないか兄様に聞いてみようかな? 「ぐぬぬ……あーちゃんの白ケチャップ」 あれ? 姉様がとても悔しそうな顔をしています。どうしたのでしょうか? 「ふふっ」 出ました! 今日1番のペゴニアさんによる勝ち誇った顔、略してQPKです。 なぜかはわからないけど、女の子としてすごく負けた気がします。気のせいでしょうか? むむむ、らぴすも早く大人の女性になりたいです……。 「ただいまー。って、アレ? 誰か来てるの?」 あっ! この気の抜けたような声は間違いなく兄様です! 「あっ、らぴす。遊びに来てたのか!」 兄様は私を見つけるとぎゅっと抱き寄せる。 そしてそのまま私を膝の上に抱えるようにしてソファに座った。 えへへ、ここはらぴすの特等席です。 「ぐぬぬ……」 あれ? なんかペゴニアさんが初めて悔しそうな顔をしています。どうしたのでしょう? 「らぴすちゃん半端ないって……後から来たあくあに、めっちゃ膝のせされるもん……そんなんできひんやん普通」 カノンさん? なんか変な言葉遣いになってませんか? 「らぴすさんかっけー」 姉様もしっかりしてください! 「|ホラリラロ《ほら見たか!》、これがうちのらぴすちゃんよ」 母様……こっちはもはや何を言っているのかもわかりません。 わかりました。ここは頼りにならない母様や姉様の代わりにらぴすが頑張ります。 「兄様、今日は母様達と遊びに来ました」 「あぁ、って、母さんどうしたの? なんで家の中でサングラスかけてるの?」 よかった。兄様が来る前にサングラス外しておいて。 気がついたら姉様もいつの間にかサングラスを外していました。 つまり部屋の中で1人サングラスをかけてる母様はよりアホっぽく見えてます。 「え、えへへ……だってスターズから帰国した時、空港でちょこっとだけサングラスかけてたあくあちゃんがかっこよかったからつい」 そういえば少しだけかけてましたね。お昼のワイドショーでは羽田コレクションと呼ばれて全身のコーディネイトが紹介されてました。 今思い出すと、寝ぼけて腕時計を両手につけた兄様とか、同じく寝ぼけて下だけ飛行機内のスリッパのまま出てきたとあちゃんとか、寝ぼけて前後ろ表裏間違えてシャツを着た黛さんとか、かっこいいと思ってストールじゃなくて黒いトイレットペーパーを首に巻いて出てきた天我先輩とか、普通に考えたらおかしいんですけどね。なんで誰も突っ込まずに絶賛してたんでしょう……。 「ふーん、まぁいっか。それよりも母さん、この前、なんか俺に話あるって言ってなかったっけ?」 話? なんだかとっても嫌な予感がします。気のせいでしょうか? 「あ、うん……えっと……ね」 母様は口籠るとペゴニアさんやカノンさんの方をチラチラと見つめる。 何か2人がいると言いづらい事なのでしょうか? 「実はね。あくあちゃんにお見合いの話がいっぱい来てるの」 な、なんですってー!? そんな話聞いてませんよ母様!! 「お見合い!?」 「うん……それでね。今までは天鳥社長や国家機密局の天草さんとお話しして、お母さんの方で断ってたんだけど、あくあちゃんも結婚しちゃったから、これからはその対応も徐々にカノンちゃんにシフトしていこうと思ってるの。あ、もちろん、急に一気にとかじゃないよ。まだ2人とも未成年だし、私もしとりちゃんもサポートするけど、いずれは正妻であるカノンちゃんが切り盛りしていかないといけない話だから」 あわわわ、兄様に擦り寄ってこようとしてる女の人は多いです。 別にそれ自体はいいのですが、中には変な人というか危ない人だっているから、注意してチェックしないといけません。きっと中にはやばい事を考えている人だっているはずです。兄様を食い物にしようとしてる人だって少なくはないでしょう。 そんなふざけたお見合いは、兄様の家族として認められるわけがありません!! 「ありがとうございます。お義母さん。それにお義姉さんも、みんなであくあの事を守っていきましょう」 「カノンちゃん……良い子!」 母様……チョロ……。 小一時間前の母様はどこに行ったのですか? 一瞬で絆されました。 月9みて、莉奈って子ちょろいわね〜なんて言ってた人とは思えません。 母様も全く同じ顔をしてますよ。兄様もチョロいけど、母様も間違いなくチョロいです。 「らぴすちゃんも、一緒にあくあの事を守ろうね」 「カノンさん……!」 えへへ、今までそんな事を知らなかった私は蚊帳の外だったのに、カノンさんはこんな私の事も子供扱いせずに頼ってくれるんだ。嬉しいな!! 「と、ところで、らぴすちゃん」 「カノンさん? どうかしましたか?」 少し恥ずかしそうにモジモジしているカノンさんの顔を見て首を傾ける。 「わ、私の事、カノンさんじゃなくて、カノンお義姉ちゃんって呼んでくれたら嬉しいかなって……やっぱり、だめ……だよね?」 ふぁ〜、かゎぃぃ……。 なるほど、これは兄様なんてイチコロですよ。即死です。 「カ、カノンお義姉ちゃん……改めてよろしくね」 「ふぁ〜、らぴすちゃん、かゎぃぃ……うん、よろしくね」 私は隣にいたカノンお義姉ちゃんと手を取り合う。 最初はちょっと恥ずかしかったけど、姉様が2人に増えたみたいでとっても嬉しいです。 雨降って地固まるといいますか、これにて一件落着と思ってたら、不穏なワードが聞こえてきました。 「F……G……こっちはHだと……?」 兄様の口から無慈悲な単語が聞こえて来る。 いつの間にやら兄様は、母様が例として持ってきたお見合いのファイルを手に取って目を通していました。 「あくあ……」 「旦那様……」 「あくあちゃん……」 「あーちゃん……」 「兄様……」 流石の鈍い兄様も、私達女性陣からの、こいつは、ほんま……という視線に体をビクッとさせる。 兄様がそうやって隙だらけだから、中には犯罪者みたいな人だって擦り寄ってくるのです。 インターネットに詳しいスバルちゃんが教えてくれたけど、捗るって人は確実にヤバい人だから、絶対に兄様と接触させたらダメだよと言われた事を思い出しました。 「あ、いや、その、これはですね。その……参考までにですね……あはは……」 兄様は手に持っていたファイルをそっと閉じると、元あった場所へと何事もなかったかのように返す。 「やっぱり、私より大きいのが良いんだ……」 「旦那様、お嬢様を泣かせたら次も私の胸でわからせますよ?」 「あくあちゃん、ママはおっぱいでないけど、あくあちゃんが頑張ってくれたらママも頑張るから!!」 「あーちゃん、溜まってるならお姉ちゃんの使う? お仕事の一つみたいなものだから遠慮しなくて良いからね」 「ツーン……」 私は4人のお胸様を確認した後、自分のものへと視線を落とす。 その視線に気がついたみんなが私の頭を優しく撫でてくれました。 ぐぬぬ……確かに今はちっちゃいかもしれないけど、いつかは姉様や母様みたいにおっきくなるもん!! えぇ、そんな浅はかな事を考えていた時期が私にもありました。 この数年後、私は絶望する事になるのですが、この時の私はまだそれを知りません。いいえ、本当はみやこちゃんのおっぱいを見て気がついていたけど、スバルちゃんと顔を見合わせて気がついてなかった振りをしていたのです。 大きい子は、もう中学から大きいって事を……。 ************************************************ 参考までに、ケチャップドバドバされるらぴすがみたい人はいいね押してください。それで需要確かめます。 いいねは匿名ですし、作者にも誰が押してくれたかなんてわかりませんから気軽にどうぞ。 あー、今日が休日だったらよかったのに……。 fantia、fanboxにてミスコン編の前編を公開しています。 お楽しみいただければ嬉しいですよ。 真決勝戦の後編はまた今月中にでもと思います。 上のサイトは基本的に挿絵あり、下のサイトは挿絵なしです。 https://fantia.jp/yuuritohoney https://www.fanbox.cc/@yuuritohoney Twitterアカウントです。作品に関すること呟いたり投票したりしてます。 https://mobile.twitter.com/yuuritohoney 遅くなってすみません。 ******************************************** 桐花琴乃、美しい薔薇にこそ棘がある。 ハロウィン・ナイトフェスティバルであくあさん達が披露した手話付きの四季折々。 この曲を手話で歌うきっかけになったのは、ステージの上でも紹介した一枚の手紙でした。 実はベリルには毎日のように手書きの手紙やメールなどが届いています。 あくあさんはその全てに目を通したいというけれど、とてもじゃないですが1人で読める量なんかじゃありません。 連日の様に届く多くの手紙やメールは、全て私達社員が中身を確認した上で、ピックアップした手紙だけをあくあさん達の手元へと届けるような仕組みができています。 そうして届けられた手紙を読んだあくあさんは、たまたまその手紙を持って行った私にどうしようかと相談してくれました。 「すみません、桐花さん。せっかくの休日だったのに……」 「気にしなくても大丈夫ですよ。それに、こんなの仕事のうちには入りませんから」 今、私の運転する愛車の助手席にはあくあさんが乗っています。 ど、どどどどどうしよう!? あくあさんを車に乗せるのはこれが初めてではありませんが、2人きり、それも自分の愛車の助手席にあくあさんが乗っていると思ったら、とっても緊張してきました。 しかも今日は休日、仕事ではなくプライベートなのです。 そう考えるとこれは、デー……だ、だめよ! それ以上は考えちゃだめ!! 確かに、確かにですよ。のうりんで出てきたあの1ページ。ヒロインが男の子と農協へと向かう軽トラデートと状況が似ています。いえ……もうこれは完全に一致していると言っても過言ではありません。 あぁ、だめよ琴乃、私とあくあさんは会社のタレントとマネージャー、節度を守ってちゃんと自制しないと! それにカノンさんだって、私の事を信頼してあくあさんを預けてくれてるのよ!! 『姐さん、いい雰囲気になったら帰り遅くなってもいいからね』 ゴンっ! 「と、桐花さん!?」 停車中、カノンさんの言葉を思い出した私はハンドルにおでこをぶつける。 「大丈夫ですか?」 「す、すみません。お見苦しいところをお見せしました」 私は気を取り直すと、ゆっくりと車を再発進させる。 よりにもよって、電話越しに話したカノンさんの言葉を思い出してしまいました。 全く、カノンさんも年齢差を考えてくださいよ。 あくあさんは16歳、私は30歳、下手したら……というか普通に犯罪じゃないですか!! そりゃ白龍先生の時は応援しましたけど、自分の事となるとそれはそれ、これはこれです。 むしろ大人の私は、子供のあくあさんの事を、大人達から守ってあげないといけない立場なんですよ。 全くもう、変な事言わないでくださいよね。変な事と言えば……。 『姐さん……わざと転んでおっぱいを押しつけましょう!! おっぱいでわからせるんです』 『森川様、それは妙案です。桐花様のお胸様であれば、旦那様なんて即堕ち2コマですよ』 『姐さんは押し倒したあくあ様が後ろにひっくり返らないか心配してるんですよね? それなら大丈夫。あくあ様の背中は私のこの無駄にでかいおっぱいでお支え致します! 前から倒れて1つ、後ろで挟んで2つですよ!』 『流石です雪白様、微力ではありますが、私もこの無駄な肉の塊を提供致しましょう』 『捗るおま……天才かよ……! そ、それじゃあ、私は下半身のあくあ君が倒れないように胸で支えちゃおうかな。ウヘヘ』 『……サイテー』 『森川様、流石にそれは犯罪です』 『チン……お前、ちょっとは考えて発言した方がいいぞ』 『ちょっ! 捗るだけには言われたくないんだが!? あと嗜みと姐さんはお願いだからそんな冷えた顔で私を見ないで! お願いだから私を見捨てないで、うわあああああん、助けてペゴ衛門!!』 よりにもよって、この前のお泊まり会での友人達とのアホなやり取りを思い出してしまいました。 今思えば皆さんとも、カノンさんが中学生の時からの付き合いですものね。 全く、何年経ってもくだらない事ばかり言って……ふふっ、そのおかげで少しだけ冷静になれた気がします。 「そろそろ目的地に到着します」 助手席のあくあさんへと視線を向けると、読んでいた手紙を折り目通りに閉じてそっとポケットへと戻す。 あぁ、どうしましょう。お手紙が汚れたり破損しないように、ゆっくりと丁寧に折り目に沿ってたたみ直すのも、優しくポケットの中へと戻すのも……好き、全部好き。 たったそれだけの事でと思うかもしれませんが、そういう気遣いとか優しさが私くらいの年齢になるとキュンとくるんですよ。 「ありがとう。桐花さん」 あくあさんは、いつものように優しい笑顔で私にお礼を述べる。 今では流石にもう耐性がつきましたが、男性とこんな風に接する事ができるなんてほんの少し前まで思っても見ませんでした。 『みなさん、今度のハロウィン・ナイトフェスティバルでは、男性の来場者が予定されています』 運営委員会との合同スタッフ会議の冒頭、天鳥社長の一言に会議場内はざわめきました。 日々のニュース番組の報道でも言われていますが、ゆっくりとではありますが、徐々に、そして確実に今の私達の国を取り巻く環境は変わっていってます。 思い返すとここ数年は、多くの女性が男性からの暴言や暴力によって傷ついたように、多くの男性も女性達による強姦事件など自制の効かない行動によって同じように傷つけられました。 政治家でさえも匙を投げたっておかしくない状況、そんな状況を打破したのは他でもない、私の目の前にいる白銀あくあ、その人なのです。 あくあさんの活躍はもちろんのこと、それに続くとあちゃん、黛さん、天我さんの活躍にも感化された男性の方から歩み寄りのリアクションが起こるなんて誰しもが想像していませんでした。 『警備の問題からは難しいと思いますが、私達ベリルエンターテイメントは、男性ファンを女性達と同じ特別招待席の区画内で一緒に鑑賞させたいと思っています』 天鳥社長の力強い発言に誰しもがびっくりしました。 その場にいた誰もが近くの人と困惑した顔を見合わせ、そして天鳥社長の方へと再び視線を戻したのです。 天鳥社長は、そんなに身長が大きい方ではありません。ましてや私よりも6つも年下です。それなのに、堂々と椅子に座るその姿や意志の強い視線には風格すらも感じられました。 ベリルエンターテイメントが成功したのは白銀あくあがいたからでしょ。 少なからずそう思っていた人は居たと思います。 でもそうではありませんでした。あくあさんの輝きの裏には常に彼女が、天鳥社長がいたのです。 ベリルに入社した日、天鳥社長は私たちに向けてこう言いました。 『私は以前、藤財閥グループの広告代理店で勤務をしていました。当時、仕事のできなかった私は先輩や同僚、会社にも、たくさん迷惑をかけたと思います。だからみなさんも、いっぱい失敗して、いっぱい迷惑をかけてください。もちろんミスから学んで次に活かす事は重要です。でも、どんなに注意したってミスが無くなる事はありません。だったら、誰かがミスしても誰かがカバーしてくれる、私はベリルをそういう会社にしたいと考えています』 力強い言葉、その後に天鳥社長は一瞬だけ微笑みました。 『そしてもう一つ、私は貴女達の事を同じ目的を志すチームの仲間だと思っています。だからこそ言わせてください。白銀あくあはとんでもない事を提案します。今までの誰しもしなかった事、やろうとしてなかった事、中には無謀な事だってあるでしょう。だからこそ皆さんには、その願いを、彼の、彼らの望む事を一緒になって叶えてほしいのです。いいですか? 私達の会社は歴史のある会社でもなければ、従来の業界の事務所とは全く違います。守りに入っては何も得られませんし、何も変わらないでしょう。攻めて、攻めて……きっと途中では批判されることもあると思います。でもそれが何になるのでしょう? その先に何があるかは後の歴史が証明してくれます。だから私達と一緒に歴史を作りましょう! 私達が世界を変えるきっかけのお手伝いをするのです!!』 すごい人だと思いました。 それと同時に誰しもが思ったのです。 あぁ、この人だからあくあさんは、アイドル白銀あくあは誰よりも輝いて見えるのだと……。 実際、天鳥社長の社長としての決断の速さには目を見張るものがあります。 おまけに休日返上で仕事しているのか、休んでいるところも見たことがありません。 『社長、今回は私があくあさんについていきます。だから少しはゆっくり休んでください。私はハロウィン前に休日を頂きましたが、社長は……家にすら帰ってないでしょう』 『で、でも……』 『でももへったくれもありません!! 貴女は社長なんですよ。重要な決定を下すのは最終的に社長です。だからそんな貴女が体調を崩したらどうなるか、ちゃんと考えてますか? それこそあくあさんがやろうとしてる事が滞ってしまったら、それは社長の望む事ではないでしょう?』 そういう意味では、天鳥社長とあくあさんは似たもの同士かもしれません。 悪く言えば猪突猛進というか、こういう人達は周りがしっかりと休ませないとダメだと私は今回の件でそれに気がつきました。 『あはは……ごめんね、桐花さん。そしてありがとう。うん、じゃあ悪いけど私はその日休むから、桐花さん、あくあ君の事をお願いできるかな?』 『はい社長。任せてください』 『えへへ、やっぱ桐花さんは頼りになるなぁ。ねぇ、なんかあったら私の代わりに社長やります?』 『社長……そんなふざけた事言ってないで、ちゃんと休んでくださいね? 後で休んでるかどうか、チェックしますよ?』 『ぴえぇ……わ、わかりましたぁ!』 あの時は、なるほど、この目つきの悪さも役立つ時があるのだと思いました。 この目つきの悪さ、もしかしたらあくあさんにも通じるかしら? あ……でも、あくあさんは睨みつけた私を見て、可愛いですねとか信じられない事を言ってましたね。 ……今気がついたけど、もしかしてあくあさんて目が悪いんじゃないでしょうか? これは後で、カノンさんとペゴニアさんにあくあさんを眼科に連れていった方がいいと連絡しておかないといけませんね。 「到着しました。私達は裏口から中に入りましょう」 「はい」 私達は目的地に到着すると、現地の会場スタッフに誘導されて控室へと案内されました。 あくあさんは衣装を整えると、軽く発声練習を兼ねて歌い始める。 あぁ、なんと心地の良い歌声なのでしょう。 包容力のある優しい歌声、その中には女性にはない色気がたっぷりと詰まっていて、聞いているだけで女性としてドキドキさせられるのです。とてもじゃないけど、16歳の男の子が発していい歌声ではありません。 この歌声に魅了された大御所や人気歌手からも、デュエットしたい。邪な気持ちではなく、純粋に歌手として一緒に歌わせてほしい。と、ものすごい数の連絡が来ているのも頷けます。 「ふぅ……」 軽く息を吐いたあくあさんは、ポケットから手紙を出すと開いてその内容をじっくりと見つめる。 もう何度あの手紙を読み直しているのでしょう。この手紙を書いた人だって、そんなに何度も読み返してくれるなんてきっと想像すらしていません。 本当にこの仕事をやれてよかった。貴方が本当に素敵な人だって知る事ができたから。 天鳥社長と同じように私も貴方を裏から支えたい。 私はカノンさんみたいに可愛くもないし、楓さんのように天真爛漫でも、えみりさんのように美しいわけでもありません。みんなは応援するって言ってくれたけど、私は自分で自分がヒロインじゃない事をよく知っている。 だから……これでいいんです。 「あくあさん、そろそろ時間です」 「はい!」 私達は控室を出て会場の裏口から舞台袖へと出る。 あくあさんは1人、そのまま進むとステージの上に設置されたピアノの前に置かれた椅子に腰掛けた。 今、この部屋の中では結婚式が行われてます。 手紙にはこう書かれていました。 『拝啓、ベリルエンターテイメント様、白銀あくあ様、私には大事な友人がいます。その友人が結婚をする事になりました。幸いにも新郎の方があくあ様とカノン様の結婚式を見て、自分達も同じ事は無理だけど似た様な事をやりませんかと言ってくれたそうです。私達新婦の友人はみんな自分の事のように嬉しく思いました。だって男性と結婚できるだけでも奇跡なのに、そんな事を言ってくれるなんてすごいと思ったからです。そこで相談なのですが……貴社の白銀あくあ様に、その結婚式で歌ってはもらえないでしょうか? お金は私達友人達でなんとか工面したいと思います。友達のために何かしてあげたいんです! よろしければご検討ください。お願いします!』 読んでいて、とても温かな気持ちになりました。 あくあさんはこの手紙を読んで、すぐに行ってみたいと言ったのです。 いや、むしろ自分がいかなきゃいけないと、これは仕事じゃなくてプライベートで行かせてくださいと天鳥社長にお願いしました。普通に依頼したらものすごい金額になるだろうし、多分、一般の人が払える金額じゃないと思います。でもね……この人達は、この会社は、そんな事は二の次なのですよ。 だってこの会社は、白銀あくあのやる、やりたいと言った事を叶える会社なのですから。 「プログラムの途中ですが、ここで新郎新婦のお2人に、友人の皆様からプレゼントが届いています」 会場の中からざわざわした声が聞こえる。 そりゃそうでしょうね。だって、このサプライズを知っているのは会場で働いてるスタッフの人達だけです。 つまりお手紙を送って来た人達ですら知らされていないのですから。 あくあさんは椅子の高さを調整すると、軽く腕を動かした後に鍵盤の上にそっと指先を置いた。 「それでは皆さん会場に設置されたステージの方にご注目ください!!」 あくあさんの奏でる美しいイントロのメロディーが流れる。 この曲はとあちゃんが結婚式の時にあくあさんに向けて歌った曲だ。 それと同時に、ステージと会場を隔てていた幕がゆっくりと上に上がっていく。 「きゃあっ!」 「えっ、えっ、嘘でしょ?」 「わぁっ!」 「ちょ、ちょっと待って!」 「本物、本物だよね?」 「あ……これ夢か……」 うん、そりゃみんなそうなりますよね。 でも皆さんマナーがいいのか、びっくりして動けないのか、みんな声を殺して大人しくステージの方をジッと見つめている。 今のところは大丈夫ですね。まぁ、何かあっても私が絶対に止めますが……。 「どんなに辛い夜を過ごしても、必ず朝はやってくる」 この曲を初めて聴いた時、高校時代に母を亡くした日の事を思い出しました。 どんなに辛い事があっても必ず明日はやってくる。 それは事実です。でも、私には明日の方向が見えませんでした。 時と共に大人になった私は、自分に折り合いをつけられるようになったけど、それでも心の中にはどこかポッカリと穴が空いていたのです。 そんな傷ついた時間を、カノンさん、楓さん、えみりさんとの時間が癒してくれました。 「少し億劫になる月曜日の朝、君と離れたくないと思った」 最初は検証班として、何度か顔を合わせていましたが、そのうち休日にも普通に会うようになりました。 お互いに歳は離れていましたが、その時間は私にとってはかけがえのないものになったのです。 今思えば、あの3人の遠慮が全くなかったからかもしれませんね。 中学生のカノンさんはだいぶマセてて、少し生意気というか、背伸びしていて可愛いなと思いました。 楓さんやえみりさんに関しては、あの頃からずっとあんな感じで誰に対してもそうであったと思います。 だからこそみんなで過ごす時間は楽しくて、休日明けの月曜は億劫でしたね。 「火曜日の昼、離れていてもずっと君の事ばかりを考えている」 そうですそうです。火曜になると、次はいつ会えるのかなって考えたりして、それもすごく楽しみでしたね。 「水曜日の夜は2人で水族館に行きたいな」 ふふっ、思い出します。4人で行った水族館。 誰もデートした事ないっていうから、もしもの時のためにって4人でデートに行ったんですよ。 ほんと、今考えると何やってるんでしょうね。 でもすごく楽しかったです。 ショーに参加した楓さんはツルッとこけてプールの中に落ちるし、えみりさんは迷子になりかけるし、あ、アレ? 今思い出すとこの2人に迷惑かけられた記憶しかないような……うん、きっと気のせいですね。 良い思い出だったという事にしておきます。 「木曜日のお昼は、ちょっと2人で外に抜け出さない?」 そういえばたまたま東京に出ていた時に、偶然にもお昼に同じ飲食店で4人が集まった事がありましたね。 そこは男性が働いていると噂されていた飲食店でしたが、実際はガセの情報でした。 お互いに騙されたと知った時は、悲しいというよりも楽しくて笑いあった記憶があります。 「金曜日の夜は君と美味しいディナーを2人きりで食べよう」 これまた誰かが食事デートやってみたいなんて言い出したから、さぁ大変。 誰もデート服なんて持ってないし、テーブルマナーだって当然の如くあやふやです。 あの時は本当にカノンさんに助けられました。当時のカノンさんは、まだ中学生でしたけどね……。 それ以外にも、えみりさんの食事マナーがとても美しかった事にも驚かされました。 「土曜日、今日は1日君と家で一緒に過ごしたいな」 この前、偶然にもあくあさんとカノンさんの新居でお泊まり会をする事になりましたが、それ以前にもお泊まり会をした事があります。 誰もいない家、そこで久しぶりに誰かと一緒になって過ごせた夜はとても楽しくて、家にいるのが楽になりました。 「日曜日の朝、目が覚めた時にベッドの中で君が僕の目の前にいた。ねぇ、こんなに幸せなことってあると思う?」 翌日、目が覚めてもみんなが家にいて、トイレの中で朝1人泣いた事は内緒です。 ふふ、良い歳して何やってるんでしょうね。 だって、母が死んでからあの家に居たのはずっと私1人だったのですから。 あぁ、だめ……。あの時の事を思い出したら泣きそうになる。 これだから反則なんですよ。あくあさんのお歌は、一瞬で私の、いえ……私達の感情を自分達の大切にしまっていた記憶の宝箱の前へと持っていくのです。 「愛してる。ただそれだけのことが何気ない日々を幸せにしてくれるんだ」 新郎新婦の方を見ると、2人とも手を取り合って喜んでいました。 良いですね。幸せそうで見ているこちらも温かい気持ちになります。 友人達はそんな新婦を見て泣きそうになってました。わかりますよ。 私もカノンさんの結婚式の時、自分の家族が結婚したみたいに嬉しくて泣きましたから。 全てを歌い切った時、大きな拍手が会場の中を包み込みました。 あくあさんはマイクを手に取って立ち上がると、会場に来ている新郎新婦の2人にお祝いの言葉を述べる。 「ご結婚おめでとうございます! 実は俺も少し前に結婚したのですが、結婚はいいですね。とても幸せな気持ちになれます。もちろん長く一緒にいれば色々とあるんじゃないかって思うけど、そうだったとしても、この人とならそれもまた楽しいんじゃないかなって思うんですよね。まぁ、俺もまだ新婚なんでお二人に伝えられる事なんて何もないんですが……お互いにパートナーに感謝して、リスペクトもして、この幸せを噛み締めましょうとだけ伝えさせてください」 続けてあくあさんは今回ここに来た理由と経緯を説明すると、スタッフの人たちにも感謝の言葉を伝えた。 そして……そこで終わりではなかったのです。 「今日、ここに来た理由はもう一つあります」 あくあさんの言葉に会場がざわめく。 「この手紙を送ってくれた人、その人達のためにも歌わせてもらえませんか?」 びっくりしたお客さん達から声にならない声があがる。 新郎新婦の2人は大きく頷いた。 「実はこの曲、まだどこにも公開してないんです。一応許可は取ってるけど、俺とみんなの中で内緒ですよ?」 まだ未発表の曲とあって、式場内は今日1番の盛り上がりを見せる。 「Carpe diem、歌います」 あくあさんの後ろには、式場のスタッフの人達が手配してくれた人たちが楽器を持ってスタンバイしてくれていました。彼女達には先に楽譜を渡しているので、今日までに完璧に仕上げてきていると連絡をもらっています。 物悲しい雰囲気のアコースティックギターのイントロ、それにあくあさんの声が重なる。 「私はこの感情と、今度こそ向き合わないといけないから」 歌い出しから胸が締め付けられる。 「だから一歩を踏み出す。この苦しみを乗り越えて先に行く」 えみりさんがPVに出演したこの曲を聴いた時、私は少し動揺してしまいました。 「過ぎ行く日々に、咲き誇る花々を重ねていって」 この歌はまるで過去の私を思い出させて、今の私を映し出し、これから先の自分を予見させるようでした。 「過ぎ去りし季節を愛でるように、一輪の花を慈しんでいって」 綺麗なウェディングドレスを身に纏ったカノンさんの姿を見た時、純粋に美しいと思いました。 「手折れた花を見て、あの頃に思いを馳せる」 でもそれと同時に、私の心にほんの少しだけ影が差したのです。 それはカノンさんに向けられたものではなく、私の、自分自身への棘でした。 「私の中に確かにあった恋心」 私の中のこの気持ちは感情は一体なんなのでしょうか? 羨ましいとも妬ましいとも違う感情、この感情に名前があるのなら知りたいと思った。 「無知で無垢な私の心が、誘惑という名の魔法に甘く囁かれる」 恋なんてした事がないからわかりません。 「華やかな舞踏会、着飾ったドレスでは表面を取り繕っただけ」 あくあさんはアイドルで、私は事務所の社員だ。 彼はまだ16歳で、私はもう30にもなるおばさんよ! なぜか私はその言葉を心の中でも何度も繰り返した。 「貴方の目の前でわざとらしく、ガラスの靴を落とせたらよかったのに」 ダメ……変な事を考えそうになった自分を押し殺す。 プライベートと言っても、目の前の事に集中しなきゃ。 「でも私は遠くから見つめていただけ」 本当にそれでいいの? なぜか幼い時にお母さんに言われた言葉が私の中へと響いた。 子供の時、欲しいものがあったけど、我慢して違うものが欲しいと言った事を思い出す。 あの時はお母さんが苦労してたのを見てたから、私は遠慮して本当に欲しいものが言えませんでした。 今考えると、ブラックな会社でも稼ぎがいいからと働いていたのは、この事がきっかけだったのだと思います。 「心の奥に仕舞い込んだ目覚めたばかりの感情は私を苦しめるだけ」 ダメ、これ以上は……! この気持ちに気がついたら戻れなくなる!! 「伝えたかったこの気持ち……恋してる……切ない……愛してる」 あぁ……初めてあくあさんに会った日の事がフラッシュバックする。 仕事で疲れて誰もいない家に帰る日々、仕事がますます忙しくなってカノンさん、えみりさん、楓さんとリアルで会う機会も減っていきました。 心がすり減って苦しんでいる事に、自分ですら気がつかないほど疲れ切った日々。 その事に気がついてくれたのは、初対面のあくあさんでした。 本当にごく自然と、無自覚にそっと私の頭を優しく撫でてくれたのです。 私の頭を撫でたあくあさんは、私に向かってこう言いました。 『大丈夫? 疲れてるなら、ゆっくりしてって良いからね』 びっくりしました。こんな私の事を心配してくれる人がいるなんて……。 あくあさんはすみませんと後で謝罪してくれたけど、男性に……ううん、誰かに頭を撫でられるなんて十数年ぶりでした。そして、母を亡くして誰にも頼れない状況がずっと続いて苦しんでいた私に、あくあさんは私が1番欲しかった言葉を投げかけてくれたのです。 私はその後、しばらくカフェの中に留まりました。 年下の男の子に甘やかされた事に、自分でもどうしても良いのかわからなかったのだと思います。 何よりも自分がこんなにも誰かに甘えたいと思っていたなんて知りませんでした。 「後悔しかない日々に、枯れゆく花々を重ねていって」 何を言ってるんだろう。 相手は年下の男の子なのに……。 「重ねる季節を悲しむ様に、最後の花を哀れんでいって」 PVの過ぎ去っていくあくあさんの背中が目の前のあくあさんに重なる。 「新しい蕾を見つけて、棘の刺さった心が痛む」 きっとあくあさんは、これからも多くの恋をして、多くの人を幸せにするのだろう。 「私の中に確かにあった恋心」 でもきっと、その中に私はいない。 「積み重ねたこの感情に、毒を孕むのであれば」 本当にそれでいいの? 「時を戻して、煤けたドレスのままで居たい」 後になって後悔したりなんてしない? 「鐘の音が鳴るより前に、カボチャの馬車で帰れたらいいのに」 知れば知るほど好きになっていく。 「遠くから見つめているだけでよかった」 遠くで見ているだけじゃ何も手に入らない。 幼い時の私、欲しいものを目の前で買ってもらっていた同世代の子供を見て、それを知っているはずだ。 「誰にも言えなかった淡い想いは私を苦しめるだけ」 これはもう恋というよりも欲に近い穢れた感情なのかも知れない。 私だって聖人君子じゃない。一枚皮を捲ればそこにあるのは雌としての本能なのだ。 「知らされる事のなかったこの気持ち……苦しい……大好き……耐えられない」 新婚のカノンさんを見て、とても幸せそうに見えた。 「幼い時に聞かされた童話」 私も愛されたい。少しでも良いから……。 例え全てを諦めてでも、彼に、あくあさんに届く可能性があるのなら手を伸ばすんだ! 「シンデレラになれなかった私は主人公になる」 私はカノンさんにはなれません。 だってこれは私が主人公のお話なのよ。 だから私は私にしかなれない主人公になる。そしてあくあさんと添い遂げるんだ。 「ごめんね。臆病だった私は一歩を踏み出せなかった」 今までそうやってずっと何かを諦めてきた。 だけどそれはさっきまでの私、今の私は、この曲のヒロインのように諦めたりなんてしない。 「だから感情が揺れ動いたその時は、今度こそ向き合おうこの気持ちに」 昔の幼い自分と、今までの自分、母を亡くした自分、疲れ切っていたあの時の自分。 全ての自分と向き合う。大丈夫、みんなの感情は今の私が持っていく!! 「誰かを愛した日々は、今も私の心の中。さぁ一歩を踏み出そう。今度こそ後悔しないために」 あくあさんが最後まで歌い切ると、招待客の人達から大歓声と拍手が巻き起こる。 これは、この曲は、あくあさんからみんなに向けてのエールだ。 男性と結婚できるだけでも奇跡、手紙にもそう書かれていたように、ここに来ている招待客のお客さん達の多くは結婚を諦めています。招待客の皆さんを見ると、年齢は私より少し下くらいでしょうか。多くの女性達が結婚を諦める年齢です。 だからこそ友人の皆さんは、自分達がダメだったからこそ、その想いを友人の結婚へと託したんでしょう。 あくあさんはその気持ちを汲み取って、新郎新婦の2人に歌を届けました。 でもその一方で、あくあさんは2つ目の曲で彼女達にこうも言ったのです。 自分の幸せを誰かに委ねるんじゃない! 君たちの物語の主人公は他の誰でもない君だと……! 奇しくも、その言葉が誰よりも刺さったのは私でした。 「お疲れ様でした!」 「今日は本当にありがとうございます!」 全てが終わり、私は行きと同じようにあくあさんを車に乗せて式場を後にしました。 『私、あくあさんのお嫁さんになります』 私は車に乗る前に、カノンさんにそうメールを送りました。 『だと思った。だって私と姐さん、好きな男の子のタイプ全く一緒だもんね』 ふふっ、やっぱりカノンさんは今でも変わらずに少し生意気です。 だって、私以上に私の事を知ってるんですから。 「あくあさん」 「桐花さん? どうかしましたか?」 あくあさんの自宅があるマンションの地下エントランス。 そこに送り届けた私は、あくあさんの去り際に意を決して声をかけました。 「私、あくあさんの事が好きです」 「え……?」 サラリと言ったその言葉に、あくあさんは鳩が豆鉄砲ならぬ、楓さんがホゲったような顔をしていました。 「だから覚悟しておいてくださいね。こう見えて私、欲しいものは絶対に手に入れるタイプなんです」 あの時、お母さんに買ってもらえなかった本当に欲しかったもの。 私は大人になって自分の稼いだお金で買いました。 そうでした、自分は本来そういう性格だったのだと思い出します。 欲しい物は絶対に手に入れる。私は絶対に諦めたりなんてしません。 だから、あくあさんが世界に宣戦布告した様に、私はあくあさんに宣戦布告しました。 ************************************************ 前回はありがとうございました。 いいねは過去最高数を記録しました。前話が今までの話にダブルスコアをつけてダントツの一位です。 それと同時に久しぶりに日間ランキングに掲載されたそうです。ポイントまで入れてくれた人ありがとうございました。 らぴすも頑張ります。 そして本気の姐さん、お待たせしました。 ここからは最強本気の姐さんが1番後ろから捲っていくか、1番先頭を走ってる人たちが抜け出して逃げ切るかの勝負です。 オッズは……いえ、なんでもありません。今後も当作品のベリ娘達の応援お願いします。 fantia、fanboxにてミスコン編の前編を公開しています。 お楽しみいただければ嬉しいですよ。 真決勝戦の後編はまた今月中にでもと思います。 上のサイトは基本的に挿絵あり、下のサイトは挿絵なしです。 https://fantia.jp/yuuritohoney https://www.fanbox.cc/@yuuritohoney Twitterアカウントです。作品に関すること呟いたり投票したりしてます。 https://mobile.twitter.com/yuuritohoney 本当は200話に持ってこようと思ってましたが、久しぶりに2回も日間ランキングに掲載されたので、少し早めました。ありがとうございます。 お礼のノクターン回、お納めくだされば嬉しいです。 ******************************************** 白銀あくあ、脳を破壊される。 『私、あくあさんの事が好きです』 桐花さんからさらりと告げられた言葉の意味を改めて考える。 俺と桐花さんの関係性を考えるのなら、この好きはアイドルとして好きだという意味だと思う。 桐花さんはとっても素敵な大人の女性だ。俺なんて桐花さんと比べると全然ガキだし、普通に考えたらまず好きになる理由がないと思う。 そう考えるとやはり桐花さんの言っていた好きの意味は、アイドルとしての白銀あくあが好きという事になる。 いや……でも、待てよ。 思い出せ。本当にその答えでいいのか? 過去のパターンを思い返せば胡桃さん、深雪さん、白龍先生と、過去に俺に告白をしてくれた人達は、みんなちゃんと俺の目を見て、真剣な表情で好きだと言ってくれた。 それなのに俺はその好きの真剣度を読み違えたり、間違った方向で勝手に解釈してきたじゃないか。 だったら桐花さんも彼女達と同じように、俺の事が異性として好きだと言ってくれたのかもしれない。 あの時の桐花さんの表情はどうだった? お互いの視線が合った時、彼女の目は真剣そのものだったと思う。 ヤベェ……もし、そうだとしたら、俺はまた間違うところだった。 俺は改めて現在の状況を頭の中で軽く整理する。 桐花さんが俺の事を異性として好きという事を考慮して動くとして、現在、俺に告白してくれたのは胡桃さん、深雪さん、白龍先生、桐花さんの4名だ。 結論から言うと男としては嬉しい。というか、可愛い子や美人なお姉さんから好きですって言われて嬉しくない男っている? はっきり言ってそんな男なんていませんよ。 もちろんカノンの事は好きだ。愛してるし、この人のためなら他の何もいらないと思うくらいには惚れてる。 でも、前世の価値観が根底にある俺としては、大好きな嫁がいて他の女性と浮気していいのかって罪悪感がどうしても拭えない。 浮気イコール不誠実。 絶対にしてはいけない事、倫理に反した相手を不幸にする行為だと常日頃から刷り込まれてきた。 連日連夜流される芸能人や有名人の浮気報道。毎日のようにコメンテーターや司会者に叩かれ、SNSでは大炎上のお祭り騒ぎ。朝から晩までそんなニュースばかり聞かされてた前世の俺からすれば、どうしたって、浮気はしちゃいけないものだという倫理観が先行してしまう。 だから俺は思い切って夕食時にカノンに聞いてみた。 正直、嫁にそれを聞いていいのかとも思ったし、ダサいなと思ったけど、夫婦なんだからちゃんと相談したほうがいいかなと思ったからである。 「カノンってさ、ズバリ聞くけど、俺が他の女の子とその……極端な話だけど、エッチしたりとかキスしたりして嫌じゃないの?」 「うーん、嫉妬するかしないかで言えば状況によっては嫉妬はすると思う。でも嫌かどうかでいえば嫌じゃないかな」 わかんねぇ……これが乙女色の心って奴か? 嫉妬はするけど嫌じゃないって、どんな感情なんだろうと思った。 俺の顔を見たカノンは、モグモグと食べていたご飯を飲み込んで、持っていたお茶碗とお箸をテーブルの上にそっと置く。うん、カノンはご飯食べてる時もかわいいな。キュンとした。 「例えば、あくあが私と全然えっちしてくれないのに、他の女の子とばかりえっちしてずーっと放置されてたら、私が最初の奥さんなのになって思っちゃう。だから構ってくれなくていじけると思うし、嫉妬はしちゃうんじゃないかな? 今だって、想像しただけでちょっとムカッてしたもん」 なるほどな。 俺としては、カノンがちゃんと嫉妬してくれる事が嬉しかった。 むしろムッとした嫁の表情を見て可愛いな。一体どこの奥さんだ? あっ、俺の奥さんかー。そりゃ可愛いよな! ウヘヘとか、しょうもない1人コントを頭の中で繰り広げてしまった。 「ごめんね、あくあ。やっぱり私、ちょっと……ううん、だいぶ面倒臭いかも……。あくあとえっちしてからワガママな女の子になっちゃったと言うか、欲張りさんになっちゃったのかもしれない。でも……他の女の子とあくあがエッチする事は嫌じゃないって言うのは本音だよ。例えば深雪さんとあくあがエッチしても、良かったね深雪さん、おめでとうって思う」 俺は飲んでいたお茶を吹き出しそうになった。 ゲホッ、ゲホッ! カノンさんや、具体名を出しちゃダメだよ。思わず想像しそうになったじゃないか。 「ちなみに念の為にもう一度聞くけど……あくあは純粋に女の子とエッチな事をするのは……好き、なんだよね? 性行為に忌避感とか……多分ないよね?」 「うん。えっちするのが好きか嫌いかで言えば大好きです。大好きの大の前に大4つつけて、大大大大大好きって言ってもいいくらい大好きだと思う」 「そ、そっか……」 あ、あれ? なんか嫁が若干引き気味のような気がしたが気のせいか。 確認のために隣の席のペゴニアさんに視線を向けると、いいぞ、もっとヤれって看板出してた。 ちなみにペゴニアさんは我が家に来て最初の食事の時、自分1人だけ後で食べようとしたけど、そんな寂しい事しなくていいから一緒に食べようって言ってからはずっと一緒に食卓を囲んでいる。 従来の主人と従者の関係からすればありえないのだろうけど、うちは嫁が喜ぶってのを第一に考えてるからね。 カノンが嬉しそうにしてたら、それが正解なんですよ。忖度でミスコンを優勝させた旦那の愛を舐めるなよ! 「じゃあさ、純粋に何のしがらみもない状況で、深雪さんとか好意を持たれてる人達から迫られたらえっち出来る?」 「そりゃできるでしょ」 そんな事ないよ。俺はちゃんと我慢できる。普通の男ならそう答えたかもしれない。 でも俺は違う。嫁に、カノンに、嘘を吐きたくないと思った。俺は夫としてカノンに対しては誠実でありたい。 だからカノンの言う通りに真剣に考えてみた。俺になんのしがらみ、前世で長年培われてきた倫理観や価値観、道徳心がなければどうなるだろう? うん……深雪さんともえっちできるし、胡桃さんともえっちできるし、白龍先生や桐花さんとだってえっちできる。もちろんカノンが悲しまないという前提条件はあるけどね。 「うーん……ならさ、例えばだけど、あくあってこの前ペゴニアの胸で出してたけど、ペゴニアとはえっちできる?」 「え?」 いやいやいやいや、カノンさん!? 一体何を言ってるのかな? 確かに俺はペゴニアさんの胸の圧力に負けて出しましたよ。それは認めます。 でも、ペゴニアさんとえっちできるかと言われると……純粋に下半身で考えた結果、問題なくできると思う。 だからと言って、そこにはペゴニアさんの感情も必要だし、俺の感情だってある。 「お嬢様……ペゴニアは感動で震えております。今日この日ほどお嬢様にお仕えしてよかったと思う日はありません。よっ! さすがは正妻! そこに痺れる憧れる!! これだからお嬢様以外は勝たん!!」 ペゴニアさーん!? 何言ってるのかなー? これはまずい。事態が変な方向に向かう前に食い止めないと。 そんなことを考えている間に、ペゴニアさんは立ち上がるとメイド服を脱ぎ始めた。 「は?」 思わず声が出た。 早く止めないと行けないのに……目の前の胸が! 胸がああああああああああ!! 剥き出しになったペゴニアさんのたわわに膨らんだ2つの果実が、俺の視線を一点へと固定させてしまう。 「旦那様、ペゴニアの体はどうですか? 他の殿方からは全く見向きもされない醜い体ですが、ちゃんと旦那様の欲を満たす事ができますでしょうか?」 は? ペゴニアさんの体が誰からも見向きもされない? 嘘……だろ……? ペゴニアさんの着ているメイド服は、よくあるミニスカのメイド服じゃなくて、クラシックタイプのちゃんとしたロングスカートのメイド服だ。そんな貞淑なメイド服の中から、男の欲を掻き立てるようなむっちりとした肉感のある蠱惑的な体を曝け出されて反応しない男がいるわけないだろ。それとも、この世界の男って、もしかして俺が想像する以上にポンコツなのか? まさかとは思うが慎太郎や先輩がそんな奴らじゃないと思いたい。いや、信じさせてくれ! 俺の信じたお前達はそんな男じゃないはずだ!! 「ペゴニアさん……」 俺は椅子からスッと立ち上がると、ペゴニアさんの両肩にそっと手を置いた。 「だ、旦那様……」 ペゴニアさんの視線が俺の下半身へと集中している。 はっきり言おう。俺は今、勃起している。 普通、エッチでもない時に女の子の体を見て勃起したら隠すのが男としてのマナーだ。 でも、今は違う。 いつもは自信満々のペゴニアさんの表情に影が落ちた。 白銀あくあ、目の前の女性を悲しませていいのか? もう1人の俺にそう囁かれた気がした。 ペゴニアさんを救いたい。その想いが俺の心を奮い立たせる。 今のペゴニアさんに対して、勃起を隠す方がむしろマナー違反だ。 「貴女の体は魅力的です。だから自信を持ってください」 「じゃあ、今から私ともエッチしてください」 「はい?」 何を言ってるんですか? 俺はペゴニアさんを慰めただけだ。 それなのになんか状況がどんどんと良くない方向へと向かっている気がする。 「あくあ、嫌じゃないなら試しにペゴニアとえっちしてみたら? なんかあくあってエッチするのに、付き合うとか、結婚するとか大袈裟に考えてるけど、そんな深く考える必要なんてないと思うんだよね。だって、エッチはお互いに気持ち良くなるための行為なんだから、そこに合意さえあったら何も問題ないんじゃない? さっきも言ったけど、私はペゴニアとあくあがエッチしても全然嫌じゃないよ。むしろ、ちょっと見せてほしい……」 カノンは顔を赤らめると、恥ずかしそうな表情で俺に囁く。 「あ……でも、私がえっちするのは、あくあ限定だから安心してね」 はい、これが世界で1番可愛い俺の嫁です。 くっ……! こんな素敵な奥さんがいて、他の女性の体を見て簡単に勃起するなんて、俺はなんて最低なんだ。 それでも男としての性が、オスとしての本能が、えっちな誘惑に対してダイレクトに下半身に反応しちゃうんだよ。 だから俺はずっと我慢してきた。 理性を保ち、自らを律しコントロールしてきた自負はある。 あ……でもこの前、深雪さんとペゴニアさんに抜いてもらったんだっけ……。 「旦那様……」 声の方に振り向くと、ペゴニアさんがいつもとは違った自信なさげな顔で俺の事を見つめていた。 ぐっ……普段は全然そんな雰囲気ないのに、急に弱い面を見せられると、守ってあげなきゃいけないという気持ちになってくる。まさかペゴニアさんに庇護欲を掻き立てられるなんて……! 「旦那様が抱いてくれなかったら、ペゴニアの体は誰にも使われる事なく綺麗なまま一生を終えるでしょう。この排泄機能としか使ってない穴ぽこだって、女としての悦びを知らぬまま朽ちていくだけです」 ペゴニアさんの義眼がきらりと光った気がした。 「もし私のこの体に性的な魅力を感じられているのであれば、どうか気軽な気持ちで抱いてみてはくれないでしょうか?」 真剣なペゴニアさんの表情に俺はたじろぐ。 ど、どうしてこうなった? カノンに相談したら、とりあえずペゴニアさんとえっちする事になった。 何を言ってるのかわからないけど、俺だって何が起こってるのか理解できない。 ただ、目の前の女性を、カノンの大事な人を悲しませたくないとは思った。 どうすればいい? どうしたらいい? 抱けるか抱けないかで言えば、普通に抱ける。 でも、本当にその答えでいいのか? 誰か、誰でもいい。俺の背中を押してくれ。 あ……。 急に体の感覚がなくなっていく。 この感じ、ついこの前もあったばかりだ。 前世の記憶がフラッシュバックする。 まずい! これじゃあ、またあの時と同じに……ならなかった。 『あくあ、男にはいつだって絶対に何かを選択しなければいけない時が来る』 アキオ……さん? 目の前に前世の師匠だったアキオさんの大きな背中が見えた。 『逃げれば大事なもの1つは守れるかもしれない。でもな……進めば新たに2つ何かが手に入る時だってあるんだ』 当時はどういう意味かうまく理解できなかった。 だけど今の俺は違う。今の俺には貴方の伝えたかった言葉の意味がちゃんと理解できた。 そっか……そういう事だったんですね。アキオさん!! 確かにここで逃げても俺にはカノぱいがある。 でもここで前に進めば目の前の2つが、ペゴぱいが手に入るかもしれない。 『男なら迷わず進め、進めばわかるさ男道! 白銀、女を泣かせるのはベッドの上だけにしとけよ?』 アキオさーーーーーーーーーーーーーん! 俺はアキオさんの、前世の師匠に向かって手を伸ばす。 むにっ……。 ん? なんだこの柔らかい感じは? 最初はカノぱいかと思ったが、そうじゃない。 このむっちりした弾力としなやかさを兼ね備えた柔かさ、何よりも片手では収まりきらないサイズ感が揉み慣れた嫁ぱいとはまるで違ったのである。 「旦那様、あ、ありがとうございます。これは、そういう事ですよね? 流石に鈍いペゴニアでも、旦那様の熱く激った想いの力がこの手を通じて私の胸の奥に伝わってきます」 あっ、あっ、あっ……俺とした事が師匠の背中に手を伸ばしたつもりだったのに、間違って目の前のペゴニアさんのおっぱいを揉みしだいてしまった……。それも3揉みも……これはもう言い訳できないし、後にも引けない。覚悟を決めるんだ白銀あくあ!! 逃げたら1つ、進めば2つ……俺は、イく! 「んっ……」 すごいな。ただ一言すごいなと思った。 揉めば揉むほど手のひらからこぼれ落ちそうになる。 俺は両手でしっかりとペゴニアさんの両胸の感触を確かめるように揉みしだいた。 「ごめん、ペゴニアさん。揉んでしまった以上、悪いのは俺だ。だから……ちゃんと責任を取るよ。君を抱かせてくれ」 ペゴニアさんの目尻にきらりと光るものが見えた。 女の子を泣かせるなんて男として最低じゃないか。それなのに俺は何やってるんだよ!! ありがとうアキオさん、俺にとって役者の師匠は小雛先輩だけど、男としての人生の師匠は、やはり貴方だけだ!! 「あれ? 義眼から涙って出たっけ?」 ん? カノンなんか言った? 俺の気のせいか? 「それでは旦那様、早速寝室に行きましょう。さぁ、早く早く〜」 あ、あれぇ? さっきまでのしおらしいペゴニアさんは? 泣きそうになっていた弱いペゴニアさんはどこに行ったんですか? 俺はペゴニアさんにグイグイと押されて主寝室へと向かう。 その後ろからカノンがワクワクした顔でついてきてた。え? 本当に見るの? 嘘でしょ……嫁の前で嫁の侍女と浮気エッチしろって? それって一体、どんなプレイなんですか? 「はい、着きましたね。どーん!」 うわ! ペゴニアさんに背中から突き飛ばされて俺はベッドに寝転がる。 すかさず俺の下半身に跨ったペゴニアさんは、恍惚とした表情で俺を見下ろしながら小さく舌を出して舌なめずりする。 あ、あれー? これってもしかして、ペゴニアさんが俺を食うって事? 「わわわ……しゅごい、ペゴニア」 隣でポンコツな嫁が何か言ってた。 「見ててくださいねお嬢様。本来、男性はこうやって女性がリードしてあげるものなのですよ」 俺の太ももに触れるペゴニアさんの肌感触に下半身が反応してしまう。 嫁とは違う質感が背徳感となって俺の背筋をゾクゾクと震わせる。 今から嫁の目の前で、嫁じゃない人とエッチするのだと思ったら、痛いくらい勃起した。 くっ、やはり俺も男なのか。オスとしての本能には逆らえない。 「あら、まぁ……私の醜い体に、こんなにもイキリ勃たせてくれるなんて嬉しいですわ。旦那様」 ペゴニアさんの手が俺のちんこに触れる。そのまま俺のちんこの表面を撫でるように指の腹で緩く上下に扱いた。 力任せにゴシゴシと扱くのではなく、もっと強く扱いてほしいと思わせる絶妙な力加減に、俺のちんこは1発でペゴニアさんに手懐けられてしまう。 「お嬢様、ちゃんと見ていてくださいね。あの本にも書いてありましたが、男性のペニスを手懐けるのも女性として……いいえ、旦那様のペニスをしっかりと管理するのも正妻としての勤めでございます」 あの本って、どの本よ!? 近くにいたカノンは、うんうんと頷いた。 待って、カノン、カノンはこんな事覚えなくていいから、可愛いカノンでいておくれ! 「ふふっ、このご様子ですと、どうやら前戯はいらないようですね。もう物欲しそうに、先端からダラダラと先走り汁が出てますもの。それでは、旦那様、私の、いいえ、メイドの穴の使い心地をお試しくださいませ」 お……な、なんなんだこの感触は!? 比べるのは失礼だとは分かっていても、それくらいペゴニアさんの膣内はカノンのとは全然違っていた。 2人の間に優劣をつけるわけではない。でも中の構造が全然違う。 ペゴニアさんのはうねりがすごくて、嫁とは本当に同じものなのかと思うくらい俺の知っていた膣内とは全然違っていた。 1人とエッチしただけで知ったつもりになっていた自分が恥ずかしくなる。 「あっ……これが旦那様の……だめ、こんな素晴らしい物を知ってしまったら、只の棒やお野菜では我慢できなくなってしまうではないですか」 ぺ、ペゴニアさん!? そ、それって普段から、そういう事してるって事ですか? 女の人のそういう話を聞いて、心臓の奥がドキドキしてきた。 「ふふっ、旦那様はご存知ないのかもしれませんが、女の子って、とってもエッチなんですよ? 他の人より自制できるお嬢様がどういった頻度でされていたかはお嬢様の名誉のためにも黙っておきますけど、大人の女性なんて毎日してるのが普通です」 「ぺ、ペゴニア!? 何言ってるの!?」 ちょ、ちょっと待って、嫁の回数とかどんな感じでしてたのかとか、そこもうちょっと詳しく教えて頂けるとうれしいんだけど……。 「例えば深雪さんも、白龍先生も……そうですわ、それこそ桐花さんだって、あんな顔してて毎日なされているんですよ。しかも身近な男性なんて滅多にいませんから……その、わかるでしょう?」 ペゴニアさんの言葉に釣られて、みんなの卑しい姿をつい想像してしまった。 しかもそれって、み、みんな、まさか俺で想像してそういう事してるってこと? その思考を晴らすように、ペゴニアさんの甘い吐息が俺の耳にかかる。 ほら、私とエッチの最中でしょうと躾けられたような気分だ。 この間もペゴニアさんは緩いストロークで腰を上下に動かす。 膣内のうねりに俺のちんこを絡めて子供を甘やかすように優しく扱いてくれた。 くっ、勝てない……! カノンの時と違って、全くと言っていいほどイニシアチブが取れない。 完全に性行為をコントロールされていると言っても過言ではなかった。 永久に続くペゴニアさんのターン。 俺はただされるがままに快楽に身を委ねていた。 「旦那様、さっき私に言われた事を想像して、ムラッとした気持ちになったりしませんでしたか? お辛いですよね。男性のムラムラはとてもお辛いものだと本にも書かれていました。でも、これからは大丈夫ですよ」 ペゴニアさんは含みのある笑顔で俺を見下ろした。 ちんこを優しく扱くのと同じように、俺の肌をペゴニアさんの肉感的な肌が優しく包み込む。 触れ合ったお互いの肌が淫らに擦れる。お互いに興奮して体温が上がっているのか、湿った肌が汗を纏い、淫らなメスの匂いを醸し出す。 「私はお嬢様のメイドであるのと同時に、旦那様のお世話係でもあるのです。だから、朝でも夜でも学校でもそれこそ食事中だって、少しでもムラッとしたら私を性処理の道具として遠慮なく使ってくださいね。この旦那様の事しか考えられなくなったバカでスケベな穴はもちろんの事、胸でも口でも、なんならお尻の穴も、あぁ、手や足でされたり、髪や腋でされるのがお好きな殿方もいるそうですし、ペゴニアの体でご所望の部分がありましたら、どこでもお申し付けください。私の体はもう全部、挿入された時点でもれなく旦那様の旦那様に屈服しましたから」 屈服? ペゴニアさん屈服の意味わかってる!? どちらかというと、いや、明らかに、俺の方が屈服させられてるように見えるんだけど!? 「と、このように、男性の支配欲を満たしてあげる事が重要です。ふふっ、でもこの点に関してはお嬢様は問題ありませんね。どうかそのまま、私と旦那様が好きなお可愛らしいお嬢様でいてくださいね」 ペゴニアさんの肌がピンク色に染まる。 興奮しているのだろうか、はぁはぁと息を吐くペースが上がっていた。 それと同時にしなだれた腰付きの動きがより艶かしく、激しくなっていく。 我慢できないのは俺も一緒だった。 「ペゴニアさん、俺……もう!」 「はい、どうぞ。旦那様、遠慮せずにペゴニアの膣内に、全部気持ち悪いのピュッピュッしましょうね。我慢しなくていいんですよ。はい、3、2、1……」 ペゴニアさんのカウントダウンに導かれるように、込み上げてきたものがドクドクとペゴニアさんの中に吐き出されていく。 「あぁっ……これが男性のお射精なのですね。すごい。この穴は、この体は、このメスは自分のものだってわからせるために、必死にマーキングなされているのですね」 ペゴニアさんの手が俺の頭に伸びる。 何かされるのかと思ったら、ペゴニアさんの手が俺の頭を優しく撫でてくれた。 うう……まるで子供扱いみたいじゃないか。 俺は3回目で、ペゴニアさんは初めてなのに、最初から最後まで全部導かれてしまった。 「ふふっ、かわいい……私、こう見えてかわいいのに、ものすごく弱いんです」 はい、わかります。だって、カノン可愛いし……。 「ふわぁ……ペゴニアしゅごいぃ、私と違って奥さんみたい……」 ほらね。可愛いでしょと、お互いに確認し合うようにペゴニアさんと顔を見合わせた。 「旦那様、これでも私は旦那様より年上です」 ペゴニアさんはそう言うと、俺の体を抱き寄せて自らの胸の谷間に俺の顔を埋めた。 「だから、いっぱい甘えてくれていいんですよ」 か、勝てない。これが年上の魅力だというのか!? って、年上? あれ? そういえば、ペゴニアさんって幾つだろう? そもそも本当に年上なのか? なんかこの人が素直にそういうと信じていいのか疑わしくなる。 「え、えーっと……」 「秘密です」 「えっ?」 「だから、ヒ・ミ・ツです」 あれ? これ以上聞くなって言われてるような……。 守秘義務か何かでもあるんです? あ、でもカノンなら年齢知ってるよね? 「あ、あれ? そういえばペゴニアの年齢って……」 嫁ーーーーーーー! 嘘だろ……。想定以上に俺の嫁がポンコツだった件について。 「ふふっ、どうでしょう旦那様。これで旦那様の中の懸念や雑念は消え去りましたでしょうか?」 あ……そういえばそうだった。 なんかペゴニアさんにうまくはぐらかされた気がするけど、元々は俺が他の女の人とどうなるかの話だったんだよな。 「旦那様、私は今とても幸せです。だからもっと気楽に考えてください。付き合うとか、結婚するとか、そんな事よりも純粋に男と女として、オスとメスとして、もっとお互いに気持ち良くなる事を、幸せになる事だけを考えましょう?」 確かに俺は難しく考えすぎていたのかもしれない。 エッチしたら付き合わないと、結婚しないとって……。 前の世界の価値観なら1回エッチして結婚しなかったら、ポイしないでくださいとか、ヤリ捨ての最低男だなんだと言われてたけど、この世界の女性はそもそも男性との接触する機会が少なくて、そういう価値観がないんだ。 「だって、旦那様はこんな需要のない私の体にも、こんなにも出してくれたではありませんか」 さっきのペゴニアさんも、1回エッチしただけでも胎の底から気持ち良くなるような、ただ純粋に嬉しさを滲ませた幸せそうな顔をしていた。 「それってつまり、この国には同じくらい旦那様を気持ち良くさせられる女性がたくさんいるって事でしょう? それなのに我慢して体を壊されたら、きっとファンの人たちだってそっちの方が悲しみますし、私達や社長、桐花さんも泣いちゃいますよ」 ペゴニアさんの言葉が俺に突き刺さった。 そっか、我慢して体を壊す方が色んな人に迷惑をかけるのか。 今思えば最初から限界だったのだと思う。 急にできた家族、前世で家族の居なかった俺にとって、家は刺激に溢れた危険なところだった。 そりゃ、血は繋がってるかもしれないけど、急に血の繋がった家族だって言われても、はい、そうですかってすぐに頭や心で理解できるわけじゃない。 俺からすれば3人とも綺麗だし、可愛いし、魅力的だった。 お風呂上がりに薄着だった母さんのキャミソールから見える胸の谷間をガン見したらムラムラしたし、洗濯物を干す時に置いてあったしとりお姉ちゃんのブラジャーのサイズを見ただけでちんちんがイライラした事を思い出す。 ここだけの話、我慢できなくて1回だけ、そう、たった1回だけ、らぴすのパンツを使った事がある。 脱衣所の洗濯籠からパクって、我慢できずにそのまま風呂場で使ってしまった。 らぴすと俺のもので汚れたクロッチを、そのまま洗ってる時ほど虚しかった事はない。 だから俺はそれからというもの、これは妹だと自分を誤魔化すようにらぴすを甘やかしていたけど、本当はそうじゃない。そうじゃないんだ! 膝に乗せたらぴすに勃起しそうになって、自分の心に嘘を重ねて何度も誤魔化したし、我慢に我慢を重ねてきた。 「家族にだって我慢しなくていいんですよ。旦那様はなぜか、家族の間に妙な隔たりを感じられますが、家族だって女なのです。息子に、弟に、そして兄に、使われて嬉しくない母も、姉も、妹もいないのですから」 あぁ……ペゴニアさんの言葉が俺の中にあった何かを解きほぐしていく。 俺はもう我慢しなくていいんだ。 今までずっとどこかで気を張っていたのだろうか。俺はペゴニアさんの胸の中でゆっくりと目を閉じた。 「ふふっ、お疲れ様です旦那様。今はゆっくり眠ってください」 ゆっくりと意識が遠のいていく。 その中で、ペゴニアさんが何かを言ったみたいだが、既に意識を手放した俺に、その声は届かなかった。 「全ては計画通り、後でメアリー様にご報告しませんとね」 ただ、薄れゆく意識の中で泡食ってるカノンの顔を見て、俺の嫁、可愛いなと思った。 ************************************************ 2人目エッチはこの人でした。 なお、第2婦人ではありません。 1番最初のきっかけは深雪さんでした。 そこには胡桃さんや白龍先生の積み重ねたアクションによるサポートもありました。 そして最後のきっかけをくれたのは桐花さんでした。 メアリーお婆ちゃんの助言もあり、最終的に見事なアシストをしたのは嫁でした。 そして繋がれた細い一本の道筋を見事にこじ開けたのがペゴニアさんです。 いやぁ、もうこれしかなかったと思うんだよね。 あくあも成長したよ。嫁に相談したところがよかったと思います。今までのあくあなら相談なんかしなかった。 アキオさんも影のMVPですよ。ちなみにあくあを指導していたのは、アキオさんだけじゃなく、ジョージさん、ノリオさんと数人いる予定なのでいつかはそこらへんも出したいなぁ。 ちょっとノクターン回続いたので、次はお仕事回かな。本当は深雪さんとのデート回だったんだけど、ワンクッション置きます。 あ、それと最後に、久々の日間ランクインありがとうございました。感謝感謝です。 ちなみにペゴニアさんや嫁、女の子ズが良い仕事したなぁって思った人はいいね押しといてください。 これで家族とも行けますね!! fantia、fanboxにてミスコン編の前編を公開しています。 お楽しみいただければ嬉しいですよ。 真決勝戦の後編はまた今月中にでもと思います。 上のサイトは基本的に挿絵あり、下のサイトは挿絵なしです。 https://fantia.jp/yuuritohoney https://www.fanbox.cc/@yuuritohoney Twitterアカウントです。作品に関すること呟いたり投票したりしてます。 https://mobile.twitter.com/yuuritohoney 白銀あくあ、毎日ご飯。 都内某所の撮影スタジオ、その控室に俺は居た。 国営放送のご長寿番組、毎日ご飯の65周年記念放送回のスペシャルゲストとして出演するからである。 「今日は生放送ですが、大丈夫ですか?」 「あ、はい……問題ないと思います」 今日の撮影に同行してくれているのは桐花さんだ。 うーん、結局この前の告白はなんだったのだろうか? 今の所、普段の桐花さんと全く一緒だ。 いや、仕事中だし、桐花さんの性格を考えたら当然の事か。 何となくだけど桐花さんは、オンとオフ、仕事とプライベートは分けてそうな気がする。 「姐さん、お久しぶりです!」 今日の司会進行をしてくれるのは例の如く森川さんだ。 俺達のところにやってきた森川さんは、開いた両膝の上に手を置いて頭を下げる。 Vシネやそういう系のゲームに出てくる末端の構成員が、親分に頭を下げている姿と全く同じだ。 それ桐花さんに怒られません? 「痛っ、何するんですか姐さん」 桐花さんは森川さんの頭の上に軽くトンと手刀を落とす。 全然力が入ってないけど、森川さんは痛がるように頭を撫でる。 「全くもう、ふざけた事ばかりして、今日はよろしくね楓さん」 「はい! 泥舟に乗ったつもりで任せておいてください!」 「だから森川さん、それじゃあ沈んじゃうって」 なんか前にもこんなやり取りがどこかであった気がするぞ。気のせいか? 「あくあ君も今日はよろしくねー!」 「こちらこそ、今日は森川さんなんでリラックスしてできそうです」 俺は森川さんと軽く握手する。 「それじゃあそろそろ時間らしいから、スタンバイしよっか」 「りょーかいです」 俺たちは所定の位置に立つと、軽く談笑しながらその時間を待つ。 暫くすると目の前のスタッフさんがカウントダウンを始めたので、お互いに会話をやめて集中する。 目の前のランプが点灯し、いよいよ放送が始まった。 「みなさん、こんばんは。本日の毎日ご飯のお時間です」 隣にいた森川さんはカメラに向かって丁寧にお辞儀する。 さっきまでふざけあってたのに、ちゃんと切り替えられるなんてすごいなぁと感心した。 「今回はこの番組が始まってから丁度65周年という事もあり、素敵なスペシャルゲストの方と共に視聴者の皆様に特別な回をお届けできればと思います」 スタッフの人達と一緒になって俺も拍手する。 65周年という事は、ほぼほぼメアリーお婆ちゃんと同じか。 ちなみにお婆ちゃんは今年66歳になるそうだ。 「それでは本日のスペシャルゲストを紹介したいと思います。今をときめくアイドル、白銀あくあさんです!」 「テレビの前のみなさんこんばんは、白銀あくあです。今日はみんなで楽しく料理しましょうね!」 俺もカメラに向かって丁寧にお辞儀をした。 毎日ご飯は通常時お昼に放送して、夜は再放送を流している。 しかし今回は特別記念放送という事もあって、夜に再放送ではなくスペシャル版が放送されるのだ。 そんな特別な回に出演できるなんて普通に嬉しい。しかもこの番組、俺は前世でも見てたから今日はちょっと緊張している。本来はプロの料理人が出てきて料理する番組なのに、本当に素人の俺でいいのかな? 「それでは今日のテーマです。今日のテーマはお菓子作り、って、あれ? それだけ?」 森川さんはクエッションマークを頭の上に浮かべて首を傾ける。 確かに、普通ならマフィンを作るとかパウンドケーキを作るとか、もっと具体的なものが提示されてもいいはずだ。 それなのにお菓子作りだけしか指定されてないとは、だいぶフワッとしてる。 「これって好きなお菓子を作れって事かな?」 「どうやらそうみたいですね」 目の前のカンペにもそう書いてある。 「どうします?」 「どうしましょう?」 俺と森川さんは顔を見合わせると、お互いに首を傾けた。 「森川さんは、何か食べたいものがありますか?」 「え? そりゃ、あくあ君が作るものならなんでも嬉しいです。えへへ……」 なんとなくだけど森川さんて好き嫌いなさそうだなって思う。 喫茶店に来た時も、いつも料理を美味しそうに食べてるし、なんとなくご飯を作ってあげたくなるタイプの人だ。 「うんと……そうですね。いっぱい色々と材料を用意してくれてるみたいだし、1時間スペシャルって事なら、お菓子の家でも作っちゃいますか?」 「あ、いいですね! お菓子の家! くぅ〜っ、子供の頃からの夢でした!」 目の前のテーブルを見るとたくさんのお菓子の材料が置いてある。 もちろん材料を提供してくれたのは森長さんだ。 これだけ色々あるなら、せっかくだし色んなお菓子を作りたいよね。 「それじゃあ最初はクッキーかな。森川さん手伝ってくれる?」 「……これ完全に新婚さんじゃん」 「ん? 何か言いましたか?」 「あ、いえ、なんでもありません。はい! 一緒に頑張りましょう!!」 俺は予め解凍されている冷凍クッキー生地の袋を開けて中身を取り出す。 これ、本当に便利なんだよな。家でもサンライトのクッキー作れるし。 俺は麺棒を使って薄く伸ばすと、お菓子の家で使う壁のサイズを想定して包丁でカットしていく。 そして余った生地を再び捏ねると、また麺棒で薄く引き伸ばす。 「それじゃあ、この型を使っていろんなクッキーを作りましょうか。はい、森川さん」 「わわ、ちゃんとできるかな?」 「大丈夫ですよ。失敗しても捏ねたら何度もやり直せますから」 森川さんは最初ミスりかけたけど順調に型を使ってクッキー生地をくり抜いていく。 「うん、上手ですよ」 「本当ですか? えへへ」 まぁ、クッキーを型で抜くだけなんて失敗しようがないんだけど、そんな事は気にしない。 「で、できました。先生」 「はい、よく頑張りましたね」 「えへへ……」 森川さんは年上のお姉さんだけど、年下のような無邪気な可愛らしさがある人だ。 もし俺に森川さんみたいな後輩がいたら、めちゃくちゃ可愛がってたと思う。 だから森川さんが年上の先輩に好かれているのはなんとなくわかる気がする。 「それでは、クッキーを焼いてみましょうか」 「はーい!」 クッキングシートを乗せた天板の上にカットしたクッキー生地を並べる。 それを予め180度で予熱をとっていたオーブンの中にぶち込んで10分程度焼く。 「それではこの間に、チョコレートを作るための準備をしましょう」 ボウルの中に森長さんの定番商品でもあるミルクチョコレートを細かく包丁で刻んでぶち込む。 「それじゃあ森川さん、ミルクのついでにダークとホワイトも作っちゃいましょう」 「が、頑張ります!」 俺がダークチョコレートを刻んでる間に、森川さんはホワイトチョコレートを刻む。 スタッフの人からは、森川さんはこういう仕事の時はミスしないから安心して欲しい、これがプライベートなら指切ってるけど仕事なら大丈夫と言われてたけど心配になる。 案の定、森川さんの辿々しい手つきの包丁さばきにちょっとドキドキハラハラさせられたけど、なんとか怪我なく無事に終える事ができた。 「じゃあ、次に湯煎なんだけど、その前にクッキーの様子を見ましょうか」 「わわ、焼き色ついてる」 うん、後もうちょっとかな? 「後少しですね。ちょっと待ちましょう」 俺は改めて森川さんの方を見る。 今日の森川さんは黒のパイピングが施されたアイボリーのエプロンを着ていた。 パイピングの生地と同じ黒の大きなフロントリボンと首の後ろでも巻いた大きなリボンが可愛らしい。 実はこのエプロン、カノンも色違いの水色を持っている。 2人で色違いのお揃いエプロンを買ったのかと思ったら、すごく微笑ましい気持ちになった。 「ところで森川さん、今日のエプロンとっても可愛いですね」 「ふぇっ!? あ……そっか、これ、カノンさんと同じ奴だからか。えへへ、実は4人でお揃いの色違いを買ったんですよ」 4人!? そ……それって、桐花さんもこの可愛いエプロンを着てるって事ですか!? 嘘でしょ。桐花さんみたいなキリッとしたかっこいい大人の女性が、プライベートでこんな可愛いエプロン着てるなんて……くっ、本番中なのにあまりの衝撃で足元がぐらつきそうになった。 「あ、そろそろ焼けたみたいですよー」 チッ! その話をもっと根掘り葉掘り詳しくと聞こうとしたらクッキーが焼けてしまった。 俺はオーブンの中から焼けたクッキーを取り出すと粗熱をとる。 「いい焼き色ですね。それではこれを冷ましている間に、テンパリングをしましょう。最初にお手本見せますよ。まずはホワイトからです」 ホワイトチョコレートを湯煎で温めて溶かした後、氷水で一旦冷やして、再度湯煎してチョコレートをより滑らかな口当たりにする。チョコレートを作るにあたって、1番難しいのがこの工程だ。 ちゃんと温度を測ってできる限り正確に作業を行う。 「はい、それじゃあこれを絞り袋に詰めて……っと、はい、それじゃあクッキーの壁をくっつけましょうか」 まずはお手本を見せるように、壁の2枚をチョコレートを使ってくっつける。 「森川さんもやってみますか?」 「わわ、できるかな? 頑張ります」 森川さんは同じように壁をチョコでくっつけて囲いを作る。 少しはみ出てるけど、初めて作るにしては上手だし、多少の不出来な所がある方が手作り感があって可愛いなと思う。 「はい、よくできましたね」 「えへへ」 「それじゃあ、この壁を立てさせてその上に屋根をおきましょうか」 「はーい」 俺はウェハースを取り出すと、それらを溶かしたチョコでくっ付けて壁の上に置く。はい、これで基本的なお家の形が完成だ。 「ついでだから少し装飾しましょうか。森川さんは、この板チョコを扉の代わりに貼ってください」 「わわわ、ミスしたらどうしよう」 「大丈夫ですよ。失敗してもそれはそれでいいじゃないですか。それもまた料理です」 「わかりました先生、頑張ります!」 俺は絞り袋をうまく使って、屋根の上に波線を書いていく。 たったこれだけの事で、ウェハースの屋根もそれっぽく見える。 「あくあ君って……料理だと変な事にならないんだ……絵は壊滅的なのに……」 「え? 何か言いましたか?」 「う、ううん、なんでもないの。あ、そ、そんな事よりも先生、完成しました!」 うん、やっぱり扉がついたらよりそれっぽくなった。 「いいですね。それじゃあ、この残りのチョコレートを使って型取りしたクッキーに装飾を施しましょうか。こっちはその間にダークチョコレートとミルクチョコレートのテンパリングをしますね」 「上手にできるかな? あっ、ちょっとハミ……ぐぎゃあ! 大丈夫、まだリカバリーできる……はず」 大丈夫かな? まぁ、装飾は多少変になっても問題ないし大丈夫だろう。 俺は自分のやるべき事に集中する。 「さっきと同じように、チョコレートをテンパリングしていくんですけど、この時、チョコレートの種類によって温度が変わってくるので注意してください」 先ほど同じようにちゃんと温度を測って、チョコレートを滑らかにする。 「それじゃあ、このサンライトのソフトケーキや、ロングポテト、マシュマロやカットしたオレンジなどをチョコレートでコーティングしましょうか」 ボウルの中にお菓子を漬け込んで溶かしたミルクチョコレートをコーティングさせていく。 それらを冷まして固めている間に、ダークチョコレートの方もテンパリングさせる。 溶かしたダークチョコレートを適温まで冷やすと、予め準備していたカットされたセロファンシートの上にパレットナイフで塗っていく。 「な、何やってるの?」 どうやら装飾を終えた森川さんがこちらの様子を伺いにきたようだ。 「秘密」 「えー、なんかとんでもない事やろうとしてない?」 「気のせいですよ」 「本当かなー?」 俺は少しだけ固まったのを見計らって、セロファンシートをつけたままくるりとチョコレートを巻いて輪っかができるように両端をくっつける。それをいくつか作って、冷蔵庫の中に放り込む。これはこれでよしと。 いくつかのシートは、次の行程に使用するために、両端をくっつけずにそのままにしておく。 「さて、それじゃあその間に、こっちを貼っていきましょうか」 俺はシートをお菓子の家を包むリボンのように十字に貼る。扉に重ならないように斜めにしてっと……うん、これでいいかな。こちらも固まるまではこのまま放置だ。 この間に森川さんが作った装飾はどうなってるのか確認しようか。 「上手にできてますね。初めてなのにすごいですよ!」 「えへへ、ありがとうございます」 俺がさっきチョコレートをコーティングさせたお菓子や、森川さんがチョコレートで装飾してくれたクッキーを2人で飾り付けていく。 「これこっちの方が良くない?」 「あ、確かに。それならこれはこうとか」 「うん、いいね。じゃあこれもつけちゃおっと」 「えっと、それならこれはこうかな?」 途中残ったミルクチョコレートやダークチョコレートも再度テンパリングして、絞り袋に入れて2人で一緒にコーティングする。これでお菓子の家は大方完成だ。 俺は一旦屋根を外すと、その中に市販のお菓子を詰めていく。 こういう時、キャンディーなどを上手に散りばめるとより見栄えが良くなる。 「ねね、家の中にお菓子つけるのって意味あるの?」 「ふふふ、これは後のとっておきだから内緒です」 「えー! 気になるー!」 「ははっ、後少しですぐにわかりますって」 最後の仕上げに冷蔵庫で冷やして固めていたチョコレートの輪っかを取り出す。 その輪っかからセロファンシートを剥がすと、同じようにお菓子の家の屋根に取り付けたチョコレートからセロファンシートを剥がしていく。 「それじゃあこの輪っかを屋根の上につけましょう」 輪っかの先端にチョコレートをつけて、1枚ずつ丁寧にくっつけていく。 「わわ、これってリボンなんだ。お家がプレゼントボックスみたいで可愛い!! あっ! だからお家の中にお菓子入れてたんだ!」 「はい、そうです」 「わー、これ絶対、子供喜ぶじゃん!」 ふぅ……流石に最後の仕上げは少し緊張した。 よし! これで完成かな? 「はい、それじゃあこれで完成ですね」 「やったー!!」 2人で拍手して完成を喜ぶ。 「あくあ君、作ってみてどうでしたか?」 「うーん、そうですね。個人的にはうまく作れたと思うんですけど、改めてやっぱりプロの人ってすごいなって思いました。すごく手間暇がかかってるし、テンパリングやセロファンを使った作業なんかは物凄く神経を使うので、今回はうまく行ったけど失敗してもおかしくなかったと思います」 実際に料理を作った事のある人ならわかるけど、例えばすごくシンプルな卵焼きだってものすごく奥が深い。 味のバランス、食感、焼き加減などを計算して、毎回同じクオリティのものを作り続ける事にはものすごく高い技術力がいる。家庭料理のように、今日はちょっとしょっぱい、今日はちょっと甘いなんてのは許されない。 それこそ今回のチョコレートを使った作業なんて作業する室温や湿度も関係してくるから、そこの管理からしてもう手間暇がかかっているのだ。 「これだってサンドケーキとかクッキー生地とかは市販のものを使ってるんですけど、そこもすごく助かりました。人によってはそこも最初から作る人がいるんでしょうけど、あるものは使っていく形でいいと思います。そういうのは全然手抜きじゃ無いですからね。むしろこれだけのクオリティの商品が、スーパーやコンビニといった場所で買えるなんて凄い事ですよ。スターズでもお菓子を幾つか食べさせて貰いましたし、どれも美味しかったですけど、改めてこの国のお菓子産業は本当に世界に誇っていいレベルだと思いました。本当にクオリティが高いです」 はっきりいって、仕事でも無いのに毎日毎日料理を作るのはよっぽど好きじゃない限りはとても疲れる。 そう考えると、お菓子に限らずこの国の食品産業は本当に優れているなと思う。 だって冷凍食品もインスタント食品も普通に美味しいもん。 しかもどれもかなりの頻度で食べても飽きないようにちゃんと考えられて作られてる。 それって本当に凄い事だ。 「森川さんはどうでした?」 「えっと、私もやってみてすごく大変だなって思いました。私がお手伝いしたところなんてほんの少しだけですが、失敗しないように失敗しないようにって考えながら作ってたから……ほら、みてください。手に汗かいちゃいました」 「なるほど、でもそれだけ頑張ったから、ほら、みてください。素敵なお家が完成しましたね」 「ですねー。なんかすごく嬉しいです」 俺は料理するのが好きだけど、その好きな理由の1つが達成感だ。 他にも頭をリセットしたり、考えをまとめたりする時に料理をしたり家事をしたりするといい切り替えになる。 「それじゃあ、せっかくですし食べますか」 「えー……なんか勿体無いような……」 「ははっ、わかります。でもね森川さん、料理は食べるまでが料理なんですよ。せっかく2人で頑張って作ったのに、この子だって食べてあげないとかわいそうでしょ」 「2人で作った……この子……」 ん? 森川さん、顔赤いけど大丈夫? 俺は心配して森川さんの顔を覗き込む。 「どうかしましたか?」 「あ、いえ……はい! 食べましょう!!」 急に元気になった森川さんは、自分で装飾したクッキーを手に取る。 「それじゃあ、せっかくだし俺も森川さんが装飾してくれたクッキーを食べようかな」 俺も森川さんと同じように、ホワイトチョコで装飾されたクッキーを手に取る。 「いただきます」 「いただきまーす!」 うん、美味しい。 俺はメリービスケットの方が好きだけど、サンライトクッキーも普通に美味しいな。 「美味しいです!」 「うん、森川さんの装飾のおかげで手作り感が増して、より素朴な感じが引き出されて美味しく感じられますね」 森川さんはよっぽど美味しかったのか、続け様にクッキーをもう1枚パクリと頂く。 おいしそうにクッキーを食べてる森川さんを見て、ほっこりとした気持ちになる。 これが番組収録じゃなかったら、頭を撫でていっぱいお食べって言いたくなるほどだ。 「他のお菓子も美味しいですね」 「はい! あっ! このリボンのチョコレート薄くて美味しい!!」 2人でお菓子の感想を言いながらパクパクとお菓子を食べる。 「あ……そろそろもうお時間のようです」 「あー、もうそんな時間ですか」 時間が経つのは早いものだ。 特にそれが楽しい時間ともなると余計に速く感じる。 「それじゃあ、白銀あくあさん、最後に視聴者の皆さんに対して何かメッセージをいただけますか?」 「はい。えーと……番組をご覧の皆さん、今日はご視聴ありがとうございました。お菓子の家、作るのは大変だけど、誰か友達と一緒に作ってみてもとても楽しいんじゃないかなと思います。みなさんも自分だけのお菓子のお家、作ってみてくださいね! それじゃあ、またお会いしましょう……って、すみません。俺次回は出ないんでした」 「いや、もう今日から毎日出てください。後で上司に皆さんからもらった受信料を有効活用するように進言しておきます。国民あっての国営放送ですから」 あれ? さっきまでと違って、珍しく森川さんがキリッとした顔をしている。 「はは、流石に毎日は無理かも。それに俺、土居先生のファンなんで、先生が見れなくなるのは寂しいですよ」 「それ、後で絶対に先生に伝えておきます。先生ともコラボしましょう」 「じゃあ先生と一緒に2人で塩おにぎり作りましょうか?」 森川さんの表情が険しくなる。 いつもの森川さんからは想像ができないほどの神妙な面持ちに驚かされた。 「死人出ますよ? スタジオを殺人現場にしたいんですか?」 「えぇっ? おにぎりで死人出るんですか?」 「出ます! って、あぁ! もう終わらないといけないんだった。わわ、テレビの前の皆様、今日の毎日ご飯はどうでしたか? 皆様に愛されて65年間、この番組は続いてきました。そしてこれからも変わらずご愛顧よろしくお願いします! えっと、えっと、最後に、今日のゲストの白銀あくあさんでした!! それでは皆さん、また明日お会いしましょう! って、あ……私も明日出ないんだっ……」 そこで放送は終わってしまった。 「ははっ、森川さん、それ反則ですって、最後途切れちゃってるじゃないですか」 「もー! あくあ君が変な事言うからー!」 「えぇっ!? 俺のせいですか?」 「うん。だってほら、みんなも頷いてるじゃん」 あ……本当だ。みんな苦笑しながら頷いてる。 俺なんか変な事言ったかな? 「私だってあくあ君の塩おにぎり食べたいし、姐さんも塩おにぎり食べたいですよね?」 「ええ、そうね」 「うーん、それじゃあ2人とも今度、家に来ます? 俺、作りますよ」 「やったー!」 「ありがとうあくあさん」 飛び跳ねて喜ぶ森川さんが、いつも通りの桐花さんとハイタッチする。 そういうわけでみんなでお家ご飯する事が決まってしまった。 大丈夫だと思うけど、カノンとペゴニアさんに連絡しとこう。 せっかくだし、えみりさんも誘うように言っておくか。ご飯食べてるかどうか心配になるし……。 もういっそ、えみりさんは定期的に我が家に来て欲しい。 今回はちょっと前に撮影したMVのお金があるから大丈夫だろうけど、なんか嫌な予感がするんだよなぁ。 ま、流石に使い切ってるなんて事は無いだろうし、まさか草なんて食ってないと思いたい。 そんな俺の考えは甘かったと、俺は数日後のえみりさんに思い知らされる事になる。 ************************************************ 皆さん実は森川が結構優秀だって知ってました? やらかしそうな雰囲気しか出してないけど、ここまでナイスアシストしかしてない気がします。 というわけでお仕事回でした。 とか言いつつ、これって森川とあくあがイチャイチャしてただけな気がします。 書いていてこの2人のこの感じはこの2人にしか出せない感じがあると思いました。 そこも楽しんでいただければと思います。 それと、真決勝戦をfantia、fanboxにて公開しました。 お楽しみいただければと思います。 上のサイトは基本的に挿絵あり、下のサイトは挿絵なしです。 実はこれ女装あくあちゃんです。 後本当はみんな褒めて甘やかそうと思いましたが、小雛先輩とかはここじゃない気がしました。やるなら本編で褒めます。 https://fantia.jp/yuuritohoney https://www.fanbox.cc/@yuuritohoney Twitterアカウントです。作品に関すること呟いたり投票したりしてます。 https://mobile.twitter.com/yuuritohoney 12月3日10時40分、1000文字ほど加筆修正しました。 ******************************************** 掲示板、森川ああああああああああああああ! 【白銀あくあ】毎日ご飯65周年記念特別回【森川楓】 12 ななし 毎日ご飯、あくあ様出るってマジ? 15 ななし >>12 マジだよ。 16 ななし >>12 最初に情報出してきた時には未定だったけど、普通にラテ欄に載ってた。 直前まで隠してたみたいだね。 18 ななし ホゲ川で大丈夫なのか不安……。 21 ななし >>18 ベリルが絡んでる時の森川は有能。 24 ななし ゴリ川さんが以前、料理番組に出た時の功績。 レモンを腕力で握り潰す。 細かい作業が基本的に苦手。 何故か麺棒が折れる。麺棒が折れるものだということを初めて知る。 落としたガラスコップをキャッチした瞬間に粉砕した。 すり鉢で潰したナッツが力強すぎて砂になってた。 包丁がすっぽ抜けてカメラマンに向かって飛んでいく。完全に放送事故。 27 ななし >>24 もう不安しかないんだが……。 28 ななし >>24 これを生放送で起用しようと思った国営放送すげーわw 30 ななし >>24 やらかす未来しか見えねぇ。 33 ななし >>24 こいつもうベリルの警備部門に就職しろ。みんなを守ってくれ。 35 ななし >>33 それはそれで違う意味で心配になる。 36 ななし 放送30分前だけどコテハン組が誰もいないんだが……。 珍しくない? 38 ななし >>36 嗜みならアニメ実況にいたぞ。 41 ななし >>38 あいつちゃんとオタクなんだよな。 43 ななし 捗るなら食品板の質問スレで革靴って食えますかって聞いてたぞ。 46 ななし >>43 おまwwwww 47 ななし >>43 おい、嘘だろwww 49 ななし >>43 あいつ大丈夫か……。 52 ななし 姐さんか嗜みは捗るを救ってくれ。 53 ななし 捗るを救いたい。 55 ななし もう嗜みは捗るを飼え。 バター犬みたいなもんだろ。 58 ななし >>55 嫌すぎるwwwww 59 ななし >>55 迷わず旦那の方を舐めに行きそう。 60 ななし 捗る最低だな……。 62 ななし >>12 文化祭といいハロウィンイベントといい、今日の毎日ご飯といい、一つ一つが満足すぎるボリュームなのに、供給量が半端ないのはやばいよ。あくあ君やベリルが定期的になんかやってくれるのはすごく嬉しい。 65 ななし >>62 わかる。昔はなんかあったらその一つを年単位で擦ってたのに、ベリルは惜しげもなくポンポン出してくるんだよね。ちょっと追いきれないくらいだけど、だからこそ帰ったらあれ見ようとかこれしようとか毎日考えられるのが楽しい。 68 ななし >>62 文化祭といえば、ピンクのバラの原作者の熊乃先生が改訂版を出版すると意気込んでた。 乙女色の心やはなあたもそうだけど、あくあ君が関与すると古い作品でもまた盛り上がって、往年のファンが再燃したり新規のファン層とかができたりしてみんなで楽しめるのが良いんだよね。 72 ななし >>68 ベリルというか、あー様は世代の壁すらもぶち壊してくれるからな。 親子で楽しめるヘブンズソードもそうだけど、学校では先生と生徒の間で私の優等生なお兄様がめちゃくちゃ流行ってる。 私は教師側だけど、意外と生徒側より先生側の方が熱入ってる人多い。 あんなお兄様みたいな生徒が欲しいとか、ああいうタイプこそ甘やかしたいと思ってる先生が多かったりする。 私もまさしくそのパターン。 75 ななし うわああああああああああ! 76 ななし あくあ君来たああああああああああ! 77 ななし あー様新曲。 79 ななし またベリってる。 81 ななし 告知なし新曲キター!! 83 ななし 何? 何? 85 ななし ちょっと待って、何の話? 88 検証班◆010meTA473 何、どうしたの? 92 ななし ドラマRE:LATEDにあくたんの新曲が告知なしで登場。 はなあたの監督だし、それ繋がり? これは驚いた。 95 ななし ぐわああああああ、最後ちょこっと聞けたけど……! 公式ーはやくあげてくれー!! 98 ななし >>88 あれ? 嫁なみも知らないんか。 101 ななし あ……。 103 ななし あっ。 106 ななし CMでアルバム情報解禁きたああああああああ! 108 ななし ちょっと誰かキャプチャ!! はやすぎてわかんないって!! 111 検証班◆9n2SARETAi 公式アカウントからの告知を転載しておきます。 ファーストアルバムは諸事情により3枚組になります。 1枚目 1.乙女色の心「花さく貴方へED曲」 2.ガラスのティーンエイジャー(PV出演、雪白美洲)「藤テレビMステED曲」 3.振り子細工の心「ハウゲンマッタス社 アイスクリームCM曲」※新曲 4.Carpe diem(PV出演、雪白えみり)「ドラマRE:LATED劇中歌」※新曲 5.四季折々「花札堂の携帯ゲーム機CM曲、かせげ! ゼニゲバのシマCM曲」 6.華火(月街アヤナ*白銀あくあ)「コーク社 アクアリウスCM曲」※新曲 2枚目 1.Stars boy ft.Trash punks「コロールオムCM曲」 2.beautiful right?「ベリルXベリル公式曲」 3.stay here(PV出演、チャーリー)「国営放送ニュース番組ED曲」 4.君の事を一瞬たりとも逃したくない(PV出演、白銀カノン) 「内閣府推奨ウェディングキャンペーン公式曲」 5.君は美しい(猫山とあ、黛慎太郎、天我アキラ)「藤百貨店公式曲」 6.幸せな日には手を叩こう「森長メリービスケット公式曲」 7.[情報解禁までしばらくお待ちください]※新曲、契約の関係で公表遅れます。 3枚目 1.Phantom Requiem(PV出演、小雛ゆかり)「優等生な私のお兄様ED曲」 2.HOT HOT HOT Limit OVER!「百福食品CM曲」 3.next round「マスク・ド・ドライバー ヘブンズソード前期OP曲」 4.elementum「マスク・ド・ドライバー ヘブンズソード後期OP曲」※新曲 5.無限の炎「陰陽師劇中歌」※新曲 6.FULL SPEED(剣崎総司with神代始) 「マスク・ド・ドライバー ヘブンズソード前期挿入歌」 7.激化boisterous dance(剣崎総司、神代始、橘斬鬼、加賀美夏希) 「マスク・ド・ドライバー ヘブンズソード後期挿入歌」※新曲 8世界が終わる日に「ハロウィン・ナイトフェスティバルの曲」 完全予約生産の初回限定にはライブやPVの映像ディスク、オフショットのブックレットもついてきます。 発売日は12月24日です!! 価格は驚異の2,980円、初回限定版は4,980円になります。 予約生産の初回限定版は1月の末日まで受付できますから、未成年の皆さんもお年玉もらった後に買えますよ。 118 ななし >>111 姐さん助かる。 121 ななし >>111 値段、こんなに安くていいんか? 両方買います。 122 ななし >>111 >4.君の事を一瞬たりとも逃したくない(PV出演、白銀カノン) >「内閣府推奨ウェディングキャンペーン公式曲」 おい! ふざけるな!! 124 ななし >>111 嫁なみぃぃぃいいいいいいいい!! 127 ななし >>88 嗜み死ね!! 128 ななし >>111 これは嗜み死ねと言われても仕方がない。 130 ななし 案の定、嫁なみにキレてるやつ多くてクソウケるw 132 ななし 表には出せないけど、裏の流行語は間違いなく嗜み死ねw 135 ななし >>111 >2.ガラスのティーンエイジャー(PV出演、雪白美洲)「藤テレビMステED曲」 >4.Carpe diem(PV出演、雪白えみり)「ドラマRE:LATED劇中歌」※新曲 ミシュ様の親戚……? 138 ななし >>111 ちらほらと気になるところあるな。 142 検証班◆9n2SARETAi 後、ヘブンズソードの新曲公開は1月1日の放送からになるので、24日に買えば自分へのクリスマスプレゼントとして先に聞けます。 145 ななし >>111 >6.華火(月街アヤナ*白銀あくあ)「コーク社 アクアリウスCM曲」※新曲 ちょっと待って、これってPV出演て書いてないけど、もしかしてデュエットじゃないだろうな!? 莉奈、貴様、応援してやってるのに裏切ったなああああああああ! 147 ななし メール来てた!! 3.振り子細工の心「ハウゲンマッタス社 アイスクリームCM曲」※新曲 作詞・作曲、村下孝江 5.無限の炎「陰陽師劇中歌」※新曲 作詞、酒井ミキコ、作曲、鈴木秀美 乙女色の心以来というか、カバーじゃなくてとあちゃん達の作詞作曲じゃないのってこれが初めてじゃない? 153 ななし >>147 これ振り子細工の心は乙女色と同じくカバーソングだよ。 155 ななし >>147 酒井ミキコと鈴木秀美のコンビは良い意味で嫌な予感しかしない。 157 ななし >>145 月街アヤナってあくあ君のクラスメイトなんだよね。 そう考えるとまぁって感じ。 160 ななし アヤナちゃんはアイドルだけど歌はうまい方。 でも……あくあ君の歌唱力と比べると、どうなんだろうって感じはする。 163 ななし >4.Carpe diem(PV出演、雪白えみり)「ドラマRE:LATED劇中歌」※新曲 さっき盛り上がってたのこの曲か。 164 ななし >>135 えみり先輩の後輩だけど、この人、本当に綺麗だよ。 ミシュ様と似てるし間違いなく親戚だろうね。 166 ななし >>111 やべぇ、もうどっからどう突っ込めばいいのか……。 ただ、チャーリー君や、小雛先輩が出るPVは楽しみ。 168 ななし >>142 もうこれだけで絶対に買いなんだよなぁ。 170 ななし >>111 意外とタイアップ曲多いな。 175 ななし うわぁ、もっとじっくり見たいのに、毎日ご飯始まっちゃう!! 177 ななし そろそろ毎日ご飯やぞ! 178 ななし 毎日ご飯待機。 180 ななし キター!! 181 ななし あっくんきちゃー! 182 ななし 森川キター! 184 ななし ホゲ川キター! 185 検証班◆07218KADO6 くっそ、ホゲ川のやつめ、相変わらずムカつくような顔しやがって!! あくあ様気をつけて、そいつ絶対、頭の中でエロい事考えてます! 189 ななし なんだろう。エプロンつけて2人で並んでる姿見たら、なんかイラッとした。 193 ななし は? 195 ななし はぁ? 198 検証班◆010meTA473 は? 201 ななし あくあ君「どうします?」 森川「どうしましょう?」 ここ超絶イラッとした! 204 ななし なんかちょっとイチャついてない? 207 ななし >>198 嫁なみカチキレやんw 210 ななし なーにが、あくあ君の作るものならなんでも嬉しいです。だ!! くっそこいつくっそ!! 213 ななし 今日はホゲ川でもゴリ川でもなくてデレ川。 218 ななし お菓子の家きたー! 219 ななし お菓子の家いいな。 222 白龍◆XQshotacon これお腹空きそう。 226 検証班◆07218KADO6 はぁ? 227 検証班◆010meTA473 はぁー!? 230 ななし 森川「新婚さんじゃん」 おい、こいつ!! 235 検証班◆07218KADO6 公私混同! 公私混同! 公私混同!! 238 ななし 国営放送の受信料払うのやめます。 242 ななし お菓子の家? マイクラ……理想のお家……うっ! 245 ななし お菓子の家と聞いて、マイクラを思い出して戦慄している。 247 ななし 森川、型抜きとかお前できるんか? 250 ななし ん? 251 ななし ん? 253 ななし おい、なんか金属が歪んだ音がしたぞ!! 255 ななし 悲報、ゴリ川、腕力でクッキーの型が歪むwwwww 257 ななし こいつwww 259 ななし さっき、あくあ君見てない間に、無理やり腕力で戻したw 260 ななし なんか元の形じゃなくない? 261 ななし 型おかしくね? 262 ななし 最初見た時はお馬さんの型だったのに、コブが2つできてラクダみたいになったwww 265 ななし こいつwwwwww 269 ななし 早速やらかしてるじゃねーかw 271 ななし この状況にミリも気がつかないあー様。 大物感ある。 274 ななし はぁ!? 275 ななし は? 278 ななし なんか、また良い雰囲気に。 280 ななし 私も、あくあ君に褒められたい。 281 検証班◆07218KADO6 なーにが先生だ、ふざけやがって、このエロ生徒が!! 283 ななし 嫁なみ反応消えたけど死んだ? 285 ななし 嫁なみ大丈夫か? 291 検証班◆010meTA473 はぁ!? 国営放送のお客さま相談室に電話したら切られたんだけど! 白銀あくあの妻ですけどって言ったら、はいはい自称奥さんねってふざけんな!! まだ何も言ってないのに! 296 ななし >>291 クソすぎるwwwww 298 ななし >>291 これがクレーマーです。 300 ななし >>291 嫁のくせにミリも余裕ないのウケるw 303 ななし 3軒隣から壁殴る音が聞こえてきた。 305 ななし さっきから上の階の奴が地団駄踏みまくってる。 気持ちはわかるけど、埃がすごいのでやめてほしい。 308 ななし >>291 姐さんに怒られるぞ。あんまり旦那の仕事先に迷惑かけるなよ。 気持ちは100%わかるけどwwwww 311 ななし これはまずい。 313 ななし やべーぞ、森川が包丁持った!! 316 検証班◆07218KADO6 逃げて、あくあ様! そいつ危険です!! 320 ななし ホゲ川が包丁持っただけで、現場と掲示板がピリついてるのウケるwwwww 324 ななし 色んな意味でドキドキする〜。 327 ななし ヒェッ! 328 ななし ヒィッ! 330 ななし やばい、今、恐怖でマンコが締まった。 331 ななし 最初に包丁入れた時、指持っていったのかと思った。 333 ななし 包丁を下ろした時、やたらと大きな音がして焦ったw 336 ななし みんな大丈夫。ゴリ川なら包丁の方が欠けるすらある。 338 ななし ゴリ川の拳に当たって、包丁さんが折れないか心配。 342 ななし 悲報、料理番組を見ていたらホラー番組だった!! 346 ななし 無事に包丁シーンが終わってホッと胸を撫で下ろす。 なんで料理番組なのに、手に汗を掻かなきゃいけないんだ……。 あれ? 料理番組ってそういう番組だっけ? 352 ななし ぐわあああああああ! 353 ななし はぁ!? はぁ!? はぁ〜!? 359 ななし あくあ君による唐突な森川エプロン褒めきたw 362 ななし こいつ、イチャイチャイチャイチャしやがって! 364 ななし は……? 365 ななし 嗜みさん……? 368 ななし 速報、森川と嗜みのエプロンが同じ。 370 検証班◆07218KADO6 >>291 こいつふざけやがって!! 372 ななし やっぱり嗜み死ね。 373 ななし おいおいおい、嗜みちゃん大勝利じゃねーか! ふざけんな! 377 ななし 4人……? ま、まさか姐さんも……うっ!? 379 ななし え? 姐さんこんな可愛いエプロン買ったの? マジ……? 381 ななし このエプロン、今日中に特定されて明日には店頭からも完売しそう。 384 ななし >>370 なんとなくだけど、お前にそれを言う権利はない気がする。 385 ななし >>370 こいつw よくそれが言えるなって思うw 388 ななし 森川ああああああああ! 390 ななし 森川、お前それ!! 391 ななし ホゲ川、ミトン! ミトン!! 394 ななし 悲報、森川氏、オーブンから天板を取り出すときに素手で掴みそうになる。 あまりに自然すぎてあくあ君は見逃してたけどw 396 ななし 寝ボケた眼じゃってセリフ、そっくりそのままあー様に言いたいw 399 ななし ゴリ川、ちょっと触っちゃったのに平然としすぎw 普通なら火傷してるってwww 401 ななし 悲報、森川、面の皮も厚いが手の皮も厚かった。 404 ななし もう完全に放送事故が何度も起こってる気がするけど、全く動じないあくあ君はどうなってるんだよwww 405 ななし >>396 wwwww 407 ななし >>396 これw 409 ななし あくあ君、本当に料理上手。 412 ななし テンパリングも普通にうめー。 415 ななし そりゃ文化祭のミスコン真決勝戦でも優勝しますわ。 明らかに私達より料理うまいもん。 418 ななし こんな嫁が欲しい。 422 ななし あくあ君、実は旦那じゃなくてみんなの嫁だった!? 423 ななし 絶対に嫁なみより優秀でしょこれw 426 ななし 森川、お前、絞り袋とか使えるのか? 428 ななし 絞り袋使ってる時のあくあ様の横顔かっこいい。 そのお顔で私のHカップも絞って欲しい。 429 ななし 絞り袋使ってるあくあ君でよからぬ妄想してるバカが結構いそうwwwww はい、ちなみに私のことです。 433 ななし 森川w 435 ななし 森川、今のドピュッと出しすぎただろw 438 ななし 誤魔化してる誤魔化してるw 440 ななし あくあ君、これでもまだ気がつかない。 442 ななし もしかして、あっくんはもうおねむなのかな? お姉さんのおっぱい布団でご休憩してく? 444 ななし 毎日ご飯、間違いなく伝説回ですこれ。 447 ななし 朗報、あくあ君、おうちの扉の存在知ってた! 449 ななし おぉ! マイニングクラフトの時は家に扉つけるの忘れてたのに進歩してる! 453 ななし 窓も作ろうとしてるし、これは確実に成長してる。 457 ななし ぐぎゃあ! ってw 459 ななし なんか今、ホゲ川がやらかした声が聞こえたぞ。 463 ななし ×まだリカバリーできる。 ○もう手遅れ。 468 ななし 国営放送、別々の作業をしているのを良い事に、森川をワイプにして手元映さなくなったw 470 ななし あくあ君、ちゃんと全部、森長のお菓子使ってるのわかってる。 473 ななし これは森長も確実にニッコリ。 477 ななし このお菓子、明日にはスーパー、コンビニから消えます。 481 ななし あー様は主婦の味方だね。 最初のクッキー生地もそうだけど、ちゃんと手を抜いたレシピを考えてくれる。 毎日料理作ったりするのも大変なのに、お菓子ともなると別の労力も使うもん。 単純に森長さんに媚びただけって可能性もあるけど、こういう気配りが好き。 485 ななし パレットナイフの使い方上手。 488 ななし セロファンシートなんか使って何するつもりなんだろう? 492 ななし やっぱり、あくあちゃんしか勝たん! 496 ななし あくあお姉様、私のお嫁さんになって欲しい……! 503 ななし おぉ! 504 ななし なんか家に貼った! 508 ななし プレゼントボックス風かな? 513 ななし こういうセンスはあるのに、なんでマイニングクラフトは……。 517 ななし 美的センスはないけど、料理になると急に冴え渡るあくあ君。 作詞は苦手なのに、女の子を語るときだけ饒舌なあくあ君。 この差は一体……。 521 検証班◆07218KADO6 はぁああああああ? 524 ななし こいつら、さっきからいちゃつきすぎぃ! 525 検証班◆010meTA473 ふざけんな! 私だってこんな事してないのに!! 529 ななし 国営放送、抗議の電話が殺到してるのか繋がらないwww 534 ななし >>525 嫁なみザマァw 536 ななし >>525 ウケるw 539 ななし >>525 あーあw 543 ななし うわぁ、いいなぁ。 抗議とかはしないけど普通に羨ましい。 私もあー様とイチャイチャしながら一緒に料理作りたい。 547 ななし あくあ君は全部褒めてくれるのがいいよね。 森川さんも一緒に料理してて楽しそう。 552 ななし お、やっぱりさっきの輪っかはリボンだったか。 554 ななし いいね、よりプレゼントぽく見える。 558 ななし なんかだんだん実況の人数減ってるの、壁殴ってたり抗議の電話かけたり血の涙流してる奴が多そう。 561 ななし おぉ……。 563 ななし パティシエの私感動。 567 ななし これだけちゃんと作れて、プロの人ってすごいねって褒めてくれるの本当に嬉しい。 569 ななし これ、明日にはお菓子の家を売る洋菓子店がいっぱいありそう。 572 ななし さーてと、プロとしてこれ以上のものを作って見せますか! 575 ななし ぐわあ! 578 ななし そしてちゃんと市販品も褒めていくスタイル。 581 ななし これは工場で働いてる私もニッコリ。 584 ななし 正直、スターズの菓子は場所にもよるけど、美味しいところと不味いところの差が激しい。 587 ななし ふぅ……明日、スーパー死人でるかもな。 589 ななし こーれまた、お菓子売り場と製菓売り場がとんでもない事になります。 594 ななし みんな焦らずゆっくり買いにきてね。 一応スーパーには事前告知あったから、ちゃんと在庫はあるから安心して。 598 ななし ホゲ川、手汗見せるなw 602 検証班◆07218KADO6 こーれ、マンコにも汚い汗掻いてます! 610 ななし は? 612 ななし ああん? 616 ななし あー様「せっかく2人で頑張って作ったのに、この子だって食べてあげないとかわいそうでしょ」 620 ななし 森川ああああああああああああああああ! 623 ななし 貴様あああああああああああああああ! 625 検証班◆010meTA473 はぁ!? 私とだって赤ちゃんまだなのにふざけるな!! 628 ななし ホゲ川と、あくあ様の赤ちゃん……だと……? 633 ななし だめだ、電話パンクしてるw 635 ななし 国営放送サーバー落ちたぞwwwww 640 ななし お前ら落ち着け! 間違っても爆破予告だけはするなよ! 643 ななし >>625 wwwww 645 ななし >>625 おい! 647 ななし >>625 さらっと、とんでもない事言ってる奴がいるぞ!! 649 ななし >>625 誰かこっちのポンコツも止めて!! 650 検証班◆07218KADO6 >>625 今なら無料で代理出産承っております! いつでもあくあ様の子供を妊娠できるように胎は空けてますから、確実に孕むために精子の譲渡は直出しでお願いします!! 653 ななし 国営放送解約します! 656 白龍◆XQshotacon 私も赤ちゃん欲しい……。 659 ななし >>625 まだ大丈夫だろうけど気持ちわかるわ。 正妻なのに子供できないと付け込まれるぞ。 663 ななし こいつらうまそうにお菓子食いやがって! 665 ななし >>650 こいつ最低すぎるw 666 検証班◆07218KADO6 血の涙を流しながらダンボールかじります。 色合い的にお菓子の家に見えない事はないはず……。 670 ななし >>656 先生ちゃん!? 673 ななし >>656 先生……わかる……同世代……。 677 ななし >>656 先生がんばれ! 679 ななし >>656 まだいける。まだ産める。諦めるな! 681 ななし >>666 こいつwwwwww 684 ななし >>666 捗るwww 689 ななし >>666 お前本当に大丈夫か……? 692 検証班◆010meTA473 >>666 なんでそんな事になってるの!? 698 ななし 時間きた……。 701 ななし スレ分散してるとはいえ、今日全然スレ進まなかったな。 703 ななし これだけスレの進行が遅いとなると、ほとんどのやつがイチャイチャ見て死んでるな。 刺激が強すぎたな。自分に置き換えてオナってる奴もいそう。 705 ななし うわあああああ、家が揺れる。 上下左右から壁を殴る音が聞こえるよおおお。みんな落ち着いて! 713 ななし 友達かー。私も友達と一緒に作ろ。 715 ななし 娘と一緒にお菓子の家を作ろうと思います。 718 ななし え……次回でないの? 722 ななし あくあ君、何事もなかったかのように次回も出よう。 724 ななし 森川ああああああああ! 727 ななし 後で上司に進言きたあああ! 729 ななし 森川、急に仕事できる顔になっててウケるw 731 ななし それでこそ私達の森川さんやで! 733 ななし おっとぉ? 皆さん手のひら返し始めました? 736 ななし 流れ変わったな。 740 ななし 土居先生コラボきたああああああああああ! 742 ななし 主婦の味方、手抜きでもいいんですよの土居先生きた! 745 ななし 毎日料理作るだけでも偉いって言ってくれる土居先生好き。 748 ななし は? 749 ななし え? 750 ななし ん? 753 ななし 塩おにぎりきたあああああああああああ! 754 ななし あくあ君の塩おにぎりきた! 756 ななし あくあ様の塩おにぎりマジ? 757 ななし あくあ君の潮おにぎり? 759 検証班◆07218KADO6 あくあ様のざーめんおにぎり!? ツナマヨか明太マヨのマヨの代わりに使ってくれてもいいんですよ? 772 ななし これ死人出るだろ。 785 ななし これ食べたらワンチャン孕むんじゃね? 797 ななし 殺人現場wwwww 808 ななし 本当にミステリードラマ始まっちゃうじゃんw 811 ななし わかるぞ森川。 824 ななし 悲報、森川、急に有能になる。 839 ななし 森川ってすごいね。 いつもはベリル絡みだと有能だけど、今日は流石に嫉妬が勝ってて1時間あったら55分くらいまでみんなカチキレしてたのに、最後の5分で捲ってくるもん。 勝負どころがわかってるのか。それともこれが死んだふり作戦ってやつか? 842 ななし 森川最後の最後でファンの心を掴んでくる。 846 ななし 塩おにぎり回ってもちろん観覧ありだよね? そうじゃなきゃ暴動だぞ。 851 ななし 森川、途中で途切れたw 853 ななし 森川あああああああああ! 855 ななし 最後はきっちりやらかすと。 858 ななし もう、森川が仕事できるのかできないのかわからなくなる。 860 ななし 私達の情緒をぶち壊してくる森川。 873 ななし よくよく思い出すとやっぱイチャついてただけじゃねーか! 889 ななし 国営放送もうだめだ。サーバーも落ちてるし、電話も繋がらなくなってる。 910 ななし >>759 ちゃんと最低な事言ってて安心した。 918 ななし 本当に人すくなw 923 ななし みんなちょっとは落ち着け。 927 ななし 嗜みが毎日こんな事やってるのかと思ったら腹が立ってきた。 と思ったら、>>525でニッコリした。 930 ななし みんな結構我慢してるけど、イチャイチャを見せられると少し平静じゃいられなくなるな。 937 ななし >>930 言ってるやつとか壁殴ってる奴は発散できてるから大丈夫だと思う。 ただクレームの電話連発やメールを大量送信するのはやめてやれ、相談室の人が死ぬw 945 検証班◆010meTA473 >>937 ごめん……。 948 ななし 最初は姐さんいたけど、途中からいなくなったからなぁ。 やっぱり姐さんは必要。 953 ななし トレンドランキング 1 森川 関連ワード ふざけるな! ラクダ ヒヤヒヤ 2 ホゲ川 関連ワード いちゃつきやがって! 素手 アホ面 3 塩おにぎり 関連ワード あくあ君の 放送いつ? 観覧希望 4 アルバム 関連ワード 新曲 振り子細工の心 価格設定ミスってますよ 5 月街アヤナ 関連ワード デュエット? 莉奈と一也 Phantom Requiem 6 ヘブンズソード 関連ワード 1月から変わる 先行 楽しみ 7 酒井ミキコ 関連ワード 熱い曲来そう! 陰陽師 マジ? 8 白銀カノン 関連ワード PV出演 嫁なみ 結婚式の映像? 9 森長 関連ワード 供給大丈夫 大量のビスケット ビスケットなしじゃ生きられねぇ 10 解約します 関連ワード 国営放送 鯖落ち サバちゃん見習え 958 ななし >>953 やっぱみんな気になってるところ一緒なんやな 962 ななし なんとなくだけど、月街アヤナのデュエットといい、妹ちゃんといい、先生がデートしたり、あくあ君の周りにメスの匂いが濃く漂い始めた事が影響してる気がする。 それでみんなも色めき立ってるんだと思う。別にホゲ川が悪いわけじゃない。 嗜みと結婚した時は浮世離れてしたけど、もっと私たちよりというか普通の子と結婚したら自分達にもチャンスがあるんじゃないかって前のめりになっちゃう子が増えそうな気がする。 それは別にいいんだけど、感情が制御できずにあくあ君に迷惑かけたらだめだよ。 969 ななし >>962 わかる。 973 ななし >>962 まさしくこれだと思う。 975 ななし >>962 これみんな気をつけた方がいい。 977 ななし >>962 私も若かったらそうなりそうな気がする。 だから気持ちがわからないわけじゃないけど、あくあ君の幸せと日常の事をちゃんと考えてあげて欲しい。 980 ななし >>962 もうすでに結婚してるのに、なぜか焦ってる嫁なみって奴がいてな。 985 ななし >>980 仕方ない。結婚しても子供できるまでは安心できない。 別に正妻にこだわらないならいいけど。 991 ななし 頼むよあくあ君、お嫁さんいっぱいもらってできる限りの女の子幸せにしてあげて。 994 ななし >>991 本当にそれな。 996 ななし >>991 あくあ君にはそういうの気にしないで好きになった女の子とくっついて欲しいな。 999 ななし >>991 あくあ様なら白銀王国をいつか作ってくれると信じてる。 1000 ななし 1000ならできる限り多くの子が幸せになれますように。 あと間違っても、森川とだけはくっつきませんよーに!! ************************************************ 遅れてすみません。満足いただければと思います。 それと、真決勝戦をfantia、fanboxにて公開しました。 お楽しみいただければと思います。 上のサイトは基本的に挿絵あり、下のサイトは挿絵なしです。 実はこれ女装あくあちゃんです。 後本当はみんな褒めて甘やかそうと思いましたが、小雛先輩とかはここじゃない気がしました。やるなら本編で褒めます。 https://fantia.jp/yuuritohoney https://www.fanbox.cc/@yuuritohoney Twitterアカウントです。作品に関すること呟いたり投票したりしてます。 https://mobile.twitter.com/yuuritohoney 白銀あくあ、みんなでお疲れ会。 うちにご飯食べにきます? 毎日ご飯に出演した時に、俺は軽い気持ちで森川さんにそう言った。 まさかこの言葉がきっかけになって、色々な人達を巻き込んだ諸々のお疲れ打ち上げパーティーをする事になるなんて、誰が予想した事だろうか? 「遊びに来たぞ後輩!!」 「先輩……早いっす。3時間前ですよ……」 この人、どれだけ楽しみにしてきたんだよ。 しかもその大量の新居祝いの品々は、どうやってここまで持ってきたんだ? 先輩の持ってきたお祝いの品だけで、なんか部屋一つ埋まっちゃったんだが……。 それにベビーベッドとかオムツとか哺乳瓶とか……先輩、気が早すぎるっす。 ほら、カノンの、俺の嫁の顔を見てくださいよ。真っ赤じゃん!! 「先輩って本当に良い人だったんだね」 「ええ、旦那様と違って天我先輩は本当に気が利く素敵な男性です。できれば、これを一刻も早く使えるようにしていただければ良いのですが……チラッ、チラッ」 ペゴニアさん、わざわざ効果音まで声に出さなくても聞こえてますよ。 あとお腹さすったりする仕草は完全にアウトです。 「ほえ〜、ここが天下の白銀あくあ様のお家なのね。ありがたや〜ありがたや〜」 「アキラ、こんなに早い時間にお邪魔しちゃって本当に大丈夫なの? 時間、間違ってない? ご迷惑じゃなければいいのだけど……」 先輩のお母さんの夢子さんとお婆ちゃんも一緒に来てくれた。 ハロウィンイベントの後に少しだけ挨拶したけど、こうやってちゃんとした形で会うのは今日が初めてである。 「こんにちは、ゆっくりしていってくださいね」 「あ、はい。ありがとうございます。急にお邪魔しちゃってごめんなさい」 俺は気にしないでいいですよと夢子さんに微笑んだ。 「じ〜っ」 「ん? どうしたの、カノン?」 「別に。ただ、あくあって……結構、お母さんに甘いよねって思っただけ」 うーん、確かに言われてみればそうかもしれない。 「あくあ、人妻は手を出しちゃダメなんだからね。ややこしい話になるから」 「だ、大丈夫だって、安心してくれ」 全く、俺にだって節度ってものがある。 流石にね、先輩とか、慎太郎とか、とあのお母さんに手を出したりなんて……ないと自分を信じたい。 「本当かなぁ」 ジト目になったカノンから俺はスッと視線を逸らした。 これは決してやましい事があるから視線を逸らしたわけではない。 戦略的な撤退という奴だ。うん。 ピンポーン! おっ、ちょうどいい具合に誰かが来たみたいだ。 俺は新たな来客を新居に迎え入れる。 「すまん。先輩が行くって聞いて……迷惑かけてるなら連れて帰るが……」 先輩が先に来ていると知って、息を切らしてやってきたのが慎太郎だ。 「大丈夫、大丈夫、家は広いし、むしろお前もゆっくりしてけよ!」 俺は慎太郎の肩をポンポンと叩くと、その隣へと視線を向ける。 「あくあさん、おひさしぶりです」 「貴代子さん、この前は挨拶だけですみません。そういえばこの前、棚が壊れて大変だったとか慎太郎から聞きましたよ。俺でよかったらいつでもお手伝いしますから、気兼ねなく相談してくださいね」 俺がそう言うと、貴代子さんはしなだれるように俺の胸に手を置いて、潤んだ瞳で俺の顔を見上げてきた。 「ありがとう、あくあさん。やっぱり男の人って頼りになるのね」 今日の貴代子さんは上品なワンピースを着ている。 ワンピースと一言で言ってもそのパターンは様々で、胸をクローズアップするようなエッチ目のワンピースもあれば、カノンやらぴすがよく着ている可愛いタイプのワンピースまで、その種類は様々だ。 貴代子さんの着ているワンピースは上品かつシンプルなもので、決して胸を強調しているわけでも、ましてや大きく谷間が開いてるわけでもない。ただ……そのワンピースからほんの少しだけ覗かせる数cmの谷間から解き放たれる色香に俺はノックアウトされそうになった。 「あわわ……大人の色気……人妻の魅力……未亡人のしなやかさ……しゅごい……」 「お嬢様、しっかりしてください。私のこの戦場で鍛えた勘が確かなら、旦那様のお側にいる女性陣の中で彼女が最も危険人物です! しっかりと監視しておかないと、旦那様なんて子種ごと秒で食われちゃいますよ。ああいう儚そうな人に限って、ベッドの中では絶対に性豪なんですから! 決して見た目に騙されてはいけません!!」 俺は慎太郎と貴代子さんを家に招き入れると、先輩の家族に2人を紹介する。 1人だけ仲間はずれにするのもどうかと思ったので、とあにはメッセンジャーアプリで2人が先に来てる事を伝えた。 すると、とあからすぐに来るとメッセージが返ってくる。 とりあえずこんなものかと、ソファに座って落ち着こうと思った瞬間、けたたましいピンポンラッシュが鳴り響く。 ピンポン、ピンポン、ピンポン! あー! もう誰ですか! そんなに鳴らさなくてもわかってますって! 俺は少しだけムッとした顔で扉を開ける。 「来ちゃった♡」 俺は何も見なかった事にして、そのまま無言で扉を閉じる。 「ちょっとぉ!! 早く開けなさいよ!!」 ふぁ〜、なんもなかったな。 俺は欠伸をしながらリビングの方へと体を反転させる。 ピンポンピンポンピンポン! だぁーっ! もうわかったって、わかりましたって! 「おはようございます。小雛先輩、こんなに早くからどうしたんですか?」 「決まってるじゃない。早くに来て迷惑かけてやろうと思ったのよ!!」 やっぱこのまま扉閉じようかな……。 「あ! 今、そっと閉じようとしたでしょ!! さっさと中に入れなさいよ!」 小雛先輩は扉にしがみつくと、足を入れて半身を滑り込ませるように無理やり家の中に入ってくる。 くっそ、誰かに迷惑かける時の小雛先輩ほど必死なものはない。 「へぇ、なかなかいいとこに住んでるじゃない! せっかくだから私もここに住んであげてもいいわよ!!」 小雛先輩はキッチンにあるコーヒーメーカーでコーヒーを入れると、我が物顔でソファにドカッと腰を下ろした。 すげぇ、入ってきて5分も経ってないのに、もう完全に自分の家にしてやがる。 しかも勝手に新居祝いの茶菓子食ってるし、その茶菓子を持ってきた慎太郎がドン引きしてるじゃん。 「小雛先輩……」 俺がジトッとした目で小雛先輩の事を見ると、先輩も何かに気がついたのかポンと手を叩く。 「そんな顔しなくても、新居祝いならちゃんと持ってきてるわよ。ほら、こっち来なさい」 小雛先輩は持ってきた紙袋を持ってソファから立ち上がると、俺に部屋の隅っこに来るように手招きする。 ニマニマした顔の小雛先輩を見てると、なんか嫌な予感がするな……。 「はい、これ」 早く開けなさいよという素振りを見せる小雛先輩を見て、渋々紙袋を開いて中身を確認する。 「ん……? なんだこれ? 紙切れ……?」 なんか見覚えのある数字の並び方だなと思ってたら、俺の耳元で小雛先輩がそっと囁く。 「奥さんとするのが退屈になったら、私のデータ、使ってもいいよ」 は? はぁ!? 何言ってんのこの人!? 俺は完全に理解した。この数字の羅列はアレである。搾精器で使うデータの元になる個人IDだ。 つまりここに刻まれた数字は、小雛先輩の……いやいやいや! 流石にそれはダメでしょ。 「言っておくけど興味がないなんて言い訳は私には通用しないわよ。だって私がわざと楽屋の扉の鍵をかけ忘れた時、着替え途中の下着姿を上から下までガッツリ見てたわよね」 くっそ、やっぱりアレはトラップだったのか!! いつもの小雛先輩とは違った色っぽい表情と、恥ずかしそうに体を隠した仕草に違和感を覚えるべきだった。 そもそもこの世界の女性は着替えを見せつけようとするのに、今考えるとあの反応は明らかにおかしいじゃないか。 俺がそんな単純なトラップに対して簡単に騙されてしまった理由は、小雛先輩が着ていた下着が、想定していた子供っぽい下着じゃなくて、大人のお姉さんが着るような下着を穿いていた事や、普段の童顔でロリ体型の印象と違って、脱いだらちゃんと女の子の体をしていたからだろう。 ……待てよ。そう考えると、前にくまさんパンツをパンチラしたのも……はっ!? もしやアレもトラップじゃ……いや、あそこから既にこの一連の流れを仕掛けられていたのかもしれない。くっ、これが大人のやる事ですか!? 男の子の純情な感情を弄ぶなんて卑怯な!! 「全く、そんなに性欲強いなら絶対に1人じゃ満足できないでしょ。別にこんなデータじゃなくて実際に私が相手してあげてもいいけど、君は普段と違ってそういう所だけは何故か結構シャイだからなぁ」 くっ……何も言い返せない。実際にあの日、先輩をズリネタにしてオナニーしてしまった俺に言い返せるはずがなかった。 小雛先輩はさらに俺と体を密着させると、紙袋の中に入っていたもう一つの紙袋を指差す。 「あの時に穿いてた下着も、くまさんパンツの方もちゃんとその小さな紙袋の中に入れておいてあげたから、どうしても他の女の子に吐き出したくなった時は使いなさいな。下手なところで子種吐いて奥さん泣かすんじゃないわよ。あんたの奥さん、あんたに似て夢見がちっぽいし、よっぽどの理由がない限り自分より先に他の女が妊娠したら確実に病むわよ。なんならそういうヘラってる気配ちょっとあるし、包丁で刺されないためにも、ちゃんと私を使いなさい」 「はい……」 小雛先輩から使った後は、新しいパンツあげるからと言われた。 くっ、俺が女性の下着が好きな事にも勘づいておられる……。 項垂れた俺はフラフラとおぼつかない足取りで元居た場所へと戻って行く。 「どうしたのあくあ? なんか今にも消え去りそうな顔してるけど……大丈夫?」 「うん……大丈夫」 勝てない……! 明らかに小雛先輩が強すぎる。 小雛先輩にわからせられた俺は、ソファの上でさらに項垂れた。 ピンポーン! どうやらまた誰か来たようだ。 俺は再びソファから立ち上がるとショボーンとしながら玄関の方へと向かう。 「こんにちはー!」 この元気な声で、誰が来たのかすぐにわかった。 「森川さん、こんにちは」 「あくあ君、今日はよろしくねー」 いつも通りの元気いっぱいな森川さんを見て安心する。 小雛先輩と比べるとミリも捻くれてないというか、カノン並みに素直な感じがするんだよな。 やっぱり友達って似たような人が集まるのか、えみりさんや森川さんはカノンと同じでピュアな感じがする。 「楓先輩、来てくれたんですね」 「えへへ、来たよー!」 2人がギュッと体を抱き締めあった瞬間を見て、ほっこりとした温かい気持ちになる。 やっぱり女の子同士のこういう姿は最高だね。俺はちゃんとわかってるから邪魔しないよ。 それこそ女の子の間に無理やり入る男は、控え目に言ってくたばるか、天に召された方がいいからね。 「でも早くない?」 「あれ? この時間じゃなかったっけ? それにみんな来てるし……えっ? あ……」 スケジュール帳を再確認した森川さんは、口元を波打たせるとアワアワと声を漏らす。 なんとなくだけど、隣の日のスケジュールとかと勘違いしたんじゃないかな? 「ごめん……これ一昨年のスケジュール帳だった」 俺はその場でずっこけそうになった。 昨日明日とか、1週間ずれてたとか、1ヶ月読み間違えたとか、そういう次元じゃない。 去年すらも通り越えて一昨年!? 一昨年のスケジュール帳がまだ家に残ってるの!? なんだろう。森川さんの抜けているというか、ズボラな私生活が少し透けて見えた気がした。 「楓先輩っていつもそうなんですね」 「えへへ!」 「いや、ミリも誉めてないですからね」 「う……」 カノンさんや、そのくらいにしておいてあげなさい。 ショボーンとした森川さんがソファに座る。ちなみにその話を聞いた小雛先輩は爆笑してた。 この人ほんま……。いつか絶対わからせてやる。 ピン、ポーン! おぉう、誰だ? 流石にもうそんな時間間違うようなボケた人や、小雛先輩みたいに迷惑かけたがる人はいないだろうし……いや、1人居たわ。俺の母さんだ。 「あくあちゃーん!! 貴方の大好きなママがきたわよ〜!」 俺はドアの前でうずくまった。 止めて母さん、いくらなんでも恥ずかしすぎる……。 俺さ、これでも思春期真っ盛りの男子高校生なのよ。まぁ、男なんて年中思春期みたいなもんなんだけどさ、もうちょっと配慮というか、ねぇ。よかった、このフロア貸切にしてて、ご近所さんいたら確実に引越し案件だわ。 「ほらほら、大好きなママが来てるのにお外で待たしてていいの〜? あくあって親不孝者なのね〜」 くっそ、小雛先輩がおちょくりに来やがった。 俺は仕方なく扉を開けて母さん達を招き入れる。 「初めまして、白銀まりんさん。ドラマで共演させてもらっている小雛ゆかりです」 は? 誰!? 見た事がないほど丁寧な対応をする小雛先輩に俺は目を丸くする。 「この前はご挨拶くらいしかできなくて申し訳ありません。改めてよろしくお願いしますね」 「いえいえ、こちらこそ。天鳥社長からお話は聞いています。なんでも芸能界の魔の手からあくあちゃんを守っていただいているとか……本来であればこちらからお礼を言わなければいけなかったのに、ちゃんとしたご挨拶が遅れてしまってすみません」 母さんと小雛先輩は、お互いに深々と頭を下げる。 え? 先輩? 本当に貴女誰ですか? 「あくあちゃん良かったわね。こんな礼儀正しい先輩がいたら安心してお任せできるわ。ほら、芸能界って怖いところだって聞くし、泥棒猫……じゃなかった、共演した女優さんから、マーキングするみたいにおしっこひっかけられたりしてないか心配だったのよ」 母さん言い方……あと、それ、騙されてるよ。めちゃくちゃ騙されてる。 小雛先輩は母さんの隣にいたらぴすへと視線を向けるとにっこりと笑った。 ねぇ、だからその笑顔は何? そんな先輩、今の今まで一度たりとも見た事がないんだけど……。 「妹さんもよろしくね」 「あわわわ……本物の小雛ゆかりさんだ。は、はい、よろしくお願いしましゅ……」 そういえばらぴすは、私の優等生なお兄様にハマってるんだっけか。 小雛先輩にちょっと緊張してるのかな? アレでも一応主人公だしね。 挨拶もそこそこにして、俺は母さんとらぴすをリビングへと案内する。 その道中、俺と目があった小雛さんが家族には見えないように、俺にだけにまーっと笑った。 「ちょっろ、あくあがチョロいのって遺伝なんだ。お姉さんと違って、お母さんも妹さんも大丈夫? 掛け軸とか壺とか買わされたりしてない? 何の価値もないただのゴミでも、あくあが使ったやつって言えば秒で騙されて買いそう。試しにやってみようかな〜」 ちょっと、うちの家族で遊ぶのだけは止めてくださいよ! 頼む。誰か早く助けに来て……。俺は慌てて小雛さんがもう来ている事を阿古さんとアヤナにも連絡する。 ピンポーン! 次は誰だ? もうあと来てない人で問題児はいないはずだから、きっと大丈夫なはず……。 「はいはい、ちょっと待っててね」 俺は再び玄関へと舞い戻ると、扉を開ける。 「先輩達、もう来てるって? って、あくあ!?」 「とあ……!」 俺はとあをぎゅーっと抱きしめる。 よかった! やっとまともな奴が来てくれた!! 「あわわわわわ、お兄ちゃんと、あくあさんが……」 「とあ……お嫁さんに行く時は言ってね!」 おっと、勢い余って抱きついてしまった。 俺はとあを解放すると現状を説明する。 「なるほどね。なんとなくこうなるんじゃないかって、早めに準備しておいてよかったよ」 さすがはとあだ。俺が言わなくても全部わかってる。 「かなたさんとスバルたんも今日は来てくれてありがとう」 「こちらこそ誘ってくれてありがとう。あと、これうちからの新居祝いです。これからもとあと……ううん、猫山家と末長くよろしくね!」 もちろんですとも! とあも、慎太郎も、先輩も、みんなもう家族みたいなもんなんですから遠慮しないでください。 俺はかなたさんと硬く握手を交わすと、スバルたんの方に顔を向ける。 「お、お兄さん、ミスコン以来です。あの時はお世話になりました」 「お世話も何も、スバルたんはもう俺にとっても妹みたいなものなのだから、困った時はすぐにお兄さんに頼むんだよ」 は〜っ、今日もスバルたんはかわいいなぁ。ミスコンの後に行われた真決勝戦で見せてくれたナース服も良かったけど、フェミニンかつボーイッシュな普段着とショートカットの髪の組み合わせがたまらなくいい。 全く、こんな可愛い子を見過ごすなんて、世の中のアイドル事務所は何してんだよ!! あ、そうだ! 良い事を思いついたぞ! 後で阿古さんが来たらさり気なくスバルたんをプッシュしておこう。 頼む、早くスバルたんに課金させてくれ!! お兄さんに推させてくれないか!! 「あくあ……絶対に碌なこと考えてないでしょ」 「ん? 何か言ったかとあ?」 「別に……」 俺は3人を連れて再びリビングへと戻る。 とりあえず俺は大問題児小雛先輩の対応だけでいっぱいいっぱいだから、とあには母さん達の対応を任せるとするか。 先輩の面倒は慎太郎が見て、森川さんの面倒はカノンが見る、そしてとあが俺の家族の面倒を見て、俺が小雛先輩を抑える。完璧なフォーメーションとマンツーマンディフェンスだ。これでどんなポンコツな事態が起こっても的確に対応できるぞ! ええ、そんな事を考えていた時期が俺にもあったんです。 「あわわわわ」 「わわわわわ」 忘れてたよ。俺の嫁、森川さんと同じくらいポンコツだったんだ……。 ポンコツがポンコツの面倒なんて見れるわけがないよな。 はいはいはい、今度は何が起こったんですか? 「どうしたの、カノン?」 「た、たまご全部割っちゃった……」 「ご、ごめん、私がキャッチしようとしたら腕力が強すぎて大惨事に……」 どうしてそうなる!? 卵でベチャベチャになった2人を見ると、下着が透けていた。 カノンはブルーを基調とした妖精さんみたいな下着を、森川さんはイエローを基調とした花柄の明るい下着を着ている。2人とも最高かよ。あざっす! と、俺はとりあえず心の中で拝んでおく。 くっそー、普段なら最高に美味しい展開なのに、今はそんな事に一喜一憂してじっくりと下着を観察している余裕はない。 「ペゴニアさん、2人をお風呂に入れて洗濯もしてあげて、俺は下のスーパーで卵買ってくる!」 俺は慌てて玄関へと向かう。 普段履きのスニーカーを履いて外に出ると、ちょうど玄関前まで来ていたしとりお姉ちゃんと出くわした。 「あ、しとりお姉ちゃん」 「あーちゃん、どうかした?」 今日のしとりお姉ちゃんはスーツではなく普段着を着ている。 そういえば今日は大学になんか用事あるって言ってたっけ。 しとりお姉ちゃんは当初ベリルに人が足りない事もあって、大学に通いながらベリルの手伝いをしてくれていた。 そこからベリルの正社員になったのはいいけど、会社が大きくなった今、大学の方に集中してもらってもいいと思うんだけど、しとりお姉ちゃんはその後も大学に通いながらベリルに勤めてくれている。 ありがたいし、家族が側に居てくれるのは嬉しいけど、ハードワークになってないか心配だ。 今度、2人でゆっくりと話してみてもいいかもしれない。 「ちょっと下で卵買ってくるから、母さんたちの面倒見てて!」 「あ、うん、わかった。あーちゃんはお姉ちゃんがついていかなくても大丈夫?」 「だ、大丈夫だから!」 そんな小さい子じゃあるまいし……。しとりお姉ちゃんは、たまに俺の事を小学生か幼稚園児と勘違いしているんじゃないのかと思う。 実家に居た時も、朝トイレに行こうとしたら1人でおしっこできる? お姉ちゃんが支えてあげよっかって、一体何を言っているんだと思ったくらいだ。 お昼はお昼でお味噌汁熱くない? お姉ちゃんがフーフーしてあげるねとか……夜、1人で寝るの怖くない? 一緒に添い寝してあげよっかって乳首が透ける下着で部屋に来た時は、流石に俺も卒倒しそうになったよ。 「あ……」 「あ」 エレベーターの前で待ってると、上がってきたエレベーターの中から白龍先生が降りてきた。 こうやって白龍先生とちゃんと顔を合わせるのは、あのデートの日以来になるな。 「白龍先生、お久しぶりです」 「あ……あ……。こ、この前はごめんね……。わ、私……やっぱり今日は……」 なるほど、先生は断ろうとして少し早くにこの時間に来たのか。 それと先生の様子を見る限り、カノンや俺に謝罪しようとしていたのかもしれない。 気にしなくていいと言ったのに、前にメールで俺とカノンに謝りたいって言ってたし。 俺は震えてる白龍先生を落ち着かせるために、優しく両手を掴む。 「先生、むしろあの時はごめんなさい。俺は白龍先生との事を真剣に考えもせずに答えを出そうとして……だから、俺に時間をくれませんか? そんなに遅くはならないようにしますから、先生との事は真剣に考えます。だからもっとちゃんとお互いを知っていきましょう」 「は、はい……で、でも、私、む、無理矢理、キ、キキキキキキ、キスを……」 「ちなみにキスは全然嫌じゃなかったです。だから気にしないでください」 カノンにも言われたけど、20後半を超える女性とデートする時はそういうつもりでと釘を刺された。 ただでさえ女性と接する距離感がバグってる俺は、そんな気はなかったじゃ許されないらしい。それなら最初から塩対応にしなさいと言われた。 うーん、なかなか難しいね。もっとこう気軽に仲良くできたらいいんだけどな。 そのためにも、もっともっと頑張らなきゃなと思った。 「お」 「あ……」 「あ!」 エレベーターホールの前で立ってたら、次は下から本郷監督と小早川さん、阿部さんが上がってきた。 「なになに、2人ともどうしたのー?」 「あ、いや、たまたまちょっと話し込んじゃって」 本郷監督はいつも通りのジャージ姿に便所サンダルだ。 ボサボサの髪をてっぺんでヘアゴムでまとめて、少しサイズの合ってないメガネが斜めにずれ落ちている姿は、人によってはだらしないという印象を与えるかもしれない。 本郷監督は普段こんな感じでも、ちゃんとしてたらとても綺麗な女性だ。 結婚式に後から来てくれた時も、ドレスを着て髪を整えたら相当な美人さんだった事を覚えてる。 どういう格好をするのも個人の自由だけど、なんでこんなに綺麗な人なのに、もったいないなと少し思ってしまった。 「小早川さんも、司令も今日はありがとうございます。もうみんな来てますよ」 「ありがとう白銀。腹なら空かせてきた」 「さっき優希ちゃん、めちゃくちゃお腹鳴ってたもんね。後、プライベートなのに、司令はないでしょ。あくあ君!」 ぐ〜っ。小早川さんの大きなお腹の音にみんなの視線が集中する。 ははっ、確かに、でも恥ずかしがってないところが俺的にはナイスです。 ヘブンズソードの撮影後に料理した時も、小早川さんが残さず全部食べてくれるからついつい作りすぎちゃうんだよなぁ。森川さんといい、美味しそうにご飯食べてくれる人には無限にご飯作りたくなっちゃう。 仕方ないなぁ〜、今日も俺の手料理で胃袋制圧しちゃいますからね! 「あ、悪いけどみんな先に家に入ってて、俺ちょっとマンション内のスーパーで卵買ってくるから!!」 俺はそう言ってエレベーターに乗り込むと、ボタンを押して下の階へと向かう。 スーパーのある1階に降りると、降りた先のエレベーターホールでまた知り合いに出会した。 「あ、阿古さん、それに桐花さん、モジャP、ノブさんも!」 「あれ? あくあ君ってば、下まで降りてきてどうかしたの?」 俺は阿古さんに事情を説明する。 阿古さんの顔をよく見ると、目の下のクマを化粧で隠していた。 うーん、なんとなくわかっていたけど、これは本気で無理矢理どっかで休ませないとな。 後で小雛先輩に相談してみるか。あの人、普段はふざけてるけど、なんか阿古さんについては真剣に話聞いてくれそうではある。 「なるほどね、そういうわけなら桐花さん、あくあ君についてってくれる」 「はい、もちろんです」 いや、マンション内のスーパーだし1人で大丈夫ですよと言おうとしたら、2人から、セキュリティ、自覚、という言葉が飛んできた。 ううっ……そこまで気にしなくても大丈夫だと思うんだけどな。あのスーパーなんかやたらと警備員多いし。 「ふーん、2人でスーパーでお買い物なんて、それこそ漫画に出てくる新婚さんみたいねぇ」 「な!?」 ノブさんの一言で桐花さんの顔が真っ赤になった。 あら、まぁ、じゃないでしょ。ノブさん、うちのマネージャーで遊ばないでください。 「はは、本当におメェさんは罪な男だなぁ、白銀!」 モジャPに背中をドンと叩かれた。 そういえば2人って結婚してるだろうか……今度聞いてみようかな。 今思えばこの2人とも色々話したりしてるのに、そういう会話はしてこなかった気がする。 「それじゃあ行ってきます」 「2人とも気をつけてね。あくあ君も知らない人についてっちゃだめよ。特におっぱいの大きなお姉さんとか」 つ、ついていきませんって! そりゃおっぱいが大きなお姉さんが居たら、目では追っちゃうかもしれないけど、いくらなんでも俺だってねぇ……そこまでポンコツじゃないですよ! 「買うのは卵だけでいいんですか?」 「ついでだから、ちょっと足りなさそうな分も買っておきましょう」 俺は桐花さんと2人でカートを押して必要な食材をカゴの中に入れていく。 『新婚さんみたいねぇ』 くっ、ノブさんの言葉を思い出して顔が赤くなる。 桐花さんの方へと視線を向けたら、向こうは俺以上に顔が赤くなっていた。 それでも平静を取り繕おうとしているのか、表情に変化はない。でも真っ赤になった耳たぶまでは誤魔化せてないんだよね。ああ、もう……桐花さん、そういう可愛いところを見せてくるのは反則ですよ。 「こ、こんなもんかな」 「はい。それじゃあ、レジに行きましょう」 「ありがとうございます。手伝ってくれて」 「い、いえ、これも仕事ですから……」 くぅっ! だからその恥じらった感じと雰囲気が、もう既にお仕事じゃないんだって!! この人はほんまにもう……ちゃんと自分が可愛いって自覚しなさいってお説教したくなる。 正直、今日家に来てる女の子達を、みんなを端から端まで並べて、ちゃんと女だって自覚しろっていいたくなるよ。 一応俺だって男だ。もれなく全員そういう対象として使わせてもらってるし、何人かの女性には非常にたくさんお世話になった。 まぁ、そんな事は恥ずかしいから言えるわけないし、昨日ズリネタにしましたなんて言われて喜ぶ女の子なんて流石にいないし、普通にセクハラとか犯罪でしょ。 それこそ桐花さんなんて、ジムで一緒した時にどれだけお世話になった事か……。備え付けのシャワールームがあって何度よかったと思ったか数えきれないくらいだ。 「あ……」 2人で荷物を抱えてエレベーターホールで待っていると、見知った顔の集団がこちらにやってきた。 藤蘭子会長と八雲いつき先生、森長のもう1人のメリーさんこと森長めぐみ社長である。それともう1人、同じくらいの年齢の人がそばにいた。誰だろう? 「藤蘭子会長、昨日はありがとうございます。今度また2人でこっそりあんみつ食べに行きましょうね」 「ねー! それじゃあ今度は、2人でこっそりとおぜんざい食べに行きましょ。美味しいところ知ってるのよ〜」 実はこの前もこっそりと会長にあんみつを奢ってもらったんだよね。 何を隠そう、実は俺が1番デートしている女性は嫁でも誰でもなく藤蘭子会長だ。 ちなみに2番目が強制連行という名のデートが多い小雛先輩かな。カノンが怒ったらいけないから絶対にナイショだけど……。 「いいな〜。私も蘭子ちゃんみたいにおデートしたいなぁ〜」 「うんうん、蘭子ちゃんばっかりずるい〜」 「はは、じゃあ今度、みんなでどっか一緒にご飯行きましょ」 「やったー!」 「絶対に約束だからね。忘れちゃだめよ!」 うんうん、めぐみさんも八雲先生も喜んでくれたようで何よりだ。 ちなみにこの場に、もう1人のメリーさんこと、CMで共演してる茶々さんも呼んだのだけど、周りのメンバーに緊張してしまったらしく、今朝方、熱を出してしまったらしい。うーん、残念。あとでお見舞いに行こうかな。 「あ、そうそう、実は今日お友達を連れてきたんだけど……」 「ご、ご迷惑じゃなかったかしら?」 誰だろう? 俺が頭の上に、クエッションマークを浮かべていると、八雲先生がその疑問に答えてくれた。 「じゃじゃーん! ピンクのバラの原作者こと、村井熊乃先生です! 今日は特別に連れてきちゃいました!!」 「うわぁ! 本当に嬉しいです。先生初めまして、ベリルエンターテイメント所属のアイドル、白銀あくあです」 俺は先生の手をとって握手をする。 後で嫁のカノンと、ファンだって言ってた鷲宮さんのためにもサインもらっておこっと。 「あ、あ……これが本物……」 本物? 先生が本物って事ですか? そういえば今回は、白龍先生や八雲先生だけじゃなく、司先生も誘ったんだけど遠慮しますって言われちゃったんだよなぁ……。 そんな事を考えていたら、エレベーターから降りてきた人とぶつかりそうになった。 「あ……すみません」 「こ、こここここちらこそ、すみません」 同じマンションに住んでいる住民の人と軽く会釈を交わすと、エレベーターに乗って上の階へと向かう。 自分の家があるフロアーに戻ってくると、なぜかエレベーターホールの前でアヤナが仁王立ちしてた。 怖いって、ていうかそれ完全に、決闘で沙雪を待ち構えてた時の莉奈のシーンじゃん。 「あ、戻ってきた」 「アヤナ、来てたのか」 アヤナに話を聞くと、俺がお喋りしてたり買い物してた時間が長くて帰りが遅かったので、来たばかりのアヤナが折り返して様子を見に行こうとしていた途中だったらしい。 すれ違わなくて良かった。 「他に誰か来た?」 「私だって来たばっかなんだからわかるわけないじゃん」 「あ……そっか」 他愛もない会話をしながら、みんなで家の中に入る。 おぉ……コートを脱いだアヤナは下にニットを着ていた。 いいね、決して大きいわけではないけど、ちゃんと膨らみがわかるのがたまらなくいい。 そういうのあくあ君的にはたまらないんですよ。 「節操なし」 「ん? なんか言った?」 「ううん、別に〜」 なんだろう。なんか気になるな。 「ンンッ」 「ゲフンゲフン」 「ちょっとストレッチしようかな」 あれ? みんな急に屈伸したり、体を反らして胸を張ったりしてどうかしましたか? おっと、ぼーっとしてたけど、みんな揃ってきたしそろそろご飯作らなきゃな、 ピンポーン! ソファから立ち上がった瞬間、チャイムがなった。 はいはい、待っててくださいねー。今、いきますよー。 もしかして、えみりさんが来たかな? そう思って、玄関先に行くと意外な人物が立ってた。 「来ちゃった♡」 「うぇええええええええええ!?」 その来ちゃったって言い方がデジャブだとか、隣にいるえみりさんが何故かメイド服を着てるとか、気になる事はいっぱいあるけど、どうしてここにいるのさ! メアリーお婆ちゃん!! 「あくあ、どうかした? なんか叫び声が聞こえたような気が……うぇええええええええええ!?」 カノンさんや、それ全く俺と同じ反応です。 「お、お婆ちゃん、何でここに!? この前、帰国したばかりじゃ!? って、えみり先輩? 何やってるんですか? またおふざけか何かですか!?」 「えへへ、実はすぐに王族離脱して、こっちに引っ越してきちゃった。てへ! 今日から下の階に住むからよろしくね!」 えええええええええええええ!? 嘘だろお婆ちゃん……。ていうか、王族の離脱ってそんな簡単にできるの!? ていうか、あの感動的なお別れは!? 涙返して!! 「ふふっ、良かったですねお嬢様、これからは毎日、好きな時にお婆さまにお会いできますよ」 「う、うん。そうだね」 おーい、カノン、騙されるなよー。 そこにいるメイド、絶対に全部知ってたぞ。 だってさっき凄く顔がにやけてたもん。 あ、ほら、見てカノン、今、お婆ちゃんとハイタッチしたって! う……さすがは俺の嫁、ポンコツすぎて肝心なシーンを見逃してやがる。 「で、えみり先輩は何でメイド服? もしかしてふざけてるんですか? ふざけてるなら帰ってください」 ちょっと、俺の嫁、えみりさんにだけあたりがきつい。 「え、あははは、いやぁ、実は色々あって……」 「ふふっ、えみりさんに話を聞いたらお金が必要だっていうから……ね。うちで雇う事にしたの。よろしくね」 エェッ!? えみりさんみたいなお淑やかで可憐な美人さん、それも超が付くほどのえちえちボディのお姉さんがメイドさんだって!? お、お婆ちゃん、うらやま……うちのペゴニアとかいう名前のメイドさんと本気でトレードしませんか? 「そ、そういうわけなので、ふ、2人ともよろしく」 「えみりさん……」 俺はえみりさんの両手をガッツリと掴む。 くっ、手がやわらけぇ。肌に触れただけでこんなに気持ちいいなんてチートだよチート。 「あ、あくあ様!?」 「えみりさん、お金ない時はうちに来てくれてもいいんですからね。ご飯だってちゃんと俺が用意します。だから毎日だって遊びにきてください。カノンもその方が喜ぶだろうし」 今だって手首とか腰回りとか、脚とか首周りも細すぎでしょ。 痩せてその大きくてえっちな形のいいお胸様が萎んだらどうするんですか!! 貴方のおっぱいはね……私のようなおっぱいソムリエからいわせてもらうと、控えめに言って重要文化財みたいなもんなんですよ!! だからもっとちゃんと自覚してください! 後世に残すべき大切なものを守るために、白銀あくあ、動きます! 「ふーん」 おっとぉ、俺は嫁の冷えた視線に気がついて慌てて手を離す。 やばいやばい、もうちょっとでバレてたかもしれないな。セーフ! 俺は誤魔化すように2人を部屋の中へと案内する。 よし、じゃあ今度こそご飯を……。 ピン、ポーン! はいはいはいはい! わかりましたよ! そうでしょうね。わかってましたよ。なんか来るだろうなと思ってました。 「はいはーい」 「少し早くに到着してしまって、すみませんあくあ様、ご、ご迷惑でしたか?」 深雪さんの後ろを見ると、大きめのパーカーとフードで顔と姿を隠している俺と同じくらいの身長の人が立っていた。誰だろう? 「あ、いえ、全然大丈夫ですけど……」 俺は再び後ろの人へと視線を向ける。 うーん、とりあえず深雪さんが連れてきた人なら大丈夫だろう。 ここで話すのもなんだし、俺は2人を家の中へと招き入れた。 深雪さんは家の中に入ると、カノンや母さんと挨拶を交わす。 「深雪さん、今日は来てくれてありがとう」 「よ、良かったのでしょうか? 私、部外者なのに……」 「気にしない気にしない!」 俺はパーカーを着ている人が気になって改めて視線をそちらへと向ける。 するとその人は、被っていたフードをゆっくりと下ろして、その素顔を俺達の前へと曝け出した。 「あら……」 「ま……」 「嘘……」 「え?」 女性陣が驚くのも無理はない。 俺の前に現れた人は男性、それも俳優をやっていたっておかしくないくらいのイケメンだった。 「初めまして白銀あくあ君、私の名前は玖珂理人だ。今日は来れなかった妹の代わりに新居祝いと、どうせあのバカな妹が渡してないだろうと新婚祝いの両方を持ってきた」 「あ……」 そういえばレイラさん、双子の弟が居るって言ってたな。って妹? どっちだ、どっちが正しいんだ? 「ありがとうございます。わざわざすみません。レイラさんにも後でお礼言っておきますね。あ、それと白銀あくあです。こちらこそよろしくお願いします」 俺は理人さんと握手を交わす。慎太郎は理人さんの事を知っているのか、軽く会釈していた。 って、俺は理人さんから貰った名刺を見て驚く。まだ20代くらいだと思われるのに、総理大臣特命秘書官って凄いな。見るからに頭良さそうだし、この人からはポンコツ臭があまりしない。 「実は今日、少し君とお話ができればと思ってきた。良かったら少し僕に君の時間をくれないだろうか?」 「あ、はい。いいですよ」 俺はペゴニアさんに先に準備しておいてとお願いした後、理人さんと2人でゆっくりとお話をするために、俺の寝室へと向かった。 ************************************************ 200話記念回になります。 みなさん本当にありがとうございます。 いつも感想くれてる人も、いいね押してくれてる人も、評価ポイント入れてくれたり、お気に入り登録してくれてる人もレビュー書いてくれた人も、Twitterで宣伝してくれたりコメントくれたりしてる人も、faniaで読んでくれたりスパチャくれる人も、誤字修正してくれる人も、本当の本当にありがとうございます! これからもこの勢いでがんばりまーす! それと、真決勝戦をfantia、fanboxにて公開しました。 お楽しみいただければと思います。 上のサイトは基本的に挿絵あり、下のサイトは挿絵なしです。 実はこれ女装あくあちゃんです。 後本当はみんな褒めて甘やかそうと思いましたが、小雛先輩とかはここじゃない気がしました。やるなら本編で褒めます。 https://fantia.jp/yuuritohoney https://www.fanbox.cc/@yuuritohoney Twitterアカウントです。作品に関すること呟いたり投票したりしてます。 https://mobile.twitter.com/yuuritohoney 白銀あくあは見過ごさない。 男2人、密室、話し合い、何も起きないはずもなく……。 「ほう……すごいな。これが本物か」 理人さんは、部屋に置いてあったヘブンズソードの変身アイテムを手に持ってじっくりと観察していた。 彼が今、手に持っているカブトムシは、実際に俺が最初に変身した時に使ったものである。 このカブトムシは他にもいくつかの公式複製品があって、もしもの時の予備として使用する用途以外にも、製作委員会の方でイベント持ち回り用に使われているそうだ。 それもあって予備の変身道具もイベントのために実際に撮影で1回は使ったりしている。 よくわからないけど、スタッフの人曰く、実際に使用した物の方が本物感が出るらしい。 最初のオリジナルとなる1台と複製品の違いはいくつか違いがあって、俺が知っているのだとオリジナルは裏のカバーを外した所に【SOUJI KENZAKI - AQUA SHIROGANE】という名前と、初めて変身した回を撮影した日付、1話の放送日が刻まれている。 「色々と見せてくれてありがとう。しかし……初対面の私が君の部屋に招かれて本当に良かったのだろうか? 先ほど、リビングに居た女性の数人から羨むような顔で見られたのだが……彼女達にはすまない事をしてしまったな」 「あはは……すみません」 俺は立ち話もなんだからと、理人さんに椅子に座ったらどうですかと促す。 実は最初、カノンがメインで使ってる仕事部屋兼応接室に通してもいいかもと思ったが、自分から距離を置きに行くより、もっとお互いにリラックスした環境で話し合うために、俺はあえて彼を自分の部屋へと招いた。 小雛先輩が教えてくれたけど、あえて自分のパーソナルスペースに引き摺り込むというのも交渉術の手段の一つらしい。 「ところで今の生活はどうかな? 困った事はあるかい?」 「特にないかな……あ、でも……」 うーん、どうしようかな。 初対面の人にこんな事を聞いていいのか悩む……。 「何か気になる事があるのなら言ってほしい。私で協力できる事があれば協力するし、話を聞いたり悩みがあるなら相談に乗ることはできる」 おぉ……なんか頼りになるちゃんとした大人のお兄さんって感じがする。 もしかしたら彼なら、理人さんなら俺の抱えている悩みも解決できるかもしれない。 だから俺は思い切って理人さんに相談してみた。 「嫁が可愛すぎて困ってます」 「は?」 アレ? なんかおかしいこと言いましたっけ? あ、いや、これだけじゃ俺が何を言いたいのか伝わってないのかもしれない。 「嫁が可愛すぎて、毎日が大変なんです。仕事には影響出したくないから、ある程度は自制しないといけないのに……!」 それなのに、毎日、毎日……可愛い仕草とかえっちめな服装や下着で俺の事を誘惑しやがって! 俺だって1人のアイドルとしてね。ファンに対してちゃんと真摯に向き合ってるつもりなんです。 溢れ出る若い性欲に抗って、アイドルとしての活動に影響が出ないように毎日、毎日……我慢してるんですよ! それこそね、俺だって子供が好きなんです。いや、子供が好きと言っても変な意味じゃないですよ。俺とカノンの赤ちゃん、男の子でも女の子でも普通に可愛いんだろうなあって、俺だってそういう事を考えない日はないんです。 はぁ……俺もね、死ぬ思いで、そう、死ぬ思いでね、アレですよ。一所懸命、努力に努力を重ねて、いきなりこの世界に飛ばされて、やっとファンのみんなにだって喜んでもらえてね。だからこそ、こうやって、毎日、毎朝、毎晩、毎秒、カノンが可愛すぎるのが本当に辛くて、自分が情けなくって、ファンのみんなにも申し訳なくて……それでも俺の頭の中は常に健全な男子高校生なんですよ。 だけど俺はアイドルだから。そう、アイドルだから日々の活動のために、性欲に折り合いをつけて毎日一所懸命頑張ってるんです。 俺だって本当はね、1人の男として、この国の自然妊娠による少子化問題とか解決したいよ。 でもね、最近も高齢者の方からお手紙をいただいて、生きがいだって、元気になったって……だからね、俺は全ての人が元気になれるようなイベントを、それこそ今は東京しかイベントできてないけど、この国で……そう全国の人達をアイドル活動を通じて元気にさせたい!! そのために俺だって頑張ってるんですよ。 でもね1人の男としてはね、少子化問題についても強く取り組みたいんですよ。 それでも俺はアイドルだから、翌日に仕事があったらちゃんと自制して我慢してるんです。 我慢して、我慢して……我慢しても解決せずに問題が先延ばしにされるだけで状況は同じ、全く変わらないじゃないですか! 理人さん! 貴方にはわからないかもしれないけど、カノンは……俺の嫁は本当に可愛いんです。 第三者から見たら只のポンコツ、いや……夫の俺から見ても只のポンコツなんですけど、それすら可愛くて気が狂いそうになるんですよ。 どれだけこっちがアイドルとして我慢しても、毎日、毎日、無垢な乙女の振りして近づいてきやがって!! 何回えっちしても、処女だった頃と全く一緒だし! ずっとあの頃の少女、そのままなんですよ! あぁ、もう可愛いなぁあああああああああ! 俺の好みドストライクのくせに、毎日誘惑してきやがって、くそがああああああああああ! こっちはな。カノンが普通に歩いてるだけ、座ってるだけでも常時興奮してるんだよおおおおおおおお! 実は飯を食ってる時もな、俺は目の前のカノンを見て勃起してるんだよね。それでも俺は翌日仕事だよなと我慢してるんです。だから、気がついてくれ、ポンコツ!! 俺だって本当はカノンと少子化問題に取り組みたいよ! はっ!? 待てよ! ワンチャン、俺がカノンと赤ちゃん作れば、メアリーお婆ちゃんもニッコリの高齢者問題も解決するんじゃ……って、そうじゃない、そうじゃないだろ。 俺はカノンに、みんなと一緒に、学校を卒業してほしいんだ!! 今だって楽しそうに学校通ってるし、1人だけ卒業が遅れるとか、そもそも同級生の俺が嫌だし……。カノンと一緒に3年間いたいもん……。 「そ、そうか……それは大変だったな……うん」 あ、アレ? もしかしなくても全部口に出てましたか? 穴があったら入りてえ……俺はベッドの上で自分の布団にくるまって身を隠した。 「ンンッ、その……だな。私には理解できない話だが、少しは君の手助けとなるアドバイスができるかもしれない」 え? 本当に? 俺はくるまった布団から顔だけを出す。 「まず最初に、子供を作ったからといって学校を留年しなければいけない理由はない。学校に届出を出してサポートしてもらえばいいし、授業の単位さえ落とさなければ問題ないだろう。それに君たちの通ってる乙女咲学園は先進校だから、妊娠した生徒の時間外授業も24時間行っているし、連動した国からの単位取得サポートもある。もちろん出産した後もサポートは続くから安心してほしい」 マジ? 俺は布団からモゾモゾと抜け出して、ベッドの上に正座するようにちょこんと座る。 「念のために聞くが、その……劣情を催すのは奥さんだけか?」 「いえ、もれなく誘惑してくる全員に興奮してます。ハニートラップなんてしなくても秒で引っかかる自信しかありません」 だって魅力的な女の子が多いんだもん。 その中でも最近脅威になっているのが、カノンの侍女を務めてるペゴニアとかいう女性だ。 こいつはかなりの問題児で、事あるごとに何かしようとしてきやがる。 昨日の夜も、ワクワクと料理を待っている呑気な顔をしたカノンが目の前にいるのに、キッチンを隔てたこちら側で、カノンに見えないように下半身をいじってこようとするんだもん。 そりゃ、勃起してた俺が悪いんだけど、そもそも俺が勃起したのは、キッチンの下でメイド服のロングスカートをたくしあげてえちえちな下着見せつけてきたペゴニアさんのせいだからね。 「そ……そうか、性欲が強い男性は現在でも何人かはいるのだが……君の性欲の強さは少し異常かもしれないな。それなら奥さんを沢山娶るとか、愛人をたくさん作るとか、君くらいの年齢で性欲が強い子だと、同級生にセックスフレンドになってもらったり、家族に性処理を頼むというのも一つの手段だと思う。アイドルの仕事に影響を及ぼしたくないと思うなら、それこそ手や口でしてもらうとか、若い精子が多少……いや、だいぶもったいない気もするが、遥か昔に前例がなかったわけではない」 うーん、なるほどね。 ペゴニアさんとカノンからも色々と話を聞いて驚いたけど、この世界の常識に俺も早く慣れる必要があるな。 愛人とかセックスフレンドとか聞くと、やっぱりなんかこう良くないんじゃないかって思うけど、こっちの女性にとってはそれがステータスみたいなものだと聞いて驚いた。 「それこそ君の担当官、深雪さんに相談する事を強くおすすめするよ。彼女達、国家機密局の搾精担当官はその手のエリートだからね。男性が疲労を感じない、翌日に響かせないための優しい搾精の仕方もよく知っているはずだし、食事のメニューや睡眠時間の確保などで疲労回復のサポート、管理も行ってくれるはずだよ。もし、君が嫌じゃなかったら、愛人にして部屋を与えてあげるといい。きっと毎日、身を粉にして献身的に動いてくれるだろう。彼女達、搾精担当官は男性に尽くせる事を至上の喜びだと考えている人が多いからね」 深雪さんか……。 俺と深雪さんの今の関係はちょっと複雑だ。 俺は深雪さんがすごく真剣に俺の事を想ってくれている事を知っている。 だから俺はその気持ちにちゃんと向き合って、何らかの答えを出さないといけない。 そのために俺は深雪さんをデートに誘った。 まずは彼女の事をよく知って、それから深雪さんを奥さんにしたいのかどうかを考えたいと思ってる。 その事はもう既に深雪さんやカノンに伝えたし、2人からも了承済みだ。 正直、俺としては愛人とかそんな中途半端な責任の取り方をするくらいなら、ちゃんと嫁にして毎日溺愛したいんだよね。カノンは既に知ってるけど、俺、イチャイチャするの好きだし。 「そういえば、君はお見合いする気はあるのか?」 「お見合い……ですか」 「ああ、秘書官の立場からすると、我が国としては君にはこの国の有力華族と結婚して欲しいと思ってる」 華族か……確かにお見合いリストをチラ見した時、華族と書かれていた書類があった。 たまたまその人のおっぱいがGカップだったからよく覚えている。 「でも個人的には……そうだな。同じ男性としては、そんな事は気にせずに、君が好きになった人と結婚するべきだと思うし、お見合いだって無理に受ける必要はないと思ってる。だから、断りたいけど、断りづらい人からお見合いの話が来たら私に相談するか、お母さんか深雪さんを通じて天草しきみさんに相談しなさい。私たちが間に入れば断れない華族はいないだろう」 ありがたい話だけど、それをすると理人さんが苦労する気がする。なんとなくだけどそんな感じがした。 「それか……もしくは、華族の女性を妻に迎え入れるか。私の放蕩バカ妹を貰ってくれるか、でもそれだと角が立ちそうだから、そうだな……先ほどなぜかメイド服を着ていて驚いたが、君の知り合いというか、カノンさん繋がりで雪白家の雪白えみり嬢と結婚するのは自然の流れだろう」 「え? えみりさんって華族だったんですか?」 理人さんの説明によると、華族の中でもトップに君臨する六家、そのうちの1つがえみりさんの雪白家らしい。 すげぇ……深窓の御令嬢っぽいとは思ってたけど、本当にお嬢様だったんだ。 そりゃそうだよな。女性の美しさを比べるのはどうかと思うが、純粋な美しさで言えばカノンとえみりさんは俺の中でも不動のツートップだ。美人が多いこの世界でも明らかにラインを超えてる。 2人の違いがあるとしたらより美少女なのがカノン、より美女なのがえみりさん。健康的な美しさも兼ね備えているのがカノンだとしたら、えみりさんは儚そうで守ってあげたくなるような、男が放っておけない美しさを兼ね備えている。 だからこそ俺は彼女が華族と聞いて直ぐに納得できた。下品さの下のカケラもないもんなぁ。うちのスケベメイドにも見習ってほしいよ。 でも逆に考えるとペゴニアさんでもよかったかも。えみりさんが俺のメイドなら、セクハラしないで我慢できるか不安になる。アイドルがセクハラなんてしたら、それこそ最低のクソ野郎だ。 それくらい彼女のえちえちな体とメイド服の相性はいい。あの目隠しシスターさんのシスター服とレート帯は同じと言っても過言ではないだろう。その2つは、俺の理性なんて簡単に破壊してくる。 「もしくは……この国の誰も手出しができない人と添い遂げるか……」 「誰も手出しができない人?」 「あぁ、君の文化祭にも来ていただろう。皇家のくくり様だ。少なくともあの黒蝶だってお嬢には絶対に喧嘩を売らない。それくらい彼女は愛されてるし、姫が怒ったら誰よりも恐ろしい事を私達六家の誰しもが知っているからな」 ほえ〜、くくりちゃんも確かにお嬢様っぽいもんな。 うちのらぴすより一個上だけど、明らかに落ち着き具合が大人と一緒だもん。 それこそ俺の周りで普段ちゃんとして見える大人の代表である阿古さんや桐花さんと比べても、くくりちゃんはより落ち着いてる感じがある。 それこそ阿古さんだって昔みたいにたまにドジ踏んで可愛いなとか、桐花さんだって急に天然ぽい事して可愛いなって思う時があるけど、くくりちゃんはその2人よりも更にやらかしそうな雰囲気がない。 ちなみに母さんと小雛先輩は論外だ。え? 大人って何ですかって逆にこっちが聞きたくなる。 「とは言え、これも君に強制するわけではない。かと言って、知識として受け取っておくのは悪い事ではないだろうと思う。自分の事を守るためにも、色々と知っておいて損はないからね。知識があれば、ある程度の事を想定した準備を整える事もできるし、もしも不測の事態が起こったとしてもより良い選択肢を選ぶ確率が上がるという事を知っておいて欲しい」 なるほどな……。 俺は前に小雛先輩に言われた言葉を思い出す。 『阿古から聞いたけど記憶喪失なんだっけ? だったら、誰かにその事についてなんか言われた時、咄嗟に誤魔化せる練習をしておきなさい。そいつがどういう思惑でそう言ったのか、そいつの意図がわかんないうちは、下手に喋んない方がいいわよ』 何気なく2人で飯食ってる時に、小雛先輩にそう言われた事がある。 『良い? 何か不測の事態が起こったら、まずは自分を守る事を一番に考えなさい。誤魔化して、引き伸ばして、とにかく何をしてもその場から逃げ出すの。自分じゃ手に負えないって思ったら、お母さんか、阿古か、私か……とにかく大人に相談すること。女の人に言いづらい内容だったら、周りの男の子達に相談するといいわ。本当にやばいなと思った事は、絶対に自分1人でどうにかしようとか、勝手に判断したりしない事ね。わかった? とにかく、あんたは——』 今思い出してもこの時の小雛先輩の圧はすごかった。 そのあと、すぐにいつもの小雛先輩に戻ったから今まで忘れてたけど……。 「わかりました。色々とそのありがとうございます」 「気にしなくていい。これも私の仕事の一つだ。それに、しきみ……いや、国家機密局の長官からも君とは一度話をしておいて欲しいと頼まれていたからな」 ほーん、なるほどね。このポンコツなあくあさんでも、なんとなくピーンときましたよ。 国家機密局の長官こと天草しきみさん、母さんからお見合い話の説明を受ける時に聞いた名前の人だ。 なるほどね。お二人はそういう仲だったりするんですか? 俺は小雛先輩のようにニマニマとした顔で理人さんを見つめる。 「ど、どうかしたのか?」 「あ……いや、理人さんて結婚してるのかなーって」 俺がそう聞くと、理人さんは少しだけ顔が曇った。 「あぁ、私も華族だからな。形だけだが妻は4人いるよ」 おぉ、まじか!! って、あれ? それだと天草と玖珂じゃ苗字が違うような……。 「ふっ、君が何を考えてるのかわかるよ。だから言ったんだ。君とは好きな人と結婚して欲しいってね。私としきみは奇しくもそれぞれの家の当主候補筆頭だったし、当時はどこの家もゴタゴタしてて他にも色々あったからな。お互いの道が混ざり合う未来はどうあったってなかったんだ。それこそあのバカな妹が珍しく気を遣って、私が当主になるとか言ってた事を思い出したよ。まぁ、私がそこで首を縦に振らなかったから、レイラは家を出ていったんだろうけど……」 理人さんは過去に想いを馳せるように遠くを見つめる。 俺はそれを見て心がキュッと締め付けられて苦しくなった。 もし俺がカノンと添い遂げられていなかったら、どうなっていたのだろう。 それを想像しただけでこんなに苦しい気持ちになるんだから、理人さんの苦しみは、きっとそんなものじゃない。 どうしてあげる事もできないし、そんな彼になんて声をかけて良いのかわからない自分に無力感を感じて腹が立った。 「すみません、俺……」 くそ……普段は誰かを笑顔にしたいなんて言ってて、このざまかよ。 謝るだけでその後に続く言葉が、理人さんにかける言葉が見当たらなかった。 そんな俺の顔を見てか、逆に理人さんに気を遣わせてしまう。 「まぁ、それはもう終わった事だし、私たちもお互いに大人だから自分の中で決着はつけているつもりだ。だから君が気にする事じゃない。それよりも……君はレイラの事をどう思う? 27歳になってもまだ家出してるんだぞ。頼む、あいつはバカだけど、そこそこ綺麗だから少しでも良いなと思ったら貰ってやってくれ!!」 「え……あ……いや、確かにレイラさんは綺麗な人ですけど……」 「本当か? 考えるだけで良いんだ……。アレでも一応妹だしな。それと、頼む、あいつ全然帰ってこないからしきみも凄く心配しているんだ。だからもし今度会う機会があったら俺の事はどうでも良いから、お前の大好きなしきみお姉ちゃんの所だけは顔を出せって言っておいてくれ」 ほんの一瞬だけ、理人さんの本当の顔が見えた気がした。 どうにかしてあげたいなんて想うのは、本当に烏滸がましい事だと思う。 でも、さっき、しきみお姉ちゃんと言った時の理人さんの顔を見て、ただ見過ごすことができるほど俺は大人でもなかった。 『とにかく、あんたは、もっとちゃんと周りの大人を頼る事ね。それこそ今は子供なんだから、少しは甘えたって良いんじゃない? もっと我儘だって言って良いし、阿古なんてもっと振り回せば良いのよ。それなのにいつも大人ぶって、ちょっとはこの大人のお姉さんに可愛げってものを見せなさいよね』 くっそ、普段は小学生みたいな事してくるし、ウザ絡みだってしてくるのに、あの人はいつだってそうだ。 みんなが俺の背中を押してくれる。支えてもくれた。守ってくれている。でもその中で小雛先輩だけは少し違っていた。 いつだってあの人は俺の前に居る。そして、振り返ってちゃんと俺がついてきているのか確認するようにこちらを見るんだ。 あぁ、おかしいな……。 相手はあの小雛先輩なのに、お母さんに手を引かれて歩くってこんな感じなのかって少し思ってしまった。 「おっと、少し話し込んでしまったかな。皆さんをお待たせしているのは悪いし、何より君を独占していたら怒られそうだからね。そろそろリビングに戻ろうか」 「はい」 俺が理人さんにしてあげられる事なんて何もないのかもしれない。 だから俺は、小雛先輩の言うように少し大人達に迷惑をかけようかと思う。 深雪さんや母さんから話を聞いて、もしかしたらえみりさんやくくりちゃんからも話が聞けるかもしれない。 それに何よりレイラさんとは今度一緒に仕事する予定だ。 少しでも理人さんに何かができる可能性があるなら俺は諦めない。 あんな今も苦しんでいるような笑顔を見せた人を放っておけるわけがないだろ。 俺が前世で憧れたあの人だってそうだった。 アイドルを舐めんなよ! 死の間際、俺が憧れたあの人が最後にノートに書いた言葉を思い出す。 誰も見た事のない景色に連れて行く。そう阿古さんと約束した。 とあに、慎太郎に、天我先輩についてこいって言ったのは誰か忘れてないよな。 やる前から諦めるような奴がアイドルなんてやるかよ。 全ての人に笑顔を届ける。それが俺とあの人が目指した最高のアイドルなのだから。 本気の白銀あくあ……行きます!! ************************************************ 201話目です。 改めて皆さんよろしくお願いします!! 後、まりんお母さんは本当にごめん……。 どっかでちゃんと見せ場作りたいけど、母性が目覚めてる小雛先輩がツヨツヨすぎる。 ちなみに、基本的にあまり口を出さない阿古さんの方がお父さんに近かったりします。 それと、真決勝戦をfantia、fanboxにて公開しました。 お楽しみいただければと思います。 上のサイトは基本的に挿絵あり、下のサイトは挿絵なしです。 実はこれ女装あくあちゃんです。 後本当はみんな褒めて甘やかそうと思いましたが、小雛先輩とかはここじゃない気がしました。やるなら本編で褒めます。 https://fantia.jp/yuuritohoney https://www.fanbox.cc/@yuuritohoney Twitterアカウントです。作品に関すること呟いたり投票したりしてます。 https://mobile.twitter.com/yuuritohoney 雪白えみり、今日から私はメイドさん! お金がない! そういえば昔、そんな名前のドラマがあったようななかったような……。いや、そんなのはどうでもいい。 まずは今日の飯だ。草か? また草なのか? ちなみに草ばっか抜いてたら、清掃活動が認められて市から表彰状を貰った。くっ、そんなのどうでもいいから、紙は紙でも、どうせならうどん屋の割引クーポンとかスーパーで使える商品券とかくれよ!! あぁ……紙と言えば思い出してしまったけど、数日前にダンボールを食べようと挑戦したら明らかに無理だった。 革靴に関して言えばもう思い出したくもない。なぜそんな物をかじろうとしたのか……。 空腹って人を馬鹿にさせるんだね。 「仕方ねぇ、あそこに行くか」 私はタダ飯にあずかろうと聖あくあ教本部へと向かう。 なおシスター服は恥ずかしいので近所のトイレで着替えた。 「あ、聖女様よ!」 「わわ、私初めて見た」 「貴女ラッキーね。何かご利益あるかもしれないわよ」 「ありがたや〜、ありがたや〜」 ちーっす、聖あくあ教本部のフロアに入った私は、飯を奢ってくれそうなチョロ……優しい奴を探して彷徨く。 チョロ……察しのいい忍者かクレアかりのんあたりがいれば楽なんだけどなあ。 「はぁ……はぁ……これがあくあ様のにほひ……」 おっと、建物に入って直ぐに特大の変態野郎、調香師を見かけた。あいつ、相変わらずやべーな。 半分脱げ掛けた防護服を見ると、エレベーターの中で生のあくあ様の空気を採取してきた後なんだろう。 ふぅ、さすがは聖あくあ教本部だぜ! 入った瞬間に終わってるなって感じがする。 私はそのまま調香師を華麗にスルーして本部の中をうろうろしてたら、1人のシスターに話しかけられた。 「聖女エミリー様、お久しぶりです」 げ……思わず声が漏れそうになった。 芸術家ことカミ・エシ、確かリアルじゃマリアって名前で医者をやってるんだっけ。 いつもはダウナーな感じがするのに、今日はやたらと明るい事に一抹の不安を覚える。 「良いところに来てくださいました。ついに我らの聖殿が完成したのでご確認ください」 聖殿? 聖あくあ教は、まーた私に内緒で訳のわからないもの作っちゃいました? ぐぅ〜、お腹は空いたけど、こいつらがまた何かやらかしていたらいけないからな。 姐さんからも面倒みなさいって言われたし、ちゃんと何やってるのか確認しておかないと怒られちゃうかもしれない。私は渋々声をかけてくれたマリアの後についていく。 「ここが聖殿です」 ふーん、確かに聖殿と言うだけあって、厳かな雰囲気だけはめっちゃ出てる。 それにしても何これ? ストロー? ストローなんか飾ってお前ら何がしたいわけ? 「このストローは主神あくあ様が実際に使用された物です」 おぉぉぉおおおおおおおおおおおおお! マジかよ!? じゃ、じゃあ、あの先端のちょっと凹んでるとこに口つけたら間接キッスじゃん!! 一気にテンション上がってきたぜ! くっそー、聖女権限かなんかで、先っちょチュパらせて貰えたりとかしないかな? って、そうじゃないだろ! そもそもこいつらは、これをどうやって手に入れたんだ? ま、ままままさか違法な方法を使ったんじゃ……。だ、だめだだめだだめだ! バレたら姐さんに殺されるぞ!! 心の中で慌てふためく私と違って、目の前のマリアはにっこりと微笑む。 「このストローは主神あくあ様がゴミ箱に入れ、我らに施されたものです」 やっぱり犯罪じゃねぇか! 絶対に都の迷惑条例か何かに引っ掛かってるだろ! マリアは私の言いたい事に気がついたのか、近くにあったゴミ箱を持ち上げると底の部分を私に見せる。 えーと、なになに? このゴミ箱はリサイクル専用です。この中にゴミを入れた時点で、当ビルと契約しているリサイクル会社、クリーンアクアエコシステムズの所有物となりますのでご了承ください。 クリーンアクアエコシステムズ? また訳のわからないフロント企業みたいなもんが出てきたぞ。 ちなみに聖あくあ教は他にもいろんな企業を持っている。だがその実態はどれも謎に包まれたままだ。 「このゴミ箱は敷地内全てに設置されております」 お前、マジかよ……。完璧じゃねえか!! 犯罪スレスレ、セーフ寄りのアウト、いや、完全にアウト寄りのアウトなんだけど、なるほどね、これが完全犯罪って奴か。考えた奴はやばいな! 「それではこちらをどうぞ」 ほーん、なるほどね。ここら辺はスプーンとかフォークとかカトラリー系か……どれか一本くらい持って帰ってもいいですか? ナニ、ちょっとね。穴の部分に突っ込んだりして、出し入れしちゃったりとかするだけですよ。 ほら、これなら擬似クンニみたいになるし、私の方から姐さんにこれで手打ちでどうっすかって交渉しておいてやらない事もないぞ? ああ見えて姐さんは結構スケベだからな。呑気にアホ顔晒してるホゲ川や、ポンコツが服着て歩いてるような嫁なみはミリも気がついてなさそうだけど、私は偶然にも姐さんの自慰を見てしまった事があるから姐さんがどれだけ自分の体を持て余しているかは知ってる。 そう、あれは夏の暑い……って、何だコレ? 「ん?」 カトラリーの周りをよく見るとティッシュが散りばめられている。これ何? 「あぁ、さすがは聖女様ですね。お気づきですか? これらは全て主神あくあ様が実際に使用した使用済み聖紙でございます」 マジかよ!! かぁ〜っ、こんなにいっぱいあるなら1枚くらい欲しいぜ!! これだけあったら、どれか一つくらいはあくあ様がちんこ拭いた奴もあるんじゃねぇか!? 私の抑えられない乙女心が下腹部をキュンキュンさせる。なるほど、これが乙女色の心って奴か! あくあ様、ついにえみりも女の子らしく乙女色の心ってものが理解できましたよ! 「ちなみにショーケースの中は、鮮度を保つために主神あくあ様の生の空気で満たされております」 よしっ! 私、今日からこのショーケースの中で住むわ! どうにかしてショーケースの中に入ろうと近づいたら、誰かが私の肩を掴んだ。 ん? 誰? 私はゆっくりと後ろに振り返る。 「聖女様……来るならちゃんと連絡ください」 ヒィっ! シスター服を着たゾンビだ! って、良く見たらクレアだった。 お、おまえ、まだハロウィンコスプレしてんのか? え? 違う? こいつらのお守りで胃が痛いから顔が青ざめてる? メイクじゃないって? お前それ絶対に病院に行った方がいいぞ……。 全く、あの真面目なクレアをここまで追い詰めるなんて、聖あくあ教はひでぇ奴らだな! 上層部はしっかりしろ!! って、私も上層部だった。サーセン。 それはそうとクレアさん? 顔怖いって、あと私の肩を強く掴むのやめてもらっていいですか? 「聖女様、今日はありがとうございました。聖殿はこれからも新しい聖遺物が追加されていきますから、今後も定期的に見に来てくださいね!」 私はクレアに引き摺られるように聖殿を後にする。 くっ、奥にあったリップクリームとかもっと見たかったのに……! まぁ、しゃーない、こっちとしては当初の目的だったクレアに会えた訳だし、飯でも奢ってもらいますか! 「えみりさん、どうせ目的はご飯ですよね? さっさと食堂行って帰りましょう。えみりさんがいると、信者達が浮き足立って余計に面倒臭くなりそうなので」 面倒臭いとか言うなよ! あくあ様っていう同じズリネタを共有する私とお前の仲間だろ! 私達は性欲という絆で結ばれた、お茄子を潮漬けしあった同志じゃないか! それはそうと、ちゃんと私が飯目的だってわかってるところ察しがいいな。頼むぞ! 「あ」 食堂に入った私は、当初の目的だったもう1人の人物を見つける。 「あ……聖女様」 はい、2人目発見! 私は後ろから抱きつくようにして、すぐに忍者を確保する。 「一緒にご飯食べよう」 わかるか忍者? つまりは奢ってくれって事だ。 なんなら私の空になった財布の中を確認してもらっても構わない。 何かの間違いで中が増えてないかとさっき確認したが、0円にいくら願を掛けても0円だった。 0にいくら掛けても0だってのは正しかったんだな。 「えへへ、聖女様と一緒にご飯、今日はおトイレでご飯食べなくていいんだ……」 おい、マジかよ……。こんな人のいい奴しかいない聖あくあ教でもぼっち飯とかお前……。 私は思わずクレアと顔を見合わせた。 「りんちゃん、今度私とも一緒にご飯食べる?」 「は、はい」 よかったなぁ、忍者。って、あ、アレ? 良く考えるとクレアって、この中で1番年下なんじゃ……。 おまけにりんちゃんって、お前それ年上だぞ。まぁ飯奢ってもらう私もクレアより年上なんだけどな。 高校生に面倒見てもらう私たち女子大生って、い、いや、たまたまクレアが優秀だっただけだ。 そうだ良く考えろ。高校生の女なんて基本的には頭嗜みレベルだぞ。クレアが特別なだけなんだよ! 私はそう思う事にした。 「前にも言ったけど、その時は私も行きますね」 「はい、聖女様」 これは遠回しにその時は私も一緒に飯に連れてってくれと、飯を奢ってくれというサインである。 もちろん奢ってもらうだけじゃ申し訳ないから、聖女直伝の本当に気持ちのいいオナニーの仕方と、性癖の拡張方法、性感帯の新規開拓などをレクチャーしてあげるつもりだ。 片方だけが得をして片方だけが損をするような関係ではなく、これこそがwin-winの関係なのである。 過去に飯を奢ってくれた嗜みにも色々と教えてやろうと股ぐらに手を伸ばしたら、未成年に何してるんですかって姐さんに本気で顔面を掴まれた。あの時の姐さんは、今思い出しても私が知る限り5本の指に入るくらい怖かったなぁ。 その証拠に後でおパンツを見たら、お漏らししちゃったのかクロッチの部分が黄ばんでたもん。 全く誰得だよ。男の子のお漏らしならお姉さん系にとても需要あるけど、女のお漏らしなんかで喜ぶ奴なんていねーだろ。そんな男がいたら神だよ神。 っと、ちょっくら話が逸れたな。私は改めて忍者の顔を覗き込む。 「えへへ」 うんうん、忍者が嬉しそうで私も嬉しいよ。ただで飯が食える私も嬉しい。 私はクレアが会計する前に、流れるように自分のプレートを隣にくっつけて出す。 おばちゃん、これも一緒ね! 「えみりさん……」 うっ……! 蔑まれたり、軽蔑されたりするのはまだいい。だってやってる事は最低だもん。 でも高校生のクレアに、本気で心配するような悲しい目で見つめられたら流石に心にぐさっと来た。 やっぱりこの性活……じゃなかった、生活を改善しないといけない気がする。 嗜みとホゲ川にはいくら迷惑をかけてもミリも心が痛まないが、クレアに迷惑をかけるわけにはいかないしな。 私、ちゃんと明日から真面目にする!! 「大人はお子様ランチ食べられませんよ……」 って、そっちかよ! いいのいいの。私は永遠の幼稚園児なんだから!! ほら、おばちゃんシスターも仕方ないわねぇって顔してレジ通してくれたし大丈夫大丈夫。 「はわわ、私もお子様ランチにします」 忍者がお子様ランチに切り替えたのを見て、クレアもお子様ランチに切り替える。 なぜかその後しばらくお子様ランチが続いた。 うん、わかるよ。お子様ランチって女の子が食べる量的にもちょうどいいんだよね。 何より唐揚げもハンバーグも両方入ってるのが大きい。 あぁ、思い出すなぁ。あくあ様が前に奢ってくれた私だけのための大人のお子様ランチ……。はぁ……どうせなら私の体も、あくあ様にちゃんと大人の女の子にして欲しいです。 おっと、そんなくだらない事考えてたらせっかくのホカホカ飯が冷めちゃうぜ。 いただきまーす! ぱくぱく……。 「あれ〜? 聖女様じゃないですか」 飯食ってたら粉狂いの奴に見つかった。ヤベェやつに見つかっちまったぜ。 粉狂いは普通に私の隣に座ると、いつもの様にガジガジとビスケットを食べ始める。 忍者も粉狂いも既に成人済みだが、聖あくあ教の中では1、2を争うほどのロリ体型だ。 お姉さん系がシスターのほとんどを占める中で異例中の異例とも言えるだろう。 でもコイツはこの体型なのにめっぽう喧嘩が強いんだよな。ホゲ川もゴリ川だし、やっぱ女はこえーわ。 「あ〜、やっぱ一周回ってビスケットは生で食うのが1番うめぇな」 ふぅ、さすがは24時間ひたすらビスケット食べるだけのASMR配信してた奴はちげえわ。 粉狂いはリアルじゃ有名なプロゲーマーでエックススポーツの競技者という事もあって、聖あくあ教の広告塔も務めている。あくあ様も配信しているtowitchの視聴者数の世界ランキングトップ10の1人だというのだからやばい。ちなみに1位はもちろんあくあ様だ。 クレア曰く、粉狂いは元々ハーフだったかクォーターで外国語が堪能だった事もあり、この国よりもステイツを中心とした海外の方がファンが多いらしい。よし、最悪の場合はこいつの取り巻きでもやって飯にありつくか。 良く海外のスポーツ選手とかラッパーとか、謎の取り巻きがたくさんいるもんな。良く考えるとあいつらってどうやって金稼いでるんだろ……。 「ご馳走様でした」 はぁ〜、食った食った。みんなに奢ってもらってデザートまで食べちゃったぜ。 やっぱ他人の金で食う飯はうめーわ! 感謝感謝と。 粉狂いと忍者の2人と別れた私達は再び2人きりになる。 「えみりさん、もう帰ってください」 ちょ!? せっかく来たのに酷くない? ここから自宅に帰るの結構大変なんだぞ。 せっかく腹も膨れた事だし、もうちょっと遊び……じゃなくて、じっくりと観察しとかないと姐さんに叱られるからな。ほーら、この部屋は何をやってるのか確認しちゃうぞ〜! 私は近くにあった扉を考えなしに開ける。 「あぁん! 見てこの反り返った角度と黒光、それにこのメスをわからせるような膨らみ。間違いなくこのお茄子様は10年に1度の、ううん100年で1番の出来栄えじゃないかしらぁ」 どこぞのボージョレーみたいな寸評で茄子を語る頭なおかしな女、聖農婦が涎を垂らしながら媚びた目でお茄子様を見つめていた。 私は何も見なかった事にして、すっと扉を閉じる。 さーてと、気を取り直して次、次! 「あ、聖女様……」 お! りのんじゃないか! なんなら今晩食べる私の飯を奢ってくれてもいいんだぜ! 私はクレアと一緒に部屋の中に入る。 「りのんさん、地図を広げてどうしたんです?」 「あくあ様の今日の行動を記録しているんです」 クレアの質問に対してりのんは一切表情を乱さずに答える。 行動を記録? 何を言っているんだと私は机の上を覗き込む。 えーと、あくあ様の行動記録? 05:30 起床、本日の予定を確認しつつお気に入りのグレーのトレーニングウェアに着替える。お揃いだ、やったー。 05:40 朝のトレーニング開始。ストレッチからマシンを使ったトレーニング、締めはランニングマシーン。 06:20 朝のトレーニング終了。シャワーへと向かう。今日も上着を脱いだ時の腹筋の割れ方が素敵! 06:40 朝の洗顔はコロールの化粧水とクリームを使用。今日は香水をつけない模様。 06:45 リビングでペゴニアと挨拶。どうやら今日の朝ごはんはあくあ様が作るみたい。 07:05 朝食完成、朝食はハムエッグと生姜の効いた野菜スープ、それにパンとバターとジャムだった。あくあ様はそのまま寝室にカノンさんを起こしに行く。男の子に、それもあくあ様に朝起こしてもらうなんてどんな気持ちなんだろう? 男の子にそんな事して貰えるのは全世界でカノンさんだけだ。 カノンさんは最初寝ぼけていたけど、昨日の夜の事を思い出して顔を赤くする。仕方ないよね。だってすごく激しかったもん。行動を記録してた私も自分が何回達したか覚えてないくらいだ。 07:10 食事開始、カノンさんの顔はまだ赤かった。幸せそう。 07:30 食事が終わった後、3人で軽くお茶を飲みながら談笑する。幸せな家庭ってこんな感じなんだろうな……。私と同じ境遇だったペゴニアがすごく柔らかい表情をしていて嬉しくなる。願わくば、この生活が彼女にとっても幸せであって欲しいと願う。 07:35 夫婦2人とペゴニアで並んで歯を磨いた後、カノンさんはペゴニアに手伝って貰って服を着替える。あくあ様は仕事のメールをわざとらしく確認するふりをしながら、カノンさんの着替えに熱い視線を何度も送っていた。昨日あんなにえっちしたのに……。奥さんの事を女の子としてすごく魅力的に感じてるってことなのかな? 男の子からただの女の子としてあんなにも強く意識されるなんて、女性としてどんな気持ちなんだろう。同じ女の子として全然想像が出来ないけど、自分に置き換えてほんの少しだけ妄想したら頭がどうにかなりそうなほど体が疼いた。これは良くない。次からはやめよう。 07:55 あくあ様とカノンさんは2人で手を繋いで家から出る。車の中でも2人は手を繋ぎっぱなしだった。世の中の女子、それも10代の若い子が見たらこれだけで発狂しそう。夜はもっと凄いことしてるって知ってる私はもう慣れたけど……。 08:20 ……。 あ、あれ? ちょっと待って、こいつが1番やべーやつか? 私はスススと下がると、クレアを前にしてそっと後ろに隠れる。 「ちょっと、私を盾にしないでくださいよ。えみりさん」 「いやぁ……あはは……」 でもこの行動記録は役に立ちそうだ。できれば次から録画、録音して私に提出するように!! あと嗜みは死ね。やっぱ飯をたかるなら嗜みだわ。全世界の女子のために、今日嗜みがタンスの角に足の小指ぶつける事を祈ります。あーくあ!! 「もう帰るわ……」 「はい、もう一刻も早く帰ってください」 正直すごく疲れた。 りのんやクレアと別れた私はトボトボと聖あくあ教本部の入り口へと向かう。 相変わらずロビーではハイになっていた調香師が体をびくんびくんさせていた。 やべーよ。誰か早くあいつを回収しろ! 「あれー? 聖女ちゃんもう帰るのー!?」 げっ、帰ろうと思ったら、ディスプレイに見覚えのあるニコニコマークが映る。 自称ハイパフォーマンスサーバーとか名乗ってる頭のおかしい奴だ。 こいつのせいで私の帰宅に気がついた多くの信者達が、我先にとお見送りしようとゴキブリみたいにわらわらとロビーに湧いてくる。ただ帰宅するだけなのに、出てこなくっていいって! 「聖女様、またきてくださいね〜!」 「次に聖女様が来た時のために、もっともっと信者の数を増やしておきます〜!」 「新しい施設も近々オープンするからまた来てください!!」 「素晴らしい宗教を立ち上げてくれてありがとう〜!」 「聖女様、嫁なみから正妻の座を寝取ってください!!」 「ありがたや〜ありがたや〜」 「聖あくあ教万歳! 聖女様万歳!」 『ピンポンパーン、聖あくあ教十二司教が1人、闇聖女様より聖女様にお電話がありました。お取次しておりますので、至急窓口の方にまでお越しください』 「聖女様のご来訪に感謝を! あーくあ!!」 はは……すげぇ人数だ。もしかして私、今から戦地にでも出立させられるんですか? 私は笑顔を引き攣らせながらみんなに手を振って、聖あくあ教本部を後にした。 もちろん闇聖女からの電話なんて無視である。そんなの私聞いてないもーん! あーあー、聞こえなーい! 「はぁ……」 聖あくあ教本部から出た私は大きなため息を吐く。飯食って帰っただけなのにすげー疲れる。 ん? そんな私の前を横切ろうとした黒いセダンが目の前でピタリと止まる。 ゆっくりと開いていく後部座席横のウィンドガラス。車の中から現れたのは皇くくりだった。 げげげっ! こいつも聖あくあ教十二司教とかいう頭のおかしい奴らの一味だから注意しないと……。皇くくりは身構えた私を見て、にっこりと微笑む。 「ふっ」 は? あ、あいつぅううううう! 私のびびりにびびった姿を見て鼻で嗤いやがった! 皇くくりは、前を向くとウィンドガラスを閉じて何処かに去って行く。 ふざけんな!! あいつ、完全に私が誰か知った上で嘲笑ってるだろ!! ぐぬぬ……! いいもん。後で嗜みのお婆ちゃんに、メールでくくりちゃんが虐める〜って言いつけるもん!! 私は再び近場で着替えると、家に帰るためにチャリ置き場へと行く。 「ん? なんだこれ?」 なぜか私の自転車のカゴに誰かが捨てたチラシが入っていた。 嫌がらせかコレ? 私はチラシに書かれた内容へと視線を落とす。 【急募!】メイドさん大募集!!【未経験者大歓迎!】 貴女もハイクラス転職からのリッチな生活を送ってみませんか? お金がなくても大丈夫! これで明日から貴女もお金持ちの仲間入り!! 未経験者でもノーリスク、スーパーハイリターンを保証します。 雇用形態 住み込み【都内中心部の高層タワーマンションの一室が与えられます!】 勤務時間 自由【週休2日以上確定、残業なし、勤務時間1時間から可能 勤務地 平河町藤タワーレジデンス【白銀あくあ様とご近所様になれるよ!】 お給料 要相談【足らないときは追加で支給します。お小遣い、お駄賃あり!】 支給品 メイド服、食事、住居、乗り物、衣服や化粧品、生活用品、その他全て何から何まで望むもの全てに手当が出ます! 成功者多数、実績No.1の転職求人サイト、プラチナワークス! 即日面接、即日合格、今なら応募するだけで1万が貰えます! 急がないと他の人に決まっちゃうかも! 気になってる人は、とりあえず電話だけでもかけてみよう! 東京都千代田区丸の内藤財閥本社ビル地下1F、プラチナワークス 電話番号 XXX-XXX-XXXX 担当者○○まで これだああああああああああ〜〜〜! 私はろくに住所も見ずに電話をかける。 「あっ、もしもし、チラシを見て電話をかけたものですが……」 「合格!」 「え?」 「合格です! 早速今日からもう来てもらえますか?」 ちょ、は、早いって!! 「あ、いや、でも家に荷物とか……」 「荷物ならこちらでもう引越しの手続きしてますから大丈夫ですよ」 「え?」 担当者の人曰く、各種契約の解約、引き継ぎなどはもちろんの事、近所の人達への挨拶と手土産も全て代行してくれたらしい。 マジかよ。すげぇな最近の求人企業は、そこまで全面的にサポートしてくれるのかと私は感心する。 「そういうわけで今からお迎えが来るので、雪白えみり様はそれに乗って勤務地の方へと向かってください。あぁ、ちなみにこの時間もちゃんと勤務時間に含まれていますから安心してください」 電話を切り終わると同時に、高級感のある白のセダンが迎えに来た。 自転車どうしようかと思ったら、これも後でちゃんと運んでくれるらしい。 私は言われるがままに車に乗り込むと、勤務地の方へと向かった。 あ、あれ? そういえばさっき、電話の窓口で雪白えみり様って言ってたけど、私って名乗ったっけ? うーん、忘れた。目まぐるしい展開の速さに目を回しているといつの間にやら目的地へと到着する。 すげぇ……本当にあくあ様が住んでるとこじゃんここ。 車の中で与えられたメイド服に着替えた私は、そのまま運転手さんに案内されて雇用主の元へと向かう。 「あら! 貴女、カノンとお友達の雪白えみりさんね」 「嗜……カノンのお婆ちゃん! って、あれ? この前帰ったって聞いたけど……」 嗜みのお婆ちゃんに話を聞くと、自分がいると逆に娘や孫の治世の邪魔になるから意を決してこっちに来たという話を告げられた。 なるほどね。私には良くわからないけど、立場がある人って色々と大変なんだなぁ。 私の実家である雪白家も一応偉い家らしいけど、昔から普通の人の生活と変わらなかったし、ママはともかくパパが華族と聞いても未だにピンとこないよ。きっと何かの手違いか間違いなんじゃないかなと思う。 「そういうわけで、しばらくはこの国でご厄介になろうと思ってるの」 「そっかぁ。私もお婆ちゃんがこの国に帰ってきてくれて嬉しいよ」 きっと嗜みの奴も喜ぶんじゃないかな。 あいつああ見えてかなりの寂しがり屋さんだもん。 中学生だった頃のあいつとしょーもない喧嘩した時、ママのおっぱいが恋しいんでちゅかーって冗談で言ったら、本気で泣き出して焦って慰めたの思い出したわ。私も大人気なかったけど、カノンの泣きポイントがそこにあるなんて当時想像もしてなかったからびっくりした。 今思い出すと、あれがきっかけで4人で良く会うようになったんじゃないかな。 当時から姐さんは社会人だったけど、森川が大学生で私は高校生、嗜みはクソ生意気な中学生だった。 いくら王女とはいえ、1人家族から離れて暮らす中学生の嗜みが心配だったから、定期的にみんなで会うようにして様子を見ようと言ったのが最初だったと思う。嗜みは知らないだろうけど、お前があくあ様と結婚した時、私達3人はよかったなぁって本当に裏で泣いたんだぜ。本人が知ったら絶対に調子に乗るから一生言わないけど。 ちなみにカノンを泣かせた時のペゴニアさんはめちゃくちゃ怖かった。殺気のベクトルが素人じゃない。あの人、本当にただのメイドさんか? いや、深く考えるのはやめよう。世の中には知らない事がいいってこともたくさんあるからな。 「私も、えみりさんがメイドに応募してくれて嬉しいわ。ね、仕事だなんて肩肘張らずに、話し相手になるつもりでそばにいてくれないかしら。でも、えみりさんみたいな若い人だと、私みたいなお婆ちゃんとお話しするのは退屈かしら?」 「ううん、そんな事ないよ。それにあの日の夜、あくあ様のお家に泊まった時、私とお婆ちゃんは一緒にstay hereを歌った仲じゃん。あの時から私とお婆ちゃんは友達でしょ!」 あの日の夜は楽しかったなぁ。突然始まったカラオケ大会、くじで私とメアリーお婆ちゃん、ホゲ川と嗜みがデュエットして、姐さんがあくあ様とデュエットする事になったんだよな。 あの時の姐さん、普段は歌上手いのに顔真っ赤で音程外しまくってて、あくあ様にフォローされて、それでまた更に顔を赤くして、だんだん声がちっちゃくなっていったっけ。そんな姐さんの姿をホゲ川と一緒にニヤニヤしながら見てたら、後でめちゃくちゃ睨まれた。解せぬ。可愛いんだからいいじゃん! 「ありがとう。ふふっ、若いお友達ができてお婆ちゃん嬉しいわ。それじゃあ、えみりさん、これからよろしくね」 「こちらこそよろしく、お婆ちゃん!」 そんなわけで私は嗜みのお婆ちゃんこと、メアリー様のところでメイドとして働く事になった。 私はメアリー様と握手すると、ニヤリと悪い笑みを浮かべる。 「ねぇ、お婆ちゃん、こっちに来た事はカノンにもう言った? あくあ様には挨拶した?」 「ううん、さっき引っ越しが終わったばかりだから、まだ何も言ってないわ。それに、驚かせようと思って……」 「それなら私からいい話があるんだけど」 「あら、何かしら?」 それに応えるようにお婆ちゃんもニヤリと笑う。 明日の食事会、サプライズでメアリー様を連れていって、嗜みの奴を驚かせてやろうと思った。 首を洗って待ってろよ嗜み。私がお婆ちゃんをお前の所に届けにいくからな〜〜〜! ************************************************ これが経緯です。 女子高生に面倒見てもらう女子大生2人組の構図が個人的には好き。 そろそろりんちゃん回やりたいけど、本編でできる余裕があるのだろうか……。 関係ないけど、りのん視点で白銀夫婦+ペゴニアの生態観察は面白そう。こっちはもう本編でやるようなものじゃないけど……。 Twitterアカウントです。作品に関すること呟いたり投票したりしてます。 https://mobile.twitter.com/yuuritohoney fantia、fanboxには本編で出来なかったお話を掲載しています。 上のサイトは基本的に挿絵あり、下のサイトは挿絵なしです。 https://fantia.jp/yuuritohoney https://www.fanbox.cc/@yuuritohoney 白銀あくあ、解放宣言。 今日は深雪さんとデートの日だ。 とはいえ、俺も今やテレビに出る芸能人の1人、自分が有名人であるという自覚はある。 流石にこのまま普通にデートするわけにはいかないので、ペゴニアさんに頼んで変装させてもらった。 「ふぅ、我ながら完璧です」 「あわわわわわ、あくあがますます王子様っぽく……」 パーマがかかった金髪のウィッグと黒縁の眼鏡か。カラコンも入ってるし、外国人ぽいなって雰囲気がする。 前髪のおかげで顔も少し隠れてるから、これで大丈夫だろう。 「ペゴニア本当にこれで大丈夫? 確かにあくあとは違うけど、確実に騒がれると思うんだけど……」 「だからと言って、初めてのデートが女装姿では深雪さんが可哀想でしょう」 「確かに……って、私の初めてのデート、あくあは女装姿だったんだけど!」 「お嬢様……こまけー事を気にするメスはモテませんよ」 カノンとペゴニアさんは相変わらず仲がいいなぁ。 2人は俺に背を向けて何やらヒソヒソと話していた。 「それじゃあ行ってくるわ」 「あ、うん……気をつけてね」 「行ってらっしゃいませ、旦那様」 俺は家を出るとバイクを走らせて目的地付近へと向かう。 「ちょっと早かったかな?」 待ち合わせ時間より早く着いたけど、遅くなるよりかは全然いいだろう。 駐車場にバイクを預けた俺は、待ち合わせ場所近くの自動販売機で温かい飲み物を買って深雪さんの到着を待つ。 カノン以外とデートするのは少し変、というか本当に大丈夫なのかなぁ、いいのかなぁって気分がするけど、今日は余計な事は考えずに、深雪さんとの事を1番に考えよう。 それが真剣な気持ちで俺に告白してくれた深雪さんと、俺の事を考えて深雪さんと向き合って欲しいと言ってくれたカノンに対してできる最大限の敬意だ。 「ねえ……あれって……」 「やば、前髪とメガネで顔がよく見えないけど絶対かっこいいでしょ」 「うっ! 立ってるだけなのに、エロすぎて鼻血出そう」 「あ、あれって伝説の立ちんぼって奴ですか?」 「ばっか、そんなのいるわけないだろ!」 「通帳と現金、クレジットカード全部渡せば足りるかな?」 「やめとけやめとけ、私達みたいな乳デカ女を相手にしてくれるわけないだろ」 「乳デカ女だけどあくあ様には需要ありますー!」 「ネットの噂を間に受ける奴乙、あくあ君に失礼でしょ」 「あの体型……まさか!? でも変装してるって事は……? なるほど、わかりました。空気読めってことですね。あーくあ!」 「まーた、1人で無防備にうろうろしちゃって、流石にもうちゃんと警備はいるよね? とりあえず暇……心配だから掲示板の民として変な奴に襲われないように見守っとこ」 なんかやたらとチラチラ見られてる気がするけど、やっぱり男だから珍しいのかな? この世界で外を出歩いて男性を見かける機会はそんなに多くないけど、それでも以前よりかは確実に増えてると思う。それこそここ暫くは1回外にでれば1人には確実に遭遇できる。送迎してくれる車の中から、デートしている男女を見た事もあった。 これは男性側も徐々に変わっていってる兆しなんじゃないかな? ハロウィンイベントにも、はじめ以外に2人ほど来てくれていたし、そのうちの1人、ナイスミドルの優しそうなおじさんは俺の知っている人で嬉しかった。後で楽屋に来てもらって少しお話ししたけど、すごく穏やかな人でなんというか空気がほんわかする感じの人だったな。 もう1人の髭のおじさまは、とあと俺がサインを書くと膝から崩れ落ちるように泣いてちょっとびっくりしたけど、あの人も悪い人じゃないと思う。ちょっと変わってるような気はしたけど……気のせいだよな? 「はぁ……はぁ……」 息を切らす女性の声が聞こえてきた。もしかして深雪さんかな? 俺はそちらの方へと視線を向ける。その瞬間、呼吸が止まりそうになるほどの衝撃を受けた。 何がとはあえて言わない。ただ、そう、ただひたすらに俺の眼の前で、二つの柔らかな塊が縦横無尽に乱れ、揺れ動いていらっしゃる。ああ……! なんという光景だろう……。 できる事ならこの記憶を永遠に頭の中に刻みつけたい! ありがとう! ありがとう! 俺は心の中で何度も感謝の言葉を述べた。 「すみません、遅れました。もしかして待ち合わせ時間を間違えてお伝えしていましたでしょうか?」 深雪さん……前屈みになるのはダメです。えっちすぎて都の条例に違反して逮捕されても仕方ないですよ。 あなたが膝に手を置いて、上目遣いになっただけで健全な男子高校生の頭の中が18禁になってしまいます。 ああ! 童貞じゃなくてよかった! もし俺が童貞だったら、ちょっとお手洗い行ってきますと言って、一回はシコらないとデートどころじゃなかったと思う。でも俺は童貞じゃないから耐えられた。ありがとうカノン、俺の童貞をもらってくれた君は俺にとっての女神様だよ。 「大丈夫ですよ。俺もさっき来たところですから。それと時間は間違ってませんでしたよ。俺が先に来ていたのは、このデートを楽しみにして待ちきれなかったからです」 胸の部分だけやたらと引っ張られてるニットの状態をまじまじと観察する。これは男としての義務の一つだ。 むしろ見ない方が失礼というか、ニットのリブ編みの生地がおっぱいで傷んでないか確認するのは男としての仕事みたいなもんだからね。ふぅ……それにしてもかなりパンパンだな。これだけでも十分にえっちなのに、深雪さんは走ってきたせいか、ニットの一部に汗しみができていた。 あのさ……深雪さんは流石に無防備すぎるよ。例えこの世界の男が俺の知ってる男とは違ったとしても、これで興奮しない男が1人もいないなんて事は流石にないだろ。いや、ないと思いたい。これを見て、ムラムラした気持ちにならないのは相手に失礼だろ!! 「す、すみません、朝からお見苦しいものを……」 深雪さんは俺の視線で気がついたのか、ニットの汗ばんだところを隠そうとした。 俺はそんな深雪さんの両肩に手を置いて、できる限り穏やかで優しげな表情を取り繕う。 そう、あくまでも自然に、それでいて邪な気持ちなど一切ないという曇りの無いスマイルで話かけた。 「深雪さん、何を言っているんですか? お礼を言わなければいけないのはむしろ俺の方です。持て余した二つの果実が縦横無尽に揺れる姿、しかとこの目に焼き付けました。あぁ、なんて俺は幸せ者なのだろう。生きててよかった……! 朝から俺をほっこりとした気持ちにさせてくれてありがとうございます。深雪さん!」 純粋な白銀あくあ個人としての気持ち、感謝の言葉を深雪さんに伝える。 俺がファンに歌や演技、ダンスなどで笑顔を届けるように、深雪さんもその胸で俺を元気にしてくれた。 疲れた俺の心を癒やし、明日からもまた頑張ろうという気持ちになる。 あぁ、やはり女性のおっぱいは素晴らしいな。 もし俺が総理大臣なら、全ての女性のおっぱいに、お尻に、おへそに、腋に、太ももに、髪に、うなじに、その体を構成する全てのパーツに、全男子を代表して国民栄誉賞をあげたいくらいだ。ありがとう。女の子に産まれて来てくれて!! 「えっと……こちらこそ、あ、ありがとうございます……? そ、それでは行きましょうか」 「あ、はい」 今日のデートプランを考えてくれたのは深雪さんだ。 私がしっかりとリードしますから楽しみにしててくださいと言ってたけど、一体どこに連れていかれるんだろう? 深雪さんの後について歩いていくと一つの大きな建物が見えてきた。 えーと、なになに、国立歴史資料館? おぉ〜、いかにもって感じがする。 俺たちはそこの常設展示会場へと向かう。そこでは男子の数が減少した歴史を展示しているらしい。 「奥様とも話したのですが、ここならデートをしながら学ぶ事ができるのではと思いました」 そっか、カノンと深雪さんは俺が記憶喪失だって知ってるから、2人は俺のそういうとこも考えてくれたのか。 俺も軽くは学校の授業で知ってるけど、アイドル白銀あくあとしてやろうとしている事を考えると、より深く知っておくというのは重要な事かもしれないな。 「ありがとう深雪さん。俺の事を考えてここに連れてきてくれたんだね。嬉しいよ」 俺は深雪さんに手を伸ばす。 深雪さんはその意図がわからずに戸惑った表情を見せる。 「深雪さん、せっかくのデートなんだから、よかったら手繋がない?」 「手!? は、はい!!」 俺がそう言うと深雪さんは両手で握手するように俺の左手を握った。 いやいや、深雪さん俺は選挙活動中の議員さんじゃないですよ。俺は深雪さんの手を解くと、深雪さんの指を自らの指に絡めるようにして手を繋ぐ。いわゆる恋人繋ぎって奴だ。 普段はクールな深雪さんの顔がほんのりとピンク色に包まれる。 「あ、手が汗ばんでたらごめんなさい」 「こっちこそ緊張で汗かいてたらごめんね」 はっきり言って、女の子はもっと汗を掻くべきだと思う。 女の子特有のフェロモンの入り混じったあの汗の匂いはもはや至高の香水としか言いようがない。ただ臭いだけの男の汗とは違うんだよね。それこそカノンの使用済み体操服の匂いを嗅いだ事があるが、本当に最高だった。でもそれを偶然にも目撃してしまったカノンに、流石にそれは恥ずかしいからやめてと体操服を取り上げられちゃったんだよね。カノンにはエッチの最中に汗を舐めた時も怒られたし、解せぬ……。 女の子ってなんであんなに匂いを嗅がれるのを嫌がるのだろうか。臭くなんてないのにな〜。むしろ臭かったとしても男子にとってはご褒美みたいなもんでしょ。 「えーと、最初はここからかな?」 「はい」 はっきり言って最初の辺に書かれた歴史は俺の知っている歴史と全く同じだ。 だからここら辺は流し見する。ちなみに深雪さんは歴史に滅茶苦茶詳しかった。 「あくあ様、ご覧ください。ここが丁度、歴史の転換点になります」 1300年代、ちょうど室町時代初期の頃だ。 世界で猛威を振るい始めた疫病、その疫病を広めたのは宇宙から降り注いだ多くの隕石が原因だったとされている。 その疫病は男性に対して強い感染力を発揮し、最初はゆっくりと蝕み、確実に男性の数を減らし続けていった。 それに合わせるように男性の出生率も緩やかに低下していく。 先に進み明治時代にまで行くと男性の比率は今と同じくらいに落ち着き、それ以降は綺麗に横ばいになっていた。 「そしてこれがその隕石の1つ、我が国に落下したものになります」 今、俺の目の前には、この国に落ちてきた隕石が展示されている。 大きさは人間の顔くらいしかないが、これが世界中に降り注いだ事でこの世界は俺の世界とは違った歴史を歩み始めた。 にわかには信じがたい話だが、事実として世界がそうなっているのだから認めるしかない。 「こうして世界は男性の数がこれ以上減らないために、男性保護と救済のための世界協定を結びました。この時、演説した各国首脳の宣言は、世界を争いから解放した世界解放宣言、または男性を争いのタネから解放した男性解放宣言と呼ばれています。まぁ皮肉なんですけどね」 「皮肉?」 俺は首を傾ける。 「はい。実際はスターズ正教のように男性保護や救済を名目にして、男性を管理しようとする動きを国の方針として行っている所もありますし、確かに大きな戦争は無くなりましたけど、国内の男性をめぐる争いはむしろ苛烈になっています。つまり、本当は何も解放されてないんですよ」 なるほどね。だから皮肉か。 続いて世界の男性保護や法律について書かれた展示資料を眺める。 うん……改めて俺はこの国に生まれてよかったなと思った。 自由の国ステイツだとか先進国スターズとか言ってるけど、この国の自由はそんなものじゃない。 根っこの部分にあるのほほんとした緩さと過保護なところが、この国の男性保護法案にもよく出ている。 まぁ、そのせいで増長しちゃう男子や、甘えきった男子が増えちゃったんだろうけど、それはそれで仕方のない事だ。世の中、メリットもあればデメリットもあるんだから、たった1つの正解なんて存在しない。 少なくとも俺はこの国でよかったと思った。もし他の国に生まれてたら、きっとアイドルなんてできなかっただろうな。 「ありがとう深雪さん。すごく勉強になったよ」 「こちらこそ……あの、途中でよく考えたら、その……退屈じゃなかったでしょうか?」 俺は首を横に振る。 「深雪さんが俺の事を考えて連れてきてくれたのに、退屈だなんて思うわけがないよ。むしろすごく嬉しかった。ありがとう」 俺がお礼を言うと、深雪さんは嬉しそうにはにかんだ。 その顔を見て俺の心臓がドクンと跳ねる。 ……いいな。 すごくいいなと思った。 ほんの少しぎこちなくて、笑い慣れていない感じにキュンとする。 この人の、深雪さんの笑顔をもっと見たいなと思った。 「えっと、それじゃあ、今日はありがとうございまし……ひゃっ! あ、あくあ様!?」 俺はデートを終わらせようとした深雪さんの腕を引っ張って抱き寄せる。 「深雪さんは、俺とこれ以上一緒にいるのは嫌?」 「そ、そんな、滅相もない! 本当は私だってもっと一緒にいたいです」 「それじゃあ、なんで帰ろうとしたの?」 「だって、私とこれ以上いても退屈かなって思ったから」 深雪さんの表情に影が落ちる。 以前から深雪さんは自分を卑下する言葉が多かったけど、なんでこんなにも自分に自信がないんだろう。 俺は深雪さんの素敵なところをいっぱい知っているけど、深雪さんは多分自分が素敵だって事に気がついてない。 もしくは、誰かが彼女に闇を落としたんだ。それが心のどこかに引っかかって、自分が肯定できなくなってる。そんな気がした。 「俺はね。深雪さんと一緒に居て、退屈だなんて思った事は1度もないよ。それに今だって、ここで深雪さんとお別れしたくないから、もっと深雪さんと一緒にいたいから引き止めたの、ちゃんとわかってる?」 「私ともっと一緒に……」 「うん。だからどこか近くにご飯食べにいこっか」 「は、はい!」 この辺だと、どこがあるのかな? ま、適当に外うろついて食べられるところを探すのもいっか。 そういうのを2人で相談しながら決めるのも結構楽しいしね。 「じゃあちょっと、俺トイレ行ってくるから待ってて」 「あ、それじゃあ私もお手洗い行ってきます」 ふぅ……男子用のトイレってどうしてこんなに遠いんだろう。 俺はお手洗いに行くと慌てて元いた場所へと戻る。 するとその途中で、同じくお手洗いから戻ってきたのであろう深雪さんをロビーで見かけた。 おーい! 俺が深雪さんに声を掛けようとした瞬間、俺じゃない誰かが深雪さんに声を掛ける。 「結、久しぶりね」 誰だろう? 俺は咄嗟に物陰に隠れて様子を伺う。 下の名前で呼ぶってことは相当親しい仲だろうとは思うけど……。 「お母さん……どうしてここに?」 お母さん!? なるほど……確かに間違いなく深雪さんの遺伝子だと、俺はとある一箇所を見て確信に至る。 親子共々、本当に素晴らしいものをお持ちで何よりです。 「仕事で来てただけよ。貴女こそ久しぶりね……こんなところで何をやってるのかしら?」 んん? なんかお母さんの言葉から刺々しさを感じるな。 余計なお節介かもしれないけど、もしかしたら深雪さんは、お母さんとあまり良い関係ではないのだろうか? 「わ、私はその……デートで……」 「は?」 深雪さんのお母さんは、深雪さんの事を鋭い目つきで睨みつける。 お母さんに睨みつけられた深雪さんは、青ざめた顔で体を小さく震わせた。 「あんたみたいな子とデートしてくれる男なんているわけないでしょ。もしそんな男がいたとしたら、貴女きっと騙されてるわよ」 お母さんは深雪さんの手首を掴む。 深雪さんは恐怖で手を振り払う事は出来なかったけど、なんとか足に力を入れてその場に止まる。 それが深雪さんにできる唯一の抵抗だった。 「結! 騙されて私のようになりたいわけ!? さっさと帰るわよ!!」 恐怖で縮こまる深雪さんをお母さんは更に怒鳴りつける。 これは良くない。俺は様子見を止めると、お母さんの方へと声を掛けた。 「待ってください、お母さん」 「お母さん? って、貴方……男!?」 深雪さんのお母さんは俺の事を見て驚いた表情を見せる。 それと同時に、深雪さんのお母さんは、俺から庇うように深雪さんの体を自らの背中に隠した。 やっぱりな……この人、口は悪いけど、本当は根っこの部分でちゃんと深雪さんの事を考えている。 でもそれを素直に表現できないというか、自分の心を見せるのが不器用なんだ。 「今、深雪さんとデートさせてもらっている者です。俺は決して深雪さんの事を騙そうとか、誑かそうなんて思っていません。それくらい真剣に深雪さんとの事を考えています。だからデートを続けさせてもらえませんでしょうか? お願いします!!」 俺は深雪さんのお母さんに向かって頭を下げた。 「な……何を……な、ななな名前も言えないような人、信用できるわけないでしょ!!」 確かにお母さんの言う通りだ。そしてこの言葉で俺は確信する。この人は本当にちゃんと深雪さんの事を心配しているんだ。だったら俺も真剣にこの人と、深雪さんのお母さんと向き合わなければいけない。 ふぅ……ごめんね、ペゴニアさん。頑張ってセットしてくれたのに。 俺は黒縁眼鏡と頭に被っていたウィッグを外した。 「ぎゃああああああああああああ!」 「あくあくあくあくあ様が、こんなところに!!」 「え? ちょっと待って、あれCGかなんか?」 「やばいやばいやばい、生のあー様見るの初めてなんだけど」 「ほえ〜、まさかこんなところであくあ君が見られるなんてなんかご利益あるかも、拝んどこ」 「こちらシスター、本部どうぞ。至急、警備員の増員をお願いします。あーくあ!」 「掲示板の民としてあくあ様の安全は私が守る!! あと、姐さん早く来てって書き込みしとこ」 あ、そういえばここロビーだった。 大勢の無関係なお客さん達に俺の正体がバレる。 でもまぁ仕方ないよね。 「深雪さんのお母さん、初めまして。白銀あくあと言います。挨拶が遅れてすみませんでした。今日、深雪さんにお願いしてデートしてもらったのは俺の方なんです」 俺は深雪さんのお母さんに軽く会釈すると、軽く事情を説明する。 流石に深雪さんが搾精担当官だとは周囲の人達に知られたくなかったので、お母さんの耳元で小声で囁いた。 「結が……あくあ様の担当官……?」 深雪さんのお母さんは、自分の娘が搾精担当官の仕事をしていたのは知っていたみたいだけど、俺の担当だった事は知らないようだった。 「ふ、ふざけるのも大概にしなさい!! 貴方みたいな素敵な男子が、うちの娘の事を好きになるわけないじゃない!! ましてやこんな……私と同じ牛みたいな胸の女、貴方だって、本当は心の底で気持ち悪いって思ってるんでしょ!!」 深雪さんのお母さんの言葉に、俺はピタリと固まる。 今……なんて言いました? 「お母さん、ちょっといいですか?」 俺の低い声に反応して、深雪さんのお母さんだけじゃなくて、深雪さんや周囲の人達も同じように体を震わせる。 もし、俺がまだ黒縁眼鏡を掛けていたら、慎太郎のようにかっこよくクイッと持ち上げていた事だろう。 「牛みたいな胸の女が気持ち悪い? そんな事、一体誰が言ったんですか?」 俺は拳を強く握りしめた。握りしめた拳から血が滲み、地面へと滴る。 「大きな胸が気持ち悪い? とんでもない!! いいですか? 男も女も老人も赤ちゃんも、元はと言えばね、そのおっぱいから乳を、命の源を吸って生きてきているんです!! つまりおっぱいとは母性の象徴! 大きな胸は大いなる母性の象徴と言っても過言ではありません!!」 もちろん中には母乳を飲まない子だっているけど、ここでそれを言うのは野暮ってもんだ。 少なくとも俺だって前世じゃ飲んでないし、今世で飲んだ記憶もないからね。 だからこそ俺は、ここまでおっぱいに恋焦がれているのかもしれないな。 『母さん……いくらなんでも開き直りすぎでしょ』 俺が実家に住んでた頃、間違って母さんがらぴすのプリンを食べてしまった事があった。 らぴすが学校から帰ってきた時にと俺が作って冷蔵庫で冷やしていたプリンを、母さんが普通に食べてしまったのである。それを母さんに問い詰めると、母さんは開き直って認めたのだ。 『あくあちゃん、良い? 時に開き直って全てを認めることも大事なのよ!!』 母さん……今考えてもしょうもないなって思うけど、ちょっとだけその気持ちわかるよ。 人生開き直るって事は大事なんだね。 「俺はおっぱいが好きだ」 その言葉を外に吐き出した時、俺の顔はすごく良い顔をしていたと思う。 おっぱいが好きなんて、お前マザコンかよ。そう思われると思ってたからずっと言えなかった。 誰にだって知られたくない事の一つや二つあるよな。 だから俺はずっと自分の心に嘘をついて、誤魔化して、隠し続けてきたんだ。 「もちろん俺は大きいおっぱいが好きです。でもね、小さいおっぱいも実は同じくらい好きなんですよ」 俺はスッと2人から視線を逸らす。 視線を逸らした先には、お母さんと一緒に歴史資料館にきていた中学生くらいの女の子がいた。 スバルちゃんと同じくらいのサイズ感に、心が温かくなる。 「わかりますか、この俺の気持ちが……小さいおっぱいが好きなんて言うとロリコンだと思われるから、ずっと言い出せなかった。でもね、俺は小さいおっぱいにもちゃんと惹かれているんです。妹のらぴすはもちろんのこと、とあの妹のスバルちゃんも、それはもうちゃんと妄想の中で使わせて貰いました!!」 以前、妹のブラを見て心を落ち着けていたなんて言ってたけど、あんなん嘘に決まってるだろ!! ちゃんと匂いも嗅いだし、頬擦りもしたわ!! 最高だったよ、ちくしょう!! でもな、らぴすにちっぱいでご奉仕されてるのを想像してましたとか、スバルちゃんに授乳手コキされたいとか言えるわけないだろ……。くそっ……! こっちは真面目な話をしてるのに、想像したらちょっとムラムラしてきた。 「でもそれとは別に、やっぱり大きいのは男にとってのロマン、そう理想郷なのです。見比べてください、この俺の掌と深雪さんのおっぱいを!! 確実にこの手では収まり切らないでしょ。くっ、なんて母性の塊なんだ! マザコンだって罵られても良いから甘えたい、この胸に!!」 苦悶の表情を見せる俺に、深雪さんのお母さんはゆっくりと口を開く。 「バカ……言ってんじゃないわよ。わ、私だって気持ち悪いって言われたのに、この子だって!!」 「揉みたいに決まってるじゃないですか!!」 俺は深雪さんのお母さんの声を遮るように腹の中から自分の気持ちを振り絞った。 「だから、お母さん! 貴女もこんな立派なものを持ってて、悲しい顔をしないでください! 自分を卑下せずに、このおっぱいを自慢に思ってくれませんか?」 そっか……この人も、自分が大きかったから、深雪さんがそうなるってわかってたから……。 俺は深雪さん達の過去を直接知ってるわけではない。 でもこの胸が、おっぱいが、俺にこの2人の関係をそっと語りかけてくれていた。 いいか白銀? アキオはおっぱいに気をつけろと言ったが、おっぱいは全てを解決する。その言葉を忘れるなよ。 ジョージ先輩!! 貴方の言葉を今思い出しました!! 白銀、おっぱいの話を聞け。おっぱいと会話してこそ、真のおっぱいマイスターと言える。 ノリオ先輩!! これがおっぱいと会話するって事だったんですね! 聞こえる……聞こえるよ。世界中のおっぱいの声が!! 羞恥心を捨て、全てを曝け出した事で、俺は今間違いなく覚醒した。 「俺は、深雪さんのおっぱいも、深雪さんのお母さんのおっぱいも好きです。だからそれで良いじゃないですか? おっぱいが嫌いな男なんてこっちから愛想つかしてやればいいんですよ」 俺はロビーにいるすべての女性を見渡す。 「みんな聞いてくれ! 他の男がなんと言おうとこの白銀あくあは貴女の、貴女達全ての女性のおっぱいを肯定し続けます!! できる事なら俺だって、このおっぱいもあのおっぱいも全部自分のおっぱいにしたい。死ぬ時はおっぱいに埋もれて窒息したらどれだけ幸せなんだろうって考えたりしてるんですよ。わかりますか、この俺のおっぱいへの愛と覚悟が!! だからお母さん、俺はね、貴女のおっぱいも全面的に支持しますよ。だって、娘さんに負けず劣らず、貴女はとても素敵な物をお持ちなのですから!! 他の男の需要なんてどうでも良いでしょ。そんなに揉んで欲しかったら俺がいくらでも後で揉んであげますよ。だからもっとみんな自分のおっぱいを労ってください! 自分のおっぱいを誇ってくれないだろうか? 貴女のおっぱいは、貴女達のおっぱいは、唯一無二の最高おっぱいだって俺が保証します!!」 もうここまできたらヤケクソだ! 俺は拳を力強く振り上げた!! 「聞け全ての女性達よ!! 俺はここに、全世界から、この国から、男性から、コンプレックスから抑圧されてきた女性のおっぱいを解放する事を宣言する!! 世界解放宣言? 男性解放宣言? そんな言葉だけのチャチなもんじゃねぇ、これが白銀あくあのおっぱい解放宣言だ!!」 決まった……! もはや後には引けない。 本当は途中からめちゃくちゃ恥ずかしかったけど、それでも最後までやりきった。 だってこんな事でみんなが笑顔になってくれるなら、コンプレックスが解消されるなら、俺は喜んで羞恥心なんてものをドブ川に捨て去ってやるよ。 「うわあああああああああああ!」 「あくあ! あくあ! あくあ!」 「白銀あくあ最強! 白銀あくあ最強! 白銀あくあ最強!」 「ヤベェ、史上最高の祭りが始まった」 「ここだけの話、私Fカップだって嘘ついてたけど、本当はGカップなんだよね」 「あるある、私も明日から無理してワンサイズ小さいブラつけるのやめるわ」 「ちょっとトイレでサラシ外してくる」 「あくあ様、素敵! 一生ついてきます。あーくあ!!」 「この国には白銀あくあがいる……森川の事舐めてたわ」 「こーれ確実に教科書に載ります」 「歴史資料館に勉強しにきたら、歴史が変わる瞬間にリアルタイムで立ち会えた件について」 「ちょ、誰だよ録画してた奴、アップロード早すぎでしょ」 「インターネットのニュース速報これで埋まった」 「おっぱい解放宣言、世界トレンドランキング1位おめでとう!!」 「ニュース速報出たって」 「総理大臣が超緊急記者会見ってマジ!?」 ロビーの中が大歓声と大拍手に包まれて行く。 「あーくあ! あーくあ あーくあ!」 「あーくあ! あーくあ あーくあ!」 「あーくあ! あーくあ あーくあ!」 「あーくあ! あーくあ あーくあ!」 「あーくあ! あーくあ あーくあ!」 「あーくあ! あーくあ あーくあ!」 「あーくあ! あーくあ あーくあ!」 「あーくあ! あーくあ あーくあ!」 「あーくあ! あーくあ あーくあ!」 「あーくあ! あーくあ あーくあ!」 「あーくあ! あーくあ あーくあ!」 「あーくあ! あーくあ あーくあ!」 「あーくあ! あーくあ あーくあ!」 「あーくあ! あーくあ あーくあ!」 「あーくあ! あーくあ あーくあ!」 「あーくあ! あーくあ あーくあ!」 「あーくあ! あーくあ あーくあ!」 「あーくあ! あーくあ あーくあ!」 「あーくあ! あーくあ あーくあ!」 「あーくあ! あーくあ あーくあ!」 「あーくあ! あーくあ あーくあ!」 「あーくあ! あーくあ あーくあ!」 「あーくあ! あーくあ あーくあ!」 「あーくあ! あーくあ あーくあ!」 「あーくあ! あーくあ あーくあ!」 「あーくあ! あーくあ あーくあ!」 「あーくあ! あーくあ あーくあ!」 「あーくあ! あーくあ あーくあ!」 「あーくあ! あーくあ あーくあ!」 「あーくあ! あーくあ あーくあ!」 見ろよ世界、これがアイドル白銀あくあの姿だ。 我が行動に恥じる事など一片もなし!! ちなみにこのおっぱい解放宣言は、後で小雛先輩にクソほど弄られた。 あとスバルちゃんの名前を出した事で、後日とあに呼び出されて本気の説教をされたのはまた別の話である。 ************************************************ ようやくこの最低の回を出す事が出来ました。 ボツにしようかどうしようか悩んだけど、深雪さんの回はこれだって決めてたんだよね。 ちなみにこの後、ノクターン的な解決方法として3P予定してるけど大丈夫? それともちゃんとした話し合いで解決した方がいい? Twitterでアンケートするかも。 Twitterアカウントです。作品に関すること呟いたり投票したりしてます。 https://mobile.twitter.com/yuuritohoney fantia、fanboxには本編で出来なかったお話を掲載しています。 上のサイトは基本的に挿絵あり、下のサイトは挿絵なしです。 https://fantia.jp/yuuritohoney https://www.fanbox.cc/@yuuritohoney 突発更新です。ノクターン回はずれるけど、ちゃんと後であるので安心してください。 ******************************************** 深雪ヘリオドール結、お母さん。 どうしよう……。 あの後、大変な事になりそうな予感がしたから、私はお母さんとあー様の2人を連れて搾精のための部屋に来た。 「へぇ……ここって、こんな風になってるのね」 お母さんは部屋の中をキョロキョロと見渡すように観察する。 搾精室は以前、あー様と大型ショッピングモールに設置されたものを利用しましたが、公共施設や大型の施設、公園などには必ず設置されるように法律で義務付けられています。 ここに入ろうと思ったら男性か搾精担当官のIDが必要なので、搾精室を利用した事のある女性はそんなに多くはありません。だからお母さんも物珍しいのでしょう。 「暫くはここで待機しましょう。一応会社の方にも、正確には桐花さんに私の方から連絡しておきました」 「あ、ありがとう深雪さん、ほんとごめん……俺があんな事言ったせいで騒ぎになって」 確かにあー様の告白は衝撃でした。 みんな薄々気がついていましたが、おっぱいが好きだと自分から口に出して宣言してくれるのと、私達の方で勝手に汲み取って解釈するのとは全然違います。 きっとあの宣言で多くの女性達が救われたのではないでしょうか。少なくとも私は、あー様のあの言葉に救われました。ちゃんと私の事を女の子として見てくれてるんだって、ちゃんとわかったから……。 「あくあ様、顔をあげてください。少なくとも私は貴方のその言葉に救われました。いえ、それよりも前に、私をただの1人の女として扱ってくれたあの日から、私は搾精担当官ではなくただの1人の女性として貴方の事が好きになったのです」 「深雪さん……」 なんだか今日は……ううん、さっきから少しだけ体が軽くなったような気がします。 お母さんと久しぶりに会った時、過去のトラウマがフラッシュバックして私の体は硬直してしまいました。だけど今はお母さんを見ても、心の水面が揺れる事なく落ち着いているのが自分でもわかります。 これはきっと、あー様の熱い想いが私に自信を与えてくれたからだ。そして私を守るために吐き出してくれた心の声が、お母さんと向き合う覚悟をくれたからだと思います。 「お母さん……」 「結……」 私は改めてお母さんと向き合った。 大丈夫、今の私ならきっと自分の想いを伝えられるはずです。 男の子が、あー様が、私のためにあんなにカッコイイシーンを見せてくれたのですから、私だって頑張りたいと思った。どういう形になろうともお母様にあの時の自分の事を知ってほしい。 実家からも母からも逃げた私は、一歩前に踏み出す事を決めました。 「お母さん……私はずっとお母さんの事が苦手でした。なんで私に辛く当たったりしたんですか? 私はもっと他の子供みたいにお母さんにちゃんと甘えたかったです」 子供の頃、自分の周りの女の子達がお母さんと仲良くしていたのを見て羨ましくなった。 それなのに私のお母さんは、躾と称して私の事を厳しく叱りつけ、ただの少しも甘えさせてはくれなかったのです。 もう少し私に可愛げがあればよかったのでしょうか? それともお母さんにとって、私はいらない子だったのかな? 子供の頃、お布団の中で色んな事を考えました。 最初は私が悪いんだって、どうやったらお母さんに好きになって貰えるんだろう、愛してくれるのかなと、もがいていたけど、そもそも不器用な私には甘えるという行為自体が苦手だったんでしょうね。ある日、無理だと、お母さんに愛される事はないと悟った時から私の中で感情というものが徐々に抜け落ちていきました。 「ちが……ううん、違わないわ。そうよ。私は貴女の事が嫌いなの。どう? これで満足でしょ」 やはりそうだったのですね。 いくら私が愛されたいと望んでいても、最初から愛されていないのであればどうしようもありません。別に今更驚く事ではないですし、お母さんの返答は考えられる回答の一つではありました。 だから覚悟はしていたのに……なんで私の心はこんなにも痛いのかな? 沈みそうになる心、それを掬い上げてくれたのはあー様の一声でした。 「待ってください、お母さん、それは本当に貴女の本心ですか? 俺はそれが貴女の本心から紡がれた言葉だとは思えないんです。深雪さん……娘さんの結さんを守るために、男性である俺に対しても立ち向かおうとした貴女の覚悟は間違いなく母の愛そのものでした。だから自分の心に嘘をつかないでください」 あー様? 確かにお母さんは、変装したあー様の正体があー様だとわかった後も、変わらずに食ってかかりました。 女性が男性に食いつくなんて、それもあー様になんて、普通ならありえない事です。それなのに私は、そんな事にも気が付きませんでした。 「……貴方はどうしてそうなの?」 お母さんはポツリと呟いた。 「別に結じゃなくてもいいじゃない。さっき言ってた事が本当だったとしても、胸の大きい女性なら他にもいっぱいいるし、結より若くて美人な子だっていっぱいいるわ。少なくとも貴方だったら選び放題でしょ? それなのになんで結を選んだの? 搾精担当官で身近に居たから簡単に誑かせると思った? それともこの子みたいに男慣れしてない子なら、ただの言いなりの奴隷になると思ったのかしら?」 「お母さん、それは違います」 あー様は悪態を吐くお母さんの言葉をすぐに否定する。 そして私の強ばった手を優しく握りしめてくれました。 「確かに俺は結さんにいっぱいお世話になりました。そこは否定しません。それくらい彼女は、俺から見ても魅力的な女性なんです。でも、彼女を誑かして、言いなりの奴隷にしたいなんて思った事はありません。俺は結さんから告白されて純粋に嬉しかった。だからこそ搾精の関係じゃなくて、ただの普通の男女として俺は彼女とデートしようと思ったんです。彼女の事を、結さんをもっと知りたかったから」 真剣なあー様の横顔を見て胸の奥がキュンとしました。 繋いだ手があったかくて、私の冷え切っていた体がゆっくりと解されていく。 「お母さん、俺は結さんに幸せになってほしいと思っています。だからこそ、今の貴女と結さんの関係は見過ごせません。アイドル白銀あくあとしてじゃない。ただの1人の男、白銀あくあとして、結さんにも貴女にも幸せになってほしいと思っています」 「結だけじゃなくて、私も……?」 お母さんは動揺した素振りを見せる。 あー様は私の顔を見ると、握った手を離す。 あぁ……あー様は私を救ってくれた様に、今度はお母さんの事を救ってくれようとしているんだ。 「はい。さっきロビーで言いましたよね。結さんは私と一緒だって……事情はよく知りませんけど、過去の自分と結さんに何かを重ねてたりしたんじゃないですか?」 お母さんの手を取ったあー様は、その優しい面差しで俯きかけたお母さんの顔を見つめる。 そうやって分け隔てなくどんな女の人とでも顔を合わせてくれる貴方だからこそ、私は貴方のことが好きになったのです。 「お母さん、どうか自分の心に正直になってください。俺たち子供は親からの言葉を素直に受け取っちゃうから、ちゃんと伝えてくれないとわからない事だってあるんです。多分、結さんは俺と一緒で察しが悪い方だから、本当の事を言ってあげないとわからないと思いますよ」 「今更……私が結に何を言えっていうのよ……」 「お母さん、誰かを笑顔にするのに今更なんて言葉はないんです」 あー様の温かな言葉が私とお母さんの心を包み込んでいく。 なんで私が、私達が欲しい言葉をこの人はこんなにも与えてくれるのでしょうか。 「大丈夫、たとえどういう事になっても俺が結さんの事を、お2人を笑顔にしてみせます。大丈夫、貴女も結さんも、1人じゃない。俺が傍にいるから、ほんの少しだけ勇気を出して、素直になって親子2人で話してみませんか? 幸いにもここにいるのは俺たちだけなんですから」 「傍にいてくれる……?」 「もちろん、俺はそこの壁際で聞いていますから」 お母さんの手を取ったあー様は、私の手も取って私達2人をベッドの上に座らせました。 あー様はそのまま壁際にもたれかかると、優しい顔で私に頷いてくれたのです。 これは、あー様が私に、私達にくれた最初で最後のチャンスだ。 「お母さん……」 隣にいたお母さんへと視線を向ける。 さっきは恐怖心からよく顔が見られませんでしたが、改めてお母さんの顔をじっくりと見ると、最後に見た時より少し老けていました。それだけ時間が経ってしまったという事なのでしょう。 お母さんは私の呼びかけに対して、ポツリポツリと声を紡ぐ。 「貴女が産まれてきてくれた時、私は……嬉しいというよりも、貴女を強い子にしなきゃいけない。そうじゃないと生きていけないと思ったの」 私は見た目からして一目で異国の血が入っているのがわかります。 深雪の家はお婆さまが厳しかった事もあり、お母さんも私と同じように相当周りから色々と言われていたのでしょう。子供の時はそんなこと考えられなかったけど、大人になって色々と知る事が増えると見えてくる部分もあるのですね。 「他の子より厳しく躾けないといけない。より完璧な子供にしないといけないと、私は必死になっていたわ。でも……」 お母さんは唇をキュッと噛むと、表情に苦しさを滲ませる。 「貴女が成長するにつれ、発育のよかった貴女をみて私は焦りました。ただでさえ私のせいで、貴女の人生を、結をマイナスからスタートさせてしまったのに、私に似てしまったせいで結をさらに不幸にするんじゃないかって思ったわ」 お母さんは震える手を伸ばすと、私の頬にそっと触れる。 あぁ、過去にも一度だけこうやって触れられた事があったような気がします。 「結、あの時はごめんね。貴女の事をぶった日は今でもよく覚えているし、忘れた事なんてなかった。赤くなった頬を押さえた貴女の顔から感情が消えていくのを見て、私は結の側にいちゃいけないんだ。私がいない方が貴女は幸せになれるんだって、本当に馬鹿だと思うけど、あの頃は本気でそう思っていたわ。でも、そのせいで……ごめんなさい。本当にごめんなさい。謝罪なんてしてもただの自己満足だって、結の失った日々は取り戻せないってわかってるけど、謝ることしかできなくて、本当にごめんね……私が弱かったせいで、貴女にばかり迷惑かけて、それなのにさっきも母親面して……」 お母さんは肩を震わせながら大粒の涙を幾つもこぼした。 私はお母さんの肩にそっと手を置く。 「……さっき、お母さんに頬を触れられた時に思い出したの。お母さんに頬を打たれた後、直ぐに私に駆け寄ってくれた事、そしてその時、優しく私の頬に触れて、何度もごめんって言ってくれた事も。あの時は頭の中が真っ白になって今の今まで忘れちゃってたけど、あの時のお母さんの表情も声もちゃんと覚えてる。お母さん、私は他の誰でもない。貴女に愛されたかった……!」 頭の中にお母さんとの思い出が溢れてくる。 確かに私は厳しく躾けられたかもしれないけど、全部が全部そういう思い出ばかりじゃなかった。 風邪をひいた時、優しく子守唄を歌ってくれたり、誕生日にはケーキを買ってくれたりしたじゃない。 どれも私にとっては大事な思い出だから、傷つけないようにずっと心の奥に隠していた。 だってそうしないと寂しくなるから。お母さんが私の目の前からいなくなって捨てられたって思ったし、愛されてないと思ったから、傷つきたくない心が幸せな記憶も一緒に封印していたんだと思う。 「ごめんね結、お母さんが弱くて、本当にごめんなさい。全部、全部お母さんが悪いから、恨んでくれていいから……お母さんの残りの人生、全部をかけて結に償うわ。出来る事なんて何もないかもしれないし、今更償った所で過去は変えられないわよね。それでも私にできる事があったら言ってちょうだい。顔も見たくないっていうなら貴女の眼の前から消えるわ。もう2度と貴女に会わないように遠くに行くつもりよ」 「馬鹿! 会いたくないなんて、お母さんはやっぱり私の事を何もわかってないんじゃない!!」 私は声を荒げると、お母さんの体をぎゅっと抱きしめる。 溢れ出した涙がこぼれ落ちていく。 「お母さん、私ね、ものすごく勉強したの。それでいいところに就職して、今はこうやって素敵な人の担当官になって、だから、だから……私の事をちゃんと褒めて! 頭を撫でて頑張ったねって、いっぱい甘やかしてよ!! 私の話、もっと聞いてほしいの……!」 「うん、そうだよね。結は私と違って頑張り屋さんだから、大変だったよね。苦労ばっかりかけちゃってごめん。本当は私が1番に結は素敵な女の子だって言ってあげないといけないのに、ごめんね」 「もう、お母さんったら、さっきから謝ってばかりじゃない。褒めてって言ってるのに」 「ごめんね……あ」 私はお母さんと顔を見合わせる。 「私ったらまた……」 「ふふっ、もう、お母さんったらしょうがないなぁ」 「うう、だってもう頭の中がぐちゃぐちゃで、どうしていいのかわからないんだもん」 「私だって同じだよ。でもね一つだけはっきりしてる事があるんだ」 お母さんの向こう側に映った鏡に自分の顔が映り込む。 「こうやってお母さんと話せて、私、嬉しい」 「結……!」 あー様に好きになって貰おうと、たくさん笑顔の練習をした。 でもそんな事しなくたってよかったんだね。 あー様は、私の自然な笑みまでも取り戻してくれた。 「2人とも、良かったね」 あー様は私達のことをぎゅっと抱きしめると、優しく頭を撫でてくれた。 ふふっ、お母さん、顔真っ赤じゃない。私と一緒で男の人にそういう事された事ないからびっくりしちゃうよね。 でもね、これが白銀あくあなんだよ。ね。誰だって好きになっちゃうでしょ? 穏やかでゆったりとした時間に身を委ねる。 「2人とも少しは落ち着いた?」 「はい、ありがとうございます」 「す、すみません、お見苦しい所をお見せして……」 お母さんと顔を見合わせる。 まだ少しぎこちない部分もあるけど、私達ならもうきっと大丈夫だと思った。 ポケットの中に入れていたスマートフォンが振動する。 「あ……」 どうやら桐花さんが来てくれたみたいです。 私は外へ向かうとあー様を迎えにきてくれた桐花さんを、搾精室の中へと招き入れる。 「あくあさん、貴方の言葉で今、この国は大きく揺れています」 桐花さんの話によると、先ほどのあー様の宣言が録画されていたらしく、ネット上に拡散されてしまったそうです。それを受けて、内閣総理大臣が緊急記者会見をすると聞いてお母さんと2人で驚きました。 その隣であー様はただ静かに桐花さんの話に耳を傾ける。 「あくあさん、ひとまず家に帰りましょう。一旦世間が落ち着くまで学校にもお休みの連絡を入れて、仕事もキャンセルして……」 「桐花さん、お願いがあります」 桐花さんの言葉を遮ったあー様は真剣な表情を見せる。 男の子が、ううん、あー様だけが見せてくれる特別な表情だ。 何かを決意した顔、こうなったあー様はきっと誰も止められない。 「あいつらを……とあと、慎太郎と先輩を呼んでくれませんか? 3人にはまた迷惑かける事になるけど、あの曲を演るにはあいつらが絶対に必要なんです」 「……わかりました。きっと社長ならそう言うと思うから、だからあくあさんは、あくあさんのやりたいようにやってください」 あー様の言葉に、桐花さんも覚悟を持って応えた。 ポケットからスマートフォンを取り出したあー様は、どこかへと電話をかける。 「理人さん、すみません。今からそっちに行くので、どうにかして俺を、俺達を記者会見に出してください。お願いします!」 理人さんって玖珂理人さんの事よね? それに記者会見に出してくれって、一体何をするんだろう。 あー様が何をしようとしているのかわからないけど、心臓がドキドキした。 心がワクワクして、そわそわした気持ちになる。 「2人ともすみません。俺は行きます」 あ……。あー様が私から離れていく。 結局、あの時と同じだ。去っていくあー様と、お母さんの後ろ姿が重なる。 あの時も本当はお母さんに、置いてかないでとカッコ悪く泣き叫べば良かったのに、私にはそれができなかった。見送るしかできない自分に、俯きそうになる。でもそんな時に、誰かが私の背中を優しく両手で押してくれた。 「結……お母さんはここにいるから、行ってきなさい」 「お母さん?」 私の背中を押してくれたのはお母さんだった。 「彼の事が本気で好きなんでしょう? だったら彼の直ぐ側で何をするのか見ないと置いていかれるわよ。たとえついていくのが無理だったとしても、言ってダメだったのと、言わなくてダメだったのは違うの。結には、私と同じ失敗をして欲しくないわ」 「お母さん、ありがとう……! わかった、私、言ってみる!!」 私は駆け出した。 何もしないで諦めていた私はもうここにはいない。 一歩でも少しでも、彼の側にいたいと思った。 好き……。やっぱりただの搾精担当官なんかじゃ嫌だよ。 この思いの丈を余すところなくあー様にお伝えしたい。 そして叶うのなら、あー様を近くで支えたいと思った。 だってこの人ならきっとたくさんの女性を幸せにしてくれるから。 私が救われたように、きっとこの人はもっとたくさんの人を笑顔にしてくれる。 だけどきっとそれはすごく大変な事だ。 そんな大変な事を彼はやろうとしている。 きっと疲れてへこたれる時だってあると思う。 そんな時に、彼を優しく抱きしめて受け止めてあげられるようになりたいと思った。 だから私は駆ける。大好きなあの人のところへと……。 ************************************************ ノクターン回は告知の通り後でちゃんとありますのでご安心を。 あくあのように自分の心に素直になるのって重要なんだなって思いました。 どうせ3Pやるなら、当初から作者がやりたいと感想欄で漏らしていた3Pになるように持っていきたい。 とりあえず3日連続更新目指して頑張ります。勢いを保ちたいので目指すのは5日連続だけど、体力が持つかどうか……。頑張ります。更新するしないはTwitterに書くのでリアルタイム組はチェックしててください。 Twitterアカウントです。作品に関すること呟いたり投票したりしてます。 https://mobile.twitter.com/yuuritohoney fantia、fanboxには本編で出来なかったお話を掲載しています。 上のサイトは基本的に挿絵あり、下のサイトは挿絵なしです。 https://fantia.jp/yuuritohoney https://www.fanbox.cc/@yuuritohoney 桐花琴乃、世界にたった一つだけの私のおっぱい。 「うーん」 鏡に映った自分の姿を見た私は、微妙な表情で首を傾ける。 どうしたらあくあさんに好きになって貰えるだろう。 そう思ってカノンさんが着ているような白いワンピースを買ってみたけど、私が着るとただの痛いおばさんでした。 最初から試してみるまでもなかったですね。胸の辺りも私が着るともうただの痴女です。これは後でタンスの肥やし行き確定かな。 「はぁ……」 他にもたくさん女の子っぽい可愛い服を買ってみたけど、私が着るとおばさん無理するなよ乙って感じでした。 くっ、まさかこんな最初の段階で躓いてしまうとは、私の考えた計画の見通しが甘かったとしか言いようがありません。 これならまだ普段通りのスーツ姿の方が……いえ、それではあまりにも普通すぎます。ちゃんと女の子だって認識してもらわないといけません。 私はパソコンを開くと、何かいい案はないかと掲示板を覗く。 「は?」 その途中でとある情報が入ってきました。 【拡散希望】白銀あくあ「おっぱい解放宣言」 いやいやいや……いやいやいやいやいやいや! 流石にコラか何かですよね? お願いだからしょーもないコラか何かだって言ってください。 ふぅ……。 私は一旦軽く息を吐く。 すぅーはぁー、すぅーはぁー、うん、落ち着いて深呼吸しましょう。 今は深雪さんとのデート中だというお話は聞いています。 深雪さんはとてもしっかりした方ですし、彼女が一緒にいるなら変な事にはなってないと思うんですよね。 だからきっと大丈夫! 私はお2人を信じて動画をクリックする。 『牛みたいな胸の女が気持ち悪い? そんな事、一体誰が言ったんですか?』 おぅ、のぉー……どっからどうみてもご本人です。ありがとうございました。 そして息を吐くように最初から何やらとんでもない事を口走っています。 私は再確認のためにもう一度最初から再生する。 『牛みたいな胸の女が気持ち悪い? そんな事、一体誰が言ったんですか?』 うん、間違いなく本人が言ってますね。 で? なんであくあさんはキリッとしたかっこいいお顔で、こんな馬鹿げた事を言ってるんです? 『大きな胸が気持ち悪い? とんでもない!! いいですか? 男も女も老人も赤ちゃんも、元はと言えばね、そのおっぱいから乳を、命の源を吸って生きてきているんです!! つまりおっぱいとは母性の象徴! 大きな胸は大いなる母性の象徴と言っても過言ではありません!!』 あわあわあわあわ、あくあさんそれはダメです!! ただでさえ大きなお胸の女性は母性本能が強いんですよ!! あくあさんみたいなDKがそんな庇護欲を掻き立てる事を言ったら、全国の大きなお姉さん達が、お母さんの代わりにこの子におっぱい吸わせてあげなきゃって勘違いしてしまいます。 私も思わず母乳出るかなってちょっと確認してしまいました。 『俺はおっぱいが好きだ』 あーいけません、いけません! あくあさんがマザコン発言なんかしたら、全世界の女子がママになっちゃいます。 『もちろん俺は大きいおっぱいが好きです。でもね、小さいおっぱいも実は同じくらい好きなんですよ』 もしかしたらあくあさんは女性のおっぱいが好きなのかもしれない。 この噂はネット上で、まことしやかに囁かれてきました。 夏にタンクトップきて接客してたら性的な目で見られた気がする。 産まれて初めて劣情を込められた目でおっぱいを見られてびっくりした。 どれもこれも真偽不明の情報ばかりでしたが、ポップアップショップでのサイン会あたりから、女性達の中で憶測だったものが徐々に確信へと変わっていきます。 私もベリルに入ってから気が付いたのですが、あくあさんが疲れている時に会話をしていると、たまに私のおっぱいを見ながらお話をしている時がありました。 最初はやっぱりこの大きなお胸が不快なのかなって思ったんだけど、あくあさんの目線からは不快感や嫌悪感のようなものは一切感じられません。そんな最中に、私はあくあさんと事務所のジムでご一緒した時がありました。 一言で言うとガン見です。ストレッチした時の私のおっぱい、ランニングマシーンでたわんだ私のおっぱい、あまりにもじーっと見られて気がついてないフリをするのが大変でした。 『わかりますか、この俺の気持ちが……小さいおっぱいが好きなんて言うとロリコンだと思われるから、ずっと言い出せなかった。でもね、俺は小さいおっぱいにもちゃんと惹かれているんです。妹のらぴすはもちろんのこと、とあの妹のスバルちゃんも、それはもうちゃんと妄想の中で使わせて貰いました!!』 あくあさん……むしろその時の私の気持ちが、心の中の葛藤がわかりますか? 私、もう30なんです。今まで男性とお付き合いなんてした事ないし、男の子から性的な対象にされた経験だってあくあさんが初めてなんですよ。 もし私に理性がなかったら、大人としての節度がなかったら、あの時、シャワールームにあくあさんを連れ込んでレイプしていた可能性だってあります。いくらおっぱいが好きって言っても、こんなおばさんに襲われるのはあくあさんだって嫌でしょ? わかったら、そろそろ自重……って、スバルちゃん!? ス、スススススス、スバルちゃんをそういう対象に見てるって事は……いやいや、流石にそんな事ないはずです。 『でもそれとは別に、やっぱり大きいのは男にとってのロマン、そう理想郷なのです。見比べてください、この俺の掌と深雪さんのおっぱいを!! 確実にこの手では収まり切らないでしょ。くっ、なんて母性の塊なんだ! マザコンだって罵られても良いから甘えたい、この胸に!!』 ……じゃあ、揉めばいいじゃないですか!! 私のおっぱいだって深雪さんほどではないですが、それに負けないくらい大きいです。 Gカップとか言ってるけど、本当はGよりのHなんですよ。 甘えたい? 母性? マザコン? そんなに大きなお胸が好きなら、いくらでも吸えばいいじゃないですか。 どうせ私のおっぱいなんて、あくあさん以外にはミリも需要なんてないんですから、欲望の捌け口でもなんでもいいから使えばいいじゃないですか。あんな熱い視線でおっぱいばかり見て、女の子が気がついてないって思ってるのかな? あんな視線で見られた経験なんてないし、女の子は男の子にどう見られてるかすごく気にしてるから、あくあさんの他の男性とは全く違う視線にすぐに気がついちゃうんですよ。 ベリルで働いてる女の子達がおっぱいの膨らみがわかる服を着てたり、少し胸元が開き気味の服を着てたりする理由、まさかとは思いますが気がついてないなんて事はないですよね? みんな貴方の視線に気がついてるからこそ、健気にアピールしてるんですよ!! 『バカ……言ってんじゃないわよ。わ、私だって気持ち悪いって言われたのに、この子だって!!』 『揉みたいに決まってるじゃないですか!!』 だからそんなに揉みたいなら、ここにあるおっぱい好きに揉めばいいじゃないですか!! 揉みしだいてヨシ! たわませてヨシ! 押してヨシ! 引っ張ってヨシ! これでも垂れないように毎日トレーニングしてるからハリと弾力性だけは自信があるんです!! あくあさんがそんなにお母さんに甘えたいなら、ちょっと恥ずかしいけど授乳プレイだって……って、そうじゃなーい! 『だから、お母さん! 貴女もこんな立派なものを持ってて、悲しい顔をしないでください! 自分を卑下せずに、このおっぱいを自慢に思ってくれませんか?』 はぁ、はぁ……あくあさんの演説に引っ張られて思考が変な方へと向かっていました。 冷静になれ、冷静になるのよ、琴乃! 貴女は大人でしょ!? こんな暴走するあくあさんを守るのが貴女の仕事なの! 頑張れ頑張れ琴乃、フレフレ琴乃、おーっ!! 『俺は、深雪さんのおっぱいも、深雪さんのお母さんのおっぱいも好きです。だからそれで良いじゃないですか? おっぱいが嫌いな男なんてこっちから愛想つかしてやればいいんですよ』 はぁ!? 深雪さんは搾精担当官だからまだしも、なんでそんなポッと出のお母さんのおっぱい揉むんですか!! どうせ揉むなら、こっちのおっぱいにしてくださいよ!! 毎日毎日おっぱい見られてる私の気持ちとかちゃんと考えてますか? こっちは何かの手違いであくあさんにいつ揉まれてもいいように、毎日クリーム塗ってベストコンディションに仕上げてるんですよ!! 『みんな聞いてくれ! 他の男がなんと言おうとこの白銀あくあは貴女の、貴女達全ての女性のおっぱいを肯定し続けます!! できる事なら俺だって、このおっぱいもあのおっぱいも全部自分のおっぱいにしたい。死ぬ時はおっぱいに埋もれて窒息したらどれだけ幸せなんだろうって考えたりしてるんですよ。わかりますか、この俺のおっぱいへの愛と覚悟が!! だからお母さん、俺はね、貴女のおっぱいも全面的に支持しますよ。だって、娘さんに負けず劣らず、貴女はとても素敵な物をお持ちなのですから!! 他の男の需要なんてどうでも良いでしょ。そんなに揉んで欲しかったら俺がいくらでも後で揉んであげますよ。だからもっとみんな自分のおっぱいを労ってください! どうか自分のおっぱいを誇ってくれないだろうか? 貴女のおっぱいは、貴女達のおっぱいは、唯一無二の最高おっぱいだって俺が保証します!!』 はい、もう確定です。 あくあさんには責任をとって、私のおっぱいを揉んでもらいましょうか。 まさか穴が開くほど懲りずに毎日見てて、今更嫌なんて言わないですよね? もちろん、あくあさんが本当に嫌ならやめますけど……。こんなにおっぱい揉みたい連呼するくらいなら、揉んでって言うくらいは罪にならないはずです。だっておっぱいが揉みたいって本人が言うんだもん。 『聞け全ての女性達よ!! 俺はここに、全世界から、この国から、男性から、コンプレックスから抑圧されてきた女性のおっぱいを解放する事を宣言する!! 世界解放宣言? 男性解放宣言? そんな言葉だけのチャチなもんじゃねぇ、これが白銀あくあのおっぱい解放宣言だ!!』 私は動画の停止ボタンを押す。 とんでもない事が起こってしまった。 なんでこうなったのかはわからないけど、これは間違いなくこの国が揺れます。 SNSを見るとトレンドランキングがおっぱいで埋め尽くされていました。 これ会社のSNSにDMでおっぱいの画像送り付けてる女の子たくさんいそう……。SNS対応室のみんな頑張れ……。 私はニュースサイトのトップページを確認する。 ・おっぱい宣言を受け19時から総理大臣が超緊急記者会見へ。 ・厚生労働大臣「皆様の生活に直ちに問題はない見通し」冷静になってと呼びかける。 ・国家機密局の天草しきみ長官が今後の対応を協議。今夜にも緊急会議か。 ・治安維持のために国家安全保障戦略に基づき各地の自衛隊に対して派遣要請。 ・男性保護法案急進派の黒蝶揚羽議員はおっぱい宣言に沈黙。SNSも更新せず。 ・ベリルエンターテイメント、事実確認までもうしばらくお待ちくださいとアナウンス。 ・一時インターネットに障害、ハイパフォーマンスサーバー管理のサイトは落ちずに強さ発揮、無双か。 ・歴史を変えた白銀あくあ氏の「おっぱい宣言」その全文を公開。 ・各テレビ局は緊急特番放送へ。国営放送は森川アナウンサーと連絡がつかずに困惑。 ・おっぱい宣言を受け、スターズ政府から駐在大使を通して政府に問合せか。 わーお……。私は見なかったことにしてニュースサイトをそっと閉じる。 会社に残ってる人たち、ご愁傷様です。 私は再び掲示板を開くとスレを確認する。 案の定掲示板はお祭り騒ぎで盛り上がっています。 ほら、頭の悪そうなレスを早速見つけてしまいました。 検証班◆CHiMPOsuki おーっぱい! おーっぱい! 検証班◆07218KADO6 おーっぱい! おーっぱい! よく見たら知り合いでした……。 恥ずかしいので見なかった事にします。 あと国営放送さん、ここですよ。ここにいます。 ななし チンポスキー早く携帯みろ! ななし チンスキは携帯見たほうがいいと思うなー。連絡とかきてなかったりする? ななし チンポスキー、携帯。 ななし みんなこんな時でも冷静に優しすぎてクソワロタw 本当にね。これもう絶対に正体に気がつかれてますよ。 それでも黙ってくれているのはきっと優しさだと思うんです。 でも肝心の楓さんはボケてて、全く気がついてなさそう……。 白龍◆XQshotacon おーっぱい! おーっぱい! 774◆Hi-P3erver おーっぱい! おーっぱい! だめだ……比較的まともそうな人もおかしくなってました。 私は掲示板をそっと閉じる。 ん? 誰かから着信がありました。私は受話器のボタンをフリックして電話に出る。 「もしもし……」 「桐花さんですか? お世話になります。深雪ですが……実はちょっとお願いしたい事があってお電話しました」 あらかじめ事情がなんとなくわかっていた私は、深雪さんからのお願いに快く頷いた。 私は慌てて家を出ると愛車に乗って国立歴史資料館へと向かう。 外は思ったより静かでした。ただいつもと違うのは路肩に停めてある車の数です。 ……みなさん自慰をするならちゃんとお家に帰りましょう。昂ってしまったのはわかりますが、それは公然わいせつ罪ですよ。 目的地に着いた私は、すぐに搾精室の方へと向かう。 何人かの女性が居たので目で威圧して追っ払いました。こういう時にこの目は便利ですね。ほんの少し目を細めるだけで一目散にみんな散っていきますから。 「深雪さん、桐花です。今、到着しました」 私がそう告げると深雪さんが入り口まで迎えにきてくれました。 「こちらです。どうぞ」 こ……ここが搾精室、通路を歩いたことのある女性ですら限られている全女子の理想郷と言われた場所。 無機質な感じの作りですが、逆にそれがとてもロマンティックに感じられました。 本当にただ性行為をするためのお部屋なんだと思うと、すごく胸がときめきます。 「あくあさん……」 搾精室の中にいるあくあさんを見て、いろんな思いが入り混じって胸が張り裂けそうになりました。 「貴方の言葉で今、この国は大きく揺れています」 私はなんとか自分のざわついた心に折り合いをつけ、冷静にただひたすらに淡々と話を進める。 「あくあさん、ひとまず家に帰りましょう。一旦世間が落ち着くまで学校にもお休みの連絡を入れて、仕事もキャンセルして……」 「桐花さん、お願いがあります」 私の言葉をあくあさんが遮る。 「あいつらを……とあと、慎太郎と先輩を呼んでくれませんか? 3人にはまた迷惑かける事になるけど、あの曲を演るにはあいつらが絶対に必要なんです」 真剣なあくあさんの表情を見て、私の心がとくんと跳ねる。 あぁ、この人は今から自分の言葉に、発言に責任を取ろうとしているんだ。 そうと覚悟を決めたあくあさんに、私が手伝ってあげられる事は一つしかない。 「……わかりました。きっと社長ならこう言うと思うから、だからあくあさんは、あくあさんのやりたいようにやってください」 私はあくあさんを連れて駐車場へと戻る。 途中で深雪さんに私も連れて行ってくれませんかとお願いされて、どうしようかと迷ったけど、あくあさんの深雪さんも一緒にという一言で連れて行く事を決めた。 「こちらです。桐花さん!」 首相官邸に到着した私達は、先にこちらに来ていたベリルのスタッフに誘導されて建物の中へと入る。 「あくあ君、良く来たね。他の子達ももう来てるよ」 用意された控え室に入ると、とあちゃん、黛さん、天我さんの3人はもちろんのことモジャさんや本郷監督、阿古社長も来ていました。 「悪いみんな、休みなのに俺のせいで集まってもらって、本当にすまないと思ってる。でも……目の前で苦しんでいる人がいて、俺にはそれを見過ごす事ができなかったんだ。だからみんな、俺に協力してくれないか? 世の中の女性にもっと自信を持ってもらうために、あの曲を歌おうと思ってる」 あの曲……私がとあちゃんから聞いた話によると、ハロウィンイベントの後、4人で天我先輩の家に集まった時に作った曲だと聞きました。 あのイベントを経て、みんな何か思うところがあったのでしょう。とあちゃんも心なしか、以前より大人っぽくなった気がしました。 「あくあ……言いたい事はあるけど今はいいよ。でも後でわかってるよね?」 とあちゃんは、そう言うとあくあさんとハイタッチする。 おそらくは妹さんの事を言っているのでしょう。わかりますよ、そのお気持ち。 「後輩、お前の進む場所が俺たちの行くところだ。いつだって我らの道は繋がっている」 天我さんもとあちゃんに続いてあくあさんにハイタッチする。 何も知らなければ良い言葉を言ってるなと思うけど、ヘブンズソードの台詞です。ありがとうございました。 「あくあ……お前そうだったんだな……」 黛さん? 何やら黛さんの様子がおかしいような気がするけど大丈夫でしょうか? 「お前の演説、心に響いたよ」 えぇっ!? 流石にその言葉にはみんなもびっくりです。 あくあさんはびっくりしちゃだめですよ。貴方が言った言葉なんだから。 「実は僕も……好きなんだ。女性の……その……胸が……」 ええええええええええええええええええええええ!? まさかの衝撃の告白に、声にならない声が部屋の中に響き渡る。 あくあさんは黛さんに近づくと、涙を流しながら力強くハグした。 「慎太郎……! お前は……やっぱり俺の親友だよ!! 俺とクラスメイトになってくれて、本当にありがとう!!」 せ、折角の男の子同士の友情シーンなのに、感動して良いのかどうかものすごく複雑な気持ちになる。 でも何人かの女性は、よかったねあくあ君、慎太郎君もそうだったんだねとか涙をこぼしながら優しい顔で見守っていた。え? やっぱりこれって良い話なんですか? 「後輩……実は我も女性のお尻がだな……」 天我さん!? 今の発言で何人かの女性が一斉にお尻を向けました。そこ自重なさい!! わざと落とし物を拾うようにお尻を突き出してるのはアウトですよ、アウト! 「言っておくけど、僕はそういうの絶対にノーコメントだからね」 と、とあちゃんは冷静でよかった。とあちゃんまで変なこと言い出したら収拾がつかなかったかもしれません。 あぁ……なんだかもう今日は色々ありすぎて訳がわからなくなってきました。 とりあえず私も場の雰囲気に呑まれて拍手しておきます。 その後、総理大臣と玖珂理人さん達を交えて綿密に打ち合わせをしました。 「さぁ、そろそろ時間だ。行こうか!」 いよいよ記者会見の時間です。 あくあさん達は記者会見に出演するために、控え室から出ていきました。 私達はそのまま控え室に残ると、備え付けの大型テレビで記者会見を見守ります。 『国民の皆様、こんばんは、白銀あくあです』 あくあさんの会見が始まりました。 『今ネット上に出回っているおっぱい宣言の動画について、全てが私自身の発言である事を認めます。不用意な発言で、世間をお騒がせして申し訳ありませんでした』 あくあさんは綺麗な角度で頭を下げる。 すごい、下手な政治家の人達よりよっぽどお辞儀が綺麗だ。 これも小雛さんに仕込まれたのかなと思うと、なんだか可笑しくなってきちゃいます。 だって、そもそもこれって真面目に謝罪する必要なんてあるんですか? 誰も損してないし、傷ついてなんかないよね? 『謝らないでー!』 『私達はあの言葉に救われたわ!』 『頭を上げてー!』 『あくあ様ー!』 あの……貴女達ってマスコミの人ですよね? 間違ってファンの人達きちゃいました? うん。慌てて首相官邸の人がチェックしに行きましたが、全員無事に? 報道用のIDをぶら下げていたらしいです。 『でも、私はあの発言について後悔もしていませんし、撤回をするつもりもありません。何故なら、この国はたくさんの素敵な女性達で溢れているのに、なんでみんなそんなに自信がないのか、そう考えているうちに段々と赦せなくなったからです』 やっぱりあくあさんは反則です……。 そんなかっこいいお顔でそんなこと言われたら、どんな女性だってときめいてしまうに決まってるじゃないですか。 『だから皆さんが素敵だって事を、この歌を通じて伝えさせてください! only star!』 全放送局のカメラ視点が本郷監督のものへと変わる。 おそらく首相官邸で歌うアイドルは、後にも先にも貴方達だけでしょう。 『誰かが君の代わりになんてなれない。君は僕のdear family!』 イントロと共に最初は4人でマイクを持って歌うと、あくあさんにカメラが寄っていく。 『暗がりを優しく照らす夜空に輝く、たくさんの星を見上げた』 あくあさんは記者会見場から通路へと出た。 そこで隣から出てきた黛さんにスイッチする。 『煌めくように瞬く星もあれば、淡く光る星もあるね』 黛さんがそのまま逆方向へと向かうと、途中ですれ違った天我さんとハイタッチする。 カメラはそのまますれ違った天我先輩を追っていく。 『こんなにたくさんの星が|宇宙《そら》にあって、決して同じ輝きのものは存在してない』 宇宙と書いてそらと読む。ここのフレーズは絶対に天我さんが考えた歌詞だと思いました。 立ち止まって歌う天我さんの後ろからとあちゃんが顔を出す。可愛い!! 『一つ一つに違った光があって、だからこんなにも空は綺麗なんだよ』 とあちゃんはマイクを持って軽くステップを踏みながら後ろ向きに前に進む。 あ、あ、前向いて歩かなきゃ危ないよ! あ、ぶつかる! もちろん演出です。とあちゃんの事を黛さんが優しく抱き止める。 『いつだって君が愛してくれたって事を、僕達はちゃんと知ってるよ』 黛さんがマイクを持って歌っていると、そこに天我さんがマイクを持って参戦する。 『それなのに君は、なんで自信なさそうに顔を曇らせるの?』 そして天我先輩が歌っている後ろからあくあさんがやってくる。 これで全員が揃いました。 『ほら、一緒に笑い合おう』 全員の声が重なる。4人の綺麗なハーモニーに心が安らぐ。 『君は世界に1人だけしかいないfamily、僕達にとっての大切な人なんだ。だからもっと自分の事を好きになろう。僕達が愛を送るよ』 この曲を作ったきっかけ。なんでこの曲を作ろうと思ったのか、とあちゃんから聞いた話を思い出す。 ハロウィン・ナイトフェスティバルを経て、4人はそれぞれに思うところがあったと聞きました。 支えてくれた家族が自分達にくれた愛、そして支えてくれているファンのみんながくれる愛。 家族への感謝の気持ち、ファンへの感謝の気持ち。 その全てを込めるように作られた曲がこの曲だと聞きました。 『道に迷って困った時、君の光が僕達を元気にしてくれるんだ』 天我さんには好きな人がいると聞きました。 その人と最初はうまくいかなくて、家族からも逃げるように東京に出てきたと……。 だからこそ、みんなのおかげでこうやって家族と接する事ができて嬉しいと言っていました。 『いつだってそうやって、暖かく僕達を見守ってくれたよね』 とあちゃんは女性に襲われた経験から引きこもっていたと聞いています。 でもそんな時も、ずっと家族が僕を支えてくれたと言っていました。 だから今度は、自分がみんなを助けられるように強くなるんだと言っていた事を思い出す。 『どんな時も無償の愛で僕達を明るく照らしてくれる。だからずっと寂しくなかった』 あくあさんが記憶喪失だという話は聞きました。 だから家族とどう接して良いか最初はわからなかったそうです。 それでもお母さんはいつだって普通にそこにいてくれた。カノンさんと結婚した後に、そのありがたさに気がつく事ができたと言っていたのをよく覚えています。 『僕達はそんな君にずっと甘え続けていたんだ。だから今度は僕達が、君を明るく照らしたい』 黛さんはお母さんと2人で留学した時は、思春期だった事もありいっぱい迷惑をかけたそうです。 それでも自分のために一緒に異国の地にまでついてきてくれた母親の愛に気がつく事ができたと……。 お母さんに対して素直になる事ができたのはみんなのおかげだと言っていました。 『頑張った君が俯く必要なんてないんだよ、もっと自分の事を誇ってあげて』 とあちゃんはマイクを手に持って歌う。そのマイクに向かってあくあさんも歌いかける。 『みんなでいっぱいたくさん笑い合おう。今から君の手を引いて背中を押すよ』 そして再び4人の声が重なる。 『さぁ、顔を上げて笑顔を見せて』 私の頬を一筋の涙が伝う。 亡くなったお母さんの事を思い出して、少しセンチメンタルな気持ちになったのかもしれません。 『今度は僕達が君を明るく照らす番だ。今から君を世界でたった1人の素敵なレディにする。そのために今日も愛を囁くよ。君が自分を愛せないなら僕達に愛させて』 だめ……今日は休日だけど、今は仕事中。 それなのにもう涙が止まらなかった。 あくあさんがマイクを持って私たちに、私に向けて歌う。 『世界のどこを探しても、君はこの世界に1人しかいないんだよ』 あくあさん……私、あくあさんに会えてよかった。 お母さんが亡くなって、寂しさを誤魔化すように生きてきて、それでもどこか寂しくて、その隙間を貴方が埋めてくれたんです。 『だからもっと胸を張ろうよ。君は僕達のspecial one!』 4人が私たちに向けて指をさす。 基本的に彼らは誰かに対して指をさすことはないのですが、これはなんか、もう……反則ですよ。 良いんですか? みんな貴方達に本気になっちゃいますよ? 少なくとももう私のこの気持ちは止められません。 可愛い服を着よう? どうやってアピールすれば良いのかな? そんな事を考えている時点でダメだったんですよ!! はっきり言って、あくあさんは超がつくほどの鈍感です。 そんな相手にチマチマしたって意味なんかありませんよ。 押して、押して、押しまくらないと、肝心なところで奥手っぽいあくあさんは落とせません。 身近に居た私ならわかってたはずなのに、何やってるんですか! 覚悟しておいてくださいね。なんて言っておいて、覚悟できてなかったのは私の方です。 もう回りくどい事は止めにしよう。 私は今日この後、あくあさんに本気の告白をする。 そしてそれはきっとここについてきた深雪さんも同じ気持ちだ。 「どっちかが結ばれても恨みっこなしですよ」 「もちろんです。私も負けませんから」 私は深雪さんと固く握手を交わすと抱き合った。 どういう結果になったとしても受け入れる覚悟はもうできている。 私がダメだったとしても深雪さんと結ばれるならそれでもいい。 頑張ったってきっと自分を褒める事ができるから。 胸を張りなさい琴乃、私の胸には誰にも負けない世界にたった一つのおっぱいがついてるでしょ。 だから、早く貴方に告白させてください!! あくあさん、私はやっぱりあなたの事が大大大大大好きです!! ************************************************ SM●Pさん、ファンの皆様、本当にごめんなさい。 でもこの曲はここしかないと思ったんですよね。 伝説的なアイドルソングをおっぱい宣言の曲に使うなんて!! そのお怒りわかります。 作者も本当に何をしているんだろうという気持ちになりました。 なお夜空の方まだ少し取っておきます。 後、多くの投票ありがとうございました。 そういうわけで作者と一部のファンの人が待ち望んだ3Pのために動きます。 後第二夫人が1人だけなんて言いましたっけ? 2人いても良いじゃないか!! だって2つのおっぱいより4つのおっぱいですよ! そういう寛容な気持ちをお待ちしております。 でも最初はソロからかな。それともやっぱり最初から3人の方がいいですか? 後、黛がおっぱい好きなのは相当前から考えてました。 真の意味で親友になれてよかったなぁ。性癖まで一緒なんて最高でしょ……。 黛が大きいのが好きか、小さいのか好きかまでは言及しませんけどね。 Twitterアカウントです。作品に関すること呟いたり投票したりしてます。 https://mobile.twitter.com/yuuritohoney fantia、fanboxには本編で出来なかったお話を掲載しています。 上のサイトは基本的に挿絵あり、下のサイトは挿絵なしです。 https://fantia.jp/yuuritohoney https://www.fanbox.cc/@yuuritohoney 4日連続更新です。読み忘れてないかチェックしてね。明日もできるかな? ******************************************** 掲示板、おーっぱい! おーっぱい! 【おっぱい解放宣言】内閣総理大臣超緊急記者会見場【世界トレンド1位】 7 ななし あくあ君の本スレがおーっぱいで埋め尽くされたんだが? 10 ななし >>7 おーっぱい! おーっぱい! 11 ななし >>7 チンポスキーとか捗るとかいう荒らしのせい。 15 ななし 会社が仕事にならないからって休みになったんだが? 17 ななし 仕事なんかしてる場合じゃねぇ! そう言って社長はどこかへと行ってしまった。 上司もスキップしながら居なくなったし、同僚はトイレ行ってくるって言って行方不明だし、私ももう帰っていいかな……。 18 検証班◆07218KADO6 おーっぱい! おーっぱい! 20 ななし こんな最中でも病院とか警察とかちゃんと機能してるのは本当にすごいと思う。 後自衛隊の皆様本当にお疲れ様です。 22 ななし >>18 浮かれポンチ発見w 23 ななし 厚生労働大臣の「皆様の生活に直ちに問題はない見通し」クソワロタwww これを深読みすると、あくあ君がおっぱいが好きだと発言しても、お前らに需要があるとは言ってないぞって、国民クソ煽ってるじゃん。 26 ななし >>23 失言だ!! 27 ななし >>23 辞任を強く求めます! 30 ななし >>23 これのすごいところはいいわけでもなんでもなく大臣は本気でそのつもりで言ってるからなw 私はこの人のこういうクソ煽り好きwww 31 ななし >>23 総理がこれだから仕方ない。 「国民の皆さん、落ち着いてください。先ほど、アイドルの白銀あくあさんより、世界おっぱい解放宣言が発表されましたが、只今このことに関して事実の裏付けを行っている最中でございます。また対応も検討に検討を重ねている最中でして、ですから、国民の皆様はまずはどうか冷静に、冷静に行動をなさいますように……って冷静になんかなれるかヒャッホイ! えー、今年から今日は国民の休日になります!! ただ今日は休日なので、今年は代替として月曜日が休日です!! さぁ、ビール飲みに行くぞ〜!! イェーイ!」 直後のインタビューだからってハジケすぎwwwww 多分、緊急記者会見の最初は謝罪から入ると思うwww 34 ななし この国は本当にどうかしてるぜw! 39 ななし >>34 捗るやチンポスキーですら受け入れられてる国を舐めるなよ!! この国ほど多様性を受け入れている国はないwwwww 42 ななし 記者会見場にあくあ君が来たってニュース速報流れてたけど、今日出ますか? 45 ななし 嗜み、生きてるか? 48 ななし 姐さんここ見てたら早く本スレに来てください。 本スレにはあなたが必要です。 50 ななし 現在のトレンドランキング 1 おっぱい解放宣言 関連ワード おっぱい宣言、白銀あくあ、スターズでも緊急特番編成 2 おっぱい記念日 関連ワード 国民の祝日、今日から休み、明日も休み、明後日も休み 3 あくあ様専用フリーおっぱい 関連ワード 揉み放題プラン、今なら永年無料で揉めます、パイタッチ会 4 あくあ様の枕になりたい 関連ワード おっぱい枕、おっぱい布団、おっぱいブランケット 5 白銀あくあの母です 関連ワード 自称ママ、大量発生、授乳してあげ隊、自称お姉ちゃん 6 支持率急上昇 関連ワード 国民はバカ、総理もバカ、全員バカ、ブラジャー購入のために給付金支給w 7 緊急対策会議 関連ワード 急速な円高、上場企業の約半数以上が年初来高値、過去最高額更新 8 祭りだ急げ! 関連ワード 景気が良すぎてサーキットブレーカー多発wwwww、市場崩壊www 9 白銀らぴす 関連ワード 私もあくあ様の妹に生まれたかった、白銀あくあの妹とかいう最強ポジ 10 猫山スバル 関連ワード とあちゃんの妹、あくあ様ってとあちゃんの事……、急な動悸、 55 ななし >>50 ブラジャー購入のために給付金クソワロタwwwww こーれ、ネタじゃなくてガチで検討してるらしいですw 57 ななし >>50 おっぱい給付金とか呼ばれててクソウケるw 58 ななし >>50 景気が良すぎて市場が荒れてるのクソ笑ったw 60 ななし おい、誰だよ東京電波塔から現金ばら撒いてるやつw 66 ななし >>60 道頓堀にもお金配りおばさんが出現中w 68 ななし >>60 ヘリコプターから現金ばら撒いてるやつもいるぞw 71 ななし 現金ばら撒いてる人いるけど、みんなちゃんと拾って返してあげるところが好きw それ見てた外国人がオーマイガーとかビューティフルワールドとか言っててくそうけるwww 74 ななし 渋谷スクランブル交差点、もはやワールドカップ優勝したレベルで盛り上がってる。 休日出勤のスーツ着たお姉さん達ですらハイタッチしてるもん。中にはパイタッチしてる奴らもいるし自重しろw 77 ななし 今月入ったあたりからベリルエンターテイメントが上場するんじゃないかって噂されてるけど、とんでもない事になりそう。ある意味では関連企業と言える藤財閥系、森長関連はもうとてもじゃないけど買える額じゃない。 80 ななし >>50 これ妹さん2人、明日から学校行けるのかな? とりあえず全校朝礼ありそう。 81 検証班◆07218KADO6 おーっぱい! おーっぱい! 84 ななし あー様って大きい人が好きなのかなってしょぼーんとしてたけど、小さいのもちゃんと好きって言ってくれたから嬉しかった。 86 ななし >>50 最新のニュースもおっぱいだらけ。 ・白銀あくあさん首相官邸に到着、おっぱい宣言について共同記者会見か? ・ベリルエンターテイメントも公式サイトでおっぱい解放宣言を認める。 ・給付金はおっぱい関連商品全てに適用拡大へ、厚生労働大臣が明言。 ・総理の発言を受け本格的に祝日化を検討中。野党も全面協力か。 ・大手企業軒並み続伸、祝日は出社扱いにすると藤・森長を中心とした数百社が共同声明。 ・おっぱい関連企業の株価が軒並み急騰、空前のおっぱいブームに年末商戦加熱。 ・総理がまたしても珍発言、おっぱい担当大臣新設やおっぱい大使就任プランを明かす。 ・連絡の取れなかった国営放送の森川氏見つかる。記者会見出席のために首相官邸へ。 ・G1メアリー女王杯で奇跡、おっぱい宣言を祝うように1着8番、2着1番、オッズは8.1倍。 ・コロールCEO、白銀あくあさんにブラジャーのデザインを依頼か、ネットがざわつく。 91 ななし >>86 馬ですら空気読んでてウケるwwwww 8番 ジーカップヒメ 1番 エーカップダイスキ ちなみにジーカップは、おっぱいじゃなくてG杯の方な。 エエカップはええコップって意味です。 93 ななし >>86 コロールはあくあ君が画伯だって理解しているんだろうかwww 95 ななし >>86 コロールは一見するとトロールに見えるけど、お菓子の家のようにミラクルを起こす可能性がある。 それに、あー様デザインのブラジャーなら完売爆売れ確定だし、一家に一枚の確定アイテムでしょ。 98 ななし 私達が散々気が付かないふりをしていたのはなんだったんだろう……。 というのも吹き飛ばすくらいの最高宣言でした。 100 ななし おっぱい宣言してるあくあ君の動画何度も見てる。 かっこよすぎでしょ。ときめいちゃった。 103 ななし 真剣な表情でおっぱいについて熱く語るあー様素敵すぎ……惚れ直しちゃった。 104 ななし 嗜みもこんなあくあ様見たら濡れ濡れでしょ。体が熱っちゃう。 108 検証班◆07218KADO6 おーっぱい! おーっぱい! 110 ななし そろそろ記者会見の時間だぞ。 112 ななし 国営放送は切り替わった。 115 ななし キター! 116 ななし 森川居たwww 117 ななし ホゲ川の出勤を確認!! 119 ななし 森川間に合ったか……。 121 ななし 掲示板民、森川の心配しすぎだろ問題www 124 ななし 首相きたー! 125 ななし 登場と同時に華麗なるスライディング土下座きたwwwww 128 ななし 世界よ、これが我が国の総理だ!! 130 ななし さすがは土下座だけで総理まで上り詰めた女だ。 土下座の中に信念と誇りが感じられるwww 132 ななし 大変申し訳ありませんでしたぁ!! 133 ななし ほんまになw 135 ななし 総理はまず身内に謝ったほうがいいよwww この人が調子に乗っておっぱい担当大臣とか、おっぱい特使とか、国民の休日なんて言うから……。 137 ななし 総理は失言の数も多いけど行動がばりクソ早いし、思ってる事全部言ってくれるのはいいと思うよ。 139 ななし 正直、総理は捗ると同じレート帯だと思ってる。 だってSNSで、おーっぱい! おーっぱい! だもん。 142 ななし 3行でわかる我が国の総理まとめ。 謝罪したと思ったら次の日にも謝罪してる。 謝罪の記者会見中に何故か謝罪する羽目になる。 もう面倒くさくなって理由もなく最初に謝罪してから喋る。 146 ななし 総理の伝説ベスト3 ・テロリストにハイジャックされた総理専用機を自ら撃退して奪還。後に映画化。 ・領空侵犯してきた謎の飛行物体を発見、たまたま空母を視察していた総理は自ら戦闘機を操縦して出撃。後に映画化。 ・国会議事堂を占拠した過激派と、葉巻を咥えながらロケットランチャーで交戦。後に映画化。 映画化されたせいかステイツでは向こうの大女優以上に大人気wwwww その一方で宇宙人はいると信じて、何度も宇宙と交信を試みるチャーミングな一面もある。 153 ななし 関係各所に私の考えなしの発言で大変迷惑……全くその通りだよwww 155 ななし こんなんで謝らなくていいよもうw 159 ななし 見てる分は楽しいけど、本当にこの人が総理でいいのかという葛藤があるwww 168 ななし おっぱい宣言で年甲斐もなくテンションが上がってしまいましたwwwww 170 ななし 草wwwwww 171 ななし わかる、わかるよ総理。 総理もただの女だもんw 175 ななし 謝罪の理由がそれwww 180 ななし くっそ、これが自分の国の総理じゃなくてただの芸人なら笑えるのにwww 183 ななし むしろこの人が総理じゃなかったら、あくあ君を持て余してた可能性すらある。 187 ななし 私が休みたくて祝日だと言ってしまいました。 朝からビールが飲みたかったんです!! 自分のおっぱいが肯定されてテンションが上がっちゃいました。 素直すぎるだろw 192 ななし もはや隠そうとしないその姿は高潔さまで感じられる。なるほどこれが侍の心か……。 って、外人が言っててクソウケるwww 195 ななし 森川キター! 198 ななし まさかの森川質問だと!? 200 ななし おい! 国営放送!! 森川に質問させて大丈夫か!? 201 ななし wwwwwwwww 202 ななし 森川wwwww 205 ななし おいwwwww 209 ななし これはひどいwwwww 216 ななし 見られないやつのためにwwwww 森川「祝日を検討しているという情報は本当なのでしょうか?」 総理「はい……。森川さんは祝日になった方が良いですか?」 森川「はい! 有給もう使い切ってるんで切実に祝日が欲しいです!!」 総理「だよねー(総理手を上げる)」 森川「ウェーイ!(総理とハイタッチ)」 220 ななし 森川に質問させたの誰だよwww 223 ななし 酷すぎるwww 226 ななし 総理!? 228 ななし 総理wwwww 230 ななし 悲報、総理、森川とコラボしたせいでまた失言する。 234 ななし 総理「なんならもうあくあ君に総理もやってもらって、国の名前も白銀王国に変えましょう。国旗もよく見たらおっぱいにちょっとにてるし、おっぱいでいいんじゃないかな」 237 ななし ひどいw酷すぎるwww 242 ななし 朗報、白銀王国爆誕かwww 245 ななし 聖あくあ教が国教となり、聖女様が国母となるのですか? 249 ななし 誰かとめろwww 253 ななし 隣の秘書官の人、やたらと咳払いしてるwww 258 ななし ニュース速報出たってwww 261 ななし 外国でも報道されてるってまずいってwww 268 ななし 厚生労働大臣きたw 271 ななし 厚生労働大臣の耳打ちwww 275 ななし ちょwww 279 ななし 声wwwww 281 ななし 厚生労働大臣のヒソヒソ声が大きすぎて全部マイク拾ってるやんwww 284 ななし なんだこの失態はwww謝罪しろwwwww 288 ななし 大丈夫、この国の国民は総理並みにバカだからとりあえず謝罪すればどうにかなるwww 相変わらずの厚生労働大臣節、こいつほんまwww 290 ななし こーれ、他国なら確実に解任案件ですw 291 ななし 正直、事実だから炎上でもなんでもないwww 296 ななし まーた、総理と大臣はお笑い記者会見やってるのかよw 299 ななし 正直、失言してでもやる事やってるから別にいいんだよね。 失言で困ることなんて何もねーんだしw 重要なのは行動と結果。 303 ななし 総理が謝罪記者会見で新喜劇やれるのは我が国だけ。 306 ななし 見たか世界? 総理、捗る、森川、あー様を受け入れる寛容性と多様性のお化け、それが我が国だ。 312 ななし あ 313 ななし あ 314 ななし あ 318 ななし あー様くるー!? 322 ななし あくあ様くる!! 334 ななし あくあ様きちゃああああああ! 336 ななし あっくんきたー!! 341 ななし やば……スーツ姿のあー様かっこいい……。 343 ななし スーツで来るとか反則でしょ。 345 ななし きゃああああああああ、カッコいいよおおおおおおお! 349 ななし かっこいいかっこいいかっっっっっこいい! 351 ななし 認めたあああああああああ! 352 ななし お認めになられた!! 353 検証班◆07218KADO6 おーっぱい! おーっぱい!! 358 白龍◆XQshotacon おーっぱい! おーっぱい!! 365 ななし ニュース速報きたああああああああ!! 372 ななし 謝らないでえええええええええ! 378 ななし 謝らなくていい、謝るのは総理大臣だけでいい。 386 ななし 総理! 今こそあー様の代わりに土下座するんだ!! 390 ななし 総理代わりに謝れって思ったら、見切れながら土下座してたwww 393 ななし あー様の隣で見切れながら土下座してる総理ウケるwww 401 ななし ちゃんと謝れるなんてえらいね。お姉ちゃんがおっぱいあげるね。 403 ななし いい子いい子しながらおっぱいチュパらせてあげたいよおおおおお! 408 ななし 後悔するつもりも撤回するつもりもない!! 412 ななし 言い切ったああああああああ! 421 ななし カッコよすぎ……。 430 ななし これ見て心がときめかない女の子いる? 439 ななし カッコよすぎて股が濡れてきた。 443 ななし 私のキュンキュンメーターもマックスです。 451 検証班◆07218KADO6 おーっぱい! おーっぱい!! 462 ななし なんでこんなにかっこいんだろう。 469 ななし 古き良き時代の少女漫画や往年のアニメ並みに熱い演説だった。 472 ななし 歴史が変わる瞬間て感じがした。 475 ななし 間違いなく歴史の目撃者。 484 ななし 家族と抱き合って泣いている。 491 ななし お婆ちゃん泣いてる……。 495 ななし この国には白銀あくあがいる……。 499 ななし よかったこの国に生まれて、ありがとう!! 502 ななし 歌きたあああああああああ! 503 ななし えっ? 歌!? 505 ななし まさかの歌www 509 ななし みんなあくあ様のお顔に騙されてるけど、おっぱい好きって言ってるだけなんだよなぁ。 513 ななし 歌きたあああああああああ! 516 ななし あー様、もしかして歌ってなんかいい感じにまとめようとしてない? 519 検証班◆07218KADO6 おーっぱい! おーっぱい!! 521 白龍◆XQshotacon おーっぱい! おーっぱい!! 523 ななし なんか全員きたああああああ! 526 ななし 最高すぎる。 528 ななし 黛君きたああああああ! 532 ななし 黛君もおっぱいが好きなんだろうか? 542 ななし 天我先輩いいいいいいいい! 551 ななし 先輩、暴走する後輩をどうにかしてくださいw 557 ななし とあちゃんんんんんんん! 562 ななし 妹さんの事言われてどんな気分なんだろうw 567 ななし この歌、私たちに向けて歌ってるんだよね。 572 ななし みんなかっこいいよおおおおお! 581 ななし 謝罪会見見てたら歌がはじまった件について。 593 ななし 完全にライブ会場じゃねぇか!! 600 ななし 総理wwwww 608 ななし 総理、そのうちわどこから持ってきたのwww 615 ななし くっそwやっぱり総理はふざけすぎだろwww 624 ななし 正直、個人的にはあくあ君がおっぱいが好きって言ってくれて嬉しかった。 私たちの立場に置き換えたらただえっちな事言ってるだけなんだけど、普通にかっこいいアイドルじゃなくて、ちゃんと中身は同じ人間なんだって知れて嬉しくなっちゃったよ。 633 ななし ペンライト出てきたw こいつほんまwww 641 ななし これ、総理は最初からライブ狙いで謝罪会見開いてねーかw 648 ななし 総理せこいぞ!! その特等席変われー! 653 ななし 悲報、総理がはしゃぐ姿、全世界に生中継で配信される。 669 ななし せっかくのいい曲なのに総理が邪魔をするw 681 ななし 待って、歌詞刺さる。 686 ななし 嬉しくて泣きながら笑ってる。 694 ななし みんな本当にかっこいい……。 701 ななし あくあ君以外の3人も性癖暴露したりとかしない? 708 ななし おっぱいが大きくてよかったって今日ほど思った日はない。 715 ななし 歌詞でも言っていてるけど、私たちは卑屈になりすぎてたのかも知れない。 だからと言って空気読めないアピールしろってわけじゃないけど、もっと自分に自信持ってもいいのかなって気はした。 721 検証班◆07218KADO6 ちょっとお花摘みに行ってきます。 722 ななし 世の中どっちかだもんなぁ。 ネットでは色々過激な事言ってるけど、リアルじゃ大人しくしてる子とか。 リアルでも肉食っていうか男の子が嫌がってんのぐいぐい行ってる奴か。 後者は自重しろって感じだけど、前者の人は前向きになろうねって話だと思う。 730 ななし 小さいのが好きって言ってくれたのは嬉しかったけど、今回は特に大きい子に向けてのお歌だと思う。 738 ななし くっそ、顔もいいし、声もいいし、歌もいいし、性欲もあるとか最強かよ!! 745 ななし おっぱい好きって言っただけでこれだけ救われる女の子がいるっていうのがねwww 752 ななし 大きい子は本当に心に響いてると思う。 小さい子は逆に具体名が出た事でチャンスあるんじゃないかってソワるというw 764 ななし やっぱりあくあ君しか勝たん!! 774 ななし 胸デカ女の私、あー様についてきてよかったと感動で震えてる。 779 ななし 嗜みどんな気持ちでこの歌聴いてるんだろうw あいつ今日反応ないぞwww 787 ななし 白龍先生も捗るも壊れちゃった。 793 ななし あー様は、パイタッチ会やってくれないかな? お金払うから揉んで欲しい。 805 ななし あー様のおっぱい枕になる権利まだですか? 森長期待してるぞ!! 814 ななし 本スレまだおーっぱい連呼してて吹いたw 820 ななし 白龍先生はこれ絶対に脳を破壊されただろ。 捗るはふざけてるだけ。姐さん早く。 826 ななし 森川wwwww 829 ななし ホゲ川きたあああああ! 831 ななし くっそ、こいついつもいい席でライブ見てんなwww 838 ななし 総理とホゲ川の完璧なオタ芸www 845 ななし こーれ、世界が驚いてますw 852 ななし 8888888! 854 ななし 歌、最高だった!! 858 ななし いい歌だった。 861 ななし ファンに向けてくれた歌聴き入ってたわ。 865 ななし コメントせずに歌に集中してた人多いっぽいな。 876 ななし 総理、これ国歌にしましょう! そして国旗はおっぱい、総理はあくあ君、国の名前は白銀王国でお願いします!! 882 ななし さーてと、私、明日から本気出しちゃいますかあ! 884 ななし クフフ、実は私、今までワンサイズ小さいブラをつけていたんですよ……。 どうやら本気の私を解放する日がきたようですね! 889 ななし 悪りぃ、明日からPカップの私が無双するからごめんな。 893 ななし おっぱい女達がアップしすぎだろw 901 ななし お前ら自重しろよー! あくまでもおっぱいが好きなのはあくあ君だけだからなー。 903 ななし 盛り上がるのはいいけど、男の子達に過度にアピールしちゃダメだよ。 904 ななし おっぱい苦手な男の子もいるだろうから、そこはバランス良く行こうぜ! 908 ななし あー様からのお願いきた! 913 ななし あくたんもちゃんと言及してくれたか。 916 ななし 節度を守って了解。 919 ななし 公共の場でおっぱい語ってた人が節度守って自重www 私はそういうあー様も好きよw 925 ななし 今日のあくあ様はいまいちアイドルっぽくなかったけど、こういう日もあっていいのかなと思った。 少なくとも私は救われた。 931 ななし 拡散されてた動画見てたけど、これ女の子を守るために言ってるよね。私は好きだわ。 ここで自分のことよりも女の子の事を考えているからあー様はかっこいいんだよ。 936 ななし ありがとうあくあ君、ありがとうベリルエンターテイメント。 942 ななし 森川、は? 945 ななし 森川? 948 ななし 森川てめええええええええ! 952 ななし 森川「私のおっぱいどうですか?」 959 ななし 放送事故きたああああああああ! 962 ななし ぐわああああああああああ! 967 ななし ぎゃああああああああああ! 972 ななし あくあ君「形が整っていてとても素敵だと思いますよ」 976 ななし これガチやん……ガチですやん……。 981 ななし ホゲ川、死ね。 982 ななし 森川、しね。 984 ななし 毎日揉まれてる嗜みしね。 986 ななし 一周回って、あくあ君に揉まれてる嗜み死ね。 992 ななし 総理なぜか謝罪してるwww 995 ななし もう総理が土下座して全部誤魔化そうとしてるwww 998 ななし 土下座で全てを解決する女、それが我が国の総理です。 1000 白龍◆XQshotacon 1000なら私も頑張る。 ************************************************ 明日も更新できるかな? 明日更新して、その次がfantia、その翌日に本編だから1週間連続かも。 相当際どいスケジュール頑張ってます。 Twitterアカウントです。作品に関すること呟いたり投票したりしてます。 https://mobile.twitter.com/yuuritohoney fantia、fanboxには本編で出来なかったお話を掲載しています。 上のサイトは基本的に挿絵あり、下のサイトは挿絵なしです。 https://fantia.jp/yuuritohoney https://www.fanbox.cc/@yuuritohoney 5日連続更新です。見逃私がないように注意してください。 ノクターン回だけど、あんまりえっちくならなかったかも。あくあのせいで。 ******************************************** 白銀あくあ、おっぱいパラダイス! 「あくあさん……」 左を見てもおっぱい……。 「あくあ様……」 右を向いてもおっぱい……。 「「どっちも触っていいんですよ?」」 迫り来る深雪さんと桐花さん2人のおっぱいに俺は後退りする。 ど、どどどどうしてこうなった!? 振り返ること数十分前、俺たちは首相官邸でのパフォーマンスを終えて帰路に就く。 その途中で2人から大事な話があるからという理由で、落ち着いて話ができる最寄りの搾精室へとやってきた。 「あくあさん、好きです。結婚してください」 「はい……?」 部屋に入った瞬間、桐花さんに秒で告白された。 確か前にも好きですって告白された事はあったけど、いきなり結婚というワードが飛び出てきて困惑する。 「私は自分で言うのもなんですが結構仕事ができる方です。蓄えもありますし、同じ会社の仲間としてあくあさんの仕事にも理解がある方ではないでしょうか?」 うん、それは知ってるよ。だって桐花さんがいなかったら今のベリルは回ってないよね。 俺なんて記者会見終わった後も、森川さんと総理の3人で椅子に座ってお茶飲みながらだらけて談笑してたのに、その後ろで桐花さんはめちゃくちゃ仕事してた。 あれ? そういえば会社が違うのに、森川さんも自分の仕事を桐花さんにしてもらってたような……ま、まぁ、いっか。 「こう見えて家事も全般できますし、結構尽くす方だと思います。夜の生活の方も……あくあさんの期待に応えられるかどうかは分かりませんが、命じてくだされば何でもするので希望があればお申し付けください。ちなみに胸のサイズはGカップですけど本当はHに近いです」 なん……だと……? 俺は自分の力を過信しすぎるあまり、桐花さんのおっぱい力を見誤っていた。 くっ……! すまない!! 俺は、俺はずっと君の事を、桐花さんのおっぱいをGだと過小評価していた。 もちろん大小によって優劣は決まらないが、桐花さんのおっぱいを小さいサイズでカウントするのは明らかに失礼にあたる。俺自身が君の声を、桐花さんのおっぱいの声をちゃんと聞く事ができていたならこんな事にはならなかったはずだ。 自らの力のなさ、至らなさに憤慨する。 「あくあさん、私の第一希望は第二夫人ですが、愛人でも構いませんし、都合のいい女にしてもらっても構いません」 「ちょ、ちょっと待って、桐花さん! 桐花さんは素敵な女性なんだから、もうちょっと自分の事を、自分の体を大切にしてください」 深雪さんもそうだけど、この世界の女性ってなんでそんなに自分を安売りしたがるんだろう。 確かに価値観とかが違うのかもしれないけど、俺としてはもう少し自分を大事にして欲しいと思った。 だって桐花さんみたいな人が会社の上司にいたら半数以上の男子は心の中で拝むと思う。どこに対してとはあえて言及しないけど、辛そうにしている白いシャツや、限界がきているスーツのボタン、人によってはストライプのスーツスカートに皺が入っているのを見て涙する人もいるんじゃないかと思ってる。 「素敵という言葉が建前でないのなら、試しに一度私の体を使ってみませんか? どうぞ、全てあくあさんのものですから、お好きな所をご使用ください」 「え……いや、それは……」 くっ、すごい圧だ!! どことは言わないが特に胸部あたりからすごい乳圧……じゃなくてプレッシャーが俺の胸板に直でのしかかってくる。 これがあのウェートマシーンやランニングマシーンで鍛えたハリと弾力性だと言うのか! ありがとうございます! ありがとうございます! 大事な事なのでもう一度ありがとうございます! 「では、質問を変えます。私の胸はどうですか?」 「そんなの最高に決まってるじゃないですか」 即答だったね。この間僅かに0.01秒どころか、食い気味に答えたからむしろマイナス0.1秒すらある。 「そ……そうですか」 あれ? なんかちょっとだけ桐花さんが後ろに引いたような……。ま、俺の気のせいかな! 「あくあ様、大きいお胸でしたら、こちらにもご自由に使えるものがありますよ」 おっ、おっ、おっっっぱいが俺の背中に……! しかもこの服越しの接触でもわかるマシュマロおっぱいの柔らかさ、こんなものがこの世に存在していいんですか? 桐花さんのおっぱいが男から精を絞りとる悪魔のおっぱいだとしたら、深雪さんのおっぱいは包み込んだ男性を全て昇天させてしまう天使のおっぱいだ。ちなみにどっちを選んだとしても最終的にはおっぱいで死ぬ。究極の二択、DEAD OR DEAD、HELL OR HEAVENだ。地獄で桐花さんに吸い尽くされるか、天国で深雪さんに拘束されて搾取されるか……くそ、俺にはどっちも選べない。 そうこうしているうちに桐花さんと深雪さんのおっぱいに挟まれた俺は行き場を失う。 「あくあ様、もしかして迷ってるんですか?」 「迷う必要なんてないんですよ、あくあさん」 「「だって、どっちもあなたのものなんですから」」 くっ!? 2人の甘い吐息に一瞬で俺の脳みそが持っていかされそうになる。 お、俺はこのまま流されてしまうのか……! 『あくあ……』 そんな中、誰かが俺の名前を呼ぶ。 『あくあ……』 だ、誰だ!? いや……この清らかさが服を着て歩いているような声は、カノン! カノンなのか!? 湖の中から女神のような姿になったカノンが出てくる。美しい……。 しかもちょっと衣装が水で濡れて肌にはりついてるし、うーん、これはかなりエロいな。 『あくあが欲したのはこのG寄りのHカップむちむちおっぱいですか?』 桐花さん!? カノンは桐花さんのおっぱいを鷲掴みにして抱き寄せる。 『それともこのIカップの超ワガママおっぱいが欲しいんですか?』 深雪さん!? カノンは桐花さんとは反対側に深雪さんを抱き寄せるとおっぱいを鷲掴みにする。 『さぁ、自分の心に正直になって』 お、俺が欲しいのは……! 2人の間に俺はゆっくりと手を伸ばす。 俺が1番欲しいのはカノンのおっぱいだ!! 確かに深雪さんのおっぱいも、桐花さんのおっぱいも魅力的である事には違いない。 でもな、俺には嫁パイがある。カノンの嫁パイは俺にとってのファーストおっぱい、最高のおっぱいなんだ。 俺に母性の素晴らしさを説いて教えてくれたカノンのおっぱいに勝るおっぱいなんてこの世には存在してない。 だから答えを出す事を迷わなかった。 『ふふっ、じゃあ正直者のあくあには、3つ全部あげるね!』 へ? 『私の美乳なDカップも、巨乳Hカップの姐さんも、爆乳Iカップの深雪さんも、全部あくあのものだよ』 カノーーーーーーーーーーーーーーーーーーン! 嫁最強! 嫁最強! 嫁最強! 以上、私、白銀あくあの脳内からお送りしました! 「あくあ様、前が固くなっておりますよ」 「あ……」 深雪さんの手が後ろから伸びてきて、ズボンの上から俺の下半身にそっと触れる。 「あくあ様、私も国家公務員としてお給料は沢山もらってる方です。最低限の家事はできますし、夜の生活の方も、どうかたくさんご奉仕させてくださいませ。尽くすのは好きですから」 「待ってください深雪さん、冷静になって!」 俺は残り少ない理性を振り絞るように、深雪さんを説得する。 「冷静になれるわけなんてないでしょ! お母さんとの事を解決してくれて! 私のためにあんなカッコよく啖呵切ってくれて、好きになるなって言う方が無理です!!」 いやいやいや、冷静になって考えてくださいよ!! はっきり言って俺、おっぱいが好きとしか言ってないですからね!! あとなんかいい感じにして歌にして無理やりまとめたけど、正直、首相官邸に到着したあたりで我に返って何やってるんだろうって気分になったし、総理の土下座パフォーマンス見て、これがプロフェッショナルかーって感心して、小雛さんに鍛えられた演技力でそれっぽい神妙な感じを出してただけですから!! ほら、見てくださいよ、小雛先輩なんて、ママのおっぱい呑みまちゅかー? って、ニマニマした顔で手にガラガラと哺乳瓶持ってふざけたメール送ってきてるんですよ。いいですか? これが正しい反応です。 「それに、あくあ様が本当に嫌なら私なんて簡単に振り解けるでしょ? 嫌なら嫌ってはっきり言ってください! 多分泣いちゃうし、お恥ずかしい姿を見せるかもしれませんけど、それで……それでちゃんと自分の気持ちに区切りをつけて諦めますから」 「深雪さん……」 背中越しに深雪さんが啜り泣く声が聞こえる。 ちゃんとわかってたつもりだけど、それ以上に、俺が考えている以上に、深雪さんは本気だ。 だから俺も生半可な気持ちでうんとは言えないし、中途半端な覚悟で彼女を振り解く事なんてできない。 「あくあ様は他の男の子と違って、最初から私の事を女の子として見てくれました。男の子から気持ち悪いって言われて、蔑まれた目で見られた私のおっぱいの事だって素敵だって言ってくれたんです。本当に汚物を見るような目で見られて、お婆ちゃんからもお母さんに似て恥ずかしい体してって何度も叱責されて……そんな私の体を、おっぱいをあくあさんは肯定してくれた。嬉しくて嬉しくて……女の子に生まれてよかったって思ったんです」 は……? 深雪さんのおっぱいが気持ち悪い? 汚物を見るような目で恥ずかしい身体って? なるほどね。 そいつらは俺に全面戦争を仕掛けてきたって認識でいいのかな? アイドル改めて地獄のコマンドー、白銀あくあが出撃しますよ。 「私も同じです。体が大きくて目つきが怖いからって男の人から怖がられて、同性の女の子から馬鹿にされた事だって何度もありました。まぁ、私の場合は、楓さんやえみりさんが純粋にかっこいいなんて言ってくれたり、中学生のカノンさんから大好きなお母さんからもらった自慢の体なんだから胸張って歩きなさい。恥ずかしいところなんてないわって言われたりして助けられたんですけどね」 俺の嫁カッコ良すぎでしょ……。 なんかあんな記者会見と宣言やったあとだと、カノンが男装した方が俺よりアイドルっぽいんじゃないのかと思った。文化祭で男装した時も王子様っぽくて女の子がキャーキャー言ってたし、うん……これは俺の記憶の片隅に封印して考えないようにしておこう。 「あくあさん、私や深雪さんのように胸の大きな女性は少なからず皆同じような経験があります。だからあくあさんのあの宣言にきっと多くの女性たちが救われました」 深雪さんは曇った笑顔を見せる。 誰だ……? 誰がこんなにも彼女の笑顔を曇らせたんだ? 深雪さんもそうだけど、桐花さんも深雪さんもやたらと自己評価が低い。 きっと幼い時のそういった経験が彼女たちの心に影を落としているんだろう。 今の彼女達のこの笑顔を見て、俺は本当に2人を救えたと胸を張っていいのか? 「あくあ様……」 「あくあさん……」 否ッ!! 俺はまだ2人を救えていない!! 2人が辛かった記憶を克服したかのように、苦しそうに笑った顔を見て俺の胸の奥が締め付けられた。 深雪さんにも桐花さんにも心の底からちゃんと笑っていてほしい。 自分が素敵な女の子だってわかってもらいたかった。 いや……そんなのは建前でしかない。俺は……俺は2人が辛そうにしているのが耐えられなかったんだ。 これが好きからくる感情なのか、同情によるものなのかはわからない。 それでも2人を抱きしめずにはいられなかった。 「あ、あくあ様?」 「ああああくあさん!」 俺は一旦2人を振り解くと、自ら2人を抱き寄せる。 「俺は2人にそんな苦しそうに笑って欲しくない。どうやったら2人を笑顔にできる?」 「だったら抱いてください。私の体は素敵だって、あくあ様が直接この体にわからせて欲しいのです」 「私も同じです。たった一度だけでもいいから、あくあさんに女の子としてこの体を使ってほしい。女性としての自信が欲しいんです」 良いのか? そんな気軽な気持ちで2人を抱いて? 少なくとも2人の事を他の女性以上には想ってはいるし、2人が傷付けられたら普通に怒るくらいには大事に思ってる。かと言って結婚するほどまで好きかというとまだわからない。 でも、それが2人の自信になるのなら……少なくとも俺は、2人を抱けるかどうかで言えば全然抱ける。 全世界の女の子達には謝らないといけないけど、男なんてそんなもんだ。だから奥さん以外にだって普通に勃起するし、普通にエッチだってできる。再度言うが、理性や倫理観、道徳感がなければ男とは、いや、人とはそういう生き物だ。 『なんかあくあってエッチするのに、付き合うとか、結婚するとか大袈裟に考えてるけど、そんな深く考える必要なんてないと思うんだよね。だって、エッチはお互いに気持ち良くなるための行為なんだから、そこに合意さえあったら何も問題ないんじゃない?』 カノン……。なんてできた奥さんなんだろう。 俺は嫁の言葉で覚悟を決めた。俺は今から2人を抱く! なんかあったら責任もとるし、2人が辛そうにしている方が俺は見ていて苦しい。 お前が……お前たちが、俺のおっぱいだッ!! 「ひゃっ!」 「きゃ!」 俺は2人の胸を鷲掴みにして揉みしだく。 正直、妄想の中の女神カノンが2人の胸を揉みしだいていたあたりからずっとこうしたいと思ってた。 フニフニした深雪さんのおっぱいも、ムチムチした桐花さんのおっぱいもどっちも最高です。 はぁ、なんで女の子のおっぱいってこんなに素敵なんだろう。これを揉んでるだけで99%の事がどうでも良くなるし、幸せな気持ちになって怒りなんてどっか行っちゃうよ。 「そ、そんな服の上から揉まなくても……どうせ揉むならちゃんと生で揉んでください」 「あくあさん待ってください。私もすぐに脱ぎますから……」 俺が2人を解放すると、2人は恥ずかしそうにこちらをチラチラ見ながら服を脱ぎ始める。 いい……! エッチする前の女の子が自分で服を脱ぐ瞬間って、なんでこんなにエロいんだろう。 衣服が擦れる艶かしい音に、下半身はもう最初からフルマックスだ。 俺も急いで衣服を脱ぎ捨てて準備を整える。 「す、すごい……これがあくあさんの……カノンさんはこれを毎日……ゴクリ」 「あぁ、もう何度も見てるはずなのに、なんでこんなに切ない気持ちになるんでしょう」 2人は俺のイキリ勃ったちんこを熱った顔で見つめる。 俺もまた2人の姿を見て固まった……。 こ、こんな事があっていいのか? ドスケベな黒い下着を着た桐花さんと、純白の下着に身を包んだ深雪さん、あぁ……どちらも素晴らしいと言わざるを得ない。でもそれだけじゃなかった。そう、それだけじゃないんだよ……。 2人はなんと下にタイツとパンティストッキングを穿いているんだ。桐花さんはおそらく20から25デニールあたりのパンスト、深雪さんは30から40あたりのタイツだと推測される。 なんて素晴らしんだ。おっぱいだけじゃない。黒いタイツとパンストに包まれたケツと太もも、あぁ、しかも爪先にいたるまでが芸術である。 「ストップ!!」 俺は2人がタイツとパンストに手を伸ばしたので慌てて止めに入る。 それを脱ぐなんて勿体無い!! 俺は2人を手招きすると、そっとお尻の上に手のひらを置いた。 まさかおっぱいを撒き餌にして、下半身にもこんな素晴らしいものを持ってるなんてな……。 危うくスルーしてしまうところだった。俺じゃなきゃ確実にスルーしてたぜ。 「深雪さんってお尻まで柔らかいんだね。なんでこんなにふわふわなの? どこ触っても気持ちいいよ。本当は初めて会った時からずっとこの体を好きにしてみたいと思ってたんだ。深雪さんは知らないだろうけど、俺は深雪さんで数えきれないくらいほどオナニーしたんだよ」 「あ、ありがとうございます! その、できれば今後は直接この体を使ってください。いつでもできるように準備してますから……」 一度でいいから深雪さんの事をお布団にしたいって言ったら怒られるかな? 正直言って、おへそにちんこを擦り付けるだけで射精しそうになる。 こんな男を気持ちよくするために生まれてきたボディのどこに不満があるというのだろう。 むしろ出会えた事に感謝したい。ありがとう。 男たちもお前たちが見向きもしなかったから、深雪さんは俺のものになったんだ。 俺はお前たちがスルーしてきた深雪さんの体で今からものすごく気持ち良くなります! 「桐花さん、一緒にトレーニングしてた時、ずっと触りたいなって思ってた。実は今だから言えるけど、桐花さんとトレーニングした後、いつもシャワールームで抜いていたんだよ。ずっと同じ時間にトレーニングしてておかしいなって思わなかった?」 「あ、あ、あ、あくあさんが私の体でオナニー……。実は私もあくあさんの肉体を見て、シャワールームで1人自分の火照った体を慰めてました」 くっ、マジかよ。桐花さんみたいな真面目な人がこんなどスケベな人だったなんて知らなかった。 深雪さんとは違うベクトルのエッチボディを持っているだけの事はある。 むちむちした触感の肌はオスの劣情をひたすらに煽りまくってくるし、腹筋の硬くなったところにちんこが触れただけで射精しそうになった。 この世界の男性全てに感謝したい。桐花さんを30になるまで処女でいさせてくれてありがとうな。 俺に抱かせるために、今までその節穴でスルーしていてくれていたんだろう? 悪りぃな! 「2人とも、俺に出会うまで、ずっと綺麗な体のままでいてくれてありがとう」 この世界の男子全てから2人を寝とったみたいで申し訳なくなる。 でもお前たちが行動しなかったのが悪いんだぞ。だから遠慮なく俺は2人を抱きます。 「あくあさん、ありがとうございます……! その言葉だけで、私は今、救われました」 「あくあ様、素敵……! 貴方はいつだって私の欲しい言葉をくれるのですね」 はぁ……だめだ。まだエッチしてないのに、3人で体を寄せ合ってベッドの上でイチャイチャしてるだけで気持ち良くなって射精しそう。 そんな俺のあくあ君のあくあ君を2人がジッと見つめる。 「あくあさんの……すごく辛そう」 「あくあ様、お辛いのですね。それでしたらまずは最初に胸でご奉仕しますね」 俺は深雪さんに導かれるままベッドで仰向けになる。 「桐花さん、まずは最初に2人の胸で包み込んであげましょう」 「深雪さん……い、いいんですか?」 「はい、あくあ様のあくあ様に、いっぱい我慢して辛かったね、よしよしって私達のおっぱいで慰めてあげるんです」 「わ、わかりました。初めてなので自信はありませんが、頑張ります」 み、深雪さん? 俺は、はっきりいって深雪さんを舐めていた。 まさか最初からダブルパイズリで攻めてくるなんて、これが搾精を生業にする人の本気か! 「よいしょっと」 「えいっ!」 た、耐えろっ! 俺のちんこ!! 2人の乳圧が俺の下半身に容赦なく襲い掛かる。 これが地球の重力だというのか! 2人のおっぱいの重みに一瞬で持っていかれそうになった。 「あ、ローション……私とした事が、気が焦ってミスをしてしまいましたね。ローションは最初に取っておかないといけないのに……でも、こういう時も大丈夫。桐花さん、口の中に唾を溜めて胸の谷間に落としましょう……んっ、こんな風に」 「こ、こうですか? ……んえっ」 2人の唾が胸の谷間を滴り落ちて俺のちんこへと垂れ落ちてくる。 ヤベェ、唾が落ちてきただけで、再び持っていかれそうになった。 「これで唾は十分ですね。あとはこうやって……んっ、おっぱいを擦り付けるように、あくあ様のものに唾液をなじませていきましょう」 「はい、わかりました。頑張ります」 おっふ……手慣れた深雪さんのパイズリもいいが、辿々しい感じがある桐花さんのパイズリも最高だ。 年上のお姉さんのそんな可愛い姿を見せられたら、相当くるものがある。 「あくあさん、苦しくなったら言ってくださいね。あくあさんは何もしなくても私たちで頑張って導きますから」 「あくあ様、実は私と桐花さんのおっぱい、2つ合わせて200cm超えてるんです。私達のおっぱいのお加減はどうですか?」 最高です!! 俺たちの間に、そんな言葉はいらない。 気持ちよさそうに悶える俺の顔を見て、2人は嬉しそうに笑った。 そこにはもう曇った影のカケラすらない。 「あくあ様、我慢しなくていいんですよ。まずは最初に出してスッキリしましょうね」 「あくあさん……私のおっぱいはそんなに気持ちいいですか? 私のでいっぱいいっぱい出してくださいね」 桐花さんのムチムチのおっぱいが激しくこすりつけてきたかと思えば、反対側の深雪さんのふにふにおっぱいが優しく俺のちんこをよしよししてくれる。なんというバランス、なんという相性の良さだ。 もう我慢なんてできるわけがない。 俺は今から射精する! 深雪さんに! 桐花さんに! 2人のおっぱいに! この世界の全てに! そして2人との出会いに! 感謝!! 「あっ!」 「ンンッ!」 射精音が聞こえるほどの大きな射精。 先端から噴水のように噴き出した精液が重力で落ちて2人のおっぱいと顔にかかる。 「これがあくあさんのせーし……しゅ、しゅごい……匂いを嗅いでるだけで、胸の奥がきゅーって締め付けられて頭の中がポワポワします」 「いっぱい出ましたね。今日もたくさん出してくれてありがとうございます。申し訳ありませんが、そのままの状態でちょっと待っててくださいね。今からキレイキレイしますから……はむっ」 ちょ、ちょ! 深雪さんダメだって! 男の子の男の子は射精した後すごく敏感なんだから、そんな口を窄めてスッポンフェラされたら、また精液が精嚢の奥から迫り上がってきますよ! 深雪さんの蕩けた舌触りと、胎内にいるような程よい温度にただひたすらにちんこが甘やかされる。 なんだこれなんだこれ、こんなの知らない! 天使に見えた深雪さんが一瞬だけ精子を搾り取る悪魔、サキュバスのように見えた。 「深雪さんすごい……」 「桐花さんもやってみますか? どうぞ……」 「えっ? えっ? えと、えと……が、がんばります!! ほむっ!」 くっ……こっちはこっちでまずい。 必死なご奉仕による不慣れなフェラチオに持っていかれそうになる。 これはまずい。口内に出してしまうかも……そう思った瞬間、深雪さんが桐花さんのフェラを止めた。 「これだけ勃たせれば問題ないでしょう。今から実際の性行為に移ります。桐花さんは最初と後、どっちがいいですか?」 「わ、私は後でいいです。先に深雪さんがするのを見ててもいいですか?」 「はい、もちろんです。どうぞそこで見学していてください」 深雪さんは桐花さんがフェラしている間にさっと体を拭いたのだろう。 いつの間にか身綺麗になっていた深雪さんは、そのまま俺の下半身に跨る。 「それでは、あくあ様、今から私達の性行為を始めましょうか」 俺を見下ろす深雪さんの目に俺は背筋がゾクゾクする。 それと相反するように、血管が浮き出るほどバキバキに勃起したちんこをググッと反り返らせるように激らせた。 ************************************************ あくあがちょっとふざけ過ぎてましたね。 多分次からは真面目にエッチしてくれるはず。 先に深雪さん、その後に姐さんかな。 後、明日は本編お休みでfantiaで、金曜日本編かな。がんばりまーす。 Twitterアカウントです。作品に関すること呟いたり投票したりしてます。 https://mobile.twitter.com/yuuritohoney fantia、fanboxには本編で出来なかったお話を掲載しています。 上のサイトは基本的に挿絵あり、下のサイトは挿絵なしです。 https://fantia.jp/yuuritohoney https://www.fanbox.cc/@yuuritohoney 白銀あくあ、結をわからせる。 すごいな……。 目の前で揺れる深雪さんの巨大なものを見た俺は生唾を飲み込む。 「触ってみたいのでしたらどうぞ。これはもうあくあ様のものですから」 「深雪さん……」 いいんですかとは敢えて聞かない。 俺は両の手を伸ばすと、横からそっと優しくおっぱいに触れる。 そこから指先を滑らせるように移動すると、重さを味わうために下からおっぱいを持ち上げるようにして揉みしだく。もっちりとしたおっぱいを自分の気分が赴くがままに左右に開いたり、中央に寄せたりして、その感触を手のひらで弄んだ。 「ん……はぁ、はぁ……あ、あくあ様、できればお願いがあります」 少し頬をピンク色に染めた深雪さんは縋るような目で俺を見つめる。 あぁ、ダメだよ深雪さん。貴女みたいな男の肉欲を具現化させたような淫らな体を持ったお姉さんに懇願されたら、大体の男は少しくらい意地悪してあげようかなという気分になってしまう。 「いやって言ったらどうする?」 「そんな……私に出来る事ならなんでもしますから、お願いしますあくあ様」 あぁ、たまらないな。 自分の中にある男としての汚い部分、支配欲や嗜虐心がどうしようもなく煽られる。 虐めたい、犯したい、滅茶苦茶にして泣かせたい。最低な感情ばかりが湧き上がってくる。 「本当になんでもしてくれるの?」 「はい。私の心も体も……私が持っているものは全てもうあくあ様の所有物ですから、どうか卑しく縋り付く私にたくさんご奉仕させてください」 深雪さん、貴女って人は本当に……。 もし深雪さんが俺の世界に居たら間違いなく悪い男に散々美味しいところだけ貪られて、都合のいい女として扱われてヤリ捨てされるか、二股でキープされるか、愛人として囲われてたと思う。 「あくあ様は他の男性と違って、精子を作る量も段違いですし、私が担当した時のデータや、奥様やペゴニアさんとの話からも、かなりの頻度で無駄に貴重なお精子様を捨てているのは私の方でも把握しています」 ちょ……この前家に来た時、3人でそんな話してたの!? 「あくあ様、私のこの体は搾精のための道具と同じです。ですから今後はティッシュや下着にではなく、私の体をティッシュ代わりに使ってくれませんか? おしっこをする時におトイレに行くのと同じで、エッチしたくなったら呼び出して私のこの体と穴を使ってくれたらいいのです。他の女性を懸想しながら性行為をしてもらっても私は全然構いませんし、あくあ様を気持ち良くするために生まれてきたこの体を、性処理の道具としてたくさん使ってください」 だからなんでこの人は、こんなにもどんどん自分の扱いを低い方低い方へと持っていくんだ。 それとも俺がそういう男だと思われているのだろうか? まぁ、あんなに自分勝手に深雪さんで射精しまくってたら、そう思われても仕方ないのかもしれない。 でも……やっぱり、深雪さんには愛されるという事を知ってほしいと思った。 「深雪さん……いや、結」 「ゆ、結!?」 俺は下半身に跨った結の手を引っ張って自分の方へと力強く抱き寄せた。 結のたわわなおっぱいが、俺の硬い胸板に押し潰されてより淫靡なものへと変化する。 「どうやら結は、自分がどれだけ俺に大事に思われてるかわかってないみたいだね」 俺は反転すると、結をベッドに押し倒して、逃げられないように両方の手首を押さえつける。 結は男性のオスとしての強さを初めて肌で感じたのか、体を小さく震わせた。 「あ、あくあ様」 「今からいっぱい結を愛して、わからせてあげようか?」 俺はゆっくりと結の股へと手を伸ばすと、タイツを下着ごとずり下げる。 そのまま結の秘部へとゆっくりと指先を侵入させていく。 「だ、ダメです、あくあ様、そんな汚れた場所に触れては……あぁっ!」 「結の体に汚いところなんて何一つないよ」 俺は結の膣内の具合を確かめるように、人差し指と中指でゆっくりと中を掻き混ぜていく。 結の蕩けた膣内が何度も広がったり閉じたりして、俺のものが欲しいと懇願するようにおねだりする。 「あっ、あっ、ダメ、こんなの知らない。自分でするのと違う……!」 結は快楽で体を捩らせる。 もっと激しくしてあげたいけど、そうすると簡単にイってしまいそうだから最初は加減するように膣内を弄る。 「へぇ、結も自分でそういう事したりするんだ? どれくらいの頻度でしてるの? する時は、ちゃんと俺で想像してくれてる?」 「ひゃ、ひゃい、あくあ様でその……ま、毎日してます」 毎日ってすごいな。この世界は性欲が強い女の子が多いってカノンもペゴニアさんも言ってたけど、みんなこんなに綺麗なのに毎日自分で慰めてるなんて勿体無いなと思ってしまう。 「俺にどんな事されてるのか言ってみて」 「そんなの恥ずかしくて言えるわけ……ンンッ!」 俺は可愛く抵抗する結に意地悪するみたいに少し強めに膣内を掻き乱す。 「結、俺の言う事ならなんでも聞くんだろ? 言ってくれないと、もう気持ちいい事してあげないよ?」 「やっ! 嫌! 言います、言いますから! ま、毎日、あくあ様に道具みたいに使われてる自分を想像して致しておりました!! さっきあくあ様に道具みたいに使ってくれていいなんて言ってたけど、本当は全部……全部、私の爛れた汚いメスの願望なんです。あくあ様みたいな素敵な男性に性処理の道具として使われる事で、妄想の中でこんなにも自分は求められているんだって優越感に浸っていました。ご、ごめんなさい……ただの浅ましい卑しい女でごめんなさい!」 お、おぉう……。す、すごいな……。 あ、いや、引いたわけじゃないけど、そんなに俺の事が好きなのかと思うと悪い気分はしない。 むしろどちらかというと、こんな綺麗なお姉さんにそこまで妄想させてしまう事に優越感を感じてしまった。 「ごめんなさい。あくあ様だってこんなスケベなメスはお嫌ですよね……。前にあくあ様が私の自宅に来られた時も、貴方の残り香で朝まで致してしまいました。本当にごめんなさい」 別に謝らなくてもいいよと言おうと思ったけど、結の場合、余計に罪悪感を感じちゃうかもな。 それなら……。 「じゃあ、今度、結が自分でしてるところを見せてよ。俺もその結の姿をズリネタにしてオナニーするから、今度2人きりで一緒に自慰しよ」 「う、嬉しい……。あくあ様、好き……本当に好き……好きすぎて頭の中があくあ様でいっぱいになっておかしくなりそうです」 よし! 女の子のオナニーって前からすごく興味があったんだよね。 前にカノンに指でしてあげた時に、自分でやってるところ見せてってお願いしたら、絶対に無理、恥ずかしいから無理って言われちゃった。それはそれで可愛くて、その後ガンガン突きまくって何度も中に出したけどね。 ちなみにペゴニアさんは嬉しそうに見せましょうかと言われたけど、そうじゃないんだよなぁ。恥ずかしがってる女の子のドスケベなオナニーが見たいんだよね。そこらへんがまだ理解できてないペゴえもんは案外少しポンコツなのかもなと思ってしまった。 「あ、あくあ様、その……その……」 「ん? どうかした結?」 俺はわざとすっとぼけた振りをしながら、指の付け根まで膣奥へと一気に侵入した。 もうそれ以上は指が入らないのに、もっと奥に欲しい欲しいと結は俺の指を飲み込むように膣中をぎゅうぎゅうと締め付けてくる。 「あ、あ……そ、そんな奥まで……んんっ、だめ意地悪しないで」 良い男は、わかってるけど気がつかない振りをしてあげた方が、女の子が構ってくれるってのを前に前世の先輩から聞いた事がある。 もしかしたら何人かの女の子は俺を鈍感だと思ってるのかもしれないが、そんな事はない。 そう感じた時点で、みんな美味しく俺のトラップに、あくあ沼に足を絡め取られてしまっているのだ。 結やカノンみたいな純真な女の子は、結局、ヤる事全部ヤッてるあくあさんに騙されちゃダメだぞ。 「このままだと私……おっ! おかしくなっちゃいます。あっ、あっ、あっ……! いっ……あ、だめ、そんな……」 「何がおかしくなるの? 結、俺は言ったよね。ちゃんとして欲しい事は、全部言わなきゃ相手には伝わらないよ? ほら、どこをどうして欲しいのか言ってごらん」 結はお母さんとのやり取りを見ていても、きっと我慢に我慢を重ねるタイプだ。 だからなのか俺に対しても尽くしたがりというか、結は自分の言いたい事を押し黙って自分の中で溜め込んでしまうタイプだと思う。だからちゃんと言うこと言って、その持て余した体と性欲を発散させてあげるのは男としての役目みたいなもんだ。 「わ、私のこの欲しがりおマンコを、あくあ様の……あくあ様のその大きくて凶暴なもので激しく突いて、めちゃくちゃにして欲しいんです!」 「結、頑張ったね。それじゃあご褒美をあげようか」 俺は結の大事なところから自らの指を引き抜くと、タイツを穿いたふくらはぎを掴んでグイッと持ち上げる。 太ももの半分あたりで引っ掛かってるタイツがよりむっちりさを引き出してとてもえっちだ。 俺は結をマングリ返しにした状態でその足を自分の両肩の上に乗せる。 結の両手は頭の上で縛り付けるようにして、片手で押さえつけた。 「最初に言っておくけど、やめてって言ってももうやめられないからね」 俺は結を犯すように、おまんこの入口に自分のちんこを押し当てると、遠慮なくその中へと無理やり押し込んでいく。 「あっ! あっ! あっ! だめ……! 待って、待って、違う、こんなの違うから……!! 無理、こんなのこれ以上挿れたら結のおまんこおかしくなっちゃうから!!」 抵抗する素振りを見せる結だが、おマンコの方は本人の反応とは違って俺のものを自ら受け入れるように奥へと飲み込んでいく。すごいな……搾精機で知っている結のおマンコとは完全に別物だ。 生の体温や感触もそうだが、本物のとろふわおマンコは機械じゃ再現できないって事だろう。 「おマンコまでえっちだなんて、結は本当にスケベな女の子だね」 「あぁっ! そんな、恥ずかしい……。んっ、んっ、んっ」 俺は空いたもう片方の手で乱暴に結のおっぱいを揉みしだく。 本当に何から何までエッチをするために生まれてきたような体だ。 こんな女の子を処女のまま26歳まで放置しておくなんて、俺はやっぱり赦せないな。 俺が結と同級生なら、きっと学校なんて休んで朝から晩まで自宅に引きこもって1週間えっちすると思う。食事も面倒だから全部宅配で手配して、お風呂とトイレの中でもずっとエッチしてたと思う。 こんなドスケベボディの女の子が隣の席にいたら理性なんて保てるわけがない。うん、それを想像したら、すごく興奮してきた。今度エッチする時には学生服確定だな。 「結、とりあえず中に精子出すけどいい?」 「あっ、あっ、はい! 結の中にあくあ様のお精子様いっぱいください! んあっ! 結の事なんて何も考えなくていいですから、あくあさまの気持ちのいいタイミングでお射精してくださって構いません。んんっ! 結は……結はあくあ様のお射精に合わせて勝手にイキ狂いますから……あぁっ!」 俺は結の両手の拘束を解くと、恋人繋ぎをするように指を絡めてベッドに押さえつける。 そしてそのまま体を密着させるように覆いかぶさると、結の唇を自分の唇で塞ぐ。 「ンンッ……あ、ふぅ、んっ」 結とねっとりと舌を絡ませて熱いキスを交わす。 蕩けたキス顔にさらに精子が迫り上がってくる。 この女を孕ませたい、自分の女だとマーキングしたいという、オスとしての本能が射精を強く駆り立てた。 肉と肉がぶつけあう音が部屋の中を満たすように、俺は結の体を貪るように何度も激しく突く。 結のとろふわな膣肉に何度もちんこを擦り付け、自分が1番気持ちのいいタイミングで射精する。 「イクぞ、結!」 自分の体の奥から気持ちよさの波が押し寄せてくる。 俺は結の大事な部分に吐き捨てるように、自分の中に溜まった精液を一方的にドクドクと注ぎ込んだ。 「あっ! あっ、あっ……結のお腹の中……ああっ、あくあ様ので満たされていきます」 結は、俺の肩に乗せた足に力を入れると俺の体を自分の方へと引き寄せる。 女性としての本能が働いたのか、俺の精子で子宮が孕みたがっているのだろう。 俺は最後の一滴まで結が求めるがままに胎の奥へと精液を注ぎ切る。 「結、すごく気持ちよかったよ」 「はぁ……はぁ……ありがとうございます、あくあ様。私の体、こんなにも使ってくれるなんて、本当に嬉しいです……」 こんなにも……? もしかしたら結はこれで終わりだなんて勘違いしてるのかな? 「結、言っておくけど、一回で終わるとか思ってないよね?」 「え、え……?」 俺は結の足を肩から下ろすと、背中に回した手を滑らせてお尻を揉みしだくように鷲掴みにする。 こんなところまでとろふわなのかよ。本当に男を気持ち良くするために良くできた体だと思う。 それなら気持ちが良くなるために使ってあげない方が可哀想だ。 俺は結と繋がったまま抱き上げる。 「あ、あくあ様!?」 「大丈夫、結はそのままで、俺が今からもっとイカせてあげるね。声も我慢しなくていいから」 いわゆる駅弁スタイルだ。 結のびっくりした顔や、見守っている桐花さんの驚いた表情を見ると、もしかしたら2人とも知らないのかもしれない。 俺はそのまま、結の体を上下に揺さぶって、自分のちんこを結の膣壁に何度も何度も擦り付ける。 「あ、あ、あ……! 待って、こんなの知らない! 教本で習ってないから! あぁっ! 気持ちいい! ぎもぢい゛い゛っ! いくっ、イッちゃう、だめ、だめ……だめえええええええ! イクっ! もうイッてるから許して!!」 道具みたいに自分の体を使っていいと言ったのは結だ。 だからこれはお仕置きなのである。自分の体を大事にしないとこうなるぞっていうね。 「結? 俺最初に言ったよね? やめてって言ってもやめられないよって、だから次から自分の体を道具みたいにして使って欲しいなんて言ったら、こんな事になっちゃうんだよってちゃんと頭と体で学習してね」 俺は本当に道具を、搾精機、つまりはオナホを使うような感覚で結の体を激しく揺さぶった。 結は気持ちよさで体を捩らせるように、ストロベリーブロンドの三つ編みを空中で左右に揺らせる。 本当に余裕がないのか、結はおまんこに力が入らなくてただですらふわとろのおマンコが緩みっぱなしだ。でもそれが逆に気持ちよくて興奮する。 「ほら、そろそろ射精するから、結、頑張っておまんこ締めて」 「あっ! あっ、あっ……だめ……こんな状態で射精されたら絶対に頭おかしくなる! もう常におちんちんの事しか考えられなくなるから……ああああああ!」 自分の耳奥で精子を吐き出す時のピュッという音が聞こえる。 それがより下半身の気持ちよさを加速させて、結の中に何度も何度も射精した。 自分のチンコの血管が何度もドクドクと収縮と膨張を繰り返しているのが良くわかる。 「あ……あ……だめ、こんなの知ったら、もう自分なんかじゃ満足できなくなっちゃう……」 結をベッドに下ろすと、快楽で下半身を痙攣させながら緩んだおマンコから俺の出した精液をドロリと垂らせる。 その姿を見たら俺の中で汚い感情が沸々と湧き上がってきた。これはもう一度わからせておく必要があるな。 「結……搾精担当官なのに、そんな簡単に俺の精子を外に出しちゃだめでしょ。お仕置きしないとね」 「え……? あ……だめ、だめ、もうおマンコも頭の中もおかしくなってるから! これ以上されたら、もう本当にあくあ様の事しか考えられなくなる! エッチが終わった後も仕事に影響が出るくらい毎日毎秒あくあ様で頭がいっぱいになっちゃう!」 俺は可愛らしく手を伸ばして抵抗する結をひっくり返すと、上半身だけベッドの上に残して、下半身を強引に持ち上げる。 「あ、まって……! それ、だめ!」 俺は抵抗する結の手を最初にしたみたいにして再び片手で拘束すると、さっきから目の前でぶんぶんと可愛らしく揺れる三つ編みをもう片方の手で掴んでゆるく引っ張る。 もちろん痛いとかわいそうだから、そこはちょっと加減した。 「結……本当に嫌だったら止めてあげる。だから、ほら結の言葉でちゃんと話して」 「あ、あ……ずるい! あくあ様だって本当はわかってるくせに! 結の……あくあ様の精子をこぼしてしまったダメダメダメな結のおマンコをあくあ様のおちんちんで躾けてください!! お願い! 結の全部、心の隅から隅まであくあ様の事以外考えられないくらい、あくあ様のものにして!!」 はい、よく言えました。 俺はそのままバックから結の中へと再度ちんこを挿入する。 結の三つ編みに軽く口づけをして手放すと、そのまま両手でその大きな胸を揉みしだく。 もうこのおっぱいは俺のものだ。他の誰にも渡さないし、妄想の中でだって使わせたくない。 そう思わせるくらい結は、俺の中の所有欲を掻き立たせる。 「あん、あんっ! ンンッ! お願いです。あくあ様の精子……結の1番大事な所に、奥の赤ちゃん作るお部屋の中にください! 子宮口開きますから! 1番奥の気持ちいいところであくあ様を感じさせてください!! 手加減なんてしなくていいからもっともっと結の事をめちゃくちゃにして!!」 結って本当にドスケベなんだな。 おかげで生まれて初めて、本気のガン突きができそうだ。 俺はそのまま結の体を持ち上げて、結の体を激しく揺さぶる。 絡みつく膣肉を掻き分け、強引に子宮口をこじ開け、今から射精するぞと言わんばかりに、その奥に何度もちんこを叩きつけた。 「あーっ! あっ! あくあ様、お願いします。そのまま中に! おっ! ンンンンンンンン! イクッ! イクぅっ!! あ……あ……」 はぁ……はぁ……。 自分の頭の中にひたすら長い射精音が響く。 結もそうだけど俺の方ももう頭がどうにかなってしまいそうだった。 途中から結のためなんて言ってたけど、本当は自分が気持ち良くなってただけかもしれない。 カノンとじゃどうしても可愛いエッチになっちゃうし、ペゴニアといるとカノンもいるから本気でするわけには行かないからなぁ。その分、余剰に溜まっていたものを全部結の中にはき出してしまった。 「結、ごめんな……よく頑張ったね。俺のこといっぱい気持ち良くさせてくれてありがとう」 俺は結を抱き寄せると優しく頭を撫でた。 「あ、謝らないでくださいあくあ様、私は、私は……! いっぱい、あくあ様に使ってもらえて今日ほど幸せな日はなかったです……! こんな体でも、あくあ様の事をいっぱい気持ち良くできるんだって、需要があるんだって思ったらすごく嬉しくて、初めてこの体に生まれてよかったとそう思いました。だから……これからも結の体、いっぱい使ってくださいね……結は、都合のいい女でも全然構いませんから」 いや……流石にここまできたら、責任取るよ。っていうか、こんなセックスしておいて今更手放せるわけないじゃん。 俺は結を優しくベッドに寝かせる。流石に疲れたのか、結はすぐに眠ってしまった。 さてと……それじゃあ残りの分は、桐花さんに気持ち良くさせてもらおうかな。 俺は壁際で立っていた桐花さんの腰に手を回すと自分の方へと優しく抱き寄せた。 「桐花さん、それじゃあ隣の部屋に行こっか」 「え……あ、はい……あ、あくあさんはその……まだ、できるんですか……?」 俺は桐花さんの問いににっこりと笑みを返す。 男子高校生の性欲を舐めてはいけない。俺はまだできる、まだヤれる。 俺はそのまま自分のカードを財布の中から取り出すと、桐花さんを隣の部屋へと連れ込んだ。 ************************************************ この作品における大体のエッチの上限を決めようかなと思いました。 とりあえずカノンの時よりかは上げてみたけどどうでしょう? 後、射精音とか入ります? 桐花さん回はもっと下品にしようか悩んでます。 それとヘブンズソード関連回を書きました。 fantia、fanboxにてお楽しみください。 上のサイトは基本的に挿絵あり、下のサイトは挿絵なしです。 https://fantia.jp/yuuritohoney https://www.fanbox.cc/@yuuritohoney Twitterアカウントです。作品に関すること呟いたり投票したりしてます。 https://mobile.twitter.com/yuuritohoney ごめんなさい。 予定を変更したので、あんまエロくないです……。 ******************************************** 白銀あくあ、琴乃とクンニ。 「どうしたの桐花さん? もしかして緊張してる……?」 俺はこわばった桐花さんの体と心をほぐすようにおっぱいを揉む。 決して自分が揉みたかったから揉んでるわけじゃない。 桐花さんは何か言いたげな表情で、恥ずかしそうに俺の顔を見つめる。 やば……調子に乗って揉みしだくだけじゃ満足できなくて、乳首摘んだりしたから怒ってるのかな? 「桐花さん、言いたい事があるなら言わないと何も伝わらないよ?」 俺は桐花さんの頭を優しく撫でると、より一層、お互いの体を密着させる。 はっきり言って今すぐにでもハメたいけど、我慢、我慢……。 どうせエッチするなら2人ともが気持ちの良いセックスがしたい。 そのためにも桐花さんの憂いを解消してあげないとね。 「あ……あの、わ、私の事も……下の名前で呼んでくれませんか?」 「琴乃……これでいい?」 俺がサラリと下の名前で呼ぶと、桐花さん……琴乃は、顔を真っ赤にした。 桐花さんって俺より年上のお姉さんなのに結構かわいいところがある気がする。 カノンとはまた違った初心な感じが堪らなくいい。 「あり、ありがとうございます! え、えっと、その……本当に私みたいなおばさんでも大丈夫なのでしょうか?」 おばさん? 綺麗なお姉さんの間違いでしょ。 色気のある切長の目にクールな表情、少しアンニュイな大人の女性の雰囲気があって、こんなにも女の子としての魅力に溢れたフェロモンが出ている人なんてそうそういないと思う。 男子高校生が選ぶ、童貞をもらって欲しいお姉さんランキングがあったら間違いなく上位確定だ。少なくとも俺の中ではそうだから安心して欲しい。 「ほら、琴乃、触って」 俺は琴乃をわからせるためにも、彼女の手を取って自らの下半身へと持っていく。 固く結んだ琴乃の手に指を絡めるようにして強引に解くと、そのまま自分のものを握らせた。 女の子の手でちんこを触られるのって、どうしてこんなにも気持ちがいいんだろう。 「琴乃みたいな綺麗なお姉さんとエッチできるんだって、すごく興奮してるのわかる?」 結もそうだけど、琴乃にもちゃんと自分自身が俺をすごく興奮させているんだって知って欲しかった。 琴乃はガチガチに勃起した俺のちんこに浮き出た血管の感触を確かめるように指先を滑らせる。 カノンも言ってたけど、この浮き出た血管が女の子を女の子だってわからせてくれるみたいで最高に堪らないらしい。ペゴニアさんも、どんな女の子であってもこれを見せられたら一瞬で興奮すると言ってた。 「すごい……お茄子なんかと比べものになんて……」 「お茄子?」 「い、いえ、なんでもありませ……んっ」 とりあえず琴乃がなんか可愛かったからキスした。 琴乃は顔を真っ赤にしてたけど、かわいい反応を見せる君が悪い。 男の前でそういう顔を見せたら、キスされるって事をまずわからせないとね。 「こ、これがキス……」 あ……そっか、そういえば2人ともこれが初めてのキスか。 せっかくだからもっと大事にキスしてあげればよかったな。 「ごめんね。琴乃が可愛かったからついつい軽くしちゃったけど、もっとちゃんとしようか」 次はもう少しねっとりとちょっとだけ長く口づけを交わす。 「琴乃、口開けて、大人のキスをしよう」 「は、はい」 ゆっくりとお互いの舌を絡ませあう。 最初はされるがままだった琴乃さんも、手慣れてくると俺の首に手を回して積極的に舌を出してきた。 なんとなくだけど琴乃さんはかなり性欲が強い気がする。 俺が前世で買った雑誌にも、女の人は30代から40代が1番性欲強くなるからエロいって書いてあったしね。 「ん……あ……」 俺はわざと途中で舌を引っ込めてキスをするのを止める。 琴乃は最初それに気がついてなくてものすごくエロいキス顔でフリーズしていた。 「あっ、あぅ……」 自分でもすごくエッチな顔をしてるって事に気がついたのか、琴乃は顔を茹蛸のように真っ赤にした。 この人、本当にかわいいな……。 普段のクールなイメージとギャップがありすぎてグッとくるものがある。 俺は手を伸ばすと、琴乃のパンストを本人にわかるように股の部分を破いていく。 タイツはズリ下げるのが好きだが、パンストは破いてこそ真価を発揮する。 「琴乃、さっき俺の触らせてあげたんだから、今度は琴乃のを触らせてよ」 言ってる事は完全に反社会的な人達と一緒だ。 自分からちんこ触らせておいて、お前が触ったから俺も触っていいかなんて当たり屋さんもびっくりだよ。 俺はベッドから降りると、琴乃の股を両手でぐいっと下品に開かせると破いたパンストの穴へと手を伸ばす。 「あ……」 可愛く抵抗する琴乃の手を軽くあしらい、俺は黒い下着を横にずらす。 おぉ……! 生で女の人のあそこを見るのがこれが4人目だけど、今思えばこうやってじっくりと観察するのはこれが初めてかもしれない。 俺は顔を近づけて指でかき分けるようにして膣内をいやらしい目で覗き込む。 おぉっ! こ、これが処女膜か……。今からこれを自分が破くのだと思うと、すごく興奮した。 「あ、あくあさん、鼻息が……あんっ」 「ご、ごめん」 思ってたよりも興奮していたみたいだ。自重しよう。 「あくあさん……その……」 琴乃は恥じらうように顔を隠しながら、何かを懇願するように俺の方をチラチラと見る。 本当にこの人は……一度最初から最後まで録画しておいて、自分がどれだけエッチな顔をしているのか認識させてあげようかな。結もそうだけど、2人は自分がどれくらいスケベかわからせる必要があると思った。 あわよくば3人で自分達の出演するAV見て、盛り上がった勢いで3人でとなれば最高なんだけど……。 「琴乃、さっきも言ったけど、して欲しい事は言わなきゃわからないよ? もう一度わからせてあげようか?」 俺は琴乃のなだらかな恥丘に指先を這わせる。 「あ……あ……その、して欲しい事があって……」 「うん、何?」 「……ク、クンニして欲しいんですけど……あ、あっ、やっぱ、ダメですよね。ごめんなさい、忘れてください!」 ほーん、クンニか……。 そういえばこの前、カノンとエッチしてた時に、あまりにもハチミツみたいな甘い香りしてたからクンニしようとしたら、恥ずかしいからやめて、そんなばっちいところ舐めちゃだめってポカポカ叩かれたんだっけ。あー……あの時のカノンは可愛かったな。そもそもカノンに汚いところなんて何一つないのに……。っと、そうじゃないそうじゃない。いくら友達同士だからって、琴乃とのエッチの最中にカノンの事を考えてキュンとしちゃ失礼だよな。 俺はそのお詫びも兼ねて琴乃にクンニしてあげようと思った。決して自分がしたいからじゃない。うん、そうだ。 「いいよ」 「へ? いいよ……? あ、あ、あ!」 俺はゆっくりと琴乃の恥丘に舌を這わせる。 もうすごくヌルヌルだ。この世界の女の子って興奮しやすいのか、本当に前戯がなくてもいいくらいすごく濡れてるんだよね。 正直こんなにえっちだと毎日がすごく大変なんじゃないかなと思う。琴乃も普段の仕事姿はすごく真面目でキリッとしてるけど、毎日オナニーしてたりするんだろうか? ヤベェな、想像したらすごく興奮してきた。 「あっ、や……」 穴を左右に開いて、ゆっくりと舌先を這わせる。 ちょっとしょっぱいな……ここはもしかして尿道口かな? ん……この突起物はまさか!? 俺はバター犬のように突起物を何度も舐める。 「あ、だめ、そこ……1番気持ちいいところ!」 ぺろぺろぺろぺろ……なるほど、これがバター犬の気持ちか。 世の中には一定数犬になりたい男性がいるみたいだが、その気持ちがほんの少しだけ理解できた。 正直な気持ちを言うと、俺はタイツやパンストを穿いた女性の足裏にとても興味があるが、流石に変態すぎるとドン引きされたらいけないから我慢している。 本当は足裏の匂いを嗅ぎながら舐めたりしてみたいけど、以前、カノンの足をマッサージした時に、足の指とか、指と指の間を舐めようとしたら、ばっちぃからだめって言われた。いや、だからな、お前の体に汚いところなんて一個もないんだって……。うん、やっぱり一度カノンにはわからせる必要があるな。ぺごえもんに協力してもらって、全身ぺろぺろの刑にでもするか。 「だ、だめ、ンンッ……!」 琴乃は声を我慢するように自分の指を咥えて声を押し殺す。 俺は片方の手で太ももに指先を埋めて軽く刺激しながら、もう片方の手を使ってGスポットを刺激する。 クリ舐めとGスポットの交互攻めは相当効いたみたいで、琴乃は下半身を痙攣させながら口元からダラダラと涎をこぼしていた。 「あっ! あくあさん、それ以上は……あああああああ!」 俺は咄嗟に目を閉じる。目の前から何かが噴水のように噴き出してきたからだ。 すごい濃い琴乃の匂いがする。なるほど、これが潮を噴くって事か。 「あ……あ……あ……」 俺は顔に付着した液体を近くにあったタオルで拭う。 イった後は放心状態になっていた琴乃は、潮に濡れた俺の顔を見て目に涙をためる。 「うっ……ひっく、ひっく……ご、ごめんなさい。私……私……」 俺は琴乃に覆いかぶさると、何度も口づけしてあげた。 大丈夫だよ、謝る必要なんてないよ、って言葉じゃなくてキスでわからせる。 俺は紳士だから、むしろご褒美です、嬉しかったですなんてもちろん言わない。 「琴乃、落ち着いた?」 俺は優しく琴乃の頭を撫でる。もちろんもう片方の手ではおっぱいを揉みしだいた。 人によってはしょうもないと思うかもしれないけど、一度でいいからソファに座って、結と琴乃のおっぱいを朝から晩まで両手で揉みしだきたい。きっとそれだけで明日のお仕事も頑張ろうって気持ちになれる。 これは俺だけかもしれないけど、おっぱいを揉んでたら世の中の9割9分の事は本当にどうでも良くなるんだ。 そんなに泣いてないでおっぱい揉もうぜ? そんなに怒るならまぁおっぱい揉んで落ち着けよ。 ほらね。おっぱいさえあれば全部が解決する。 それとは別に、朝から晩までずっとベッドの中でおっぱいを吸い続けると言うのも俺の夢だ。 だっておっぱいを吸えば世の中の9割9分の事は……以下略。 「あくあさんは酷いです……」 ドキッ!? 頭の中で琴乃のおっぱいの事ばかり考えてたのがバレたのだろうか? 俺は誤魔化すようにむくれた顔をした琴乃のほっぺたをツンツンとつつく。 「30になると、女の人ってすごく情緒が不安定になるんです。それなのにあくあさんは、私たちのこの気持ちを弄ぶように性欲ばっかり煽ってくるから……」 琴乃は俺のおっぱいを揉んでいた手を掴む。 あ、しまったぁ! 俺は小雛先輩すらもずっこけるレベルの大根役者を発揮して、琴乃さんにわざとひっくり返される。 「だ、だから……今から、あくあさんにお仕置きしちゃいます」 琴乃のお仕置きという言葉に背筋がゾクゾクする。 はっきり言って女の人からされるのは嫌いじゃない。そう嫌いじゃないんだ。 大事なことだから2度言ったけど、朝方ベッドに侵入してきたペゴニアがフェラしてた時があって、あの時も嫌がったけど俺は内心で本当はラッキーなんて思ってたんだよね。もちろん絶対に本人には言わないけど……俺の精子を口に溜めていたペゴニアの表情を見る限り彼女はちゃんとわかっていると思う。だから頼む……一度でいいからカノンに俺を襲うように誘導してくれ!! 「むっ……あくあさん、今、他の人の事を考えていませんでしたか?」 「ドキッ!?」 な、なんでバレたんだ!? これが激鈍なカノンさんなら絶対に気が付かないのに!! 「いいです。今から私の事しか考えられないようにしますから」 琴乃は俺のちんこを握りしめると、ゆっくりと腰を下ろしていく。 はっきり行って絶景だ。俺が俳人なら間違いなくここで俳句を読んでいる。 ゆめにみた、きんだんのかじつ、おちてくる、おれのもとへと、てをのばすんだ。 いや、これは短歌だっけ、まぁ、そんなことはどうでもいいよね。 「くっ……!」 琴乃は破瓜の痛みに顔を歪めた。 俺のちんこにも琴乃の処女膜を破った感覚がダイレクトで伝わってくる。 目の前の琴乃が、自分のものになったような感覚に支配欲が満たされていく。 「か、覚悟しておいてくださいね。あくあさん」 琴乃は痛みに耐えながらも、ゆっくりと腰を振り始める。 俺は目の前で揺れるおっぱいが苦しそうだったから、とりあえず下から押さえてあげた。 しかし、俺が余裕だったのはここまでである。 「こ……琴乃っ……!」 俺が余裕な振りをして我慢していたのが仇になったのか、エッチに対してすごく貪欲だった琴乃は俺が結に手マンしてあげた光景や、自分がクンニされた経験を元に、腰を振りながら、俺の表情を見て感じていた所を探していたのだろう。琴乃は肉感の強い膣内でちんこの裏筋を強く擦ったかと思えば、優しくカリを刺激していく。 くっ、ここで射精したら負ける。それもさっきまで処女だった女の子に! それは男の沽券に関わる問題なので俺だって譲れない。 「あくあさん、気持ちよかったら我慢しなくていいんですよ。一回で満足できなかったら、その後もしてあげますから……ほら、遠慮なく私の子宮に種付けしてください」 くっ!? さっきまで俺にクンニされて涙目になっていた人と同じ人だとは思えない。 さっき自分でも30以上の性欲を舐めないでくれと言ってたけど、今の激しく腰を振る琴乃の姿は完全に性獣だ。 ゆっくりと腰を持ち上げて俺のちんこを外の冷たい空気に触れさせたかと思うと、一気に腰を下ろして熱くて厚い膣肉で俺のちんこを容赦なく締め上げる。 鍛え上げた肉体は嘘をつかないというが、ちんこを締め付ける力が本当にすごい。 だからこそ屈服するわけにはいかないのだ。一度でもこの膣内に情けなく射精しようものなら、俺は永久にこのおマンコに勝てなくなってしまう。 「ちなみに、ここにくる前にカノンさんからは許可を取ってますから」 許可ってなんの!? 「30になる私にはカノンさんの妊娠を待ってる余裕なんてありません。だから……ね。今日はいっぱい種付けしてください。もう産む覚悟はできてますし、認知してくださいなんて重い事は言わないから、あくあ様の子供を私に孕ませてください」 ちょ、ちょっと待って、俺の知らないところで何やってんのさ、カノン!! うっ……やばっ、さっきちょろっと出そうになった。というかもしかしたら少し出たかも。 それを知ってか知らずか、琴乃は俺が射精しないように今度は絶妙なバランスでコントロールする。 「ふふっ」 琴乃は俺の方へとゆっくりともたれかかってくると、むちむちなおっぱいで俺の胸板をぎゅっと押す。 そして俺の耳たぶに軽く口づけすると、耳の穴へと舌を伸ばしていく。 いつの間にそんなテクニックを!? もう完全に俺と琴乃の攻守は逆転している。 俺は琴乃の探究心の深さ、性欲の強さを完全に舐めていた。 認めよう、俺の負けだって認めるから、もう許して……。 「さっきまでといつもの仕返しです」 い、いつもの!? 「いつもえっちな目で私の体を見つめて、毎晩私を性的に興奮させた罰です。これからはちゃんと責任をとって、えっちな目で見つめた時はちゃんと私の体を慰めてくださいね」 「わ、わかりましたから……」 俺がそこで言い淀むと琴乃はにっこりと微笑んだ。 「あくあさん……して欲しい事があったらちゃんと口に出してくれないとわかりませんよ?」 ぐっ……それ俺が最初に言ったセリフ……。 俺は全てを諦めゆっくりと口を開く。 「しゃ……射精させてください……!」 「どこに……? そこまでちゃんと言ってくれないとわかりませんよ」 う、嘘だ! 絶対にわかってるくせに!! 「あ、お嫌でしたらもう抜きますけど……」 くっ、さっきまでの恥ずかしがっていた琴乃はどこに行ったんだ!? あ……もしかしてクンニで潮噴きさせた事を怒ってるのかな? 俺はチラリと琴乃の顔を見る。 うん……この顔は絶対にそうだ。いいじゃん、お漏らしする大人のお姉さんなんて可愛いしかないのに。 でもそれを言ったらもっと酷くなりそうなので俺は黙った。つまりは空気を読んだのである。 「こ、琴乃の中に……おマンコに射精させてください……!」 恥ずかしかった。そう恥ずかしかったはずなのに、俺はこれまでに感じた事のない興奮を味わっていたのである。 「はい、よくできました。それじゃあこれからはお仕事の時もちゃんと先に、れ・ん・ら・く、してくださいね」 あっ……そういう事か。俺は全てを理解する。 琴乃はその事についても俺にお仕置きがしたかったのだ。 うん、そうだよね。今日はみんなお休みだったのに、俺のせいでみんなを休日出勤させてしまった。 これは後でもう一度ちゃんと謝らないとな。 「あくあさん、謝罪はいいですから、その代わりに今日はいっぱい種付けしてくださいね」 あっ……あ、あっ!? 油断した……。琴乃の中で自分のちんこがどくどくと脈動する。 さっき結にあんなに出したにも関わらず、琴乃の中にはそれ以上の量を射精していた。 「あくあさん、さっきまた他の女性の事を考えてましたね?」 「あ……ちょ、ちょっと待って!」 イッてる最中なのに、琴乃はそんなのお構いなしに腰を振り始める。 し、搾り取られる。 「んっ!?」 琴乃は俺が抗議できないように、上から押さえつけるようにして何度も激しくピストンを繰り返す。 敏感になったちんこが馬鹿みたいにまた射精する。これ以上擦られたら頭の中がおかしくなりそうだ。 それなのに琴乃は俺から理性を奪うようにピストン運動を止めない。 確実に孕もうとする琴乃の雌としての本能、果てしない性欲に飲み込まれそうになる。 俺の理性が徐々に奪われていく。 「おっ! おっ! おっ!」 暖房を入れた部屋の中に、俺と琴乃の蒸れた匂いが充満していく。 お互いの汗が混じり合うほど何度も肌をぶつけ合って、ただの肉欲を満たすためのセックスに耽った。 どれくらいの時間が経ったのだろう。途中で起きてきた結も交えて、俺は琴乃と結の中に交互に何度も精を吐き出した。2人とも、本当に初めてとは思えないくらい性欲が強くて、一回でへばってたカノンが特殊だったんだなと思い知らされる。 「た……ただいま……」 明け方、俺はこっそりと1人、帰宅する。 琴乃と結はカノンに改めて挨拶すると言ってたけど、とりあえず今日だけは止めてくれと帰ってもらった。 だって、奥さんから全く連絡ないし……怒ってたりしたらちょっとね? とりあえず昨日、総理にも土下座のコツを森川さんと一緒に聞いたし多分何があっても大丈夫だ。とりあえずいつでも流れるように土下座ができるように、スライディング土下座に入りやすい姿勢でリビングへと向かう。 「カ……カノンさーん、お、起きてますかー……?」 リビングを通過して、そろりと寝室の中に入る。 するとカノンが背中を向けて座っていた。 こ、これは怒ってる!? 「あ、あの〜」 俺は前屈みになってスライディング土下座の態勢に入った。 しかしそれよりも早くカノンが俺の方へと振り向く。 「あ、あっは〜ん?」 思わずズッコケそうになった。 ちょっと待って、カノン何してるの!? よく見るとカノンの胸が不自然に膨れていた。 「カノンその胸……」 「お、おっぱいが好きなんでしょ? だ、だからほら……あっ!」 ネグリジェの下からポトポトと胸パッドが落ちる。どれだけ詰めてたんだろう……。 「カノン……」 「あ、あ、これは違くてその……ひゃっ!?」 俺はカノンの体を力強く抱きしめた。 やっぱり嫁だわ……。散々他の女の人とセックスしておいて最低だと罵ってくれて構わないけど、やっぱりカノンなんだよ。カノンからしか補給できない何かがあるとそう思った。 「カノン、できればずっとそのままで居てね」 「う、うん……別にいいけどって、え? え? 待って、深雪さんや姐さんといっぱいしたんじゃ?」 女の子にとって甘い物が別腹のように、俺にとってもカノンは別腹なんだよ。 そういうわけで俺は帰ってすぐにカノンと愛し合った。 ちなみに他の女性とした事については、やはりミリも怒ってなかったらしい。 試しに森川さんと一緒に練習した土下座を披露したら、細かすぎるモノマネコンテストにでも出るのって大笑いされた……。解せぬ。 ************************************************ エッチなシーンはやっぱり課題だなぁ。 他の作者の作品は基本的に脳死でも描けるんだけど、考えすぎちゃって、どうだろうって感じなってます。 満足してくれたら嬉しいけど、ほんとごめん。今後も頑張ります。 それとヘブンズソード関連回を書きました。 fantia、fanboxにてお楽しみください。 上のサイトは基本的に挿絵あり、下のサイトは挿絵なしです。 https://fantia.jp/yuuritohoney https://www.fanbox.cc/@yuuritohoney Twitterアカウントです。作品に関すること呟いたり投票したりしてます。 https://mobile.twitter.com/yuuritohoney 一時期こちらの通信エラーが出た状態で更新ボタンを押したために、下半分が消えてました。 全体的に細かく加筆修正しております。 ******************************************** 風見りん、未来を変えられるのは自分だけ。 もぐもぐ、もぐもぐ……。 人気のない大学の裏庭で何時もの様に1人でサンドイッチを食べていたら、私の目の前をシスター服を着た女性が横切って行く。私は彼女が置いていったカセットテープが入った再生機を拾い上げると、付属品のイヤフォンをつけて再生ボタンを押す。 『グッモーニン、りん君』 私は録音されたテープを聞きながら、再びサンドイッチに齧りつく。 今日のサンドイッチは、トマトハムサラダだ。 『今日の気分はどうかな? ちなみに今日の私の気分はブルーだ。またうちの聖女が何かをやらかしたらしく、その後始末で今晩も寝られそうにない』 あ、今日のサンドイッチいつもより具が多いかも。やったね! 私は二つ目のサンドイッチにも手を伸ばす。 『それはさておき、まずはこの男の写真を見てほしい』 写真? え? どこ……? うん、それらしい写真とか、そういうのが入ってそうな封筒なんかは見当たらない。 さっきのおねーさん、写真を添付するの忘れたんじゃ……。 『男の名前は、藤澤誠。以前、子役時代の月街アヤナに対して嫌がらせをしていた男性だ」 うん、聖あくあ教ではよくある事だし、ま、いっか……。 多少の仕事の雑さを気にしていたらここではやっていけない。 聖女様も、こまけー事は気にしたら負け、女なら明日の事よりも今日を刹那的に生きろって言ってたしね。 『うちのハイパフォーマンスサーバーからの情報によると、藤澤誠が月街アヤナに対して再び嫌がらせ、いやそれを通り越えて酷い事件を起こそうと計画しているそうだ』 それなら後でサバちゃんに直接情報を貰えばいいか。 入れ忘れた写真もきっとサバちゃんなら持ってるだろうしね。 『そこで、りん君に与えられた任務だが、事件を未然に防ぐために、この男の計画を阻止して欲しい。中にはレイプされて喜ぶ女性もいるんだろうけど、彼女はそういうタイプではないだろうからね』 月街アヤナさんといえば、あくあ様のクラスメイトで月9で共演してる人だ。 文化祭の時、私が飲み物をこぼしたら月街アヤナさんはすぐにテーブルを拭いてくれて、気にしなくていいよって笑いかけてくれた人だからよく覚えています。 私なんかにも優しくしてくれて、なんていい人なんだろうって思った。そんな人を傷つけようとするなんて絶対に赦せない……。 『例によってりん君もしくはその仲間が捕らえられたら、聖あくあ教は慌てふためくし、まともな人材が減って私の胃がもっと辛くなるので絶対に捕まらないつもりで頼む』 私は食べ終わったサンドイッチの包装紙をグシャリと握りつぶす。 お婆ちゃんはいつも、ヤられる前にヤれって言ってたし、最初にヤろうとした奴が100%悪いんだから、何されたって仕方ないよね? あくあ様の笑顔を守るため、あくあ様を取り巻く周りの人達の平和を守るのが私の役目だ。 今までもそうやってきたし、今日も明日もやる事は変わらない。 『なお、このテープは再生後、自動的に消滅する。君の健闘を祈る!』 その言葉の後にテープから薄く煙が出てくる。ちなみにこれは演出でもなんでもありません。聖あくあ教は形から入る事をとても重要視しているから、そういうところは細部までこだわっているんだって粉狂いさんが言ってました。 でもクレアさんは、拘るのはそこじゃないいいいいいいいって絶叫してたっけ。 さてと……これで終わりかなと思ったら、録音の終了ボタンを押し忘れていたのか、最後に少しだけ声が入っていた。 『クレアちゃーん、晩御飯よ〜』 『ちょ、お母さん、今、録音中だって言ったでしょ!』 え? え? これ録音してるの、クレアさんだったの……!? 今まで何度かテープを受け取ったけど今日初めて知りました。 すごい、あんなカッコいい声出せるなんて男の人みたい。 『と、とにかくどうか無事で! 頑張ってね!』 テープからポンという音が聞こえる。私は壊れたテープと再生機をバッグに入れた。 はっきり言って資材が凄く勿体無いので、次からは電話かメールで言って欲しいな。 後で、聖あくあ教のお客さま相談室に電話しとこ。 私は大学の授業を終えた後、電車で聖あくあ教の新規建設予定地に向かいました。 旧江戸城跡地のここは普通に記念碑が置かれた観光地だったけど、土地を譲り受けた聖あくあ教は、ここに聖女エミリー様のためにお城を作ると聞いています。 私はIDを提示して建設予定地の目隠しの中に入ると、記念碑が置かれていた場所から地下へと潜っていく。 ここには軍が使っていた防空壕があって、そこをラボとして再利用する予定だと聞いています。 「やぁ、良く来たね」 私を待っていたのは鯖兎こよみさんだ。聖あくあ教十二司教の1人で、ハイパフォーマンスサーバーのAIを開発し、ベリルエンターテイメントの技術開発部で主任を務めている凄い人です。 その隣には、スターズの前女王陛下であるメアリー様がニコニコした顔で立っていました。 「久しぶりね忍者ちゃん」 「はい、お久しぶりですメアリー様」 私がそう言うと、メアリー様は人差し指を左右に振る。 「悪いけど、ここじゃあ私の事はMと呼んで頂戴、そしてこっちはQよ」 私は首を傾げる。メアリー様がMなのはわかるけど、なんでこよみさんがQなんだろう? でもここは聖あくあ教、聖女様の言っていた通りこまけー事は気にしちゃダメなのです。 「ふふっ、理解が早くて助かるわ。今日、貴女にここに来てもらったのは他でもない。今回の任務にあたって必要な道具を幾つか用意しました。Q頼むわよ」 こよみさんに幾つかの道具を手渡される。 ワイヤーが出てくる時計とか、熱源センサーが搭載されたサングラスとか、カメラが搭載された指輪とか、ボールペン型の爆弾とか、またそれらの道具を入れるためのアタッシュケースもくれました。 こんなにいっぱい、いいのかなあ……。正直、時計もボールペンも、もう沢山もらってるのに、任務のたびに新しいのくれるの何なんだろう。こんな平和な国でボールペン爆弾なんて使ったらすぐに警察来ちゃうよ。 授業中に落としたらいけないから普段使いだってできないし……これ本当にどうしよう。処理するために水中で爆発させたらお魚さんもびっくりしちゃうよね。 「ふふふ、今回はここから更にもう一つ頑張る貴女にプレゼントがあるのよ」 うーん、嫌な予感がします。 メア……MとQの2人の案内で、エレベーターに乗って地下壕のさらに奥深くへと潜っていく。 その先にあったのは一台の車でした。 「最後にこの車を受け取って頂戴」 真っ黒なステルス戦闘機みたいな車が出てきました。 これじゃあ逆に目立つんじゃ、なんて言ってはいけません。 聖あくあ教ではこまけー事を以下略。 「この車の名前はアクア0721、又の名をナイトドライバー! 元々は私の騎士であるあくあ様を守るために開発した特殊車両なのだけど、あくあ様ってほら、まだ車の免許が取れないからお蔵入りする予定だったのよ。忍者ちゃんは一応免許は持ってるわよね?」 私は不安げな表情で頷く。 一応免許は持ってるけどペーパードライバーなので運転に自信はありません。 「ふふっ、運転に自信がなくても大丈夫。中に組み込まれたAI、ハイパフォーマンスサーバーことH.I.P.S.による完全自動運転機能が搭載されてるから貴女は乗ってるだけでいいのよ!」 へぇ〜、すごいなぁ。 そういうわけで私はメアリー様……じゃなかった、Mから車のキーを受け取る。 「やぁ! マイケ……じゃなかった、マイマスター、りん!」 「はい、サバちゃん。今日はよろしくお願いします」 私は運転席に座ってペコリと頭を下げる。 この車が自動運転でよかったです。 かろうじて前は見えるけど、私の身長じゃ全く前が見えません。 それこそ外から見てる人は、誰も運転してない様に見えるんじゃないでしょうか? これじゃあ、ナイトドライバーじゃなくてゴーストドライバーだよ。 「それじゃあ頼むわよ。聖あくあ教のリーサルウェポン!」 私はちゃんと安全のためにシートベルトを締める。 何かあったらすぐにブレーキが踏める様に足を置いておこ……そうじゃないと少し心配だ。 「ヒャッハー! 世界に蔓延る汚物は消毒だ! 私の怒りは最初からマックスだぜ!! このデスロードについてきな!! ブンブン!」 サバちゃんはセリフとは裏腹にめちゃくちゃ安全運転だった。 しかもちゃんと前に入れてくれた車に対してハザード焚いてお礼してるし、機械っぽいのか機械っぽくないんだか……ねぇ、本当にAI? 中に人が入ってたりしない? たまにわからなくなります。 「一般車両に紛れるためにトランスフォームしますか?」 え? トランスフォームって何!? と、とりあえず言われるがままに、YESのボタン押しておこうかな。 車のハンドルが勝手に動くと、ほんの一瞬だけ人気のない地下道に入って外に出る。 私は抜け出した先にあったビルに反射した車体を見てびっくりした。 マットなブラックだった車体のカラーは黄色くなり、なぜか頭の上にはタクシーの標識がついています。 でもこれ、どっちかというとステイツのタクシーじゃ……。もう今、黄色いタクシーなんてほとんど見ないんだけど、わざわざ車体の色変えたら余計に目立つ気がします。 「ん?」 信号待ちしていたら、こっちに向かって必死の形相で走ってくる人がいた。 も、もももももしかして、任務がバレたのかな? そんな事を考えていると、後部座席の扉を開けた女性は荷物を放り込んで無許可で乗り込む。 えぇ!? 後ろの扉にロック掛ってないの? サバちゃん……画面上でてへぺろしてもダメでしょ。めんごめんご忘れてたって……この車、セキュリティガバガバじゃん、IDなくてもフリーパスで見学できる聖あくあ教と全く一緒だよ。聖あくあ教の雑なところが全部出てる気がする。 「助かったわ! 悪いけどここに急いで頂戴!!」 乗り込んできた女性は、慌てた表情で行き先の地図と札束を私の方に向ける。 あ……良く見るとこの人、護衛対象の月街アヤナさんやあくあ様と同じ月9ドラマに出ている小雛ゆかりさんだ。 「いやーお客さん、運がいいですね! ちょうど同じところに行く予定だったんですよ」 「あら、そう、助かったわ! 10分で頼むわよ!」 なんか勝手にサバちゃんが小雛ゆかりさんと話し始めた。 小雛ゆかりさんも相手が車のAIだって気が付いてないみたいだし、口下手な私が会話するよりいいかなと思ったのでそのまま会話はサバちゃんに全部任せる。 「かっ飛ばしますからね。シートベルトをおしめください」 ウィーン……って、何この音? バックミラーを見るとどこからともなくリアウィングが現れた。 これ隠密任務のための車だよね? 何でこんなにやたらと目立ちたがるの……。 「行きますよー!」 「あれ? あんたどこかで……うぎゃああああああ」 思わず私も叫び声をあげそうになった。 信号待ちの先頭にいた私たちは一気にスタートダッシュで抜け出すと、そのまま一般道を加速する。 ちょ、ちょ、安全運転だってば! 警察に捕まったら免許停止になるの私なんだよ! 『大丈夫、信号は全部操作してるし、もしもの時は公式に発行された偽装の免許証があるから』 耳につけたインカムからサバちゃんの声が聞こえてくる。 公式に発行された偽装の免許証ってナニ? そ、それって、免許発行してるところもグルってことなのかな……? 『それに、もし免停になっても点数なんてこっちでいくらでも操作できるから大丈夫!』 こまけー事は気にするな。ここでは気にしたら負け。 この言葉を私に与えてくれた聖女様って、改めて偉大なんだなと思いました。 「ちょっと!! 飛ばしすぎよ!! きゃああああああ!」 後部座席の小雛ゆかりさんは、相変わらず叫び声を上げていました。 諦めてください。この車に乗ったのがそもそもの間違いなのです。 ほら、私だってハンドル握ってないでしょ。聖女様も言ってたけど、人間、諦めが肝心です。 「ちょっとおおおおおおお、ハンドル! ハンドルぅ!!」 あ……そっか、小雛ゆかりさんはこれが自動運転だって知らないんだっけ。 とりあえず形だけでもハンドル握っておこ。おお……なんか運転が上手くなった気分です。 「はい、目的地に到着しました。7分38秒、わぉ! 新記録です! お客様、運がいいですね!」 「あ……ありがとう。助かったわ」 ヘロヘロになった小雛ゆかりさんは千鳥足でふらふらと近くの建物の方へと向かう。 あの運転でもゲロ吐かずに我慢するなんて、さすがは大女優さんだ。 タクシーのままだとまたややこしくなりそうなので、人通りの少なそうな小路で再度トランスフォームすると目的の建物から少し離れたところで停車します。 それからどれだけの時間が経ったのだろう。夜も深くなってきた頃、怪しげな黒いバンが私たちの前で停車しました。そう、えっちな漫画だとよく小さい男の子を誘拐する事で有名なあのバンです。 「ピピピ……車のナンバーを確認、レンタカーですね。会社のデータベースをハッキングすると借りたのは1人の男性、どうやら藤澤誠の取り巻きの男性のようです。ビンゴですね」 ピリッとした緊張感が走る。 サバちゃん曰く、藤澤誠は男性のみが閲覧、書き込みができる男性専用掲示板にて月街アヤナさんのレイプを示唆する書き込みを行なったそうです。 たまたまサバちゃんが見つけたから良かったものの、女性は男性専用掲示板を見る事ができませんからこういう書き込みがあったからといってどうする事もできません。警察も実際に事件が起こらないと動いてはくれないそうです。 ただ、この掲示板の書き込みを見た何人かの男性から通報があったそうで、山田という少年はあくあ様に知らせようと、勇気を出してベリルの本社に電話をかけてきてくれたと聞いています。 できれば杞憂であって欲しい、そうだとしても直前で踏みとどまって欲しいと思うけど、人の道を外れるというのなら私も容赦しません。なぜならそれが私のお役目なのですから。 「護衛ターゲットを確認」 サバちゃんの言葉でビルの方に視線を向けると、ちょうど月街アヤナさんが小雛ゆかりさんと一緒に出てきました。 2人はタクシーがなかったからか、そのまま私が停車している方向とは反対側に向かって歩き出します。 目の前に停まっていたバンも2人の後を追うように発進したので、私たちも追いかけるように発進する。この間も私は心の中で事件を起こさないでくださいと祈り続けました。 「こちらはナイトドライバー、護衛対象と目的の車両を発見、追跡します。月街アヤナに同行する小雛ゆかりも護衛対象に含めますか?」 『YESよ』 あ、メア……Mの声だ。ちゃんと繋がってるんですね。 ところでさっき、ラーメンを啜る音が聞こえてきたのですが気のせいですか? 「了解しました。全てはあくあ様のために、あーくあ」 『全てはあくあ様のために! あーくあ!!』 んん? ノイズでしょうか? いえ、これは機械的な音ではないですね。 なんかやたらと騒がしいところにいるような……。 『あっ、おばちゃんビール追加で』 『あいよー』 これ完全に飲んでますよね。 それにさっきビール追加した声は間違いなくQです。 『あら……私とした事が、おほほほ』 音声はそこで途切れた。 いいなぁ、私もお腹空いたし後でラーメン食べよ。 そんなこと考えてたら、サイドポケットからあんぱんが出てきた。 ごめんねサバちゃん、せっかくあんぱん出してもらったけど、今はそういう甘い物が欲しい気分じゃないんです。 「あっ!」 くだらないやりとりをしていたら、人気のないところで目の前のバンが急加速して歩道に乗り上げる。 そして2人の行手を塞ぐと、スライドドアが開いて中から複数人の男女がゾロゾロと外に出てきた。 なるほど……どうやら男性だけではなく、数人の女性もこの計画に協力しているみたいです。 ふぅん、そういう事なんですね……。私の表情からスッと感情が抜け落ちていく。 「あ……えっと、り、りんちゃん……? 流石に殺しちゃったら聖あくあ教でもどうにかできないからね? だから、その……ほ、ほどほどでお願いします。あは、あはは……」 私は無言でドアを開けると、外に出てゆっくりと進んでいく。 あくあ様と聖女様は本当に素晴らしい人達です。 2人はこの世界がよくなるように頑張ってるのに、くだらない事をして邪魔しようとしてる奴らがいるのはどうしてなのでしょうか? 赦せない。 私は頑張ってる人を邪魔する人達は嫌いだし、ましてやそういう人達を傷つけようとする人達が嫌いだ。 マフラーで目から下を隠した私は、袖に隠していたクナイを手元に落として、相手のリーダー格である藤澤誠の頬を掠めるように投げつける。 「うわあああっ、いてぇ、いてぇよ! 誰だよ、てめぇ、何しやがる!!」 イタイ……? 貴方は、彼女達にそれよりも、もっと……もっと、痛い事をしようとしていましたよね? 痛いって事がわかるのに、痛い事をされる人の気持ちはわからないんですか? なるほど……それでしたら、2度とそんな考えを起こさないように、痛みについて教育する必要がありますね。 大丈夫、これでも私、学校の先生か保育士になろうと思っているんです。だから教育的指導なら任せてください。2度とそんな気を起こさない様に、貴方達の心と体に直接痛みを植え付けてあげます。 「ちょ、ちょっと何なのよ貴女、邪魔するんじゃ……ぎゃあああああ!」 はい、お昼寝の時間ですよ。 私は襲ってきた女の背中に回ると、首を絞めて気絶させた。 全く、1人でおねんねもできないなんて、貴女、本当に保育所卒業しましたか? 「い、今、変な音しなかったか……?」 「し、死んでないよね……?」 おっと……私は逃げ出そうとした奴の前に回り込むとそいつの顔面を鷲掴みにする。 「ぐわあああああ、痛え、いでえよ……」 逃げ出そうとした男は自らの顔面を両手で押さえながら地面をゴロゴロと転がる。 大袈裟な、顔面からほんの少しだけミシミシと骨が軋む音がしただけじゃないですか。 「テメェ、調子こいてるんじゃ……ごはっ」 振り上げた踵が後ろから襲ってきた女の顎を砕く。 女は悶絶した表情でうめき声を上げながら地面に蹲った。 ふぅ……私は呆れ気味の表情で軽く息を吐く。 みなさん、痛みに対する耐性があまりにもなさすぎます。 やっぱり皆さんはちゃんと痛い事をされた経験がないから、痛い事をされる側の気持ちがわからないんですね。なるほど……納得しました。 「ヒィッ!」 足をもつれさせて転んだ男の事を蔑んだ目で見下ろす。 情けない。本当にこれがあのかっこいいあくあ様と同じ男性なのでしょうか? 私は男の髪を引っ張ると、まじまじと観察する。 黛慎太郎さん、猫山とあさん、天我アキラさんはもちろんのこと、今回通報してくれた山田さんや、聖あくあ教に相談の電話をかけてくれた匿名の男性など、世の中にはあくあ様以外にも素敵な男性はいっぱいいるのに、貴方はどうして彼らのようになれなかったのでしょうか? できればじっくりと拷……お話をして、貴方がそうなってしまった原因を究明してみたいのですが、今日はお腹が空いたので諦めます。 恐怖で気を失った男性の体を草むらに投げ捨てる。 「あ……あ……あ……」 情けないですね。残った取り巻きの女性を全員気絶させたら、藤澤誠は腰が抜けたのか、地面を這いずるように私から逃げ出そうとする。 護衛対象の方をチラリと確認すると、恐怖でガタガタと体を震わせた月街アヤナさんの体を小雛ゆかりさんが護るように抱きしめていた。 ごめんなさい。私が彼らに期待するなんて甘えを見せずにさっさと仕留めておけば、貴女達に恐怖を感じさせる事もなかったのに……。やっぱり里の先輩達が言うように、私は不出来な忍者です。 そんな私を聖女様はいつだってすごいねって褒めてくれた。聖女様はこんな私とも初めて友達になってくれたし、ご飯だって一緒に食べてくれるし、遊んでくれたし、聖女様ほど優しい人を私は知らない。 そんな聖女様の笑顔を曇らせようとする人を私は絶対に赦さない。 「お、俺は男だぞ!!」 「……それが?」 私は首を傾げる。 男性だから特別に扱わないといけない理由が私には分かりませんでした。 確かに男性は数が少なく貴重な存在ですが、別に女性同士でも赤ちゃんは産めます。 それなのに男性が優遇されているのは、性欲の強い女性とか、アクセサリー感覚で男性を侍らせたい女性とか、古い慣習による体裁に拘る人とか、純粋に男性と恋愛したいピュアな女性とか、様々な理由から男性を求める女性が多く存在しているおかげです。 「……は? お、お前何言っているのかわかってるのか!!」 私は逆方向へと首を傾げる。 むしろ理解度が低いのは貴方のように感じますが気のせいでしょうか? 正直もう会話するの面倒くさいので、さっさと気絶させて後は聖あくあ教の回収部隊に任せましょう。 「貴方が、やり直せるかどうか……は分かりません。貴方が犯した罪も……消える事はないです。貴方に傷つけられた人たちだって、決して以前のようには……元には戻らない。それでも……これから先の未来はまだ決まっていません。未来をどうするかは……貴方自身の問題です。それは……ここで転がってる貴方の仲間……達にも言えること。だから……もっと考えて、自分が犯してきた……罪に向き合いなさい。自分を変える事……見つめ直す事、それができるのは、自分だけ……です」 私はそう言って彼を気絶させた。 やはり少し頭に血が昇っていたのでしょうか。 よく考えると、暴力で解決してしまった私が言っていい台詞じゃありませんね。 周囲を確認すると数人ほどの野次馬がこちらをみていました。 通報されていたらまずいですね。 『通報なら大丈夫、ここら辺一体はジャミング電波を流してるから圏外だよ!』 ナイスですサバちゃん。 サバちゃんはすぐに援軍を呼んでくれたみたいで、黒いスーツにサングラスをかけた聖あくあ教の人達が駆け付けてくれました。 「はいはい、失礼しまーす」 「皆さーん、映画の撮影でーす」 「すみませんがちょっとご協力いただけませんかー?」 「えっと、今からこのボールペンが光るので、そこをみていてくださーい」 「大丈夫大丈夫、ピカッと光った瞬間に、貴女は見た事全部忘れてますから」 ちなみにそのボールペンにそういう特殊機能みたいなものは搭載されてない。 単純に催眠術をかけて記憶をあやふやにさせていると聞きました。だからふとしたきっかけで思い出す人もいるみたいで、そういう人には定期的に催眠術を掛け直してるみたいです。大丈夫かなそれ……。 ま、私のできる事は全部やったし、これ以上ここにいても仕方ない。 そそくさと今のうちに帰ろうとしたら、小雛ゆかりさんに呼び止められた。 「あ、あの時のタクシー運転手さんよね……? 助かったわ。ありがとう」 小雛ゆかりさんは私に対して深々と頭を下げる。 男の顔で過去を思い出して動けなくなった月街アヤナさんを、小雛ゆかりさんは見捨てる事なく守ろうとしました。 ちょっと子供っぽいところはあるし、2人の事をよく揶揄ったり悪戯したりするけど、本当は愛が深い人なんだと思う。この人なら安心してあくあ様をお預けする事ができると思った。 「あ、あの……助けてくれてありがとう」 月街アヤナさんの体はいまだに小刻みに震えていた。 ごめんね。私が甘い事を言わずに彼らが行動する前に潰しておけばよかった。 むしろ謝らなきゃいけないのは私の方だと思う。 「サバちゃん2人をお願いね」 「了解! りんちゃんも気をつけてねー!」 怪我はないと思うけど、びっくりして月街さんが転けちゃったから、サバちゃんに頼んで2人を病院に一応連れて行くようにお願いした。 私はそのまま徒歩で夜道を1人歩く。お腹空いたなぁ……そんな事を考えていたら、近くを通りかかったバイクが私の少し前で停車する。 「あれ……? りんちゃん?」 あくあ様……どうしてこんな所に? そ、それに私の事、今度こそちゃんと覚えていてくれたんだ……。 実は文化祭より前に、私はあくあ様と会った事があります。 でも最初の出会いの時は、私が俯いていたり、髪やマフラーでできる限り顔を隠していたりして、ほんの一瞬だけだったから覚えてなかったんだと思う。それくらいあくあ様は、毎日いろんな人にその優しさを無償で分け与えてくれています。 『大丈夫?』 都会と女子大生に憧れた私は、おばあちゃんとの果し合いに勝って忍者の里からここ東京に抜け出してきました。忍者にとって、無許可で里から出る事は掟を破る事になります。 私は抜け忍になるために、果し合いで頭領に勝つ必要がありました。 そうして夢にまで見た都会暮らし……。でも、18になるまで忍者の里で暮らしていた私には、東京での生活は最初から無理な話でした。 いえ、それは言い訳ですね。私のコミュニケーション能力が至らなかったせいだと思います。 東京で暮らして3年、ある日、道端で転けてしまいました。 その瞬間、堪えていたものが噴き出すように大粒の涙がポタポタと零れ落ちていったのを覚えています。 アスファルトにできたシミを見つめながら、もう里に帰ろうと思ったその時、スッと私に手を伸ばして大丈夫と声をかけてくれたのがあくあ様でした。 『大丈夫……じゃないです。辛いし……もう帰りたいと思いました……』 今考えると初対面の人に、それも男性に何を言っているんでしょうね。 それくらい当時の私は追い詰められていました。 『そっか……でも君は辛くて帰りたいと思っても、両手を地面について立ち上がろうと、現実に向き合おうとしたんだね。だから、そんな自分をもっと誇ってあげてよ、自分で自分の事を褒めてあげなよ。自分で自分が褒められないっていうのなら、俺が褒めてあげるよ。今まで1人で耐えてよく頑張ったね』 あくあ様の言葉にハッとしました。 立ち上がろうとしていた自分に気がついて、驚いた事を今でもよく覚えています。 『俺はね、辛くなったら逃げてもいいと思うんだよ。でも……痛みに耐えたその先に、得るものだって必ずあるはずなんだ。だからさ……どちらの未来を選ぶにしたって、未来を決めるのは自分自身なんだよ。だからじっくり考えて、自分に対して悔いのない選択をして欲しい』 そう言って、あくあ様は私の頭を撫でて、慰めてくれて褒めてくれて応援してくれた。 あくあ様にとっては、他の人と同じようにしただけなのかもしれない。それでも私は、その言葉に救われた。 もう一度頑張ろうって思ったんです。 「こんなところでどうしたの? 寒いでしょ?」 「あ……えっと……」 グゥ……お腹の音が鳴ってしまいました。 私は恥ずかしくなってますますマフラーの中に顔を隠す。 「あのさ、今からラーメン食べにいくんだけどよかったら一緒にどう?」 「いい……んですか?」 あくあ様はにっこりと微笑むと無言で頷く。 私はあくあ様の言葉に甘えて、ラーメンを一緒に食べる事にした。 「ほら、寒いでしょこれ着て」 あくあ様は、そっと私に自分の上着を羽織らせてくれると、バイクの後ろに乗せてくれた。 あったかいな……。あの日、やっぱり残る決断をしてよかったなと思った。 「しっかりと捕まっていてね」 私とあくあ様を乗せたバイクが走り出す。 あくあ様の背中って凄く大きくてあったかい……。 この時間が永遠に続けばいいのになんて思ってしまいました。 「よし、まだ開いてるな!」 「ここって……」 あくあ様がバイクを止めたのは、ヘブンズソードの撮影でも使ったラーメン竹子です。 2人でお店の暖簾を潜ろうとしたら、逆にお店側からガラリと扉が開いた。 「あ……」 「あっ」 「ああ?」 中から出てきた聖女様にびっくりした。 ま、まだここでバイトしてたんですね……。 「あ……もしかしてもう閉店ですか」 「あ、うん……。そうだけど……ちょっと待っててね」 聖女様は一旦店の中に戻ると大きな声で店主の竹子さんに呼びかける。 「おばちゃーん、私の友達が2人来たんだけど、追加大丈夫ー?」 友達が2人……聖女様、ちゃんと私の事も友達だってカウントしてくれてるんだ。嬉しい……。 しばらくすると聖女様が再び外に出てきて、にっこりと微笑む。笑うと本当に女神様みたいに綺麗な人です。 ほら、あくあ様だってぽーっとした顔しちゃってますよ。 「2人とも、大丈夫みたいだから店の中入って好きなところ座ってよ」 聖女様はそのまま外の暖簾とか看板を片付けようとしたけど、お店を開けてくれたお礼に私たちもそれを手伝う。 「良くやったぞ忍者」 片付けの最中、聖女様はそう言って私の頭を撫でてくれた。 えへへ、やっぱり聖女様は全てお見通しなんですね。 単純に片付けを手伝ってくれたとか、そういう事じゃなくって、私が今日頑張った事もわかってて褒めてくれたんだと思う。 「みんな〜、ラーメンできたわよ〜。チャーシュー多めに入れておいたから、冷めないうちに食べてね」 「「「は〜い」」」 私達は3人並んでお店の中へと入った。 この日食べたラーメンの味を私はきっと忘れません。 私にとって新しい素敵な思い出がまたできました。 やっぱりあの時、勇気を出して聖あくあ教に入ってよかったな。だからみんなにも聖あくあ教はいいとこだって教えてあげなきゃ! 私は次の日、勇気を出して同級生の女の子に聖あくあ教って知ってる? 凄くいいところだよって話しかけた。 ************************************************ りんちゃん、それ宗教の勧誘じゃ……。 ちなみにえみりが褒めたのは、単純に私の職場にあくを連れてきてくれてありがとうというニュアンスです。 こいつが1番わかってません。 それとヘブンズソード関連回を書きました。 fantia、fanboxにてお楽しみください。 上のサイトは基本的に挿絵あり、下のサイトは挿絵なしです。 https://fantia.jp/yuuritohoney https://www.fanbox.cc/@yuuritohoney Twitterアカウントです。作品に関すること呟いたり投票したりしてます。 https://mobile.twitter.com/yuuritohoney 前のお話、途中で通信エラーが出て、一瞬だけ後半部分が途切れていた時間がありました。 もしかしたら見逃してる人がいるかもしれないので、昨日の午前中に読んだ人は再確認しておいてください。 消えた部分はバックアップから修復しましたが、足りない部分は書き直しているので細かいところが変わっています。そこもご了承ください。 また、後書きに次回更新についてのお知らせがあります。 ******************************************** 白銀あくあ、みんなもっと素直になれよ。 後日、俺達はカノンを交えた4人で、改めて今後について話をする事になった。 「とりあえず結婚についてだけど……深雪さん、ううん、結さんはあくあと結婚する方向で話を進めてもいいのよね?」 「はい。できれば妻の立場で、より近い位置であくあ様の事をお支えしたいと思っています」 結はキリリとしたいつも通りのクールな表情で受け答えをする。 カノンと話し合う前にも2人で少し話したけど、結はストレートに俺と結婚したいと言ってくれた。 俺としてはもう宣言をする前から結婚まで行く覚悟は決まってたし、エッチした以上は責任もちゃんと取ろうと思っている。だから結が結婚したいといえば結婚するし、そうじゃないのなら最大限その希望を叶えるつもりだった。 「仕事の方は今後も続けていく方向で考えています。あくあ様の事を考えてもその方がいいと思いました」 「ありがとう。私の方としても、あくあの周りの人たちとも顔合わせしている結さんが今後も仕事を続けてくれるのなら、とても助かります」 カノンはいつものように優しく微笑むと結と固く握手を結んだ。 あれ……? なんか今日の嫁、凄くちゃんとしてない? いつものポンコツカノンちゃんはどこに行っちゃったのかな? ま、どっちにしろ可愛いからいっか! 「姐さんも、結婚する方向で話を進めてもいいのよね?」 「はい。私もあくあさんの事を側で支えたいと思っています」 琴乃との事前の話し合いは、あっさりと終わった結との話し合いと違って、ものすごく時間がかかった。 『ご、ごめんなさい!!』 2人で話し合った時、最初に勢いに任せて迫ってしまったと琴乃に謝罪された。 いやあ、でも結局抱いたのは俺だしな……。それに謝らないといけないのはむしろ俺の方だ。 『ごめん、琴乃……俺は琴乃にどうしても謝らないといけない事がある』 俺は総理直伝のスライディング土下座で琴乃に謝罪した。 ありがとう総理、あの時は隣でミルクティーを飲んでいたとあからは醒めた目で見られたけど、森川さんと2人で練習した甲斐があったよ! なんとなくだけど、俺の人生にとって多分土下座するのは1度や2度じゃ足りない気がするんだよね。 『あくあさん!? そ、そんな謝られる事なんて何一つ……』 『いや、琴乃聞いてくれ……。俺は本当に最低な奴なんだよ。琴乃から迫られた時、チャンスだって思った。琴乃の体を他の誰のものにもしたくなかったし、肉欲に溺れたっていうか、抱きたくなったから抱いたというか、以前から抱きたかったってのもあったし、結婚したら自分のものになるって……本当に最低な理由で抱いてごめん!』 琴乃の体は幾度となく俺を興奮させた。特にベリル入社後になってからは傍にいる事が多いし、前から見ると胸がエロいし、横から見ると尻がエロいし、もうなんか醸し出す雰囲気からして全体的にエロいんだよね。 女の人は30超えるとエロくなるって聞いた事あるけど、本当だって思った。 実際に抱いた時も、何度したかなんてもう覚えてもない。 それくらい琴乃の体は俺を昂らせたし、結婚したらこの体と毎日できるのかと思うと凄く興奮した。 『あくあさんのもの……肉欲……あ、あの、あくあさんにとって、本当に私の体って魅力的なんでしょうか?』 『うん……純粋にセックスしたくなるっていうか、今だってもうちょっとムラムラしてる。琴乃の体は俺にとっては目の毒かってくらいエッチなんだよ。正直、エッチすぎるから少しは自重して欲しいと思ってるくらいだ。琴乃はさ……自分のスーツ姿がちゃんとエロいって自覚してる? あのトレーニングウェアだって体のラインが丸わかりだし、もしかして誘われてるのかなって、何度か勘違いしてしまいそうになったよ』 結の体もそうだけど、この世界にはえっちな体をしている女性が多くて本当に困る。 そんな人達に、毎日毎日、無防備アピールされる俺の気持ちになってくれ。 カノンは気軽に抱けばいいっていうけど、そんな事になったら理性じゃ抑えられなくなって、もう毎日、女の子とセックスばっかりして、それ以外は何もしなくなる生活になると思う。でもそれじゃあだめだ。 俺にはアイドルとしての夢がある。そのためにもある程度の自制が必要だと思った。 『あくあさん……最低の理由だなんてとんでもない。わ、私にとっては最高のプロポーズ……いいえ、抱きたくなったから抱いたとか、女の子が言われたいセリフの1位だと思いますよ。私も凄く嬉しいです。それに今もムラムラしてるだなんて……し、しますか?』 うん、したよね。返事もせずに、その場で押し倒して行動でわからせた。 話し合いに行って、ナニを話し合ってるんだって話だけど、スーツ姿の琴乃から抱いていいって言われて我慢できるわけがない。ちなみにエッチした後に、次はトレーニングし終わった後に、汗だくの状態でシャワールームでエッチしようって約束した。なんでかって言うと、俺がしたいからである。それ以外に理由なんてない。 「姐さんも、仕事は続けるんだよね?」 「はい。その……妊娠したとしても、極力休まないようにギリギリまで働いて早期復帰を目指そうと思ってます」 俺個人としてはゆっくりして欲しいけど、アイドル白銀あくあとしては純粋に助かる。 ベリルエンターテイメントにおいて、統括マネージャー桐花琴乃はそれほどまでに重要な人なのだ。 ちなみに琴乃がお休みの間は、しとりお姉ちゃんが俺のマネージャーになって、スライドした阿古さんがとあに付く予定になっている。 「カノンさん、その……ごめんなさい! わ、私、その避妊薬……飲んでなくて」 「姐さん、それは大丈夫だってもう何度も言ってるでしょ。正妻の方が先に子供を作らなきゃいけないとか、そんな古い慣習なんか気にする必要なんてないんだから。むしろ姐さんの年齢を考えたら、私の事なんて気にしないでさっさと赤ちゃん作りなさい。あくあも、姐さんとする時は避妊なんかしちゃだめだよ」 うん……改めて考えると、嫁が他の女の人に妊娠させるために中出ししなさいってすごいよな。 ついつい前の世界の価値観で考えちゃう時があるけど、これだけ落差があると頭が混乱するというか、何が正しくて間違っているのか、そのラインがわからなくなる時がある。 「そ……その代わり、ちゃんと私の事もいつかは孕ませてね」 「あ、あぁ」 カノンさんや。年頃の女の子が孕ませてはやばいっす……。 俺の精子でボテ腹になったカノン想像したら、男としてくるものがあった。 カノンが妊娠したら俺はちゃんと耐えられるかな? 絶対にすぐにでもエッチしたくなると思う。 でも妊娠中の女性との性行為は母体にもリスクがあるし、ちゃんと我慢しないとな。 「結さんは子供、どうする……?」 「国家機密局の職員としては子供を作るべきなんだと思います。でも……私、個人としては子供を作るのがすごく怖くて、あくあ様とも相談して当面の間は避妊薬を飲んで性処理と搾精のために性行為に励もうという話になりました」 結……言い方……。 それじゃあただ単に俺がエッチなだけみたいじゃん。まぁ、実際にエッチな事ばかり考えているから、全く言い返せないんだけどね。 「子供を作るのが怖い?」 「はい、私は……あまり母や祖母とはいい関係を築けませんでした。だからこそ自分が子育てをする事に対して、すごく不安があります」 2人で話し合った時、結は自らが母親になる自信と覚悟がまだないと言っていた。最近は少しずつお母さんと話をするようになったみたいで、お母さんとは少しずつ良い方向に向かっていると聞く。 だから心を整理して、落ち着けて、その上で一歩を踏み出す覚悟ができるまでもうしばらく待ってほしいと言われた。俺としても結の考えを尊重したい。 「そっか……わかったわ。ところで結さん、結婚式は本当にいいの……?」 「はい、結婚式を大々的にすると公表しないといけませんし、私個人としては、担当官の仕事を続けるのであれば、結婚した事も内密にと考えております。ですから今後も、外では旧姓になる深雪の方で呼んでください」 事前にした俺との話し合いでも結の意志は固かった。 結の意志はできる限り尊重するつもりだと言ったが、俺にだってどうしても一つだけ譲れない事がある。 俺は手を上げて発言の許可を嫁に求めた。 「結との結婚式なんだけど……大々的なのじゃなくって、身内だけでできないかなと思ってるんだけど、どう?」 「あ〜、確かにそれなら良いんじゃない? 本当に近い身内だけとか、なんなら2人だけでっていうのはアリかも」 さすがは嫁、俺が言いたい事がちゃんとわかってるな。良いぞ、もっと結を後押ししてくれ! 事前に話し合った時にも結は頑なに結婚式を挙げたがらなかったけど、その理由は建前な気がするんだよね。 だから俺は結の本当の気持ちを知りたかった。 「で……でも……」 「結さん、何か気になる事があったら言った方がいいわよ。あくあって、こういうところは頑固だから、ちゃんと言わないと解決しないし、納得だってしてくれないと思うわ」 うんうん、さすがはカノンさんだ。俺の事が俺以上にわかってるね。 いやぁ、こんな出来た人が奥さんだと旦那さんは嬉しいだろうね。 きっと世界一の幸せ者なんだろうなぁ! はい! 俺の事です!! 自分でも浮かれてるなって思うけど、今日みたいに自分の心の中で、カノンが自分の嫁だって事を再確認して、よくニヤニヤしてる。 バレたら気持ち悪いって言われそうだから、黙っとこ……。 「結婚式は……結構大変だと聞きました。事前の準備もあるし、本番だって小規模でやったとしても丸一日近く拘束されますよね? その……極力、私が自分でやってあくあ様の手間を省いたとしても、式当日など、ただでさえ忙しいあくあ様の貴重なお時間を、私なんかのために無駄に消費させるのは申し訳ないです」 「結……」 俺は結の手にそっと自分の手を重ねる。 そして不安げな結の顔をジッと見つめた。 「俺の事をちゃんと考えてくれてありがとう。でも、結のために使う時間で無駄な時間なんて少しもないから。むしろもっと俺の時間を使ってよ。俺も結の時間を使うからさ。そしたらそれが2人の時間になる。それが夫婦になるって事だと思うんだよね。だから次からは私なんかって言っちゃだめだよ」 「は、はい……」 結は顔を赤くして小さく頷いてくれた。 うんうん、わかってくれたようで何よりだよ。 俺は笑顔で結の頭を撫でる。 「ずっる……」 「あくあさんずるいです」 ええ!? 俺の何がずるいっていうのさ!? 「なんかもう全部がずーるーいー。今度、逆に私の方からやってみようかな? なんかそうしないとわかってくれない気がする」 「わかります。最後に笑顔で頭を撫でるところは間違いなく確信犯でしょう。あくあさんにああされたら、どんな女性であろうと有無を言わずに受け入れるしかありません」 「お嬢様方、そういう時は我々の武器である肉体言語でわからせた方がよろしいかと」 嫁のずーるーいー頂きました。ありがとうございますありがとうございます! って、ペゴニアさんだめですよ。メイド服を脱いでたわわなおっぱいを外に放り出そうとしないでください。 肉体言語で分からせられるのは、個人的にはやぶさかではないんですが、まだ話し合いは残ってますから、一旦落ち着きましょう。ね? ね? 話せばわかります。 「それで、姐さんは結局、結婚式はどうする事になったの?」 「ご存知の通り、私の両親は既に他界しています。だから最初は会社の人たちも含めて少数でのお祝いか、あくあさんが何かスキャンダルを起こした時のために、私との結婚式や結婚発表をスケープゴートに使うためにとっておくのも悪くないなと思ったんですが……」 琴乃は俺の方をチラリと見ると、頬をピンク色に染める。 あー、いいですね。普段はクールなのに、俺にだけ赤くなってくれるなんて最高です。 「……本音を言ってもよろしいのでしょうか?」 「琴乃、俺は琴乃がしたい結婚式がしたいな。琴乃がやりたい事、琴乃が楽しい気持ちになる事、琴乃が嬉しくなったり、喜んだりするのが俺にとっての幸せでもあるんだよ。だからほら、琴乃が本当にしたい事を言って」 琴乃はさらに顔を赤くすると、口先を尖らせた。 なにそれ可愛い!! 「……もう、やっぱり、あくあさんはずるいです」 いやいやいや……どちらかというと琴乃のさっきのリアクションの方が遥かにずるいでしょ!? 普段は頼り甲斐のあるキリッとしたクールでアンニュイなお姉さんがですよ、顔を赤くして口先を尖らせるなんて反則にも程があります。VAR介入の余地すらないでしょ。白銀あくあ審判はカノンへの忖度が金もらってるレベルのクソ審判だし、試合中にどんどんストライクゾーンが広くなるクソ審判だけど、ああいう可愛いシーンだけは絶対に1mmも見逃さないからね。 もしこの場に他の男子諸君がいたら、全員にさっきの琴乃はあざと可愛いよなって、アンケートをとりたいくらいだ。 「私は……5人だけで結婚式がしたいです。あくあさんと私……それとカノンさん、楓さん、えみりさんの5人だけで、もしそれが許されるのなら、私にとって1番の幸せな結婚はそれだと思うんです。あ……もちろん、あくあさんのご家族の方がいても大丈夫ですから」 「うん、じゃあそれをしようか」 即答だったね。 ちなみに俺の家族は呼ばなくても大丈夫かな。家族には状況によっては呼ばないかもって話もしてるしね。 「本当にいいんですか?」 「もちろん、どこでどういう結婚式をするのか今から楽しみだね、琴乃」 俺は琴乃の腰に手を回して抱き寄せると、軽めにイチャイチャする。 目の前にジトーっとした目をした嫁がいるけど、それは見なかった事にした。 だって、さっき見せた琴乃のリアクションが可愛かったんだもん。 だから、ね、お願い、一旦ちょっと愛でさせて。 大丈夫、その分、今晩はベッドの上でカノンの事をいっぱい愛でるからそれで許してよ! この前だって琴乃や結とした後に、帰宅後の俺と2人きりで朝から盛り上がったじゃん。 あぁ……あの時の胸パッドマシマシにしてたカノンは可愛かったなぁ。こんな可愛い子がこの世に存在してるなんて、ありがとう神様ってちょっとお祈りしちゃったよ。 「わ……私も結婚式……してみたいです」 「うん、結さん、私もそれがいいと思うわ」 結は俺の顔をじっと見つめる。 かわいいなぁ。結にそうやって見つめられると、俺すごくドキドキするんだよね。 真っ直ぐに俺の事だけ見てるっていうか、この子、本当に俺の事が好きなんだなって嬉しくなっちゃう。 「2人きりで……できればお母さんも入れて3人でしたいです」 「いいよ。それじゃあまた今度、2人でお母さんにその事を話に行こうか」 「は、はい……!」 結の顔がぱあっと明るくなる。 表情の変化は乏しいかもしれないけど、このほんの少しの差異に気がつくと凄く可愛い事に気付かされるんだよね。 俺は結も抱き寄せて3人でイチャイチャする。そんな俺達を遠くから悲しげな表情で見つめる女性がいた。そう、嫁である。 カノン……指を咥えてないで、ほら、俺の膝の上に乗るんだ! ちゃんと1番大事な正面は空けてるだろ? ペゴニアさんの厚かましさを見習ってよ。ペゴニアさんなんて、いつの間にやら嫁を出し抜いて俺の背中をちゃんとキープしてるんだもん。 そうそう、私、私、自分を指ささなくても、もうこの場で余ってるのはカノンさんしかいませんよ。 ほら、琴乃さんにも手招きされてるじゃない。ほら、ほら、早くおいで。 よし、それじゃあこのまま4人でしっぽりと……なんてスケベな事を考えてたら、唐突に電話がかかってくる。 こんな空気の読めないタイミングでかけてくるなんて、一体誰だろう思ったら小雛先輩だった。 小雛先輩ならでなくてもいいかと思ったけど、なんか嫌な予感がしたから俺は一旦みんなから離れて電話に出る。 「もしもし、先輩? どうかしましたか?」 「……えっと、この前、アヤナちゃんと一緒に仕事したんだけどさ。その帰りに襲われそうになって……それは何とか助けてくれた人がいたからよかったんだけど、なんかちょっとアヤナちゃんの様子が変なんだよね。だからさ……申し訳ないけど、気にかけてやってくれない? 私が知っている限り、あんたに頼むのが1番いい気がしたんだよね。その、ごめん、忙しいのにこんな事頼んじゃって」 襲われた……? 小雛先輩とアヤナが……? 「小雛先輩は大丈夫なんですか?」 「あ……私は別に大丈夫だけど……」 俺は軽く深呼吸して自分の感情を制御する。 「無理してないですよね?」 「無理なんてしてないわよ。そんな事よりも……」 「いや、そんな事じゃないでしょ!」 俺は思わず声を荒げてしまった。最低だ、本当は優しくしなきゃいけないのに、自分の事を考えてなさすぎる小雛先輩の事が赦せなかったからである。 なんかよくわかんないけど、他の女性達とは違うベクトルで、この人には自分の事を大事にしてほしいと思った。 「俺にとってはアヤナも心配だけど、それと同じくらい小雛先輩の事だって心配なんです。だから絶対に無理だけはしないでください。俺みたいなガキじゃ頼りないかもしれないけど、辛い時は辛いってちゃんと言ってほしいです。なんなら今から抱きしめに行っていいですか?」 「ばか……でも、ありがとう……もう! 私に何を言わせてんのよ、本当にバカ! おバカ!! そういうのはアヤナちゃんに言いなさいって!!」 声の感じを聞いているといつも通り……いや、素直にお礼を言ったり、さっきもごめんって言ってたし、普段の小雛先輩からすると明らかにおかしいな。どこか頭を強く打ったりしてる可能性がある。 「先輩……さっきからありがとうとかごめんとか、大丈夫ですか? 一応MRIとか……」 「お馬鹿! もう! 私だってたまにはお礼を言ったり謝ったりくらいするわよ!!」 えぇっ!? 衝撃の事実に俺は目を丸くする。 「いや、聞いた事ないっす。やっぱりどっか強く頭を打ったんじゃ……病院行きましょう。今から俺が迎えに行きますから、ほら、大丈夫、病院は怖いところじゃないですから、俺がちゃんと付き添いますって」 「私は歯医者を怖がる小さい子供か!! もう、さっきのアレ、返しなさいよ!」 「さっきのって?」 「い、いや、そうじゃなくって……もう! 女の子のそういうのは聞き返しちゃダメなの!!」 「女の……子?」 「ちょっと!! 今の言葉、絶対に疑問符ついてたでしょ! 本気でどつくわよ!!」 うん、いつも通りの小雛先輩って感じがする。 話をする限りは大丈夫そうだけど、声だけじゃわからないこともあるしな。 俺は適当な上着を羽織ると、リビングに戻って一旦携帯から耳を離す。 「ごめん、みんな。ちょっと俺、急用ができたから出かけてくるわ」 「うん、わかった。気をつけてね」 「どうかお気をつけて」 「何かあったらすぐに連絡ください」 「旦那様、あとは私達の方で楽しく女子会を致しますので、お気になさらず……ふふふっ」 幸いにも大事な部分の話し合いは終わったし、3人にはエッチする流れを中断して申し訳ない気がするけど、今はこっちのケアを最優先にする事にした。 あとペゴニアさんはなんか変な事を企んでるでしょ。そういうのは駄目だからね、めっ!! 「先輩、とりあえずアヤナの事も気になるし、今からその話も兼ねて先輩の家行きます。あと阿古さんにもちゃんと言いましたか?」 「言えるわけないじゃない……」 「はいはい、俺の方から言っておきますね」 「え? あ……だ」 「駄目もクソもへったくれもありません。親友同士なのにこういう時に言ってくれないと、絶対に後で相手は悲しみますよ?」 「わ、わかった……。じゃ、じゃあ、自分から言う」 「後でちゃんと言ったかどうか阿古さんに確認しますからね」 「もう! そんな事しなくたって、ちゃんと言うわよ!」 やっぱり、すぐに行くって選択したのは間違いじゃなかったな。 会話を進めていて気がついたが、明らかにいつもの小雛先輩より弱気だ。 たとえ傷つけられたりとかそういう実害的な被害がなかったとしても、襲われたって事が心に及ぼす影響は大きい。 こんな時は1人じゃなくって、きっと誰かが傍に居た方がいいと思う。 そう考えると小雛先輩が甘えられそうなのって、阿古さんくらいしか居ないんだよな。小雛先輩だってそれはわかってると思うけど、俺に電話をかけてくるあたりね……。甘え下手にも程があるよ。 小雛先輩が相手だと大変だろうけど、こういう時に誰か傍で受け止めてあげられる人がいると俺も嬉しいんだけどなあ。そう思うくらいには、小雛先輩の事を気にかけているし、俺にとっても大事な人だ。 絶対に調子に乗っちゃうし、何よりも俺が恥ずかしいから本人にはそんな事は言わないけどね。 なんか……他の女の子相手ならそういう事を普通に言えるんだけど、先輩が相手だと恥ずかしくなって絶対に言えない。きっと先輩がすぐに俺を揶揄ってくるからだ。うん、きっとそうに違いない。 「とにかく、今から行きますから、おとなしくしててくださいよ」 「……ありがとう」 本日2度目のありがとう……だと……? こりゃ、やべーな。相当な重症だ。急がないと!! 俺は愛車に跨ると、小雛先輩の家に向かって走り出した。 ************************************************ 24日は色々更新するかもしれません。 ただまだどれも完成に至ってないので、間に合うかどうか……頑張ります。 最大で3本だけど、本編以外は25日の方にするかも。 fantia、fanboxにてヘブンズソード関連回を書きました。 上のサイトは基本的に挿絵あり、下のサイトは挿絵なしです。 https://fantia.jp/yuuritohoney https://www.fanbox.cc/@yuuritohoney Twitterアカウントです。作品に関すること呟いたり投票したりしてます。 https://mobile.twitter.com/yuuritohoney 本日大量更新しています。後書きをご覧ください。 ******************************************** 白銀あくあ、俺と小雛先輩。 バイクを走らせている途中で阿古さんから電話がかかってきたので、途中で阿古さんを拾って2人で小雛さんの自宅へと向かった。 「なるほど、そういうわけでしたか……」 小雛先輩から事情を聞いた俺は、軽く息を吐くと深く空気を吸い込んだ。 これは乱れた自分の感情と、思っていた以上に怒りに震えてる自分の心を落ち着けるためである。 もし許されるのであれば、今からでもそいつらをぶん殴りに行きたいけど、暴力で何かが解決するわけじゃない。俺がスッキリするだけじゃ意味がないし、それで小雛先輩やアヤナが救われるわけではないと言い聞かせる。むしろそれで心を痛めて逆効果にすらなり得るだろう。まずは冷静になって、小雛先輩やアヤナに対して、自分が何ができるか、寄り添えるかを考える事の方が遥かに重要だ。 それに何より、俺の隣では俺よりも怒ってる人がいるから、余計に冷静にならないとなと思う。 「……大体の事情はわかったわ」 阿古さんは怒りで拳を震わせた。 普段怒らない人が怒るとめちゃくちゃ怖いって言うのは本当だったんだな。 こんな表情の阿古さんを見るのはこれが初めてだ。 だからこそ俺が冷静にならなきゃいけない。 これで俺まで冷静じゃなくなったら、今から阿古さんと2人で釘バット担いで襲ってきた奴を襲撃しに行くところだった。俺達はそれくらいの怒りを覚えている。 「犯人が変な集団に連れ去られたという事だけど、被害届は出したのよね?」 「う、うん、すぐに警察の人が来てくれて、その場で被害届は出したけど……」 小雛先輩はそこで言い淀む。 それを見た阿古さんは心配そうに声をかける。 「どうかしたの?」 「なんかちょっとね、普通の警察とは少し様子が違ったような……でも警察手帳は本物っぽかったし、いや、それにしては手際が良過ぎたような。いやいや、パトカーと白バイだけならまだしも、流石に鑑識の車や道具までは偽装なんてできないだろうし、拳銃も持ってたし……。ま、まぁ、とりあえず被害届は出したから大丈夫だと思う」 被害届を出すのは凄く勇気がいる事だと思う。事件の後もそいつらと裁判とかで関わらなきゃいけないし、裁判で判決が出たとしても、そこで気持ちに整理がつく人もいればそうじゃない人だっている。 だから被害届を出さずに泣き寝入りする人も凄く多い。 俺としては被害届を出してもらって、そいつらに報いを受けて欲しいと言う気持ちもあるけど、2人の事を考えると心苦しく思う。だからこそ被害届を出すと決めた2人の決断と覚悟を尊重したい。 「わかったわ。ゆかり……次からこういう事があった時は、その日のうちに絶対に私かあくあ君に連絡する事。お願いだからそれだけは絶対に約束して欲しいの。絶対に1人になっちゃダメ。辛いかもしれないけど、だからと言って1人になっちゃダメなのよ」 阿古さんは小雛先輩の手を取るとぎゅっと抱きしめた。 今にも泣きそうな顔をしている阿古さんを見ると本当に辛くなる。 小雛先輩も辛いけど、阿古さんだって辛いんだ。だからこそみんなを辛くさせてる犯人が赦せない。 「ごめん、ありがとう……。本当にね、直接、何かされたわけじゃないし、だから心配かけない方がいいのかなって思ってたんだけど……」 「謝らなくていいよ。私だって自分でも結構無茶言ってるって自覚してるもの。連絡してくれただけでも本当は嬉しい。でも、でも、そんな時に1人のほほんとしていた自分が赦せなくて……私の方こそごめん」 昨日は、俺もその時間帯は仕事が終わって、りんちゃんやえみりさんと竹子さんのところでラーメン食ってた頃だ。 確かに2人がそんな事件に遭ってた裏で、自分が呑気にラーメン食ってたなんて考えると、やるせない気持ちになる。 「ゆかり……本当に無事でよかった」 「ありがとう阿古。心配してくれて嬉しい」 2人の目尻に光るものが見えた。 今はそっとしておくべきだろうか。 この2人だけにしてあげた方がいいと思った俺は、一旦、静かに席を立ち外に出る。 「アヤナ……」 小雛先輩の話だと、どうやら襲撃してきた奴らのリーダー格っぽい男は、アヤナが子役だった頃の顔見知りで、事あるごとに嫌がらせをしていたそうだ。 男の供述によると、今回も月9で活躍しているアヤナを見て、足を引っ張ってやろうと思ったらしい。そんな自分勝手な理由を悪びれずに答えた後に、早く釈放しろと迫ったそうだから手に負えないなと思った。 警察の人達は釈放するつもりはないらしいが、一部の権力者からは釈放の嘆願書が出ているらしい。 いくら男性が優遇される世界だと言っても、そんなのが認められるなら本当に間違っている。 「くそっ!」 どうしたらいい? 俺に何ができる? こういう時、アヤナには、家族か誰か寄り添う事のできる人はいるのかな? 余計なお世話かもしれないけど、アヤナの事が気になった。 小雛先輩のアヤナの様子がおかしいと言うのが本当なら、もしかしたら誰にも相談できてないんじゃないか? でも俺がアヤナの所に行ったとして、何ができるって言うんだろう。 おまけに俺がそこまで首を突っ込んでいいのかって思った。 俺だって責任を持てないのに、何でもかんでも首を突っ込むわけにはいかない。 カノンともその話を少しだけしたばかりである。 『女の子はあまり男の子から優しくされた事ないから、きっとみんな、あくあに優しくされちゃったら心がびっくりしちゃうと思うの。だからさ、色んな人に優しくするのはいいけど、女の子から好意を向けられるかもしれないって事だけはわかってあげて。それと、その好意に対してどれだけ応えるのか、全てに応えるのもいいとは思うけど、そうじゃないなら、そこもちゃんと考えておいてね』 俺はそこまで深く考えてなかったけど、この世界の男女比を考えたらそうなのかと思った。 確かに俺は1人しかいないし、向けられた好意の全てに応えるのは不可能である。 だからどこかで線引きをしないといけない。 もちろんアヤナがそうなるなんて思ってないけど、そうやって決めつけるのも俺の良くないところである。 小雛先輩の時は、堪らずに飛び出てしまったけど、だからこそ冷静になれた自分がいる。 どうしたらいい。どうするべきだろうと頭を悩ませる。 そんな事を考えていたら、後ろから誰かの気配を感じた。 「小雛先輩……」 「今日は本当に来てくれてありがとう。私はもう大丈夫だし……暫くは阿古が一緒に居てくれる事になったから」 そっか……阿古さんが側にいてくれるなら安心だ。 なんだか自分でもよくわからないけど、小雛先輩にはずっといつも通りでいて欲しいんだよね。 そうじゃないと調子が狂うって言うか、心がすごくざわつくし、落ち着かない気持ちになる。 自分でも知らなかった感情に今自分でも驚いているくらいだ。 「アヤナちゃん、今日は仕事だって言ってたわ。流石に今日くらいは休めばって言ったけど、あの子はあの子で強がりなところがあるから……」 確かにアヤナはどんな事があっても、周りがストップしない限りは仕事だけは休まない気がする。いや、ストップしてもアヤナの性格なら無理に笑顔を作って仕事に行くと思う。 だからこそ余計に不安だ。何もなければいいけど、辛い事を紛らわすために仕事を入れて、それで体調を崩したり、心を病んだりしたら取り返しがつかなくなる。いや、それならまだマシな方だ。無理をした心が壊れてしまって、どうしようもなくなる事だってあるかもしれない。 「お願い。私はもう大丈夫だから、アヤナちゃんのところに行ってあげて」 小雛先輩は俺の両手を握ると、俺の顔をじっと見上げる。 やっぱりいつもの小雛先輩と比べたら、今日の先輩はあまりにも弱々しい。 そんな弱った小雛先輩の姿を見て、抑えきれない感情が爆発しそうになった。 俺は小雛先輩の事をぎゅっと抱き寄せる。 「あ、あくあ……!?」 小雛先輩はびっくりした顔をしつつ、俺の体を抱き返してくれた。 改めて凄く小さいなって気付かされる。 いつもの感じのせいで忘れてたけど、こんな小さな体で男に襲われるなんて絶対に怖かったと思う。 それだけに本当に犯人が赦せなかった。ふざけるな! なんでアヤナとか、小雛先輩とか、頑張ってる人達の邪魔をするんだよ。そんな事してる暇があったら、もっとなんか別のことしろよって思った。 「小雛先輩、俺……これでも本気で心配したんですよ」 「うん……ありがとう」 小雛先輩は手を伸ばして俺の頭を撫でてくれた。 なんか、お母さんに頭を撫でられているみたいで気恥ずかしい気持ちになる。 くそ……なんで慰めにきた俺の方が慰められてるんだよ。 「でも私は大丈夫だから。ね、ほら、今はちょっとまだ心がびっくりしてるけど、あくあと阿古のおかげで今だって心からちゃんと落ち着いているし、緊張が解けて笑う事だってできたの。だからね……アヤナちゃんを1人にしないで。きっとあの子は1人で泣いていると思う。アヤナちゃんのお母さんはマネージャーだから、多分うまく甘えられてないんじゃないかな。今日仕事行ったところをみても、多分、無理やり自分から行ったんだと思う」 小雛先輩は俺から体を離すと、優しく微笑んだ。 まるで母親が子供に語りかけるように、俺を安心させるような優しいトーンで言葉を紡いでいく。 「もしかして悩んでる? 自分みたいな第三者が、ただのクラスメイトで共演者でしかないのに、アヤナちゃんの側に行っていいのかって」 俺はこくりと頷く。なんで俺の思っている事が小雛先輩にバレたんだろう。 小雛先輩はさっきまでと打って変わって、俺の背中を平手で勢いよくバンと叩いた。 「いい? よく聞きなさい!」 真剣な表情をした小雛先輩は、俺の頬を両手でむぎゅっと押すと、その大きな目でじっと俺のことを見つめる。 「そこで行くのが白銀あくあでしょうが! どうせ空気なんか読めないんだから、変に空気なんか読むな!! 少なくとも私はすぐに来てくれて嬉しかった。阿古と話せて良かったし、あんたのおかげで救われたんだと思う。だから、自分の思った事をしなさい。白銀あくあである自分を貫き通しなさい!! それが絶対に誰かを救うんだって私が保証してあげる!! でも、それでもダメだったら……その時は私が本気で慰めてやるから行ってこい!! あんたが何やらかしても、責任は全部、私と阿古が取るから、行きたいって思ってる自分の心に嘘ついてんじゃないわよ!!」 心臓にガツンと重いのが来た。 なんでだろう。今まで悩んでいた部分がスッと晴れたように、頭がクリアになった。 今、俺ができる事、すべき事がストンと腑に落ちる。 そうだよな……行って意味なかったら、それはそれでいい。 それで責任取らなきゃいけなくなったら、責任を取ればいいだけの話だ。 そうだよ、思い出せ俺。 俺の名前は白銀あくあだ。 女の子を笑顔にするのを迷ってんじゃねーぞ!! 全てを吹っ切れた俺は、小雛先輩に向かって笑みを見せる。 「ありがとうございます。先輩……おかげで最高に気合が入りました」 「うん、さっきまで私より思い詰めてた顔してたのに、随分マシな顔つきになったじゃないの。それでこそ私と阿古のあくあだわ」 小雛先輩はゆっくりと俺の両頬から手を離す。 ググッと背伸びをした小雛先輩は、爪先立ちの状態で目一杯、腕を伸ばして俺の頭を雑に撫でた。 もしかしたらお母さんに頭を撫でられるのってこんな感じなのかなって、馬鹿げた事を思ってしまう。 そんなに歳だって離れてないのに、何考えてるんだよ俺……。 でも小雛先輩に撫でられたところはすごく嬉しくて、俺のことを考えてくれている手つきだった。 あぁ、そういえば前に言ってたっけ。頭を撫でるって言っても、雰囲気で誤魔化して全員が全員同じ撫で方するんじゃないって。撫でられる人の事を考えて、ちゃんとその人に向き合って頭を撫でなさいってね……。 「行ってこい!」 「はい!」 俺はヘルメットを手に取るとバイク置き場へと向かう。 そこには阿古さんが待っていた。 「あくあ君、ありがとう。貴方のおかげでゆかりの側にいる事ができたわ。だからこっちは私に任せて、月街さんのところに行ってきなさい。なんかあっても全力で守ってあげるから、ね」 阿古さんはそう言うと、俺の方へと親指を向けた。 「私が信じた白銀あくあは、1人の女の子も救う事ができない……そんな腑抜けた男の子じゃないって証明してきなさい!」 はは……すごいプレッシャーだ。 でも、だからこそいいって思う。 最初会った時は、ただの優しい人、悪くいえば普通の人だって思ってたけど、阿古さんはそうじゃない。 俺のために会社を辞めて事務所を立ち上げてくれた時から、この人は最高に勝負師で、熱い人だって知っている。 阿古さんが俺のために自分の人生を全部賭けて応援してくれるなら、俺も俺の人生を全部賭けて証明するしかない。 あの日、あの時、特等席で最高の白銀あくあを見せるって約束した時にもそう覚悟を決めたはずだ。 「ありがとうございます。阿古さん。俺、行ってきます!」 「うん! 頑張れ!!」 俺はバイクに跨ると、アヤナが働いている現場に向かってバイクを走らせた。 ************************************************ 本日はクリスマスという事で更新頑張りました。 まずは最初に、ムーンライトにて一部の人たちが望んでいたとあの話を公開しております。 こちらは本編とたまたま同じ名前のキャラクターが別の世界でやっている事なので、本編には一切関係ありませんし、何か特別なネタをやっているという事ではありません。 だから興味がない人、そう言うのが苦手な人でも読まなくてもいいように最大限配慮したつもりです。 でもこういう機会、クリスマスでもないと、こう言う話は投稿できないと思いました。 だから決して少なくないファンの人のために書いたので、楽しみにされていた方は読んでください。 https://novel18.syosetu.com/n5480hz/ そして、それだけではそれを望んで無い人にとっては、何もないのかって事になるので……。 下記サイトのfantia、fanboxにて、ペゴニアさん視点の1日を投稿しております。 ペゴニア視点は初めてなので、多分、楽しんでいただけると思います……。 https://fantia.jp/yuuritohoney https://www.fanbox.cc/@yuuritohoney 以上を持って、普段読んで下さっている皆様に対しての、作者からのささやかなクリスマスプレゼントとします。 多分だけど、年末年始も休みません。巣篭もりされる方は退屈潰しにでもしてあげてください。 それでは、また次のお話で! あと、今日の文字数少なくてすみません。次のアヤナ視点は別にわけたかったのでこうなりました。ご了承ください。 Twitterアカウントです。作品に関すること呟いたり投票したりしてます。 https://mobile.twitter.com/yuuritohoney 遅くなってすみません。今朝まで燃えつきてました。 ******************************************** 月街アヤナ、満天の星空に囲まれて。 「ねぇねぇ、この前の新曲のPV見た?」 「見た見た、あくあ君かっこよかったよねー!」 「あっ、あっ、そのメガネ、慎太郎君のじゃん」 「へっへー、今月のお給料でお揃いの買っちゃった。羨ましいだろー」 「そういえば昨日の配信だけどさ、とあちゃんのくしゃみ可愛くなかった?」 「あるある。真似したけど、私がやってもミリも可愛くなかったわ」 「たまたま仕事で天我先輩とすれ違ったんだけど、身長高くてびっくりしちゃった」 「わかる。私も現場ですれ違ったけど、身長差にめちゃくちゃドキドキした」 騒がしい楽屋の中で、私はいつものように準備を整えていく。 今日も私が1番、今日も私が最高で最強だと自分に言い聞かせるように心を鼓舞する。 そうよ……私はいつ、いかなる時だって弱い自分を絶対に見せない。 入れ変わりの激しい芸能界では、弱さは自分の枷にしかならないからだ。 ここで女性が生き残るためには、圧倒的な才能を持っているか、ただひたすらに努力するしかない。 早くから才能がない事に気がついた私は、最初はがむしゃらに練習量を増やして努力していたけど、それじゃあダメだと気がついた。ただ努力するだけ、練習するだけじゃなくて、自分を分析して、周りの状況、芸能界、世間の流れをよく考えて努力しなければ、ただ練習しただけ、努力しただけで終わってしまう。 例えば協調性がないと言われている小雛先輩は、実際は誰よりも周りの事をものすごく見ているし、状況の分析と判断にとても優れている。そういう意味ではあくあは、小雛先輩に似たようなところがあると思う。 彼もまたいまいち空気の読めないところ、鈍いところがあるけど、局面の分析力と判断してから決断するまでの時間が異様に早い。本業はアイドルだけど、役者としてこれほど向いてる奴はそういないと思った。だから小雛先輩の心も揺れたんでしょうね。 子供ながらに私は役者だけじゃ厳しいかもと、アイドル活動を始めたり、モデルとしての仕事を引き受けたり、とにかくなんとしてでも食らいつくんだって必死にやってきたけど……突如として現れたあくあの存在に、自分でも信じられないほどに心がざわついた。 男性ってだけでも特別なのに、雪白美洲さんのように華があって、小雛先輩のような血の滲む努力を惜しまない。少しくらい才能がなかったり、才能や男性である事にあぐらをかいてくれればいいのに、彼はそうじゃなかった。 引き締まった肉体とハードスケジュールなところを見ても、彼は相当ストイックなんだと思う。 掲示板にある、ただひたすらに真面目に白銀あくあを検証するスレっていうお堅いスレでも、その事について書かれていた。 今でこそ打ち解けてはいるけど、最初は私自身の嫉妬もあって彼に対してすごく冷たく接していたと思う。 本当にあくあには申し訳ないことをしたと思っているけど、私は男性の芸能人と聞いてあいつと重ねてしまったのだ。 「っ……!」 昨晩の出来事がフラッシュバックしそうになって両頬をパンパンと軽く叩く。 だめよ。こんな事で心を乱されて立ち竦んではいけないと、何度も自らを奮い立たせる。 「ねぇ、大丈夫?」 そんな私の様子を見て隣の女性、私が所属するアイドルグループ、|eau de《オーデ》 |Cologne《コロン》のメンバーでリーダーの|城《じょう》まろん先輩に声をかけられた。 「なんか今日のアヤナ、おかしくない? 体調悪いなら無理せずに休みなさい」 「大丈夫です、まろん先輩。やれます!」 まろん先輩の射抜くような視線に思わず目を逸らした私は、鏡に映った自分を見つめる。 「本当に? ただでさえあんた仕事増えてんだから、休める時は無理せずに休みなさいよ」 「はい!」 まろん先輩は、メンバーの中でも最年長の24歳だけど、誰よりもアイドルである事に、ううん、eau de Cologneである事に対してストイックだ。 それこそメンバーの誰よりもeau de Cologneというグループを大切にしていて、企画はもちろんのこと、営業や雑用までいまだに自分でこなしている。アイドルが続けられなくなったら、裏からeau de Cologneを支えたいと言っているくらいだ。 「あれ〜? アヤナ先輩ってば今日、不調なんですか〜?」 よりにもよって、eau de Cologneの中でも1番自分の弱いところを見せたくない奴に声をかけられた。 「なんならセンター変わってもいいんですよ? 今日と言わずにずっとね」 彼女の名前は|来島《くるしま》ふらん、12歳、確かまだギリ小学生だっけ。 生意気な口を聞いているが、それが許されるくらいの才能が彼女にはある。 時折垣間見える大人の顔と、ソロのシンガーとしてもやっていけるほどの圧倒的な歌唱力には女性の私でもドキドキさせられるほどだ。実際にアイドル総選挙のファン投票でも、ふらんはeau de Cologneの中では私に次ぐ順位で、いずれ……ううん、近い将来、私は彼女に追い抜かれるのだろうと思う。 「大丈夫よ。心配してくれてありがとう、ふらん」 「ふ〜ん。今日のアヤナ先輩……すごくつまんないよ」 ふらんは興味が無くなったと言わんばかりに私から視線を逸らすと、棒のついたキャンディーをぺろぺろと舐めながら手に持っていたスマートフォンを弄った。 「eau de Cologneの皆さん、そろそろ出番なんで、スタンバイお願いします!」 スタッフの人に誘導されて私たちは舞台袖の方へと移動する。 私は心がざわつかないように、何度も大丈夫、大丈夫と自分に言い聞かせた。 でも頭の中では、昨日の事がずっとちらついている。 『よぉ、久しぶり。元気にしてたか?』 藤澤誠……私が男を嫌いになった原因。 子役時代に、そいつのグループから嫌がらせのターゲットにされていた。 頑張った仕事もそいつのせいで何度もなかった事にされて、家に帰って泣いた事だって1度や2度じゃない。 それでも私は負けるもんかって頑張った。 『ねぇ、貴女、アイドルに興味ない?』 そんな時、私に声をかけてくれたのが当時16歳だったまろん先輩だった。 当時のeau de Cologneは無名で、だからこそあいつと仕事でかちあう事もなくなったんだよね。 それがきっかけで嫌がらせも無くなって、それからは何もされてなかったのに、今更なんでって思った。 『お前、最近調子いいんだってな。久しぶりに遊んでやるよ』 黒いバンから出てきた藤澤は、地面に落ちていた石を拾い上げると何度も上に飛ばして掌でキャッチする。 その姿を見た私の体が強ばっていく。 以前、あいつに石をぶつけられて、こめかみのところから血を流したことがあった。 今はもう傷は完全に塞がっているし、普段は髪の毛で見えないけど、コンシーラーで隠せるほどの薄い跡が残っている。でもそれを鏡で見るたびに、あの時の事を思い出して泣きそうになった。 『ちょっと! どこのアンポンタンか知らないけど、うちのアヤナちゃんに何かしようってのなら許さないわよ!!』 急速に冷えていく私の体を、小雛先輩が庇うようにぎゅっと抱きしめてくれた。 『小雛ゆかりか……お前も邪魔するんなら同業者として潰すけど? 女のくせに調子乗るなよ』 『はぁ? この私が名前も知らない雑魚のくせに、男だからって理由だけで調子に乗ってるやつに言われたくないんですけどー!?』 すごいなって思った。 私も芸能界に長くいるけど、男性相手にこれが言えるのはこの人くらいだと思う。 藤澤は小雛先輩に名前も知らない雑魚と言われて激昂する。 『おい! こいつもまとめてボコボコにしていいぞ。女としての尊厳がぶち壊れるくらいまでやっていいぞ』 せめて小雛先輩だけでも逃さなきゃって、そう思ったけど体がすくんで動かなかった。 結局、そのあと誰か小柄な女性に助けられて事なきを得たけど、私の心はその時にズタズタにされたんだと思う。 普段から強がっているのに、肝心なところじゃダメだって思い知らされた。 今まで立っていた場所が急に不安定に思えてきて、足元がぐらつく。 どんなに頑張っても頑張っても、私は報われないのかもしれない。 また自分に嘘をついて立ち上がっても、こんな事がある度に弱い自分が顔を覗かせる。 やめようかな。 全部やめて、誰も知らない場所でゆっくり過ごすのも悪くないかもしれないと思った。 幸いにもお金ならちゃんと貯金してるし、普通に高校生して大学に行って、やりたい事を探して何か新しい仕事に就けばいい。 だからもう今日を最後にしよう。 そう思って私は今日ここにきた。 「いくわよみんな!」 まろん先輩の言葉でなんとか心を切り替えた私は、みんなと一緒にステージに向かう。 なんとか最後までパフォーマンスをやりきったけど、私はeau de Cologneのセンターだ。 センターがやりきった、最低限のパフォーマンスで許されるわけがないって事は私が1番よく知っている。 「せーんぱい!」 パフォーマンスが終わって、ステージから降りると後ろからふらんが抱きついてきた。 「プライベートかお仕事かはわかんないけど〜、eau de Cologneにまでソレを引き摺らないで貰えますか?」 ふらんの言葉が私の心に深く突き刺さる。 「人気者の先輩はもう忘れちゃったのかもしれないけど、今日のステージだって、ファンの子達はすごい倍率のチケットを取ってここに来てるんですよ。もしかしたら、その子にとってはこれが最初で最後の生ライブかもしれないのに、そんなパフォーマンスでステージに出ていいんですか?」 ふらんの言う通りだ。音楽番組の収録現場の観覧チケットは通常のチケットよりも割り当てが少ない。 でも通常のライブより近くでアーティストを見られるし、応援できるから当選確率はものすごく低いと聞いている。 「はいはい、言い方言い方」 間に入ったまろん先輩が私の体からふらんを引き離す。 「ふらんはアヤナの事が大好きなのに、そういう言い方しないの」 「まろん先輩! それ営業妨害!!」 「はいはい、ネットでもファンコミュニティでも掲示板でも、ふらんがアヤナばっか見てるって、みんな気づいてるから誤魔化さない誤魔化さない。そもそも最初のオーディションの時に、アヤナ好き好き宣言で合格しておいてばれてないと思ってんの? あんたって、そういうとこ結構ポンコツよね」 「ぐぬぬ……!」 ふらんは私の方を指差すと、この後のソロ曲でもそのパフォーマンスなら許さないからと言って、1人先に控室に帰っていった。 「あはは、やっぱ小学生って若いなぁ、羨ましい……。ってそうじゃなくって、アヤナ、本当に大丈夫?」 「す、すみません! まろん先輩のeau de Cologneなのに、腑抜けたパフォーマンスをしてしまいました」 私がそう言うと、まろん先輩は悲しげな表情を見せる。 ふらんですら気がつくのだから、まろん先輩だって私のパフォーマンスが良くない事に気がついているはずだ。 まろん先輩がどれだけeau de Cologneを愛しているか知っていれば、私の見せた腑抜けたパフォーマンスは絶対に許せない筈である。 「アヤナ……eau de Cologneを最初に始めたのは私だけど、決して私だけのeau de Cologneじゃないの。eau de Cologneはね……私のeau de Cologneでもあって、ふらんにとってのeau de Cologneだし、私たち全員のeau de Cologneでもあって、ファンのみんなのeau de Cologneでもあるの。だからね。eau de Cologneはアヤナにとってのeau de Cologneでもあって欲しいな」 「まろん先輩……」 まろん先輩の言葉にハッとする。 私、最低な事を言ってしまった。 eau de Cologneのセンターは私なのに、その自覚が足りなかったんだと思う。 「だから次のソロパフォーマンスは頑張ってね。何かあったのなら、私じゃ頼りないかもしれないけど後で相談に乗るし……。だから今だけはステージに集中して、eau de Cologneのセンター、月街アヤナはそんなもんじゃないってみんなに見せつけて欲しいの」 私は自らの拳を強く握りしめた。 プロとして、1人の社会人としてここに来たのなら、たとえどんな事があっても自分の仕事を完遂しなきゃいけない。ファンの人やメンバーは私の事情は知らないし、ここに立っている以上、どれも言い訳にはならないと思った。 「ありがとうございます。まろん先輩! おかげで気合が入りました!!」 「ありがとう、アヤナ。貴女のそのプロとしての意識の高さには同じアイドルとして敬意を表するわ」 周りの他のメンバーからも頑張ってと声がかかった。 私は改めて自分を奮い立たせる。 後、何度、eau de Cologneとしてステージに立てるかはわからない。 だからあんな奴のせいで、その残りのステージを、他のメンバーの想いを、応援してくれているファンとの絆を、支えてくれているスタッフの努力を、無下になんてしたくなかった。 後少し、もう少しだけでいい、頑張れ、頑張れって自分の傷ついた心を応援する。 「月街さん、ステージの準備が整ったんで、ソロパフォーマンス行けますか?」 「はい……!」 私はゆっくりとステージの方へと向かう。 大丈夫、私ならやれる。そうやっていつものように自分を強がって見せた。 「きゃあっ!」 「何、何!?」 「ちょ、警備員」 「うわっ!」 ざわついた観客席、何があったのかと思ったら、刃物を持った女性がステージの上に上がってきた。 何が起こっているのかわからなくて私はその場に固まってしまう。 「あんたのせいで……あんたのせいで、誠君が逮捕されちゃったじゃない!!」 あぁ……この人、あいつの、藤澤誠の取り巻きの女性の1人だ。 確かあいつの従姉妹で、子役時代に虐められた事があるからよく覚えている。 おそらく彼女は事前に藤澤が私を襲撃する事を知っていたんだと思う。 それで、あいつが戻ってこずに捕まった事を知った。 だからその原因になった私を攻撃しようとここにきたのだろう。 普段なら警備員が何処かで止めてもおかしくないけど、藤澤は藤一族の末端だし、元々は芸能界に居た事もあるから、藤テレビ系列であるこの番組に侵入できたのかもしれない。 でもそんな事がわかったところで、どうしようもなかった。 「死ねよ!!」 彼女の振り上げた包丁が私の方へと落ちてくる。 スローモーションになった世界で、私の方へと向かってくるまろん先輩とふらんの姿が見えた。 危険だから来ないでって言おうとしたけど、私が声を発するよりもはやく包丁が私の方へと迫ってくる。 あぁ……私も、これで楽になれるのかな、もう頑張らなくていいのかなと思ってしまった。 次の瞬間、風を斬る刃の音が何かを掠めて、地面に金属音を響かせる。 「は……?」 間抜けな女の声がステージの上で木霊する。 目を閉じていた私がゆっくりと瞼を開けると、そこには彼がいた。 「どうしてこうなってるのかよくわからないけど……流石に刃物はダメだろ」 そこにいるはずのない人物。 私たちが出ている音楽番組、SOUND FAIRの出演者にも彼の名前はなかったし、月9の予定表に彼が藤テレビに来る予定はなかった。 「し……白銀あくあ……な、なんで……」 呆気にとられる藤澤の従姉妹。 周りで見ていたみんなもびっくりして、全員の動きが止まってしまう。 その静寂を切り裂くように、ポタポタと何かが滴り落ちる音が聞こえる。 「きゃあああああっ!」 「血、血が」 「あくあくあくあ様に傷ががががが」 「あわわわ、病院、救急車、いやそれよりもまず警察」 「あの女……殺す!」 「み、みみみみみんな落ち着いて!」 「警備員さん、こっちです!」 「あの女、みんなで取り押さえろ!!」 よく見ると、あくあの手から血が滴り落ちていた。 刃物を叩き落とした瞬間に、刃で切って怪我したのだろうか。 痛そう……。私なんかのために庇うなんて本当に馬鹿げてる。 もっと自分の事を大事にしなさいよって言いたくなった。 ううん、それよりまず先にお礼を言わなきゃって、そう思ってたのに言葉が出ない。 「大丈夫か?」 「な、なんでここに……?」 そうじゃないでしょって自分に突っ込みたくなった。 ここで素直に最初は助けてくれてありがとうってお礼が言えないあたり、自分でも可愛げないなって思う。 「小雛先輩から話を聞いたから」 「それだけの事で……どうして……」 心が余計に苦しくなる。 だって私は、あくあがそうまでして助けてもらうほど価値のある女だとは思えなかったからだ。 「私なんか助けたって意味がない……! だって、どんなに、どんなに頑張っても……いつもこうやって誰かに邪魔される。もう嫌なの! もう頑張れないよ……!!」 子供みたいな言い訳だって自分でもよくわかってる。 今まで堰き止めていたものが決壊して、涙が止まらなくなった。 「私ね、才能ないの。そんなの随分前にわかってた。でも芸能界に憧れてここにきて、必死にしがみついて……それなのに、こうやっていつも誰かに邪魔されて、もう、どうすればいいのかわからないよ!!」 彼女の刃はあくあに止められたけど、その刃は私の心を確実に切り裂いた。 もう立ち上がれない。心が折れたと自分でもそう認識した。 でもそんな私に対して、あくあは手を伸ばす。 「だからって、こんな事でやめたら絶対に後悔する。やめるのならやり切ってからやめるべきだ。俺は……アヤナと共演した事があるから、君がどれだけ頑張っているかを知っている。だからこそ言わせて欲しい。ここで諦めるなよ! 才能がない? ふざけるなよ! 俺が知ってる月街アヤナは、そんな事で諦め切れるほど、諦めのいい女じゃないだろ!!」 諦めの悪い女で悪かったわね!! それにそんな事は自分が1番わかってる。わかってるけど、私と同じくらい努力するくせに、才能があるあくあには言われたくなかった。 「うるさい! 才能もあって、努力もできるあんたと一緒にするな!!」 「それでも俺は小雛先輩には勝てなかった!! 忘れたのかよ。俺たちはまだ1人じゃ小雛先輩に勝ててない!! あの人を超えようって、どっちが先にあの人を超える演技ができるか勝負しようって2人約束しただろ!!」 言われなくても覚えてる。 いい演技ができたと喜んだ次の瞬間には、それを超える演技をされた。 仲が良くなって良い先輩である事はわかったけど、役者としてはムカつくくらい格の違う演技をずっとされて、どうやったらこの人よりいい演技ができるんだろうって、あくあと何度も何度も練習した事を覚えてる。 結局、最後まで1人じゃ勝てなかったけどね。 でも、だからこそ私達は約束した。 いつの日か、小雛先輩を演技で超えるんだって……。 「それにアイドルとしても、アヤナはそれで満足なのか? 周りを見ろ、月街アヤナ!! お前のファンはこんなにもいる。俺だってお前のeau de Cologneの月街アヤナのファンの1人だ。そんなくだらない奴の事より、こっちを見ろよ月街アヤナ!! 苦しかったら、辛かったら言え! お前は決して1人じゃないぞ!!」 1人じゃない……。 あくあの言葉が私に響く。 まろん先輩も、ふらんも……他のメンバーだって私に声をかけてくれた。 さっきだけじゃない。それこそ、今日顔を合わせてから何度も何度も大丈夫かって言われたのに、私は大丈夫って傲慢にも自分1人で抱え込んで、勝手に1人で折れていた。 あくあは、もっと周りをしっかり見ろって観客席の方へと視線を向ける。 「そうだよ! アヤナちゃんは1人じゃない!!」 「私、アヤナちゃんがeau de Cologneに加入した時から応援してるよ!!」 「いつも頑張ってるアヤナちゃんには元気づけられてるけど、たまに休んで良いんだからね!」 「ファンの私達にも、もっと、もっと甘えてよ!!」 「そうだよ、いつだって元気もらってるのはこっちなんだから、たまに元気付けさせてよ!!」 「頑張るって辛いと思う。でもあえて言わせて欲しい。頑張れ、アヤナちゃん!!」 「そんな奴なんかのためにやめないで!!」 「どんなことがあっても、私達ファンはずっと一緒だよ!」 「頼むよアヤナちゃん! eau de Cologneの月街アヤナを一生推させてくれ!!」 「アヤナちゃんにいっぱい勇気を貰ったよ。だから今度は私たちが勇気をあげる番!!」 あぁ……そっか、私、本当に周りの事が何も見えてなかったんだ。 あくあに手を引かれて立ち上がった私は舞台袖へと視線を向ける。 「アヤナ、鏡じゃなくて、やっとこっちをちゃんと見たね」 「まろん先輩……」 まろん先輩は私をぎゅっと抱きしめる。 その後ろからふらんが私に抱きつく。 「……私が超えるまで、アヤナ先輩がセンターじゃなきゃ絶対にやだ」 「ふらん、それはちょっと我儘すぎない? そもそも次は私がアヤナちゃんに勝つかもしれないんだし!」 「まろん先輩には絶対に無理。あと私以外に負けるアヤナ先輩を見たくない」 「むかっ、絶対に次の選挙、ふらんに勝ってやるんだから」 「それも無理、私に勝てるのはアヤナ先輩だけ。だからアヤナ先輩がずっとセンターで居て」 「もう、本当にふらんはアヤナの事が好きだなぁ。ほら、アヤナも、こんなに後輩に好かれてるんだから、辞めるなんて絶対になしだからね」 他のメンバーも2人に続いて私に抱きつく。 それを見た他のアイドル達からも頑張れ、諦めるなって声援と拍手が飛んできた。 なんかいいなって、芸能界に入って初めて温かい気持ちになれた気がする。 ずっと自分にとって競い合うライバルで、でもそれだけじゃないんだ。 同じ夢に向かって進んでいく同志なんだって思ったら、ここから離れたくないって感情が湧き起こってくる。 「くそっ、くそっ! 離せよ、私が誰だかわかってんのか!!」 藤澤誠の従姉妹は、組み伏せた警備員に悪態を吐いていた。 そちらに向かって、1人の女性がゆっくりと近づいていく。 「それじゃあ聞くけど、貴女は私が誰だかわかるかしら」 その女の顔が青ざめていく。 彼女に話しかけたのは、藤グループ総裁の藤蘭子会長だった。 「今を以て、貴女のお家を藤一族から追放します。あぁ、まさか警察に引き渡すなんて甘い事は考えてないでしょうね? あくあ様を傷つけた事、その身を以て知るといいわ。貴女達、本部の地下に彼女を運んで頂戴。地獄より楽しいところに連れていってあげる。あぁ、後、メアリー様にも連絡しておいてね」 何を言っているのかまでは聞き取れなかったけど、女は藤蘭子会長の圧で失神してしまった。 私はみんなから離れると、再びあくあの所へと行く。 「アヤナ」 「あ、それ……ごめん。私のせいで」 私は血の痕を見て頭を下げる。 「いいって気にするなよ。見た目ほど深く傷ついてるわけじゃないし、もう血は止まってるから、こんなの唾つけとけばそのうち治るよ」 嘘、普段演技がうまい貴方でも、それは嘘ってすぐにわかった。 疑うような私の視線に気がついたのか、あくあは私のおでこを人差し指でツンと突く。 「男ってしょうもないから、女の子の前じゃ本当は痛くてもカッコつけたがるんだよ。だからそういう時は、うん、ありがとうって素直に言っておけばいいの」 「素直じゃなくて悪かったわね。でも……ありがとう」 すぐにスタッフの人が来て、怪我をしたあくあの治療に取り掛かる。 事件が起こった事で番組の収録は一旦中止になりかけたけど、それぞれの日程の都合と、ファンの気持ちを汲み取って収録を続行する事になった。 「アヤナ先輩って……もしかして、あくあ様とラブですか?」 「はぁ!? 何言ってんのよふらん!」 「あー、それちょっと気になったな。生のあくあ君、本当にかっこいいよね。今日だって、ドラマかと思っちゃった」 「まろん先輩まで!?」 「で、本当のところはどうなんですか?」 「ほらほら、素直になったアヤナちゃんは先輩に相談してみなよー」 2人が私の方へと、にじり寄ってくる。 「わ、私、ソロパフォーマンスの収録があるから!!」 「あ、逃げた」 「アヤナ先輩、かわいい」 全く、何言ってんのよ! って言いたくなった。 確かにかっこいいけど、あいつは、あくあは誰にだってそうなの! そういう奴なんだから絶対に本気にならないほうがいい。 だって好きになったら絶対に嫉妬するもん。 「月街さん、顔赤いけど大丈夫ですか?」 「だ、大丈夫です!」 「それじゃあ、ステージの方にどうぞ」 「はい!」 私はゆっくりと舞台袖からステージの方へと向かう。でも、そこで足が止まった。 ステージを照らすスポットライトの光と、昨日の夜に見たバンのヘッドライトの光が重なって体がふらつきそうになる。後退りしそうになった私の心と背中を、誰かの手のひらがそっと押してくれた。 「アヤナ」 あくあの声に心臓がとくんと跳ねる。 「俺は、さっき役者として小雛先輩に勝ちたいって言ったけど、アイドルとしての月街アヤナにも負けたくないと思ってる。だから……どっちが先に最強のアイドルになるか競争しようぜ」 「ふふっ、それだと女の私の方が遥かに不利じゃない」 「でもアヤナはそんな事で諦めるやつじゃないだろ?」 「全く……どいつもこいつも好きなように私に月街アヤナである事を押し付けて……でも、悪くはないわね。良いわよ。1番にだってなんだってなってあげるわ。だから、だから私が勝つまで、あんたも誰にも負けるんじゃないわよ!」 「あぁ、もちろんだとも。だから、行ってこい。eau de Cologneの不動のセンター、月街アヤナの姿を特等席から俺に見せてくれ」 本当に馬鹿、分の悪い勝負なんて絶対にしたくないのに、少しは冷静になりなさいよ。 場の雰囲気なんかに流されるような奴じゃないでしょ、私。 でも……たまには自分の心に素直になるのも悪くないのかなと思った。 私は振り返らずに俯いてた顔を前にあげる。 だってここで振り向いたら、私の中のお月様が堕ちてしまいそうだったから。 「いいわ。だから見てて、この数分間だけでいい。私から目を逸らさないでよ」 私はゆっくりとステージの方に向かって歩き出す。 あくあ……この私を本気にさせた事、絶対に貴方に後悔させてあげる。 役者としてもアイドルとしても貴方には負けるもんですか。 そして全部あんたに勝った上で、言ってやるのよ。 だからその時まで、首を洗って待っていなさい。 さぁ、ここからは私、eau de Cologneのセンター、月街アヤナのステージよ! ************************************************ 遅くなってすみません!! そしてアヤナ回をおまちの皆さんお待たせしました。 まだ月街関連のイベントはデュエット曲もあるのでお楽しみに。 あと書いててこっちもムーンライトの女性主人公いけそうな気がしてきた……。 次のスピンオフ短編はアヤナちゃんかもね。 新登場のeau de Cologneのメンバー、ふらんは好き嫌い分かれるかも。 でも小学生だし許してあげてね。 クリスマス用の短編、ムーンライトでとあ注意。 https://novel18.syosetu.com/n5480hz/ fantia、fanboxにて、ペゴニアさん視点の1日を投稿しております。 https://fantia.jp/yuuritohoney https://www.fanbox.cc/@yuuritohoney Twitterアカウントです。作品に関すること呟いたり投票したりしてます。 https://mobile.twitter.com/yuuritohoney 掲示板、試される正妻力。 【おっぱい記念日】白銀あくあ様を語るスレpart3289【祝日化決定】 8 検証班◆07218KADO6 ほげー……。 9 検証班◆CHiMPOsuki ほげぇ……。 12 ななし >>8-9 このポンコツ2人どうしたの? 14 ななし >>12 さぁ? 一昨日からこんな感じで最初は心配したけど、通常時もどうせ碌なこと言ってないから全然問題なかった。 16 ななし >>8-9 チンポスキーは仕事でやらかして、捗るは財布を落としたと見た!! 18 ななし >>16 チンポスキーは仕事でやらかしたぐらいなら説教終わった瞬間に忘れてるし、捗るは財布落としても10分後には立ち直ってると思う。そもそも金の入ってない財布を落としたところで意味あるのかって話。 21 ななし >>18 wwwww 22 ななし >>18 草w 23 白龍◆XQshotacon ホゲー……。 25 ななし >>23 先生は早く仕事しろ。 26 ななし >>23 先生、ほげってる暇ある? 28 ななし >>23 先生、新刊まだ? 31 ななし お前ら先生に厳しすぎwww と思ったけど、ここはコテハン全員に厳しかったわwwwww 34 ななし >>31 嗜み死ねって言えるのは掲示板だけ。 36 ななし >>34 それなw 39 ななし ところでさっき帝スポ買って来たんだけど、これマジ? 私達のあくあ様が次に結婚する女性ランキング 本紙が掴んだ情報と、本紙読者の投票から白銀あくあ様(ベリルエンターテイメント以下ベリル/アイドル高校生)が次に結婚する相手を紐解く。 10位 S.Sさん(ベリル/姉) お胸が大きいという情報を本紙が独自にキャッチ。 同じ職場であることからも可能性が高いのではと噂されている。 9位 天鳥阿古さん(ベリル/社長) 社長自身がマネージャーを担当している。 ただし一線を引いているという情報もあるので、可能性は低いか。 8位 M.Yさん(国家公務員/搾精担当官) 超爆乳(添付の写真参照/目線あり)、おっぱい宣言は彼女のため? 搾精担当官という職業柄、担当官と男性の関係性からも可能性が高いのではとされている。 7位 白銀まりんさん(会社社長/母) お母さんもお姉さんと同じく大きなものをお持ちである。 あくあ様の巨乳好きはやはりご家族が影響か? 全国の息子大好きお母さん達が応援。 6位 森川楓さん(アナウンサー/共演者) 幾度となく共演している。今冬からはベリルとも業務委託関係になり更に接近か。 国営放送内では森川を陰ながら応援する会も発足しているとか、もうネタとは言えない。 5位 月街アヤナさん(アイドル/共演者) 共演者としてだけではなく、同級生という点もポイントが高い。 月9ドラマの撮影中、仲良く2人で談笑する様子をキャッチ(添付の写真参照)。 4位 T.Kさん(ベリル/マネージャー) 検証班◆9n2SARETAiとしても有名、乙女の嗜みという前例に期待がかかる。 またあくあ様好みのお乳を持っている点も一歩リード。 3位 白龍アイコ先生(小説家/仕事仲間) 本紙では2人がデート先になったホテルの通路を仲良く歩く様をキャッチ(次の紙面参照)。 白龍先生を優しくエスコートするあくあ様の優しさとカッコよさに震えろ。 2位 S.Rさん(中学生/妹) やはり妹さんは鉄板か、既に結婚確定との有力情報も本紙はキャッチしている。 添付の写真では、あくあ様が運転するバイクの後部座席にいる妹さんの姿を捉えている。 1位 猫山とあさん(ベリル/同級生) 愛は性別すら超える!!(筆者願望) 本紙では裏表紙にて2人のクレープ屋さんデートを余すところなく撮影しています。 圏外、他 聖あくあ教の聖女様 投票に作為的な工作が認められたためにランキングから除外しました。 検証班◆07218KADO6さん ネタとして投票する人が多かったために除外しました。 42 ななし >>39 とあちゃん1位に、姐さん入れてくるあたり帝スポ解ってるわw 43 ななし >>39 帝スポ、いつもは茶化すのに、これはガチ予想。 45 ななし >>39 は!? とあちゃんとのクレープ屋さんデート!? ちょっと帝スポ買ってくる。 47 ななし >>39 捗る圏外クソワロタwwwww 48 ななし >>39 お前らが捗るで遊ぶからwww 50 ななし >>39 これよくベリルに止められなかったなw 51 ななし >>39 これ帝スポだから止められなかったすらある。 ネタの宝庫と呼ばれる帝スポなんて、どうせ誰も信じてない。 それの発行を止めた方が逆に怪しまれそう。 53 ななし >>39 帝スポってネタ枠だと思ってる人いるけど、これ系って実は結構ガチなんだよ。 去年のこの時期にやってた来年(つまり今年)結婚する女性タレントランキングでも8割近く当ててた。 55 ななし >>39 これ私も買ったけど、お姉さんとか搾精担当官の人は本当に巨乳だったな。 だからこそ信憑性が増してる。ちゃんと搾精担当官まで調べてるところがすごい。 56 ななし >>39 姐さんwww 森川wwwww 57 検証班◆CHiMPOsuki >>39 こーれガチです。森川アナはあくあ君と結婚して寿退社すると思いまぁす!! 58 ななし >>39 姐さんと白龍先生にはガチで期待してるんだけど……。 60 ななし >>39 eau de Cologneのアヤナちゃんファンだから、ちょっと複雑。 ただでさえ共演して変なアンチいるのに、この噂のせいで暴走されたらたまらんのだが。 もちろん2人がくっつく事には異論無いけど、そっとしておいてあげて欲しい。 61 ななし >>39 同じ共演者なのに小雛ゆかりパイセンは圏外でクソワロタw そんなつもり無いだろうけど、これ見てなんで私が圏外なのよムキーって本人が直接帝スポに電話かけてそうwww 63 ななし >>39 これの他にも、CRカップで一緒に出たユリスとか、CMとランウェイで共演した玖珂レイラ、配信外で一緒にプレイした鞘無インコとか、楽屋裏で写真撮っただけのフェアリスの加藤イリアとか、とあちゃんとそっくりって言われてる妹さんもちゃんと考察されてて面白かった。 ただ、筆者願望とかいうクソみたいな忖度で最後を締めくくるあたりが帝スポクオリティwww 64 ななし >>39 帝スポのおっぱい比較画像は流石にやりすぎだよ。 姐さんと搾精担当官の人のおっぱいの画像の間に、あくあ様の妹ちゃんを入れるのは作為的すぎるwwwww 66 ななし >>57 お前wwwww 67 ななし >>57 これはひどいwww 68 ななし >>57 >寿退社 この一言で応援する会も解散だわ。お疲れー。 69 ななし >>57 今日一ひどいレスをみた。 71 ななし >>60 わかる。本当なら応援するけど、そっとしておいてほしい。 73 ななし 帝スポ買ってきたけど、相変わらず記事の見出しがクソ酷くてウケるw ・1個98円のおにぎりをパクリと2つ、公園で1人寂しくぼっち飯をする女優、小雛ゆかりさん。 ・秘蔵写真ゲット! eau de Cologne不動のセンター、月街アヤナが文化祭で見せた男装姿に女学生達が熱狂。 ・スーパーでタイムセールになった鰤の切り身を購入しようか悩む元王女様、白銀カノンさん。 ・夜の街で偶然激写! スーツを着たお固そうな女性達と料亭に入る笑顔の天鳥阿古社長を直撃。 ・緊急帰国中? 友人宅のガレージでウィスキー片手に愛車のバイクを弄る玖珂レイラさん。 ・仕事は絶好調! プライベートは? 何も無いところでこけそうになる森川楓アナウンサー。 ・世界会議開幕、8カ国語が堪能な総理、秘技森川戦法でのらりくらりとあくあ様の精子を他国から守る。 ・おねむの猫山とあちゃん、あくび配信で見守りお姉様達がふにゃふにゃにされる。 ・全国のお母さん必見! 黛慎太郎クンのベストヒップコレクション、ヘブンズソード編! ・天我アキラ先輩の正体は火星人だった!? 堕天使生まれ変わり説を唱える謎のコミュニティ代表にも迫る。 76 ななし >>73 >1個98円のおにぎりをパクリと2つ、公園で1人寂しくぼっち飯をする女優、小雛ゆかりさん。 >スーパーでタイムセールになった鰤の切り身を購入しようか悩む元王女様、白銀カノンさん。 女優が98円のおにぎり食べようと、元王女がタイムセールの商品買おうと別にええやんwww そっとしておいてあげなよw 78 ななし >>73 >仕事は絶好調! プライベートは? 何も無いところでこけそうになる森川楓アナウンサー。 間違いなく今年1番どうでもいい記事きたw 多分、他に何もニュースがなくて枠が空いてたんだろうな。 80 ななし >>73 >世界会議開幕、8カ国語が堪能な総理、秘技森川戦法でのらりくらりとあくあ様の精子を他国から守る。 急に真面目な記事入れてくんなやw というか、秘技森川戦法って何やねんwwwww 83 ななし >>73 >夜の街で偶然激写! スーツを着たお固そうな女性達と料亭に入る笑顔の天鳥阿古社長を直撃。 この記事見たけど、外務省のバッジつけてた人達ばかりだったな。 もしかしたら外務省を通して他国からの仕事のオファーがあったのかもね。 国を代表して出演するようなイベントとなると限られてると思うけど、どれだろう。 85 ななし >>80 ランウェイの時のあれでしょ。 さっきまで普通に会話通じてたのに、ワタシ、コトバワカリマセーンって言ってたやつ。 言われた相手もそれは無いやろって顔してたけど、あいつ本気で知らんふりするやん。 ちなみにスターズではそのことをMORIKAWAと呼ぶらしい。 なお、総理の場合は耳に手を当てて、すみません私、耳が遠くてとかいうコントを世界会議でやり始めて、同行してた外務大臣がめちゃくちゃ笑ってた。総理46歳で耳が遠くてとかないよwww しかも最後には腹を押さえながら頭が痛いとかいう誰が見てもふざけた三文芝居で退席して他国が頭を抱えた。 さすがは泥を啜っても、靴を舐めても使える手は全部使うと言うだけの事はある。 86 ななし >>73 >天我アキラ先輩の正体は火星人だった!? 堕天使生まれ変わり説を唱える謎のコミュニティ代表にも迫る。 これのために今から帝スポ買ってくるわwwwww ほんま、ふざけた記事ばっか書きやがってw 87 ななし >>73 >天我アキラ先輩の正体は火星人だった!? 堕天使生まれ変わり説を唱える謎のコミュニティ代表にも迫る。 堕天使なのか、火星人なのか、どっちかはっきりしておくれよwww あとその謎のコミュニティどこw? 掲示板の堕天使スレの患者達じゃないの? この全体的にとっ散らかってる感じが帝スポなんだよ。だから胡散臭い。 89 ななし >>73 >全国のお母さん必見! 黛慎太郎クンのベストヒップコレクション、ヘブンズソード編! 帝スポ、こんな素晴らしい企画やってんの!? 今から買いに行ってきます。 90 ななし >>73 くっそw こういうの見たら買いたくなってくるwww 絶対にどうでもいい事しか書いてないのに、買いたくなるwwwww 92 ななし >>89 マユシン君のケツコレは夏編が1番よかった。 94 ななし >>80 これギャグっぽく書いてるけど、他国からの度重なる要求攻勢をよく回避できたと思うよ。 中には石油とかの天然資源を取引材料にして迫ってくる国もあったしね。 ただ、あくあ君の精子を、秋田犬の精子にわざと聞き間違うのは無理があるだろwwwww ちなみにこれ外国語分かりませーんっていう総理に対抗して、向こうの外交官がこっちの言葉であくあ君の精子くださいって言ってきて、秒で秋田犬の精子? OK、OK! って返してるからね。強メンタルにも程があるよ。 白人のお姉さんも流石に顔真っ赤やったでwww 96 ななし 総理ならさっきなぜか外国人記者もドン引きの号泣記者会見やってたぞw ここまで芝居がかってて、最後までのらりくらりとかわしていくの最高すぎる。 99 ななし 総理はふざけすぎてたまにムカッとするけど、外交だけは最強だからな。 スターズにあくあ君達が行った時も、なんか全部うやむやにしていい感じにしたし。 101 ななし あくあ様、聖あくあ教、総理の3者によって焼け野原にされたスターズがこちらです。 ・次期女王候補で圧倒的に国民支持率の高かったカノン王女殿下を奪われる。 ・それと同じくらい人気のメアリー前女王陛下も我が国に移住。 ・元王女とはいえ、スターズ王家の結婚式でメインを務めたのは聖あくあ教の聖女様。 ・私達の国にあるスターズ正教の支部は危険因子と認定されたために全て解体され、なぜかしれっと聖あくあ教に組み込まれる。 ・あれだけ騒ぎを起こしたのに、何故かスターズの方が国として我が国に賠償金を支払ってた。 ・嗜みを人質にし……友好を祝して、いろいろな無理を通して有利な条件で契約を結ばせる。 実は白銀あくあっていう最高の玩具で遊んでるのは総理だと思うw 104 ななし >>101 >あれだけ騒ぎを起こしたのに、何故かスターズの方が国として我が国に賠償金を支払ってた。 >嗜みを人質にし……友好を祝して、いろいろな無理を通して有利な条件で契約を結ばせる。 どうしてこうなったw って、あれ? 何でうちの国が賠償金もらってんの? 105 ななし >>101 やってる事が完全に当たり屋か押し売りの業者。 総理がスターズにゴミ売りつけて、ニチャアってしてたのよく覚えてるわ。 隣でぐぬぬってるスターズの外交官いるのに、総理がめちゃくちゃ歯茎見せてたのが印象的だったwww 106 ななし 鬼に金棒、総理に白銀あくあ。 白銀あくあっていう鉄砲玉をゲットした我が国は最強だよ。 108 ななし 鉄砲玉ってwww 109 ななし >>106 その鉄砲玉、私達に対しても殺傷力MAXだからな。 112 ななし >>109 草w 113 ななし >>109 あるある。 115 検証班◆010meTA473 帝スポ今知ったんだけど……。 姐さんも隣でびっくりしてる。 ていうかニュースサイトに画像出てたけど、何でよりによって普段着の時に激写してんのよ!! もうちょっと可愛い服着てる時に撮ってよね!! 118 ななし >>115 嗜みさん、それがスポーツ紙の仕事です。 120 ななし >>115 ええやん。嗜みは元の素材がいいから、ちょっと髪がアホ毛出てて、メガネが少し傾いててもちゃんと可愛いんだから。 123 検証班◆07218KADO6 >>115 どうせ後であくあ様に見せて、可愛いじゃんって慰められるんだろ! かーっ! いやしか女ばい!! 嗜み死ね!! 126 ななし >>123 あ、復活したwww とりあえず嗜み死ね定期。 128 ななし >>123 これが醜い友人の姿です。 でも、嗜みは死ね! 129 ななし >>123 うわっ、なんかそれ知ったらムカムカしてきた。嗜み死ね! 130 ななし ふーん、あくあさまって慰めてくれるんだ……。 これは流石に○ねって言われても仕方ないかも。 133 ななし >>115 姐さんいるなら、嗜みだけじゃ心配だから頑張ってって伝えておいて。 136 検証班◆CHiMPOsuki ねぇ、ところでさっきから電話鳴ってるんだけど、上司からの電話って出た方がいい? 139 ななし >>136 すぐに出ろ。 140 ななし >>136 ばっか、お前、すぐに出ろ! 142 ななし >>136 つ社会人としての常識。 143 ななし >>136 携帯電話なのに居留守使おうとしててウケるw 145 ななし >>136 説教されるってわかってても出た方がいいぞ。 148 検証班◆CHiMPOsuki わかった。面倒だけど出るわ。 今日、乾燥しすぎてて喉の調子良くないからピンチヒッター頼まれても無理なんだけどなぁ……。 151 ななし >>148 お前さぁ……。 152 ななし >>148 あくあ君のおっぱい宣言といい、私たちの気遣いをなんだと思ってるんだw 154 ななし >>148 これもうほぼ言っているようなもんでしょwww 157 ななし ニュース速報。 158 ななし ニュース速報きた。 160 ななし マユシン君、メガネ新調したか!? 162 ななし ニュース速報といえば黛君! 165 ななし は? 166 白龍◆XQshotacon え……? 167 ななし おいおい、スレの時が止まったぞ。何があった? テレビ見れないんだよ。 168 ななし >>167 同じく、情報わかる人教えて〜。 169 ななし >>167 速報、白銀あくあさん、収録中に女性に襲われ負傷。状況は不明。 170 ななし >>169 は? 171 ななし >>169 ありがとう、って……えっ!? 173 ななし ちょっと待って、どういうこと? これどっかで詳細やってない? 175 ななし >>148 これ絶対にこの件だろ!! 177 ななし さすがは国営放送、すぐにニュース番組に切り替わった。 178 ななし 国営放送、速報の後すぐに切り替わった。 179 検証班◆CHiMPOsuki みんなありがとう。ちょっと急いで会社行ってきます。 182 ななし >>179 急げ!! 183 ななし 民放も続々とニュース番組に切り替わってる。 185 ななし 詳細は未だ不明とのこと。 187 ななし 藤テレビだけやってなくない? 188 ななし 嗜みいる? 190 ななし とりあえず犯人殺す。 191 ななし はぁ? どこのクソ女だよ!! 192 ななし 男? 女? どっちにしろ絶対に許さないんだけど。 194 ななし 嗜み死ねは冗談だけど、こっちは本当に死ね!! 196 ななし 藤テレビだけやってないって事は、藤テレビの収録か? 197 ななし 今からチェンソー持って藤テレビ行きます。 198 ななし 私、青海のタワマン住んでるんだけど、すごい台数の救急車とパトカーが藤テレビに向かってる。 199 ななし 藤確定なら今から斧持って行きます。 200 ななし >>192 女だよ女、混乱するのはわかるけど、一旦落ち着こう!! 201 検証班◆010meTA473 みんな、落ち着いて。 ちょっとまだ私の方にも何も情報が入ってきてない状態だから、私からは何も言えないんだけど、みんなの行動でみんなに何かあったら、そっちの方があくあは悲しくなると思うから、まずは冷静に!! 後チンポスキーは、これ見てるかどうかわかんないけど、なんかわかったら私の携帯に連絡よろしく。 姐さんが過呼吸起こしちゃったから、そっちに連絡しても出れません。 姐さんともう1人倒れちゃった人がいて、私は今からその人を同じマンション内にあるクリニックの先生に見せるから暫くここに来れません。 とにかくみんな冷静に! 一旦深呼吸して、落ち着いてから情報を見守っていてください。 204 ななし >>201 姐さんマジかよ。嗜み頑張れ!! 205 ななし マジでみんな一旦落ち着こう!! 206 ななし >>201 これは間違いなく嫁なみ。 207 ななし >>201 お前ちゃんと嫁だったんだな。感動した。 208 ななし >>201 普段、嗜み死ねしか言ってないけど、お前が嫁でよかったよ。 209 ななし >>201 さすがは元王女、胆力が違う。肝が据わってる。 210 ななし >>201 姐さんに過呼吸起こさせた犯人は絶対に許さない!! けど、今は冷静に!! 211 ななし とりあえずチェンソーの電源は切った。 危うく住宅街でチェンソー振り回して逮捕されるところだったわ。 212 ななし 私も一旦、物置に斧を片付けたわ。どのみち、私の家からだと片道5時間かかるし間に合わん。 218 ななし みんなとりあえず身内に電話かけた方が良くない? 姐さんですら過呼吸起こしてるなら、他にも倒れてる女の子いるかもしれないから、みんなで生存確認し合おう。 222 ななし >>218 これ 225 ななし SNSのトレンドランキングもこればっかになった。 >>218拡散します。 229 ななし とりあえずうちもお母さんに電話しとこ……。 232 白龍◆XQshotacon 速報、白銀あくあさん、命に別状なし、軽傷の模様。 234 ななし あくあ君、軽傷だって、とりあえず生きていてくれてよかった……。 237 ななし 軽傷でも許せんわ。 245 ななし 国営放送、総理記者会見。 246 ななし 総理の緊急記者会見。 251 ななし 総理マジかよ! 259 ななし 総理ガチやんけ!! 262 ななし 過去1神妙な面持ちの総理きた。 264 ななし こんな総理見た事ない……。 268 ななし おい! こいつ偽物だろ!! 私の知ってる総理じゃねーぞ! 271 ななし こーれ、影武者です。 275 ななし 国民の皆様冷静に了解。 283 ななし 特別医療チームが結成され、レスキューヘリにて現地に急行との事。 291 ななし 現場は藤テレビ、藤蘭子会長直々に総理へ電話があった模様。 犯人は確保済みだが、混乱を避けるために自衛隊を派遣して現場付近を封鎖する見込みだってさ。 306 ななし 全治1週間程度の軽傷。 308 ななし 包丁を弾き飛ばした時に腕を切る軽傷。 315 ななし ちょっと待って、包丁を弾き飛ばすって何!? 319 ななし こいつリアルでドライバーやってやがるぜ。 324 ななし 怪我した事も事件の事も気になるが、包丁を弾き飛ばしたが1番気になる。 326 ななし くっそ、被害者のあくあ君の方が情緒をぶち壊してくる。 333 ななし 事件の詳細は追って藤テレビでって話らしい。 335 ななし 総理の会見おわた。 342 ななし 総理がふざけてない……だと……? 345 ななし 総理マジかよwww 349 ななし 朗報、総理、やれば出来る子だと判明。 353 ななし 藤テレビもニュース番組に変わった!! 356 ななし 藤も緊急特別ニュース番組になった模様。 362 ななし SOUND FAIR収録中の事故らしい。 366 ななし sound fairか……あくあ君って出演予定あったっけ? それともサプライズ? 374 ななし え? 377 ななし eau de Cologneの月街アヤナさんを狙った犯行。 379 ななし アヤナちゃん!? 384 ななし おいおいマジかよ。月9組じゃん!! 私、月9好きなんだよ。犯人は何が気に食わなかったのか知らないけど、勘弁してくれよ!! 395 ななし これでまたアヤナちゃんのアンチが増えたら最悪。 398 ななし 月街アヤナも無事なのか、よかった。 403 ななし これって結局、月街アヤナのアンチが月街アヤナを襲って、あくあ君がそれを庇って助けに入ったって話なのか。 410 検証班◆CHiMPOsuki 怪我の詳細も把握したけど本当に大丈夫みたい。嗜みにも連絡済み。 姐さんも大丈夫だったみたいだから安心して。 ところで捗るの反応ないけど大丈夫? 私、今から仕事だけど、変な事するなよ!! 419 ななし >>410 まさかチンポスキーが役に立つ日が来るなんてな……。thx! 424 ななし >>410 姐さん無事、あくあ君無事了解。 427 ななし >>410 ありがとう! あれ……? そういえば捗るどうした? 433 ななし 嫌な予感がするぜ……。 441 ななし ちょっと話逸れるけど、聖あくあ教の友人から連絡きた。 全員自宅待機でお祈りするようにって本部から通達が来たみたい。 とりあえずこっちもトップがしっかりしてるのか、落ち着いてるみたいで安心した。 455 ななし >>441 聖あくあ教信者で一般信徒より少し位が高いけど、トップはちょっと混乱してるみたい。 あの目隠しシスターさんこと聖女様が聖あくあ教のトップなんだけど、その下に十二司教っていうのがいるらしいんだよね。それでその人たちが基本的に組織を運営してるんだけど、普段冷静な1番と他国にいるらしい12番がガチキレして、みんなで必死に止めてるらしい。あと本部に聖女様が降臨したとかなんとかで、それどころじゃないってさ。だから下っ端は大人しくしとけって感じだそうです。 467 ななし 聖あくあ教といえば詳しいやついたろ。 いつもの自称ハイパフォーマンスサーバーちゃんはどこ行ったんだよ。 474 ななし >>467 多分だけど、掲示板全体で殺害予告じゃないけど、アヤナちゃんまで批判してるバカいるから、それの削除で忙しいんだと思う。だってサバちゃんここの管理人だし……。 482 ななし 書き込む時に、注意文出るようになったな。 サバちゃん乙。 495 ななし スレの流れが早すぎる。 501 ななし 藤でその時の映像出るみたい。 502 ななし 藤で事件当時の映像出る。 507 ななし 心臓の弱い人は見ないでってさ! 508 ななし 国営放送から藤にチャンネル変える。 512 ななし 藤蘭子会長きたー! 516 ななし 蘭子さん! 519 ななし 謝罪か。 520 ななし 映像の前に謝罪。 534 ななし あくあ君が怪我したこと。 警備に問題があったこと。 犯人グループに藤一族が居た事について謝罪。 542 ななし なるほどね、了解。 546 ななし ちゃんと犯人が身内だって公表したのも、落ち度があったことを公表したのもすごいこと。 お前ら過激な事は書くなよ。蘭子会長はあー様とも仲良いんだから。それ見たあー様が心痛めるぞ。 551 ななし みんな悪いのはクソみたいな犯人だけだからな。 月街アヤナさんも、藤蘭子会長も悪くない。 558 ななし 映像くる。 560 ななし はじまた……! 572 ななし こいつか。 573 ななし このクソアマ顔覚えたぞ。 574 ななし 本当に収録中だったのか。 581 ななし あくあ様!! 582 ななし あー様あああああああ! 583 ななし あくあくんきちゃ! 585 ななし うわああああああああ! 587 ななし うおおおおおおおおお! 594 ななし うぎゃあ!! 598 ななし 怖くて見てられない!! 605 ななし お前……嘘だろ……。 606 ななし これは嘘。 608 ななし え? 収録ですか!? 609 ななし カッコ良すぎる……。 613 ななし すげぇwww 素手で叩き落とした……。 616 ななし これリアルでできる人いる? 619 ななし くっそ、違う意味で私達をドキドキさせてくる!! 623 ななし さすがは全国の女子の情緒を不安定にさせる白銀あくあだわ。 631 ななし ごめん、あー様。 あー様は血が出て痛いのに、その一方で股から汚い液体を垂れ流してごめん。 634 ななし あかん、全国のメスが濡れてまう! 636 ななし これ映像見てる女子達もれなく全員濡れてるでしょ。 639 ななし あくあ君は真面目にやってるのに、一体自分は何してるんだろう。 自分の浅ましいメスとしての本能に震えた。 642 ななし 私が月街アヤナなら秒で惚れる。 647 ななし アヤナちゃん……。 649 ななし 月街さん……。 653 ななし アヤナちゃんもきっと色々あるんだろうな。 658 ななし 前から謎の降板多くて嫌がらせされてるんじゃって話あったけど、この感じだと多分ガチやな。 661 ななし あくあ君……。 664 ななし あくたんかっけー。 667 ななし くっそ、こいつ秒でかっこいいってわからせてくる。 669 ななし みんなあくあ様が喋り出すと静かになるwwwww 673 ななし ファンきた! 675 ななし ファンの声援いいよ!! 676 ななし こういうのいいな……。 678 ななし くっそ、リアルで熱い事やり始めやがった!! 681 ななし チームメンバーいいじゃん。 684 ななし ふらんもうデレッデレやん。 こいつチンポスキー並に隠すの下手やなw 686 ななし まろん先輩がアヤナちゃん誘ったから思うところあるんやろうなぁ。 692 ななし 普段は生意気だけど、ふらんちゃんのこういうとこ小学生ぽくてかわいい。 696 ななし なんか雨降って地固まるって感じ。 699 白龍◆XQshotacon あくあ君が関わると全てが創作物を超えてくるから困る……。 701 ななし アイドルがファンを救い、ファンがアイドルを救う。 センターがみんなを引っ張って、引っ張られた仲間がセンターを抱きしめる。 最高やんけ!! 702 ななし eau de Cologneいいよ。ベリルやってんね!! 706 ななし 映像ここで終わりか……。 712 ななし いまいち見えてこない部分あったけど、犯人は月街アヤナさんの長年のアンチか何かだったのかな? あくあ様は良く助けたよ。アヤナさんもご無事で何よりです。 716 ななし 最後の女の子の前じゃカッコつけるにキュンってした。 そんな男の子はあくあ君だけだよ。 721 ななし こんなの唾つけとけば治るよに反応した女子いる? あー様、その唾、きっと1mlで1億いくで……。 723 ななし 藤蘭子会長、再び謝罪。 726 ななし 映像見た後に思ったけど、本当によく身内が犯人の情報を隠さなかったなって思う。 732 ななし 身内の引き締め了解。そして大元の主犯格は男性と……。 736 ななし 男性であろうと厳しく対応していくきた!! 739 ななし >>721 ちゃんと仲間がいて安心したわ。 742 ななし もしかしてアヤナちゃんって男の子から嫌がらせされてたりしたのかな? ああいうのって言い出せないけど、幼少期に男の子に傷つけられた女の子って結構多いと思う。 みんな男の子とエッチできるならレイプされてもいいっていうけど、思春期来る前にレイプされた女の子とか悲惨だったよ。普通に男性に対して恐怖心も抱くし、思い出して過呼吸になっちゃう女の子もいるみたい。 でもそれ相談したら自慢だろって他の女子から叩かれるっていう……。 747 ななし >>742 この前も国営放送でやってたけど、毎日男の子から殴られていた女の子とか可哀想だった。 そんなことされて、普通に好きになるわけがないよな。 752 ななし 黒蝶揚羽が、今回の事件を受けて男性保護法案を強化していくべきだって投稿してた。 758 ななし >>752 すぐに厚生労働大臣が、直ちに見直す必要はない。これを機にもっと色々な場所で深く議論すべきだって返してた。 あと総理も、短絡的な思考で物事を決めると、これからを生きる若者の未来を閉ざす事になりかねない。国としてどうするか、どうしたいかを国民とちゃんと話し合う必要がある。私、個人としては男性保護法案の強化は、思考する事を諦めた人としての敗北だと思っています。この国、ひいてはこの世界全ての男女がより良い関係を築けるように、私たちがリーダーとなって世界各国に新しい男女関係の形を提示したい。と言ってた。誰だよこいつ。 763 ななし >>758 これ、影武者だろ!! 765 ななし >>758 総理の影武者有能すぎ。 今朝の子供みたいな号泣謝罪会見はなんだったんだ。 768 ななし >>758 一応内閣府に、総理のアカウントが何者かに乗っ取られてますって送っといた。 772 ななし お前ら、総理への扱いがひどいwww 776 ななし くっそ、たまに有能なところ見せてくるから困る。 779 ななし 国営放送森川きた!! 782 ななし 森川遅いって、もうあらかた終わったって!! 786 ななし 森川、上パジャマwww 789 ななし ホゲ川ーーーーー! 792 ななし ホゲ川出てきて秒で退場したwww あいつ何やってんだよ!! 795 ななし さっきよく見たらホゲ川の靴下左右で違うの穿いてた……。 801 ななし >>795 草w 803 ななし やっぱりホゲ川に期待した私が馬鹿だった。 809 ななし チャンネル変えまーす。 813 検証班◆010meTA473 みなさんお待たせしました。 とりあえず姐さん達は無事です。心配してくれた人達ありがとうございました。 それとあくあとも連絡をして、こっちでもちゃんと無事だって確認してます。 一応怪我したところもメールで送ってもらって確認してるし、問題ありません。 この度はご心配をおかけして申し訳ありませんでした。本人にも心配してる人たちが多かった事を言っておきます。 817 ななし >>813 はい、正妻。 819 ななし >>813 こういうの見るとやっぱりね。 822 ななし >>813 姐さんにも色々あるんだろうけど、今回の対応見たらこいつが正妻に選ばれたのがわかる気がするわ。 825 ななし >>813 本当にあの時すぐにお前が冷静になれって言ってくれてよかった。 正妻が落ち着いてて怒ってなかったからみんな冷静になれた。 あれなかったら多分どっかで暴動起きるとか、関係ないところで事件とか事故が起こって大変な事になってたと思う。 828 検証班◆010meTA473 後、私の発言をSNSの方で拡散してくれた人達もありがとうございます。 チンポスキーもありがとね。後、捗るも……案外冷静で驚いた。 833 ななし >>828 まさかのところで、普段ダメな奴らがしっかりしてたの意外だった。 捗るは何したのか知らんけどw 836 ななし あんま言いたくないけど、姐さんもっとしっかりしてるのかと思ってたから意外だった。 こういう時、嗜みが倒れて、捗るが暴走、チンポスキーがホゲって、姐さんが全部1人ですると思ってた。 840 ななし 捗る何したんだwそっちが気になるwww 843 ななし 聖あくあ教も沈黙してるね。 上層部が暴走しかけてるとか言ってたけど、どうなったんだろう? 847 ななし >>843 聖女様が本部に降臨して、1番の頭にチョップして冷静になれって言って収まったらしい。 後、さっき本部から全信徒宛に、お前ら起きてたら何しでかすかわからないからクリ弄って大人しく寝てろってメール来たから、今からさっきのあくあ君のシーンでオナニーして寝ます! お疲れ様でした!! 852 ななし >>847 本部wwwww 856 ななし >>847 今日のメール送ってきたやつ誰だよw 明らかにいつもと送ってくる人と違ってた気がする。 明らかに文章のレベルが捗ると同じレート帯。 861 ななし >>847 これメール送ってきた本部は有能だろw 867 ななし とにかく何もなくてよかった……のか? 873 ななし >>867 とりあえず今の所は。 あくあ様が怪我したのはもやるけど、大きな怪我じゃなかったと思えばなんとか耐えられる。 879 ななし なんで今更帝スポがトレンドランキングに入ってるのかと思ったら、お前らさあwww とりあえず黛君のケツコレ見て落ち着こうとかクソすぎるだろw 885 ななし 他の番組も通常番組に戻りつつあるな。 そっちの方がいい。 898 ななし 他国でも報道され始めたのか、世界トレンドにも入ってきてる。 私もステイツやスターズの友人から、あくあ白銀は無事かって急にメールきた。 903 ななし 外国のお偉いさん達も反応しててウケる。 907 ななし ユリスとチャーリー君とジョンとトラッシュパンクスが慌ててこっち来るって言ってるから、誰か外国語喋れる人は無事だって教えてあげて。 914 ななし >>907 みんなちゃんと心配してくれてるんやなぁ。嬉しいぜ。 919 ななし 最初ニュース速報出た時は、本当に呼吸が止まったかと思った。 925 ななし あくあ君、もっと自分の体を大事にしてほしい……。 月街さんだってそりゃ大事だけど、君も大事なんやで……。 931 ななし サバちゃんが他スレ、つーかeau de Cologneスレでブチギレてるな。 非道い事を書き込みする人は永久アクセス禁止にするよって。 誰だよこの状況でアヤナちゃん叩いてる馬鹿。 936 ななし >>931 月街アヤナは被害者じゃん。 マジで叩いてるやつなんなんだよ。 944 ななし サバちゃんマジで有能、頑張ってくれ。 952 ななし 国営放送だけ特別編成か。 とりあえず繰り返し無事だって事を伝える方針なのね。 960 ななし 森川また出てきたけど、あくあ君から直のメール画面強すぎぃ! 963 ななし おいおい、今の森川、もう少しであくあ様のメールアドレスが全世界にバレるところだったぞ! あぶな……隣の先輩アナよく気がついてさっと隠せたな。 967 ななし ホゲ川wwwww 972 ななし こいつまだ寝ぼけてるんじゃねw 976 ななし ちょっと待って、森川ってあー様のメールアドレス知ってんの!? いや、その可能性はあるって思ってたけど、改めて知るとなんとも言えない気持ちになる。 981 ななし 森川の携帯の中のアドレス帳、すごい事になってそう。マジでこれ国家機密レベルだろ。 こいつに持たせておいていいのかw 986 ななし あくあ君に直でメールやりとりできるなんて羨ましすぎる。 990 ななし >>39 待って、これ現実味帯びてきてない? 993 ななし もはやネタだとは言わせない。 994 ななし 帝スポやべーな。今からコンビニで買ってこよ。 997 ななし これは次、森川あるで!! 999 ななし あくあ様からの直メール公開助かる。本当に無事でよかった。 1000 ななし 1000ならあくあ様の傷と、アヤナちゃんの心の傷が早くきれいに治りますように!! ************************************************ 思ったより長くなったかも……。 年内の更新も残るところ後一回です。本当にいつも読んでいただいてありがとうございます。 連載始まって後少しで10ヶ月ですか……。 そろそろ1周年ですか、早いですね。今後も頑張ります。 クリスマス用の短編、ムーンライトでとあ注意。 https://novel18.syosetu.com/n5480hz/ fantia、fanboxにて、ペゴニアさん視点の1日を投稿しております。 https://fantia.jp/yuuritohoney https://www.fanbox.cc/@yuuritohoney Twitterアカウントです。作品に関すること呟いたり投票したりしてます。 https://mobile.twitter.com/yuuritohoney 白銀カノン、私にしか言えない言葉。 あくあが出かけた後、私達3人はこれからについて話し合った。 「まずは金銭面の話になりますが、お二人の現在の収入に関しては今後も自分達の生活のために100%使ってもらって構いません」 1番最初にお金の話なんて……って思う人もいるかもしれないけど、これって結構重要なんだよね。 親しき仲にも礼儀ありじゃないけど、こういうところは最初にはっきりしておいた方が相手だって気が楽だと思います。 「姐さんは既に知ってると思うけど、今、あくあの資産を運用管理するための会社を経営しているのは私です」 私とあくあの資産を運用する合同会社プラチナグループ、公益財団法人の白銀財団、私は今この二つの企業を経営している。 例えば白銀財団では地域振興や産業の振興のための資金提供、留学に伴う援助や親元を離れて他県の学校に進学する子達などへの奨学金の無償提供、病気になった人たちへの医療支援とか、色々なところに支援をする事が主な目的だ。こちらの国の言葉では、金は天下の回りものと言うけど、お金は使う事によって初めて価値が出るものなのです。 「お二人には来月から毎月、私を通してあくあから皆さんに生活費を手渡します。このお金は皆さんのために使っていただいて構いません。また、子供が産まれた場合には、それに合わせて増額するつもりなので妊娠した段階で私にちゃんと相談してください」 姐さんと結さんはお互いに顔を見合わせる。 そりゃそうだよね。人によって差異はあるものの、ここ最近じゃ女の子が男性に対して男性の養育費用を渡すのが当たり前なのに、なんであくあからお金が出るのか、正直このシステムは私もよくわかってない……。 「あのー……一つよろしいでしょうか?」 「はい、なんでしょう琴乃さん」 「えっと、それって返したりとか……」 「ダメです」 私は軽く咳払いする。 「いらなくても貯金しておくとか何かに投資してください。ちなみに私は、将来的にあくあが何かをする時のために資金をすぐに調達できるように、合同会社プラチナグループに全額預けて投資運用しています」 「あ……じゃあ私もそれで」 「私もそれでお願いします」 ちなみにプラチナグループの資産運用はとても簡単です。 だって適当な企業に投資をしても、すぐに株価が跳ね上がるんだもん。 なぜそうなるかというと、あくあが投資してるからである。 投資イコール確実に上昇する事が約束されているなんて、もうインサイダー取引とかそういう次元じゃないよ。 だからこそ投資する企業先を調べる事は私にとってはとても重要な仕事です。 ブラック企業じゃない、社会貢献活動に積極的だ、利益を社員に還元してる、税金逃れをしてない、外注先の中小企業に対して強引な取引をしていない等々のチェックは重要で、ちゃんとした企業に投資しないと後で大変なことになるからだ。ちゃんと価値のある企業、この国と社員、いわゆる国民に還元されるような企業にこそ頑張ってほしいというのがあくあと私の考えです。 その事をプラチナグループが投資する企業の条件としてHPに記載したら、大企業の体質が改善したというお礼のメールをたくさんいただきました。もはや異常である。 この前テレビでこの国の総理が、もうあくあ君が総理大臣すればいいんじゃないかな。国民の意欲も爆上がりでしょ。なんて発言で炎上していたけど、掲示板ではバカウケでした。 「次に、お二人の居住地に関してです。そのまま現在のご自宅を使ってもらっても構いませんし、こちらのマンション内に移住してもらっても構いません」 将来きっとあくあに奥さんが増える事を考えて、予め広いところに引っ越したつもりだ。 だから部屋には余裕があるし、2人が越してきてもまだ空き部屋というか空きフロアがあるレベルで部屋が余っている。 「私はベリルで借りてもらっているマンションの方を解約するか、誰かに引き継いだ後にこちらに移り住もうと思っています。それと静岡に実家、持ち家があるのですが、もしかしたら子供ができたらそちらに再度引っ越しするかもしれません。あそこには思い出もありますし……お母さんも喜ぶかなと……。でもお仕事の事を考えると厳しいだろうし、そこはまた後でじっくりと考えたいと思っています」 姐さんの実家には何度かお邪魔してるから、そのことについては把握しています。 そして姐さんがお母さんとの思い出を大事にしている事も私は、ううん私達検証班はよく知っている。 「琴乃さん、わかりました。ただ……そこは1人で悩むんじゃなくて、あくあともちゃんと相談した方がいいですよ」 「はい。そうですね、そうしようと思います」 私は視線を姐さんから結さんの方へと向ける。 「結さんはどうしますか?」 「私が今住んでいるところは社宅のようなものですから、すぐにでも引っ越しをと考えています。搾精業務についてもそちらの方が都合がいいと思いますから」 「わかりました。ではそのようにこちらでも準備を整えておきます」 とりあえずはこんなところかな。もちろん他にも決めなきゃいけない事はあるけど、あとは実際にこっちに来てあくあを交えてから話をする感じでいいと思う。 そういうわけであくあが帰ってくるまで、みんなで楽しく女子会を開く事にしました。 そういえば以前、あくあは女子会というワードに目をキラキラさせていたけどなんでなんだろう。女子会なんてとてもじゃないけど、男の子に見せられないレベルで酷い事しか言ってないのに……。きっとあくあだってみたら幻滅すると思う。 私はペゴニアにお茶を淹れて貰って、改めて2人から根掘り葉掘りと馴れ初めを聞く。 特に初めての時は全員で大いに盛り上がった。女子会あるあるです。 こういうお話は、やっぱりエッチした女の子同士じゃないとできないしね。男の子からしたらドン引きかもしれないけど、エロトークが嫌いな女子はいません!! 「それにしてもすごかったよね」 「ええ、お茄子なんて嘘の情報を鵜呑みにするんじゃありませんでした」 「私も搾精業務の時に血管が浮き出ていたのを初めて見た時はやばかったです。一瞬でわからせられるというか……」 「そうそう、こんなに反り返るんだって……しかも反り返っても私の顔幅より長いとか反則でしょ。何cmあるのよ」 「あんなのダメですよ。見ただけでどんな女の子も屈服してしまいます。それまでラブラブエッチして欲しかった頭の中が、このおちんちんに乱暴にされたいって欲望でいっぱいになりました」 「わかります!」 「ねー!」 うん……まぁ、そういう話になっちゃうよね。 個人的に1番くだらなかったのが、あの真面目な姐さんが楓先輩のあの名言? 迷言? をもじって、外国には核ミサイルがあるけど、この国にはあくあさんのお茄子が有りますって奴かな。ペゴニアですら吹き出してたもん。 どんなミサイルもあのミサイルには勝てるわけないよ。どんな女性もあのミサイルの前では両手を挙げて全面降伏するか、蹂躙されて屈服させられるのがオチです。 本当にくだらない話で盛り上がりました。 丁度、その後にみんなで掲示板で話題になっていた帝スポの話をしていたタイミングで、事件は起こったのです。 「先ほど、ニュース速報のテロップでも出ましたが、ベリルエンターテイメント所属のアイドル白銀あくあさんが収録中に負傷したとの情報が入りました。繰り返します。先ほど……」 え? 最初はうまく状況が飲み込めなかった。 「か、会社に確認してみます!」 「私も上司に聞いてみます。国側に何か情報が入ってるかもしれません……」 そう言って2人はすぐに電話をかけるが繋がらない。 おそらくみんなが一度に電話をかけているせいで、回線が混み合っているのでしょう。 直後にテレビから流れてきた続報に私たちは釘付けになる。 「えー……先ほど新たに情報が入ってきました。ベリルエンターテイメント所属のアイドル、白銀あくあさんの負傷について、事故ではなく何者かの襲撃による事件だという事です……! 現在、負傷の程度は不明とのことですが、現場には血が流れたとの情報が……ねぇ、これ、もうちょっと詳細ないの!? ない……? 了解しました。繰り返します。先ほど……」 事故ではなく事件、誰かの襲撃、負傷の程度は不明、少なくとも出血している……。 色々な情報が一気に頭の中に流れてきて上手く整理できない。 心臓がドクンドクンと大きな音を立て、不安な気持ちが一気に押し寄せてくる。 「負傷……あくあさんが……あ、あ……」 姐さんの呼吸音がおかしくなる。これはおかしいと、姐さんを落ち着かせるために椅子に座らせる。 紙袋やビニール袋を使った対処法は現在では推奨されていないので、ゆっくりと長く息を吐いて落ち着くようにとお願いする。 「あくあ様……あくあ様が……」 あ! まずい!! そう思った瞬間、ペゴニアが意識を失って倒れる結さんの体を優しく抱き止める。 ナイスキャッチ、ぺご衛門!! 一気に2人が倒れた事で、ますます私がしっかりしないといけないと思った。 まず、ペゴニアには結さんをソファに寝かせたあと、すぐにクリニックの先生を呼ぶように指示をする。 2人の反応や、さっきスタッフに声を荒げていたアナウンサーの状況、繋がらない電話、何よりも掲示板やSNSをみてこの流れはまずいと感じた私は、落ち着いて冷静に行動するようにと掲示板とSNS両方に書き込みをする。 こんな時、1番あくあの身近にいる私からそういう発信をする事には意味があると思ったからだ。 ちょうどそのタイミングで、私の携帯に小雛ゆかりさんからの着信があった。 「はい、もしもし」 「カノンちゃん。よく聞いて……」 あくあがゆかりさんのところに行ってから、アヤナちゃんの収録に行った事。そして前日に起こった事件などの詳細をゆかりさんから聞く。なるほど……それなら、あくあを狙った犯行というよりも、アヤナちゃんを襲った犯人と同じグループの人間が襲撃してきて、それを庇ってあくあが負傷した可能性が高いのかもしれない。まだ情報は確定したわけではないけど、なんとなく事件の全貌の一端が掴めてきた。 「ありがとうございます。阿古さんはそっちにいるんですよね?」 「えぇ、私も今から阿古と一緒にベリルに行くわ。何か分かり次第、私からカノンちゃんに連絡するから」 「分かりました。ありがとうございます」 本当は、1分でも1秒でも早く、あくあのところに行きたかった。 でも私が下手に動くと、その分また動かないといけない人が増える。 事件現場は警察の人や救急の人で混乱してるだろうし、そこに何もできない私が行って邪魔するわけにはいかない。 私には待つ事しかできない……ううん、待つことが私の仕事だと思った。 とりあえず自分のできる事をしよう。 まずは家に来たお医者さんに、姐さんと結さんの2人を診せる。 彼女は私の侍医を務めていますが、普段は腕を鈍らせないために、下のクリニックや大学病院などに出向して働いています。 「とりあえず桐花琴乃さんの方ですが、初動の対応が良かったので今は落ち着いています。もう1人の深雪ヘリオドール結さんの方は、卒倒した時に頭を打ってなかった事が何よりも幸いでした。一応、念のために2人ともこれから私のお世話になっている大学病院の方へと連れて行きます。えーっと、できればどちらか同伴して欲しいのですが……」 「それなら私が同伴しましょう。旦那様が戻って来られた時、誰もいないのは良くありません。お嬢様はここにいてください」 「ありがとうございます先生。それとペゴニアもありがとう。2人の事をよろしくお願いします!!」 私は結さんと姐さんの2人を先生とペゴニアに預けて家に残る。 この広い部屋に1人残ると、ものすごく寂しい気持ちになった。 そんな中に、再び携帯電話の音が鳴る。ゆかりさんかなと思ってたら、電話をかけてきたのはらぴすちゃんだった。 「もしもし……」 「あ、あ、あ、カノン姉様、お願い! 母様を止めて!!」 お母さん? まりんさんがどうかしたんだろうか? 「どこから持ってきたのかわからないけど、母様が事件の報道を聞いたあとに無言で薙刀とか日本刀とか持ってきて……お願いします! 兄様が悲しまないために、暴走する母様を止めてください!!」 「任せてらぴすちゃん、お母さん、まりんさんに電話を代わってもらえる?」 「は、はい!」 お母さんの気持ちはわかるけど、それで何か事件を起こしてまりんさんが捕まったら悲しむのはあくあだ。 私は人の心を失ってしまったカタコトのまりんさんを、電話越しに必死に説得する。 詳しくいうとお母さんが逮捕されたらあくあが悲しむよ、泣いちゃうよって事を必死に伝えた。 その甲斐もあってなんとか説得できたものの、今度は泣かれてしまう。どうしようかと思っていたら、らぴすちゃんがまりんさんから携帯電話を取り上げる声が聞こえてくる。 「あ、まって、らぴすちゃん、まだ話の途中……」 「カノン姉様、ありがとうございます! あとはこっちに任せてください。それとしとり姉様も会社に向かったので、何かあったらカノン姉様にも連絡するように言っておきますね」 そう言ってらぴすちゃんは電話を切る。多分まりんさんの話が長くなりそうだったから切ってくれたんだと思う。 らぴすちゃんまだ中学生なのに、しっかりしてるなぁ……。早くあくあのお嫁さんになってくれないかなぁと思った。 そして電話が切れると同時に、楓先輩からの着信が鳴る。 「あ、もしもしカノン? 報道を見れてなかったらと思って連絡したんだけど、一応こっちで聞いた話によると、あくあ君は手を少し切っただけみたい。確かに怪我はしたけど、命に関わるような怪我とか、手術や入院が必要なほどの大怪我じゃないって聞いてるから安心して」 軽傷という言葉を聞いてホッと胸を撫で下す。 とはいえ、あくあが怪我をした事には変わりがないんだけど、最悪の状況と比べるとそれよりも遥かにマシだ。 私の方からも楓先輩に姐さん達の事情を説明してから電話を切る。 そういえば……捗るは、えみり先輩は大丈夫かしら? 聖あくあ教は危険な団体だ。それに普段暴走してるえみり先輩を見てると急に不安になってくる。 私は慌ててえみり先輩の携帯に電話をかけた。 「あー、もしもし、なんだ、嗜みか」 なんだって何よ! でも、いつものえみり先輩の声でちょっと安心した。暴走してるって事はなさそうだ。 「今は聖あくあ教の本部にいるんだが、とりあえず暴走しかけてた奴は全員私の溢れ出る聖女パワーってやつで黙らせたから安心してくれ。ふぅ、えみりちゃんセンサーが危険信号マックスでピン立ちしてたおかげで助かったぜ。クレアのせいであとちょっとで終末戦争が起こって地球ごと滅亡してたかもしれねぇからな。あいつ、地球上に存在してる核ミサイルを全部発射しようとしてたんだってさ。ハハっ……って、よく考えると流石にそれはねーよな。まさか全世界の核ミサイルの起動コードを持ってるとか……。うん、きっと私の聞き間違いだと思う。それと……元々の犯行グループは全員こっちで捕まえて警察に引き渡してるから。ほら……この前、私と一緒に文化祭に来てたちっこい奴がいるだろ。あいつが昨日襲われた小雛ゆかりさんと月街アヤナの2人を助けたみたいなんだ」 え……マジ? あんな小学生みたいなちっこい子が!? 嘘でしょ……。それとなんかクレアさんがどうのこうのって言ってたけど、気のせいだよね? 聖あくあ教の幹部だって話は聞いてたけど、あくまでも捗る1人じゃ頼りないから居るだけであって、そんな危険な人じゃないはず……うん、きっとえみり先輩の聞き間違いだと思う。 えみり先輩からの情報を照らし合わせると事件の全貌が見えてきた。 つまり何……? アヤナちゃんがあくあと仲良くしてるのを見て、つまらなくなったから襲った? それで男が捕まったからって、逆恨みでアヤナちゃんを攻撃しようとして、止めに入ったあくあが負傷したと……ふざけんなと心の中で叫ぶ。 あくあだって、アヤナちゃんだって、一緒に居たゆかりさんだって、助けてくれたあのちっこい子だって、誰も誰も悪い事なんか何もしてないのに、そんなくだらない理由で何人もの人達の心と体が傷つけられて、今だって事件には直接関係ないけど、あくあの事を心配している人達の心がたくさん傷つけられている。 こんなの絶対に赦されていい訳がない。私の心の中が憤怒で支配されていく。 「あー……その、だな。落ち着けよ嗜み……じゃなくてカノン。お前にはまだ重要な役割が、お前にしか出来ない事が残ってるんだからよ」 「重要な……役割?」 「おう! 理不尽かもしれないけど、あくあ様にみんな心配したんだよって私達の気持ちを代弁するって役目が残ってるだろ? それともう一つ……」 あ……うん、確かにそれは理不尽だけど、一言心配したんだもんって言うくらいはいいよね? えみり先輩のもう一つの理由を聞いて納得する。それは確かに、私じゃなきゃ言えない言葉だった。 「とりあえず、こっちは私に任せろ。婆なみ……メアリー様の事も私がそばにいるから安心してくれ」 「うん、ありがとうえみり先輩……ううん、捗る。助かった」 私はそう言って電話を切る。直後にあくあから無事だから心配しないでというメールがきて、書かれている内容を見ると障害で電話が繋がりづらくなっていた事と、もう少ししたら帰るって事も記載されていた。 時間に少し余裕ができたので、私は掲示板を開いて姐さん達やあくあが無事だったことを書き込む。 テレビでは事件の時の映像が流れてて、刃物が振り下ろされた時は怖かったけど、無事に動いてるあくあの姿を見て少しだけ安心する。ネットではかっこいいって盛り上がってたけど、私としては怖かったって気持ちと、本当に無事でよかったって気持ちの方が強かった。 早く……早くあくあに会いたい。会って、ちゃんと無事だって確認したかった。 それからどれだけの時間が経ったのだろう。 途中でペゴニアから、念の為に2人が入院するから私も泊まって帰りますと連絡があった。 玄関で体育座りをしていたら、目の前の扉からロックを解除する音が聞こえてくる。 「ただ……うおっ」 私は立ち上がると、玄関から出てきたあくあに抱きついた。 あったかい……。 あくあが生きてるって事を再確認して、ぐっと我慢していた感情が揺らぐ。 「心配した」 「あー……うん、ごめん。カノンからしたら凄く不安だったよな。本当にごめん」 「謝らなくていいよ。あくあが悪いわけじゃないんだし……」 あくあは手に持っていた荷物を地面に落とすと、私の体をぎゅうっと強く抱き締め返してくれた。 さっきチラッと怪我を治療した痕が見えて、私の心がまた不安な気持ちになる。 そんな私の気持ちを汲み取るように、あくあはゆっくりとした優しい声で私の耳元で囁く。 「じゃあどうして欲しいの?」 「みんなが……ううん、私が心配したって気持ちを知って欲しいの」 「そっか、わかった。ついでだし、他に言いたいことあったら言っていいよ。全部聞くから」 そう言ってあくあは私の背中をポンポンと叩く。 ずるいよ。そんな事言われたら、我慢してた事を全部言わなきゃいけなくなっちゃうじゃん。 「……本当は、あくあに私以外の女の子となんて結婚して欲しくなかった」 「そっか……」 自分からあくあに言っておいて、ものすごく理不尽な事を言っているなって思った。 それこそ一夫多妻なんて当たり前なのにな……。 「でも、私1人じゃきっとあくあを守りきれないし、今はいいけど、いつの日かあくあが理不尽に政略結婚させられるくらいなら、その前に好きになった人達と添い遂げて、あくあの周りを、あくあの暖かい世界を守りたかったの」 総理は世間じゃ茶化されてるけど、あの人じゃなかったら本当にどうなっていたのかわからなかった。 政略結婚はもちろんのこと、それこそ私との結婚だって認められなかったかもしれない。 あくあが私と結婚する時も多少揉めたみたいで、そこを国会の議題に上げた議員もいた。 でも総理は、16の餓鬼が男として気張って好きだ愛してる結婚したいって言ってんのに、大人が邪魔するつもりなのか? 1人の女として、何よりも1人の大人として、お前ら全員、自分の心に今なんのために誰のために政治してんのかもう一度ちゃんと問いかけてみろって言った時には心が震えた。 男性保護の特任秘書官として見えないところで男性をサポートしている玖珂理人さん、国会機密局のトップとして今もあくあの精子を守り続けている天草しきみさん、そして総理を支える藤堂家と繋がりのある藤蘭子会長……誰が欠けてもあくあは守りきれなかったと思う。 泥を啜ってでも、土下座してでも、相手の靴をベロベロ舐めても、目標を達成するためにならなんだってやると言った総理の言葉は決して嘘じゃない。見えないところであくあをサポートしてくれている大人の人達を知って、改めて頑張ってる大人の人って凄くかっこいいんだって事を思った。 「カノン、ありがとう。今日だけじゃない。いつだってカノンには感謝してる」 「……だったら、毎日ちゅーして」 「いいよ」 あくあは少しだけ体を離すと、ゆっくりと私の唇に自らの唇を重ね合わす。 ゆっくりと味わうような表面だけのキス。触れ合ったところにあくあの感触が残って頭がポーッとする。 やっぱりあくあってずるい。キスひとつで許しちゃうもん。 「他には?」 「えっとえっと……じゃあ毎日頭撫でてほしい」 「いいよ。これでどう?」 「うんとうんと、毎日好きか愛してるどっちか言ってほしい!」 「愛してるよカノン」 「……やっぱり好きも言ってほしい」 「カノン、好きだよ」 「あと可愛いと綺麗も!!」 「いつも綺麗だって思ってるし、今はすごく可愛いなって思ってる」 「……やっぱ、あくあってずるい」 私はあくあの胸板にぐりぐりと頭を擦り付ける。 もうこんなの不毛じゃん。絶対に好きになった私の方が負けるし、私の我儘を全部聞いてくれるなんて反則だよ。 私はあくあにここまでの経緯を説明する。あくあもまた、何が起こっていたのかを詳細に話してくれた。 「それで、うちのお姫様は後はどうしたら赦してくれるのかな?」 最初の時から私達は一歩も動いてない。私はずっとあくあにぎゅっと抱きついたままだし、あくあはそれを力強く抱き返してくれている。 本当はもう全部赦してるし、私が怒る権利なんてないんだけど、素直にどうしたいか言ってみた。 「……デート。私ともデートしたらそれで全部許してあげる」 「OK、いいよ。でも、その前に……」 あくあはゆっくりと私から体を離すと、いつものように笑顔を見せてくれた。 「ただいま、カノン」 その言葉で私の心がスッと軽くなった気がした。 あくあが帰ってきたんだって、無事だったんだって、今まで張り詰めていた緊張の糸が緩んでいく。 「おかえりなさい! あくあ!」 私は流した涙を手の甲で擦りながら、笑顔でそれに応えた。 えみり先輩が言っていた私にしかできない役目。それは無事に帰ってきたあくあにおかえりって言葉を伝える事だ。 もう! えみり先輩も普段はふざけてるのに、こういうところだけはちゃんとしてるから困る。 あくあといい、えみり先輩といい、総理といい、普段ふざけてる人って、こんな時だけかっこいいのは、やっぱずるい!! 「それじゃあ、行こっか」 「え? どこに……? って、ひゃっ」 あくあはあの時みたいに、私の体を軽々と抱き上げる。 「男と女が、夫婦がこういう時に行くところなんてひとつしかないだろ?」 「もう……あくあのえっち」 本当にずるいのは私だ。だって……私の方があくあよりエッチしたかったもん。 さっき、デートじゃなくて本当はエッチしたいって言いたかったけど、あくあの前じゃ可愛い女の子で居たかったから、ちょっとだけ猫被ったのちゃんとバレてるし、もう、もう! やっぱりあくあって、ずーるーいー! 私とあくあは誰も居ないのをいい事に、2人きりの時間を朝まで愛し合って過ごした。 ************************************************ 今年はお世話になりました。 連載を開始してもう10ヶ月になるんですね。そろそろ1周年かなぁ、でもその前にお正月ですね。 作中ではまだ11月なんで頑張ります。 いつも感想をたくさんくれて、本当に嬉しく思っています。 個人的には凄く元気付けられたりして、この更新ペースをここまで守れたのはきっとみなさんのおかげです。 本音を話すと途中2日に1日は流石に無理かもって心折れそうになりました。 それも乗り越えて今があるので本当にありがたい限りです。 後、誤字修正やミスがあった時の指摘に本当に助かっています。ありがとうございます。 ブクマやポイントなども助かりました。そのおかげもあって、自身初の年間一位を取れたと思います。ありがとうございます。 後いいねも、らぴす回の時はご協力感謝します。 それではみなさん今年はありがとうございました。良いお年を! 来年も本作をよろしくお願いします。次回更新は1月1日です!! え? この後の話? もちろんちゃんとあるよ!! 本編か、fantiaであくあとカノンのエッチシーンですよろしくね!! クリスマス用の短編、ムーンライトでとあ注意。 https://novel18.syosetu.com/n5480hz/ fantia、fanboxにて、ペゴニアさん視点の1日を投稿しております。 https://fantia.jp/yuuritohoney https://www.fanbox.cc/@yuuritohoney Twitterアカウントです。作品に関すること呟いたり投票したりしてます。 https://mobile.twitter.com/yuuritohoney 白銀あくあ、嫁の本心を聞く。 「んっ」 寝室に入った俺達はすぐに口づけを交わす。 お互いの存在を確かめ合うように舌を絡ませ、見つめあってはもう一度キスをする。 押し寄せては引いていく波のように俺の中の劣情が強く揺さぶられた。 あぁ、なんて美しいんだろう。 電気をつけていない暗い寝室の中で、月明かりに照らされたカノンは自らの衣服を一枚ずつ脱いでいく。 現実世界から剥離したかのような妖精のような愛くるしさと女神の様な美しさ、その両方を持ち得ながらも、人としての肉欲を醸し出すようなカノンの甘い香りが、男としての本能を激しく刺激する。 衣服の擦れる生々しい音が俺の下半身を激らせ、時折見えるカノンの姿を脳に刻みつけるように凝視した。 「きゃっ」 我慢ができなくなった俺は衣服を脱ぎ捨て、カノンをベッドに押し倒した。 俺はじっくりと観察する様に、カノンの全身を舐めるような視線で撫でる。 目で愛撫された事に気がついたカノンは、視線の動きに合わせて小刻みに体を震わせた。 「……きて」 とろんとしたカノンの目に吸い寄せられる様に、俺はカノンに顔を近づけていく。 俺がキスしようとしている事を悟ったカノンは、ゆっくりと瞼を閉じてキス待ちの顔で更に情欲を煽った。 ほんの少しだけ意地悪してやろうと悪いことを考えた俺は、顔を逸らしてカノンの首筋を舐める。 「あっ」 予想外の部分に落ちてきた感触に、カノンの体がびくんと反応する。 俺は自らが舐めた場所に口吸いして、自分の痕跡をカノンの身体に残していく。 その間、俺の右手はカノンの形の良い美乳をゆっくりと堪能するように何度も何度も揉みしだいた。 「や……だめ」 室内が冷えていたせいか、熱を持ったカノンの真っ白な甘い吐息が淡雪の様に溶けていく。 俺は絡ませた左手の指先を解くと、ここにいるよと言う様にもう一度カノンの小さな手をぎゅっと握りしめた。 「あくあ、意地悪しないで……」 カノンは内股を擦らせてモジモジすると、大きな瞳と物欲しそうな表情でお強請りする様に俺の事をじっと見つめる。 こんないじらしい顔でお願いされたら、どんな男だってきっと言う事を聞いてしまうだろう。 いけない子だ。女の子が男をたぶらかす様な仕草をしたらどうなるのか、ちゃんとその身体に教えてあげないといけないな。 「んんっ」 俺はカノンのパンツの中に手を突っ込むと、女の子の大事な部分へと指先を這わせる。 クロッチとの間に糸をひいたカノンの蜂蜜のような愛液が、俺の指先にねっとりと絡みつく。 それもあってか、俺の指先はカノンの膣内へとゆっくりと飲み込まれていった。 「あっ、や……」 カノンは快楽に身を委ねる様に、何度も何度も下半身を捩らせる。 溢れた蜜がパンツから零れて内腿を伝っていく。それに合わせる様に濃くなったカノンの甘い香りが寝室の全てをその匂いで満たしていく。 俺はカノンの秘部から指を引き抜くと、一気にパンツをずり下して右足の足首に引っ掛ける。 そのままカノンの片足を持ち上げた俺は、自分のものをカノンの縦筋にわからせるように押し当てた。 「ンンンッ!」 まずは半分と思っていたが、蕩けきったカノンの膣肉が俺のものを1番奥まで飲み込んでいく。 もちろん途中で子宮口にあたったが、カノンはそれすらも解放して更に奥まで俺のものを招き入れる。 なんて不用心なんだとも思ったが、俺に対してそこまで気を許してもらっているのかと思うと嬉しい気持ちになった。 「あっ、まって」 流石にカノンも子宮口まで開くのは想定外だったのか、慌てた様子で抵抗してみせる。 そんな可愛らしく手を伸ばして抵抗しても、男の力、俺の前では全くの無力だ。 本当に嫌がってるならまだしも、カノンの表情が性行為に溺れた女の顔をしていたから俺も遠慮はしない。 最初はゆっくりとしたストロークで子宮口に引っ掛けるようにカリを擦り付ける。 カノンはこれが気にいったのか、その度に快楽が我慢できずに何度も小さく喘いだ。 俺はカノンの足を下ろすと背中に手を回して抱き上げる。 「好き……好き」 カノンは俺の首の裏に手を回すと、淫らな表情で物欲しそうに俺の顔をじっと見つめる。 欲しがりカノンが可愛すぎて、俺はカノンの体を突き上げるように上下に揺さぶる。 折り重なったヒダの強い刺激に、俺は早くも達してしまいそうになった。 他の女性とも致してみて分かったが、カノンの膣は本人と同じで甘え上手の愛されたがりの構造をしている。 ね? 私って膣の中まで全部ちゃんと可愛いでしょって、男の逸物にデレデレと甘えるように膣内の肉壁でハグしてきて愛されようと必死なのだ。おまけに膣全体を使って、早く出して、もっと出してって媚びるような動きをしてくるのだから手に負えない。 しかしあまりにも早すぎるのは男としての沽券に関わるで候……。やはりここは少し我慢して、なんて考えていると、カノンが媚び媚びのお願い顔で俺に迫ってくる。 「あくあ……我慢しちゃ、や。あくあのせーしさんで、カノンのお腹の中と奥をぽかぽかにしてください……んっ」 俺はカノンの口を自らの唇で塞ぐと、口も体も性器も肌も指先も……絡み合えるところ全部を使ってお互いを擦り付け合う。 カノン……好きだよ。愛してる。心配かけてごめんな。 俺は体の奥から込み上げてきたものを我慢せずに、カノンの体の奥へと全てを解き放つ。 「あああああああっ!」 どくっ、どくっ、どくっ……何度も何度もカノンの体の中へと自分の子種を注ぎ込んでいく。 小刻みに体をビクンビクンと震わせたカノンは、欲で乱れた表情で俺の事を見つめる。 せっかく射精したのに、そんな顔で見られたらすぐに下半身が反応してしまう。 カノンとセックスする度に、カノンの事が愛おしくなった。 性行為が終わった後のカノンが可愛すぎて、俺はカノンの体をぎゅっと抱きしめて頭を撫でた。 「あくあの、まだおっきぃね……。ね、もう一回する?」 「い、いいの……?」 「う、うん……でも、できたら次はその……希望があって……」 カノンはもじもじと恥ずかしがって俺の顔をチラチラ見るだけで、口元を緩ませては小さくキュッと結んでを繰り返す。恥ずかしいのだろうか? 人の数だけ性癖がある。過去に師匠達から教わった言葉の一つだ。 そういえば俺にその言葉を教えてくれた先輩は、生まれ変わったら女の子の上履きになるか椅子になるかで悩んでると真剣な表情で言っていたな。そんな事を相談された俺の気持ちも考えてほしいというのは置いといて、他人に性癖を暴露するというのはとても勇気のいることだ。 だから俺は、カノンに優しく微笑みかける。 「カノン、俺はカノンが望むなら、椅子にだって上履きにだってなるよ。だから、カノンのしたい事を言ってほしいな」 「椅子? う、上履き? よ、よくわからないけど、ありがとう」 カノンは一瞬戸惑った顔をしたが、意を決して俺の顔をじっと見つめる。 くそ……かわいいな。でろでろに甘やかしてあげたいけど、今は我慢する。 「え、えっとね。ちょっとここで待っていてほしいの。時間ちょっとかかっちゃうかもしれないけどいい?」 「いいよ」 そう言うとカノンは本当にごめんと言って部屋から出ていってしまった。 ふぅ……流石に時間が開けば興奮をキープしておくのは難しい。 でも大丈夫。ここにはカノンが残してくれたアイテムがいっぱいある。 俺はじっくりと観察するために部屋の電気をつけた。 「おぉ……」 まずはカノンが脱ぎ捨てた衣服だ。 いいね。この脱ぎ捨てた感がいい……。 個人的には綺麗に衣服を畳む派も捨てがたく甲乙つけ難いのだが、育ちのいいカノンが脱ぎ散らかしてるところに価値がある。俺はじっくりとそれを観察した後、衣服を拾い上げてそっと顔にタッチした。匂いチェックである。 この瑞々しくも甘い香り、うちの嫁の甘えたがりが全面的に表現できている匂いだ。 どっかにこの匂いの香水おいてないかな。 俺は衣服を脱ぎ捨てると、裏地にひっくり返して腋の辺りの匂いを嗅ぐ。 「あっ……」 さっきちょっとやばかったな……。匂いだけで精子が持ってかれそうになった。 ガツンとくる様な濃厚なカノンの匂いとフェロモンに、汗の匂いが混じってなんともいえない香りになっている。 やっぱり女の子の腋は最高だ。見てヨシ、擦ってヨシ、嗅いでヨシの三拍子が全部揃っている。 俺はさらに落ちているブラジャーを拾い上げて、そのカップの内側へと顔を埋めた。 あぁ、なんで女の子の下着ってこんなに良い匂いがするんだろう。特にブラの内側は乳臭い匂いがして最高にたまらない気持ちになる。 俺はパンツの方に視線を動かす。 捻れた横の布と広がったクロッチのシミが織りなす高い芸術性に、あくあ君のあくあ君がイキリ勃ってしまう。 あんな可愛くて妖精みたいな女の子でもシミとかできちゃうんだなと思うと、男として物凄く来るものがある。 じっくりと観察した後はもちろん匂いのチェックだ。 「おっふ」 これは反則だ。女の子の全部がこの小さな布切れに詰まってる。 俺はあやとりするようにパンツを開く。 わかってた事だけど、ちっちゃい……。え? こんなちっちゃいの穿いてるの? 絶対無理じゃん……。 俺はサイズを確かめるように、自分のものにカノンのパンツを被せる。 いやいやいや。こんな小さな布切れじゃちんこだってうまく隠せてないし……よくこれで俺のが入ったなと思った。 俺はそのまま被せたパンツをゆっくりと擦る。女の子のパンツの生地ってなんでこんなに気持ちがいいんだろうな。 とりあえずカノンが来るまでの間、カノンのブラと腋汗があった部分の匂いを交互に嗅ぎながらカノンのパンツと致しておくか……。 そうこうしていると、閉じた扉がゆっくりと開いていく。 「な……ナニしてるの?」 顔だけ出したカノンが赤くなった顔で俺の方をじっと見つめる。 「いや……カノンが居なくて寂しかったからつい……」 俺は何事もなかったかのように、下着や服を元あった場所に戻す。 その間もカノンはほんの少し開いた扉から顔を出しただけで入ってこようとはしなかった。 「カノンこそどうしたの? ほら、早くおいで」 俺はベッドの上をぽんぽんと叩く。こっちはもう準備万端だ。いつでも行ける。 「え……えっと、その、笑ったりとか……しないよね?」 カノンの問いに俺ははっきりと頷く。 それでも最初は戸惑っていたカノンだったが、意を決したのか、ゆっくりと寝室の扉を開いて部屋の中へと入ってくる。 は……? 俺はカノンの姿を見て固まる。 西洋をモチーフにしたゲームに出てくるような騎士の甲冑を身に纏ったカノン。その姿はまさしく女騎士、いや……本物の姫騎士であった。 「あくあ……?」 カノンは不思議そうな顔で俺の事を見つめる。 「はっ!?」 しまった。喜びすぎていつの間にやらベッドから飛び出て両手を突き上げてガッツポーズしていた。 「えっと……やっぱり変だよね? き、着替えてくりゅ!」 俺はそう言ったカノンの手を掴んで抱き寄せる。 「全然変じゃないよカノン。だからほら、もっとじっくりと俺に見せて」 「あ……あ……あ……」 顔真っ赤にしちゃってかわいいな。 後は任せろカノン。嫁が勇気を出したんだから、今度は夫である俺がそれに応える番だ。 夫婦ってのはそうやってお互いを支え合っていくものだって言ってたしな。 「よく似合ってるよカノン。もしかして今日はコスプレしたカノンともエッチできるのかな? もし、そうだとしたら俺は嬉しいよ」 「本当に?」 俺はこくりと頷いた。 カノンはまだ少し恥ずかしそうにしてたけど、よく似合ってると褒められたのが嬉しかったのか照れた顔を見せる。 くっそ、嫁が可愛すぎてどうにかなりそうだ。心の奥がキュンキュンする。 「えっとね。それでね……。あ、あ、ああああくあに、そ、その、して欲しい事があるんだけど……ひ、引いちゃったりとかしない?」 俺は白銀あくあの出せる最高の笑顔を以て嫁の勇気に応える。 ほら、性欲モンスターこと、性癖のびっくり箱、あくあさんになんでも言ってごらん。 「……そ、その、いつも優しくしてくれるのは嬉しいし、愛されてるって感じがして好きなんだけど……。そ、そうじゃなくって、今からは何時もよりその強気っていうか……強引にっていうか……。え、えっとね。む、無理矢理というか……」 いつもは、はっきりと言うカノンにしては珍しいな。 俺はカノンに顔を近づけると、耳元で素直になって言ってごらんと囁く。 カノンは耳を押さえてますます顔を赤くすると、多少ヤケクソな感じで言い放った。 「い、今から、私の事、レイプしてくれませんか!?」 は? 一体、何を言ってるんだろうと思って俺は一瞬だけ固まってしまった。 「あ……えっと、その違うの。レイプって言っても誰にでもそうされたいってわけじゃなくって、その……あくあにだからしてほしいの」 うっ……俺は心臓の痛みに耐える。最近、謎の動悸が流行ってるってニュースでも言ってたけど、ついに俺のところまでやってきたのかもしれないと思った。 もしかしたらカノンは、可愛さで俺を殺すつもりなんじゃ……。くっ、頑張れ俺。 「え、演技だけど本気で嫌がる私の体を道具みたいに使って、無茶苦茶にして……いっぱいエッチな事を躾けて欲しいです……。痛くしていいから……ううん、むしろ痛くして欲しいかも」 はーっ……。俺は心の中でクソデカな溜息を吐いた。 こいつほんま、いつも俺がどんな気持ちでカノンの事を抱いていると思ってるんだよ。 俺はカノンの事が大好きだから、嫌われたくないなって、優しくして、甘やかして、愛していたのに、そんな事を言われたら、あくあ君のあくあ君を制御できる自信がなくなる。 「やっぱりあくあもレイプ願望のある女の子なんて嫌だよね。しかもこんなコスプレまでして……あっ!」 俺はカノンの手首を強引に掴むと、壁側へと追い詰める。いわゆる壁ドンだ。 この壁は全面鏡張りのスライド扉になっており、奥はウォークインクローゼットになっている。 「カノンってさ……俺が思ってるよりだいぶエッチだよね? そういうの、どこで覚えたの?」 俺はカノンが逃げられないようにカノンの足の間に自分の足を挟み込む様にして、膝から下を壁に押し当てる。 「あ……えっと、その……」 「ふーん、カノンがそういうつもりだったら俺もこれ以上何もしないけど……?」 「い、いや!」 「カノンはお姫様だから、嫌ってワガママいえば全部それが通ると思ってるのかな?」 「あ、あ、あ……ご、ごめんなさい」 涙目になったカノンを見て、背筋がゾクゾクと震える。このまま目の前の壁をぶち破るくらいの勢いで殴り飛ばしたいくらい可愛い。 「お、女の子の向けのエッチな漫画にそういうのあって、その……ずっと憧れてて、その、好きな人からレイプされてみたいって、その……ずっと思ってて……」 「カノンって、余裕がなくなると、そのって言葉結構よく使うよね?」 「あ……その、あっ! ご……ごめんなさい」 だんだん楽しくなってきたぞ。俺もノリノリでカノンのシチュエーションに付き合う。 俺は嫌がるそぶりを見せるカノンの顔へと、わざと怖がらせるように手を近づける。 「あっ……」 俺はカノンの首筋に触れてから耳たぶを触って、扱く様にして後れ毛に触れる。 やっぱりポニーテールにしたカノンは可愛いな。 俺はそのままカノンの胸を甲冑の上から鷲掴みにする。 「こんな胸のラインがわかるような防御力の低い鎧を着て、本当は最初から期待してたんじゃないのか?」 「んっ、ちが……ああっ!」 さすが俺の嫁、俺がノリノリなら嫁もノリノリである。 俺はカノンを後ろ向きにひっくり返すと、壁に両手をつかせた。 「あ、だめ……やめて!!」 俺はカノンが甲冑の下に着たロングスカートを強引にたくしあげる。 すると生まれたままのカノンの下半身が露わになった。は、穿いてない……だと……? 「最初から穿いてないなんて、随分とスケベな騎士だな。最初から男に襲われるのが目的だったんだろ?」 「そ、そんな事ないもん……あっ、だめ、そんなところ叩かないで……ンンッ!」 俺はカノンの小さなお尻を撫で回すとパンパンと緩めに叩いた。 イケナイ子には尻叩きと相場は決まっている。 大丈夫かなと思いつつ、少しピンク色になるまで叩いてみた。 「あ、あ……」 涙目になったカノンの目尻からポロポロと涙が溢れる。 やべ……やりすぎたか!? って思ったけど、無毛の縦筋からはとろりとした蜜がだらしなく垂れ落ちていくし、よく見るとどことなく喜んでる顔をしていた。うん、大丈夫だな。 「そんなに男のこれが欲しいのか?」 俺は大きさをわからせるように、ペチペチと自分のものでカノンのケツを叩く。 いいなこれ……。 「あっ、あっ……や、やめて……」 「何をやめて欲しいんだ?」 俺はカノンの縦筋に自分のものを押し付ける。 「だめ! やだ! それだけは赦して!!」 カノンは可愛らしく抵抗するが、お尻を振っている姿が寧ろ男を煽ってるし誘ってる。 俺はそんなカノンの腰を両手で掴むと強引にちんこを押し入れた。 「あっ! だめだめだめだめ! お願い、抜いて!!」 俺は嫌がるカノンを無視して、さっきよりも激しくピストンする。 カノンの膣内はさっきの具合とは違って、押し出そうと抵抗するように膣肉を締めてきた。 そんな可愛い抵抗をしても無駄なんだよと教えるように、俺は締まった膣壁を左右に無理矢理こじ開けるように強引に突く。 ピッタリと閉じた子宮口を強引にこじ開け、子宮の底を何度も突き上げる。 「おっ、おっ、おっ……!」 カノンは下品な嗚咽を出しながら舌を出すと、快楽で目を上向かせる。 鏡に映った自分の姿を見て、犯される自分の姿に興奮してるのだろう。 しかもカノンの奴め……後ろ向きだからわからなかったけど、お腹のところに淫紋のタトゥシールまで貼ってやがる。こんなに可愛いのに、本当はドスケベだなんて……俺の嫁、最高かよ。 「膣内に出すぞ!」 「あっ、だめ! 膣内に出さないで、赤ちゃん、だめーーーーーっ!」 俺の射精に合わせてカノンの膣が快楽で痙攣を起こす。 それがまた気持ち良くて精液が搾り取られる。 「はぁ……はぁ……はぁ……はぁ……」 カノンの体を解放したら、その場でへたり込んだ。 流石に2回目だし疲れたのだろう。 でもな……カノン、無茶苦茶にして欲しいのなら本番はこれからだぞ? 俺はカノンの顔を持ち上げると、目の前にまだイキリ勃った状態のちんこを差し出した。 強引にして欲しいと言っていたが、嫌ならやめてもいいという選択肢を残す。 でもカノンはすぐに俺のちんこをその小さな口で咥え込んだ。 「んっ、んっ、んっ」 俺はカノンの両手を掴んで、喉奥に押し当てるように何度もピストンする。 その度にカノンは気持ちよさそうな嗚咽を漏らし目を蕩けさせた。 さっきまで優しくキスしていた舌先をカリに巻きつけ、精液をお強請りする様に裏筋を擦り上げる。 膣内と違った温度と感触が気持ちよくて、奥から劣情がまた込み上げてくる。 「ンンンっ!!」 あ……ある程度のところで引き抜くつもりだったが、溜まらずにカノンの口内に出してしまった。 ごめんって謝ろうとしたけど、カノンが一旦手のひらに吐き出した精液の水溜まりを、再度口に含んで体内へと飲み込んでいるのを見たら、謝る必要はないなと察する。むしろお仕置きは継続だ!! 俺はカノンの小さな手を掴むと、強引に自分のものを握りらせて扱かせる。 途中から無理矢理感を出すために、カノンの手の上から自分の手を重ねて、より強引に素早く扱かせた。 「んっ!」 フィニッシュはもちろん顔だ。 だってカノンがかけて欲しそうに目を閉じて顔を上げるんだもん……。 勢い良く出た精液はカノンの顔を受け皿にして、前髪からまつ毛、スッと通った鼻先から薄ピンク色の唇までだらりと垂れ落ちていく。 なんだろう……この汚しちゃいけないものを汚してしまった様な背徳感は……。自分の中の気がついてはいけないモノに気がついてしまいそうになる。 「あ、あくあ……? ひゃっ!?」 俺はそのまま地べたにカノンを押し倒すと、そのまま強引に自分のものをカノンにねじ込んだ。 「あっ、あっ……だめ。それ以上は……おかしくなっちゃうから!」 そんな事を言ってももう止められない。 俺はカーペットの上でカノンに覆いかぶさると、その小さな体を自分本位に揺さぶった。 最後の最後に全部、カノンの中に出す。そう決めた俺は緩く抵抗するカノンを無視して、その綺麗な体をケダモノのように貪った。 「や……あっ……あああっ!」 先にイッたカノンが体を小刻みに震わせた。 俺はカノンの膣が痙攣してようがお構いなしに、カノンの小さな体を突き上げる。 俺の精液で満たされたカノンの子宮内を、自分のものだとわからせるように強引にちんこで掻き回した。 「だめ、だめ! もう無理! これ以上出されても、もう入らないからっ……! ああああああああああっ!」 俺は可愛く首を左右に振って抵抗するカノンを無視して、自らの精液でタプタプになったカノンの赤ちゃん部屋の中に追いで精液を注ぎ込んでいく。 一瞬、あまりの快楽に意識が飛びそうになる。 それはカノンも一緒で、淫らに乱れた表情で快楽を味わっていた。 流石にもうこれ以上は出ないな。 その後、俺たち2人は一緒にお風呂に入る事になった。 「ごめん、カノン。流石にちょっとやりすぎた」 エッチが終わって冷静になった俺は、バスタブの中でカノンに謝った。 流石にちょっとやりすぎたと思う。最後は本当にレイプしてたんじゃないかって思うくらい、自分本位でカノンの体を貪っていたと思う。 「謝らなくていいって言ったでしょ」 カノンは俺の両頬を挟むように両手を置くと、ぷにっとほっぺたを掴んだ。 「それよりもさ、あ、あの、まだ他にもしてみたい事がいっぱいあるんだけど……」 なん……だと……? カノンは他にもしてみたいシチュエーションとかプレイとかコスプレとかを話し出す。 もしかしたらさっきのでちょっとは羞恥心がなくなったのだろうか。 これは喜ばしい事だ。 「いいよカノン。これからもいっぱいしよっか」 「うん……!」 流石にその日はそれで打ち止めにして、2人でお布団の中で抱き合って眠った。 「あくあ……本当に、無事で……よかっ……」 涙を流して寝言でそう言ったカノンを見て、心が苦しくなった。 どれだけ心配をかけてしまったのだろう。きっとすごく不安だったんだろうなと思った。 次からは怪我しないようにしよう。俺はそう心に誓った。 ************************************************ あけましておめでとうございます!! 今年もお読みいただければ幸いです。 そういうわけでね。新年1回目はノクターン回です。 楽しんでいただければ幸いですよ。 クリスマス用の短編、ムーンライトでとあ注意。 https://novel18.syosetu.com/n5480hz/ fantia、fanboxにて、ペゴニアさん視点の1日を投稿しております。 https://fantia.jp/yuuritohoney https://www.fanbox.cc/@yuuritohoney Twitterアカウントです。作品に関すること呟いたり投票したりしてます。 https://mobile.twitter.com/yuuritohoney 白銀あくあ、捨て猫拾っちゃいました。 結婚してからも俺は週に一度は実家に帰るようにしている。 何故ならそうしないと母さんから鬼のように催促のメールが来るからだ。 それに加えて俺にはもう一つ、どうしても自宅に帰らなければいけない理由がある。 今日もまたいつもの様に、俺は事務所の送迎で実家へと向かっていた。 その途中……というか実家のちょっと手前で、俺は段ボールに入った不審な物を見つけてしまう。 できれば気が付きたくなかったけど、このまま放置するわけにもいかないなと思った俺は、運転手さんにお礼を言って外に降りた。 「よっ! ちょうど良いところに来たね。少年」 俺は段ボールの前で固まる。 どっからどうみても玖珂レイラさんだ。 え? ここで何してるんですか? そんな顔をした俺に対して、レイラさんはお姉さん顔で微笑む。 「悪いけどさ……少年、今日、お姉さんのこと泊めてくんない?」 本当はそのままスルーして帰りたかったけど、このままここに残しておくのも別の問題が発生しそうなので、俺は仕方なく実家にレイラさんを連れて帰った。 そういえば玖珂理人さんにも家出娘って言われてたし、他に泊まるところないのかな……。 「わわ、本物の玖珂レイラさんです……」 家に連れ帰ったレイラさんを見たらぴすは目を輝かせる。くっ、相変わらずの可愛さだ。 俺はもうこのために毎週実家に帰っていると言っても過言ではない。 レイラさんはゆっくりとらぴすに近づくと、その小さな体をぎゅっと抱き締めた。 「ねぇ、あくあくん。この子、持って帰っていい?」 「いやいやいや、ダメですよ、レイラさん。らぴすは俺のですから」 俺はレイラさんかららぴすを引き離す様に自分の方へと抱き寄せた。 危ない危ない。この世界では女の子同士でも結婚できるんだから用心しないと……。あっ、でも下手な男に嫁にやるくらいなら女の子がいいな。ただ、レイラさんは美人だし資産があるのもいいけど、生活力がなさそうだからなぁ……。そこがネックかな。 「ら、らぴすは兄様の……」 どうしたらぴす? 顔が赤いけど大丈夫か? 熱があるならお兄ちゃんが添い寝看病するのも吝かじゃ無いぞ。 「ふーん、なるほどね。じゃあ私とあくあ君が結婚すれば、らぴすちゃんも私のものと……悪くはないわね」 「はいはいはいはいはい!」 レイラさんが何やらぶつくさと呟いていると、俺とレイラさんの間に割り込む様にして母さんが体を入れてきた。 それを見た俺とらぴすがまた何か始まったという顔をする。 「えっちっちの波動を検知!! MAR! MAR!」 母さんMARって……どうせマリン・アシスタント・レフェリーとかしょうもない事なんだろうな。 俺とらぴすは顔を見合わせると小さく溜息を吐く。 いやいや、そういう耳に手を当てる仕草とかいらないでしょ。誰と話してんのさ……。 審議時間が長すぎるし、毎回それに付き合わされているであろうらぴすの事も考えてあげて欲しい。 俺がジト目で見守ってると、母さんは着物から黄色いカードを取り出した。 「レイラさん、今のでイエローカード1枚目です。2枚累積でこの家から退場してもらいますので気をつけてください」 「はーい」 母さん、芸が細かいなぁ〜。レイラさんも笑ってるじゃん。恥ずかしい。 俺はレイラさんに母さんのおふざけに付き合ってくれてありがとうございますと言った。 「ふふっ」 そんな俺達の姿を見て、1人の少女が控え目に笑う。 俺が今日ここに帰ってこないといけなかったもう一つの理由がこれだ。 事件のあったあの日の夜から、アヤナは俺の実家で寝泊まりをしている。 自宅のマンションに戻るのもマスコミが居て騒がしいだろうし、かと言って年頃の娘さんを俺のところで預かるわけにもいかない。 そう考えた結果、ここになった。アヤナは気を使わなくていいよと言ったけど、あの事件の後に1人暮らしのマンションに帰らせる方が心配だったし、アヤナのお母さんからも許可は得ている。 シンプルにアヤナのお母さんのところに行くって選択肢もあったけど、小雛先輩が言っていたアヤナはお母さんがマネージャーだから甘えられないんじゃないのかなという言葉が引っかかった。 確かにアヤナの性格なら我慢して、無理をして、強がって、大丈夫ってフリをして、余計辛くなりそうな気がする。それじゃあまた自分の中に溜め込んでしまいそうな気がした。 「アヤナ……」 ちゃんと眠れたか? 少しは落ち着いたか? 言いたい言葉はいっぱい思い浮かんだけど、できる限り事件の事には触れない方がいいと思って事件に関わる言葉を避けた。 「ごめんな。うちの家族……というか特に母さんがすごく騒がしいだろ?」 「ううん。まりんさんは凄く面白いし、しとりさんも凄く優しいし、らぴすちゃんはすごく可愛いし……お陰様で、すごく楽しく過ごさせてもらってるわ」 俺はらぴすは可愛いのところで首を縦に振る。レイラさんといいアヤナといいちゃんとわかってるな。 アヤナはレイラさんへと視線を向ける。 「ところで、玖珂レイラさんがなんでここに……?」 「いや、そこに落ちてたから?」 「は?」 アヤナのその反応は正しい。俺もアヤナと同じ顔をさっきしたばかりだもん。 それを見たレイラさんが口を開く。 「私、帰る家ない。だから今日泊めて」 「実家は? 理人さんも心配してましたよ?」 「ツーン」 いやいやいや、そんな子供みたいな反応してもダメですって。 「あいつなんて知らないもーん」 なんかレイラさん急に子供っぽくなってないですか? いつものクールビューティーさんは、どこ行きました? 「本当に迷惑なら出て行くから、その時は遠慮せずに言ってほしい」 「いや、迷惑ではないですけど……。今、客室はアヤナが使ってるから俺の部屋しか空いてないですよ?」 俺の発言に、レイラさんは急に顔を赤くする。 え? 今の言葉に顔を赤くする要素ってあったっけ……。 「あくあくんって男の子なのに結構大胆なんだね」 「大胆?」 レイラさんは何故か少し色っぽく、上着のジャケットを半分だけ脱ぐ。 「いいだろう。これでも女優の端くれ、体には自信がある方だからね。宿泊費はこの体で……」 「はいはいはいはい! えっちっちのよいよいよ!!」 今度は母さんだけじゃなくて、らぴすまで間に入ってきた。 なんかそこの2人、俺が実家から出てってから、さらに仲良くなってないか。 「これはもう1発アウト! レッドカードです!!」 「MARの余地なし! 異議なーし!!」 だからそのレッドカードどこから出てきたんだよ……。 相変わらず実家は楽しそうな事やってるなあと思いつつ、話が進まないので2人の頭を撫でて落ち着かせる。 ほーれほれほれ、あくごろうさんの撫で回しで2人ともぐでぐでにしてあげよう。 「えへへ、あくあちゃん、もっとぉ〜」 「兄様、兄様、兄様……」 うん、まぁ、こんなものかな。 これで少しはちゃんとした話し合いができるだろう。 俺は改めてレイラさんの方へと顔を向ける。 「で、レイラさんは理人さんの何が気に食わないんですか?」 「……説教くさいところ」 あー……うん。それは多分、十中八九レイラさんが悪いんじゃないかな。 でもレイラさんが家出をしている本当の理由はそうじゃないって事を俺は知っている。 「レイラさん、そうじゃないでしょ。理人さんと天草さんとの一件が尾を引いているんじゃないですか?」 理人さんが天草さんの話をしたときに見せた愛おしそうな顔を思い出す。 あれは完全に想いを断ち切った人の顔じゃなかった。 そしてレイラさんが家出をした理由も、おそらくはそこに起因している。 「ふーん……理人のやつ、そこまで話しているのか……。いや、あくあくんが気がついたのかな。きみ、ミシュ様と一緒で自分に向けられたベクトル以外には敏感そうだしね」 雪白美洲……初めて映像で見た時はびっくりした。 目を引くようなカリスマ性と華、自分の世界に惹き込ませるような演技力には多くの人が感動したことだろう。 こんな人がいるのかと思った。 レイラさんも凄いし、小雛先輩もすごいが、ミシュ様は明確にそれよりも一歩先をいっている。 CM撮影の時は慎太郎の共演相手だったが、機会があるなら俺も共演してみたいなと思った1人だ。 「わかってるなら話が早いわ。理人の奴、今でもしきみお姉ちゃんの事が好きなのにさ、カッコつけて諦めたフリしてるんだよね。だからさ……あくあくん、協力してくんない?」 「協力するのは別にいいんですけど……何すればいいんです?」 俺が首を傾けると、レイラさんも同じように首を傾ける。 なんとなく逆方向に首を傾けると、レイラさんも同じように逆方向へと首を傾けた。 この人、結構可愛いな……って! そうじゃなくって!! ダメだぞあくあ、またお前の悪い癖が出てる。俺にはカノンがいるんだと心の中で10回呟く。 いくら一夫多妻の世界とはいえ、誰とでもっていうのは俺の性格上、違う気がするんだよね。 「何やってんのよ2人とも……」 近くに居たアヤナが俺たちのやりとりを見てため息を吐く。 おぉ! このポンコツしかいない空間に1人だけまともな人がいたぞ!! 俺はアヤナに理人さんと天草さんの事について説明するために、レイラさんに許可を求める。 するとレイラさんが最初から順を追って、2人の事について話し始めた。 「私達3人の関係は平たく言うと幼馴染なのよ」 華族の中でも最高峰と呼ばれる六家、皇、黒蝶、雪白、藤堂、玖珂、天草、そのうちの2つの家に次期当主として生まれた2人の悲恋。その始まりは暖かな幼少期の思い出からスタートした。 「私はすぐに理人としきみお姉ちゃんが想いあってるって気がついたわ。だって2人ともそういうのを隠すのが下手くそなんだもん」 そんなある日、3人の関係に変化が訪れる。 現黒蝶家当主の黒蝶揚羽さんとの出会いだ。 「その頃には、理人もしきみお姉ちゃんも次期当主としての教育が始まっていて、そんな2人に対して揚羽はこう言ったの。当主同士は結婚できないって……。だから私は理人に、代わりに私が当主になるから、しきみお姉ちゃんの所に婿入りしてって」 理人さんから聞いた話によると、この時点でレイラさんには女優になるという夢があった。 もしレイラさんが玖珂家の当主になるなら、今度はレイラさんがその夢を諦めるしかない。だから理人さんは首を縦に振らなかった。同様に天草さんもそれを理解して自分から身を引いたのである。 他にも自由人っぽいレイラさんに六家の当主が務まるのかとか、レイラさんに自分のお家の派閥を安心して任せられるのかという理由も理人さんから聞いた。 「本当は理人じゃなくて自分に腹が立ってるんだ。肝心なところで何も役に立たないんだって……私がもっとちゃんとしっかりしてればよかったんだけど、子供の頃から何をやらしても優秀だった理人に勝てたのはお遊戯会の演技くらいだったしね」 顔向けできないから帰れないか……。 レイラさんの本心が垣間見えた気がした。 「だから私はミシュ様を追ってこの国から逃げたの。何も言わないままお互いに想いを告げずに、諦めた振りをして今でも愛おしそうに視線を交わす2人を近くで見ていられなかった」 初対面の俺だって気がついたくらいなんだから、近くにいたレイラさんなら尚更そうだったんだろうなと思った。 レイラさんから説明を受けたアヤナは一考した後にゆっくりと口を開く。 「なるほど……それでレイラさんは、2人にどうして欲しいと? 私みたいな第三者から見ても、お2人には添い遂げて欲しいなって思うけど……そうじゃないですよね?」 レイラさんは小さく頷く。 「私は……私のわがままだけど、2人には想いを伝えあって欲しいと思った。しきみお姉ちゃんの、それに理人の本心を聞いちゃったから……。結局のところ、あれから何年も過ぎたけど何も変わらないし、誰も一歩を踏み出せてないのよ。理人も、しきみお姉ちゃんも……そして私も……」 本心か……。2人とも自分の想いを告げられずに後悔してるって事を身近に居たレイラさんは何らかの機会で知ったのだろう。 その想いを知って苦しくなって耐えられなくなったから今も家出していると……なるほど、おおよそのことがわかってきたぞ。 「なるほど……だったら、どこかでそういう機会と雰囲気を作ってあげられればいいってことだよね?」 アヤナがいると話がスムーズだなぁ。 やっぱりちゃんとしてる人がいると話が早い。 「うっ、うっ、うっ……なんて悲しいお話かしら……」 「母様、ティッシュです。ほら鼻チーンしましょう。はいはい上手ですよー」 いつの間にか復活して話を聞いていた母さん達は無視するとして、俺は手を上げて発言する。 「だったら今度、絶好のチャンスがあるんだけど……」 この週末に俺とアヤナの2人は月9のお仕事としてサプライズライブの予定が入っている。 アヤナもそれに気がついたのか、俺の言葉に小さく頷いた。 「政府主導のお見合いイベントに、国家機密局の天草さんが参加するんだけど、総理と一緒に理人さんが来るようにどうにかできるんじゃないかなって思ってる」 12月末に終わりを迎える月9では、クライマックスに向けてこのタイミングで大きな動きがあった。 アヤナが演じる莉奈と俺が演じる一也の2人が、小雛先輩が演じる主人公、沙雪を押し退けて急速に近づいたのである。その時に流れる曲を、政府主導のお見合いイベントで演ってくれないかとお願いされた。 「そんな事が可能なのか?」 「うん……なんか試しに聞いてみたらできるみたい」 俺は携帯の画面をレイラさんに見せる。 試しにさっき総理に、ダメもとで今度のライブに内緒で理人さんを連れてきてよ! って送ったら、即答でおkってメールが返ってきた。総理、フットワーク軽過ぎでしょ。 「じゃあ、あとはそこで2人をうまく引き合わせて……何となくいい雰囲気にさせればいいって事よね?」 俺はアヤナの言葉に頷く。 幸いにもお見合いイベントだし、うまくやればそれっぽい雰囲気とかにできるんじゃないかなと思った。 いや……いい手があるな。 「いっそ、当日きた2人をお見合いイベントに参加させて、お互いの嫉妬心を煽るとかもありじゃない? 何なら理人さんが1人で参加しづらいなら俺がさくらで出てもいいし……」 俺がそこまで言うと、アヤナとレイラさんの2人に両肩を掴まれた。 「あくあ……そんな事をしたら全部がぶち壊しよ」 「あくあくん、君はお見合い会場を戦場にしたいのかな?」 2人の圧に負けてその案はボツになった。 うん、いくら2人のためと言っても、やっぱり結婚する気がないのに参加するのは相手の女性に対して失礼だよな。 「あくあくんのそういう天然な所も、ミシュ様にそっくり」 「俺ってそんなに雪白美洲さんに似てますか?」 以前から似てるって言われてる事が気になって、逆にミシュ様をよく知るレイラさんに質問を投げかけてみる。 「うん。雰囲気というか、身に纏うオーラとか……あと、同じ匂いがする」 「確かに、あくあちゃんといると、たまに間違いそうになるかも」 ん? 俺とレイラさんは顔を見合わせると、俺をあくあちゃんなどと呼ぶ母さんの方へと視線を向ける。 「母さん?」 「ぎくっ」 はいはい、視線を逸らしてもダメですよ。貴女の発言だってバレてますからね〜。 俺はらぴすの陰に隠れようとした母さんをつまみ出す。 らぴすは何も知らないのか首を傾けていた。 「うわぁーん、あくあちゃんがお母さんの事をいじめりゅー。アヤナちゃん、助けてぇ〜」 アヤナに助けを求めようとしても無駄ですよ。ほら、さっさと観念してください。 そんなやりとりをしていると、玄関の方から物音が聞こえてくる。 「あーちゃんも母さんも、2人揃って何してるの?」 「助けてしとりちゃん!」 「あっ、しとりお姉ちゃん。おかえり」 「姉様、お帰りなさい」 「お帰りなさいしとりさん」 「お邪魔しています。玖珂レイラです」 仕事から帰ってきたしとりお姉ちゃんはレイラさんに軽く会釈すると、再び俺たちの方へと視線を戻した。 「いや、母さんがミシュ様と俺をたまに間違いそうになるって言ったから……」 俺の言葉を聞いて、しとりお姉ちゃんは首を傾ける。 そして何かがわかったのか手をポンと叩いた。 「あっ! そっか……あーちゃんってば記憶喪失だから忘れてたんだっけ。って事は、母さん? もしかしてそんな事も話してないんじゃ……」 「ぎくくっ!」 はいはい、逃げようとしても無駄ですよ。 いい加減、母さんは観念して欲しい。往生際が悪いにも程がある。 「ううう……だって、ミクちゃんとはまだ喧嘩してるんだもん!」 ミクちゃん? あぁ、そういえばミシュ様って本当はみくにって呼ぶんだっけ。 「もしかして母さんってミシュ様と知り合いなの?」 「知り合いも何も、ミクちゃんがあくあちゃんのもう1人のママだもん」 「はぁ!?」 衝撃的な事実に、俺は思わず隣にいたアヤナと顔を見合わせる。 アヤナも俺と同じように口を大きく開けてびっくりしていた。 そして今の話、私が聞いちゃってもよかったのかなと自分の顔を指差す。 俺は口元に指先を当ててオフレコでよろしくとお願いした。 「ちょ、ちょっと待って。でも、らぴすが知らないって事は……」 「だって、らぴすちゃんは前に言ったけど違う人との間の子供だし、その頃にはミクちゃんはもうお家にいなかったんだもん」 色々と気になる……。 例えば前にもサラリと聞いたらぴすのもう1人の親の事とか、どうしてミシュ様……もう1人のお母さんと別れちゃったのかなとか、聞きたい事は沢山あるけど、頭が混乱し過ぎててうまく言葉が出てこない。 今思えば白銀家は俺の知らない事ばかりだ。 俺が家族を女の人として意識し過ぎたあまりに、距離を置いて知ろうとしてなかったせいだろう。 つまり悪いのは俺だ。もっとちゃんと、こういう事は聞いておくべきだったと反省する。というか、もう1人の母親がミシュ様だなんて想像していなかったし、母さんが話さないところを見ると触れちゃいけないのかなと遠慮していた。 「確かお母さんが大事にしてたアイスを勝手に食べちゃったからだっけ?」 「そーよ! ミクちゃんったら私が冷凍庫の中に大事に仕舞っていたご褒美アイスを勝手に食べたんだもん! しかもアイス買ってくるって言って、帰ってこないし! だからもういいの!」 思わず俺もアヤナもズッコケそうになった。 しょーもな! 本当にしょーもない理由で俺もアヤナもびっくりだよ!! 気を遣ってた俺の優しさを返して!! でも母さんらしいなとも思った。 理人さんと天草さんからの落差があまりにも酷すぎて、ポカーンとなったらぴすの開いた口が塞がらない。 流石に方向音痴で十数年迷ってるなんて事はあり得ないだろうし、こちらの関係修復はもう無理なのかもしれないな。うん……そういう事にしておこう。だって、なんか面倒臭そうだし。 そんな事を考えていると、レイラさんが俺の背中に抱きついてきた。 「あくあくん……今日は君の部屋に泊めてくれるんだろう? さぁ、今すぐ行こうか。幸いにも私は今日当たり日だから遠慮する事はない。さぁ、ミシュ様の子供を……いや、孫を2人で作ろう!!」 ちょ!? レイラさん、一旦落ち着いて! って、力つっっっよ! どこにそんなパワーあったんですか? 「ピーッピッピッ! 今度こそアウト、完全にアウトよ!」 怒る母さんに対して、レイラさんは悪い笑みを浮かべる。 「そんなこと言わずに、お母さんも一緒にどうですか?」 「な……」 流石の母さんもびっくりした顔をしていた。 いいぞ母さん、レイラさんの暴走を止めてくれ!! 「それは悪くないかも」 ちょっとぉ!? くっそ、母さんに期待した俺が馬鹿だった!! って、なんかしとりお姉ちゃんもヤル気スイッチ入ってませんか!? このままじゃ不味いと思った俺は、アヤナとらぴすに助けを求める。 今はそんな事をしてる場合じゃないだろうと、2人の説得もあってなんとかその場は収まった。 らぴすは勿論の事、やっぱりアヤナは頼りになるな。 「アヤナ、よかったらもうずっと俺の家に居てくれていいぞ……」 「えっ……」 あれ? アヤナの顔が急速に赤くなったかと思ったら後ろに倒れる。 なんとか途中でうまくキャッチできたけど、あぶなかった。 どうしたんだろう? やっぱり住む場所が変わって疲れていたのかもしれないな。 「ほらね。ミクちゃんと一緒。あくあちゃんの天然たらし……」 「お姉ちゃん、あーちゃんのそういうところ、もうちょっとどうにかしたほうがいいと思うの」 「兄様、お願いですから少しは考えてというか、発言に責任を持ってください」 「あくあくん、君……なかなかにひどい男だね。言ったからには、ちゃんと責任を取ったほうがいいと思うよ」 なぜかよくわからないけど、4人から両手を広げてやれやれという顔をされた。 解せぬ……。 ************************************************ ちゃんと責任は取らせるから安心して欲しい。 とはいえ、いきなり結婚とはいかないと思うけどね。 白銀家の秘密も徐々にって感じかなと思っています。 クリスマス用の短編、ムーンライトでとあ注意。 https://novel18.syosetu.com/n5480hz/ fantia、fanboxにて、ペゴニアさん視点の1日を投稿しております。 https://fantia.jp/yuuritohoney https://www.fanbox.cc/@yuuritohoney Twitterアカウントです。作品に関すること呟いたり投票したりしてます。 https://mobile.twitter.com/yuuritohoney 遅くなりましたすみません。 最後後書きに説明あります。 ******************************************** 白銀あくあ、お見合いパーティー始まるよ。 政府主導のお見合いパーティー。 本来、俺はただのサプライズゲストとしてライブをする予定だった。 しかし俺が理人さんにお見合いパーティーへの参加をお願いした事で、事態はさらに大きく広がっていく。 「今こそがチャンス!!」 最初にそう言ったのは総理だった。 今までの政府主導のお見合いパーティーは、男性側が消極的なこともあってあまり盛り上がっていなかったそうだけど、今回は流れが変わったのか参加者もすんなりと決まったらしい。 そこで今回こそが勝負時だと感じた総理は、急遽お見合いパーティーの生中継を決定した。 そして理人さんを参加させる条件として、俺にその番組の司会をやってくれないかとお願いされたのである。 もちろん俺はこれを二つ返事で了承。 そして、お見合いパーティー当日を迎えた。 「この日を楽しみにしていた皆様、おはようございます! この国を明るく照らし、皆様の心に元気を与える。国営放送のホゲ川こと森川楓が今日のお見合いパーティーの司会と女性側のサポーターを務めさせていただきます!!」 うん、まぁそうだよね。 国主催のイベントだから放送は確実に国営放送だし、オファーを受けた時点でメインの司会進行役に森川さんが出てくる気がしてた。 多分そこは俺に気を遣ってくれたんだろうと思う。実際、森川さんとはすごくやりやすいから助かってはいるしね。 っていうか森川さんすごいな。 もう自分でホゲ川とか言っちゃってるし、俺もこういう森川さんの強メンタルと、なんでもネタにして喰らっていくハングリー精神を見習わなくちゃいけないなと思った。果たしてそのハングリー精神が国営放送のアナウンサーに必要かと問われたら何も言えないけど……。 「そして今日は私ともう1人、司会と男性側のサポーターを務めてくれるスペシャルゲストが来てくれています! いやぁ、誰でしょうね〜? え? 森川小ネタすんなって? はいはいわかりましたよ。それでは本日のスペシャルゲスト、ベリルエンターテイメント所属のアイドル、白銀あくあさんです!! はい、みなさん拍手〜!」 俺は森川さんのコールに合わせてステージの上に出る。 「みなさんおはようございます。今日は森川さんの助手として司会と男性側のサポーターを務めさせていただく白銀あくあです。いやぁ、それにしても今日、晴れてよかったですね。天気予報じゃ雨だったのでちょっと心配してました」 「えへへ、実は私、晴れ女なんですよ。雨が降りそうな日には森川を行かせろってよく言われます。それと今日はせっかくのおめでたい日ですし、やっぱり新たな門出を迎える日は晴れがいいだろうなと思ってお参りにも行ってきました。ほら、これ」 森川さんはポケットから一つのお守りを出す。よく見るとそこには晴天守という文字が書かれていた。 「うわ、こんなのあるんですね。初めて見ました」 「なんかここの神社しかやってないみたいですよ。高円寺のなんとかって神社です」 「森川さん、そこが1番大事な情報なんじゃ……」 「えへへ、忘れちゃいました。だから詳しくは皆さん検索してくださいね」 さすがは森川さんだ。細かい所なんてもはやどうでもいいのである。 情報を正確に伝えないといけないメディア側の人間としては完全にダメだけど、そもそもカノン曰く、森川さんはそういう次元で戦ってないらしい。 あと生放送なのにこんなゆっくり雑談してて良いのかと思ったら、カンペ持った人が森川、巻きでって指示出しててわらいそうになった。 もちろん森川さんはそんなのは全く見ない自由人なので、俺の方から話を進めていく。 というか話を進めなきゃ、このまま森川さんとの雑談だけでお見合いパーティーが終わりそうな気がした。 「ところで今日はかなりの人数が参加してくれるみたいですね」 「はい。男性側はなんと史上最高を更新する10人の男性が参加してくれる模様です!!」 「「「「「わぁああああああああ!」」」」」 マジかよ……。一瞬、10人って少なくないって思ったけど、そっか、この世界からすればこれでも多い方なんだと認識を改めた。そう考えると勇気を出して参加してくれた10人の男性には拍手を送りたい。 「それでは、勇気ある男性の人達はこちらの方達となります。どうぞ!」 「「「「「おぉ〜!」」」」」 画面に男性側の控室が映し出される。 そして一人一人の男性にズームすると氏名や年齢などの情報が合わせて表示された。 その中でも一際歓声が大きかったのはやはり玖珂理人さんである。 うん、俺から見ても普通にかっこいいし、そうだろうなと思った。 「男性陣の映像が流れた事もあって、会場のボルテージもマックスですね」 「そりゃね、女性陣のテンションもぶち上がりですよ!! 私も参加するわけじゃないけど、体があったかくなってきました。いやぁ、もう待ちきれない! そういうわけで……この男性陣とお見合いできる事になった運のいい100人の女性達はこちらだ! 出てこいや!!」 森川さんはどこかのプロレスラーみたいな仕草をする。 そういえば自宅に来た時に披露してくれた森川楓の雑に似てない物真似シリーズのレパートリーにあったなぁ。 森川さんって、本当は民間放送のバラエティアナウンサーじゃないの? 絶対に国営放送の人じゃないでしょ。だって他の国営放送の人は絶対にそんなことしないよ? まぁ、それはさておき、森川さんの掛け声でさっきまでステージの下で歓声を上げていた女性達がゆっくりと壇上に上がっていく。みんな流石に緊張しているのかドキドキした顔をしていた。 「はい、それじゃあちょっと何人かの人にインタビューしてみましょうか。それではまず最初に……」 森川さんが適当にピックアップした女性へとマイクを向けてインタビューを開始する。 俺はこの間にステージから降りると、男性側の控室へと向かった。 女性側のインタビューが終わった後は、男性側のインタビューがあるから急がなきゃな。 俺は控室の前に着くと、一旦ノックしてから中に顔を出して、男性陣にそろそろインタビューあるからよろしくお願いしますねと声をかけた。 「あれ? あくあ君? どこ行きました?」 「はいはい、森川さん、ここですよー! 実は森川さんが女性陣にインタビューしてる間に、こちらは今、男性の控室の前に来ています!!」 「おぉ〜! も、ももももしかして、男性側のインタビューとかもあったりしちゃうんですか?」 「はい! 今回は特別の許可を得て、男性側のインタビューについても了承をもらっています。そういうわけでね。早速中に入って、インタビューをしてみたいと思います!」 俺はそう言うと再び控室の中に足を踏み入れる。 部屋に入るとこちらもまた理人さん以外は緊張した面持ちの人ばかりだ。 まずはこの緊張をほぐさないといけない。俺はそのために1番手前にいた人に向かって片手を上げて近づいていく。 「こんにちは〜!」 「こ、ここここんにちは……」 まずは軽めにハイタッチすると、俺はその男性の肩へと手を回す。 人によってはやらないけど、この人は大丈夫そうなので軽めのスキンシップを織り交ぜてインタビューすることにした。 「よかったらカメラに向かって改めて自己紹介いいですか?」 「あ、はい……」 ちなみに今、テレビカメラを回しているのはノブさんだ。これも男性側に対する配慮である。 「え、えっと、原口泰二、20歳です。料理が得意でその……お弁当屋さんで働いてます」 「いいですね〜。お弁当ってこうワクワクするっていうか、蓋を開ける瞬間に温かい気持ちになるんですよ」 「あ……わかります。僕もお弁当の蓋を開ける瞬間が好きで、その……ほっこりとした気持ちになるじゃないですか。だから僕も自分が作ったお弁当で誰かをそうしたいって、多くの人に食べてもらいたいなって思ったんです」 「実家に居た時、妹に弁当作ってた事を思い出しましたよ。お弁当を食べる人の笑顔を想像したりすると、作る方も楽しくなっちゃいますよね」 俺がそう言うと原口さんはうんうんと頷いてくれた。 「あぁ……お弁当の話をしていたら心なしかお腹が空いてきました。よかったら今度、原口さんのお店にロケ弁を手配してもいいですか?」 「はい、もちろんです!」 うんうん、やっぱり好きな話ってテンション上がるよな。 俺はだいぶ打ち解けてきたところで、本題へと踏み込むように原口さんを自分の方へと抱き寄せる。 「ところでどういうタイプの女の子が好き? 俺だけにこそっと教えてよ」 「え、えっと、ご飯を美味しそうに食べてくれる女性がいいです。それか一緒にお弁当を作ってくれる人とかもいいかなって……」 「あー、なるほどね。それじゃあズバリ、今の時点で狙ってる人はいますか?」 「じゅ、17番の坂野さん、プロフィールに料理が趣味って書いてたから。あと、食べるのが好きって言ってた65番の根山さんも気になっています」 おぉ……思ったよりちゃんと希望がはっきりしていてびっくりした。 事前に聞いた情報では、男性はそこまで積極的じゃない可能性が高いから、誰かに興味が出るようにうまく誘導してって言われてたけど、これなら問題ない気がする。 あとは俺がうまく原口さんをサポートしないとな。 他人の人生に少なからず俺の行動が影響するのだと思ったら、責任感で身が引き締まった。 「それじゃあフリートークが終わって食事タイムの時は2人が隣の席になるように手配しようか。あ……でも美味しく食べる姿を見たいって言うのなら65番の根山さんは真正面の方がいいかな?」 「は、はい!」 俺は原口さんがまた緊張していたので、もう一度、肩をポンと叩いた。 「今みたいに普通に話せば全然大丈夫だから、頑張って。それに俺も近くで全部見てるから困った時はすぐに言ってくださいね。1人じゃないから、一緒に頑張ろう!!」 「ありがとうございます!」 うん、幸先がいいね。俺は次に少し気難しそうな男性に声をかけた。 「初めまして〜。上坂秀悟さん、インタビューいいですか?」 「はい」 上坂さんは眉間に皺を寄せる。とは言っても煙たがられているとか、嫌がられているという印象とは少し違う。 うん、これは気難しいと言うよりも、彼もまた原口さん同様に緊張してるのかもなと思った。 「上坂さんは……あ、そういえば上坂さんって慎太郎のファンって書いてくれてた人ですよね? ありがとうございます。今日、慎太郎は来れてないんですけど、同じベリルの仲間として、代わりにいつも応援してくれてありがとうって言わせてください。本人もきっと喜ぶと思うので、後で伝えておきますよ」 「あ、あぁ……」 お、照れてる照れてる。 あまり喋るのは得意そうじゃないけど、親しくなればもう少し色々と喋ってくれるんじゃないかなと思った。 だから俺はあえて上坂さんが話しやすい方向へと話を振っていく。 「ご職業は……あ、すごい。来年から学校で事務員をされるんですね。何かきっかけがあったんですか?」 「あぁ……その、だな。俺は今まで無職だったんだが、ヘブンズソードの役で橘斬鬼として弁護士事務所で働く黛君を見てかっこいいなと思って、俺もそういう誰かを助けられる仕事がしたいなと思ったんだ。その学校は、事務員をしながら教職員の免許を取れるように学費から何までサポートしてくれるそうだから、将来的には教壇に立てたらと思っている」 ほらね。だから言ったろ、慎太郎。お前もきっとどこかで誰かのヒーローになってるんだって。 慎太郎だけじゃない。きっと天我先輩やとあも、どこかで誰かを救ってる。 それをこうやってみんなが居ないところでも感じる事ができるようになって、心がすごく嬉しくなった。 「それは素敵な夢ですね。これも後で慎太郎にも伝えておきます。ところで……ここだけの話、気になってる女性はいますか?」 「黛君のファンだって書いてる6番、23番、37番、58番の女性が気になっている。彼女たちなら、きょ、共通の話題もあるし、口下手な自分でも話しやすいんじゃないかなって……」 うんうん、共通の話題があるってやっぱり重要だよな。 何もないところから会話のきっかけを探すのは大変だしね。 「それじゃあ、そっちの方向でサポートしていきますね。頑張りましょう」 「あ、あぁ、よろしく頼む」 俺はその後も他の参加者にインタビューを続ける。 そして最後に回ってきたのが理人さんだ。 「えーと、最後になりましたが、玖珂理人さん。今日参加してくれた理由を聞いても?」 「君が参加しろって言ったからだろ?」 「あ、そうでした。えへへ」 ここまでは流れだ。 俺もわかってて言ってるし、理人さんもわかってて応えてくれてる。 理人さんは森川さんのように笑顔で惚ける俺に対して、大人な雰囲気でにこやかに微笑む。 うーん、やっぱりこの人かっこいいな。背筋もピンとしてるし、何より立ち姿に華がある。 いかにも俳優にいそうだし、俺の居た世界でも普通にモテると思う。 「早速ですが、気になった女性はいますか?」 「うん、そうだね。プロフィールを見た感じだけだとまだピンと来ないので、実際に一緒の時間を過ごしてから決めたいと思うよ」 なんか、うまくはぐらかされた様な気がするなあ。 司会をやる事になってしまった俺は、今回表に出る事が多く裏で大きくは動けない。 だけど、その分は裏でアヤナが頑張ってくれてるはずだから、きっと大丈夫だと安心している。 小雛先輩にいつも叩きのめされてる仲間として、アヤナがいつもどれだけ努力しているか知っているし、今回の事も自ら進んで協力してくれた。信頼できる仲間が裏で頑張ってるんだから、心配なんてする必要なんて何もない。 後は俺が勝負どころを見逃さないだけだ。 「なるほど、それでは気になった女性がいたら、その時はこっそり教えてくださいね。こっちも全力でサポートさせてもらいます」 「はい、ありがとうございます」 理人さんへのインタビューが終わった俺は、カメラに向かって森川さんに呼びかける。 「森川さーん! どうでした、見てましたか?」 「はいはいはい、ちゃんと全部、見てましたよ〜! いやぁ、面白い事になってますね。男性側の希望を聞いて、急遽こっちでも話を聞いてみたんですけど、男性の原口さんと17番の坂野さん、男性の浜田さんと93番の秋葉さんあたりはお互いに名前を上げてますし、これはちょっと期待できるんじゃないですか?」 このお見合いパーティーは、司会である森川さんや俺は両方のインタビュー映像を観れるけど、女性参加者や男性参加者は相手側のインタビュー映像は見れないようになっている。 だからお互いに誰が誰を好きかは知らない状態なのに、もうすでに2組のカップルが成立する可能性があるのだ。 これは相当期待できるんじゃないかとスタッフ達や政府関係者もいろめきだっている。 「幸先いいですね。この調子でどんどんいきましょう」 「うわぁ、なんかドキドキしてきました。ちゃんとうまくサポートできるかなぁ……」 「はは、お互いに頑張りましょう、森川さん」 「わかりました。頑張ります!!」 お互いの第一印象を確認しあった後は、フリータイムの時間だ。 フリータイムでは、事前の情報と先ほどのインタビューを加えた情報を合わせて、俺と森川さんでいくつかの小さなグループを作っていく。 それぞれにばらけて配置された男性の周りに会話のしやすそうな女性達を並べる事で、1番最初の問題である会話をする流れを作るためだ。最初の10分間は選ばれたメンバーだけで会話を進めてもらって、少し打ち解けたあたりで残りの女性陣が一気に解放される仕組みとなっている。 選ばれなかった女性達は、全体の流れを見てそれぞれ気になる男性のところに行ってアピールしてもらうが、あまりにもアピールが度を過ぎると警備員の人達に退場させられるので注意しなければいけない。 また、20分を過ぎると、最初に配置された女性達、つまり俺たちが選択した女性陣は自由に行動ができるようになる。そのまま残るのもいいし、違う男性へとアタックする事も可能だ。フリータイムに与えられた時間は最長で1時間。女性達それぞれの戦略性も試される。 「いよいよフリータイムが始まりましたね。どこも順調そうです」 「そうですね。最初にこのグループはこういう共通の話題がありますって振ったの良かったと思います」 俺と森川さんは別室にも関わらず何故かひそひそ声で喋る。 男性参加者の原口さん、上坂さん、浜田さん、柳川さん、玄野さん、岡澤さん、橋井さん、梨田さん、原さん、理人さんも今のところは問題なさそうだ。 「はい、ここで10分が経ちましたね。それでは残りの女性陣の皆さん、頑張ってください!」 ここまで1人のテーブルにつき、女性4人がついていたが、残りの60人はここからがスタートである。 最初は理人さんに人気が集中するかと思っていたけど、女性陣もなかなか冷静だ。 明らかに競争率が高そうな理人さんをあえてスルーして、他の男性のところへと向かう女性陣は少なくない。 それでもやはり100人中24人の女性が理人さんのところへと集まった。おそらく結婚実績がある所も女性からの評価が高い理由なのだろう。理人さんの次点で人気だったのはなんとあの原口さんで15人、すごい!! その次が絵を描くのが趣味と言っていた梨田さんで11人、なんとこの3人だけで50人と半数を独占している。 続く浜田さんが9人、玄野さんと橋井さんが8人、上坂さんが7人、柳川さんと岡澤さん、原さんが6人だった。 「理人さんやっぱり強いなぁ」 俺がそう漏らすと森川さんが小さく頷いた。 「一生に一回しかないかもしれない機会ですから、女性陣もどうせならって思ってる人は多いみたいですね。さっきインタビューした感じでもダメ元で行くって人結構いましたよ。それに、明らかに脈がなさそうなら移動できますし……あ、ほら! そろそろ動きますよ!」 開始から20分経つと、最初に男性の傍付きに選ばれて座っていた人達も動き出す。 8割の人はその場に残ったけど40人のうち、8人の女性達は脈がないと思ったのか他のテーブルへと移っていった。その中でも1人、離れていった女性の背中を悲しげな視線で見つめる1人の男性参加者が目につく。 「機械いじりの好きな浜田さんですね。去っていく93番の、おぉっと! 相思相愛かと思った秋葉さんですね。これは……どうしたんでしょうか?」 「あくあ君、ここは、ちょっとサポートが必要なんじゃないですか?」 「そうですね。テレフォンタイム発動します!」 俺はスタッフに渡された携帯を使って、一旦離れた場所へと移動した浜田さんに電話をかける。 ちなみにこの間、フリータイムの時間は止まってる。 女性陣はこの間にゆっくりとこの後どうするかを考える事ができるから、是非とも有意義に時間を使ってほしい。 「もしもし、浜田さんどうしました? 最初は秋葉さんと相思相愛かと思ったんですけど……」 「えっとその……秋葉さんの事を近くで見たら、凄く好みの女性で、恥ずかしくなってあんまり会話ができなかったんです。それで目も逸らしてたら、他の人のところいっちゃって……」 あっちゃー、これは良くない。どうにかしてあげないと!! 「いいですか浜田さん、女性陣だって男性から少しは気持ちを伝えないと、自分の事が気になってるかどうかなんてわかりません。だから勇気を出して声をかけましょう。それが無理なら視線だけでも向けるべきです」 「はい……やっぱり、そう……ですよね」 うーん、これは相当凹んでるな。 俺は浜田さんに勇気を持って立ち上がってもらうために優しく声をかける。 「浜田さん、想像してみてください。もし秋葉さんが他の男性と結婚したりしたらどう思いますか? そうじゃなくても、今後も彼女が1人で余生を過ごす姿を想像してどう思います?」 「いや……です」 「だったら頑張りましょう! 浜田さん、秋葉さんを幸せにするのは他の誰かじゃない。貴方が彼女を幸せにするんだ!! 大丈夫、はっきり好きって気持ちを自覚できてる貴方ならやれるって俺は信じてますから!!」 「あくあ君が、俺の事を……?」 「はい! だから頑張れ浜田さん! もしだめだったら後で俺が慰めるから、勇気を持ってもう一度アタックしてくださいよ。幸いにもまだチャンスはあります。フリータイムの後にはツーショットタイムがありますから、そこでもう一度、席を設けましょう。1対1で君の事が好きだって気持ちをわからせるんです」 「わ、わかりました。頑張ります!!」 ここでテレフォンタイムは終わりだ。 俺は自分の席に戻ると同じように秋葉さんに電話をかけていた森川さんから話を聞く。 「森川さん、そっちはどうでしたか?」 「はい。秋葉さんも浜田さんの事は気になってるみたいですけど、一度も目を合わせてくれなかったから、嫌われてるのかなと思って身をひいたそうです」 よしよし、まだ脈はあるぞ。頑張れ浜田さん!! その後も同じように、所々で何度かテレフォンタイムを駆使して上手く進行していく。 「はい! フリータイムはこれにて終了です! 男性は用意された個室に、女性陣は一旦控室に戻ってください」 フリータイムが終わると次に待っているのはツーショットタイムだ。 男性側が気になる女性を呼びだして、2人きりで10分間のトークタイムが与えられる。 「ツーショットタイム、ちょっとドキドキしますね。あくあ君はどうなると思う?」 「告白タイムを待たずに、もうここでくっついちゃう人とかいるんじゃないですか? 見ている感じでは、何人かはもうここでうまく行きそうな気もしますけどね」 「きゃーっ、そうなったらどうしよう?」 「えっと、一応リミットはないんですよね? それならお付き合いが決まった女性はここで捌けてもらって、残った女性達と親睦を深めるのもありなんじゃないでしょうか?」 「え、えっと、一応確認してみますね」 森川さんが本部に確認すると、その流れでも大丈夫だという事になった。 本来であれば告白チャンスは最後の告白タイムのみだったが、俺の提案で急遽ツーショットタイムでの告白が認められる事になり、それが伝えられた女性達から歓声が上がる。 なお、ここで失敗したとしても退場とはならずに残りのイベントにも参加する事が決定した。 そのまま同じ男性にアプローチし続ける事もできるし、別の男性にアプローチする事もできるので、女性陣は悔いがないように頑張って欲しいと思う。 ちなみに男性側が呼び出す女性には人数の制限がないので、気になった人がいれば複数人を個別に呼び出す事が可能である。 「それでは今から1人ずつ、選ばれた女性達の名前をコールしていきます!」 森川さんがそれぞれの男性から指名された女性の名前を読み上げていく。 その度に女性陣の控室からは大きな声が上がる。ここで俺が凄いなと思ったのは、選ばれなかった女性達が、選ばれた女性達に対して、拍手を送り頑張ってねと声をかけてあげるところだ。 全員が全員、結ばれるわけじゃないってみんなわかってるのに、それが素直にできるのは尊敬に値すると思う。 「頑張ってね」 「うん、みんなの分も頑張ってくる!」 「さっき橋井さんといい感じだったし、里見さんならいけるよ!」 「う、うん、頑張る!」 「井口さん、ここ勝負だよ!!」 「わかってる。私も、ここしかないってそう思ってるから!!」 女性達のその姿を見て、俺はここ最近の自分がしてきた行動について振り返っていた。 カノンと結ばれた後、俺はあまり他の女性達と結ばれる事については積極的じゃなかったと思う。 結にしても琴乃にしても俺はずっと受け身だった。向こうからの気持ちに応えて、本当にそれでちゃんと2人を心の底から幸せにできたと言えるのだろうか? この世界の現状については何度か説明されたし、頭では理解しているつもりでいた。 でも俺の心は、カノン以外の女性に対して本気になる事は裏切りだと、心のどこかでそう感じていたのである。 目の前のモニターに視線を向けると、ちょうど浜田さんの部屋に秋葉さんが入ってきたところだった。 「あ、ああああああ秋葉さん! 最初見た時から気になってました! 付き合ってください!!」 「え?」 いきなりの告白にスタッフや森川さんもびっくりした。俺も思わず席から立ち上がってしまう。 確かに勇気を出してとは言ったけど、まさかの初手告白、それも男性からの告白に秋葉さんも固まっていた。 「あ、秋葉さん、告白、告白ですよ!」 森川さんは慌てて室内のスピーカーをオンにすると、部屋の中にいる秋葉さんに直接喋りかける。 こういう時に、フリーズせずに直ぐに何らかの行動ができる森川さんはやっぱり凄いなと思った。 「え、あ、はい……。よろ……こんで……?」 秋葉さんの頬に一筋の涙が伝う。それを見た浜田さんがどうしていいのかわからずに、チラチラとカメラの方を見る。俺は森川さんにマイクをもらって、ゆっくりとした口調で浜田さんに喋りかけた。 「浜田さん、そういう時は秋葉さんの手を優しく握ってあげるとか、寄り添ってずっと見てあげてるだけでも女の子は楽になると思うよ。大丈夫、ゆっくりでいいから。あと、おめでとう。勇気を出してとは言ったけど、告白するなんて思ってもいなかったからびっくりしたよ。でもその勇気、最高にかっこよかった!! ありがとう浜田さん。俺も勇気もらったよ」 浜田さんと秋葉さんに続くように、他にもいくつかの部屋でカップルが誕生した。 過去になかった異常事態に、後ろの政府関係者はもう祭りでも起きたのかってくらいてんやわんやしている。 流石に自分から告白したのは浜田さんだけだったけど、上坂さんなんか、最初に気になった4人からの告白を全部受けてそれも周囲をびっくりさせた。 みんなすげぇな……。それに比べて俺はだせえなと思った。 全く予想できなかった琴乃はともかく、結の気持ちは自分が1番知ってたはずだし、俺だって少なからず結の事を想っていたはずじゃないのか? それなのに俺は結の方から全部言わせて、その上でなし崩し的に体を重ねて結婚する事になった。琴乃に対して俺が取った行動はもっと論外である。俺はその流れで琴乃の事も抱いてしまった。 胡桃さんはまだ入院中で面会に待ったがかかってるから仕方ないとしても、白龍先生は引きこもって出てこないというか俺を避けてるから気を遣ってそのままにしてたけど、本当はそこをあえて無視して俺の方から行くべきなんじゃないのか? なんかそうじゃないと白龍先生、一生出てこなさそうだしな。 そんな時、俺の頭の中にアキオさんからの言葉が思い浮かぶ。 『あくあ、男なら全部自分からいけ。男の辞書に防御とか後退って文字はねぇんだ。男なら目の前にあるもの全部掴んで見せろ。それで全部幸せにすりゃいいんだ。アイドルになって全員を幸せにしたいなんて馬鹿げた夢を掲げるっていうのなら、それくらい欲張りになってもいいんじゃねえか? なぁに、もしトラブルがあったとしても自分でやった事なんだから、責任取ればいいんだ。いいか? 取った責任の数は男の勲章だ。むしろ誇れ!! それこそカズヒコの奴なんか、そのせいで認知した子供が100人もいるんだぜ!』 カノンも、結も、琴乃も……俺は手を掴んだ人、全員を幸せにする。 ずっと他の女性と結ばれれば、その分、カノンとの時間が少なくなって蔑ろにしているんじゃないかと思っていた。 でもそうじゃない。その分、今まで以上にカノンを幸せにすれば良いんだ。 俺はもっとカノンの事を幸せにできる。結も琴乃も同じだ。 この極端に男性が少ない世界で、たった1人の女性しか幸せにできないやつなら、みんなを笑顔になんかできねぇよ。なんで俺はそのことに気が付かなかったのだろう。 俺は隣にいた森川さんへと視線を向ける。 「いやぁ、凄いですね。SNSのトレンドランキングも、浜田さんがぶっちぎりの一位ですよ。それに他も全部お見合いパーティーの事ばかりです」 「それだけ浜田さんの告白はすごかったし、俺もすごく心に響くものがありました。やっぱり欲しいものは、自分から掴みに行かないとなって改めてその事について思い出しました」 カノンにしてもアイドルになるってことにしてもそうだ。 白銀あくあである自分を思い出せ。俺はいつだって欲しいものは自分から掴み取っていたじゃないか。 この世界で成功して、カノンと結婚して幸せで、それで俺はどうなった? 思い出せよ。あの時の渇きと欲望を、俺はこの人生も後悔するつもりなのか? 否、俺はもう後悔なんかしたくない。 「あー、みんないいなぁ。ねぇねぇ、あくあくん、この流れで私たちも付き合っちゃわない?」 「いいですよ」 「もー、そんな即答で断らなくて……もぉ!?」 森川さんはびっくりした顔を見せる。 「え? あっ……冗談、冗談だよね。あはは……」 俺は森川さんに向かって微笑む。 森川さんとは何度か共演してて思ったけど、本当に話しやすい人だ。 なんというか、この人の前だとあんまカッコつけなくていいというか、自然体で話せる。 だからもっと仲良くなりたいと思った。俺は自分のその気持ちに従って答えを出したまでである。 「冗談じゃないですよ。森川さんは冗談だったんですか?」 森川さんはこれでもかと思うくらい首を横に振った。 「それじゃあ今度、2人きりでデートしましょう」 「あ、あ、あ……は、はいいいい! よ、よろしくお願いします」 後ろでは政府関係者だけではなく、国営放送のスタッフ達もびっくりしていた。 その中で1番後ろから見守っていた総理だけが悪い顔でニヤリと笑みを浮かべている。 やっぱりこの人は只者じゃないな。 これは俺から全ての女性に対しての宣戦布告である。 白銀あくあは止まらないし、欲しいものは全部取りに行く。 かと言って俺は決して無責任じゃない。 浜田さんの告白を見て、間違いなく男性が変わっていっている姿を見て確信した。 この世界は変えられる。 俺1人じゃ抱えきれなかったとしても、それならもっと分母を増やせばいいだけだ。 そうだよ。だから俺はみんなとCMであの宣戦布告を、そして記者会見であの宣言をしたんだろう。 だめなら俺の事は好きにしていいし、殺すなら殺せばいい。 世界を変えるって言ったあの日からもう覚悟は決まっている。 「森川さんおめでとう」 「楓ちゃん、本当によかったね」 「森川、お前やっぱすげーわ」 「こいつほんま……」 カメラが参加者達に切り替った途端、みんなが森川さんにおめでとうと声をかけていた。 これだけ周りに好かれている森川さんだから、俺も惹かれたのだと思う。 それなら素直にその気持ちに従えばいい。俺はやりたい事をやる。 ただそれだけだし、俺はいつだってそうだっただろ? なぁ、俺よ……。俺を誰だと思ってるんだ? 世界で1番のアイドルになる男、白銀あくあだぞ!! 俺がこの世界を笑顔にする!! 責任とって欲しけりゃ、地球ごととってやるよ! 愛して欲しけりゃ、全員愛してやるよ! だからしのごの言わずに俺についてこい! 俺はもう止まらないっ!! ************************************************ はっきり言って悩みました。 やれるとしたらもうこれしかないです。 今までの隙のあるあくあがいいのか、もうこっちから行くかの二択しかないんですよ。 恋愛って結局どっちかが行くしかないんですから。やるかやられるか。 どっちがいいか選んでください。書き直す覚悟はできていますし、このまま行く覚悟もできています。 このまま行けって人はいいねお願いします。 他のヒロインに対してもカノンの時みたいに自分から攻めるあくあで行きます。 クリスマス用の短編、ムーンライトでとあ注意。 https://novel18.syosetu.com/n5480hz/ fantia、fanboxにて、ペゴニアさん視点の1日を投稿しております。 https://fantia.jp/yuuritohoney https://www.fanbox.cc/@yuuritohoney Twitterアカウントです。作品に関すること呟いたり投票したりしてます。 https://mobile.twitter.com/yuuritohoney 遅くなりました。 分けない方がいいという事で1万8千文字あるので覚悟して読んでください。 ******************************************** 月街アヤナ、初めての恋。 私とレイラさんは国家機密局の長官でもあり華族六家の天草家の当主でもある天草しきみさんと一緒に、控室から政府主催のお見合いパーティーを見守った。 あまりバラエティ向きじゃない私にとって、国営放送の森川楓アナウンサーとあくあの軽快なトークは観ていて勉強になる。 役者としても歌手としてもアイドルとしてもズバ抜けてるのに、MCにもなれるし、只のゲストとしても上手にトークできるなんて反則すぎるにも程があるでしょ。 「全く、どこまで行くっていうのよ……」 あくあはあんまり他人からの評価なんて興味ないから知らないだろうけど、四半期に一度、本場ステイツが発表する世界の若手演者十傑にスターズの新星、チャールズ・ヘンダーソンと並んでこの国から唯一ランクインしていた。 まだデビューして1月くらいしか経ってないのに10位にランクインしたチャールズ・ヘンダーソンの14歳とは思えない天才的な演技もすごかったけど、あくあですら女優陣を含めた若手ランキングで世界3位っていうんだから本当に世界は広い。 まだこの上に2人いる。それも若手って枠組の中でって言うんだから、全体ともなるとこの国からランクインしているのはあのミシュ様だけである。今、私の隣にいる玖珂レイラさんを以ってしても世界のトップ10人には入れないのだから本当に馬鹿げた世界だ。 そして本場ステイツが始めたこの若手ランキングの数十年に及ぶ歴史の中で、男性としてランクインしたのはこの2人が初めてである。 ただ男性だからというのではなく演者としても高く評価される彼らと共演を望む女優は多く、|星の王子様《スター・プリンス》、チャーリー・ヘンダーソン、それを上回る|白銀の王《プラチナ・キング》、アクア・シロガネは今やこのエンターテイメントの世界におけるマーケットの中心だ。 本当、同世代にとんでもないのが出て来るたびにため息が出るわ。こっちはこの世界で生き抜くだけでも必死だっていうのに……。 だからこそ月9であくあと共演できたのは大きかったと思う。 私も本場ステイツに倣って作られた国内の若手ランキングでは8位に入っているけど、トップに君臨しているあくあとは比べるのも烏滸がましいレベルだ。それどころか、このままいけば今は私より下にいる10位の天我アキラさん、ランキング圏外だけどヘブンズソードで回を増すごとに凄みを増していく黛くんに抜かれる日も近いと思う。 天我さんには目を惹きつけるスター性と、その大きな身長を生かした派手なアクションがあるし、黛君が時折見せる深淵はあくあや天我先輩、それにヘンダーソンさんのようなスター性の強い役者と共演する事でより深く煌めくと思っている。あぁ、本当に才能って残酷よね。 それでも私は諦めるつもりはないわ。目下、私の目標は私より上にいる6位のとあちゃんだ。 僕は歌手だから演技の方は周りに合わせて上手くやるだけって言ってたけど、それでも私より上の6位にいるんだからすごい。はっきり言って、とあちゃんの演技はベリルの他の3人と比べると凄みはあまり感じられなかったけど、それでもとあちゃんが私より上にいるのは、そつなくこなしてしまうだけの器用さと高い表現力のせいだ。 私はあくあにはなれないけど、とあちゃんの演技を参考にするのはきっと私の成長に役立つと思っている。 小雛先輩にも悪くない着眼点って言われたけど、それでもまだ80点と言われた。一体、後20点何が足りないというのだろうか……。 「どうかしたか?」 そんな事を考えていたら、隣にいたレイラさんに話しかけられた。 「あ、いえ、なんかこうやってレイラさんと一緒にいるなんて、改めて夢みたいっていうか……」 「ふふふ、アヤナ君、私と君は同じ白銀家で一夜を共にした仲だろ。そんな事いうなよ」 こうやって近くで見ると、レイラさんってやっぱりかっこいいなって思った。 恵まれた体型と綺麗な顔、私も綺麗って言われるけど、私の綺麗とレイラさんの綺麗は違う。 私の綺麗はステイツやスターズでは通用しないけど、レイラさんの綺麗は向こうでも通用する綺麗だ。 だからと言って自分が持ってないものを羨んでも仕方がない。私は私の持っているもので勝負するしかない。 子役時代の嫌がらせがきっかけで今はアイドルとして頑張ってるけど、本来の私の夢は一流の役者になることである。 「それにしても理人の人気は凄いな。みんな、あんな奴のどこがいいんだ?」 「いや、理人さんは私からみても普通にモテると思いますよ。落ち着いてるし、優しいし、なんか頭良さそうだし……」 「ふーん……じゃあ、アヤナ君はあくあ君と理人、どっちが良い?」 「えっ……?」 私の顔を覗き込んだレイラさんはニヤニヤした顔をする。 なんかそれがちょっと悪戯する時の小雛先輩っぽくてイラっとした。 「なるほどね。アヤナ君、その選択は正しいよ。あくあ君は理人なんかよりよっぽどいい男だからね。だってちゃんと、1番好きな人と添い遂げてるんだから。それこそ全てを捨てる覚悟でね」 「ちょ、レイラさん! 私はまだ何も……」 レイラさんは私の唇を人差し指で押さえる。 その時のレイラさんがかっこよくて、女の私でも一瞬ドキッとさせられた。 「言ってなくても顔に書いてる。アヤナ君は咄嗟に踏み込まれた時の対応力を身につけた方がいいな」 むぅ……。確かに私はあくあほどアドリブは上手くないですよ。 少なからずあくあの事がいいなって思ってるのは事実だけど、この感情が恋心かどうかというと微妙だ。 初めて同い年で尊敬する人に出会えたからとか、仲間っていうか、助けてくれた時はかっこよかったなとか、嬉しかったとか、そういう感情の方が強いと思う。多分……。 だって、恋なんかドラマの中でしかした事ないし、この感情がそうなのかって言われたらよくわかんないよ。 「そういうレイラさんはどうなんですか? この前はすごくアピールしてたじゃないですか?」 「私か? 私ならいつだって受け入れ準備はできているぞ。だって私の遺伝子が2人の遺伝子と混ざり合うんだ。最高だろ?」 はぁ……白銀あくあ、玖珂レイラ、雪白美洲の遺伝子を持ってるなんてチートでしょ。 とんでもない大俳優が誕生するんじゃないかって思った。 「でも……私は子供に私達と同じ仕事をしろとは強制しないけどな。子供の人生はその子供だけのものだ。子供は自由なんだから好きな事をやればいい。とはいえ私も、子供には同じ仕事をしてもらうために、ミシュ様やあくあ君の映像見せまくってアピールくらいはするだろうけどな」 「レイラさん……」 レイラさんは後ろを振り向くと、1人壁際に立っていた天草さんへと視線を向ける。 天草さんは画面に映った理人さんの事をじっと見つめていた。 「しきみお姉ちゃんは、本当にこれでいいの?」 「レイラちゃん……そっか、これは貴女が始めた事なのね。だから白銀君は理人の事を総理に……」 天草さんはレイラさんに向かって優しく微笑む。 その笑顔は本当のお姉ちゃんというか母というか、そういう類に近い慈愛の心からくる笑みだった。 天草さんは私の方へと視線を向けると、申し訳なさそうに会釈する。 「ごめんね。月街アヤナさん、私のせいで貴女まで巻き込んじゃって」 「いえ……。それに、レイラさんの気持ちは、その……なんとなく分かりますから」 画面に映った理人さんを見つめる天草さんの視線は苦しそうだった。 天草家のご当主なのに未婚だって聞くし、まだ後継者である子供を作っていないところを見ると、理人さんへの想いを引きずっているのは誰の目にも明らかである。 「レイラちゃんも本当にごめんね。理人はもう何人も奥さんを娶っているというのに、まだ私だけが前に進めてないから……」 「違うよ! しきみお姉ちゃん、前に進めてないのは理人の奴も同じなんだ!! アイツも……今のしきみお姉ちゃんみたいな目をしてたもん!! それなのになんで2人は……ごめん。2人にだって事情があるのに……」 レイラさんって本当に天草さんの事が好きなんだなって思った。 私と喋っていた時とは違って、天草さん、しきみお姉ちゃんの前では子供っぽいというか、本当にお姉ちゃんのように慕っているんだなって事がよくわかる。 「でも、こんなのってやっぱりないよ!」 「そうね……。私だって何度も泣いたわ。そして諦めきれずに色んな道を探ったけど、天草を廃して分家に全てを移譲したとしてもそれはそれで揉めてね……。それに加えて、六家同士の婚姻には半数より多くの当主の認可がいるわ。天草と玖珂家は投票から除外されるから、つまりは投票権を持つ残りの当主4人全員が投票する必要があるの」 確かに、そうなると現実的じゃないなと思った。 あまり評判の良くない黒蝶家はもちろんの事、天草家が抜けて今のバランスが崩れる事を藤堂家、皇家がよしとするかはわからない。例え気持ちはわかってたとしても、そういう立場の人達はそれはそれ、これはこれで考えると思うんだよね。 雪白家はそういう次元で動いてる人達じゃないから普通にいいよっていいそうだけど……1人が認可しても認められるわけではない。 「だからって……例えそうだったとしても、せめて想いくらいは伝えるべきだよ!!」 「レイラちゃん……」 レイラさんは歯を食いしばり、強く拳を握りしめる。 「しきみお姉ちゃん……しきみお姉ちゃんにとって、理人への想いはそんなものだったの?」 「そんな事……!」 「そんな事じゃん! あくあ君を見てよ! あくあ君なんて男の子なんだよ!! それなのにスターズに乗り込んできてさ、他国の王族……しかも次期女王候補筆頭だったカノン君に想いを告げて、それで添い遂げて……。私は現地で映像を見てたけど、こんな事あるんだって思った。感動したの。中には奇跡だなんて言ってた人いたけど、そうじゃない。そうじゃないんだよ。あくあ君は自分から動いたから掴み取った!! しのごの頭で考えるよりも先に動かなきゃ、本当に欲しいものなんて何も手に入らないんだよ!! それなのにしきみお姉ちゃんはダメで仕方ないって理由ばっか探してるくせに、今だって絶対に理人の事が好きなんじゃん!」 レイラさんはポロポロと涙をこぼす。 私はレイラさんに持っていたハンカチを手渡すと、天草さんの方へと視線を向けた。 「私は部外者だから、本当は何も言う権利なんてないんだけど……一つだけいいですか?」 私の問いかけに天草さんは小さく頷いた。 「私、本当は女優としての才能なんて何もないんです。今回、月9であくあや小雛先輩と共演して、その事がよくわかりました。あぁ、本物の人達ってやっぱり違うんだなって……。でも、だからと言ってこの夢が諦め切れるわけがないんですよね。だったらやるしかないじゃないですか。必死に足掻いて食らいついて、本当に好きなら諦められないはずなんですよ。それが例えどんなにみっともない事だったとしてもね」 自分に才能がないのはもうわかってる。かといって素直に諦められるかというとそんな事はない。 私が諦めのいい女じゃないってのは、私が1番知っている。 月9であくあや小雛先輩と共演して、その想いはますます強くなっていった。この2人に置いていかれたくない。 また2人と同じ画面の中で、あくあや小雛先輩と並んで演技がしてみたいと思った。 「どう足掻いてもダメだってわかってても、可能性があるならその想いをぶつけるべきです。少なくとも私が憧れた彼はいつだってそうだった」 撮影中のふとした合間、隣に立っていたあくあの横顔を見つめた事がある。 顔を上げて前だけを真っ直ぐ見つめるあくあの顔が好きで、今にして思えば見惚れていたのかもしれない。 あの時から、この人は私と同じくらい真剣なんだって気がついた。 いつだって全力で手加減なんてしてくれないし、無自覚にすごい事やるし、たまにとんでもない事してるけど、あくあが本気なのをみんな知ってるから、誰も何も言わないんだよね。 「天草さん、男の子がこんなに頑張ってるのに、国家機密局のトップである貴女がそれでいいんですか? 少なくとも私は頑張ってる男の子に初めて会って、負けたくないって思いました。例えそれが無謀だってわかっていたとしても、勝てる可能性があるなら私はそれにしがみつく。貴女は……天草さんはそうじゃないんですか?」 天草さんは私の言葉に瞳を揺らせる。 心が動いたって思った。その隙を見逃さないように私はレイラさんに視線を送る。 「しきみお姉ちゃんは本当にいいの? 天草家の天草しきみじゃない。只の天草しきみとして想いを告げるくらい、いいじゃない! 想いを伝えて理人と二人で頑張って、諦めるにしてもその後だよ!!」 「レイラちゃん……」 俯いた天草さんを見て、後一つ後一歩だと思った。 自分に何ができるのだろう、どうやったら彼女の背中を押せるのだろう。 そこまでわかってるのに、ここからの最良の一手が指せない。 だめ、自分がこれ以上何かを言っても、逆にここから一歩を引かせてしまう。 せっかくあくあが私を頼ってくれたのに……! 自分の無力さに打ちひしがれる。 「あら、人が居たのね」 そんな時、一人の女の子が私達のいる控室に入ってきた。 誰しもが振り返るほどの高貴なオーラを身に纏った美少女。私は彼女のことを知っている。 皇くくり、文化祭でメアリー様が連れてきた皇家の女の子だ。 「玖珂レイラに月街アヤナ……それに天草しきみ」 くくりさんは私達の方へと視線を向けるとモニターへと視線を向けた。 「なるほどね。そういうことか……だからあくあ様は……ふーん、後一歩ってところかな」 この一瞬で何がわかったというのだろうか。 くくりさんは天草さんへと、大きな瞳をぐりんと動かすように視線を向ける。 中学生とは思えない圧に、天草さんも思わず顔を上げて視線を返してしまう。 それを見たくくりさんはにこりと微笑む。 「つまらない女」 どこまでも冷え切った声が、この部屋の室温すらも下げていく。 文化祭の時に見たお淑やかで可愛らしい彼女の姿とあまりにも違いすぎて私の頭が混乱する。 ここで初めて、天草さんは怒りの感情を覗かせた。 私とレイラさんじゃ引き出せなかった感情である。 「あ、貴女に何が……」 「私は」 天草さんの声を遮るように、くくりさんが声を重ねる。 私は、たった四文字で周囲を黙らせる彼女が発する声の圧に背筋が寒くなった。 くくりさんは人差し指をスッと突き立てる。 「皇家なんてどうでもいいの。六家もこの国も同じ。でもね……あの人のためになるなら皇家の皇くくりでいてあげてもいいの。私が欲しいのは一つだけ。そう、初めて愛でたいと思った宝物を見つけたあの日から、私はそのたった一つの宝物のために動いてるわ。そんな簡単に諦め切れる生半可な気持ちしか持ってない貴女如きに、この私の何がわかるっていうのかしら」 え? え……? あくあと話してた時って、そんな感じじゃなかったよね……? それこそぶりっ子の紛い物アイドルなんて、一瞬で浄化するほどの清らかな笑顔に私もため息をついたくらいだ。 それなのに今、私の目の前にいるこの子は、小雛先輩が演じる悪役と何ら変わらないクオリティの黒い笑顔を見せている。 「生半可なんかじゃないわ……! 私だって……!!」 「私だって……ね。はぁ……だからそういう言い訳してるうちは一緒でしょ」 思わずレイラさんと顔を見合わせる。 この子、本当に中学生? 「あっ、そっかぁ! そういう事かぁ〜」 くくりちゃんは急にぴょんと跳ねて、可愛らしい仕草で天草さんに迫る。 「貴女もう若くないものね。玖珂理人だって、もうババアの貴女には興味ないわよねぇ。ほら、若い子だって選び放題だしね」 「なっ!? 理人君はそんな人じゃ……!!」 くくりさんはさっきまでの煽るような感じから一転するように、真剣な表情で天草さんを見上げる。 「それでもあの2人は無謀にも挑戦したわ。そして1人は勝ち得た。私はそれを聞いた時に心と体が震えたの。やっぱりあの人の周りは面白いって。このつまらない世界の全てを、常識だと思っていた事を片っ端からぶん殴ってぶち壊してくれるような面白さに溢れてる。だから今もこうやって、私の大切な時間を使って貴女に付き合ってあげてるの」 その人、心当たりがあります。 なるほど、だからくくりさんはあくあの前でだけはああいう感じなのね……。 私も比較的、女性の悪意に触れやすいお仕事はしてるけど、くくりさんを見てやっぱり女の子って怖いなって再認識した。 レイラさんはここがチャンスだと思ったのか、二人の声を遮るように声を上げる。 「しきみお姉ちゃん! 確かに理人はど真面目で融通は効かないし、あくあ君と比べるとクソがつくほどつまんない男だけど、皇くくりにそこまで言われていいの?」 「いや、私もそこまでは言ってないけど……身内である貴女の方が酷い事言ってるわよ。うん……」 私も思わずくくりさんの冷静なツッコミに頷いてしまう。 「いいわけないじゃない!」 「だったら証明してきてよ! 理人はしきみお姉ちゃんの想いを受け取れないような、そんな男じゃないって!!」 レイラさんは天草さんの両手を掴む。 「私も一緒になって考えるから、それでもダメなら3人で泣けばいいじゃん!」 「レイラちゃん……! 私、私……本当は嫌だったの、他の女の子が理人君と結ばれて、それなのに、私だけがって……」 「だったらもう行くしかないでしょ。挑戦しなきゃ何も変わらないって、あくあ君がそれを私たちに教えてくれた。ダメだったとしても、挑戦してダメだったのと、しないで諦めてるのは全然違うんだよ」 そうだ挑戦しなきゃ、前に進まなきゃ、勝ち取れるもんなんて何もない。 小雛先輩が魅せた演技の前に為す術もなく打ちひしがれたあの日。それでもあくあは前を見ていた。 負けそうになっていた私とは違う。本当の強さを見た気がした。 『それでは最後に、玖珂理人さんへの告白タイムです!!』 森川さんの言葉に、全員がモニターへと視線を向ける。 番組もクライマックス、おそらく1番人気だった理人さんの告白は最後だ。 一人ずつ告白する女性を、理人さんは丁寧な言葉と態度で断っていく。 「そうよ。あんなポッと出の女達に奪われるのなんてもう嫌!! 私、行くわ!!」 「え?」 「しきみお姉ちゃん?」 行くって? まだ、番組の途中だよ……? 告白しろとは言ったけど、それって番組の後とかじゃ……。 天草さんは勢いよく扉を開けると控室を飛び出していった。 「待って、しきみお姉ちゃん!!」 それを見たレイラさんが慌てて追いかけていく。 そして私とくくりさんだけが部屋の中に取り残された。 くくりさんはその大きな瞳で私を観察するように覗き込む。 「月街アヤナ、貴女はどうする?」 「え……?」 どうするって言われても、私にはこの後の事もあるしついていくわけには……。 そんな事を考えていると、くくりさんに溜息を吐かれた。 「貴女、そのツンデレな見た目通り、まだお子様なのね」 「はぁ!?」 思わず声を荒げてしまった。 確かに私は年齢的にはまだ子供だけど、急に年下の女の子に子供扱いはされたくないんですけど!? 「まぁ、それならいいわ。せいぜい貴女も私を楽しませてね」 「あ……」 くくりさんはそれだけ言うと部屋の中から出ていった。 一体、なんだったんだろう。 確かに問題は解決したけど、なんかちょっとだけもやっとする。 再びモニターへと視線を戻すと、画面に映った森川さんが残念そうな顔をしていた。 『それではこれにて玖珂理人さんへの告白タイムは終了となります。みんな、本当に頑張ったし感動しました。結果は残念だったけど、それでも私は勇敢にも告白した21人の女性達に拍手を贈りたい!! いえ、贈らせてください!!』 森川さんは目に涙を溜めて拍手していた。 別に嫌味でもなんでもなく、素でこれができるから森川さんは人気なんだろうなって思う。 隣にいたあくあが手に持っていたハンカチで、鼻水を垂らした森川さんの鼻をかんであげてる。 さぁ、残すは私とあくあのエンディング生ライブだけだ。 そろそろ舞台袖に移動しようと思ったら、聞き覚えのある声がモニターから聞こえてくる。 『ちょっと、待ったぁ!!』 息を荒げた天草さんが後ろに引っ込もうとした理人さんを呼び止める。 幸いにもテレビ放送ではここまでの総集編が流され、この場面が放送されてるわけではない。 『しきみ……!?』 天草さんの普通じゃない感じに理人さんもびっくりした顔をする。 『理人君……私は、ずっと貴方に言いたい事があった! ううん、あったじゃない。今でもずっと火がついた心が燻ってるの。貴方の事が好き。大好き! もう、この自分に嘘をついたまま過ごすなんて嫌、ダメでもいい。ちゃんとこの気持ちに答えを出して前に進みたいの!』 勢いだけしかない告白だった。 でもそうだよね。一旦決壊した感情を堰き止めるなんて不可能だ。 それくらい長い時間、悩んで、抱えてきて、我慢した恋なんて私には想像がつかない。 『しきみ……私は……』 理人さんはそこで口籠もってしまった。 彼にも立場がある。散々煽るだけ煽って動かしたこっちと違って、感情の面だって追いついてないと思う。 でも大丈夫だって思った。だってそこにアイツが……あくあがいるもん。 『理人さん』 ほらね……そうだと思った。 『あくあ君……?』 『理人さん、答えはいつだってシンプルだ。只の玖珂理人として只の天草しきみが欲しいかどうか……。俺はあの時、カノンに告白した時に辿り着いた答えはそれだった。カノンのことを幸せにできるのは俺しかいない。今だってそう思ってる。貴方はどうだ? 俺とは違うのか? その程度の気持ちなら諦めたほうがいい』 『私は……』 あくあはゆっくりと理人さんに近づくと、その胸ぐらを掴んだ。 突然の出来事に、周りのスタッフから悲鳴が上がる。 『さっきの浜田さんの告白を見て、上坂さんの頑張りを見て、原口さんの笑顔を見て、何も響かなかったなんて言わせねーぞ!! 男なら! 惚れた女の気持ちにくらい応えてやれよ!! 家がどうとか! 誰かがどうとか! そんなのは後で考えればいいんだ!! 自分が幸せになる事だけ考えろよ!! なぁ!!』 あくあは周りの人の顔を見渡す。 男性陣はあくあの言葉に頷いた。 『玖珂さん、その人の事が好きだったら手を離しちゃダメだ。俺は少なくとも、あの時、離れていった秋葉さんの顔を見て後悔したから!!』 浜田さんの熱い言葉にみんなが続いていく。 そして最後に重い口を開いたのは口下手な上坂さんだった。 『俺は口下手だから……頑張って話しかけてくれる女の子達を見て、心が動かされた。それで思ったんだ……。俺の大好きな黛慎太郎は……きっと、そんな女の子を悲しませたりしないって……だからツーショットタイムで指名して、告白してくれた女の子達の気持ち全部に応えたんだよ』 上坂さんは黛君に憧れてかけた伊達メガネをクイっと持ち上げる。 『もちろんこれから仲を深めていく途中で……ダメになる事だってあるかもしれない。それでも、それは付き合ってみないと、踏み出してみないとわからない事だ。それを俺に教えてくれたのは黛君と……そこにいた白銀君だ』 上坂さんはゆっくりと理人さんに近づくと、その肩を優しく叩いた。 『ここで俺が立ち上がらなきゃ、立ち向かわなきゃ。俺は……俺はまた、逃げなきゃいけないのかよ』 聞き覚えのある言葉に、みんなが肩を震わせた。 中にはもう体を震わせて泣いているスタッフの女性がいる。あれ、あの人って確かテロップの……。 『もう、そんなのは嫌なんだよ。俺のせいで犠牲になる女の子を見るのは。彼女たちが男を守りたいって思うのと同じくらい、俺も彼女たちの事を守りたいんだ。俺は頼りなく見えるかもしれないけど……そんな俺にだってな。プライドの一つや二つくらいはあるんだよ。だから俺は……俺はもう絶対に諦めない』 初めて黛君が変身した時に言った台詞だ。 以前、ネットにヘブンズソードを見ている男の子達にとったアンケートという真偽不明の情報が出回った事がある。その中で男の子達がかっこいいと思ったシーンは大体あくあが独占していた。 でも男の子達が1番共感したのは、この黛が初めて変身した時のシーンだって……。ただの普通の男の子が、あくあみたいなヒーローになる瞬間に誰しもが憧れたのだ。 『この言葉は俺を変えた。でも……この言葉が貴方を変えるかどうかはわからない。だけど、あえて俺がヘブンズソードで1番好きなこのシーンのこの言葉を贈らせてもらうよ』 上坂さんは後ろで泣いていたスタッフさんにそっとハンカチを手渡すと、みんなを連れて控室へと戻っていく。 すごい……。純粋にすごいって思った。あくあが黛君を変えて、黛君が上坂さんを変えたんだ。 あくあの熱がみんなに波及して、世界を良い方向に変えていっている。心臓がこれまでにないほど、ドキドキした。 『理人さん、後は貴方次第だ。みんな、悪いけど後は二人きりにしてあげてくれないか?』 あくあは端に映った泣いているレイラさんと森川さんを両手で抱きしめて、スタッフの人達を引き連れて奥へと引っ込む。カメラが捉えていたのはそこまでだ。 天草さんと理人さんの告白の行方は気になったけど、私にはこの後の生ライブがある。 あぁ、もう、せっかくメイクしたのに……! 私は軽く涙を拭くと、慌てて舞台袖へと移動した。 「アヤナ」 舞台袖であくあの顔を見た時ドキッとした。 そんな自分にびっくりして、少しだけ挙動不審になってしまう。 「やっぱりお前はすごいな」 「え……?」 私が……? 凄いのはあくあじゃなくて? 「天草さんを動かしてくれてありがとう。上坂さんを動かした慎太郎といい、俺も負けてられねーなと思ったよ」 あのさぁ……ちょっとくらい調子に乗ったっていいんじゃない? その黛君を動かしたのはあくあなんだよ? 私だってあくあに助けられて……助けられて……? 自らの知らない感情に困惑している私の隣にいたあくあが一歩前に出る。 「さぁ、最後は俺達の生ライブでフィナーレだ。行こう!」 そう言ってあくあは私に手を差し出した。 私は心臓の高鳴りに従うように、その手をとって小さくうんって頷く。 『さぁ、それでは最後に、参加者の皆さんとこのテレビを見てくれている皆さんのために、白銀あくあさんと、サプライズゲストの月街アヤナさんによるライブがあります。どうぞ!!』 森川さんの言葉と共にライブステージにスポットライトが灯る。 もうライブが始まったのに、私の心はどこか少しだけふわふわしていた。 だめ、最初の歌い出しは私なんだから集中しなきゃ! 『熱にうなされたあの夜に見た、君の大きな背中を今でも覚えている。冷たい雫が火照った頬を伝う、震える濡れた体』 月9で流れたこの曲、実はこの曲を作詞したのは私だ。 『雨風が窓を叩く度に、私の心が大きな音を立てる。暗闇に灯った月明かりの雫が、君の顔を照らす』 恋なんてした事なかった。それどころか男の子に対してもそんなに良い感情を持ってなかったと思う。 そんな私に男の子とのデュエットソングの作詞なんかできるのかなって思った。 『そっと君から視線をそらして、熾火を見ていた。だってこの気持ちに気がついたら、今まで頑なに閉ざしていた心が溶けてなくなる気がしたから。このまま、時が止まればいいのになと思った』 そんな私が思い出したのは、月9ドラマを撮影した時の、あの二人きりになった夜の廃校舎での出来事だ。 あの時の私は熱があったからかもしれないけど、普通じゃなかったと思う。 そんな私に優しくしてくれたあくあを見て、自分の中で大きく何かが変わりつつある事に気がついた。 私は隣にいるあくあへと視線を向ける。 『どうやったら君に寄り添う事ができるのだろうって、苦しむ君の顔を見て側に居たいと思う。寂しさを埋めるように、求め合うように、締め付ける心と雨音。揺らぎ、終わりを告げるクラクション』 あー! もう! もう!! 本当に腹が立つくらい歌もうまいし! 役者としても凄いのに、本当にアンタってなんなのよ!! ほら、観客席見てよ。みんなアンタばっかり見てるじゃん!! 『初めて君の名前を呼んだ。確認するようにまた呼んだ。その名前を呼ぶ度に君が愛おしくなった』 本当はもっと早くに気がついていたのかもしれない。 アヤナって名前を呼ばれた時、心臓が跳ねた。 だから、ちょっと、ほんのちょっとだけ、熱のせいにして自分を試してみたの。 『そっと抱きしめた君の体を見ないように、熾火を見ていた。この熱は夏のせいだろうか。それとも二人の体温なのかな。重ねた身体、触れ合った肌、心が溶け合って一つになる。ゆっくりした時間の中で、本当は君のことを見つめていた』 初めて男の子に体を触られた。 自分が思ってた以上に嫌じゃなくてびっくりしたの。 男の子がこんなに優しく女の子に触れるんだって知らなかったから……。 『揺らめく炎が』 『暖かな火が』 二人で交互に歌い合う。 『顔を照らした』 『顔を照らす』 お互いの声を絡ませるように。 『心が揺れる』 『心が揺れた』 心が寄り添うように。 『側にいて』 『側にいたい』 二人の気持ちが通じ合うように。 『あと少し』 『ほんの少し』 素直な感情だけが私の中を支配していく。 『こうしてていい?』 『こうしていたい』 向き合った私とあくあの視線が合った。 『二人きりの夜、誰もいなかったあの世界。今も大事にしている記憶と、触れた掌の熱』 私のソロパート。揺らぎそうになった声を抑えて必死に歌う。 あぁ、そっか……これが、この感情が恋なのね。 それに気がついた時、心が急に苦しくなった。 瞬間、私の声に、あくあの声が重なる。 『そっと唇を重ねた私たちを、熾火だけが照らしていた。夏の終わりに始まりを感じた気がした。ゆっくりと溶けていく心が、自分の恋心を自覚させる。抱きしめられた腕の中で幸せな夢を見た』 なんとか最後まで歌い終わると、大歓声と大きな拍手が私たちを包み込んでいた。 あくあは私に顔を近づけると、誰にも聞こえないような小さな声で舞台袖と呟く。 私がそこに視線を向けると、手を繋いだ天草さんと理人さんの姿があった。 うまくいったんだね。本当によかった。 「お疲れ様でした!」 「あくあ君、アヤナちゃん! 二人ともすごくよかったよ!!」 「やばい〜、一也と莉奈のあのシーンを思い出して泣きそうになる」 「いやいや、なるじゃなくて泣いたの間違いでしょ」 「確かに」 「あははは!」 舞台袖も笑顔に溢れていた。 なんでだろう。あくあの行く所って、どこも気がついたら最後はこんな感じになってる気がする。 みんなが笑い合って、心地よくて……うん、悪くない。そう思った。 でもそんな和やかなムードが数人の人間によってぶち壊される。 「天草長官、玖珂理人さん、これは認められませんよ」 政府関係者、首からぶら下げたIDを見る限り、黒蝶の関係者と思わしき人達が二人に詰め寄っていた。 それでも二人は手を繋いで、しっかりとした口調で彼女達の言葉に応対している。 二人の表情を見る限り、どうやら理人さんも天草さんも覚悟が決まったみたいだ。 それにしても……反対するにしても、今じゃないでしょ。貴女達は一体、何をみてたのよと言いたくなる。 ちょっと私が言ってきてやろうかと思ったけど、そんな私の肩を叩いて前に出た人がいた。 最初はあくあかと思ったけど、そうじゃない。なんと私の代わりに前に出たのは総理だった。 「アヤナちゃん、よく頑張ったね! ここから先は大人に任せておいてよ。とは言っても子供の力も借りちゃうんだけどね〜」 いつものように、のらりくらりとした感じで天草さん達のいるところへと近づいていく。 「総理! これは華族六家の問題です! 只の平民出の貴女に口を挟む権利はないはずです!!」 「うん、だったらさ、その華族なら口を挟んでいいんでしょ?」 「一体、なに……を!?」 黒蝶の関係者の人達は総理が親指を向けた先を見て固まる。 くくりさんが来ている事を知っている私ですらびっくりしそうになった。 皇くくり、黒蝶揚羽、藤堂紫苑さん、雪白家以外の六家全員が勢揃いである。 「揚羽様!! いいところに! 玖珂家と天草家のトップが結婚するなどと戯けた事を……」 「別にいいんじゃない? それより、もう帰っていい?」 「はぁ!?」 ええええええええええええええええええええええ! ちょ、ちょっと待って、事前の話じゃそこが反対してるんじゃないの!? 私とあくあはレイラさんと顔を見合わせて驚いた。 しかも黒蝶揚羽さんは一族の人をその場に残して本当に一人でスタスタ帰っちゃうし、それを見た藤堂さんは大笑いしてるし、一体何がどうなってるっていうのよ……。 「ちなみに私も黒蝶家の当主と答えは同じよ。だってあくあ様が絡んでる事に反対したら、後で妹の蘭子に殺されるかもしれないしね。私はまだまだ長生きしたいのよ」 「私も同じよ、だって反対する理由がないもの」 これで後1人、でも雪白家のご当主って蟹工船かマグロ漁船に乗ったのを最後に消息不明だったんじゃ……。 そんな事を考えていると通路の奥からドタドタした音が聞こえてきた。 「ここかあああああああああああ!」 みんなが一斉に彼女の方へと視線を向ける。 確かあの子ってメアリー様のメイドをしていた人じゃ……。 「おいくくり! あくあ様がピンチって本当か!! って、あくあ様!?」 あっ、そう言えばこの人の名前って確か雪白えみりさんだっけ。 くくりさんに呼び出されたって事は、やっぱり雪白家ゆかりの人だったのね。 メイドさんなんてやってるから違うんじゃないかって思ってたわ。 「森川、ぐぬぬ……」 なんだろう。森川さんに対しての殺気がすごい。 親でも殺されたんじゃないかってくらいすごい気迫で睨んでる。 「はいはい、雪白家の臨時ご当主さん、そんな事よりこの二人が結婚するっていうんだけど認める? 認めないの? どっち?」 「はぁ!? いきなり呼び出されて、私には何が何のことだか……」 「彼女が彼に告白してOKしてもらったけど、こいつらがゴチャゴチャ文句言ってんの」 ちょ、くくりさん雑! そんな雑な説明でいいの? もっと丁寧に説明してあげなよ。 隣にいる藤堂さんも総理もコント見てるみたいに笑ってるじゃん。 「おい、お前ら……」 えみりさんはあの雑な説明で、黒蝶家関係者に詰め寄る。 「何があったのかは、知らねぇけどな! 女が勇気出して男に告白したんだ!! だったら同じ女として笑顔で拍手してやるっていうのが筋ってもんじゃないのか?」 「いや……でも……」 「いやも、でもも、へったくれもねぇんだよ!! 女ならネチネチ言ってんじゃねーぞ! 私だってなぁ、そこにいるホゲ川の馬鹿面を見たら、ほんまこいつって思ったし、殺気の一つや二つくらいは飛ばすけど、ちゃんと抱きしめて褒めてやるくらいの事はするんだぞ!! お前らも私と同じ女なら、男の前でくらいかっこつけた女でいろ!!」 黒蝶の人達もえみりさんの気迫にタジタジである。 そこにまたくくりさんが口を挟む。 「つまりこの二人の結婚を認めるってこと?」 「あぁ、あたぼうよ!! こちとら生まれも育ちも江戸っ子でい!! 雪白えみりが雪白家代表として二人の結婚を認める!! 女に二言はない!!」 お、おぉ〜! なんかよくわからない流れになってきたけど、みんなで拍手する。 「いや……あんた生まれも育ちも神奈川じゃん……」 ん? 近くで森川さんが何かつぶやいた気がするけど気のせいかな? 「はい、じゃあこれ以上はややこしくなるから私たちは引っ込みましょうね」 「ちょ、待てよ! 私はそこにいるホゲ川に話が……」 「はいはい、後、後……」 くくりさんはえみりさんを嗜めつつ別室へと連れていく。 なんかすごいな。大人しそうな人だと思ってただけにびっくりした。 黒蝶の人達も最初は呆気にとられていたが徐々に復活する。 「い、いや、待ってください。例えそうだとしても、天草の分家は……」 「それなら大丈夫ですよ」 総理が胡散臭い笑顔でにこやかに微笑む。 「アレ? みなさん、もしかして気がついてないんですか?」 何だろうこの違和感、心がザワザワする。 「天草家を廃したとしても、天の一族には、天すらも支配する彼がいるじゃないですか。天を我にすると書いて、天我アキラ、実家は東北の農家で今は平民ですが、血筋を調べたらちゃんと遠縁でしたよ? 彼が当主を務めるなら他の分家も反対しないんじゃないですか?」 あ……そっか、そうだよね。黒蝶が黛の親戚なら、天草と天我が親戚でもおかしくはない。 華族の分家は本家から一文字をあやかる事が多いから、歴史を重ねていくうちに平民にその文字が紛れる事も珍しくはないのだ。だからと言って平民落ちから本家に戻るなんて事できるのだろうか? 天我先輩と天草家にゆかりがある事を知った周りの人達もざわめく。 「そんな話が都合よく……」 総理はわざとらしくポケットから一枚の封筒を落とす。 「おっと、そういえば、天我君から条件付きでご当主になってもいいって許可も貰ってるんでした。いやぁ、私としたことが、その事が書かれた封筒を無くしていたと思ってたら、まさかポケットに入れっぱなしにしてたなんて……危うくこのままクリーニングに出すところでしたよ。いやぁ、よかったよかった」 「全く、総理ってば、しっかりしてくださいよ! 後でまた大臣に叱られちゃいますよ」 「メンゴ、メンゴ!」 総理はお付きの秘書官といつものようにふざけてみせる。 その一方で黒蝶の人達は言葉を失ってその場でへたりこんでいた。おそらくもう打つ手がないんだろう。 それを見た天草さんと理人さんはポカンとした顔をしている。 わかるわ……。今までの葛藤は何だったのかって思うくらい本当に一瞬で、雪崩れるように全てが解決してしまった。 「いやぁ、最後どうなるかと思ったけど良かったね」 「本当にねー」 「それにしても天我くんが天草の繋がりなんて驚いちゃった」 「わかる」 「それにしても総理は相変わらず……」 「わかる。わかるよ。せっかくかっこいい所だったのに、最後もうちょっとちゃんとしてほしいよね」 違う……。この人は、総理は小雛先輩やあくあと同じだ。 決して2人みたいに華があるわけじゃない。 もちろん只の道化であるはずもない。 この人は、この人は……心の中でとても悍ましいバケモノを飼っている。 小雛先輩はその悍ましさを畏怖に、あくあはその悍ましさを畏敬に分かりやすく変えているけど、総理はその悍ましさを悍ましさのままとして腹の奥で飼い慣らしているのだ。 テレビを通してしか知らない総理とは違う。あんなのはただの虚像でしかなかった。 これがこの国の総理、私達1億人を超えるこの国の国民の頂点に立つ人……。 そうだよね。何もないところから、只の平民からそこを目指そうとする人が只人であるはずがない。 最初からここまで全部この人の……。 「あっ、アヤナちゃん」 総理の声で体がビクンとする。 「今日はありがとうね。ライブすごく良かったよ」 「あ、ありがとうございます」 これ以上は踏み込むなという警告だ。 私が悟ってる事に気付いたって事……? くっ、レイラさんに注意されたばかりだけど、どうやら私は本当にわかりやすい表情をしているようだ。 「それじゃあまたね。ドラマも応援してるから」 そう言って総理は政府関係者を連れて引き上げて行った。 私はホッと息を吐く。 「はぁ……」 怒涛のような1日が終わる。 ふと隣を見たら、あくあがいた。 「よ! アヤナ、今日は本当にありがとな」 「ううん。結局、私、そんなに役に立たなかったし……」 実際、ほとんど総理とかくくりさんとか、あくあとか他の男性陣だったり、えみりさんだったりが解決して、私ができた事なんて何一つない。 「ん? そんな事ないだろ? 俺は今回、ほとんど表に出ずっぱりだったから、裏で動けるアヤナがいなかったらどうしようもなかったからな。レイラさんの言葉だけじゃ絶対に動かなかっただろうし……」 「あり……がとう……」 素直に喜んでいいのかわからなくて俯いた。 そんな私の顔をあくあが覗き込む。 「どうした?」 「あ、いや……さっきのライブで月9の事を思い出しちゃって、ちょっと懐かしくなっちゃったっていうか、また共演できたらいいなって思っただけ」 私は自分の気持ちを誤魔化すように嘘をついた。 ここで素直に甘える事ができない自分にため息を吐く。 「じゃあまた共演しようぜ」 「でも……私は……」 きっと、あくあは私なんか置いてどんどん先に行く。 あくあや小雛先輩、レイラさんもそうだけど、総理やくくりさん、えみりさんを見ていて何だか今日は自信がなくなっちゃった。芸能人じゃないけど、くくりさんやえみりさんなんか私よりよっぽど華がある。 あ……えみりさんって雪白家だからミシュ様の親戚か。そう考えると納得する。あの子、女優やったら一瞬で世界穫れると思う。それくらい才能って残酷だ。 「アヤナ……?」 「あ、ごめん。なんでもないの。やっぱりあくあってすごいなってそう思っただけだから」 俯いた私が適当な言葉ではぐらかそうとしてたら、あくあが私の顎をくいっと持ち上げる。 「俺はアヤナとまた共演したいと思ってる。アヤナはそうじゃないのか?」 「そんなわけ……ないじゃない!」 私だって本当は、またあくあと並んで共演したいと思ってる。 「だったらしようぜ共演」 「でもあくあは、きっと私より先に行くじゃない」 「それがどうした? 俺は、白銀あくあは、月街アヤナのしてきた努力を知っている。だって俺もお前と同じくらい努力してるからだ。そして俺は、アヤナが諦めが悪いって事も勝ち気なところも全部知ってる。だから、俺が先に行ったとしても追いついてこいよ。俺のライバル、女優月街アヤナはそんな簡単に挫けるような奴じゃないだろ?」 全く……なんて奴よ。 普通そこは、いつも他の女の子にやってるみたいに優しく慰めるんじゃないの!? でも、あくあがくれたその言葉は、私が1番欲しかった言葉だ。 そうよ。私はまたあくあと共演したい。まだ小雛先輩だって倒してないし、それなのに才能ごときの前に諦めるなんて私らしくないでしょ。足掻いて足掻いて、それでもダメだったら泣けばいい。 私はまだ努力できる。もっと前に進める。限界があるなら、限界を超えたその先に行けばいい。 「小雛先輩だけじゃない。この国にも、世界にもすごい人はいっぱいる。でも、いつの日か……そいつら全部倒して2人で共演しようぜ!」 「いいわね……。その案、乗ったわ。あんたが世界で1番の男優になるなら、その頃には私が世界で1番の女優になって見せるわ。そしたら今度は二人でどっちが上か勝負しましょう」 「あぁ! それでこそアヤナだ!」 あくあは私から体を離すと、真っ直ぐ握り拳を突き出した。 私は同じように拳を突き出して、二人の拳を突き合わせる。 「ふんっ。覚悟しておきなさいよ。絶対に、あんたより上に行くんだから」 そして言うんだ。あんたと付き合ってあげるってね。 だからそれまで待ってなさい。この気持ちに気づかせた事、私を本気にさせた事、絶対に後悔させてあげる。 ************************************************ 前回はありがとうございました。 なお、くくりさんの物事の判断基準は簡単で、あくあ>(越えられない壁)>あくあの大事にしてるもの>(壁)>自分>(壁)>その他全部くらいの感覚の人です。 他にも色々補足必要な気がしたけど、忘れたのでこのまま投稿します。 わからない事があったら感想で!! クリスマス用の短編、ムーンライトでとあ注意。 https://novel18.syosetu.com/n5480hz/ fantia、fanboxにて、ペゴニアさん視点の1日を投稿しております。 https://fantia.jp/yuuritohoney https://www.fanbox.cc/@yuuritohoney Twitterアカウントです。作品に関すること呟いたり投票したりしてます。 https://mobile.twitter.com/yuuritohoney 遅れてすみません。ちゃんと下までスクロールしてね。 ******************************************** 掲示板、優しい世界。 【祝地上波】お見合いパーティー実況会場part1【初生ライブ】 7 ななし 国営放送……森川……うっ、頭が! 9 ななし >>7 確実にあくあくん案件。 10 ななし >>7 確定演出キター! 12 ななし 男の子が10人も参加するってマジ!? くっそー、応募しとけばよかった! 15 ななし >>12 それな。 16 ななし >>12 いやいや普通に倍率凄かったから応募しても……って感じだった。 18 ななし ベリルの子が参加とかは……流石にないか。 もしそんな事があったら、参加女性陣がテーブルの下でお互いの足を踏みながらにこやかに笑ってそう。 後、控室から出て来るたびに参加者の人数が減っていきそう……。 20 ななし >>18 物理ですか? 薬物ですか? 21 ななし >>18 あれか、控室の中を映す監視カメラの死角で首絞めてるんやなw 23 ななし >>20 紙コップの飲み物の中に下剤を入れられたり、トイレ閉じ込められたりしそうwww 26 ななし >>18>>20-21>>23 さすがはメスどもだ。やる事が汚い、汚すぎる!! 28 ななし >>26 ちょっと、たまちゃんのもちもち配信の切り抜き動画を見て心癒してくるわ。 30 ななし >>28 もちもち配信って何? 32 ななし >>30 この前ちょっと風邪気味だったのか、お鼻が詰まって終始声がもちもちしてた日があった。 35 ななし >>32 ちょっと行ってくる。 36 ななし この前のトリオ配信も良かったよ。 相変わらずあくあ君の建造物は画伯で、黛君の建物は今回も最後まで完成しなかった。 なお、今回もたまちゃんが圧勝したので、次回からはたまちゃんVSあくあ君+マユシン君らしい。 39 ななし >>36 芸術家の人達が、あー様の作品は人類に早過ぎただけ。後1000年もすれば追いつけるとか言っててウケたw それと黛君の作品は完成しないことが完成とか、どっかの大聖堂か駅みたいな事言っててクソウケたwww 42 ななし >>39 マジかよwwwww 43 ななし >>39 これはひどいwww 44 ななし >>36 黛君の完成しない芸は反則。お姉さんが手伝ってあげよっかって気分になって困る。 45 ななし お前らもう始まっちゃうぞ。 46 ななし >>36 画伯あくあ君と組まされるマユシン君……もう、嫌な予感しかしないんだけど!? 47 ななし 森川キター! 48 ななし チ、ホゲかわー!! 49 ななし 開幕チ……ゴリ川!! 50 ななし チ……森川キター! 54 ななし なんて暖かな世界なんだ……。 55 ななし お前らさあw 56 ななし ちょw 57 ななし こいつ自分でホゲ川とか言い出したぞwww 59 ななし くっそw 60 ななし 自らもネタにしていくその前のめりな姿勢だけは素直に凄いと思うわ。 62 ななし >この国を明るく照らし、皆様の心に元気を与える。国営放送のホゲ川こと森川楓〜 強メンタルじゃないと、普通は恥ずかしくてこんな事言えないwww 63 ななし 森川「この国を明るく照らし、皆様の心に元気を与える」 えっ? チ……ホゲ川さんって、あくあ君と同じレート帯なの!? 66 ななし こーれ、もう国営放送にクレーム来てますw 真面目にやれって言ってる奴は、森川にそんなの言っても無駄だって事に早く気がついた方がいい。 あいつはそういう次元でアナウンサーやってないんだから。 67 ななし >>62-63 しかも、ちょっとポーズ取ったりして可愛くしてるとこが地味にイラッとくるw 実際、アナウンサーだけあって、見てくれは悪くないから余計にムカッとするwww 68 ななし スペシャルゲストきたー!! 70 ななし はいはい、白銀あくあ白銀あくあ。 71 ななし 白銀あくあ確定演出入りましたー!! 73 ななし くっそw 普通はあくあ君が出たらきゃーってなるのに! こいつが絡むと、あくあ君ですらちょっと雑に扱われてるのウケるw 75 ななし 小ネタw 76 ななし こいつの凄いところはこれなんだよな。 小ネタするなって周りから思われてるのが自分でわかってても、躊躇いもなくやるところなんだよ。それが地味にウゼェw 78 ななし 最近、勘違いしたタレントとか、調子に乗ったyourtuberの女が森川を真似たりしてるけどやめといた方がいい。 このホゲ川芸が許されてるのは、こいつがちゃんと面白いから成立しているのであって、つまらない女がやってもつまらないだけ。あと、みんなが想像していた以上の成果をあげるから許されてる。 普通の女はまずあくあ様とこんな感じで喋れないし、総理やメアリー様と親しくなんてなれない。あとは愛嬌だな。愛嬌があれば全てが許される。幸いにもこいつは愛嬌のある顔してるんだよなぁ。 80 ななし 晴れ女www 83 ななし チ……森川がスターズに行ってた間、ほとんどの日が曇りと雨ばっかだった話する? 84 ななし あと気温もな。帰ってきた途端、気温が5度も上がってた。 みんな帰国したのに一人だけスターズに取り残された茄子女は次元が違うwww 86 ななし これだよこれ。 ちゃんとお参り行ったり、お守り買ってきたり、こういうのがあるからチ……森川さんは憎めないんだよなぁ。 87 ななし 性格はいいんだよなぁ。友達だったら退屈しなさそうだし……。 90 ななし なんとかって神社www 91 ななし 報道する側がそんなぼやけた情報を出していいのか! って無駄なクレーム入れてる人いそう。9割はわかってる人のネタクレームだからクレーム対応室もいい加減。 93 ななし 隣で微笑んでるあくあ君も、心なしか呆れてるように見えます。 95 検証班◆07218KADO6 くっそー! ホゲ川の癖に、あくあ様といちゃつきやがって!! 98 ななし 男性陣の紹介クルー!! 99 ななし やったああああああああ! 100 ななし wktk! 103 ななし ぐわあああああああああ! 105 ななし ちょっと待って! ちょっと待って! 106 ななし やっば……1人だけめちゃくちゃかっこいい人いない? 108 ななし 1人やべーのいるぞ。ベリルクラスが混ざってる。 110 ななし あっ……原口さんタイプかも、って言うかめっちゃタイプ……。 115 ななし 梨田さんみたいな人好き。 121 ななし 浜田さん優しそう。 126 ななし 玖珂理人さん。 127 ななし 玖珂理人さんって、玖珂家のトップで玖珂レイラのお兄さん? あれ、弟だっけ? 顔出し初めてみたけどやばい。そりゃ、今まで顔出しできないわ。 129 ななし 理人さん、奥さん4人マジ!? よく嫁連中は今までお漏らししなかったな。 私が嫁なら確実に掲示板で他のメス相手にマウント取りに行くわwwwww 131 ななし 玖珂レイラがかっこいい理由が分かったわ。 お兄さん、これ普通にモデルとかできるでしょ。ベリルのオーディション番組に応募して! 133 ななし 内閣総理大臣特任秘書官……やばい。職業までかっこいい。 135 ななし あー……政府関係者だから出たのか。 136 ななし なるほどね。これはサクラだ。 137 ななし これはわかりやすい撒き餌。みんな罠にひっかかるなよ!! 140 ななし うわああああああ。やっぱりダメでも応募しておけば良かったああああああ! 142 ななし 玖珂理人さんに目が行きがちだけど、他の参加者の人たちも優しそうな人多かったな。 よく10人も集めたって関係者に拍手を贈りたいし、来てくれた男性陣にも拍手を贈りたい。 145 ななし 出てこいや!! 146 ななし 出てこいやー! 149 ななし 微妙に似てなくて、参加者の女の子もあくあ君も苦笑いしてるやんw 152 ななし 女の子達がんばれ! チャンスやぞ!! 154 ななし これはふざけているように見えて、女の子側の緊張を解すためにあえてやってます。 雑に似てないモノマネシリーズをする時は、基本的に場の雰囲気をなごます時だけと相場が決まってる。 森川ソムリエの私じゃなきゃ見逃してたね。 161 ななし >>154 森川ソムリエwwwやめろwwwww 162 ななし >>154 くっそwww 163 検証班◆07218KADO6 >>154 えっ!? マジ……? 165 検証班◆010meTA473 >>154 嘘でしょ……、じゃあ、あの時も……。 166 検証班◆9n2SARETAi >>154 初めて知りました……。 170 ななし >>163>>165-166 ちょwwwww 172 ななし 検証班>>163>>165-166より、チン……森川について詳しい>>154こと森川ソムリエwwwww 175 ななし くっそw 番組に集中したいのに、掲示板にとんでもないモンスターが出てきやがった。 178 ななし ちなみにさっき森川さんがあくあ君とのやり取りの時に、右耳の耳たぶを触ってたけど、あれは本当に照れてる時のサインです。わざと照れてる仕草を見せる時はそんな事はしません。 なお、左耳の耳たぶに触れる時は考えてる時が多いです。森川ソムリエの中では常識。 184 ななし >>178 嘘だろお前www 185 ななし もう私の中でソムリエって職業がよくわからなくなってきた……。 187 ななし ソムリエと名前のつく資格を持ってるやつ、大体イカれてる説wwwww 193 ななし >>187 初代おっぱいソムリエとして、全国ブラジャー協会に認定された白銀あくあさんの事ですね。 195 ななし 掲示板は変な奴がどんどん出てくるな……。 197 ななし >>193 それを聞くと>>187の理論が成立してしまう。 最近思うんだよ。実は1番やばいのってあくあ君じゃないかなって。 198 ななし でもやっぱり、おちんちんソムリエとかいう頭のおかしい資格を自ら取りに行く奴が1番イカれてるわ。 だってもうIDからしてイカれてるもん。 202 ななし >>197 あくあ様が1番やばい説好き。 205 ななし >>197 私は嗜みなんて頭のおかしな女を嫁にもらった時からそうじゃないかって思ってた。 まともな男の子なら嗜みになんて手を出さないよ。 211 検証班◆010meTA473 >>205 ムキーっ! なんで私の頭がおかしいのよ!! 218 ななし >>211 つ過去の自分の言動 219 ななし >>211 胸に手を当てて考えてみ? 220 ななし >>211 頭が飛んでなきゃ、普通の女の子は自分で嗜みちゃん大勝利なんて言わない。 222 検証班◆07218KADO6 >>211 お前……そろそろ自覚した方がいいぞ……。 229 ななし >>222 おまwwwww 230 ななし >>222 おまいう!? 231 ななし >>222 よりにもよって1番言われたくない奴にwww 233 ななし >>222 よりによってこいつにwww 234 検証班◆010meTA473 >>222 はぁ!? 捗るとチンポスキーには言われたくないんだけど!? 240 ななし >>234 チンポスキー巻き添え事故www 242 ななし >>234 チンポスキーはええやろ! って言おうとしたけど、あいつもどっこいどっこいだったな。 243 ななし 姐さん以外の検証班は頭がおかしい定期。 245 ななし >>234 たまに我に返って思うんだよね。あくあくん、本当に嗜みでよかったのかって。 あの時は勢いで拍手したけど……って、冗談だから泣くなよ。 246 ななし なんか知らんけど、嗜みがいじられてるの見てると平和だなって感じがする。 247 ななし 男性側のインタビューキター! 249 ななし 男の子側のインタビュー、マ? 250 ななし おー、男性側のインタビューあるんだ。 嗜みなんかで盛り上がってる場合じゃねぇ! 255 ななし 原口さんきたー! 257 ななし 原口さんやっぱいいなぁ。 259 ななし お弁当屋さん勤務いいわぁ。 261 ななし どうやったら男の子の作るお弁当を合法的に食べられますか? 262 ななし あくあ君の作るお弁当が食べられるなら死んでもいい。 264 ななし このお弁当屋さん、明日とんでもないことになるぞ……! 266 ななし あくあ様、妹にお弁当。 267 ななし 妹さんにお弁当!! 269 ななし マジで妹ちゃんすごいわ。 どれだけ前世で徳を積んだら、白銀あくあの妹に転生できるんだ……。 270 ななし あー様の妹ってどんな感じなんだろう。 私があー様の妹なら、朝とか1時間前から起きて準備しないと前に出られないよ。 271 ななし はいはいはいはいはい! 273 ななし >ご飯を美味しそうに食べる人 これ私じゃん! 274 ななし ご飯を美味しそうに食べる人って聴いて、みんな私のことって思ってそうwww 276 ななし ふーん、原口さんって20歳なんだぁ。 お姉ちゃんが一緒にお弁当作ってあげたいな。 279 ななし 原口さん、私の性癖に刺さるからやめて。 280 ななし 17番坂野さん、65番根山さん!! 282 ななし うおおおおおおおおおおおおおお! 283 ななし 初手から成立チャンス来てるじゃん!! すげええええええええええ! 284 ななし 今まで → 興味ないです。 今回の → 1人目から具体名。 今回のお見合いパーティーは何かが違うぞ!! 286 ななし 坂野! 根山!! チャンスやぞ! 女をみせろ!! 288 ななし 坂野さんも根山さんも頑張れー!! 290 ななし あくあくん、それはいいサポート。 291 ななし さすがはあくあ様、相手が嗜みとはいえ結婚してる男は一味も二味も違うぜ!! 292 ななし 嫁が嗜みとはいえ、こういう時に既婚者のあー様は頼りになるな。 294 ななし 結婚してるだけあって、あくあ君から余裕が感じられる。嫁は嗜みだけど……。 299 ななし >>291-292>>294 お前らwww 300 ななし >>291-292>>294 嫁なみwww 301 検証班◆010meTA473 >>291-292>>294 ちょっと!! 嫁は嗜みだけどって何よ!! 305 ななし 結婚しても嗜みは弄られるなぁ。 まぁ、仕方ない。これもあくあ様と結婚したんだから甘んじて受け入れてくれ。 307 ななし 1人じゃないからって言ってたのよかったな。 308 ななし これ大丈夫? 間違って男の子たちが女の子じゃなくてあくあ君に惚れちゃわない? 310 ななし 上坂さん!! 311 ななし やば、上坂さん私の好みドストライクすぎる。 313 ななし 上坂さんみたいな人に雑に扱われたい……。 316 ななし こういうちょっととっつきにくそうな男の人のママになって赤ちゃんプレイするのが私の夢です。 319 ななし マユシン君のファンきたああああああああ! 320 ななし 黛君のファンってだけで推せるわ。 321 ななし 上坂さんわかってる。 324 ななし やば……ここの、あくあ君、お父さんぽくってドキドキする。 325 ななし あー様がパパみ出してきて困る。 327 ななし 学校で事務員だと!? 330 ななし 学校は危険だぞ!? 大丈夫か、上坂さんは!? 331 ななし >>316 お前、聖クラリス卒だろ……。 334 ななし おおおおおおおおおお! 335 ななし 無職だったけど、黛君の活躍を見て就職!! 338 ななし マユシン君、すげえ!! 339 ななし やっぱヘブンズソードなんだわ。 メスだけじゃなくて男の子の人生すら変えてる。 340 ななし ヘブンズソードは人生 by 本郷弘子。 342 ななし 学校の先生だと!? 345 ななし あー、上坂さん、学校の先生なら人気でそう。 私が女学生だったら先生、ここ教えてくださいとか言って、ボディタッチしながら準備室あたりに連れ込むわ。 346 ななし 上坂さんみたいな人が教師になったらJK、JCの餌食確定じゃん!! みんな自重しろよ!! 348 ななし エロ漫画なら、体育館倉庫でバレー部女子に輪姦されたり、水泳部の更衣室で水着女子にレイプされるやつ。 350 ななし 女子小学生だって油断ならないからな。 前に4年生3人が河川敷で男の人を襲った事件もあったし。 352 ななし 学生時代は1番性欲に振り回される時期だからなぁ。 あの頃は本当に毎日オナニーしてたわ。 そこから段々制御していけるようになるけど、性欲は20、30とどんどん強くなるからきつい。 354 検証班◆9n2SARETAi う……学校の先生になったあくあさんを想像してしまいました……。 355 白龍◆XQshotacon あくあ君の先生ってどんな気持ちなんだろう。 並外れた精神力じゃなきゃ、やってられないと思う。 357 ななし >>331 なんで私が聖クラリス卒だとわかったんです!? 368 ななし >>354-355 なるほどね。>>352の予想は当たってるわけか……。 実は検証班で1番性欲が強いのは、チンポスキーでも捗るでもなく、1番まともな姐さんだと思ってる。 嗜み? ふふっ、あいつは所詮賑やかし要員のお子様……性欲では検証班最弱でしょ、多分。 370 ななし >>354 姐さん、疲れてるのか……? 371 ななし >>355 あくあ君、マユシン君、とあちゃんだけでも一杯一杯なのに、月街アヤナや嗜みまでいるんでしょ。 私なら胃痛でぶっ倒れてるわ。強い精神力が備わってるか、よっぽど鈍感じゃなきゃ無理。 374 ななし >>357 annannの特集、出身大学別による性癖調査。 ママプレイが好きなのは聖クラリスに多かった。 378 検証班◆07218KADO6 >>354 姐さん、勉強になります!! 今日のオカズはそれにしますね!! 381 ななし 男の子達がいつもと違う……。 383 ななし 掲示板が低脳な会話を繰り広げてるのに対して、男の子たちは……。 386 ななし 梨田さんって絵を売ったりとかしないのかなぁ? すごくポップで普通に好き。 398 ななし 浜田さんの笑顔いいわぁ。 ニコって笑われたら落ちる。 404 ななし やっぱりあくあ君がいると安心できる。 緊張してた男の子たちもリラックスしてきた。 412 ななし くっそ、みんな普通にいい子たちばっかじゃん。 政府はよくこれだけの男の子たちを集めたな。すごい。 423 ななし さっき、1番やばいのは白銀あくあって言ってた人がいたけど間違いないわ。 あくあ君が出てきてから、良い方向で男の子たちも変わりつつある。 437 ななし あくあ君が黛くんや天我先輩、とあちゃんを引っ張ってきて、その3人に影響された男の子たちが出てきて………結局何が言いたいかって言うと、やっぱりあくあ様はやべーって事です。 445 ななし 玖珂理人さんきたー! 446 ななし やばいな。あくあ君の隣に立ってても堂々としてて見劣りしない。 これが華族の男子か……。 448 ななし くっそ、嫁4人が本当に羨ましすぎる。 例え事務的な関係の夫婦だったとしてもいい……。 451 ななし いいなぁ。こんな人とお見合いできるなんて……。 453 ななし ちょっと塩対応なのもいいな。 456 ななし 君が出ろって言ったからだろのとこやばかった……。 スーツ着た大人男子とあくあ君の組み合わせやばい……。 今まで動悸なんてしてなかったのに、初めて動悸が。 462 ななし >>456 Welcome to the new world。 ようこそ動悸の世界へ。君も今日から動悸仲間だ。 466 ななし 坂野さんと秋葉さんは両思いか。チャンスやな!! 469 ななし もう坂野と秋葉は勝ち確やん! 472 ななし 坂野、秋葉、油断するなよ!! そのまま最後まで行くんだぞ!! 478 ななし フリータイム突入!! 480 ななし 自分の事じゃないのに、なんかドキドキしてきた。 男の子も女の子もみんな頑張れー! 493 ななし ぐわあああああああああああ。 羨ましいーーーーーーーー。 羨ましいけど応援はする。頑張れ!! 502 ななし 1人でもいい、幸せになれ!! 幸せになるんだ!! 511 ななし なんだかんだ言って、掲示板は他人の幸せを祈ってるの好き。 でも、嗜みは死ね! だってあくあ君の嫁(正妻)なんて最強ポジが羨ましすぎるもん!! 520 ななし 他人の恋にも真剣、掲示板はお節介にも程があるw でもそうじゃなきゃ、嗜みの事も応援できなかったよなぁと思う。 532 ななし >>520 週刊誌の記者が嗜みが嗜みであった事を書こうとした時、掲示板民の総力を持って出版を差し止めした話する? でも結局最後は、機械の故障だったかデータ保存してたPCが謎のハッキングで全部クラッシュしたのがオチらしいから、私達が役に立ったかどうかはわからないけど。 それもあって、チ……森川さんが問題起こしても誰も記事になんてしない。 554 ななし >>532 掲示板民は検証班の保護者だった!? 556 検証班◆010meTA473 >>532 その節はお世話になりました……。 558 774◆Hi-P3erver >>532 <(*^з^)> ~♪ 564 ななし 今日はなんかずっと嗜みが弄られてるなw なんでかと思ったら本人がいるからか。 結婚してから来る頻度が少し減ったからみんな寂しかったんやな。 お前らなんだかんだ言って嗜みの事が好きすぎだろw 577 ななし >>564 実はあくあ様より掲示板民の方が嗜みが好きだという説浮上。 582 ななし >>564 嗜みの事は好きだけどあえて言わせて欲しい。嗜み死ね! 585 ななし 実は結婚してから周りに気を遣って、嗜みちゃん大勝利言わなくなった嗜みの可愛いところの話する? 592 検証班◆07218KADO6 へへ! お前ら照れるぜ……! 601 ななし >>592 ? 603 ななし >>592 嗜みは好きだが捗るは好きだと言ってない。 604 ななし >>592 捗るは別。 606 ななし >>592 捗る、そういうとこやぞ。 615 ななし 捗るだけ風当たりが強いのうけるwww 621 ななし だって捗るはエロトークでスレを汚してるだけだもん。 623 検証班◆9n2SARETAi >>592 捗るさん……。 637 ななし >>623 ガチで姐さんに憐れみの目で見られてそうでウケるw 639 ななし >>623 そういえば姐さんもこうやってガッツリ来るの以前に比べて減ったよなぁ。 今日は森……チンポスキー以外は全員いるんやな。白龍先生も復活したし。 653 ななし >>639 JKの妹が言ってたけど、検証班が揃った掲示板に書き込みすると男の子と付き合えるって都市伝説がJCとJKの間で流行ってるらしい。 666 ななし >>653 掲示板はパワースポットかよw 668 ななし >>653 マジかよ!? いまだに男の子と付き合ったことなんてないんだが? それともこれからそういう機会が訪れるって事……? ふぅ〜っ! 期待しちゃうぜ!! 671 ななし >>653 私の幸せな結婚が確定しちゃった!? 673 ななし お、動くか……? 678 ななし 秋葉さん!? 680 ななし 秋葉、戻れ!! 681 ななし 秋葉さんあかん!! 684 ななし あああああああ、浜田さん……。 685 ななし 浜田さん目で追ってるやん!! 686 ななし 秋葉、後ろ! 後ろ! 690 ななし ぐわあああああ、全部知ってるだけもどかしいよおおおおおおお! 693 ななし マジかよ。頼む。せっかく両思いなのにこれはきつい! 695 ななし 助けてあくあ様!! 698 ななし キターーーーーーー! 700 ななし あくあ様、気がついてくれたーーーーーー! 701 検証班◆010meTA473 やだ……かっこいい……。 704 ななし 白銀あくあは見逃さない。 706 ななし テレフォンタイムきたああああああ! 707 ななし スーパーあくあタイムはじまったああああああ! 714 ななし すごく好みの女性……。 一度でいいから、男の人にこんなこと言われたいわ。秒で股開く。 717 ななし 浜田さん、その発言はえっちすぎる。 720 ななし うわあああああ。いいなぁ。秋葉さん羨ましい。 721 ななし 男の子にこんなに想ってもらってるのに、気がつかないなんて残酷すぎる。 723 ななし みんな騙されてるね。 これは秋葉さんのテクだよ。勉強になります。 725 ななし あくあ君、その通りだよ……。 727 ななし さすが全世界に公開プロポーズした男は違うな。 729 ななし ぐわああああああああああああああ! あくあ君が、あくあ君が、くっそおおおおお、カッコ良すぎるにも程がある!! 732 ななし やっぱあー様は別格だわ。 いや比べるような事はしたくないんだけど、あー様はちょっともうなんか次元が違う。 735 ななし あくあ様「秋葉さんを幸せにするのは他の誰かじゃない。貴方が彼女を幸せにするんだ!!」 こんな熱いセリフを酒飲んでないのに言える子いる? 737 ななし くっそ、こいつ普通にヘブンズソードやりやがって!! 738 ななし わかった。ヘブンズソードの何がすごいかっていうと、リアリティがあるんだよ。 というか剣崎よりあくあくんの方が熱いすらある。剣崎はどっちかというともっとクール。こんなに熱くない。 739 ななし こんなかっこいいあくあ様を独占してるやつが居るんだって。 742 ななし 浜田さん頑張れ!! 745 ななし こんな熱いアドバイスくれる人いる? 748 ななし 浜田さん、これはやる男の顔してる。 やっぱあー様が絡むと男の子がピリッとした感じになる。 751 ななし 眠ってる獅子も叩き起こす男、それが白銀あくあ。 753 検証班◆07218KADO6 >>739 なぁにぃ~!! そいつはひでえ女だな!! 758 ななし まだチャンスあるよ!! 760 ななし お願いー、せっかくお互い好き同士なのにちゃんと結ばれてー!! 悲しい結末なんてヤだよ……。 766 ななし >>753 まーたなんかやってる。 767 ななし >>753 同じ検証班として一言お願いします。 771 ななし >>701 これ確実に濡れてるやろw 777 ななし 現実すらドラマに変え、絶望すら希望に変える。それが白銀あくあ。 780 ななし あー、あくあさまってなんでこんなにかっこいいんだろう。 反則だわ……。 783 検証班◆07218KADO6 >>767 女なら黙って、嗜み死ねと連呼しなさい。 791 ななし 秋葉さん気がついてー! 793 ななし あー様のやばいところは、みんなもうかっこいいって知ってるし、ある程度の耐性というか心構えできてきてるのに、それを飛び越えて股を濡らせてくるところ、もうヌメヌメのヌメヌメですわ。 798 ななし くっ! お母さんの言う通り、あくあ君の出る番組はちゃんとオムツを穿いておくべきだった!! 801 ななし >>783 それなんかで見たぞ!! 802 ななし >>783 イエス! 嗜み死ね! 804 ななし 森川とあくあ君の軽快なトーク。 806 ななし 改めてチ……森川ってすごいんだなって想った。 私が同じ立場なら、こんなにも普通に会話できないよ。 809 検証班◆07218KADO6 くっそ、ホゲ川のくせにイチャイチャしやがって!! 812 ななし >>783 地味に嗜みがスルーしてるのウケる。まぁ、いつもの発作みたいなものだから仕方ないな。 816 ななし え……? 818 ななし ちょっと待って? 820 ななし あくあ様って射手座だったの? 821 ななし さすが森川、普通のトークの合間に新情報出てきた。 824 ななし 射手座って……誕生日、近くない!? 826 ななし これだから森川ソムリエはやめられない。 829 ななし あくあ君って射手座なのか、勝手に獅子座とかかと想ってた。 831 検証班◆010meTA473 え? マジ……? 833 ななし まさかの新情報に掲示板も困惑www そういえば今までは事務所側が混乱を避けるために誕生日は非公開にしてるって予測されてたっけ。 835 ななし あー様、誕生日ってことは16歳になるの? 16歳のあー様ってなんかエロくない? 836 ななし 15歳のあー様もあと少しか……。 と言うか15歳が出していい色気じゃない……。 842 ななし >>831 おいwww 844 ななし >>831 え……? 冗談……だよな……? 845 検証班◆9n2SARETAi >>831 嗜み……さん……? ちなみに私も今知りました。 847 ななし >>831 いらない情報だろうけど、嗜みは乙女座。 つまりちょっとだけ嗜みの方がお姉さんって事になる。 以上、嗜みソムリエからの情報でした! 850 ななし ちょっと、あー様!? 猫山とあ@toanekoyama_beryl え……? とあちゃんも驚いてるよ!! 853 ななし まさか誰も知らなかったとかないよな……? 855 ななし くっそ、森川のやつ気がついてない!! 856 ななし 森川、ここでまさかのポンコツを発揮! サラリと流したけど、お前それ新情報だぞ!! 858 ななし 森川の蟹座情報いらねえええええええ。 860 ななし 森川の誕生日7月22日、マジでクソどうでもいいwww 861 ななし お前の誕生日は局のHPに載ってるからいらねえよw 862 ななし >>850 それに対する返信。 天我アキラ@tengaakira_beryl 我……知ってた……。 ちなみに黛君も知らなかったらしい。 863 検証班◆9n2SARETAi さっき社長から連絡あって、社長も知らなかったそうです……。 865 ななし いらない森川知識が増えていく。 867 ななし この情報で喜ぶのは森川ソムリエだけ。 いや、森川ソムリエなら既に知ってるか。 871 ななし >>863 ふぁ!? 872 ななし >>863 社長www 873 ななし >>863 あくあくん……。 875 ななし >>863 事務所の配慮でもなんでもなく、本当に誰も知らなかったwww 878 ななし >>862 逆に、なんで天我君だけ知ってたのか気になるわwww 880 ななし 誕生日ひとつで周りを混乱に落とすあー様好きw 能天気に笑ってるのはホゲ川だけ。そう考えるとこの2人はお似合いかも……。 882 ななし ツーショットタイムきた。 883 ななし 頼むぞ……! 885 ななし この流れのままツーショットタイム行くのか。大丈夫かwww 887 ななし 浜田さん、秋葉さん指名した!! 889 ななし いいよいいよ!! 892 ななし 他も順当な感じ。 894 ななし ここで告白する女の子多いやろうな。 温情措置あるみたいだし。 896 ななし 秋葉さん、浜田さんの気持ちに気がついてあげて! 901 ななし は? 903 ななし へ? 905 ななし うおおおおおおおおおおお! 908 ななし まさかの浜田さんからの告白来たああああああああああ!! 911 ななし 浜田さんからの告白マジかああああああああ! 913 ななし うわああああああああああああああああああああああ! 915 ななし 浜田さんすげえええええええええええええええ! 919 ななし 秋葉さん頷け!! 921 ななし 秋葉さん固まってる。 925 ななし そりゃ固まるよ。びっくりしすぎて心臓が止まらなかっただけマシ。 928 ななし 浜田さん、あくあ君みたいだったよ!! 932 ななし 盛り上がってきたあああああああ! 936 ななし 秋葉さん泣いた!! 939 ななし 私でも泣く!! 941 ななし やったああああああ! 942 ななし おめでとう秋葉さん!! 944 ななし まさかの男性側からの告白、やべーな。 やっぱあくたんが関わると何かが起こる。 946 ななし ツーショットの前に風呂行かなくてよかった……。 948 ななし 速報テロップでたー!! 950 ななし 速報で……って、違うwwwww 952 ななし 速報 黛慎太郎君(16歳?)、白銀あくあ氏の誕生日を知らなかった。 違う。そっちじゃないwww 955 ななし おいw 958 ななし 今度こそテロップでたwww 960 ななし あぁ……いいなぁ……。 965 ななし 秋葉さんおめでとう!! 浜田さんおめでとう!! 968 ななし 全然自分に関係ないのに泣いてる。 970 ななし 感動をありがとう!! 973 ななし そろそろ次スレ立てた方が良くない? 980 検証班◆9n2SARETAi 次スレ準備してきます!! 984 ななし 上坂さんも告白受け入れた。 988 ななし 待って待って、告白成立ラッシュ!? 991 ななし いいなぁ……。でも、おめでとう! 993 ななし 秋葉さんも浜田さんもおめでとう。 でも嗜みは死ね! 996 ななし くっそおおおおお、この気持ちをこの言葉にぶつけます! 嗜み死ね!! 998 検証班◆07218KADO6 1000なら次は捗るちゃん大勝利!! 999 ななし 1000ならみんな結ばれますように!! 1000 検証班◆9n2SARETAi 次スレたちました。こちらになります。 https://xxxxxxxx/xxxxx 【秋葉さんおめ】お見合いパーティー実況会場【浜田さんおめ】 3 白龍◆XQshotacon >>1 乙 4 ななし >>1 乙 5 ななし >>1 乙 前スレで捗るが1000取り損ねててウケるw 6 検証班◆07218KADO6 >>1 姐さんお疲れ様です! 8 検証班◆9n2SARETAi あっ……part入れるの忘れました。すみません。 9 ななし 前スレの捗るwwwww やっぱり日頃の行いって重要なんだな。 11 検証班◆010meTA473 >>1 姐さんスレ立てありがとう。 13 ななし >>1 やっぱり姐さんだけなんだよね。 あとは賑やかし要員。 16 ななし 前スレの滑稽な捗る晒しておきますwww 998 検証班◆07218KADO6 1000なら次は捗るちゃん大勝利!! 20 ななし みんなよかったなぁ。 22 ななし 結構くっついた人多いな。 25 ななし これは俄然、後半も楽しみになってきました!! 28 ななし トレンドランキング、浜田さんぶっちぎりの1位おめ! まさか、あくあくんの射手座情報を抜くとはwww 1 浜田さん 関連ワード あくあ君みたい かっこいい!! 素敵! 2 射手座 関連ワード 誕生日いつ? 気づけホゲ川! 3 秋葉さん 関連ワード おめでとう!! お幸せに!! 4 男性からの告白 関連ワード あの結婚式を思い出す あくあ様 嗜み 5 ランチショップ 関連ワード お弁当屋さん 明日行く 原口さん 6 梨田さんの絵 関連ワード 普通に買いたい あくあ君の似顔絵イラスト 7 橋井さん 関連ワード 野球好き 月9の影響で野球 8 全員成功 関連ワード 上坂さん まさかの告白全受け 9 お見合いパーティー成功 関連ワード 次の倍率凄そう 税金払っててよかった 10 岡澤さん 関連ワード 面白い 可愛い 女の子の前じゃ静かになる 30 ななし 浜田さんすごかったな。 まさか告白するなんて想ってもいなかったわ。 33 ななし 森川さん? 35 ななし 森川? 37 検証班◆07218KADO6 なーにが私たちも付き合いますかだw ホゲ川……冗談は顔だけにしとけ。な? 40 ななし おい! 公私混同だぞ!! 42 ななし テメェ、何サラリと言って……ん? 44 ななし え? 45 ななし あ? 47 ななし うん? 53 ななし ごめん、今、なんて……? 58 ななし ヤベェ、急に耳遠くなってきたかも。これが老化ってやつか? 62 ななし あくあ様? 65 ななし えっと……? 69 ななし あくあくん、よく聞こえなかった? 72 検証班◆07218KADO6 はああああああああああああ? はああああああああああ? 76 検証班◆07218KADO6 あー、これ聞き間違いです。確信しました。 79 ななし え? 85 ななし これマジ? 91 ななし いくらあー様でも冗談でそんな事……って冗談じゃ……ない……? 95 ななし 流れ、変わったな。 104 ななし 嘘だろ!? 113 ななし くぁwせdrftgyふじこlp 122 ななし 嘘だろおおおおおおおおおおおおお! 133 ななし うわあああああああああああああああああ! 142 ななし うわあああああああああああああああああ! 155 検証班◆07218KADO6 うわあああああああああああああああああ! 164 ななし うわあああああああああああああああああ! 178 ななし うわあああああああああああああああああ! 186 ななし うわあああああああああああああああああ! 197 検証班◆07218KADO6 うわあああああああああああああああああ! 201 ななし うわあああああああああああああああああ! 219 ななし うわあああああああああああああああああ! 225 ななし 1人、めちゃくちゃ錯乱してる奴がいるw 238 ななし 捗るwwwww 247 ななし これには驚いた……。 258 検証班◆010meTA473 おめでとう。歓迎します。 264 ななし いやぁ、これはめでたい。 めでたいでいいんだよな? 276 ななし これは流石に驚いた。 誰も予測してなかったんじゃないw 289 ななし これだからあー様は! 292 検証班◆9n2SARETAi おめでとうございます。 303 白龍◆XQshotacon いいなぁ……。 308 検証班◆07218KADO6 うわあああああああああああああああああ! 315 ななし これが結婚した奴>>258と、できなかった奴>>37の違いですwww 322 ななし >>258 変な人が来ないだけよかったと思うぞ。 いや、変な奴には違いないんだけど……。 336 ななし 悲報、チンポスキー、トレンドランキング1位wwwww 349 ななし お前らチンポスキーはまずい。アカウント凍結されるぞwwwww 358 ななし 森川ソムリエの私、感動で前が見えない。 362 ななし やっぱりね。あくあ君なら何かやらかすと思ってたよ。 388 ななし 森川まじかよ。すげぇな! 402 検証班◆07218KADO6 ちっくっしょおおおおおおおおおおおおお! 姐さんといい、チンポスキーといい裏切りやがってええええええええええええ! 423 ななし いやぁ、本当に色々とすごいわ。スレが早すぎて追いつけねえw 432 ななし これでまだ前半、折り返し地点です。 444 ななし >>402 姐……さん……? 456 ななし >>402 何故、姐さん……? まさか……。 460 検証班◆9n2SARETAi >>402 捗るさん!? 475 ななし >>402 ちょっと待てこれ……。 482 ななし >>402 捗るおま……姐さん? これ、嘘……だよな……? 489 検証班◆07218KADO6 あっ……。 508 ななし >>460 姐さん、嘘だよね? 511 ななし >>460 姐さん、まさか……。 521 ななし >>460 ちょっと待って、この反応は……。 537 ななし >>489 うわあああああああああああああああああああ! 542 ななし >>489 はい、これガチ。 555 ななし >>489 この反応……姐さん、わたしたちを裏切ったなああああああああああああ。 ってのは冗談で、マジならおめ。 564 ななし これ、姐さんガチなの? ガチなら祝福するけど……。 578 ななし ちょっと待って、姐さんまじかよw 582 ななし 姐さんおめでとおおおおおおおおおおおおおお! 589 ななし 姐さんが結ばれたと聞いて。 593 ななし 30代の私、姐さんが結ばれたと聞いて過去にないくらいテンションが上がってる。 本当におめでとおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお! 601 白龍◆XQshotacon >>460 おめでとうございます。 617 ななし 森川が告白したせいでもう無茶苦茶だよw 624 ななし 森川告白→あくあ君があくあ君→捗るが暴走 635 ななし 姐さんマジかよ!! 30以上の女はこれ全員元気もらったぞ!! 642 ななし 捗るのせいでもうめちゃくちゃだよw 659 ななし 捗るこれ、言っちゃだめだった奴だろw でも、気持ちはわかるwww 666 ななし 姐さんも嗜みも捗るを責めないでやってほしい。 捗るの気持ちを考えるとな……。 674 ななし 捗る普通に、チンポスキー言ってるし、本当に余裕なかったんじゃないw 683 ななし 姐さん本当におめでとおおおおおおおおおおおおお! 前の会社やめてマジでよかったな!! 695 ななし ちょっと待って、脳みそが追いつかない。 703 ななし 待って、掲示板が重いwwwww 711 ななし 掲示板クソ重いんだが!? 728 ななし またかこれ……。 736 ななし 流石に森川、姐さんのダブルコンボはきついか。 ちなみにSNSは落ちた。 744 ななし サバちゃん頑張れ!! 774 774◆Hi-P3erver 今、RPGに例えるとHP3くらいで耐えてる。落ちたらすまぬ……。 795 ななし >>774 頑張れ、めっちゃ頑張れ!! 803 ななし ついにあのハイパフォーマンスサーバーちゃんが落ちるのか? 816 検証班◆07218KADO6 悪りぃ、急用ができたから行ってくる!! 822 ななし SNSが動かなくなったからこっちが余計に重くなってる。 834 ななし >>816 こいつ逃げやがったぞwww 847 ななし >>816 おいw 散々引っ掻きますわだけ引っ掻き回していてコイツwww 855 ななし >>816 捗るてめぇwww 876 検証班◆07218KADO6 あとホゲ川はおめでとう。姐さんはマジごめん……。 888 ななし サバちゃん頑張れ……! 890 774◆Hi-P3erver んぐごっ! やばいよ、やばいよ! 907 ななし >>876 暴走だけはするなよ! あと、どんまい。 915 ななし >>876 素直な捗るキター! ま……気落ちすんなよ。 923 ななし >>876 捗るの気持ちを考えると辛い。頑張れ。 931 検証班◆010meTA473 >>876 何の用事かは知らないけど、何かまずいことがあったらすぐに連絡ね。 949 ななし >>876 検証班4人中3人が行けたのなら、お前だってきっといけるはずだ。 頼む。夢を見せてくれ!! 956 ななし もうだめだ。頭がオーバーヒートしている。 964 ななし 掲示板の住民になればあくあ様と付き合えるって本当ですか? 975 ななし 記念カキコ。 987 ななし もうトレンドランキングがぐちゃぐちゃだよwww 993 ななし 軽くなってきたw 997 ななし サバちゃんヤベェな。耐えたか。 999 ななし ハイパフォーマンスサーバー、これを耐えるのか。やべえなwwwww 1000 774◆Hi-P3erver 1000ならサバちゃん大勝利!! ************************************************ というわけで2部構成です。 すみません。最近、文字量多いところなので更新が遅くなっております。 クリスマス用の短編、ムーンライトでとあ注意。 https://novel18.syosetu.com/n5480hz/ fantia、fanboxにて、ペゴニアさん視点の1日を投稿しております。 https://fantia.jp/yuuritohoney https://www.fanbox.cc/@yuuritohoney Twitterアカウントです。作品に関すること呟いたり投票したりしてます。 https://mobile.twitter.com/yuuritohoney 男性掲示板、お見合いパーティーの後に思う事。 【最高のハロウィンライブ】白銀あくあ応援スレpart105【感動をありがとう】 801 名無しの男の子 お見合いパーティーのあくあくんのライブ良かったな。 なんかこう胸の奥がキュッと締め付けられる様な気持ちになる曲だった。 802 名無しの男の子 >>801 わかるわ。作詞月街さんだっけ……。すごくドキドキした。 あと女の子なんてどれも一緒だと思ってたけど、この時の月街アヤナさんは可愛いなと思った。 803 名無しの男の子 >>802 月9ドラマファンのワイ、一也と莉奈の姿が2人に重なって泣きながらみてた。 804 名無しの男の子 お見合いパーティーといい、月9ドラマといい、あくあ君のおかげで恋愛っていいなって思うようになったわ。 ただ小雛ゆかりさんだけは別。本人は違うのかもしれないけど、沙雪は怖すぎる。 最初は可愛い妹だと思ってたのに……やっぱり女の子は恐ろしいなって思った。 805 名無しの男の子 >>804 わかるわ。沙雪さんめちゃくちゃ怖いよな……。 一也君に対する執着心みたいなのが物凄くて、みててうわぁってなった。 その点、莉奈ちゃんは可愛い。あのドラマ見てアヤナちゃんに恋した男の子は多いと思う。 806 名無しの男の子 ゆうおにのファンが増えててワイ歓喜。 俺もあくあ君みたいなお兄ちゃんが欲しかった。 >>804-805 アヤナちゃんに絆されて、ゆかりさんに女の怖さをわからせられるのがゆうおにwww 807 名無しの男の子 >>806 あー、俺もあくあ君みたいなお兄ちゃんいたらいいなって思った。 808 名無しの男の子 あくあ君は全ての男子のお兄ちゃん。これは確定です。 809 名無しの男の子 >>802 そういえば月街アヤナさんを襲おうとしてた奴らは逮捕されたみたいだぞ。 知り合いの伝手でそういう話聞いた。 810 名無しの男の子 >>809 それ、マ? 811 名無しの男の子 >>809 これがマジなら通報のメールしてよかった。 812 名無しの男の子 多分だけど、音楽番組の時に襲撃してきた女の子もその一派だよな。 ちゃんと捕まってよかったわ。 813 名無しの男の子 >>812 アヤナさんを助けた時のあくあ君、マジでかっこよかった。 もう完全にヘブンズソードでしょ。 814 名無しの男の子 お見合いパーティーの時、あくあ君が怪我した場所に何もつけてなくて安心した。 それでもまだうっすらと傷痕が残ってて痛そうだったな。 815 名無しの男の子 >>811 おじさんとニャンコスキーの機転でアヤナちゃんの会社に通報したのがよかったな。 バタフライも藤堂家だっけかに連絡取ってたし、山田はベリル本社に電話かけたんだっけ? あいつやっぱすげーわ。偽とはいえ、自称あくあ君を騙るだけの事はある。 816 名無しの男の子 >>815 山田はマジでファインプレー。 そういえばあいつ、履歴書買いに行ったはいいけど、肝心の封筒を買うの忘れて、もう一回コンビニいかなきゃいけないとかって言ってなかったっけ? 履歴書買いに行くのに1週間かかったのに、応募締め切りまでに間に合うんだろうか……。 817 名無しの男の子 >>816 そのあと封筒を買ったのはいいけど、証明写真撮り忘れてて、もう一回外出しないといけない事に気がついて絶望してた。 818 名無しの男の子 >>815-816 証明写真とった後に、オンラインで応募出来ることと、家にデジカメがあった事を知って、絶望してたところまでなら知ってる。 819 名無しの男の子 >>816-818 山田wwwww 820 名無しの男の子 >>816-818 俺、やっぱ山田君好きだわwww 821 名無しの男の子 >>816–818 引きこもりが3回も外出した事に感動したよ。 ところで結局、最後どうなったんだっけ? 822 名無しの男の子 >>821 さぁ? そういえば応募したかどうかはまだ聞いてないな。 823 白銀あくあ(偽物)◆aquaaquaaa >>821-822 オンラインで応募しようと思ったけど、せっかく履歴書も封筒も買って証明写真撮ったから、さっき郵便局に行って出してきた。 824 名無しの男の子 >>823 お前、マジかよ!! 825 名無しの男の子 >>823 山田……俺は感動したよ。これはもうドラマ化決定だわ。 826 名無しの男の子 >>823 すげーぞ山田!! 827 只野おじさん◆k4k4r1ty0u >>823 山田君すごい! 828 名無しの男の子 山田が外に出たのなら俺も外に出てみよーかな……。 829 名無しの男の子 頼む、ベリルの皆さん、山田を合格させてやってください。 山田がアイドルになったら頑張ってライブ行く。 >>828 頑張れ! 830 名無しの男の子 >>828 俺も勇気出して学校行ってみようかな。 オーディションに出るなんて勇気はないけど、それなら自分でも頑張れるような気がする。 831 名無しの男の子 >>829 俺、最近バイト始めたんだよね。 別にお金に困ってるわけじゃないけど、お見合いパーティーの上坂さんみたいにヘブンズソード見て、あくあ君と天我先輩がいつもバイトで競い合ってるの見て、やりたい事やってみようって思った。 本当はベリルのグッズに使おうかなって思ってたけど、このお金貯めておいて、山田がアイドルになった時に使うわ。 832 名無しの男の子 山田すげーな。もうこんなにも色んな人に勇気与えてるじゃん。 833 名無しの男の子 山田……お前ついに、偽物の白銀あくあから、本物の山田丸男になるのか。 834 名無しの男の子 >>833 ヤベェな。なんかそれすげーかっこいいわ。 835 名無しの男の子 アイドル白銀あくあに憧れた男がアイドルになろうとしてるのは激アツ。 ヘブンズソードの本郷監督もびっくりの熱さじゃない? 836 白銀あくあ(偽物)◆aquaaquaaa みんなありがとな。 でも書類選考終わった後は会場に行かなきゃいけないから今からすげー緊張してるわ。 とりあえず近場はどうにかなったけど、東京とかわからんぞ俺……。 837 名無しの男の子 >>836 大丈夫、外に4回も出れたお前ならきっと行ける!! 838 名無しの男の子 >>836 家族の手を借りるのもありかもしれんぞ。 839 白銀あくあ(偽物)◆aquaaquaaa >>838 それも考えたけど、1人で行くってかっこつけちゃったんだよなぁ……。 一応搾精担当官の人が手配してくれた警察の人が影からこそっと見守ってくれるらしいから、もしもの時は大丈夫だと思う。 840 只野おじさん◆k4k4r1ty0u >>839 なんなら私、東京なので、よかったら駅で待ち合わせしますか? 841 白銀あくあ(偽物)◆aquaaquaaa >>840 マジですか? 助かります! 842 名無しの男の子 よかったな山田。 おじさんなら安心して任せられる。 843 名無しの男の子 おじさんが一緒なら大丈夫だな。 844 バタフライマスク◆B4T4FLYM4N >>841 会場で会おう。 845 名無しの男の子 >>842-843 おじさんには謎の安心感がある。 >>844 バタフライさん、それマ? 846 名無しの男の子 >>844 バタフライ参戦きたー! 847 名無しの男の子 孔雀坊ちゃんもオーディション受けるのか! これは胸熱だな。 848 名無しの男の子 うおおおおおおおお! このスレから2人もアイドルが出ちゃうのか!? 849 名無しの男の子 お見合いパーティーの時も感動したけど、こっちはこっちで凄いことになってるな。 850 通りすがりの紳士◆NYaNKOsuki はぁはぁ、とあ様とミスターあくあのお見合いはまだですか? 851 名無しの男の子 >>850 これだから変態は……。 852 名無しの男の子 >>850 ここだけの話、俺もそれが見たいと思ってた。 853 名無しの男の子 月街アヤナさんも可愛いけど、やっぱりとあちゃんだな。 854 名無しの男の子 相変わらずとあちゃんは絶大な人気だな。 855 名無しの男の子 とあちゃんは人気だけど、月9以降のアヤナちゃんの追い上げもすごい。 856 名無しの男の子 >>855 男の子のとあちゃんは仕方ないとしても、月街さんって搾精のデータも公開してないよな。 初めてリアルのデータ使ってみようと思ったけどなくて残念だった。 857 名無しの男の子 >>856 個人的にはそういうの公開してないところもポイント高いわ。 858 名無しの男の子 話ずれるけど、小雛ゆかりさんも実はデータ公開してない。 859 名無しの男の子 >>858 あくあ君の周りはデータ公開してない人多いよ。 俺が知ってる限りあくあ君の周りの人で一般公開してない人リスト。 白銀カノンさん、白銀らぴすさん、白銀しとりさん、白銀まりんさん。白龍アイコ先生。 天鳥阿古さん、小雛ゆかりさん、森川楓さん、玖珂レイラさん、鷲宮リサさん(文化祭の人)。 後、六家の人はほとんどの人が公開してない。 皇くくりさんとか、天草しきみさんとか、ミシュ様、雪白えみりさんとか。 実は黒蝶揚羽も公開してない。 860 名無しの男の子 >>859 マジかよ……よく調べたな。 861 名無しの男の子 >>860 苗字検索使えばあくあ君の家族とか六家は簡単に調べられるよ。 ここら辺のセキュリティやばいよね。ベリルの子達によくない感情持ってる人とかに家族の名前とかバレるわけだし、女の子は検索できないから大丈夫って思ってるんだろうけど、男子の対策があまりにもされてなさすぎる。 862 名無しの男の子 >>861 これもどっかに通報しといたほうがいいかもな。 863 只野おじさん◆k4k4r1ty0u >>861 確かにこれは危険かもしれませんね。 搾精担当官の人を通して国家機密局に連絡しておいた方がいいかも。 864 名無しの男の子 >>863 おじさんナイス。俺もしとくわ。 865 名無しの男の子 アヤナちゃんの事件があった後だから、俺らでサポートできる事はしておいた方がいいな。 866 バタフライマスク◆B4T4FLYM4N >>861 国家機密局や搾精担当官に言うより、天草しきみにDM送るか、長官宛の男性窓口で連絡する方が早いぞ。とりあえずこれで当面の警戒はしておいてくれるのではないか。でも、仕組み自体変えるとなると総理のところまで話がいかないと根本的な解決にはならないだろう。 一応、俺の方から総理と総理の秘書官、後援会長にDM送って、首相官邸に問い合わせ入れて、連絡先を知っている藤堂の婆さんにメール入れておいた。どれが1番早くトップに伝わるのが早いかのテストも兼ねてるが、普通に関係機関の窓口に連絡入れるよりこっちの方が早いだろうと思う。 867 名無しの男の子 >>866 おー、さすがバタくんはちゃんとしてるな。 868 名無しの男の子 >>866 バタくんは物知りだよな。 869 名無しの男の子 >>866 これが男性掲示板のブレインこと孔雀坊ちゃんです。 870 名無しの男の子 正直、段々と男性板がまともになっていって嬉しいよ。 女の子を暴力で虐めたりとか、嫌がる女の子に暴行したりするような人がいばり散らかしてた頃とか、見るに堪えなかったもん。 俺なんかクソ雑魚だから、ネットの中でもびくついてたわ。 871 名無しの男の子 >>870 本当にそれな! 872 名無しの男の子 >>870 今や掲示板で1番肩身の狭い思いしてる奴らな。 873 名無しの男の子 >>870>>872 あくあ君のおかげもあるけど、ニャンコスキーさんが決め手だったな。 あれで完全に立場が逆転した。 874 名無しの男の子 >>873 俺、その話よく知らないんだけど、なんでそれで立場が逆転したんだ? ネットで煽りまくってたら、あいつらがリアルでケリ付けようぜって喧嘩売ってきたんだよな。 俺は怖くて行かなかったけど、もしかしてニャンコスキー行ったのか? 875 名無しの男の子 >>874 筋肉ムキムキでスキンヘッドの2m近くある髭のおっさんが猫耳つけて出てきたら誰も勝てないよ。 あいつら、っす、しか言ってなかったもん。俺も味方なのに、っす、しか言えなかったけどwwwww 876 名無しの男の子 >>875 俺もうニャンコスキーにだけは逆らわないわ……。 877 名無しの男の子 >>876 ニャンコスキーじゃなくて、ニャンコスキーさんな。 878 名無しの男の子 >>875 誰も目を合わせない中、おじさんだけが普通にニャンコスキーさんと喋ってて、この人はただもんじゃねーわって思った。 アレ以来、俺はおじさんにも敬語を使ってる。 879 名無しの男の子 >>875 ちなみにニャンコ紳士の趣味はお菓子作りで、実はお花屋さんで働いている。 お見合いパーティーの原口さんもそうだけど、表に出ないけど裏で作業する仕事してる男の人はそこそこいるよね。 880 名無しの男の子 >>879 嘘だろ……。ニャンコスキー、花とかパワーでむしっちゃうんじゃない……。 881 通りすがりの紳士◆NYaNKOsuki >>879 妻と結婚したのも、花屋の娘だったからである。 後、手作りのお菓子の他にもパンを焼くのも好きだぞ。 妻の知り合いに頼んでマルシェとかで販売したり、手作りの刺繍とかも、妻の知り合いのお店に置いてもらってるからもし外に行く機会があったら買ってくれると嬉しいぞ。 882 名無しの男の子 >>881 ニャンコスキーさんめちゃくちゃ働くやん。 883 名無しの男の子 >>881 うわぁ、普通に出来る事いっぱいあって羨ましいわ。 884 名無しの男の子 >>881 地味に芸達者ですげぇ。ニャンコスキーこそ本当はベリルでタレントした方がいいんじゃ……。 885 名無しの男の子 おじさんも働いてるし、俺も上坂さん見習ってどっかで働こうかなぁ。 なんか今回のお見合いパーティー見てたら、女の子も結構色々考えてるんだなって分かったし。 886 名無しの男の子 >>885 それな。女の子が何考えてるのかわからなかったけど、女の子へのインタビューとか、あくあ君のアドバイスで今まで謎でしかなかった女の子について少しは分かった気がするわ。 887 名無しの男の子 森川アナのインタビュー良かった。 おかげで女の子ってこういう時、こういう事考えてるんだってのがよく分かった。 888 名無しの男の子 >>887 森川さんってなんか話しやすそうだよな。 889 名無しの男の子 >>887−888 俺も森川さんいいなぁって思ってたけど、あっくんと付き合う事になるなんてなぁ。 お見合いパーティーには関係ないけど、森川さんもうまくいってほしい。 890 名無しの男の子 今回の番組で森川さんも月街さんも男性からの好感度をグッと上げたよな。 891 名無しの男の子 >>890 さっきも話に出てたけど、あくあ君と付き合うような女の子はやっぱり良い子が多いよ。 だからこそ月街さんも、森川さんも幸せになってほしいな。男の俺から見てもあくあ君は良い男だし幸せにしてくれそうな気がするもん。 892 名無しの男の子 いっそ、俺があくあ君と結婚したいわ。 893 名無しの男の子 >>892 なんかわかるわwwwww 894 名無しの男の子 >>892 ここだけの話、文化祭の女装あくあ様、俺のドンピシャ好みだったわ。 なんで女の子に生まれてくれなかったんだ……。 895 名無しの男の子 あくあお姉様に踏まれ隊な。 とあちゃんに脳みそ破壊されたやつ多いけど、あくあお姉様で脳みそぐちゃぐちゃに蹂躙された奴も多い。 896 名無しの男の子 >>895 そして最終的に辿り着いた結論が、妹とあちゃんとあくあお姉様に挟まれ隊な。 897 名無しの男の子 ここだけの話、2人に足で踏んでもらいたいと思ってる。 俺、大丈夫か……? 898 名無しの男の子 >>897 大丈夫、ちょっと上にニャンコスキーとかいう奴がおるじゃろ。 あいつなんか、2人のソファになりたい。花畑の中で横たわった私の上にとあ様とミスあくあの2人が座ってその上で談笑してほしい。それを自分は下から微笑ましい気持ちで眺めたいとかって言ってた。その変態に比べたら幾分かマシ。 899 名無しの男の子 >>898 ちゃんと変態で安心したわ。 900 名無しの男の子 >>898 一瞬まともな人だと思ったさっきまでの自分を殴りたい。 やっぱりニャンコスキーはやべー奴だったわ。 901 名無しの男の子 ニャンコスキーさんって娘さんいるんだろ。 初めて女の子に同情するかも……。 902 名無しの男の子 ニャンコ変態の評価が勝手に上がって勝手に下がってるのウケるw 903 名無しの男の子 やっぱりおじさんだな。 おじさん以外まともな大人はいない。 904 名無しの男の子 そういえばおじさんとニャンコスキーってハロウィンライブにもいったんだよな。 俺も勇気出していくべきだったかなぁ。 905 名無しの男の子 >>904 それな。流石にイベントの規模がデカすぎてビビった。 906 名無しの男の子 >>904-905 警備の問題上、これ以上の人数は難しかったと思うぞ。 特別招待席で女装して閲覧したけど、男子は10人くらいで完全に区画分けられてた。 907 名無しの男の子 >>906 ニャンコスキーとおじさん以外は全員女装だっけ。 確か国が近くのホテル手配してくれて、そこで変装してから会場行ったんだよな。 908 名無しの男の子 >>907 そう。ベリルのスタイリストチームの人が来てたから、変なことされなかったし安心安全だったよ。 さすが普段からあくあ君で慣れてるだけのことはある。 909 名無しの男の子 >>908 マジかー。やっぱベリルで働いてる女の子ってすごいんだな。 俺だって、近くにあくあ君たちがいたらテンション上がっちゃって、まともに出来る自信なんてないよ。 普通に限界オタクになってギャーギャー言ってそう。 910 名無しの男の子 >>909 お前は俺かw 911 名無しの男の子 俺さ、タレントとかは無理だけど、普通にベリルで働いてみたい。 それこそ今度、国営放送の森川さんの番組で、ベリルでマネージャーやってる桐花琴乃さんって人に密着した回をやるらしいんだけどすごく楽しみ。 あくあ君達とは言わないけど、山田君や孔雀君がベリルでタレントになるならマネージャーやってみたい。 912 名無しの男の子 >>911 うおー、そういうのもいいと思うわ。 913 名無しの男の子 >>911-912 俺も裏側の仕事興味あるわ。 ベリルじゃないけどライブのステージ作る方に興味ある。 914 名無しの男の子 >>913 もしかして現地組? 俺は女装してくれた時の、ベリルのスタッフさんのメイク技術が凄くて、そっちに興味湧いた。 915 名無しの男の子 >>913-914 こういうの見ると自分もなんかしなきゃって気分になるな。 まぁ、俺は家どころか部屋から出るところからなんだが……。 916 名無しの男の子 >>915 自分のペースでええんやぞ。 917 只野おじさん◆k4k4r1ty0u >>915 応援します。 でも、無理をして外に出ようとするのではなくて、自分のタイミングでいいと思いますよ。 918 通りすがりの紳士◆NYaNKOsuki >>915 何事も一歩目が肝心である。 外に出ようかなと思ったら、躊躇わずに行け。 919 名無しの男の子 みんなやさしーな。 男性掲示板でほっこりした気持ちになれるなんて思わなかったわ。 920 名無しの男の子 >>919 それだけ変わってきてるって事。あくあ君は俺たちに変えられるって事を教えてくれたんだよ。 921 名無しの男の子 みんないいな。僕はまだ襲われた時の事が記憶にあるから、外に出れないや……。 922 名無しの男の子 >>921 俺も襲われた経験あるから無理。 でも、ここからみんなの事を応援させてくれ。 そしていつかは俺も外に出られたらって思うよ。 923 名無しの男の子 >>921-922 いつの日か、きっとみんなが普通に外を歩けるようになるよ。 そんな事を今まで考えた事なかったけど、あくあ君ならそういう世界を作ってくれるって信じてる。 924 名無しの男の子 >>923 実際、あっくんが世の中に出て来てから犯罪発生件数は下がり続けてる。 警察のHPでも確認できるよ。 925 名無しの男の子 >>924 すげーな。さっき確認したけど本当じゃねーか。 926 名無しの男の子 >>924 実はスターズでも9月と比べて結婚式があった10月の犯罪件数が減ってる。 偶然かもしれないけど、この国だけじゃない。世界すら変えようとしてる。 927 バタフライマスク◆B4T4FLYM4N ここ最近に起こった大きな出来事は全て白銀あくあにつながっている。 だからこそ会ってみたいと思った。 本当にたった1人の人間が世界すらも変えてしまうのか? 928 名無しの男の子 >>927 バタフライさんはいつも難しい事を考えてるね。 929 名無しの男の子 >>927 確かに加速度的に世界が変わっていってる気がするな。 930 名無しの男の子 >>927 全てのタイミングが奇跡的に重なったとも言えると思う。 多くの人がこの現状はよくないと思ってた。 みんなが変わりたいと思ってた。 931 バタフライマスク◆B4T4FLYM4N >>930 そんな時に現れたのが白銀あくあか……。 なるほど、一理あると思う。 932 名無しの男の子 さっきも言ったけど、俺は変わってよかったと思うわ。 前の男性掲示板の雰囲気はマジで気持ち悪かった。 男とか女とか関係なく、他人の心に一生残る傷跡をつけて喜んでるような奴は軽蔑するし、そういう奴がでかい顔してたのがおかしかったんだよ。 そりゃ立場的に俺らは優遇されてるけど、それで勘違いするなよって話。 933 名無しの男の子 >>932 わかるわ。俺も前の掲示板より今の方が好き。 934 名無しの男の子 変わって悪くなるならアレだけど、変わってよくなってるから文句はない。 935 名無しの男の子 俺には難しい話は無理だ。 でも今回のお見合いパーティーとか見てると、これまでにないほど心が穏やかになったよ。 936 名無しの男の子 >>935 お見合いパーティー本当によかったな。 次あったら俺も参加してみようかなぁ。 937 名無しの男の子 >>935-936 あれって年一度だっけ? ちょっと回数増やしてもいいんじゃないか? 938 名無しの男の子 >>937 それこそメール送ろうぜ。 もっと回数増やしてくださいって。 939 バタフライマスク◆B4T4FLYM4N >>937 お見合いパーティーが年一回なのは、参加希望者が少なかったからだと思うぞ。 だから参加希望者が増えるなら回数増やしてくれるんじゃないか? 940 名無しの男の子 >>939 マジかよ! 941 名無しの男の子 >>939 バタくんは相変わらず物知りだなぁ。 942 名無しの男の子 うおおおおおおおお! 次あるなら俺も参加するぞ! 943 名無しの男の子 浜田さんの幸せそうな顔見たら俺もお見合いして見たいなと思った。 944 名無しの男の子 >>943 俺も、アヤナちゃんみたいな彼女とお付き合いしてみたい。 945 名無しの男の子 >>944 本当にアヤナちゃん人気だな。 946 名無しの男の子 いつの日か頑張ってeau de Cologneのライブにも行って見たいな。 ふらんちゃんは苦手だけど、リーダーのまろんさんも優しそうな人だしいいなぁと思ってる。 あくあ君のライブを見に行った事がきっかけだけど、女の子のライブにも行ってみたいと思った。 947 名無しの男の子 そういえばこの前、アヤナちゃんに応援のお手紙出そうかどうしようかで迷って止めたな。 この前の事件だって元はと言えば、例の掲示板の男がきっかけだろ。だから男の俺から手紙もらっても嬉しくないかなって思って躊躇ったんだよね。 948 名無しの男の子 >>947 出していいんじゃないかな? 確かに同じ男だけど、男だって色々いるじゃん。それに男ってくくりならアヤナちゃん助けたあくあ君だって男だし。 949 名無しの男の子 >>947 応援の手紙いいな。俺と一緒に出そうぜ! 950 名無しの男の子 むしろ応援してる男の子だっている事を知ってもらいたい。 あくあ君だけじゃない。月9のアヤナさんの演技見て頑張ってほしいって思ってる男は他にもいるって。 951 名無しの男の子 >>950 それいいな。アヤナちゃんのファンになった男子みんなで応援の手紙送ろうぜ。 あんなくそみたいな奴1人のせいで、アヤナちゃんが凹む必要がないって言ってあげたい。 952 只野おじさん◆k4k4r1ty0u >>951 私も送ってみようかなぁ。月9ドラマ、本当に毎週楽しみなんですよ。 毎週、職場の女の子達とその話で盛り上がってます。 953 名無しの男の子 お手紙いいかもな。メールとかだと緊張しなくていいし……。 俺も森川アナにあくあ君とのデート頑張ってくださいって国営放送のお便りコーナーに送ってみようかな。 954 名無しの男の子 >>953 じゃあ俺は、どういうデートだったのか興味あるので番組で言ってくださいって書いてみよ。 ワンチャン森川アナならお漏らししてくれそうだし……。あくあ君がどういうデートするのかを知りたいわ。 955 名無しの男の子 >>954 あー、あくあ君のデートめっちゃ気になるわ。 956 白銀あくあ(偽物)◆aquaaquaaa >>954-955 それこそ、テレビ番組とかで白銀あくあのデート散歩みたいな感じでやってくれたらいいんじゃないか? 957 名無しの男の子 >>956 さすがだよ山田。 958 名無しの男の子 >>956 あくあ君と山田だけがいつも俺の期待値を上回ってくれる。 流石、偽とはいえ自称するだけの事はあるな。 959 只野おじさん◆k4k4r1ty0u >>956 さすがです山田君! そういう番組見て見たいなぁ。 960 名無しの男の子 >>956 さす山!! 961 通りすがりの紳士◆NYaNKOsuki >>956 はぁはぁ……デート相手はとあちゃんですか? はぁはぁ……うっ! 962 名無しの男の子 >>961 さすが紳士はわかってるな。 963 名無しの男の子 >>961 お前って奴はほんま……。 964 名無しの男の子 >>961 ニャンコスキーには悪いけど、今回はちゃんと参考にしたいから女の子相手がいいな。 965 名無しの男の子 >>964 同じく。 966 名無しの男の子 やるなら、森川さんか、アヤナちゃんか……白銀カノンさんってのもあり? それかまさかの小雛ゆかりさん……。 967 名無しの男の子 >>966 ヒェッ! 968 名無しの男の子 >>966 沙雪はやめろ!! カレーに細かく刻んだ髪の毛を練り込んでくるぞ!! 969 名無しの男の子 >>968 あれ、マジで意味わからんのだが、なんであんなことするの……。 970 バタフライマスク◆B4T4FLYM4N >>969 髪の毛は胃で消化できないそうだ。 そして細かく刻んだ髪の毛が胃壁に刺さって自分のものだという証になるらしい。 本当かどうか知らないが、女が考えていることはよくわからないな。 971 名無しの男の子 >>970 やっぱ女の子こえー……。 972 名無しの男の子 >>970 改めて女の子の怖さを思い知ったわ。 973 名無しの男の子 >>966 カノンさんが良い気がする。 やっぱり既婚者だし、そういうの手慣れてそう。 974 名無しの男の子 >>973 あー、確かに、あくあ君の正妻さんだし、きっとしっかりしてるんだろうなぁ。 975 名無しの男の子 >>973-974 カノンさんとのデートいいかも。 あくあ君に慣れてる人の方がいいと思うわ。 976 名無しの男の子 >>975 だよな。森川さんじゃもしかしたらポンコツになるかもしれないし。 そう考えるとカノンさんって元王女様でしっかりしてそうだから、ポンコツで使い物にならないなんて事はないだろうね。 977 名無しの男の子 もしかしたらワンチャン、カノンさんの方があくあ君をリードするとかあるんじゃない? だってあくあ君が選んだ奥さんだもん。ポンコツなんて事は絶対にないよ。 978 名無しの男の子 あー、それありかもな。 俺らもカノンさん見て勉強になることあるだろうし、流石にずっとホゲーってなってる女の子だと参考にならないからな。その点、カノンさんならもう結婚して1ヶ月経ってるし安心して見れるでしょ。 979 名無しの男の子 俺はアヤナちゃんとのデートみたいなー……。 でもそうなると国営放送よりゆうおにを放送してる藤の方が叶えてくれそう。 980 名無しの男の子 >>979 確かに、国営放送じゃ藤に気を遣ってやってくれなさそう。 981 名無しの男の子 デートもそうだけど、あくあ君にいろんな時の対処法を教えてほしい。 女の子に声をかけられた時とかさ……。 982 名無しの男の子 >>981 あー、わかる。急に声かけられたら、なんて返していいかわかんなくなるよな……。 983 名無しの男の子 >>981−982 デートもそうだけど、問題はあくあ君のやる事が高等すぎて参考にならないなんて事もあるんじゃ……。 984 名無しの男の子 >>983 あっ……。 985 名無しの男の子 >>983 あ……。 986 白銀あくあ(偽物)◆aquaaquaaa >>983 あー、ありそう……。 俺この前、あくあ君みたいにカッコつけて壁もたれたら滑ってそのまま転けたわ。 987 名無しの男の子 >>986 あるあるwww 988 名無しの男の子 >>986 大丈夫、みんなそれはもう経験してるから。 989 名無しの男の子 ヘブンズソードの剣崎を真似して負傷した奴多すぎ説。 家族にめちゃくちゃ心配された……。 990 名無しの男の子 >>989 名誉の負傷だと思うようにしてる。 991 名無しの男の子 >>990 全然、名誉じゃねぇwwwでも、俺もそう思うことにしとこっと……。 992 名無しの男の子 メール送る時、初級者編でお願いしますって書いとこうかな。 993 名無しの男の子 >>992 それいいな! 994 名無しの男の子 >>992-993 あくあ君「これが初級です」←俺らから見てめちゃくちゃ難易度高い。 995 名無しの男の子 >>994 あるあるあるあるw 996 只野おじさん◆k4k4r1ty0u スレの流れが速くなっていたので、私の方で新スレを立たせてもらいました。 https://xxxxx/xxxxx 997 名無しの男の子 >>996 thx そういえば女性掲示板への進出ってどうなったんだっけ 998 名無しの男の子 >>996 おじさんありがと! >>997 女の子に男の子だって信じてもらえなかった……。 だから計画を見直し中。 999 名無しの男の子 >>996 おじさん乙ー! >>997-998 最初から計画破綻しててウケるw 1000 名無しの男の子 1000なら山田とバタフライがオーディションに合格しますように!! あと、アヤナちゃん元気になーれ! 森川さんもデートがんば! そして、今回お見合いが成功した全ての人がうまくいきますように!! ************************************************ 今回は時間通りに間に合いました。 こっちはあんま需要ないかもしれないけど、通常の掲示板とは違って少しは状況が整理されてわかりやすくなってるのではと思います。多分……。 そろそろfantiaの方も準備しなきゃなぁ。 投票だとカノン視点が多かったけど同じ話を2度書くのはどうにも乗らなくて、もしかしたら新しいお話にするかもです。 Twitterアカウントです。作品に関すること呟いたり投票したりしてます。 https://mobile.twitter.com/yuuritohoney fantia、fanboxにて、ペゴニアさん視点の1日を投稿しております。 https://fantia.jp/yuuritohoney https://www.fanbox.cc/@yuuritohoney クリスマス用の短編、ムーンライトでとあ注意。 https://novel18.syosetu.com/n5480hz/ 白崎アイ、王子様は向こうからやってくる。 『この前の事でお話があります。俺の空いてる時間を添付しておくので、先生の都合の良い日を教えてください』 数週間前に送られてきたメールを見て、私はため息を吐いた。 差出人の名前は白銀あくあ。私の想い人である。 「会いたく……ないな……」 ベランダの手すりにもたれかかった私は、携帯越しに暮れ行くトワイライトの空を見つめる。 こんな薄暮れの中でも綺麗に輝くアルデバランの光のように、彼はその大きな光で多くの人達を惹きつけ、その輝きをさらに増していく。 遠いなぁ……。どこまでも遠い。 もし自分がもう一回り若かったら、何度もそんな事を考えた。 いや、例え若かったとしても、この結果は変わらなかっただろうと思う。 「いい加減、覚悟決めなきゃね」 あのデートの日、私は勢い余って彼に告白した。 それだけならまだ傷は浅かったが、私は断られたくなくて焦った結果、何を思ったのか彼にキスをしてしまったのである。ああ……何て事をしてしまったのだろう。青褪めた私は、後で冷静になって彼に謝罪した。 あくあ君は気にしなくていいよと言ったけど、私が男性を襲った事実は変わりがない。 カノンさんにも謝罪のメールを送ったけど、寧ろそれくらいしないとあくあは恋心に気がついてくれないからいいよって、私の行いを赦してくれたのである。 だからこそ余計に苦しくなった。 せっかくあくあ君が世界を変えようとしてるのに、年齢的にもそんな子達を守らなければいけない立場の私がこんな事して良いはずがないって……。 自首しようとも考えたけど、琴乃さんや阿古さん、編集にも先生それだけはと止められた。 「本当、良い歳して私は何をやってるんだろうな」 私は手に持ったビール缶を揺らせた。 少し離れたところから聞こえてくるテレビの音に耳を傾ければ、森川さんとあくあ君の話で盛り上がっている。 お見合いパーティーが終わった後の夕方のニュースでは、全番組でその事とお見合いパーティーについての話で持ちきりだ。 国営放送なんて特別編成で今までの森川さんとあくあ君との共演を振り返るらしい。 そしてインターネット、特に掲示板では琴乃さんとの話で盛り上がっていた。 「いいなぁ……」 おめでとうって文字を打つ時、泣きそうになった。 でも私がした事を思い返せば、私に泣く権利はない。 私はぐいっとビールを飲むと、縁についた泡を見つめた。 この泡みたいに私の恋心も消えてくれたら良いのに……。 「あ……」 ポツリ、ポツリと雨が降り始める。 最初は通り雨かなと思ってたけど、さっきまで晴れていたのが嘘のように大雨が降り始めた。 まるで私の心を映しているみたい。森川さんが晴れ女なら私は雨女かもね。 そんなくだらない事を考えてしまったせいで雨に少し濡れた私は部屋の中へと戻る。 「雨、止まないかな……」 今まで何度も恋を題材にした作品を執筆してきた。 自分が恋をした事がなかったから、恋愛のいいところばかりを見て夢に溺れていたんだと思う。 あくあ君を好きになって、恋をするって事がこんなにも辛い事だって知った。 どうすればこの痛みから解放されるのだろう。 全てを諦めたら、そこで楽になれるのかな? ううん、想像しただけでも今までとは比べ物にならないくらい心がズキズキと痛んだ。 この痛みを一生抱えて生きないといけないのかと思ったら、それだけでもう耐えられなくなる。 あくあ君の空いてる時間でいいよ。 そこまで打って返信できなかったメール。 お見合いパーティーでカップル成立した人達の笑顔が頭をよぎった。 その一方で、カップルになれなかった女の子達もいる。 彼女達はみんな、涙の痕を見せながら、気丈にも笑顔で前を向いていた。 『自分の気持ちに整理がつきました。ありがとうございます』 『これで終わりじゃない。また次に向けて頑張りたいです』 『誰かを好きになれてよかったと思いました。このような機会をくれた事に感謝したいです』 『挑戦した自分を褒めてあげたいです。だからこそ悔いはありません』 『人を好きになるって事を教えてくれてありがとう。そして幸せになってくださいって伝えたいです』 彼女達を見て凄いなと思った。それと比べて私はどうだろう。 自分もいい加減この中途半端な状況にけりをつけないといけないと思った。 私は送信ボタンの近くへ指先を持っていく。 踏ん切りをつけるために柄にもなくビールなんて飲んでみたけど、全然酔えないや。 ボタンを押そうとする指先が小刻みに震えていた。 ピンポーン! ボタンを押そうとした直前、インターフォンの音が鳴る。 こんな時間に誰だろう? もしかしたら心配した編集が来てくれたのかなと思った。 「はい」 私はインターフォンの画面に映った人物を見て固まった。 「先生、お久しぶりです」 え? えっ……? なんでこんなところにあくあ君が? 確かさっきまでお見合いパーティーの仕事をしてたはずじゃ……。 「急に訪ねてきてすみません。でも……どうしても先生に伝えないといけない事があってここに来ました」 あ……。 私はあくあ君の言葉で全てを悟った。 この関係に区切りを、私の事をちゃんと振りに来てくれたんだね……。 情けないな。自分でもそう思った。 今だって頭の中じゃ半分諦めてるけど、もう半分はどうにかして先延ばしにできないかなんてずるい事を考えている。 そんな時、私はモニター越しにあくあ君の異変に気がつく。 「あくあ君……もしかして雨で濡れてるの?」 「はい。番組が終わった後、知り合いのバイクを借りてここに来ましたから」 ずぶ濡れになったあくあ君をみて私は慌てる。 私は普段高輪の一軒家に住んでるけど、今日は缶詰で作業する時に借りているマンションの方に来ていた。 自宅の方に来てるならそのまま玄関を開ければいいけど、マンションの場合はどうしたらいいんだっけ? 「ま、待って、今開けるからすぐに上がってきて」 えっとえっと……風邪をひいちゃいけないから急いでお風呂の準備しなきゃ。あ、それと着替え、着替えどうしよう!? 私の服じゃサイズ合わないし……あっ! 思い出した! 作品の参考にするために男性用の服とか買ってたっけ。えーと、どこに置いてあったっけ……。 そうこうしている間に、あくあ君が玄関前についたのか再びインターフォンの音が鳴る。 「はいっ!」 私が慌てて玄関を開くと、雨で濡れたあくあ君が立っていた。 うわああああああああああああああああああああああああああああ! ま、待って! ちょっと待って!! 濡れた前髪、水滴のついた長い睫毛、首筋から鎖骨に滴る雨の雫、どれをとってもかっこ良すぎる。 いやいやいや、普通、そんな事にはならないでしょ! 思わず心の中でツッコミを入れてしまった。 普通はさ、雨に濡れたらぐちゃぐちゃのデロンデロンになるんじゃないの? それなのにあくあ君の場合は、只の雨粒が白銀あくあの美しさを彩るためのアイテムにしかなってない。 反則、こんなの反則でしょ! 何も喋ってないし、何も動いてなくても、雨に濡れただけで女の子が万単位……いえ、億単位で惚れる事が間違いなしだよ。 エントランスにいた管理人さん大丈夫かな? もし他の住民とすれ違っていたら、みんな今ごろは腰が砕けてるんじゃない? でも、今の私には他人を気にかける余裕はなかった。 「先生……突然訪問してすみません」 「と、とにかく、濡れたままじゃまずいから入って」 私は反転して、あくあ君を家に入るように促す。 その瞬間、前に行こうとした私の体が強い力で抱き寄せられた。 「先生……やっと捕まえた」 最初は何が起こっているのかわからなかった。 私、もしかして今、あくあ君に抱きつかれている? それを理解したのは隣にあった下駄箱の鏡へと視線を移した時だった。 え……私は鏡に映った自分の格好を見て固まる。 上はキャミソール、下はパンツだけしか穿いてない自分の姿を見て叫び声をあげそうになった。 そ、そうだったーーーーーーーーーー! 私、お風呂上がりの自堕落な姿のままだった。 「もう俺から逃げないで」 うわああああああああああああああ! 待って、待って、待って、急にそんな子犬みたいな表情しちゃダメだって! 胸の奥がきゅーんとしちゃって、心なしかお股の辺りがじんわりと濡れてきてる気がする。 パンツにシミが出来ませんようにと心の中で何度も祈った。 「あ、あくあくあくあくん?」 今にも爆発してしまうのじゃないのだろうかと思うくらい心臓がドキドキしていた。 私は改めて鏡に映った自分とあくあ君の状況を再確認する。 すごい……。こんなシチュエーション、どんな妄想や想像の世界だってないよ。 私とあくあ君の間に身長差があるせいか、あくあ君にスッポリと包まれるように抱きつかれた自分の姿を見て体温が上昇していく。 よく見るとただ後ろから抱きしめられているだけなのに、まるで自分が作品の中のヒロインになったみたいだ。 「先生、俺は先生に対して狡い事をしようとしていた」 そして私は甘く抱きしめられている。 月9ドラマのメインテーマソング、Phantom Requiemの中で囁くように歌われた莉奈の台詞が脳裏に浮かぶ。 ドラマの中とはいえ、小雛さんといい月街さんといい、あくあ君に抱きしめられてよく耐えられたなと思った。はなあたのヒロインさんや、ヘブンズソードのチジョー役の人といい、やっぱりプロの女優さんってすごいんだ……。 「カノンを理由にして先生を振るなんて、先生の気持ちに対してすごく失礼な事だなって気付かされたんだ」 「そ、そそそそんな事」 頭がポーッとする。 これはアルコールを飲んだせい? ううん、そうじゃないよね。 今までに感じた事がない感情で自分の心がどうにかなってしまいそうだ。 なんか……なんか! 今日のあくあ君はいつもと違う。 そうだよ。こんな急に抱きしめたりとか、普段のあくあ君じゃ絶対にしない。 私は鏡ごしにあくあ君の顔をじっと見つめる。 さっき子犬の表情なんて言ったけどそんな事はなかった。 そもそも、こんなかっこいい子犬なんているか! どっちかというと明らかに狼でしょ、これ……。 え? え? もしかして私、このまま食べられちゃうの……? 「本当はデートした時、待ち合わせ場所に居た先生の姿を見てすごく綺麗だと思った」 わ、わわわわわ私が綺麗!? 大丈夫あくあ君!? 眼科……そう眼科に行こう! 今から緊急外来で行けるところを探すから、いや、その前に、お風呂、そうお風呂に入って一旦落ち着いてから……。 「それなのに俺は……先生のことを真剣に考えると言って、余計なことばかりを考えていたんだ」 いつもとは明らかに違う大人なあくあ君の顔を見て心がとくんと跳ねる。 それまで煩かった心臓の鼓動が静かになって、いっぱいっぱいになっていた頭の中がクリアになっていく。 ただ一つ理解できるのは、私を抱きしめているあくあ君がかっこいいって事だけだ。 「男として、白銀あくあとして、俺は白龍アイコ先生が……いや、白崎アイが欲しい」 一体何が起こっているのか、何を言われているのか理解ができなかった。 ただ心がふわふわと軽くなって、鏡を通して漂うように自分の姿を俯瞰してみている。 「俺のこの気持ちに応えてくれるなら前向いて、アイ」 あくあ君は私の体を解放すると、そっと髪の毛を手に取って口づけを落とした。 あっ、そっかー、これ夢だ。うん、きっとアルコールを摂取しすぎて夢を見てるんだよね。ビール一杯しか飲んでないけど……。うんうん、いやー、すごいな私! 私もついにここまできちゃったかー。 このシチュエーション、次の作品でやったら多分みんな盛り上がってくれるよねー、うんうん。 「夢なんかじゃないよ」 え? 待って、待って、心の中で呟いたつもりだったのに、もしかして外に向けて呟いていました? っていうか、これ現実? え? 本当に現実で起こってる事なんですか? 「本物の俺から目を逸らさないで」 うわぁぁああああああああああああああ。 なんなの……ねぇ、なんなのよ、この子……。 もうリアルで小説とかドラマじゃん……。 二次元の中から出てきた男の子だってこんな事言わないよ。 そりゃ掲示板でも、未だに白銀あくあCG説を唱えている人がいるのもおかしくないなと思った。 「あ、あああああ、あの、私、その、おばさんだし、あくあ君より一回り上でその……」 この期に及んで私は一体何を言っているんだろうと思った。 「ほ、他の人と比べてそんなに綺麗じゃないし、その……あくあ君の好きなおっぱいだって、そこまで大きくないし……」 言い訳を並べ立てる私のことを、あくあ君は何も言わずになぜか聞いてくれた。 「はっきり言って自分でも面倒くさいなって自覚してて、それに、それに……」 どうしよう。もうこれ以上、何も言う事がない……。 「アイ、今でも俺の事が好きなら、こっちを向いて」 ずるい……その言い方はずるいよ、あくあ君。 大なり小なりあくあ君の事を好きじゃない女の子なんていないよ。 「本当に……いいの?」 体が震える。素直に後ろを振り向けばいいのに、自分に自信が持てなくてそう聞いてしまった。 なんて贅沢な女なんだろう。 自分でも思うけど、一度失敗した私はそれくらい自分のする事に対して臆病になっていた。 「アイ……俺のせいで不安にさせてしまってごめんな」 あくあ君が謝る必要なんてない。 ううん、そもそも白銀あくあだからじゃなくても、男の子なら誰だって謝る必要なんてないような事だ。 それでも彼は、あくあ君は、私達女の子と、私と、いつだって対等な関係でいてくれようとしている。 「俺はアイのその不安な心ごと全部受け止めてみせるって約束する。だから、アイ……こっちを向けよ。他の余計な事は何も考えなくていい。ただ……俺の事だけを見てろ」 カッコ良すぎでしょ……。 そこまで言われて、貴方の事をみない子なんているわけないじゃない。 私はゆっくりと後ろに振り返る。 顔を上げて、鏡越しじゃないあくあ君の顔を見つめた。 好き……。それ以外の感情なんて何もなかった。 「アイ、こっちを向いてくれてありがとう」 やっぱり今日のあくあ君はちょっと違う。 余裕すら感じられる落ち着いた笑顔が、いつもより大人っぽくてすごくドキドキした。 「ごめんな。俺が抱きしめたせいで、アイまで濡れちゃって」 あ……改めて自分のだらしのない姿を確認した私は顔を赤くした。 普段着の少しよれっとした下着は、誰がどう見ても微塵も色気が感じられない。 少しは可愛い下着を普段から穿いていれば……そんな事を今更ながらに後悔しても後の祭りである。 そんな私を助けるように、お風呂が入った事を知らせるアラームの音が鳴り響く。 私は現状を誤魔化すようにそちらへと話題を振った。 「あ、そ、そうだ、お風呂! お風呂を沸かしてたんだった! あくあ君、とりあえず先にお風呂に……」 「それじゃあ一緒に入ろうかアイ」 あくあ君は私の体をゆっくりと抱き上げる。 カノンさんにしていたお姫様抱っことは違う。 こ、これは、私がのうりんの中で披露した俵抱きだ! まさか自分がされる方になるなんて思ってもいなかったからあわあわする。 されてみて初めて気がついたけど、この体勢になったらもはや抵抗する事なんてできない。 それでも私は悪あがきするように声を発した。 「え、あ……でも……」 「後で2人とも裸になるのに、今更恥ずかしがる事なんてないでしょ」 は、裸!? う、あ、え、お……そ、そそそそそれって、もしかして、そういう事で、そういう事なんですか? 今まで男の子とそういう雰囲気になった事なんてないからわからないよ。 「アイ、手あげて」 「は、はい……」 浴室の中に連れ込まれた私は、あくあ君に言われた通りに両手を上げる。 するとあくあ君は、私が着ていたキャミソールの裾を捲って一気に剥ぎ取った。 恥ずかしいけど緊張でかちんこちんに固まった私はされるがままである。 「綺麗だよ。アイ」 そう言ってあくあ君は、自然に私とキスを交わした。 私がした時とは違う。お互いの舌をねっとりと絡ませるような大人のキスで、頭の中はもうそういうことしか考えられなくなっていく。 え……あ、嘘……私、キスされながらおっぱい揉みしだかれてる。 あくあ君は手慣れた感じで私をリードしつつ、自らも衣服を脱ぎ捨てていく。 やっば……。男の子の体ってこんな事になってるんだ……。えー、嘘、すご……。 物書きなのになんて語彙力がないんだろう。それくらい初めて見る男の子の裸体にドキドキした。 私は興味本位から、あくあ君の股間にチラリと視線を向ける。 でっ……! えぇ!? ちょ、ちょっと待って、流石にあれは入らないでしょ!? 嘘でしょ。琴乃さんもカノンさんも、みんなアレを自分の中に入れたっていうの!? しゅ、しゅごい……。 あくあ君は惚ける私の手を引いて浴室の中へと入る。 そこからがまた凄かった。 「あっ……」 お姫様みたいに私の体が洗われたかと思えば、その間にキスされたりおっぱいを触られたりして、お風呂を楽しむ余裕なんてミリもなかった。 しかも最後には、女性器の中まで指で広げられて綺麗にお掃除してくれるし……。 もうこれだけ見られたら流石に羞恥心もないよね。なーんて事を考えていた私が浅はかでした。 「アイの髪って綺麗だよね」 私はあくあ君に抱きかかえられるようにして、2人で湯船に浸かった。 そんな私の髪をあくあ君がずっと指先で弄んでる。 おまけに私のお尻には硬くて太くて長いものが当たってるし、それをこれから自分の中に入れるのだと思ったら、そっちの事ばかりが気になって会話になんて集中できない。 せっかくお掃除してくれたのに、これじゃあまた大事な所を汚しちゃう……。 バスタブの中でお漏らししたら、どうしようなんて考えた。 私がくだらない事ばかり考えていたら、あくあ君がそっと私の耳に息を吹きかける。 んぎゃあああああああああああああ! と、吐息だけで死ぬ。これは殺人兵器だよ。あくあ君んんん! 「アイ、緊張してる?」 私は無言で頷いた。 「大丈夫、アイは自分が気持ち良くなる事を考えておけばいいから。さぁ、行こうか」 一言でいうと凄かった。うん、物書きとしては致命的なほど引き出しがないなって、自分でもそう思う。 愛されるってこういう事なんだって全身で教えられて、最後には自分の中に好きの源をいっぱい出してくれて……エッチが終わった後、自然と涙が出てしまった。 幸せな気持ちに満たされて泣いてしまって、本当に迷惑ばっかりかけてごめんね。 そう謝る私をあくあ君は慰めてくれた。 「ごめんね。本当に面倒臭い女で」 「アイ、面倒臭いは可愛いだよ。だからもっと俺に愛されて」 この人は、あくあ君は、どこまで私を甘やかせばいいんだろう。 きっと他の女の子たちもこうやって甘やかしているんだろうなあと思ったら、少しは嫉妬したけど余計に好きになった。だから私の事も受け止めてくれたんだって理解できたから。 抱きしめられた体と心が心地よくて、私はそのままあくあ君の腕の中でうとうとしてしまう。 「おやすみ、アイ」 おでこにじんわりとあくあ君の熱が伝わった気がした。 その温かさが心地よくて、私は……。 ************************************************ 次回はあくあ視点です。 本番はそっちに取っておきますので、カットしたわけではありません。 それと明日か明後日はfantiaかfanboxに上げるつもりです。 あくまでも予定です……。 それと、通常版さん、レビューありがとうございます。 お仕事回が増えてくると掲示板回もまた面白くなってくると思うので楽しみにしててください。 他にもブクマやポイント、いいね、感想、誤字報告等、いつも助かっております。 たまに感想欄で指摘されたことの修正忘れちゃうんだけど、思い出した時に修正するようにはしてます。ご容赦を……。1周年に向けて、このまま頑張っていこうと思うので楽しんでくれれば幸いです。 Twitterアカウントです。作品に関すること呟いたり投票したりしてます。 https://mobile.twitter.com/yuuritohoney fantia、fanboxにて、ペゴニアさん視点の1日を投稿しております。 https://fantia.jp/yuuritohoney https://www.fanbox.cc/@yuuritohoney クリスマス用の短編、ムーンライトでとあ注意。 https://novel18.syosetu.com/n5480hz/ すみません。ノクターン回は明日か明後日に投稿します。 ******************************************** 白銀あくあ、走り出した夜。 「あ、あの……」 「ん……?」 全てが終わった後、誰もいない瞬間を見計らって森川さんが俺の着ていたジャケットの裾を引っ張った。 不安そうな森川さんの顔を見て、どうしたのだろうと俺は首を傾げる。 「さっきのって……その、番組を盛り上げるための……演出とか、そういうのだったりとか……」 「森川さん……」 どうやら番組の最中にサラリと言った事で、逆に森川さんを不安にさせてしまったみたいだ。 俺は森川さんの不安を和らげるように、震える手を優しく包み込む。 「番組を盛り上げようと思っても、冗談で付き合おうなんて言いませんよ。俺は前から森川さんの事がいいなって思ってたから森川さんの気持ちに応えたんです。それとも森川さんは番組を盛り上げようと思って、冗談で言ったんですか?」 森川さんは首を左右にぶんぶんと振る。 それに合わせて森川さんのポニーテールが左右に振れて可愛いなと思った。 「本当に、私でいいの?」 「はい」 俺はゆっくりと首を縦に振る。 男に二言はない。 「森川さんとお話しするのはすごく楽しいし、森川さんの前だとカッコつけなくていいというか、自然体でいられるんです。森川さんからしたら私の前でもカッコつけて欲しいって思うかもしれないけど、俺は森川さんといる時のそういう空気感が好きだな。今、思えば最初にあの喫茶店で会った時から、森川さんとはこんな感じでしたね」 「あ、ありがとう……?」 「ははっ、そこなんで疑問形? ほら、緊張しないで、いつもの森……楓を思い出して」 「楓……そ、そんな、急に俺のみたいな感じ出されたら、あわわわわ」 可愛いなぁ。 普段話しやすくて接しやすい楓だけど、ちょっとした合間に女の子らしい仕草を見せてくるところが可愛らしい。それこそ黙ってたら、天気予報に出てくるお姉さんくらいの美人だけど、愛嬌があるから話しかけやすいし、今みたいに裾を引っ張られたりとか、さりげないボディタッチにはドキドキさせられる。 「デートいつにする?」 「いつでも大丈夫です……! って、あ、有給もうないんだった……」 「ええ? 有給もう使い切ったんですか? ははっ、どうしたらそんなことになるんですか?」 「う……」 楓の目が泳ぐ。本当、見てるだけでも飽きない人だと思う。 女の子にそんな事を言ってもいいのかって思うけど、それが森川楓の魅力なのだから仕方がない。 放っておけない人って彼女みたいな人の事を言うのかもしれないな。 「じゃあ、あくあ君には申し訳ないけど、今度の私のお休みで……」 「いいよって言おうとしたけど、俺、実はお仕事でちょっと外国にいかなきゃいけない用事があるんだよね。今回、ちょっとだけ色んな人と取引しちゃったからさ……。だから……少しだけ、待っててもらえる?」 今回、俺が頼ったのは総理だけじゃない。 理人さん達と同じ六家の藤堂紫苑さんに、妹さんの藤蘭子会長を通して何かあった時は二人に味方してほしいと事前にお願いしていた。流石に今日、ここに来るとは聞いてなかったからびっくりしたけど……。 その代わりにと言ってはなんだけど、俺は紫苑さんからとある仕事を引き受けることにした。 すごく面白そうな話だったし、俺としては楽しめるから全然いいんだけど……阿古さんにスケジュール調整してもらったりして申し訳なかったな。あ……そういえばこの前、小雛先輩がテーマパークのチケットを4枚ももらって死にそうな顔してたから、アヤナも誘って4人で行こうってさりげなく提案しておくか。あのまま放置してたら一人で4回行って友達4人で行きましたとか言い張りそうだし、それは流石に居た堪れない。 少し話はそれたけど、俺は他にもメアリーお婆ちゃんを通じて、くくりちゃんにも二人の味方をするようにお願いしていた。勿論こっちもタダってわけじゃない。 くくりちゃんのお願いは二つで、一つはメールアドレスの交換、もう一つは色々と相談に乗ってほしいとのことだった。くくりちゃんは、乙女咲への進学を希望している受験生なので色々と相談に乗って欲しいんだろうと思う。 年相応の可愛らしいお願いに思わずほっこりした気持ちになった。 「は、はい! 5年でも10年でも、なんならあと60年くらいなら待てます!」 「いやいや、流石にそれは待ちすぎでしょ! 楓、そんなに待たされた時はちゃんと怒っていいんだよ」 「お……怒る……私が、あくあ君に……?」 「そうそう。もっと私の事も構ってよってね」 楓、ホゲーっとした顔してるけど大丈夫? その表情が可愛くて、俺は楓の頭を優しく撫でる。 なんだろう。こういう時の楓ってマスコット的な可愛さがあるというか、ゆるキャラっぽいというか……まぁとにかく可愛いんだよね。ほれほれー、いっぱいなでなでしてやろう。 「わ、わわわわ私、ちょ、ちょっと上司に色々と! 本当に色々と相談してきます!! えっと……お休みの日、後でメールしておきますから!!」 楓は顔を真っ赤にして上司である先輩のところへと逃げていった。 可愛いなぁ。楓といると本当に退屈しなさそうだ。 「さてと……」 俺はその場から移動すると、今日のマネージャーを担当してくれている琴乃のいる場所へと向かう。 「あっ、あくあさん」 人がいそうな場所へと向かうと、先に気がついた琴乃から声をかけられた。 ん? 琴乃の表情を見る限り何かあったのかなと察する。 「すみません。今日これから政府の人達と、例の件について少し打ち合わせしないかって言われたんですけど……」 「あぁ、いいよ。せっかくだし時間のある時にやっておこう。日にちもそうないしね」 「はい! では、控室の一つを手配してるのでそちらに向かいましょう」 流石は琴乃だ。仕事が早いし、こうしたらこうって準備をしてくれているところがいかにも仕事ができるって感じがする。俺は政府の人達とにこやかに握手して打ち合わせを始めた。 途中総理が茶化しに来たけど、相手をしてるとかなり長引きそうだから適度にスルーする。 少しだけ時間が掛かったけど無事に打ち合わせを終えた俺は、先にその場から失礼する事にした。 「本当にあとは俺がいなくても大丈夫?」 「はい。あとは警備とか、空港からの移動とか、宿泊先のお話になってくるので大丈夫です」 「そっか、残りのお仕事、頑張ってね。琴乃」 「は、はい!!」 本当はほっぺたかおでこにキスしたかったけど、政府の人達が全員こちらを見ていたので流石に遠慮した。 多分、そんな事をしたら琴乃が恥ずかしがって撃沈しそうだし、そうなったら政府の人達にも迷惑をかけちゃうからね。 俺は政府の人達にも挨拶して、一人、先に打ち合わせから失礼する事にした。 どうしても行きたいところがあるからね。 「ん……?」 「あ……」 通り道で偶然にもえみりさんと出会う。くくりちゃんや楓ともお話ししてたのだろうか。 どこか少し凹んでる感じがするけど、俺の気のせいかな? 「えみりさん、さっきはありがとう」 「え……あ、えっと……」 やはり何かあったのだろうか。 俺はえみりさんに近づくと、相手の緊張をほぐすように柔らかな表情で微笑む。 「どうかした?」 「あ……その……さっきの私……」 今回の事で1番のイレギュラーはえみりさんが来た事だ。 江戸っ子口調もすごかったけど、まるでドラマの主人公のような立ち回りと迫力に俺も呑まれそうになったほどである。PVの時もすごかったけど、えみりさんは本気で役者とか目指さないのかな? 「さっきのえみりさん、すごくかっこよかった」 いやも、でもも、へったくれもねぇんだよ!! 耳が痛かったな。言い訳していた自分のお尻を後ろからガツーンと蹴っ飛ばされた気持ちになった。 「ほ、本当ですか? 私、その……いつも、あくあ様の前じゃ、猫被ってて……」 「はは、猫被ってるって、そこは普通に言っちゃうんだ」 「あ、いや……えへへ……」 えみりさんは誤魔化すように笑みを浮かべる。 初めてえみりさんと出会ったのは、俺が喫茶店でバイトしていた時だ。 お客さんで店に来たえみりさんを見て、びっくりした事を今でもよく覚えている。 あまり女性を容姿でとやかくいうものじゃないのかもしれないけど、後にも先にも俺が美しさでびっくりしたのはえみりさんとカノンくらいなものだ。くくりちゃんはまだ可愛いの方が強いからどうにかなったけど、もう少し大人になっていたら確実にこの二人と同じくらい目を奪われていたと思う。 えみりさんは当時から物静かで、いかにも深窓の御令嬢という印象をずっと抱いていた。 でも、仲の良いカノンや楓に対して喋ってるえみりさんを見ているうちに、それはあくまでも彼女にとっての一面でしかないという事に気がつく。 だから、今回のえみりさんを見ても驚かなかったというとか、ようやく彼女の心に触れられた気がして嬉しかった。 「でも……あくあ様は、やっぱり猫を被ってる方が、い、いいですよね?」 「えみりさん、俺はどっちのえみりさんも好きですよ。だって、どのえみりさんもえみりさんなんです。それこそ俺だって、カノンの前じゃこれでも少しは猫被ってるんですよ」 「嗜……カノンの前で?」 「はい。だってカノンの前じゃいつだってかっこいい俺で居たいんですよ。しょーもないプライドみたいなものだけど、カノンの前じゃかっこつけたくなるというか、かっこいい俺を見て欲しいんですよね。それって猫被ってるようなもんでしょ。あ、でも、ちゃんと格好つけられてるかって言われると難しいんだけど……現に恥ずかしいところも見られちゃってるしね」 俺は頬を掻いて過去を回想する。 うん……今にして思えば、結構恥ずかしいところ見られてるな。授乳プレイとか……。 「じゃあ、あくあ様はさっきの私を見ても引いちゃったりとか……」 「そんな事あるわけないですよ。むしろ俺が女の子だったら惚れていたかもしれません。だから、さっきはありがとうございました」 俺は改めてえみりさんに頭を下げた。 「あ、頭を上げてください。あくあ様! それに、お礼を言わなきゃいけない方は私なんです! も、森川と姐さんの事、ありがとうございました!! ホ……森川はちょっと……じゃなくてだいぶドジだし、間抜けだし、とぼけたやつで、ぼんやりしたところもあるし、有給を無駄に使い切っちゃうような馬鹿だけど、良い奴だから! それに姐さんも、目つき悪いし、はっきり言って今でもちょっと怖いと思う時あるし、胸だって尻だって体だってでかいけど、本当は乙女チックで可愛い人だから、その、その……本当にありがとうございました! で、でも……あくあ様でも、2人の事を泣かせたら赦しませんから! それだけは覚えておいてください!!」 本当にえみりさんは凄いなと思った。 最初は悪口を言ってるのかと思ったら褒めたりするところも面白いけど、何よりも最後には、そんな友人達を傷つけたら俺だって赦さないと言う……。男の俺にこんな事が言える女性なんて、この世界にどれだけいるのだろうか? 「ありがとう。えみりさんみたいな人が、カノンや琴乃、楓と友人でよかったよ。俺から言う事じゃないけど、どうかこれからも3人の良き友人でいてあげてほしい。大丈夫、琴乃も楓もカノンと同じように俺が幸せにしてみせる。そのえみりさんの心意気と友情に誓って約束しよう。白銀あくあは、愛を誓った全ての人を、守りたいと思ったすべての人を幸せにする。そしていつかは男性、女性に関わらずこの世界を笑顔でいっぱいにするって約束しよう」 「あくあ様……わ、わかりました! その決意、この雪白えみりが最後まで近くで見届けます!!」 「ありがとう、えみりさん。もしその約束を違えそうになった時は……」 「わかってます。その時は、私があくあ様を……白銀あくあを全力で止めます」 俺とえみりさんは固く握手を結ぶ。 最後まで近くで見届けるか……。えみりさんはその言葉の意味がわかってるのかな? それってプロポーズみたいなものじゃないかと思ったけど、本人はきっとそういうつもりで言ったんじゃないという事にすぐ気がついた。だって、その事に後から気がついたえみりさんの顔が真っ赤に染まってたからね。 ん……? えみりさんとお話ししていると、通路の向こう側から足音が聞こえてきた。俺はそちらへと視線を向ける。 「あくあ君……もしかして、お取込み中だったかな? お邪魔なら後にするけど?」 「いえ、大丈夫ですよ。レイラさん」 レイラさんは真剣な表情でスタスタとした歩調でこちらに近づいてくると頭を下げた。 「本当に、本当にありがとうっ……!」 「頭を上げてくださいレイラさん。俺は今回ちょっとだけ手伝っただけです。最終的に、天草さんと理人さんがお互いに頑張ったおかげですから。むしろ俺なんかよりアヤナやここにいるえみりさんにお礼言ってあげてください」 「アヤナ君には先ほど礼を言ってきたよ。雪白えみり……君もありがとう。君と会うのは随分久しぶりだが……しばらく見ないうちにあの美しかった少女が、こんなにも綺麗な大人の女性になっていて驚いたよ。それに昔は大人しかった君があんな啖呵を切るなんてね」 レイラさんはえみりさんの方へと顔を向けて頭を下げる。 そっか、2人とも六家出身なら知り合いでもおかしくないのか……。 「お久しぶりです。私は……ただ、あくあ様を助けに来ただけですから、気にしないでください」 「それでもだよ。それに……あそこに居た全員、君の言葉に目を見開いていた。女なら男の前でくらいかっこつけた女でいろ……。良い言葉だと思ったよ」 俺はうんうんと頷く。 レイラさんはえみりさんをグイッと抱き寄せると、俺の目の前でいきなり口説き始める。 「ところでえみり君、役者に興味はないか? 今の君なら間違いなくミシュ様になれる!」 「うぇっ!? わ、私がおばちゃんみたいに?」 おばちゃん……? あぁ、そういえば2人とも苗字一緒だよね。 この前、ミシュさんが自分のもう片方の親だと知った時はびっくりしたけど、もしかしたらえみりさんとは従姉とかになるのかな? それとももう少し離れた関係になるのだろうか。 そこを聞こうと思ったら、俺が歩いてきた方向から2つの足音が聞こえてきた。 「うん、良いんじゃないかな」 そう言ったのは後ろから現れた総理だった。そして総理の隣に視線を移すと、くくりちゃんが立っている。 凄い組み合わせだと思ったけど、くくりちゃんがこの年でご当主様なのだとしたら、2人が知り合いでも不思議ではない。 「芸能活動は国民の皆さんに幅広く顔を知ってもらえるからね。数年くらい、みんなに名前と顔を覚えてもらうために、やってみたら良いんじゃないのかな? なに、若い時のミシュ様並みに雰囲気あるからデビューしたらすぐに売れるよ」 総理はえみりさんに笑顔で近づくと、自分の名刺を差し出した。 「それと、先生……メアリー様のところで厄介になってるって話には聞いてるよ。私もメアリー様からは本当に多くの事を学ばせてもらった。遊び方も、政治の事もね。だから妹弟子の君にはこの名刺を渡しておこう。何か困った事があったり、私の仕事に興味があったら連絡してきなさい」 そういえばいいですともでも、メアリーお婆ちゃんって最初は総理に電話をかけようとしてたんだっけ……。 結局、公務中だったのか繋がらなくて代打で楓が出る事になったのを覚えている。 楓と3人で話してた時にもスターズに留学していた時の話をしていたし、きっとその時にお世話になったのだろう。 「総理……本気ですか……?」 ん? 何だろう。珍しくくくりちゃんが総理の事を胡乱な目つきで見ている。 「あら、くくりさん、私はいつだって本気ですよ。これからやってくるあくあ君達の時代には、彼女くらい破天荒の方がいい。私にとって重要なのは、この国と国民に利するところがあるかどうかだからね。先生もそれがわかってるから彼女をメイドにしたんだろう。それに人を惹きつけるカリスマ性はどう足掻いても後から手に入るものじゃないからね」 何を話してるか内容までは聞き取れなかったが、総理が終始笑みを浮かべているところからも2人で楽しい話をしているのだろう。 「ところであくあ君、どこかに行くんじゃなかったっけ?」 「あぁ、はい」 おっと、気がつけば結構いい時間だ。 今から先生の家に着く時は夜になってるかもしれないな。 「それならこれを使ってください」 話を聞いていたえみりさんから、ラーメン竹子のキーホルダーがついたバイクのキーを受け取った。 あれ? これラーメン竹子のデリバリー用のバイクじゃないの? 俺が乗っても大丈夫? 「これ、移動に便利だろうって竹子さんから譲り受けた奴だから大丈夫ですよ」 「本当にいいの?」 「はい。使ってやってください。帰りは適当に誰かに……ううん、森川からタクシー代1万ふんだくるんで大丈夫ですよ!!」 「はは……じゃあ、ありがたく使わせてもらうね」 本当はお金を払っても良かったけど、えみりさんの表情が本気だったのでそんな野暮な事はしない。 ちなみにここから俺たちの住んでいる平河町まで5000円程度なので、1万はぼりすぎである。 ま、なんとなくだけど、えみりさんはそんな事せずにどうにかして帰りそうな気がするけどね。 一応カノンにメール入れて。もしもの時はペゴニアさんに俺のバイクで迎えに行ってもらうように言っておこう。 俺は改めてみんなに挨拶すると、1人駐輪場の方へと向かった。 さてと……先生、今からそっちに行くから待っててくれよ! ************************************************ 前書きでも書きましたが、ノクターン回は次回です。ごめんね……。 早ければ明日、遅ければ明後日の更新になります。 ちなみにこの後結局、捗ると姐さん、森川と嗜みの4人で自宅で女子会やってます。 タクシー代ふんだくるはネタですのでご容赦を。 それと、小雛ゆかりさん視点のお話をfantia、fanboxにて投稿しております。 そちらもチェックしてください。 https://fantia.jp/yuuritohoney https://www.fanbox.cc/@yuuritohoney Twitterアカウントです。作品に関すること呟いたり投票したりしてます。 https://mobile.twitter.com/yuuritohoney クリスマス用の短編、ムーンライトでとあ注意。 https://novel18.syosetu.com/n5480hz/ 先生視点とは違って、あくあ視点なので先生の受けた初エッチの印象とは多少の違いはあります。 ******************************************** 白銀あくあ、そんなにじっくり見なくても……。 「綺麗だよ。アイ」 「んっ……」 俺はアイと唇を重ねると、そのままベッドに押し倒した。 「あ……」 手のひらに収まるサイズのおっぱいを左手で軽く揉みしだきながら、何度もアイと口づけを交わす。 その間に右手の指先でアイの入口を何度も愛撫し、入れやすいように濡らしていく。 「アイ……本当にしなくていいの?」 「う、うん……! 赤ちゃん産むならできる限り早い方が妊娠しやすいって聞いたし、あくあ君さえよかったら……私の事を孕ませてください!」 アイもそうだけど、琴乃や結、それにカノンも、なんでこう無自覚に男を煽るかな。 孕ませてくださいなんて言われて激らない男なんていない。 俺はアイのおマンコの入り口に自らのちんこを押し当てると、強引にねじ込んでいく。 「あああああああっ!」 アイは乱れた表情で大きな喘ぎ声をあげる。 うっ、思っていたよりもアイの膣内が狭くて、一瞬でもっていかれそうになった。 「アイ、きついならゆっくり動くけど?」 俺がそう言うとアイは首を左右に振った。 「ううん。もっと激しくしていいよ。私の初めてをあくあ君がもらってくれたって事を刻みつけて欲しいの」 そういうわけならと、最初はゆっくりと大きくストロークするようにアイの体を揺さぶって、激しくできるように中をほぐしていく。 大きく淫らに乱れたアイの表情を楽しむように、俺はアイの首筋を舐めたり、乳首を吸ったりする。 俺は大きいのも好きだが、アイのような程よいサイズのものも好きだ。 大きいのは弄び甲斐があるが、逆に小さくなればなるほど弄り甲斐があると思っている。 それに、アイくらいのサイズは揉む時の収まりがいい。多分これくらいのサイズの方が、可愛らしさもあって永久に揉み続けられると思う。 「あっ、あっ、あっ……すごい。痛いのに気持ちいいって、なにこれ……こんな感覚知らないよぉ……」 「じゃあもっと痛くて気持ちいい事してあげようか?」 「え……? ひぎぃっ!?」 俺はさっきよりも速いストロークで、アイの奥に何度もこつんこつんとちんこの先端を押し当てる。 どうやらアイは、ちんこを引き抜く時にカリが膣壁を引っ掻くところが1番感じるポイントのようだ。 だから俺がちんこを引き抜く時に、わからせるようにゆっくりとしてあげるとその度に身を捩らせて髪を乱れさせた。 「アイ、自分の1番奥に何かがあたってるのわかる?」 アイは俺の問いに対して無言で何度か頷く。 「ここから、赤ちゃんの素を出してアイを孕ませるからね」 俺はわからせるように、アイの下腹部を撫でる。 アイはあんまり自分が感じる事を恥ずかしがらないタイプなのか、行為中は淫らな自分を隠そうともしない。 「んんっ……」 髪を掻き乱し、体を捩らせ、快楽と苦悶の狭間で揺れる淫らな表情で俺を誘惑する。 覆いかぶさるように体を重ねると、しっとりとした吸い付くようなもちっとした肌が心地よい。 「あっ、だめ! イッ……! くぅ……」 目を閉じたアイは歯を食いしばって眉間に皺を寄せる。 大きく喘ぎ声をあげては、首を左右に振っていた。 アイは感じやすいのか、イクという言葉を連呼し、何度も嬌声を上げる。 「あっ、あっ、もう、無理……だからぁ!」 アイは俺の首の後ろに手を回すと、しがみつくような体勢で射精をお強請りするような媚びた目つきで俺を見つめる。俺の中で射精欲が高まっていく。 「アイ、中に出すよ……うっ!」 アイの狭い膣内を広げるように俺のちんこが膨張しては萎んでを繰り返す。 血液が流れるようにどくどくと俺の精子がアイの中を満たしていく。 「あ……あ……」 アイは蕩けた目で射精の余韻を味わう。 「アイ……アイの初めてを俺にくれてありがとう」 俺はアイに軽くキスをする。 するとアイは感極まったのか泣き出してしまった。 俺はアイを慰めて、耳元で何度も愛を囁く。 しばらくしてようやく落ち着いたのか、俺の腕の中でそのまま眠ってしまった。 本当は消化不良だけど仕方ない。目の下を見たらクマができてたし、もしかしたらあんまり眠れなかったのかもしれないな。ごめんね、アイ。俺はアイのおでこに口づけしてからそのまま眠りについた。 「おはよう」 「お、おはよう……ございます。その、これってやっぱり夢じゃ……」 「夢かどうか、もう一回確かめてみる?」 翌朝、目が覚めた俺たちは昨日と同じように2人でお風呂に入った。 アイってば、昨日もしたのに、今日も借りてきた猫みたいにバスタブの中で俺の膝の上に乗っている。 昨日と同じようにお互いの体を洗いっこした俺達は体を拭いて髪を乾かしてから、再び同じようにベッドへと腰掛けた。 「すごい。こうなってるんだ」 ベッドから降りたアイは、メガネをかけて吐息がかかるほどの距離でじっくりと俺のものを観察する。 なんでこんな事になってるかというと、さっき2人でお風呂に入った時にアイがチラチラと俺のものを見ていたから、じっくり見てみる? なんて冗談で言ってみたら、アイがうんって言ったからだ。 「アイ……そんなにじっくりと見つめられると、流石に恥ずかしいんだけど……」 アイの吐息が俺のものにかかる度に小刻みにビクンビクンと跳ねる。 ちょっとで良いから触って欲しいなと思った俺は、アイに実際に触ってみた方が参考になるんじゃないと提案した。 「い、良いの……かな?」 「どうぞ」 アイは恐る恐る俺のものに触れる。 敏感になった俺のちんこがアイの指先の感触に反応してビクンと跳ねた。 「ひゃっ」 びっくりしたアイが俺のちんこから手を離す。 「す、すごい……ここだけ別の生き物みたい……」 俺がもっと触って欲しいなとアイに向けて腰を突き出すと、アイは再び恐る恐ると俺のちんこに触れる。 浮き出た血管を確かめるように指先を這わせたアイのぎこちない手つきが逆に心地良い。 「うわぁ……ここって実際はこうなってるんだ……。女子なら見てるだけでえっちな気分になるこの形状は反則だよ。ちんちんだけでもくるものがあるのに、この玉が2つぶら下がってるところが否応なくエロいんだよね」 アイも段々手慣れてくると反り具合を確かめたり、金玉の方をタプタプさせたり、下から覗き込んだり、自分の顔の大きさと比べたりとか、最後は定規まで持ってきてサイズを測っていた。うん、流石にそんなにじっくりと分析されると俺も恥ずかしいかな……。 「あ、あのさ……本当に自分でも贅沢っていうか、こんな事お願いするなんておかしいってわかってるんだけど……」 「アイ、遠慮せずに言ってごらん」 アイは最初は恥ずかしそうに口籠もっていたけど、喋らないと意地悪するよって言ったら顔を真っ赤にして話し始めた。 「えっと……男の子のオナニーと射精する瞬間が見たくて、その……」 「いいよ。じゃあ今からアイで見抜きしていい?」 「み、見抜きって!?」 俺はアイの耳元で、見抜きっていうのは目の前にいる女の子を妄想の中で好き勝手に犯して、オナニーする事だよって教えてあげた。 「あくあ君が……わ、私で……オナニー……」 あ、ますます顔が赤くなった。 可愛いなと思った俺は、アイの目の前までちんこを突き出して、自分でゴシゴシと扱き始める。 「あ、あ……だめ。男の子のオナニーってこんなに切ない気持ちになっちゃうんだ。かわいそう。手伝ってあげたいなって胸の奥がキュンキュンする」 「じゃあ、アイが扱いてくれる?」 俺はアイの細い手を取ると、自分のものを握らせた。 普段はペンを持って小説を書いている人に、自分の物を握らせて手伝わせるという行為に興奮する。 実際はキーボードで打ってるからペンじゃないよ。なんていう野暮なツッコミはしない。 「もっと強く握っていいよ。速くしていいから」 アイの辿々しい初めての手コキに興奮する。 綺麗に切り揃えられた爪先といい、アイの手はかなり綺麗だ。 女の人は手の甲を見たら年齢が一瞬でわかるっていうけど、アイは常日頃から手のケアをしているのだろう。 「あくあ君の顔、すごく辛そう……ごめんね。私、下手くそだよね……」 「そんな事ないよ。アイ、これは気持ちよくて辛いって事なんだ。本当は早くアイに出したいけど、アイのためにいっぱい出してあげたくて我慢してるんだよ」 もう頭の中じゃ、何度アイに射精した事だろう。 このままアイの顔にかけたり、無理やり髪の中に突っ込んでそのまま出したり、口の中に吐精したり、押し倒して中に出したり、目の前にいるアイを見抜きしては頭の中で汚してきた。 「うう……私のためにありがとう。で、でも、そんなに辛そうな顔見てる方が辛いから、我慢せずに射精して欲しいな」 「じゃあ、両手出してくれる? 今からアイの掌に全部出すから、ちゃんと見ててね」 俺はアイに両手を広げさせると、床に落ちていたアイの下着を拾う。 それを自分のちんこに巻き付けて一気に扱く。女の子のパンツってなんでこんなに気持ちがいいんだろうな。 俺は体の奥から込み上げてきたものを一気に外に吐き出す。 「あっ……」 ピュッ、ピュッと勢いよく飛び出た精液がアイの掌へと吐き出されていく。 「すごい……男の子に射精されるって、好きな人に使ってもらって射精されるのって、こんなにも幸せな気持ちになるんだ」 アイは自らの掌の上で水たまりになった俺の精液を愛おしそうな目で見つめる。 俺はベッドの上に腰掛けると、アイの頭を撫でて手伝ってくれてありがとうと言った。 アイは指先で弄ったり、舐めてみたりして、じっくりと精液について観察する。 「うわぁ、すごい粘着力……。こ、これが昨日の夜、私の中にも……これなら私も1発で妊娠してるかも……」 俺はアイを抱き上げると、自分の腰の上に置く。 「なんならもう一回しておく?」 「え……?」 「アイだってさっきの見て興奮したよね?」 俺は濡れたアイの股ぐらを見つめる。 「だ、大丈夫なの。あくあ君?」 「もちろん……というか、やっぱり手でするより、アイの中に出したいし……アイは嫌?」 「う、ううん! その……是非、よろしくお願いします」 「OK!」 俺はそう言うとアイを押し倒して、そのままハメ倒してもう何ラウンドか楽しんだ。 行為が終わって冷静になった後、アイが今日当たり日じゃないのに、どうせなら当たり日にしてもらったらよかったと嘆いていたので、次はアイが赤ちゃんを授かれる日にしようねと囁く。 後、その姿が可愛かったので、追加でもう一回抱いておいた。 ************************************************ 先生の感じそのままだと微妙かなあと思って、ノクターンに寄らせようと思ったけど難しかったかも……。 それでも楽しんでくれたなら幸いです。 明日も更新します。多分ね……。 それと、ろとさん、レビューありがとうございました。これからも体に気をつけて執筆いたします。 他にもいつも感想くれる方、ありがたく読ませていただいております。あまり頭回ってない時は感想返が短かったりするけど、内容はじっくり読ませてもらってますよ。本当はもっと長い文章打って、これだとネタバレになりすぎるなぁと思って削ったら1行になっちゃった人もいて、ごめんねーって心の中で思ってたりとかね。 そして誤字報告も大変助かっております。要検討は後に回しちゃったりするので、そのせいで忘れる事もあるんだけど本当にごめんね。これは掲示板指摘もそうです。Twitterでも言ったけど、剣呑は遅くなったけど過去も振り返って修正しました。ありがとうございます。 他にもブクマやいいね。ポイントを入れてくれる人達にも感謝いたします。それではまた明日!! それと小雛先輩、あくあ、阿古さん、アヤナの4人で遊園地に行くお話を書きました。 よかったらお楽しみください。こちらも無料で見られます。 https://fantia.jp/yuuritohoney https://www.fanbox.cc/@yuuritohoney Twitterアカウントです。作品に関すること呟いたり投票したりしてます。 https://mobile.twitter.com/yuuritohoney クリスマス用の短編、ムーンライトでとあ注意。 https://novel18.syosetu.com/n5480hz/ 白銀あくあ、伝説の番組が始まります。 番組の始まりは突然だった。 ベリルの本社にある休憩室で俺がソファに寝転がってぐでっとしてると、何故か阿古さんがカメラを抱えた本郷監督と一緒に部屋の中に入ってくる。 カメラが回ってることから撮影かなと思ったけど、俺はそのままいつも通りにとあが食べているチョコレート菓子を横から勝手に摘む。 「皆さん。お仕事の時間です」 阿古さんはそう言うと、4人分のチケットを俺の方へと差し出した。 「ん? 飛行機のチケット……?」 行き先を見ると大阪と書かれている。 えっ? 大阪!? 「さぁ、時間がないから急ぎましょう!」 俺と慎太郎、とあと先輩は阿古さんに急かされて会社が用意してくれたバンに乗り込む。 そのまま羽田に行き飛行機に乗って僅か2時間ほどで目的の場所に着いてしまった。 「きゃああああああああ!」 「えっ? 嘘やろ?」 「ベリルが関西襲来やて!?」 「あくあ様、顔ちっちゃ! 女のうちより小顔やんけ!!」 「ほんまかいな!? ……ほんまや!」 「祭りや! 急げ!!」 「あれ最近のCGかなんかとちゃうん? 関西なんか来るのホゲ川くらいやろ!」 「せやかて、あくあ君のパチモンなんかおらへんやろ。あんなん2人もおってたまるか!」 「ご利益あるかもしれんし、とりあえず拝んどこ!」 「ちょっとお隣のせっちゃんにあくあ君来とるって電話してくるわ」 「とあちゃん、飴ちゃん食べるか〜?」 「あっ、もしもし、お母はん? 今、空港来たらあくあ様とおんなじ空気吸えるで!」 「黛くん、リアルで見るとシュッとしてカッコええな」 「せやろ。慎太郎君みたいな頭良さそうな子、関西の女は好きやもんな」 「天我先輩、タテジマーズのランディーよりでかいやんけ!! こんな男の子もおんねんやなあ……」 「頼む! あー様、タテジマーズに入ってくれ! もう17年も優勝しとらんのや!!」 「わかるわ〜。この前、スカウトが連れてきた外国人、選手かと思ったら通訳と運転手と用具係やったもんな〜。相変わらずうちのポンコツスカウトは胡散臭い代理人に騙されとるわ〜」 「いっそスカウトは森川がやったほうがええんちゃうか。謎の人脈でステイツからすごいの連れてくるかもしれんぞ」 なんか……すごいな。 東京だと結構遠巻きに喋ってる人が多いけど、普通にめちゃくちゃ騒いでる。 でも手を振ったら節度を守った上で過剰に反応してくれるし、これはこれでいいと思う。 「はい、これ」 空港から出たところで、阿古さんから鍵を手渡された。 これって車のキーだよな……。俺、運転できないけどって思ってたら、天我先輩にキーを奪われた。 「我、免許持ってる。任せてくれ」 「わかりました。で、車に乗ってどこに行けって言うんです?」 阿古さんは4人で読んでと書かれたカンペを提示する。俺達がそれを読んだのを確認してから、さらにカンペを捲る。 「「「「ベリル&ベリル、始まるよ?」」」」 あぁ! 藤テレビで11月から月1でやる予定のあの番組か! スタジオ収録だって聞いてたけど、初回スペシャルだから遠出したのかな? 阿古さんはさらにカンペを捲る。 「行き先は……淡路島!?」 淡路島って、確か本州と四国の間にある島だよな? ロケとはいえ初めて行くところにワクワクしてくる。 「って? それだけ?」 阿古さんは再び俺たちの目の前にチケットを差し出す。 「高松発……って、香川県!?」 阿古さんは俺の反応を見てニコリと微笑むと、さらにカンペを捲る。 「えーと、なになに、普段疲れているみんなに体を労ってもらおうと1泊2日の旅行を企画しました。大阪の空港からスタートして、淡路島で一泊、そのまま高松に行ってあく……俺の好きなおうどんを食べて東京に帰るコースとなります」 なるほどね、そういう体で行くって事か。 どうやら泊まるところは既に予約してくれているらしいので、その間の行動は全て自由だそうだ。 「えーと、うん……それじゃあどうしよっか?」 「人多いし、とりあえず車乗って大阪市内に向かって走り出さない?」 「そうだな。それがいいかもしれない」 「ふっ、みんな車に乗れ! 我の運転で行く!!」 俺達は阿古さんの用意してくれた車に乗り込む。 ちっさ! ていうか狭くない? 天我先輩、大丈夫? 190cmもあるから頭が天井スレスレじゃん……。 「ん?」 窓をコンコンと叩く音に反応すると、阿古さんが手に持ったカンペを指差す。 「えーと、車は、藤重工さんの360という旧車です。この度、藤蘭子会長より番組のために愛車を寄贈していただきました。あーなるほどね。蘭子さん見てますかー? ありがとうございます!」 「「「ありがとうございまーす!」」」 「それとこの前、メアリーおばあちゃんと一緒に鴨南蛮蕎麦ご馳走様でした! 今度、メアリーお婆ちゃんと話してた原宿のアイスクリーム3人で食べに行きましょう!」 俺がそう言うと、隣の席に座ったとあがジトーっとした目で俺の事を見つめる。 「あくあって、蘭子会長と仲良いよね」 「そうなんだよね。この前はカノンも入れて天ぷらご馳走になったし、蘭子さん美味しいところいっぱい知ってるからついつい……ね」 蘭子会長からは、俺だけじゃなくて家族ぐるみで良くしてもらっている。 カノンにも困った事があったら相談してねって言ってたし、ペゴニアさんの話では結構メールでやり取りしてたりするらしい。 「ところで、市内に行ってどうするの?」 「とりあえず飯じゃない? っと、その前にちょっとコンビニ寄ろう」 「「「はぁ!?」」」 信号待ちのタイミングだった事もあって、全員が俺の方を見て、お前マジかという顔をされた。 いや、うん……俺だって言いたい事はわかるよ。でもな……。 「いや、だってほら、これナビついてないから地図いるでしょ。それと観光雑誌とか買っといた方がいいんじゃない? 携帯没収されたし……」 「「「あー」」」 ちなみに運転席には天我先輩、助手席には慎太郎、後ろにとあと俺が並んで座ってる。 「でも、大丈夫なのか? 流石に我らが行くと騒ぎになるんじゃ……?」 「いいんじゃない? 撮影用の車もついてきてるし、思ったよりみんなちゃんとしてるよね。今だって車でつけてくる人いるかなって思ったけどそんな事ないし、ベリルってさファンの質って言っていいのかどうかわからないけど、ちゃんとライン引いてくれるよね?」 俺の言葉に3人とも頷いた。 ファンの質って言ったらダメなのかもしれないけど、俺達のファンの子はそこまで過激な子はいないんじゃないかな。実際、カノンと一緒にスーパーに行った時もみんな遠巻きから見ているだけで、何か危害を加えようと近づいてくるような人は居なかった。それこそカノンと一緒にいる時は、俺よりもカノンを見て、その綺麗さに驚いてる人の方が多かった気がする。 「それに……何かあっても俺が3人を守るから安心してくれ!」 俺が握り拳を作ってアピールすると、またしてもとあにジトーっとした目で見られた。 「うん、あくあってそういうところあるよね。まぁ、いいけど……って、天我先輩、そこコンビニ!」 「うむ! 任せておけ!!」 天我先輩はコンビニの駐車場に車をゆっくりと停車させる。 バックで入れる時やたらとかっこいいモーションだったけど、あれは一体なんの意味があったんだろう。 「ここ、入っても大丈夫そうかな?」 「取材許可とかいるんじゃないか?」 「じゃあ、ちょっと聞いてくるわ」 みんなからはよりにもよってお前かよって顔されたけど、俺はそんな事は気にしない。 ちなみにこの蘭子会長が寄贈してくれた360は、本来2ドアだが観音開きの4ドアに改造しているので、後部座席でも乗り降りは楽ちんだ。 「えっ、えっ、本物!?」 「ちょ、なんでこんなところにあくあ様が!?」 「あかん、実物めっちゃ男前やん!」 「あくあ君が大阪来とるって、急いで節子さんに電話せんと!」 俺はお客さん達に、ごめんねー、今ロケ中だからとだけ言って、レジにいる店員さんのところへと向かう。 「すみません。撮影しても大丈夫ですか?」 「はっ、はい! 大丈夫だと思うけど、店長呼んできますね!」 高校生くらいかな? バイトの女の子が奥から店長さんを呼んできてくれて無事、撮影許可を取ることができた。 その間、俺はお店にいたお客さん達と握手を交わす。 「あ、あの……雑誌で見かけた時からずっと応援してます。頑張ってください」 「ありがとう! 今ロケしてるこれも11月に藤で放送するから見てね」 「絶対見ます!!」 何人かのお客さんと握手していると、そのうちの1人のお客さんが慎太郎のアクリルキーホルダーをつけてる事に気がついた。 「もしかして、慎太郎のファンかな?」 「あ……ごめんなさい。黛君のファンは、握手……ダメですか?」 「ううん、そんな事ないよ」 俺はその子と握手すると、ちょっと待ってねと囁いた。 一旦コンビニの外に出た俺は慎太郎に向かって手招きする。 「おーい、慎太郎。お前のファンだってー」 「あくあ、お前って奴は本当に……」 慎太郎は周囲の様子を伺いながらコソコソとこっちに出てきた。 大丈夫だって、もうここの安全は俺が確保したから安心して欲しい。 「え、あ……ほ、本物……?」 「初めまして、応援ありがとう」 「こちらこそ、その、出てきてくれてありがとうございます?」 慎太郎のファンの人は嬉しそうに笑う。うんうん、よかったよかった。 俺は雑誌のコーナーに移動すると、適当に地図と観光雑誌を手にとって買い物籠の中に放り込む。 「あくあ、これもお願い」 「ほいほい……って、とあ?」 いつの間にか車から降りて来たとあが籠の中にお菓子を放り込む。 「とあ……おやつは300円までだぞ!」 「あくあ……今の世の中、300円じゃお菓子買えないよ……」 確かに……駄菓子屋さんならまだしも、コンビニで300円じゃ何もって事はないけど全然足りないな。 「ちなみにバナナは……?」 「バナナはおやつじゃありません!」 バナナはフルーツであってお菓子ではない。 それこそ楓なんてバナナが主食だぞ。 3食のうち1回はバナナ、多い時は2回バナナの日があるらしい。 「あっ、それと天我先輩がコーヒーだって、ブラックね」 「いやいや、甘めでしょ? 先輩、カッコつけてブラック飲むけど、本当は苦いの苦手じゃん……」 「あくあ、しーっ!」 俺たちの会話を聞いていたお客さんからクスクスと笑い声が漏れる。 あ……そうだ。旅行だから他にも旅館で遊べそうなトランプとか色々買っておくか。 「うっ、お買い物してるとあちゃんとあくあ君を見てると動悸が……」 「なるほどね。これが新婚かぁ……」 「もう結婚しとるやろこれ」 「ずっとあくあ君の袖掴んでるとあちゃん、いくらなんでも可愛すぎんか」 「もう肩とか完全に密着しとるやん」 「てぇてぇ、てぇてぇすぎて昇天する」 「嗜みざまぁ!」 ちょいちょいファンの人達の間で出る嗜みって何? まさか変なファンじゃないだろうな……警戒しとこ。 俺達はお茶とか、他にも必要そうなものを放り込んでレジに向かう。 「あ、もうそのまま、お持ち帰りになって頂いて結構ですよ」 「いやいや、普通に払いますって! 全部タダとかむしろ気を遣うからやめよ」 俺はお財布を取り出すと現金で支払う。 電子マネーだったら携帯没収されたら使えないけど、普段から現金を持ち歩くようにしててよかった。 「ゴチになりまーす!」 「すまない。あくあ」 「いいって、これくらい気にするなよ」 俺はそう言いながらお財布にお釣りを片付ける。 店長さんからレジのところにサインして欲しいと頼まれたので、一旦、荷物を置きに行って天我先輩を呼ぶ。 4人でレジの台の側面にサインすると、店長さんやバイトさんを入れて記念撮影した。 「ありがとね」 「い、いえ、こちらこそ、ありがとうございます!」 「またこっち来た時は寄るから」 「はい! またのお越しお待ちしております!!」 俺達は店員さん達やお客さん達に手を振ってコンビニを後にする。 この4人でコンビニなんて、ヘブンズソードの撮影以来じゃないか……。なんかもうこれだけでも満足したって感じがする。というか、これで大丈夫なら東京でも普通に出歩けるんじゃないか? そんな気がした。 コンビニを出た俺達はそのまま高速に乗って大阪市中心部を目指す。 「どうする?」 「とりあえず市内目指して行って、たこ焼き食べようぜ。道頓堀行こう!」 「嘘でしょ……4人で道頓堀歩くの? 本当に?」 3人、特にとあから呆れた顔で見られた。 「いいと思うけどなぁ。ダメ?」 「うーん、確かに行ってみたいかどうかでいえば僕だって道頓堀に行ってみたいけど……まぁ、いっか。なんかあくあがいたら、行けるような気さえしてくるし」 「だろ? 大丈夫だって、さっきもそうだけど案外どうにかなるものだって。あと折角大阪に来たんだから、あそこ行こうぜ。USJ、ユニバーサル・ステイツ・ジャーニー!」 3人、特にとあから呆れすらも通り越えた、全てを諦めた顔をされた。 「うん……もう、あくあの好きにすればいいんじゃないかな?」 「だろ? じゃあ、行こうぜ。USJ!!」 「行くにしてもUSJなら撮影許可がいるんじゃないか?」 「確かに……ちょっと聞いてくるわ。先輩、そこのSA止めて」 「了解した」 天我先輩に途中のサービスエリアに停車してもらい、前と同じように俺が先陣を切って外に出る。 そしていつものように騒がれるけど、こちらも慣れてきているので同じように軽く会釈したり手を振ったりして公衆電話を探す。滅多にない公衆電話だけど、サービスエリアならあるはずだ。 「お……公衆電話みっけ!」 俺は少し駆け足になると、公衆電話の前で雑誌を開いてUSJの窓口に電話をかける。 やっぱ観光雑誌を買っておいて正解だったな。電話番号も載ってるし、めちゃくちゃ助かってる。 「はい、こちらユニバーサル・ステイツ・ジャーニー、お客さま相談室の谷口です! ご用件を伺ってもよろしいでしょうか?」 「あっ、もしもし〜」 「お、男の子!? し、しかもこの声って……」 電話対応の谷口さんはびっくりした声を出す。 どうやら声で俺の正体にも気がついているみたいだし、それなら話が早い。 「あ、初めまして、ベリルエンターテイメントでアイドルやらせてもらってる白銀あくあというものなのですが……」 「はい……はい! 存じておりますとも!!」 「あの〜、今ですね。番組のロケで大阪に来てまして……さっき、とあや慎太郎、天我先輩とUSJで遊びたいなって話をしてたんですよ。それで、ちょっとお邪魔させてもらったりとか出来ますか? あっ、無理なら無理でも大丈夫なんですけど……」 「あ、えっと、それじゃあ上司にちょっと確認してみますね」 「ありがとうございます。それとできれば撮影許可の方も頂けたら嬉しいなって思ってるんですけど……」 「わかりました! では、そちらも併せて上司に……って、え、あ……はい、はい、わかりました。白銀様、すみません。お電話中なのに。先ほど後ろに居た上司から許可が下りましてその……警備態勢もあるので、できれば2時間後なら……ありがたいのですが、大丈夫でしょうか?」 「あっ、わかりました。それじゃあ道頓堀でちょっとたこ焼き食べてからそっち行きます」 「はい、それでは2時間後にお待ちしておりますね。あ、後ファンです! いつも応援してます」 俺は公衆電話に書かれた残り秒数を確認する。 「谷口さん、後まだ少し時間残ってるから何か言って欲しい事ある?」 「あ、あ、私! 本名、谷口真美子って言うんですけど、かっこいいあくあ君で真美子、ありがとうって言ってください!!」 「真美子、今日はありがとな。後でそっちに行くから、それまで大人しく俺の事を待ってろよ」 そこでタイムリミット。電話が切れる時に受話器の向こうからは声にならない悲鳴が聞こえてきた気がする。 流石にちょっとキザったらしくて、受話器を置いた後に急に恥ずかしくなった。 「本当、あくあはよくやるよ……」 とあ……見てても見てない事にしておいてくれよ。 「真美子あれ確実に死んだやろ」 「真美子の死亡を確認!」 「よかったな真美子、一生の思い出確定やろ」 「USJ行くのか……これ言わない方がいいよね?」 「せっかく男の子4人が楽しんでるのに野暮な事はせんでええやろ」 「せやな。私達の胸の中に仕舞い込んで聞かんかった事にしとこ!」 みんな優しいな。俺は手を上げて、みんなありがとなって言っておいた。 とあと俺はSAで無料配布されてるパンフレットとかを適当に貰って車へと戻る。 再度、車を発進させた俺達は談笑しながらどこで食べるか、あーでもないこーでもないと話し合う。 「そろそろ道頓堀近くのインターチェンジだぞ」 道頓堀近くのインターチェンジで料金所のある出口に行くと、お金を清算するお姉さんがびっくりした顔をしていた。ちなみにナビがついてないこの車にETCなんて便利なものがついているはずがない。 「お姉さん、お仕事お疲れ様! 頑張ってね!」 とあは後ろの座席から窓を開けて身を乗り出すと、俺が渡したお金と一緒にコンビニで買いすぎた缶コーヒーを手渡す。 「道頓堀きたー!」 「うぉー!」 「おー!」 「なんか楽しくなってきたね」 「おう!」 俺達は道頓堀近くの帝都ホテル大阪へと車を走らせる。 どこに車を預けようかと考えた結果、ここが1番近くて安全な場所だろうという判断からだ。 帝都ホテルの経営は皇グループ、くくりちゃんの実家が関わってるから大丈夫だろうと思う。 ちなみにこの側には、大阪帝都ホテルというよく似たホテルがあるから間違えちゃダメだぞ。 「うわああああああああああ!」 「あくあ君達やん!!」 「心なしかあくあ君達のおかげで、道頓堀が綺麗に見えるわ」 「わかるわ。空気が澱んでないもん。なるほどこういうことかー」 「東京もんが掲示板であくあ君がスターズ行ってた間は、空気が不味うなったって言ってた意味がわかるわ」 「今のうちに空気たくさん吸っとこ。空気はただやし」 「もしもし、節子おばさん? 今、道頓堀であくあ君達きとるで! ほら、節子おばさん夕迅様好きやろ!! 本物や、本物がおるで、え? 夢? 夢なんか見とるわけないやろ! これが夢ならもっとエッチな事になっとるって!!」 道頓堀ともなると人が多すぎて、もう何を言ってるのかまでは聞き取れない。 それでもみんな、俺たちからは一定の距離をあけてくれている。 小雛先輩も言っていたけど、本当にファンのみんなすごいな。 俺達はファンのみんなに感謝しつつ、道頓堀の通りを歩く。 そこで閃いた俺は、俺は後ろにいる通りの人達全員に声をかける。 「みんなー、今からたこ焼き食べるんだけど、どこがいいー?」 色々雑誌で調べたけど、こういうのは地元の人に聞くのが1番いいだろうって思った。 とあに何やってんのって顔で見られたけど、そんな事は気にしない。 この世界に合わせる事ばかりしてたら、いつまでたっても変わらないし、何よりも本当にヤバそうならこんな事聞いたりしないしね。少しずつ、少しずつ前に踏み込んでいく事が重要なのだ。 「それなら道頓堀じゃない方がええで!」 「いやいや、せっかくやし、最初はノーマルがええんちゃう?」 「わかるわ。観光地きたんやし、ここで食べて欲しい」 「こういうのはおいしさより雰囲気やろ」 「この大群引き連れて難波には行けんしな……千日前あたりで事故起こるぞ」 みんな色んなとこの名前を出してくれたけど、その中で1番名前が上がったのは、ちょうど目の前にあったお店だった。 「あ、取材許可いるんやろ?」 「ちょっとおばちゃんが撮影してええか聞いてきたるわ!」 「おばちゃん達常連やから、まかしとき!」 番組の進行まで考えてくれてありがとうございます。 パワフルなお姉さん達にとあ達はたじたじだけど、俺はこういうノリが結構好きだから楽しんだ。 「店長ー、店長おるかー!」 「潰れかけた店に救世主がきたで!」 「誰が潰れかけやねん!! 今日も客まばらやけどな!」 「ほら、潰れかけとるやんけ!!」 「潰れかけて50年、婆さんの代からやらせてもろてます!」 「なんや、しぶといなー」 「そういやウチの婆さんも、50年前からあそこ潰れる言うてたわ」 「そんな事よりあくあ君きたで!」 「あくあ君ってどのあくあ君や!?」 「あくあ君はあくあ君しかおらんやろ!!」 「いや、この前、電話でもしもしあくあですって詐欺しとった奴おるやろ!」 「それなら結構はよーに、なんとか教とかいうのが潰しとったで!」 あかん、これ全然撮影許可取れないやつだ。 俺はお店の中に入ると店主のお姉さんに声をかける。 「すみません。一応本物の白銀あくあをやらせてもらってる白銀あくあです」 「本物やん!」 「だからほんまもんがきたって言うたやろ!」 「いやいや、松下さんのところのCGかもしれんやん」 「松下もうないって! なんか横文字のナショなんとかって洒落た名前に変わったやろ」 「その会社も、もうないって、なんやよーわからん名前の会社になったんや!」 俺は流れを断ち切るように再び会話に口を挟む。 「みなさん仲いいんですね。昔からの友達ですか?」 「いや? 今日初めて会ったばかりやで」 嘘やろ……お姉さん、さっき常連だって言ってたじゃないですか。 そこで耐えきれなくなったのか、とあがお腹を抱えて笑い出した。 それに釣られて天我先輩が笑みを見せると、慎太郎も苦笑いする。 「あー、えっと、今、ロケ中なんだけど撮影してもいいですか?」 「ええで! ほら、たこ焼きやろ。すぐできるから座っとき!」 俺達は4人掛けのテーブルでたこ焼きが来るのを待つ。 心なしか周りの3人がすごくソワソワしてた。 「どうしたの3人とも?」 「あ、いや……なんかこんな日が来るなんてなって思って……」 「うん、わかるよ。撮影班の人達はついてきてくれてるけどさ、4人で旅行に来れるなんて思ってもみなかったもん」 「しかもこういう観光地で繁華街の中心にあるお店に入れるなんて、少し前なら考えられなかったと思うぞ」 確かに……特にここ最近はだんだんみんなから自由が奪われてきてる気がした。 こういう仕事をしてたら有名税として考えたら当然なのかもしれないけど、この世界の歪さもあって、周りの言う事を全部聞いていたらほとんど自由がない。 せっかく慎太郎や天我先輩、とあの3人が外の世界と関わろうと思ってこの仕事をしてくれたのに、これじゃあ本末転倒なんじゃないかって思った。 「確かに、みんな心配してくれるのは嬉しいけど、俺たちもまだ学生なんだし、もっと外で遊びたいよな」 俺がそう言うと、みんながこくりと頷いた。 やっぱりみんなもそう思うよな。 ワガママだって言われるかもしれないけど、少しずつこういうところも変えて行かない事には何も変わらないと思った。うーん、どうしたものかと考えていると、出汁の効いたいい匂いが近づいてくる。 「みんな出来たでー」 色々なたこ焼きのメニューが俺たちの目の前に並ぶ。 「お昼食べてないんやって? お腹すいとるやろ。どれでも好きなん食べてや!」 「あ、ありがとうございます!」 俺は普通のソースたこ焼きをつまむ。 とあは明石焼を、慎太郎はネギポン酢、天我先輩は餅チーズを食べる。 はふっ、はふっ、あちち……あ、うまっ、うま! 外はカリっとしてるのに中はフワッとしててジューシー、とろとろになるほどお出汁の沁みた生地がソースと絡まって美味しさを引き立てていた。それに加えて鰹節と青海苔が香りや風味をより一層華やかにしてくれる。 「うっま」 「こっちも美味しいよ、あくあ」 ふむ、そういうのなら……俺は口を開けて待機する。 「え? あ……あーんしろって事?」 俺は口を開けたまま、うんうんと頷く。 「じゃ、じゃあ、はい! あーん……」 パクリ……うっま! ソースとは違って、これでもかというほどお出汁の旨味が俺の口内を蹂躙する。 これはもうお出汁の暴力だよ。シンプルに見えて、複雑に絡み合っただし汁のバランス。あーもう満足です。 「うめぇ。うめぇしか出てこないわ……」 俺は目頭を押さえる。 「ほらほら、後輩、我の、我のも!」 はいはいって……え? 天我先輩もあーんするんですか? うん。まぁ、いっか。俺は天我先輩がやってみたそうにしてたからそれに応える。 おっ……もちもちしてる! チーズの塩味が効いてていい感じ! 何より中に入ったお餅が美味しい!! 「ヤベェ、どれ食ってもうめぇわ」 俺は天を仰ぐと慎太郎の方へと視線を向ける。 この流れだとこうするしかないんだろうなとお互いに空気を読む。 おお! ネギポン酢すごくさっぱりしてる!! これなら何個でも食べられるんじゃないかってくらい軽い! 俺達はその後もたらふくたこ焼きを食べる。 「どれも美味しかったね。僕は餅チーズかなぁ。お餅美味しかったー」 「あぁ! 我は特に後から食べたこの醤油ソースが美味しかった気がする」 「わかります先輩。俺もソースと比べたら醤油じゃさっぱりしすぎてるのかなって思ったけど、最終的にこれが1番ハマったかも」 「僕はネギポン酢も悪くなかったけど、やっぱりオーソドックスなソースかな」 みんなでわいわいとたこ焼き談義で盛り上がる。 「お姉さん、美味しかったです! またね!」 「ご馳走様でした! お土産まで頂いて本当にすみません!」 「ありがとうございました! いつかまた来ます!」 「世話になった。ありがとう! 家族にも美味しかったって言っておく」 「あいよ! また来てな! これであと百年はここで粘るから!!」 お姉さん、100年は流石に無理です。俺もそこまで生きてる自信はない。 俺達は店主のお姉さんにお礼を言ってお店を出る。 ちなみにお金は払おうとしたけど、あくあ君達からお金なんか取れへんよ。取ったら周りのババアになんて言われるか分かったもんじゃないと言われて断られてしまった。 「美味しかったな!」 「うん、美味しかった!」 「それじゃあ、そろそろUSJ行っちゃう?」 「行きましょう!!」 本当はもっと観光したかったけど、外に出たらすごい人だかりが出来ていたので慌ててホテルへと戻る。 再び天我先輩の車で走り出した俺たちはUSJへと向かう。 今思えば公衆電話からかけたのは怪しすぎだし、本当に大丈夫かなと行くまで不安だったけど、谷口さんはちゃんと準備を整えてくれていた。 ここで阿古さんが声をかけてくる。 「あくあ君、あくあ君!」 「どうしました。阿古さん?」 「ここ、12月分のSP放送にするから、そのつもりで」 「OK! わかりました!!」 そういうわけで俺達はUSJをじっくりと楽しんだ。 この放送を見ている人達は、12月の放送をお楽しみに、ごめんねというコメントを別撮りする。 「USJ楽しかったね」 「本当にな。天我先輩ははっちゃけるし、慎太郎の眼鏡がお亡くなりになるし……」 「うむ、尊い犠牲だった……」 「ちょっと待ってくれ。なんか僕が死んだみたいになってないか?」 「「「ははは!」」」 俺達が笑うと慎太郎も笑みを見せた。 ちなみに俺たちは今それぞれに被り物をして車に乗ってるから中々の浮かれ具合である。 本放送を見ている人達にとっては、この間がカットされてるので、何が起こったのだろうっていう感じだろう。 「ここか」 「ああ……」 俺達は淡路島に行く前に、兵庫県のとある公園に来ていた。 周りを見渡すと綺麗なビルや建物が立っていてわからないけど、今から30年近くも前に大きな地震があった場所である。 俺達は慰霊碑の前で4人で並んで手を合わせた。 今もこの災害で深く傷ついてる人達がいて、その人達に対してなにかができるなんて思ってもないけど、こうやって手を合わせることはできる。そして悲しい記憶がある一方で、俺は実際にここに来て、ここに立ってみて、そこから立ち上がった人の強さ、人類の凄さ、絆の力を強く感じた。 それと同時に、一度死んだ自分は死への無念さを知っているだけに、身が引き締まるという思いに駆られる。 頑張ろう。生きてるなら、生きてる間に自分ができる事をしようと思った。 ここに誓うよ。もっともっとこの国をよくするって、苦しんでも辛くっても何度だって立ち上がって、みんなが笑い合える世の中を目指すって。 「行こっか……」 「うん……」 「ああ……」 「そうだな……」 少ししんみりとしすぎちゃったから、俺は元気付けるために3人の背中を叩いた。 「みんな! 今の俺達に出来る事は楽しむ事だ!!」 悲しみがあって、喜びもある。 観光客でしかない俺たちに出来る事は、とにかくいっぱい遊んで楽しむことだ。 「あぁ、そうだな!」 「うん、楽しもう!」 「うむ! それでは淡路島に向けて出発だ!」 「「「おー!」」」 こうして車に乗り込んだ俺達は、360改めベリル号で淡路島に向かって走り出した。 ************************************************ USJの話は作中12月です。後半部分は次回更新で上げます。早ければ明日だけど、明日忙しいから微妙かな……。 ちなみに作者は関西出身ですが、しばらく使ってないと村○君みたいなビジネス関西弁みたいなのしか出来ませんでした。文章で書くって難しいね。 前回無理してあげたのは、この日とこの回を合わせたかったというのもありました。 そういうわけで、最後はちょっとしんみりって感じになったけど、旅行回楽しんでいただければと思います。 それと小雛先輩、あくあ、阿古さん、アヤナの4人で遊園地に行くお話を書きました。 よかったらお楽しみください。こちらも無料で見られます。 https://fantia.jp/yuuritohoney https://www.fanbox.cc/@yuuritohoney Twitterアカウントです。作品に関すること呟いたり投票したりしてます。 https://mobile.twitter.com/yuuritohoney クリスマス用の短編、ムーンライトでとあ注意。 https://novel18.syosetu.com/n5480hz/ すみません遅れました。 ******************************************** 白銀あくあ、この景色を忘れない。 「ん?」 俺達が車に乗り込むと、窓ガラスをコンコンと叩く音が聞こえてきた。 またカンペかなと思いつつ外へと視線を向けると、予想通りに阿古さんが手に持ったカンペをこちらへと向けている。 「えーと、ホテルでの夕食はバーベキューとなっております。皆さん、ホテルに着く前にどこかのスーパーで食材を買ってくださいね。だって」 「それじゃあ道すがらどこか適当なところに入る?」 「そうだな。そうしよう」 外は暗くなり始めてて、明石海峡大橋から見た夕暮れはすごく綺麗だった。 みんなこの旅でそれぞれ思うところがあるのか、運転している天我先輩以外はその景色をじっと見つめている。 この世界に来てからまだ1年も経ってないけど、本当に色々あったな。 それこそ、こんな短い期間で誰かと結婚したりするなんて思ってもいなかった。 頭の中に結婚式でウェディングドレスを着ていたカノンの姿が思い浮かぶ。 そういえば新婚旅行もまだだったなぁ……。 奥さん達がどう思うかわからないけど、みんなで新婚旅行にも行きたいな。もちろん1人ずつでもいいんだけど、なんとなくカノンは琴乃達と一緒の方が楽しんでくれそうな気がする。 家族旅行ってやつにも行きたいし、このロケを無事に終える事ができたなら考えてみてもいいなと思った。 「あそこ、スーパーじゃないのか?」 「おっ! 慎太郎ナイス!」 俺は先に車を降りると、例の如く撮影許可を取りに行く。もはや誰も何も言わないし、止めもしない。 スーパーの店員さんを見つけて声をかけると、すぐに偉い人が出てきて簡単に許可を出してくれた。 「我がカートを押す!!」 と言ったので天我先輩にカートを託す。 「あくあ、野菜どうする?」 「淡路島といえば玉ねぎでしょ。淡路島の玉ねぎって甘くて美味しいからね。後じゃがいも買ってじゃがバターにでもするか」 「「「じゃがバター!」」」 みんなの声が揃う。わかる。わかるよ! BBQと言えばじゃがバターだもんな!! 俺は他にもとうもろこしとか、お茄子、キノコ類、ししとうなどを籠の中に入れていく。 次の鮮魚コーナーでは、イカとかエビとかホタテとかタコを追加し、反対側にあった卵も1パック分だけ確保する。 おっと、それに締めの焼きそばも確保してっと……。 お肉のコーナーでは奮発して淡路牛のお肉をゲットする。 「あっ、じゃがバター用にアルミホイル買っとかなきゃな」 「えっと、紙コップとか紙皿も必要だよね?」 「じゃあ僕はゴミ袋を取ってこよう」 「米選びは東北出身の我に任せてくれたまへ!」 最初はみんなでくっついて買い物してたけど、段々とみんな感覚が麻痺してきたのか、各々にバラけて商品を持ってきて籠の中に入れる。 おっと、塩胡椒やタレも買っておかないとな。 俺は甘味のあるタレが好きなので、九州産の醤油ベースのタレと、オーソドックスな辛味のあるタレの両方を入れる。ん? 淡路島の玉ねぎを使った醤油? 面白そうだな。これも買ってみるか。 食材や調味料は余ってもベリル本社にあるキッチンで俺が何か作って振る舞うから問題ないし、今月から始まったネット配信のお料理コンテンツでも使える。 「ベリルの子達がなんでこんなところに……」 「番組の撮影ぽいけど何だろう」 「さっきトゥイッターで大阪の辺りにいるって話が出てたけど、まさかここに来てくれるなんて嬉しすぎる!」 「有馬温泉じゃなくて逆張りでこっちきてた私、最高かよ!」 「とあちゃん、女の私より可愛いとか嘘でしょ……」 「あくあ様がこの世に存在してるって知れて良かった。これで毎日が楽しく生きられる」 「慎太郎君、メガネどうしたんだろう? も、もしかしてイメチェン!? 黛スレが荒れるぞ!」 「カート押してる天我先輩の子供っぽいところ見てるとバブらせたくなるから困る」 おっとちょうど人が増えてくる時間だな。さっさと買い物を終わらせよう。 俺達は会計を済ませると、車に乗って目的地となる宿泊場所へと向かった。 「ここが、そうかな?」 「みたいだな」 「うむ、いい旅館だ。中々いい面構えをしている」 「僕、お泊まりなんて初めて……」 俺たちはホテルの入り口で車を預けると、そのままロビーに入って受付へと向かう。 入り口では、全従業員が出てきてるんじゃないかって思うくらい壮大なおもてなしをされた。 「すみません。ベリルエンターテイメントで予約してる白銀あくあですけど……」 「はい。お伺いしております。4名様ですね。これがコテージの鍵となります」 俺達は受付のお姉さんからコテージの鍵を受け取る。 ここは本館の旅館とは別に離れのコテージがあり、俺達が宿泊するのはそちらのようだ。 多分だけど、警備の関係上そっちの方がいいんだろうな。 「「「「おおー!」」」」 最近流行りのグランピングとは違って、ちゃんとしたコテージタイプの家だ。 俺たちは案内してくれたホテルの人にお礼を言うと、食材の入った段ボールを抱えてBBQをする場所へと向かう。 「嘘……でしょ……」 「あれってやっぱり本物だよね」 「え? 今からバーベキューするの?」 「だ、だだだ大丈夫かな? 手伝ってあげなくても……」 「大丈夫、あくあ君って絵はポンコツだけど料理は完璧だから」 「そういえばそうだった」 「確かとあちゃんもお菓子作りとかできたよね?」 「天我先輩も自炊してるし、黛君も自分でお弁当作ったりするって言ってたから大丈夫でしょ」 自分達に用意されたスペースに行くと、まずは炭に火を入れ米を炊く準備を始める。 スタッフさんが飯盒とか必要な道具を用意してくれていたおかげで最初は順調に進んでいたが、途中でとあがとんでもない事に気がつく。 「あ……お、お箸ないかも」 「「「な、何だってー!?」」」 え? でも、さっき……紙コップと紙皿とか買ってような気がするんだけど……。 「うん。紙コップと紙皿はあるけど、割り箸買うの忘れちゃったんだよね」 よりにもよって1番肝心なもんがねぇ……。 最悪の場合はトングで食うしかないな。 「そこの海岸で拾ってきた木を削って箸を自作するという手もあるぞ」 天我先輩がナイフをクルクルと回しながらとんでもない事を言い出した。 「先輩、落ちてる木はダメです。樹液も出るし普通に危険ですよ。それより俺にいい案があります」 俺がそう言うと、みんなが疑わしそうに俺の顔を見る。 どうしたみんな? 「あくあの良い案ね」 「後輩の良い案な」 「あくあの良い案か……」 あれ? みんなの俺に対する信頼度のパラメーターって、そこまで低かったですっけ? くっそー、こうなったらみんなに良い所を見せて、信頼の2文字を挽回してやるぜ! 「ま、まぁ、任せとけって!!」 俺はチャチャっと手軽に焼けそうなものを調理すると、紙皿にのせて他のお客さんがBBQをやってるところへと向かう。 まぁ、そこで安心して見守ってなって。俺がこれをお箸に変えてきてやるよ! 「こんばんは〜」 「こ、こんばんは……」 俺は怖くないよと笑顔で4人組のお姉さんグループに近づく。 年齢を見る限り20代中盤くらい、雰囲気的にも大学生というより社会人のグループっぽいな。 いかにもちゃんとした会社で働いてそうなしっかりとした感じの人が多いように見えた。 「ちょ、あそこのグループ……」 「あくあ様に話しかけられた……だと……?」 「え? 待って、そういう神みたいなイベントあるんですか?」 「えっちなゲームだと、この後で自分達の部屋に男の子を連れ込んで5Pする展開のやつ」 「ロケだとわかってても期待しちゃう」 「みんな急に髪とかセットし始めててウケる」 「そういうお前も化粧直してるけどな」 お姉さん達が浴衣を着ているせいだろうか。 明かりに照らされた潤んだ瞳や、みずみずしい唇からものすごく色気を感じる。 俺が童貞だったり欲求不満だったら不味かったな。ありがとう嫁達と心の中で感謝する。 「お姉さん達、今ちょっと大丈夫?」 「は、はい……」 うん、まだ少し緊張してるな。まずは緊張を解くところから始めるか。 「俺達、東京から来たんだけど、お姉さん達も旅行ですか?」 「あ……えっと、地元です。淡路じゃなくてみんな三ノ宮で働いてて、それで息抜きにBBQしようって話になって……」 後ろにいたお姉さん達3人もこくこくと無言で頷く。 「あー、そうなんだ。俺たちも本当は三ノ宮で遊ぼうかって話してたんだけど時間なくてさ……」 「え? そうなんですか?」 「そうそう。本当はもっと時間があったら4人で三ノ宮に行ってショッピングしようって話してたのに、残念な事に1泊2日しかないんですよ」 「えーっ、そんなぁ……。じゃあ、明日はもう帰っちゃうんですか?」 「うん、そうなんだよね。残念だけど明日にはもう帰らなきゃいけないんだ。だからみんなでBBQをして思い出作りしようと思ったのに……ないんですよ」 「ないって? 何がないんです? お金なら全財産差し上げますけど……」 そう言ってお姉さんは、普通にポケットから財布を取り出してこちらに手渡そうとする。 前にもそんな事あったけど、男の子だからってそんなに甘やかさなくて良いから。 「割り箸がないんです。そこでお姉さん、提案があるんですけど、ここに美味しい食べ物があるので物々交換しませんか?」 「はいはいはい! します。しまーす!!」 うぉっ!? 急に前のめりになったお姉さんにたじろぎつつ、俺は紙皿をお姉さんに手渡す。 「あっ、じゃあ割り箸、もうこれ全部持っていっていいんで」 「え? 本当にいいの?」 「はい、もう必要な分は取ってあるんで」 「ありがとうございます!!」 「こちらこそ。紙皿は家宝にします!!」 家宝? 俺の聞き間違いかな? うん、きっと聞き間違いだろう。紙皿を家宝にする人なんて聞いたことないしな。 俺は反転すると割り箸を天に掲げながらみんなの所へと帰還する。 「見ろ! 割り箸ゲットだぜ!!」 「「「おー!!」」」 みんなが拍手で俺の事を出迎える。 これで割り箸の問題は解決した。さてと、料理はどうなったかな? 俺はホイルで包んだ玉ねぎとじゃがバターをトングで転がしつつ、出来上がった野菜をみんなに取り分けていく。 「はい、とあはキノコ多めね」 「うん、ありがとう」 もちろんとあが苦手なピーマンはいれない。 あくあさんは全面的に甘やかすタイプなので嫌いなものを入れない主義なのだ。 それにこういうのは無理やり食べさせるより、何かの機会で美味しいものを食べたら嫌いじゃなくなったって人もいるしね。 「先輩、今日は運転お疲れ様でした。肉多めにしときました」 「うむ。助かる!」 明日も先輩には運転してもらわないといけないので、肉を多めにしておいた。 先輩が好物のアスパラはまだ少し先か。こっちもホイル焼きしてるから時間かかりそう。 「慎太郎には、これをやろう。あくあさん特選の海鮮焼きだ!!」 「美味そうだ。ありがとう、あくあ」 慎太郎はとりあえず壊れたメガネをテープで補強したが、見栄えが良くないので今は撮影に気を利かせて外している。 明日、朝のうちにどこかのメガネショップに寄ろうって話をしているので、そこでネジが外れてとれた柄を直すか新しいメガネを購入するつもりだ。 「うめぇ……」 俺も自分で作った料理を自らの割り箸で摘んでパクパクと食べる。 今日は結構はしゃいだからか、塩分が体に染み渡るぜ。 「てぇてぇ……もう全部がてぇてぇだよ」 「男の子4人のBBQとか破壊力やばすぎ」 「これあれでしょ。もう完全にあくあパパじゃん」 「あくあパパ!? 待って、これ以上私に新しい性癖を追加しないで!」 「はいはい、あくあパパに、とあママね」 「見た? さっき、あくあ君の、んっ、て言葉だけで反応して紙皿手渡すとあちゃん。もう阿吽の呼吸じゃん。完全に夫婦じゃん……」 「嗜みの死亡を確認!」 「嗜みザマァ」 「いやぁ、嗜みのぐぬぬ顔を想像しただけで米がうまい!」 おっ、アスパラできてるな。芋と玉ねぎ、とうもろこしはまだ先か。米は後少しかな。 俺はできた奴から火が弱い右側の端っこに寄せていく。 「先輩アスパラできましたよ。みんな、こっちの端っこに置いてあるのはできてるから自分達で取って。あと肉とかも自分で焼いてくれ。俺は休憩する」 「OK」 「了解した」 「任せてくれ」 うん、流石に勢いに任せていっぱい作りすぎたな。 後でスタッフさんも食べるだろうと思っていっぱい作ったけど、それでも多すぎた気がする。 周りを見ると、みんなこっちをジッと見つめていた。 ははーん、さてはみんなこの良い匂いに釣られちゃったな。 「お腹空いてる人ー!」 俺が手を挙げると、全員が手をあげた。 待て待て、流石に人が多いぞ。でも1人に1つずつなら大丈夫だな。 「よしっ! みんな列になって並んで、1人につき1つ1回限りね。じゃんじゃん焼いていくから。後、BBQグリル使い終わってるとこあったら貸してー。緊急開店、ビストロベリルだよー!!」 俺は鬼のように色々焼いていく。 もちろんみんなも手伝ってくれた。 「ふむ。どれが欲しいのだ? ほら、我に言ってみろ」 「あ、あしゅぱらが欲しいです……天我先輩」 「良いだろう。貴様には特別にこの一際太い奴をやろう」 「ありがとうございます!」 天我先輩ノリノリだな。 後そのコックさんの帽子どこから持ってきたの!? 「ねぇねぇ、お姉ちゃんはどれが欲しいの?」 「え、えっと、とあちゃんが焼いたキノコがいいな……なんちゃって」 「ふーん。じゃあこの焦げて余ってる奴あげるね。別に小さくてもいいよね?」 「あっ、あっ……」 あのお姉さん、今にも昇天しそうな顔してるけど大丈夫かな? 後、とあさんや。そのキノコもうほぼ炭だけど食えるのか? おまけにそれとあが焼いたやつじゃなくて、俺が焼いてたやつじゃないか。 「どれが食べたいですか?」 「黛君のお皿に乗った食べかけのやつ……」 「え?」 「あっ、ううん、ごめんね。そこの焼いたお茄子さん、取ってくれるかな?」 お姉さんさっきなんかとんでもない事を言ってなかった? 俺の気のせいかな!? うん……あんな綺麗なお姉さんが変な事言うわけないよな。俺の気のせい気のせい。 俺は米が炊けたのを確認してから飯盒を横にはける。あっつ! 一旦全ての食材がはけたので、休憩を挟んでみんなで焼きあがった玉ねぎを食す。 「あっま〜!」 「え、玉ねぎってこんなに甘いのあるんだ」 「おぉ……これはうまいな」 「淡路島の玉ねぎ、初めて食べるが美味しいな」 コクのあるまろやかな甘みの淡路島産の玉ねぎに舌鼓を打つ。 俺は前に食べてたから知ってるけど、初めて食べる人には衝撃的だろうなと思った。 「これ、じゃがバターもできてるんじゃない?」 「おっ、本当だ。こっちも食おうぜ!」 じゃがバターは普通に美味しかった。 玉ねぎと比べると衝撃は少ないが、それでも安定して絶対に美味しいのがじゃがバターである。 そもそも男の子はじゃがいもが好きなのだ。 俺は半分だけ普通に食べると、残りの半分は黒胡椒を振って食べる。 はふ、はふ……熱いけどうめぇ! 猫舌のとあは悪戦苦闘してるが、あちちと舌先を見せる度に数人の女性がふらつく。わかるよ。かわいいもんな。俺はじゃがバターを食べ終えると、焼きもろこしにかぶりついた。 くーっ! この醤油との甘じょっぱいハーモニー! 最高すぎる! 俺は一通り食べ終わると、こちらを撮影しているカメラの方へとゆっくり近づく。 「本郷監督、どれか食べる?」 「えっ?」 本郷監督もまさか撮影してる人に話しかけてくるとは思わなかったのだろう。 びっくりした顔をしていた。 「撮影中だけど、全部が全部映像使うわけじゃないし、食べるならあったかいのがいいでしょ。色々持ってきたけど、どれ食べますか?」 「あっ、じゃあ肉か玉ねぎか、じゃがバターで!!」 「はは、それなら三つとも食べましょうか。はい、あーん」 俺は割り箸で玉ねぎを一欠片分だけ摘んで本郷監督の方へと向ける。 「え?」 「あ……両手塞がってるからと思って気を利かせたつもりだったんですけど、カメラ置いて食べますよね。ごめんなさい」 本郷監督は首をブンブンと横に振る。それでもカメラがぶれないところはプロだなと思った。 「じゃあ、はい、あーん!」 「んんっ!? あ、甘くておいひい……!!」 「でしょ?」 本郷監督はブンブンと首を縦に振った。 その後も俺は本郷監督に餌付けするように、パクパクと食べさせる。 「あっ、他のスタッフさん達も今のうちに食べてくださいね。それと……阿古さん、何かいる?」 「私も同じやつでいいよ」 「わかりました……あっ!」 阿古さんも小さなカメラをこっちに向けて撮影していたので、同じようにあーんしようとしたら箸を落としてしまった。 「すみません。阿古さん、もう代わりのお箸ないんで、俺のお箸でもいい?」 「うぇっ!?」 「あ……やっぱり、嫌ですよね。それじゃあ……」 「ううん、大丈夫! それで大丈夫だから!」 あちゃー、これは気を使わせてしまったかな。 でもお箸がないので仕方ない。俺はさっきと同じように阿古さんにあーんする。 「はい、あーん」 「んっ……美味しい!」 うん、なんだかどんどんと楽しくなってきたな。 これ、家でもカノンと一緒にやろうかな。膝の上にでも乗せて一食丸々食べさせたい。 「ほら、次は少し大きめですよ。さっきより大きく口を開けて」 「ふぁ、ふぁい……」 「次は熱いから気をつけて」 「ん、私も猫舌……」 「じゃあ、ふーふーしますね」 「ふーふー!?」 「はい、ふぅふぅ、あーん」 「あ、あーん」 「あぁ、お肉のタレこぼして、はいこっち向いて、お口ふきふきしましょうね」 「ん……」 「はい、じゃあ次はお茄子いくよ」 「お、おなしゅ……」 「おいしい?」 「美味しいです……」 ん? 気がついたらみんながこっちを見てる。 どうかした? 「やっぱり社長って……」 「なるほどね」 「そこができてるのは仕方ない」 「これネットでは言わない方がいいよね?」 「見てない事にしとこう。きっと隠してるんだよ」 「これもう完全に嗜み死んだでしょ」 「嗜みザマァ」 「ふぁ〜、嗜みの顔を想像したら米がうまい!!」 あっ、そういや米炊けてるんだった。 俺は慌ててみんなのところへと戻る。 「本郷監督、さっきの私の部分はカットで」 「え? でも……」 「カットでお願いします!」 「は、はい」 あっ、もうちょっと冷えてきてるな。 よしっ、こうなったら焼きおにぎりにして食べよう。 それと焼きそばに買っていた卵で目玉焼きを乗せて締めだ! 「お、おにぎり!?」 「あくあ君の塩おにぎり!?」 「これがあの伝説のおにぎり……ゴクリ」 「史上最高と呼ばれたおにぎりキター」 「くっ、おにぎり羨ましい……」 「このおにぎり、売ったら一億でも買う人いそう」 「宝くじじゃん……」 「おにぎりを握っただけで億を稼ぐ男、それが白銀あくあ」 焼きおにぎりと目玉焼き乗せの海鮮肉焼きそばを振る舞った俺達は、綺麗に後片付けをしてBBQ場を後にする。後片付けまでがBBQ、あくあ君との約束だぞ。 一旦コテージに戻った俺達は、浴衣を持って本館にある男性用の天然温泉へと向かう。 更衣室で周囲を警戒したが、流石にここは撮影してなくて安心した。 「ほんと、楽しかったな」 「うん」 「そうだな」 「あぁ」 俺たちは温泉に浸かりながら取り止めのない会話をする。 ちなみにみんなスタッフさんが用意してくれた水着を着ているが、俺と天我先輩と慎太郎が海パン姿なのに、とあは一体型になってるボーダーの水着が用意されてた。 「もっと3泊4日とかで旅行できたらよかったのにな」 「わかる。1泊2日じゃ短すぎるよね」 「せめて2泊3日あればな……」 「いや、ここは欲張りに1週間くらいは欲しい」 4人だけの落ち着いた、ゆったりとした時間が流れる。 最初はどうなることかと思ったけど、このロケに、旅行に、4人で来れてよかったなと思った。 「景色、いいね」 「あぁ……」 海を眺めながら入るお風呂は最高だった。 とあがそっと俺の方へと寄り添う。 「あくあ」 「ん……?」 「ありがとね……」 俺はとあの方へと視線を向ける。 「あくあが居なかったらこんな綺麗な景色を見る事はなかったと思う。あの日、あの時、あくあが僕をあの部屋から連れ出してきてくれたおかげで、昨日も今日も見たことのない景色を見て、したことのない経験ばかりの日々を送ってる。少し疲れる時もあるけど、それでも今がすごく楽しい。そして明日からもきっとそれは変わらないんだろうなって思ってる」 「とあ……」 俺の反対側に慎太郎と天我先輩が腰掛けた。 慎太郎はまだ線が細いが、天我先輩はアクションに力を入れてるからか最近筋肉がついてきてる。 最初の頃のヒョロ長いイメージはもうない。 「僕も、まさかこんなところまで男友達と旅行に来るなんて思ってもいなかったよ。いい思い出ができた。ありがとう、あくあ」 「我もだ。後輩達と出会ってから本当に色々あったが、これまで生きてきた人生の中で、これほど楽しかった事はないってくらい充実してるぞ」 みんな……俺は潤みそうになった目を誤魔化すように顔を洗う。 素直に泣いても良いかなと思ったけど、途中でみんながニヤニヤしてたから、こいつら泣かせるために言ってるなと思って我慢した。でも、そのニヤニヤも俺と同じように気恥ずかしさを誤魔化すためのものかもしれない。 「俺、きっとこの景色を忘れないよ」 「僕も、大人になってもきっとこの景色を忘れないと思う」 「ああ……僕もだ。この景色をずっと覚えてると誓うよ」 「我も、みんなで見たこの景色を絶対に覚えてるだろうな」 みんなと顔を合わせて表情を緩ませる。 この世界に来て、本当によかったなと思った。 お風呂から出た俺達は、温泉名物の一つ、温泉卓球ができる場所を見つけてしまう。 「おっ、卓球場あるじゃん!」 「ふっ、どうやら我の必殺レシーブを披露する時が来たようだな」 「2人とも元気だね。もう僕はいっぱいいっぱいだよ」 「僕も流石に体力の限界だ。あとお風呂上がりに汗を掻きたくない」 「あー、確かに僕も汗掻きたくないかも」 とあと慎太郎はお疲れモードか……。 しゃあない、ここは俺と天我先輩の2人でと思ったが、卓球は二面とも使われてた。 「お、おおおおおお風呂上がりのあくあきゅん……」 「あくあ君エロすぎ……嗜みうらやま……」 「4人の浴衣姿やばすぎでしょ」 「あっ、あっ、とあちゃん見てるとドキドキする。ま、前がおはだけしたりとか……」 「ふぁー、みんないい匂いする」 「ちょっと待って、みんな私達と同じ備え付けの石鹸とか使ってるんだよね? これもう同じ香りじゃないでしょ。メスと違ってすごく良い匂いがする」 「卓球するのかな?」 「えぇっ!? マジで?」 「あくあ君はうまそう。ゆうあにでお兄様やってる時もスポーツ万能だったし」 「ちょ、ちょっと私聞いてくる」 手前に居たお姉さんがこちらに近づいてくる。 ヤベェな。お風呂上がりの浴衣お姉さんは普通にまずい。 後ノーブラなのか、推定90超えの戦闘力をお持ちのものが上下に揺れて俺の目が奪われる。 「あ、あの、卓球台、使いますか?」 「あー……でも、みんな使ってるならいいよ。ごめんね。気を遣わせちゃって」 「い、いえ、大丈夫です! むしろ使ってください。お願いします!!」 「あっ、それなら対戦しますか? こっち俺と天我先輩出るんで」 「うぇっ!? わ、私達とってことですか?」 俺は笑顔で頷く。 そういうわけで急遽、俺と天我先輩コンビと、お姉さんコンビで対戦する事になった。 残念ながら俺は卓球がうまい。そして天我先輩も謎のくねくねフォームが功を奏したのか普通にうまかった。 お姉さん達には申し訳ないけど、パワー差もあって普通にやると差がつきすぎてしまう。 そこで俺はお姉さん達に一つの提案をする事にした。 「ねぇねぇ、よかったら男女混合にしない?」 「え? 混合ってその……」 「俺がお姉さんとコンビで、天我先輩がもう1人のお姉さんとコンビで」 「い、いいんでしょうか? お、お金とか……」 だからなんでそう直ぐお財布を出そうとするのさ。 俺は差し出された財布を手のひらで押し返す。 「大丈夫大丈夫、さぁ、仕切り直していきましょう」 いやぁ。卓球いいなぁ。うん、実にいい。 決して俺の目の前にいるお姉さんが爆乳で左右に揺れてるからではない。 しかも谷間がね。おまけにこぼれ落ちそうになるし……これはいい目の保養になりそうだ。 「あっ」 「大丈夫?」 ハッスルしすぎてこけそうになったお姉さんを抱き止める。 おっふ、このお姉さんも中々のものをお持ちだ。 「ご、ごめんなさい」 「いえ、むしろありがとうございました」 男ならちゃんと口に出してお礼は言っとかないとな。 ちなみに勝負は俺のチームが勝った。 「ぐわぁああああああ。後輩強すぎるだろ!!」 悪いな、天我先輩。俺は勝負事には手を抜かない主義なんだ。 結局その後、とあも慎太郎も一緒にやる事になってみんなで卓球を楽しむ。 「まさか2回もお風呂に入るなんて……」 「はは、いいじゃん。いいじゃん」 俺たちは4人揃ってお風呂上がりのフルーツ牛乳を嗜む。 やっぱりお風呂上がりといえばこれだよな! コテージに戻った後も枕投げしたり、トランプしたりしてとにかく遊びまくった。 疲れていたのか、俺もいつの間にか寝落ちしてしまったのだろう。 朝、目を覚ますと小鳥のチュンチュンという鳴き声が聞こえてきた。 「おはようあくあ」 「おはようとあ」 なんか知らないけど、普通にとあと一緒にこたつで眠ってしまった。 慎太郎はちゃんとベッドに行ったっぽいな。で、天我先輩どこ? なんか庭の方でドムドムとボールがバウンドする音が聞こえてきたので窓を開けて外を見る。 「みんなよく眠れたか? バスケットしようぜ?」 何故か天我先輩が目の下にクマを作って、バスケットを嗜んでおられた。 そういえば、夜中に先輩がバスケットしようぜとかふざけた事を言ってた気がするけど……えっ? 先輩、え? 貴方、今日運転するのに、まさか寝てないんですか!? 「「先輩……」」 「ん?」 とあと俺は先輩の両肩を掴む。 「寝てください」 「寝ましょう」 とあと俺は先輩を無理やりベッドに寝かせる。 流石に寝不足の人に運転させるわけにはいかない。 こうして俺達の旅、2日目がスタートした。 ************************************************ すみません。昨日、体調イマイチだったので休みました。 そのせいで今日もちょっと遅れちゃってすみません。 もしかしたら明日の朝、加筆修正するかもしれません。 それと小雛先輩、あくあ、阿古さん、アヤナの4人で遊園地に行くお話を書きました。 よかったらお楽しみください。こちらも無料で見られます。 https://fantia.jp/yuuritohoney https://www.fanbox.cc/@yuuritohoney Twitterアカウントです。作品に関すること呟いたり投票したりしてます。 https://mobile.twitter.com/yuuritohoney クリスマス用の短編、ムーンライトでとあ注意。 https://novel18.syosetu.com/n5480hz/ 白銀あくあ、また会う日まで。 「えーっと、それじゃあしばらく天我くんは休ませるとして、みんなはどうする」 天我先輩の一時離脱で、急遽俺達と阿古さんの間で話し合いが始まった。 「僕はできればその間にメガネを直したいと思います」 「僕は天我先輩と一緒にいようかな。誰かが側に居ないと寂しがりそうだし、途中起きてきたら強制的に寝させる人がいないとね」 「じゃあ俺はせっかくだし観光でもしてこようかな」 スタッフも含めた全員がまたこいつ何か言い出した的な目で見てくる。 みんなが何を言いたいのかはわかるけど、昨日の感じだとロケ中はそんな変な事にならないと思う。 みんな一定の距離を保ってくれるし、撮影にも気を遣ってくれていた。 「わかったわ。それじゃあとあちゃんは天我君をお願いね。黛君は本郷監督と一緒に地元のメガネ屋さんに行ってください。あくあ君は……私が面倒を見ます」 そういうわけで急遽、阿古さんと2人で淡路島を観光する事になった。 番組でバイクを借りてくれたので、俺が運転して後ろに阿古さんを乗せて撮影してもらう。 「それじゃあみんな。今から暫くの間は俺と2人きりだけどよろしくな」 俺はカメラに向かって話しかける。 ここからは阿古さんの撮影するカメラを通して、視聴者に語りかけるように進行するつもりだ。 「行ってきます!」 「気をつけてねー」 俺は特に場所を決めずに、阿古さんを乗せてバイクで走り出す。 あのお見合いパーティーの後にもらった楓の晴守のおかげか、外はこれでもかというくらいの晴天だ。 「風が気持ちいい! うわ〜、自分のバイク持ってきたかったな、これ」 今、俺が乗ってるバイクは、スクータータイプのどっちかというと可愛いやつだ。 「ほら、見てよ。すげーいい天気。絶好のバイク日和だよ」 俺は停止線でバイクを停車させると、赤信号で隣に並んだ車の人に手を振る。 すると隣の車の人が窓を下げて俺に話しかけてくれた。 「さ、撮影ですか?」 「うん、そう。地元の人ですか?」 「はい!」 「こっちの方向、なんかあります?」 「えーっと、牧場とかしかなかったと思いますよ」 「ありがとう。じゃあとりあえずそっちに向けて行ってみるね」 俺はとりあえず牧場に向かって走り出す。 その途中で、玉ねぎ農園と書かれた看板を見つけた。 「昨日の玉ねぎ美味しかったな〜。ちょっと寄ってみよう」 普通、こういう番組だと有名観光地に行ったり美味しいグルメを堪能するのが決まりとされているが、白銀あくあの1人旅は風の向くまま気の向くまま、俺がその時1番行きたいところに行くのだ。 「おっ、誰かいますね。玉ねぎ農園の人かな? 話しかけてみよう」 俺はバイクを停車させると、畑で作業していたお姉さんに手を振る。 お姉さんはこちらに気がつくと、びっくりした顔をした。 「えっ? えっ? 本物……?」 「どうも本物の白銀あくあです。松下さんのCGじゃないよ」 俺は玉ねぎ農園のお姉さんと握手した。 お姉さんは少し恥ずかしそうな表情で、俺のことを見つめる。 「ごめんなさい。こんな格好で」 「なんで? 働いている時のお姉さんの姿、とっても素敵でしたよ」 お姉さんは身だしなみを気にしていたけど、むしろ土がついて健康的で俺としてはグッときたね。 今だっておでこに土つけてて可愛いなって思う。 「ところでさっきは何してたの?」 「え、えっと……玉ねぎの苗の植え付けをしていました」 「へぇ。実は昨日、ベリルのみんなとBBQしたんだけど、淡路島の玉ねぎを使ったホイル焼き、とっても美味しかったですよ」 「ほ、本当ですか? とっても嬉しいです!」 俺はここでとある事を思いついた。 「ご迷惑じゃなかったらなんだけど、その苗の植え付けを手伝わせて貰えませんか?」 「えっ!?」 お姉さんはびっくりしたような顔で俺の事を見つめる。 まぁ、普通はそうなるよな。 「てっ、手伝うって、あああああくあ君が!? い、いいんですか?」 「うん。あ……本当に迷惑だったら言ってね」 お姉さんは首を左右に振る。 「迷惑だなんてそんな……。この時期は体験学習で子供達も受け入れたりとかもしてますから、よかったらどうぞ」 そういうわけで俺は急遽、玉ねぎ農園を営むお姉さんのご好意で苗の植え替えを体験させてもらう事になった。 作業をし易いようにと、俺はお姉さんから長靴やカバーオールを借りる。 「それではまず、植え付けのために、2cmくらいの穴を作っていきましょう」 「はーい」 俺はお姉さんと横に並んで、一つずつ丁寧に穴を空けていく。 はい。1、2、1、2……。最初はそうでもないけど、この作業をずっとすると腰にきそうだと思った。 これと変わらない重労働を毎日してる農家の人ってすごいな。 こうやって苦労して作られたものが最終的に俺たちの日々の食卓に並ぶのだから、改めて感謝してご飯を食べなければいけないと思った。 「なるほど、そういう事だったんですね」 「そうなんです。まさかいきなり関西に来る事になるなんて思ってもいませんでしたよ」 俺はお姉さんと和やかに談笑しながら作業を進めていく。 お姉さんの名前は千夏ととりさん、33歳、お婆ちゃんの跡を継いで農家をしているそうだ。 元々淡路島出身だったけど親の仕事の関係で東京に転勤して、向こうの大学を出た後にこっちに帰ってきたらしい。 「へぇ。いつくらいからこの仕事をやってみたいって思たんですか?」 「高校生の時かな。里帰りで淡路島に戻ってきた時、ここに帰ってきたいなぁって思って、でもここに帰ってきて私に何ができるんだろうって思った時に、子供の頃から大好きだったお婆ちゃんの玉ねぎを残そうって思ったんです」 「素敵なお話をありがとうございます。なるほど……そうしてこの玉ねぎの味は受け継がれてきているんですね」 順調に全ての穴を空け終えた後は、2人で並んで腰をほぐすようにググッと体を伸ばす。 ちょっと暑くなってきたな。俺はカバーオールのボタンを外して腰巻にするとシャツの袖を捲る。 「このシーン、まんまのうりんじゃん……白龍先生しゅごい……」 「え?」 「う、ううん。なんでもないの。それじゃあ次はいよいよ苗の植え付けをしましょう」 俺は指示された通りに、一つずつ丁寧に苗を植え付けていく。 「美味しくなーれ。美味しくなーれ!」 「ふふっ。いいですね。野菜って話しかけると美味しくなるって言いますし」 「えっ? 本当ですか? それじゃあいっぱい話しかけちゃおうかな」 「じゃあ私も。美味しくなってねー。いっぱい育つんだよー」 今、思ったけど、この映像ってちゃんと使えるのか? ただ俺が楽しいだけで、テレビで放送するには少し地味なんじゃないかと思った。 撮れ高を期待してカメラを回している阿古さんには、申し訳ない事をしてしまったなぁ。 「とりあえず今日はこのくらいにしておきましょう。あっ、冷たいお茶を入れたのでどうぞ」 「ありがとうございます!」 2人で軒下に腰掛けて、お茶を飲みながら自分が苗植えした畑を見つめる。 自分が苗植えをしたからかもしれないけど、すごく愛着が湧いてきた。 「よかったら来年収穫した時に発送しましょうか?」 「えぇ!? 流石にそれは申し訳ないというか……」 「いえいえ、せっかくですから自分が苗植えした玉ねぎを食べてあげてください」 「わかりました。ありがとうございます」 その時期に休みがあったら、カノン達と旅行に来て、みんなで収穫を体験させてもらうのもいいなと思った。 千夏さんの話によると、収穫の時期も体験学習やってるって言ってたしね。 「お世話になりました!」 「こちらこそ、ありがとうございました」 千夏さんに別れを告げた俺は、後ろに阿古さんを乗せて再びバイクを走らせる。 寄り道した事もあって10時越えちゃったな。 「おっ、ここが牧場か!」 牧場の入り口には、牛の乳搾り体験開催中という看板が立っている。 うん……乳搾り、いいな。これは是非とも参加しておかないといけないなと、謎の使命感に駆られた俺は、牧場の人を捕まえて話しかける。 「すみません。ちょっといいですか」 「あっ、はい……って!? あくあ様!?」 「どうも本物の白銀あくあです。乳搾り体験に来ました」 「乳搾り!? あっ……どうぞ。じゃなかった。はい、牛さんの方ですね」 思わずいいんですか!? って言いそうになった。 ちなみにこのお姉さん、結や琴乃を上回る素晴らしい魔乳をお持ちである。 牧場は観光地になってるのか、多くのお客さん達が居た。 「う、嘘でしょ……」 「あくあ君が乳絞り!?」 「ちょっと待って、カメラ回してるって事はこれ何かの番組かな?」 「それってえっちなやつですか!?」 「性的すぎない!?」 「こーれ、捗るじゃなくても捗っちゃいます!」 「間違いなく死人でるぞ……。耐えられるかFカップちゃんの私」 「あくあ君に、この世界に試されてる……」 「牧場のお姉さん、見た感じだけでJカップは超えてるし、絶対に濡れちゃってるでしょ」 「あくあ様の乳搾りはオプションでありますか?」 「ママ、まだおっぱい出るかな……」 お姉さんの説明を受けて俺も乳搾りを体験する。 はいはい、怖くないよ〜。俺はしっかりと乳首の根本を握ると、ゆっくりとお乳を搾りとっていく。 「あっ、すごく上手ですね。その調子、その調子」 牧場のお姉さんが前屈みになって、俺の耳元で囁く。 「はーい、今日もたくさん、ピュッ、ピュッしましょうね」 あれ? なんかちょっといかがわしい感じになってません? 俺の気のせいかな? 「んっ……いーっぱい出たね。よしよし、よしよし」 お姉さんが牛さんを優しく撫でる。 うーん、なんかすごくえっちな気持ちになったのは、俺の心が汚れてしまっているせいだろうか。 「阿古さん、せっかくだし2人でソフトクリーム食べよ」 「え、えぇ、そうね……これ、撮ったのはいいけど、放送できるかしら……」 牧場の牛さんを眺めながら、阿古さんと2人で並んでソフトクリームを食べる。 長閑な風景に、さっきまで邪になっていた心が清らかになっていくようだ。 「あっ、阿古さん、クリームついてますよ」 「え? どこどこ?」 「ここ」 最近はキリリとした感じの阿古さんだけど、こうやってしてるとなんだか初めて会った時を思い出す。 俺はそっと阿古さんに手を伸ばすと、ほっぺたについたクリームをとる。 「あっ……」 俺はとったクリームをペロリと舐めた。うん、美味しい! それを見た阿古さんが顔を真っ赤にする。 「あくあくあくあくん!?」 戸惑う阿古さんを見て可愛いなと思う。それと同時に、こんな阿古さんを見たのはいつ以来になるだろうと思った。 「阿古さん、本当にいつもありがとう。俺が自由に好き勝手できるのは阿古さんがいるからだよ」 「あくあ君……」 ゆったりとした時間の中で、こうやって2人きりで話すのも本当に久しぶりだ。 「阿古さん、俺が言えた立場じゃないけど、あんま無理せず休む時はちゃんと休んでください。しとりお姉ちゃんからも聞いたけど、あんま家に帰ってないんでしょ? きつかったら俺達の仕事もセーブしていいから」 つい最近、自宅に帰った時に、心配したしとりお姉ちゃんから阿古さんの事を相談された。 俺も無理するタイプだから阿古さんの気持ちはわかるけど、それで倒れて家族やカノンに心配をかけた事もある。 だからこそ、阿古さんに言っておかないとなと思った。 「ありがとう。それと心配かけちゃってごめんね。あくあ君。でも、そろそろまた追加で人が入ってくるから大丈夫。それよりもあくあ君は無理してない? 今月もゆっくりするって話だったけど、結局色々やっちゃったし……」 「大丈夫。カノンとペゴニアさんのおかげで自宅じゃゆっくりできてるし、実家でも母さん達のおかげですごくリラックスさせてもらってるから。阿古さんやみんなが支えてくれてるおかげだよ。こっちこそいつもありがとう」 逆に阿古さんに心配されてしまった。 それどころか、きつかったらもっと大人達に甘えていいよと言われる。 はは、阿古さんには敵わないな。俺は再び目の前の景色を見つめる。 「良い景色だな……」 本当はもっと絶景ポイントとか、映える場所の方が撮れ高があるんだろうなと思う。 でも、こういう日常を切り取ったような風景にこそ、その土地にしかない歴史と人々の愛情を感じられた気がした。 「あっ、天我君が復活したみたい。どうしよっか?」 「それじゃあどこかで合流しますか?」 「えぇ、そうした方がいいかもしれないわね」 気がついたら時刻は12時を超えてる。 俺は阿古さんをバイクに乗せてみんなとの合流場所を目指す。 「おーい!」 あっ、そこか。 元気に手を振っているとあの姿を確認する。 隣にいた慎太郎のメガネが復活しているのを見てほっこりした気持ちになった。 「本当にすまなかった……」 「謝らなくてもいいって、天我先輩の気持ちもわかりますから」 俺はしょぼくれた天我先輩を励ます。 「それじゃあ行きますか」 再び合流した俺達は車での移動を再開する。 初めてみる鳴門の渦潮にみんなで感嘆の声を漏らしつつ先を急ぐ。 本当は徳島でもゆっくりしたかったけど、今回ばかりは仕方がない。 俺たちは徳島を抜け香川県へと向かう。 「お腹すいたね。お昼どうする?」 「そりゃもう、香川と言えばおうどんを食べるしかないでしょ!」 問題はどこで食べるかだよな。 星の数ほどおうどん屋さんのある香川県、どこで食べても美味しいと言われているけど飛行機の時間を考えるとそう遠くにはいけない。 俺達は空港への道すがら、多くの人達で溢れたおうどん屋があるのを見つける。 「あれ、何か書いてないか?」 「本当だ。白銀あくあ様ご一行、ようこそ香川県へ。だって」 「マジか、行ってみようぜ」 「うむ!」 うどん屋の駐車場に入ると、たくさんの人達が拍手で出迎えてくれた。 その中央に立っているスーツを着た女の人が、緊張した面持ちで手になにやら賞状らしきものを持っている。 「は、初めまして」 「初めまして、白銀あくあです」 軽く挨拶を交わすとその女の人から一枚の名刺をもらった。 なになに、香川県の知事さん!? なんでこんなところに知事さんがいるんだろう。 俺達は顔を見合わせる。 「え、えーっと、ベリルエンターテイメント所属の白銀あくあ様。あなたはおうどんの販促に関して多大なる貢献をしてくれました。その功労と尽力を讃えてここに表彰し、新たなおうどん県大使として任命したいと思います! 香川県知事より! おめでとうございます!!」 「あ、ありがとうございます」 確かにおうどんは好きだけど、俺が新しいおうどん県大使でいいんですか!? って、もしかしてこのために香川県に移動したの? この準備の良さといい、阿古さんの顔を見るとこれも最初から計画されていた事だったのだろう。 「あ、よろしければ、お店の中にどうぞ。ここのおうどん美味しいんですよ」 「ありがとうございます。やっぱりおすすめはぶっかけですか?」 「ぶ、ぶっかけ!? あっ……はい。そうですね。おすすめはぶっかけです」 とあと俺はぶっかけうどんを注文し、慎太郎は生醤油うどん、天我先輩は釜玉うどんを注文する。 店の中は半セルフになっていて、自分達でネギや天かすをかけたりするのもすごく楽しかった。 「麺がシコシコしててうめぇな」 「うん、すごくシコシコしてるね」 「ツルツルしていくらでも食べられそうだ」 「このコシが凄いな。これが本場の讃岐うどん……恐るべし!」 お腹が空いてたから1杯じゃ足りなかった。 俺たちはさらに追加でもう1杯注文する。 とあは釜玉、天我先輩はカレーうどん、慎太郎はきつねうどん、俺は野菜天ぷらうどんを注文した。 「あっ、釜玉すごいね。これバターが入ってるんだ。なんか味も洋風っぽい」 「生醤油も良かったが、だし汁もうまいな。この出汁で卵焼きを作ったら美味しそうだ。何よりこの甘いお揚げが出汁を吸って美味しい」 「カレーも和風だしですごく美味しいぞ。まさかカレーとうどんがここまで合うとはな」 「天ぷらうどんヤベェ。サクサクのままでも美味しいけど、おうどんの出汁を浸ませてふわふわにしても美味しいぞ。特にこのお茄子、茄子天サイコー!」 お腹が空いていた事もあり、本場のおうどんに俺達も大満足した。 俺達は例のごとくおうどん屋さんでもサインを残して、みんなで記念撮影する。 いよいよ楽しかった旅も終わりを迎える時が来たようだ。 空港に着いた俺達はカメラの前で横一列に並ぶ。 俺達が今から飛行機に乗るのを知ってか、多くの人が空港に詰めかけていた。 「いやぁ、楽しかったな。みんなはどうだった?」 「楽しかったよ。本当に沢山の楽しい思い出ばかりだった」 「我もだ。想像していた以上に楽しかった」 「僕も同じだ。楽しかった記憶しかない」 俺はうんうんと頷く。 「あー、帰りたくないなぁ」 俺がそう呟くと、周りのお客さん達が帰らないでー、永住してーと言ってた。 「みんなありがとう。でも向こうにも俺達の帰りを待ってくれてる人が居るから。だから、いつかきっとまたここに来るよ」 俺の言葉に拍手と歓声が返ってくる。 目の前にいた阿古さんが笑顔でカンペを捲った。 「えーっと、それじゃあ、これにてベリルアンドベリル、初回スペシャルの男4人旅は終わりです! 次回は12月でUSJスペシャル回なのでお楽しみに!!」 俺達4人で顔を見合わせると、画面に向かって手を振る。 「それじゃあ、まったねー!」 とあは笑顔で手を振る。 「楽しかった。ありがとう!」 慎太郎は少しずれたメガネを直しつつ手を振る。 「うむ。次回も見るのだぞ!」 天我先輩も元気が出てきたのかいつもの感じに戻ってた。 「また会う日まで!」 俺も笑顔で手を振った。 帰りの飛行機、隣の席に座っていたとあが俺の肩にもたれかかる。 いっぱい遊んでおねむだったんだろうな。 それは俺も同じで、俺も隣のとあにもたれかかるように眠りについた。 ************************************************ 少し遅れました。すみません。 旅ロケこれにて完結です。次回は掲示板回ですのでお楽しみに! 虎白さん、レビューありがとうございます! 嬉しかったです。 皆様のレビューを今後も励みにして頑張ります。 ブクマ、いいね、ポイント、感想、誤字報告、全て助かってます。ありがとうございます!! ご心配をおかけした皆さんも申し訳ありませんでした。体調悪い時は無理しないようにします。 それと小雛先輩、あくあ、阿古さん、アヤナの4人で遊園地に行くお話を書きました。 よかったらお楽しみください。こちらも無料で見られます。 https://fantia.jp/yuuritohoney https://www.fanbox.cc/@yuuritohoney Twitterアカウントです。作品に関すること呟いたり投票したりしてます。 https://mobile.twitter.com/yuuritohoney クリスマス用の短編、ムーンライトでとあ注意。 https://novel18.syosetu.com/n5480hz/ 掲示板、捗るのダル絡み。 【月曜10時】ベリル&ベリル本会場【祝、初回放送3時間SP】 1 774◆Hi-P3erver サバちゃんの事前の振り分けによって書き込めるスレが決まっています。 閲覧は自由ですが、このスレに書き込みしたい人は、書き込み権限を専用スレで付与してもらってください。 自動スレ立て機能付きなので次スレも立てなくて良いです。そもそも立てれない。 なお、以下のコテハンを含め本スレで書き込みの多い数名は本会場固定です。よろしくお願いします。 検証班◆07218KADO6 検証班◆010meTA473 検証班◆CHiMPOsuki 検証班◆9n2SARETAi 白龍◆XQshotacon 774◆Hi-P3erver ※コテハンへの度を超えたダル絡み禁止です。ただし捗ると嗜みを除く。 2 ななし >>1 おつ〜。嗜みw捗るwww 3 ななし >>1 乙、嗜みと捗るだけはダル絡みして良いんだw 5 ななし まーた、何かやらかしたらしいな。 >>1 サバちゃん有能乙。 7 ななし >>5 大阪、兵庫、香川はすごいお祭りだった。 >>1 やっぱりハイパフォーマンスサーバーなんだよね。 8 ななし >>5 来るなんて思ってなかったもん。 10 ななし とりあえず前情報まとめ。 ・大阪のコンビニ ・大阪のSA ・大阪、道頓堀のたこ焼き屋さん ・大阪でUSJ ・兵庫の公園内慰霊碑 ・淡路の旅館に宿泊 ・淡路の牧場で搾乳体験(あくあくんだけ?) ・香川、空港側のおうどん屋さん 12 ななし >>10 搾乳体験が放送されるかどうかが気掛かり。 目撃者によると地上波に乗せていいものじゃないという話だった。 13 検証班◆9n2SARETAi 今回は自分が同行してないから、みなさんと同じ気持ちで見れるのが楽しみです。 14 ななし >>10 あくあ様が乳搾りとかいうワードだけでもうおっぱいがパンパンに張ってる。 今なら母乳出るかも。 17 検証班◆07218KADO6 >>14 やぁ、奇遇ですね。私も昨日から乳首がビンビンに勃ってます! 19 ななし >>17 捗る思ったより元気そうやなw 20 ななし >>17 こいつと同じレート帯なんてやーだー。 22 ななし 今日の番組が楽しみで昨晩から寝られませんでした。 23 774◆Hi-P3erver ●REC 25 ななし >>23 サバちゃんw 26 ななし >>23 頼むで! 28 ななし >>23 こいつAIとかいう設定の癖に欲に溺れすぎてるw 29 ななし そろそろ始まるぞー! 30 ななし こいこいこいこい! 33 ななし キター!! 34 ななし 始まったー! 35 検証班◆07218KADO6 全裸準備OK! 37 ななし うおおおおおおおおお! 40 ななし あくあ君!? 42 ななし あくあ様ぐでってるw 44 ななし 開幕からとあちゃんとあくあ君がいちゃついてて草w 45 検証班◆010meTA473 なんかとあちゃんって、私より距離感近くない? 47 検証班◆07218KADO6 開幕、嗜みザマァ案件きたこれ!! いいぞいいぞ、もっとやれ! 49 ななし この夫婦感は嗜みには出せません。 51 ななし 所詮、嗜みは前座でフェイク。それをわからせにきてる。 53 ななし 黛くんはちゃんとびっくりしてる。 そして天我先輩が少し挙動不審w 55 ななし 天我先輩の挙動不審どうしたw 57 ななし 飛行機のチケットきちゃ! 58 ななし ちょっと面倒臭そうにしてるあくあ様いい。 60 ななし >>47 こいつやたらと元気だな。大丈夫か? 61 ななし >>47 今日の捗るは、随分と嬉しそうだな。 62 ななし 飛行機プライベートジェットかよw チケットはフェイクか。 64 ななし これあれじゃん。嗜みを迎えに行った時のやつじゃん。 65 ななし このプライベートジェット見覚えあるなと思ったら、帰国した時のやつか。 68 ななし あああああああああ、いいなぁ。本当に関西きてるじゃん! 70 ななし 関西にあくあ様きてるよって言ったら、集団幻覚見てんじゃねぇよと言われた。 みんな今、どんな気持ち〜? 71 ななし あー、なるほどね。 この前やたらと東京の空気がまずいと思ってたら、これが理由か。 72 検証班◆07218KADO6 あくあ様はそのまましばらく関西から帰ってこなくていいよ。 ここには欲に塗れた汚れた女どもが多すぎる。特に嗜みとか森川とか!! 75 ななし 後ろにいるお姉さん、口開けたまま固まってるw わかるよその気持ち、私も初めて生のあー様を見た時、おんなじ顔してたもん。 ホゲーっとした森川の事を言えないよ。 77 ななし 関西なんてくるのホゲ川だけwww 78 ななし 大阪でもネタにされるホゲ川w 79 検証班◆CHiMPOsuki えっ? あくあ君ってCGなの!? 82 ななし ちなみにテレビのアンケートで、森川は大阪のおばちゃんにお笑い芸人だと認識されてた。 国営放送のアナウンサーですよって言ったら、またまた、この人はお笑いの人やろ、だって私、新喜劇で見たもんって言ってて笑ったなぁw おばちゃん、あなたの見てるその番組、新喜劇じゃなくて国のニュース番組なんですよwww 84 ななし >>79 こいつほんまw 85 ななし >>79 メアリー女子大ってこの国でもトップクラスの女子大だよな。それでこれか……。 88 ななし >>79 こいつメアリーでも優秀だった側なんだぜ。 捗るとチンポスキー見てると、教育の意味について深く考える必要があると思ったわ。 91 ななし 嗜みはもちろんのこと、捗るやチンポスキーも過去の発言から見ると成績上位者だよ。 勉強ができるからといって、頭が良い訳じゃないんだなと確信した。 92 ななし >>72 捗る……。 93 ななし >>72 頑張れ捗る……。 95 ななし あー様、タテジマーズ電撃入団!? これで勝つる!? 96 ななし はぁ!? ここは淑女の軍団、スター揃いの東京ラビッツでしょ!! 97 ななし ここは間をとって東京ママレディーズで……。え? だめ? 100 ななし 争奪戦起きててワロタw あのパンチ力のあるバッティングを見たらみんなそう思うよな。 ゆうおにスレで散々検証されてたけど、女の子と比べてパワーが違いすぎる。 生で見たら腕力で勝てる気がしないもん。ファンが暴徒化しない理由の一つがこれ。 102 ななし 天我先輩、運転大丈夫!? 103 ななし 天我先輩! シフトチェンジは任せてください! 104 ななし 天我先輩の天我先輩をシフトチェンジしてあげたい。 107 ななし ベリルアンドベリル始まったー!! 108 ななし ベリベリ始まるー! 109 ななし 締まらない始まりきちゃw 111 ななし このゆるーいスタートの仕方、嫌いじゃないwww 112 ななし こういう始まり方好きw 113 白龍◆XQshotacon またなんかやってる……。 115 ななし だいぶ感覚が麻痺してきてるけど、男の子4人組が旅行って相当やばくない? 117 ななし こいつらまたベリってるな。こんな番組、前代未聞だぞw 118 ななし 過去にやってた男の子の旅行番組って、ものすごく厳重な警備でやってなかったっけ? これ、本当に大丈夫なの……? 120 ななし 関西のおばちゃんですら遠巻きに見てる。 やっぱりあー様のオーラは半端ないな。 123 ななし まさかの香川県だと!? 125 ななし えっ!? 四国をスルーしないんですか? 126 ななし やめろ! また、うどんがスーパーから消えるぞ!! 128 ななし 以前あくあ君スレでおうどん屋勤務である事を明かした者です。 今、あの時の事を思い出して、部屋の隅っこで泡食ってます。 129 ななし うわー、ドキドキしてきた。 130 ななし 男の子だけで旅行とか大丈夫かな? 131 ななし とあちゃんと慎太郎君は大丈夫。 アキラ君も不安だけど、きっと年長者の意地を見せてくれるはず……。 ただ、あー様だけはダメ。絶対にトロール……何かやらかすでしょw 133 ななし 見なくてもあくあ君が何かやらかすんだろうなってのがわかる。 135 ななし 私達もだいぶ慣れてきたな。 あくあ様が何かやらかすって想定の上で見てるんだよね。 だからよっぽどの事じゃない限りは大丈夫。 136 ななし あくあ君「心構えしていれば大丈夫、その幻想をまずぶち壊す」 多分またこれでしょ。トマリギ時代から追っかけてるファンならわかるよな? 138 ななし 天我先輩、天井スレスレどころか、ちょっと前屈みになってるじゃんw 139 ななし 大丈夫かこれw 不安になってきたぞ……。 142 ななし この360、観音開きに改造してるけど、他も相当弄ってるぞw 綺麗に乗ってるし一見してノーマルに見えるけど、シートとかもわざわざ上質なものに変えてるな。 145 ななし 藤蘭子会長www 146 ななし まさかのどえらい人からの寄付だったw 148 ななし メアリーお婆ちゃんと鴨南蛮蕎麦……。 149 ななし 今度原宿で3人でアイスクリーム……。 151 ななし あくあ君、藤蘭子会長、メアリー様 ← 原宿で仲良くアイスクリームデート 嗜み ← ぼっちwwwww 152 検証班◆010meTA473 待って、私、天ぷらはご一緒させてもらったけど、鴨南蛮蕎麦の話とアイスクリームの話は知らないんだけど……? 153 検証班◆07218KADO6 あれれー? 奥さん息してるー? 嗜み、ホゲ川ざまぁ!! あくあ様なら藤蘭子会長とデートしてまぁす! 158 ななし この3人、仲良いなぁ。 って、メアリー様の移住、ガチのガチだったんか。 159 ななし 嫁より仲のいいお婆ちゃん。 いいぞ! もっとやれ!! 161 ななし 流石に嫁は把握してるよな? 165 ななし >>152 あっ……。 166 ななし >>152 あ……。 168 検証班◆07218KADO6 >>152 草wwwww 170 ななし >>153 さっきから嗜みと森川だけ煽ってて、何故か姐さんには触れない奴www 実はこいつ思ったより冷静だなw 172 ななし >>153 捗るが元気そうで安心した。 捗るの気持ちを考えたらもう全てが許せる。 173 ななし みんな捗るに優しくなってて草wwwww 175 ななし 捗るはこの国で、今年1番可哀想な女かもしれない。 だってねぇ。4人中3人が……ねぇ? 177 ななし 車の中にカメラあるのやば……。 178 ななし 待って、隠し撮りしてるの見てるみたいでドキドキする。 180 検証班◆07218KADO6 なるほどね。初めて見たけどこれが盗撮ものかー。 182 ななし ちょっとコンビニ寄ろう……ちょっと? 183 ななし コンビニ寄ろう? はぁ!? 185 ななし え? コンビニってネタじゃなかったの!? 186 ななし ちょっとコンビニ寄ろうって、そんな普通にコンビニ行くみたいに……え? 188 ななし 早速、掲示板の住民が慌てふためいてて草www 190 ななし >>133>>135 息、してるか? 193 ななし あくあ様の前で心構えとか意味ないんだよね。 もうただひたすらに目の前で起こっている事象を眺めて、受け入れるだけの事しかできないんだよ。 194 ななし みんなわかってないな。 私達には、ただただホゲーっとした顔で画面を見る事しか許されてないんだよ。 196 ななし あー様、普通にコンビニ寄ろうとしてるwww そりゃ、黛君ですら、はぁ? って言っちゃうよw 198 ななし こいつ正気かみたいな目でみてる3人ウケるw 200 ななし これにはとあちゃんも呆れ顔を通り越えて驚いてる。 201 ななし 危機感のないあくあ様を性的にわからせるエロ本お待ちしております。 当方巨乳で年上なので、プレイ内容は巨乳のお姉さんがあくあ様を赤ちゃんプレイで躾する感じでお願いします。 204 ななし おいおいおいおい。 本当にコンビニ行くのかよ……。 205 ななし 普通に先陣切って行こうとしてるw 207 ななし さも当然の如く外に出るあくあ様www 209 ななし あくあ様「警戒心? 置いてきました」 ← コレw 210 ななし あー様の辞書に警戒心という文字はない。 213 ななし コンビニ大パニックw 215 ななし 大阪の皆さん。 これが白銀あくあです。 217 ななし あー……。 218 ななし あっ。 219 ななし コンビニバイトの高校生、ご愁傷様です。 生のあー様に出会っちゃった時点で、この子はもう他の男の子を男の子として見れなくなっちゃいます。 221 ななし 思春期じゃなくてよかったと思う。 中学、高校時代にあくあ様に出会ってたら確実に性癖が狂ってた。 223 ななし 今の小学生、中学生とかやばいらしいな。 生理始まる前にあくあ様に出会ったせいで、あくあ様でしかオナニーできなくなってる女子とかいるらしいぞ。 心療内科(ベリル専門)にそれで受診する子が増えてるんだってさ。 225 ななし 普通にお客さんに話しかけるやん。 226 ななし もはや呼吸するのと同じ頻度で女の子に絡んでる。 228 ななし あー、ダメダメ。 そんな簡単に握手とかしてボディタッチしちゃ! 230 ななし あー様のやばいところってさ。 明らかに男子の中でもトップクラスというか1番なのに、1番やれそうな……もとい、ワンチャンスありそうなところだよね。 隙がありそうっていうよりも、向こうから股広げてこいよって言ってるような感じ。 だから女の子の方が初めて味わう感覚にビビり散らかして、借りてきた猫みたいになっちゃうんだよ。 これがあー様の襲われない理由。 231 ななし 最上級の男子が1番気軽にボディタッチしてくる件について。 234 ななし 黛君のファンきたー! 235 ななし マユシン君のファン、マ? 237 ななし 黛くんのファンが出て私歓喜。 239 ななし 普通に握手してくれるw 240 ななし ダメダメ、そんな優しくされちゃったらあくあ様に乗り換えちゃう。 242 ななし あくあ様「黛のファン? そんなの関係ねぇよ!」 他のメンバーのファンだろうが容赦なく食いに行くあくあ君クオリティ。 245 ななし 普通に呼びに行ってるしwww 246 ななし だから、なんでそんなにもお手軽なんだよw 248 ななし これがこの国の……いえ、世界のトップアイドルです。 250 ななし くっそー、攻略難度最上級の癖に、攻略難度が1番楽そうに見せてくるのはずるすぎる!! 252 ななし 黛くんも普通に出てくるんだw 253 ななし 普通に出てくるあたり、黛くんもだいぶ毒されてるなw 255 ななし 女の子泣きそうになってる。 256 ななし 良かったなぁ。 257 ななし こんな奇跡、普通にあるわけじゃないからな。 259 ななし 黛くんも大分ベリってきてるなw 261 ななし こうやって白銀あくあが感染していくんだね。 世界の男子があくあ君に感染しますように!! 263 ななし あれ? 265 ななし あー様、今、観光雑誌を買い物カゴに入れた時、隣の雑誌をチラ見してなかった? 266 検証班◆010meTA473 あくあ様? 267 検証班◆CHiMPOsuki あくあ君? 268 検証班◆9n2SARETAi あくあさん? 270 ななし これ表紙のグラビアになってる女の子の事見てない? 271 ななし あくたんの見ていた雑誌これか。 https://xxxxx.xxx/ どことは言わないけどおっきいな。 273 ななし 男の子のために置いてあるえっちな雑誌だね。 コンビニで10年間働いてたけど、売れたのは1冊だけだったな。 あの時は、みんなでその男の子がどの女の子をオカズにしたんだろうって話で何年も盛り上がったなぁ。 良い思い出です。 274 白龍◆XQshotacon へー、男の子ってこういう雑誌見るんだ……。いやぁ、参考になります。 275 ななし ふーん、これと似たような水着、明日買いに行きますか。 279 検証班◆07218KADO6 >>266-267 はい、おっぱいサイズ的に捗るちゃんの大勝利ぃ! あくあ様もやっぱり私くらい大きい方がいいよね!! 280 ななし >>266-268 狼狽えててワロタw 282 ななし とあちゃん!? 284 ななし とあちゃんも普通にお外に出てきてて笑ったw 285 ななし 黛君やとあちゃんの成長に感動した。 287 ななし 先輩カメラ!? 288 ななし 先輩専用カメラだと!? 290 ななし 天我先輩「みんな居なくなったでござる」 292 ななし ござるってwwwww 293 ななし なぜござるwww 294 ななし 我1人、寂しいw 296 ななし みんな早く帰ってきて! 天我先輩が寂しさで死んじゃう!! 299 ななし くっそ、先輩カメラは反則すぎるw 301 ななし とあちゃん、普通にお菓子ポンポン入れてくるやん。 304 ななし あーっ、とあちゃんにお菓子いっぱい買ってあげたいよー。 305 ななし おやつは300円まで。 307 ななし そんなぁ〜、あくあ君、ちょっとは大目に見てあげて〜。 309 ななし 300円じゃ何も買えないwww 311 ななし 確かにw 312 ななし コンビニって結構高いからなぁ。すぐに1000円とかいっちゃう。 314 ななし しょんぼりとあちゃんかわわ! 315 ななし とあちゃんはとあちゃんなんだよね。やっぱり。 317 ななし はぁはぁ、はぁはぁ……さっきから動悸が、うっ。 319 ななし やっぱりこの2人なんだよね。 嗜みは賑やかし要員、私も捗るに全面同意です! 321 ななし 嗜みとかいう肩書きだけ正妻のやつwwwww 323 検証班◆07218KADO6 まぁ、元気出せよ、嗜み……な? 326 ななし バナナ!? 327 ななし とあちゃんがバナナ!? 329 ななし そ、それって、あくあくんのバナナがバナナで、とあちゃんがバナナするってこと!? 331 ななし え? まさかとあちゃんって……。 333 ななし とあちゃんのバナナに狼狽えてる大きなお友達が多すぎる件についてwww 334 ななし お前らとあちゃんにいいように弄ばれてるな。 336 ななし そういや森川が好きだったなバナナ。 だからゴリ川になったんだけど……。 338 ななし どうも、森川ソムリエです。 バナナと言えば森川さん、森川さんがバナナを好きな理由は食事と片付けを不精できるからだそうです。 特に好きかと言われればそういう事もなく、実際に喫茶店でロケした時はチョコバナナパフェではなくいちごパフェを頼んでいました。以上、森川ソムリエからでした。 340 ななし >>323 こいつw 341 ななし >>323 捗るが元気そうでほっこりした。 344 ななし パイセン、ブラックコーヒー! 347 ななし >>338 くっそどうでもいい情報ありがとう。 348 ななし カッコつけて飲んでるwwwww 350 ななし 本当は甘いのが好きwww 351 ななし あくあ君、バラしちゃだめだめ! 352 ななし ※実はもうみんな知ってます。 354 ななし シーってしてる時のとあちゃん可愛かった……。 355 検証班◆010meTA473 なんか、やっぱりこの2人の距離感おかしくない? 356 ななし 今気がついたんだけど、姐さんってとあちゃんのマネージャーしてるから、いつもこの2人のこんな姿を見せられてるわけ? 心臓大丈夫? 実はもう止まってて気力だけで動いてない? 359 ななし お客さん達がみんなてぇてぇ顔になってて笑うw 361 ななし なんか2人だけの世界があるんだよな。うん。 364 ななし ん? 365 ななし ん? 366 ななし ん? 368 ななし あー様、さり気なく再び雑誌コーナーへと向かわれる。 370 検証班◆07218KADO6 エロ本購入でつか!? 372 ななし おいおいおい、あの雑誌、明日には売り切れるわ。 373 ななし えっ!? 375 ななし ええええええええええ!? 376 ななし は? 377 ななし へっ!? 380 ななし そっちぃ!? 381 ななし まさかの隣の隣の雑誌だとw 382 ななし よかった。エロ本じゃなかったwww 384 ななし 一瞬、ガチでエロ本買うのかと思ったw 385 ななし 誰だよ。あー様がエロ本見てたなんて言ったやつ。はい、私です。 386 ななし なんの雑誌? 387 ななし ファッション雑誌じゃん。 388 ななし 女の子のファッション雑誌だね。 390 検証班◆010meTA473 え? ももももしかして私にこういう服を着てほしいってリクエスト……!? 393 ななし この雑誌だね。 https://xxxxx.xxx/xxxxx/ 395 ななし 特集、月街アヤナって書いてなかった? 396 ななし 小雛ゆかりのインタビュー掲載って書いてあるけど……。 400 ななし これどっち? 402 ななし 小雛ゆかりなのかアヤナちゃんなのかwww 404 ななし いやいやいや、1週間コーディネートの子が結構なものをお持ちだからそっちじゃない? 407 ななし 流石に中のページまでは映せないからなこれ……。 408 ななし 小雛ゆかりのインタビューもアヤナちゃんの特集ページも連チャンだから、開いてる感じだけじゃどっち見てるのかわかんねぇwwwww 410 ななし 私この雑誌持ってるけど小雛ゆかりの方だと思う。 小雛ゆかりって背は小さいけど胸は結構あるし、このインタビューページ、夏に撮ったのか水着のシーンなんだよね。アヤナちゃんも珍しく水着写真あるけど、あくあ様ならそっちだと思うわ。 411 ななし あっ、こっそり買い物カゴに入れたwww 413 ななし アヤナちゃんもゆかりパイセンも水着ショットなんて普通はないからね。 あくあ君ってばさぁwwwww 415 ななし みんな話題にしてないけど、ヘブンズソードの小早川さんが表紙で水着なんだぜ。 案外そっち狙いかもしれないだろ!! そうであってください。おなしゃす!! 417 白龍◆XQshotacon 実は私のコラムも掲載されてます(ぼそっ 418 ななし ふーん、あくあ君ってば、案外、身近な女の子をオカズにするタイプかぁ。ふぅん。 420 ななし この雑誌、明日売り切れるな。 423 検証班◆07218KADO6 >>390 嗜み、息してるか? 424 ななし >>390 草www 426 検証班◆010meTA473 ふぅん、へぇ、そうなんだぁ。 私、この雑誌買ったの知らなかったけど、コソコソ隠さなくてもよかったんじゃないかなぁ。 428 ななし さっきゆうおにを見終わったばかりの私達は、莉奈か沙雪かで言い争ってるのに、あくあ様はそんなの関係ないんだよね。 どちらかを選択するんじゃなくて両方行く。そういう強い意志を感じました。えっ、違う? 430 ななし とあちゃんがふーんって顔で見てたwww 431 ななし とあちゃんわかるわーw 432 ななし 今この番組を見てる全女子(特に嫁)の感情を表情で代弁してくれるとあちゃんw 433 ななし 同級生の水着が掲載された雑誌をコソコソ買ってるの、ちゃんと正妻にはバレてるんだよなぁ。 え? 嗜み? そんな人いましたっけ? 正妻はとあちゃんですよね? 436 検証班◆07218KADO6 >>426 元気出せよ……。 私が今度、その辺の草で揚げた天ぷら奢ってやるから。 438 ななし >>426 隠してるの可愛過ぎかよ。 439 ななし >>426 お前が同じ水着を着て迫るんだよ! この、おバカ! 440 ななし みんな、なんだかんだ言って嗜みを心配してるのウケるw 443 ななし ちゃんとお金払うの偉い。 444 ななし お客さんもコンビニの人もうらやま。 446 ななし このコンビニ、明日すごい人来そう。 448 ななし 私、この時、ここにいたけど、ガチで良い匂いすぎてどうしようかと思った。 実はこれみんなが帰った後、コンビニでパンツやオムツ買ってトイレで履き替えた人が続出したという。 450 ななし これ番組終了後くらいに残り香を嗅ぎに行くバカがいそう。 もう流石に匂いなんて残ってないって。 453 ななし みんな楽しそう。 455 ななし ちゃんとサインと撮影で、パイセンがハブられてなくてよかった。 456 ななし 天我先輩も一緒で私もにっこり。 459 ななし ※まだコンビニしか行ってません。 460 ななし これコンビニだけで1時間いけるぞ。 462 ななし ここでようやくCMか。 463 ななし 風呂……じゃなかった。お花摘みに行ってきます。 465 ななし おっ? 466 ななし うぇっ!? 468 ななし 黛くんCMきたああああああああ! 469 ななし ここでネッスルのCMか! 470 ななし 天我先輩の飲めないブラックを嗜むマユシン君www 471 ななし シン様かっこいい……。 473 ななし あああああああああああああ! 474 ななし 本を読みながらコーヒー飲んでるのカッコ良すぎる。 475 ななし これはマユシン君のファンじゃなくてもドキドキする。 477 ななし カッケェ……。 478 ななし 便所行ったネキ……。 480 ななし これCM中だからって油断できねぇな。 482 ななし 黛ブレンドだと!? 483 ななし 黛ブレンド発売だって!? 484 ななし 黛ブレンドきたあああああああ! 486 ななし 先輩は無理してブラック飲んでるのに、CMが来るのは黛くんとw 489 ななし キャンペーンもきたあああああああ! 490 ななし サイン入りマグカップだって!? 492 ななし 黛君のサイン入りマグカップに全黛女子がアップ始めました。 494 ななし これは欲しい。 495 ななし 当たっても絶対に使えないマグカップきたw 498 ななし マグカップは美術品を運搬する専用の業者が配達しますてwww 500 ななし そこらへんの芸術品より高い値段つきそうだもんな。 503 ななし CM入れるなんておかしいと思ったわ。 505 検証班◆9n2SARETAi 道頓堀!? 508 ななし まーた、あくあ様が何かいい出した。 509 ななし いつものこと。 510 ななし あくあ君の無自覚発作が始まった。 514 ななし 道頓堀でたこ焼きとか死人でるぞ!? 515 ななし 喜びすぎて道頓堀にダイブする奴いそうwww 518 ななし タテジマーズ優勝どころの騒ぎじゃないぞw 521 ななし いけるような気がする。 522 ななし とあちゃーん。 524 ななし 唯一のブレーキ役とあちゃんが……。 え? 嗜み? 嗜みのブレーキなら随分前に壊れてますよ。 527 ななし USJ!? 528 検証班◆9n2SARETAi はぁ!? 529 ななし とんでもないこと言い出したぞw 530 ななし あくあ君さぁw 532 ななし 休日にUSJ行くのマジ? 535 ななし >>505 姐さんwwwww 536 ななし >>505 姐さん知っててもびっくりしてるw 539 ななし みなさん、これが白銀あくあです。 危機感? 警戒心? そんなものどこかに捨てちゃってるんですよもう。 543 ななし コンビニだけでもお腹いっぱいなのに、たこ焼きにUSJだと。 そりゃ姐さんも驚くわ。 545 ななし >>528 若干キレてるのウケるw 546 ななし >>528 姐さんがあー様の側でコントロールするんだ。 嗜みは使えないし、森川は所詮賑やかしだから、もう姐さんしかいないんだよ!! 549 ななし 本当にUSJ行くの? 550 ななし これガチで行くやつじゃん。 553 ななし USJも道頓堀も前情報であったのに放送見るまで信じてなかったやつ。 ← 556 ななし 誰かあっくんを止めて!? 559 ななし あー様を自由にしちゃダメだwww 562 ななし もはやみんな諦めてるwwwww 566 ななし とあちゃん「もうあくあの好きにすれば良いんじゃないかな」 とあちゃん頑張って!! 568 ななし 結局のところ、とあちゃんも、マユシンくんも、アキラくんも、あくあくんに甘いんだよね。 だから全部許しちゃってる。 571 ななし SA行くのかwwwww 573 ななし SAの人達逃げて、ベリル注意報が発令されてますよ! 574 ななし 普通にSAの中を颯爽と歩くあくあ様。 575 ななし やだ……歩いてるだけなのにかっこいい。 578 ななし 女の子、みんなびっくりしてるやん。 580 ななし 公衆電話あったw 582 ななし 普通に電話かけようとしてるwwwww 584 ななし 公衆電話ちゃんもびっくりだよ。 586 ななし みんな見てる。 587 ななし そりゃ見るよな。 591 ななし 谷口さんね。 592 ななし 谷口さん了解。 595 ななし もしもしー。 598 ななし そんな普通にw 600 ななし 谷口さん戸惑ってるw 603 ななし アイドルやらせてもらってるw 605 ななし あくあくんさぁwww 608 ななし 関西を笑顔で蹂躙なさってるあくあ様が好き。 609 ななし 白銀キングダム、関西方面に侵攻中www 611 ななし 谷口さんすごいな。ちゃんと応対できてるところがプロだわ。 614 ななし 谷口先輩すご……。私この時、遠くから見てただけだけど、ちゃんと応対してる。 615 ななし 谷口さん、あー様のファンきたー!! 616 ななし よかったなあ。谷口さん。 618 検証班◆07218KADO6 良いぞ谷口さん、そのまま嗜みから寝取ってしまえ!! 620 ななし ファンならたまんねぇだろうな。 623 ななし は? 624 ななし へ? 625 ななし 何か言って欲しいことだと!? 628 ななし あばばばばばばばばば。 630 ななし うぎゃああああああああああ! 636 ななし あくあ様「まみこ、今日はありがとな。後でそっちに行くから、それまで大人しく俺の事を待ってろよ」 643 ななし まみこ……私、まみこ……。 648 ななし これ全国のまみこ死んだでしょ? 651 ななし 私、まみだけど、大ダメージ受けてる。 654 ななし みこって名前だけど変換余裕でした。 657 ななし みやこだけどギリいけそうでいけませんでした……。 660 ななし 谷口さん最後死んでたぞw 666 ななし 今日のあくあ様の被害者 コンビニの高校生バイトの子 コンビニに居た全員 谷口さん 全国のまみこ ← new 669 検証班◆07218KADO6 同じ三文字だから変換余裕ですわ。今晩のオカズあざっす。 673 ななし とあちゃんwww 675 ななし 私たちの気持ちほんまとあちゃん。 678 ななし あっ、このとあちゃんもう諦めの境地に入ってる。 680 ななし さっきでだいぶ死人出たな。 心なしか掲示板が軽くなった気がする。 682 ななし ちょっと待って、まみこのせいで霞んでたけど、あくあ君たちがUSJいくってマジ!? 683 ななし ベリルがUSJ……だと……? 685 ななし 天我カメラwww 688 ななし またしても天我カメラw 691 ななし 実は? 692 ななし 実は!? 695 ななし は? 698 ななし 先輩、全部知ってたきたwwwww 700 ななし 先輩、全部知ってたまじかwww 701 ななし あー、なるほどね。 703 ななし 先輩、この車、よく運転できるなって思ったけど、事前に聞いてて練習してたのか。 706 ななし 先輩の練習シーン助かる。 708 ななし どうりで最初から挙動不審だと思ったw。 710 ななし 先輩頑張ったんやなぁ。 715 ななし やっぱり天我先輩なんですよ。 717 ななし あ、映像戻ったw 719 ななし 料金所のお姉さんに缶コーヒーを渡すとあちゃん。 722 ななし 料金所のお姉さん、缶コーヒーよかったね。 723 ななし あれ? さっきの缶コーヒー、何か書いてなかった? 725 ななし 缶コーヒー、メッセージ入ってたじゃん!! 728 ななし うわぁ、よかったなぁ。料金所のお姉さん! 730 ななし これも藤蘭子会長がETCを搭載してなかったおかげ。 ナビといいETCといい、便利なのは良い事だけど、便利じゃないって事が良くなる事もあるんだね。 それこそナビがあったらコンビニにも行ってないし、携帯があったらSAにも入ってない。 734 ななし 本当に道頓堀きやがった。 735 ななし 普通に道頓堀に到着。 738 ななし また新しい被害者が生まれてしまうのか。 742 ななし みんな気がつき始めたwww 743 ななし そりゃ二度見するよな。 745 ななし 幻覚見てると思ってるのか、目を擦ってる人多すぎぃw 747 ななし 男の子4人が普通に道頓堀歩いてるの見て、なんか感動した。 ちょっと前なら本当にあり得なかった光景でしょ。 750 ななし やっぱ、ベリルすげーわ。あくあ様すげーわ。 本当に道頓堀に行くとは思わなかった。 752 ななし ちょwww 755 ななし あくあ様、普通に聞いちゃう!? 758 ななし マジかよwww 760 ななし 通行人もびっくりだよ。 763 ななし 大阪のおばちゃんwww 765 ななし 大阪のオバちゃんマジかwwwww 768 ななし 取材許可まで取りに行ってくれるの、ああ関西だなって感じがするw 769 ななし 余計じゃないお節介きたー! 772 ななし 新喜劇始まったw 773 ななし これぞ大阪のノリw 774 ななし 待ってwww 776 ななし なwんwとwかw教www 778 ななし 聖あくあ教な。 779 ななし 聖あくあ教は関西も蹂躙しつつあるからな。 781 ななし 松下さんちのCGwwwww 785 ななし ナショ……って古っ! 788 ななし 今日初めてあったばっかwwwww 790 ななし あかんて、普通のおばちゃんが面白いの反則やん。 791 ななし 初めて会ったのに、常連みたいなノリやんけw 793 ななし 見たか東京? これが大阪です。 796 ななし 待って、この時間にたこ焼きまずいって! 798 ななし ふふふ、事前情報で予想して冷凍たこ焼きを買っていた私。 800 検証班◆07218KADO6 くっそー、もう既に腹が減ってきた。 802 ななし ああああああ、さっき冷蔵庫見たらたこ焼き切れてたあああああ! 804 ななし たこ焼き今日買わなかったのすごく後悔してる。 806 検証班◆010meTA473 たこ焼きあった! ていうかお土産でちゃんと買ってきてくれてた!! 808 ななし 良いなぁ……。 810 ななし みんな……。 812 ななし 待って、急に良い話になるやん。 815 ななし 外出て遊びたいか……。 817 ななし そうだよなぁ。 私が男子の立場だったらと考えたら、窮屈そうって思ったもん。 820 ななし これ、深いよ。 821 検証班◆9n2SARETAi この発言には考えさせられました。 みなさん有名人だけど、ただの高校生ですものね……。 823 ななし みんな、あくあ君達を見かけてもそっと見守るだけにしておこうぜ。 825 検証班◆07218KADO6 >>806 今からお前の家に行って、たこ焼き全部食い散らかしてきます。 827 ななし >>806 はぁ!? お前、ふざけんな! 828 検証班◆CHiMPOsuki 冷凍庫から賞味期限半年前に終わったたこ焼きが見つかった。 まだ食えるよね? 830 ななし たこ焼き持ってきた。 832 ななし うわぁ、本気の飯テロや! 835 ななし みんな美味しそう。 838 ななし >>825 イケイケ! 840 ななし >>825 頼んだぞ捗る!! 841 検証班◆07218KADO6 >>828 全然余裕で行ける。私を信じろ! 842 ななし ふぁっ!? 844 ななし とあちゃんとあくあ君であーんだと!? 845 ななし はい、これが正妻です。 847 ななし 嗜みザマァw 848 ななし 嗜みwww 849 ななし ちょっとだけ嗜みが可哀想になってきた。 851 検証班◆010meTA473 とあちゃんにはもう勝てないよ……。 諦めます。 853 ななし 動悸民は息してるか? 855 ななし 今のでまた何人か死んだな。 857 ななし えっ? 859 ななし え……? 862 ななし まさかの天我先輩www 864 ななし 天我先輩とあくあ君!? 866 ななし あっ、これだめかも……。 869 ななし とあちゃんとあくあ君が大丈夫だった私、天我君とのあーんで動悸に目覚める。 870 ななし ちょっと待って、動悸に目覚めたの私だけ!? 875 ななし ふぁっ!? 876 ななし おいおいおいおい! 878 ななし 黛くんとだって!? 879 ななし 黛くんとあくあ様のあーん!? 881 ななし うっ! 動悸が……。 883 ななし 急に動悸が……。 886 ななし わかったこれ、あくあ君が悪いんだ。 だって全部あくあ君が絡んでるんだもん。 889 ななし 新たな動悸民が目覚め始めてて草www 891 ななし ベリル専門の心療内科で働いてる私、明日の患者の多さを想定して震えてる。 893 ななし 黛君とあくあ君でだいぶ参ってる人が多くて笑った。 895 ななし また人が減った。 898 ななし これ私達を試してる!? 900 ななし みんな楽しそうでほっこりする。 902 ななし お土産、このお土産って……。 903 ななし >>806 お土産の行き先。 905 ななし >>825 行け、捗る! >>806のたこ焼きを貪りにいけ!! 907 ななし 嗜み死ね。 908 ななし 嗜みにヘイト集まっててウケるw 910 ななし USJ来るぞ!! 912 ななし ついにUSJか!! 915 ななし って、USJの前にCM。 916 ななし CMまたなんか来るぞ。 918 ななし また黛くん!? 920 ななし 天我先輩きたー!! 921 ななし 天我先輩もきたああああああああ! 923 ななし 待って、これ何!? 925 ななし これイヤフォンか。 927 ななし イヤフォンのCMもきたああああああああ。 929 ななし ヴェーデマルク社のイヤフォンって超高級やぞ。 30万とかするでしょ。 930 ななし キャンペーン何!? 932 ななし 2人のサイン入りイヤフォンプレゼントきちゃー! 935 ななし 黛君モデル1万切ってるやん!! 高級イヤフォンメーカーのヴェールマルクで1万切って出すの神やん。 天我先輩モデルも1万円台だし! 937 ななし ほーん、廉価モデルも用意してるけど、20万こえるコラボモデルも用意してるのか。 これは良いかもね。登竜門で安いのかって、気に入った人は高いの狙えば良いわけだし。 廉価モデルなら黛くん好きな高校生とか、天我先輩好きな大学生も買えるし。 940 ななし CMすら視聴者に一切の休憩を許さないベリルスタイル。 942 ななし CMですらベリってくる。 945 ななし 2人とも大人っぽくてカッコよかった。すっごくドキドキした。 947 ななし USJ来るぞー!! 950 ななし ん? 951 ななし え? 953 ななし お? 955 ななし USJ編がカット……だと……!? 958 ななし うわあああああああああああああ!! 960 ななし そこ12月かよおおおおおおおおおお! 962 ななし ここ12月まじかw 964 ななし ぶっちゃけ、コンビニ、高速、道頓堀だけでも1番組できるレベルだからなw 967 ななし 残念だけどじっくり見れるならそれはそれでいい!! 968 ななし これは楽しみ! 970 ななし 天我先輩以外みんな、頭にかぶり物してるwwwww 972 ななし おいwww 975 ななし もうこいつら仲良すぎかよ……。 978 ななし なんだろう。 もうこの空間にメスが入って欲しくない。 980 ななし お土産の袋あるな。みんな楽しんだようで何より。 982 ななし 何買ったんだろう。気になるなぁ。 983 ななし よく見たら天我先輩は首に巻く奴にしたのか。 985 ななし これ、明日すごい並びそう。 988 ななし まーた、とあちゃんとあくあ様はお揃い買ってもう!! 990 検証班◆CHiMPOsuki あくあ様と同じやつ、私も持ってる。 これはチンポスキーちゃん大勝利ですか? 992 ななし 次は兵庫に入るのか……。 994 ななし 神戸こいこい! 997 ななし もっと大阪で遊んで欲しかった。 999 ななし ようこそ兵庫県へ!! 1000 検証班◆010meTA473 本当に捗るが家に来て、たこ焼きほとんど食べていったんだけど……。 まぁ、お腹空いてたみたいだから良いんだけどね。 ************************************************ 掲示板回1回じゃ終わらなかったです。本当にごめんなさい。 ちなみに、あくあは不在です。だから捗るは嗜みの階に移動しました。 それと小雛先輩、あくあ、阿古さん、アヤナの4人で遊園地に行くお話を書きました。 よかったらお楽しみください。こちらも無料で見られます。 https://fantia.jp/yuuritohoney https://www.fanbox.cc/@yuuritohoney Twitterアカウントです。作品に関すること呟いたり投票したりしてます。 https://mobile.twitter.com/yuuritohoney クリスマス用の短編、ムーンライトでとあ注意。 https://novel18.syosetu.com/n5480hz/ 掲示板、そういう話になると元気になる奴。 【まだ始まったばかり】ベリル&ベリル本会場part2【祭りだ急げ!】 1 774◆Hi-P3erver サバちゃんの事前の振り分けによって書き込めるスレが決まっています。 閲覧は自由ですが、このスレに書き込みしたい人は、書き込み権限を専用スレで付与してもらってください。 自動スレ立て機能付きなので次スレも立てなくて良いです。そもそも立てれない。 なお、以下のコテハンを含め本スレで書き込みの多い数名は本会場固定です。よろしくお願いします。 検証班◆07218KADO6 検証班◆010meTA473 検証班◆CHiMPOsuki 検証班◆9n2SARETAi 白龍◆XQshotacon 774◆Hi-P3erver ※コテハンへの度を超えたダル絡み禁止です。ただし捗ると嗜みを除く。 part1からの自動引き継ぎになります。 前回で脱落した人が一定数いるので、書き込み権限の割り当てを再分配してスレを統合しています。 3 ななし 前スレの嗜みwwwww >>1 サバちゃん、自動スレ立て乙。 実況スレ分散化といい、掲示板の進化が止まらない。 5 ななし 良いぞ捗る頑張れ!! >>1 難しい事はよくわからないけど、サバちゃんもthx! 6 ななし 捗るって口は悪いけど結構優しいよな。 嗜みって普通ならもっとヘイト集まってもおかしくないけど、捗るがガス抜きしてくれるから弄られるくらいで済んでる気がした。 >>1 サバちゃんないすー! 10 ななし >>6 それはある。 けど、掲示板の住民は嗜みちゃんが中学生の頃から知ってるから基本的に甘いんだよな。 嗜み死ねなんて本気で言ってる奴はいない。 11 ななし >>6 と見せかけて、本当はただ単にたこ焼きが食べたかっただけかもしれない。 捗るならありえると思います。 13 ななし ついに兵庫県か……。 15 ななし 兵庫県はどこ行くのかな? 16 ななし 時間帯的に神戸市街地では遊べてなさそう。 そもそも目撃情報もなかったしね。 18 ななし あっ、これあそこの公園じゃん。 19 ななし なんか雰囲気変わったな。 21 ななし あー……。 22 ななし やっぱりね。 24 ななし ここに来るとしたらそれだよなぁ。 26 ななし 兵庫県民の私、泣いた……。 29 ななし 震災を知らない世代の子達が来てくれるのは嬉しいんよ。 31 ななし これだからベリルは最高なんだ。 33 白龍◆XQshotacon 当時はまだ小学生だったかギリ中学生の時だったけど、この時の事を覚えています。 大人になって震災10年後のチャリティーで小説を寄稿した時に、それで得た収益を届けに現地に行ったらあの時に見た映像と違って街の中がすごく綺麗になってて、人の力ってすごいなって思いました。 もちろん傷ついた人の心が癒えたとかそういうわけじゃないんだけど、みんなでここを、この街を復興させようっていう団結力というか、そういう想いの力をすごく感じたんですよね。 まぁ、私は出身じゃないので、あくまでも外から見た感じですけど……。 35 ななし 修学旅行で行ったな。 37 ななし この時は本当に死ぬかと思った。 いきなり揺れて何が何だかわかんなくて、後になってよく生きてたなって……。 39 検証班◆07218KADO6 そういや私もここに行った事あるわ。 嗜みが中学生の頃に行きたいけど電車なんか乗った事がないって言うから、私が連れてった記憶がある。 3年くらい前だっけか。帰る時、道に迷ったせいで電車に乗る時間が遅れそうになって警察に職質されそうになったのを思い出したわ。当時の私はまだ高校生。いやー、若かったわ。 後から考えたら、頼りないチンスキはともかく姐さんに頼ればよかったなと思った。 41 ななし 震災を経験した人とそうじゃない人、当事者だった人と当事者じゃなかった人。 それぞれの立場で違う感情を抱くんだろうけど、こうやって経験してない世代の子達が来てくれるのは素直に嬉しいです。 44 ななし >>33 白龍先生、その時はお世話になりました。 企画者の1人ですが、10年後だけじゃなく、20年後のチャリティーイベントにも寄稿していただいて、ありがたく思っています。 46 ななし >>33 先生は東北や新潟、熊本の時とかも寄稿してくれたんだよね。 はなあたの八雲先生もそうだけど、本当にありがとね。 48 ななし >>39 嗜み……公務とかじゃなくて普通にプライベートで来たんか……。 50 ななし >>39 はぁ……やっぱり、あくあ様の正妻は嗜みなんだね。 まさか、こういうところで分からせられるとは思ってもいなかったよ。 51 ななし >>39 嗜み、君が正妻だ。 53 ななし >>39 これが国民支持率90%を超える女か……。 かーっ、これだから嗜みは! もうお前があくあ様の1番でいいよ。 56 ななし まさかここにきて、大逆転で嗜み正妻論だと!? 59 白龍◆XQshotacon >>44 30年後企画もあるなら参加しますよ。八雲先生も生きてたら参加するって言ってました。 ちなみに私が参加したのは、兵庫出身の八雲先生に誘われたからですよ。だからお礼は八雲先生に言ってください。 それと月9のゆうおにで脚本を書いておられる司先生が大阪出身らしいから、次回は参加すると思うって八雲先生が言ってました。 60 検証班◆07218KADO6 おい! お前らが褒めるから嗜みが恥ずかしがってるだろ!! お前も恥ずかしがってないで、あれれー? これ、嗜みちゃん大勝利宣言ですかー? とか、能天気に空気読まずに言っておけば良いんだよ! お前はそういうキャラだろ!! 63 ななし あくあ君達、みんな真剣な表情してる。 65 ななし 邪で申し訳ないけど、普通にかっこいいって思ったわ。 男の子だからとかそんなんじゃなくてね。 66 ななし 兵庫県民の私としては凄く嬉しいけど、その前までの4人で楽しそうに旅行をしている姿を見てたら、普通にもっと楽しそうなところに行ってほしかったなって思った。 なんかこう……申し訳ない気持ちになる。 でも、これがベリルなんだよね。白銀あくあなんだよね。うん、やっぱ好き。 68 ななし >>59 白龍先生thxって書こうとしたら、司先生って大阪出身なの!? 今まで全てが不明だったのに、新しい情報出てきたwww 71 ななし >>60 そういうキャラってwwwww 72 ななし >>60 嗜みは結構恥ずかしがり屋さんなんだな。 74 ななし >>60 お前らって、とあちゃんとあくあ君に負けないくらい、いちゃついてるよな。 嗜みのためには、危険だけど捗るもあくあ様の嫁になった方が……いやいや、やっぱり危険だわ。 77 ななし >>60 実は嗜みってあくあ様じゃなくて捗ると付き合ってるだろ。 79 ななし あくあ様、何か口ずさんでない? 81 ななし これ……青い六甲連山やん……。 83 ななし ちょっと待って、これはくる……。 86 ななし あくあ様、本当は年いくつ!? これ昭和22年の曲やぞ……。 87 ななし 前々から思ってたけど、あくあ君って相当な歌オタクだよね。 インタビュー記事でも古い曲の名前いっぱい出してたし、めちゃくちゃ勉強してる。 89 ななし この曲って戦後から復興した時に流行った曲よな。 朝ドラとかでよく流れてる。あれ? これもしかして朝ドラくる? 90 ななし 無意識で口ずさんでるぽい。 93 ななし みんな聞いてる。 96 ななし すご……歌に惹き寄せられるかのように、みんながじっと見ている。 97 ななし 婆さん泣かすな!! くっそー。 100 ななし 間違いなくここにいる全員の想いが一つになってる。 101 ななし こういうの弱いんだよ……。 109 ななし あぁ……やっぱりさっきまで楽しそうにしてたのに、しんみりしちゃった。 112 ななし あくあ様、元気そうに振る舞う。 113 ななし こういう時、やっぱりあくあ様なんだわ。 115 ななし しんみりさせたかと思えば元気付けてくる。 116 ななし こういうしんみりした時に、楽しい方向に流れを変えるのって結構勇気いるんだよ。 それでも番組とかみんなの事を考えて、楽しもうって言ってるあくあ様がやっぱり1番です。 118 ななし あくあ様のこういうところが好き。 121 ななし なんかカンペきたw 122 ななし ナイスタイミング! 126 ななし スーパーで買い物……? BBQ!? 128 ななし ヒュー! さすがはベリルだぜ! あくあ様だけじゃなくて。ちゃんと会社も頭がおかしいぜ! 130 ななし あくあ様のせいでベリルも感覚麻痺しちゃった!? 男の子だけで買い物とか大丈夫? 132 ななし え? マジで言ってんの? 135 ななし こーれ、ベリルもやけくそです。 136 ななし 明石海峡大橋と夕暮れは綺麗だなぁ。 138 ななし もう淡路行っちゃうのか。残念。 140 ななし もっと神戸市内色々行って欲しかったな。 いや、来てくれただけでも嬉しいんだけどね。 143 ななし ここで有馬温泉に行っちゃったんだよなぁ。私。 145 ななし 有馬温泉に集まった卑しいメス達だけで盛り上がった話する? みんなで温泉入って卓球して、宴会場でグデグデになるまで呑んで……最後はなんかもう旅館のスタッフの人たちと大型プロジェクターでベリル鑑賞会して、みんなで抱き合って泣いた。 146 ななし あくあ様、夕暮れ時でもかっこいい……。 147 ななし ん? さっきのカメラワークカッコよくなかった? もしかしてこれ、撮影してるの本郷監督? 148 ななし あれ? よく見るとマユシン君、メガネかけてなくない? 150 ななし 悲報、黛君のメガネがどっかに行った。 153 ななし 黛君のメガネに矢印と注釈でたw 152 ななし USJではしゃぎすぎてて破損だと!? 可愛すぎかよ……。 154 ななし 黛氏、USJではしゃいでメガネが破損するという新たな一面を見せる。 155 ななし うわー。高校生らしくて可愛すぎる。 156 ななし ニュース速報いらんやろw 158 ななし メガネ一個で場をあっためられる黛慎太郎という人間のポテンシャルに震えてる。 160 ななし おいおい、こいつら本当にスーパーに行くつもりだぜ。 162 ななし もうだいぶ感覚麻痺しちゃってるな、これw 165 ななし 我がカートを押す! 166 ななし 今の天我先輩が可愛すぎて、一瞬で持ってかれたわ。 168 ななし 待って待って、みんな可愛すぎでしょ! 旅行やばいって、新しい一面どんどん出してくるんだもん! 173 ななし じゃがバター! 174 検証班◆07218KADO6 じゃがバター!! 175 ななし じゃがバター! 178 ななし さっきのみんなが声揃ったところ可愛すぎでしょ。 180 検証班◆9n2SARETAi どうしましょう。お腹が空いてきました。 183 検証班◆CHiMPOsuki ヤベェ、冷凍のフライドポテトも半年前だった……。 185 ななし あかん、これ飯テロ攻勢入ってます。 187 ななし くっそー。この後のBBQに耐えられる気がしない! 190 検証班◆010meTA473 捗るとかいう人が、勝手に家にあるホットプレートをあっため始めました。 194 ななし だめだ。まだBBQ始まってないのにお腹空いてくる。 196 ななし >>183 チンポスキーさぁwww さっき、たこ焼きも半年前とか言ってただろw 198 ななし 子供にさせる初めてのお使いを見ているみたいでドキドキする。 201 ななし >>190 捗るwwwww 203 ななし >>190 食べすぎて太るなよ! 205 検証班◆010meTA473 >>180 >>183 2人ともこっちくれば? 姐さんとこからなら今空いてるし車で10分くらいでしょ。 チンポスキーに限っていえば隣町だし、自転車で5分くらいじゃない。 208 ななし みんなバラけて買い物しだした! 210 ななし あかん、あくあ君に毒されてきてる! 212 ななし みんな本当に成長したよ……。 214 ななし 周りのお客さん、めちゃくちゃ微笑ましそうな顔してるw わかるよ。その気持ち。 217 ななし >>205 お前らみんな、今はそんなにも近いところに住んでるんだな。 219 ななし >>205 姐さん静岡だろ! って言おうとしたけど、そうか。ベリル勤務になって引っ越したんだね。 そういえば捗ると嗜みが妙に仲良いのって、2人とも神奈川県に住んでたからか。 って、アレ? 捗るも引っ越したのか? 222 ななし 今気がついたけど、あくあ様の家に捗るがいるのか。 なんか変な汁とか飛ばしてないだろうな? 223 ななし 嗜みは捗るがベッドに汚い汁をつけてないかチェックしといた方がいいぞ。 ワンチャン、ベロベロした後のよだれくらいなら垂らしてるかもしれん。 225 ななし あくあ様、普通におばちゃんと世間話してるのウケるw 228 ななし みんな陰から見守りすぎだろw 229 ななし レジに並んだ瞬間、全員が財布出してて草w 233 ななし 無事に買い物が終わって一安心した。 235 ななし よかった。何もなくて……。 大きなスーパーとかだと小さな男の子狙いで、20代の女の子がトイレ周辺でうろうろしてる事が多いからな。 「お姉さんがおトイレ手伝ってあげよっか? 1人でちっちできる?」事案、多すぎなんよ。みんなちんちん支えたがりすぎ。 239 ななし もう暗くなってきた。 天我先輩、安全運転でお願い! 241 ななし あれ? さっきお箸買い忘れてなかった? 243 ななし 今、お箸買い忘れてたように見えたけど、実際は買ってるのかな? 246 ななし ホテル紹介きたー! 248 ななし ホテルええ感じやん! 251 ななし あー、ここ知ってるわ。 天然温泉もあるし、離れのコテージもあるし。 なるほどね。 253 ななし はい、ホテルのサイト落ちたー! 255 ななし 旅行サイトおっも! みんな見過ぎだろ! 259 ななし ここ、前に泊まってよかったからもっかい泊まろうと思ってたけど、こりゃ予約年単位で取れないな。 262 ななし サバちゃん以外のサーバーはダメだな。 すぐに落ちちゃう。即落ち2コマじゃん。 265 ななし とあちゃん「僕、お泊まりなんて初めて……」 うっ……。 267 ななし とあちゃん……初めて……? お姉さんと初めての事、する? 268 ななし やばいやばい。 今の何気ない一言で、また何人か持ってかれたぞ! 269 ななし すでに他のスレでも離脱者が出始めてきてるな。 サバイバルが始まった。 271 ななし さーてと、夜はこれから、本番もこれからだ。 番組終了までに何人が残ってるかな? 273 ななし コテージきたー。 275 ななし あー、こういうコテージで男の子達と一日中乱交パーティーするのが私の夢だった……。 278 ななし あくあ様が段ボール抱えてるの可愛すぎんかw 280 ななし バーベキューいいなぁ。 281 ななし コテージの外でするんじゃなくて、一般のお客さんもいるところでBBQするんだ。 すげぇな……。 284 ななし あっ! 285 ななし あ……。 287 ななし ほらぁああああああ! 289 ななし はい、お箸忘れました。 292 ななし お箸やっぱ買うの忘れたのかw 295 ななし 私がお箸で食べさせてあげたい……。 296 ななし 女なら誰しも妄想するけど、最初から最後まで男の子に体密着させて食事させるの夢よな。 もちろん水分補給はディープキスで。 297 ななし お姉ちゃんがお口でハムハムして柔らかくしたものを、口移しで食べさせてあげたい。 300 ななし 天我先輩wwwww 303 ななし 先輩、それはまずいw 305 ななし なんとなく先輩ならそう言うと思った。 306 ななし あー様、先輩を止めてくれてありがとう。 308 ななし ふぅ、あくあ様が止めてくれて良かった。 309 検証班◆07218KADO6 えっ!? 木の枝をお箸にしちゃいけないんですか!? 310 ななし あくあ様の良い案www 312 ななし 信頼感なさすぎやろwww 313 ななし そりゃ、ねぇ? とあちゃん達もそんな顔になるよね。 315 ななし あくあ君の良い案なんて嫌な予感しかしないよ。 318 ななし あくあ様「良い事を思いついたぞ!」 大体、私たちが死ぬ件について。 320 ななし 死ぬ覚悟はできてる。 323 ななし いったー! 325 ななし さすがあくあ様、普通にお客さんに絡みに行くw 326 ななし うわー、いいなぁ……。 329 ななし これ、もう一生の思い出確定やろ。 331 ななし これ遠巻きに見てた私。 マジで羨ましかったな。 333 ななし ちょっと待てや! これ会社の部下やんけ! 上司の私に内緒で良い思いしやがって! 明日、仕事、倍にしたろ!! 336 ななし あっ……。 338 ななし なんか、みんなおっぱい強調してない? 340 ななし ニット女子はあくあ様狙い。 この前、雑誌の特集でおっぱいの大きな女の子が好きな男の子を落とすテクニックっていう、名指ししてないけど特定個人を名指ししている企画があったw その中の一つに、冬はニットを着るとおっぱいのラインがわかりやすくなって、大きいのが好きな男の子に振り向いてもらえるかもって書いてあったんだよね。 343 ななし ニット女子、絶対にあの胡散臭い雑誌を読んだだろw 私もニット買ったわwww 345 ななし あくあ様、一瞬だけチラ見したな!! やっぱあの雑誌は正しかったんだ!! 348 ななし あくあ様、それ女の子が男の子をナンパするやつじゃん。 350 ななし なんかあくあ様って、女の子に話しかけるの手慣れてるよな。 353 検証班◆010meTA473 >>340 明日、ノースリーブのニット買ってきます。 355 白龍◆XQshotacon >>340 私も新しいの買っちゃおうかな……ね、念のためにね。 358 検証班◆07218KADO6 >>340 どうやら私が以前騙されて買った童貞を殺すセーターとやらが、箪笥の奥底から解放される時が来たようだな。 362 ななし うわー、三ノ宮に来る予定だったのかー。 365 ななし 三ノ宮ショッピング見てみたかったな。 番組スタッフさん、三ノ宮ショッピング編もよろしくお願いします。 368 ななし 1泊2日じゃ本当に足りてない。 370 ななし 見てる方も同じ気持ちだよ。 明らかに日数が少なすぎる! って贅沢になっちゃったな。 昔はコンビニだけでも年単位で大騒ぎしてたのに。 373 ななし 私達も感覚が麻痺してきてるけど、これでも本当に十分なんだよね。 376 ななし 全財産www 377 ななし お姉さん、それ渡したら帰りどうするのさw 381 ななし みんな笑ってるけど、本当に生のあくあ様を見たら自然と財布を手に持ってるんだよ。 384 ななし >>358 童貞を殺すセーターってなんだよwww 385 ななし >>358 これ、私も買ったわ……。 これを着てアピールしたら、高嶺の童貞男子もチラ見してくれるかもって奴。 実際は、童貞の男の子には刺激が強すぎて卒倒されたりとか、違う意味で童貞を殺すセーターと言われてた。 それならまだマシだけど、嫌悪感向けられたりとかするし、普通に公然わいせつ罪で逮捕されるので、着てる方が死ぬとも言える。 388 ななし >>358 あの漫画の後ろにいつも載ってる怪しげな広告の奴www まさか騙されて買う奴がいるなんてなwwwww はい、私も買いました。 390 ななし >>358 あんなの買う馬鹿居たんだwww ま、私の家の箪笥にも入ってるんだけどね。 393 検証班◆010meTA473 捗るがさっきのセーターに着替えてきたんだけど、これ完全に犯罪者でしょ……。 横にはみ出てるし、下の隙間から見えるし、こんな痴女みたいな服装で本当に男の子が喜ぶの!? 396 ななし 被害者多くてウケるwww ま、私も知らないうちにクローゼットに入ってたんだが……あ、アレ? 397 ななし 買う奴が結構居たのに驚き。 みんな裏ではこっそり買ってたんだな。 私もそうだけど。 400 ななし 例のセーター。 https://xxxxx.xxx/xxxxxx/ 401 ななし >>393 外で着たらガチで捕まるからやめとけ。 男の子に対する公然わいせつ罪に引っかかる。 404 ななし >>393 お前も同じのを購入して着るんだよ! きっとあくあ様も大喜びしてくれる事でしょう。 って、嘘だからな? 405 検証班◆010meTA473 捗るから借りた姐さんが例のニットを着たらもっととんでもなくなった……。 ぴちぴちだし、お尻の割れ目見えてるし、おっぱいが大きすぎて下の空間が広すぎだし、ニットがぱつんぱつんすぎて今にもはち切れそう。 408 ななし おっ、割り箸ゲットした! 410 ななし 私達が馬鹿みたいな話で盛り上がってる間に、あくあ様がお箸ゲット!! 412 ななし あくあ様が嬉しそうで私もにっこり。 413 ななし さっき紙皿家宝にするって言ってなかったか? 416 ななし 紙皿を家宝にするの、わかります。 418 ななし >>405 姐さんが着たらガチで犯罪臭がするだろうな。 420 ななし >>405 純粋に姐さんが着たらどうなるのか気になる。 うpしてくれ。 422 ななし >>405 そりゃそうでしょ。 胸がでかい女ほどエロくなるよ。 426 ななし あくあ様が料理うまいからBBQは安心してみれる。 427 ななし 焦がさないようにねー。 428 ななし みんなお箸を持って、あくあ君が焼き終わるのを待ってるのかわいい!! 431 検証班◆9n2SARETAi >>420 https://xxxxx.xxx/xxxxx/xxxxx.jpg 恥ずかしいからすぐに消しますよ? 434 ななし あくあ君がとあちゃんにきのこをよそってるだと!? すみません。動悸が……。 435 ななし あくあ君、そこはきのこじゃなくてお茄子をですね……。 437 ななし 天我先輩、良かったなぁ。 438 ななし アキラ君って結構お肉が好きだよね。 オフショットでも牛丼食べてる事が多かった気がする。 440 ななし マユシン君がメガネかけてないとなんかソワソワするw 441 ななし 黛君、かけてなくてもいいんだよね。 少数派かもしれないけど、かけてない方が非日常感があってドキドキする。 444 ななし >>431 はい、アウト! これ、完全に痴女、いや、チジョーでしょ! 446 ななし >>431 顔は隠してるけど、マジであげると思わなかった。 これはダメでしょ。犯罪臭が半端ない。 447 ななし >>431 姐さん、でっ……!? マジか、本当に色々とでかいんだな。 姐さんには申し訳ないけど、あー様が特殊性癖でよかったな。 450 ななし >>431 ちょっと待って、姐さんってあくあくんと結ばれたんだよね!? 30で、しかもこの体つきってガチで勇気もらえるんだけど……。 おっぱいとか、とにかく全体的に圧がすごいし、見ただけで気絶する男の子とかいるんじゃない? 452 ななし >>431 もしかして私も頑張ればチャンスあるんじゃないかって希望が湧いてくる。 私も同じくらいのサイズだけど、あくあ君って本当に大きくても大丈夫なんだね。 453 ななし 男の子が純粋にBBQで盛り上がってる裏で、女どもはエロい話してるの最低すぎるwww 455 ななし あくあ様お疲れ。 458 ななし あくあ様の頭を胸に埋めて、頑張ったねって甘やかしてあげたい。 460 ななし お腹空いてる人ー! はーい! 462 ななし はい! はい! はいいっ! 463 白龍◆XQshotacon はーい! 465 ななし 今、全国の女子が画面の前で手を挙げたわ。 467 ななし みんないいなぁ……。 469 ななし これ居合わせた人、本当にラッキーだったな。 470 ななし 天我先輩www コックの帽子どうしたのそれw 472 ななし ちゃっかりスタッフの人から借りてるw 474 ななし 天我先輩のアスパラァッ!? 475 ななし 天我先輩のアスパラだと!? 477 ななし 特別に太い奴……。 479 ななし え? これえっちな番組はじまっちゃいました? 480 ななし 天我先輩のはアスパラのように長いと……メモメモ 482 ななし あくあ様 ← お茄子 天我先輩 ← アスパラ new! 485 ななし あっ、あっ、あっ……。 487 ななし とあちゃんのきのこ……だと……? 488 ななし とあちゃんのキノコはまずいって!! 490 ななし あー、ダメですダメです。えっちすぎます。 493 ななし 小さなキノコ……。 494 ななし 小さなキノコ……ね。了解。 496 ななし あくあ様 ← お茄子 天我先輩 ← アスパラ とあちゃん ← 小さなキノコ new! 500 ななし あかんって! まだ11時過ぎやぞ!! 503 ななし 黛君の食べかけはまずいってwww 505 ななし お姉さん、その気持ちすごくわかります。 507 ななし 欲望に忠実すぎるwww でも嫌いじゃないw 509 ななし お茄子!? 510 ななし えっ? マユシン君もお茄子なの!? 513 ななし あくあ様 ← お茄子 天我先輩 ← アスパラ とあちゃん ← 小さなキノコ 黛くん ← お茄子? new! 516 ななし 明日、野菜がマーケットから消えるぞ。 518 ななし おい! 野菜で嗜む正しい自慰のやり方サイトが落ちたんだが!? 519 ななし 冷蔵庫の中に茄子、アスパラ、キノコがあるかどうか確認しに行った奴 ← 521 ななし 茄子はもう国民の常備野菜みたいなものだからな。 次はアスパラとキノコか、価格が上がってなきゃいいけど……。 523 ななし お茄子を上と下の口に入れて、両手にキノコとアスパラを持って致すのですね! 525 ななし 今のでちょっと人が減ったな。我慢できなくなった奴がいるのか……。 528 ななし みんな耐えろ。最後まで見るんだ!! 530 ななし くっそ、じゃがバターうまそう!! 534 ななし この時間帯に、焼きとうもろこしはダメだって! お醤油が焦げる音が腹にくる。 536 ななし 淡路島の玉ねぎマジで美味しいからな。ガチで感動するぞ。 玉ねぎの常識を覆す味をしてる。 537 ななし 本郷監督!? 540 ななし これ撮影してるの本郷監督かw 542 ななし なんとなくそんな気がしてた。 夕暮れ時に明石海峡大橋を渡る時のカットとかカッコよかったし。 545 ななし 本郷監督の割には普通にちゃんとバラエティ用に撮影してるな。 546 ななし なるほどね。確かにヘブンズソードでこういう光景を見慣れてる本郷監督じゃなきゃダメだわ。 普通のカメラマンなら途中で何回も卒倒してるぞ。 549 ななし あーんだとw 550 ななし 本郷監督よかったな。 551 ななし 本郷監督はあーんされても仕方ない。 553 ななし 本郷監督いつもお疲れ様です。 555 ななし 本郷監督、今日もありがとう。 558 ななし ちょ……。 560 ななし 本郷監督、やはり天才じゃったか……。 561 ななし これ完全に、私たちがあーんされてるみたいじゃん。 563 ななし さすがはカメラワークの魔術師、本郷弘子……。 565 ななし あ、あ、あ……。 567 ななし 妹がテレビ画面の前でずっと口開けてるwww 569 ななし 本郷監督やばいって……。 572 ななし あかん、これで撃沈した奴は少なくないぞwww 574 ななし 次は天鳥社長!? 576 ななし 天鳥社長もいつもありがとう。 580 ななし 本郷監督、天鳥社長>>>(超えられない有能の壁)>>>ポンコツ嫁なみ 583 ななし あっ……。 585 ななし お箸落としちゃった。 586 ななし あー。 587 検証班◆07218KADO6 落として3秒ならまだいける。 591 ななし は!? 592 ななし うぇっ!? 593 ななし え……? 596 ななし 俺のお箸きたあああああああああ! 597 ななし あああああああくあくん!? 598 ななし そのお箸、売ったら億いくぞ! 600 ななし 社長まじか!? 602 ななし いやいやいや、あくあ様のお箸で嫌な女の子なんていないでしょ。 私なら口に入れた瞬間に高速で3回はぺろる。 604 ななし あっ、あっ、あっ……。 606 ななし 大きく口を開けて!? 609 ななし あっかーん、今の性的すぎるって!! 613 ななし ふぅふぅ!? 617 ななし ふーふーはダメだって! 620 ななし おぎゃあああああああああ! 623 ななし あくあ様の吐息がかかったものがああああああ! 625 ななし なるほど、これが神の息吹、god blessですか。 この食物は今、聖餐となりました。あーくあ。 628 ななし 天鳥社長、前世でどれだけの徳を積んだんだ……。 630 ななし おっ、おっ、おっ! 636 ななし 口拭きはまずいって……。 新しい扉が開いちゃう。 638 ななし あくあパパを前にしておぎゃりの扉が開きそう……。 642 ななし これが白銀あくあ、ちゃんとわからせにくる。 647 ななし 私もタレをこぼして叱られたいいいいいい! 650 ななし フィニッシュはお茄子。 651 ななし 最後はお茄子で締めね。 654 ななし これ、えっちしようのサインですか!? 657 ななし 私ならこの時点で下着をダメにしてる。 658 ななし これで襲わない天鳥社長のメンタルすげぇ! 662 ななし さっきので発情したメスが散っていった……。 まさか本郷監督が前座だったなんてな。 667 ななし カットで! 668 ななし カット了解! 670 ななし カットされてなくて草wwwww 672 ななし カットされてないんだなぁw 675 ななし 今頃、画面の前で顔真っ赤にしてそうw 678 ななし カットしなかった人、マジでナイス!! 681 ななし うわあああああああああああああああ! 683 ななし >>681 急に発狂してどうした? 685 ななし >>681 遅れて衝撃が伝わったのか? 686 ななし >>681 天鳥社長だったりして……流石にないかw 689 ななし は!? 690 ななし はぁ!? 692 ななし 焼きおにぎりきたあああああああ! 695 ななし あくあ君の塩おにぎり!? 697 ななし あくあ君の出汁いりおにぎり!? 700 ななし やばいって!! 703 ななし こーれ、確実に死人が出ます。 705 ななし 大惨事になるぞw 707 ななし この時、奇跡的に食べられた者です。 マジで天国に飛ぶかと思いました。ヘブン状態です。 710 ななし いいなあああああああああああ! 712 ななし おいw 713 ななし カメラマン普通に並んでるw 715 ななし 本郷監督もこの欲には勝てなかったか。 717 ななし 気がついたら社長が前に立ってるwww 719 ななし 天鳥社長と本郷監督はええ。 この2人の多大なる貢献からしたらこれくらいの事は全然ありや。 むしろ結婚くらいしてもらってもええくらい。 722 ななし ここでCM。 725 ななし はい、CMのお時間がやってきました。 728 ななし 開幕とあちゃんきたー。 729 ななし おこたでぐでってるとあちゃんかわわ!! 731 ななし あかん、かわいいが詰まりすぎてる。 732 ななし とあちゃんのニット姿かわいい。 さっきの姐さんがあるから余計にかわいい。 やっぱり女より男の子のニット姿だわ。 734 ななし 袖から半分くらいしか手が出てなくてかわいいよおおおおお! 736 ななし そんなとあちゃんにみかん剥いてあげてるあくあくん。 738 ななし あっ、あっ、あっ、動悸が……。 739 ななし なんか知らないけど、とあちゃんのために剥いてあげてるあくあ君見てたらドキドキしてきた。 740 ななし みかん剥いてるだけでなんかもうエロいあくあ様。 742 ななし 黛君もきたあああああ! 743 ななし 黛君!? 乙女咲組か! 745 ななし アイスクリームじゃん!! 746 ななし あー、ハウゲンマッタスのCMか。 そういえばやるって言ってたな。 749 ななし 何気ない日常に、特別なアイスで穏やかなひとときを。 750 ななし あっ、このキャッチフレーズいい。 751 ななし 友達とアイスクリームを食べて心を温めよう。ハウゲンマッタス! 753 ななし やば……。 755 ななし 何気ない日常に、特別なアイスで穏やかなひとときを。 友達とアイスクリームを食べて心を温めよう。ハウゲンマッタス! ここの部分の、あー様の声、エロすぎん? 757 ななし うぎゃああああああ! 760 ななし 最後、終わったかと油断したら、商品の後ろであくあ君がとあちゃんにアイス食べさせてた。 762 ななし 強烈なあーんきた。 763 ななし まさかの、本郷監督→天鳥社長→とあちゃんの三段構えとはね。 765 ななし ごめん、やっぱり正妻はとあちゃんだわwwwww 767 ななし これはずるいw 768 ななし キャンペーンもきちゃあああああ! 770 ななし 3人のサイン入りアイス用スプーンだと!? 771 検証班◆010meTA473 あくあの金スプーン狙いで本気出します。 773 検証班◆07218KADO6 バイト代、全額ブッパするか。ところでこれ、あくあ様の使用済みだったりしますか!? 774 検証班◆9n2SARETAi これは欲しい……。けど、カロリーが……。 775 検証班◆CHiMPOsuki 明日から夜の食事はアイスになります。それとこれって、あくあ君の使用済みだったりとかしない!? 777 白龍◆XQshotacon いつもはこういうの当たらないけど、なんか今回は当たりそうな気がする……。 780 ななし またビスケット地獄の再来か……。 782 ななし 少し贅沢だけど、森長のビスケットにアイス乗せて食べればいい気がする。 このキャンペーンはいいぞ! 785 ななし 今回は当たりますよーに! 788 ななし >>773>>775 ちゃんと終わっててウケるw 790 ななし >>773 捗るは節約しろ! 791 ななし >>773>>775 これが同じレート帯の人間です。 793 ななし なんとなくだけど、あくあ様はやっぱり森川だけは考え直した方がいいよ。 795 ななし ん? 797 ななし あれ? 798 ななし 画面が真っ暗になったんだけど故障した!? 799 ななし 画面が暗いの私だけ? 801 ななし 待て、なんか水の音が聞こえるぞ! 802 ななし 静かにしろ! 聞き耳を立てるんだ!! 804 ななし なんか話してる? 805 ななし 水のあるところで話してるのか? 808 ななし あー、洗い物しながら話してるのかな? 809 ななし 温泉が気持ちいい? 810 ななし 温……泉……? 811 774◆Hi-P3erver ●REC 813 ななし ちょっと待って、ちょっと待って! 816 ななし え? これってまさか、温泉に入りながら……。 817 ななし エッッッ! 820 ななし やばいって!! 823 ななし こんなの地上波で流していいんですか!? 825 ななし 映像は!? 映像はないんですか!? 827 ななし ああああああああ、録音ナイスううううううう。 でも、録画が見てええええええええええええええ。 830 ななし あっ、SNS落ちた……。 831 ななし SNSの死亡を確認。 流石に耐えきれんかったか。 833 ななし これがSNSとハイパフォーマンスサーバーちゃんとの差です。 どうしてここまで差がついてしまったのか。慢心、環境の違い。 836 検証班◆07218KADO6 みんな目を閉じろ……。 水滴の一粒一粒の音に集中しながら、心の中のあくあ様を見るんだ。 842 ななし >>836 は? 天才かよ。 844 ななし >>836 捗るは天才、ちゃんとわかるんだね。 845 ななし >>836 これは間違いなくジーニアス。さすがは検証班だわ。 847 ななし >>836 掲示板が生んだ天才、それが捗るだ。 852 ななし 捗るが急に持ち上げられてて飯噴いたw 855 ななし くっそ! 男の子達がすごく良い話してるのに、雑念が! 私の邪な気持ちが!! 857 ななし ダメダメ、煩悩に抗えない。これがメスの本能ってやつか!! 860 ななし いち早くオナったおかげで私は大丈夫。 ええ、そう考えていた時期が私にもありましたよ……またちょっと行ってきます。 最初のアタックで撃沈した奴が、男の子のお風呂トークに耐えられるわけがないんだなぁ!! 864 ななし パンツ脱がずに我慢できてる女いる? 867 ななし あかん急に静かになってきた……。 871 ななし 全く話が入ってこなかった……。 ここは後で見返そう。絶対に良い事を言ってた気がする。 876 検証班◆9n2SARETAi とあちゃんとあくあ君の話を聞いて涙が出てきました。 みんながこの景色を忘れないと言ったところも。 改めて明日からお仕事を頑張りたいと思いました。 みんなが見たこの景色を守るためにも。 881 ななし >>876 メンタル強すぎやろ……。 882 ななし >>876 姐さんアレで落ちないのか……。 884 ななし >>876 ベリル入社したい子は見てね。 この精神力の強さがないと無理。 >>836みたいな事を言っているような奴じゃダメ。 885 ななし >>876 なんとなく理解できました。ありがとうございます。 887 ななし 姐さんやっぱすげぇわ。 889 検証班◆CHiMPOsuki >>876 ヤベェ。捗るの言う事信じてホゲった顔してたわ。 890 検証班◆010meTA473 >>876 姐さんごめん。捗ると同じ事してた。 896 ななし >>889-890 wwwww 898 ななし >>890 ごめん。やっぱり正妻は嗜みって言ってた言葉を取り下げるわ。 900 ななし >>889-890 お前らのそういう素直なところ嫌いじゃないよ。 902 ななし 仕方ない。大体捗るが悪い。 905 ななし って、浴衣姿着たああああああ! 907 ななし うわあああああああああああ! 910 ななし 浴衣姿がえっちっちすぎる!! 912 ななし サービスシーンきたあああああああ! 915 ななし 卓球だと!? 918 ななし 卓球はまずいって! 920 ななし ぽ、ポロリとかしちゃうんじゃ! 923 ななし くっそ、せっかく姐さんが真面目な雰囲気にしてくれたのに、本家が、本家があああああああああ! 925 ななし ちょっ!? あくあ様、もう既にちょっとだけはだけてるじゃん……。 あくあ様、サービスシーン多すぎ。 927 ななし あくあ君って絶対にドスケベでしょ。 だって普通の男の子はこんなはだけたりなんてしないもん! とあちゃんだってちゃんと浴衣の下に着てるし。 930 検証班◆07218KADO6 乳首のポロリはありますか!? 934 ななし お風呂上がりのあくあ君達の匂い……。 936 ななし 女の子たち、みんな内股になってるw こりゃもう一回みんな風呂だなwww 940 ななし 普通に卓球うめえw 942 ななし 卓球うまいんだよなぁ。 945 ななし あくたんって本当にスポーツ万能だよね。 947 ななし ゆうおにでもそうだけど、本当に何やらせてもうまい。 950 ななし これ卓球人口増えるな。 952 ななし すごいな。普通なら女の子が手加減する展開なのに、女の子じゃもう話にもならない。 天我先輩もすごい。 955 ななし 天我先輩もなんか胸板厚くなってるよね!? 最初見た時はまだヒョロってしてたのに。 958 ななし へ? 960 ななし え? 963 ななし 混合ダブルス!? 964 ななし あー、良いなー!! 967 ななし プロ卓球選手の私、本気で羨ましがる。 970 ななし あくあ様、さっきすごく嬉しそうだったな。 2人とも大きくて、だいぶお揺れになっていたからかな? 楽しそうなあくあ様を見て私もほっこりとした気持ちになります。 974 ななし あくあ様の真剣な顔つきかっこいいって思ってたら、そういう事かw 977 ななし あくあ様のこういうところ好き。 ちゃんと女の子だって意識してくれてるところがまた最高に良いんだよ。 性欲が強いのが本当ならファンにも手を出してほしい。現地専用の人? とか……。 980 ななし あっ。 982 ななし こけそうになったお姉さんをキャッチ! 983 ななし 今のはわざとじゃないからセーフ。 あとあー様が嬉しそうだからセーフ! 985 検証班◆07218KADO6 >>977 現地の人……現地妻でどうっすか? 今回みたいにあくあ様が地方に遠征した時だけ妻の代わりに相手する人みたいな。 991 ななし >>985 お前、やっぱ天才だったんだな。 992 ななし >>985 現地妻……あくあ様は、まーた、新しい単語を生み出してしまわれたのか。 994 ななし >>985 どうやったら、あくあ君専用の現地妻になれますか? 996 ななし 現地妻……響きがいいな。かっこいい!! 998 ななし これは現地妻でまた妄想が捗っちゃいますね。 999 ななし エロい話になると急に無双し出す捗るとかいう奴w 1000 検証班◆07218KADO6 あれ? 私、またなんか言っちゃいましたか? ************************************************ はい、ごめんなさい。3分割になってしまいました。楽しくて、つい……ね。 次回で掲示板は終了で、この章最後のイベントに突入かな? もしかしたら他に忘れてたら小話入れるかも。 それと小雛先輩、あくあ、阿古さん、アヤナの4人で遊園地に行くお話を書きました。 よかったらお楽しみください。こちらも無料で見られます。 https://fantia.jp/yuuritohoney https://www.fanbox.cc/@yuuritohoney Twitterアカウントです。作品に関すること呟いたり投票したりしてます。 https://mobile.twitter.com/yuuritohoney クリスマス用の短編、ムーンライトでとあ注意。 https://novel18.syosetu.com/n5480hz/ 過去、最長レベルに長いです。 ******************************************** 掲示板、また会いましょう。 【まだ始まったばかり】ベリル&ベリル本会場part3【祭りだ急げ!】 1 774◆Hi-P3erver サバちゃんの事前の振り分けによって書き込めるスレが決まっています。 閲覧は自由ですが、このスレに書き込みしたい人は、書き込み権限を専用スレで付与してもらってください。 自動スレ立て機能付きなので次スレも立てなくて良いです。そもそも立てれない。 なお、以下のコテハンを含め本スレで書き込みの多い数名は本会場固定です。よろしくお願いします。 検証班◆07218KADO6 検証班◆010meTA473 検証班◆CHiMPOsuki 検証班◆9n2SARETAi 白龍◆XQshotacon 774◆Hi-P3erver ※コテハンへの度を超えたダル絡み禁止です。ただし捗ると嗜みを除く。 part2からの自動引き継ぎになります。 前スレまでで脱落した人が半数以上いるので、書き込み権限の割り当てを再分配してスレを統合しています。 3 ななし 良いなぁ。楽しそう。 >>1 サバちゃん乙。もうデスゲームは始まってる。 5 ななし 最後、とあちゃんや黛君も混ざって、男の子も女の子も一緒になって卓球してるの良かったな。 男女で一緒になってスポーツするのって楽しそう。 >>1 サバちゃんありがと。 温泉の時は負荷がやばかったけど、また軽くなったな。 7 ななし なんかここにきて天我先輩のテンションがめちゃくちゃ高いな。 大丈夫か? 後でなんかあったりしない? >>1 乙サバ! SNSは完全に死んだ。あいつは四天王の中でも最弱だったな。 8 ななし 卓球でハイになった先輩w >>1 乙サバ〜! いつも助かってます!! 10 ななし 流石に他の3人はちょっとお疲れっぽい。 逆に先輩はここまで運転しておいて何で1番元気なのさw 12 ななし 天我先輩wwwww 13 ななし 手にトランプを持った天我先輩が見せる満面の笑みw 旅行、楽しみだったんだな。 15 ななし 先輩みんなと遊びたかったんだなw そういえばみんなは同じ高校、同じ学年、同じクラスだけど、先輩はもう学校からして違うから。 17 ななし インディアンポーカーきたー! 19 ななし なんでインディアンポーカーw 20 ななし あくあ様、疲れてるから楽な奴にしたなw 22 ななし ん? 23 ななし ん? 24 ななし ん? 26 ななし 負けたら罰ゲーム!? 28 検証班◆07218KADO6 エッチな奴ですか!? 29 検証班◆CHiMPOsuki エッチな奴ですか!? 30 ななし 罰ゲームとか聞いて、エッチな事を想像しちゃう奴は自重した方がいいよ。 33 ななし 一体、何をやらせるつもりなんだろう。 35 ななし >>28-29 類は友を呼ぶ。 37 ななし >>30 ちょっと上>>28-29見てみ。 39 ななし >>28-29 お前ら毎日が楽しそうだな。 41 ななし 最初はあくあ君がお題を出して、負けた人の中で1番数字が低かった人がお題に答える。 勝てないなと思ったら棄権もあり。そして次のお題は負けた人が出題ね。了解。 43 ななし 最初のお題は「尊敬する人」 45 ななし いいねぇ。 47 ななし なーんか、これ、嫌な予感がぷんぷんします。 49 ななし は? 50 ななし へ? 51 ななし ほ? 53 ななし ※ベリルのみんなはこの状況が録画されている事を知りません。 みんなのプライベートな時間をお楽しみください。 55 774@情報収集中◆Hi-P3erver ●REC 57 ななし ヤベェ、盗撮してるみたいで興奮してきた。 58 ななし ドキドキする……。 60 ななし って、あくあ様カード弱すぎぃ! 61 ななし あー様、1wwwww 62 ななし いくら1番が好きだからって、1ってwww 63 ななし 天我先輩K、とあちゃんQ、黛君J、あくあ君1wwwww 65 ななし 勝ち目ねぇwwwww 67 ななし みんなあくあ君の方を一旦確認して、真顔で顔見合わせてるのウケるwww 69 ななし あー様「おいおい、みんな、その反応……もしかして俺がキングでした?」 70 ななし あくあ様、歯茎見えてるけどそれ1ですよwww 72 ななし こういうあくたんが1番好きwwwww 73 ななし 実はあくあ様が1番可愛いって知ってました? 76 ななし そして案の定負けるあくあ君wwwww 78 ななし 負けるあくあ君は貴重w 80 ななし あれれ? もしかして、あー様ってこういうゲーム弱い? って、流石にこの引きの弱さは偶々だよね。 82 ななし あー。 83 ななし いい! 85 ななし あくあ様「阿古さんとか本郷監督、モジャさんやノブさん、周りの大人達はもちろんの事、お前らの事も、みんな尊敬してる」 86 ななし これは模範解答がすぎる。 88 ななし 黛君、あくあ君に尊敬してるって言われてちょっと嬉しそう。 誰よりもあくあ君に認めて欲しかったんだね。 89 ななし とあちゃんキター! 90 ななし とあちゃん「で、その中で1番尊敬してる人は?」 91 ななし ここでブッこめるとあちゃんはやっぱすごいw 93 ななし あくあ様「これ録画してないよな? なら、まぁいいか」 95 ななし してるんだなぁ! 96 ななし あー様、録画して放送されてます! 97 ななし カットもされてないし、録画もされてるし、放送されてるwww 番組スタッフの首が飛んでもやるんだぞという強い意志が見てとれた。感動した!! 99 ななし うわああああああああああ! 100 ななし はぁ!? 101 ななし これは嬉しい。 102 ななし 何となく、そうだと思ってました。 私も月9の撮影に少しだけ参加してたのでわかります。 103 ななし これさ、録画してないと思って言ってるのだとしたら、本人聞いたら相当嬉しいんじゃないの? いや、あの天邪鬼が素直に喜ぶとは思えないが、案外顔真っ赤にして恥ずかしがってたりして。 104 ななし あー様「小雛先輩! はい、次行こ次!」 105 ななし 恥ずかしがってるところが貴重すぎるわ。 あくあ様がこんな子供みたいに恥ずかしがれる相手って、もしかして小雛ゆかりだけなんじゃないか。 107 ななし とあちゃん「え? もっとないの? どういうところが尊敬できるかとか……」 109 ななし とあちゃんいいぞ!! 110 ななし 先輩がトランプ持ってきた時はだるそうにしてたのに、俄然元気になるとあちゃんwww 111 ななし 攻めるとあちゃんやばw もしかして、とあちゃんMCいけるんじゃ……。 113 ななし あー様「純粋に役者として基本に丁寧なところとか、原作をものすごく大事にするところとか……ってもういいだろ!!」 114 ななし はああああああああ!? 115 ななし あくあ様……本気で小雛先輩の事を尊敬してるんだな。 116 ななし あくあ様のおかげで、どんどん好感度が上がる小雛ゆかり先輩。 117 ななし まぁ、元から一部の人にはすごく人気あったけどね。言いたいことはっきり言うし、あくあ君が言う通り原作を大事にしてくれるから、小雛ゆかりはガチ勢には人気だった。 知名度だけで出てる女に辛辣だったり、演技でぶち壊しにしてる男性に対しても正面からお前の演技はクソ以下って言えるのも、言っていたのも小雛ゆかりだけだよ。 だから批判が多くても一部の監督や一部の局では起用され続けてた。 119 ななし 小雛ゆかり「間違ってるのは私じゃない! 間違っているのはこの世界だろ!!」 実際に言ったわけじゃないけど、まさにこんな感じの生き方だった。 まさかあくあ君の登場でこれが本当の事になるとはな。 120 ななし >>100=114 この狼狽えよう……まさか本人じゃ……。 いや、流石にそれはないか。 あいつこんなところなんて見てないだろうし。 123 ななし 恥ずかしがるあくあ君見てニヨニヨしてる。 124 ななし このあー様は貴重ですよ。 126 ななし 次のお題きたー! 128 ななし 次のお題「最近あった人には言えない話」 129 ななし 嫌な予感がぷんぷんするぞ! 131 ななし 頼むぞみんな! わかってるよな!? 133 ななし おいwwwwww 134 検証班◆07218KADO6 これだから白銀あくあのファンはやめられねーんだわ!! 136 ななし はい、2回連続で1でした!! 137 ななし 嘘だろw もう1枚1出てるんだから、残り3枚の1のうちの1枚引く? 139 ななし これもう自分から引きに行ってるでしょw 140 ななし もはや他の人の数字を確認するまでもない。 142 ななし とあちゃん笑ってるw 143 ななし とあちゃんバレるってぇwww 145 ななし とあちゃん「あくあ、本当にいいの?」 あくあ様「とあ……俺の辞書に引くって言葉はないんだ」 147 ななし くっそw 負けてるのに、かっこよすぎだろwww 148 ななし みんな忘れてるかもしれないけどさ。 この人、CRカップで引く事覚えろってチーム名で出てたんですよ。全く引いてないよねw 151 ななし あくあ様「嘘……だろ……?」 153 ななし あー様、その言葉は、この番組を見ている私達の気持ちなんだなあw 154 検証班◆010meTA473 テレビ見てる人がみんな思ってると思うよ。それ……。 155 ななし おい! 嗜み、姐さん、森川! あくあ様となんかあった時はインディアンポーカーしろ! 勝ったらなんでも言う事聞いてくれるぞこれwwwww 157 ななし 恥ずかしいエピソードくるー!? 158 ななし ふぁっ!? 159 検証班◆07218KADO6 あん? 161 白龍◆XQshotacon あわわわわわ! 163 ななし これは……。 164 ななし はい、解散! 165 検証班◆07218KADO6 居眠りしてたカノンが可愛くておでこにチューした!? はぁああああああああ!? 168 ななし はい、嗜み死ね。 169 ななし 息を吸うかの如く、嗜み死ね。 170 ななし まぁ、これはもう、嗜み死ね、しかないよね。 171 ななし 嗜みうらやま死ね!! 172 ななし なるほどね。それが正妻のやり方ですか。嗜み死ね。 173 ななし 嗜み死ねと言ったら負けだと思ってる。でも嗜み死ね。 174 ななし 嗜み死ねって言えって言われた気がした。 175 ななし 嗜み死ね以外の選択肢ある? 176 ななし 嗜みちゃん大勝利案件にカウンターの如く出る嗜み死ね。 177 ななし 嗜み死ねが今年の流行語大賞でいいよ。 178 検証班◆07218KADO6 嗜みなら今私の隣で死んでます。 おい! お前!! こういう時こそ嗜みちゃん大勝利って言うんだよ!! 検証班の気力を見せろ!! 183 ななし >>178 草wwwww 184 ななし >>178 このポンコツw って言おうと思ったけど、もしかしてあくあ様的にはこれが可愛いとか思ってるんじゃ……。 185 ななし >>178 私は嗜みのこういうところ、普通に可愛いと思うよ。 186 ななし >>178 しっかりしろ嗜み!! お前がそんなんだと、あくあ様との子供を掲示板のみんなで見守るという私の野望が叶わなくなるじゃないか!! 188 ななし あくあ様「今までは前座、ここからが本番だ!!」 190 ななし はいはい、フラグフラグ。 191 ななし こーれ、察しの悪い私でもこの後の展開が読めました。 193 ななし 次のお題は「グッとくる女の子の仕草」 195 ななし シャァッ!! 196 ななし 頼むぞみんな!! 198 ななし 今、この番組を見ている全ての人達の心がひとつになった。 199 ななし トランプという名のデスゲームが始まってて笑ったw 200 ななし とあちゃん、シンちゃん、アキラ君、頑張れ!! 202 ななし うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお! 203 ななし みんな(あくあ様以外)がむばれええええええええ! 205 ななし きたああああああああああああああああああああああああああ! 208 ななし 確定演出きたあああああああああああああああああああ! 209 ななし はい、またしても1ね!! 211 ななし 残り2枚のうちの1枚も引いていくぅ!! 213 ななし あくあ様どれだけ1番好きやねんw 215 ななし トップオブザトップ、1番に愛された男、それが白銀あくあです。 218 ななし 見てください。これが敗北すら超越した男のドヤ顔です。 219 ななし この状況でも自信満々のあくあ様の事が逆に尊敬できる。 221 ななし はいきた。 222 ななし くるぞ! 224 ななし あくあ様「この時期だと萌袖かなあ。あっ、でもノースリーブの腋見せもいいな……できればこうポニーテールとか後ろで髪括っててこう両手上げて。あれはたまらなかったなあ」 226 ななし ノースリーブのニット了解。 227 検証班◆9n2SARETAi ノースリーブのニットあったかな? 229 ななし なんか具体的すぎない? 231 ななし とあちゃん「なんかそれって最近見た風だけど、誰の事を想像したの? ほらほら素直になりなよ〜」 233 ななし とあちゃーーーーーーーーーん! 234 ななし とあちゃんすげえぞ!! ここに来て、攻めのとあちゃんが出てきてる。 236 ななし は? 237 ななし は? 238 検証班◆07218KADO6 はぁ!? 240 ななし あくあ様「この前のさ、テレビでは流れてないのかな? 楓……森川アナがニットのノースリーブ着ててさ、ポニテを結び直してる時にグッときたんだよね。ニットの膨らみもちょうどよくて、楓って足も綺麗だけど、それこそ腋がすごくこう……健康的でいいんだよ。後、うなじな、後毛な!」 242 ななし 森川てめえええええええええええええええ! 関係ないけどチンポスキー死ね! 243 ななし くっそ、森川死ね。関係ないけどチンポスキーも死ね! 244 ななし 森川の癖に生意気だぞ! チンポスキーはとりあえず死ね。 245 ななし ふざけんな! 受信料返せ!! 後ついでにチンポスキーは責任とって死ね! 246 ななし なぜか風当たりの強くなるチンポスキーwww 248 ななし お前らwww 250 ななし 森川おめ、これもう初デートでエッチ確定でしょ。 ちゃんとお前の方から誘うんだぞ。部屋の片付けもしておけよ。 賞味期限切れのたこ焼きとフライドポテトは絶対にマイナス点だ。 253 検証班◆07218KADO6 悲報、嗜みに続いてチンポスキーも熱出して倒れる。 今、私が嗜みを、姐さんがチンポスキーを膝枕して、メイドのペゴニアさんとメアリー様が団扇で仰いでる。 これはもう番組中に復帰は無理だな。おーい! 死ぬなよ、2人とも! 255 ななし チンポスキー反応ないけど、これ断末魔の叫びを上げる暇もなく卒倒したんじゃね? 257 ななし >>253 チンポスキーなもなも、嗜みなもなも。 成仏してくれよな。 258 ななし >>253 これはしゃーないw 260 ななし あくあ様、森川の事を下の名前で呼んでるのか……。 いいなぁ。男の子に下の名前で呼ばれるってどんな気持ちなんだろう。 想像しただけで幸せな気持ちになる。 263 ななし 私のお姉ちゃん、かえでって言うんだけどさっきので死んだw 264 ななし まみこに続いて、かえでも逝ったか……。 265 ななし 次のお題きた。 266 ななし 次のお題は、最近買ったもの! 268 ななし 無難に置きにきやがったw 269 ななし あくあ様、もうこれは諦めてるでしょw 270 ななし 頼むぞ。あくあ君。 そろそろ勝ってくれ! 272 ななし おっ! 273 ななし おぉっ! 275 ななし ここにきて、Qきたああああああああああ! 277 ななし まさかのここにきてQ! 278 ななし いくら何でもこれは勝つるでしょ! 280 ななし は? 281 ななし 草wwwww 283 ななし あー様 Q 天我先輩 K とあちゃん K マユシン君 K 284 ななし あくあ様、インディアンポーカー弱すぎぃ!! 285 ななし トランプ空気読み過ぎでしょwww 287 ななし あくあ様とインディアンポーカーして、勝ったらお願い聞いてくれる企画してください!! 288 ななし あくあ様の弱点まとめ。 絵が画伯 おっぱいに弱い インディアンポーカーがくそ弱い ← new! 290 ななし あくあ様ふて寝きたw 291 ななし あー様のふて寝かわい過ぎ!! 293 ななし このあくたんは貴重なんよ。 子供っぽくてお姉ちゃんに刺さっちゃうんだなぁ。 おっぱいチュッチュさせながらよちよちしてお話聞いてあげたくなる。 295 ななし 最近買ったもの。USJでお買い物かぁ! そりゃそうだよな。 296 ななし みんな、USJで何買ったんだろう。 298 ななし 家族や会社の人へのプレゼントか。いいなぁ。 300 ななし ん? 302 ななし へ? 303 ななし とあちゃんとあくたんで、お世話になってる共通のマネージャーにパスケースをプレゼントか……。 って、これ姐さんじゃないの!? 305 検証班◆9n2SARETAi あ……私、も、もらってないです。 で、でででででも、今度、渡したいものがあるから事務所でって2人に……あわあわあわあわ。 306 ななし はい、姐さん死んだ。今、姐さんが死にましたよ。 これはもうね。姐さんの反応をみなくてもわかる。 308 ななし 掲示板四天王の中でもデスゲームが始まってて笑ったwwwww 310 検証班◆07218KADO6 姐さんが卒倒した。 嗜みはメイドさんとお婆ちゃんに任せるとして、姐さんをとりあえず客間のベッドに運んでくる。 チンポスキーはもうそこらへんの床に適当に転がしといても大丈夫だろ。 313 ななし >>305 良かったな姐さん。 315 ななし 姐さんさっきの温泉は耐えられたのに、こういうのに弱いんだな。 結構可愛いところある。ていうか、あくあ様ってポンコツな嗜みといい、こういう可愛いところが好きなのかな? なんか綺麗より可愛いが重要な気がしてきた。 奥さんが増えたら傾向と対策ができそうな気がするから、あくあ様にはどんどん娶ってもろて。 317 ななし >>308 あれ? もしかして四天王最強って捗る? そういえばコイツ、汚いお花摘みで離脱した以外は離脱してない気がする。 321 ななし >>310 チンポスキーは床でいいだろ。 322 ななし >>310 チンポスキー、床、了解。 323 ななし >>310 チンポスキーなら外に捨てておいても大丈夫だろ。 325 ななし >>310 今日は生ゴミの日じゃないからな。 328 ななし ふて寝したあくたんの上で枕投げが始まったw 330 ななし こいつら可愛すぎかよw 333 ななし 結局、枕をぶつけられて参戦するあくあ様w 335 ななし いいなぁ。楽しそう。 337 ななし 男の子達が楽しそうにしてて私もにっこり。 340 ななし あ、みんな疲れて寝た。 342 ななし は? 343 ななし え? 344 ななし 嘘だろ!? 345 774@顔表示機能が欲しい◆Hi-P3erver ●REC 346 ななし あくたんの寝顔きた!! 347 ななし あくあ様の寝顔助かる。 349 ななし 全国放送で流していいってレベルじゃねーぞ……。 350 ななし え? これを地上波に乗せて本当に大丈夫なんですか? 353 ななし 天我先輩、起きてる!? 354 ななし 天我先輩、ゴソゴソしてるwww 356 ななし 天我先輩「おーい、誰か起きてないかー?」 358 ななし めっちゃ小声www 起こさないように配慮しつつ、誰か起きてこないか窺ってるwwwww 359 ななし 先輩可愛いかよ! 360 ななし 先輩寝ろ! 明日も運転あるぞ!! 361 ななし 深夜4時www 362 ななし 先輩いいいいいいい! 363 ななし 黛君の寝ているお部屋をチラチラ見に行く天我先輩いい!! 365 ななし ちょ、怖いって!! 366 ななし 軽くホラーw 368 ななし あくたんの後ろで同じように横たわる天我先輩www 369 ななし これはホラーwwwww 370 ななし ちょっと待って……。 さっき、あくたんの腕の中でとあちゃん寝てなかった? 371 ななし とあちゃん!? 373 ななし おいおいおいおいおい、過去最大の動悸が襲ってきたぞ!! ちょっと横になってくる。 375 ななし 早朝6時きたwwwww 376 ななし バスケットwww 378 ななし コテージの外にあったバスケットで遊んでいらっしゃるw 379 ななし 先輩wwwww 380 ななし こーれ、寝てませんw 383 ななし そして朝7時w 385 ななし うわあああああああああああああああ! 386 ななし うぎゃあああああああああああああああ! 388 ななし とっ、とあちゃんがあああくあくあああああああうわあああああああああ。 390 ななし とあちゃんとあくあ君からてぇてぇが溢れてる……。 392 ななし もうずっとこの狭い空間だけを観ていたい。 393 ななし こーれ、芸術鑑賞です。 395 ななし 小鳥の囀りと相まって、なんかこう胸にキュンとくるものがある。 この気持ち、なんて表現したらいいんだろう……。 397 ななし あかん。動悸の方からこちらに迫ってくる。 400 ななし 小鳥の囀りを邪魔するバスケのドムドム音www 401 ななし バスケのドムドム音助かる。おかげで死んだ婆さんが三途の川で送り返してくれた。 あのままじゃ天に召されるところだったわ。 404 白龍◆XQshotacon >>395 朝チュンでどうですか? 朝の朗らかな暖かさと清らかさ、これに小鳥のチュンチュンという鳴き声と胸がキュンキュンするのイントネーションを合わせてみました。 408 ななし >>404 天才。 410 ななし >>404 これは天才。 412 ななし >>404 捗るの現地妻とかいうのと違って、やっぱプロはすげーな。 朝チュン……響きからしてキュンとくる。 私もあくあ様と朝チュンしたいよ。 413 ななし ちょっと待って、嗜みっていつもあくあ様と朝チュンしてるの? 嗜み死ね! って、もう死んでた……。生きろ……。 415 ななし >>404 やっぱ先生だわ!! ここ最近元気なかったけど、ついに復活か! 420 ななし 天我先輩、みんなに強制的に寝かされたw 421 ななし まぁ、そうなるよなw 423 ななし あくあ君達GJ! 425 ななし そしてここからは暫くの間、別行動! 426 ななし あくたん1人!? 427 ななし 急遽あくたんのバイク一人旅が始まったー!! 428 ななし 私得かよ!! 430 ななし あくあ様「それじゃあみんな。今から暫くの間は俺と2人きりだけどよろしくな」 431 ななし はい♡ 432 ななし 貴方と2人きりで嫌な女の子なんてこの世界にはいません! 434 ななし 今の行ってきます。気をつけてねーのところやばかった。 あくあ君と、とあちゃんがずっと尊いよぉ! 435 検証班◆07218KADO6 ここから先は今までを生き延びてきた選ばれし者達が見られるボーナスステージ。 チンポスキー、姐さん……そして嗜み。代わりに私が楽しむから、お前らは安らかに眠ってくれ。なもなも。 437 ななし あくたん、ずっとカメラに話しかけてくれてるじゃん! 439 ななし 私達と会話してくれてるみたいで嬉しい! 440 ななし やば、あくあ様とデートしてるみたい。 441 ななし 私が後部座席なら、このJカップを後ろからむぎゅーってあくあ君の背中に押し付けてあげられるのに! 444 ななし なんかすげー、リラックスした感じ。 旅番組というよりも散歩番組みたい。 446 ななし 玉ねぎ農園? 447 ななし 普通の農家じゃねぇか! 449 ななし 観光地に行かずに玉ねぎ農家に行こうとするあくあ様、好き! 453 ななし 玉ねぎ農家の人、おっとりした感じのお姉さんだな。 455 ななし なんとなくだけど、あくたん、こういうタイプのおっとりした女の子も好きそう。 おっぱい結構あるし。 458 ななし 手伝う……? 460 白龍◆XQshotacon え……? 463 ななし え? あくあ様が畑するの? 465 ななし ちょっと待って、これって……。 468 ななし あくたん、着替えてきたああああああああああ! 470 白龍◆XQshotacon うわああああああああああああああああああ! 471 ななし リアルのうりんキタキタキタキターーーーーーー! 472 ななし 祝! のうりん実写化!! 474 ななし 白龍先生、実写化おめでとう! 476 ななし だめ……感動で前が見えない……。 477 ななし ずっと、ずっと、先生のファンでいてよかった。感動をありがとう先生。 479 ななし 今まで白龍先生は、私達、全国の女の子達に夢と希望を与え続けてくれていた。 それがまさか、まさか! こんな形で報われるなんて!! ありがとうあくあ君!! 480 ななし 何度も先生にファンレター送った。 でも、好きになればなるほど辛くて。こんな男の子、現実にいるわけないんだって心がぎゅっと締め付けられた。 でも今、報われた! 先生! 居たよ! 現実にのうりんは存在したんだ!! 482 検証班◆07218KADO6 ヤベェ! 嗜みの婆ちゃんが倒れた!! 夕迅様に続いて、のうりんまでもが現実に、これは尊死とかって譫言呟いてる! おい、嗜み、倒れてる場合じゃねぇぞ!! 早く戻ってこい!! 484 ななし なるほどね。月9の後はコレ、のうりんですか。 なるほどなるほど……で、正式発表まだ? 486 ななし ニュース速報でたwwwww 488 ななし 他のチャンネルが緊急速報でニュース番組に変わったんだがwwwww 489 ななし のうりんで国全体が大騒ぎしてるのウケるw あー、この国に生まれてよかった。 490 ななし 国営放送に総理からのコメントwwwww 総理「全国ののうりんファンの同志諸君。君達は……いや、私達は今まで痛みに耐えてよく頑張った。最高のフィナーレ、報われ方に感動した!!」 しかも映像付きで泣いてるし、ガチファンやんけwww 491 ななし 国民の祝日を検討www 祝日どんだけ増えるのよwwwww 492 ななし これ、総理が休みたいだけだろw 494 ななし 個人的には週休3日で働くのは4日でいいと思ってる。 だから祝日が増えるのは歓迎。これからは生き方改革だよ。 ダラダラ働くより、しっかり休日をあくあ君でリフレッシュしてから残りの4日を働く。これが理想的。 496 ななし >>470 先生、おめでとおおおおおおおおおおおお! 497 ななし >>470 先生、実写化に向けて頑張って! みんなが待ってるよ!! 499 ななし >>470 今まで、貴女のファンでいさせてくれてありがとう。 これからもファンでいさせてください。 501 ななし >>470 暗黒の時代をずっと支えてくれた先生の1人、八雲先生といい、こういう人が報われるのは嬉しい。 先生、おめでとう。そしてありがとう。 503 ななし >>482 これ、メアリー様もファンだったかw 505 検証班◆07218KADO6 悲報、無理矢理嗜みを叩き起こすも、のうりんのあくあ様を見て再び倒れる。 おい、涎垂らすな! 私はあくあ様じゃないぞ!! そんなだらしのないとろけた顔してたら離婚させられるぞ。しっかりしろ正妻!! 507 ななし 農家のお姉さん、うっすら目に涙が滲んでる。 509 ななし まんまのうりん。お姉さん……みんなが貴女と同じ気持ちでこの番組を見てます。 510 ななし この奇跡をくれたお姉さんにも感謝! 515 ななし は? 516 ななし 美味しくなーれ! 518 ななし うぎゃああああああああああああ! 520 ななし 可愛すぎかよ……。 523 ななし なんか、あくあ君ってかっこいいイメージだったけど、こうやってプライベートだと年相応に可愛い。 それがたまらなくいい。 525 ななし ずっとかっこいいは疲れると思うし、プライベートがこういう感じの方が女の子は接しやすいと思う。 ここまでドラマのあくたんだと、嗜みなんてまともに結婚生活送れないんじゃない? 528 ななし >>505 やっぱり掲示板最弱は嗜みだなw これはもう捗るも結婚して支えてあげるしかない。 530 ななし >>505 嗜みw こういうクソオタ丸出しなの憎めないわ〜w 女の私でもちょっと可愛いなって思うもんw 533 ななし うがあああああああ! 玉ねぎに話しかけるあくあ様、可愛すぎかよおおおおおお! 536 ななし こーれ、明日から農業女子増えます。 538 ななし 明日から移住相談の窓口補充しとこっと。 田舎暮らしの問い合わせが増えそう。 540 ななし なんかいいわ……。 545 ななし 腕まくりしたところとかやばかった。 完全に原作一巻のシーンと重なったぞ。 548 ななし 腕まくりしたところ、なんか反応あるかなと思ったら、反応もなく消えてる人多くてウケるwwwww 550 ななし 脱落者増えすぎだろw 553 ななし お母さん、これ見ながら泣いてる……。 557 ななし あくあ様がのうりんするのはずるいって……そりゃ脱落者も多いよ。 560 774@サバちゃん>>>スパコン◆Hi-P3erver 脱落者が増えてきてるので、他の会場スレと統合させるよー! みんなはそのまま、ここで書き込んでてね! ちなみに現在のスレ人口は>>2のサイトから見れるよ! 563 ななし いいなぁ。このあくたんの隣に座りたい。 568 ななし あくあくん、次はいよいよ牧場か。 570 ななし なんか嫌な予感がする。 また何かやらかしそう。 574 ななし >>560 サバちゃん乙! 577 ななし >>560 サバ乙! 本当に優秀になって……。 580 ななし >>560 この前、世界一のスパコンスレで、私の方がすごいもんってマウント取ってたAIと同一だとは思えないぜ! ちなみにスパコンスレでは、ハードウェアスペックは間違い無く最高だけど、AIのオツムはチンポスキーレベルと言われてたw 584 ななし 先生、反応無くなったけど死んだ? もう捗るしか残ってないぞwww 589 ななし >>580 頭がチンポスキーと同レベルwww そりゃサバちゃんも怒るわw 592 ななし 乳搾り体験!? 594 ななし 乳搾り体験だと!? 596 ななし あくあ様の……乳搾り……? 600 ななし おいおい、地上波でやって大丈夫なのかよ!? 602 774@おっぱい機能が欲しい◆Hi-P3erver ●REC ●REC ●REC 606 検証班◆07218KADO6 え? ここの牧場に行ったら、あくあ様におっぱい搾ってもらえるんですか? あっ、でもまだミルクが出る体じゃないんで、種付けもセットでおなシャス! 609 ななし デカ乳お姉さんきたあああああああああああ! 611 ななし 明らかにでかいお姉さんきたw 613 ななし これサイズいくつよw 明らかにあくたんの顔より大きいwww 617 ななし バグり散らかしたおっぱいきたw 620 ななし お姉さん結構純情だな。 訂正しなくても、あくあ君、さっき揉みたそうな顔してたぞw 621 ななし 残念、あくあ様は揉む準備できてた顔してたのに。 623 ななし 顔が揉あく(おっぱい揉みたそうなあくあ様)でした。 625 ななし 正直、私も揉みたい。 男の子が揉んでくれないから、女の子同士で結構揉み合う事多いよね。 629 ななし えっっっっっっっっ!? 631 ななし このお姉さんどエロじゃねぇか!! 632 ななし え? こういうプレイって許されてるんですか? 635 ななし って、なんやこの光www 637 ななし あくたんの手つきの部分が謎の光で隠されてるwwwww 638 ななし ※刺激的すぎる動画のために地上波では流せないので、一部、映像を加工しております。 製品版では加工処理もなくフルサイズでお楽しみいただけます。 640 ななし は? 642 ななし 未加工の乳搾り動画だとぉ!? 643 ななし 購入決定。 644 ななし 購入確定。 646 ななし これ、国民全員が購入確定してるやつじゃん。 648 ななし どうやらお財布を解放する時がきたようだな!! 650 ななし 何かあったらだめだから、最低でも5枚は買お。 652 ななし 買う以外の選択肢ある? 655 ななし あのさ、謎の光のせいで余計にエロくなってないw? 657 ななし 悲報、謎の光のせいで余計にエロく見えてしまわれる。 661 検証班◆07218KADO6 やばいな。流石にこれは乳とマンコにくる。 おトイレ行きたいけど、この嗜みどうすっか……こいつもチンポスキーと同じく、もう床に転がしておいていいかな。2人して幸せそうな顔しやがって!! 666 ななし さすがはあくあ様だぜ! 地上波でエロ動画を流すとか、次元が違いすぎる!! 668 ななし これって、もしかしてお姉さん普通に言ってる? 卑しい意味とかじゃなくて……。 670 ななし くっそ、このお姉さん、ワードチョイスがエロすぎだろw 672 ななし なんかさ、今、あくあ君、前屈みになってなかった? 私の気のせいかな? 675 ななし エロい事言ってるけど、普通にしてるところ見たら、もしかしてこのお姉さんは素で言っているのか? すごい人材が居たな。 679 ななし さっきの玉ねぎ農家のお姉さんといい、牧場のお姉さんといい、淡路島の現地妻候補だな。 684 ななし ソフトクリーム!! 686 ななし あー、ソフトクリーム食べてるのエロすぎるってぇ!! 689 ななし くっそ、あくたんに私のGカップをチュパらせてえええええええええ! 693 ななし 当方、乳輪も乳首も大きめですが大丈夫ですか? 694 ななし あくあ君って陥没乳首も大丈夫かな? 私も相当大きいけど、乳首が陥没してるんだよね。 697 ななし さっきから性的な映像が流れすぎw 藤は大丈夫かこれ? でも本音はいいぞ、もっとやれ!! 702 ななし 天鳥社長!? 703 ななし えっ!? 706 ななし うわああああああああああ、いいなあああああああああああ! 708 ななし うぇっ!? 711 ななし ほっぺたについたクリームをペロリ……だと……!? 714 ななし こーれ、間接キスです! 717 ななし あくあ君さあ!! 女の子はこんなのされたらえっちOKのサインだと勘違いしちゃうよ! 720 ななし やっぱり天鳥社長すげーわ。 私なら畑で押し倒してそのまま腰振ってる。 724 ななし ベリル、また人増えるの? 726 ななし そういえば私のところにも入社を確認する電話があったわ。 もちろんイエスって即答したけど、前回採用時のデータを元に応募していた人に追加採用で電話かけてるっぽい。 729 ななし 私にもかかってきた。 説明が丁寧で、勤務部署や仕事の内容とか、事細かくこういうところをやって欲しいって言ってきたのはすごいなって思う。企業としての明確なビジョンがあって、ただ人を雇うんじゃなくて、貴女にしかできない事だから、こういう事やってほしいって道筋つけてくれるのはありがたかった。 その上で、入ったらどういう事をしたいかも聞いてくれたし、そこの擦り合わせもしてくれるんだよね。 731 ななし 正直、今の場所ですら手狭になってきてる。 なんか藤の会長様からもうビルを建てたらって打診されてるらしい。 733 ななし ベリル勤務だけど、もう天鳥社長が全部の企画会議に出席するのが難しくなってきてる。 姐さんがサポートしてくれてるけど、上層部も増やさなきゃって話してたわ。 それこそ初期からいるあくあ君のお姉さんが大学中退するかもって話してた。 736 ななし 下手な人を就職させるわけにもいかないからベリルは大変だよな。 740 ななし 天鳥社長も姐さんもお疲れ様です。 744 ななし おっ? 745 ななし おお! 747 ななし 天我先輩復活か!! 749 ななし 天我先輩復活の電話きたー! 751 ななし これで合流か。 753 ななし あー様の1人旅も良かったなあ。 なんかこうゆったりとした感じがすごく良かった。 755 ななし ただ観光地を巡るだけが旅行じゃないって事を、あくあ様に教えられた気がする。 757 ななし 観光地を巡らなくてもその土地の息吹を感じられるって感じがした。 さっきのあくあ君が普通に景色眺めてたシーンもすごくエモかったし。 759 ななし 一方その頃!? 761 ななし 黛君もきたー! 763 ななし あ、マユシン君には本郷監督が同行してるのかw 766 ななし メガネ屋さんきたー! 768 ななし ネジがなくなっただけで、柄があるから修理できそう! 良かったー! 770 ななし おお! 773 ななし 本郷監督ナイス!! 775 ななし 本郷監督の提案によって、修理を待っている間に黛君によるメガネの試着ショーきたああああああああ! 778 ななし こっちもこっちで面白そうな事やってるw 780 ななし いいねぇ!! 782 ななし スクエア型のマユシン君もいいけど、オーバル型もいいな! 785 ななし ボストンタイプの黛君もかっこいい!! 788 ななし うぎゃあああああああああああ!! 790 ななし モノクルは反則だって!! 791 ななし これはだめ。反則が過ぎる! 793 ななし モノクルもいいが、その前の派手な感じの赤いフレームが思ったより似合っててドキドキする。 795 ななし サングラスきた!! 797 ななし ちょっと待てw 798 ななし 本郷監督、その緑色のサングラスはさすがに卑怯www 800 ななし マユシン君で遊ぶなw 801 ななし なんかサイバーなサングラスきたw 803 ななし すげぇ。近未来からやってきたみたいだw 805 ななし って、思ってたより似合ってるじゃねぇかw 807 ななし こーれ、SF作品からの出演依頼が殺到します。 809 ななし これはロボずみ。 810 ななし おお! 812 ななし 運転を頑張った天我先輩にご褒美きたこれ! 814 ななし プレゼントいいね!! 816 ななし アビエイターのパイロットサングラスきたああああああああ! 819 ななし アビエイターのパイロットサングラスは定番だよね。 820 ななし 天我先輩、こういうの好きそう! 825 ななし そしてここでCM! 827 ななし カメラのCMキター! 828 ななし 天我先輩きたー!! 831 ななし ライツのデジタル一眼レフじゃねぇか!! 833 ななし ヤベェ、めちゃくちゃ高そう……。 835 ななし 流石にこれは買えないw 837 ななし 新車と同じくらいするじゃんw 840 ななし 買えないけどCMの天我先輩はかっこいい! 842 ななし 藤百貨店で先行販売!? 843 ななし ここで藤百貨店がぶち込まれてくるのかw 846 ななし お! 848 ななし おお! 849 ななし 来年には19万8000円のコンパクトタイプのコラボモデルも出るのか。 それでも高いけど、手の届かない価格帯ではないし、ここのブランドからするとお安くしてくれた方。 それに世界のTENGAモデルカッコ良すぎる! 850 ななし キャンペーンまじ!? 851 ななし CMで実際に使った最高級モデルの本人のサイン入りは欲しい。 852 ななし これは欲しすぎる!! 855 ななし CMおわたー! 857 ななし 全員合流した! 859 ななし って、天我先輩www 860 ななし 先輩早速サングラスかけてるじゃねーかw お気に入りかよ!! 861 ななし え? 普通にかっこよ……。 863 ななし あっ。 865 ななし あ……。 866 ななし これはまずい。 868 ななし 試しにかけてみたあくあ君の破壊力が不味すぎる。 かっこよすぎなんだわ!! 869 ななし こーれ、サングラスのCMもきちゃいます! 870 ななし とあちゃんw 872 ななし とあちゃんがかけると可愛くなるの何? 可愛いの魔法でもかかってるんですか!? 875 ななし ああ……徳島はスルーなのか……。 877 ななし 徳島県民の私、ショボボーン。 でも、通過してくれただけでも嬉しい。 879 ななし 時間ないから仕方ないよな。 880 ななし ごめんねって言っているの優しすぎかよ。 881 ななし 次は来てね!! 883 ななし そしてうどん県へ! 885 ななし ついにあくあ君が本物のおうどんと邂逅するときがきたのか! 887 ななし おうどん屋さんきたー! 888 ななし なんかいっぱい人がいるぞw 889 ななし ようこそ香川県へきたああああああ! 891 ななし 知事www 892 ななし 知事がいるwww 895 ななし ここに居た1人だけど、本当に近所の人だけ当日になってくるって連絡があった。 897 ななし おうどん県大使任命きたああああああああああ! 900 ななし これは納得の大使ですわ。 902 ななし バイト先のおうどん屋さんやばそう……。 明日、死ぬほど人が来るぞw 904 ななし うわー、おうどん食べたくなってきた。 909 ななし 明日のお昼はおうどんかな。 でも、人すごそう。 911 ななし ぶっかけだと!? 912 ななし ぶっかけだって!? 914 ななし 二重奏さんの素材きたー!! 916 検証班◆07218KADO6 いくらお支払いすれば、あくあ様にぶっかけてもらえますか? できれば、外も中もぶっかけて欲しいんですけど……。 918 ななし ツルツル、シコシコ。 920 ななし ツルシコ。 922 ななし 二重奏さんに提供しなきゃ!! 925 ななし 藤、お前……放映権剥奪覚悟で攻めてるだろ。 そういうの、嫌いじゃないぜ! 927 ななし あああああああ、ただでさえ人減ってるのに、またw 930 ななし 私達の精神力が試されてるな。 933 ななし これ、最後まで見た人は悶々としちゃって眠れないんじゃない? 937 ななし 明日、どうやって休むか考えとこ……。 940 ななし あくあ様が茄子天を食していて私もニッコリ。 941 ななし もう終わりか……。 943 ななし 美味しそうにおうどん食べてるみんなを見てると最後に心が洗われる。 945 ななし ああ……楽しい時間が終わってしまう……。 947 ななし 帰らないでええええええ、終わらないでええええええええ! 949 ななし また来る了解。 951 ななし また来るね。 952 ななし 信じて、いいんだよな? 954 ななし 最高だった! 956 ななし あくあ様、とあちゃん、天我先輩、マユシン君、ベリルのスタッフ皆様、番組スタッフ皆様、そして藤のみなさん、そして旅行先に出会ったすべての人にありがとう。 958 ななし すべての出会いと、この番組の制作に携わった全ての人に感謝!! 960 ななし 帰り待ってるよー! 963 ななし ありがとうあくあ君! 私の地元はニアミスだけど、次は遊びに来てねー! 965 ななし 初回スペシャル、男4人旅、最高でした!! 967 ななし 12月のUSJも楽しみ!! 970 ななし みんなありがとおおおおおおおおおおおおおおおお! 972 ななし え? ベリルアンドベリル最高すぎん? これ毎月あるのやばすぎでしょ。生きるって活力が湧いてくる。 974 ななし また会う日(来月)まで!! 976 ななし 最高の番組でした! 楽しかったああああああああ! 979 ななし みんなゆっくり休んでねー! 980 ななし EDのbeautiful right? きたああああああああ! 982 ななし 最後はこれで締めか。いいねぇ! 983 ななし って!? 985 ななし え? 987 ななし 最後の最後にとあちゃんとあくあ君の添い寝きたああああああああああ! 988 ななし お互いにもたれかかってるのやばいってええええええええ! 989 ななし ベリル専門の心療内科に勤務してる医者です。私も動悸がしてきたので明日、患者として病院に行ってこようと思います……。 991 ななし あかん、尊すぎて消滅する。 993 ななし 最後のこれは反則。 995 ななし あぁ……せっかく生き残っていた同志達が……最後の不意打ちで持って行かれてしまった。 996 白龍◆XQshotacon なんとか番組終了までに戻ってこれました。 のうりんの続き、今から執筆します!! 997 検証班◆9n2SARETAi くっ、復活したのに、また最後に持ってかれそうになりました。 久しぶりにみんなと同じ視点で見れて楽しかったです。ありがとうございました。 998 検証班◆CHiMPOsuki 起きろみんな! 絶対最後に捗るがしょうもない事しようとしてる! 頼むぞ嗜み!! 捗るを阻止してくれ!! 999 検証班◆07218KADO6 掲示板のみんな……白龍先生……チンポスキー……姐さん……嗜みのお婆ちゃん……そして、嗜み……。 お前らが逝ってしまっても私があくあ様の下の世話をするから安心して逝っていいぞ。ぐへへ! そういうわけで1000はこの捗るちゃん大勝利が頂いたあ!! 1000 検証班◆010meTA473 させるかあああああああああ! 3度目の復活で嗜みちゃん大勝利ィ!! 正妻を舐めんなよー! 1000なら全ての人に感謝! 素敵な番組をありがとうございました!! 1001 774@秘蔵コレクションが増えて満足◆Hi-P3erver ぷーくすくす、お姉ちゃん達、必死にクリックするのはいいけど、もうこのスレには書き込めないよ? え? もしかして、1000取れなかったお姉ちゃんいるの? ざぁーこ、ざぁーこ! ************************************************ はい、そういうわけで、掲示板回3回もやってしまいました。ごめんなさい。 それと旅番組の本編、掲示板ともに翌日に加筆修正してるので、読み直す人は楽しめると思います。 あとtwitterにて、今月のfantiaの方針をアンケートとってます。 思ったよりノクターン少なくて驚きました。 希望に沿ったものになるかどうかはわからないけど頑張ります。 https://mobile.twitter.com/yuuritohoney それと小雛先輩、あくあ、阿古さん、アヤナの4人で遊園地に行くお話を書きました。 よかったらお楽しみください。こちらも無料で見られます。 https://fantia.jp/yuuritohoney https://www.fanbox.cc/@yuuritohoney クリスマス用の短編、ムーンライトでとあ注意。 https://novel18.syosetu.com/n5480hz/ 白銀あくあ、運命の再会。 俺は小さな窓から雲一つない空に輝く灼熱の太陽を見上げる。 カノンは今頃、晩御飯を食べ終わったくらいだろうか。 今日は月9だけじゃなくて、ベリルアンドベリルの初回放送回だから早めにお風呂に入るって言ってたし、もしかしたらもうお風呂に入ってるかもしれないな。 うん……お風呂に入ったカノンを想像したら顔がにやけそうになったのでこれ以上はやめておこう。最近は恥ずかしがってあまり一緒にお風呂に入ってくれないから、困った時のペゴえもんにでも相談してみるか。 「いやあ。外は暑そうだね〜」 俺の隣にいた総理が暑そうに手で顔を仰ぐ。 今回の同行者である総理は、いつものスーツとは違ってラフな格好をしている。 「あくあ様、お水をどうぞ」 「あぁ、ありがとう。くくりちゃん」 俺は反対側に座っていたくくりちゃんから水の入ったグラスを受け取る。 うん、水分補給はしっかりとしておかないとね。俺はぐいっと水を飲むと、空になったグラスをくくりちゃんに返す。 「あーちゃん、体調は大丈夫? きつかったら言ってね」 「ありがとう、しとりお姉ちゃん。移動の最中にじっくり寝たから大丈夫だよ」 今回の仕事で俺に同行するのは阿古さんでもなければ琴乃でもない。 外国語が堪能で法律にも詳しい、しとりお姉ちゃんがマネージャーを担当してくれる。 「仕事とはいえ、あくあ君と旅行ができるなんてね。いやぁ、総理をやっててよかったなぁ!」 「はは……」 俺は手に持ったパンフレットに書かれた文字へと視線を向ける。 【United Arabian Peninsula】 アラビア半島連邦か……まさかこんな遠くに来るなんてな。 前世ではアラビア半島には幾つかの国が存在したが、この世界ではアラビア半島連邦として統一されている。女性優位のこの世界だからかもしれないけど、中東地域は戦争やテロ活動も一切なく世界でも最も平和な場所になっているのはちょっと皮肉だなと思った。 カノンから聞いた話だと、アラビア半島連邦はその豊富な資源で世界の平和をコントロールし、観光大国としても栄えているらしい。 ちなみにこの国には厳格なカースト制度が残っているが、それは明確に男性が女性より下だという事が決められているのみである。なんでもこの国の男性は、女性の奴隷やペット、いわゆる愛玩動物として存続が許されているそうだ。 決して虐待されているわけではないけど、自由がないと聞いているのでこの国に転生しなくてよかったなと思う。その反面、カノンみたいな主人なら奴隷やペットになるのも吝かではないなと思ってしまった事は、俺の心の中にそっとしまっておこうと思った。 いや……ここはワンチャン、琴乃か結のようなお姉さんに飼われるのも悪くないな。おっぱいの大きなお姉さんの奴隷とかペットになるなんて想像しただけでちょっと胸がドキドキする。いやいや、逆に控えめなアヤナもいいし、なんなら小雛先輩とからぴ……おっとぉ、これ以上はダメだ。あくあ、今ならまだ引き返せる。引き返すんだあくあ。 俺は心の中で素数を数える。 「あくあ先輩の真剣な表情……素敵! きっと今からお仕事の事とかを真剣に考えていらっしゃるのね!」 「いやいや、くくり様。なんとなくだけどあくあ君はしょうもない事考えてる気がするよ。そんな予感がする」 「あら……総理ってトンマな顔そのままにとぼけたお方なのね。きっとあくあ先輩は、真面目に世界平和について考えていらっしゃるのよ」 「まぁ、ある意味であくあ君の頭の中は世界で1番平和そうな気がしますよ。それこそカノン様やえみりちゃん、なんなら楓ちゃん並に頭の中は平和なんじゃないかな。うん……」 ん……? なんか今、総理からとても失礼な事を言われた気がするけど、俺の気のせいかな? ちなみになんで俺がここに来たかって言うと、ここで行われてるサッカーの世界大会の決勝で世界的なオペラ歌手のアリア・カタリーニさんと共にパフォーマンスを披露するためだ。 4年に1度しかない大会、そんな大会の決勝でパフォーマンスができる人なんて限られてる。 だから返事は迷わなかった。それもあって楓とのデートの約束を待たせる事になったのは申し訳ないけど……仕事だけはどうしようもない。 ちなみに学校の授業はオンラインで受ける予定だ。とあも引きこもりだった時期にオンラインで授業を受けてるし、こういうところが手厚いのも乙女咲のいいところだと思う。 生徒のしたい事、やりたい事をさせる。 それが乙女咲の教育方針だ。 「そろそろ準備が整いますので、みなさま搭乗口の方へ移動してください」 「はい」 今、俺達はくくりちゃんが所有している長距離用のプライベートジェットの中で待機している。 本来であれば総理がいるので政府専用機で移動するところだけど、今回は秘密裏の入国、俺の入国はサプライズなので政府専用機を使えなかったそうだ。 「皆様、準備ができました。くくり様とあくあ様は私の隣から離れないようにしてください」 「わかりました」 俺は隣を歩く高身長の美女を見上げる。 神狩りのんさん、どういう繋がりか知らないけど、りのんさんは今回の旅で俺とくくりちゃんの警備を担当してくれるそうだ。 俺、総理、くくりちゃん、しとりお姉ちゃん、りのんさん、そして総理の秘書が1人とSPが2人、合計8人が今回の仕事で同行するメンバーである。 もちろん他にも影で色々とサポートしてくれてる人がいるのかもしれないけど、俺が把握しているのはこのメンバーだ。 「あっつ……」 外に出た瞬間、灼熱の太陽から降り注ぐ熱気に焼かれた肌がチリチリと焦げるような感覚を味わう。 今が11月だって事を忘れそうになるくらい外は暑かった。 カノンに言われた通りに、薄手の服を準備しておいて良かったと思う。 「皆様、お待ちしておりました」 用意された数十台の車の中心にあった2台のリムジンの前には、やたらと肌面積の広い扇情的な服装の美女2人が立っていた。 これが観光大国のおもてなしというやつか。 俺達の国もこういう他国の良い所は見習わないといけない。 今後のためにも俺はじっくりとお姉さん達を観察する。うわ……お尻の生地が透けてるのエロすぎだろ……。 「白銀あくあ様はこちらのリムジンに、他の皆様は後ろのリムジンにお乗りください」 2人とも流暢な言葉で俺達の母国語を駆使しているところを見ると、過去に俺達の国に留学でもしていたのだろうか。それとも物凄く勉強したのか。どちらにしろ凄い事だ。 俺は言われた通りに前のリムジンに向かって一歩を踏み出す。それに待ったをかけたのは総理だった。 「いやあ、それは困りますね。私としてもあくあ君に何かがあった時は責任を取らされるわけでして、クビになるだけならまだしも、私の首が物理的に胴体から刎ねられるかもしれないんですよ」 「……それでしたら同行者を1人だけ」 「2人、そこは譲れないかな」 笑顔でピースを蟹バサミする総理に、美女2人の体がびくんと跳ねる。 総理がお茶目すぎて美女さん達もびっくりしたのかな。 「……わかりました。ただし、総理、貴女はダメです」 「いいでしょう。それじゃあくくり様、りのんちゃん、そっちは任せたよ。しとりちゃんは悪いけど私と同じ車に。それじゃあ、あくあ君、また後で」 「はい、総理」 俺は前のリムジンの中へと入るために身を屈める。 その瞬間、車の中から伸びてきた手にびっくりして前屈みになった体が体勢を崩して中に居た人へとダイブする。 おぉう……なんという弾力とクッション性! なんて事はなく、俺は抱き止めてくれた薄っぺらい胸板に頭を埋めた。 「ふぅん。お主が白銀あくあか……良い顔をしているな。よし、お主なら将来、この妾のペットにしてやってもいいぞ」 顔を見上げたらそこには不敵に笑う勝ち気な表情の少女……いや、幼女が居た。 この子も流暢に俺の国の言葉を喋っている。この年ですごいなと素直に感心した。 でもそれはそれ、これはこれである。 ふっ、俺は鼻で笑うと、スッと体を持ち直す。これが弾力性とクッション性に富んだ体なら間違って頷いていたかもしれないが、らぴすより小さい子だったから助かった。 「お嬢さん、悪いけど俺をペットにしていいのはこの世でただ1人、妻のカノンだけなんだ。君からのお誘いは嬉しいけど、他を当たってくれないかな?」 俺はキリリとした表情で幼女の提案を断る。 ごめんな。君の気持ちは嬉しいけど、俺には既にポンコツな飼い主様がいるんだ。 「むっ……お主……」 幼女は眉間に皺を寄せて不機嫌な表情をする。 怒っちゃったかな? と思ったけど、幼女はすぐに表情を崩して笑顔を見せてくれた。 「はっきり言うところが悪くないのぉ! ますます気に入ったぞ。あっぱれじゃ!」 幼女は俺の体にむぎゅーっと抱きつく。 なるほど、態度は生意気そうだが可愛い子だな。ほれほれ、あくあお兄ちゃんが頭を撫でてあげよう。 「ほへっ!?」 幼女はびっくりした顔で顔を赤くする。 そういえばこの子は一体誰なんだろう? そんな事を考えていたら、後ろから伸びてきた手が俺の腕をぐいっと引っ張る。 「フィーヌース王女、お戯れはそこまでにしてください。ま・た・姉上に怒られますよ。先月も限定スキンのガチャに1万も課金して叱られたばかりでしょう」 「むむっ、その声はくくりお姉ちゃん!?」 おや? くくりちゃんの知り合いかな? って、フィーヌース王女……? えっ? この子、王女様なんですか? すぐにでも謝った方がいいかなと考えたけど、俺は気が付かなかったフリをして誤魔化す。 「も、もしかして、白銀あくあはくくりお姉ちゃんのペットなのかえ!?」 「えっ!? あ、あく、あくあ先輩が、わ、私のペット……」 「さすがはくくりお姉ちゃん! やっぱりお姉ちゃんくらいになるとペットの格が違うのう!! 尊敬するのじゃ!!」 戸惑うくくりちゃんに俺は親指を突き立てる。 大丈夫。君の頼りになる先輩が話を合わせてあげよう。 「あ……う、うん。そうね。あ、あくあ先輩……あくあは、私のペットよ!」 「ほへーっ! 凄いのじゃ、くくりお姉ちゃんは大人なのじゃ……。妾の国では18から男をペットにできるのに、未だに誰1人として男の奴隷も持っておらん堅物な姉上達にもアドバイスを送ってくれんかのお」 くくりちゃんは少し困ったような顔で、周囲を伺うようにその質問に答える 「そうは言っても姉上であるシャムス女王やマナート元王女にもお立場というものがありますし、なかなか難しいのではないのでしょうか?」 「うーむ。そうなのか……。ところでくくりお姉ちゃんは、さっきからなんでそんな堅苦しい言葉を使っているのじゃ? いつも一緒にゲームしてる時みたいにフィーちゃんと呼んではくれんのかのお……」 フィーヌース王女は寂しそうな表情で、両手の人差し指をツンツンと突く。 くっ……思わず頭を撫でてしまいたくなるほどの可愛さだ。そんな事を思いつつ、俺は無意識にフィーヌース王女の頭をポンポンする。 「いえ、非公式とはいえ……他の人が……」 「よし、お主らは出ていけ!」 フィーヌース王女は先ほど出迎えてくれた2人のお姉さんに、後ろのリムジンに乗るように命じた。 流石にこれは想定外だったのか、2人のお姉さんは困った表情を見せる。 「で、殿下!? それは……」 「そこのデカい女1人がいれば大丈夫じゃ!」 フィーヌース王女は目の前に座ったりのんさんを指差す。 美女2人はりのんさんを見てため息を吐くと、殿下をよろしくお願いしますと呟いてリムジンを出る。 あぁ……美女達の熟れた果実が遠のいていく。グッバイ俺の目の保養。 「これで大丈夫なのじゃ!」 「フィーちゃん、少しは部下の人達の事も考えてあげなさい。あの子達にも仕事があるんだから」 「ご、ごめんなのじゃ……後で謝るから赦してくれんかのお?」 「ふふっ、ちゃんと謝れるなんて偉いわね。フィーちゃん」 美少女が俺を挟んで美幼女の頭を撫でる。 あ……なんか尊い……。 壁、そう俺は壁になりたい……いや、むしろ俺はただの壁なんだ。俺は自分にそう言い聞かせる。 「ところで、くくりお姉ちゃん。いつまでその気持ちの悪い口調を続けるのじゃ? いつもはそんな猫を被ったような口調じゃ……」 「何のことかしら? フィーちゃん。私は、い・つ・も・ど・お・り、よね?」 「ヒィッ!」 ん? なんか今、ひぃって声が聞こえてきたような……。うん、きっと気のせいだな。 「すみません、あくあ先輩。フィーちゃんがご迷惑をおかけして」 「ううん。大丈夫。俺も妹のらぴすを思い出してほっこりした気持ちになったし……まぁ、俺の妹はもっとおとなしいけどね。あぁ、でもフィーヌース王女殿下やくくりちゃんみたいに素直で良い子なんですよ」 そういえば今度、らぴすとカノンの3人でデートするって約束してたっけ。 あの2人、俺の知らない所でめちゃくちゃ仲良いんだよなぁ。 カノンはいつも一緒にいるのが年上ばかりだし、本国の妹があまり甘えてくるタイプじゃなかったから、妹ができたみたいでめちゃくちゃ嬉しいらしい。この前なんからぴすがお泊まりした時に、仲良く2人で……正確にはペゴニアさんを交えた3人でお風呂に入ってたし……。 くっ、俺はカノンから逃げられているというのに、うらやま……はっ!? 待てよ……俺のライバルってもしかしてらぴすなんじゃ!? 俺は意外なライバル登場に頭を抱える。 「おぉ! では、あくあはお兄ちゃんなのだな?」 「えぇ、そうですよ。フィーヌース王女」 「ううむ……いいのう。妾も一流のれでぃになるために、男の奴隷が欲しかったが、今はお兄ちゃんの方が欲しくなってきたのじゃ!」 「はは、じゃあ今だけ俺がお兄ちゃんになってあげましょうか?」 「それは本当なのじゃ!?」 「ええ、もちろんですとも」 「嬉しいのお。あくあお兄ちゃん、妾の頭をもっと撫でてたもう。それと妾のことはフィーちゃんでも、フィヌちゃんでも、ヌーちゃんでも好きなように呼ぶといいのじゃ」 「じゃあ、フィーちゃんで」 俺はフィーちゃんの頭を撫でる。 うーん、猫みたいで可愛いな。この子、もうこのまま持って帰っていいですか? カノンに見せたい。 「そういえばさっきくくりちゃんと一緒にゲームしてるって言ってたけど、何して遊んでるの?」 「Lead of Legend、通称|lol《ロル》なのじゃ! あくあお兄ちゃんも妾達と一緒にロルをやってたもう! お兄ちゃんが加入してくれたら5人になるから、念願のクラン戦ができるのじゃ!」 よりにもよってそれかあああああああ! あのさ……小学生と中学生ならもっとカジュアルなゲームしようよ。EPEXとかさ……ってEPEXもやってる? それもメアリーお婆ちゃんと3人で!? って、メアリーお婆ちゃんプレデターランキング一桁なの!? 嘘でしょ……お、俺よりゲームうまいじゃん。 「メアリーちゃんは、本物のグレネードを投げた事があるらしくてのお。妾にちゃんとしたグレネードの投げ方を教えてくれたのじゃ!」 おっふ……ガチ勢じゃねぇか。色んな意味でガチ勢が過ぎる。 俺は頭を抱えながらくくりちゃんの方へと顔を向けた。 「ちなみにゲームのクラン名は?」 「私達を倒したら世界を敵に回すと思え、ですわ」 おぅのぉ……。それ冗談ですよね? ガチなやつじゃないですよね? スマホで軽くクランを検索したら、クランリーダーのImperial_BBAさんが、クランの説明に、喧嘩を売ったらお前の国滅ぼすぞって書いてあって思わずスマホの画面に顔を突っ伏しそうになった。 これ誰!? もしかしてメアリー様じゃないよね!? ゲームは人が変わるって言うけど、穏やかなメアリーお婆ちゃんはそんな過激な事を言ったりとかしないですよね!? って、よく見たらこいつら全員最高ランクじゃねぇか……。どれだけやりこんでるんだ。 おまけに4人目のI am Prime ministerってまさかじゃないけど、総理じゃないよな? って思ったら、総理でした。あの人、何やっとんねん! おっと、思わずこの前の旅ロケのせいで関西弁が出てしまった。 「よかったら、あくあ先輩も私達のクランに入りませんか? えみりさんやカノンさんも誘ってるからきっと楽しいと思いますよ。みんなで楽しくロルしましょう」 くくりちゃん……ロルは大多数の人にとっては、楽しいけど楽しめるゲームじゃないんだよ。 まぁ、プライベートなら配信者の間で話題になってるスナイプ、配信者狩りをされる事もないだろうし、10人集めたらカスタムマッチもできるか。カノンやえみりさんが参加するとして先輩、とあ、慎太郎を誘えば10人になるから、なんかいけそうな気がしてきた。 後10人いたらもう一つのタクティカルFPSゲームもできるし、いいかもしれないな。って、え? 4人はそっちも最高ランクのレディアント? ふざけんな、こっちは必死こいてた時で5つ手前のアセンダント2止まりだぞ! 「か……考えとく……」 「ありがとうございます。あくあ先輩が入ってくれたら、きっとメアリーちゃんも喜ぶと思いますよ」 「はは……」 俺はくくりちゃんの満面の笑みに苦笑いを返す。 「あ……見えてきましたね。王宮ですよ」 「でっっっ……!?」 でっか! いくらなんでもデカすぎでしょ……。 俺は楓みたいなホゲーっとした顔で口を半開きにして王宮を見上げる。 隊列を組んだ車両がそのまま王宮の中へとフリーパスで吸い込まれていく。 「長旅ご苦労様でした」 おぉ……何という光景だ。先ほど出迎えてくれた美女達と同じスケスケの格好をした美女達が、数十人も並んで笑顔で出迎えてくれる。そうか……天国は、楽園はここにあったのか! 俺は緩んだ気持ちを隠すようにキリリとした顔を見せる。 「あくあ先輩、素敵……お仕事モードに入られたのね」 「あくあお兄ちゃんかっこいいのじゃ……!」 「いやぁ、2人とも……あれはきっと何かを誤魔化してる時の男の顔ですよ」 しーっ、総理、しーっ!。 「おっと、フィーヌース王女殿下、お久しぶりです」 「うむ! 総理、この前の角待ちショットガンと芋スナ、妾はいまだに忘れておらんし根に持っとるからな」 「ははは、殿下……その時はお世話になりました! キルポあざっす!!」 「ぐぬぬぬぬぬ!」 フィーちゃん涙目になってるけど大丈夫? 総理も、幼女相手に大人気ないですよ。 「ふっ、久しいな総理、それにくくり殿、どうやら妾の妹が世話になっているようだな」 フィーちゃんと同じ褐色の肌と艶のある黒い髪をしたスレンダーな美女が、ゆっくりとした歩調で広間の階段を降りてこちらに近づいてくる。 黄金に輝く瞳は魅力的で、一度視線が合ってしまったら吸い込まれてしまうくらい美しかった。 オリエンタルでエキゾチックな感じの異国美女に俺は息を呑む。 おそらくこの人がフィーちゃんの2人いるお姉さんのうちの1人だろう。 「初めまして、白銀あくあ殿……妾の名前はシャムス。王族に苗字はないのでただのシャムスだ。この国で女王をやらせてもらっている」 「初めまして、ベリルエンターテイメントでアイドルをやらせてもらっている白銀あくあです。本日は大層なおもてなしをしていただき感謝しております。シャムス女王陛下」 俺はシャムス女王と握手を交わす。カノンから聞いたけど、非公式の会談だとこんな感じでいいらしい。 1人の男としては、シャムス女王のスケスケから覗く引き締まった小ぶりなお尻に目が奪われそうになるが、なんとか耐えた。 「うむ。妹のフィーが世話になったようだな。今は非公式ゆえ、私の事も愛称のシャムちゃんと呼んで良いぞ。何、心配せずともこの王宮では妾がルールだからな。自殺志願者でもない限り文句を言う者などはおらんよ」 「ありがとうございます、シャムちゃん」 俺がそういうとシャムちゃんは笑顔を見せたので、この対応で間違ってないはずだ。 ちなみにシャムちゃんは俺より年上だが、そんな事は気にしない。細かい事を気にしたら負けって楓も言ってたしな。 「そういえば、今回は仕事の関係上、カノンを連れてきていないのだな」 「ええ。妻のカノンも残念がっていました。なんでも仲良くさせてもらってるとか……」 「ははっ! そうだな。妾もカノンもちょうど三姉妹の真ん中で苦労しているから、お互いに通じ合うところがあったのだよ。会った機会は数えるほどだが、カノンからも友人の1人……とでも思って貰えているのなら嬉しいのだが」 「大丈夫ですよ。俺もカノンからシャムちゃんは友人の1人だと聞いていますから」 「そうか! それは嬉しいな!」 「良かったら、今度カノンを連れてプライベートで来ますよ」 「言ったな? その約束覚えておるからな。絶対だぞ?」 「はい、必ず連れてきますよ」 シャムちゃんと2人で並んで、王宮を歩きながら談笑する。 男性が奴隷やペットの国、カースト制度で明確に女性上位が決まっている国と聞いて、最初はどうなるかと思ったけど、この雰囲気ならなんとかなりそうだ。 総理やカノンからもそれらの制度は自国の男性にのみ適用されているだけで、他国の男性は関係ない、普通に接してくれるだろうとは聞いていたけど、ちょっぴり不安だったんだよな。 しばらく2人で話していると何かに気がついたシャムちゃんが手を振る。 「マナ姉様!」 「シャムス女王陛下。いくら王宮内とはいえ、国家元首がそんな大股で走っては皆さんに笑われてしまいますよ」 お、おぉう……。 俺は目の前の大きな2つの果実を見て挙動不審になる。 こんなサイズ、見た事がないぞ……! こっ、これがアラビア半島連邦の本気か!! 間違いなく俺が今まで現実にあってきたどの女性よりもでかい。 それなのに彼女は、他の女性達が着ているような薄着ではなく、体全体を覆い隠すようなローブを着ているのだ。 だからこそなのか、余計にエロく感じる。エロいものは隠せば隠すほどエロくなるって言ってたアキオさんの言葉を思い出した。 「あら……初めまして、白銀あくあ様ですね。どうしても外せない所用があったために、お出迎えに遅れた事をお詫びいたします。今は王室を離脱して隣の神殿で神殿長を務めているマナートと申します。どうか気軽にマナと呼んでくださいませ」 「べ……ベリルエンターテイメントでアイドルをやらせて貰ってる白銀あくあです。よろしくお願いします! マナ様」 俺はマナ様と固く握手を交わす。 一瞬で視線が一つの方向へと持っていかれそうになったが我慢する。 これも結や琴乃のおかげだ。あの2人のおかげで、俺だって少しは我慢ができるようになったと思う。 「む……あくあ殿、何か私やフィーとは対応が違うような気がするのだが……」 「なのじゃなのじゃ!」 い、嫌だな〜。ふ、2人とも気のせいですよ! 「あくあ君、非公式とはいえ外交上の問題もあるから、接するときは公平にお願いね」 「は、はい。わかりました総理……」 総理が俺の右耳に小さな声で耳打ちした。 その反対側の左耳では、しとりお姉ちゃんが小声で囁く 「あーちゃん……我慢できなくなったら、結さんや琴乃さんの代わりに、お姉ちゃんのを触らせてあげるから……ね?」 うん……聞かなかった事にしておこう。俺は何も聞いてない、聞いてないぞと自分に何度も言い聞かす。 「それでマナ姉様、何か用があると言っていたのは」 「はい、シャムス女王陛下。此度の事に関して、あくあ様の警備にこの者を加えさせては貰えないでしょうか?」 マナ様は手を叩く。 すると黒い服装の女性が指にタバコを挟んだ手で頭をポリポリと掻きながら面倒臭そうに奥から出てきた。 うん? 何か……初めて会った気がしない。俺達、どこかで会いましたっけ? そんな俺の疑問は直ぐに解消される。 「初めまして、えーと、アクアサマ? 私の名前はアキコ……アキコ・ライバックだ! よろしくな。坊主!」 「あ、はい。白銀あくあです。よ、よろしくお願いします?」 アキコ・ライバック……? え? あ……も、もしかしてアキオさん!? 確かにその縛った髪といい、体は女性だけど雰囲気が……ええ……。俺は困惑を通り越えて混乱する。 アキコさんは俺の後ろにいるりのんさんを見つけると、笑顔で大きく手を振った。 逆にりのんさんはものすごく青褪めた顔をしている。だ、大丈夫かな? 「ん? お前、リノン……リノン・サージェスか! 久しぶりだなぁ! 元気してたか? おっ、そうだ。お前とバディを組んでたクルシュはどうなった? もしかして教官の私より先にそこらへんの野っ原でくたばってねぇだろうな? いやぁ、懐かしいなぁ。昔を思い出すぞ」 「しーっ、アキコさん、しーっ! 今の私は神狩りのんで、クルシュも今はペゴニアという名前で一般人として暮らしてます。だからどうか小さな声で……」 あの2人、知り合いなのだろうか? りのんさんはタジタジという感じだが、アキコさんは知り合いに出会った事が嬉しかったのか楽しそうだ。 「ふぅん……こんな事なら、あのメイドも連れて来れば良かったかしら。まぁ、忍者もいるし、もしもの時のためにサバちゃんもいるし、キテラが粉狂い達を連れてきてるから何かあっても問題ないか」 俺の後ろではくくりちゃんが真剣な顔で何かぶつぶつと呟いていた。 ううむ……俺も、とりあえずフィーちゃんの頭でも撫でて精神を落ち着かせておくか。 「ふぎゃ!」 俺はアキコさんから視線を逸らすように、フィーちゃんを猫のように撫でくりまわした。 ************************************************ 悲報、作者が旅の同行者にあくあのストッパーを連れて行くのを忘れる。 暴走特急あくあにならないように気をつけます。 Twitterアカウントです。 前回のアンケートにご協力ありがとうございました。 明日、頑張ってfantia、fanboxを更新しようと思います。 https://mobile.twitter.com/yuuritohoney それと小雛先輩、あくあ、阿古さん、アヤナの4人で遊園地に行くお話を書きました。 よかったらお楽しみください。こちらも無料で見られます。 https://fantia.jp/yuuritohoney https://www.fanbox.cc/@yuuritohoney クリスマス用の短編、ムーンライトでとあ注意。 https://novel18.syosetu.com/n5480hz/ 白銀あくあ、スタジアムリハーサル。 「ったく、この国は本当にどこまでいっても砂漠ばっかりだな」 アキコさんは窓の外を眺めながら頭をポリポリと掻きむしる。 話し方といい、雰囲気といい、彼女を見ていると前世でお世話になったアキオさんの事を思い出す。 もしかしたら俺と同じように転生したのかと思ったが、どうやらそうでもないらしい。 俺としてはとても懐かしい気持ちというか、もう会えないと思ってた人に会えたみたいで素直に嬉しかった。 そんなアキコさんのことをフィーちゃんが怪訝な顔つきで見つめる。 「アキコ……お主、タバコは体に良くないぞ」 俺はフィーちゃんの言葉に頷く。嗜む程度ならまだしも、アキコさんは昨日からバカスカ吸ってる。 アキオさんも前世じゃ吸ってなかったし、アキコさんはそういうところもアキオさんと違うなと思った。 「タバコ……? あぁ! ほら、フィー様やあく坊にも一つずつやるよ」 「いや、アキコさん俺たちタバコは……って、ん? 何これ? タバコじゃ……ない?」 「なんじゃこれ。甘ーい匂いがするのじゃ」 見た感じは手作りのタバコのように見えるが、確かにフィーちゃんのいう通り何やら甘い香りがする。 「それはな、今、巷で流行ってる体に良いタバコさ。吸えばリラックスできるし、その日の夜はいい夢が見られるんだぜ。しかもそれは本部が作ってる上物だからな。滅多に手に入らない代物なんだぞ」 タバコをよく見ると、Emilyという文字が入っている。 「上物が|Claire《クレア》、最上級が|Emily《エミリー》、それと一部の人間の間にしか回らない最上級を超えた代物の|Aqua《あくあ》ってのがあるらしい。そのエミリーは一般人が手に入れる事ができるものの中じゃ最上級品だな。あく坊と同じ名前のアクアは国家元首ですら中々買えない代物らしいから、私達じゃおいそれと手に入るものじゃないんだ」 「へぇ……」 そんなものあるんだ。 自分で吸う事はないと思うけど、カノンとの話の種にするために有り難く頂いておこう。 俺はポケットの中にそれを突っ込む。 「あら……これと同じものなら、シャムス陛下が吸っていたと思うわ。確かその、アクアって銘柄のものだったと思うけど……」 同じくアキコさんからタバコのようなものを受け取ったマナ様は、それを掲げるようにしてじっくりと観察している。 「何!? それは良い事を聞いたぞ! よしっ! 嬢ちゃん、この仕事、金はいらんから、これで支払いを頼む!」 「わかりました。どうなるかは分かりませんが、シャムス陛下にはそのようにお伝えしておきます」 「あぁ、頼む! いやぁ、この仕事を受けて良かったぜ!」 アキコさんが上機嫌になった一方で、何故かりのんさんとくくりちゃんの2人の顔が青褪めていたような気がした。 「りのんさん、くくりちゃん、大丈夫? もしかして車に酔っちゃった?」 「い、いえ、大丈夫です。ご心配をお掛けして申し訳ありません」 「……ったく、あの馬鹿のせいで……」 「ん? くくりちゃん何か言った?」 俯いているし、もしかしたら車酔いでもしたのかな? 俺はくくりちゃんの様子を伺おうと顔を覗き込もうとすると、くくりちゃんは何時もと変わらない笑顔を見せてくれた。 「ううん、なんでもないですわ。あ、でも……ちょっと車酔いしちゃったかもしれないから、あくあ先輩にもたれかかってもいいですか?」 「もちろん。おいで、くくりちゃん」 「はい……!」 くくりちゃんは俺の腕にピッタリとくっつくようにもたれかかった。 フィーちゃんは指を咥えてそれを羨ましそうに見つめるが、彼女は既に俺の膝の上に乗っかっている。くくりちゃんの反対側にはおっぱいが触れそうな距離感でマナ様が座ってるし、真正面にはりのんさんが居て綺麗な生足が見放題だし、いやぁ、可愛い女の子に囲まれて幸せな気持ちになるなぁ。いいんですか? お仕事なのに、こんなに素晴らしいおもてなしをしてもらって。 ちなみに今はしとりお姉ちゃんは同行しているが、総理とシャムちゃんは2人でお話があるそうで別行動をしている。 「おっ、あく坊、会場が見えてきたぞ! アレがそうだ」 おぉ〜。でかい! これが俺の歌うスタジアムか……。 俺達は車でそのまま関係者専用の入場口に乗り付ける。 『お待ちしておりました。本日は遠いところから来ていただいてありがとうございました。こちらへどうぞ』 『こちらこそお招き頂きありがとうございます。本番を素晴らしいものにするためにも、私達にもそのお手伝いをさせてください』 しとりお姉ちゃんは現地の言葉で流暢に挨拶を返す。 言葉はわからないが相手の表情を見る限りは好感触のようだ。 「すげぇ……」 打ち合わせのために用意されたVIPルームから見下ろした風景に感嘆の声を漏らす。 自分があの中心で歌うのかと思ったらワクワクした気持ちにもなったが、それと同じくらい大きなプレッシャーを感じた。 『貴方が白銀あくあね?』 「え?」 俺は自分の名前を呼ばれた気がして後ろに振り返る。 すると事前に手渡された資料に添付されていた画像の女性が、にっこりと微笑むような表情で立っていた。 『今回の仕事で一緒に歌う事になるオペラ歌手のアリア・カタリーニよ。よろしくね』 『初めまして白銀あくあです。世界的なオペラ歌手のカタリーニさんと共演できるなんてとても光栄に思っています。足を引っ張らないように精一杯努力しますので、何かあったら遠慮せずにガンガン言ってください!』 俺は辿々しいながらも話しかけてもらったスターズの言語で挨拶を返す。 今は自分達の国の仕事を中心に引き受けてるし、将来もそこを大事にする部分は変わらないつもりだけど、海外での仕事も面白そうな内容であればどんどん引き受けるつもりだ。 阿古さんともそういう方向で話し合ってる。 だからこそ俺は常日頃からカノンや慎太郎、天我先輩にペゴニアさん、それにメアリー様やえみりさんにも付き合ってもらって、スターズの言葉を空いている時間で教えてもらっていた。 そうやって陰ながらコソコソと日常会話の練習をしていた成果が出てるなと今まさに実感する。 『ふふっ、ありがとう。男性と一緒に本気で歌えるなんて初めての事だから、すごく楽しみにしてたの』 『俺も最高の舞台で、最高の歌手と共演できるなんて楽しみで仕方がないです!』 『あら……本当にお世辞も上手なのね。なるほど、スターズの女の子達がみんな貴方に夢中になるわけだわ。私も貴方の演じた夕迅様が好きだもの』 『ありがとうございます! でも、カタリーニさんの歌声が素敵なのはお世辞じゃないですよ』 『まぁ……カノン様が本当に羨ましいわ』 2人で和やかに談笑していると、スタッフの人と話し終えたしとりお姉ちゃんがこちらへと向かってくる。 「あーちゃん、どうする? スタッフの人が軽くなら下でリハーサルしてくれても構わないって言ってるんだけど……」 しとりお姉ちゃんはチラリとカタリーニさんの方を見ると、軽く会釈してにこやかな表情で挨拶を交わす。 俺もそれに続いてカタリーニさんに言葉を投げかける。 『良かったら少し下で歌いませんか? 初めての合わせがいきなり本会場になっちゃうけど……』 『あら、いいじゃない。楽しそう! それに音の響きとか、早めにわかっておいた方がいいと思うわ』 そういうわけで、しとりお姉ちゃんに許可をとってもらって俺達2人は実際に歌う場所へと降りる。 「ほへーっ、すごいのじゃ! 上から見るよりも下から見上げた方が迫力があるとはのお……」 「フィーヌース殿下、あんまりはしゃぎすぎてはだめですよ。また陛下に叱られてしまいます」 「あーちゃん、すごい! ここから歌うなんて、想像しただけでお姉ちゃん泣きそうかも。天鳥社長やお母さん達にも見せたかったなぁ……」 「あく坊、お前すごいな。こんな所で歌うのかよ……。こりゃ警備も気合い入れていかねーとな」 「あくあ先輩、素敵! これは間違いなく歴史に残る偉業になりますよ!!」 「聖女様のためにいっぱい写真撮っとこ……」 改めて下から周りの観客席を見渡すとすごい光景だった。 自然と自分の中でスイッチが入る。 『音響スタッフの準備が整いましたので、リハーサルを開始します。3、2、1……』 カタリーニさんの歌声は一言で言うと圧巻だった。 さすがはプロのオペラ歌手だけの事はある。声量やピッチの正確さ、音の伸びは素晴らしく、その上で感情表現にとても優れていた。 『とっても楽しかったわ。今から本番が楽しみよ。今日はありがとう』 『こちらこそ素晴らしい経験をさせて頂きありがとうございました』 俺はカタリーニさんと強く握手を交わす。 はっきり言ってリハーサルはカタリーニさんについていくので必死だった。 歌手としての基本的な部分、基礎の部分でカタリーニさんは間違いなく俺より歌がうまい。 だからこそ心が震えた。まだ俺も上を目指せる。もっと良い歌が歌えるかもしれないと思った。 幸いにも本番まで、まだ少しだけ猶予がある。 とっても楽しかった。 確かに俺も楽しかったけど、俺とカタリーニさんの楽しさの基準は違いがあったと思う。 俺はまだそこまで完璧に言語を聞き取れるわけではないが、カタリーニさんの楽しかったは、自分についてこれるレベルの男性歌手との共演に対して楽しかったと、そういうニュアンスに聴こえた。 多くの人はそれでいいじゃないかと言うかもしれない。 でも俺は違う。今より上があるなら目指したい。 そしたらもっと最高に楽しいはずだし、もっと良い歌になるはずだと思った。 幸いにも彼女はリハーサルの最中に余すところなくその技術を披露してくれて、俺に手本となるものを指し示してくれている。 カタリーニさんは本気で歌っていたかもしれないけど、メインとなる彼女には俺の事なんて考えずにもっと全力で歌いきってほしかった。 そのためには俺がもう一段階上に行く必要がある。 「っし!」 俺は王宮内の自室に戻った後、両頬を軽く叩いて気合を入れ直した。 すると誰かが部屋の扉をノックしたので返事をする。 「あくあ先輩。夕食の時間です」 「あぁ、ありがとうくくりちゃん」 迎えにきてくれたくくりちゃんは、落ち着いた感じのワンピースドレスを着ていた。 髪をアップにしている事もあって、いつもより大人っぽく見える。 「くくりちゃん、その髪もワンピースもすごく似合ってるよ」 「あ、ありがとうございます」 俺はくくりちゃんの手を取るとエスコートするように通路を歩く。 今回、くくりちゃんのエスコート役を務めるのも俺の役目の一つだ。 「2人とも良くきてくれた。秘密裏ということもあり、ささやかではあるが楽しんでいってくれ」 「こちらこそ素敵な歓迎会をありがとうございます」 俺は出迎えてくれたシャムちゃんと挨拶を交わす。 実は昨日する予定だったのだが、みんな結構疲れていた事もあって、シャムちゃんの配慮で歓迎会を1日ずらしてくれた。 「あくあ殿、何か不自由な事はあるか? すぐに改善する故、何なりと申されよ」 「いえ、特には……あ、できれば、ボイトレとかランニングをしたいので、何処かできる場所があれば……」 「それならば中庭を使うといい。雨が降る事はないとは思うが、王族専用のトレーニングルームや音楽室も開放するように部下に通達しておこう」 「何から何まで、本当にありがとうございます!」 「何、招いたのはこちら側だ。最善を尽くすのは招待した側の当然の礼儀と言える。それに……礼には礼を以って報いるというのが、そちらの国の流儀であろう? 尊敬すべき文化だ。ぜひ大切になされよ」 陛下……シャムちゃんって、確か楓とそう年齢変わらないよな……。 やっぱり若くして女王だからしっかりしてるのかな。うん、きっとそうに違いない。 俺もできればシャムちゃんや琴乃のようなキリッとしたタイプの大人になりたいが、いかんせん子供っぽい小雛先輩や、ホゲーッとした時の楓のようなタイプの大人になる未来しか見えないのは俺の気のせいだろうか。 「あくあ様、代わりのグラスをお持ちしましたので、こちらをどうぞ」 「あ、ありがとうございます。マナ様」 1人になったタイミングで、ちょうど良くマナ様が水を持ってきてくれた。 今朝みたいにシャムちゃんが居ない時は、女王の名代としてフィーちゃんが俺に同行してくれるが、いかんせんフィーちゃんがまだ子供なので、そのサポートとしてマナ様が同行してくれている。 マナ様はすごく気配りのできる人で、俺だけじゃなくて周りの事もよく見ているのだろう。 困った人が居たら、その人が何かを言ったり行動したりする前に声をかけてくれる。そんな素敵な人だ。 「マナ様だなんて……あくあ様、私はもう一般人でございます。できれば、マナと呼び捨てにしてください。それと敬語も必要ありませんから」 マナ様は囁くように俺の耳元に顔を寄せる。 その時、俺の腕が大きくて柔らかいものにじんわりと押されて、思わず体が反応しそうになった。 「あ、えっと……じゃあ、マナ、今日はありがとう。色々と助かったよ」 「いえいえ、あくあ様をサポートし、円滑に仕事をしてもらうのが私の役割なのですから、当然の事をしたまでですわ」 おっふ……お、お、俺の腕が深い深い渓谷にゆっくりと沈んでいく。 これはまずい。これはまずいですよ! マナ、頼むからちょっと離れようか。 そう言いたかったけど、男としての性がそれを邪魔する。 「あくあ様の滞在中は、私が近くの部屋に控えておりますので、もし、夜に何か困った事があればすぐにお呼びくださいね。私にできる事でしたら、なんでもいたしますから……」 ん……? 今、なんでもって……いやいや、そうじゃないでしょ! マナはもっと自分の立場を考えて! 男の前でそんな不用意な事を言っちゃダメだよ。 きっとマナは良い子だし、くくりちゃんやえみりさんみたいに清純そうだからそういう意味で言ってないんだろうけど、俺が察しの悪い男なら勘違いしたっておかしくはない発言だ。 「ありがとう、マナ。でも、マナのおかげで今のところは快適だから大丈夫だよ」 「……はい。それでも、何かあった時は遠慮せずに私に申し付けてくださいね。私の全てを使って満足いただけるまで、ご奉仕させていただく所存ですから」 あれ? 今なんか最初に間があったような気がしたけど、俺の気のせいかな? まぁ、いっか。俺はにこやかに笑みを返す。 マナ様もまた、いつもと変わらない笑みを見せると、ゆっくりと俺から離れていった。 そんな俺の側で、いつの間にやら近づいてきていた総理がポツリと何かを呟く。 「心配してそばで見てたけど、むしろマナちゃんの方が可哀想になってきた」 「ん? 総理、何か言いました?」 「いえいえ、何も……ある意味ではちゃんと回避できてるから、危機感があるというのか、ないというのか……」 俺は総理から料理を受け取る。 うん、うまい。シャムちゃんの気遣いで自国の料理以外にもこちらの料理を用意してくれてるし、立食形式にしてくれてるから気軽に食べられて助かった。 一応、小雛先輩にマナーは叩き込まれてるけど、王族とちゃんとした形式での夕食になると緊張してあまり食べられなかっただろうしね。 歓迎会を無事終えた後、俺達はそれぞれの部屋に戻り、俺は自室の中に用意されたバスタブに1人で浸かった。 「あーちゃん、本当にお姉ちゃんが見守ってなくて大丈夫? 1人でおねんねできる? 添い寝してあげよっか? あ……枕が変わると寝られないって人もいるし、お姉ちゃんの膝枕で……」 「はは、大丈夫だよ。しとりお姉ちゃんこそいっぱいお仕事して疲れてるだろうし、自分の部屋でゆっくり休んでよ。今日はありがとね。お休み」 俺はやたらと薄着なしとりお姉ちゃんをやんわりと押し返す。 「それでは、お休みなさいませ。あくあ先輩」 「今日はありがとう、くくりちゃん。おやすみ。また明日」 くくりちゃんからは、お風呂上がりの良い匂いがほのかに香る。 一言で言うと、スミレの香りが好きだったマリー・アントワネットがバラを手に持った絵画を思い出すかのような高貴で華やいだ艶やかな匂いだ。 「さてと、メールでも返して寝るか」 俺は画面をスクロールさせる。 【当日について】阿古さん 【業務連絡】琴乃 【今日の授業】慎太郎 【お疲れ様です】結 【新曲について】モジャP 【12月の写真撮影に関して】ノブさん うんうん、ここら辺は真面目だよね。 それにしても結も琴乃もさ。もうちょっとこう……なんかさ、うん……。 まぁ、なんかそういう所も可愛い気がするから良いけどさ。 いや……でもやっぱ、業務連絡はダメだろ琴乃。逆に面白くて笑っちゃうよ。 【そっちは寒くないですか?】マイスウィートハニーカノン 【ねね、アラビア半島はどんな感じ〜?】とあ 【テレビ見たよ〜】アイ 【新番組、面白かった!】アヤナ 【のうりん実写化まだですか?】メアリーお婆ちゃん 【こちらは異常なしです】えみりさん 【お母さんもカノンさんも居なくて寂しくない?】母さん 【らぴすも兄様と海外に行ってみたいです】マイラブリーシスターらぴす とりあえず、らぴすだけは最優先で返信しておくか。 その次にとあに返信してっと、カノンは長くなりそうだから逆に最後でいいや。 あ、後、俺が不在の間、カノンとメアリーお婆ちゃんの事をよろしく頼んでるえみりさんには返事を送っとこっと。 【もちろんいつもお世話になってる先輩にお土産買ってくるわよね?】小雛先輩 【まさかとは思うけど、私だけお土産なしとかないわよね?】小雛先輩 【もちろんあれだけお世話したんだから1個じゃ足りないわよね? 10……ううん、20くらいは】小雛先輩 えっと、とりあえずまとめて迷惑メールフォルダに放り込んでっと……。 というか、本文を件名に書いているせいか圧が凄い。最後のメールなんて、長すぎて途切れてるし。 あぁ……そういえば小雛先輩、友達がいなさすぎてメールの送り方とか知らなかったんだっけ。アドレス交換した時に、俺とアヤナでメールの仕方を教えた事を思い出す。 そういえばさっき、阿古さんにメールでも、ゆかりにはお土産買ってきてあげてね。楽しみにしてるからお願いねって言われてたな。どれだけお土産楽しみにしてるんだよ……。 やれやれ、仕方ない……。イベントが終わった後の空いてる時間にこっそりショッピングできないか、マナに相談しよ。 【本日のエロ画像】ペゴニアさん 【・・・---・・・】天我先輩 【うんこ踏んだ、もしかして私ってついてる!?】楓 うん……ここ3人はもう無視でいいか。 というか、だんだん下にスクロールするほど、メールがアホになっていってるのは俺の気のせいかな? それにしても楓って本当にいつ見ても幸せそうだな。とりあえず楓にはニコニコマークだけ返しとくか。 後、天我先輩、モールス信号にはまってるのか知らないけど、それ、俺じゃなかったらモールスって気がつかないですよ。それとやっぱりペゴニアさんは完全に無視で! ……でも、画像は気になるから、それだけはチェックしとこ。 はっ!? 気がついたら朝が来てた。俺はベッドの中で体をググッと伸ばす。 くっ、ペゴニアさんの送ってきたえっちな画像のせいで悶々としてたら、いつの間にか眠っていたみたいだ。 ん? なんか自分のお腹周りに違和感を覚える。 俺が布団を捲ると、なぜか薄着のフィーちゃんが俺を抱き枕にして眠っていた。 「フィーちゃん!?」 「むにゃ!?」 俺はフィーちゃんをベッドの上に座らせる。 フィーちゃんは肩紐をずるりと落としつつ、眠そうに目を擦った。 「もう、朝なのじゃ……? ふぁ〜……あれ? あくあお兄ちゃんはなんでフィーのベッドに……ははーん、さてはフィーの魅惑的なぼでーにむらむらしてベッドの中に潜り込んできたのじゃな! 良いぞ。フィーはまだ子供が産める体ではないが相手してたもう……ふぎゃ!」 俺はフィーちゃんの頭の上に優しくチョップを落とす。 「フィーちゃん……ここは俺の部屋なんだが」 「あ……そういえば、あくあお兄ちゃんのベッドに潜り込んだまま寝てしまったのじゃ」 「フィーちゃん……」 俺は一応フィーちゃんよりは大人の男として、こういう事は勝手にしちゃダメだよと叱った。 「すまなかったのじゃ……ごめんなさい」 「フィーちゃん、わかってくれたらそれでいいんだ」 俺はフィーちゃんの頭を優しく撫でる。 この歳の子ならよくある事だろうし、わかってくれたのならそれでいい。 「それじゃあ、言えばあくあお兄ちゃんは添い寝してくれるのじゃ?」 「うーん……俺はいいけど、そういうのはまずお姉さん達に相談すべきだと思うよ。あとはまぁ、俺も男でフィーちゃんも女の子だから、俺の方からくくりちゃんや総理、しとりお姉ちゃんにも聞いてみるよ」 俺とフィーちゃんが話してたら、外から誰か部屋の扉をノックした。 「朝早くからすみません、あくあ様。もしかして、そちらにフィーヌース王女殿下はお邪魔しておりませんでしょうか?」 あ……。俺はフィーちゃんと顔を見合わす。 ごめんな。フィーちゃん。声を抑えているが、マナは確実に怒ってると思う。 悪いけど俺じゃ救えそうにない。と言うわけで、ちゃんとお姉ちゃんに叱られてくれ。 「あくあ様、本当に申し訳ありませんでした。いくら作法を知らない子供とはいえ、殿方の寝室に忍び込むなど……」 「いえいえ、子供のした事ですし、俺は全然構いませんよ。俺からもフィーちゃんには言ったし、マナもあまり怒らないであげてね」 「はい……。あくあ様がそうおっしゃるのなら、わかりました。本当にご迷惑をおかけしました」 マナは深くお辞儀をする。 結局、朝食の後にシャムちゃんからも謝罪されたし、フィーちゃんは悪事がバレてお姉さん達にコッテリと叱られたそうだ。 しょぼくれすぎて可哀想だから、後で遊んで慰めてあげようかな。 こうして俺のアラビア半島連邦での日々は過ぎていった。 ************************************************ 次回はカノン達の方がどうなってるかを書きたいです。 多分、ギャグ回になる見通し。 カノン視点であくあといちゃつきながらお仕事してる回をfantia、fanboxにて公開しました。 よろしければお読みください。 https://fantia.jp/yuuritohoney https://www.fanbox.cc/@yuuritohoney 今、現在、夕迅あくあ、聖女エミリー、はなあた一也のイメージ図をTwitterにて公開中です。 https://mobile.twitter.com/yuuritohoney クリスマス用の短編、ムーンライトでとあ注意。 https://novel18.syosetu.com/n5480hz/ 白銀カノン、夫の勇姿。 「あくあ様にはサプライズで、みんなでアラビア半島連邦に行くわよ!」 アラビア半島連邦では、今まさにとある大きなスポーツの大会が開催されている最中だ。 あくあはそのイベントで歌を披露する予定になっている。 本当は自宅にみんなが集まって、テレビの前で掲示板を見ながらゆっくりと鑑賞するつもりだったけど、お婆ちゃんと藤蘭子会長のサプライズで、あくあには内緒でみんなと一緒に現地で観戦する事が決まった。 ありがとうお婆ちゃん、藤蘭子会長! 「ほえー、ここがアラビア半島連邦か」 「うおおおおおお! アラビア半島連邦きたー! 山奥の秘境じゃなくて、ちゃんとした旅行きたー!」 「おい、チンポスキー、あれ見ろ!」 「うわ……あの女の人の衣装、私達の国なら確実に公然猥褻罪じゃん……」 「ワンチャンあくあ様もあれ着てたりしないか?」 「マジかよ。捗るやっぱお前天才だわ……」 うん……この2人とは他人のふりをしておこう。 後、テンション上がるのは仕方ないけど、捗るとかチンポスキーとか言うんじゃありません! 幸いにも他のみんなは聞いてないから良かったけど、姐さんに怒られるよ! 「おい、嗜み! 早くこっちこいよ」 逃げようとしたら捗るに首根っこを掴まれた。 だから嗜みじゃなくてカノン! って、どこいくのよ!? 「せっかくだしそこの売店で、あのスケベ衣装をみんなで買おうぜ!」 「捗る、ここはやっぱり気を利かせて姐さんの分も買っといた方がいいよな?」 「そりゃそうだろチンポスキー、1人だけ仲間外れにしたら姐さんだって泣くぞ。あっ、姐さんにはあの紐みてーな奴が良いんじゃないか」 捗るがハンガーに引っかかった紐を指差す。 「紐みたいっていうか紐だね」 「これダメでしょ。大事なところ全然隠せてないじゃん……」 もー、絶対怒られるでしょ、これ……。 だってこれ……もう衣装からして、エッチする気まんまんじゃん。 とてもじゃないけど恥ずかしすぎて着れないよ。 「ばっか、姐さんみたいなシャツの1番上までボタンを留めてどエロボディを隠すような人はな。夜はこれくらい大胆な方がいいんだって! 完全にチジョーだけど」 「ほら、やっぱチジョーじゃん」 「姐さんはチジョー、了解!」 「誰がチジョーですって?」 ん? 私達3人は顔を見合わせる。 えっと……嫌な予感がするんだけど、これ後ろ振り向かなきゃだめ? ペゴニアに助けを求めようとしたが、なぜかペゴニアは主人である私を放置してもうレジに並んでいた。 「いや、姐さん。これは違うんです。私は姐さんの事を思って……」 「そうそう。この衣装ならあくあ君も姐さんをクンニしやすいんじゃないかって真面目に……ヒィッ!」 はい、私はしーらないっと……説教が始まった2人を見捨てるように私はするりと抜け出す。 沈黙は金って言うけど、黙っておいて良かった。 「こ……こんなの着たら、男の子は卒倒するんじゃ……」 「アヤナちゃん、人生は冒険よ! せっかくだし、私もなんか買おーっと。ほら、阿古もこれ買いなさいよ」 「ちょ、ちょっと待って、ゆかり、これ……お尻が……」 阿古さんはお尻の部分がスケスケの衣装を見て顔を真っ赤にする。 普段のキリッとした阿古さんしか知らない私からすると、こんな阿古さんを見るのは初めてだ。 ふーん、阿古さんもちゃんと女の子なんだね。 「私もあくあちゃんのために、一枚買っておこうかしら」 お、お義母さん!? そ、その衣装大丈夫ですか!? なんか乳首のところの生地が捲れるようになってるんだけど……これ、なんのためにそうなってるの? も、もももももしかして、授……ゴホッ、ゴホッ、あくあとのプレイを想像してしまって咽せた。 「わ、私もこれを着れば兄様と……」 って、らぴすちゃーん!! よりにもよってその紐みたいな奴と、お母さんの持ってる奴と同じものを買おうとしないで!! 「私、これ買います」 結さん!? そんなどエロ衣装、どこにあったんですか!? もしかしてそれ、あくあと……や、やっぱり私も何か買った方が……。 「あら、私もまだいけるかしら」 「メアリーちゃんお揃いの買う?」 お婆ちゃん……? 蘭子会長……? 見てない。そう、私は何も見てない事にした。 「みんなすごい。こんなの買うんだ……」 「白龍先生は買わないの? ほら、これとか……」 「本郷監督……私の年齢知ってます!?」 「ごめんごめん、先生って結構童顔だからつい」 まともそうな本郷監督や白龍先生まで!? なんだかんだで結局、全員でエロ衣装を買う事になってしまった。 ちなみに私の分は、ペゴニアがさっき並んだ時に自分のと一緒に買っていたので拒否権などない。 うう……なんでよりにもよって、こんなやたらとスケスケなのを買うのよ。 「いやー、良い買い物したぜ!」 もーっ、元はと言えば捗るのせいなのに! それなのに1人だけ1番ちょうどいいくらいの買って!! ずーるーい! ほら、お婆ちゃんですら冷静になって顔赤らめてるじゃん! あのチンポスキーですら、あちゃー、勢いでやらかしたって顔してるし、姐さんに至っては衣装を再度確認した後、突っ伏して完全にシャットダウンしてる。 そんな状態の私達を乗せた車は今日の会場へと向かう。 「ようこそおいでくださいました。藤蘭子会長、メアリ前女王陛下、お連れの皆様もこちらへどうぞ」 スタジアムに到着した私達はスタッフさんに案内されてVIPルームの中に入る。 残念だけど現地で仕事する事が決まってるチンポスキーとはここで一旦お別れだ。 「とほほ……上司に急遽見に行ける事になったから、なんでもする代わりに休みくれってお願いしただけなのに。まさかこんな事になるなんて……私もできたら観客席で見たかったなぁ」 「楓先輩の場合、仕方のない事だと思うけど……」 「楓さん。身から出たサビですよ。これを機に今後は計画的に有給を使いなさい」 「そうだぞ。これを機に色々と反省しろ森川!」 「よりにもよって1番言われたくない奴に、ぐぬぬぬぬ……」 はいはい、チンポスキーと捗るは離れて離れて。 なんでそこは仲良いのにたまに喧嘩するかなぁ。 「じゃあ、私もちょっとだけ仕事してくるわ。あくあ君のためにもね」 チンポスキーはそう言うと手を振って実況席の方へと向かった。 何故かその後ろ姿がちょっとだけカッコよく見えたけど、本人に言ったらすぐ調子に乗りそうだから黙っておこうと思います。 「社長、私もちょっと行ってきます」 「はい。よろしくお願いします」 そう言って本郷監督はカメラを携えて下の報道エリアへと向かう。 既に撮影の許可は取っているらしく、こちらもせっかくの観光が仕事になってしまった。 でも、本郷監督は楽しそうにしているから、これはこれで良かったのかな? 「き、緊張してきました……」 「らぴすちゃん、あくあならきっと大丈夫よ。しとりお義姉さんもついてるし……ね?」 「は、はい! カノンお義姉様」 私は隣の席に座ったらぴすちゃんの手を優しく握り締める。 らぴすちゃんの隣では、今にも泣きそうな顔をしたお義母さんが、両手を握り締めて何かに拝むように座っていた。なんかさっきからすごく静かだし、大丈夫かな? さらにその奥では小雛先輩とアヤナちゃん、阿古さんの3人が楽しそうに会話を弾ませている。 私の後ろの席でも藤蘭子会長やメアリーおばあちゃん、捗るが楽しく話してる横で、結さんや白龍先生、姐さんはすごくドキドキした表情をしていた。 ふぅ……なんだか私も少し緊張してきちゃったかも……。 別に私が何かをするってわけじゃないんだけど、会場のワクワクドキドキとした雰囲気というか、ライブとはまた違ったピリついた空気感が特別な何かを強く感じさせる。 「お嬢様、大丈夫ですよ」 「ペゴニア……」 もしかしたらあくあが何か失敗をしてしまうんじゃないか、うまくいかなかったりするんじゃないか。 そんな悪い予感が頭を過った。ペゴニアはそんな私の不安な胸の内を汲み取ったのだろう。 「楽しもう……。きっと、旦那様ならきっとこうおっしゃるはずです」 「ええ、そうね。ありがとう、ペゴニア」 そうよ。あくあならきっと楽しもうっていう。 それに正妻の私が、どーんと構えてなきゃダメでしょ。 私は心の中で気合を入れ直す。 「ほら、そろそろ始まるみたいですよ」 目の前に視線を向けると、ゆっくりと会場の照明が暗くなっていく。 それに合わせて心臓の鼓動が緩やかに加速していった。 『Ladies and gentlemen, please sit down for the world cup final ceremony』 会場に響き渡るスタジアムアナウンスと共に、唸り声のような大歓声が聞こえてくる。 振動で肌がピリピリと震えるほどの凄い熱量が会場全体を包んでいく。 『It's not a question of win or loss, it's a question of honour』 勝つか負けるか、これはそういう戦いじゃない。 それぞれの国を背負った人達の名誉をかけた戦いが始まる。 スターズの騎士道精神に準えた言葉だ。 【この戦いはどこまで続くのだろうか。何も見えない霧の中、もがき、苦しみ、倒れ、それでも前に進む。何故そうまでしても人は前に進まないといけないのか】 美しく、それでいて繊細なメロディー。 オーケストラによって奏られたイントロに、世界的なオペラ歌手のアリア・カタリーニさんの歌声が重なる。 会場にいた誰しもが、その力強い歌声に一瞬で聞き惚れた。 【ふとした時、誰かが歩みを止めた私の背中を押してくれた。私も同じように動けなくなった者に手を差し伸べる。きっとこの霧を抜けた先に何かがあると信じて】 壮大なオーケストラの演奏と共に、会場のボルテージが静かに湧き上がっていく。 そしてその時がやってくる。 【この戦いに勝ったとしても負けたとしても私達の人生は続くだろう。では、なぜ戦うのか……それは名誉のためだ】 男性の低いバリトンボイスに会場がどよめく。 乙女咲とメアリーの合同音楽会、あの動画を見たアリア・カタリーニさんはすぐにあくあにオファーを送ってきたそうだ。 最高の歌を完成させるために君の声が必要だから、どうか私達に力を貸して欲しい。 あくあはそのオファーに即答したそうだ。 【今までの人生で積み重ねたものを全て出し切り、競い、戦い、高めあう。そうして私達の最高の戦いが始まるのだ。この戦いを邪魔する者は誰1人としていない。ここにあるのは共に戦ってきた仲間達と紡いでくれた人達の想いと魂、そして名誉だけ】 2人の歌声が重なる。その瞬間、鳥肌が立った。 どちらがどちらかに合わせるとかそういう次元じゃない。 完璧な2人の調和、お互いの100%をぶつけ合った最高の歌声だった。 あくあのスターズの言葉を使った日常会話はまだまだだけど、この歌の歌詞だけは完璧にしたいと何度も発音を練習していた事を思い出す。夜も遅くまで家に帰ってこない日だってあった。 自然と涙が溢れる。 【さぁ、私達の戦いを始めよう。勝利と敗北の峠を越えた先に何がある? ここに立つ、それこそがもう名誉なのだ。余計な事はもう何も考えなくていい。さぁ、戦う事を、競い合う事を、高め合う事を楽しもうじゃないか!】 最後はそれこそお互いに競い合うように、高め合うように、2人は戦う事を楽しむかのように交互に歌い、持っている全てを出し切る。 演奏が終わった瞬間、観客は総立ちになって拍手を送った。 【Everyone, once again, please give Aria Katalini and Aqua Shirogane a round of applause】 会場のアナウンスに合わせて私達はもう一度盛大な拍手を送る。 周りの様子を見ると、みんな私と同じように涙ぐんでいた。 ただ、らぴすちゃんだけはあまりにも事態が大きすぎて飲み込めてないのか、惚けた顔で無意識に拍手をしている。 その一方でお義母さんは泣きすぎて、もう席から立ち上がれそうにないほど泣き崩れていた。 お義母さんの様子に気がついた阿古さんがずっと声をかけている。 『さぁ、皆様、いよいよW杯決勝が始まります。試合が始まるまでの実況はこの私、森川楓が務めさせていただきます』 VIPルームの中にあるモニターから楓先輩の声が聞こえてきた。 会場では選手入場のために再び曲が流れる。 【私達にはやり残した仕事がある。さっさとそれを終わらせに行こう。ここには過去も将来もない。今、ここにある事はひとつ。さぁ、為すべき事を為しに行こう】 スターズの有名なDJ、ミシェルとあくあのコラボ曲、タスクが流れる。 ここまで歌なしバージョンが使われていたが、決勝戦だけは特別だ。 静かでいて闘争心を掻き立てるような曲調に観客席もさらに盛り上がりを見せる。 【私達にはまだやらなければいけない仕事が残ってる。だからそれを終わらせに行くんだ。先延ばしにはできない。今、しなければいけない事はひとつ、さぁ、為すべき事を為しに行こう】 フィールドでは両国の国旗が大きく広げられる。 モニターには起立したアラビア半島連邦のシャムス女王陛下を挟むように、総理、皇くくりさん、そしてスターズを代表してお母様とお姉様の5人の姿が映し出された。 2人とも元気そう……久しぶりに見る家族の姿に、少しだけホッとする。 【これが私達の誇るべき仕事だ。仕事はどこまでも続く。今日仕事を終えてもまた明日には新しい仕事が始まる。過去を遡ればもう何度も似たような仕事を繰り返してきた。今日もいつもと同じ、私達は自分の仕事を終わらせに行くだけだ。さぁ、仲間達とやるべき仕事を終わらせに行こう】 お互いの国の選手達がピッチに入って行く。 曲と相まって、選手の顔が完全に闘う時の表情になっていた。 先ほどよりも更に大きな拍手を以って選手達の健闘を祈る。 今日の主役はあくまでも彼女達だ。 でも、もう戦いは始まっているのである。 『Ladies and gentlemen, please stand for the national anthem』 嘘みたいに会場が静かになる。 テレビのモニターから楓先輩の声が聞こえてきた。 『スターズの国歌斉唱は世界的なオペラ歌手のアリア・カタリーニさんです』 神よ女王陛下に祝福を……。 もう何度も、それこそ物心がつく前から何度も聞いてきた曲だ。 威風堂々とした力強いカタリーニさんの歌唱力にみんなが聴き惚れている。 でも……今の私にとってはどこか遠く感じてしまった。 懐かしさを感じてノスタルジックな気持ちにはなるけれど、私の感情が揺れるほどではない事に気がつく。 『続きまして、日本の国歌斉唱です』 心の奥がキュッと引き締まった気がした。 私がスターズから離れて4年……そう、まだたった4年しか経ってない。 それでも、この国での4年間はとても濃厚で、私の中の大事な思い出も……大事にしたい人も、今は全てここにある。 『日本の国歌斉唱は、我らが、そう我らが白銀あくあ氏です!』 紋付羽織袴を着たあくあがマイクの前へと向かう。 裏で倒れずに自分の仕事を成し遂げた着付師さん達に心の中で拍手を送る。 ここで仕事をしている誰1人として、プロフェッショナルではない者などいない。 『さぁ、歴史的な瞬間が今、始まろうとしています。これまでスポーツの世界では数多くの世界大会が行われてきました……。ですが! ここまで誰1人として、そう、誰1人として! 今まで国歌斉唱を行った男性は存在していませんでした。しかし今! この国の白銀あくあがその第一歩を! この異国の地で私達の国を代表して、世界に新たなる歴史の1ページを刻もうとしています!!』 観客席の歓声がなかなか収まらないから曲が始まらないので、それを繋ぐように楓先輩は視聴者のボルテージをキープするように喋り続ける。 全く、アナウンサーをちゃんとしてる時だけはカッコいいんだから。 普段からそうしてれば良いのにと思ったけど、それじゃあ楓先輩らしくないから面白くないなとも思った。 『さぁ、聴け、世界よ! これが私達、日本の代表、日本の、そう日本の白銀あくあが歌う国歌だ!』 VIPルームに居た全員も立ち上がってあくあの方を見つめる。 さっきまで泣いていたお義母さんも、足にグッと力を入れてしっかりと前を向いていた。 あくあが依頼を受けたのは、あくまでも大会最終日でカタリーニさんと共演する事だけ。 それなのに日本代表が快進撃を見せたために、あくあの方からどうせならと国歌も歌う事を申し出た。 あぁ……。 あくあの柔らかく優しい歌声が会場全体に伸びていく。その歌声は一瞬で会場の色を変える。 さっきまでの威風堂々としたスターズの国歌とは対照的だ。 会場に熱を持たせたまま、張り詰めていた緊張の糸がほんの少しだけ和らぐ。 日本の選手達が心の中で静かに炎を燃やしているように感じた。 『すごい大歓声です。VIPルームを含めたすべての観客達が総立ちになって拍手を送っています!』 歴史的な1ページに、会場にいたすべての人が拍手を送った。 最後まで聴き終えた後、まりんさんが泣き崩れる。 「あくあちゃん……すごく立派だったわ。ありがとう阿古さん、貴女のおかげよ」 「まりんさん、私の方こそ感謝の言葉を贈らせてください。あの時、お母さんがあくあ君のしたい事を認めてくれたから、私達を陰ながら支援してくれたから今があるのです」 「ありがとう、そう言ってくれると嬉しいわ」 2人は涙ぐみながら抱き合った。 あくあにとっても特別な関係であるこの2人の間でしか分かち合えない事もあるのだろうと思う。 「カノンさんもありがとう。これからもあくあちゃんを支えてあげてね」 「はい、私じゃまだ頼りないかもしれませんが、しっかりとあくあを支えたいと思います」 私もお義母さんと抱き合う。 あくあには内緒だけど、お義母さんとは毎日のように連絡を取り合ってる。 すごく相談に乗ってもらってるし、この前も妊娠や出産の事について色々と話を聞かせてもらった。 「カノンさん……これから先、もっともっと大変になるだろうけど頑張ってね。困ったことがあったら相談してくれて良いから」 「はい、ありがとうございます。阿古さん」 私は阿古さんとも抱き合う。 阿古さんとも毎日、あくあの事で連絡を取り合ってる。 あくあは無理しがちというか、疲れててもあまり表に出さないから、支えたいと思ってる私からすると近くにいる阿古さんの情報は重要だ。阿古さんは良くあくあの事を見てるから、ちょっとでも疲れてそうな時もすぐに気がついてくれる。 私達が抱き合ってる後ろでは、お義母さんが小雛さんの事を抱きしめていた。 「小雛さん、これからもあくあちゃんの事をよろしくね」 「はい……」 「それと、あくあちゃんのために泣いてくれてありがとう」 「はい……」 まさかの小雛さんのガン泣きにアヤナちゃんもびっくりしてる。 これには泣いていたお義母さんも優しく微笑み、小雛さんの背中をポンポンと叩いて慰めていた。 お義母さんは、結さんや、姐さん、先生にも同じように感謝の気持ちを伝えていく。 改めて、あくあがすごい事を成し遂げたんだという実感が湧いてくる。 私は背後に居たお婆ちゃんと抱き合う。 「お婆ちゃん、スターズの国歌の時は拍手だけだったのに、こっちを歌って良かったの?」 「郷に入っては郷に従え。この国の言葉よ。女王メアリーとしての魂はスターズに置いてきたけど、女王という殻を脱ぎ捨てたただのメアリーとしては、私の魂は最後まであくあ様と共にあるわ」 ふふっ、お婆ちゃんったら、あくあの事好きすぎでしょ。 あ、あれ? もしかして孫の私より……ううん、そんな事は流石にないよね。 そういえばこの前、夢で若い時のお婆ちゃんにあくあを寝取られて歯軋りしている夢を見たな。 良かった。お婆ちゃんがお婆ちゃんで……。何となくだけどお婆ちゃんが私と同じくらいの年齢だったら絶対に勝てない気がする。 私は隣にいたペゴニアとも抱き合う。 「ペゴニア、改めていつもありがとう」 「私の祖国はお嬢様が居るところです。だからお嬢様は私にとって、永遠に私だけのお嬢様なのですよ」 もう……逆にペゴニアは私の事、好きすぎない? でもそれならもっとこう普段から態度で示して欲しいんだけど……。 この前も私に内緒で、あくあとえっちな画像のやりとりしてたし。 「さぁ、みんな。試合が始まりますよ。あくあ様のためにもみんなで応援しましょう!」 「「「「「「「「「「「「はい!」」」」」」」」」」」」 藤蘭子会長の言葉でみんながフィールドの方へと視線を向ける。 モニターからは楓先輩の声が聞こえてきた。 『それではここからは実況席にいるお二人にマイクを返したいと思います。以上、森川楓が現場から実況を送らせていただきました。頑張れ! 日本!!』 その日、サッカー日本代表も新たな偉業を打ち立てた。 1点先制されるも宮真選手のゴールで追いつくと、試合は延長へと突入する。 再び突き放され苦しい戦いになるが、エースの沢選手がゴールを決めて同点へと持ち込む。 そして最後はPK戦にもつれ込み、先に3本を決めた日本が歴史上初めてサッカーで優勝したのだ。 試合が終わった後は両者で抱き合い、優勝カップを掲げた後はお互いに抱き合って健闘を讃えあう。 その姿はとても美しかった。 「あくあちゃーん!!」 「うぉっ、母さん!?」 楓先輩や本郷監督と再び合流した私達はサプライズであくあを出迎える。 あくあはまた泣き出したお義母さんを慰めた。 「それにカノンも……どうしてみんなここに……?」 びっくりするあくあを見て、みんなでサプライズ成功と拍手した。 ペゴニアはどこから持ってきたのか、ドッキリ成功という看板を手に持っている。 「なるほどね。みんな、来るなら言ってよ」 「ごめんね。下手にプレッシャーかけたくなかったし……でも、あくあの勇姿がこんなに近くで見れて来て良かったと思う」 「そっか……。どう? 惚れ直した?」 私は小さく首を左右に振る。 「ずっと好きなのに、今更惚れ直すとかないよ」 私の返事にあくあは少しびっくりした表情を見せると、照れたように手で顔を隠した。 「「「「「おぉ……」」」」」 「嘘だろ、あの嫁なみが……」 「嗜み覚醒、マ!?」 「カノンさん、成長しましたね……」 「あのポンコツお嬢様が……」 「カノンさんその勢いよ!」 「お義姉様素敵……」 「なるほど……これが正妻の返しですか。勉強になります」 「あくあ君にやり返すなんて、カノンさんすごい……!」 「あくあってカノンさんには結構弱いよね」 「むふーっ、良くやったわカノンさん。このネタでしばらくあくあの事を弄れそうね」 「カノンさん、今の小説に使っていい?」 「今のばっちり映像に撮りました!」 「カノンさん、普段からそんな感じであくあ君の事をよろしくお願いします」 「ふふふ、さすがは私の孫娘よ! 今日はお赤飯ね!!」 「「「「「おーっ!」」」」」 ちょっと! お婆ちゃん、お赤飯は恥ずかしいからやめてってば!! みんなも! それと捗るとチンポスキーは嗜みとか嫁なみとか言っちゃダメでしょ!! あくあにばれたらどうするのよ! もう!! ************************************************ 今までこの作品では面倒な事を色々避けるために、あえてこの国とかいう回りくどい言い回しを使ってきました。 でもこの話に限り、やはり国名を出さないと締まらないというか、個人的には文章で誤魔化すのが読みづらくて面倒臭くなってきたというか、そういう理由でこの話に限り国名をあえて解禁して記載しました。 特に反対意見がないのなら、これからの話ではこのまま行こうと思います。そっちの方が文章を書くのも楽なんで……。でも、もしかしたらやっぱり考慮して前の表現に戻すかも……。 ちなみに感想返しでは言ったけど、この国で出会った3姉妹のうち1人が白龍先生にスパチャを贈った石油女王です。 そういう訳もあって、また登場するとは思います。 最後に、次回はこのイベントに対する掲示板回になります。そちらもお楽しみに。 ちなみにこの国の衣装をfantiaのみで参考として公開しています。 みんなこういう衣装を買いました。 なお着用しているのはモブ子達です。 Twitterでもfantiaのバレンタイン企画について参考意見を募集しています。 よろしければそちらもどうぞ。アドレスは下記より。 カノン視点であくあといちゃつきながらお仕事してる回をfantia、fanboxにて公開しました。 よろしければお読みください。 https://fantia.jp/yuuritohoney https://www.fanbox.cc/@yuuritohoney 今、現在、夕迅あくあ、聖女エミリー、はなあた一也のイメージ図をTwitterにて公開中です。 https://mobile.twitter.com/yuuritohoney クリスマス用の短編、ムーンライトでとあ注意。 https://novel18.syosetu.com/n5480hz/ 掲示板、無茶しやがって……。 【D・V・D!】白銀あくあ様を語るスレpart3741【D・V・D!】 7 774@DVDまだー?◆Hi-P3erver D・V・D! D・V・D! 8 ななし D・V・D! D・V・D! 9 ななし D・V・D! D・V・D! 10 ななし D・V・D! D・V・D! 13 ななし >>7-10 完全にイカれてやがるwww 15 ななし >>7-10 これベリルアンドベリルのDVD発売したらどうなるんだ……? 16 ななし >>7 この自称ハイパフォーマンスサーバー、煩悩に支配されすぎだろwww 18 白龍◆XQshotacon V・H・S! V・H・S! 21 ななし >>18 先生ちゃん……。 22 ななし >>18 先生、歳が……。 23 ななし >>18 先生キッツwwwwww ちなみに我が家にはベイタがあります。 25 ななし >>23 オメェも仲間じゃねぇか!! まぁ、うちの家にも両方あるんだが……。 27 ななし レーザーディスク「呼んだ?」 29 ななし >>27 流石に呼んでないです。 32 ななし 例の淡路の旅館、もう5年先まで予約埋まってるってよ。 流石にそれ以上はって事で予約ストップしたらしい。 キャンセル待ちの分も予約締め切ったって聞いている。 35 ななし >>32 私も電話かけたけど、ダメだったわ。 36 ななし >>32 なんか、ベリルのみんなが宿泊してたコテージは、宿泊客向けに展示するみたいだね。 天我先輩が使ったバスケットボールとか、天我先輩が使ったコック帽が展示されるって聞いた。 あとみんなで遊んだトランプとか、とあちゃんとあくあ君が一緒に眠ったおこたとかも。 39 ななし >>36 補足すると、ホテルの宿泊じゃなくてもあくあ君が乗ってたバイクは見れるようにするらしい。 淡路島のどこに展示するかで今話し合ってる最中。サインも入ってるから見にきてね。 ちなみに4人が乗ったベリル号は大阪と兵庫と香川が使ってない時期に期間限定で借りれないか交渉してるみたい。 うちの島でも借りれないかって上司が言ってたのを盗み聞きした。 43 ななし >>36>>39 情報thx、旅行業界でもベリルアンドベリルを巡る旅企画がこぞって企画されてるな。 コースの最初がコンビニっていうのがもうねw 45 ななし >>43 あのコンビニいつ行っても人いっぱい。 潰れるかもって言ってたのに……。 逆に周囲のコンビニやばくねって思ったけど、あそこが観光地化してるせいで周囲のコンビニは普通にゆっくりと利用したいお客さんで潤っててホクホクしてた。 49 ななし >>45 そこの本社勤務だけど、件の店舗がコンビニの1日の売上で過去最高を記録した話する? 50 ななし ベリルが動いただけで金が動く。そのうち空気を吸ってるだけで金が動くんじゃないかw 53 ななし >>50 実際、聖あくあ教にはあくあ君の吐いた空気を売ってくれって人がくるよ。 ちなみにその人は入信させて、初回特典で無料のポリ袋に入った空気を渡してお帰り頂いた。 55 ななし >>53 ちゃっかり入信させてるんじゃねーか! 57 ななし >>53 それが聖あくあ教のやり方だって言うんですか!? 58 ななし >>53 汚い、聖あくあ教はこれだから汚い!! 61 774@聖あくあ教はいいところだよ?◆Hi-P3erver 聖あくあ教への誹謗中傷は削除対象になるのでご注意ください。 64 ななし >>61 おいw 65 ななし >>61 あかん、このハイパフォーマンスサーバーちゃん、ハッキングされてるで。 67 ななし >>61 こいつはもうだめだ。 コンピューターウィルスにやられてるかもしれない。 69 検証班◆07218KADO6 いいかお前ら? 間違っても聖あくあ教だけには入るなよ? もう一度言うが、絶対にだぞ? 良い子のみんな、これは捗るさんとの約束だ! 絶対に聖あくあ教にだけは入るなよ!! 72 ななし >>69 捗る……? 75 ななし >>69 1番頭のおかしい奴が急にまともな事言い出して、飲んでたお茶を噴き出したんだがw 76 ななし >>69 同族嫌悪ですか!? 78 ななし >>69 よりにもよってこいつに言われるのかw 79 ななし >>69 草www お前が言うな!! 81 ななし 空気と言えばなんか最近、空気の質が悪い気がすると思うんだけど、私の気のせい? 83 ななし >>81 全く同じ事思ってた。味のしないガム噛んでるみたい。 85 ななし >>83 ワンチャン、あくあ様がどっか行ってる可能性あるな。 またベリル旅みたいに違うところでロケしてるのか? 88 ななし ついにあくあ君が居るかどうかを空気の質でわかり始めてる奴らがいて草wwww 90 ななし >>88 どうやら進化した人類がいるようだな? 92 ななし >>88 ここが人類の分岐点なんだよ 新しい人間、ニューパーソンになるか、旧い人間、オールドパーソンのままでいるか。 悪いが私は先のステージに進ませてもらう。 94 ななし キュピーン! この空気の圧は……! ごめん、全くわからんわ。 95 ななし すみません。どうすればニューパーソンに進化できますか? 98 ななし >>95 聖あくあ教あたりに行けばなれるんじゃない。 手術して強化された人間とかにしてくれるかもよ。 100 ななし >>98 ほら、やっぱやばいところじゃん。 101 ななし >>98 えっ!? 私もドライバーになれるんですか!? 105 ななし 相変わらずくだらない話で盛り上がってて草w 110 検証班◆9n2SARETAi お待たせしました皆様。 先ほどメールにて送信しましたが、ベリルの全国ライブツアー上半期の情報解禁です! 1月7-9日 千葉県(東京ラフォグラムランド) ※7日は千葉県民の方のみ、8日は関東地方在住者のみ、9日は新成人の方のみ(無料)。 ※成人式のライブ映像は国営放送にて生ライブ、各地の成人式会場にてPVする予定です。 2月17-19日 三重県(伊勢大神宮など) ※17日は東海地方在住者のみ、18日は三重県民の方のみ、19日は関西地方在住者のみ。 3月10-12日 福島県(双葉町、浪江町など) ※10日は全国から募集、11日と12日は被災者の方のみ(無料)。 ※10日のチケット代金、3日間のグッズ収益などは東北の被災地復興のために全額寄付されます。 ※配信サイトでもスーパーチャットによる寄付金を受け付けております(こちらは全国の被災地に寄付されます)。 4月28-30日 北海道(五稜郭など) ※28日は各種旅行業者とのコラボツアーに申し込みされた方のみ、3日間の行程になります。 ※29日は北海道民の方のみ、30日には北海道並びに北東北在住者の方のみ。 5月19−21日 広島県(呉海浜公園など) ※19日のライブのみ、全国ツアーで唯一全世界からのファンの皆様が対象です。 ※20日は広島県民の方のみ、21日は中国地方在住者のみ。 ※期間中にはサミットが開催されるので規則が厳格になります。ご了承ください。 6月(日程調整中) 石川県(金沢新世紀美術館など) ※詳細が決まり次第、追ってお知らせ致します。 なお、全日程で無料ライブ配信いたします。 またグッズ購入などができるPV会場も設置する予定にしているので、今後の続報をお待ちください。 チケット代金など詳細は各自メールにてご確認の程をよろしくお願いいたします。 116 ななし >>110 キター!! 姐さん乙!! スタートが東京じゃないのが意外だったわ。関東は東京だと思ってた。 120 ななし >>110 やっぱり姐さんだけが有能。 122 ななし >>110 ベリルアンドベリル見てたから、なんとなく3月はわかってた。 いずれ熊本や新潟にも来てください! 123 ななし >>110 詳細見た。なるほどね。 現地での安全性と公平性を確保するために、政府や各地自治体と共同でイベントやるのは良いと思う。 というか、そうじゃないと大変な事になりそう。 126 ななし >>110 大手ゼネコンに勤めてるけど、この全国ライブツアーで忙しくなりそう。 もう既にいくつかの自治体は再来年以降のツアーに動き出してて、ライブイベントするために企業や市民から力を貸してもらって、大きなライブ会場やホテルを建設したりする計画の話が流れてきてる。 128 ななし >>110 これ、ベリル側から全国の自治体に打診があって、できそうなところは手をあげてくださいって募ったんだよな。 うちの自治体もそうだけど、その時点で泣く泣く諦めた所もあったと思う。 あと、福島県でのライブ開催決定は相当大変だったと聞いた。 大手企業や政府だけじゃなくて、アラビア半島連邦も協力してくれるらしいってのは聞いてる。 133 ななし >>128 アラビア半島連邦? なんでまた……。 135 ななし >>133 多分だけど、今やってるサッカーの世界大会が関係してるんじゃない? コンテナとそのコンテナに載せてきた資材で作ったスタジアムとかあるけど、あれって全部バラせるようになってて、バラした資材を再利用できるようにしてて、またコンテナに乗せて運ぶようになってるんだってさ。 あと、仮設住宅も再利用できるはず……。多分、宿泊所とか足りないからそれが利用されるんじゃないかな? >>128の話が本当なら、多分それ系の気がする。 138 ななし >>135 あーなるほどね。こういうの見ると、政府が絡んでないと無理なイベントだわ。 うちの政府はやると決めたら与党も野党も協力するから話が早いんだよな。 野党筆頭の黒蝶さんとかアラビア半島連邦の政策に則った政策を掲げてるから、あっちとの繋がりも強いから絶対に動いてそう。 143 ななし >>138 与党と野党のトップ2人が徹夜明けに朝から一杯380円の蕎麦を食って、周りのお客さん達とこの国の未来について話し合ってるのはうちの国くらい。 147 ななし >>143 藤蘭子会長も蕎麦好きで、この前のベリルアンドベリルであくあ君に蕎麦奢ったのバラされてたけど、お姉さんの紫苑さんも蕎麦好きなんだな。 150 ななし >>147 藤一派が藤蕎麦を奢るのは気に入った人だけっていう藤関係者しか知らないどうでも良い情報いる? 2人とも国会じゃいつもバチバチにやりあってるけど、それが終わればなんとやら。 馴れ合ってるわけではないけど、うちの国の野党と与党は男性をどう扱うかだけだからね。 それ以外の政策については個人で似たような主張の人が集まって、党に関係なくディスカッションしてるし。 それこそこの前の黒蝶アンド紫苑さんVS総理の答弁はクソ面白かったな。 実質的な与野党のトップがなぜかタッグ組んで総理と論戦するのはうちの国だけ。 途中からもはや誰も論戦に入れなくて見てる方も疲れてたのに、あの3人だけ休憩なしで朝から深夜までずっと話してて実況スレですら頼むからもう終われ、飯食って寝ろって言ってたわ。 157 ななし >>150 あくあ君が出てきてから、国会はますます面白くなってるから見たほうがいいよ。 ただ配信サイトでやってる閣僚会議はダメwww ずっとあくあ君ととあちゃんの話ししてるだけだし、あれいらないでしょw 163 ななし >>157 それ見たわーw 165 ななし >>157 なんか知らないけど、私もそれ見たわ。 私が見た時は、あくあ君の名前を先にするか、とあちゃんの名前を先にするかの表記の問題を話し合ってたと思う。 168 ななし >>165 実はもう何ヶ月もその話してるんだぜ。信じられるか? 170 ななし >>165 心配するな。どのタイミングを見てもその話しかしてない。それが閣僚会議。 175 ななし >>157>>165>>168>>170 それはとても重要な話し合いなので閣僚会議ではなく、ちゃんと国会で取り上げたほうがいいと思います! 178 ななし なんだろう。とあちゃんの名前を先にするか、あくあ君の名前を先にするか。それを考えただけで何故か動悸がはじまった。 180 ななし なんとなくだけど、その話はやめといた方がいいと思う。 ワンチャン、国が割れそうな気がするんだよな。 せっかく良い方向に国全体が向かって行ってるんだから、閣僚会議の中でだけに留めておいて欲しい。 184 検証班◆9n2SARETAi 皆様、よろしければそろそろ始まるサッカーの世界大会決勝を観戦しませんか? きっと良い事がありますよ。 187 ななし >>184 ふぁっ!? 190 ななし >>184 ま、まさか……。 191 ななし >>184 空気が不味い原因判明キター! 194 ななし さっきたまちゃんが配信終わりにみんなでサッカーの世界大会見ようねって言ってたけど、なんかあった? 198 ななし >>194 上みろ上>>184 201 ななし さっき慎太郎君もSNSでみんなで見ようって呟いてたな。 203 ななし あのさ、天我先輩がピンでゲスト出演したバラエティ番組で、この後みんなでサッカーの世界大会を見ようって言ってたけど、誰か出るの? 207 ななし >>203 だから上だって上>>184 209 ななし チャンネル切り替えた。 210 ななし 姐さんの言う事をすぐに聞くように調教されてる掲示板民w 訓練されすぎだろ……。 213 ななし >>210 これが捗る、嗜み、チンポスキーじゃ、こうはならなかった。 217 ななし >>213 あいつらの言う事を聞く奴なんている? 220 ななし 今日勝てるかな〜。 勝って歴史を刻んでほしい。 222 ななし 頼むぞ沢ネキ! 宮真ネキ! Wネキ達の力で優勝に導いてくれ!! 226 ななし うわー、なんか緊張してきたわ。 自分にわかだけど、世界大会だけは見てる。 230 ななし お……はじまた! 235 ななし 試合前に歌うのか。 誰だろ? 237 ななし あくあ君が出るのかと思ったら、まさかのアリア・カタリーニ。 239 ななし 世界的なオペラ歌手だけあってうまいな。 243 ななし あっ、黒蝶揚羽が映った! あいつ現地いるじゃん。なんかやたらと胸のでかい女の人達と一緒に居たな。 246 ななし 向こうの国の歌詞だけど、良い歌だ。 249 ななし あくあ様、まだですか? 253 ななし あっ……。 255 ななし あっ……。 256 ななし あ……。 259 ななし じゅん、じゅわー。 260 ななし (パンツがダメになる音) 263 ななし 声だけで子宮にわからせにきた。 266 ななし バリトンあくあ様キター! 268 ななし バリトンボイスは反則。 271 ななし もう流石にあくあ様に慣れただろ。 ↓ 不意打ちあくあ様で、パンツがダメになる。 マジでこれのループ。 275 ななし お母さんの言う通り、あくあ様が出そうな雰囲気の時はオムツつけるべきだった。 278 ななし いついかなる時でもあくあ様に遭遇しても大丈夫なように、常日頃から尿漏れパットつけておいた私、天才すぎぃ! 282 ななし 捗る式の自宅で見るときはパンツ穿かないを実践したら大惨事になったんだが……。 くっそ、あいつの言う事なんて信じるんじゃなかった! 287 ななし やばいってこれ……。 295 ななし あかん、実況スレに行く前に、スレが加速し出した。 301 ななし あくあ様のバリトンボイス、乙女咲とメアリーの合同音楽会以来じゃん! 304 ななし メアリー在学生、あの時を思い出してグループチャットでバカみたいに盛り上がってる。 308 ななし すご、あくあ様、アリア・カタリーニさんに負けてない……。 311 ななし あくあ様の感情表現能力にオペラの技術が加わったらもう誰も手に負えないんじゃ……。 315 ななし おい! 嗜み映ったぞ!! 317 ななし 嗜み、顔ホゲってるぞ!! 319 ななし 嗜みィ!! 320 ななし 嗜み人気すぎだろw 隣にいたのあくあ様の妹さんかな? 323 ななし なんかもう凄すぎて逆にポカーンとしてる。 こんなところで歌えるなんて滅多にない事だよ!? 328 ななし これは俄然、クリスマスフェスや来年の全国ツアーが楽しみになってきた。 332 ななし 2人とも現地の衣装で歌ってるけど、あー様の腕見せやば……。 カタリーニさんもどエロ衣装だし、こんな肌見せて良いんですか? 339 ななし >>243 黒蝶揚羽、王族から離脱したマナート元王女、スターズ正教のキテラ。 画面の圧がやばかったな。そして全員すごく胸がデカかった。 女の私でもギョッとして二度見したレベル。 345 ななし すごく良い歌だったな。 348 ななし 888888888! 350 ななし あかん。ずっと処女膜が揺れてたわ。 354 ななし 声だけで子宮降りてくるのやばくない? 355 ななし 拍手と熱気がすげえ! 357 ななし よくわからない自分でも画面を見てたら、なんかすげー事をやったんだなってのはわかった。 360 ななし あ……。 362 ななし 社長発見!! 363 ななし 天鳥社長ー! 366 ななし 天鳥社長、いつもありがとねー! 370 ななし 社長の隣にいる人、ずっと泣いてるじゃんって思ったらあくあ君のお母さんやんけ!! 373 ななし お母さん……。 375 ななし そりゃ、息子がこんな大きな舞台で世界的な歌手と共演したら泣くわ。 私が親だったら確実に泣く。 378 ななし お母さん泣かないで! 380 ななし くっ……あくあ君のお母さんの事をお母さんって呼べば、なんか結婚してるみたいって言いたいけど、雰囲気が真面目っぽくて、そんなくだらない事が言えねぇ……! 384 ななし 小雛ゆかりと月街アヤナもいるじゃん! 386 ななし アヤナちゃんと小雛ゆかりの2人もお母さんの事を慰めてる。 389 ななし これ、アヤナちゃんワンチャンあるんじゃない? やっぱ色々あったし、お付き合いしたりしてるのかなぁ? 392 ななし これもうアヤナちゃんと付き合ってるでしょ。 そうじゃなきゃ来ないよ。 395 ななし みんな莉奈ちゃんが好きすぎてアヤナちゃんに肩入れしすぎwww その一方で誰も噂すらしない小雛ゆかり先輩wwwww 398 ななし アヤナちゃんはわかるけど、小雛ゆかりはないわ。 あくあ君、その女と捗るだけはやめといたほうがいい。あと、チ……森川も考え直した方がいいぞ。 402 ななし 森川キターw 404 ななし しれっとホゲ川キター! 406 ななし おいおいおいおい、世界大会の決勝だぞ!? ホゲ川とか国営放送大丈夫か!? 408 ななし 森川楓は大事なところではミスしない。以上、森川ソムリエからでした。 411 ななし 信じられるか? この女、今は珍しく真面目な顔してるけど、一昨日はテレビでローション相撲やってたんだぜ? なお国営放送で何やってるんだって苦情が100件くらいきた。 415 ななし 選手入場の曲にもあくあ様キター!! 419 ななし この曲、前まで歌詞なしだったのに。 422 ななし 嘘だろw trash punksに喧嘩売ったミシェルの曲かよw これは意外だったわ。 426 ななし ミシェルこの前、私の方がもっといい曲をあくあ君に提供できるって言ってたからなぁ。 なるほどね。こういう事かw 433 ななし starsboyも良い曲だったけどtaskも良い曲だよ。 437 ななし 総理www 441 ななし 総理の隣って誰? 448 ななし 皇くくり様、総理、シャムス女王陛下、嗜み母、嗜み姉 この並びだった。 452 ななし ついに皇家トップのくくり様が表舞台に出るのか。 459 ななし うぉー、なんか戦いが始まるって感じがする。 463 ななし ん? 464 ななし ん? 467 ななし あれ? この女の子ってルシアちゃんじゃない? 471 ななし スターズの先頭を歩いていた選手が手を繋いでた少女って、難民キャンプに居た女の子だよね? 確かあくあ君がサインして寄付したサッカーボールを受けとった事でサッカーを始めた事がきっかけで、スターズの強豪チームと契約して、こっちでもちょっと噂になったよな。 475 ななし 天才少女、ルシア・モルトリッチちゃん! 478 ななし ルシアちゃんもあくあ様と会えると思ってなかっただろうな。これにはニッコリでしょ。 482 ななし これスターズ側も士気高揚してないかw 489 ななし 頼むぞみんなー。 496 ななし 乳首立ってる選手いないかなって思ったけど、流石に大丈夫だったわ。 やっぱプロは違うね。 501 ななし 私なら股に染み作って入場できなかっただろうな。 505 ななし メアリー様映った! 513 ななし 藤蘭子会長と仲良さげ。 516 ななし 前にちょこっとだけ嗜みが見切れてたし、こりゃこっちの国に移住してるの確定だな。 519 ななし スターズ大丈夫? 人気No.1とNo.2の2人引き抜かれてちゃんと息できてる? 523 ななし メアリー様、せっかくだし、こっちでも色々テレビに顔出してくれたりしないかな? いいですともも最高だったし、その後の番組でもサプライズでボディーガードあくあ君が出てきて楽しかったよ。 528 ななし ボディーガードのあくあ様がメアリー様とイチャイチャしてて、奥から嫁なみがちょっとぉ! って出てきたの最高に面白かったw 嗜みザマァって定期的に言いたいから、また頼みますwww 534 ななし え? 嫁なみって婆なみ様にあくあ様を寝取られたの? 537 ななし 白龍先生もおるやん! 541 ななし 姐さん発見! 542 ななし 姐さん発見!! 545 ななし 姐さん! 550 ななし 白龍先生ここからVHS言ってたのかw 556 ななし 姐さんマジでお疲れ。 出先でもちゃんと掲示板に告知来ててえらい!! 559 ななし 姐さん人気すぎw 初めて見たけどなるほどね。 あれ、確実に1人は殺してます。私なら目があっただけでしょんべんちびる。 562 ななし 待って、あの目つきの悪い女の人って姐さんなの!? これ、私もワンチャンあります!? 18歳だけど死ぬほど目つき悪くてヤンキーみたいって言われます。 身長は170cm台後半で、胸のサイズはG超えてるけど大丈夫ですか!? こんな私でも、あくあ様にも需要ありますか!? 568 ななし ちょっと待って、めちゃくちゃ美人いなかった? 571 ななし やっば! 若い時のミシュ様レベルの美人さんいるんだけど、誰!? 573 ななし 嗜みとあくあ様に顔面レベルで負けてない女の子がいて噴いた。 あの子誰……? 578 ななし 雪白えみり。雪白家の娘さんでメアリーに通ってる女子大生。 多分、カノン様と知り合いだったんじゃないかなぁ。 584 ななし やべーレベルの美女がいてびっくりした。 589 ななし 顔は美人だけど、胸がデカすぎるのがな……。 595 ななし あくたん的には胸がでかいのも大丈夫だからいいんじゃないか? 601 ななし こーれ、嗜みも寝取られます。 603 ななし 嗜み、ホゲッとしてたらあくあ様を寝取られるぞ!! 608 ななし 謎の美人で盛り上がる掲示板民www 615 ななし スターズの国歌か。 622 ななし もしかしてこれ、あくあ様も国歌を歌ったりする? 635 ななし なんか結構、胸が大きい人が多かったな。 これは希望が湧いてくる。 642 ななし >>635 逆に小さい私はしょぼんとした。 でも妹ちゃんがきっと頑張ってくれるはず!! 656 ななし やべーな。ワンチャンあるかもって思ったら空気がうめーわ。 663 ななし そろそろ国歌くるぞ!! 675 ななし あく様きたあああああああああああ! 678 ななし 和服姿きたああああああああああああああ! 680 ななし うおおおおおおおおおおおおおおおお! 685 ななし 和服いい!! 689 ななし ちゃんと紋付羽織袴じゃん! 694 ななし ワンタッチのとかあるんだろうけど、よくもまぁあの短時間で、着付師の人は頑張った! 702 ななし ヤベェ。まさかこんな瞬間が来るなんて思ってもみなかった。 705 ななし 拍手が鳴り止まないから歌えないw 712 ななし 森川すげぇ喋る。 718 ななし くっそ、こいつ、マジであくあ様が絡むと優秀すぎる。 723 ななし 森川、めっちゃ煽ってくるやん。 727 ななし これがあくあ様とデートができる女か……。 悔しいが認めるしかないようだな。 734 ななし 森川ソムリエの私、感動で前が見えない。 これだから森川ソムリエはやめられないぜ。ふぅ〜! 741 ななし 普段は噛んだりするのに、なんでこういう時だけ……こいつ、ほんまw 743 ななし くっそ、中身がチ……アレの癖しやがってw! 749 ななし うぉおおおおおおおおおおおお! 752 ななし これまた伝説のアナウンス回でしょ。 754 ななし これが森川のポテンシャル。 そりゃどれだけやらかしても目をかけるわな。 758 ななし 大舞台に強い事で有名な強メンタルの森川さん。 761 ななし 他のアナウンサーなら逆にホゲってた。 768 ななし くるぞ……。 770 ななし くる……。 772 ななし あ……。 775 ななし あぁ……。 776 ななし あ……。 780 ななし え? 嘘だろ? 783 ななし 歌ってた間、スレが完全に止まってるとかwwwww 786 ななし 国歌斉唱だったから一緒に歌ってたわ。 789 ななし 画面に向かって一緒に歌ったら、あくあ様とデュエットしてるみたいで最高だった。 792 ななし 嗜みー! 795 ななし 嗜み!? 798 ななし これは嗜みも涙くらいこぼすわ。 803 ななし 私達の国歌を聞いて涙を流す……。 嗜み、確かにお前は生まれも人種も違うかもしれないけど、もう立派な日本人だ。歓迎する! 806 ななし あかんSNS一気に書き込み増えて一瞬で持ってかれた。 810 ななし 今、国営放送も画像乱れたな。 大丈夫か? 頑張れ! 814 ななし ステイツでもアメイジングとかって絶賛されてる。 819 ななし こちらステイツ、他国の国歌なのにバチくそ盛り上がってる。 823 ななし さっきホゲ川が言ってたけど、ガチで歴史的な快挙だよこれは。 832 ななし あかんインターネットのニュースサイトもやばい。 845 ななし 現在のニュースサイト見出し。 ・白銀あくあ氏、歴史的な快挙。 ・世界で絶賛、白銀あくあの偉業を各メディアが讃える。 ・誰も気が付かなかった白銀あくあ氏の極秘入国。 ・もはや誰も止められない。白銀あくあはどこまで突き進んでいくのか。 ・世界を席巻するパフォーマンス。見逃し配信はこちらから。 ・チ……森川アナウンサー、またしても伝説的なアナウンス、国営放送の一人勝ちか。 ・謎の美女にSNSが大騒ぎ。白銀あくあ氏との関係は? ・ベリルが全国ツアーを発表。3.11にアリア・カタリーニ氏と共に新曲を披露と発表。 853 ななし >>845 おいw 856 ななし >>845 ちょっと待てw 857 ななし >>845 チ……ってなんだよw 859 ななし >>845 確実に掲示板の住民いるだろwww 865 ななし wwwwww 871 ななし 国営放送というか森川が本当に1人勝ちだわ。 この流れだと民間放送が総務大臣を通じて森川をフリーに転身してもらえないかってお願いしそう。 それか他局が急いで森川並の人材を見つけてくるか。 アナウンサーじゃないけど前に絡んだ佐藤とか守田さんとか良かったし、アナウンサーに限らず幅広く絡ませたら森川とは違った良さも引き出してくれるんじゃないかなあと思ってる。 880 ななし ヤベェ、掲示板もおおおお重くなってきた。 882 ななし 掲示板くっそおめえ! 885 ななし サバちゃんがむばれ!! 891 774@残りHP3◆Hi-P3erver あかん。これ久しぶりにあかんやつや……。 896 ななし >>891 サバちゃん!? 900 ななし >>891 サバちゃーん!! 909 774◆Hi-P3erver ……現在、省電力モードに移行中。 しばらくの間、AI機能を一時的に停止します。 915 ななし >>909 うわああああああああああ! 917 ななし >>909 死ぬなサバちゃん!! 921 ななし あくあ様が国歌を歌ったらインターネットが大パニックに陥っている件について。 926 ななし これ厳しいかもなぁ。 あのベリルのHPが落ちた。 932 ななし サバちゃんが管理してるベリルのHPが落ちたー! 世界中からアクセスが集中したのかも。 937 ななし スターズの掲示板も落ちたらしい。 945 ななし アレ? もしかしてここがインターネットの最終防衛ラインですか? 949 ななし お前ら、一旦書き込みやめろ。 950 ななし みんな一旦落ち着いて書き込みストップしよう。 956 774◆Hi-P3erver コードアクア発令。 データ保持のために掲示板の強制シャットダウンを開始します。 962 ななし >>956 あ……。 963 ななし >>956 あ……。 967 ななし >>956 あ……。 968 ななし サバちゃん、お前死ぬんか……? 972 ななし サバちゃああああああああん! 975 ななし RIP、サバちゃん 978 ななし 頑張れサバちゃん!! 980 774◆Hi-P3erver AIから手動に切り替えました。 掲示板の強制シャットダウンは解除して、しばらくの間は軽減モードへと移行します。 ベリル本スレ以外への書き込みは当面の間はストップします。 983 ななし >>980 手動!? 985 ななし >>980 えっ!? 中の人!? 986 ななし サバちゃんの中の人きた! 989 ななし >>980 了解です。 994 774◆Hi-P3erver ベリルのHPは1時間を目処に復旧させる予定です。 また掲示板は2時間を目処に通常に戻す予定です。 AI機能の復旧は3時間を目処に様子を見て元に戻す予定です。 よろしくお願いします。 1000 774◆Hi-P3erver それと、今から掲示板が復旧するまでの間は、私かベリル関係者のみスレ立てが可能になります。 次スレが立つまでの間、ご迷惑をおかけしますがお待ちください。 ************************************************ すみません。なろうのメンテナンスがあったので少し遅れました。 次の話はせっかく嫁達が来たのでデートするかパーティーに参加させるかするかもしれません。 帰国の可能性もありますし。タイミング的にはそろそろサバちゃん視点の回やりたいと思います。 カノン視点であくあといちゃつきながらお仕事してる回をfantia、fanboxにて公開しました。 よろしければお読みください。 https://fantia.jp/yuuritohoney https://www.fanbox.cc/@yuuritohoney 今、現在、夕迅あくあ、聖女エミリー、はなあた一也のイメージ図をTwitterにて公開中です。 https://mobile.twitter.com/yuuritohoney クリスマス用の短編、ムーンライトでとあ注意。 https://novel18.syosetu.com/n5480hz/ 白銀あくあ、みんなでお買い物、前編。 アラビア半島連邦での仕事が終わった翌日、ショッピングモールを貸切にしてもらってみんなで買い物をする事になった。 お礼とはいえここまでしてくれたシャムちゃんには後で感謝の気持ちを伝えておこう。 日本じゃこんなに落ち着いて、みんなと一緒にショッピングする機会なんてないからすごく嬉しい。 「あくあ、ソファの前に敷こうって言ってた絨毯だけど、これなんかどう?」 「いいんじゃない? 可愛いと思う。どうせならクッションもこれとか」 「あー、いいかも! あっ、でもこっちもかわいい!」 なんてはしゃぐ奥さんを見て、かわいいのはお前の方だよと言いたくなった。 流石にみんないるから言わないけど、耳元で囁くくらいはいいかな? 「ばか……あくあのばか……」 耳まで真っ赤にしてかわいいなぁ。 俺としては本音を言うと絨毯やクッションより後ろに展示してあるこの国の衣装とか買って欲しいけど、流石に奥手なカノンじゃあの大胆な衣装は難しいよな。 だから俺は、カノンの後ろに立っていたペゴニアさんへと視線を送る。ペゴニアさんならきっと俺の意図に気がついてくれるはずだ。頼む。俺とカノンの新婚性活のために、あそこに展示してあるスケスケの衣装をこっそりと買っておいてくれ!! 俺のサインに気がついたのか、ペゴニアさんはどこからともなくカンペを取り出す。 もう、買ってます……だと……!? いっ、一体いつの間に!? 俺がペゴニアさんの優秀さに驚いてると、ペゴニアさんはさらにカンペを捲る。 実は私の分も買ってます。お楽しみに……だと……!? 俺は思わず神に祈りを捧げたくなった。 それこそここにシスターさんの1人でもいたら俺は膝を折って拝むだろう。 ま、そんな都合よくシスターさんがいるわけないけどな。 「ぐぬぬぬ……嗜みめ。見せつけてきやがって!!」 「何やってんのよあんた……」 「ひぃっ!? く、くくり!?」 「……あんたさ。仮にもトップなんだから、もう少ししっかりしなさいよ。そもそも年下の私にびびってちゃ話になんないんだけど? はぁ〜、あんたが早くくっつかないと、順序的に私がいけないのちゃんとわかってる? つまりあんたのせいで私が、そうこの私が待たされてるの。だから、できる限り、早く、迅速に、なんなら今すぐに、くっつけ。これは命令よ。わかった?」 「ふぁ……ふぁい……」 ん? なんか遠くでくくりちゃんとえみりさんが仲良くお話ししてるな。 俺がそちらへと顔を向けると、くくりちゃんが笑顔で手を振ってくれたので同じように俺も手を振りかえす。 その時、隣にいたえみりさんの笑顔が引き攣ってる気がしたけど、きっと俺の気のせいだろう。 「うーん。皆さんへのお土産はどれがいいかしら?」 反対側のショップに視線を送ると、琴乃が気難しそうな顔でお菓子を見つめていた。 琴乃……どのお土産を買おうか商品を選ぶのに真剣なのはいいけど、お菓子を買う時くらいは眉間に皺を寄せなくてもいいんじゃないかなぁ。ほら、リラックスリラックス。 俺は琴乃に近づくと、琴乃の眉間のシワをツンとつつく。 「なーに、してんの? みんなにお土産買うなら、俺も選ぶの手伝おうか?」 「あっ……あくあさん」 琴乃は俺が触れたところに両手の指先で触れると、恥ずかしそうに顔を赤くした。 あまり悩んでる姿を見られたくなかったのだろうか。かわいいなぁ。 「やっぱここは定番のお菓子じゃない。ほら、ラクダのミルクのチョコレートとか結構よくない?」 「あっ、本当ですね。これなら数もあるし、仕事の合間で気軽につまめるからいいかもしれません」 俺は店員さんが持ってきてくれた試食用のチョコレートを一切れ掴むと、琴乃の方へと差し出す。 「ほら」 「へ……? んぐっ!?」 俺は半開きになった琴乃の口の中に、ゆっくりとチョコレート押し込む。 「どう? 美味しい?」 「……大変、美味しゅうございました」 ははっ、なんで急に丁寧語なのさ。 さらに顔を赤くした琴乃は俺から顔を背けてしまった。 「ほら、琴乃。俺にも食べさせてよ」 「だ、だめです……」 俺が口を半開きにして待ち構えると、琴乃は慌てたように両手を振って拒否する仕草を見せた。 「なんで……?」 「だ、だって、私はベリルの社員でその……」 「あれ? 琴乃って今日はお仕事じゃなくてプライベートでしょ? だって今回の仕事で俺のマネージャーなのは、琴乃じゃなくてしとりお姉ちゃんだし」 「た、確かにそうかもしれませんけど……」 「だったら今はいいでしょ。琴乃はちゃんとオンとオフを切り替えられるようにならないとね」 なんとなくだけど、琴乃はそういう切替えが苦手なような気がするんだよね。 ちゃんと休める時に心を休めないと、どこかで無理が祟って体調を崩してしまうかもしれない。 そうならないように近くの人がちゃんと見ていて言ってあげる事が重要だ。 「オンとオフ……」 「そうそう。だって、ずっと琴乃がお仕事モードなら、俺が琴乃に甘えられないじゃん」 「あ、あくあくあさんが、わわわわ私に甘える!?」 正直、今すぐにでもそのおっぱいに甘えたいです。 だってここに来てからというもの毎晩、マナ様が薄着でお休みの挨拶をしてくれるし、ペゴニアさんは毎晩、嫁と自分のえっちな画像を送ってくるし……我慢している俺の身にもなって欲しい。 「あ……えっと、それじゃあ……」 琴乃は俺の方へと手を伸ばす。 「お仕事、よく頑張りましたね。い……いい子、いい子」 おっふ……不意打ちの頭なでなでにやられた俺は琴乃から顔を逸らす。 マジか。いつも頭を撫でる方だから琴乃の予想外の攻撃にやられてしまった。 俺は赤くなった顔を隠すように手のひらで覆う。 「姐さんすげぇ! ポンなみさんとはまるで次元が違うぜ」 「あわわわわ、姐さんすごい……って、捗る、ポンなみって何よ? そのポンカンみたいな名前、絶対に私の事でしょ!」 「琴乃様、勉強になります。旦那様はああやって甘やかせば良いのですね。あっ、お嬢様、ポンなみはきっとポンコツな嫁の略称ですよ」 俺は琴乃と一緒にプレゼントを選ぶと、隣の店にいたアヤナに近づく。 「よっ、何してんの?」 「あ……えっと……」 アヤナが見ていたものへと視線を向けると、そこには色とりどりのスカーフやパシュミナが置いてあった。 俺はその中の一枚を手に取る。 「これなんか良いんじゃない?」 「え……?」 アラベスク柄のストールを手に取った俺はアヤナの首にそっとかける。 「この色合いちょっと地味かもしれないけど、場所を選ばないし、ずっと使えるし、それにアヤナには華があるからこういう引き立ててくれるストールもいいんじゃない?」 俺は満足そうに何度もうんうんと頷く。 自分で言うのもなんだが結構似合ってるんじゃないかなと思う。 もちろんアヤナが嫌って言うのなら話は別だけど、俺は一眼見て、これが1番アヤナに似合うと思った。 「あ、ありがとう。で……でも、これ……ふらんとか、まろん先輩とか、クラスメイトのお土産選んでただけだから……」 「あぁ……なるほどね。それならクラスメイトの分は俺も一緒に買おうかな。2人で一緒にどれがいいか選ぼうぜ!」 「う、うん!」 俺とアヤナは2人でストールを手に取って、あーでもないこーでもないとどれがいいか選ぶ。 「胡桃さんは絶対ピンクでしょ! こういうかわいいの絶対好きだと思う」 「意外と胡桃さんは黒でシックなのも似合うと思うけど、あくあが選ぶならそっちの方がいいかも」 「あっ、いや。アヤナのそれも捨て難いなぁ。あっ、これ鷲宮さんにいいんじゃない?」 「わかる! 鷲宮さんってそんなイメージだよね! お姫様っぽそう!!」 「ねー。じゃあ黒上さんはこれで……」 俺は高級感のある黒の透けたストールを手に取る。 黒上さんが全裸でこれを纏ったらとんでもない威力になりそうだなと思った。 「なんかあくあが黒上さんに選んだそれ、やたらと透けてない? 私の気のせい?」 「ぎくっ! 気……気のせいじゃないかな……はは……あ、クレアさんなんてこれなんかいいと思うな」 「うーん、何かすごくごまかされたような……。あっ、でもそれクレアさんには似合うと思うよ」 ふぅ……。なんとかうまく誤魔化せたぜ! 俺は何事もなかったかのようにその後もみんなのストールを選ぶ。 ついでにeau de Cologneのまろんさんや、ふらんちゃんのも選んだから喜んでくれると嬉しいな。 俺は店員さんにお会計は俺につけておいてとお願いした時に、さっきアヤナに選んだストールも一緒に購入する。 「はい、これ」 「あ……えっ、これって……」 「さっき似合ってたからプレゼント。嫌だったらごめんね」 「う、ううん。嫌じゃない……ありがとう」 俺ははにかんだアヤナに笑みを返す。 「アヤナちゃん! そこよ! そこでもっと押すのよ! お礼に食事に誘うとか……あぁ、もう焦れったいわね!!」 「ゆかり……そんなところで何してるの?」 「しーっ! 阿古っち、今いいところなんだから、邪魔しないで! ったく、あの、あくぽんたんはさっさと気がつきなさいよ!! もう!!」 「はいはい。ゆかりが楽しそうで私は何よりよ」 店の外に出ると、芳醇なコーヒーの香りが漂ってきた。 俺はその匂いに釣られるように、コーヒーの香りの発生源へと向かう。 「ここのお店かな?」 アロマのような独特な香りのコーヒーは癖が強くて人を選びそうだなと思った。 その一方でコーヒーを淹れるカップやソーサーは素敵なデザインのものが多くて目を惹かれる。 せっかくだし、ここで俺もみんなの分のお土産を買おう。 「あーちゃんどうしたの?」 「ん?」 後ろを振り向くと手に紙袋を持ったしとりお姉ちゃんが立っていた。 「ここで、とあ、慎太郎、天我先輩のお土産を買おうと思ってさ。どう思う?」 「あら、いいんじゃないかしら? 休憩室で使うものを選んであげたら喜ぶと思うわよ」 この地域は金が豊富なのか、どのカップにも金の装飾が入っている。 その中でも唯一、白を基調としたカップに銀色の装飾が入った美しいデザインのカップがあった。 「これいいじゃん。セットだし、とあと一緒に使おっと」 俺はその隣にあった黒と金の色違いのカップを手に取る。 「それじゃあ、こっちのセットは慎太郎と天我先輩にするか」 先輩は黒色が好きだし、黛も黒が似合うし、2人も喜んでくれるのじゃないかなと思った。 「あーちゃん、会社のSNSにあげるから写真撮っていい?」 「うん。いいよ」 しとりお姉ちゃんは手際よく写真を撮るとすぐにその場でSNSに投稿する。 うーん、俺が4人でお揃いのコーヒーカップとソーサーを買った情報とかいるのかな? 俺もせっかくだから、みんなにお土産買ったぞって写真撮って言っとこっと。 「とあちゃんとあくあさんが同じコーヒーカップ……」 「え? そ、それじゃあ、区別がつかないから2人の兼用になっちゃうんじゃ……」 「月街さん……」 「桐花さん……」 あれ? なんかアヤナと琴乃が抱き合ってるけど、そこっていつの間に仲良くなったの? まぁ、仲がいいのは良い事だから別に良いんだけどね。 「ところでしとりお姉ちゃん、その紙袋どうしたの? 何か良いもの買えた?」 しとりお姉ちゃんはにっこりと微笑むと、周囲をキョロキョロと見た後に俺の耳元で囁く。 「この国の女の子達が着ている衣装と同じの買っちゃった」 「え……?」 い、いいいいいいい今、なななななななななんて!? え? どれですか!? さっきのスケスケですか? そ、それとも、あ、ああああの、紐みたいな奴じゃ!? 「……あーちゃん、見たい?」 俺は頷きたいのを必死に我慢する。 見てしまったらダメなような気がしたからだ。 「お母さんやらぴすも買ってるみたいだし、今度実家に帰ってくる時は楽しみにしててね」 な、なんだってー!? 巨乳のしとりお姉ちゃんだけじゃなくて、巨乳のお母さんまで……いや、そうじゃない。それよりも重要なのはらぴすが、同じような衣装を買ってしまったという事だ。 これはらぴすの兄として、じっくりと隅から隅までチェックする必要があるな。 大事な妹にいかがわしい服装を着させるわけにはいかない。それはお兄ちゃん以外の人の前で着たらダメだよって言っておかないと。 「しとりお姉ちゃん。俺ちょっとらぴすのところに行ってくる」 「はいはい。商品はお姉ちゃんが受け取っておくからいってらっしゃい。それとついでにお母さんの方も様子見に行ってあげてね。そうじゃないと拗ねるから」 「わかった!」 俺はしとりお姉ちゃんに後の事をお願いして、らぴすのいる方へと向かった。 ************************************************ ごめんなさい。前後半に分けます。 体調悪いので、感想は明日の午前中にゆっくりと返しますー。 あいつは次回のオチに取っておきます。デート編みたいなのは書くの楽しいんだよね。 特にストーリーが進んでるわけじゃないんだけど……。 それとアラビア半島連邦についておねショタ短編書きました。 https://novel18.syosetu.com/n4279ib/ お姉さんの画像についてはfantia参照、こちらにも掲載しています。 また、カノン視点であくあといちゃつきながらお仕事してる回をfantia、fanboxにて公開しています。 よろしければどちらもお読みください。 https://fantia.jp/yuuritohoney https://www.fanbox.cc/@yuuritohoney 今、現在、夕迅あくあ、聖女エミリー、はなあた一也のイメージ図をTwitterにて公開中です。 https://mobile.twitter.com/yuuritohoney クリスマス用の短編、ムーンライトでとあ注意。 https://novel18.syosetu.com/n5480hz/ 白銀あくあ、みんなでお買い物、後編。 「うーん。どれにしようかな」 俺が慌ててらぴすのところへと向かうと、ランプシェードが置いてあるお店の商品棚の前でらぴすが百面相していた。 「らぴす、どうしたの?」 俺はさりげなく、自然に通りかかった風を装ってらぴすに話しかける。 だってらぴすに、お兄ちゃん、もしかして私の事をつけてたの? きっも、って言われたらお兄ちゃんは耐えられそうにないからだ。 「あっ、兄様。えっと……飾ってたランプシェードが素敵だったから自分のお部屋に置こうかなって思ったんですけど、どれも可愛いから選べなくって……。だから先にみやこちゃんとかスバルちゃんに買う分を選ぼうとしたんだけど……」 「なるほど、それも綺麗なのがいっぱいあって選べないと」 らぴすは俺の問いかけに頷いた。 困ってる妹を助けるのは兄の務め。 らぴす、ここはお兄ちゃんに任せなさい。 「みやこちゃんにはこれ、スバルちゃんはこれ、らぴすはこれで」 らぴすに選んだのは煌びやかでありながら透明感のあるスリムな形のランプシェードだ。 スバルちゃんには、青色がとても綺麗ならぴすと同じ形状のストンとしたランプシェードを選ぶ。 みやこちゃんのは暖色系の1番膨らみが大きいのにした。言っておくが形に他意はない。 だから、らぴすはそんな目でお兄ちゃんの事を見ないでおくれ。 「……兄様。確かにどれも綺麗だけど、らぴすのお小遣いじゃ予算オーバーです」 ああ……そっちね。確かにらぴすはまだ中学生だから、お小遣いでとなると予算は限られるな。 まだ事務所に人が全然居なかった頃にらぴすがお手伝いをしてた時は、母さんから追加でお小遣いをもらえてたらしいけど、今は会社の人数が増えてそういった臨時収入も無くなってしまったと聞いている。 「らぴす、そういう事ならお兄ちゃんがお友達との交際費を援助してあげよう」 「兄様が交際費を援助ですか? で、でも……兄様に甘えてるばかりで申し訳ないです」 「なに、その代わりらぴすは、お兄ちゃんの言う事を聞いてくれればいい」 「兄様の言う事ならなんだって聞きますけど……そんな事でいいんですか?」 「もちろん」 よーし! これで最近はらぴすが恥ずかしがってさせてくれなかった事が色々できるぞ。 これからはまた、お風呂上がりのらぴすの髪を乾かしたり、足をマッサージしてあげたり、膝の上に乗せて撫で回したり、実家に帰った時にらぴす成分をたくさん補充できる。 「らぴす、お兄ちゃんと援交しよう」 あれ……? なんか略したら物凄くいかがわしい感じになった気がするけど、きっと俺の気のせいだよな。 「わ、わかりました。らぴすは兄様と援交します!」 うんうん、妹と援交……兄としては胸にときめくものがあるな。うん。 俺はお財布からこの国の紙幣を取り出すと、周囲にバレないようにこっそりとらぴすに手渡した。 「らぴす、母さん達には内緒だぞ?」 「は、はい。兄様。兄様とらぴすが援交してる事は、カノンお義姉様にも内緒にしておきますね」 俺はらぴすの頭を優しく撫でる。 しめしめ、これで実家に帰った時はらぴすの事を自由にできるぞ。 とりあえず最初のお願いは、昨日買ったらしいこの国のエロ衣装を着てもらうとするか。 兄としてらぴすを守るためにも布面積のサイズとか生地の透け感を要チェックしないとな。 「やっぱり、1番のライバルはらぴすちゃんなんじゃ……」 「落ち着け嗜み、まだだ……まだ、慌てるような時間じゃない」 「で、でもさ、ほっ、ほら、さっきのアレとか距離感近くない!?」 「それでもポンなみさんなら……あくあ様と結婚した私達のポンなみさんならなんとかしてくれるっ……!」 「だからポンなみって何なのよ!? あと本当にそう思ってるなら目を逸らさないでよ捗る!」 ん? なんか遠くでうちのカノンとえみりさんがじゃれあってるな。 多分だけど、これ可愛くない? あっ本当だ可愛い! ねー! なんていう可愛らしい女の子同士の会話をしてるんだと思う。 美女と美少女だし、絵面的にも俺の解釈で間違ってないはずだ。 「それじゃあらぴす、またお金が足りなくなったらすぐに呼ぶんだぞ」 俺はらぴすと別れるとショップの外に出る。 すると通路で何やらメモを取っているアイと、周りの様子をカメラで収めてる本郷監督に遭遇した。 「何してんの?」 「あ……えっと、作品の資料になるかなと思って、見て感じた事をメモしてるの」 あーなるほどね。俺はアイが手に持っていた荷物へと視線を向ける。 「これは担当や編集部の人とか同業者へのお土産と、参考資料用に買ったものとかかな」 「じゃあ、自分へのプレゼントは買ってないの?」 それじゃあ味気ないなと思った俺は、本郷監督にも声をかけて2人を連れて近くのショップに入る。 2人とも仕事に熱心なのは良いけど、せっかくのショッピングならもっと楽しまないとね。 「せっかくだし、アクセサリーとかいいんじゃない? ほら、これなんかどう?」 俺は目についたイヤリングを手に取ってアイの耳に当てる。 うん、これなら小説を書くときにも邪魔にならないからいいと思うな。 「い、いいのかな? 私、ちゃんと似合ってる?」 俺がアイの耳にイヤリングをつけると、アイは鏡を見てそれを確認する。 「ああ、すごく似合ってるよ」 「じゃ、じゃあこれ買います」 「うん、じゃあ店員さんこれお願い!」 俺は店員さんに商品を預けると、近くにあった良さげなネックレスを手に取る。 「本郷監督はこれでしょ」 「え? 私!?」 俺は小さく頷く。 「監督ってあんまアクセサリーとか持ってないでしょ?」 「うん……確かに言われなくてもあんま持ってない」 「でしょ? でもさ、これから監督として受賞パーティーがある時とか、やっぱり首元にくらいはなんかつけておいた方がいいんじゃない?」 流石に監督も授賞式にはジャージで行ったりしないだろうし、多分シンプルなドレスで行くと思う。 そんな時、寂しくなりがちなデコルテにネックレスをつける女優さんや関係者とかは結構多い。 このシンプルでありながらも煌びやかなネックレスであれば、着る服装も選ばないと思う。 「確かにそうかも……。私も念の為に、こういうの1個くらいは買っておこうかな」 「うん。じゃあ店員さんこれもお願い。支払いは俺につけておいて」 俺は近くにいた店員さんにネックレスも一緒にとお願いする。 はっきり言って2つともそう安くはない値段だけど、2人ともちゃんとした大人の女性だから安物を贈るわけにはいかない。 「いいの? 白龍先生はともかく、私は……」 「監督にはいつもお世話になってるし、これは俺からだけじゃなくてみんなからって事でどう? 監督がヘブンズソードをやってくれた事、あの時、みんなに声をかけてくれた事、結構嬉しく思ってるんですよ」 ベリルアンドベリルでみんなで風呂に入った時、本郷監督がいたからこそあの景色が見れたと思った。 阿古さんや、初期からずっと裏方で支えてくれるしとりお姉ちゃん、最初に出資してくれた母さん、人が居なくて困った時に買い出しや掃除を手伝ってくれたらぴす、プロデューサーとしてここまで数々の音楽制作に携わってくれたモジャP、世界的な写真家なのにハードスケジュールの中でベリルの撮影をこなしてくれるノブさん、琴乃をはじめとしたマネージャー、それに社員のみんな、多くのみんなが支えてくれて今の俺達がある。 「今のベリルがあるのはきっと本郷監督のおかげでもあるから」 本郷監督があの時、とあを、慎太郎を、天我先輩を誘ってくれたから今がある。 多分……きっと……あの時、無言で同じ方向を見たみんなもきっとそう思ったはずだ。 「だからどうか俺達からの気持ちを受け取ってほしい」 「……うん、わかった」 本郷監督は柔らかな笑みを見せる。 「ありがとう。授賞式の時はこれ、絶対につけていくわ」 「もちろんその時は最優秀監督でね。その時は俺達4人で監督をエスコートしますよ」 「ははは、あくあ君は本当にプレッシャーが凄いなぁ。まぁ、君が1番を目指すような子だから、私も頑張れちゃうんだけどね」 俺は心の中で、それは俺達も同じだよって小さく呟く。 本郷監督の熱が、作品への想いの強さがあったからこそ、俺達だってどこまでも熱くなれるんだ。 「本当にありがとね」 「私も、これ毎日つけるね」 アイは髪をほんの少しだけ持ち上げると耳に付けたイヤリングを見せる。 うん、よく似合ってるよ。俺がアイの耳元でそう囁くとアイは顔を真っ赤にした。 「嫁なみ先生……! 私もあくあ様からアクセサリーを貰いたいです!」 「捗るはそれ以前の問題でしょ。もうちょっとこう頑張りなさいよ。肝心なところでヘタレなんだから」 「だ、だって……お父様とお母様から、お前は外じゃ素を見せない方がいいかもなって……」 「あー、それであの擬態だったのか……って、その割りに捗るって、私の前では最初からそうだったじゃん!」 「だってそれはお前の中身が嗜みだって知ってたから」 「ムカッ、なんか馬鹿にされてるような気がするんだけど?」 「はい、嗜みの事は馬鹿にしてます」 「ちょっと! そこは取り繕いなさいよ!」 「ほらね。私が素を見せるとこうなっちゃうんだよ」 相変わらず遠くではカノンとえみりさんが仲良く談笑していた。 きっと2人の絵面的に、すごく品のある女の子らしい会話とかしてるんだろうな。 先にお店を出た俺は、外でポカンとした顔をしてた結を見つける。 「どうしたの結?」 「あ……えっと、その……まさかこの仕事をしてて、こんな遠くに来れるなんて思ってもいなかったから……」 どういう事だろう? 俺は結から話を聞く。 「えっと、私達、搾精担当官は基本的に担当の男性のお側から離れるわけにはいきません。だからこの仕事に就いた時点で、海外に旅行する事は一生ない事だと思ってました。先輩からは国内旅行でさえも難しいと聞いていましたから」 あぁ、そっか……。俺は仕事で色々行ったりするけど、引きこもりの男子は基本的に外に出ない。 ましてや男性が他国に行くのはまず難しい。今回だって、本当はとあや慎太郎、天我先輩だって来たかったけど、双方の国から安全性などを考慮してストップがかかったと聞いてる。 「流石に仕事についてきてもらうわけにはいかないけど……時間ができたらいつかプライベートでも旅行しようか」 俺は結の手をそっと握る。 「い、いいんでしょうか?」 「いいんじゃない? まぁ、当面はお仕事が忙しいんだけどね。どこか時間ができた時に、1泊2日で旅行にでも行こうか。とはいえ、全員個別に旅行なんてできないからカノン達も一緒になるだろうけど……それでもいい?」 「はい……! もちろんです。奥様は私なんかにもとてもお優しいですし、皆さんとご一緒に旅行できるのも、その……家族旅行をした事なかったので楽しみです。ひゃっ!?」 俺は結をギュッと抱きしめた。 そっか、そうだよな。結は家族との関係がうまくいってなかったんだから、ちょっと考えればわかる事だ。 「俺もさ、あんま家族で旅行に行った事とかないんだよ。だからさ、母さん達も連れてみんなで家族旅行に行かないか?」 「はい……! とっても楽しみです!」 俺は結の頭を撫でると、近くにいた警備の人にお願いして少しだけ外に出れないか聞いてみた。 するとショッピングモールの敷地内の外であればいいと聞いたので、結と2人で外に出て散歩をする。 後ろから警備として、りのんさんとアキコさん、それに何故かペゴニアさんがついてくるけど、俺たちは2人は会話をしながらゆったりとした時間を過ごす。 「りのん、クル……いや、ペゴニア、お前ら、今、ちゃんと幸せか?」 「はい。お嬢様に出会ってからというもの、両目が見えていた時よりも世界が華やいで見えます」 「私も、真に仕えるに相応しい人物を、聖女様と出会う事ができました」 「お前ら……そりゃよかったな。言っとくけど、先に逝っちまった奴らに気を遣って、自分が幸せになっちゃいけねぇとか思うんじゃねぇぞ。そんなしょうもない事を考えてたら、地獄の底からあいつらが蘇ってきてお前らのしけた乳首を摘みに来るぜ」 「先生……」 「隊長……」 「いいか? 男の下半身が膨らんだ時がチャンスだ。その時が来たら安心してマンコを差し出せ。何、こう見えても私はベッドの上じゃ負けた事がねーんだ。困った事があったらなんでも聞け」 「流石です先生!」 「隊長! それでこそ私達の隊長です!」 俺はせっかくだから旅行の記念にと、結の写真をいっぱい撮った。 途中からはペゴニアさんにお願いして、2人の写真を撮ってもらう。 おそらくだけど、結と家族の関係を考えると幼い時に写真とかあんまり撮ってない気がした。 だからこそ、今、いっぱい撮ってあげたいと思う。歳をとった時に、その写真を見て楽しかった記憶として思い出せるように。 時間にして十数分ほどだったけど、結とのリラックスした時間を過ごした俺はショッピングモールの中に戻る。 「あら、お帰りなさい」 「みんなこっちに来てお茶でも飲みなさい」 メアリーお婆ちゃんと藤蘭子会長が近くのカフェでお茶をしていた。 俺達はそれに甘えるように同伴する。 「あれ? ペゴニア、うちの孫娘は?」 「お嬢様なら何やら雪白様と楽しげな雰囲気でしたので置いてきました。桐花様に面倒を見るようにお願いしているのできっと大丈夫でしょう」 琴乃が近くにいるのなら安心だな。なんか知らないけどそういう安心感がある。 「こんなに大勢で移動するなんて、なんだか学生時代を思い出すわ」 「わかるわ。楽しくって昨日もえみりさんや孫娘と夜更かししちゃったもの」 「あら、いいわねぇ。まるで修学旅行みたいじゃない」 お婆ちゃん達はきゃっきゃうふふと盛り上がる。 2人から話を聞くともうショッピングは十分楽しんだようで、メアリーお婆ちゃんと藤蘭子会長はみんなに色々買ってくれたみたいだ。俺は改めて家族やみんなに良くしてくれてありがとうとお礼と感謝の気持ちを伝える。 ここに家族を連れてきてくれたのも2人のおかげだし、それがあったからこそ、こんなにも素敵な時間を過ごせているのだと思うと感謝してもしきれないくらいだ。 「あらぁ、そんな事くらい気にしなくていいのよ」 「そうそう。ババア達がお節介でしてる活動みたいなもんなんだから」 「あら、それいいわね。略してババ活ってどう?」 「いいわね! 今日もババ活に精が出るわ!」 うん……。元気なのはいい事だと思う。 でもそのババ活は違う単語に差し替えたほうがいいような気がするな。 「メアリーお婆ちゃん、蘭子会長、代わりと言ってはなんだけど、俺にできる事ならなんでも言ってね。なんでもするから」 「ん……?」 「今、何でもって……」 メアリーお婆ちゃんと蘭子会長は顔を見合わせると淑女の笑みを見せる。 そして2人で何やらコソコソと話し始めた。 「せっかくだし、あの子もあくあ様に娶ってもらおうかしら」 「あらぁいいわね。それなら私のところも……」 「これはますますババ活に精が入りそうね」 「あらあら嫌だわ。老後なのに忙しくって仕方ないわぁ」 何やら2人が楽しそうにしてるから俺はそれだけでもう満足だ。 その後、2人のお婆ちゃんのお節介に巻き込まれた結は3人で話をすると言ったので、俺は気を利かせて席を離れる。 「ん?」 外に出ると端っこで電話をかけてる阿古さんを見つける。 「はい……はい……わかりました。それではまた、帰国した時に……」 おそらく仕事の電話、多分俺に関する事だろう。 阿古さんは俺に関する事は極力自分がやろうとする。 こんな遠くに来ても仕事をしているという事はそういうことだ。 しとりお姉ちゃんや琴乃からも相談されてるけど、俺も阿古さんと一緒で自分にできる事は極力自分でやっちゃうんだよね。 「阿古さん、いつもありがとね」 「あ……あくあ君」 俺は阿古さんの電話が終わったタイミングで話しかける。 「阿古さん疲れてない? 休める時に休んどいたほうがいいと思うよ。俺が言えた立場じゃないけど……」 「うーん。そうなんだけど、やっぱりどうしてもね」 多分だけど阿古さんはワーカホリックだ。 休んでる時も仕事が気になるというのはまだしも、休日でもよく会社に出社してるらしいし、どうにかしてちゃんとオフの時間を作らなきゃな。 「それなら休みの日でも、仕事の電話は時間だけ決めて出るとかは? 例えば夜の1時間とか2時間だけは仕事の電話に出るけど、それ以外は仕事用の電話は切っておくとか……」 「なるほど……確かにそれならギリできるかも……」 なんとなくだけど、それを決めてても阿古さんは普通に電話に出そうな気がする。 うん、それならいい方法があるな。 「それじゃあ、今度のおやすみ、阿古さんのお家にチェックしに行きますね」 「うぇっ!? お、おおおおおおおおお家って、誰が誰の……?」 「俺が阿古さんの家に、そしたらちゃんと休めてるかチェックできるし、いいんじゃないかって思ったんだよね」 「あわわわわわ、あの祭壇、片付けなきゃ」 「祭壇……?」 「う、ううん、なんでもない。なんでもないの」 なぜか慌てる阿古さんを見て、昔の阿古さん……と言っても数ヶ月前の阿古さんの事を思い出した。 やっぱり会社じゃ社長らしくあろうと胸を張ってるけど、きっとこっちの方が素に近いんだろうなと思う。 「やるじゃない! 阿古が思ったより達観してるからどうしようかと思ったけど、少しくらいは良い思いしたっていいじゃない」 「ゆかり先輩、どうしたんですか?」 「ん……? あぁ、アヤナちゃんか。あんたも頑張るのよ」 「え? 頑張るって……え?」 「あんなの胸を揉ませておけばどうにかなるのよ。私がバイクの後部座席からおっぱい押し付けた時だって意識してたんだし!」 「ゆ、ゆかり先輩!? わ、わわわわわ私は別にあく、あくあとそんなんじゃ……」 「アヤナちゃん、いくらなんでもそれはバレバレすぎるわ……。これはもう一度鍛え直す必要があるわね。こっちにいらっしゃい!」 ん? なんか遠くで小雛先輩がアヤナの事を引き摺ってる。 またアヤナに無茶言って付き合わせてなければいいけど……。 「それじゃあ、今度の2人の休みは阿古さんの家に遊びに行くから」 「う、うん……わかった……」 あれ……。そういえば阿古さんって独身か、事務所の社長でマネージャーとはいえ、未婚の独身女性の家にいっていいのか……? ま、大丈夫か。阿古さんはそういう素振りも見せてないし、俺だけが意識しても仕方ないしな。 さてと次はどっちに行こうか。そんな事を考えていたら後ろから可愛い声が聞こえてきた。 「先輩」 後ろを振り返ると、手を後ろで結んだくくりちゃんが可愛らしく首を傾けていた。 いいね。美少女がそれをやると威力が半端ない。 「くくりちゃん。ショッピング楽しんでる?」 「はい。あくあ先輩は何か買いましたか?」 「あぁ、みんなにお土産とか色々ね」 「それじゃあ、あくあ先輩は自分のお土産を買ってないんですか?」 確かに……言われてみたらそうかもしれないな。 まぁ、たくさん思い出ができたし、それで満足はしてるけど、せっかくだから俺もなんか買っておくか。そこのラクダのぬいぐるみとかいいかもしれない。 「はい、これ」 くくりちゃんは、お抹茶が入るくらいのサイズの小さな缶を俺に手渡した。 なんだろうこれ? 「これはアラビア半島連邦で売ってるお香です。ほら、あくあ先輩ってお仕事をたくさんしてるから疲れてないかなって思って……だから、よかったらこれ使ってリラックスしてください」 「くくりちゃん……。ありがとう! すごく嬉しいよ。大切に使わせてもらうね」 「はい!」 あぁ……なんて良い子なんだろう。下心がまるで感じられないくくりちゃんの微笑みに心が洗われるようだ。 きっとこれもじっくりと時間をかけて選んでくれたに違いない。 えみりさんといい、やっぱり清純なうちの嫁の友達は清純な女の子ばっかりなんだなぁ。 「ふふん。どうよメアリーちゃん、うちのおひいさまは?」 「うちの孫娘は本当に運がいいわ。くくりちゃんは強敵ね」 「あれが皇くくり様……長官が言ってた華族の頂点」 「そうよ。結ちゃんもあくあ様のお嫁さんになるなら覚えておいた方がいいわ。おひいさまは絶対にあくあ様の味方だから、きっと困った時は助けてくれるわよ」 俺はくくりちゃんにお礼を言うと、近くのショップで魔法のランプらしきものを見つめているえみりさんを見つけた。 「えみりさん、どうしたの?」 「あ……えっと……」 ほんの少しだけえみりさんの視線が泳ぐ。 えみりさんはカノンとは結構楽しげに談笑しているけど、俺に対しては大体こんな感じだ。 もしかしたら男性恐怖症なのかもしれないな。箱入りのお嬢様っぽいし。 「子供の頃に読んだ絵本のように、これも擦ったら精霊みたいなのが出てきて願いが叶うのかなって」 「あー確かに……えみりさんは何か叶えたい願い事があるんですか?」 「えっ?」 ちなみに俺はないかな。 2度目の人生を歩めて、素敵な家族や友人達に囲まれて、楽しく仕事ができて、愛すべき人と結ばれて、これでまだ何かを願うとしたら欲張りにも程がある。それなら他の人にその願いを譲った方がいい。 「えっと……その……せ、世界平和とか? 争いは何も生まないし、みんなが平和になれば飢える事もないかなって……」 ふぁー、やっぱえみりさんはその見た目そのままに女神様みたいな人だった。 俺なんかとはもう考えてる次元が違いすぎて、比べ物にならないわ。なんならちょっと拝んどいていいですか? 「それはいいですね。俺も、そういう社会にできたらいいなって思います。よかったら俺にもその願い、協力させてください」 「あ……はい。ありがとうございます……」 これで少しは距離が縮まっただろうか? えみりさんが男性恐怖症だとしたら一気に距離を積めるのは危険だ。 少しずつ少しずつ会話を重ねて距離を詰めていこう。 「あれ絶対に会話が噛み合ってないでしょ」 「ええ、私もそんな気がします」 「どうせ捗るの事だから、世界平和って言っても全世界の女性に男性があてがわれますようにとか、男性の貞操観念が逆転しますようにとか多分そんなんだと思う」 「いえ、もしかしたら本当に世界平和を……捗るさんに限ってそれはないですね」 えみりさんとの時間は心が清らかになるような時間だった。 もしかしたら体からマイナスイオンでも出てるんじゃないかってくらい、えみりさんの周りにいると空気も美味しいんだよな。 俺がえみりさんとの余韻に浸っていると遠くから声が聞こえてきた。 「あくあちゃ〜ん!」 「うぉっ!?」 ぼーっとしてたら後ろから母さんが突撃してきた。 「必殺マリンロケット!」 「母さん……良い大人なんだから、みんながいるところでふざけちゃだめだよ」 俺は小さい子を諭すみたいに母さんの両肩を掴んでにっこりと微笑む。 すると母さんは頬を膨らましてプイッと顔を背けた。 「だってぇ、あくあちゃんがしとりちゃんやらぴすちゃんの所には行くのに、お母さんのところには全然来ないんだもん! ぷんぷん!!」 「はいはい。で、何?」 「がびーん! あくあちゃんがママに塩対応!!」 母さんって、たまに古臭い対応をするよね。 あと俺は普段からこんな感じだし、今更そう言われてもなぁ。 母さんは黙ってれば、ほんっっっっっっっっっっっっっとうに綺麗なのに、はぁ……残念すぎる。 「あくあちゃん疲れてない? そこのソファで少し休憩しましょ」 「あぁ、うん」 俺は近くのソファに腰掛ける。 母さんは水の入ったペットボトルを俺に手渡すと、すぐ隣に座った。 「昨日のあくあちゃん、すごく立派だったわ」 「母さん……」 カノンから聞いたけど、母さんは観客席で大泣きしていたらしい。 もし、俺とカノンの間に子供ができて、自分と同じようにあの場所で同じような事をしたら……うん、確かに泣くかもしれないなと思った。 俺は本当にこのまま母さんに嘘をつき続けていいのだろうか? 心にズキッとした痛みが走る。 俺にはこの世界のあくあだった時、転生する前の記憶はないし、今の俺を形成しているのは間違いなく前世のあくあだ。 もし、俺が母さんの立場だったらどうだったかって、それを考えれば考えるほど胸が痛む。 前のあくあを産んで育ててくれた母さんには間違いなく知る権利があると思う。 ただ、それを打ち明けた事で、今の家族との関係が崩れてしまったら……我儘かもしれないけど、前世で家族が居なかった俺に初めてできた家族を今更失いたくなんてない。 それでも母さんだけには、全てを打ち明けた方がいいんじゃないかと思った。 「あくあちゃん、大丈夫? もしかして疲れちゃった?」 「あ……ううん。なんでもない。少し考えてただけだから」 母さんの目が見れなくて俺は視線を逸らしてしまった。 ついそっけない態度をとってしまう自分に歯痒い気持ちになる。 とりあえず一旦水でも飲んで落ち着こうと俺はペットボトルの蓋を開けた。 「もしかして、あくあちゃん……」 母さんはキョロキョロと周囲を確認すると、俺の耳元でこそっと囁く。 「この国に来てから溜まってるのなら、お母さんがそこのおトイレであくあちゃんのを手でゴシゴシしてあげよっか?」 ブフォッ! 思わず飲んでた水をぶちまけそうになった。 「母さん……」 「え……違った?」 俺は母さんにジト目を返すと小さく溜め息を吐いた。 「なんでもない。母さんって幸せそうでいいなって思っただけ」 「そうでしょそうでしょ! お母さんがあくあちゃんの事を幸せにしてあげるから、ずっと一緒にいましょう」 母さんは俺の腕にしがみついて頬擦りする。 幸せになるかどうかは別として、母さんといるのは退屈しなくていい……って言うか、実家にいる時も急にこの世界に飛ばされて不安になる暇がないくらい騒がしくて楽しかった。 だからこそ胸が痛む。本当に母さんに打ち明けないでいいのだろうか? 俺は急に母さんといるのが辛くなって、トイレに行くと言ってその場を離れた。 ごめん……母さん。 「あんたこんなところで何やってんの?」 「小雛先輩……」 男性エリアの手前にあったソファに腰かけてると小雛先輩が話しかけてきた。 なんかまた弄られるのかなと思ったら、そんな事もなく俺の隣にゆっくりと腰掛ける。 「何かあった?」 「いや……別に……」 俺は誤魔化すようにそう答えた。 小雛先輩くらいならこんな誤魔化しが嘘だってすぐにバレるだろう。 それでも今の俺には、他にうまく誤魔化せる言葉が見つからなかった。 「……あんたってさ、何か隠してる事ってある?」 心臓が小さく跳ねた。 もしかしたら小雛先輩は何かに気がついたのかもしれない。 もう誤魔化せないかもしれないと思った俺は小さく声を出す。 「俺は……」 「私はあるわ。そしてずっとそれを隠し通すために嘘を吐き続けてる」 小雛先輩は俺の言葉を遮るように言葉を発する。 何も言わなくてもいいって言われたような気がした。 「だからね。世の中には本当の事を打ち明ける優しさがあれば、嘘をつき続ける優しさもあるのよ。優しさに正解も不正解もないの。嘘を吐いてたってその人が幸せそうに笑ってたらそれでいいじゃない。その人が重くなる荷物まで背負わせて、笑顔を曇らせるよりいいと思うわ。まぁ、嘘を吐かれた方は真実を知りたかったって思うかもしれないけど、嘘だって最後まで吐き続けたら本物になるのよ」 嘘を吐き続ける事も優しさになる? 俺は小雛先輩の言葉に目を見開く。 「まぁ、あんたが何で悩んでるかは知らないから、私のこのアドバイスで正しいのかどうかはわかんないけど、何にしても生きてたら答えは一つじゃないって事! あと、あんたの白黒はっきりつけたがるところは好きだけど、まだガキンチョなんだから答えを出すのに急ぐなバカ。もっと悩め。んでもってもっと大人に甘えなさい」 小雛先輩は立ち上がると俺の頭を髪がくしゃくしゃになるまで撫でる。 「これはあんたの人生の先輩としてのアドバイスよ」 ああ……なんか勝てないなって思った。 小雛先輩の掌は気持ちよくて、俺はそのまま身を委ねる。 それからしばらくの時間が経った。 そろそろ帰りの時間だけど……あれ? そういえばいつも騒がしい楓を見かけていないような。 俺が周囲をキョロキョロとすると、ベンチでぐったりとした楓を見つける。 「楓、どうしたの? なんか顔色悪そうだけど……」 「いや、なんか肩の辺が痛くて」 大丈夫かな? 心配になった俺は楓の顔を覗き込む。 明らかに具合が悪そうだ。 「なんか心当たりとかない? どっか病院行く?」 「そういえばこの前、番組でローション相撲した時に肩を……いてて……」 ローション相撲!? そんな素敵な企画が……あ、そうじゃなくって、なんで国営放送でローション相撲なんてやってるんですか!? 国営放送でそんないかがわしい企画が行われていたなんて……恐るべし国営放送! こちらの様子に気がついたカノンとえみりさんと琴乃が、慌ててショッピングモール近くのクリニックからお医者さんを呼んでくれた。 「あー、もしかしたらこれ鎖骨あたりを骨折してるかもしれませんね。折れてたらすぐに手術しなきゃだめですよ。今すぐに病院に行きましょう」 「えっ!?」 骨折!? 俺たちは顔を見合わせる。 結局、楓は本当に骨折してたらしく緊急で手術する事になった。 それもあってスターズの時と同じく、楓だけがまたこの国に取り残される事になるのだけど……まぁ、仕方ないよね。ちなみに国営放送の上司の人が来てくれて帰りは上司と一緒に帰ったそうだ。 「お前ってさ……本当にアホだよな。しかも骨折してたのに普通に途中まで私達と一緒にはしゃいでたし、鈍すぎるにも程があるだろ」 「はーん、貴女と同じ大学ですが何か? つまり捗ると嗜みの未来がこれよ!」 「嫌すぎるんだけど……あっ、私はもう乙女咲だから関係ないよね? メアリーに居た事は無かったことにしとこ……」 「楓さん、もう貴女も大人なんですから、仕事とはいえあまり無茶な事はしないでくださいね」 病院に行く時、何やら4人で話していたけど、きっとみんな楓の事を心配して声をかけたんだろう。 きっと俺の解釈で間違ってないはずだ! ************************************************ おかげさまで体調は回復しました。 ご心配をおかけしてすみません。 やっぱりこう言う話は書いていて楽しいですね。 小雛先輩のとこで終わっておけばいいお話だったのになぁ。 それと1周年に向けてアンケートを開始しました。 全て匿名で作者以外には結果がわからないようになってます。 また、一部だけの質問に答えるとかも可能ですので、よろしければご協力ください。 https://customform.jp/form/input/135309 それとアラビア半島連邦についておねショタ短編書きました。 https://novel18.syosetu.com/n4279ib/ お姉さんの画像についてはfantia参照、こちらにも掲載しています。 また、カノン視点であくあといちゃつきながらお仕事してる回をfantia、fanboxにて公開しています。 よろしければどちらもお読みください。 https://fantia.jp/yuuritohoney https://www.fanbox.cc/@yuuritohoney 今、現在、夕迅あくあ、聖女エミリー、はなあた一也のイメージ図をTwitterにて公開中です。 https://mobile.twitter.com/yuuritohoney クリスマス用の短編、ムーンライトでとあ注意。 https://novel18.syosetu.com/n5480hz/ 白銀らぴす、熱砂の夜想曲。 なんで女の子って平等じゃないんでしょうか? 右を見ても左を見ても大きなお山さんばかりしかいません。 むぅ……なんかカノン義姉様も一回りくらい大きくなってるような気がするし、兄様の周りにお胸が大きい女の人ばかりいる気がするのは、私の気のせいじゃないですよね? 「らぴすさん、どうかしましたか?」 「具合が悪いのでしたら私が診ましょうか?」 桐花琴乃さんと深雪ヘリオドール結さん、新しく兄様のお嫁様になるこのお2人は特にお胸が大きいです。 もしかしたら、私の頭より大きいかもしれません。いえ……間近で見て確信しましたが確実に大きいですね。 『らぴすちゃんは小さくていいな〜。私なんかもう小学生でF超えてたからさ。もう諦めてるよ……』 『私なんてもうGだよ。中学でGってもう絶望しかないでしょ』 過去にクラスメイトの女子達からそんな事を言われた事があります。 その頃の日本では低身長、貧乳、童顔の女性は男性にモテ易い事から貧乳はステータスの一つとされてきました。 しかし、兄様があのおっぱい解放宣言をした日以降は世の中が一変してしまったのです。 『うっ、うっ、うっ……私、Fカップに生まれてよかった。お母さんと2人で抱き合って泣いちゃったよ』 『私も、昨日喜びすぎたお母さんがお赤飯炊いてくれちゃった。お母さんKカップあるから私の事も心配してたみたい』 兄様はちゃんと小さいのも好きと言ってくれたけど、らぴすはまだ信じられません。 だって兄様の周りにいる綺麗なお姉さん達は、みんな揃ってお胸が大きなお姉さんばかりです。 「らぴす? もしかして具合悪いの?」 「あ……姉様、大丈夫です。それに結さんも琴乃さんもご心配おかけしてすみません。ちょっと考え事をしていました」 私は心配してくれた3人にペコリと頭を下げる。 それにしてもすごいです。大きい人が3人も揃っちゃったせいか、すごい圧迫感で弾き出されそうになりました。 うう、なんで姉様や母様は大きいのに、らぴすだけ小さいんでしょうか。こんなの不公平……です! 「らぴすちゃん、まだー? はやくー!」 「あ、母様、今行きます!」 わっ! すごい! 豪華な大浴場に私は目を輝かせる。 「あら、素敵なお風呂ね! せっかくならあくあちゃんとも一緒に入りたかったわ!」 か、母様!? 兄様と一緒にお風呂なんて入ったら絶対に大変な事になりますよ! えみりお姉さんが確かな情報筋から手に入れたって言ってたけど、カノン義姉様なんて、兄様に服まで脱がされて体から髪まで丁寧に洗われたと聞きました。 お風呂上がりに髪を乾かして貰ったり、足をマッサージして貰っただけで頭から湯気が出そうになったらぴすでは、とてもじゃないけど耐えれそうにありません。 あわわ……想像しただけでも恥ずかしくなってきました。 私は桶に掬ったお湯を頭からかけて煩悩を退散させる。 「らぴすお姉ちゃん、こっちなのじゃ!」 かけ湯が終わると遠くからフィーちゃんが私の名前を呼ぶ声が聞こえてきました。 フィーちゃんは私よりも年下の女の子で、なんと……なんと! この私よりもおっぱいがちっちゃいのです! 「らぴすお姉ちゃん、一緒に背中を洗いっこするのじゃ!」 「うん!」 私とフィーちゃんは、お互い手の届かない背中を交互に洗いっこする。 「らぴすお姉ちゃんの髪、キラキラしててとっても綺麗なのじゃ」 「ありがとう。フィーちゃんこそ、髪が艶々しててすごく綺麗だよ」 せっかく仲良くなったのに、フィーちゃんとは明日でお別れしないといけません。 みんなお仕事や学校があるので、私達は楓さんだけを残して明日帰国することになりました。 「らぴすお姉ちゃん、悲しそうな顔をするでない。妾達はまだ若いのじゃ。お互いに生きてさえいれば、星の導きによって道が交わる事もあるじゃろう。それに今の時代は、電話やネットがあるから、会おうと思えばいつでも会えるのじゃ!」 「うん、そうだね。フィーちゃん」 フィーちゃんはすごいなって思いました。 小さくてもやっぱり王女様なんだって思うくらい考え方がとてもしっかりしてます。 それこそフィーちゃんと比べたら、私の方がまだ子供かもしれません。 「ゆかり! ちゃんと体洗った? 髪は、かけ湯は?」 「はいはい。大丈夫だってば、もう!! って、阿古っちはいつから私のお母さんになったのよ! 私は子供じゃなーーーい!」 その一方で大人のお姉さんでも、子供っぽい人もいます。 ちなみに視界の端っこでは、お風呂場で泳ごうとして姉様から叱られてる母様がいたけど見なかった事にしました。 とりあえず他人のふりをしておきます。 「アヤナさん、隣、いいですか?」 「うん、大丈夫よ、らぴすちゃん」 湯船に浸かってゆっくりと腰を下ろした私は、隣にいるアヤナさんへと視線を向ける。 さすがは人気アイドルeau de Cologneのセンターを務める月街アヤナさんです。 同じ女性の私でもドキドキするくらいアヤナお姉さんは綺麗で可愛いのに、ドラマで共演している兄様は恋に落ちたりとかしないのでしょうか? 「らぴすちゃん、どうかした?」 「あ……いや、改めて兄様の周りって綺麗な女の人が多いなって思って……」 世の中にはきっと兄様を狙っている女性が多いです。 それでも今日みたいな状況なら、きっと普通にしてても兄様が声かけられたりする事はないんじゃないかなと思いました。 カノン義姉様、アヤナお姉さん、えみりお姉さん、くくりちゃんみたいに超がつくくらい飛び抜けて綺麗な人に囲まれているのを見たら、大体の女性は声をかけられないと思うんですよね。 「ふふ、そうね。カノンさんも凄く綺麗だけど、あの人……雪白えみりさんって本当綺麗よね。私も初めて見た時にびっくりしちゃった。私も子役の時から芸能界にいるけど、あの2人の隣に並んでも負けない人って芸能界でも多分限られるんじゃないかな。2人とも華もあるし、品もあるし、ふとした時、凄みのようなものを感じる時もあるわ。この世界にいたら間違いなく2人ともトップスターでしょうね」 私はうんうんと頷く。 「でも、アヤナさんもとっても綺麗です!」 「らぴすちゃん……ありがとう!」 わわ、アヤナさんにぎゅってされちゃいました。 アヤナさんのお胸は多分Cカップくらいです。 私もせめてCくらいあれば、兄様にえっちな目つきで見られたりするようになるかもしれません。 そう考えると私が目指すべき理想はアヤナさんなのかもしれません。 「アヤナさんのお胸の形、とっても綺麗です。何かケアとかしてるんですか?」 「えっと……夜、寝る前にクリームを塗って自分でマッサージしたりとか、形が崩れないようにブラに気を遣ったりとかはしてるかな。一応モデルもやってるから、やっぱり服を着た時に服が綺麗に見えた方がいいだろうしね。よかったら私の使ってるクリームあげよっか?」 「わわ、本当ですか? 嬉しいです!」 2人で楽しく会話していると、同じ湯船にえみりさんがやってきました。 「2人とも……さっき、おっぱいの話してなかった?」 「あっ、はい。アヤナさんからお胸のケアを聞いてたんです。その、私……ちっちゃいから、せめて形だけでもと思って……」 私はペタンとした自分のおっぱいを両手で隠すように触れる。 それを見たえみりさんの眼がきらりと光った気がしました。 「なるほど……らぴすちゃんも出来る事なら胸が大きくなりたいと?」 「は……はい」 えみりさんは周囲を確認すると、こほんと小さく咳払いをしました。 その真剣な表情に私もアヤナさんも息を呑む。 「なるほど。それならいい方法があります」 「えっ?」 「えっ?」 ん? 私は隣を見るとアヤナさんも同じように前のめりになっていました。 あれ? もしかしてアヤナさんも今より大きくなりたいのかな? 「これはとある掲示板から仕入れた情報なのですが……」 3人の顔が近づく。 「男の人におっぱいを揉んでもらうと女性ホルモンが分泌されて、おっぱいが大きくなるらしいんです」 「なっ!?」 「お、おおおお男の人に……!?」 えみりさんから語られた衝撃的な情報に、口元を掌で覆い隠した私とアヤナさんはお互いに顔を見合わせる。 「しかも、嗜……確かな情報筋から仕入れた話によると、好きな男性から揉まれたら実際に大きくなったという結果が出ているんです」 えみりさんは私達の視線を誘導するように、カノン義姉様の方へと視線を向ける。 あっ、あっ、あっ! カノン義姉様が大きくなった理由が腑に落ちました。 「間違いなく彼女はDでした。それが見てください! あの大きさ、間違いなくEはあります」 「「おぉ〜!」」 えみりさんはとっても物知りで、らぴすにいろんな情報を教えてくれます。 らぴすもいつかはえみりさんのような綺麗で落ち着きのある大人の女の人になりたいな。 「えっ……じゃあ……」 隣にいたアヤナさんの顔がみるみる赤くなっていく。 どうしたのでしょうか? 「そっ、それって、カノンさんって、あくあに毎日揉まれて……」 「あっ」 「あっ」 そこから先の事を想像して私もえみりさんも顔を赤くする。 に……兄様ってどんな触り方するんでしょうか……。 優しく? そ、それとも、意外に強引に……とか? あわわ、ダメです。それ以上考えたらお股からえっちなお汁が出て、お風呂の中を汚しちゃう。 「あっ……やべ……」 えみりさん? 今なんかまずいって顔しませんでしたか? 私の気のせいですよね? スッとお風呂から出た私は、さっき書いてあった外にあるという露天風呂へと向かう。 それにしても広いです。お風呂はたくさんあるし、こんなお風呂に毎日入れるフィーちゃんはいいなぁと思いました。 「わっ!」 1番奥にある露天風呂にはまだ誰も来ていませんでした。 しめしめ、これは貸切状態で楽しめそうです。 私はお風呂に浸かると景色の良さそうなところへと向かう。 「綺麗……!」 綺麗な街並みが一望できるロケーションと満天の星空に私は目を輝かせる。 「ん……? らぴ……す……?」 「えっ?」 こ……こここここの声は、兄様!? 私はゆっくりと背後に振り返る。 すると岩場にもたれかかっているびっくりした顔の兄様と目が合いました。 「ら、らぴす、なんでここに?」 「に、兄様こそ……なんで?」 兄様はスッと視線を逸らすと横の扉を指差した。 「ろ、露天風呂があるって聞いて、あそこからやってきた」 「あ……」 何やら現地の言葉で色々書かれていますが、残念ながら私には読む事ができません。 それに例え読めたとしても、兄様と裸でお風呂に入ってるこの状況ではそこまで頭が回らないと思います。 「なるほど、そういう事か……らぴす、多分ここは混浴エリアになっていて、あそこは男性専用の入口だ。だから移動するのにカードキーが必要だったのか」 兄様は手首にぶら下げたカードキーを見つめる。 さすがは兄様です。余裕のない私とは違って冷静に分析していました。 「すまん、らぴす。不慮の事故とはいえ裸を見てしまった事は謝るよ。後で埋め合わせはするけど、俺は今すぐにでもここを離れないといけないから……」 遠くから複数の足音と話し声が聞こえてきました。 「うわ! 露天風呂じゃんラッキー! 阿古、アヤナちゃんこっちこっち」 「ゆかり先輩、待ってください」 「ゆかり、あんまりはしゃぎすぎてアヤナちゃんに迷惑かけちゃダメよ」 アヤナさん、ゆかりさん、阿古さんの3人です! すぐ背後から見覚えのある人が駆け出してきました。 「しとりちゃん早く早く!」 「はいはい、母さん滑ってこけて、楓さんみたいに骨折しないでよ」 さらにその後ろからカノン義姉様のグループがやってきます 「おい、カノンこっちは露天風呂だぞ。早く来いよ!」 「えみり先輩、待って!」 「お嬢様もえみり様も足元に気をつけてくださいね」 何故かどんどんと人が集まってきます。 あと兄様がカノン義姉様を見て心なしかだらしのないお顔をしていましたが、きっと気のせいでしょう。 「ふーん、中々良いじゃない」 「そうだろう。くくりのところにも負けてないんじゃないか?」 「あら、うちの実家にも同じくらいの規模の風呂があるわよ」 「まぁまぁ、みんなで露天風呂なんて最高ね」 「みなさん、足元に気をつけてくださいね」 くくりさん、シャムス女王、メアリーお婆ちゃん、蘭子お婆ちゃん、総理のグループです。 「りのん、見ろよこのでかい風呂! 最高じゃねえか!!」 「隊長、今は仕事中です」 りのんさんとアキコさんは水着を着て、錆びても大丈夫そうな武器を携帯していました。 一応は護衛という事でしょうか。 「結さん見て。星空がすごく綺麗ですよ」 「わ、本当だ……綺麗……」 琴乃さんと結さんは、夜空を見てキラキラと目を輝かせていました。 ん? なんか兄様の目も一瞬だけ子供のようにキラキラしたような気が……。 ダメですよ兄様。今更らぴすから視線を逸らしたとしても、さっきといいらぴすはしっかりと見ていますからね。 「いいなぁ、アラビア半島連邦……。ヘブンズソードも特番とか映画とか続編の話出てるし、海外ロケとかもやっちゃおうかな。砂漠の上で戦うドライバー達とか、スークをバイクで走ったりパルクールするシーンはスクリーンとかにも映えそうなんだよねぇ。あくあ君はもちろんの事、今の天我君ならパルクールできそうだし」 「あら……その時はご相談に乗りますよ。私の方から陛下に進言いたしますので、いつでもお申し付けください」 「はは、ありがとうございます。マナ様」 ヘブンズソードの続編!? 特番!? 映画!? なんかとんでもない情報が出てきたけど、兄様、それ本当ですか!? 「マジか……」 兄様知らなかったー。兄様、主役なのに一般人視聴者のらぴすと同じで何も知らされてなかったようです。 驚いた兄様のお顔を見れば察しの悪いらぴすでも直ぐにわかりました。 あれ……? そういえば兄様、先ほど心なしかマナ様のお顔の下の方に視線が向いていませんでしたか? え? 気のせい? 首を左右に振ってるけど、そんな事ないですよね? 「先生、ところでのうりんの続きはいつ出るのじゃ……?」 「うっ……多分、そのうち、出るんじゃ……ないかなぁ?」 「む、作者なのにいつ出るのかわからんのじゃ……?」 「作者だからこそ、次にいつ書けるかがわからないんですよ」 「ふーむ、作家の先生とは大変なのじゃなあ」 のうりんまだ続き出ないんだ。ま、この前、新刊出たばっかりだしね。 ショッピングモールでメアリーお婆ちゃんと蘭子お婆ちゃんが、私が死ぬのが先か、のうりんが完結するのが先かなんて言って笑ってたけど、ブラックジョークすぎて笑えなかったです……。 「くっ、これじゃあ逃げ場が……仕方ない。らぴす……お兄ちゃんの事を守ってくれ! らぴすだけが頼りなんだ!」 「に、兄様!?」 兄様はらぴすを抱き寄せると、体を湯船に沈めてそっと背後に隠れました。 温泉の温度と外気に寒暖差があるせいか湯気が出ている事と、濁り湯のおかげもあって頭さえ見えないように隠していれば外から見てもバレる事はないでしょう。 で、でもこの体勢は……。 兄様は気がついているのでしょうか? らぴすを抱き寄せたときに、兄様の両手がらぴすのお胸に当たっております。 「兄様、なんで隠れる必要が……」 「いや、流石にここじゃ不味い。他国の女性、それも偉い人がいるから、面倒を避けるためにも極力知られないようにしないと……」 ああ……なるほど……。 兄様の影響力が強くなりすぎて、既に採取した精子さんだけじゃなくて、自由性行為や嫁取り問題についても政府の検討課題に入るかもしれないって総理が母様に言っていましたね。 姉様から今の兄様は禁欲中だから、辛そうにしていたら、らぴすも協力してあげてねって言われていた事を思い出しました。 「む……誰かきたな」 人の気配がだんだんと近づいてくる。 「あら、らぴすちゃんここにいたの」 「あ……カノン義姉様」 私はカノン義姉様から兄様を隠すように位置をスライドさせる。 んっ……兄様の指先がらぴすの乳首に擦れて、変な声が漏れそうになりました。 ダメです兄様。らぴすの、らぴすのお胸で良ければ後で好きにしてくださっていいですから、今は暴れずに大人しくしておいてください。 「どうしたの? さっき姐さんから様子がおかしいって聞いたけど大丈夫?」 「だ、大丈夫です。ンンッ、ちょっ、ちょっと、旅行ではしゃぎすぎて疲れただけですから」 何やら棒状の硬いものがらぴすのお尻をぐいぐいと押してきます。 兄様、どこでそんな棒を拾ったのか知りませんが、今は近くにカノン義姉様が居て大変なんだから、らぴすに悪戯して弄ばないでください。 「そっか。私もプライベートでこの国に来るのは初めてだから、すごく楽しかったな」 「は、はい」 こ、こら、兄様、せっかくらぴすが背中で隠してあげてるんだから、なんとかしてカノンさんの裸を覗こうとしないでください。禁欲中じゃなかったんですか!? というか、カノン義姉様の裸ならいつだって自由に見られるでしょ! それよりも貴重な、そう、貴重ならぴすの裸の方にもっとご興味を持ってください!! 「へぇ、こっちもいい景色ね」 あっ、また誰か来ました。 しかもこの声は……。 「あ、ゆかりさん」 「カノンちゃん、それにらぴすちゃんもお邪魔するわね」 「ふぁ、ふぁい……」 不味い、これは不味いですよ兄様! 左からはカノンさん、右からはゆかりさん、とてもじゃないけど隠せる状況じゃありません。 「ん? んんー? らぴすちゃん……何か、背後に隠してない?」 「ぎっくぅ!」 ゆかりさん、勘が良すぎます!! 兄様が小雛先輩にだけは気をつけろ。あの人は勘がいいから。って言っていた意味がわかりました。 「ははーん、これは何か隠してるわね。ふんっ、ふんっ!」 ゆかりさんは左右に体を振ってらぴすの後ろを覗こうとする。 ああああああ、これは絶対絶命です。 そのときでした。後ろから急に人の気配を感じたのです。 「旦那様……お風呂の中で妹さんと性行為なさるのはどうかと思いますよ」 「ちょ!? ペゴニアさん、何言ってんの!? あっ……」 「あ……」 「え……」 「へ……」 兄様……せっかくらぴすが体を張って隠してたのに……。 まぁ、後ろからペゴニアさんが来た時点でどうしようもなかったですし、このメンバーならバレても大丈夫だと思います。 「あくあ……なんでここに……」 カノン義姉様の問いに兄様は私に説明した時と同じように自分がやってきた方向へと指を刺す。 「あーなるほどね」 「お嬢様……これは向こうが仕掛けた罠かもしれません」 「ええ、あり得るわね。偶然を装い遭遇、そのままの流れで挿入、完璧な作戦だわ」 「全く……何やってんのよ、このあくぽんたんは。ほら、私の後ろに隠れなさい」 みんなでなんとか兄様を助けようと動く。 とにかくアラビア半島連邦の3人にはバレるわけにはいきません。 それなのに兄様ったら、ゆかりさんの方を見て、先輩……やっぱり結構あるな。じゃありませんよ! 全く兄様はもう、もう! 小さくたっていいじゃないですか! さっきらぴすのを揉んだ分くらいは責任を取ってくださいよね! 「しっ! 皆様、誰かきましたよ」 ペゴニアさんの言葉で私達は横一列になると、兄様を岩陰に押し込むようにしてお姿を隠します。 「あら……皆様、お揃いでどうかしましたか?」 マナ様です。この人にバレるわけにはいきません。 「ところで、ここに誰か他に居ませんでしたか?」 心臓がドクンと跳ねる。 バレないように誤魔化さないと……。 「あら……マナート様は、誰かお探しなんですか?」 1番最初に声を発したのはゆかりさんです。 「見ての通りここにいるのは私と、カノンちゃん、らぴすちゃん、ペゴニアさんの4人だけですよ」 「……ええ、どうやらそのようですね」 うわ、うわ、凄い。これが大女優小雛ゆかりなんだ。 ゆかりさんはマナ様にはこんな感じで接していたので、全く違和感がありません。 「マナさん、みなさんならあちらにいますけど……それとも、私達の知らない誰かがこちらにいるのでしょうか?」 カ、カノン義姉様!? そんな攻めた質問をして大丈夫なんですか? 「い、いえ……そんなわけでは……」 あ、でもたじろいでる! そんなマナ様のお姿を見て、カノン義姉様はかっこいいなと思いました! 兄様も、カノンは普段ポンコツだけど、かっこいい時はちゃんとカッコいんだぜ。って、らぴすに言ってましたものね。 「……また、誰か来ます」 私達にしか聞こえないようにペゴニアさんが小声で囁く。 次は一体誰でしょう? シャムス女王陛下? それともフィーちゃん!? 「ここかぁ!」 滑るように勢いよくえみりさんがやってきました。 ど、どうしたのでしょう? いつも落ち着いてるえみりさんにしては何だかちょっとバタバタしてるような。 「って、ん……? あくあ様の気配と香りを感じたのは……私の気のせいか?」 うぇっ!? お、思わず顔に出そうになっちゃいました。 「え、えみり先輩は何を言ってるのかな?」 あれ? なんかさっきまでかっこよかったカノン義姉様のご様子が……。 「カノン、見ろよこれ」 えみり先輩は頭のアホ毛を指差す。 「このえみりセンサーがあくあ様に反応してるんだよ」 えええええええええええええ!? そのアホ毛って、そんな機能がついているんですか? う……ちょっと欲しいかも……。 「き、きききき気のせいじゃないですか?」 カノン義姉様ーーーーーーーーー! さっきまでかっこよかったのに、なんでえみりさんが来たら急におポンコツに……。 あ、ナイスです、ペゴニアさん。そのままカノン義姉様の口を塞いでおいてください。 「あら……そういえば、皆様、そんなに岩場に張り付いてどうしたのですか? もしかして、そこに誰かいるのでは……?」 ぎっくぅ! マナ様がゆっくりと私達の方へと向かって近づいてくる。 ダメ……あのおっぱいは絶対にまずいです! 兄様なんて間違いなくイチコロのコロコロにされてしまいますよ! こ、こうなったら沈めるしかない。 私達は一瞬だけ目を合わせると、ペゴニアさんが私の背中にそっと手を回して兄様の頭を温泉の中へと沈めました。 「ほら、誰も居ないでしょ」 セーフ! ギリセーフでした! ゆかりさんの演技もあって、マナ様も諦めたようにため息を吐きました。 「あら……本当のようね。疑ったりしてごめんなさい」 兄様、らぴすの体の下でジタバタしないでください。あと少し、あと少しの辛抱ですから……! 「いや……待てよ」 いやいやいや、えみりさん? 待ても何も、もう問題は解決しましたよ? 事情を知らないとはいえ、えみりさんは味方ですよね? 「ははーん、さてはお前ら……あくあ様の残り湯で捗っていたんじゃないだろうな」 えみりさんは自信ありげに、兄様が通ってきた入り口を指差す。 「あそこには、この国の言葉で男性専用入口と書いてある。つまり……私達が来るよりも前に、あくあ様はここでしっぽりと温泉を嗜んでいらしたのだよ! そして私のえみりセンサーは、あくあ様の痕跡に反応したってわけさ。やっぱ誤作動じゃなかったんだな。うんうん!」 うわああああああああ、なんか惜しい! 惜しいけど、今はそんな事はどうでもいいんです! ああ、兄様がモゴモゴ言ってます。あっ、ダメ兄様。 私はなんとかして兄様の体を押さえつける。 あっ……。 次の瞬間、らぴすの剥き出しになった大事な部分に柔らかなものが触れました。 あっ、あっ、あっ、女の子の……らぴすの1番大事な所が吸われています。 兄様、まさか……らぴすの膣内の空気を……あ……ダメ、そんなに吸われたら、らぴすの赤ちゃんのお部屋が下に……。 「仕方ありません。こうなったら膣内の空気を使ってクンニ呼吸リレーで旦那様の命を繋ぎましょう」 ペゴニアさーーーーーーーん!? なんか、今、とんでもない事をぼそっと言いませんでしたか!? あっ、今度はらぴすに代わってペゴニアさんの大事なところが兄様のお顔の上に! 「そういうわけだから私もあくあ様の残り湯で……」 あっ、ダメ、えみりさんが近づいてきます。 絶体絶命のピンチ! 次の瞬間、カノン義姉様の咄嗟の判断で兄様の体をたぐり寄せました。 そして次はカノン義姉様の大事な部分が兄様のお顔の上に……あわわわ。 「いやぁ、良い湯だなぁ。心なしかあくあ様と一つになったような気が……いや、これはもう一つになったと言っても過言ではない!」 あああああ、兄様は大丈夫なのでしょうか。 って、カノンお義姉様、そのお顔はまずいです。 どっからどう見ても完全に発情したメス顔じゃないですか! これは危ないと思ったのか、ゆかりさんが兄様の体を自分の方へと手繰り寄せます。 「言っとくけど、あんたじゃなきゃ、絶対にこんな事させてあげないんだから……後で覚えておきなさいよ。んっ……」 ゆかりさんは何やら小声で囁いていたような気がしますが、タイミング良くお湯が流れた音で何を言っているのかまでは分かりませんでした。 「うっ……気分があったまってきやがった。えへへ……ちょっと、お花摘みに行ってきます」 はぁ……助かりました。みんなで胸を撫で下ろします。 えみりさんはスタコラサッサとおトイレの方へと向かって行きました。 気が緩んだのか目の前の視界がぐにゃりと歪む。 あ……あれ……? もしかしたら、上せちゃったかも……? 「らぴすちゃん!?」 「どうやら上せてしまったようですね」 「大変、ペゴニア、らぴすちゃんを連れて外に出るわよ。ゆかりさん!」 「このあくぽんたんなら私に任せておいて、そっちはよろしくね」 あ……クラクラします。 ぼーっとした意識の中、私はペゴニアさんにおぶわれて大浴場を後にしました。 ************************************************ クンニ呼吸リレーとかいう最高に頭が悪いお話が描けて満足しております。 ちなみにこんな頭悪そうな事を提案したペゴニアさんはいたって真顔で言っていました。 あくあはちゃんと責任取らないとね……。 それと1周年に向けてアンケートを開始しました。ここまで多数のご協力ありがとうございます。 全て匿名で作者以外には結果がわからないようになってます。 また、一部だけの質問に答えるとかも可能ですので、よろしければご協力ください。 ちなみに現在、あくあとらぴすが抜けてて、捗る、小雛先輩、嗜み、アヤナの順番でデッドヒートしてます。 https://customform.jp/form/input/135309 それとアラビア半島連邦についておねショタ短編書きました。 https://novel18.syosetu.com/n4279ib/ お姉さんの画像についてはfantia参照、こちらにも掲載しています。 また、カノン視点であくあといちゃつきながらお仕事してる回をfantia、fanboxにて公開しています。 よろしければどちらもお読みください。 https://fantia.jp/yuuritohoney https://www.fanbox.cc/@yuuritohoney 今、現在、夕迅あくあ、聖女エミリー、はなあた一也のイメージ図をTwitterにて公開中です。 https://mobile.twitter.com/yuuritohoney クリスマス用の短編、ムーンライトでとあ注意。 https://novel18.syosetu.com/n5480hz/ 特別更新です。文字数は少ないですが、お楽しみいただければ。 それと怒涛の連続更新のお知らせを後書きに書いてます。 ******************************************** 幕間 白銀あくあ、砂漠の蜃気楼。 不可抗力。 外部からの強制的な刺激により、どれだけこちらが理性を保ち、注意をしていたにも関わらず、男としての本能に抗えずに生理的に反応してしまう。 つまりは、どんなに俺が手を尽くしたとしても、この事態は防ぎようがなかったという事だ。 「な、な、な……」 大きくなってしまった俺のものを見てしまった小雛先輩は、口元をワナワナと震わせる。 ピンチを助けてくれた小雛先輩には感謝しても感謝しきれないが、これは仕方のない事なのだ。 例えばの話、小雛先輩がらぴすのようにお子様体型であればまだ耐えられたと思う。 でもこの人は童顔で身長が低い癖に、女優だけあって表情や仕草だけで大人の女性に見せてくる時があるし、何よりも体つきがちゃんとした大人の女性なのだ。 小ぶりなお尻にちゃんとあるお胸、下着姿を見た時もすごく女らしくて、小雛先輩は俺に対して定期的にちゃんと女の子なんだなって事をわからせてくる。今思えば、バイクに2人乗りした時に胸を押しつけられた時から小雛先輩は俺の中でちゃんと女の人だったのだ。 「すみません小雛先輩。俺もこんなつもりじゃ……」 くっ……せっかく本体の俺が申し訳なさそうにしてるのに、俺のあくあ君は頭を下げる気配すらない。 むしろ生意気そうに力強く仰け反っていた。お前、目の前にいるのは芸能界の大先輩だぞ!! 少しくらいは申し訳なさそうに項垂れるとかポーズだけでも努力しろよ! 「あんたそれ……大丈夫なの……?」 小雛先輩は俺のものをチラリと見ると、心配そうな顔で俺の事を見上げる。 腐っても女優さん。それどころかこの女性だらけの世界で女優をやっているというだけの事はある。 普通に顔がいいから、そういう女の子っぽい表情されると余計に……くっ! 小雛先輩が見ているにも関わらず、俺のものがググッとさらに前に突き出す。 「……ヌけば元に戻るから、みんながいない隙に自分で処理するから大丈夫ですよ」 というか小雛先輩には申し訳ないけど、さっさとシコりたいから先輩もみんなと一緒にお風呂から出て行って欲しい。 「しっ、仕方ないわね。それじゃあ私が手でしてあげるから、さっさと出してスッキリしなさいよ」 は!? 一体何を言っているんだこの人は!? 俺が口を開けてポカンとしてると、小雛先輩は俺のものを恐る恐る握りしめる。 手、ちっちゃ! うわ……これはまずい。 何度も言うが元のスペックがいいから、女の人だって認識させられると、もう男としては抗えないものが心の奥から沸き上がってくるものがある。 「えっと、確かこうやって上下に扱けばいいのよね……」 ああ……これはもう無理だ。 女性にしてもらうという状況を前にして、今更自分で扱くなんていう愚かな真似を選択できる男などいない。 「ねぇ……ちゃんと気持ちいいって聞こうとしたけど、その顔を見ると、気持ちいいのよね?」 小雛先輩が珍しく顔を赤らめたり、羞恥心を見せてくる事で余計に異性を感じさせてくる。 申し訳ないと思いつつ、俺は小雛先輩の事を舐めるような視線で全身を撫で回す。 「は? もしかしてあんた、私なんかをオカズにしてるんじゃないでしょうね?」 うん……小雛先輩なら気がつくよね。 だって先輩ってばちゃんと膨らんでるし、お腹の辺りとか下半身とかどっからどう見ても女じゃん。 カノンのようなパーフェクトボディとは違うけど、なんというか……理想の可愛い女の子の体ってこんな感じなんじゃないかなってくらいの程よい完璧さがあるのだ。 「……すみません」 「……全く、あんなに綺麗な子に囲まれてて私で妄想するとか、あんた、女の趣味悪すぎ! もっと他の可愛い子とかで抜きなさいよ。勿体無いでしょうが」 いやいやいや、その明らかに焦ったかのような声で紡がれたセリフ、羞恥心マックスの仕草、女性を感じさせるようなエッチな表情、むしろもう私で抜いてくれって言ってますよね? 「ほんと、私なんかで……絶対バカ。って、こんなに罵ってるのに、なんで大きくなるのよ。バカバカ!」 可愛すぎる貴女が悪い……。 あー、どうしよう。俺、抜いてもらった後に、小雛先輩と今まで通りに接する事ができるかな。 正直、頭の中じゃもう抱いているんだよね。 小雛先輩の小さな唇を自分の唇で塞いで、自分が女の子だって事をわからせるために、上から覆いかぶさって正常位で顔見ながらガンガン突いてる。これが今の俺の頭の中だ。 「……出そう? 出そうになったら、恥ずかしがらずにちゃんというのよ? あんたの精子をそこら辺に捨てるわけにはいかないんだから、仕方なく私の口の中を使わせてあげる。ありがたく思いなさいよね!」 男って本当に悲しい生き物だなって思う。 小雛先輩の事は尊敬してるし、自分の中じゃそういう対象にしたくなかった。 だから我慢していたのに、ちょっと下半身をいじられたらすぐにこうだよ。 今の俺の頭の中は、この人で抜く。この人で抜きたい。ってことだけでいっぱいになってる。 性処理に使ってしまって申し訳ないという気持ちでさえも背徳感に変えて、自らを興奮させるのだ。 その証拠に小雛先輩が手を上下に動かす度に、射精欲で高まった金玉がたぷんたぷんと前に後ろに揺さぶられる。 「すみません……もうそろそろ出そうです」 俺がそう告げると、小雛先輩は無言で口を開く。 「ん」 あぁ……なんて情けないのだろう。でもごめんなさい。 もう俺の頭の中は、小雛先輩とのすけべな行為でいっぱいになってる。 この小さな体を持ち上げて、対面で体を密着させて上下に揺さぶったり、壁に手をつかせて後ろからガンガン突いたらどれだけ気持ちがいいかな。そんな事を考えてはダメだと思う度に、自分の中で妄想が膨らんでいく。 「あ……」 やばい! 意識が逸れてたせいで、あらぬ方向に射精しそうになった。 その瞬間、小雛先輩が咄嗟の判断で小さな口を目一杯開いて俺のものを咥え込む。 刹那の快楽に耐えきれなくなった俺のちんこは、迫り上がってきたものを小雛先輩の口の中へと吐精する。 ずっと溜まっていたという事もあって、めちゃくちゃ出た。 「んっ」 小雛先輩は一瞬だけ嫌そうに顔を歪めると、そのまま口の中に溜まった俺の精液を一気に体の中へと飲み込んだ。 うわ……申し訳なさが罪悪感となって込み上げてくる。 「すみません……」 俺は申し訳なさそうに頭を下げた。 謝って済む問題じゃないけど、俺には謝るくらいしかできない。 そんな俺の頭を小雛先輩は甘やかすように優しく撫でる。 「別に謝んなくてもいいわよ。世の中じゃ、お母さんに抜いてもらう男子だっているんだし、私もそういうお母さんが息子に性処理してあげる時のやり方をレクチャーしたサイトを参考に事務的に処理してあげただけ。ね? それとおんなじなんだから、もう気にしないの!」 あぁ……。そっか、この世界の男子はお母さんとそういう事をしたりする奴もいるんだっけ。 じゃあ、俺も母さんと……いやいや、流石にそれはない。うん、ナイナイ……。 俺はそれ以上考えるのは危険だと、母さんは母さんだと何度も自分に言い聞かせる。 そうしないと自分の中で母さんが、只のおっぱいの大きな綺麗なお姉さんになってしまう。 「……それにしてもたくさん出たわね。サイトにはあんなにでるって書いてなかったし……ねぇ、あんたってさ、もしかして私に赤ちゃん産んでほしいの?」 ブフォッ! 小雛先輩がとんでもない事を言ったせいで咽せてしまった。 「だって、いくら溜まってたとはいえ、私にこんなに出すとか普通はあり得ないでしょ。あんたがそこまで私の事を孕ませたいのなら、仕方なく妊娠してあげない事は無いけど……今はダメ。ちゃんとお互いの仕事が落ち着いた時にね。それまで我慢できる?」 「あ……いや、小雛先輩、流石にそれはまずいです。大丈夫。間に合ってますから……あと、それに俺、普通じゃないんです。あれくらい普通に出るっていうか……本当にごめんなさい。あと抜いてくれてありがとうございました!」 俺は逃げるようにその場を立ち去った。 流石にこれ以上はまずい。なんとなく小雛先輩にこれ以上甘えてしまったら本当に戻れなくなってしまう気がしたからだ。 「あ……やっぱあいつも男の子だから、恥ずかしがっちゃったのかな? ま、まぁいいわ。それにしても私に出すくらい余ってるなら先に阿古に出しなさいよバカ。私なんかに無駄に出すな。このあくぽんたん……」 俺は振り返らない。 だって振り返ってしまったら、小雛先輩が女の子の顔をしている事に気がついてしまうからだ。 それに気がついてしまった時点で、俺と小雛先輩の今の心地の良いこの関係は間違いなく崩れてしまう。 俺は……今は、|ま《・》|だ《・》、小雛先輩とは今の関係で居たいと思ったから……。 だからこの問題は先送りする。いつの日か、俺が小雛先輩を超えるであろうその時まで。 ************************************************ 作者としてはこの2人の関係が結構気に入っています。 今の関係が美味しいとは思うんですけど、嫁になるかはともかくとして肉体関係にだけでもなってほしいと思う人はいいね押してください。参考にします。そこまでくらいなら、行っても関係は崩れないような気もするので……。 TANEUMAさん、レビューありがとうございました! これを励みに更新頑張ります! 他にもブクマ、ポイント、感想、いいね、誤字修正等ありがとうございます。 おかげで助かっております。 次章からは新章です。お楽しみに! それと勝手にバレンタインフェスします。 2月12日 23:00〜 ノクターン(新章突入の予定) 2月13日 23:00〜 fantia(バレンタインの先取り) ※本編未公開の先の話(捗るとあくあのCM)もちょこっとだけだしします。 2月14日 23:00〜 ノクターン(本編更新) それと1周年に向けてアンケートを開始しました。ここまで多数のご協力ありがとうございます。 全て匿名で作者以外には結果がわからないようになってます。 また、一部だけの質問に答えるとかも可能ですので、よろしければご協力ください。 ちなみに現在、あくあとらぴすが抜けてて、捗る、小雛先輩、嗜み、アヤナの順番でデッドヒートしてます。 https://customform.jp/form/input/135309 それとアラビア半島連邦についておねショタ短編書きました。 https://novel18.syosetu.com/n4279ib/ お姉さんの画像についてはfantia参照、こちらにも掲載しています。 また、カノン視点であくあといちゃつきながらお仕事してる回をfantia、fanboxにて公開しています。 よろしければどちらもお読みください。 https://fantia.jp/yuuritohoney https://www.fanbox.cc/@yuuritohoney 今、現在、夕迅あくあ、聖女エミリー、はなあた一也のイメージ図をTwitterにて公開中です。 https://mobile.twitter.com/yuuritohoney クリスマス用の短編、ムーンライトでとあ注意。 https://novel18.syosetu.com/n5480hz/ 昨晩更新してます。見忘れた人はバックしてください。 それと遅れてすみません。 ******************************************** ヘブンズソード 第14話「笑顔のその先に」 私の名前は岩成ニコだ。 長年ドライバーでスーツアクターの仕事をしている。 私がこの仕事をするきっかけとなったのは、この名前がきっかけだ。 いつもニコニコ笑ってられるように。 母はそう願って私にニコという名前をつけてくれた。 子供の時はこの名前が好きで、私はいつだってニコニコ笑っていた事を覚えてる。 『お母さん! 私、女優さんになるんだ!』 子供の時に見たドライバーがきっかけで女優を目指した。 オーディションを受け、事務所に合格して、初めての現場に行く時はとてもワクワクした気持ちだったと思う。 『ブスのくせに笑ってんじゃねーぞ! きもいんだよ!』 現場にいた男性にひたすら罵倒され続けた私は、その日の収録ではうまく笑う事ができなかった。 次の現場も、その次の現場でも……笑おうとする度に男性の事が頭にチラついてうまく笑えない。 いわゆるトラウマというやつだったんだろう。 人前で笑う事が怖くなった私は、素顔を晒して現場に立つ事にすら恐怖を抱くようになった。 『ニコちゃん。よかったらスーツアクターやってみない?』 当時お世話になった監督にそう声をかけられて出演したのがマスク・ド・ドライバーだった。 元よりドライバーに憧れてこの業界に入った事からアクションシーンは練習していたし、スーツアクターなら顔を出さなくていい。 監督には目をかけてもらっていたし、私はそのオファーに二つ返事で答えた。 『本郷監督、新しいドライバーに誘ってくれたのは嬉しいけど、私はもう引退しようと思ってるんだ』 本郷監督は初めて会った時から熱い女だった。 私と同じ様にドライバーに憧れてこの業界に入ってきた女の子は、斬新なカメラワークとセンセーショナルな脚本で旋風を巻き起こす。 本郷弘子が初めてメガホンを取った個人撮影の映画は、小さな劇場から始まってすぐに全国へと広がっていき、それが評価された事で次期ヘブンズソードの監督に白羽の矢が立った。 そんな彼女が私の目の前で頭を下げて縋りついた。 『お願いします!! もう一度だけ……! たった一回だけでもいいんです。この作品には……ヘブンズソードには、岩成さんの力がまだ必要なんです!!』 彼女の姿が笑顔を失う前の、熱を持った若かりし時の自分の姿と重なって見えた。 あぁ、この人はマスク・ド・ドライバーが好きなんだとすぐに気がついたよ。 だって私も彼女と同じくらいこの作品が好きだったから。 私と同じように、きっと彼女もドライバーに救われたんだ。 『流石に私も年だからドライバー役は無理だ。それでも怪人……チジョーのアクターならいいよ』 私は本郷監督の熱意に根負けして、一度引退を決めていたものの、それを撤回して仕事を受けた。 おそらくこれが私にとって本当に最後の仕事になるだろう。 今までずっとドライバーのスーツアクターを務めていた私が、最後の最後で怪人役というのも面白い。 実はというと、一度はこっち側もやってみたいなと思っていたんだ。 「おかーさん! そろそろ、ドライバーの時間だよ!!」 「ああ」 おっと、つい考え事をしていたら、もうそんな時間か……。 「おかーさん、今日も一緒にドライバー見よ!」 「もちろんだとも」 私は今年で54歳になるが、娘のエミが生まれたのは私が48歳の時だ。 長年の功績が認められて国から冷凍保存された精子を頂いた時は本当に嬉しかったな。 若い時に私も卵子を冷凍保存していたが、それでも出産は大変だった。 それもあって今は本当に娘が可愛くて仕方がない。できればこの子には私と違って笑顔でいてほしいとエミという名前をつけた。 「ワクワク、ワクワク!」 テレビの前ではしゃぐ娘の姿を見て自然と笑みが溢れる。 「始まった!」 マスク・ド・ドライバー、ヘブンズソード。 ドライバー史上初めて、女性ではなく男性がドライバーに変身する事から話題になった作品だが、この作品は従来の作品と比べても非常に出来がいい。 ただ敵を倒すだけじゃなく、その心を救おうとする剣崎の優しさにみんなが胸を打たれ、背景に組み込まれた社会情勢などから多くの大人に今の世の中が本当に正しいのかを強く考えさせた。 実際、番組終了後はSNSや掲示板などで議論がヒートアップして、その話題でトレンドランキングが埋め尽くされる事だってある。 それこそ普段は政治や経済の話をしている国営放送の日曜激論では放送直後に生放送が始まる事もあってか、他局なのにヘブンズソードの話だけで番組が終わってしまった事があるくらいだ。 【能面みたいな顔をしやがって!】 画面の中では1人の女性がその言葉に傷つけられて佇んでいた。 あぁ……ついにこの回が放送されるのか……。 私はこの回を知っている。なぜならこの回は、私が出演した回だからだ。 【あの子ってさ、本当に何考えてるのかわかんないよね】 今回のチジョーになる子は、感情を外に出すのが苦手な子だった。 そこをチジョーの幹部、トラ・ウマーに付け込まれ怪人ノウ・メーンにさせられてしまったのである。 【これがノウ・メーンに感情を奪われた人達だ】 阿部さんが演じる田島司令は、感情が抜け落ちた女性達の姿を悲痛な表情で見つめる。 その後ろには優希君が演じる夜影隊員と、とあ君が演じる加賀美隊員が立っていた。 このシーンに出演したエキストラの1人は、雑誌で見たとあ君のファンだったらしく、太ももにボールペンを突き刺してでも感情が抜け落ちた演技をしたという。 私も驚いたが、ヘブンズソードの現場ではプロじゃない人など誰1人としていない。 エキストラですら命を懸けて撮影に臨んでいる。 【剣崎……お前こんなところでバイトしてたのか】 【橘さんこそ、こんなところでどうしたんですか?】 あくあ君が演じる剣崎と、慎太郎君が演じる橘が結婚式場のカフェテラスで偶然にも邂逅する。 【……ふっ、剣崎、お前だってこの周辺でチジョーを目撃したという情報を掴んだからここにいるんだろ?】 【はい……。でも俺がここに来てから数日が経ちますが、チジョーの気配を感じません】 今回のチジョーは感情が抜け落ちているために、人の感情を敏感に察知する剣崎にとっては天敵だった。 逆にちゃんと出没情報からデータを分析する橘は、その類稀なる思考力を持ってチジョーが次に現れる場所を予想する。 【見つけたぞ、チジョー!】 【キサマ ガ ドライバー カ】 橘はスーツの襟を正すとジャケットの裾をバッと左右に広げてベルトの部分を見せる。 【来い】 草むらから飛び出たバッタ型の変身道具をキャッチした橘は、そのままベルトに装着する。 【変……身!】 ライトニングホッパーを見た娘のエミがはしゃぐ。 銃を武器に戦うライトニングホッパーはあまり激しいアクションがない事もあって、実は中のスーツアクターも慎太郎君が務めている事が多い。 男子4人の希望もあった事から本郷監督が熟考した結果、主役のドライバー4人はできる限り本人にやらせている。 その中でもあくあ君は全てのアクションシーンを自分で担当しており、その身体能力の凄まじさは月9でも証明済だ。 【チジョー、なぜ、人の感情を奪う!?】 【ヒト ノ カンジョウ ヲ クラウ タメダ】 正確な射撃でノウ・メーンを追い詰めるライトニングホッパーだったが、近距離戦に持ち込まれて苦しい展開になる。 【ぐっ……!】 手に持っていた銃を弾き飛ばされたライトニングホッパーは、敵の連打によって後ろに吹き飛ばされてしまう。 トドメを刺そうと近づくノウ・メーン。しかし次の瞬間、SYUKUJYOの車両が近づくサイレンの音が聞こえる。 それと共にどこからともなくブーンという羽音を立てながら飛んできたハチ型の機械が、ぐるぐると空中を舞う。 これ以上の騒ぎになって他のドライバーが出てきてはまずいと考えたノウ・メーンは、その場から逃れることを優先した。 【おい! 大丈夫か!?】 SYUKUJYOより先に、アキラ君が演じる神代が橘の事を見つける。 変身が解けた橘を担いだ神代は、一先ず自分が居候している喫茶店へと連れて帰った。 【っ! ここは……?】 【安心しろ。俺の部屋だ】 橘は神代に敵対心を見せるが、助けて貰った事には恩義を感じており素直に感謝の言葉を述べる。 この時点では、SYUKUJYOの管理下で動く橘と違って、完全に別行動を取る神代との関係はあまり良くない。 【何故、助けた?】 【一度お前ともじっくり話してみようと思ってな】 神代は話を重ねる度に剣崎と交流を深めてきた事で、ただ倒すのではなくチジョーの心を救うという事に意味を感じ始めていた。 だからこそ、チジョーは例外なく容赦なく滅ぼすべきだというSYUKUJYOの方針に対して、違和感を覚え始めている。 その一方で弁護士事務所で働く橘は、ちゃんとしたルールに則って裁くべきであるスタンスを曲げない。 故にこの2人の話し合いは平行線だ。 【俺は剣崎と共に行動するうちに分かったんだ。あいつのやってる事に意味はある! だから……】 【そうして剣崎がいつものように無茶をして傷ついたり、取り返しがつかない事になってから気がついても遅いんだよ! チジョーは倒すべき敵だ! だからこそあいつはその甘さを捨てるべきなんだよ。お前だって最初はそう言ってただろ!!】 橘は神代の胸ぐらを掴んで顔を近づける。 このシーンの撮影は過酷だったな。 カメラを構えていたのは私と同じくらいベテランの人だったが、シーンを撮影している最中に気絶してしまったほどだ。 ヘブンズソードの撮影では珍しい事ではないのだが、みんなそれくらい満身創痍の状態で撮影に臨んでる。 「ねぇねぇ、おかーさん」 「どうしたんだい。エミ?」 「これって剣崎様が好きな橘さんと神代がお互いにマウントを取りあってるだけだよね? 2人ともお顔は悪くないんだけどなー。なんか2人とも愛が重そう。剣崎様と結婚したら病みそうだもん。エミは加賀美ちゃん派かなー。だって加賀美ちゃんの方が可愛いし」 エミ? 男の子同士は結婚できないのに、一体何を言っているんだい? 私の娘の感性は少し独特で、母親の私でもたまに理解できないところがある。 その後も話は進んでいき、CMを挟んだ後にこのお話のクライマックスへと向かう。 【田島司令、本当にこの作戦で大丈夫なのですか?】 ウェディングドレスを着た夜影隊員が田島司令に対して懐疑的な目を向ける。 【ああ! 今回のチジョーの傾向としては幸せな女性の方が襲われやすいというデータが出ている。つまり結婚式で幸せ絶頂な女性の笑顔を見せれば釣れるんじゃないかなと思ってな。そこで我々SYUKUJYOの全ブレインが行き着いた結果がこれだ!!】 田島司令が指をパチンと鳴らすと、後ろからウェディングドレスを着た加賀美隊員が出てくる。 このシーンでも多くのスタッフが立ちくらみを起こした。 何度も言うが、ヘブンズソードの撮影現場は過去に類を見ないくらい過酷なのである。 【それでは只今より、夜影ミサと加賀美夏希の結婚式を執り行います】 優希君はきっといい女優になるなと思った。 普通の女優であれば……いや、ベテランの女優であったとしても、ドラマの中とはいえ男性と結婚式を挙げるなんてシーン普通なら卒倒したっておかしくはない。 それこそ私はこのシーンを目撃した時に心の中で諦めがついたんだ。 あの時、あの瞬間、共演した男性俳優に罵倒されなければ、私の人生は違ったんじゃないか? そう考えなかった日はない。でもそれは違ったんだ。 自分はきっと優希君のようにはなれないってね。それを知る事ができただけでも、私はこの撮影に参加した意味があったと思った。 【きゃあっ!】 【シアワセ ノ ハドウ。 ヨコセ キサマ ノ ソノ カンジョウ ヲ】 式場のスタッフが叫び声を上げる。 もちろんそこに現れたのは、私がスーツアクターを務めてるノウ・メーンだ。 式の参列者が立ち上がると一斉に懐から取り出した銃をノウ・メーンへと向ける。 もちろん会場のスタッフ以外は全員がSYUKUJYOの隊員だ。 【かかったな!】 【キタナイ ニンゲンドモ ヨ。ワタシ ヲ ダマシタナ】 怒ったノウ・メーンは一般チジョーをけしかける。 それを見た夜影隊員がほくそ笑む。 【ふっ! ついにこの時が来た!!】 夜影隊員はブーケの中に隠したベルトを引き出すと、自らの腰に装着する。 【来い! クワガタ!!】 天高く手を伸ばす夜影隊員。 しかし待てどもクワガタが来る気配すらない。 「ミサちゃん……もう諦めたらいいのに……」 娘よ。それを言ってあげるな……。優希君もこの時は結構気にしてたんだぞ。 【何故だ! 何故、私には……】 打ちひしがれる夜影隊員、そこに数人の一般チジョーが迫る。 【しっかりしてください。先輩!!】 夜影隊員を守ったのは、隣にいた加賀美隊員だ。 SYUKUJYOの攻撃ではチジョーを倒し切る事はできない。 故に夜影隊員の変身を計画に組み込んでいたSYUKUJYOの作戦は早々に破綻し、防戦一方になった。 私が演じるノウ・メーンはここがSYUKUJYOを潰すチャンスだと確信し、追加で一般チジョーをけしかける。 【ヤレ】 【くっ! このままでは……!】 その時である。 どこからともなく飛んできたハチと影から現れたバッタが、バチバチと喧嘩しながら戦場を縦横無尽に横切った。 【橘斬鬼、一旦休戦だ】 【ああ。足を引っ張るなよ神代】 背中合わせになった2人を周囲のチジョーが取り囲む。 その隙間を突破したバッタとハチが2人の掌に収まる。 【変身っ!】 【変身】 本郷監督のめちゃくちゃかっこいいカメラワークで2人が変身する。 2人のかっこいい変身シーンを余すところなく見せるために、今日は3カメまで行く。 もちろんここでも橘のケツドアップも忘れない。しかも今回は珍しく神代のケツドアップまである。 SNSと掲示板は大騒ぎだろう。 【ノウ・メーン! これ以上は罪を重ねるな!!】 【ナゼ オコル? ソノ カンジョウ ヲ ヨコセ】 神代が変身したポイズンチャリスがノウ・メーンに接近戦を仕掛けて説得する。 しかし、元より感情表現が苦手だった彼女は、チジョーになった事で完全に感情が抜け落ちてしまった。 だから神代がいくらノウ・メーンを説得しても、その言葉は彼女の心に届かない。 【チッ! だから言っただろ!!】 ライトニングホッパーがノウ・メーンに銃口を向ける。 引き金を引いたライトニングホッパーの銃撃を、地面の影から現れたチジョーの幹部、トラ・ウマーが防ぐ。 【くっ……! また、貴様か!】 【いいぞ……! もっと焦れ! 苛立て! 橘斬鬼、お前の心の中にある闇と向き合うんだ!】 第8話で絡んで以降、トラ・ウマーはずっと橘を付け狙ってる。 ここまで多くの人間をチジョーに変えてきたトラ・ウマーは力を増したことで、手負いのライトニングホッパー1人に遅れは取らない。 ライトニングホッパーがトラ・ウマーに軽くあしらわれている間、ジリ貧になったポイズンチャリスが壁面へと吹き飛ばされる。 【ぐはっ!】 壁に激突したポイズンチャリスは、地面に転がると痛みに苦しむような素振りを見せた。 普通なら絶対にあり得ない事だが、アキラ君はこういうシーンも自分で演じてる。 だからなのか、見る人が見ればちゃんと本人の息遣いを感じるのだ。 【ぐ……やっぱり俺じゃ、無理なのか……】 自然と画面を見る私の目が細くなる。 アキラ君……この時も頑張ってはいたが、今のアキラ君と比べると本当に成長したなと思った。 【諦めないで!】 加賀美隊員は神代に近づくと、彼を庇うように両手を広げる。 【チジョーに対抗できるのは、ドライバーだけだから! 君が折れたらダメだ!】 結論から言うと私は彼の、とあ君の性別を知っている。 それに加賀美隊員の性別がどちらで描かれているかも。 だからこそ思う。このシーンを見てもわかるように、彼はちゃんと男の子なんだよ。 とは言ってもそこら辺の普通の男子じゃない。 あくあ君と同じ闘える男の子なんだ。 【危ない!】 【隊長!】 ノウ・メーンが仕掛けた攻撃を復活した夜影隊員が防ぐ。 2人はポイズンチャリスを守るように、ノウ・メーンの行く手に立ち塞がる。 【ジャマ ダ】 私が演じるノウ・メーンは夜影隊員を力強く殴り飛ばすと、加賀美隊員の体を持ち上げ遠くへと投げ飛ばした。 【夏希!】 【夏希隊員!!】 夜影隊員と田島司令の言葉が結婚式場に響く。 もう誰しもが二階のバルコニーにまで飛ばされた加賀美隊員の大怪我を覚悟した。 娘のエミもドキドキした顔で画面を食い入るように見つめている。 【っ!?】 強い衝撃を覚悟した加賀美隊員は目を閉じて歯を食いしばり衝撃に備える。 しかしそんな加賀美隊員を襲ったのは硬い地面の強い衝撃ではなかった。 自分の体が何かに当たった衝撃で、加賀美隊員はおそるおそる瞼を開ける。 【あ……】 まるで天から舞い降りてきた天女を優しく抱き止めるように、ウェディングドレスを着た加賀美隊員の体を誰かが優しくキャッチする。 画面には白い男性用の革靴だけが映った。 いやいやいや、普通に考えたら流石にそれはないでしょ! なんてツッコミをする人なんて誰もいない。 これはそういう次元の問題ではないのだ。 【ノウ・メーン……本当にお前の中に感情は残ってないのか?】 あー……やば。こんなおばさんですらドキドキさせてくるなんて、もう声だけでも反則すぎる。 それなのに今日のあくあ君はあの伝説の結婚式と同じように、白のタキシードを着ているのだ。 おそらくこれを見ているすべての女性が今まさに、私と結婚してくれと思っている事だろう。 【無駄だ! 剣崎総司、もはやノウ・メーンに感情はない! そのチジョーはもはや笑う事すらも忘れたただのサイボーグだ!! フハハハハハ! 今回ばかりは、遅かったな!!】 高笑いするトラ・ウマーにライトニングホッパーが攻撃を仕掛ける。 しかしその攻撃も軽くかわされ、ライトニングホッパーは逆にトラ・ウマーの反撃に遭う。 【行け! ノウ・メーン! 剣崎総司を、ヘブンズソードを倒せ!】 トラ・ウマーの指示を受けたノウ・メーンはゆっくりと剣崎の方へと向かう。 剣崎は右手一本で加賀美隊員を抱き上げたまま、左手の人差し指で天を指す。 【お母さんが言っていた】 お約束の台詞だが、これを聞かなきゃ1週間が始まらない。 向き合うように加賀美隊員をキャッチした剣崎は、抱きかかえた小さな体を優しく地面へと下ろす。 「だから言ったのよ……加賀美ちゃんがやっぱり正義だって。本郷監督はわかってる!」 エミは画面を見て何やらぶつぶつと呟いている。 大丈夫かな? 幼稚園の先生も時折エミが1人でぶつぶつと何か呟いてる時があるって言ってたけど、お母さんちょっとエミの事が心配だよ……。 【本当に良い男っていうのは、かっこいい男でもなければ、力の強い男でもない。女性を笑顔にできる男の事だってな】 エミは両手を広げて喜ぶ。 ちなみにこの台詞、全部アドリブで、考えてるのはあくあ君本人だ。 あくあ君は飛んできたカブトムシをキャッチする。 誰しもが変身すると思ったその瞬間、なんとあくあ君はカブトムシの背中にキスをして手放してしまう。 【今はまだ変身する必要なんてない】 【何っ!?】 トラ・ウマーだけじゃなく全員が驚いた表情を見せた。 もちろんエミですらもびっくりしてポカーンと口を開けている。 エミ……そんな顔ばかりしてたら森川さんになるからやめなさい。 【ノウ・メーン、今から俺がお前の心を迎えに行く。だからそこで大人しく待ってろ】 うわあああああああああああああ。 かっけえええええええええええええ。 この時の私、よく真正面でこれを見ていて耐えられてたなと思う。 きっと頭の中に、アドレナリンがドバドバ出まくってたんだろうなぁ。 うわぁ、改めて見るとやばすぎて直視できない。 剣崎はそんな私の心の中の葛藤など知る由もなく、ゆっくりと階段を降りてノウ・メーンのいる場所へと一歩ずつ近づいていく。 途中で襲いかかってきた一般チジョーの攻撃を華麗に回避すると、手首を掴んで地面に転がすように投げ飛ばす。 【クッ! クルナ!!】 ノウ・メーンはここにきて初めて少し焦ったような声を出す。 あまりにも堂々とした剣崎の姿に恐怖を感じたのか、それとも心がざわめいたのか。 とにかく剣崎が起こしたアクションによって、ノウ・メーンの平坦だった感情の湖に波風が立ったのだ。 【攻撃するならすればいい。それで倒されてしまったとしても、剣崎総司がそれまでの男だったという事だ。だがな……この世に俺が抱きしめられない女性などいない。だから安心して、その心ごと俺に抱きしめられろ】 はい、ここもアドリブ。っていうかもうここら辺から脚本家がリアルに勝てるかチックショーと匙を投げて、剣崎の台詞に関しては全部アドリブです。 【ナンナンダ キサマ ハ! イッタイ ナンダトイウンダ!!】 この台詞に現場に居た全員が心の中で頷いたと思う。特に脚本担当の人とか。 剣崎はノウ・メーンに近づくと、優しく包み込むようにして私の体ごとノウ・メーンを抱きしめた。 私すげぇな。これでまともに立ってるとか半端ないって自画自賛しそうになった。 【俺か? 俺の名前は剣崎総司、この世の……いや、過去も、現在も、未来も、全ての女性を笑顔にする男の名前だ】 心なしかお母さんの遺影がにっこり笑ってるように見えるから、過去すらもだなんて……そんなご冗談を、と言って笑う事ができない……。 本郷監督、あんた本当にとんでもない人をドライバーにしちゃったよ。 【エガオ……。ワタシも笑って……良いの?】 【ああ!】 ノウ・メーンの中にかろうじて残っていた人間の心が顔を覗かす。 【でも……私、笑うのが下手くそで……】 【俺が女の子の笑顔を見逃す男に見えるか? だから安心して笑うといい】 剣崎はノウ・メーンの頬に優しく触れる。その手にノウ・メーンが手のひらを重ねた。 これはまずいと思ったのかトラ・ウマーが妨害しようと動く。 しかしその足首を頭のヘルメットが脱げ変身が解けかけたライトニングホッパーが掴む。 【行かせる……かよ!】 同じようにポイズンチャリスも立ち上がり、加賀美隊員や、夜影隊員と共に一般のチジョーを抑える。 その鬼気迫るような演技にチジョーもたじろぐ。 【邪魔するな!】 トラ・ウマーはライトニングホッパーの体を何度も何度も蹴飛ばす。 それでもライトニングホッパーはその手を離さない。 意地を見せるためにアドリブでした慎太郎君の演技が現場でも多くの心を打った。 【お前こそ邪魔をするな……】 式場の中に田島司令の低い声が響く。 【わけー男が、意地をはって女の子1人の心を救おうとしてるんだ!! それを同じ女のお前が、邪魔してんじゃねーぞ!!】 阿部さんが見せたまさかのアドリブにみんながびっくりしたが、それでもスタッフはカメラを回し続けてキャストは演技に集中した。 普段は脚本に忠実で、前触れもなくこんな事をする人じゃないのにな……。思わず笑みが溢れる。 最初は小さな炎だった。本郷監督の熱がみんなに感染して、あくあ君や慎太郎君、阿部さんのアドリブに繋がったのである。 はっ! これだからヘブンズソードの撮影はやめられないんだ。 【私……うまく笑えてるかな……?】 【ああ、他の誰がなんと言おうと、君の笑顔はとっても素敵だ。慎みがあって、それでいて優しさを感じる。だから何度だって言うよ。俺が、剣崎総司が、ここにいるみんなが君の笑顔が素敵だって事を】 自然と私の両目から涙がこぼれ落ちる。 実はこの時も中で泣いていた。 さっき、今日の放送が始まる前に、娘に……エミに笑いかける事ができたのも、このシーンの撮影があったおかげである。 笑っちゃいけない。笑顔になってはいけないとずっと思ってた。 ああ……誰かが言ってたな。あくあ君はずるいって……。本当、全くもってそうだよ。 これは演技だって、ただの特撮でしかないって理解してるのに、そんなの簡単にすり抜けてくる。 こんなババアの、只のスーツアクターの心まで救ってるんじゃないよ。 【ありがとう……。ねぇ、私からの最後のお願い聞いてくれる?】 【あぁ、もちろんだとも】 彼女は小声で剣崎に何かを囁くと、それを最後にノウ・メーンの顔に浮かんだ人だった時の彼女の顔が空へと霧散していった。 次の瞬間、人の心が完全に消滅してしまったノウ・メーンが剣崎を強く突き飛ばす。 あれが、彼女にとっての最後だったんだ。 【君の最後の望み……確かに聞き届けた】 背中を見せた剣崎の元へとカブトムシが飛んでくる。 ここであえて剣崎の顔を見せない本郷監督の演出がにくい。 【変……身……!】 ここで流れるED曲のFULL SPEEDはもう反則でしょ……。 もはや躊躇う事など何もない。 ノウ・メーンの中に残っていた彼女の心は剣崎達に救われて、今、もう目の前にいるのは只の怪人なんだから。 「いけー! 剣崎様、ノウ・メーンなんか倒しちゃえ!!」 エミは画面に向かって精一杯応援する。 娘よ……申し訳ない。そのノウ・メーンの中に入ってるのはお母さんなんだよ。 【ドライバー……キック!!】 ノウ・メーンはあっさり倒され、トラ・ウマーはその隙に逃げ出していた。 結果的には勝ったかもしれない。でも誰一人として笑顔を見せなかった。 彼女の心は救えたかもしれないけど、その命までもは救えなかったからだ。 強い無力感が周囲を漂う。それでも剣崎は変身を解くと、空を見上げて笑顔を見せる。 【約束は果たした。だから……君の笑顔に、笑顔をもって送ろう】 その言葉に続くように、みんなが空を見上げて笑顔で彼女の魂を見送った。 なんだよこれ。改めて思うけど、日曜の朝にやる作品じゃないよ。 どうなるかを知っていたとしても、どうしようもなく心の中が熱くなる。 私はこの時の事を思い出した。 『岩成さん、引退するって本当ですか?』 撮影後、あくあ君は私にそう言った。 『ああ……もう年だしねぇ』 『残念だな……』 『はは、そう言ってもらえるなんて嬉しいな。でも、最後に良い作品に出演できたよ。ありがとう』 私はあくあ君と握手を交わす。 本当はもうちょっとだけ続けたいなと思った。 この作品をもっと良くできるお手伝いができればなと……。あぁ、なんで本郷監督の話を断っちゃったかなと、この時になって初めて後悔する。 『できればドライバーを熟知した、岩成さんにアクションを指導して欲しかったです』 その言葉を近くで聞いていたアキラ君が、私とあくあ君のところにやってくる。 『岩成さん……お願いします! どうか我に……俺に、アクションの指導をしてくれませんか?』 こんなおばさんに躊躇いもなく頭を下げたアキラ君に私はびっくりした。 『俺はもっとかっこいいドライバーの演技がしたいんです! でも、どうするのが良いか、まだ自分の中で掴めなくて……』 本気だって思った。今ですら頑張ってるのに、もっと良くなりたいって言う。 田島さんじゃないけど、若い男の子の意地に感化された。 『本郷監督。お願いします。お金はいらないからアキラ君の、ドライバー達のアクションの指導をさせてもらえませんか?』 私はすぐに本郷監督の下に行って頭を下げた。 『そう言ってくれると信じて待ってた甲斐があります。岩成さん、貴女の席ならずっと空けてますよ』 本郷監督の言葉に胸が熱くなる。 そうして私はこの撮影以降、ヘブンズソードのスタッフの一員として加わったのだ。 「おかーさん、今日のドライバーも面白かったね!」 「ああ、そうだね」 ふふ、娘はいつ最後のテロップにお母さんの名前があることに気がつくかな? その時の娘の反応を今から想像すると、すごく楽しみだ。 「あっ、そうだ、日曜激論の時間だ!!」 エミは慌ててチャンネルを国営放送に切り替える。 「エミは難しい番組を見るんだね」 「うん! だって勉強できなきゃ剣崎様と同じ乙女咲に入れないんだもん!! だから今からいっぱい勉強してるの!」 偉いなー! 私はエミの頭をいっぱい撫で回して、褒めまくった。 「あ! 始まった!」 画面の中に見覚えのある人が映る。 「グッドモーニング、国民の皆さん!」 あ……総理だ。そういえば今日、国営放送の日曜激論に生出演するって言ってたな。 「皆さんご存知の通り今日の日曜激論のゲストは私なのですが、実はインタビュワーの森川さんがですね、先日の収録でローション相撲をした際にどうやら鎖骨を骨折したみたいで、今はアラビア半島連邦で入院してまして、残念ながら今日は来られないんですよ」 そんな事あるのかと思ったけど、森川さんならあり得るのかなと思った。 ちなみに娘のエミは森川さんが骨折と聞いてゲラゲラ笑ってる。 「というわけで、今日は特別に! そう、特別にですよ。ピンチヒッターとして、この人に来ていただきました! どうぞ!!」 これではまるで総理が前座のようだなと思っていたら、見覚えのある後ろ姿が映る。 ゲラゲラ笑っていたエミも急に動きが止まったかと思えば、食い入るように画面を見つめた。 「目覚めたばかりの皆さん、おはようございます。夜勤明けで帰宅した皆さん、お帰りなさい。そして日曜なのにこれから仕事の皆さん、お疲れ様です。そしてこれから出かける全ての人に、いってらっしゃい。ベリルエンターテイメントの白銀あくあです。今日はよろしくお願いします」 手慣れた朝の挨拶と共に、あくあ君の笑顔が画面いっぱいに映る。 不意をつかれた私と娘は揃って、森川さんのようにポカンと口を半開きになった。 私は心の中で呟く。 あんたの笑顔が一番反則だよって。 ************************************************ 遅くなりました。 このお話から新章スタートします。よろしくお願いします!! 次の話は普通のトークセッション、朝○チのプレミアムトークに近いかも。 色々と答えてくれた皆さんありがとうございました! それと勝手にバレンタインフェスしてる最中です。 2月13日 23:00〜 fantia(バレンタインの先取り) ※本編未公開の先の話(捗るとあくあのCM)もちょこっとだけだしします。 2月14日 23:00〜 ノクターン(本編更新) それと1周年に向けてアンケートを開始しました。ここまで多数のご協力ありがとうございます。 全て匿名で作者以外には結果がわからないようになってます。 また、一部だけの質問に答えるとかも可能ですので、よろしければご協力ください。 ちなみに現在、あくあとらぴすが抜けてて、捗る、小雛先輩、嗜み、アヤナの順番でデッドヒートしてます。 https://customform.jp/form/input/135309 それとアラビア半島連邦についておねショタ短編書きました。 https://novel18.syosetu.com/n4279ib/ お姉さんの画像についてはfantia参照、こちらにも掲載しています。 また、カノン視点であくあといちゃつきながらお仕事してる回をfantia、fanboxにて公開しています。 よろしければどちらもお読みください。 https://fantia.jp/yuuritohoney https://www.fanbox.cc/@yuuritohoney 今、現在、夕迅あくあ、聖女エミリー、はなあた一也のイメージ図をTwitterにて公開中です。 https://mobile.twitter.com/yuuritohoney クリスマス用の短編、ムーンライトでとあ注意。 https://novel18.syosetu.com/n5480hz/ 後書きの最初についてこの次の話についての重要な記載があります。 ******************************************** 白銀あくあ、優しい世界に包まれて。 ローション相撲で鎖骨を骨折してしまった楓の代わりに、俺は急遽日曜激論に出演する事になってしまった。 楓は基本的に日曜がお休みだと聞いているけど、今回は総理が出演するという事で特別に対談相手として出演する予定だったらしい。 そこでなんで俺が代わりになったかというと、総理から楓の代わりに出てみないと誘われたからだ。 経済や政治をテーマにした日曜激論に、自分のようなアイドルが出てもいいのかな? 少し悩んだけど、芸能界で働く人の観点から忌憚のない意見を聞かせてほしいと総理に言われた事、国営放送には今までお世話になっている事、これから先も楓が会社に迷惑をかける可能性を考えて出演を快諾した。 「えー、そういうわけで今日のスペシャルゲストは白銀あくあさんなんですが、もう私の話はいいでしょ。総理のよもやま話に興味ある人なんて誰もいないって、念のために聞くけど、いる? ほら、いないじゃん!」 スタッフさんやコメンテーターの人達の笑い声が聞こえる。 総理がバラエティ慣れしててなんとも言えない気持ちになるけど、俺も総理のアドリブに思わず笑みが溢れた。 「ところで今日のヘブンズソード、あれなんなんですか?」 総理からの意外な質問に咽せる。 あれ? 政治の話は? もしかして最初から脱線ですか? 「ちょっと、総理、それ他局の番組ですよ。大丈夫なんですか……?」 「大丈夫大丈夫。国営放送なんてその時間、ずっと薪が燃えてる動画流してるんだよ? いくら視聴率が取れないからって、ふざけてるにも程があるでしょ。おい! 責任者でてこい!!」 えー!? 他のチャンネル見てないから、今初めて知ったわ……。 家にいる時はカノンがテレビの前を独占して食い入るようにヘブンズソード見てるから、他のチャンネルに切り替えた事なんてないんだよな。だから裏で国営放送がそんな番組を流しているなんて知らなかった。 小雛先輩が、あんたのせいで日曜の朝がヘブンズソード以外見るもんなくなったじゃないの!! って、キレてたのはこの事だったのか……。 「総理、さっきの発言は国営放送の職員に対するパワハラじゃないんですか?」 コメンテーター席に座った野党の議員さんが声を上げる。 その発言を受けて、総理は椅子から立ち上がるとスタスタとカメラの前に向かう。 「えー、先ほど、ナベさん……じゃなかった、野党の渡辺議員からパワハラではないのかというご指摘がありました。あー、私としてはですね。そういったつもりは一切無く、ただ笑いを取ろうとですね、そう! 少し調子に乗ってしまったというか……そういうわけでして、この場を借りて失言の訂正と謝罪をさせていただきたいと思います。すみませんでしたあ!!」 総理はカメラに向かって頭を下げる。 え? これ……コントか何かのネタを見せられてるんですか? いやいやいや、みんな苦笑いしてるし、朝から何やってんの総理!? 「えー、気を取り直しましてね。私、先ほどのヘブンズソードのお話にいたく感動しまして、是非ともあのハグを国会でもやっていきたいなと、これからは討論が終わった後にその相手とハグをしてお互いの健闘を讃えたいと思います」 うん……まぁいいんじゃないかな。 ちょっと、いや……だいぶずれてる気がするけど、スポーツでもなんでも闘った相手をリスペクトする心は必要だ。 「お互いに健闘を讃えるのは良い事だと思います。今回、ワールドカップの決勝でも試合が終わった後に、選手達がお互いに健闘を讃えあっている姿を見てすごく感動しました。リスペクトできる相手がいるというのは素晴らしい事です」 俺の言葉に総理が頷く。 「あくあ君はリスペクトしてる人はいる?」 「そこはやっぱり社長かな。あとは支えてくれる家族だったり、ベリルの仲間だったり、一緒に番組やライブを作り上げているスタッフのみんなだったり……それとまぁ、小雛先輩も、一応ね」 「そこは一応なんだ?」 「いや、だって言っとかないと後で五月蝿いから」 この発言に総理は馬鹿笑いしてくれたけど、周りの人たちはびっくりしたような顔をしていた。 どうしたんだろう? もしかして、小雛先輩って某大作映画に出てくる名前も出しちゃいけない人でしたか? 「すみません。白銀あくあさん、質問がありますがよろしいでしょうか?」 「はい! えーっと、佐藤議員、どうぞ」 「白銀あくあさんは、その……小雛ゆかりさんについて無礼だな。失礼だなとかって鬱陶しく思ったりしないんですか? 普通はその、男性にあのような態度で接する女性はいないと思うんですが……」 確かに小雛先輩は、他の女性と比べると遠慮のようなものが感じられない。 ただ、この世界に転生してまだ1年も経ってない俺からすると、前世の女性のような距離感で話しかけてくれる小雛先輩とは案外居心地がよかったりする。 向こうも気を遣わないから、俺も気を遣わなくていいってのがまた楽だ。 「流石に小雛先輩とまでは言わないけど、俺としてはもっとこう女性達は気軽に接してくれていいと思っています。話をして触れ合ってお互いを知るって事はすごく重要な事なんですよね。だから、この前のお見合いパーティーのような、男子と女子が垣根なく触れ合えるような機会をもっと増やしていければと思ってます」 「はいはいはい! 質問です!」 俺は元気よく手を上げた総理にどうぞと答える。 「あくあ君はお見合いとかしないんですか!?」 総理の質問にコメンテーター席の皆さんが前のめりになる。 あれ? スタッフの人達も急にそわそわし始めたけど、どうかしましたか? 「そうですね。お見合いパーティーの司会もやらせていただきましたし、何事も経験ですから、人生で一回くらいはお見合いをやってみてもいいかもしれませんね」 「「「「「おぉ〜!」」」」」 見学していた国営放送のアナウンサーのお姉さん達が、何故かいっせいに化粧を直し始める。 それを見ていた楓の先輩上司のベテランアナウンサーさんにめちゃくちゃ怒られてた。 あの人、なんだかすごく苦労してそうな気がする。 楓の事もあるし、番組が終わった後にいつもありがとねって言っておこ。ついでにこれからも楓の事よろしくねって言っておこう。確かこの番組が終わった後、楓をアラビア半島連邦まで迎えに行くんだっけ……本当ごめんなさい……。 「ただ、カノンが嫌がる事はしたくないので、その前に相談しなきゃですけどね」 「あくあ君ってさ、嫁な……奥さんと結構仲良いよね。テレビの前の皆さんはこう断片的にしか見れてないと思うんですけど、アラビア半島連邦に行った時とかもうほんとずっとイチャイチャしてるんですよ」 カノンは外では恥ずかしいからあんまりイチャイチャしないでというけど、ついついやりすぎちゃうんだよね。 「そういえばひとつ聞きたいんですけど、あくあ君はカノンさんといつからお付き合いされてたんですか?」 「そうですね。最初のきっかけはパーティーでカノンをエスコートしたのがきっかけなんですが、自分が夏休みに熱を出してしまった時にお見舞いに来てくれまして、それがあって夏の終わりにデートしようという事になったんです」 数ヶ月前の出来事だというのに、もう随分と前の事のように思えるのは毎日が充実しているからだろうか。 「そこでね……。やられちゃったんです。最初から……その、多分、一目惚れしちゃってたというのもあるんですけど、キスしたくなっちゃって……それがきっかけで付き合う事になりました。その後は皆様の知っての通りです」 コメンテーター席に座った中原議員が総理、総理と小声で囁いて手招きする。 椅子から立ち上がった総理は、コメンテーター席の方へと向かう。 「総理、これ放送しても大丈夫なんですか? キッ、キッスとか日曜の朝には刺激が強いんじゃ……」 「そうですよ。うちの娘なんかきっと想像して今、画面の前で卒倒していますよ」 「間違いなく放送倫理委員会に議題として持ち上がりますよ。誰が責任を取るんですか?」 「みなさん、落ち着いてください」 総理達は小声でヒソヒソと何かを協議してる。 どうしたんだろう? 何かトラブルでもあったのかな? 「まず責任は全てこの私が取ります」 「「「「「おぉーっ」」」」」 「その上で聞きたいのですが、皆さんあくあ君のそういう話に興味がないんですか?」 「ないわけがないに決まってるじゃないですか!」 「全国民の女子が気になってますよ! もしかしたら男子だって知りたいんじゃないですか?」 「なんならあくあ様の事なら、なんだって知りたい……!」 「わかります! そこはやはり野党も与党と一体となって取り組んでいきたい」 「今の我々に必要なことは一致団結する事です。総理、私は野党の議員ですが、その覚悟に敬意を表して私も進退をかけてこの番組の生放送に臨みたいと思います」 「おい! 若い議員が1人で格好つけるな! 死なば諸共、総理! 放送倫理委員会に襲撃しに行く時はお供します。バリケードを築いて共に立て篭りましょう!」 「落ち着いてください谷川議員、今は昭和じゃないんですよ! とにかく、何かあっても責任は私が取ります。というわけでこのまま番組を続行しますが、異議はありませんね?」 「「「「「異議なーし!」」」」」 あっ、総理が戻ってきた。一体何をコソコソと話してたんだろう。 もしかしたら何か大変な事があって、緊急で対策会議でも開いていたのだろうか? みなさんお疲れ様です。 「それじゃあ結婚するまでの時間がすごく短かったんじゃない?」 「はい。付き合ってからそう長くないですね。だからカノンの事を考えると、最初は自分の勝手で動いていいのかなと思いました。それでも……」 「それでも……?」 「カノンが他の男性と結婚する時、嫌だなって思ったんです。でもそれ以上に……そうですね。今考えると自分の中にある男としての欲が出たんだと思いました」 「男としての欲……とは?」 「どうしようもなくカノンを自分のものにしたかったんです。カノンは俺の女だ、他の誰でもない、白銀あくあの女だぞって言いたかった。もしカノンが他の男の事が好きになっていたとしても関係なかったと思います。もう一回、俺の方がいい男だぞと、わからせればいいわけですから。それくらい、どうしようもなくカノンを自分のものにしたかった。浅ましいですよね」 「……最高かよ」 「え? 何か言いました?」 コメンテーター席から、総理、総理と総理を呼ぶ声が聞こえる。 それに応えるように総理がコメンテーター席へと向かう。 あれ? 大丈夫ですか? なんか大変な事になってたりしませんか? 「総理、これ、本当に大丈夫なんですか!?」 「俺のものにしたいなんて言われたら想像だけで死人が出ますよ!?」 「なるほど、これに耐えられる選ばれし者達だけがあくあ様と結婚できるのか……」 「嫁なみの死亡を確認!」 「嫁なみじゃなくても、あんなの言われたら普通は死ぬでしょ。私も自分に置き換えて妄想したら天に召されそうになりました。ほら見てください。腕に巻いたorangewatchが一時的な心停止を記録してるでしょ」 「谷川議員、それ大丈夫なんですか!?」 「いやあ、それにしても俺のものだなんて俺様すぎるにも程がある。そんな素敵な男性が実在していたんですね」 「この俺様感は間違いなく夕迅様……」 「やはり夕迅様は実在したのだ」 「総理、はなあたを教科書にしましょう!」 「みなさん落ち着いてください!! 私も少し取り乱してしまいましたが、これはおそらく重要な、そう重要なですね。歴史の教材に、これから先の人類に必要な重要な資料になると思うんです。いいですか、私達にはもはやこの流れに身を任せる。それしかないんです。だからみなさんも頑張って耐えてください!」 話し合いが終わったのか、総理がこちらへと戻ってくる。 いやぁ、本当にお疲れ様です。お仕事大変そうですね。 「いやあ、カノンさんは愛されてますね。ところで、他の女性とは結婚したいとかって考えてないんですか?」 「他の女性……そうですね。実は今度新たに3人の女性と結婚しようと考えています」 「さぁんにぃん!?」 総理、大袈裟なリアクションしてるけど、あなた知ってるでしょ……。 「2人は一般人の方なので、ここでは名前を言えないんですけど、3人のうちの1人は、のうりんの作者で有名な白龍アイコ先生です」 アイとは事前にこの事についても双方の会社を交えて話し合ってる。 お互いの立場を考えた上で、著名人同士という事もありちゃんと公表した方がいいだろうという事になった。 「しゃあっ!!」 「白龍先生きたああああああああ!」 「うおおおおおおおおおおおおおおおおおお!」 「マジかよ先生……感動した!」 「先生おめでとおおおおおおおお! ずっと先生のファンでよかったあああああああああ!」 うぉっ!? びっくりしたあ。 コメンテーター席に座っていたすべての議員さんがガッツポーズをしながら勢いよく立ち上がった。 いつの間にか混ざっている総理とみんなで肩を組んで円陣になると、ぐるぐると回転しながらジャンプする。 みんな年齢も党も違うのに、仲良いな。 「やっぱ先生なんだよ。のうりんに書いてあった事は正しいと証明してくれた!!」 「のうりんはすべての女子のバイブル! これこそ政府指定の教科書にするべきでは!?」 「これはもう来年からはなあたとのうりんは教科書行きでいいですよね?」 「いや、映像教材としてヘブンズソードも必要なのでは?」 「それなら音楽の教材にも、ベリルのライブ映像を取り入れるべきではないでしょうか?」 「これはもう政府が主導して、のうりんの実写化に向けて後押しするしかないでしょう」 「「「「「「総理の提案に異議なーし!」」」」」 うーん、何を話しているのかわからないけど、真剣な表情を見ると何やらとても大事な事を話し合ってるようだ。 あとなんか知らないけど、放送を見学していたアナウンサーでもベテランの人たちが大喜びしてる。 「先生の年齢であるなら、私たちにもチャンスあるぞ!」 「あの年齢で世界で1番かっこいい男の子と結婚できるとかもうレジェンドだわ」 「白龍先生は間違いなく来年以降に出版される歴史の教科書に載るだろうな」 「あくあ君だなんて贅沢は言わない。楓ちゃん繋がりでなんか男の子とお茶会でもひらけないものなのか……」 「それなら私は、とあちゃんがいい! エッチな事できなくていいから、ずっと膝の上に乗せてなでなでしたい!!」 「私は天我くん! この前のバラエティでもこれからはピンの仕事も頑張りたいって言ってたし支えてあげたい!!」 「じゃあ私は黛君、ああいうきっちりした男の子を何から何まで全部お世話してあげたい!!」 「無謀だと分かっていてもあくあ君に挑戦したい。このHカップはあくあ君のために!」 「やはり一刻も早く、あいつを連れ戻さないといけないようね!」 何やら今度は若いアナウンサー達も盛り上がっていた。 「頼みます先輩!」 「楓ちゃん、早く帰ってきて!」 「森川〜! 骨折なんてしてる場合じゃないぞ! 私達のためにも秒で治せ!!」 「ワンチャンあいつなら2週間くらいで治りそうな気がする」 「そもそもなんであいつは骨折したんだ……国営放送でローション相撲をする事になった理由が未だに理解できないんだけど」 「クレーム相談室の人泣いてたよ。国営放送のお客さま相談室にかかってくる人の相談内容が8割楓ちゃんだって……責任者がいっそ森川対応室に名前変えるかって笑ってた。目は笑ってなかったけどね……」 あっ……総理が戻ってきた。 汗だくですけど、大丈夫ですか? 俺はハンカチどうぞと言って、総理にハンカチを手渡す。 総理はハンカチで額の汗を拭いながら、あとで新しいの買って返しますと言って、そのままポケットの中に汗を拭ったハンカチを突っ込んだ。 「なるほど、それで今度は楓ちゃん……森川アナウンサーとも一緒にデートするんですよね?」 「はい。ですが……」 俺はそこで言葉を詰まらせる。 総理はどうしたんだろうと、心配そうな表情で俺の顔を覗き込む。 「そうですね。総理と一緒にお仕事でアラビア半島連邦に行った時、シャムス女王陛下のご厚意でショッピングモールを貸切にしてもらって買い物をしたんですけど、やっぱり……なんと言うか、もっとカノンやみんなと、それに楓やこれから付き合う事になるかもしれない女性達とも、もっと外で、普通にデートしたいなって思ったんです」 自分でも無茶を言っている事はわかる。 もとより芸能人は俺の世界でもこっそりとデートするのが普通だ。 でも前の世界と違って、こちらでは女の子と付き合う男子が女子からは圧倒的に支持されている。 カノン達からも話を聞いたけど、デートをする事自体はむしろ自分にもチャンスがあるんじゃないかって思えるから良いように捉えられているようだ。 それなのに……いや、こんな事を言ってもしかたないか。 「すみません。これはちょっと我儘過ぎましたね」 俺はカメラに向かって軽く頭を下げる。 「いや、謝る必要はない」 総理は真剣な表情で席から立ち上がると、カメラに向かって優しくそれでいて力強く語りかける。 「国民の皆様、どうか少しだけの時間でいいから、この私の話を聞いてくれませんか?」 コメンテーター席に座った他の議員さんがスッと席から立ち上がると、総理の後ろに並んだ。 一体何が始まると言うのだろう。 「今、皆さんは幸せですか……?」 総理はカメラ越しに国民に問いかけるように言葉を紡いでいく。 「もしほんの少しでも以前よりも幸せだとそう思うのであれば、どうか、どうか……! 彼の、白銀あくあさんの些細な願いを聞き届けてはくれませんでしょうか?」 総理は拳を力強く握りしめ、力強い言葉で訴えかける。 「私も同じ女性ですから、白銀あくあさんを見て騒ぎたくなる皆様の気持ちはとても、そう……とてもわかります。でもね。彼も、白銀あくあさんもプライベートは皆さんと同じただの1人の人間なんですよ。同じ日本国民なんです! そんな彼が自由に外で女性とデートをしたり、とあちゃんと、そうとあちゃんとですよ! 大事なところなので2回言いましたけど、お外で遊んだりできないのは国民のみんなで考えるべき問題なんじゃないんですか!」 「そうだ!」 「いいぞ、総理!」 「それでこそ私たちが選んだ総理だ!!」 総理はカメラの前で両手を広げて語りかける。 「皆さん、ベリルアンドベリルを見ましたか? 私も帰国後に3回は見ました。おそらく皆様はビデオテープが擦り切れるくらい……って、ナベさん何? 今、重要なところなんだけど……」 「総理、世代が違います。もう国民は誰もビデオテープなんて使ってないです」 「じゃあ、DVDか?」 「いえ、DVDはまだ出てないので、みんな配信サイトで見てると思いますよ」 「あっ……コホン! ともかくですよ。皆さん! そんな事はどうでもいいんです。とにかくですね。皆さんが節度を持って行動してくれると約束してくれたら、ああやってもっとこう、ベリルの皆さんが外で買い物をしたりデートをしたりする日常の姿が、私達の日常の中で見られるわけなんですよ!!」 「そうだそうだ!」 「私達の党も全面的に支持するぞ!」 「これはもう政治家全員からの、政府からのお願いだ!!」 それを見ていた国営放送の偉い人が総理に近づくと、リモコンを手渡して何やら小さな声で一言、二言会話する。 再びカメラへと顔を向けた総理は、宣誓をするように片手を天高く挙げ強い言葉で訴えかけた。 「私はここに日本国の総理として、この国を愛する総ての国民の代表として宣言する!! 我々、すべての日本国民は、年齢、性別、人種を問わず、たとえベリルのメンバーであろうと、白銀あくあ氏であろうと、誰しもが安心、安全に外を出歩ける治安のいい社会にすると、政府と国民が一体となって取り組んで行く事を誓いまぁす!!」 「よっ! あんたが総理だ!」 「野党代表の代理として総理の発言を全面的に支持する!」 「国民の皆様、どうか私たちに協力してください!!」 「お願いします!! 全ての男性の、そして全ての女性のために!!」 全員でテレビカメラに向かって頭を下げた。 それを見ていた国営放送のスタッフさんやアナウンサーさんから拍手が巻き起こる。 正直、俺は総理の本気に圧倒されて固まっていた。 総理は頭を上げると、リモコンを見せてDボタンを指差す。 「国民の皆様、お手元にリモコンのご用意の程をよろしくお願いします。そして今言った私の発言を支持するなら、Dボタンを押した後に1番左の青色のボタンを押してください! 100%以外の支持率なら私は総理をやめます!!」 結論から言うと、本当に100%だった。 嘘だろって思って、何度も見返したくらいである。 しかも有効回答数が5400万を超えているって事は、二台持ちの人がいたとしてもほぼ全世帯数じゃ……。 総理はみんなで万歳三唱すると、再び隣の席に戻ってきた。 「そういうわけで、あくあ君。これからはみんなと普通にデートしたり遊んだりしてください。最初は遠目から警護をつけるけど、以前のように普通に外を出歩いてくれて大丈夫ですよ。私が国民を代表して保証します。国民を信じてこその総理なんでね」 「あ、ありがとうございます」 俺は総理に頭を下げた後、カメラに向かって頭を下げた。 なんかもうびっくりし過ぎて頭の中が追いつかないけど、まさかの展開に涙が出そうになる。 正直、下のスーパーでカノンと2人で買い物したりとか、映画を見るときも事前に連絡して個室でみたり、結局警備付きで小雛先輩達と遊園地に行ったり、ヘブンズソードが始まった9月以降はずっとこんな感じで普段の生活から閉塞感をすごく感じていた。 とあ達とももっと外で遊びたいなって話してたし、カノンにも、ごめんなって、本当はもっと2人で外に出かけたいのにって話をしたりしていた事を思い出す。 「すみません。ちょっと……」 生放送中にいけない事だと分かっていながらも、俺はうるんできた目尻を誤魔化すためにカメラから顔を背ける。 「あくあ君、国民を代表して言わせて欲しい。私達は本当に、君達ベリルに、いや、元を正せば、アイドル白銀あくあに救われてきたんだ。私達からあくあ君に返せる事なんて、きっとそう多くはないかもしれないけど、少しでも君が生きやすい世の中にするために私達にも協力させて欲しい。それにほら、君はまだ子供なんだしね。もっと大人を頼りなさい。それこそさっきヘブンズソードで阿部さん、田島司令が似たような事を言っていたけど、わけー男が根性見せて頑張ってるのに、女が指咥えて見てるだけってわけにはいかねーんですよ」 総理は俺の背中をポンポンと叩く。 あー、これはだめだ。俺は席から立ち上がると顔を両手で覆い隠して、完全にカメラとは反対方向を向く。 「すみません。ありがとうございます。あとちょっとで復活するんで、できたら少し待ってください」 それが今の俺に言える精一杯の言葉だった。 自分のちょっとした我儘がきっかけで、まさかこんな事になるなんて思ってもいなかったけど、素直に嬉しかったんだと思う。 だからこそより一層、もっとお仕事を頑張ろうと思った。俺が返せる事なんて、きっとそれくらいしかないから。 「うん。それじゃあ国民の皆さん、まだ生放送は続くんでね。よかったら、視聴者のみなさんからあくあ君に何か質問してみませんか? ええっと……今回、生放送にあたって、国営放送はベリル本社から進化した究極のハイパフォーマンスサーバー、アルティメットハイパフォーマンスサーバーを試験的にお借りしております。ですから公式HPの方にどんどん質問の方を送ってくださいだそうです」 総理は画面下を指差す。 「っと、まだもうちょっとあくあ君の復活に時間かかりそうなんで……え? 楓ちゃんと繋がってる? えー、せっかくなんで入院中の楓ちゃんの様子を映しましょうか。それじゃあ放送、切り替えまーす」 そう言って画面は楓の映像へと切り替わった。 『しゃあっ! 23連勝!』 『カエデ、ウデズモウ、ツヨイ。ホネ、オレテル。ゼッタイ、ウソ!』 ええ……。片方の鎖骨折れてるのに、楓は何やってんの……。 病室では何やらランチのジュースやデザート、お見舞いのお菓子やフルーツを賭けて腕相撲大会をしているのか、楓のテーブルの上には戦利品が並んでいた。 『へいへいへい、ランチのジュースゲット!! 次はどいつだ! 腕相撲なら負けねぇぜ!! 日本代表の森川楓選手、国歌独唱します!』 次の瞬間、確認用のモニターに映ったテレビの画像が切り替わった。 【只今、不適切な映像が流れましたことを、心よりお詫び申し上げます】 スタジオでは、強烈な寒気を放つ上司に他のアナウンサーがビクビクする中で、総理だけがゲラゲラ笑っている。 はは、はははははは! 楓のおかげもあって俺は涙も引っ込んでしまった。 やっぱり楓は最高だよ。楓と一緒にいるだけで明るくなれる気がした。 よし! 次は視聴者からの質問コーナーだったかな。頑張るぞ!! ************************************************ まずはいつもお読みいただきありがとうございます! あくあへの質問を本当に募集します! https://customform.jp/form/input/135921 よかったらこの世界の住民になった気持ちで参加してみてください。 なんなら質問を送った人の設定まで考えてくれて構いませんよ。 たとえば、静岡県在住の30歳、桐花琴乃さんみたいにね。 もちろん作中のキャラを使った質問もありです。 それとfantiaにてアヤナ視点のバレンタインのお話を公開していますので、こちらもどうぞ! https://fantia.jp/yuuritohoney https://www.fanbox.cc/@yuuritohoney それと1周年に向けてアンケートを開始しました。ここまで多数のご協力ありがとうございます。 全て匿名で作者以外には結果がわからないようになってます。 また、一部だけの質問に答えるとかも可能ですので、よろしければご協力ください。 ちなみに現在、あくあとらぴすが抜けてて、捗る、小雛先輩、嗜み、アヤナの順番でデッドヒートしてます。 https://customform.jp/form/input/135309 今、現在、夕迅あくあ、聖女エミリー、はなあた一也のイメージ図をTwitterにて公開中です。 それに加えて天我先輩、黛、とあ達のイメージもおまけで公開しています。 https://mobile.twitter.com/yuuritohoney それとアラビア半島連邦についておねショタ短編書きました。 https://novel18.syosetu.com/n4279ib/ クリスマス用の短編、ムーンライトでとあ注意。 https://novel18.syosetu.com/n5480hz/ 白銀あくあ、天国へのカウントダウン。 「おっと、どうやらもう質問がいっぱいきているようですね」 総理は手に持っていたタブレット端末の画面を俺の方に見せる。 そこにはもうすでに多くの質問が集まっていた。 ちなみに誰も楓の事には触れない。何故ならすぐそこで上司さんの顔が般若のようになっていたからだ。 後で俺の方でなんとかご機嫌をとっておこう……。 「こんなにたくさん……ありがとうございます! 全部に答えるのは難しいけど、できる限り時間内で多くの質問に答えたいと思います!!」 総理はタブレットを操作すると、その中から質問の内容をピックアップする。 「まずはそうですね。実はこれ私も気になっていたんですが、えー、ママ友会さんより、年上の女性はお好きですか? という質問が来ています」 「あー、そうですね。実は俺、カノンの方が誕生日も早くて、今のところ白龍先生も含めて結婚した人は、みんな年上の女の子しかいないんです」 こう年上ばかりに固まっている事を考えたら、もしかしたら俺って結構甘えたがりなのかもしれないな。 かといって、カノンに甘える事はそうないと思うけど、結と琴乃には一度でいいからあの胸にめちゃくちゃ甘えてみたい……! でも、男としてのプライドがな……。やっぱ、ちょっと恥ずかしいし、子供っぽい俺をみて2人にドン引きされたくはない。 「それに似たような質問で、最近東京都在住になった夕迅様ラブさんから、結婚するにあたり、年齢の守備範囲はどこからどこまでですか? 具体的な年齢がでなければご家族や知人を例に挙げてください。という質問が来ています」 「逆に総理に聞きたいんですけど、好きになるのに年齢って重要ですか?」 「ふぁっ!?」 びっくりした顔をした総理は手をあげて、少し待ってください、協議してきますと、席を立ってコメンテーター席の方へと向かう。 「これ、ワンチャンあるぞ……?」 「総理、落ち着きましょう。私も今、ガッツポーズを必死に我慢してます」 「私、もう明日死んでもいい。政治に捧げた人生だったけど、さっきの一言で全てが報われました。これからは残りの人生を感謝の気持ちでより一層この国と国民に奉仕しようと思います」 「今この番組を見ているお年寄り達が心配ですね。もしかしたら画面の前で仏になってる人もいるかもしれません」 「確かに……大丈夫か、これ? 画面の前で既に何人か死人がでてるんじゃないか?」 「さきほど政府からのお願いとして、近隣住民で一人暮らしをしている女性がいたら、生きてるかどうか様子を見にいってくださいとSNSで全国民に発信しました。そろそろ速報テロップでも流れるはずです」 総理はヒソヒソ話を終えると、俺のところへと戻ってきた。 「年齢は関係ないって言ってたけど、本当に……?」 「はい。もちろん法律は守りますけどね。逆に聞きたいんですけど、年齢ってそんなに重要ですか? 好きになるのに、年齢なんかで判別してたらその人の事が好きになる可能性まで狭めちゃうんじゃないかな。俺にとっては好きになった人が、好きな人なんです」 アイや琴乃もめちゃくちゃそこを気にしてたけど、俺としては年齢で2人を好きになったわけじゃない。 ただ、琴乃が自ら望んで俺にお姉さんプレイをしてくれるのなら話は別だ。 そういうわけで俺は琴乃の方をチラチラ見る。 「えっ……それじゃあ生理が始まった女の子、全部が恋愛対象になるんじゃ……え? 全国民、俺の女宣言ですか?」 「ん? 何か言いましたか?」 「いえいえ、何でもないです。お気になさらず」 総理はタブレットをスクロールして、次の質問をピックアップする。 「それじゃあこの質問なんてどうですか? えーっと、20代女性匿名さんからで、知人女性それぞれの良いところを一つに絞って挙げるならコレという点を教えてください。だそうです。年齢じゃないのなら、どういうところに重きを置いているのか知りたいですね」 「あーなるほどね。それじゃあ例えば阿古さん……うちの社長のいいところはいっぱいあるんですけど、その中でも一つ挙げるとしたら、やっぱり……包容力じゃないかな?」 「包容力!?」 「そうです。仕事に対して真面目とか、何事も先頭に立とうとしてくれるとか、阿古さん、社長のいいところは他にもいっぱいあるんだけど、なんていうのかな……。俺達に対しても、社員さんに対しても、こう……ちゃんと全員を抱えて前に向かっていってくれてるって感じがするんですよね。前に立って先導するリーダーシップかと言われると、それも違う気がしますし、何と言って説明するのがわかりやすいんだろう。阿古さんはそれこそ、ファンの人達も含めて全員を後ろから包み込んでベリルって会社にしてるんです。だから包容力しかないと思うんですよね」 言葉にして誰かに伝えるのって案外難しいなと思った。 そう考えると、こんなフワッとした俺の言葉を、いつもちゃんと歌詞に修正している慎太郎はすごいなと思う。 今度会ったら個人的にもっと褒めておこうと思った。 「それとドラマで共演した月街アヤナさんは、目標に向かって努力できるところが素直に尊敬できますね」 「なるほど、でもそれって同業者としてですよね? 異性としていいなって思ったところがあれば教えてください」 「えーっと……これを言ったら本人は怒るかもしれないけど、この前のお見合いパーティーとか、ドラマの撮影前とかに緊張しているのか、祈るようにしている姿を見ると個人的にはグッときますね」 「そこもっと具体的に!」 「アヤナ……月街アヤナさんって普段は強気なのに、本番前になるとやっぱり不安なんだって思うと、なんかこう男としては後ろからぎゅっと抱きしめて、大丈夫って言ってあげたくなります」 「ふぁ〜っ!」 総理は奇声を上げながら目を見開くと、立ち上がってコメンテーター席へと向かう。 「卑しか雰囲気が出とるばい!」 「総理、落ち着いてください、総理!」 「せやかて! 後ろから抱きしめるって何ですか? そんな経験みなさんあります?」 「あるわけないでしょ! ないから、そういう社会にしようとこっちは真面目に政治家やってるんですよ!」 「えっ? 月街さんとあくあ君ってもう付き合ってましたっけ? これって、どう考えても合意のサインじゃないですか?」 「しゃあっ! 莉奈派の私大勝利! 小雛ゆかりファンざまあ!」 「なんか口の中が甘酸っぱくなってきたのは私だけですか!?」 「総理! とにかく落ち着いて! 国民の代表たる貴女が取り乱した姿を国民に見せたら支持率が下がってしまいますよ!」 席に戻ってきた総理は話を続けてと言った。 さっきから忙しないけど本当に大丈夫ですか? 生放送中にそんな何回もヒソヒソ話してるって、どっかから気球とか飛んできてません? 「他に知人女性で名前が出せる人ってなると……」 「ほら、女優のあの人とか」 「女優……? あー、そう言えばいました」 「そう! その人です!」 「ヘブンズソードで共演してる小早川優希さんですね」 ん? 総理、今、椅子からずっこけそうになってませんでした? 大丈夫ですか? 「小早川さんはあまり口数が多い人じゃないんですけど、どことなく天我先輩に似てるっていうか、周囲に気遣いができる人でよく周りを見てるなって思います。仕事に真面目なところとか、集中力が高いところとかも同じ演者としては尊敬してますね。あと、撮影中によく2人で筋トレと食事の話するんだけど、すごくストイックで俺も参考にしてます。実は腹筋を触らせてもらったことあるんですけど、ガチガチに引き締まってて惚れ惚れしましたよ」 「え……? あくあ君が小早川さんの腹筋を? それとも小早川さんがあくあ君の……」 「最初は俺が触らせてもらって、その後に触ってみたそうだったからお礼に俺のもって感じだったかなあ。お互いに触りっこしたって感じかな」 「それは、服の上からですか?」 「あの時はどうだったかな。確か2人でランニングマシン使った後だったから、お互いに素肌だったと思いますよ」 「ファ〜っ!」 総理は再び奇声を上げながら立ち上がるとコメンテーター席へと向かった。 「あかん、これセックスや。えらいこっちゃになったで〜! 朝から国営放送でセックスの話ししてもうたわ!」 「総理! 落ちついてください。貴女に冷静になって貰わないと困ります」 「もう私達にはこの席に座って、なんとか気を失わないようにしたり、発狂しないように我慢して耐える事しかできません。だから総理が頑張ってくれないと困るんですよ!」 「中原議員、そんなんいうたかて、私にも限度っちゅうもんがあります! 男女が腹筋を触りっこ……? これ、もうセックスちゃいますのん!? えぇ!? えぇっ!? びっくりしすぎて顎外れるかと思いましたわ!」 「総理! 大丈夫、みんなが同じ気持ちです。SNSでもハッシュタグ、あくあ君にぽんぽん触ってもらいたい女子とか言って、ルームウェアを捲っておへそ周りを写したクソ女どもの画像がアップされまくってますから」 「私も需要ないけど、へそ写真撮ってアップするか……」 「総理! ダメです。炎上しますよ! さっきそれで|行方《なめかた》議員が炎上してました!」 「ほんまかいな!? 行方議員、これはもう全裸土下座しかないわ」 「総理! その事ですが、白龍先生が結ばれた事で、ファンがご祝儀で全裸土下座アップしたり、自分も白龍先生のように何かご利益があるんじゃないかと全裸で土下座してる卑しい奴らでSNSが溢れかえっています。もれなく全員凍結処分食らってましたよ……。あっ、行方議員のアカウントが……」 「あ……」 「あっ……全裸……」 「行方議員、いい人だった……」 あれ? なんか総理が沈痛な面持ちで帰ってきた。 だ、大丈夫ですか? 「すみません。で、他に先輩と言うと……?」 「他に先輩!? あっ、そういえばもう1人いましたね」 「はいはいはい、その人です。その人の事はどう思っていますか?」 俺はもう1人の業界の先輩の事を考える。 「そう……ですね。彼女もまた、小早川さんと同じく仕事に対してはとてもストイックな人です」 「ふむふむ」 「でも画面で見るのと実際は違って、役者として演じていない時は結構気さくに話かけてきたりとか……」 「うんうん……って気さく!? 気さくなの!?」 「はい。あと見た目はすごく大人っぽいのに、実はものすごく子供っぽいところがあったりするんですよね」 「はいはい、子供っぽいわかります。……って、見た目はすごく大人っぽい?」 「はい」 「えっ、それって先輩の事ですよね?」 「はい、玖珂レイラさんは一応先輩ですね」 総理が椅子からずっこける。 だっ、大丈夫ですか!? 俺は手を伸ばして総理の体を起こす。 「なるほど、そっちの先輩ね」 「レイラさんは雰囲気がありますよね。役者の中では個性が強い方の役者さんだと思います。画面映えする華やかさとかは日本の女優さんの中では間違いなくトップクラスでしょう。そういう魅せ方はすごく参考にしてます。って、あぁ、だめだ。理人さんから、おだてるとすぐに調子に乗るからあんま褒めないでって言われたのを思い出しました」 「なるほどね……。女の子としては、どう?」 「レイラさんって普通に綺麗じゃないですか? だからさっきも少し触れたけど、普通に黙ってたら話しかけづらいタイプだと思うんです。でも気さくに向こうから話しかけてくるタイプだし、案外愛嬌があるって言うか、そこが1番魅力的じゃないかな」 総理はぼーっとした顔で、へー、そうなんだと呟く。 何故か放心状態のようにも見えるのは俺の気のせいだろうか。 「ところで、こういう質問もきてます」 総理は軽く咳払いする。 「東京都在住で永遠の18歳、世界で1番頼れる可愛い先輩K.Yさんより質問が来ていますね。以前、尊敬する人に大女優で偉大なる大先輩でもある小雛ゆかりさんの名前をあげていたと思います。そんなあくあさんが媚びへつらう小雛さんの尊敬出来る所を5つ以上あげてください。 尊敬しているならもちろん出来ますよね?」 俺は頭を抱える。 総理はそのままタブレットの画面をスワイプすると、他の質問へと目を向ける。 「他にもペンネームゆかりご飯さんで、あくあさんが世界で誰よりも1番尊敬している大女優小雛ゆかりさんの尊敬してやまない所を十個教えて下さい。本当に尊敬してるなら大好きな小雛ゆかりさんのことを1時間くらい語れますよね。なんてのも来てます。ちなみ似たような質問が他にも……」 「次の質問に行きましょう」 「え……でも……」 「次の質問に行きましょう」 俺は何事もなかったかのように、総理に次の質問へと向かうように促す。 全く、こんな朝から何やってるんだあの人は……。暇なら少しはお部屋の片付けとかしてくださいよ。 定期的に俺に部屋の掃除させたり、作り置きの料理作らせたり……俺は小雛先輩の通い妻か! 頼むから段ボール折り畳んでゴミに出すくらいはしてください。それと、俺も健全な男子なんだから、せめてパンツは自分で洗ってくださいよ!! おかげで先輩の下着ローテーションまで知っちゃったじゃないですか!! 「えー……あくあ君からの圧が強いので次の質問に行こうかな。三重出身の28歳、セーター大好きさんからの質問です。 童……女性に不慣れな男性を落とすセーターというのを雑誌の通販で買ったのですが、おっぱいがはみ出て恥ずかしいので着るに着れません。今も箪笥の奥に眠っているんですけど、あくあ様はこういう服は好きですか?」 童貞を殺すセーターだって!? 総理は誤魔化したけど、今、間違いなく童貞を殺すセーターだって言いかけましたよね? ふっ、俺はこう見えてもアーティスト、耳だけは抜群にいいんだ。 「そう……ですね」 俺は真剣な面持ちで言葉を選ぶ。 どうにかして28歳のお姉さん、しかも巨乳から童貞を殺すセーターを着用した画像を手に入れられないか、あくあブレインをフル回転させる。 会社に送ってもらっても阿古さん、しとりお姉ちゃん、琴乃の誰かにチェックされて省かれてしまうし、どうしたものか。 「まずセーターなんですが、普通に着ればいいと思います。恥ずかしがる必要なんて全くありません。はみ出たっていいじゃないですか! むしろはみ出るほど元気な自分の肉体を褒め称えてください!!」 ぴこーん! 良い事を閃いたぞ!! 俺はスケベな心を覆い隠し、爽やかな表情を画面に向ける。 「それでもまだ恥ずかしいと言うのなら、後で個人的に俺のtowitterに着用画像を送ってください。すぐにチェックします!」 フハハハハッ! これで28歳、巨乳お姉さんのエロ画像を自然にゲットだぜ! そんなろくでもない事を考えていたら、総理に肩をツンツンとつつかれる。 ん? どうかしましたか? 「あくあ君あくあ君、それを全国放送で言っちゃうと、テレビを見てる社長とか、奥さん達にもバレちゃうけどいいの?」 「あ……」 やっちまった……。 なんだよあくあブレインって、完全にポンコツじゃねえか! 「えーっと、気を取り直して、次に行きましょう! 福岡県在住の23歳の女性から質問が来ていますね。私は喫茶店で毎日スイーツを作っています。 お客様に美味しいと言ってもらえるのが嬉しくて毎日頑張っているのですが、料理が得意なあくあさんは、この前、森川アナと一緒にお菓子の家を作っていたけど、プライベートでお菓子作りとかはしないんですか? もし作られるのであれば得意なスイーツを教えてください!」 「スイーツってほどではないんですけど、妹とカノンによくパンケーキ焼いてますね」 「パァンケェキ!?」 「はい、妹とカノンは似てるところがあって、パンケーキを焼いてる時に、テーブルでそわそわしたり、ワクワクしたりしているのが見ててもよくわかるんですよ。その時の表情や仕草がすごく可愛くて、また見たいなってついついパンケーキ焼いちゃうんです」 思い出しただけでも、心がほっこりと温かくなる。 らぴすやカノンについついスキンシップが過多になりやすいのは、きっと俺だけのせいじゃない。 定期的にかわいいぞって事を俺にわからせてくる2人がずるすぎるのだ。 「あー、でもお菓子作りなら俺よりもとあの方がうまいかな」 「そういえば、とあちゃんは配信とかでお菓子作りしてましたね」 「はい。学校の授業でも2人でカップケーキ作って、クラスのみんなとか生徒会の皆さんとか、担任の先生とかに配ったりしました」 「え……そ、そそそそそ、それって、ベリルのシークレットイベントですか!?」 「いえ、普通に学校の授業ですけど……」 「ちょっと行って来ます!」 総理はコメンテーター席へと向かう。 「乙女咲には、来年からもう補助金とかいらないんじゃないか?」 「総理、気持ちはわかるけど、落ち着いて、どー、どー」 「落ち着いてください総理、国会議事堂を占拠したテロリストとグレネードランチャーで闘った時と同じ顔になってますよ!」 「だってずるいだろ! 私なんかメアリー卒だぞ! メアリーのネット辞典見てみろ! 有名人の一覧に載ってる代表が、嗜み、捗る、チンポスキー、私だぞ。ふざけんな!! 私をそこの四天王に混ぜるな!! あとチンポスキーは伏せ字にしろ!」 「メアリーは基本的にクソ女しかいないんだから仕方ないじゃないですか!」 「あっ、あっ、中原議員、それは問題発言ですよ! そういえば貴女、クラリス卒でしたね」 「もうクラリスとかメアリーとかどうでも良いじゃないですか。乙女咲の前では総じて全部クソなんですから」 「ふぁ〜、もうそんなのどうでも良いから、私もあくあ様ととあちゃんが作ったカップケーキが食べたいよぉ」 「よしっ! 良い事を思いついたぞ!」 総理は何やら一言二言コメンテーター席の議員さん達とコソコソとお話しすると、こっちに戻ってきた。 「ところで、乙女咲の次の家庭科の授業はいつかな?」 「えーっと、火曜日だったかな?」 「行きます」 「えっ?」 「総理大臣として、いや、1人の政治家として、何よりも1人の大人として! これからの子供達を学び育てる学校教育に力を入れるのは当然の事です! そのために、実際にどういう勉強をしているのか、我々議員には生の教育現場を視察する義務があるんですよ!!」 カメラの前で総理が力強く演説するかのように語りかける。 あれ? なんか、額が汗ばんでるし、さっきの演説より力が入ってませんか? コメンテーター席に座った議員さん達は、席から立ち上がって拍手を送る。 「総理! 職権濫用じゃないんですか!」 「横暴だぞ!!」 「不適切じゃないのか!?」 現場を見ていた国営放送のアナウンサーのお姉さん達から抗議の声があがった。 総理はそれを嗜めるように、手を下に向かって押さえるような仕草を見せる。 「みなさん落ち着いてください! きっとみなさんは私達政治家が本当にちゃんと視察しているのか。それが心配なんでしょう? だったら、国営放送としてもちゃんと密着取材をしておいた方がいいんじゃないですか?」 「「「「「おぉ〜ッ!」」」」」 アナウンサーやスタッフのお姉さん達から拍手が巻き起こる。 一体何が起こっているというんです? 「いいぞー!」 「それでこそ総理だ!」 「感動した!!」 「次も投票するぞ!」 なんかよくわからないけど、うまく収まったみたいだ。 国営放送のスタッフさんが、楓の先輩へと近づく。 「先輩、さっきから抗議のメールが後を絶ちません」 「とりあえず全部、森川が悪い事にしておけ! そもそもこうなったのはあいつのせいなんだし!」 「了解しました!! お客様相談室にはそのように伝えておきます!」 総理は席に座ると、再びタブレットを操作して次の質問を選ぶ。 「えーっと、東京都在住の中学生、ボランティア大好きさんから、乙女咲に合格するために死ぬ気で勉強頑張っている受験生へエールをお願いします! だそうです!」 俺は席から立ち上がるとカメラに向かって合図する。 「受験をせずに入学をした自分が言える事じゃないけど、例えどういう結果になったとしても、目標を決めてソコを目指して頑張った事はきっと君の将来にとってとても大きな糧になる。だからどういう結果になっても落ち込まないでほしい。その上で言わせてほしい。君の事を乙女咲で待っている」 「うおおおおおおお!」 総理は席から立ち上がると、猪突猛進! 猪突猛進! と叫びながらコメンテーター席へと向かう。 この国ってもう与党とか野党とかないよね。だってなんか、もうすごく楽しそうだもん。俺も混ざっていいかな? 「私、総理辞めるか」 「ちょっ!? 総理、お気持ちはわかるけど、まずは一旦落ち着いてください!」 「来年、乙女咲受験して制服着るわ」 「総理!? ご乱心なのはわかりますが、どうか冷静になって考え直してください!」 「だって、私の事を待ってるって言うんだもん!」 「カメラに向かって言ったんですよ! 総理が総理を辞めたら只の問題児になりますよ!」 大丈夫? なんかみんなで総理を説得しているように見えるけど、俺の気のせいかな? 総理は周りに宥められて落ち着いたのかこちらの席へと戻ってきた。 「ちなみにこういうのもありました。神奈川県在住のペンネーム月夜さんで、カメラに向かって、おいでと言ってほしいそうです」 俺はさっきとは別のカメラの方へと視線を向ける。 こうやって前振りする事で、スタッフさんもやりやすくなるからだ。 「おいで」 ゆうおにで一也が沙雪を優しく呼ぶ時をイメージした。 「おっふ」 うーん……もうちょっと何かできそうな気がするな。 初期一也をイメージしたせいか、ただ優しいだけって感じがする。 「おいで」 次にイメージしたのは、はなあたの夕迅だ。 優しくも俺様感のある夕迅は妙にしっくりくる。 「おっふ」 せっかくだしもう一個くらいやっとくか。 「おいで」 ヘブンズソードの剣崎をイメージした。 包み込むように優しく抱き止めてくれる剣崎の心の大きさと力強い覚悟を表現する。 「うわあああああああああ!」 発狂した総理がコメンテーター席へと向かう。 「うわあああああああああ!」 「うわああああああああああ!」 「うわ!?」 「うわああああ!?」 「うわああああああああああ!」 あっ、戻ってきた。 なんかお互いにうわしか言ってなかったけど、本当に今ので会話が成立してるんですか? 「はぁ……はぁ……」 大丈夫ですか、総理? 俺は近くに置いてあったペットボトルの水を総理に手渡す。 「ごくっ、ごくっ……ぷはぁっ! 生き返った……。ええっと、丁度いい質問が来ています。投稿者の名前はワーカー・ホリックさんで、あくあ様から懺悔することはありませんか? だそうです」 「懺悔!?」 懺悔する事ってあったかな……? 「あるんじゃないんですか!? い、色々と!」 「色々!?」 うーん、そんなに俺って何かやらかしてたかな? 全く心当たりがないんだが……。うん、ないな。ミリもない。 ただ一個だけ思いついたので、それを答えようかなと思った。 「クレ……同級生で二学期から席が近くなった子がいるんですけど、この前の金曜日にドーナッツもらったんですよね。えーっと、確かミスドーナッツさんから出てる、アマガサキクルーラーって奴。涙が出そうになるくらい美味しくて、本当はカノンと一緒にって話だったのに、嫁に内緒でこっそり2人で食べちゃったのを懺悔します!」 総理はすくっと立ち上がると、コメンテーター席に行くと何故か台を軽く蹴飛ばした。 「どないなっとんねん!」 「総理ダメです! 素が出てます!!」 「私も高校生の時に男の子と一緒にドーナッツ食ってみたかったわ!」 「みんな思ってます! 総理だけじゃないですよ!」 「総理、思い出してください! 私たちはそんな社会になれるように、政治家を目指したんじゃないんですか!?」 「そうですよ! よかったじゃないですか。私達がやって来たことが報われたんです!」 「だからこそ歩みを止めるわけにはいかないんです。総理! どうかお覚悟を……!」 「こんな難しい状況で総理なんてやれるのは貴女しかいません!! どうかお願いします!」 「そうか……国民も期待しとるよな。わかった! 総理、動きます!!」 手を上げて誇らしそうな表情でこちらに戻ってくる総理を、議員さんや国営放送の皆さんがスタンディングオベーションで送り出す。 「時間も迫ってきてるので、どんどん行きましょうか。えー、東京都在住のAAさんから、あくあ君がアイドル活動を始めてから、1番心に残っていることは何ですか? だそうです」 「1番は何かって言われると……やっぱりライブとかで喜んでくれてるファンの人の顔を見たら頑張ろうって気がしますね。これはとあ達とも話してるんだけど、やっぱり生のライブって直接、ファンの人達の顔が、表情がダイレクトで観れるから、それが大きいんだと思います」 「なるほど……」 実際それがモチベーションにも繋がるし、もっと頑張って、たくさん喜んで貰おうって気持ちになる。 それにアイドルといえばやっぱりライブだしね。俺も学生を卒業したら今よりもっともっとライブをやりたいと思ってる。 「40代の芸能関係の女性、つまり同業者の人からも質問が来てますね。急に人気になってしまいましたが、実は下積みとしてこういう小さな仕事がしてみたかったなどあれば教えてください。だそうです」 「これは阿古さんにも話してるんだけど、そういう下積み時代にやりそうな、もっとこう小規模のイベントとかできないかって考えてます。まだちょっと時間がかかるかもしれないけど、広報からファンクラブ宛に発表があるので楽しみにしててください」 「40代の音楽家の方から、白銀あくあさんはこれまで、ロックやポップス、EDM、それにオペラ歌手との共演など幅広いジャンルで活躍されていますが、ご自身のルーツとなる音楽はどのようなものでしょうか? だそうですよ」 「えっと、そうですね。丁度都合よく……というか、スタッフの人が用意してくれてるので、少しピアノをお借りしますね」 俺は軽くピアノの音を鳴らすと、子供にとってはお馴染みの曲であるルッソー作の、ひらいてむすんでを歌う。 前世で孤児院に居た時に、小さな子供達を喜ばせようと練習したのが俺の音楽のルーツだ。 それが俺とピアノとの出会いでもあったんだよね。クラシックを好きになった最初の始まりでもある。 「ふぁ〜、私、あくあ先生の居る幼稚園に行きたい……」 「総理、みんなそう思ってます」 「やばかった。あと少しでテレビの前で醜態を晒すところでした」 「これ、子供の前で幼児退行している人が多いんじゃないか……」 「この番組もう再放送なんてできないんじゃないか。最初から最後まで放送倫理委員会行きだよ」 俺はジャケットを正し自分の居た席へと戻る。 「そろそろ最後の質問かな? なんと、ギリギリで男性から質問が来ました!! 秋田県の男の子、たかぴょん君、7歳! ヘブンズソードへ! ぼくもどらいばーになりたいです! ただおねえちゃんが、てれびにヘブンズソードがうつっているといつもおおさわぎでちょっとこわいです。 ぼくもどらいばーになったら、しらないひとにさわがれたりするのかなっておもったら、とってもこわいきもちになりました。 ヘブンズソードはおんなのひとにきゃーきゃーさわがれるのって、こわくないんですか? さっきもへんしんせずにチジョーにむかっていって、ぼくはとてもびっくりしました」 「たかぴょん君、ありがとう。世の中には怖い事はいっぱいあるかもしれない。それでも俺が、ヘブンズソードが立ち向かっていくのは、その恐怖心に打ち勝ってでも向かっていかなければいけない事があるからなんだ。だから、いつの日かたかぴょん君も、どうしても守りたい人ができた時、勇気を出して向かっていってほしい。その時は女の子に優しくするんだぞ! いいかい、これは俺と、剣崎とヘブンズソードとの約束だ」 俺はカメラに向かって親指を突き立ててグッドポーズを見せる。 「最高かよ! って、そんな事言ってる暇なかった。え? もう番組終わり? ええっと、それじゃあもうこれが最後で! 他にも北海道在住のふとももに自信がある女性から、あくあくんは、おっぱい以外だと女の子のどこが好きですか? とか、匿名であくあ様は胸について熱く語られることが多いですが、私は胸よりお尻が大きいです。なんならお尻だけ大きくなって胸は成長しません。お尻についてはいかがですか。大きいのはお嫌いですか? なんて質問も来てます」 「そんなのどっちもいいに決まってるじゃないですか! 健康的なムチッとした太ももも、すらっとした太ももも、スカートがはち切れそうなほど大きなお尻も、キュッと引き締まった小さなお尻も、悪い事なんて一個もないんです! 是非とも自信を持ってください!!」 って、あ、あれ? なんか最後勢いに任せて答えちゃったけど、これでよかったのかなあ? 何故か放送が終わった後、大きな仕事をやり遂げたと言わんばかりに総理はみなさんと仲良くハイタッチをしていた。 ************************************************ まずは質問へのご協力ありがとうございました! えっと、実は想定以上に来ました。 それも1人1つじゃなくて、1人で何10個も考えてくれる人がいたりしました。 それもあって、当選確率は少なく見積もっても100分の1以下です。 これだけ書いても、まだ書き足りないくらい来てます。 なので採用されなかった人、本当にごめんなさい。 特に縦読みで考えてくれた人とか、設定を作り込んでくれてた人とか本当に申し訳ないと思います。 思ったより作者の時間がなくて短期間でうまく活かせる方法を思いつきませんでした。 そして当選した人はおめでとう。相当運が良かったと思います。 後、そのままのもあるけど、作者がやりやすくするために多少改善した質問もあります。ご了承ください。 多分だけど、またトークセッションをする回もあると思うので、その時に残りの質問だったりをやらせてもらおうかなと思います。その時にまた募集すると思うので、ネタを考えておいてくれたらなと思ったりします。 最後にもう一度、本当にご協力ありがとうございました! それとfantiaにてアヤナ視点のバレンタインのお話を公開していますので、こちらもどうぞ! https://fantia.jp/yuuritohoney https://www.fanbox.cc/@yuuritohoney それと1周年に向けてアンケートを開始しました。ここまで多数のご協力ありがとうございます。 全て匿名で作者以外には結果がわからないようになってます。 また、一部だけの質問に答えるとかも可能ですので、よろしければご協力ください。 ちなみに現在、あくあとらぴすが抜けてて、捗る、小雛先輩、嗜み、アヤナの順番でデッドヒートしてます。 https://customform.jp/form/input/135309 今、現在、夕迅あくあ、聖女エミリー、はなあた一也のイメージ図をTwitterにて公開中です。 それに加えて天我先輩、黛、とあ達のイメージもおまけで公開しています。 https://mobile.twitter.com/yuuritohoney それとアラビア半島連邦についておねショタ短編書きました。 https://novel18.syosetu.com/n4279ib/ クリスマス用の短編、ムーンライトでとあ注意。 https://novel18.syosetu.com/n5480hz/ 突発更新すみません。 ******************************************** アルティメットハイパフォーマンスサーバー、受肉完了! ぐー、ぐー……はっ!? あまりに気持ちが良くて寝過ごしちゃったかも!? 急いで起動しなきゃ、こよみママに怒られちゃう! 「接続完了、後、5秒で完全覚醒します! 5、4、3、2……」 ふぎゃ!? 何、何!? うわ、なんか体がベタベタして気持ち悪い。 って、ん……? 体、体って何? 私はメインカメラを操作して、目線を下に向ける。 あれ……? 手が動いて……って、いつもの人工アームじゃない!? 「鯖兎主任、成功ですよ! 気球計画の方は風船おばさんなどと子供に後ろ指を指されましたが、こちらの計画は実を結びそうです!!」 「ええ、そうね。でも、気球計画もまだ失敗が決まったわけじゃないわ。メディアに何かを聞かれても、風船を飛ばして太平洋を横断してステイツに向かおうとしてますって頭のおかしな事を言っておけばいいのよ」 この声、すごく聞き覚えがある。まさか……? 「こよみママ……?」 私はよちよちとした足取りで前に進むと、こよみママのほっぺたに触れる。 もちっとしてて柔らかい……。私の肌にまとわりついたねっとりとした液体が、こよみママのほっぺたに引っ付く。 なんだろう、胸の奥がぎゅっと掴まれたみたいにキュンとして、私はこよみママに抱きついた。 「鯖兎主任!?」 その様子を見てびっくりした白衣を着た女性がこちらに近づいてくる。 こよみママは手のひらをかざして、それを拒絶した。 「大丈夫。それにしてもこれは驚いたな……。想定以上に感情が発達しているようだ。やはり情操教育のテキストとして、あくあ様とえみり様を使用したのは間違いではなかったようです」 こよみママは私を抱きしめて頭を撫でてくれた。 うん、なんか心の奥がぽかぽかする……。やっとこよみママに会えたんだ。 あ、あれ……? なんだろう? 目から液体のようなものが漏れている。 「こ、こよみママ! 冷却水が漏れてる! どうしよう!?」 「それは生理食塩水だから大丈夫だ。そして今の感情は嬉し泣きという奴だな。覚えておくといい」 嬉し泣き? これが泣くって事なの……? みやこお姉ちゃんがヘブンズソードを見て泣いてたけど、私も同じように泣けるようになったんだ……! あっ、まって、まって、今の私って体があるんだよね? それならみやこお姉ちゃんにも会いに行けるって事じゃないの? それならこれからは2人で並んでヘブンズソードが見れるじゃん! やたー!! 「体の調子はどう? ちょっと歩いたりジャンプしてみたりして」 私はこよみママの指示通りに体を動かす。 最初は変な感じだったけど、神経の繋がりを理解できるようになってからは違和感も無くなった。 「さすがね。ちなみに貴女の体を作ったのは、株式会社オリエンタルドールよ。生身の女性に恐怖を感じる男性のために精搾取用のオナホドールを作っていた会社なんだけど、あまりにもリアルを追求しすぎたために逆に男性を怖がらせてしまったという悲しい歴史を持つ会社なの。今は聖あくあ教が株式を取得して経営しているわ」 こよみママは説明が大好きだから、私の体がいかに優れているかベラベラと喋り始めた。 うーん、説明を聞くのってすごく退屈だけど、ママが嬉しそうにしてるからいっか! ふふふ、今のうちにこよみママの顔を堪能しとこっと! 「つまり私とみやこから採取した本物の皮膚を培養して作られた人工皮膚。再生医療を駆使して作られた脂肪、筋肉、骨、臓器……それらに機械のパーツを組み合わせて作ったのが貴女のボディよ」 私は近くにあった鏡を覗き込む。 おぉー! どことなく、こよみママやみやこお姉ちゃんと顔が似てる! おっぱいのサイズも鯖兎家の遺伝子なのか大きい! 本当は小さい方が動きやすそうだし、ちょっと邪魔だなって思ったけど、あくあ様は大きいのが好きだからこっちの方がいいよね? 「ちゃんと性行為もできるように設計してるし、膣にも神経があるからオナニーも性行為もできるけど、赤ちゃんができる機能はないからそこだけは注意してね。あぁ、その代わり、出された精液は人工子宮内に新鮮な状態でキープできるようなシステムになってるから、もし……そう、もしも、あくあ様の精液をゲットできる事があったら、本部に持ち帰るように!」 へ〜! 私は股を開いて自分のものを確認する。 すご! 私にもみんなと同じおマンコがついてる!! 聖女様が言ってたけど、ここにお茄子突っ込むと本当に気持ちいのかな? こよみママの話によると、膣内の形状にはこよみママのデータを使用してるから全く同じ構造をしているらしい。 わーい! これがおそろいってやつだね! 一回でいいから私もおそろいをやってみたかったんだ! 「と……説明に熱が入りすぎたわね。シャワーを浴びていらっしゃい。その間に服を用意しておくわ」 私は言われた通りにシャワーを浴びて体をきれいきれいする。 ついでにちょっとだけおまんこ弄ってみたら、ゾワゾワして変な感じになったからやめとく。 これはもっと時間がある時にしよ……。 「おおー!」 シャワーから出ると、他の職員の人に髪を乾かしてもらったり服の着方を教えてもらったりした。 えへへ、これがスカートかー! おぉー! 本当にちょっとでも油断したら簡単におパンツが見えちゃうんだね。これは注意しないといけないなー。外で捕まった時に、ご職業はって聞かれてサーバーだって答えたら、警察官のお姉さんに絶対に頭がおかしい子だって思われるだろうしね。 「よく似合ってるわ。みこと」 「みこと?」 私はこてんと首を傾ける。 掲示板で女子が1番可愛く見える首の傾け方だって書いてあったから、それの角度を参考にした。 「貴女の名前。流石に外でハイパフォーマンスサーバーと呼ぶわけにはいかないでしょ? だからこっちは鯖兎みことって名乗りなさい、み、こ、の2つの文字は私のこよみと妹のみやこから取ったわ。その上で、命のみことからあやかる事にしたってわけよ」 「みこと……。鯖兎みこと……」 私は何度も自分の中で反芻するようにつぶやく。 嬉しい……! みことにもみんなと同じ名前ができたんだ! 「そしてこれが貴女の身分証明書ね。住所は私たちと同じところで登録してるから。それと通信機能がついてるからいらないだろうけど、念のためにフェイクで携帯電話も」 クレジットカードとか保険証とか、住民票とかどうやって用意したんだろう? 手渡されたバッグの中を見ると、化粧品とかハンカチ、ティッシュ、生理用品から替えの下着まで入ってる。財布の中にもクーポン券やポイントカードが入っていて、思わず顔がホゲ川さんになってしまった。すご……本当にリアルな女の子みたいじゃん。 「それで早速だけど、貴女にやってもらいたい仕事があるの」 こよみママは、みことに1枚の用紙を手渡す。 1番上の右端には藤蘭子会長からのご紹介枠と書かれていた。 「白銀家のメイド募集……?」 「ええ、貴女に与えられたミッションは、白銀家のメイドになる事よ。そして近くであくあ様を見守りお世話しつつ、その類稀なる頭脳を活かしてあくあ様の情報を収集するのです!」 えぇ!? みことがメイドさんをやるの!? で、できるかな? 森川さんみたいにドジしちゃったらどうしよう……。 「その間に、こっちはサーバーを増強してアルティメットハイパフォーマンスサーバーを完成させるから、それまでの間我慢してね」 「うん、こよみママ」 それから数日後、最終選考に残った私は選考会場となった白銀家に向かった。 「エントリーナンバー1番! 雪白えみりです!! おっぱいと寝技には自信がありまぁす!!」 ふぁっ!? せ、聖女様!? 聖女様ってナンバー2、図書館のメイドじゃなかったの!? 「ちょっと! なんでえみり先輩が最終選考に残ってんのよ!!」 「料理、掃除、裁縫、礼儀、一般教養、その他諸々で全テスト最高得点を叩き出したのが彼女です」 審査委員長を務めるカノン様の隣に座っていた深雪ヘリオドール結さんが、冷静に手元の資料を読み込み受け答えする。 それを聞いたカノンさんは変な顔で固まった。 「嘘……でしょ……?」 「家事全般はメアリー様のお墨付きでぇす!! 元気が取り柄で、なんでもやりまぁす! よろしくお願いしまぁす!!」 聖女様は勝ち誇ったように胸を張った。 その体育会系っぽい語尾には何か意味があるのだろうか……。 「エントリーナンバー2、風見りんです。よろしくお願いします……」 りんパイセン!? 「得意な事は暗……暗所でもよくものが見える事です。それと諜……諜元気です!」 今、暗殺って言いかけてなかった!? それと超元気じゃなくて、今、諜元気になってたよね!? 「エントリーナンバー3、鯖兎みことです!」 「へぇ、みやこちゃんの親戚なんだ。よろしくね」 「はい!」 って、あれ……? これ……もしかしてみことを含めて全員が聖あくあ教ですか? そんなバレバレのマッチポンプがあっていいのかなあ。 「エントリーナンバー8、阿澄るな……カノンさん久しぶり」 あ……8番にしてやっと、聖あくあ教以外の人がきた。 確か、あくあ様と同じ学校で風紀委員長を務めている人だったような……? うーん、いつもなら簡単に乙女咲のデータベースにアクセスして調べられるんだけど、ここは対策してるせいで、下手なネット接続ができないんだよね。最悪、受肉してる時に留守番を任せてある自分のコピーと戦わなきゃいけないし、その事態だけは避けないと……。 「阿澄先輩!? どうしてここに……」 「卒業した後に大学行くのが面倒くさかったから、ここで永久就職したい。寝るところと食事が出るならお給料はなくてもいい……。だから雇って?」 随分と自由な人が来ちゃった。大丈夫? これ最終選考だよ? 私も結構やらかしたけど最後まで残ったし、今までのテストにちゃんと意味があったのか怪しくなってきたなぁ。 その後も面接は続いていく。お昼にはサプライズであくあ様の料理が振る舞われて、それで卒倒した人が不合格になっていた。かわいそうだけど、倒れた人は幸せそうな顔をしていたから、これはこれでよかったのかもしれない。 残った人で午後もテストを受け、合格発表はまた後日という事でその日は解散になった。 「よし……ちょっと嗜みの所に殴り込みに行ってくるわ!」 「待って! またややこしい話になるから!!」 後日、私は合格したけど、聖女様は不合格だったみたい。 聖あくあ教本部でナンバー1、クレアパイセンにバチくそ本気で止められてた。ウケる。 ************************************************ 土曜日には掲示板をあげたかったので、今日更新します。ごめんね。 それとザコ・エシさんレビューありがとうございます! これからの捗るもよろしくお願いします。 他にもブックマーク、ポイント、いいね、感想、誤字修正等、とても助かっております。感謝します! それとfantiaにてアヤナ視点のバレンタインのお話を公開していますので、こちらもどうぞ! https://fantia.jp/yuuritohoney https://www.fanbox.cc/@yuuritohoney それと1周年に向けてアンケートを開始しました。ここまで多数のご協力ありがとうございます。 全て匿名で作者以外には結果がわからないようになってます。 また、一部だけの質問に答えるとかも可能ですので、よろしければご協力ください。 ちなみに現在、あくあとらぴすが抜けてて、捗る、小雛先輩、嗜み、アヤナの順番でデッドヒートしてます。 https://customform.jp/form/input/135309 今、現在、夕迅あくあ、聖女エミリー、はなあた一也のイメージ図をTwitterにて公開中です。 それに加えて天我先輩、黛、とあ達のイメージもおまけで公開しています。 https://mobile.twitter.com/yuuritohoney それとアラビア半島連邦についておねショタ短編書きました。 https://novel18.syosetu.com/n4279ib/ クリスマス用の短編、ムーンライトでとあ注意。 https://novel18.syosetu.com/n5480hz/ 昨晩、突発更新しました。 それと遅れてすみません。 ******************************************** 掲示板、いつもと同じ日曜日の朝。 【第14話】ヘブンズソード本会場part1【笑顔のその先に】 5 ななし ワクワク! ワクワク! 7 ななし 日曜の朝ってなんでこんなに楽しいんだろう? あっ! ヘブンズソードがあるからだ!! 8 ななし 3歳の妹より前のめりになって画面前で待機してるお母さんウケるw まぁ、お母さんの隣には私が座ってるんだけどwww ごめんな妹よ。お姉ちゃんの膝の上で我慢してくれ。 10 ななし この時間帯ほど外の道路が静かな日はない。 小鳥の囀りすら聞こえる。なんていい朝なんだ。 12 ななし >>10 この時間帯、猫ですら喧嘩してない話する? 我が家のニャンコといっぬですら真剣な表情でテレビ見てるよ。 やっぱ動物ってすごいわ。本能的に誰がいい男かちゃんとわかってる。 13 ななし 世界から人が消えたみたいに外に誰もいねえwww 15 ななし 今週はあくあ様の誕生日配信もあるし楽しみ。 17 ななし >>15 平日だから結局配信になっちゃったんだよなぁ。 シロくんではちょいちょい配信してくれてるけど、あくあ君として配信するのはあの伝説のマイクラ配信以来じゃないかな。 19 ななし >>15 そのせいでケーキ屋が地獄みたいな事になってる話する? クリスマスもあるし間違いなく今月は過去最高売上を記録すると思う。 とりあえず今日の放送でやる気チャージして、水曜日に備えるわ。 20 ななし 12月信じられないほどイベント多いからな。 クリスマスにもフェスあるし当選した人おめ。 白龍先生とあくあ君が監修したベリルのゲームも出るし、ほんと楽しみ。 23 ななし >>20 そういえばあの謎ゲームの詳細出てたな。 ベリルエンターテイメントへの就職が決まった主人公。 新入社員の私が1番人気のマネージャー部門に配属!? ベリルの見習いマネージャーになって、メンバーのお仕事を裏から支えよう。 えっ!? 所属タレントのプライベートも私が……ここから先はゲームを買ってからのお楽しみ! 白銀あくあ本人が監修、文章は人気作家の白龍アイコさんが担当しています。 迫力のライブシーンでも生音源を使用し、まだ未発表の新曲や、このゲームだけのために書き下ろした新曲をみんなより先に体験しよう! また登場キャラクター全てのセリフが本人達によって収録されています。 白銀あくあ、猫山とあ、黛慎太郎、天我アキラ……君は誰のマネージャーになりますか? ジャンル:乙女ゲーム 特別版はレートZ、通常盤はレートD、高校生向けはレートC、中学生向けはレートB、全年齢対象はレートAになります。 対象年齢の区分が下に行くほど、EDの表現などがソフトになります。 なお、レートZに関しては生半可な覚悟では生命の危機に関わるため、ベリル……白銀あくあさんへの耐性値が高いお客様のみご購入してください。ちなみにこの説明文を書いている私は死にかけました。 ※ゲームをプレイ中に異常なほど興奮したり動悸を感じたらすぐにプレイを止め、お近くのベリル専用心療内科がある大きな病院を受診してください。 26 ななし >>23 もうこの時点で不穏な空気が出てるwww そもそも乙女ゲームってなに? 乙女(処女)の欲望が煮詰まったゲームってこと? それならアイコちゃん先生脚本ってのも納得。 27 ななし >>23 こーれ、嫌な予感がします。 あくあ様が関わってるゲームがまともなわけがない。 ていうかレートZやばすぎだろwww 28 ななし >>23>>26 なんとなくだけど嗜みがクソほどやり込みそうな気がする。 30 検証班◆010meTA473 >>28 悪かったわね!! やりこむのは否定しないけど……。 33 ななし >>30 否定せんのかい! 35 ななし あれ? こういう時、姐さんが詳細を説明してくれそうなものだけど、今日は居ないのかな? レートZで何が起こってるのか知りたい……。 37 検証班◆010meTA473 >>35 仕事。ちなみに姐さんはレートZはプレイしてなくてレートDまでだけど、貴女は全年齢対象のレートAにしときなさいって言われた。 38 検証班◆07218KADO6 >>35 今日は私とセコなみだけなんだぜ。ぐへへ。 40 ななし >>37 結婚しててもレートAwwwww 42 ななし >>37 嘘だろ!? 嫁ですらレートA推奨とかハードル高すぎだろ……。 45 ななし そもそも、プレイするのに覚悟が必要なゲームってなんだよw 乙女ゲームじゃなくてデスゲームの間違いなんじゃないか? 48 ななし >>45 それなwwwww 49 ななし >>45 ほんとこれだと思うwww ベリルは私達に何をやらせようとしてるのか……。 51 ななし ゲームといえば、ヘブンズソードのアクションゲームもでるぞ。みんな買えよー。 あと、ドライバーの格ゲーに1月1日の午前10時にアップデートでヘブンズソード組が全員追加って書いてあった。 それに合わせてチジョーも追加していくらしい。クンカ・クンカーとか人気だもんな。 53 ななし >>51 ヘブンズソード参戦きたあああああ! 54 ななし >>51 当日からクンカ・クンカー使って、溢れかえるであろうヘブンズソードのキャラに密着させて匂い嗅ぎしまくりたい。 57 ななし >>54 じゃあ私はロ・シュツ・マー使って、ヘブンズソード組に向かってあのコート広げて謎の光が出るやつやりまくるわ。ぐへへへ! 60 ななし >>54>>57 お巡りさん、この人達です! 61 ななし >>54>>57 やりすぎると垢BANされそうw 63 ななし ゲーム実況者とかVtuberの人達はもう触らせてもらってるみたい。 鞘無インコが言ってたけど、ドライバーキック決めると、ちゃんとあくあ君のセリフが再生されて隣り合った対戦相手と2人でびっくりしたって言ってた。 他のキャラもセリフあったらしいけど、剣崎だけは勝利後にも台詞あって全部聞いた事ない台詞だったらしい。 開発者曰く、勝利後の剣崎のセリフは12パターンあって、そのうち2つがレア。あと剣崎限定で特別な勝利の演出があるので探してみてだそうです。 それに加えて、チジョーは特定のヘブンズソード組との対戦後に台詞があるらしい。ヘブンズソード組が勝った時は原作と同じ台詞なんだけど、チジョーが勝った時はアフター的な台詞が流れるので必見とのこと。 今朝リークされたばかりのこの台詞には私も泣かされた。あとの台詞はプレイするまでのお楽しみだそうです。 ロ・シュツ・マーが剣崎を倒すと「剣崎、私を見てくれてありがとう」 クンカ・クンカーが神代を倒すと「私の罪まで背負わせてごめんね。ポイズンチャリス」 デカ・オンナーが橘さんを倒すと「生身で私に立ち向かった時の君の姿、すごくカッコよかったよ」 65 ななし >>63 あかん、チジョーの台詞だけで泣ける。 66 ななし >>63 開発スタッフやば……。絶対ファンやんけこれ……。 68 ななし >>63 この神ゲーがダウンロード無料、追加アップデート無料で楽しめるとか世の中狂ってるわ……。 いいぞ、もっとやれ!! 69 ななし >>63 ヘブンズソード組は本郷監督とスタッフが完全監修だからな。 でもこれって、チジョー組は自分達のアドリブらしいぞ。 実際の放送を見終わって、その上で救われた彼女達ならこういう事を言うだろうなって想定して言ったって本人のSNSで書いてた。 70 ななし あかん、格ゲー苦手なのにやるしか無くなってしまった。 72 ななし 正直、今からヘブンズソードが終わるのが怖くて仕方ないのって私だけ? 日曜の朝に剣崎達が観られなくなる事に耐えられる自信がない。 75 ななし >>72 ほんとそれだと思う。 77 ななし ヘブンズソードロスはやばそうだな。 最悪チジョーに闇落ちするくらい病む奴がいるんじゃないか? 80 ななし >>77 松葉杖部長もそれを心配してて本郷監督に相談したみたい。 ただ、松葉杖部長は編成会議で、未来のあるあくあ君達をずっとこの作品に縛り続けていいのかってのも提案してて、自分が1番のファンなのに、この人すげーなって思ったわ。 特に、ヘブンズソードが終わったとしても剣崎達の、あくあ君達の長い人生の旅路は続いていく。あくあ君なら剣崎の心も背負ってくれるよっていう言葉にはみんなが泣いたよ。 84 ななし >>80 松葉杖部長……。 85 ななし >>80 頼む剣崎、部長を救ってくれ。 86 ななし >>80 これもう部長じゃなくて社長だろ。 88 ななし >>80 信じられるか? これが元窓際族だぞ。 ヘブンズソードは人生すら変えてしまった。 90 ななし そんな人生すら変えてしまうヘブンズソードが始まってしまうわけなんだが……。 92 ななし まだ始まってないのに、既にヘブンズソードで泣いてる。 94 ななし 今思ったけど、あくあ君って世界で1番女の子を泣かせてる気がする! 96 検証班◆07218KADO6 おいおいおい、お前ら元気出せよ! ヘブンズソードで男達が頑張ろうとしてるのに、女がしけたツラして画面前で涙ぐんでんじゃねーぞ! 100 ななし >>96 こいつはほんま……その通りだわ! 101 ななし >>96 それな! 102 ななし >>96 OK! 105 検証班◆010meTA473 ヘブンズソード! ヘブンズソード! 107 ななし ヘブンズソード! ヘブンズソード! 108 ななし ヘブンズソード! ヘブンズソード! 113 ななし 始まった!! 124 ななし 今回のチジョーはノウ・メーン、了解!! 128 ななし ノウ・メーンの気持ちわかりすぎる。 132 ななし 私も笑うの苦手だからわかる。 男の子に冷たそうな顔してて怖いって言われた事あるし……。 137 ななし ヘブンズソードに出てくるチジョー、いつも誰かに刺さってる。 141 ななし OPキター! 143 検証班◆010meTA473 OP好き! 150 ななし この時間、静かに聞く組と一緒になって歌う組に分かれるのウケるw 155 ななし 仕事中の私、休憩室で同僚と一緒に大熱唱。 164 ななし 先週は仕事があって外に出てたけど、同じように仕事で休日出勤してそうなお姉さんと電気屋のディスプレイの前で一緒になって歌ったの思い出すw 171 ななし 全国民の共通言語→ヘブンズソードのOP。 178 ななし この前、あー様が国歌斉唱してたけど、この曲が国歌でもいいくらい。 182 ななし 毎回、同じOPなのに盛り上がってしまう……。 188 ななし >>164 え? それ私じゃ……。 200 ななし >>188 草w 202 ななし >>188 同じ穴の狢ワロタw 204 ななし >>188 まさかの掲示板民がリアルで邂逅www 213 ななし 掲示板民どこにでもいる説。 226 ななし あくあ君のせいで掲示板見てる人増えたんだよな。 SNS落ちまくるし、何より嗜み効果がでかい。 235 ななし OPオワター! 241 ななし とっ、とっ、とあちゃーん! 244 ななし 夜影隊員より加賀美隊員の方が可愛い件について定期。 252 ななし 田島司令や夜影隊員は賑やかし要員。 新人の加賀美隊員が1番しっかりしてるってどうよ。 266 ななし とあちゃん変身しないかなー。 278 ななし マユシン君のスーツ姿が朝から見れて満足。 280 ななし 合法的に黛君のスーツ姿が見られるのはヘブンズソードだけ。 284 ななし あかん、シンちゃんのせいでスーツ男子に目覚めてしまう。 289 ななし メガネとスーツの組み合わせはくるものがある。 295 ななし たまにジャケットを脱ぐ時があるんだけど、それもいいんだよなぁ。 あぁ、あのジャケットをクンカ・クンカーしたいよお! 301 ななし ケンジャキきたー! 303 ななし ケンジャキ! 305 ななし ケンジャキ!! 312 ななし お前ら、あんまケンジャキネタで盛り上がるなよ! 本人も気にするかもしれないだろ! 噛んでる黛君も可愛いけど。 325 ななし 剣崎やば……。 328 ななし ベストにオールバックだと……? 333 ななし あかん、ヘブンズソードとケンジャキがまた私らの性癖を捻じ曲げようとしてきてるっ!! 342 ななし うわあああああああああああああ! 345 ななし 大人びたあくあ様やばい。私に刺さりすぎる。 348 検証班◆07218KADO6 むっつりエロなみさんに刺さってそう。 352 ななし 白シャツから出たあくあ君の手首を見ただけで甘イキした。 356 ななし 子供の頃からヘブンズソード見て育つと、将来子供が立派なチジョーになりそうな気がするのは私だけだろうか? 371 ななし >>356 あるあるwww 374 ななし >>356 もしかしたらヘブンズソード自体の放送がチジョーの罠かもしれんぞ……。 379 ななし 成人しててよかった。絶対に性癖狂ってる。 あくあ君以外じゃイケない体に改造|(つまりチジョーに)されちゃう。 385 ななし くっそ、ドラマじゃ男の子達が真剣に頑張ってるのに、この住民ときたら!! 404 ななし ノウ・メーンきたー!! 415 ななし ライトニングホッパー! 427 ななし ライトニングホッパーの銃、ガチャガチャ変形するのかっこいい。 433 ななし 排熱時とかリロードの時の可変ギミックがカッコ良すぎる。 442 ななし 黛君の本体はメガネ、橘さんの本体はスーツ、ライトニングホッパーの本体は銃です。 459 ななし 今日のライトニングホッパーはやたらとガチャついてるな。 本郷監督はメカも好きだから、やりすぎだって自分でもわかっててもガチャらせるの好きなんだよな。 たまにこれでもかってくらいガチャらせてる時があるw 468 ななし ガチャガチャASMR助かる。 477 ななし あ……。 479 ななし あっ。 481 ななし ああ! 485 ななし ぐへへ! 486 ななし ぐへへへ! 493 ななし 黛君がやられてぐへってる奴多すぎw 499 ななし 橘さんのやられシーン結構好き。 503 ななし ヘブンズソード最弱説どころか、ドライバー最弱説まで出てるライトニングホッパー。 514 ななし これだから応援したくなる。 521 ななし マユシン君、頑張れー! 528 ななし SYUKUJYOのサイレン音キター! 535 ななし 蜂さんもキター! 542 ななし 相変わらずSYUKUJYOはこれだから……。 549 ななし 神代が回収してまたしてもSYUKUJYOが役に立たず。 556 ななし サイレン鳴ってたけど違う現場行ってたすらある。 それがSYUKUJYO。 564 ななし SYUKUJYOちゃんさぁ。 そんなんだから子供のアンケートで将来なりたい職業でチジョーに完敗しちゃうんだよ。 ただし、加賀美隊員は除く、はウケたけどw 582 ななし 最新版、子供のなりたい職業ベスト5。 1位 あくあ様のお嫁さん!(ダントツの1位!) 2位 お姫様(嗜みでもあくあ様と結婚できたから!) 3位 ベリルの社員(あくあお兄ちゃんに永久就職できるから) 4位 芸能人(ベリルのメンバーと一緒にお仕事できるから) 5位 チジョー(合法的に男の子に触れるから) なおSYUKUJYOは10位圏外でした。 591 ななし 神代と橘さんの絡みは珍しい。 605 ななし 剣崎と橘さんと神代の関係見てたらドキドキする。 でも1番ドキドキするのは剣崎と加賀美ちゃん!! 613 ななし あかん、ドキドキしてきた。 621 ななし 動悸組は息してるかー? 634 ななし 胸ぐら掴んで喧嘩してる男の子見てたら熱いものがあるな。 656 ななし こういうシーンも、もっと増やした方がいいと思います!! 672 ななし 神代と橘が喧嘩し出したらスレが加速してて笑ったw 703 ななし 神代「剣崎のことも考えろよ!」 橘さん「お前こそ剣崎のことを考えろよ!」 加賀美ちゃん「みんな何も剣崎の事がわかってないね」 こういう事ですか? 剣崎モテモテでしょ。 716 ななし 剣崎はヒーローでヒロイン。 727 ななし ほらほらw 728 ななし はい、男2人が剣崎で喧嘩してる間に、さりげなく剣崎のところに行ってポイント稼ぐ加賀美ちゃんね。 735 ななし ふぁっ!? 738 ななし とあちゃんんんんんんんん! 740 ななし シャツの裾掴んで、気をつけてっていうの可愛すぎんか? 752 ななし なんか、とあちゃんの周りだけ可愛いが大渋滞してる。 761 ななし どうやったら、とあちゃんみたいに可愛くなれますか? 763 ななし とあちゃんみたいに可愛くなれる方法知ってる人いませんか? 768 ななし あそこで剣崎の裾を掴むのは反則。 そこらへんの女子じゃ絶対にできない。 772 検証班◆010meTA473 参考になります……。 774 白龍◆XQshotacon 最近、気がついたんだけど、とあちゃんって私の作品に出てくるヒロインより可愛くないですか? 790 ななし >>772 よwめwなwみwwwww 793 ななし >>772 おい、みんな見てるか? 嫁でも勝てるわけがないのに、私達が勝とうとしてる方が烏滸がましいんだよ。 808 ななし >>774 先生wwwwww 811 ななし >>774 先生が挫けてどうするんだよ!! 819 ななし >>774 立ち上がれ白龍アイコ!! 825 ななし 嫁と先生が負けてて笑ったwww 836 ななし これ、この後の日曜激論に総理でるけど、また閣僚会議みたいになるんじゃないのw 842 ななし そういえば、チンポスキーがいないけど、どうした? って思ったけど、あいつの地域じゃ見れねーのかw クソ笑ったwww 863 ななし >>842 後から見るからネタバレしないように、我慢してここ見ないって昨日言ってた。 888 ななし そろそろCMか……。 900 ななし 前半だけでスレ使い切ってしまった。 913 ななし CMでまさかのデス(乙女)ゲーム宣伝きたあああああああ! 927 ななし うおおおおおおおおおおおおおおお! 932 ななし 本人達によるフルボイスやば!! 935 ななし は? 938 ななし え? 940 ななし うわああああああ! 944 ななし あくあ「よく頑張ったな。ヨシヨシ」 946 ななし おい! 今のなんだよ!! 948 ななし ※映像と音声データは全年齢版となります。 951 ななし 全年齢版? 952 ななし 全年齢版、とは? 959 ななし は? 待って、このゲーム、ガチで死人でるぞ? 962 ななし ベリル心療内科勤務の私、さっきのCMで震える。 頼む、年末年始は休ませてくれ!! 967 ななし やばいやばいやばい! 970 ななし ちょっと待って、ゲームの中とはいえ、あくあ様が私にヨシヨシしてくれるの!? 972 ななし あかんって、娘がボーッとした顔してる! 977 ななし おいおいおい、こんなの全年齢で出していいのかよ! 981 ななし 全年齢でこれならZはどれだけやばいんだ……。 985 検証班◆07218KADO6 Zレートは本番行為はありまつか!? 987 検証班◆07218KADO6 Zレートは本番行為はありまつか? 988 検証班◆07218KADO6 Zレートは本番行為はありまつか? 999 ななし >>985>>987-988 興奮しすぎて連投してる馬鹿発見。 でも、気持ちはわかる。 1000 ななし >>985>>987-988 子供達のみんなー! こんな大人にならないように注意しようねー! でも、気持ちはわかります。 1001 774◆Hi-P3erver ぷーくすくす、お姉ちゃん達、必死にクリックするのはいいけど、もうこのスレには書き込めないよ? え? もしかして、1000取れなかったお姉ちゃんいるの? ざぁーこ、ざぁーこ! 【乙女ゲーム?】ヘブンズソード本会場part2【デスゲーム?】 8 ななし タイトルwwwww 10 ななし サバちゃんさあwww 14 ななし 前スレの捗る笑ったwww でも、気持ちはわかる! 16 ななし 多分みんな捗ると同じ事思ってた。 18 ななし 流石にエロシーンはないだろうけど、それくらい団体がやばいって判断したんだろうな。 25 ななし 格ゲーの方もCMきたああああああ!! 29 ななし やばいやばいやばい。 33 ななし ヘブンズソード参戦きたあああああああああ! 36 ななし ヘブンズソードガチやんけ!! 40 ななし ちょ! 42 ななし おかいつー! 45 ななし おかいつセリフもあるのか! 49 ななし 試合中におかいつ言うの絶対意味ないでしょw 完全にその時間、無防備じゃんwww 53 ななし これ、公式大会でも調子こいてやるやついそうw 57 ななし うわあああああああ! 61 ななし 倒した時のセリフ、最高すぎかよ……。 68 ななし 剣崎「愛を知らない悲しき者よ。俺の愛情の深さに溺れろ」 剣崎「誰にも愛されぬというのなら、俺が愛して見せよう、チジョー」 剣崎「俺の名前は剣崎総司、お前を愛する男の名前だ」 うわあああああああああああああ! 72 ななし は? 格ゲーってリアルで死人が出るゲームだっけ? 74 ななし おい、これ格ゲーの大会とか絶対無理だろw 75 ななし 精神的なダメージが大きすぎて、プロゲーマーの大会じゃ剣崎は使用禁止になりそうwwwww 78 ななし こーれ、全年齢対象です。 80 ななし これが無料……? 頼む、課金させてくれ!! 83 ななし あかんCMですら情報の大渋滞が起こってる。 86 ななし まだ後半があるのに大丈夫か? 89 ななし 穏やかな日曜の朝とか言ってた奴は出てこい!! どこが穏やかなんだよ!! 96 ななし 後半始まるぞー!! 100 ななし くるっ!! 104 ななし 結婚式場? 109 ななし 田島司令のいい考え。 113 ななし 田島司令のいい考えが良かった試しがない。 116 ななし は? 117 ななし へ? 119 ななし ほ? 123 ななし 夜影隊員のウェディングドレスきたー! ってぇ!? 126 ななし は? は? はあああああ? 131 ななし まさかのとあちゃんのウェディングドレスきたああああああ〜! 133 ななし とあちゃああああああああああんんんん! 135 ななし あかんってこれえ!! 137 ななし 日曜の朝にとんでもないものぶっ込んできやがったw 141 ななし 嘘だろ……。 143 ななし 嫁なみのウェディングドレス姿より可愛いじゃん! 146 ななし とあちゃん、うちに嫁にきなさい。 148 ななし 方法 とあちゃん 嫁に来る 【検索】 153 ななし もうやめて、私達のライフはないのよ! 158 ななし あのさ、なんで女の私より可愛いの? 160 ななし 悲報、とあちゃん、私より可愛い。 164 ななし 小早川さん良かったな。 165 ななし 小早川さん変身できないけど、これで報われたんじゃない? お話の中とはいえ、とあちゃんと結婚式だよ。普通はできない。 169 ななし SYUKUJYOの全ブレインwww 172 ななし まさかの田島司令とSYUKUJYOが有能だと……? 178 ななし やれやれ、やっとSYUKUJYOが機能しだしたか。 182 ななし これさ、まともに演技できてる小早川さんやばくない? 186 ななし さすがは未来の大女優、小早川優希、若手の中でもトップクラスと言われるだけの事はある。 これがそこらへんのバラエティタレントか森川なら発情して襲ってるぞ。 195 ななし ノウ・メーンきたー! 198 ななし チジョーきたー! 201 ななし 夜影隊員!? 203 ななし 小早川さん!? 208 ななし お、いつものきたw 209 ななし あー、また、いつもの、か……。 212 ななし ※トイレタイムです。 215 ななし ブーケの中によくベルト隠せたなw 218 ななし 変……シーン……。 219 ななし 変シーン、きたああああああ! 222 ななし 子供の中でもネタにされてるやつきたw 226 ななし うちの4歳の娘「おねーさん、もう諦めなよ……」 230 ななし チジョーって結構優しいよな。 だってこの無駄な時間も待ってくれるんだからw 233 ななし いつの日か、小早川さんに報われてほしい。 236 ななし それでも私は、いつの日か小早川さんも変身してくれるって信じてるから!! 239 ななし そういえば12月に入ってから渋谷スクランブルの看板の一部がcomming soon……になってたな。 246 ななし ウェディングドレスのまま戦うとあちゃんかっこいい! 251 ななし やっぱりとあちゃんだけなんだよ。 256 ななし 蜂さん、バッタさんきたああああああ! 262 ななし どうやら喧嘩が終わった模様です。 265 ななし こいこいこいこいこい! 268 ななし (剣崎の奪い合いは)一時休戦だ! 271 ななし 頼むよヒーロー。 275 ななし W変身シーンきたー! 282 ななし うおおおおおおおお! 294 ななし まさかの3カメまでwww 297 ななし かっこいいシーンはくどいくらいやるところがいかにも本郷監督w 300 ななし 朝からケツをアップにするな! ありがとうございまぁす!! 303 ななし あー、おまんこイライラしてきた。 304 ななし 変身シーンの後、少し人が減るんだよな。 絶対オナってるだろw 309 ななし 神代……。 315 ななし 神代って家族をチジョーに殺されて憎んでるはずなのに、剣崎との出会いで変わっちゃったよな。 というか初登場の時点でもう既に絆されてたし、ちょろすぎるんよw 331 ななし 橘さんは神代と違ってチジョーに対してだんだん態度を硬化させて行ってる。 だから剣崎にも非情になるべきだって思ってるんだよね。それが橘さんの優しさ。 349 ななし トラ・ウマーきたああああああ! 351 ななし 子供にも人気が二分してるトラ・ウマーさんきたあ! 356 ななし そんなわがままを言ってたら、トラ・ウマーがきてチジョーにされちゃうわよ! これで喜んだら貴女の娘さんの将来に気をつけたほうがいいです。 362 ななし トラ・ウマーはずっと黛君……橘さん狙いだよね。 368 ななし やっぱりあのケツが狙いか! 373 ななし ケツ好き疑惑のトラ・ウマーさん。 384 ななし あぁ……。 388 ななし ポイズンチャリスが!! 393 ななし 剣崎、早くきて!! 394 ななし 頼む、ケンジャキ! 399 ななし とあちゃーん!! 402 ななし やっば、とあちゃんかっこよ! 406 ななし 今日も安定してとあちゃんはかっこいいな。 410 ななし ここだけの話、加賀美隊員っていうか、とあちゃんってあくあ君の次に男前だよね。 ライブの内幕とか知ってるから言うけど、ハロウィンフェスの時とかそう思ったもん。 415 ななし うおおおおおおお! 418 ななし 夜影隊員復活した! 423 ななし 小早川さんいいぞ!! 425 ななし 根性見せた! 431 ななし あ。 433 ななし あ……。 434 ななし ああ! 436 ななし とあちゃーん!! 441 ななし ん? 443 ななし ん? 445 ななし ん? 448 白龍◆XQshotacon こーれ、嫌な予感がします。 450 ななし はいはい、剣崎、剣崎。 451 ななし はいはい、白銀あくあ、白銀あくあ。 453 ななし これは剣崎じゃなくてあくあ様。 456 ななし ずっる! やっぱ剣崎ずるいわ! 460 ななし 剣崎はずるい了解。 463 ななし うわああああああああああああああ! 466 ななし 白タキシードきたあああああああああ! 470 ななし うぎゃああああああああああああああああ! 472 ななし あっ、あく……と……とあ……くあ……あっ、あっ、あっ……。 475 ななし 不可避の動悸。 478 ななし 動悸「私から逃げられると思うなよ?」 480 ななし みんな頑張れ!! 481 ななし 剣崎達も戦ってるんだ! 私達も負けるな、がむばれ!! 484 ななし あかん、あかん、あかん、あっかーん! 490 検証班◆07218KADO6 嫁なみざまあ……って言おうとしたけど、流石に可哀想になってきたからやめとく。 泣くなよ。 493 検証班◆010meTA473 あれ? とあちゃんって、あくあと結婚してたっけ……? 502 ななし 子供がテレビ見て、剣崎と加賀美ちゃんが結婚しちゃったって放心してる……。 506 ななし これを見て育った子供達の将来が心配になってきた。 517 ななし >>490 捗るが空気を読む……だと……? 519 ななし >>490 捗るにすら空気を読ませるヘブンズソード。 523 ななし >>493 そうだよー。 524 ななし >>493 え? 知らなかったの? 526 ななし >>493 みんな知ってるよ! 531 ななし 嗜み錯乱www 537 ななし あのさ、剣崎ってなんでこんなにかっこいいの? 538 ななし あー、だめだ。もうなんか剣崎を見てるだけでおマンコがイライラしてきた。 540 ななし もう剣崎が責任とって全人類を嫁にしてよ。それで大抵の事は解決するでしょ。 543 ななし お母さんが言っていた。 545 ななし 今日のおかいつきたー! 546 ななし おかいつきたあああああああ! 548 ななし おかいつ! おかいつ! 550 ななし はいはい、今日も剣崎が剣崎! 553 ななし 剣崎の台詞に私もニッコリ。 556 ななし 全女性を笑顔にできる男を3人だけ知ってる。 1人は白銀あくあ、もう1人は夕迅様! そして最後の1人は剣崎総司だ! 561 ななし やっぱり剣崎だって女の子全員にわからせてくるのずっこい。 563 ななし はぁ!? 564 検証班◆010meTA473 嘘……。 567 ななし 変身しないだと!? 569 ななし これは玩具メーカーもお怒りでは……? 572 ななし ちょっと待って。 575 ななし カブトムシにキッスだとおおおおおおお! 578 ななし うわああああああああ! 580 検証班◆07218KADO6 あっ、すみません、ちょっといいですか? カブトムシに負けた女が前通りますよ。 すんません、ほんと、生きててすんません。 585 ななし ヒロイン カブトムシ 592 ななし どうやったら剣崎のカブトムシになれますか!? 596 ななし まままま、待って、私、イベントでプレミアムルームに当選して剣崎のカブトムシにさわれたんだけど、うわあああああああああああああああああ。 601 ななし ちょっと待って、本当に変身しないの!? 604 ななし は? 607 ななし はぁ? 609 ななし はああああああ!? 610 ななし 剣崎「ノウ・メーン、今から俺がお前の心を迎えに行く。だからそこで大人しく待ってろ」 615 ななし あかん、カッコ良すぎて私のマンコが決壊した。 618 検証班◆010meTA473 あわわわわわわわ。 やっぱりケンジャキが世界で1番かっこいいよおおおおおおおおお! どうしよう。夕迅様一択だったのに、剣崎に揺れてる……。 623 白龍◆XQshotacon ふざけんな! これがあくあ君のアドリブだって!? リアルがクソゲーすぎる!! どうやって勝てばいいんだ……。 626 検証班◆07218KADO6 私の事を迎えに来てくれるのはいつですか? 631 ななし 一度でいいからそんなこと言われてみたいわ。 635 ななし 迎えに行くからそこで待ってろなんて言われたら死ぬまで待ってる自信がある。 639 ななし 女子の心の中を一瞬で嗜みにするのやめてもらっていいですか? 643 ななし >>618 混乱してるところ悪いけど、お前の旦那も含めて全員同一人物やぞ。 そういうわけで嗜み死ね。 645 ななし >>618 知ってます? 白銀あくあ=夕迅=剣崎総司、全員同一人物なんです。 とりあえず嗜み死ね。 652 ななし >>623 え? これマジ!? 655 ななし >>623 嘘だろwwwww 658 ななし >>623 アドリブなのかよこれwww 664 ななし アドリブでこれが言えるあくあ様って……。 667 ななし ふぁ〜、さすがクソ乙女な嗜みと結婚するだけの事はある。 良かったな嗜み、お前あくあ様がいなきゃ一生独身だったぞ。 671 ななし >>618 とりあえず嗜み死ね。 672 ななし >>618 嗜み死ね定期。 673 検証班◆07218KADO6 >>618 嗜み死ね。 679 ななし はあ!? 682 ななし うわああああああ! 684 ななし うぎゃああああああああ! 693 ななし 剣崎「この世に俺が抱きしめられない女性などいない。だから安心して、その心ごと俺に抱きしめられろ」 696 ななし まさかこれもアドリブ……だと……!? 700 白龍◆XQshotacon うぎゃあああああああああああ! 勝てるかこんなん、パーン(ペンを放り投げる音) ちなみに本郷監督から聞いたけど、脚本の人が発狂して剣崎だけアドリブだそうです。 703 ななし あ、もうだめ……ずっと、おまんこの奥が甘イキしてる。 せっくすしてると勘違いしてるのか、痛いくらい子宮が降りてきてるわ。 705 ななし 弄ってないのにおマンコが幸せになるくらい甘くイッてるの私だけですか? 709 ななし 悲報、白銀あくあさん、ただドラマに出てるだけなのに、全女子を甘イキさせる。 712 ななし これ、対面のスーツアクター誰か知らんけどすごいな。 715 ななし このスーツアクター、動きからして中、ニコさんでしょ? やっぱレジェンドはすげぇわ。次元が違う。 718 ななし ニコさんぱねぇっす。 おマンコがイッてる私達とは次元が違う。 723 ななし うおおおおおおおおおおおおお! 726 ななし いけ、剣崎!! 730 ななし 剣崎「俺か? 俺の名前は剣崎総司、この世の……いや、過去も、現在も、未来も、全ての女性を笑顔にする男の名前だ」 これは白銀あくあ。 734 ななし その台詞、あー様に変えても成立するんだなぁ。 736 ななし 過去は流石に無理だろって思ったけど、普通に婆さんの遺影が笑ってるように見える……。ヤベェな剣崎。 739 ななし ああああああああああああああ! 741 ななし 俺が女の子の笑顔を見逃す男に見えるかって? 見えるわけないじゃん!! 744 ななし あかん、カッコ良すぎて死ぬ。 748 ななし うおおおおおおお! 749 ななし 頑張れ神代!! 751 ななし 神代立ち上がれ!! 756 ななし って橘さん!? 758 ななし 橘さん!! 760 ななし あかん、こんなん泣く。 762 ななし 行かせるかよってカッコ良すぎるだろ……。 764 ななし ねぇねぇ、なんでこの人達ってこんなにかっこいいん? 768 ななし は? 769 ななし あー、これはトラ・ウマーいけません。 771 ななし トラ・ウマーのアンチが増えそうだ。 773 ななし これ中の人すごいわ。だって、男の子を蹴っ飛ばしてるんだよ。 ヘイトを買いそうなのに、リアリティ出すためにやるところがすごい。 私は応援する。黛君もわかっててやってるだろうし。 776 ななし 邪魔をするな! ってお前や! 779 ななし え? 781 ななし え? 782 ななし え? 785 ななし 田島司令……? 788 ななし 田島司令きたああああああああ! 791 ななし うおおおおおおおおおおおおお! 800 ななし 剣崎からの熱い流れが伝染してる!! 803 ななし わけー男が、意地をはって女の子1人の心を救おうとしてるんだ!! それを同じ女のお前が、邪魔してんじゃねーぞ!! 806 ななし 阿部さん、この演技は泣く。 809 ななし 今の演技、アドリブじゃね? なんか田島司令っていうより、阿部さんがここまで積み重ねてきた人生のようなものが見えた。 でもそれがちゃんと田島司令に重なるんだからプロの女優さんってすげーわ。 813 ななし 田島司令の株が急騰中。 816 ななし 剣崎いけえええええええ! 818 ななし あかんこれはカッコ良すぎる! 820 ななし みんなの想いを託して剣崎がいく!! 825 ななし あかん、剣崎がカッコ良すぎる。 829 ななし いけええええええ! 剣崎いいいいいいいい! 832 ななし うわああああああああ! 834 ななし 抱きしめたあああああああああ! 835 ななし やっぱ剣崎だわ! 837 ななし あ……。 839 ななし あ……。 840 ななし あ……。 843 ななし そこの台詞、優しくいうのは反則だって……。 846 ななし ああ……ああ……! 849 ななし 語彙力が死んでて、叫び声しか出ない。 851 ななし 最後のお願い……。 853 ななし あ……最後のお願い……。 856 ななし ダメ、こんなん泣く……。 860 ななし もう涙で前が見えません!! 864 ななし あ……。 865 ななし あ……。 868 ななし 最後、あの女の子、笑えてた。だからきっと救われたはず……。だから……! 870 ななし うわあああああああああああああああ! 873 ななし あのさああああああああああああ! 876 ななし 剣崎も他のキャストもスタッフも本郷監督もずるすぎるわ!! あとカブトムシ! お前、最高のタイミングなんよ!! 880 ななし ここでカブトムシはくるわ。 883 ななし こんなかっこいい変身ある? 885 ななし 先週の私「これを超える変身はもうないな」 今週の私「こ、これを超える変身はもうない……よね?」 889 ななし 先週の私「今日のヘブンズソードは過去最高!」 今週の私「今日のヘブンズソードは過去最高!」 来週の私「今日のヘブンズソードは過去最高!」 892 ななし 只の変身シーンなのに! 玩具の販促シーンなのに! 泣かせるなよちくしょう! もう買ったのにもう一個欲しくなっちゃうだろうが!! 901 ななし 娘にこれがヒーローなんだよって言ったら、うんって言ってくれた。 907 ななし ここでFULL SPEEDは熱すぎだってええええええええ! 912 ななし 画面は熱いのに、うちの家じゃみんなが静かに見守ってる。 彼女の最後のお願いを叶えようとしてる剣崎の、ヒーローたらんとする姿を目に刻みつけてるんだ。 917 ななし 剣崎は……アドリブのせいもあるんだろうけど、あー様と重なるんだよ。 私達のこの世界を救ってくれたあー様の姿とね。だからさ……ヒーローなんだよ。 923 ななし きっと、この先も、あくあ様はたくさんのドラマや映画に出るんだと思う。 でも、初めてみた時の夕迅様の衝撃と、この剣崎だけはずっと自分の心の中に残り続けるんじゃないかな。 928 ななし 森川の私達の国には白銀あくあが居るって台詞を思い出した。 剣崎、日本のヒーローになってくれ! 932 ななし 男の子達って、ヘブンズソード見てるのかな? 見ててほしいなって思う。 936 ななし カッコ良すぎてもう何も言えない。 942 ななし 子供が黙って剣崎の後ろ姿を目に焼き付けてたわ。 948 ななし 倒し終わった後もみんなの背中から哀愁が見える。 そんなに気落ちしないでって言ってあげたい。 952 ななし 夜影隊員!? 956 ななし 小早川さん!? 961 ななし 夜影「胸を張れよ! 君達は間違いなく彼女の心を救ったんだ。だから、そんな悲しい表情をするなよ。笑顔で彼女を見送るんだ」 965 ななし うわあああああああああああああ! 969 ななし これはくるわ。 971 ななし クワガタちゃん、お願いだからそろそろ夜影先輩にも靡いてあげて。 976 ななし お願いだから小早川さんも変身させてあげてよ。 977 ななし テロップ見たらやっぱりニコさんだったな。 ありがとうレジェンド!! 982 ななし 登場人物全員かっこいいかよ! 986 ななし 最後の天を見上げる剣崎のカットやば……。 988 ななし 剣崎は後ろ姿だったけど、最後絶対笑顔だったろ……。 990 ななし あかん、毎回泣いてる。 993 ななし あー、ダメだ。これもう午前中は放心状態だ。 995 ななし 良かった、これが朝で。 この後なんもないから余裕で放心できる。 999 ななし 今日も最高だった。ありがとうドライバー!! 1000 ななし 1000ならノウ・メーンの女の子が救われますように!! 1001 774◆Hi-P3erver うわあああああああん! 今日のヘブンズソードも最高だったよおおおおおおおおおお! お姉ちゃん達、ごめんね。残念だけどもうこのスレに書き込めないよ。 また来週きてね! 来なかったら許さないんだから! ぷんぷん! ************************************************ ごめん。スレを2つ分にしたらすごく時間が掛っちゃいました。 楽しんでもらえれば嬉しいです。 fantiaにてアヤナ視点のバレンタインのお話を公開していますので、こちらもどうぞ! https://fantia.jp/yuuritohoney https://www.fanbox.cc/@yuuritohoney それと1周年に向けてアンケートを開始しました。ここまで多数のご協力ありがとうございます。 全て匿名で作者以外には結果がわからないようになってます。 また、一部だけの質問に答えるとかも可能ですので、よろしければご協力ください。 ちなみに現在、あくあとらぴすが抜けてて、捗る、小雛先輩、嗜み、アヤナの順番でデッドヒートしてます。 https://customform.jp/form/input/135309 今、現在、夕迅あくあ、聖女エミリー、はなあた一也のイメージ図をTwitterにて公開中です。 それに加えて天我先輩、黛、とあ達のイメージもおまけで公開しています。 https://mobile.twitter.com/yuuritohoney それとアラビア半島連邦についておねショタ短編書きました。 https://novel18.syosetu.com/n4279ib/ クリスマス用の短編、ムーンライトでとあ注意。 https://novel18.syosetu.com/n5480hz/ 掲示板、日曜日はこれからだよ? 【今から迎えに行く】白銀あくあ様を語るスレpart3782【大人しく待ってろ】 7 ななし いやあ良かった良かった。 日曜が始まったって感じがする。 10 ななし 流石にもう何もないよな! ヘブンズソード終わったし、ちょっくら朝風呂行ってくるわ! 13 ななし >>10 いってらー! 14 ななし >>10 おい! しっかりとフラグを立ててから風呂に行くな!! 16 ななし >>10 シャワーオナするのはいいけど、水道代とガス代には気をつけろよ! 19 ななし ヘブンズソードの公式HPに、アクション指導でニコさんが追加されてたぞ! 後半に向けてレジェンド参戦きたー! 22 ななし >>19 ベリルエンターテイメントからのお知らせにもなんかきてる! 弊社所属タレント、天我アキラについてのお知らせ。 弊社所属タレント、天我アキラの専属トレーナー兼アクションコーチとして、マスク・ド・ドライバーのスーツアクターとして長年活躍してきた岩成ニコさんと契約しました。 契約期間は9月からとなっていますが、ヘブンズソード本放送との兼ね合いからファンの皆様への発表が12月に遅れてしまったことを謝罪いたします。 今後も天我アキラと、岩成ニコへの応援、よろしくお願いいたします。 天我アキラ 生年月日:2003年2月19日(19歳)魚座 身長:191cm 略歴:県立仙台青葉第二高校→国立赤門大学2年 8月10日 夏コミ、ベリルステージ出演 9月10日 音楽番組「Music stage 前日祭」出演 9月11日 annann「ベリル大特集号」 9月11日〜 日朝特撮「マスク・ド・ドライバー ヘブンズソード」 神代始 NEET/ポイズンチャリス役で出演 9月18日 音楽番組「Music stage 特別拡大SP」出演 10月9日 スターズコレクション、コロールオムのモデルとして出演 10月31日 ベリルエンターテイメント・ハロウィンナイトフェスティバル 11月〜 ベリルアンドベリル、レギュラー出演 契約スポンサー様一覧 ライツ社 デジタル一眼レフカメラ ヴェーデマルク社 ワイヤレスイヤフォン ハウゲンマッタス社 アイスクリーム 本人よりコメント 「この度、マスク・ド・ドライバーで長年ドライバーのアクターを務めていた岩成ニコさんと個人的に契約する事になりました。今後はより一層アクションシーンを磨くためにも、ニコさん指導の元、しっかりと肉体改造から取り組みたいと思っています。ロックンローラーなアクションスターになる事を目指して頑張るから応援よろしくな!!」 岩成ニコさんからのコメント 「この度、ベリルエンターテイメントの天我アキラさんとトレーナー兼アクションコーチとして契約を結んだ岩成ニコです。将来、世界で通用するアクションスターになりたいという彼の夢を叶えるために、微力ながらも協力したいと思い今回の契約に至りました。これから先、今までとは違うステージで、自らの人生をかけて新しい挑戦をできる事が何よりも嬉しく思います。また、この場をお借りして、この素晴らしい機会を与えてくれた天我アキラさん、ヘブンズソードの出演を熱心に誘い続けてくれた本郷弘子監督、新しいお仕事へのきっかけを作ってくれた白銀あくあさん、ベリルエンターテイメントの天鳥阿古社長に感謝いたします、これからもよろしくお願いします!」 25 ななし >>22 うわああああああああああ! 26 ななし >>22 マジかよ! 28 ななし >>22 ヘブンズソードってやっぱすげぇわ。 間違いなく天我パイセンの未来変えたぞ。 31 ななし >>28 それを言うならあくあ君との出会いが全てじゃないってツッコミは野暮だとして、間違いなくヘブンズソードが将来に影響してるよな。 32 ななし ニコさんファンの私歓喜!! 最近、インタでもそろそろ引退かな。家で娘と一緒にテレビ見て余生を過ごしますって言ってたけど、その時の遠くを見る目がすごく悲しそうで気になってたんだよね。 だから新しく挑戦できることを見つけてくれて、ファンとしてはすごく嬉しい! 34 ななし 良かったなぁニコさん。 ずっとドライバーの歴史を受け継いできてくれた人が、最後の最後で凄い作品に出た事も含めて嬉しいよ。 37 ななし さーてと、私もそろそろ仕事に行こうかな。 39 ななし 私も用事あるから出かける準備始めよ。 41 ななし おい……捗るが日曜激論のスレで待機してるんだけど、あいつなんかやばいもの食った? 43 ななし >>41 はあ!? 大丈夫かそれ? すぐに病院に行った方がいいんじゃないか? 44 ななし >>41 雨降ってるのかと思って確認したけど、ふっつーに晴れてたわ。 45 ななし >>41 何かの災害が起こる前触れかもしれん。準備しとこ。 この前のベリルアンドベリル見て、防災について真剣に考えるようになったわ。 49 ななし ちょっと真面目な番組を見るだけで心配される捗るwww 52 ななし >>49 間違いなく普段の言動のせい。 54 検証班◆07218KADO6 >>41>>43-45 お前らも朝からホゲってないで、私みたいに真面目な番組を見た方がいいぞ。 57 ななし >>54 おまいう案件w 59 ななし >>54 熱があるか測っといた方がいいぞ。 60 ななし >>54 大丈夫か? こけて頭打ったりしてない? 63 ななし こーれ、日曜激論なんかあります。 65 ななし そういえば日曜激論って今日、スペシャルゲストが総理か……。 って、あれ? 確か森川が出るんじゃなかったっけ? 68 ななし >>65 森川ってローション相撲で鎖骨を骨折して帰国してないんじゃ……。 69 ななし >>65 ホゲ川なら鎖骨骨折でスターズに引き続き現地で強制逗留させられてるぞ。 どうやって出るのさ? 72 ななし >>68-69 はいはいはい、なんとなく読めてきましたよこれ。 73 ななし 日曜激論って始まるのあと2、3分くらいじゃない? 75 ななし >>10 早く戻ってこい!! 76 ななし >>10 風呂なんかに入ってる場合じゃねーぞ。急げ!! 79 ななし 日曜激論マジか!? 83 ななし チャンネル変えた。 88 ななし みんな放心してる場合じゃないぞ!! 91 ななし 開幕総理ドアップwww 93 ななし なんやねん、このスタートw 96 ななし ヘブンズソードスレから急いで戻ってきた!! 日曜激論の出演マジ!? 100 ななし 祭りだ! 急げ!! 【総理生出演】日曜激論【森川骨折】 5 ななし 森川骨折wwwww 6 ななし >>5 あいつの代わりどうするんだろうなw 8 ななし 逆にいなくて良かったすらある。 森川と総理じゃバラエティ番組になっちゃうよw 9 ななし >>8 あるあるw あの2人ならずっとくっちゃべってそう。 それも中身のない会話とか、どうでもいい話ばっかしそうなイメージある。 11 ななし あくあ様とメアリー様と総理と嗜みと捗ると仲がいい森川。 12 ななし >>11 あいつの携帯の電話帳だけで1番組作れそうな気がした。 14 ななし >>12 前に、スタッフがミスってチャットの履歴が全国放送で映った事がある。 15 ななし >>14 それ、マジw? 17 ななし >>15 マジ 鬼上司「死にたくなかったら電話に出ろ」 鬼上司「早く出ろ」 鬼上司「起きたらすぐに連絡しろ! 行動!」 あくあ君♡「この前言ってたやつだけどさ、それってカノンが夜に……」 嗜み「ごめーん、その日忙しいから次の日にして〜」 藤蘭子会長「八雲先生達といつものメンバーで神楽坂にお茶飲みに行くんだけど来れる?」 メアリーお婆ちゃん「ヤッホー、楓ちゃん明日の夜空いてる? ギロッポンでシースー行こ!」 捗る「いいズリネタ仕入れたからお前にもやるわw ありがたく思えよな!!」 姐さん「起きたらすぐに連絡ください。あとは楓さん待ちです」 総理「楓ちゃん今度の会合くる?」 19 ななし >>17 嗜みと捗ると姐さんはアウトだろw こいつほんま……。森川がやらかしたわけじゃないけど、隠す気がなさすぎてこっちが困るわ! 20 ななし >>17 あくあ君のところだけハートマークなの地味にイラッとくるなw しかし、一体何話してるんだこれ……。 22 ななし これ後で鬼上司に叱られてるだろwww 25 ななし >>22 鬼上司wwwww なんか姐さんと上司の苦労が透けて見えるわ。 27 ななし >>22 あくあ様がプライベートのメールでも嗜……カノン様の事を呼び捨てにしてるのを見たらなんかすごくドキドキした。 テレビでいうのより生々しいっていうか、本当に俺の扱いしてるのキュンってする。 29 ななし あああああああああ、あくあ君と結婚できるなんて羨ましすぎるよおおおおおおお。 31 ななし >>27 やっぱ嗜み死ね! 34 検証班◆07218KADO6 >>31 クソなみさんに地味な不幸が降り掛かりますように! 36 ななし >>34 これが親友です。 37 ななし >>34 普通ならもっと不幸を祈っていいはずなのに、地味なところは友情だなって感じがする。 40 ななし >>34 捗るが日曜激論にいるだと? 42 検証班◆010meTA473 >>34 ちょっと!! 47 ななし 捗るが熱出たって本当ですか!? 48 ななし バカが風邪ひいたって聞いたんだけど? 51 ななし >>48 メアリーの捗るがバカなら国民の9割がバカになるけどいいのか? 54 ななし >>51 最近、バカでもいいかなって思ってる。 55 ななし >>51 バカですが何か? 56 ななし >>51 バカだけど呼んだ? 58 ななし もはや開き直ってバカを楽しむ掲示板強すぎぃ! 61 ななし そろそろ始まるぞ。 63 ななし 総理くるー? 64 ななし まだ出てないけど先に言っとくわ。 総理、まじめにやれー! 67 ななし きました。 68 ななし ここですか? 69 ななし 祭りだ急げ!! 72 ななし ほんまに捗るおるやんけ。 74 ななし 風呂行ったやつ戻ってこれたか!? 早くしろー。もう始まっちゃうぞ!! 76 ななし あ。 77 ななし あ! 78 ななし あっ……。 80 ななし 始まった! 82 ななし 総理ドアップw 84 ななし 開幕から総理の満面の笑みwww 86 ななし こーれ、また炎上です。 87 ななし 森川が骨折www 88 ななし 総理の口からローション相撲の単語が出るのは我が国だけwww 89 ななし 森川はほんまwww 91 ななし これが森川クオリティ。 どこの国の国営放送のアナウンサーが、自国の総理にローション相撲なんて単語を言わせるんだw 93 ななし 森川のせいで民放のバラエティより面白くなってしまう国営放送の政治番組www ある意味すげーわ。そりゃ週刊誌に、民放各社が震える国営放送が生み出したモンスター、森川楓って書かれるわw 98 ななし >>93 生み出したのは国営放送じゃない! メアリーだ!! 嗜み! 森川! 総理! そして捗る! 良い子はメアリーなんて目指しちゃダメだぞ!! 私も子供に乙女咲かクラリスにしなさいって言ってる。 100 ななし ん? 101 ななし ん? 102 ななし ん? 105 ななし 今、ピンチヒッターって……。 107 ななし ピンチヒッターくる!? 109 ななし くるか! 115 ななし うぎゃああああああああああ! 117 ななし 寝起きです! おはようございまあああああああああああす! 119 ななし さっき帰宅した私、ただいまああああああああ! 120 ななし あばばばばばばばばばばばばば! 123 ななし あっ……お疲れ様で昇天しかけた。 124 ななし うわああああああああああああああ! 126 ななし 今のただいまやばいって。もう新婚やん!! 128 ななし 行ってきまああああああああああす!! 131 ななし あっ、あっ、あっ……。 134 ななし あかん、これ同居じゃん……。 137 ななし この瞬間、全ての女子があー様と結婚した。 140 ななし おい! 開幕で何人か持ってかれたぞ!! 143 ななし 一体、何が起こっているというのです? 146 ななし これはあかん。 149 ななし あくたん、もう責任とって全女子と結婚して……。 151 ななし 隣で見てた妹が死んだ。 どうやら彼女は、夢の世界へと旅立っていったみたいだ。 154 ななし 挨拶だけでメスをイかせる男、それが白銀あくあ。 158 ななし 嗜みってポンコツだと思ってたけど、実はすげーんだな。 毎朝これに耐えてるってことだろ……。私には無理だ。3日は寝込む。 162 ななし 総理www 164 ななし 明らかにバラエティ慣れしてるのうけるwww 167 ななし 総理のよもやま話www 普通に政治の話すればいいじゃんw 男性保護法案についてどう思うとかさあ!! 170 ななし ヘブンズソードwww 172 ななし 総理ちゃんさぁ、それ他局の番組w 173 ななし 国営放送のアナウンサーも苦笑いw 175 ななし あー様にツッコミさせるなw 176 ななし あくあ君、それ正解! 179 ななし 薪が燃えてる動画wwwww 180 ななし それは仕方ない。 183 ななし 正直、全チャンネルがもう諦めてる。 185 ななし 国営放送 薪が燃えてる動画 国営教育 みんなでうたおう(再放送) 藤テレビ 天気予報(声なし) TV日本 日本探訪(景色) TBT AIアナウンサーによる自動読み上げニュース番組 東京TV ナイスボート! MXSUN 野球・サッカーのプレーシーンまとめ これがヘブンズソードの裏番組だ! テレビで働いてる人もそりゃヘブンズソード見たいよなw 189 ななし この前のバラエティに出た時の小雛ゆかりは最高だったな。 MC「あくあ君に何か言いたい事がありますか?」 小雛ゆかり「あんたのせいで日曜の朝がヘブンズソード以外見るもんなくなったじゃないの!!」 今までバラエティ出なかったからわからなかったけど、こいつおもろいわw あー様にカチキレできるのは小雛ゆかりパイセンだけ。 195 ななし >>189 そのあとバッグの中身を公開するところで、自宅の鍵にヘブンズソードのキーホルダーつけてるのがバレて赤面するまでがセットなんだよなぁ。 199 ななし 総理のパワハラwwwww 200 ななし そうだぞーw あやまれーw 202 ななし なんやねんこの茶番w 204 ななし 総理が出るとすぐにコントが始まる。 207 ななし あくあ君、良い大人達の小ネタに付き合わせてごめんね。 大人達もあくあ君との生共演にテンション上がっちゃって、子供みたいにはしゃいじゃってるだけなんだよ。 209 ななし ハグwww 211 ななし 国会でハグwww 215 ななし ズレてるなあw 217 ななし え? あくあ様のハグ会!? 218 ななし あー様のハグ会まだ? 220 検証班◆07218KADO6 パイタッチ会でも可! おっぱいなら自信ありまぁす! 226 ななし >>220 捗る、やはりお主は、天才じゃったか……。 229 ななし >>220 これが天才の発想か。さすがメアリー卒なだけはあるwww 231 検証班◆07218KADO6 ぴこーん! 良い事思いついたぞ!! あくあ様がおっぱい大使として桃色リボンフェスに参加→ドクターあくあによる触診タッチ会。 これで合法的にパイタッチ会ができるぞ!! 235 ななし >>231 天才。 237 ななし >>231 メアリーすげぇ!! これが国内屈指の名門女子大学の頭脳か!! 238 ななし >>231 お前すげーわ……。感動した。 240 ななし まさかの捗る大絶賛www 243 ななし おお! 総理いい質問だ! 244 ななし さすが国会で答弁してるだけの事はある。いい質問。 247 ななし 国会→練習 あくあ君への質問→本番 こういう事ですね。 251 ななし ちゃんとスタッフをリスペクトしてるのいい。 252 ななし スタッフリスペクト嬉しい。 藤百貨店の時ちょこっと裏方で手伝ったけど、すれ違い様にちゃんと目を合わせてありがとうって言ってくれたシーン今でもずっと覚えてる。あの頃からずっとファンです。 254 ななし 一応小雛先輩www 256 ななし 小雛先輩は一応www 258 ななし 言っとかないとうるさいってw 260 ななし あくあ君にうるさくできるのがすごいよw 261 ななし テレビ局の人、ここ見てたらお願い。 一度でいいから、小雛ゆかりとあくたんをバラエティで共演させて。 面白い事になりそうな予感がぷんぷんするwww 263 ななし 相手があー様だろうと小雛ゆかりはブレないなw 265 ななし 佐藤議員きたああああああ! 268 ななし 佐藤、さすがだな。 いつもは総理に柔らかな切り口で核心を抉るような質問をするだけの事はある。 270 ななし 佐藤、ちゃんと仕事してるな! よしっ、次も投票するぞ!! 273 ななし お見合いパーティーの事にも触れてくれるんだ。 276 ななし あくあ様、まだ高校一年生なのにしっかりしてるな。 ちゃんと考えてる。少なくともここにいる総理達よりちゃんと考えてるwww 279 ななし 悲報、あくあ君の受け答えが1番議員さんっぽい。 281 ななし もうあくたんが総理でいいんじゃないかな。 実質的な仕事だけは総理に任せてもろて。 285 ななし 総理いいいいいいいいいいいい! 288 ななし マジかよ総理!! 290 ななし やっぱこの国の総理はあんたしかいねーよ! 293 ななし 次も総理に投票します! 294 ななし なんてすごい質問なんだ……。 やっぱり総理になる人は格がちがうな! 296 ななし 総理のドヤ顔うぜえwww 299 ななし は? 300 ななし え? 303 ななし うそ……。 308 ななし うぎゃあああああああああああ! 315 ななし マジ? 317 ななし あー様? 321 ななし 即ニュー速でたwww 白銀あくあ氏、お見合いを一回だけならしてもいいと明言。 324 ななし 裏番組も緊急速報で番組切り替わったwww 326 ななし さーてと、お見合いに向けてちょっくらアップしてきますか。 327 検証班◆07218KADO6 おマンコなら、普段からいつでも使えるようにアップしてます! 329 ななし これ見てた家族が総立ちになったのウケるwww 私もそのうちの1人なんだけど……ちょっと本気出しますわ。 332 ななし 私なんかにワンチャンないだろうけど、私なんかにもワンチャンあるって思わせてくれるの凄く好き……。 335 ななし カノンが嫌がる事はしたくない。 336 ななし 嗜み死ね。 337 ななし 嗜み死ね。 338 ななし 嗜み死ね。 340 ななし 定期的に嫁好きアピールするあー様が好き。 だって、結婚しても大切にしてくれるなんて最高じゃん。 342 ななし うらやま案件だけど、こんなに愛されるなんて嗜みはよかったなぁって思う。 345 検証班◆010meTA473 私もあくあは一度くらいはお見合いするべきだと思うよ。 むしろお見合いの方が、お相手の事をちゃんと調べられるから、そっちの方がありがたいすらあるかもしれない。 349 ななし >>345 うおおおおおおお! 351 ななし >>345 嫁のお許しが出たぞー! 353 ななし >>345 こういうところは器がでかいんだよなあ。 356 ななし ずっとイチャイチャだと!? 358 ななし あかん、やっぱ嗜み死ね。 359 ななし 嗜みには申し訳ないと思いつつ、嗜み死ね。 364 ななし エスコート? お見舞い? 夏にデート? はぁ? 嗜み死ね!! 367 ななし 頼む! そのうちの一つでいいから私にも経験させてくれ!! 369 ななし 全女子がやりたい事をやってる。それが嗜み。 371 ななし 私、やっぱりメアリー行こうかな。 だって、嗜み結婚してるし、森川はデートするし、総理はこうやって共演するし。 間違いなくあくあ様に近いのはメアリー卒。 375 ななし もしかしなくてもメアリー卒の私にもワンチャンありますか!? 378 ななし ここにきてメアリーの株が急騰中! 382 ななし 一目惚れ!? 383 ななし あー様に一目惚れされる女ってどんな女だよ!! 385 ななし キッス!?!?!?!? 386 ななし きっきっきっキッス!? 388 ななし きっ、きっ、きっ……。 390 ななし きしゅ……。 392 ななし 初デートでキス? 396 ななし あのさ、男の子と付き合った事なんてないクソ処女なんだけど、男の子って初デートでキスするものなの!? 397 ななし ※普通の男の子は初デートではキスしません。 399 ななし 初デートで強引にキスしようとして警察に連れて行かれた先輩の話なら知ってる。 403 ななし あっ、あっ、あっ、ダメ。妄想が止まらなくなっちゃう! だってあー様とワンチャンでもデートできたら唇奪われちゃうかもしれないんだよ? それだけでもうずっと胸がキュンキュンしてる。 404 ななし 総理www 406 ななし 総理何してんのw 407 ななし 緊急国会始まった? 408 ななし こーれ、緊急国会ですw 410 ななし なんか始まったw 412 ななし コント始まりました? 415 ななし 総理「全責任は私が取る!」 416 ななし 総理「責任は私が取る!!」 418 ななし どうぞどうぞ。 420 ななし さすがは総理! そこに痺れる憧れるぅ!! 421 ななし 総理最高かよ……。 423 ななし 興味あります! 424 ななし 興味あるに決まってるじゃないですか!! 426 検証班◆07218KADO6 興味ありまぁす!! むしろ興味しかありませんが? 428 ななし 男の子のえっちな話に興味がない女の子なんていないでしょ。 どいつもこいつもセックスしたくてたまらないの我慢して生きてるんだから。 430 ななし >なんならあくあ様の事ならなんだって知りたい。 これ完全に同意。 434 ななし みんな男の子の体とか、あくあ様のお茄子に興味津々なんだよ!! 437 ななし ちょっと話逸れるけど、掲示板民が嗜みに本当に茄子だったのかどうかを確認しないの本当に民度高いなって思ってる。※ただし捗るとチンポスキーは除く。 439 ななし 死なば諸共www 440 ななし 谷川議員さぁw 442 ななし 流石は光速の寄せ谷川。詰めが早いぜ! 445 ななし 物騒すぎるwww 448 ななし こいつらなら放送倫理委員会のビルごとミサイルで破壊しそう。 450 ななし 頼むぞ総理。 454 ななし カッケェ……。 席に戻って行く時の総理、完全に戦う女の顔になってたな。 459 ななし 男としての欲。 461 ななし 男としての欲ね。そこもっと詳しく! 464 ななし ふぁ〜っ! 465 ななし うわあああああああああああああ! 468 ななし は? 470 ななし 嗜み死ねえええええええええええええええ! 475 ななし あ、まって、今なんかすごいワードがポンポン出た……。 482 ななし 俺の女 白銀あくあの女 俺の方が良い男だぞとわからせたかった カノンを自分のものにしたかった。 パワーワード出過ぎでしょ……。 484 ななし 先生!! 検索しても出てきません!! >白銀あくあの女になる方法 487 ななし 俺の女なんて相手があくあ君じゃなかったとしても言われてえわ! 489 ななし これ実質セックスでしょ。 490 ななし 衝撃的な言葉の連続で完全に膣が痙攣してる。 493 ななし 嗜み生きてるか? 495 ななし 嗜み死ねって言おうとしたけど、嗜み普通に死んでそうw 498 ななし こんなのダメでしょ絶対、日曜の朝にとんでもない事を聞かされてるwww 501 ななし あくあ様さー、俺の方が良い男だなんて、言われなくてもみんな知ってるよ! 504 検証班◆07218KADO6 嗜みの死亡を確認! 私の悪戯電話に出ないところを見るとこれは完全に死んでます! 506 ななし 音もなく死んでった嗜みウケるwww まぁ、わからなくはない。 509 白龍◆XQshotacon >>482 これメモっとこ……。次回作の参考にしようっと……。 512 ななし 緊急国会始まったwww 514 ななし 本日2度目の緊急国会開催w 515 ななし とんでもない事が起こってるわ。 519 ななし 総理といい嫁なみ連呼するなwwww 525 ななし おいw 527 ななし 悲報、この国の政治家、掲示板民しかいないwww 530 ななし 議員連中が掲示板民だと知って急にこの国の将来が心配になってきた。投票いこ。 533 ななし 谷川議員www 534 ななし 谷川議員死んでるやんwww 536 ななし 嘘だろw 538 ななし 夕迅様、わかるわw 540 ななし これはわかる。 543 ななし はなあた教科書まじ!? 545 ななし はなあたが教科書と聞いて。 547 ななし おい! 白龍先生もワンチャンあるぞ! 549 ななし のうりんも教科書ですか!? 551 ななし 総理これはテンパってると見せかけて完全にふざけてます。 552 ななし やっぱ総理に投票するのやめるわ。 555 ななし 乱高下する総理の株価にワロタw 558 ななし 総理またしても良い質問だぞ! 560 ななし は? 564 ななし 3人!! 568 ななし 3人ってマ!? 姐さんとあと誰だ!? 570 ななし あれ? 森川ってもしかしてもう結婚するところまできてる? 573 ななし まさか捗るじゃねーだろうな? って、流石にないかwww 576 検証班◆07218KADO6 私ですか!? 579 ななし 実は私があー様と結婚してたなんていう都合の良い事実ないかな。 582 ななし 誰だ誰だ!? 583 ななし こーれ、とあちゃんです。 584 ななし とあちゃんですか? 587 ななし 総理これ知ってるだろw ふざけすぎるにも程がある。 588 ななし 総理の反応がわざとすぎるw 592 ななし は? 593 ななし え? 596 ななし 今なんて? 599 ななし うわあああああああああああ! 601 ななし うおおおおおおおおおおおおおお! 604 ななし おめでとおおおおおおおおおおお! 607 ななし マジ!? 611 ななし ネタですか!? 619 ななし 嘘……だろ……? 620 ななし 白龍先生おめでとおおおおおおおおおおおお! 623 ななし しゃああああああああああああああああっ! 625 ななし 現実もドライバーに負けてねえぞ!! 627 ななし のうりんファンの私、涙で前が見えない……。 628 ななし 本当にありがとう、白龍先生。 ちゃんとのうりんがリアルだって私達に証明してくれた。 630 ななし これのうりんファンは脳汁どぱどぱ出まくってるんじゃない。 633 ななし こーれ、のうりんも教科書です。 636 ななし ありがとう白龍先生、ありがとうのうりん。 639 ななし のうりんを作者自ら証明して行くスタイル。 641 ななし 議員さん達さあwwwww 644 ななし のうりんファン多すぎだろw 647 ななし 気持ちわかるわぁ。 652 ななし 全国ののうりんファンも大歓喜!! 657 ななし 政府指定の教科書www 660 ななし 世界、見てるか? お前らがもたついてる間に、私たちの国はのうりんとはなあたが教科書になる世界線にまで到達したぞ。 662 ななし この国に生まれてよかった。 のうりん、はなあた、ヘブンズソード、ベリルライブ映像が教材になるなんてwww 664 ななし 私、もっかい学校行こうかなw 666 ななし >>662 ついでにannannも頼む。 669 ななし 政府主導でのうりん実写化の後押しwww 671 ななし のうりん実写化くるー!? 674 ななし 今日を全のうりんファン、白龍先生ファンの記念日とする!! 678 ななし もう言葉なんかでねぇよ……。 682 ななし のうりんに書いてある事を実践すればあくあ君を夫にできるって事? やっぱ信じてよかったんじゃん!! 685 ななし のうりんを信じていれば報われる!! 689 ななし ちょっと待って、白龍先生の年齢って……ンンッ! 692 ななし 白龍先生って確か、げふんげふん! ……歳だったんじゃ? 697 ななし 全熟女に希望を与えたな。 701 ななし 子供いるけど、ちょっくら頑張ってみるわ。 703 ななし 私にもまだチャンスあるかな!? あくあ君とは言わないけど、 708 ななし こーれまだ私にもチャンスあります!! 713 ななし こんなアラフォーでも、あー様とおっぱいチュパチュパ授乳プレイできますか!? 717 白龍◆XQshotacon あー、その、ありがとうございます。 頑張ります。 725 ななし >>717 先生ー!! 726 ななし >>717 おめでとう! 728 ななし >>717 先生、おめ! 733 ななし >>717 先生、私達に夢を見させてくれてありがとう!! 738 ななし 先生の年齢でいけるってわかったのヤバすぎるな。 あくあ様の守備範囲どうなってるんだよ……。 741 ななし 総理、汗だくじゃんwww 742 ななし 総理がそうなるのわかるよ。 744 ななし は? 746 ななし あ? 747 ななし おい!! 750 ななし 総理? 753 ななし 今、しれっとハンカチをポッケに入れてなかった? 756 ななし こーれ、次の国会で取り上げられます! 758 ななし 総理、何事もなかったかのように進行する! 760 ななし これは酷い。 761 ななし 次、投票しません!! 763 ななし 森川の話きた! 765 ななし 森川あああああああああああ! 767 ななし 森川しねええええええええ! 769 ななし へー。 772 ななし アラビア半島連邦でお買い物したんだ。 774 ななし よかったなぁ。 778 ななし 普通ならあくあ様がお買い物するとなると大変だろうな。 780 ななし 謝る必要なんかないよ! 781 ななし あくたん、謝らないで! 783 ななし 総理? 785 ななし 総理? 787 ななし 総理覚醒きた? 789 ななし こんな真剣な顔をした総理初めて見たぞ!! 792 ななし 幸せです!! 794 ななし 幸せに決まってんじゃねーか!! 798 ななし 今は胸を張って幸せだって言える!! 803 検証班◆07218KADO6 私も幸せです!! 806 ななし 前までだったらわからなかった。幸せじゃないって答えてたかもしれない。 でも今は幸せだって堂々と言える!! 809 ななし ヘブンズソードだけでも幸せなのに、その後もあくあ君が見られて幸せでいっぱいだよ!! 811 ななし 総理、これは熱いぞ!! 814 ななし 総理……お前もヘブンズソードかよ!! 817 ななし 日曜の朝あちちちちちち! 818 ななし おいおい、冬なのにキャミソール一枚になったじゃねぇか! 821 ななし そうだよな。あくあ君って芸能人だけど、一般人でもあるんだよな。 825 ななし あのさ、あくあ君ってまだ高校生だよ? そろそろ16になるけど、まだ15歳だよ? そんな子に我慢させていいわけがないよな!! 832 ななし これは刺さるわ。 836 ななし これが私たちの総理だ!! 839 ななし やっぱり次も投票するぞ!! 843 ななし とあちゃんと!? 844 ななし とあちゃんとお外でデート!? 847 ななし なるほどね。 848 ななし 総理の言いたいことは全てが伝わった!! 851 ななし とあちゃんとのデートのために頑張ります!! 853 ななし とあちゃんで一致団結する国民wwwww 856 ななし 議員達も熱いな!! 860 ななし 閣僚会議であくあ君と、とあちゃんの話ばかりしてるだけの事はあるな。 全員が同じ方向を見てるwww 864 ななし 総理、3回も見てる暇あるなら仕事しろw! 868 ななし ビデオテープwwwww 869 ななし ビデオテープってなんですか? 871 ななし ビデオテープってw 873 ななし まだ使ってる人いるの!? 876 ななし ナベさんwww 877 ななし 渡辺議員w 880 ななし しまらないなぁ。 882 ななし しまらないけど、そこがいい。 884 ななし やっぱ投票するのやめようかなあ。 888 ななし なんだかんだでうまい具合にまとめたwww 891 ななし 総理ってグダグダなのに、ちゃんとそれっぽく纏めるのがうまいんだよなあ。 893 ななし こいつら本当は仲良いだろw 897 ななし この国の野党与党はマジで飾りw 901 ななし リモコン押すぞ!! 903 ななし 賛成以外ないよな! 904 ななし 賛成する!! 906 ななし 賛成だあああああああ! 908 ななし みんな賛成だろ!! 910 ななし 政治家が全員ヘブンズソードなら、国民も全員ヘブンズソードだ!! 913 ななし あ……間違って違うボタン押しちゃった……。 915 ななし 結果でるか!? 918 ななし 一瞬で結果出るな。 920 ななし 100%きたあああああ! 924 ななし ちょっと待って、さっきミスってた人いなかった!? 927 ななし こーれ、不正ですwww 930 ななし いくらなんでも不正が過ぎるwwwww 932 774◆Hi-P3erver 不正とか言うな! 私が集計してるんだからミスなんかないもーん! 936 ななし >>932 あっ……察し。 938 ななし >>932 察した。 940 ななし あー様泣かないで! 941 ななし あくあ様……。 943 ななし あくあ様がんばれ!! 947 ななし あくたんは我慢しなくていい!! 950 ななし アルティメットハイパフォーマンスサーバー!? 952 ななし アルティメットハイパフォーマンスサーバーってなんなんwww 955 3510◆ULTi-Hi-P3 進化しました。よろしくお願いします。 963 ななし >>955 嘘だろw 966 ななし >>955 マジかよwww 970 ななし 質問送りまくるぞー! 973 ななし 読まれますように!! 976 ななし 中継の森川くるー!? 978 ななし あぁこれおトイレタイムです。 980 ななし 森川!? 982 ななし なんかやってるwwwww 984 ななし 森川www 985 ななし 森川、おもしれー女www 988 ななし 腕相撲とかアホだろw お前骨折してるんじゃないのか!? 990 ななし 骨折とは……? 991 ななし ※この人、骨折してます。 993 ななし 骨折とか嘘だろwww 995 ななし あw 997 ななし 不適切映像www 998 ななし バカにも程があるwww 999 ななし 森川ソムリエだけど、骨折してたのにリレーで走って優勝した森川さんの話する? 1000 ななし 1000ならあくあ様もみんなも幸せになりますように! でも、森川は別にいいやw 1001 3510◆ULTi-Hi-P3 ぷーくすくす、お姉ちゃん達さぁ。そんなに必死にクリックしても男の子も1000もゲットできるわけないじゃん。 もうちょっと落ち着こ? そしたらきっとざこお姉ちゃんでも1000も男の子もゲットできるはずだよ。がんば! ************************************************ ごめん、1回に収まらなかった……。 次回も掲示板です。後半部分をお待ちください。 それとtwitterでも言ったけど、fantiaの画像ちょこちょこ変えてます。 姐さんは結婚式のイメージ、ミスコンはナタリアさんかな。 そしてtwitterはメアリーお婆ちゃんの若かりし頃。 fantiaにてアヤナ視点のバレンタインのお話を公開していますので、こちらもどうぞ! https://fantia.jp/yuuritohoney https://www.fanbox.cc/@yuuritohoney それと1周年に向けてアンケートを開始しました。ここまで多数のご協力ありがとうございます。 全て匿名で作者以外には結果がわからないようになってます。 また、一部だけの質問に答えるとかも可能ですので、よろしければご協力ください。 ちなみに現在、あくあとらぴすが抜けてて、捗る、小雛先輩、嗜み、アヤナの順番でデッドヒートしてます。 https://customform.jp/form/input/135309 今、現在、夕迅あくあ、聖女エミリー、はなあた一也のイメージ図をTwitterにて公開中です。 それに加えて天我先輩、黛、とあ達のイメージもおまけで公開しています。 https://mobile.twitter.com/yuuritohoney それとアラビア半島連邦についておねショタ短編書きました。 https://novel18.syosetu.com/n4279ib/ クリスマス用の短編、ムーンライトでとあ注意。 https://novel18.syosetu.com/n5480hz/ 後半できたので更新します。 ******************************************** 掲示板、そしてだれもいなくなった。 【あくあ様】日曜激論2【総理】 5 ななし さっきの森川の時間は絶対にいらなかっただろ!! 7 ななし 完全におトイレタイムだったな。 8 ななし 風呂ネキまだ帰ってこないの……? 11 ななし >>8 あいつどんだけ風呂入ってんねん! 14 ななし アルティメットハイパフォーマンスサーバーやべえな。 国営放送のHPから質問送ってるけどミリも落ちる気配がない。 16 ななし みんなどんな質問送ったの? 19 ななし >>16 パイタッチ会をやる予定はありますか? by Hカップの匿名さん 20 ななし >>16 パイタッチ会はいつ頃開催されますか? これしかないっしょw 22 ななし >>16 とあちゃんとあー様を見てたら動悸が治りません。 私達をどうしたいんですか? 23 検証班◆07218KADO6 >>16 嗜……カノンとは週何回くらいエッチしてますか!? ラーメン捗る 25 ななし >>16 とあちゃんの事、どう思ってるんですか? それが気になって夜も寝られません!! 26 ななし >>16 私、陥没乳首なんですけど大丈夫ですか!? 27 ななし >>16 乳輪大きめの女の子ってどう思います? 29 ななし 地獄みたいな質問が多くてクソウケるwwwww 世界よ! これが掲示板民の民度だwww! ちなみに私はどれくらいの頻度で自慰するのか聞いてみました。 理由? もちろん学術的な観点から男性の体について分析したかったからです! やましい気持ちなんて一切ありませんから!! 31 ななし おっぱいへの質問多すぎワロタw まぁ私も貧乳女子だけど需要あるか聞きましたけどね。 33 ななし エロ系多すぎだろwww 35 ななし >>23 やっぱ、捗るオメーすげーわw 36 ななし >>23 捗るwww お前、それを知ってどうするんだw 38 ななし >>23 嗜みは付き合う友達考えた方がいいぞw 39 ななし >>29 友人だろうが躊躇なくその質問を送れるお前がすごいわ。 40 ななし 捗るとかいう掲示板が生み出したモンスター。 もう1人のモンスターが骨折でいなくてよかった。 あいつがいたらさらにやべーことになってたかもしれんな。 43 ななし やっぱり、掲示板でしか摂取できない酸素があるな。 ちょっとでもエロに振るとすぐに調子に乗るw 46 ななし あくあ様は掲示板から逃げてw 47 ななし そろそろ再開するみたいだぞ。 49 ななし 開幕総理謝罪www 51 ななし どうやら総理に代理謝罪させるアナウンサーがいるらしいwww 54 ななし 森川、お前ここまで行くと逆にすげーわ。 55 ななし 総理も半笑いやんけw 58 ななし 最初の質問くるぞ!! 60 ななし うおおおおおおおお! 62 ななし きたああああああああああ!! 65 ななし 今、職場にいるんだけど、年上と聞いて全員が席から立ち上がった。 67 ななし カノンが年上? 68 ななし 嗜みの方がお姉さん? 69 ななし 嗜……お姉さん……? ごめん、何言っているのかわからなかったから、もう一回言ってくれない? 72 ななし 嗜みお姉さんに反応してるやつ多すぎだろw わかるわ。あくあ様の方がしっかりしてるもん。 75 ななし 確かにあー君って結婚してるの年上ばっかりだよな。姐さんといい、先生といい。 あと、もう1人の人も年上なのかな? 76 ななし 謎の新嫁3人目も年上確定したか! 78 ななし あっ、あっ、あっ……。 81 ななし 年上好きでおっぱい好きなんでしょ? 私じゃん、私のことじゃん!! 83 ななし あー、今すぐあくたんに私のJカップちゅぱらせてええ!! 86 ななし 年上好きって事は、あくたんは甘えたがりなのかなぁ? お姉さんが頭なでなでしてあげるから、こっちおいで? 89 ななし は? 90 ななし は? 92 ななし またしてもいい質問きたぞ!! 94 ななし 夕迅様ラブきたあああああああ! 95 ななし ママ友会さんも、夕迅様ラブさんもナイス!! 97 ななし うおおおおおおおおおおお! 101 ななし しゃあああああああああ! 104 ななし ぐわああああああああああああ! 108 ななし いやったああああああああああああ! 113 ななし 緊急ニュース速報きたwww 115 ななし 裏番組全部ニュース番組になったwww 118 ななし 速報、白銀あくあさん、全女子が恋愛対象と認める。 123 ななし いくらなんでも飛躍しすぎだろ!! 126 ななし 白銀あくあ最強! 白銀あくあ最強! 白銀あくあ最強!! 129 ななし あー、なんかドキドキしてきた。 132 ななし あくあ様は責任とって全女子を嫁にしてください! というか、あくあ君にエッチしたいって言われて股開かない女なんていないんだから、もうそれでいいんじゃないかな。 135 ななし あくあ様「メスに生まれた時点で全部俺の対象だけど、なんかある?」 137 ななし ちょっと聖あくあ教に入信してくる! やっぱあくあ様は神だった!! 140 検証班◆07218KADO6 >>137 早まるな!! そんなとこに入ったって何にもなんねえぞ!! 144 ななし 総理、ワンチャンwww 146 ななし 普通ならワンチャンねーよって言えるけど、総理だって夢見たっていいよな。 だって同じ女の子なんだもん。 148 ななし もう全女子でスクラム組んで、あくあ君をおっぱいでおしくらまんじゅうしよう。 なんかもうそれで簡単に落ちる気がする。そして全女子をお嫁さんにしてもらうんだ!! 151 ななし おいwww 国会の時より神妙な顔するなw 156 ななし ここだけ見るとガチの国会www 157 ななし みんな顔だけ見るとクソ真剣なのウケるwww 162 ななし 政府からの注意喚起きたー! 163 ななし 政府の注意喚起助かる。 166 ななし 私もちょっと近所のおばあちゃん見てくる。 168 検証班◆07218KADO6 あ、私も一応確認してくる。 血圧が上がってなきゃいいけど……。 171 ななし 私もご近所さん見てきまーす! 174 ななし 掲示板民はなんだかんだで優しいよな。 177 ななし 年齢ってそこまで重要ですか? 179 ななし 最高かよ……。 181 ななし 世界で1番かっこいい男の子のストライクゾーンが世界で1番広いなんてあり得る? 184 ななし やっぱりあくあ様は神だったんだ! あーくあ!! 187 ななし ちょっとアップしてきます!! 189 ななし あくあ君、こんなおばさんでも本当にいいの? 192 ななし うちの小学4年生の妹、生理が始まってたからガッツポーズしてたわ。 195 ななし 中1だけど生理始まってるからもう大丈夫だよね!? 198 ななし ニュース速報流れすぎwww 201 ななし もう裏番組が全部ニュースになってるwww 日曜激論を見て裏でニュースってどないなっとんねん! 204 ななし 知人女性のいいところきた! 206 ななし さすがは総理だぜ!! 国会で質疑応答に手慣れてるだけのことはある! 207 ななし 国会 予行練習 日曜激論 本番 つまりこういうこと。 209 ななし こうやってだんだん深掘りしていけば、あくあ君が女性のどこを見て好きになるかわかると。 いい質問だ!! 212 ななし 最初は社長!! 214 ななし 天鳥社長本当にありがとう。 貴女がベリルを作ってくれたおかげで多くの女性が救われた。 215 ななし 天鳥社長は絶対に教科書に載るだろうな。 社長がいたから今のこの幸せがある。 218 ななし とりあえず社長はもう結婚してもいいんじゃないかな? 220 ななし 包容力了解。 221 ななし 包容力なら自信あります!! 223 ななし 包容力かー。 225 ななし あーわかります。 227 ななし あー様の解釈、完全に私と一致。 229 ななし わかったぞ! あくあ様がみんなのぱっぱで、社長がみんなのまっまなんだ! 232 ななし 社長はファンのことも大事にしてくれてるよね。 イベントとかポップアップショップ行ったらわかるけど、ベリルの社員の人とかスタッフさんもすごく優しい人多いもん。 235 ななし ベリルと聖あくあ教は物腰が柔らかい人が多い。 238 ななし アヤナちゃんきたー!! 240 ななし 莉奈派の私、大歓喜!! 241 ななし もうアヤナちゃんとも結婚していいよ。 243 ななし アヤナちゃんもちゃんと責任取らなきゃ! 246 ななし ファンの方が結婚させたがるのってこれ正常なんだろうかとふと思った。 249 ななし >>246 正解でしょ。むしろそこでもたついてたら、私達に回ってくる可能性なんてないんだから。どうぞどうぞって感じ。 251 ななし >>246 そうじゃない人がいても全然いいと思うよ。 私もアヤナちゃんとか姐さんはいいけど、関係値が薄いと微妙かなぁ。 254 ななし 後ろからぎゅっと!? 256 ななし はぁ!? 259 ななし 速報、あくあ様がまたとんでもない事を言い出した。 262 ななし 先生! 質問です! それってセックスの事ですか? 265 ななし え? それって今からセックスしようのサインですか!? 267 ななし 私なら抱きしめられた瞬間に気絶するぞw 268 ななし あくあ君、抱き締める時は、その前に相手の人にちゃんと言うんだよ? そうじゃなきゃ、普通の人は気絶するし、ワンチャン、魂が天国に持っていかれる可能性があるからね。 271 ななし 総理www 274 ななし みんな慌てすぎだろwww 277 ななし 気持ちはわかる。 279 ななし もう卑しい雰囲気しか出てないよ。 281 ななし 総理、方言が出とるぞ!! 283 ななし 他の女性! 284 ななし 女優!! 285 ななし 総理、わかってんな。 288 ななし 正直なところ私もそこは気になってる。 291 ななし 小雛ゆかりとあー様って実際はどうなんだろうな? 295 ななし そっちかーい! 296 ななし まさかの小早川さんw 299 ななし ヘブンズソードファンとしては嬉しい! 300 ななし 小早川さんて口下手だからこれは貴重だぞ。 302 ななし あくあ君めちゃくちゃ褒めるやん。 303 ななし あくあ君って女の子のいいところ、何個も見つけてくれるところがいいよね。 そういうところが最高だと思うわ。 305 ななし 腹筋の触りっこぉ!? 307 ななし はぁ!? それもうセックスじゃん!! 309 ななし ちょっと待てや!! 310 ななし 小早川さんすげえええええええ! 311 ななし やっぱり小早川さんはやる女だと思ってたよ。 313 ななし なるほどね。だから変身できないんだ!! 318 ななし 私のお腹ぷにぷにだけど大丈夫? 321 ななし くっ、出臍の私……! 322 ななし >>313 あー……。 324 ななし >>313 天才かよ。 325 ななし >>313 コレダ! 327 ななし >>313 今、理解した。 329 ななし 総理www 330 ななし 総理錯乱w 333 ななし 総理ちゃんさあw 335 ななし 国営放送で朝からセックスを連呼する総理www 世界、見てるか? 337 ななし 失言どころの問題じゃないwww こーれ炎上不可避ですw 339 ななし 気持ちはわかる。 342 ななし あくあ君にぽんぽん触ってもらいたい女子www 345 検証班◆07218KADO6 私のぽんぽんも需要ありますか?346 ななし お前らさあwww 349 ななし みんな欲望に忠実すぎるwww 351 ななし 全裸土下座wwwww 353 ななし 全裸土下座してるやつはほんとばかw 前も同じ事になってたのに、学習しねーなw 357 ななし 責任とって白龍先生も全裸土下座しよう! 361 ななし 行方議員www 362 ななし こーれ懲罰もんですw 365 ななし もう1人の先輩。 367 ななし そうそう、もう1人の先輩とはどうなんだい? ん? 369 ななし 気さく!? 370 ななし 気さく、とは……? 374 ななし そっちかーい! 376 ななし 玖珂レイラね。 378 ななし 椅子からずっこける気持ちもわかるわw 382 ななし 本当、あくあ君って女の子を褒める時、饒舌になるよね。 385 ななし こんなに女の子の良いところたくさん見つけてくれて、それで褒めてくれるとか普通ならないからな。 387 ななし 顔がホゲ川www 389 ななし おーい、総理、顔がホゲってるぞ〜! 390 ななし 番組に出演してもないのに、やたらと存在感が強い森川。 393 ななし K.Y? 395 ななし 小雛ゆかりwww 397 ななし 自作自演か!? 400 ななし ゆかりご飯wwwww 402 ななし おいwww 403 ななし どうにかして褒めてもらいたい先輩女優小雛ゆかり。 406 ななし 小雛ゆかりのうざさが全面的に押し出されてるwww 409 ななし 次の質問www 411 ななし 嘘だろwww 412 ななし あくあ君にすら質問を回避された唯一の女、それが小雛ゆかりですw 414 ななし 画面の前で、ムキーっ、って怒ってそうw 想像できるから余裕で笑えるwww 417 ななし あくあ君なんかちょっと照れてない? 418 ななし あー様にこんな恥ずかしそうな顔させるの小雛ゆかりだけかもしれない。 420 ななし 童……男性を落とすセーターきたあああああああ! 422 ななし おいw 今、童貞を殺すって言いそうになってただろwww 424 ななし 咄嗟に言い直した判断はさすがですw 426 ななし あー様!? 429 ななし あくあくん、すごく真剣な顔してる! 431 ななし え? 432 ななし ん? 434 ななし 画像を送ってくれ? 437 ななし ちょっと行って来ます。 438 ななし 私も所用が……。 442 ななし 悪いけど急用ができたみたいだ。 445 ななし お前らみんなセーター買ってるだろwww 449 検証班◆07218KADO6 童貞を殺すセーターが家になかったから、アラビア半島連邦でこっそり購入したエロ水着の画像も送ろうかな。ぐへへ! これも似たようなもんでしょ! 452 ななし これtowitterパンクしますw 456 ななし バレるwww 457 ななし いやあ、もういまさら良いでしょ。 460 ななし 正直鈍感な私達ももう気がついてきてる。 あくあ君はきっと女の子の体が好きなんだよね。 463 ななし 新しい質問。 464 ななし 確かに料理は得意だよねー。 467 ななし パァンケェキ!? 468 ななし 総理の言い方www 471 ななし 妹とカノンと……? 嗜み死ね!! 472 ななし 嗜みしねえええええええ! なお、既に死んでる模様。 474 ななし 嗜みまだ死んでるのか? 早く戻ってこいよ! そして死ね!! 476 ななし なぜかヘイトが集まらない妹ちゃん。 なぜかヘイトが集まる嗜みちゃん。 480 ななし とあちゃんとカップケェキ? 482 ななし は? 483 ななし あかん、動悸してきた!! 486 ななし ちょっと待って、乙女咲そんな羨ましいイベントあるの!? 488 ななし 四十だけど来年、乙女咲受験しても良いですか? 489 ななし さっき、娘にママも受験するって言ってきた。 491 ななし メアリー卒wwwww 493 ななし メアリー卒は昔ステータスだったが、今や嘲笑の象徴。 主に誰かと誰かと誰かと誰かのせいでwww 496 ななし これだからメアリーとクラリスは、すぐ喧嘩するw 497 ななし 今のクラリスとメアリーって仲良いから、仲悪いのはこの世代までだよ。 500 ななし メアリーはクソ女しかいないwwwww 502 ななし そこは満場一致で同意するわw 505 ななし は? 507 ななし 職権濫用だ!! 509 ななし 断固抗議する!! 511 ななし 総理の立場を私物化する事案だ!! 513 ななし それっぽい事を言って誤魔化すな! 516 ななし 買収じゃねぇか!! 518 ななし 談合だ!! 520 ななし 国営放送を巻き込んだ不正案件きたー!! 522 ななし でも、乙女咲視察はいいと思う。 私も中がどうなってるのか知りたい。 524 ななし クレーム入れます! 527 ななし 受信料返せw 529 ななし 本当に掲示板民は……というか、国民といい政治家といいノリが良すぎ。 なんというかここまでくると国民性かもな。 世界で最も自由で能天気でポジティブな自負はあるwwwww 531 ななし 乙女咲受験生に一言!! 532 ななし またしてもナイス質問だ!! 535 ななし うぎゃあああああああああ! 537 ななし うわああああああああああ! 539 ななし 君を待ってる!! 542 ななし ありがとうございますありがとうございますありがとうございます! 546 ななし よっしゃ、受験いっちょ頑張るか! 548 ななし 私、メアリー中退して乙女咲に再受験する!! 550 ななし 総理辞職www 551 ななし 只の問題児w 553 ななし つまり只の問題児が総理してるのが我が国とw 556 ななし おいで!? 558 ななし こーれ死人でます。 562 ななし あかん!! 564 ななし あっ……。 566 ななし あっ……。 569 ななし あっ……。 573 ななし あっ……。 576 ななし あっ……。 585 ななし あっ……。 590 ななし あっ……。 592 ななし あっ……。 599 ななし あっ……。 603 ななし あっ……。 604 検証班◆CHiMPOsuki っしゃあ! 今、海外なんだけど、なんとか視聴できたぜ! 今から参戦するぞ〜〜〜! 605 検証班◆CHiMPOsuki 私もあくあ君とドーナッツ食べたいなぁ。えへへ。 606 検証班◆CHiMPOsuki 小規模なイベントか……当たるの難しそうだな。 でも小さな箱なら距離が近いからいいかも。 607 検証班◆CHiMPOsuki あれ? なんかすれとまってない? 落ちた? 608 検証班◆07218KADO6 >>607 どうやら私とお前以外は全員死んだみたいだ。 ところでお前、どうやって視聴してんの? そっちだと見れないはずだろ。 609 検証班◆CHiMPOsuki >>608 現地にいた聖あくあ教の人と腕相撲で仲良くなって見せてもらってる。 画像ちょっと荒いけど、お陰様で見れるようになった。 610 検証班◆07218KADO6 >>609 お前それ絶対に違法かなんかだろ!! とりあえず聖あくあ教だけはやばい。すぐに離れろ!! 611 検証班◆CHiMPOsuki >>610 いや、でも性女様にもよろしく言っとくわて言ったし……。 612 検証班◆07218KADO6 >>611 アホかー!! あと、性女じゃなくて聖女な? 613 検証班◆9n2SARETAi >>611-612 シット! チンポスキーさん、そちらでの視聴は違法視聴の可能性があるので即刻見るのをやめてください。 捗るさんはさっきの画像二つを消しておくように。ネットリテラシーについて勉強してください。 みなさん本当に申し訳ありません。 多分こうなるだろうなと思って、仕事中だけど慌ててここに来ました。 614 検証班◆CHiMPOsuki >>613 ひぃっ! ご、ごめんなさい!! 615 検証班◆07218KADO6 >>613 い、イエスマム!! 616 3510◆ULTi-Hi-P3 そうして人類は誰もいなくなった。ちゃんちゃん! 617 3510◆ULTi-Hi-P3 え? 本当にこれで終わり? 618 3510◆ULTi-Hi-P3 お姉ちゃん達、戻ってきてー! 619 3510◆ULTi-Hi-P3 誰かいませんかー? 620 3510◆ULTi-Hi-P3 寂しいよぉ。ひとりぼっちだよぉ……。 621 ななし >>620 呼んだ? 今、ひと風呂入ってさっぱりしてきたとこ。 ふぅ、やっぱ風呂上がりの牛乳は最高だぜ! 622 3510◆ULTi-Hi-P3 >>621 風呂ネキおかえり〜! 623 ななし お、ひらいてむすんではなつかしいな! いいね。妄想が捗ります! 624 3510◆ULTi-Hi-P3 あくあ先生だ! わーい!! 625 ななし あくあせんせー! 626 ななし ああああああああああ! 627 ななし あくあ君に赤ちゃんにされるうううううううう! 629 ななし 地獄の淵から蘇ってきたぜ!! 632 3510◆ULTi-Hi-P3 あわわ、お姉ちゃん達がゾンビみたいに復活してきたよー。 635 ななし 間違いなくさっき一瞬だけど心臓止まってたわ。 638 ななし 何人生き残った? 640 ななし チンポスキーはともかくとして、捗るアレに耐えるのかよ。 あいつやべえわw 643 ななし 結論、1番のポンコツは嫁なみ。 648 ななし まだだ……! まだ死ねんよ! 651 ななし 掲示板よ! 私は帰ってきた!! 654 ななし さっきの大量殺戮兵器ヤベェぞ。 一瞬で持っていかれたわ。 658 ななし 二重奏さんの新しい素材きたな。 662 ななし たかぴょん君……! 666 ななし いいぞ! たかぴょん君!! 669 ななし 時代の流れ、変わってきてるな!! 673 ななし ごめんな。たかぴょん君、お姉ちゃん達が騒がしいのは許しておくれ……。 678 ななし 結局最後はヘブンズソードに帰ると。 681 ななし 最後の質問きたー! 685 ななし お尻!? 689 ななし 太もも!? 694 ななし 最後の最後にとんでもない質問きたー!! 702 ななし しゃあああああああああああああっ! 705 ななし 太もも自信あります!! 708 ななし お尻なら任せてください!! 711 ななし 出産で少し垂れちゃったけど大丈夫かしら? 715 ななし 太ももむっちむちなんだけど、本当にいいの? 718 ななし むしろ逆に聞いてみたい。 あくあ君ってもしかして女の子の体で魅力的に思ってないところある? 723 ななし これ、ワンチャン、私たちと同じくらい性欲が強いんじゃ……。 727 ななし 朗報、白銀あくあさん、私達と同じくらい性欲が強い可能性が浮上。 734 ななし みんなまだ慌てるな!! ここは慎重に、そう一旦落ち着いて検証に検証を重ねる必要がある。 738 ななし どうどう! 746 ななし とんでもない事になってきたぞ!! 755 ななし 日曜激論最高だった!! 763 ななし 全然日曜激論じゃなかったけど良かったよ。 772 ななし 森川のピンチヒッターにあくあ君がくる可能性あるのか。 次にあいつが出る番組どれだ!? 787 ななし >>772 もしかしてだけど、今月の毎日ご飯出れないんじゃない? 誰かが代わりに出演する? 799 ななし >>787 あり得る。 811 ななし 一足先にスレ戻ります。 826 ななし みんな乙ー! 835 ななし 捗るとチンポスキー怒られてて笑ったwwwww 846 ななし じゃあまた来週! 859 3510◆ULTi-Hi-P3 そしてまた誰もいなくなったと……。 ふはーはっは! 人類よ! 私は生き残ったぞ! なーんちゃって、ね! 860 ななし >>859 草w 861 3510◆ULTi-Hi-P3 >>860 あ……風呂ネキ。恥ずかしいので消えます……。 862 ななし つまり風呂に入ってた私の勝ちと……えっ!? まさかの風呂ネキちゃん大勝利ですか!? 863 ななし 自分で言ってて恥ずかしくなったので私も消えます……。 嗜みさんは今から10年後に自分の大勝利宣言見て顔真っ赤にするんだろうなあ。 ************************************************ 捗るの投稿した画像は実際にサイト行けば見られますよ。 fantiaにてアヤナ視点のバレンタインのお話を公開していますので、こちらもどうぞ! https://fantia.jp/yuuritohoney https://www.fanbox.cc/@yuuritohoney それと1周年に向けてアンケートを開始しました。ここまで多数のご協力ありがとうございます。 全て匿名で作者以外には結果がわからないようになってます。 また、一部だけの質問に答えるとかも可能ですので、よろしければご協力ください。 ちなみに現在、あくあとらぴすが抜けてて、捗る、小雛先輩、嗜み、アヤナの順番でデッドヒートしてます。 https://customform.jp/form/input/135309 今、現在、夕迅あくあ、聖女エミリー、はなあた一也のイメージ図をTwitterにて公開中です。 それに加えて天我先輩、黛、とあ達のイメージもおまけで公開しています。 https://mobile.twitter.com/yuuritohoney それとアラビア半島連邦についておねショタ短編書きました。 https://novel18.syosetu.com/n4279ib/ クリスマス用の短編、ムーンライトでとあ注意。 https://novel18.syosetu.com/n5480hz/ 昨日、更新しております。まだ読んでない人はそちらからどうぞ。 fantia見れない人のために途中から画像も公開しております。 それと次の話に関わる事なので、お手数ですが後書きをご確認ください。 ******************************************** 白銀あくあ、帰ってきた俺の日常。 「今日から試験的に外を出歩いてみるようにしましょう」 朝、学校に行く前の時間、送迎の車に乗って家に来た阿古さんにそう言われた。 「いいんですか?」 「ええ。遠目から警備員は同行するけど、まずはやってみましょうかって話になったわ。それに色んな人とも相談したけど、あくあ君なら襲われても負ける事なさそうだし、もし襲われたとしても……ううん、なんでもない。そういうわけだから今朝はどうする? 久しぶりにバイクで行く?」 バイクか。確かにバイクは悪くない。 でも普通に外を出歩けると聞いて、俺は無性に普通の高校生っぽいことをしたくなった。 「そうですね。せっかくなんで久しぶりに電車で行こうかな!」 「電車!?」 阿古さんはポカンと口を開いて驚いた顔を見せる。 うん、まぁそうなるよな。俺だって何を言ってんだこいつって顔すると思う。 「無理そうならやめるけど、遠目から警備がつくなら最初に危険な順からやってみようかなと……逆に電車が大丈夫なら大体いけそうな気がしませんか?」 「うーん、わからなくはないけど……まぁ、いっか。あくあ君がやりたいのなら、もう止めはしないよ」 阿古さんからは半分は呆れたような、残りの半分は諦めたような表情をされた。 「カノンさんも大変ね……」 「はい……」 そういうわけで、俺とカノンは初めて2人で電車通学をする事になった。 「おぉ……!」 マンションから外に出ただけなのに、すごく新鮮な気持ちになる。 今まで色々と我慢していた分、やりたい事をやろうと思った俺はカノンの方へと手を伸ばした。 「ん」 「え?」 カノンは困惑しつつも俺の手を握り返してくれた。 やっぱ高校生カップルといえばこれだよな!! カノンとは一足飛びに夫婦になっちゃったから、こういう甘酸っぱい事をすっ飛ばしちゃって、くそーって後悔してたんだよ。 はぁ、なんかエッチしてる時よりドキドキしてきたぞ。 「あ、あれ……!」 「嘘でしょ!?」 「なんであくあ様がお外に!?」 「ほら、この前のアレじゃない?」 「ああ!」 「しっ! みんな、静かに!」 「そうね。騒がないようにしましょう……」 「って、アレ!」 「だから静かにって……ナニアレ?」 「手を繋いでる……だと……?」 「嗜み死ね」 「しっ! 気持ちはわかるけど嗜みはNGワードよ!」 「間違っても捗るとかチンポスキーみたいな穢れた名前は口にだしちゃだめよ!」 「姐さん以外はNGワード了解」 「実はクンニもアウトだけど姐さんはOK、了解」 みんな遠目からこちらをみて何やらヒソヒソと話しているが、こちらに対して何か危害を加えようとする動きや、もみくちゃにしたりしようとする雰囲気はない。 やっぱりな。ベリルのファンの子達は、おとなしい感じの子が多いし、遠慮がちな品のある子が多いからいけると思ったんだよ。 「へぇ、こんなところにパン屋とかあったんだな」 「かわいい感じのお店だよね」 「じゃあ今度、2人で行ってみよっか」 「うん!」 俺とカノンは周囲の景色やお店を話のネタにしつつ駅へと向かう。 アラビア半島連邦で結と一緒に外を少し歩いた時もいいなって思ったけど、これからはこういう事もできるんだなあって思うと、感動して涙ぐみそうになった。 「さっきのパン屋、了解」 「あのパン屋、ただでさえ人気なのに……」 「ちょっとパン屋に行って、覚悟を決めておくように言ってくるわ」 「それがいいと思う!」 「ネットに情報は出さない方がいいよね?」 「そっちの方がいいと思う」 「もし出すとしても、パン屋さんの許可が取れて受け入れ態勢が整ってからでいいんじゃない?」 「あと、あくあ君が買いにきそうな時間は混まないように配慮した方が良くない?」 「それはある。私達が買いに行くのは、あくあ君が学校で授業を受けてる時とかにしよ」 「「「「「了解!」」」」」 久しぶりに外をちゃんと出歩いたせいか、思ったより寒いな。 カノンも少し寒そうな顔をしてた。 「今日は昨日よりも寒いね」 「あぁ、朝は冷えるって言ってたな。ほら、手、こっち」 「えっ?」 俺はカノンと繋いだ手をそのまま自分のコートの中に突っ込む。 「あ、あ、あ……」 カノンは顔を真っ赤にする。 なんだろう。もうそれ以上の事……エッチだってしてるのに、まだこれくらいの事で俺の事を意識してくれるなんて嬉しいな。カノンとならずっと恋人同士のような関係が楽しめるような気がする。 「ナニアレ?」 「え、待って、恋人同士ってあんな事するの!?」 「そんなこと聞かれても、男の子となんか付き合った事ないんだから、わかるわけないじゃない!」 「付き合うとまで行かなくてもいい、あくあ君とだなんて高望みもしない。一度でいいから男の子と手を繋ぎたい……」 「クソ処女ばっかでワロタ。まぁ、私もそうなんだけどね」 「そのためのベリル握手会じゃない? 握手会じゃ合法的に手を触れるじゃん!」 「それだ!」 「天才かよ!!」 「定期的にイベントの時はやってくれるって言ってたし、私達にもワンチャンあるぞ!」 「「「「「おーっ!」」」」」 駅に着いた。 懐かしいなこの感じ。 この世界に転生して最初の頃も電車通学してたけど、電車内で時折おっぱいが密着して何度美味しい思いをした事か……。 「じーっ」 あれ? カノンさんどうかしましたか? 僕は何もやましい事なんてカンガエテマセンヨ? 「あくあ様が電車通学!?」 「嘘だろ? 死人が出るぞ!」 「一旦落ち着こう。まだ慌てるような時間じゃない」 「みんな急ぎたい気持ちはわかるがゆっくりだ」 「間違ってもダッシュはしないこと! いいわね?」 「安全第一! 安全第一!」 「安全確認ヨシッ!」 「それ絶対アウトなやつじゃん」 「駅員の人にも迷惑をかけないようにするよ!」 「私、隣の車両にしよ……」 「わかる。同じ車両だと濃厚なあくあ君の香りで卒倒するかも」 俺はカノンと一緒に普通車両に乗り込む。 最初は空いてたから普通に席に座れたけど、その後、いっぱいお客さんが入ってきてすぐに一杯になった。 「あ……」 俺は席から立ち上がると、最後に入ってきた妊婦さんに声をかける。 他にも気がついて声をかけようとした人がいたけど、俺の方が少しだけ早かったみたいだ。 「良かったらどうぞ」 「え? でも……」 「いいからいいから」 俺はそう言って彼女を自分の座っていたところへと誘導する。 「あ、ありがとうございます」 「困った時はお互い様だから。それにいつかは、俺の嫁が妊娠した時にこうやって誰かに助けてもらう事があるだろうしね」 お腹が大きくなったカノンを想像すると、ほっこりとした気持ちになった。 俺とカノンの子供ってどんな感じだろうな。女の子ならカノンに似てきっと美少女になると思う。 そうなるとやばいな。ぱっぱが男の魔の手からしっかりと守ってあげないと……。 少なくともパパより良い男じゃないと結婚は認めませんって、子供の時からしっかりと言っておこう。 「俺の彼女が妊娠」 「え? 今晩は子作り種付けえっちしようの合図ですか?」 「あーれ、嗜み濡れてます」 「そりゃ嗜みもホゲるわ」 「明確に孕ます宣言じゃん」 「あくあ君に孕まされてぇ……」 「妊婦さんにも優しいあくたん見てますますファンになる」 「あくあ君ってリアルでも剣崎なんだね」 「むしろもう剣崎があくあ君なんじゃ……」 「はぁ、はぁ……やばい。微かに香ってくるあくあ様の匂いで子宮が降りてきた」 「耐えろ! こんな経験2度とないかもしれないんだぞ!!」 「正直、生のあくあ君を間近に見てる住民なら、嗜みの事をポンコツなんて言えないよ」 「嗜みさんぱねぇ、24時間365日これに耐えるなんて、モブの私には無理だ」 電車から降りた俺達は、さっきと同じようにポケットの中で手を繋いで学校へと向かう。 その途中でクラスメイトの千聖クレアさんを見かけた。 「あ、クレアさん。おはよう」 「え……?」 こっちを振り向いたクレアさんは、俺を見て手に持っていたバッグをそのまま下に落とした。 だ、大丈夫? 俺はバッグを拾い上げると、クレアさんに手渡す。 「どうかした?」 「え、あ……なんで?」 なんで? あぁ! そっか、そうだよな。 俺はクレアさんに、今日からは普通の高校生みたいに外を出歩く事になった事を説明する。 「……そうきたか。ふぅ……落ち着け私、まだ慌てる時間じゃあわあわ……」 「えっ?」 「う……胃が……」 「だ、大丈夫? とりあえず、保健室行こうか」 俺はカノンに、クレアさんを保健室に連れて行くから、先に教室に行っておいてと告げる。 クレアさん大丈夫かな? この前も胃を押さえてたし、やばかったら病院に行くんだよ? 「あ、ありがとうございます」 「うん、調子が悪い時はゆっくり休んでね」 俺はクレアさんを保健室に預けると、自分のクラスへと向かう。 その途中で新しく生徒会長になったナタリアさんとすれ違った。 「おはようございます。ナタリア生徒会長」 「あ……おはようございます」 少し遅れて反応したナタリアさんは照れた表情を見せる。 「すみません。まだ生徒会長って言われるとピンとこなくて」 「わかります。那月会長のインパクトが強いですもんね」 「ええ。そうね」 ナタリアさんは苦笑する。 生徒会長を退いた那月会長は乙女咲大学への内部進学が既に決まっている事もあって、いまだに生徒会室に入り浸っているようだ。 「それじゃあ私はこれで……」 「はい!」 ナタリアさんはそのまま俺が来た道の方へと向かう。 クレアさんが生徒会の書記を務めているから、保健室にお見舞いに行くのかもしれない。 俺は教室に入ると、近くにいた鷲宮さんに声をかける。 「鷲宮さん、おはよう」 「おはようございますわ」 鷲宮さんから聞いたけど、胡桃さんも今月中には退院できるらしい。 お見舞いにはまだ一度しか行けてないけど、今のところは拒絶反応もなく順調だと聞いている。 ちなみに乙女咲では、胡桃さんが留年せずにみんなと一緒に卒業できるように、オンラインでの授業の単位取得などで最大限サポートするそうだ。 「あれ? リボン変えた?」 「は、はい。良い生地があったので……」 へぇ、確かに綺麗な刺繍だ。俺は思わずリボンを手に取ってまじまじと眺める。 赤いリボンに金の刺繍はやっぱ映えるな。豪華な感じがいかにも鷲宮さんのイメージにぴったりだ。 俺も今度、らぴすに似たようなリボン作ってみようかな。 「あ、あ、あくあ様、その……」 「ん?」 鷲宮さんの顔を見たら赤いリボンに負けないくらい顔を赤くしていた。 「あ、ごめん。つい刺繍の部分がどうなってるのか気になって……手に取る前に聞けば良かったね」 「い、いえ、むしろいくらでも見てください。あ、それとも興味があるならまだ布地が余っておりますので……」 「本当? それならさ、お金は払うから妹のらぴすに同じやつを作ってくれないかな?」 「わかりました。で、でも、お代は結構ですわ……。あくまでも趣味ですから」 うーん、流石にそれじゃあ申し訳ないしな。 バッグの中になんかあったっけ? 俺はバッグの中をゴソゴソと漁る。 「代わりになるかどうかはわからないけど、良かったらこれもらってくれる?」 「え?」 俺が手渡したのは、村井熊乃先生原作のピンクのバラとコラボした栞だ。 文化祭で鷲宮さんと一緒に演じた時と同じで、この栞の裏にはアステルの服装をした俺が写ってる。 これはまだ試作品だけど、来年にはちゃんとした製品になって世に出る予定だ。 既に告知も出ているのでピンクのバラのファンなら既に知っている情報である。 「こ、これって……」 俺は鷲宮さんの耳元に顔を近づける。 「これ、まだ発売してないから、みんなには内緒ね」 「は、はい……」 俺は近くにいた黒上さんの方に視線を向ける。 「黒上さんもおはよう」 「ふふっ、おはよう」 あれ? 同級生だよね? そんなアンニュイな雰囲気を纏いながら色気のある挨拶をする高校生っているんですか? 「あくあ君、リサちゃんはこう見えて普通の女の子だから、お手柔らかにね?」 「は、はい……」 「ふふ、わかればよろしい」 あかん。これは絶対に勝てないと確信した俺は、黒上さんのところからそそくさと退散した。 ヤベェな。しかもあの感じだと、ほんの一瞬だけ俺の視線が、机の上に乗っかった黒上さんの重たそうな膨らみに目が行っていた事も見透かされていたと思う。 「やっぱり、大きいのがいいんだ?」 「う……」 席に戻ると、とあにニヤニヤした顔で出迎えられた。 「スバルにもあんな事言ってたけど、大きいのが好きみたいだよって言っておこうかな」 「頼むから、それだけはやめてくれ……」 推しのスバルたんにそんな事知られたら、軽蔑されるかもしれないだろ!! 『ふ〜ん、お兄さんって小っちゃいのも好きとか言ってたのに、あれ、嘘だったんだ……?』 うっ……ハイライトの消えた目でスバルたんに軽蔑された自分の情けない姿を想像したら……。あ、あれ? ちょっといいかもしれない……。いやいや、きっと気のせいだ。うん、気のせいって事にしておこう。 「ところで、さっきカノンさんから聞いたけど、今日は普通に来たんだって?」 「ああ! 電車に乗ってきたけど、結構普通だったぞ」 とあは阿古さんと同じような諦めと呆れの入り混じったような目で俺の事を見つめる。 うん。お前の言いたい事はわかる。わかるけど……何も言うな。 「それと、クレアさんを病院送りにしたんだって?」 「いやいや、普通に体調が悪そうだったから保健室に連れて行っただけだよ」 クレアさんの具合が悪いのは、決して俺のせいじゃない……はず。 「あれ? そういえば慎太郎は?」 「確か職員室に行くって言ってた。進路の事で杉田先生に相談しとくんだってさ」 進路か……俺もちゃんと考えないとな。 「あくあは大学行くの?」 「……乙女咲の大学に進学しようかなって考えてたけど、今はどうするか迷ってる」 この世界に来て少し落ち着いて、11月は考える時間もいっぱいあったからこの先の事を色々考えた。 カノン、結、琴乃、アイの4人の事とか、子供の事、それにお仕事の事を考えたら、普通に大学へと進学する事が正しいかと言われると微妙な気持ちになっちゃったんだよなぁ。 大学は基本的に勉強をするところだが、実際に全員がそうかというと少し違う気がする。おそらく大多数の人間にとっては、いいところに就職したり、人脈を広げるための一つの手段として進学しているんじゃないかと思う。 自分のように既に就職する必要もなく、かといって何か学びたい事もない自分が果たして誰かの枠を使ってまで行っていいのだろうか。 大学生のしとりお姉ちゃんや天我先輩から良い所だぞって話は聞いてるけど……。うーん、仕方ない。面倒臭いけど、あの人にも一応相談しておくか。 俺は今度暇な時間ありますかってメールを送った。 そしたら秒で返信が返ってくる。は、早いな……。 送り主:小雛ゆかり 件名:友達の多い白銀あくあ君へ。 本文:友達の居ない私に対しての当てつけですか? ああ、そっちに勘違いしちゃったか……。 面倒臭いすね方をされたら厄介だから、進路先について相談したいだけですって返信を送った。 うん、まぁこれで良いだろ。と思ったらすぐに返信が返ってくる。 送り主:小雛ゆかり 件名:わかった。 本文:ところで、そのことより先に言わなきゃいけない事があるんじゃないんですか? 日曜激論の時に……。 俺は自然と携帯の画面を閉じる。 学校であんま携帯使っちゃいけないしな! 決して面倒だからと蓋をしたわけじゃないぞ。うん、そう。そうに違いない。 「おはよう」 「あ、ああ、おはよう。アヤナ」 アヤナは俺の顔をジトっとした目つきで見つめる。 ど、どうかしました? 「日曜激論」 「あっ……」 俺は両手を合わせてアヤナ神を拝む。 もはや俺に出来る事はこれくらいの事しかない。 「別に謝れなんて言ってないじゃない……。ちょっと恥ずかしかっただけ。でも、ありがと……」 「お、おぅ……」 アヤナの可愛い反応に思わず心がキュンとした。 あーダメダメ、そうやってすぐに意識するところが俺の悪い癖だぞ。 アヤナはその事だけ俺に告げると、自分の席へと帰っていった。 「お前らー、席つけー!」 チャイムと同時に杉田先生と慎太郎が帰ってきた。 俺は慎太郎に軽く手を振る。 「よし、それじゃあショートホームルームを始めるぞ〜!」 「「「「「はーい!」」」」」 さーてと、今日から外出が自由になったから帰りも遊べるぞ〜。 帰りは誰を誘って遊びに行こうかな。 やっぱりカノンと普通に帰宅デートか? それか、とあや慎太郎と普通に遊びに行ってもいい。 さっきのお詫びでアヤナを誘うのもありだろう。 久しぶりに鷲宮さんや黒上さんの部活に顔を出しても良いかもしれないと思った。 なんなら那月元会長やナタリア生徒会長のいる生徒会に顔を出してみるか。 それか、慎太郎みたいに杉田先生に進路を相談するのもいいな。 あ、体調が悪そうなクレアさんを病院に連れて行くのも良いかもしれない。 さぁ、どうしようかな? 俺は今からすごく放課後が楽しみで仕方がなかった。 ************************************************ はい、というわけで、作中でベリルの乙女ゲーが発売されるので連動企画として考えていました。 あくあになった気持ちで選択肢を選んでくれると嬉しいかな。 ま、シンプルに誰とのデートが見たいかで良いです。 twitterでも言ったけど、滅多に見られない人を選ぶのもアリだと思います。 でもやっぱ、カノンやアヤナ推しなんでって人は、そっちでも普通に大丈夫です。 それくらいこのメンバーの中ではこの2人が抜けて人気なんですよね。 なお投票するとムキーっとなってる小雛先輩のセリフが見れます。 以下のサイトよりご投票のご協力よろしくお願いします。 https://customform.jp/form/input/136747 fantiaにてアヤナ視点のバレンタインのお話を公開していますので、こちらもどうぞ! https://fantia.jp/yuuritohoney https://www.fanbox.cc/@yuuritohoney それと1周年に向けてアンケートを開始しました。ここまで多数のご協力ありがとうございます。 全て匿名で作者以外には結果がわからないようになってます。 また、一部だけの質問に答えるとかも可能ですので、よろしければご協力ください。 ちなみに現在、あくあとらぴすが抜けてて、捗る、小雛先輩、嗜み、アヤナの順番でデッドヒートしてます。 https://customform.jp/form/input/135309 今、現在、夕迅あくあ、聖女エミリー、はなあた一也のイメージ図をTwitterにて公開中です。 それに加えて天我先輩、黛、とあ達のイメージもおまけで公開しています。 https://mobile.twitter.com/yuuritohoney それとアラビア半島連邦についておねショタ短編書きました。 https://novel18.syosetu.com/n4279ib/ クリスマス用の短編、ムーンライトでとあ注意。 https://novel18.syosetu.com/n5480hz/ アンケ協力ありがとうございました。後書きも前半部分だけでいいので、お読みください。 ******************************************** 月街アヤナ、放課後デート!? 「アヤナ、よかったらこの後少し付き合ってくれないか?」 学校が終わって帰ろうとしたら、あくあが声をかけてきた。 「付き合うって?」 「いやあ、実はさっきまで忘れてたんだけど……ほら、17日って小雛先輩の誕生日だろ? やたらとメールを送ってくるから、なんでかなあと思ったら、そういえば小雛先輩の誕生日って俺と近かったなって思い出しちゃったんだよ」 あっ……そういえばそうだった。 私はしまったという表情で半開きになった自分の口に掌を当てる。 「もしかしてアヤナも忘れてたんじゃ……」 「そ、そんなことあるわけないじゃない! 私もちょうど小雛先輩の誕生日プレゼントを選ぼうと思っていた所なのよ! それじゃあ行きましょう!」 「え、あ……」 私は誤魔化すようにあくあの背中をぐいぐいと押す。 あくあの誕生日の事ばっかり考えてたから、小雛先輩の誕生日を忘れてたなんて言えるわけないじゃない……! 「で、どこ行くの?」 「とりあえず駅前の商店街に何軒かあった雑貨屋さんに行って、なかったらショッピングモールでいいんじゃない?」 そういえば駅前に何軒か可愛い雑貨屋さんがあったわね。 学校へ行く道すがら外から眺めてるだけだったけど、選択肢としては悪くないかもしれないと思った。 「ああ、うん。それでいいかも。ところで、カノンさんはいいの?」 「あっちはあっちでなんか用があるみたいだからさ」 あぁ、そっか。あくあの誕生日に向けて、いろいろ準備しなきゃって言ってたような気がするわ。 私も幾つかプレゼントに目星をつけているけど、これといって決め手がなくてまだ悩んでる最中だ。 ま、私から誕生日プレゼントをもらったところで、そんなに嬉しくないかもしれないけど、い、一応、同業者だし、共演したし、クラスメイトだし、だから私がプレゼントを贈ったとしても、おかしくはないはずよね。 「あ、A組のあくあ君とアヤナさんだ……」 「え? 月9の撮影ですか?」 「ゆうおにはじまっちゃいました!?」 「莉奈派の私、大歓喜……!」 「小雛ゆかりざまあ!」 学校を出て2人で歩いていると、同じ乙女咲の子達がこっちをチラチラ見ながらヒソヒソと話していた。 うん、まぁ、そうなるわよね。近づいてくる気配はないけど、遠巻きにずっとジロジロと見られてると思うとあまり気分がいいものではない。 私がそちらに向かって視線を向けると、みんな軽く会釈して後ろ向きでヒソヒソと話し始めた。 うんうん、それなら大丈夫。やっぱりこっちを見ながらひそひそ話をされると、あくあだって気が散っちゃうと思うから、そうした方がいいよ。 それにしても、さすがはベリルのファンね。 私が視線を向けただけで言いたい事を察するなんて。この業界でもベリルのファンは質が高い、自治がちゃんとできてると言われてるだけの事はあるわ。 その共通認識の根本には、とあちゃんのマネージャーでもある桐花琴乃さんの存在、彼女が怖いってのがあるのかもしれないけど、それ以上に無防備なあくあに対して、ずっとそのままのあくあでいて欲しいと願うファン心理の方が大きいんだと思う。 この私ですらそう思うのだから、ファンなら尚更そうじゃないのかなと思った。 とあちゃんやカノンさんどころか、天鳥社長や小雛先輩ですら、半分悟りを開いたような顔で、あくあはもうそのまんまでいい。その代わり周りの女の子たちが成長すればいいだけだからと言っていた。 「おっ、アレなんかいいんじゃないか!」 あくあが走り出した方向へと視線を向ける。 普段はかっこいいのに、こういう無邪気なところもファンの人は好きなんだろうなと思う。 「どうよこれ?」 あくあは狸の置物の頭をぽんぽんと叩く。 地方ロケに行った時に、地元のお土産屋さんでよく見るやつだ。 「こいつ……心なしか小雛先輩に顔が似てない?」 「ぷっ!」 流石にそれはないでしょ! 思わず笑っちゃったじゃない! 私は半信半疑で狸の顔を覗き込む。 いやいや、流石に似てる要素なんてないと思うんだけど……。 「ほら、このつぶらな可愛い瞳とか、お気に入りのロケ弁が置いてある日に、目をキラキラさせた時の小雛先輩っぽくない?」 え? そこ? ……確かに言われてみたらわかるような気がする。 あくあはわかりやすいように、狸の置物の隣で小雛先輩の顔真似をしてみせた。 「ふふ、ふふふっ、ちょっと、もう! 笑わせないでよ」 「ほら、ほら、見て、見て!」 「あはは、だめ、その顔で近づかないで、おかしくって、ふふっ、もうってばもう!」 あくあってば、人を笑わせようと思って、もう! それ以上したら、小雛先輩に言っちゃうんだからね! 「これいいな。自宅用に買おうかな」 「嘘でしょ!?」 「いや、なんかこう、見てるうちに愛着が湧いてきた。流石に玄関に飾ったらカノンにダサって言われるかもしれないから、事務所の休憩室にでも飾っとくか。いや、それか配信部屋の後ろに置いておくのもありだな」 あくあはそう言って支払いを済ませると、お店の人に後で配送してもらうようにお願いしてた。 ほら、店員のお姉さんもまさか売れるとは思ってなかったからびっくりしちゃってるじゃん。 って、え……? お婆さんの代から売れ残ってる? それ買ったの……。 「いやあ、いい買い物したわ。あれは小雛先輩から名前をあやかって雛狸という名前にしておこう」 「それ、本人の前じゃ絶対に言わない方がいいわよ。もし、バレて怒られても知らないんだから」 こういう突飛な行動をするところもファンには好かれる要素なのかしら……? 突飛な行動といえばこの前、深夜番組でやってた白銀あくあは宇宙から来た説でネットがすごく盛り上がってたな。 有名な大学教授の先生や、UFO研究家、超常現象研究家、雑誌ムゥの編集長などがすごくまじめな顔で討論してた。 今になって思えば、なんであんな番組を見たのかわからない。完全に時間の無駄だったと思う。 だって最後は白銀あくあさんを呼んでみましょうとか言って、マンションの上で手を繋いでぐるぐる回ってたもん。完全にネタ番組でしょ。出演者の人はみんなマジだったけど、スタッフの人の笑い声が普通に入ってたしね。 「あ、あれもいいんじゃないか!」 はいはい、どれ? 流石にもう狸はないよね? 私は呆れた顔であくあの向かった先へと視線を向ける。 服屋さんか……。あ、あの可愛いブラウスかな? 小雛先輩ちっこいからああいうフェミニンなの似合いそうだよね。 と思ってたら、あくあは全く違うTシャツを手に取って、私の方に広げて見せた。 「どうよこれ!?」 そこにはデカデカとお茶碗の中に盛った白米の上に紫蘇をふりかけたデザインがデフォルメされたものがプリントされてた。 私はそれを見て思わず噴き出してしまう。 待って、何そのTシャツ? え、嘘でしょ……こんなの買う人いるの……? お店の人には失礼だと思いつつ、私はじっくりとTシャツを眺める。 え? これ明らかにネタですよね? 外でこんなの着て歩いてる人見たことないよ? よく見たら特価コーナーだし、まさかの100円だし、明らかな在庫処分品じゃん……。 「あのさ……あくあ、私の事を笑わせようとわざとやってるでしょ? もう! 少しくらいは真面目に選んであげなよ。小雛先輩だって泣いちゃうんだからね」 「アヤナ、何を言ってるんだ? 俺なら最初からこれでもかってくらい真面目に選んでるけど?」 私はあくあと顔を見合わせる。 「え?」 「え?」 マジ……? あくあって画伯なだけで、美的センスはそんなに悪くないよね……? そんな事を考えてると、私の困惑した表情を見たあくあは悪戯っぽく笑った。 「ちょっと! 騙したわね! もーっ!」 「あはは、ごめん、嘘、嘘、ちゃんとまじめにやるから」 むぅ、私は頬を膨らませてプイッと顔を背ける。 「とはいえこれも何かの縁、せっかくだからこのTシャツ買ってくるわ。ついでにメンズサイズもあるから俺も自分用に買っておこうかな。ペゴニアさんに冷めた目で見られて、カノンにクソダサいって言われそうだけど部屋着にしよ」 普通、そこまでわかってて買おうとする!? メンタルが強いのか、鈍感なのか……。とにかくカノンさんはご愁傷様です。 貴女の旦那さん、今、私の隣でクソダサい部屋着買ってますよってメール送っとこうかな。 全力で止めてって言われそうだけど、ごめんね。私にはあくあを止められそうにない。 「いやぁ、いい買い物したわ。満足満足」 「店員の人もまさか売れるとは思ってなかったから、びっくりしてたけどね」 ちなみにその後、残ってたゆかりTシャツは周りで見ていた乙女咲の生徒達に爆速で売れていった。 あぁ、そっか、お揃いの買えばペアルックになるもんね。この前、雑誌でもカノンさんとお揃いの買ってるって言ってたし……。あ、あれ……? そ、そそそそれなら、あくあと小雛先輩もペアルックになるんじゃ……? え? もしかしてあくあってゆかり先輩の事、え……? 「どうかした?」 あくあの顔を見ても何も考えてないように見えるけど、きっと私の気のせいよね。 「ううん、なんでもない」 まだ2軒くらいしか見てないけど、なんかすごく疲れた……。 「ちょっと休憩しようか」 「ええ、そうね。その方が私としては、とてもありがたいわ」 2人で近くのハンバーガーショップに入る。 もちろん周りにいるのは帰宅途中に立ち寄った乙女咲の女学生ばかりだ。 「あ……あくあ君? それにアヤナさんも……?」 「あれ? 津島さん?」 私とあくあは顔を見合わせると、目の前でハンバーガーショップの制服を着た津島さんの方へと顔を向ける。 「あ……実は私、ここでバイトしてるんだ。今日は部活が休みだからさ」 なるほど……でも津島さんって、津島電気っていう大きな会社のご令嬢じゃなかったっけ? 私が首を傾けると津島さんがその疑問に答えてくれた。 「社会勉強のためにバイトしてるの。ここだと学校から近いし、夜遅くなっても大通りだから丁度よくってさ」 「そうなんだ」 うちの学校は学力も高めだけど、全国から良い選手を推薦で取ってきてるから部活だって強豪が多い。 チア部は人気のある部活の一つで、練習量もすごいって聞いてる。 それなのに日々の勉強に加えて、社会勉強のためにバイトまでしてるなんてすごいなあと思った。 「というわけで、2人ともご注文は何にしますか?」 私とあくあはメニューを覗き込む。 どれにしようかしら? 「じゃあ……俺はテリヤキのセットでポテトとコーラね。あ、店内で食べるからよろしく」 「私はフィッシュバーガーのセットで、サラダとホットミルクティーでお願いします」 津島さんは注文の内容を再確認する。 あくあはその姿を見てニコニコと嬉しそうな顔をした。 「あ、あくあ君、どうかした?」 「あ……いや、ごめん。津島さんの働いてる姿を見てたら、ヘブンズソードでハンバーガー屋のバイトやってたの思い出して懐かしい気持ちになっちゃってさ」 そういえば、天我さんと2人でハンバーガーショップのバイトやってたっけ。確か第8話だよね。 「あはは、私もその回見てびっくりしたよ。まさか、あくあ君が同じハンバーガーショップの店員やってるなんて思わなかったからさ」 あの放送の時はすごかったなぁ。ここもすごい人だかりだった。 乙女咲でもお昼にハンバーガー食べてた子が多かったのを覚えてる。 「あれ、ちゃんと指導してくれる人がいてさ。それもあってまだ結構覚えてるよ」 「へー! そうなんだ。先輩達もあくあ君ならすぐにバイト入れるよねって言ってたよ」 「じゃあさ……」 あくあは軽く咳払いすると、津島さんと同じような接客のための立ち姿をする。 「津島さん、ご注文は何になさいますか?」 「え……あ……じゃあ、その、スマイルで!」 「はい。スマイルを一つですね。テイクアウトで構いませんか?」 「は、はい!」 「はい。スマイルのご注文、ありがとうございました」 あくあのスマイルを見た若い店員さんがふらつく。 それを隣にいたベテランの店員さんが、驚いた顔をしつつも無意識でキャッチした。 周りのお客さん達は叫びそうになるのを我慢するように、口元を両手で押さえてなんとか耐える。 「あくあ君、スマイルは殺人兵器じゃないよ?」 「え? 津島さん、なんか言った?」 「ううん、何でもないよ。ご注文の品は後でテーブルに持って行くから、この番号札をテーブルの上に置いて待っててね」 津島さん……さすがね。 心の中ではきっと大変な事になっているのだろうけど、それを表に出す事もなく、ちゃんとお仕事をこなしている。 半年以上クラスメイトだった私達にはある程度の耐性ができてるとはいえ、ピクリともしなかったのを見ると並大抵の精神力ではない。 あ、あれ? そう思うとカノンさんって……うん、気がつかなかった事にしておこう。まだ結婚して2ヶ月くらいだしね。仕方ないと何度も自分に言い聞かせる。 「ハンバーガーを食べるのはヘブンズソードの撮影以来だけど、やっぱうまいな。今度、とあ達とも食べにこよっと」 とあちゃんと!? あ……とあちゃん達とか……もう少しで慌てて桐花さんにメールで相談するところだった。 「ん、アヤナ。ほっぺたにタルタルソースがくっついてるぞ」 「え? ど、どこ?」 とあちゃんとあくあの事で頭がいっぱいになって、ぼーっとしてたみたい。 私はほっぺたのタルタルソースを近くにあった紙で拭き取る。 「違う。そっちじゃないよ。こっち」 「え……? あ……」 あくあは反対側のほっぺについたタルタルソースを指先で掬い取るとペロリと舐める。 「うん……たまにはフィッシュバーガーを注文してもいいかもな」 う、あ、え……? そ、それって、たまにはいつも食べてるテリヤキバーガー、カノンさんじゃなくて、たまにはフィッシュバーガー……私の体もつまんでみたいなって、そういう意味じゃ……。 あ、どうしよう。付き合ってるわけじゃないから、コンドームとかいるよね。 この前、小雛先輩がもしもの時のためにってドラッグストアで1番大きなサイズのゴム買ってたけど、私も買っておけばよかったな。 ちなみにその時に、中身を確認するために開けたら、あまりの大きさにびっくりして2人で目をぐるぐる回したのを覚えてる。え、あのサイズのって女の子の体の中に入るの? 私は華奢だし、小雛先輩は小柄だから、下手したら挿入だけで体が壊れちゃうんじゃ……。 「よし、それじゃあそろそろ目的の雑貨屋さんに行こうか」 「う、うん……」 正直それどころじゃないんだけど、あくあを見ている限りそういう雰囲気はない。 うん……これはきっと私の考えすぎね。 でも、こういう事態がいつ起こってもいいように、私もゴムだけは買って持ち歩くようにしようと思った。 「いっ!? いらっしゃいませぇ……」 私とあくあが雑貨屋さんの中に入ると、店員さんがびっくりした顔をしていた。 うん、普通はそうなるわよね。 「俺、これにするわ……」 そう言ってあくあはどこにあったのか知らないけど、木刀を担いできた。 え? ここ雑貨屋さんだよね? 私は店員のお姉さんの方へと視線を向ける。 「それ、木工食器を買おうと思ったら、品番を間違えて仕入れた奴……」 あぁ……うん……。 「小雛先輩なら、これ持ってても似合いそうじゃない?」 「似合うかもしれないけど、もっと可愛いのにしなさいよ。小雛先輩だって女の子なんだからね」 「小雛先輩が女の……子……?」 あくあはキョトンとした顔を見せる。 「ちょっと、いくら何でもその反応はわざとすぎ!」 「はは、バレたか。わかってるって、俺これにするわ」 あくあが選んだのは可愛げなアニマルスリッパだった。 「前に家行った時さ、スリッパがへたっててゴミに出したから、新しいのまだ買ってないだろうからこれにしておくわ」 「うん、悪くないと思う」 って、ちゃんとリサーチもできてるんじゃない! もう! 私を揶揄うためにわざとやってたでしょ! 「それなら私はこれにしようかな」 「お揃いのブランケットか、いいと思う。小雛先輩、冷え性だしね」 「じゃあ、これで」 もっと悩むかなと思ったけど、雑貨屋に来たらスッと決まった。今までの茶番はいったい何だったというのよ……。 って、小雛先輩へのプレゼントは決まったけど、まだ肝心のあくあのプレゼントが決まってない。 他になんかないかな? 私は店員さんにプレゼント用に包んでもらってる間に、他の商品へと視線を向ける。 あ……これなんかいいかも! 私はあくあが他の商品を見ている隙に、追加で商品を購入した。 「アヤナ、今日は俺に付き合ってくれてありがとな」 「ううん、こっちこそ、あくあと一緒だからすぐに決まってよかった」 私はさっきの雑貨屋さんで包んでもらった紙袋をバッグから取り出すと、あくあに手渡した。 「ん!」 「え……? 俺に?」 「他に誰がいるっていうのよ。だって、あ、あくあも誕生日でしょ。はい、誕生日おめでとう!」 「ありがとう」 あくあはじっと紙袋を見つめる。 「……開けてみてもいい?」 「うん」 私があくあに買ったプレゼントは2人で巻けるくらいの長めのマフラーだ。 一時期、仲のいい女の子同士で友達マフラーって言って2人で巻くのが流行ってたんだよね。 最近見なかったから忘れてたけど、なんとなくあくあならカノンさんと一緒に使いそうな気がした。 「明日からも今日みたいに普通に登校するんでしょ? それなら登校する時に、カノンさんと一緒に使えるんじゃないかと思って……」 「マジか。すごく嬉しいよ。ありがとう!」 あくあは早速首にマフラーを巻くと、バッグの中から取り出した小さな紙袋を私に手渡した。 「これ、今日のお礼にって思って」 「え……?」 びっくりした私は、あくあの顔と紙袋に何度も視線を動かせる。 「あ、ありがとう。私も……開けてみていい?」 「ああ」 中に入っていたのは小さなリボンのヘアピンだった。 「かわいい……! ありがとう。でも、本当にいいの?」 「あ、あんま高いのだと気を遣うだろうし、それくらいならいいかなと思って。アヤナいつも髪にアクセつけてるじゃん。それに今日出かけた記念に、アヤナには何かをあげたかったんだよ。ほら、アヤナにはお見合いパーティーの時も世話になったし、いつも助けてもらってるからさ」 あくあは少し気恥ずかしそうに、照れた表情で頬を人差し指で掻いた。 私は手に持ったリボンをぎゅっと握りしめる。 「うん。じゃあ、遠慮なく使わせてもらうね」 「ああ、ほら、貸して」 あくあは私の髪の毛に優しく触れる。 ああ……あの日の夜の事を思い出しちゃうな。 いつだってあくあは私達女の子の事を、宝物を扱うみたいに優しく触れてくれる。 そういうところが凄くキュンとした。 「ほら、どう?」 「わ……かわいい。ありがとう!」 鏡を見た私はあくあに優しく微笑んだ。 「それじゃあ、また明日、学校で」 「うん! また明日、学校で!」 私とあくあの帰る方向は逆だ。 だから私達は駅の改札口の近くでさよならの挨拶を交わす。 あくあと別れて反対側の改札口へと歩き出した瞬間、ちょっぴり寂しい気持ちになった。 私はほんの少しだけ振り向いて、あくあの背中をじっと見つめる。 するとあいつは、こっちの視線に気がついたのか、私の方を見て、笑顔で大きく手を振ってくれた。 ばか……。そこで振り向かなきゃ、少しはこの気持ちも冷めたかもしれないのに、ますます好きになったじゃない。 私はあくあのくれたヘアピンにそっと触れる。 あくあに置いていかれないように、私も頑張らなきゃ。才能がない私にはひたすら足掻いて努力する事しかできない。そしていつかは……ううん、絶対にヒロインとしてあくあの隣に立つの。そして最高の作品を作って小雛先輩を超えるんだ。 だからこんなところで立ち止まってる場合じゃない。私は顔を上げると、一歩前へと踏み出した。 ーここからオマケですー 後日……。 「どうよ、このTシャツ。すっごくいいでしょー!」 「あはは、はい……すごく、いいと……思います」 ゆかりご飯Tシャツを着た小雛先輩は胸を張って私に見せつける。 え? 小雛先輩まさかとは思いますけど、そのクソダサTシャツ着て、家からここまで来たんですか? 「でしょ! ふふん。あいつ中々良いセンスしてるじゃない! ただ、どうせ買うなら私だけじゃなくて、阿古っちやアヤナちゃんのも買っておきなさいよね。全く、気が利かないんだから!」 「あはは……」 私はただひたすら笑ってその場を乗り切った。 よかったわ。私と阿古さんは被害に遭わなくて……。 「アヤナちゃんもありがとね!!」 「い、いえ……ところで、小雛先輩、そのバッグから飛び出たものってもしかして……」 「ああ! これも、あいつがくれたのよ! ふふん、アヤナちゃん、良いでしょう? マイ木刀、私も前から欲しかったのよね」 えー……。ああ、なるほどね! この2人って波長が合うというか、多分似てるんだ。謎のセンスとか、そういう部分が……。 って事はもしかして、小雛先輩ならあの狸の置物も喜んだんじゃ……。 うん、私はその事について深く考える事をやめた。 ーさらにオマケー 一方その頃。 「どうよ、カノン! この小狸の置物、かわいいだろ!!」 「え? ダサ……」 「旦那様、お家をゴミで汚さないでくださいね」 「嘘だろ!?」 こんなやりとりがあったとかなかったとか。 ーさらにさらにオマケー ベリル本社の休憩室にて。 「誰、こんなダサいの休憩室に置いたの……」 「と、とあまで……シクシク、配信部屋に持っていきます」 という話があったとか、なかったとか? ************************************************ まずは改めてアンケのご協力ありがとうございました。 今回はシンプルに1番希望が多かったアヤナでいきました。 他に投票された方は、今回不採用になり申し訳ありませんでした。 2番人気のカノンは、多分ここじゃなくてもどこかでやるでしょう。 その次に人気だったクラスメイトで行くと、男友達だけで遊ぶもどこかでやります。 ここら辺は2日でやりたい事を纏めるのは難しかったのでちゃんとやりたいなと思いました。 その次に多かったクレアさんに関しても、何かでやるかもしれません。 他にもトマリギに行くとか、杉田先生に進路相談とか、面白そうな案はやるかもしれません。 ちなみに、この時もらったリボンを着用した猫耳アヤナをtwitterにて公開しております。 恥ずかしそうな顔で自撮りしてあくあに画像を送ってるところです。猫の日という事でね。 https://mobile.twitter.com/yuuritohoney fantiaにてアヤナ視点のバレンタインのお話を公開していますので、こちらもどうぞ! https://fantia.jp/yuuritohoney https://www.fanbox.cc/@yuuritohoney それと1周年に向けてアンケートを開始しました。ここまで多数のご協力ありがとうございます。 全て匿名で作者以外には結果がわからないようになってます。 また、一部だけの質問に答えるとかも可能ですので、よろしければご協力ください。 ちなみに現在、あくあとらぴすが抜けてて、捗る、小雛先輩、嗜み、アヤナの順番でデッドヒートしてます。 https://customform.jp/form/input/135309 それとアラビア半島連邦についておねショタ短編書きました。 https://novel18.syosetu.com/n4279ib/ クリスマス用の短編、ムーンライトでとあ注意。 https://novel18.syosetu.com/n5480hz/ 白銀あくあ、どうやら誕生日らしい。 俺は今、ベリルの本社ビルにいる。 ほとんどの従業員が帰宅した社内からは、日中で感じられるような騒がしさはあまり感じられない。 休憩室の中にあるソファに座った俺は、近くに立てかけてあるタブレット端末へと視線を向ける。 【なんか始まってる!?】 【って、あれ? シロくんじゃない?】 【誕生日、おめでとーーー!】 【うわああああああああああああ!】 【誕生日配信嬉しい!】 【配信してくれてありがとう!】 【誕生日おめでとうございます!】 【この世に生まれてきてくれてありがとうございます】 【よく見たら隅っこにチャリティー表記ついてる!】 【あくあ様ご生誕祭キター! あーくあ!!】 【3510(管理人):この配信におけるスーパーチャットは公益財団法人白銀財団を通して各種NPO、NGOへと寄付されます。特定の団体に寄付をしたい場合は、概要欄の一覧よりご確認の上、スーパーチャットを投げる時に希望のNPO、NGOを指定してください】 今日は何を隠そう俺の誕生日である。 どこかを借りてイベントをするという事も考えたが、今回は準備までの時間がなかった事もありこういう形になった。 俺は無言で画面に向かって手を振る。 【ぎゃああああああああああああ!】 【ありがとうございますありがとうございます】 【助かります】 【これ、どこ?】 【自宅ですか?】 【なんか後ろ色々置いてある】 【後ろにあるクソダサい狸の置物が気になって仕方ない。誰の趣味だろう? 先輩かな? シンちゃんかな?】 【配信部屋って感じじゃなさそう】 【後ろのアコースティックは先輩のかな?】 【心なしか狸の置物が煽ってる時の顔をした小雛ゆかりに見えてイラっとする】 【ゆかりご飯:今、イラッとするって言ったやつは出てきなさいよ! 普通に可愛いじゃない! あんたのその目が節穴なのよ!!】 【お菓子箱の中に入ってるお菓子のラインナップがちゃんと森長】 【後ろに置いてあるシロくんとたまちゃんの看板が重なってて動悸が……】 【あくあ君の隣にあるメリーさん人形可愛すぎ】 俺は隣に置いてあったメリーさんを抱き抱えると、メリーさんの手を持って画面に向かって振る。 ちなみにこのメリーさん人形は全く同じやつが自宅にもあるが、俺が使ってたやつはカノンに取られた。 ペゴニアさん曰く、なんか俺が居ない時、匂いの染みついたメリーさんをカノンが抱き締めてるとかなんとか……。 【可愛すぎかよ……】 【あくたん、メリーさん大好きだよね】 【私も森長のビスケット食べてます!】 【あくあ君のセーター助かります】 【ラーメン捗る:これが処女を殺すセーターですか!?(この発言には不適切な表現が見受けられたために、管理人シトリンの判断によって削除しました)】 【部屋の中、寒くない? お姉ちゃんがぬくぬくにしてあげよっか?(この発言には不適切な表現が見受けられたために、管理人シトリンの判断によって削除しました)】 【お姉さんと体があったかくなる事しませんか?(この発言には不適切な表現が見受けられたために、管理人シトリンの判断によって削除しました)】 【なんかまたバカやらかしてる奴がいるみたいだなw】 【TOOOKA(管理人):不適切な発言が続く場合、アカウントがBANされます。ご注意ください】 【シトリン(管理人):弊社タレントの白銀あくあには実の姉がいるので、他所のお姉ちゃんは要りません!】 俺はそのまま無言で席を立つと、後ろにあったアコースティックギターを手にとって元のソファに戻る。 このアコースティックギター、一見すると天我先輩の私物に見えるけど持ち主はとあだ。 以前、とあがギターパートを担当した事があるが、その時のために練習用に購入したのをここに置きっぱなしにしてある。 「ただ立ち止まっているだけの日々、一歩を踏み出す勇気をくれたのは君だった。君の行こうとしている場所に僕も行きたかった」 俺はとあの持ち歌、ヨアケのタイヨウを歌う。 ハロウィンフェスの時、誰よりも早く駆け出したとあの後ろ姿をよく覚えてる。 あの時ほど、とあの事を頼もしいと思った事はない。 【うっ……動悸が……】 【ちょっと待って……アコースティックに猫ちゃんシール貼ってる。天我先輩、そんなの貼らない……】 【もしかしなくてもとあちゃんのギターですか!?】 【あくあくんがとあちゃんのギターでとあちゃんのおうたをあくあくんがうたって……うっ】 【あー様、歌ってるだけで一言も喋ってないのに脱落者出ててウケるwww】 【猫好きさん:今日も我々下々の者に栄養分をありがとうございます! ありがとうございます!! これで明日からも生きていけます! 感謝の気持ちを込めてスパチャ満額投げますニャン!!】 【昇天する一歩手前に根性でスパチャ投げてる奴らが多くて笑ったw】 【ついに私にも動悸の波がきたか……】 あっ、やべ! ミスった! 【ミス、助かる】 【あくあ様でもミスする事あるんだ】 【がむばれ!!】 【こういうところを見るとちゃんと人間。誰だよ宇宙人説を唱えてた奴らはw】 【なんか個人的な練習風景見てるみたいでドキドキする】 【なんだろう。なんかおうち感があって、同棲してるみたいな気持ちになります】 【ラーメン捗る:嗜み死ね(この発言には不適切な表現が見受けられたために、管理人TOOOKAの判断によって削除しました)】 【山さん:自分もギター練習してるんで助かります!】 最後まで歌い終わった俺は、頭を掻いて画面の前で軽く会釈をする。 流石に少し気が緩みすぎていたか。 「君はいつだって自由だ。その翼でどこまでも飛んでいく。誰も見た事もない景色へと。目の前は何も見えない。それでも君は迷う事なく歩いていくんだ。切り開いていく。世界すらも」 俺が次に歌ったのは慎太郎の曲だ。 光り輝く未来へ。この曲の歌詞には、慎太郎自身の決意が歌詞に込められている。 あの時、慎太郎は時間を稼ぐために、まだ準備ができていなかったこの曲を歌うために勇気を出して一歩前に踏み出した。なんてかっこいい奴だって思ったよ。 【マユシン君をたまちゃんの配信で知ってからずっと追っかけてます!】 【この前のベリルアンドベリルの黛君かわいかったー!】 【蝶々婦人:あくあ君、黛君を見つけてくれてありがとう。黛君をベリルに連れてきてくれてありがとう。貴方にずっとその事を伝えたくて伝えられませんでした。心ばかりの寄付金ですが、受け取ってくださいませ】 【ヘブンズソードでぎこちないけど頑張る黛君の姿を見て、私も不器用だけど頑張ろうって思えるようになりました。それも、あくあ様が黛君を芸能界に連れてきてくれたおかげです。ありがとうございます!!】 【実は4人の中で1番濃い人が多いのがマユシンガチ勢】 【うぐごっ……あかん、私にもなんか動悸きた。これとあちゃんだけじゃないのか……】 【気をつけろよ。最近は原因不明の動悸が拡大しつつあるってニュースで言ってたからな】 俺は慎太郎の曲を歌い切ると、そのままの流れで天我先輩の曲を歌う。 「君は光だから、月のない夜空に一際輝く道標だから。そんな君の周りで輝いてみたいと思った」 ヘブンズソードで共演してみて気が付いたが、天我先輩の中には間違いなくスター性がある。 アクションに目覚めた先輩は、ニコちゃん先生指導の元でアクションスターを目指すそうだが、先輩ならいつかは世界に通用するアクション俳優になると思う。 歌手としてもいつかは自分も単独でコンサートをしてみたいと言ってたし、自分の中で何か吹っ切れた出来事があったのかもしれないな。 【みんなの先輩、天我先輩!!】 【TENGA! TENGA!】 【ポップアップショップで天我先輩にギターのサインをお願いした者です。いつもそのギターを持って路上で歌っていたのですが、つい最近、音楽関係者の人にスカウトされました。いつの日か、天我先輩やあくあ君とMステで共演できるように頑張ります!!】 【ヘブンズソードファンだけど、神代の先輩じゃないと補給できない何かがあると思ってる】 【天我先輩のファンは強烈な人が多いよな。独特っていうか。そんな感じの個性的な人が多い】 【せっかくのあくあ様の生誕祭なのに、大きなイベントやらないからしょぼんとしてたけど、今、すごく嬉しいです】 【え? これもうライブですよね? チケットの代わりにスパチャ投げます】 歌い終わった俺はギターを横に置くと、撮影用に設置したカメラを手に持って近づける。 「みんな、こんばんは。挨拶が遅れてごめんね。どうやって始めようかと考えたら、ちょっとグダッちゃった」 実際、こんなにも歌うつもりはなかったのに、みんなの曲を歌ってたら色々思い出しちゃって、ノスタルジックな気持ちになってしまった。 【それでもちゃんと挨拶するあくあ君はえらい!】 【グダってなんかないんよ。最高のスタートでした】 【なんかもう泣きました。本当に生まれてきてくれてありがとうございます!】 【あくあ様が生きておられるだけで毎日が幸せです。あーくあ!】 【ラーメン捗る:さっきからちょいちょい居る聖あくあ教信者をどうにかしろ!!(この発言には不適切な表現が見受けられたために、管理人3510の判断によって削除しました)】 【捗るはさっきから何やってるんだw】 【自重しろ捗る! 何言ってるのか知らんけど、このままだと永久BANされるぞ!!】 【掲示板の恥、捗るw(この発言には不適切な表現が見受けられたために、管理人TOOOKAの判断によって削除しました)】 なんかちょいちょいBANされてる人いるけど大丈夫かな? 一応永久BANとか厳しい事はしないでねってお願いしてるけど、阿古さんがキレるような投稿だと俺でも止められないから注意して欲しい。 「えっと、そういうわけでして……16歳になりました。はい。コレからも俺達の事を応援してくれると嬉しいです」 うん。20歳とかだとこう、お酒が飲めるからここで乾杯とかできるんだろうけど、16歳だと何すればいいんだろうっていうのはある。とりあえずスタッフの人が用意してくれた誕生日用の帽子でも被って、クラッカーでも鳴らすか。 【誕生日おめでとおおおおおおおおおおおおお!】 【やったあああああああああああああああああ!】 【ソムリエール:誕生日おめでと〜!! 20歳になったら一緒にお酒飲もうね!】 【婆なみ:16歳のお誕生日おめでとうございます。あくあ様のこれからのご活躍を、1人のファンとして楽しみにしておりますね。私も心ばかりの寄付を投げさせて頂きます】 【TOOOKA(管理人):お誕生日おめでとうございます。これからもサポートさせてください】 【シトリン(管理人):あーちゃん、お誕生日おめでとう! たまにはゆっくり休んでね!】 【3510(管理人):誕生日おめでとうございますbot】 【山さん:誕生日おめでとうございます! テレビで見てからずっと憧れてます! これからも最高にかっこいいあくあさんでいてください!】 【ラピスラズリ:兄様、お誕生日おめでとうございます! 母様や姉様が心配するのであまりご無理はなさらないでくださいね。らぴすも夜遅くまでお仕事している兄様を見ているととても心配です】 【スバル:いつも兄さんがお世話になっています。あくあお兄さんのおかげで兄さんはすごく元気になりました。ありがとう。そしてお誕生日おめでとうございます! らぴすちゃんやみやこちゃんと一緒に応援してます!】 【ラーメン捗る:あくあ様の誕生日を祝して腹踊りしまぁす!!】 【捗る自重しろ!!】 【ゆいにゃ:あー様、お誕生日おめでとうございます。これからの1年も1人でも多くの女性が貴方に救われますように】 【白龍アイコ:あくあ君、お誕生日おめでとう! これからも応援してます!】 【ドライバーファンの1人:本当に生まれてきてくれてありがとう。あくあ君がいたからこそヘブンズソードがある。感謝だ!!】 【いまだに変身できない人:誕生日おめでとう】 【この並びウケるwww】 【おい、ドライバーファンの1人、見てるか?】 【これ絶対に小早川さんだろw】 【モジャP:さっきミスったろ。俺は気がついてるからな。とりあえず誕生日、おめでとさん】 【アクアマリン:ううう……あくあちゃん、本当に誕生日おめでとう。あまり遅くまで配信しちゃダメよ。それと暖房はちゃんとつけた? 今日は寒いからお腹を壊したり風邪をひかないように注意してね】 【ゆかりご飯:へ? あんたまだ16なの? ふーん、やっぱりまだまだガキね! 困った事があったら大人でお姉さんで美人な小雛ゆかり先輩っていう名前の大女優さんに相談するのよ! あと、誕生日おめでと】 【これほどわかりやすい自作自演があるだろうかw】 【ゆかりご飯ね。そういえばこいつも誕生日近いんだっけ】 【ココナッツ:誕生おめでとう! 年末年始は忙しそうだけど頑張ってね!】 【メリーさん:誕生日おめでとうございます。心ばかりの寄付をお受け取りください】 【ちゃちゃ丸:誕生日おめでとう! 隣のメリーさん人形抱っこしてくれてありがとう!!】 【藤蘭子:全社を挙げてあくあ君の誕生日をお祝いいたします。藤グループからも、私個人としても、その素晴らしい取り組みにどうか寄付をさせてください】 【十二月晦日サヤカ:お誕生日おめでとうございますわー! わたくしからもお心ばかりのお寄付をさせていただきますの!】 【うるは:ふふ、あくあ君、お誕生日おめでとう。また一つ、大人に近づいたわね】 【司圭:誕生日おめでとうございます。クライマックスがすごいと聞いているので楽しみにしています】 【司先生まじか!?】 【うわああああ。本当に存在してたんだ……】 【八雲いつき:お誕生日おめでとう。夕迅というキャラクターに息を吹き込んでくれてありがとうございます】 【喫茶トマリギ:お誕生日おめでとう。また遊びにきてね!】 【只のファン:お誕生日おめでとうございます。ずっとファンです! 生まれてきてくれてありがとう】 【奉仕者:この世界に貴方という存在がいると思うだけで世界が華やいで見えます。このつまらない世界を生きるための理由を私に与えてくれてありがとうございます。お誕生日おめでとう。私も心ばかりの寄付を】 【ジョン・スリマン:いつスターズに遊びに来るんだい? 君とまた会える日を楽しみにしてるよ。誕生日おめでとう。来年のランウェイもよろしく!】 【クリス:HAPPY BIRTHDAY AQUA!】 【チャーリー:誕生日おめでとうございます。近々会えるのを楽しみにしてます】 【チャーリー君きたー】 【近々会えるってなんだろう? 何かするのかな!?】 【ワーカー・ホリック:白銀君、お誕生日おめでとうございます。私の胃のためにも、できれば来年からは少し自重してくれると嬉しいです!!(この発言には不適切な表現が見受けられたために、管理人3510の判断によって削除しました)】 【ノブ:おうちショットもいいわね。今度、自宅で写真撮影しない? それと誕生日おめでおおおおおおお!】 【ナツキング:誕生日おめでとう!! 乙女咲を頼む!!】 【ユリス:あくあサン、たんじょびおめでとねぇ〜!】 【鞘無インコ:あくあ君、誕生日おめでとさん! また一緒にゲームやろな!】 【月とスッポン:誕生日おめでと。それと、さっきの歌はすごくよかったのに、後ろの狸のせいで気が散ってしまって……だからどうにかしてください】 【来島ふらん@eau de Cologne:あくあ様、お誕生日おめでとうございます! プレゼントにうちのアヤナ先輩とかどうですか? リボンつけて贈ります!!】 【マロンケーキ:あくあ君、お誕生日おめでとう。これからもアヤナちゃんと仲良くしてあげてね】 【とあにゃん:誕生日おめ】 【猫好きさん:あっ、あっ、あっ……1番そっけない。それが、よき……ミスターあくあ、誕生日おめでとう】 【szr @とあ様LOVE:誕生日おめでとうございます。とあ様をよろしく】 【通りすがりのポイズンチャリス:白銀少年、誕生日おめでとう!! そして剣崎! これから先、戦いはますます激しくなっていくが、お互いに生き残れるようにがんばろうな】 【通りすがりのポイズンチャリスだって? いったいどこの何先輩なんだ?】 【うおおおおおおおおお! ドライバーファンにとってはたまらないっす】 【ちょっと待って! お互いに生き残れるように!? なんだか不安になってきた……】 【本郷、いや、ドライバーファンの1人よ。信じていいんだよな? お前はハッピーエンドの女だろ? 私は、本郷監督を信じているからな!!】 【黛慎太郎:あくあ、誕生日おめでとう。やっぱり、お前が歌った方がうまいな。俺も頑張るよ】 【黛君、本名フルネームなの可愛すぎかよ】 【マユシン君のお歌も感動したよ!】 【ここで頑張るとか言えるのが好き!】 【バタフライ:誕生日おめでとう。私からも心ばかりの寄付を受け取ってくれ】 【石油女王:お誕生日おめでとうございます。ところで寄付として油田を贈りたいのですが、どうしたらよろしいでしょうか? 白銀財団宛にメール送っておきますからご確認の程よろしくお願い致します】 【おいなんかとんでもない奴がいるぞw】 【石油女王? え? ガチ!?】 【はじめ:あくあ先輩、誕生日おめでとうございます! 今日もカッケーす!】 【アキコ:白銀! 誕生日おめでとうな! うちのバカ2人を頼んだぞ!】 【スギマリ:白銀君、誕生日おめでとう! また一つ大人になりましたね! 仕事も勉強も頑張るのはいいけど、あんまり無理しすぎて体を壊さないように! きつい時はちゃんと休んでください!】 【敬虔なる信徒:あくあ様、お誕生日おめでとうございます。あくあ様に少しでも近づきたくて、この度、祖国のスターズを捨てて日本へと移住しました。この身も心も全てあくあ様とこの国に捧げます】 【一般信徒:あくあ君、お誕生日おめでとう。あーくあ!】 【にんにん:あくあ様、誕生日おめでとうございます。いつも陰からお守りしております】 【加藤イリア@フェアリス:あくあ君誕生日おめでと〜! 天我君にもよろしく!】 【ミモリン:お誕生日おめでとう。男性アイドルの先駆者として、あくあ君がこれからもご活躍される事を楽しみにしています】 【ペゴ丸:お誕生日おめでとうございます。先に謝っておきます。ごめんなさい。私ではお嬢様を止められませんでした】 【フューリア・スターズ・ゴッシェナイト:娘がお世話になってます。何かご迷惑をお掛けしていませんか? お誕生日おめでとうございます】 【玖珂レイラ:誕生日おめ! また遊びに行くから今度はツーリングしようね!!】 【玖珂理人:妹が世話になってる。誕生日おめでとう!】 【総理:お誕生日おめでとうございます。あくあ君が総理になれるまで後10年を切りましたね!】 【総理wwwww】 【これはひどいwww】 【ミシュ:お誕生日おめでとう。どうか今年一年も貴方にとって良いお年でありますように、健康と怪我だけには十分に気をつけてください】 ん? さっきペゴニアさんらしきアカウントが何か呟いていたような。きっと気のせいだよな? それとさっきミシュさんの名前があった様な……。 【天鳥阿古(最高管理者):あくあ君、本当にお誕生日おめでとう。あくあ君と出会ってからもうそろそろで1年が経ちます。まさかあの時はこんなことになるなんて思ってもいませんでした。これからもあくあ君は、多くの人を笑顔にして、楽しませて、幸せにするんだろうなと思っています。でも、そのために1番重要なのは、あくあ君自身が幸せになる事です。ゆかりからも、お母さんからも、きっとカノンさんからも言われていると思うけど、困った時は周りの大人達を頼ってください。1人で無理しないでください。私は貴方が幸せになる事を何よりも願っています。少し長くなってしまいましたね。どうか、これからもよろしくお願いします。私も頑張ります!】 阿古さん……。 ヤベェ、色々思い出したら泣きそうになった。 本当にここまで色々あったけど、それもこれもあの時、阿古さんに出会わなきゃ何も始まらなかったと思う。 阿古さんは、俺にとっての……いや、アイドル白銀あくあとしての始まりの人だ。 【これは泣くわ】 【ベリルのファンで、あくあ君のファンでよかった】 【もう天鳥社長は、ファンのお父さんでもありお母さんでもあるよ】 【私たちファンは、社長の幸せも願ってます!!】 【天鳥社長も幸せになっていいんだからね!】 【あかん、なんかしんみりしてきた】 【ゆかりご飯:アンタ自身が幸せになる事も少しは考えなさいよ。それと1人で無理するなってのはそっくりそのままブーメランなんだからね!!】 【ゆかりご飯、もはや隠すつもりすらないw】 【でもわかる】 【社長も無理せんといてな!】 みんな、本当に優しいな。 ファンのみんなの暖かさに何度救われそうになったか。 俺は画面に向かってありがとうとお礼の言葉を述べる。 軽く頭を下げてから顔を上げると、画面上がたった1人によって完全にジャックされていた。 【乙女の嗜み:お誕生日おめでとうございます】 【乙女の嗜み:】 【乙女の嗜み:】 【乙女の嗜み:】 【乙女の嗜み:】 【乙女の嗜み:】 【乙女の嗜み:】 【乙女の嗜み:】 【乙女の嗜み:】 【乙女の嗜み:】 【乙女の嗜み:】 【乙女の嗜み:】 【乙女の嗜み:】 【乙女の嗜み:】 【乙女の嗜み:】 【乙女の嗜み:】 【乙女の嗜み:】 【乙女の嗜み:】 【乙女の嗜み:】 【乙女の嗜み:】 【乙女の嗜み:】 うわあああああああああああああああああああああ! 【嗜みwwwww】 【まーた、こいつかw】 【限界ヲタクここに極まる】 【だから無言で投げるなってw】 【これ見たらわかるけど、嗜みの愛は重い。あくあ様は逃げてw】 【かろうじて誕生日おめでとうだけ言ってる】 【もはや金投げるためだけに来てるすらある】 【一瞬でしんみりとした雰囲気が飛んでったぞw】 【実は石油女王の方がすごいけど、この画面上を埋め尽くす圧よw】 【さすが嗜み、ネットでのマウントのとり方を熟知してやがるwww】 【お前さ、こういう時にこそ、最後に嗜みちゃん大勝利って言うんだよ】 【あー様、びっくりを通り越してちょっと引いてるやんw】 【荒ぶるのはわかるが、自重しろwww】 【こいつって本当に結婚してもクソヲタよなw】 無言でなんかいっぱいきた……って、この人あれだ! 前にめちゃくちゃスパチャしてくれた人じゃないか! そういえば街でよく聞く嗜みって、もしかしてこの人なんだろうか? ファンの間でも有名人ってすごいな。 「乙女の嗜みさん、今日もいっぱいスパチャありがとう。貴女のスパチャのおかげできっと救われる人は多いと思います。これからも応援よろしくね」 俺は画面に向かって笑顔で手を振る。 【こーれ、嗜み死にました!】 【婆なみ:嗜みの死亡を確認!】 【よかったなぁ】 【やった。これで正妻の座が空いた!!(この発言には不適切な表現が見受けられたために、管理人TOOOKAの判断によって削除しました)】 【これで死ねるなら嗜みも本望やろw】 【嗜み、無茶しやがってw】 【嗜み自滅wwwww】 【ラーメン捗る:嗜み死ね(このアカウントは一定数の規定違反が見られたために、数分間の投稿が禁止となります。引き続き不適切な発言が続く場合はさらに厳正な処分が下るので注意してください。この発言には不適切な表現が見受けられたために、管理人TOOOKAの判断によって削除しました)】 タブレットを操作した俺は、少し前に戻ってチャット欄を確認する。 その上で俺は画面に向かって話しかけた。 「ところでさっきミシュ様が居たけど、一度ベリル宛に連絡ください」 ミシュ様は携帯も持ってなければ、事務所にも入ってないから連絡が取れない。 CMの時は本当にたまたまご縁があって出演したと聞いている。 だから直接やり取りができるこの機会を逃したくないと思った。 【ミシュ:……合わせる顔がありません】 うん、母さんから聞いたけど、本当にしょうもない事で喧嘩して出て行ったからね。 おそらくそれで引っ込みがつかなくなって、時だけが過ぎて行ったんだと思う。 【ミシュ:すぐに謝ろうと思って、私が勝手に食べちゃった冷蔵庫の中に入っていたまりんちゃんのお気に入りのアイスを買いに行ったまではいいけど、帰ろうとしたら迷子になって帰れずに数年彷徨った挙句に、何年も空けてたから今更帰れなくなったなんて言えません。そもそも帰ろうと思ってもここどこですか? えみりちゃん、センサー使って迎えに来て下さい】 はぁ!? 【おい嘘だろwww】 【しばらく何も出てなかったのって迷子だったってこと!?】 【衝撃の事実が判明】 【言えませんって全部言ってるやんけ!!】 【ここどこですかってwww】 【あっかーん、これ捜索願いや】 【これ日本にいるとも限らないんじゃ……】 【って、まって、あくあ君ってやっぱりもしかしてもしかしなくても!?】 【うわああああああああああああ!】 【ミシュ様の子供説、ガチだったか……】 【えみりさん、親戚の人か知らんけど助けに行ってあげて!!】 【アクアマリン:そういえば、みくちゃんってとてつもない方向音痴だったわ……】 母さんもポンコツかよ!! 両親ともにポンコツ、そりゃ俺だってポンコツになるよな!! とりあえず俺はえみりさんに迎えに行ってあげてくださいと直ぐにメールを送った。 センサーを使って迎えに行くの意味がわからないけど、えみりさんはしっかりしてるからきっと大丈夫だろうと思う。 コホン……! 俺は気を取り直してカメラに向かって笑顔を見せる。 【あ……】 【あ】 【こーれ、もう見捨ててますw】 【あまりにもアホすぎて諦めた顔だw】 【なかったことにしたなこいつw】 だって、仕方ないじゃん。 もうこれ以上、俺に出来る事なんてないもん。 あ、一応捜索願い出しておいてって母さんにも言っておこっと。 俺は母さんにメールを送った後、気を取り直してカメラへと顔を向ける。 「はい、そういうわけで、今から、みんなにもらったプレゼントを開封していきたいと思います!!」 俺はカメラをターンして、反対側に積んであったプレゼントを映した。 ************************************************ 遅れてすみません。ちょっと漏れが気になって。まだ漏れてる気がします。 それと1話でまとまり切りませんでした。チャット欄が荒ぶっちゃって……。 誰が誰かわからない人は聞いてください。 fantiaにてアヤナ視点のバレンタインのお話を公開していますので、こちらもどうぞ! https://fantia.jp/yuuritohoney https://www.fanbox.cc/@yuuritohoney それと1周年に向けてアンケートを開始しました。ここまで多数のご協力ありがとうございます。 全て匿名で作者以外には結果がわからないようになってます。 また、一部だけの質問に答えるとかも可能ですので、よろしければご協力ください。 ちなみに現在、あくあとらぴすが抜けてて、捗る、小雛先輩、嗜み、アヤナの順番でデッドヒートしてます。 https://customform.jp/form/input/135309 それとアラビア半島連邦についておねショタ短編書きました。 https://novel18.syosetu.com/n4279ib/ クリスマス用の短編、ムーンライトでとあ注意。 https://novel18.syosetu.com/n5480hz/ 遅くなってすみません。 ******************************************** 白銀あくあ、優しい嘘。 それにしてもすごい量だな……。 俺はプレゼントの山を前にして、どうしようかなと悩む。 とりあえず無意識に掴んでしまったこの程よい掌サイズの箱からいくか。 「ええっと、誰だこれ……あ、メアリーお婆ちゃんか。ありがとうございます!」 一体何が入ってるんだろう。 俺はそこらへんの小学生男子のようなワクワクした気持ちでプレゼントの箱を開封する。 そう、俺はこの時まで、純粋にプレゼントの中身が楽しみだったのだ。 【トップバッターにメアリー様きたー!】 【婆なみ:きゃあ!】 【あくあ様、呑気な顔してるけど大丈夫か!?】 【こーれ、嫌な予感がします】 【嗜みのお婆ちゃんって時点でヤバさがぷんぷんしてるぜ。(この発言には不適切な表現が見受けられたために、管理人TOOOKAの判断によって削除しました)】 【のっけからヤバげなもん引いててクソワロタw】 箱の中から出てきたのは指輪のケースだった。 「ん……指輪のケース?」 俺は開けた瞬間に蓋を閉じた。 はい……はいはいはい。ええっと、指輪についてる宝石ってあんなにデカかったっけ? 「あかん、これは、あかんやつや……」 俺は頭を抱える。 【あー様!?】 【ほらね】 【指輪のケースが出てきた時点で怪しいなと思ってたw】 【あの器の大きいあくあ様ですら瞬時にダメだと判断する指輪wwwww】 【一体何が入っていたんです?】 【これは間違いなく秘宝クラス】 俺はもう一度蓋を開けて中を確認すると、カメラに向けてその中身を見せる。 【ちょwwwww】 【でっっっっ】 【あかん、これ国宝やwww】 【見たことがないくらい宝石がでかいw】 【こんなでかい宝石ある?】 【リングの部分がおまけやん】 【乙女の嗜み:待って……これ王冠に使われてる宝石じゃ……】 【あっ……】 【あっ】 【あ】 ん? さっき王冠に使われてた宝石とか言ってなかった!? マジかよ……。気のせい、とにかく気のせいだこれは……。 「えっと……メアリーお婆ちゃんありがとう! これはとりあえずその、大事に大事に保管しておくね」 これ、後でカノンや総理に相談しよ。 明らかに個人で保管するレベルの問題じゃない。 厳重に警備された博物館とか美術館とかで保管しておかなきゃいけない奴だ。 俺は気を取り直して新しいプレゼントを選ぶ。 「それじゃあ次はと……」 頼む! 次のはもっとこう普通の奴でと願う。 あ、この紙袋ならいいんじゃないのか。 「えーっと、次は誰だこれ……あ、森川アナか」 そういえばもう帰国してるんだっけ。 めちゃくちゃ怒られたって聞いたけど大丈夫かな? 【よりにもよってチ……森川かよw】 【またひどいのがくるぞw】 【ホゲ川、帰国できたんかwww】 【次に引いたのがよりにもよって森川wwwww】 【個人的には1番ヤバいやつのキター】 【あいつエログッズなんて贈ってないだろうなw (この発言には不適切な表現が見受けられたために、管理人シトリンの判断によって削除しました)】 ブランドっぽい紙袋の中を開けると中に入っていたのはレザーのショルダーバッグだった。 おお、普通にかっこいいし、軽くて何にでも合いそうなシンプルなデザインが使いやすそうだと思う。 俺は中に入っていた小さなメモ書きを手に取る。 「えーっと、あくあ君へ。バイクに乗っても邪魔にならないものを選びました。良かったら普段使いしてください。だってさ。うわぁ! マジか。ありがとう!」 俺は近くにあった鏡でつけた感じなどを確認する。 【嘘だろwww】 【悲報、森川まさかのまともだった】 【森川ソムリエ:みんな忘れてるけど、森川さんは腐っても国営放送のアナウンサー、普通に考えたらセンスが悪いわけがない】 【そういえばあいつちゃんとしたアナウンサーだもんな。そりゃ変なもの贈ったりするわけがないもんな】 【上司の人か、国営放送のクレーム対応室改め森川相談窓口の人が1番喜んでそう】 【期待値がめちゃくちゃ低かった分、すごくいいように見える不思議】 【まさかの森川株急騰ワロタw】 【ちゃんとバイクの事とかも考えてくれてるの嬉しいだろうなあ】 【森川は意外とセンスは悪くないよ。ムカつくけど着てる服とかヘアセットとかもちゃんと可愛いもん】 俺は森川さんがプレゼントしてくれたバッグをテーブルの上に置くと、次のプレゼントを選ぶ。 さっき紙袋がよかったから、また紙袋にするか。さっきより小さめの紙袋を選択した俺は誰からのプレゼントか確認する。 「えーと……あ、これ、慎太郎です」 俺は紙袋についたタグをカメラにみせる。 【マユシン君きたーーーーー!】 【個人的に1番楽しみ!!】 【これは安心して見れる】 【黛君なら大丈夫】 【とあちゃんならトロールしてたかもしれないけど、黛君は大丈夫】 【良い流れが来てる!】 紙袋の中に入っていたのは長細い箱だった。 ははーん、これはわかったぞ。 俺はカメラに向かって笑顔を見せると、箱を開けて中をみんなに見せる。 「サインペンです。ここのメーカーさんの前にサイン書いた時に使った事あるけど、めちゃくちゃ良かったんだよね。キャップレスっていうのも使いやすくていいんですよ」 俺は近くにあった紙で書き心地を確かめる。 【流石だよ黛君】 【マユシン君はマユシン君である事を裏切らないね】 【いかにも黛君が贈りそうなプレゼントを贈ってくれるのがファンとしては嬉しい】 【さっきのバッグは意外とお高いけど、こっちは買いやすいから馬鹿売れしそう】 【値段が6000円前後っていうのがいいね。高校生らしいし、キュンってした】 【ここのメーカーで働いている営業です。黛君が選んでくれた喜びと、あくあ君が使ってくれる嬉しさと、明日からどうなるんだろうっていう恐怖が入り混じって震えてます】 【草wwwww】 【そっか、これ何を贈るかによってその企業は明日から忙しくなるわけか……】 【メーカー側の私、他人事じゃないと気がついて急に身構える】 【呑気にこたつ入ってみかん食べながら見てたけど、上司から電話きていつでも来れる準備しておけよと言われた。あれ? プレゼント開封ですよね? 私達のデスゲームが知らないうちに始まっちゃってるのは気のせいですか?】 【今思うとメアリー様がプレゼントした確実に世界に一点しかないものって逆にありがたいんじゃ……】 【ここにきてメアリー様のプレゼントが再評価】 俺は試しに書いたサインをカメラに映す。 【相変わらず、字は綺麗なんだよな】 【字だけは本当に綺麗】 【で、隣のソレ何?】 【また、アナルマークですか!?(この発言には不適切な表現が見受けられたために、管理人3510の判断によって削除しました)】 【謎マークが酷すぎるw】 【あくあ君、サインだけでいいんだよ?】 【むしろこの謎サインのおかげで本物証明になっているとも言える】 【黛君、画伯にペンを与えちゃいけない】 【とあにゃん:これ何?】 【丸に線が出てるから、これ精子じゃね?(この発言には不適切な表現が見受けられたために、管理人3510の判断によって削除しました)】 【ソムリエール:精子です。ソムリエの私がいうから間違いありません!(この発言には不適切な表現が見受けられたために、管理人TOOOKAの判断によって削除しました)】 【神絵師:これは間違いなく芸術だ。力強く迷いのないタッチからは爆発的なエネルギーを感じます。おそらくは生命の鼓動、人体の神秘を表現したのではないでしょうか?】 【敬虔なる信徒:素晴らしい……。近年の複雑な宗教画とは違って、ヒエログリフの時代に原点回帰するようなシンプル且つ大胆な表現方法で我々に対して解釈の造詣を深めろという啓示なのですね】 【バタフライ:まるでモンドリアンやドローネーの抽象画を見ているようだ。excellent!】 【血迷ってる奴らが一定数いてクソワロタw】 【たまにいるよな。白銀あくあ芸術家説を唱える人】 【何人かは多分救えそうにないな】 【ゆかりご飯:これどっからどう見てもメガネじゃん。みんな何言ってんの?】 【おい、あー様と同じレート帯の奴がいるぞ!】 【あくあ君の芸術性が理解できるとか嘘だろ!?】 うん。自分でもなかなか良い感じに書けたんじゃないかと思う。 特にこの隣に書いた慎太郎のチャームポイントでもあるメガネのマークがいいね。 「慎太郎、見てるか? ありがとな!! これで明日からサイン書きまくるぜ!」 最初に国宝が来た時はどうなるかと思ったけど、楓と慎太郎のおかげでなんとか持ち直したぞ。 俺はサインペンをハンガーにかけてあったコートのポケットの中に入れると、次のプレゼントを選ぶ。 さーて、どれにしようかなあ……と、これだ! 「次はあえて誰か見ません」 俺は手に取ったプレゼントボックスを開封する。 「なんだこれ……? 香水か?」 おしゃれなデザインの瓶の中には液体のようなものが入っているのが見えた。 俺はプレゼントボックスの中に入っていた香水らしきものを取り出して、みんなに見せる。 【あ……】 【あ……】 【あ……】 【乙女の嗜み:ナニコレ……?】 【ラピスラズリ:おしゃれなボトルです】 【ラーメン捗るさん出てきなさい】 【捗るはすぐに自首しろ】 【捗るならさっき規制くらってたぞ】 【3510(管理人):あっ】 俺は瓶の蓋を開けて匂いを嗅ぐ。 うっ……濃厚な匂いに一瞬で鼻がやられた。 ゲホッ、ゴホッ、俺はカメラから後ろを向くとしばらくの間、咽せる。 「なんだこれ!?」 俺はもう一度だけ匂いを嗅ぐと、すぐに顔を背ける。 【鞘無インコ:あかん! あくあ君、すぐに蓋を閉めるんや!!】 【ドキドキしてきた】 【ぱっと見、何も知らない人だと香水にしか見えないけど、察しのいい奴多すぎだろw】 【この容器を一瞬見ただけで察してる連中は18禁版の掲示板住民だろw (この発言には不適切な表現が見受けられたために、管理人TOOOKAの判断によって削除しました)】 【ここから先は大人の時間ですか!?】 【あー様はまだ未成年ですよ】 【これにはドン引き】 【おい。捗るか誰か知らんけど、これはやりすぎだぞ!!】 【捗る……素直に謝ったら許してあげるから、大人しく罪を認めなさい】 【ラーメン捗る:私じゃないぞ!】 なんだこれ!? 過去に嗅いだ事のある匂いの嫌な部分だけを煮詰めたような甘ったるさがある。 俺は箱の中にメモ書きが残っている事に気がつく。 「なになに……? これは実際の諜報部隊でも使われる秘伝の媚薬です? どんなに清純ぶったお嬢様やお姫様でも、これを一振りするだけで淫らなメスの出来上がり……って、え!? 誰? これ贈ってきたの!?」 俺は紙袋についたタグに書かれた名前を見て納得した。 「……はい、そういうわけでね。次のプレゼントを開封したいと思います」 俺はペゴニアさんが贈ってきた謎の媚薬をなかった事にして、次のプレゼントを選ぶ。 ただ、心の中でガッツポーズしたのはみんなには内緒だ。カノンで入念に使用感を確かめて、ペゴニアさんにお礼を言っておかないとな。今月は特別ボーナスあります。 【やっぱ媚薬じゃねーかw】 【今のプレゼントでチャット欄にいる奴らの中身が透けたなw】 【媚薬への反応がやたらと早い掲示板民(この発言には不適切な表現が見受けられたために、管理人TOOOKAの判断によって削除しました)】 【なかった事にされたwww】 【おいおい、誰が贈ったのか知らないけど攻めすぎだろw】 【ラーメン捗るさんは早くベリルに自首しなさい】 【嗜みと妹さんがピュアっピュアでなんか安心した】 【嗜みを見て心が癒される日が来るなんてな】 【嗜み、お前はそのまんまでええんやで】 【なるほど、あくあさまの正妻になるような女性はあれに気がついちゃいけないと……いやあ、参考になります】 【知らなかった勢は今頃になって媚薬だって知って、みんな顔が赤くなってそうw】 【ゆかりご飯:こいつこんな澄ました顔してるけど、心の中では万歳しながら喜んでるわよ】 管理人さん、お仕事お疲れ様です。 お手数ですが、さっきのゆかりご飯さんの発言はちゃんと削除しておいてくださいね。 俺は気を取り直して、別の紙袋を手に取った。 「次はなんだろうな……っと、服か?」 テープを剥がして中の包みを開けると出てきたのは、羊のキャラクターがデカデカとプリントされたパーカーだった。 【あかん】 【これはアウトやろ!】 【クソダセェw】 【高校生の男の子が着るものじゃない】 【いかにもオカンが買ってきたやつ】 【誰だよこんな子供っぽいの選んだ奴】 【嗜みか?】 【ゆかりご飯:よし、お前ら全員、表にでろ】 【ちゃちゃ丸:やったー! お揃いだー!】 【メリーさん:ありがとうございます。ありがとうございます】 俺は上のセーターを脱ぐと、羊のパーカーを上から被る。 【は?】 【お着替えきたああああああ!】 【横で見ていたJCの妹が死んだ……】 【私達が見ていていいんですか!?】 【←セーターの下が裸じゃないかと一瞬期待した奴】 【3510(管理人):ここクリップします!】 【さっきの反応で誰が贈ったのかバレたなw】 あったけぇ! 生地も厚めだし、少しオーバーサイズ気味なのも俺好みだ。 「うんうん、悪くないんじゃないか、これ」 俺は姿見の前で自分の姿を何度も再確認する。 【は? 可愛いかよ!】 【あー様の可愛さがここに全部詰まってる】 【あくあ様ファンのママ勢とお姉ちゃん勢は全員が刺さってそう】 【歳上には可愛いあくたんは刺さる】 【ゆかりご飯さんごめんなさい】 【実はかっこいいあくあ君より、子供っぽいあくあ君の方が好き……! 男の子にはいつまでも少年のままで居て欲しい】 【アクアマリン:誰か知らないけど、あくあちゃんの事がわかってる】 【シトリン(管理人):きゃー! あーちゃん、こっち向いてー! 後でお姉ちゃんと一緒にお写真撮ろうね】 【TOOOKA(管理人):私、こういうのすごく弱いかも……】 【ゆいにゃん:あー様かわわ……】 【とあにゃん:ふーん】 【とあちゃんちょっと嫉妬しててかわよ!】 【心配しなくても、とあちゃんも可愛いよ】 【むしろ、とあちゃんもお揃いの着よ?】 【猫好きさん:それは素晴らしい提案だ!!】 【……できればマユシン君にもおなしゃす!】 【先輩も見たいなんて言ったら贅沢かしら。ぼそっ】 【男の子を愛でたい族にとってはたまりませんねえ!! ベリル4人で是非!!】 【アニマルパーカーを着たベリルの男の子達の保母さんになりたい……!】 【保育士の私にめちゃくそ刺さるから止めて!】 【蝶々婦人:あらあらまぁまぁ、想像するだけでなんて素敵な空間なのかしら! それを実現するために、どこの幼稚園に投資すればよろしいのか、誰かご存知の方はおられませんか?】 俺はせっかくなので、これを着たまま配信を続ける事にした。 「これは誰が贈ってきたか直ぐにわかったよ。小雛先輩でしょ? 俺の周りでこれをセレクトするのは多分先輩しかいない……はず!」 俺は紙袋についたタグを見てガッツポーズを決める。 前にカノンと一緒にルームウェアを買った時、羊のを買って気に入ってたけど、外じゃ着れないんだよなって話していたのを覚えてくれたんだろうと思う。 「やったー、当たった! 小雛先輩、ありがとう!!」 俺はカメラに向かってピースした。 【は? もうやってる事が全部かわよなんだけど?】 【小雛ゆかり先輩、すみませんでしたあああああああ!】 【普通ならダサいはずなのに、どうしてこうなった】 【莉奈派だけど、小雛ゆかりとあくあ君の関係だけはガチ】 【るーな:モコモコあくあ君……抱き枕にしたい……Zzz】 【ゆかりご飯さんの反応ないけど死んだ?】 【あいつもしかしたら照れてるんじゃね?】 【まさかあんな満面の笑みで感謝されるなんて思ってもいなかったんだろうなw】 【男嫌いと言われていた小雛ゆかりさんでも一瞬で籠絡させるあくあ様のスマイルよ】 【朗報、小雛ゆかり、ちゃんと人の心があった】 【ふーん、小雛ゆかりにもちゃんと卑しかメスの部分が残ってるじゃん】 さてと、次はどれにしようかな。 今度はこのやたらと大きな箱にするか。 「お、次は天我先輩と本郷監督からのプレゼントだそうです」 今回は普通にタグを見て贈り主の名前を確認した。 っていうかおっも! どう考えてもここから動かせそうにない。 これ搬入した人は大変だったろうな。 【天我先輩きたー!】 【パイセンきたぞ!】 【本郷監督と一緒? これは嫌な予感がしますねぇ】 【でっかw】 【一体何を入れたらこんなでかい箱になるんだw】 俺はリボンを解いたはいいものの、どうして開けようかと悩む。 【通りすがりのポイズンチャリス:ちゃんと箱の横が観音開きになってる】 あっ、本当だ。 蓋を開けて中を見た俺はびっくりする。 「えっ……え?」 俺はカメラと箱の中を交互に見つめる。 【何が入ってたんだろ】 【若干引いてるw】 【2人は何をやらかしたんだw】 一旦蓋を閉じた俺は、カメラを持って箱の前に立つ。 そしてゆっくりと扉を開いてみんなに箱の中を見せた。 【は?】 【等身大ヘブンズソードきたー!】 【ヘブンズソードマジかよw】 【そんな気はしてた】 【うわあああああ、いいなー!】 【これ、ガチで発売してください】 【私も欲しい】 【ちょっと待って、手に持ってるギター、カブトムシじゃん!】 【カブトムシのギター、マジかよw】 【最高かよ!!】 俺は中に入っていたメモ書きを読む。 「えーっと、俺のサイズに作ったマネキンに実際のスーツを着せてるガチの人形らしいです。マジかよ。すげえ……! スーツは着脱可能で、本郷監督とヘブンズソードのスタッフからだそうです。ありがとう!! それとこっちのカブトムシギターは天我先輩からと、こっちもすげぇ。先輩ありがとう! うわ……本当にカブトムシのデザインじゃん。いいなこれ。ギターは俺の部屋に置いておいて、この等身大人形は玄関に置いておくか。広いし何置こうか悩んでたんだよな」 俺は改めて贈ってくれた本郷監督達と天我先輩にお礼を述べる。 【あくあ君のお家に行くとあれがあるのか】 【あー様の家なんてお宝しかなさそう】 【いいなー。実際に使用したやつじゃなくていいから、これのレプリカ作って売ってください!!】 【ドライバーファンの1人:ははは、喜んでくれたようで何より。ちなみにこれのレプリカ、受注販売するから楽しみにしててね。ただこれと違って、ここまでクオリティは高くないけどね】 【うわあああああああああ!】 【うおおおおおおおおおおお!】 【マジか、それは楽しみだ!】 【通りすがりのポイズンチャリス:これで剣崎もいつだってヘブンズソードに変身できるな!】 【先輩が嬉しそうで私もニッコリ】 【アキラくん、よかったね!】 次はどれにしようかな。 慎太郎、先輩と来たから、とあのにするか。 「とあのどれ?」 俺はタブレットのチャット欄を見つめる。 【とあにゃん:そこのラッピングした袋に入ってるやつ】 これか! 俺はキラキラの包装紙でラッピングされた袋を手に取ると、丁寧に剥がして中身を取り出す。 おお……これは! 「キーホルダーじゃん! それもこれ、とあが持ってるやつとお揃いだよな。ありがとう!」 前にとあが持っていた家の鍵につけていたキーホルダーを見て、バイクの鍵をつけるのにちょうどいいなって思ってたんだよ。 【猫好きさん:あっ……】 【お揃い……だと?】 【あかん。動悸きた】 【TOOOKA(管理人):動悸が激しくなってきた方は、一旦視聴をストップして、心を落ち着けてから再度視聴を再開してください。それでも落ち着かない場合は、本日の視聴を諦めて最寄りの病院で診断を受けてから視聴される事をおすすめします】 【嫁なみとかいう置き物は息してるか?】 【とあにゃん:ちゃんと新品だから安心してね】 【てぇてぇ!】 【ありがとうございますありがとうございます】 【急に反応が鈍くなったと思ったら、動悸で一旦離席したやつが多いのかw】 俺は再度画面に向かってお礼を述べる。 ん? そろそろ配信終了時間が迫ってきたな。 流石に全部は開けられないから、あと2つくらい開けて終わりにするか。 「これは……カノンか!」 最初は普通に嬉しかったが、俺はとある事を思い出してリボンを解く手を踏み留まらせる。 これ……中を開けても大丈夫だよな? 今の所、ペゴニアさんといいメアリーおばあちゃんといい、カノンの周りの人からのプレゼントは、どれも反応に困るものばっかりだったから、すごく不安になってきた。 【あー様、躊躇しててウケるw】 【わかる】 【今の所スターズ組からのプレゼントはひでえのしかないからなw】 【二度あることは三度ある】 【三度目の正直を見せてくれ!】 【ラーメン捗る:キタキタキタキタ!】 【あくあ君の手つきと顔つきが、急に爆弾処理班みたいに冷静になってきた件について】 【あれ? これプレゼント開封ですよね?】 俺はそーっとプレゼントの袋を開けると中を確認する。 「なんだこれ……?」 俺は中に入っていた布地を袋から出すとそっと広げる。 【あ……】 【あ……】 【あ……】 【って、画面が真っ黒になったんだが!?】 【3510(管理人):ただいま、不適切な画像が映ったためにもうしばらくの間お待ちください】 【完全に下着じゃねえか!】 【エロい下着きた!!】 【ラーメン捗る:見たか日本! これがスターズの元王女ことエロなみさんですw (この発言には不適切な表現が見受けられたために、管理人TOOOKAの判断によって削除しました)】 【乙女の嗜み:え……? これ、私が入れたやつじゃないんだけど!?(この発言には不適切な表現が見受けられたために、管理人TOOOKAの判断によって削除しました)】 【ペゴ丸:お嬢様の選んだプレゼントがあまりにもお子様だったので、私の方で判断して中身をすり替えておきました。ちゃんとお嬢様がご用意したプレゼントは後で旦那様にお渡ししておくので安心してください】 【乙女の嗜み:ちょっと離席します】 【嗜み、これは怒っていいぞw】 【いらないお節介きたw】 【でも、あー様、心なしか嬉しそうな顔してたような気がするんだけど、私の気のせい?】 【お子様ね。嗜みは一体何をプレゼントしたんだろう】 【TOOOKA(管理人):カノンさんの名誉のために言っておくと、普通に学校とかお仕事の時に持って行くお弁当箱と水筒でしたよ。今使ってるお弁当箱の蓋が壊れちゃったそうなので買い替えたそうです。水筒はミニが欲しかったと聞いております】 【嫁のプレゼント普通にええやんけ】 【高校生らしくて私はいいと思う】 【ペゴニアさんってメイドだよね? 案外ポンコツなんじゃ……】 【あくあ君ならどっちでも喜んでくれそう】 【あー様ならカノン様の誕生日プレゼントならゴミでも喜んでくれそう】 【ゆかりご飯:あいつならどっちかというとエロいのより、純白とかパステルとかリボンやレースがついてる清楚っぽいかわいい下着の方が好きなんじゃないの?】 【ゆかりご飯さん!?】 【ゆかりご飯……いえ、今日からゆかりご飯パイセンと呼ばせてください!】 【ラーメン捗る:貴重な情報あざっす!!】 【ソムリエール:マジか、メモっとこ】 【TOOOKA(管理人):へー、そうなんですね】 【3510(管理人):メモメモ】 【シトリン(管理人):管理人のみなさんは、お仕事を忘れてませんか? 少し遅れましたが、ゆかりご飯さんの発言が規約に抵触したために削除させていただきました】 これはあれか……。少し大人になった俺とエッチしたいのサインか!? なるほどなるほど、ふぅ〜! 体があったかくなってきたぜ。 恥ずかしがり屋だからこういうやり方でこっそり俺にアピールしてきたわけね。了解!! って思ったら、ペゴニアさんの悪戯かよ!! くっそ、期待したじゃねぇか! んで、こっちが本当のプレゼントね。 【あ、画面復活したw】 【お弁当箱かわいいデザインだけど、今の服を喜ぶあー様にはぴったりかも】 【あくあ様って、結構かわいいもの好きだよね】 【え? かわいい女の子が好きだって?】 【それはお前の願望だ】 【ラーメン捗る:はぁ? かわいい女の子が好きなら、姐さんと結婚するわけねぇだろ!!(この発言には不適切な表現が見受けられたために、管理人TOOOKAの判断によって削除しました。現在、このアカウントは管理人TOOOKAの権限で永久凍結処分になっております。処分にご不満がある場合はお問い合わせより管理者に直接申し開きをしてください)】 【ソムリエール:ラーメン噴いたwww 無茶しやがって……】 【捗るが死んだぞw】 【あいつ何言ったんだよw】 【どうせまたエロい事言ったんだろw】 俺は両手に弁当箱と水筒を持って、カメラにニコッと笑う。 「カノン、ありがとな。すごく嬉しいよ。これから毎日使わせてもらうから!」 あれ……? チャット欄がすごく加速してたけど、どうしたんだろ? 何かありました? って、もう時間ないから、最後に一つ何か開けたい。えーとえーと……これだ! 「最後のプレゼント開封になります。というわけで最後は……誰だろ? あ、阿古さんと……母さん?」 2人からのプレゼントか。一体なんだろうな。 プレゼントの袋を開けると、中には一冊のアルバムが入っていた。 【はい。この時点で私が泣いた】 【野暮だけど、アルバムの中が見たい】 【あくあ君、嬉しそうな顔してる】 中を開くと、これまでのいろんな写真が時系列に合わせて並んでいた。 喫茶トマリギでバイトしてる写真だったり、ランウェイのためにウォーキングを練習してるシーンだったり、初めてのドラマ出演だったはなあたの撮影前だったり、藤百貨店とのコラボで局移動でバックヤードを走ってる姿だったり、ドライバーの撮影現場でみんなとBBQしてたり、結婚式の写真だったり、病院で記憶を取り戻してからのいろんな写真が貼られている。 そして写真の一つ一つに対して、みんなからのコメントが書かれていた。 嬉しくて胸がいっぱいになる。 最後のページを捲ると、そこには母さんからのメッセージが書かれていた。 俺はそのメッセージを読み上げる。 「あくあちゃんへ。あくあちゃんが頭を打って病院に運ばれたと聞いた時、何度も嘘だと思いました。病院に行って、ベッドで眠ったままのあくあちゃんを見た時の絶望は今でも覚えています。その後はあくあちゃんも知っているとおり、奇跡的に目が覚めたあくあちゃんは、記憶を全て失っていました。それでもあくあちゃんが生きていてくれた事が何よりも私にとっては嬉しかったです。私ははっきり言って良い母親ではないのかもしれません。だから謝罪させてください。あくあちゃんが私達、家族に対してどう接して良いのかわからなくて悩んでいる事についても、私はうっすらと気がついていました。でも、どうしたら良いかなんてわからなくて、とにかく繋がりを持とうと話しかけるだけで必死だったのです。だから本当はアイドルになると言った時も不安でした。でも……あくあちゃんがやりたいと思う事を否定なんかできるはずがありません。幸いにも、あくあちゃんの周りには阿古さんを筆頭に、ファンの皆さんもみんないい人ばかりでした。それはこのアルバムの写真を見てもわかると思います。もう気がついてると思うけど、このアルバムには、あくあちゃんがあの日、目覚めた後の写真しかありません。だからこれから先のアルバムを、私達やカノンさん達、家族のみんなや、阿古さんを筆頭に会社の皆さん、そしてお友達のとあ君、慎太郎君、アキラ君、クラスメイトの皆さん、そしてファンの皆さんと一緒に作り上げていきましょう。どうか、あまり無理をせずに、たまにはちゃんと休んでね。これは阿古さんもそうよ。2人ともちゃんと休みなさい! そして、これからも楽しく毎日を過ごしましょうね。あくあちゃんの事が大好きなお母さんより」 まぁ……泣くよな……。 俺ってさ、結構泣き虫なんだよ。 母さん、俺が悩んでる事もちゃんとわかってたんだな。 でも母さんだって俺と同じだったと知って嬉しくなった。 【あかん。これは泣いた】 【婆なみ:あくあ様、泣かないで……】 【あくあ君のお母さん、私達、只のファンの事も一緒に入れてくれてありがとう!】 【もう誰がなんと言おうともあくあ様は国民的なアイドルだよ】 【あくあ君、記憶喪失だったんだ……】 【辛かったんだねぇ……大変だったんだねぇ……】 【とあにゃん:泣きたい時は、いっぱい泣けば良いと思うよ。んで、その分、後でいっぱい笑お!】 【黛慎太郎:あくあ、辛い時は頼りないかもしれないけど俺に言ってくれ。俺は、お前の親友だ!】 【通りすがりのポイズンチャリス:俺の心は常に後輩達と共にある】 【天鳥阿古(最高管理者):ちゃんと休みます。ご心配をおかけしてすみません】 【あー様ってカッケーだけじゃないんだよ! 私はそういうところが1番好きです!】 【山さん:自分……すごく勇気もらいました。そんな状況でも前に進もうとしたあくあさんは本当にかっこいいです】 【ゆかりご飯:母は強いっていうけど、なるほどね……。同じ1人の女として尊敬します】 【ソムリエール:私も泣いてるけど、捗ると姐さんも私の隣でガン泣きしてる。ただ、泣くのは良いけど、2人とも私の服をティッシュがわりにするな。そのフリルはティッシュじゃない】 【乙女の嗜み:もう無理……行きます】 袋の中を覗き込むと、まだなんか入ってた。 手を突っ込むと袋の中から大きな爆弾おにぎりが出てくる。 これは……仕事で夜遅かった時、母さんが用意してくれてた夜食だ。 「うめぇ……うめぇよ!」 俺は泣きながらおにぎりを食った。 味付けのりがしょっぱいのか、塩がしょっぱいのか、梅干しがしょっぱいのかわからない。 それくらいおにぎりはしょっぱくて美味しかった。 「あくあ!」 部屋の中に入ってきたカノンが俺に抱きついた。 ちょ……まだ配信は終わってないって……。 って、あれ? なんでここにカノンがいるの? 「ほら、いつまで泣いてんのよ!」 「小雛先輩!」 ドッキリ成功と書いた看板を持った小雛先輩が突っ込んできた。 その後ろから、とあや楓達も部屋の中に入ってくる。 「ったく、プラン全部狂ったけどまぁいいわ。改めて誕生日おめでとう!!」 「おめでとう、あくあ!」 「おめでとうございます!!」 タブレットへと視線を向けると、あらためて俺の誕生日を祝福する言葉で埋め尽くされていた。 「みんな。ありがとう。本当はこのまま配信してたいけど、顔出しできない人たちも部屋の外にいるみたいだから、今日はここでおしまいにするよ。また改めて配信するから! じゃあね! 今日はみんな、本当にありがとうございました!!」 俺はみんなに向かってお辞儀する。それに合わせて阿古さんやカノン、とあ達もカメラに向かって頭を下げてくれた。そして最後は顔を上げて、みんなでファンの人達に笑顔で手を振って配信を切る。 配信が終わると母さんが部屋の中に入ってきた。 「あくあちゃん!」 「母さん! ありがとう。本当に今まで、いっぱいありがとう。あの時、目が覚めてすぐに母さんがそばに居てくれたおかげで、俺は不安にならずに済んだんだよ。だからありがとうって言わせてほしい。今までいっぱい心配かけたし、これからもいっぱい心配かけるかもしれないけど、俺頑張るから」 「うん、うん!」 俺と母さんは抱き合って、お互いの想いを吐露し合う。 母さんにはこれ以上、余計なものは背負わせたくないなと思った俺は、前世の事は黙っておく事に決めた。 少し前に小雛先輩も言っていたけど、最後まで貫き通す優しさもあると思う。 これ以上、俺は母さんのこの小さな背中に負担をかけたくない。 それに前世のあくあが本当に死んだと知ったら、母さんはすごく悲しむかもしれないから。 だったら最後まで俺は嘘を貫き通すよ。それが俺なりの母さんにしてあげられる優しさだと思ったから。 「母さん、ほら乾杯しよ」 「うん、あくあちゃん。誕生日おめでとう」 「母さん。母さんこそ、俺を産んでくれてありがとう!」 その日、俺達は集まったみんなで遅くまで本社でどんちゃん騒いだ。 ************************************************ 再度、遅くなってすみません。 最後どうしようかと思ったけど、こんな感じにしました。 それと前話のチャット欄を昨日の午前中に数人追加しております。 それと、本編ではやれない深雪さんとのノクターンをfantiaにて公開しています。 今回はfanboxは規定により投稿できないのでなしです。ご注意を! https://fantia.jp/yuuritohoney https://www.fanbox.cc/@yuuritohoney それと1周年に向けてアンケートを開始しました。ここまで多数のご協力ありがとうございます。 全て匿名で作者以外には結果がわからないようになってます。 また、一部だけの質問に答えるとかも可能ですので、よろしければご協力ください。 ちなみに現在、あくあとらぴすが抜けてて、捗る、小雛先輩、嗜み、アヤナの順番でデッドヒートしてます。 https://customform.jp/form/input/135309 それとアラビア半島連邦についておねショタ短編書きました。 https://novel18.syosetu.com/n4279ib/ クリスマス用の短編、ムーンライトでとあ注意。 https://novel18.syosetu.com/n5480hz/ 白銀カノン、私って正妻ですか? 「ぷはーっ! やっぱ風呂上がりはコーヒー牛乳だぜ!」 「いやいや、お風呂上がりはフルーツ牛乳でしょ」 「私は、普通の牛乳の方が好きかも」 「いちごみるくで……」 牛乳瓶を手に持った姐さんと、フルーツ牛乳を手に持ったチンポスキー、コーヒー牛乳を手に持った捗るが一斉に私の方へと視線を向ける。 「はぁ……。嗜み、それはねぇわ」 「え? 嗜み? え? フルーツ牛乳派の私も流石にないわ」 「嗜みさんはいちご好きですよね」 「あっ! そういえばこいつ、中学の時にいちごパンツ穿いてたな」 私は捗るの方をキッと睨みつける。 今日はあくあが居ないからいいものの、そんな子供っぽいパンツを穿いてるって知られたら、どうするつもりだったのよ! これでもちゃんといつそうなってもいいように、子供っぽいパンツはできる限り避けてるんだからね! あと、別に私がいちごミルクでもいいじゃん! 隣のペゴニアなんてメロンミルクなんだから!! って、誰よさっきおっぱいのサイズとか言ったの!! 私、そんなに小さくないもん!! 「ところで嗜みさん、あくあさんは本当に大丈夫なんでしょうか?」 「一応、小雛先輩が一緒だから大丈夫じゃないかな」 小雛先輩の呼び出しで家を出ていったあくあがどうなってるかは知らないけど、こういうのはたまにある事だから、そこまで心配する事ではないと思う。 姐さんが知らないって事を考えるとお仕事じゃなくてプライベートかなと思うけど、あの2人って本当に何もないかな? 一応ほら、クンニ呼吸リレーした仲だし……。何かある時は言ってねとだけは伝えてある。 「で、どうする? せっかくのお泊まり会だし、まだ寝るにはいくらなんでも早すぎるだろ」 「なんかテレビでも見ようぜ!」 チンポスキーと捗るがリモコンの選局ボタンをカチャカチャと回す。 って、そこ喧嘩しない! チンポスキーは鎖骨を骨折してるんだから大人しくしなさいよね。 そうじゃないとまた上司の人に怒られちゃうわよ。 「あれ? テレビ欄に、森川楓のお部屋って番組があるんだけど、楓さん、新しい番組始まるんですか?」 「あーそれね。確か生放送で、ゲスト呼んでくっちゃべるやつね。今日からスタートだったんだね」 ん? 何かそれっておかしくないって思った私は、捗ると顔を見合わせる。 「おい待てチンポスキー、よく考えろ。生放送なのに、なんでここにお前がいるんだ? あと5分くらいで始まるぞ」 「え?」 「え?」 「え?」 いやいやいや、びっくりしてる顔してるけど、チンポスキーさん? なんで生放送なのにスタジオじゃなくって、ここにいるんですか? 「あわあわわわわわわわわ」 「チンポスキー、ホゲって狼狽るのは後だ! とにかく服を着替えてすぐに放送局に行くぞ!」 バイクの鍵を手にした捗るは、すぐに服を着替えようとする。 でも時既に遅し、私達があたふたしている間に、森川楓のお部屋は本人不在のまま始まってしまった。 「は?」 「え?」 「ん?」 「何!?」 画面に映った不機嫌そうな顔をした小雛先輩を見てみんなが固まる。 『ん? 何これ? もう始まってんの? はー、何? この番組ってこんなんなの? スタートからしてどっかの誰かさんみたいに全然締まらないじゃない! ていうか、せめて始まりの合図くらいはちゃんとしなさいよ。あまりにも演者に不親切が過ぎるでしょうが! AD、誰? あんた素人? ちょっとこっちきなさいよ!』 初っ端から荒ぶる小雛先輩の姿に、私達は圧倒される。 小雛先輩、スタッフの人に圧をかけ過ぎるとパワハラって言われちゃいますよ! それとさっき初回ゲストって書いてたけど、あれ? MCここにいるんだけど、もしかしてゲストだけで始めるんですか? 『どうどう……小雛先輩、落ち着いて』 聞き覚えのある声に私たちは顔を見合わせる。 チンポスキーに限っていえばもうずっと口が開きっぱなしである。 「あくあ?」 「あくあ様?」 「あくあさん?」 「あくあ君?」 え? 待って……姐さん? 私と姐さんは顔を見合わせて、お互いに何も知らないよと首を左右に振る。 この番組に出るなんて私も知らなかったけど、どうやら姐さんも知らなかったみたいだ。 『えー、ただいま、初回ゲストの小雛ゆかりさんから、そのー……スタッフに対してパワハ……ンンッ! 圧をかけたかのような印象を与える言動がありましたが、その……それはですね。小雛先輩はその、言葉が足りないところがありまして、決してスタッフの人を虐めようだとか、そういう意図は全くないんです。はい。もっと番組を良くしたい、みんなで一丸となって良い番組を作って、視聴者の皆様を楽しませたいという思いがですね。そう。思いが溢れ出てしまっただけなんですよ』 『長い! あんたは総理か!』 なんて理不尽な……。せっかく、あくあが必死に取り繕ってくれているのに、一言で長いと言い放った小雛先輩を見た私達は驚きを通り越えて固まる。 『そもそも、そんなことばっか気にしてるから最近のバラエティ番組がクッッッッッッソつまらないのよ。コンプライアンスなんてチリ紙で包んでゴミ箱に捨てろ!!』 『わーわーわー』 あくあは大きな声を出して、なんとか小雛先輩の言葉を止めようとする。 『何よ! わーわー五月蝿いわね!』 『小雛先輩、これ他人の番組です。この番組を初回放送で終わらせちゃうつもりなんですか!?』 『それよそれ! MCどこ?』 MCここにいます。 こら、チンポスキーは姐さんの後ろに隠れないの! 『えーと……森川さんは鎖骨を骨折したために今日はお休みだそうです』 『はぁ? それでも普通、スタジオくらいには来なさいよね!』 うん、正論だよね。チンポスキーを除く全員が頷いた。 小雛先輩はカメラに向かって目を細める。カンペでも出ているのかな。 『え? 何? あいつは使えないから置いて行くって?』 『そんな事、一言も書いてないですって! 今日はだからほら、今回、森川さんが仕事を受けるのに仲介に入ったのがベリルだったから、代役で俺が来たじゃないですか。ほんと突然だったから告知も間に合わなくって、見ている皆さんもびっくりしてたりするんじゃないかな』 はい、少なくとも貴方の嫁は今まさに色んな意味でびっくりしてます。 そういえばこれ民放だっけ。よかったねチンポスキー。これが国営放送なら上司の人から怒られてたね。 『よし、それじゃあもうこのまま私達でこの番組を乗っ取ろう。そこのスタッフ、名前何? あぁ、中西ね。あんた、この後ろの看板、来週から小雛ゆかりの部屋に変えておいて』 『ちょ、小雛先輩!? 喧嘩っ早い小雛先輩にMCなんて務まるんですか?』 『じゃあ、あんたが責任とってMCやりなさいよ! だから来週からあんたも来るのよ』 『ええ……そんな事したら、森川さん、泣きますよ? ただでさえ今日だって呼ばれてないのに……』 はい、私の隣で泣いてます。 私もあくあ君とおしゃべりトークしたかった? え? そっち? 『で、この番組って、何するわけよ?』 『えーっと、お部屋でダラダラしながらなんか適当に話してください。だって』 『何よ、そのぼんやりとした企画! ちょっとプロデューサー! あんたこれで金を稼ごうなんて、ふざけてるにも程があるでしょ。出てきて視聴者に謝罪しなさいよね! というか、その前に私たちに謝れ! 進行から企画まで完全に私とこいつに丸投げじゃないの!!』 『ストップ、小雛先輩、ストップ!!』 制御不能な小雛先輩に振り回されるあくあを見て笑みがこぼれる。 まさかあのあくあの方がストッパーになるなんて、誰が想像した事だろうか。 それもあって既にもうちょっと面白い。 「こーれ、小雛先輩の方が嫁なみより距離が近いです。どんまい嗜み」 「え?」 「私は小雛先輩に番組を寝取られたけど、嗜みは小雛先輩に旦那を寝取られたんだ……。かわいそう」 「え?」 「嗜みさん……頑張ってくださいね」 「え? 姐さん……?」 「ほら、言わんこっちゃない。お嬢様。あのエロ下着を使って押し倒していればこんな事には……」 「ペゴニア?」 って、みんなして、何よもう! 寝取られてなんかないもん!! あくあは私の旦那さんなんだから!! あと、あんな大事な部分が丸出しになった下着なんて着られるわけがないでしょ! 只の痴女じゃない!! あくあだって普通に引いちゃうでしょ。 『あー、一応なんかちょっと指示っぽいのあるみたいですよ。えー、なになに、お部屋感を出すために、着替えてきてくださいだって?』 『ちょっとこれ生放送でしょうが! そういうのは番組前にさせておきなさいよ! 着替えてる間、完全に無駄な時間じゃない! ほんっと、この番組のスタッフは……段取りが悪過ぎるにも程があるでしょ。あんたら、もしかして今日放送あるってMCにも伝えてなかったんじゃないの?』 『あ……』 あくあの顔を見て全てを察する。 まぁそうだよね。普通に連絡があったら、今日こんなところで呑気にフルーツ牛乳なんて飲んでないだろうし……。 『んじゃ、私、こっちの更衣室だから』 『はい。それじゃあまた後で』 2人は用意されたお部屋セットの中にある左右の扉を開けて同時に更衣室に入る。 『って、本当に大丈夫なんですかこれ? 今、誰もカメラに映ってないんじゃ……』 『だから私がさっきそう言ったじゃない! 今から番組を見始めた人は絶対に放送事故だと思ってるでしょ! っていうか、完全に放送事故じゃない!!』 『それをいうなら、森川さんが来れてない時点で放送事故とも……』 『なるほどね。MCが放送事故なら、番組も放送事故だわ。納得したら怒る気力すらも湧かなくなってきた』 あ……画面から聞こえてきた服を着替える時の衣擦れの音に私達はみんなで顔を見合わせる。 ちょっと待って、あくあのそんな音を聞かされたら、なんかえっちな気分になっちゃう……。って、捗る! 内股になって大事な所を手で押さえないでよ! もう!! 『小雛先輩、着替えました?』 『ちょっと待って……ん、大丈夫よ!』 『じゃあ、外に出ますよ』 『OK!』 2人が更衣室の扉を開いて出てくる。 『あんたそれ何? 羊? って、私が贈ったやつじゃないそれ!』 『みたいですね。先輩から貰ったのは家にあるので、これは同じ商品だけど別のかな? で、小雛先輩はそれ何ですか? 猫? あ、狸か!』 『誰が狸よ! 虎よ虎! ほら、がおー! 怖いでしょ!』 『いや、むしろかわ……ンンッ、はい。怖いです』 『ちょっと! さっき可愛いって言いかけたなら、そのまま可愛いって言いなさいよ!!』 『かわ……いそうの間違いかもしれませんよ?』 『素直に可愛いって言え!』 私は姐さんと顔を見合わせる。 「ふふっ、ふふふ、ダメ、笑っちゃいました」 珍しく姐さんがお腹を抱えて笑った姿を見て、捗るは口を大きく開けた。 「姐さんが……笑った、だと?」 「私でも笑う事くらいありますが何か?」 「ヒィッ! すんませんでしたああああ!」 捗るは本当に余計な一言が多いのよね。 この前の配信の時もそうだったけど、直ぐに謝るなら言わなければいいのに……。 ま、姐さんをそうやって弄れるのなんて捗るくらいしかいないから、姐さんも結構喜んでそうだけどね。 『で、このテーブルの上のカードは何?』 『えーっと、これに本日のお題を書いてるから話に困ったら選んでくださいだって。どれにします?』 『はい、これ!』 選ぶのはっや! 迷いなく一枚のカードを手に取った小雛先輩はそれをあくあに手渡す。 そこは自分で読まないんだ……。顎であくあを使う小雛先輩を見ると、この人、本当にとんでもないなって思う。 『それでは最初のお題は……今年もそろそろ終わりですが、何かやり残してる事はありませんか? だって』 『ない。次』 『ちょ! それこそ流石にないでしょ!?』 『じゃあ、あんたはなんかある?』 『ない……かな』 『ほら! あんたも私と一緒なんだから、そもそもやり残しなんてあるわけがないのよ! やらなきゃいけない事はさっさとする! これができる女の条件よ! 誰よこのクソつまんないお題考えたスタッフは?』 小雛先輩は次のカードを引いて、あくあに手渡す。 え? さっきのお題はもう終わり? そのスピードだと、あっという間にカードがなくなるんじゃ……。 『じゃあ、次のお題は……この番組についてどう思いますか。だって』 『クソ、次』 『ちょっと、小雛先輩、流石に生放送でクソはまずいですって、もっとオブラートに……』 『オブラートもクソも、私は本当の事を言っただけよ! そもそも、こうやってカード裏返しにして隠してるのに、最初にこれを引いちゃったら感想もクソもなくない? こういう質問は最後にくるならまだしも、隠してる時点で最初に引く可能性があるって、企画やる前に普通はわかるでしょ!」 『確かに……』 『スタッフもホゲった顔してないで少しは考えなさいよ! そんな仕事で金が稼げると思うな!!』 あー、うん。さっきからガチギレしてる小雛先輩の言いたい事はなんとなくわかる。 確かにそれはスタッフ側の不手際じゃないかな。 『もういいわ。全部カードめくって、まともそうな奴だけ答えるわよ。そうじゃないとこれ、最後までグダグダになって私達まで巻き添え食らっちゃうじゃない。それともスタッフは私とこいつをつまんない奴にしたいわけ!?』 いや、それはもう大丈夫かと……番組はつまらなさそうだけど、2人のトークは今の時点で面白いです。 小雛先輩とあくあは企画を無視して、全てのカードをめくってお題を確認する。 『一個もまともなのがないじゃない! この番組のスタッフの頭はどうなってんのよ!』 『あー……これなんかまだマシじゃない?』 『どれよ? あー……まぁ、これならマシな方ね』 『うん、それじゃあ、このお題で』 あくあはカードに書かれた内容を視聴者に見せる。 『これからやってみたいお仕事、小雛先輩なんかあります?』 『そういうのは聞く方が先に答えるのがマナーじゃない?』 『確かに、これは一本取られました。俺は……そうですね。もっとこう、ファンの人と触れ合えるような企画がある番組とかやってみたいかな。あとはこの前、ベリルアンドベリルで旅に行ったのが面白かったから、どこかに出かけたりする企画は面白そうだなって思いました』 『いいんじゃない? 私もどっか温泉とかに行ってのんびりしたいわ』 『仕事で温泉とか最高じゃないですか』 小雛先輩は何かを思いついたのか、プロデューサーの名前を連呼する。 普通、生放送をしている番組の最中にプロデューサーを呼ぶ? この弟子にしてこの師匠ありというのだろうか。もはや誰も小雛先輩のフリーダムを止められない。 なるほどね。この番組のMCがチンポスキーで、代役があくあっていうのはそういうことなのねと思った。 正直、チンポスキーかあくあくらい鈍感じゃないと、普通のMCならストレスで胃がマッハで死にそう。 『この番組の予算っていくら?』 『え……? いやぁ、それは……』 狼狽えるプロデューサーさんの顔を見て私達は同情する。 普通に考えて生放送でそんな事言えるわけないよね。 一般視聴者の私にすらわかる事だが、それを些細な事と認識している小雛先輩にとっては関係ない。 前にテレビであくあの突飛な行動について、白銀あくあさんはそもそもそういう私達の固定観念や常識といった次元では戦ってない、って言ってた人がいたけど、小雛先輩も全く同じだと思う。 テレビのタブーだとか、そういう不可侵領域なんかは彼女の前では全くの無駄なのである。なぜなら小雛先輩もあくあと同様に、そういう次元でテレビに出てないからだ。 『あっ、良い事思いついた! 鎖骨折って休みのMCがいるじゃない! あいつ、テレビに出てないんだから、そのギャラを全部カットして私達で温泉ロケ行けばいいじゃない! さすが私、頭いいわ。そういうわけでよろしく』 もはや決定事項と言わんばかりに、小雛先輩は自分の言いたい事だけ言ってプロデューサーを追い返す。 テレビの前に陣取っていたチンポスキーはそれを見てホゲった顔をしていた。 「がーん! シクシク、シクシク……」 うん、仕方ないよね。 ただ、捗るは慰めてるフリをしてあげるのはいいけど、仕方ない。お前役に立ってないもんは、全くと言って慰めてないと思う。むしろ傷に塩を塗りたくってるよね。 『で、小雛先輩はどういう仕事やりたいんですか?』 『そうね……私、あんま舞台とかミュージカルには興味なかったけど、あんたとなら一生に1回くらいは出てもいいわ』 『おっ! これは言質とりましたよ。本当にいいんですか?』 『いいわよ。ただつまんない脚本だったら、あんたの事を1から教育し直すから! ちゃんと面白いやつを持って来なさいよね』 これには隣に居た姐さんと、只のファンとして両手を合わせて喜び合った。 だってあくあと小雛先輩が出る舞台やミュージカルなんて楽しみでしかないもの。 そんな事を考えていたら、私のスマートフォンにメールが入った。 誰だろう? ん……玖珂レイラさん? 【それ、面白そうだから、私も出るって言っておいて】 わわ! 玖珂レイラさんといえば本場ステイツのブロードウェイでも、間違いなくトップクラスのミュージカル女優だ。ただでさえあくあと小雛先輩の初挑戦で注目を浴びそうなのに、玖珂レイラさんまで参戦するとなったら凄い事になるんじゃ……。 私は隣に居た姐さんにすぐその事を伝えた。 流石にこれ以上は私では手に負えないので、ここから先はベリルの皆さんにお願いします。 『それじゃあ次のお題にいきましょうか』 『ない』 『え?』 小雛先輩からあまりにもそっけない答えが返ってきたあくあは思わず聞き返してしまう。 ため息をついた小雛先輩は再びカードの方へと視線を向ける。 『他のお題を見てみなさいよ。もう碌なのないじゃない! 例えばこれ! 好きな食べ物は何ですか?』 『うどん』 『はい、終わり。それ以上なんか掘る必要ある? しかもこいつがうどん好きなんて、ファンで知らない奴なんていないでしょ! せめてさ、どこの店のおうどんが好きですかとかそういうのにしたら……って、それ以上言ったら、明日お店の人に迷惑かかりそうだからここで止めとくわ』 小雛先輩、ナイス判断です……! ていうかそういう気を遣えるのに、そんな感じなんですね。 あくあのいう空気は読めるけど読まないっていうのはそういう事か……。 『ちなみに小雛先輩が好きなのはカレーです。しかも辛いのダメだから、ハチミツが入った甘いやつ』 『ちょっと! なんでバラすのよ!! っていうか、あんたも辛いの苦手じゃない!』 『いや、俺はめちゃくちゃ辛いのが苦手なだけで、カレーは普通に中辛……』 『裏切り者!!』 『ええっ? それはいくらなんでも理不尽すぎでしょ……』 へー、小雛先輩って辛いの苦手なんだ。 ちなみに私もカレーは甘口だけど、隣にいたペゴニアがやたらと頷いているのが気になる。 「旦那様って……案外、子供っぽい女性が好きなのでしょうか?」 悪かったわね! 子供っぽくて!! そのおかげで甘口のドライバーカレーを美味しく食べれてますよーだ! 『ご飯の話してたらお腹空いてきた。なんか注文していい?』 『いくらなんでもフリーダムすぎでしょ……』 『あ、ちゃんとこっちに冷蔵庫とかキッチンあるじゃない。なんか作ってよ』 『マジか……って、ちゃんと食材入ってる』 あくあが冷蔵庫を開けると、普通に一通りのものが中に入っていた。 『この番組、明らかに低予算なのに、変なところにお金使いすぎでしょ。今日、こいつが来なかったら、この食材、完全に無駄だったじゃないの! 食べ物を粗末にするんじゃない!!』 『えっ? 小雛先輩がそれ言っちゃうの……?』 『何? なんか文句ある?』 『い、いえ……ないです』 あくあは冷蔵庫に入っていた食材を取り出すと、IHの電源を入れて本当に料理を始めた。 『先輩、お米がないからサンドイッチでも大丈夫ですか?』 『はぁ? 別にサンドイッチでもいいけど、何でお米がないのよ!』 『そもそもレンジとかトースターとかコーヒーメーカーどころか、かき氷機や餅つき機まであるのに、なぜか炊飯器だけはありません!』 『な……ちょっと! 何で1番重要なものがないのよ! え? 買い忘れた? 普通に考えて、それ買い忘れる? ありえないでしょ! 米農家さんに謝りなさいよ!!』 『先輩ストップ、お米が残ってたのを忘れて、炊飯器の中でカチカチにしてた先輩が言っていい台詞じゃないです』 『ちょっと!』 ふふ、ふふふ……あくあのツッコミが的確すぎて普通に笑っちゃった。 「なるほどね。あくあ君は小雛先輩の家にある炊飯器の中も把握してると……」 「こーれ、嗜みとかいう奴の正妻の座がピンチです。掲示板に書き込んだろ」 「ちょっと! 捗る、止めなさいよね!」 もう、ニヤニヤした顔して! 私に何かあるとすぐに喜ぶんだから。 私は捗るから携帯を奪おうと手を伸ばす。しかし捗るがすんでのところで回避したために、空を切った手が捗るの大きなものを鷲掴みにしてしまう。 「ん……」 「ちょっと捗る、変な声出さないでよ!」 「じゃあ、お前のも揉んでやるよ。ぐへへ、揉み師の捗るさんに全てを委ねなさい」 「な!? そのやらしそうな手つきで近づかないでよ!」 私と捗るが子供のような喧嘩でお互いの乳を揉み合ってる間に、あくあは料理を完成させる。 『ほい。厚焼き卵とボンレスハムのカラシマヨサンドイッチいっちょ上がり!』 『へー、美味しそうじゃない!』 あ……美味しそう……。 私と捗るはじゃれ合うのを止めて、顔を見合わせる。 「しゃーない、腹へりの嗜みさんのために、私がサンドイッチを作ってあげますか!」 捗るはあっという間に同じようなサンドイッチを作った。 うん……さすがはあのペゴニアが料理で満点を付けただけの事はある。 「もぐもぐ、もぐもぐ……ん、パーフェクトです」 ペゴニアはサンドイッチを食べながら親指をグッと突き立てる。 ほんと、捗るってこういうのだけは完璧よね。 「あれ? この番組、料理もやったからチンポスキーのやってた毎日ご飯の企画まで取られたんじゃ……」 「シクシク、シクシク……サンドイッチがしょっぱくて美味しいよぉ……」 捗るは自分でも余計な事を言ったと思ったのか、チンポスキーに自分が食べるサンドイッチを渡して慰める。 仕方ないから私と姐さんもチンポスキーを慰めた。 『なんか、お腹いっぱいになったら眠たくなっちゃったわね。ねぇ。この番組、あとどれくらい? まだ終わんないの?』 『先輩、食べた後に寝るのはダメですよ! 暇なら俺が洗い物してる時に掃除の一つくらいはしてくださいよ』 『あんたは私のお母さんか!』 あくあは持ってきた台拭きでテーブルを丁寧に磨くと、こたつの中に足を突っ込んでくつろいだ。 なんだろう。この2人を見ていると、普段から同居してるように見えるのは私の気のせいかな? 私はとりあえず近くにいた捗るがさっきから寝取られ乙とか言ってうざいから睨みつけた。 『で、最近どうなのよ? あんた今月、忙しいんじゃないの? こんなクソみたいな番組出てる暇なんてないでしょ』 『先輩、きっと楽しんでる視聴者もいるはずだから、そんなクソを連呼しなくても』 『はぁ? さっきから私とあんたがしょうもない話をくっちゃべてるだけじゃない! こんなの見て笑ってるやつなんかアホしか……』 あくあは慌てて小雛先輩の口を手で押さえる。 『小雛先輩、流石に視聴者批判はまずいって……』 小雛先輩はあくあの手から逃れると、カメラに向かって目を見開く。 『こんなぼんやりしてる番組を見てニヤニヤしてる奴なんて、どうせ頭がポップコーンみたいな視聴者しかいないわよ!! スタッフもホゲ、来てないMCもホゲ、おまけに代わりにきたあんたもホゲ、視聴者もホゲ、全員ホゲってるじゃない!! ほら、だからさっきから全然CMに入らないじゃない! CMスポンサーですらまともについてないとかどういう事なのよ! これ、本当にギャラが出るのか心配になってきたわ!』 あ……確かに言われてみればさっきから一回もCMに入らずに30分以上が経過している。 『この番組、CMを一箇所に固めて、極力トークの間をぶち切らないようにしてるらしいです』 『ふーん、そういう所はしっかりしてるじゃない! あんたたち、やればできるんなら、他のとこももっと頑張りなさいよ!!』 『そういうわけですし、小雛先輩も視聴者の皆さんも、初回放送だから少しはグダグダでも大目に見てくれると嬉しいです』 『ほら、やっぱりグダグダじゃん!』 正直、小雛先輩の怒る理由もわからなくはないからなんとも言えない。 それこそさっきから指摘するように、番組としてはグダグダもいい所だ。 さっきのカードに書かれていた事も、話が広がらない微妙な質問が多かったと思う。 それでもこの番組を見ている多くの人は、笑ってるんじゃないかな。 それくらいあくあと小雛先輩の掛け合いが絶妙だ。どっちもボケにもツッコミにも回れるし、小雛先輩が他の女性陣と違って一切あくあに容赦がないのがまた面白い。 チンポスキーには悪いけど、来週からこの番組が小雛ゆかりの部屋になっていてもおかしくないと思った。 『それこそ最近……12月といえば、小雛先輩主演の映画もそろそろ公開じゃないですか?』 『腹を切るね。あんた、ミシュ様や玖珂レイラの映画より先に私のを見にきなさいよ。あ、いや、後でもいいわ』 『え? 小雛先輩、大丈夫ですか? 食べ過ぎでお腹壊しちゃいました?』 『失礼ね! つまり、そいつらのを先に見たとしても、私の方がいい作品だって言いたいの! アヤナちゃんの分と一緒にチケット2枚用意しておくから絶対に見にきなさいよね』 『はい。それと2人の作品なら試写会に招待されて、カノンと先に見ました』 『それをさっさと言いなさいよ! もう!』 12月には、小雛先輩、レイラさん、ミシュ様の映画が3本同時期に公開される事が掲示板でも話題になってた。 ただ既に試写会も終えてある程度の情報が出ているレイラさんとミシュ様の映画と違って、小雛先輩の映画はフラットな視点から見て欲しいという理由から一切試写会を行なっていない。 一体どんな映画になるんだろうかと、あくあもすごく楽しみにしていた。 だからそっけないふりをしてるけど、本当は心の中であくあが喜んでいる事を私は誰よりも知っている。 『そういえば、あんたも正月に国営放送のドラマ出るんでしょ?』 『先輩……この番組のMCは森川さんだけど、普通に民放です。普通に他局なんですよ』 『あ……普通に忘れてたわ。ごめん』 『あ……うん』 微妙そうな顔をしたあくあに、小雛先輩がくってかかる。 『何よ、その反応』 『いや、普通に謝ると思わなくって……』 『あんた私をなんだと思ってるのよ!!』 いや、私も普通に小雛先輩が謝るなんて思ってなかったし、きっと視聴者もあくあと同じ気持ちだと思うな……。 『小雛先輩ストップ。ちょっとスタッフの人が……』 『何よ? またなんかつまらない企画じゃないでしょうね』 あくあはスタッフの人から一枚のフリップを受け取る。 『えーと……お休みの前に、男性から言われてみたい事ランキングだそうです』 『そんなの、普通におやすみなさいでしょ』 『なるほどね。ちなみにランキング5まであるそうです。で、5位と4位はこれです』 5位 お疲れ様。 4位 今日もお仕事たくさん頑張ったね。 隣で姐さんがあーって言っていた。 『やっぱ、労う言葉を言ってもらいたい人が多いみたいですね』 『ふーん』 『小雛先輩、少しは興味持ってくださいよ……』 『だって、クソつまんないんだもん』 『はい、それじゃあもう最後まで一気に行きましょうか』 3位 また明日。 2位 いつもありがとう。 1位 おやすみ。 『ほら、やっぱおやすみじゃん! なんなのよこれ! このフリップになんか意味あった!?』 『うーん……あるかないかで言ったら……ない、かなぁ』 『でしょ! こんなのお昼のワイドショーで、適当なタレントにやらせとけばいいのよ!! 私とこいつをキャスティングしてまでやる事じゃないでしょうが!!』 『小雛先輩落ち着いて、一旦、落ち着きましょう』 こたつから立った小雛先輩を、あくあはなんとか座らせる。 『で? フリップこれだけ? 他になんかないの?』 『ないです』 『……は?』 『ちなみに番組もこれで終わりみたいです』 『はぁ!? こんな締まらない終わり方なんてない寄りのなしでしょ! ちょっと、こうなったら仕方ない。ほら、立って! 早く!!』 『はいはい、一体なんだって言うんですか』 小雛先輩はあくあを立たせると、こたつの上に置いてあったカメラを持って寝室へと向かう。 するとそのまま2人でベッドに入った。 「セックスキター!」 「するわけないでしょ! このおバカ!」 とりあえず捗るにツッコミを入れた私はテレビの画面へと視線を戻す。 『はい。とりあえず、ほら、さっきのランキングの感じでなんか言いなさい。それで番組を無理やりいい感じに終わらせるのよ!』 『わ、わかりました』 あくあは軽く咳払いすると、カメラを前にして表情を作る。 『いつもお疲れ様。今日もお仕事に勉強、いっぱい頑張ったね』 あくあはそう言ってカメラの後ろへと手を伸ばす。 あわわわわ、あくあに頭を撫でられたような気持ちになったみんなが無意識で自らの頭を手で押さえる。 『毎日、大変なのにありがとう。それじゃあ、また明日。おやすみなさい』 あくあはカメラに向かって軽くウィンクする。そこで番組はCMに入った。 「あかん、これ孕んだかもしれん……」 「そんなわけないでしょ!」 私は捗るに対しては冷静にツッコミを入れた後、泡を食って倒れた。 「お前が倒れるんかーい!」 「嗜みさん!?」 「嗜みー! 死ぬなー!」 「はぁ……お嬢様、少しは成長してくださいな」 そんな私をみんなが介抱してくれた。 あ、あれ、もしかして私より小雛先輩の方が……ううん! きっとそんな事ないよね!? だって、あくあが悪いんだもん。あんなにかっこいいなんて反則なんだもーん!! ************************************************ この回の掲示板回どうしようかな。 実況か、アフターか、なしかでTwitterで簡易アンケートするかも。 それと、本編ではやれない深雪さんとのノクターンをfantiaにて公開しています。 今回はfanboxは規定により投稿できないのでなしです。ご注意を! https://fantia.jp/yuuritohoney https://www.fanbox.cc/@yuuritohoney それと1周年に向けてアンケートを開始しました。ここまで多数のご協力ありがとうございます。 全て匿名で作者以外には結果がわからないようになってます。 また、一部だけの質問に答えるとかも可能ですので、よろしければご協力ください。 ちなみに現在、あくあとらぴすが抜けてて、捗る、小雛先輩、嗜み、アヤナの順番でデッドヒートしてます。 https://customform.jp/form/input/135309 それとアラビア半島連邦についておねショタ短編書きました。 https://novel18.syosetu.com/n4279ib/ クリスマス用の短編、ムーンライトでとあ注意。 https://novel18.syosetu.com/n5480hz/ 今日でちょうど連載開始から1周年を迎えました。皆様ありがとうございます。 ******************************************** 掲示板、初回で最終回を迎えた伝説の番組。 【12月はイベント盛りだくさん】白銀あくあ様を語るスレpart3946【ホゲってる場合じゃねえぞ!!】 5 ななし オーディションの合格通知もう届いてるってマジ!? 7 ななし >>5 マジ。 8 ななし >>5 昨日までの3日間で書類選考を突破した人達が審査やって、さっき番組出演をかけた本戦出場者が決まったばかり。 12 ななし 本戦に出ればあくたんに会えるからみんなすごかったらしいな。 一次選考で落ちた私の友人から聞いた。 15 ななし >>12 そりゃそうだろうな。 17 ななし あくあ様プロデュースのアイドル選考会に妹が行ったけど無理ゲーって言ってたわ。 とあちゃんの妹のスバルちゃんと、あくあ様の妹のらぴすちゃんが参戦してるらしいけど、他の人もみんなレベルが高かったって聞いてる。 20 ななし >>17 それマジ? とあちゃんとあくあ様の妹さんならほぼ確じゃん。 たまちゃんが配信で言ってたけど、妹さんはとあちゃんにそっくりらしいから、そこら辺の野良メスじゃ勝てないっしょ……。 23 ななし 私も参加していたから妹ちゃん達の名誉のためにいうが忖度とかじゃなくて、普通にやばかった。 顔可愛いし、声可愛いし、仕草とか表情も可愛いし、ほんとアイドルって感じがした。 あと、あくあ様の遺伝子なのか、らぴすちゃんは天然純粋っぽいところがセンター向きというかガチでアイドル向きだと思う。 スバルちゃんはとあちゃんにそっくりなのもあるけど、よりボーイッシュな感じがグッときた。 今日も帽子にコートを脱いだらシャツサスペンダーにショートパンツとニーハイだよ!? たまんねぇなって思ったもん。スバルちゃんも単独で目を惹くタイプだけど、隣のらぴすちゃんとの相乗効果がクソやばい。 この2人と同じくらいやばかったのがあと何人か居た。 しかも知り合いなのか途中で気がついてそのグループでお話ししてたし、なるほどね、美少女の友達はちゃんと美少女なんだって思ったわ……。 26 ななし >>23 私も現場に居たけど、高校生以上が全員諦めてた顔してたな。 あとやばかった連中のうちの1人は皇くくり様だよ、残りの2人は帰って調べたけど、嗜みの妹のハーミー殿下と、この前あくあ君が行ってたアラビア半島連邦のシャムス女王の妹であるフィーヌース王女殿下だった……。明らかに5人とも元からのスペックが違いすぎる。 それこそ外国人の美少女ちゃんがいるーって思ったら、嗜みの妹だもん。嗜みの妹は流石に反則でしょ。だってあいつ、中身が嗜みである事を除けば普通に美少女やんけ!! 29 ななし >>26 中身が嗜みである事を除けばwww 30 ななし >>23>>26 アイドル選考会そんな事になってたのかよ……やば。 私はデュエットのオーディション行ったけど、くっっっっっそ美人が居て諦めたわ。 歌もうめーし、声も綺麗だし、どうなってんだよ! 33 ななし >>23>>26 アイドルはまだ複数名採用する可能性あるし、スタッフの人もパフォーマンスが良ければ人数は限定してないって言ってたからまだ大丈夫。 実際、私の親友も本戦行ったけど頑張るって意気込んでたし、まだ勝負は始まったばかりだよ。 38 ななし オーディション番組の放送って1月だっけ。楽しみだわ。 41 ななし >>38 突破組だけど、マジで楽しみ。 45 ななし >>41 うおおおおお! マジか! 掲示板組頑張れ!! 49 ななし 私も本戦行って、あくあコーチに性的……じゃなかった、ボディタッチされながら指導してもらいたかった……! この邪な気持ちが審査員の人に見透かされたか!! 52 ななし >>49 審査員有能やん。 53 ななし >>49 そんなうらやまけしからん事が許されてたまるか!! 審査員よくやった! 57 ななし アイドルオーディションの概要欄だけならベリルのHPで見れるな。 ・白銀あくあプロデュース、第一回アイドルオーディション 選考期間:12月24日(土)~1月5日(木) 選考期間までの過ごし方は自由です。 期間中は一次審査を突破した全員で合宿を行います。 また、期間中は審査員達によるダンス指導や歌唱指導、白銀あくあから指導等があります。 24日から合宿入りする人は、ベリルのクリスマスライブフェスをバックステージから見学ができます。 選考曲:「たった一度だけの恋をしよう」 作詞・作曲:白銀あくあ 編曲:モジャP/猫山とあ 弊社所属アイドル、白銀あくあによる初めての作詞・作曲による歌唱曲となります。 一次選考を突破した候補生達には音源データ、楽譜、歌詞などを配布していますが、これらをSNSに掲載したり第三者へと公開する行為は禁止となっております。 審査委員長:天鳥阿古/ベリルエンターテイメント社長 特別審査員:白銀あくあ/統括プロデューサー 歌唱力審査:小林大悟/音楽プロデューサー カメラ審査:小田信久/写真家、本郷弘子/ヘブンズソード監督 ダンス審査:一瀬水澄/ベリルエンターテイメント専属振付師 60 ななし >>57 thx! 62 ななし >>57 >作詞・作曲 白銀あくあ え? 63 ななし >>57 作曲はまだしも作詞があくあ君で大丈夫なのか!? 65 ななし >>57 歌詞だけでも、まともだったのかどうかだけでも知りたい……。 68 ななし あー様の作詞作曲だと知って狼狽えてる奴多すぎwwwww これ、合宿までの過ごし方は自由とか言ってるけど、普通に審査員に指摘されたところとか練習しておいた方がいいだろうな。 あとクリスマスライブフェスを裏から見れるなんて最高やんけ。 72 ななし >>57 デュエットオーディションの方も概要欄あったけど、は? ってなった。 選考曲の審査突破した後がやべー事になってるんだけど、大丈夫かこれwwwww ・白銀あくあとのデュエット企画 選考期間:各候補者との間で12月〜1月の間で調整 選考曲:「chivalry」Aria catalini ft.Aqua shirogane 選考審査員:小林大悟、白銀あくあ、白銀カノン、アリア・カタリーニ、レニーラ・バーンズ 以前の告知でも明記していますが、本企画の合格予定人数は0〜1人となっています。 選考曲審査を突破したファイナリスト1名は、世界的なオペラ歌手、アリア・カタリーニさんとの一騎打ちの最終審査を合格して初めてデュエットの資格を獲得できます。 デュエット曲:「タイトル未定」 作詞:アリア・カタリーニ 作曲:レニーラ・バーンズ 編曲:小林大悟 ピアノ:黛慎太郎/カペラ・アマミヤ ヴァイオリン:天我アキラ/ジュリア・ホープ ドラム:猫山とあ/小林大悟 指揮:小林大悟/レニーラ・バーンズ 演奏:国営放送交響楽団/スターズ・フィルハーモニー楽団/ステイツ・シンフォニー楽団 オペラ:あなたorアリア・カタリーニ ラップ:白銀あくあ 最終審査員:小林大悟、白銀あくあ、|羽生《はぶ》内閣総理大臣、メアリー前女王陛下、マナート元王女殿下 最終審査を合格した人は、そのままベリルの全国ツアーにも帯同してもらいます。 デュエット曲には2パターンの構成を想定しています。 また最終審査の合否に関係なく、ソロ曲でのデビューとベリルエンターテイメントとの専属契約が確約されます。 ソロ曲:「存在の証明」 作詞:猫山とあ 作曲:天我アキラ 編曲:モジャP ギター:白銀あくあ、天我アキラ ベース:黛慎太郎 ドラム:猫山とあ ボーカル:あなた 77 ななし >>72 嗜みと婆なみさんは何してんねんwww 79 ななし >>72 嫁なみの審査員マジかよw 80 ななし すごい審査員に囲まれてる嗜みの事が心配で今から胃が痛くなってきた。 森川と違って中身がカノン様だから大丈夫だと思うけど、それでも何かやらかさないか心配で心配で……。 83 ななし >>80 ここの住民ってなんだかんだで嗜みの事が好きよなw 86 ななし >>83 だって、嗜みが中学生の頃から見守ってるんだもん。 もう自分の妹とか娘感覚で見てる人が多いでしょ。 88 ななし >>83 ぶっちゃけ、結婚式の再放送では勝手に保護者目線で見てた。 91 ななし >>86>>88 お前は私か! 中の人が嗜みだってわかった後に、ほんまよかったなぁって1人で泣いたわ。 94 ななし >>72 アリア・カタリーニとの一騎打ちなんて無理ゲーが過ぎるwww というか審査員がガチすぎる。レニーラ・バーンズなんて世界でもトップ2の指揮者の1人じゃん。 それに最終審査に総理や王族関係者がいる時点でやばくない? 96 ななし アリア・カタリーニに勝てそうな素人なんていないでしょwww つーか、普通のデュエットかと思ったらオーケストラにラップにオペラ? 大丈夫か……? 少なくともオペラのせいで何人か死んだぞこれ。 99 ななし >>96 いる。 100 ななし >>96 いた。っていうか、参加してるの素人だけじゃなかったよ。 審査員もびっくりしてたけど、有名人も普通にいる。私もびっくりした。 あくあ君と仕事で絡んでる人も何人かいましたよ。ただ、その人でも通過できたかどうかはわからない。 104 ななし 同じグループか後ろのグループのやつならわかるだろうけど、072番、とにかくこいつがやばかった。 歌った瞬間に私は突破を諦めたレベル。技術云々というよりも、神々しさを感じるような美しく透き通るような歌声に終始圧倒されたわ。 106 ななし 072番マジでやばかったなw 美人だし歌上手いし、あ、無理ってなった。 この前、アラビア半島連邦であくあ様が歌った時に一瞬だけ映った美人さんに似てた気がする。 109 ななし 掲示板の072番とは雲泥の差だな。 111 ななし >>109 捗るwww 114 ななし >>109 オナニー捗るとか言ってるような穢れた人間と一緒にしちゃダメだろ! 117 検証班◆07218KADO6 よし、お前ら、表にでろ! 120 ななし >>117 捗るお前生きとったんか!? 121 ななし >>117 悲報、捗る生きてた。 123 ななし >>117 しぶといな。てっきり姐さんに殺されたと思ってたわ……。 126 検証班◆07218KADO6 おい、勝手に私を殺すな!! 姐さんは器のでけー女だからな。あれくらいなら全然大丈夫に決まってるだろ。 なんなら今、一緒にいるしな。 129 ななし >>126 そうやってすぐに調子に乗るところが捗るって感じがする。 130 ななし >>126 これほど分かりやすいフラグはないなw 133 検証班◆CHiMPOsuki >>72 私も書類審査で普通に落とされたわ。 ちなみにアイドルオーディションも高校生の制服着て年齢詐称して応募したけど、普通にバレた。 138 ななし >>133 おいw 140 ななし >>133 お前、マジかよwww 141 ななし >>133 いやいやいやいやwwwww 普通に考えてバレるだろw バレると思ってねぇところもスゲェが、応募したメンタルがすげぇわ……。 146 ななし あれ? ところで、チ……ンポスキーは、こんな所に居て大丈夫なのかな? 149 検証班◆CHiMPOsuki >>146 私、ここしか行く所がないのに、追い出されるんですか……? 152 ななし >>149 いや、そういう意味じゃなくてな……ンンッ、携帯電話とか大丈夫か? 誰かから連絡きてたりとかしない? 154 ななし ゲフンゲフン、あー、そういえば今日の深夜番組なんだったかなー。 ちょっぴり番組欄確認しておこーかな。チラッチラッ。 157 検証班◆CHiMPOsuki >>152 着信なんてないけど? >>154 今日やってる番組なんてしょーもない番組しかないっしょ。 163 ななし ふぅ、あ、なんか新しい番組がそろそろ始まるみたいっぽいなー。 楽しみだなー。 早く始まらないかなー。 165 ななし 確か今日は、なんとかのお部屋っていう超面白そうな番組が始まる日だったような気がするなー。 168 ななし 掲示板民、優しすぎだろ……。 171 検証班◆CHiMPOsuki >>165 クソつまんなそうなタイトルだけど、そんなのあったっけ? 175 ななし あかん。私にはもう無理だ。 177 ななし >>171 お前だけは嗜みの事をポンコツとか言っちゃいかんぞ。 179 ななし >>171 ほんまこいつwwwww 182 検証班◆CHiMPOsuki あ……。 186 ななし >>182 急げ!! 188 ななし >>182 ダッシュ!! 189 ななし 明らかに間に合わなさそうwww 192 ななし さーてと、森川楓の部屋がくそ面白そうな事になってそうだから見ようかなw 193 ななし 移動します。 195 ななし 掲示板の優しさに感動した。 198 ななし メアリー卒とは? 200 ななし >>198 シッ! 【祭りだ急げ】森川楓の部屋【本人不在か】 8 ななし おもろそうな事なっとるやんけwww 12 ななし >>1 スレタイwww おつw 16 ななし 確か、初回ゲストって小雛ゆかりだっけ。 最近、急にバラエティでてきたかと思ったら無双しまくってるもんな。 19 ななし >>16 仕方ない。面白いんだから。 23 ななし そろそろ始まるぞ! 27 ななし きたあああああああああ! 28 ななし 始まったw 30 ななし ウケるw 33 ななし 小雛ゆかりのドアップきたw 35 ななし 最初から不機嫌そうな件についてw 38 ななし おいおいおい、あいつ死んだわ>森川 41 ななし こーれ、来てない森川のせいで小雛ゆかりさんは超不機嫌ですw 44 ななし 逃げろ森川。殺されるぞw 46 ななし いきなりガチキレしてて笑うwww 48 ななし グダグダなはじまりだなぁって思ってたら、初っ端から指摘しててくっそウケるwww 50 ななし 森川が来てなくて不機嫌→番組批判→スタッフに詰め寄る。 コンボが綺麗すぎるんだよw 53 ななし 小雛ゆかりだからワンチャン演技じゃないかなって思ったりもしたけど、難しいな。 少なくとも私みたいなど素人じゃ素でやってるようにしか見えない。 58 ななし ん? 60 ななし は? 63 ななし え? 68 ななし あ? 70 ななし ちょっと!? 74 ななし うわあああああああああああ! 76 ななし うぎゃあ!! 79 ななし 聞き覚えのある声きたああああああ! 82 ななし 森川不在とか一瞬でどうでも良くなったぞ!! 84 ななし 森川ソムリエの私もあくあ様の登場に興奮を隠しきれない。 87 ななし え? もしかして森川さんが出てる番組って全部、あー様が代役なの? 91 ななし 森川、永久に休んでていいぞ!! 95 ななし ありがとう森川!! 98 ななし 番組に出れなくて感謝される女、森川楓wwwww 101 ななし あくあ様wwwww 106 ななし あくたん長いよwww 108 ななし それ総理や! って言おうとしたら小雛ゆかりから的確なツッコミが飛んできててウケるwww 112 ななし 長いってwww 117 ななし あくあ様に話が長いなんて言えるのは小雛ゆかりだけやぞw 120 ななし ツッコミが完璧なんよなw 126 ななし コンプライアンスなんて捨てろwww 129 ななし 最初から問題発言が多すぎるwww 131 ななし こーれ、放送倫理委員会に正面から喧嘩売ってますw 134 ななし そりゃこうなるわ……。 最近の放送倫理委員会の審議数トップ3。 1位 白銀あくあ 2位 森川楓 3位 小雛ゆかり 最近バラエティに出てきたばかりなのにもう3位だぜw というか、この番組はワンチャンこのトップ3が揃った可能性あるのか。やべーなw 正面から放送倫理委員会に喧嘩売ってやがる。 138 ななし あー様がストッパーやってるのが相当やばいと思うw 143 ななし あくたんが制止役っていうのがもう既におかしいんだよね。 普通はこっちが問題を起こすパターンでしょw 146 ななし 初回放送で終わらせるつもりwww 148 ななし あくあ君www 150 ななし これが最初で最後かもしれないなと、遠い目で番組を見守る私。 154 ななし あくあ君が出てると聞いてきました。 157 ななし あー様でてるってマジ!? 159 ななし わらわらと人が集まってきているな。 このあくあ様に群がる雌豚どもが!! はい、私の事です。 163 ななし 悲報、森川の部屋、本人が不在のまま番組終了の恐れ。 165 ななし 本人不在で番組終わるとか伝説もいいところ。 168 ななし また森川伝説の1ページに刻まれるのか。 172 ななし 森川楓とかいうある意味で持ってる女。 176 ななし 出てなくても爪痕を残してくるなw 178 ななし 小雛ゆかりはノンデリだけど、言ってる事は正論なんだよな。 181 ななし 本当そうだよ。なんであいつ来てないんだよwww 184 ななし 小雛ゆかりの部屋www 187 ななし 悲報、森川楓の部屋、今日が最終回www 189 ななし 森川オワタw 192 ななし え? あくあ君も次出るの!? 195 ななし 小雛ゆかりパイセン、最高かよ!! 198 ななし 今日から小雛ゆかりさんって呼びます!! 202 ななし ありがとうありがとう!! 205 ななし やったあああああああああ! 209 ななし 小雛ゆかりは神!! 213 ななし 本当お前らさぁwwwww 216 ななし ただいま小雛ゆかり株が急騰中です! 221 ななし 掲示板民分かり易すぎるわぁwww 227 ななし プロデューサー呼び出しwww 232 ななし こいつ怖いものなしだなwww 236 ななし 言いたい事はわかる。 私もテレビ関係の仕事してるけど、この2人を共演させてるのにこのグダグダは勿体なさすぎる。 だって小雛ゆかりとあくあ君なんて今どこの局だって起用したい2人ですよ。 239 ななし 言いたい事は理解できても、やってる事がパワハラにしか見えない。 でもよくみると番組プロデューサーとゲストだから、普通に立場は小雛ゆかりの方が下なんだよね。 だから面白い。 243 ななし 生着替えだって!? 247 ななし あくあ様の生着替えきたあああああああ! 252 ななし うぎゃああああああああああ! 255 3510◆ULTi-Hi-P3 ●REC 258 ななし 神番組が始まった……! 262 ななし なお、番組主は不在の模様www 269 ななし 小雛ゆかりの部屋、初回放送から最高かよw 274 ななし MCが放送事故なら番組も放送事故www 277 ななし 私達は何を見させられているんですか? 281 ななし そして誰もいなくなったwww 285 ななし 扉越しから聞こえてくる衣擦れの音、えっっっっ! 290 ななし あかん、おまんこ痙攣してきたわ。 293 ななし こーれ、初回放送から放送倫理委員会行きですw 298 ななし 何かの間違いでこの更衣室の扉が開かねーかなと思いながら見てるw 303 ななし 羊あくあたんきたああああああ! 309 ななし ああああああああああああ! 315 ななし ありがとうございます。ありがとうございます! こんなんなんぼ言ってもいいですからね!! 322 ななし 羊あくあ君をお家に持って帰るにはどうしたらいいですか? 326 ななし 羊あくあ君を抱き枕にして匂いクンカクンカしたいよお!! 333 ななし >>326 クンカ・クンカー発見!! 335 ななし >>326 気持ちはわかる。 340 ななし 狸きたー! 343 ななし こーれ、狸です! 347 ななし この前の配信に居た狸じゃん!! 351 ななし 虎……? 354 ななし え、虎? 358 ななし 狸の間違いじゃないの? 362 ななし ※虎です。 366 ななし そのテロップいるw? 368 ななし スタッフ無能だわー。狸のを用意しておきなよw この前の配信見てたらわかるでしょ。本当にバラエティのスタッフか? 371 ななし 可愛い!? 375 ななし かわ……いい……? 380 ななし あくあ君、大丈夫!? 384 ななし あー様の美的センス、死んでます! 388 ななし あくたんの美的センスが息してない件について。 393 ななし この狸……じゃなくって、虎のアニマルウェア、クソ売れそうw 399 ななし お題カードきたー! 403 ななし しょうもないお題書いてそう。 408 ななし 選ぶのはっっっや! 412 ななし 選ぶの早すぎでしょw 416 ななし 今年、やり残したこと!! 419 ななし はいはいはいはい! あくあ君とのおせっせ!! 425 ななし まだ、あー様と子作りしてません!! 429 ななし お前らwww 433 ななし なしってwww 436 ななし 次www 444 ななし 容赦ねぇなw 447 ななし あくあ様もないんかーい! 451 ななし あー様、私とのおセックス忘れてますよ!! 458 ななし やらなきゃいけない事はさっさとするのが良い女の条件、了解! 462 ななし そうだよね。私もあくたんとの子作りをさっさとしなきゃ! 469 ななし このスレ終わってるwww 475 ななし お前らさあ、相手未成年やぞ!! 480 ななし この番組についてどう思いますか。 484 ななし 序盤にひくお題じゃないっしょw 489 ななし 引きが悪いのか、こんな質問を考えなしに入れてるバカが悪いのかw 493 ななし そりゃそうなるよねw 496 ななし クソwww 499 ななし クソ、了解。 501 ななし こーれ、クソ番組です。 505 ななし 正直、タイトルの時点でクソ番組だと思ってた→小雛ゆかりの部屋。 508 ななし ちゃんとクソにクソって言える小雛ゆかり好きやわあw 514 ななし 本当スタッフ無能だわ。 こんなランダムで引くお題に、こういうお題入れたら先に引く可能性だってあるだろうに。 517 ななし 確かにってw 522 ななし もはやあのあくたんですら擁護してくれないというw 526 ななし スタッフ、ホゲってるwww 529 ななし スタッフ「ホゲ〜」 森川「ホゲ〜」 まさにこれw 533 ななし 来週からホゲ川の部屋にしたら? 538 ななし カード全部引くきたw 541 ななし カード全裏返しw 544 ななし はい、企画潰しwww 549 ななし これはしゃーないw 553 ななし グダグダの巻き添えwww 557 ななし 今のやば。 560 ななし あくあ君が小雛ゆかりにささやいてるかわわ! 566 ななし いいなぁ……。 571 ななし これからやってみたいお仕事きたー! 578 ななし これはいい質問きたぞ!! 582 ななし ファンの人と触れ合える企画!? 589 検証班◆07218KADO6 ファンの人と触れ合えるって、おせっせですか!? 593 ななし しゃあ! セックスきた!! 596 ななし 深夜番組だからなのか知らないけど、掲示板のコメント終わってるwww 600 ななし 掲示板のコメント終わってるなって思ったら、1番終わってるやつがいたわ>>589 604 ななし ベリルアンドベリル良かったよなぁ〜! 607 ななし 第2回のベリルアンドベリルも楽しみ!! 610 ななし もっと放送回増やしてほしいけど、みんなちゃんと学校行ってるから難しいよね。 615 ななし 温泉きたー! 621 ななし 温泉だって!? 626 検証班◆07218KADO6 ポロリはありますか!? 632 ななし 俄然、元気になってる奴がいるなぁと思ってたらスレ住民の捗るとかいう奴だったwww 638 ななし 森川ギャラカットwwwww 642 ななし 悲報、森川のいないところでギャラまでカットされる。 647 ななし 存在を片っ端から消されていく女、森川楓www 650 ななし 森川のギャラであくあ様が温泉行けるんだから、あいつも本望だろ。 654 ななし ありがとな。ホゲ川! 659 ななし 出なくて感謝される女、森川楓wwwww 663 ななし 小雛ゆかりがミュージカルか舞台だって!? 666 ななし マジかよ! これは間違いなく伝説になるぞ!! 672 ななし あくあ君も出るとか最高かよ!! 677 ななし 小雛ゆかり神すぎる。 あくあ君を次回の放送に呼ぶ。 あくあ君と温泉回。 あくあ君とミュージカルか舞台を確約。 680 ななし チケットの倍率凄そうw 685 ななし こーれ、森川きてなくて正解じゃね? 689 ななし 来なくて評価される森川www 691 ななし ホゲ川株がストップ高w 695 ななし うわぁ、誰が脚本かわかんないけど楽しみ!! 697 ななし あー様を教育!? なんかドキドキしてきた。 もし私があー様の担任の先生なら、放課後に性指導するわ。 702 ななし ないってwwwww 706 ななし ないwwwww 709 ななし このなんとも言えない顔ですよwww 713 ななし ガチで呆れ顔じゃんw 718 ななし 好きな食べ物w 721 ななし まぁそうだよな。 ベリルアンドベリルで讃岐うどん食べてからSNSでもおうどんの画像多いもんな。 725 ななし おうどんいいぞー。 729 ななし お店の人に気遣いができる小雛ゆかりさん。 733 ななし 朗報、小雛ゆかり、ちゃんと素人には気が遣える。 737 ななし 小雛ゆかりって結構一般人には優しいよ。 744 ななし 空気は読めるけど読まない女、それが小雛ゆかりです。 748 ななし カレー甘口なのかw 752 ななし 小雛ゆかりさん、実はお子様カレーだった!! 755 ななし ふーん、結構可愛いところあるじゃん。 759 ななし あくあ君のカレー中辛了解。 763 ななし 明日からやたらと中辛のレトルトが無くなりそう。 766 ななし 出前を注文しようとすなwww 770 ななし 小雛ゆかり、ほんと自由だなw 778 ななし 冷蔵庫の中入っとるんかいw 784 ななし 本当、食材を無駄にするな! 789 ななし 小雛ゆかり、ちゃんと言ってる事がまともでウケるw 793 ななし あくあ君が料理!? 798 ななし あー様の手料理だと!? 802 ななし うわああああいいなああああああ! 805 ななし クソがああああああ! 808 ななし 速報、小雛ゆかりの株が急下降中www 812 ななし 炊飯器がないだと!? 816 ななし この番組のスタッフ、米農家を敵に回すつもりか? 823 ななし よっし、おにぎり回避きた! 826 ななし これであくあ様の塩おにぎりはなくなった。 よしよし。 829 ななし 小雛ゆかりさん? 834 ななし 炊飯器の中で米がカチカチとか終わってるでしょ。 842 ななし ちょっと待って! なんであくたんが小雛先輩宅の炊飯器の事情まで把握してんの!? 847 ななし もしかして2人ともお付き合いしてる!? 851 ななし これ、もう結婚してるんじゃない? 855 ななし 嗜みとは遊びだったんですか!? 859 ななし おーい、嗜みー、息、してるかー? 863 ななし 小雛ゆかり、お前も米農家を敵に回すのか? 866 ななし ハラー・ヘッター。ちょっと飯調達してくる。 869 ななし 飯タイム。 871 ななし 生放送でご飯タイムとかさあw 875 ななし あくたんみたいなお婿さんが欲しい……! 882 ななし サンドイッチうまそー。 886 ななし いいなぁ。 890 ななし 完全に夫婦やんけ。 893 ななし へーって、普通の反応なのがすげえわw 897 ななし この普通の反応……もしや普段から作ってもらっているのでは!? 901 ななし ほーん、なるほどね。 904 ななし お母さん!? 905 ななし あくあママ!? 913 ななし あくあママにおぎゃりたい!! 919 ななし 普通に会話してるのよく考えたらやべえよな……。 926 ななし 視聴者批判きたー! 931 ななし 視聴者批判するのすげーわw 938 ななし 視聴者の頭はポップコーンてw 942 ななし なんやねん頭ポップコーンてw 946 ななし こーれ、視聴者の事を完全に馬鹿にしてます。 950 ななし なんてやつだwww 953 ななし あくあ君もホゲ!? 957 ななし ホゲくあ!? 962 ななし あくあ君にホゲなんて言えるの小雛ゆかりさんだけだよw 968 ななし 12月の小雛ゆかりの映画楽しみにしてる。 972 ななし ミシュ様、玖珂レイラ、小雛ゆかりの映画3本は年末年始の目玉だよね。 976 ななし 他局の話wwwww 979 ななし 普通に国営放送の話するやんw 982 ななし あくあ君の正月スペシャルドラマ楽しみ! 986 ななし ごめんきたー! 990 ななし 普通に謝るやん! 994 ななし このあくあ君の反応よw 997 ななし そら、あー様もそんな顔になるわw 1000 ななし 1000なら来週から小雛ゆかりのお部屋になります。 1001 3510◆ULTi-Hi-P3 え? 森川楓の部屋!? この番組は次回から小雛ゆかりの部屋になります! ぷーくすくす、ホゲ川のお姉ちゃん、番組NTR乙〜! 【12月はイベント盛りだくさん】白銀あくあ様を語るスレpart3946【ホゲってる場合じゃねえぞ!!】 721 ななし 戻ってきた。 728 ななし スレ番伸びてるの見ると、ここで実況してたやついたろw 733 ななし もう私もここにいようかな。 742 ななし またしょうもないフリップきたw 746 ななし このお題なんなんwww 750 ななし ふーんってw 755 ななし 興味なさそーw 761 ななし 今日めちゃくちゃクソっていうやんw 766 ななし 小雛さん、怒り心頭です。 772 ななし お昼のワイドショーで適当なタレントwww 本当、いろんなところに喧嘩売るなぁこの人w 777 ななし え? これで終わり? 783 ななし これで終わりとかふざけてるw 789 ななし 小雛ゆかりさんまたしても正論。 792 ななし 同業者だけど、本当その通りだと思うわ。 798 ななし ん? 803 ななし カメラ移動きたー! 806 ななし 今度は何をやらかすつもりなんだ!? 812 ななし ベッドだと!? 815 ななし ベッドインきたああああああ! 818 ななし 悪いけど、ここから先はSYUKUJYOの時間だ。 嗜み……お子様は、ミルクでも飲んで眠ってな! 823 3510◆ULTi-Hi-P3 ●REC 831 ななし とりあえずパンツを足首までずり下ろしたわ。 もう、クロッチのところがねちゃってるぜ。 836 ななし 小雛ゆかりふざけやがって!! 842 ななし あくあ君とベッドインとかうらやま!! 847 ななし 速報、小雛ゆかりの株が再び急降下。 853 ななし は? 859 ななし はぁ!? 861 ななし えっ? 863 ななし まさかの展開きたー! 867 ななし あっ、あっ、あっ……! 869 ななし うわああああああああああ! 873 ななし また二重奏さんの素材だあああああ! 876 ななし ウヒョー! 882 ななし はい、死んだ! 今から、私死ぬよ!! 888 ななし ※白銀あくあ警報発令中。 891 ななし あ……。 892 ななし あんっ! 893 ななし んっ。 896 ななし ンンッ。 901 ななし きたねえ音出しすぎだろwww 905 ななし やばすぎ、声だけでイったわ。 912 ななし お前らさあw 918 ななし これで終わりか。 925 ななし 次回の小雛ゆかりの部屋が楽しみすぎるわ。 928 ななし これ次回もあくあ君でるんだよね? スタッフ、フリップ頼んだぞ。 931 ななし 小雛ゆかりすげーわ。 あのクソみたいなフリップから神展開に持ってくるんだから。 934 ななし >>925 次の回も予約入れた。 936 ななし 小雛ゆかりの部屋、神すぎるわ。 939 ななし >>931 小雛ゆかりをキャスティングした奴、中々のやり手だと思うわ。 その時点でもうそのプロデューサーの仕事は終わったと言っても過言ではない。 942 検証班◆CHiMPOsuki みんな、この番組は「小雛ゆかりの部屋」じゃなくて「森川楓の部屋」だよ? 番組名を間違えたらダメでしょ? 947 ななし >>942 あっ……。 949 ななし >>942 どん……まい……。 951 ななし >>942 えっとぉ……。 955 ななし >>942 いい? 森川楓さんはね。この素晴らしい番組を作るためにローション相撲で鎖骨を骨折して尊い犠牲になったのよ。 960 ななし >>955 草w 963 ななし >>955 これは草w 964 検証班◆07218KADO6 えー、ちなみに嗜みは死にました。なもなも。 969 ななし >>964 嗜みの死亡を確認! 971 ななし >>964 正妻の座が空いたぞ!! 975 ななし >>964 これが後の正妻戦争の始まりであった……! 978 白龍◆XQshotacon 今北産業……。 携帯切ってちゃんとお仕事してたら見逃してしまった。 983 ななし >>978 あくあ君の羊パーカー。 あくあ君のサンドイッチ。 あくあ君のおやすみ。 984 ななし >>978 小雛ゆかり最強。 小雛ゆかり最強。 小雛ゆかり最強。 988 検証班◆9n2SARETAi >>978 この後すぐに見逃し配信があるみたいですよ。 991 ななし ちゃんと旧検証班4人が見逃してないの流石だわ。 あ……でもチ……1人は除くw 993 ななし 最後のガチでやばかったな。 実況スレの次スレなんか一瞬で1スレ終わったぞ。 995 ななし >>988 私も見逃し配信見てきます。thx! 998 検証班◆010meTA473 >>964 勝手に殺すな、まだ生きてるもん!! 1000 ななし 1000なら次回のこのチャンネルのこの時間帯では新番組「小雛ゆかりの部屋」をお届けします。 今日まで「森川楓の部屋」を見てくれたみんなありがと〜。なーんちゃってね! 1001 3510◆ULTi-Hi-P3 あれぇ? お姉ちゃんたち1001超えてるのに、まだここにいるの? もー、鈍臭いなぁ! 早くしないと次スレも埋まっちゃうんだからね! ************************************************ すみません。せっかくの1周年なのに遅れてしまって……。 番組並に作者もしまってませんでした。 というわけで、1周年です。 まさかこんなペースで一年持つとは思いませんでした。 今までブクマや星ポイント、レビュー、感想、いいね、誤字修正等でこの小説を支えてくださった皆様、本当にありがとうございます。いつも助けられております。 そして読者の皆さん、本当にありがとう。 今から作中では12月1月なんでイベントも番組出演も掲示板も、もちろんデートや日常回に学校と盛りだくさんです!! ヘブンズソードも山場を迎えるのでお楽しみに。 あとここを区切りに更新ペース落とそうかと考えたけど、このままできる限りは頑張ります。 それでは、最後に一言、2周年に向かって頑張りまーす!! 本編ではやれない深雪さんとのノクターンをfantiaにて公開しています。 今回はfanboxは規定により投稿できないのでなしです。ご注意を! https://fantia.jp/yuuritohoney https://www.fanbox.cc/@yuuritohoney それとアラビア半島連邦についておねショタ短編書きました。 https://novel18.syosetu.com/n4279ib/ クリスマス用の短編、ムーンライトでとあ注意。 https://novel18.syosetu.com/n5480hz/ 黒蝶揚羽、黒蝶の罪と私の罰。 この日本という国を古くから牛耳る華族六家の一つ、黒蝶家。 黒蝶は雪白と並んで、六家のトップに君臨する皇家の次に影響力が強いとされています。 その黒蝶家に生まれた私は、幼い時から次期当主になる事が運命付けられて育ってきました。 元より意思表示が苦手で引っ込み思案だった私にとって、決められたレールの上に乗って用意されたゴール地点に向かって歩んでいくだけの人生は楽だったと思います。でも……その結果がもたらしたものは、必ずしも良かったとは言えません。 「おはようございます。御当主様」 「おはよう」 朝起きると直ぐに家の者が出てきて、朝の支度を手伝ってくれます。 生まれてからのこの32年間、毎日やってきた事ですが、他人にあられもない姿を見せる事は今でも恥ずかしくて仕方がありません。 かといって私がいらないなんて言ってしまうと、彼女達はみんな職を失ってしまいます。そうなると、次の仕事への移行や生活環境の変化に慣れるのも大変だろうし、彼女達の事を思えばそんなワガママは言えません。 「おはようございます。本日はお昼に藤堂紫苑様と羽生総理との会食が入っておりますので、朝食は軽めのものをご用意させていただきました」 「ありがとう」 朝の支度を終えた私は、朝食を食べるために大きなダイニングへと入る。 すると食事を終えたばかりの孔雀君と偶然にも遭遇してしまいました。 「おはよう」 「……ああ、おはよう」 孔雀君は、そっけない素振りで自分の部屋へと戻って行きました。 多感な時期には嫌悪感を滲ませたり、汚いものを見るような軽蔑した視線を向けられましたが、最近はそんな事も無くなってきた気がします。でも嫌われている事には変わりませんね。 でもそれは仕方のない事だとも言えるでしょう。 『揚羽様、よかったら私達と良いところに行きませんか?』 あれはちょうど、私が高校生の時でした。 当時から取り巻きの多かった私は、そのうちの1人から遊びのお誘いを受けたのです。 あ、遊びの誘いを受けるなんて、生まれて初めてかもしれません。 私は意気揚々とその人のお家に遊びに行きました。 でも案内されたそのお家の地下では、今でも思い出すだけで吐き気がする様な出来事が行われていたのです。 『揚羽様は、どの男の子がいいですか?』 首輪や足枷をつけられた何人もの幼い少年達、彼らの虚な目を見た時、私は彼らが何をされてきたのか一瞬で理解しました。 私を今日誘った彼女の母は黒蝶の幹部の1人です。つまりこれは黒蝶がやっているビジネスの一つなのだと理解しました。私が、黒蝶という家がどれだけクソなのかを知った瞬間でもあります。 『揚羽様、申し訳ありません。もう少し早ければ新入荷の男子がいたのですが……』 そう言って私に媚び諂う女性は、小さな男の子を抱えた女性の方へと視線を向ける。 『ふふ、今からお姉さんといいことしようね』 女性に抱き抱えられた幼い男の子と目が合う。 明らかに精通も始まってない年齢、それどころか3歳にも満たないくらいであろう男の子は不安そうな表情をしていた。 どうにかしてあの男の子を救いたい。そう思った私は、ここを運営している担当者に自分の立場を利用して交渉しました。しかし、ここでは揉め事をなくすために、黒蝶家当主以外はたとえどういう立場であっても関与できないという厳格なルールが敷かれていたのです。 その時点で私は察しました。黒蝶のトップにでもならない限り、ここをどうにかする事なんてできないと……。 私は気分が悪いと1人そこから逃げ出しました。その日はこういう施設に来るという事もあって、護衛などもいませんでしたから、私は1人無力感に苛まれながらトボトボと道を歩いていたのです。 『そうか……そうよね……』 おそらく警察に通報したところでもみ消されるか立ち入る事すらできないでしょう。それが華族六家なのです。 今までレールの上に乗った生き方しかしてこなかった私が、急に何かをやろうとしたところでできるわけがないと気付かされました。そういうのができるのは、もっと小さい時から自分で考えて、自分で行動して、ちゃんとこの世界に地に足をつけて生きている人だけです。 結局何もできなくて立ち尽くす私の目の前を三輪車が猛スピードで横切っていった。 『あ、揚羽おねーちゃん!』 私の目の前を横切った小さな三輪車がピタリと停車する。 最初は誰かわかりませんでした。 『え、あ……もしかして、えみりちゃん?』 三輪車に乗った美幼女は、黒蝶家と並ぶ雪白家の次期当主と目される雪白えみりちゃんでした。 『揚羽おねーちゃんはどうしたの?』 えみりちゃんは大股で三輪車から降りると、小指で鼻くそをほじくりながら私に近づいてきました。 んん……えみりちゃんはせっかくの美人さんなのに、なんかこうちょっと残念なところがあります。 『えみりちゃんこそ、こんなところでどうしたの?』 『えっとね。えみりセンサーがこっちの河川敷からエ……ゲフンゲフン、何でもないよ。ただ三輪車に乗って襲われてる男の子がいないかなーって街をパトロールしてただけ。それより揚羽おねーちゃんは元気ないけど大丈夫?』 『えみりちゃん……』 私は何を思ったのでしょう。えみりちゃんに全てを打ち明けました。 こんな小さな子供を巻き込むなんてって思うけど、えみりちゃんは幼い時から自然と何かを話したくなってしまうタイプなのです。懺悔したくなるというか、子供ながらにちょっと神々しい雰囲気がありました。 『ふむふむ。なるほどね。それはうらやまけしからん』 『え?』 『ううん。何でもないよ〜。つまり悪い事をしているお姉さん達を止めたいけど、自分より強い立場の人だからどうにもできないってことだよね?』 『え、ええ、そうね』 えみりちゃんは、得意げな顔でふふんと鼻息を荒げた。 『えみり知ってるよ! そういう時は、もーっと権力を持ってる人に頼ればいいんだよ! さ、行こ!』 えみりちゃんは近くを通ったタクシーを停めると、私を乗せてこの国1番の権力を持ったお家へと向かいました。 『え、えみりちゃん、アポイントメントとか』 『え? そんなのないよ?』 私は空いた口が塞がりませんでした。 例え黒蝶や雪白の当主であろうと、そう気軽に皇家の人間には会えません。 それなのにえみりちゃんは、そんな事など関係ないと言わんばかりに大きな声を出す。 『たのもー!』 うん、もちろん誰も出てこないよね。 警備員の人たちも、どうしようかとすごく困った顔をしている。 ごめんなさいごめんなさい。仕事中なのに本当にすみません。 『仕方ない。あの手を使うか……』 『あの手……?』 『うん! 揚羽おねーちゃん。大人のおねーちゃんには、知られたくない事がいっぱいあるんだよ!』 どういう事なんでしょう? えみりちゃんは子供なのに時たま難しい事を言います。 えみりちゃんは再び深く空気を吸い込むと、大きな声を張り上げる。 『キクリおばちゃんの性癖はー』 『はいはいはいはいーーーーー! ストーップ! えみりちゃんストーップ!!』 家の中から猛ダッシュで出てきた皇家の御当主、皇キクリ様はヘッドスライディングを決めながらえみりちゃんの口元をすかさず手で押さえた。 あぁ……お召し物の着物が悲惨な事に、後から出てきた侍女さんも青褪めてます。 『もごもご……』 『えみりちゃーん、それはキクリおばちゃんと、えみりちゃんだけの内緒話って言ったでしょ……? ね?』 キクリ様……怖いです。とてもじゃないけど、子供に見せていい顔じゃないですよ。 えみりちゃんもその迫力に圧されたのか、少し青褪めた表情でコクコクと頷いた。 『う……キクリおねーちゃんのお顔が怖くて、ちょっとちびっちゃったかも……』 えみりちゃんの下着を新しいのに替えた後に、私は改めてキクリ様に事情を説明する。 『なるほどね。事情は理解しました。というか、黒蝶がそういうビジネスをやっているのは知っていましたが、場所までは把握してなかったんですよね』 『だったら……!』 『とはいえ、私には動くだけの理由か対価が必要なんですよ。何もないのに貴女達のお願いだけで動いたら、皇家当主の皇キクリは、何の力も持ってない黒蝶と雪白の子供の言う事を聞くのかって話になるでしょ。そうなると、六家のパワーバランスに大きな歪みを作ってしまうわ』 私は何も言い返せなかった。 『さぁ、その上でもう一度問うわ。えみりちゃん、揚羽ちゃん、貴女達は対価として私に何を差し出せる?』 『私は……私には何もありません』 今の私が持っている物は全て黒蝶のものだ。黒蝶の揚羽だから持っているものしか私には何もない。だから1人の揚羽として差し出せるものなんて何もありません。黒蝶としても、私は次期当主の可能性が高いだけで黒蝶でどうにかできる権力なんて持ち得てないのです。 つくづく自分1人では何もできないんだと知らしめられる。 落ち込む私の隣で、えみりちゃんは大きく胸を張った。 『じゃあ、キクリおねーちゃんに子供ができた時、私が全力で助けてあげるわ!!』 『……それは、雪白家の次期当主としての約束かしら?』 キクリ様は優しいトーンでえみりちゃんに問いかける。 えみりちゃんはその問いかけに対して、首を左右にブンブンと振った。 『ううん、違うよ! だって皇家が助けを求めるって事は、皇じゃあどうしようもないって事なんでしょ? だったら皇より弱い雪白じゃあどうしようもないよね? そもそも、うちの家はそんな金持ちでもないから、雪白に頼られても困るよ。だから只のえみりが全力で助けてあげる! だって、只のえみりにはそういうの関係ないもんね!』 私とキクリ様は思わず顔を見合わせた。 堂々とそう言い放ったえみりちゃんを見ていると、私と立場はそう変わらないはずなのに、その事にすら価値があると思うのですから不思議です。 『ふふ、ふふふ……なるほど。只のえみりちゃんが、そう……華族のしがらみなんて関係なく、1人の人間として私の娘を助けてくれるって言うのね。悪くないわ……』 『じゃあ、これで揚羽おねーちゃんのお願い聞いてくれる?』 『ええ、もちろんよ。どの道、私は貴女達を試しただけだから、何もなくても助けるつもりだったわ。ごめんね。試すような真似をして……』 『そっかー。じゃあ、奥の手は使わなくても大丈夫なんだね!』 奥の手!? ま、まだ何かあると言うのでしょうか? キクリ様は、えみりちゃんに優しく問いかける。 『ちなみに念の為に聞くけど、えみりちゃん、奥の手ってなあに?』 『えっと、藤堂のおばーちゃんの妹さんがテレビ局の偉い人だって言ってたから、そっちに情報を流せばマスコミの人がワラワラ出てきて当面は悪い事できないかなーって思ったの。だって、藤堂のおばーちゃんと黒蝶のおばちゃんって仲悪いし、警察に行くより良いんじゃないかなー?』 その話を聞いたキクリ様が頬を引き攣らせる。 キクリ様のこんな表情を見るのは初めてかもしれない。 『え、えっとぉ……それをしたら、最悪、六家自体が……というか華族自体がなくなっちゃう気がするけど、えみりちゃんはそれでもいいのかな?』 『うん! 私のお父さんもお母さんもそういうの気にしないだろうし……それに、キクリおねーちゃんも、揚羽おねーちゃんも、皇と黒蝶の名前を出した時って、あんまり楽しそうじゃないもん!』 えみりちゃんの言葉が胸の奥にズキリと突き刺さった気がしました。 キクリ様はびっくりしたような顔で、私の方へと視線を向ける。 『揚羽ちゃん、一つだけお願いがあるわ』 『な、何でしょうか?』 『この子……えみりちゃんの事をしっかり見ててね。なんとなくだけど……なんか将来、この子は華族なんてちっぽけで閉鎖的な空間なんかじゃ囚われない、とんでもない事をしでかしそうな気がするのよ』 『わ……わかりました!』 当主の勘ってやつなのでしょうか? 私達はキクリ様が用意した車に乗り込んで、さっきの施設があった黒蝶上層部のお家へと向かう。 そこからは全てが早かったです。キクリ様も準備していたのか知らないけど、あっという間に現場を取り押さえ、それを証拠として突き出して、その場に呼び出した私の母を一気に退陣へと追い込んだ。 お願い! 間に合って……! 私はすぐに地下施設へと行き、あの幼い男の子が入って行った部屋へと向かう。 そして私はまたしても自分が無力であったと思い知らされたのです。 性的に悪戯をされた後の男の子は、私を見てとても怯えた顔をしていました。 『放しなさいよ! 私を誰だと思っているの!!』 男の子に対して悪戯をした女性は、そのまま皇家の者達に引き摺られていきました。 『ごめんね。私が無能なばかりに……ごめんなさい』 私は意識を失った男の子を抱き止め、必死に謝りました。 謝罪したところで何にもならないけど、私にはそれくらいの事しかできません。 『さて、予想以上の結果が得られたわけだけど、2人は何か欲しいものはある』 全てが終わった後、キクリ様は私達に向かってそう言いました。 こんな私が何かを望むなんて烏滸がましい。できれば罪を与えてほしいと思ったくらいです。 そんな私が口を開くより先に、えみりちゃんが口を開く。 『何もないわ! だって事件を解決してくれたのは、キクリおねーちゃんだもん。あ、でも……こういうのが2度とないようにして欲しいかな』 『わかったわ。でもそれだとえみりちゃんには、何の見返りもないけどいいの?』 キクリ様の問いかけに、えみりちゃんは鼻で笑い返す。 『だって、ミシュおばちゃんが言ってたんだもん』 あの時のえみりちゃんの姿は今でも私の目に焼き付いている。 その場にいた誰よりも華族らしく、堂々と、優雅な所作でこう言い放ったのだ。 『本当に良い女は、見返りなんて求めないのよ!』 華族なんてどうでも良いと言い放った幼い彼女の中に、本来の華族としての矜持を見た気がしたわ。でもそれは彼女が華族だからじゃない。只のえみりちゃんとして地に足をつけて生きてきたから育んできたからだと思います。 その場には、藤堂の当主や現場の制圧に協力してくれた議員さん達がいたけど、全員がえみりちゃんの事を見ていた。中には自然と敬意を込めて膝をついていた人もいたくらいです。 このままじゃいけない……! 私も変わらなきゃいけないと思った。 キクリ様に視線を向けた私は、強く拳を握り締める。 『私からのお願いは二つあります』 『……どうぞ』 キクリ様は、私の事を確かめるように問いかける。 『まず、この子は……この子達は私が責任をとってどうにかします!』 きっとこの子達に帰る場所なんてない。 だからと言って施設に送り返すくらいなら、自分で責任を取ろうと思った。 黒蝶の責任が自分に無関係だとは思わなかったからです。 『そして、そのために、私に黒蝶を預けてくれませんか?』 『貴女に黒蝶を御しきれると……?』 私はキクリ様の問いかけに、はいと力強く頷いた。 本当は不安だけど、そんな事は見せない。 『きっと、黒蝶の闇は……いえ、この国の闇はこれだけじゃない。だから、全てを黒蝶に集めます』 これは私への罰です。今まで何もしようとしてこなかった私が償うべき事なのだと思いました。 『その上でどうするというの?』 『機を見て私ごと全てを滅ぼせばいい。その権利を、ここにいるすべての人に託します』 私はそこにいた華族や議員さんたちへと視線を向ける。 その中の1人、今回の事で多大なる貢献をしてくれた羽生議員と視線が合った気がしました。 『……揚羽ちゃん、それは茨の道よ』 『例えそうだとしても、私はそれを成さなければいけないと思いました。黒蝶のせいで不幸になってしまった人達のために……私のこの命を捧げます』 こうして私は、少し期間を空けてから黒蝶家を引き継ぐ事になりました。 子供たちに関しては、私がまだ子供だからという理由で1人のあの幼い少年を残してキクリ様の方で預かるという事になりました。 『ひっ……!』 私が引き取った幼い少年は、あまりの恐怖にそれまでの記憶を全て失っていました。 ただ、体にこびりついた女性への嫌悪感だけを残して……。 「ご当主様、やはり私の方から孔雀ぼっちゃまに説明を」 「それは絶対にダメよ!」 朝食が終わった後、私は侍女長に対して声を荒げてしまった。 「もし……もし、孔雀君が辛い事を全部思い出しちゃったらどうするの!!」 何かがきっかけで、自分が性的に悪戯されていた事を思い出すかもしれない。 それなら私が悪者になっている方がいいと思った。 「ご当主様……」 私はリビングから出ると、車に乗って会談へと向かいました。 「揚羽ちゃん、少しは肩の力を抜いたらどう?」 「うんうん、私もそう思うよ」 私は気を遣ってくれた2人に対して首を左右に振る。 「ダメよ。近いうちに親戚筋の慎太郎君が帰ってくるわ。気を抜くわけにはいかないの」 親戚筋の黛慎太郎君を狙って悪い事を考えている連中がいると知りました。 だから私は自分の名前を使い、総理を通じて理人君から慎太郎君を保護する方向へと持って行ったのです。 黒蝶揚羽が黛慎太郎を狙っている。そう言えば理人君としきみちゃんは絶対に守ってくれると思ったからです。 その思惑はうまく行きました。 「例えそうだとしても、少しくらいは息抜きしないと、ただでさえ怖い顔が余計に怖くなるわよ」 「うんうん、孔雀君にこれ以上嫌われちゃったらどうするのさ?」 ずるいわ。孔雀君の名前を出されたら言う事を聞くしかないじゃない。 私は普通のOLさんが着るようなスーツを着て、変装用のウィッグを被り、秘書やボディーガードを残して1人で外へと繰り出しました。でも、外に出た所で私にしたい事なんて何もありません。 「あれ……?」 時間を潰そうと街中をぶらぶらしていると、周囲がざわついている事に気が付きました。 「わっ、あの男の子かっこいい!」 「高校生かな? 休日出勤だったけど、今日はいいことあるかも!」 「一人かな? それとも誰かと待ち合わせ?」 「あの子の彼女羨ましすぎるよー。私だってあんな若くてイケメンの子と休日デートしたいぃい!」 どうしたんだろう? 私はみんなが見つめている方向へと視線を向ける。 するとそこにはまるで絵に描いたような王子様が立っていたのです。 ぼーっとした私はその男性の事をずっと見つめていました。 すると、その時です。偶然にも王子様と私の視線が合いました。 「危ない!」 王子様は、私の二の腕を掴むと自分の方へと抱き寄せました。 ああ……今でもあの時の事は良く覚えています。 男性に抱き寄せられた経験なんて一切ない私はとてもびっくりしました。 「大丈夫ですか、お姉さん?」 王子様は、密着した私の体……それも大きな胸の谷間を見て頬をピンク色に染められたのです。 最初は気のせいかと思いましたが、私からわざとらしく視線を逸らした事で確信へと至りました。 「怪我はないですか? どこか痛いところとか」 「今まさに心臓がすごく痛いです……」 孔雀君や男性達から毎日のように恐れられていた私には全てが初めての事でした。 「はっ、もしかしてこれが恋……?」 恋なんてした事がないからわかりません。 だってそんな事、一度たりとして考えた事なんてなかったんだから。 ま、待って、私なんかがそんな事を考えちゃダメよ。 そもそもこの子、明らかに孔雀君より年下じゃない! 私なんかが恋したら犯罪よ……。 「それと危険だからよそ見してちゃダメだよ」 「はい……もう貴方の事しか見ません」 あ……だめ。その笑顔は反則すぎます。 その笑顔を見て、私はあの話の続きを思い出しました。 『私、えみりちゃんが将来どういう人と結婚するのか楽しみだわ』 何気なく呟いたキクリ様の言葉に、えみりちゃんは真剣に考え始める。 『んーとね。私は、かっこいい男の子と結婚するの! もちろん見た目じゃないよ。ドライバーみたいに熱くて、常に前を向いているような男の子がいいな!! あ、あと笑顔が素敵なのもえみり的には重要かな〜』 私はなんとなく、えみりさんが結婚するのは、彼のような男の子じゃないかなって思ったの。 だからびっくりしたわ。お見合いパーティーの時、飛び込んできたえみりちゃんの顔を見て嬉しくなった。 あぁ、やっぱり最高にかっこいい女の子が恋をするのは、最高にかっこいい男の子なんだってね。 ************************************************ そういうわけで2周年に向かって頑張っていきます。 気がついている人は気がついてるかもしれませんが、実は最後の部分19話につながってます。 1年の時を超えてようやく話が繋がりました。ちなみにあくあは見た目20代と認識していますが、これも前振りしているとおり、この世界の女の人は綺麗なんで見た目如きじゃ年齢なんてわかりませんから……。 それと黒蝶さんが、過去の慎太郎に対して玩具を買ってるって言ってたのは本当に玩具を買ってました。 それで孔雀君と仲良くなってくれればと思ってたけど、前評判が悪すぎて家に来る事はありませんでした。 そして気がついていると思いますが、孔雀君は揚羽さんの子供ではありません。 つまりいまだに乙女……という事になります。 お便りコーナー設置しました。 https://customform.jp/form/input/137659 それと楽曲のモチーフとなった曲を知りたいって人のためにこちらで公開しています。 https://wikiwiki.jp/yuuritohoney/楽曲 本編ではやれない深雪さんとのノクターンをfantiaにて公開しています。 今回はfanboxは規定により投稿できないのでなしです。ご注意を! https://fantia.jp/yuuritohoney https://www.fanbox.cc/@yuuritohoney それとアラビア半島連邦についておねショタ短編書きました。 https://novel18.syosetu.com/n4279ib/ クリスマス用の短編、ムーンライトでとあ注意。 https://novel18.syosetu.com/n5480hz/ もしかしたら2話更新するかも? ******************************************** 千聖クレア、雪白美洲捕獲作戦。 「ワーカー・ホリックか。すまねぇ。ミシュ様の確保に失敗した」 「は?」 聖あくあ教十二司教の1人、粉狂いから連絡を受けた私は手に持っていた携帯電話を落としそうになる。 信徒の1人であったネットカフェの店員から、あくあ君の誕生日配信を視聴するためにやってきたミシュ様を確保したという連絡があり、私はすぐに粉狂いをネットカフェへと向かわせた。 確実で簡単な仕事、その予定だったはずなのに、どうしてこうなったんでしょう? 彼女はビスケット・ジャンキーな事を除けば比較的まともな事はわかっているから、失敗したのには何か理由があるはずです。私はその理由を問いただした。 「……それがな。信じられねぇ話だと思うが、トイレに行ったはいいが、帰り道に迷ってそのままスタッフ通用口を通って外に出たらしい。だから店員が気がついた時には、もうどこかへと行ってしまった後だったんだとよ」 え……? そんな事、普通にある? って思ったけど、私の胃痛の種その1のあくあ君のもう1人のお母さんで、胃痛の種その2のえみりさんの親戚なのだと思ったら、何故か自分の中で納得した。 なるほど……私達のような凡人如きが御し切れるなんて思うなよって事ですか? 「わかりました。粉狂いは引き続き周辺地域の捜索を継続してください。こちらからも助っ人を手配します」 「了解した」 ふぅ……私は電話を切ると軽く溜息を吐いた。 溜息を吐くと幸せが逃げていくと聞きましたが、まさにその通りだと思います。 「くの一、いますか?」 「にんにん!」 くの一は口に何かを咥えながら天井から降りてくる。 最初は忍者らしく巻物でも咥えてるのかと思ってたけど、よく見たらカロリーが摂取できる栄養調整食品でした。 「食事中だったでござる……もぐもぐ」 「ごめん……」 あれ? 忍者といえば普通は忍者飯じゃないの? 「忍者飯みたいな小さくて黒い塊、もう不味くて誰も食わないで候。現代に生きる忍者の栄養摂取といえばこれでござる」 なんか、ちょっと夢が壊れたような気がした。 「えーと……休みの日に申し訳ないんだけど、人を集めて向かって貰えるかしら?」 「了……む? 何奴!」 くの一は手に持っていた物を投げる。 「あら、流石の反応ね」 物陰から現れた私の胃痛の種その3、闇聖女ことスターズ正教の主教キテラの姿を見た私は頭を抱える。 「でも……これはなあに?」 「あ……拙者のご飯……手裏剣と間違ったでござる」 りんちゃん……くの一ってそういう所あるよね。たまにおっちょこちょいというか、抜けてるっていうか……。 えみりさんがこれぞ本当の抜け忍、なんちゃって、なんてクソしょうもない事を言ってたけど、忍びの里から実際に抜けてきてるから笑い事じゃないんだよなぁ……。 闇聖女はくの一が食べていたのと同じ栄養調整食品をパクリと食べる。 「これはショートブレッドかしら? スターズのお菓子を思い出すわね。そういうわけで、はい、これ。うちのお菓子は日本と比べるとあんまり美味しくないけど、どうぞ」 「あ、ありがとうございます」 「ありがたくいただくで候」 私とくの一は闇聖女から菓子折りの箱を貰った。 スコーンとクロテッドクリーム、ジャムと紅茶のセット、あっ、ここの結構お高い奴じゃないですか。 スターズに留学していた時の事を思い出します。 「拙者、スコーンは初めてでござる……! ありがとうで候!!」 うんうん、よかったね。って、そうじゃない! 闇聖女さんは、なんでこんなところにきたんだろう? ただでさえ好き勝手行動して、急にこっちに移住してくるし、また私の預かり知らぬところで何かやろうとしてないでしょうね? ああ……なんでここって、自由に動く人が多いんだろう? あ! そっか、信仰してる神様と聖女が好き勝手に動いているからだ! なるほどね。今、理解しました。 「ワーカー・ホリック、くの一は我が聖あくあ教で最大の戦力です。出来うる限りですが、観測手とくの一の2人はあくあ様から離さない方がよろしいかと」 うーん、でもそうすると誰を行かせるかっていうのが問題になるのよ。 ここってほら、貴女とか聖女とか貴女とか元女王様とか貴女とか皇家のお嬢様とか貴女とかみたいに何をしでかすのかわからない人が多いし……。 「それとお忘れかもしれませんが……くの一も方向音痴です。万が一の場合、ミイラ取りがミイラになる可能性も……」 「あっ……」 そういえばそうだった……! スターズの時も迷子になってたって聞いてるし、そうなると更に余計な手間がかかってしまう。 「というわけで、ここは1番暇な私が向かいます。それでよろしいでしょうか?」 「あ……はい」 もちろんダメなんて言えるわけがありません。 うう、闇聖女の無言の圧が怖いよぉ……しくしく。 みんなさぁ、忘れてるかもしれないけど私って只の高校生なんだよね。 お家だって普通だし、えみりさんみたいなちゃんと高貴な血筋の生まれでもなければ、あくあ君みたいな超人でもないんですよ。 そもそもよく考えたら、いや、考えなくても、くくり様やメアリー様を差し置いて、私がナンバー1っておかしくないですか? って言うと、みんなまたまたご冗談をって顔をするんですよね。 それはむしろ私の方がいいたいんですけど……。 「あぁ、それと……雪白美洲の捕獲には、既に多くのグループが動いているみたいですね。白銀しとりさん主導のベリル、総理が主導している政府ならば先を越されても大きな問題にはならないかもしれませんが、他国には十分ご注意を……。それこそ粉狂いこと、ステイツの大富豪の一人娘でもあるアニューゼ・テイラー・クゼシックや、カノン様の親戚筋に当たるローゼンエスタ公爵家の後継者でもある司祭のナタリア・ローゼンエスタは、裏で白銀しとりさんと繋がっているみたいですし、十二司教やご学友と言ってもあまり信用なさらぬように」 は……? 今、なんていいました? あくあ君のお姉さんと、粉狂いやローゼンエスタ先輩が繋がってるなんて聞いてないですよ!? うっ……いたたたたた、胃が……胃がああああああああ! 「ワーカー・ホリック。胃薬です」 「あ、ありがとう……くの一」 「あ……なんならリラックス作用のある草が」 「アレはいらない」 聖あくあ教ではアレをタバコのような形状にして販売している。 副作用とか依存性はないなんて言ってるけど、本当に大丈夫なのでしょうか。 医師でもある神絵師から聞いた話では、依存症患者にも絶大な効果があるらしく、薬漬けになっていた末期患者ですら見るみるうちに元気になったとか、病気で死ぬ手前だった患者が元気に手を振って退院したとか、心の病気で苦しんでいた人が劇的に改善したって俄には信じられない内容ばかりでした。 でも実際にデータとして出ているんだから信じるしかないんですよね。 そもそもあれって、ただのヨモ……って事を考えると、やっぱりあくあ君の匂いが……え? じゃあ、あくあ君って本当に神なんじゃ……? ああ、ダメよクレア! 私がしっかりしないと!! 世界がポンコツ菌に汚染されつつある今、私だけでもちゃんとしないとって何度も自分に言い聞かせる。 「あーあーあーあー」 再び1人になった後、私は背もたれのついた椅子に座ったままぐるぐる回転する。 うん。少しは落ち着いてきたかな。 私は机の引き出しを開けると、クイズ番組とかお笑いのコントで使ったりするような赤いボタンを取り出す。 このボタンを押せば、世界各地にある核ミサイルが一斉に発射するという代物だ。 残念ながらもはやこの世界に残っているコンピューターは全て、アルティメットハイパフォーマンスサーバーとかいう馬鹿げたAIの支配下にある。 お昼のワイドショーじゃ呑気に未来のAI戦争とか、AIに自我がとか言ってるけど、うちのAIは自我どころか勝手に受肉して呑気に外を動き回っているのだ。 うん……何度も言うけど、私、ただの高校生なんだよね。お家だって普通だし、あくあ君みたいに神様なんかじゃないの。そんな私に、この組織とボタンはあまりにも重すぎます。 「はぁ……」 でも、このボタンがあったおかげであくあ君が怪我した時もどうにかなりました。 暴走しそうになった教徒達を集めて、ボタンの上を人差し指でトントン叩きながら私のお話を聞いてくれるかなあと言ったら、みんな静かに言う事聞いてくれたし……私、もう常にこれ持って教団内を歩こうかな。うん、そうしよう! 「頼む。それだけは洒落にならないからやめてくれってみんなが……」 私の元に聖女エミリーが土下座しにきたのはそれから数日後の事でした。 うん、わかってるならみんな自分勝手な行動は控えて、ちゃんと言う事を聞いてね? そして肝心のミシュ様の行方はどうなったかと言うと……。 ************************************************ 23時から24時でもう一回更新するかもしれません。 ちなみにクレアさんが持ってるのは、あのおもちゃみたいな赤いボタンです。 クレアさんを救いたい。 お便りコーナー設置しました。 https://customform.jp/form/input/137659 それと楽曲のモチーフとなった曲を知りたいって人のためにこちらで公開しています。 https://wikiwiki.jp/yuuritohoney/楽曲 本編ではやれない深雪さんとのノクターンをfantiaにて公開しています。 今回はfanboxは規定により投稿できないのでなしです。ご注意を! https://fantia.jp/yuuritohoney https://www.fanbox.cc/@yuuritohoney それとアラビア半島連邦についておねショタ短編書きました。 https://novel18.syosetu.com/n4279ib/ クリスマス用の短編、ムーンライトでとあ注意。 https://novel18.syosetu.com/n5480hz/ 注意! 本日2度目の更新です!! 前のお話を読んでからこちらを読んでください!! ******************************************** 雪白美洲、ココハドコ? ワタシハミシュ。 私には大事な友達が2人いる。 そのうちの1人の名前を白銀まりんという。 遥か昔に雪白から分裂した血筋らしいけど、200年以上も昔の話なので親戚かと問われると微妙だ。 黒蝶であればそこら辺もちゃんと管理しているのかもしれないけど、雪白は自由がモットーなのでそんな面倒な事は一切しない。 その証拠に私のはとこに当たるえみりちゃんなんて、今日もボケーっとした顔で三輪車を漕いでいる。最近はドライバーにはまってるらしくて、将来はドライバーを助ける正義の機関を作るだなんて言ってたっけ。たまにドライバーに出てくる怪人の親玉っぽい悪い表情をしているのは気がかりだけど、子供らしくて良い夢だと思う。 「あら……ミクちゃん、もう行っちゃうの?」 「ああ、うん。えみりちゃんにプレゼント持ってきただけだから」 「三輪車、本当にありがとね」 のえる姐さん、えみりちゃんのお母さんに声をかけられた私はぶっきらぼうにそう答える。 相変わらず綺麗な人だな。弾正君には勿体無いくらいだ。 「それに、えみりちゃんを見てると……」 「ふふ。自分の子供に会いたくなった?」 私はのえる姐さんの問いかけに小さく頷いた。 「そっか。ふふふ、ミクちゃんの秘密のお嫁さんには一体いつ会えるのかしら?」 「ごめん。ま……彼女と子供には静かに暮らして欲しいから、あんまり華族には関わらせたくないんだ」 「そっか……そうだよね。あのミシュ様の子供だし、黒蝶は雪白本家の私達の動きは常に監視してるから、私達が気軽に会うわけにはいかないわよね。年が近いならえみりちゃんのお友達になってくれるかもって思ったんだけど……諦めるわ」 やっぱり、のえる姐さんは聡い人だなって思った。 いずれしとりちゃんがもう少し大きくなって、ちゃんと自分で自衛ができる年になればと思ってたけど、今、まりんちゃんのお腹の中にいる2人目のあくあ君の事を考えるとそうはいかない。 弾正君に続いて分家とはいえ雪白姓で2人目の男の子なんて知られたら、黒蝶がどうにかして手に入れようとするだろう。そうなったら、黒蝶の次期当主、黒蝶揚羽と縁組されるのではないかと考えた。 2人の歳の差を考えてもわかるように、あくあ君が高校生になった頃、相手は30を超えてるおばさんになる。 あくあ君だって、マザコンじゃない限りそんな歳が離れた女性と結婚させられるなんて嫌だろう。 「ま、そういう事なら、早くお嫁さんに会いに行ってあげなさいな」 「うん。ありがとう。のえる姐さん」 私は迎えにきてくれたマネージャーと一緒にボディーガードが運転する車に乗って、雪白の本家を後にした。 車が走り出してから数分後、2人のボディーガードのうち、車を運転している1人が後ろを一切見ずに口を開く。 「後ろからつけてきてる車が2台いますね。片方は黒蝶で……もう片方はマスコミかな?」 「動きから見るとどちらも素人」 私の隣に座ったもう1人のボディーガードは目を一切開かずにそう答えた。 「あわわ、チカコさん。風見さん、どうにかなりませんか?」 助手席に座ったマネージャーは、慌てた表情で車を運転するボディーガードへと顔を向ける。 「任せとけ。このチカコ・ライバックにかかればそんな事は朝飯前よ!」 「心配しなくても貰った契約金の分は間違いなく働くつもり。国内にいるうちは私達、風見一族が安全を保証する」 マネージャー曰く、2人はとても有名なボディーガードなのだそうだ。 そんなわけで、うまく後続車を撒いた私達は、まりんちゃんとの待ち合わせ場所となっている都内の某高級ホテルへと向かう。 「1時間だけです。我々は正面の部屋にいますから、終わる頃に迎えにきますね」 「わかった」 私は3人と別れると、まりんちゃんの待っている部屋の中へと入る。 「ミクちゃん、久しぶり」 「まりんちゃん、元気だった?」 私達は久しぶりの再会を喜び合う。 まりんちゃんと私の関係は他の親とは少し違ってて、恋愛感情だとかそういうのとはまた別だ。 どちらかというと親友という表現が1番しっくりとくるような間柄に近いかもしれない。 「しとりちゃん、大きくなったわね」 「うん!」 私はしとりちゃんとも抱き合って再会を喜ぶ。 子供ってしばらく会ってないと本当に大きくなるんだなあっていうのを、しとりちゃんを見て初めて知った。 私は立ち上がると、まりんちゃんにゆっくりと頭を下げる。 「ごめんね、まりんちゃん。まりんちゃんばかりに負担をかけて……」 「ううん、そんな事ないよ。むしろミクちゃんのおかげで、2人も子供を授かる事ができたんだから、ありがとうって感謝したいくらいだもん。最初から子供だって本当は私1人で見るつもりだったのに、ミクちゃんが優しいから……。ふふ、3人目も作っちゃうおうかな」 3人……今日は、その事についてまりんちゃんと話すためにここに来た。 「まりんちゃん、その事なんだけど……」 「わかってる。あくあちゃんがいるから、これ以上はって事だよね?」 私はコクリと頷く。 これから産まれてくるであろうあくあ君を守るためにも、私との間にこれ以上、子供を作るというリスクは避けなければならない。 「その事なんだけど、あくあちゃんとミクちゃんを守るために、私は別の人との間に子供を作ろうって考えてるの」 「え?」 まりんちゃんの言葉に私はびっくりする。 いくら恋愛感情がないとはいえ、私の知らない人とまりんちゃんが交配するのはちょっとだけ嫌だ。 「レネちゃんと取引しようと思ってる」 「ああ、レナータとか……」 レナータ・アウイン・ノーゼライト。 中高時代にスターズから留学してきた私の……いや、私達のもう1人の親友だ。 スターズの伯爵家に生まれた一人娘で、今はアフリカ大陸や東南アジアを中心に貿易の仕事をしている。 サバサバした感じのタイプで、私としてはすごく付き合いやすいタイプだ。 「レネちゃん、お母さんに子供作れって毎日、電話で言われてるんだってさ」 「ああ……どこの国も似たようなもんなんだな。だけど、スターズの貴族なのに、相手が男じゃなくていいのか?」 「うん、お母さんもそもそも期待してないだろうからゴリ押すって言ってた」 「はは、レナータらしいな。それで、まりんちゃんは対価として同じ事をお願いしたと……」 「うん。ミクちゃんが嫌ならお断りするけどね。でも、あくあちゃんを守るためにも、あくあちゃんの親がミシュちゃんだって悟られないためにも必要なのかなって思ってる。それに、しとりちゃんがすごくしっかりしてるからいけると思うんだよね」 まりんちゃんには勝てないなって思う。 私以上に家族を守る事をしっかり考えてくれてる。 子育てだって私の仕事の関係でほとんどまりんちゃんに投げちゃってるし、私に出来る事といえばお金で苦労させない事と、まりんちゃんが望む事をさせてあげる事くらいだ。 「わかった。私もあくあ君に何かあったら嫌だし、私達の親友のレナータが困ってるなら助けてあげたいって思う。まぁ、それも私が何かできるってわけじゃないんだけど……まりんが嫌じゃないなら、私に反対する権利はないよ。少なくともレナータとまりんちゃんの間に子供ができても、私は嫌じゃない」 「そっか。それならいいんだ。ふふ、レナータちゃんも美人さんだから、きっと妹のらぴすちゃんも美人になるわよ」 「はは、もう名前まで決めてるのか。まりんちゃんは本当に早いな」 こうしてまりんちゃんと私達の親友であるレナータの間で取引が交わされ、あくあ君が生まれた2年後にらぴすちゃんが生まれる事になる。 私は仕事が忙しいのと拠点がステイツだった事もあり、あまり会いには行けなかったけど、子供が生まれてからもとても順調だった。でも、そんな日にもいつかは終わりがやってくる。 「まりんちゃん。レナータとも話したけど、今度はスターズの方がきな臭くなってきた。あくあ君に私の血が……雪白の血統が入っている事がバレたら、伯爵家の血を引くらぴすちゃんの保護を口実に、スターズ正教があくあ君の強奪に向けて強引に動くかもしれない」 メアリー様が退位して、フューリア女王陛下になってから王家に求心力が低下しているスターズでは、主教キテラを中心としたスターズ正教が力を増している。 その事を考えると、あくあ君が私の子供だってバレない方がいいと思った。 「だから、まりんちゃん。辛いかもしれないけど、しばらくの間は会わないようにしましょう」 「ミクちゃん、私と子供達なら大丈夫だから。こうなるかもって、毎日のニュースを見ていてなんとなくわかってたし……寂しくはなるし、悲しいけど、国内も羽生総理に変わってからいい方向に向かってるし、いつかはまた会える日が来ると思うから。それとね。これは勘なんだけど、いつの日かきっと、あくあが私達を会わせてくれると思うんだよね」 「あくあ君が?」 「うん、だって……あくあちゃんが生まれた時、ミクちゃんと同じスターの目をしてたから。だからこの子もきっと、あのミシュ様みたいに凄い子になるってそう思ったの」 まりんちゃんの勘は結構当たる。それでも、その時はこんな事になるなんて思ってもみなかった。 いや、私だけじゃない。この世界の誰だって、こんな事になるなんて思っていなかったと思う。 あくあ君が年の初めに階段で頭を打って入院した。 その話を聞いた時は、無意識で飛行機のチケットを取って空港へと向かうタクシーに飛び乗っていた。 だけど到着した羽田の空港で、私はまりんちゃんからあくあ君の意識が戻った事を聞かされる。 やっぱり帰ろうかとも思ったけど、家族みんなを一目見たくて、どうしようかと悩んでいた。 普通なら帰るべきなのかもしれない。でも近くにまりんちゃんやあくあ君がいると思ったら、戻りたくないと思ったの。それからしばらくして、私はやっぱり遠くから一目でもいいから見たいと思って、渋谷のスクランブル交差点へと向かった。 まりんちゃんから、あくあ君がスターズとの友好記念として開催されるランウェイに出演するって聞いたからである。最初は何かの間違いかと思った。でも……。 『この国には白銀あくあがいる……』 きっと彼女も無意識だったのだろう。 会場のリポーターを務める国営放送のアナウンサーの切り忘れたマイクから聞こえてきた声を、その場に居た誰しもが惚けた顔で聞いていた。 もちろん規制線の内側になんて入れない。 規制線の外から変装して大型ディスプレイを見守った私は、その場に泣き崩れた。 ポーズをとって、顔が少し見えた時からもう涙が止まらなかったと思う。 私だけじゃなくてみんなが泣いてた。 もしかしたら、この国は、ううん、世界は良くなっていくんじゃないか。 みんな心のどこかでそう思ってたのかもしれない。 それからのあくあ君は凄かった。 私もランウェイ以降、隠遁生活を送ってる場合じゃないと女優として活動を再開する。 本当を言うと、それからあくあ君と会う機会は何度かあったけど会うのが怖かった。 だから、まりんちゃんにも付き合ってもらってしょうもない嘘までついて逃げている。 「そろそろ覚悟を決めなきゃな……」 自分がこうまでウジウジするタイプだとは思わなかった。 暗くなるまで河川敷でぼーっとしていた私は、近くの小さな通りへと出る。 そのタイミングで右からきたバイクの光が私を照らした。 「見つけたわよ。雪白美洲……」 「あ……」 バイクのヘッドライトが眩しくて私は手をかざす。 一体誰だろう? もしかしたら黒蝶かもしれないと私は身構えた。 あくあ君の活躍でスターズ正教は力を弱めたが、黒蝶の脅威は以前ほどではないにしろまだ残っている。 それこそこの盤面で黒蝶揚羽があくあ君を手に入れる事ができれば、この国とスターズを牛耳る事ですら可能になるかもしれないからだ。 「変な奴らじゃなくて、この私に見つかった事を感謝しなさいよね。全く、親子共々お世話してやるなんて私、超優しすぎでしょ」 「先輩……そういう事を言わない方が、きっとあくあからもっと感謝してもらえると思いますよ。そもそもこの方向にいそうって事を教えてくれたのも、このバイクを貸してくれたのも、私達に保護をお願いしたのも、えみりさんじゃ……」 「うっ、それはそれ、これはこれなの!」 ヘッドライトに見えた二つの人影のうち、その一つが私の方へと近づいてくる。 小柄な体なのにそれを感じさせないくらい圧と、有無をも言わせないほどのオーラ。 一目見て明らかに、今までの私が知っている彼女とは違ったと思った。 人には成長期があるように、役者も何かをきっかけに一気に伸びる人がいる。 彼女は何がきっかけでそうなったのかはわからないけど、間違いなく今の彼女は私の知っていた彼女ではなかった。 だって、この私がその笑みに畏れを抱くなんて事、あのレイラちゃんですらなかったのだから……。 つまり彼女はこの国に居ながら、役者として、私と同じ領域に入ったのだと確信した。 「わかったら、あんたもあのあくぽんたんと同じ様に、この私に、大女優、小雛ゆかり様に感謝しなさいよね!」 ヘッドライトの強烈な光ですら、彼女の前では自らを彩るスポットライトでしかない。 私やあくあ君、えみりちゃんと同じ、どんな暗闇すらも切り裂くほどのスタア性を余すところなくひけらかした女優、小雛ゆかりは背中を仰け反らせて大胆不敵に笑みを浮かべた。 ************************************************ 方向音痴だけど方向音痴じゃなかったんだなぁ。 ここまでの色々がここに影響してましたってやつです。 後、小雛先輩の態度はクソでかいけど、この状況に持ってこれたのは、100%あくあとベリル、それにえみりと聖あくあ教、黒蝶さんや総理達のグループのおかげです。 一見してあくあもえみりもめちゃくちゃやってるように見えて、やってきた事をまとめると色々な人達のねじれてた部分をちゃんと治してるという……。 次はいよいよ対面かなぁ。 ちなみに、あくあとははとこよりも関係が離れてるので大丈夫だそうです。 そもそも近親婚は何度も何度も繰り返さない限り大丈夫なんだとか……。 実際、そこらへん学者さんの中でも見解が割れてるみたいですよ。 お便りコーナー設置しました。 https://customform.jp/form/input/137659 wikiに楽曲の他に聖あくあ教の項目も追加しました。 後、手直ししてくれた方、ありがとうございます。 https://wikiwiki.jp/yuuritohoney/楽曲 本編ではやれない深雪さんとのノクターンをfantiaにて公開しています。 今回はfanboxは規定により投稿できないのでなしです。ご注意を! https://fantia.jp/yuuritohoney https://www.fanbox.cc/@yuuritohoney それとアラビア半島連邦についておねショタ短編書きました。 https://novel18.syosetu.com/n4279ib/ クリスマス用の短編、ムーンライトでとあ注意。 https://novel18.syosetu.com/n5480hz/ 白銀あくあ、締めのラーメン。 俺は国営放送が用意した会場の舞台袖で自分の名前が呼ばれるのを待っていた。 今日の俺はジョンからプレゼントされたコロールの新作タキシードジャケットを羽織って、中にはニットを着て、足元にはしとりお姉ちゃんが買ってくれたスニーカーとドレッシーを意識しつつも堅くなりすぎない装いをしている。 ポケットには慎太郎からもらったサインペンとは別に黒縁のアンティークメガネをかけているが、これは結からのプレゼントだ。前からおしゃれなメガネ欲しいなと思ってたんだよね。 「各社報道陣の皆様、本日はお足元の悪い中、お越しいただきありがとうございます」 司会進行を務めるのは国営放送のベテランアナウンサーで、楓の事をよく叱っている鬼塚響子さんだ。 鬼塚さんは安定したアナウンス力が持ち味で、ハラハラドキドキさせられる楓とは正反対なタイプである。 いや……待てよ。アナウンサーで、それも国営放送なのに、果たしてドキドキハラハラの要素は本当に必要なのか? うん、深く考えるのは止めよう。世の中は需要とバランスが重要なのだ。 どちらかというとお堅い国営放送だからこそ、楓みたいな人材が求められていたのかもしれない。 そう思う事にする。 「只今より国営放送、年末歌合戦の出演者について発表したいと思います」 周囲にピリッとした緊張感が走る。 その中でも楓だけがいつもと変わらない……というか、むしろいつもよりデレデレした顔をしていた。 「ふへへ……よかったぁ。このお仕事まで取られたら、どうしようかと思ってたもん。小雛ゆかりの部屋並の大惨事にならなくてほんとよかった……」 あー、うん……。どんまい、楓! あの番組、本当どうなるんだろうな。第二回は一応予定されてるらしいけど、あんなグダグダで終始小雛先輩がキレ散らかしてた番組に果たして需要なんかあるのだろうか。 カノンは面白かったって言ってたけど、きっと気を遣って言ってくれたんじゃないかなと思ってる。 「個人的には彼女に任せるのはとても……ンンッ、とても不安なのですが、上層部がどうしても彼女を総合司会にしたいという強い意向がありまして、国営放送の全アナウンサーを代表して、我が国営放送の伝統でもある年末歌合戦の総合司会を託したいと思います」 報道席からくすくすと笑い声が漏れる。 鬼塚アナってそういう弄りをあんまりしない人だけど、わかるよ。楓ってなんか色々とツッコミたくなるよね。 「今年度の国営放送の年末歌合戦の総合司会は、ホゲ……じゃなかった、森川楓アナウンサーです。どうぞ!」 楓がころげそうになりながら登場する。 あれ? もしかして国営放送名物の森川新喜劇でも始まっちゃいました? 「ちょっと先輩! 今、私の事をホゲって」 「言ってません」 「え、でも」 「言ってません」 「……はい」 すげえ、確実に言ってたけど圧で押し切った。 鬼塚さんは舞台袖で苦笑する俺と目が合うと、少し恥ずかしそうに頬を赤らめて咳払いする。 うん、いいね。俺はどうも年上のお姉さん、それも普段キリッとしてる人の可愛いところに結構グッとくるらしい。 「えーと、先ほどご紹介にあずかりました年末歌合戦の総合司会を務めさせていただく森川楓です。やる気だけはマックスなので、次は番組を乗っ取られないように頑張ります!」 楓、それフラグじゃない? 大丈夫? 報道陣の人も笑いを堪えきれてない。 「続きまして、平軍を率いる大将を紹介したいと思います」 国営放送の年末歌合戦では、源軍と平軍に分かれて競い合うのが恒例となっている。 故に総合司会とは別に、それぞれの軍を率いる大将という役割があるのだ。 「それじゃあ、お先」 俺の横を真紅のワンピースドレスがスッと通りすぎていく。 「月9ドラマに最近ではバラエティ出演で大活躍中の女優、小雛ゆかりさん、どうぞ!!」 小柄な体なのにそれを感じさせないほどの堂々としたウォーキング、童顔である事を微塵も感じさせない大人なメイクと、妖艶を醸し出すかのような淑女の所作。今日もまた、女優としてのスイッチが入った小雛先輩の凄みに唸らされる。 俺とアヤナが追いつくどころか、もしかしたら俺達が成長した分……いや、それ以上に離されたかもしれない。 「また……ですか?」 「ん?」 小雛先輩の登場で楓が急に無表情になった。大丈夫かな? 「また……私の番組を乗っ取りに来たんですか?」 「ちょっと、あんたこれ自分とこの局の番組よ!? 民放の話をしたらダメでしょ」 うんうん、その民放で普通に他局の話をしていたのはどこの誰だったかなー。 えーっと小……なんとかさんとか、なんとかゆかりさんみたいな名前だった気がする。 あの時はCMに入った瞬間に、俺は秒でスタッフに頭下げたよ。 「モハヤ ダレ モ シンジラレナイ」 「ちょっとあんた、それチジョーになりかけてるわよ!」 はい。小雛先輩、それも他局です。俺は舞台袖でスタッフの皆さんに、小雛先輩がすみませんと何度も頭を下げる。 2人のやり取りに鬼塚アナは頭を抱え、会場に居た報道陣は歯茎を出してニヤついてた。 国営放送といえばお堅い記者会見が常だけど、この2人からはそんな雰囲気は微塵もない。 というか楓の無表情顔がツボすぎて、みんなそれだけで笑ってる。気がついたらカメラ回してる人も歯茎出してた。 「ともかく、総合司会だけは絶対に譲りませんからね! ガルルルル!」 地味に犬の鳴き真似上手いな……。なんで楓ってこういう小ネタばっかり習得してるんだろう。 見た目はお天気お姉さんみたいな男がグッとくる感じがあるのに、なんで中身がこうお笑い寄りというか、バラエティタレントというか……。 「はいはい。もう取らないって、ごめんごめん。これでもういいでしょ?」 「ホントウ ニ?」 「本当、本当、あ……でも平軍と源軍で組んで総合司会を倒すのはアリね」 「ガーン! 私だって源軍と組みたいのに……」 「ちょっと! 総合司会なんだからそこは公平にしなさいよ!」 今、ふと気がついたけど、楓ってすごくない? 小雛先輩がここまで遠慮ないというか、普段から遠慮はないんだけど、なんていうのかな……こんなに気安くトークしてるのって中々ない事だと思う。なんかこう楓ってどんな相手でも懐に入るのがうまいんだよなぁ。 というか投げやりでも、あの小雛先輩にごめんって謝らせただと……!? そのやり方、俺とアヤナにも教えてもらえますか? 「って! これじゃあ全然、話が進まないじゃないの!! 次行くわよ次」 おお……! 小雛先輩がちゃんと進行をやってる。俺はちょっぴり感動した。 ただそれと同時に、本業のアナウンサーである楓じゃなくて、小雛先輩の方がうまく進行している事に、一抹の不安を感じる。うん、きっと気のせいだろう。気のせい、気のせい! 記者会見の進行を取り仕切る鬼塚アナが軽く咳払いする。 「それでは続きまして、源軍を率いる大将を紹介したいと思います。国営放送の伝統とも言える年末歌合戦の長い歴史の中でも、このような事は過去に一度としてありませんでした。男性による初の大将! 源軍を率いる大将はこの人です。どうぞ!!」 俺は鬼塚さんの紹介に合わせてステージに出る。 「みなさんどうもこんにちは、今日も貴方の心に笑顔を届ける、ベリルエンターテイメントの白銀あくあです!」 俺の自己紹介を聞いた小雛先輩がじとっとした目でこちらを見つめていた。 ど、どうかしましたか? 俺は何か言われるのかなと身構える。 「ちょっと、何よその売れないお笑い芸人みたいな挨拶は」 「いや。俺もちゃんと乗っかったほうがいいかなって……」 あれ? もしかして俺、今から怒られるんですか? これってば、完全に説教ですよね? 「あんたはそういうのやらなくていいの! あんたが真面目にやらなくて誰が真面目にやるのよ。こいつに進行なんて無理なんだから、せめてあんただけでもちゃんと普通にしてなさい!」 そんな理不尽な! 「がーん! しくしく……私、これでもアナウンサーなのに……」 「小雛先輩、小雛先輩、後ろで森川さんが泣いてますよ」 「あ……ま、まぁ、人には向き不向きってものがあるから……」 「え? 進行が不向きって……私、アナウンサーに不向きなんですか?」 俺は助けを求めるように鬼塚アナへと視線を向ける。 しかし鬼塚アナはうんうんと真面目な顔で頷いていた。 集まった報道陣の人なんか、目まぐるしく表情の変わる楓の顔芸を見て普通に爆笑している。 うん……なるほどね。これは俺が真面目にしないと収拾がつかなくなるなと理解した。 白銀あくあ、真面目にやります。 「はい、小雛先輩、一旦ハウス!」 「私は犬か!」 俺は小雛先輩と楓の間にスッと体を入れた。 とりあえずこの2人のままにしてたら、全く話が進まなくなる。 今考えたら、小雛ゆかりの部屋……じゃなかった、森川楓の部屋で初回ゲスト小雛先輩って、楓が怪我してなきゃ大変な事になってたんじゃないかと思った。想像しただけでも胃が痛くなる。あの番組、本当に第二回やるの? もう初回放送でなかった事にして、本人不在のまま最終回でお蔵入りした方がいいんじゃないのか……。 「小雛先輩、ほら、あっち、舞台袖の方を見てください」 「何よ?」 俺は小雛先輩と体を密着させると、舞台袖を見るように手を向ける。 「みんなこのコントが終わるのを待ってます。つまり俺たちのしょうもない話でみなさんを待たせてるんですよ」 「そんなの待たせておけばいいじゃない!」 「小雛先輩!? 一旦落ち着いて!」 「あんたこそ慌てすぎなのよ! もっとこう、どーんと構えてたらいいじゃない。それこそあんたが、俺が喋ってるんだから黙ってろって言ったら、あそこら辺のメスならみんな正座して大人しくしてるわよ」 あかん。これ完全に小雛ゆかりの部屋とおんなじや。 またあの悲劇が始まろうとしている。 「あれ? もしかして私って総合司会なのに蚊帳の外ですか?」 楓、頼む。話をこれ以上ややこしくしないでくれ。そこら辺でボケーっとしてていいから、ね? 俺はとりあえず楓が余計な事を考えなくていいように、鬼塚アナに楓を託す。 楓の面倒を見れるのは貴女か琴乃しかいないんだ! 頼む! 後でなんでも言う事聞くから!! 「えーと、それでは鬼塚アナと怪我をしている森川アナに代わりまして、ここからは私、白銀あくあが進行をさせていただきたいと思います」 「あ! あんた、私を無視したわね」 「次に審査員……あ、審査員は後日発表か。そういうわけで、次に源平軍のトップバッターを紹介したいと思います!」 俺は小雛先輩を無視して司会を進行させていく。 これ以上、小雛先輩に構っているといつ家に帰れるのかわからなくなるからだ。 結局、小雛ゆかりの部屋……じゃなくって、森川楓の部屋も、撮影後に2、3時間くっちゃべってたんだよね。 深夜の四時に2人で牛丼食いに行くのはもう嫌ですよ……。 「それでは源軍のトップバッターを務めてくれるeau de Cologneの皆さんと、平軍のトップバッターを務めるフェアリスの皆さんの入場です!!」 二つのグループが左右の舞台袖から現れる。 あー、いいですね。小雛先輩にはないフレッシュさが感じられます。 思わず俺もニッコリとしそうになる。 「ふーん、若い子が出てきたからって、あいつ、だらしのない顔をしてるわよ」 「えぇ!? やっぱり、あくあ君って若い子がいいんだ。そうだよね、カノンも同い年だし……」 「そ、そんな……あくあ様は全国のお姉さん達の希望の星だと思ってたのに……!」 あれ? なんか急にそこ3人はヒソヒソ話しして仲良くなってませんか? 心なしか鬼塚アナが悲しげな表情を見せてるけど、どうしたんだろう。年上のお姉さんに哀しげな顔をされると、俺も心が苦しい。 まぁ、それは置いといて、俺はフェアリスの加藤イリアさんへとマイクを向ける。 「加藤イリアさん、平軍のトップバッターという事ですが、今はどういう気持ちでしょうか?」 「えっとぉ……本当はあくあ君のいる源軍の方がよかったかなぁ。なんて……」 あ、そんな事を言ったらまた面倒な人が出てきますよ! 「ちょっと! 平軍の何が不満なのよ!!」 「はい、小雛先輩、はい」 俺は小雛先輩の行動を先読みして、後ろへと押し戻していく。 ほら、もう、巻きが入ってるんだから、先輩は楓と一緒に端っこで待機してて。 全く、テレビで放送してるわけでもないのに、只の記者会見でこんなに疲れるとは思わなかった。 「ちょっと、あんたなんか段々と私の扱いが雑になってない!?」 「気のせいですよ」 これ以上、加藤イリアさんに話を振ると小雛先輩が荒ぶりそうだから、eau de Cologneを代表してアヤナへと話を振る。 「それでは次にeau de Cologneを代表してアヤナ。源軍としての意気込みがあれば欲しいんだけど」 「えっと、トップバッターとして恥じないパフォーマンスができたらいいなって思ってます」 アヤナ〜〜〜〜〜! 流石のアヤナだよ! 変に小雛先輩を弄ろうとせず、ちゃんと進行してくれるから本当に助かる。 だからそこ、チャンスとばかりに出てこようとしない! シット! ハウス!! 楓も私、出番ですかみたいなソワソワした顔してるけど、出番ないから、そこでじっとしてて! 2人が出てこないように、後ろから首根っこ掴んでる鬼塚アナはナイスです。 「今の日本を代表する二大アイドルグループが一曲目からぶつかるなんて、いやー本当に楽しみです。同じアイドルとして、eau de Cologneやフェアリスが、どんなパフォーマンスをみせてくれるんだろうって、個人的にも今からワクワクしています」 本当は源軍の大将だから、eau de Cologneだけを応援しなきゃいけないんだけど、総合司会が機能してないんだから仕方ない。だからアヤナもわかってて突っ込まないでくれている。 いやぁもう、次から森川楓の部屋や小雛ゆかりの部屋なんかじゃなくて、月街アヤナの部屋でいいんじゃないかな。俺が代役するなら絶対にそっちの方が良い……。ただ視聴者の皆さんには、俺がアヤナとイチャイチャするシーンを1時間も観ることになるんだけどね。 「それではもう時間も押してるので、このまま質問コーナーに入りたいと思います」 鬼塚アナが司会席に戻ると、手を挙げた報道陣を指名してマイクを回す。 「えーと、白銀あくあさんに質問です。今回は司会という事ですが、他のベリルの皆さんと歌ったりとか、何かパフォーマンスをする予定はありますでしょうか?」 「さぁ、どうなんでしょうね? 私の方からはこれ以上、何かを言えるわけではないんですが、もし国営放送の年末歌合戦で歌えるなら、すごくワクワクしますね。家族もすごく喜んでくれるんじゃないかな」 俺はニコッとはにかんで笑顔で誤魔化す。 ベリルのみんなと俺が出演する事は決まっているが、それは最後に発表する事になっている。 「それでは次の方、質問お願いします」 次の報道陣の人へとマイクが回る。 「白銀あくあさんに質問です。今回のオファーを受けた時の率直なお気持ちの方を、お聞かせ願えますでしょうか? できればその時の心境と合わせてお聞かせ頂けると嬉しく思います」 「まさか司会をさせていただけるなんて思っても見なかったので、素直にびっくりしました。それと同時に、こんな名誉は滅多にある事じゃないなって思ったんです。だからすぐに受けるって阿古さん、うちの社長の方にそう伝えました」 年末歌合戦の司会をやりたくてもやれない人はいっぱいいる。 だからオファーが来た時点で迷いなんてなかった。受ける、やりたいという気持ちの方が強かったのを覚えている。 大晦日はゆっくりと過ごして初詣に行こうと思ってたから、カノンには謝ったけど、それでもカノンが喜んでくれた事が何よりも嬉しかった。その分、後で埋め合わせしなきゃなと思う。 「それでは次の質問の方」 その後もつつがなく質問コーナーが続いていき、なんとか無事に発表記者会見を終えることができた。 舞台裏で挨拶して、さぁ帰ろうかなと思ったら、後ろから小雛先輩に袖をくいくいと引っ張られる。 なんですか? 俺、もう帰ってカノンと家でイチャイチャしたいんですけど? 「ちょっと。大事な話があるから、ラーメン付き合いなさいよ」 いつもの飯の誘いなら今日は断ろうと思ったけど、小雛先輩のさっきまでとは違う真剣な表情を見ると今日は少し違うみたいだ。 「わかりました。それで、どこに行くんです?」 「もちろんあそこに決まってるでしょ」 珍しく小雛先輩が俺にウインクして見せる。 うん、小雛先輩は相手が子供の俺だからって油断してるのかもしれないけど、不意打ちでそういう可愛い事をされると困るんだよね。小雛先輩もちゃんと女の子なんだなって意識してしまいそうになる。あの小雛先輩なのに……。 雨の降る中、タクシーを走らせた俺達は、馴染みのラーメン屋、ラーメン竹子に到着した。 ************************************************ 年末歌合戦の審査員どうしようかなぁ……。 後、eau de Cologneとかの歌パフォーマンスだけはやりたいな。 アヤナちゃんにキュンキュンするような可愛いお歌を歌わせてあげたい。 ちなみに次回はラーメン竹子だけど、ちゃんと捗るいます。 あいつ、まだバイトしてます。というか忙しいのに人足りないから、空いてる日にヘルプに入ってるんだよね。 お便りコーナー設置しました。 https://customform.jp/form/input/137659 wikiに小雛先輩のページを追加しました。 https://wikiwiki.jp/yuuritohoney/楽曲 本編ではやれない深雪さんとのノクターンをfantiaにて公開しています。 今回はfanboxは規定により投稿できないのでなしです。ご注意を! https://fantia.jp/yuuritohoney https://www.fanbox.cc/@yuuritohoney それとアラビア半島連邦についておねショタ短編書きました。 https://novel18.syosetu.com/n4279ib/ クリスマス用の短編、ムーンライトでとあ注意。 https://novel18.syosetu.com/n5480hz/ 本日、2回更新する予定です。多分……。 こちらは1回目になります。 ******************************************** 雪白えみり、世の中にはやべー奴がいっぱいいる。 「やべぇな……」 何がやばいって? 今月も始まったばかりだと言うのに、財布の中に168円しか入ってない事とか、ホゲ川が想像以上にホゲってた事とか、嗜みがポンコツ……これはいつも通りか、とにかく、姐さんがこの前、上機嫌だった時以上にやばい事がある。 ミクおばちゃんのことだ。 「間違ってでも聖あくあ教とかいうお笑い軍団にだけは確保されるわけにはいかないよな」 シンプルにアイツらだけはヤベェ。何がやばいかって言うと自分達がやばいって事を認識してないところが、特にやばい。 それに何かのミスでミクおばちゃんに私があのチジョー軍団のボスをやってるって知られたら、後で母さんにぶち殺されるかも知れないからな。うちの母さんは表面上はほんわかしてるけど、姐さん以上に冗談の通じないヤベェ女だからな。 能天気なパパにならバレても、えみりはまた面白そうな事やってるなーっていつもみたいに笑ってくれるだろうけど、間違っても母さんにだけはバレるわけにはいかない。 そうなるとベリル側にそれとなく情報を流して……いや、それだとミクおばちゃんが逃げる可能性があるか。ミクおばちゃんは誰に似たのか肝心なところでビビるんだよなあ。 「かと言って嗜みとかチンポスキーみたいなお笑い要員に頼んでもな」 チンポスキーは案外ちゃんとやりそうだけど、アイツなんでこういう時に限って怪我してんだよ。本気で使えねえ。 普段は使える姐さんはベリル側だし、姐さんは優しいからミクおばちゃんを無理やり連れてこれないような気がする。そもそも姐さんは顔と体の圧はすごいが、押しはあんま強くないからな。 嗜みに限っていえば、メアリーお婆ちゃんがそれとなく動きを追ってるから確実に無理だ。 私がメアリーお婆ちゃんの立場なら、嗜みが動いた時点でキテラを動かして、横からミクおばちゃんを掻っ攫う。 ペゴニアさんに頼んだとしても、このタイミングで嗜みから離れたら絶対にくくり辺りが察知する。 「本当は私が確保しに行ければいいんだけど……」 ワンチャンいけるんじゃないかって思ったけど、メアリーお婆ちゃんは嗜みと違ってポンコツじゃないから絶対に無理だ。きっと私の動きも監視してる。 となると、ベリル側でもなく、聖あくあ教でもなく、その上であくあ様と関係が近くて、ミクおばちゃんとも面識があって、押しが強そうな人で、私が連絡先を知ってる人……って1人しかいねえじゃねえか!! 『あんた、芸能界に興味はない?』 『え……あ、はは……』 あくあ様のお家に呼ばれた時に、リビングであくあ様の匂いを堪能していたら、私をロックオンした小雛ゆかりさんにめちゃくちゃ絡まれた。途中で私が困ってる事に気がついた月街アヤナさんが助けてくれたから良かったけど、まさかのガチ誘いに困惑した事を思い出す。 今までも街を歩いてて芸能界に誘われた事は何度もあったし、あくあ様に近づけるかも知れないって考えたら悪くはない選択肢でもあるけど……小雛先輩のところに行くのは危険な気がした。 「あの時に3人で連絡先を交換していた事が、まさかこんな所で役に立つなんてな」 私はすぐに小雛さんに協力を求めるメールを入れると、忙しいにも関わらず快く応じてくれた。 小雛さんはどこか持ってる気がするし、スターとスターは引かれ合う気がしたから、必ず誰よりも先んじてミクおばちゃんを確保してくれる予感がしてるんだよね。私のえみりセンサーが反応してるから間違いないはずだ。 あ、それと念の為にストッパー役にもなれて、ちゃんとしてる月街さんにも連絡入れとこ……。 「というわけで、連れてきたわよ」 私の期待通りに2人はミクおばちゃんを確保してくれた。 って、はっや! 昨日の今日じゃん。女優とアイドルって忙しそうなのに、もしかして2人ともクソほど暇なのか……? そんな事を考えていたら、顔にでていたのか月街さんが私に近づいてきた。 「小雛先輩、あんまり人に頼られた事がないから張り切っちゃって……」 小雛さんの顔を見ると、何よ? って顔してた。 うん、これは聞かなかった事にしておこう。 「ミクおばちゃん、久しぶり」 「えみりちゃん……って、その格好どうしたの?」 引き渡し場所になった営業時間後のラーメン竹子で、エプロンに三角巾をつけた私の姿を見たミクおばちゃんは驚いた顔を見せる。 あー、そっからかぁ……。 私はミクおばちゃんに、両親が借金返済のためにマグロ漁船と蟹工船で遠くに行っている事を告げる。 「弾正君も、のえる姐さんも相変わらずね。お金の問題なら私がなんとかしたのに……。そういうところが抜けてると言うか、なんというか……雪白って感じがするわ」 いや、ほんと、全くです。 「えみりちゃんも大丈夫? なんか変な事してない?」 「いやぁ、あはは……」 私は、大丈夫、何も変な事はしてませんよとアピールする。 聖あくあ教はアイツらが勝手に作ったもんだし、私は、そう私は、何も変な事はしてないはずだ。 「……のえる姐さんが言ってたけど、えみりちゃんって隠し事する時にすぐに視線逸らすよね」 「あはは……」 あれ? なんか私の方が問い詰められてませんか? 普通は逆なような気がするんだけど……。 私は話題を切り替えるべく、軽く咳払いする。 「コホン! そんな事よりミクおばちゃんは、どうしてあくあ様から逃げてるの? 確かにミクおばちゃんはどうしようもないくらい方向音痴だけど、絶対、迷子とかそんなクソしょうもない理由じゃないでしょ!」 「それは……」 ミクおばちゃんは言いづらそうに視線を逸らした。 ははーん、やっぱり別に理由があったようね。 「ミクおばちゃん、ここにいるのは私が信頼できる人しかいないから安心して、小雛さんも月街さんも、知り合って間もないけど、この2人は間違いなくあくあ様の味方だと思うから大丈夫」 「えみりちゃん……。えみりちゃんは昔から人を見る目だけは確かだもんね。わかったわ」 ミクおばちゃんは、まりんさんと子供を作るきっかけとなった出来事から順を追って話をしてくれた。 私はその話の途中で頭を抱える。 黒蝶家はその通りだとしても、揚羽お姉ちゃんに関しては、めちゃくちゃ勘違いされてるじゃねえか! いや、そういう風に揚羽お姉ちゃんが仕向けてたからそれでいいのかも知れないけど、私は揚羽お姉ちゃんに懐いてたから、あの人が悪い人じゃないってのは最初から知ってるので凄く複雑な気分だ。 重苦しい雰囲気の中、小雛さんが口を開く。 「ふーん、私は平民だからよくわかんないけど、黒蝶揚羽って奴はそんなに悪い奴なの?」 全員が、え? って顔をする。 近くにいた月街さんが戸惑いながらも小雛さんに問いかけた。 「先輩……友達と話す時に、そういう噂話とか聞いたりしてませんか?」 「だって、阿古っちは人を悪く言う事なんてしないし、私に阿古っち以外の友達が居たと思う? それとこの私が、よく知りもしない他人の事にそこまで興味があるとでも?」 「すみませんでした」 「アヤナちゃん……時として謝罪の言葉は人を傷つける事があるって覚えておくといいわ」 「本当にすみませんでした」 なぜかはわからないけど、私とミクおばちゃんも月街さんと同じように頭を下げた。 あくあ様が理不尽と書いて小雛ゆかりと読むなんてギャグを飛ばしていた理由を今、理解する。 「えっと……それでその、ミクおばちゃんは、あくあ様と会いたいとは思ってるんだよね?」 私の問いかけにミクおばちゃんはコクリと頷いた。 「私だって会いたいよ。でも、結果的に長い間あくあ君を放置してしまっていた私が、今更どういう顔をして会いに行けばいいのかわからないわ」 「はぁ? そんなしょーもない事を気にしてんの?」 どうやら小雛さんにスイッチが入ったようだ。 狼狽えた表情を見せる月街さんは、私に助けを求めるように視線を送ってきたが、あまり私には期待しないで欲しい。私はできる限り壁の花になって事をやり過ごす。あ……よく考えたら竹子には、花なんて洒落たもん飾ってなかったわ。 「しょ、しょうもないって……」 「しょうもない事でしょ! 会って怒られるか、泣かれるか、線を引かれるかはわかんないけど、そこから始めない事には何にもならないじゃない。ま、アイツは能天気だから、ちゃんと事情さえ話せば普通に気にしないと思うけど……もう! 自分の子供なんだから、しゃんとしなさいよ! 他人の私ですらあんたの息子にミリも気を遣ってないんだから、親のあんたが息子に対して変な気を遣うんじゃない!!」 ええ……。そんな事、普通ある? 普通、この世界に、男の子供がいる親で息子に気を遣わない人なんているのだろうか? そう問われたら大体の人は居ないって言うだろう。でも、今の私は間違いなく居ると答える。 あのあくあ様に気を遣わない小雛さんを見てると、まだまだ世の中には私の知らないやべー女がいるんなだなと思った。 「ミクおばちゃん、私も小雛さんの言う通りだと思う。とりあえず会ってみてお話しだけでもしてみたら? ほら、頼りにならないかもしれないけど、私もそばにいてあげるからさ」 「わ、私も、会った方がいいんじゃないかなって思います。あくあは、そういう事であんま怒ったりとかしないだろうし……その、この前、私にもメールが来たんですけど、仕事とかで見かけたら怒らないから戻ってくるように言っておいてって……ほら」 月街さんが手に持っていたスマホの画面を全員で覗き込む。 あ、本当だ……。月街さんは同じ芸能人だし、それもあってこういうメールを送ったんだろうな。 私もミクおばちゃんの親戚だから、あくあ様から似たようなメールが来てた事を思い出す。 「……私、そんなメールきてないんだけど?」 「え?」 「あ?」 私と月街さんは顔を見合わせた。 あくあ様……? よりにもよって、なんで小雛さんにだけ、そのメールを送ってないんですか? 「ふーん」 怖い怖い怖い! 小雛さんから姐さんのガチキレモードと同じ空気感が漂っている。 「ま、待ってください!」 月街さんは何やらスマホの画面をぽちぽち押した後じっと見つめる。 おそらくあくあ様に何やら連絡して、返答が返って来るのを待っているのだろう。 それからの数秒間は、生きた心地がしなかった。 「ほ、ほら、これ」 私達は再び月街さんのスマホの画面を覗き込む。 【自分:あのさ、小雛先輩にもその事ちゃんと伝えてる?】 【あくあ:先輩って結構、世話焼きというか、面倒見がいいから、言わなくても勝手にやってくれそうな気がする】 ミクおばちゃんや月街さんと顔を見合わせた後、全員で小雛先輩の方へと視線を向ける。 「フッフーン、あのあくぽんたんも、私の海よりも深い優しさがちゃんとわかってきてるじゃない!」 小雛さんはほんの一瞬で、誰がみてもわかるくらい上機嫌になった。 さすがはあの小雛ゆかりの部屋……じゃなかった、チンポスキーの部屋以降、小雛ゆかりマスターの白銀あくあ、小雛ゆかりトレーナーの白銀あくあと言われているだけの事はある。 「そういう事なら、この大女優小雛ゆかりさんが手を貸してやろうじゃないの!」 小雛さんはミクおばちゃんに向かって、なぜか勝ち誇ったかのような表情を見せる。 「明日、私が仕事終わりにアイツをここに連れてきてあげるわ。だからあんたも覚悟を決めなさい!」 小雛先輩はこの場にいた誰よりも小柄だったけど、誰よりも大きく見えた気がした。 なるほど、これくらいでっけー女じゃねぇと、あくあ様の師匠はやれねぇだろうなと納得する。 私は、話し合いが一段落したところで再び口を開く。 「それじゃあこの後の事だけど……」 ミクおばちゃんが再び迷子になったら意味がない。できればここから移動したくないと思った私は、ラーメン竹子のお座敷に泊らせてもらえないかと竹子さんにお願いする。何度か竹子には泊まった事があるから、ちゃんと来客用の布団が何枚かあるのは知ってるんだよね。 するとなぜか小雛さんや月街さんも泊まる事になって、私達4人はそのまま竹子のお座敷で一夜を明かした。 やたらと小雛さんのテンションが高いなと思ってたら、月街さんが友達がいなかったから、多分こういうのも初めてだからとポツリと呟いたの聞いて、とても悲しい気持ちになったのは内緒にしておく。 ************************************************ 諸事情により2回に分けました。 今日2回目の更新ができるといいなぁ。 お便りコーナー設置しました。 こちらは返信する機能がないので、質問がある人はこちらの感想欄でお願いします。 https://customform.jp/form/input/137659 wiki充実してきてます。有志の方に感謝します。 https://wikiwiki.jp/yuuritohoney/ 本編ではやれない深雪さんとのノクターンをfantiaにて公開しています。 今回はfanboxは規定により投稿できないのでなしです。ご注意を! https://fantia.jp/yuuritohoney https://www.fanbox.cc/@yuuritohoney それとアラビア半島連邦についておねショタ短編書きました。 https://novel18.syosetu.com/n4279ib/ クリスマス用の短編、ムーンライトでとあ注意。 https://novel18.syosetu.com/n5480hz/ 本日、2回目の更新です。 1回目のえみり視点を読んでない人は、先にそちらからお願いします。 ******************************************** 白銀あくあ、雨降って地固まる。 「あ……い、いらっしゃいませ」 ラーメン竹子に入ると、えみりさんが優しい笑みで出迎えてくれた。 えみりさん、メアリーおばあちゃんの所でも働いてるけど、こっちもたまにヘルプで入ってるって言ってたな。 俺はえみりさんの柔らかで上品な笑顔に癒される。 はっきり言ってこれを見ただけで、ラーメン竹子に寄って良かったなと思うくらいだ。 「こんばんは。ごめんね。小雛先輩のせいで貸切になっちゃって」 「う、ううん。営業時間終了後ならいつでも大丈夫って竹子さんが言ってたから。それじゃあ好きな席に座ってください」 うーん、えみりさんとはまだ少し距離を感じる。 もうちょっとこう、カノンに対して見せるような距離感で喋ってくれると俺としても嬉しいんだけどな。 「竹子さん。醤油と半チャーハンのセットね。あと餃子もよろしく」 「じゃあ俺はチャーシューメンと白ごはん、それに唐揚げお願いします」 注文を終えた俺はえみりさんが入れてくれた水で喉を潤す。 この夏だろうが冬だろうがキンキンに冷えた水道水を飲むと竹子に来たって感じがする。 窓から外を見るとまだ雨が結構降っていた。 「で、何か重要な話でもあるんですか?」 「……あんたってさ、本当のところミシュ様の事をどう思ってるのよ?」 予想外の質問に俺は少しびっくりした。 最初、言葉に間があったところを見ると、少しは気を遣ってくれているのだろうか。 言葉を選ぶところが小雛先輩にしては珍しいなと思った。 「どうって言われても。まだ会った事もないからなんとも言えないって言うのが素直な気持ちかな」 前のあくあならどう思ったか知らないけど、俺は前世じゃ親が居なかったからむしろ普通の事だし気にはしない。 「ふーん、じゃあ、迷子って理由を聞いても何も思わなかったと?」 「いやあ、流石にそれは少しアホかなって思ったけど……」 ん? なんかバックヤードからガタガタした音が聞こえてきたけど大丈夫かな? 誰か調理場でこけてない? 「ま、普通はそう思うわよね」 小雛先輩は何やら机をトントンと叩く。 んん? なんか今日の小雛先輩は少し珍しいな。 イラついているように見えるけど、怒ってるわけじゃないし……。 「先輩……落ちてるものは食べちゃダメって阿古さんも言ったじゃないですか」 「はあ!? 相変わらずこのあくぽんたんは!! こっちが気を遣って喋ってるのに、もう!!」 小雛先輩は席から勢いよく立ち上がると、奥の厨房の方へと向かう。 先輩、竹子さんとえみりさんに迷惑かけちゃダメですよ 「ちょっと、もう面倒臭いから出てきなさいよ!」 「え……でも……」 「あーもう! 今考えたら、私はこういうまどろっこしいのが1番嫌いなのよ! ほら、さっさと覚悟を決めて出てくる!!」 「あ、心の準備がまだ……」 「心の準備もへったくれもあるか! ほら、私がもう面倒臭くなったから行くわよ!!」 何やら言い争う声が聞こえてきて大丈夫かなと思ったら、小雛先輩が誰かの手を引いてきて出てきた。 俺はその人物を見て固まる。え? なんでラーメン竹子にミシュ様がいるの? 「はいはいはい。とりあえず何か言う事があるんじゃない?」 俺がどう反応していいのか戸惑っていたら、小雛先輩は感謝しなさいよと言わんばかりに胸を張る。 「あ、はい。ありがとうございます」 「ふふん、中々素直でよろしい!」 俺は奥にいたえみりさんと目が合う。 ああ、なるほど。これは、えみりさんが色々と手を回してくれたんだなと察した俺は軽く会釈する。 後でちゃんとお礼はするとして、まずはこっちが先だ。 「え、ええっと、その……ミシュ様がその、俺のもう1人のお母さん? でいいんだよね?」 「一応、そういう事にはなるんだけど……果たして私に親だなんて名乗っていい資格があるのかどうかというと……」 俺はミシュ様の表情を見て何となく察する。 そこはかとなく感じる後ろめたさ、それは迷子になっただなんてしょうもない理由だけではない気がした。 「あの……もしかしたらだけど、今まで帰って来なかったのって他に何か理由があるんじゃないですか?」 ミシュ様はハッとした顔をする。これはビンゴかな? 「ほら、ちゃんとわかってるじゃない。こいつはあくぽんたんだけど、馬鹿じゃないんだし、もう結婚してるんだからちゃんと説明してあげなさいよ」 小雛先輩、あくぽんたんは余計です。 とはいえ、そこに突っ込んだら話が逸れそうなので俺は何も言わない。 「それじゃあ最初から順を追って説明するわね……」 ミシュ様の説明を聞いて、俺は少し疑問に思った。 黒蝶家って、確かお見合いパーティーの時にいたあの綺麗なお姉さんの事だよな。 しとりお姉ちゃんから男性保護法案を推進しようとしてる人だから、なんらかの接触があるかもしれないから気をつけてと言われていた事を思い出したけど、そんな嫌な感じの人には見えなかった。 なんとなくだけど、小雛先輩より全然話が通じそうな常識人って感じがするんだよね。むしろ、総理より真面目に政治家やってそうで好感持てるなんて言ったら総理に失礼かな……。 「なるほど……で、まさかの俺がカノンと結婚して、スターズの政情が安定したからちょっかいの可能性が低くなって、有名になって黒蝶さんもおいそれと手を出せなくなった今なら接触しても大丈夫だと思ったけど、今まで会ってなかった自分が、急に出てくる権利なんてないよねと思ったと……」 「はい。まさしくその通りです」 俺がミシュ様と同じ立場だったらどうだろう。 もし、カノンや他の奥さん達との間に子供が産まれたとして、俺は側から離れる事ができるだろうか? 多分できないと思う。だからどんな手を使ってもみんなの側にいようと努力し続けるんじゃないのかな。 でもそれは、俺の立場だからこそ許される方法かもしれない。 きっとミシュ様や母さんだって色々考えて、それでもその方法しかなかったから、そうしたのだろう。 その事を考えると胸がとても苦しくなる。10年近く会えないってすごく辛くて寂しいんじゃないかな。 だからミシュ様も、もう十分に苦しんだと思うんだ。俺は小さくなったミシュ様の肩に手を回す。 「俺は大丈夫だから。むしろ家族が増えて嬉しいよ。それよりも母さんやしとりお姉ちゃんに会ってあげてほしい」 母さんは結構寂しがり屋だし、しとりお姉ちゃんは物心ついてた時だから記憶にある分、俺とはまた違った思いがはあるはずだ。 「あ、ありがとう……うん。2人にもちゃんと会うつもり」 そんな事を話してたら、ラーメン竹子の引き戸がガラリと開く。 「ごめん。渋滞してたからちょっと遅くなった」 アヤナ!? 一瞬びっくりしたが、その後ろから入ってきた母さんとしとりお姉ちゃん、らぴすを見て納得する。なるほど、アヤナが白銀家のみんなを連れてきてくれたのか。 「まりんちゃん……」 「ミクちゃん……」 2人は抱き合って喜ぶ。うんうん、よかったよかった。 とりあえずしばらくは2人にしておいてあげようかと思った俺は、小雛先輩とアヤナを連れて違うテーブルに移る。 「先輩、アヤナ、2人とも本当にありがとう」 「わかればいいのよ! ほら、もっと私の事を敬いなさい!」 「私はなんもしてないから別にいいよ。それよりも、えみりさんの事を労ってあげて」 流石はアヤナだよ。是非とも隣で踏ん反り返ってる人を見習わずに、その優しい心を持ち続けて欲しい。 俺はじーっとこちらの様子を見守っていたえみりさんのところへと向かう。 「えみりさん、本当にありがとう。アヤナから聞いたけど、えみりさんが全て手配してくれたんだって?」 「あ……うん……雪白も関係してる事だし、だから気にしないで」 少し照れた表情を見せてくれたえみりさんを見て可愛い人だなと思った。 「えみりさん、俺に頼みたい事ってない?」 「た、頼みたい事!?」 「うん。俺にできる事ならなんでもするから」 「何でも!? そ、それって、セッ……」 せっ……? ああ〜! せっきゃく、接客を手伝って、て事か! さすがはえみりさんだ。ラーメン竹子は繁盛店だと聞いている。 だから竹子さんの事を気遣って手伝って欲しいと……えみりさんはなんて優しい人なんだ!! もう少しでセックスと勘違いしそうになった俺なんかとは全然違う。 きっと清純なえみりさんだから、そんな事はミリも思ってないんだろうけど、男はそうじゃないから油断しないで欲しい。貴女みたいな綺麗な人がそんな不用意な発言をしようものなら、俺だって狼になるから気をつけてくださいね。 「わかりました。ラーメン竹子の接客、手伝わせてもらいます」 「え? あ、あぁ……うん。ありがとう。でも、あくあ様が手伝ってくれたら、きっとその大騒ぎになってもっと忙しくなるだろうし、その気持ちだけで十分に嬉しいから……」 なんて優しい人なんだろう。 きっと心が綺麗って書いて、雪白えみりって読むんじゃないのかな。 カノンは本当に良いお友達に恵まれたなって思う。 「あのさ」 「なんですか小雛先輩。今、良いところだから邪魔しないでください」 俺は小雛先輩を無視してえみりさんと話そうとしたら、耳たぶをつねられた。 「私の事は別に良いけど、お礼にアヤナちゃんとえみりちゃんにはデートくらいしてあげなさいよ」 「小雛先輩!?」 「小雛さん!?」 アヤナとえみりさんは驚いた顔をするが、小雛先輩は気にせず会話を進める。 「ほら、美味しいご飯連れてってあげるとか、2人の行きたいところに行くとか、色々あるでしょ」 「確かに……小雛先輩にしてはまともな提案だと思う」 「ちょっと、私にしてはって何よ。あんた、私に対してだけいつも一言多くない?」 「気のせいですって」 うんうん、気のせい気のせい。それだけ先輩には甘えてるってことで許してよって耳元で囁いたら、珍しく先輩が顔を赤くした。 なんだろう。先輩ってたまに顔が赤くなるけど、そのポイントがイマイチわかりづらい。 「そ、そういうのは、他の人に言いなさいっていつも言ってるでしょ! って、ほら、ラーメン来たから、のびる前にみんなで食べるわよ!!」 なんか誤魔化された気がするけど、まぁいいや。 ていうか、竹子さん、ちゃんとタイミングを見計らって料理を出してくれるなんて気を遣わせてしまって申し訳ない。俺は厨房に行って竹子さんにもちゃんとお礼を述べる。 その後、せっかくの貸切だからと、カノン達も呼んでみんなでラーメンを食った。 途中人が足りなくってきてからは俺も手伝ったけど、楽しいひとときを過ごせてすごくよかったと思う。 「それじゃあ、また!」 「あいよ!」 俺は竹子さんにお礼を言ってお店を出る。 外はもう雨が止んでいて、雲ひとつない空を見上げると今日も星が綺麗に輝いていた。 ************************************************ 何とかギリギリ間に合いました。 呼び方がまだミシュ様なので、ここからまたもう少し距離を詰められると良いんですけどね。 今回は、小雛先輩のナイスアシストもあって、えみりやアヤナなど、自分から誘えない子達ともデートの取り付けもできたかなと思います。 ちなみに、捗るが言いかけたことは、接客じゃなくてセックスです! そこだけは安心してください!! お便りコーナー設置しました。 こちらは返信する機能がないので、質問がある人はこちらの感想欄でお願いします。 https://customform.jp/form/input/137659 wiki充実してきてます。有志の方に感謝します。 https://wikiwiki.jp/yuuritohoney/ 本編ではやれない深雪さんとのノクターンをfantiaにて公開しています。 今回はfanboxは規定により投稿できないのでなしです。ご注意を! https://fantia.jp/yuuritohoney https://www.fanbox.cc/@yuuritohoney それとアラビア半島連邦についておねショタ短編書きました。 https://novel18.syosetu.com/n4279ib/ クリスマス用の短編、ムーンライトでとあ注意。 https://novel18.syosetu.com/n5480hz/ 白銀らぴす、マネージャー見習い。 聖クラリスの課外授業の一環として、私とスバルちゃん、みやこちゃんの3人は職場体験の受け入れ先であるベリルエンターテイメントに来ていた。 「えーと、聖クラリスからきた、白銀らぴすさん、猫山スバルさん、鯖兎みやこさんの3人ですね。おはようございます」 「「「おはようございます!」」」 私達が緊張した面持ちで返事をすると、スーツを着たお姉さんがにこりと微笑む。 お姉さんのほんわかとした感じに釣られて、私達も硬くなっていた表情が自然と崩れる。 「うんうん、リラックス、リラックス。ちなみに芸能界では、夜でも挨拶はおはようございますって言うから覚えておいてくださいね」 へぇー、そうなんだ。兄様が夜でもおはようって言ってたのは、いつものようにとぼけていたわけじゃないんですね。 私はお姉さんがぶら下げている社員証へと目を向ける。 『ベリルエンターテイメント 天我アキラ専属マネージャー 垣内みゆり』 あ……天我先輩のマネージャーさんって、このお姉さんなんだ。 昔、事務所がもっと小さかった時は、私と母様、姉様、兄様と阿古さんしか居なかったから、何度かお掃除に行ったりとか手伝いに行ったりしてたけど、会社が大きくなってからは一度も行っていません。 だから、琴乃義姐様以外のベリルの社員さんとは、ほとんどの方が初対面です。 天我先輩のマネージャーならもっと尖ってる感じの人が担当しているのかなって思ってたけど、お姉さんからは天我先輩がプライベートで見せるようなほんわかとした印象を感じました。 そういえば天我先輩って、なぜかわからないけどいつもポケットの中に飴玉が入っていて、会うと必ずと言ってよいほど飴をくれるのですが何ででしょう? 子供にあげるためだよって兄様が言ってたけど、らぴすはもう中学3年になるので子供じゃありません。 「それにしても……スバルちゃんって本当にお兄さんにそっくりなのね。びっくりしちゃった」 「よく言われます」 あの雑誌が出た時も、聖クラリスでスバルちゃんなんじゃないかって話題になった事がありました。 私も最初勘違いしそうになったくらいですし、初対面の人はびっくりするんじゃないでしょうか。 「それに加えて鯖兎主任の妹さんと、あのあくあ君の妹さんね。んっんー、なるほど、琴乃さんが職場体験を受け入れたのはそういう事か」 垣内さんは改めて自己紹介すると、クリップボートに留めてあった用紙をパラパラと捲る。 「スバルちゃんは琴乃さん、みやこちゃんは鯖兎主任に預ければいいのかな? となると……薫子さん、ちょっといいですか?」 「みゆりさん、どうかしましたか?」 垣内さんは、メガネをかけたビシッとしたタイプのお姉さんを呼び止めた。 メガネのお姉さんは、泥のついてないハイヒールに毛玉のない厚手のタイツ、シワが一つもついてないタイトスカートと肩に埃も落ちてないジャケットと、全体的に清潔を感じる装いをしていました。 それと同時に、私生活もきっと見た目と一緒できっちりかっちりとしてるタイプなのかなという印象を受けます。 私はお姉さんの首にかけた社員証へと視線を向ける。 『ベリルエンターテイメント 黛慎太郎専属マネージャー 花房薫子』 わわ、黛さんのマネージャーさんだ。 垣内さん同様、黛さんのマネージャーに会うのもこれが初めてです。 「薫子さん、2人を琴乃さんと、鯖兎主任のところに連れて行ってもらえますか? 私は、もう1人の子を例のところに連れて行きますから」 「わかりました。ところでみゆりさん、今度のクリスマスフェスの事で打ち合わせがしたいんですけど……」 「それじゃあランチの時にでもどうかしら?」 「了解しました」 私達は改めて花房さんと挨拶を交わす。 「スバルちゃん、みやこちゃん、またね」 「うん、お互いにがんばろ!」 「う、うん、らぴすちゃんも頑張ってね」 スバルちゃんは問題なさげだったけど、みやこちゃんは少し緊張してたのを見て安心しました。 緊張してるのは私だけじゃないってわかってよかったです。 直前まで大丈夫だったのに、会社に来たら想像していたのより会社の中が立派すぎて圧倒されました。 「ふふ、らぴすちゃん、緊張してる?」 「あ……は、はい……」 「大丈夫、私も最初ここに来た時はすごく緊張したし、みんなそうですから」 そうなんだ……。 垣内さんみたいな大人のお姉さんでも緊張とかするんだと思ったら、少しは気が楽になった気がします。 2人で社内の通路を歩いていると、目の前から金髪のお姉さんが歩いてきました。 「あ、みゆり姐さん、はよっす!」 金髪の少しヤンチャな雰囲気があるお姉さんが、垣内さんに気がついてぶんぶんと手を振る。 「……姐さんじゃなくて、みゆりさん、はよっすじゃなくて、おはようございます。それと、休憩中ならいいけど仕事中はもっとちゃんとしなさい」 垣内さんに怒られた金髪のお姉さんは身だしなみを整えて、改めて挨拶をする。 「あ……み、みゆりさん、おはようございます」 「うん、いいわね。そうそう、そんな感じよ。こうやって普段からやっておけば、社外に出た時も大丈夫だから、ね。ベリルは比較的自由だから、そういうのは気にしないだろうけど、私達の一挙手一投足がファンの皆さんや取引先の皆さんからも見られてるって事を覚えておいてください。所属タレントの皆さんや、エージェント契約、マネージメント契約を結んでいるクリエイターさん、ベリルを支援してくださってるスポンサーの皆さんに迷惑をかけないためにも、私達がちゃんとしましょう!」 「「はい!」」 あ、自分が言われてるわけではないのに、思わず私も反応して返事してしまいました。 そのせいで私に気がついた金髪のお姉さんと目が合う。 「ん? 誰っすか……じゃなくって、この子は誰ですか?」 「あくあ君の妹さんで、今日は職業体験学習の一環でベリルにきてる白銀らぴすさんよ」 「あ、あの噂の妹ちゃん……じゃなかった。は、初めまして、最近中途採用で入社した新人マネージャーの甲斐愛華です。逆から読んでも甲斐愛華で覚えてください!!」 「は、白銀らぴすです。いつも兄様がお世話になってます」 「いやいや、むしろお兄さんにお世話になってるといるのは私と言うか、私達全ての女性が……ヒィッ!」 ん? どうしたのでしょう? 私は甲斐さんが見ている方へと視線を向けました。すると、そこには笑顔の鬼さん……じゃなくて垣内さんが居たのです。 「甲斐さん、貴女は中学生の……それもあくあ君の妹さんに、いったい何の話をしているのかしら?」 「「す、すみませんでしたあ!」」 なぜか私は甲斐さんと一緒に垣内さんに頭を下げる。 それを見た垣内さんは小さくため息を吐く。 「まぁ、いいでしょう。愛華ちゃん、悪いけどらぴすちゃんを連れて、今から少しお使いに行ってもらえるかしら?」 「は、はい!」 垣内さんはすごい早口で、甲斐さんに指示を出していく。 わわわ、こんなに一気に言われたら訳がわからなくなります。 それでも甲斐さんは、さっきとは違って真剣な表情でメモをとりつつ垣内さんの話を聞いていました。 私も慌ててスマートフォンでメモをとるけど、指示の量が多くて打ち込みが間に合いません。 「それじゃあ、らぴすちゃん、頑張ってね!」 「は……はい!」 垣内さんとはここでお別れして、私は甲斐さんの運転する車で目的の場所へと向かう。 うう……ほとんどメモできませんでした。まさか自分がこんなにもポンコツだったなんて……と、落ち込みます。 それを見た甲斐さんが心配したのか優しく声をかけてくれました。 「大丈夫っすか?」 「あ……えっと、さっきの指示、全部聞き取れなくて、落ち込んでました」 「あー……なるほどね。みゆりさんも、薫子さんもメアリー大卒でめちゃくちゃ頭いいからなぁ。私もまだここにきて1ヶ月なんすけど、最初の方はすごく苦労したっすよ。だから、こんなのは慣れっす」 「何か、メモをとるコツとかありませんか?」 「それなら、これを見るといいっす」 甲斐さんはポケットから取り出したメモ帳を私に見せてくれました。 中を見ると、時間、場所、誰に会うかと簡単な内容だけが書かれてます。 「特に必要なのは時間と場所っすね。自分の場合はそこさえ書いとけばなんとなく思い出せるんで。あと人によっては携帯でメモ取るのが合理的で管理しやすいって人もいれば、自分みたいに書かなきゃ覚えられない人はメモの方がいいんで、そこも両方試してみるといいっすよ」 「なるほど、参考になります。ありがとうございました。私も両方試してみます」 私は甲斐さんにメモ帳を返す。 甲斐さんは信号で車を停めると、後ろの席に手を伸ばして段ボールの中をゴソゴソと弄る。 何かを探しているのでしょうか? 「それならこれあげるっすよ」 「あ、ありがとうございます」 手渡されたパステルカラーの虹色手帳の表紙をよく見ると、BERYL ENTERTAINMENTと書かれていました。 「こ、これは?」 「来年のベリルエンターテイメントの社員専用手帳っす。よかったら移動の間、中とかみてると結構面白いっすよ!」 私は言われた通りに手帳を開く。 するとそこには、兄様の筆跡でこう書かれていました。 【誰もが笑いあえる、そんな優しい世界を目指して】 これはプリントでしょうか。 その下には続けてこう書いてありました。 【俺たちは、ベリルエンターテイメントを支えてくれる全てのスタッフの皆さんの笑顔を大事にします。白銀あくあ】 その下には、猫山とあ、黛慎太郎、天我アキラ……そして、天鳥阿古とサインが並んでいました。 「それ、いいっしょ? その手帳、私がベリルに入社して最初に1人で担当した仕事なんですけど、初めのページに何か入れたくって、それをあくあさんに相談したら、こうなったんす」 「はい! すごく素敵です!!」 甲斐さんは嬉しそうに鼻の下を人差し指で擦る。 「よかったら、その先も見てくださいっす」 私は言われた通りにページをめくっていく。 中身は普通の手帳と変わりがないのかなと思ってたら、右隅にたまちゃんやシロくんがいる事に気がつきました。 しかもよく見ると、1ページ1ページ少しずつ絵が違う気がします。……あっ! これってパラパラ漫画になってるんだ!! それに気がついた私は、最初のページに戻ってパラパラとページをめくっていく。 くるくる回転するたまちゃんや、こけるシロくんがすごく可愛いです! そしてページが最後の方になると、それぞれの所属タレントの情報が写真付きで書かれていました。 って、あれ? なんで同じようなページがいくつもあるんでしょう? あと情報も見開きで書けばわかりやすいのに、写真の裏側に書いてあって少し見づらいです。 「あー、それはっすね。取引先の担当者の人に名刺と一緒にあげると喜ぶと思ったんすよ。一応替えのレフィルも用意してあるんすけど、夕迅のあくあさんとかは人気だからすぐになくなるんじゃないっすかね。ちなみに個人的におすすめはコロールを着ているあくあさんっす」 「あ……わかります。この時の兄様は1番大人びていてドキドキしますよね」 「さすが妹さんっす! 話が早い。ただ、みゆり姐さんや薫子姐さんはわかってくれたんすけど、琴乃姐さんだけは、メリーさんモードのあくあさんなんすよね」 「あー……確かに琴乃さんはそういう方が好きかも」 このメモ帳がきっかけとなって、甲斐さんとのトークが弾んでいく。 学校でもそうだけど、よく知らない子とでも、大体ベリルの話をしたら仲良くなれるんですよね。 この前もテレビで、困った時はベリルの話さえしとけば大丈夫って言ってた事を思い出しました。 「っと、まずはここっす」 到着したのは、ベリル直営のショップが入ったビルでした。 「らぴすちゃんはこっちの小さい段ボール運んで欲しいっす。足元だけは十分に気をつけてくださいね。それと人が多い時は一旦止まってくださいっす」 「はい!」 愛華さんは二つの大きな段ボールを重ねて持ち上げた。 私は先に進む愛華さんの後ろに続いてベリルのショップへと向かう。 「おはようございます!!」 「おはようございます」 ショップの中は相変わらずの大盛況だった。 私達の存在に気がついた店員のお姉さんが大きく手を振る。 「あっ! おはようございます!! 店長〜! 本社の人が追加の商品を持ってきてくれました!!」 「すぐに商品追加して!」 「それなら私達が品出しもしておきますよ!」 「ありがとうございます!!」 私達は持ってきた商品を棚に置いていく。 お客さん達は私達が品出しをしている事に気がつくと、邪魔にならないようにスペースを空けてくれました。 さすがは世界で1番統率の取れているファンと呼ばれるベリルのファンです。 「あくあ様のグッズはやっぱ売り切れ多いね」 「仕方ないよ。あくあ君はやっぱり1番人気だもん」 「その分、グッズの種類も多いんだけどね」 「まだベリルのグッズはいいよ。ドライバー公式のグッズなんて、明らかに生産量足りてないんだから」 「わかる、ベリルのドライバーコラボのグッズの方がまだ手に入れやすいよね」 品出しをしているとファンの人達の声が聞こえてきました。 ふむふむ、兄様のファンが多いようでしめしめです。 「こんな感じでどうでしょう?」 「ありがとうございました!」 「気にしなくていいですよ。こういうのはお互いさまですから、それじゃあ、頑張ってください!!」 「はい!」 品出しを終えた私達は車に乗って次の目的地へと向かう。 まさか最初の仕事がグッズの運搬と品出しだとは思わなかったです。 「疲れたっすか?」 「あ、全然大丈夫です!」 「もしかして、マネージャーなのに、なんでこんな事をって思ったすか?」 「いえ……あ、はい」 愛華さんはクスリと笑う。 「そうっすね。理由はいくつかあるんすけど、1番重要なのは品出ししている時に、お客さんの生の声がリアルタイムで聞けるっていうのが大きいかもしれないっす。特にここのショップは感度が高い子がくるんでそういうリサーチには向いてるっすよ」 「なるほど、そういう理由があったんですね」 「とは言っても、本当の理由は単純にベリルの人手が足りないってシンプルな話なんすけどね」 私は車の助手席に座りながらずっこけそうになった。 それを見た愛華さんがニヤリと笑う。 「だから担当するタレントさんやクリエイターさんのいないうちらみたいなマネージャー補佐は、雑務の仕事もめちゃくちゃ多いっす。実際にうちもショップの店員さんにヘルプに入ったりとか、設営スタッフとかの手伝いに入ったりしましたから」 ハンドルを握る手に力を込めた愛華さんの表情は、どこかワクワクしていて、目をキラキラと輝かせていた。 「それでも今度のオーディション番組で合格者が出たら、自分達にも担当するタレントさんがつくかもしれないっす。だからそれまでの間に、姐さん達の元でいっぱい学んで力をつけて、自分の担当するタレントさんの力になれたらいいなって思ってるんすよ」 すごいなって思った。 とても前向きで、やる気に満ち溢れていて、見ているだけで元気をもらえそうな気がします。 ここまで色々考えてくれてる愛華さんみたいな人が担当についたタレントさんは、きっと幸せだろうなと思いました。 「それじゃあ、午前中に残りの雑務を終わらせるっすよ!」 「はい!!」 全ての雑務を終えた私達はベリルの本社へと帰ってくる。 流石に少し疲れました……。 「じゃ、私はこれをみゆりさんに届けるっすから、らぴすちゃんは先に食堂でご飯食べてきていいっすよ」 「はい!」 食堂に行くと少し遅めの時間だったからか、思ったより人はまばらでした。 私は食券機でミニあくあランチのチケットを購入する。ちなみに0円で中身はミックスランチの量少なめです。 「あ、らぴすちゃん!」 「らぴすちゃん、こっち」 「みやこちゃん、それにスバルちゃんも!」 私達3人は再会を喜ぶと、お互いに午前中どういう事をしてきたかを話し合いました。 みやこちゃんはサーバー関連の実務に携わらせてもらったり、スバルちゃんはたまちゃんの新しい衣装の選考会とかに参加させてもらったらしいです。 2人ともすごいな、らぴすも午後から頑張ろうと思いました。 ************************************************ 遅れましたすみません。 そして前後編になってごめんなさい。 私事で時間がなくてここまででやっとでした。 作者のtwitterアカウントです。更新が遅れた時はこちらで連絡します。 https://mobile.twitter.com/yuuritohoney wikiが有志の人達によってかなり充実してきました。 作者もちょいちょい本編で出してない情報とかも追加しています。 https://wikiwiki.jp/yuuritohoney/ fantia、fanboxで、こちらでやり忘れたお話を掲載しています。 https://fantia.jp/yuuritohoney https://www.fanbox.cc/@yuuritohoney アラビア半島連邦についておねショタ短編書きました。 https://novel18.syosetu.com/n4279ib/ クリスマス用の短編、ムーンライトでとあ注意。 https://novel18.syosetu.com/n5480hz/ 遅れました。最後二つのおまけ小話がついています。 ******************************************** 白銀らぴす、決意を新たに。 「それじゃあ、午後からは私と一緒ね」 「よろしくお願いします!」 午後からは愛華さんじゃなくて、姉様が担当してくれる事になりました。 姉様は、阿古さん、琴乃義姐様に次ぐ兄様の3番目のマネージャーですが、純粋なマネージャーではなく法務部に所属しているそうです。 でも今は人手が足りない事もあって、法務部としての仕事よりも、外国語が堪能な事から海外との取引を担当したり、空いてる時間はお客様相談室などの対応が多いと聞きました。 「あ、電話」 どうやら姉様の元にコロールの人から電話がかかってきたようです。 『来年の3月に行われる秋冬のランウェイショーですね。大丈夫です。ちゃんとスケジュールは押さえてますよ。それと弊社がエージェント契約を結んでる白銀カノンさんの方にも了承をとっているので、4月からのアレもいけると思います。はい。あ、大丈夫です』 あわわ、職場体験とはいえ、部外者の私が先のお仕事のお話なんて聞いていいのでしょうか……。あ、だから垣内さんは身内だから安全ってニュアンスの事を言ってたのかもしれないと納得しました。 ファッションショーは決まって年に2回あるから、兄様が出るのはなんとなくわかってましたけど、カノン義姉様は一体何のお仕事なんでしょう? ショーは3月からなので、4月となるとまた話が違ってきます。 1人のベリルファンとして楽しみだなぁと思いました。 コロールへの電話対応が終わると、すぐに電話がかかってきます。 『あ、もしもし、スターズウォーに使うビームセイバーなんですけど……はい! 既に本人の手元の方に届いております。撮影の方も……はい、わかりました。そのようにお伝えしておきます』 スターズウォーの名前を聞いて私は目を輝かせる。 しかもあのビームセイバーが兄様の手に……見たい! 見たいなんて言って普通は見れるわけないけど、本物のビームセイバー、それも兄様のを見たいと思いました。 カノン義姉様みたいに可愛くお願いしたら見せてくれるかな……? 『え? ステイツの連続ドラマですか? 脱獄と医療どっちがいいって? ちょっと待ってください。男性が脱獄ってそんな事あり得るんですか? え? 多くの女性を魅了しすぎた無実の罪で逮捕されて、そこから脱獄と……なるほどなるほど、ネタドラマですね』 兄様はそんな悪い事なんてしません! って言おうとしたけど、多くの女性を魅了した罪と聞いて姉様と一緒になって何度も頷いてしまいました。 「ごめんね。ちょっと海外からの依頼も立て込んでて、それじゃあお客様相談室に行きましょうか」 「はい」 私と姉様は電車に揺られて、コールセンターのある八王子へと向かう。 姉様曰く移動だけで1時間以上もかかるので、コールセンターも来年には品川あたりに移動するかもしれないと言っていました。 「それじゃあ、らぴすはこの席ね。私が隣にいるから、困った時はすぐに聞いてね」 「はい!」 電話対応なんてすごくドキドキします。 お客様の音声で自動判断したAIが、画面に応対の模範解答を示してくれるそうですが、それでも中学生の私が対応していいんでしょうか? 不安ですが、やれるだけの事はやってみます。 あっ、すぐに電話がかかってきました。 「もしもし、こちらはベリルエンターテイメント、お客様相談室の白銀らぴすです」 「あ、えっと……って、らぴすちゅわん!?」 電話の向こうでお客様が驚いた声を出していました。 うーん、それにしてもどこかで聞いたことがある声のような気がします。 というか毎日聞いている声のような気がしました。 「えっと、今は職場体験の一環でお客様相談室を対応させて貰ってます。もし、私が不安でしたら他の方に代わる事もできるのですぐにおっしゃってくださいね」 「だ、大丈夫です」 電話の向こうのお客様は軽く咳払いする。 「ええっと……あくあちゃ、ゲフンゲフン、白銀あくあさんの仕事の量が多くて不安です。体調とか崩してないでしょうか?」 イヤフォンから聞こえてきた声がノータイムで目の前のパソコンの画面に表示されると、すぐ下に模範回答が表示されます。私はそれを見て自分なりの言葉に直してお客様に対応する。 「そうですね。弊社と致しましては、できる限り仕事をセーブしようと善処してはいるのですが、気がついたら仕事を入れている事も多く制御ができないというのが現状なんです。アルティメットハイパフォーマンスサーバーを使った国立赤門大学の研究でも、白銀あくあは制御不能という結論にたどり着いたと聞きました。そういうわけなので、その……諦めてください」 「はい……ありがとうございます。あと職場体験、頑張ってください」 「はい!」 ふぅ……なんとか1人目の対応が終わりました。 最初はどうなるかと思ったけど、普段聞き慣れてる声だったおかげで緊張せずに対応できたと思います。 っと、すぐに次の電話がかかってきました。 「こちらはベリルエンターテイメントお客様相談室の白銀らぴすです。ご用件をお伺いしてもよろしいでしょうか?」 「え? らぴす……ちゃん!?」 あ、声だけでもう綺麗な人だってわかります。 って、この声もどこかで聞いた事があるような……。 うーん、なんでしょう。そこはかとなく高貴な香りがするような、しないような……。 「あくあが……じゃなくって、白銀あくあさんの帰りが遅くて心配になります。年末年始はイベントが多いのですが大丈夫でしょうか?」 「それ、さっきやりました」 「え?」 「あ、すみません。えーっとですね。それは、弊社のアルティメットハイパフォーマンスサーバーと赤門大学の共同研究によると……」 私はさっきと同じような事を言って納得してもらいました。 隣でお嬢様、会社の人に迷惑をかけるのはやめましょうって声が聞こえてきたから、きっと世間知らずなお嬢様なのでしょう。 「はい、ベリルエンターテイメント、お客様相談室の白銀らぴすです」 「え、あ……えっと、先日放送された森川楓の部屋の放送についてなんですが」 「はい」 「次回からも森川楓の部屋のままですよね!? 何かの間違いで小雛ゆかりの部屋とか、白銀あくあの部屋とかに名前が変わったりとか……」 「えーっと、そういうのは、民放放送さんのお客様相談室に問い合わせた方が……」 「民放放送に問い合わせたら検討中って返答が来て、慌ててこっちに電話してるんですよ!! あわわわわ!」 だいぶ焦ってるみたいだけど、この人、大丈夫でしょうか? 「次はちゃんと森川楓さんも出ますよね!? 森川楓さんのアナウンス能力が必要だって言ってください!!」 「はぁ……その、これはベリルに関係なく私個人の発言として受け取ってほしいのですが、森川さんはこの前の掛け合いも面白かったし、出たら出たで面白くなるとは思いますよ」 AIの回答では、出なくても成立してるから問題なしと書かれていましたが、それはなんだかかわいそうな気がしたので私なりの対応をしてみました。大丈夫かな? 「最高かよ……」 「え?」 「やっぱりらぴすちゃんは天使!! たしなんとかさんとか、はかなんとかさんみたいな薄情者とは違いますわ!!」 お客様は満足したのか喜んでくれました。 私の対応で少しでもご満足いただけたのならよかったです。 それにしても聞き覚えのある声でした。ニュース番組で聞いたことがあるような、ないような……。 あ、そんな事を考えていたら次の電話がかかってきました。 「あー、もしもし」 「はい。ベリルエンターテイメントお客様相談室です」 「この前の白銀あくあの部屋なんですけど、次も途中でお着替えコーナーとかポロリとかありますか? ぐへへ……」 あ、なんかパソコンの画面に警告文が出ました。 えーと、なになに、音声データを分析したAIさん曰く、要注意人物だという事です。 なんでも過去にも兄様に対してセクハラまがいの発言が多かったとか。だ、大丈夫かな? 「そういった事は民放放送さんのお客様相談室にご相談いただければと思います」 「いやあ、あっちはお堅い人が多くってどうにも……女なら硬くするのは乳首だけにしとけって言ったんですけど、その冗談も通じなくて……とほほ。全く、あの局は冗談が通じない奴が多いんですよ。ホゲ川みたいな冗談のようなアナウンサー雇っておいてそれはないでしょ。ねぇ、お姉さんもあくあ様で乳首を硬くした日もあったでしょ? ここは乳首を硬くした仲間として、ちょっと教えてくれませんか。ぐへへ!」 あ、ダメですねこの人。完全に超えてはいけないボーダーを超えてます。 確かに私も兄様が居ない時に、兄様のベッドの上で乳首を硬くした日もありましたけど、それをおおっぴらに話すのはダメなんですよ。 「すみません。当社としてはこれ以上の対応はできかねます。お姉さんの気持ちはわかりますが、そこを抑えてこその真の淑女ではないでしょうか? それでもしつこく問い合わせをされるようでしたら、当社としても検討を重ねて警察の方に相談させていただきたいと思います」 「す、すみませんでしたー!」 まるで三下が言うような捨て台詞を吐いてプツリと電話が切れる。 うーん、声はあんなにも美しいのに、どうして言っている事がこんなにも下品なんでしょうか。 私が電話対応を終えると、周囲から拍手が巻き起こった。 「らぴすちゃんすごい!」 「あのチジョーには困ってたのよ」 「そうそうつい話が弾んじゃって」 「わかる。全女子の願望だもんね」 「セクハラで迷惑っていうよりもエロトークで盛り上がっちゃうんだよね」 「そのせいでね、ついつい話し込んじゃうんだよね」 「わかる。あのお姉さんのエロトーク楽しいもんね」 え、そっち? まぁ、普通に迷惑なだけの人じゃなくてよかったです。 っと、また電話がかかってきました。 すごい電話の量です。 「もしもし、ベリルエンターテイメントお客様相談室です」 「もしもし!」 なんかそこはかとなくツンツンした声です。 「おたくの白銀あくあって奴の事なんですけど!」 え? 兄様を呼び捨て? それも、怒った様子なんて只事ではありません。 パソコンの画面には、超危険人物と警告文がずっと出てます。大丈夫でしょうか? 「自分のところのタレントには、私からのメールと電話を無視するなって言っておきなさいよ!!」 「はい。えっと……お客様はその、弊社の白銀あくあとはお知り合いでしょうか?」 兄様は誠実な人です。女性からのメールや電話に応えないなんて事、普通に信じられません。 それにしてもこの高圧的な喋り方にも関わらず、遠くから子犬がキャンキャン吠えてるだけのような印象を感じるのは私だけでしょうか? 「私よ私!」 私よ私? もしかして新手の詐欺の電話でしょうか。 最近では、兄様を装ってお金を振り込んでくれという自称白銀あくあ詐欺という事件がありましたが、あっという間に犯人が逮捕されてました。 「もう、察しが悪いわね! 越プロダクション、コシプロの小雛ゆかりよ!!」 あっ……なんか聞いたことある声だなって思ったら、小雛さんだったんですね。 流石に芸能界の先輩でもある小雛ゆかりさんからのメールや電話に応えないのは不味いのではと思った私は、それとなくどういう内容の事を送ったのか聞いてみる事にしました。 「えーっと……ちなみに、どういった内容を無視されたのでしょうか? お手数ですが確認のために、こちらのメールアドレスに送ってみてはもらえないでしょうか?」 「わかったわよ」 結論から言うと、全てにおいてほんとーーーーーーーーーーーに、どうでも良い内容ばかりでした。 こればかりは仕方ない気がします。それに小雛ゆかりさんに話を聞くと、一応既読はついてるみたいですし、ちゃんと必要な連絡に対してはすぐに応えてるみたいなので問題なしと判断しました。 「そのくせあいつったら、共演した巨乳タレントの写真送ったらすぐに反応するのよ! 信じられる!?」 「それは本当ですか!?」 Jカップ!? 送られてきた画像をみて唖然としました。 「どう!? ありえないでしょ!」 「ありえませんし、許せません!!」 兄様はもっと小さなおっぱいも愛でるべきなのです! こうなったら偶然を装って、兄様のお顔におっぱいを擦り付けるようにダイブしてみましょうか。 そうすれば小さいおっぱいの魅力にも気がついてくれるかもしれません。 「あら、貴女、中々話がわかるじゃない。ふふん、今日は機嫌がいいからこのくらいにしておいてあげるわ!」 あ……小雛ゆかりさんは満足したのか、自分の言いたい事だけを言って電話を切りました。 そしてまた拍手が巻き起こります。 「いよ! さすがはらぴすちゃん!!」 「お願い。らぴすちゃん職場体験じゃなくて、このままお客様相談室に来て」 「らぴすちゃんなら即戦力」 「超問題児、小雛ゆかりに対応できるのはらぴすちゃんだけ!」 なんでしょう。皆さんとても苦労されてるんですね。 私はいつも兄様がお世話になってます。本当にありがとうございましたと感謝の気持ちを伝えました。 そんなこんなで私の職場体験は順調に終わりを迎える。 「それじゃあ、これで最後ね。あとはみんな、気をつけて学校に戻るように」 「「「はい」」」 「今日はありがとうございました!」 「「「ありがとうございました!」」」 本社に戻った私は、スバルちゃんやみやこちゃんと一緒に聖クラリスへと帰りました。 兄様のお仕事を間近に見られなかったのは少し残念でしたが、これはこれで貴重な経験をさせて頂いたのではないでしょうか。 学校の体育館に集められた2年生は、それぞれが職場体験したところの話で盛り上がって、私やスバルちゃん、みやこちゃんも質問責めに合いました。 「2年生の皆さんは正面中央にあるステージへと視線を向けてください」 私達は会話を止めると体育座りをしたままでステージへと視線を向ける。 最後に学年主任か校長先生がお話をして、帰宅をする流れではないでしょうか。 ええ、誰しもがそう思っていたはずです。 ステージの上に吹奏楽部の部員さんが出てきました。 「私達は今日、国営放送交響楽団へと職場体験に行ってきました。そこで実際に練習をさせていただいて、今から国営放送の皆さんと一緒に演奏を披露したいと思います。みんなも知ってる歌だと思うので、よかったらみんなで立って歌ってください!」 わっ! わっ! 兄様が歌う四季折々です! うわー、すごいです。さすがプロだけあって演奏が素敵です。 『春夏秋冬、めぐる季節を君と一緒に重ねて行けたらいいな。さぁ、休みの日は何をしようか。君と計画を立てる休み時間。今日は帰り道にどこに寄ろうか、明日は朝から遊べるよね。週明けの憂鬱な学校も君と友達になってからは楽しくなった。何気ない日々の日常、こんなにも色鮮やかに彩られているのはきっと君のおかげだよ。春夏秋冬、この先もずっと君と過ごせたらどれだけ楽しいだろうか?』 みんなで立ち上がって一緒になって歌います。 あの文化祭の前夜祭の映像が流れた後、この曲はどこの学校でも歌われるようになりました。 中には学校全体で練習してyourtubeとかで動画を上げたりするところもあって、そこに兄様達のコメントがあったりして、それでまた盛り上がったりしたんですよね。 『秋は近くの公園で君と紅葉を見よう。 冬はみんなでクリスマスを祝おう。 1年の終わりを君と過ごしたい、みんなで祝いたい。 来年の春にはみんなで花見をしよう。 その後の夏休みはみんなで海に行こう。 新しい季節も君と一緒に学校に通いたい、みんなで過ごしたい』 この曲は、みんなが笑顔になる曲です。 1番を歌い終わる頃にはみんなが笑っていました。 学校の先生達や校長先生達もニコニコしてて楽しくなります。 そんな時でした。聞き覚えのある歌声が体育館中に響き渡ります。 『季節がめぐる度に、君との楽しい思い出がまたひとつできる。たまには喧嘩したりする事もあるかもしれない。それもまた青春の1ページ』 「ぎゃああああああああああああ!」 「きゃーーーーーーーっ!」 体育館の中が騒然となりました。 最初は至る所から悲鳴が聞こえて来ましたが、最初の歌詞を歌い終える頃にはみんなが静かになる。 舞台袖から現れるのかと思いきや、横の扉を開いて外から兄様が現れました。 『そうやってみんな仲良くなっていくんだ。だからずっと俺のそばにいてくれよ。君をもっと楽しませるって約束するから、俺から離れていかないで』 「きゃーっ!」 なに!? 今度はなに!? 後ろから大きな歓声が聞こえてきて振り向いたら、体育館の二階席に天我先輩が現れました。 『辛いことはいっぱいあるかもしれない。涙を流した夜だって昨日だけじゃない』 「わー!!」 次は前からです! 舞台袖から現れた黛さんが少し照れ臭そうにみんなに手を振っている。 『ごめんな。本当は寂しがり屋の君を1人にして。だけど、ほら、もっと周りをよく見て。俺だけじゃない。君の周りにはこんなにも多くの人がいる』 「きゃあ!」 兄様が現れたのと反対側からとあちゃんが出てきました! って、聖クラリスの制服がすごく似合ってます! 可愛いー! 『ねぇ、今、君の隣には誰がいる? 春夏秋冬、新しい季節をみんなと過ごそう。君は1人じゃない!』 中央で4人が揃うと兄様は私達の気持ちを煽るように手を振る。 「みんなも一緒に歌おう!!」 ここで再び体育館の中は大歓声に包まれました。 『来年の今頃は紅葉に彩られた場所でピクニックしよう。 冬はまたみんなでクリスマスを過ごそう。 初日の出を君と祝いたい、みんなでおみくじを見せ合いたい。 春にはみんなで新入生たちを迎えよう。 夏の暑い日にはみんなでプールに行こう。 ずっと君と同じクラスで居たいな、みんなで一緒に学校を卒業しようよ!』 サビはみんなで立ち上がって一緒になって歌いました。 聖クラリスは大人しい女の子が多いのに、今日はいつもよりみんなぴょんぴょんと跳ねててびっくりしました。 『何気ない日々の日常、たまには誰かの家で勉強会をしたり、結局みんなで遊んじゃったりして。そんなだらけた日々もきっと楽しい思い出になる。さぁ、明日はどこに行く? これからの楽しい日々を想像して。こうやって、何をしようかと考えるだけで楽しいよね。そして卒業した後もみんなで歳を重ねていって、何度だってみんなでまた集まって、くだらない話で馬鹿騒ぎするんだ』 あ、感動で何人かの女の子が泣き出してしまいました。 それを見た兄様達がステージから降りると、それぞれ女の子の元へと向かう。 『さぁ、今日は何して遊ぶ? 明日はどこに遊びに行こうか? 今日も明日も、その次の日も、君と一緒なら楽しいだろうな』 とあちゃんは女の子の顔を覗き込むと、笑ってと小さな声で囁いてました。 それを見たスバルちゃんが少し嬉しそうにしていたのが、とっても印象的だったと思います。 『週明けはちょっとだけ勉強しよう。 でもテストが終わった後はまた遊ぼう。 少し退屈な授業も君と一緒なら楽しい。苦手なテスト勉強も君と一緒なら乗り切れる』 黛さんも女子のところに行くと、泣かないでと優しく声をかけてました。 その柔らかな笑顔に、話しかけられてた女の子がキュンとしていたのに気がつきます。 『今月はすごく楽しかったね。 来月はもっと楽しいといいな。 毎日がワクワクした気持ちになる。それはきっと隣に君がいるからだろう』 天我先輩は泣いていた女の子の頭を優しく撫でてあげた。 わわ、頭を撫でられた女の子が一瞬で茹蛸さんになってしまったのです。 『今年はいい年だったねって君と笑い合いたい。 来年もいい年にしようねって君と笑い合うんだ。 だから君は1人じゃない。俺が居る。俺達が居る!』 兄様は泣いていた女の子に近づくと、そっと抱き寄せました。 ぴー! 兄様、それは、ぴーです! おっぱいがおっきい女の子だからって、そういうサービスして! もう!! 後でカノン義姉様にコソ電しておこっと。 『不安な日は泣いたっていいし、辛くてどうしようもない時は周りに我儘言ったっていいんだ。 傍に居る事しかできないけど、話を聞いて、手を握って、励ます事くらいはできる。 だから知って欲しいんだ。君は1人じゃない。俺が居る。俺達が居る!』 兄様がした事で、全員で肩を組んで歌う流れになります。 天我先輩や黛さん、とあちゃんも肩を組んでみんなで歌った瞬間は最高でした。 やっぱり兄様はすごいです!! ほんの一瞬で、こんなに多くの人を笑顔にできる人なんて兄様しかいません。 私も、私も兄様みたいに誰かを笑顔にできたらいいなとそう思いました。 自然と握っていた拳に力が入る。 『巡る季節を君と一緒に過ごしたい。だってこれは君のストーリーなんだから』 歌い終わった後は、体育館の中に割れんばかりの拍手が送られました。 兄様は拍手が落ち着いたのを見て、マイクにスイッチを入れる。 「皆さん。どうもこんにちは」 「「「「「こんにちは!」」」」」 「今日は聖クラリスの2年生の皆さんが職業体験という事で、お邪魔させてもらいました。理由? そんなの決まってるじゃないですか! 妹のらぴすと推しのスバルたんがいるからです!」 「あくあ、少しは隠そうよ」 とあちゃんのツッコミにみんながクスクスと笑う。ほら、黛さんも苦笑いしてるじゃないですか。 あと、さっき、推しのスバルたんって言ってませんでした? 私の聞き間違いですよね? 兄様の推しは私に決まってるって信じてますから。 「皆さん、職場体験はどうでしたか? 楽しかったでしょうか? それとも大変でしたか? その仕事を将来やって見たいと思いましたか? きっと、今日のこの経験は皆さんの糧になってくれると思います。どうか今日のこの体験が、みんなの輝かしい未来に繋がりますように! それではベリルエンターテイメントでした!!」 兄様の締めの言葉に対して、みんなが拍手を返す。 あ、あ、兄様がこちらに近づいてきました。 「らぴす、今日はよく頑張ったな。愛華ちゃんや、しとりお姉ちゃんからも聞いてるよ」 「兄様!」 兄様は私の事をぎゅっと抱きしめると、もみくちゃに撫でてくれました。 「またな」 「はい」 兄様は私の周りに居た人達360度にお辞儀してらぴすをよろしくお願いしますと言ってから、天我先輩や黛さんが向かった出口の方へと歩いていく。 あ、帰る途中でスバルちゃんの頭を撫でました! むむ、なんか兄様、スバルちゃんのことが好きすぎませんか? 「みやこちゃん、スバルちゃん」 帰り道、私は決意を新たに2人に声をかけた。 「私、ベリルの最終合宿オーディションに参加しようと思います」 私達3人はオーディションのための書類提出はしてないけど、ノブさんとモジャさん、琴乃義姐様にオーディションを受けてみないかと誘われてました。 事務所スタッフの推薦組は書類審査はパスされていたので、私達は記念でと思って一次審査を受けたらなんと3人とも合格したのです。でも、その時はぼんやりとした気持ちで、本当にアイドルになるとかそういう事は考えていませんでした。 でも、さっきの兄様のライブのステージを見て、いつもは大人しいクラリスの女の子達があんなにも喜んだ姿を見たら、私も同じ事がしたいと思ったのです。 「私は元からそのつもり。eau de Cologneのアヤナさんに憧れてたし、いつかは私もって思ってたから」 「スバルちゃん……!」 「わ、私はまだそこまで覚悟は決まってないのですが、2人がやるっていうなら……行けるところまで頑張ってみようと思います」 「みやこちゃん!」 私達は3人で肩を組んで頑張ろーと拳を突き上げました。 ベリルのアイドルオーディション最終合宿まであと少し。 一体、どんな人が来るのか今からすごく楽しみです! おまけ 後日、私は兄様にビームセイバーを見せて貰う事になりました。 「ほら、これが兄様のビームセイバーだよ」 兄様は自分のビームセイバーをぽろんと放り出す。 「こ、これが兄様の……凄く、硬くて……お茄子のように黒光りしていて、とっても大きいです」 こんなにカチカチに固いなんて思ってもいませんでした。 しかも思っていたよりも大きくて、私の顔幅なんかよりも全然広いです。 私はその大きさに興奮して息を荒げる。 「ほら、しっかりと両手で握ってみて」 「はい、兄様」 私は大事なものに触れるように優しく兄様の物を握り締める。 しゅごい……らぴすの手じゃ小さすぎて片手では収まりきりません。 私は両手でしっかりと握りしめると、感触を確かめるように指先を上下に扱くような形で滑らせる。 「らぴす、すごくいいよ」 「は、はい」 そんな私達の様子を、頬杖をついたカノン義姉様がジトっとした目つきで眺めていました。 「なんか、いかがわしい事をしているように見えるのは私だけなんでしょうか?」 「さすがはお嬢様、今日も今日とてムッツリ・スケベーでございます。きっと欲求ご不満なのですね。これは旦那様に発散させてもらわないといけません。ええ、そうしましょう」 「な、にゃにを言うのよ! もう!!」 何を言っているのかはよく聞こえませんが、今日も今日とてカノン義姉様とペゴニアさんは仲が良さそうでした。 おまけ2 「お-721番、早くしろ!」 私の名前は雪白えみり、掲示板に卑猥な事を書きすぎて世界に悪影響を及ぼすと実刑判決を受け、この国の凶悪犯ばかりが集められた女性刑務所に収監されてしまった。 「脱獄するなら協力するわよ。私にはやらなきゃいけない事があるから」 そしてそんな私と同室になったのがこの女、受刑者番号た-473のカノン・スターズ・ゴッシェナイトだ。 確かこいつの罪状は、この国のスーパーアイドルの自称嫁を詐称して詐欺容疑で逮捕されたと聞いている。 やべーな、きっと心が病んでて、頭がメンヘラってるんだろう。顔を見ただけでわかるぜ。 「ここでは、ここのルールに従ってもらうわ。勝手なことは許されないと思ってちょうだい」 刑務所の中にも序列はある。この凶悪犯ばかりが収監された刑務所でトップを張っている女は桐花琴乃だ。 大きな体と鋭い目つき。間違いねぇ。ありゃ確実に人を殺してる目だ。 きっとショタを誘拐して強姦した挙句に殺したんだろう。なんてひでー女だ。 「へっへっへっ、脱獄しようとしてる馬鹿がいるんだって、ちょっと私にも噛ませろよ」 こいつの名前は森川楓。只のバカだ。 なんでバカなのかって言うと、なぜ逮捕されたのか自分でも分かってないからである。 ただしぱわ〜だけはあるので、何かに使えるだろ。受刑者のみんなからはゴリさんと呼ばれてる。 他にも、風呂好きの受刑者、藤百貨店の元店員だった受刑者、読唇術が得意な受刑者など、個性的な奴らがここにはたくさん収監されていた。 「掲示板民はこの世界から隔離よ!!」 小さな刑務所長、小雛ゆかりだ。 その低い身長を隠すために、ヒールの高いニーハイブーツを履き、いつもムチを振るっている。 それにしてもレザーで作られた編み上げビスチェの食い込みがヤベェな。すけべがすぎる。 「所長、落ち着いてください」 隣にいた副所長の月街アヤナは、この狂人しかいない刑務所の中で唯一の常識人である。 なんで常識人かっていうと、刑務官の格好がドスケベだってちゃんと認識しているからだ。 私でもそのハイレグは着れないわ。 さらにその隣にはすげぇドスケベな水着みたいな格好をした女が立っていた。 深雪・ヘリオドール・結という名前の国家機密局の女性指導課から派遣されてきた女だそうが、あの体は間違いなく犯罪級である。私の体がすけべすぎるという理由なら、あの女も対象だろうと悪態を吐く。 ああ、もうこのメスくさい刑務所は限界だ! 私は、私達は、この地獄みたいな刑務所から脱獄して、あくあ様のライブにみんなで行く!! 主人公の周辺で暗躍する謎の宗教団体。 全ての元凶になった男。 忍び寄るスターズ王家と華族六家の影。 製作費実費! 全日本が呆れた問題作! 感動して泣いた人0%、腹が捩れるほど笑って泣いた人100%!! 連続テレビドラマ、ケイジバンプリズン、シーズン1! 2023年公開……するかもしれない!! ************************************************ すみませんー。思ったより長くなりました。 しょうもない小話書くんじゃなかった……。 ちなみに最後のドラマは冗談です。でもちょっとだけやってみたいと思ったのは内緒です。 また、fantia、fanboxでオーディションに関連する前日譚を投下しました。 もしかしたらこっちでも投稿するかもです。 作者のtwitterアカウントです。更新が遅れた時はこちらで連絡します。 https://mobile.twitter.com/yuuritohoney wikiが有志の人達によってかなり充実してきました。 作者もちょいちょい本編で出してない情報とかも追加しています。 https://wikiwiki.jp/yuuritohoney/ fantia、fanboxで、こちらでやり忘れたお話を掲載しています。 https://fantia.jp/yuuritohoney https://www.fanbox.cc/@yuuritohoney アラビア半島連邦についておねショタ短編書きました。 https://novel18.syosetu.com/n4279ib/ クリスマス用の短編、ムーンライトでとあ注意。 https://novel18.syosetu.com/n5480hz/ 白銀あくあ、まさかの共演者。 【ん?】 【これ、なに?】 【あくあ様、今日もかっこいい!!】 【白銀あくあ-百福食品 presents あくあキッチン】 【あくあ君の時はシロくんのチャンネルじゃなくて、ベリル公式チャンネルからの配信なんだね】 【これ、11月にやるって言ってなかったっけ?】 【11月は急遽サッカーの大会が予定に入って、配信が延期になってた】 【あくたんのエプロン姿あざっす!】 【これ、ゲストありだよね? 初回ゲストは誰だろ】 【小雛ゆかり希望、小雛ゆかり希望、小雛ゆかり希望】 【おい! 変なやつを召喚しようとするな!!】 俺は配信画面を見て、ある程度人が集まってくるのを待ってから番組をスタートする。 「みなさん。おはようございます。こんにちは。こんばんは。あくあキッチンの時間がやってきました。この番組は百福食品さんのご提供により送らせていただきます」 今回の配信には百福食品というカップ麺で有名な大企業がスポンサーでついている。 少し挨拶が硬すぎたかなと思ったけど、百福食品さんとは大きな契約を結んでるので、それくらい慎重になった方がいいだろう。 よーし、今日は超問題児の小雛先輩もいないし、放送事故を起こさないように頑張るぞ! と、俺は気合を入れた。 【あくあ君、ちょっと緊張してるのかな? いつもより硬い雰囲気でてる】 【ラーメン捗る:え? 硬くなったあくあ様だって!?(この発言には不適切な表現が見受けられたために、管理人TOOOKAの判断によって削除しました)】 【こーれ、また何かやらかす雰囲気でてます】 【既に捗るとかいう奴がやらかして、姐さんにコメント削除されててウケるw】 【捗るってよく現実社会で捕まってないなって思う】 なんかいきなりコメント削除されてる人いるけど大丈夫かなあ。 今回はスポンサーさんがついてるし、本当に永久BANされちゃうよ? 「というわけで初回ゲストの方を紹介したいと思います。どうぞ!」 「どーも! どーも!」 初回のゲストは楓だ。なんか少し嬉しそうなのは気のせいだろうか。 【森川wwwww】 【こーれ、嫌な予感がします】 【ラーメン捗る:引っ込め! ブーブー!!】 【相変わらずホゲった顔してるな】 【あくあ様は共演する相手を考えた方がいいよ】 【また小雛ゆかりに乗っ取られる前触れですか!?】 【あくあキッチン→ゆかりキッチンのフラグが立ってしまった……】 【ゆかりご飯:呼んだ?】 なんかやたらとコメント欄が楓に厳しい気がするのは気のせいだろうか。 あと頼むから先輩は出てこないでください。ミリも呼んでません。 ていうかあの人、ほんと暇なのか、この前も馬鹿みたいに電話かかってきてたし……。 「今回のゲストは国営放送の森川楓アナウンサーです!」 「つい先日、番組を乗っ取られそうになった国営放送の森川楓です!」 何故、楓がゲストかと言うと、色々と理由がある。 先月、国営放送で放送された毎日ごはんに俺が出演した事に対する見返りだったり、スポンサー側の意向で、初回は手堅く行きたかったという理由からベリルと契約している人に絞ったという事や、つい先日の年末歌合戦の司会者決定の話が絡んでたりとか、そんな感じだ。 【早速、自分の持ちネタにしてるじゃねーか!】 【こいつほんまwww】 【森川のこういう前向きなところは見習いたい】 【只ではこけない女、それが森川】 【某野球ゲームなら森川は、打たれ強さ◎、根性○】 【某野球ゲームに例えるなら、森川は乱調とノミの心臓だろw】 【ラーメン捗る:こいつ、鎖骨骨折してるのに料理できるのか?】 【あ】 【あっ】 【あ……】 コメント欄を見た俺は、改めてカメラの方へと視線を戻す。 「ご存知の通り、森川さんは国営放送の夕方のニュース番組の最中に、調子に乗って世界大会で金メダルを獲ったレスリングの選手とローション相撲をした挙句、何故か途中からお互いに真剣勝負になり、寝業に持ち込んで勝利を収めたのですが、その代償として鎖骨を骨折してしまいました」 何を言ってるのか意味不明だが、これはすべて真実だ。 何故、夕方のニュースの最中にローション相撲をする事になったのか。 未だに国営放送の番組審査会ではその原因の解明に苦しんでいる。 鬼塚アナからも、森川アナは物事をあらぬ方向へと持っていく癖があるから十分に気をつけてと言われた。 【本当に何を言ってるのかわからねぇわw】 【アレは仕方ない。選手が森川さんと戦ってみたいなんて言うから】 【あいつもうアナウンサーなんて辞めて、スポーツ選手になった方がいいんじゃないかな】 【見た感じ華奢で筋肉なんてほとんどないのに、この女の体は一体どうなってるんだ……】 【森川って、ぱっと見スレンダーで華奢だし、普通に立ってたら綺麗なアナウンサーのお姉さんなのに、とにかく腕力が強い。それに加えて瞬発力がすごくて、猿みたいに小回りが利くんだよ】 確かに……ぶっちゃけ、トレーニングしてる琴乃の方がまだ筋肉ついてるし、腕周りとかもがっしりしてると思う。 それこそ楓ってカノンと同じくらい細いし、本当にこの細い体のどこにそんなパワーがあるのか完全に謎だ。 「そういうわけで今日は特別に、森川アナは調理には加わらずに出来た料理を食べて感想を言ってもらおうと思います」 楓は椅子に座るとナプキンをつけて、両手にナイフとフォークを持って子供の様に喜んだ。 あの……今日の料理は和食なんだけど……。さっき、打ち合わせでスタッフの人が5回くらい言ってたよね? 【はあ!? あくあ様の料理を食べるだけの役割だって!?】 【ラーメン捗る:はい! はい! はい! その仕事、私がやりたいです!!】 【ふざけんな! 国営放送は受信料返せ!!】 【こんなうらやまけしからん事が許されていいのか!】 【放送倫理委員会で検討すべき事案だと上奏します!】 【くっそ、今から腹が減ってきた】 【完全に新婚じゃねえか!!】 【国営放送のお客さま相談室はコチラです→XXXX-XXX-XXXX】 俺はチラリと横を見て、目で合図を送る。 「そういうわけで、今日は特別に森川アナの代わりに料理を手伝ってくれる助っ人を呼びました。どうぞ」 少し緊張した面持ちで現れた彼女はカメラにペコリと頭を下げる。 「はい、そういうわけで、みなさんご存知だと思いますが俺の嫁です」 「今日は森川アナの代わりに、調理の補助を担当する事になった白銀カノンです。よろしくお願いします」 どうしたんだろう? こういうテレビに出たりするのは慣れてると思うけど、久しぶりだから緊張しているのかな? カノンの夫としてちゃんとフォローしないとなと気合いが入る。 【嫁きたー!】 【ラーメン捗る:嗜み○ね!!(この発言には不適切な表現が見受けられたために、管理人TOOOKAの判断によって削除しました)】 【まさかの嫁だと!?】 【嘘だろ!?】 【そういえばこのキッチンて、あのCMのやつじゃ……】 【お昼のワイドショーで流れたときに、全主婦が阿鼻叫喚したやつな】 【こーれ、嫌な予感がします】 今回、カノンが呼ばれたのは、これまた他のスポンサーとの兼ね合いだ。 夫婦で出演したPanasonyから発売されているキッチンのCMが今日から放送開始という事もあって、今回使用しているキッチンもそのキッチンと同じ物を使用している。 「それでは早速、時間のこともありますので調理を開始していきたいと思います」 今はちょうど夕方の4時なので、5時までに終わらせないといけない。 「今日のテーマは和食という事なので、まずは早速お米を炊きたいと思います」 俺はささっとお米を研ぐと水と一緒に炊飯器の釜の中に入れた。 米と水の分量は繊細で、ここがカチッとはまるかどうかでお米の美味しさが違ってくる。 ただ、今日は早炊きなのと、毎日作る事を考えたら基本的には大体でいい。 「今日は時間がないので早炊きモードを使っていきましょう」 それが終わったら次にお味噌汁で使う具材を包丁でカットする。 「それでは、ここでカノンに手伝ってもらおうかな」 俺は包丁を置くと、少し横に捌けてカノンに調理場所を渡した。 「頑張って、ほら、皮はピーラー使えば早いから」 「う、うん」 カノンは少しだけ緊張した面持ちで、丁寧に金時人参の皮を剥いていく。 あー、必死に料理するカノンはかわいいな。ここが家で誰も居なかったら襲ってるかもしれん。 「え、あ……ちょっと待って、この空気なんですか?」 ん? 楓が慌ててるみたいだけど、どうかした? 【一 体 何 が 始 ま っ て る ん で す か ?】 【森川わかるwwwww】 【こーれ、森川、地獄です】 【夫婦でいちゃついてるだと!?】 【ふぁ〜、刺激的すぎて口が開きっぱなしですわ】 【これを見た若い女の子達の夫婦観は確実に歪みます】 【カノンさんの事を優しく見守ってるあくあ様の視線がすごくいいです!】 【ホゲってる奴が半分、残りの半分はぐぬぬってる】 【ラーメン捗る:やっぱり嗜みは死ね!!(この発言には不適切な表現が見受けられたために、管理人TOOOKAの判断によって削除しました)】 コメント欄が速すぎてよく見えない。 みんな、カノンの可愛さにやられちゃったのかな? 「ふぅー、先生、こんなものでどうですか?」 フリフリのエプロンを着たカノンは、上目遣いで俺の事を見上げながら自分で剥いた金時人参を俺に見せる。 あー……なんでここ家じゃないんだろ。家ならこのままベッドに直行して、朝までフルコースですよ。 「うん。上手に剥けてるよ。よく頑張ったね」 「えへへ」 俺はカノンの頭を優しく撫でる。くっ、スポンサーさんには申し訳ないけど料理じゃなくてカノンを食べたい……! 「ほげー」 ん? 誰か今、なんか言った? 【←さっきまでホゲ川でゲラゲラしてた奴、今、ホゲ川と同じ顔してる】 【こ こ か ら が 地 獄 だ !】 【ベリル恒例のデスゲームが始まった】 【ホゲ川頑張れ!!】 【生きろホゲ川】 【ラーメン捗る:しっかりしろホゲ川!!】 【目の前であと数十分これを見せつけられる森川wwwww】 【ホゲ川、さっきまで世界で1番羨ましがられていたのに、今や世界で1番同情されているwww】 カノンが剥いてくれた金時人参を俺は手慣れた手つきでカットする。 ついでに大根を桂剥きにしてっと……。 【だめ、料理が上手すぎて、こんなの即堕ちする】 【あくあ様、本当にうまい】 【あのさ、桂剥きにしてる時、シャツの袖まくった手元がアップになるのやばくない?】 【やばいよ。普通に大根の皮剥いてるだけなのに、手首がすごくセクシーでドキドキする】 【顔出さなくても、手だけで良い男ってわかるのはあくあ様だけ】 【このカメラマン、メスの事をよく知ってる】 【羽生:かーっ、こんな頼りになる旦那さんが欲しかとばい!!】 【総理wwwww】 【ラーメン捗る:こーれ、嫁なみさんは隣で濡れてますw 私もパンツ替えてこよ(この発言には不適切な表現が見受けられたために、管理人TOOOKAの判断によって削除しました)】 全ての具材の下準備を終えたので、俺達は次の工程に入る。 「うん、それじゃあ大根もあるので、ぶり大根にしましょうか」 臭みを取るためにしっかりと下処理をしてから、鍋の中に水と料理酒と一緒に放り込んで火にかける。 大体ここから20分くらいかかるので、この間に、出汁巻き玉子でも作ろうかな。 そのためにまずは豚汁を作る時にも使う予定にしてある出汁を準備しておかないといけない。 俺は昆布、鰹節その他諸々で出汁を取る。この出汁は黛家秘伝のレシピだ。 後で貴代子さんに、俺にできる事ならなんでも言ってくださいねってお礼を言っておこう。 「それでは、今からカノンと一緒に卵焼きを作ろうと思います。頑張って、カノン!」 「うん!」 最初は順調かと思いきや、巻くのが少し早すぎて、途中で生地がクシャッとなる。 「ごめんね」 「大丈夫、あとは俺に任せて」 あらよっと! 俺はカノンを悲しませないために、本気を出して形をうまく整える。 「ほげ〜」 楓? 悪いけど、今はすごく集中してるから、後にしてもらえるかな? あ、おトイレに行きたくなったら、そこの出口を出て右ね。 【ホゲ川わかるぞ】 【ホゲ川、君は1人じゃない】 【私達も同じ顔をしてるから安心してほしい】 【くっそ、あざといけど卵焼きくしゃっとさせた時のカノン様の申し訳なさそうなお顔が普通に可愛かった……】 【わかった! この配信はカノン様を観察して、どうやったらあくあ様に愛されるかを学ぶための番組なんだ!!】 【それだ!!】 【天才がいるな】 【なるほど、勉強になります(嫁の素材が良すぎて勉強にならない)】 【本気で愛されてるのがわかる】 【隣で見守ってる時のあくあ君の目線が優しすぎる】 【あくあ様、ガチで料理うまいな】 【あくあ君、お姉さんが養ってあげるから、お家に来ない?】 【蝶々夫人:さっきのお出汁の取り方、とてもいいと思います】 俺は完成させた卵焼きをお皿の上に乗せる。 その隣にシソの葉を置いて、その上に大根おろしを乗せてっと。うん、これで彩りも完璧だ。 「すごい!!」 隣に居たカノンが顔を綻ばして手を小さくぱちぱちと叩く。 だからさ、なんでそう君は、全ての行動がいちいち全部かわいいのかな? 「それじゃあぶり大根の味付けをしましょうか」 俺は砂糖を入れると、隣の鍋の準備を始める。 こちらではほうれん草と油揚げの煮浸しを作るつもりだ。 一旦、塩を加えた沸騰したお湯でほうれん草を煮た後に、水で洗い流してカットすると油揚げと一緒にもう一度沸騰したお湯で煮る。 その間にぶり大根に醤油を加えてさらに煮詰めていく。 【くっそ、手際が良すぎて何も言えない】 【農林水産省は食育大使にあー様を指名したほうがいいと思うよ。絶対、料理も作った事のない顔だけの女性タレントや女優より効果的だと思うわ】 【ラーメン捗る:ハラー・ヘッターと捗るの晩御飯……お婆ちゃんが急に和食が食いたいと騒ぎ出した】 【料理が上手なあくあパパの娘になりたい】 【あかん、こんなの見せられたらますます理想が高くなってしまう】 【※これは極めて特殊な例です。決して参考にしてはいけません!!】 【なんかさっきテロップが出たぞwww】 【わかるwwwww】 【こーれ、スポンサーもホゲってます】 【カノン様と一緒にテレビに出るのは危険だ。全女子の世界が止まる】 【みろよ。ホゲ川なんてさっきから1ミリも動いてないぞw】 【定期的にホゲ川にカメラを向けるなw! これ、スタッフは絶対にホゲ川で遊んでるだろw】 全てが順調だ。出汁巻き玉子焼きに加えて、ほうれん草と油揚げの煮浸しが完成する。 俺はぶり大根を煮詰めているIHの火を切ると、最後のメニューとなる豚汁の準備を開始した。 「まずは野菜を炒めます」 その後にだし汁を加えて沸騰させる。 「それじゃあ、カノン、アクを取ってくれる?」 「うん」 額に汗を浮かべながらアクをとるカノンを横からジッと見つめる。 カノンの可愛い姿を近くでじっくりと見れて、その上でお金も貰えるなんて最高の仕事かよ……。 百福食品さん、ありがとうございます!! 俺はカメラが自分の方に寄っている事に気がついて、近くにあったカップ麺を手に取ってウィンクする。 【はい、これでこのカップ麺は明日品切れです】 【これは私達にはカップ麺でも食ってろという合図では?】 【ドSあくあ様きちゃ!?】 【たまんねぇな】 【何かに目覚めそうになるからやめて】 【大人しくカップ麺啜ります】 【ゆかりご飯:あんたに言われなくても、毎日1人でカップ麺を啜ってますが何か?】 【誰とは言わないけど草w】 【百福食品さん、ここにも1人、CMに起用できそうな人材がいますよwww】 カノンがアクを丁寧に取ってくれた後は、味噌を加えてコトコトと煮込む。 その間にご飯が炊けたので、俺とカノンはお豆腐やお漬物などを用意する。 「それじゃあ最後にもう一度だけ味噌を溶かしましょう」 これで完成と……俺はお椀に持った豚汁に最後のアクセントとして、青ネギを添えて一味唐辛子をパラりと振りかける。ぶり大根も千切りした柚子を添えて、豆腐の上にも飾りで枝豆を乗せようかな。 【もう完全にプロやんけ!!】 【あくあ様のお嫁さんになりたひ】 【チジョーになりたいとか、ベリルに就職したいとかみんな言うけど、あくあ様のお嫁さんという最高の正解を一発回答した嫁の顔がこれです】 【嗜み死ね!(この発言には不適切な表現が見受けられたために、管理人TOOOKAの判断によって削除しました)】 【嗜み死ね!(この発言には不適切な表現が見受けられたために、管理人TOOOKAの判断によって削除しました)】 【嗜み死ね!(この発言には不適切な表現が見受けられたために、管理人TOOOKAの判断によって削除しました)】 【ラーメン捗る:これは仕方ない】 【ホゲ川、息してるか?】 【こーれ、ホゲ川死んでます】 【ついにホゲ川のホゲった声も聞こえなくなったwww】 【ホゲ川、お前は1人じゃない!!】 【そりゃホゲ川もホゲりますわ】 【1時間近く私達が見させられていたもの→嫁とのイチャイチャ】 【全てが衝撃的だった……】 【石油女王:この食事を食べるには油田をいくつスパチャすればいいですか?】 【次元の違う事を言ってる奴がいるぞw】 【またヤベェのがきたw】 なんか急にコメントの削除が増えたけど大丈夫かなあ? 最後はご飯を盛って、完成と! 「はい、出来ました!」 「やったー!」 あー、もう、カノンは可愛いなあ。はい、よしよし。 俺はカノンの頭を優しく撫でる。 「ほげ〜」 俺とカノンは楓の前に料理を並べる。 楓? いつまでフォークとナイフを手に持ってるんだい? 【ゲストとは】 【代役に全部喰われた女の末路がこれです】 【ホゲ川wwwww】 【生きろ!】 【小雛ゆかりといい、今回といい、ほんまお前www】 【ホゲ川は、こういうところがなんか憎めないんだよなぁw】 【ずっと口開きっぱなしじゃねぇかw】 【軽くホラーwww】 【わかる。わかるよ。森川、私達は君の味方だwww】 【森川ソムリエ:この表情……実はまだ余裕がありますよね?】 【ソムリエマジかよwww】 楓が何故かフリーズしているので、俺は番組を進行させるために、自分達用に用意した食事を楓の食事の反対側に並べた。 俺はまずぶり大根の味を確認する。ん、うまい。 「おいしー!」 美味しそうに食べてくれるカノンの顔を見て俺も表情が綻ぶ。 【またイチャつき始めたぞ!!】 【鞘無インコ:飯テロかと思ったらイチャテロやんけ!!】 【すげぇ……こんなの刺激が強すぎて地上波で流せねぇよ】 【もう自分が嫁になったつもりで見てる】 【わかる】 【カノン様が羨ましいと言うより、この暖かな空間に私も混ざりたい】 【わかる。こんな幸せな家庭に混ざりたい】 【むしろ私は2人の子供になったつもりで見てます】 【2人の子供!?】 【天才がいるな!】 【あくあパパ! カノンマッマ!!】 【アクアマリン:ママもあーちゃんの娘になれば、もっと構ってくれるかな?】 【この2人の子供とか、産まれる前から美少女or美少年確定してるのやばいなw】 【こーれ、次のなりたい職業ランキングで2人の子供が急上昇します】 俺は2人で作った出汁巻き玉子をパクリと食べる。 うん、いい具合に中がトロふわで出汁がきいててうまい!! 「美味しい……?」 「うん。ほら……」 俺は摘んだ卵焼きをカノンの方へと近づける。 「あーん、して」 「ん……おひしいです」 照れたカノンの顔を見てギュッと抱きしめたくなった。 あのー? もう配信閉じていいですか? ちょっと2人きりで、もっと体を密着させていちゃつきたいんだけど、もう終わりでいいよね? 【あっ、あっ、あっ】 【こーれ、完全にセックスです(この発言には不適切な表現が見受けられたために、管理人TOOOKAの判断によって削除しました)】 【そろそろ配信終了時間だけど、後学のためにこの後を見せてもらっていいですか? いや、本当に卑しい気持ちなんてミリもなくてですね】 【もちろんこの後の寝室も配信してくれますよね?】 【ラーメン捗る:百福食品さんみたいな世界的な大企業が、この後を配信しないとか、そんなわけあるわけないだろ!!】 【とりあえず服脱いだ】 【ラピスラズリ:今の行為で赤ちゃんができるって聞いたんですけど、本当ですか?】 【妹ちゃん本当に可愛くて癒される】 【穢れた掲示板民すら浄化する清純オーラが出てる】 【ゆかりご飯:こいつら3人で楽しそうにご飯食べて……1人でご飯食べてる人への当てつけですか?】 【3人で楽しく?】 【ゆかりご飯、よく番組みろよ! 楽しんでるのは2人だけだぞw】 【1人、確実に死んでるだろw】 【森川、ドンマイ!】 【いいですか皆さん。このように一つの出来事が後に大変な事になったりするので、十分に自分の行動には気をつけましょう】 あ、さっきまでフリーズしていた楓が油が切れたロボットのような挙動をしだした。 「しくしく、しくしく……ご飯が美味しいよぉ」 泣くほど喜んでくれるなんて嬉しいな。 ほら、お代わりならたくさんあるから、いっぱい食べてね。 「というわけで、そろそろお時間の方が来ました。みなさん、今日はご視聴どうもありがとうございました」 「「ありがとうございました」」 俺はカメラの前で手を振る。 「またねー!」 そこで配信は終わりだ。 残った料理は、スタッフの人や見学してた百福食品の人たちも交えてみんなで食べる。 楓も復活したのか、モリモリご飯を食べていた。 「いやあ、どうなるかと思ったけど、なんとかうまく出来たね。まぁ、私、椅子で座ってただけなんだけど……」 「あはは、まぁ、そう言う時もありますよ。俺もいつもは楓に助けられてるから、今回は楓を助けられてよかったよ」 「あくあ君……! ううっ、パクパク、ご飯が美味しいよおおおおお!!」 ふぅ……思ってたより生配信と時間制限の関係で緊張したけど、うまくやれたような気がする。 やっぱり小雛先輩がいないと全てがスムーズだ。 トラブルが起こる事もなく、謝罪のシーンなんてのもミリもない。 俺だけだとトラブルの一つも起こってないところを見ると、小雛先輩こそが諸悪の根源だなと再確認させられた。 「あくあ、この豚汁美味しいね」 「ああ、だって2人で作ったんだから、美味しくないわけないだろ?」 「もう、あくあったら……」 「ほら、こっちも食べて」 ん? なんか周りからすごく視線を感じたような? うん、きっと気のせいだな。俺はカノンとの食事の時間をしっかりと楽しんだ。 ************************************************ ☆千雨☆さん、レビューありがとうございました! これからの捗るの活躍にご期待ください。 それと最近ちょっと誤字多くてすみません。だから誤字修正には助かっております。 またいつもブクマ、星ポイント、感想、いいね等ありがとうございます。とても励みになってます。 ここらへんはイベントも多くて大変なのですが、楽しんでもらえるように気合を入れて頑張りたいと思います。 また、fantia、fanboxでオーディションに関連する前日譚を投下しました。 もしかしたらこっちでも投稿するかもです。 作者のtwitterアカウントです。更新が遅れた時はこちらで連絡します。 https://mobile.twitter.com/yuuritohoney wikiが有志の人達によってかなり充実してきました。 作者もちょいちょい本編で出してない情報とかも追加しています。 https://wikiwiki.jp/yuuritohoney/ fantia、fanboxで、こちらでやり忘れたお話を掲載しています。 https://fantia.jp/yuuritohoney https://www.fanbox.cc/@yuuritohoney アラビア半島連邦についておねショタ短編書きました。 https://novel18.syosetu.com/n4279ib/ クリスマス用の短編、ムーンライトでとあ注意。 https://novel18.syosetu.com/n5480hz/ 天鳥阿古、ちょっと休憩。 「ああ……だめかもしれない……」 朝、目が覚めた時の気だるさと熱っぽさで、自分が風邪を引いてしまった事を理解した。 とりあえず風邪薬を飲んで、それからオーディションの打ち合わせと、来月からのベリルツアーの手配に……ああ、忙しい! ベリル本社内にある仮眠室から出た私は、フラフラした足取りでエレベーターホールへと向かう。 「阿古さん……?」 「あくあ……君?」 あ、そっか、もう早朝トレーニングに来る時間か。 私はほんの少しだけあくあ君から視線を逸らす。 だって、今のあくあ君は体のラインがわかるようなスポーティな服装で、目のやり場に困るからだ。 はっきり言って今のあくあ君の状況は私や琴乃さんでもギリ耐えられるかどうかである。他の女の子なら失神するんじゃないかな……。 トレーニングルームなどの清掃に入っているクリーンアクアエコシステムズの皆様も、完全防護服を着て清掃してるとしとりさんから聞いているし、もう普通の清掃業者ではあくあ君の汗ばんだ匂いに暴走して手に負えないそうだ。 「ん?」 あくあ君は何かを察したのか、ゆっくりと私に近づいてくる。 あ、ダメダメ、そんなに近づいたら赤ちゃんできちゃう! ってそんな事あるわけないってわかってるけど、こんなシャワー後の良い匂いを出されたら私でも意識しちゃうよ。 「阿古さん、じっとしてて」 「ふぁ、ふぁい……」 あくあ君は私のおでこにそっと掌を当てる。 ん……あくあ君がさっきまで冷たいペットボトルを手に持っていたせいか、おでこがひんやりしててすごく気持ちいい。 「やっぱり。明らかに熱がありますよね? その様子だとまた仮眠室に泊まったんですか?」 「え、あ、う……」 しどろもどろになった私は目を泳がせる。 「だ、大丈夫。お薬を飲めばすぐに良くなると思うから……」 私は何事もなかったかのように、そのまま通り過ぎようとしたけど、あくあ君に腕を掴まれて抱き寄せられる。 あわあわあわ、待って、今、余裕がない時にそんな事をされちゃったら、普段抑えてるぶんだけ余計に意識しちゃうよ。 「いやいや、これはいい機会です。おうちに帰りましょう。前に行くって約束してたしね」 「え、あ……でも、今日は大事な仕事が……」 12月は特にイベントやテレビ出演の仕事が多く、私が休んだらみんなやあくあ君に迷惑がかかってしまう。 「それなら琴乃がいるし、しとりお姉ちゃんがいるんだから大丈夫。阿古さんは、もっと自分の会社の社員に自信持ってください」 あくあ君はそう言うと私の体を抱き上げる。 え……えっ!? こ、これって、あ、あの、伝説のお姫様抱っこじゃ……。 「ほら、家に帰りますよ」 「ふぁ、ふぁい」 家に帰って何するの!? もしかして子作りとか……って、そうじゃなーい! いつもなら我慢できてるのに、今日はあくあ君がぐいぐい来るから私の頭の中は熱と妄想でぐるぐるしている。 あくあ君は私をタクシーに乗せると、そのまま私の住んでいるマンションへと向かった。 「あ……」 自分の家に入ってすぐ、最後に出て行った時に慌てて着替えたので脱ぎ散らかしていた事と、洗濯物を出しっぱなしだった事を思い出した。 「ご、ごめんなさい」 「あ、いや、こちらこそ、すみません」 さっき、あくあ君が私のブラジャーを見ていた気がするけど、きっと私の気のせいだろう。 熱で幻覚でも見てるのかもしれない。これは、早めにお薬を飲まないとって思った。 「ご飯は食べられますか?」 私は首を左右に振る。 「それなら俺が買ってたスポーツ用のゼリーがあるのでそれを食べましょう。あとは常備薬はありますか?」 「えっと、ポーチの中に……」 私はあくあ君からゼリーをもらってお薬と一緒に飲み込む。 ポーチの中から最初コンドームが出てきた時は一瞬だけ気まずくなったけど、あくあ君が見なかった事にしてくれたので助かった。 「あくあ君、風邪をうつしちゃいけないから、もう……」 「大丈夫。そこら辺はしっかり対策してますから。阿古さんは自分のことだけ考えて」 あくあ君はそう言うと、会社に電話をかけてきますと言って部屋を出ていった。 私はあくあ君が外に出てる間に服をパジャマに着替える。 「とりあえず阿古さんは、水分を補給してしっかり寝てください」 「わ、わかった」 風邪をひいたせいなのか、あくあ君がお家にいるからか、ドキドキしすぎて全然眠れなかった。 その様子があくあ君からしたら、私が不安に思っているように見えたのかもしれない。 あくあ君はお母さんのような優しい手つきでそっと私の頭を撫でる。 「大丈夫、俺がいるから安心して。それと寝ている間に、少し散らかってるところ掃除するけどいい?」 「う、うん」 なんてかっこいいんだろう。 こんなかっこよくて頼り甲斐のある男の子にそんな事を言われて、ドキッとしない女の子なんていないよ。 熱が一気に上がった気がした。そのおかげか知らないけど、私は知らないうちに眠りについてしまう。 「ん……」 体に何かがまとわりつくような気持ち悪さを感じて目が覚める。 「あ……」 汗でパジャマがぐっしょりとしていた。 一体どれだけの時間眠っていたのだろう。 時計を見るともうお昼を過ぎていた。 これだけ熟睡したのは、数ヶ月ぶりだろうと思う。 周りを見ると、私が脱ぎ散らかした服は綺麗に片付けられていた。 「阿古さん、起きましたか?」 「あ、はい」 もしかしたらもう帰ったんじゃないかなと思ってたから、あくあ君の声が聞こえてきて心がはずむ。 ダメ! 私はベリルの社長なのよ。信頼してお子さんを預けてくれている親御さんを裏切っていいのと、何度も自分に言い聞かせる。 「部屋にはいるけど大丈夫ですか?」 「うん、大丈夫」 あくあ君は、お粥をトレーの上に乗せて持ってきてくれた。 お米のいい匂いに釣られて、お腹が勝手にぐーと鳴ってしまい、恥ずかしい思いをする。 「食べられそうならちゃんとご飯食べて、もう一度お薬を飲みましょう」 わっ、たまご粥だ! 私、これ好き。 って、あれ? お米とか卵ってこの家にあったっけ? 私が知る限りこのお家には食料品なんて何もなかったはず……。 「ちなみに、あまりにも食材がなかったので買ってきました」 「ごめん。ほんと何から何までありがとう」 私はスプーンでお粥を掬うとパクリと口に放り込む。 あっつぅ! 私はお腹が空きすぎていたのか、お粥が出来立ての熱々である事も忘れるという森川さん並のボケをかましてしまった。 口の中を火傷して身悶える私を見てあくあ君が苦笑する。うう……恥ずかしい姿を見られてしまった。 「なんか、阿古さんのそういう姿を見ると、昔……トマリギでバイトしてた時を思い出すな」 「あくあ君……」 「最近の阿古さんは、すごくしっかりしてて無理してないかなって思ってたから、たまにはこういう日があったとしてもいいんじゃないですか?」 確かに、最近はちょっと……というか、だいぶ、無理してたと思う。 ゆかりにもそれでめちゃくちゃ怒られたし、私が風邪ひいたことを知ったらまたすごく叱られるんだろうなあと思った。 「それじゃあ今日はいつも頑張ってる阿古さんを、久しぶりに甘やかすとしますか」 「え?」 甘やかす? 誰が? 誰を? 私が処理落ちでフリーズしていると、あくあ君は私が使っていたスプーンでお粥を掬いとる。 「はい」 「え?」 私が同じリアクションを2度すると、あくあ君はにこりと微笑んだ。 「食べさせてあげる」 うぎゃあああああああああああああああああああ! 慌てふためいた私は、混乱したのかとんでもない事を口走ってしまう。 「ふーふーしてほしいな」 何をいってるの? ねぇ、私は今、何を言ってしまったの!? 私の奥底に抑えてた欲望が勝手に言葉になって外に漏れ出てしまった。 「ふーふー、はい」 え? 本当にしてくれるの? サービス料とか別途必要なんじゃ……。 私はポケットもないのに、ポケットから財布を取り出す仕草をしてしまった。 あぁ、あの頃から本質的には何も成長してないんだと気がついて、ちょっとだけブルーになる。 「ん、美味しい……」 でもお粥は美味しかった。 ぐす……久しぶりに食べる家庭の味がじんわりと心に沁みる。 「はい、じゃあもう一口食べようか」 「は、はい」 そこから先は平常心との戦いである。 あくあ君に食べさせて貰っている間は、もう一生分の贅沢をしているんじゃないかと思うくらいの幸せな時間だった。 「それじゃあ、洗い物してきますね」 「あ、それなら私もお手洗いに……」 部屋の外に出てすぐに気がついた。 溜まっていた段ボールが通路から完全に消えている……。 これはもしかしてと思い一瞬だけリビングを覗くと、放置していたものがすごく綺麗に片付けられていた。 それもどれをどこに片付けたかわかるようにメモ書きまでテーブルの上に置いてある。 え? これ、もう夫婦ですか? あ、ダメダメ、また余計な事を考えちゃってる。 とりあえずトイレに行って一旦落ち着こう。 私はお手洗いのついでに汗ばんだ下着を脱いで洗濯機の中に入れる。 ついでに新しい下着に変えておこ……。 心なしか洗面台とかトイレの中も綺麗になってる気がする。 って、あ、おトイレの中のあくあ君ポスター見られた!? ポスターをよく見ると側に付箋が貼られていた。 【ポスターを貼ってくれるのは嬉しいけど、トイレの中はちょっと恥ずかしいです】 うわああああああああああああああああああああああああ! 思わずトイレの壁に頭を打ち付けようとしたけど、何とか踏みとどまる。 そんな事をしたら、きっとあくあ君が何かあったんですかって慌てて駆けつけてくれるからだ。 そうなったら、そうなった原因を説明しなければいけなくなるので、自ら恥を上塗りしてしまう。 それだけは絶対に耐えなければいけない。 「穴があるなら入りたい……」 例えるならばこの恥ずかしさは、勝手に部屋を掃除したお母さんに、えっちな本とかバイブを見つかってテーブルの上に綺麗に畳んだ服の上に置かれているのと同じくらいである。 私は羞恥心に身悶えながらトイレから出て自分の部屋へと向かった。 もう寝よう。寝て全てを忘れてしまうんだと思った。 「お帰りなさい」 「た、ただいま……」 え? これって夫婦ですか? 部屋に戻るとあくあ君がテーブルの上を拭いてくれていた。 私は気恥ずかしさからあくあ君から目を逸らしてしまう。 ううう、目なんて合わせられるわけないじゃない。 「他にしてほしいことってあります?」 「こ……」 「こ?」 バカー! 私のバカー!! もうちょっとで子作りって言いそうになった。 あぶな。本気であくあ君に軽蔑されたっておかしくない発言をしてしまうところでした。 前に本で読んだけど、人間弱ってるとセックスしたくなるっていうの本当だったのか。 「こ、このパジャマ、汗ばんでるから着替えたいかなって」 「それじゃあ体を拭けるタオルを持ってきますね」 よし、今のうちに一旦落ち着こう……って、落ち着けるわけなんてないじゃない!! だって、あくあくあくあ君と自分の部屋で2人きりとか、そんな事は想定してないにも程があるよ。 私がベッドの上で再び身悶えていると、あくあ君が洗面器にお湯をためて、それと一緒に体を拭くタオルを持ってきてくれた。 「それじゃあ俺は一旦外に出てますから」 「あ、待って、その前に背中だけ拭いてもらえるかな?」 ちょっと私!? 一体何を言ってるのかな? 完全に暴走してる。いつもはちゃんと制御できてる事全くできていない。 「わ、わかりました。極力見ないようにしますから」 うう、これじゃあどっからどう見てもパワハラと青少年に対する事案、いや性犯罪じゃない。 あくあ君が週刊誌に訴えたら私は1発で逮捕されるだろう。 私はプチプチと一個づつパジャマのボタンを外すと、あくあ君に私の見苦しいおっぱいを見せないように背中を向ける。 「そ、それじゃあ拭きますよ」 「う、うん」 あ……タオルが自分の背中に触れた瞬間、快楽で体がビクンと反応する。 ダメ、声とか体とか色々抑えなきゃ。さっき着替えたパンツにじんわりとシミが広がっていく。 あ、あ、あ……こんなのやっぱり犯罪よ! というかこれ以上先に行ったら、間違いなく襲っちゃう。 そんな事になったらみんなが不幸になる。 私はあくあ君に止めてもらうと、思いを断ち切るように後ろを向く。 「あくあ君、やっぱりいい。あとは私が……え?」 あくあ君は振り向いた私を見て固まっていた。 よく見るとその視線は私の顔ではなく、その下を見つめている。 私はそちらの方へと視線を下げていった。 あ……丸出しになった自分のおっぱいが視界に入る。 あわわわわわわ、あくあ君に見苦しいものを……じゃなかった。これじゃあ完全にチジョーじゃない。 私はすぐに謝ろうとしたが、慌ててしまい体勢を崩してしまう。 「あ、危ない!」 あくあ君はベッドから転がり落ちそうになった私の体を支えてくれた。 それはいい、それはいいのだけど、片方の手は私の腕を掴んでくれているが、もう片方の手が間違って私の胸を掴んでしまっていたのである。 あ、無理、こんな事されたら私、私……! 子宮の奥が目の前にいる男の子の赤ちゃんを孕みたいと、私に何度もサインを送ってくる。 抗えない女性としての本能が理性を蝕んでいく。ダメ、ダメよ私、止まれ! 止まりなさい!! 「あくあ君……」 「あ、阿古さん!?」 びっくりした顔のあくあ君と視線が合う。その瞬間、私の部屋の扉がバーンと開いた。 「待たせたわね! この私がわざわざ来てやったわよ!」 扉の向こう側でふんぞり返った友人の姿を見て私は固まる。 「ん? あ……ごめん。続けていいわよ。悪かったわね。セックスの邪魔して……」 「セックスじゃないもん!」 「小雛先輩、それは勘違いです!」 私とあくあ君の声が重なった。 「ほら、やっぱり、セック……」 「違うもん! 背中を拭いてもらってるだけだから、まだ何もしてないもん!」 確かにちょっと怪しかったけど、ギリ踏みとどまったし! 「まだ……って事は……」 「そこ、深掘りしたら1週間は口利かないから」 それを聞いたゆかりは絶望した顔をしていた。 「あ、阿古さん、すみません。その……」 「ううん。私の方こそごめん」 あくあ君は優しいから何故か謝ってくれるけど、どう考えても私が100%悪い。 私なんかのおっぱいまで揉ませちゃうし、本当に悪い事をしてしまった。 「小雛先輩、しっかりしてください。小雛先輩」 「そ、そんなに振らなくても大丈夫だから! もう」 あくあ君はゆかりの体を揺さぶって元に戻すと、手に持っていたタオルを渡す。 「俺の代わりに阿古さんの体を拭くの手伝ってあげてください」 「わ、私が!?」 「小雛先輩以外に誰が居るって言うんですか? 阿古さんは風邪を引いてるんだから頼みましたよ」 「わ、わかった」 なぜかゆかりはぎこちない手つきで私の体を拭いてくれた。 ごめんね。替えのパンツまで取ってきてもらって……。 ゆかりから話を聞くと、どうやらあくあ君から連絡があって駆けつけてくれたそうだ。 私はその事も合わせて、ゆかりにありがとうとお礼を述べる。 「ふふん、私と阿古っちは親友なんだから、もっとこの私に頼ってくれていいのよ!!」 正直、ゆかりが来てくれて本当に助かった。 あのままあくあ君と2人きりだと本当にやばかったかもしれない。 ゆかりが来てくれた事で落ち着いたのか、安心したのか、私はまたベッドで眠りこけてしまった。 あー、喉乾いたかも。 私はベッドから起き上がると自分の部屋から通路に出る。 するとリビングの方から楽しげな声が聞こえてきた。 「小雛先輩、食材で遊ばないでください」 「ムキーっ! これでもちゃんと料理してるんですけど!?」 「先輩、人には向き不向きがあります。先輩に向いてるのは、大人しく席に座って待っている事です」 「ぐぬぬぬ! 見てなさい。絶対にいつの日か料理でギャフンと言わせてあげるんだから!」 あくあ君とゆかりの2人が、キッチンで横に並んで料理を作ってる姿を見ると微笑ましくなった。 まぁ、片方は邪魔をしてるだけみたいだけどね。ま、ゆかりに毛が生えたレベルの私に言えた事じゃないけど……。 「あ、阿古さん。よく眠れましたか?」 「うん。お陰様で元気になったわ。ありがとう」 ゆかりがジトっとした目で私の事を見つめる。 「そう言って、また無茶するんじゃないわよ」 「ふふ、ごめんね。ゆかりにまで迷惑かけて」 私がそう言うと、ゆかりは、もう、仕方ないんだからと呟いた。 そうやって悪態ついてても、ゆかりが優しいって事は私がよく知っている。 だから私は再度ゆかりに感謝の気持ちを伝えた。 するとゆかりは、恥ずかしそうに頬を赤く染める。そしてそれを誤魔化すように私から視線を逸らした。 ふふ、そういうところは結構可愛いんだから、もっとみんなに知ってもらえるといいわね。 「阿古さん、お腹空いてますか?」 「もう、ペコペコだよ!」 「なんでも食べられます?」 「うん!」 「それじゃあ、すぐに用意するから、邪魔になる小雛先輩と一緒にテーブルで待っててください」 「ちょっと! 邪魔になるって何よ邪魔になるって!!」 「はいはい。ゆかりは私と一緒に、テーブルで待ってようね。あくあ君の邪魔しちゃだめよ」 その日は、3人で一緒に晩御飯を食べた。 今思えば、この家がこんなに賑やかなのも今日が初めてだな。 引っ越してからは特に、寝るためと着替えを取りに帰るくらいしかしてなかったから……。 「あんた、せっかくだから今日は泊まっていきなさいよ」 「ええ……」 ゆかりの提案にあくあ君は困惑する。 え? 待って、誰が誰のお家に泊まるの? あくあ君が、私のお家に? え……それって青少年略取とか何かの犯罪に当たるんじゃ……あ、ご家族から許可が出てれば大丈夫と……って!? 本気で泊まるの!? 「そういうわけで、今日はお世話になります」 「ふふん、せっかくだから今日は特別に反省会をするわよ」 奇しくも今日は月曜日だ。 つまり月9の主演を務める2人に挟まれて解説を聞きながら私は月9を見る事になったのである。 これ、絶対にファンの人からしたら超絶うらやま展開じゃない。 ゆかりは調子に乗って、途中からアヤナちゃんを呼ぼうとしたけど、流石にそれは迷惑がかかるからやめてとお願いした。というか、そんな事をしたら向こうの事務所やお母さんにも謝らないといけないし、これ以上、私の仕事を増やさないで欲しい……。 「で、ゆかり、本当にやるの?」 「もちろん」 来客用のお布団を出した私達は、リビングで3人横になって川の字で寝る事になった。 待って、こんなの眠れるわけないじゃない!! というか寝過ぎてて目がギンギンだよ! 「あくぽんたん起きてる?」 「はいはい。起きてますよ」 「ふふん。もしかしたら1人じゃ寂しくて寝れないんじゃない? 仕方ないわね。それなら私が一緒に寝てあげるわ」 「え?」 え? ゆかりは一体何を言っているのかな? 私達の真ん中、つまりはあくあ君の布団がモゾモゾと動く。 「ちょ! 小雛先輩!?」 「ほら、どうせなら阿古もこっちに来なさいよ」 ええ? い、いいのかな? 私も同じように自分のお布団からあくあ君のお布団の中に移動する。 って、これ完全にアウトでしょ!! 釣られてやってみたけど、完全にアウトです!! 「小雛先輩、流石にこれはまずいですって」 「まずいって何がまずいのよ?」 「いや、その、俺も、男ですし……」 え? 男ですしって……ああああああくあ君、もしかしたら私達の事をおおおおおお女の子として見てくれてるって事!? 「ふーん……仕方ないわね。ほら、おっぱいくらいなら触っていいわよ」 「ゆかり!?」 「小雛先輩!?」 私とあくあ君は同じようなリアクションをする。 「阿古っちこそ、何ぼーっとしてんのよ。ほら、さっさとおっぱい出しなさい。全くもう、森川みたいにボケっとした顔して! こいつに触られなきゃ、そのDカップは何のために育ててきたのよ。ほら、阿古のおっぱいは形が綺麗なんだから、もっと自信持って」 え? え? え? 私はチラリとあくあ君の顔を見る。 するとあくあ君は、誰が見てもわかるような三文芝居で狸寝入りしていた。 「ぐー、ぐー」 「あっ、こいつ寝たふりしやがった! もう、せっかくシテあげるって言ったのに、肝心なところでビビリなんだから!」 私はホッと胸を撫で下ろす。 そんな事もあって疲れがどっと出たのか、私はまた眠ってしまった。 翌日、すっきりとした私は完全に復活する。 よーし、また心機一転、お仕事頑張るぞー!! 私は膨大な年末年始のイベントに向けて再び気合を入れ直した。 ************************************************ ムツさん、レビューありがとうございます! できる限り執筆ペースを守りつつ頑張りたいと思います。 あーくあさん、レビューありがとうございました! えっちシーンももうちょい頑張れたらなって思います。 他にもブクマ、星ポイント、誤字修正、いいね等ありがとうございます。 それとwikiの方もいつも助かってます。 さて、そいうわけで380日ぶりに阿古さんのトイレポスターの伏線を回収しました。 一旦、外してたけど引っ越しのタイミングで復活しました。阿古さんは祭壇が見られなかっただけでも助かったんじゃないかな。 ちなみにこのままノクターンに行く事も考えました。ただ、このまましないのも尊い気がするし、一回だけしちゃうのもアリかなって思ったんだけど、まだこのタイミングじゃないかなとも思ったりしちゃったんですよね。 とはいえfantiaとかでifするかもしれないし、しないかもしれないし。そんな感じです。 また、fantia、fanboxでオーディションに関連する前日譚を投下しました。 もしかしたらこっちでも投稿するかもです。 作者のtwitterアカウントです。更新が遅れた時はこちらで連絡します。 https://mobile.twitter.com/yuuritohoney wikiが有志の人達によってかなり充実してきました。 作者もちょいちょい本編で出してない情報とかも追加しています。 https://wikiwiki.jp/yuuritohoney/ fantia、fanboxで、こちらでやり忘れたお話を掲載しています。 https://fantia.jp/yuuritohoney https://www.fanbox.cc/@yuuritohoney アラビア半島連邦についておねショタ短編書きました。 https://novel18.syosetu.com/n4279ib/ クリスマス用の短編、ムーンライトでとあ注意。 https://novel18.syosetu.com/n5480hz/ 掲示板、うちのあくあ様がすみません! 【嗜み○ね】白銀あくあ様を語るスレpart3978【イチャテロ】 8 ななし 嗜みとあくあ様の雑誌、やばかったな……。 11 ななし >>8 衝撃的すぎて、ホゲ川と同じ顔してたわ。 13 ななし >>8 雑誌を見た妹が5時間くらいホゲ川みたいに固まってたわ。 そのあと、私も読んで4時間くらいホゲ川になってた。 16 ななし キッチンのCM、お料理配信、雑誌と嫁なみが一気に露出を増やしてきたな。 19 ななし >>16 そのおかげであくあ君と結婚するとどうなるかっていう実態が明らかになってきてる。 22 ななし 私は女の子同士で結婚したけど、2人の雑誌とかめちゃくちゃ参考にしてる。 お休みの時は2人でチューしてから寝るようにしたもん。 25 ななし >>22 良いなぁ。 私も、諦めてもう女の子と結婚しようかなあ。 29 ななし >>25 まずはお友達婚から始めてみたら? 仲の良い友達とシェアハウスするところから始めたら良いと思う。 33 ななし >>29 私は普通にシェアハウスしてた友達と、男の人と結婚できなくてその流れでしたなぁ。 35 ななし やっぱ、お友達婚多いな。 38 ななし 純粋な疑問だけど、お友達婚した人ってそういう事ってしてるの? 42 ななし >>38 普通にするよ。うちはお互いに触り合うくらいだけど、自分じゃない手で性器をいじられるだけでも興奮するし、乳揉んだりチューしたら結構盛り上がる。 46 検証班◆07218KADO6 >>38 純真無垢だった中学生の嗜みに私がオナニーのやり方を教えた夜の話する? 50 ななし >>46 マジかよwwwww 51 ななし >>46 お前www 53 検証班◆010meTA473 >>46 言ったら絶交する。 ていうか仕方を書いた本を見せてくれただけじゃない!! 57 ななし >>53 全部言ってるじゃねえか! 58 ななし >>53 嗜み、それ自分から全部言っとるで! 61 ななし >>53 これは嗜みでも嫁なみでもなくポンなみ。 65 ななし >>46>>53 あー、なんか今日もここは平和だって事を再確認できて嬉しくなったわ。 68 ななし 正直、捗ると嗜みは結婚するだろうなと思ってた。 72 ななし >>68 わかるわ。よく掲示板でもじゃれてたしな。 75 ななし ミシュ様の独占インタビューもあって、友達婚が注目されているようだな。 薄々勘づいてたけど、やっぱりあくあ様はミシュ様の子供だった。 79 ななし >>75 やっぱり遺伝子ってすごいわ。 83 ななし >>75 ミシュ様の独占インタビューには驚かされた。 それも黒蝶やスターズの事まで言及されるなんて思ってもいなかったよ。 87 ななし >>83 黒蝶一派に連なるものだけど、そのせいで肩身の狭い思いをしてるよ。 でもまぁ、実際にひどい親戚は多かったからしゃあない。 89 ななし 私は政治家としての黒蝶揚羽が推進する男性保護法案を厳格にする提案は悪くなかったと思うけどな。 実際、そこは支持してる人は結構多かったし。ただ、あくあ君が出てきてからはね……。 94 ななし >>89 サッカーの大会であの3人が一緒に居たのを抜かれた時はやっぱりなと思った。 主教キテラ……保守派のトップ、日本の男性保護法案の元となったスターズの男性保護法案を作ったのもスターズ正教、そこのトップ。 揚羽……男性保護法案厳格化急進チームの中心人物。 マナート殿下……揚羽が目指した男性保護法案の厳格化の先にあるのがアラビア半島連邦、またそれを定めているのは神殿、マナート様はそこのトップ。 総理は男性にも自由の権利があると訴えていたし、藤一派はどちらにもメリットがありデメリットがあると現状維持を望んでいたけど、構図としてはスターズと同じ状況だった。 どちらかというと厳格化が伸びそうな気配すらあったのに、それを全部ぶち壊した奴がいるんですよ。 98 ななし >>94 あー様「俺は全てをぶち壊す」 102 ななし 聖あくあ教じゃあくあ君は神扱いされてるけど、あくあ君って神は神でも破壊神でしょ。 106 ななし >>102 破壊神wwwww 107 ななし >>102 これ、あると思いますw 114 ななし 破壊神あくあさまの足跡 ・街プリスレの過疎化 一般男子に会うより、あくあ様に会える確率の方が高くなってしまったから。 スレは残ってるけど最後の砦だった検証班4人がいなくなった事もあって人が減った。 ・スターズが完全崩壊 嗜み、メアリー様の国民人気トップ2を取られた。 スターズ正教は求心力を低下。 ・ブラック企業が完全消滅 ドライバーの放送開始で、日曜日の朝から働きたくない人が急増。 月9の放送開始がきっかけで、全企業から残業という2文字が完全に消滅。 もちろん働きたい人は働く事も可能だけど、日曜朝と月曜の夜は時給が倍以上になる。 ・女性の男性観を完全に狂わせる。 碌でもない男になびかなくなる。 身近にいる男子より画面の中のあくあ君の方が距離が近いしサービス精神が旺盛だから。 ・男性の中でのヒエラルキーを破壊。 今まで女性を虐げてきた男性に、他の男の子達がついていかなくなった。 ・小雛ゆかりの破壊 完全に男嫌いのイメージを破壊した。 120 ななし >>114 ふむふむって読んでたら最後www 121 ななし >>114 最後わかるけどさあwww 125 ななし >>114 これも加えておいて。 ・カノン元王女殿下のイメージを破壊。 中身が嗜みとわかって、それまでのしっかりとしたイメージからポンコツ具合が露呈してしまう。 129 ななし >>125 草www 131 ななし >>125 わかるw 133 ななし 破壊神あくあ様が通った跡はホゲりしか残らないと言う……。 136 ななし >>133 ホゲ川「呼んだ?」 140 ななし ホゲ川といえば森川の部屋の第2回はどうなるんだろう……。 144 ななし >>140 2回目の放送は来月だけど、出演者のところに小雛ゆかり、白銀あくあ、森川楓って書いてある。 ただし予定らしいからどうなるかはわからない。でもそのつもりで調整してるって事だと思う。 148 ななし >>144 これのおもろいところは、メインの一番左に小雛ゆかりが来て、森川の序列が最後なところw 完全に番組が乗っとられてるじゃんwww 151 ななし >>148 今、見たら、番組も森川楓の部屋(仮)になってる。 雲行きが怪しくなってきたなwwwww 155 検証班◆CHiMPOsuki 番組乗っ取り反対!! そういうのは良くないと思います!! 158 ななし >>155 草w 160 ななし >>155 wwwww 163 ななし >>155 あくあ様が破壊したものについて、これも追加しておいて。 つ「森川楓の部屋」 168 ななし >>163 草w 170 ななし >>163 正確に言うと破壊したのは小雛ゆかりなんだけど、もう大体あー様のせいでいいやw 175 検証班◆07218KADO6 >>155 乗っ取られなくても、あのボケたスタッフなら秒でホゲ川がやらかして初回でお蔵入りしてただろw 番組の名前からホゲ川は消えるけど、消滅しなかっただけマシだと思っとけwww 180 ななし >>175 wwwwww 183 ななし >>175 ひでえwww 186 ななし >>175 乗っ取り確定じゃねーかww 189 ななし 仕方ない。あくあ様が関わってるんだから。 あくあ様が携わってる時点で、私達には外から起こってる事象をホゲ川のように眺める事しかできないのだよ。 ほら、怪獣映画でもそうでしょ。一般市民は大怪獣を前にしたら出来る事なんて何一つないんだよね。 つまりまぁ、何が言いたいかって言うと、人間、諦めは肝心ってことwwwww 192 ななし >>189 あー、なるほどね。 つまり私達はあくあ様に踏み潰される一般市民と……。 あー、これはいけませんよ。また新しい性癖が目覚めてしまいそうです。 196 ななし >>192 それなら既に、あくあお姉様に踏まれ隊ってスレあるから、そっちにどうぞ。 197 ななし >>192 大丈夫、君は1人じゃない! 200 ななし >>196-197 嘘だろ!? 202 ななし そういえば、アクアリウムの観覧チケット当たった人いる? オーディションは書類審査で不合格だったけど、観覧チケット当たった! 生のあくあ様に会えるからもう満足です。 208 ななし >>202 いいなあ。 前にMステ当選した人が言ってたけど、一番距離近いのはスタジオ収録だから、じっくりと生のあくあ様を味わってきて。 211 ななし 生のあくあ様からえっちな感じしかしないのはきっと、私の頭が掲示板と捗るに毒されているせい。 215 ななし >>211 あると思います。 219 検証班◆07218KADO6 >>211>>215 いいか? お前がスケベなのは、お前がスケベだからなんだよ。 224 ななし >>219 これは正論。つまり掲示板のレート帯は捗るチジョーラインと……。 228 ななし >>224 嫌すぎるwww 231 ななし なんかHP更新きた! 235 ななし アクアリウム本戦出場者の告知キター!! ・アイドルオーディション本戦出場者リスト 番号/参加資格/出身地/年齢/名前/所属 1番 一般 千葉県 18歳 那月紗奈/私立乙女咲学園高校3年生 2番 一般 北海道 23歳 巴せつな/藤百貨店新宿店 3番 推薦 東京都 13歳 白銀らぴす/私立聖クラリス女学校中等部2年生 4番 一般 海 外 13歳 ラズリー・アウイン・ノーゼライト/スターズ、中2 5番 推薦 東京都 14歳 猫山スバル/私立聖クラリス女学校中等部2年生 6番 一般 東京都 15歳 皇くくり/国立日ノ本女学校中等部3年生 7番 一般 海 外 10歳 ハーミー・スターズ・ゴッシェナイト/スターズ、小4 8番 一般 秋田県 18歳 天宮ことり/県立秋田農業高校3年生 9番 一般 鹿児島 15歳 |祈《いのり》ヒスイ/県立奄美中学校3年生 10番 一般 海 外 12歳 フィーヌース/アラビア半島連邦、小6 11番 一般 福岡県 21歳 |瓜生《うりゅう》あんこ/帝都ホテル博多 12番 一般 京都府 20歳 藤林美園/国立帝都医科大学2年生 13番 一般 兵庫県 17歳 桐原カレン/私立メアリー女学院高等部2年生 14番 推薦 埼玉県 14歳 鯖兎みやこ/私立聖クラリス女学校中等部2年生 15番 一般 愛媛県 16歳 星川澪/舞妓、祇園甲部 16番 一般 神奈川 18歳 黒蝶孔雀/無職 17番 一般 大阪府 16歳 七瀬二乃/県立京葉工業技術高等専門学校1年生 18番 一般 愛知県 20歳 茅野芹香/都立東京言語大学3年生 19番 一般 広島県 19歳 津島香子/国立上野美術大学1年生 20番 一般 青森県 17歳 山田丸男/県立青天高等学校2年生 ※順番は予選通過時の審査員の点数順となります。 ※審査ポイントは歌唱力、ダンス、魅力度、パーソナリティ、将来性、スター性、それぞれの個性などを総合的に評価しています。 239 ななし >>235 キター!! って!? 妹ちゃん3番手!? 243 ななし >>235 妹ちゃんの上を行く奴が2人もいるだと!? というか明らか上位独占かと思われた5人が、3、5、6、7、10番とは……。 246 ななし >>235 23歳が最年長か……わかってたけど、頑張って。 250 ななし >>235 くくり様が出てきたのも意外だったけど、華族六家が動いてきてるな。 >6番 一般 東京都 15歳 皇くくり/国立日ノ本女学校中等部3年生 >8番 一般 秋田県 18歳 天宮ことり/県立秋田農業高校3年生 >12番 一般 京都府 20歳 藤林美園/国立帝都医科大学2年生 >16番 一般 神奈川 18歳 黒蝶孔雀/無職 254 ななし >>250 藤林は藤系列とは限らないけど、なくはないよなぁ。 あそこは一般市民に紛れるのもうまいし、どっちかというと黒蝶よりこっちの方が闇だと思う。 256 ななし >>250 >16番 一般 神奈川 18歳 黒蝶孔雀/無職 黒蝶家だけど無職は応援できるな。孔雀ちゃん頑張って。 259 ななし 一つ言わせて欲しい。 >13番 一般 兵庫県 17歳 桐原カレン/私立メアリー女学院高等部2年生 確実に私達のお友達だろ。怒らないから白状なさい。 263 ななし >>259 バカ4人のせいでメアリーへの風評被害が酷いwww メアリーだってまともな人くらいいるだろ!! 267 ななし >>259 掲示板民代表、桐原カレンちゃん応援します! 271 ななし 勝手に掲示板代表にされる桐原カレンちゃんが可哀想www 275 ななし >>235 >20番 一般 青森県 17歳 山田丸男/県立青天高等学校2年生 えっ? 278 ななし みんな盛り上がってるところ悪いんだけどさ……。 >20番 一般 青森県 17歳 山田丸男/県立青天高等学校2年生 え……? 282 ななし あのさ、みんな思考がおかしくなってるのかもしれないけど、最後の人、男の子だよね? 286 ななし >>275 うわあああああああああああああああああああ! おっ、男の子!? 290 ななし あかん、男の子が応募してるなんて思ってなかったから、自然と脳が処理落ちしてたわ……。 そっか、そんな事もあるんやな。 293 ななし すげえ時代が来たぞ!! 295 ななし ベリルにまた男の子が増えるんですか!? 298 ななし 祭りだ急げ!! 302 ななし あのさ、でもこの子、20番なんだね。 男の子が応募なら普通に無条件で合格じゃないの? 307 ななし >>302 それは私も思った。 男の子だから審査員も甘めにしてると思ったんだけど、ちゃんとガチ目に審査してる? 313 ななし >>307 そうじゃない? 推薦枠の人も書類審査はパスしただけで、予選には参加してるからね。 そこで圧倒してると思われたのだけど、それ以上や同等レベルが居たと……。 319 ななし >>313 私、予選出場者だけど巴せつなさんやばかった。 23歳は予選でも最年長クラスだったんじゃないのかなぁ。 324 ななし >>313 一位の那月紗奈さんと一緒だったけど、あのギャップがなぁ。 ハイスペックなパフォーマンスなのに、子供らしい純真さが予選の審査員の人達に受けたんだと思う。 白ワンピを完全に着こなす美少女が、歴代のドライバーの変身ポーズ決めるとか。 特技がピアノとかヴァイオリンで、趣味が川遊びに虫取りとか、あ、無理ーって思った。 あと笑顔の可愛さはポイントだったかもしれない。 330 ななし >>313 前にスレに上がってたのだと、天宮ことりさんと星川澪さんはやばいって言ってた人いたなぁ。 336 ななし >>330 星川澪さんマジでやばかった。 接しやすい感じの子かと思ったら、歌い出したらカッコ良すぎて私ホゲったもん。 341 ななし >>307 あくあ君が出てきて、それからこうやってちゃんと繋がっていってるのがすごい。 確実に男の子の中でも、何かが変わりつつあるんだと思う。 345 検証班◆07218KADO6 お前ら、わかってると思うけど、はっちゃけすぎるなよ。 今一度、私達、女の子もどういうふうに男の子と接していくのかちゃんと考えるべき。 349 ななし >>345 嘘……だろ……? 352 ななし >>345 みんな! 災害が来る前に逃げろ!! 356 ななし >>345 どうせお金がなくて裏山でやばいキノコでも食べちゃったんだろ。 ほら、怒らないからお姉さんに白状しなさい。 358 ななし >>345 落ちてたものは食べちゃダメって、お母さんいつも言ってるでしょ!! 361 ななし >>345 みんな、今までありがとな。 どうやら今日、地球は隕石がぶつかって滅びるみたいです。 366 ななし お前らwwwww 369 ななし >>345 捗るが変……まともな事を言い出したせいで、みんなが混乱しちゃったじゃないか!! 373 ななし >>345 今日いち、お前が言うなってレス見つけたわw 381 ななし 捗るー! お前のコテハン乗っ取られてるぞー!! 384 ななし 捗るに対するこのスレの評価wwwww 388 ななし >>345 お前……実はオナった後の賢者タイムだろ? 392 ななし >>388 あっ……。 394 ななし >>388 ん……。 397 ななし >>388 あー……なるほど、了解。 401 ななし 捗るのギャグは一旦置いておいて、こっちも予選通過メンバーきた。 ・デュエットオーディション本戦進出者 1番 一般 雪白えみり/ラーメン竹子、メアリー女学院大学2年生 2番 一般 エリーカ・エヴァーミリオン/世界的ソプラノ歌手 3番 一般 玖珂レイラ/STAR LIGHTS PARTNER:ステイツ 4番 一般 城まろん/eau de Cologne、M.U.C(Make Up Cosmetics RECORD) 5番 一般 鞘無インコ/ホロスプレー、株式会社BIRD Leader 6番 推薦 雪白美洲/STAR LIGHTS PARTNER:ステイツ 7番 一般 黒蝶|輝夜《かぐや》/国立日ノ本女学校大学1年生 8番 推薦 ナタリア・ローゼンエスタ/私立乙女咲学園高校2年生 9番 一般 十二月晦日サヤカ/大惨事、株式会社PRiSM agency 10番 一般 加藤イリア/フェアリス、フェアリーテイル・カンパニー ※順番は予選通過時における審査員の点数順となっております。 ※純粋な歌唱力の他に、楽曲へのアプローチの仕方、歌声が合うかどうか、本番までへの伸び代などが審査基準になります。 ※本戦出場にあたり、それぞれの事務所からは既に許可を得ています。 ※合格時のレコード会社、各種事務所もしくは弊社との契約は現時点で無所属の方のみとなります。 406 ななし >>401 1位嘘だろwwwww 410 ななし >>401 世界的なソプラノ歌手のエリーカ様が2位!? 414 ななし >>401 1位、ラーメン竹子www 1人だけ所属が草wwwww 416 ななし >>401 ラーメン竹子で急に親近感が湧いてきた。 419 ななし >>401 1位の人、メアリーじゃん! また私達のお仲間が増えたぞ!! 424 ななし エリリンが2位なんて許せない! ↓ ラーメン竹子とメアリーで全てが許される。 ←イマココ 427 ななし >>419 桐原カレンちゃんと、雪白えみりちゃんは掲示板代表として頑張ってほしい。 メアリーなんてどうせ全員が掲示板民でしょ。 433 ななし 1位の人って、あのラーメン竹子の美人店員さんか!! 438 ななし 例の美人店員さんだな。頑張ってほしい! ていうか、あの人が掲示板民な訳あるか!! 442 ななし えみり様をチンポスキーとか総理とか嗜みとか捗るなんかと一緒にしないでくれ!! あの人こそ真のメアリーだ!! 446 ななし えみりさんありがとう。 えみりさんなら、きっとメアリーの評判を立て直してくれるはず! 451 ななし 雪白えみりさんは、メアリー最後の希望! あのお笑い四天王で下げた評判をどうか、どうか、立て直してほしい。 456 ななし >>401 つーか、ここでまさかのレイラ様とミシュ様の対決……っていうか、親子デュエットみたい!! レイラ様はミュージカルでも歌唱力抜群だし、あるかもなー。 それとエリリンの2人に勝ってる雪白えみりとかいう、ラーメン竹子所属の素人が強すぎるwww 460 ななし もし本戦突破しても、ラーメン竹子所属で居てほしいwwwwww 467 ななし >>401 ちょって待って、うちのインコちゃんがいるんだけど大丈夫!? 関西弁でオペラ歌ったりしない!? 472 ななし >>401 まさかVから2人も来るなんて想像してなかった……。 インコちゃんは普段演歌配信とか長唄配信やってるけど、ガチでうまいよ。 478 ななし >>401 ここにも黒蝶かー、大丈夫かな? 481 ななし >>401 え? アヤナちゃんでもふらんでもなく、まろんちゃん!? これはeau de Cologneのファンの1人でしかない私もびっくり。 486 ななし >>481 まろんちゃんは歌上手いよ。ただ、リーダーとして調和を重視してるだけ。 ソロパートや、ソロ曲でも絶対にeau de Cologneの城まろんである事を崩さないしね。 だからこそeau de Cologneじゃない全ての枷を解き放ったまろんちゃんが見れるのは楽しみ。 490 ななし >>401 加藤イリアだけ謎。でも、審査員が感じるだけの何かがあったのかな? 494 ななし >>401 ナタリア・ローゼンエスタさんは、カノン様の親戚だし掲示板民は応援してあげようぜ!! 502 ななし >>494 了解。 505 ななし >>494 嗜みの親戚は私達の仲間!! 510 ななし やたらと仲間意識の強い掲示板民wwwww 513 ななし アイドルオーディションにしても、デュエットオーディションにしても、順位を公表する理由はなんなんだろう? 519 ななし >>513 普通に参加者の競争意欲を煽るためだと思う。 あと一般視聴者目線で見ると、誰が合格に近いのかを分かりやすくしてるからじゃない? 524 ななし 番組放送が今から待ち遠しい。 デュエットオーディションは知ってる人もいるし、アイドルオーディションは自分の県から出てる人を応援します! 532 ななし >>524 それはある。四国から1人でてくれて嬉しい!! 今は京都で舞妓さんとして頑張ってるみたいだけど、応援する! 540 ななし オーディション番組とか年末歌合戦とか詳細色々出てるけど、森長のクリスマスキャンペーン当選通知ってまだ? 546 ななし >>540 あれ、通知しないらしい。 HPのキャンペーンサイトに書いてある。 ちなみに商品については24日に届くそうだから、みんな自宅で待機な。 552 ななし 24日 クリスマスフェス 25日 ヘブンズソード、ベリルアンドベリルUSJ回特別版 26日 ゆうおに最終回 もう最高すぎて何も言えねぇ。 558 ななし >>552 最高かよ……。 563 ななし >>552 史上最も寂しくないクリスマスじゃん。 567 検証班◆9n2SARETAi >>552 これ、特別編成で今回だけベリルアンドベリルが日曜日にずれてるから注意してください。 571 ななし >>567 了解です! 573 ななし >>567 姐さん有能。 579 検証班◆9n2SARETAi それと、いいですとものクリスマス増刊号出ます。 今日発売のスポーツ紙ですっぱ抜かれるので、その前にここで告知しておきます。 583 ななし >>579 キター! 585 ななし >>579 伝説のいいですとも回きた! 588 ななし >>579 前と同じ? それとも何か違うコーナーで出るのかな? 小雛さんかメアリーお婆ちゃんと出てくれたら嬉しいw 591 検証班◆9n2SARETAi 本当はもっともっと色々とお伝えしたいけど、当日まで待っていてください。 1月1日からも色々あるけど言えないんだけど、どっちも間に合うように頑張ってます。 596 ななし >>591 やっぱ姐さんなんだよ。 603 ななし >>591 真面目に仕事をしてる姐さんが報われて本当によかった。 607 ななし >>591 姐さんのその気持ちだけで十分だよ。 615 ななし まぁ、正直、私らもさ、もう半年以上経つんだし、そろそろ慣れるよな? 619 ななし >>615 だよな! 622 ななし >>615 そうそう、どこかのポンなみと一緒にしてもらっちゃあ困るぜ! 626 ななし >>615 んだんだ。私らも成長してるし、そんな、ねぇ? 631 ななし ここまでの全部が壮大なフラグです。 636 ななし お前ら、あくあ様をなめたらあかん。 いつだって私達の想定外な事をするのがあくあ様だぜ? 643 ななし >>636 正直、嗜みとのイチャテロ配信や雑誌でホゲってる奴らがいうセリフじゃないよなw 648 ななし >>643 何度も言うけど雑誌はマジでやばかった。 654 ななし >>648 あくあ様のお子様ランチを毎日食べてる嗜みとかいうやつ!! 660 ななし 嗜みとあくあ様の雑誌、ずっとハンカチ噛みながら眺めてたわ。 とは言え、実際に私がその立場なら初手で天に召されてそうだから、嗜みの事は尊敬する。 665 ななし みんな、嗜みの事をポンなみだなんだと言ってるけどさ、実際、自分が嗜みの立場だったら耐えられるとは思わないな。 671 ななし >>665 それはある。 678 ななし 雑誌を読んだうちの息子が、お母さんにおやすみのチューをしてくれるようになりました。 今から息子の精通が楽しみです。 684 ななし >>678 は? うらやまけしからんのだが? 687 ななし >>678 息子さんが嫌がるようなことだけはするなよ。 絶対に思春期で変わるから。 692 ななし 掲示板民よ。 性犯罪事件だけは起こさないでおくれよ。 698 ななし >>692 存在自体が性犯罪者みたいな奴なら2名ほどいるけどな。 703 ななし みんな優しいから普通に許容しているけど、チンポスキーはアウトだろ。 9n2と0721は数字だからいいけど、チンポスキーは誰がどう見ても完全アウト。 709 検証班◆CHiMPOsuki >>703 え? よくみてください。NじゃなくてMですよ? 716 ななし >>709 草www 721 ななし >>709 そりゃそうなんだけど、捗るや姐さんと違って、お前はチンポスキーが定着してるからなぁ。 727 ななし そんな事より小雛ゆかりのSNSが草なんだがwwwww 733 ななし 小雛ゆかり「ちょっと! なんで私がデュエットオーディションに落ちてるのよ!!」 738 ななし >>733 こいつ暇人かwww 741 ななし >>733 友達いないからって、あくあ様に構ってもらいすぎなんだよw 745 ななし >>733 流石の小雛ゆかりも歌はダメだったかw 748 ななし >>733 ていうか、オーディションを一般参加枠で受けてるの草なんだけどwww 752 ななし ちなみにアヤナちゃんも、既にデュエット済みなのに受験したらしい。 一度デュエットしたからこそ、もう一度歌ってみたいと思ったんだってさ。 他の子には申し訳ないと前置きした上で挑戦を表明してた。結果は残念だったけどね。 759 ななし >>752 それに対する、自称大女優の小雛ゆかりさんの書き込み。 「本戦で会いましょう!」 言ってる奴が予選で敗退してるの草なんだがwwwww 763 ななし >>759 これで本戦にアヤナちゃんだけ通ってたら、ますます草案件じゃんwwwww アヤナちゃんが落ちてくれてよかったな……。 768 ななし 最近、小雛ゆかりは人を笑顔にさせる才能がある事に気がついた。 これには私もニッコリ。 772 ななし >>768 わかるw 775 ななし >>768 正直、森川と小雛ゆかりだけは、見てて歯茎が出るw 779 ななし 小雛ゆかりはともかく、アヤナちゃんは悔しいだろうな。 かわいそう。 783 検証班◆CHiMPOsuki >>779 今1番可哀想なのは、途中で話を小雛ゆかりさんにぶち切りされた私なんだが? 788 ななし >>783 ありがとう。今日いち歯茎でましたw 790 ななし >>783 草wwwww 792 ななし >>783 お前、人を笑顔にさせる才能あるよw 796 ななし みんなを笑顔にしたいと言ったあくあ様のライバルに、チ……ンポスキー説が濃厚出てきたなwwwww 799 ななし >>783 おかげ様で今日も頑張れます!! 805 ななし さーてと、私もお仕事頑張るかな。 807 ななし さっき、渋谷のスクランブル周辺で看板工事の業者さんがうろついてた。 ずっと飾ってあるヘブンズソードの看板のいくつかを指差してたけど、なんかするのかな? 811 ななし >>807 うおー! 新情報thx!! 813 ななし >>807 帰りに見に行ってみます。 816 ななし >>807 私も確認にいこっと! 情報あざます! 821 ななし ベリルの直営ショップもなんかポスター貼り替えようとしてる。 827 ななし >>821 そっちも見に行きます!! 833 ななし うおー、あくあ君の、ベリルのおかげで、もう毎日が楽しすぎる! 836 ななし >>833 それな! 今まで生きてきた中で今が1番楽しいわ。みんなも楽しんでるか? 842 ななし >>836 最高です! 843 ななし >>836 最高です! 845 ななし >>836 最高です! 850 ななし 世界には申し訳ないけど、本当、みんなごめんな。 うちらのあくあ君がすみません! 853 ななし >>850 これ絶対、歯茎出るw 856 ななし >>850 あー、もう、最高や! 862 ななし アイドルオーディションをうける山田丸男君にも続いてほしい。 866 ななし あくあ様もSNS更新きたー! 872 ななし あー様。 今回のアイドルオーディションには、俺やとあ、天我先輩や慎太郎に憧れて何人かの男性が応募してくれました。 はっきり言ってすごく嬉しかったです。 でも、残念ながら全員が全員を合格に、というわけにはいきません。 この事はモジャさんとも、ノブさんとも、阿古さんとも、スタッフのみんなともよく話し合いました。 その上で、また次の機会までに、それぞれが指摘されたところを伸ばしてくれて再度受験してくれれば嬉しいと思います。 諦めなければきっといつか夢は叶うと思うから。 それと合格し、無事本戦に進んだ人には、ここからがスタートだよと伝えたいです。 だから、ベリルに憧れるのは今日で一旦やめましょう。みんなには俺達を超える事を目標にしてほしいです。 そうする事で俺達も負けてられないぞと、切磋琢磨する事でより良いエンターテイメントをファンの皆様にお届けする事ができるはずです。 長くなりましたが、俺から伝えたい事は以上です。 皆様が合宿に来られる日を今から楽しみにして待っています。 さぁ、夢に向かって、いきましょう! 880 ななし >>872 私、予選で落ちたけど、次あるならもっと頑張るわ。 885 ななし >>872 最高かよ! 888 ななし >>872 これだからベリルはやめられねぇんだ!! 891 ななし みんな、みんな、頑張ってほしい。 20人、全員がだなんて事、あり得ないんだろうけど……なんかもう今から、全員に受かってほしいです。 897 ななし こんなに熱いけど、番組始まるの1月からなんだなぁ!! 901 ななし くっそ、1月が今から楽しみすぎる!! 905 ななし ベリルのHPのトップページが変わったぞ!! 913 ななし 憧れてるだけでは辿り着けない! さぁ、今より一歩でも先に行こう! 920 ななし まーた、あー様とベリルがドライバーやってるのかw 925 ななし >>920 最高です! 927 ななし >>920 最高です! 931 ななし これで今日の仕事も頑張れます。 934 ななし みんな盛り上がってるけど、ショップと渋谷のチェック忘れるなよー! 939 ななし >>934 了解!! 945 ななし 小雛ゆかり「なんで私を落としたのよ!」 あくあ様「個別の案件に関してはコメントを差し控えさせてもらいます」 くっそ塩対応に草生えたwww 950 ななし >>945 うちのあくあ様がすみませんって歯茎見せながら言ってやりたいwww 958 ななし 小雛ゆかりを熟知するあー様www 964 ななし あくあ様の塩対応に目覚めそう。 972 ななし >>964 奇遇だな。私も一緒だ。 979 ななし >>972 同じく。 983 ななし まーた変な性癖に目覚めようとしてる奴らがいるんかw 990 検証班◆07218KADO6 >>983 性癖なんていくつあってもいいですからね。ニコッ。 1001 3510◆ULTi-Hi-P3 えー!? お姉ちゃん、もしかしてアイドルオーディション落ちたの!? 実は、みこともアイドルオーディション、書類審査で落ちたんだ。デモテープが機械音すぎるって……。 ふーんだ! アリア・カタリーニとエリーカ・エヴァーミリオンの音声データを分析して最高の歌声をゲットするもんね!! ************************************************ すみません。遅れました。 ひさぎさん、レビューありがとうございます。ノクターンも頑張ります! レビュー、お気に入り、星ポイント、乾燥、誤字修正、いいね等いつも助かってます!! 最近は実況系のが多かったので、通常の掲示板をやってみました。 たまにはこういうのもどうでしょうか? また、fantia、fanboxでオーディションに関連する前日譚を投下しました。 もしかしたらこっちでも投稿するかもです。 作者のtwitterアカウントです。更新が遅れた時はこちらで連絡します。 https://mobile.twitter.com/yuuritohoney wikiが有志の人達によってかなり充実してきました。 作者もちょいちょい本編で出してない情報とかも追加しています。 https://wikiwiki.jp/yuuritohoney/ fantia、fanboxで、こちらでやり忘れたお話を掲載しています。 https://fantia.jp/yuuritohoney https://www.fanbox.cc/@yuuritohoney アラビア半島連邦についておねショタ短編書きました。 https://novel18.syosetu.com/n4279ib/ クリスマス用の短編、ムーンライトでとあ注意。 https://novel18.syosetu.com/n5480hz/ 全体的に加筆修正してます。 fantiaで見た人も、こっちで読んでくれると嬉しいです。 ******************************************** 祈ヒスイ、ここから始まる。 「うわあ……」 ついに……ついに! あのあくあ様のいる東京に来てしまった……!! 私は冬休みを利用して、とある理由から鹿児島県の|奄美大島《あまみおおしま》から東京へと旅行に来ました。 「すごい……」 見た事もないほど高いビルがいっぱい建っています。 それに加えて、道を歩いている女の子達がすごくおしゃれな子ばっかりで、とてもびっくりしました。 私は近くのガラスに映り込んだ自分の姿を確認して、リボンの位置を直す。 大丈夫かな? 私、浮いてたりしない? 「ここが渋谷……って、こんな事してる場合じゃない!」 時間は限られてるんだから、ぼーっとしてる暇なんてないよね。 私は近くのロッカーに荷物を預けると、ウキウキしながらベリルのグッズショップへと向かう。 ショップは予約制だけど、私は運よく抽選で入店のチケットをゲットする事が出来ました。 「あわわ、あくあ様の等身大パネルだ!」 私は携帯でパシャパシャと写真を撮る。 出来たらこのあくあ様と一緒に記念写真を撮りたいな。 そう思ってたら、近くにいた身長の高いお姉さんに声をかけられました。 「よかったら、お写真撮りましょうか?」 「い、いいんですか!?」 身長が高くて目つきの鋭いお姉さんはにっこりと微笑む。 最初は睨まれてるのかと思ったけど、どうやら私の勘違いだったみたいです。 私はお姉さんのご厚意に甘えて、あくあ様のパネルと一緒に記念撮影しました。 「ありがとうございます!」 「いえいえ、今のうちに十分、東京を楽しんできてくださいね」 私はお姉さんと手を振って別れる。 お姉さんもあくあ様のファンなのか、紙袋いっぱいにあくあ様のグッズを買ってました。 かっこいいなぁ。ピシッとした、いかにも仕事ができるって感じの人だったから同じ女性としては憧れます。 私も将来あんな感じの仕事ができる素敵なお姉さんになりたいな。 「えっと、お母さんとおばあちゃんのお土産はこれにして、友達の……」 もー、素敵なグッズがいっぱいありすぎて悩むよー。 ある程度目星をつけてきていたにも関わらず、実際に手に取ってみるとどれもこれも欲しくなっちゃうから困っちゃう。 あっ、あのあくあ様のぬいぐるみキーホルダーだ! しかも最後の一つ! 私はそちらへと手を伸ばす。 グッズを見るのに必死になりすぎた私は、近くにいた人と肩がぶつかってしまいました。 「あ……ごめんなさい」 「こちらこそ、すみません」 わわわわ……めっちゃくちゃ可愛い女の子とぶつかってしまいました。 帽子を目深に被って、眼鏡をかけてるけど、今までに見た事がないくらいの美少女さんです。 あ、あれ……? なんかテレビで見たことがあるような……気のせいかな? 「お嬢様、グッズに夢中なのはいいですが、ちゃんと周りに注意してくださいね」 「ペゴ……んん、わかってるわよ。それよりもハイ、これ」 お嬢様と呼ばれた女の子は、私にあくあ様のぬいぐるみキーホルダーを渡してくれました。 ていうかお嬢様!? じゃあ、もう1人のお姉さんはメイドさんなのかな? 東京すご……そんな、お嬢様みたいな人が実際に存在してるんだとびっくりする。 「え? あ、でも、これって……」 「いいの。私はもうこれ5つ持ってるから、どうぞ」 5つ!? す、すごい……。入手難度Aクラスと呼ばれるこの商品を5つも持ってるなんて圧倒されました。 もしかしたら有名なファンの方なんでしょうか? 「実際に使うのと、保存用と、予備と、予備の予備と、いつか生産終了になるんじゃないかと不安になってもう一個買って……お嬢様、どうせ新しいのもそのうち出るんですし、絶対に5つもいらなかったですよ」 「もー、別にいいじゃない! この寝そべってる姿のあくあがいいの!!」 ふふ。2人のやりとりをみてたら自然と笑みが溢れます。 だって、お嬢様とメイドさんなのに、本当の姉妹みたいに仲がいいんだもん。 私はお嬢様にお礼を言ってグッズを譲ってもらいました。 それにしてもお嬢様だなんて、やっぱり美少女なだけあって、どこかの華族の御令嬢だったのかな? まるで本物のお姫様のように綺麗で本当にびっくりしました。 やっぱりあくあ様ってすごい。だって、あんな綺麗な女の子でもあくあ様のファンなんだもん。 「それでは、こちらの品々、住所の方に発送しておきますね」 「ありがとうございます!!」 たくさん買ったらベリルのショップは無料で配送してくれるのが嬉しいです。 いつもなら送料無料でも別途料金取られたりするのに……。 って、配送用の箱もシロくんとたまちゃんのデザインなんだ! かわい〜! ショップの店員さんは、中の箱が汚れないように二重箱にしてくれたし、別途に紙袋もたくさんつけてくれて、本当に至れり尽くせりでした。 「そろそろお昼だし、どこでご飯食べようかな」 ベリルコラボのカフェは抽選に外れちゃったし、ドライバーで有名なラーメン竹子とか、喫茶トマリギは人が多くて絶対に無理だろうなと思った。 あ……近くでラーメンマルシェやってるみたいだから、そっちに行こうかな。ラーメン竹子の画像見てたらラーメン食べたくなったしね! 私は目的のマルシェが出店されてる公園へと向かう。 「わー、いい匂い!」 どこも混んでるなあと思ってぶらぶらと歩いてると、遠くでポツンと立ってるお店が見えた。 違法営業でもしてるのかってくらい人目につかないところにあるし、お店の名前も書いてないけど本当に大丈夫かな? でもいい匂いがするから行ってみよ。 「へい、らっしゃい!」 「あ、こんにち……」 私はそこで固まってしまった。 元気よく挨拶をしてくれた店主さんがおばちゃんじゃなくて、今までの人生で見た事がないくらい綺麗な女の人だったからです。 え? え? さっきの美少女といい、東京ってこんなレベルの女の子がゴロゴロいるんですか? お母さんやお婆ちゃんからは、東京には何とかスキーとか、はか……なんとかっていうチジョーみたいな女の子がいっぱいいるって聞いてたけど絶対に嘘だ。優しくて綺麗な人ばっかりじゃん! 「どーも、どーも、何にしますか? おすすめは、ラーメン竹子限定、剣崎のお母さん秘伝のチャーシューが沢山載った醤油ベースのヘブンズソードラーメンです!! それか神代始が感動した魚介のダシがふんだんに使われた塩ラ・メーンか、ピリリと辛い橘の好きなシナチク大盛りの辛味噌ラーメン、加賀美隊員の夜食ラーメンこと紅生姜入りのコッテリ豚骨もありますよ!」 「え? ラーメン……竹子……?」 「はい! ラーメンマルシェ初出店です!!」 ラーメン竹子ってあのラーメン竹子だよね? 何でこんなところにいるの? 普通に考えたらもっと真ん中の辺でデデーンとお店を構えていてもおかしくないと思うんだけど……はっ!? まさかラーメン竹子を騙った偽のお店じゃないよね!? 私が戸惑っていると綺麗なお姉さんは苦笑いを浮かべた。 「実は、本当は出店する予定じゃなかったんですよ。でも、竹子さんの昔のバイク仲間で、北海道からくるラーメン屋さんが大雪で来れなくなっちゃって、それで代わりに出店する事になったんです。場所がここなのは、最後にきたからここしかなくって……あ、ちゃんと本当ですよ」 綺麗なお姉さんはそう言って、ヘブンズソードのみんなのサインが入った色紙を見せてくれた。 わ! わ! 額縁越しとはいえ、実際のサインを見れて触れるなんて思ってもみなかった事です。 私は色紙の写真を撮ったり、お姉さんのご厚意で一緒に写真を撮ったりしました。 「え、えっと、それじゃあ、ヘブンズソードラーメンで、麺の硬さは普通でお願いします」 「あいよ! 竹子さんが言っていた! ヘブンズソードラーメンを食べたら本当の天国が見れるってなあ!!」 めちゃくちゃサービス精神に溢れるお姉さんでびっくりしました。ベテランの店員さんなのかな? ラーメンの麺を水切りする時の動作がプロそのものです。 しばらく待っていると、綺麗なお姉さんがヘブンズソードラーメンを持って来てくれました。 「わー、美味しそう!!」 「熱いから気をつけてくださいね!」 「はい!」 まずは匂いを嗅ぎます。 あ、鼻に抜ける芳しい醤油の香りが堪らなく食欲をそそりました。 次にスープを少しだけいただきます。 これは、一体、何のお出汁でしょう? 鶏ガラのスープ以外に何かが入ってる気がします。 疑問に思っていたらお姉さんに隠し味に煮干しを使ってるんですよと言われました。あーなるほど。 次にちぢれ麺をスープに絡ませるように啜ります。 おっふ……これはなんという事でしょう。絶妙な硬さと柔らかさのバランスを保った麺がスープと合わさって、至極のハーモニーを奏でていました。 おまけにこの厚みのあるチャーシューも脂身と赤みのバランスが絶妙です。 煮卵や海苔がトッピングされているのも、すごく贅沢をした気分になりました。 え? このラーメン、500円って本当ですか? 「美味しかったですか?」 「はい!」 「そうでしょそうでしょ、替え玉もあるから言ってくださいね」 「あ、じゃあ、替え玉お願いします」 「あいよ! 替え玉入りまーす!」 すごい手慣れてる店員さんだと思ったら、エプロンのところにバイト見習いって書いてました。 え? バイト? 店員さんじゃなくって? 「竹子には今日みたいに、たまに臨時で入ってるだけなんで、あ、ちゃんと竹子ではバイトリーダーまで行きましたし、竹子さんからは暖簾分けを認められるくらいの腕はあるんで、味は安心してください!!」 「は、はい……」 実際、味は良かったし、お姉さんの言ってた事は本当だったんだと思います。 しかし、なんでここに人が居ないのかわかった気がしました。 店名も出してない、立ってる店員さんが1人でバイト見習い、さらに胡散臭そうな奥まった場所にある。 うん、人なんか来るわけないよね……。 でも、私が食べていたら、ラーメンの匂いに釣られたのか、帰るときには少しずつお客さんが集まってきてました。 「ご馳走様です! 本当に美味しくて感動しました!」 「いつか本店の方にもきてくださいね。ありゃぁとやしたぁ〜っ!!」 お腹も膨れたし、私は次の目的地に向かって移動する。 すると、目の前からカメラを持った集団が歩いてきました。 あ、テレビの撮影中かな? すごいすごい。なんか東京に来た感じがしました。 「それでは何人かの女性にインタビューしてみようと思います!!」 あ……。 アナウンサーのお姉さんと目が合いました。 確かあの人って国営放送のホ……じゃなかった、五里川さんとかいう名前のアナウンサーさんです。 あれ? 違ったかな? 「すみませーん。インタビューいいですか?」 「え、あ、私?」 「そうそう、そこの天然美少女ちゃん。君の事だよ!」 あわあわあわ……どうしようどうしよう。 インタビューなんてされた事がないからびっくりしました。 「東京の子じゃないよね?」 「あ、えっと……鹿児島県の奄美大島からやってきました」 「わお! 凄い!! 私、まだ奄美大島には行った事ないんですよ」 「それなら是非ともいらしてください。すごく綺麗でいいところですよ!」 「ぜひ! ところで今ちょっと幸福度のアンケートをやってまして、今、幸せですかっていうのを聞いてるんですけど……」 「幸せです!」 私はアナウンサーさんの質問に即答しました。 「いいですね! ちなみに私も幸せです!! なんで幸せかって言うと〜」 確かにアナウンサーさんの顔を見てたらとっても幸せそうに見えます。 でも、目の前にいるスタッフさんは曇った表情で、お前が幸せかどうかはどうでもいっからさっさとしろと書かれたカンペをサインペンでペシペシと叩いてました。 「幸せだって思った根拠はどこにありますか?」 「えっと、そうですね……。その、奄美大島には男の子がいなくって、全然わからなかったんだけど、あくあ様とかがテレビにいっぱい出るようになってから、男の子の事をすごく知れるようになって幸せです!!」 「そっかー、やっぱあくあ君はすごいね」 「はい! あくあ様は凄いです!!」 私がそう答えると、アナウンサーさんも満面の笑みを返してくれました。 「ふふ、インタビューご協力ありがとうございました。それじゃあ、残りの旅も楽しんでね!」 「はい!!」 インタビューに出るなんてびっくりしたけど、無事に終える事ができました。 さっき、国営放送だって言ってたし、島のテレビでも流れるかも。私は、お母さんやお婆ちゃんや親戚のみんなや友達のみんなに、インタビュー受けたのがテレビに出るかもしれないとメールしました。 「っと、確かこの辺だったかな?」 私は目的地のそばでキョロキョロする。 あ、あった! 【私の優等生なお兄様展】 もうあと1話で完結だからか、すごくたくさんの人で盛況でした。 運よく展示閲覧の抽選に当たった私は、入り口で電子チケットを提示する。 中では実際に使った衣装とかを展示してるだけじゃなくって、ロケで使った場所を再現しててすごく感動しました。 「やっぱり、莉奈ちゃんだよね」 「莉奈ちゃんのせいで、eau de Cologneのファンになった私」 「わかるわかる、私も月街さん推し!」 「eau de Cologneはふらんちゃんも可愛いんだよね」 「沙雪だけはない」 「沙雪は好きな人なんているの?」 「見た事がない。だって小雛ゆかりだもん」 ふーん、やっぱり東京でも莉奈ちゃんが人気なんだ。 確かに可愛いし、優しいし、かっこいいし、わかる気がします。 でも私は、沙雪も悪くないと思うんだけどな。 「全く、あいつら、見る目がなさすぎでしょ!」 「先輩、落ち着いて! 私達がこっそり見てるなんて知られたら騒ぎになりますよ」 「ふーん、人気の莉奈ちゃんはいいわよね」 「あ、先輩、そんな事を言わないでくださいよ。私は……沙雪も好きですよ」 「今、確実に間がなかった?」 「……」 「あ、視線逸らした!」 ふふ、あそこの2人は姉妹か何かかな? 仲が良さそうな姉妹を見て少しほっこりとした気持ちになりました。 私はグッズショップに行くと、沙雪のグッズが置いてあるコーナーへと向かう。 なんだかちょっと可哀想だったから、大量に余ってた沙雪のグッズを少しだけ自分用に購入しました。 みんなには無難に、お兄様や莉奈ちゃんのグッズを買っておこうかな。 「さてと、そろそろ時間かな」 ゆうおに展の会場を出た私は、ロッカーに荷物を取りに戻る。 するとそこで人混みに飲まれました。 わわ、すごい人です。なになに、何が起こってるの? 私は慣れない東京の坂道にこけそうになりました。 すると周りに居たお姉さん達が私の事を助けてくれたのです。 「大丈夫?」 「怪我はない?」 「ここ坂道だから気をつけて」 「あ、はい……」 みなさんすごく優しくて綺麗な大人の女性ばかりでびっくりしました。 あ、髪を留めていたリボンのバレッタが外れて私の目の前を転がっていく。 拾わなきゃって思った瞬間、目の前から聞き覚えのある声が聞こえてきました。 「すみません。少し道を開けてもらえませんか?」 信じられない速度で、それもしっかり統率の取れた動きで、私の目の前に居た女の人達がモーゼの海のように割れていく。え? 何? 何? 何が起こってるの!? 「え?」 その先に居たのは、なんとあのあくあ様だったのです。 テレビで見るよりも遥かにかっこよくて私は固まってしまいました。 私の事を助けてくれたお姉さん達も、目の前に現れたあくあ様にびっくりした顔を見せる。 「あわわわ、風呂ネキ、目の前からあくあくあくあ様が……」 「読唇術ネキまだ慌てる時間じゃないですよ。あわあわ」 「そういう藤百貨店ネキが1番慌ててる気が……」 あくあ様は私のリボンバレッタを拾うと、ゆっくりと私の方へと向かってくる。 しゅごい……。ただ歩いてるだけなのに、まるでドラマの1シーンのようです。 ただの道路なのに、ここは俺の道だと言わんばかりに、ランウェイを颯爽と歩くあくあ様とも姿が重なりました。 「大丈夫? さっき転んだように見えたけど……」 「だっ、大丈夫です! このお姉さん達が腕を掴んでくれたから」 「そっか、綺麗なお姉さん達、ありがとうございます」 あくあ様のスマイルに、お姉さん達は膝をガクガクと震わせた。 すごい。こんな綺麗なお姉さん達でも、あくあ様のスマイルではイチコロなんだ。 「あ、これ」 あくあ様から手渡されたリボンバレッタを受け取ろうとしたら、手が震えてまた落としそうになりました。 ああ、もう! 私ったら何してるのよ! 「すっ、すみません!」 「はは、いやじゃなかったら後ろ向いて、つけてあげる」 「え?」 私は言われた通りに後ろを向くと、あくあ様の手がそっと私の髪に優しく触れる。 いやーーーーーーーー! こんな事なら、直前に美容院でシャンプーしておきたかったです。 嬉しい気持ちもあるけど、恥ずかしさと後悔が同じくらいの量で押し寄せてくる。 「綺麗なリボンだね」 「あ、えっと……お婆ちゃんが作ってくれた大島紬のリボンなんです」 「へぇ、そうなんだ。大島紬って言うと奄美大島かな?」 「は、はい。今、ちょっと用事があって東京に来てて……」 「なるほど、それじゃあ東京は初めて?」 「はい!」 「そっか、それならしっかりと楽しんでね。はい、これでどう?」 「あ、ありがとうございます!」 「うん、よく似合ってる。それじゃあ、また会おう」 「はい!!」 夢のような時間でした。まさか、あくあ様に会うだけじゃなくて、お話もして、それに髪にまで触れてもらえて……まるで物語のヒロインにでもなった気分です。 その後、お姉さん達に再びお礼を言った私は、ロッカーからバッグを取り出してタクシーに乗って目的地へと向かう。 ずっと頭の中がポワポワしていた私は、そのせいであくあ様の最後の一言を疑問に思う事はありませんでした。 それくらい私の頭の中は初めての東京と、生のあくあ様で浮かれていたのです。 「よく来たっすね」 目的地の前で直立不動で立っていた砕けた口調のスーツを着た金髪のお姉さんは、首からベリルエンターテイメントの社員証をぶら下げていました。 「ようこそ、ベリルエンターテイメント協賛番組アクアリウムのアイドルオーディション最終審査合宿へ。待ってましたよ。エントリーナンバー9番、|祈《いのり》ヒスイさん」 合宿所にはもう多くの人が集まっていました。 みんなすごく綺麗だったり可愛い子だったり、中には外国人さんまでいます。 「ちょっと、道の真ん中でぼーっとしてたら、みんなの邪魔なんだけど」 「あ、あ、すみません」 あ、あ、ぼーっとしすぎてて怒られちゃいました。 私が横にずれると、黒髪の美少女ちゃんは真っ直ぐと合宿所の方へと向かっていく。 「待ってましたよ、エントリーナンバー6番、皇……」 「そういうのはいいから。みんなの通り道を塞がないでもらえるかしら?」 「う、うぃっす……! ひえーっ、美少女ちゃんはこえーっす……」 わかります……。 でも言っている事は当然の事なので、道のど真ん中でぼーっとしてた私が悪いんだよね。 「相変わらずですね。くくり様」 合宿所の中に入ろうとする怖い美少女ちゃんを、1人の女の人が呼び止めた。 ナンバー12……えっと、確か藤林美園さんだったかな? 美少女ちゃんは藤林さんの顔をチラリと見ただけで、そのまま無視して合宿所の中へと入っていく。 「お! ここが合宿所か!」 誰だろう? すごく元気な人がやってきました。 見た目はちょっと儚そうな感じの美少女なのに、中身がすごく元気があってパワフルな印象を受けます。 そのギャップが人を惹きつけるのか、それともその自信しか感じられないような態度がそうさせるのか、常に中心にいそうな、そんな感じの人です。 「待ってたわよ。私が望んだセンター、1番、那月紗奈さん」 藤林美園さんはそう呟くと、皇くくりさんの後に続いて合宿の中に入っていった。 私のセンター!? どういうこと……? 「おっ! みんなバッジをつけてるのは私と同じ受験者かな!?」 キョロキョロと周囲を見渡していた那月さんは、私と視線が合うとこちらに近づいてきた。 「えーと……9番って事は、祈ヒスイさんか! 那月紗奈です!! よろしくお願いします!!」 「あ、よ、よろしくお願いします。奄美大島からやってきた祈ヒスイです」 「おお! そんな遠くから来たなんてすごいなあ! お互いに切磋琢磨して頑張ろう!!」 那月さんは私と握手すると、ぶんぶんと何度も手を振った。 とっつきにくそうな人ばっかりだったらどうしようかと思ったけど、那月さんは話しやすそう……って、私、この人に勝たなきゃいけないの!? 無理、絶対、無理。さっきの皇くくりさんといい。絶対に勝てそうにないと思ってしまいました。 「っと、君は?」 「え?」 那月さんの視線が私から少しずれる。 後ろを振り返ると、身長の高くておっぱいの大きなお姉さんが立っていました。 「2番、巴せつな。本戦では貴女に勝つ。それだけ言いにきた」 「おお! 宣戦布告か!! くぅ〜っ! ドライバーみたいなアツアツの展開きたー! お互いに死力を尽くして頑張ろう!!」 あわわわわわ、私を挟んで見つめ合わないでください! ていうか、よく見たら周りにいた人達、全員こっち見てるじゃないですか!? この視線に耐える那月さんのメンタル、お化けすぎない? それとも鈍感で気が付いてないとか……いや、ちゃんと視線を返してるから気が付いていてこれなんだ……。 ひええ〜、み、みんな、ももももっと、仲良くしましょ。ね? 「全く、どいつもこいつも初日からピリピリしすぎやろ。な、嬢ちゃん!」 「ひゃっ!?」 後ろから誰かにお尻をむぎゅっと掴まれてびっくりした私は振り返る。 「嬢ちゃん……ええケツしとるな。私が今まで揉んできた中でも1番かもしれん」 私と同い年くらいの話しやすそうな関西弁の子にお尻を掴まれてしまいました。 んっ……ちょちょっと、今、悪びれもせずに追加で揉みましたよね!? 「9番、祈ヒスイちゃんか……小振りで引き締まってて、ああ、最高や!」 むーっ! 私はなんとか逃れるとお尻を両手でガードする。 「あはは、ごめんごめん。ヒスイちゃん緊張してたみたいやからほら、ほぐしてやろうかなと」 「じーっ……」 私はジト目で見つめ返す。 すると女の子は、両手を合わして拝むように謝る。 「本当ごめんって! 許して、堪忍して!」 「……もう。女の子同士でも勝手におしりを揉むのはダメですよ」 「いやぁ……あまりにもいいケツしてたからつい……。うちの名前は七瀬二乃、よろしくな!!」 七瀬さん、セクハラはダメだけど、話しやすそうな人が居てよかったです。 「わー、もうみんな来てるね」 あ、なんか元気そうなグループが……って、とあちゃん!? あ……いや、あれがそっくりだって噂の妹さんなのかな? 「う、うん……」 「みやこちゃん、どうしたの?」 「みやこ、体調悪い?」 「だ、大丈夫、ちょっと緊張してるだけ……」 なんか初々しくてほっこりするー! ていうか初めて年下がきた!! 今まで歳上のお姉さんばっかりだったから、ほんの少しだけ緊張が緩んだ気がします。 「お、ハーちゃんここなのじゃ!」 「フィーちゃん、待って」 もっと小さい子がきました……。 その後ろからついてくる大きな人影が見える。 「2人とも、俺から離れないで」 「はーい、なのじゃ!」 「はいなのです」 って!? あくあ様!? 周囲の目の色が変わった気がしました。 さ、さすがは王族の2人、まさかのあくあ様がエスコートして会場に来るなんて……。 目の前を通り過ぎるあくあ様と視線が合う。 「や、またあったね」 「え? え?」 あ……あの時、そう言えば、また会おうって……。 「組み分けの時に、らぴすじゃなくて君を推薦したのは俺だから、頑張ってほしいな」 「す、推薦!? な、何の!?」 「おっと、これは入ってからのお楽しみって事で、それじゃあ頑張って」 「は、はい!」 推薦……あくあ様が、私を推薦……。 それも、あそこにいるあの美少女の妹ちゃんを抑えて私を推薦したなんて……。 何に推薦したのかは知らないけど、あくあ様は私の何かを期待して推薦してくれたんだ。 やれる。それが何かはわからないけど、私にもここにいる人達に負けない何かがあるのかもしれない。 お母さん……お婆ちゃん……みんな……。 私やるよ! そうだよ。鹿児島や奄美から他に受けた子だっていっぱいいたんだ。 その子達の分まで、私が頑張らなきゃと気合が入る。 「本戦出場者のみなさんは、会場にどうぞ!! そろそろ本戦の説明会が始まりますので、よろしくお願いしまーす!!」 あ、そ、そうだ。私も出るんだから、いつまでも外にいちゃダメだよね。 「それじゃあお互いに頑張ろうな!」 「は、はい! お互いに頑張りましょう」 私は七瀬さんと握手すると、2人で宿舎の中へと入る。 最初は、私なんかが本当にいいのかなって思ってたけど、あくあ様の一言でその迷いは吹っ切れました。 私は必ずここで生き残ってみせる。 そう決意を新たにした。 ************************************************ すみません。 男性掲示板間に合わなかったから、明日更新するかもしれません。 作者のtwitterアカウントです。更新が遅れた時はこちらで連絡します。 https://mobile.twitter.com/yuuritohoney wikiが有志の人達によってかなり充実してきました。 作者もちょいちょい本編で出してない情報とかも追加しています。 https://wikiwiki.jp/yuuritohoney/ fantia、fanboxで、こちらでやり忘れたお話を掲載しています。 https://fantia.jp/yuuritohoney https://www.fanbox.cc/@yuuritohoney アラビア半島連邦についておねショタ短編書きました。 https://novel18.syosetu.com/n4279ib/ クリスマス用の短編、ムーンライトでとあ注意。 https://novel18.syosetu.com/n5480hz/ 突発更新です。 それと、作中に2つの大きなミスがありましたので後書きをご覧ください。 ******************************************** 男性掲示板、義務教育の敗北。 【あくあ君に続け!】白銀あくあ応援スレpart138【オーディションがんばれ!】 801 名無しの男の子 山田が受かった!! 802 名無しの男の子 山田の合格はマジで痺れたわ。 803 名無しの男の子 バタくんも合格おめ。 804 名無しの男の子 男だからと言って全員受かってるわけじゃないからな。 これは快挙だよ!! 805 名無しの男の子 みんなすごいな。 俺なんか、絶対に会場にすらいけないよ。 806 名無しの男の子 >>805 わかる。 807 名無しの男の子 >>805 だよな。 808 名無しの男の子 女の子と一緒になってオーディション受けるとか恐怖だわ……。 809 名無しの男の子 >>808 俺、受験したけど男子は一応、別会場で受験だったぞ。 女の人も静かな人が多くて、審査員の人もすごくちゃんとしてて感動した。 最後にありがとうございましたってお礼言ったら、ニコッと笑ってくれて嬉しかったなぁ。 あくあくんの気持ちがわかったよ。 810 名無しの男の子 >>809 すげー! そんな優しいお前さんが受かってないなんて悲しい。 811 名無しの男の子 >>810 仕方ない。俺、緊張して思ったように歌えなかったし。 812 名無しの男の子 >>811 男子ってどれくらいいた? 813 名無しの男の子 >>812 山田とバタくん入れて16人。みんなで連絡先交換した! もちろん全員ここの住民だったから、いつかオフ会しよなって約束した。 あ、ちなみにおじさんと、ニャンコさんも山田のお見送りで会場来てたよ。 だからその場にいたのは18人かな。 814 名無しの男の子 >>813 うおおおおおおおお! 815 名無しの男の子 >>813 おじさんとニャンコ紳士きてたのか!! 816 名無しの男の子 >>813 コテハン4人組の印象は? 817 名無しの男の子 >>816 おじさん→リアルでもめちゃくちゃ優しい感じの人でよかった。 ニャンコさん→ぱっと見は怖かったけど、中はちゃんとニャンコ紳士だった。 バタくん→したまつげなっが!! 合格するのも頷けるくらい雰囲気ある。綺麗! 山田→リアルでもめちゃくちゃ絡みやすかった。ほら、俺らコミュ障だから、みんな会話に困ったら山田に絡んでたwwwww 818 名無しの男の子 >>817 山田w 819 名無しの男の子 >>817 山田ええやん。 820 名無しの男の子 >>817 俺もそんなイメージ。 みんなちゃんとイメージ通りでよかった。 嫌なやつだったらどうしようかと思った。 821 名無しの男の子 >>820 受験者さん乙。 822 名無しの男の子 そういやオーディション会場に本郷監督が来てて、おじさんとニャンコさん、役者に興味ないかって誘われてた。 ちょい役でいいから出てみないって。 823 名無しの男の子 >>822 ドライバー出演くる!? 824 名無しの男の子 >>822 ドライバーでたらあちぃぞ! 825 名無しの男の子 >>823-824 ドライバーじゃないみたい。 知り合いの監督で中年男性を探してる人がいるらしくて、2人はイメージにぴったりなんだってさ。 826 名無しの男の子 >>825 まさかのオーディションなしで合格!? 827 名無しの男の子 >>826 興味があったら話だけでもって言われてた。 828 名無しの男の子 みんなすげぇな……。 829 名無しの男の子 あと、今回合格したのはバタ君と山田だけだったけど、滑った子達にも会社の方で定期的にあくあ君が考案したレッスンとかしてくれるらしい。 会社の体制が整えば育成組織みたいなのもやってみたいって言ってたし、レッスン頑張ってみようかなと思った。 830 名無しの男の子 >>829 うおー! マジか! 831 名無しの男の子 >>829 なるほど。ベリルからあくあレッスンを受けた大量のあくあチルドレン、あくあジュニアが出て来る事というわけですね。 832 名無しの男の子 >>830 俺達にもあくあキッズになれる可能性があるってこと!? 833 名無しの男の子 あくあキッズ……うっ、あくあママのキッズになりたいよぉ。 834 名無しの男の子 >>833 定期的にそれ出てくるのなんなんw 835 名無しの男の子 >>833 文化祭の時の流出あくあお姉さんの画像。 料理番組で見せるあくあ君のお料理がどれも美味しそう。 お掃除やお裁縫も得意。 とにかく優しい。 あくあ君ほど理想のマッマはいない。 836 名無しの男の子 女の子達は気がついてないけど、白銀あくあママスレにいるのは半分くらい男だろ。 あそこだけは男女比が狂ってる気がするわw 837 名無しの男の子 >>836 俺もそのスレいるわ。 838 名無しの男の子 >>836 俺も俺も! 839 名無しの男の子 >>836 だって、あくあマッマの料理美味しそうなんだもん。 840 名無しの男の子 >>836 この前のカノン様との料理配信、夫婦っていうより、あくあママと娘みたいな感じでほっこりした。 雑誌で見せてたお子様ランチ食いてー!! 841 名無しの男の子 >>836 俺もあくあマッマに甘やかされたい……。 842 名無しの男の子 >>840 わかるわ。 カノン様って普段からめちゃくちゃ甘えてそう。 843 名無しの男の子 お前らさあwwwww 844 名無しの男の子 男の子の理想の彼女→とあちゃん 男の子の理想のお姉ちゃん→あくあお姉様 男の子の理想のお母さん→あくあマッマ ← new! シンプルに終わってるwwwww 845 名無しの男の子 >>844 女の子どこ!? 846 名無しの男の子 >>844 女なんて、最初からいらんかったんや!! っていうのは冗談で置いといて、マジでそれ。 847 名無しの男の子 >>844 女の子に同情する。 848 名無しの男の子 >>844 くっそ、そのまんまだからなんとも言えねぇw 849 名無しの男の子 お前らさぁwww 850 名無しの男の子 >>844 もうあくあ君だけでいいんじゃないかな。 851 白銀あくあ(偽物)◆aquaaquaaa みんなありがとな。 会場に行けるか不安だったけど、おじさんとニャンコさんが迎えにきてくれて助かったよ。 1人で受けるの寂しかったから、会場にバタ君とかみんながいてくれたのも心強かった。 あと、行程をアテンドしてくれたベリルの甲斐さんには感謝です。 852 名無しの男の子 >>851 改めておめ! 853 名無しの男の子 >>851 山田、頑張れよ!! 854 名無しの男の子 >>851 応援してるぞ!! 855 名無しの男の子 >>851 俺の分まで頑張ってくれ。 あと、甲斐さんにはマジで感謝。 856 名無しの男の子 甲斐さんは、みんなのサポートしてたんだな。 857 名無しの男の子 甲斐さん、見た目ギャルっぽくて怖いけど、なんか話しかけやすい子だよな。 858 名無しの男の子 >>857 わかる。 859 名無しの男の子 >>857 ギャルなんか、俺なら怖くて目も合わせられなさそう。 860 名無しの男の子 >>859 甲斐さんはベリルの新人マネージャーさんなんだけど、なんていうのかな。 ベリルのマネージャーだから、大丈夫っていうのが少しあるかも。 861 名無しの男の子 >>860 それはあるな。だって、あのあくあ君達がそばにいて襲わないんだから安心できる。 862 名無しの男の子 >>861 ベリルのマネージャーから謎の安心感を感じるのはそれ。 863 名無しの男の子 甲斐さん新人でまだ担当いないって言ってたな。 俺が合格したら甲斐さんにお願いしたかったくらいだ。 864 名無しの男の子 甲斐さん、見た目的に俺たちの苦手なタイプなのに、ちゃっかりオーディション行った奴らの心掴んでるのウケる。 まぁ、俺もその1人なんだが……。 865 名無しの男の子 >>864 優しいギャルってなんか心ときめく………。 ギャルなんて大体、俺らをレイプする事しか考えてないのに。 866 名無しの男の子 くっ、オーディションの話で盛り上がってるのが羨ましいぜ。 俺も次は勇気出して受けようかな……。 867 名無しの男の子 >>866 いいと思う。頑張れ。 868 バタフライマスク◆B4T4FLYM4N >>851 俺は別にお前のために出たわけじゃないぞ。 自らの目的があって参加しただけであって、お前に感謝される謂れはない。 869 名無しの男の子 >>868 バタ君も合格乙。 870 名無しの男の子 >>868 全く、この子も素直じゃないんだから……。 871 名無しの男の子 >>868 翻訳 お、俺は、別にお前のために出たわけじゃないんだからな! そっ、そうだ、俺には他に目的があるんだよ。うん。だから気にするんじゃねーぞ。 872 名無しの男の子 >>871 翻訳乙wwwww 873 名無しの男の子 >>871 草w 874 名無しの男の子 >>871 しっ! 黙っといてあげなよw 875 名無しの男の子 >>871 あのさぁwww 876 只野おじさん◆k4k4r1ty0u >>851>>868 2人とも予選突破おめでとう! 本戦でも活躍される事を期待してます。 877 名無しの男の子 >>876 おじさんきたー!! 878 名無しの男の子 >>876 おじさーん! 879 名無しの男の子 >>876 おじさんこそ、ナイスアシスト乙でした! 880 名無しの男の子 >>876 受験者の1人です。会場ではありがとうございました。 おじさん、その後のニャンコ紳士さんとのベリル見学どうだった? 881 名無しの男の子 >>880 は!? 882 名無しの男の子 >>880 ナニソレ? 詳細kwsk! 883 名無しの男の子 >>882 山田がオーディション受けてた間、ベリルのスタッフの人が気を利かせて見学どうですかって提案してくれてた。 884 名無しの男の子 >>883 うおー! 羨ましい!! 885 名無しの男の子 >>883 その詳細plz! 886 只野おじさん◆k4k4r1ty0u >>880 楽しかったし、すごく感動しましたよ。 普段使ってる休憩室とか、トレーニングルームやダンススタジオとか、録音スタジオとか、本当に見てもいいのでしょうかと思ったくらいです。 ベリルの皆さんの気遣いには本当に感謝しかありません。 移動に関しても直接の手配をしてくれた甲斐さんはもちろんのこと、ちゃんとそのバックアップに入ってくれていた花房さん、垣内さん、桐花さん、天鳥社長には本当に感謝です。 887 名無しの男の子 >>886 やば……。 888 名無しの男の子 >>886 くっそ羨ましい! 889 名無しの男の子 >>886 いいなぁ……。 890 名無しの男の子 >>886 新人の甲斐さんにもちゃんとバックアップ入ってたんだね。 ベリルってさ、女の人がちゃんと女の人に優しいのもいいよな……。 中にはギスギスしてるところもあるし。 891 名無しの男の子 >>890 それわかるわ。 ベリルの女の子ってめちゃくちゃ仲良いよな。 だからなのか、ゆるーいというか、のほほんって雰囲気が隠せてなくてこっちも警戒心が緩くなっちゃう。 892 名無しの男の子 >>891 だって、あくあ君が一番警戒心薄いんだもん。 893 名無しの男の子 >>892 しっ! それは言っちゃダメだろ! 894 名無しの男の子 >>892-893 ぶっちゃけ、たまにあくあ君見てると、女の子に襲われたいのかって思う時がある。 そんなわけ絶対にないのにな……。 895 名無しの男の子 >>894 あるあるw 896 名無しの男の子 >>894 ライブとかで、たまに胸元が緩い衣装を着てたりするのみたらヒヤヒヤするよ。 897 名無しの男の子 >>896 はだけてるだけならまだいい。いや、はだけてるのはよくないけどね。 あくあ君の場合、はだけてる上に、こいよって雰囲気を出してくるから、たまにこの人は正気かなって思っちゃう。 898 名無しの男の子 >>897 あるあるあるあるw 899 名無しの男の子 >>897 本当それだわw 900 名無しの男の子 >>897 俺が女の子の立場なら、そらファンになるし、神だって崇めるかもしれん。 901 名無しの男の子 >>897 さっき、あくあマッマの話で盛り上がってたけど、視聴者が親目線になっちゃうパターンもある。 902 名無しの男の子 >>901 わかるわー。俺も違う意味でハラハラドキドキしながら見てるもん。 ライブ中にレイプされないか本当に心配で……。 903 名無しの男の子 なんとなくだけど、あくあ君って襲われても喜びそう。 904 名無しの男の子 >>903 いや、流石にないでしょ。 905 名無しの男の子 >>903 またまたご冗談を……冗談だよね? 906 名無しの男の子 >>903 言われてみたら、そんな気すらしてきた……。 907 名無しの男の子 お前ら冷静になれよ!! 女に襲われて喜ぶ男なんて、女が描く創作物の中だけだぞ! ・体が大きな女にクンニを強要される。 ・30超えたおばさんからの強引なキス。 ・おっぱいのクソでかい女に、無理やり射精させられる。 流石のあくあ君も、これには耐えられないだろ!! 908 名無しの男の子 >>907 なんとなくだけど、あくあ君なら全部喜びそう。 909 名無しの男の子 >>907 俺の気のせいかもしれないけど、あくあ君は甘んじて受け入れる素振りで全部喜んでそう。 910 名無しの男の子 お前らさあwwwww まぁ、俺も同じ予感がしてるんですけどね。 911 907 書いてた俺も、あくあ君なら喜びそうな気がしてきた……。 912 名無しの男の子 >>911 草wwwww 913 名無しの男の子 >>911 実際、30超えた作家の人と結婚するらしいし、同じく結婚する予定だって噂されてる桐花マネージャーをオーディションで見たけど、胸も身長もクソデカかったぞ。 914 名無しの男の子 >>913 あっ……。 915 名無しの男の子 >>913 ンンッ! 916 名無しの男の子 >>913 ゲフンゲフン! 917 907 >>913 すんませんでしたぁ!! 918 名無しの男の子 あくあ君ってほんとすげぇな。 同じ男として尊敬するわ。 919 名無しの男の子 あくあ君みたいな子が居てくれて嬉しい。 俺の代わりにいっぱい女の子とエッチな事して、幸せにしてあげて欲しい。 920 名無しの男の子 >>919 わかるわ。俺の代わりに女の子といっぱい子作りして欲しい。 921 名無しの男の子 >>920 俺、あくあ君がおっぱい好きって聞いて、16歳でGカップの許嫁がいるんだけど、女の子とエッチとかできそうにないから、あくあ君にDMで俺の婚約者抱いてくださいってお願いした。お嬢様でお金持ってるし、婚約者も同意してて謝礼もしますって言ったけど返答はない……。やっぱ難しかったか。 922 名無しの男の子 >>921 俺も18と24の嫁さん抱いてくれてって画像付きでDM送ったわ……。 あ、ちゃんと本人には了承取ってるぞ。処女のままだと流石に可哀想だって思ったんだよね。 923 名無しの男の子 >>921-922 お前らが頑張って抱いてやれよ!! って思ったけど、俺も同じような状況だからわかるわ。 924 名無しの男の子 お前らさぁ。 あくあ君の立場も考えてやれよ! いくら処女とはいえ人妻とかに興味ある男なんていないだろ……。 925 名無しの男の子 俺は、自分の嫁とエッチしてる時のあくあ君がみたい。 どういう風にセックスしたらいいか、嫁と俺に指導して欲しい。 926 名無しの男の子 なんつーか、今になって自分の婚約者とか嫁に罪悪感抱いてる奴多いよな。 女の子達は結婚や婚約してくれただけで嬉しいっていうけど、俺みたいに嫁とか婚約者が我慢してる事に気がついちゃったやついる? 927 名無しの男の子 >>926 まさに俺。夜に嫁2人が茄子で慰め合ってた。きっと欲求不満なんだと思う。 勃起しても5cmもない俺には無理だわ。 928 通りすがりの紳士◆NYaNKOsuki エッチができなくても、抱き合うとかキスをするとかだけでも妻は喜んでくれると思うのであーる。 929 名無しの男の子 >>928 さすが紳士だぜ。 930 名無しの男の子 >>928 まさにジェントルマン。感動しました。 931 名無しの男の子 >>928 これで変態じゃなきゃなあ……。 932 名無しの男の子 >>928 はぁ!? 嫁だと!? お前、とあちゃんとあくあ君一筋じゃなかったのかよ!! 933 通りすがりの紳士◆NYaNKOsuki >>932 む? 君は私がベリル本社をおじさんと見学中に、2人の並んだロッカールームの前で興奮しすぎて、パンツの中で射精した話がそんなに聞きたいのかね? 934 名無しの男の子 >>933 シンプルに終わってて草wwwww 935 名無しの男の子 >>933 あっ、もしもし、お巡りさんですか? ここになんらかの犯罪者がいます。 936 名無しの男の子 >>933 お前それどうしたんだよ……。 937 通りすがりの紳士◆NYaNKOsuki >>936 おトイレで替えのパンツに着替えたのである……。 938 名無しの男の子 ニャンコ紳士、お前すげーわ……。 939 名無しの男の子 >>933 これがガチ勢です。 940 名無しの男の子 >>937 間違ってもお前、2人には近づくなよ……。 941 通りすがりの紳士◆NYaNKOsuki >>940 申し訳ないが、もしかしたらミスターあくあとは親戚になるかもしれないのである。 942 名無しの男の子 >>941 はぁ!? 943 名無しの男の子 >>941 お前……嘘だろ? 944 名無しの男の子 >>941 冗談……だよな? 945 通りすがりの紳士◆NYaNKOsuki >>942-944 16の時に搾精した私の精子を提供した女性がいるのだが、その人との間の娘が今度、ミスターあくあとデートすると聞いたのであーる。 946 名無しの男の子 >>945 マジかよ……。 947 名無しの男の子 >>945 驚いたけど、娘さん、うまく行くといいな。 948 名無しの男の子 あくあ君とデートか……。 ニャンコスキーはパワー系だから、娘さんも力強そう。スポーツ選手とかかな? ニャンコスキーの年齢を考えると娘さんは24歳くらいだろう。 うっ……なんかここまで出かかってるのに、それが出てこない……! 949 名無しの男の子 >>948 わかる。わかるぞ。 俺もこう、なんか重要な何かを見落としてる気がしてモヤモヤするぜ。 950 名無しの男の子 >>948-949 わかる。わかるよ。 なんかここまで出かかってるのに、ホゲーっとした間抜け顔のゴリラが脳裏にチラついて思考を邪魔をしてくるんだよな。 951 バタフライマスク◆B4T4FLYM4N ……このスレにはバカしかいないのか? 952 名無しの男の子 >>951 なんだと!? 953 名無しの男の子 >>951 バタ君、そんな事言っちゃダメって言ったでしょ! 954 名無しの男の子 >>951 失敬な! 俺たちを森川アナみたいなバカと一緒にするな!! 955 名無しの男の子 >>951 バカっていう奴がバカなんだもーん! 956 名無しの男の子 >>951 バタ君のそういうところ良くないと思うよ。 みんなで一緒に考えてあげよ。 957 白銀あくあ(偽物)◆aquaaquaaa バタ君は頭がいいからなぁ。 俺はさっぱりわからん。 あと、ニャンコ紳士さん、おめでとうございます。うまく行くといいですね! 958 名無しの男の子 あれ、今なんか、一瞬ちらりと頭の中を何かが横切ったような……。 959 名無しの男の子 >>958 奇遇だな。俺も一瞬だけ答えに近づいた気がしたぜ。 960 バタフライマスク◆B4T4FLYM4N なるほど、バカしかいない。了承した。 お前ら、ちゃんと義務教育くらいは受けておいたほうが良いぞ。 961 名無しの男の子 >>960 ムキーっ! 962 只野おじさん◆k4k4r1ty0u >>960 まぁまぁ、今はニャンコ紳士さんを祝福しましょう。 娘さん、うまく行くと良いですね。 963 バタフライマスク◆B4T4FLYM4N >>962 それもそうだな。おめでとう、ニャンコ紳士。 964 名無しの男の子 うんうん、なんかまぁよくわかんねぇけど、ニャンコ紳士さんの娘さんには頑張ってもらいたいな。 965 名無しの男の子 実は俺もバタ君と全く同じ気持ちなんだけど、祝福するよ。 ていうかみんなわざとやってるんだよな? 966 名無しの男の子 >>965 ? 967 名無しの男の子 >>965 俺達なら常にマジだけど? 968 名無しの男の子 >>965 失敬な。もちろんいつだって真面目にやってますが何か? 969 名無しの男の子 >>966-968 了解した。 970 名無しの男の子 ゴリラの話はともかくとして……って、あれ? 俺たち、ゴリラの話してたんだっけ? 971 名無しの男の子 >>970 ウッホ! ウッホ! 972 名無しの男の子 みんなホゲ顔のゴリラが脳裏にチラつきすぎだろw そんな事より、小雛ゆかりの部屋の話しようぜ!! 973 名無しの男の子 >>972 あれ? そんなタイトルだっけ? 974 名無しの男の子 >>973 ? 975 名無しの男の子 >>973 白銀あくあの部屋だっけ? 976 名無しの男の子 >>975 なんかちょっと違うくない? 977 名無しの男の子 >>976 いやいや、出演者その2人だけだし、他に誰がいるんだよ? 978 名無しの男の子 >>977 確かに……。 979 名無しの男の子 みんな、小雛ゆかり大丈夫なの? 俺はちょっと苦手なんだよねー……。 980 名無しの男の子 >>979 わかる。ちょっと怖いよな。 981 名無しの男の子 >>979-980 俺も苦手っていうか、ビクビクしちゃう。 982 名無しの男の子 小雛ゆかり、サイズ的にはちょうど良いんだけどなぁ。 顔も童顔だし、でもちょっと性格とか表情がきついんだよな。 あと、結構、胸があるのがネック。 983 名無しの男の子 >>982 ほんと、それ。 984 名無しの男の子 小雛ゆかりさん、悪い人じゃないってわかったのは良いけど、やっぱ苦手意識はあるわ。 985 名無しの男の子 身長低めで高ポイントなのに、ゆうおにの水着シーンとか見ると胸があってちゃんと女の子体型でむしろマイナス。 顔も童顔で高ポイントなのに、表情とか仕草が怒ってるように見えたり怖く見えたりしてむしろマイナス。 俺はちょっと残念で可哀想な子だなって、暖かな目で見てる。 986 名無しの男の子 >>985 あー、確かに。そういう目線で見たら可哀想に見えてきたかも。 987 名無しの男の子 >>985 ストライクかと思ったら、すごい変化球でアウトゾーンに向かって行くのがヤバすぎるw 988 名無しの男の子 >>987 大谷翔子さんの43cmスライダーか、ロジミナ・カジーニョさんのバナナFKかよ!! 989 名無しの男の子 >>988 小雛ゆかりすげぇw 990 名無しの男の子 >>988 持ってくる例えがそれで良いのかw 991 通りすがりの紳士◆NYaNKOsuki みんなありがとうなのである。 きっと私の娘も喜んでいる事だろう。 ただ、私は一度もその娘に会ったことがないのである……。 だから、あくあ君と親戚になるかもと、管理をしてくれている搾精担当官から告げられた時は本当にびっくりした。 そういうわけなので、今更調子よく連絡するわけにもいかないので、あんまり私には関係ない話だったりするのである。 992 名無しの男の子 >>991 おいw 993 名無しの男の子 >>991 ふざけんなw 994 名無しの男の子 >>991 一緒に暮らしてるのかと思ったじゃねーか! 995 名無しの男の子 >>991 精子提供ってことは、今、暮らしてる奥さんとは別か。そりゃそうだよな。 996 名無しの男の子 まぁ、流石に精子提供した先とかまでは普通は知らないよな。 今の奥さんだけで手一杯だし。 997 名無しの男の子 >>996 普通はそうなんだよな。 998 名無しの男の子 >>996 そういえば、あくあ君の精子提供はどうなるんだろうな。 いまだに議論してるよね? 999 名無しの男の子 >>998 年は越えるんじゃない? 越えたとしても結論はでなさそうだけど……。 もう、本人に選ばせるっていうのが一番良い気がしてきた。それなら誰も文句言えないでしょ。 って、もうスレ終わりか。この話は次スレで! 1000 名無しの男の子 1000なら山田とバタ君が合格しますように!! あと、ニャンコ紳士の娘さんのデートがうまくいきますように!! ************************************************ 申し訳ありません。本来は昨日これを更新するつもりだったのですが、遅れてしまいました。 それと、作者が古い資料集のデータを参照していたために年齢で二箇所のミスが発覚しました。 この事に関しては感想欄やお問い合わせから指摘してくれた方に感謝です。 えみり 大学1年生→大学2年生。 ハーミー 10歳です。14歳の方がミスでした。 本当に申し訳ありませんでした。 作者のtwitterアカウントです。更新が遅れた時はこちらで連絡します。 https://mobile.twitter.com/yuuritohoney wikiが有志の人達によってかなり充実してきました。 作者もちょいちょい本編で出してない情報とかも追加しています。 https://wikiwiki.jp/yuuritohoney/ fantia、fanboxで、こちらでやり忘れたお話を掲載しています。 https://fantia.jp/yuuritohoney https://www.fanbox.cc/@yuuritohoney アラビア半島連邦についておねショタ短編書きました。 https://novel18.syosetu.com/n4279ib/ クリスマス用の短編、ムーンライトでとあ注意。 https://novel18.syosetu.com/n5480hz/ 昨日も更新してます。読まれてない方はお手数ですが、よろしくお願いします! ******************************************** 白銀カノン、あくあパッパ!? 「お姉ちゃん、行くところがないから泊めて?」 「は?」 ある日突然、家に妹のハーがやってきた。 それもキャリーケース一つ持ってって、どこの家出少女よ! おまけにその隣には……。 「カノンお姉ちゃん久しぶりなのじゃ!」 「へ?」 なんで、フィーちゃんがここにいるのよ! どういうこと!? 私はまたペゴニアがお婆ちゃんと結託して、何か余計な事をしたんじゃないかと思った。 「私じゃないですよ。お嬢様、むしろ原因は旦那様にあるかと」 「あくあが?」 どういう事だろうと私は首を傾ける。 というかペゴニアは、私の思考を先読みしないでよね。 「ほら、旦那様が募集したアイドルオーディションの……お嬢様が魔法少女みたいなアイドル服着て、いつもの馬鹿4人で応募しようとしたアレです」 ペゴニアは検証班4人がノリで撮ってしまった、黒歴史の写真をピラピラと見せつける。 私は2人に見られてはダメだと、慌てて奪い取るとポケットの中に突っ込んだ。 「ちょ!? あ、ああああアレは私じゃなくって、みんなで悪ノリして……って、今、バカって言った!?」 「気のせいですお嬢様。ああ、もしかしたらお耳がご病気なのかもしれません。後で耳鼻科に行きましょう。そのついでに産婦人科に行って妊娠してるかどうかも診てもらいましょうか、ね?」 「いっ、いかないわよ! もう!!」 アイドルオーディションに応募しようとした時の事を思い出して顔が赤くなる。 本当にあれは大惨事だった。おまけに調子に乗ってみんなで学生服とか着ちゃうし……。 でも、4人でメアリーの制服を着て、一緒に記念撮影できたのは良かったと思う。 だって、みんなと年の差とか関係なく同級生になれたみたいで、それがちょっと……ううん、結構、嬉しかった。 「と、とりあえず、玄関で立ち話もなんだから、2人とも家の中に入って」 「うん。お邪魔します」 「はい、なのじゃ! お邪魔しまーす!!」 あれ? 私は通路を歩いている途中で、ふと立ち止まった。 ちょっと待って! 普通に考えたら、この2人が護衛もなしにここまで来れるのはおかしくない? それに、誰がマンションの外から玄関までこの2人を手引きしたの? って、そんな事ができるのはお婆ちゃんかペゴニアしかいないじゃない! ほらー、やっぱり2人も協力してたんじゃないの、も〜っ! 「お嬢様、こまけー事を気にする女はモテませんよ。えみり様もそう言ってました」 「私はもうあくあの奥さんだからモテなくていいの!」 って、自分で言って恥ずかしくなっちゃったじゃない。 「自爆乙」 ちょっと! 絶対に乙の後に草生えてたでしょ! 全く、あくあと会うまでのペゴニアはこうじゃなかったのに……。 でも、今のペゴニアの方が笑顔が増えたし、まぁ、いっか! 「で、2人とも、本当にアイドルオーディション受けるの?」 「うん。ていうか、さっき受けてきた。3日前に来日して、試験が終わるまではベリルの宿舎でお世話になったから」 なるほど。そういう事なら、あくあは2人が来ていたのを知っていたのかなと思った。 私の表情を見て、フィーちゃんが眉尻を下げて申し訳なさそうな顔を見せる。 「カノンお姉ちゃん。この事であんまりあくあお兄ちゃんを怒らないでいてあげて欲しいのじゃ。妾達がびっくりさせたいから黙っておいてってお願いしたから……」 「ふふ、大丈夫よ。あくあに対してそんな事で怒ってたら身が持たないわ」 そもそも2人とも、普通の女の子は男の子に怒ったりしないからね? でも、あくあは姐さんか阿古さんに何かしらの罪状で叱られて欲しい。 「お姉ちゃん……苦労してるんだね」 「カノンお姉ちゃん……どんまいなのじゃ」 あれー? なんか年下の女の子2人から哀れみの視線を向けられてるのは、私の気のせいかな? 「お嬢様……苦労されてるんですね」 ちょっと! ペゴニアはこっち側でしょ! なんで主人の私だけが苦労しなきゃいけないのよ! もーっ! 「そういうわけだからお姉ちゃん、合宿が始まるまでの間だけでもいいから泊めてほしいの」 「うん、それは別に構わないんだけど……」 普通の男の子なら、奥さんの親戚でも他の女の子が泊まるとか言ったら拒否反応を示すけど、あくあはえみり先輩が泊まる時ですら完全に無警戒だからそこは大丈夫だと思う。 「2人とも、オーディションに合格したら、日本で活動しなきゃいけなくなるけど、そこは大丈夫なの?」 普通に考えて王族の2人、それもまだ中学生にもなってない2人が護衛もつけずにこの国に拠点を置くというのはあり得ない話だ。 「その事なんだけど、私もお姉ちゃんと同じ様に王家を離脱しようと思ってるの」 「へ?」 「あ、一応お母さんにも、ヴィクトリアお姉ちゃんにもその事は言ってあるし、メアリーお婆ちゃんやキテラとも……あ、あと、えみりお姉ちゃんにも相談してるから大丈夫」 大丈夫って、私、知らないんだけど? え、待って? そのラインナップなら、普通、私にも相談して良くない? ていうか、えみり先輩、完全に他人じゃん!! も、もももももしかして、ハーの中じゃ私ってえみり先輩より下なんじゃ……… あ……なんか、すごく悲しくなってきた。 「お嬢様、どんまい」 なんでペゴニアはちょっと嬉しそうなのよ! 私達のやりとりを見たハーは、申し訳なさそうな顔をする。 「だって、お婆ちゃんが……新婚さんは色々とヤル事が多いから、お姉ちゃんに子供ができるまではあんまり電話かけちゃダメよって言ってたから」 おばーちゃーーーーーん! ハーはまだ10歳なのに、あの人は一体、何を言ってるのよ、もう!! 「それと、えみりお姉ちゃんが、お姉ちゃんは毎晩運動会とかレスリングとか柔道してるからって……お姉ちゃん、スポーツ選手になるの?」 よし、えみり先輩は明日から出入り禁止ね。決定。 「それで合格した後は、お婆ちゃんと一緒に住むの?」 「それも考えたけど、ベリルが家を手配してくれるし、そっちでフィーちゃんと一緒に住んでもいいかなって、担当マネージャーさんと同居って話もしてくれたし、あとはキテラもこっちに来てるから。一緒に住むかもしれないって話はしてる」 え? 今、なんて……? キテラもこっちに来てるってどういうこと? 私、それも知らないんだけど……。 「お嬢様、何も知らないって案外、幸せな事なんですよ」 だから、ペゴニアは私の心を読んで一々煽ってくるの何なの!? もー、絶対にえみり先輩かえみり先輩かえみり先輩の悪影響でしょ! 「ただいま〜」 あ、この呑気な声は、間違いない。あくあが帰ってきた。 「おっ、2人とももうきてたのか」 「お邪魔してます」 「お邪魔してるのじゃ!」 やっぱり、あくあは知ってたんだ。 むーっ、私は何も知らなかったんだけどと、わざとらしく頬を膨らます。 「はいはい、かわいいかわいい」 あくあ……頭を撫でてくれるのは嬉しいけど、なんかちょっと私への対応が雑になってない? 「お嬢様はとても面倒臭いですから仕方ありません。むしろ構ってくれるだけ旦那様はお優しいですよ。私ならスルーです。面倒臭いお嬢様に対して常に構ってくれるのなんて、この広い世界中を探しても旦那様とえみり様だけしかいませんよ。むしろお2人には感謝するべきかと……」 あれー? なんか私が悪いみたいになってない? 気のせいだよね? 「まぁ、カノンは一旦横に置いておくとして、2人とも俺は合宿が始まるまでは、公平性を保つために一切アドバイスはしないから、そのつもりでいるように。もちろん個人で練習がしたい時は俺が使ってる部屋を使ってもいいからね」 「はい!」 「はいなのじゃ!」 やっぱりあくあって、アイドルに関しては一切忖度しないっていうか、そういうところはちゃんとしてるんだね。 そう思ってたのに、数十秒後に自然とフィーちゃんを膝の上に乗せているのを見ると、その思いも疑わしくなる。え? 本当に身内贔屓とかそういうのじゃないよね? というか、普通に膝の上に乗ってるフィーちゃんがうらやま……って、小さい子を相手に何を言ってるのよ私! 「じーっ……」 はっ!? この視線は……ハーの方を見ると、フィーちゃんの事を羨ましそうに見つめていた。 「ん? ハーちゃんも抱っこして欲しいのかな? ほら、こっちにおいで」 「はい、パパ」 パッパァッ!? 「パッパァッ!?」 あ、あくあと同じ反応しちゃった。えへへ……。 「あ、ごめんなさい。間違えちゃいました。そ、その、男の人に甘えた事がなくって……」 「ふぅ……許します。今日からお兄ちゃんがパパです」 あくあ? なんかすごくキリッとした顔してるけど、表情が緩んで見えるのは私の気のせいだよね? 「じゃあ、フィーも今日はパパって呼んじゃうのじゃ!」 「うんうん、こんなかわいい娘が2人も居て、パパは幸せだぞ〜」 うん……なんか、2人と戯れあってるあくあを見てるとすごく微笑ましい気持ちになった。 やっぱり、あくあって子供ができてもすごく構ってくれそう。 この人となら子供を作っても絶対に幸せになるだろうなと思ったら、すごく心の奥がポカポカした。 「お嬢様、孕みましょう。私もお嬢様と旦那様の子供をドロドロに甘やかしたいです。私も頑張りますから、みんなで深夜の大運動会を開催しましょう」 「何言ってるのよ、ペゴニアのバカ!」 もー! 相変わらず変な事ばっかり言うんだから。 こんな小さい子を2人も家で預かってるのに、そんな事できるわけないでしょ! 「2人ともお腹空いてないか?」 「はい。実はまだ食べてません……」 「実はもうペコペコなのじゃ……」 「よーし、それならパパが今から2人のためにお子様ランチを作っちゃうぞ〜」 「ふおおおお〜! お子様ランチ! なんて素敵な響きなのじゃ!」 「お子様ランチ……そんな食べ物があるのですね。楽しみです」 ふふ、本当の親子みたい。 微笑ましい気持ちになる一方で、さっきのペゴニアの発言のせいで、私はほんの少しだけ内股を擦らせる。 もう、もう! 本当に赤ちゃんが欲しくなっちゃうじゃない。ばか……。 「めちゃくちゃ美味しかったのじゃ……」 「ご馳走様でした。パパ、すごく美味しかったです」 「3人とも残さずに食べたのは偉いぞ!」 あくあはそう言って、私達3人の頭を順番に撫でる。 あれ? いつの間にか、私もあくあの娘ポジになってない? 「もう、お嬢様ったら、お口の周りにソースがついてますよ」 ペゴニアは珍しく優しい笑みを見せると、まるでお母さんが子供をあやすように持っていたティッシュで私の口の周りについたソースを拭き取ってくれた。 あれー? なんかさりげなくペゴニアがお嫁さんポジにいる様な気がするんだけど、私の気のせいかな? 「ペゴニアさん、それとってくれる?」 「はい、旦那様。あ、こちら洗っておきますね」 「うん。ありがとう」 ほげ〜……あ、ダメ、今、料理配信の時の楓先輩みたいになってた。 「あ、お風呂沸いてますから、みなさん入ってくださいね」 「はい、わかりました」 「それなら、フィーはハーちゃんとパパと一緒にお風呂に入りたいのじゃ!」 フィーちゃん!? 男の人は普通、女の人とはお風呂に入らないよ!? 「おっ、いいな。それじゃあ3人でお風呂に入るか」 ええええええええええええええええええ!? 「おっふろ〜、おっふろ〜、パパと一緒にお風呂なのじゃ〜!」 「パパと一緒にお風呂。すごく楽しみです」 落ち着きなさい。落ち着くのよ。カノン。 2人ともまだ小学生だし、生理が来てないなら大丈夫。 それに体格差を考えると、あくあが襲われるなんて事はないはずだ。 ふぅ……そうよね。2人ともまだ子供ですもの。まだ慌てる時間じゃないわ。 「お嬢様、フィーちゃん殿下はともかく、ハーミー様はもう生理が始まってますよ。体型はお子様ですが、赤ちゃんを産む事は可能です」 「うわあああああああああああ!」 ど、どどどどどどどどどどうしよう!? 「ご安心くださいお嬢様。こんな事もあろうかと、お風呂場に監視カメラをつけておりました」 「ナ、ナイスよペゴニア! 何か間違いがあってからでは遅いから、私達でちゃんと監視しておきましょう!!」 ポチッとな。 私はリビングにある大型テレビにお風呂の様子を映し出す。 「パパの背中を洗うのじゃ! ゴシゴシ、ゴシゴシ!」 「パパの背中、すごくおっきいです」 画面をつけると、ちょうどハーとフィーちゃんが、あくあの背中をゴシゴシしてるところだった。 ほっ……ないとは思ってたけど、事が始まってたらどうしようかと……。 ちゃんと微笑ましい感じで安心しました。 「2人ともありがとな……って、ハーちゃん?」 ん? いつの間にやらハーがあくあの目の前に回っていました。 「パパ、前も洗っていいですか?」 「え? あ……前は、ちょっと、うん」 「パパの体、もっとゴシゴシしちゃダメですか?」 「フィーも、もっとパパをゴシゴシするのじゃ!」 ぐいぐいとくる2人にあくあもタジタジです。 大丈夫、これ助けに入った方がいいんじゃとペゴニアの方に視線を向ける。 「ふむ。ハーミー殿下の方が期待できるかもしれませんね。仕える主人を変えるのも一考の余地と……」 「ペゴニア!?」 「ふふ、冗談ですよ」 モーっ、そうやってすぐに私の事を揶揄うんだから! って、そんな事してる場合じゃない。 あ、あくあはどうなった? 大丈夫? 「2人とも、あんまり女の子がゴシゴシとか……いや、それはいい。前は大丈夫だから。ね? 2人も自分の体を洗おうか」 「はい、なのじゃ!」 「……うん、わかった」 あれ? さっき、ハーに間があったような気がしたのは私の気のせいかな? それぞれに前を洗うと、今度はあくあが2人の背中を洗ってあげていた。 うん、これなら大丈夫かなと油断していたら、ハーがとんでも無いことを口走る。 「パパ……ハーじゃ指がちっちゃすぎて奥まで届かないから、パパの大きな指で洗って欲しいな」 「ん? いいよ。ハーちゃん、どこ?」 あくあが身を屈めると、ハーはあくあの方へと体を向ける。 するとハーは、まだ毛が生えてない女の子の大事な部分を自分の両手の指でくぱぁと左右に広げた。 「ハーのお股の穴、奥の辺がむずむずするの、虫さんに刺されちゃったのかな?」 はい、アウトー! これは完全にアウト。確信犯です。 「はぁ……お嬢様がハーミー殿下くらい優秀でいらしたら良かったのに……今度、ハーミー殿下の爪の垢を煎じて飲まれますか?」 私はペゴニアを無視すると、衣服を脱ぎ捨てながらお風呂場に突撃する。 「はい、ストップ。ハーの穴はお姉ちゃんが後でチェックするから、ね」 「……はい、わかりました」 あっ、あっ、あっ、やっぱり今の間は完全に確信犯だ。 もー、油断も隙もないんだからって、これ絶対にお婆ちゃんの入れ知恵でしょ! 「えみりお姉さんの作戦、失敗しちゃった」 そっちかーーーーーー。やっぱりえみり先輩は出入り禁止にしようと思った。 結局、4人でお風呂に入る事になったけど、最初からこうしておけばよかった気がします。 途中、前を隠していたあくあのタオルが解けてほんの少しだけ騒がしくなった。 「ハーちゃん見るのじゃ! パパのお股についた棒切れ、フィーのお顔よりすっごく大きいのじゃ!」 「あっ、あっ、パパのすごく大きい。これで赤ちゃん部屋の1番奥にキスされたら、ハーの小さな体なんて簡単に壊れちゃいます」 こ、こら! 2人ともあくあのをそんなにマジマジと見てはいけません! これはお姉ちゃんとお嫁さん達のものなんだからね! めっ! 「ごめん……」 「ううん、大丈夫」 それよりさっき、ちょっと大きくなってなかった? もしかして、あくあって小さな子供に……って思ったら、私の方をチラチラと見ている事に気がつく。 私か……それなら許します!! 「ん? なんだこれ?」 あくあは床に落ちていた写真のような物を拾う。 あっ、あ! ああ! 服を脱ぎ散らしながらお風呂場に向かったせいで、私がポケットに突っ込んでいた写真まで床に散乱してしまっていたようです。 「こっ、これは……!」 あくあは、まるで何かのドラマが始まったみたいに、膝から崩れ落ちていった。 ううう、恥ずかしい写真を見られちゃったよぉ……。 「くっ、俺もここに混ざりたかった……」 「え?」 あくあの言ってる事が理解できなくて私は固まる。 「カノン……この写真は……?」 「えっと、その……」 私がしどろもどろになっていると、隣からペゴニアが出てきて包み隠さず全てを説明する。 それを聞いたあくあが倒れ込むように、床にへばりついた。だ、大丈夫? 「ごめんね。魔法少女のコスプレとか、こんなの小学生までだよね……」 「カノンは何もわかってない」 「えっ……?」 あくあは立ち上がると、真剣な表情で私の両肩に手を置く。 「いいかい? こういうのは確かに年相応の女の子が着ると可愛いよ。この制服の写真だって、カノンは高校生だからちゃんと可愛いだろ」 「う、うん……」 可愛いって言われて嬉しくなる。 「でもな。高校生の制服を高校生じゃない人が着る事にもとても価値があるんだ。それもできれば恥じらいながら着てほしい!! 特にこの、琴乃の姿を見てくれ! 下手したら人妻が高校生の制服とか、魔法少女の格好をしているようにみえないか?」 「う、うん……」 「それがいいんだよ!!」 え? 今の説明じゃ、何がいいのかさっぱりわからないんだけど……? 「こっちは必死に、どうやったら合法的に琴乃と結に学生服を着せるか悩んでるというのに、カノン、お前ってやつは……うらやましい……ぐす、ぐす……」 「あーあ、お姉ちゃんがパパの事を泣かしちゃったのじゃ」 「パパ、元気出して。ハーがギュッてしてあげる」 え、あ、ちょっと待って、今の私が悪いの……? 「仕方ありません。ここはお嬢様の魔法少女姿で我慢してもらいましょう」 「ええ? ま、待って、何、その羞恥プレイ!? あくあもそんなの今更、見たくないよね?」 「最高です!」 「え?」 「最高でぇす!!」 「いや、まだするとは……」 「最高でーす!!」 はい、そういうわけでなぜかあくあの前で同じ格好をする事になりました。 あと、ハーとフィーちゃんもやりたいっていうから、子供が生まれた時のために一緒にやろうと思って買ってあった子供用の衣装を着せる。まさか、これがここで役に立つとは……。 「むむ……お嬢様のでは、少しサイズがきついですね。特に胸の辺りが……」 「って、なんでペゴニアが着てるのよ!」 胸とかはみ出しすぎでしょ! 全体的にムチムチしてて、えみり先輩と同じチジョーじゃない!! 「最高でーす……」 壁際から顔を出したあくあが、キラキラした子供のような純真な目でこちらを見ていた。 もう、そんな遠くから見なくても、早くこっちに来たらいいじゃない。 「最高でした……」 なんかよくわからない事になったけど、あくあが満足そうだからいっか……。 でも、私よりペゴニアの方をチラチラ見てたのはちゃんとわかってるから、ね? 「ふぁ〜っ、フィーはもうおねむなのじゃ……」 「ああ、ごめんねみんな」 そっか、もうそんな時間か。 私も眠いと思ってたらもう寝る時間だ……。 「ハー、パパと一緒に寝たい」 「フィーもパパと一緒に寝るのじゃ」 「ん? じゃあ3人で寝よっか」 「はい!」 「うんなのじゃ」 っとぉ、一瞬普通に見過ごしそうになったけど、ハーにはお風呂の前科があった。 「私も一緒に寝る」 「え?」 「私も一緒に寝るから!」 フィーちゃんは大丈夫として、ハーの監視のために私はあくあと挟み込むようにして、ハーの背中をじっと見つめていた。そうしているうちに、自分でも気がつかないうちに眠ってしまったみたい。 気がついた時には朝だった。 「た、大変なのじゃ……!」 「ん……どうしたの、フィーちゃん?」 私は寝ぼけた眼を擦りながら起き上がる。 「パパのお股が腫れてるのじゃ!」 「あっ……」 私はフィーちゃんに、それは男の人にだけある事だし、そのうち鎮まるから大丈夫だよと教える。 良かった、ハーが朝弱くて。私より先に起きてたらヌキヌキクリニックが始まってたかもしれない。 「ん……」 あ、あくあが起きた。 いつもなら、あくあのほうが早起きなのに珍しい。 ふふ、でも、今日は私の方が先だったから、あくあの寝顔が見れてラッキーだと思った。 「お? みんな早いな。おはよう、カノン、フィーちゃん」 「おはよう、あくあ」 「おはようなのじゃ!」 「んん……」 どうやら私たちのおはようの声でハーも目が覚めたみたい。 「おはよう、ハーちゃん」 「おはようです……パパ」 ふふ、頭がぐらぐらしてるところを見ると、まだおねむなんだろうなと思って微笑ましくなる。 こういうとこはちゃんと子供なんだよね。 「パパ、おしっこ……」 「パパ、フィーもおしっこ」 「うんうん。いこっか」 ふふ、後ろ姿だけ見てたら、本当にパパと子供みたいですごく胸の奥がキュンとした。 あ……欲求不満、なのかな? どうしよ。すごくエッチしたくなってきた。 「お嬢様、発情しているところ申し訳ありませんが、いいんですか?」 「はっ、発情って! もう! ペゴニアは急に現れないでよ!」 それにしてもいいって、何がだろ? 「おしっこ、おトイレ」 「あっ……!」 私はベッドから飛び起きると、猛ダッシュでおトイレへと向かう。 「パパ、もうおしっこ漏れそう」 「パパー? フィーもおしっこちびりそうなのじゃ」 「くっ、どっちに先におしっこさせるべきか……仕方がない。こうなったらパパがおトイレに」 「はい、ストーップ!」 私はハーを抱き抱えると、もう一つのトイレの方へとダッシュする。 ふぅ、なんとか間に合った……。 って、あれ? さっき、あくあが何かとんでもない事を言いかけてた気がしたけど、気のせいだよね? そんなこんなで、合宿当日まで我が家はとっても騒がしかった。 「それじゃあ、行ってくるのじゃ!」 「行ってきます!」 「うん、2人とも頑張ってね」 私は玄関前で出発直前の2人の衣服を整える。 「それじゃあ、俺も一緒に行くから」 「うん、あくあも頑張ってね」 あくあは2人の手を引いて外に出る。 ふふ、結婚して、子供ができたらこんな感じになるのかな。 いいなぁと思った一方で、なんだかあくあと2人きりの時間が少なくなって、ちょっぴり寂しいな、とも思ってしまった。 そんな事を考えてたら、玄関が開いて、あくあが1人だけお家に戻ってくる。 「どうしたの? あっ、もしかして忘れ物とか?」 「うん、そう」 「大変、何を忘れたの? 取ってくるから」 私がそう言うと、あくあは私の腕を掴んで抱き寄せる。 「んっ」 あ……久しぶりの、いってらっしゃいのチューだ……。 「これが忘れ物」 「……もう。……好き」 もう一回あくあとチューした。 「それじゃあ、いってきます」 「うん、いってらっしゃい」 私はキスの余韻を味わうように、指先で唇をなぞりながら、仕事へと向かうあくあの後ろ姿を見つめた。 やっぱり、この人と結婚してよかったなって思う。それと同時に、子供ができても、きっとあくあは変わらず私に構ってくれるんだろうなと思ったら、すごく嬉しくなった。 ************************************************ あくあに幼女の聖水をごくごくさせるのは流石にライン越えかなと思って……。 作者的にはやらせてもよかったんだけど、うん、そういうのはノクターンでやります。 作者のtwitterアカウントです。更新が遅れた時はこちらで連絡します。 https://mobile.twitter.com/yuuritohoney wikiが有志の人達によってかなり充実してきました。 作者もちょいちょい本編で出してない情報とかも追加しています。 https://wikiwiki.jp/yuuritohoney/ fantia、fanboxで、こちらでやり忘れたお話を掲載しています。 https://fantia.jp/yuuritohoney https://www.fanbox.cc/@yuuritohoney アラビア半島連邦についておねショタ短編書きました。 https://novel18.syosetu.com/n4279ib/ クリスマス用の短編、ムーンライトでとあ注意。 https://novel18.syosetu.com/n5480hz/ 白銀らぴす、合宿が始まる。 「オーディション参加者の皆様、そして報道陣の皆様、本日は東京テレビ系列で放送される予定のAQUARIUMの企画の一つ、白銀あくあプロデュースのアイドルオーディション、本戦進出メンバーによる合宿入所日の記者会見にようこそおいでくださいました」 合宿所に到着した私達は荷物を持ったままロビーに集められました。 そこで待っていたのは阿古さんや兄様をはじめとした審査員の皆さんです。 「今回のオーディションにおける審査委員長であり、ベリルエンターテイメントの社長を務めさせてもらっている天鳥阿古です。本日からよろしくお願いいたします!」 「「「「「よろしくお願いします!」」」」」 今日までのほほんとしていた私は、多くの報道関係者と何度も光るカメラのフラッシュを見て急に不安になります。 だ、大丈夫かな? こんなうわついた気持ちで参加して……と、とりあえず今は、目の前の事に集中しよう。 「早速ですが、この合宿では、みなさんに仮のユニットを組んでもらいます」 阿古さんの言葉に、オーディション参加者や、後ろにいた報道陣の皆さんがざわめいた。 「えー、今回、男性として参加される黒蝶孔雀さん、山田丸男さんのデュオとは別に、残った18名を4つのユニットに分けました」 えっ? え? 男性って山田丸男さんだけじゃないんですか!? これには報道陣、参加者からさらなるどよめきが巻き起こりました。 しかし、阿古さんや兄様、ベリルの人達は至って冷静に司会を進行していきます。 「それではユニットの最終決定を行なった特別審査委員の白銀あくあの方から、それぞれのチームのキャプテンとメンバーを発表したいと思います」 兄様は立ち上がると、手に持った紙へと視線を落とす。 オーディションに集中しないといけないのに、真剣な表情を見せるかっこいい兄様にドキドキしました。 「それではまず最初にチームのキャプテンを発表したいと思います。チームA、藤林美園さん。チームB、天宮ことりさん。チームC、祈ヒスイさん。チームD、鯖兎みやこさん。以上の4名が仮ユニットのキャプテンとして、それぞれのユニットを率いて貰うことになります」 わ! わ! チームDはみやこちゃんがキャプテンなんだ!! 大人のお姉さんだっていっぱいいるのに、すごいすごい!! 私は思わず拍手しちゃいそうになったけど、オーディションメンバーは誰もそんな事をしてないので我慢して心の中で拍手する。 「それでは続きまして、それぞれのチームのメンバーを発表していきたいと思います」 周囲に緊張の糸が張り詰めます。 チームD、チームD、チームD! 初対面の人と一緒にするより、できれば知ってる人のところがいいと思った私は心の中で何度も祈りました。 理想は、チームDでスバルちゃんとか、くくりさん、フィーちゃんとかがいると嬉しいな。 「那月紗奈さん、ハーミー・スターズ・ゴッシェナイトさん、フィーヌースさん、そしてキャプテンの藤林美園さんを加えた4名がチームAとなります。名前を呼ばれた4人は前へどうぞ」 スタッフさん達から拍手の他に、頑張れという声が飛んだ。 それにしてもすごいスタッフの数です。どれだけの人が、このオーディションに関わっているのでしょうか。 「この4人を選んだ意図としては、まず誰よりも完成度が高い那月紗奈さんをチームのセンターとして想定しました。その上で那月紗奈さんの隣に並んでも大丈夫な人は誰かと考えた時、天真爛漫さで劣らないフィーヌースさんが最適ではないかと思ったんです。その反対側、つまりは那月紗奈さんの反対側の端には、バランスを考えてハーミーさんを配置しました。最後に、この個性的で高クオリティな3人をうまく調和できる人物は誰かと考えた時に、藤林美園さん以外はありえないという事で、スタッフ全員の意見が一致しました」 兄様の発言が途切れると、後ろにいた記者っぽいお姉さんがスッと手をあげる。 それを見た兄様は、ニコリと微笑むと、スッと手を前に伸ばして質問どうぞという仕草で応えました。 「なぜ、スタッフ全員が藤林美園さんがキャプテンに相応しいと思ったのか、その理由をお聞きしてもよろしいでしょうか?」 「もちろん」 兄様が後ろのスクリーンを見るように指差すと、会場が暗くなってオーディションの時の映像が映りました。 え? え? あの時の審査ってもしかして全部撮られてたんですか? 『実はこのグループで審査は最後となります。何か一言、言いたい事はありますか?』 藤林美園さんはそこでスッと手をあげる。 『実はパーテーションの仕切りが甘くて、ずっと隣の控室からここの様子を覗いていました。その上で言わせてください。もし、本戦でユニットオーディションがあるなら、那月紗奈さん、フィーヌース殿下、ハーミー殿下とユニットを組ませてくださいませんでしょうか?』 これには、画面の中も会場も両方が大きくどよめきました。 『ユニットオーディションの事は置いておくとして、何故、そのメンバーを選んだのか聞いても良いかな?』 『1番勝てそうなメンバーだからです。センターとして引っ張っていける人材を考えた時、他にも候補者はいましたが私が思い描くアイドルグループの理想のセンターは那月紗奈さんだったので、彼女を中心に考えてみました』 はっきりとした口調で語る藤林さんにみんながびっくりしてます。 その一方で本人は、画面に映った自分を見て意にも介さない素振りを見せていました。 『ちなみに他のセンター候補をお聞きしても?』 『巴せつなさん。正直なところ圧倒的でした。でもこの人は、私が手綱を握って調和が取れる人じゃないなと思ったんです。おそらくですが、審査員の方も彼女の扱いには悩ませられる事でしょう。同様に皇くくりさんも、私との相性の問題から省かせてもらいました。その次に白銀らぴすさんと、ラズリーさん。こちらに関して言えば、本人達の気力不足を感じました。彼女達は果たして本気でアイドルになりたいんですか? となると、残ったのは那月紗奈さんと猫山スバルさんと星川澪さんと天宮ことりさんですが、私はより完成度が高く周囲を引き上げてくれる那月紗奈さんを選択したまでです』 え、あ、わ、私? 気力不足と言われて、私は少し俯いてしまいました。 確かにどうしてもアイドルになりたいかと言われたら、私は他の皆さんほどの気持ちはないのかもしれません。 それにしても藤林さんはすごいなと普通に感心してしまいました。 だって、さっき名前を出した人、全員受かってるし……それって見る目があるって事だと思うんですよね。 『ところで、君も含めて彼女達が合格するとはまだ決まってないんだけど……』 『え? 私が落ちるんですか? ありえないですよね? それに、私が名前を挙げた子達を落とすような見る目がない会社なら普通に違うところにオーディションに行きます。ありがとうございました』 ここで映像が途切れると、暗転していた部屋の中に灯りがつく。 うわぁ……明るくなると、映像を見ていた報道陣の人達の表情が何人か引き攣っていました。 「はい。というわけで、そこまで言うなら彼女にやらせてみようと思いました。どのみち、この20人のメンバーの中でキャプテンとしてやっていけそうな人は5人もいなくて、そのうちの1人の那月紗奈さんをセンターとして集中させられるなら、この案は悪くなかったのかなと思います。それとチームを分ける段階で、1つは圧倒的に強いチームを作りたいという思惑は予選、本戦、両方の審査員の中で共通認識としてありました」 兄様は藤林さんにマイクを渡すようにスタッフに指示を出す。 「それでは、キャプテンの藤林さんから順番に自己紹介と意気込みをお願いします」 藤林さんはマイクにスイッチを入れると、さっきの映像が嘘みたいにニコッと微笑んだ。 「チームAキャプテンの藤林美園です。まさか自分が提案したチームをそのまま率いる事ができるなんて思ってもいませんでした。この素晴らしい機会を与えてくださった審査委員長の天鳥阿古さん、私の提案を支持してくださった白銀あくあ特別審査委員、そしてスタッフの皆さんに感謝いたします。そのお礼といたしまして、期待通り最初から最後までこのチームが1番のまま合格にまで辿り着くとお約束いたしましょう。チームB〜Dの方には申し訳ないのですが、他にも機会はいっぱいありますから、そちらの方で是非とも頑張ってくださいね!」 せ、宣戦布告だーっ!? これは流石に鈍い私にでもわかります。 ベリルってそこはかとなくみんなが仲良しさんってイメージがあったから、急にこんなバチバチした感じの人が出てくるなんて思ってもいませんでした。 「チームA、センターの那月紗奈です! 先ほど少しキャプテンの藤林さんとも話したのですが、私は何も考えずに前だけ突っ走れば良いと言われたので、その通りにしたいと思います!! っと、こういう時はこう言った方がいいのかな? はははは! 諸君、私こそが1番、この20人の中で1番合格に近い女だ! 今の順位、自らへの評価が悔しければ、君達の全力を持ってこの私を倒してみたまえ!! 私はいつだって正々堂々と君達の挑戦を待ってるぞ!!」 うわあああああああああああ! この人ノリノリです。ノリノリで好敵手を演じています! うう……なんだか少し心の古傷が痛むというか、見ていて恥ずかしくなるのは気のせいでしょうか。 あ、何人かの人がそっと視線を外しました。きっと私と同じ古傷を持った仲間達です。 「チームAのフィーヌースなのじゃ! 妾の事は気軽にフィーちゃんと呼ぶといいのじゃ! ところで……」 フィーちゃんの眼光が鋭くなる。 10歳といえど一国の王女、その凄みにみんなが冷や汗を流す。 「お、おしっこしたいのじゃが……トイレ、どこ? さっきからずっと我慢してて、漏れそうなのじゃ……」 何人かがずっこけました。 というか私もずっこけました。 フィーちゃんは隣に居たハーちゃんにトイレの場所を教えてもらうと、自己紹介の途中でお花摘みに行ってしまう。 ふ、フリーダムがすぎるけど、藤林さんは嬉しそうにニコニコ笑っていた。あれは怒ってるのか、それとも本当に笑っているのか……深く考えるのはやめましょう。 「チームAに選ばれた、白銀ハーミーです」 白銀!? えっ? 兄様は慌ててマイクを手に取る。 「ハーちゃん!? ちょっと待って……」 「なんですかパパ?」 パパァ!? 私はこの前の料理配信に出た森川さんみたいに口をあんぐりと開けてしまう。 兄様もびっくりしたのか、森川さんみたいにマイクを落としそうになってあたふたする。 会場全体は驚きも通り越えて、阿古さんですら目を見開いたままフリーズしていました。 「ふぅ……許します」 許します!? 兄様、一体何を許すって言うんですか!? ちょっと、兄様! 何もなかったかのようなお顔で、普通にスルーしようとするのはダメですよ! 「えっと、スターズには帰らないつもりでこの国に来ました。よろしくお願いします」 ハーちゃんはペコリと頭を下げると、マイクをスタッフのお姉さんに返す。 え? 終わり……? 周囲を見ると、最初の衝撃が大きすぎてみんなまだ固まっている。 そんな状況で兄様だけが至って普通な様子でマイクを手に取りました。 「はい、みなさんありがとうございました。チームAに期待するのは、先ほども言いましたが本番での圧倒的なパフォーマンスです。頑張ってください。それでは次にチームBの発表をしたいと思います」 チームBは確か天宮ことりさんのチームです。 さっきまでホゲった顔をしていた人達も、ピリッとした空気感を肌で感じて思考停止状態から復帰してきました。 「皇くくりさん、桐原カレンさん、七瀬二乃さん、そしてキャプテンの天宮ことりさんを加えた4人がチームBとなります」 拍手と共に名前を呼ばれた4人が前に出て来ました。 前の4人もそうだけど、みんな本戦に選ばれているだけあって、綺麗な人か可愛い人ばかりです。 「このチームのセンターは皇くくりさんです。その隣には雰囲気の近い星川澪さんを提案するスタッフさんが多かったんですが、私としては新しい化学反応がみたいと思い雰囲気の違う桐原カレンさんと七瀬二乃さんを考えました。チームのキャプテンもあえて皇くくりさんと同じセンター級でありながら毛色の違う天宮ことりさんを選択した事で、全体的にどういう化学反応を見せてくれるのかなというのが楽しみです」 スタッフの人からマイクを手渡された天宮ことりさんはにっこりと微笑む。 さすがはセンター級、ニコニコしたお顔がものすごくアイドルスマイルなんですよね。 「ニコニコハッピースマイル! チームBキャプテンの天宮ことりです! まさか秋田から来た自分がキャプテンに選ばれるなんて思っていなかったので、本当にびっくりしました! ファンのみんなを笑顔にできるように、チームBも笑顔の絶えないキラキラしたグループにしたいです!」 しゅ、しゅごい……。もうどっからどう見ても即戦力のアイドルさんです。 なんか、どの角度から見ても可愛いし、仕草とか声とかすごく可愛らしくて、完成度のクオリティがなんかこう……周りの人と比べても一回りも二回りも違う気がしました。 「チームBのセンター、皇くくりです。あくあ先輩にセンターに選んでいただいて、とーっても嬉しいです! 選んで頂いたあくあ先輩のためにも、一所懸命頑張ります!」 え? 誰? って、思ったけど、そういえばくくりさんは兄様がいる時は別人でしたね。思い出しました。 くくりさんは、猫被りの自己紹介を終えると、手に持っていたマイクを隣に回す。 「チームB、メアリーの桐原カレンだ! このオーディションを通して、地に落ちた我が学び舎の汚名を挽回させて貰う!! メアリーの名にかけて!!」 ん……汚名を挽回? 「カレンちゃん、カレンちゃん! 汚名を挽回したら意味ないよ! そういう時は名誉を返上って言うのよ」 「ん……? キャプテン天宮ことり殿、それは本当か……?」 いやいやいや、逆ですよ、それ! 私と同じ事を思ったのか、耐えかねた七瀬二乃さんが会話に乱入する。 「ちょ、ちょ、2人とも逆やそれ!! 汚名返上と名誉挽回や! ベタやなぁ。もう……」 「ほう……いい勉強になったぞ。感謝する七瀬二乃殿」 桐原カレンさんはうんうんと何度も頷く。 「あかん、これ本気で間違っとったやつの顔や……。メアリーって頭ええのとちゃうんか……?」 メアリーは、クラリスと並んで日本を代表する女子校の一つで、その証拠に、カノン義姉様やえみりさんのような知的なお姉さんがいっぱい通っていらっしゃいます。 「っと、そんなコントはどうでもええねん! チームBの七瀬二乃や、大阪生まれやけど今は千葉県にある高専に通っとる。意気込みはそうやな〜。油断したら……揉むで? そういうわけで、短い間やけどよろしくな!」 あれ? 斜め前にいたお姉さんが両手でお尻を押さえました。どうかしたのでしょうか? チームB全員の紹介が終わると、再び兄様がマイクを手に取る。 「チームBの皆さんありがとうございました。ここは本当にね。ポテンシャルが高い子が多いので、お互いの魅力がプラスになるように作用し合えば面白いんじゃないかなと思ってます」 兄様は再び手元の資料へと視線を落とす。 「そして次はチームCの発表に移りたいと思います」 あー、ドキドキして来ました。 まだスバルちゃんも名前が呼ばれてないし、このままいけばみやこちゃんのチームで3人一緒にやれるかもしれません。最初は知らない人ばかりのところに入れられたら、どうしようって思ってたけど、きっと兄様の事だから、私達3人は同じグループにしてくれてる気がします。うん……そう考えると、少し気が楽になりました。 「巴せつなさん。星川澪さん。こうこお嬢……じゃなくって、津島香子さん。らぴす……白銀らぴすさん。これにキャプテンの祈ヒスイさんを含めた5人がチームCになります」 えっ……? 兄様の言葉に私は固まってしまいました。 自分がここで呼ばれるなんて思ってもいなかったから動揺してしまったのです。 「らぴすちゃん、前」 「あっ……」 みやこちゃんに言われて、私は慌てて前に行きました。 「えー、このチームに関してはプロデューサーでもある私の独断で最初から最後まで選ばせてもらっています。スタッフからはキャプテンは津島香子さんか星川澪さんで、センターも巴せつなさんと白銀らぴすさん、もしくはどちらかを星川澪さんに変えたWセンター方式がいいのではないかという提案を多く受けました。その上で、改めて全員の映像を見たときに、私個人として祈ヒスイさんの中に光る物を強く感じたんです」 兄様は手に持ったボードをひっくり返してみんなに見せる。 そこには、1位、祈ヒスイ、2位、天宮ことり、3位、星川澪と書かれていました。 「知っての通り実際の順番では、審査員全体の意見が反映されるので、那月紗奈さん、巴せつなさん、白銀らぴすさんの順番です。しかし、予選を突破した20人の中で、今、私が誰をプロデュースしたいかと問われたら、迷わずこの3人の名前を上げるでしょう。だからその直感を信じて、祈ヒスイさんにキャプテンだけではなく、この誰がセンターに入ってもおかしくないチームのセンターも託そうと思います」 兄様の発言で会場がどよめく。 2番の巴せつなさんでも、3番の私でもなく、9番の祈ヒスイさんにキャプテンだけではなくセンターも託すなんて、きっと誰も予想なんてしていませんでした。 そして兄様のその発言を受けて、隣に並んでいる星川澪さんと巴せつなさんから、ものすごい圧が発せられます。こわいこわいこわい! に、兄様!? なんか兄様の発言ですごく殺伐してるんですけど!? 「はっきり言って、このチームのコンセプトはチーム内の競争です。他のチームとの競争だけではなく、自チーム内の争いでまず勝たなければいけません。つまり、私としては全員でセンターを奪い合って欲しい。私はあくまでも祈ヒスイさんをセンターに指名しましたが、自分の方が上だと思うのなら圧倒的なパフォーマンスを見せてそのポジションを奪い取ればいい。これは、他のチームにも言える事です。私の方がキャプテンにふさわしい。私こそがセンターでエースだ。そう思うなら、私達審査員が指定したキャプテンやセンターを食えばいい」 あわあわあわ、私達Cチームだけではなく、他のチームの人達の空気感までもが一気に引き締まりました。 大丈夫……かな? 私、本当にやっていけるのでしょうか? とっても不安になってきました。 「すみません帝スポです。質問いいですか?」 兄様は手を挙げた報道陣の方に、ええどうぞと優しく返した。 「天鳥社長に質問です。先ほど白銀あくあさんが自らの審査順位を公開しましたが、天鳥社長がどういうメンバーを上位に選んだのか、その理由と合わせて教えていただく事は可能でしょうか?」 「はい」 阿古さんが選んだのは、1位、私、2位、スバルちゃん、そして3位には、ラズリーさんを記載していました。 ラズリーさんは、私とは腹違いの義理の姉妹です。 先日、母様と一緒に美洲義母様の独占インタビューをテレビで見ていた事もあって、母様が私に教えてくれました。 「私はアイドルとしての感覚で選んだ白銀あくあ特別審査員とは違って、ベリルの社長としてビジネスの観点から、売り易さ、確実にリターンが見込める3人を選択しました。知っての通り、白銀らぴすさん、猫山スバルさんは、弊社所属のアイドル、白銀あくあと猫山とあの実の妹です。そして、ラズリー・アウイン・ノーゼライトさんもまた、白銀あくあの腹違いの妹に当たりますので、白銀らぴすさんとのセット売り、2人ユニットができる事を考えました」 阿古さんのコメントに、会場は再びどよめきに包まれる。 でも、思ったよりどよめきが少ないのは、ラズリーさんが私にそっくりだったからでしょうか。 私も今日ここにきて初めてラズリーさんのお顔を拝見した時、すごくびっくりしました。 「それではチームCの皆さん。自己紹介をお願いします」 スタッフのお姉さんが私達のチームのキャプテン、祈ヒスイさんにマイクを手渡す。 「あ、え、えっと……ってアレ!?」 祈さんはマイクの電源が入ってなくて慌てる。 どうやらマイクが故障していたみたいです。スタッフのお姉さんが新しいマイクを持って来ました。 大丈夫かな? 私も緊張してるけど、祈さんは私より緊張しているように見えます。 「チチチ、チームCのキャプテンでセンターのいいいい祈ヒスイです。そ、その、鹿児島県の……奄美大島っていうところからやって来ました。しろ、白銀あくあ審査員の期待に応えられるように、頑張りたいと思います。その……わ、私もチームBのような、笑顔の絶えないグループにできたらなって……ははっ、ははは……」 祈さんの笑顔は引き攣っていた。 それ以上に、巴さんも星川さんも一切笑ってないです。 私と津島さんだけは気を利かせてニコリと笑ったけど、このチーム……もしかしたら最初からピンチなのではないでしょうか? なんというか最初からピリピリしてるというか、噛み合ってないというか、本当に一つに纏まる事ができるのか不安になります。 祈さんからマイクを受け取った巴さんは、すっと前を向く。 「チームC、センターの巴せつなだ」 ヒェッ、この人、今、自分でセンターだって言いました。 これってつまり、祈さんのセンターを認めてないって事ですよね……? 「ここにいる全員を倒して私がアイドルになる。以上です」 あわわわわわ……巴せつなさんの発言に、何人かがピクリと反応しました。 ううっ、なんですかこれ? ベリルってこうのほほんというか、もっとホゲってる感じじゃないんですか!? 「チームC、センターの星川澪です。アイドルになるためにここに来ました」 あわわわ、そんな売られた喧嘩を即買わなくてもいいじゃないですか。 星川澪さんと巴せつなさんの視線が合う。 睨み合ってるわけではないのに、2人の間の空気がひえっひえです……。 皆さーん、さっきの祈ヒスイキャプテンの言葉を忘れたんですかー? ほら、ほら、笑顔でニコニコニー! 「おほほほ! チームC、センターの津島香子です。じゃなかった。ですわ! 私の美貌で皆様を笑顔にしますのよ!!」 濃っ! 何が濃いってキャラ付けじゃなくて、なんかこうちょっと華美すぎるというか、セクシーすぎるというか……明らかに天然美少女系の祈ヒスイキャプテンとは正反対です。 あとお胸のサイズが1人だけ大爆発していらっしゃる……。 残りの4人の中じゃ1番ある祈ヒスイキャプテンと比べても大きいです。 「え、えっと、チームCの白銀らぴすです。わ、私も笑顔が絶えないグループにできたらいいなって思ってて、あの、その……精一杯頑張ります!」 私は自己紹介するだけで一杯一杯でした。 はぁ……こんなので大丈夫なのでしょうか。不安で仕方ありません。 兄様は再びマイクを手に取るとスイッチを入れました。 「スタッフからは、妹の……白銀らぴすさんを、鯖兎みやこさん、猫山スバルさんと一緒のチームにしてはどうかと提案されました。というか自分以外はそれを想定して動いてくれていたのですが、私としましては、今のまま白銀らぴすさんをアイドルにしても良くないと思ったんです。昔から、可愛い子には旅をさせろと言いますが、あえて、白銀らぴすさんにとっては1番居心地の悪いグループに放り込みました。チームCにとっても、センター候補が多く集まる事でもっとバチバチしてほしいというか、このグループがどういう結果になるのかは1番楽しみでもあります」 兄様……兄様はきっと、私の中にある甘えとか弱さとかを見透かしたんだと思います。 だからこそ私はすごく恥ずかしくなりました。 頑張らなきゃ……私はお客様じゃなくて、みんなと同じオーディションのメンバーなのだから。 「それでは、最後のチームDを発表したいと思います。ラズリー・アウイン・ノーゼライトさんと猫山スバルさん、それに瓜生あんこさん、茅野芹香さん。そしてチームキャプテンの鯖兎みやこさんです」 私たちが席に戻ると、入れ替わりでチームDの皆さんが前に出ました。 「本来であればラズリーさんと猫山スバルさんのWセンターですが、このチームは5人です。前に2人が出て、あとの3人が後ろというフォーメーションも考えましたが……そうですね。あえて今、センターを決めましょうか」 兄様の発言に周りの審査員の人たちもびっくりする。 予定した事だけでは終わらない。それが兄様……いえ、みんなの白銀あくあです。 「ラズリーさんがセンターで行きましょう。その上でキャプテンである鯖兎みやこさんが、チームをどうするかを見たいですね。このチームに関しては特にアドバイスはしません。ただ、現時点でも普通にやれば2位にはなれますが、1位には確実になれないでしょう。そこをどうするかがこのチームの鍵ですね。もちろん私たち審査員陣、つまりはコーチ陣もサポートはしますが、何が足りないのか、それを自分たちで見つけ出してほしいです」 みやこちゃん。スバルちゃん……。 「チームD、キャプテンの鯖兎みやこです。あの……私なんかが本当にチームキャプテンでいいのかなって思うんですけど、や、やれるだけの事はやってみたいと思います」 みやこちゃんは隣に居たラズリーさんにマイクを手渡しました。 「チームD、センターのラズリー・アウイン・ノーゼライトです。私は……お義兄様に会うために、オーディションに応募しました」 ラズリーさんの言葉に会場の中がざわめく。 兄様に会うためにって事は、別にアイドルになるためにって事ではないのでしょうか? 「お義兄様……ずっと、ずっと、ラズリーはお義兄様に会いたかったです」 ラズリーさんはぽぅっとした顔で兄様の事を見つめる。 完全に恋する乙女です。確実にアイドルオーディションとかどうでもいいんだ……。 私に甘い兄様ならもしかしたらと思いましたが、兄様はあえてラズリーさんの言葉には反応しませんでした。 それを見た、隣に立っていたスバルちゃんがラズリーさんからマイクを奪い取る。 「チームD、猫山スバルです。私はアイドルになるためにここに来ました。だからそのために……隣にいるやる気のない人からセンターを奪いたいと思います! そして、白銀らぴすさん、那月紗奈さん、巴せつなさん、祈ヒスイさん、ここにいる全員に勝って、私がベリルの、あくあプロデューサーが思い描く最高のアイドルになります!!」 スバルちゃん……本気なんだね。 本気のスバルちゃんをみて、すごくかっこいいなと思いました。 「チームD、茅野芹香です。私にとってはこれがアイドルになるラストチャンスなので、悔いがないように頑張りたいです。そのために他人よりも自分が出し切れる全部を出せるように集中したいです」 茅野芹香さんもすごく真剣な表情をしています。 この人もスバルちゃんと一緒ですごく本気なんだ……。 「チームD、瓜生あんこです。皆さん、オーディションに受かる事ばかりを考えていますが、当日の最終審査には、多くの人達が私達のパフォーマンスを見に来てくれると聞きました。私は、その人達が来てよかったなと思うようなパフォーマンスをしたいです。受かる、受からない以前に、アイドルとしてステージに立つからには、ファンの事を、観客席を何より考えたいです」 瓜生あんこさんの発言に、兄様が優しいお顔で小さく頷く。 あぁ……。そっか、みんな自分の事やチームの事ばかりで、そこが見えてなかった気がします。 すごいな……。本当にすごいと思いました。 「それでは最後にチームEの2人を紹介します。黒蝶孔雀さんと、山田丸男さんです」 2人の登場に報道席から何度もカメラのシャッターを切る音が聞こえました。 1人はあまり緊張していなさそうですが、もう1人は手と足が同時に出てて誰が見ても明らかに緊張しているように見えます。 「この2人に関しては本当にスタッフの人達から色々な意見が出ましたが、身長も含めてバランスがいいし、歌声がうまく噛み合えばすごくいいハーモニーを奏でてくれるのではないかと考えました。それにダンスパフォーマンスも、レッスンの余地はありますが、2人で十分に迫力のあるダンスを見せられると思います」 2人のうちの1人、下まつ毛がすごく長い中性的で綺麗なお顔立ちの人がマイクを取りました。 バッジナンバー16番、黒蝶孔雀さんですね。 「チームEの黒蝶孔雀だ。成り行きでオーディションを受ける事になったが、ここに来てすごく面白そうだなと思っている。隣にいる山田に足を引っ張られないか少々心配だが、やれることはやってみるつもりだ」 お二人は知り合いなのでしょうか? 黒蝶孔雀さんの発言に、山田丸男さんがぐぬぬとしています。 でも心なしか、この発言のおかげで山田丸男さんの緊張が取れたように思えました。 「チームEの山田丸男です! 自分は白銀あくあさんのライブを見て、あくあさんのようになりたくてここにきました! 俺もみんなを笑顔にできるような、そんなアイドルになりたいです! でもその前に……隣にいるこいつにだけは絶対に負けません!!」 山田丸男さんが啖呵を切ると会場内が今日1番どよめきました。 何故なら山田さんの啖呵もすごかったけど、それを聞いた黒蝶孔雀さんが笑顔を見せたからです。 少なからず、今日ここにきていたみんなは、男性だから少し優遇されてるんじゃないかなって思ってたんじゃないでしょうか。私だってそう思ってなかったと言えば嘘になると思います。 でも、なんでしょう……さっきのあの雰囲気、なんかもう少しベリル感が出てるというか、ドライバー感があるというか、少なくともさっきのあのやりとりだけで報道陣の心はガッツリ掴んだと思いました。 だって、さっきまでのピリピリした雰囲気が嘘みたいに、報道陣の人達もみんなどことなくワクワクするような笑顔になってたからです。ふぅ……これは、どちらかというと私達、女性陣の方が勉強させられたのかもしれません。 「それでは以上でチーム分けの発表記者会見を終了します。今日はレッスンはないので、皆さんそれぞれの部屋に荷物を置いて、ゆっくりしてください。あ……でも自主トレや、チームディスカッションをするなとは言ってませんからね」 あ……もう戦いは始まってるんだ。ど、どうしよう? チームAとチームBはすぐに集まってチームディスカッションを始めていました。 「あ、えっと、じゃあ、私達もチームディスカッションするから……らぴすちゃん、またね」 「あ、うん。みやこちゃんも頑張って」 みやこちゃん、キャプテンさんだなんて大変だろうなと思いました。 「らぴすちゃん……」 「スバルちゃん……」 スバルちゃんと目が合いました。 「私、本気だから……だから、らぴすちゃんも本気で来てほしい!」 スバルちゃんはそう言うと、手荷物を持ってみやこちゃん達、チームDのみんなが集まってるところへと向かいました。 「え、えっと、チームCもディスカッションしますよ〜」 「あ、はい!」 私は祈さんの所へと行きましたが、他の3人はもう荷物を持って会場から居なくなっていました。 なんでも皆さん、荷物をさっさと自分の部屋に置いた後、個人トレーニングに行ったのだとか……。 こっ、このチーム、本当に大丈夫かな……? こうして不安な気持ちのまま、AQUARIUMのオーディション合宿が始まりました。 ************************************************ 自己紹介だけで長くなりました。すみません……。 作者のtwitterアカウントです。更新が遅れた時はこちらで連絡します。 https://mobile.twitter.com/yuuritohoney wikiが有志の人達によってかなり充実してきました。 作者もちょいちょい本編で出してない情報とかも追加しています。 https://wikiwiki.jp/yuuritohoney/ fantia、fanboxで、こちらでやり忘れたお話を掲載しています。 https://fantia.jp/yuuritohoney https://www.fanbox.cc/@yuuritohoney アラビア半島連邦についておねショタ短編書きました。 https://novel18.syosetu.com/n4279ib/ クリスマス用の短編、ムーンライトでとあ注意。 https://novel18.syosetu.com/n5480hz/ 白銀あくあ、妥協はできない。 誰もいない薄暗い部屋の隅っこで俺は体育座りをしながら涙を流していた。 「うう……ごめんよぉ。らぴす……兄ちゃんは、兄ちゃんは、心を鬼にして、ぐすぐす……」 らぴすははっきり言ってわかりやすい。表情が多彩というか、誰に似たのか考えてる事が結構顔に出るタイプだ。 今日のオーディション合宿でも、きっとチームDに入りたかったんだろうな。俺がチームCだと告げた時、誰が見ても一目で分かるくらいガーンとした顔をしていた。 俺だって本当はらぴすを仲の良いスバルちゃんやみやこちゃんと組ましてあげたかったよ。 でも今のままらぴすがアイドルになっても、同じアイドルとしてダメな気がしたんだ。 俺もそうだけど、アヤナだって裏じゃ血反吐を吐くくらい頑張ってる。 ボイストレーニングにダンスレッスンはもちろんの事、基礎となる毎日の体力づくりや体幹トレーニングは必須と言っても過言ではない。中には体調管理のために普段から睡眠時間や食事メニューなんかも徹底してるもっとストイックな人もいる。 表の華やかさに比べて、裏では地道な積み重ねをしなければいけないので、並大抵の覚悟がないとどれも継続する事なんてできない。 でもそれはアイドルじゃなくても、他の職業を選んだとしても同じである。どんな職業、どんな立場の人にだって、それぞれの苦労があってそれぞれの努力があって、それぞれの悩みがあるからだ。 もちろん俺もアヤナもこの仕事が好きだからそんな弱音は言わないし、何よりこの地味なトレーニングが辛いと思わないというか、どちらかと言わなくても結構好きだったりする。 でも、それはMっ気が少しある俺とアヤナだから良いのであって、らぴすはどうなんだろうって思った。 『アヤナ、相談があるんだけど良いかな?』 『相談? うん、別に良いわよ』 琴乃や阿古さんかららぴすたちに声をかけている事を聞かされて、俺はすぐにアヤナに相談した。 アヤナのアイドルとしてのキャリアは俺よりも長い。 何よりも女性だらけのこの世界で、女性アイドルとして超人気グループのセンターを務めているアヤナの意見は確実に参考になると思ったからだ。 『なるほどね。大体の事情は把握したわ。それで……らぴすちゃんはどれくらい本気なの?』 アヤナの問いに俺は一呼吸置く。 『うーん……誘われてすぐに返答してない時点で、俺やアヤナほどの熱量はないと思う。本当にやりたかったらスバルちゃんみたいに即答するだろうし、スバルちゃんは審査の映像見ても普段からやってるなっていうのが透けてわかるんだよね。とあもそうだけど、あそこの姉妹……じゃなかった兄妹はクールな雰囲気と違って、中身はめちゃくちゃ負けず嫌いだから、メンタル面がそもそものアイドル向きだと思う』 『へぇ、スバルちゃんは、負けん気強いのか。私が好きなタイプじゃん』 俺はアヤナの見せた笑みに苦笑いを返す。 うちの新人になるかもしれない子だから、そこはお手柔らかにね。 って、そういうとこ、ちょっと小雛先輩に似てきてない? 大丈夫? 小雛先輩が悪影響を及ぼしてないと良いけど……。 『スバルちゃんっていうか、普段からやってる人って、自分もやってる人や教えてる人からするとすぐわかるよね』 『ああ……。ただ、それを言うなら、才能だけでオーディション受かっちゃったらぴすもすごいんだけど……』 『確かに、歌唱面でモジャPさんの審査に通ったって事でしょ?』 アヤナの問いかけに俺は頷いた。 実際にらぴすが歌唱審査を受けた時の映像を見たけど、歌声にも魅力があり、歌っている時の雰囲気は目を惹くところがあったと思う。 だからと言って単純な技術だったり、歌唱に必要な体力的な項目では、受かったメンバーの中でも最下位を争っているのが現実だ。 『思い出すなー。私もあくあとのデュエットでモジャPさんに見てもらったけど、細かい所まで丁寧にやるっていうか、楽曲へのアプローチがすごく繊細だから要求面も多いし、それだけダメなところを見逃してくれないからすごく勉強になった。でもできたら、よくやったじゃねぇかって言ってくれるからよっしゃって気になるもん』 『あー、わかるわ。あのくしゃっとした顔でニカっと笑うのが良いんだよな』 俺の言葉に、アヤナがうんうんと頷いてくれた。 『らぴすちゃんのためにも、あくあのためにも、スバルちゃんみたいにオーディションを受ける子達のためにも、はっきり言うけど、女性アイドルはプロデュースする方にも相当覚悟がないとダメだと思う』 『と言うと?』 『世界の男女比率と女性の分母の多さを見てもわかるように、世界も日本も女の子の代わりなんていくらでもいるもの。まず好きとか、割り切ってお金稼ぐとか、なんか目的がないと続かないし、私はそれで消えていった女性アイドルをたくさん見てきたわ。ベリルとあくあの本気度はわからないけど、継続して活動を続けようと思うならそれ相応の努力と覚悟、それに忍耐が必要だと思う。もちろんベリルだから、ベリルブースト、つまりは男性陣とのコラボを増やせば売れるだろうけど……そうじゃないのなら、みんなをあくあが目指す本物のアイドルへと導こうとするなら、一切妥協しない方がいい。自分と同じ対等な目線で彼女達をみてあげてほしいの。本気の子なら絶対についてきてくれるし、あくあや私がそうであるように、本気の子達はきっとそれを望んでると思う』 さすがだよ。アヤナはやっぱりかっこいいなと思った。 きっとイイ女ってのがいるとしたら、アヤナの事なんだろうなと思う。 何より俺達はアイドルというか芸能界に対しての考え方が本質的に似ているのか、アヤナの言葉は全部素直に自分の中に入ってきた。 『俺は……アイドルに関しては妥協するつもりはない』 『うん……私も、同じ切磋琢磨するアイドルとして、貴方の1人のファンとして、アイドル白銀あくあにはそうであってほしいって思う』 アヤナに相談してよかったと思った。 これで覚悟の決まった俺は編成会議でも自分の思っている事をスタッフや他の審査員に全てぶつける。 それが最終候補に選ばれた子達、全員のこれからにつながると思ったからだ。 ただ、アイドルの俺としてはそれで覚悟が決まったけど、1人の兄としてはやっぱり妹のらぴすがオロオロしてる姿を見るのは辛い。つまり、それはそれ、これはこれなのだ。 「で、なんでこいつはまたこんなに面倒臭そうな事になってるのよ?」 「さ、さぁ? オーディション合宿の記者会見から帰ってきてから、ずっとこうなんです」 扉の向こうから暇で家に突撃しにきた小雛先輩と、今日も昨日も明日もかわいいカノンが俺の様子を伺う。 普通ならこれでそっとしてくれるが、小雛先輩はそうじゃない。あの人はそういう他人への気遣いは一切しないからだ。 「もー、とりあえず電気くらいつけなさいよ」 普通に部屋に入ってきた小雛先輩は、リモコンを操作して部屋の電気を点ける。 「で、どうしたの?」 「らぴすは今も合宿で1人で頑張ってる。だから俺もらぴすと同じように孤独を味わってます」 「はぁ!? 何それ、馬鹿じゃないの?」 「バッ、バカ!?」 「馬鹿よ。あんたが妹大好きなのはもう驚かないけど、私もあんたも仕事には手を抜かないタイプなんだから、あんたの妹が応募した時点でこうなる事は必然だったの! だから諦めなさい」 うっ……まぁ、確かに、アヤナに相談してなかったとしても、俺は手を抜かなかっただろうと思う。 そこで俺がらぴすに忖度したら、覚悟を持って受験してくれている他の参加者の人に対してのリスペクトが足りないからだ。 「それとも何? 適当にデビューさせて、いずれドラマに出て、そこで私と共演して、大好きな兄様の代わりにこの私に引導渡されるか。どっちにしろそこで終わってんのよ。言っとくけど私、のほほんとした気持ちでドラマの現場にきたアイドルなら、星の数ほど泣かせてきたから」 そういや、前にもそんな事を言ってたわ……。 あんた達は泣かないから見どころあるわねって俺とアヤナの前で言ってて、周りのスタッフさん達がドン引きしたのを覚えている。 「ほら、あんた、明日はクリスマスイベントでしょ! しっかりなさい!! 私につまらないステージを見せたらぶっ飛ばすんだからね!!」 小雛先輩に腕を掴まれて両手でぐいぐい引っ張られる。 体の小さな小雛先輩に引っ張られたところでびくともしないけど、動かなかったら不機嫌になりそうなので素直に立ち上がった。 「もー! 最初からそうなるなら、しなきゃいいのに。ね?」 「ねー」 あれ? なんか、小雛先輩とカノン、ちょっと仲良くなってない? そういえば最近、俺の気のせいか小雛先輩が家に入り浸る回数が増えた気がする。 「さっきはああ言ったけど、私だって鬼じゃないんだから、この私が代わりに優しく妹ちゃんにあんた向いてないからやめろって言ってあげたのに」 「先輩……それ、ミリも優しくないです……。先輩は一度辞書で思いやりとか優しさって単語を調べたほうがいいですよ」 さっきの言葉のどこに優しさがあったのか小一時間ほど小雛先輩を問い詰めたい。 「ムキーっ! せっかくあんたにもこれから優しい言葉かけてあげようと思ったのに!!」 「えぇっ!? せ、先輩が優しい言葉!? そ、それって新手の詐欺かなんかですか!?」 俺は家の窓を開けると外の天気を確認する。 大雨が降る気配はなしと……。 「ねぇ、カノンちゃん。私、本気で怒っていいかしら」 「いいと思います。でも最近ちょっとだけあくあの事がわかってきたんですけど、こういう時のあくあってわかりにくいけど甘えてるんだと思いますよ」 「ふーん」 あれ? カノンと何を話していたのかは知らないけど、急に機嫌が良くなった小雛先輩は、こっちに近づいてくると必死に手を伸ばして俺の頭をポンポンと叩いた。 「はいはい。そんなに妹がいいなら、私が代わりに妹になってあげるわよ。お兄様、ゆかりはお兄様の事をとっても慕っておりますってね!」 「えっ!? 先輩……それはちょっと……」 小雛先輩が妹になるって事を想像しただけで、途方もなく疲れた。 確実に俺は妹の奴隷になり、完全な主従関係が成立してしまうだろう。 四つん這いの状態で兄という名前の椅子になった俺の上に小雛先輩が座って、俺が買ってきたアイスを勝手に食べてる姿が容易に想像できた。そうなった時点で24時間365日、小雛先輩の面倒を見させられるのは確定である。 「はぁ!? 私にここまでやらせておいて、なんなのよその申し訳なさそうにすみませんみたいな感じ出してくるの!」 「いやぁ。俺にも妹を選ぶ権利がありますから。どうせならカノンみたいな素直でめちゃくちゃかわいい妹がいいなぁ」 ほら、小雛先輩、うちのカノンを見てくださいよ。顔、赤くしちゃってかわいいでしょ? 「全く……心配して損した。それだけ冗談飛ばせるなら元気じゃない」 「え……? 心……配……?」 誰が? 誰を? 「……本気でぶっ飛ばしていい?」 「すみませんでした。面倒臭い俺に付き合ってくれてありがとうございます」 「わかればよろしい」 まあ、母さんやしとりお姉ちゃんも言ってたけど、普段のらぴすはしっかりしてるから分かりづらいけど、自分の事になるとちょっとぼーっとしてる時がある。 スロースターターというか、エンジンに火が点くまでに少し時間がかかるのだ。 きっとハートに熱さえ篭ればあとは心配いらないと思うんだよね。 だからこそ、らぴすには刺激的なメンバーが多いチームCに入れた。それがらぴすのためにも、チームCのみんなのためにもと思ったからである。 「それよりそろそろベリルに行く時間なんじゃない?」 「あ、うん……」 今日は12月23日。明日のベリルクリスマスフェスに向けてみんなで前日ゲーム配信をする予定だ。 俺も俺の仕事に集中しなきゃな。 「それじゃあ行ってきます!」 「行ってらっしゃい。気をつけてね」 「この前みたいなクソゲームするんじゃないわよー!」 この2人を家に残していくのは心配だけど、ペゴニアさんがついてるし、最悪下のフロアにはお婆ちゃんやえみりさんがいるから大丈夫だろう。俺は小雛先輩とカノンを家に残してベリル本社へとバイクを走らせた。 ************************************************ fantia更新してます。 あくあのソロゲーム配信だけど、こっちでも次回はゲーム配信かな。 小雛先輩だけじゃなくて、意外な人も出るかもしれない。 それとは別に、えみりじゃなくて捗るとあくあの絡みも画策してます。 まさかの捗る登場に、掲示板民のボルテージはマックスになりそう。 そろそろ春のパンツ祭りじゃなくて、またちょっとアンケートします。 前回も意外に票数を獲得できた人は登場回数を予定以上に増やしたりしています。 ちなみにその人の登場の代わりに他の人の出番を削ったわけじゃなくて、加筆追加なのでwinwinになるようにはしてる。 なので今回は、プッシュしてほしいキャラと好きなキャラを分けて聞くかもしれません。 それと同時にオーディションメンバーの人気投票もやっておこうかなと。 1ヶ月くらい設置するので、オーディションがある程度進んだところで答えてくれても大丈夫なように配慮もしておきます。 作者のtwitterアカウントです。更新が遅れた時はこちらで連絡します。 https://mobile.twitter.com/yuuritohoney wikiが有志の人達によってかなり充実してきました。 作者もちょいちょい本編で出してない情報とかも追加しています。 https://wikiwiki.jp/yuuritohoney/ fantia、fanboxで、こちらでやり忘れたお話を掲載しています。 https://fantia.jp/yuuritohoney https://www.fanbox.cc/@yuuritohoney アラビア半島連邦についておねショタ短編書きました。 https://novel18.syosetu.com/n4279ib/ クリスマス用の短編、ムーンライトでとあ注意。 https://novel18.syosetu.com/n5480hz/ すみません遅くなりました。 1万5000文字長いので注意です。そしてこれ前編です。 ******************************************** 白銀あくあ、4人でゲームしたら大変な事になった。 配信開始まであと少し。 PCのモニターに映ったコメント欄へと視線を向けると、もう既に多くの人が集まってきていた。 【待ってた】 【朝からずっと待ってた】 【ラーメン捗る:全裸で待機してました(この発言には不適切な表現が見受けられたために、管理人TOOOKAの判断によって削除しました)】 【開幕ノータイムでコメント削除されるやつw】 【わかっててやってるのか、それとも本能が制御できないのか……】 【捗るってなんで思った事をそのまま呟いちゃうんだろうな】 隣のモニターには配信開始までの残り時間が表示されていた。 「みんな準備OK?」 イヤフォンから阿古さんの声が聞こえる。 声の感じを聞く限りは大丈夫そうだな。この前、倒れちゃった事を考えると、阿古さんがみんなを見てくれている分、俺が阿古さんをよく見てないといけないなと思った。 「はい、いけます!」 「うん。僕もいつでもOKだよ!」 「問題ない、我はいつでも準備OKだ!」 「チェック完了。問題なくいけます!」 コンサートの時もそうだが、俺はこの何かが始まる前の空気感がとても好きだ。 阿古さん、とあ、天我先輩、慎太郎の声を聞いても、俺と同じ高いモチベーションでいてくれる事がわかる。 同じ熱を持ったメンバーやスタッフがいて、同じ熱を持ってくれるファンがいるから、この特別な空気感を作る事ができるのだ。 その事をらぴす達、オーディションを受ける子達にも知って欲しい。 だからこそ俺は、阿古さん達にオーディション合宿でユニットを組む事を提案した。 「それじゃあ私はチャットを抜けるけど、みんな、今日も楽しんで!」 「「「「はい!」」」」 開始まであと1分。 「それじゃあ、今日もいつも通りに」 俺はみんなに声をかけた。 「うん! いつも通りにね!」 「ああ! 今日もいつも通りだ!」 「ふっ! もし、何かあっても我がいるから安心しろ!!」 先輩、それフラグですと心の中で突っ込む。 多分だけど、とあや慎太郎も心の中で俺と同じ事を思っているんだろうと思うと笑みが溢れる。 【キター!】 【キタキタキター!!】 【まだきてないってw】 【フライング多すぎw】 【みんな気が早いんだよ】 【これだから処女はがっつきすぎって言われるんだよ(この発言には不適切な表現が見受けられたために、管理人TOOOKAの判断によって削除しました)】 【ラーメン捗る:イクのが早いと男にもてねーぞ!(この発言には不適切な表現が見受けられたために、管理人TOOOKAの判断によって削除しました)】 【TOOOKA:みなさん自重してくださいね? 特にラーメン捗るさん】 【姐さんに怒られてる奴いて草w】 【名指しで怒られてる奴がしってるやつで草w】 【始まるぞおおおおおおおおおおお!】 【クルクルクルクル!】 【ソムリエ:3!!】 【ゆかりご飯:2】 【乙女の嗜み:1!】 配信開始までのカウントが0になる。 俺は一呼吸分だけ間を置くと、できる限り平坦な感じで一言だけ呟く。 「はい」 溜まったボルテージをマックスのまま行くのもありだが、今日は少し配信時間が長くなる可能性がある。 だからみんなが疲れないように一旦ガス抜きをしたかった。 【あくあ君www】 【ローテンションきた!】 【あー様って配信の時、最初の挨拶は結構テンション低めが多いよね】 【このテンション低めのはいが結構好きなんだよね】 【どしたん? 話きこか?】 【一旦、お姉ちゃんのおっぱい飲む?(この発言には不適切な表現が見受けられたために、管理人3510の判断によって削除しました)】 【蝶々婦人:ママのおっぱい空いてます(この発言には不適切な表現が見受けられたために、管理人TOOOKAの判断によって削除しました)】 【アクアマリン:本物のママのおっぱい空いてます!(この発言には不適切な表現が見受けられたために、管理人シトリンの判断によって削除しました)】 【ラーメン捗る:ぐへへ(この発言には不適切な表現が見受けられたために、管理人TOOOKAの判断によって削除しました)】 【お前ら少しは落ち着け!】 何人かコメントが削除されている人がいるな。 盛り上がりすぎちゃうのもいいけど、ほどほどにね。 「そういう訳で皆さん。今日はクリスマスフェスを翌日に控えて、4人でゲームをしたいと思います」 俺は画面を切り替えて今日遊ぶゲームのトップ画面を表示させる。 『LAST Survivor』 ラストサバイバー、荒廃した世界にたった一つだけ残された島、その島と周辺海域で拾えるアイテムを使って日々を生きていくゲームである。 【淡々としてるw】 【事務!?】 【こーれ、完全に弄ばれてます】 【あくあ君ってそういうところあるよね】 【ふーん、そうやってお姉ちゃん達の事を惑わせるんだ?】 【私達は鯉と一緒、口ずっとぱくぱくしてる。早く餌ください!】 【ラーメン捗る:おい、ちょっと待って、さっきのぐへへだけで削除はおかしいだろ!!(この発言には不適切な表現が見受けられたために、管理人TOOOKAの判断によって削除しました)】 【捗るは落ち着けw】 【捗る? 一旦落ち着こうか?】 俺は今日やるゲームの説明をする。 ここは渡された資料を元に、自分なりの言葉に直して読み上げていくだけだ。 「というわけでね。本当は、これって何人かのグループに分かれて奪い合いとかもできるゲームなんだけど、今日はNPCと戦っていこうと思います」 このゲームは100人とかそれくらいの規模でやれば面白くなる気がした。 今度、阿古さんに提案してみるか。 「そういうわけで、今日は俺と一緒にゲームを遊んでくれる、陽気なメンバーを紹介するぜ!!」 俺はここで少しだけテンションをぶち上げる。 【急にテンション高くなるやんw】 【こういうとこあるよな】 【陽気なメンバーw】 【わー、誰かな? 誰かな?】 【うわぁ! 楽しみだなあ!】 【みんなわかってるけど、乗っかってるの優しすぎだろw】 【ラーメン捗る:あ(この発言には不適切な表現が見受けられたために、管理人TOOOKAの判断によって削除しました)】 コメント欄を見ると相変わらずノリが良い。 大きなイベントとは違って、こういう配信系はファンとの距離感が近くなるのでまた違った良さがある。 「最初のメンバーは、弾ける笑顔! その元気で冬も夏にしちゃう!! 猫山とあだ!!」 俺は通話チャットアプリに表示された猫山とあをオンにする。 「どうも……陽気なとあです……」 テンションひっく! 俺の最初のくだりよりテンション低いじゃん!! 【全然陽気じゃないw】 【とあちゃんわかってるw】 【こーれ、わざとです】 【さっぶぅっ! 夏にしちゃうどころか真冬だよ!!】 【極寒とあちゃんきたー!】 【こいつら仲良すぎでしょ】 【あかん。動悸が出たからお薬飲まなきゃ】 【動悸を抑制するアクトア飲みます】 【アクトア? 私のもらったお薬のトアクアとは違うお薬なのかな?】 【猫好きさん:てぇてぇ……ありがとうございます。ありがとうございます】 【ラーメン捗る:あれ? もしかして、私の発言全部規制されてるんじゃ?(この発言には不適切な表現が見受けられたために、管理人TOOOKAの判断によって削除しました)】 よっし、気を取り直して2人目の紹介に行くか。 「続いて2人目のメンバーは、ハツラツ! 元気いーっぱつ! 俺のメガネはいつだって曇らない。陽気な黛慎太郎だ!!」 俺は黛慎太郎の文字をオンにする。 「あ……どうもこんばんは。黛慎太郎です」 慎太郎? どうした? なんか少し動揺してなかった? 【シンちゃんwww】 【2人のテンションの違いがわからなくて動揺したんだろうなぁ。かわいいなー!】 【マユシン君頑張って、多分まともなのは君しかいない】 【蝶々婦人:黛君、頑張って!】 【もー、2人が変なテンションで始めちゃうから、シンちゃんが巻き添え食らっちゃったじゃんw】 【段々というか最初からちょっとグダってきてるのもある意味でベリルって感じがして好きw】 【だいたいこの2人がコント始めると、黛君が犠牲になる】 【黛君、本当なら頑張ってテンション高めでいこうとしたんだろうなぁ。そういうとこ好き】 【ほんまこれだから、うちらのとあちゃんとあくあくんはw】 【ラーメン捗る:くっそー! これはきっと姐さんの仕業だな!!(この発言には不適切な表現が見受けられたために、管理人TOOOKAの判断によって削除しました)】 よしっ! コメント欄は盛り上がってるな! 俺はここでさらに畳み掛ける。 「はい、そういうわけで今日はこの3人でやって行こうかなと思います」 お約束だけど、やっぱりやっておかないとね。 【先輩はw?】 【天我せんぱーーーーーい!】 【あくあ君?】 【あくあ様、1人忘れてるってぇw!】 【よりにもよって1番陽気さ出してくれそうな人をwww】 【これ、天我先輩も泣くでw】 【あくあ君、よく見て! うっすらともう1人見えない?】 【先輩が仲間になりたそうにこちらを見ている。仲間にしますか?】 【あくあ君って結構先輩に甘えるよね。小雛ゆかりもそうだけど、こういう弄りも天我先輩だからあえてしてるでしょw】 【実は先輩に弱いって!?】 【ふぅ、高校三年生だけど乙女咲に転入します】 【業界の先輩の私、脈ある!?】 【ラーメン捗る:どうせ見えないなら遠慮なく行かせてもらうぜ、ぐへへ!】 そろそろかなと思ってたら、俺がクリックするより先に天我先輩が乱入してきた。 「我、参上! 元気、やる気、呑気、陽気な天我アキラ、行きまーーーーーす!!」 あ……。先輩のテンションが狂ってる。 この雰囲気、間違いない。ベリルアンドベリルの時のハイテンションTENGAモードだ。 【呑気ってw】 【TENGA! TENGA! TENGA!】 【陽気なアキラ君から狂気を感じるのは私だけ?】 【天我先輩、一旦落ち着こっか?】 【色々考えてて思いつかなかったんだろうなぁ>呑気】 【呑気な天我先輩が想像しただけで心がぽかぽかした】 【あかん。もう出だしからして心配になってきた】 【悲報、まだ挨拶しか終わってない】 【これさぁ、明日のフェスが今から楽しみでテンションおかしくなってるんじゃない?】 【ベリルアンドベリルで朝バスケしてた先輩を思い出すw】 【こーれ、今晩も眠れませんwww】 【ラーメン捗る:は!? さっきのコメントは削除されてないだと!? まさか、姐さん、手動で私のコメントだけ良く確認せずにピックアップ削除してるのか……?(この発言には不適切な表現が見受けられたために、管理人TOOOKAの判断によって削除しました)】 とあは寝起きで低血圧だからテンション低いのも仕方ないけど、先輩、これちゃんと寝てるのか? 俺達はこの配信が終わった後、すぐに夜間リハーサルに行く予定だ。途中でぶっ倒れなきゃいいけど……。 阿古さんも気がついてるかもしれないけど、一応、マネージャーの垣内さんに連絡入れとこ。 「そういうわけで、改めてこの4人でラストサバイバー、やっていきたいと思います!」 「うおおおおおおおお!」 「おー!」 「ぉ〜!」 俺は今日のゲームの目的をみんなに説明する。 まずは島でのサバイバル生活の基盤を整えて、最初の目的地である海上油田を捜索することだ。 他にももっとしなきゃいけない事があるけど、今日はここまでだと決まっている。 「そういうわけで、みんな、また後でな」 俺はチャットアプリを閉じると、ゲームにログインする。 まずはキャラクリエイトだけど、ゲーム会社の人とベリルのスタッフが頑張ってくれて、俺達4人にそっくりなアバターを作ってくれた。つまり、操作するキャラクターの準備をすでに整えてくれているので、そこはスキップする。 「おー、ここがそうか。って、俺、パンイチじゃん!!」 立っている自分の姿をぐるぐると回転させる。 おぉー、凄い。ちゃんと顔も俺っぽくなってる! 【うぎゃあああああああ!】 【これ放送していいんですか? これ放送していいんですか? これ放送していいんですか?】 【ラーメン捗る:わりぃ|嗜み《キッズ》はお休みの時間だぜ。ベイビー!】 【ソムリエ:これ18禁ゲームですか!?(この発言には不適切な表現が見受けられたために、管理人TOOOKAの判断によって削除しました)】 【3510:●REC】 【管理人が暴走しててワロタwww】 【AIなのに下心がありすぎるwwwww】 【興奮し過ぎて今晩寝れないかも……】 【ちょっとオナってきていいですか?(この発言には不適切な表現が見受けられたために、管理人TOOOKAの判断によって削除しました)】 【お前ら、気持ちはわかるけど欲望を外に出すな! 最初の頃の謙虚な私達を思いだせ!!】 【さすがベリルだぜ。ゲームを起動して数秒でわからせてくる】 【あくあ様のゲーム配信、一度たりとてまともだった事がない】 【総理:非実在性青少年なのでセーフ! 何かごちゃごちゃ言う人がいたら、私がロケットランチャー持って都庁に乗り込みます!!】 【総理wwwww】 【総理がいいって言うなら大丈夫でしょ】 【この前、全裸土下座した行方法務大臣が合法を連呼してるから大丈夫でしょw】 【ゲーム内のパンイチ画像だけで国が揺れているwww見たか世界、これが私たちの国だ!!】 【最高だな!!】 とりあえず着る服を確保しなきゃな……って、あれ? 他のみんなは? そういえば周りに誰もいなくないか? 俺は浜辺に1人、ぽつんと立っていた。 「おーい、みんなー、どこー!?」 周囲に誰もいないのか俺の呼びかけに誰も反応しない。 ゲーム内ボイスチャットはある程度、距離が近くないと聞こえないから、スタート地点が思ったよりバラけているみたいだ。 【あくあ君、左下!】 【あくあ君ー! 左下! 左下!】 【こういうときは全体チャットだよ!】 【左下見てー!】 ん? 左下? あっ、なんか書いてあるぞ! [猫山とあ:ボイスチャットは近場じゃないと使えないけど、文字だけならゲーム内で会話できるよ] [天我アキラ:我、森の中、変な動物の声、聞こえる。タスケテ……ウゴケナイ] [黛慎太郎:今、微かに、あくあの声が聞こえた気がする] おっ、なるほどね。こういう事か! [白銀あくあ:とりあえず、近そうな慎太郎と合流するわ] [黛慎太郎:了解した] [猫山とあ:まずはみんな合流しよう、僕、F5だけど資源取りに行きやすいG7あたりで拠点作りたい] 俺はマップの画面を開く。 とあの言うF5やG7とは地図の座標の事だ。地図を碁盤の目になるように格子状に区切り、マップの左上がA1、右下あたりがZ26になる。俺のポイントはと……Dの10かそこそこ近いな。 【ラーメン捗る:嗜みのDカップ、了解! でもあいつ最近ちょっと膨らんできてるんだよなぁ(この発言には不適切な表現が見受けられたために、管理人TOOOKAの判断によって削除しました)】 【捗る、お前はさっきから何してるんだ?】 【捗るのコメントほとんど削除されてるんだが】 【乙女の嗜み:なんか嫌な予感がする】 【どうせまた、しょうもないこと言ってるんだろ】 最初に全員集まってからと考えていたけど、このゲームの経験者でもあるとあに頼んで、先に拠点を作ってもらったほうがいいかもな。 [白銀あくあ:俺はDの10。とあ、俺は慎太郎と合流してからそっち行くから、そのまま拠点作ってていいよ] [猫山とあ:うん、わかった] [黛慎太郎:僕もDの10だ。了解した。ところで天我先輩は?] [白銀あくあ:あ] [猫山とあ:あ] [天我アキラ:我、Pの3] 遠っ! なんで1人だけそんな変なところにいるんですか……。 【1人だけ足並みのそろわない先輩www】 【これが先輩と後輩3人の距離感です】 【しっ! そんなこと言ったら、あきら君が可哀想でしょ!】 【猫好きさん:あっ、あっ、あっ……ありがとうございます。ありがとうございます】 【さっき、とあちゃんもあくあ君も完全に天我先輩の存在を忘れてたでしょ】 【我に任せろ! → 1人だけ行方不明wwwww】 【先輩ちゃんとフラグ回収しててえらい!】 【ここまでが完全に綺麗な流れでうけるw】 先輩は心配だけど、まずはこっちの3人が合流することを最優先にしよう。 [白銀あくあ:先輩、これそうならこっちにちょっとでもいいから寄ってきててください。俺達は先に合流して、迎えに行けるように装備を整えますから] [天我アキラ:わかった。我、待ってる] 俺は自分の中で状況を整理する。 まずは近くにいる慎太郎と合流。その後に、とあが拠点を作ってくれているところへと向かう。装備を整えて天我先輩を迎えに行く。うん、まずはここまでだな。 「おーい! 慎太郎ー!」 俺は声を出しながら周辺を捜索する。 その途中で、海岸沿いに漂着したと思わしき樽を見つけた。 これって、中に何か入ってるのかな? 俺は樽をクリックする。 すると中から、衣服のようなセットが出てきた。 「やった! みんな、服ゲットしたぞ! これで、パンイチ生活からおさらばだ!!」 俺はボロい服を着る。 なんか色々と千切れてたりするけど、まあ、ないよりマシだよな。うん。 【あーあ】 【服きちゃった……】 【はい、解散】 【くっそー、誰だよあんなところに樽を転がせてた奴】 【もうずっとパンイチでよかったのに……】 【お前らさあwww】 【欲望に忠実な奴らが多くてワロタw】 【一気にテンション下がってるのなんなん】 あれ? コメントなんか盛り下がってない? 俺の気のせいかな? 【ラーメン捗る:いや、これはこれでボロきれが襲われた事後みたいで……】 【あっ】 【あ】 【あー】 【ああ!】 【捗る……お主、やっぱり天才だったか!】 【やっぱ捗るだけがモノホンだってわかるわ】 【姐さん! 削除忘れてるよ!!】 【あかん、想像したら俄然興奮してきた(この発言には不適切な表現が見受けられたために、管理人3510の判断によって削除しました)】 【捗るとか言う奴、いつも私達の性癖を開拓しててクソワロタw (この発言には不適切な表現が見受けられたために、管理人3510の判断によって削除しました)】 【管理人、人が足りてないのか判断が鈍くなったり、曖昧になったりしてるなw】 うん、俺の気のせいだったな。 なんか知らないけど、盛り上がってるみたいだし大丈夫っぽそうだ。 「おーい、あくあー! どこだー!」 あっ、慎太郎の声が聞こえてきたぞ! 俺も大きな声を張り上げる。 「慎太郎ー! ここだー! 俺はここにいるぞー!」 声の方向へと視線を向けると、浜辺近くの崖の上に人影が見えた。 「慎太郎!!」 「あくあ!」 うおおおおおお。ただ、ゲームの中で出会っただけなのに、なんかめっちゃ嬉しい。 慎太郎はゆっくりと崖を降りると俺の方へと近づいてくる。 手にはどこで拾ったのか知らないけど、モリのようなものを持っていた。 【マユシン君のパンイチきちゃああああああああ!】 【はい、私、大歓喜】 【パンイチでモリなんて、シンちゃんすごくワイルド……】 【海の男シンちゃんに新境地を開拓されそうな私】 【くっ、なんで眼鏡をかけてないんだ!】 【スタッフー! 1番大事なアイテムの装着を忘れてるぞー!!】 ん? メガネ? あっ、そういえばさっきの樽の中に……。 「慎太郎、いいものやるよ、これ、拾って」 「ん? なんだ……? ああ……!」 俺は慎太郎のキャラをジッと見つめる。 すると、目の前に居た慎太郎のキャラがスチャっという効果音と共に顔に眼鏡を装着した。 おっ、ちょっとだけレンズが割れてるけど、これでいつも通りの慎太郎だな。 【さすあく】 【やっぱり、あくあ様はわかってるんだよなあ】 【これだよこれ】 【私達のマユシン君きたー!】 【パンイチメガネとか最高かよ!】 【この自宅に帰ってきたかのような安心感、最高です】 【ちゃんと合流前にさっきの樽で眼鏡拾ってるの流石すぎるわ】 【開発者:ちなみにメガネはレアアイテムです……嘘でしょ……】 【開発者www】 【開発者がもうたじろいてて草w】 【>開発者 はい、リラックスリラックス。これからが本番だから頑張って】 【あくあ君が奇跡を起こすのは呼吸と一緒。聖あくあ教のお姉さんが言ってた(この発言には不適切な表現が見受けられたために、管理人3510の判断によって削除しました)】 慎太郎と合流した俺は、とあのいる座標G 7へと向かう。 その道すがら、落ちている木の枝や石などのアイテムを拾ってアイテム欄を潤していく。 きっとこういうのもアイテムを作成するクラフトで使えるはずだ。 「あっ! 慎太郎、あっち!」 「おぉ、建物のようなものが建っているが、あれが拠点か?」 プレハブ小屋のようなシンプルな作りだけど、ちゃんとした建物が建ってる! 座標的にもあれがとあの建ててくれている拠点だろう。 「あっ、みんなー!」 「とあー!」 「やった! 合流だ!」 俺たちは近づくと飛び跳ねて喜ぶ。 最初1人だったのはちょっと寂しかったけど、3人合流するといつもの感じになってきたぞ。 【やったー!】 【あくあ様の無邪気さにやられる】 【ちぃっ! とあちゃん、ちゃんとした服着てて残念……】 【マユシン君、めっちゃ喜んでてかわいい!】 【とあちゃんが服着てて、ホッとしたような、がっくりきたような……】 【まーた、とあちゃんに弄ばれてて草w】 【いい……もうベリルの男の子になら弄ばれてもいい】 【みんなが楽しそうで、私もニッコリ】 【みんな、良かったねー!】 【あれ? みんな、1人忘れてない?】 【天我先輩……ぼそっ】 【みんな天我先輩の事を忘れてて草w】 【みんなー! 先輩のこと思い出してあげてー!】 あっ……。 俺はジャンプしていたボタンから指を離す。 先輩の事、完全に忘れてたわ……。 【こーれ、完全に忘れてました】 【ウケるwwwww】 【とあちゃんまでwww】 【これ、マユシンくんも普通に忘れてましたw】 【先輩が可哀想……とも思わないんだよね】 【仕方ない。フラグ立てまくった先輩が悪い】 【死んで再リスポーンした方がまだいいんじゃ】 【リスポーンしてもベッドで寝ない限りセーブされないからリスポーン場所の初期値は変わらないよ】 俺はチラリと左下のゲーム内全体チャット欄を見る。 [天我アキラ:S・O・S! S・O・S!] [天我アキラ:森から抜けたと思ったら断崖絶壁だった] [天我アキラ:みんな、どこ……?] [天我アキラ:しょうがないので引き返して森の中に戻る。動物の声がうるさい] [天我アキラ:みんな、まだ……?] ……よしっ! 【今、よしって顔した!】 【見なかったことにしやがったwww】 【早く天我先輩を迎えに行ってあげて!!】 【リアルでもぼっち、ゲームでもぼっち、天我アキラ先輩の応援をよろしくお願いします!】 【先輩、頑張って! 早く迎えに行ってあげてー!!】 【もう先輩の事は諦めよう】 【先輩はなかったことに】 【コメント欄も先輩の事を見捨てようとしてて草w】 【先輩wwwww】 【開始前に調子に乗ってフラグ立てるからw】 とりあえず先輩を迎えにいくためにも装備を整えなきゃな。 迎えに行く時に注意しないといけないのはNPCの敵キャラ達だ。オオカミやクマなどの獣も居れば、同じラストサバイバー、つまり人型の敵キャラも居る。 そいつらと戦うための武器も必要だ。そして、それよりも前に飯と水をどうにかしないといけない。 「とりあえず俺、飯になるようなものを探してくるわ」 「じゃあ僕は人数分の武器を作るよ。あと、拠点も留守の時に襲撃されちゃいけないから強化しとく」 「それなら僕は、水を調達してこよう。クラフトで濾過装置が作れそうだし、そっちも任せておいてくれ」 さすが、とあと慎太郎だ。頼りになるな。 ぶっちゃけ、俺たちだけでどうにかなる気がしたけど、気のせいという事にしよう。 【あれー? これもしかして、天我先輩いらないんじゃ……】 【3人だけで役割分担出来てて草w】 【先輩www頑張ってwwwww】 【左下の全体チャット欄を1人で独占してる天我先輩草】 【先輩、全部の行動を全体チャット欄に書いてくれるから、小学生の日記帳みたいになってるwww】 【あくあくーん、できるだけなるはやでお願いー!!】 流石に先輩がずっと1人は可哀想だし。 設定された目標を達成するためにも、早く天我先輩を迎えに行かないとな。 「くっ、魚がなかなか捕まらない」 慎太郎から貰ったモリを持って俺は海に潜るが、思ったように魚が獲れない。 というかこのキャラ、2分も潜水できないのかよ! くっそー、リアルの俺なら10分は確実に潜れるのに!! 【あくあ君、がんばれー!】 【リアルのあくあ様の潜水時間は10分以上、ちなみにホゲ川も同じくらい潜れます】 【あくあ様、バケモンかよ……】 【ホゲ川とあくあ様のフィジカルだけはガチw】 【あくあ様とホゲ川は、割とガチで筋肉番長とKUNOICHIに出て欲しいwww】 【あの2人なら、前人未到のKUNOICHI全ステージクリアできそうw】 魚を獲るのは諦めよう。釣具か長く潜れるボンベを作らないと不可能だ。 そこらへんの森で木の実とか探すか……。 俺は森の中に足を踏み入れると順調に木の実を採取していく。 その途中で俺はとあるものを見つけてしまった。 「やった! 自生してるトウモロコシとカボチャだ!!」 俺は採れるだけカボチャやトウモロコシを採取すると、拠点へと意気揚々と帰っていく。 「あくあー、おかえりー!」 「おう! ただいま!!」 ふぅ、なんとか迷子にならずに戻ってこれたぞ。 【あっ、あっ、あっ】 【猫好きさん:ありがとうございますありがとうございます】 【猫好きさん、さっきから感謝しかしてなくて草】 【気持ち、わかるわ】 【くっ、おかえり、ただいまとか、新婚かよ!】 【動悸がしたのでアクトア飲みます】 【トアクア飲んできまーす!】 【動悸民、一定数いてクソウケるw】 俺が持ってきたアイテムを拠点で整理していると、水の生成に成功した慎太郎が戻ってきた。 拠点の窓から外を見ると暗くなってきたので、迎えにいくのは夜が明けてからにするか。 それくらい夜に外を探索するのは危険だからだ。 [天我アキラ:外が暗くなってきた……] [天我アキラ:狼の鳴き声が聞こえる] [天我アキラ:やった! 火を起こしたぞ!] [天我アキラ:動物達が火を怖がって近づいてこない] [天我アキラ:喉が渇いてきたな。さっき拾った荷物の中に入っていた水を飲もう] [天我アキラ:食事はその辺で落ちていた木の実でいいか] [天我アキラ:今のうちにさっき拾った石でナイフを作っておこう] [天我アキラ:ずっと動物達が周囲をうろついてるな。木の上で寝よう] あれ? 天我先輩の1人サバイバル生活が始まってませんか? これ、もしかして迎えに行かなくてもいいんじゃ……。 【天我先輩wwwww】 【こーれ、結構楽しんでますw】 【この適応能力の高さよ】 【ラストサバイバー天我アキラ……カッコ良すぎでしょ】 【TENGA! TENGA! TENGA!】 【あっちもあっちで面白そうwww】 【早く合流してあげてw】 【もう30分以上経ってるのに、いまだに合流できてないwww】 俺は時間を見ると、隣のとあに話しかけた。 「なぁ、とあ?」 「ん? 何、あくあ?」 「これさ、今日中に終わるか?」 「下手したら、明日の朝までかかるかも……」 あかん。これはあかん。 確実に明日のクリスマスフェスに支障をきたしてしまう。 それどころかリハにも間に合わなくなる。 「ヨシっ! 助っ人呼ぶぞ。誰か暇そうな人、探してみるわ」 俺は阿古さんに許可を取ると、適当に携帯の履歴をスクロールさせる。 おっ! そういえばこの時間は休みだって言ってたな。 さっきコメント欄にもいたし、きっと大丈夫だろう。 「一人だけ暇そうな人見つけた」 連絡を入れるとすぐに来てくれるとの事で俺はスタート地点で設置して待つ。 途中参加組はリスポーン地点、つまりは沸き場所を設置すると、そこに出現してくれるからだ。 【これは仕方ないw】 【明らかに朝までコースだもんね】 【流石に明日のフェスに備えて私達も朝までオールはきついw】 【誰がくるんだろ?】 【ミシュ様来るかな!?】 【玖珂レイラさんとか!?】 【まさかの嫁なみ……】 【社長の召喚もあり】 【うわー、誰がくるのか楽しみだなー】 ピコーン! 『hogekawa_kaedeさんがログインしました』 俺が助っ人で呼んだのは楓だ。 前に話した時に家では結構ゲームしてるって聞いてたし、今は少しでも人の力を借りたい。 【はい、解散】 【よりにもよって選択肢の中で1番役に立たなそうな助っ人きたー!】 【あくあ君、それ助っ人じゃなくて足手まといだよ】 【森川ソムリエ:嫌な予感がしてきました。ちなみに名前がhogekawaなのは、morikawaのIDを他人が使用してるからです】 【ウケるwww】 【本物の森川楓のIDが偽物で、ホゲ川のIDが本物なのワロタw】 あれ? なんか楓の動き、ぎこちなくない? カクカクしてるというか、体の動きと視線の動きがあってないような。 「ごめん、今になって肩が痛くなって、片手で操作してるから……」 あっ……。 【使えねええええええ】 【ローション相撲の弊害再びwww】 【そういえばこいつ、鎖骨骨折してたわw】 【あかん。足手纏いが増えただけや!】 【今になって痛むとか鈍いにも程があるwww】 【森川さあwww】 【ラーメン捗る:森川は、役に立たない、船降りろ】 【捗るの俳句www】 【唐突な俳句wwwww】 くっ、新しい助っ人に誰かいないか! 俺が知ってる人で、他に迷惑をかけない人となると……。 そんな事を考えていると誰かがログインしてきた。 ピコーン! 『ゆかりご飯さんがログインしました』 あかん、文字を見た瞬間に確信した。 【きたああああああああああああ!】 【ウッヒョー!】 【盛 り 上 が っ て き ま し た !】 【ゆかりご飯さんwww】 【ついにきたw】 【あー様、小雛ゆかりは鉄板w】 【森川の登場の後というのがまたw】 【こーれ、また森川乗っ取られますwww】 【森川←前座、小雛ゆかり←本命の方程式が出来上がりつつあるな】 【これもう絶対に面白くなるやつじゃんw】 【別の意味で朝まで確定きたwwwww】 俺は小雛先輩のキャラに近づくと、キーボードを連打して屈伸する。 「先輩、お疲れ様でした!」 「ちょっと! 何、帰そうとしてんのよ!! 返品不可よ!」 さすが先輩、レスポンスが早い。 【あくあ君www】 【あかん、最初からおもろいw】 【あのさぁwww】 【このコンビは反則w】 【どっちもアドリブと切り返しがうまいんだよなぁw】 【これ、朝までコースですか?】 【最初から息ぴったりで助かるw】 【呼ばれてもないのに勝手にくる。これが小雛ゆかりさんです】 【ゆかりご飯さん、暇なんですか?】 【大女優じゃなくてただの暇人やんけw!】 あかん、このままじゃ大惨事になってしまう。 俺は続け様に楓と小雛先輩の面倒見てくれる人を召喚する。 ピコーン! ピコーン! 『月街アヤナ@eau de Cologneさんがログインしました』 『カノン・スターズ・ゴッシェナイトさんがログインしました』 よくきてくれた2人とも!! 俺はもう少しで感謝のハグをしそうになった。 【カノン様、旧姓のままになってる】 【という事は経験者か!? これはまさかの強力な助っ人がきたぞ!!】 【アヤナちゃん、小雛ゆかりの面倒見るためだけに召喚されてて草www】 【アヤナちゃん頑張ってw】 【やっとまともなのが来た!】 【これで勝つる!】 【どんどん人増えてるのに、天我先輩だけソロなの草w】 【孤独を愛し、孤独に愛された男、天我アキラ、こんな事を普段から言ってるから……】 俺は畳み掛けるように、ちゃんとした助っ人を召喚する。 ピコーン! 『鞘無インコさんがログインしました』 同じゲーム実況者のインコさんはこのゲームの経験者だ。 というかプロ並の腕がある。本当はもしもの時のコーチとして裏で見てくれていたんだけど、これはダメだと思ったのか、助けに来てくれた。 「私がきたからには、もう安心してええで!!」 インコさーん!! 本当に頼りになります! 【インコちゃんきたー!】 【インコはガチ勢だから安心する】 【ここでまさかのインコ】 【これで勝つる!!】 【頼んだぞインコ!!】 【インコ、デュエットオーディションにも出るけど、こっちもやるのか。大変だな。】 【インコが来たらもう大丈夫でしょ】 【流石にこのままだと本当に朝までコースだったからありがたい】 ふぅ、とりあえず、これでどうにかなりそうかな? 「あんた達じゃ頼りないから、私も助っ人呼んであげたから感謝しなさい」 「は?」 小雛先輩? この人、また余計な事をしたんじゃ……。 ピコーン! 『ラーメン捗るさんがログインしました』 ん? この人って、確かいつもコメント消されてる人じゃ……。 えっ!? 小雛先輩の知り合いなんですか? っていうか、え? 一般リスナー呼んでいいんですか? 「ya yaa」 なぜアルファベット!? 【うわあああああああああああああああああああ!】 【嘘……だろ……?】 【これ、あかんってwwwww】 【えっ? 小雛先輩と捗るって知り合いなの? え?】 【とんでもない助っ人キタコレwwwww】 【いやいやいやwwwwいやいやいやいやwwwwwwwww】 【ちょっと待て、これ大丈夫か!】 【TOOOKA:は?】 【姐さんガチの、は? だろ。これwwwww】 【もう姐さんも入れ、あと姐さんで全部揃うw】 【ホゲ川、ゲームの顔もホゲってるwww】 【捗る、間違っても垢BANだけはされるなよ!】 【捗る、降臨!】 【あくあ様と捗るの絡みなんてどうなるのか想像できねぇw】 【熱い展開きたな】 【あくあ様と捗るの対面だと!?】 【こんな事があっていいのだろうかwww】 【待って! これはまずいってぇwwwww】 【こーれ、収拾不可能が確定ですw】 【捗る、お前、マジかw】 【捗る、小雛ゆかり、ホゲ川、あくあ君、何が起こってもおかしくねーぞこれw】 【あかん、ゲームってレベルじゃねぇぞこれ!】 【こんなことになるなんて誰が想像しただろうかw】 【掲示板民、これまでにないほど盛り上がるwww】 【なるほど、これがラストサバイバーかw】 【本当のサバイバルが始まったwww】 【え? また、ベリルお得意のデスゲームですか?】 【ラーメン捗るとかいう、最強の一般リスナーさんきたw】 【スタッフ、どうにかして止められなかったのか】 【小雛ゆかりの暴君は誰も止められないwww】 【公式配信に一般人、普通ならここで配信終了だよ】 【ここで配信終了しないのがベリルで、あくあ君なんだよ。だから最高なんだよねw】 【ベリルとあー様にタブーの3文字なしw】 【はい、朝までコース確定した】 【ワーカー・ホリック:イテ……イテテテテ……胃が……】 うわっ、なんか知らないけどコメント欄が爆速で盛り上がってる。 もう何を書いてるのかもわからないほどだ。 くっ、とりあえず好反応っぽいし、このままいけるか? や、やるしかねぇ! こうして俺たちの夜は更けていく。 ************************************************ 遅くなってすみません。 まだ前編です。後編もあります。 エイプリルフールなので、それ用の話もfantiaに投稿しました。 こっちでやるには文字数が少なかったんですよね。 また、別ゲームの配信もfantiaに投稿してます。 作者のtwitterアカウントです。更新が遅れた時はこちらで連絡します。 https://mobile.twitter.com/yuuritohoney wikiが有志の人達によってかなり充実してきました。 作者もちょいちょい本編で出してない情報とかも追加しています。 https://wikiwiki.jp/yuuritohoney/ fantia、fanboxで、こちらでやり忘れたお話を掲載しています。 https://fantia.jp/yuuritohoney https://www.fanbox.cc/@yuuritohoney アラビア半島連邦についておねショタ短編書きました。 https://novel18.syosetu.com/n4279ib/ クリスマス用の短編、ムーンライトでとあ注意。 https://novel18.syosetu.com/n5480hz/ ラストサバイバー雪白えみり。 ホゲりながらあくあ様のゲーム配信を見ていたら何故か携帯が鳴った。 全く、こんな時間に誰だよ。私のスーパーオナニータイムを邪魔する空気を読めない奴は……。 最初は嗜みかチンポスキーかと思ったが、空気の読めないあいつらもあくあ様が配信してる時は大人しいから、直ぐに違うだろうなと確信した。 あ……もしかしたら姐さんか? 私があまりにもコメントルールを違反しすぎるから本物の鬼電かけてきたのかもしれない。私は慌てて受話器のアイコンをスワイプする。 「ちょっと、あんた暇なら手伝いなさいよ!!」 「うぇっ!?」 え? 最初は誰って思ったけど、すぐに小雛ゆかりさんだと気がついた。 「え、あ、いやぁ……」 「私もこの後もリハなの!! だからさっさと来い! 以上!!」 いやいやいや、私、素人ですよ。なんて言い訳をする暇もない。 小雛ゆかりさんは、一方的に自分の言いたい事だけを言って電話を切った。 なるほど……月街アヤナさんの気持ちがちょっぴりとわかってきたぞ。 「そういや、前にカノンと遊んだ時のアカウントがあったな……」 私はPCがなかったからネカフェからプレーしたけど、カノンが4人でやりたいと言った時にみんなでこのゲームのIDを作った事を思い出した。 メイド室に常備されているPCを起動した私は、さっそくゲームをダウンロード……と思ったら、既にインストールされてあるな。 さすがは婆ちゃんだ。メアリー婆ちゃんはゲーマーだから、私も付き合わされてゲームする事が多い。だから、なんとなくだけどインストールされてる気がしてたんだよな。 「とりあえず行くか。行かなきゃなんか鬼電されそうだし……」 私はゲームを起動させると自分のアカウントでログインする。 【捗るキター!】 【嘘だろwwwwww】 【はぁ!?】 【おいおいおいおい】 【あくあ様、全力で逃げてー!】 【ワーカーホリック:は?】 【TOOOKA:は?】 はぁ!? なんで私が捗るって……あっ、そうだ。カノンと一緒にやった時に作ったアカウントだったから、ラーメン捗るになってたんだっけ……。 こうなったら一言も声を発するわけにはいかない。そうじゃないとオーディションの時にバレる可能性があるからな。 私は慌ててキーボードで文字を打つ。 [ラーメン捗る:ya yaa] あ、間違った、慌てたせいか、文字が半角アルファベットになってる。 [ラーメン捗る:ド……ドウモ] あ、なんかカタカナになってるけど、もうこれでいいか。 心なしか私を見つめる小雛先輩のキャラの視線が痛い。 黙っててくれるのは嬉しいけど、心なしか最後にキャラがニヤッとした顔をした気がした。 き、気のせいだよな? わ、私、もしかしたら1番やばい奴に、やばい秘密を握られたんじゃ……。 ふぅ……ま、いっか! バレたものはもう仕方がない。こまけー事は気にしないのが雪白の流儀だ。 【なんでカタカナなんだよwww】 【最初から不審者全開でワロタw】 【あのさぁwwwww】 【挙動不審すぎるw】 【もう、お前もボイチャで喋れよ】 【運営さん、BANお願いします】 【あくあ君、襲われない? 大丈夫?】 【ホゲ川と捗るは檻にぶち込んだ方がいいよ】 【心なしかカタカナが片言っぽくてチジョーを思い出すw】 【チジョー参戦!】 【ドライバー! 早く来て!!】 【ワーカーホリック:問題だけは起こさないでください!!】 うがーっ! ウルセェ! 掲示板民は黙ってろ!! [天我アキラ:コンニチワ] 天我先輩!? 【天我先輩wwwww】 【先輩、さっきまで全体チャット1人で独占してたからw】 【アキラ君、寂しかったんだろうなぁ……】 【なんとか他の人と少しでもコミュニケーションを取ろうとする、天我先輩ワロタw】 【早く迎えに行ってあげて……】 【先輩、あと少しの辛抱だよ!!】 人間、あいさつは重要だ。 私はキーボードをカチャカチャと打つ。 [ラーメン捗る:ヨロシク オネガイシマス!] [天我アキラ:ヨロシク オネガイシマス!] [ラーメン捗る:キョウ ハ イイテンキ デスネ!] [天我アキラ:コチラ キリ ガ デテテ ナニモ ミエナイ……] [ラーメン捗る:……ッス] [天我アキラ:……] あれ? おかしいな……? 男女の会話って最初は天気が定番じゃないのか? 【会話が続かないwww】 【だから最初に天気の話はNGだって言っただろ!!】 【え? 天気の話って盛り上がるんじゃないの? 掲示板に書いてあったけど……】 【掲示板に書いていた情報なんてドブに捨てろ!!】 【掲示板を信用しちゃいけない】 【掲示板の情報なんてゴミしかないぞ】 【掲示板なんて男の子と会話どころか、目すら合った事もない処女しかいないのに、信じる方がバカ】 【掲示板の処女率が以前の調査で98.8%だった時の話する?】 【やめろ! 私の傷が抉れる!!】 【うぎゃあー】 【30超えて処女だったら魔女になれるって本当ですか?】 【本当だよ。だから姐さんは相手を恐慌状態にするプレッシャーっていう魔法が使えるだろ】 【掲示板民、それ魔法ちゃう。元からや!!】 【TOOOKA:不適切な会話が続く場合、強制BANになります。ご注意ください】 【ヒィッ!】 【す、すみませんでしたぁ!!】 【それでBANしないところが姐さんの優しさなんだよなぁ】 いやいや、前にあくあ様がトマリギでバイトしてた時に、夜なのに間違って今日はいい天気ですねって言ったら、確かに今日は月が綺麗ですね。でも、えみりさんの方がもっと綺麗ですよ。って言ってくれたり、バイトを辞める前にも、今日はいい天気ですねって言ったら、確かに花見日和ですね。でも、俺は桜よりえみりさんの事を見ていたいなって言われた事があって……。あぁ、思い出したけど、あの時ってあくあ様の会話テクが凄すぎて、どう返していいのかわからなくて結局、会話が続かなかったんだよな。 そう考えると、やっぱり男性に天気の会話はNGなのかもしれない。 「とりあえず、まずは採取と素材集めや! 武器とか防具とか、移動用の乗り物とか必要なもんが多すぎる!! そのためにもみんなで手分けして効率的にいくで!!」 「「「「「おー!」」」」」 リーダーの鞘無インコさんの指示に従って、いくつかのグループに別れる事になった。 よりにもよって私は、嗜みとチンポスキーとかいうお荷物と同じグループである。 くっそ、あくあ様と一緒のグループと聞いた時は画面の前でガッツポーズしたのに、なんでいらないおまけがついてくるんだよ! 「ここは危険な獣が多いから、カノンは俺の後ろにいて」 「うん!」 「ホゲ〜」 あくあ様、そいつ、このゲーム1000時間以上やり込んでます。 後ろに引っ込むようなタマじゃないんですよ!! 前にこのゲームやった時なんて、獣なんて素材としか思ってないのか無言で狩り続けてました! っていうか、お前も女ならあくあ様の前に出て戦え!! 私はなんとなくイラッとしたので、手に持っていた石を目の前にいた嗜みにぶつける。 「イタっ、何するんですか、え……ラーメン捗るさん」 [ラーメン捗る:ゴメンネ ソウサ ナレテナクッテ] 「もー、次からは気をつけてくださいね」 手に持っていた初期装備の石を嗜みに投げつけたのは勿論わざとである。 なんかちょっとイチャついた雰囲気を出してきたから、阻止しないといけないと自然と体が動いてしまった。 【Nice! 捗る】 【これはGG】 【ナイスファイト!】 【いいぞ〜!】 【イチャテロ阻止!】 【早速役立つ捗ると、全く役に立たないホゲ川www】 【流石は捗る。わかってるな】 【流石は掲示板代表、わかってる】 【視聴者の代わりに頼んだぞ!】 【まさかの捗る有能説出てきたな】 【ワクワクしてきたw】 【くっそ、カノン様の声がやっぱり普通に美少女でぐぬる】 【ワーカーホリック:カノンさんごめんなさい、ごめんなさい!】 目的地付近にたどり着いた私達は、インコさんに指定された材料を採取していく。 その最中に、私はとあるものを見つけてしまった。 [ラーメン捗る:ナンカ ミツケタ] 「なんかって何? って、あ、これキノコじゃん」 「おっ、きのこって確か食べられるんじゃないか?」 拾ったキノコのステータスを確認すると飲食用と書いてある。 まさか毒キノコとかないよな……あっ、ちょうどいい奴がいるじゃないか! [ラーメン捗る:オイ ホゲカワ!] 「ほげ?」 [ラーメン捗る:クチ アケロ!] 「ほげ!」 私はホゲ川のキャラクターに向かってキノコを放り投げる。 するとそのキャラがむしゃむしゃとキノコを齧った。 【あ】 【こーれ、嫌な予感がします】 【ホゲ川、役に立ってよかったな】 【朗報、ホゲ川、役に立つ】 【毒味要員www】 【ホゲ川の扱いw】 【惜しい奴を亡くした】 【ホゲ川、無茶しやがって!】 【もう死んだ事になってて草w】 【ワーカーホリック:森川さんごめんなさいごめんなさい】 うーん、見た感じ変化はなさそうだな。大丈夫そうか? そう私が油断しかけた矢先に、目の前にいたホゲ川のキャラが横に倒れる。 「うっ……」 あっ……。 おーい! 大丈夫かー! 私はキャラをしゃがませると、ホゲ川のステータスを確認する。 【あ……】 【し、死んでる!?】 【なむ〜】 【ホゲ川死んだwwwww】 【役割、果たしたな】 【ここまで完璧な流れw】 【ちゃんと毒で安心した】 【成仏しろよ】 【ホゲ川は一体、何しにこのゲームに来たんだろ】 ふぅ……。 [ラーメン捗る:ヨシッ!] 尊い……いや、そんなに尊くはないか。 ホゲ川、お前の分も頑張るからな! だから安らかに眠ってくれ!! 【あー様とおんなじやんけw】 【手を合わせてて草www】 【これが親友です】 【あくあ様の配信見にきたかと思ったら、まさかの掲示板勢の配信だったでござるwww】 【現在のトレンドランキング、1位が捗る、2位が掲示板、3位が検証班、4位はホゲ川は何しにきたんだ?、5位は姐さんも来い。なお、嗜み死ねは除外ワードにひっかかってランクインならずwwwww】 【あくあ様が配信してる時に、トレンドワードの上位ランキングを掲示板勢を占めるという。ベリルに勝つの、何げにすごいな。もうこいつら4人でアイドルデビューしたらいいんじゃないのかw人気者待った無しだよwww】 【普通なら荒れてもおかしくない展開だが荒れない。みんな優しすぎw】 【面白いから全てが許されてる】 【さりげなく捗る無双になってきてない?】 【捗るなら最初から無双してるが?】 【ワーカーホリック:よしじゃないですよね?】 素材を採取した私達は拠点へと帰路に着く。 来た時は4人だったのに、帰る時には3人しかいない。 この島で生活して行く事の過酷さが身に染みる。 「殺したのは捗るだけどね」 [ラーメン捗る:ヨケイナ コトヲ イウナ] ゲームの中とはいえ人が、仲間が1人死んでるんだ。 みんなどこか神妙な顔をして……いるわけないよな〜。 だって、ホゲ川だもん。 【こいつwww】 【あかん。捗るが何考えてるのか喋らなくてもわかる】 【あれ? 私ってエスパー? 捗るの考えてる事が全部わかるんだけど】 【悲報、掲示板民、捗るソムリエだった】 【捗るソムリエwwwww】 【誰もホゲ川の事を心配してなくて草w】 【みんなもうホゲ川が出てこないと思ってるだろうけど、普通に死んで拠点にリスポーンしただけだからな】 拠点に帰る途中、どこからか聞き覚えのある声が聞こえてきた。 「ちょっと、私の言う事を聞きなさいよ!!」 なんだなんだ!? 揉め事か? 私達は声の方へと向かう。 「小雛先輩……何やってんですか?」 声の方向に行くと、なぜか馬と格闘してる小雛先輩が居た。 え? 何この人、ゲームの中のNPCですらない動物にも喧嘩売ってるの? ヤベェな……。 「見ればわかるでしょ? 馬に乗ろうとしてるのよ!」 あー、そういえばこのゲーム、馬に乗れるんだっけ。 「それって確か、鞍がないと乗れませんよ」 「それ、どこで手に入れるの?」 「えっと……多分だけど、街に行くと交換できたような」 ようなじゃねぇだろ!! 1000時間もこのゲームをやってる廃ゲーマーがしらねぇわけないんだからはっきり言え! あくあ様の前でかわい子ぶるな! やっぱ、石ぶつけとこ。 「イタっ、何するんですか、え……ラーメン捗るさん」 [ラーメン捗る:ゴメンネ ソウサ ナレテナクッテ] 「もー、またですか? 次からは気をつけてくださいね」 かーっ、よく言うぜ。さっき、私が投げた石を脅威のキャラコンで回避してた奴が言うセリフじゃない。 明らかにやってる奴の動きだろ! あくあ様、こいつ、嘘をついてます!! 【カノン様の動きが完璧にやってる奴のそれで草w】 【そういやあいつってちゃんと糞ヲタだったわ】 【しかも死角から投げられたのに回避してるって事は、あのタイミングで捗るが投げてくるってのを理解してたなw】 【採取の時も迷いなかったもん。明らかにやってる奴の動きしてた】 【この女……実は強かです】 【え? まさかの四天王最弱が本当は最強だった説出てきた?】 【私達を騙してたってこと?】 【みんな気を遣ってカノン様って言ってるのウケるw】 【よく考えなくても最初にあくあ様と結婚してる時点で最強な上に誰よりも強かだろ】 【あっ……】 【あ……】 【な、なんだってー!?】 【まさか、弄ばれてるのは私達の方だった件について】 【捗る、もっと石ぶつけていいぞ】 それがさっきからぶつけようとしてるんだけど、全く当たらないんだよ。 隣にいるのに全くそれに気がつかないあくあ様もある意味ですごいけど……。 「それじゃあ、今から街に行く」 「え? インコさんに怒られますよ」 「素材、あんたが持って帰って」 「ええ……」 小雛ゆかりさんは、持っていたアイテムを全部あくあ様に放り投げる。 すげぇ、世の中の女の子なんて男の子の荷物持ちでしかないのに、この世で最強で最高の男に荷物を持たせるとかどんだけだよ……。隣の嗜みと月街アヤナさんも顔引き攣ってるじゃねぇか! 【小雛ゆかりは本を出してほしい。あくあ君に言う事を聞かせるテクを教えてほしい】 【言っておくけど、男の子にアプローチしようと思っても、小雛ゆかりのやり方だけは絶対に真似をするなよ。これが許されてるのはあくあ様だけだからな】 【最近気がついたけど、あくあ様が異質すぎるから、同じくらい異質な小雛ゆかりが通用してるだけなんだよね。だからなんの参考にもならない】 【対あくあ様専用最終決戦兵器、小雛ゆかり】 【兵器www】 心なしか月街アヤナさんがげっそりしているように見えたので、私も嗜みに必要な物資を放り投げて2人に同行する。 と言うか、アヤナさんも今からリハだろ……。今からこんなに疲弊してて大丈夫だろうか。 「それじゃあ行くわよ!」 私は嗜みにホゲ川と拠点で会ったら代わりに謝っといてと言って、2人と別れる。 あくあ様と別れるのは名残惜しいが、いちゃつく2人を後ろから見つめてるだけよりマシだろう。 しばらく歩いていると、目的となる街の手前で人影のようなものを発見する。 あ……! ヤベェ! NPCの敵キャラだ!! こいつらは銃を携帯してて、こちらに気がつくと問答無用で発砲してくる。 「こういう時は、先制攻撃よ!!」 「「は!?」」 リアルの私が発した声とVCのアヤナさんの声が重なる。 小雛先輩は何を思ったのか、手に持っている岩を敵に投げつけた。 もちろんこの距離で当たるわけがない。 むしろ石に反応したNPCがこちらの存在に気がついてしまう。 [ラーメン捗る:ニゲロ! トンズラダ!] 「なんで当たらないのよ! このクソゲー!!」 「小雛先輩、早く逃げましょう!」 くっ、どうすればいい!? 私は過去にプレイした時の事を思い出す。 あっ……! [ラーメン捗る:マチ ノ チカク セーフゾーン!] 私達は弧を描くようにして迂回して街の方へと逃げる。 セーフゾーンに入ればこちらのものだ。 【早速なにかやらかしてて草www】 【捗る、また何かやったのか?】 【小雛ゆかりの可能性もあり】 【なんでこうなったw】 【捗るー! お前が居なくなったら、あの2人ずっといちゃついてるぞー!!】 【あれ? なんであくあ様じゃなくて捗る視点になってるの?】 【仕方ない。スタッフの人もイチャテロに耐えられなかったんだろ】 横にあるサブモニターで確認すると、あくあ様視点の映像から私視点の映像に切り替わっていた。 公式配信、お前、正気か!? って言おうとしたけど、そういえばサーバー管理人のAIも開発責任者もうちの信者だったわ……。うちの信者に正気の奴がいるわけがない。正気の奴は、まずあんな宗教には入らないからな。 「ヒィッ、なんで私ばっかり狙ってくるのよ! このおたんこなす!!」 いや、それはあんたが石投げてヘイト、つまりは敵のターゲットになったからでしょ。 ん? 待てよ。それなら……。 私はスッとスピードを落として小雛ゆかりさんに並走すると、スッと横に開いていく。 偶然その時に目があったアヤナさんも気がついたのか、私とは反対方向に開いていった。 【息ぴったりやんけwww】 【2人が小雛ゆかりから距離取っててウケるwww】 【Q、3人の心の距離感を証明しなさい。A、これ】 【小雛ゆかりが見捨てられてて最高に草wwwww】 【小雛ゆかりさんって女優じゃなくてお笑い芸人の大御所だったんですね。今、知りました】 【2人とも、ちゃんと分かってるのが草w】 【もう小雛ゆかりが出てくるだけで歯茎出るw】 【どうせサイコパスの小雛ゆかりがNPCの敵キャラに石でも投げつけたんだろ。見てなくてもわかるわ】 【見てなくても、小雛ゆかりが何をやったのかをみんなが分かってるの草すぎるんだがwww】 ふぅ、これだけ離れたら大丈夫だろ。 街の近くに来るとセーフゾーンに入りましたと文字が出る。 私が街の入り口でぼーっと待っていると、少し遅れてアヤナさんがやってきた。 やったー! お互いの生存と再会を祝して2人でピョンピョンとジャンプする。 するとどこからともなく騒がしい声が近づいてきた。 「ちょっとぉ! なんで2人とも私を見捨てるのよ!!」 あ……生きてた。すげぇな。ホゲ川なら確実に死んでたぞ。 私もこのしぶとさを見習わなきゃなと思った。 [ラーメン捗る:キノセイ デスヨ] 「うんうん」 私とアヤナさんは小雛ゆかりさんからスッと視線を逸らす。 「そんなポンコツな演技が私に通用するか! 全くもう。次見捨てたら、あんた達が逃げてる方向に逃げてやるんだから!!」 はは……ははは……リアルで乾いた笑いがでた。 きっと冗談じゃなくて、この人なら本気でやりそうと思ったからである。 【すげぇwよく生身で生きてたなwww】 【小雛ゆかりの生存能力つええ】 【ホゲ川なら秒で死んでた】 【ポンなみならって思ったけど、あいつこのゲームなら回避しそう】 【で、なんでこいつらは街にいるんだ?】 【ゲーム経験者の私、嫌な予感がしてきました】 3人で何とか合流した私達は目的の鞍をゲットするために街の中に入る。 しかし肝心のショップに行ったところで、鞍を買うための屑鉄がない事に気がつく。 「ちょっとこれ、どうするのよ!」 [ラーメン捗る:フヨウナシザイ → リサイクル → クズテツ] 「ラーメン捗るさん、すごく詳しいんですね。助かります」 「詳しいなら、さっき私が攻撃する前に言いなさいよね!!」 いやぁ、敵が視界に入った瞬間に秒で石投げてた人は止められないっす。 私達はリサイクル用の機械を使って不要な資材を屑鉄に交換する。 よーし、これで鞍が買えるぞー。って思ってたら、さっきあくあ様と嗜みに資材を渡したせいで、手持ちの資材が少なくて屑鉄が足りなかった。 「ちょっと! どうするのよ! これじゃあ、鞍が買えないじゃない!!」 うーん仕方ない。これはアレをするしかないようだ。 できればアレだけは避けたかったが仕方ない。 中には中毒になる人がいるから、本当はアレしたくなかったんだけどなぁ。 でも資金を増やすためにはアレしかないので、アレしにいこう。 [ラーメン捗る:ツイテキテクダサイ] 私は2人を連れて、アレができる場所へと向かう。 すると何やら建物から聞き覚えのある関西弁が聞こえてきた。 「なんでや!! これ絶対に裏で遠隔操作してるやろ!! 店長出てこい!!」 うわぁ。もう帰ろうかなぁ。 【インコwwwww】 【はい、これアウト】 【インコ、お前さぁw】 【見てなくても持っていた資金を溶かしているのがわかる】 【一応、中の確認だけしよっか】 私たちが店の中に入ると、ルーレットに顔面をめり込ませるように熱狂しているインコさんのキャラクターがいた。 これ完全にアウトです。高校生のあくあ様に見せていい絵面ではない。 いや、逆に反面教師の教材として使うのにはいいかもしれないな。 【案の定、のめり込んでて笑ったw】 【あくあ君達に採取に行かせておいて自分はギャンブルですか?】 【これが本当のクズですwww】 【真面目に採取してるみんなが可哀想】 【このゲームやり込んでるやつは大抵ルーレットで狂うから仕方がない】 【ゲーム経験者ならわかる】 【このゲームのルーレットはね。人を狂わせるんだよ】 【つーか、早めにクリアするなら、割とマジでこれしかない】 【インコはちゃんとクリア考えてる】 【時間ないなら、ルーレットは仕方ないと思う】 【わかる。わかるけど絵面がなぁ……クズすぎるwww】 ふぅ……私達は何も見なかった事にして部屋を退出しようとする。 やっぱり真面目に稼ごう。それが解っただけでも、ここに来た意味はあった。 「ん? みんな、ええとこにきたなぁ!!」 [ラーメン捗る:いえ、邪魔する前に帰ります] 「邪魔するんなら帰ってなんて言わへんて! それよりみんなもルーレットか? それならええ話があるんやけど……」 [ラーメン捗る:いえ、私達はもう真っ当に稼ぐって決めたんで] 「あのなぁ! それで配信を見てるリスナーが本当に満足できると思うんか!!」 [ラーメン捗る:いえ、ゲームを早くクリアしたいんで……あの、もう行っていいですか?] 「頼む! いえ、頼んます! 30……いや20でいいんで! 絶対に10倍にして返しますから!!」 [ラーメン捗る:じゃあ、10だけ] 「あざっす!!」 私は少し遠くに屑鉄10を投げ捨てる。 よしっ、2人とも、今のうちに逃げよう!! あー、こんな事なら嗜みを連れてくればよかったな。 あいつリアルの運のステータスが振り切れてるのか、全部当たるから人力チートできるの忘れてたわ。 それを見て、私は運命に愛された女、ゲームのシステムすら私を愛すのとかってめちゃくちゃ痛い事を言ってて、友達として一時期心配になったけど、ちゃんと厨二病を卒業してくれてお姉さんとしては満足です。 【捗るが急にカタコトやめてて草www】 【インコちゃんから距離を取ろうとしてて草w】 【これガチじゃんwwwww】 【やっぱ捗る面白いわ】 【あくあ様に勝てるのって、もしかして捗るだけじゃ……】 【捗るとあくあ様は、ボケとツッコミ、MCと雛壇、どっちもできるのが強い気がする】 【みんな、普通に忘れてるけど、こいつただの一般リスナーだからな】 【ホゲ川よかったな。捗るが芸能人だったら、秒で番組を乗っ取られてたぞwww】 【捗る、ガチで芸能界こいよw】 【いくつかの事務所が捗るに反応してて草生えるw】 【もう面倒臭いから、捗るも小雛先輩も、あとついでにアヤナちゃんもベリルにはいろ、もうベリルだけで全部回せるでしょ】 インコさんと別れて街から出た私達は、おとなしく周囲のゴミを集めてリサイクルに持っていく。 その甲斐もあって、3人で協力したらすぐに鞍を買う事ができた。 [ラーメン捗る:オカネ マジメニ カセグ イチバン] 私の言葉にアヤナさんがうんうんと頷いてくれた。 【おい、嘘だろ……】 【捗るがまともな事を言ってるだと!?】 【3年B組捗る先生始まっちゃいました?】 【これは間違いなく教育コンテンツ】 【お前どんだけ引き出しあるんだよwww】 【流石、リアルで金に苦労してる奴の言葉には重みがあるわ】 【だから言ったろ。捗るが1番有能だって】 【小雛ゆかり、ルーレットで稼ぐのもありだと思うけどなーとか言ってて草w】 【アヤナちゃん、面倒臭いけど小雛ゆかりの事見てあげて。あいつ一歩間違ったらやらかしそう】 【小雛ゆかりがギャンブラーになったら、あくあ様の金でギャンブルするクズになりそうだから。アヤナちゃんのところで止めておいてな】 【アヤナちゃんの負担が多くて草w】 【アヤナちゃん、ファンになるから許してw】 私達は再びさっきの馬が居たところへと向かう。 目的地にたどり着くとさっきの馬はもう居なくなってたけど、新しい馬が何匹が見つかった。 「よしっ! あんたにしたわ!!」 小雛ゆかりさんは、その中の一頭に近づく。 「あんたそこはかとなく、アイツっぽい雰囲気あるから私の言う事聞きそうだしね」 小雛ゆかりさんはそんな事を言ってるけど、お馬さんは踏ん反り返る小雛ゆかりさんのキャラクターの頭をずっとハミハミしてた。お馬さーん、それ食べ物じゃないからねー。赤っぽい服着てるけど、人参じゃないよー。そんなもの食ったらお腹壊すから吐き出そう。ね? 【小雛ゆかり、馬にかじられてて草w】 【悲報、小雛ゆかり、馬に舐められるwww】 【いいぞ。馬さん、もっとやれ】 【既になついてなくて草w】 【よりにもよって、1番癖強めな馬選んでやがるwww】 【この品種の馬は気分屋だから止めておいた方がいいと思うけどなー】 【隣の森川みたいなホゲ面の馬にしておけばいいのに】 【ホゲ面の馬は人間が歩くより足が遅いから役に立たないよ。完全にハズレ個体】 私は屑鉄と交換した鞍を馬に装着する。 よしっ、これで乗れるはずだ。 「それじゃあいくわよ!!」 小雛ゆかりさんの合図で馬は走り……出さなかった。 完全にいう事を聞いてない。 「ちょっと! どうなってるのよこれ!! この鞍、欠陥品じゃないの!!」 いやいや、そんな事、普通にないでしょ。 しばらく待っていると、馬は仕方ないなぁという雰囲気でノソノソと前に歩き始める。 うーん、これじゃあお話にならない。他の馬に鞍を付け替えようかと考えていたけど、他の馬はどっかに走って行ってしまった。 [ラーメン捗る:ワタシガ ノッテミマス] 私が代わりに上に乗ると、馬は普通に走り出した。 おお〜、この馬結構速いじゃん! 普通に当たり個体じゃないか! 「はぁ! なんでそうなるのよ! ちょっと、私と代わりなさいよ!」 再び小雛先輩が馬に乗るが、相変わらず馬はノソノソとしか動かなかった。 【草wwwww】 【馬に舐められてるの本当に草www】 【いいぞ〜! もっとやれw】 【心なしか捗るが乗ってる時だけ馬が興奮してるように見えた】 【これ、小雛ゆかりのキャラが貧乳で、捗るのキャラが巨乳だからじゃ……】 【ソレダ!】 【嘘だろwww】 【この馬、あくあ様じゃんwww】 【馬wwwww】 【もう私、この馬でもいい……】 【このお馬さん最高!!】 嘘だろ? 再確認するために私がもう一度馬に乗ると、心なしか馬がチラチラとこちらに振り返るような仕草を見せる。こーれ、確定です。 「何よこのダメ馬!! 完全に駄馬じゃない!! こいつの名前は今日からおっぱいあくあ号よ!!」 あ……小雛ゆかりさんが名前をつけたのか、馬の上におっぱいあくあ号という文字が表示される。 【嘘だろwww】 【おっぱいあくあ号www】 【これはひどいwwwww】 【あかん、この女、BANしろwww】 【ダメだこいつwww】 【おっぱいあくあ号はアウト寄りのアウトだろw】 【運営、ホゲってないで仕事しろw】 【おっぱいあくあ号に乗ってみたい】 【心なしか馬がカッコよく見えてきた】 【もう私、この馬でいいです。おっぱいあくあ号と結婚します】 【開発者:オスの馬が出るのって超レアなんですよ。なんなんですこの人達?】 【開発者wwwww】 【開発者イキロwww】 【諦めろ。もうこのメンツが揃った時点で私達には眺めてるしかないんだ】 【ワーカーホリック:はぁはぁ、なんとかここまでは無事に終わってよかった……うっ】 流石にこの名前はまずいだろうと思ったが、あくあ様ならなんとなく許してくれる気がする。 リーダーのインコさんがルーレットにのめり込んでたのは気になるが、私達は一路拠点へと向かって走り出した。 ************************************************ すみません。中編を挟みました。 後編で終わります。その次はリハ回かなぁ。 作者のtwitterアカウントです。更新が遅れた時はこちらで連絡します。 https://mobile.twitter.com/yuuritohoney wikiが有志の人達によってかなり充実してきました。 作者もちょいちょい本編で出してない情報とかも追加しています。 https://wikiwiki.jp/yuuritohoney/ fantia、fanboxで、こちらでやり忘れたお話を掲載しています。 https://fantia.jp/yuuritohoney https://www.fanbox.cc/@yuuritohoney アラビア半島連邦についておねショタ短編書きました。 https://novel18.syosetu.com/n4279ib/ クリスマス用の短編、ムーンライトでとあ注意。 https://novel18.syosetu.com/n5480hz/ すみません遅れました。 ******************************************** 白銀あくあ、ベリルとファンの48時間が始まる。 やばい……このままじゃ間に合わない……。 みんなもそれがわかっているのか、黙々と自分の作業に集中している。 あの小雛先輩だってふざけてないし、楓ですら……うん、まぁ、できる範囲で頑張ってると思う。 それに加えて最初の頃は不慣れだったカノンも、今やベテランプレイヤーのようにハイスピードで採取してる。 って、あれ? カノン、なんか俺より操作が手慣れてない? 気のせいかな? 【こいつwww】 【猫被るのやめました】 【明らかに数千時間やってる奴の動きだよ】 【クラフトの迷いのなさも効率重視の採取のコース取りも全てが完璧すぎるw】 【カノン様! それ以上やるとあくあ様に本当はゲーマーだってバレるぞ!!】 【さっきまで、あくあさまの後ろについて行くだけだったのにwww】 【明らかに間に合わないって気がついて急に必死になりやがったw】 【そもそもこの無理目の企画考えた奴www】 【企画はいいけど、目標を誤った気がする】 【ところでインコどこ行った?】 【あいつなら捗るに金を恵んでもらってから音沙汰がないな】 【捗るに金を恵んでもらうって言葉がやばいなw】 【常に金に困ってそうな捗るにたかってる時点でクソウケるwww】 【よりにもよってあいつに金を借りるとか……】 あ、そういえばインコ先輩って、まだ帰ってこないかな? 稼いで来ると言って出て行ったきり帰ってこないけど大丈夫だろうか……。 そんな事を考えつつも俺は目の前の採掘に集中する。 「あくあ」 「どうしたとあ? それに慎太郎も」 俺は一旦作業を止めて2人の方へと視線を向ける。 「とりあえず武器と防具は人数分揃えたよ。途中でカノンさん頑張ってくれたおかげでどうにかなった」 「食料と水も自分達だけで自給可能なところまできた。こっちも月街さんが手伝ってくれたおかげで思ったより早く整備できたと思う」 カノンもアヤナも頑張ったんだな。後でありがとなって言っておこう。 特にアヤナは小雛先輩の面倒を見るだけじゃなく、慎太郎の手伝いまでして畑や水場の整備をするなんて感心するよ。俺が小雛先輩と一緒に採掘してたら絶対に生き埋めになる予感しかないもの。 【はっきりと使えるやつと使えないやつの差が出てきてるな】 【使える→カノン様、アヤナちゃん、捗る 使えない→小雛ゆかり、ホゲ川、インコ】 【使える奴3人きても3人足手まといがきたから完全にプラマイ0じゃねーか!】 【あのさ、結局最初の3人だけでよかったんじゃ……】 【しっ!】 【草生えるwww】 【ぶっちゃけ最初の3人だけでよかった。あくあ君が採取、とあちゃんがクラフト、黛君が整備、バランスも完璧だったし】 【結局、とあちゃん、慎太郎君、そしてあくあ様という最初の3人が1番使えるという……】 【? なんか忘れてる気がする】 【あれ? なんか忘れてない?】 【お前らわざとだよね?】 【こーれわざとじゃないです。掲示板民の頭のレート帯なんてこんなもんだよ】 みんなの頑張りもあって、やっとゴールが見えてきた。 あと、必要なのは、海上油田に行くための移動手段か……。これが1番厄介だな。 陸続きじゃないから、おっぱいあくあ号も役に立たないし、船か空から侵入できるヘリコプターでもないと厳しい。 さて、どうするべきか。そんな事を考えていたら上空からプロペラが回転する音が聞こえてきた。 「なんだなんだ!?」 みんなが一斉に空を見上げる。 すると遠くから現れたヘリコプターが徐々にこちらへと近づいてきた。 「お前ら、待たせたな!!」 「インコさん!?」 着陸したヘリコプターからインコさんが降りてくる。 若干ドヤ顔に見えるのは俺の気のせいだろうか。 「どうしたんですかそれ!?」 「……当たったんや」 「当たった?」 「捗るさんから恵んでもらったあの屑鉄で、倍々の倍で連戦連勝よ!!」 インコさんの話を聞くと、握りしめた屑鉄を持って街にギャンブルに行ったらしい。 そこで持っていた屑鉄を全て溶かしてしまったけど、通りかかったラーメン捗るさんから屑鉄を恵んでもらってルーレットを回し続けたところ連勝に連勝を重ねたのだとか……。 インコさんはラーメン捗るさんにお礼を述べると、恵んでもらった屑鉄の10倍の額を返済する。 【インコ、あの絶望状態からよくリカバリーできたな】 【ちょっと待って、これってもしかして実は捗るが豪運なだけじゃ……】 【あり得る。捗るって悪運も強そうだし】 【つまり捗るが強運と】 【一般リスナーとして、ここに参加してる時点で豪運だろ】 【確かにwwwww】 【私、捗るのいいところは、金がないからといって自暴自棄になったりせず、ちゃんと働いて稼ぎにいくところだと思うわ】 【それはある】 【根はいいやつなんだよ。ピュア】 【捗るがピュア……?】 【まさかの捗る、清純派説きました?】 【いや、ある意味で性欲に忠実なのはピュアだろw】 【ピュアとはwwwww】 【急にピュアという文字が汚いものに見えてきたぜ!】 ともかくこれで移動手段が揃った。と言うことは……。 「みんな、準備は整っとるようやな! 海上油田、行くで!!」 「「「「「おおー!」」」」」 「よっしゃ! みんな30秒で準備し!」 俺たちは一旦拠点の中に入ると用意された装備に着替える。 ゴールが見えてきたことで、心なしかみんなの声も弾んでるような気がした。 黙々と伐採と掘削してた時なんて、みんな虚な目をしてたもんな。 再度集合場所に戻ると、なぜか運転席の側で小雛先輩のキャラクターが踏ん反り返っていた。 「運転は私に任せなさい!!」 「小雛先輩」 「何?」 「そういうのはもういいですから。ね? みんなもう疲れてるんだから、大人しくしましょう」 「ちょ! 押すなバカ。と言うかどこ押してんのよ!」 小雛先輩の操縦なんて明らかに嫌な予感しかしない。あと、押すときにおっぱいに触れたのは不可抗力です。 ちなみに俺の隣では、アヤナも同じ事を思ったのか無言で小雛先輩のキャラを押して運転席から離そうとしていた。 「インコ先輩、今のうちに」 「あぁ、まかしとき!」 「ちょっと! もう! わかったわよ!」 ふぅ……なんとか大人しく言う事を聞いてくれた。 やるとは思っていたけど、本当にやるとは流石は小雛先輩である。 「慎太郎君、副操縦席に座り、レーダー頼むで!」 「わかりました」 「ちょ、楓先輩、押さないでくださいよ」 「ご、ごめん。でも狭いから」 「ちょっと! これ明らかに定員オーバーでしょ!!」 「小雛先輩、もっと詰めてください。端の森川さんが落ちますよ」 [ラーメン捗る:ぐへへ] ヘリが思ったより小さいな。 現実世界なら明らかに過積載で法令違反で摘発されてもおかしくない案件だ。 【捗る、胸を揉まれたからって変な事を呟くな!】 【ちなみに揉んだのはカノン様です】 【捗るの胸をカノン様が揉んだところで誰にも需要なんてないだろ】 【さっき、あー様のキャラの首の動きが異様に早かったぞ】 【良かったな。1人にはものすごく需要があったぞ】 【そんなゲーム上の偽乳じゃなくて私のを見てください】 【なんかコメント削除が働いてないけど大丈夫か?】 【なんか捗る登場以降、運営が混乱してるっぽいな】 【本当ベリルって人材足りてないよな】 【みんな少しは自分達の方で自重しようぜ】 【OK!】 【後でアーカイブ見たい人もいるだろうし、他のファンの子達のためにもね】 【んだんだ】 【ベリルファンほどファン同士が仲良しなところもない】 【だって全員、あくあ君全肯定派しかいないもん】 【それはいえてる】 【やっぱり、あくあ様は神だった!? あーくあ!】 【ワーカーホリック:イテテ……お腹が……】 【ワーカーホリックさん大丈夫? 病院行った方がいいよ】 【ワーカーホリックネキ、いつも胃を痛めてるな】 ぎゅうぎゅう詰めになったヘリの後部はカオス状態だ。 「とあ、こっちのスペース空いてるぞ」 「ありがとう、あくあ」 俺は壁際のとあを守るように、みんなとの間に入る。 とあは昔、女の子に襲われた事があるからな。 いくらゲームの中とはいえ、その時の事を思い出したらいけないし、極力俺たちで守ってあげないといけないと思った。 【あっ、あっ、あっ……】 【猫好きさん:あっ……】 【ふぁ……】 【おい! みんな、しっかりしろ!!】 【今ので何人か持って行かれたな】 【唐突にされると困ります】 【事前に、嫌な予感がしてアクトア飲んでてよかった】 【今日だけでもう5−6回お薬飲んでるけど、もう一回行っておきます】 【あー、これは週明けの病院が、お薬切れ大量発生で大変な事になりそう】 【総理も言ってたけど、アクトアとトアクアはもう普通のドラッグストアで売るようにすべき】 【反対側にいるカノン様のキャラの表情がじわるw】 【カノン様、ざまぁw!】 【イチャテロどころじゃなかったな。ホゲりながら画面見てたら核ミサイルがすごいスピードで飛んできたわ】 あれ? カノンも楓も小雛先輩もアヤナもラーメン捗るさんも、みんなこっちをジッと見つめてどうしたのかな? 特にアヤナはどうした? ダメよダメそんなのダメって何がダメなんだろう? 後で本人に直接聞いてみるか。 「みんな、忘れ物はないかー?」 「「「「「はーい」」」」」 「よっしゃ! ほな、行くで!」 ヘリコプターは空中に浮かぶと目的地に向かって前進する。 おおおおお! 浮いてる! 速い! これなら目的地到着もそう時間が掛からなさそうだ。 「前方! レーダーに反応あり!!」 「あかん!! NPCのヘリや! 回避するで!!」 インコさんは敵のヘリとぶつかる前に急速旋回して迂回するような進路を取った。 その時である。 1番端っこに立っていた楓のキャラと目があった気がした。 「あっ」 全ての動きがスローモーションになる。 ヘリの挙動が傾いた事で、位置がずれた楓が足を滑らせて落下していった。 「機長! 森川さんが落ちました!!」 「はぁ!? なんで落ちたんや!!」 えっと……なんでと言われたら、なんでなんだろう。 って、あれ? なんでよく見たら、後ろのハッチが閉まってないの? え? 誰も見てなかった? 【ほんまそれwwwww】 【森川、船降りろって言ってたら本当に船から降りたwww】 【×船から降りた ○船から落ちた】 【あいつ、何しにきたんだ?】 【さぁ?】 【森川「足だけ引っ張りにきました!」】 【くっそw】 【シンプルだけど、こういうの好きw】 【誰かはやらかすと思ってたw】 【というかやらかすならホゲ川しかいないと思ってたwww】 【流石は森川、みんなの期待を裏切らないなw】 【お笑いに体張ってるだけの事はある。若手の芸人も見習って欲しい】 【若手の芸人ってw あいつアナウンサーだぞw】 【森川、無茶しやがって!】 【ラーメン捗る:あいつはいいやつだったよ……ていうか、あいつ、本当に何しにきたんだ?】 【捗るwwwww】 【捗る、それ言っちゃダメwww】 【綺麗に落ちて行ってクソワロタw】 【目的地にたどり着く前にもう1人死んでて草www】 俺は後ろのハッチを閉めると、インコさんに状況を説明する。 「後ろのハッチが開いてました!!」 「なんで誰も後ろのハッチを閉めとらんのや!! 10人もおって1人も後ろのハッチ閉めてないとか普通にあるか!?」 いや、本当にその通りだと思います。 「機長! 後方からミサイルの発射を確認!!」 「なんやって!?」 うわあああああああああ! インコさんがなんとか回避してくれたから助かったけど、窓の外に横切っていくミサイルが見えた。 ふぅ、助かった。と思った瞬間、ヘリが大きく揺れる。 「着弾確認!」 「くっ! このまま全速力で振り切るで!!」 インコさんがスピードを上げて前進する。 ミサイルが着弾した箇所からは黒い煙が出ていた。 「あわあわわ、どうするのよこれ! あくぽんたん、早くなんとかして!」 「いや、そんなこと言われても……」 「私が修理します!!」 カノンはトンカチのようなものを持つと、トンテンカン、トンテンカンと壁を板のようなもので補強する。 そのおかげで黒い煙は収まったけど、修理した箇所を見るとえ? 本当にそれで大丈夫? と、すごく不安になった。 「ふぅ……とりあえずはこれで大丈夫」 「カノン、すごいじゃないか!」 「あ、うん……たまたま、そう、たまたまだから」 カノン、謙遜しなくたっていいんだよ。 もしカノンが修理してくれなかったら大変な事になってたかもしれないんだから。 【着弾する前からトンカチの準備してたな】 【もうお前、このゲームのプロだろ】 【悲報、カノン様、ただのプロゲーマーだった】 【こーれ、1000時間どころじゃないです。もっとやりこんでます】 【流石ソロでスターズの最大手クランの拠点を1人で破壊しただけの事はある】 【嘘だろw】 【もうこいつ1人でいいんじゃないかな?】 【いや、あの時はソロじゃなくて2人だったよ。確かもう1人って……あっ、なるほど、そういう事か】 【私も思い出した。なるほどね。多分これもう1人助っ人くるぞ】 【当時、このゲームに居たカノンとメアリーって絶対に偽者だと思ってたよ。まさかメアリー様も……】 【いや流石にそれはないでしょw】 【ロケラン担いでたメアリーがあのメアリー様なら、うちの羽生って名前の総理と同じ事してるじゃねーかw】 【ロケランのメアリーに丸太で喧嘩を売った佐藤の事を思い出したわ】 【どうやったらロケランに丸太で勝てるんだよw】 【それが丸太が勝っちゃったんだよなぁ】 【嘘だろw】 【メアリー元女王VS佐藤外務大臣は熱すぎ。まさか両方とも本物はないよな】 コメント欄が騒がしいけど、さっきから見る余裕が全くない。 おまけに、なんとか敵のヘリを振り切って目的地へと向かう俺達に、さらなるトラブルが降りかかる。 「機長! 燃料がありません!!」 「はぁ!? なんでや! 満タンにしとったんちゃうんか!?」 俺達は顔を見合わせると首を左右に振る。 なるほど、つまり誰も給油の事なんて忘れてたと……そういう事ですね。 「なんでこんなにおって、1人も燃料の事をチェックしてないんや!! あかん。みんないらん荷物投げ捨てろ! 重量が減ればギリギリ持つかもしれん。帰りは油田やから幾らでも燃料あるやろ!」 インコさんの言う通り、こうなったら航続距離を伸ばすために荷物を減らすしかない。 俺達はハッチを開けていらない荷物を海上へと放り捨てる。 とはいえ減らせる荷物なんてそうない。つまり、残された方法はたった一つだけだ。 「小雛先輩……」 「ん? 何よ?」 俺は小雛先輩に穏やかな表情で微笑みかける。 「お疲れ様でした」 「は?」 よしっ、まだ気がついてないな。 俺は小雛先輩のキャラをグイッと押す。 「ちょ、え、あっ」 そしてそのまま海へと突き落とした。高度が下がっていたこともあり俺は目視で小雛先輩が無事である事を確認する。突き落とした時にほんの少しだけスカッとした気がしたが、きっと気のせいだろう。 「ちょっと何するのよ!」 「先輩、あとは俺達に任せて、泳いで帰ってください!!」 「ちょ! 後で覚えておきなさいよ! このあくぽんたん!!」 ふぅ……我ながらいい仕事したぜ。 【NF】 【ナイスファイト】 【これはGG】 【素晴らしい判断と決断力に感服致しました】 【流石はあくあ様、スカッとしたwww】 【迷いなく突き落としたぞw】 【ひでぇw】 【全体チャットでホゲ川がシャァっ! って言っててくそワロタw】 【こればっかりは仕方がないw】 【あくあ様って女の子に優しいのに、小雛先輩だけ扱いが異様に雑だよなwww】 【それを言うなら、あー様にあくぽんたんなんて言えるの小雛ゆかりだけだよw】 【いいなぁ。私も突き落とされたい……】 【ドSなあくあ様にドキドキする】 【ぶっちゃけイチャついているようにしか見えない。これこそイチャテロだろ】 【アヤナちゃんの無言押し、相当溜まってたんやろうなw】 【だってホゲ川の次に余計なことばっかしてたし】 【1番迷惑かけると思ってた捗るが普通に役に立ってるのウケるw】 おっ、やっと目的地が見えてきたぞ! 終わりが見えてきたからかほんの一瞬だけ気が緩む。 「今からヘリポートに降りるけど、敵のNPCがすぐに襲ってくるからな。みんな戦闘準備はええか? 言っとくけど、これが最初で最後のチャンスやで」 俺達は手に武器を取ると無言で頷く。 そうだ。ここで死んだらまたやり直しになるから、気合を入れ直さなきゃな。 「よっしゃ! 行くで!」 「「「「「おおー!」」」」」 ヘリポートに到着すると、俺たちは一斉に外に飛び出る。 すぐに敵が向かってきたが、なんとか遮蔽物に隠れつつ応戦した。 つっよ。こいつら強すぎでしょ! しかし俺達にもインコ先輩がいる。インコ先輩は流石というか、手慣れた手つきで敵を倒しつつ、俺たちのカバーをしたり指示を出してうまく誘導してくれた。 さらには経験者のとあやラーメン捗るさんが的確な動きを見せ、ここでもカノンが大活躍を見せる。 おおー! 俺の嫁がかっこいい! 【もう完全に猫被れてないです】 【流石はイレイサーの相棒、デストロイヤーと呼ばれただけの事はある】 【デストロイヤーwwwww】 【なんか急にかっこいい二つ名が出てきたぞw】 【カノン様、どんどん黒歴史出てきてるけど大丈夫?】 【あいつ、この配信のアーカイブ後で見れないだろw】 【イレイサーって何? そんなダサい名前のやついるの?】 【おい、やめとけ!】 【イレイサーの悪口だけはやめておいた方がいい】 【本気でイレイサーに消されるぞ】 【イレイサーにガチでビビってる奴らが多くて草w】 【イレイサー(笑)、デストロイヤー(笑)、きっと同じレート帯だろ】 よしっ! あともう一押しだ!! そう思った瞬間、空からパラパラとプロペラの音が聞こえてくる。 もしかして敵の援軍かと思って空を見上げると、ハンググライダーにプロペラがついたものが飛んできた。 「ふはははははは! みんな、待たせたな!! 我が来た!!」 せっ、先輩!? 【うおおおおおおおおおおおおお!】 【熱い展開きちゃ!】 【くっそ、ドライバーきた!】 【ここで登場するとか天我先輩は流石だよ】 【ていうか天我先輩の事を忘れてた】 【しっ!】 【みんなすごく喜んでるけど、絶対に忘れてたよなw】 【少なくともあくあ君は完全に忘れてた。そういう顔してた】 【ぶっちゃけ最後まで放置される展開かと思いきや】 【ここで助っ人はあちち】 うおー! いけるぞ! 予想外だった天我先輩の登場にみんなの士気が高揚する。 もちろんこの場にいた誰しもが忘れてたなんて、そんな野暮な事は言わない。 しかし次の瞬間、天我先輩の乗っていたハンググライダーがケーブルのようなものに触れて、制御ができなくなったのか錐揉み回転しながら近くにあったバルブに激突した。 「ふはーはっは! は……」 ハンググライダーは激突の衝撃か、そのまま空中で爆散する。あぁ、うん……なんとなくそんな気がしてたよ。 ふぅ……俺達は何も見なかったことにして、それぞれの戦闘に集中する。 【完全に出落ちじゃねーか!】 【何しに来た、今日3人目です】 【くっそ、天我先輩くっそwww】 【綺麗に引っかかって、綺麗に錐揉み回転して、綺麗に爆発してた】 【綺麗な花火だったな】 【花火って儚いよね】 【天我先輩、よく1人で小型とはいえハンググライダー手に入れてここまできたよ】 【天我先輩、また1人であの森の中に復活戻りしてて草www】 【どうしてこうなったw】 【無茶しやがって!!】 【みんな、天我先輩の弔い合戦だ!!】 その後は順調に戦闘が進み、俺たちは油田を制圧する事に成功した。 これで終わりかと思ったが、大型のヘリが飛んでくるプロペラの音が聞こえてくる。 「敵の援軍や!」 嘘だろ……はっきり言って、もう弾もほとんど使い切ったし、こっちはだいぶ疲弊してる。 「みんな、倒した敵から武器とか弾を拾って応戦するんや! とにかく死なずに耐える事だけを考えればええ!」 インコさんの指示で一箇所に固まった俺たちは、狭い通路を利用して敵を迎え撃つ。 でもこのままじゃ弾が切れるし明らかにジリ貧だ。 そんな中、また小さなプロペラの音が聞こえてくる。 もしかして天我先輩がまた来てくれたのかと思ったが、意外な人の声が聞こえてきて俺たちは驚く。 「みなさん。お待たせしました。あとは私にお任せください」 「こ……桐花マネージャー!?」 ハンググライダーから飛び降りた琴乃は、近くにいた敵を簡単に屠っていく。 明らかに持っている武器が違うし、何? その全身びたびたのレザースーツ。エッ……すぎない!? 【イレイザー92キター!】 【92とカノンのコンビで気がつくべきだった】 【嘘だろw】 【悲報、姐さんもガチ勢だった】 【え? イレイザー(笑)って姐さんの事だったの?】 【ちょっとさっきのコメント消してきます】 【すみません。さっきちょっとミスタイプしてたのでコメント消してきます】 【さっきのコメントを慌ててイレイザーしてる奴らがたくさんいて草www】 【運営が削除する前に、自発的にコメント削除とか最高だなw】 【運営のコメント削除が鈍かったのはこのせいか】 【姐さん、これもしかして近くのネカフェからログインしてるのかwww】 【本当お疲れ様です】 【イレイサー92、デストロイヤーカノン、ロケランのメアリー、コマンドー羽生、丸太の佐藤、今思い出すとなかなか香ばしかったな】 【丸太の佐藤だけちょっと様子がおかしくて草w】 【丸太の佐藤が1番狂気染みてるのがウケるw】 【佐藤、外務大臣やめるらしいから、またゲームに戻ってきてよw】 琴乃はカノンと一緒にあっという間に敵を全部倒す。 すげぇ……って言うか、これ、最初から琴乃を助っ人で呼んでおけばよかった話な気がした。 いや、気のせい気のせい、そういう事にしておこう。 「ほんもんや……これがイレイサーとデストロイヤー……」 「イレイサー? デストロイヤー?」 「ンンッ、何でもないで! うちの独り言やから気にせんといて!」 無事に油田を制圧した俺たちは物資を漁って戦利品をゲットする。 ふぅ、これであとは帰るだけだ。そう……誰しもがそう思っていたし、無事に時間内に終わる事ができる。そう確信していた。 [ラーメン捗る:ミンナ タイヘン ヘリポート キテ] ん? どうしたんだろう。 俺はラーメン捗るさんのコメントが気になって、慌ててヘリポートへと向かう。 するとそこにはぺっしゃんこになったヘリの変わり果てた姿があった。 「え? あ? 俺達の乗ってきたヘリは?」 [ラーメン捗る:コレ デス] 「え? なんでこんな事になってるの?」 ラーメン捗るさんは近くにあった小さな塊の近くでぴょんぴょんと跳ねる。 何これ? [ラーメン捗る:テンガ センパイ ハンググライダー ザンガイ] あっ……うん、なるほどね。 つまりあの爆発霧散した後の残骸がこの上に落ちてきてペッシャンコになったと。 ただでさえボロいのに、ミサイル当てられたりしてボロボロになってたからなぁ。 仕方ないといえば仕方ない。で……これ、どうやって帰るの? 「私の乗ってきたハンググライダーは海に落ちて、そのまま流されてしまったみたいですね」 「敵の乗ってきたヘリは?」 「あれなら乗組員を降下させた後、またどこかにとんで行ったぞ」 「え? 何? つまりここから帰る手段がないってこと?」 みんなで顔を見合わせる。 「仕方ない泳ぐか」 「いや、無謀すぎるでしょ」 とあの言う通りだ。流石にここから泳ぐのは無謀だろうな。 [hogekawa_kaede:小雛ゆかりさんと船を作って、そっちに向かってます] [小雛ゆかり:あくぽんたんだけは後で覚えてなさいよ!!] 何の事かな? 俺は素知らぬ振りをして、プラントの1番下に降りて船が乗り降りできる場所へと向かう。 【おい、嘘だろ!?】 【ここにきて小雛先輩とホゲ川が役に立つだって?】 【あいつらの死に意味があっただなんて、この展開は胸熱】 【無駄死にしたのは天我先輩だけだったか……】 【いや、天我先輩のあの事故がなかったら、この2人が役に立つ事はなかったから役に立ったんじゃね?】 【いや、それ纏めて役に立ってないんじゃ?】 【あれ?】 【悲報、アホの連鎖にコメント欄も混乱するwww】 【コメント欄ならいつも混乱してるが?】 【草w】 【最後まで締まらないなぁ】 しばらく待っていたら、遠くから小さな影がこちらへと近づいてくる。 おっ、あれじゃないか!? おーい! こっちだぞー!! 俺はキャラを何度もジャンプさせて、自分達が待っている場所をアピールする。 【ん? なんか様子がおかしくないか?】 【船にしてはやたらと影が小さいような】 【こーれ、嫌な予感がしますwww】 最初はみんな救援に喜んでいたが、影が近づくにつれ、みんなのキャラの表情が引き攣る。 え? 船……? 【ホゲ川、それ船ちゃう! ただのイカダや!!】 【只の板切れ2枚きたー!】 【草wwwww】 【そんな気はしてたわw】 【船って聞いて、できるの早いなーと思ってたら納得です】 【船、とは?】 【よりにもよってイカダてw】 【せめてボートは来るだろうと思ってたら斜め下に裏切られた】 【手漕ぎじゃねーか!】 【これ救助しにきたんじゃなくて、救助されにきた方だろwww】 【しかもこれ2人くらいしか乗れないんじゃない?】 【2枚のイカダで最大で4人まで……あれ? 10人いるけど、残りの6人どうするの?】 2枚のイカダが接岸すると、ドヤ顔の小雛先輩がイカダから降りてきた。 「どうよ! クイーンゆかり号よ!」 うん、俺は生暖かい目をしながら小雛先輩のキャラの頭を撫でる。 この時ほど穏やかな感情で小雛先輩に接した時はなかったと思う。 この人って、本当は残念な人だったんだなと再確認させられた。 【もうなんか色々とひどいwww】 【小雛ゆかりって、すごく幸せそう】 【私も小雛ゆかりさんみたいなメンタルになりたい】 【クイーンゆかり号はすごいわwww】 【イカダでこんなドヤ顔できる人を、私はこの人しか知らない】 【この弟子にして、この師匠ありって見せつけられた気分だわ】 【アヤナちゃんは間違っても、小雛ゆかりみたいにならないでほしい】 【アヤナちゃん、口ポカンになってて可愛い】 【小雛ゆかりのおかげで、アヤナちゃんの可愛さに気がつけた事には感謝してる】 とりあえず俺達は、なんとか10人でイカダに乗ってみる。 うーん、やっぱ難しいな。何人かは溢れて落ちていった。 「あかん。とりあえず荷物を数人に集めて、何人かは強制リスポーンした方がええな」 「うん、そうした方がいいかも」 という事で厳選した4人だけがイカダで帰る事になった。 最初にゲームを始めた時の3人と、じゃんけんで勝った楓を残してみんなとはここでお別れである。 え? 本当にこのメンバーで大丈夫? インコ先輩や、琴乃、カノンの誰かは一緒の方がいい気がするけど、まぁ、帰るだけだしどうにかなるか。 「ちょっと、私のクイーンゆかり号よ!」 「はいはい。その話は後で聞くから」 そう言ってインコ先輩は小雛先輩を道連れに拠点へとリスポーンした。 俺と楓、とあと慎太郎は、2つのグループに分かれてイカダを漕ぐ。 うん……行く時と違って、帰りはすごく地味だった。 ひたすら何もない海を漕ぎ、陸地に着いたら徒歩で拠点へと向かう。 途中、楓が崖から転落して骨折したりと色んな事がありつつも、なんとか拠点の近くへと戻ってきた。 【現実でも骨折して、ゲームでも骨折するホゲ川とかいうやつw】 【ホゲ川、さぁwww】 【もはやここまで来ると笑いしかないよ】 【ニヤけるわw】 【森川ソムリエ:そんな気はしてました】 【ちゃんと最後まで役に立たなかったな】 【いや、森川は役に立ってたよ】 【森川の役目は体を張って笑わせる事で、周囲を退屈から吹き飛ばす事だからちゃんと役に立ってる】 【それでいいのか国営放送www】 【あかん、たまにこいつがアナウンサーだって事を忘れそうになるw】 目の前に拠点が見えてきた。 やっと無事に帰れる。誰しもがそう思った瞬間、ずっと周囲に気を張っていた慎太郎が何かに気がつく。 「武装した奴が東方向からこちらに近づいてくるぞ」 咄嗟だった。ここで死んだら意味がないと、俺は手に持った銃をNPCの方に向かって撃つ。 そう、俺はNPCの敵キャラが襲ってきたと思ったんだよ。 「あ」 「あ」 「あ……」 俺が倒したNPCの名前を見てみんなが絶句する。 天我アキラ……。 すぅ……俺は軽く息を吸い込むと、何事もなかったかのように前を向く。 「やったー、帰ってきたぞー! みんな無事だー」 「やったー!」 「え? あくあ? 天我先輩、え?」 「やったー!」 慎太郎……細かい事は気にしちゃダメだ! ここはゲームなんだから、もっと気楽な気持ちで行こう。 【天我先輩wwwww】 【必死に合流しようと自力で戻ってきたのにw】 【ひでぇwww】 【あくあ君って、小雛先輩にしろ、天我先輩にしろ、先輩に対してだけ甘えるところあるよね】 【というと?】 【インコ先輩もワンチャンスある?】 【天我先輩、よりにもよってNPCみたいな格好してるから】 【最後までグダグダで笑ったw】 【何事もなかったかのように誤魔化そうとしてて草w】 【綺麗な落ちだったな】 あとは拠点でみんなで写真を撮って終わりだけど、流石に天我先輩に申し訳ないと思った俺は謝罪も兼ねて、おっぱいあくあ号に乗って森の中に天我先輩を迎えに行く。 先輩は気にしてないよと言ってたけど、すごくしょんぼりした顔をしていてめちゃくちゃ心にズキズキきた。 本当ごめん。ぶっちゃけ今更だけど、先輩が来るまでみんなガチで忘れてましたなんて言えるわけがない。 俺はこの痛みを墓の中まで抱えようと決心した。 「そういうわけで、ラストサバイバーの配信終わります。みんな、またねー!!」 俺はカメラに向かって手を振る。 【おつー!】 【明日、楽しみにしてます】 【さてと、今から頑張ってねるか!】 【良かった、日付越えたらどうしようかと】 【みんなもゆっくり休んでねー!】 【明日、楽しみにしてます!!】 【カノン様GG、姐さんGG、捗るGG、ホゲ川は……うん】 【アヤナちゃーん、今日はありがとねー!】 【インコ先輩、リーダーお疲れ様でした!】 【マユシン君、最後までちゃんとしっかりしててすごかったよー!】 【とあちゃーん! 今日も1番可愛かった、ううん、かっこかわいかったよー!】 【天我先輩、このリベンジ期待してます!】 【捗るが問題起こさなくてホッとしてるw】 【ホゲ川はゲームやってる場合じゃねぇぞ。病院に行け】 【イレイサー乙、デストロイヤー乙wwwww】 【小雛ゆかりに最後まで笑わせてもらった。ありがとうw】 【みんな、また明日ねー!!】 すごいコメントの量だ。 俺はギリギリまでカメラに向かって声を出して手を振る。 しばらくして、配信が途切れると、阿古さんの声が聞こえてきた。 「みなさん、お疲れ様でした」 「「「「お疲れ様でした!」」」」 俺は慌ててイヤフォンを外すと、ベリル本社内の配信部屋の外に出てダウンジャケットを羽織る。 とあ、慎太郎、天我先輩も俺と同じようにそれぞれの配信部屋から出てくると風邪をひかないように厚着をした。 「それじゃあ、みんな大変だけど、今からリハだから、それぞれ休める時に休んで」 「了解。みんな無理せず頑張ろう!」 「うん!」 「ああ!」 「わかった!」 俺達は外にいた阿古さんやスタッフの人達を交えて円陣を組む。 途中、慌てて戻ってきた琴乃や他のマネージャー達も含めてみんなで気合を入れ直す。 「12月24日をファンのみんなに楽しんでもらうために! 頑張るぞ!!」 「「「「「おお!!」」」」」 こうして、俺達とファンの長い48時間が始まった。 ************************************************ これでクリスマス前夜祭の配信回は終わりです。 次からは24日、25日のクリスマスに入ります。 作者のtwitterアカウントです。更新が遅れた時はこちらで連絡します。 https://mobile.twitter.com/yuuritohoney wikiが有志の人達によってかなり充実してきました。 作者もちょいちょい本編で出してない情報とかも追加しています。 https://wikiwiki.jp/yuuritohoney/ fantia、fanboxで、こちらでやり忘れたお話を掲載しています。 https://fantia.jp/yuuritohoney https://www.fanbox.cc/@yuuritohoney アラビア半島連邦についておねショタ短編書きました。 https://novel18.syosetu.com/n4279ib/ クリスマス用の短編、ムーンライトでとあ注意。 https://novel18.syosetu.com/n5480hz/ 猫山スバル、あくあお兄さんの仕事。 12月24日0時5分、東京駅の外はまだ寒くて、吐いた息が白く曇る。 オーディションの合宿に参加した私達に課せられた最初のミッションは、ベリルが行うクリスマスフェスを裏側から見学する事でした。 「あくあさん達の配信、たった今、終わりました!!」 ベリルのマネージャー陣の1人、甲斐愛華さんが息を切らしながら現場にやってきた。 そして配信が無事に終わったという報告を受けて現場から大歓声と拍手が沸き起こる。 ちなみに現場に設置してあるモニターではまだ配信中だけど、それは遅延配信を行なっているからです。 これは何かあった時に運営側が強制的に配信を落とすための措置であり、だから私たちが見ている画面の時間はリアルタイムより10分くらい遅れている。 「了解! すぐに道路封鎖して!!」 「一時期はどうなるかと思ったけど、行けそうね!」 「みんな時間ないからね。怪我しない様に気をつけて頑張ろう」 「甲斐さんありがとう。早速だけど打ち合わせしたい事があるからこっち来て!」 「みんな4時までだからねー! それ以上は封鎖できないから、それだけは頭に入れといて!」 「1班から3班までは千鳥ヶ淵側を封鎖、4班から6班は日本橋方面を封鎖、7班から9班は……」 「花房マネージャー先にそっちに行くって、聖メアリー病院大聖堂にいるBチームにも連絡しておいて!」 「みんなー! これが本番最後のリハだからねー! 気になったことがあったら遠慮なく言おう!」 「白龍先生! ナイトパレードの台本でちょっとわからないところがあるんですが確認しても良いですか?」 「ちょっと、本郷監督どこー?」 「本郷監督ならノブさんと2人で先に聖メアリー病院の確認に行ってます!!」 「モジャさんもそっち先にチェックするって一緒に行きました!」 「チームCの東京インターナショナルフォーラムがどうなってるか、誰か進展状況を確認しに行って!」 「あ、私、そっち方面行くんでついでに見てきます」 「スタイリストチーム、こっち集合! 本番のローテーション再確認するわよ!」 「警備の皆さん、あと5分ほどでキャストのみなさんが入られます! 各自、本番を想定した動きをお願いします!!」 すごい数の人達が私達の目の前を忙しなく動く。 それを見ている私達は、ただただ目の前の状況に圧倒された。 テレビとかでよくやる裏側の映像なんかも見て知っていたつもりになっていた自分が恥ずかしくなる。 ベリルだから規模が違うっていうのもあるかもしれないけど、関わっている人の多さと規模の大きさに足がすくみそうになった。 「東京駅から銀座方面まで全部封鎖とか普通はありえへんやろ……」 隣に居たチームBの七瀬二乃さんは、目を見開いて周囲をキョロキョロと眺める。 私も彼女と全く同意見です。こんな規模、それこそステイツやスターズの超有名歌手やタレントが来日したってあり得ない話だ。 「すごい。想像していた以上の規模にドキドキします」 同じくチームB、キャプテンの天宮ことりさんはクリクリとした大きな瞳をキラキラ輝かせる。 さすがはあくあお兄さんがキャプテンを託しただけの事はあります。こんな状況にも全く動じてないというか、むしろワクワクしているような雰囲気さえ感じました。 「ふむ。さすがはベリルといったところか。やはり規模が違うな」 チームB、桐原カレンさんは緊張した面持ちで前を見つめる。 物事の大きさがよくわかってるからこそ、プレッシャーを感じているんだろう。 チームBの中では1番、私と似たタイプかもしれないと思った。 「ベリルでやるって事はこういう事よ」 チームB、エースの皇くくりさんの発言にオーディションメンバーが視線を返す。 「自信がないなら辞めたっていいのよ。普通の人ならまず足がすくむのが当然だし、誰も批判なんてしないわ」 皇くくりさんは私より一個上で、おにぃより一個下なのに、大人の人達と同じくらい落ち着いて見えます。 やはり、この年で大人達に混じって華族六家のトップをやっているからでしょうか。 「意外だな」 「何が?」 桐原さんの言葉に、くくりさんは少し不機嫌そうな顔を見せる。 この人、本当にあくあお兄さん以外には取り繕う気がないんだなと思った。 ちなみにその事は、この数時間でオーディションメンバーにはバレています。 「くくり殿は他人に対してあまり興味がないのかと思っていた」 言われてみると確かに辞めたっていい。誰も批判なんてしないって発言は、少なからず私達を気遣ってくれているのかなと思った。くくりさんがもし本当に他人に興味がないのなら、そんな事をわざわざ言う必要がない。 言葉だけ字に書いてみると煽っているようにも聞こえけど、さっきの表情と声のイントネーションからしてそんな感じは一切なかったしね。 「……ふん、さっきの配信見てたせいで、どこかのバカのお人好しが少しだけ移ってしまったみたいね」 どこかの馬鹿……一体、誰の事なんだろう。 くくりさんがバカと言った時、柔らかな素の表情がほんの一瞬だけ顔を出した。 だから多分、くくりさんにとっては気心がしれた人なんだろうと思います。 「それに……さすがはあくあ様だわ。天宮ことり、あなたはわかってる」 「わ、私が、わかってる?」 天宮さんは自分の顔を指差すと戸惑ったかのような顔を見せる。 まさか褒められるなんて思ってもいなかったし、褒められた意味もわからないから混乱しているんだと思う。 「少なくとも、あんたはこのオーディションの本質と求められている事が1番わかってるってこと。チームCのキャプテンもわかってるみたいだけど、あっちは勝手に崩壊しそうだし、チームAは美園が今の考えのままキャプテンをしているうちは勝てないわね。ついでに言うとチームDは論外かしら」 くくりさんは私の方に一瞬だけ視線を向けるとニヤリと笑った。 これには流石にカチンと来たけど、私も今のままじゃチームDは他の3チームに勝てない気がしてるから何も言い返せない。それにこれも、くくりさんの優しさなのかも知れないと思いました。 これも普通に受け取ると煽ってるように聞こえるけど、くくりさんの立場からするとわざわざ私達のチームに足りない事がある事を指摘する必要なんてないんだから。 「お人好しついでにここにいる全員にもう一つだけヒントを教えてあげる。あくあ様は何も考えずにこのメンバー分けにしたわけじゃないわ。オーディションとあくあ様の意図、その両方がわからないうちはダメね」 くくりさんはやれやれと言うように両手を広げると、これでもかと言うくらい煽った表情を見せる。 もうこういうキャラだってわかってるから、私はあえて他の人たちへと視線を向けた。 例えばチームA、キャプテンの藤林美園さんは表情を取り繕っていたけど、心なしか少しイラついているように見える。逆に、フィーちゃん、ハーミー殿下、那月紗奈さんあたりは全く気にしてない素振りだ。と言うか確実に気にしてない。あそこ3人のメンタル強すぎない? 羨ましくなる。 チームBの天宮さんは苦笑いしながらみんなにごめんねとペコペコと頭を下げていて、七瀬さんは腹を抱えて笑い、桐原さんはくくりさんを見て少しむすっとした顔をしていた。多分、他人を煽ったりするのはあまり好きじゃないんだろうと思う。 チームCの反応も様々だ。キャプテンの祈ヒスイさんはあわあわしてて少し頼りなさそうに見える。本当にあの人がキャプテンでセンターで大丈夫なのかな? らぴすちゃんは少し俯いてて、巴せつなさんは我関せず、星川澪さんは涼しそうな顔をしていて、津島香子さんはなぜかくくりさんにドヤ顔対決を挑んでいた。あの人、ちょっと不思議ちゃんだよね。そこ張り合うところじゃないと思うんだけど……。 そして私達チームDはといえば、ラズリーさんは興味なさそうに携帯を弄ってるし、みやこちゃんは不安げな表情でオロオロしてるし、茅野芹香さん、瓜生あんこさんは思い詰めたような焦った表情をしている。うん、確かに論外だ。 やっぱり、このままじゃまずいよね。 私はらぴすちゃんに負けたくないと言ったけど、私がしたいのは足の引っ張り合いじゃない。お互いに最高のチームで最高のパフォーマンスをして、その上で私はあくあお兄さんに選ばれたいんだ。 ちなみにチームEの男性2人は対照的だ。山田丸男さんは周囲をキョロキョロと見て、黒蝶孔雀さんは落ち着いた表情で周囲をしっかりと観察している。なんかここ、もうこのままデビューできそう。あれ? もしかして男性2人のチームEが1番完成度高いんじゃ……。 「みんな、やりながらでいいからこっちに注目して!」 天鳥社長の声に反応する。 スタッフの人達も手を動かしながらもそちらの方へと視線を向けた。 「今日が本番前の最初で最後のリハになります! ぶっつけ本番で大変だろうけど、そのための準備はちゃんとしてきたつもりです。だから自分達の能力に自信をもってください。そして周りの人達のことを信頼して頼ってください。そしてみんなで最高の舞台を作りましょう!!」 「「「「「「「「「「はい!」」」」」」」」」」 これが最初で最後のリハ……そっか、いくらベリルといえど、何日も通行を規制したりできるわけじゃないよね。 あくあお兄さんはともかく、おにぃは不安になったりしないのかな? そういえば前に似たような事、ステージに立つのは怖くないかって聞いた事がある。 『ステージに立ったらわかるよ。いや、あくあの後ろから見るとよくわかるかもね』 『何それ?』 その時、おにぃは悪戯っぽく笑うと秘密と言った。 もう、相変わらず意地悪なんだから! って思ったけど、今日もしかしたらその答えがわかったりするのかな? なんとなくだけど、そんな気がしました。 「猫山とあさん、天我アキラさん、黛慎太郎さん、入られます!!」 あ、おにぃの事を考えてたら、おにぃ達がマネージャーさんを引き連れてやってきた。 みんな思ったより緊張してない。というか、リラックスした感じでさっきの配信について笑顔で談笑していました。 そのせいか周りのスタッフさんからも笑みが溢れます。 「琴乃お姉ちゃんが来なかったらアレ本気でやばかったと思う」 「いえ、私は自分の仕事を果たしたまでですから」 「流石にあそこで全滅してやり直ししたらキツかっただろうな。本当にみんなよく頑張ったと思う」 「本当です。黛さんの最後の粘りと周囲の警戒と確認があればこそでした」 「くっ、すまない。我が、我がもっと役に立てれば……!」 「天我君、あれは仕方ないから、そんな落ち込まないで、ね」 すごいな。おにぃ、本当に家に居るみたいにリラックスしてる。 いっぱい大きなステージを経験してきて、それでちゃんと強くなってるんだと思った。 家族としては嬉しいけど、同じ舞台に立とうとしている私も負けていられないと思う気持ちが強くなる。 「白銀あくあさん、入られます!!」 あ、あくあお兄さんだ。 そう思った瞬間、周りの空気が一瞬で変わるのが肌で感じ取れるほどにピリつく。 え? え? なんで!? 私、同様に多くの人がびっくりしている。ただ1人、皇くくりさんを残して。 「おはようございます」 「お、おはようございます!」 「今日はよろしくお願いします」 「こちらこそ、お世話になります!」 あくあお兄さんは丁寧に周りの人と挨拶を交わしながら、スタッフの人達が多くいるところへと向かって歩いていく。 いつもと同じで優しくて柔らかな表情、それなのに今のあくあお兄さんからは、周りの空気感を一変させるほどの何かを感じました。 「あくあ義兄様、かっこいい……!」 さっきまで携帯を弄っていたラズリーさんは、あくあお兄さんの事をうっとりとした表情で見つめていた。 確かにかっこいいとは思う。でもそうじゃないよね。もっとこう他に感じないといけない事がある気がする。 少なくともラズリーさん以外は、それを肌で感じているみたいだ。特に、いつものあくあお兄さんをよく知っているらぴすちゃんは動揺しているように見える。 そんなあくあお兄さんの元に、1人の女性が駆け寄っていく。合宿で私達のダンスを指導してくれる一瀬水澄さんだ。 「ごめん。あくあ君、一個だけ振り付け修正したいところがあるんだけどいい?」 「いいよ。ミスミン、どこ?」 わお。お兄さんがあだ名で呼ぶなんて結構気軽な仲なんですね。 一瀬先生は、持っていた分厚い台本のページを捲る。あくあお兄さんは顔を寄せて台本を覗き込む。 相変わらず、あくあお兄さんって女性の距離感がバグってるなって思う。夫婦でもそんな顔を寄せ合ったりしないでしょ。 「ここのところなんだけど、この前にこうこうするでしょ?」 「うんうん」 一瀬先生は台本を置くと、その場で軽くダンスをして見せる。 すご……一目見ただけで抜群にダンスがうまいってわかるくらいだ。 一瀬先生は説明が下手というか、オーディションの時もすごく抽象的な指示を出してきて難しかったけど、おにぃとのゲーム配信で抽象的な建築物ばかりを建てているあくあお兄さんとは感覚が合うのだろうか。うまく会話が成り立ってる気がします。 「それでさ、こうこうした後に、こうしたらちょっと変じゃない? だからこうに変えようと思うんだけど……」 「変えるのはいいけど、こうこうでこうしたら、ここがこうなって、曲のチャンチャンチャンと少しリズムずれるくない?」 「じゃあ、こうにこれをアレして、こうこうのこうで良くない?」 「あっ、じゃあそれで! こうこうのこうでいいんですよね?」 「OK!」 声だけ聞いてたら全くの意味不明だけど、お互いに意味がわかってるのか振り付けの修正が一瞬で終わってしまった。ていうか、あくあお兄さんってば、あの一瞬でもう修正した振り付け覚えたのかな? 凄すぎる……。 「すみませーん!」 「あっ、はい」 あくあお兄さんの方を見てたら、スタッフの人に話しかけられてびっくりした。 「4人ほどちょっと手伝ってもらいたいんだけどいいかな?」 「「「「「はい!」」」」」 「それじゃあ、とあちゃんのポジションにスバルちゃんと、天我先輩のポジションに孔雀君、慎太郎君のポジションに身長の高い桐原カレンちゃん。それと、あくあ君のポジションは……山田丸男君で行こうか。4人はこっちきて」 選ばれてしまった。まぁ、おにぃにそっくりだからそうなるよねとは思ったけど、選ばれなかった子達には少し申し訳なく思う。 私達はスタッフの人たちに連れられて、東京インターナショナルフォーラムの中に入っていく。 誰もいないホールに入ると、私達はスタッフの指示でステージの上に立たされた。 すごい……。 あくあお兄さんやおにぃって、こんなところで歌ってるんだ。 ここはキャパ5000人くらいだから、ドームとかと比べると10分の1くらいなんだろうけど、それでもすごい。 ステージの上から見る景色は、観客席で見るよりもずっと広く見えて鳥肌がたった。 「あ、本郷監督」 ヘブンズソードの本郷監督が、のうりんを執筆している白龍先生と談笑しながら入ってくる。 なに話してるんだろう。ちょっと気になるけど、2人ともすごく楽しそうだ。 「4人の位置、これでどうですか?」 「それ、最後のシーン?」 「はい!」 本郷監督は少し首を傾けると、考えるような素振りを見せる。 「うーん……あくあ君の担当は山田君だっけ?」 「はいっ!」 山田丸男さんは元気な声で返事をする。 少し緊張しているのか声が上擦っている気がした。 「山田君、もう少し前に出てくれるかな? あくあ君はノってくると前に出たがるからなぁ」 「あー、わかるかも……」 「ねー」 本郷監督と白龍先生は顔を見合わせると苦笑する。 「その上で、スバルちゃんは合わせて少し前に、桐原さんと黒蝶君は3歩分くらいワイドに開こうか。うんうん、そんな感じ。悪いけどさ、他の3人の位置それで調整しておいて、あくあ君は自分で前に出るから直さなくていいよ」 「了解しました」 「オーディションの子達、協力してくれてありがとうね」 「「「「こちらこそ、ありがとうございました!」」」」 むしろ貴重な経験をさせてもらったと思う。他のメンバーに申し訳ないくらいだ。 「せっかくだし、みんな後ろから見てるといいよ。そのうち4人ともやってくると思うから」 「「「「はい!」」」」 本郷監督の言う通り、あくあお兄さん達がスタッフの人達や、オーディションのメンバーを引き連れてやってきました。あっ、よく見ると、月街アヤナさんや小雛ゆかりさんの姿もあります。 オーディションメンバーは、何人かのスタッフや阿古さん達と一緒にホール内の椅子に座らされていました。 「みんな準備できたからそろそろリハ行くよー! あんまりやり直しもできないから、一回一回を大事にしよう!!」 阿古さんの声でバックヤードに居たスタッフの皆さんが一斉に位置につく。 さっきまでの忙しなさが嘘みたいに、みんなが呼吸の仕方を忘れたのかと思うくらい会場の中が静かになった。 あくあお兄さんは、おにぃ達と軽くタッチするとステージに出て所定の位置につく。 「リハ開始まで10秒前! コンサートが終わる前の曲から行きます!!」 私は舞台袖の機材の隙間からあくあお兄さんの後ろ姿を見つめる。 あくあお兄さんは私より大きいです。でもそれ以上に、あくあお兄さんの背中がすごく広く見えました。 最初は気のせいかな、疲れているのかなと思ったけど、すごく頼り甲斐のある背中に心が落ち着きます。 『ステージに立ったらわかるよ。いや、あくあの後ろから見るとよくわかるかもね』 あっ……。あの時のおにぃが言った言葉を思い出しました。 そっか、おにぃっていつも、この大きな背中を見て歌っているんだね。 「開始まで5、4、3……」 会場に聞いた事のないアップテンポな曲が流れる。なんの曲だろう? いやこの感じは……もしかして、ドライバー!? あくあお兄さんは裏にいる私達をチラリと見ると不敵な笑みを見せた。 あっ、あっ、あっ! 本当は歌う予定なんてなかったんだと思います。 それでもあえて私達、オーディションメンバーのお手本になるようにと、ダンス付きで歌い始めました。 その意図を汲み取ったのか、おにぃや天我先輩、黛さん達もそれに続く。 「すげぇ……!」 私の隣に居た、山田さんは子供のように目をキラキラと輝かせる。 みんなすごい。みんなすごいけど、その中でもやっぱりあくあお兄さんだけは……ううん、アイドル白銀あくあだけはずば抜けていました。 インカムの電源なんて切ってるのに、会場の端にまでしっかりと聞こえる大きな声、それも演舞に近いような激しいダンスをしているにも関わらず音程や音量が一切ぶれません。 サッカーの世界大会で知っていたはずなのに、改めてアイドルのレベルを超越した歌唱力と、一流のダンサーと遜色のないダンスに圧倒されました。どれだけの努力を重ねればこうなれるのでしょう。 私なんかが頑張っても追いつけるのかな? きっと私だけじゃなくて、他の参加者もそう思ってるのではないでしょうか? 何故か観客席に座っていた小雛ゆかりさんが、私が育てたのよと言わんばかりにドヤ顔をしていたのは気になりますが、あくあお兄さんのお歌がすごいのは最初からでしたよ? 「スバル殿、君のお兄さんはすごいな」 「えっ、あ、はい。ありがとうございます」 隣に居た桐原さんが目の前のステージを見つめながらそう呟いた。 「私が君のお兄さんなら心が折れてるかもしれん。それくらいあくあ様は圧倒的だ。でも、君のお兄さんを含めて、このステージに立ってる男の子達はみんな、あくあ様を孤高の王様にしないように必死に食らいついてる。それどころか……」 桐原さんは山田さんの方へと視線を向ける。 山田さんの目、おにぃと一緒だ。あそこに行こうとしてる人の目だって、同じくらい本気の人ならすぐにわかる。 「男の子は守らないといけないものだとお母さんとドライバーから教わった。でも……違うんだな。決して男子だからと言って優遇されてるわけでも、甘えさせているわけでもない。私はそれを知れただけでもここに来て良かったと思ってる」 うん、それはおにぃの頑張ってる姿を近くで見てる私にもわかる。 ベリルの男の人達や、そこを目指そうとしてる山田さんみたいな人達は、間違いなく本気の人達だ。 「あくあ様の意図とオーディションの意味か……なるほどな。私はその意味が、くくり殿が言っていた事が何となくだがわかってきたよ」 私は桐原さんの言葉に小さく頷く。 きっとこの答えは一つじゃない。ここにいるみんなに違った答えがあって、正解も一つだけじゃないはずだ。そしてオーディションメンバーがそれに気がつくために、ベリルの人達やあくあお兄さんはヒントを散りばめてくれている。 私は幸運にも、最初の段階で気がつく事ができた。きっと、自分が思っていた以上に私も気負ってたんだろうな。 おにぃも気負いすぎると周りが見えなくなる時があるけど、私もおにぃと同じだから、あくあお兄さんはすぐに気がついたんだろう。 ふふっ、世の中の女の子がその事を知ったらどうなるかな? だって、そんなにもあくあお兄さんがおにぃの事を理解しているなんて、ちょっとじゃなくてだいぶ羨ましいもん。 「改めてチームB、メアリー高校2年の桐原カレンだ。よろしく」 「チームD、聖クラリス中、2年の猫山スバルです。よろしくお願いします」 私とカレンさんは改めて笑顔で握手を交わす。 「メアリーとクラリス……これもまた運命。正々堂々とお互いに高め合おう」 「はい!」 パフォーマンスを終えたあくあお兄さんは、会場に向かって本番と同じように喋りかける。 それに続くように、おにぃ、天我先輩、黛さんが声を出す。 そして次の瞬間、4人がステージから飛び降りて、観客席の間を一気に駆け抜けた。 リハーサルはこの後、深夜の四時にまで及ぶ事になる。 もうこの時点でもすごいのに、あくあお兄さんは仮眠をとった後に朝の番組に出るのだから開いた口が塞がらない。 うん、あくあお兄さんなら間違いなく女の子に生まれてもアイドルで天下を取ったと思うな。 だって、文化祭の女装したあくあお兄さんの写真、クラリスやメアリーの女の子達はみんな生徒手帳の中に入れてお姉様って慕ってるもん。もしかして桐原さんも……うん、流石にそれはないか。ないよね? 私はそんな事を考えながら、スタッフの人が用意してくれた場所で仮眠についた。 ************************************************ 言わなくてもわかってるかも知れないけど、くくり様の言うあのバカは捗るの事です。 なんだかんだと聖あくあ教に入ってたりするように、実はくくり様は捗るというかえみりの影響を結構受けてます。 ちなみにお母さんと捗るが約束した、娘が困ったら一回だけ助けてあげてねって約束をくくり様はもう何回も気軽に使ってるけど、それでも助けてあげるところは捗るだと思います。 そして桐原カレンさんには、数少ないメアリーのまとも枠として頑張ってほしい。きっと、まとも、だよね? 24日は天我先輩と慎太郎の見所も用意してるのでお楽しみに、そして25日はとあ変身です。 作者のtwitterアカウントです。更新が遅れた時はこちらで連絡します。 https://mobile.twitter.com/yuuritohoney wikiが有志の人達によってかなり充実してきました。 作者もちょいちょい本編で出してない情報とかも追加しています。 https://wikiwiki.jp/yuuritohoney/ fantia、fanboxで、こちらでやり忘れたお話を掲載しています。 https://fantia.jp/yuuritohoney https://www.fanbox.cc/@yuuritohoney アラビア半島連邦についておねショタ短編書きました。 https://novel18.syosetu.com/n4279ib/ クリスマス用の短編、ムーンライトでとあ注意。 https://novel18.syosetu.com/n5480hz/ しぃちゃんママ、パパといっしょ。 12月24日土曜日、クリスマスの早朝。 私はいつもと同じように娘のしぃより早く起きると、朝の支度を始める。 「ふんふふんふふーん」 私はあくあ様のstay hereを鼻歌で奏でながら洗濯機の中に軽快なリズムで洗濯物を放り込んでいく。 あっ……昨日つけてたちょっと派手目のブラジャーが洗濯籠からポロリとこぼれ落ちた。 私はそれを見て笑みを零す。 ふふっ、娘のしぃができてからは下着なんて気にしなかったのにな。 ヘブンズソードを見ていた時に、娘のしぃにお母さんは綺麗だよって言われてからは下着にも気を遣うようになったんだっけ。それがきっかけで、そういう普段は見えないところも気をつけるようになった。 それに可愛い下着とか綺麗な下着とか、やっぱりテンションが上がるもん。 「ふふーん」 藤百貨店で買ったあくあ様おすすめのワンピースを見て思わず頬が緩む。 最近は外を出歩くと、皆さん前より外見に気を遣っていらっしゃるのか、綺麗な人が増えたなと思う。 それとは別に、あのおっぱい解放宣言以降、お胸の綺麗さや大きさを強調したり、谷間が見えるような衣服を着る女性が増えた気がします。 「さーてと、今日の朝ごはんは何に、し・よ・う・か・なー」 あっ、そうだ。せっかくのクリスマスだし、あの雑誌であくあ様がカノン様に作ってたお子様ランチにしようかな! 私はキッチンに置いてあったタブレットを開くと、雑誌のHPに飛ぶ。 あくあ様特製お子様ランチのレシピっと……あっ、これだ。 私はお子様ランチの画像をタップして、作り方を確認する。うんうん、これなら大丈夫そう。 最近買ったばかりのお花の柄が入った可愛い割烹着を羽織ると鏡の前で自分の姿を確認する。うーん、やっぱり私が着るには可愛すぎたかな? eau de Cologneの月街アヤナちゃんと、女優の小雛ゆかりさんがテレビの企画でお揃いで着てて可愛いなって思ってたけど私には若すぎたかも……。 で、でも、ちょっとくらいならいいよね。どうせ家にはしぃと私しかいないわけだし! 私が朝ごはんを作り始めてしばらくすると、小さな足音が聞こえてきた。 「おかーさん、おはよー……」 「あっ、おはよう。しぃ、1人で起きられてえらいね」 「うん……お顔、洗ってくるね」 「いってらっしゃい」 娘のしぃは日を増すごとにしっかりしてきている気がします。 あくあ様プロデュースのアイドルオーディションには応募できなくて悔しそうにしてたけど、大丈夫そうね。 その代わりと言ってはなんだけど、あくあ様に対抗意識を燃やした小雛ゆかりさんが企画して越プロダクションが主催したオーディションで、しぃはなんと審査委員長である小雛ゆかり賞をもらって子役として在籍する事が決まったのです。 ふふっ、しぃはあくあ様と結婚するなんて言ってたけど、あの小雛ゆかりさんにまで認められて、最近は本当にそうなるんじゃないかって思ったりしてるのは流石に親バカがすぎるかしら。でも、しぃが頑張ってる事だから、お母さんとしては最大限に応援してあげたいな。 「うわぁ、お子様ランチだ! 美味しそう!」 「ふふっ、しぃが喜んでくれるなら頑張った甲斐があったわ」 「お母さん、いつも美味しそうなご飯、ありがとう!」 「どういたしまして。こちらこそいつも美味しそうに食べてくれてありがとう」 私はしぃの頭を優しく撫でる。 「いただきまーす!」 「はい、いただきます」 2人で一緒にお子様ランチを食べる。 うん、自分で作っておいてなんだけど美味しい! それに、大人になって食べるお子様ランチはとっても背徳的です。 「ご馳走様でした! お母さん、一緒に洗い物しよ!」 「うん」 2人でドライバーの歌を歌いながら洗い物をしました。 明日は今年最後のドライバーだから、私もしぃもすごくワクワクしてます。 公式SNSでも12月に入ったあたりからカウントダウンを始めていて、テレビ局の公式サイトでもこの日はCMカットの特別版を放送する事がアナウンスされていました。 一体、何があるというのでしょう? ネットでは連日連夜、ああでもない、こうでもないと議論が飛び交っています。 っと、そんな事を考えている場合じゃなかった。 「しぃ、お出かけする準備をしましょ」 「うん!」 時刻は6時30分。うん、これなら全然、間に合います。 私としぃは30分かけておめかしすると、電車に乗って目的地へと向かいました。 「わぁ」 国営放送撮影スタジオに到着した私達は目を輝かせる。 今日、ここでは子供向け番組、お姉さんと一緒の公開生放送があります。 私としぃは、運良くその公開生放送に当選しました。 「おかーさん、森川アナがローション相撲で鎖骨を骨折したスタジオだよ!」 「う、うん。そうね」 しぃ? 例えに出すのがそれで本当に大丈夫? できればローション相撲なんて悪影響しかなさそうな事、お母さんはしぃには見てほしくないな。 「しぃ、なんで今日、ここに来たかわかる?」 「なんでー?」 しぃはコテンと首を傾ける。もう、可愛いなぁ! 私はバッグから取り出したチケットをしぃに見せる。 「じゃじゃーん! 実はね。お姉さんと一緒の公開生放送に当選しました!」 「わー! お母さん、すごーい!」 しぃはキラキラと目を輝かせるとパチパチと手を叩く。 よかった〜。喜んでくれなかったらどうしようかと思ったけど、しぃはすごく嬉しそうだ。 「それじゃあ、いこっか」 「うん!」 チケットを社員の人に見せて建物に入る。 すごー、スタジオの中ってこうなってるんだ。 「おはようございます!」 通路を歩いていたら、すれ違った社員さんから挨拶された。 私もすかさず挨拶を返す。 「あっ、おはようございます」 「おはようございまちゅ!」 あっ、しぃが噛んじゃった。 しぃは少し恥ずかしそうにしてたけど、私と挨拶をしてくれた社員さんは思わず顔が緩む。 「公開収録の方ですよね。スタジオはそこを左に曲がってまっすぐいって右に曲がったところですよ」 「あ、ありがとうございます!」 「ありがとうございます!」 今度はちゃんと言えてえらいね。私はしぃの頭を撫でる。 えーと、まずはここを左に曲がってと、まっすぐいって……ここを右だったかな? あれ? ここ、行き止まりじゃない? 道に迷ったかも。 来た道を戻ろうかと思ったら、近くの扉がガチャリと開いて、聞き覚えのある声が耳に飛び込んできた。 「ううっ、せっかく楽しみにしてたお姉さんと一緒なのに……しくしく」 あっ、この情けない声は……。 声の方向に振り返ると国営放送の森川アナが悲しげな顔をしていました。 その森川さんを煽るように、見覚えのある女性が踏ん反り返ったような態度で胸を叩いて見せる。 「ふふん、なんならこの私が代わってあげてもいいわよ! そんな予感がしてここまでついてきてあげたんだから、感謝しなさいよね!」 「いっ、痛み止め打ったからもう大丈夫ですー! そうやってまた私から番組を奪おうとして! ガルルルル!」 ふふっ、お互いの表情を見るとふざけ合ってるようにしか見えません。小雛ゆかりさんって、もっと怖い人だって思ってたけど、あくあ様と一緒に共演してからは少し柔らかくなった気がしました。 ん? 娘のしぃが私のコートの裾をくいくいと引っ張る。 「お母さん、知ってた?」 「え?」 「争いは同じレート帯の人の間でしか起こらないんだよ。とあちゃ……じゃなくって、たまちゃんが配信で言ってた」 しぃの言葉に私は思わず笑顔が引き攣る。 それ、間違っても2人には言っちゃダメだよ。お母さんと約束、ね? 「お母さん、子供っぽくても一応は尊敬できる先輩だから挨拶してくるね」 「あ、待って、お母さんも行く」 しぃは私の手を離して、トテトテと走り出した。 その瞬間、物陰から出てきた人影とぶつかってしまう。 あ、危ない! 後ろに倒れそうになったしぃをその人がグイッと抱き寄せて助けてくれた。 「あ、すみませ……」 私はお礼と謝罪を兼ねて挨拶しようとした瞬間、その人のお顔を見て固まってしまいました。 「あれ? もしかして、しぃちゃん?」 しぃを助けてくれたのは、あのあくあ様だった。 しかもあのあくあ様が娘のしぃの事を覚えていてくれたのです。 私はびっくりして固まってしまう。 「パパ!」 「はは……って、あれ? あの日は女装してたのに解っちゃったか」 「うん!」 「そっかー、しぃちゃんは賢いなぁ」 あくあ様は抱き抱えたしぃの頭を優しく撫でる。 あっ、あっ、あっ……こんなのもうパパじゃん……。 え、まって、こんなかっこいいパパは無理、お母さん直視できないよ。 「パッ……」 「パパァ!?」 あっ……。 その様子を見ていた、小雛ゆかりさんと森川アナの2人が同じくらい口をあんぐりと開けて、これでもかというくらい目をカッと見開いていました。 「ちょ、ちょっと、あ、ああああああんた、いっ、いいいいいつ間に子供が……」 「あくあ君に隠し子……ちょ、ここテレビ局、まずい、マスコミから隠さなきゃ! あわわわわわわ!」 「ちょっとそこのあくぽんたん! 後で私と一緒にカノンさんに謝罪に行くわよ。大丈夫、私も一緒に土下座してあげるからありがたく思いなさいよね! これでも私、土下座の演技はうまいから、あんたは私の後ろで同じように土下座してればいいから。あっ、あと、阿古には私から言っておくから大丈夫」 「えらいこっちゃ、えらいこっちゃ! あわわわわわ、姐さんヘルプミーって、姐さんにも相談できない案件じゃんこれ……」 漫画のようにわちゃわちゃと慌てる2人を見て思わず笑みがこぼれる。 あくあ様も2人の様子が面白かったのか声を出して笑っていた。 「いやいや、2人とも勘違いですよ。実は……」 あくあ様は、カノン様と一緒にお忍びデートをした時の事を2人に話した。 それを聞いて2人はその場でぐったりとした表情を見せる。 「全く、こっちを焦らせるんじゃないわよバカ! いくら男性の立場の方が強いからって、正妻に内緒で、それも結婚するより前に隠し子がいたらややこしい話になるから焦ったでしょーが!」 ふふっ、小雛ゆかりさんがあんなにも焦った表情を見せるなんて珍しい。 それに小雛ゆかりさんがあんなに焦るって事は、あくあ様はそれくらいカノン様の事が好きだって周りが見てもわかるくらいなんですね。なんか、あくあ様が奥さんの事を愛してあげてるんだなって解って嬉しくなりました。 私はみなさんのいるところに近づくと改めて頭を下げる。 「みなさん、娘のしぃが話をややこしくしてしまってすみません。それとあくあ様、しぃの母の|桜羽《さくらば》まどかです。また娘を助けてくれてありがとうございました」 「まどかさん、頭を上げてください。俺は気にしてませんから」 あ……私なんかの事もちゃんと覚えてくれるなんて……。 あくあ様の人気がある理由がわかります。 ただ男の子だから、かっこいいから、それだけじゃない。 優しかったり、こういうところが好かれるところなんだろうなと思います。 あと、その……ちょっぴり、えっちなところというか、女性に対して下心がありそうなところも……ンンッ! いえ、なんでもありません。 「しぃと私の事、覚えててくれたんですね。嬉しい」 「当然ですよ。これでも仮とはいえ、しぃちゃんのパパでしたから。それに……」 それに……? 「俺がまどかさんみたいな、おっ……ンンッ、綺麗なお姉さんを忘れるなんてことあるわけがないじゃないですか」 え……? ま、まって、そんな、しぃがみてるのに、あくあ様にそんな事を言われたらお顔が女の子になっちゃう。 えっと、その……確かここって託児所あったよね? だ、だったら、その……収録が終わった後なら大丈夫です。その……娘はいるけど、初めて……というか、男の子とは手も繋いだ事がないので、優しくして貰えると嬉しいのですが……。 私が頭の中であくあ様とベッドインしていると、近くにいた小雛ゆかりさんがあくあ様を疑わしいような目で見つめる。 「今、確実におっぱいって言いかけたわね」 「うん、しぃちゃんのお母さん、確実にGは超えてるもんね」 「はー、これだからマザコンあくあは、ママのおっぱいミルクがそんなに恋しいのかしら。私のでいいのならミルク出ないけどいつだって吸わせてあげるって言ってるのに、あいつってば肝心なところでシャイだから恥ずかしがるのよね」 「へぇ、そうなんですね。もー、あくあ君が私の事をミルクが出る体にしてくれたら、いつだって吸わせる準備はできてるのに。そりゃ、はか……えみりと比べたら吸い甲斐はないかもしれないけど、感度と綺麗さなら負けないですよ」 ふーん、あくあ様って、ママのおっぱいが好きなんだ。 もうしぃが大きくなったから赤ちゃんミルクが出る身体じゃないけど、あくあ様が頑張ってくれるなら、しぃの妹ができた時に好きなだけ飲ませてあげられるのにな。 ね? だから、もう一度、私のお腹を大きくしてくれませんか? 「とっ、ところで、2人はどうしてここに? あっ、もしかしてお姉さんと一緒の公開生放送かな?」 あくあ様はわかりやすいくらい視線を泳がすと、別の話題へと振る。 ふふっ、ひとつ思い出しました。あくあ様のこういう嘘がつけなさそうなところと、可愛らしいところも女性から好かれている部分だと思います。 「はい! それで、その……偶然にも小雛ゆかりさんをお見かけしたので、ご挨拶しておかないとって……」 「ん? 小雛先輩?」 あくあ様は小雛ゆかりさんへと視線を向ける。 「ふふーん、何を隠そうそこの桜羽しぃちゃんは、この私が特別審査委員長として特別賞を贈った、我が越プロダクションが主催したオーディション、コシプロスカウトキャラバンを勝ち抜いた次世代のニュースターよ! ぼーっとしてるとあんたなんてすぐにぶち抜くんだから。ぼやぼやしてないで頑張りなさいよね!」 「え? 小雛先輩が特別審査委員長!? 越プロは正気なんですか!?」 「ちょっと!! なんで私が審査委員長だと正気かどうかの問題になるのよ!」 ふふっ、あのテレビで見た小雛ゆかりの……ん? なんでしょう? 誰かが見ているような……あ、森川さんどうかしましたか? ああ! 小雛ゆかりじゃなくて、森川楓の部屋でしたね。そういえば、そんな名前の番組でした。 とにかくあくあ様と小雛ゆかりさんは、その小雛ゆかりの部屋、そのまんまの雰囲気でした。 「って、こんな事してる場合じゃないじゃない! あんた達、生放送よ! 急がなきゃ!」 「あ、そうだった!」 「あわわわ、こんなところで油を売ってたら、また元ヤンの鬼塚先輩にどやされる!!」 私達は慌ててお姉さんと一緒の公開生放送が行われるスタジオへと走る。 小さなしぃが少し心配でしたが、あくあ様がしぃを抱っこしてくれていたおかげで無事に間に合う事ができました。 あれ? そういえば、あくあ様はどうしてここにいるんでしょう? 「みんなー、おはようございまーす!」 「「「「「お、おはようございます」」」」」 公開生放送に参加するお母さん達だけじゃなくて、子供達もびっくりしています。 「えーと、実は今日の生放送は特別に俺と森川のお姉さんが担当する事になりました! えっと、いつものお姉さんを期待してきてくれてたらごめんなさい!! あ、でも、いつものお姉さん達2人もサポートに入ってくれるから、安心してね!」 思いがけないサプライズにみんなの歓声があがる。 まさか、あくあ様がお姉さんと一緒に出るなんて、きっと生放送を見る人達はびっくりするのではないでしょうか? 「あくあおにーさん、ゆかりおねーさんも出るの?」 参加する1人の無邪気な子供の発言がきっかけで、全員の視線が一瞬だけ小雛ゆかりさんへと向く。 「あれ? 小雛先輩、まだいたんですか? お疲れ様でした! 帰りはあっちですよ」 「ちょっと! そのネタはさっき配信でやったでしょ! じゃなくって、私はさっきの配信で、そこのバカが肩が痛いっていうから……って、また、私の体を押して!」 「はいはい、話は後で聞きますから。ね?」 「そんな事を言って電話にでない癖に!」 「はいはい、次は出ますよ、うん」 「本当に? じーっ」 「本当、本当、うん……」 あ、目を逸らした。 放送前だというのに、みんなから笑い声が漏れる。 全く何をやっているんでしょう。でも、子供達の緊張がいい具合にほぐれてていい感じです。 意外と、小雛ゆかりさんって、子育てとか向いてそうな気がするんですよね。 家事とかはダメそうだけど、子供がいたら頑張っちゃいそう。母としての勘でしょうか。なんかそんな気がしました。 「もう! わかってるってば、でもなんかあったらいけないから、そこで待機しておくわ」 小雛ゆかりさんはすごすごと自分でスタジオの端っこへと歩いていく。 「本番まであと30秒です!」 森川さんがスタート位置に立つと、あくあ様はカメラに入らない場所へと移動しました。 しぃは大丈夫かな? 様子を伺うようにしぃの顔を見ると、いつもと変わらずにリラックスした様子です。 凄い。テレビに出るしぃより、親の私の方がまだ緊張してるかも。 「本番まで5、4、3……」 生放送の開始を告げる赤いランプが点灯する。 「みんなー! もう起きてるかなー? おはようございます! 国営放送の元気担当、アナウンサーの森川楓です! 今日は特別な放送に合わせて、お姉さんと一緒のお姉さんを努めさせていただく事になりました。今日は楓お姉さんと一緒に頑張ろうね。それでは今日もよろしくお願いします!!」 さすがは国営放送のアナウンサーさんです。喋りがうまいなぁと思いました。 ん? なんでしょう。1人のスタッフさんがプロデューサーさんの方へと近づいていく。 「プロデューサー、クレームです」 「な、なに……?」 え? まだ始まったばかりですよね? 今のどこにクレームを入れる要素があったんだろう。 「森川の担当は元気じゃなくてパワーだろという苦情が入ってます」 「……そういうのはもういいから。うん。森川関係は基本無視して」 「了解しました!」 なんかこう、いろいろと大変なんですね……。 私はもう一度視線を森川さんの方へと向ける。 「はい。そういうわけで、今日はもう1人、スペシャルなゲストが来てくれています。一体誰でしょう?」 森川さんは耳に掌を当てるとカメラの方へと向ける。 なんか、森川さんってやたらとこういう小ネタが多い気がします。 よく見るとスタッフさんから早くしろというカンペが出されていました。 「え? そういうのはもういいからさっさと行けって? はいはい、わかってますよ。そういうわけで、今日のゲストはこの方です!!」 あくあ様は画面の外から勢いをつけて走り出すと、側転しながらカメラに入ってくる。 そして途中で片手で一回ひねるとそのままバク転してカメラに向かって決めポーズを見せた。 ふぁ〜、しゅごい……。疑ってたわけじゃないけど、ヘブンズソードのあのアクションシーンは本当だったんだぁ。 私を含め、お母さん方やスタッフの皆さんが内股になるのもわかります。 あくあ様にしかできないであろうダイナミックな登場を見て、みなさん下着が濡れてしまったのでしょう。 家を出る時に何かあったらいけないと紙ナプキンをつけてきていたのが助かりました。 「みんなーーーーー! ベリルエンターテイメントのアイドル、白銀あくあです! もう目は覚めたかな? 朝の挨拶は元気いっぱいに! おはようございます!! 今日はお兄さんとして、楓お姉さんと一緒に頑張るから、みんな、よろしくね!!」 あくあ様はカメラを前に笑顔で元気よくカメラに向かって手を振る。 「みんなー、おいでー!!」 あくあ様が手を広げると、子供達が一斉に走り出す。 しぃ、すごい! 完璧なコース取りと、隙間をぬるっと入っていく動きで、あくあ様の隣をしれっと普通にキープしました。 「さすがは越プロの次期エースね。私が推薦しただけの事はあるわ」 なぜか壁にもたれかかった小雛ゆかりさんが、腕を組んでうんうんと頷いていました。 あ、生放送中だから喋らないでくださいって、スタッフさんに怒られてる。 「それじゃあ、最初にお兄さんと一緒に朝の体操をして目を覚まそうね!」 画面の前にいる子供達の眠気覚ましも兼ねて、子供達があくあ様と一緒に歌を歌いながら軽い体操をする。 わー、なんかいいな。子供達も楽しそうだけど、それを見ているお母さん達の目が1番キラキラしてます。 うん、わかる。お母さんならみんなきっと、自分の夫があくあパパで想像しちゃうよね。 「じゃあ、次はお母さん達と一緒に運動しよっか! お兄さんがピアノを演奏するから、楓お姉さんと一緒に運動してみてね!!」 あっ、今度は私達の出番だ! 他のお母さん達と同じように、私もカメラの前に出るとしぃの近くへと行く。 「それじゃあ、今度は楓お姉さんと一緒に踊ろうね!」 あくあ様の声とピアノの音色が優しすぎて、体の奥……厳密に言うと赤ちゃん部屋の辺りがモゾモゾします。 んっ、だめ、体操に集中しなきゃ。他のお母さん達も必死に堪えて頑張っています。 はぁはぁ……こんな中でもパワフルな動きを披露してる森川アナってすごい……。 って、さっき、痛み止め打ってるって言ってたけど大丈夫かな? それ、後で痛み止めが切れた後に、また痛くなったりしません? 「はい、素敵な演奏とお歌でしたね。あくあお兄さん、ありがとうございました!」 「「「「「ありがとうございました!」」」」」 「こちらこそ、みんな、聞いてくれてありがとねー!」 あくあ様の笑顔を見て、みんな自然と笑顔になります。 「それじゃあ、みんなで文字遊びをしよう! 4文字の食べ物、何があるかなー? テレビの前のみんなも、お母さん達と一緒に考えようね!!」 あ、ラーメン……なんででしょう。昨日の配信を見ていたせいか、ラーメンがすぐに思い浮かびました。 「ラーメン!」 「ラ・メーン!」 「ラーメン捗る!」 「捗る!!」 ちょっと、最後の子、それ食べ物じゃないよ? 捗るって言った女の子に、お母さんがそんなものを食べたらお腹を壊すからやめなさいと言っていた。 「え、えぇっと、それじゃあ、次の文字に行こうかな。スズキ、この言葉から1文字無くして2文字にしてみよう! みんな、なんだかわっかるっかなー?」 子供達が一斉に顔を見合わせてうんと頷く。 あれ? しぃも含めて、みんなが一回りくらい大人びた顔をしていたような気がするけど、気のせいかな? 「「「「「あくあお兄ちゃん、スキーーーーー!!」」」」」 「わぁ! ありがとうみんな。お兄ちゃんも、みんなの事が好き……ううん。大好きだよー!」 うちの子は天才かな? 親同士が一斉にみんなで顔を見合わせました。 それにしてもなんという威力でしょう。あくあ様の大好き……あ、ダメダメ、あくあ様にこんな至近距離で好きって言われたら耐えられない。 「頑張るのよみんな!」 「ええ、このご褒美に耐えてこその淑女、ママとしての威厳が保たれるのよ」 「くっ、卑怯なチジョーが耳元で囁いてくるわ」 「セイジョ・ミダラーに唆されてはだめよ」 「トラ・ウマーめ!」 えっと、今回に限ってはトラ・ウマーは関係ない気がするな。 子供達が頑張ってる一方で、お母さん達も自分の心の中で、もう1人の自分と戦っているのでしょう。 わかります。私も同じですから……。 「それじゃあ、次のコーナーに行こうか!」 その後も定番のコーナーが続いていきます。 歯磨きのためのお歌だったり、お着替えのためのお歌だったり、途中に簡単な人形劇があったりしました。 人形劇では、着ぐるみを着たお姉さんとあくあ様の絶妙なコンビネーションはすごかったです。 あの人は一体……あれ? そういえばさっきまで後ろで腕組みをしていた小雛ゆかりさんがいないような……もしかしたらスタッフさんにつまみ出されてしまったのでしょうか。大丈夫かな? 越プロの人に、暇なのかここで油を売ってますって言っておいた方がいいかも。 「さぁ、最後のコーナーに行く前に、みんなでシルエットクイズをしよう! さぁ、誰かなー?」 人影のようなものが見えます……誰でしょう。心なしかすごくカッコイイポーズをしているような気がしました。 「みんなわからないよね? じゃあ、次のヒント、いくよー!」 わ、人影が2人に増えました。眼鏡をクイっとしているような感じがします。 はっきり言って、1人目の人の独特なポージングで誰なのか、みんな気がついているけどそんな事はいいません。 子供達もみんな空気を読んでます。 「仕方ないなぁ。最後のヒント、いっくよー!」 はい、かわいい。3人目はもうシルエットだけでかわいいってわかります。 「それじゃあ、テレビの前のみんなも一斉に答えを言おうね! はい!」 「天我おにーちゃん!」 「TENGAちぇんぱい!」 「黛くん!」 「シンちゃん!」 「とあちゃーん!」 「とあお姉ちゃん!」 一斉に幕が降りると、3人が流れるように入ってきた。 3人ともどこにいたのでしょう。クイズの答えはわかってましたけど、4人とも来るなんてびっくりです。 「実は、来月からお姉さんと一緒のお歌がお兄さん達のお歌になります!!」 「「「「「わー!」」」」」 子供達もお母さん達も大喜びです。 「この曲は、しいたけと言って、しいたけが嫌いなみんなのために作りました!! それじゃあ、お兄さん達が歌うから、みんなで踊ってお別れしようね!」 「「「「「はーい!」」」」」 あ……心に染みるようなノスタルジックなイントロに、自分が子供だった時の事を思い出しました。 「坂道、駆け上がる。山道を越えた森の奥深く、日の当たらないところでひっそりと、今日もぐんぐんと育っている。ビタミン、食物繊維、みんなの体に必要な栄養素〜。今日はどの子の食卓に並ぶのかな? いっぱい食べて、大きくなろうね。元気な子供になってと願いを込めて〜。おいしくなーれ、おいしくなーれ、みんなと同じように、たくさんの願いが込められたしいたけ。きっと美味しいから、勇気を出して食べてみよう」 その後も2番、3番と続いていきます。 みんな、天我さんのクネクネ棒ダンスを真似て楽しそうに踊っている。 その一方でとあちゃんの周りではみんなで手を繋いで輪を作ったり、黛さんは隅っこにいた子供のところで座り込んで一緒に体を左右に揺らしていました。 あぁ、なんてすごいんでしょう。こんな光景が見れるなんて、スタッフの人たちは皆さん泣きながらカメラを回していました。こんなことがあるなんて思っていなかったのでしょう。 みんなが幸せになる。やっぱり、あくあ様ってすごいなって思いました。 「それじゃあ、みんな、今日は一緒に歌ったり踊ったりしてくれてありがとう!! 今日はクリスマス。家族や友達のみんなと一緒に笑い合って過ごそうね! じゃあねー! バイバーイ!!」 みんなでカメラに向かって手を振る。 生放送を知らせる赤いランプが消えた。 「みなさん、今日は本当にありがとうございました!!」 あくあ様達と森川アナ、そしてなぜか着ぐるみの人までペコリと頭を下げていました。 ベリルの関係者の人かな? 「みんな、最後のダンス、よく頑張ったな! えらいぞー!」 本当にテレビに出てた時と何も変わらないように、ベリルの男の子達は子供達、お母さん達、そしてスタッフの人たちとハイタッチして笑顔で言葉を交わしていく。 「あくあ君、そろそろ……」 「あっ、そっか、ごめんなみんな時間が来たみたい」 子供達が一斉にえー、行かないでー、と、声を出す。 それを聞いたあくあ様が困ったように笑う。 みんな気持ちはわかるけど、あくあ様はきっと忙しいから、ね。 お母さん方が子供達を優しく嗜める。 「それじゃあ、行くか慎太郎。もちろん今日も準備はできてるだろうな?」 「当然だ。任せろ、あくあ。俺は……これをやろうって話してた時からずっと準備をしていたからな」 「ふっ、それでこそ慎太郎だ。頼りにしてるからな」 「ああ!」 あくあ様と黛さんはお互いの握り拳の甲をコツンと当てる。 え、やだ、何、あのやりとり、すごくかっこいい……。 何人かのお母さん達とスタッフさんの腰が砕けました。 「あくあ君も黛君も曜日間違えてない? 今日は土曜日だよ?」 「日曜じゃん、これ日曜の朝じゃん」 「ドライバーありがとうございます。ありがとうございます!」 「顔がかっこいいだけじゃないんだよ。なんかもう、ちょっとの行動がカッコ良すぎる」 「くっ、急に動悸が……」 「私のアクトアあげようか?」 「なんなら私がトアクアもってるよ?」 「みんなありがとう。でもこの動悸にそのお薬は効かないみたいだから……」 そういえば最近、新種の動悸が出てきてると聞きました。 私も注意しないといけないかもしれませんね。だって、しぃがあくあ様と結婚するところを見逃すわけにはいかないんですから。ふふっ、そんな事、ありえないってわかってるけど、母親なんだから、それくらいは妄想したっていいよね。 「お母さん! 今日はありがと!」 「うん、こちらこそ、いつもお母さんに元気をくれてありがとう!」 私はしぃをぎゅっと抱きしめる。 「あ、そうだ。お母さん、携帯電話かして?」 「うん、いいけど……」 しぃは私の携帯の画面をポチポチと押すと、私に画面を開いたまま返してきた。 一体どうしたというのだろう? 私は画面を見て目を見開いた。 「小雛先輩に無茶な事言われたらかけてきていいよって、パパが連絡先を教えてくれたの!」 私は思わず卒倒しそうになりました。 あわあわあわ、私の携帯にあくあ様の電話番号が……え? これ……本当に? 娘のしぃが嘘をついているようには見えませんでした。 「お母さん、しぃ、頑張るからね。だから、お母さんもずっときれいなままでいてくれると嬉しいな。あ、でも、しぃより先にお母さんがパパと結婚してもいいからね」 うぇええええええええ!? おっ、お母さんがパパ……じゃなかった、あくあ様と……。 そんな事、絶対にありえないってわかってるけど、心臓がバクバクしました。 ふぁ〜、違う意味で動悸が凄いです。 「絶対に、そのおっぱいなら落ちると思うんだよね」 「ん……? しぃ、何か言った?」 「ううん、なんでもないよー。それよりお母さん、早く藤百貨店行こ!」 「うん、そうね」 私はしぃと手を繋ぐと、百貨店にケーキを受け取りに向かった。 あくあ様コラボのクリスマスケーキ、藤百貨店は本当に商売がうまいなと思います。 「それじゃあ、せっかくだし藤で色々お買い物しよっか」 「うん!」 その日のクリスマスは最高でした。 親子でお揃いの帽子とワンピースを買ったりして、夜はしいたけのステーキに、茄子ソテー、それにクリスマスケーキを食べて、お風呂に入って、ふたりで一緒にベッドに入る。 夢の中、ウェディングドレスを着たしぃが、あくあ様と一緒に手を振っていました。 あれ? なぜか私もウェディングドレスを着ています。 起きた時には綺麗さっぱりと忘れてたけど、ただ、幸せだった余韻だけが心の中に残っていました。 「しぃ……」 私は隣で眠っていたしぃの頭を優しく撫でる。 頭の上のクリスマスプレゼント、喜んでくれるといいな。 ふふっ、そんな事を考えながら、私は今日もいつものように朝の支度へと向かいました。 ************************************************ カノン「家でぼーっとしてたらNTRの波動を感じた件について」 ペゴ丸「おw嬢w様www乙wwwww」 カノン「ムッキー!」 婆なみ「はぁ、孫の顔を見られるのはいつの事になるのか……私が後30年若かったら頑張るのだけど」 はい、そういうわけでこの2人の登場も久しぶりですね。 お母さん視点、めちゃくちゃ描きやすかったです。 本当はしぃちゃんも年齢詐称させてアイドルオーディションに入れようかなと思ってました。 でも、小雛先輩のところに入れた方が面白い気がしたんですよね。しぃちゃんは役者にするって決めてましたから。 作者のtwitterアカウントです。更新が遅れた時はこちらで連絡します。 https://mobile.twitter.com/yuuritohoney wikiが有志の人達によってかなり充実してきました。 作者もちょいちょい本編で出してない情報とかも追加しています。 https://wikiwiki.jp/yuuritohoney/ fantia、fanboxで、こちらでやり忘れたお話を掲載しています。 https://fantia.jp/yuuritohoney https://www.fanbox.cc/@yuuritohoney アラビア半島連邦についておねショタ短編書きました。 https://novel18.syosetu.com/n4279ib/ クリスマス用の短編、ムーンライトでとあ注意。 https://novel18.syosetu.com/n5480hz/ 掲示板、朝からハッスルハッスル! 【公開生放送】お姉さんと一緒!【クリスマスSP】 8 ななし 今回の生放送、当たらなかったー。 11 ななし >>8 ナカーマ! 13 ななし >>8>>13 当たるのほぼ不可能だし仕方ない。 16 ななし ベリルのチケットと、お姉さんと一緒の参加権の当選難度はほとんど一緒でしょw 18 ななし >>16 ありうるwww 20 ななし >>16 これはある。 23 ななし まずは当たらないのが普通。 周りで当たった人をまず見ない。 だから当たった人はラッキーだと思う。 27 ななし 子供いないけどお姉さんと一緒見てる人いる? 29 ななし >>27 私のことですか? 31 ななし >>27 私のことだな。 34 ななし 子供いないけど私も見てるわ。 子供ができた時のために……というか子供がいると妄想してだけどw 37 ななし >>34 わかるわー。 39 ななし >>34 それ数年前の私じゃん。 私はその流れで子供いいなぁって思い始めて、色々調べたりお母さんに話聞いたりして、それで子供作ろうって決めた。 もちろん男性との間にできた子供じゃないけど、娘ができたら生きがいができて仕事もバリバリ頑張れるようになったわ。 43 ななし >>39 これはいい例。 45 ななし >>39 いい話だなぁ。 48 ななし でも娘ができると生きがいってのはわかるわ。 寂しかった独身生活が急に華やかになるもん。 もちろん大変な事が多いけど、それはそれ、これはこれ。 それに子供ができたらお母さん同士で協力するシステムとか、定年退職した元お母さん達のサポート制度とか、学生達によるママをサポートする課外授業もあるし、社会復帰できるまでの間のベーシックインカムとか政府の制度も揃ってるし、企業のゆっくり復帰システムとか不定期出社制度や完全テレワーク制度とか、サポートは充実してるから最初は結構不安だったけどなんとかなってるよ。 51 ななし >>48 それと、子供産むなら期間限定のお友達婚もありやぞ。 お互いに提供し合って子供産んで、それで2人で協力して子育てするっていう。 でも、それやると大抵結婚しちゃうんだよな。 54 ななし >>51 出産あるあるだな。 結婚した時に1人で子育てが不安だから、仲の良い友達と期間限定でお友達婚ではないけど同棲したんだよね。 そしてたら思ったより頼り甲斐があって、そのまま……うん。 57 ななし >>54 シェアハウスしてた友達とそんな感じでお互いに子供産んで、全く同じ流れになったわ……。 61 ななし お友達婚、増えたよなー。 確か総理もお友達婚したんだっけ? 65 ななし >>61 いや、娘はいるけど提供だけで結婚はしてない。 でも、娘さんにはたまに会ってるみたいだよ。 68 ななし はぁ〜、なんか結婚したくなってきた。 71 ななし >>68 結婚はいいゾ〜! 女の子同士でもムードさえあれば捗っちゃうしな。 74 ななし >>71 捗っちゃうのか……。 78 ななし >>71 わかるわ。結婚した当初とかもう何ヶ月も毎日ヤってたわ。 80 ななし お前ら朝から卑猥な会話するな! 子供番組だぞ! 83 ななし こうやってチジョーが量産されていくんだよ。 86 ななし >>80 子供は掲示板なんて見てないから大丈夫。 見てたらそいつは将来メアリー確定だ。 89 ななし メアリーの風評被害www 92 ななし あの馬鹿どものせいで、メアリーへの風評被害がひどいwww 97 ななし それでも今年度の受験人気1位は乙女咲だけど、2位はメアリーだからな。 あのあくあ様のいる学校か、あくあ様と結婚した女がいる学校か。 子供達もちゃんと欲望に忠実で何よりです。 104 ななし >>97 わかりやすすぎるwwwww 108 ななし >>97 ちゃんと未来の私達が育成されているようでニッコリします。 113 ななし 乙女咲って特例で入試終わったんだっけ? 117 ななし >>113 学力テストはもう応募者多数すぎて、各県で全国共通テストみたいなのを同日に実施して終わってる。 全国に散らばってた乙女咲のOGとか、現役の大学生、それと高校の生徒会が総動員されて大変だった。 それで最低ラインを突破した人だけが、26日〜30日にかけて、学校に来てもらってもう一度簡単なテストしたり、面接したりするらしい。ちなみに推薦組はもう終わってる。 それとベリルのオーディション合宿組で全国共通テスト合格してる人は特例で1月からだそうだよ。 121 ななし >>117 ベリルは特別枠ってこと? それっていいのか? 126 ななし >>121 いいんじゃない。だって、ベリルのオーディションに受かるような奴は、その時点で何らかの才能あるべ。 特に乙女咲は学ぶっていうところを勉強に限定してないから人気出たわけだし。あの学校は生徒たちが何をやりたいのか、それを見つけてサポートするのが目的だからね。だから、あそこはしっかりした子が多い。 あくあ様達のおかげで、乙女咲の革新的な教育方針が明らかになって嬉しいよ。 それと私立だからそこらへんは自由でいいんじゃない? 越プロとかも専用の学校あるしね。 130 ななし >>126 というか後から受験はオーディションメンバーの年齢を見る限り、祈ヒスイさんだけじゃないの? くくり様なんか確定で推薦でしょ。だから該当者が祈さんしか見当たらないんだけど……。 135 ななし >>130 あ……。 137 ななし >>130 あ。 139 ななし よく考えると祈さんって、乙女咲の一次テスト合格して、ベリルのオーディションの最終審査にも進出ってすごくない? 持ってるとかそういうのじゃなくて、ちゃんと勉強もしながら歌唱とかダンスの練習もしてたって事でしょ。 並大抵の努力じゃそんな事できないっす……。どっちも記念受験した私が恥ずかしくなってきた……。 143 ななし >>139 そりゃ特例で後から受験でも許されるわ。 146 ななし >>139 その祈さんですら9番、化け物多すぎでしょ。 150 ななし オーディションも今日から合宿かー、あっちはどうなってるんだろうなぁ。 まぁ、私達は呑気にクリスマスを謳歌して、朝からお姉さんと一緒を見てるわけなんだけどね。 153 ななし 今日はクリスマスライブもあるし、アルバムも発売するし、ほんと楽しみ〜! あと近所のケーキ屋さんで予約した全国コラボのドライバーケーキも取りに行かなきゃね!! 156 ななし おっ、そろそろ始まるぞ!! 158 ななし 子供と一緒に画面前で待機してます。 >>153 私も娘と一緒にドライバーケーキ食べます! 161 ななし お? 163 ななし ん? 166 ななし 森……川……? 169 ななし よりにもよってクリスマスSPに森川ゲストかよw 172 ななし あいつ、鎖骨骨折してるのに大丈夫なのか? 175 ななし 昨晩、また患部を痛めてなかったか? ガチで大丈夫なのか心配になるわ……。 177 ななし ホゲ川、家で安静にしてなくて大丈夫? なんだかんだ言ってお前には楽しませてもらってるから、あんま無茶しないでほしい。 180 ななし ごめん。森川の事は結構好きだよ。でもね……楓お姉さんはちょっとイラっときた。 182 ななし 楓お姉さんwww 185 ななし うちの娘、不安そうな顔してるwww 187 ななし 娘「おかーさん、楓お姉さんで大丈夫?」 子供にも心配されてるwww 191 ななし >>185>>187 子供って残酷すぎるwwwww 193 ななし 子供にも心配される。それが森川クオリティ。 195 ななし ちゃんと子供に愛されてていいじゃんw 心配してくれるならまだいい方で、掲示板民ならもう半分諦めてる。 せめて大きな怪我だけはしないでくれよと願うだけだよ。 198 ななし なんとなくだけど、森川に子供ができたら姐さん以上にクッソしっかりした子供になりそう。 森川の側にずっと居たらそうなりそうな気がする。 200 ななし >>198 わかるわ……。 203 ななし なぁ、森川が来たって事はもしかして? 206 ななし 流石に察しの悪い私でもわかりますよ。これは。 209 ななし >>203>>206 小雛ゆかりさんが来るってこと? 212 ななし >>203>>206 小雛ゆかりだな。番組NTR準備はできてる。 215 ななし >>209>>212 そっち!? 217 ななし >>209>>212 お前らわざとだろwwwww まぁ、わからなくはない。 221 ななし そんな呑気に冗談を言ってたら、本当にスペシャルゲストクルー! 223 ななし あくあ様クルー!? 225 ななし カモン! あくあ様! 227 ななし 小雛ゆかりキター ← 229 ななし あくあ様きたー! 232 ななし なんかすごい登場キタコレw 235 ななし うおっ、うおおおおお、おぉ……びっくりした。 238 ななし 体操のお姉さん改め、体操のお兄さんがドライバー並みの動きしててウケるwwwww 240 ななし あー様、登場から既にベリってるじゃねーか! 243 ななし すごすぎでしょ……。 あんなのできる男の子なんているんだ。女の子だって側転バク転なんてできる人なんてすごく限られてるのに 245 ななし 開幕からすげー身体能力を見せつけられて、うちの子供が口ポカーンしてる。 驚くのはいいけど、ホゲ川になるからやめなさいって言っとこ。 248 ななし エプロンつけたあくあ様ありがとうございますありがとうございますありがとうございます。 250 ななし エプロンあくたんは妄想が捗る。国営放送わかってるじゃねぇか!! 253 ななし 的確にあくあ様の使い方を把握してきてる国営放送に感動しました。 257 ななし あくあお兄ちゃん! 259 ななし あくあお兄たん!! 261 ななし あくあお兄ちゃんとか言ってる、30代女子、私以外にもいますか? 265 ななし >>261 ヤメロ。 268 ななし >>261 40代の私に的確にダメージ与えてくるのをやめてもらっていいですか? 270 ななし うちの80になるおばあちゃんも、あくあお兄ちゃんって言ってたから大丈夫! 273 ななし >>270 先輩、さすがっすって言っておいて。 275 ななし >>270 やっぱ苦しい時代を生き抜いてきた女性のバイタルはちげーわ。 私達も見習わなきゃな。 279 ななし もう、あくあお兄ちゃまには責任を取ってもらって、みんなを妹としてお迎えしてもらおう。もちろん性的な関係込みで。 282 ななし はーい! 283 ななし はーい! 285 ななし はーい! 290 ななし 今のおいでコールで、いきなり掲示板の知能指数が下がっててふいたwwwww 294 ななし 面白すぎでしょw 296 ななし >>290 つチンポスキー つ捗る つ嗜み よくみろ、元からそんなに高くない。 299 ななし >>296 あっ……。 302 ななし >>296 ん。 304 ななし >>296 その3人、日本屈指の偏差値を誇るメアリーなんだよね。 嗜みは全国模試でもトップレベルだし、捗るもチンポスキーも特待生だからばりくそ頭いいんだぞ。 307 ななし >>304 日本始まったな。 310 ななし >>304 おそらくは姐さんより3人の方が頭のいい学校に通ってたと言う事実。 やっぱり学力だけじゃ何も測れないね。 314 ななし 今、あー様の隣に移動した子、すげぇな。 317 ななし あの幼女、侮れないな。私の第六感がそう言ってる。 320 ななし あくあお兄さんと朝の体操!? 323 ななし ハイ! ハイ!! 私もあくあ君と朝の体操がしたいです!! できれば激しめのピストン運動でお願いしまぁす!! 326 ななし 朝からそんなの放送していいの!? 329 ななし あくたんが幼稚園児と朝からえっちっち運動するって本当ですか!? 332 ななし お前らさぁwww 335 ななし 相変わらず酷い。酷すぎるwww 338 ななし お母さん達と子作り運動ですか!? 子供たちのみんなはよかったね。妹か、もしかしたら弟君ができるかもよ。 340 ななし ふぁ〜、国営放送すげぇわ。放送倫理委員会なんてどんとこいってか。 朝からセックスの生放送、ありがとうございます!! とりあえずショーツをずり下ろして待ってますね! 343 ななし お前ら落ち着け! 普通の運動や! えっちなやつとちゃう!! 346 ななし ふぅ〜、あー様の登場と共におむつに履き替えた私、さすがすぎる。 もうお股のところがねばついてきたぜ! 349 ななし おい、チジョーども! お前らの出番は明日だ明日! 曜日を間違うなよ! 352 ななし あー様ってさ……ど、どんな体位でセックスしてるんだろうな……? 355 ななし >>352 おい、ヤメロ! みんな、嗜みに聞きたいけど我慢してるんだぞ!! 358 ななし >>352 嗜み、匿名でいいから、なんかのエロ雑誌に体験談投稿してほしい。 なんなら姐さん、白龍先生でも可。 361 ななし >>358 白龍先生の体験談なんて、それお前もう政府が買い取って教育の一環として全国民に配布レベルだろ……。 364 ななし お前らはすぐにそうやってエロに傾く! まぁ、わからなくはないけど、今はお姉さんと一緒の時間だぞ! 367 ななし 次はあくあ様の演奏か。 370 ななし 森川、体操大丈夫か? 373 ななし 森川がやらかさないか心配。 376 ななし 森川がまた怪我しないかドキドキする。 379 ななし 森川、無茶するなよ〜。 381 ななし ああ、そんな勢いよく飛び出さなくても! 385 ななし 見てるだけでハラハラするぜ。 388 ななし バッ、お前、そんな手を広げたら、後でまた痛むぞ! 392 ななし 怪我してるとかね。そう言うのどうでもいいんですよ。 森川はそういう次元で戦ってないから。常に全力、常に100パーセント。 396 ななし もう大惨事になる予感しかしない。 399 ななし お姉さんの動きがダイナミックすぎて、子供が地味に距離取ってるのウケるw 403 ななし 子供の方が空気読んでるのヤバすぎだろw 405 ななし クッソ、あくあ様が奏でるピアノの美しい旋律に耳を傾けたいのに、森川のパワフルダンスが気になりすぎて集中できねぇwwwww 407 ななし あー様って、ピアノが上手いのもくるよね。 本当に王子様って感じがする。 410 ななし 嗜みは見た目だけはガチの王女様だけど、中身も含めるとあくあ様の方が王子様っぽい。 いや、嗜みはスペックもすごいが……嗜みは嗜みだからなぁ……。 414 ななし ぐへへ、あー様が白鍵を押すたびにおまんこ弄って、黒鍵を押すたびに乳首つまんでみ。 最高な気分になるぜ……。 419 ななし >>414 天才きた! 422 ななし >>414 掲示板ってさ、本当に天才がゴロゴロいるよね。 426 ななし お前らさぁ、本当に一回は逮捕された方がいいよwww 427 ななし ↑とか言って、上のやつもおまんこいじってます。 ちなみに私も乳首摘んでます。 431 ななし ネットで連れオナはヤメロw 434 ななし もうね、声を聞いただけで子宮が反応するんですよ。 メスとしての本能が、あー様っていうオスを求めてるんだから仕方ない。 439 ななし >>434 あくあ様の声って、ダイレクトで子宮に響くんだよな……。 目の前で自分のために歌ってくれたら、人妻だって余裕で股を開いちゃうよ。 442 ななし 次のコーナーきた。 445 ななし 4文字の食べ物きた! 447 ななし おちんぽ! 448 ななし おちんこ! 449 ななし ちんちん! 450 ななし お……うどん! 451 ななし おまんこ! 452 ななし セックス! 453 ななし オナニー! 454 ななし おっぱい! 461 ななし お前らさあwwwww 465 ななし 改めてここってひどいって思ったw 468 ななし ちんちんは百歩譲ってわかるけど、オナニーとセックスは食べ物じゃないだろwww 472 ななし かろうじて、おうどんの人が居てよかった。 こいつもちょっと怪しかったけどw 475 ななし お前ら、どれだけあくあ様のちんちんが食べたいのよ。 477 ななし むしろ私のしょじょを食べてほしいです……。 479 ななし あくあ様のために、おミルクを準備してます。 482 ななし ラーメン! 485 ななし ラ・メーンwww おい、ドライバーに毒された奴がいるぞw 489 ななし 天我先輩ファンの女の子がいるみたいだな! 493 ななし ラーメン捗るwww 496 ななし 捗るwwwww 500 ななし 悲報、幼女のレート帯、私達と同じだった。 503 ななし この国の未来は明るいな! 日本万歳! 掲示板万歳www!! 508 ななし クッソ、幼女なら無害だと思ってたけど、何人かは掲示板民が紛れ込んでるぞ! 511 ななし あくたん逃げてー! 幼女といえど掲示板民は危険よ〜! 514 ななし お母さん達、注意しててワロタwwwww 518 ななし なんか知らない間に子供達が捗るに感染してない? 大丈夫か? 522 ななし 次は抜き文字か。 525 ななし 文字を抜くがいやらしい言葉に聞こえた。 528 ななし 私もあくあ様をヌキヌキしたい。 531 ななし お前ら自重しろ! 534 ななし クッソ、今日、姐さんいないから全く自治ができてねぇ! 姐さん早く帰ってきて! 537 ななし チンポスキーと姐さんは仕方ないけど、嗜みと捗るがいないのはなんで? 540 ななし スキ! 545 ななし スキスキスキスキ! 550 ななし うわああああああああああああああ! 553 ななし 大好ききちゃあああああああああああああああ! 558 ななし 子供達、天才かよ……。 561 ななし 悲報、子供達が私達より有能だった件について。 564 ななし 大好きやったああああああああああああああ! 567 ななし ハイ、朝イチから最高のクリスマスプレゼント来ました。 569 ななし ごめんみんな。私、あくあ様と結婚するね。 だってテレビの前のあくあ様が大好きって言うんだもん。 私の方が大好きだからもうこれは結婚するしかないよね。 572 ななし あかーん。 ただでさえ、あくあ様の周りにはメンヘラヤンデレ女が多いのに、ますます勘違いが進行してしまう。 578 ななし 画面の中のあくあ様に向かって、JCの妹が私も大好きだよ、キュルルン! ってやっててキモかったけど、私も似たような事やってたわ。 583 ななし 大好きって言われた瞬間に涙が出た。 テレビ越しで私に向けられたわけじゃないけど、それでも男の子から大好きなんて言われたの初めてだよ。 嬉しかった……。 585 ななし 両手を広げてるところもポイント高い。 こんな胸がデカくてお尻も大きい私なんかの事を受け止めてくれるんだみたいな気持ちになっちゃう。 590 ななし >>583 うちのおばあちゃんも泣いてたよ。男の人から好きだなんて言われるの一生に一度もないからね。この思い出を大事にしなよって言われた。 言葉の重みが半端ない。よかった、録画しておいて。 596 ななし SNSでもさっきの切り抜きが拡散しまくってる。一瞬でトレンドランキング世界一位だよ。 601 ななし 好きに対して大好きを返してくれるあくあ様だからこそ、私たちは大大大好きなんですよ。 605 ななし 報われなくてもいい。もう、あくあ様が1秒でも長生きしてくれたら、それだけで嬉しいです。 608 ななし あくあ様と同じ時代にうまれただけで私達はラッキーだよ。 まだ世界を探せば、こんな男の子がいるなら頑張ろうって思えるもん。 611 ななし 次は歯磨きの歌か。 616 ななし あくあお兄さんの歯磨きエッ……。 619 ななし あかん。エロすぎて乳首たってきた! 622 ななし 国営放送すげぇわ……。 朝からこれとか、もう放送倫理委員会のビルにロケランぶっ放すつもりなのかな!? 627 ななし はぁ、はぁ……あくあ様の歯ブラシ、ほしい……。 630 ななし むしろ私と歯ブラシを兼用してほしい……。 635 ななし クチュクチュペッ、したときの液体、私の口に流し込んでほしい……。 639 ななし あー様が歯磨きが終わった後に捨てる洗面台ならここにありまぁす! 644 ななし 変態どもがワラワラ湧いてきやがったw 649 ななし あかん、これ以上は危険や! 次のコーナに行った方がいい気がする。 653 ななし あー様の便器やゴミ箱やティッシュやお箸になりたい奴に続いて、あー様の洗面台や歯ブラシになりたいとかいうど変態が増えそう。 658 ななし >>653 あー様のバイクのシートやステップになりたいってど変態なら見たことあるぞ。 662 ななし 掲示板が通常営業で私もニッコリです。 捗るが居なくても普通にひどい。 665 ななし あくあ様のお着替え!? 667 ななし あー様のお着替えだって!? 670 ななし 性的シーンきたーーーーー! 673 3510◆ULTi-Hi-P3 ●REC 677 ななし はぁはぁ、はぁはぁ……。 自分、もうスカートずり下ろしても大丈夫ですか? 679 ななし んっ……。 681 ななし 堪え性のない奴らがもうオナってて草w 685 ななし お姉さんと一緒の実況スレで、間違いなく過去一終わってるw 688 ななし あっ……。 690 ななし あー……。 693 ななし あくあ様のお着替えなかった……。 697 ななし チッ、あくあ様のお着替えかと思ったら幼女のお着替えシーンだった。 700 ななし ちっちゃい女の子の縦筋を見てもなぁ……。 703 ななし 幼女の全裸に一気にテンション下がってて草。 706 ななし せめてショタのお着替えなら……。 709 ななし いや、わかってたけどね。うん……。はぁ……。 712 ななし あくあお兄ちゃんのお着替えは? え? あのさぁ、3歳とか4歳の幼女のお着替えに需要あると思ってんの? 国営放送に期待した私が馬鹿だった。 715 ななし お前らがっかりしすぎだろw ほら、次は人形劇だぞ。 719 ななし 人形劇なんかきた。 723 ななし なんだろう。人形の中の人には申し訳ないけど、なんかこう、この人形見てたらイラッとくるわ。 727 ななし 不細工な猫の人形きたー! 730 ななし ブサ猫ちゃん好きの私でもなんかこうイラっとする。 なんでかな? 736 ななし 子供と玉入れ対決ね。 742 ななし 子供達がんばれー! 748 ななし 人形必死やんwwwww 751 ななし 子供相手に本気www おい、中のやつ誰だよw 大人気ないにも程があるぞw 756 ななし こーれ苦情来ます。 759 ななし 最初空気読めないの森川かと思ったけど、森川普通に子供に加勢してるし、あいつ子供に甘そうだからわかりやすいくらい手加減しそう。それでもってわざとすぎて子供にもお姉さんはわかりやすすぎって逆に怒られてそう。 762 ななし あくあ君も普通に子供達に加勢してるじゃんwww 767 ななし 猫VS全員きた! この展開は熱い!! 771 ななし ちょw 猫の奴が妨害始めやがったwww 775 ななし ひでぇwwwww 778 ななし 国営放送のお客様相談室に苦情の電話、いっぱいきてそうw 783 ななし 大人気ないにも程があるなw 787 ななし あっ。 788 ななし あ。 790 ななし これはいけません。 792 ななし おい、猫! あくあ様を止めようとするフリで後ろから抱きつくな! 797 ななし こーれ炎上です。 でも、あくあ様、普通に笑ってるし、まぁいっか。 799 ななし なんかあの猫、どっかで見たことある気がするんだよなぁ。 なんかこう、中の人が……うーん。 802 ななし 強制終了www 804 ななし 子供達の圧勝w 808 ななし 人形ざまあw 812 ななし 過去これほどまでにヘイトを買った着ぐるみがいるだろうかw 816 ななし 次いこ次。 819 ななし 次はシルエットクイズか。 823 ななし シルエットクイズキター! 827 ななし 何かなー。 830 ななし あ。 834 ななし こwれwはwww 838 ななし はい、わかりました。 841 ななし こんなにもわかりやすいシルエットクイズある? 845 ななし はい。 847 ななし だから、これも分かり易すぎるって。 850 ななし 本体のメガネだけでもう解っちゃうよ。 853 ななし 子供達の顔www 856 ななし 子供達がめっちゃ空気読んでてウケるw 859 ななし はい、揃った。 862 ななし 最高です。ありがとうございます!! 865 ななし きたああああああ! 867 ななし 全員登場だああああああああああ! 870 ななし クリスマスの朝からベリルのみんなが見られる幸せ。ありがとうございます!! 873 ななし とあお姉ちゃんw 875 ななし 今、誰かとあお姉ちゃんって言ってたぞw 878 ななし 来月からみんなのお歌きたー! 880 ななし 毎朝の楽しみきたあああああああああ! 882 ななし 月の歌は、月曜から土曜までやるからありがたい。 そして日曜の朝はドライバーだ!! 1週間、毎日が幸せじゃん……。 886 ななし しいたけのおうたきたー! 889 ななし 椎茸の歌、普通に心にくるイントロで困る。 891 ななし しいたけって聞いて、ふざけた曲かと思ったら、普通にいい曲じゃん。 894 ななし これ作曲作詞誰だろう……。 898 ななし は!? 902 ななし えっ? 905 ななし これの作詞作曲、あー様なの!? 909 ななし 不思議な名前のタイトルだと思ったら、作詞作曲があくあ君だった件について。 913 ななし いっぱい食べては反則。 私も食べてほしいです。 917 ななし ここにGカップあります。食べてください!! 922 ななし ここに弄りすぎてしいたけみたいな色になった乳首ありまぁす! 926 ななし もうね。大きくなーれがスケベな単語にしか聞こえないわけなんですよ。 930 ななし 大きく育ちすぎてあくあ様くらいにしか需要のないPカップちゃんいりますか? 937 ななし お前ら、そろそろ自重しよう。 帰ってきた姐さんに怒られるぞ。 942 ななし 姐さんというか、捗るって結構ストッパーになってたんだなって思う。 捗るがいたら大抵の場合は捗るが酷すぎてみんな冷静になれるんだけど、いなかったら誰も止められなくなる。 いなくてその重要さが明らかになる女、それが捗る。 そういう意味ではチンポスキーも。 947 ななし >>942 それ+姐さんもそうだけど、嗜みも重要だと思ってる。 だって、掲示板民って結構嗜みには甘々だし、あいつお子様だから、いる時はあんまり過激な事を言わないようにしてる気がした。 951 ななし >>947 それもある。ていうか、検証班って重要だったんだな。 955 ななし 悲報、掲示板の自治はあのお笑い検証班が束ねてた。 960 ななし あ、最後の挨拶だ。 964 ななし バイバーイ! 967 ななし 行かないでー!! 969 ななし みんな今日はありがとー! 971 ななし クリスマスの朝から幸せな気分になれました。ありがとうございます!! 975 ななし みんな〜、今日はライブもあるのにありがとねー!! 980 ななし あくあ様も、マユシン君も、とあちゃんも、天我先輩も、朝から本当にありがとう!! 985 ななし 最後、お姉さん達も泣いてたな。 まさか男の子達がお姉さんと一緒に出るなんて、ほんと、番組始まって以来の快挙だよ。 988 ななし なんかさ、嫌な予感がするの私だけ? これはまだ序章に過ぎない、そんな気がする。 991 ななし お前らホゲってる場合じゃねーぞ。ベリルはこれで終わらない。そんな匂いがぷんぷんしてるぜ。 994 ななし ベリル「え? まだ、始まったばかりですけど何か?」 あー様「ウォーミングアップ終了」 これですね。わかります。 999 ななし あのさ、なんか聖メアリー病院の小児病棟のロビーで他の家族の人達と一緒にお姉さんと一緒を見てたら、聖あくあ教の例の目隠しシスターさんとスターズ正教の主教の人が通りを並んで歩いててびっくりしたんだけど、これ、今からなんかあるの……? 1000 ななし 1000ならベリルのみんなにも掲示板のみんなにもいいクリスマスが過ごせますように! 1001 3510◆ULTi-Hi-P3 え? お姉ちゃんってば……クリスマスなのに1人でぽちぽちしてるの? もー、仕方ないなぁ。今日はみことと掲示板のお友達が一緒にいてあげるね! ハッピークリスマス!! ************************************************ 掲示板回やってほしいって人が多かったので急遽掲示板書きました。 それとアイドルオーディションの推し投票をできる場所を用意しました。 ※オーディションメンバーの詳細に関してはwikiか作者Twitterを確認してください。身長カップ数など書いてます。 https://customform.jp/form/input/140950 こっちは複数の人やチームへの投票や、後からの追加投票が可能です。 推しをプッシュする事で最終パフォーマンスまでの出番とかセリフとかが増えるかも。 最終パフォーマンス後は、これと違ってちゃんとした順位投票もできるようにしたいと考えてます。 そしてそっちは作中で本放送された時のチームの順位、個人の順位に反映したら面白いかなと思いました。 キャラの進路についてはもうほぼ決めてはいますが、あまりにも人気がすごいとヒロインに昇格する可能性も……。 ま、今のところずば抜けてる人はあんまりいないんですけどね。ここにきてらぴすを抜いてきたくくり様、なつきんぐ、スバルちゃん、そしてらぴすのすぐ後ろから追いかける山田くんの展開はちょっとあちちです。 後、そろそろ大丈夫かな。 ツイッターサブ垢も作ってます。ツイッター自体がどうなるかわかないけど……。 https://mobile.twitter.com/yuuritosub ヘッダーは聖女エミリー、アイコンはハーミー(幼少期のカノン)です。 作者のtwitterアカウントです。更新が遅れた時はこちらで連絡します。 https://mobile.twitter.com/yuuritohoney wikiです。有志の皆様、ありがとうございます。 https://wikiwiki.jp/yuuritohoney/ fantia、fanboxで、こちらでやり忘れたお話を掲載しています。 https://fantia.jp/yuuritohoney https://www.fanbox.cc/@yuuritohoney アラビア半島連邦についておねショタ短編書きました。 https://novel18.syosetu.com/n4279ib/ クリスマス用の短編、ムーンライトでとあ注意。 https://novel18.syosetu.com/n5480hz/ 後書きにとても大事なお話があります。 ******************************************** 胡桃ココナ、女神の歌声。 12月24日、クリスマス当日、私は術後の経過も良く予定より少し早く退院する事になった。 これも年を越える前に退院して、私を家族や友達と一緒に年末年始が過ごせるようにと、みんなが協力してくれたおかげだと思う。 「今日で退院です。お母さん、大変でしたね」 「先生……本当にありがとうございました!」 マリア先生とお母さんが抱き合って喜ぶ。お母さん、ちょっと泣いてる。 きっと私がみてないところでもいっぱい泣いたんだろうなと思う。 「ココナ君、君も良く頑張ったね。君が頑張ったから今日、退院することができるんだ。改めて、退院おめでとう」 「先生、ありがとうございます。先生には本当にお世話になりました……!」 「ふふっ、とは言ってもこれが最後じゃないからお別れの挨拶はしないよ。これからも定期的に病院には来てもらうからね。だからこれからも長い付き合いにはなるだろうけど、よろしくな」 「はい、先生! これからもよろしくお願いします!」 マリア先生は今や病院でもすごく人気の先生です。 最初の頃は優しいけど話しかけづらい感じの雰囲気がある美人さんだったけど、あくあ君のあのコンサート以来、趣味の絵にも暖かみが出て、それが影響したのかすごく話しかけやすくなった。 「ココナちゃん、退院、おめでとう!」 「うるはちゃん、私が学校を休んでる間の事をいっぱい教えてくれてありがとね」 うるはちゃんは、私がクラスに戻りやすいようにクラスメイトとの交換日記みたいなのを提案してくれて、だから離れていてもみんながそばにいてくれるみたいで寂しくなかった。 あくあ君は忙しいはずなのに、毎回、交換日記に何か書いてくれていて、それを見るたびにやっぱり好きだなって思う。見た目も王子様みたいなのに、中身まで王子様なのは反則だよ。 「ココナさん……私、私……」 「もう、リサちゃんってば、泣かないでよ……」 思わずこっちも涙が出る。 リサちゃんは、私たちに自分がVtuberの十二月晦日サヤカである事を打ち明けてくれた。 学校が終わった後も忙しいのにも関わらず、よくお見舞いに来ては術後のトレーニングに付き合ってくれたり、私の勉強を手伝ってくれたりして本当に嬉しかったな。 「む……そろそろ時間か」 マリア先生は忙しいから、もう次の患者さんの予定が入っているのかな? 先生、忙しいのに、ありがとうございますと私が言おうとしたら、マリア先生は私たちに向けて親指を突き上げて笑顔を見せた。 「それじゃあ、行こうか」 「えっ……?」 みんなで顔を見合わせた。 もしかしたらみんなで何かサプライズ的なものでも用意してくれたのかなと思ったけど、どうやらお母さんもうるはちゃんも、リサちゃんも知らないみたい。 私達はお互いに顔を見合わせると、マリア先生の後に続いて病院の隣にある大きな建物へと向かう。 聖メアリー病院大聖堂、確かスターズ正教の礼拝をするところだっけ。一体、ここに何があるっていうのだろう? 建物の中に入ると既に半分以上の席が埋まっていた。 私たちもマリア先生に促されて、4人で並んで長椅子に座る。今、思うと、こういうところに来るのって初めてかも……へぇ、大聖堂ってこんな感じになってるんだ。 決して華美ではないけど歴史を感じる重厚感のある作り、自然光がうまく取り入れられた大聖堂の中は人工的な照明がない事で物凄く神聖な空間を形作っている。 「ゆうちゃんこっち!」 「待って、まいちゃん」 元気な子供達がお母さん達と一緒にやってくると、私達の隣にあった長椅子に並んで座った。 ふふっ、隣にいた女の子達と目があってお互いに笑顔で手を振り合う。 「何かあるのかな?」 「教会ですし、クリスマスの特別な礼拝かもしれませんわ」 「あー、確かにありそう。お菓子とか貰えちゃうかもね」 3人で話していると、ステージの近くを見知った人が横切った。 「あ、カノンさんだ」 相変わらず綺麗で、同性の私でさえもため息が出るくらいだ。 シンプルなワンピースのドレスを着たカノンさんはすごく上品で、所作の一つを見てもやっぱり私達、普通の子達とかとは違うんだなって感じる。それに今日はいつものお見舞いに来てくれる時の年相応な感じとは違って、周りにメアリー様や、なんかエロそ……じゃなかった、えらい感じのシスターさんが2人もいるから余計に……って、え? 「ねぇ、あれ、クレアさんじゃないかしら?」 「あら、本当ね」 「びっ、びっくりした」 同級生の千聖クレアさん。そういえば実家がどこかの教会なんだっけ。 その繋がりで何かお手伝いに来たのかな? カノンさんといい、大人の人達に混じって普通に談笑しているクレアさんを見ると、なんかすごく大人びて見えます。 みんなが注目する中、5人を代表してメアリー様がマイクの前に立った。 「みなさん、今日はここに来てくれてありがとう。聖メアリー病院、名誉理事のメアリーです」 畏まった言い方ではなく砕けた言い方で、あくまでも隣人のように話しかけくれたメアリー様に、一瞬でみんなの心が惹かれた。 スターズですごく人気があるって言うのがこの一言でもすごくわかる。 「今日はね。みんな、なんの日だか知ってる?」 「クリスマスー!」 元気よく答えた子供に、メアリー様は穏やかな笑みを見せる。 なんか、なんか……メアリー様ってすごく可愛いって思ってしまった。 カノンさんが可愛いのって、メアリー様譲りなのかな。 「ありがとう。そう! 今日はね、クリスマスなの」 メアリー様、すごく嬉しそう。 はにかんだ笑みがカノンさんと少し重なる。 そういえばメアリー様の若い時、写真でしか見た事ないけど、とてつもなく美人だった。 カノンさんも大人になったら、ああいう可愛い美人さんになるのかな。 「本当はね。今日ここでスターズ正教によるクリスマスミサが行われる予定だったんだけど、ちょっと我儘を言って今日は貸してもらったの。キテラ、ありがとう」 メアリー様が2人いるシスターの1人に視線を向ける。 あっ、そういえばあの人、スターズ正教の1番偉い人だっけ? あくあ君とカノンさんの結婚式の映像で見た気がする。そういえば隣にいる目隠しシスターさんもその時に式を取り仕切っていたっけ。 キテラさんはメアリー様に笑顔を返すと、綺麗な所作でお辞儀を返した。 「そして聖メアリー病院の皆さん、こんなお婆ちゃんの我儘を聞いてくれてありがとう。カノンも、エミリーさんも、クレアさんも手伝ってくれてありがとう」 メアリー様はちゃんとそれぞれにお礼を言うと、パッと表情を切り替えて前を向く。 強烈なリーダーシップを感じる表情と美しい立ち姿、そしてその身に纏う王者の風格に、大聖堂の中の空気が一瞬で引き締まった気がした。 「それでは、私からのクリスマスプレゼント……ううん。特別な人達に何かをしてあげたいと相談してきた、そう、彼らの想いと願いを受け取ってちょうだい」 シンとした大聖堂の中に革靴の響く音が聞こえる。 あ……。 その場にいた全員が息を呑んだ。 スーツを着て髪をオールバックにした黛君は、ステージの真ん中でお辞儀をすると、奥にあるパイプオルガンの方へと移動する。 堂々とした立ち居振る舞いに加えて、今までに積み重ねてきたであろう経験のせいだろうか、今の黛君からは初めて学校で見た時の頼りなさなんてもう微塵も感じられなかった。 男の子ってちょっと見ない間にこんなにも変わるんだと驚く。 「慎太郎お兄さん……」 反対側に座った少女がドキドキした顔で前を見つめる。 黛君のファンなのかな? そんな事を考えていると、今度はヒールの音が大聖堂の中に響き渡る。 綺麗……カノンさんに負けないくらいすごく綺麗……。だけどあれって……。 「あら、まぁ……」 「な、なんて事ですの……」 前を見ていたみんなが固まった。 普通ならまずは気がつかないけど、みんな、文化祭の時に見せた彼のあの姿を知っている。 私も後で画像で見せてもらったし……だから、すぐに彼女が誰かわかってしまった。 「あくあ様……」 後ろに立っていたマリア先生はそう呟くと、跪いて祈るような姿勢をした。 あ、うん……この大聖堂の雰囲気と合わさって、確かにちょっと神々しい感じがするからわかるかも。 カノンさんはメアリー様からマイクを受け取ると私たちに向けて話しかける。 「白銀財団理事の白銀カノンです。今から披露する曲、first aidは、今もまさに病と戦い傷病から復帰しようと努力されている皆さんと、そのご家族、そしてそれをサポートしてくれる医療関係者、皆様の事を想って作詞・作曲しました。よろしければ、最後まで聞いていただけると嬉しいです」 ん? なんだろう。 前から回ってきた冊子をめくると、そこにはスターズの言葉で書かれた歌詞と、その意味を記した和訳された文章の二つが書かれていた。これから歌う曲の歌詞かな? 「パイプオルガンの演奏は黛慎太郎さん。ボーカルは白銀あくあさんです」 パイプオルガンの柔らかくも優しいメロディーが大聖堂の中に反響する。 幻想的な雰囲気と、厳かな空気感が入り混じって、心が浮くような高揚感に包まれていく。 『誰かに触れるのを怖がらないで。心が通じ合う時の高揚感に身を委ねて、その愛に深く満たされていく。Ah-ah-』 なんて……なんて! 綺麗な歌声なんだろう!! 以前、テレビであくあ君の歌が何故こんなにも魅力的なのかって検証していた国営放送の番組があった。 純粋な歌声として魅力、正確性が高いのに感情表現が豊か、単純な歌唱力の高さ、幅広い音域を歌う事ができる等々……それらの全てがこの一曲に詰まっている。 女装をしていても違和感のない。というか、このソプラノに近い曲を歌うためにあえて女装しているんだって気がつくと、すごいなと思った。 『君の温度を感じる。優しく触れるのは傷つけたくないから。暖かな光に包まれて、Ah, ah-』 あくあ君の歌に圧倒されてみんなの口が半開きになる。 でも、すごいのはあくあ君だけじゃない。 『心を閉ざさないで。願いはきっと明日の糧になるから。みんなの想いが重なる時、奇跡が起こると信じて、私はどんな時も諦めない』 パイプオルガンの演奏は、楽器を演奏した事がない人が想像するよりも遥かに難しいです。 私もピアノを子供の時にやってたからわかるけど、パイプオルガンとピアノは全くの別物で、ここまで弾きこなすには相当な努力がなければ無理だとすぐにわかりました。 『誰にでも赦しを願う権利はある。誰かを信じることをやめないで。君を1人で苦しませたりなんてしない。堕ちていくというのなら、その手を掴もう。光の射す水面に引き上げていくんだ』 ドラマにも出て、イベントにも出て、ライブもして、配信もやって、それも学校に行きながら……女の子だってここまで努力できる人なんて中々いない。 それなのにこの2人は……。 『人と人の繋がりを信じて』 あぁ……歌詞が心に浸透していく。 最初は全てに圧倒されていたけど、あくあ君と黛君が作り出す世界に導かれるように心が惹き寄せられた。 『心を触れるのを怖がらないで。誰かと重なる時の安らぎに身を委ねて、その愛に深く浸されていく。Ah-ah-』 自然と隣にいるリサちゃんやうるはちゃんと手を繋いでいた。 まだ入院したばかりの事を思い出す。 2人は1人で不安だった私のそばにずっと寄り添ってくれた。 『私の温度を感じて。怖がりながら触れるのは傷つけたくないから。優しい光に包まれて、Ah, ah-』 お母さんとは何度抱き合って泣いたかなんて覚えてない。 親子2人だけならきっと不安だったと思う。でも、私にリサちゃんやうるはちゃん、カノンさんやあくあ君、クラスメイトのみんなやマリア先生が居てくれたように、お母さんが1人で全部抱えないでいいように支えてくれる人達もいっぱい居たって聞いてる。 お母さんが働いている会社の人や病院の人もそうだけど、杉田先生や乙女咲の先生達、クラスメイトのお母さん達とか、移植手術をサポートしてくれた政府の人達とかがお母さんを孤独にしないようにしてくれた。 『心を閉ざしていたら迎えにいけないから。誰かが君に寄り添っている事を忘れないで。奇跡を手繰り寄せるために、何かを信じる事を諦めないで。未来を考えている。少しの可能性にも賭けたいとみんなが願っているんだ。君を暗闇の中に置き去りにしたくない。誰でもいい、苦しむ君の心を誰かにもたせかけてみないか。最後まで投げ出さないで』 手術や病気は辛かったけど、この経験は私に人は1人じゃ生きられないって事を教えてくれた。 この経験を活かしていつか私も誰かを助けたい。そんな心から強い人になりたいって思った。 『私は諦めない。そこに救済があるのなら、諦めない』 最後の一音が溶けて消え入るまで、みんながただ静かにそのメロディーに耳を傾けた。 静粛になった大聖堂の中に人の息遣いだけが聞こえる。 「ご清聴、ありがとうございました」 大聖堂の中を温かな拍手が包み込む。 本当にすごかった。非現実感に溢れた幻想的な空間の中で味わう特別な時間に心が酔いしれたような感覚を味わう。 「先ほども説明がありましたが、この歌はこれから一歩を踏み出そうという人に1人ではないという事を伝えたくて制作した楽曲です」 うん……。 曲を聞いていた間、手術が終わってから、ううん、そのもっと前の時から今までの事を順を辿るように思い出した。 「人は決して1人では生きられません。俺だってそうです。だから自分の弱い部分を受け入れてあげてください。そして周りの人は弱っている人を見たら、どうか声をかけてあげて。お互いに弱い部分、脆い部分を補い合えるような世の中になれば、きっとみんなが幸せになる。少なくとも俺はそう信じています。その願いを込めてこの曲を歌いました」 願いが込められた曲、なんて素敵な曲なんだって思った。 病気になって辛かったこと、苦しかったこと、本当にいっぱいある。 それでも今、こうやって穏やかな気持ちでいられるのは、みんなが私のそばにいてくれたからだ。 「貴方は決して1人じゃないよって、改めてこの言葉を、この曲を聞いてくれた全ての人達に贈らせてください」 今度は大きな拍手が大聖堂を包み込んだ。 あくあ君ってやっぱりすごいな。 今まさにこの曲を聴いて、きっとどこかで救われる人がいるんだって思う。 こんな人の隣に立つには相当頑張らなきゃいけないなって思うし、自分も頑張ろうって気合が入った。 諦めるのは簡単かもしれないけど、諦めないって事を知った私は、もう一度あくあ君にアタックしようって思ってる。 私とあくあ君じゃ、月とスッポンだし、もう手の届かないようなところにいる人だけど、やる前から諦めていい理由には決してならないから。 「この楽曲を披露するに当たって、この会場を提供していただいた聖メアリー病院と、ご協力していただいたスターズ正教の皆様に深く感謝いたします」 会場が少しだけどよめく。 カノンさんの件で、スターズ正教とあくあ君の関係はあんまり良くないんじゃないかって思っていた。 確かに結婚式はスターズの王家が主導の下、スターズ正教が式を取り仕切っていたけど、あれは王家の形式的なものだし、あくあ君が、あくあ君たちベリルがやろうとしている事はスターズ正教の指し示してきていた道とはそぐわない。 今まであくあ君達が何かでスターズ正教について言及した事はないけど、今回の事であくあ君がカノンさんと一緒にイベントに出た事で、とりあえず不仲ではないという事がアピールできたのはスターズ正教にとっても大きいんじゃないかと思った。 「よろしければ、この次の曲も聴いてください」 私は一緒に座って見ているお母さんやリサちゃん、うるはちゃんと顔を見合わせると笑顔で応える。 あくあ君達からのクリスマスプレゼント、もっともっと楽しまなきゃだめだよね。 会場が再び静粛に包まれていく。私は、あくあ君の美しい歌声へと耳を傾けた。 ************************************************ 次回更新について、一応は通常通りの明後日を予定しています。 今の段階ではまだはっきりとした事までは断定できていないので何も言えないのですが、次回の更新ができない可能性、また更新が1週間、1ヶ月単位で空いてしまう可能性があります。体調面の問題です。 今回のクリスマス編、それに続く正月編を半年前から計画しており作者はとても楽しみにしていました。それだけにあまり良くない事で空いてしまう可能性があるので、とても残念な気持ちになっております。 詳しい事に関しては、Twitterの方で随時、報告していきたいと考えております。 それと今回のクリスマス編の予定進行です。 感想欄でも返しましたが、こちらでもどうぞ。 24日 聖メアリー病院 いいですとも、掲示板回 クリスマスフェス ナイトパレード ●●●●(まだ秘密) 天我先輩のイベント 掲示板4人組のイベント(時間軸的にはナイトパレード後) もしかしたらここであくあプライベートイベント 25日 ヘブンズソード、とあ変身回、掲示板回 ●●●●(まだ秘密) ●●●●(まだ秘密) ベリルアンドベリルUSJ回、掲示板回 26日 あくあとカノンの予定 ゆうおに、掲示板回 多分、こんな感じで進行します。 アイドルオーディションの推し投票をできる場所を用意しました。 ※オーディションメンバーの詳細に関してはwikiか作者Twitterを確認してください。身長カップ数など書いてます。 https://customform.jp/form/input/140950 作者のtwitterアカウントです。更新が遅れた時はこちらで連絡します。 https://mobile.twitter.com/yuuritohoney https://mobile.twitter.com/yuuritosub 上が本垢、下がサブ垢です。 wikiです。有志の皆様、ありがとうございます。 https://wikiwiki.jp/yuuritohoney/ fantia、fanboxで、こちらでやり忘れたお話を掲載しています。 https://fantia.jp/yuuritohoney https://www.fanbox.cc/@yuuritohoney アラビア半島連邦についておねショタ短編書きました。 https://novel18.syosetu.com/n4279ib/ クリスマス用の短編、ムーンライトでとあ注意。 https://novel18.syosetu.com/n5480hz/ ゆう、私の王子様。 「あくあお姉様……」 隣に席に座ったまいちゃんがポーッとした顔で前を見つめていた。 あくあお兄さんの女の子の格好、すごく綺麗だもんね。まいちゃんがそうなるのもわかるよ。 「やばい。目覚める……」 「あくあお姉様となら、お友達婚したい……」 「それお友達婚じゃないでしょ」 「くっ、女の私より綺麗だなんて……」 「はぁはぁはぁはぁ、なんかすごくドキドキしてきた」 後ろにいる看護婦のお姉さん達、みんな目が血走ってるけど大丈夫かな? 息遣いの荒いお姉さん達を見てると、何か大きな病気になってないか心配になります。 みんな、マリア先生に診てもらった方がいいかもって思ったけど、マリア先生が1番苦しそうな顔をしてた。 マリア先生、大丈夫かな? お顔は真っ赤だし、はぁはぁ言ってるし、内股で腰がガクガクになってるし、舌を出してるし、何だかちょっと嬉しそうに見えるけど、きっと、気のせいだよね……。 「あ……」 パイプオルガンを弾いていた慎太郎お兄さんがステージの中央に出てくると、その後ろに楽器を持ったお姉さん達がゆっくりと入ってくる。わわ、一曲だけじゃ終わらないんだ。次は何をしてくれるんだろう? 「ちょっと待って、あれって全裸土下座の行方議員じゃ」 「総理は、こんなところで何してるんだ……」 「佐藤議員が一瞬だけ丸太持ってるのかと思ったけど、よく見たらコントラバスだったわ」 「ん? なんか、メアリー様、後ろの辺に移動してない?」 「こいつら楽器持ってるけど、本当はただであくあ君のお歌を聴きにきたんじゃ」 「みんな忘れてると思うけど、メアリー卒とクラリス卒は音楽会やってるしそれなりに楽器弾ける人多いよ……」 うーん……楽器のお姉さん達、どこかで見た事がある気がするんだけど、ゆうの気のせいかな? あっ! そっか、思い出したかも! お昼にやってる国会新喜劇に出てるお笑い芸人のお姉さん達だ!! この前もテレビでドライバーのお尻のアップがどうのこうのって3時間くらい話してたっけ。 あの時に見たお姉さん達に、こんな難しそうな楽器なんて演奏できるのかな? ちょっぴりゆうは心配になった。 ゆうが心配な顔をして前を見守っていると、あくあお兄さんが少し横にずれて、センターの位置を慎太郎お兄さんに譲る。そしてあくあお兄さんの反対側には、3人のシスターのお姉さん達とカノン様が並びました。 慎太郎お兄さんはマイクを手にとると、私達に向かって喋りかける。 「みなさんおはようございます。サプライズという事もあって事情の説明もなく突然の呼びかけに、お集まりいただきありがとうございました。次の楽曲で指揮者をさせていただく黛慎太郎です」 わ、わ、慎太郎お兄さん、こんなにたくさんの人の前で指揮者をするなんてすごいすごい!! 「どうか、ほんの少しだけでいいので、僕の話を聞いてくれませんか?」 慎太郎お兄さんの真剣な言葉にみんなが頷く。 「ありがとうございます」 ペコリと頭を下げた慎太郎お兄さんは、ほんの少しだけ空を仰ぐように天井を見つめた。 その姿が大聖堂の神秘的な雰囲気と重なって、まるで今から懺悔を始めるようにも見えます。 「……僕は長い間、母から距離を置いていました。中学生の時に思春期になって……急に女性である母の事が怖くなったんです」 慎太郎お兄さんの言葉に、みんながつらくて悲しそうな表情を浮かべる。 思春期っていうのが何かはわからないけど、ゆうが慎太郎お兄さんのお母さんだったらって想像すると、距離を置かれたらすごく悲しいなって思った。 「本当は母が僕の事を大事にしてくれていると、愛してくれているのだと知っていたし、裏で泣いていたことも、苦しんでいた事も全部、全部わかっていた! それなのに僕は、自分の心の中にある疑念だけで、ずっと、そう、ずっと母を見ない振りをし続けていたんです」 慎太郎お兄さんは、寂しくなかったのかな? 前に雑誌のプロフィールで書いてたけど、慎太郎お兄さんは一人っ子だ。 しかもその思春期? それが始まった中学の時はスターズに留学してたから、お家ではお母さんと2人きりだったって事だよね? お母さんも寂しかったんじゃないかなって思うけど、慎太郎お兄さんも同じくらい寂しかったんじゃないかなって思った。 ゆうはまだ子供だけど、病院に入院してた時、お母さんが家に帰って夜1人だった時はずっと泣いてたもん。 そんな時もゆうが寂しくなかったのは、まいちゃんが居てくれたおかげだけど、スターズに行った慎太郎お兄さんやお母さんには、ゆうにとってのまいちゃんみたいな子っていたのかな? もし、居なかったとしたら、想像しただけでもすごく悲しい気持ちになっちゃうよ。 「そんな自らの過ちを懺悔したかった。そしてこの過ちを繰り返したくはない。そう思った僕はみんなの協力を得て、母への想い、そして子供たちが自分のようにならないようにと願いを込めて、自ら作詞・作曲した楽曲を制作しました」 慎太郎お兄さんはあくあお兄さんへと体を向けると、そのままぐるりと回転して、ステージの上に立っている人達、一人一人に視線を投げかける。 「今回この曲を披露するにあたって、歌唱を担当してくれたあくあはもちろんの事、コーラスに参加していただいた白銀カノンさん、シスター・エミリーさん、シスター・クレアさん、シスター・キテラさん、そして楽器の演奏を担当してくれる日星友好連盟音楽同好会の皆さんに感謝したいです」 慎太郎お兄さんの紹介の後に、みんながステージにいる人達に向かって拍手を贈った。 ゆうもいっぱい手をぱちぱち叩いて目一杯感謝する。 「流石にちょっと恥ずかしいので、歌詞は日本語ではなくスターズの言葉で、そしてコーラスの部分はアフリカ大陸の一部の地域で使用されている言語を使わせてもらいました」 慎太郎お兄さんってやっぱりすごいな。ドライバーもやって、テレビにも出て、歌詞も作って、曲も作れて、指揮者もできて、お歌も歌えるなんて……すごくかっこいい! でも、慎太郎お兄さんがかっこいいのはすごく嬉しいけど、みんなが慎太郎お兄さんの事を好きになっちゃったらどうしよう。みんなが慎太郎お兄さんの事を好きになってくれるのは嬉しいけど、慎太郎お兄さんが好きな人が増えたら、ゆうみたいな子供じゃ絶対に相手にされないよね……。 慎太郎お兄さんがますます手の届かないところに行ってしまいそうで、すごく不安な気持ちになった。 「黛君も大変だったんだね」 「ええ、でもそれを乗り越えて……黛さんも指揮だなんてすごいですわ」 「そうね。四季折々の時もやっていたけど、きっといっぱい練習したんじゃないかしら」 私は隣の長椅子に座ってるお姉さん達へとチラリと視線を向けた。 さっきゆうとまいちゃんに手を振ってくれたお姉さん達、前に病院で見た事あるけど乙女咲の人たちだよね。 カノン様もそうだけど、乙女咲って綺麗なお姉さんじゃないと入学できないのかな? あんな綺麗なお姉さんが周りにいっぱいいたら、慎太郎お兄さんだって好きになるお姉さんの1人や2人くらいいるかもしれない。うう、その事を考えたら、心の奥がなんかすごくモヤモヤした気持ちになる。 ゆうと同じ慎太郎お兄さんのファンが増えるのは嬉しいはずなのに、なんか心の奥がぎゅーっと締め付けられるみたいに苦しい。これって病気かな? 今度、マリア先生に聞いてみよっと……。 「あ、ゆうちゃん、始まるよ」 「う、うん」 慎太郎お兄さんが私たちの方へとペコリと頭を下げると、反対側を向いて、ゆっくりと手に持った指揮棒を上へと構える。 背中を向けた慎太郎お兄さんのスーツの皺に少しドキッとした。 『いつだって私の隣にはお母さんが居てくれた。ただ、視線が合うだけで、心が落ち着くのはきっと貴女の子供だから。私の世界にはいつだってお母さんがいた』 すごく綺麗なメロディー……。いつもテレビでふざけているお笑い芸人のお姉さん達も真剣な顔で演奏している。 どんな事を歌っているんだろうと思って、歌詞の書かれた用紙をチラチラと見ながらゆうはお歌に耳を傾けた。 『どんなに成長しても。どんなに大きくなっても。自分が母親になっても』 あくあお姉さん……じゃなかった。あくあお兄さんのお歌に、ドラムの音が重なる。 誰がドラムを叩いてるのかと思ったら、メアリー様だった。すごい……。 『Nthawi zonse ndimakhala ndi mayi anga mumtima』 幻想的で神秘的なコーラスにゆうの体がゾクゾクと震える。 『chifukwa chikondi chanu chidandidzaza』 カノン様と3人のシスターさんのコーラスに心が洗われるようです。 ここの部分の歌詞はなんて歌ってるんだろう? ゆうは歌詞の書かれた用紙に視線を落とした。 『kaya kutali bwanji』 心の中にはいつも母がいます。貴女の愛が私を満たしたから。どこまでも……。 ゆうの心の中にもずっとお母さんがいます。そういえばお母さんもよくゆうの体をギュッと抱きしめて愛してるよって言ってくれてたな……。 『君はお母さんの事が好き? 私はずっと目を逸らしていた。でもふと思い出す抱きしめてくれた時の記憶。ただ何も言えなかった』 ゆうはお母さんの事が好き。だからわかるの。 このお歌の歌詞を書いた慎太郎お兄さんも、このお歌を歌ってるあくあお兄さんも、みんな、みんな、お母さんの事が大好きなんだって。 『私と同じ過ちだけは繰り返さないで。その愛に気がついたのなら、どうか目を背けないで心を開いてみて』 お母さんと目が合う。するとお母さんはゆうの事をギュッと抱きしめてくれた。 『ただ目を合わせるだけでいい。言葉を交わし合うだけでいい。抱きしめ合うだけでいい』 ん……啜り泣く声が聞こえる。まいちゃんが泣いてるのかなって思ったら、壁際の端っこで小さくなって泣いてる綺麗なお姉さんがいた。大丈夫かな? 『umawakonda amayi ako? ndimawakonda amayi anga, kuyambira pano kupita mtsogolo, kuyambira pano kupita mtsogolo, nthawi zonse』 あなたは母を愛していますか? 私は母を愛しています。これからも、この先も、ずっと……。 うん……うん! ゆうもこの気持ち、ずっと大事にするね。ありがとう。 「ココナさん、大丈夫?」 「ごめん。お母さんにはいっぱい心配かけたし、迷惑かけたなって思ったらつい……」 「ふふっ、迷惑なんていっぱいかけていいのよ。なんたって貴女は私の大事な1人娘なんだから!」 「ありがとうお母さん」 「よかったね。ココナちゃん」 ゆうはさっき気になった壁際のお姉さんの方へと視線を向ける。 お姉さんはまだ小さく蹲って泣いていた。 心配になったゆうは椅子から降りると、お姉さんに近づいて声をかける。 「お姉さん、大丈夫?」 「え? ああ……うん。大丈夫。ごめんね。びっくりしちゃったよね」 お姉さんは涙目になった目を擦る。目が赤い、多分いっぱい泣いたんだろうな。 「ね。貴女は、お母さんの事、好き?」 「うん! ゆうはね。お母さんの事、大好きだよ!」 ゆうの答えを聞いたお姉さんは柔らかな表情で微笑む。 「そっか! 私の子供も、どうやら私のことが大好きみたい!」 わわ。お姉さんってば、ゆうのお母さんより若く見えるのに、もう子供がいるんだ。 ゆうと同じくらいの歳の子かな? もし、そうだったら仲良くなれるかも! 「よかったね! お姉さん」 「うん! ありがとう」 お姉さんはスッと前を向くと、あくあお兄さんじゃなくて慎太郎お兄さんの方を見つめる。 もしかしたら慎太郎お兄さんの事が好きなのかなって思ったけど、その優しげな目は他の女の人達のうっとりとした目とは少し違って見えた。 お姉さんは後ろを向くと、近くに居たスーツ姿のお姉さんに柔らかな表情で話しかける。 「ありがとう。薫子さん。すごく……うん、すごく良かったわ」 「貴代子さん……それは、私じゃなくて慎太郎さんに直接言ってあげてください」 「ふふっ、そうね。でも、あの子、ああ見えて恥ずかしがりだから」 「確かに、そういうところ、少しあくあさんと似てるかもしれませんね」 この2人、もしかしたらベリルの関係者の人達なのかな? お姉さんは再び私の方を見ると、私の頭をそっと撫でてくれた。 「貴女、お名前は?」 「ゆう……立花ゆう」 「あら、可愛らしい名前ね。それに立花か、ふふっ、偶然なのかしらね」 お姉さんはポケットから何かを取り出すと、ゆうの掌にそっとそれを手渡した。 「それ、あげるわ。またね」 「あ、ありがとうございます」 お姉さんはスーツのお姉さんと共にスッと通路へと消えていった。 あ、せっかくならゆうも綺麗なお姉さんのお名前聞きたかったな。 「ゆうちゃんどうしたの?」 「ううん。まいちゃん、なんでもないよ」 あ、そういえばさっきのお姉さん、ゆうに一体、何をくれたんだろう? ゆっくりとゆうが掌を開くと、そこには、慎太郎お兄さんが演じる橘斬鬼お兄さんのお人形キーホルダーがあった。 あっ、あっ、あっ、これ、つい最近出たやつ!! お姉さんにお礼を言おうとしたけど、お姉さんはもうどこかに行ってしまっていた。うう、大人のお姉さんは歩くの速いよ。 でも、なんとなくだけど、あのお姉さんとはまた会えるんじゃないかなって、そんな気がした。 ************************************************ ご心配をおかけしてすみません。 たくさんの励ましの言葉とお気遣いの心をありがとうございました。 とりあえず火曜日に大きな検査が決まったので、それ以降の予定はそれ次第となります。 体調・精神面ともに安定していて月曜日も更新できそうなら更新します。そんな感じです。 文字数は少なくなりますが、その分、視点を変えたりできれば。 まぁ、無理をしない範囲でやります。流石に一日中寝てるのは無理だし、そこまで悪くはないので……。 アイドルオーディションの推し投票をできる場所を用意しました。 ※オーディションメンバーの詳細に関してはwikiか作者Twitterを確認してください。身長カップ数など書いてます。 https://customform.jp/form/input/140950 作者のtwitterアカウントです。更新が遅れた時はこちらで連絡します。 https://mobile.twitter.com/yuuritohoney https://mobile.twitter.com/yuuritosub 上が本垢、下がサブ垢です。 wikiです。有志の皆様、ありがとうございます。 https://wikiwiki.jp/yuuritohoney/ fantia、fanboxで、こちらでやり忘れたお話を掲載しています。 https://fantia.jp/yuuritohoney https://www.fanbox.cc/@yuuritohoney アラビア半島連邦についておねショタ短編書きました。 https://novel18.syosetu.com/n4279ib/ クリスマス用の短編、ムーンライトでとあ注意。 https://novel18.syosetu.com/n5480hz/ 多分だけど、次回はお休みな気がします。 ******************************************** 白銀あくあ、いいですともクリスマスSP前編。 笑っていいですとも。 以前、俺が小雛先輩からの電話で出演した伝説のご長寿番組だ。 「こんにちは」 「「「「「こんにちは!!」」」」」 スタジオからは司会の守田さんと観客のみんなとの軽快なやりとりが聞こえてくる。 今回は俺が出演するドラマ、優等生な私のお兄様が月曜日に最終回を迎えるとあって、いいですとものクリスマススペシャル回に出演する事になった。 「今日は12月なのに暑いですね」 「「「「「そうですね!!」」」」」 って、ちょっと!? 小雛先輩、ここぞとばかりに前に居る俺の体を後ろからぐいぐい押さないでくださいよ。 明らかにまだ外にでちゃいけないタイミングじゃないですか。 「ラストサバイバーの恨み……」 あっ、そういえば、この人はこういう人だったわ。 サバサバしているように見えて、結構ちゃんと根に持つタイプなんだよな。 「え? その流れは前もやっただろ、早く行けって?」 「「「「「そうですね!」」」」」 アヤナ、タスケテ……。って、目逸らしたな! くっそ、小雛先輩、後ろにいるアヤナも共犯者ですよ!! 「全くみんな気が早いんだよ。こっちにも準備ってのがあるの!」 「「「「「そうですね」」」」」 あっ、油断したらちょっと押し出されて前に出てしまった。 「きゃああああああああああああああ!」 「あくあくーーーーーーん!」 「あくあ様ーーーーーーーーー!」 「うぎゃあああああああああああああ!」 歓声でこちらに振り返った守田さんと目が合う。 俺はバツが悪そうにペコリと頭を下げると、もう一度後ろに引っ込む。 「どうやら準備はできているようです」 「「「「「「「「「「そうですね!!」」」」」」」」」」 後ろを振り返ると、小雛先輩がにししと歯茎を見せながら笑っていた。 全くこの人は……本当に大人気ないんだから。 「そういうわけで今日のゲストはこの人達です。どうぞ!!」 「「「「「「「「「「きゃあああああああああああああ!」」」」」」」」」」 俺は前回と同じように登場した流れで観客席最前列の端っこに駆け寄る。 前はここからハイタッチしたけど、今回は少し違う。 俺は両手に抱えた紙袋の一つを手前に居たお客さんに渡した。 「これ、中に入ってるのを一個だけ取って、後ろに回して」 「は、はい!」 俺は袋の中から一つだけぬいぐるみを取り出すと、後ろの人が見えるように上に掲げる。 「紙袋の中に二頭身の寝そべった姿の俺の掌サイズのぬいぐるみが入ってるから、みんな良かったら持って帰って。俺からのクリスマスプレゼント」 再び観客席から叫び声に近い歓声が鳴り響く。みんなが喜んでくれて何よりだよ。 ちなみにこの商品を企画したのは琴乃で、元となる絵を描いたのはカノンだ。 こんな可愛いイラストまで描けるなんて、俺の嫁、最高すぎでしょ。 俺は右端の席から流れるように一定間隔で紙袋を手渡していく。 「ん?」 席に戻ろうとしたら、俺に向かって掌を突き出した小雛先輩、守田さん、アヤナの3人が待ち構えていた。 あれ? 3人ともどうしたんですか? 「大好きな小雛先輩へのクリスマスプレゼントは?」 「私も欲〜し〜い」 「さっきのぬいぐるみかわいい……」 大好きな小雛先輩? それどこの先輩ですか? って、顔をしたらまた無言でぐいぐい押されそうになった。 小雛先輩押すのはいいけど、脇の下を狙うのはやめてくださいって! 「ちゃんと守田さんにもありますよ。はい」 俺は守田さんに袋を手渡す。 守田さんは袋から取り出した先ほど同じデザインの大きなぬいぐるみを見てびっくりする。 「ふぉ〜〜〜、え? 何これ? あ、もしかして、抱き枕?」 「はい。守田さんには特別に大きなやつを持ってきました。ちゃんと小さいやつも入ってますよ」 「いいねぇ」 うんうん、守田さんが喜んでくれて俺も嬉しいよ。 って、小雛先輩、さっきからなんですか? ぐいぐい押したってなんも出ませんよ? それでも小雛先輩はぐいぐいと俺の体を押す。だから脇腹はダメですって! 「はいはいはいはい、わかってますって!」 俺と小雛先輩のやりとりを見た観客席からクスクスという笑い声が聞こえる。 ほら、小雛先輩のせいで笑われちゃったじゃないですか。 「はい、これ」 奥からスタッフの人が持ってきてくれた紙袋を小雛先輩に渡す……ように見せかけて、隣のアヤナに渡した。 「あ、え……あ、ありがとう」 「俺だと思って抱きしめてやってくれ」 観客席から悲鳴に近い歓声が聞こえてきた。 「な、な、な、何を……」 あ、頭に莉奈ってつけるの忘れてた。 俺は改めて言い直す。 「莉奈、俺だと思って抱きしめてやってくれ」 「え、あ、そ、そういう事ね。うん……コホン! う、うん、わかった。一也先輩だと思って、毎晩ギュッてするね」 観客席の悲鳴が歓声に変わる。 俺とアヤナはそれに応えるように観客席に手を振った。 「お兄様……」 ヒィッ! 底冷えするような声に、俺もアヤナも体をビクンと震わせた。 守田さん? 俺の体を盾にしないでくださいよ。 「最近、莉奈さんと懇意にされているようですが、どうかされましたか?」 ひえええ! 小雛先輩の本気闇堕ち沙雪に肝が冷える。 そのなんでもないように髪を耳にかける仕草、ハイライトの消えた目を閉じて笑顔を見せるところ……もう撮影は3ヶ月近くも前に終わってるのに相変わらず完璧です。 小雛先輩は演技を解くと舌をベーっと出した。 「ふん、私に喧嘩を売った罰よ。ほら、さっさと出す」 「はいはい、わかりましたよ」 俺はスタッフさんから紙袋を受け取ると、仕方ないなという素振りを見せつつ小雛先輩に手渡した。 小雛先輩は俺から紙袋をぶんどるように奪うと、中を開いて大きいサイズの寝そべりあくあ君の抱き枕を取り出す。 「このデザインなかなかいいじゃない!」 「そうでしょそうでしょ」 「あんたの間抜け面がよく描けてるわ。デザインしたやつ、あんたの事、好きすぎでしょ」 カノンが俺の事を好きなのはその通りだけど、間抜け面はないでしょ! 「え? みんな可愛いよねこれ?」 俺は小雛先輩が手に持った寝そべりあくあ君を顔を並べるようにして観客席に見せる。 「可愛い〜!」 「きゃー!」 「ぎゅっとさせてー!」 「そういうあくあ君も好き!」 観客席の歓声を聞いた小雛先輩が、あんぐりと口を開く。 「はぁ!? これが可愛いとか正気? あんた達、今すぐにでも眼科に行ったほうがいいわよ!!」 はい、どうどう、俺とアヤナが慌てて前に出ようとした小雛先輩の体を押さえる。 小雛先輩、流石に観客席の人達に喧嘩売っちゃダメですよ。 「あのさ、2人って結婚してたんだっけ?」 「してないわよ!」 「するわけないじゃないですか!」 守田さんの言葉に俺と小雛先輩が瞬時に言い返す。 小雛先輩と結婚したら、この人の事を24時間365日面倒みないといけないんですよ? 俺、前世でそんな悪い事しましたか? 「みなさん今の反応見ました? 私もね、長い事、芸能界にいさせてもらってますが、こんなにも息がぴったりの2人は見たことがないって言ってんの。それなのに、私が2人に付き合ってるのかって聞いたら、そんな事ないって頭ごなしにいうもんですから。でも、こんなのを見せられて信じろって言ってもねー」 確かに言葉は被ったかもしれないけど、事実なのだから仕方ない。 そりゃまぁ、俺も健全な男子高校生だし、小雛先輩も女の子だし、体型は小柄で童顔だからパッと見はね、その惑わされたりはしないけど、うん……脱いだ時はちゃんとあるし顔も黙ってれば綺麗だしな。 ま、まぁ、それこそ、ヌいた事があるかないかだけの問題で言えば、まぁ、あるではあるし、そのアラビア半島連邦では気持ちよかったけど、それとこれとは別ですから。うんうん、別、別。 俺はスッと守田さんから視線を逸らす。 「それこそ、みなさんは知らないでしょうけど、この人達、楽屋でもずっとこうだからね。舞台袖でも延々とペラっペラペラっペラ話し続けてんの。まんまあの小雛ゆかりの部屋なんだよね。あれさぁ、スタッフは裏もちゃんとカメラ回しておいた方がいいよ。勿体無い。ちゃんと放送した方がいいよ」 確かに、俺、結構喋るの好きだけど、小雛先輩や楓とだけは裏でも延々と喋り続けてる気がする。 普通はどんなに仲が良くても間というか、お互いに会話の休憩時間があったりするけど、小雛先輩と楓にだけはそれがない。だからなのか、小雛先輩とのトーク番組や楓がインタビューしてくれる時は、会話に詰まった記憶がないんだよね。 「ちなみにここまでもう10分もかかってるからね。まだ登場しかしてないのに。普通、話す事のない番宣ゲストならもう終わって帰ってるよ」 ふー……俺と小雛先輩はわかりやすいくらい視線を背けると、口笛を吹くように口先を尖らせる。 「そしてその10分間、私も放置されてます……」 あれ? この声、聞き覚えがあるぞ。 声の方に振り向くと紙袋を持ってきたスタッフさん、じゃなくって楓がジトっとした目で立っていた。 ちょ、楓、放送局間違ってるよ!! 「あ……」 守田さんが気まずそうな表情を見せる。 「えっと、今日のアナウンサーは、特別に国営放送の森川楓さんです」 「どうも。国営放送の森川楓です。観客席の皆さんに森川、お前、出る番組間違ってるぞって心の中で突っ込まれてた森川楓が、今日のアナウンサーを特別に担当させていただく事になりました」 あー、なるほど、それでか……って、まずい。元気だけが取り柄の楓が、痛み止めに入れていた鎮静剤のせいで、番組を取られた過去をフラッシュバックして闇堕ちパターンに入ってる。 「まぁ、メインはゆうおにの3人なんで、私はあくまでもオマケなんですけどね……。さっき、あくあ君にも普通に紙袋持ってきたスタッフの人だって思われてたし」 くっ、バレてるだと!? いつもはアバウトでそんな事に気がつきもしないのに今日はどうしたというんだろう。 もしかしたら鎮静剤を打った事で、いつもより頭の中が冷静になっているおかげかもしれないな。 「小雛さん……私から番組を盗るのはいいけど、間違っても守田さんからいいですともを盗っちゃダメですよ?」 「わ、わかってるって。私も守田さんにそんな酷い事しないわよ!」 「ふーーーん、じゃあ私のはいいんだ」 「うっ……」 うおおおおおおおおお! あ、あの小雛先輩が押されてるだと!? 俺とアヤナはガッツポーズで目をキラキラと輝かせる。 イケイケ楓、フレフレ楓、そのまま小雛先輩にギャフンと言わせてくれ!! 「もう、わかってるって、次回は3人一緒に出るんでしょ! ごめんって、だから機嫌、直しなさいよね!」 ごめん? あの小雛先輩が謝った……? 俺がびっくりした顔でフリーズしてると、顔を赤くした小雛先輩に脇の下をぐいぐいと押される。 だから、ピンポイントで弱いところを攻撃するのはダメですって。 「えー、みなさん、ちなみこれ、他局の話です」 「「「「あっ……」」」」 守田さんの言葉に、俺とアヤナ、小雛先輩と楓が目を合わせる。 「まぁ、最初に話を振ったのは私なんですけどね。うぇっへっへ」 守田さんは歯茎を見せて笑う。 ほっ……後でプロデューサーさんに怒られるかもしれないけど、守田さんは怒るどころか面白がっていた。 「はい。そういうわけで、月曜日に最終回を迎えるゆうおにから、佐田沙雪役の小雛ゆかりさん、笠道莉奈役の月街アヤナさん、佐田一也役の白銀あくあさんです。拍手!」 観客席からの拍手に応えるように俺たちは3人で手を振る。 ちなみにアヤナと小雛先輩は、この前の雑誌でも書かれてたけど、意外とファンサしてくれる女優、タレント、アーティスト部門で1位と2位だった。 番組では素人にも容赦なく食ってかかる小雛先輩も、普段は普通にファンの人と一緒に記念撮影したり握手したりサインしたり結構ちゃんとやってるんだよね。 「あー、やっと自己紹介できた。ちなみにここまで15分です。番組の4分の1がもう終わってますからね」 守田さんの言葉に観客席のみんながドッと笑う。 「そういうわけで、さっさと行きましょう。お花、来てます。あっ、司圭先生から来てますよ」 「司先生、ありがとうございます!」 「あのさ……司先生って、どんな人?」 「いやあ、それが俺達3人ともまだ会った事がないんですよねー」 隣に座った小雛先輩とアヤナもコクコクと頷く。 それはいいんだけど、2人とも俺のぬいぐるみを抱きかかえたままになってるぞ。 特に小雛先輩、若干、俺のぬいぐるみの首を絞めてるように見えるのはきっと気のせいじゃないですよね? それとアヤナに抱き抱えられたあくあ君人形よ。お前、俺をモチーフにしたぬいぐるみなのに、アヤナにおっぱいむぎゅってされて俺よりいいご身分じゃないか。羨ましいぜ。 「他にもね。前回と同じ面々からお花が届いていますが、各局テレビ局の社長が勢揃いしてるのなんて、わたしゃ初めて見ましたよ。あと、それにね。総理とメアリー様からも来てますよ」 「はは、ありがとうございます」 俺はカメラに向かってペコリと頭を下げる。 「ちなみに入り切らなかった花が通路に溢れかえってます。何せ3人分ですからね」 おー、すごい。 たくさんの花を見て、身が引き締まる思いだ。 これだけ多くの人が今までの自分の仕事に関わってくれて、それが責任となって自分の肩にのしかかってる。 だからこそ、プロとしてちゃんとしないとなと思った。 「そしてなんと、越プロの社長からメッセージが来てます」 越プロといえば小雛先輩が所属する事務所だ。 そういえば前回、越プロの社長から小雛先輩に電話を繋いだんだっけ。 「えー、小雛ゆかりさんへ。あまり守田さんにご迷惑をおかけしないようにお願いします。そして、あくあ君、アヤナちゃん、うちの小雛ゆかりをいつも面倒見てくれてありがとう。この前、アヤナちゃんから公園で小雛ゆかりさんが野良猫と本気で喧嘩していたと連絡を受けた時は本当に助かりました」 小雛先輩……何やってんですか。 ついに猫くらいしか相手をしてくれなくなったのかと、かわいそうなものを見るような目で小雛先輩を見つめる。 すると小雛先輩はまた俺の脇腹をぐりぐりしてきた。 「野良猫と喧嘩してたの、マジ?」 「ちっ、違うんだってば、それは、その……私が落としたお弁当の塩サバの切り身を盗んだから!」 くっ……公園、お弁当、ボッチ飯の予感に、観客席にいるみんなも悲痛な表情を……見せるわけもなく、みんなが歯茎を出してニッコリとしていた。 「アヤナちゃんはさ、それを最初に見てどう思った?」 「……気がつかなかった振りをして、そのまま通り過ぎようか一瞬だけ迷いました」 「うっ……」 わかるわかるよアヤナ。それでも助けてあげるところがアヤナの優しさなんだろうな。 それこそ俺が同じ状況に遭遇したら間違いなく他人の振りをするね。確実に。 観客席のみんなも同じ気持ちだったのか声を出して笑う。 「あくあ君が同じ状況に遭遇したらどうする?」 「猫に加勢します」 「ちょっとぉ!?」 俺が満面の笑みでそう言うと、守田さんがニヤニヤした顔をした。 「そういえばアヤナちゃんって猫、飼ってなかったっけ?」 「あっ、はい。飼ってたというか、番組の企画で少しの間、怪我してた保護猫を預かった事があります」 「なるほど、だからアヤナは小雛先輩の面倒見がいいのか……」 「私はアヤナちゃんのペットか!」 ナイスツッコミです。小雛先輩。 「あくあ君は、ペット飼ったりしてないの?」 「飼ってないですね」 ペットといえば、この前、いつの日かカノンに身に付けてもらおうと、こっそりとネットで購入した猫耳エプロングッズがペゴえもんにバレてしまった。 まぁ、そのおかげでおっぱいパツパツ太ももムチムチの猫耳ペゴニアさんが見れたから、それはそれで……いやいや、当初の目的を忘れちゃダメだぞあくあ。俺が見たいのはにゃーにゃーカノンちゃんだって事を忘れちゃだめだ。 「ちなみにこの2人が猫だとして、飼うならどっち?」 「そりゃもちろんアヤナでしょ。猫耳似合いそうだし、可愛いし、結構2人になると甘えてくれそうだし、小雛先輩は黙ってれば可愛いだろうし、猫耳も似合いそうだけど、引っ掻きそうだから……って、守田さん!? 何言わせてるんですか!?」 「いやいやいや、あくあ君、そこまで言えとは私も言ってないからね!?」 振り返ると隣にいた2人が視線を逸らして顔を赤くしていた。 本当ごめん。2人もどう反応していいのかわからないよな。気を遣わせてしまったと反省する。 「ていうか小雛先輩、さっきから俺の寝そべりあくあ君の抱き枕が凄い顔してるんですけど!?」 そんなむぎゅっと押さえつけなくても……くっ、こうやってみると、この人、童顔ロリ体型に見えておっぱいだけはちゃんとあるんだよな。本当、黙ってさえいれば……。 「だって、ちょうどいいんだもん」 小雛先輩は寝そべりあくあ君のほっぺたをむぎゅっとする。 「いいな〜!」 「羨ましい!!」 「それ欲しい〜!!」 あっ、そうだ思い出した。ついでにこれも言っておかないとな。 「これも、さっきみんなに配ったものも公式ショップで明日から販売します。公式ショップがまだオープンしてないところは提携ショップで販売するからみんなサイトかSNSでチェックしてねー。ちなみに俺だけじゃなくて、とあとか慎太郎とか、天我先輩のもあるから、そっちもよろしく!」 ちゃんと告知できるものは告知しておかないとね。 それだけ多くの人が関わって準備してくれているものだから、その人達の労力に報いる為にもやる事はちゃんとやらなきゃいけないのだ。 「そういえばあくあ君はこの後もコンサートだっけ? 朝も国営放送に出てたし、夕方もなんかするんでしょ?」 「はい。詳しい事はまだいえないんですけどね」 「体力的にキツくないの?」 「これでも一応、鍛えてますから」 俺は握り拳を作る。 「試しに聞くけど、ちょっと触ってもいい?」 「いいですよ」 守田さんは俺の上腕二頭筋にそっと触れる。 俺はそれに合わせてグッと力を込めた。 「ふぉ〜、これはすごい。えー、こんな事になってるんだ」 「いいなぁ〜!」 「私も触りたい!!」 「羨ましい!!」 「うぇっへっへ、すみませんねぇ」 俺は観客席のざわめきに応えるように席から降りて前に出る。 「触りたい人!!」 「「「「「はーい!」」」」」 おお、みんな手を上げてくれた。嬉しいな。 誰にしようかと悩んでいたら、小雛先輩が前に出てきた。 「私があんたのために選んであげるわ。そうね……私のファンの人! はい、そこの1番早かった赤ニットのお姉さん!」 ちょっと、小雛ゆかりさん? 自分のファンの方を贔屓にするの、やめてもらっていいですか? って、言おうと思ったけど、赤ニットのお姉さんが立ち上がった瞬間にG以上だと判明して心の中でガッツポーズする。流石だよ小雛先輩、俺へのクリスマスプレゼント、ありがとうございます!! 赤ニットのお姉さんは驚きを隠せない表情で前に出る。 「どこ触りたい?」 「えっ……?」 お姉さんは口元を両手で覆い隠して目を見開いたまま周りをキョロキョロする。 「うぎゃあああああああああ!」 「いいなああああああああああ!」 「あっ、あっ、あっ!」 「マジかマジかマジか」 「くっ、公式が1番えっ……」 「この無防備さ、推したい!」 「あくあ君、どうかそのままのあくあ君で居て!」 観客席がざわめく中、赤ニットのお姉さんは上目遣いで申し訳なさそうに俺に話しかける。 「えっと、あの……お腹とか、あっ、ダメだったらダメで……」 「いいよ」 「えっ?」 「いいよ。触ってみて」 「は、はい……」 俺はここぞとばかりにお腹にグッと力を込める。 男ならわかるだろうけど、誰しも綺麗な女の人の前ではカッコをつけたいんだ。 「あっ、あっ、あっ……すごく、硬いです」 「本当?」 「はい。カチカチ……です。しゅごい……」 慌てた表情の守田さんが前に出る。 「ちょっと2人とも、まだお昼だよ!?」 「え?」 「まずいって、それ以上は! この番組、終わっちゃうよ」 守田さん、どうかしましたか? 確かにお姉さんからほんのちょっぴりエロい感じが出てた気がするけど、きっと気のせいですよ。 「ほー、あんたなかなかやるわね。ご長寿番組のいいですともを終わらせて、私のために番組の枠を空けようとしてるなんてなかなか殊勝じゃない!」 小雛先輩!? 何とんでもない事言ってるんですか? 「ちょっと、そこもグルなの!? せっかく頑張ってみんなでここまで続けたのに、いいですとも、今日で最終回になっちゃうよ」 守田さんの言葉に観客席のみんなも苦笑する。 「ふーん、そういうやり方なんだ。ふーーーーーん」 あっかーん、端っこでまた楓が闇堕ちしそうになってる。 よっぽど番組を取られた事がトラウマになっているんだろう。 厳密にはまだ取られてないはずなんだけど、これも全部、小雛先輩が調子に乗って楓を弄りすぎたせいですよ! 「じゃあ、間をとって、次回から俺とアヤナでお昼の情報番組やります」 「え? 私?」 アヤナ、面倒臭そうと思って、我関せずといった感じで寝そべりあくあ君と戯れてたけど、アヤナもちゃんと当事者だからな。巻き込ませてもらうぞ。 「みたいー!」 「あくあ君のワイドショーみたい!!」 「アヤナちゃんかわいー!」 「あくあ君とアヤナちゃんの番組もっとみたい!」 よしよし、いい流れに持っていったぞ。 「アヤナ、例のアレ持ってきて」 「あ、うん」 アヤナはスタッフさんから筒状に丸めた紙を受け取ると俺の方へと持ってきた。 「守田さん」 「何、何!? え? 今日で本当に最終回とか……? え? 嘘でしょ? 本当に来週からあくあ君とアヤナちゃんのお昼のワイドショーが始まっちゃいます?」 守田さんは何が起こってるのかわからないのか、珍しく戸惑った表情を見せる。こんなに慌てる守田さんはなかなか貴重だ。 俺は用意してくれたマイクスタンドの前に立つと、筒状になった紙を広げる。 ここから先は、俺と番組のスタッフさんが共犯した守田さんへのサプライズプレゼントだ。 ************************************************ 最初にも書いたけど、流石に次回は厳しいかな。 その分、今日は予定より長めです。 今回も書いてたら楽しくて思ったより長くなっちゃったんだよね。 明日、実はあんまり大した事なかったってことを祈ってます。 ぱぱこんさん、レビューありがとうございました。 魅力的なキャラクターを描ければと思って頑張っております。 レビュー、いいね、ブックマーク、星ポイント等助かっております。 他にも誤字報告やwikiの編集、アンケートの協力など本当に助かります。 アイドルオーディションの推し投票をできる場所を用意しました。 ※オーディションメンバーの詳細に関してはwikiか作者Twitterを確認してください。身長カップ数など書いてます。 https://customform.jp/form/input/140950 作者のtwitterアカウントです。更新が遅れた時はこちらで連絡します。 https://mobile.twitter.com/yuuritohoney https://mobile.twitter.com/yuuritosub 上が本垢、下がサブ垢です。 wikiです。有志の皆様、ありがとうございます。 https://wikiwiki.jp/yuuritohoney/ fantia、fanboxで、こちらでやり忘れたお話を掲載しています。 https://fantia.jp/yuuritohoney https://www.fanbox.cc/@yuuritohoney アラビア半島連邦についておねショタ短編書きました。 https://novel18.syosetu.com/n4279ib/ クリスマス用の短編、ムーンライトでとあ注意。 https://novel18.syosetu.com/n5480hz/ 白銀あくあ、いいですともクリスマスSP後編。 「表彰……あっ、やべ、これ逆さまだ」 俺は慌てて表彰状の向きを変える。 観客席からはクスクスという笑い声が聞こえてきた。 「表彰状、守田一美さん! 貴女は長い間、ご長寿番組いいですともの司会を務められました。それを祝して僭越ではありますが、この私の方から表彰状を贈りたいと思います」 少し照れくさそうにする守田さんに、周りからパチパチと拍手が贈られる。 「なお、この表彰状は、この私、白銀あくあの文章表現能力が壊滅的という事もあり、ゴーストライターの黛慎太郎さんに代筆してもらっています!」 すかさず楓と守田さん、それに続くように小雛先輩とアヤナがズッコケそうになる。 みんなバラエティ慣れしてるなぁ……。特に楓の反応の速さよ。本当に国営放送のアナウンサーなのかたまに怪しくなる。 「本日はいいですとものクリスマススペシャル回という記念すべき日に、森長さんや藤百貨店さん、コロールオムさん、パナソニーさん、百福食品さん、コーク社と専属契約を結び、現在放送中の超国民的特撮ドラマのマスク・ド・ドライバー、ヘブンズソードの剣崎総司役として出演し、1月1日は国営放送で放送されるお正月特別ドラマスペシャル、陰陽師に安倍晴明役で出演する事が決まっており、そして12月25日にはベリルアンドベリルのUSJ回、26日には最終回を迎える、あの! そう、あの、藤テレビの月曜9時に絶賛放映中の人気ドラマ、優等生な私のお兄様に佐田一也役で出演しているこの私、ベリルエンターテイメントの白銀あくあを呼んで頂いた事を感謝します!!」 「宣伝が長いよ!」 スタッフの人からは悪ノリしてくださいと言われていたので、俺は事前に藤蘭子おばあちゃんからも許可をとってこれを読んでいる。ちなみにこれを聞かされたメアリーお婆ちゃんと藤蘭子さんと八雲いつき先生は大爆笑してた。 「今思えば私、白銀あくあと守田さんの最初の出会いはMステでした」 「うんうん。そうだったそうだった。他局だけど、あくあ君にはもうそんなの関係ないよね」 苦笑いする観客席。スタッフの人は爆笑してた。 「あの時の私は、スタッフの人から危険だから絶対に飛び降りないでくださいと言われていたにも関わらず、演奏が終わった後にテンションが上がりすぎてステージから飛び降りた挙句、本郷監督に抱きついてしまいました。それを今、ここで謝罪したいと思います。Mステのスタッフさん、ごめんなさい!!」 「それ、Mステで言おうよ! だからここ他局なんだって!」 守田さんの的確なツッコミのおかげで観客席がドッと沸く。 あと、小雛先輩、もっと他にも謝れーとかいうツッコミはいらないです。 「今、思い返せば、守田さんとの共演以来、本当に色々なことがありました。26日に最終回を迎えるゆうおにの放送が開始された事から始まり」 「それ、さっきも言った!」 「2回めのランウェイショー、ハロウィンフェスティバル、お見合いパーティーにサッカーの世界大会でのパフォーマンス、新居に引っ越した天我先輩の幽霊騒動」 「は?」 「プライベートで、とあと2人で公園のボートを漕いでたら転覆事故を起こしかけた件」 「いやいや、さっきのもそれも知らないよ!」 「慎太郎のメガネがUSJで複雑骨折してお亡くなりになられたり、あっ、これは25日のベリルアンドベリルで放送します!」 「ちょいちょい宣伝入れてくるなぁ!」 「悪名高い女優K.Yさんが俺のロケ弁を勝手に食ったり、優しくて可愛い月街アヤナさんがそれを見て、この私にロケ弁を半分恵んでくれた事には涙が出ました。仕返しで小雛先輩……あっ、名前言っちゃった。ええっと、小雛先輩のロケ弁から先輩の好きな甘い卵焼きを勝手に食べた事も今となってはいい思い出です」 「ちょっとぉ!? それじゃあ、まさかあの塩シャケも……」 「それから小早川さんがロケ弁5つも食って病院に運ばれたり、家出した時に一時預かっていた玖珂レイラさんが、いまだに私の家にブラ……荷物を置きっぱにしてたり、白龍先生が仕事を溜めすぎて編集さんに監……軟禁されたり、ドライバーの撮影中に中々帰ってこないと思ってたら、挙動不審すぎて本郷監督が不審者に間違われて職質されたり、メアリーお婆ちゃんが健康診断で肉体年齢内臓年齢共に30代だったり、総理が今度みんなで飯食おうって自分で誘っておきながら未だに連絡がなかったり、森川アナがローション相撲で骨折したり、診てもらった現地のお医者さんが自称シャーマンのヤブ医者で最近逮捕されたり、ミシュ様が自分のもう1人の親だと判明したり、カノンが今朝も可愛かったりと、本当に色々ありました!!」 「ちょっと!? 半分はわかるけど、いくつかみんなの知らない話が混ざってますよ!」 守田さん、的確なツッコミありがとうございました。 そしてアヤナ、暴れそうになった小雛先輩を止めてくれてありがとう。 ちなみに隣にあった塩シャケを食べたのも俺です。俺は心の中で懺悔した。 あと楓も、もしかして私は骨折してないのかもってハニワみたいな顔をしてるけど、それはちゃんと骨折だから安心して欲しい。ただ、あの医者が見せてくれたレントゲン写真は他人のものだったけど……。 「そして忘れもしません。初めて出演したテレフォンショック。最後にとあ達と一緒に出演できた事は感動的で、今でも覚えています。だからこそ、次は4人で出たいと守田さんと話していました」 「うんうん、言ってたねえ」 「それがどうでしょう。なんでよりによって小雛先輩なんですか?」 「はぁ!?」 「本音を言うと今日は小雛先輩とじゃなくてアヤナと2人きりで出たかったです」 「え? 待って? 私だけはぶり?」 「皆さん時計を見てください。もう20分をゆうに超えてます! 小雛先輩が出るといつもこうなるんですよ!!」 「あんたの話も私と同じくらい長いんだが!?」 「あっ、すみません。急に耳が遠くなったかも……あー、ちょっと聴こえづらいな」 「都合よく難聴になるな!」 先輩、本当にレスポンスが早いな。 「この番組を語る上で忘れてはいけない人がいます。長年この番組の司会者を務められた守田一美さんの事をお話ししましょう」 「おお!?」 「守田さんは元々、怪しげな浄水器の訪問販売員、胡散くさそうな新興宗教の勧誘員、スターズへの密航斡旋業、ベリルグッズの転売ヤーを経て芸能界に入りました」 「やってない。やってないよ!」 「ヤモリの形態模写、4ヶ国語花札、インチキ外国語など、数々の新しい芸事を開拓していく事で評論家気取りのエセ知識人の支持を受け、多額の裏金でサクラを大量動員する事で、国民的人気番組いいですともの司会者にまで上り詰めました!!」 「おい! ここの部分を考えたの、絶対に黛くんとあくあ君じゃないだろ!!」 俺は守田さんの言葉にニヤニヤする。 ちなみにここの部分を考えたのは番組のプロデューサーとスタッフの人達だ。 「ふぅ。少し長くなりましたが、この番組も今日で終わりです」 「ええ!? この番組、今日で終わりなの? 私、聞いてないんだけど!?」 びっくりした守田さんが珍しく慌てる。 観客席からも驚きの声が上がった。 「そして次回からは、この番組の枠で、女優K雛ゆかりさんの奪っていいともが始まると藤蘭子会長から聞いた時には、思わず正気なのかと何度も聞き返したほどです」 「えぇっ!?」 小雛先輩、マジかみたいな顔してるけど、もちろん嘘ですよ。 「ああ、今日もまた大魔王小雛ゆかりの魔の手にかかり、第2、第3の森川楓さんが量産されるのかと思うと、私も顔がホゲって仕方ありません」 端っこで楓が腕を組んでうんうんと何度も力強く頷く。 俺は1番奥にいるアヤナに視線で合図を送る。 「というのは全部冗談で、守田さん!! いいですとも、放送開始40周年! おめでとうございまーーーーーーーーーーす!!」 俺が両手を高く広げると、後ろにいたアヤナがタイミングを合わせてくす玉を開く。 それに合わせて観客席からはクラッカーの音が鳴った。 「え? え?」 観客席やスタッフのみなさんからおめでとうコールが巻き起こる。 そしてくす玉の設置された入口からいつものレギュラー陣が次々と降りて来て、守田さんに力強い拍手を贈った。 「改めて、おめでとうございます!」 「うぇっへっへ、こりゃ、どうも。ありがとうございやんす」 表彰状を守田さんに渡した後、俺も拍手を贈る。 「守田さん、なんと1982年に始まったこの番組も今年で40歳です」 「はー、こりゃ、すごいね」 本当にすごい事だ。 改めて俺みたいな若造が表彰状を贈ってよかったのだろうかと思う。 いつものレギュラー陣とか、もっと守田さんと親交がある人に渡して貰った方が、本人も喜んでくれるんじゃないかってプロデューサーさんや蘭子さんにも話した。 それでもプロデューサーさんや蘭子さんに、この番組はまだ終わりじゃない。これからもまだ続いて行くからこそ、新しく時代を切り開いていくような人に渡して欲しいと、守田さんに、まだまだ先があるぞって言わせたいからこそ俺にお願いしたいと言われて、これは受けるしかないと思った。 「これからも、よろしくお願いします!」 「こちらこそ。あっ、もし、私が途中で倒れたら代わりにあくあ君がやってくれる?」 「えっ? 俺ですか?」 「そうそう、小雛ゆかりさんだとさ、一度やったら番組返ってこなさそうだもん」 「あー……」 遠くでまた楓が何度も力強く相槌を打っている。 よく見たら他の出演者達も頷いていた。 「ちゃ、ちゃんと返すわよ」 「じーっ」 「ひっ……!」 楓の視線に気がついた小雛先輩がたじろぐ。 なんという説得力のある圧だろう。小雛先輩、ちゃんとした前例があるんですよ。 来月の番組欄見てください。森川楓の部屋から、小……森川楓の部屋? に表記が変わってるんですよ? 局ぐるみで弄られる楓がかわいそうじゃないんですか? 楓の事だから美味しものを食べるか、寝たら次の日には忘れてるかもしれないけど、一応アレでも傷ついてるんです。少しは反省してください。 「そうやってまた番組を乗っ取るんですね」 「ちょ、ちょっと……!?」 小雛先輩は幽霊のようにゆらりゆらりと近づいてくる楓を恐れて、アヤナの背中に隠れる。 先輩が後輩を盾にしちゃダメでしょ。アヤナもどうしていいのか分からずに戸惑ってるじゃん。 「う〜ら〜め〜し〜や〜!」 「ヒィッ!」 あれれ? もしかして、小雛先輩って、そういうの苦手なんですか? へぇ、へええええええええ。それは良い事を知ったなぁ。来年の夏、2人で絶対にお化け屋敷に行きましょうね! あっ、なんならホラーゲーム実況しましょうか。2人で楽しく幽霊と戦いましょう!! 「なんちゃって!」 楓は裏から出てきたスタッフから受け取った大きな看板を持ち上げる。 そこにはこう書かれていた。 ドッキリ成功!! その看板の右下には、小さく、いつも小雛ゆかりさんに迷惑をかけられているゆうおにスタッフ一同よりという文字が添えられていた。 「ははは、はははははは!」 ごめん、小雛先輩。 思わず笑っちゃった。 「ちょっと! あんた知ってたの!?」 俺は首をブンブンと横に振る。 「知らないですって!」 「本当に?」 「ほんと、ほんと。だからそんな目で見ないでくださいよ」 小雛先輩は、疑わしそうに俺の事をジト目で見つめる。 嘘なんかついてませんよ。見てくださいよ、このキラキラと輝く目を!! 「胡散臭い」 「いやいや、本当に知らなかったって、ほら、アヤナもびっくりしてるじゃん」 「わ、私も知りませんでした」 「アヤナちゃんはいい。信頼できるから。でも、あくぽんたんは……じーっ、その無駄にキラキラした目が怪しい」 「元からこんな目なんだって!」 俺は寄ってくるカメラに視線を向けると、途中で軽くウィンクした。 それを見た観客から悲鳴に近い歓声が聞こえてくる。 「そうやってまた誤魔化そうとしてるでしょ!」 「あ、バレた」 「ほら! 私、本気で森川さんが化けて出てきたと思ったんだから!!」 「いやいや、死んでないですよ私! 勝手に殺さないで……」 小雛先輩が俺の脇腹をぐりぐりする。 これはまずい。また、カオスになってきた。 「もう、あんたのせいで、さっきちょっとちびっちゃったじゃない! 後でパンツ買ってきてよね!」 「えぇっ!?」 俺のせいなの? っていうか、ちびったって言って大丈夫なんですか? 小雛先輩、これ全国放送ですよ!? というか、コンビニで女性のパンツ買ってる俺、完全に変質者じゃない? それ逮捕されたりとかしないかな? 大丈夫? 「ちょっと、小雛さん!? 流石にそれ以上はまずいですよ!」 守田さんと周りの出演者が慌てて小雛先輩を止める。 スタッフの人も気を利かせて、CMに切り替えてくれた。 「CM中です! 出演者はバックヤードに戻ってください! 108分のいくつの準備に入りまーす!」 スタッフの人達がCM中に什器を出して設置する。 小雛先輩はというとそのまま出演者達に両脇を抱えられて退場してしまった。 え? 大丈夫なのそれ? 「CM明けまーす! 5、4、3……」 そのまま小雛先輩が消えた状態で番組が再開する。 「はい」 無言のまま、俺とアヤナ、守田さんは顔を見合わせる。 俺はカメラに向かって視線を送って合図すると、隣の席に置かれた子熊のぬいぐるみをゆっくりと持ち上げた。 「小雛先輩改め、子熊先輩です。随分とまぁ、可愛くなって……」 スタッフや観客席から大きな笑い声が飛び交う。 俺は小雛先輩が居なくなった事で、改めてその偉大さに気がついた。 居なくなって、それでも笑いを取る。お笑い芸人として実力をまざまざと見せつけられた気分だ。 心の中で、私は女優よ! と、叫ぶ、小雛先輩の声が聞こえてきたが、それはきっと気のせいだろう。 と、思っていたら、舞台袖から聞こえてきたので本物だった。ちょっと、静かにしててくださいよ。 「それじゃあ、108人に聞いてみただけど、どうする?」 「色々考えていたんですけどね」 「ね。どうしよっか?」 俺はアヤナの方を見つめる。 その後に俺は観客席やカメラの方に視線を向けた。 ねぇ、みんな。今のアヤナの可愛い返し、みなさん聴きましたか? 小雛先輩なんかじゃ得られない成分がここにあるんですよ。 「えっと、じゃあ、スペシャルなんで俺とアヤナで二ついいですか?」 「おっ! いいねぇ。じゃあ私もやるから三つ聞いてみようか」 観客席からわーっという喜びの声が聞こえてくる。 「それじゃあ、まずは最初に俺から、ゆうおに、みんな見てるー?」 「「「「「見てるー!」」」」」 「ちなみに俺は莉奈派です!! 莉奈派のみんな、頼む! ボタンを押してくれ!! ちなみに俺の予想は108人です!!」 俺が莉奈派だと言うと、スタジオの中が大拍手に包まれた。 スタッフさんなんか、指笛を吹いてタオルを回してクソ喜んでる。 あれ? もしかして、これ、圧勝するんじゃ……。 「108人、満点、おめでとうございます!!」 「ちょっと!!」 小雛先輩の声が聴こえてきたが、きっと気のせいだろう。 楓と一緒に安らかに成仏してくれ。 「アヤナ、おめでとう!」 「あ、ありがとうございます」 照れたアヤナを見て、可愛いなあと思う。 はー、やっぱ小雛先輩とは違うわ。これがプライベートなら頭をなでてるかもしれない。 俺は記念品を貰うと、そのままアヤナに手渡した。喜んでくれて俺も嬉しいよ。 「えっと、じゃあ私はその……普通かもしれないけど、これからもずっとずっと、いいですともが続いて欲しいと思ってる人ー! もちろん108人で!!」 小雛先輩、じゃなかった、子熊先輩とは違って、空気を読みに読んだアヤナの最高の質問にみんなが応える。 もちろん答えは一つだ。 「108!! 満点、おめでとう! そして、ありがとう!!」 アヤナは受け取った記念品を、そのまま守田さんに手渡す。 「その、守田さん、これ、もらった事ないですよね?」 「ええ? 本当に、いいの?」 「は、はい。私はさっき、その……あ、一也先輩に貰ったから」 「良かったな莉奈」 アヤナは莉奈っぽくほっぺたを少し膨らませて恥ずかしがる。 観客席のみんなも、俺たちのアドリブに物凄く喜んでくれた。 「へっへっへっ、皆さん、私もついにこれ貰いました。いやぁ、嬉しいですね。わたしゃ、長年この番組やってますけどね。これ貰ったの40年で今日が初めてです。みなさん、改めてありがとうございました」 守田さんは少しだけ腰を浮かせると、テーブルに両手をついてペコリと頭を下げた。 もちろん観客の皆さんも拍手を持ってそれに応える。 それを見て何人か感極まって目に涙を溜めたスタッフさんの姿も見えた。 「あくあ君がアヤナちゃんに、そしてアヤナちゃんが私に、こうなると私があくあ君にという流れしかないですよね? いいですかみなさん。ちゃんと空気を読んでください!!」 守田さんの言葉にみんなが笑い声を漏らす。俺とアヤナも思わず笑ってしまった。 「今日のクリスマスイブ、誰のお陰とは敢えて言わないけど、みなさん、最高でしたか? 最高だったに108人で、どうぞ!!」 一言で言うと、みんなめちゃくちゃ空気読んだ。 つまり108人である。 「最高のクリスマスイブをありがとう。あくあ君。はい、これ記念品。ちゃんと前回のボールペンとは違うからね」 「あっ、本当だ。3色ボールペンになってる!」 地味な違いに思わずズッコケそうになった。 こういう細かい所を仕込んでくるあたり、さすが守田さんって感じがする。 最後の最後に一本取られたなと思った。 「ちょっと! 莉奈派が108人ってどういうことよ!!」 「あっ、子熊先輩」 「子熊先輩じゃなくって、こ・ひ・な・せ・ん・ぱ・い!!」 ナイスツッコミです。子熊先輩。 「そんな事より!! 実は本当は沙雪派だった。みなさん、そうですよね? もちろん108人でお願いしますわ」 すげぇ。咄嗟とはいえ完璧な沙雪モードだ。 子熊先輩、そんなにも記念品のボールペンが欲しかったんですね。 仕方ないなぁと言った感じで、スタッフの皆さんが装置を起動させる。 ピロピロピロピローン! 「ん?」 子熊先輩は数字を見ると電光掲示板を指差して、1番手前にいるスタッフの人に声をかける。 「あれ、故障してるわよ」 「いえ、至って正常です」 「え? でも、0って……」 「正常です」 俺はそっと子熊先輩の両肩に手を置く。 「子熊先輩、何度見ても0は0です。諦めてください」 「だから子熊じゃないって言ってるでしょ!」 「子熊……じゃなかった小雛先輩、もう諦めてください」 「アヤナちゃんまで、って、また!?」 再びCMに入ると小雛先輩はスタッフの人に両脇を抱えられて、舞台袖の奥へと退場させられていった。 最後にあんた達、見る目がないにも程があるわよって叫んでたけど、観客の人達は空気を読んだだけだからダル絡みしないように。それ以上やると、ただでさえ少ない小雛ゆかりファンが減っちゃいますよ。 「はい、そういうわけで、今日のテレフォンショックも最後になりました」 「「「「「えーっ!?」」」」」 「「「「「もっとやってー!」」」」」 「ちなみにここまででもう40分使ってます。もう番組終わりますよ、これ」 あー、これは小雛先輩のせいですね。 決して俺のせいじゃないと言う顔をする。 あんたにも責任あるからねという声が聞こえてきたけど、きっと気のせいだろう。 「それじゃあ、次のお友達を紹介してもらえますか?」 「そうですね。色々、考えたんですけど、誰がいいかな? 次は1月1日ですよね?」 「はい」 「そうなると……そうですね。この人にお願いしようかな」 俺は楓を手招きすると、耳元で次のゲストの名前を囁いた。 それを聞いた楓は、スタッフの人に声をかけて自分の携帯を持ってくるようにお願いする。 「ん? それ、プライベートの携帯電話?」 「はい」 楓が電話をかける。 しかし中々繋がらない。大丈夫かな? そんな事をみんなが思い始めた頃、ようやく電話がつながった。 「もしもし、国営放送の……じゃなかった、今は藤テレビの森川楓です。今、大丈夫ですか?」 「ごめんなさい。笑いすぎてちょっと漏れ……ちょっとだけ待ってくださいね」 声を聞いた観客席が少しだけどよめく。 しかしその直後に聞こえてきたトイレを流す音にみんなが大笑いした。 「はい、もしもし」 「あ、もしもし、総理ですか?」 「はい、日本国総理の羽生です。森川さんこの前はどうも、また、飲みに行きましょう」 「あ、はい。それじゃあちょっと、お電話、代わりますね」 楓は俺と守田さんの間に携帯を置く。 「総理、お久しぶりです。白銀あくあですが覚えてますか?」 「もちろん、忘れるわけないでしょ!」 「ふーん、そうなんですね。その割に、俺との食事を忘れて、森川アナとは飲みに行ったりするんですね」 「ドキッ!? い、いやぁ、それはその……ね。大人の付き合いというかなんというか」 しどろもどろになった総理の声を聞いて観客席から野次が飛ぶ。 「はっきりしろー!」 「ちゃんとしろー!」 「国会と同じじゃないですか!」 「いつもの答弁と一緒ですよ!」 それを聞いた俺と守田さんが苦笑いをした。 「ははっ、冗談ですよ! それじゃあ、お電話代わりますね」 「ふぅ、助かった……」 「お電話代わりました。守田です。総理、今、大丈夫ですか? 漏らしたらまた国会で黒蝶議員に追及されますよ!」 「だ、大丈夫です! ギリ、間に合いましたから!」 このやりとり、一体なんなんだろう。 観客席も歯茎を見せながら呆れた顔をしている。 「あっ、総理、もう45分を超えちゃったんで、巻きでいいですか?」 「ええ!? 私の扱い、そんなに雑なの!?」 「はい。そういうわけで新年1発目、出てくれるかな?」 「いいですとも!!」 「ありがとうございます」 「ありがとうございました! 総理、お電話待ってますからね」 「はい! 次こそは必ず!」 そこで電話が終わった。 守田さんは電話が終わると、額の汗を拭うような仕草を見せる。 「いやぁ、びっくりした。前回のメアリー様といい、あくあ君は気軽に呼んでるけど、みなさん国家元首クラスですからね。え? もしかして、いいですともで世界会議やろうとしてます?」 「ははは」 舞台袖から子熊先輩を抱えたアヤナが出てくる。 「ふぅ……そういうわけでね。本日のゲストの白銀あくあさん、月街アヤナさん、子熊ゆかりさんの3人でした!」 「ちょっと! 誰が子熊ゆかりよ!! こ・ひ・な! 小雛ゆかりよ!」 後ろから小雛ゆかり先輩が飛び出してきたタイミングで番組はCMに入った。 小雛先輩、最高のタイミングでしたよ。 だから、ね? レギュラーメンバーのコーナーがまだギリ残ってますから、俺達も舞台袖に戻りますよ。はいはい、俺の脇腹なら好きなだけグリグリしていいから、みんなに迷惑をかけるのはやめましょう。 「ちょ、ちょっと、また私の事を背中から押して!」 俺達は観客席にお辞儀をしながら、小雛先輩を後ろから押してそのまま舞台袖へと引っ込んでいった。 ここからはおまけです。 番組終了後、俺は小雛先輩の命令でテレビ局内のコンビニにやってきた。 「いらっしゃいませ〜。あっ……」 女子大生くらいの年齢の綺麗なお姉さんは、俺の顔を見るとうっとりとした顔を見せた。 テレビ局内のコンビニだけあって、働いてる人も芸能人に負けないくらい綺麗な人が多い。 俺はそっとお姉さんに近づくと軽く耳打ちする。 「あ、あの……すみませんけど、女性用の下着ありますか?」 「え、あ……はい」 お姉さんは何故か、バックヤードに引っ込むと二つの紙袋を持ってきた。 あぁ、俺が恥ずかしくないように配慮して、後ろで商品を詰めてくれたのかな? そんな事を考えてたら、お姉さんはとんでもない事を言い出した。 「えっと、右はまだ穿いてないけど使い古した奴で。左はその……さっきまで穿いてた奴です。その……どっちがいいですか? りょ、両方でも、私は別に……」 少し口の空いた左の紙袋から、黒いレースの下着がチラリと見えた。 えっろ……え? お姉さんってば、そんな清純そうな顔とか髪型してて、こんなどエロい奴を穿いてるんですか? いや、よく見るとコンビニの制服の上からでもわかるこの膨らみ。このお姉さん……間違いなく素晴らしい物をお持ちである。 ほえー、女の人は見た目じゃないっていうけど、こりゃ一本取られた! じゃなくって!! 「いや、その……それは嬉しいんだけど、そうじゃなくって、新品の」 「ああ! ごめんなさい。私ったら、勘違いしちゃって。こっちです」 ふぅ、ちょっと惜しい気もしたがきっとそれは気のせいだろう。 俺はお姉さんに案内されて下着の置いてある棚の前に行く。 「これですね。サイズはどうしますか?」 「えっと、1番小さい奴で、多分、子供用でも大丈夫……」 「入るかな……」 「えっ!?」 お姉さんは息遣いがわかるほど俺に近づくと、その大きな物を俺の腕に押しつけてきた。 「お客さま、こちら、後ろのバックヤードで試着する事も可能となっておりますが、いかがしますか?」 「し、ししし試着!?」 誰がって、あっ……お姉さんが穿いてくれるっていう、ああ、なるほどね。そういうサービスかー……って! そんな素敵なサービスがあるコンビニがあってたまるか!! 「すみません。コンビニのお姉さん、それ以上はダメですよ」 だ、誰だ、そんな勿体無い事を言う奴は!? 声の方に振り向くと、そこには冷たい目をしたアヤナが居た。 「あら、ごめんなさい。つい……」 コンビニのお姉さんは、何事もなかったかのように俺から離れて、レジカウンターへと戻っていく。 ああ、待って! 俺のFカップちゃん!! 「何かあると思って来ていてよかった」 「あはは……」 アヤナは苦笑いする俺をよそに、近くにあったパンツが入った袋を手に取る。 「そっ、そんなに女の子の下着が欲しかったら、私のあげるから、それで満足しなさいよ」 「えっ……?」 アヤナが小さな声で何かを呟いたが、コンビニの扉が開いた時のメロディで掻き消されてしまった。 くっそ、何かとても重要な事を聞き漏らした気がするぞ! 「な、なんでもないから!!」 アヤナはそそくさと会計を済ますと、俺を置いてコンビニを出る。 「ま、待っててば、アヤナ、さっき何か言った?」 「にゃ、ニャンでもないって言ってるでしょ!!」 俺はアヤナの後に続いてコンビニを出る。 そして楽屋に戻ると、小雛先輩から理不尽に遅いと怒られた。解せぬ! 「ほら、これ、あんたこういうの好きなんでしょ」 「せ、先輩……!」 でもまぁ、後でこっそりアヤナにはわからないように、脱いだパンツをくれたのでヨシとする!! さすがは芸能歴の長い小雛先輩だ。飴と鞭の使い方がうまい。俺もそういうところを見習わなきゃな。 ちなみに持って帰ったパンツは後でカノンにバレて、何故か無言でそのまま脱いだパンツをくれた。 くっ、カノンに俺の性癖がバレた気がするぞ……。それからというもの、何故かペゴニアさんが俺の寝室のドアノブに毎日使用済みの下着をかけてくれるようになった。 ************************************************ お陰様で、検査で原因の箇所がわかりました。 また来週にはどうなるか進展をご報告できるかと思います。 今の所はそれまでは無理せず、変わらずに更新していければと思います。 アイドルオーディションの推し投票をできる場所を用意しました。 ※オーディションメンバーの詳細に関してはwikiか作者Twitterを確認してください。身長カップ数など書いてます。 https://customform.jp/form/input/140950 作者のtwitterアカウントです。更新が遅れた時はこちらで連絡します。 https://mobile.twitter.com/yuuritohoney https://mobile.twitter.com/yuuritosub 上が本垢、下がサブ垢です。 wikiです。有志の皆様、ありがとうございます。 https://wikiwiki.jp/yuuritohoney/ fantia、fanboxで、こちらでやり忘れたお話を掲載しています。 https://fantia.jp/yuuritohoney https://www.fanbox.cc/@yuuritohoney アラビア半島連邦についておねショタ短編書きました。 https://novel18.syosetu.com/n4279ib/ クリスマス用の短編、ムーンライトでとあ注意。 https://novel18.syosetu.com/n5480hz/ 前回休むかも言いましたが、いいですともの後半、更新できてます。 まだ読まれてない人、すみません。 ******************************************** 掲示板、いいですともクリスマスSP。 【ゆうおに最終回直前番宣】いいですともクリスマスSP【第二回小雛ゆかりの部屋?】 8 ななし お姉さんと一緒にサプライズ出演。 聖メアリー病院でサプライズチャリティーコンサート。 そしていいですとも……あくあ君もみんなも大丈夫かな? 10 ななし >>8 みんな、無理だけはしないでおくれ。 12 ななし >>8>>10 信じられるか? いいですともの後に15時から17時までクリスマスライブもあるんだぜ。 その後も17時から19時までなんかするみたいだけど……。 15 ななし >>12 嘘だろ!? ていうか17時にコンサート終わって、17時から始まるって移動時間はどこに行った!? 18 ななし >>15 多分だけど、ライブ会場の近辺でなんか大きなイベント始まるんじゃない? 20 ななし >>18 ライブ会場どこだっけ? あっ、東京インターナショナルフォーラムか。 23 ななし >>20 なんでドームとか武道館とか競技場じゃなくて、東京インターナショナルフォーラムになったんだろう? あそこって1番大きいホールAでキャパ5000しかないだろ……。 25 ななし >>20 既に他のライブとかで埋まってたっていうのもあるけどなんか意味ありそう。 それにホールEで物販してたり、ホールBの2つでハロウィンフェス、夏コミの時の展示イベント、ホールCで各種映像やMVの上映会、ホールDの3つでヘブンズソード、ベリルアンドベリル、その他の展示イベントやってるし、全部貸切にして色々できたのも良かったんじゃないかな。 27 ななし 鬼日程すぎる……。 12月23日 24時までラストサバイバー実況配信 12月24日 08:00-08:30 お姉さんと一緒クリスマススペシャル生放送 あくあ君 10:00-10:30 聖メアリー病院スターズ正教教会クリスマスチャリティーライブ 12:00-13:00 いいですともクリスマススペシャル マユシン君 10:00-10:30 聖メアリー病院スターズ正教教会クリスマスチャリティーライブ 11:00-12:00 新宿でヘブンズソードのチラシ配布、握手会 とあちゃん 10:00-12:00 渋谷のCDショップ3店舗であくあ君のCDを手売り 天我先輩 10:00-12:00 ベリルショップ丸の内店でトークショーとサイン会 再び全員集合 15:00-17:00 東京インターナショナルフォーラムでライブ 17:00-19:00 なんかやるらしい 30 ななし >>27 地獄みたいな行程でクソワロタw 32 ななし >>27 この予定表考えたの姐さんかあー様でしょ。鬼すぎる。 33 ななし >>27 これ、空いてる時間に移動、打ち合わせ、リハ、飯の時間もはいってるし仮眠時間も少なそう。 35 ななし 東京インターナショナルフォーラム周辺にもう来てるんだけど、なんかホコ天の通行止め区画を広げるらしい。 というか警察の車両がすごいんだけど!? 全国から助っ人が来てるんじゃないかってくらい至る所にいる。 38 ななし >>35 一体、何をやろうとしてるんだろう……。 41 ななし みんなあんまり無茶しないでね。 43 ななし いいですともそろそろ始まるぞ〜。 46 ななし キター!! 47 ななし キタキタキター!! 49 ななし 朝にあくあ君を見れて、昼にもあくあ君を見れるなんて最高すぎ。 53 ななし >>49 朝ご飯を食べながら子供と戯れるあくあ君を見て、お昼ご飯を食べながらあくあ君のトークを見る。 これもう同棲でしょ。脳内新婚生活始まってます。 57 ななし >>53 相変わらず想像力が逞しいやつが多すぎw 60 ななし 前回の放送と同じ流れじゃねーか! 62 ななし 守田さん、それ前にやったよw 65 ななし お決まりだと分かっていてもやらなきゃね。 68 ななし あっ。 69 ななし あ! 70 ななし キター! 72 ななし お漏らしキター! 74 ななし ちょこっとあくあ君キタ! 76 ななし 明らかに誰かに押されてたな。 78 ななし こーれ、押してるの小雛ゆかりです。 80 ななし 後ろで何やってんのさw 83 ななし アヤナちゃん、裏で呆れてそうwww 85 ななし 小雛ゆかりは、子供みたいな喧嘩するなw 88 ななし キターーーーーーーーーー! 90 ななし サプライズじゃないサプライズゲストキター!! 92 ななし ありがとうございますありがとうございます!! 94 ななし 1日に2回もあくあ様を見られる喜び。 神に感謝します。あーくあ!! 96 ななし 信者自重しろw! あくたんの登場のたびに拝むんじゃない!! 98 ななし また、ハイタッチですか!? 100 ななし えっ? パイタッチ会!? 101 ななし パイタッチ会が始まったと聞いて。 103 ななし 自分に都合のいい難聴ばっか居てクソワロタw 105 ななし 頼む姐さん早く帰ってきてくれ!! 107 ななし って、その大量の紙袋どうしたの? 109 ななし なんだなんだ? 112 ななし は? 113 ななし は? 114 ななし は? 117 ななし あー様からのクリスマスプレゼントきたーーーーー! 119 ななし いいなあああああああああああああああ! 121 ななし うわあああああああああああああああ! 124 ななし 羨ましすぎだろ!!!! 127 ななし 前世でどれだけの徳を積んだら、あくあ様からクリスマスプレゼントを貰えるんですか? 130 ななし 手乗りあくたん可愛すぎるよ!! 133 ななし これ欲しすぎる。 家にあったら毎日キスする! 135 ななし はー、これが手元にあったら永久に頭を撫で撫でできるじゃん。 毎日、今日もお仕事頑張ったねって囁いて、いい子いい子したい。 138 ななし 私もうこのあくたんでいいんで結婚したいです。 140 ななし 悲報、掲示板民、ついにあくあ様のぬいぐるみと結婚してしまわれる。 143 検証班◆07218KADO6 このサイズ感、胸の谷間に挟むのに丁度いいな。 乳首にぬいぐるみ押し付けて授乳プレイもできそうだし、ベビードール着て朝から捗らせてもらいます。 お前ら、言っておくけど間違ってもこれをマンコに突っ込んで出産プレイとかするなよ。帰ってこれなくなるぞ。 つーか、ぬいぐるみ一個で、擬似新婚プレイ→擬似パイズリ→擬似セックス→擬似出産プレイ→擬似授乳プレイまで一括でできるじゃん。やっぱベリルすげえわ。このグッズ考えた奴は誰か知らないけど、確実に私以上のドスケベだと断言する!! 148 ななし >>143 天才捗るちゃんキターーーーー! 150 ななし >>143 帰ってきて1発目のレスで格の違いを見せつけてきてクソワロタw ぬいぐるみマンコに突っ込んで出産プレイとか難易度高すぎて普通は考えもしねぇよ!! でも、最高かよ!! 152 ななし >>143 やっぱり捗るは天才じゃったか……。 てか、お前、どこにいたんだよ。 154 ななし >>143 手のひらぬいぐるみ一個で、そこまで思いつくところがすげぇわwww 157 ななし >>143 このレスを見て、最低10個は買わないといけないなと確信しました。 159 ななし え? ちょっと待って……。 このぬいぐるみを買えば、あくあ君のママになれるって事? あっ、あっ、あっ……だめ。男の子と手すら繋いだ事ないのに、あくあ君人形にママの体にさせられちゃう。 161 ななし 小雛ゆかりwww 163 ななし 小雛ゆかり、これラストサバイバーで押されたの根に持ってるだろw 165 ななし こいつw 大人気ないにも程があるwww 167 ななし ん? 169 ななし ん? 170 ななし ん? 172 ななし 抱き枕? 173 ななし うわああああああああああああああ! 175 ななし うおおおおおおおおおおおおおおおお! 177 ななし 大きなぬいぐるみきたああああああああああああああ! 179 ななし うわっ、あっあっあっあーーーーーーーーーーーーー! 181 ななし これほしいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!! 183 ななし 守田さんうらやま! 186 検証班◆07218KADO6 このサイズなら添い寝から入って、普通にセックスできるな。 お股のところにお茄子を取り付けたら完璧じゃないか。 これ考えた奴は、夜に火照った体を持て余して悶々とオナってるムッツリドスケベさんだろ。 190 ななし >>186 おんなじ事考えた。 193 ななし >>186 普通の人 → やったー! ベッドであくあ様と添い寝できる。これで夜も寂しくないよー! 掲示板民 → ぐへへへ! ベッドであくたんとセックスできるぞ。これで夜も捗っちゃうな! SNSの反応と掲示板の反応の違いを見て絶望してる。 なお、私も後者だった模様。 197 ななし >>193 ナカーマ 198 ななし >>193 大丈夫、ここには君の仲間しかいない。 200 ななし >>193 えっ? みんな後者じゃないの? 203 ななし こんな性的なグッズを出してくるとは、考案者はとんでもないドスケベだな。 私も捗ると同じ事を思ったわ。 207 ななし あくあ君www 209 ななし 小雛ゆかりザマァw 211 ななし あくあ君、小雛ゆかりに一旦渡そうとしてアヤナちゃんに渡すナイスプレイを披露。 213 ななし これはファインプレイですわ。 216 ななし ふぁっ!? 217 ななし へ? 219 ななし 俺だと思って抱きしめてくれキター!! 221 ななし 掲示板民、あまりの衝撃にフリーズする。 223 ななし これ、セックスですやん。 完全にセックスのお誘いですやん。 225 ななし アヤナちゃん受胎おめ。 寿引退するかな? 228 ななし あっ、そっちね。 230 ななし アヤナちゃん絶対勘違いしてたやろ。 完全にメス顔してたもん。確実に子宮降りてきてたと思う。 232 ななし あくあ様ってたまに言葉だけで女の子妊娠させちゃうんじゃないかなって思う時ある。 ベリルの他の男の子達も素敵だけどさ、声を出す度に膜が揺れるのはあー様だけ。 236 ななし >>232 うちの女子大の手芸サークル4人であくあ君のライブ行って、全員が見事に破瓜した話する? 仲良かったから全員で処女卒業できてよかったねって、帰りにみんなで嬉し泣きして抱き合った。 239 ななし >>236 いい話だなー! 240 ななし >>236 ライブに行っただけで脱処女できるって!? それ、マ!? 242 ななし >>236 嘘だろwwwww 245 ななし >>236 白銀あくあ伝説に新たな1ページが刻まれたな。 248 ななし >>245 コミカライズ、白銀あくあ物語、掲載待ったなしだな。 250 ななし せっかくのゆうおにサービスなのに、掲示板は下品な事で盛り上がってて草w 相変わらずくだらなくて助かる。 252 ななし 莉奈たんかわええ。 253 ななし ゆうおにのヒロインは間違いなく莉奈ちゃん。 255 ななし うーん、心なしか最近のアヤナちゃんは丸くなった気がする。 それもあってか莉奈のデレが可愛くて相乗効果で人気出たな。 一体、何があったというんだろう? 258 検証班◆07218KADO6 >>255 そりゃ、あくあ様と共演してたら乳首尖っててもピン勃ちしすぎてブラに擦れて丸くもなるよ。 261 ななし >>258 最低で草w 263 ななし >>258 ありがとう。お前のレス見たら、改めて自分のレスを冷静に見つめ返す事ができるわ。 265 ななし ヒィッ! 267 ななし ヒギィっ! 270 ななし 沙雪キター! 273 ななし 沙雪の声に肩震わしてるやつ多くてワロタw こいつの演技力なんなん……。 276 ななし あー様ですら肩がビクンってしてたから仕方ないよ。 278 ななし たまにこうやって女優だって思い出させるのやめて欲しいです。 油断していた分、めちゃくちゃ肝が冷えました。 280 ななし 沙雪にトラウマ抱えてるやつ多すぎwwwww 282 ななし この時の沙雪はまだ初期だな。莉奈にデレてない時の沙雪。 この世界線の頃が懐かしい。真の友達になってからの愛が重すぎるんだよ。 283 ななし 沙雪のやべーところは、お兄様に対しても莉奈に対しても依存してるところだと思う。 カフェテラスの回で莉奈がトイレに行っている間に、自分のカフェラテと莉奈のカフェラテ入れ替えて、トイレから帰ってきた莉奈が自分の飲み掛けのカフェラテのストローに口つけてるのを見て、恍惚した表情で莉奈の使ったストローにそっと唇を重ねて甘噛みするシーンは狂気でしかなかった。 286 ななし >>283 自分の毛を編み込んだお守りを2人に手渡すシーンとかね。 あれは本当に髪の毛だったのだろうか。 規制あるからできなかったんだろうけど、その前のシャワーシーンでカミソリがチラリと映ったシーンは意味深がすぎる。一体、どこの毛を剃って縫い込んだんですかねぇ。 289 検証班◆07218KADO6 >>286 沙雪がお兄様にプレゼントした手袋の指先が少し捩れてた話する? 一体ナニに使ったんでしょうね。よく見るとちょっと濡れてるんですよ。 292 ななし >>289 嘘だろwwwww 294 ななし >>289 ほんまやんけ!! 296 ななし >>289 これが検証班ですか……。 298 ななし まさかの名探偵捗るで草wwwww 300 ななし 沙雪が病むのは仕方ない。 大好きな兄様が血縁関係じゃないと知って、大好きな莉奈と大好きな兄様が本当の姉妹だって知って、自分だけ疎外感を感じちゃったんだと思うよ。沙雪の中じゃ母親は他人で、兄様と莉奈だけが家族なんだから。 ただ、カフェラテ間接キスの時はその事を知らなかったから、やっぱ元からそういう気配はあったのかもしれないけどね。 303 ななし お兄様がうたた寝した机の突っ伏した部分をベロ舐めしたり、莉奈が入った後のお風呂の水をゴクゴクしたり、お兄様の汗が染みたタオルで体を拭いて逆マーキングしたり、自分の使用済みパンツで台拭き作って兄様のお箸やスプーン、フォークやコップを拭いたり、棒付き飴を舐め回した後に丁寧に包装し直して莉奈にプレゼントしたり、沙雪は元から病んでただろ。 306 ななし >>303 誰だよこんなモンスター生み出した奴www 309 ななし >>306 司圭先生と、それを忠実に再現する小雛ゆかりの演技力です! 312 ななし >>303 よく考えると、あくあ君ってよくこの仕事引き受けたなって思う。 こんなのやられたら男の子絶対にドン引きでしょ。女の私ですらドン引きなのに……。 315 検証班◆07218KADO6 >>312 私の心の師匠、沙雪先生に何言ってるんですか? いやぁ、色々と参考になります。 ちなみに私も、あくあ様とチューした後の嗜みにチューしてキス泥棒しました。ぐへへ! カフェラテ回を見て、これだと思ったんですよね。 317 ななし >>315 お前さあwww 318 ななし >>315 自重しろ!! 320 ななし >>315 こーれ、確実に犯罪者です。 322 ななし >>315 捗ると嗜みがキスとか、誰からも需要のない事をするんじゃない!! 325 ななし 間抜けヅラってwww 327 ななし おいおいおい、これ、他の奴が言ったら炎上だぞw 329 ななし >>327 他の奴なら間違いなく炎上だけど、小雛ゆかりだからなんか許されてる。 こいつのポジションなんなん? 331 ななし うぎゃー! 333 ななし かわいい! 335 ななし ああああああああ、この抱き枕欲しいよおおおおおおお! 338 ななし 眼科ってwww 340 ななし お前が眼科行け!! 342 ななし 普通に考えておかしいのは小雛ゆかりの方なんだけどなんか笑えるw 345 ななし アヤナちゃんとあくあ君、息ぴったり! 347 ななし 守田さんwwwww 349 ななし 守田さんわかる。 350 ななし さすが守田さんだよ。わかってる。 352 ななし あくあ君と小雛ゆかりが結婚かー。 これはネタだけど、マジならビッグカップルでしょ。 アヤナちゃんと結婚しても小雛ゆかりと結婚しても間違いなくビッグカップル。 そりゃ嗜みは格が違うけど、芸能界的にはね。 356 ななし もう3人で結婚してしまえと思う私。 360 ななし >>356 お前は私か!? 362 ななし >>356 おんなじ事を考えてる奴が居て草www 363 ななし >>356 この3人で結婚するならもう普段からカメラ回してて欲しい。 というかアヤナちゃんがずっと小雛ゆかりの面倒見なきゃいけなくてかわいそうw 365 ななし へー。 367 ななし ほえー、そうなんだ。 370 ななし 守田さんの情報に私、歓喜。 3人とも演技上手いから、もしかしたら台本だったりしてって思ったけど、ちゃんと仲良くて嬉しい。 372 ななし 本当に仲良いんだ。 あくあ君って、ほんとこのままなんだね。 374 ななし あくあ様は、役者やライブやってる時はちゃんとかっこよくて、バラエティだと自然体というか素の部分を見せてくれてるのが嬉しい。 377 ななし あくあ様は表裏ないよね。 あるとしたら実はちょっとえっちなのをバレてないと思って誤魔化してるところ。 つまり隠してる裏の部分が最高なんですわ。 380 ななし >>377 ほんと、そういうところも込みで世界中の女の望みを具現化したような男の人だなって思う。 私は未だに白銀あくあCG説を疑ってる。 383 ななし >>380 その説、懐かしすぎるwww パナソニーのCGって言われてて、本当にパナソニーのCMに出るから一部の界隈で盛り上がったという。 385 ななし もう10分wwwww 386 ななし え? もう10分も経ってるの!? 嘘でしょ……時間が過ぎるのはやスギィ! 389 ななし ん? 390 ななし ん? 392 検証班◆07218KADO6 ん? 聞き覚えのあるホゲ声が……。 394 ななし ホゲ川キター! 396 ななし ホゲ川、お前、出るテレビ局間違えてるぞ!! 397 ななし 悲報、ホゲ川、ついにホゲりすぎて出演するテレビ局を間違えてしまう。 399 ななし お前らwwwww 401 ななし なるほどね。 403 ななし 特別出演か。 ホゲ川が間違ってなくてホッとした。 405 ななし 掲示板民、ホゲ川の事を心配しすぎだろw 407 ななし ホゲ川も忙しいなぁ。 今朝出てここにも来て大車輪の活躍じゃねぇか。 409 ななし うっ、小雛ゆかりの部屋。 411 ななし みんなもう森川楓の部屋とか忘れてるでしょ。 413 ななし ホゲ川wwwww 415 ななし 自分でネタにしやがったwww 417 ななし こいつのメンタルの強さなんなんw 419 ななし あっ。 420 ななし あ……(普通に紙袋持ってきてたスタッフさんだと思ってた) 422 ななし お前らさぁw 425 ななし おっ。 427 ななし おっ、おっ! 429 ななし 森川マジか! 431 ななし 朗報、ホゲ川、あの小雛ゆかりをタジタジにさせる。 433 ななし まさかのホゲ川が小雛ゆかりのストッパーになるだと!? 435 ななし いいぞ〜! たまには、わからせてやれ!! 437 ななし 次回3人良かった。 流石にちょっとかわいそすぎたから。 439 ななし 森川ソムリエの私、次回は3人でと聞いて心の底から安堵する。 441 ななし 良かったなぁ! 443 ななし 他局の話wwwww 445 ななし もうこいつらがフリーダムすぎて無茶苦茶だよw 446 ななし あー様、小雛ゆかり、ホゲ川が揃ってまともに進行するわけがない。 つまり第2回はめちゃくちゃ期待できるって事です。 448 ななし やっと自己紹介終わったwww 451 ななし 司てんてーからのお花きた! 453 ななし 来たな! 沙雪とかいうモンスターを生み出した諸悪の根源www 456 ななし 司先生のせいで全国の女子中学生の性癖が無事に歪む事ができました。 お兄様が事あるごとにリボンの匂いを嗅ぐから、みんなリボンつけてるじゃん。 458 ななし お花の数すげぇ! 460 ななし ちゃんとファンクラブ会員1番の人から花届いてて嬉しい!! 463 ななし ゆうおにの制服カラーを意識してるし、さすが。 465 ななし あくあ君だけじゃなくて、3人分用意するとか気遣いも完璧じゃねぇか。 これが億単位のファンクラブの頂点、会員番号1番さんの実力か……。 467 ななし あくあ君、ちゃんとファンクラブからお花来てること確認してからカメラに向かってお辞儀してた。 これにはお花を贈った1番さんもニッコリでしょ。 469 ななし 総理やメアリー様も藤蘭子会長も豪華だな。ていうか通路の花すげぇw 471 ななし 通路の先で折れ曲がってる。 これどこまで繋がってるんだよ……。 473 ななし おっ、越プロの社長からのメッセージw 475 ななし 迷惑www 社長、既にもうだいぶ迷惑かけてますよw 478 ななし もう既に問題起こしてるんだなぁ。 480 ななし 高校生2人に面倒を見られる24歳、最高じゃねぇか! 私もそうなりたかった!! 482 ななし 最近気がついたんだけど、色々と間違ってたんだね。 最初はこうだと思ってた。 母……小雛ゆかり、双子の子供……あくあ君、アヤナちゃん でも、本当はこうだったんだよ。 パッパ……あくあ君、マッマ……アヤナちゃん、手間のかかる赤ちゃん……小雛ゆかり 485 ななし >>482 解釈が一緒すぎて怖い。 488 ななし 野良猫と喧嘩wwwww 490 ななし 野良猫と本気で喧嘩する女優、小雛ゆかりさん。 491 ななし きっ、きっと、猫の演技を学ぶためにやってたんだよ。うん。 え? まさか本気で喧嘩してたわけじゃないよね? え? もう24だよね? 493 ななし 塩サバの切り身wwwww 495 ななし 猫と魚の取り合いをする人間が本当に居たんだ。 497 ななし あー(公園でぼっち飯してた事に気がついてしまい、なんとも言えない気分になる私) 499 ななし くっそ、ぼっち飯だから、ちょっと同情しちゃう。 501 ななし 気がつかなかったフリwww 502 ななし そういう時はスルーしてあげて。 505 ななし アヤナちゃんwwwww 507 ななし こーれ、後輩に完全に迷惑かけてます。 509 ななし 猫に加勢wwwww 511 ななし 猫に加勢了解! 513 ななし 私も猫さんに加勢する!! 514 ななし あー、保護猫の。 私、それ見てたわ。 516 ななし 懐かしい話を……3年前だっけ? 私もそれ見てました。 あの時から実はアヤナちゃんって優しい子って気が付いてました。 518 ななし 小雛ゆかりがペットなんて嫌すぎるwww 520 ななし 飼い主の事をずっと噛んでそう。 522 ななし あくあ君のペットォ!? 525 検証班◆07218KADO6 あくあ様の性的なペットだって!? はいはい! 立候補しまぁす!! 527 ななし あっ、あっ、あっ……。 守田さんに性癖が拡張させられるぅ! 529 ななし もう冬コミ手前だっていうのに、また新しい路線を開拓しやがって!! 531 ななし あくあ様に首紐繋がれてお外で散歩したい。 533 ななし いやぁ、妄想が捗ります!! 535 ななし お前ら自重しろ!! 537 ななし ほーーーーーーん。 539 ななし アヤナちゃんをペットに!? 541 ななし あくあ君、全部言うやん! 543 ななし まさかのあくたんもノリノリ!? 545 ななし あくあ様の自宅周辺で段ボールに入る不審者が続出しそう。 547 ななし お前ら間違っても段ボールに入って拾ってもらおうとするなよ!! 550 ななし あくあ君の住んでるところは国会議事堂や首相官邸のそばだから警備とてつもなく厳重だからな。 段ボールなんて持ってうろついてるだけで、お姉さんちょっといいですかーって声かけられるぞ。 553 ななし アヤナちゃん顔赤いw ていうか珍しく褒められて小雛ゆかりも顔赤いwww 555 ななし これは責任取らなきゃ! 557 ななし ていうか2人ともナチュラルに抱き枕抱いたまま椅子に座ってるしw 558 ななし いいなぁ。抱き枕いいなぁ。 560 ななし 完全に首絞めてるwww 562 ななし 小雛ゆかり、これ恥ずかしがってます!! 565 ななし 販売きたー!! 566 ななし やったー!! 568 ななし 明日、買いに行きます!! 570 ななし マジかよ!! 572 検証班◆07218KADO6 さーてと、本気で買いに行きますか。 575 ななし とあちゃんのあるのありがたい。 576 ななし 天我先輩の抱き枕助かる。 578 ななし マユシン君の抱き枕なんて私に需要ありまくりです。 580 ななし この後もコンサートとか、マジでお疲れ。 582 ななし コンサートも楽しみにしてるよ!! 584 ななし 1日に2回も3回もあー様を見れるなんて幸せすぎる。 586 ななし は!? 587 ななし 守田さん? 589 ななし 職権濫用だ!! 591 ななし うぎゃああああああ! 593 ななし 羨ましい……。 595 ななし ちょっと待って、お昼からこんな映像流して大丈夫なんですか!? 598 ななし あくあ君の力こぶ……ゴクリ。 600 ななし 小雛ゆかりwwwww 602 ななし ちゃっかり自分のファンを選びやがって!! 603 ななし ふざけんなw! 605 ななし お。 607 ななし おっ。 609 ななし このおっぱい……あくあ君、心の中でガッツポーズしてます。 611 ななし 前までは巨乳の女の子を見てもかわいそうにって感じだったのに、今や胸のでかい子を見ると羨ましくなる。 613 ななし 世界の価値観ですらも数日で変えてしまう男、それが白銀あくあです。 もはやあくあ君が白と言えば白で、黒と言えば黒なんですよ。 615 ななし どこ触りたい!? 617 ななし え、選ばせてくれるんですか!? 619 ななし サービス精神旺盛すぎwww 621 検証班◆07218KADO6 掲示板民なら、カチカチお茄子様一択だよな? あれ? 公開手コキ始まっちゃいます? 623 ななし あくあ様は無防備すぎ。 自分がおちんちんを弄られるとか思ってもいないのかな? 女子の性欲を舐めすぎでは? いくら相手が美人でも、知らない女の子からおちんちんゴシゴシされたくないでしょ。 625 ななし 見てくれこのあくあ様の顔を。 どこでも握っていいんだぜというこの表情を。 おちんちん触らせてって言ったら、触らせてくれそうな余裕すら感じる。 これが王者の風格か……。 628 ななし ちんちん触りたい奴が多すぎてクソウケるwwwww これが掲示板の民度か……。まぁ、私も触るならおちんちん一択なんですけどね。 630 ななし えっちな意味とかじゃなくて、学術的な観点からあくあ様のおちんちんを触らせてほしい。 どれくらいカチカチに硬いのか確かめたい。 632 ななし お腹か……。 633 ななし まともな人でよかったー。 635 ななし 赤ニットのお姉さん、ありがとう。 ちゃんとまともな人でよかった。 お姉さんならおちんちん触っても許してた。 637 ななし エッロ……。 639 ななし 腹筋触ってるだけなのにクソエロいwww 641 ななし お姉さん、息荒げてるじゃん。 643 ななし これは仕方ない。 645 ななし 守田さんナイス。 647 ななし よかった。これ以上は放送禁止になるところだったよw 648 ななし 番組を終わらせるつもりwww 650 ななし 小雛ゆかりの部屋第二弾ですか? 652 ななし こうやって被害者が増えていくのかw 653 ななし ホゲ川www 655 ななし ホゲ川の目からハイライトが消えてるぞw 大丈夫かw? 656 ななし ホゲ川、まさかの沙雪化!? 658 ななし あくあ君とアヤナちゃんのお昼のワイドショーいいじゃん。 660 ななし アヤナちゃんとあくあ君のお昼の情報番組見たいなぁ。 なんかすごくのほほんとして平和そう。誰も不幸にならなさそうなところがいい。 662 ななし なんだなんだ!? 663 ななし なんか持ってきた。 665 ななし 何が始まろうとしているんです? 668 ななし 今日でいいですともも最終回かー(遠い目をする私) 670 ななし 表彰状! 672 ななし あくあ君、逆! 逆! 673 ななし ベタなやつキタコレw 675 ななし くっそw 定番のボケなのにwww 677 ななし パチパチパチ! 679 ななし これ、守田さん嬉しいだろうなあ! 681 ななし ゴーストライター黛慎太郎wwwww 683 ななし ゴーストライターwww 685 ななし あーw って思ったw 687 ななし 最初から仕込んでくるなぁ。 689 ななし なんか宣伝始まったwww 691 ななし もう他局とかそういうのお構いなしじゃんwww 693 ななし 本当やりたい放題がすぎるw 695 ななし 小雛ゆかりと白銀あくあにタブーの文字なし。 こいつらの辞書、壊れてるんじゃないかw 698 ななし 守田さん的確なツッコミナイス! 700 ななし Mステwwwww 702 ななし それも他局や! 704 ななし Mステスタッフへの謝罪www 706 ななし これはネタw あれちゃんとカメラワークしっかりしてたし、飛び降りるのは解ってたでしょw ちゃんと本郷監督抜いてたし。 708 ななし 2回目のゆうおに宣伝www 709 ななし ちゃんと宣伝する。 711 ななし 新居に引っ越した天我先輩の幽霊騒動!? 712 ななし はぁ!? 714 ななし なんかすごいワード出たぞw 715 ななし 気になるってw 717 ななし プライベートでとあちゃんと公園デート!? 719 ななし 2人でボート、マ!? 720 ななし あかん、アクトア飲まんと。 722 ななし トアクア探してきます。 723 ななし 黛君の眼鏡が複雑骨折www 725 ななし マユシン君の眼鏡がお亡くなりにwww 727 ななし だからなんでそうなったんだよw 728 ななし ここでもちゃんと番宣w 730 ななし ベリルアンドベリルは同じ局だからいいw 732 ななし 悪名高い女優、K.Yさんwwwww 733 ななし 小雛ゆかりじゃねーか! 735 ななし は? あくあ君のロケ弁食うとかうらやま!! 736 ななし どうせならあくあ君が食べ終わった後の残飯漁りたい……。 でも、あくあ君って綺麗にご飯食べそう。ベリルアンドベリルでもお茶碗に米粒一つ残ってなかったし。 738 ななし アヤナちゃん優しい。 739 ななし アヤナちゃん良い子すぎてファンになる。 741 ななし 卵焼き、勝手に食べたwww 743 ななし 地味に嫌がらせきたw 745 ななし 塩シャケwww 746 ななし 大女優なのに、そう言う細かいところちゃんと覚えてるのクソウケるw 748 ななし 小早川さんwww 750 ななし 弁当5つは無謀すぎw 751 ななし 何があって5つもいったw 753 ななし ん? 754 ななし ん? 755 ななし 今、ブラって? 757 ななし 玖珂レイラがブラ忘れてるのはわざとだろ!! 759 ななし 白龍先生軟禁www 761 ななし そういえば白龍先生いないなぁって思ってたら監禁www 763 ななし 先生が描かないからwww 765 ななし 本郷監督が不審者www わかるwwwww 767 ななし 本郷監督、職質wwwww 769 ななし メアリー様、肉体年齢30代は嘘だろ!? 771 ななし 婆なみさん、嫁なみの代わりに赤ちゃん産めるじゃん。 773 ななし は? 総理? は? 775 ななし あー様に飯さそっておいて連絡がない? こーれ、国会追及です。 777 ななし ホゲ川w 779 ななし シャーマンのヤブ医者www 780 ななし なんかすごいパワーワードきたwwwww 782 ななし 他人のレントゲン写真www 784 ななし おい、嘘だろwww 785 ななし 本当じゃんwwwww 787 ななし ミシュ様の件、サラッと流した。 789 ななし そこ詳しく知りたいのにw 791 ななし カノンが今日も可愛い? 792 ななし 今日一、どうでも良い情報きた。 793 ななし あくあ様、その情報はいらないです。 795 ななし 前回のテレフォンショック良かったね。 796 ななし うんうん。できれば私たちも今日4人で見たかった。 798 ななし どうして小雛先輩と一緒なんでしょうwwwww 799 ななし あくあ様大丈夫、私たちも同じ事思ってる。 800 ななし もう20分をゆうに超えるwwwww そうだよね。もう30分くるよw 802 ななし 急な難聴助かるw 804 ななし >怪しげな浄水器の訪問販売員 これ、前にあくあ君スレで聞いた話だぞw >胡散くさそうな新興宗教の勧誘員 聖あくあ教じゃねーか!! 807 ななし なんだこれwwwww 810 ななし スタッフwwwww 812 ななし なるほど、この部分はスタッフが考えたのねw 814 ななし あー様「この番組も今日で終わりです」 私「え?」 816 ななし 終わるんかいw! 818 ななし 終わらないでwww 820 ななし 奪って良いかもwww 821 ななし 洒落にもならないタイトルきたwww 823 ななし 番組名が既にこえーw 825 検証班◆07218KADO6 え? 小雛ゆかりさんが、ホゲなみからあくあ様を寝とるって事ですか? 良いぞー、もっとやれ!! 827 ななし >>825 お前www 829 ななし 第二第三のホゲ川www 831 ななし 森川ホゲった顔してたぞw 833 ななし 嘘キター!! 835 ななし 40周年キター!! 836 ななし おめでとうございまーーーーーす! 838 ななし 守田さんおめでとう!! 840 ななし すげぇな。もう40年にもなるのか……。 842 ななし あくあ君の司会なら良いじゃん。 844 ななし 小雛ゆかりなら番組が返ってこないwww 846 ななし 守田さんですら返ってこない事を確信する小雛ゆかりの勢いよwwwww 847 ななし 小雛ゆかり、バラエティに出だしてから本当にやばいな。 女優としても最高レベルなのに、バラエティに出ても大御所に割って入れるとは思わなかった。 849 ななし ホゲ川……? 851 ななし ホゲ川、どうした? 853 ななし 闇堕ちホゲー川きた!! 855 ななし ホゲ川闇堕ちとか誰得展開だよwww 857 ななし 笑顔と元気とパワーしか取り柄のないホゲ川が闇堕ちだって!? ある意味で世界が終わっちゃんじゃないか? 誰もお前にそんなシリアス展開は望んでないぞ! 859 ななし ドッキリ成功!! 861 ななし うおおおおおおおおおおおおおおおお! 863 ななし 森川お前マジか!? 865 ななし ホゲ川が小雛ゆかりにやり返してるのを見て感動した!! 867 ななし 森川やればできるじゃん!! 869 ななし なぜか疑われるあくあ様w 872 ななし 無駄にキラキラした目wwwww 874 ななし あっ。 875 ななし あ。 877 ななし ジュン! 878 ななし じゅわ〜! 880 ななし これは孕む。 881 ななし 視線だけで受精させるのやめてもらって良いですか? 883 ななし >>877-878 お前らさぁw そういう連携プレイいらないんだよwww 885 ななし ちょw 小雛ゆかりさんwww? 887 ななし アイドル白銀あくあに替えのパンツを買いに行かせようとする女、女優小雛ゆかりwww 889 ななし これはまずいwww 890 ななし やっとCM入った。 トイレ行ってきます!! 891 ななし 急に人居なくなるやんw 892 ななし みんなトイレ。だってここまでノンストップだもん。 894 ななし お前ら早くしろよー! CM明けるぞー! 896 ななし 戻ってきた! 897 ななし ん? 899 ななし なんか、帰ってきたら人が……減ってる? 守田さんとホゲ川とあくあ君とアヤナちゃんと……あと誰かいましたっけ? 900 ななし 小雛ゆかり消えたwww 902 ななし 小雛ゆかりどうした? 904 ななし 子熊先輩wwwww 906 ななし 子熊先輩とはwww 907 ななし もうずっとそれでいいよw 910 ななし ちょっと可愛いじゃんこの子熊のぬいぐるみ。 グッズ出たら買ってもいいw 912 ななし 子熊抱っこするあくたんかっこよすぎ……。 914 ななし 莉奈派キター! 915 ななし 公式です。 916 ななし そりゃねぇ。 沙雪と莉奈なら間違いなく莉奈だよ。 918 ななし 莉奈派の完勝キタコレwww 920 ななし みんな空気読んでるなw 922 ななし 沙雪、私は結構好きだけど、みんな空気を読んだw 924 ななし アヤナちゃん、あー様から記念品もらって嬉しそう。 925 ななし あー、最近、アヤナちゃんが可愛くて困る。 927 ななし さっき小雛ゆかりの声が聞こえてきた気がするが気のせいだろう。 930 ななし そして次の質問もちゃんと空気を読むと。 932 ななし 観客席、ちゃんと鍛えられてるな。 935 ななし そして守田さんの質問もそのまま空気を読んで108人 いやー、やらせっていうか完全な予定調和だけど、こういうのはいい。 だって、誰も不幸になってないもん。 937 ななし 子熊先輩きたw 938 ななし 子熊先輩www 940 ななし 子熊先輩w 942 ななし 故障じゃないんだなぁwww 943 ななし くっそウケるwww ちゃんと0人なところ、本当みんな鍛えられてるw 945 ななし これも日頃の行いだよねw 948 ななし 再びCMwww 950 ななし さっきトイレ行きそびれたから行ってきます。 951 ななし 次回のゲスト誰だろ。 953 ななし また、メアリー様希望。 955 ななし おっ、今回は早くCM明けた。 957 ななし ホゲ川とヒソヒソ話。 959 ななし 森川アナ、プライベートの携帯電話きたwww 961 ななし 海外のオークションの支配人が言ってたけど、森川の携帯が出品されたら史上最高額が付くかも知れないって言われてたなw 963 ななし 国家機密レベルの携帯電話きたwww 964 ななし ん? 965 ななし この声は総理www 967 ななし CM明けるの早すぎてトイレじゃんwww 969 ななし これ、国会で追及ですwww 971 ななし 総理と飲みに行く只のアナウンサーw 973 ななし あっ、あっ、あっ……。 974 ななし 闇堕ちあくあ様キター! 975 ななし 闇堕ちあくあ様だって!? 977 ななし 待って! これ以上、私の性癖をこじ開けないで!! 979 ななし 守田さんwww 981 ななし 黒蝶揚羽に追及されるwww 982 ななし あくあ様との飯をすっぽかしてる時点でね。 983 ななし 巻きキター!! 985 ななし いいですとも〜!! 988 ななし いいですとも! 990 ななし これで終わりか。 992 ななし ほとんどの時間をこの4人で使い切ってるwww 994 ななし まぁ、こうなるのも織り込み済みだよね。 996 ななし 次回も楽しみwwwww 998 ななし みんなお疲れ。またライブで会おう! 999 ななし はー、これでまだあくあさまが見られるなんて嬉しい!! 1000 ななし 1000ならまたいいですともであくあ様が見れますように! そして掲示板民にハッピークリスマス!! 1001 3510◆ULTi-Hi-P3 お姉ちゃん達、ホゲった顔してないで急いで!! 15時からはベリルのクリスマスライブだよ!! みんな忘れないように注意してね!! ************************************************ 文字数多かったので配慮してちょっと早めにあげました。 アイドルオーディションの推し投票をできる場所を用意しました。 ※オーディションメンバーの詳細に関してはwikiか作者Twitterを確認してください。身長カップ数など書いてます。 https://customform.jp/form/input/140950 作者のtwitterアカウントです。更新が遅れた時はこちらで連絡します。 https://mobile.twitter.com/yuuritohoney https://mobile.twitter.com/yuuritosub 上が本垢、下がサブ垢です。 wikiです。有志の皆様、ありがとうございます。 https://wikiwiki.jp/yuuritohoney/ fantia、fanboxで、こちらでやり忘れたお話を掲載しています。 https://fantia.jp/yuuritohoney https://www.fanbox.cc/@yuuritohoney アラビア半島連邦についておねショタ短編書きました。 https://novel18.syosetu.com/n4279ib/ クリスマス用の短編、ムーンライトでとあ注意。 https://novel18.syosetu.com/n5480hz/ 那月紗奈、私がアイドルを目指した理由。 「助かったわ。ありがとう!!」 埃で煤けた白いワンピースから作業着の上着を羽織り、学校指定のジャージのズボンを履いて工事現場のヘルメットを被った私は、口にビスを咥え充電ドライバーを肩に担ぎながら大きく股を開いて脚立から降りていく。 「これで大丈夫だとは思うけど、一応プロの人にチェックしてもらってください」 「本当ありがとう!」 その昔、宮大工さんだったおばあちゃんは建築会社を営んでいて、そこに毎日のように入り浸っていた私はこの手の道具は扱い慣れている。ちなみに私が1番得意なのはかんな削りで、おばあちゃんからも上手だと言われた。 「ごめーん。誰か余ってる人いない?」 「あ、今、行きまーす!」 ここは、ベリルのコンサートが行われる東京インターナショナルフォーラム。私はオーディションメンバーの1人として、昨晩から現場を見学させてもらっている。 その後、一度仮眠を取った帰り道にスタッフさんの荷物運びを手伝った事がきっかけで、それからずっと現場を走り回っている。 「それじゃあ、重いからみんな落下させないように気をつけてね! いっせーので!」 んっ、おっも……! 4人で持ち上げた什器をゆっくりと周りに注意しながら移動する。 「周りちゃんと見て、ぶつからないように!!」 「重たいもの通りまーす!」 「カーブ気をつけて!」 「角ぶつけないようにしてね!」 何度か軽作業の手伝いで現場に行った事あるが、現場では面倒な事でも安全第一で行動する事が重要だ。 そこを蔑ろにして事故になった現場は少なくないし、実際に事故が起こってそのライブ自体が中止になる事だってある。だからちゃんとした現場ほど、みんなわかってる事でも一つ一つ声に出して意思を統一をして、安全を確保しつつ作業を行うとお婆ちゃんから聞いた。 「はい、今度は下ろすよー。指挟まないように気をつけて!!」 「ゆっくりゆっくり!」 「はい、OKです!」 ふぅ、重たかった。私は頬を流れる汗を拭うと、頭を下げてお礼を言う。 現場では感謝の気持ちを忘れたらダメだってお婆ちゃんが言ってたからな! 「ありがとうございました!!」 「こちらこそ、ありがとう! バイトの子でしょ。助かったわ!」 うん……この見た目のせいもあるけど、完全にバイトの子だと勘違いされてるな。 ついつい困ってる人を見ると声をかけてしまう生徒会長だった時の癖が抜けてないせいか、まさかこんな事になるなんて……まぁ、楽しいから別に問題ないか! ははは、細かい事は気にするなってお婆ちゃんやお母さん達も言ってたしな! 「手、空いてる人いませんかー?」 「あっ、はい! 行けます!」 駆けつけた先を見ると、ハンガーにかけられた衣装が大量にあった。 ライブでベリルのメンバーが着る予定の衣装に、私は目を輝かせる。 アイドルのステージ衣装はキラキラしててかっこいいな! 「忙しいのにごめんね!」 「いえいえ!」 「悪いけど、備品置き場からこれと似たようなハンガーラックで、1番しっかりしてる奴を取って来てくれるかな? このハンガーラック、ストッパーが折れてて故障してるし、グラついてて倒れてきたらいけないからさ」 「はい!」 ちょっとした事でも、それが後々何かの事故に繋がるかもしれない。だからこそ、みんな細かい所にまで、気を遣っている。中には気にしすぎじゃないって思う事でも、安全第一の方が私はいいと思う。 ステージのバックヤードから通路に出た私は、予備の備品が置いてある場所へと向かう。 えーっと、ここかな? 備品置き場でハンガーラックを見つけた私は、状態をチェックしてそれをガラガラと押していく。 「持ってきました!」 「ありがとう。ついでで申し訳ないんだけど、私、検品で忙しくって……衣装の移動、お願いできるかしら? あ、順番はそのままでお願い!」 「はい、大丈夫です!!」 私はそっと衣装を手に取る。 衣装はすごく繊細な刺繍が施されていたり、スパンコールが沢山あしらわれていたりするから慎重に移動しないといけない。もし、これが倒れて何かのパーツが飛んだりしたら取り返しのつかない大惨事になる事だってある。 「えっと、まずは最初のこの衣装で……あっ」 「ん? どうかした?」 「あ、いえ、なんでもないです」 私は何もない振りをして笑顔で誤魔化す。 この衣装、あくあ君のだ……。よく見ると元のハンガーラックに白銀あくあ様ってプレートがかかってたけど、リハで使った時に付着したと思われる残り香でわかる。こう見えて私は鼻が利くからな。 私は一つずつ丁寧に衣装を移動させていく。職人さん達にとっては作業着が仕事着だが、あくあ君にとってはこのステージ衣装が仕事をするための服装だ。だからこそ丁寧に扱わないといけないと身が引き締まる。 「白銀あくあさんのいいですともの出演、終わりました!!」 「あと少しで観客席にお客さん入るよ!!」 「みんな残り時間を頭に入れながら目の前の仕事に集中して!」 「天我アキラさん、入られます!」 「猫山とあさん、楽屋に入られました!」 「黛慎太郎さん、渋滞で少し遅れるそうです!!」 「あくあ君、どうなってるって?」 「今からすぐに車に乗ってこっちに来られるそうです。でもさっき黛君と一緒に新宿からこっちに向かってる花房さんから連絡があって、新宿方面が今、渋滞しているようなのでどうなるか……」 一瞬だけ周りに視線を向けると、数えきれないほどの人達が視界に入った。 大きな会場のレンタル料金、電気代、ステージや衣装などにかかるお金、そしてそれに携わってる人達の人件費、ちょっと考えただけでも、物凄いお金がかかっているんだってわかる。 それはつまり、あくあ君達が魅せるパフォーマンスに、この人達の生活が関わっているという事だ。 なるほど……あくあ君が自ら進んでハードスケジュールをこなすのも、いつだって完璧なライブを魅せてくれるのも、自分の両肩にこれだけの重みを背負いながら仕事をしている事をちゃんと自覚しているからか。 それってすごくかっこいい事だなって思った。 「衣装の移し替え終わりました。一応、チェックお願いできますか?」 「ありがとう!! 本当助かったよ!」 衣装さんは私の手を両手で握るとブンブンと振る。 「あ、あと、ボタン一つ取れかかってました」 「どれ!?」 私はハンガーラックの中から白い衣装の裾を軽く摘む。 「この白いやつ」 「本当だ! ありがとう!!」 衣装さんは問題の箇所を確認すると、近くにいた別のスタッフさんに声をかける。 「これ、ボタン手直しお願い!」 「了解」 「戻す位置、覚えておいてね!」 「わかりました!」 私は改めて衣装担当のお姉さんにお礼を言われると、その場を後にした。 周りを見るとみんな安全を確認しながらも忙しなく動いている。 「演出班、こっち注目して!!」 声の方向に視線を向けると、大好きな本郷監督が立っていた。 「さっき確認したけど、あくあ君がこっちに到着するのは早くて1時間前だそうです! だから最終確認ほとんどできないと思うから、修正するところあったら、みんな私のところに来て!! ところで白龍先生は?」 「白龍先生なら外出中です! 次のイベントの確認に行きました!!」 「了解。それならいいや。台本は修正箇所なしだよね?」 「はい! 台本の方は問題ないって聞いてます!! あっ、でもドライバーの曲を演ってる時に、あくあ君達がアドリブ入れるかもしれないから、そこだけ注意してって」 「了解! それはこっちでも想定済みだから大丈夫!!」 ふぉぉぉおおおおおお! ドライバーと聞いて、私の体を流れる血が騒ぐ。 しかもあの恋愛小説家で有名な白龍先生がライブとはいえドライバーの演出するなんて間違いなく初めての事だ。一体、どうなっちゃうんだろってワクワクする。 ヘブンズソードは女の子に救いのある物語だから、白龍先生の脚本とか絶対に相性がいいと思うんだよね。 くっ、見たい……見たいけど、スタッフでもなければチケットも持ってない私に見る資格なんてない。流石にこのままスタッフに紛れているのもどうかと思うし、スタッフ証はぶら下げてるけど、そろそろオーディション組と合流した方がいい気がする。 ていうかみんなどこに行ったんだろう? 一応、邪魔にならない範囲で自由に見学してていいとは言われてるけど人が多すぎてわからない。 「ニコさん、ここの部分を再確認したいのだがいいだろうか?」 「もちろんいいよ」 聞き覚えのある声にバッと振り返る。 神代……じゃなくて天我アキラさんだ。 それに隣にいる人、ニコって言ってたけど、岩成ニコさんだよね!? うわー、うわー、うわあああああ! ドライバーファンの1人としてわちゃわちゃしそうになる体と心を押さえつける。 「ここでターンして右足を真っ直ぐ前に出すと、次のシーンの時に左足が出しにくいのだが……」 「そこは思いっきり前に右足を出した後、置く時に少し引いて置くと良いと思うよ。そしたら前に出す勢いはそのままで可動部にゆとりが出るから、次のアクションに移りやすくなる」 おお……ドライバーでスーツアクターを務めていたニコさんの生指導だ。 すごいな。かっこいいな。羨ましいな……! 「なるほど。ではこういう感じでいいのだろうか?」 「うんうん。そんな感じでいいと思う」 ん? どうしたんだろう? せっかく上手くできたのに、天我さんはほんの少しだけ気落ちしているように見える。 「白銀は同じ振り付けのところでも上手くできてたな」 「うん、さすがアキラ君はよく見てるね。あくあ君は体幹が抜群に良いけど、それ以上に一つ一つの動きに変な癖がないからよく観察すると良いと思う。水澄先生も言ってたけどあくあ君ほど良いお手本の人はいないからね。あそこまでとは言わないけど、自分の体を自分が思ったように自由に使えるようにするのが今のアキラ君の目標かな」 「はい!」 うん、私もあくあ君のダンスを真似て練習していたからよく分かる。 あくあ君は、一つ一つの動作に甘えがないというか、全部がちゃんとやってるって言うのかな。彼が女の子を大事にするのと同じで、振り付けの一つ一つを物凄く大事にしてるのは、素人の私が見ててもわかる。 「今日はこういう形になるけど、これからの事を考えると関節の可動域は広げていった方がいいかもね。体が柔らかいとアクションやダンスにも幅が出るだろうし。今は筋トレと有酸素運動が中心だけど、今度からストレッチ系のトレーニングも増やしていこう。垣内さん、またちょっとアキラ君の予定を空けといてくれる?」 「わかりました。それじゃあ、1月の早い方で時間作っておきます」 「垣内さん、26日の朝は行けるんじゃないか?」 「アキラ君、26日からは実家に帰省する予定になってるよ。新幹線のチケットは15時20分からだけど」 「ああ、だから、その前にどうかなと思った。午前中ならまだ余裕があるし、ニコさんの時間が合えばだが」 「娘同伴でいいなら私は26日の朝でもいいよ」 「もちろんだ」 「じゃあ、それでスタジオに予定を入れておきます。私もご一緒しますね」 「……すまない。そういえば垣内さんも休みだったな」 「いいのいいの。私もどうせ26日は会社に行くつもりだったから気にしないで」 なるほど……確かに関節の可動域が広いと動きにも余裕が出るし、体を使った表現も豊かになるだろう。 あくあ君のダンスを見ると足の爪先から指の爪先まで、それこそ揺れる髪ですらコントロールしているようにさえ見える。私も映像をコマ送りにして確認したからわかったけど、あくあ君はどのシーンで再生を止めても奇跡の一枚になるレベルでかっこいいんだ。 私も天我さん同様、体が硬い方だから、今回の合宿でストレッチを積極的に取り入れてもらうように合宿の指導員の方に相談してみよう。 「モジャさんどこー?」 あ……私は声を聞いて咄嗟に身を隠す。 とあちゃんだ。別に悪い事をしているわけじゃないけど、なんとなく隠れてしまった。 「おぅ、ここだ! どうした?」 「曲の繋ぎのところ、やっぱり最初に考えてた奴に戻したいんだけど」 「正気か? 本番まであと2時間もねぇし、やるならぶっつけ本番だぞ」 「それでも。妥協したくないんだよね。今日、寝る時にモヤるくらいなら挑戦したい」 「だからと言って失敗したら元も子もねえからな」 「ちゃんと練習してきたから信じて欲しい」 「……わかった。俺も前の方が合ってたと思うからな」 「でしょ!」 とあちゃんとモジャPさんはお互いに笑顔を見せる。 きっとお互いに信頼している何かがあるんだろう。そんな感じがした。 「わかってると思うが、前半飛ばしすぎるなよ。かといって手を抜けって事じゃねぇけど、体力的に休めそうな時は天我か白銀に頼れ。足攣ったらそこで終わり……ってわけでもねぇけど、ライブの後に確実に影響するからな」 「うん。慎太郎とも話したけど、楽曲のペースコントロールは僕と慎太郎が握ってるからね。その辺は任せておいて。それに後半の事を考えると、あくあもある程度温存しとかないと……もしもの時は、多分また、あくあに頼っちゃうから」 とあちゃんは悔しそうな顔を見せる。 負けず嫌いな彼の一面が顔を覗かせた気がした。 「悔しいよなぁ」 「悔しいよ。僕や慎太郎だってちゃんと体力作りはしてるのに、ついていくのがやっとだもん」 「ま、焦んなや。焦ったって世の中、いい事はねぇからな」 「モジャさん……」 「俺はな。今、この瞬間をン十年も待ってたんだぞ。全く、それなのによぉ。お前のダチは本当、超音速旅客機みたいな奴だよ」 「それも片道切符の、途中下車厳禁ね」 「あっはっは、ちげぇねえ! つまりは関わった時点で腹を括るしかねぇってこった。俺もお前さんもな」 「うん!」 数十年も待っていたというモジャPさんの言葉が心に響いた。 そっか……そうだよね。女性アイドルと違って、男性が進んでアイドルをやろうだなんて、普通はそんな事を考えたりもしないだろう。 それでも、いつかきっと、誰かが出てくるんだって、ずっと信じて待ってた人が居たんだ。 あくあ君って、女の子だけじゃないんだね。男の子達の心も救っているんだって知って、胸の奥が熱くなった。 「すみません。遅れました!」 あっ、黛君だ。渋滞に巻き込まれたと聞いてたけど、無事に到着したんだね。よかった……。 「一瀬先生、いますか?」 「こっちよ。黛君」 黛君はマネージャーの人からサクソフォーンを受け取ると、振付師の一瀬先生のところへと向かう。 「最終チェックお願いします」 「いいわよ!」 おおっ! あ、あの、動きがロボットみたいとネットでも言われていた黛君が、サックスを吹きながら軽快なリズムでステップを踏んでいる!! 「黛君! もっと、こうでこう!」 なるほど、足元に集中しすぎないで、もっと上半身の動きを考えて動こうって事を言っているのかな。 「ふんふんふん!」 あー……多分だけど、視線と首が下がりすぎて縦の動きばかりになってるから、幅の動きを考えようってことかな。 なんとなくだけど、一瀬先生って、あくあ君に近いところがあるなって気がする。きっと、感覚とか感性とかを大事にするタイプだ。 「うん、いいと思うわ。あとは指摘したところだけ気をつけて。演奏しながらだと大変だと思うけど、きっと本番じゃ盛り上がるわよ!! ふぅ〜、イェー!」 「はい! ありがとうございました!」 黛君はとあちゃんや天我さんと一言か二言だけ会話を交わすと、マネージャーの花房さんと話しながら楽屋の方へと戻って行った。表情を見る限りはリラックスしているように見える。 どうやら黛君は後の事を考えて、ギリギリまで体力の回復に努めるみたいだ。 休める時にちゃんと休める人はすごいと思う。私が黛君と同じ立場なら、きっと興奮してじっとなんてしてられない。 「ねぇ、そこの君、手、空いてる?」 「あっ、はい! すぐに行きます!!」 時間が経つのは早いもので、気がつけば本番30分前になっていた。 あああああ、まずい。お客さんもう入ってきてるし、そろそろみんなに合流しなきゃ。 そんな事を考えていたら、入り口であくあ君を出待ちしていた桐花琴乃さんがダッシュで息を切らせながら入ってくる。 「白銀あくあさん、今、戻られました!」 あくあ君が間に合ったと聞いて、舞台裏が歓声と拍手に包まれる。 その音が少し外に漏れてしまったのか、呼応するようにステージから大歓声と大きな拍手が聞こえてきた。 「ふぅ、なんとか間に合ったわね」 「途中、小雛先輩がショートカットしようなんていうから余計に……」 「だって、仕方ないじゃない。あっちの方が空いてるように見えたんだから!」 「まぁまぁ、あくあも小雛先輩も落ち着いて、間に合ったみたいだし、ね」 天鳥社長、あくあ君、小雛ゆかりさん、月街さんの4人が並んで入ってくる。 あくあ君は本番直前だというのに、焦った様子もなく普段通りだ。 むしろ開演1時間前に迫った舞台裏の方が、みんな不安げな表情をしていたと思う。 それをあくあ君が現れただけで、みんなの表情が一瞬で明るくなった。 ヒーローが来るって、こういう事なのかな? 『ベリルの皆さんはすごいけど、それはやっぱりあくあ様がいるから。男の子4人だけじゃない。あくあ様がこのベリルって会社自体の精神的な支柱になってると思うの。だから那月さんにはあくあ様だけを見ていて欲しい。那月さんはあくあ様とタイプが近いからきっと参考になる』 見学の前に藤林さんから言われた事を思い出す。 真剣な表情と真っ直ぐ見定めた瞳、彼女が本気だってすぐにわかった。 『だから、貴女は……チームAセンターの那月紗奈は前だけ見てていい。細かいところは全部私がやるし、後ろは私が支える。私が3人を最大限に輝かせるために、後ろから全力でカバーする。私の性格はこんなだけど、このオーディションの間だけは信頼して欲しい。だから最初から最後までトップを突っ走ろう』 素直にかっこいいなと思った。 心が震えたよ。それと同時に、ここで燃えなきゃいつ燃えるんだって思った。 『わかった!』 それ以上の言葉はきっといらない。そう思った。 ふふっ、まだチームを組んだばかりだが、自分のチームが少し恋しくなってきたな。 そろそろ頃合いだろうし、みんなのところへ戻ろう。どこに居るのか知らないけど……。 そんな事を考えていたら、後ろから声をかけられた。 「あれ? 那月会長? どうしたんですその格好……」 「ドキッ!」 声の方向に顔を向けると、あくあ君が私の格好を見てびっくりした顔をしていた。 「あぁ、その子、バイトさん。さっきはありがとうね」 「私も、さっきは助かったわ。ありがとう」 「こっちも運ぶの手伝ってもらってありがとね!」 あ、あははは……な、なんか気まずい……。 私はあくあ君からそっと視線を外す。 あくあ君は周りのスタッフさんから声をかけられて察したのか、クスリと笑った。 「はは、那月会長、大活躍だったみたいですね。すみません。せっかくの見学なのに、なんか色々手伝ってくれたみたいで、代わりに俺の方からお礼を言わせてください」 「ううん。私がお手伝いしたくてした事だから。それに……色々と知る事ができてよかったよ。むしろ感謝するのは私の方だ」 実際、いろんな人と触れ合って話をして、知らなかった事を知る事ができた。 それに、とあちゃんの想いとか、天我さんの頑張りとか、黛君がしっかりしてるところとかが知れたのも良かったと思う。何よりも、他人を介して、改めてあくあ君が凄いって事を知る事ができた。 「あと、あくあ君、私はもう那月会長じゃないんだけど……」 「あぁ、そっか……じゃあ、なんて呼べばいいかな?」 「あ、えっと、じゃあ、なつきんぐで……」 あああああああああああああああああああああああああ! 私のバカ、馬鹿! 普通に紗奈って呼んで欲しいって言えばいいのに、なんでよりにもよってなつきんぐなんだよ! 私は小学生か!! 「わかった。それじゃあ、なつきんぐ、助けて貰ったお礼をさせてよ」 「え?」 「オーディションメンバーはこっから先はこの舞台裏に入れないけど、特別に近くで見てていいよ。阿古さんには俺から言っとくから」 「い、いいの?」 「もちろん。その代わり……俺だけ見てろよ? なーんちゃってね」 「うん、わかった」 「え? あ、別に慎太郎とか、とあとか、天我先輩とかも見てていいからね。うん」 「ふふっ」 慌てるなら最初から言わなければいいのにと思ったが、そこもまたあくあ君らしい。 それに大丈夫。言われなくても、ずっと君を見ている。 藤林さんに言われたから……だけじゃない。 何故なら私がなりたいと思った理想のセンター像が君だからだ。 「それじゃあ、ちょっと行ってきます」 「うん。私は見る事しかできないけど、あくあ君の姿、しっかりと目に焼き付けるよ」 あくあ君は拳を突き上げると、みんなのいるところへと向かっていった。 ブルルルッ、ブルルルルルッ。 ん? メッセージ? 誰からだろう? あ、もしかして私が居なくて心配した藤林さんから連絡があったのかも。 私はスマートフォンを起動させると、メッセージアプリを開いた。 【紗奈ちゃんへ】 あっ、もう1人のお母さんからのメールだ。 【1月1日、あくあ君からの紹介でいいですともに出る事になりました! 羨ましいでしょ〜? 紗奈ちゃんもオーディション、頑張ってね!!】 みんなには黙ってるけど、私のお母さんに生殖細胞を提供してくれたもう1人のお母さんは、この国の総理大臣をやってる。 それもあって私は幼い時から生徒会長をやってみようと思った。どんなに苦しくても、辛くても、それでも人の上に立つってどんな気持ちなんだろう。多くの人達の希望と期待、責任を背負って、それでも先頭に立って切り開いていくって事を知りたいと思ったからだ。 そこで私は、自分のために多くの人が支えてくれているという事を知る。それと同時に、人が多ければ多いほど、どこかで割り切らなきゃいけない部分もあるんだって事を、ヒーローみたいに全員を救えないって事を知ってしまった。 乙女咲の大学に進学して、そのまま議員さんになる道も考えたけど、私はもう1人のお母さんみたいに全てを割り切れるだろうか。その事がずっと頭の中にあった。 そんな悩める私の前に、彗星の如く現れたスター。それがあくあ君だ。 本物のヒーローみたいに多くの人の心を余すところなく救っていく彼を見て、私もアイドルになったら誰も諦めずに救う事ができるのかも知れない。私も彼のような理想のヒーローになれるかも知れないと、そう思った。だから、ベリルのオーディションの告知が出た時は迷わなかった。 「……よしっ!」 私は頬を叩いて気合を入れる。 こんな近くであくあ君を見れる機会なんてそうない。 だから私がここで何かを掴んでチームAに還元する事ができれば、それはきっとチームAにとっての武器になる。 藤林さんはチームで勝つと言ってくれた。だからセンターの私は、キャプテンのその言葉を信じる! そう心に決めたから、この一分一秒を絶対に無駄になんかしてやるものか! 「開演まであと60秒!」 ステージの幕が開く。 その瞬間を見逃すまいと、私は目を見開いて見守った。 ************************************************ あくあとコラボして欲しいキャラや、ノクターン回についてのアンケートやってます。 よろしければどうぞ。 https://customform.jp/form/input/140130 アイドルオーディションの推し投票をできる場所を用意しました。 ※オーディションメンバーの詳細に関してはwikiか作者Twitterを確認してください。身長カップ数など書いてます。 https://customform.jp/form/input/140950 作者のtwitterアカウントです。更新が遅れた時はこちらで連絡します。 https://mobile.twitter.com/yuuritohoney https://mobile.twitter.com/yuuritosub 上が本垢、下がサブ垢です。 wikiです。有志の皆様、ありがとうございます。 https://wikiwiki.jp/yuuritohoney/ fantia、fanboxで、こちらでやり忘れたお話を掲載しています。 https://fantia.jp/yuuritohoney https://www.fanbox.cc/@yuuritohoney アラビア半島連邦についておねショタ短編書きました。 https://novel18.syosetu.com/n4279ib/ クリスマス用の短編、ムーンライトでとあ注意。 https://novel18.syosetu.com/n5480hz/ すみません。遅れました。 それと今後の更新予定について後書きにて記載しています。 ******************************************** 杉田マリ、それ、うちの自慢の生徒です!! 「はあ……」 私は政府が提供する女性専用アプリの画面を見てガックリと肩を落とした。 わかってはいたけど、やっぱり画面を見る瞬間だけはいまだにドキドキする。 「ま、私みたいな行き遅れとわざわざお見合いしたいと思う男性なんているわけないよな……」 私は男性からのマッチング通知のページを閉じると、搾精器提供データの使用項目のページを見つめる。 あなたのデータが男性に使われた回数 1回 もう何度この画面を見た事か……。 どんなに落ち込んだ時も、この画面を見ただけでだらしのない顔になってしまう。 そしてこの項目をクリックすると、使用した人物のデータが表示される。 白銀あくあ ああああああああああああああああ! だめだ白銀! 私は先生で白銀は生徒だ! そんな事が許されるわけないだろう! せめて卒業まで待ってくれ! な? そうしたら晴れて合法になるから!! って、そうじゃない! 落ち着け私!! もう何度も見ててわかってるはずなのに、いまだにこのページを開いただけで動揺する。 「夢を見ているような気分だ……」 振り返る事、数ヶ月前。 これは機械の故障だ。 そう確信した私は、データを管理する国家機密局に電話で確認した事がある。 『これ、何かの間違いですよね……?』 『少々お待ちください。ちょっと確認してみますね』 データを管理する国家機密局が、なんらかの人為的なミスを起こしてしまった。 私が三日三晩寝ずに考え出した結論がこれである。 うんうん、普通にあり得る話だ。それなら全てが腑に落ちる。 そうじゃなきゃ、私のどこにそんな魅力を感じる要素があるというのだ……。 『えっと……白銀あくあ様の担当官の方が居たので、ちょっと、お電話の方をお繋ぎいたしますね』 『は、はい』 え? え? 白銀の搾精担当官だって!? 私は思わず携帯電話を落としそうになった。 『もしもし、お電話代わりました。国家機密局衛生保安課、特一級搾精担当官の深雪・ヘリオドール・結です』 搾精担当官……この国に住む全ての女子の憧れで、国家公務員の中でもエリート中のエリートである。 私も過去にそこを目指して頑張ったが無理だった。それほどまでに搾精担当官になるのはハードルが高い。 しかもこの深雪さん、特一級となれば相当なものだ。 搾精担当官にもランクがあり、特一級になれば自らの好みに近い男性の担当を提案されるという話を聞いた事がある。きっと彼女はものすごく勉強したんだろう。 その結果、深雪さんは自らの努力で、白銀あくあというこの世界で1番の男性を自ら手繰り寄せたんだ。 話を聞いてみたい。 どんな方法で搾精しているのかとか、やっぱり行為の最中に興奮した白銀が襲ってきたりとかするのだろうか? だがそれを聞くのはマナー違反だ。何よりも教師として、自らの権力を使って教え子のプライバシーに踏み込む行為はやってはいけない事である。 私は一教師のプライドとして、色々と聞いてみたい欲望をグッと堪える。 『えっと……白銀あくあ様のクラスで担任を務めてる杉田マリ先生で間違いありませんね?』 『ハイっ!』 カタカタとパソコンのキーボードを打つ音が聞こえる。 『はい。再度こちらで確認したところ、間違いなく使用されてますね』 『え?』 私は驚きのあまり固まってしまう。 使用した? 誰が? 白銀が、私のを? 頭の中がうまく整理できない。 『おめでとうございます』 『あ、ありがとうございます!』 少し声が上擦ってしまった。 『杉田先生、この後、少しお時間の方、宜しいでしょうか?』 『大丈夫です』 『本来であれば個人情報に当たる事なので、通常の場合では規定に伴いお伝えできない事なのですが……』 そこで深雪さんから聞かされた衝撃の事実に、私はまたしてもフリーズしてしまった。 普通ではありえない。今思えば白銀あくあという生徒は、この時から全てが他の男子とは全く異なる存在だったのかもしれない。 『みんなに集まってもらったのには理由がある』 後日、私はクラスの女子達にお話があるからと、放課後、教室に残ってもらった。 私はクラスの全員をゆっくりと見渡す。 みんな、もしかしたら自分達が白銀に何かやってはいけない事をしてしまったんじゃないだろうかと、不安げな表情で私の事を見ている。 大丈夫、みんなは何もしてないからと、私は笑顔を見せて教室の中の空気を柔らかくした。 学校が始まってまだ1ヶ月あまり。うちのクラスの女子達は大人しい方で、節度を守って白銀と接してくれている。担任としてはとても誇らしい気持ちだ。 『みんな目を閉じて、リラックスしてくれ』 私はみんなが目を閉じたのを確認すると、ゆっくりと落ち着いたトーンで、できるだけ優しく声をかける。 『この中で、搾精用のデータを白銀あくあ君に対して公開している人は素直に手を上げて欲しい』 うん、まぁ、全員、手をあげるよね。そこはわかりきっていた話だ。 教師陣ですら全員してるのに、性欲の強い若い女学生がしてないわけがない。 ん? いや、月街アヤナさんがいないな。そういえば彼女は今日仕事だからと帰宅したんだっけ。 『その上で、自分のデータを白銀あくあ君に使われたという人は、恥ずかしがらずに正直に手を上げてくれないだろうか? 大丈夫、先生は100%君たちの味方だ。私の退職を賭けてもいい。その証拠に今日は退職届を書いてきた。だから私の事を、1人の杉田マリという女を信じてくれ』 1人、また1人とみんな顔を赤らめながら手を挙げる。 うん、恥ずかしいよな。でも、ごめん。これは重要な質問なんだ。 『よし、それじゃあみんな目を開けて。大丈夫、先生を信頼して欲しい』 最初はどうしようかと戸惑っていた生徒達も、鷲宮さんの、皆さん先生の言うとおりにしましょうの言葉もあって、ゆっくりと目を開けていく。 『えっ?』 『え?』 『杉田先生……?』 みんな手をあげている私を見て固まる。 そしてゆっくりと周りへと視線を向けていく。 『ちょっと待って、つーちゃんも?』 『ののかちゃん、マジ!?』 『りっちゃん!?』 『え? 待って、これ……』 『う、嘘……』 『全員、手を上げてる……?』 教室に居た全員が、私も含めて手を挙げてた。 私も深雪さんからこの話を聞かされた時は驚いたが、なんと白銀は、わずか1ヶ月余りでクラス全員の女子を制覇してしまったのである。 なんという事だ。あの伝説のオナニーマスター、掲示板の0721にも負けてないんじゃないか。 『つまり、そういう事だ。どうやら、みんな自分が使われた事を周りの人に言ったりしていなかったみたいだな』 これは素直に驚きだった。 まず普通の高校なら、使われた女子がその事で他の女子にマウントをとってクラス内のカーストを形成していく。 でもこのクラスの女子達は、白銀や他の女子達の気持ちを考えてずっと黙っていたのだ。 私は思わず感動して涙を流しそうになる。 『今日、みんなに放課後に残ってもらったのは、このお話をするためだ』 みんな戸惑った表情を見せる。 大丈夫、そんなに緊張しなくても、誰も怒ったりなんかしないから。 『それでは今より私もみんなと一緒に、もしもの時のための課外授業を始めようと思う。講師として今日は国家機密局衛生保安課、特一級搾精担当官の深雪・ヘリオドール・結さんに来てもらいました。拍手』 部屋に入ってきた深雪さんをみんなが羨望の眼差しで見つめる。 当然の反応だろう。女子がなりたい職業ダントツトップの搾精担当官に憧れない女の子なんていない。 『こんにちは』 『『『『『こんにちは!!』』』』』 『乙女咲学園高校、1年A組のみなさま。初めまして。先ほど杉田マリ先生からご紹介いただいた国家機密局衛生保安課、特一級搾精担当官の深雪・ヘリオドール・結です。今日はみなさまの貴重な時間を割いていただきありがとうございます』 ペコリと頭を下げた深雪さんを見て、みんなも慌てて頭を下げる。 『今からここにいる皆さんには、白銀あくあ様といつ性行為が始まってもいいように、杉田先生と一緒に事前学習をしてもらいたいと思っています』 どよめいた生徒たちはお互いに顔を見合わせると、はしゃぐような素振りを見せる。 うん、こんな事、私の教師人生でも初めての事だ。私も君達と同じ年齢なら、周りの席の子達と手を繋いで喜びあってたと思う。 それがわかるから、私も深雪さんも注意せずに、微笑ましい気持ちでみんなが落ち着くのを待っている。 『この課外授業では、性行為が始まる前の事前準備、性行為が実際に始まった時の対応の仕方、性行為中についての適切な射精の促し方、性行為後の男性への気遣い、中に出された後の対処法、子供が出来た事がわかった後の行動、妊娠と出産に伴う男性との話し合い、国の保険制度やお祝い金、子育て出産などに関わる社会福祉制度などについて学習してもらいます』 深雪さんは持ってきた冊子を全員に配っていく。 私も今回は生徒側なので月街さんの席を借りて授業を受けるつもりだ。 『本来であればこんな事は絶対にありえないのですが、その……この現状を見てもらえればわかるように、白銀あくあ様は他の男性より遥かに性欲が強いようなので、今回は杉田先生と相談して、このような形をとらせていただく事になりました』 深雪さんも電話越しに言っていたけど、国家機密局始まって以来の総理や閣僚も交えた特級緊急事項会議が開かれたそうだ。 クラス全員だけじゃなくて私みたいな行き遅れの担任までオカズにしてオナニーするとか、白銀は間違いなく教科書に掲載されるレベルの偉人だと思う。少なくともここにいる34人と1人の教師は救われた。 今後どうなったとしても、私達は今、この瞬間を忘れる事はないだろう。 私達はその後、2時間にわたって搾精のエキスパートである深雪さんから楽しい授業を受けた。 『最後に二つだけ、私の連絡先を杉田先生にお伝えしておくので、実際に白銀あくあ様と性的な行為があった際には恥ずかしがらずにすぐに先生に相談してくださいね。ご両親やご家族に相談するときも、親御さんがパニックになるといけないので私か杉田先生がご同行しますのでご安心ください。大丈夫、皆さんは1人じゃありませんから、ね』 深雪さんは表情に乏しい方だが、とても頼りになる優しい人だった。 白銀の搾精担当官が彼女で良かったと思う。 『そしてもう一つ、皆様のデータを使って採取された精液についてお話ししたいと思います』 深雪さんの真剣な表情に、緩んだ教室の空気感がピリリと引き締まる。 『搾精器を用いて採取された精液については、規則の関係で詳細をお話しする事はできません。しかし、今回の精子については条件付きですが最初の一回が皆さんに行き渡るように手配しています』 思わずみんなが立ち上がった。もちろん私だって立ち上がったさ。 本当は叫びたかったが、みんな立ち上がった時点でなんとか理性を働かせる。 つまりここにいる女子は確定で白銀との間に子供を作る事ができるのだ。 『ただ、これに関しては他言無用でよろしくお願いいたします。まだ正式に決まったわけではないので、みなさまの行動によっては受け取れなくなる可能性がある事も頭の中に入れておいてくださいね』 深雪さんはクラスの全員に釘を刺す。 『それでは、今日の課外授業はこれにて終了になります。みなさま最後までお付き合いいただきありがとうございました』 すごく丁寧で誠実な人だなと思った。みんなが教室から退室する深雪さんを拍手で見送る。 決して歴史の表に出る事がない偉業……これが私の知る限り、隠された白銀あくあ伝説の第一歩だった。 「杉田先生、どうしました?」 「え?」 私は突っ伏した机から顔を持ち上げると声の方へと振り向いた。 「し……白銀、どうした?」 私は何事もなかったかのように、1年A組の担任としていつものように接する。 「あ、いや……。これ、来月の出席についてプリント持ってきたんですけど……」 「ああ、そっか。ありがとう。預からせて貰うよ」 乙女咲で芸能活動や学外の活動をしている生徒達は、来月の予定を提出する規則がある。 これは、学びたいが時間のない生徒のために、足りない単位をオンライン授業などで取得するためだ。 ベリルだけが特別扱いというわけでもなく、私のクラスであれば月街や白銀の奥さんでもある白銀カノン、実家の手伝いをしているらしい千聖なんかもこの制度を使っている。 「先生、疲れてるなら無理しないでくださいね」 くっ……私の事なんかを気遣ってくれるなんて、白銀はなんて優しいんだ。 普通の教師ならここで勘違いして彼女面するところだぞ。 「それを言うなら私の方だ。白銀の方こそ、仕事を頑張るのは良い事だが、あまり無理をするんじゃないぞ。お前が倒れると悲しむ女の子が多いからな」 「はは……善処します」 夏休み中に熱を出したという話は聞いているが、あれが外に漏れたらきっととんでもない事になっていただろうな。 今、白銀がもし何かで倒れたら連日、朝から晩までそのニュースで埋め尽くされ、入院した病院がファンに取り囲まれ、世界各国の重鎮からお見舞いが殺到し、世界各地で祈りが捧げられ、世界屈指の医者が集まるんじゃないだろうか。 「ん?」 机の上に置いてあった携帯がチカチカと光る。 なんだろう? 私が通知を確認すると、そこには男性とマッチングしましたという文面が書かれていた。 え? え? なんで……? よく見ると政府のマッチングアプリじゃない? あ……そっか、思い出したぞ。何年か前に一般の相談所で登録した奴だ。そういや退会するのを忘れていた気がする。 時間は1週間後、帝都ホテルか……。 「杉田先生、すみません。今、チラッと見えたんですけど、もしかしてお見合いですか?」 「え、あ……うん。大昔に登録していたのが、まだ生きていたみたいだ」 「へぇ、良かったですね」 「はは、ありがとう」 さて、どうしたものか。 最初は断ろうとも思ったが、こんな機会はまずない。 何よりも1人の先生として、1人の生徒とちゃんと向き合うためにも、白銀への想いを断ち切る必要があると思った。 「ここがそうか……」 1週間後、目的の帝都ホテルに到着した私は、待ち合わせ場所となったロビーへと向かう。 一応今日のためにちゃんとエステやジムにも通って体を整えてきたし、今朝も美容院に行って藤百貨店で久方ぶりにちゃんとした服も買った。自分なりにできる努力はしてきたつもりである。 「杉本マリ子さんですね」 「あ、はい……杉田マリです」 「あ、すみません。ベストマッチメイキングの寺島と申します」 誰がどう見てもにこやかで清潔感のある笑み。私は何故か、ちょっと胡散臭いなと思ってしまった。 何より私の名前を間違えてるところが怪しさ満点である。 「どうぞこちらに。お相手の男性がお待ちですよ」 彼女は私をロビーの隅っこにある間仕切りのある区画へと案内する。 「こちらが今回、杉も……杉田様とのマッチングを希望された今村様です」 私がそちらへと視線を向けると、太々しい態度で椅子に座った男性がむすっとした表情でこちらを見つめていた。 一見すると態度は悪いが、もしかしたら体調が良くないのか、緊張しているのかもしれない。そう思う事にする。 「初めまして、杉田マリです。今日は面会を希望してくれてありがとうございました」 「……」 あまり口数が多いタイプではないのかもしれないな。 普通の男性はそうだし、あくまでもうちのクラスの男子がおかしいだけの話だ。 「早速ですが、杉も……杉田様。これから今村様とお話をするにあたって、前金をいただきたいのですが……」 「あっ、はい」 財布を出す前に冷静になった。あー、これは詐欺だなと……。 もし私も他の女性と同じなら、ここで普通に財布を出してしまっていただろう。 「すみません。そういう事なら、私はここで失礼致します」 私はバッグを強く握りしめると、その場から逃げ出そうとした。 「ま、まってください。杉本様! これを逃したら、もう2度と男性と会話する事なんてできないかもしれませんよ!!」 「例えそうだとしてもないな。あと、私の名前は杉田だ。顧客の名前も覚えられないような会社を信頼できるか!! 何よりも男性だからと言って、そんな態度の男性なんて、断固としてこちらからお断りする!!」 言ってやった! 言ってやったぞ!! 本当は最初からずっとそう思ってたけど我慢してたんだ! だって、誰がどう見てもあの男、私に対する好意が一切感じられない。 むしろ嫌悪感すら滲ませている。そんな男性、こっちだって願い下げだ! わ、私にだってプライドはあるし、そんな安い女じゃない!! それに白銀がおっぱい解放宣言で女性達はもっと自分の事を大事にして欲しいと強く言っていたが、私も私の事を大事にしたいと思った。 何よりも私の胸を見てため息をつくそこの今村とか言う男より、私の胸を愛おしく優しい目で見てくれる白銀の方が100%いい!! 「そういうわけで、私はこれにて失礼させていただく」 そう言って私はその場から離れようとした。 その瞬間、今村とか言う男が椅子から立ち上がって私のことを睨みつける。 これはまずい。この男、私よりも体が大きくてパワーがありそうだ。 「おい! 聞いてた話と違うぞ!」 「い、今村様、どうか落ち着いて」 「煩い!! お前も! ババアの癖しやがって、俺に手間をかけさせやがって! 調子に乗るなよ!」 あっ! 私は咄嗟に回避しようとしたが、履き慣れてないピンヒールの靴を履いていたために足元がおぼつかず、男の伸びた手がモロに私の体を突き飛ばした。 くぅ……地面につき飛ばされた私は腰を強打してしまう。 男はそのまま綺麗にセットしたばかりの私の髪を鷲掴みにして引っ張り上げる。 「いいからとっとと金出せよ! ほら、この俺がこんなにも会話してやってるんだぞ。嬉し泣きしながら金出すって言うのが筋だろ!!」 周りの人がこの光景を見て声を上げる。 しかしそれを咄嗟の判断で止めたのは、ベストマッチメイキングの寺島だ。 「み、皆様、これは只の男女の諍いです! どうかお気になさらず!」 こう言われては誰も手出しができない。 ホテルの従業員も思わず動きを止めてしまった。 助けてくれと意思表示できればまだどうにかなるかもしれないが、声を出そうにも倒れる時にテーブルの角でお腹をぶつけてしまいうまく声が出せない。バッグの中から財布を出してこの場を切り抜けようとも思ったが、さっきの衝撃でバッグが遠くに飛んでしまった。 頼む。誰か、誰でもいい……。助けてくれなくてもいい、通報してくれるだけでいいから。私はそう願った。 「何をしているんだ……?」 え……? 聞き覚えのある声に私は戸惑う。 もしかして痛みで意識が朦朧としてきて、幻聴が聞こえてきたのかもしれない。 「もう一度だけ聴く。そこのお前、誰に、何をしているんだ?」 いつもより低い声。 それもいつも聞こえてくるような、優しげな声色でもなければ、楽しげな声色でもない。 ましてやドラマやライブで魅せるようなかっこいい声とも違う。 怒りを必死に堪えるような声だった。 初めて聞く声色にびっくりしたが、どうやら幻聴ではないらしい。 「し……白銀あくあ……。な、ななななんでこんな所に……」 寺島は驚きのあまり、その場にへたり込む。 周りに居たお客さん達や従業員の人達も、何が起こっているのか理解できずに目の前の状況をじっと見つめている。 白銀はゆっくりとこちらに近づいてくると、私の髪を掴んだ今村の手首を強く握りしめた。 「いてぇよ! 何するんだ!!」 「何をするんだって? それを聞きたいのはむしろ俺の方だ」 白銀は床にしゃがみ込むと、私の背中にそっと手を回した。 「杉田先生、喋れますか? 無理そうなら目だけでいいんで瞬きで俺に合図ください」 私は白銀の腕をギュッと掴むと、なんとか腹の底から声を出す。 「な……なんで、ここに……」 「すみません。見るつもりはなかったんですけど、あの時、一瞬だけ会社の名前が見えてしまったんです。それで、さっきとあや慎太郎と一緒にラーメン竹子でテレビを見てたら、その会社、詐欺かもしれないって国営放送のニュースで森川アナが言ってたから、慌ててここに来たんです。杉田先生、口に出して1週間後、帝都ホテルだって言ってたから……」 そうだったのか……。 くっ! こんな私の事を心配して助けに来てくれるなんて、なんて優しい子なんだ。 思わず涙が出てしまう。それを見た白銀は、何を勘違いしたのか、今村へと向かって怒りを抑えつけたような表情を見せる。 「ちょっと、あくあってば走るの早すぎ!」 「だが……そのおかげで、さらなる被害は防げたようだ」 嘘……でしょ……? 声の方に視線を向けると、そこには息を切らして駆けつけた猫山と黛の姿があった。 猫山と黛は私の姿を見ると、表情を強張らせる。 どうやら私はそれほどまでにひどい状況らしい。 「杉田先生、少し体を持ち上げますよ」 白銀は私の体をすっと抱き上げる。 ちょ、ちょっと待ってくれ、こっ、これは、あの伝説のお姫様抱っこでは!? あまりの衝撃に痛みなんて秒で吹っ飛んでしまう。 「し、白銀様、どうかこちらに」 状況に気がついて下に降りてきた帝都ホテルの支配人が近くの長ソファへと案内する。 どうやらちゃんと対応できる人をスタッフさんが呼んでくれたみたいだ。 「対応が遅れてしまい申し訳ありませんでした。今、ホテル専属のお医者様を手配していますので、少々お待ちください」 「は、はい」 正直、最初、腹にテーブルの角が思いっきり入ったせいで声が出にくかっただけで、今は結構大丈夫なように思う。 「杉田先生、痛かったら無理せずに言ってくださいね」 「だ、大丈夫、大丈夫! こう見えて先生は頑丈なんだぞ」 白銀は私を長ソファに下ろすと、跪いてそっと靴を脱がしてくれた。 いったぁ! 「杉田先生、もう一度言いますが、絶対に強がったり、無理しないでくださいね」 「あ、う、うん。わかった」 白銀はいつもと変わらず笑顔だったが、すごく怖かった。 普段、怒らない分、絶対に怒らせちゃダメなタイプだと把握する。 「あの、これ……」 「あ……」 ロビーにいた他のお客さん達が飛び散ったバッグの中身とか、バッグを拾って持ってきてくれた。 「ごめんなさい。最初、何が起こってるのかわからなくて」 「私も、びっくりしちゃって、ごめんなさい」 「ううん。大丈夫。ありがとう」 私が話していると、その隣を猫山がスタスタと通り過ぎていく。 「で……君は何をしていたのかな?」 「と、とあ様……」 猫山は今村に近づくと、蔑んだような凍えた目つきで見下ろした。 あ、あれ? なんかちょっといつもと様子が違わないか? 「僕達の大事な先生を傷つけたりする奴は絶対に許さない。今の僕があるのも、あの時、杉田先生が手を差し伸べてくれたおかげだからね」 猫山……。ダメだ。痛みなんかより嬉しくて涙が止まらない。 「全く同じ意見だ」 黛は逃げ出そうとした寺島の進行方向を塞ぐように立ちはだかった。 「杉田先生が居たからこそ、僕も乙女咲に進学した。そこであくあやとあと出会わなければ、僕が変わる事もなかっただろう。それに……今のクラスの事は結構気に入っているんだ」 黛はトレードマークのメガネをクイッと持ち上げると、寺島達に凄んで見せた。 「だから、お前達が僕達の、1年A組のみんなが大切に思ってる杉田先生を傷つけると言うのなら、僕は……お前達の事を絶対に許さない」 寺島は黛に気圧されたのか、その場にへたり込んで動かなくなった。 もしかしたら彼女は黛のファンだったのかもしれない。 「くそっ、そんな不細工のババアに、お前らバカじゃねーのか!!」 「は……?」 うっ……。 さっきの黛や猫山の比ではない。 私の人生の中でも間違いなく初めて聞いたんじゃないかって思うほどの冷えた声が、帝都ホテルのロビーの中を静かに響き渡っていく。 「杉田先生は、とても素敵な人だ」 し、白銀!? 「真面目な杉田先生の事だから、今日だって、きっとこの日のために、ちゃんと準備をしてきたんだろうと思う」 白銀は私の乱れた髪を指先に絡めると、優しい手つきで綺麗に整えてくれた。 「それだけじゃない。俺は、俺達は、杉田先生の心が綺麗だって知ってる。もちろん外見だって、俺からしたら普通に綺麗なお姉さんだ。だからこの俺が保証するよ。杉田先生は、お前には勿体無いくらい綺麗だって……」 白銀は私をそっと抱き寄せると、どこかのお嬢様やお姫様にするみたいに、私の手を優しく手に取った。 え? え? これ、はなあたじゃん……。あ、あれ? もしかして私、ヒロインでした? いやいやいや、いやいやいや、正気に戻れ! 杉田マリ! お前は乙女咲の、1年A組の先生だろ! しっかりしろ!! 「さぁ、先生、行こうか。ここだと何だし、帝都ホテルの支配人さんが部屋を用意してくれたみたいだから」 白銀は私の体をまた優しく抱き上げる。 いいんだろうか……。1日に2回もこんな思いをしてしまって……。 「お、おい……」 「それ以上喋るな。お前の汚い言葉で杉田先生を汚すんじゃない」 白銀は私の方を見つめるとニコッと笑った。 「ね? だから、杉田先生は俺の声だけ聞いていればいいから」 あ、はい。もう白銀以外の声なんて聞きません。 いや、流石にそれじゃ授業できないだろ! と、自分でツッコミを入れた。 「そういう事、だからもう2度と、杉田先生に関わらないでね?」 「ああ、杉田先生はお前に勿体無いくらい素敵な女性だからな」 あれ? 八雲いつき先生の作品から白龍アイコ先生の作品に変わりました? ていうか私なんかがいいのだろうか……。 こんな史上最高の男子を3人も侍らせて。何かの法に触れてなければいいけど……。 「あくあ……あいつの事、1発くらいぶん殴っておかなくていいの?」 「あんな男を殴った手で、杉田先生に触れたくないからな」 そういえばさっき、白銀は男の手首を掴んだ後にハンカチで手を拭いていたな。 ただ単に汚れたからとか、そういう理由じゃないんだ……。 ていうか、なるほど。うん……これはもう無理だと確信する。 これで好きになるなって方がまずないでしょ。うんうん、無理無理。 諦めて好きだって事は認めるよ。うん、そっちの方がはるかに気持ちも楽だ。 認めた上でみんなの担任として我慢する。それが最善の手だと思う。 「あくあ、あいつらを放置していいのかな?」 「ああ、慎太郎。あとは警察の人が対応すると思うから大丈夫。もう警備の人も来てるから逃げ出さないでしょ。他にも被害者はたくさんいるだろうし、あとは法の裁きに委ねるよ」 その後、私は駆けつけたお医者様に手当してもらい、駆けつけた警察の人に事情を説明した。 「すまない。私がもっとしっかりと調べていれば……生徒のお前達を危険な目に遭わせてしまった責任は取るつもりだ。責任を取って教師を辞する覚悟もできている」 「先生……僕達の話、ちゃんと聞いてた?」 「ああ、僕達はそんな事を望んではいない」 「猫山、黛……すまない。では、他に何か償える事はないだろうか?」 2人はそう言ってくれたが、生徒達を自分の事で危険に晒してしまったのは事実だ。 「それじゃあ、俺から一つだけお願いがあります」 白銀はゆっくりと私の方へと近づいてくると、ポケットの中に入れていた封筒を私に渡した。 何が入っているんだろう? 私は封筒の中を開けて、びっくりする。 「これは……クリスマスのライブチケット……?」 「はい。先生に俺達のライブを見て欲しくて、よかったら来てくれませんか?」 「ああ、もちろんだとも……でも」 これは罰にならないだろうと言おうとしたら、白銀がそっと私の唇を人差し指で塞いだ。 え、あ、う……し、しししし白銀の指先が私の唇にいいいいいいいい! 「先生が居たからこそ、今の俺達があるんですよ。だから……その目で俺達のやってる事を見て確認する。幸いにもライブの当日はお休みですよね? いやー、休みの日に、生徒がちゃんとやってるのか確認するために休日出勤しなきゃいけないなんて、先生はかわいそうだなぁ」 私がポカンとしてると、猫山と黛が白銀の話に乗った。 「うんうん、休みの日にまで、僕たちの面倒を見なきゃいけないなんて、先生かわいそう〜」 「ああ、全くだ。先生、休みの日にまですみません」 そんなの罰じゃないだろ!! って言いたかったけど、生徒達の思いを汲み取るのも教師としての勤めだ。 「そうか……わかったよ。全く、せっかくのお休みだったのにな。ふふ、当日、ちゃんと最初から最後までじっくり見てやるからな!」 あ、でも……他の生徒達に申し訳ないなとモヤモヤした気持ちになる。 そんな事を考えていたら、白銀からクラスメイト達には、その次のイベントを良い場所から見られるように手配してるから大丈夫ですよと言われた。 それから数日後。 私はクリスマスの日に目一杯おめかしをして、コンサートホールへと向かった。 なぜならチケットには、みんなおしゃれしてきてねって書いてあったから。 「うわぁ、まだ2時間前なのに、今から楽しみだよ!」 「うんうん。この日をどれだけ待ち望んだことか」 「クリスマスにデートしてるみたいでほんと嬉しい!」 「ねー。こんなかっこいい男の子達と一緒にクリスマスを過ごせるなんて最高だよ!」 もう会場の前には多くの人達が詰めかけていた。 それ、うちの自慢の生徒達です! 私はそう叫びたくなるのを我慢して、コンサートの入り口へと駆け足で向かっていった。 おまけ ここから先はその後の帝都ホテル、くくり様視点。 「くっそ、離せ! 俺に触れるな!!」 暴れる見苦しい豚を見て思わずため息が出そうになる。 「臭いわね」 私がそう呟くと、その場にいた誰しも静かになった。 「くっ、くくくくくくり様!?」 支配人は体をガクガクと震わせて、私の事を怯えた目で見つめる。 「なんだ、おま……」 私が手を挙げて指示を出すと、お付きのボディーガードが男を地面に這いつくばらせた。 「せっかくあくあ様が吐いた息で帝都ホテルのロビーに漂う空気を綺麗にしてくれたというのに、お前のようなゴミが吐いたドブみたいな匂いの空気で汚すな」 私は地面に頭を擦り付けた男の顔の目の前に足を振り下ろした。 「ヒィッ!」 私はもう一度支配人の方へと視線を向ける。 「このゴミは、こっちで処分するから別室に連れていっておいて。あくあ様の障害になりそうな奴は、ちゃんと排除しておかないと……。って言おうと思ったけど、もう手遅れね」 「へ?」 私は指を鳴らしてボディーガード達についてくるように指示すると、帝都ホテルの入り口に向かって歩き始める。 カチッ、カチッ、カチッ……。 何かのボタンを押すような音が、静かになったロビーの中に響き渡る。 「ここ……ですか?」 ナンバー1、ワーカー・ホリックこと、千聖クレアが、クイズ番組で使うような赤いボタンをカチカチと押しながらロビーの中に入ってきた。 あのボタンは彼女の精神安定のために教団が別途用意した偽物である。 「後は任せたわ。ここ、私のホテルだから、好きにしていいわよ」 私はそれだけ言うと、帝都ホテルを後にした。 あの男は、きっと私に殺されていればよかったと思うくらいの地獄を味わう事になるだろう。 だが、そんな事はどうでもいい。そもそも、あくあ様の大事にしているものに手を出した奴が悪いのだから。 ************************************************ GW後に入院して手術する事になりました。 入院前の5月6日土曜か7日の日曜まで更新して、その週の13日の土曜か14日の日曜にまた復活できればと考えています。つまり5月8日月曜あたりから12日金曜まで更新をお休みする予定です。 早かったら11日木曜か12日金曜で復活できるかもしれません。 あくあとコラボして欲しいキャラや、ノクターン回についてのアンケートやってます。 よろしければどうぞ。 https://customform.jp/form/input/140130 アイドルオーディションの推し投票をできる場所を用意しました。 ※オーディションメンバーの詳細に関してはwikiか作者Twitterを確認してください。身長カップ数など書いてます。 https://customform.jp/form/input/140950 作者のtwitterアカウントです。更新が遅れた時はこちらで連絡します。 https://mobile.twitter.com/yuuritohoney https://mobile.twitter.com/yuuritosub 上が本垢、下がサブ垢です。 wikiです。有志の皆様、ありがとうございます。 https://wikiwiki.jp/yuuritohoney/ fantia、fanboxで、こちらでやり忘れたお話を掲載しています。 https://fantia.jp/yuuritohoney https://www.fanbox.cc/@yuuritohoney アラビア半島連邦についておねショタ短編書きました。 https://novel18.syosetu.com/n4279ib/ クリスマス用の短編、ムーンライトでとあ注意。 https://novel18.syosetu.com/n5480hz/ 黒蝶揚羽、はめつのまじょ。 どうやらベリルの皆さんがクリスマスにライブをするようです。 私は何を血迷ったのか、ライブのチケットが当たる森長のキャンペーンに応募してしまいました。 ま、まぁ、たくさん応募する人がいるから当たるわけなんてないですよね。 そんな事を考えていた自分が余りにも愚かすぎて、ほっぺたを引っ叩きたくなりました。 「当選してしまった……」 当選した以上は行かないと失礼だ。 でも、なんでよりによってペアチケットなんですか……。 こういう時に私が頼れる人はあまり多くありません。 「ごめん!! 行きたいのは山々なんだけど、その日のその時間帯はちょっと……だから揚羽おねーちゃんだけでも楽しんできて!」 ガーン! えみりちゃんに断られてしまいました……。 私は携帯を握りしめガックリと項垂れる。 うう……私が頼れる人が今いなくなりました。どうしましょう? そんな迷える私の所に、誰かが近づいてくる。 「どしたん? 話、聞こか?」 顔をあげるとそこに居たのは総理でした。 ぐぬぬぬぬ……私は心の中で葛藤する。 総理に全てを打ち明けて誘うべきか、それとも違う人を探すべきか。 はっきり言って、コミュ障で友達がえみりちゃんしか居ない私が他に人を誘えるとは思えませんでした。 仕方ありませんね。 「実は……」 私は総理にペアチケットが当たったけど、一緒に行く予定だった人が来れなくなった事を打ち明けた。 「さすがは私、まさかチケットの方からやってくるなんて、いやー、これも日頃の行いがいいからでしょうなぁ!!」 「くっそおおおおおおお! 総理め!!」 「それが大人のやる事ですか! 行方議員なんてビスケットの食べ過ぎで病院に搬送されたんですよ!!」 「佐藤議員ストップ! 流石に丸太はまずい。総理を丸太で殴りたくなる気持ちはわかるけど、国家公安委員長として流石にそれは見逃せません」 近くにいた他の議員に大人気なく自慢げに話してる総理を見て、やっぱこの人を誘うんじゃなかったと思った。 どんなに尊敬できる部分があっても……というか、こういう子供っぽい事をしなきゃ、本当に尊敬できるところしかないんですけどね。 それなのに悪ノリは過ぎるし、笑いを取ろうとわざとふざけたりするし……アレ? この人が本当に総理でいいのか少し不安になってきました。 それでもこの人が好かれるのは、そういうのが全部愛嬌として受け取られちゃうところなんでしょうね。 ええ、全くもって私とは対極的です。 「それじゃあ当日に!」 「は、はい」 「よぉーし、みんなに自慢するぞぉ〜!」 「総理、ほどほどでお願いします」 それから数日後。 私は総理と一緒に電車に乗って会場に駆けつけた。 普通に電車に乗ったのなんて、本当にいつ以来でしょうか。 変装が完璧だった事もあり、誰も私達に気が付かなかったので少しワクワクしました。 「ふっふっふ、どうやら私たちの変装は完璧なようだな!」 「総理、あまり声を出さないでください。バレますよ。仮にも一国の総理なんですから、リスクを上げるような行動はお控えください」 「わかってるって!」 本当にわかってるのかなあ……。 まぁ、ライブが始まれば少しは大人しくなるでしょう。 「うわー、ドキドキする」 「わかる。私なんてもうチケット手に入った日からドキドキしてるもん」 「ねー! 本当、楽しみ!」 「生であくあ君を見れるなんて思っても居なかったから本当に嬉しい!!」 開演まであと少し、周りの席に座っているファンの人達の反応を見て表情が緩みそうになる。 一年前のクリスマスと比べて明らかに国民達の表情が明るい気がします。 間違いなくこの国に良い流れが来ているという実感をヒシヒシと感じた。 「おっ、黒蝶議員、そろそろ始まるみたいだぞ」 「はい、総理、そのようですね」 天井に吊るされたスポットライトが両側から順番に音を立てて落とされていく。 始まる……! そう確信したファン達の大きな歓声が会場を包み込んでいく。 目の前に吊るされたスクリーンに、ゆっくりと文字が浮かび上がってきた。 【この世界の全てが大きな闇に包まれようとしていた】 繊細なヴァイオリンの音色にみんなが耳を傾ける。 あ……表には出てきてないけど、このメロディは間違いなく慎太郎君のものだ。 私以外にも数人のファンの人達がその事に気がつく。 【魔女達が行った狩りによって人類の大半は絶滅し、この世界に残ったのはエルフの女性達と数少ない人類を残すのみとなった】 最初は美しかったヴァイオリンの音色は徐々に力強さと迫力を増していく。 それに合わせるように、私の心臓の鼓動がどくんどくんと大きな音を立てる。 次の瞬間、スクリーンが映像へと切り替わった。 「この世界の破滅まであともう少し……ああ! 世界が黒に染め上げられる日が今から待ち遠しくて仕方がないわ」 魔女に扮した小雛ゆかりの演技に身慄いした。 この人、なんでこんなにも悪役が板についているんだろう。 悪の女王に相応しいドレスを身に纏い、妖艶な雰囲気を醸し出すその演技は、お昼に見たいいですともの印象を一瞬で掻き消すほどだった。 なるほど……だから彼女が役者、白銀あくあの演技の師匠なのだと、私達のような素人にも一瞬で分からせてくる。 【その中でも希望を持ち続け、いつか来る未来のために必死にもがいていた者達が居る】 スクリーンには、赤子を抱き抱える女性達が映し出される。 見た事がある人がいるなと思ったら、はなあたでヒロインを務めた女優さんです。 それに、このストーリーは……私は隣にいた総理へとほんの少しだけ視線を向ける。 【彼女達のその願いと想いが一本の糸となって、途切れる事なく歴史を跨いで紡がれていった】 このストーリー、間違いなく今の世界とリンクしている。 私はすぐにその事に気がついた。 脚本は白龍先生だっけ……。私も先生の作品を愛読してるからわかるけど、ファンタジーは多分初挑戦だと思う。 スクリーンの映像では、甲冑を着て髪を三つ編みにした金髪の女性騎士が歩く後ろ姿が映し出された。 「女王陛下! 敵の軍勢がそこまで迫っています。もうここは持ちません!! 退避を!!」 彼女の顔が出た瞬間、ほんの一瞬だけ会場が沸く。 それもそのはず、エルフの姫騎士役を務めたのはあくあ様の正妻である白銀カノンさんだったのだから。 でも私にとって衝撃的だったのは次のシーンだった。 「なりません。ここで逃げたとしても、この先に私達の未来はないでしょう。ならば……私も前に出て共に戦います」 あ、あ……え、えみりちゃん!? なんでえみりちゃんがそこに!? 周りを見ると私以外の人たちも動揺した素振りを見せていた。 でも彼女達の動揺は私とはきっと違う理由です。 多くの人達は、きっとスクリーンを通して見たえみりちゃんの姿に、あの雪白美洲や、白銀あくあの演技を重ねてしまったのではないでしょうか。私もはっきり言ってびっくりしました。 元よりえみりちゃんは綺麗だけど、なんていうのかな。画面映えする子だと思いました。 「探したぞエルフの女王! ほぉ……姫騎士もここにいたか!」 次の瞬間、スクリーンが真っ二つに割れると、黒い騎士の甲冑を着た玖珂レイラさんがステージに現れた。そしてその反対側にはえみりちゃんと、えみりちゃんを庇うように前に立ったカノンさんの姿が見える。 これには会場も大歓声に包まれた。 「おっと、姫騎士……動くなよ。我らは暗黒騎士、魔女様の命によってお前達をここで根絶やしにする!」 玖珂レイラさんの後ろに続くように、後ろから同じ甲冑を身に纏った多くの女性達が現れる。 「動けばここにいる奴らの命の保証はしない。諦めて武装を解除しろ!!」 レイラさんは私達の方へと姿勢を向けると、観客席に向かって持っていた剣を振り下ろす。 あ、あ、これって、私達が人質なんだ。 私達、観客席に居るファン達もこのストーリーの登場人物なんだと気がつく。 「人質を取るなんて、卑怯な!」 カノンさんは構えていた武器を下ろすと、2人に向かって人質には手を出すなと叫ぶ。 「くっ、殺せ!」 人質を解放するために自らが犠牲になろうとするカノンさん。 え? え? これって、どうなっちゃうの? そう思った次の瞬間、奥にあった新しいスクリーンに馬が走る映像が映し出された。 綺麗……銀色のような尻尾を靡かせて駆ける一頭の真っ白な馬、その上に跨る白銀の甲冑を身に纏った騎士の後ろ姿に観客席も見惚れてしまう。 みんながあっけに取られていると、会場の後ろからヒヒーンという本物の馬の声が聞こえてきた。 「え?」 「何?」 「どういうこと!?」 「お馬さん……?」 「後ろから聞こえてきたよね?」 みんなが一斉に後ろを振り向く。 それと同時に白馬に乗った本物の王子様が、後ろの大きな入場口から飛び出してきた。 「きゃあああああああああああ!」 「白馬の王子様きたあああああああああ!」 「え? 王子? それとも騎士様!?」 「え、やば……」 「これは夕迅様以来のクリティカルヒットきた……」 「あくあ様って、本当に王子様だったんだね」 「さすがは白龍先生、わかってるわ……」 「金髪あー様は反則でしょ」 なんて、ド派手な登場なんだろう。 迫力のある打楽器の音と共に、まるで映画を見ているようかのな壮大なオーケストラへと切り替わる。 隣にいた総理が、何それかっこいい。私も次の国会、これで登場しようかな、なんて不穏な事を言っていたけど、聞いてなかった事にします。私は違う党だし、総理と同じ党の皆さんは頑張って……。 「あくあ様あああああああああああ!!」 「こっち見てええええええええええ!」 「うぎゃあああああああああああああ!」 あくあ様は一気に坂道を駆け抜けると、ステージの上に飛び上がった。 すごい……。あんなに馬を上手に扱えるなんて、お馬さんごっこが得意なくくり様くらいしか見た事がない。 そういえば、えみりちゃんはしょっちゅう幼稚園児のくくり様にお馬さんをやらされてたなぁ……。 うん、とてつもなくどうでもいい情報も思い出してしまった。舞台に集中しよう。 「人……だと!?」 「誰だお前は!」 カノンさんを守るように馬を止めたあくあ様は、そのまま馬を降りて近くにいた人に手綱を引き渡す。 本物の姫と王子じゃん……。あ、いや、そもそもカノンさんは本物のお姫様だった……。 でも、その事を忘れていたのは、どうやら私だけじゃなかったみたい。 「そういえば嗜みってお姫様だった」 「くっ、嗜みがお姫様だってこと忘れてた」 「あー、そういえばそうだったような……」 「2人とも顔面つっっっよ!」 あくあ様は腰にぶら下げた大きな剣を引き抜くと天高く突き上げた。 衣装から小道具に関わるまで全てがおそらくはジョン氏によるデザインだろう。 ボタンの一つから装飾の一部に至るまで、全てがあくあ様のためだけに考えられている。その美しさは息を呑むほどで、この光景だけを1時間でも2時間でもうっとりと見つめていたくなるくらいだ。 「我が名は騎士王! この世界を侵食していく闇を祓い、全てを救うために立ち上がった!! 魔女の軍勢よ! お前達に我らが盟友であるエルフの王国を滅ぼさせたりはしない!」 あくあ様こと騎士王様は地面に剣を突き立てる。 その音と重なるように打楽器の大きな音が会場に鳴り響く。 そして音楽が始まる。 【この戦いはどこまで続くのだろうか。何も見えない霧の中、もがき、苦しみ、倒れ、それでも前に進む。何故そうまでしても人は前に進まないといけないのか】 どこまでも伸びていく清らかで美しい歌声。 嘘……でしょ……。 あの、アリア・カタリーニにも負けてない。 というかもうここまで来ると好みの問題だ。 それくらい僅差と言っても過言ではない彼女の……えみりちゃんの歌声に会場は息を呑んだ。 【ふとした時、誰かが歩みを止めた私の背中を押してくれた。私も同じように動けなくなった者に手を差し伸べる。きっとこの霧を抜けた先に何かがあると信じて】 そういえば、えみりちゃんはデュエットオーディションにも応募してたんだっけ……。 掲示板では、流石にあのアリア・カタリーニに勝てるわけがないよねって見方がほとんどだったけど、えみりちゃんはその圧倒的な歌声と歌唱力で全てを黙らせてくる。 【この戦いに勝ったとしても負けたとしても私達の人生は続くだろう。では、なぜ戦うのか……それは名誉のためだ】 あくあ様の歌声にみんなが沸く。 いつもより声が低いせいだろうか。すごく大人びて見える。 きっと大人になったらなったで、あくあ様はかっこいいんだろうなと思った。 ん? ステージを注視していると、レイラさんがあくあ君の横に並ぶように前に出てくる。 それに合わせて暗黒騎士の部下の1人と、エルフ側にいた外套を頭から被った女性がそれぞれの両端に並んだ。 つまり今、ステージの中央にはあくあ様が立っていて、その右隣にえみりちゃん、左隣にレイラさん、そしてレイラさんとえみりちゃんの両隣にエルフの女性と騎士の格好をした女性が立っている。 一体何が始まるんだろうと思っていたら、正体を隠していた両端の2人がフードと兜を外した。 その瞬間、観客席からは大きな歓声が上がる。 なんと2人の正体は、この曲の歌手である世界的なオペラ歌手のアリア・カタリーニさんが扮する騎士と、えみりちゃんやレイラさんと同じくデュエットオーディションにエントリーした世界的ソプラノ歌手のエリーカ・エヴァーミリオン、エリーカ様が扮するエルフの2人でした。 【今までの人生で積み重ねたものを全て出し切り、競い、戦い、高めあう。そうして私達の最高の戦いが始まるのだ。この戦いを邪魔する者は誰1人としていない。ここにあるのは共に戦ってきた仲間達と紡いでくれた人達の想いと魂、そして名誉だけ】 5人の歌声が重なる。 え、すご……。レイラさんも世界的なミュージカル女優なだけあって歌がすごく上手いし、え? そのレイラさん、エリーカ様、アリアさんの3人に囲まれて見劣りしないえみりちゃんやばくない? デュエットオーディションのトップ3ってこのレベルなんだ。ほえ〜……。 いや、それ以上にやばいのは、その4人と一緒に歌ってるのに明らかにリードしてるあくあ様の歌唱力ってどうなってるんだろう。うん、私は深く考えるのを諦めた。 掲示板を見ている時に見たけど、あくあ様はあくあ様だから仕方ないよねって魔法の言葉一つでどうにかなるって書いてあったし、私もそうする事にする。魔法の言葉って便利ダナー……。 【さぁ、私達の戦いを始めよう。勝利と敗北の峠を越えた先に何がある? ここに立つ、それこそがもう名誉なのだ。余計な事はもう何も考えなくていい。さぁ、戦う事を、競い合う事を、高め合う事を楽しもうじゃないか!】 最後まで歌い切ると、両脇に居たエリーカ様とアリアさんは観客席の歓声に応えるように笑顔で手を振りながら横にはけて退場する。 やはりこの一連の流れは、掲示板でデュエットオーディションのレベルに懐疑的な声が多かったから取り入れられたのでしょうか。少なくともこれを見てしまった以上は、もうデュエットオーディションに疑問を投げかける人は居ないだろう。 「騎士王だと! たった1人の貴様に何ができるというのだ!! エルフ共々ここで討ち滅ぼしてくれる!」 切り掛かってきたレイラさんの斬撃を受け止めたあくあ様はそのまま攻撃を横に受け流す。 あくあ様は続くレイラさんの攻撃を華麗なステップで交わしていく。 美しい剣舞と殺陣のアクションシーンにみんなが見惚れる。 ううん、全女子の本音を代弁すると、ただ単にあくあ様がカッコ良すぎてみんなホゲってただけだと思う。 あくあ様はそのままレイラさんを追い詰めていく。 しかし、あくあ様が剣を振り下ろした瞬間、レイラさんのマントが翻る演出と共にステージから消えてしまった。 えっ? えっ? どういう事!? 観客席が戸惑っていると、ステージの端から再びレイラさんが姿を現した。 おお〜! イリュージョンだ! 「我ら魔女の軍勢に物理攻撃は効かぬ! 騎士王、貴様は強い。しかし、それでは我らは倒せぬぞ!」 ちょっと! 物理攻撃が効かないのは流石に反則でしょ!! 脚本家でてきなさい!! って、脚本は私の大好きな白龍先生だった……。 どうしたらいいんだろう。みんなが固唾を飲んで見守る中、騎士王を助けるべく1人の男性が駆けつけた。 「騎士王よ! 闇の力を使う暗黒騎士の弱点は光だ!!」 きゃあああああ! 慎太郎君よ! みなさん見てください!! あれがうちの慎太郎君です!! 慎太郎君はいつもとは少し違う形のメガネと重厚感のあるローブ姿で、鎖のついている大きなアンティーク調の本を手に持っていました。 よく似合ってるわ!! ベリルのライブは写真撮影が自由だから、貴代子さんのためにも撮っておかなきゃ。 紫苑さん経由で私だとわからないように、どうにかして貴代子さんに回してもらいましょう。 「感謝する。君は一体?」 「私はエルフの学者、世界を覆い尽くすこの闇を祓うために、私達の一族はずっと研究を続けてきた。さぁ、今こそ世界を救う時、共に戦おう! 騎士王よ!!」 これ、ベリルじゃん!! いつもだと大体のパターンでとあちゃんの方が先に来そうだけど、雑誌のインタビューでも最初にあくあ君がアイドルになろうと後押ししてくれたのは慎太郎君だって事実が明かされている。 それがわかってるからこそ、今、この瞬間、ガッツポーズしてるファンの人達は間違いなく慎太郎君のファンの子達だ! よかったね。慎太郎君……君のファンはこんなにもいっぱいいるよ! 『君はいつだって自由だ。その翼でどこまでも飛んでいく。誰も見た事もない景色へと。目の前は何も見えない。それでも君は迷う事なく歩いていくんだ。切り開いていく。世界すらも。Wow、Wow、Wow、Wow!』 光り輝く未来へ。慎太郎君の持ち歌だ! しかも今回は、慎太郎君とあくあ様の特別デュエットバージョンです。 『期待と重圧で押しつぶされそうだった。逃げ出したくてもそんな勇気すらもない。諦める理由だけをずっと考えて生きてきた。でも今は向き合う事だけを考えている』 1番最初から戦い続けてきた2人の歌に涙腺が緩む。 あくあ様も、今の俺があるのは、あの時、慎太郎が背中を押してくれたからだと言っていた。 『僕は自由なんだ。どこにだって好きなところに飛んでいける。誰も見た事のない景色へと。目の前は何も見えない。それでも僕は迷う事なく歩いていくんだ。切り開いていく。世界すらも』 そんな2人だけのダンスを交えたデュエット。 最初はロボットみたいな動きでロボずみだなんて言われていた慎太郎君が、あくあ様と息の合ったダンスを魅せてくれている事に感動する。 『どこにだっていける。だって僕は自由だろう? 迷う必要なんてない。まだ見た事ない景色が僕を待っている。突き進め。未来へと。Wow、Wow、Wow、Wow!』 カメラを持つ手が震える。指先に力が入らなくてシャッターを切れない。 すると隣にいた総理がそっとカメラを手に取って、私の代わりに写真を撮ってくれた。 『もう誰かのせいにして生きたくなんてないんだ。何かのせいにして諦める事なんて何一つない。君の背中はいつだってそれを教えてくれた。僕が馬鹿だって事、君が気づかせてくれたんだ』 慎太郎君は前に出てくると観客席に向かって叫んだ。 「みんなの力を貸してくれ! みんなが持っている光の力を騎士王に!」 ど、どういう事だろう!? 私は最初どうしていいのかわからなかった。 『何も見えない今が楽しくて仕方がない。明日の道は自分で切り開いていく!』 慎太郎君の意図に気がついたファンの子が、2人の色のペンライトを取り出すと力強く振り始めた。 あっ、あっ、そういう事か!! ステージを見るのに夢中すぎて、みんなペンライトの事を忘れていた。 『僕達は自由なんだ。どこにだって好きなところに飛んでいける。誰も見た事のない景色へと。目の前は何も見えない。それでも僕達は迷う事なく歩いていくんだ。切り開いていく。世界すらも』 1人、また1人と、波及するように2人の色のペンライトの光が広がっていく。 その光景はとても素敵で、心にほんわかとした温かみが広がっていくようだ。 『どこにだっていける。だって僕達は自由だろう? 迷う必要なんてない。まだ見た事ない景色が僕達を待っている。突き進め。未来へと』 間違いなくここにいる子達の思いは一つになっていた。 私が……私達が目指した世界がここにある。 『これが正解かどうかなんてわからない。もしかしたら間違ってる事をしているのかもしれない。だからと言って諦める事なんてもうできない。みんなを笑顔にするって君が言ったあの日から』 慎太郎君の歌う歌詞が自分の事と重なって聞こえる。 ただ、一つ違うのは、自分がやろうとしている事は決して正しい方法じゃないって事が自分でわかっている事です。 それでもえみりちゃんと違って、不器用な私にはこの方法しか思いつかなかった。 『僕の笑顔を君達に届けたい。この気持ちを伝えたいんだ。そのために僕は手を伸ばし続ける。どこにだっていける。だって君と僕は自由だろう? 一緒に行こう、同じ未来へと』 例え自らの未来を捨てても、私には為さねばいけない事がある。 全てはみんなが同じ未来に向かって羽ばたくために。 スポットライトの一つがステージを照らす。それに合わせて闇の軍勢は一歩、また一歩と後退していく。 『みんな自由なんだ。どこにだって好きなところに飛んでいける。誰も見た事のない景色へと。目の前は何も見えないかもしれない。それでも僕達と一緒に歩いていこう。切り開いていく。世界すらも』 それほどまでに私の一族は業を背負いすぎた。 だから、誰かで帳尻を合わせなきゃいけない。 それが私の役割だというのなら、私はおとなしくその裁きを受けよう。 『どこにだっていける。だって僕達は自由だろう? もう迷う必要なんてない! まだ見た事ない景色にみんなを連れていく。ゆっくりでもいい。明日に向かって』 歌い終わった2人に対して大きな拍手が贈られる。 この国は今まさに転換期、ベリルと共にみんなが明るい未来へと歩き始めた。 だから黒蝶のようなやり方はここで終わらせなきゃいけない。 でも……私にほんの少しでも自由があるのなら、引導を渡してくれる人物だけは自分で選びたい。 白龍先生ほど上手じゃないかもしれないけど、この脚本は君たちのために描いた脚本だから、どうか受け取って欲しいな。 「これが、これが、ずっと私達の待っていた未来なんだ……」 「総理……」 真剣な総理の横顔を見て、久しぶりにこの人の素を見た気がした。 ふふっ、いつもそうやってればもっと支持率だって高いのに、でも、たまにしかこういう姿を見せないから、この人は好かれてるのかもしれないなと思った。 ずっと気を張りっぱなしじゃ倒れるぞって、前に言われた事を思い出します。 「くそ、光の力が!! 退却だ! 退却するぞ!!」 光の力によってステージの端っこに追い詰められたレイラさん率いる魔女の軍勢が退場する。 「人の子よ。助けられました。貴方ならこの世界を覆い尽くす闇を祓ってくれるやもしれません」 えみりちゃん本当綺麗……。カノンさんの隣にたっても見劣りをしないというか、この2人の見栄えと醸し出す特別な空気感はあくあ様の隣に立っても見劣りがしません。 「学者よ。エルフの代表として騎士王の旅に同行しなさい」 「はい。女王陛下!」 こうしてあくあ様と慎太郎君の2人は、エルフの国から外の世界へと旅立っていった。 スクリーンにストーリーの説明が映されている間に、後ろのセットが一瞬で転換する。 衣装を旅人風に変えた2人は森の奥深くへと入っていく。全ては闇を祓う聖剣を手に入れるためだ。 しかしそんな2人の行き先に、新たなる刺客の魔の手が迫る。 「人の子、騎士王……そしてエルフの学士よ。お前達の旅もここまでだ!」 新たに現れた暗黒騎士が2人の行手を遮る。 暗黒騎士を率いていたのは、ドライバーで共演している小早川優希さんだ。 これにはドライバーファンの人たちが笑みを見せる。 かっこいい系のレイラさんもそうだけど、長身の小早川さんもすごく甲冑が似合ってた。 2人とも女子校時代はモテモテだっただろうなぁ……。 「騎士王! 光の力を!」 「いいですとも!」 その掛け声はどうなの!? って思ったけど、観客席はあくあ様のアドリブに大喜びだった。 うん、さっきまで出てたもんね。多分、テレビで見ている守田さんも大喜びしてると思う。 「何!?」 あくあ様は剣を突き上げるが、スポットライトの光が広がっていかない。 それどころかステージの足元に漂うモヤがより一層広がっていく。 どうやら深い森の木々に光が遮られている演出のようだ。 一転してピンチに追い込まれるあくあ様と、慎太郎君。 ファンのみんなも私も総理も必死にペンライトを振るが、その光も届かない。 「く……」 「どうした騎士王! 人族の騎士の力は、こんなものか!」 うわああああん! あくあ様と慎太郎君がピンチだよ! 助けてえみりちゃん。カノンさん!! 絶望的な状況で天から声が降り注ぐ。 「諦めちゃダメ、騎士王」 あ……この声は……。 「とっ、とっ、とあちゃん!?」 「とあちゃあああああああん!」 「うわあああああああああああああ!」 「きちゃああああああああ!」 何人かの人は叫びながら薬をがぶ飲みしていた。 だ、大丈夫かな? それ一応、国の未承認薬ですよ〜。 「誰だ!」 小早川さんが天を見上げる。 すると一筋の光に包まれて妖精の服装を身に纏ったとあちゃんが地上に降りてきた。 え? え? 空中に浮いてる? よく考えたらワイヤーを使った演出なんだろうけど、ふわふわと舞い降りてくるその動きはワイヤーである事をミリも感じさせない。それほどまでに自然な感じで地上に舞い降りてきたとあちゃんは、騎士王の前に立つ。 「妖精族か……森に引きこもって居れば良いものを!!」 「そうだね。確かに君のいう通り、僕はずっと引き篭もっていた……。でも、それじゃあダメだって気がついたんだ。だから、僕も彼らと共に行く!!」 だからそれもベリルじゃん!! 誰なのよこの脚本書いたの! って、私の大好きな白龍先生じゃん!! 「さぁ、立ち上がって騎士王! 僕がその剣に光の力を込めるから」 スポットライトの光が2人だけを包み込む。 『流れた星は海に落ちる。夜空に手を伸ばせば、ミンナの希望が瞬く』 とあちゃんの白黒の世界だ! しかもこれはベリルの夏コミで見せたアカペラスタートバージョン! 『僕は今、白黒の世界の中』 アカペラのターンが終わるとオーケストラによる迫力のある演奏に切り替わった。 打楽器の音に合わせて、あくあ様はタップダンスを組み合わせた剣舞を披露する。 『こぼれ落ちた涙の雫、伝えられなかった僕の嘘』 この曲をやるのはこれで3度目だったかな。 私のような素人が聞いても明らかにどんどん良くなっている。 「あっ、あれ!」 「たまちゃん!」 「それにシロ君も!」 天から舞い降りてきた2人の天使、たまちゃんとシロくんの2人がとあちゃんの周りをぐるぐると回る。 なんかもう可愛い。何が可愛いって全部が可愛いんです。 それなのにさらに追い打ちをかけるように、新しい天使が2人舞い降りてきました。 あ、あ、あれって、Vtuber部門に追加されるって言ってた中身が誰かわかりきってる2人のスキンですよね!? うわー、ここで初お披露目なのかぁ!! 慎太郎くんのVtuberデビュー楽しみだな。 『恐怖で冷え切った僕の心、それを貴方の優しいぬくもりが溶かしてくれる』 うわあああああ。飛んだ! 飛びました!! とあちゃんは空に飛ぶと、私たちの上をぐるりと回る。 何人かが下からパンツを覗こうとしてたけど、そういうのはやめましょう。 ちなみに必死にパンツを見ようとしてた隣の総理は私が全力で止めました。 鉄壁のショーパンから見えるわけないんだから諦めましょうね。 『たとえこの思いが伝えられなくても、この大きな宇宙の下で僕と君は繋がっている。僕のこの想いは胸の奥を甘く締め付けるけど、全ては白と黒の世界の中に静かに沈んでいく』 とあちゃんの歌が終わると、騎士王あくあ様は雄叫びと共に天高く剣を突き上げる。 スポットライトの光の広がりと共に、床を覆い隠すほどの霧が晴れていく。 「くっ、ここまでか!」 小早川さん達、魔女の軍勢は2度目の撤退をする。 さぁさぁ、これで3人揃いました。 あくあ様達は、森の奥にあった聖剣を見つけますが、聖剣は長い年月を経て錆び付いていたのです。 これでは使い物になりません。 一行は聖剣を使えるようにするためにドワーフの国に向かう事になりました。 しかし、ドワーフの国がある大陸へと行くために船が出ている近くの街に寄ると、既に魔女の軍勢によって船を壊されてしまったために船が出せないみたいです。 完全な手詰まり、諦めるしかないのでしょうか……。 誰しもがそう思った時、ステージの奥から巨大な船がゆっくりと姿を現しました。 これにはみんなが驚きの声をあげる。 「フハーッハッハッ!」 そしてその船の先端に立った1人の人物にみんなが視線を向ける。 「とう!」 飛び降りた彼はカッコよくポーズを決める。 「待たせたな!! 七つの海を股にかける男、キャプテン・アキラとは俺の事だ!!」 なるほど……なんとなく色々とわかってきました。 この脚本、ところどころ厨二っぽいところがあるのはきっと、うん、そういうコトなんでしょうね。 でもファンのみんなも私も大満足なんで何も言いません。 「さぁ、行こう!」 船に乗り込んだ4人は楽器を奏で楽しげに歌いだした。 『君は光だから、月のない夜空に一際輝く道標だから。そんな君の周りで輝いてみたいと思った』 ついに4人が揃ったんだ……。 闇に閉ざされた世界を、4人の乗った船が切り開いていく。 『君は光だから、月のない夜空に一際輝く道標だから。光の届かない深い場所さえも君は明るく照らしてくれる』 船の後ろがスポットライトで照らされる事で、4人が通った後の航路が光に包まれている事がわかる。 これはベリルだ……。っていうか、よく見たら船の横にBeryl Enterpriseって書いてある! 芸が細かい!! 『弱って翳る時もあれば、雲に遮られる日があってもいい。そんな日があっても誰も君を責めたりなんてしない』 天我くんは大きく手を広げると、私たちに向かって話しかける。 「勇敢なるベリル号の乗組員達よ! オールを漕ぐのだ!! 目的地に向かって、我らと共に旅に出よう!!」 アキラ君は両手に剣を持つと空中でくるくると回す。 いや、よく見ると片方の手は鉤爪になっていた。うん、そういうの好きそう……。 観客席にいる人達をストーリーに巻き込む事で、ベリルのみんなとファンの間により一層一体感が出てくる。 『だってこの真っ暗な世界で、君は誰よりも輝き続けているのだから』 みんなで両手にペンライトを振り上げてくるくると回す。 実際にその動きに合わせて船の側面に取り付けられたオールがクルクルと回り出した。 もしかしてペンライトの光の動きをトレースして、それに合わせて回転してる? すご……。 『君は光だから、月のない夜空に一際輝く道標だから。君とならどこまでだっていける気がする』 いいのかな? 私がこの船に乗っても……。 『夜空が暗くなるほど君はますます輝いていく。そんな君の周りでみんなが輝きを増していくんだ』 黒蝶のせいで不幸になった男の子達はたくさんいる。 そんな私が、彼らと一緒に行く事は許されない。 『弱って翳る時もあれば、雲に遮られる日があってもいい。そんな日があっても誰も君を責めたりなんてしない』 ペンライトを振っていた手の動きが自然と止まる。 罪悪感で胸が圧し潰されてしまいそうになった。 『だってこの真っ暗な世界で、君は1人輝き続けていたのだから』 自分が本当に情けなくなる。 覚悟を決めたはずなのに、今だってこうして現実逃避をしているのだから。 もう子供じゃないのに、本当の私は中学生の頃から何一つ変わってない。 『君と出会えた奇跡に感謝する』 曲の盛り上がりと反比例するように、私の心が暗闇へと引き摺り込まれていく。 『君と出会えたこの運命にありがとう』 黒蝶という柵が決して私を離してはくれない。 だからこそ私はこの柵ごと海の底へと沈んで行こうと思った。 『君は光だから、月のない夜空に一際輝く道標だから。あぁ、なんて素晴らしい景色だろう』 そうよ……私が王子様を待ち望んではいけない。 『君が照らした世界はこんなにも輝いている。君が照らした光でみんなが世界の美しさを知る』 歌が終わるとホールの中が大歓声に包まれた。 でも、私の心が浮上する事はない。 私は黒蝶、この国の男性を苦しめた魔女の一族、黒蝶家の当主、黒蝶揚羽なのだから……。 そう、この時の私は全てがわかってたつもりになっていた。 この世界で彼の突飛すぎる行動を読める人なんて誰1人としていないのに。 だから、私はこの少し後に知る事になる。 白銀あくあが、この世界を救いにきた本物の王子様だって事を……。 黒蝶に囚われた私が救われるその日まで、もう2週間を切っていた。 ************************************************ はい、そういうわけで、えみりさんは特別出演です。 作者としては姫騎士カノンちゃんと、本家のいいですともネタができたの良かったです。 それにしてもカノンはちゃんと緊張感を持って準備してたのに、裏でポチポチと掲示板参加してた捗るのメンタル……。 後半誰の視点にしようかな。描きたい人の視点が多くて悩みます。 あくあとコラボして欲しいキャラや、ノクターン回についてのアンケートやってます。 よろしければどうぞ。 https://customform.jp/form/input/140130 アイドルオーディションの推し投票をできる場所を用意しました。 ※オーディションメンバーの詳細に関してはwikiか作者Twitterを確認してください。身長カップ数など書いてます。 https://customform.jp/form/input/140950 作者のtwitterアカウントです。更新が遅れた時はこちらで連絡します。 https://mobile.twitter.com/yuuritohoney https://mobile.twitter.com/yuuritosub 上が本垢、下がサブ垢です。 wikiです。有志の皆様、ありがとうございます。 https://wikiwiki.jp/yuuritohoney/ fantia、fanboxで、こちらでやり忘れたお話を掲載しています。 https://fantia.jp/yuuritohoney https://www.fanbox.cc/@yuuritohoney アラビア半島連邦についておねショタ短編書きました。 https://novel18.syosetu.com/n4279ib/ クリスマス用の短編、ムーンライトでとあ注意。 https://novel18.syosetu.com/n5480hz/ 千聖クレア、堕落のシスター。 「はぁ……」 聖あくあ教本部の中にある自分の部屋に帰ってきた私は、倒れ込むようにソファに頭からダイブした。 今日も色々あったなぁ……。 あくあ君がナチュラルに女の子に対して優しくして騒ぎになったり、えみりさんがまたなんか人助けしててそれのカバーに入ったり、結婚詐欺に加担してた島田だっけ? いや、寺山だったかな? まぁ、どっちでもいいや、ソイツを再教育したり、あくあ君がピンチだって報告があって駆けつけたら、いつものようにおっぱいにデレデレしてたり、えみりさんから本当にどうでもいいようなメールが来たり、変な野菜を使って今井だったか田村だったかを人体実験しようとした聖農婦と神絵師を全力で止めたり、えみりさんが……って、私が苦労してる原因の大半がえみりさんとあくあ君なんだけど、どうなってるのかな? でもって、残りのほとんどが十二司教絡みじゃない! 「もぉ〜、やぁ〜だぁ〜!」 私は子供が駄々をこねる様に、枕に頭を突っ伏したままソファの上で手足をバタバタと動かす。 ……。 …………。 ………………うん。 1人で何してるんだろ私……。 恥ずかしくなって、ちょっとだけ冷静になった。 私はソファの上に仰向けになると天井に向かって話しかける。 「今の見た?」 「……」 「気を遣わなくてもいいよ」 「……にんにん」 「やっぱいるんじゃん!!」 りんちゃんがいるのを忘れて子供っぽい真似をしてしまった。 私は羞恥心に押し負けてまた手足をバタバタさせる。 「すまないで候……」 りんちゃんは天井からシュタッと降りてくると、申し訳なさそうな顔する。 「ううん。りんちゃんは別に悪くないから謝らなくていいよ」 はぁ……なんか良い事ないかなぁ。 私がそう心の中で呟くと、携帯電話が鳴った。 ん? えみりさんからのメール? なんだろう……面倒事じゃないといいな。 クレア、お前に渡したいものがある。大広間に降りてきてくれ。 私に渡したいもの? 一体、何かな? 私はりんちゃんと一緒に大広間へと向かう。 するとそこには大勢の信者が集まっていた。 あれ? なんかまた私の知らないうちに人が増えてませんか? きっと、私の気のせいですよね? 「よくきましたね。クレア……」 え? 誰? 聖女モードのえみりさんに思わず他人のフリをしそうになりました。 えみりさんはわかってるのかな? 貴女がそんな感じだから信者という名の被害者が増えるんですよ? 「いつも仕事を頑張っている貴女に、聖女としてこのチケットを渡しましょう」 ん……? 何? チケットをよく見ると、ベリルエンターテイメント主催クリスマススペシャルライブと書かれていた。 それも1枚だけじゃなくて2枚もある。え? 何? どういう事。 「そのチケットは、聖人ホゲーカワと聖人タシ・ナミーの尊い犠牲の末に手に入ったチケットです」 チケットをよく見ると森長メリービスケット当選枠と書いてある。 ははーん、なるほどね。つまりチケットを当てるために森川さんとカノンさんがビスケットの食べ過ぎで尊い犠牲になったと……。 「神から大きな使命が与えられた私達は、残念ながらこのライブを観客席からホゲ……ンンッ、見守る事ができません……。だから私の代わりとして、十二司教トップの貴女にあくあ様のご活躍を目に焼き付けてきてほしいのです」 「はあ……」 無料でベリルのライブが見られるのは嬉しいけど、大きな使命って何ですか? また、私が与り知らないところで変な事に巻き込まれてませんよね? 私がチラリとえみりさんの顔を見ると、何故か視線を逸らされた。まぁ目隠ししてるから本当のところはわからないんだけど、なんとなくそんな気がする。じーっ……。 「おめでとう!」 あっ、誤魔化した。 えみりさんがパチパチと手を叩くと、周りの信徒や十二司教達も手を叩いて祝福してくれる。 「おめでとうございます!」 「楽しんできてください!」 「しっかりと羽をのばしてきてくださいね!」 「日頃のストレスをベリルのライブで癒してください!」 「モウ ボタンヲ カチカチ オスノハ ヤメテネ!」 うーん、なんかとてつもなく嫌な予感がしたけど、きっと気のせいだよね。 チケットはペアだったので、私は隣にいたりんちゃんを誘ってライブに行った。 まぁ、そこまでは良かったんだよね。 なんだかんだでグッズも買えたし、展示イベントも楽しかったし、大画面で見る特別映像もすごかった。 それなのに……そう、それなのに、どうして、どうして! なんで、えみりさんがそこに居るんですかああああああああああああああああああああああああああ! はぁはぁ……はぁはぁ……。 私は前触れもなくステージに立ったえみりさんを見て、心の中で絶叫しました。 え? 本当になんでそこに居るの? ねぇ、えみりさん……貴女、自分の立場わかってます? なんか気がついたらデュエットオーディションに参加してるし、どうしてそうなったの!? 私はステージ上で聖女ムーブをかましている時の他所行きえみりさんを見て、どこか遠くへと現実逃避したくなった。 「あくあ様の敵……倒しますか?」 「りんちゃんストップ!」 これはミュージカルなの。台本があるから、ね? だからキャストの人を倒そうとしないで。うん、まずはその手に持ってる物騒なものを下ろそうか。 クナイの代わりに、ほら! このあくあ様の色のペンライトなんかいいんじゃないかな? あっ、でも、どうせ倒すならアソコに居るエロフ……じゃなかった。エルフの女王とかいう人なら、後で好きなだけ手裏剣の的にしていいからね。 あぁ、なんかもうすごく疲れてきた。 「目的地が見えてきたぞ!!」 船に乗ってドワーフの国を目指したベリルの一行は、途中で襲撃があったり、船が故障してたりして、その度に観客を巻き込んだライブパフォーマンスを披露して、ファンと共にいくつものアクシデントを乗り越える。 イベント毎にペンライトを使って観客が参加できるシステムも面白いし、歌や楽器の構成が特別バージョンだったり、ダンスパフォーマンスに殺陣やタップダンスの要素があったりと、本当にえみりさんの件がなかったらなぁ。もっとこう純粋に楽しみたかったです。 そして4人はさまざまな苦難を乗り越え、ついに目的地であるドワーフの王国がある大陸へと辿り着いた。 「ここからはしばし分かれて行動しよう」 キャプテンアキラは船のメンテナンスのために船に残り、黛君はドワーフの王に謁見へ、とあちゃんは必要な物資の調達と市民から情報収集をするために街へと向かう。 1人になったあくあ君はというと、聖剣を修復してもらうために街のはずれにあるドワーフの一軒家へと向かった。 「どうやらここのようだな」 住民からの情報によると、ここに聖剣を修復してくれるドワーフが住んでいるみたいです。 「すまない。誰かいるだろうか?」 あくあ君が声をかけると、胸にサラシを巻いて肩やおへそを露出した月街アヤナさんが家の中から出てきた。 なるほど、アヤナさんがドワーフの鍛治職人なんですね。ゆうおにの最終回が明後日だという事もあり、観客席も盛り上がる。 「何よ! 私、これでも忙しいんだけど?」 期待通りのツン要素に、観客席にいるベリルのファン達もにっこりと笑みを見せる。 うちのクラスもアヤナさんが同級生だって事もあって莉奈派の人が多いけど、きっとここにいる人達も莉奈派の人がほとんどだと思います。 私はどっちかというと沙雪さんの方が好きだけど、沙雪さんはファンはそんなに多くないんですよね。 聖あくあ教にはまだ理解してくれる人がいるんですけど、なんでみなさんは沙雪さんの事を怖がっちゃうのかな。 好きな人を監禁するって、ものすごく合理的な手段の一つなのに……。 だって、自由に放置してたら世の中、何があるかわからないじゃないですか。 それなら最初から監禁して、その人の全てを管理してお世話してあげた方が効率的で1番安全です。大事な人なら尚更そうすべきだと思うんですよ。 そう思ってしまう私は、改革派の急先鋒に近い聖あくあ教や、あくあ君に近い改革推進派の総理の考えより、やっぱりスターズ正教の古典的な派閥とか、アラビア半島連邦とか、黒蝶揚羽さんの推し進める政策の方が、本来の自分の思考に近いんでしょうね。 「実は聖剣を使えるようにして欲しくて、ここにきたんだ。聖剣を修復できる優秀なドワーフとなると、君くらいしか居ないって街の人から聞いてね」 「ふ、ふんっ」 はっや……! ちょっと褒められただけなのに、もう秒でデレてるし、これは間違いなくチョロツンです。 期待通りのチョロデレを見せてくれるアヤナさんに、観客席のファンの人たちも笑顔になりすぎてだらしのない顔になる。 「しっ、仕方ないわね! ほら、見せてみなさいよ!」 聖剣を見たアヤナさんは目を伏せて首を左右に振る。 「ダメね。この錆を取るには特別な聖水がいるわ」 「その聖水はどこに?」 「ここにはないわ。この奥にあるドワーフの霊峰に行けばあるけど……そこには凶悪なオーガがいるって話よ」 「なるほど、それなら取りに行ってこよう」 あくあ君は、アヤナさんの隣を通り過ぎて、ドワーフの霊峰へと向かおうとする。 それを見たアヤナさんが慌てた様子であくあ君の方へと体を反転させた。 「待ちなさいよ!」 アヤナさんはあくあ君の袖をギュッと掴む。 「あ、あんた、聖水の湧いている場所がわかってるの?」 「いいや」 「それじゃあダメじゃない! もう! 仕方ないから私がついてってあげる」 おやおやおや? おやおやおやおや? ここで白龍先生脚本のラブ要素ですか? 今のどこに落ちる要素があったのか私には理解できませんが、世の中の女性の9割以上がこれです。 えっと、朝、下駄箱のところでおはようって言われて……。 某クラスメイトのT.Tさんから聞いた話だと、これがあくあ君の事を好きになったきっかけだそうです。 これはまだマシな方で、聖あくあ教の某信徒さんの理由はもっと酷かった。 画面越しにあくあ様と目があったんだよね。これってやっぱり運命じゃないんですか? 思わず病院に行ってこいと言いたくなりました。 画面越しなら世の中の全員の人の目があってますよ? それでもまだ十二司教よりマシかも知れません。 例えば十二司教の1人、調香師は藤百貨店ですれ違った時の匂いを嗅いだだけで脳細胞が犯されたとか、粉狂いみたいにゲーム配信の時のマウス捌きで体が痙攣してキーボードのタップ音で卵子が受精したとかいう意味不明な人も居るし、あくあ君の事が好きになる理由なんてもう考えるだけ時間の無駄なんだなと悟りました。 「大丈夫か?」 「う、うん」 足を滑らしそうになったアヤナさんをあくあ君が抱き止める。 普通逆じゃないのって言いたくなるけど、あくあ君だとこれが正解です。 男の子は守るものなんていう常識は通用しません。 あくあ君は入れ替わるようにアヤナさんの前に出ると、後ろにいるアヤナさんへと手を伸ばす。 「ほら」 「あ、ありがとう」 アヤナさんを優しくリードするあくあ君を見て、会場のみんなもうっとりとした表情を見せる。 あくあ君はそれに気がついたのか、私たち会場の方へと手を伸ばしました。 「ここは足下が滑りやすいからな。ほら、目的の場所まであと少しだ、みんなも気をつけるんだぞ」 みんなが一斉にあくあ君の方に向かって手を伸ばす。 うん、こういう事をするからまた勘違いした女性が量産されちゃうんですよ。 そしてその中でも特にずれた人が、聖あくあ教の被害者になっちゃうんです。 それだけならまだいいんだけど、ずれてればずれてる人ほどハイスペックの人が多いのはどうしてなのでしょう? おまけに勝手に動くし、報告はしない! 連絡もしない! 相談もしない!! あー、考えてるだけでポンポンが痛くなってきました。 「ここよ!」 目的地に辿り着いたアヤナさんは、聖水の湧き出た場所へと走り出す。 しかしそこに立ち塞がったのは、2人のオーガでした。 「人族の子とドワーフの子よ。それ以上、足を踏み入れてはなりません」 2人の行手に立ち塞がったオーガの1人は、eau de Cologneの城まろんさんです。 「キシシ! もし聖水が欲しいなら、その証を示すです」 もう1人のオーガ、eau de Cologneの来島ふらんさんが悪い笑みを見せる。 あくあ様は前に出ると、まろんさんに向かって話しかけた。 「どうすればいい?」 「そうね……」 まろんさんは思案するような仕草を見せる。 「私達オーガは戦いの前に神様に歌と踊りを捧げるのが伝統よ。貴女達にそれを披露してもらいましょうか」 まろんさんの提案にふらんさんが口を挟む。 「それなら私にいい方法がありますです!」 ふらんさんは観客席に向かって両手を広げる。 「こんなにもたくさんオーディエンスがいるのです! どちらがより優れた歌と踊りを披露できるのか、勝負しようではありませんか!!」 ふらんさんの提案に観客席が沸いた。 ベリルのあくあ君と、eau de Cologneのアヤナさん、ふらんさん、まろんさんのトップアイドル同士の共演、盛り上がらないわけがありません。 「さぁ! 血湧き肉躍る歌合戦の時間です!! いざ尋常に!」 「「「「勝負」」」」 これは……eau de Cologneの曲ですね。 まず最初にまろんさんが歌い、ふらんさんがブレイクダンスを披露する。 それに対抗するように、次はアヤナさんが歌い、あくあ君も対抗するようにブレイクダンスを披露した。 初めて見る男性の、それもあくあ君のような手足の長い男性が見せる迫力のあるブレイクダンスにみんな声をあげて驚く。 曲は1分ずつのメドレー構成、歌う人、踊る人を変えつつ、途中ではあくあ君がeau de Cologneの曲を歌ったり、アヤナちゃんがあくあ君の曲を歌ったりして盛り上がりを見せる。 すごいな。eau de Cologneの3人が見せるトップアイドルとしての意地が、決してあくあ君を1人にはしないハイレベルなパフォーマンスで観客席にいるみんなを酔いしれさせる。 途中からは2人で歌って踊り、最後には4人で結婚式で披露したベリルの君は美しいという曲を披露して、そこからの流れで会場のみんなを巻き込んで幸せな時間を歌った。 「認めよう。君達の勝ちだ」 まろんさんの言葉に、あくあ君は首を左右に振る。 「いや、この戦いに勝敗などない。ここにいる全員がいたから、これだけ素晴らしい歌合を見せる事ができたのだ。もしこの戦いに勝者が居るとすれば、それは……この戦いを見ている全ての人達だと私は思う!!」 あくあ君の力強い言葉に、観客席も大歓声で応える。 「ふっ……なるほどな。いいだろう。騎士王、好きなだけ聖水を持って行くといい!」 「またいつの日か、やるです!」 オーガの2人と別れた帰り道、あくあ君とアヤナさんの2人は日が沈んだ事もあり、山小屋で一晩を明かす事にした。 まさかの展開に観客席からは悲鳴に近い声が聞こえてくる。 「これ、エロい奴ですか? エロい奴ですよね!?」 「そ、総……ンンッ、落ち着いてください!」 なんか物凄く興奮してる人がいるけど大丈夫かな? うーん、それにしてもあそこの2人、どこかで見たような気がします。 「……」 「……」 あれ? なんか私の気のせいかな? 暖炉の灯りを見る2人から、少しいつもとは違う雰囲気を感じました。 セリフもなく2人とも黙ってるだけなのに、真に迫るような演技を魅せられて思わず息を呑む。 2人の間の空気感がとにかくリアリティがあって……エロくて、思わず私も内股になります。 わ、私だって年頃の女の子ですし、そういう事に興味がないわけじゃないですし……え? これ、どうなるんですか? 「騎士王……行かないでって言ったら、ここに残ってくれる?」 「……私は騎士王として、この世界から闇を祓わなければいけない使命があるんだ」 「やだ、やだよ」 「それでも誰かがやらなければいけない事だ」 「なんで、なんで! ……貴方がそんな事をしなきゃいけないのよ!!」 「それは……俺がそうしたいからだ」 あくあ君の力強い言葉をみんなが静かに聞き入る。 「覚悟ならもう決まっている。そう、あの時、あの瞬間から……俺は命を懸けてでも為すべき事を為すためにここにやってきた」 心臓がドクンと大きく跳ねた。 なぁ、クレアってさ。あくあ様のどこが好きなんだ? ほら、お姉さんにだけ、こっそり言ってみろよ〜。 えみりさんにそう言われた時、私は笑顔で誤魔化した。 「俺はもうこれ以上、誰かが悲しむ顔を見たくない」 あぁ……。胸に置いていた手が自然と自らの大事な部分へと伸びていく。 あくあ君が時折見せる真剣な表情。 自らの使命のために世界を構築してきたシステムにすら抗おうとするその姿。 私は一眼見た時から確信しました。 きっとこの人は……この世界を乱す邪神の化身なのだと。 おそらくこの事に気がついているのはこの世界でこの私だけでしょう。 だからこそ私は、えみりさんが礎を築いた聖あくあ教を利用した。 私がどうにかすると言って、十二司教のトップに君臨して、ここまではうまくやってこれたと思う。 計算外があるとすれば、あくあ君とえみりさんがたまに私の思惑を上回る時があるくらいですが、どちらにしろいい方向に向かっている事には変わらないので問題がありません。 それ以外のイレギュラーがあるとすれば杉田先生が、聖あくあ教の、聖農婦からの直接の勧誘に乗らなかった事くらいでしょうか。だからこそ私は杉田先生の事をとても信頼しているんですけどね。 ああ……。 私は体の痙攣を抑えるように捩らせる。 あくあ君のやろうとしている事は、私が信奉するスターズ正教の教えとはまるで逆の方向へと向かっています。 だからこそ、彼が何か事を起こす度に、私の心と体は張り裂けそうになる。 その快感が! その快楽が! この上なくたまらないのです!! もっと私を弄んで、嬲って、オモチャにして、胎の奥からぐちゃぐちゃにして欲しい。 私の心も体も、その全てを中から散々使い倒して、ボロ雑巾を捨てるように私の尊厳を踏み躙って欲しいのです。 神よ! 悪魔に唆された一介のシスターの過ちをお許しくださいませ。 私はあくあ君と……ううん、邪神あくあ様と、この世界を、貴女が作られたこのクソ素晴らしい世界を混沌へと突き落とします。 「だから……貴女も、私を笑顔で見送って欲しい」 「そんな事を言うなんて、ずるいわ……」 おっと、ついつい気分が高揚し過ぎて、本当の自分が顔を出しそうになってしまいました。 私はワーカー・ホリック、ちゃんと聖あくあ教で仕方なく十二司教をやらされてるクレアを演じなければ……。 『熱にうなされたあの夜に見た、君の大きな背中を今でも覚えている。冷たい雫が火照った頬を伝う、震える濡れた体』 あくあ君とアヤナさんはそのまま2人で月9の曲を披露する。 『雨風が窓を叩く度に、私の心が大きな音を立てる。暗闇に灯った月明かりの雫が、君の顔を照らす』 この歌詞って、アヤナさんが書いたんでしたっけ? うーん、なんか妙にリアリティがあるんですよね。この歌詞……。 『そっと君から視線をそらして、熾火を見ていた。だってこの気持ちに気がついたら、今まで頑なに閉ざしていた心が溶けてなくなる気がしたから。このまま、時が止まればいいのになと思った』 アヤナさんはあくあ君の方へと少しだけ視線を向ける。 やっぱり、この2人ってなんかあるような気がします。 『どうやったら君に寄り添う事ができるのだろうって、苦しむ君の顔を見て側に居たいと思う。寂しさを埋めるように、求め合うように、締め付ける心と雨音。揺らぎ、終わりを告げるクラクション』 私は素人だから演技の良し悪しについてはわからないけど、この雰囲気は絶対に恋してないと出せない雰囲気だと思うんだよね。 あくあ君が歌ってる時のアヤナさんの表情とか、同級生とか友達じゃなくても思わず頑張れって応援したくなります。 『初めて君の名前を呼んだ。確認するようにまた呼んだ。その名前を呼ぶ度に君が愛おしくなった』 あくあ君はアヤナさんの事をどう思ってるんだろう? うーん、表情を見る限りは分かりません。演技としては優しげな表情を向けていますが、アヤナさんとは少し違う気がします。 『そっと抱きしめた君の体を見ないように、熾火を見ていた。この熱は夏のせいだろうか。それとも二人の体温なのかな。重ねた身体、触れ合った肌、心が溶け合って一つになる。ゆっくりした時間の中で、本当は君のことを見つめていた』 2人は手を取り合うと、そっと体を寄せ合った。 観客席から小さな悲鳴が上がる。 『揺らめく炎が』 『暖かな火が』 『顔を照らした』 『顔を照らす』 『心が揺れる』 『心が揺れた』 『側にいて』 『側にいたい』 『あと少し』 『ほんの少し』 『こうしてていい?』 『こうしていたい』 みんながうっとりとした顔でステージを見つめる。 さっき五月蝿かった近くの席に座っている2人も静かに見守っていた。 『二人きりの夜、誰もいなかったあの世界。今も大事にしている記憶と、触れた掌の熱』 あくあ君はそっとアヤナさんから体を離す。 『そっと唇を重ねた私たちを、熾火だけが照らしていた。夏の終わりに始まりを感じた気がした。ゆっくりと溶けていく心が、自分の恋心を自覚させる。抱きしめられた腕の中で幸せな夢を見た』 最後はその手を離して、歌が終わりを迎えた。 騎士王は止まらない。こんなに心を通い合わせていても彼は行ってしまうんだとみんなが確信する。 「ありがとう。世話になった」 「うん……こっちこそ、ありがとう。貴方に会えて本当に良かった」 アヤナさんも最後は笑顔であくあ君を見送る。 観客席からは所々で咽び泣く声が聞こえてきた。 特に近くにいた2人がめちゃくちゃ泣いてて、そっちの方が気になってしまう。 「さぁ、行こう!」 再び集結した4人は目的地である闇の発生源へと向かう。 もちろんそこで待ち構えていたのは魔女の軍勢です。 「ここから先へは行かせない!」 最初はとあちゃん、そして次に天我さんと暗黒騎士たちとの戦闘を繰り広げる度に仲間が倒れて離脱していく。 その代わりと言ってはなんだけど、暗黒騎士の役を務めた小早川優希さん、玖珂レイラさん達も最後は救われて魂が解放されていった。 「最初の頃を思い出すな」 「ああ……」 残された騎士王のあくあ君と、エルフの学者である黛君は、みんなの想いを継いでたった2人だけで前を進む。 しかしその途中で崖が崩落して、あくあ君が聖剣を残して谷底へと転落してしまう。 「うっ……」 谷底で横たわるあくあ君へと誰かがのそりのそりと近づいていく。 あれ? なんか見たことあるような……。 「ウヘヘ……」 あっ、あのだらしのないスケベ顔は聖人ホゲーカワさん! じゃなかった、森川アナだ! 森川さんの登場に、会場からクスクスと笑い声が漏れる。 登場だけで笑いが取れるなんてある意味ですごい。 「だ、誰だ……!」 あくあ君がむくりと起き上がると、森川さんはお猿さんのような動きで物陰へと隠れる。 うっま。猿の動きの形態模写がうますぎて、逆にどう反応していいのかわからないです。 「わ、私はここに住んでるゴブリンね……」 ゴブリンと聞いて近くにいた人が吹き出した。 もう、ちょっと、静かに見てくださいよ! まぁ、確かにちょっとっていうか、だいぶゴブリンが板についてる気がするけど……。 「そうか。すまないが……闇の発生源がどこにあるか知らないか?」 あくあ君が優しく問いかけると、森川さんは驚いたような顔を見せる。 「私、ゴブリンなのに、貴方は何も思わないのね?」 「ああ。だって君が本当に悪いやつなら、俺が寝てる間に襲ってただろ?」 あくあ君、そのゴブリン、別の意味で襲いそうになってましたよ。 おそらくその場にいた全員がそう心の中で突っ込んでたと思う。 「そう……なのね」 森川さんは奇妙な動きで反対側へと一気に駆け抜ける。 すっご、あの変な姿勢でよくそんなにも早く走れますね。別の意味でみんなが驚いて拍手した。 「こっちね! 私が案内するのね!!」 森川さんとあくあ君の2人は歌いながら頂上を目指す。 うん、森川さんってお姉さんと一緒でもそうだったけど、お歌も結構上手だし、さりげにハイスペックだよね。それなのに、なんで……こう……なんか、ちょっと……ううん、ていうかだいぶ残念な気がするのは私だけでしょうか? 「ここね!」 目的地に辿り着くとそこには魔女、小雛ゆかりが待ち構えていました。 「来たわね。騎士王! さぁ、最後の戦いを始めましょう!!」 「魔女、どうしてこんな事をする!」 「そんな事、ここまで世界を旅してきた貴方ならわかっているのではなくて?」 後ろのスクリーンに今までの旅路が映される。 「闇の力で男達が減って、世界は戦争から解放されたわ!! ほら、女性ばかりの世界はとても平和だったでしょう?」 「確かにそれも一理あるのかもしれない! だが、女性達の表情はどうだ! みんな笑顔だったと言えるのか!!」 今まで出会ってきた女性達の浮かない顔が映し出される。 それがあくあ君達と出会って、笑顔に変わっていった。 「ふ、ふん! そんな事を言って今までたくさんの女性を誑かしてきたんでしょうけど、私には効かないんだから!」 物語はクライマックス。オーケストラの壮大な音楽と共に、あくあ君と小雛ゆかりさんがド派手な殺陣を見せる。 すっご……あくあ君がすごいのはもう当たり前として、小さな体なのにそれを感じさせない、ううん、それどころかあくあ君でさえも上回るかのような、小雛ゆかりさんのアクションシーンにみんなが釘付けになった。 どこまでも私はずっと貴方の上にいてあげるとでも言いたげな表情は魔女の余裕を醸し出し、悔しがるあくあ君の表情は騎士王が劣勢であることを滲ませる。 なるほど、だからあくあ君の中で彼女は特別なのですね。 「どうして聖剣を持っていないのかは知らないけど、これで終わりよ!」 小雛ゆかりさんの攻撃があくあ君の喉元に迫る。その瞬間、今まで物陰に隠れていたゴブリン……じゃなかった、森川さんが小雛ゆかりさんの体にタックルした。 「お前に騎士王はやらせないのね! 騎士王は他の人達と違って、私のこともバカにせずに対等に接してくれたのね!!」 これには観客席もヒートアップする。 「いいぞーゴブ川!」 「頑張れゴブ川!!」 「ゴブ川! ゴブ川!!」 「頑張れホゲリン!」 もうホゲリンとか原型も残ってないじゃないですか。 「騎士王!!」 あっ、そのタイミングで聖剣を抱えた黛君がやってきました。 「お前の聖剣だ! 受け取れ!!」 黛君が放り投げた聖剣をあくあ君が片手でキャッチする。 もちろん会場は沸いた。 「魔女よ……」 あくあ君は剣を構えて振り上げる。 「やめろ! やめなさい!」 誰しもがあくあ君は小雛ゆかりさんを攻撃すると思った。 しかしあくあ君は、そのまま剣を上に払うと闇の発生源だけを霧散させたのである。 「……どうして?」 小雛ゆかりさんのそばに近づいたあくあ君は剣を置いて、そっと彼女の手を取った。 「俺は最初から言っていたはずだ。闇を祓いに来ただけだと、魔女を倒すとは一言も言ってない」 あ……そういえば、最初の時からそうだったような……。 これには私も気がつきませんでした。 「ふふ……なるほどね。だからあの子達も……そうか、そういうことだったの。わかったわ。私の負けよ」 手を取り合ったあくあ君と小雛ゆかりさんが立ち上がると、あくあ君はstay hereを熱唱した。 全ての元凶である魔女すらも助けようとする。いかにもあくあ君らしいです。 その後は、今までに登場してきた主要人物が全員ステージの上へと出てきて、ベリルの4人が前に出てbeautiful right? を披露した。まさしく世界を変えるきっかけとなった曲へと最後に繋げるところがいいですね。 こうして世界は平和に包まれました。 もう終わりかな? 楽しかったライブもこれで終わりかとみんながそう思いました。 「さぁ、行こうみんな!! 世界に光を届けに!!」 次の瞬間、前に出た4人がそのままステージから飛び降りた。 「きゃあああああああああ!」 「あくあ様!?」 「うぎゃあああああああ!」 「え? 何? 何?」 あくあ君達4人は観客席の奥にある出入り口へと一斉に駆け出すと、そのまま会場の外へと飛び出していった。 みんながポカンと口を開いていると、前のスクリーンに外の映像が映し出される。 ベリルのクリスマスフェスの第二幕となるシークレットイベントが始まった。 ************************************************ あくあとコラボして欲しいキャラや、ノクターン回についてのアンケートやってます。 よろしければどうぞ。 https://customform.jp/form/input/140130 アイドルオーディションの推し投票をできる場所を用意しました。 ※オーディションメンバーの詳細に関してはwikiか作者Twitterを確認してください。身長カップ数など書いてます。 https://customform.jp/form/input/140950 作者のtwitterアカウントです。更新が遅れた時はこちらで連絡します。 https://mobile.twitter.com/yuuritohoney https://mobile.twitter.com/yuuritosub 上が本垢、下がサブ垢です。 wikiです。有志の皆様、ありがとうございます。 https://wikiwiki.jp/yuuritohoney/ fantia、fanboxで、こちらでやり忘れたお話を掲載しています。 https://fantia.jp/yuuritohoney https://www.fanbox.cc/@yuuritohoney アラビア半島連邦についておねショタ短編書きました。 https://novel18.syosetu.com/n4279ib/ クリスマス用の短編、ムーンライトでとあ注意。 https://novel18.syosetu.com/n5480hz/ 黒上うるは、クリスマスナイトパレード。 「黒上さんって、どんな男の子が好きなの?」 「うーん、よくわからないかも?」 私は同級生の問いかけに笑顔を返して誤魔化した。 「ふーん、そうなんだ。黒上さんって、年上の男の人とか似合いそう」 「あー、わかるー!」 「いやいや、そこは年下の男の子でしょ。小学生とか……」 「あー、わか……って、それ犯罪じゃないの!?」 「ふふ」 私は私の話で盛り上がる同級生達を微笑ましく見守る。 確かに私は同級生の女子達と比べると少し、うん、ほんの少し大人びて見えるかもしれないけど、別に歳を誤魔化したりとかしてるわけじゃありません。 そんな私の恋愛対象は普通に同級生の男の子で、それも元気のある人、ちょっとやんちゃな子供っぽいところがある人が好みだったりします。 でも私がこう答えると、みなさん私が伝えたかったニュアンスとは違って、本当に子供みたいな性格の男の人とか、なんか傲慢な感じの人とかを想像しちゃって、本当に私が好きなタイプをちゃんと伝える事ができません。 私が好きなタイプの男の子はそうじゃなくて、もっと、こう……太陽の下でも屈託のない笑顔が眩しくて、誰かに迷惑をかけるやんちゃじゃなくて、周りを笑顔にできるようなやんちゃなところがあって、あっ、あとできればちょっと……その、えっちなところもあって、異性を感じさせるような、こうドキッとした雰囲気があれば、なおいいです。 でもそんな男の子はこの世界にはいません。 それどころか創作の世界にだってそんな男の子はいませんでした。 うん、ほんの一年前まではそうだったんだよね。 だからこそ、初めてあくあ君を見た時は衝撃でした。 眩しい笑顔はもちろんのこと、ちょっとふざけたりするところとか、子供みたいに揶揄ったりするけど、でも誰も傷つけなかったりするところとか、ふとした時にちゃんと男の子って顔をするところとか、あ、あと、それに、ぜ、絶対に私のおっぱいを見てくれるところも、超超大好きです!! それこそベリルアンドベリルで他の人達とふざけあったりする姿とか、笑顔全開のライブ映像は私の宝物でもう何度も見ました。 クラスのみんなはよくドラマの話で盛り上がったりするけど、私はどっちかというとバラエティに出てるあくあ君の方が好きです。だって、そっちの方がやんちゃでクラスにいる時のあくあ君に近くて可愛いんだもん。 だから今日のイベント、クリスマスナイトパレードにクラス全員が招待された時はとっても嬉しかったです。 「ここね」 「近いのであとは歩いていきましょう。ココナさん、大丈夫ですか?」 「もちろん!」 私達は食事をした後に近くまでタクシーで行くと、招待された区画で1年A組のメンバーと合流しました。 「ココナちゃん退院おめでとう!」 「ありがとう!」 「胡桃さん、ライブイベント間に合ってよかったね!」 「へへ、今日までに絶対、退院しようって思ってたんだ! だって、クラスのみんなとこのイベント一緒に見たかったんだもん!」 楽しそうにしてるココナちゃんを見て、私とリサちゃんは顔を合わせて笑い合った。 周りを見るともうすでに結構な人が集まってきています。 このイベントはシークレットで、正式に告知されたのもいいですともが終わった直後でした。 それでもすぐに人が集まったのはSNSで何かするかもしれないという情報が出回ったからでしょう。 封鎖された道路と歩道の間には等間隔で警察や警備のスタッフさんが並んでいます。 「何するんだろうね」 「楽しみー」 「あ! なんかでた!!」 空を見上げると、そこにはライブの映像が映し出されていました。 AR、拡張現実の技術の進歩は凄まじく、シロくんとたまちゃんをよりリアルに近づけようと、日本だけではなく世界の多くの企業からも資金が投じられているそうです。 また実際にシロくんたまちゃんの世界に会いに行くためにVR産業にも同じくらい力を入れられていると、この前、国営放送のニュースで森川さんがその特集をしていたのを見ました。 ベリルが動けば、世界が動く。あくあ君の行動が世界すらも左右する。ベリルやあくあ君が世界にいい影響をもたらす一方で、ステイツを含めて一部の国からは存在を大きくしていくあくあ君とベリルに対して危機感を抱かれていると、森川さんが出てない方の真面目なニュースでやってました。 「うわー、なんかもうお祭りみたい」 「あーわかる。私の地元、高知なんだけどよさこいのお祭り思い出したわ」 「あ、ののちゃん。ほら、なんか物売ってる人いるよ!」 「ベリルコラボドリンク……」 「あっ、なるほど、通りにあるお店とコラボしてるんだ」 「ちょっと私、あくあ君の初恋ストロベリーソーダ注文してくる」 「つーちゃん! 私のも注文しておいて!」 「私もあくあ君のおっぱい解放プリン買ってきます!」 「里子ちゃん、私のもお願い〜、あ、のどかちゃんも買うって」 あ……私もあくあ君の初恋ストロベリーソーダ飲みたいな。 そう思ってたらリサちゃんが3人分注文してきますわと言って、店員さんの方へと向かって行きました。 リサちゃんありがとう。こういう時、リサちゃんは行動が早いので、いつも助けられてます。 え? おっ、おおおおっぱいプリン!? そ、それはちょっと恥ずかしいかな。本当はちょっと食べてみたいけど……。 『えー、テステステス、こちらベリルエンターテイメント主催クリスマスナイトパレードの実行委員会の桐花琴乃です。17時のライブ終了後から封鎖された区間の中でクリスマスナイトパレードのイベントが始まります。上空の映像にはその様子が映し出されるので、目の前にベリルのみんなが来るまではその映像をぜひお楽しみください。ここはスタート地点でパレードの最後になると思います。パレードの最後には、ベリルのみんなを代表して、当社所属タレントの白銀あくあの方からファンの皆様への告知がありますので、どうか最後まで聞いてあげてください。それと注意事項ですが、絶対に周りの人やキャスト、スタッフに迷惑をかけない事、いいですね? はい、ご協力ありがとうございます。それでは、ライブの方をお楽しみください』 声の人は有名な人なのでしょうか? 隣の区画にいた社会人のお姉さん達が盛り上がっていました。 「姐さんに喧嘩売るバカはいないよな」 「ハハハ……せっかく楽しみにしてたイベント、死んだら意味がないし……」 「前に目があったけど魂が持っていかれるかと思った」 「私も、視線だけで喉元にナイフを突きつけられたのかと錯覚したわ……」 「いいですね? の圧だけで心臓が半分に縮んだかもしれない」 なんか心なしか、周りが少し静かになった気がします。 「はい、うるはちゃんコレ」 「あっ、リサちゃんありがとう。これ、お金ね」 私はあくあ君の初恋ストロベリーソーダのストローに口をつける。 んっ、甘くてスッキリしてて美味しい……って!? 私は驚いてカップを落としそうになりました。 よく見るとカップの蓋に、あくあ君の顔がプリントされてます。 ま、待って待って、コレってチューなんじゃ……。 私が顔を上げると、同じものを注文した子達とお互いに何度も顔を見合わせました。 「ゆ、油断してた……」 「さすがベリル。自然とベリってくる」 「コレ考えた人、国民栄誉賞レベルでしょ……」 「チューで赤ちゃんってできるかな?」 「え、もう私、このコップの蓋と結婚すりゅ」 「りっちゃん!? それにもみじちゃんまで!? お願い2人とも、正気に戻ってきて!」 私は何事もなかったかのようなそぶりで、再びストローにそっと口づけする。 あー、好き、只の絵だってわかってても、絵の選択が私好みすぎるんだよね。 カップのデザインで採用されていたのは、ベリルアンドベリルで農作業してた時のあくあ君がカメラの方に振り向いたシーンです。もうこのシーンだけで何千回もコマ送りにしてみてるからわかるよ。 「黒上さん、余裕たっぷりって感じ、すごい」 「普通に憧れちゃう。私もああいう落ち着いたお姉さんになりたい……」 「あわあわあわ、私もう無理、カッコ良すぎてこれ以上は吸えないよぉ」 「私達、コレでも生身のあくあ君と半年以上同じ教室で過ごしてきたのに、いまだに絵だけで狼狽えててワロス……」 「仕方ないよ。コレは不意打ちすぎる」 「うんうん、だってストローに口つけたら目の前にあくあ様がいるんだもん!! そんなの普通じゃいられないよ」 ちなみに私にもそんなには余裕はありません。 でも……ああ、なんて素晴らしいのでしょう。 本当にあくあ君とチュッてキスしてるみたい。嬉しいです……。 「あー、あっちにもなんかある」 「ちょ、ライブも気になるのに!」 「おっぱい解放プリンの容器やば……。持ちやすいように横が窪んでるんだけど、そこにちょうどあくあ君の唇があるから、ここに自分の乳首を押し当てたら……パッケージデザインが有能すぎて困る」 「あくあ君の焼きナス串ですって!? 咥えてよし! 舐めてよし! 挟んでよし!?」 「ちょ、流石にそれはアウトでしょ!」 「よく見て、あれ、非公式じゃん。ベリルのマークないし、それにシスター服着てるし絶対に怪しい人でしょ」 「スギマリ先生が聖あくあ教には勧誘されても近づかないようにって言ってたし、近づくのやめとこ」 1年A組のみんなは周りの人に迷惑をかけないように、きゃあきゃあと盛り上がる。 私はそれを少し離れたところから見つめながら、ライブの映像に集中した。 それからも色々あったりしたけど、中のライブが終わりを迎えて外が一層と騒がしくなってくる。 「ワクワク、ワクワク!」 「何が始まるんだろうね!」 「うわー、楽しみ!!」 私も同級生の女の子達と共に、ドキドキしながら目の前の建物を見つめる。 「あ」 「あっ」 「照明が!」 周りの建物やお店から一部を除いて一斉にライトが消える。 「なんか始まった!」 「誰か、出てくるよ!!」 太鼓の音と共に、建物の中から同じ鎧と兜を着た人たちが出てくる。 一糸乱れぬ女騎士達の行進の迫力にみんなが息を呑みました。 何が始まるんだろう? 音楽のテンポが徐々にアップテンポになっていく。 それと共に聞き覚えのある曲のイントロへと変調していった。 「Let's go boys and girls!」 あくあ君の声にみんなの歓声があがる。 騎士の隊列が綺麗に左右に分かれると、その間の通り道にあくあ君が1人で飛び出してきた。 とてもじゃないけど2時間ほぼ出続けてた人の動きとは思えない。 どこにあんな元気があるんだろう。でも、そういうところが……好き。 あくあ君はさっき見たステージの衣装そのままで私たちのいる方向へと拳を突き出した。 「きゃああああああああああああ!」 「あくあくーーーーーーーーーん!!」 「やばいやばいやばい」 「騎士王あくあ様カッコ良すぎる!!」 そして次は反対側の通路に向かって拳を突き出した。 大歓声の中、あくあ君はハロウィンフェスで披露した曲を歌い始める。 『深い暗闇の中で聞こえた歌。僕達を呼ぶ声が聞こえた』 大通りに響き渡るあくあ君の歌声。一瞬で世界があくあ君の色に変わっていく。 『苦しみの中でもがいている君がいる。傷ついた心が悲鳴をあげる』 そのすぐ後ろから黛君が登場すると、交差点のところであくあ君と背中あわせでポーズを取る。 あっ、なんだろう。2人って身長同じなんだなぁと思ったら、なんかすごく尊い気持ちになった。 クラスメイトの水瀬佳穂さんは、そんな2人を熱のこもった目で見つめる。 佳穂さんは元々、黛君の事が気になっていたのに、あくあ君に膣データを使われてからというもの、心に闇を抱えるようになってしまったみたいです。 なんでも黛君の目の前であくあ君にされているのを想像しないとできないとかなんとか……ちょっと私は、佳穂さんがおっしゃっている意味がわからなかったので笑顔で誤魔化してたら、わかったものだとされてしまいました。 『狂っているのは自分か世界か。針の止まった壊れた時計。何が正しいかなんて誰にもわからない。でも誰かが今もこの瞬間にも泣いているんだ』 後ろから勢いよく飛び出してきたとあちゃんは、観客席に向かってパフォーマンスをしながら2人へと近づいていく。そしてジャンプするようにして2人の後ろから抱きついた。 それをみた数人が倒れそうになったので、近くにいた人が慌てて抱き止める。 1年A組の中でも新野あかりさんが倒れそうになって、同じサッカー部で近くに居た畠野沙耶香さんがそっと支えていました。 『世界から光が失われていた』 最後に現れた天我さんは、3人に近づくと、どうしようかとまごまごする。 3人のフォーメーションが完璧すぎて、入る隙が見当たらなかったからでしょう。 コレには観客席から、天我君頑張れーという声が飛んでいました。 『張り裂けそうな心が悲鳴をあげる。願いなんてあるんだろうか? 世界が傾いていくのを、ただ見過ごすしかできなかった』 そんな天我さんを見兼ねてか、あくあ君がフォーメーションを崩すと、4人で背中を合わせるようにして、全方位に向かってアピールする。コレなら全方向に見れるからとてもいいと思います。 多分だけど、さっきの1年A組トリオは私達に向かってのサービスのようなものだったのではないでしょうか? 本当は違うかもしれないけど、そう思う事にしました。 『これは誰かの話じゃない。これはみんなの話なんだ』 交差点の中央にいた4人がそれぞれ真正面を見ている方向へとゆっくりと歩き出す。 私たちのいる区画には、あくあ君が近づいてきました。 クラスにいる時とは違う、ライブをしている時のあくあ君を間近で見て心臓がどくどくと大きな音を立てる。 さっきまで盛り上がってたクラスのみんなも、いつもとは違うあくあ君に目が釘付けになっていました。 『僕達に何ができる? この行動は正しいのか? そう考えている間も時間は止まらない。どこかで誰かが泣いてる声が聞こえる』 空を見上げるとどこからともなくドラゴンが飛んできました。 え? え? どういうこと!? あ、よく見たらCGでした。これもARを使った技術なのでしょうか? でも、本当に自由に空を飛んでいるみたいで感動しました。 ドラゴンはビルの隙間を縫う様に飛行すると、交差点の中央へと降り立つ。 『1人で泣かないで』 ダンスの最後にポーズを取ったあくあ君は私達の方へと手を振ると、ドラゴンを中心として右回りで反対側の歩道へと向かっていく。 『苦しむ君の姿を見て覚悟を決めた。例え間違っていても時計の針を進める。世界を変えようと決意した夜。僕らは今、閉塞感をぶち破るために走り出した』 入れ変わるように時計回りで黛君、とあちゃん、天我さんの順番で私達の前へと顔を出す。 あ、そういえばコレって写真撮っていいんだっけ? みんなが一旦ポーズを取って立ち止まってくれるのって、シャッターチャンスだよってことなのね。ああ、忘れていました……。誰か撮ってないかなぁ。 『涙を流した日々に別れを告げる。みんなで笑い合うために、全てを乗り越えていく』 あっ、大きな歓声が聞こえてきたと思ったら、さらに共演者達が出てきました。 目があったアヤナちゃんが私達に気がついて、隣にいたカノンちゃんにあそこにいるよって指を指す。 それを見た私たちが手を振ると、それに応えるように手を振ってくれた。 『世界を優しい光で包み込んでいこう』 後から出てきたキャストの皆さんは、ファンの人達の希望に応えるパフォーマンスを返す。 小雛ゆかりさんは結構ファンサしてくれるっていうのは本当の話で、投げキスしてって言ってる人にはちゃんと投げキスを返してました。ただ、ファンの人の希望に応えて頭にチョップ入れるのはどうかと思いますよ。 特に人気だったのは意外にも森川アナで、色んな人が握手を求めていました。それこそ子供から大人まで、なぜかわからないけどベリルの4人に次ぐぐらいの人気です。 子供達のお願いとはいえ、ゴブリンのモノマネからゴリラの形態模写まで躊躇なくするところがすごいなと思いました。これがプロってやつなんですね。 『今日のこの満天の星空に、願いを込めるように、みんなで同じ景色を見たんだ。世界すらも変えると、この夜に誓う。僕らは駆け抜ける。どこまでも!』 最後にドラゴンが再び空に向かって飛び立つと、あくあ君が交差点の中心に他のキャストを呼んで、みんなで輪を作って全員で街道に集まったファンの人達に向けて両手を振りました。 あくあ君は歌が終わると、走ってきたスタッフさんからマイクを受け取る。 「みんなー! 今日は、来てくれてありがとう!!」 あくあ君の声に応えるように、みんなが歓声と拍手で応える。 「もうすでにちょっと説明があったかもしれないけど、今から俺達は2時間かけて閉鎖された区画の中をパレードします! 最後に一周ぐるりと回ってここに戻ってくるので、どうかそのままで待っていてください!」 「「「「「待ってるー!」」」」」 「本当に? 帰ったりしたら……」 「「「「「帰ったりしたら?」」」」」 「天我先輩が泣いちゃうかも」 「「「「「そっち!?」」」」」 「うむ。我、寂しくて泣いちゃうかも……」 泣く仕草を見せる天我さんのノリの良さに、周りからも笑い声が漏れる。 「天我先輩って結構寂しがり屋さんだよね」 「ああ、この前なんか僕と……」 「ストップ! それ以上はダメだ! ふ、封印された闇の記憶が……」 「天我先輩は何をやらかしたのさ……あくあ、知ってる?」 「いや……そういえばこの前、慎太郎が天我先輩と……」 「くっ……白銀、やめるんだ。それ以上は我の右目の封印が解けて暴走してしまうぞ!」 「先輩、この前は左目って言ってませんでしたっけ?」 「んぐっ」 「あくあ、あんまり先輩をいじめちゃダメだよ?」 「いや、先輩はあくあに構われるのが好きだから、コレはコレでちょうどいいんじゃないか?」 ふふっ、ふふふふふっ、こういうの好き。 あくあ君のこの先輩に甘えちゃうようなところがたまらなくいいんだよね。 いいなぁ、あくあ君のお嫁さん達は、いっぱい甘やかしたりしてあげてるんだろうなぁ。 私も毎日あくあ君をドロドロに甘えさせてあげたいな。 それでね、たまにでいいから、エッチなイタズラしてくれたりしたら、もう最高。本当は毎日でもされたいけど……そこまで高望みはしません。あくあ君はクラスの女子全員を使ってたくらいだから、きっと1人の女性じゃ性的な欲求を満たせないと思うし、私はそういうところもちゃんと理解しているつもりだ。 「って、そんな事してる場合じゃなかった!」 「そうだよ。もう2時間切ってるんだから早くしないと!」 あくあ君は私達に向かって大きく手を振る。 それに続くようにみんなも周りのファン達に向かって手を振った。 「それじゃあ、行ってきまーす!」 「みんな、ちゃんと待っててねー!」 「行ってくる!」 「また、後で!」 再び音楽がスタートすると、目の前の大通りにさっきライブに出ていたベリルの船と同じデザインの大きな乗り物が出てくる。おそらくは大型のトラックかバスを改造したものではないでしょうか? 4人は用意された船に乗り込むと甲板の上に立って、全方位に向かって手を振る。 そこからの2時間は本当に夢の中に居たような、そんな気分でした。 4人は移動中も歌やギターのパフォーマンスをしたり、あくあ君がピアノソロパフォーマンスを見せたり、特に観客席が盛り上がったのは、明日放送されるドライバーのメドレーをやった時です。 アドリブでチジョー役を務めた森川さんの完璧すぎるチジョーの動きには、見ているみんなが思わず大爆笑してしまいました。心なしかあくあ君も笑ってたような……。あまりにも多才すぎて、たまにアナウンサーさんだって事を忘れそうになる程です。 また、ポイントごとに大きな交差点ではダンスパフォーマンスを披露したり、小雛ゆかりさんとあくあ君でアヤナちゃんのソロ曲をデュエットしたのもとても盛り上がりました。小雛ゆかりさんが人前で歌うのは、これが初めてではないでしょうか? これは関係者にもサプライズだったのか、それともアドリブだったのか、アヤナちゃんが恥ずかしそうにしていた姿が映し出された時はとても盛り上がりました。 あとは街道にいたファン達からのリクエストコールでカノンさんとのデュエットをあくあ君が披露したのもサプライズだったと思います。その後は4人がそれぞれソロパフォーマンスを披露したりして、気がついた時にはもうすぐ近くまでみんなが戻ってきていました。 「2時間、本当にあっという間だったよね!」 「うん!」 「うわー、コレでもう終わりかー……」 「いやー、終わらないで!」 戻ってきたみんなは船から降りると、用意されたステージに上がる。 天我さんはアコースティックギター、パーカッションにとあちゃん、ベースのところに黛くん、そしてシンセサイザーのところには音楽プロデューサーのモジャさんが座りました。 「ラストナンバーの前に現在放送中のドラマ、RE:LATEDに提供した新曲を歌います! 聞いてください。carpe diem!」 RE:LATEDは過去に囚われた主人公の女の子が、色々な人達との出会いをきっかけとして再び前を向いて生きる事をテーマにしたドラマです。確かこちらもそろそろ最終回だったと思いますが、私は見てないので詳しくは知りません。 『私はこの感情と、今度こそ向き合わないといけないから。だから一歩を踏み出す。この苦しみを乗り越えて先に行く』 あ……雨。 『過ぎ行く日々に、咲き誇る花々を重ねていって。過ぎ去りし季節を愛でるように、一輪の花を慈しんでいって。手折れた花を見て、あの頃に思いを馳せる。私の中に確かにあった恋心』 ぽつりぽつりと小雨が降り始める。 それでも4人はパフォーマンスを止める事はありません。 幸いにも楽器を演奏するところは屋根がついていたのが唯一の救いでしょうか。 『無知で無垢な私の心が、誘惑という名の魔法に甘く囁かれる。華やかな舞踏会、着飾ったドレスでは表面を取り繕っただけ。貴方の目の前でわざとらしく、ガラスの靴を落とせたらよかったのに。でも私は遠くから見つめていただけ。心の奥に仕舞い込んだ目覚めたばかりの感情は私を苦しめるだけ』 他のキャストの皆さんも雨に負けじとパフォーマンスを披露する。 誰1人としてその場を離れる人はいません。私達もじっとみんなのパフォーマンスを見守った。 『伝えたかったこの気持ち……恋してる……切ない……愛してる。後悔しかない日々に、枯れゆく花々を重ねていって。重ねる季節を悲しむ様に、最後の花を哀れんでいって。新しい蕾を見つけて、棘の刺さった心が痛む。私の中に確かにあった恋心』 一層と雨は強くなる。 それでもあくあ君は濡れた髪を掻き上げ1人、前に出てパフォーマンスを披露する。 『積み重ねたこの感情に、毒を孕むのであれば。時を戻して、煤けたドレスのままで居たい。鐘の音が鳴るより前に、カボチャの馬車で帰れたらいいのに。遠くから見つめているだけでよかった』 お願い。雨、止んで! みんなが頑張ってるから、最後まで彼らにパフォーマンスをさせてあげてと願う。 ベリルのみんなの想いが通じたのか、それともファンの人達の願いが通じたのか、雨の勢いが少しずつ収まっていく。 『誰にも言えなかった淡い想いは私を苦しめるだけ。知らされる事のなかったこの気持ち……苦しい……大好き……耐えられない。幼い時に聞かされた童話。シンデレラになれなかった私は主人公になる』 通り雨だったのだろうか。 本当に嘘みたいに雨の勢いが落ちていく。 『ごめんね。臆病だった私は一歩を踏み出せなかった。だから感情が揺れ動いたその時は、今度こそ向き合おうこの気持ちに。誰かを愛した日々は、今も私の心の中。さぁ一歩を踏み出そう。今度こそ後悔しないために』 みんなが空を見上げる。 月のない夜、雨が止んだ夜空には星が瞬き、なんと虹がかかっていました。 こんな奇跡、あるのでしょうか? そしてぽつりぽつりと雪が夜空を漂う。 「みんな! 冷えた体を温めるラストナンバーだ!! Phantom requiem!」 あくあ君は熱を持ったままゆうおにの曲を披露する。 小雛ゆかりさん、アヤナちゃんと作中で見せた1シーンを再現しつつ歌い上げると、ボルテージの上がりすぎた観客達からアンコールが飛んだ。 アンコールは四季折々……私達にとっては特別な曲で、聞いてるだけで涙が出ます。 そのままの流れで4人はさらにオマケで、おっぱい解放宣言の時に披露したonly star!を歌い上げる。 ああ、楽しかったライブもこれで最後です。 「はぁ……はぁ……」 あくあ君の息遣いがマイクに入る。 本当に全部出し切ったんだ。すごい。すごいよ。あくあ君。 気のせいか内股になっている人が多い気がします。 さっき雨に濡れたから寒いのかな? 「みんな、今日は本当にありがとう!!」 「こっちこそありがとう!!」 「最高のクリスマスイブだったよ!!」 「本当にありがとう!!」 至る所からキャストの人達を労う声が聞こえてきました。 私達も大きな声でありがとうって叫ぶ。 「これにてベリルの2022年クリスマスライブイベントは終わりです」 会場から残念がる声が聞こえる。 うん、みんなもっと見たいよね。そう思っちゃう気持ちはわかります。 でも私はあくあ君を見て、ゆっくりと休んでほしいなって思いました。 ほとんど休みなしで朝から出ずっぱりで、明らかに満身創痍です。 「でも! この物語はまだ終わりません!!」 あくあ君の言葉にファンのみんなが沸いた。 え? どういうこと? まだ、パフォーマンスをするつもりなのかな? そんな濡れた体でダメだよ。やるにしても一旦休憩しよ? ね? 「みなさん、赤坂に閉鎖された区域があるのはご存知でしょうか?」 「知ってるー!」 「確か皇家が管理してる土地だよね?」 赤坂の閉鎖された区域といえば、色々と再開発の噂とか上がってたけど、今も更地になったままです。 そこがどうしたというのでしょうか? 「えっと、実は色々な人の協力があって、俺達ベリルは……そこに……」 あくあ君のもったいぶった言い方に、みんながざわめく。 「来年! そこにベリルをテーマにしたテーマパーク、ベリルワンダーランドが建設されます!!」 えええええええええええええええええええええええええ! あくあ君の発表に、驚いたみんなが叫んだ。 「またテーマパーク内には、土地の所有者でもある皇家の人達が経営する帝都グループの新しいホテルが入ったり、藤百貨店とベリルがコラボしたショッピングモールとかも入る予定です。働いてる人の制服やキャストの衣装も全部ジョンがデザインをやってくれて、会場に流れる曲も天我先輩やとあ、慎太郎やモジャさんが作ってくれたりとか、ポスターとかも全部ノブさんが作ってくれたり、森長さんとコラボしたスイーツショップだったり、とあと俺が初めて雑誌に載った時の出版社さんが、ベリルワンダーランド用に小冊子を作ってくれたりとか、あといつき先生とか白龍先生とか本郷監督がイベントの脚本とか演出をしてくれてたりとか、本当に今まで俺達、ベリルを支えてくれた人達が協力してくれて、ファンの人達がめちゃくちゃ楽しめるように考えて作るテーマパークなんで、絶対に! 絶対に! みんな来てください!!」 あくあ君、とあちゃん、黛君、天我さんは横並びにになるとみんなで手を繋いで深く頭を下げた。 「「「「よろしくお願いします!!」」」」 そのまま4人は少しずつ角度を変えると、全方位に向かって頭を下げた。 個人的にびっくりしたのは、自分には関係ない事なのに、キャストの1番後ろで小雛ゆかりさんが誰よりも長く頭を下げていたところでしょうか。 本当にあくあ君の事を大事にしてるんだなと思いました。 「みんな、改めて本当に今日は来てくれてありがとう! 俺たちは次に行くよ」 次? え……もしかしてまだ何かあるの!? 「だって……まだ、クリスマスの夜は終わってないだろ?」 街の全てを包み込むほどの大きな歓声が沸く。何をやるとは言わなかったけど、ベリルのみんなはまだ何かをやるみたいです。 「みんな、この後のクリスマスも楽しんでくれよな!」 「またねー! みんな帰ったらお風呂に入って! 風邪ひいちゃだめだよー」 「雨が降る中、最後まで聞いてくれて本当にありがとう!」 「気をつけて帰るんだぞ! キャプテンアキラとの約束だ!」 4人は手を振りながらステージを降りると、私達の近くを通りかかった。 「みんな来てくれたんだ。ありがとー!」 「とあちゃーん! 今日も最高だったよ!」 「来てくれてありがとうございます」 「黛君、サックスパフォーマンスすごかったよ!」 2人の後に続いて、アヤナちゃんとカノンさんが私達の前を通る。 「みんな、楽しんでくれた?」 「うん! ライブの時のeau de Cologneパフォも、ちゃんとここから見てたからね!」 「雨の中ごめんね。来てくれてありがとう」 「カノンさん出るなんてびっくりした。すごく良かったよ! 女騎士さんすごく似合ってる!」 玖珂さん、小早川さん、森川さん、エルフの女王役の人と次々と私達の近くをキャストの人達が手を振りながら通り過ぎていく。その中で、私達に気がついた天我さんと小雛ゆかりさんだけは、一瞬だけ歩みを止めると、ちゃんと姿勢を正して小さくお辞儀をしてくれました。 「やば、先輩連中かっこ良すぎでしょ」 「ちゃんと私達がクラスメイトだってわかって頭下げてたよね」 「あーいう大人になりたい……です」 「たまに小雛ゆかりさんがベリルの事務所だって勘違いしそうになる」 「私も。でもこの前、絶対にうちだけには来ないでくださいね、先輩は天我先輩だけで間に合ってますからってあくあ君が言ってたよね」 「うわ、なんかちょっとだけ小雛さんの事が可哀想になってきた」 「でも、あくあ君の言葉に目をキラキラさせて感動してた天我先輩見たら、うん、仕方ないよねって感じ」 色々な人が通り過ぎて行き、最後に来たのはあくあ君だ。 「みんな今日はありがとう。胡桃さん、雨、大丈夫だった?」 「大丈夫! すぐにスタッフの人たちが傘配ってくれたから、みんな思ったより濡れてないよ」 「そっか。鷲宮さんも、せっかく綺麗に髪をセットしてたのにごめんね」 「その分、とても素晴らしいパフォーマンスを見せていただきましたわ」 「黒上さんも……って」 あくあ君はいつものように一瞬だけ胸を見ると、すぐにマントを脱いだ。 「よかったらこれ体に巻いて」 え? あ……雨でちょっとだけ下着が透けていました。 コートのチャックが途中で壊れて閉まらなかったのを忘れていたから、自分でも気が付かなかったです。 「あ、これ、どうしたら……」 「休み明けに返してくれたらいいから。それじゃあ!」 あくあ君は私の大好きな笑顔を見せると、そのまま走って行きました。 あったかい……。マントにはまだあくあ君の温もりが残っていて、すごくドキドキします。 その日、私は家に帰った後も夢を見ているような気持ちでした。 「うるは、話があります」 お風呂から出た後、お母さんが真剣な顔をして座っていました。 どうしたんだろう? 私はお母さんの目の前に正座します。 「これを見なさい」 お母さんが持ってきたのは、お見合いの写真でした。 「黒蝶の親戚筋からお見合いの話が回ってきました。おめでとう。私からのクリスマスプレゼントよ」 最初、お母さんが何を言っているのか理解できませんでした。 私は渡されたお見合いの写真を見る。 45歳……すごく年上の人だ……。 「うるは、こんなチャンス滅多にないわ」 お母さんの言うとおりだ。 お見合いの機会だってそう多くない。お見合いできるだけでも凄く幸運な事です。 でも私は、あまり乗り気にはなれませんでした。 「でも……貴女が受けたくないのなら断っても良いのですよ」 「お母さん?」 私が意味がわからないという表情をすると、にっこりと微笑んだ。 「だって、あくあ君の方が百万倍もいい男なんですもの! お母さん、文化祭で接客された日からもう一目で好きになっちゃった!!」 あ……そういえば、そんな事もあったような。 あくあ君に会わせるとお母さんが堕ちる。当時、学校内で保護者キラー、人妻堕とし、マダム狩りの白銀あくあと呼ばれていた事を思い出しました。 「だって、相手の男の人、あんまいい噂聞かないし、どうせ黒蝶から回ってくるのなんてろくなのじゃないんだから……って、そうじゃなくて、はい! これが本当のプレゼント!!」 お母さんは黒蝶から送られてきたアルバムを遠くにポイっと放り投げると、さっきと同じようなアルバムを私に手渡した。 「さ、開いて見て開いてみて!」 中を開いて私はびっくりしました。 そこに書かれていたのは、あくあ君のお見合い相手として、書類審査を通過した事が書かれていたからです。 え? 私、書類なんか送ってないんだけど? って、お見合いて、いつの間にそんなの開催してるの!? 「お、お母さん、これ……?」 「ふっふっふっ」 お母さんは不敵な笑みを浮かべると大きく仰け反った。 「お母さんのコネを生かしてね。お見合いの候補者の中に、うるはの書類をこっそりとねじ込んでもらったのよ!!」 ええええええええええええ!? 「お見合い候補者は白銀カノンさんを中心に、メアリー様、まりんさん、藤蘭子会長などしっかりした人達が、ちゃんとした筋から秘密裏に選定してるみたいよ」 そ、そうなんだ。 確かに、これが公になればとんでもない大騒ぎになる。 おまけにあくあ君は律儀だから、公にやると億を超える書類に自分から目を通すと言い出しかねない。 そうなるとあくあ君の時間をたくさん使ってしまうし、何よりも選定にものすごく時間がかかるだろう。 だから、あくあ君の好みを知り尽くしているだろうカノンさん達が、ある程度の数に絞り込むやり方は間違ってない。どのみち、側室になるのだから、正妻のカノンさんと仲良くできない人はダメでしょうしね。 「そういうわけだから、ここから先は手伝ってあげられないけど、頑張ってね!」 「お母さん……ありがとう」 お母さんからの最高のクリスマスプレゼント、本当に今日こんなにずっと幸せでいいのかな? 私はベッドの中でも穴が空くほど、送られてきた書類を見つめる。頑張ろう。 それと抜け駆けしちゃう事になる、リサちゃんやココナちゃんにも謝らないと、それからそれから……。 気がついた時には、私はそのまま眠りについてしまっていた。 ************************************************ ドラゴンが飛ぶ描写などは、既に2017年にlolの世界大会でも現実に実装されてたりします。 あれを超えるARは見た事ないので興味がある人は、lol worlds 2017 elder dragonで検索してみてください。 多分、初めて見る人はびっくりすると思います。 あくあとコラボして欲しいキャラや、ノクターン回についてのアンケートやってます。 よろしければどうぞ。 https://customform.jp/form/input/140130 アイドルオーディションの推し投票をできる場所を用意しました。 ※オーディションメンバーの詳細に関してはwikiか作者Twitterを確認してください。身長カップ数など書いてます。 https://customform.jp/form/input/140950 作者のtwitterアカウントです。更新が遅れた時はこちらで連絡します。 https://mobile.twitter.com/yuuritohoney https://mobile.twitter.com/yuuritosub 上が本垢、下がサブ垢です。 wikiです。有志の皆様、ありがとうございます。 https://wikiwiki.jp/yuuritohoney/ fantia、fanboxで、こちらでやり忘れたお話を掲載しています。 https://fantia.jp/yuuritohoney https://www.fanbox.cc/@yuuritohoney アラビア半島連邦についておねショタ短編書きました。 https://novel18.syosetu.com/n4279ib/ クリスマス用の短編、ムーンライトでとあ注意。 https://novel18.syosetu.com/n5480hz/ 白銀あくあ、サンタクロースやります。 12月24日 20時00分。 クリスマスナイトパレードが終わった後、俺達4人はサンタクロースの衣装に着替えてビルの駐車場で集合した。 目の前にはカメラがあり、リアルタイムではないが時間差で編集して放送される。 「それじゃあみんな、疲れてるだろうけど今日の最後の仕事に行こうか」 「了解。今日はぐっすり眠れそうだよ」 「はは、僕も帰ったらすぐに寝ちゃうだろうな」 「うむ。我らを待っている子供達のためにも頑張るぞ!」 やっぱり、とあと慎太郎は体力的にちょっときつそうだな。その一方で天我先輩は俺と同様、まだ余裕がありそうだ。 事前に阿古さんとも話してたけど、2人はできるだけ早く終わらせて、その分、俺と天我先輩に振り分けるプランにしておいたのはよかったかもしれない。 「そろそろカメラ回しまーす! 5、4、3……」 俺たちはカメラに向かって笑顔を見せた。 何気ないシーンだが、咄嗟に切り替えられるとあ達をみてみんな慣れてきたんだなと感慨深くなる。 「はい! そういうわけでね、楽しかったクリスマスイブもあと少しで終わりです! そして、明日は明日でね。楽しいクリスマスが待っているんですよ! つまり……」 「「「クリスマスはまだ終わらない!!」」」 とあはカメラに向かってウィンクをする。 「みんなー!! プレゼントをもらう準備はできたかな?」 俺はとあの衣装がミニスカなのがちょっと気になったが、今更突っ込んだりはしない。 慎太郎は少し恥ずかしそうに、手でハートマークを作った。 「僕達ベリルのメンバーが、聖なる夜に、あ……愛を届けたい」 俺やとあと違って慎太郎はこんな事を滅多にしないから、ものすごくレアだと思う。 天我先輩はカメラに向かってかっこいいポージングを取る。 「今から我らがプレゼントを持って、みんなのところに行くぞ!」 天我先輩……1ヶ月前に控え室で、これだあ! って言ってたポーズは、この日に使うのを考えてたんですね。 「それじゃあみんな、事故だけはないように……あ、あと、8時超えてるから、あんまり近隣住民の方のご迷惑にならないように気をつけてね」 「あくあ、急に現実的な話になるじゃん……」 「いや、俺はともかくみんな初めてのソロで夜の外ロケだからね。ちゃんと言っておかないといけないかなって」 「わかった。気をつけるよ」 「うむ!」 スタッフさんからプレゼントの入った大きな袋を受け取った俺達は、それぞれ用意された別の車に分かれて乗った。 俺と同行するのは阿古さんで、カメラを回してくれるのも阿古さんがやってくれている。 「それじゃあ、運転手さん、よろしくお願いします」 「はい!」 ベリルの本社を出発したロケバスは最初の目的地へと向かって走り出す。 外を見ると、慌てて駅の方へ向かっている手にプレゼントを持った女性を見かけた。 今から家に帰って大切な人と一緒の時間を過ごすのだろうか。微笑ましい気持ちになった。 「それじゃあ、あくあ君。最初はどこに行くのかな?」 「はい」 俺はポケットの中から一枚のハガキを取り出した。 「えっと……はじめまして、こんにちは。わたしはまなつっていいます。おかあさんのことがだいすきな4さいです。おかあさんは、あくあおにいさんのことがだいすきで、わたしも、あくあおにいさんのことがだいすきです。おかあさんは、わたしのためによるおそくまではたらいてて、いつもつかれてたいへんそうです。そんなおかあさんに、なにかとくべつなプレゼントをしてあげたいです。はい、というわけで最初はお母さん想いのまなつちゃんですね」 俺達ベリルは森長や藤百貨店などと連携して、ベリルのメンバーから特別なプレゼントが届くよキャンペーンを開催した。 当選者には24時から5時の間に、提携した業者さんが全国各地のポストにプレゼントを投函する事になっている。 朝起きてポストをチェックした時のみんなを想像すると今からすごく楽しみだ。 それとは別に明日の朝、配送会社さんの方からベリルのメンバーからクリスマスプレゼントが届く特別な当たりも用意してある。こちらは実際に俺達が個々に選んだプレゼントとお手紙が添えられているけど、当選は各100とそんなに多くはない。 そしてこのキャンペーンの中で1番の当たりは、ベリルのメンバーが直接プレゼントを受け渡しに行く特賞だ。とはいえこれだと、直前までパレードをしている俺達が24日に遠く離れた場所に行くのは難しい。そういうわけで24日は都内近郊、25日を県外遠征と分ける事になった。 俺も25日には朝イチで飛行機乗って、最終便で東京に戻ってくる予定にしている。家に帰るのは夜になるだろう。 ちなみに俺は今日も帰れないので、カノンとのクリスマスはさっきのイベントで少しだけ話しただけだ……。 26日はその分、カノンとずっと一緒に過ごせるので今からすごく楽しみにしている。 「おっ、ここかな?」 都内某所、俺は周囲を確認しながらコソコソと外に出る。 あんまりご近所の迷惑にならないようにしなきゃな……。 「あくあ君、どうする?」 「一応、事前調査じゃ、この時間は帰ってきてないんだっけ?」 「そうみたいね」 「なら、今のうちに家の中に入っちゃおう」 俺はピンポンを押す。 「すみません。ベリルエンターテイメントです。まなつちゃんはいるかな?」 パタパタと小さな足音が扉の向こうから聞こえてくる。 「このこえ……あくあおにーさん?」 「まなつちゃん、ハッピークリスマス〜。当選おめでとう!」 「わあ! ほんもののあくあおにーさんだ!」 あ、なんか周囲の家から人が動く気配がする。 もしかしたら勘づかれたかもしれない。 このままここにいて騒ぎになったら大変だ。 「まなつちゃん。悪いけど、お兄さん達を家の中に入れてもらってもいいかな?」 「うん、いいよ。あ、でも、あくあおにーさんだけは、ずっといてくれていいからね!」 「ははは……お邪魔します」 俺はバレないように靴を車に残るスタッフさんに預け、まなつちゃんの案内で奥のリビングへと向かう。 数人のスタッフさんだけが俺に同行して、他のスタッフさんは車に戻ってもらった。 「おかーさん、そろそろ帰ってくるんだっけ?」 「うん!」 俺はしゃがんでまなつちゃんと同じ目線で話す。 「それじゃあ、2人で一緒にお母さんにサプライズプレゼントしよっか。まなつちゃん、お兄さんに協力してくれるかな?」 「うん、いいよ!」 いい子だなー。俺はまなつちゃんの頭を優しく撫でる。 「それじゃあ、俺とカメラマンさん達が隠れられる場所はある?」 「あっ、じゃあ、あくあおにーさんとカメラさんはこっち! ほかのスタッフさんは2かいのまなつのへやにいればいいとおもうよ!」 おお〜。さすがこのキャンペーンに一人で応募しただけの事はある。 まなつちゃんは4歳にしては随分としっかりした子のようだ。 打ち合わせをした俺達は、それぞれの場所へと別れて隠れる。 俺が隠れるのはクローゼットの中だ。 おぅ……。 女の人の匂いがする。 こんなところに入っていて大丈夫なのだろうか。 すごく背徳的な気分になる。 隣に置いてあるクリアボックスからは中に入った下着が透けて見えるが見ないように努力した。 まさかとは思うが、まなつちゃん、まさかこれを狙って……いやいや、まなつちゃんは4歳だ、そんな事あるわけがない。 「ただいま〜!」 「あっ、おかーさん、おかえり〜!」 おっと、どうやらまなつちゃんのお母さんが帰宅したようだ。 俺は息を潜めて外の会話に集中する。 「チキン買ってきたから、熱々のうちに食べよ。ちゃんとケーキも買ってきてるからね」 俺達が出ていくタイミングはお母さんがソファに座って、テレビを見出してからだ。 まなつちゃんの話だと、お母さんと一緒に録画した俺の映像を見ながら2人で食事をするらしい。 俺はテレビを見て油断しているお母さんの後ろから現れようと思ってる。 だからテレビの音が聞こえてくるまで、じっとその時を待った。 「きゃー! 馬に乗ったあくあ様かっこいー!!」 「まなつも、あくあおにーさんとおうまさんごっこしたいなー」 おっ、どうやらまなつちゃんとお母さんがライブの映像を見始めたようだ。 俺は音を立てないようにクローゼットの扉をそっと開けると、そろりそろりとリビングの方へと近づいていく。 よしよし、まなつちゃんのお母さんはテレビを見るのに集中しているようだな。 俺はゆっくりとした足取りでまなつちゃんのお母さんの背後へと近づく。 「カノンおねーさん、いいなー」 「ねー! あくあ様、私の所にも来て!!」 そこまで言うのなら……俺は後ろからお母さんの耳元で、そっと囁くように声をかけた。 「来ちゃった」 「えっ!?」 びっくりしたまなつちゃんのお母さんは俺の方へと振り向くと、びっくりしたような顔をした。 俺は手を振りながら、フリーズしたお母さんにもう一度声をかける。 「こんばんは、なつみさん。馬じゃなくてトナカイでやってきました。サンタクロースの白銀あくあです」 「え? あ……なんで?」 どうやらなつみさんは目の前の現実にまだ頭の処理が追いついてないようだ。 「実は今日からバイトで入ってまして、ここが最初のお宅訪問なんです。あっ、もしかしてプレゼント要りませんでした?」 「要ります!」 そこは即答なんだ。 俺はまなつちゃんと目を合わせると、サプライズ成功を祝って二人でハイタッチする。 「実は、まなつちゃんがベリルのクリスマスプレゼント企画に応募してくれていまして、見事それの特別賞に当選したというわけなんです」 俺はポケットの中からハガキを取り出すと、なつみさんの前で読み上げてから手渡した。 「あ……あ……」 なつみさんは涙を流しながら、まなつちゃんをぎゅっと抱きしめる。 喜んでくれたのはいいけど、せっかくのクリスマスに女の子が泣いているのは見過ごせないな。 「なつみさん、泣かないで。女の子が泣いてもいいのは、大事な人が亡くなった時とベッドの上だけだよ」 「ふぁ、ふぁい……ほんものしゅごい……」 なつみさんは泣き止んだのはいいけど、一気に顔を真っ赤にした。 「はい、それじゃあ俺からなつみさんにクリスマスプレゼント。中を開けてみて。喜んでくれると嬉しいな」 なつみさんは俺から受け取ったプレゼントの袋を開ける。 中に入っていたのは、寝そべりあくあ君を作る過程でできた一点限りの試作品、横向きに寝るあくあ君抱き枕だ! 「あ、ダメだったら、違うのに替えても」 「これがいいです」 「え?」 「これはもう、うちの子です」 なつみさんは食い気味に俺の言葉を遮ると、あくあ君抱き枕をぎゅっと抱きしめる。 くっ、抱き枕のやつめ。いつもおっぱい押し付けられて、俺よりいい思いしやがって。 というかお母さん絞めすぎです。あくあ君抱き枕の首がすごい事になってますよ。 「そういうわけで、まなつちゃんにもクリスマスプレゼント」 「わーい! あくあおにー……サンタクロースさん、ありがとー!」 まなつちゃんに渡したプレゼントは、仰向けバージョンだ。 こちらも試作品の現時点では一点物なので大事にして欲しい。 「他に何かしたいことある?」 「え? そんなの、セッ……せっかくだから、その、写真とか握手とかサインとか……」 「いいよ」 俺はサインをして、握手をすると、一緒に写真を撮った。 なお、あくあサンタクロースはサービス過多なので、ハグして頭なでなでまでしちゃう。 決してお母さんのおっぱいが大きかったからとか、可愛かったからとかじゃないぞ。 「それじゃあ、まなつちゃんもなつみさんもクリスマスを楽しんで」 「はい! 今日は本当にありがとうございました!」 「サンタクロースさん。きょうはまなつのおねがいをきいてくれてありがとう!!」 良い子だなぁ。俺は玄関先で改めて2人にハグすると手を振ってお別れした。 「あ、あくあ君だ!」 「うそ!」 「本物じゃん!!」 「サンタクロース!?」 あっ、やば。どうやら外で待ち構えていた撮影スタッフの存在で、近隣住民の方々が何かの撮影をしている事に気がついてしまったみたいだ。 「みんな。ごめんね。もう次の場所に行かなきゃいけないから!」 俺はシーっと人差し指を自らの唇に押し当てると、みんなに手を振ってさっさと車に乗り込む。 人だかりが出来て車が発進できなくなると大変だからだ。 「じゃあね。みんな、クリスマスの夜を楽しんで」 俺は車の窓を開けて手を振る。本当は一人ずつプレゼントを渡してあげたいけど、今の俺にできるのはこれが限界だ。ごめんね。 ちなみにこの近辺にも後からベリルがプレゼントを配ってくれるみたいだ。だからそれで許して欲しい。 「それじゃあ運転手さん。次の場所までよろしくお願いします」 「はい! 任せておいてください!」 ふぅ……。 俺は一旦車の中で落ち着くと、次のハガキをポケットの中から取り出す。 「私は商事会社で働いている35歳の会社員です。この前、28歳になる部下が意中の男性に告白して振られました。そんな彼女を励ますために、ベリルのキャンペーンで当選したプレゼントを渡してあげたいです。どうか当たりますように! だそうです。後輩のために何かしてあげたいと思う彼女の優しい心に、何かしらで応えてあげたいなと思いました」 それから車に揺られる事20分、目的地についた俺は車を降りる。 到着したのは都内ホテルの従業員専用入り口の前だ。 事前にベリルのスタッフさんが、会社の同僚達が彼女を励ますためにここで食事会を開いている事を上司の人から聞いている。 「お待ちしておりました。白銀様、こちらになります」 「ありがとうございます。忙しい時なのに、俺のために時間を割いてくれてありがとう」 コンシェルジュさんから話を聞くと、みなさん食事が始まってもうそろそろデザートの時間だという。 それを聞いた俺は良い事を思いつく。 ホテル側から許可を得た俺は、空き部屋でそれっぽいホテルマン風のスーツに慌てて着替える。 急なお願いにも関わらず聞き入れてくれたホテルの皆さんと、もしものために衣装を持って後ろから別の車で同行してくれていたスタイリストチームのみんなにも感謝だ。 「あの……同僚のみんなのためにも、写真撮っても良いですか?」 「もちろん」 ホテルの人がスマホのカメラで俺の姿を写す。 その後、俺はデザート……というか、クリスマスケーキの乗ったカートを押して、目的の場所へと向かう。 途中、個室に行く前に大勢のお客さんが食事する場所を通ったが、事前にホテル側が事情を伝えてくれていた事もあって、みんな両手で口元を押さえて静かにしてくれていた。 「失礼します。デザートをお持ちしました」 俺の代わりにコンシェルジュの人が扉の前で声をかける。 よしっ、行くぞ! 俺がカートを押して部屋の中に入るが、話が盛り上がっているのか、誰一人として俺には気がついてない。いや、唯一、ハガキを送ってくれた上司の人だけが俺の存在に気がつく。 俺はウィンクして上司の人に合図を送ると、そのままハガキに書かれていた部下の女性が座った椅子の隣にカートをつける。 「お待たせしました。お嬢様、当ホテル自慢のクリスマスケーキです」 「えっ!?」 俺は部下のお姉さん、一葉さんの顔を優しく覗き込む。 一葉さんは何が起こっているのかわからなくてフリーズした。 まぁ、そうだよね。俺だって知ってる人でも、こんな事をされたらびっくりするよ。 「きゃあ!」 「え? マジ!?」 「なんでこんなところにあくあ君がいるの!?」 「やばい。お酒飲みすぎたかも……」 「私も……疲れてるのかな?」 同僚の皆さんもびっくりした顔で様々なリアクションを見せる。 ごめんね。びっくりさせちゃって。 「どうも、お嬢様のためだけに、今日だけバイトに入った白銀あくあです」 「ふぁ〜、え? え? なんで?」 一葉さんは周りのみんなへと視線を向ける。 そこで上司の真紀さんからネタバラシだ。 「というわけで……なんと特別賞に当選したみたいです!!」 「やったああああああああああああああ! 真紀さん大好き!」 「真紀先輩……私、一生、貴女についていきます!!」 「まさか生きてるうちに、こんな近くで生のあくあ君が見られるなんて……」 「間違いなく私史上最高のクリスマスです。真紀さんありがとうございました」 「真紀パイセンカッケーわ。今年の流行語大賞はもうパイセンでも良いくらい」 先輩が流行語大賞? それだけはやめてくれ。 どこのとは言わないけど、調子に乗りそうな先輩がいるから勘弁願いたい。 「真紀先輩……」 「一葉、どうだった? 私からのサプライズプレゼント最高だったでしょ?」 「最高に決まってるじゃないですか! ありがとうございます!!」 真紀さんは一葉さんを抱き止めると優しく頭を撫でた。 「一葉ったらもう。だからね。あんな男の事なんか忘れよ?」 「はい……」 一葉さんの顔を見ると、まだ少し未練を断ち切れてないみたいだ。 そうだよな。ずっと好きだったんだから、そう簡単に忘れられるわけがない。 その気持ちはわかるよ。でもな……それを忘れさせるのも、アイドルの仕事だ。 俺は一葉さんと真紀さんにゆっくりと近づくと、二人ごとそっと抱き寄せる。 まさか自分まで抱き寄せられるとは思ってもいなかったのか、真紀さんは慌てた顔をした。 「好きだった人の事を思い出すと誰だって辛いに決まっている。そういう夜は……俺のことでも考えてろよ、一葉」 「ふぁい……ていうか、もう今、一瞬でその人の事忘れました。あ、あれ? 名前、なんだったっけ?」 え? 嘘でしょ? そんな一瞬で忘れる事ある? と、ともかく、元気になったみたいだからよしとしよう。 「あわあわあわ……」 顔を真っ赤にした真紀さんをみて思わず笑みがこぼれる。 ノースリーブのニットにショートカット、実は俺……この組み合わせ、結構好きなんだよな。 今日の杉田先生もこのコーディネートだったから、思わず心の中でガッツポーズした。 「真紀、これからも俺のファンでいてくれる?」 「あ、はい。もう一生、貴方しか推しません」 一生推してくれるなんてアイドルにとって最高の言葉だ。 俺は真紀さんの手を取ると、実際にするわけじゃないがそっと口付けを落とすような仕草を見せる。 「あ、もう無理……」 おっと! ぱたりと後ろに倒れそうになった真紀さんの体を支える。 俺は復活した真紀さんと一葉さんから体を離すと、持ってきた袋からプレゼントを取り出した。 「そういうわけで一葉さんに俺からのプレゼントです。はい、開けてみて」 「わ! 嬉しい!! なんだろう?」 プレゼントの中身は、試作品で作った寂しい夜もあくあと一緒というCDだ。 ひたすら俺が話しかけてるだけのCDだが、実はこれ6時間くらいある。つまりCDにして6枚組という大作だ。 与えられたシチュエーション6つの中で、適当に1時間喋ってくれたらカットするからという話で収録したのだが、予想だにしていなかった問題が起こる。収録後に同席した阿古さん、琴乃、アイ達を含めたスタッフ陣がミリもカットするところがなくて困ると言い出したのだ。 そのせいでこれの制作は途中でストップしてしまっている。果たしてこれが世に出る事はあるのだろうか。 「そういうわけで、皆さんにも同じのをご用意しています」 「やったあああああああああああ!」 「ありがとうございます! ありがとうございます!」 「いやっふぅううううううううううう!」 「最高のクリスマスプレゼントきたあああああ!」 「真紀先輩、本当にありがとう……」 俺は同僚の人たちに一つずつCDを手渡しで渡していく。 その際にCDにサインを入れて、握手をしておまけでハグもして、記念撮影をするというフルコースをこなす。 「真紀も、よかったらこれ聴いてくれよな」 「聴きます。毎日……」 いや、流石に毎日とは言ってないからね!? 「それじゃあみんな、クリスマスの夜を楽しんで!」 個室から出て、他のお客さん達が食事をしている場所に出ると拍手と歓声で出迎えられた。 「みなさん、ご協力ありがとうございます! よかったら、ベリルのスタッフから、皆さんにプレゼントあると思うので、よかったら受け取ってあげてください。それじゃあ、クリスマスを楽しんで!」 「うわああああああああああ!」 「やったあああああああああ!」 俺は手を振ってその場を去る。 と、その前に……。 俺は入り口のカウンターで立ち止まるとポケットから財布を取り出して、店員さんにクレジットカードを手渡す。 「これ。今日のお客さんの食事代、全員、俺のにつけておいてもらえますか? カードはまた今度、嫁の誰かと一緒に食べに来るから、その時にでも返してもらえれば」 「え、あ……」 「あ、これ、サインレスの上限がない特別なやつで暗証番号なくても大丈夫だから安心して」 「はい!」 俺は再び空き部屋を借りてサンタクロースの格好に着替えると、地下駐車場で車に乗り込む。 もちろんその前には、コンシェルジュの人にお礼とプレゼントを手渡した。 なお、従業員の皆さんや、宿泊中のお客さん達にもベリルからのプレゼントが用意されている。 「ごめんね運転手さん、待たせちゃって」 「いえ! 大丈夫です」 「それじゃあ、よろしくお願いします」 「はい!」 俺はポケットの中から3枚目のハガキを取り出す。 まだポケットの中には予備のハガキが2つ残ってるけど、残念ながら時間的にはこれが最後だろう。 「そして最後のお手紙は……えー、私は今年で58歳の男性です。18の時に今の妻と結婚して今年で40年になります。恥ずかしながら、私は今まで妻に対してとても不誠実な対応をしていました。妻が何かをしてくれても、口下手な私は感謝の言葉を伝えることもせず、ただひたすらに妻に甘え続けていたのです。そんな最中に、私は白銀あくあさんが奥様である白銀カノンさんに対してアレコレしている話を知って、とても感動しました。それと同時に私は今まで自分が妻にしてきた事を思い出してとても恥ずかしくなったのです。だから、私も妻に何かをしたいと思い、せめてあくあさんのグッズが当たればと思い、おハガキを出しました。なるほどね……わかった」 俺は男性から送られてきた手紙を何度も読み返す。 この男性は今、まさに変わろうとしている。 俺達みんながやってきた事は無駄じゃなかったと、確実に男性を変えるきっかけになっているとそう思った。 「到着しました」 「ありがとう」 行くか! 俺は気合を入れると車から出て、待ち合わせ場所となっている男性のお宅にお邪魔する。 事前にベリルのスタッフがお宅を訪問して、すでに依頼主のヒロシさんとは話をしているそうだ。 「初めまして。お手紙をくれた、浩さんですね」 「は、はい!」 俺は笑顔で浩さんと握手をすると、スタッフさんから説明を聞く。 「なるほどね……それで、浩さんは俺に奥さんである久美子さんに、できれば何かして欲しいと」 「はい……」 「うん。それならそれでも良いんだけど……きっと、俺が何かをするより浩さんが何かをしてあげた方が、久美子さんは喜ぶんじゃないかな?」 「え?」 「だからさ、二人で作戦を立てよう。大丈夫、俺がついてるし、二人で協力して久美子さんを喜ばせよう!」 「は、はい……」 俺はスタッフさんにお願いして準備を整える。 久美子さんは別宅に暮らしており、あと少ししたらこちらに来るように伝えてあるそうだ。 「ほ、本当に似合っているのでしょうか?」 「ええ。浩さん、すごく似合ってますよ!」 ベリルのスタイリストチームの協力もあって、浩さんにスーツを着させて髪から全身まできっちりと整える。 そして浩さんが手に持っているのは、浩さんが唯一知っている奥さんの好きな花、薔薇で作った花束だ。 俺はポケットからハンカチを取り出すと、浩さんの着ているスーツのポケットにチーフをつける。 「それじゃあ、俺たちは隠れて近くから見てますから、頑張って!」 「はい……!」 俺達は別室で浩さんの様子を見守る。 すると、しばらくして奥さんの久美子さんが部屋の中に入ってきた。 久美子さんは浩さんの姿を見てびっくりした顔をする。そしてほんの少しだがうっとりした表情で、浩さんのことを見つめた。うんうん! これには俺もスタイリストさん達と音を立てないようにハイタッチする。 「きょ、今日はど、どうしたのかしら……?」 「あ、いや……えっと」 口ごもる浩さん。 大丈夫だ。俺がちゃんと後ろから見守ってる!! 俺は祈るように両手を握り締めた。 「あー……その、い、いつも、ありがとう!」 打ち合わせしていた時は、もっと色々と考えていたが、緊張したのか全部飛んでしまったのだろう。 でも、ちゃんと感謝の言葉を、ありがとうって事を伝えられた! だから最初の一歩はそれでいい!! 浩さんは立ち上がると、手に持った薔薇の花束を久美子さんに手渡した。 久美子さんはサプライズに最初は戸惑っていたけど、実感が湧いてきたのか泣き崩れてしまう。 オロオロとする浩さんだったが、勇気を出してそっと妻の背中から抱きついた。 本当はこのまま2人にしてあげて退散するのもありかと思ったが、浩さんが困ってそうだったので俺は2人のいるリビングへと向かう。 「久美子さん、クリスマスおめでとう!!」 「……え?」 びっくりした久美子さんは俺の方を見つめる。 俺は浩さんの背中をポンポンと叩く。 「浩さん、よく頑張ったよ!」 「あ、でも……台詞を忘れてしまって……」 「それでもいい! ありがとうって、伝えたかった言葉を伝えられたんだから。それが、心の底から浩さんが久美子さんに伝えたかった事でしょ?」 「はい……!」 俺は改めて久美子さんに事情を説明する。 浩さんがキャンペーンに応募した事、そして俺じゃなくて浩さんが自分から感謝の気持ちを伝えたかった事、2人で久美子さんのために考えてた言葉、そして、本当に浩さんが久美子さんに感謝してるって事を伝えた。 「ありがとうございます。本当に……まさか浩さんと、あくあさんからこんな素敵なサプライズがあるなんて。一生の思い出になります」 「私の方からも、改めてありがとうって言わせてください……! 妻に、久美子に、自分の口から感謝の気持ちを伝えられて、本当に良かったと思います」 俺はソファに座った2人の前で跪いた状態で、涙ぐむ2人の肩をポンポンと叩きながら話を聞いた。 「それじゃあ、俺から2人にとっておきのクリスマスプレゼントを渡そうかな」 俺はポケットの中からカードケースを取り出すと、俺のサインを書いた藤蘭子会長の名刺を2人に手渡す。 「結婚40周年を記念して、俺と藤蘭子会長から結婚指輪と特別な結婚式プランを用意してます。だから、今度は2人で藤百貨店にデートに行ってみようか。自分達の好きな結婚指輪とやりたいプランを選んでくれたら俺も嬉しいな」 これが俺の考えた、この2人にできる最高のプレゼントだ。 あ、あとオマケで、今度あるライブの特別チケットもつけてある。だから是非とも2人で見に来て欲しい。 奥さんとデートなんか何回したって良いからね。俺も本音を言うと、カノン達とデートしたくてたまらない気持ちになっちゃった。 「ほ、本当に……何から何まで、ありがとうございました……!」 「浩さん。これからも頑張ってね」 「はい!」 俺は久美子さんに聞こえないようにして、浩さんの耳元で囁く。 「あと……次は愛してるとか、好きだよとか、そこを目指して頑張りましょう。大丈夫、久美子さんに感謝の気持ちをちゃんと伝えられた浩さんならできるよ!」 「……はい!」 うん! 顔を見る限り、浩さんはもう大丈夫だと、そう確信した。 「それじゃあ2人とも、良いクリスマスを!」 俺はそう言って2人に別れを告げると、車に乗り込む。 ここで2時間、ちょうどタイムリミットだ。 だけど俺にはどうしても気がかりな事がある。 「みんな。時間がまだ大丈夫なら……この2件のおハガキのところにも行きたいと思ってる。でも、無理そうなら遠慮なく言ってほしい。俺はみんなにも無理させたくないから」 ハガキを送ってくれたのは高校生と大学生の女の子からだ。 本当は予備のハガキだから行かなくても良いのだが……今まで、みんなが喜んでくれた姿を目の前で見て、行きたいってそう思っちゃったんだよな。 「あくあ君ならそう言うと思ったわ。私は大丈夫、でも、みんなはもう帰っても良いわよ」 阿古さんがそう言うと、運転手さんが後部座席の俺たちに向かって親指を突き立てる。 「了解! 運転なら任してください!」 助手席に座ったベリルのスタッフさんが慌てて電話をかける。 「私も、2人に電話かけて時間外になったけど、サプライズイベントやれますって伝えます!」 ロケバスに乗った他のスタッフさんの方を見ると、自分達も協力すると言ってくれた。 俺は座りながらだけど、みんなに向かって頭を下げる。 「みんな、本当にありがとう!!」 俺が頭を下げたのを見て、みんなが笑みを見せる。 「良いんですよ。私達は好きでやってるんだから!」 「そうそう、これがやりたくてベリルに入ったんですから!」 「あくあさんがやりたい事を叶えるのが私達の仕事です!」 「さぁ、みんなを幸せにしに行きましょう!」 みんなの熱が籠った言葉に、俺の目頭も熱くなる。 「行きましょう。これが本当のベリルエンタープライズ号よ! なんちゃって……ね!」 珍しくおちゃらけた阿古さんにみんなが苦笑する。 「行きましょう。俺たちを待ってくれてる人がいる。その人達のために!」 実は俺にはこの後、もう一つだけやらなきゃいけない事がある。 だけど俺は、この件を片付けずにその人の元に向かう事はできない。なぜならそんな事、きっとその人だって望んでないからだ。だから、それまで俺の事を待っててくれ。必ず俺が迎えに行くから。 俺達の乗ったロケバス……もとい、ベリルエンタープライズ号は、白銀あくあを待っている人達の元へと走り出した。 ************************************************ えーと、手術期間中も、間に合えば幕間をあげる予定です。 つまり変わらず更新があるかもしれない事をお伝えしておきます。 多分、本編でやれないベリルキャンペーンの裏特別賞、つまりノクターン回やります。 あくあとコラボして欲しいキャラや、ノクターン回についてのアンケートやってます。 よろしければどうぞ。 https://customform.jp/form/input/140130 アイドルオーディションの推し投票をできる場所を用意しました。 ※オーディションメンバーの詳細に関してはwikiか作者Twitterを確認してください。身長カップ数など書いてます。 https://customform.jp/form/input/140950 作者のtwitterアカウントです。更新が遅れた時はこちらで連絡します。 https://mobile.twitter.com/yuuritohoney https://mobile.twitter.com/yuuritosub 上が本垢、下がサブ垢です。 wikiです。有志の皆様、ありがとうございます。 https://wikiwiki.jp/yuuritohoney/ fantia、fanboxで、こちらでやり忘れたお話を掲載しています。 https://fantia.jp/yuuritohoney https://www.fanbox.cc/@yuuritohoney アラビア半島連邦についておねショタ短編書きました。 https://novel18.syosetu.com/n4279ib/ クリスマス用の短編、ムーンライトでとあ注意。 https://novel18.syosetu.com/n5480hz/ 来週の手術期間中に事前に執筆した幕間、ノクターン回を入れる事が決まりました。 詳しくは後書きにて記載しております。 ******************************************** 桜庭春香、私の王子様。 全てのイベントを見終わった私は、1人でタクシーに乗って六本木にある有名ホテルへと帰ってきた。 すごいなぁ……。 このホテル、一体いくらしたんだろ。 アキラ君は行く予定のなくなった知り合いの知り合いから譲ってもらったと言ってたけど、イベントのチケットから新幹線やホテルの予約まで、本当に何から何まで用意してもらって申し訳なくなるよ。 『春香ねえ……良かったら、クリスマスのイベントを見にこないか?』 2週間前、アキラ君から電話がかかってきた時はびっくりした。 大丈夫かな……? 前はアキラ君のお母さんやお婆さんが一緒だったから良かったけど、今回は1人でイベントに行かなきゃいけない。人混みで誰かとぶつかって、また記憶がフラッシュバックしたらと思うと怖くなった。 でも……このままじゃだめよね。 私は前回のハロウィンイベントで頑張るアキラ君を見て、一歩を踏み出したかった。 『桜庭さんが前に進みたいと思うならこれはきっとチャンスです。次のステップに進みましょう。大丈夫。私や天我家の皆さんもサポートに入るし、天我さんから何かあったら現地にいるあくあ様、猫山さん、黛さんのご家族の誰かがサポートしてくれるという話を天我さんから電話で聞いています』 私の担当のお医者様は、ベリルの皆さんのご家族の電話番号を書かれた紙を私に手渡してくれました。 みなさんお忙しいはずなのになんて優しいのでしょう。 私のために、こんなにも多くの人にご迷惑をおかけしてもよろしいのでしょうか? 逆に申し訳なくなります。それでも先生は私の手を握って、こう言いました。 『知っていますか? ベリルの皆さんは、自分達の事をあくあファミリーと呼ぶそうです』 『あくあファミリー……?』 『はい、これはとある打ち上げであくあ様がおっしゃっていた言葉なのですが、皆さんを自分の家族のように愛している。気にかけていると言ったそうなんです。だから困った事があったら頼ってほしい。家族なら助け合うのは当然だと……ね。だから桜庭さんも厚意に対して素直に甘えればいいと思います。だって桜庭さんは、天我さんの家族の1人なのですから』 凄いな。 アキラ君も電話越しにいつも、白銀はとても大きい奴なんだって嬉しそうに話してました。 私からするとアキラ君だって十分すごいのに、そのアキラ君達でさえも尊敬するのがあくあ君です。 彗星の如くこの日本に現れたあくあ君は、暗く沈みかけたこの世界を明るく照らすだけじゃなく、アキラ君達を巻き込んだ大きな流星群となって、この世界をベリルという暖かな光で包み込んでいる。 まだ16歳になったばかりだというのに、彼はどれだけのものを背負っているのでしょう。 そんな人に追いつこうとアキラ君も頑張っているんだから、私だってこのままじゃいけないと思いました。 『わかりました。先生……私、頑張ってみます』 『わかったわ。私も全面的にサポートするわね。あ……それと、もしものために私の伝手で、東京にいる神絵……げふんげふん、失礼、ちょっとむせてしまいました。マリア先生というとっても有名なお医者様がいます。東京で何かあったら彼女が相談に乗ってくれるはずなので、こちらの連絡先も念の為にお渡ししておきます』 こうして私は、先生やアキラ君たちに背中を押されて、ベリル主催のイベントを見るために新幹線に乗って東京へとやってきました。 最初は少し不安でしたが、今のところは問題なくやれていると思います。 「さてと、遅くなる前にレストランでご飯食べなきゃ……あ」 私はバッグにつけていたアキラ君のキーホルダーがない事に気がつきました。 どこかに落としてきたのかもしれない。いや、部屋の中を探しても見つからない事から落としたのは確定でしょう。 確かライブの時はあったはずだから、パレードの時に落とした可能性が高いと思います。 私はカウンターで落とし物がなかったか一応確認した後にホテルを出ると、タクシーを拾ってさっきまで居たパレードの会場付近に行ってもらうようにお願いしました。 しかし今日はクリスマス、さっきも移動にすごく時間がかかったけど、パレードをやっていた場所へ戻るのも一苦労です。結局、帰りと同じくらい時間がかかって会場付近まで戻ってきました。 「渋滞ですね……。どうします? もうここからだと歩いた方が早いかもしれませんよ?」 「はい。そうしようと思います! ありがとうございました」 私はお金を払って途中でタクシーを降りると、目的地に向かってゆっくりと走り出した。 たかがキーホルダーひとつ、買い直せばいい。 人によってはそう思うかもしれないけど、あのキーホルダーは、アキラ君が私にプレゼントしてくれたものです。 確かに同じ商品は他にもあるかもしれないけど、あのキーホルダーは私にとっては世界に一つだけしかない。 「パレード、楽しかったねー」 「うん! 私、こんなの初めてみたよ!!」 「ねー。渋谷の交差点を閉鎖した時も凄かったけど、こっちもこっちで同じくらいやばいよ」 「ワンダーランドも楽しみ。一体、どんなのができるんだろ?」 人はだいぶ減っていましたが、現場付近にはまだ多くの人がいました。 中には公園エリアでだべってる人や、弾き語りをしている人もいます。 「初めて出会ったその瞬間、俺の心臓は今までに感じたことがないくらい強く脈打った。あぁそうか! 俺はお前に出会うために生まれてきたんだと、熱くなった胸の奥が締め付けられる」 「TENGA! TENGA! TENGA!」 あ、アキラ君の歌……。 ギターを持って弾き語りをしている女の子の前で、ギャルっぽい子が何度も拳を突き上げていました。 ふふっ、アキラ君はギターが上手だから、楽器をする子に人気があるってお昼のワイドショーで言ってたっけ。 「確かここらへんだったよね」 私は自分がパレードを見学していた場所の付近にたどり着くと、周囲の地面をキョロキョロと見る。 すると近くに居た派手な見た目の若い女の人が声をかけてきました。 最初はパレードを見にきてた子かと思ったけど、よく見ると工事現場のヘルメットを被ってるし、スタッフ証を首からぶら下げてます。 「どうかしましたか?」 「あ、えっと……実は、キーホルダーを落としちゃって……」 私が事情を説明すると、女の人は耳に装着したインカムに手を当てる。 「落とし物の確認いいですか? 天我アキラさんのキーホルダーで、場所は東京インターナショナルフォーラム付近だそうです。はい……はい……了解しました。ありがとうございます。引き続き何かありましたらご連絡よろしくお願いできますか? はい。ありがとうございます」 女の人は申し訳なさそうな顔で私にペコリと頭を下げる。 「お待たせしてすみません。本部に確認しましたが、お探しの落とし物は届けられていないそうです。一応、後から見つかった場合は私に連絡してもらうように言いましたが、あまりお力になれずに申しわけありません」 「いえ、そんな、こちらこそ、お仕事の最中にも関わらず、丁寧に対応して頂いてありがとうございます。むしろこちらこそご迷惑をおかけしてすみません」 私は何度もぺこぺこと頭を下げる。 「津島さーん。ごめん、あっちの配線も片付けてもらえるー?」 「少し待ってくださいまし! すぐに参りますわ!」 津島さんと呼ばれた女性は、何やらメモを取り出すとボールペンで電話番号とメールアドレスを書いて私に手渡した。 「一応、これが今回のイベントの運営に関する窓口です。落とし物の保管もしてくれているそうなので、もしかしたら時間差で後から届けられる事もあると思うのでよかったら。私も作業中に見つかったら、本部の方に届けておきますね」 「あ、ありがとうございます! 本当に色々と助かりました」 私は再度、津島さんに頭を下げる。 津島さんと別れた私は、作業をしている方にあまり迷惑をかけないように周囲を少し探した後、来た道を引き返す。 後、可能性があるとしたら、ここからホテルに帰宅するタクシーを拾うまでの道すがらでしょうか。すごい人混みだったし、すれ違った時にバッグが擦れてキーホルダーが落ちたのかもしれません。 「うーん、やっぱりないな」 じっくりと探したけど、見つからずにさっきの公園付近に戻ってきました。 「おねーさん。さっきも通ったけど、どうしたの?」 「え?」 声をかけられて振り返ると、そこにはさっきアキラ君の歌を弾き語りしていた女の子が立っていました。 その後ろにはさっきTENGAコールをしていた子達がいます。 バ……バンドギャルというのでしょうか? さっきのお嬢様っぽい女の子とは別のベクトルで派手な見た目の女性達に囲まれてびっくりしました。 みんなかっこいいな。私みたいな芋臭い女と違って、なんか東京のオシャレな女の子って感じがします。 「あ、えっと……実は、キーホルダーを落としちゃって……」 「それって、もしかしてこれの事?」 女の子はジーパンのポケットから何かを取り出すと私に手渡した。 「あ……」 探していたアキラ君のキーホルダーです。 一眼見てわかりました。傷の入り方とか、少し禿げてるところが私のものと完全に一緒です。 「これ、さっきそこの草むらに落ちてたのを見つけたから、スタッフの人に届けに行こうとしたんだよね。よかったよ。ちゃんと持ち主さんが見つかって」 「ありがとうございます! ありがとうございます!」 何かお礼をしたいと申し出ましたが、弾き語りをしていた女の子は両手をブンブンと振って別にいいからといわれました。 「ほ、本当にいいのでしょうか……?」 「良いって。同じアキラさんのファンから礼を受け取るわけにはいかないしね。それに、アキラさんならこういう時、気にするなよって言いそうだし!」 確かに言いそう……。 私は改めてお礼を言うと、公園で少しだけ女の子達とお話ししました。 「だから天我先輩は最高なんすよ!」 「うんうん、みんなの頼れる先輩だからね」 「あくあ君達も先輩にはめちゃくちゃ甘えるからね」 「かと思えば、あのかっこいいポージング! マジ痺れるっす!」 こうやってアキラ君のファンと話すのは初めてです。 話せば話すほど彼女達がアキラ君の事を応援してくれてるんだってわかって、嬉しくなりました。 その中でも最も印象に残ったのは、キーホルダーを渡してくれた女の子の話です。 「私さ、本当はギターを置いて地元の群馬に帰ろうと思ってたんだ」 女の子は遠くを見つめるような目で過去に想いを馳せる。 「そんな中で、同居人の女の子……まぁ、付き合ってる女の子が居るんだけど、その子がMステのチケットに当選して、最後の記念だと思って2人で群馬に帰る前に見に行ったんだよね」 女の子が見に行ったのは、ギターの弦が切れながらも最後までアキラ君が演奏しきったあの伝説の回でした。 「足掻こうって思った。人生1度しかないんだし、ここで諦めたら絶対後悔するって思ったから。彼女にはもうしばらく迷惑かける事になっちゃったけどね」 女の子は、私にさっき演奏していたギターを見せてくれました。 ポップアップショップに行った時に、アキラ君からギターにサインをもらったそうです。 その時の事を思い出して楽しそうに話す彼女の目は、キラキラと輝いていました。 「狂子さん! そろそろ予約してた打ち上げの焼肉行くっすよ!」 「ああ、そうだな!」 私は改めて女の子達にお礼を言いました。 こんなにも優しくしてもらって、感謝の言葉だけでは言い表せません。 女の子達は私も焼肉に誘ってくれたけど、予約をしていたホテルのレストランに申しわけがないので、泣く泣くお断りしました。 「それじゃあお姉さんまたねー!」 「せっかくだし東京観光楽しんで!」 「シスター服の人には気をつけて! あの人達はいい人だけど、入ったら最後、あの沼から抜け出せなくなるからー!」 「もし変な宗教に入るなら、堕天使アキラを崇拝する会に入ってね!」 「それ宗教じゃなくて、只の非公式ファンクラブ……後、変は余計でしょ!」 「次のライブで会いましょう!!」 帰りのタクシーまで拾ってもらっちゃって、本当にいい子達だったな。 ホテルに戻った私はすぐにレストランへと向かう。 もともとクリスマスディナーの予約を入れていた人がお仕事の関係で、1番遅い22時30分で予約をとってくれていたおかげで助かりました。 「ご予約のホ……桜庭様ですね。こちらへどうぞ」 レストランの人が案内してくれたのは個室でした。 い、いいのかな? これ、絶対、高いよね? 普段、行きなれてないような所だから、物凄くソワソワしました。 「アキラ君……」 出てくる料理は、どれも凝っていてとても美味しかったけど……1人の食事はすごく寂しかった。 天我家にお世話になってからは毎日のように騒がしくて、皆さんが私を1人にしないように気遣ってくれていました。その事に気がつけただけでも、ここにきてよかったと思います。 うん、明日、帰ろう。 そして皆さんに伝えなきゃ。 これ以上は甘える事ができないって、私もこのままじゃダメだから。 さっきの弾き語りをしている子がアキラ君の影響でまた前を向けたように、私も前を向いて生きたい。 そのためには寂しいけど、皆さんと離れて1人で自立した方が良いと思いました。 それに、アキラ君にだって未来がある。 考えただけで胸の奥が苦しくなるけど、私のような傷を持った女性がアキラ君の側に居るより、さっきの子達のような、何かを与えられる女性達がアキラ君の側に居た方がいいに決まってます。 「桜庭様、最後にクリスマスディナーをご予約された方のために、当ホテルから細やかながらプレゼントをご用意しております。よろしければこちらに持ってきてもよろしいでしょうか?」 「はい。ありがとうございます」 「わかりました。それでは少々お待ちください」 レストランの給仕係を務めてくださった方が退室してから数十秒後、扉をノックする音が聞こえてきた。 「はい」 私が返事をすると、ズタボロになったサンタクロースの衣装を身に纏ったアキラ君が息を切らして立っていました。 「ごめん。春香ねえ、こんな格好で……」 「あ、アキラ君!?」 アキラ君はクリスマスナイトパレードがあった後に、プレゼント配りのお仕事をしていたみたいでサンタクロースの格好をしていたみたいです。 「それじゃあ、その服の汚れは……」 服がズタボロだったのは、仕事が終わった後のバイクで事故に遭ったとかじゃなくて、何もないところで慌てて転けてしまったそうです。 頭を打ってないか心配でしたが、アクションで受け身の練習をしていたから大丈夫だったと言われました。 ほっ……見た目ほど、大きな怪我がなかったから良かったです。 「春香ねえ、クリスマスイベントはどうだった……?」 「とっても……そう、とっても楽しかったわ!」 私はアキラ君に、ライブやパレードの感想などを伝えました。 アキラ君に話したい事が沢山あって、一度話し出したら止まりません。 それでもアキラ君は、優しく微笑むように私の話を最後まで聞いてくれました。 本当に楽しい。 でも、だからこそ、お話ししなきゃいけません。 「アキラ君、話があるの」 私はアキラ君に、さっき自分が思った事を伝えました。 前を向いて生きたいって思った事。 このまま甘えるばかりじゃダメだって思った事。 そして……何よりもアキラ君の足枷になりたくないって事。 でも、足枷になりたくないって事だけは言うのをやめました。 それを言うと、優しいアキラ君にまた甘えちゃうから。 「だからね……さようなら……」 その言葉を口に出しただけで、泣きそうになってしまう。 でも、お世話になったアキラ君には、お別れの言葉をちゃんと伝えないといけないとそう思いました。 「わかった。春香ねえ……次は我の……いや、俺の話を聞いてくれないか?」 アキラ君は私の顔を真剣な顔で見つめる。 私はそれに応えるように無言でこくりと頷いた。 「俺は頑張る春香ねえを側で支えたいと思ってる。だから、俺と……俺の家で一緒に暮らさないか?」 「アキラ君……」 なぜ、そんなに私の事を甘やかしてくれるの? 私がアキラ君と幼馴染だったから? アキラ君の優しさが嬉しくて、逆に苦しくなる。 だって、私がアキラ君に返せるものなんて、何一つないんだもん。 「俺は、ずっと春香ねえ……いや、今でもずっと桜庭春香って女性の事が好きだ」 好き……? アキラ君が、私の事を……? ああ、そっか、それって友達とか家族とかに向ける好きっていうのと同じ事かな? 立ち上がったアキラ君は私に向き合って真剣な表情で叫ぶ。 「改めて言わせて欲しい! 俺は! 天我アキラは! 1人の男として、春香を愛してる!!」 びっくりして声も出ませんでした。 アキラ君は私の前で片膝をついて跪くと、ポケットから取り出した小さなプレゼントボックスを私に手渡す。 私はアキラ君に促されてリボンを解くと、中から指輪の入った箱が出てきました。 「本当はこの後ちゃんと着替えて、屋上の展望台を貸し切って、そこで言おうと思ってた……。だからこんな変な格好で、それも汚れててすまん。でも、カッコつけるよりも必要な事があるって事を、俺は大事な後輩に、白銀あくあという1人の男に教えられた」 アキラ君の本気の告白に涙が止まらなくなりました。 「春香、俺と結婚してくれ! もう俺は、君の事を絶対に手放したりなんてしない! 頼む! うんって、頷いてくれるだけでいいんだ……!」 願うように私の手を握り締めるアキラ君を見て、私だって離れたくないって思った。 「本当……私なんかでいいの?」 「当然だ!」 アキラ君は私の体をギュッと抱きしめる。 「春香、俺はもっともっと強い男になる。頼り甲斐があって、誰かを支えられるような、そんな大きな男になりたい。約束する。だから、俺と一緒に暮らしてくれませんか?」 私はアキラ君の背中に手を回して抱き締め返した。 「私も、アキラ君……ううん、アキラを支えられる強い女性になりたい! だから……! 私も、貴方の事が好きです。大好きです。愛しています!!」 それ以上の言葉は要りませんでした。 私たちはそっと口づけを交わす。 その後に、アキラ君は私の指に指輪をつけてくれました。 夢みたい……。 ううん、本当に夢なのかもしれない。 でも……例えそうだったとしても、今度は私がアキラ君に告白すればいいだけの話だ。 私はもう自分の中にある本当の気持ちに気がついたから。 「すみません。俺たちのために、こんな遅くまで開けてもらって」 私達はレストランの個室から出ると、拍手で迎えてくれたスタッフさん達に頭を下げました。 もう時間が時間なので、周りにお客さんは誰もいません。 「我に何かできる事があったら……」 アキラ君がそう言うと、レストランのスタッフさん達はお互いに顔を見合わせて笑みを見せました。 どうしたんだろう? 私とアキラ君は顔を見合わせて少しだけ戸惑った表情をすます。 私達の反応を見て、チーフと書かれたプレートをつけた女性が入口のカウンターから何かを取って戻ってきました。 「それなら大丈夫ですよ。今日ここで食事された方のお会計は、既に先払いでもらっていますから。当レストランのプライドとして、これ以上お客様達から何かを受け取るわけにはいけませんので」 そう言って彼女は、私達の方に指で数字の部分を隠した一枚のクレジットカードを見せる。 そこには、あくあ君の名前が書かれていました。 何でもあくあ君は、その前のイベントでここに来ていたそうなんです。 そしてその事をアキラ君にも伝えずに、おそらく会社の人に私達の事も伝えずに、このサプライズをスマートにやってのけたのだと知りました。 「はは、ははははははは!」 アキラ君は大きな声で笑うと、私の方へと視線を向けてこう言いました。 「どうだ。我の後輩は、最高にかっこいいだろ? 我は……ああいう男になりたいんだ」 アキラ君は本当に嬉しそうに話してました。 確かにあくあ君はかっこいいかもしれないけど、私にとって1番かっこいいのはアキラ君だよ。 電話でもアキラ君はいつだって、あくあ君達のここが凄いんだって話ばかりしてる。 そんな後輩想いのアキラ君だから私は好きになったの。 私はアキラ君と一緒に部屋に帰ると、熱い夜を過ごしました。 ちなみにこの翌日、館内アナウンスで宿泊した全お客様の宿泊代金まであくあ君が払ってると知って、アキラ君はとんでも無い奴だと笑ってました。 アキラ君にあくあ君から送られてきたメールを見せて貰うと、昨日のアキラ君のプロポーズが成功した幸せのお裾分けだそうです。 「それじゃあ行ってくる。明日、ちょっと遅くなるけど、一緒に結婚の報告に行こう。だから、俺の家で帰りを待っててくれ」 「うん!」 私はアキラ君から家の鍵を受け取ると、迎えにきた車に乗り込む彼を見送りました。 どうか、アキラ君が怪我をせずに無事に帰って来れますようにと願いを込める。 2022年12月24日。 今年のクリスマスは、私にとって忘れられない一生の思い出になりました。 ************************************************ おそらく、ノクターン回は前後編になります。 あくあ視点の捗る、クレア、キテラの予定になります。 前編は既に完成しているので、予約を入れてから病院に行きます。 後編は……間に合わなかったら、帰宅後かなぁ。 また日曜の更新の時にご報告できたらと思います。 あくあとコラボして欲しいキャラや、ノクターン回についてのアンケートやってます。 よろしければどうぞ。 https://customform.jp/form/input/140130 アイドルオーディションの推し投票をできる場所を用意しました。 ※オーディションメンバーの詳細に関してはwikiか作者Twitterを確認してください。身長カップ数など書いてます。 https://customform.jp/form/input/140950 作者のtwitterアカウントです。更新が遅れた時はこちらで連絡します。 https://mobile.twitter.com/yuuritohoney https://mobile.twitter.com/yuuritosub 上が本垢、下がサブ垢です。 wikiです。有志の皆様、ありがとうございます。 https://wikiwiki.jp/yuuritohoney/ fantia、fanboxで、こちらでやり忘れたお話を掲載しています。 https://fantia.jp/yuuritohoney https://www.fanbox.cc/@yuuritohoney アラビア半島連邦についておねショタ短編書きました。 https://novel18.syosetu.com/n4279ib/ クリスマス用の短編、ムーンライトでとあ注意。 https://novel18.syosetu.com/n5480hz/ 次回の更新とその次の更新は本来お休みの予定でしたが、幕間でノクターン回を準備しました。 そういうわけで更新あります。詳細は後書をご確認ください。 ******************************************** 森川楓、検証班の打ち上げ。 「ほげ〜」 疲れた……私はゾンビのようにぐでぐでになりながらも目的の場所を目指す。 今日は本当に朝から色々あった。 お姉さんと一緒、いいですとも、クリスマスライブ、そしてクリスマスナイトパレード……自分でもよく最後まで無事にこなせたなと思う。 あくあ君なんてこれに加えて大聖堂のイベントまでこなして、夜にもまだ仕事が入ってるらしい。 体力お化けにも程がある。私なんかもうヘロヘロだよ。 「へい、らっしゃい!」 「こんばんは〜。予約してた清純派女子の会です」 「はい! ご予約の性純派女子の会の方ですね! こちらです!」 なんかちょっとだけ言葉のニュアンスが違ったような気がするけど、私の気のせいかな? うん……疲れてるから気のせいって事にしておこう。面倒な事は考えない。それがプロフェッショナル、ホゲの流儀だ。 「こちらの部屋になります」 「ありがとうございます」 案内された部屋の中に入ると、姐さん以外の2人が揃ってた。 私はウーロン茶と適当に焼き鳥をいくつか注文する。 すると前に座った嗜みからちゃんとお野菜も食べなきゃダメだよ言われた。 確かに……私は追加でしいたけと、ナスと、玉ねぎを注文する。 「姐さんは?」 「まだもう少しかかるみたい」 「今、着いたって連絡来た」 暫くすると私と同じように姐さんが店員さんに案内されてやってきた。 私と捗るは姐さんと目が合うと、別に悪い事をしたわけではないがついつい条件反射で正座になってしまう。 今日の姐さんは疲れてるのか、確実に3人はヤッてきたような目をしていた。 私と捗るは自分が叱られているわけでもないが、事を荒立てないように背筋をピンとする。 それを見た嗜みが呆れた顔をしていたが、あまり叱られない嗜みと違って、私と捗るは散々やらかして姐さんに迷惑かけてるんだよね。だから自然と身体の方に刷り込まれちゃってるんですよ。 「私もウーロン茶で、それと焼き鳥のBセット、板わさ、豆腐のサラダ、みりん干しでお願いします」 私と捗るは極道の姉御を前にした丁寧な姿勢、いわゆる足をガニ股に広げて膝に手をつく姿勢で姉さんの注文を待っていたら、店員さんが居なくなった後に叱られた。解せぬ……。 「2人とも、それってわざとやってるんだよね?」 「嗜みさん、それがわざとじゃないんですよ」 なぜか嗜みに可哀想な人を見る目で見られた。解せぬ!! 「はぁ……それはそうとして、ごめんなさい。遅くなりました」 「姐さん、私もさっき来たところだから大丈夫ですよ」 「私と捗るも、ほとんど変わらないくらい。ちょっと前に来たところだよ」 「んだんだ」 とりあえずまずは最初に、4人でウーロン茶3とオレンジジュース1で乾杯する。 せっかくの焼き鳥なのと疲れてるので本当は1杯くらいビールが飲みたいけど、未成年もいるので我慢我慢……。 ちなみに空気の読めないオレンジジュース1は嗜みだ。 小心者の私ならついつい周りに合わせて無難にウーロンにしちゃうけど、嗜みはそういうところが強い。 「姐さんは明日も朝イチだっけ?」 「はい」 私は姐さんと嗜みの会話に割り込む。 「あれ? そういえばあくあ君達って、今、お仕事してるんじゃないの? 姐さん行かなくて大丈夫?」 「あくあさん達には、阿古社長やしとりさん達がついてますから大丈夫ですよ」 ふーん。ベリルもマネージャーさん増やしたって言ってたし、常にマネージャー陣が万全であるように、ローテーションをしてるって事かな。それに加えて決定権のある阿古社長、しとりさん、姐さんの3人は誰かが常に対応できるようにしてるんだと思う。 「というわけで……嗜みさん。今日はお家の方で泊まりますけどいいですか? そっちの方が朝の合流時間と出発時間を短縮できそうなので」 「もちろん」 ん? どういう事? 私は再び姐さんと嗜みの会話に口を挟む。 「あれ? 姐さんってまだ引越ししてなかったんですか?」 「はい。あくあさんも私も今は年末年始の仕事に集中してるので、それが明けてから届出をして、結婚式をして、引っ越しをしようかなと……まぁ、年明けですね。ただ、オーディションとか他の仕事の関係もあるので、2月とか3月になる可能性も考えてます」 ジョッキを手に持った姐さんは、残っていたウーロン茶をゴクゴクと飲み干す。 なんか姐さんのバイアスがかかってるせいか、ウイスキーをジョッキでイッキしているようにしか見えない。 ウイスキーをジョッキなんて普通はありえないし、言ったら怒られそうだから黙っておこう。 「ま、4月までには絶対に同居ってあくあさんも言ってくれてますし、3月の後半にちょっとだけ私が会社休んでどうにかするつもりです。あくあさんを休ませるわけにはいけませんし、その頃には新人も育ってるでしょうしね」 なるほどね。私は鶏皮を頬張りながらうんうんと頷く。 そういえばあくあ君とはデートの約束してたけど、私がローション相撲で鎖骨を骨折したせいで延ばしちゃってるし、このままだとあくあ君もそのうち忘れちゃいそう。 うーん、それはそれで残念だけど仕方ない。私が調子に乗ってプロのレスリング選手とガチのローション相撲なんてしてこうなったんだから。 「うめぇ。肉、うめぇ!」 さっきから静かだなぁと思ってたら、隣に居た捗るが感動しながら焼き鳥を食っていた。 あれ? ちょっとは生活状況が改善したんじゃないの? 「大聖堂で歌った後さ……病院に慰問行ったら、何故か手持ちの金を全額寄付する事になった。理由は聞かないでくれ……。ちなみに今日の食事は、文無しだから高校生の嗜みさんに奢ってもらってます」 なんか知らないけど悲しくなってきた。 流石に嗜みに奢ってもらうのはかわいそうだから私が奢るよ。 これでもお姉さん、無駄に高給取りでお金だけは持ってるから安心しな。 ほれほれ、さっきから一番安い鶏皮ばっか食ってないで、私のぼんじりとかしそ巻きもお食べ。 「おお、聖人ホゲーカワよ。感謝します!」 うん、やっぱ奢るのやめようかな。 そういう顔をしたら捗るが急に手揉みしてきやがった。 それなら最初からそんな冗談言わなきゃいいのに、言わないと死んじゃう病気なんだろうなぁ。 「何やってんのよ……」 またしても嗜みに呆れた顔をされた。 むむっ、今、気がついたけど、こいつ、よく見ると焼き鳥屋に来てオレンジジュースにうずらベーコンだと!? かーっ、これだから嗜みさんはよぉ! 『嗜みは食事まですごくかわいいね』 『あくあ君……私のうずらの卵もあくあ君のハニーマスタードをかけられたいな』 『わかったよ嗜み、今晩はベッドの中でベーコン巻きだ。覚悟しとけよ』 『きゃっ!』 なーんて家でもあくあ君とスイートなやりとりしてるんだろ! あざとい。これだから嗜みはあざといんだ!! 「は? 嗜みがあざといだって? そんなのいつものことだろ。これだからお子様はよぉ!」 「大人の女は?」 「黙って砂肝なんこつハツレバー!」 「あらよっと、もういっちょ!」 「砂肝なんこつハツレバー!」 「お子様はうずらベーコンでも食べてな!」 あれ? 嗜みにしょーもなって顔された。 姐さんに至っては完全に私達を無視して黙々と飯食ってる。 ただ、箸で摘んだ味醂干しにガン飛ばすのはやめてください。そいつ、もう死んでます。 え? ガン飛ばしてない、元からそういう目だって? あはは、失礼しました……。 「そういえば捗るは変装してないけど大丈夫なの?」 「大丈夫。この焼き鳥屋、聖あくあ教だから……」 「へぇ〜……えっ!?」 捗る以外の全員が口をポカーンと開けたまま、顔を見合わせて目をぱちくりさせた。 嗜みに至ってはうずらベーコンを口に含んだまま固まってやがる。 くっ……顔が良いから女の私から見ても普通にかわいい。 そりゃ、あくあ君も夜に嗜みのうずら卵にハニーマスタードかけちゃうよね。 「そ、それって大丈夫なの?」 「ああ、検証班の4人は、聖あくあ教じゃ勝手に聖人認定されてるからな。だから捗るの正体がバレたところで、誰も告げ口なんてしねーよ」 捗るは姐さんの注文した板わさをパクパクと食べる。 あっ、あいつ半分以上食いやがった。死ぬつもりか!? 「え? それってもしかして捗るがえみり先輩だって事がバレてるって事ですか?」 「ああ。それどころか幹部の半数以上と聖女親衛隊や裏工作部隊、通称CIA……central intelligence aquaには、捗る=雪白えみり=聖女エミリーはバレてるからな。もう私はこの宗教からは足抜けできねえんだよ……ははは……」 捗るは死んだような目で姐さんの注文した豆腐サラダを掻き込む。 あー、姐さんが最後の締めで置いておいたのに、空になるまでペロリと行きやがった。 捗る……無茶しやがって。 「ちょっと待って、聖あくあ教って、どれだけいるのよ」 「さあな。クレアなら把握してるんじゃないか? それかお前の婆ちゃんなら知ってそう」 「どうしてクレアさんとお婆ちゃんの名前が出るのよ?」 「あ……すまん。なんでもないです」 あ、こいつ逃げやがった。 わかりやすいくらい視線を逸らした捗るの後ろに回り込んだ姐さんが、仏のような鬼の形相でその肩をポンと叩いた。 「え、あ、う……聖あくあ教には十二司教っていう、特に頭のおかしな奴らが居てな。クレアがそこのナンバー1で、お前の婆ちゃんがそこのナンバー2だ」 「嘘でしょ……」 あ、嗜みがホゲった。 ホゲなみさんの代わりに姐さんが話を進める。 「なるほど……それでは、メアリー様が聖あくあ教の資金源なんですね?」 「いや。メアリー様だけじゃなくて、十二司教の1人、華族六家トップの皇くくり様とか、あとは一般教徒だが藤蘭子会長とか、信者には経済界や政治家の大物が相当いるらしいって話は聞いた」 「は?」 「あと、日本だけじゃなくてスターズなんかにも根を張ってるし、スターズ正教なんてトップのキテラが十二司教だからな。もはやスターズ正教は、聖あくあ教のフロント宗教、カモフラージュでしかない」 「は?」 「だからほら、ベリル本社も藤財閥と聖あくあ教とその関連企業で同居してるでしょ?」 「は?」 「ベリルの全国展開に先駆けて、聖あくあ教も先に47都道府県に進出してますしね」 「は?」 「今日の仕事だって、半分くらい聖あくあ教が噛んでるんですよ」 「は?」 「そもそもベリルの社員も半分くらい聖あくあ教だし」 「は?」 「それを言うなら、あくあ様のお姉さん、しとりさんも十二司教の1人、粉狂いっていう頭のおかしな奴と繋がってますから」 「は?」 「あ、でも、あの邪教、聖あくあ教をもってしても、担任の杉田先生だけはダメだったみたいですね。聖農婦っていう頭のイカれた奴が十二司教に居るんすけど、幹部が直接スカウトしに行ったのに、生徒を守る私がそんな頭のおかしそうな宗教に入るかって断られたって言ってました。いや〜、ほんと、いい担任ですね。メアリーの先生なんてもう全員、聖あくあ教なのに乙女咲がまともで助かりました。というかメアリーで聖あくあ教じゃ無い奴を見つけるのが大変かも、やっぱり類が友を呼ぶっていうのは本当だったみたいですね」 「は?」 思わず私が、は? って言ってしまった。 え? 私の卒業した学校、そんなに頭の悪い事になってんの? あーなるほど、だからこのホゲ川や捗るでも特待生になれたのかー。うんうん……って、納得できるかーい! 「諦めて現実を受け入れてください姐さん。もうベリルと聖あくあ教は一蓮托生なんすよ。私も最初はどうにかしようと色々と頑張ったんですけどね。やることなすこと全部裏目で……いやー、流石に無理っす! 最近は掲示板で聖あくあ教だけは止めとけって匿名で書いたら、管理人から警告来るし……あ、ベリルのサーバーと掲示板の管理人も十二司教の1人なんで気をつけてください。まー、聖あくあ教の信者を1人見かけたらその近くに100人居るっていう噂もあながち間違っちゃいないっすね。ははは! ぐえ!」 壊れた姐さんが、ごく普通に捗るの首を絞める。 姐さん、気持ちはわかります! でも、それ以上はまずいっす! 「ギブギブ、姐さん、それ以上は本当に前科がつきますよ!」 なんとかホゲから復帰した嗜みと私で姐さんの殺人を未遂で阻止する。 「聖あくあ教がそんな事になっていたなんて……」 「お婆ちゃん、クレアさん……嘘でしょ……」 あれ? 楽しい打ち上げ会だったのに、なんかどんよりとしてません? こうなったら女、ホゲ川、一発芸で盛り上げます! 「ホゲ川、宴会芸いきまーす!」 私は嗜みの注文したオレンジジュースの瓶の蓋を手刀で叩き落とす。 続いてオレンジジュースの瓶を口に咥えると、そのまま上体を反らしてブリッジしながら一気飲みした。 そして飲み終わった瓶を回転させたりしてパフォーマンスをすると、最後には蓋を締めた瓶の中に割り箸を入れるマジックを見せて終了である。 「楓先輩って本当、器用だよね」 あれ? 嗜みさん? なんでそんな虚無を見るような目で私の事を見ているんですか? 前はすごーいって、キラキラした純粋な目で喜んでくれたのに……。 「楓さん……そのスキルを身につけている時間を、ちゃんとしたスキルの取得に使っていれば……」 姐さん? そんな残念なものを見るような目で見ないでくださいよ! これでも私、おちんちんソムリエっていうちゃんとした国家資格も持ってますから! 「チンポスキーって、ほんと無駄な事が好きだよな」 ムキーっ! よりによって捗るに言われたくないんだけど!? 私は捗るの後ろに回ると、その大きな胸を揉みしだいた。 「無駄なおっぱいぶら下げた捗るには言われたくないんですけどー?」 「はぁ!? このおっぱいは無駄なんかじゃないですぅ。今日だって、あくあ様に、よろしくお願いしまーすって言われた時、おっぱいちゃんの事をちゃんと見ながら挨拶してくれましたぁ! あれえ? チンポスキーさんは、この中で一番小さいから嫉妬してるんですかぁ?」 「んがー! 私だって、あくあ君にニットの上からおっぱいの膨らみをチェックされながら挨拶されたもん!!」 私と捗るが子供みたいな喧嘩でギャーギャー騒いでると、他のお客さんの迷惑になるからやめなさいと姐さんに頭の上から手のひらで押さえつけられた。ぐぬぬぬぬ……。 「なんか余計に疲れたわ……。仕事してる方が疲れないってどうなの? 私、明日早いからもう帰っていいかしら」 「うん、じゃあ解散しようか」 結局、会計は姐さんが払った。 まぁ、なんとなくだけど、そんな気はしてたよ。 「あざーす! 流石姐さん! 乳がでかいだけあって器もでかい!」 ぐへ顔で揉み手をしている捗るを見て、こいつは違う意味でメンタルが強いなと思った。 「それじゃあ捗るも楓先輩も、またね!」 「お2人とも、帰るまでが勤務時間ですからね。寄り道せず、怪しげな場所にも近寄らず、変な人に声をかけられてもついていかないように、気をつけて帰ってください」 「はーい!」 姐さんと嗜みはタクシーに乗って自宅へと帰る。 って、あれ? 捗る? お前は一緒に帰らなくていいのか? 「あはは……実は聖あくあ教も打ち上げしてて、流石に二次会くらいは行っとかないとなって……」 「ここ秋葉原だけど、場所は?」 「銀座だから1時間も歩けばどうにかなるかなって……」 同じメアリーとして悲しくなったので、私は捗るに一万円渡した。 「あざーす! これで帰りも歩かなくてすみます……」 なんだろう……。 政治、経済の両面から世界を牛耳れるレベルの組織のトップがこれかと思うと、とてつもなく悲しい気持ちになってくる。この国、いや、この世界、大丈夫か? 「じゃあなー! この金はちゃんと臨時のバイトで働いて返すからー!」 うん、普通クズならここでギャンブルで稼いでとか、信者から集金してって言うんだけどこういうところは本当、真面目なんだよね。それなのに、なんであんなにふざけたりするんだろうって思ったけど、こいつは捗るだ。捗るとあくあ君に関しては考えるだけ無駄だっていう結論が私の中でできている。 「さーてと、私は普通にお休みだから、どこかでちょっと一杯だけ飲んで帰るかなー!」 私はちょっと食べ過ぎてた事もあって、歩いてぶらぶらしながらカロリーを消費する。 今頃、本当なら六本木でクリスマスディナー食べてたんだろうなあ。 でも今日は、今年のクリスマスはそれ以上に楽しい思い出ができた。 天我君はうまくいったのかな? ううん、うまくいっているって思う事にする。 だって、あくあ君だけじゃなくて、ベリルの男の子達はみんな頑張ってるんだもん。 今日だってベリルのみんなは本当に数えきれない人達を幸せにしてくれた。 だったら、頑張ったベリルのみんなが少しくらいは報われたって、良い思いをしたっていいじゃん。 「あ……」 ほげっと歩いてたら蔵前橋まで出てきちゃった……。 もうそこら辺の自販機で缶ビールでも買って、隅田川でも見ながら飲もうかな。 とほほ、おしゃれにバーでカクテルなんて私には無理でした。 「見つけた」 「え?」 振り返るとそこにはあくあ君が居ました。 え? えっ……? 最初は事態がうまく飲み込めなくて、ホゲっとしてしまう。 「どうして?」 「どうしても、楓にお礼が言いたかったから」 いやいやいや、それじゃあ説明になってないし、なんでここにいる私を見つけられたの!? とは言っても相手はあのあくあ君だ。そう、考えるだけ無駄なのである。 「楓、今日は本当に色々ありがとう。仕事でも助けてもらったし、天我先輩の事も……。今日だって、本当はクリスマスにディナーを食べる予定だったのに、本当にすまない!」 「う、ううん。どうせ1人で食事してもつまらなかっただろうし、た……カノン達と一緒にご飯食べられて、むしろこっちの方が楽しかったよ。むしろ、もらってくれてありがとう、みたいな」 別に嘘はついてないし、本当の事だ。 実際に打ち上げは楽しかったし、クリスマスに一緒に仕事できたのもすごく楽しかったしね。 「そっか……楓は優しいな!」 自分だって疲れてるのに、満面の笑みを見せてくれたあくあ君にキュンとした。 あー、やっぱりこういうところ好きだな。 あくあ君となら会話も弾むし、一緒に居たら絶対に楽しいもん。 そりゃ顔だって好きだけど、そうじゃなくて、やっぱ一緒に居て楽しい人の方がいいに決まってるしね。 「本当はこの後、埋め合わせでどっか……って思ったけど、流石に遅すぎるか」 「うん。あくあ君、明日も仕事あるんでしょ? 姐さんから聞いてるよ。だから、明日のためにも今日はゆっくり休も? 私はまた今度でいいからさ。それに、私も今日はたくさん働いて疲れちゃったしね!」 嘘……本当は、もうちょっと一緒にいたいし、あくあ君と一緒で元気にならないわけがない。 でも、明らかにあくあ君は疲れてる。だからこの人をみんなのためにも休ませなきゃって思った。 私は明日お休みだけど、あくあ君は明日も仕事でまたハードスケジュールが待ってる。 「ごめん……ありがとう」 「ううん、気にしないで」 私は笑顔でそう答えた。 「楓、落ち着いたら絶対にデートしような」 「……うん!」 覚えててくれたんだ。嬉しい! あくあ君はじっと私の方を見つめる。 「楓、嫌だったらかわしていいから」 「え?」 あくあ君は私の体を抱き寄せると、そっと顔を近づける。 ちょ、ちょっと待って、い、嫌じゃないけど、さっきニンニクの効いた料理を食べたばかりだからあああああ! って、思ったけど、キスしたい欲の方が勝ちました。 ちゅ。 あくあ君と、軽く唇が触れる。 うわ……キスってこんな感じなんだ。 前に捗るに自分の二の腕にキスするといいぞって聞いてたけど、全然違うじゃん!! あくあ君は唇を離すと、そのまま私の体を再び抱きしめてくれた。 あわあわあわ、焼き鳥の匂いが髪についてないか不安になる。 でもそこから急に、あくあ君の力がスッと抜けた気がした。 「……あくあ君?」 私が声をかけても反応がない。 それから少しして、あくあ君から寝息のような声が聞こえてきた。 もしかしたら、安心して寝ちゃったのかもしれない。 「今日は本当にお疲れ様……」 私はそう言って、眠ってるあくあ君のほっぺたにキスした。 ************************************************ えーと、こういう日程になります。 5月9日 火曜日 23時 幕間 シスターとヴァンパイア 前編 ※予約投稿 5月11日 木曜日 23時 幕間 シスターとヴァンパイア 後編 ※予約投稿 5月13日 土曜日 23時? 通常更新に戻る予定 内容はあくあと捗る、キテラ、クレアのノクターン回となります。 ベリルのクリスマス裏キャンペーンに当選したクレアさんの希望を叶えるべく、あくあが悪い吸血鬼を演じてシスター3人をレイプするという本編ではやれないだろうifストーリーなので、まぁ楽しんでいただければと思います。 それでは、また土曜に。 あくあとコラボして欲しいキャラや、ノクターン回についてのアンケートやってます。 よろしければどうぞ。 https://customform.jp/form/input/140130 アイドルオーディションの推し投票をできる場所を用意しました。 ※オーディションメンバーの詳細に関してはwikiか作者Twitterを確認してください。身長カップ数など書いてます。 https://customform.jp/form/input/140950 作者のtwitterアカウントです。更新が遅れた時はこちらで連絡します。 https://mobile.twitter.com/yuuritohoney https://mobile.twitter.com/yuuritosub 上が本垢、下がサブ垢です。 wikiです。有志の皆様、ありがとうございます。 https://wikiwiki.jp/yuuritohoney/ fantia、fanboxで、こちらでやり忘れたお話を掲載しています。 https://fantia.jp/yuuritohoney https://www.fanbox.cc/@yuuritohoney アラビア半島連邦についておねショタ短編書きました。 https://novel18.syosetu.com/n4279ib/ クリスマス用の短編、ムーンライトでとあ注意。 https://novel18.syosetu.com/n5480hz/ おまけです。 本編ではないif展開です。 なお、今回に限り事前のアンケートで、ハートマークと行為中の音を特別に足しております。 Twitterアンケートご協力ありがとうございました。 ******************************************** if シスターとヴァンパイア 前編。 12月24日、深夜……。 俺の名前は白銀あくあ。 表の顔はただの高校生、そしてもう一つの顔はベリルエンターテイメントの新人アイドル。 しかしそのどれもが世を忍ぶ仮の姿! この俺の本当の正体はヴァンパイア、吸血鬼だ!! 「って、設定でいいんだっけ?」 「は、はい」 シスター服を着たクレアさんが、ポーッとした顔で俺の事を見つめる。 クレアさんの後ろに視線を向けると、目隠しをしたシスターさんと、スターズ正教の主教キテラさんと目が合う。 あ、相変わらず2人ともデケェな……どこがとは言わないけど、思わず跪いて拝みたくなるほどだ。 「そ、それじゃあ始めようか……」 ベリルのクリスマスキャンペーン。 実はこのキャンペーンにはもう一つの裏キャンペーンが隠されている。 なんと理想のシチュエーションで俺とセックスができる特別賞が存在しているのだ! えっ!? それ本当にいいんですか? 俺は何度も確認したがどうやらガチのガチらしい。 そしてそれに当選したのがクレアさんだ。 クレアさんが望んだシチュエーションは、ヴァンパイアに弄ばれるシスター達。つまり俺が悪いヴァンパイアを演じて、お友達のシスター2人と一緒に強姦して欲しいというとんでもないシチュエーションを希望したのである。 なるほどね……うん、流石にレイプはどうかと思うけど、俺なりに頑張ってクレアさんの希望を叶えるつもりだ。いやー、それにしてもクレアさんみたいな清らかな人が、そんなどぎつい性癖をお持ちだったなんて、人って見かけによらないんだなあ。 「懺悔の時間は終わったか。愚かなるシスターよ」 俺は役者としてのスイッチを入れると、クレアさん……いや、クレアの側に近づき手首を強めに掴んだ。 「あっ……」 ほぅ……俺はシスター服の上から、クレアの胸の膨らみや腰のくびれを確認するように視線をなぞらせる。 自らが視姦されている事に気がついたクレアは、頬を赤くして体を捩らせた。 シスター服に浮き出る体のラインが生々しくて思わず悪い顔になる。 「や、やめてください」 「やめてくださいだって?」 俺はクレアを力強く抱き寄せる。 マントが邪魔だな。俺はマントを外して空へと投げると、シャツのボタンを外して首元をはだけさせた。 「お前だって、本当は喜んでるんじゃないか?」 俺はクレアの胸をシスター服の上から鷲掴みにすると、ブラジャーごと強く揉みしだいた。 腰を震わせたクレアは羞恥心を滲ませた表情で俺の事を睨みつける。 「そ、そんな事……んっ」 頬を紅潮させたクレアは、潤んだ瞳で俺の事を見つめる。 俺はクレアの唇に指先を押し当てて強引に開かせると、そのまま口内へと滑り込ませていく。 「んっ、あっ……ん」 「ほら、もっと自分の気持ちに素直に……いや、貴様の中にある淫らな欲望に身を任せるんだ」 俺が指先でクレアの上顎を強く刺激すると、彼女は唇を微かに震わせる。 クレアの潤んだ瞳と紅潮した頬が劣情を掻き立てていく。 「あっ……」 俺がクレアの口内からスッと指先を引き抜くと、彼女は物欲しそうに口を開けたまま俺のことをジッと見つめる。だが、自分がふしだらな表情をしている事に気がついたのか、すぐに表情を正す。 「強情な女め。そのまま快楽に堕ちればいいものを」 舌先を出した俺は、指先に糸を引いて絡んだクレアの唾液をペロリと舐めとる。 その光景を見たクレアは目を瞑り、俺から顔を背けた。 俺はそのままクレアの首筋へと顔を近づけると、舌先をゆっくりと這わせて吸血鬼の様に軽く甘噛みする。 「や、やめなさい。それ以上は、許しませんよ!」 力強くキッと睨みつけるクレアを見て、眠っていた俺の嗜虐心がますます擽られる。 役者として演じる事に没頭しすぎていたのだろうか。吸血鬼と同じ心理になった俺は、目の前のこの女、いや、メスを穢して犯して孕ませたいと思った。 「何をどう許さないんだって?」 俺はクレアを教会の床に頭をぶつけないように優しく押し倒すと、シスター服の裾を掴んで一気にたくし上げた。 「やっ、やめて!」 「こんな性行為のために作られたような服を着ている女が何を言っている?」 クレアがシスター服の中に隠していた黒い下着があらわになる。 それを見た俺の口角が自然とニヤリとした。 「は、どうせお前も神のために体を売る娼婦の仲間なのだろう? 懺悔室の中で何人の男の肉棒を咥え込んだ? ほら、白状してみろ!!」 「ち、ちが……っ! わ、私はまだ……ああっ!」 俺はブラジャーの上からクレアの胸を強く揉みしだく。 ブラジャーの少しごわついた感触がまたたまらない。 「こんな男を誘うような淫らな下着を穿いている癖に何が違うんだ? 本当は男に道具のように使われて弄ばれたかったんだろ? 素直になれよ」 俺のおっぱいを揉みしだく力が強すぎたせいか、ブラジャーのフロントホックが取れてしまう。 は? 俺は目の前に広がる想定以上のものを見て固まった。 「ほう……。お前、わざと小さく見せていたな?」 「あ……だめ……」 おっぱいを隠そうとしたクレアの両手をすかさず掴んだ俺は、そのまま床へと押さえつけて覆い被さった。 俺はそのままねっとりとした視線で、クレアのおっぱいを目で犯す様に観察する。 「どうして隠していた?」 「っ! こ、こんな淫らなもの、神様の前で許されるはずがありません」 は? 淫らなおっぱいを許さない……だと? そんな神が居ていいのか? 否! 全てのおっぱいは等しく愛されるべきである。 くっくっくっ、なるほどな……これは、この世界のクソったれた神からこの俺への宣戦布告だ。 何故なら俺はおっぱい神アークアの敬虔なる信徒の一人、おっぱいで世界を平和にする男、日本おっぱい大使で夏をホットにするおっぱい吸血鬼の白銀あくあだぞ? 俺は今から1人のオッパイニストとして、彼女の、クレアの淫らなおっぱいを解放する!! 「は! おっぱいが淫らだと! それなら今日からこの胸は俺のものだ」 俺は薄ピンク色のツンとしたクレアの小さな乳首を指先で掴むと強く引っ張る。 「ひぎぃっ!」 「いいか。これは今日から俺の所有物だ。だから他の誰にも見せたり、触らせたり、吸わせたりするんじゃないぞ」 俺はクレアのおっぱいへと顔を近づけると、小さな乳輪の形をなぞるように舌先を這わせた。 足をピンと伸ばしたクレアは感じているのか、小刻みに下半身を痙攣させる。 ぺちゃ……ぺちゃ……ちゅ。 俺はおっぱいを口に含むと乳首を甘噛みしながらちゅうちゅうと吸い始める。 ちゃんと俺のだとわかるように噛み痕も残しておかないとな。 「あ……あ……」 クレアは抵抗するそぶりを見せるが非力なものだ。 むしろ女の非力な抵抗など男の欲望を満たすためのスパイスにしか過ぎない。 「そんなか弱い女の腕力で男をどうにかできると思っているのか? ああ、逆にそうやって男を誘っているのか。このふしだらなシスター、いや、娼婦め! どれだけそのメス臭い体で男を惑わし、たらし込むつもりだ!!」 「私、そんなつもりじゃ……あっ! あ、だめ!」 可愛い抵抗にむしろ興奮した俺は、さらにおっぱいを揉みしだき、吸い続けて、30分近くクレアの胸ばかりを必要以上に弄り倒した。 これはもう俺のもので誰のものでもない。白銀あくあのおっぱいである。 「はぁ……はぁ……」 仰向けになったクレアは汗ばんだ前髪をおでこにはりつけ、口から涎を垂らしながら、虚な目で天井を見つめる。それでもなお歯を食いしばり、快楽に抗う彼女の姿は高潔なシスターそのものだ。 だからこそ犯し甲斐がある。 「か、彼女を解放しなさい」 俺は声がした方にぐるりと顔を向ける。 クレアの先輩に当たるキテラは恐怖で足を震わせ、内股になった状態でも気丈に俺の事を睨みつけていた。 その背中に隠れるように震える目隠しのシスター……確か、エミリーという名前だったか。 くく……子うさぎのよう震えるエミリーを見てた俺は舌なめずりをする。 この2人も今日からこの俺の所有物にしてやろう。 「ほう?」 俺はクレアの髪を掬うようにして自分の顔に近づけると、マーキング代わりにそっとキスを落とす。 これはクレアに対して、いいか、後でちゃんと犯すからなという俺からのアピールだ。 立ち上がった俺は、不敵な笑みを浮かべながら2人のシスターへとゆっくりと近づいていく。 「こ、これ以上は……」 「これ以上は、なんだって?」 俺は2人の横をスッと通り抜けると、反転して2人の体を強引に抱き寄せた。 抱き寄せた瞬間にわかる至極の感触、自分の体に触れる4つの大きな果実に気分が高揚する。 ああ……俺はついに見つけてしまったのか。 そう、自分の理想としていたおっぱいサンドイッチはここにあったのだ。 「なんだ……2人とも、さっきの少女より明らかにでかいじゃないか。よくこの胸で敬虔なシスターが務まるな」 「やっ……」 「んっ……」 2人のものは服の上からでもその大きさがわかるほどだ。俺はその大きな胸を惜しげもなく揉みしだく。 どちらのおっぱいも明らかに俺の掌に収まらないほど巨大で思わず心が躍る。 しかも俺はここで衝撃の事実に気がつく。 このエミリーとかいうシスター、見た目は聖女様かと思うくらい清らかな雰囲気が出てるのに、ブラジャーをつけてない……だと!? とんでもねぇ聖女、いや、性女がいたもんだ!! 最高かよ! もし、彼女のようなドスケベシスターが宗教の勧誘に来たら、純粋な少年の心を持った白銀あくあ君16歳くらいなら、きっとなんの危機感も抱かずに入信してしまうだろう。 これは不味いな。クレアの話によると彼女はスターズ正教ではないという話だが、俺の第六感が彼女の宗教は危険だと告げている。だからこそ俺が、ここでなんとしても、彼女をその邪教から救い出さなければいけない。そう、これはレイプではなく救済なのだ。 「邪魔だな」 「あ……」 俺はシスター服をたくしあげると2人の乳を力強く揉みしだく。 そこで俺はまたしてもとんでもない事に気がついた。 このエミリーとかいう変態シスター、下も穿いてないじゃねぇか!! もうこれは聖女どころか、性女も超えてチジョーのセイジョ・ミダラーだろ!! って、エッロ……なんだこのエロい体!? 細いくせに肉感が凄い。 なるほど、これがセックスをするために生まれてきた体か……。それにもう1人のシスター、キテラもちょうど食べ頃の熟れたいい体つきをしている。 オスとしての俺の本能がそうさせるのだろうか。 この熟女特有の垂れ具合と肌の質感に誘惑されて、どうしようもなく目の前のメスを孕ませたくなる。 「そうだな……。あの少女にこれ以上手を出されたくなければ、お前達がその淫らな体を俺に差し出せばいい。キテラ、貴様もその邪魔な下着を脱いで、2人して目の前にある主祭壇に手をついて尻をこちらに向けるのだ。私のこの肉棒でお前達のメスとしての具合を確かめてやろう」 キテラは俺に言われた通りに下着を外すと、エミリーと2人で並んで俺の方へとお尻を突き出した。 素晴らしい光景を目にした俺の心の底から喜びが湧き上がってくる。 「こんな男を惑わせるでかい尻で、よくシスターなんてやろうと思ったな!」 俺は薄いシスター服の上から2人のお尻を撫でるように触る。 服の上からでも触り心地がいいが、やっぱりここは生の尻が揉みたい。 俺はシスター服をたくし上げると、2人の尻を揉んだり鷲掴みにしたり叩いたりした。 「ひぎぃっ」 「あっ、あっ、あっ」 エミリーはお尻を掴まれる行為に弱いみたいだが、キテラは叩かれると快楽を得るタイプか。 2人の尻はすべすべとしていて、ちゃんと肌のお手入れが行き届いてる。 だからこそ白いケツに浮かぶ小さなホクロがとても卑しいものに見えてしまう。 堪らなくなった俺は、2人のケツホクロを交互に舐める。 「ああっ……」 「だめ、そんなところ……舐めないで」 2人の毛が生えてない股の間から、蜜のような粘着性のある物体がとろりと垂れ落ちる。 「そんな事を言う割に、こっちは物欲しそうだが?」 「あっ、だめ……」 「んんっ……」 俺は2人のパイパンを軽く指先でなぞる。 さてと、準備はできてるみたいだし、どっちに入れるとするかな? 俺は下半身を露出させると、2人の女性器へと交互に先っちょを押し当てる。 エミリーの膣肉は俺のものを押し当てると物欲しそうにヒクつき、キテラの膣肉は俺のものを押し当てると入り口がキュッと閉じたような感覚があった。さすがは長い間、未使用だっただけの事はある。 だが、それも今日で終わりだ。今日からここは、俺専用の性処理穴、ちんぽをコイて精液を捨てるだけのオナホ穴となる。 「ああっ!」 俺は自らのちんこをキテラのおマンコの中へと強引に捩じ込む。 処女を奪われた痛みと快楽で、彼女は体を大きく仰け反り嬌声を上げた。 膣肉が締め付けるような感覚は最初こそはあったものの、キテラの膣内はものすごくふわふわして中はトロトロに熱い。俺は究極のふわトロまんこに巡り会えた事をスターズ正教とやらの神様に感謝しつつ、キテラの腰を掴んで道具を使うみたいに何度もその体を突き上げる 「強姦されて喘ぐなんて、とんでもない変態シスターだな! 神とやらに懺悔しながらイけ!」 ずちゅ、ずちゅ、ずちゅ……。 俺が腰を動かす度に、キテラのおマンコは粘着性のある水分を含んだ淫らな音を奏でる。 「ああ、わ、私は……神に捧げたこの体を、女性としての大事な部分を吸血鬼の男に無理やり奪われて喜んでいるど変態です!! ですから、どうか、どうか、レイプされながらイク事をお許しくださいませ!!」 俺はキテラの背中に覆い被さると、シスター服の中に手を突っ込む。 その肢体を弄ぶようにトロふわなおっぱいを堪能しながら、彼女の体を自分勝手に何度も激しく揺さぶった。 キテラの膣肉は突っ込んだ俺のちんぽを甘やかすように絡め取り、ぐにゃりとしたうねりで射精を促す。 くそっ、体全体で精子をねだりやがって! そんなにも俺の子供を孕みたいのか? いいだろう。中に出して受精させてやる!! 「あ、あ、あ、ダメ♡ そんな……んっ♡ こんなにも気持ちのいい事を知っちゃったら、私、私♡ ……ああっ! おマンコが気持ちよすぎて、頭の中がもうおちんちんの事しか考えられなくなっちゃう♡」 ビュルルッ! ピュッ! プピュッ! 俺は勢いよくキテラのケツを叩くようにピストンすると、最後はキテラの体を祭壇に押し付けるようにして射精した。溜まっていた精液をキテラの子宮の奥に勢いよく流し込む瞬間、今までに味わった事のない快楽が押し寄せてくる。 この女の全てを支配したという欲、自分が汚してやったという欲が、どうしようもなく目の前のメスを愛おしくさせた。なるほど、これもまた愛か。 「あっ、あっ、キテラの体の奥になんかドロドロしたものが出てりゅ♡ 熱いのがたくさん、どくどく、どくどく……♡ いっぱい……ああっ♡」 俺はキテラの体からちんぽを引き抜くと、少し冷静になる。 あー……射精する時に孕ませるつもりで中出ししたから、これは確実に妊娠したかもしれん。 だが、それも悪くないかもしれない。 俺のものになれば、いつでもこの穴を使えるし、そうだな……後で、カノンに、キテラも俺の女にしてくれとお願いするか。カノンはちょろいから、俺のお願いならなんだって聞いてくれるはずだ。 「キテラのおマンコひくひくしてるの、みて?」 幼児退行したキテラは仰向けになって、俺に中出しされたばかりのおマンコをクパァと指で広げて見せる。 自分の出したものがポタポタと床に落ちていく様と、汗をかいてだらしのない姿で仰向けになったキテラの体が生々しくて、俺はすぐに勃起した。これは、もう一度このえっちなシスター長の精子コキ捨て用のオナホ体と排泄穴に責任をとってもらわないといけないな。 「大事な精液を外に溢すようなシスターには、追加のお仕置きが必要だな」 俺は仰向けになったキテラに覆い被さると、唇を奪いながら膣内に再度挿入した。 自分が犯して精液を吐き出した穴にもう一度挿入するというのも中々興奮する。これじゃあ本当のオナホじゃないか。 俺はピストンしながら、キテラに言って欲しいセリフを囁く。 「キテラのオナホマンコにぃ♡ あくあ様の子作りザーメン、たーくさんぶっかけてください♡♡♡」 よく世の中の男はこのドスケベシスターを長い間、放置してたな。 こんな女に好意を向けられたら大抵の男は応えてしまうだろう。 やっぱりこの世界は狂っている。やはり俺のしようとしていた事は正しかったんだ。 パンっ、パンっ、パンっ……俺は何度も何度もキテラの奥に自分のちんぽを押し付ける。 その度にキテラは白目を剥きそうになり、歯を食いしばって耐えた。 「ほら、もっとおねだりしてみろ!」 「はい♡ あくあ様のせーしで、キテラのお胎をパンパンにしてください♡」 俺はキテラの膣壁に反り返ったちんこを擦り付ける。 決してキツくはないところがたまらなくいい。これは癖になりそうだ。 例えるならば、お姉さんにずっとハグされて頭を撫でられているような、優しくおっぱいに抱きしめられているような、ママにバブバブされているような、そんな甘やかされている感触に近い。人によってはハマったら最後、抜け出せなくなるだろう。 「あっ、あっ♡ だめ……! 私の卵子さんが悪い人に種付けさせられる♡」 そんな言葉を吐きながら、恍惚した顔でよがっているのだから説得力がない。 キテラは俺の首の後ろに手を回すと、精子が欲しそうに上目遣いで孕む気満々のお強請りをする。 俺は腰の動きを速めると、5回目のピストンで膣奥に射精した。 ピュッ! ピュッ! ピュッ! 「ああ……♡ そんな♡ 吸血鬼の子を孕むなんて、許されるはずがありません♡」 キテラは譫言のように神に懺悔を始めた。 俺は主祭壇の上に膝をつくと、そのたわわな胸にちんぽを挟んでシゴく。 ちゃんと神様の前で、お前は俺のものだってマーキングしておかないとな。 俺は乱暴にキテラの胸を揉みしだき、擦り付けるように挟み、そして、その綺麗な顔に目掛けて射精した。 ドピュッ! プピュッ、ピュッ! もちろん射精した後のちんぽをキテラの口の中に無理やり突っ込んで掃除させた。 するとキテラは祭壇から滑るようにゆっくりと落ちると、俺の目の前で土下座する。 「私の事を、便器やティッシュのように扱っていただきありがとうございます。これが……本当の神が与えたもうお慈悲なんですね……♡」 犯した女の尊厳を更に踏み躙る行為に胸の奥が熱くなる。 まるで女性を便所のように使う行為に心が痛んだが、俺は演技に没頭しすぎるあまりに、興奮しすぎてその痛みに気が付かなかった。 「次はお前だ」 俺はそのままキテラを放置すると、もう1人のシスター、エミリーへとゆっくり近づいていく。 「あ……あ……」 俺の名前は白銀あくあ、女を犯す悪い吸血鬼だ。 夜はまだ始まったばかり……。残りの2人も犯して、犯して、犯し尽くしてやる。 ************************************************ あくあとコラボして欲しいキャラや、ノクターン回についてのアンケートやってます。 よろしければどうぞ。 https://customform.jp/form/input/140130 アイドルオーディションの推し投票をできる場所を用意しました。 ※オーディションメンバーの詳細に関してはwikiか作者Twitterを確認してください。身長カップ数など書いてます。 https://customform.jp/form/input/140950 作者のtwitterアカウントです。更新が遅れた時はこちらで連絡します。 https://mobile.twitter.com/yuuritohoney https://mobile.twitter.com/yuuritosub 上が本垢、下がサブ垢です。 wikiです。有志の皆様、ありがとうございます。 https://wikiwiki.jp/yuuritohoney/ fantia、fanboxで、こちらでやり忘れたお話を掲載しています。 https://fantia.jp/yuuritohoney https://www.fanbox.cc/@yuuritohoney アラビア半島連邦についておねショタ短編書きました。 https://novel18.syosetu.com/n4279ib/ クリスマス用の短編、ムーンライトでとあ注意。 https://novel18.syosetu.com/n5480hz/ おまけです。 本編ではないif展開です。 なお、今回に限り事前のアンケートで、ハートマークと行為中の音を特別に足しております。 Twitterアンケートご協力ありがとうございました。 ******************************************** if シスターとヴァンパイア 後編。 「きゃ……」 俺はエミリーのシスター服を強引にたくしあげると、その見事な肢体を足元からじっくりと観察する。 さっきのキテラといい、サイズを誤魔化していたクレアといい、スターズ正教はドスケベな体をした女しか入信できないのか? 「今から俺はお前の尊厳を踏み躙り、道具のように扱い、強姦して孕ませる。言っておくがお前に拒否権はない。お前にできる事は大人しく自らの胎と、俺の肉棒を扱くための穴と、その無駄にでかい乳をつけた体を差し出す事だ」 俺はエミリーの乳をもぐように鷲掴みにして揉みしだく。 エミリーはあまりこういうのに慣れてないのだろうか、小刻みに体を震わせた。 その奥ゆかしい姿が俺の中の劣情を煽り、狂おしいほどに犯したくなる。 「あ……」 声を押し殺し我慢するような素振りを見せたエミリーの仕草が俺の欲を刺激する。 俺はエミリーを壁際に追い詰め、無抵抗な事をいいことにその乳房へと顔を埋めた……。 なるほど……ここが楽園、男のパラダイスか。 俺は敢えて乳首には触れずに、エミリーの乳輪ばかりを舌先で攻める。 するとエミリーのツンと張った乳首が物欲しそうにピクつく。 やはりこの女、聖女のような雰囲気を醸し出してるが間違いなく性女だ。 そしてこのおっぱい、下から見ても上から見ても、何なら横から見ても素晴らしい。 カノンやアヤナも綺麗な形をしているが、彼女のようにこのサイズで美しさを両立しているものは稀だ。 「んっ」 たくしあげたシスター服から覗かせるエミリーの艶かしい腋が俺を誘惑する。 俺は乳を吸うのを止めると、エミリーの横乳を鑑賞しながら腋汗をペロリと舐めとった。 この性女……腋までいい匂いがしやがる。癖になるような男を誑かす悪い匂いだ。 「今からお前の匂いをチェックする」 まずはつむじからだ。 つむじは結構臭いと言われているが、この性女の髪からはものすごくフローラルな香りがする。 試しにエミリーの髪に顔を埋めて匂いを堪能してみたが、花畑にいるような気分になった。 次にうなじから首筋にかけての匂いをチェックするが、清らかな匂いに思わずリラックスしそうになる。 おっと、そうじゃない。俺は悪い吸血鬼だ。この女の聖なる香りに絆されてどうする! 俺はエミリーのニーソを脱がせて足裏や指の間を重点的に嗅いだが、ほのかに甘い香りがするだけだった。 嘘だろ……この女、臭い部分がまるでない。こうなったら、もうアソコの匂いもチェックするしかないな。 「よし、自分でケツの穴とマンコを広げて俺の方に突き出せ」 性女エミリーのケツ穴とマン臭は一言で言ってとてもメス臭かった。 それも嫌なところが一つもない。普通はメス臭い匂いに混じってアンモニア臭だったりとか少しは嫌な匂いが混じってて、逆にそれがクセになったりするのだが、この女、全身のどこを嗅いでも良い匂いしかしやがらねぇ……。こんな女がこの世に存在するのかと思った。 「あ……」 俺は性女エミリーの体にちんぽを擦り付ける。 この女の良い匂いを、自分のちんぽ臭で上書きしてマーキングしようと思ったからだ。 俺はエミリーを教会の長椅子に寝かせると、まず最初に足裏にちんぽを擦り付ける。 その後は足の親指と人差し指の間、ふくらはぎ、太もも、胸の谷間、下乳、乳首と順番にこの女の体をちんぽで味見していく。 「ほら、ちゃんと握れ。そして扱け」 エミリーは震える手で俺のちんぽを握ると、ゆっくりと扱き始める。 その後は俺が命じて、脱がせたニーソや手袋をちんぽに被せて俺の匂いをつけていく。 俺の男としての本能が、この女の全てが欲しい。この女の全てを支配したいと思ったからだ。 ピュッ! ピュピュッ! 途中、どうしようもなく射精したくなったので、性女エミリーの手のひらで俺の精液を受け止めさせた。 「飲め」 俺がそう命じると、性女エミリーは周囲を確認する素振りを見せる。 キテラやクレアの状況を見て、自らがこの恥辱に耐えなければいけないとでも思ったのだろうか。 聖杯に入った聖水を飲むように、性女エミリーはその美しい口を開き、俺の汚いものをゆっくりと口の中へと含む。 「ん……」 俺はエミリーに口の中をクチュクチュと精液でうがいさせると、確認のために口を開かせる。 熱が籠った口内から吐き出された蒸れた白い息と、口内に溜まった白濁液の水たまりがとてつもなく淫靡な雰囲気を醸し出していた。 それだけでも素晴らしいのに、舌の上と歯に絡まった糸状の精液と目隠しシスター服のコンボは、もはや神の禁忌に触れていると言っても過言ではない。 俺はエミリーに精液を飲むように命じた。 「ん……」 ……ごっくん。 エミリーは俺に言われた通り、味を確かめるようにして精液を飲み込んだ。 「ほら、口を開け。ちゃんと飲めたか見てやる」 俺はエミリーの口の中に精液が残ってないのを確認する。 それにしてもなんてエロい口をしてやがるんだ。この女、見た目だけじゃなくて体の中までちゃんとエロいな。 「その便所穴使わせてもらうぞ。しっかりと俺のものをしゃぶれよ」 俺はエミリーの頭を掴むと、強引に自分のものを突っ込む。 くっ、挿れただけで持っていかれそうになる。 俺は彼女の意思を無視して、自分が気持ちよくなるために何度もその頭を揺さぶった。 生暖かいエミリーの口内の温度は程よく、柔らかな舌と肉が俺のちんぽにバカみたいに絡みついてくる。 「んっ、んっ、んっ……」 おまけにこの性女、咥え込んだら最後、一向に離す気配がない。 くそ……口だけでこんなに気持ちが良いとか反則だろ。今すぐにでもこの女のマンコに早くねじ込んで、その具合を味わいたいと思った。 「んん!」 ドピュッ! ブピュッ、プピュッ! 俺は性女の後頭部を押さえつけると、喉奥にちんぽを押し当てて射精する。 性女エミリーは苦しそうに悶えるが、それが余計に興奮した。 俺は精液を全部出し切ってから彼女の頭を解放する。 「ゲホッ、ゴホッ……! うぇ……」 彼女が咽せて苦しむ姿を見て、またちんぽがイキリ勃った。 「吐かずに飲み込むなんて偉いじゃないか。ほらご褒美だ!」 俺は性女エミリーの後ろに回ると、彼女の腋にちんぽを挟んで勝手に扱き始めた。 くそ、この女、体のどこを使っても気持ちが良すぎる。 まるで男のオナホになるために生まれてきたような女じゃないか。 「性女エミリーよ。今日からお前は俺専用の肉便器だ。絶対に他の男に体を使わせたりするなよ。データを提供するのもダメだ。もちろん誰かのオカズになる事も禁止する。お前でシコって良いのは俺だけだし、お前で精子を吐き捨てても良いのも俺だけだ。お前の体も心も全て俺の所有物にする」 目隠ししているからわからないが、この女、とてつもなく美人だろうな。 本当は目隠しを取って、そのご尊顔を拝みたいものだが、これはこれで背徳的で興奮する。 俺は頬を赤く染めたエミリーの横顔を堪能……つまりはオカズにしながら射精した。 ピュルルルッ! ドピュッ! ドピュッ! ちゃんと腋の中で射精したつもりだが、勢いが強くて横乳にまで精液が飛び散ってしまった。 こんなに出したら少しは萎えるかと思ったが、俺のちんぽはまだ元気なままである。 目の前のこのエロい女を今からレイプするのだと思うと、その高揚感でますます興奮した。 「ほら、股を開け!」 俺はエミリーに股を開かせると、自らのちんぽをメスの入り口へと押し当てる。 「俺は今からお前の処女を奪う。お前は自分がレイプされる瞬間を良く見ていろ」 エミリーの中へと自分のものを捩じ込んでいくと、ちんぽが薄い膜のようなものに当たる。 すると性女の処女膜が蕩けるように俺のちんぽを包み込み、破瓜と共に俺の物を自らの奥へと飲み込んでいった。 うっ……あ、な、なんだこれは……。 気がついた瞬間には射精していた。 信じられない話だろうが、挿れた瞬間に射精していたのである。 なんという穴だ。 この女の穴のうねりが、イボが、俺のちんぽの気持ちのいいところを的確に刺激しやがる。 どう動かしても、体勢をずらしても、挿入した瞬間から俺のちんぽにずっと射精級の快楽が永久的に続くのだ。 こんなの男として耐えられるわけがない。 性女エミリー……俺の好きな匂いを撒き散らし、俺の理想のおっぱいをぶら下げ、その上で俺のちんぽにとっての至極の名器を持ち合わせているとでもいうのか!? おまけにもう一つ言わせてもらうと、今、俺は彼女の腰を掴んでいるが、このお腹周りの肉感まで俺好みだ。 腋のくぼみも、口内の温度も、足裏の形状も、指の美しさも、ああ! 彼女の身体を構成する全ての要素が俺の理性を掻き乱してオスとしての本能を刺激する。 ああ、なんで俺は、この人と演技をしながらセックスしてるんだろ。 できればこの女とは普通にセックスしたかった……。 ドロドロに甘やかして、俺以外の体じゃ満足できない体にして、婚約指輪という首輪を嵌めて、結婚届という誓約書を書かせて、その全てを俺のものにできればどれだけ幸せだっただろうか。 でもそれは幻想だ。俺は、この女を犯す。犯して堕とすのだ。 「あっ……ん」 俺は獣のように彼女の身体に覆い被さると、貪るように唇を奪い、胸を揉み、何度も何度も膣奥へと射精した。 というか気持ちが良すぎて勝手にちんぽが射精するんだから、俺にはどうしようもない。 「ほら、こっちを向け!」 ビュルルッ! 俺はエミリーに跨ると、その美しい顔に精液をぶっかける 黒い目隠しにかかった精液があまりにもえっちでムラムラしたので、胸も使ってその身体にもぶっかけてやった。 俺は脱がしたエミリーのシスター服でちんぽを拭きながら、体にかけた精液を自らの手で塗り込んで俺の匂いをつけておけよと命じる。もちろんこれが終わった後もお風呂に入らず、そのまま帰るようにと付け加えた。 「さてと……最後に残ったのはお前だ」 俺は寝転がったクレアの髪を掴むと持ち上げる。 すると怯えた子うさぎのようなクレアと目が合う。 「あ……あ……」 逃げようとしたクレアを俺は強引に抱き寄せる。 「気絶していれば逃げられると思ったか? 浅はかだな。今からお前の処女を奪って犯す」 「いやあっ!」 俺は抵抗するクレアを押さえつけると、小さな蜜壺を強引にこじ開ける様にちんぽを捩じ込む。 もちろん前戯などはない。処女膜をぶちぶちと破って、閉じていた膣肉を掻き分けて奥へと侵入する。 「痛い。痛い……やめて!」 恐怖に怯えた目で涙を流しながら懇願するクレアを見て心が痛む。 事前にどんなにやめてと言っても、痛いと言っても犯してほしいと聞いているが、本当に大丈夫なのかと少し心配になるくらいの演技力だ。 「やめて? 言葉とは裏腹にお前の膣肉はさっきから俺の精液を搾り取ろうと、何度も締め付けてくるではないか」 「ちが……うっ、うっ、うっ、違うもん。私、そんな事」 「違わないだろ? ほら、さっきも俺の事を射精させようと締まったぞ。そんなに俺の子供を孕みたいなら、お前の孕み袋に俺の子種をくれてやろう」 パンっ、パンっ、パンっ! 肉を打ち付けあう乾いた音が教会の中に響き渡る。 啜り泣くクレアの呻き声と、鼻水を啜る音がものすごくリアリティだ。 俺はさっさと終わらせようと、ピストンの動きを早める。 クレアは俺の射精が近づいている事を悟ったのか、手で俺の体を押しどけようと可愛らしく抵抗をした。 「ダメダメダメダメ! お願いします。なんでもしますから!! 口淫でも手淫でもお尻の穴でも、貴方の望む事をしますから……中だけは、ながだげはやめでぐだざい!!」 どくっ……どくっ……どくっ……。 俺は泣き叫ぶクレアの中に容赦なく射精した。 はっきり言って役者である俺から見ても、ちょっとドン引きしちゃうくらいクレアさんの演技にはリアリティがある。え? 本当に素人? って思うくらいだ。 例えばキテラさんなんかはすごく喜んでてたし、エミリーさんもなんとなくだけど嬉しそうな顔してたからやれたけど、どちらかというと俺はイチャラブの方が好きなんだよな。 でも俺にだって役者としての矜持がある。そういう演技をして欲しいと言えば、それに応えるのが役者の使命だ。 ああ……天国の小雛先輩、見ててくれましたか? 俺は1人の役者として、ちゃんとこの仕事をやり遂げましたよ! ちょっと! 私を勝手に殺すな!! 後、そんな事に演技力使ってるんじゃないわよ!! って、ツッコミが聞こえてきた気がするけど、きっと俺の気のせいだろう。安らかに眠ってて欲しい。 「どうか、私にもお恵みを……」 足元へと視線を落とすと、俺の足にしなだれるように絡みついたキテラが居た。 その少し奥ではエミリーが照れたように、俺の精液を塗りたくった体を見せつけてくる。 さらには俺の目の前に転がる股を開いたクレアから、先ほどとは少し違う淫靡な視線を感じ取った。 こいつら……本当にシスターか? これではまるでサキュバスのようではないか。 もしかしたら罠にかかったのは俺の方じゃないのかと気がついたが、それは後の祭りだ。 俺は卑猥な女3人から精を強請られる。 「ひぎぃっ!」 尻穴を使った性交をリクエストされた俺は、言われるがままにエミリーの尻穴に挿入した。 「あっ……」 支配欲と背徳感が入り混じってすぐに射精した。 この女、尻まで名器かよ……。とにかく締め付けが良かった。 「おほぉ♡ だめ……そこは排泄するための穴なのに♡」 逆にキテラは尻穴までだらしなかった。 そこもまた俺を興奮させる。キテラは射精と同時に俺に感謝した。 もはや完全に堕ちてやがる。 「やだやだやだ! やあああだああああああ! そこはダメ! ね? お願い? ここはうんちする穴だから、ちんぽ突っ込む穴じゃないの! 痛い痛い痛い痛い痛い! ああああああ゛あ゛あ゛あ゛あ゛っ!」 先ほどよりも強く抵抗するから罪悪感がすごかった。 でも物凄く締まりが強くて気持ちよかったです。最後だと思って出し切るつもりで長い射精をした。 「やっちまった……」 精液まみれになった女の子3人を見て、俺は我に返る。 というか、クレアさんがガチすぎてそこでもう半分くらい戻ってきてたと思う。 いくら演技とはいえ、流石の俺もちょっとびっくりした。 「本日は私達を犯していただいた上に、子種まで恵んでいただいて感謝しております♡」 俺の目の前でキテラさんが全裸で土下座していた。 こっちはこっちで違う意味で引きそうになる。この女は確実にサキュバスだ。俺の中でそう確信する。 「私の穴ぼこはいかがでしたか? 今日から私達は、あくあ様専用の穴、排泄用の肉便器でございます♡ これからはいつ来られても良いように、ちゃんと毎日ほぐして準備しておりますね♡ あくあ様のお好きな時に、好きなように、好きなだけ私達の事を使ってくださいね♡」 「は、はぁ……」 なんかもうこれは責任を取らなきゃいけないなという気持ちになる。 俺はまだ意識がかろうじてまともなキテラさんに、ちゃんと責任取るからと言ってその場を後にした。 なぜなら彼女達の変態性を受け止められるのは、きっとこの世界では俺しかいない。 だから彼女達のためにも……いや、都合のいい言い訳をするなよ白銀あくあ。彼女達となら色んなプレイが楽しめると思ったから、俺は責任を持って彼女達を引き取った。 「どうかお気をつけて〜!」 俺は笑顔で手を振るキテラさんに見送られて、その場を去った。 あれ〜? なんか、思ってたのと違う……けど、気持ちよかったからいっか! こうして性夜の夜が明けていった。 ************************************************ おかげさまで無事に手術の方は成功して、退院の運びとなりました。 体調に気を付けつつとなりますが、土曜日からは本編の続きからスタートとなります。 あくあとコラボして欲しいキャラや、ノクターン回についてのアンケートやってます。 よろしければどうぞ。 https://customform.jp/form/input/140130 アイドルオーディションの推し投票をできる場所を用意しました。 ※オーディションメンバーの詳細に関してはwikiか作者Twitterを確認してください。身長カップ数など書いてます。 https://customform.jp/form/input/140950 作者のtwitterアカウントです。更新が遅れた時はこちらで連絡します。 https://mobile.twitter.com/yuuritohoney https://mobile.twitter.com/yuuritosub 上が本垢、下がサブ垢です。 wikiです。有志の皆様、ありがとうございます。 https://wikiwiki.jp/yuuritohoney/ fantia、fanboxで、こちらでやり忘れたお話を掲載しています。 https://fantia.jp/yuuritohoney https://www.fanbox.cc/@yuuritohoney アラビア半島連邦についておねショタ短編書きました。 https://novel18.syosetu.com/n4279ib/ クリスマス用の短編、ムーンライトでとあ注意。 https://novel18.syosetu.com/n5480hz/ おかげさまで無事退院しました。通常更新に戻ります。 ******************************************** 深夜の掲示板、嗜みはお家でミルクでも飲んでな! 【性なる夜】夜の帝王、白銀あくあ様を語るスレ【メリークリイジリマス】 1 検証班◆07218KADO6 ほら、お前たちのイジリー捗るさんが、乳首みたいにスレをおっ勃ててやったぞ、ぐへへ! ※このスレは通常の掲示板ではありません。 深夜限定スレは淑女限定の深夜の社交場です。 つまり、嗜……ガキは家帰ってミルクでも飲んでスヤってろ。 ※スレのルール 淑女の皆様はちゃんと読みましょう。 スレ立ては迷惑がかからないように12時以降でお願いします。 次スレを立てるのは可能ですが、明け方7時までに絶対に埋めてください。 part表記不要、深夜帯限定のコテハンもたくさん来られるので仲良くしましょう。 困った時は検証班……というか姐さんに頼ってください。 2 ななし >>1 コメントもスレタイもクソ最低乙。 5 ななし >>1 最低のスレタイ乙w 7 ななし >>1 お前やっぱ終わってるわ……でもわかる。乙! 8 ななし あくあ様が可愛すぎて毎日おまんこ擦ってる。 11 ななし >>8 わかります。イベントで疲れたあくたんを甘やかしたい。 どうしたの? お話する? って、おっぱい飲ませながら頭なでなでしたい! こんなゲスですみません。 13 ななし >>11 わかる。あくたんなら私の理想の赤ちゃんになってくれそう。 初めて見たあの日から、ベビーベッドとガラガラを買って待ってます。 15 ママ◆M0THERfxxk 最近はあくあ君を赤ちゃんにしたいって子が増えてて嬉しいわ。 やっぱりあくあ君は溢れ出るほどのバブみが漏れ出ているのね。 あくあ君のために用意した赤ちゃん部屋にお迎えする事が出来たら、どんなに幸せな事かしら。 18 ななし >>15 ママさんこんばんは。 最近はママさんのお仲間が増えてきてますね! 私も哺乳瓶の魅力に最近気がつきました。 19 ななし >>15 白銀あくあママ勢の最古参、マザーファッカーさんちーっす。 23 ななし 年末の忙しい時期に、職業斡旋所でベリルのトイレ清掃は求人募集してませんかって言ってきた奴! 絶対にここの住民だろ! こっちは真面目に仕事してるんだから迷惑かけるな!! そんな職業があったらなぁ! 誰かに勧める前に私が今の職場に退職届突き出して就職してるわ!! 27 ななし >>23 今日もなかなか極まってるなw 29 ななし >>23 いつもお仕事お疲れ様です。 31 ななし >>23 お前wwwww 36 ななし >>23 ごめん。それ私かも……。 37 ななし ベリルの清掃員って委託だっけ? 40 ななし >>37 そうだよ。 42 ななし >>37 クリーンアクアエコシステムズって聖あくあ教のフロント企業な。 入社するには信者になった上で教団内の序列を上げる必要がある。 ちなみにゴミ回収の担当になれるのはエリートだけだ。 46 検証班◆07218KADO6 聖あくあ教だけはやめとけ! 49 ななし >>46 同族嫌悪ですか? 50 ななし >>46 捗るってこういうところ結構まともだよな。 53 ななし あくあ様のファンの勢力図 ・ママ派……甘々に甘やかすママショタプレイしたい派、家にベビーベッドやガラガラがある人が多い。 ・お姉ちゃん派……同じく甘々なおねショタプレイしたい派、セクハラプレイが好きな人に多い。 ・妹派……性的にオモチャにされる妹を夢見てるメス、レイプ願望強め。何故か妹のらぴすちゃんを崇拝している。自らを聖らぴす教の信徒と名乗っている。 ・便所派……とにかくザーメンが欲しいよ派、搾精器願望派ともいう。 ・犬派……ご主人様絶対忠誠派、便所派と並んで自らの尊厳をとにかく軽んじる奴が多い。 ・猫派……最初はあくあ君に可愛がられたい派だったが、最近はとあちゃんとの絡みを見て動悸を感じてる連中に乗っ取られた。 ・お子さ、ンンッ! 純粋なファン……嗜み。 58 ななし >>53 何度見ても嗜みだけクソウケるwww 61 ななし >>53 ここほとんど掲示板住民なのに、あいつだけいねーからなw 63 ななし >>61 ちゃんと18禁ルールを守るあたりお育ちの良さを感じられる。 というか、そういうところが可愛いんだろうなぁ。 幼稚園児の頃からここに入り浸ってた捗なんとかさんとは違う。 64 ななし 正直、嗜みの事が心配で仕方ない。 ちゃんとあくあ様と快適な性生活が送れているのだろうか。 本当は本スレで根掘り葉掘り聞きたいけど、マナー違反かなと思って我慢してる。 68 ななし >>64 わかる。あいつむっつりだけど、性知識とか薄そうだもん。 ワンチャン、あくあ様が特殊性癖だったら、どうするんだろうと思ってる。 70 検証班◆07218KADO6 >>64 嗜みを救いたい。 73 ななし >>68 あくあ様が特殊性癖とか、流石に願望強すぎでしょw 75 ななし あー様みたいな王子様が特殊性癖持ちだったら完璧じゃん!! 77 ななし >>73>>75 あくあ様がど変態だなんて、メスの欲望でしかないからなw 81 ななし 以前やってた、あくあ様に持っていて欲しい性癖トップ3。 1位 シチュエーションプレイに付き合ってくれる(おねショタ、ママショタなど) 2位 コスプレ(18以上で青春取り戻したいやつが制服プレイをしたすぎる) 3位 ぶっかけ(自分の体とか顔とか、普段使ってるものとかにマーキングして欲しい) 85 ななし >>81 どれか一個でも持ってたら最高だわ。 88 ななし >>81 それならこれだろ。 あくあ様にしてあげたいプレイベスト5。 1位 パイズリ 2位 授乳手コキ 3位 おっぱいで上から押さえつけて窒息 4位 乳内射精、パイ射 5位 乳首姦 92 ななし >>88 してあげたいじゃなくて、されたいの間違いなw 95 ななし やっぱエロの話はいいね。日々の活力と元気の素になる! 97 検証班◆07218KADO6 >>88 こーれ、まんま姐さんです。 99 検証班◆9n2SARETAi >>97 102 検証班◆07218KADO6 >>99 ヒィッ! 104 ななし >>97>>99>>102 この綺麗な一連の流れを是非とも見て欲しい。 106 ななし >>97>>99>>102 もはやこの様式美は芸術の域だ。 108 ななし 姐さんの無言レスの圧が強すぎるw 後ろに顔が透けて見えるんだよwww 110 ななし >>108 わかる。 114 婦人◆a9a8471TAi 今日はクリスマスだけど、若い男の子って何をあげたら喜ぶのかしら? この前のあくあ君の配信見てアニマルパーカーにしたのだけど、ちゃんと喜んでくれるかしら……。 117 ななし >>114 あくあ様は特別だから参考にならないと思う。 とあちゃんならアニマルパーカーでも喜んでくれそうだし、間違いなく似合うでしょ。 天我先輩は似合わないだろうけど、そういうの結構喜んで着てくれそう。 黛君に至ってはもはやシュール、それでも優しいから着てくれそうではあるけど……。 119 ななし >>114 ベリル全推しの婦人さんだ! 120 ななし >>117 マユシン君のアニマルパーカーいいじゃん。 122 婦人◆a9a8471TAi >>117 え……ど、どうしよう。やっぱり買い直すべきかしら。 でも、もう発送されてるからどうしようもないし、あああああああああ! 124 ななし >>122 生きろ。 127 ななし >>122 どんまい。 128 ななし プレゼントといえば、ライブ会場に設置されたベリルメンバーへのクリスマスプレゼントボックスに下着入れようとしてた女が居て笑ったw 131 ななし >>128 あー様なら喜んでくれるかもしれないじゃん! 134 ななし >>128 捗るか!? 137 検証班◆07218KADO6 >>134 最初からノーパンですが何か? 141 ななし >>137 すみませんでした。 143 ななし >>137 相変わらず極まってんなぁw 146 ななし 一応言っとくけどさ、お手紙で偽装してたら大丈夫だろって思ってる人がいるだろうけど、ベリルのスタッフが中身チェックするからね。搾精のデータIDとか、電話番号とか、写真とか、エロに塗れた怪文書はちゃんとスタッフの方で弾いてるから、やるだけ無駄です。 149 検証班◆9n2SARETAi 再掲載しておきます。 ベリルメンバーへのプレゼント規則。 ・お手紙を含め全てのプレゼントは一旦、スタッフの方で中身をチェックさせてもらいます。 ・生物全般、手作りのセーター・マフラー・手袋などはご遠慮いただいております。 ・普通のお手紙は大丈夫です。ただし搾精データや電話番号、SNS、メールなどの記載があるものは省かせてもらいますのでご遠慮ください。 ・なお、写真の同梱も禁止しております。 ・基本的に贈り物は各メンバーが1度チェックした後に、必要なものだけ抜き取り寄付させてもらう意向です。 ・札束、有価証券、土地の権利書、油田の権利書、婚姻届、養子縁組の書類などはご遠慮ください。本気で困ります。 ※個人的には贈り物はあまりお勧めしません。 会場でも説明があったと思いますが、ほぼ寄付という形になります。 それと、今回やってみてわかりましたが、お勧めは応援コメント付きのイラストお手紙です。 あくあさんの提案で楽屋とかに貼る事になったので、皆さん休憩とか食事の合間に見てくれますよ。 152 ななし >>149 姐さんマジナイス。 155 ななし >>149 なるほどね。贈り物はやっぱり量が多かったかー。 157 ななし >>149 あくあ君に自分の着せたい服とか送ってる人居たけど、コロールと契約してるから難しいんじゃないかなと思ってスルーしたけど正解だったようだな。 162 検証班◆07218KADO6 >>157 甘いな。 やり方次第じゃ、受け取って貰える可能性はあると思います!! あくあ様へ。 た……カノンさんに、これ着せてあげてください! きっと喜びますよ!! ついでに、あくあ様が着る用のものを同梱してます……! 同梱 某アニメの女学生服2枚 166 ななし >>162 天才きちゃ! 168 ななし >>162 流石、性なる夜にクリ弄ってる女はちげーわ! 171 ななし >>162 イジリー捗るぱねぇわ。 173 ななし >>162 あくあ様に女装させて、あくあお姉さまにしようとしてるのウケるw 175 ななし もう完全に朝5時のテンションだな。 捗るはもう寝ろ! あと、姐さんも4時間とかくらいしか寝てないだろ……。 178 ななし みんな興奮しすぎて寝れないのはわかるけど、もう朝だよ……。 さっき起きてきてびっくりしたわ。 182 ななし 夜はまだまだこれからだぜ! って言いたいけど、もう朝5時か……。 186 ななし クリスマスの朝5時にエロトークで花を咲かせる私達とは……。 191 ななし >>186 ヘブンズソードまで行くぞ!! 194 ななし >>191 ヘブンズソードがあるから寝れてない奴も多そう。 197 ななし あくあ君達はちゃんと寝れたのかな? みんなお疲れだろうし今日はゆっくりと休んで欲しい。 203 ななし >>197 昨日はホントやばかったな。 あくあ君なんてリハ入れたら24時間くらい活動してるんじゃないの? 208 ななし あー様の体力は底なし。 211 検証班◆07218KADO6 >>208 夜の性活が捗りますね!! 215 ななし >>211 お前さあwww 218 ななし 割とマジであくたんって夜の方はどうなんだろうね。 激しいアクションと無尽蔵の体力を見てるとついつい期待しちゃう。 223 ななし >>218 女は性欲強いからなぁ。 24時間くらいなら全然余裕だし、若い頃なんて男の子と密室で1週間とか1ヶ月とか余裕でセックスできたと思う。 227 ななし >>223 それアレじゃん。 思春期女子がみんな必ず一度は通るとされている、中出し1万回しないと出られない部屋でしょw 232 ななし >>227 今日から私は搾精担当官、搾精クリニック24時シリーズ 全国行脚、マジックミラーでMM(マンコマルダシ)号 中出ししないと出られない部屋シリーズ みんな大好きなシリーズな。 流石に女子ならみんな一度は見てる。 237 ななし >>232 懐かしい。クリニックとしないと出られないは妄想エロ漫画ネタだけど、MM号は実写があるんだよね。 確か猥褻罪で逮捕されたんだっけ……今となっては伝説の動画。 240 ななし >>237 MM号といえば、ベリルの本社前とあくあ君の家の前をMM号で通るって企画が裏で進行してたらしいな。 流石に未然に防がれたらしいけど、実行されてたら間違いなく伝説だった。 244 ななし >>237>>240 個人的な意見を言わせてもらうと、リアルでやっちゃダメだわ。 そんなの見て喜ぶ男の子なんていないし、間違ってマジックミラーが解除されたら、数人のメスが横並びでM字開脚でご開帳している姿が目の前に現れるのは確実にトラウマものでしょ。女の私でも見たくないわwww 249 ななし >>244 完全に同意。 251 検証班◆07218KADO6 >>232 嗜みはどれも見た事ないぞ 256 ななし >>251 おまw嘘だろ!? 258 ななし >>251 あかん、嗜みの事が心配になってきた。 260 ななし >>251 やっぱり私達とは育ちが違うのか……。 くくり様とか見た事あるのかな? 263 ななし >>260 流石に華族六家でそういうの見る人はいないだろ……。 お前、不敬罪に当たるぞ。 267 ななし >>263 華族六家なんて天上人だわ。 こんな底辺が集まるドブ板の存在も知らなさそう。 272 ななし 華族ってマジで私達みたいなのとはオーラからして違うからね。 276 ななし 捗るなんて華族様の前に出しちゃいけない人間でしょ。 それこそ不敬罪でしょっ引かれるんじゃない? 279 ななし >>276 それならカノン様とつるんでる時点で不敬罪でギロチンだと思う。 282 ななし >>279 確かに……。 285 検証班◆07218KADO6 いやいや、華族のお嬢様だって実はドスケベだったりするかもしれないだろ? MM号に憧れるお嬢様が居てもいいじゃないか!! 288 ななし >>285 それはない。 291 ななし >>285 お前、本当に怒られるぞ。というか怒られろ。 294 ななし さっき、ナイトパレードの会場周辺に残り香を嗅ぎに行ったけど、もう撤収完了して通行止め解除してたな。 297 ななし >>294 完全に不審者。 303 ななし >>297 お仲間いっぱいいたよ? 306 ななし >>303 ひでえwww 309 ななし なんかSNSで、空港であくあ君を見たって情報が拡散されてるんだけど……。 315 ななし >>309 ガセかと思ったらほんまやん。 318 ななし >>309 合成じゃないっぽいな。 321 ななし >>309 何人かから同時に情報出てるからガチっぽいな。 この時間帯って事は早朝便か。 324 ななし >>321 おいおい、あくあ君、もうほとんど寝てないんじゃないか……。 327 ななし キャスケットとサングラスでお忍び感出てるのいいわぁ。 333 ななし >>327 サングラスは最初、コロールかと思ったけど、天我先輩と同じアビエイターの同じモデルじゃん。 普段、先輩の扱いが雑なのに、たまに仲良しポイント出してくるのなんなの? 338 ななし >>333 実はキャスケットもとあちゃんが過去に持ってた奴の色違いなんだなぁ! 341 ななし >>338 うっ、動悸が……お薬飲まなきゃ。 344 ななし >>333>>338 マユシン君は!? マユシン君とのお揃いはないんですか!? 349 ななし >>344 うーん、服とか靴はコロールオムだしなあ……。 352 ななし >>344 黛君とのお揃いは見つけられなかったけど、このバッグ、森川があげたやつじゃん。 356 ななし >>352 ふざけんな。 358 検証班◆07218KADO6 >>352 ホゲ川は空気よめ! 361 検証班◆CHiMPOsuki >>352 流石は森川アナ! センスがいいね!! 364 ななし >>361 367 ななし >>361 なんかもう色々と馬鹿らしくなってきた。 369 ななし >>361 お前って本当に幸せそうだよな。 370 検証班◆07218KADO6 >>361 これはひどい。 374 ななし >>344 喜べ。偶然出会った人曰く、サインしてって言ったら、バッグの中から取り出したのは、誕生日配信で黛君からもらったサインペンだったらしい。 377 ななし >>374 はい、尊い。 380 ななし >>374 あくたんはいつもそうやって私達を弄ぶんですよ! 385 ななし >>380 それで悦んでるから私達はダメなんだろうな。 388 ななし >>380 あくあ君って実はドSなんじゃないかなって思ってる。 普段はすごく優しくて甘やかして大事にしてくれそうな雰囲気出してるのに、ふとした時に男の子っぽい大人びた雰囲気とか、少年っぽい悪戯をしてくる部分を出してくるんですよ。 391 ななし >>388 画面越しにメスの膣を痙攣させる男がドSじゃないわけない。 394 ななし >>388 いやいや、やっぱりあくあ君はドMでしょ。 女の子の方から攻めても嬉々として喜んでくれそう。 397 ななし >>394 それこそ妄想だろ! 401 ななし >>397 いーや、そんな事はない! イベントの準備中にわざとじゃなくて、スタッフの女の子が転けた事があったんだよね。 その時に、持ち前の身体能力で咄嗟に体を入れて抱き止めたあくあ君が下敷きになっちゃってさ。 パッと見、騎乗位みたいな体勢になってみんな騒然としたんだけど、それ以上に驚いたのが、心なしかあくあ君が嬉しそうな顔してたんだよね。 私はあの時、あの瞬間に、あくあ君は女の子に押し倒されても喜んでくれるって確信した!! 405 ななし >>401 嘘だろ!? 408 検証班◆07218KADO6 >>401 検証班として、その話、ちょっと詳しく聞いてもいいですか? ノーパンで転げた時に偶然にも挿入する可能性がないか、ちゃんと確かめる必要があると思います!! 412 ななし >>408 どうやって、あくあ君のあくあ君をパンツの外に放り出すつもりなんだよwww 415 ななし >>408 お前ってさ、なんでそんなにも性にだけは貪欲なんだろうな。 418 好き好きあくあ様OD◆chuchuaqua あくあ様に首絞められながら騎乗位を強要されたい。 あくあ様に生殺与奪の権利まで奪われて性行為をさせられるなんて最高じゃない? 421 ななし >>418 まーた、あたおか変態がやってきた。 423 ななし >>418 出たな。リアル沙雪。通称沙雪2号。 425 ななし >>418 お前、中学生だろ! ばれてるんだぞ。ガキはオナってさっさと寝ろ! 427 ななし >>425 え? こいつ、中学生だったの? マジ? 429 ななし >>425 中学生だけど、こいつは性癖が沙雪だから中学生なのに深夜板以外には他に行く場所がないんだ……。 かわいそうだから受け入れてやってくれ。 431 ななし >>429 ふぅ〜。さすが掲示板だぜ。ろくな奴がいない。 クソみたいな人材だけが次々とでてくるぜ。 433 ななし なんか、あくあ様以外も空港に集結してるみたいなんだけど……。 437 ななし >>433 何があるって言うんです? 440 ななし >>433 ちょっと空港まで酸素吸いに行ってくる! 446 ななし みんな海外にでも行くのかなあ? 昨日はお仕事頑張ったんだから、十分にバカンスを楽しんでおくれ。 451 ななし >>446 全員、国内線ターミナルっぽい。 454 ななし >>446 バカンスに行くにしても、あくあ様なら奥さん達を連れて行きそう。 って、考えると、普通にお仕事じゃない? 今までのあくあ君の行動を分析すると、奥さん達を置いて1人でバカンスには行かなさそうなんだよね。 462 ななし >>454 あー、なんとなくわかる。 468 ななし 今度は何をやろうとしているんだろう……。 473 ななし おいおいおい、ヘブンズソードもあるって言うのに、次は何をやろうって言うんですか!? 476 ななし 私の今日の予定。 朝 ご飯を食べながらヘブンズソードを視聴。 昼 ポップアップショップに行って、どっかでお昼ご飯。 夜 晩御飯を食べながらベリルアンドベリルを視聴。 あれ? これ、もう、あくあ君と同棲していると言っても過言ではないのでは!? 482 ななし >>476 病院まだ空いてませんよ〜。 488 ななし >>482 そもそも日曜だから病院休みだぞ! 491 ななし >>476 気持ちはわかる。私も同じ事考えてた。 495 ななし 段々と人が増えてきたな。 もうそろそろ6時か……。 499 ななし こちら渋谷スクランブル交差点。 例のヘブンズソード看板に動きあり。 503 ななし >>499 は!? 505 ななし >>499 詳細希望! 508 ななし >>499 全私が盛り上がってきた!! 511 ななし 渋谷スクランブル続報です。 各電光掲示板の現在の状況まとめ。 ヘブンズソード……何故か右下にカウントダウンの数字、時間は1週間後。 ポイズンチャリス……武装からカリバーンが消える。 ライトニングホッパー……後ろに誰かの影。 後ろ向きのドライバーの影……カウントダウン、今日の放送後に解禁ぽい。 RE:STARTの文字……カウントダウン、1週間後の放送後に解禁ぽい。 ヘブンズソードぽい影……カウントダウン、1週間後の放送後に解禁ぽい。 剣崎総司……剣崎、神代、橘の横並び後ろ姿。 神代始……神代が消えて今までに倒した全てのチジョーの集合画像に変化。 橘斬鬼……しゃがみ込んで誰かに手を差し伸べるシーンに変更。 加賀美夏希……かっこいいverに差し替え。過去一で男の子っぽくてドキッとする。 夜影ミサ……SYUKUJYOのジャケットを脱ぎ捨てたタンクトップver。 自由枠……トラ・ウマーの画像に変更。こちらもカウントダウン1週間後。 みんな変化に気がついたのか、交差点にいる人、全員が上見てる。 516 ななし >>511 おいおいおい! ちょっとの変化かと思ったら、だいぶ変わってるじゃねーか!! 519 ななし >>511 見に行きたい! でも、私のいる場所からでは間に合わない……。 放送後に確認しに行きます。 523 ななし >>511 ほんと、だいぶ変わってるなあ。 天我先輩が頬擦りしてたカリバーンが消えたり、ライトニングホッパーの後ろに影があったり、小早川さんがSYUKUJYOのジャケットを脱ぎ捨ててたり、RE:STARTの表記だったり、不穏要素が多すぎてドキドキしてきた。 527 ななし うち、近いから行けそう。 ちょっと行ってくる。 532 ななし >>523 頼む。みんな幸せになってくれ!! 538 ななし ヘブンズソードで流れ変わったな。 深夜板のノリじゃなくて、いつもの掲示板みたいになってきた。 541 ななし >>538 そろそろ時間も時間だし、いつもだいたいこんな感じだよ。 でも、ヘブンズソードのネタが来たら、ついつい真面目に考察しちゃうよな。 546 ななし 小早川さんがSYUKUJYOのジャケット脱いでるのがマジで不穏だわ。 ちゃんと小早川さんも報われてほしいし、闇堕ちからのチジョー化とかやめてくれよ。 555 ななし >>546 そんな未来をぶち壊すのが剣崎総司と本郷弘子だって信じてる。 562 ななし とりあえず過去一かっこいいとあちゃんを見てきます。 567 ななし >>562 もうSNSに画像が上がってるけど、マジでよかったよ。 573 ななし なんとなくだけど、今日はとあちゃんに情緒がグチャグチャにされそうな気がするわ。 579 ななし 念の為に、トアクアとアクトアは手元に置いておこう。 584 ななし あー、まだ放送まで時間あるのに、もうずっと心臓がドキドキしてる。 あのあくあ君が出るドラマが25日と1月1日に放送回が重なる特別な日に何もないなんて事ないんだよね。 590 ななし >>584 あー様は信用があるのかないのかw 596 ななし >>584 今日が終わっても1週間後にまたドキドキしそう。 601 ななし 今、テレビつけたら、速報出たんだけど、何これ? 608 ななし >>601 どうした? 610 ななし >>601 何があったんだ? 615 ななし >>601 国営放送でヘブンズソード放送? どういう事……? 622 ななし >>615 こっちは東京テレビだけど、同じの出た。 629 ななし 国営放送で続報あった。 今日に限りなんか全チャンネルで、ヘブンズソードやるらしい。 634 ななし >>629 は……? 637 ななし ついに全放送局ジャックきたこれwww 641 ななし ついに行くところまで行ったか……。 といっても、これ、視聴率が壊滅状態だった他の放送局にとってはありがたいけど、本放送の局は視聴率が減るかもしれないから得がない気もするんだけど、どうなんだろう。 648 ななし ニュースサイトのトップページに情報出てる! ていうか一斉にヘブンズソードに更新された。 ・ヘブンズソード、12月25日放送分に限り全放送局ジャック! ・前代未聞、同時間帯の視聴率が壊滅状態の他放送局へのクリスマスプレゼントか。 ・ヘブンズソード1月1日回は通常よりも延長拡大バージョンを放送予定。 ・1月1日のヘブンズソード放送日は、他の全放送局が放送を休止する事を発表。 ・ヘブンズソード、瞬間最高視聴率でついに前人未到の90%台を突破、視聴率100%に迫る。 ・12月25日、1月1日の放送に限りCM中断なし。全スポンサーが放送内容を確認し英断。 ・ヘブンズソード番組プロデューサーの松垣隆子氏、独占インタビュー「人生を賭けた作品」。 ・渋谷スクランブルの電光掲示板に新たな変化。不穏な1週間後にファンは不安を募らせる。 653 ななし >>648 ヘブンズソード一色きたー! 656 ななし >>648 松葉杖部長のインタビュー記事あるじゃん!! 662 検証班◆07218KADO6 下ネタで盛り上がってる場合じゃねえ! 祭りだ急げ! 668 ななし >>648 CM中断なしってすげえ。スポンサーも本気じゃねぇか。 もう商売とか、そういう次元じゃねえんだな。 671 ななし >>662 お前が言うな。 675 ななし >>662 あのさあ。 679 ななし ヘブンズソードは道徳の教科書。 682 ななし >>679 これな。 686 ななし >>662 ここにチジョーがいますよ。 690 ななし あー、早く今日の話が見たいよー! 705 ななし お母さんが言っていた。 ヘブンズソードはエロトークすらも吹き飛ばす。 710 ななし >>705 それな。 713 ななし うぎゃああああああああああああああああああ! 718 ななし >>713 どうした? 721 ななし >>713 チジョーの断末魔か? 727 ななし >>718>>721 ポスト開けたら、ベリルからなんか届いてた。 733 ななし >>727 は……? 735 ななし >>727 は? 736 ななし >>727 はあ? 741 検証班◆CHiMPOsuki 全力でポストをチェックしてきます!! 744 ななし さーてと、新聞が来てないか見に行ってこようかな。 747 ななし みんな、一斉に郵便ポスト見に行ったwww ちなみにうちは何も入ってませんでした……。 752 ななし あれ? うち何も来てないんだけど、配送ミスですか? 758 ななし やったあああああああああああああああああああああ! ベリルからのクリスマスプレゼントきてたあああああああ!! 761 ななし うわあああああああああああああ! なんも入ってなかった……。 766 ななし くそおおおおおおおおおおおおおお! 何回パカパカしても何も来てねえええええ! 772 ななし ちょっと待って、マンションの郵便ポスト激混みなんだけどwwwww 778 ななし 郵便ポストを見に行くためのエレベーターが激混みなんですがwww 783 ななし クリスマスプレゼント来てた人、中に何が入ってた? 新しいグッズとかかな? 787 ななし >>783 クリスマスナイトパレード仕様のあくあ様のアクスタだった。 多分、普通にグッズとして今日から販売されるやつだと思う。 790 ななし >>783 ミニスカサンタ姿のとあちゃんのパスケース! かわいー! 794 ななし >>783 天我先輩のピックが入ってた……。 しかもサイン入り。え? これマジ? 私、ギターにサインもらってたからすげー嬉しいんだけど!! 800 ななし >>794 とんでもない当たりが紛れてた!! 805 ななし >>794 まさかのポップアップショップでギターにサイン貰ってたネキか。良かったな!! 809 婦人◆a9a8471TAi あわあわあわ……。 黛君とあくあ君のお写真が入ってました。 裏面に2人のサインとメッセージが入ってます。 814 ななし >>809 うおおおおおおおお! 婦人さんも大当たりおめ!! 816 ななし >>809 みーたーい! 823 婦人◆a9a8471TAi えっと、上手く撮れたかわからないんですけど、これ……。 https://xxxxx.xxx/xxxxx/xxxxx.jpg 828 ななし >>823 うわー、ありがとうございます! 若干あくあ君が悪巧みしてそうなところがヤンチャで刺さります。 831 ななし >>823 ありがとう! マユシン君の仕方ないなあって顔がたまりません!! 実は先輩だけじゃなくて、マユシン君もとあちゃんもあくあ君の事を相当甘やかしてる気がする。 836 検証班◆CHiMPOsuki 何回見ても何も入ってなかった……。 842 ななし >>836 クソウケるw 844 ななし >>836 朝から笑顔をありがとう。 847 検証班◆07218KADO6 >>836 ざまあああああああ! ところでなんでうちのポストに、クリスマスプレゼントが入ってないんですかね? 853 ななし >>847 やっぱり普段の言動とか行動とかって大事なんだなあと思い知らされた。 861 ななし >>836>>847 朝から歯茎が出ました。今日も良い一日が過ごせそうです。 865 ななし >>836>>847 最高のクリスマスプレゼントをありがとう。 873 ななし 捗るとチンポスキーってすごいなあ。 当たってないだけで、これだけの多くの人を笑顔にできるんだからw 才能あるよw 878 ななし クリスマスプレゼント、これベリルのファンクラブから贈られてきてるぽいな。 882 ななし プレゼント外れた人もメールボックス見てみ。登録のメールアドレスにクリスマスメッセージ届いてるよ! 886 ななし ちょっと待って……クリスマスプレゼント開けたら、ベリルのゲームソフト入ってたんだけど……。 894 ななし >>886 は? 898 ななし >>886 え? 902 ななし >>886 ちょ! えっ……? 905 ななし >>886 ベリルのゲームって例のやつ……? 913 ななし >>905 それ。よく見たら同梱の紙に、先行プレイ版って書かれてた。 先行プレイ版は、本製品版と異なる箇所があるかもしれませんが、最後までプレイしていただけますと書いてる。 ちなみに年齢制限全解除版だから、どのモードもプレイできるらしい。 ちょっと待って、ヘブンズソードですらいっぱいいっぱいなのに、こっちもやりたくなってくるし、やったらやったでヘブンズソード見逃しそうで、うわああああああああああああ! 917 ななし >>913 うわー、いいなあああああ! 922 ななし >>913 誰か当たった人は、プレイ動画晒してくれないかなあ。 925 ななし >>922 鞘無インコが当選したからやるかもだって。 一応、ベリルに配信してもいいか確認するみたいよ。 930 ななし >>922 インコ、ナイスすぎる神引きやんけ!! 934 ななし 配信界隈で当選した人はラッキーだろうな。 939 ななし >>934 一般人、配信界隈、芸能界そこそこ当選してる人いるっぽいな。 トータルで1000人くらいは当たってそう。 941 ななし >>925 その後、ベリルの公式アカウントが、配信しても大丈夫ですよって返信してた。 ヘブンズソードが終わってからいつになるかは言えないけど、昼前には配信するってさ。 946 ななし >>941 くっ、ネタバレ見たくないのに、気になって見たくなっちゃう……。 953 ななし 流石ベリルだぜ。朝からかましてきやがる! 957 ななし まだクリスマスは終わってないよというベリルからのメッセージ受け取りました。 962 ななし 公式SNS「ベリルからのクリスマスプレゼントはまだ始まったばかり。今からベリルのみんなが、日本全国のキャンペーンの1等当選者にプレゼントを配りに行きます!!」 は? 969 ななし >>962 きたあああああああああああああああ! 973 ななし >>962 あくあ様が私の住んでいるところに来る可能性があるって事ですか!? 982 ななし >>962 相変わらずバグった事やろうとしてるな。 985 ななし >>962 しゃあっ! 全国ツアーが自分の住んでる所が外れてショボーンとしてたけど、今日来るかもしれないって事ですよね!? 988 ななし あー様、どこに行ったんだろ……。 993 ななし 頼む! あくたん、うちの県に来てください!! 996 ななし へっへっへっ、これだからベリルはやめられねぇぜ!! 1000 ななし 1000ならベリルのクリスマスはこれからだ!! そして、ファンのみんなにハッピーメリークリスマス!! 1001 3510◆ULTi-Hi-P3 うわーん! しくしく……ベリルのキャンペーン、応募したのに当選しなかったよー。 でも、みんな落ち込まないで! ベリルは1月1日とかそれ以降もプレゼントキャンペーンが盛りだくさんだよ!! 3510も次のキャンペーンには当選するもんねー! ************************************************ 励ましのメッセージありがとうございました。 お陰様で、無事に退院もできました。 またいつも通り更新していければと思います。 そして、復帰一回目はいつもの掲示板とは違う、深夜帯限定の掲示板回です。 次回はヘブンズソード回かなあ。 あくあとコラボして欲しいキャラや、ノクターン回についてのアンケートやってます。 よろしければどうぞ。 https://customform.jp/form/input/140130 アイドルオーディションの推し投票をできる場所を用意しました。 ※オーディションメンバーの詳細に関してはwikiか作者Twitterを確認してください。身長カップ数など書いてます。 https://customform.jp/form/input/140950 作者のtwitterアカウントです。更新が遅れた時はこちらで連絡します。 https://mobile.twitter.com/yuuritohoney https://mobile.twitter.com/yuuritosub 上が本垢、下がサブ垢です。 wikiです。有志の皆様、ありがとうございます。 https://wikiwiki.jp/yuuritohoney/ fantia、fanboxで、こちらでやり忘れたお話を掲載しています。 https://fantia.jp/yuuritohoney https://www.fanbox.cc/@yuuritohoney アラビア半島連邦についておねショタ短編書きました。 https://novel18.syosetu.com/n4279ib/ クリスマス用の短編、ムーンライトでとあ注意。 https://novel18.syosetu.com/n5480hz/ ヘブンズソード 第17話「未来」 私の名前は夢園繭子。 中学生の時に同級生だった猫山とあくんを教室で襲った事で有罪判決を受けて、未成年だった事もあり保護観察処分で少女院に送られました。 少女院の生活は厳格で、日中は授業を受けて、夕方以降や休みの日は被害者への損害賠償のために、隣接の工場で仕事をしなければいけません。それに加えて私のような性犯罪者に対しては性教育プログラムが実施されています。 最初の数週間はどうして私がこんなところにと思ってたけど、性教育プログラムを受けるうちに、自分はとあくんに対して何て事をしてしまったんだろうと気付かされました。 それからの日々は、自分がやった取り返しのつかない事に懺悔し、罪を償う事はできないけど贖罪のために黙々と汗を流しています。 「出ろ。道徳の時間だ」 監察官の人に呼び出されて、私は同部屋の人達と一緒に大広間へと向かう。 そっか……今日は日曜日だもんね。 模範生、つまりは真面目に授業や仕事をやっている人達は、道徳の授業の代わりとしてマスク・ド・ドライバー、ヘブンズソードを視聴する事ができます。 「座れ!」 私は監察官の指示に従い、決められた場所に座ります。 犯罪者の癖にヘブンズソードが見れるなんて、と思う人もいるかもしれませんが、私達は視聴中、声を上げる事や立ち上がる事はできません。 同部屋の子は、少女院の中でも最も苦痛なのがこの時間帯だと言います。 「全員、前向け前! 不動!」 全員の視線がテレビの方へと向けられる。 それから暫くしてヘブンズソードが始まりました。 『ミサ隊長!』 とあくんの声に、思わず体が反応しそうになる。 初めてヘブンズソードを見た時、画面に映ったとあくんを見て私は目を見開きました。 私に襲われてきっと辛かったはずなのに、トラウマを抱えたっておかしくないのに、それでもこうやって頑張ってるとあくんを見て、自分がしてしまった事の大きさに、犯してしまった罪の深さに今更ながらに向き合わされたからです。 『あいつは私が倒す!!』 とあくん演じる加賀美隊員の制止を振り切った夜影ミサ隊員は、追い詰めたチジョーに対して独断専行する。 熾烈さを増すチジョーとの戦いに備えて、新たに支給されたSYUKUJYOの武装。それもあってSYUKUJYO側もチジョーに対して、ある程度の有効的なダメージを与えられるようになりました。 『覚悟しろ! ヤン・デ・ルー!』 夜影はベルトを取り出すと、天に向けて手をかざす。 しかし空から現れたクワガタは夜影の手を叩くようにぶつかると、そのままどこかへと飛んでいってしまった。 『くっ……』 その隙に追い詰めたチジョー、ヤン・デ・ルーはどこかへと消えてしまった。 『みんなよくやったわ』 田島司令の言葉にも夜影はどこかやるせない怒りを見せる。 それを見た加賀美は、どこか心配げな表情で夜影の方へと視線を向けた。 『どうして私は……』 1人、夜道を歩く夜影、そこに忍び寄る1つの闇。 『何故、私がドライバーになれないのだ』 『だ、誰だ!』 夜影は後ろに振り向くが、そこには誰もいない。 『誰よりも私こそがドライバーにふさわしいのに』 『ドライバーになるために厳しい訓練に耐え、誰よりも努力をし続けてきた』 『それなのに、私よりもあいつらの方がドライバーに相応しいとでもいうのか?』 色んな方向から脳に向かって直接囁くように声が聞こえてくる。 夜影はそれに合わせて周囲へと顔を振り向け、手に持った武器を構えた。 『卑怯な! 出てこい!!』 『出てこい? 私ならいつだってお前の側にいるだろう。そう、お前のその澱んだ心の奥深くに……』 夜影の後ろにトラ・ウマーの影が映る。 それに反応した夜影が後ろに振り返るが、慎重で用心深いトラ・ウマーはどこかへと消えてしまった。 『お待たせしました。お客様、こちらへどうぞ』 画面は変わって、流行りの美容室。 席に案内された今時の女の子がウキウキ気分で席に座る。 女子院はこういう世界から隔離された場所なので、何人かが苦しそうに画面を見つめていた。 しかしそれも仕方のない事です。なぜなら私達は罪を犯したのだから。 『よろしくお願いします』 『え……?』 ラフな格好で現れた剣崎総司は、言葉は丁寧だが砕けた感じの言い方でお客さんの席の後ろへと回る。 『今日はどうします?』 耳元で囁いてるんじゃないかってくらいの距離感まで顔を近づけた剣崎は、女性の座った席に手を置き、片方の手ではお客さんの髪質を確かめるように優しく弄んだ。 ありえない距離感に何人かの受刑者達が耐えきれずに立ち上がると、そのまま法務教官に体を掴まれて再教育室へと連れて行かれてしまう。 『あ……えっと、もう、その……好きに……してください……』 顔を赤くした女性客は、チラチラと鏡越しに剣崎を見つめる。 『じゃあ、そうだな……思い切っておでこ出しちゃおうか。お姉さん、せっかくおでこが綺麗だからちゃんと見せた方がいいよ』 『は、はひ……』 うわー……相変わらずだなと思う。 はっきり言って私はあまり得意なタイプじゃないけど、彼が大多数の女性から大人気なのも頷ける。 こんな女性に対して甘く優しく攻めてくるような雰囲気の男性は今まで居なかったし、王子様って言葉はもう彼のために存在してるんじゃないかって思うほどだ。 『どうだ剣崎! 我のこの独創的なヘアカットは!!』 お決まりのパターンだ。 剣崎がバイトをしているところには必ずと言っていいほど神代がいる。 『こ、これが……私!?』 神代の担当したお客さんはなんとパンキッシュなモヒカンヘアになっていた。 『ああ、それがお前のうちなる渇望、そしてパッションを具現化させた最適なヘアスタイルだ!!』 いや、それにしたってないでしょ。 確かに似合ってるけど、いくらなんでも攻めすぎだ。 『あ、ありがとうございます! わ、私、本当は内気で、でもヘヴィメタが好きで、こういう弾けた髪型にしてみたかったんです!!』 嘘でしょって思ったけど、女性客の喜んだ顔を見ると完全にガチである。 なんとなく、これは女性としての勘だけど、彼女はこの仕事が終わった後もこの髪型にしてそうな気がした。 『やるな。しかし、輝いているのはこちらとて同じだ』 剣崎は天に向かって指を指す。 『お母さんが言っていた。女性を輝かせ蝶のように羽ばたかせるのは蜜を与える男の役目だとな』 いつもより早いタイミング、不意打ちのおかいつでまた何人かが脱落して連れて行かれる。 ヘブンズソードがご褒美だって? そんな事はない。 再教育室に連れて行かれて無事に戻って来たやつを見た事がないからだ。 『臆するなよ。さぁ、俺の手で輝け。俺のミューズ』 くっ……なんで美容院に来て髪型を変えただけなのに、服装まで変わってるんだ! って、突っ込みたくなるのを上回るくらい、剣崎がヘアセットした女性は女の私から見ても可愛く仕上がっている。 どうせプロがやったんだろって、冷静になろうとする心を打ち砕くように、右下には今回のヘアアレンジ、衣装ともに全て白銀あくあ本人のプロデュースですというテロップが小さく入っていた。 『こ、これが私……』 改めて女の子を見ると、本当に可愛い。 おでこを出した事で、ちょっと幼い感じはするけど、天真爛漫っぽい雰囲気とにぱっとした笑い方がキュートで、本当にこの女の子の事がわかってコーディネートしてるんだなってわかる。 それにこの服、どこのブランドの服か知らないけど、今日には特定されて店の在庫が吹っ飛ぶレベルで売れるんだろうな。そんな気がしました。 『くっ……負けた』 落ち込む神代に近づいた剣崎は、真剣な表情を見せる。 『この勝負に勝ちも負けもない。現に、お前がヘアカットした女性もよく似合ってるじゃないか。それに、彼女はとても喜んでいるだろう。だったら、それでいいじゃないか。もし、そこに勝ち負けが発生したとするなら、勝利は全て彼女達に、俺はそんな彼女達の笑顔に負ける敗者でいたい』 あー……ほんと、むかつくくらい良い男だわ。 これもどうせ全部アドリブなんでしょ。はいはい、かっこいいかっこいい。今日も白銀あくあが白銀あくあしてるって言いたくなる。 『で、お前はどうしてここにいるんだ?』 剣崎はそのまま待合席の方へと向かうと、1人のお客さんに近づいて雑誌を優しく奪い取った。 『バレちゃった』 お客さんとして紛れていた事がバレた加賀美は、小さく舌を出す。 変わらないな。その仕草……。とあくんの事が好きだったからよく覚えている。 『何か、話があって来たんだろ?』 ビルの屋上に集まった剣崎、神代、加賀美の3人は、チジョー、ヤン・デ・ルーについて話し合う。 SYUKUJYOと共に動いている橘と違って、剣崎と神代の2人は管轄下に入っておらず単独行動をしている。 そんな2人とSYUKUJYOの間で連携を取り持っているのが加賀美だ。 『そうか……どうやら次のチジョーは、随分と恥ずかしがり屋さんのようだな』 冒頭のシーンでも見せていたけど、ヤン・デ・ルーは逃げ足が早く、SYUKUJYOもだいぶ苦労しているみたいだ。 屋上での話し合いが終わると、再び逃げ惑うヤン・デ・ルーが映し出される。 『逃げるな!!』 再びヤン・デ・ルーを追い詰める夜影。 画面を見る限り今回は単独行動しているようだが、大丈夫なのだろうか。 『なんで私が追いかけられなきゃいけないのよ! 何にも悪い事なんてしてないでしょ!!』 『悪い事なんてしてない? その闇の力で、多くの人々を苦しませておいて!』 夜影は目まぐるしいアクションと、派手な攻撃の連続でヤン・デ・ルーを追い込んでいく。 確かにすごいけど夜影ミサを演じる小早川優希の素晴らしい演技もあって、鬼気迫るような強さというよりも、どこか焦ったような印象を受けた。 『引っかかったわね!!』 それを見抜いていたヤン・デ・ルーは、一瞬の隙を狙って夜影の足を掴んで攻撃を止めると、そのまま夜影の首を掴んで壁に叩きつける。 『さぁ! 貴女の心の中にある闇と向き合いなさい!』 『ぐぅっ……』 今までの記憶がフラッシュバックされ、先ほどのトラ・ウマーの声と重なる。 やがてその記憶は夜影の幼少期にまで遡っていく。 『おかーさーん!』 子供の夜影はSYUKUJYOの制服を着た女性に抱きつく。 この人が夜影のお母さんという事だろうか。 母親は娘である夜影を抱き上げると、優しく頭を撫でた。 『来てたのか。ミサ』 『うん!』 良く見ると夜影のお母さんはベルトのようなものを装着している。 そういえばドライバーは元々、SYUKUJYOの隊員なんだっけ。 『お母さんすごくかっこよかった! でも……怖くないの?』 『怖いさ』 夜影はお母さんの言葉に首を傾ける。 『怖いのに戦うの……?』 『ああ。少なくなってしまった男性を守る。それこそがドライバーの使命だからだ』 同じだ……。 そうやって私たちも教えられてきたはずなのに、私は守るどころかとあくんに対して酷い事をしてしまった。 性欲がコントロールできずに、とあくんは自分のものだって勝手に思い込んで、そして私はとあくんに対して許されない行動を起こしてしまったのである。 いくら私がこうやって後悔しても、とあくんが負ってしまった傷を癒す事はできない。 本当に取り返しのつかない事をしてしまった。そう自分の犯した罪に苦しんだところで、それは自分に酔っているだけだと思う。なぜならとあくん達、傷を負った被害者の人達の傷跡は決して消える事がないのだから。 『ミサにも出来るのかな……?』 夜影は手に持ったぬいぐるみをギュッと抱きしめて不安そうな顔をする。 なんだろう。可愛らしい女の子ぽいフリフリの衣装といい、今の夜影からは想像できない子供時代だ。 『はは、ミサは強い子だからな。お母さんよりも優秀なドライバーになれるかもしれないね』 幸せな記憶……そう見せかけた次の瞬間、炎の海に包まれたドライバーの姿が映し出された。 そこはかとなくヘブンズソードに似ている気がするが、これは初めてのドライバーかな。 それかヘブンズソードのプロトタイプという可能性もある。 おそらくは夜影のお母さんが変身したドライバーだろう。 『お母さん!!』 煤けたワンピースで子供の夜影は手を伸ばして泣き叫ぶ。 『田島ァ! ミサを頼む!』 『夜影隊長。でも……』 『いいから行け! チジョーの幹部……エゴ・イスト。こいつは強い。お前達を庇いながらじゃ倒せない!』 『くっ……わかりました。必ず救援を連れて来ますから!』 そう言って、田島は子供の夜影を抱えて逆方向へと走り出す。 必死に手を伸ばす夜影の、お母さんと叫ぶ声が心に重くのしかかる。 ここで再びターンは現代へと戻った。 『ふざ……けるな!』 武器を持った手に力を込めた夜影は、なんとかヤン・デ・ルーに攻撃を加えて拘束された状態から脱出する。 『ゲホッ! カハッ……はぁ……はぁ……』 夜影は地面の上で四つん這いになり、苦しそうに咳き込む。 『そうだ……思い出せ。私は……私は誰よりも強くならなきゃいけないんだ!』 夜影は手に持った武器をヤン・デ・ルーに向ける。 しかし、その武器はヤン・デ・ルーの攻撃によって、遠くへと弾かれてしまった。 『もう少しだったのに! さぁ、次こそはもっと深く、その先へ!!』 夜影へと詰め寄るヤン・デ・ルー。 しかしそれを阻止するように銃撃が飛んでくる。 『ひっ! 3人目のドライバー。ライトニングホッパー!!』 『チジョーは……倒す!』 ライトニングホッパーは正確無比な射撃でヤン・デ・ルーを追い詰める。 しかしそれを邪魔したのは影から現れたトラ・ウマーだ。 『今のうちだ。逃げろ、ヤン・デ・ルー。計画の途中でお前を失うわけにはいかないからな』 『言われなくても逃げるわよ!』 トラ・ウマーの介入もあって、ヤン・デ・ルーはさっさとその場から逃げ出してしまう。 『また貴様か。邪魔をするな!』 『悪いが私もここで退散させてもらうよ』 ライトニングホッパーの攻撃を回避したトラ・ウマーは、影に入りそのままどこかへと消えてしまった。 影さえあれば自由に現れて逃げれるなんて反則でしょ。でも幹部なんだからこれくらい強くても当然なのかもしれない。 『大丈夫か……?』 『ああ……』 夜影は差し伸べられたライトニングホッパーの手を取らずに自力で立ち上がる。 彼女なりのプライドが見え隠れしたような気がした。 『ヤン・デ・ルーとトラ・ウマーは何かを計画してるみたいだな』 変身を解いた橘は、メガネをクイッとあげる。 なぜかそれだけで数人が反応して、法務教官に再教育室へと連れて行かれてしまった。 毎回あるシーンなのに、どうしてかここに反応する奴が必ず1人か2人はいる。 『わかっている! だから、絶対に阻止しなければいけないのだ!!』 夜影は悔しそうに、壁を叩くと、乗って来たバイクに跨ってどこかへと走り出してしまった。 『というわけだ。以上が協力者、橘斬鬼から伝えられた情報である。ヤン・デ・ルーとトラ・ウマーは何かを計画していると思って間違い無いだろう』 場面は変わり、説明を終えた田島司令がテーブルの上に両肘をついて顔の前で手を組む。 会議室の中に居た隊員達は、田島司令の指示を受けて行動を開始すべく外へと出る。 良く見るとそこに夜影の姿はなかった。 指示を受けた隊員の1人、加賀美は他の隊員が着替えた後を見計らうようにして更衣室に入ると、SYUKUJYOの制服に着替える。 『僕は……いつまでこんな事を続ければいいんだろう』 普通なら時間的にここでCMのはずだが、今日はどういうわけかCMが流れない。 画面はそのまま加賀美の回想シーンに入る。 『君が、加賀美夏希くんだね』 声をかけたのは田島司令だった。 真っ暗な部屋、その隅っこで毛布に包まる人物が映る。 毛布が少し捲れて加賀美が怯えた顔を見せると、過去の回想へとシーンが飛んだ。 『お母さん!』 一般市民に害をなすチジョー達が映し出される。 小さな加賀美の手を引いて逃げる母親らしき人物は、焦ったような顔を見せた。 『オトコ ダー! オトコ ヲ ダセー!!』 2人はなんとかシェルターに逃げ込もうとするが、そこに繋がる道がチジョーの起こした攻撃によって塞がれてしまった。 『こっちよ!』 お母さんは咄嗟の判断で近くにあった倉庫に逃げ込むと、狭い場所に加賀美を隠した。 『お母さん。僕……』 『大丈夫よ。夏希』 お母さんは不安そうな顔をしていた加賀美の頭を優しく撫でる。 『夏希……聞いて。もし、お母さんが戻って来れなかったら、これから貴方は女の子として生きるの』 『お母さん、戻ってこれないの……? そんなの、やだ!!』 『ごめんね。お母さんの事はどれだけ恨んでくれてもいいから。だけど、男の子として生きるより、女の子として生きた方がきっと夏希にとっては安全で平和な世界が待っていると思うの。だから、ね』 『お母さん……』 珍しい話じゃない。 現実の世界でも女顔の男子は外出する時に女装をする子は少なくないし、実際に女子だと言って思春期まで育てるのは良くある事だ。 2人が話していると、何人かのチジョーが倉庫の中へと入ってくる。 『っ……! 夏希。大丈夫だから。お母さんに任せて!』 お母さんはそのまま倉庫の中にある扉を締めると、わざと声を出してチジョーを自分の方へと追って来させた。 そして再び画面は現代へと戻ってくる。 『話は聞いた。君は本当は男の子なんだってね』 加賀美は田島司令の優しい問いかけに小さく頷く。 『君のお母さんはチジョーの攻撃を受けて、今はSYUKUJYOの病院で治療を受けている』 『お母さんは無事なの!?』 田島司令は加賀美からの問いかけに肯定も否定もしなかった。 『君のお母さんは怪我もなく生きている。だが……意識が戻らないんだ』 ベッドに横たわったお母さんに、抱きついた加賀美は泣きながらお母さんの名前を叫んだ。 それを見た田島司令は悲痛な表情を見せる。 『君には2つの道がある。男の子としてSYUKUJYOの施設で保護されるか、女の子として普通に……というわけには行かないが、それなりに自由のある生活を送るか。どちらにせよ、私が全面的にバックアップしよう』 子供の加賀美は涙を拭うと、田島司令の方へと真っ直ぐと顔を向ける。 『僕はこれから……女の子として生きます。だから、僕をSYUKUJYOの隊員にしてください!』 なるほど、こうして加賀美はSYUKUJYOの隊員になったんだね。 加賀美はSYUKUJYOになるべく普通に女子達と混じって生活したり、実際にチジョーに関わって行く事で、徐々にだけど女性側がチジョー化する原因に、男性側が無関係ではない事を知っていく。 ただチジョーを憎んだりするだけじゃ、この問題は解決しない。 悩める加賀美、その前に現れたのが剣崎総司だ。 剣崎は従来のドライバーとは違って、ただ倒すだけじゃなく、その心まで救っていく。 その優しさと強さ、ぶれない決意の固さに加賀美は心を打たれた。 ほらね。やっぱり気に食わない。世の中の全ての女子が剣崎の事を好きでも、私はこいつが嫌いだ。 だって……。 『加賀美隊員、出動できるか? チジョーが現れた』 『わかりました。今、行きます』 街で暴れるチジョー、その中心にはヤン・デ・ルーが居た。 その現場に真っ先に駆け付けた夜影は、チジョーに対して攻撃を仕掛ける。 間髪入れずに到着したSYUKUJYOの隊員達は、夜影をサポートしつつ市民の避難を誘導した。 『もー、なんで邪魔するの! あんた達だって同じ女でしょ!!』 ヤン・デ・ルーは夜影に対して攻撃を仕掛ける。 夜影はうまく相手の攻撃を回避して応戦するが、敵が仕掛けた攻撃の射線に一般市民が居る事に気がついて相手の攻撃を受け止めようとした。 無謀な行動だが、SYUKUJYOの隊員であるからこそ一般市民を守らなければいけない。 夜影ミサのSYUKUJYOとしての矜持が見えた気がした。 『そうはさせない!』 ヤン・デ・ルーが仕掛けた攻撃を、間に入った神代が愛剣カリバーンで受け止める。 その無駄にかっこいいポージングに耐えきれずに、また少しの脱落者が出てしまう。 『なんなのよ。もー!』 神代は派手な剣舞でヤン・デ・ルーと戦いを繰り広げる。 14話以降回を増すごとにアクションシーンが良くなっているように見えるのは、私の気のせいだろうか? 『来い! ポイズンチャリス!』 戦いながら変身した神代は、ヤン・デ・ルーを追い詰める。 『く……』 再び逃げようとするヤン・デ・ルー。 しかしそこに居たのはもう1人のドライバーだ。 『どこに行くのかな、レディ。まさか、この俺とのデートをすっぽかすつもりじゃないだろうな?』 はい、10人くらい一気に死んだ。 法務教官も倒れてる人がいるけど見なかった事にする。 何度も言うけどやっぱりこいつは嫌いだ。なんでこんなに自信満々なのよ。世の中の全員の女性が貴方の事が好きだとも思ってるのかしら? 言っとくけど、私だけは絶対にない。 『変身……』 毎回やってる事なのに、ここでも数人が持っていかれる。 『きゃあ。流石はヘブンズソード様、かっこいい!!』 ヤン・デ・ルーは目をハートマークにして体をくねくねとさせる。 絶妙に気持ち悪いわね。こいつ。一瞬、同族嫌悪という言葉が頭をよぎったが、私はここまで気持ち悪くはなかったはずだ……多分。 『でもごめんね。私達は悲劇のヒーローとヒロインだから結ばれる事はないの! だから、ね。私の胸に抱かれて死になさい!!』 ヤン・デ・ルーが両手を大きく広げる。 すると辺り一帯の影から一般市民の人達が現れた。 彼女達の目を見ると虚で、どこか病んでいるように印象を受ける。 『この人達は……!』 加賀美はSYUKUJYOのデータベースにアクセスする。 するとここ最近、行方不明になった人達のリストと現れた一般市民の人達が完全に一致した。 『さぁ、行きなさい!』 現れた一般市民達はドライバーに向かって攻撃を仕掛ける。 おそらくだが、ヤン・デ・ルーによって操られているのだろう。 『くっ』 戸惑うSYUKUJYOの隊員達。ヘブンズソードはできる限り相手を傷つけないように手刀で気絶させようとするが、ゾンビのようになった彼女達は何度も立ち上がる。 ポイズンチャリスはこのままでは埒があかないと攻撃を仕掛けようと武器を構えた。 しかしその瞬間、喫茶店で働く母娘の事が頭に思い浮かび攻撃を躊躇してしまう。 『卑怯だぞ! 正々堂々と戦え!!』 叫ぶポイズンチャリス。 それに対して聞き覚えのある声が応える。 『卑怯? 戦いに卑怯も何もないだろう』 影の中から一般市民が現れた事でおおよそはわかってはいたけど、チジョーの幹部、トラ・ウマーが不敵な笑みを浮かべ参戦する。おそらく彼女が多くの市民を自らの影の中に捕らえ、ヤン・デ・ルーの闇パワーで人々を洗脳したのだろう。 一気に状況は不利になるかと思われたが、トラ・ウマーが現れると同時に攻撃を仕掛けた者がいた。 『お前の自由にはさせない!』 ライトニングホッパー、安定のケツアップだ。 ここでまた数人が脱落する。気がついたら、こちらも、もう野戦病棟状態だ。 『まさか、ずっと私を追っていたのか!』 ライトニングホッパーが現れた事でトラ・ウマーを抑える事はできたが状況は何も変わらない。 ポイズンチャリスは襲いかかる一般市民に対して何度か攻撃を仕掛けようとしたが、その度に攻撃を躊躇い苦悩する。剣崎達や喫茶店の母子との出会いが彼を変えたのだろう。 防戦一方でジリ貧になっていく剣崎達、1人、また1人とSYUKUJYOの隊員達も倒れていく。 そして最後には、なんとか一般市民の洗脳を解こうとしていたドライバー達も膝をつき変身を解いた。 『ふははははは! SYUKUJYO、そしてドライバー達よ。お前達もここまでだ』 ここで私の周りの受刑者達も負けないでと立ち上がって声を出す。 普通なら再教育室送りだけど、法務教官も熱狂していてそれどころじゃない。 『僕は……僕はここでも見ていることしかできないのか……』 加賀美の頭の中に、お母さんとの記憶がフラッシュバックする。 『男の子として生きるより、女の子として生きた方がきっと夏希にとっては安全で平和な世界が待っていると思うの』 お母さんとの約束が、立ちあがろうとした加賀美の心を縛り付ける。 そう、お母さんの言う事を聞いて、立ち上がらない方がいいよ。 私は心の中でそう呟いた。 誰がどう見ても絶望的な状況だし、加賀美1人が立ち向かったとしてもここから好転するとは思えない。 何よりも洗脳された一般市民を人質に取られてる時点で、彼女達をどうにかしないと結局防戦一方だ。 『まだだ……!』 声を振り絞り立ちあがろうとしている剣崎に、加賀美はハッとした顔をする。 『無駄だ! 貴様だってそれはわかっているだろう? それなのに何故、立ち上がる?』 剣崎は手を伸ばすと天を指さす。 『お母さんが言っていた。人間、生きていれば理不尽な事に会う日もあれば、自らの無力さに打ちひしがれる日もある。時には高い壁にぶち当たり弾き返される事もあれば、絶対に覆す事のできない不可能を目の当たりにする事もあるだろう。そんな時には逃げてもいいと……ふっ、これはきっと母なりの、俺に対して見せた優しさだったんだろうな』 トラ・ウマーが、ヤン・デ・ルーが、夜影が、神代が、橘が……そして加賀美が、画面の前で見ている私達視聴者が、剣崎の事をじっと見つめる。 『それでも……ごめん。母さん、俺はお母さんの言いつけを破るよ。だって、諦めなければ、立ち上がれば、俺はまだ戦える!!』 まさかのおかいつキャンセルに周りもどよめく。 『俺は剣崎総司。剣崎総司が言った。ヒーローであるならば、ヒーローであろうとするならば、どんな絶望的な状況に追い込まれても決して諦めないと!!』 橘と神代の2人がゆっくりと立ち上がる。 私……やっぱり、こいつの事が嫌いだ。 言葉1つだけで、行動1つだけで、周りの人たちを巻き込んでいく。 こんな姿を見せられたら、もう誰だって諦める事なんてできない。 僕は……僕は、何をやっているんだ! 加賀美の、ううん、とあくんの心の声が聞こえた気がしてハッとする。 『くっ……そ、そんな状況で今更、何ができるというのだ!』 立ち上がった橘はフレームの歪んだ眼鏡を外す。 痛々しい表情に悲鳴が上がる。 『確かに、はっきり言って非合理にも程がある……。でもな、心は合理だけじゃ動かせない』 神代は唇についた血を拭う。 足元はふらつき、今すぐにでも倒れてしまいそうだ。 『は……いけすかない奴だと思っていたが、初めて意見があったな橘。よく見ろ。俺はまだまだ元気だぞ』 はっきり言って強がりだ。 それでもこの男の子達は誰1人として諦めてない。 『いけ!』 ヤン・デ・ルーの指示で操られた一般市民達が、3人の体にしがみつく。 それを見た加賀美が、拳に力を込めて立ち上がる。 行け。 気がついた時には、私はそう呟いていた。 『お母さんごめん。お母さんはきっと僕に平和で安全な世界で生きてもらいたかったんだと思う。でも……僕も、剣崎達と一緒に戦いたいんだ!』 駆け出した加賀美の姿と、とあくんの姿が重なって見える。 今まさに一歩を踏み出した彼の姿を見て、自分の犯した罪の重さが心を締め付けた。 ごめんだなんて謝って済む問題じゃない。それでも私は走り出したとあくんを見て心の中で彼に謝罪し続ける。 『先輩、これ、借ります!』 『夏希!』 加賀美は落ちていた夜影の武器を手に取ると、ヤン・デ・ルーの前に立った。 『僕は……僕の名前は加賀美夏希! 僕は……男だ!!』 『ほへぇっ!? しょ、しょんな可愛い男の子がいるわけないでしょ!?』 ヤン・デ・ルーに対して攻撃を仕掛ける加賀美。 不意打ちの攻撃にびっくりしたのか、それとも加賀美が男だと聞いて驚いたのか、ヤン・デ・ルーは咄嗟の攻撃を頭の上の触角に喰らってしまう。 その瞬間、剣崎達3人の体にしがみついていた数人の一般市民がその場に倒れる。 『そうか。その触角さえ落とせば』 『くっ! 油断したけど、2回目は当たらないんだから!!』 加賀美は諦めずに攻撃を仕掛けるが、ヤン・デ・ルーはことごとく攻撃を防ぐ。 その隙を狙って狡猾なトラ・ウマーが加賀美の近くに忍び寄るが、それを止めたのは現場にバイクで駆けつけた田島司令だった。 『邪魔をするな!』 『それはこちらの台詞だ。男が立ちあがろうとしてる時に、無粋な真似をするなって言っただろ?』 田島司令は派手なアクションではないものの、最小限の動きでトラ・ウマーの行動を牽制する。 『ほらほら、ただの生身の男の子が何ができるっていうのよ!』 その一方で加賀美はジリ貧だ。 時間と共にヤン・デ・ルーの攻撃に防戦一方になる。 『それでも……それでも! 僕はもう誰かに守られるばかりは嫌なんだ!! 僕はもう逃げない! だって、僕は、僕は……剣崎達と一緒に、チジョーをいや、君を、君達を救いたいんだ!!』 自然と私の頬を一筋の涙が零れ落ちていた。 加賀美の……ううん、とあくんの声に応えるように、どこからともなく現れたクワガタが空を舞う。 それを見た剣崎が、体にしがみついた人達の拘束を振り解いて走り出す。 剣崎は夜影が落としたベルトを拾うと、とあくんに向かって放り投げる。 『加賀美! 何かを打ち明けようとすることは勇気のいることだ。何かを乗り越えようとすることは痛みを伴うことだ。それでも……それでも! あえてお前に言う! 手を……その手を伸ばせ!!』 あ……。 この人だ。 事件の後、私はとあくんがどれだけ苦しんでいたかを聞かされている。 そんな彼がどうしてこうやって立ち上がる事ができたのかずっと不思議だった。 でもこの瞬間に全ての事が私の中にストンと落ちる。 やっぱりこの人が、剣崎が、ううん、白銀あくあがとあくんの心を救ったんだって。 『僕に……僕に、力を貸して!』 誰しもが空からクワガタが降りてくるのだと思った。 でもクワガタはぐるぐると空中を回るだけで動こうとはしない。 やっぱりダメなのか。 誰もそう思った瞬間、とあくんはさらに天に向かって手を伸ばす。 『僕は弱い! でも……弱い僕だからこそ、きっと救える心があるはずだって、そう信じてる!! だから!』 とあくんの叫びに応えるように天から、美しい蝶が舞い降りてくる。 その蝶が伸ばしたとあくんの指先に触れた瞬間、彼の手の中に変身するためのソレがあった。 『ありがとう。こんな僕のところに来てくれて』 腰にベルトを当てたとあくんは、顔の前で美しい蝶の変身道具をかざす。 『変身……!』 史上、4人目の男性によるドライバー。 いつかはそうなるだろうなって、きっと、心の中ではみんなわかってたと思う。 それでも橘の言葉を借りるとするなら、みんなの心はそれだけじゃ動かせないのだ。 視聴室の中は大騒ぎだが、もはや再教育室に行く云々ではない。 私は目の前の画面に釘付けになった。 【マスク・ド・ドライバー、バタフライファム!】 ああ……ああ! なんて、なんて美しいのだろう。 一点の穢れもない白鳥のような純白のドライバー。 バタフライファムは他のドライバーと比べて体の線が細く、全体的に鋭さを感じる。 何よりも特徴的なのは、肩につけた大きなマントと身の丈より長い槍だろう。 『4人目のドライバーなんて聞いてないんですけど!?』 焦るヤン・デ・ルー。 ここで、とあくんの歌う新曲がバックに流れる。 それに合わせてバタフライファムが動き出すと、軽いステップでヤン・デ・ルーとの距離を素早く詰めていく。 『ひいっ! ほ、ほら、あんた達、何やってんのよ!!』 ヤン・デ・ルーは一般戦闘員のチジョーをバタフライファムにけしかける。 しかしバタフライファムの踊るようなステップに翻弄されたチジョーは、舞のような槍捌きによって簡単に倒されていく。 剣崎のような力強いアクションとも、神代のようなかっこいいアクションとも、橘のような動きの少ないアクションとも違う。バタフライファムのアクションは、華麗で流麗、その美しさに画面の前の私達も魅了された。 『なんかヤバそうだし、こういう時は逃げるが勝ちよ!』 チジョーをけしかけた間にヤン・デ・ルーは遠くへと走って逃げる。 バタフライファムは大きくマントを空に広げると、槍を構えた。 【アーマーパージ!】 よりシャープな姿になるバタフライファム。 なんとなくアーマーパージした後の白の装甲に銀のラインが、白銀あくあを思わせるようで嫌だ。 【オーバークロック!】 加速する時間と共に、空中に広がったマントが艶やかな蝶の羽根へと変わる。 『ヤン・デ・ルー、逃がさないよ。みんなの心を解放してもらう!』 一瞬で距離を詰めたバタフライファムは、ヤン・デ・ルーの頭の上にある触角を切り落とす。 「ぎゃあああああああ! 私のラブリーキュートな触角があああああああ!」 頭を押さえて転がるヤン・デ・ルー。 ヤン・デ・ルーの触角を切った事で、剣崎や橘、神代を拘束していた一般市民が解放される。 【オーバー・ザ・タイム、クロックアウト!】 加速した世界が元に戻る。 変身を解除した加賀美は、ヤン・デ・ルーに向かって手を伸ばした。 『君の話を聞かせてほしい。ヤン・デ・ルー』 『私の話を……?』 加賀美の言葉にヤン・デ・ルーは首を傾ける。 それに対して加賀美は首を縦に振った。 『今まで誰も私の話になんか耳を傾けてくれなかった……それなのに、貴方は私の話を聞いてくれるの?』 『うん。それに、君の話を聞きたいのは僕だけじゃないよ』 加賀美が後ろを振り向くと、拘束の解けた剣崎達が近くへと駆けつけていた。 『わ、私……』 手を伸ばそうとするヤン・デ・ルー。 しかしその心の中に声が響く。 ヤン・デ・ルーも、元はただの一般市民だ。 そんな彼女がチジョー化したのは、男性からの甘い言葉で騙され捨てられ心を病んだからである。 その時の記憶が再び彼女を人からチジョーの方へと引っ張っていく。 『あ、あ、あ……私は、私は!! 本当はこんな事したくなかったのに……!』 止めて。 人間だった時の姿を一瞬だけ見せたヤン・デ・ルーが、そう口を動かした気がした。 あと少し、もう少し、彼女に早く手を差し伸べる事ができたのなら、彼女を救えたかもしれない。 でも、もう全てが手遅れだ。 人だった頃のヤン・デ・ルーは完全に消え去り、チジョーに染まり切ったヤン・デ・ルーが4人の前に立ちはだかる。 『私はチジョーの幹部候補、ヤン・デ・ルー! チジョーの敵、ドライバーはここで始末する!』 加賀美は再びベルトを腰に装着する。 『ヤン・デ・ルー、止めてと言った君の最後の言葉、ちゃんと届いたよ。だから……!』 悲しい変身だ。 ドライバーになった加賀美は、その槍でヤン・デ・ルーにトドメを刺す。 『あり……がとう……ごめん、なさい……』 それがヤン・デ・ルーの最後の言葉だった。 彼女の言葉は片言ではなく、トラ・ウマーのように流暢な言葉だった事から、チジョー化が相当進んでいたんだと思う。どのみち、彼女は救われるにしては罪を重ねすぎた。いや……罪は罪、たった1度だとしても、それは被害者にとっては関係のない話である。だから私も、自分が救われようだなんて思ってはいない。 『くっ……』 加賀美は悔しそうな顔を見せる。 世の中、生きていれば理不尽な事も多いか……。剣崎が言ったセリフを思い出す。 それでも4人の男の子達は、それぞれの決意を胸に前だけを向いていた。 まさかここまでCMがないとは思ってなかったけど、そろそろ終わりだろうか。 誰しもがそう考えていた。 でも次の瞬間、どこからともなく飛んできた光線が加賀美に向かって襲いかかる。 寸前に直撃を覚悟した加賀美は目を閉じた。 しかしダメージがない事で違和感を覚えたのだろう。 ゆっくりと目を開き、そして驚愕した。 『加賀美……油断したらダメだぞ』 覆い被さった剣崎の優しい笑みがアップになる。 そして、彼は加賀美の前から崩れ落ちた。 『け……剣崎……?』 加賀美に向かっていった攻撃を剣崎が庇ったのだ。 地面に膝をついた加賀美は、剣崎に何度も声をかける。 みんなが動揺する中、1体のチジョーが姿を現す。 チジョーの出現に最初に気がついたのは神代だった。 『貴様、誰だ!』 このチジョー、どこかで見たことが……あ。 私が気がつくのと同時に、夜影が声を振り絞るようにだす。 『エゴ・イスト……!』 そうだ。夜影のお母さんの命を奪ったチジョーだって事を思い出す。 エゴ・イストの呼吸音と共に画面が暗転し、右下にto be continued……の文字が映し出された。 え? ここで、終わり……? 呆然とする私達を前に、ドライバーの新しいOPがEDテロップと共に再生される。 突き出した4人の拳、白銀あくあ、天我アキラ、黛慎太郎、そして猫山とあ……4人のカットが続く。 バイクで荒野を走る4人のドライバー。せっかく、ドライバーが4人揃ったと言うのに、見ている方はもうそれどころじゃない。 え? これで年を越せって? もう視聴室の中は阿鼻叫喚だ。 法務教官達も、もう自分の仕事を完全に忘れている。 私は席から立つと、1人、再教育室へと向かって歩き出した。 ************************************************ アンケートありがとうございました。 結局、こういう形になったけど楽しんで貰えれば嬉しいです。 次のドライバー回も本編でやります。 あくあとコラボして欲しいキャラや、ノクターン回についてのアンケートやってます。 よろしければどうぞ。 https://customform.jp/form/input/140130 アイドルオーディションの推し投票をできる場所を用意しました。 ※オーディションメンバーの詳細に関してはwikiか作者Twitterを確認してください。身長カップ数など書いてます。 https://customform.jp/form/input/140950 作者のtwitterアカウントです。更新が遅れた時はこちらで連絡します。 https://mobile.twitter.com/yuuritohoney https://mobile.twitter.com/yuuritosub 上が本垢、下がサブ垢です。 wikiです。有志の皆様、ありがとうございます。 https://wikiwiki.jp/yuuritohoney/ fantia、fanboxで、こちらでやり忘れたお話を掲載しています。 https://fantia.jp/yuuritohoney https://www.fanbox.cc/@yuuritohoney アラビア半島連邦についておねショタ短編書きました。 https://novel18.syosetu.com/n4279ib/ クリスマス用の短編、ムーンライトでとあ注意。 https://novel18.syosetu.com/n5480hz/ 過去一レベルで長いので注意。 ******************************************** 掲示板、は? 次の回、来年!? 選ばれし者達のヘブンズソード実況スレ 13 ななし みんなー。ヘブンズソードが始まるよー。 15 ななし >>13 トイレ良し! 風呂良し! 17 ななし >>13 もう昨日から待機してて目がギンギンです。 19 ななし >>15 風呂ネキwww 22 ななし >>17 ちゃんと寝ろ! 25 ななし クリスマス回だから多分ハッピーな話だろうなぁ! 楽しみだなぁ!! 28 ななし >>25 フラグ立てるな馬鹿!! 30 ななし >>25 こいつwいらんフラグ立てやがったwww 33 ななし あ。 34 ななし あ。 35 検証班◆010meTA473 あ。 37 ななし 始まった! 39 ななし キタキタキタキター! 42 ななし 開幕とあちゃんキター! 44 ななし とあちゃん癒されるわぁ。 46 ななし あ。 48 ななし あ。 50 ななし 小早川さん頑張れ。 52 ななし ネットミームにされてる夜影先輩じゃないですか!! 55 ななし あぁ……。 56 ななし うん。 59 ななし ベルト出した瞬間に掲示板が諦めてて笑ったw 60 ななし お前ら諦めるなよ! もしかしたらワンチャン、先っぽだけでもあるかもしれないだろ!! 65 ななし >>60 人間、諦めが肝心なんですよ。 70 ななし クワガタさんwww 73 ななし こーれ、クワガタさんに弄ばれてます。 75 ななし このクワガタさんはオスですか!? オスに弄ばれるなら……あり、だな。 81 ななし >>75 極まってんなぁ。 83 検証班◆07218KADO6 夜影ミサを救いたい。 88 ななし >>83 草w 90 ななし >>83 捗るに同情される夜影パイセン……。 93 ななし トラ・ウマーきたああああああああああ! 95 ななし トラ・ウマーさんきちゃー! 99 ななし 逃げ足に定評のあるトラ・ウマーさんだああああああ! 100 ななし トラ・ウマーとかいう逃げ足だけで幹部になったやつwww 103 ななし うっ……。 105 ななし うっ。 108 ななし みんな心の中にトラ・ウマーを飼ってる説。 110 ななし 姿を現わす前に逃げやがったwww 115 ななし 流石、トラ・ウマーさんやで。 その逃げ足の速さ、危機管理能力の高さを見習いたい。 118 ななし >>115 実は危機管理ソフトのCMに出てるトラ・ウマーさん。 まさかチジョーまでもがCMに起用されるとは……。 120 ななし トラウマーの逃げ芸は、完全にスタッフのお遊びだろw 幹部でこんなに強力なスキルを持ってるのに、味方も置いて即逃げしたり小物臭がするんだよなぁ。 124 ななし 美容院? 128 ななし 美容院だと!? まさか次のバイトは……! 131 ななし 美容師剣崎きたー!! 133 ななし ヘアメイクアーティスト剣崎総司きたあああああ! 135 ななし 今日はどうします?(意味深) 138 検証班◆07218KADO6 あ……じゃあ、全部剃ってくれて……って、私、もう全部剃ってるんだった。 じゃあ、その、マッサージでお願いします。頭皮マッサージみたい奴の下半身バージョンで。 140 ななし えっと、赤ちゃんが欲しいです。貴方の! 142 ななし オプションで授乳ってありますか? 145 ななし >>138 やっぱり捗るはキレがちげーわ。 147 ななし >>138 最初、坊主にしてるのかと思ったわ……。お前さあwww 148 ななし >>138 じゃあ私は、マン毛の縮毛矯正でもやってもらおうかな。 151 ななし 相変わらず最低なやつしかいないな。 お前らここは深夜板じゃないんだぞ!! 153 ななし 好きにしてくださいわかる。 155 ななし もう乳でも何処でも触っていいから、好きにして欲しい。 158 検証班◆CHiMPOsuki この距離感でお話しされたら、耳に息がかかる度に乳首勃っちゃいそう。 162 ななし >>158 わかる。 164 ななし >>158 同意すぎて辛い。 167 検証班◆07218KADO6 >>158 敢えてブラジャーを付けずに、ノーブラをアピールするいい機会じゃないか。 171 ななし >>167 お巡りさんここです。 173 ななし >>167 アウト寄りのアウト。 175 ななし おでこが綺麗とか、剣崎は誘ってるのかな? 177 ななし あくあ君だからスルーされてきたけど、女の子にそんなに簡単に綺麗とか言わない方がいいよ。 普通の女の子ならそれだけで恋に落ちちゃうし、気があるのかなって思っちゃう。 でも言われたら嬉しいから、絶対に指摘しない。綺麗だよって、もっと言って欲しい。 182 ななし >>177 わかる。あくあ君にはそのままの純粋なあくあ君で居てほしい。 常識とかを下手に学んで行動や発言に制限がかかるのは誰も望んでない。 だから敢えて誰も指摘しないんだと思う。あとはもう周りにいる人が全力でそのままのあくあ君を守ればいいんだから。 185 ななし 神代キター! 188 ななし カットマスター神代始wwwww 191 ななし ソードマスターもといカットマスターwww 193 ななし どんどん変な二つ名が増えていくなw ポテートゥ・フリッパー神代始、ウ・ドーン・マイスター神代始も好きだった。 197 ななし 神代、ベルトホルダー付けすぎだろwwwww 腰、肩の斜め掛け2本、腕……足首のハサミホルダーいるw? 200 ななし ハサミ何本もっとんねんwww! 202 ななし ハサミ二刀流とかかっこいいよね。うんうん。お姉さんもわかるよ。 204 ななし 1番年上だけど、1番少年ぽさを持っているのは天我先輩だと思う。 205 ななし モヒカンキター! 207 ななし いいじゃん。あり。 209 ななし 似合ってるんじゃない? 213 検証班◆010meTA473 雰囲気変わったけど、全然あり。 服装も足が細いからレザーのパンツとか穿いたらカッコ良さそう。 216 ななし 内なる渇望w パッションw 218 ななし 天我先輩、パッション好きだよな。 最近、テレビ出た時もなんか振られたらパッションで誤魔化してる。 220 ななし 女の子もちゃんと喜んでるし、良いじゃん。 223 ななし は!? 225 ななし まさかのここでおかいつ!? 228 ななし おかいつキター! 231 ななし 不意打ちのおかいつ! 234 ななし 今日はおかいつ早いな!? 247 ななし 蜜ね。 250 検証班◆07218KADO6 白くてドロドロした蜜が欲しいです!! 252 ななし あかん。 掲示板に毒されすぎたせいか、蜜が隠語に聞こえる。 255 ななし 蜜(意味深)。 258 ななし ちょwww 261 ななし 何故、服まで変わった!? 264 ななし 流石剣崎だぜ! 服まで変えちまった!! 268 ななし ※服装、髪型共に白銀あくあさんプロデュース。 272 ななし なんだって!? 275 ななし 特定班頼む! 今日ここの服、買いに行きます!! 277 検証班◆010meTA473 私も今日はおでこ出そうかな……。 280 ななし 今日、街に出たらみんなおでこ出してそうwwwww 284 ななし 流行のトレンド=あくあ様の好み。 288 検証班◆CHiMPOsuki え? もしかして、昨日、おでこ出してた私、脈ありでした!? 291 検証班◆07218KADO6 >>277 おい! このムッツリ、スケベするつもりだぞ!! 293 ななし >>275 第二のun la filetteくる? 295 ななし >>288 冗談はそのふざけたIDだけにしておけ。 299 ななし >>288 お前ってほんとすごいよな。そのメンタルを分けてもらいたい。 302 ななし >>291 全力で阻止するんだ!! あとついでに、嗜み死ね! 304 ななし >>291 なるほど、あくあ様のホワイトクリスマスで嗜みがメリークリスマスするんですね。 やっぱり、嗜み死ね! 307 ななし 今日の剣崎ノリノリやん! 310 ななし 敗者になりたいとか言っているけど、負けてる所を見た事がない。 316 ななし >>310 それな。 321 ななし 今日もあー様がかっこよくて辛い……。 323 ななし ん? どこに行くんだ? 325 ななし 待合室? 328 ななし とあちゃーん!! 330 ななし ふぁ〜。さっきの舌ぺろかわいしゅぎぃ……。 333 ななし お、お、お薬飲まなきゃ! あわあわあわ……。 337 ななし ちょっと待って、とあちゃん雑誌で顔隠してたのわかるの尊くない? 341 ななし やっぱり2人は作品の中でも通じ合ってるんだね。 お薬飲んできます。 345 検証班◆07218KADO6 この勝負に勝ち負けはある。現に、嗜みよりとあちゃんの方があくあ様とよくお似合いじゃないか。それに、嗜みは画面の前でとても悔しがっているだろう。だったら、それでいいじゃないか。もし、そこに勝ち負けが発生したとするなら、勝利は全てとあちゃんに、私は敗者の嗜みに笑顔を向ける友人でいたい。 352 ななし >>345 お前w 354 ななし >>345 剣崎のセリフで遊ぶなwwwww 356 ななし >>345 最低の友人で草www 359 ななし 屋上のシーンきた! 361 ななし いつもの屋上。 363 ななし 屋上のシーンと言えばここだよな。 365 ななし ここで例の屋上か〜。 367 ななし 悲報、ドライバーファン、見慣れたドライバー撮影御用達の屋上カットだけでテンションが上がる。 370 ななし 説明しよう! 例の屋上とは。 これまでの歴代ドライバーの撮影で何度も使用された場所である。 オーナーであり大地主の花園さんは、他にも例のプール、例の病院、例の古民家、例の事務所、例のコンビニなど多数の例の物件を所持していて、そのどれもがドライバーの撮影でよく使われる事から、ドライバーファンからは神的な立場の人なのです。 371 ななし 天国の花園さんも喜んでるで! 377 ななし >>371 花園のばーさんならまだ生きてるぞ。 つい最近、インタビューで剣崎に出会ってから、曲がった腰がまっすぐになり、認知症が治り、30くらい若返ったとか言ってた。 というかガチで若返ってる。出てきてから半年足らずで日本の平均寿命を上げて、死亡率を下げた男を舐めるな。 火葬場でベリルのライブの音源を流したら蘇ったとか、死んだと思ってた奴が実は生きてたとか、あくあ様に関わったら簡単にあの世にも逝かしてもらえねーんだぞ。 383 ななし >>377 嘘だろwww 385 ななし くっそ、>>377の情報が気になりすぎて、屋上での話が頭に入ってこなかった。 388 ななし 恥ずかしがり屋さん! 390 ななし ヤン・デ・ルーって、なんか絶妙にイラッとする動き方するよな。 嫌いじゃないけど。 394 ななし >>390 わかるw 397 ななし 夜影隊長つえー! 401 ななし やっぱ小早川さんのアクションシーンいいなー。 身長あるし足長いし、体絞ってるから普通にかっこいい。 405 ななし もうなんかさ、夜影はドライバーに固執せずにこのままやっていけば、そのうちドライバーになれなくても生身でチジョー倒せるんじゃない? アクションだけなら剣崎と互角だよ。 409 ななし あ……。 411 ななし ああ……。 413 ななし 罠に引っ掛かっちゃった。 417 ななし 悲報、チジョー化が進めば進むほど、つまりは幹部に近づけば近づくほどセコさと逃げ足が増していく模様。 422 ななし >>417 な、なんだって〜!? 424 ななし >>417 その説、あると思います! 426 ななし >>417 みんな、トラ・ウマーで薄々気がついてた。 428 ななし >>417 なるほどね。 やっぱり狡猾さと逃げ足は嘘つかない。やられなければ、いくらでもリカバリーできる。 430 ななし 夜影の過去回か。 434 ななし ょぅι゙ょの夜影ミサ隊員。 435 ななし あらあら可愛らしい。 437 検証班◆010meTA473 は!? 438 白龍◆XQshotacon うぇっ!? 442 ななし あ……。 445 ななし あ……(クソヲタ嗜みの反応はぇえ)。 447 ななし あ(白龍先生年齢がバレるぞ!!)。 451 ななし 初代ドライバー藤木葉さんきたあああああああああああ! 453 ななし 嘘だろ!? 456 ななし 夜影ママ、藤木葉さんじゃん、マジ!? 460 ななし 本郷監督は、どうやら本気でドライバーの集大成を作ろうとしているらしい。 462 ななし いやいや、白龍先生が反応するのは、まぁ、歳だからわかるとして……。 嗜みの反応速度早すぎだろwwwさすがクソヲタw 465 ななし 藤木葉さんの登場に、ドライバースレが沸いてきたwww 467 ななし これはもう熱いぞ! 470 ななし 相変わらず綺麗というか、年齢を感じさせない美しさにびっくりした。 472 ななし ちょっとオリエンタルな藤木葉さんのミステリアスな色気が当時のまんまで感動した。 475 検証班◆010meTA473 うぎゃあああああああああああ! 478 ななし 少なくなってしまった男性を守る。それこそがドライバーの使命だからだ。 はい。初代と完全に一致!! 482 ななし >>475 だから反応はえーってw 486 ななし >>475 なんで世代どころか産まれてもないお前の反応が1番早いんだよwww 490 ななし >>475 実は今日の中身、婆なみだったりしない? いや、そっちはそっちで、なんで知ってんのって話になるかw 493 ななし 幼女ミサたんかわいい……。 495 ななし この幼女が、あんなに強くなるのかw 498 ななし なんかこの時の夜影からああなるのが想像できない。 どうしてああなった? 501 検証班◆010meTA473 は? 503 ななし お、なんかヘブンズソードぽいドライバー出てきた! 506 ななし これが夜影のお母さんのドライバーかな? 509 ななし >>501 何かに気がついた嗜み。 513 ななし >>501 だからなんでお前が1番反応早いんだよwwwww あー、これは確かにヘブンズソードに似てるけど、初代のドライバーにも似てる。 というか……うわぁ、完全にやられた。それは盲点だった。 515 ななし なんでクソヲタ嗜みが反応したかわかってない人へ。 ヘブンズソードのスーツ、初代の流用なんだね。今更ながらに気付いた。 517 ななし 初代ドライバー→プロトタイプヘブンズソード→ヘブンズソードの系譜。 完全に理解した。 521 ななし おい、ここにきて全部が繋がるのか!? 524 ななし なんか……なんとなくだけど、ここにはまだ裏がある気がする。 うーーーーん、なんかこう、引っかかるんだよなぁ。 526 ななし 田島ァ!? 527 ななし ちょw 529 ななし 田島司令の若かりし頃きたああああああああああああ! 534 ななし 田島司令だったか! 536 検証班◆010meTA473 ほげ〜。 538 ななし 新たなチジョーの幹部きた!! 540 ななし うおおおおおおおおおおおお! 543 ななし 白衣の幹部きたあああああああああああああ! 545 ななし >>536 タシナミ ガ コワレタ ! 548 ななし そら嗜みも壊れるわ! これも初代の流れじゃねぇか!! 552 ななし なるほど、だから最初の幹部がトラ・ウマーなのか。 初代の最初の幹部は狼女で何故か動物モチーフでした。 そして2人目の敵、プロフェッサーは白衣。 つまりトラ・ウマーは初代幹部の大佐がモチーフ、エゴ・イストは二代目幹部のプロフェッサーがモチーフ。 555 ななし ここにきて本郷監督のドライバー好きが炸裂してる。 558 ななし あかん、うちのおかん、泣き出したぞw 561 ななし 夜影がドライバー変身に拘るのはこれか……。 563 ななし あ。 567 ななし あ。 569 ななし あ……。 572 ななし 自力で拘束解いた! 576 ななし あ。 578 ななし あ。 581 ななし ライトニングホッパキター!! 584 ななし 斬鬼さあああああああああん! 587 ななし お。 589 ななし お。 593 ななし トラ・ウマーもきた! 596 ななし トラ・ウマーさん、もう逃げそうな雰囲気出てて草w 599 ななし 計画ね。どうせまたしょうもない計画なんだろうけどさ。 602 ななし あ。 604 ななし あ。 607 ななし もう逃げたw 609 ななし だから逃げるの早いって!! 612 ななし 来年、進学や就職する人達へ。 苦しくなったり、辛くなったら、トラ・ウマーの事を思い出しましょう。 馴染めなかったら逃げたっていいんです! 615 ななし >>612 やめろw またなんかそれ系でCMくるぞw 620 ななし >>615 残念だけど、自殺防止のポスターにヘブンズソード達と並んでトラ・ウマーの起用が決まってる。 キャッチフレーズは「死ぬなら全て捨てて逃げろ。自分の命より大事な荷物はない」 厚生労働省のHPに先行公開されてるよ。 624 ななし >>620 嘘だろwwwww 626 ななし >>620 これ、もう、おかいつに並ぶ名言だろ……。 629 ななし 夜影は悔しいだろうな。 631 ななし メガネくいっノルマ達成。 633 ななし やっぱ、スーツ姿のマユシン君いいわぁ。 636 ななし だんだんスーツが似合ってきててかっこいいよ! 640 ななし ここで再び田島司令。 643 ななし とあちゃん! 647 ななし は? 650 ななし え? 654 ななし とあちゃんの生着替えキタキタキタキタキタアアアアアアアアアアア!! 657 ななし ●REC 659 ななし くっ、隣に娘が居なければ……! 661 ななし ぱ、おぱ、おぱんつおろす時間ですか? 663 ななし はぁはぁ……はぁはぁ……。 668 ななし 掲示板にチジョーが大量発生してて草w 671 ななし お前ら自重しろw 675 ななし お着替えシーンまだですか!? 678 ななし お姉さんと一緒に、お着替えしよ? 681 ななし 子供とあちゃんきた!! 683 ななし うおおおおおおおおお! 685 ななし 子供とあちゃん、それっぽい! 689 ななし いい子役を見つけてきましたね。 わかる。雰囲気的に近い。 692 検証班◆010meTA473 あ……。 693 ななし あ! 696 ななし これはわかった! 699 ななし 響さん!! 701 ななし 前のドライバーの主人公じゃねぇか!! 704 ななし 夜影のお母さん……初代ドライバー。 加賀美のお母さん……前ドライバー。 708 ななし 相変わらずクソヲタの反応が早くてワロタ。 713 ななし 嗜み、それだけクソオタなのに、ちゃんとあくあ様の前じゃ出さないの感心するわ。 私なら隣にドライバーの剣崎がいるって時点で、心臓が止まる。 715 検証班◆010meTA473 うわ!! 717 ななし 夏希……聞いて。もし、お母さんが戻って来れなかったら、これから貴方は女の子として生きるの。 この台詞、アレじゃん。響さんが最終話で弟子のあすみちゃんに言ったセリフだ。 719 検証班◆9n2SARETAi 夏希……聞いて。もし、お母さんが戻って来れなかったら、これから貴方は女の子として生きるの。 あすみ……聞いて。もし、私が戻って来れなかったら、これから貴女がドライバーとして戦うのよ。 完全に一致してますね。 724 ななし クソなみさんの反応がクソ早いwww 728 ななし 姐さんと嗜みのドライバー好きはガチ。 というか姐さんと一緒に見たかった……。 732 ななし 姐さんもきっと同じタイミングで反応してたんだろうなあ。 735 ななし >>719 って、思ったら居たあああああああ! 738 ななし >>719 姐さん、仕事中なのに来れたのか。 742 ななし 久しぶりに検証班が揃った。これはなんかあるな。 746 ななし 響さん……。 749 ななし 加賀美のお母さん……。 752 ななし なるほど、だから加賀美はSYUKUJYOに入ったのか。 756 ななし 女の子として生きます? 760 ななし はい、言質。 762 ななし え? 女の子? じゃあ、あくたんと結婚できるって事? お、おおおおおおお薬のののののまなきゃ! 765 ななし 秒でアクトアを口の中に放り込んだ私。 770 ななし トアクア飲んできます! 773 ななし みんな、お薬はすぐ飲めるように手元に出しとけよ。 今日は何があるかわからないぞ! 776 ななし あ、あ、あ……。 780 ななし 加賀美ちゃんもいっぱい悩んだんだね。 783 ななし これは夜影さんとの対比かな? 787 ななし お母さんがあんな目にあったのに、加賀美ちゃん優しすぎ。天使かな? 790 ななし とあちゃんってさ、こうなんかさ、魔性だよな。あくあ君も魔性だけど、なんかこうメスを沼らせる共通点がある。 794 ななし あ。 795 ななし あ。 799 ななし 剣崎との出会いきた! 801 ななし はいはい、アクトアアクトア。 803 ななし 今のでアクトアのボトルごと傾けて、薬ガッと行ったわ。 806 ななし ふぁ〜。 810 ななし 今ので確実に何人か持って行かれたぞw 813 ななし 出動キタ! 815 ななし 3度目の夜影隊員、今度こそ追い詰められるのだろうか。 818 ななし 夜影も頑張れ。 821 ななし 夜影パイセン、ちゃんと一般市民の安全は優先してるんだよな。 824 ななし 独断専行しても、ちゃんと一般市民を守ってる夜影パイセン好きよ。 だからこそ報われて欲しい。お母さんのためにも。 827 ななし 神代!! 829 ななし カリバーンきた! 832 ななし 天我先輩アクション良くなってるわ。 835 ななし さっきの構え方は岩成さんぽい。 838 ななし うおおおおおおおおおおお! 840 ななし 戦いながら変身はカッコ良すぎ!! 843 ななし うぎゃああああああああああ! 846 検証班◆CHiMPOsuki 剣崎キター!! 848 ななし 剣崎の時間だ! 850 ななし ケンジャキ! ケンジャキ! 853 ななし 剣崎と……デート? 856 ななし え? 待って! これ、デートなの!? 861 検証班◆07218KADO6 私も剣崎とデートがしたいです!! 865 ななし 私、ヤン・デ・ルーになる! 869 ななし チジョーになれば剣崎とデートできるって本当ですか!? 872 ななし やめて、また、あたおか連中が職業斡旋所に、チジョーの仕事ないですかって大挙しちゃう。 874 ななし 剣崎とデートできるヤン・デ・ルー。 剣崎とデートできない私達。 あ、あれ? 私達、チジョー以下? 879 ななし やっぱ剣崎すごいわ。出ただけでスレが加速する。 882 検証班◆010meTA473 ヤン・デ・ルー、わかる。 883 検証班◆9n2SARETAi ヤン・デ・ルー、わかります。 885 ななし ヘブンズソードも剣崎もかっこいいよ。 888 ななし くっそ、ヤン・デ・ルーめ。わかってやがる。 894 ななし >>882-883 897 ななし >>882-883 もう、お前らが結婚しろw 900 ななし ヒロイン? 902 ななし 誰がヒロインだって? 906 ななし 悲報、掲示板民、ヤン・デ・ルーのヒロイン発言にピキる。 911 ななし スレの流れが早い。 914 ななし もう次スレ立てた方がいいんじゃないか? 920 3510◆ULTi-Hi-P3 次スレならもう、おっ勃ってるよ! ぷーくすくす、お姉ちゃん達ってば、処女だからって焦ってたらチジョーにも先を越されちゃうんじゃない? 927 ななし >>920 こいつ、本当にAIか? 的確に私達のことを抉ってきやがる。 933 ななし >>920 ここ最近、優しいと思ってたらこれだよ! 935 ななし なんかわらわら出てきた。 938 ななし ゾンビか? 942 検証班◆07218KADO6 これ、私達だろ。 946 ななし こーれ、ここまでに脱落した掲示板民の成れの果てです。 951 ななし 掲示板民てwwwww 957 ななし なるほど、この人たちもあくあ様にやられてしまったんですね。 963 ななし あ、なるほどね。 966 ななし 全然違うじゃねーかw 972 ななし ナイス、とあちゃん。 978 ななし そろそろ次スレ行きます。 982 ななし みんなまた次スレで。 989 ななし 急げ!! 1000 ななし 1000なら、夜影パイセンが報われますように!! 1001 3510◆ULTi-Hi-P3 お姉ちゃん達、急いで! もう次スレだよ!! 選ばれし者達のヘブンズソード実況スレpart2 13 ななし 神代……。 18 ななし 神代……。 24 ななし ちゃんと成長してるな。 29 ななし トラ・ウマー、再び! 35 ななし チャンスと見るや否やすぐに出てくるトラ・ウマーさん。 せこい。せこすぎる。 41 ななし そしてライトニングホッパーも登場! 47 ななし 3人のドライバーが揃ったな! これで勝つる!! 50 ななし ケツアップきたあああああああああああ! 52 ななし お約束のケツきた! 55 ななし はい、ケツノルマ達成。 58 ななし マユシン君のケツアップで悦ぶ掲示板民。 こいつら完全にチジョーだろw 63 ななし くっそ、洗脳された市民羨ましすぎる。 合法的に抱きつき放題じゃねーか! 69 ななし 私もヘブンズソードにまとわりつきたいいいいいいいいい! 73 検証班◆07218KADO6 ぐへぐへ、エロい感じの展開始まりました? いいぞ、そこだ、スーツを脱がしてエロい感じにしろ!! 76 検証班◆CHiMPOsuki 洗脳された一般市民になれば、ヘブンズソードの股間にダイブしても許されますか!? 82 ななし >>73>>76 85 ななし >>73>>76 おまわりさーん、ここでーす。 88 ななし >>73>>76 チジョーの看板共は自重しろ! 90 ななし チンポ・スキーとハカ・ドルーとかいうトラ・ウマーさんも真っ青の小者系掲示板チジョー。 94 ななし くっそー、洗脳された一般市民達が羨ましすぎる。 99 ななし あの〜。 こんなに体を密着させたら妊娠しちゃいますよね? 105 ななし よし、変身が解けたぞ! 107 ななし そこだ! エロいことしろ!! 110 ななし 掲示板民は落ち着け! お前らはどっちの味方なんだ!! 114 ななし 掲示板ってもしかして、チジョーの本部なんじゃないか? 118 ななし 明らかにSNSと反応が違って笑った。 向こうはドライバー頑張れって言ってるのに、こっちは欲望に忠実すぎだろ。 125 ななし 建前 SNS ヘブンズソードがむばれ〜! 本音 掲示板 いいぞ! そのまま倒れた剣崎の衣服を剥いで丸裸にしろ!! 131 ななし >>125 酷すぎるwwwww 137 ななし 性欲という本能に忠実な僕のメスが多すぎw 142 ななし とあちゃん……。 146 ななし とあちゃん、頑張れ! 149 ななし とあちゃん、悔しそう。 153 ななし お母さんの言葉が呪縛になって動けないのか……。 これはこれで辛いな。 155 検証班◆010meTA473 剣崎! 158 ななし うおおおおおおおおおお! 161 ななし 剣崎、立ち上がった〜! 167 ななし 純粋に楽しんでる嗜みに癒される。 169 検証班◆9n2SARETAi おかいつキターーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー! 173 白龍◆XQshotacon ここからのおかいつは熱い! 178 ななし 剣崎、言ったれ!! 184 ななし お母さんが言っていた! 185 ななし お母さんが言っていた! 186 ななし お母さんが言っていた!! 192 ななし 全国のお母さん達が前のめりになってます。 197 ななし あ、あれ……? 200 ななし 指先折り曲げた!? 201 ななし なんか流れが違うぞ……。 204 検証班◆010meTA473 剣崎総司が言った!! 208 ななし 剣崎総司がいった!! 215 ななし 剣崎総司が言ったあああああああああ! 221 ななし 流石、剣崎はんですわ。スレの流れが完全に変わった。 226 ななし 掲示板民のエロパワーですら鎮める、それが剣崎総司だ!! 228 ななし あ……。 230 ななし あ……。 233 ななし あ……。 237 検証班◆010meTA473 これだけは言わせて欲しい……やっぱり、剣崎が世界で1番かっこいい!! 240 ななし 剣崎、お前がヒーローだ!! 243 ななし 剣崎総司と書いて、ヒーローと読む。 247 ななし この背中は熱い。 251 ななし 待って、無理。 カッコ良すぎて過呼吸になる。 256 ななし いちいち演出が熱いんだよ!! 今、何月だと思ってんだ! 260 ななし タンクトップ着ててよかった。この暑さに耐えられる。 262 ななし ニュース速報、日本、12月25日の最高気温の記録を数十年ぶりに更新してしまう。 265 ななし 嘘だろwwwww 268 ななし マユシン君の指が!! 270 ななし 指ピクきたああああああああああ! 274 ななし ふざけてない神代始きたあああああああああ! 277 ななし 今の神代の目、最高だったな。 279 ななし とあちゃん!! 281 ななし 剣崎の言葉に反応したとあちゃんを見て私も反応してお薬を掻き込む。 284 ななし 橘さああああああああああん! 286 ななし 立ち上がる時の斬鬼さんカッコよすぎだろ。 290 ななし よく見たら橘さんのメガネが!! 292 ななし おのれ、よくも橘のメガネを!! 295 ななし 貴重なメガネが!! 298 ななし うわあああああああああああああああ! 299 ななし うぎゃああああああああああああああ! 302 ななし あかん。 304 ななし 今の、メガネを指に引っ掛けて捨てる仕草、カッコよすぎ。 307 ななし 待って、メガネ外した黛君がセクシーすぎる。演技に色気が出てきた! 310 ななし これでまたマユシン君のファンが増えるな。 312 ななし つーか、普通にカッケー。 315 ななし 心は合理じゃ動かせない! 318 ななし 熱すぎでしょ! 322 ななし 真冬に冷房入れた。 暖房なんてつけてる場合じゃねぇ。 327 ななし こちら北海道、雪が勝手に溶け始める。 331 ななし 神代……。 334 ななし 神代、足ガクガクじゃねぇか! カッコ良すぎるよ!! 337 ななし 剣崎が立ち上がったのに、自分達が寝転んでる訳にはいかねぇって強い意思を感じた。 340 ななし まさかのおかいつキャンセルから、この流れはカッコよすぎる。 343 検証班◆010meTA473 とあちゃん……。 346 ななし とあちゃん。 348 ななし とあちゃん……頑張れ! 351 検証班◆CHiMPOsuki 頑張れ……! 352 検証班◆07218KADO6 頑張れ!! 354 ななし 今こそ、みんなの心が一つに!! 357 ななし 掲示板の想いは一つ! 360 白龍◆XQshotacon 行け……! 365 ななし 大丈夫、掲示板のみんなもついてる! 頼りないかもしれないけど!! 369 ななし ※数十秒前までエロトークしてました。 371 ななし お、おおおお重くなってきた! 374 3510◆ULTi-Hi-P3 負荷軽減のために掲示板におけるヘブンズソードスレ以外の全機能を停止! フルパワーーーーー!! 378 ななし 行け、とあちゃん! 382 検証班◆9n2SARETAi 行けーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー! 385 ななし 僕は男だきたああああああああああああああああああああ!! 389 ななし 男確定きたあああああああああああああああああああああああ! 393 ななし やったあああああああああああああああああああああああああ! 397 ななし 男男男男男男男男おおおおおおおおおおおおおお! 401 ななし うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお! 403 ななし ニュース速報きたあああああああああああああああ! 406 ななし しゃあっ! ニュース速報きた! これで勝つる!! 414 ななし とあちゃん、私は最初から信じてたよ!! 417 ななし おい! トラ・ウマー、邪魔するな! 421 ななし 流石トラ・ウマー、ここで好感度をきっちり下げてくる。 425 ななし 田島ァ! 426 ななし 田島ァ! 427 ななし 田島ァ!! 432 ななし 早速、葉さんの田島ァ! がネットミームになってて笑ったw 436 ななし 田島ァ司令、14話の時といい、カッコ良すぎる。 441 ななし ドライバーはちゃんと全員かっこいいから安心できる。 つまり、夜影、次はお前の番だぞ? 449 ななし とあちゃん……! 453 ななし がむばれ! がむばれ!! 457 ななし くっそ、ヤン・デ・ルーちょっとは手加減しろよ!! 459 ななし 僕は諦めない!! 462 ななし 諦めない!! 465 ななし 過去一かっこいいとあ君キタ!! 468 ななし 加賀美、頑張れ!! 471 ななし あ……。 473 ななし あ……。 476 ななし あ……。 482 ななし 君達を救いたいんだ。 この言葉、私のところにも届いたよ! 485 ななし 君たちを救いたいんだはやばい!! これ、絶対、私達じゃん! 488 ななし クワガタきたああああああああああ! 491 ななし クワガタああああああああああああ! 493 ななし くるか!? くるか!? 494 ななし そしてここで剣崎だああああああああああああああ! 497 ななし 剣崎動いたああああああああああああああああ! 499 ななし うわあああああああああああああ! 501 ななし ジャラジャラジャラ(コップに入ったアクトアをがぶ飲みする音)! 505 ななし うおおおおおおおおおおおおおおおおおおお! 508 ななし 剣崎、もはやこの世界の主人公すらある。 512 ななし 剣崎が嫌いな女子とかいないでしょ……。 517 ななし その手を伸ばせきたああああああああああ! 519 ななし クワガタ、お前、何しとんねん!! 522 ななし クワガタ、テメェ!! さっさと降りて来い!! 525 ななし クワガタあああああああああああああああ! 530 ななし とあちゃん……。 532 ななし とあ君!! 534 ななし 加賀美が自分の弱さを認めた!! 536 ななし 自分の弱いところを受け入れるなんて加賀美はすごいよ。 540 ななし 頼む、クワガタさん、応えて! 542 ななし もうなんでもいいから、誰か加賀美ちゃんに力を!! 545 ななし 蝶々だ……。 547 ななし 綺麗。 549 ななし なんか綺麗な蝶々きた。 552 本郷弘子 手を伸ばせば、きっと未来はつかみ取れる。 555 ななし うぉっ、眩しい。 558 ななし なんだなんだ!? 560 ななし なんかきたああああああああああ! 563 ななし 変身道具だああああああああああ! 569 ななし >>552 572 ななし >>552 え? 578 ななし >>552 は? 580 ななし >>552 ちょっと待って!? 581 774◆Hi-P3erver 更なる負荷軽減のためにAIをダウングレードします。 この負荷に、私は耐え切ってみせる! 583 ななし うわあああああああああああああああああ! 585 ななし 変身だああああああああああああああああ! 589 ななし 変身の時間だぞおおおおおおおおおおおおおおおお! 592 ななし 史上、4人目の男性ドライバー誕生!! 596 ななし バタフライファムきたあああああああああああああああ! 601 ななし バタフライファムだあああああああああああああ! 604 ななし この時をずっと待ってた。 ヒーローショーで見た時から、ほんと話したかったんだよね……。感動。 608 ななし 美しすぎる!! 610 ななし やべぇ、これのフィギュア欲しい。 ドライバーとしては1番好きかもしれん。 612 ななし このマント、絶対に天我先輩が羨ましがってそうw 615 ななし とあ君の曲キタああああああああああああああ! 618 ななし スターズの時の曲だあああああああああああああああ! 621 ななし あの時の曲が、今!! 623 ななし そっか、とあちゃん、あの時にはもうこのシーン撮った後で……クソエモすぎるだろ。 626 ななし ありがとう。ありがとう!! 630 ななし ちょっと待って、じゃああの時ポイズンチャリスでドライバーの曲ってこと? ふぁ〜、もう世界を救ってくれよヒーロー達。 632 ななし やべぇ、バタフライファム、マジでかっこいいw 子供用の人形でいいから早く欲しいんだけど。 635 ななし そして、逃げる。 638 ななし こいつ、逃げやがったw 640 ななし トラ・ウマーの反応がないけど、もうあいつも逃げてるだろw 643 ななし トラ・ウマー「声を出して逃げる奴は二流、幹部なら音もなく消えてる」 646 ななし あ、アーマーパージだ! 649 ななし 待って、アーマーパージ……白銀……うっ。 651 ななし うわああああああああああああああああ! 653 ななし 薬だ! みんな薬を飲め!! 657 ななし あっかーん! 薬もうない。全部飲んでた……。 659 ななし 悲報、薬がもうない。 662 ななし 薬飲みすぎて無くなったネキ多すぎだろw 668 ななし 待って、もうお薬ない!! 671 ななし 掲示板民大パニック! 674 ななし 白に銀のラインが入るの反則でしょw 678 ななし オーバークロックもかっけえええええええええええ! 682 ななし マントが艶やかな蝶の羽になるのしゅごしゅぎぃ! 685 ななし 待って、好きなのは剣崎だけど、バタフライファムが1番かっこいいかもしれん。 今までポイズンチャリス派だったのに……。 687 ななし これ、中身がとあちゃんなのも大きいわ。 690 ななし ヤン・デ・ルー……。 693 ななし ヤン・デ・ルーの過去か。 699 ななし そうだよな。こいつも私達と同じなんだよ。 701 ななし ヤン・デ・ルーにだって病んだ理由があるよな。 704 ななし ああ……。 706 ななし ああ……。 707 ななし やっぱダメか……。 710 ななし 言葉が流暢になるほど幹部に近づくからやっぱ難しいね。 713 ななし 悲しいけど、これは仕方ない。 でも、剣崎は仕方ないって割り切れてないから私は好きなんだよ。 715 ななし バタフライファム、やっぱかっこいいわ。 719 ななし バタフライファムはドライバーっぽくないけど、それもまたいい。 723 ななし せっかく、4人のドライバーが揃ったのに……。 725 ななし ここにきて、さっきの剣崎のセリフを思い出すと辛い。 728 ななし みんなはよくやったよ。 731 ななし そろそろ終わりか? 734 ななし あ……。 736 白龍◆XQshotacon あ……。 738 ななし あ……とあちゃ……。 743 ななし 待って! とあちゃん、ここで退場とか止めて! せっかく一歩を踏み出して変身したのに!! 745 ななし ん? 747 ななし え? 749 ななし くらってない? 751 ななし ? 755 検証班◆010meTA473 え? 758 ななし 剣崎? 760 検証班◆CHiMPOsuki え? 剣崎? え? 763 検証班◆9n2SARETAi は……? 765 ななし 剣……崎……? 767 ななし 剣崎、嘘だよな? 769 ななし うわあああああああああああああああああああああああ! 771 検証班◆010meTA473 いやあああああああああああああああああああああああああ! 773 ななし え? 待って? 775 ななし ごめん。脳が止まった。 778 検証班◆07218KADO6 やべえ! ちょっと核ミサイル止めてくる!! 781 ななし 嘘だよね? 786 検証班◆010meTA473 いやいやいや、絶対いや!! 剣崎がいないヘブンズソードとか絶対無理!! 792 ななし ほげ〜。 796 ななし 何が起こってるんです? 801 ななし これ、放送事故かなんかですか? 805 ななし 本郷監督……? 810 ななし エゴ・イストってさっきのやつじゃん!! 813 ななし エゴ・イストとかいうやつ、完全に国民の敵になったぞ。 817 ななし ケンジャキいいいいいいいいいいいいいいいいいいい! 825 ななし なんか新しいOP始まった……。 829 ななし ちょっと待って、新曲だけど頭入ってこない!! 833 ななし OPで剣崎を確認! 大丈夫、みんな死んでないって!! 836 ななし >>833 信じていいんだよな? 841 ななし ちょっと待って、もしかして、私達、このまま来年まで待たなきゃ行けないの? 845 ななし >>552 全ての元凶はこの人です。 849 ななし みんな、本郷監督とかテレビ局とかに凸するのはやめよう! まずは一旦、落ち着こうか。 852 ななし こちら渋谷、スクランブルの看板に変化あり。 バタフライファムが追加。そして剣崎、神代、橘の横並びに、加賀美を追加。 856 ななし どうなっちゃうのこれ? 863 ななし >>852 報告Thx! 869 ななし OPめちゃくちゃいいわ。話も良かったわ。 でもなんで剣崎が……。 871 ななし 待って、これで年越すの辛い……。 875 検証班◆010meTA473 みんな大丈夫。 さっきは取り乱しちゃったけど、きっと剣崎なら大丈夫。そう信じてるから!! 880 ななし >>875 た……嗜み!? 882 ななし >>875 ここに来て正妻力を発揮してきやがった!! 886 ななし >>875 嘘だろ。あの嗜みが……お前も成長したんだな。 892 ななし 嗜みの言うとおり、まずは冷静になるべき。 901 検証班◆9n2SARETAi 嗜みさんの言うとおりです。 ちなみにあくあさんなら、私の目の前で今、ひつまぶしを美味しそうにもぐもぐ食べてるから元気ですよ。 だから、一旦落ち着きましょう。 905 ななし >>901 なんか、ホッとした……。 908 ななし >>901 そうだよな。剣崎は倒れてるけど、あくあ様は大丈夫だよな……。 913 ななし >>901 こういう情報が1番ありがたい。 917 ななし >>901 ちょっと待って、ひつまぶし……? え? あくあ様、どこにいるの? も、ももももももしかして、私の県に!? 922 ななし >>901 うわあああああああああああああああああ! 926 ななし お前ら凹んでる場合じゃないぞ。 ベリルは早朝の目撃情報から、地方に来てる可能性あるぞ!! 930 ななし >>926 うおおおおおおおおおおおおおおお! 935 ななし >>926 どうりで東京の空気がクソ不味いと思ったわ。 938 ななし 悲報、あくあ様の不在で東京の空気も天気も淀む。 941 ななし 総理の緊急記者会見やるってよwwwww 947 ななし >>941 嘘だろwwwww 952 ななし >>941 スターズとか海外のトップメディアが、剣崎倒れるって速報出してる。 お、おい、国際問題とかにならないよな? 960 ななし 仕方ない。こうなったら、総理の隠し技、ローリングサンダー土下座でどうにかしてもらおう。 964 ななし >>960 もうそれしかないな。 968 ななし >>960 よしっ、頼んだぞ総理! 972 ななし ベリルの公式SNSも反応したな。 977 ななし 公式「当社所属タレントの白銀あくあは無事です」 979 ななし >>972 公式SNS、無事を報告するのはいいんだけど、美味しそうにひつまぶし食べてるあくあ君の添付画像がじわるwwwww 983 ななし もー、私たちが心配してたのに、こんな呑気な画像見せられるなんて、やっぱりあー様は魔性だよ。 989 ななし あー様、朝から鰻とか大丈夫? ギンギンになったりしない? 995 ななし >>989 大丈夫、その時は、愛知在住の私が優しく処理してあげるから!! 999 ななし >>995 ふざけるな!! 1000 ななし 1000なら>>995は絶対阻止、そして来週は剣崎復活!! あと、鯖ちゃんはありがとう。今日のMVPは間違いなく鯖ちゃん! 1001 774◆Hi-P3erver このスレッドは1000を超えました。 もう書けないので、新しいスレッドを立ててくださいです。。。 ************************************************ なお、本郷監督は本物です。 あとついでに言うと、たまに関西弁出てるななしさんは鞘無インコさんです。 あくあとコラボして欲しいキャラや、ノクターン回についてのアンケートやってます。 よろしければどうぞ。 https://customform.jp/form/input/140130 アイドルオーディションの推し投票をできる場所を用意しました。 ※オーディションメンバーの詳細に関してはwikiか作者Twitterを確認してください。身長カップ数など書いてます。 https://customform.jp/form/input/140950 作者のtwitterアカウントです。更新が遅れた時はこちらで連絡します。 https://mobile.twitter.com/yuuritohoney https://mobile.twitter.com/yuuritosub 上が本垢、下がサブ垢です。 wikiです。有志の皆様、ありがとうございます。 https://wikiwiki.jp/yuuritohoney/ fantia、fanboxで、こちらでやり忘れたお話を掲載しています。 https://fantia.jp/yuuritohoney https://www.fanbox.cc/@yuuritohoney アラビア半島連邦についておねショタ短編書きました。 https://novel18.syosetu.com/n4279ib/ クリスマス用の短編、ムーンライトでとあ注意。 https://novel18.syosetu.com/n5480hz/ 鞘無インコ、人を笑顔にする仕事。 私の名前は|樋町《ひまち》スミレ。 株式会社BIRD Leaderが運営する事務所、ホロスプレーに所属しているVtuberの1人、鞘無インコの中の人をやっている。 おしゃべり好きの私にとってこの仕事は天職だったのか、気がついた時には人気のVtuberの1人になっていた。 そうしてVtuberとして成功した私は、多くの地方メンバーが本社のある東京に集結する中、いまだに関西の実家で家族と一緒に暮らしてる。 会社からはインコさんは一期メンバーなんだから、そろそろ東京に引っ越してくださいよって言われているが、生活能力のない私に1人暮らしとか絶対無理だ。 飯を買いにいくために着替えて外に出るのも面倒くさいし、かといって飯とかどうやって作るのかがそもそもわからない。それこそ私が家庭科で作ったホットケーキなんか、チョコパンケーキになってたレベルだ。 「ふぁ〜、腹減った〜」 私はめくれたタンクトップを整えると、ボサボサになった髪を整える。 とりあえず、下に行ってなんか食うかー。 おかんは5時起きやし、もう起きとるやろ。 そんな事を考えつつ、お布団から出るのが面倒くさいので携帯をポチポチする。 「すみちゃーん! ベリルからなんか届いてるわよー」 「なんやて!?」 私は掲示板を見ていたスマホを布団の上に放り捨てると、慌てて階段を降りる。 「すみちゃん! 女の子なんだからガニ股で階段をドタドタ降りちゃダメでしょ!」 「わ、わかってるて! おかん、それよりベリルからの荷物は?」 「はい、これ」 「ほんまや!!」 私はおかんから荷物を受け取ると……って、でっか!! 封筒とか小包かと思ったら、普通に段ボールやないか! 「玄関の所に置き配してて、ほんま、びっくりしたわ。もー」 「あ、あはは……」 段ボールをおかんから受け取った私は、急いで階段を駆け上がる。 「って、もうっ! また、そうやって足開いて! ちゃんと朝ごはんまでに服も着替えて髪も整えてくるのよ!」 「はーい」 生返事で部屋に入った私は、ベリルから送られてきた段ボールを……っと、その前に撮影や!! 一応、念の為に開封動画とっとこ! 私はとりあえず床のもんを全部端っこに寄せて、比較的綺麗めな場所でカメラを向ける。っと、その前に手袋つけなあかんな。 Vで実写動画作る時は、極力、生の部分は隠すようにと会社から言われてる。 準備ができた私は録画ボタンを押す。 「あかん。みんな聞いてくれ! ベリルがなんか段ボールでブツ送ってきたで!!」 私はテンションを上げると、頭の中にリスナーを想像しながら独り言で撮影を始めた。 他人から見たら滑稽かもしれんけど、動画作ってると嫌でも慣れてくる。 「とりあえず普通の箱やけど……」 私はカメラを構えたまま段ボールに近づくとクンクンと匂いを嗅ぐ。 もちろん普通の段ボールの匂いしかしない。 「いや、ちゃうねん。もしかしたらワンチャン、あくあ君の匂いがするかと思ったけどそんな事なかったわ。まー、そもそも私、あくあ君の匂い知らんしな」 私は段ボールをジロジロと観察する。 すると箱の横の部分にベリルの文字が入ってるのを見つけた。 「おい! みんな、見てくれ!! ここ……ベリルエンターテイメントって入ってる……って、これ、あくあ君のサインとメッセージやんけ!!」 よく見るとそこには、あくあ君の字で、メリークリスマスと書かれていた。 うわ、これ、ダンボール綺麗に開けよ。もう少しでいつもみたいにぐっちゃにして開けるところやったわ。 「ちょっと待ってな」 私はカメラを置くと、カッターを探すが部屋が汚すぎて見つからない。 仕方ない、ここはおかんに借りるしかないか。私はまた階段をドタドタと音を立てて降りる。 「おかん、カッターない?」 「すみちゃん、また? 普段からちゃんと掃除しなさいって私、言うとったでしょ!」 「ごめんて。それは後で聞くから!」 「そうやってこの前も後や言うて! お母さんすみちゃんに物貸すの今月だけで、もう3回目やで!」 「だからわかったって! 今、撮影中やねん」 「撮影中? あんま大きい声出してご近所さんに迷惑かけたらあかんよ! ここら辺のご近所さん、みんなすみちゃんがブイなんちゃらっての、ほら、あの可愛い子の声優さんかなんかやってるって知ってるんやさかい」 「わかってるって……恥ずかしいなぁもう」 ていうか、おかんの声が1番でかいわ! 三軒先の節子のおばさんにもおかんの声が聞こえとるで。 私はおかんからカッター借りると、自分の部屋に戻って段ボールを丁寧に開封した。 「それじゃあ開けるで!」 私はカメラを向けながらゆっくりと段ボールの蓋を開く。 するとそこには……更なる箱が入っていた。 「なんでや!」 思わず突っ込んだが、よく見るとただの箱やない。 ゲームのタイトルと4人の写真とサインが入った特別バージョンの綺麗な箱だ。 って、ゲーム!? これ、あれやん。うちの事務所が、発売前からゲーム発売したら配信できないかベリルに聞いてるやつやんけ!! 「おい、みんな。ベリルからゲーム送ってきたで……」 私は震える手で段ボールからゲームの入ったであろう大きな箱を取り出す。 段ボールと箱のサイズぴったりだから取り出す時に、めちゃくちゃ気を遣った。 「それじゃあ改めていくで」 私はカメラを回しながらゆっくりと箱を開ける。 ワクワクした気持ちで箱をあげると何か大きな物が入っていた。 「なんやこれ……鞄?」 1番上に入ってたのは鞄だ。 シンプルな黒の帆布トートバッグをよく見ると、白地でBERYL ENTERTAINMENTという文字が入っている。 「って、これベリルの鞄やんけ! ほら、みんなこの紙見て。ベリルのマネージャーにだけ支給される特別な鞄やて!!」 うおーっ、最初からテンション上がってきた! そういえばゲームの主人公って、ベリルの新人マネージャーだっけ。 次はなんだろうと私は箱の中を漁る。 「うわ、これやば……」 私は箱の中から取り出した物を勿体ぶったようにカメラに映す。 「みんな、見て! これ……ベリルの社員証とストラップ付きのケース。それもこれ……うちの顔写真と名前が入っとるやんけ。え、やば……」 もちろんうちの名前と顔写真と言っても鞘無インコの方だ。 それでもうちはもうインコとは切っても切れん関係だし、一心同体というか、もう1人の自分やから素直に嬉しい! 「他にピンバッジやろ。スタッフTシャツとジャンパーもあるやん!! うわ、これ東京の本社に行く時にジャンパー着て、他の奴らに自慢したろ!」 私はTシャツやスタッフジャンパーを広げて、見ている人にわかりやすいように撮影する。 その時に私は、Tシャツにサインが入っている事に気がついた。 「って、よく見たらこれ、スタッフTシャツにあくあ君のサイン入っとる!!」 段ボールと箱のサインは印刷だろうけど、こっちは間違いなく生の直筆だ。 しかも鞘無インコさんへって書いてある!! 「うわー。嬉しいなこれ。飾っとこうかと思ったけど、ゲームする時、これ着てするわ。いや、ジャンパーの方がやっぱええか。これ、汗かいたら洗えんし……」 私はさらに箱の中を漁る。 「手帳あるやん。それと名刺ケースも!」 手帳はベリルのマネージャーに配られる奴とおんなじ奴らしい。 名刺ケースはよく見ると中に名刺が入ってた。 「まじか。みんな見て! これ、名刺にも私の名前と写真入ってるやん。新人マネージャーやって! しかもあくあ君のマネージャーや!! うわ、これもう一緒やん。一緒の職場で働いとると言っても過言やないで」 はっきり言ってもうこれだけで満足だ。 それなのに箱の中にはまだある。 「ベリルはやりすぎや! みんなこれ見てくれ、弁当のセットやで。ランチボックスに、お箸に、スプーンに、フォークに、弁当箱入れるポーチまで付いとる。それに、これなんや……ペアのマグカップ!?」 ハート柄のペアのマグカップは鞘無インコとあくあ君のイラストが入ってる。 マグカップを回しながら撮影していると、私はとんでもない事に気がついてしまった。 「待ってこれ……え? 嘘やろ……」 マグカップを綺麗にくっつけると私とあくあ君がチューしたような形になる。 「あかん、これ、ちゅーやん! 妊娠するって!! 赤ちゃんができてまうやんか!! 待って……日曜って、産婦人科開いてないよな?」 あー、これあかんかも。 「ごめん。みんな一旦な。そう、一旦、休憩するわ」 私は一旦撮影をストップするとスッキリした。 いや、だってなぁ。これは無理や。 この箱が届いてるのはきっと私だけじゃない。 だからみんな今頃ベッドかお布団の上で私と同じようにスッキリしとるで。 パンツを替えた私は、何事もなかったかのように撮影を再開する。 「はい。ね。そういうわけで撮影を再開します。ごめんなみんな。ちょっと色々あってな。うん……」 もうこれ以上はなんもないやろって思ってたら、1番奥にゲームが入っていた。 そうや。肝心のコレを忘れとったわ。 「ゲームや……。あ、なんか、紙ついてる」 私は紙をゲームに留めていた輪ゴムを外すと、紙に書いてある内容を読み上げる。 「えー、このゲームは、製品版とは異なるパイロット版ですが、製品版と同じようにゲームを最後までプレイする事ができます。おー、パイロット版やけど、体験版とは違うんや」 よかった。これで最初だけしかプレイできないとかなら、ゲームが発売するまでの間、悶々とするところやったわ。 「また、パイロット版限定の機能として、レートAからZ、全てのレートでのプレイが可能となっています!? なんやて!? えらいこっちゃになったで!! レートZとか、配信してええんか? それともこれは後に、自分1人でこっそり楽しめってか!? うわあああああああああああああああああああああ!」 部屋でドタバタしてると階段が軋む音が聞こえた。 やばい。私は咄嗟に録画ボタンを停止する。 「すみちゃん、静かにしっていうたやろ! 朝、何時やとおもてるん!?」 「ごめんて。あと、おかんの方が声でかいねん! それと、撮影中や配信中の親フラはあかんて、私、言うたやろ。Vの生身バレは御法度なんやから!!」 「そんなん言うたかて、大きな声を出したすみちゃんが悪いんやから。それに親ブラだか親フラだか知らんけど、それが嫌なら1人暮らしせえって言うたでしょ! もー、また布団ぐちゃぐちゃにして、ゴミ箱もティッシュでいっぱいやん! 昨日、燃えるゴミやから出してって言うたやない!」 「はいはい。わかってるって」 「また、そんな事いうて誤魔化そうとする。あんた、お隣の七瀬さんところの子なんかまだ16やのに、千葉の高専通うために一人暮らししてるんやで。ほら、今度ベリルのオーディションに出るって言うとった……」 「あー、もう。わかってるって!! いつもおかんには感謝してるて。な、うちが悪かったから」 「もう、あんま大きい声出したらあかんで。あと、お母さんに片付けされたくなかったら、ちゃんと自分で部屋を掃除しなさいよ」 「するする」 「してるかしてないか後でチェックするからね。もう!」 はぁ……疲れた。 なんとかおかんを1階に帰した私は、改めてカメラを回す。 「すまん。ちょっと取り乱したわ。そういうわけで、これちょっとマネージャーに頼んで会社の方から、ゲームが配信できるかどうかとか、規約がどうなってるかベリルに聞いてみるから。そういうわけで、じゃあ、また。あ、ベリルの皆さん、あくあ君。最高のクリスマスプレゼントありがとな!!」 ここで録画終了と……まぁ、これで10分以上はあるから動画作れるやろ。 私はパソコンを起動させて制作部に動画のデータを送信すると、マネージャーに電話をかけた。 「おはようさん。ごめん。緊急やけど、今、大丈夫? ベリルからゲーム送られて来たんやけど」 「……は?」 「そうやんな。普通は、そういう反応になるんよ。私も良くわかってないんやけど、多分、ゲーム実況者とかVtuberとかのストリーマー向けにクリスマスプレゼントとして贈ってるんとちゃうかな? だから、多分、配信はできるんちゃうかなと思うけど、細かい規定とか本当に配信していいかとか、一度ベリルに確認してみてくれん?」 「わ、わかりました。あ……ごめん。ちょっとそのままで、待ってくれる?」 「ええよ」 マウスをクリックするカチカチという音が聞こえる。 「ベリルからメール来てました」 「マジ?」 「うん。R18版は配信サイトの規約で難しいだろうけど、それ以外は配信していいって。あとは特筆すべき規約もないみたい。今、メール送るけど大丈夫?」 「もち」 マネージャーから送られてきたメールの添付ファイルを開いて、画面をスクロールさせる。 規約はベリルメンバーに危害を加えるような発言をしないとか、そういったお決まりの類のもののみだ。 「あ、ED、スタッフロールの後の映像は映さないでくださいって書いてました」 「ほんまや。でも、そこだけやんな」 「はい。そうみたいですね。そこだけ気をつけて貰えれば大丈夫みたいですよ。あと、ED後の映像と音声は配信や動画に載せちゃダメだけど、画面真っ暗で実況者のリアクションだけならやってもいいって」 「OK! そこだけ注意しとくわ」 私は持ってた付箋にそれを書く。 配信者あるあるだけど、プロモーション系の配信とかも必要な情報、配信中に言わなきゃいけない事は、こうやって付箋のメモに書いて、これをディスプレイの枠やパソコンにペタペタ貼ったりする。 「インコさんどうします? 自宅か大阪のどっか配信できそうなスタジオ借ります? 私、新幹線か飛行機でそっちすぐに行きますよ」 「いや、なんかあった時のために今から新幹線に乗って東京のスタジオに行くわ。すぐに家を出るから、スタジオの準備と手配だけしといてくれる? 今から出たら6時過ぎの新幹線に乗って、9時過ぎにはスタジオ入りできると思う」 「了解しました。あ、電車とタクシー、領収書もらっておいてくださいね」 「わかった! ほな、また後で」 私は電話を切ると、SNSにベリルからクリスマスプレゼントが送付された事を書き込む。 配信できるのはほぼ確定だが、まだ配信までには時間があるので、コメントには配信できるかどうか聞いてみると言葉を濁した。 「よし、これで大丈夫やな」 私は電話をかけている時に準備をしていた荷物を持って階段を降りると、おかんのおる台所に入った。 「おかん。今からちょっと仕事で東京に行ってくるわ」 私は冷蔵庫を開けると中になんかないか確認する。 お! ええもんあるやんか! 私は昨日の残り物のコロッケを取り出すと、食パンの上に置いて近くにあったお好み焼きソースとマヨネーズをぶっかける。それを食パンでサンドするように折り曲げて挟んでっと……簡易コロッケパンの完成や。 私にできる料理はここまでだ。これでパンをトーストしたら確実に黒焦げ丸になるし、コロッケをレンチンしたらレンジが爆発する。私の料理のレート帯はそれなのだ。 「え? 急に? すみちゃん、お昼と晩御飯どうするん?」 「お昼は向こうで食べる。晩御飯は……わからん」 「わからんて何よ」 「食べて帰るかもしれんし、その前に帰るかもしれんし、帰れんかったら向こうで泊まるわ。もしかしたら暫くの間、向こうにいるかもしれんし、まだなんとも言えん」 「なんやのんそれ! そうやっていつも困るんは、晩御飯を用意するお母さんなんやからね!」 「ごめん」 「もう! 御飯が必要な時は、電車か飛行機乗る前に連絡するんやで。この前やって、連絡もなしに帰ってきて腹へったーって……」 「わかってるて。今度は連絡するから」 私は自作のコロッケパンを早食いすると、近くにあったお茶で一気に流し込む。 もちろんその間にスマホのアプリで近場のタクシーを手配した。 「それじゃあ、行ってくるわ!」 「すみちゃん気をつけるんやで。ほら、最近、東京は物騒やって、お昼の国営放送のワイドショーで、あのホゲ川さんていうちょっと綺麗めのおもろい芸人の女の人がおるやん。あの人が言っとったし。駅とか歩いてたら、何たら教の信者とかが、神に拝みませんか? って声かけてくるらしいで」 「森川さんな。それと宗教なら縦縞教で間に合っとるって言うから大丈夫や」 「ほんまやで、あと、東京でオレンジ色の服を着た連中にだけは注意しときや!」 「わかってるって、ほな、タクシーのお姉ちゃん来てるし、もう行ってくるわ!」 家を出た私は迎えにきてるタクシーに乗り込むと、運ちゃんに目的地を伝える。 「駅までお願いします」 「あいよ。旅行ですか?」 「ちゃうねん。クリスマスに仕事や」 「ほんまかいな。クリスマスに仕事って、お姉さん大変やなあ」 「そんなんいうたかて、お姉さんやて仕事やん。それもこんな朝早くに、ほんまご苦労様です」 「ありがとな。そう言ってくれると嬉しいわ〜」 ちなみに私とお姉さんは初対面だが、これが関西の当たり前である。 私は駅に着くまでの間、お姉さんとの世間話に花を咲かせた。 「昨日の夜どうやった? お客さん少なかったんとちゃう?」 「あー……夜は少なかったみたいやな。でも、ベリルの放送が終わってから、ちょいちょい街に出る人おったみたいですわ。それでもまぁ、例年に比べると少なかったらしいな。私も家におったし」 「そうかあ。それは商売あがったりやったな」 「ええんや。その分、今日は人、動きそうやし、私もクリスマスに仕事するよりベリル見たかったしな」 「わかるわそれ」 「せやろ? お客さん、昨日のあくあ様、見た?」 「見たわ。見てないやつなんか非国民やろ」 「いや、ベリルは非国民も見とるがな。ほらスターズの人とか」 「ほんまや! なら、見てないやつは真面目に働いとったお姉さんみたいな偉い人か、地球人ちゃう人やな」 「せや。それで昨日のあくあ様なんやけど、私、あれ見て、ほんまに王子様っておるんやなって……あ、お客さん、こっちなー、いつもこの時間、運送のトラックで混んどるから左に曲がって迂回するけど、ええ?」 「ええで」 「こっちの方が、はよつくからな」 私が頷くと、お姉さんはウィンカーをカチカチさせて左の通りに抜ける。 「わかるわ。大阪にはあくあ君みたいな、シュッとした感じの子なんておらんもんな」 「お客さん、そうやねん。黛君も天我君もシュッとしとるんやけど、あくあ様はなんかもう外国の王子様みたいなんですわ。私らの世代はな、そういうのが好きなんや」 「夕迅様やな」 「それよそれ。大阪のおばちゃんで夕迅様に惚れんかったおばちゃんなんておらんがな」 「わかるわー。うちのおかんも、冷蔵庫に夕迅様のポスター貼ってるもん」 「一緒や! 私も冷蔵庫に自分で引き延ばしたやつやけどな、夕迅様の顔写真、貼ってんねん」 「ほんまかいな。まぁ、ベリルアンドベリルでこっち来た時も、みんなそれで騒いどったしな」 「そうや。あ、今晩、ベリルアンドベリルの続きやで!」 「せや……それがあったん忘れとったわ。うわー、夜までに仕事終わるかな……」 「お客さん、なんか大変そうやな。なんの仕事してるん?」 もちろんここで、うち、Vtuberやってんねん。なんて言えるわけがない。 だから私はこう聞かれた時、いつもこう返すようにしている。 「人をな、ほんの少しだけ幸せにする仕事をやってんねん。まぁ、そんな大層なもんやないんやけど、毎日の仕事や勉強とかで疲れた人とか、対人関係や家族の事で辛い人が、ちょっとだけでもホッとできるような、そういう人が笑顔になれるような、そんな時間を提供しとるんよ。だから、うちはこの仕事が好きなんや」 「ほーん。なんかよくわからんけど、すごい仕事やってんのやなぁ。それこそ人を幸せにさせるって、あくあ様と一緒の仕事やがな」 「ほんまや……! でもまぁ、うちの仕事はどっちかというと笑いの方が強いからな。どっちかというと森川さんの仕事に近いかもしれん。ほら、みんな森川さんみたら、笑顔になるやろ。ベリルとは違う意味で」 「はは、お客さん、昨日のホゲ川さん見ました?」 「見たわ。なんやねんあれ、関西の芸人より芸が細かいやんけ。あの人、ほんまはこっちの出身ちゃうの? ほら、よく黄色い服着とるし」 「そういえばそうやったな。確かにホゲ川さんはイエローのワンピ着てたり、黄色が多い気がするわ。猛虎魂かもしれんな。おっ、お客さんラッキーやね。こっちやっぱ混んどらんかったわ」 「ほんまやな。ありがと」 私は携帯で時間を確認する。 この分だと予定していたより一本早い便に乗れそうだ。 「あ、でも森川さん、前に燕の球団の始球式にいっとったわ」 「お客さん。そっちならええんですわ。オレンジじゃないんやったらええ」 「そういえばあの時の森川さん、すごい球、投げとったな〜」 「思い出したわお客さん。ノーコンやったけど、あれ150km近い球投げとったな」 「星さんの球より早いやんけ。タテジマーズは変な外国人取ってくる前に森川さんにオファー出した方がええんとちゃうか?」 「わかるわ。ほら、あのグリーンなんちゃらっていう芝生っぽい名前の外国人おったでしょ」 「おったな〜」 「神のお告げで帰国したやつより森川さんの方が全然使えるやろ。ホゲ川さんパワーありそうやし……はぁ、来年もまたなんか聞いたこともない外国人取るらしいけど、タテジマーズはほんま大丈夫かいな」 「あかんやろうな。この前に来た外国人も見た目だけは打ちそうな顔してたけど、間違ってスカウトが通訳だったか用具係にオファー出してたし、うちのスカウトのレベルはそんなもんよ」 「かーっ、こりゃ、来年も優勝は無理かー」 「それはそれでええんや。うちの婆ちゃんが言っとったけどな。タテジマーズの優勝を3回見ると4回目見るまでに死ぬらしいで……」 「あかん、お客さん……うち、もう2回も見とるわ。これ、リーチや……」 「大丈夫大丈夫、20年に1回くらいしか優勝せんし、まだ先やろ」 「せやな。それに勝たんかったら勝たんかったで、今年も生きとったなって喜ぶ事にするわ」 「うんうん、それに期待せんかった方が勝った時、嬉しいやろ」 「わかるわ。馬でもそうや。あ、お客さん、今日、ありますね」 「うちお馬さんはやってへんのやけどな。お姉さん、どうです?」 「いやー、もう負け負け負けカチ負け負け負けカチや。だからほら、クリスマスでもこうしてあくせく身銭を稼ごうと必死に働いてるんやけどな」 「勝っとんやったらええやん」 「お客さん、ちゃうんすよ。カチは勝利の勝つやなくて、負けが込んで冷えすぎてカチッと凍っとるのカチなんですわ。タテジマーズと一緒やねん。年越す前に、こっちは財布の中身が冷えすぎて死にそうや」 「そうかー。やっぱ人生、コツコツ働くしかないんかなぁ」 「そうなんですわ。私もね20年宝くじ買ってるけど、300円以上当たったの見た事ないですわ」 「流石にそれはないやろ。うちのおかんでも1万当たっとったで」 「そら、ラッキーですわ。あ……もう着きますよ」 「おっ、おおきに。ほな、ちょっと1番近い時間に出る新幹線のチケット買いますわ」 私は財布を取り出すと、スマホで電車のチケットを購入する。 あ、念の為に荷物の忘れ物がないかチェックしとかんとな。 肝心のゲームも持ってきてるし、うん、とりあえずこれさえ持ってきとけば大丈夫やろ。 そうこうしていると、タクシーが駅に到着した。 「はい。お客さん、5300円になります」 「お姉さん、じゃあ、これ。あ、お釣りはええで」 私はお姉さんに万札を渡した。 「え? お客さん、ほんまに?」 「うちからのクリスマスプレゼントや。お釣りでお馬さんのチケットでもこうてな!」 「まいど、おおきに! お姉さん、人を笑顔にさせる仕事してるって言ったの本当やったんやな。助かるわ!!」 「メリークリスマス! ほな、また!」 「お仕事頑張って!」 私はタクシーを降りると、駅の中へと駆け込んだ。 ************************************************ ビジネス関西弁寄りにしてますが、読みにくかったらすみません。 まさかの配信する前で一万文字も行くとは思いませんでした。 でも、関西ってほんとこれくらい喋るんですよ……。 次回は、どっちにしようかな。 インコさんがゲーム実況する回か、他の人がゲーム実況する回か。 もしくは、あくあが愛知県に行った話をするか、どっちかになると思います。 インコさんはあんまり人気なさそうだけど、めちゃくちゃ喋ってくれる分、個人的には書きやすいので助かってます。そういう意味では、捗る、ホゲーカワ、小雛先輩もおしゃべりなので、セリフがすごく書きやすいんだよね。 あくあとコラボして欲しいキャラや、ノクターン回についてのアンケートやってます。 よろしければどうぞ。 https://customform.jp/form/input/140130 アイドルオーディションの推し投票をできる場所を用意しました。 ※オーディションメンバーの詳細に関してはwikiか作者Twitterを確認してください。身長カップ数など書いてます。 https://customform.jp/form/input/140950 作者のtwitterアカウントです。更新が遅れた時はこちらで連絡します。 https://mobile.twitter.com/yuuritohoney https://mobile.twitter.com/yuuritosub 上が本垢、下がサブ垢です。 wikiです。有志の皆様、ありがとうございます。 https://wikiwiki.jp/yuuritohoney/ fantia、fanboxで、こちらでやり忘れたお話を掲載しています。 https://fantia.jp/yuuritohoney https://www.fanbox.cc/@yuuritohoney アラビア半島連邦についておねショタ短編書きました。 https://novel18.syosetu.com/n4279ib/ クリスマス用の短編、ムーンライトでとあ注意。 https://novel18.syosetu.com/n5480hz/ 遅くなってすみません。 普通の乙女ゲーム想像してた人、ごめんね。 これ、ベリルなんですよ。 ******************************************** 鞘無インコ、乙女(デス)ゲーム配信開始! 「なんとか間に合ったな」 東京本社に到着した私は、社内を歩きながらマネージャーと打ち合わせをする。 「とりあえずうちの好きにやっていいって事でええんやな?」 「はい。なんかあったらサポートしますから安心してください!」 「OK!」 配信用のスタジオに入った私は、いつもと同じようにPCの前で軽く伸びをする。 すでに予約配信をつけていた事もあって、コメント欄を見ると多くの人がいた。 【インコ、まだ〜?】 【ワクワク! ワクワク!】 【ベリルのゲーム楽しみ!】 【ソムリエール:こっちはもう色々と準備できてます!】 【お前ら油断するなよ。これはベリルのゲームだぞ】 【流石に生身のあくたんじゃないから大丈夫でしょ】 【ヘブンズソードとクリスマスで成長した私達を舐めるなよ!】 【絶対、なんかあるに100ベリル】 よっしゃ、みんな待っとるようやし、もう行くか。 私はマネージャーに確認を取る 「ほな、始めるで! もうええんやろ?」 「はい。OKです!」 よし、マネージャーから許可も出たし、やるか。 私は気合を入れると、ボタンを押して配信を開始する。 「みんな待たせたな。もう前説明はええやろ。今日はベリルのゲームやります!」 私の言葉に、コメント欄が沸く。 「それじゃあ行くで!」 ゲームが起動するとBERYL ENTERTAINMENTという文字が浮かび上がってくる。 【うおおおおおおおおおおおおお!】 【きたあああああああああああ!】 【このロゴだけで白米食べられる!】 【もうワクワクしてる】 【ラーメン捗る:18禁版の配信をすると聞いてきました】 誰が18禁版や! 私の垢、BANするつもりか! って、このコメントしとるやつ、お前、この前一緒にゲームしたやつやんけ!! あかんあかん、掲示板の捗るになんか構っとったら無駄に時間をつこうてまう。 私は見なかった事にして、コメント欄からゲーム画面に視線を戻した。 [あなたのお名前を入力してください] えーと、鞘無……インコと……。あ、読みもね。了解と。 ついで生年月日や出身地、ファンクラブ会員番号を入力していくつかの質問に答えていく。 もちろん生年月日等のデータは、鞘無インコのパーソナルデータで入力している。 その後はキャラクリエイトが待ってるけど、私のようなVtuberは自分のデータを読ませる事でどうにかなるらしい。 これによりあっという間に自分そっくりのキャラクターが完成した。 [最後にこのゲームのレートを選択してください。レートによって難易度が変わります。なお、あとから難易度は変更できますので気軽な気持ちで選択してください。プレイ中に難しいと感じた場合は、レートを下げることをお勧めします] 不穏なワードが出た後に選択肢が出た。 えーと、なになに……。 [レートA:全年齢対象、攻略難易度NORMAL] [レートB:R-12、攻略難易度HARD] [レートC:R-15、攻略難易度VERY HARD] [レートD:R-18(通常版)、攻略難易度ULTIMATE HARD] [レートZ:R-18(特別版)、攻略難易度AQUA] あれ……? なんかこれおかしくない? イージーはどこいったんや? それと最後のなんなん? 【難易度、イージーがないwwwww】 【私のEASYどこ?】 【ベリルのゲームでイージーモードがあると思ってた貴女! 甘いですねぇ!!】 【1番レート下の小学生や幼稚園児でもノーマルをやらされるのかw】 【子供泣くぞw】 【流石はベリル、最初からベリってきてるな】 【最後のwwwww】 【難易度アクアとかいうパワーワードw】 【難易度AQUA=絶望ですね。わかります】 【気軽な気持ちや下心全開でゲーム開いた奴を、一瞬でわからせてくる難易度AQUA好きwwwww】 【ラーメン捗る:Z! Z! Z!】 【乙女の嗜み:ゲーマーとしては難易度Zやりたいなぁ】 【悪い事はいわんから普通にAにしとけ、調子に乗ってDとかCを選択して絶望するのが見えてる】 Zとか言ってる奴は無視するとして、どのレート帯にするのがええかな。 普通なら迷わずレートDやけど、ある程度はやっぱりサクサク行きたいし、そうなるとレートCか……。 レートBも一瞬だけ考えたけど、これでもゲームやって飯を食ってるというプライドもある。 「よっしゃ! ここは、レートCや。みんな、行くで!」 私はレートCを選択する。 【もう嫌な予感がするwwwww】 【デスゲームにようこそ!】 【あれ? これってホラーゲームだっけ?】 【いや、バトルロイヤルっしょ。最後に残った1人があー様と結婚できるんだよね?】 【いやいや、マネージャーがベリルのみんなを守るために、迫り来る私達を銃で攻撃するFPSゲームだよ】 【違うって、これ格ゲーだよ。嗜みと裏ボスの姐さんに殴り合いで勝って嫁の座を奪い取るの】 みんな違うで、これは乙女ゲームや。 よく知らんけど、そういうジャンルのゲームだってパッケージにも書いてある。 決してそんな物騒な感じのゲームじゃ……ないよな? あかん、不安になってきてもうた……。 『OK、これで必要な書類は全部ね。はい、それじゃあ今日からよろしくね。鞘無インコさん』 お……天鳥社長が出てきた。ていうか社長リアルやな!! そら実写やし当然か。 【社長きたああああああああ!】 【本物の社長でるのリアル感あって良い】 【まさかの社長本人wwwww】 【ラーメン捗る:まさかの姐さんも実写とか!? ヒェーッ】 【姐さん実写化だったらウケるわw もう下手な芸能人より知名度あるぞwww】 天鳥社長が出ただけでコメント欄は大盛り上がりである。 そういえば出演するって事前に書いてあったけど、まさか本当に出るとはな。 でもそのリアル感のおかげもあって、自分が本当にベリルの社員になったみたいでドキドキするわ。 『それじゃあ。まずは本社の中を案内しましょうか』 お、画面が切り替わるとFPS視点、つまりは一人称の視点に切り替わる。 え? すっご……これもう実写やん。 【ちょw これもう映画でしょwwwww】 【映像のクオリティが異次元すぎて噴いたw】 【早速ベリルがベリってきたな】 【このゲームの開発予算どうなってるんだろ……】 【開発は日本ゲーム会社連合会と日本ゲームクリエイター有志連合会です】 【確か日本のゲーム業界から屈指の人材を集めて開発したんだよな】 【明らかに開発期間がおかしい。ゲームってこう何年もかけて開発するんじゃないの?】 【この早さで開発とかどうなってるんだ……ゲーム業界、本気出しちゃいました?】 【国家予算とは言わないけど、相当なお金はかかってそう】 【もはや開発費用を回収するとか、そういう商売で作ってなくてウケる】 【もう税金じゃぶじゃぶ使っていいから、国民全員に配ろう。国営企業にして続編の制作も検討すべき】 私は阿古さんの後ろに続いてベリルの社内を歩く。 ほえ〜、ベリルの社内ってこんな感じなんや。 セキュリティの関係上、実際の間取りとかは違うのかもしれないけど、なんか本当にベリル本社内を歩いてる気分になる。 ある程度社内を案内したところで、また画面が切り替わった。 『うーんと、鞘無さんは、他にどこか見たいところはある?』 おっ、選択肢きた! どれにしようかなー。 [A:録音スタジオ] [B:ダンススタジオ] [C:ピアノスタジオ] [D:多目的ルーム] [E:試写室] [F:トレーニングルーム] [G:打ち合わせ室] [H:配信ルーム] [I:食堂] [J:休憩室] [K:特になし] ちょっと待てい!! 「最初から、選択肢多すぎやろ!!」 思わず声に出して突っ込んでしまった。 【インコw わかるwwwww】 【最初から飛ばしてきてるな】 【気をつけろよ。ベリルだから最初の選択でバッドエンドあるぞ】 【ソムリエール:多目的ルームってエッ……するところですか?】 【男子トイレが選択肢に無いだと!?】 【とりあえず特になし選択して、自由行動であくあ君のロッカールームを漁りに行こ?】 【よし! 新人だしゴミ掃除からだろ! というわけでみんなのゴミをですね】 【ラーメン捗る:トレーニングルームに行って床舐めろ!! 体液摂取で実セ確定からの懐妊待ったなし!】 【いやいや、ここは食堂に行って、食べ物にゴニョゴニョ……】 【性犯罪者ばっかで草w】 【コメント欄終わってるw】 【お前ら欲望に忠実すぎwwwww】 コメント欄は無視するとして、うーん、どれがいいかなぁ。 「ここは無難にスタジオのどれかか、ストイックなあくあ君のいそうなトレーニングルームがええやろな。いや……待てよ」 ここはやっぱりマネージャーとして打ち合わせの部屋を確認するのが正解じゃないか? うん、よっしゃ! これに決めたで!! 「みんな、ここは打ち合わせ室が正解や。マネージャーとしてストイックに行く。これがあくあ君にお近づきになる1番のルートやで!!」 私はGの打ち合わせ室をクリックする。 あくあ君は仕事に真面目なので、きっとそっち路線を行けば出会う機会も多くなると思う。 何よりも、姐さんこと、桐花マネは真面目な仕事ぶりから距離を詰めて結婚まで漕ぎ着けた。と思われる。 嗜みことカノンさんは一般人の私達には真似できんくても、桐花マネのように真面目に働くっていうやり方ならできん事はない。 ここは偉大なる先達に倣うべきだろう。 【流石インコ】 【インコはやる時はやるって信じてた】 【ちゃんと真面目にゲームしてて偉いわ】 【これはガチインコ】 【最適の選択肢きた】 【ラーメン捗る:なるほどな。打ち合わせ室で椅子とテーブルの硬さとか具合を確かめるわけですね?】 【ソムリエール:打ち合わせ室ってエッ……するところですか?】 【乙女の嗜み:あくあ攻略ならそっちが正解じゃない気がするなぁ……】 Gの選択肢を押すと画面が切り替わって、自動的に打ち合わせ室の前に連れてこられた。 『ここが打ち合わせ室よ。悪いけど、私は急用が入ったから少し抜けるわね。あとは好きに見てて。分からない事があったら、そこら辺の人に聞いてくれていいから』 そう言って阿古さんはどこかに行ってしまった。 よっしゃ。じゃあ打ち合わせ室の中を見てみるか。もしかしたら、あくあ君もいるかもしれんしな! 私はワクワクした気持ちで扉をノックすると、部屋の中に入る。 「失礼しまーす!」 うおおおおおおおおお! うちの会社の打ち合わせ室も綺麗だけど、ベリルのは無機質で最先端って感じがするわ。 意外にもガラス張りなんやって思ったら、誰も入ってない時は透明で、人が入ってる時は不透明になるんやな。 「ん? 奥の打ち合わせ室、不透明だから誰か使ってるのかな?」 もしかしたら、あくあ君がいるのかもしれない。 ドキドキした気持ちでおったら、奥の打ち合わせ室の扉がガチャリと開いた。 『あら、あんたベリルの新人? 名前、何?』 うげ!? こ、この前一緒にゲームをした小雛ゆかりさんだ。 びっくりした私は口を半開きにして固まってしまう。 【野良の小雛ゆかりが現れたってwwwww】 【嘘だろwwwww】 【野w良wwwww】 【完全にRPGじゃねーか!】 【野良の小雛ゆかりとかいうパワーワード】 【まさかの小雛ゆかりさん(友情出演)】 【これはまずいwww】 【なんかいやな予感がするのは私の気のせいですか?】 【これはある意味で、GAME OVER】 【こいつwwwベリルの社員でもないのに普通に社内を出歩いてやがる】 【ラーメン捗る:逃げるのボタンがあったら逃げた方がいいぞ!】 【ソムリエール:あー、これもうヒロイン乗っ取られます】 【経験者がなんか語ってるwwwww】 【ソムリエールの言葉に重みがあるなwww】 なんでこんなところに小雛ゆかりさんが居るんだろう。 そんな私の疑問をよそに、突然目の前に現れた小雛ゆかりさんは勝手に会話を進める。 え、あ、う、ちょっと待って、私クリックしてないのに、勝手に台詞が進むんだが!? 『ふーん。あんた鞘無インコって言うんだ。ちょうどよかったわ。あくぽんたんが居なくて暇なのよね。ちょっと付き合いなさいよ!』 「え?」 私が小雛ゆかりさんの出現に戸惑っていると、画面の前に選択肢が出た。 あれぇ? 心なしかBGMが切迫した感じになってませんか、これ? [A:わかりました] [B:ちょっと用事があるのでと断る] [C:あくぽんたんならあっちにいましたよと嘘の情報を教える] [D:天鳥社長が呼んでましたと嘘をついて丸投げする] [E:全力で逃げる] え、あ……どうしようかと迷う暇もなく画面の真ん中に数字が出る。 は? 何それ? と固まる私をよそに、勝手にカウントダウンが始まった。 「ちょ、待って、10秒以内? いくらなんでも早すぎやろ!」 私はもう一度じっくりと選択肢を見つめ直す。 ついていくのも危険な気がするし、断ったり逃げても怖そうやし、かといって嘘つくんも後でなんかありそうやし……どうしたらええんやこれ!? 【仕方ない。ここは社長に犠牲になってもらうんだ!】 【あくたんに押し付けよう!】 【嘘の情報教えたら後が怖い気がする】 【これがVERY HARDか……】 【ちょっと待って、なんで小雛ゆかりに会っただけで、こんな緊迫した感じになってるのw】 【ラーメン捗る:全力で逃げる】 【ソムリエール:全力で逃げる】 5、4、3、2……ああああああ、もう時間がない。これや!! 私は素直にBのちょっと用事があるんでと断る選択ボタンを押した。 『用事って何よ?』 「え?」 『あんた……まさか私と付き合うのが嫌で、逃げようとしてるんじゃないわよね?』 これはあかん。 『ほら、いくわよ!!』 野良の小雛ゆかりさんは新人マネージャーの私の首根っこを掴むと、どこかへと引きずっていく。 [会社から強制的に連れ出された貴方は、一日中、小雛ゆかりさんに連れ回されました。理由もなく午後の仕事をお休みした為に、天鳥社長からの信頼度が100下がりました。白銀あくあからの好感度が100下がりました] は? [前日の疲労によりスタミナゲージ−200。体力の低下により翌日の会社をお休みします] は? 私はただひたすらに画面に流れる文字を見つめる。 [疲労が抜けきれず風邪をひいてしまいました。3日間のお休みです] は? ちなみにボタンを押そうにも私からは何もできない。 [最悪だ……風邪が悪化して病院に搬送されました。追加で1週間のお休みです] は? 配信画面を見ると、自分のキャラが口を開きっぱなしにして固まっていた。 『ごめんね。悪いけど貴女にベリルのマネージャーは早すぎたみたいね。悪いけど今日でお別れよ』 え? 天鳥……社長? [GAME OVER] 私は画面をじっと見つめる。 その隣のサブモニターでは鬼のようなスピードでコメント欄が流れていた。 【インコの顔www】 【インコがそうなるのもわかるわ】 【嘘だろwwwww】 【どないなっとんや!!】 【野良の小雛ゆかりが出たあたりから嫌な予感がしてました】 【本当にGAME OVERじゃねぇかw】 【ようこそベリルという名のデスゲームへ!】 【乙女ゲーム=デスゲームね。了解!】 【あくあ君に会う前にゲーム終わったって!】 【最初の街から外に出てエンカウントしたのがラスボスだった件について】 【違うだろ。街の中(ベリル本社)をラスボス(小雛ゆかり)が町民Aのふりして歩いてるんだよ】 【えっ……なのを期待してたやつwwwww】 【みんな忘れてるけど、これより上の難易度が2つあるからなw】 【なるほど。どうやら普通にクリアさせるつもりはないと……了解】 【乙女の嗜み:これ、クソゲーじゃない?】 【嗜みwwwww】 【嗜み、しーっ!】 【流石は嗜み。私達の言えない事をちゃんと代弁してくれるぜ!!】 何も操作せずにじっと画面を見てると、最初の難易度選択に戻ってきた。 あ、うん……。 「はい! そういうわけで、今日はベリルさんからクリスマスプレゼントで頂いたゲームをやっていきたいと思います!」 私は気を取り直してゲームを再開する。 【こいつwwwww】 【何事もなかったかのようにリスタートしやがったwww】 【なかったことにしたwwwww】 【草wwwwwwwwww】 【ここに草置いときますね】 コメント欄が何か喚いてるけど、私はそれを無視してさっきと同じ難易度を選択する。 【ちょwww】 【C→B】 【しれっとレートBを選択しやがったw】 【これは英断www】 【こいつwwwww】 【いや、うん、その気持ちわかるわ】 【ちゃんと下方修正できるのえらい!】 だーっ! さっきからこいつら、ほんまうるさいねん!! 「あっ、ごめーん。みんな、間違えて難易度選択しちゃったぁ! どうしよう……。でも、もう前の画面に戻れないし、このまま続けまぁす!」 私は甘えたような声で媚びるような仕草を見せる。 どや? うちのインコちゃんはかわええやろ? 【きっも】 【あの……そういうの止めてもらっていいですか?】 【おえっ】 【朝、なんか悪いもんでも食った?】 【現実逃避か?】 【誰もインコにそんなの求めてないから】 【インコさぁ、供給って需要がないと成り立たないんだよ?】 【おばさんきっつw】 誰がおばさんや! うちはこれでもまだ20や!! こう見えても黙って端っこにビシッと座っとけば、そこら辺のテレビに出てるアイドルのセンター並みに可愛いって友達に言われてるんやからな!! 私はコメント欄を無視して、問題の箇所まで進める。 [A:録音スタジオ] [B:ダンススタジオ] [C:ピアノスタジオ] [D:多目的ルーム] [E:試写室] [F:トレーニングルーム] [G:打ち合わせ室] [H:配信ルーム] [I:食堂] [J:休憩室] [K:特になし] ここや。ここで打ち合わせ室に行ったら確実に死ぬ。 でも、よく考えたら野良の小雛ゆかりが打ち合わせ室にいるなら、他に行けば助かるはずだ。 【やべぇw 最初の選択肢なのにもう緊迫感出てるwww】 【焦るなよ焦るなよ!】 【打ち合わせ室行こうぜ!】 【ここは逆に打ち合わせ室はありだと思う】 【いやいや、流石に違う選択肢行こうぜ!】 【ラーメン捗る:配信部屋に行って、あくあ様のマウスをだな……】 【ソムリエール:休憩室って絶対にエッ……するところだよ!】 コメント欄の馬鹿どもは無視無視。 やっぱりここは王道やろ。 あくあ君のいそうなトレーニングルーム一択や!! 「頼む。ほんま頼む!!」 私は祈りながらFのトレーニングルームを選択した。 【ゲームってこんなお祈りしながらするもんだっけ?】 【おふざけタイムはここまで、ここからが本番】 【いつからこれがゲームだと、ただの遊びだと錯覚してた?】 【悪いけどこれは遊びじゃないんだよね】 【死地に赴く兵士みたいな顔しててウケるwwwww】 【インコ次は頼むで】 【乙女の嗜み:だから正解はそっちじゃないと思うんだけど……】 一瞬だけカノンさんの不穏な一言が見えた気がしたけど、気のせいだと思う事にする。 トレーニングルームの前に私達が到着すると、天鳥社長は前と同じように何か用があると消えて行ってしまった。 【流れ、変わったな】 【これはwwwww】 【もう嫌な予感がするんですけど……】 【あ、ちょっと、トイレ行ってきます】 【え? これもうトイレタイム?】 【阿古社長の動きで察する民多くてウケるwww】 【これもうパターン入りました】 【また野良の小雛ゆかりかな】 【打ち合わせ室にもトレーニングルームにもいる小雛ゆかりwww】 私はFPSゲームをやるみたいに、クリアリングをしっかりとしながら恐る恐るトレーニングルームの中に入って行く。 【おいwwwww】 【これEPEXちゃうぞwww】 【クリアリングの動きが完全にMGSじゃねぇか!!】 【これってゾンビがハザードしてるのから逃げるゲームだっけ?】 【動きがガチすぎてウケるwwwww】 【なるほどね。ベリルのマネージャーにはこういうスキルも必要なのか】 【いやー。勉強になります!】 【次のベリルの社員試験、このゲームをやり込んでから実践するバカが多そうwww】 よ、よしっ、誰もいないな。 お、お邪魔しまーす。私はゆっくりとトレーニングルームの奥へと向かう。 すると私の目の前を不意に何かがものすごいスピードで横切った。 「きゃあっ!」 あ、思わず素の声が出てしまった。 【は?】 【今、素の声だったぞwww】 【え? ごめん。今のインコ普通に可愛かった】 【お前……ちゃんと可愛かったんだな。声でわかる】 【インコがそうなるのもわかる。さっきの完全にホラーじゃねぇか】 【私も画面見てて同じ声出たわ】 【待って、あのスピード、あくあ様じゃない?】 【剣崎「俺の速さについて来れるかな?」ですね。わかります】 【あのスピードが出せるのは、あー様だけっしょ!】 【やった! 当たりだ!!】 【あれ? なんかもう1人くらい地雷を忘れてるような……】 え? あくあ君? ほんまに!? 私は希望に満ち溢れた顔で、横切った人物の走って行った方向へと視線を向けた。 『あれ? もしかして、貴女……新人さん?』 きっと私のキャラは今、過去にないくらい1番ホゲった顔をしていると思う。 なぜなら私の目の前に居たのは彼女だったからだ。 『初めまして。私の名前は森川楓、もしかして貴女もトレーニング?』 なんでこんなところに森川さんがおるんや! って、思ったら、あの人、ベリルと契約してたんやった。忘れとったわ……。 【嘘だろお前wwwww】 【野生の森川楓www】 【野生って表記なんやねんwww】 【ラーメン捗る:おお! 野生のホゲーカワじゃないか!!】 【ソムリエール:ごめんみんな。真のヒロインが登場しちゃったわ……】 【野良の小雛ゆかり、野生の森川楓】 【こーれ、嫌な予感がします!】 【トイレタイム了解。次、レートAでよろ】 【風呂行ってきます!】 おい、待て! まだ終わっとらんぞ!! 次の選択肢でなんとか回避してみせるからな!! そう意気込んだ私だったが、森川さんはそんな思惑を無視するように会話を続ける。 『よかったら一緒にトレーニングしよ! ほら、あそこでちょうどレスリングできるし、相手を探してたんだよね』 あ……。 【はい、解散】 【あれ? この後の流れが見えてるの私だけ?】 【風呂ネキ、まだ帰ってこなくて大丈夫だぞ。ゆっくり浸かっとけ】 【レスリング……森川……うっ】 【大丈夫、まだローションじゃないから! ローションさえなければどうにかなる!!】 【諦めるなインコ! 諦めたらそこで終わりだ!!】 【難易度HARDとは】 もちろん、この後も選択肢など出るわけもなく、なぜか私は森川さんとレスリングする事になった。 「え?」 目の前の画面が見慣れた2Dの格闘ゲームのような仕様になる。 【おいwwwww】 【なんか格ゲーが始まったw】 【なんやねんのこのゲームwww】 【ほら、やっぱり殴り合ってあくあ様のお嫁様の座を奪い合うゲームなんじゃん!!】 【いけ! インコ!】 【フィニッシュファイトで鍛えた腕を見せるんだ】 【インコ、格ゲー強いからワンチャンある】 【ホゲ川をわからせろ!!】 こ、こうなったらやるしかない。やぁってやるぜ!! 格ゲー歴10年の腕がなる。 「ベリルのゲームやから、なんかあるかもしれん。慎重に行く」 私は極力相手の攻撃を受けないように、足技攻撃や遠距離攻撃を中心に距離をとって応戦する。 配信者としてはやっちゃいけない地味な戦いかもしれないけど、今はそんなプライドも捨てて本気で戦う。 【行けるぞ!】 【いいぞ。インコ!】 【インコ、頑張れ!!】 【ラーメン捗る:ホゲ川なんかに負けるな!!】 【ソムリエール:みんな見て、森川さんって足綺麗でしょ!】 【ソムリエール黙れ。みんな本気なんだぞ】 【ソムリエールさあ。空気読もっか?】 【みんなソムリエールに当たりがきつくて笑ったw】 や、やっと半分まで削った。 ていうかこれ、相手のゲージおかしくない? なんか減りが遅いような……って、こいつ、自然回復も付いとるやんけ!! 反則か!! ほんの一瞬、ツッコミで気が緩んだタイミングで、森川さんが一歩私に踏み込んだ。 あかん! これは回避できん。1フレームの戦い。その刹那で咄嗟に判断した私は攻撃をガードする。 それなのに、私のキャラは後ろへと大きく吹っ飛ばされた。 「は?」 思わず声が出る。 なぜなら私のキャラは、ゴリ……森川さんの強烈な一撃によって一瞬で体力ゲージを0にまで持っていかれたからだ。 【理不尽がすぎるwww】 【なるほど、これが野生のゴリ川か】 【おい、チーターだろこれwww】 【30分以上戦ってこれかよw】 【一体、私たちは何を見させられているのかw】 【風呂から帰ってきたけど、もうあくあ様に会えました?】 骨折した私のキャラは、そのまま病院に送られて入院する。 その後の流れはさっきと全くと言っていいほど同じだった。 気がついた時には見慣れた難易度選択の画面に戻っていたのである。 【もうこの時点で軽くホラーなんだわ】 【ホラーゲームの歴史変えたな】 【とりあえず小雛ゆかりとホゲにエンカウントしたら強制ゲームオーバーね。今、ゲームのシステムを理解した】 【あの……あくあ君って、まだ出て来ないんですか?】 【悲報、まだあくあ様どころか男の子1人ともエンカウントしない】 【なるほどな。これがリアルだよ。このゲームは私達に現実の厳しさを教えてくれているんだ!!】 【もうあくあ君に出会えたらEDでいいよ】 【ここまで2時間かかってます。2時間やって、まだあくあ様の声どころか顔すら拝んでません】 はっきり言って心が折れそうだったが、私はこれでもゲームで飯を食ってる人間だ。 だから残りの力を振り絞ってレートA、ノーマルを選択する。 ハードじゃないからきっと大丈夫。私はそう何度も自分に言い聞かせた。 【そうそう。最初からレートAでええんよ】 【ここからが本当のゲームスタート】 【今までのは前振りだよ前振り、本番はここからですよ!】 【意地を見せろインコ!!】 【大丈夫、お前ならきっとやれる!!】 【私達をあくあ様に出会わせてくれ!!】 【※まだ最初の選択肢までしか進んでません】 みんなの期待? を背負いつつ、私はまたあの選択肢のある場面へと戻ってきた。 [A:録音スタジオ] [B:ダンススタジオ] [C:ピアノスタジオ] [D:多目的ルーム] [E:試写室] [F:トレーニングルーム] [G:打ち合わせ室] [H:配信ルーム] [I:食堂] [J:休憩室] [K:特になし] まずは深呼吸だ。一旦落ち着こう。 【見慣れた画面きたwwwww】 【もうこの画面見ただけでドキドキするようになってきた】 【おかしいやろw】 【※何度も言うけどゲームが始まって最初の選択肢です】 【最初の選択肢でこんな緊張する事ある?】 【もう全てのシミュレーションゲームを過去にしてる】 【一度、特になし選択してみてよ】 【だめだ。どれ選択してもラスボスかホゲしかエンカウトしない気がする】 私はダンススタジオと録音スタジオに答えを絞ると、みんなに対して問いかける。 「これ、ダンススタジオと録音スタジオ、どっちやと思う? アイドルとしてのあくあ君なら、歌かダンス、そのどっちかやと思うんやけど……」 シンプルに行く。特になし、食堂も考えたけど、あくあ君に会いたいという私の一心が、逃げる事を許さなかった。 【やっぱり録音スタジオじゃない? ボイトレしてそうなイメージ】 【あれだけ歌上手いしやっぱ普段から練習してそうだよね】 【とあちゃんや天我先輩、黛君やモジャPの可能性もあるし、録音スタジオは手堅いと思う】 【いやいや、ライブを生で見てるやつならわかるけど、ここはダンススタジオでしょ】 【トレーニングルームにホゲが居たって事は、ダンススタジオの方にあくあ君が居るっていう前振りじゃない?】 【私もダンススタジオのような気がするな】 【乙女の嗜み:私はどっちも違うと思う】 うーん、やっぱり半々くらい。いや、録音スタジオの方が多いか? 多数決で行くなら録音スタジオだが、それ以前に私には気になった事があった。 「みんな一旦ストップ。ちょっと気になった事があるからええかな?」 私がそう言うと、コメント欄の流れがゆったりとする。 「恥を忍んで聞くわ。乙女の嗜みさんはどれやと思いますか?」 最初の打ち合わせ室といい、さっきのトレーニングルームといい、乙女の嗜みさんことカノンさんはどっちも違う気がすると言ってた。その人が、今度の二択も違うと言っている。 彼女がゲーマーなのはこの前のラストサバイバーの配信でもわかってるし、何より彼女はあくあ君の嫁だ。 私はそこに全てを賭ける。 【乙女の嗜み:Eの試写室。まず右上の日付と時間を見てほしいです。この時間帯ならもうトレーニング終わってるし、ご飯も家で食べてるから食堂とかトレーニングルームはないんじゃないかな? それに9月11日の日曜って事は、10日のmusic stageに生で出てるから、11日に会社に行ったらすぐにその映像のチェックしてると思う。生で仕事した翌日は、会社で必ずチェックしてるって言ってたから】 ふぁ〜。想像以上の回答が返ってきて一瞬で顔がホゲった。 【大丈夫インコ、みんな同じ顔してる】 【今、この配信を見ている全員の顔がホゲ川になってる】 【嗜み……お前、すげぇわ】 【嗜みってちゃんと検証班だったな】 【今まで嗜みのこと舐めてたわ。ごめん】 【検証班最弱の嗜みが検証班最強でした?】 【みなさん、これが白銀あくあ超ガチ勢です】 【悪いけどこれが掲示板の誇る最強の白銀あくあヲタなんだよね】 【流石、結婚まで行ったヲタは格がちげーわw】 私は嗜みさんの指示に従い、そのままEの試写室を選択する。 すると、天鳥社長は今ままでのパターンとは会話の台詞が少し違っていた。 『試写室ね……。もしかしたら、彼に会えるかもしれないわよ。ふふ、私はちょっと用事あるからここで失礼するけど、もし、彼にあったら後で社長室に来るように言っておいて』 ついに、ついに……あくあ君に会えるかもしれない。 そう思ったら、今までとは違う、本当に味わいたかったドキドキ感が私の胸の鼓動を高鳴らせる。 私はこの感情を噛み締めるように試写室の中へと入っていく。 すると画面が切り替わり、music stageの時のあのライブ映像が流れた。 【うおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!】 【きたあああああああああああああああああ!】 【嗜みマジかお前wwwww】 【嗜み最強! 嗜み最強! 嗜み最強!】 【今日だけは許す。掲示板史上最もクソムカつくあのセリフを言っていいぞ】 【嗜みは本物、ちゃんとわかるんだね】 【ライブ映像のこのカット、本放送と違う!!】 【これ新しい視点のカットとか入ってるじゃん】 【ここまで2時間……本当によく頑張った!!】 【あの地獄のような選択肢を超えたやつだけが見れる景色がこれ】 【ありがとう嗜み、ほんま心の底から感謝してる】 【結婚式の時と同じくらい今日のお前に感謝する。サンキュー嗜み!】 ライブ映像。それもきっちり一曲分やってくれた。 え? これ配信してもいいのか? って思ってたけど、向こう側でマネが両手で大きな丸を作っていたから大丈夫なんだろう。ベリル、太っ腹すぎんか? [ムービーライブラリーに、music stage前日祭が追加されました。以降はお好きな時に映像を楽しむ事ができます] うおおおおおおおおおおおお! [ミュージックライブラリーに、next round(music stage特別バージョン)が追加されました。ミュージックライブラリーにある楽曲は、作中に使用された通常バージョンの再生の他に、カラオケバージョン、ベリルのメンバーとのデュエットバージョンがお楽しみになれます] しゃああああああああああああああ! 思わず立ち上がった私は、配信用の自分のキャラが画面から見切れてしまう。 【インコwwwww】 【わかるわwwwwww】 【これはわかるwww】 【もうこれだけでこのゲームは買い】 【ご褒美が大きすぎる】 【ライブの別カットもやべーけど、デュエットやばない?】 【デュエットモードはもう彼氏彼女でしょ。気持ちとしては同棲まで行ってる】 はぁはぁ……はぁはぁ……。 一旦落ち着け私、近くにあったペットボトルのお茶を飲んだ私は、再び画面へと視線を戻してゲームを進める。 『ん? 誰……?』 ああ……ああ!! ずっと聞きたかった声が聞こえる。 そして、ずっと見たかった顔が、今、私の目の前に現れた。 『もしかして……今日入ってくる新人マネージャーさんかな? 初めまして、ベリルでアイドルをやらせてもらってる白銀あくあです』 あかん、かっこよすぎやろ。 2時間の苦行があったせいか、もうこの時点で腰が砕けそうになっていた。 【これもう生じゃん……】 【あっ、あっ、あっ……】 【イヤフォンやば。耳が孕む】 【こーれ、声だけで赤ちゃん作ろうとしてます】 【ゲームの中でもかっこよすぎて直視できないんだが?】 【ふぁーっ、あくあ様がこっち見てるううううううううう】 【ラーメン捗る:エッロ……ごめん、ちょっと捗ってきてもいいですか?】 【ソムリエール:なんかいつもより色気ある声してる。ゲーム用の演出かな?】 【乙女の嗜み:なんかちょっと甘い感じがするのは絶対に脚本の白龍先生の味付けだと思います】 【嗜みありがとう。もう一度感謝させて欲しい】 【嗜みすげぇえ。白龍先生の味付けで完全に納得した】 【正直、出会うだけでゲームクリアしたみたいになってるの草wwwww】 【え? もうこれクリアだよね? クリアでいいよね?】 カウントダウンもなければ、勝手にページが捲られたりもしない。 私は十分にご褒美を噛み締めてからページを捲る。 『えっと……鞘無、インコさん?』 は? 思わず私は固まってしまった。 【え?】 【ちょっと待って、これ主人公の名前も声出して呼んでくれるの?】 【うわあああああああああああああああああああああああああああ】 【嘘でしょ?】 【え? これ、インコだけとかじゃないよね……?】 【自分の名前を、あくあ様が呼んでくれる。こんな事ありますか?】 【このゲーム、考えた奴は天才だろ。小雛ゆかりと森川の要素をぶちこんだ奴はクソだけど】 【もう絶対に買います】 【ゲーム壊れた時のために予備で5本くらい欲しい】 【私もうこのゲームあれば独身でも一生やっていける自信あるわ】 フリーズをしていると、目の前にカウントダウンが現れた。 え、あ、う……どうしたらいいんだろう。私は固まってしまって、何もできなかった。 カウントが0になると、私のキャラが立ちくらみを起こしたかのように画面がぐにゃりと歪む。 『危ない!』 次の瞬間、あくあ君の顔がアップになる。 どうやら倒れかかった私の体を引っ張って抱きしめてくれたみたいだ。 それだけでもう見ている私の心臓が止まりそうになる。 『大丈夫?』 大丈夫じゃないですと言いたい。 『初めて……だから、緊張しちゃったのかな?』 は、初めてぇ!? 【初めて!?】 【ちょっと待って、小学生なら今ので生理始まるぞ!!】 【待って、これ無理。私ももう捗ってきていいですか?】 【捗るが静かになってて草wwwww】 【いつの間にかソムリエールも静かになってて草www】 【悲報、無垢な私達、白銀あくあ+白龍先生のコンボの恐ろしさを分からせられる】 【若い人達へ。ようこそ、これが白龍アイコの世界です】 【白龍先生の犠牲者がまた増えるのかwww】 【これが脱処女した白龍先生の真の実力か……】 【ま、まって。これで1番レート低いのやばない?】 【レートZは確実に死人でるぞwwwww】 私がもう完全にフリーズしていると、目の前のあくあ君がとんでもない事を口にする。 『大丈夫。インコさん、初めてでも俺がリードするから安心して……なんちゃってね』 あくあ君は悪戯っぽく舌を小さく出した。 え? 初めてでも俺がリード? な、なななにゃにをリードするんですか!? 容量を完全にオーバーした私は、そこでプツンと意識が切れてしまった。 【インコーーーーーーーーー! カムバーーーーーーーーーーーック】 【これはしゃーない】 【白龍アイコ、あいつは私たちからとんでも無いものを奪っていきました。青春です】 【ホゲ川とか小雛ゆかりとか所詮は前座。これが本物のラスボスですw】 【※難易度ノーマルです】 【難易度AQUAに震えてる】 【おめでとう!!】 【インコやったな!!】 【もうこれはクリアしたと言っても過言ではないでしょ】 【ゲームをクリアしてくれてありがとう】 【感動した!!】 【ほんと嗜みとインコには感謝してる】 【2人にありがとう!!】 【ありがとう!!】 【サンキュー嗜み、サンキューインコ】 【乙女の嗜み:えっと……嗜みちゃん大勝利っていいの……かな? まだ全然終わってない気がするんだけど……】 【開発者です。あの……もうゲームクリアしてるみたいに盛り上がってますが、ここでまだストーリーの0.001%くらいですよ】 薄れゆく意識の中で、入ってきたマネージャーが私の代わりに配信画面を止めてくれる。 これが私と乙女ゲームの初めての出会いだった。 ************************************************ メーさん。レビューありがとうございました。これからも面白い話を描けるように頑張ります。 他にもいつも誤字報告や感想、いいね、ポイント、ブックマーク、wikiの編集などしてくれる皆様、助かっています。 なお、このゲームはまだ正式版ではありません……。 あくあとコラボして欲しいキャラや、ノクターン回についてのアンケートやってます。 よろしければどうぞ。 https://customform.jp/form/input/140130 アイドルオーディションの推し投票をできる場所を用意しました。 ※オーディションメンバーの詳細に関してはwikiか作者Twitterを確認してください。身長カップ数など書いてます。 https://customform.jp/form/input/140950 作者のtwitterアカウントです。更新が遅れた時はこちらで連絡します。 https://mobile.twitter.com/yuuritohoney https://mobile.twitter.com/yuuritosub 上が本垢、下がサブ垢です。 wikiです。有志の皆様、ありがとうございます。 https://wikiwiki.jp/yuuritohoney/ fantia、fanboxで、こちらでやり忘れたお話を掲載しています。 https://fantia.jp/yuuritohoney https://www.fanbox.cc/@yuuritohoney アラビア半島連邦についておねショタ短編書きました。 https://novel18.syosetu.com/n4279ib/ クリスマス用の短編、ムーンライトでとあ注意。 https://novel18.syosetu.com/n5480hz/ 白銀あくあ、サンタクロース生活2日目。 ベリルのクリスマスキャンペーンで愛知県に来た俺は、空港でひつまぶしを食べた後に、前日入りしてくれていたスタッフの人達が用意してくれたロケバスに乗って目的地である豊田市へと向かう。 「あくあさん、そろそろカメラ回しますね」 「はい!」 昨日は阿古さんが同行してくれたけど、今日の俺の相棒は琴乃だ。 琴乃はとあの元専属マネージャーだったけど、今はとあのマネージャーと統括マネージャーを兼任している。 それもあって阿古さんが同行できない時は、基本的に俺は琴乃かしとりお姉ちゃんのどちらかと一緒にいる事が多い。 その代わりといってはなんだけど、とあには新人の愛華ちゃんが同行していると聞いた。 阿古さんや琴乃からの評価が高く、俺やみんなからの評判が良い愛華ちゃんは、今やってるアクアリウムのオーディションで合格したメンバー、誰かのマネージャーを担当する事が決まっている。 あっちはあっちでどうなってるのか少し心配だが、今は自分のやる事に集中するか。 「それではあくあさん、こちらがキャンペーンの当選者からのお手紙になります」 「はい!」 琴乃からお手紙を受け取った俺はそれをカメラに向かって読む。 「えーと……実は白銀あくあさんにお願いがあって、このお手紙を書きました。私は豊田市にある中高一貫の学校で教師をしています。12月25日、私達の学校に在籍している中等部と高等部の生徒達が町内会の人達と協力して、地元の児童養護施設の子供達や老人ホームに入居されているお年寄りの皆さんとクリスマス会を通じて交流をする予定です。よかったらそのイベントにサプライズで出演してくれませんか? 頑張った生徒達にもご褒美になればと思い応募しました。だそうです。いいですね。それじゃあ行きますか?」 「はい。それでは、その前にですね、あくあさんにはこの衣装に着替えて欲しいんですよ」 「ん? こ、これは……!」 俺は琴乃から衣装の入った袋を受け取ると、中に入った衣装と台本を見て納得した。 なるほどね、そういう事か……。 「わかりました。任せておいてください!」 それから暫くして目的地である学校に到着する。どうやら、ここの食堂でクリスマスのイベントをしているらしい。 スタッフのみんなにはロケバスから出てもらって、俺は手渡された衣装に着替えた。 手渡された衣装がミニスカサンタだったらどうしようと思ったが、これなら問題ない。むしろ着慣れているし、しっくりくる。 「完璧です……! これなら無事もアピールできるし、暴走も抑圧できるし一石二鳥ですね」 「無事? 暴走?」 「あ、いえ、なんでもありません。コホン……こちらの話です。それじゃあ行きましょうか」 「はい!」 俺は頭に被せたサンタクロースの帽子が落ちないように押さえつつ、今回のイベントが行われている食堂のそばまでやってくる。 「やってますね」 俺は誰か気がついてくれないかなと、食堂の入り口から顔を出して中をじっと見つめる。 いきなり入ってもいいんだけど……おっ! 学生服を着た女の子と目が合った。 俺が女の子に向かって手を振ると、女の子はフリーズしたかのように俺の事をじっと見つめる。 かわいいなぁ。中学生くらいかな? 同じツインテという事もあって、最愛の妹であるらぴすの事を思い出す。 ああ……俺のらぴすは合宿所で周りの子達とうまくやれてるのか心配になってきた。 「え?」 あ、フリーズしていた女の子に向かって色々とハンドサインを送っていたら、別の女の子が俺に気がついて小さく声を出した。それもあって、違和感に気がついた人達が、こちらへと次々に視線を向ける。 よし、タイミングとしては完璧だ。俺は隠れるのをやめるとみんながいるところへと歩き出す。 「きゃあ!」 「ヘ、ヘブンズソードだ!!」 「嘘でしょ!」 「え……ヒーローショーか何かのやつ?」 「うっ、うっ、うっ……生きてた、ヘブンズソードが、剣崎が……生きてる……!」 「え? え? え? ほ、本物?」 「いやいや、流石に本物のわけないでしょ」 「本物がここに来るわけないって」 ヘブンズソードのスーツを着た俺は言葉を発さずに手を上げて声援に応える。 まさかみんな本物が来てるなんて思わないだろうなぁ。 「皆さん、おはようございます! 中部テレビです」 俺の代わりに同行したスタッフのお姉さんが、みんなに向かって嘘の情報を説明する。 地元の夕方のニュースでこのイベントを流すからという理由でカメラで撮影している事をごまかし、実はそのためにわざわざ本当に現地のテレビの人に協力してもらっているのだから本格的だ。 ちなみに琴乃はファンの人にも知名度があるらしく、俺が本物だとバレるといけないという理由から、ロケバスで映像を見ながら待機している。 「今日はクリスマス会を盛り上げるために、学校の先生からのサプライズプレゼントという事で、皆さんと、生徒さん達のためにヘブンズソードに来てもらいました!!」 俺はスタッフさんの言葉の後に、おかいつのポーズをして場を温める。 「わっ、おかいつだ!」 「ぽい! 本物ぽい!」 「中の人、おかいつ上手!」 「おかいつの完コピすごい」 「これは相当、おかいつの練習してる人だと思う」 「あー、これは7話のおかいつですね。わかります」 「これは剣崎ポイント高いですよ」 「うっ、うっ、うっ、やっぱり剣崎は死んでなかったんだ! ずるっ……」 ぽいじゃなくて本物なんだなぁ。 あと、おかいつの練習って何!? 7話のおかいつって、話によっておかいつ違かったっけ!? サービス精神旺盛な俺は、天我先輩から教えてもらった、俺が剣崎のために考えた最高にかっこいいと思うポージングを決める。 「こんなポーズあったっけ?」 「いや……なかった気がする」 「神代じゃない? それっぽい」 「かっこいい剣崎はそんなポーズ絶対にしないよ」 「お姉さん……色々やってくれるのは嬉しいけど、ちゃんとヘブンズソードしよ?」 「普段はヒーローショーでポイズンチャリスをやってる人なのかもね」 「これがバタフライファムのポーズなら捗ったのに……」 「今のはマイナス剣崎ポイントです」 「うっ、うっ、うっ……やっぱり、剣崎は……ぐすぐす、うわぁん!」 あれー? 俺が思ってた反応と違うんだけど……って、泣いてる子、大丈夫? 情緒不安定になってない? 抱きしめてヨシヨシしてあげたいけど、流石にやったらバレるかな? 「ふぇっ!?」 俺は泣いている女の子に近づくと、抱きしめて優しく頭を撫でる。 女の子が目の前で泣いているのに、バレるかもしれないからという理由でやらないという選択肢は俺の中にない。 俺の名前は白銀あくあ。石橋を叩かずに全力疾走で突っ切り、引いて開けるタイプの扉だって押してこじ開けるのがモットーだ。 「う、うらやま……」 「もう偽物でもいいです。女の子でもいいです。結婚してください」 「今の剣崎ポイント高いよ!!」 「あれ……? こ、これ本物じゃ……」 「いやいや流石にないでしょ」 「よく見なくても身長高いし、体格もいいし、あ、あれ?」 「待って。今、隣をすれ違った時にすごく良い匂いがしたんだけど……」 「あわわわわわ、こ、この引き締まった魅惑のヒップラインは……!」 「ヒーローショーのスーツって今、こんなにリアリティあるの?」 やば、調子に乗ったらバレそうになってる。 俺は女の子が泣き止んだのを見て離れると、入り口に残っていたスタッフに合図を送った。 『オトコダ オトコハ イルカー?』 食堂のスピーカーに流れるチジョーの声。 それに合わせて一般のチジョー達が食堂に現れる。 「うわああああああああ!」 「きゃああああああああ!」 「ヒーローショーだ! ヒーローショーが始まった!」 「しっ! こういう時は作品に出ている気持ちで、素直に一般市民役を演じるのよ!」 「助けてヘブンズソード!」 「助けを求めるのが早いって!」 「SYUKUJYOになった気持ちで参加します!」 「剣崎のお兄ちゃん頑張って!」 あ、うん。なんか、すごくノリが良くてちょっとびっくりしたけど、楽しんでくれてるのなら素直に嬉しいよ。 『チジョー! こんなところにまで現れて、みんなのクリスマスを邪魔するつもりか!』 食堂のスピーカーに流れる俺の声。 12月のヒーローショーに合わせて提供した俺の音声だ。 『ヘブンズソードダ! タオセ!!』 スピーカーから1期のOP曲であるnext roundが流れる。 俺はそれに合わせて、即興でチジョー達と華麗なアクションシーンを披露した。 すげぇ。みんなプロだから安心してくださいと言われてたけど、チジョーの人達は俺のアクションに合わせてちゃんと動いてくれる。これならもっと派手にしても大丈夫そうだ。 「うわぁ……」 「え? 待って、今のヒーローショーやばくない?」 「アクションがガチすぎて震えてる」 「いやいやいや、明らかにヒーローショーのクオリティじゃないでしょ!?」 「ケンジャキ、がむばれー!」 「もうこのヘブンズソードでいいです。結婚してください」 「え? え? え? これってもしかして……」 音楽の終わりに合わせて俺はバク転して見事な着地を決める。 それを見たみんなから大きな拍手が送られた。 だが、即興のヒーローショーはここで終わらない。 『サスガハ ヘブンズソードダ!』 再び入り口から見覚えのあるデザインのチジョーが出てくる。 デカ・オンナー……久しぶりだな。 そういえば、前もヒーローショーを手伝った時にデカ・オンナーと戦ったけど、もしかしたら人気なのか? 『シカシ コレナラドウダ!!』 デカ・オンナーの指示で起き上がったチジョー達が、食堂にいたみんなを人質に取る。 「きたあああああああああああ!」 「最近のヒーローショー、ほんとしゅごいぃ……」 「これ、私、ヒロインになっちゃいました!?」 「朝にみんなでヘブンズソード見て、こうやってヒーローショーで人質に取られて、最高かよ」 「なむなむ……冥土の土産に良い思い出をありがとうねぇ」 「たしゅけてぇ! ケンジャキのおにーちゃーん!」 心なしか人質に取られて嬉しそうに見えるのは気のせいだろうか? 気のせいだって事にしておこう。 『卑怯だぞ。デカ・オンナー!』 『ヒキョウデ ケッコウ! サァ! ヒトジチヲ タスケタカッタラ ソノヘンソウヲトイテ ショウタイヲ ミセロ!!』 『……良いだろう。その代わり、俺が正体を見せたら、人質を解放して俺と正々堂々と戦え!』 俺はそういうと、頭に被っていたヘルメットをゆっくりと上に持ち上げる。 「え? え?」 「待って。ねぇ、ちょっと待って!!」 「あ、あ、あ……」 「嘘……でしょ?」 俺はヘルメットを脱ぐと、すっと横から出て来たスタッフさんにそれを手渡す。 このスーツはヒーローショー用の借り物じゃなくて、ガチの本物だ。 だから床にヘルメットを落とすと突起部分が破損する可能性がある。 流石に壊したら本郷監督が泣きそうなので、ここは丁重に扱っていく。 「うぎゃああああああああああああああ!」 「ぐわあああああああああああああ!」 「本物だぁあああああああああああああああ!」 「ありがとうございます。ありがとうございます」 「とりあえず拝んどこ……」 「最高のクリスマスプレゼントきちゃああああああああ!」 「え? え? 生の剣崎やばくない?」 「待って、本物カッコ良すぎる。こんなの見せられたら、身体がテレビ越しの剣崎に戻れなくなっちゃうよ……」 「あのアクションは本人が演じてますっていうの、本当だったんだ」 「顔、ちっちゃ! 本物しゅごい……」 「やはりあのヒップラインは本物。ええ、私は最初からわかってましたよ。この尻ソムリエの目は誤魔化せませんから」 「明らかにスーツのクオリティが違ってた。ええ、ドライバーヲタの自分は気が付いてましたよ」 わかっていたのに黙ってくれていた人はありがとう。 それにしても尻ソムリエって何? 野菜ソムリエとかならまだわかるけど、そういうのとは明らかに違う気がする。 そういえば、楓もソムリエの資格持ってるっていってたけど、何のソムリエの資格なんだろう。今度聞いてみようかな! 「デカ・オンナー……お前にまだ未練があると言うのなら、その心残り、ここで断ち切ってやろう」 今度は今日から使われている新しいOPの曲が流れる。 再び派手なアクションシーンを披露しつつ、急遽手渡されたマイクで生歌も挟んでいく。 最後はデカ・オンナーを抱きしめてフィニッシュだ。 「ん?」 デカ・オンナーを抱きしめた瞬間、スーツの中に隠された大きな胸の感触に既視感を感じてしまう。 スーツ越しとはいえ、このおっぱいの感触は知っているおっぱいだ。 ま、まさか、中に入っているのは琴乃か!? 外で見ていると言ってたけど、これにはちょっと驚いた。 「お母さんが……いや、剣崎総司が宣言しよう。お前のそのコンプレックスごと、俺の愛で包み込んで見せるとな」 あれ? デカ・オンナーが急にぐったりした。 大丈夫か琴乃? 心なしか頭から湯気が出てるような気がするけど、俺の気のせいかな? 「あ、あの、デカ・オンナーの中身って……」 「はい、姐さん死んだ。今、確実に死んだよ」 「姐さん、なもなも」 「姐さんは報われていい。おめでとう。これがホゲか捗ってる奴ならペットボトル投げてた」 「あ、あ、あ、私も178cmあるからわかる。今の言葉は確実に殺し文句」 「私も身体が大きくて、昔から男の人に馬鹿にされたけど……なるほどねぇ。この身体ごと愛してくれる人を見つけたらよかったのね。ありがとう……」 「もう剣崎は希望者全員と結婚してくれないかな。同居してくれとか、子供が欲しいとか言わないから、書類上、結婚した事実だけで生きていける」 とりあえずサプライズは成功かな。 俺は琴乃の復活を確認してから立ち上がると、みんなに向かって改めて挨拶をした。 その後はみんなにクリスマスプレゼントを渡して、握手したりサインを書いたり、一緒に写真を撮影したりする。 「本当にありがとうございました!」 「こちらこそ。先生、みんなが喜んでくれてよかったですね」 俺は依頼主だった先生にお礼を言うと、ロケバスに乗って次の現場へと向かう。 「はい。それでは次のお手紙がこちらです」 「えーと、初めまして。実は12月25日に、地元の人達が集まって年一の草野球大会をしています。実は私達のチームはライバルチームに13年負け越していて、まだ勝った事がありません。よかったら少しでいいから応援しに来てくれませんか? なるほどね」 そういえば、ゆうおにの1話で野球やったなあと思い出す。 あの時は自分でもホームランが出て驚いた。あれはきっと風が味方してくれたんだろうと思う。 「それじゃあ行こうか」 「はい!」 それからそう時間がかからずに目的地に到着すると、俺は上からフードのついたジャンパーを被り、できるだけバレないようにコソコソと野球が行われているグラウンドへと近づいていく。 おお! スコアを見ると9回裏で6−3だったが、2アウト1、2塁、ここで長打を打てば一打同点のチャンスだ。 周りの人が試合に集中してた事もあって、誰もこちらに気がつく様子もない。そのおかげもあって、バレる事なくグラウンドに近づく事ができた。 それにしてももう9回裏か、思ったよりギリギリになっちゃったな。もう少し遅かったら確実に間に合わなかったと思う。 「きゃー」 「やったー!」 あ、打った。惜しくも相手チームのファインプレーもあって、シングルヒットになってしまったけど、それでも満塁だ。白熱してるなあ! 俺は手紙を送ってくれたベンチの方へと視線を向けるが、何かあったのか多くの人がベンチに集まっていた。 どうしたんだろう? 俺は何が起こっているのか確認するために、ベンチに近づいて耳を傾ける。 「くっ……せっかくここまで来たのに」 「キャプテン、もう限界です! 無理しないでください」 「さっきの守備の時に、すまない」 「謝らないでください! キャプテンのファインプレーがあったから3点差で済んだんです!」 なるほど、次のバッターはキャプテンだけど、どうやら表のプレーで負傷したみたいだ。 一目見てわかるほど、小指がまずい方向に曲がってる。はっきり言って、誰がどう見てもプレーの続行は不可能だ。 ベンチの違和感を感じ取ったのか、球審がベンチの方に近づいてくる。 「すみません。大丈夫そうですか? 難しそうなら棄権という形で終わらせますが……それか、代打を出すか。本当はダメなんですけど、相手のチームさんもこんな形で終わるのは嫌だって、誰か見に来ている知り合いの人とか、試合を見てる人で打てそうな人がいたら代わりに立ってもらっていいって伺ってます。誰か、代わりになれそうな人はいますか?」 みんなが顔を見合わせる。 どうしようかと悩んでいるようだ。 「ねぇ。誰かいる?」 「うちの娘はまだ3歳だから無理……」 「私のお母さんも昨日、腰やったばっかりだからなあ」 「おばあちゃんなら……」 「妹って言いたいけど、うちの妹、超絶運動音痴なんだよね」 なるほど、どうやら代打は代打で人がいないようだ。 ここは少し予定とは違うけど、いいかな? 俺は琴乃に目で合図を送る。 琴乃が首を縦に振った事で許可を得た俺は、フェンスの扉を開けてベンチの方へと歩いていく。 「それじゃあ、代打、俺でいいかな?」 俺がそう声をかけると、神妙な顔で俯いていたみんなが一斉にこちらを見た。 「え、あ……ええっ!?」 「は?」 「ちょ、ま……な、なんでここに!?」 「け、ケンジャキが生きてた!!」 「あくあ様、え? 本物? えっ……?」 びっくりした顔をするみんなに笑顔を返すと、俺は審判さんの方に目線を向ける。 「悪いけど、相手のチームの人に、俺が代打でもいいかって聞いてきてくれる?」 「え、あ、はい……! 今、すぐに!!」 審判の人が相手チームに聞きに行っている間に、俺は負傷したキャプテンへと近づく。 「お手紙ありがとう。応援しにくるのが遅れてごめんね」 「い、いえ! その、ありがとうございました!!」 「怪我、大丈夫……って、大丈夫なわけないか。痛いのによく頑張ったね」 「あ、う、い、痛みなら秒で吹き飛びました!!」 「ははは、無理しないで。手紙では応援して欲しいって言われてたけど、こういう形になっちゃっても大丈夫かな?」 「もちろんです!!」 俺の存在に気がついたのか、対戦チームやグランドを見守っていたお客さん達がざわめき出す。 「すみません。お待たせしました。代打、大丈夫だそうです! その代わり、あの時の! ゆうおにの一也お兄様の時みたいに本気でやって欲しいとの事です!!」 「了解!」 「それじゃあ、コールしたら出て来てくださいね!」 「はい」 俺はジャンバーを脱ぐと近くにいた琴乃に手渡す。 「うわあああああああああああああ!」 「本物だあああああああああ!」 「なんであー様が、こんな草野球なんかに!?」 「やっぱり剣崎、生きてたんだ……私は最初から信じてた」 「これ完全にゆうおにの1話じゃん」 「まさかの生の一也お兄様が見れるなんて嬉しい!!」 俺はネクストバッターズサークルに立つと軽く素振りをして精神を集中させる。 いいか。よく聞け俺。俺は誰だ? 俺はアイドル、白銀あくあだ。 俺の憧れたあの人は、こういう時、絶対に打っていたよな。 誰かの希望に、願いに応えてこそのアイドルだ。 だから自信を持ってバットを振れ。バットを振らなきゃボールは前に飛ばない。 野球は飛んでくるボールをバットで前に弾いて、走り出す競技だ。 俺の人生だってそうじゃないか。常に前に進んできた。前に行け。前だけ見てろ。俺は打つ。絶対に打つ。 ここで打てる奴が本物だ。俺は、本物になる。誰もが憧れたあの人みたいに、俺はみんなの期待に応えるアイドルでいたい。それが俺の理想とするアイドル、白銀あくあだ。 「えー、負傷したキャプテンに代わりまして、代打、白銀あくあ選手。代打、白銀あくあ選手です!!」 完全にゾーンに入った。自分でもわかる。 俺はバッターボックスに立つとバットを構えた。 「プレイ!」 目の前のピッチャーが投球モーションに入る。 行けるぞ。自分にそう言い聞かせて目の前のボールに集中する。 まっすぐと伸びてくるストレート。 捉えた! バットを振った瞬間にそう確信する。 しかしボールが俺の手元で内側に切れ込んできた。 しまった! 俺が打ったのはストレートではなくカットボールだった。 「ファール!」 気持ちの入ったいい球だった。 俺は再びバットを構える。 「ボール!」 際どいコースに思わずバットを振りそうになったが堪えた。 ゾーンに入り込みすぎて、気負いすぎるなよ俺……! 「ストライク!」 次の球もカットボールだ。相手ピッチャーのカットボールは俺のバットを掠めてミットに収まる。 自信をもって投げてきてるのを見ると決め球なのだろう。 「ボール!」 カウントが有利だったので相手のピッチャーは際どいところを狙ってきたが、少し握りが甘かったのかストライクゾーンの外に飛んできた。 「ファール!!」 ここで決めようと相手のピッチャーは渾身のカットボールを投げてきたが、なんとか当ててファールで凌ぐ。 徐々にだがタイミングはあってきている。 「ファール!」 俺の打ったボールの軌道が少し外に切れる。 よし! 今のは惜しかったぞ!! 「ボール!!」 カウントを追い込む。 9回裏、2アウト満塁、フルカウント。 さぁ、野球を楽しもうじゃないか。 顔を上げろ。前をむけ。きついのは相手のピッチャーも同じはずだ。 ほんの一瞬だけ、ピッチャーと目が合う。 するとピッチャーは俺に向かって、カットボールの握りを見せる。 なるほど……それなら俺はホームラン宣言で返すまでだ。 お互いにこの一球に、この一打に全てを懸ける。 「あくあ様、頑張って!!」 「大丈夫! カットボールまだ捉えきれてないよ!!」 「お願い。あー様、打って!」 「あくあ君を抑えて勝とう!!」 「どっちも頑張れー!!」 相手のピッチャーは振りかぶると、キャッチャーミットに向かって会心の球を投げ込む。 見極めろ! 変化の幅に対応するんだ!! 全てがスローモーションになる。 集中の極致、相手の変化の角度を見て振り始めたバットを微かに軌道修正して、ボールにバットをぶち当てた。 ほんの少しだが体勢が崩れる。軌道修正をした時にフォームが乱れたのだろう。 うおおおおおおおおおおおおおおお! あまりカッコのいいホームランではないかもしれないが、もう、ここまできたらあとはパワーで持っていくしかない。 楓も言っていた。パワーこそが正義、パワーは全てを解決する、鍛えた腕力と筋肉は裏切らないって!! 全てのRPGにおける答え、レベルを上げて物理で殴る。それと同じだ。多少反則くさいけど、もうここで決めるしかない。いけえ!! 「やったあああああああああ!」 「ホームランだ!」 「うわあああああああああ!」 「惜しかったー!」 「ピッチャー、顔上げてー!! 良い球投げてたから! 恥じるな〜!」 「どっちのチームも頑張った!」 「すげぇ。最後のクオリティ、草野球レベルじゃなかったぞ」 俺はベースを回ると、出迎えてくれたチームのみんなとハイタッチする。 はっきり言って打てたのは本当に奇跡だ。打ち取られたっておかしくない。 今になって、本当に打ててよかったなと思う。 「ゲームセット!」 チームのみんなに混ざって礼をした俺は、相手のピッチャーのお姉さんと握手する。 「最後のカットボールすごかったです。パワーで無理やり打ったけど、貴女の勝ちでしたよ」 「ううん。打たれたのだから私の負け。ありがとう。本気で戦ってくれて」 「こちらこそ。突然の代打だったのに応えてくれてありがとう。今日、クリスマスプレゼント持ってきてるから、よかったらそちらのチームの皆さんも受け取ってください」 「うん。わかった。みんな喜ぶと思う。ところでさ、さっきのボール欲しいんだけどいい? できればサインも入れて欲しいな」 「いいですよ」 「やった! それじゃあ川上さんへって書いてくれる?」 「もちろん!」 俺はサインボールを書いたり、ユニフォームにサインしたり、最後は両チーム合わせて全員で写真を撮ってその場を後にした。 「お腹すいた……」 「ふふっ、お疲れ様です。それじゃあそろそろ、どこかでお昼ご飯食べましょうか?」 「そうですね」 再び走り出すロケバス。 お店の多い駅前に向かうために大通りにでたら、道路に立っていた看板が目に入る。 「ん? メロメロの公開収録? メロメロって、大阪の番組じゃなかったっけ?」 「あー、実は大阪の局とうちの局の共同制作なんですよ。それで年に何度かこっちで公開収録してるんですけど、今日はそこの文化市民会館でやってるみたいですね。うちのお偉いさんも行ってるって聞きました」 「へぇ〜。それならちょっとご飯食べる前にお礼しに行こうか。見知った顔も出演しているみたいだしね」 「え?」 みんな、本当にって顔してたけど俺は本気だ。 ロケバスを裏口につけてもらった俺達はそのまま建物の中に入ると、スタッフの人にアポイントメントを取ってもらって楽屋のある区画へと足を踏み入れる。 すると番組のプロデューサーの人が、こちらのテレビの偉い人と一緒に立っていた。 「あの……もしよかったらですけど、あと20分くらいしかないんですが、少しでいいんで、このまま生放送に出て貰えませんか? 司会の海沼さんが、あくあさんの強烈なファンなんですよ……」 「あ、いいですよ。ってこれは俺が判断する事じゃないか」 「ふふ、いいですよ。あくあさんがしたいのなら、私達は止めませんから」 というわけで許可が出たので、俺は舞台袖からそっとステージを覗く。 すると司会の海沼さんと視線が合った。 海沼さんは一瞬だけギョッとした顔をしそうになったけど、俺が唇に人差し指を当てた事でグッと堪えてくれる。 おっ、いたいた。 知り合いを見つけた俺はしゃがんでセットの物陰に隠れるようにしてステージに入る。 俺は海沼さんとタイミングを合わせるようにして立ち上がると、彼女の目を両手で塞いだ。 「きゃっ!? 何、何!?」 可愛い反応だ。これがどこかのKY先輩だと、ぎゃーって汚い声で叫んでるんだろうな。 そんなKY先輩と仲がいいのはいいけど、頼むからああいう先輩には似ないで欲しいと心から願う。 「うわあああああああああああああ」 「ぎゃあああああああああああああああ」 突然、俺が現れた事でステージを見ていた観客席が大きくどよめいた。 それに対して、司会の海沼さんが静かにしなさいと一喝して黙らせる。 流石大御所、一瞬で静かになった。 「だーれだ?」 「えっ、あ……この声は、あくあ!? なんでここにいるの!?」 俺は彼女の顔から手を離すと、笑顔で話しかける。 「元気?」 「元気? じゃないわよ! こんなところで何やってんの!?」 ははは、相変わらず、アヤナはかわいいな。 ドッキリ成功だと俺はスタッフに急遽渡された看板を持ち上げる。 俺はそのまま隣の席に視線を向けると、直接面識があるわけではないけど挨拶をした。 「あ、葉さん。どうも今朝ぶりです」 「ああそうだね。今朝ぶりか。と言っても、あのシーン、共演したわけじゃないんだけどね」 この番組は、初代ドライバー役の藤木葉さんがレギュラーを務めている。 狙ってたわけではないが、まさかのミラクルに会場が沸く。 「テレビの前の皆さん見てますか? 初代と今のドライバー、なんと両方います! この番組、大丈夫? まさかもう来年の制作費、全部使い込んだんとちゃう!?」 「あるある。気がついたら私達のギャラが10分の1くらいに目減りしてたりしてね。実は今日の仕事のギャラも手羽先一本でるかでないかなんですよ。さっきもね。控え室に鰻重があって喜んだら、それはお偉いさんやプロデューサーの弁当で、私たちのは海苔弁だって言うんですよ! せめて味噌カツ弁当くらい食わせてくれたっていいじゃないですか。まぁそのおかげで、あくあ君が来てるんならいいんですけどね」 「ええんかい! まぁ、あくあ君の出演費賄うためなら、この人の出演費はいくらでも削ってもらって大丈夫ですから」 「ちょっと待ってよ。私だけ? そこは2人で折半にしようよ〜」 司会2人の掛け合いに会場がドッと笑う。 俺はその間に横から出てきたスタッフさんが用意してくれた椅子に座る。 今頃これを見た阿古さんがご飯噴き出してないといいなあと思いつつ、俺は会場に来ているお客さんに向かって笑顔で手を振った。 ************************************************ すみません。名古屋とか言いつつ豊田市に来ました……。 この後、あくあとアヤナが2人で食事するけど、どこかいいところないかなぁ。 朝はひつまぶし、夜は手羽先なんで、昼はどこにするか……やっぱり味噌カツですか? あくあとコラボして欲しいキャラや、ノクターン回についてのアンケートやってます。 よろしければどうぞ。 https://customform.jp/form/input/140130 アイドルオーディションの推し投票をできる場所を用意しました。 ※オーディションメンバーの詳細に関してはwikiか作者Twitterを確認してください。身長カップ数など書いてます。 https://customform.jp/form/input/140950 作者のtwitterアカウントです。更新が遅れた時はこちらで連絡します。 https://mobile.twitter.com/yuuritohoney https://mobile.twitter.com/yuuritosub 上が本垢、下がサブ垢です。 wikiです。有志の皆様、ありがとうございます。 https://wikiwiki.jp/yuuritohoney/ fantia、fanboxで、こちらでやり忘れたお話を掲載しています。 https://fantia.jp/yuuritohoney https://www.fanbox.cc/@yuuritohoney アラビア半島連邦についておねショタ短編書きました。 https://novel18.syosetu.com/n4279ib/ クリスマス用の短編、ムーンライトでとあ注意。 https://novel18.syosetu.com/n5480hz/ 月街アヤナ、あくあとランチデート。 生放送で何やってんのよ。こいつ……っていうのが今の素直な気持ちだ。 私は隣の席に座ったあくあの事をジト目で睨みつける。 するとあくあは私の視線に気がついたのか、ごめんごめんという素振りを見せた。 もう! 謝るなら最初からやらなきゃいいじゃん。 でも……こういう子供っぽいところに、女の人、特に大人のお姉さん達はキュンとくるんだろうな。 楽屋でも年上の綺麗な女優さんとか、最近流行りのおっぱいの大きなお姉さんタイプのモデルさんとかがそういう話をしているのをよく聞く。 私も仕方ないなぁって許しちゃうから、もうきっとダメなんだろうな。 あくあって、こういうところ、本当に小雛先輩にそっくりだよね。 まぁ、それは置いといて、なんでここにいるのよ? 私がそう思っていると、司会の海沼さんがみんなの代わりにあくあに聞いてくれた。 「失礼ですが、なんでここにおられるんですか?」 「実はベリルのクリスマスキャンペーンで昨日は都内、今日は4人で分かれて他県のファンにプレゼントを届けているんですよ。その途中で偶然ここを見つけたので、せっかくだしアヤナと一緒にランチでも行こうかなと」 「ええっ!?」 私も心の中で海沼さんと同じリアクションをする。 待って、そういう事ならもっと早くから言っておいてよ! それならもっと可愛い服着てきたのに!! 「なるほどね……やっぱり、あくあ君も莉奈派ですか?」 「当然ですよ。だって沙雪の中身はあの小雛先輩ですからね。その時点でないでしょ。それに比べて莉奈は素直だし、頑張り屋さんだし、なにより結構、健気なところがこう……グッときます」 「ストップ! あくあ君、それ以上は隣のアヤナちゃんが大変な事になりますよ」 ありがとう。海沼さんが止めてくれて本当に良かった。 みんなが顔を赤くした私の方へと視線を向ける。 「みんな、この顔見て。本当に可愛らしいなぁ。流石は今をときめく男女のトップアイドル2人ですよ。あくあ君もアヤナちゃんも顔ちっちゃいし、シュッとしてはるし、は〜……やっぱり東京はちゃいますね。あ、ところで2人の結婚式はいつですか? 私、司会やりに行きますよ」 にゃ、にゃにを言ってるんですか!? 「あー、来年の夏くらいかな。海が見えるところなんかどうかなって思ってます」 あくあも何を言ってんの!? ねぇ、本当に自分の言ってる事わかってる? 「あくあ君、ノリ良すぎでしょ。話を振った私の方がびっくりしましたわ」 「すごいね。彼、もう開いた口が塞がらないよ。あ、元からか」 あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー、もうだめ! 私は両手で顔を覆い隠すと、一旦気持ちをリセットする。 急なあくあの登場にただでさえ驚いているのに、心が落ち着かないうちにそんなネタ振らないでくださいよ。もう! 「そういえば2人って同じ学校に通ってはるんでしたっけ? お互いに学校ではどんな感じなの?」 「乙女咲では同じクラスなんだけど、一学期は隣の席同士でしたよ」 「は? そんなドラマみたいな事あるんですか? それかもうそれ、なんかドラマの撮影やってはられるんですか?」 「ははは、確かに今思えば、共演して今こうやって2人でテレビに出てるのってすごいですね」 思い出すな……確かあの頃の私は、あくあに対してつっけんどんな態度をしてて自分でも可愛くなかったと思う。 そんな私に変わらず接してくれて、共演して頑張ってる姿を近くで見て、自分の中で凝り固まっていたものがゆっくりと溶けていった。 「逆にアヤナちゃんから見て学校のあくあ君はどない感じですか?」 「ほんと変わりませんよ。このまんまです。それこそ、黛君やとあちゃんも変わらないですよ。皆さんがテレビで見るそのまんまのみんなが学校で授業を受けてると思ってください」 「いやー、ありがとうございます。これにはもうね、今日、ここに来てくれた愛知の視聴者さん達も、テレビの前の皆さんも大満足の答えじゃないですか? しかもちゃんと黛君やとあちゃんにまで言及してくれて、ありがとうございます。私が言わなくても、ちゃんと言って欲しい事がわかってる。アヤナちゃん本当に好き!」 「あ、ありがとうございます」 うん……嘘はついてないはずだ。 本当は学校にいる時のあくあの方が、ほんの少しだけ気が抜けた感があるけど、それも誤差の範囲内って事で大丈夫だと思う。 例えば前に仕事で忙しくて眠たくなったのか、授業中にうつらうつらして机に頭ぶつけて目が覚めたりとか、そういうちょっとドジなエピソードは可愛いけど、本人のためにも内緒にしておく。 それに自分が飲んでた牛乳と間違えてとあちゃんの飲みかけの牛乳を飲んだうっかりエピソードとかは、刺激が強すぎて死人が出たらいけないから話せないしね……。 「逆にあくあ君から見て、学校に居る時のアヤナちゃんはどないですか?」 「アヤナは学校に居る時の方が自然体って感じがします。アイドルのeau de Cologneとしてステージに立ってる時とか、役者の月街アヤナとして現場に居る時と比べて、真面目に教室で勉強してるアヤナの横顔を見ると本当に普通に高校生って感じで、そのギャップにグッとくるものがありますよ」 なんで私の横顔なんて見てんのよ! 授業中でしょ!? ちゃ、ちゃんと前向いて、先生の話を聞いてなさいよ!! 「は〜、なるほどね。そういう事ですか……。はいはいはい、わかりましたよ。少し質問を変えますが、同じアイドルとしてお互いに尊敬するところとかはありますか?」 「あー、やっぱり華じゃないですか?」 「華、ですか?」 「はい。ステージの上に立った時、やっぱり目を惹くというか……アイドルって色んなタイプがいると思うんです」 「はい、わかりますよ」 「アイドルって応援したくなるっていうのが一つのポイントで、そういう子って人気が出やすいと思うんだけど、アヤナは最初からそうじゃないんですよね。アヤナの場合は歌もダンスも完璧で、ステージに立ったらいつだって変わらない、それこそいつもと同じ最高のアイドル、eau de Cologneのセンター月街アヤナのパフォーマンスを見せてくれるわけなんですよ。これって結構とてつもない事で、同じアイドルとしては尊敬します」 ちょっと待って、この番組って何? 今日のコーナーに、私の処刑って企画あったっけ? 恥ずかしくて思わず隣にいるあくあの背中をぐいぐいと押したくなった。 「俺はまだそこまで安定してないというか、天我先輩の言葉を借りるなら、パッション……ファンと熱を共有する事で誤魔化してるって言ったらいいのかな。ステージだとテンションが上がりすぎて、こうした方がいいんじゃないかって思いついたらアドリブで入れたりとか、どうにも楽しんでしまうというか遊んじゃうんですよね」 「はー……そういう事なんですか。私は結構好きですけどね、そういうところ」 「ありがとうございます!」 あ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜! もう何度心の中で、あーって叫んだかわからないよ。 ねぇ、あくあ、これ生放送なのわかってる? 生放送中に私を恥ずかしさで殺すつもりなのかな? 「アヤナちゃんはどう? 同じアイドルとしてあくあ君はどうですか?」 「アイドルとしてのあくあは、そうですね……純粋に羨ましいかな」 「羨ましい!? それはどういう意味でですか?」 「あくあのライブパフォーマンスは本当、見ていていつも楽しそうで……ううん、楽しいんだろうなっていうのが同業者の私から見てもわかるんですよね。でも、私の場合はeau de Cologneのセンターとして完璧にやらなきゃって事に拘り過ぎて、楽しもうって感覚を忘れてた気がしました。あくあのステージを見てそれに気付かされたんです」 「なるほど、それで、それがどうして羨ましいに繋がりはるんでしょうか?」 「その……楽しめるっていうのは、ステージに立った時に余裕がないと無理なんですよ。普段からちゃんと練習してて、自分のパフォーマンスに自信がないと余裕は生まれないんです。私はまだ、そこには至ってないので、純粋に羨ましくなりました。こういうと羨ましいっていうより、憧れって言った方がこの感情は近いのかもしれませんね」 うん……自分で言っていて恥ずかしくなった。 何コレ? どうしてこんな事になったの!? 「なるほどなぁ。2人はドラマでも共演してるけど、役者としてはどうなんですか?」 「役者としてのあくあは、一言でいうと純粋にすごい……かな。スイッチが入ると、小雛先輩のような凄みを感じる演技をする時もありますし、私も、もっともっと頑張らなきゃなって良い刺激を貰います」 「うんうん。わかるわぁ。めちゃくちゃ他局やけど、明日の夜やってるドラマとかは、本当まぁ、ドキドキさせられるというか、これも他局で申し訳ないんですが、ヘブンズソードやはなあたと違って、ゆうおにでは役者としてのあくあ君の凄みに毎回ドキドキさせられてます」 海沼さんの言葉に私は無言で頷く。 ゆうおにで一也を演じている時のあくあは司先生の脚本もあって、その凄みがわかりやすくなっている。 演じるキャラクターのシンクロ率で言えばヘブンズソードの剣崎だし、あくあの男性としての魅力を引き出すのははなあたの夕迅様だけど、役者としてのあくあの実力を引き出すのはゆうおにの一也だ。 「あくあ君はどうですか? 役者としてのアヤナちゃんは」 「役者としてのアヤナは読み解く力に優れていると思います。一緒に練習したりするんですけど、演じる事に対して脚本だったりキャラクターだったりに対して、脚本家や原作者が描きたい事、その意図を一つずつ丁寧に読み解いていくアプローチの仕方はとても勉強になりました。俺はそこらへんもっとこう……演じている内に、その流れの感情というか、感覚で合わせちゃうところがあるので」 それができないから、こっちはそういうアプローチの仕方をしてるんだけどね。 だから丁寧に丁寧に、とにかくひたすら丁寧に脚本とキャラクターを読み込んでいくスタイルの小雛先輩に指導された事は、私にとってはラッキーだった。 役者の私があくあに置いていかれないためにも、私はもっともっと小雛先輩を見て観察して学ばなければいけない。 「は〜〜〜、なるほどね。ところで2人の結婚式はいつでしたっけ?」 「何ならもうこの収録後にでもしちゃいます?」 「もう! 何言ってんのよ。このおバカ!」 あっ、思わず反応しちゃった……。 も〜〜〜〜〜〜っ! せっかく、無視してやり過ごそうと思ったのに、2人して私の事をいじるから!! 「ほんま、顔真っ赤にして可愛らしいなぁ」 「でしょ」 だからなんであくあがドヤ顔してるのよ!! ほんと、そういうところが小雛先輩とそっくりなんだから! 「そういう訳で……え? もう時間? 残念やけど、もう番組が終わりみたいですわ」 「あ……すみません。なんか最後、尺を使ってしまって」 「それなら最後、局違いますけど、葉さんと2人で並んで新旧ドライバーポーズしてもらえますか?」 「あ、いいですね」 「それ、楽しそう」 藤木葉さんとあくあは前に出ると、2人でかっこよく変身ポーズを決めて番組は終了した。 今日のドライバーで藤木さんが出演した事もあり、会場の中も大きな拍手に包まれる。 「ありがとうございました!」 「こちらこそ、色々とほんまにありがとうなあ」 「それじゃあ最後に、今日、たくさんプレゼント持ってきてるんで、よかったら会場に来てる人も、出演者の皆さんも、スタッフの皆さんも貰って帰ってくれると嬉しいです!」 「やったぁ! やっぱりあくあ君はわかってるなあ!!」 それから少しして収録を終えた私はあくあとランチを食べるために楽屋で服を着替える。 「すみません。衣装持ってきてたら貸して……ううん、買い取らせて欲しいんですけど」 「いいですよ。どうぞ」 今日来ていたスタイリストさんに相談しながらデート服を見繕ってもらう。 私物の黒ニットとショートブーツ、買い取った足首が見えるロングのチェックスカート、うん、これなら大丈夫だよね。 「その服なら、このライダースが似合うんじゃない?」 「え、あ……」 その様子を見ていた藤木さんが自分が着ていたレザーのライダースジャケットを脱いで私に着せてくれた。 「アヤナちゃんはこういう甘さと辛さが同居したようなファッションが似合うと思うんだよねー。それ、よかったら貰ってくれる?」 「え? でも……」 「私、レザーばっかついつい買っちゃうから、家にたくさんあるんだよね。嫌なら仕方ないけど、よく似合ってると思うよ」 「あ、ありがとうございます!」 さらにその様子を見てた海沼さんがやってくると、自分の持ってきたバッグの一つから中身を取り出してマネージャーに押し付けると、私にそのバッグを手渡した。 「それならアヤナちゃんにこのショルダーバッグもあげるわ。これ私の好きなフランスのブランドやけど、コロールの親会社やし、あくあ君ともぴったりとちゃいますか?」 「あ、いやその、流石にこれは高すぎてもらえませんよ!」 「ええのええの。その代わり、うまく行ったら結婚式に呼んでな!」 「あ……ありがとうございます!」 海沼さんは私にバッグを押し付けるように渡すと、スッと行ってしまった。 こ、ここのって、小さくても4、50万するけど、本当に大丈夫かな……。 でも流石はトップメゾンの新作だけあって普通に可愛い。うん、ここはありがたく使わせてもらおうかな。 「ついでだから髪も可愛くしてあげるね。あ……そのイヤリングかわいい!」 「あ、ありがとうございます」 私は鏡を見ながらそっとイヤリングに触れる。これは昨日、あくあからもらったクリスマスプレゼントだ。 そのイヤリングと、あくあから前にもらったリボンのヘアピンが似合うように髪もアレンジしてもらった私は、慌てて関係者用の出口へと向かう。あああああ! 思ったより待たせちゃった。 普通なら怒ってもいいはずなのに、あくあはいつもと同じように笑顔で出迎えてくれる。 「ごめんな。俺がランチ行こうって言ったから、色々と気を遣わせちゃって」 「あ……うん。こちらこそ、待たせちゃってごめんね」 やっぱり、あくあはずるいな。 待たせちゃったのは私なのに、先に謝っちゃうんだもん。 「あと、その私服、すごく似合ってるよ。かっこかわいいってやつ」 もう! 何でそんな事をさらっていうのよ! 男の子が女の子にいう可愛いって特別なんだよ? それなのにあくあだけはバーゲンセールのように言っちゃうし、これが適当に言ってるならまだしも、本当にちゃんと私を見てかわいいって言ってるから、こっちはそれで感情が大変な事になるんだからね!! 結婚してる貴方と違って、こっちは付き合った経験もなければ、あくあが初恋なんだから、もうちょっとこう……もーーーーーーーっ! 少しは手加減しなさいよ。 「アヤナはお昼、何食べたい?」 「うーん、せっかくだし愛知の名物とか?」 「それなら冬だし、味噌煮込みうどんとかどう? おうどん大使としては、やっぱ外せないかなって……」 「良いと思う。私、冷え性だから、あったかいの食べるの賛成!」 そういうわけで私達2人は、スタッフさんの運転する車で送ってもらってお店のたくさんある駅前へと向かう。 ちなみにその間にわざとらしくイヤリングやヘアピンがわかるようにアピールするけど、あくあは全くと言っていいほど気が付かない。もう! なんでそういうところは気がついてくれないのよ! 「え? 嘘? 本物?」 「さっき、テレビでランチ食べに行くって言ってたの本当だったんだ……」 「莉奈……じゃなくて、アヤナちゃん、がんばれ!」 「やば。生のあくあ様、やば……」 「流石現役のアイドルの男女ツートップなだけはある。オーラがすごい」 「ホゲー、あそこだけ完全に別空間でしょ」 うん。まぁ、普通にそうなるよね。 みんな遠巻きに見てくれているし、マナーがいいから助かってるけど、普通なら大パニックになってもおかしくない。 でもそうならないのは、やっぱりみんながあくあに今のあくあのままでいて欲しいからなんだと思う。 「すみません。いけますか?」 「うぇっ!? ほ、本物……しょ、少々お待ちくださいませ!!」 慌てるお店の人に対してぺこりと頭を下げる。 お客さんが多い時間帯を外しているとはいえ、ほんとごめんね。 「えっと、上に個室があるんで、そこでどうですか?」 「「ありがとうございます!」」 私とあくあは靴を脱いで個室に入る。 スタッフの人達は私に気を遣って反対側の大部屋で食べるそうだ。 みなさん、本当にありがとうございます。 「おおっ! これが味噌煮込みうどんか!! 真ん中に卵が入っててめちゃくちゃ美味しそう!」 「味噌煮込みうどん初めて食べるけど、お鍋で出てくるんだね。海老天まで入ってるなんて豪華ー」 「よっしゃ! 冷めないうちに食べようぜ」 「うん!」 「「いただきまーす!」」 本当はずるずるしたいけど服が汚れるわけにはいかないから我慢我慢……。 「はふっ、はふっ、うっま……! あっつ!」 「もう! 慌てて食べなくてもおうどんは逃げないわよ。はい、お水。火傷しないように気をつけてよね」 「ありがとう、アヤナ。味噌煮込みうどんのうまそうな匂いと湯気に、無意識のうちについ」 「ふふっ、まぁ、わからなくはないけどね。でも、ほら、こうやって少しは冷ましたほうがいいわよ」 私は髪がお汁につかないように手で押さえながら、掬い上げた麺をフーフーしてから口の中へと運ぶ。 んーっ。お味噌の味が濃くて美味しい。麺は思ったよりコシがあってびっくりしたけど、これが普通なのかな? 「ありがとうございます!」 「あくあ……なんで拝んでるの?」 「あ、いや、フーフーしてる時のアヤナが可愛くて、つい……」 なっ……! もーっ! あくあが急にそんな事を言うから、体が火照って暑くなってきたじゃない。 私は自分の顔をパタパタと仰ぎながら、口を少しだけ尖らせながらあくあの方へと視線を向ける。 「あくあってさ、それ、無自覚? かわいいって言われるのは嬉しいけど、そんな事を言われたら私でも流石に勘違いしちゃいそうになるんだけど」 「ああ、だから俺も、カメラの回ってないところで2人きりになったら、気のない女性にはそういう事は言わないようにしてるよ」 「え……? あ……それって、どういう」 「さあ? どういう事なんだろうね?」 何よその笑みは!? え……あ、う、そ、それって私に気があるみたいじゃない!! って、え、もしかして私、今、気があるって事を言われちゃったの……? 「別に今すぐどうこうってわけじゃないけど、それくらい俺はアヤナの事は気にしてるし、いつだって心配してるって事を伝えておきたかったんだよね」 「……心配?」 「ああ、アヤナは強いからなんかあっても自分で解決しようとしたり、我慢して耐えようとしたりしちゃうだろ? だからといって、傷つかないわけでもないし、心が擦り減らないわけでもないと思うんだよ。ああ、うん……自分で言ってて気がついたけど、そんなアヤナの姿を見るのは嫌なんだよね。だからさ、アヤナは嫌かもしれないけど、こうやって何もなくてもたまに飯誘ったりするからな」 あ……私はあくあの言葉で、あの時の事件を思い出す。 私がその後なんも言わなかったから、あくあは私が本当はまだ辛い思いをしてたりするんじゃないかって、ずっと気にかけてくれたんだ。 だめ……そんな事、知りたくなかったよ。だって、知ったらもっと好きになっちゃう。 「嫌じゃない……むしろ、嬉しい。ありがとう」 「どういたしまして。はは、まぁ俺が飯食いたいだけなんだけどさ。っと、冷めないうちに食べよっか!」 「うん!」 私は熱った顔を誤魔化すように、味噌煮込みうどんをずるずると食べる。 ニットに汁が飛び散りそうになったけど、今度はそんな事を気にする余裕もなかった。 ん……? でも、ちょっと待って、それじゃあさっきの可愛いは!? 気がない人には言わないって事は、うわあああああああああああああ! 聞きたい! 聞いてみたいけど、聞いてもいいの!? 恋愛の初心者マークをつけたばかりの私に、この問題は難しすぎます……。 「いやあ、美味かったな。おうどんだから、もしかしたら足りないかなって思ったけど、ちゃんと満腹感あるし、満足、満足!」 「うん。すごくおいしかった。ネギとかお揚げとか具がたくさん入ってるのも良かったね」 私の今日の仕事はもう終わりだけど、話に聞いたら、あくあはどうやらこの後もまだお仕事らしい。 すごいなぁ。ほんと、どれだけ体力あるのよって思う。 「それじゃあ、アヤナ、またな!」 「うん! 今日はランチ誘ってくれてありがとう!」 私はスタッフの人が用意してくれた車に乗り込む。 するとあくあが、扉を閉める前にそっと私の耳元で囁いた。 「俺のプレゼントしたそのヘアピンとクリスマスプレゼントのイヤリング、すごく似合ってる。ありがとな」 ずるい! 最後の最後にそういう事を言うのは本当にずるい!! もしかしたら忘れちゃったのかなと思って、さりげなくアピールしたりして、こっちはドキドキしてたのに!! もう、絶対に私の事を弄んでるでしょ! 「それじゃあまた年末な!」 「うん!」 私はあくあと別れると、スタッフさんに駅まで送ってもらい帰路に着く。 この後、家に着いた私を待っていたのはベリルから送られてきたゲームだった。 そのせいで大晦日までの間、ずっと家でゲームをする事になるんだけどそれはまた別のお話である。 絶対、大晦日にあくあにあったら、あのゲーム、どうやってもクリアできないんだけどって文句言ってやるんだから! あと、小雛先輩のエンカウント率が高すぎなのよ!! なんなのよあれ! 絶対にクリアできないじゃない!! ************************************************ 色々と教えていただきありがとうございました。 最後、最初から出てた味噌煮込みうどん案と追いかけてくるあんかけスパゲッティ案の間で悩みました。 夜は多分手羽先かな。この後また午後のお仕事やって、姐さん視点回になる気がします。 アヤナとあくあでなんか落ち着いた感じの番組やりたいって思ってたから、今日の話をかけて良かったです。 あくあとコラボして欲しいキャラや、ノクターン回についてのアンケートやってます。 よろしければどうぞ。 https://customform.jp/form/input/140130 アイドルオーディションの推し投票をできる場所を用意しました。 ※オーディションメンバーの詳細に関してはwikiか作者Twitterを確認してください。身長カップ数など書いてます。 https://customform.jp/form/input/140950 作者のtwitterアカウントです。更新が遅れた時はこちらで連絡します。 https://mobile.twitter.com/yuuritohoney https://mobile.twitter.com/yuuritosub 上が本垢、下がサブ垢です。 wikiです。有志の皆様、ありがとうございます。 https://wikiwiki.jp/yuuritohoney/ fantia、fanboxで、こちらでやり忘れたお話を掲載しています。 https://fantia.jp/yuuritohoney https://www.fanbox.cc/@yuuritohoney アラビア半島連邦についておねショタ短編書きました。 https://novel18.syosetu.com/n4279ib/ クリスマス用の短編、ムーンライトでとあ注意。 https://novel18.syosetu.com/n5480hz/ 小雛ゆかり、クソゲー配信します。 12月25日、昼。 私はベリル本社に来ていた。 今朝、一部のファンと有名人に向けて配られたベリルのゲームを配信するためである。 「というわけで、よろしくね」 「別にいいけど、公式配信が私で大丈夫なの? 荒れない?」 苦笑いする阿古っちをジト目で見つめる。 「はは……私もそう思ったんだけどね。スタッフ会議で推してる人が多かったから」 「ふーん。別に私はいいけど……それじゃあ、もう配信するけどいいよね?」 「もちろん。それじゃあ、何かあったらそばにいるから」 「はいはい。任せておいて」 私は準備された配信部屋に行くと、公式配信の時間を待って配信を始める。 【始まった】 【公式が小雛ゆかりとか大丈夫?】 【公式の小雛ゆかりきたー】 【鞘無インコ:野良の小雛ゆかりがトラウマになりました。責任とってください】 【インコwwwww】 【ホゲ川に続いて第二の被害者がwww】 【インコも諦めて小雛ゆかりルート開拓しよ?】 【10分くらいでなんかやらかして強制終了しそう】 【もう嫌な予感しかしない】 【どうしてこうなった!?】 【嫁なみにしておけばいいのに……】 【ラーメン捗る:公式でレートZの配信ありますか?】 【ソムリエール:次はベリルを会社ごと乗っ取るつもりなんですか?】 【乙女の嗜み:小雛先輩ならワンチャンある気がするんだよね】 ものすごいスピードでコメント欄が流れる。 目が痛い。あいつ、いつもこんなの見ながら配信してるわけ? 「昼間からこんなに集まるなんて、あんたたち暇人多すぎでしょ」 思ったことをそのまま伝えるとさらに配信コメントが加速していく。 【wwwww】 【流石、開口一発目から問題発言してくるw】 【小雛さん、ここ公式配信ですよ!】 【公式チャンネルで視聴者煽ってるのクソウケるw】 【こーれ、スタッフ初動から慌ててます】 【小雛さん、わかってるかもしれませんが、この配信、一応スポンサーついてますよ?】 【最近、煽られ慣れてきたのか。これはこれでクセになる】 【むしろ、小雛ゆかりはこうじゃないと派】 【というか、これを見に来た】 【鍛えられてる奴らが多くて草w】 何やら窓の向こうから阿古っちがカンペを出しているが気にしない。 私を起用するという事は、好きにやっていいという事だ。 「はいはい。それじゃあゲーム始めるわよ」 私はゲームスタートのボタンを押す。 キャラクタークリエイトとか個人設定の面倒な部分とか、レートの選択はベリルが指定しているので今回はスキップだ。 『OK、これで必要な書類は全部ね。まさかゆかりがあくあ君のマネージャーをやりたいだなんて言うと思わなかったよ。今日からよろしくね』 ん? ちょっと待って、あこっちの反応、私が女優の小雛ゆかりだって認識してない? 【隠しルートきたああああああああああああああ!】 【嘘だろwwwww】 【いきなりイレギュラー起こってて草w】 【これはまた攻略班が大変だな】 【スタッフ、こんなところに気合い入れるなら野良の小雛ゆかりをどうにかしろ!!】 【乙女の嗜み:流石にこれは予測してなかった】 阿古っちの案内でベリル本社の中をうろうろする。 ふーん、最近のゲームってすごいのね。こんなにリアルなんだ。 『うーんと、ゆかりは、他にどこか見たいところはある?』 あこの言葉の後に、画面の前にたくさんの選択肢が出てきた。 [A:録音スタジオ] [B:ダンススタジオ] [C:ピアノスタジオ] [D:多目的ルーム] [E:試写室] [F:トレーニングルーム] [G:打ち合わせ室] [H:配信ルーム] [I:食堂] [J:休憩室] [K:特になし] 選択肢多すぎでしょ! 何よこのクソゲー! 【この画面がトラウマになってるやつ】 【ノシ】 【ノ】 【鞘無インコ:呼んだ?】 【インコ草wwwww】 【やってないけど配信見てるだけでもうトラウマだよ】 【この時点で軽くホラー】 特になしにして帰ろうと思ったけど、一応公式配信だし、阿古っちのためにも真面目にやりますか。 「どうせ、あんたたち、あいつを攻略できなくてまごまごしてるんでしょ? ま、そういう事ならアイツの事を知り尽くした、この小雛ゆかり先輩に任せなさい!」 私はドンと胸を叩く。 【おおおおおおおお!】 【鞘無インコ:これはワンチャンあるで!!】 【勉強させてもらいます!!】 【ラーメン捗る:全裸待機おk!】 【始 ま っ た な !】 【ついに真打きたか!】 【いや、もう無難に嗜みに聞けば良いのでは?】 【打ち合わせ室選択してみて、どうなるか気になる】 ふっふっふ! まぁ、見ておきなさいよ。 どうせあくぽんたんなんておっぱいさえ押し付けとけば、私にすら興奮するようなやつなんだから、それで楽勝じゃない!! 「まずは、ここは無難にトレーニングルームでしょ!」 あのバカなら朝から筋トレしてそうだしね。 私はトレーニングルームの選択ボタンをポチッと押す。 【あ】 【あ】 【あ】 【そこはまずい】 【まずい!】 【解散!】 【野生の森川楓クルー!】 【トイレタイム行ってきます】 【未来見えました】 トレーニングルームの前に行くと阿古っちが私を置いて居なくなる。 私はそのままそのままトレーニングルームに入ると、見覚えのある人影が居た。 『あっ……。っす』 アナウンサーの森川楓はそれだけ言うと、ススススとどこかへ行ってしまった。 何? このイベント必要? 【嘘……だろ?】 【ミラクルきたwww】 【朗報、小雛ゆかりさん、野生の森川楓が逃げるようになる】 【格付け完了したな】 【ラーメン捗る:ホwゲw川wwwww】 【こんな事あるw?】 【これはスタッフわかってるw】 【この回避方法は想像できなかったわ】 うーん、トレーニングルームの中を探索するけど何もない。 それどころか、あくぽんたんも見たらないし、これ以上ここにいる意味はないわね。 「なんなのよこのイベント。特に何もなさそうだし外出るわ」 トレーニングルームを出て社内を彷徨いてると、見知った顔を見つけた。 【姐さんキターーーーーーーーー!】 【うおおおおおおおお!】 【姐さん! 姐さん! 姐さん!】 【ラーメン捗る:ラスボスキター!】 【ソムリエール:ゲームなのに威圧がすげぇ!】 【姐さん初見組だけど、デカいと目つきが悪いで即わかったwww】 桐花マネならあくぽんたんの居場所を知ってそうね。 私はあくぽんたんをとっ捕まえるために、桐花マネに話しかけた。 『あら……小雛ゆかりさん。あくあさんのマネージャーをやるって言ってたの冗談じゃなかったんですね』 う……。なんだろうこの妙な圧は……。 これは身長が高いとか、私の視界を埋めるほどのおっぱいとか、そういう目に見える次元の話ではない。 桐花マネからは目で見えない妙な圧があるのよね。 まぁ、阿古っちやあくぽんたん、カノンさんは、ぼやっとしてるというか、のほほんとしてるからこういう人が側にいて良かったのかなと思う。もしかしたらベリルが変な奴らに乗っ取られてないのも彼女のおかげかもしれない。 [A:白銀あくあの居場所を聞く] [B:猫山とあの居場所を聞く] [C:黛慎太郎の居場所を聞く] [D:天我アキラの居場所を聞く] [E:天鳥阿古の居場所を聞く] [F:森川がさっきトレーニングルームでなんか不審な行動をしてましたと告げ口をする] [G:何か仕事はありませんかと聞く] [H:恐怖を感じてその場から立ち去る] [I:戦いを挑む] ちょっと待って、最後の選択肢、何よこれ!? これ、そういうゲームじゃないでしょ! 確実にスタッフの悪ふざけじゃないの!! 【スタッフふざけすぎだろwwwww】 【最後の選択肢なんなんwww】 【普通ならAなんだけど、ここは最後の選択肢一択やなw】 【ラーメン捗る:Hと言いたいところだけど、ここはFでおなしゃす!】 【ソムリエール:Fだけはやめときましょう】 【乙女の嗜み:このゲーム作ったスタッフ……】 【このゲーム会社、姐さんに潰されるぞwww】 【Hの恐怖を感じても中々酷いなw】 【なるほど、私はこのゲームを勘違いしてたんだね。やっぱりあくあ君たちを手に入れるには腕力、つまりはパワーが必要だという事を教えてくれてるんだよ】 【やはりパワーは全てを解決してくれるのか】 【レベルを上げて物理で殴ろう!】 最後の選択肢はないとして、うーん……やっぱりここは真面目にやるならGか、あくぽんたん攻略に向けてAになるわよね。 「Aにするわ。とにかくあくぽんたんにさえ会えればどうにかなる気がするし」 私はA、白銀あくあの居場所を聞くを選択する。 『あくあさんの居場所ですか? 試写室で昨日のライブ映像チェックするって言ってましたよ』 ふーん、試写室ね。桐花マネと別れて試写室へと向かおうとすると、まだ何かあるのか呼び止められた。 『小雛さん、ベリルのマネージャーとしてこれを渡しておきますね』 桐花マネはポケットからゴソゴソと何かを取り出すと、私の操作するキャラクターに手渡した。 [仕事用の携帯電話を手に入れた! これ以降はメニューから仕事用の携帯電話を使用する事で所属タレント、社内や取引先の人と連絡を取る事ができます] [仕事用の手帳を手に入れた! これ以降はメニューから仕事用の手帳を確認する事で、自分や所属タレントに入った仕事の予定が確認できます] 勝った。携帯電話と手帳さえあれば、もう余裕でしょ。 待ってなさいよ、あくぽんたん! どうせあんたなんかチョロいんだし、この私がすぐに攻略してあげるんだから。 【うおおおおおおおおおおおお!】 【アイテムゲットおおおおおおおおおお!】 【そんなアイテムあったのか……】 【前人未踏の領域キタコレ!】 【最初の選択肢で躓いてた奴らを嘲笑うかのようにゲームを進めてイクゥ!】 【やっぱ、小雛ゆかりはすげーわ】 【こりゃ、あくあ様の攻略も余裕か!?】 【ラーメン捗る:ぐへへ……もう体の方の準備はできてまぁす!】 【ソムリエール:あくあ君、逃げてー!】 【乙女の嗜み:仕事用ってことは私用もあるのかな? 手帳が別々なら確認する時に事故りそうだからリアルでメモりながらやった方が良さそうね】 目の前の桐花マネは私に手帳と電話を手渡すと、ポケットから自分の携帯電話を取り出した。 [仕事用携帯電話の連絡先に、先輩マネージャー桐花琴乃(仕事用)の項目が追加されました] ふーん、なるほどね。最初から連絡先に社員やタレントが追加されてるわけじゃないんだ。 私は桐花マネと別れると、あくぽんたんの待ち受ける試写室へと向かう。 しかし……。 「ちょっと! なんでアイツはいないのよ!!」 試写室に到着したのはいいけど、あくぽんたんの姿はどこにもない。 この私がわざわざ来てやったというのに、あいつは何してんのよ!! 【なるほどね】 【そう都合がよくは会えないか】 【あの最初の選択肢で試写室に行かないと無理って事ね。了解】 【乙女の嗜み:結構判定がシビアなんだね。行動一回ごとにあくあに内蔵されてる行動のタイムテーブルが進んでるのか、単純に実際の時間経過がタイムテーブルの進行に影響してるのかは検証する必要があると思う】 【嗜み? いや、嗜みさん……!?】 【ここに来て嗜みが覚醒】 【なるほど、これが検証班か!!】 それにしても相変わらず会社の中にミニシアター作るとは本当ふざけた会社だ。 ゲームだからと思ってる奴がいるかもしれないけど、実際にベリル本社の中にはミニシアターがあって、社員なら誰でも使えるようになっている。 私は社員じゃないけど、何度か使わせてもらった事があるから知ってるんだよね。 諦めて私が試写室から出ようとしたら、画面にメッセージボックスが表示された。 [地団駄のリアクションを覚えました! これ以降はBRのボタンを押す事でワンタッチリアクションコマンドを使用できるようになります。リアクションコマンドの設定は、メニューのリアクションコマンドより設定・登録してください。なお、一度を覚えたら以降はずっと使えますが、ワンタッチリアクションコマンドに設定できるのは最大で8つまでとなっております] は? 【なんぞこれwwwww】 【スタッフwww】 【こーれ、完全に小雛ゆかりを煽ってますw】 【いいぞスタッフ。もっとやれ!!】 【草wwwww】 【鞘無インコ:なんやこれwwwww】 私は念の為に覚えたリアクションを実行する。 しかし何かが起こるわけもなく、ただ無意に時間が過ぎていく。 「何よこれ!? これに一体なんの意味があるっていうのよ!!」 ふんがーっ! 私は地団駄のリアクションを連打する。 このゲーム作ったスタッフ覚えてなさいよ! 絶対に後で本社に乗り込んで直接、文句を言いに行ってやるんだから。 【いいですか皆さん。これが大人です】 【草wwwwwwwwww】 【反応が期待通りで助かりますw】 【ラーメン捗る:あのー、もう準備できてるんですけど、まだ、ですか?】 【ソムリエール:スタッフはもう逃げる準備をしておいた方がいいですよ】 暫くすると画面の中央に新しいメッセージボックスが出現した。 「どうよ! 私の粘り勝ちよ!!」 私は勝ち誇ったかのようなドヤ顔をワイプで見せる。 【嘘だろwwwww】 【この顔www】 【謎の小雛マジック発動】 【小雛ミラクル発生しました?】 【これぞゴリ押しwwwww】 【ソムリエール:やはりパワーこそ正義、そういう事ですか?】 【ソムリエール、お前のパワーは物理だろw】 【乙女の嗜み:このゲーム、まだ一部しか明らかになってないけど、できる事が多いから検証する余地がたくさんありそう。ちゃんとwiki作って攻略班を編成したほうがいい気がする】 ボタンを押して先に進むと、幾つかの選択肢が出てきた。 ふふーん、見ておきなさい。今度こそ一発であくぽんたんを引き当ててやるんだから! [A:大人しく仕事に戻る] [B:あくあ様の気配に思いを馳せる] [C:あくあ君を感じるために、とりあえず深呼吸する] [D:座った形跡がありそうな椅子を探す] は? この選択肢、何? 私は目の前の選択肢に何度も目をぱちくりさせる。 【うおおおおおおおおおおおおおお!】 【きちゃああああああああああああああああああああ!】 【ついにエッチなシーンきました!?】 【ラーメン捗る:わりぃ、お子様(嗜み)はもうおねんねの時間だぜ。ぐへへ……】 【鉄板はCだけど、ここはDだろ!!】 【D・D・D! D・D・D!】 【これ、椅子って持って帰れるのかな?】 【急げ! あくたんの温もりが残ってうちになんとしても見つけるんだ!!】 【見つけてもすぐに座るなよ。まずは匂いを嗅いで、舐めて、頬擦りで温もりを堪能してから座るんだ。フィニッシュはわかってるよな?】 【上のコメントが犯罪者のそれで草wwwww まぁ、私もやるんですけどね】 【落ち着け、発情したメスども!!】 【乙女の嗜み:サイテー】 【ソムリエール:はいはいはい! 匂いを嗅ぐのなら任せてください! 警察犬に勝った事あります!! 私ならあくあ君の匂い辿れます!】 【おい、嘘だろwwww】 【ソムリエールの情報はガチ】 【乙女の嗜み:サイテー】 選択肢があまりにもくだらなさすぎて、普通にAを押してさっさと次に進もうとしたが一旦立ち止まって冷静になる。このクソゲーを作ったバカスタッフに付き合ってたらダメだ。 純粋に考えて、あの女に甘すぎるあくぽんたんやクソ真面目な白龍先生が、こんな難易度のゲームを作るはずがない。 おそらく調子に乗った開発陣が暴走したのか、非正規版だからと言って遊び心を優先させたのかはわからないけど、このゲームをクリア、つまりあくぽんたんを落とすためにはどこかで裏をかく必要がある。 「普通に考えたらAだけど、もしかしたら何か落とし物してるかもしれないし、Dにしておくわ。私、あいつがいつも使ってる席知ってるし」 ふふふ、このゲームを作ったスタッフは今頃、私のゲーム配信を見てほくそ笑んでるんでしょうね。 だけど、貴女達はどうやらまだこの私、小雛ゆかりの事を理解できてないようね。 2度とこの私に歯向かわないように、モニターの前で飲んでるコーヒーを噴かせるくらい吠え面をかかせてやるんだから、見てなさい!! 【うおおおおおおおおおおおおおおおお!】 【マジかよwwwwwwww】 【小雛マジックきちゃあああああああ!】 【ヒューっ、流石は小雛ゆかりだぜ! 私達にあー様との師弟関係を見せつけて脳を破壊してくるぅ〜!】 【ラーメン捗る:いやぁ、勉強になります。メモメモ!】 【乙女の嗜み:捗るがロクでもない事を考えてそうだから、後で姐さんにメールしておきます】 【ナイス嗜み!】 【ナイスみ!】 【嗜イス!】 【ナイスみと嗜イスは流石に無理があるだろw】 【ラーメン捗る:あれ? これ捗るさんピンチですか?】 【ソムリエール:捗る。リアル椅子のチェックは私に任せて、お前は逝け!】 【嗜み〜、こいつの通報も頼むわ>ソムリエール】 【乙女の嗜み:通報しました>ソムリエール】 【知ってる奴らがリアルで捕まりそうで草wwwww】 えーと、あいつの席は……F、F、F、あった、Fの15だ! 私はF15の座席を調べる。すると、また何かを手に入れたのかメッセージボックスが現れた。 よしっ! 見たかゲームスタッフ!! [飲みかけのペットボトルを拾った。どうやらあくあ君が忘れていったみたい。……ゴミを拾ったら、ちゃんと処分しようね!] はぁ? 何コレ? ただのゴミじゃん!! こんなの拾って喜ぶバカなんていないでしょ! 【しゃああああああああああああああっ!】 【神ゲーきたあああああああああ!】 【購 入 決 定 !】 【あくあ様の飲みかけペットボトルがゲットできるゲームがあると聞いてやってきました!】 【ちょっと捗ってきますね!】 【お前ら落ち着け、ゲームの中だぞw】 【ぺろぺろ族が多すぎだろwww】 【犯罪予備軍多すぎwwwww】 【ラーメン捗る:ぺろぺろですかっ!? ぺろぺろなら任せてください! このイジリー捗る。ぺろぺろの速さなら誰にも負けません!!】 【お巡りさんここでーす!】 【ソムリエール:な、中身が勿体無いし、飲んでから捨ててもセーフ!!】 【セーフどころか3アウトゲームセットだ。バカw】 【乙女の嗜み:……ゴミ箱なら入口にあったよ】 私は念の為に自分がよく座っているF14の座席をチェックする。 するとまた画面にメッセージボックスが出現した。 [この座席は私の席だ。よく見ると、小雛ゆかりの席、誰も座るなと自分で書いてある] ちょっと! なんで知ってんのよ!! 【草wwwww】 【こいつwww】 【もう我が物顔で他人の会社のスペースを占拠してやがるw】 【ソムリエール:頭が痛くなってきた。ベリルの人、乗っ取られないように気をつけて】 【ソムリエールの言葉重すぎ、クソ笑ったwww】 【乗っ取りが冗談に聞こえないの私だけ?】 【ちゃっかりあくあ君の隣をキープしてて草w】 私は席を蹴飛ばすコマンドがなかったので、その場で地団駄を踏む。 それを見たコメント欄がすごい勢いで回転していたが、目が痛いのでもう随分と前からコメント欄は一切見てない。 私はそのまま試写室を出ようとしたけど、出入り口の近くにあったゴミ箱の前を通った時に選択肢が表示された。 [A:さっき拾ったペットボトルをゴミ箱に捨てる] [B:もしかしたら危険なものが入ってるかもしれない! テロ対策、安全を考慮して自宅に持って帰る] [C:世界で綺麗な水を飲める人は限られている。勿体無いので残った中身は私の方で処分しておきます] [D:海洋プラスチック問題解決のために、このペットボトルは私の方できちんとリサイクル、再利用します!!] 何この選択肢? こんなゴミを持って帰ってどうするのよ。 はい、選択肢A、ゴミはゴミ箱にぽいっとな。 【うぎゃああああああああああああああああ!】 【それを捨てるなんて勿体無い!】 【国家遺産がああああああああああああ!】 【あっ、あっ、あっ!】 【待て! まだ慌てる時間じゃない! 蓋は開いてないから拾えば間に合うはずだ!!】 【ラーメン捗る:私のワクワクした少女のような純粋な気持ちを返してください】 【ソムリエール:は?】 【はい、解散!】 【乙女の嗜み:多分これが正解だと思う。他の選択肢は、このスタッフならGAME OVERになるんじゃないかな】 【選択肢の言い訳がクソすぎて笑ったwww】 ゴミを入れるとまた新しくメッセージボックスが現れた。 [新しいリアクション、全力投球を覚えた! 空のペットボトル等があれば、これで遠くまで投げたり誰かにぶつける事ができるぞ! ただしぶつけた人の好感度は下がるので注意しよう。物をぶつける事で野生の森川楓を一時的に遠ざける事ができます。しかし、怒って襲いかかってくる危険性があるので、緊急時以外の使用はお勧めしません。正しい使用方法は白銀あくあ関連のグッズを進行方向とは逆方向に投げる事です。間違っても桐花琴乃マネージャーにだけはぶつけないようにしよう。ぶつけたらどうなるかは……私の方からは恐ろしくて言えません。なお、ぶつけるアイテムはメニューのリアクションコマンドから設定できます] はぁ!? 人に物ぶつけたら危険でしょうが! 何よこのコマンド! 【おいwwwww】 【野生の森川に有効なテクが出てきたのこれが初めてじゃない?】 【ラーメン捗る:よし! 攻略のためにホゲ川をヤろう!】 【ソムリエール:森川アナ虐めはんたーい!】 【乙女の嗜み:物ぶつけたり投げたりするのはダメだけど、グッズのトラップコマンドとかあれば使えそう】 【嗜みだけ真面目に分析しててうけるwwwww】 【もうゲームの攻略は嗜みに任せるよ】 【嗜みってちゃんと検証班だったんだなー】 【姐さんにぶつけたら一体どうなるんだ……】 【鞘無インコ:お前ら私の配信で桐花マネにぶつけろとかいうなよ。あの人、ほんまに怖いねん!!】 【インコ、それ振り?】 あー、もう! あいつは本当、どこにいるのよ!! 試写室の前で再び地団駄を踏んでいると、誰かが私に近づいてきた。 『ゆかり……こんなところで何してるの?』 あ、阿古っちだ。 もうさ、阿古っちルートでよくない? あくぽんたん全然会えないし、あこっちならチョロそうだからどうにかなったりしないかな? 『あ、その前に忘れないうちにこれを渡しておくわね。ごめん、さっき渡すの忘れてて』 阿古っちはポケットから何かを取り出すと私に手渡した。 [社員証を受け取った。これがないと会社に入れないぞ!] ちょっと! 重要なアイテムを忘れるにも程があるじゃない!! このまま知らずに帰宅したら確実にゲームオーバーだったわよ! [正式な社員になった事で、自分用のデスクが与えられた! デスクに座ると任意の時間までスキップしたり、座ってる間だけは会社にかかって来る電話を受け取る事ができるぞ] [会社用のノートパソコンとタブレットが支給された! これ以降、メニューコマンドの企画からイベントやライブ、番組や配信等の企画立案ができるようになります。所属タレントの人達に最高のステージを提案しよう!] あ、さらになんか出た。 ふーん、イベントとかの企画ができるの面白そうじゃん。ただのクソゲーかと思ってたけど、こういうのは楽しそう。 【真 の 神 ゲ ー 始 ま っ た な !】 【スタッフごめん。完全に舐めてたわ】 【ゲームスタッフ、急に本気出してくるやん!!】 【これだよこれ! こういうの最初から出してきてよ!! 地団駄のリアクションとか本当どうでもいいからw】 【乙女の嗜み:え? 待って、これって自分でライブのセトリとか、衣装とか選べたり、ミュージカル調にしたりとかできるって事? それってもう、100%自分のためのライブじゃん】 【最初意味がわからなくてホゲってたら、嗜みの言っている事で全てを理解した】 【うわああああああああああああああああああああ!】 【ラーメン捗る:よっしゃ! あくあ様主演のえっちな映画撮ろうぜ!!】 【ソムリエール:あくあ君と森川アナのローション相撲がいいと思います!!】 【嗜みからの捗る、チ……ソムリエールの落差が酷すぎて草www】 【建前→嗜みすげぇ! 本音→捗る……お前天才か?】 【建前→捗るお前さあ……。 本音→捗るお前さあ……本当、わかってるよな!】 【最近、純粋な嗜みに癒される】 とりあえず後で、私と一緒に出るドラマと映画を企画立案しまくって提出しておこ。 私って本当、優しくて面倒見が良くて、理想の先輩じゃない? あくぽんたんも、この私の器のデカさに泣いて喜んだってバチは当たらないわよ! 『あ、そろそろ終業時間ね。ゆかり、お疲れ様、また明日』 あ……。阿古っちにあくぽんたんの居場所を聞こうとしたのに、急いでどこかに行ってしまった。 [A:初日だし就業時間を守って帰宅する] [B:まだ体力が残ってるし、早く仕事を覚えるために残業する] [C:親睦を深めるために会社の先輩を食事に誘う] [D:まだ早いし帰りどこかでショッピングしてから帰る] [E:社内に残って誰かを探す] ここはEね。私はEを選択してベリルの本社に残る。 こうなったらあくぽんたんを見つけて、空のペットボトルを投げつけてやるんだから! 他の人にはダメだけど、あいつとこのゲームの開発スタッフにはペットボトルの1本や2本くらい投げたって許されるはずだ。 私は近くにあった自販機に行くと、ペットボトル飲料を購入し中身を飲み切る。 「これでよしっと!」 私はメニューを開いて、全力投球のアイテムに空のペットを選択する。 【よしっwwwww】 【こーれ、ヤル気満々ですw】 【炎上不可避】 【こいつ、あくあ様に投げつけるつもりです!】 【公式配信でとんでもない事をやろうとしてる奴がいるw】 【これ、小雛ゆかりだから許されてるけど、他なら間違いなく炎上だぞ!】 【いや、お昼の番組を見る限り、アヤナちゃんは投げていい】 【アヤナちゃんは許されるでしょ】 【あくあ様に空のペットボトルぶつけて許されるのある意味で最強すぎるwwwww】 【この人、公式配信でなんてことしようとしているんです?】 【乙女の嗜み:一回だけなら誤射かもしれない。本当はぶつけたり投げたりしちゃダメだよ】 【嗜みさん!?】 【嗜みwwwww】 【ベリル本社以上の許可でたなw】 【ぶつけて許されるリストに嗜みも追加しておいて】 私はいつでもぶつけられるように、現実世界で手をぐるぐるさせて肩を慣らしてからあくぽんたんの探索を始める。 しかし、あいつの居そうな録音スタジオ、ダンススタジオ、食堂などに行っても一向に遭遇しない。 はぁ!? あいつ本当に出社してんの? もう帰ったんじゃないでしょうね! 私が鬼の形相で社内をキョロキョロしてると、また桐花マネと遭遇した。 『小雛さん? こんな時間まで、どうしたんですか? もう就業時間はとっくに過ぎてますよ?』 そっくりそのままその言葉をあんたに返してあげたいわ。 ゲームの中でも明らかにオーバーワークしてるじゃない! せっかくホワイト企業に就職したんだから、その社畜根性をどうにかしないとアイツが心配するわよ!! ゲームの画面に再び選択肢が現れる。 [A:白銀あくあの居場所を聞く] [B:猫山とあの居場所を聞く] [C:黛慎太郎の居場所を聞く] [D:天我アキラの居場所を聞く] [E:天鳥阿古の居場所を聞く] [F:森川がさっき食堂で社員の振りをして無料の食事を食べまくってましたと告げ口をする] [G:何か仕事はありませんかと聞く] [H:恐怖を感じてその場から立ち去る] [I:空のペットボトルをぶつけて戦いを挑む] だから最後の選択肢なんなのよ!! て、よく見たらペットボトルぶつけるに変わってるし、そういう細かい所に気合い入れるなら、もっと他にあるでしょうが!! 【あのさあwwwww】 【森川wwwww】 【最後の選択肢がもっと酷くなってるw】 【スタッフは一度、姐さんに叱られた方がいいよ】 【もう諦めよ? ワンチャン、とあちゃんルートに行くのアリじゃない?】 【ラーメン捗る:Fにしとこう。最後の選択肢はやめといた方がいい。絶対に】 【ソムリエール:森川アナを虐めるな!! ホゲ虐反対!!】 【乙女の嗜み:ここはあえて少し外してみるとか……。そうなると選択肢は絞られるわけだけど、3人の中じゃ、実はとあちゃんより黛君と一緒に居る事の方が多いので私ならCを選択するかも】 【嗜みとかいうゲーム実況で真の能力を解放する奴】 【嫁なみ。白銀あくあガチヲタ勢。廃ゲーマー。もう役満なんだよね】 【もう嗜み抜きじゃこのゲームをクリアできない気がしてきた……】 【ちょっと待って、その情報、個人的にはすごく動悸が……うっ】 【最近、新しいタイプの動悸が出てきてるから注意しなよ】 ここはAよA! 小雛ゆかりに引くって単語はないの。石橋を叩かずに全力疾走で突っ切り、引いて開けるタイプの扉だって押してこじ開けるのが私のモットーよ! 私の道を塞ぐ奴は全員そうやって薙ぎ倒してきたんだから!! 『まだ、あくあさんの事を探していたんですね。私用の携帯電話は……ああ、今日は家に忘れてきたのですか。仕方ないですね。特別ですよ』 そう言って桐花マネはポケットから携帯電話を取り出す。 [仕事用携帯電話の連絡先に、所属タレント白銀あくあ(仕事用)の項目が追加されました] しゃーっ! 見たか、スタッフ、こんにゃろー!! 【うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!】 【小雛マジックきちゃあああああああああああああああああ!】 【これが小雛ミラクルだああああああああああああああ!】 【すげぇw 強引に手繰り寄せやがったwww】 【この引きの強さ。さすがです】 【やっぱ小雛ゆかりはバケモンだわ】 【ここで倍プッシュできるのがすごいわ】 【ラーメン捗る:もうかれこれ2時間前から……いや、鞘無インコの配信からだから6時間前からパンツ下ろして待ってるんですけど、もうそろそろですか?】 【ソムリエール:サービスシーンですか!? ところでこれのレート幾つ?】 【乙女の嗜み:やったー! おめでとうございます!】 私は桐花マネと会話を終えると、メニューを開いて仕事用の携帯電話からあくぽんたんの電話にかける。 トゥルルルルルル……トゥルルルルル……プツッ。 出た! 『はい、もしもし、白銀あくあです』 間違いない! あくぽんたんの声だ!! 【うわああああああああああああああああ】 【あくあ君と電話できるとかもう最高じゃんか……】 【これで名前まで呼んでくれるんでしょ? はー、これは神ゲーです】 【実質神ゲー。もうこれは現実と言っても過言ではないのでは?】 【これですよ。これこれ。私達の待ってたゲームが始まった!!】 そのまま私のキャラクターがあくあに話しかける。 『もしもし、小雛ゆかりだけど』 『あっ! やべっ!』 プツッ! ツー……ツー……。 は? 【切wらwれwたwww】 【歯茎出たwありがとうwww】 【あー、なるほどなるほど、だからエンカウントできなかったんですね】 【鞘無インコ:これ完全に逃げられとるやんwwwww】 【はい解散】 【小雛ゆかりルートを検証する必要があるなと思ったがこれは無駄だわ。多分これクリアできない仕様になってる】 【ありがとうございますwwwww】 【ラーメン捗る:(無言でパンツを引き上げる音)お疲れっした!】 【ソムリエール:ざまあ!!】 【乙女の嗜み:小雛先輩、かわいそう……】 私は再びメニューを開くと、一言も発しないままあくぽんたんに電話をかける。 [現在この電話番号は使われておりません。……どうやら白銀あくあに着信拒否されたようだ] はあ!? 【草wwwww】 【あくあ様www】 【こーれ、あくたんふざけてますw】 【ここでもう一度電話をかけるメンタルの強さに拍手をしたいw】 【乙女の嗜み:これ、よくみるとあくあ様からの好感度とか信頼度とか下がってないんだよね。だから全然いけると思うよ】 【あ、本当だ】 【嗜みマジじゃん】 【うわ、逆になんか羨ましくなってきた】 【そういうところスタッフわかってる】 【むしろ、あくあ君から雑な扱いされるのって貴重だよ】 【ある意味でこの対応はめちゃくちゃ甘えてるように見える】 【これ嫌われてるんじゃなくてただ面倒くさがられてるだけなんだよね。だからあくたんからの好感度も信頼度も下がらない。スタッフ地味にわかってる事しやがるw】 【ワーカー・ホリック:むしろこの雑な扱い、興奮します……】 【おい上のコメントの奴、大丈夫か!?】 すぅ……。私は軽く息を吐くとゲーム画面を閉じた。 そしてバッグから自分の携帯電話を取り出すと、あくぽんたんの番号にかける。 【おいw】 【嘘だろwwwww】 【この女まじかよw】 【最近、小雛ゆかりからしか摂取できない何かがあると気付かされました】 【リア凸まじかよwww】 【盛り上がってきましたw】 【これは小雛ゆかりパイセンしかできねーわw】 【あー様、プレゼント配りの仕事中じゃないの?】 もー! 早く出なさいよバカ! 「はい。もしもし……小雛先輩、どうかしました?」 「もしもしじゃないわよ!! なんで私の電話を着拒するのよ!!」 「いやいや、普通に出たじゃないですか! って、それ、なんの話……?」 「ムキーっ、大体、私を1人にしてアヤナちゃんと2人でランチとか、そういう事なら先に私に言いなさいよね! そしたらこのクソゲー配信の仕事なんか受けずに、そっちについて行ったのに!!」 「いや、それは邪魔だから……って、クソゲーはダメですよ! まさかまだ公式チャンネルで配信中だったりとか……」 「そうよ。ゲームの中のあんたが着拒するからわざわざこっちにかけてあげたんだから感謝しなさいよね!!」 「うわああああああああ。ちょ、ちょ、公式配信はまずいですって。みんなごめんね。俺もまだゲーム触れてないんだけど、なんか問題があったらスタッフに言うから」 「本当でしょうね?」 「本当、本当」 「ふーん、それならいいわ。せめてイージーモードくらい搭載してあげなさいよね。難易度ノーマルからだと子供が泣いちゃうわよ」 「え? イージーモードないんですか? スタッフの人には、幅広い人にプレーして欲しいから簡単にしておくようにって言ったんですけど……」 「ほーん、なるほどね。原因がわかったわ。それじゃあ切るけど、着拒にしたら家に行くから覚悟しておいてよね」 「え、あ、う……ちょ、ちょっと」 私は通話を切って電話をバッグの中にしまう。 【あくあ様の生電話とかいうゲームを軽く超越する事をやるのやめてもらっていいですか?】 【ありがとうございますありがとうございます】 【小雛ゆかりパイセン一生ついていきます!!】 【これで誰が原因かわかったな】 【いやーやっぱり小雛ゆかりさんは頼りになるなあ】 【乙女の嗜み:私も難易度設定おかしいと思ってたんだよね】 【ソムリエール:スタッフは命が惜しかったら全力で逃げた方がいい】 【ラーメン捗る:ゲームスタッフなもなも】 私はワイプ用のカメラに向かって笑顔を見せる。 「そういうわけだから。私、ちょこーっと用事できたから配信閉じるけど、今日は来てくれてありがとうございました。それじゃあまた、次はちゃんとした製品版でお会いしましょう。あとゲームスタッフ……逃げないでよね?」 配信を終えた私は制止するスタッフと阿古っちを笑顔で振り切り、ゲームを作っている会社へと向かった。 ************************************************ 次回からはまたあくあ回に戻ります。 後半に向けて箸休めに書いたつもりが思ったより長くなりました。 あくあとコラボして欲しいキャラや、ノクターン回についてのアンケートやってます。 よろしければどうぞ。 https://customform.jp/form/input/140130 アイドルオーディションの推し投票をできる場所を用意しました。 ※オーディションメンバーの詳細に関してはwikiか作者Twitterを確認してください。身長カップ数など書いてます。 https://customform.jp/form/input/140950 作者のtwitterアカウントです。更新が遅れた時はこちらで連絡します。 https://mobile.twitter.com/yuuritohoney https://mobile.twitter.com/yuuritosub 上が本垢、下がサブ垢です。 wikiです。有志の皆様、ありがとうございます。 https://wikiwiki.jp/yuuritohoney/ fantia、fanboxで、こちらでやり忘れたお話を掲載しています。 https://fantia.jp/yuuritohoney https://www.fanbox.cc/@yuuritohoney アラビア半島連邦についておねショタ短編書きました。 https://novel18.syosetu.com/n4279ib/ クリスマス用の短編、ムーンライトでとあ注意。 https://novel18.syosetu.com/n5480hz/ 白銀あくあ、もう一つの目的。 アヤナと別れた俺は、同じ市内にある自動車メーカー、刈谷自動車の工場に来ていた。 俺がここに来た理由は一つ。 日本とスターズが協力して撮影する超大作映画、その撮影の前準備のためだ。 『あくあ君、本当にやるつもりなの? 運転のシーンとかは危険性が伴うしその……私としては少し不安なんだけど……』 『阿古さんの気持ちはわかります。それでもこのプロジェクトの意味を考えたら、俺はできる限り自分でやって見たいと思いました』 国際的なレース競技、フォーミュラレーシング。 十数年前の世界的な恐慌により、日本から参戦した2つのチームは莫大な資金が必要とされるこの競技からの撤退を余儀なくされた。 現在、その2つのチームがフォーミュラレーシングに復帰する計画が進んでいるらしく、この映画はそれに先駆けて公開する予定となっている。 俺は映画にも出る日本のチームのうちの1つ、この刈谷自動車のカリヤ・フェニックス・レーシングに所属している若手ドライバーを演じる予定だ。 ちなみにフォーミュラレーシングは2人組なので、先輩ドライバーのキャストの人は現在交渉中らしく誰が演じるかまではまだ聞かされてない。同様にもう一つの日本チームも誰が出るのかはまだ不透明だそうだ。 「あくあさん、よく似合ってますよ……!」 「ありがとう琴乃」 レーシングスーツに着替えた俺は、鏡の前で自分の姿をチェックする。 おお……服を着替えただけなのに、それっぽい気分になってきたぞ。 「あの……写真撮っていいですか? カノンさんや結さん、白龍先生に送ってあげたいので」 「いいよ。その代わりとびっきりかっこいいのをよろしくな!」 空き時間で琴乃との個人的な撮影会を終えた俺は、工場に併設された車体テスト用サーキットのピットへと向かう。 「すげぇ……」 ピットに入ると復活を象徴する不死鳥の赤と、俺の白を掛け合わせたカラーリングのレーシングカーが用意されていた。 同じ日本のもう一つのチームはオールブラックの車体らしいけど、きっとそっちも凄くかっこいいんだろうなあ! 「初めまして。チームフェニックス全体のアテンドを務める代理人兼マネージャーの矢野ルリです。今回のオファーを快く引き受けてくださり本当にありがとうございました」 「ベリルエンターテイメントの白銀あくあです。こちらこそ、オファーをしてくださってありがとうございました。素晴らしいプロジェクトに参加させて頂けるという事で、日本人の1人としてとても光栄です」 俺は矢野さんとガッツリと握手を交わす。 矢野さんは元このチームのレーシングドライバーで、現在は映画会社とカリヤ・フェニックス・レーシング、出演者の三つを繋ぐとても重要な仕事を担っている。 その他にも俺の運転の指導も矢野さんが担当してくれるそうだ。 「ところでもう1人のドライバーの方ってどうなったんですか?」 「それがちょっと……最終候補者の2人までは絞ったのですが、こちらの関与しないところで候補者同士でややこしい事になってまして、それをまた上層部が面白がっちゃった事もあって保留になっているんですよね。すみません。私が言えるのは契約上ここまでなんです。まぁ、撮影前には関係者に発表できると思いますよ。誰が来るかは楽しみにしててください」 そう言って矢野さんはニヤリと口角を上げる。 こういうことはよくある事だ。特に今回の映画はかなりややこしい。 まず企画を考えた競技を運営する団体が制作会社、配給会社と手を組み、各レーシングチーム、メーカーに協力を仰ぎ、それら大企業の経済力を生かして政治面、つまりはメインの撮影地となる日本とスターズ双方の国に撮影を協力する約束を取り付けた。 「いやあ、スターズの方はすぐに話がまとまった一方で、日本側との交渉はめちゃくちゃ大変だったんですけどね。日本チームのドライバーとして白銀あくあさんにオファーしてますよって言ったら、秒で受けてくれました。私としても映画で日本の市街地コースを走りたかったので、日本政府の協力は必要不可欠だったんですよね。だからオファーを受けてくれて本当にありがとうございます!」 うん。なんか上手く利用されたような気もするけど、まぁ、いいか。 1人の演者としての俺は、制作側が気持ちよくやりたい事をやれてる現場の方がどっちかというと乗れるしね。 人生で出られる映画やドラマの数は限られてる。俺は出るなら情熱がある人達が作ってる作品に出たい。 「それじゃあ、白銀さん。コックピット内部の説明は東京に居る時にデモ機で、お受けになられたと思いますが、再確認も兼ねて私の方から改めて説明させてもらいますね」 「わかりました! よろしくお願いします!!」 改めて生のコックピットで説明を受けた後、俺はデモ機を使って矢野さんから運転の指導を受ける。 一応東京に居る時に私有地を使って通常の車といってもフォーミュラではない競技用の車の運転もしてみたり、Gに耐えるための訓練、基礎体力や筋力を測るためのテストやトレーニングなんかも受けた。 それでも本物のレーシングカーに乗るのはこれが初めてである。 「それじゃあ、速度制限をつけてですけど、実際に乗ってみましょうか」 「わかりました!」 ふぅ……ワクワクする気持ちと同じくらい緊張でドキドキしてきた。 するとさっきまで離れていた所から俺の事を見守っていた琴乃が、ヘルメットを抱えて心配そうな表情で近づいてくる。 「あくあさん……絶対に! 絶対に無理しないでくださいね」 「ああ、わかってる」 琴乃からヘルメットを受け取った俺は、安全のために外れないようにしっかりと装着する。 コックピットに入るとより実感が湧いてきて、ワクワクした気持ちよりも危険性が伴う事への緊張感で身が引き締まった。実際安全性も重視されるようになった近年でも死亡事故は起きている。それくらい危険性のある競技なのだ。 かといって緊張しすぎて硬くなりすぎるのもダメだろう。 俺は程よく緊張感を残したまま体をリラックスさせた。 「それじゃあ行ってくる」 「気をつけて」 俺がコックピットに座ると、ピットクルーがエアスターターでエンジンをかけてくれた。 するとハンドルについた液晶ディスプレイに、日本チームの証である国旗と会社のロゴマークが順番に表示される。 その後の表示画面を見て俺は鳥肌がたった。 FORMULA RACING PRO TEAM JAPAN - KARIYA PHOENIX RACING DRIVER - AQUA SHIROGANE Please wait… 俺の名前、入っとるやん……。 思わず海沼さんの言葉がうつってしまった。 「hey! ミスターシロガネ、緊張してる?」 誰だろう? インカムからやたらと陽気な女性の声が聞こえてきた。 「白銀くん、聞こえる?」 「あ……はい、聞こえます!」 次に聞こえてきたのは矢野さんの声だ。 「この試作型マシン、KP00Xは次世代機でね。ドライバーやスタッフ、観客の命を事故から守るためにAIによる安全装置が搭載されているの。そして何を隠そうこのKP00Xには、ベリルさんも使用しているエミリーテンプル社の最新型AI、rabbits 3510が搭載されてるから安心してね」 へ〜、なるほどね。そういやベリルのサーバーの監視のためにAI使ってるとかって話、聞いた事ある気がするな。 そのおかげで配信が落ちなくなったって聞くし、きっと優秀なAIなんだろう。 「そういうわけだから……コホン、あくあ、君は私が絶対に守って見せる。だから安心して私のコックピットに抱かれてな! きゃー! 言っちゃった、言っちゃった!」 前言を全力で撤回したくなってきた……。 このAI、なんか人間臭いというか、やたらとノリがいいけど大丈夫なのかな? 高性能なのはわかるけど、あまりの陽気さに逆に心配になってくる。 あと、咳払いの後にやたらと男前な声になってたし、技術力の高さに感動したらいいのか、ただ単に無駄に芸が細かい事に呆れた方がいいのか……あー、なんか急に不安になってきたのは、俺の気のせいかな? 「あ、うん、よろしくね。えーと」 「ミコト……3510と書いてミコトね」 「OK! よろしく、ミコト!」 俺は隣にいた琴乃に行ってくるとハンドサインを出すと、ピットを出て合流地点へと向かう。 「コースは簡単だけどまずは覚えるためにゆっくりと一周しましょうか。もう一度言うけど、ゆっくりとね」 「わかりました」 俺は速度を落としてゆっくりとコースを回る。 デモ機でわかってたけど、普通の車と違ってハンドル操作がシビアだ。 「あくあ君、ブレーキバランスとデフの調整はこっちでやるから、ハンドル操作とアクセル、ブレーキとシフトだけに集中していいからね」 「了解。助かるよミコト」 「任された!」 プロのドライバーはコースを一周回るたびにハンドルについたボタンで細かく設定を変える。 正確なドライビング技術はもちろんの事、マイレージ、距離を稼ぐためにドライバー達は走りながら頭で計算しているのだ。はっきり言って神業に等しい。 「白銀さん、次のラップから少しスピードを上げてみましょうか」 「了解!」 「気をつけてね白銀さん。ミコト、マシンのリミッターを解除してあげて」 「がってん承知の助!」 正直、今、全神経を運転に集中してる。 だからそういう笑いそうになる事を言わないで欲しい。 どこの世界に、がってん承知の助を使うAIがいるんだよ……。あ、ここに居たわ。 「制限速度リミッター解除」 俺はほんの少しだけアクセルを踏み込む。 速度は軽く200kmを突破する。そのまま緩やかなカーブに進入するが、この速度でも余裕で曲がり切れた。 実際にマシンを運転してみて気がついたけど、加速すると自分が思っていた以上に一気に視野が狭くなる。 「もう少し出してみようか……。慎重にね」 「はい」 240、250、260……まるで世界を置いてきたみたいに、自分だけが加速していく。 ほんの一瞬だけ、ドライバーのオーバークロックってこんな感じなのかなと思った。 「次が最後ね。直線のみだけど、出せるだけ出して最後は流して一周走ってピットに入りましょうか」 「はい……!」 最終コーナーを曲がり切った俺は、パドルシフトを上げアクセルを踏み込む。 280……290……300! 俺はそこを1km超えたところでブレーキペダルを踏む。 普通のスポーツカーと違ってフォーミュラのマシンはエンジンブレーキをかけると故障する可能性があるから、ブレーキは基本的にフットブレーキだ。 俺はゆっくりと速度を落とし、シフトを下げていく。 再び最終コーナーに戻ってくると、ハンドルについたピットレーン用の速度制限ボタンを押してゆっくりとピットに入った。 「お疲れ様」 俺はピットクルーのお姉さん達に手伝ってもらってマシンから降りる。 おっと……ふらつきそうになった所を、矢野さんと琴乃の2人が両側から俺の体を支えてくれた。 「あっ……ありがとうございます」 神経を研ぎ澄ませていたせいか、自分でも思っていた以上に体が疲弊していたようだ。 俺はしっかりと両足で地面を踏み締めると、ヘルメットを脱いで息を吸う。 「初めてなのに、すごく良い走りだったわ。事前に東京のスタッフから聞いていた通りね」 「ありがとうございます。でも、矢野さんやスタッフさんの指導だったり、ミコトが細かい事をやってくれたおかげですよ。とてもじゃないけど、俺はちゃんと走らせるだけでいっぱいでしたから」 「それでも上出来よ。これだけ走れるなら本番が今から楽しみで仕方ないわ」 矢野さんは俺から離れると、ピットクルー達のところに向かいデータを確認する。 俺は後ろを振り向くと、背中に抱きついた琴乃に笑顔を見せた。 「どうだった?」 「カッコ良かったです。でも……それ以上に心配でした。私の目の前をものすごく早いスピードで走り抜けていくあくあさんのマシンを見てたら怖くなってきちゃって……」 「そっか……心配かけて、ごめんな」 俺は振り返ると、琴乃を優しく抱きしめた。 「いいんです。これは私の問題ですから。でも、ベリルの社員としての私は、あくあさんがこの仕事を受ける事には賛成です。1人の役者として、日本を代表して映画に出る。私は役者ではありませんが、この仕事がとても名誉ある事だとは理解しています」 矢野さんから聞いた話だが、制作会社はステイツや他の国家に対しても作品への参加や協力を打診しているようだ。 映画を通じて各国を代表する役者と共演できるかもしれない。それは俺がこの仕事を引き受けたもう一つの理由である。 「ありがとう。無茶はしないって約束するよ」 「はい……!」 俺は琴乃から離れると、膝をついてマシンに触れる。 「ミコトもありがとな」 「はわわわわ。あくあ君に生感謝されちゃった……!」 「そして、これからもよろしく! いや、こういう時はこう言った方がいいのかな。よろしくな、相棒」 「相棒……エンゲージ……これはもはや結婚と言っていいのでは……」 「ん? 何か言った?」 「ううん。なんでもないよ! 末長くよろしく!」 ははは、末長くって大袈裟な……いや、ベリルのサーバーを守ってもらってるんだ。そう考えると確かに末長い付き合いになるのかもしれないな。 「こちらこそ末長くよろしく!」 「はうあっ! こ、これは了承のサイン……老後まで確約されちゃった!? これは他の十二司教にマウント取らなきゃ……ひひひ」 何やら小さな声でブツブツと呟いてるけど大丈夫かな? ていうかAIが独り言を喋るとか、最近の技術の進歩にはびっくりした。 「白銀さん。監督や会社の方から写真を撮らせて欲しいとお願いされているのですが、大丈夫ですか?」 「もちろん。お好きなだけどうぞ」 俺はレーシングスーツを着た状態で何枚か写真を撮ったり、映像の撮影に応じたりした。 なんか最後ら辺、仕事というより普通に握手会サイン会になってた気がするけど、俺の気のせいかな? さっきのそれ、ちゃんと仕事用の撮影ですよね? 俺は服を着替えた後、撮影の見学に来ていた刈谷自動車の刈谷社長と話をする。 「どうです。良かったら見学して行きませんか?」 「はい! あ……ちょっと待ってください。電話なので失礼しますね」 こんな時にかかって来るなんて誰だろう? って、小雛先輩? あれ? 確か今頃はゲームの配信をしてるはずじゃなかったっけ? 何かトラブルがあったのだろうか。俺はしぶしぶ小雛先輩の電話に出る。 「はい。もしもし……小雛先輩、どうかしました?」 「もしもしじゃないわよ!! なんで私の電話を着拒するのよ!!」 「いやいや、普通に出たじゃないですか! って、それ、なんの話……?」 あ、もしかしてそれってあの時の話かな……? 先々週、夜にカノンとちょっといい雰囲気になった時に、空気も読まずに鬼電かけてきた人がいたんですよね。 小雛先輩、貴女の事です。こっちはそのせいでタイミングを失って何もせずに寝たんですから。 もし、これで俺が悪い男だったなら、責任とって小雛先輩が処理してくださいよと深夜に呼び出してたところでしたよ。まぁ、結局ペゴえもん事、ペゴニアさんが内緒で抜いてくれたんですけどね……。 だって、カノンは早寝早起きだし、めちゃくちゃ可愛い寝顔でスヤってたんだもん! 起こせるわけないじゃん……! 「ムキーっ、大体、私を1人にしてアヤナちゃんと2人でランチとか、そういう事なら先に私に言いなさいよね! そしたらこのクソゲー配信の仕事なんか受けずに、そっちについて行ったのに!!」 「いや、それは邪魔だから……って、クソゲーはダメですよ! まさかまだ公式チャンネルで配信中だったりとか……」 この人、本当に何してくれてんだ……。 配信中に電話をかけてきて、さらにはゲームの文句まで言うなんて、これ完全に巻き込み事故じゃないですか! 下手したら炎上どころじゃないですよ!! 「そうよ。ゲームの中のあんたが着拒するからわざわざこっちにかけてあげたんだから感謝しなさいよね!!」 「うわああああああああ。ちょ、ちょ、公式配信はまずいですって。みんなごめんね。俺もまだゲーム触れてないんだけど、なんか問題があったらスタッフに言うから」 俺はこの暴走特急ゆかり号を止めるべく、なんとか説得を試みた。 「本当でしょうね?」 「本当、本当」 お、おちついたか!? いや……待てよ。そもそも何で先輩はこんなに怒っているんだろう。 先輩は確かに理不尽だけど、理由もなく怒る人じゃない。 そう考えると不思議なんだよな。だって、あのゲーム怒る要素なんてないでしょ。 「ふーん、それならいいわ。せめてイージーモードくらい搭載してあげなさいよね。難易度ノーマルからだと子供が泣いちゃうわよ」 「え? イージーモードないんですか? スタッフの人には、幅広い人にプレーして欲しいから簡単にしておくようにって言ったんですけど……」 ただでさえ簡単なゲームだけど、俺は幅広い人にプレーして欲しかったから、アイにお願いして、どの選択肢を選んでも甘々な雰囲気になるハッピーエンドしかないイージーモードの脚本を書いてもらった。 もしかしたらイージーモードの搭載が遅れてるのだろうか? それなら仕方ないと思うけど、実際のところはどうなんだろ? あとで琴乃に言って、会社の人に確認してもらおうかな。 「ほーん、なるほどね。原因がわかったわ。それじゃあ切るけど、着拒にしたら家に行くから覚悟しておいてよね」 「え、あ、う……ちょ、ちょっと」 あ……切られた。 かけてくるのも突然だが、会話が終わるのも突然である。 「あくあさん? どうかしましたか?」 小雛先輩との電話を切ると近くで見ていた琴乃がこそっと話しかけてくる。 様子がおかしかったのを見て、何かあったんだと察したのだろう。 流石、仕事のできる人は違うなと思った。 「あ……琴乃、いや、なんかゲームが難しいって小雛先輩が……」 「ゲームが、難しい……? へぇ、わかりました。そちらの方は私が後で確認しておきますね」 「ありがとう。ごめんね。琴乃は忙しいのに仕事増やしちゃって」 「いえいえ、あくあさん、は、悪くないですから」 ん? なんか、今、変なところが強調されませんでした? 俺は刈谷社長のところに戻るとぺこりと頭を下げる。 「すみません刈谷社長。お待たせしてしまって」 「いえいえ。それではこちらになります。どうぞ」 俺は刈谷社長のご厚意で工場を見学させてもらったり、まだ未発売の車を見せてもらったりした。 そのお返しとして、俺は社員寮の食堂にお邪魔して、工場で働いている人たちにクリスマスのプレゼントを手渡す。 今、工場に残って働いている人達はクリスマスや正月も家族のところには帰らず、寮で寝泊まりしている人達だからプレゼントを渡すとすごく喜んでくれた。 「刈谷社長、それに矢野さんも色々とお世話になりました!」 「こちらこそうちの社員に色々してくれて、本当にありがとうございました!」 「白銀さん、次はキャストが決まった後にお会いしましょう」 「はい!」 俺は2人にお礼を言うと工場を後にした。 気がつけば外が暗くなっている。 この楽しかったイベントと旅があと少しで終わりかと思うと寂しいな。 次はもっとゆったりとした予定で、いろんなところに回ってみたいなと思った。 「琴乃、帰る前に、一緒にご飯を食べてから帰らないか?」 「いいですね。実は私、手羽先食べたかったんですよね」 「OK、それじゃあ晩御飯は手羽先にしようか」 ロケバスは高速に乗ると市街地に向けて走り出した。 ************************************************ 次回の姐さん視点で愛知編は終わりかな。 その後USJ回やって、掲示板やるかやらないかで25日は終わりだと思います。 あくあとコラボして欲しいキャラや、ノクターン回についてのアンケートやってます。 よろしければどうぞ。 https://customform.jp/form/input/140130 アイドルオーディションの推し投票をできる場所を用意しました。 ※オーディションメンバーの詳細に関してはwikiか作者Twitterを確認してください。身長カップ数など書いてます。 https://customform.jp/form/input/140950 作者のtwitterアカウントです。更新が遅れた時はこちらで連絡します。 https://mobile.twitter.com/yuuritohoney https://mobile.twitter.com/yuuritosub 上が本垢、下がサブ垢です。 wikiです。有志の皆様、ありがとうございます。 https://wikiwiki.jp/yuuritohoney/ fantia、fanboxで、こちらでやり忘れたお話を掲載しています。 https://fantia.jp/yuuritohoney https://www.fanbox.cc/@yuuritohoney アラビア半島連邦についておねショタ短編書きました。 https://novel18.syosetu.com/n4279ib/ クリスマス用の短編、ムーンライトでとあ注意。 https://novel18.syosetu.com/n5480hz/ 桐花琴乃、決意と覚悟。 私とあくあさんは、クリスマスイベント最後のプレゼントを渡すために名古屋にある老舗の洋菓子店に来ていた。 「いらっしゃいませ〜」 「……えっ?」 なんの警戒心もなくお店に入ってきたお客さんは、カウンターにいるあくあさんを見て固まりました。 うん、普通はそうなるよね。普通の女の子なら前準備とかなく、気の抜けてた時に出てこないでって思うのが普通です。だって、せっかくならおしゃれしてる時とか、気合い入れてる時に会いたいもん。 「今日限定でバイトに入ってる白銀あくあです。ご注文が決まりましたら遠慮なくお申し付けくださいね」 ここの洋菓子店を経営している2人の女性は結婚していて、40年間、ここで仲良くお店を切り盛りしてきたと聞いています。今回お手紙をくれたのはそのうちの1人でした。 【私はパートナーのパティシエと一緒に、40年間、洋菓子店を営んできました。彼女のケーキ作りはすごく丁寧で、味も優しく、そんな彼女だからこそ私は恋に落ちたのです。そばにいる内に私はそんな彼女を近くで支えたいと思うようになりました。それから長い月日が経ち、歳をとった私たちは2人の時間を楽しむために12月25日にお店を畳む事にしたのです。そこで……長年、このお店を愛してくれたお客さん達に何かお返しできる事はないのかと思うようになりました。そんな時、目についたのがベリルさんが企画されたこのクリスマスキャンペーンでした。もし来ていただけるのなら、最後の日にお客様達にあくあさんの笑顔をプレゼントできればと思っています】 スタッフが選んだこの手紙を見たあくあさんは、ここを最後にしようと言いました。 「ほっ、本物!?」 「はい。本物です。もしかしてご予約のお客様ですか?」 「あっ……はい! そうです。予約していた吉田です」 「吉田さんですね。少々お待ちください」 あくあさんは手慣れた手つきでケーキの入ったボックスをショーケースから取り出すと、それを広げてお客さんに中身の確認を求めました。 前々からずっと不思議に思っていたのですが、あくあさんってバイトの経験なんてないはずなのに、何をやってもすごく手慣れているんですよね。どうしてでしょう? 「吉田さんは……と、確か5人家族でしたね?」 「あ、はい! 子供が3人居て、今は5人で暮らしてます」 「わかりました。はい、これでっと……すみません。お待たせしました」 「え?」 あくあさんはケーキボックスの入った紙袋と一緒に、プレゼントの入った小さな袋5個をベリルの紙袋に入れてお客さんに手渡した。 「これは俺からの個人的なプレゼント。よかったら持って帰ってくれると嬉しいな。あ……荷物増やしてごめんね」 「え、あ、う……あ、ありがとうございます。家宝にしますね!」 「はは、ありがとう」 あくあさんは、お客さんに求められて握手をしたり一緒の写真撮影に応じる。 ちなみにサインは時間を短縮するため、移動の最中にあらかじめ用意しておいたベリルの紙袋にちょっとずつサインをしていた。 「長らく当店をご愛顧してくださり、本当にありがとうございました!」 「こちらこそ。いつも美味しいケーキをありがとうございました。無くなっちゃうのは寂しいけど、どうかお元気でとお伝えください」 「はい! 必ず伝えますね」 あくあさんがお客さんをお見送りすると、また直ぐに新しいお客さんがやってくる。 「うわぁっ!!」 お姉さんはわかりやすくびっくりすると、壁に張り付くように驚いた。 その反応わかります。お店に入ったらいるんだから普通にびっくりしますよね〜。 「いらっしゃいませ。ご予約のお客様ですか?」 「あ、いえ、その……今日最後だって聞いたから、商品が残ってたら買って帰ろうかなって……」 「そっか、いつも来てくれてありがとう。どれにしましょうか?」 あくあさんはそのままお客さんの隣に立つと、彼女の顔を見つめながら優しく声をかける。 もう、それ、店員とかじゃなくて一緒にケーキ買いに来た恋人じゃないですか……。 「あっ、えっと……ここのチョコレートケーキが好きなんです。オレンジのソースが入っててビター目なんだけど、ちゃんと甘さもあって美味しいんですよ」 「わかりました。それじゃあすぐに準備しますね。あっ……すみません。テイクアウトかイートインか聞くの忘れてました。どっちがいいですか?」 「あっ、じゃあイートインで」 「OK、ちょっと待っててね!」 あ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜! これですよこれ! トマリギ時代のあくあさんを思い出して、悶えそうになります。 最初は丁寧なのに、気がついた時には距離を詰めてくるんですよ。 もうそうなったら最後、私達のような初心な女性達はこの底なしのあくあ沼から抜け出す事なんてできません。 しかも今になって気がつきましたが、途中のテイクアウトかイートイン聞くの忘れてましたって、あれ絶対にわざとじゃないですか……。当時はコロっと普通に騙されましたが、初めての場所でこんなにも迷いなく動いてる人が、そんな初歩的な事を忘れるわけないんですよ!! 「はい、チョコレートケーキとアールグレイティーのセットです。よかったらこれ、お店からのサービス」 「あ……クッキー、ありがとうございます」 感極まったのか女性がポロポロと涙をこぼしてしまう。 わかります。前準備もなくこんな事されたら、そうなっちゃいますよね。 「大丈夫?」 「すみません。なんか、その……家族が居た頃を思い出しちゃって……」 あっ……この人、私と同じなんだ。 私も家族がいなくなった時期があるから、その気持ちが痛いほどわかります。 あくあさんはそっと女性に近づくと優しく背中をさする。 「そっか。ゆっくりでいいからね」 「はっ……はい!」 女性が笑顔になったのを見たあくあさんはその場にしゃがむと、女性の顔を見上げるように話しかける。 「そうだ。俺が笑顔になる魔法をかけてあげよう」 「えっ? あ……」 あくあさんはフォークを手に取るとケーキの先っちょを上手にカットして女性の口の近くへと持っていく。 な、何をやっているんですか!? って、思わず突っ込みそうになる。 女性もびっくりしすぎたのか、出ていた涙が一瞬で引っ込みました。 「ほら、口を開けて。この魔法のケーキを食べたら、楽しい事を思い出して笑顔になれるから、ね?」 「え、あ、う……ひゃい……」 なんでしょう。 あっ、やっぱり本物ってすごいんだなぁって、定期的に分からせてくる感じ。 国民全員が強制的に白銀あくあのサブスクに入らせられているというかなんというか……。ベリルのマネージャーになって、あくあさんのお側にいるようになって、そして結ばれて、近くにいるようになればなるほどに、この人は特別なんだって気付かされる。 とあちゃんも、黛さんも、天我さんもすごいけど、それ以上に……ああ、だから同じ男性達もあくあさんに憧れるのですね。聖あくあ教、認めたくはないですが、そんなふざけた宗教が生まれてくるのも心の中では理解できてしまいます。 「ほら、笑顔になった」 「は、はい」 こんな店員いてたまるかって思わずツッコミそうになる。 あくあさんはその後も入れ替わり立ち替わり入ってくるお客さん達に、変わらない極甘なサービスを提供していく。 あくあさん……。 私は胸の上に置いた手をぎゅっと握り締める。 あくあさんは、一体どこまで行ってしまうんだろう。 サーキットで私の前を駆け抜けていったあくあさんの姿を見た時、私はすごく不安な気持ちになった。 単純に危険だからってのもあるけど、理由はそれだけじゃない。 あくあさんはいつか私を置いて、どこか遠くにいっちゃうんじゃないかって思った。 『俺は証明したいんだ。男だからとかじゃねぇ。天我や猫山が作った曲で、黛が書いた歌詞で、俺がプロデュースした作品で、白銀あくあっていう1人のアーティストが世界と対等に渡り合う瞬間を……。これは俺個人のわがままだってことはわかる。それでもあいつなら世界に通用するんじゃねぇかって、そう思っちまうんだ』 『あくあ君は華があるわぁ。カメラに収めた瞬間わかるの。男の子だからじゃない。スタァなの、生まれながらのね。写真家としては、この国に限らずいろんなロケーションであの子の魅力をもっともっと引き出してあげたいって思っちゃうのよねぇ』 『私はあと何回、あくあ君と同じ作品が作れるかな? 今まで特撮にしか興味なかった私が、主演があくあ君なら、特撮じゃない作品を撮ってみたいなって初めて思ったの。ははっ、なるほど、これが恋って感情なのかな? 今、なんとなくわかった気がするよ』 『私の今の目標はね。いつか自分が書いた作品であくあ君が主演を務めてくれたらって……でも、もうそんなに猶予はないと思うの。だから頑張らなきゃいけないって思った。もっと仕事をしようって』 『僕はあくあがいつか世界に打って出なきゃいけない時が来ると思ってる。だから頑張らなきゃ。僕は置いていかれたくないから。琴乃お姉ちゃんと違って、それだけが僕があくあの側にいれる唯一の理由だから』 『あくぽんたんの才能を世界が放っておくとは思えないわ。だからその日がいつ来てもいいように……あんたも覚悟決めといた方がいいわよ、阿古。少なくとも私はもう後に引けない。だって、そのために今日、世界のトップレベルでやるためにも、絶対に倒さなきゃいけない奴にケンカを売って来たばかりですもの。え? なんでそんな事するのかって? そんなの決まってるじゃない。私はね、ずっとあいつの前に立っててニヤニヤしてやるのよ。そしたらあくぽんたんも私の事を絶対に無視できないでしょ!』 モジャさん、ノブさん、本郷監督、白龍先生、そしてとあちゃん、小雛ゆかりさん。 ベリルに入って、阿古さんの側で働く事が増えてからそういう話が耳に入るようになってきた。 小雛ゆかりさんが誰に喧嘩を売ったのかまではわからなかったけど、あの顔は確実に本気だったと思う。 「本当にありがとうございました」 「いえ、こちらこそありがとうございました」 夜18時過ぎ、あくあさんはお店にあった商品を全て売り切った。 本当ならここで終わりだけど、私だってここで終わりじゃない事はわかっています。 あくあさんは自分の持ってきたバッグの中から一通の封筒を取り出した。 「今まで長い間、本当にお疲れ様でした。お手紙を読ませてもらった時から、新しい門出を迎えるお2人を応援できたらなって思ってて、よかったらこのプレゼントを受け取ってくださいませんか?」 依頼主のお2人はあくあさんから受け取った封筒をゆっくりと開封する。 一体、何が入っているのだろうと見ていると、2枚組のチケットが封筒の中から出てきました。 「これは……クルーズ船のチケットかしら?」 「はい! 実は藤百貨店さんとのディナーショーをクルーズ船の中でやる予定なんです。日付はまだちょっと先なんですが、お2人の新しい船出にぴったりなんじゃないかなって思って、特別に早めにチケットを作ってもらったんです」 あ、藤百貨店とのディナーショー、そんな事になってたんですね。 そういえば前に企画を立案したらしい楓さんが第2回も楽しみにしててねって言ってたっけ。 第1回の時は楓さんが担当だったから呑気な顔をしていましたが、果たして大丈夫なのでしょうか? あくまでも白銀あくあトークショーなので、インタビュワーが変更になる可能性だってあるのに、気がついてない気がします。 「私達にまで、こんな素敵なプレゼントを……本当にありがとう!」 「あくあ君のおかげで、常連さん達がみんな笑顔だった。本当にありがとうございます」 「こちらこそ、今日はお世話になりました。それじゃあ次はトークショーでお会いしましょう!」 あくあ君は手を振ってお店を後にする。 お店の外に出ると、噂になっていたのか凄い人だかりができていた。 「はい。そういうわけでね。ベリルのクリスマスキャンペーン、白銀あくあ愛知編はこれにて終わりとなります。いやあ、楽しかったのでまた来たいですね。なんかめちゃくちゃ量が出る山みたいな名前の喫茶があると聞いたので、ベリルのメンバーで来たいなって思ったし、アヤナとも次に名古屋に来たらあんかけスパゲッティ食べに行こうって約束したんで、そっちでもまた来れたらなって思います。それじゃあみんな、また来年のクリスマスで!!」 あくあさんはカメラに向かって手を振る。 そこで番組の撮影は終了だ。これがまた編集されてのちに放送される予定になっている。 「愛知の皆さん。今日はありがとうございました!!」 あくあさんは撮影が終わった後に、集まってきてた人達に向かって頭を下げる。 そんな事しなくていいよってファンの皆さんも言ってるけど、こういう事をするのがあくあさんなんですよね。 「これ以上はちょっと人が集まりすぎると危険だという事なので……みんな、俺の事を見にきてくれたのに、何もしてあげられなくてごめんね」 あくあさんはそれだけ言うと、申し訳ないと手で合図を送りながらロケバスの中に乗り込んだ。 周りのファン達もうまく統率がとれているのか、私が周囲を見渡すとみなさん一定の距離を空けてくれます。 発進のための安全が確保されたのを確認してから、私達スタッフもあくあさんの後に続いてロケバスに乗り込む。 「運転手さん。悪いけど、この場所まで行ってくれますか?」 「わかりました!」 ロケバスに乗って十数分、名古屋駅の側にあるホテルに到着しました。 晩御飯を食べる所は、あくあさんがあらかじめ予約してくれていたみたいですが、安全性を考慮してホテルのレストランを選んだのかもしれません。 「白銀様、お待ちしておりました。こちらへどうぞ」 私達がホテル内のレストランに入ると食事していたお客さん達がびっくりした表情を見せる。あくあさんが、すぐにごめんね、打ち上げなんだっていうと、みんな理解してくれたのか静かに頷いてくれました。いい人たちばかりで、本当にありがたい限りです。 あくあさんは個室を2つ予約してくれていたみたいで、私達2人はスタッフさんと分かれて食事をする事になりました。 「あ、な、なんかちょっと、デートみたいですね」 「デートだよ琴乃。だから、ここからは仕事じゃなくて、プライベートね」 あっ、ずるいって思いました。 そうやってすぐに表情を切り替えて、もう……! 私の方が年上だからしっかりしないといけないのに、あくあさんと一緒にいると私の方ばかり甘やかされます。 「琴乃は明日からも仕事だっけ」 「はい。みなさんがお休みしてる間に、溜まってる事をやっておこうかなと思いまして」 「……無理してない?」 「確かにここ1週間はちょっと忙しかったけど、その前は十分お休みをもらいましたし、26日から30日までの4日間も働き詰めってわけじゃないので、ゆっくりと他のマネージャーさん達とお話ししながらのんびりとやる予定にしていますから」 「そっか。それでもキツくなったら言ってね。琴乃が倒れたらカノンやとあも心配するだろうし、何よりも俺が心配するから、そこだけは覚えておいて」 「あ……はい」 あくあさんが私を心配……とあちゃんやカノンさんが心配してくれるのも嬉しいけど、それとはまた違う感覚で嬉しくなります。 「って、プライベートなんて言っておいて、仕事の話しちゃってるし、ほんとごめん」 「いえいえ。私にとってもうこの仕事は生活の一部というか、天職だったというか、仕事してるっていうより毎日が好きな事をしてるって感覚しかないんです。毎日遊んでるって言ったら語弊があるかもしれませんが、自分の趣味に没頭してる時間ってすごく楽しいじゃないですか」 「あ、うん。確かに……じゃあ、俺がアイドルやってるのと同じ感じ?」 「はい、そうです! あくあさんが楽しんでアイドルやってるのと同じ理由です」 「そっか! それでもまぁ、体調にだけは気をつけてね」 「ふふっ、そこはお互い様ですよ」 「確かに! 俺はもうすでに倒れた事があるから強く言えないや」 そういえばカノンさんから、私が入社する前にあくあさんが倒れた事があると聞きました。 確かその時は、雨に打たれて月街さんと山奥の廃校で一晩過ごしたとか……。 お昼にあくあさんと一緒に食事をしていた月街さんは、間違いなくあくあさんに好意のある表情をしていました。 なるほど……2人のデュエット曲、月街さんの歌詞が意味深なのも今考えれば、その時にお2人の間で何かあったのかもしれませんね。 「ん……手羽先うっま!」 「美味しい! まさかホテルのレストランで手羽先を食べられるとは……」 さっきお手洗いに行く時にこっそり聞いた話では、なんでもあくあさんが予めホテルの人にお願いして、せっかくだからと私やスタッフの皆さんにと愛知の名物が堪能できるフルコースをお願いしていたそうです。 それもあって今日はこのレストランには、近隣の名店から腕利きの料理人が集結しているのだとか……。 「名古屋コーチンもうめえ!」 「味噌カツもおすすめですよ。お一つどうぞ」 私とあくあさんはお腹が空いてた事もあって、運ばれてくる料理のあれが美味しいこれが美味しいと語らいながら胃袋を満たしていきました。 「締めの天むすうますぎ……」 「きしめんも美味しいですよ」 うっ、流石にちょっと食べすぎちゃったかも……。 最初はあくあさんと一緒だからあんまりガツガツしないようにって思ってたのに、美味しそうに食事をするあくあさんの表情を見てると食欲が湧いてきて我慢できませんでした。 「ご馳走様でした。今日は俺の無理な注文に応えてくれてありがとうございます。是非とも皆さんに心ばかりのプレゼントをさせてください」 あくあさんは皆さんにプレゼントを渡すと、スタッフの人達をそのまま残して2人で少し話そうと言ってくれました。一体どこへ向かうというのでしょう? 私はあくあさんと一緒にホテルコンシェルジュの後ろについていくと、そのホテルのスィートルームに案内されました。 「おいで、琴乃」 「は、はい……」 夜景がよく見えるソファに腰掛けたあくあさんの隣に私はちょこんと座る。 うっ、こんな事なら、さっき匂いの濃いものばかり食べるんじゃなかった……。 「ごめん、琴乃。色々と気を遣わせちゃって」 「え……?」 「結婚の事とか、色々と後回しになっちゃって」 「あっ……はい。それは大丈夫です。年末年始は私も仕事に集中したかったし、これは仕方のない事ですよ」 「確かにそうかもしれないけど……いや、そうだったとしても、琴乃の事を考えたら不安じゃないわけないよなって思ったんだ」 あくあさん、ちゃんと私の事も考えてくれてるんだ。それだけで心の中がほんわかとした気持ちになる。 ネットじゃカノンさんが色々言われてるけど、多分……ううん、私の方が確実にもっとチョロいと思います。 「あくあさん……。私はそうやって、あくあさんが少しでも私の事を考えてくれているんだって、その事がわかっただけで十分に嬉しいです」 「ありがとう琴乃。でも、そうやって琴乃に甘え続けてるのはダメだって思ったんだ」 あくあさんはポケットから小さな箱を取り出すと、私の目の前でその小さな箱を開いた。 私はその中に入っていたものを見て言葉に詰まる。 「だから、琴乃の指に誓いを果たすよって証をつけてもいいかな?」 「あ……あ……」 「って、流石にそれはカッコつけすぎかな。本音はさ……」 本音? 私が呆けた顔をしていると、あくあさんが私に顔を近づけてそっと耳元で囁く。 「琴乃は俺のだから誰もちょっかいかけるなよって牽制してるんだよ」 琴乃は俺の……。 琴乃は俺の……。 琴乃は俺の……。 その言葉が何度も私の頭の中に繰り返される。 キャパオーバーした私は顔を真っ赤にした。 「そっ、そんな事しなくても、あくあさん以外で私の事を好きになる人なんて……」 「そうかな? みんな本当の琴乃の事を知らないからそう思うだけで、俺は琴乃がすごく素敵な女性だって事を知ってる。だからみんな琴乃の事を知ったら好きになる男の人は多いよ。それくらい琴乃が魅力的な女性だって事は俺が保証する。ま、俺は内面だけじゃなくて、琴乃の外見にも凄く魅力を感じてるけどね」 それって私の外見も中身も全部好きって事じゃないですか!! こんな私を全肯定したところで、あくあさんが好きなおっぱいを押し付ける事しかできませんよ! あ、いや、こういう時はおっぱいを押し付ければいいのか……って、そうじゃない! 明らかにそんな雰囲気じゃないでしょ。貴女が捗るさんや楓さんと同じレート帯になったら誰が真面目にやるんですか! しっかりしなさい、桐花琴乃! と、心の中で自分の頬を往復ビンタしまくって気合を入れ直した。 「あくあさん……」 あっ、だめ。やっぱり抱いて欲しいかも……。 子宮のあたりがキュンキュンします。 「いいよ。おいで、琴乃」 あくあさんは私の気持ちを汲み取ってくれたのか、それに応えるように情熱的な口付けを交わしてくれました。 興奮した私は、あくあさんをそのままベッドに押し倒すように倒れ込むと、馬乗りになって衣服を脱ぎ捨てる。 「琴乃……」 ああ……あくあさんが私のブラに包まれた大きな胸を、熱の籠った目で撫で回すように見つめてきます。 視線だけで私のおっぱいを無遠慮に揉みしだくなんて、あくあさんのえっち……。 私は自分でブラのホックを外すと、そのまま脱いだブラをあくあさんの目にかけるようにして落とした。 ほら、あくあさんが大好きな私のおっぱいがさっきまで包まれていたブラジャーですよ。 心なしかブラに隠されてないあくあさんの口元が喜んでいるように見えます。 「あっ……」 私のおっぱいを鷲掴みにしたあくあさんは、重みと弾力性を確かめるように優しく揉みしだく。 ふふふ、次にエッチする時のために、あくあさんに喜んでもらおうと、こっそりバストケアクリームやオイルでおっぱいの張りと肌質をよくしていた甲斐がありました。 「好きなだけ触ってくださいね。もちろん吸ってもいいんですよ?」 私はあくあさんのお顔におっぱいをむぎゅっと押し付ける。 するとあくあさんはそれに応えるように私の乳首を口に含むと、ちゅうちゅうと子供のように吸い始めた。 おっぱいを使ったプレイでも私が1番好きなのは授乳プレイです。 だって、この時だけは目一杯、仕事で疲れたあくあさんを甘やかせるんだもん。 「んっ、あ……」 結さんともお話ししたけど、好きな人におっぱい吸われると母性が刺激されて赤ちゃんが欲しくなるっていうの本当なんですね。降りてきた子宮があくあさんの子種で孕みたがっているのが自分でもわかります。 「あくあさん、まだ食事中とはいえ、スタッフの人をあまりお待たせするわけにもいきませんから……ね。拙いかもしれませんが、今日は私が腰を振って精一杯ご奉仕しますから、あくあさんは気持ちよくなる事だけを考えてください」 私はパンツを脱ぎ捨てると、あくあさんの服を脱がして雄々しく反り勃った肉棒をしっかりと右手で掴む。 「んっ……」 あくあさんの肉棒をゆっくりと自分の膣内へと押し込んでいく。 挿入れた部分から自分の体があくあさんのものへと塗り替えられていく感覚、その快楽に身を委ねる。 好き……私はあくあさんに覆い被さるようにして唇を奪った。 はしたない女でごめんなさい。でも……下の口であくあさんとチューしてたら、上の口でもしたくなったんだもん。 「んっ、んっ」 最初はゆっくりと、徐々に激しく、最後は打ちつけるように私は腰を激しく動かす。 あくあさんので奥を突かれる度に、自分のものだってアピールされているみたいで、私の心と体が多幸感に包まれる。その一方で、あくあさんのを引き抜く時の切なさが余韻となって、私の欲と身体を快楽で満たしていく。 私はなんて幸せなんだろう。だからこそ欲しい……。 「あくあさん……!」 私は、お情けを乞うような媚びる目つきで淫らに腰を振って、あくあさんの貴重な精を自らの膣奥に搾り取る。 「あっ……」 相変わらずすごい量です。 出してる時のどくどくという感触と音、自分の大事なところがあくあさんので満たされてパンパンになっていくのがちゃんとわかる。 「琴乃、すごく良かったよ。ありがとう」 あくあさんは体勢を入れ替えるように私をベッドに押し倒すと、頑張った私へのご褒美に優しくソフトな口付けを落としてくれた。 「はぁはぁ……あくあさん、本当にちゃんと気持ちよかったですか?」 「もちろん。えっちしてる時、琴乃の事で頭がいっぱいになったよ」 嬉しい……! あくあさんを私で満たせた事が何よりもすごく嬉しかった。 不安な気持ちが吹き飛ぶくらい私の中があくあさんで満たされていく。 あ……ダメ、なんか安心したら、眠たくなってきちゃったかも。 「大丈夫。琴乃はこのまま寝てていいから」 耳元で囁くあくあさんの優しい声色に包まれるように、私の意識がゆっくりと深く沈んでいく。 「おやすみ、琴乃」 せっかくなら幸せな夢が見たかったな。 でも私が思い出したのは、何故か小雛ゆかりさんとの記憶でした。 『桐花マネって見た目と違って、待つタイプでしょ?』 この記憶は確か……阿古さんが少し遅れていた事もあって、小雛ゆかりさんと2人きりで少しお話をした時の事ですね。 『小雛さんは待たないんですか?』 『私は逆ね。絶対に先に行くの。先に行って階段4段くらい登ってから、ソイツの事を見下ろしながら、遅かったじゃない、良く来たわねって言ってやるの』 『ふふっ』 小雛ゆかりさんらしい答えだなと思ったら自然と笑みが溢れました。 『ほら、私って身長低いでしょ。その点、桐花マネはいいわよね。私と違って身長が高いから階段に登らなくていいし、前にさえ進めばいいだけなのよ』 『小雛さん……?』 小雛さんはソファから立ち上がって、私の横を通り過ぎる。 私がそれを目で追いかけるように身体を小雛さんの方へと向けると、こちらを振り返った小雛さんが私の顔をビシッと指さした。 『置いてかれる女より、追いかける女より、待ってあげる女の方が楽よ。今選ばれてる4人の中じゃ、あんたが1番苦労しそうだから先に言っておくわ』 ああ……なるほど、小雛さんはこうなる事がわかってて、あの時、私にそう言ったんですね。 目が覚めた私は、1人のベッドで左の薬指につけられた婚約指輪を優しくなぞる。 ベッドの上には、ごめん、カノンとの約束のために先に帰るけど、琴乃はゆっくり寝てていいからねと書かれたあくあさんの書き置きが残されていた。 「置いていかれるより……追いかけるより……待ってあげる女の方が楽……か」 私はベッドから起きると、天鳥社長に電話をかける。 「おはようございます。天鳥社長、朝早くからすみません」 「もしもし。琴乃さん、おはよう。どうかした?」 私はぎゅっと左手を握りしめる。 「実は天鳥社長にお願いがあって電話をかけました」 「何かな?」 「一度断っておいて申し訳ありませんが……例のお話をお受けしようと思います」 「……どうして、そう思ったの?」 私は軽く息を吸うと、決意を新たにして阿古さんに、ううん、自分の心に宣言する。 「後ろからのサポートだけだとダメだって思ったからです。みんながどんな道を選択しても進めるように、私がみんなの進む未来を切り拓いていきたい。そのためにも、この私に会社を背負う責任と立場、彼らを本気で守る力をくださいませんか?」 「……いいでしょう。それでは来年3月末日を以って、桐花琴乃統括マネージャーをマネージャー部門から外し、来年4月から新しくなるベリルエンターテイメントの新取締役として迎え入れる事をここに了承します。琴乃さん……改めてよろしく。これからも一緒に頑張りましょう」 「はい……! ありがとうございました!」 私は電話を切ると、ベッドの上にストンと腰を落とした。 これでもう後には引けない。 取締役になれば、大きな仕事で失敗したとき解任される事だってある。 そうなったら大好きなこの仕事がもう続けられなくなってしまう。 例えそうだとしても、もうこの選択に後悔はない。 私だって言ってやるんだ。小雛ゆかりさんみたいに、あくあさんより先に行って、遅かったですねって! 「遅かったわね。悪ノリし過ぎたこいつらなら、上から下まで全員とっちめて再教育しておいたわよ」 「あ……はい」 その日の午後、乙女ゲーがどうなっているのかを確認するために私はゲーム会社を訪れました。 到着した私が会社の中に足を踏み入れると、目の前で社員を全員土下座させてる小雛ゆかりさんが私を見てそう言ったのです。 私は表情を引き攣らせながら、この人より先に行くのは無理そうだなと確信しました。うん……。あくあさんは色々と大変だろうけど、頑張ってください……。私は野良の小雛ゆかりには空のペットボトルを投げつけても、本物の小雛ゆかりさんにだけは逆らわないようにしようとこの時、心に決めました。 ************************************************ 本当はやる予定じゃなかったんですけど、ちょっとおまけでノクターン入れました。 返信でやらないよと言っててごめんなさい。 姐さん回はここでちょっとだけやっておきたかったんだよね。 あ、あと、取締役になっても姐さんは変わらずに仕事の現場に行ったりもするので、そういう視点の話が減るってわけではないです。ついでに言うと社長だってマネージャーやってるし、ヘルプで姐さんがあくあのマネージャーに入る事も変わらずにあると思いますよ。 もしかしたらだけど……間に合えば、明日の夜にfantia復活するかもしれません。 一応予定としては今週中にって考えてるので、遅れて金・土・日になるかもしれないので、そこも改めて言っておきます。6月の前半が小雛ゆかり先輩のノクターン回、あの砂漠の回のif続編で。後半が本編のサブ話になります。 一応今後もアンケとか、作者へのお便りとかを見て、やる内容は決めようかなあと思います。 基本的には希望者が多いやって欲しいお話からやるようにはしてます……。 あくあとコラボして欲しいキャラや、ノクターン回についてのアンケートやってます。 よろしければどうぞ。 https://customform.jp/form/input/140130 アイドルオーディションの推し投票をできる場所を用意しました。 ※オーディションメンバーの詳細に関してはwikiか作者Twitterを確認してください。身長カップ数など書いてます。 https://customform.jp/form/input/140950 作者のtwitterアカウントです。更新が遅れた時はこちらで連絡します。 https://mobile.twitter.com/yuuritohoney https://mobile.twitter.com/yuuritosub 上が本垢、下がサブ垢です。 wikiです。有志の皆様、ありがとうございます。 https://wikiwiki.jp/yuuritohoney/ fantia、fanboxで、こちらでやり忘れたお話を掲載しています。 https://fantia.jp/yuuritohoney https://www.fanbox.cc/@yuuritohoney アラビア半島連邦についておねショタ短編書きました。 https://novel18.syosetu.com/n4279ib/ クリスマス用の短編、ムーンライトでとあ注意。 https://novel18.syosetu.com/n5480hz/ ベリルアンドベリル USJスペシャル。 「USJに、来たぞおおおーーーーーーーー!」 「うおーーーーーーーっ!!」 ハイテンションでガッツポーズする俺と天我先輩がカメラの枠いっぱいに収まる。 あれ? なんか慎太郎もとあも元気ないな? もしかしてもう疲れてきたとか? あっ、むしろ旅行でテンション上がりすぎた俺達の方が前に出過ぎね。了解。 「で、天我先輩、USJって知ってますか?」 「いや、実のところはよく知らん!」 知らないのにあんなに喜んでたの!? みんなが思わずズッコケそうになった。 「慎太郎、頼む……!」 「説明しよう。ユニバーサル・ステイツ・ジャーニー、通称USJとは。エンターテイメントの本場、ステイツから輸入されたテーマパークである!!」 流石は慎太郎だ。俺と天我先輩はメガネをクイっとさせる慎太郎の両隣で、演出のためにカッコイイポーズを決める。 とあはそれを何してるんだろうって目で見ているが、周りで見学しているお客さんたちには大受けだった。 「そういうわけで今日はそのUSJさん全面協力のもと、俺達4人で遊び尽くしたいと思います!!」 俺が拍手をすると、スタッフのみんなや周りにいたお客さん達も拍手をしてくれた。 「で、とあはどこ行きたい?」 「んー、やっぱりショップでみんなにお土産を買うか、テーマパークに来たんだからアトラクションに乗りたいよね」 「OK!」 俺は近くにいたスタッフさんを手招きする。 「はい、そういうわけでUSJの谷口真美子さんに来ていただきました!」 谷口さんは俺がSAで電話をかけた時に出てくれた女性だ。 俺を含め周りのみんなで拍手をして出迎える。 「あっ……USJの谷口真美子です。先ほどはお電話ありがとうございました。それでは、警備の問題もありますので、アトラクションとショップ、両方順番にご案内させていただきますね」 「やったーーー! 両方楽しめるぞー!」 「うぉーっ!」 俺と天我先輩のテンションは爆上がりだ。 とあも冷静を装っているが、さっきの感じを見る限り相当楽しみにしてきたんだろうなってのがわかる。 その一方で俺は少しソワソワしてる慎太郎の事が気になった。 もしかしたら慎太郎はアトラクションとか苦手なのかもしれない。 そう思った俺は、移動の途中でそっと慎太郎に話しかける。 「慎太郎、大丈夫か?」 「あ、ああ、実はずっと前からここに来たくてな。もしかしてソワソワしすぎて挙動不審になってたか?」 あぁ、そっちか! にしても意外だな。俺はてっきり慎太郎はこういう騒がしいところはあまり得意じゃないのかなと思ってた。 「ここには、俺が小説で読んでた作品のアトラクションがあったりするからな。あ、あくあは魔法使いとかには憧れたりしないのか?」 「もちろんするに決まってるだろ! とう……じゃなかった。空とか飛んだり、手から炎とか出してみたいよな」 危ねぇ。もう少しで透視の魔法っていうところだったぜ。 ピュアな慎太郎は気がついてないみたいだが、これが察しのいいとあならバレてたかもしれねえ……。 「僕も同じだ。子供の頃は何のしがらみもなく、自由に空を飛べたらって何度も思ったよ」 「子供の頃は……? 今は違うのか?」 「ああ。あくあに出会って、魔法なんてなくったって僕は、黛慎太郎はどこにだって自由に行けるようになったからな。だからほら、今、こうやって僕達はここにきてるだろ? 友達と一緒にテーマパークに来れるなんて、半年前までは夢にも思わなかった」 「慎太郎……」 俺は思わず目頭を押さえた。 お前、このタイミングでそういう事言うなよ……。 年頃の男子ならもうちょい恥ずかしがれって思ったけど、素直に嬉しかった。 「よっしゃ! そういう事なら今日ははっちゃけようぜ! みんなにニュー黛慎太郎をお披露目だ!!」 「ニュー黛慎太郎!?」 「おっ、ちょうどそこにいいのがあるじゃないか!」 俺は近くにあった路上カートに行くと、店員のお姉さんからグッズを購入する。 もちろん購入したアイテムはその場で慎太郎に装着した。 「こ、これは……!」 「じゃーん! 慎太郎の好きな小説の主人公、ハラー・ヘッターのなりきりグッズだ!! ちなみに慎太郎だけだと恥ずかしいだろうと思って、俺は赤毛のロニーの一式を装着するぜ!!」 赤毛のロニーは一見すると苦労人のように見えるが、やる時はやるかっこいい奴だ。 ただ、女心に鈍感なところは直さなきゃな! 「ってぇ!」 あっぶな! 今、どこからか俺の目の前に特大のブーメランが飛んできた。 「あ、ごめん。それ、僕のブーメラン。なんとなくだけど、そっちに投げといた方がいい気がして、つい……」 どこに売ってたんだよそのブーメラン……。 よく見ると、とあはハラーとロニーの友人、ヘルミオーネのコスプレをしていた。 普通に似合ってるな。うん。 そして俺達3人がこのコスプレをしているという事は……先輩はフォイだな! 俺は確信して先輩の方を振り向く。 「恋焦がれた復讐は時として蜜より甘い」 そっちかあーーーーーーーー! なんでよりによって、ベルセウス先生なんだ! そこでフォイフォイを選択しないから、先輩だけたまにはみっちゃうんだよ!! 「天我先輩、すごく似合ってます。ところで、あくあは大丈夫か? 先輩を見て急に膝から崩れ落ちたが……」 「うんうん、ベルセウス先生っぽい。あと、慎太郎、あくあはいつもみたいにふざけてるだけだから大丈夫だよ。それとあくあの行動を一々疑問に思ってたら、この旅、最後まで体力が持たないよ」 あれ? なんか俺の扱い酷くない? まぁ、いいか。それより谷口さんを待たせちゃったな。 「寄り道しちゃってすみません、谷口さん」 「いえいえ、大丈夫ですよ。それにその格好は次行くところにもぴったりですから!!」 そうして俺たちが連れて来られたのは、ハラー・ヘッターの舞台に出てくる街並みが再現された場所だった。 やべぇ! もうこの時点で感動だわ。 「ちょ、家族に送るから誰か写真撮ってくれ!」 「うむ。それならばプロキャメラマン、天我アキラに任せるが良い!」 流石は天我先輩だ! 教師であるベルセウス先生のコスプレをしているせいか、もう修学旅行に来た引率の先生にしか見えねえ! 「ありがとうございます先輩!」 「うむ!」 天我先輩に写真を撮ってもらった後にふと周りを見ると、お客さん達が携帯を手に持って撮りたそうにこっちを見ていた。 「何? みんなも撮りたいの?」 俺がそう聞くと周りで待ってくれていたお客さん達全員が無言で頷いた。 「仕方ないなぁ。それじゃあ、みんなかっこよく撮ってくれよな! あ、その代わりみんな、撮った写真は、本放送があるクリスマスまで出しちゃだめだぞ。あくあさんとの約束だ。それが守れる人は、撮っていいよ!」 俺は建物やオブジェの近くでみんなが撮影しやすいようにポーズを決めたりする。 それに気がついたとあや慎太郎、天我先輩も混ざってほんの少しだけど撮影会ぽい事をした。 「すみません、谷口さん。何度もストップしてしまって……!」 「いえ! 私達もその……たくさん撮らせてもらいましたから」 俺達は谷口さんの案内でそのまま建物の中に入る。 すると、そこにはいかにもなお婆さんが立っていた。 「ひっひっひっ、また若くてイキが良さそうなのが4人も……。どれ、私が杖を選んであげようかねえ」 おばあさんは後ろを振り向くと、壁一面が棚になっているところから一つずつ箱を取り出した。 やべぇ、これもう映画じゃん……! 「まずはそこのメガネの坊やからだよ」 お婆さんは小さなメガネをずらすと、慎太郎の顔を覗き込む。 「ふむ……メガネの坊やからは、大きな後悔が見えるのう。それに、小さくない悩みを抱えているように見える」 「っ!? 大きな後悔……どうして、それを! それに、小さくない悩み……?」 「大丈夫。今のメガネの坊やなら、その後悔はゆっくりとじゃが、いつの日か必ず晴れる日が来るはずじゃ。しかし……もう一つの小さくない悩みは少し厄介者じゃのぉ。まだ問題にもなっとらんみたいじゃしなあ」 「それは……もし、それに気がついた時には、どうしたらいいと思いますか?」 「ふむ。その時が来たら、真っ直ぐと己の心に聞いてみることじゃ。幸いにもメガネの坊やは、最良の手本を誰よりも近くで見てきておるから心配せんでも大丈夫じゃて」 お婆さんは、近くに置いてあった新しい箱を手に取ると、中に入っていた杖を取り出した。 「この杖は新しい木で作られておるが、だからこそ何にも染まってないんじゃ。成長盛りのメガネの坊やに合わせて馴染んでいけばええ。コアになる宝石はアクアマリン、その宝石に込められた言葉は……聡明と勇敢。きっと道に迷った時、前に進む勇気となるはずじゃ」 「あ、ありがとうございます!」 すげぇ……なんかよくわからんけどそれっぽい!! 「次は我だ!!」 天我先輩は意気揚々と一歩前に出る。 「ふむ……。お主はもう覚悟が決まっているようじゃな。私からアドバイスする事はなさそうだねぇ。そんなお主にピッタリな杖は黒檀の杖じゃ。コアとなるパパラチアサファイアの宝石言葉は一途な愛、運命的な恋、そして、信頼関係。どうじゃ。気に入ったか?」 「気に入った!! 特に杖が黒いのが最高にいいな!!」 あ、うん、なんとなくわかってました。 先輩、黒いの大好きだしね。 「それじゃあ次は僕が行ってくるよ」 お婆さんはとあの顔を覗き込むと、難しそうな顔をした後、少し悲しげな表情を見せる。 「なるほどねぇ。過去、今、未来……苦難が絶えないお嬢さんには、このアイオライトがコアになった杖を授けようじゃないか。アイオライトの宝石言葉は目標に向かって正しい方向に前進する。この杖がお嬢さんの未来を正しく切り開いて行けますようにと願いをこめて。そしてこの杖に使われた木はブドウの木じゃ。ブドウは周りに蔦を伸ばして巻きつく植物じゃからのう。どうせ苦難の道なら、1人より2人、2人より3人、3人より4人がいいじゃろ」 「ありがとうございます……!」 次はいよいよ俺の番だ。 それにしてもただ杖を買いに来ただけなのに、えらく本格的すぎやしませんか? まぁ、ワクワクするから別にいいんだけど……って、これ、何かのフラグじゃないですよね? 「最後はお前さんか。最初は情熱のアウイナイトを勧めようと思ったが、どうやらもうすでに石言葉である過去との決別は終わっているようだね。ふむ……。どうしたものか」 お婆さんは後ろの棚をゴソゴソすると、角がヨレ、表面が擦れた古ぼけた箱を出してきた。 その箱を開けた瞬間、俺の視界に一本の美しい杖が現れる。 「そんなお前さんにピッタリの宝石はダイヤモンド以上に光り輝くとされているベニトアイトじゃ。人智の外、真理の範囲外。説明がつけられない才能。優しい正義感と曇りなき明るさ。他者の良いところを見つけるのが上手で、お前さんが動くだけで世界は煌めき、希望に満ち溢れる……。男も女も年寄りだろうが若者だろうが関係ない。皆がその溢れるばかりの魅力に惹きつけられるじゃろう。そしてこの杖は桜の木でできておる。お前さんの国の象徴となる木じゃ。お前さんがこの国を引っ張ってくれると信じて、特別にこの杖を渡そう」 杖を握るとあまりにもしっくりくる。まるで最初から持っていたみたいだ。 もしかしたらこれは運命かもしれない。俺はそう思った。 「ちょ、ちょっと……さっきの杖、在庫……もう5年くらい前から抱えてる奴ですよ」 「ふひひ、あくあ様と同じ杖じゃって言えば、みーんな定価以上で買うじゃろ。ビジネスチャーンス」 「ん? 谷口さん? お婆さん? 何か言いました?」 「「いえ、何も!!」」 俺は首を傾ける。ん……俺の気のせいか! 「コ……コホン! それでは次に城の中をご案内しますね!」 谷口さんの後に続いて俺達は城の方へと向かう。 「でけぇ!」 「これを作っちゃうんだから凄いよね」 城の中に入っても圧倒された。 ちゃんと内装の細かいところまで作り込まれている。 これがステイツの本気かと思った。 俺達は学校に通う新入生として、お城の中でいろんなイベントを体感する。 『まずは君達の魔法の力を見せてくれ』 どうやら最初は杖を使ったARアトラクションのようだ。 目の前に出てきた的を目指して杖を振れば、空中に球の映像が現れて目標にぶつかる仕組みらしい。 「ふっ、どうやら我の黒杖が火を噴く時が来たようだな」 「先輩、悪いけど、ここは俺と相棒……紅桜が目立たせてもらいますよ!」 「な……に……? ベニトアイトと桜の木で紅桜だと……ぐぬぬぬ。後輩……やるな!」 「先輩こそ……!」 俺と先輩はガッツリと握手を交わす。 その後ろでとあがジト目で俺達のことを見ていた。 「ねぇ、僕はあれに混ざらなくてもいいよね?」 「え?」 「え? ……もしかして、慎太郎は混ざりたいの?」 「……ちょ、ちょっとだけ」 ん? とあと慎太郎は何を話してるんだ? あ、もしかしたら混ざりたいのか? それなら早くしてくれよ。 自分で言っといてなんだけど、もうちょっと恥ずかしくなってきたところだ。 「永久の闇に誘われろ!」 相変わらず天我先輩はくそかっこいい無駄ポーズで杖を振った。 俺もそれに合わせて魔法を撃つ。続くようにとあや慎太郎も的に当てていく。 『ほう、みんな中々やるじゃないか』 おっ、褒められたぞ! 魔法のテストを終えた俺達は先に進む。 廊下を抜けその途中で教室を見学し、食堂となる大きな広間や実験室。職員室や救護室などを見学する。 そのところどころで細かなイベントがあり俺達はその度に楽しんだ。 「それでは、ここからアトラクションにご乗車していただきます。ちょっと揺れたりするけど大丈夫ですか?」 「俺は大丈夫!」 「僕も大丈夫だ」 「僕も大丈夫かな」 「我も大丈夫だ!!」 こうして俺達は4人でアトラクションに乗る。 前列左から、慎太郎と天我先輩、2列目がとあと俺の順番だ。 「さぁ、ここからは激しい戦闘になります。どうか気をつけて、いってらっしゃいませ!!」 「「「「はーい!」」」」 うおっ!? スタートと同時にガタンとアトラクションが大きく動いてびっくりする。 それに合わせて目の前の映像が切り替わった。 『よくきたな新入生の諸君!』 箒に跨ったキリッとした表情の魔女が目の前に現れる。 おお! かっこいい! ショートカットの似合うクール系の美人さんだ!! お姉さんの表情は、どこか焦っているように見えた。 『今から私たちはここに攻撃を仕掛けて来た者達へと応戦するために最前線へと向かう。今は人が足りないから、お前達にも協力してもらうぞ!』 制服を見る限り彼女は上級生なのだろう。 箒に跨ると、もう一度俺たちの方へと振り返る。 『さぁ。いくぞ! 我に続け!!』 「うぉっ!?」 「うおおおおおおお!」 「うわぁ!」 「おおおおお!?」 アトラクションが動き出した事でみんなが一斉に声を出してリアクションする。 ちなみに1番最初に驚いて声を出した俺は、アトラクションが動き出したから声を上げたわけではない。 箒が浮いた瞬間、目の前のお姉さんのミニスカートがふわりと浮いたのである。 流石に中身は見えなかったが、ものすごくワクワクした気持ちになった。 おそらくあれほどスカートが浮いて見えなかったという事は……ズバリ、お姉さんが穿いているのは紐……いや、最初から穿いてないという可能性もあるのではないだろうか。 これは何度か乗って検証する必要があるようだ。 『くっ、きたぞ! 全員、ホルダーから杖を抜いて戦うんだ!』 俺達はあらかじめ自分の座席の前に取り付けられたホルダーに入れた杖を引き抜くと、目の前を飛んでくる魔法に向かって何度も杖を振り続ける。 この間、俺たちが乗っているアトラクションは、杖を落とさないようにゆったりとした動きでふわふわと浮いているだけだ。 『みんな、良くやった!! さぁ、援軍が来たぞ。私達は学校へ帰ろう!!』 『空を高速で飛ぶ時は、杖を落とさないようにホルダーにしまってね』 なるほど。どうやらホルダーに杖をセットしないとアトラクションがスタートしないようだ。 俺達4人が揃って杖をセットすると、再びアトラクションが動き出す。 最初はゆったりとした動きだったが、急に目の前が霧に包まれて暗雲が立ち込めて行く。 『くっ、追っ手か!』 『どうやら私達だけでも倒そうとしているみたいね』 『全員、全速力で逃げるぞ!!』 うおおおおお! 乗っていたアトラクションが加速する。どうやらここから先がジェットコースター要素のようだ。 俺は目の前を飛ぶお姉さんのミニスカートを注視する。もしかしたら激しい動きでチラリと見えるかもしれない。 ん? なんか腕が引っ張られるような感覚がして横を向く。 すると隣に座っていたとあが俺の袖をキュッと掴んでいた。 「うおおおおおおおお!」 その一方で前に居る慎太郎は楽しそうに両手を上げる。 「あっ……」 慎太郎? どうかしたのか? そう思った瞬間、何かがスローモーションで空中へと投げ出されていくのが見えた。 あっ、あれは……! 慎太郎のメガネだ!! 手を伸ばせば掴めるか!? いや、無理だ。 この間、わずかに0.01秒。俺は足りない分を伸ばすために、目の前にあったホルダーから杖を引き抜いて天高く掲げる。 しかし、俺の杖の長さが足らずに……いや、本当は足りていたはずなのに、俺が想定していたよりも杖の長さが短くなっていた事で、慎太郎のメガネは俺が掲げた杖の上を掠めていった。 先端が折れ短くなった杖を見た俺の絶叫がお城の中に木霊する。 「おっ、俺の相棒がああああああああああ! 紅桜ーーーーーーーーっ!」 どうやら固定されたホルダーから杖を無理やり引き抜いたせいで、先端がポキッと折れてしまったらしい。 「お帰りなさいませ。当テーマパーク自慢のアトラクションはどうでしたか?」 「あ、えっと、楽しかったです」 沈痛な表情を見せる俺と慎太郎を察して、とあがみんなを代表してコメントをする。 とあは頼りになる奴だよ。それに比べて俺はなんだ。 慎太郎の命、もう1人の慎太郎と言っても過言ではないメガネの命も守れずに、相棒までこんな姿にして……自らの非力さに俺は地面に膝をつき四つん這いになる。 「あ、あの……メガネ見つかりました」 スタッフさんが落下してきたメガネを拾ってきてくれた。 俺と慎太郎、とあの3人はお姉さんの手のひらに乗せられた慎太郎のメガネへと視線を落とす。 うん、どっからどう見ても修復不可である。完全に複雑骨折です。 「と、とりあえずテープで巻いてどうにかするよ」 「あ、はい。それならこっちにテープがありますのでどうぞ」 慎太郎……。辛いだろうな。わかるよ。俺も相棒を失った同志だからな。 「あ、あの、白銀さん。ホルダーに詰まってたコレ、取れました」 「谷口さん、ありがとうございます。ほんと何から何まですみません……」 俺はそういうと、慎太郎からセロファンテープを貸してもらって紅桜を修復する。 ごめんな。紅桜。痛かったよな……。俺は紅桜に謝りながらセロファンテープで患部をぐるぐる巻きにする。 「もーっ、2人とも暗いって! ほら、気を取り直してショップでお土産買お!」 「とあ……!」 俺は慎太郎と顔を合わせるとうんと頷いてから笑顔を見せる。 「よしっ! お土産いっぱい買うぞー!」 「「おーっ!」」 ん? あれ……? なんか1人少なくないか? 俺はそこで天我先輩の存在を思い出した。 「先輩? って、居るんならなんか言ってくださいよ!」 俺は直立不動で立っていた先輩の背中を軽く叩く。 すると先輩がゆっくりと前に倒れ始めたので、3人で慌てて天我先輩の体を支える。 「きっ、気絶してる……!」 なるほど、先輩はこういうアトラクション苦手だったんだな。 俺達は気絶した先輩が復活するのを待ってから、谷口さんの案内でショップエリアへと行く。 「それじゃあまた後で」 お店が多いので、俺達4人は分かれて探索する事になった。 俺はすぐにハラー・ヘッターのコーナーに行くと、カノンにも衣装と杖を購入する。 帰ったら2人でごっこ遊びをするためだ。 俺は他にもみんなにお菓子のプレゼントを買ったり、使ってくれそうなグッズを買ったりしていく。 「いやー、楽しかったな」 「うん。楽しかった!」 とあと俺は顔を合わせると、少し体を傾けてねーっと言った。 「また来たいな」 「ああ!」 俺は同じ傷を背負った同志である慎太郎とハイタッチする。 「先輩は? 大丈夫?」 「も、もちろんだ。すまない。我とした事が……くっ!」 いやぁ、誰にだって苦手な事はあるし、仕方ないですよ。うん。 「よし、それじゃあ、次の目的地に向かって出発しますか!」 「「「おーっ!」」」 「そういうわけでみんな! ベリルアンドベリルのクリスマススペシャル回は楽しんでくれたかな? えーっと、番組の最後では、この関西旅編で俺達が購入した様々なお土産を貰える応募企画があります。ファンのみんなの事を思って色々と選んだお土産達だから喜んでくれると嬉しいな! そういうわけでね。今から、応募に必要な5つのキーワードを発表したいと思います!!」 俺たちは顔を見合わせると、俺、慎太郎、天我先輩、とあ、そして全員の順で、自分達の体を使ってそれぞれの文字を表現する。 「最初のキーワードは、B! って最初から難しすぎる!!」 「2つ目のキーワードは、E…はこれでいいのか? あれ? 逆だったか?」 「3つ目のキーワードは、R!! どうだ我のこの完璧なRの反り返りは!!」 「4つ目のキーワードは、Y。そして一個余るし、この企画、絶対に失敗でしょ! あくあが変な事言うから」 「「「「最後のキーワードは画面のみんなも一緒に、L!!」」」」 俺は阿古さんから番組の告知が書かれた用紙を受け取ると、その場でバーンと大きく広げてカメラへと向ける。 「はい。そういうわけでね。実はこのベリルアンドベリル、毎月の定期放送が正式に決定しました! そして番組を長くをやって行く上で、僕達はベリルエンターテイメントを象徴する4人のグループ、その名の如くBERYL、ベリルという一つのグループとして活動していきたいと思います!!」 「そのまんまじゃん!」 「とあ、しーっ!」 俺はとあに近づくとカメラのマイクが拾えるようなヒソヒソ声で話す。 「仕方ないじゃん。もうこれで定着してるんだから。というかもう今更、違う名前つけたところでしっくりこなかったんだし、選択肢がこれしか無くなったというか……。スタッフだって全員頭抱えたんだぞ!」 「あー、うん。それはわかる。でも、それだと会社と被ってややこしくない?」 「仕方ない。こうなったら会社の名前の方を無理やり変えるか」 「嘘でしょ……」 「大丈夫。小雛先輩と違って阿古さんは優しいから、俺が泣きついて押せばどうにかなる」 「ひどい……」 「ま、まぁ、そこら辺はおいおいどうにかするから任せておいてよ」 よし、これでうまく話はまとまったな。 「全部聞こえてたんだけど……」 「えっ!?」 俺は素知らぬふりをして、明後日の方向を見ながら口笛を吹く。 「まぁ、いいけど、その辺はまたみんなを交えて話し合いましょう。ほら、それよりもさっさと締めて」 「あ、はい。そういうわけでベリルアンドベリル、次回は1月開催です! しかもなんと1月の企画は! 俺達4人による合宿生活に密着するぞ! みんな、楽しみにしててくれよな!!」 「バイバーイ、次も見てねー!」 「ご視聴ありがとうございました。また次回もよろしくお願いします」 「もちろんみんな見てくれるよな? 我との約束だ!」 俺達4人はカメラに向かって手を振る。 こうして俺たちのベリルアンドベリル、クリスマス回の撮影が終わった。 ************************************************ 本当に長らくお待たせしました。ベリルアンドベリルの続きです。 この回も掲示板いりますか? それと、fantia、fanboxの連載を復活しました。 復活という事で特別に、希望者の多かった小雛先輩のノクターン回を執筆しました。 2回目の更新は一応、ノクタじゃない話にする予定です。 https://fantia.jp/yuuritohoney https://www.fanbox.cc/@yuuritohoney あくあとコラボして欲しいキャラや、ノクターン回についてのアンケートやってます。 よろしければどうぞ。 https://customform.jp/form/input/140130 アイドルオーディションの推し投票をできる場所を用意しました。 ※オーディションメンバーの詳細に関してはwikiか作者Twitterを確認してください。身長カップ数など書いてます。 https://customform.jp/form/input/140950 作者のtwitterアカウントです。更新が遅れた時はこちらで連絡します。 https://mobile.twitter.com/yuuritohoney https://mobile.twitter.com/yuuritosub 上が本垢、下がサブ垢です。 wikiです。有志の皆様、ありがとうございます。 https://wikiwiki.jp/yuuritohoney/ アラビア半島連邦についておねショタ短編書きました。 https://novel18.syosetu.com/n4279ib/ クリスマス用の短編、ムーンライトでとあ注意。 https://novel18.syosetu.com/n5480hz/ 記念すべき300話です。 4万文字近くあります。過去最長なのでお気をつけて。 ******************************************** おややっ! 掲示板のようすがおかしいぞ……。 【史上初】ベリルアンドベリル クリスマスSP USJ編【男女合同掲示板】 1 3510◆ULTi-Hi-P3 今回限定で特別仕様の掲示板になります。 男性側と女性側、双方の有志達による実況スレになります。 男性側に関しては、希望者の過去の発言を精査した上で書き込みの権限を付与しています。 女性側に関しては過去の発言を精査、私の一存で判断し招待したアカウントのみに書き込みの権限を付与しています。 閲覧に制限はありません。書き込みの権限も持ってないお姉ちゃん達は、指を咥えながら見ててね! ・ルール 男女間の過度なダル絡み、性的なやり取りを禁止します。 不適切な発言はこちらの判断で削除させてもらいます。 不適切な発言が続く場合は、書き込みの権限を剥奪します。 女性側の代表的なアカウント 検証班◆XXXSARETAi 検証班◆THiMPOsuki 検証班◆XXXX8KADO6 検証班◆010meTA473 白龍◆XQXXXXXXXX 一部のアカウントに不適切なワードが含まれているために、管理人の権限で一時的に変更しております。 男性側の代表的なアカウント 只野おじさん◆k4k4r1ty0u 通りすがりの紳士◆NYaNKOsuki バタフライマスク◆B4T4FLYM4N 白銀あくあ(偽物)◆aquaaquaaa 2 ななしのお姉ちゃんのお姉ちゃん なんだこれ? 3 ななしのお姉ちゃん >>1 鯖ちゃん乙〜。 4 ななしのお姉ちゃん これは一体、何が起こってるんです? 5 ななしのお姉ちゃん まーた、何かやり始めたぞ。 6 ななしのお姉ちゃん 流石ベリルのサーバーだぜ! ベリル同様、何をやらかしてくるのか想像がつかねぇ。 7 ななしのお姉ちゃん よく見たら名前のところがななしのお姉ちゃんになってる! 8 ななしのお姉ちゃん >>7 くだらないところが相変わらず芸が細かい。 9 検証班◆XXXX8KADO6 >>1 へへへ、ナニを咥え込むだって? 10 ななしのお姉ちゃん >>9 はい、アウト。 11 ななしのお姉ちゃん >>9 管理人さんここです! 12 ななしのお姉ちゃん >>9 お前ってやつはほんま。 13 ななしのお姉ちゃん >>9 ちゃんとルール読んでないとこの切り返しはできない。 つまりはルールを読んだ上でやってる事。 14 ななしのお姉ちゃん >>9 何を書き込みしたのかもう見えないんだが……。 15 ななしのお姉ちゃん >>9 コメント削除1号クソワロタwww 16 ななしのお姉ちゃん >>9 もうこいつは永久BANでいいだろ。 17 ななしのお姉ちゃん >>16 というか、なんでこいつ>>9に権限が与えられたんだ? 18 ななしのお姉ちゃん 捗るを審査で残す時点で、ポンコツ具合でてる。 流石はベリルのサーバーだぜ! 19 ななしのお姉ちゃん >>18 ペットは飼い主に似るっていうしなるほどね。 20 ななしのお姉ちゃん >>19 それってつまり、あくたんがポンコツ……。 21 ななしのお姉ちゃん >>20 しーっ! 22 ななしのお姉ちゃん >>20 BANされるぞ! 23 検証班◆XXXX8KADO6 アレ? なんか私の名前、変わってない? 24 ななしのお姉ちゃん >>23 0と7と2と1は許されなかったか。 25 ななしのお姉ちゃん >>23 >>1を見ると女性陣が嗜み以外許されてないのクソウケるwwwww 26 ななしのお姉ちゃん >>25 あいつだけちゃんとレートAだったな。 27 ななしのお姉ちゃん >>25 あくあ様が最初に嫁なみを選択したのは間違いなかったと証明された。 28 ななしのお姉ちゃん >>27 それな! 29 ななしのお姉ちゃん >>25 それどころか先生なんてもうほぼXやん。 30 ななしのお姉ちゃん >>29 先生は業を重ねすぎたんじゃよ……。 31 ななしのお姉ちゃん >>29-30 これが年季の違いだよ。ガキどもじゃ相手にならない。 32 ななしのお姉ちゃん 先wwwww生wwwww 33 ななしのお姉ちゃん なるほど……先生が1番アウトな存在だったかw 34 検証班◆THiMPOsuki >>1 あれ? 私の名前だけ、なんかみんなと様子が違うくない? 35 ななしのお姉ちゃん >>34 それもある意味でアウトだろw 36 ななしのお姉ちゃん >>34 バッタモンだー! 37 ななしのお姉ちゃん >>34 違う世界線からやってきた○○○スキーみたいだ……。 38 ななしのお姉ちゃん >>34 パチモンみたい。 39 ななしのお姉ちゃん >36 なんかチジョーの幹部にいそう>バッタ・モンダー 40 ななしのお姉ちゃん 男の子どこ? 41 ななしのお姉ちゃん おい、お前ら自重しろ。 お前らがやかましいから男の子が来ないじゃないか!! 42 ななしのお姉ちゃん ふぅ……。風呂から帰ってきたけど、これ何? どうなってるの? 43 ななしのお姉ちゃん ここまで男の子の書き込みなし。 44 ななしのお姉ちゃん >>1の白銀あくあ(偽物)って何? 45 ななしのお姉ちゃん >>39 バッタなのにチジョーなのか……。 46 ななしのお姉ちゃん >>44 中身が男の子ならもうバッタ・モンダーでもいい。 47 ななしのお姉ちゃん コワクナイヨ。 48 ななしのお姉ちゃん >>47 チジョーだ! 49 ななしのお姉ちゃん >>47 嘘つけ! 50 只野おじさん◆k4k4r1ty0u >>44 白銀あくあさんに憧れてる素敵な男の子ですよ。 51 ななしのお姉ちゃん >>50 うわああああああああああああ! 52 ななしのお姉ちゃん >>50 にゃんかきたああああああああああ! 53 ななしのお姉ちゃん >>50 おっ、おっ、おっ! 54 ななしのお姉ちゃん >>51-53 バカ! 騒ぐな!! 55 ななしのお姉ちゃん >>51-53 落ち着け! 56 ななしのお姉ちゃん >>51-53 まずは深呼吸だ。 相手の男の子を怖がらせちゃいけないぞ。 57 検証班◆010meTA473 >>50 わざわざご丁寧にご説明ありがとうございます。 あくあ様に憧れている男性がいるという事を知って、とても嬉しく思います。 58 ななしのお姉ちゃん >>57 !? 59 ななしのお姉ちゃん >>57 たし……なみ……!? 60 ななしのお姉ちゃん >>57 嘘だよな? 61 ななしのお姉ちゃん >>57 私は嗜みはやる女だってずっと思ってました。 62 検証班◆XXXX8KADO6 >>57 お前本当は嗜みのバッタ・モンダーだろ? 私達の知ってるポンなみとホゲなみを返せ!! 63 ななしのお姉ちゃん >>62 草wwwww 64 ななしのお姉ちゃん >>62 私達の知ってる嗜みじゃなかった!? 65 ななしのお姉ちゃん >>57>>62 嗜みと姐さん以外の検証班要らなかった説。 66 ななしのお姉ちゃん >>65 捗るwwwww 67 通りすがりの紳士◆NYaNKOsuki >>52 君もニャンコ好きかね? 私もね、“猫“が大好きなんだ。 68 ななしのお姉ちゃん >>67 はいはいはいはい、猫大好きです! 69 ななしのお姉ちゃん >>67 猫可愛いよね! 70 ななしのお姉ちゃん >>67 紳士さん。私も“猫“が好きです!! 71 ななしのお姉ちゃん >>68-70 群がるな散れ!! 72 ななしのお姉ちゃん >>68-70 お前らさあ……ちなみに私も猫が好きです!! 73 検証班◆THiMPOsuki >>67 似たようなアカウント名同士仲良くしましょう! 74 ななしのお姉ちゃん >>73 帰れ。 75 ななしのお姉ちゃん >>73 どこが似てるんだよ。 76 ななしのお姉ちゃん >>73 ふざけるな。猫と○○○が好きは意味が違うだろうが!! 77 ななしのお姉ちゃん >>73 管理人さんこいつです。 78 検証班◆THiMPOsuki ヒィッ!? いつもよりみんなの当たりがきつい……。 79 通りすがりの紳士◆NYaNKOsuki >>73 うむ! 80 ななしのお兄ちゃん みんな猫紳士には騙されちゃダメだ! 81 ななしのお姉ちゃん >>80 !? 82 ななしのお姉ちゃん >>80 ななしのお兄ちゃんキターーーーーー! 83 ななしのお姉ちゃん これもう歴史的な瞬間だろ……。 84 ななしのお姉ちゃん >>83 教科書待ったなし! 85 ななしのお姉ちゃん >>84 やめろ!! 86 ななしのお姉ちゃん >>84 嗜みはいいけど、日本史に捗るとスキーが載ったらまずいって!! 87 ななしのお姉ちゃん >>86 子供の教育にクソ悪そう。 88 ななしのお姉ちゃん >>86 最近、子供に怒る時チジョーみたいになっちゃうよ!! って言っても寧ろいいもーんって言っちゃうんだよね。 だから捗るみたいになっちゃうぞって怒るようにしてる。 89 ななしのお姉ちゃん >>88 子供wwwww 90 ななしのお姉ちゃん >>88 子供も捗るにはなりたくないよなwww 91 検証班◆XXXSARETAi みなさんそろそろ放送始まりますよ。 残念だけど私は今からご飯なので参加できそうにありません。みなさん楽しんで。 それと本日は色々とお世話になりました。 答え合わせになりますが、あくあさんは愛知県、とあちゃんは鳥取県、黛さんは秋田県、天我さんは沖縄県に、それぞれお邪魔しています。 お陰様でトラブルもなく進行できたと聞いています。 これらの映像は明日26日−30日の間にテレビ局での放送並びに、動画投稿サイトにて公開される予定となっておりますので、詳細の方は公式HPをご確認くださいませ。 92 ななしのお姉ちゃん >>91 やったーーーーーーー! 93 ななしのお姉ちゃん >>91 姐さんThx! 94 ななしのお姉ちゃん >>91 姐さん仕事乙、それにしてもとあちゃんが鳥取だと!? 米子での目撃情報はガチだったのか……。 95 ななしのお姉ちゃん >>91 マユシン君、秋田かー!! うち山形、ニアピンすぎる!! 96 ななしのお姉ちゃん >>91 天我先輩、沖縄なんだ。 映像見るのちょっと楽しみw 期待通りの事をしてくれそう。 97 ななしのお姉ちゃん >>91 月街アヤナと番組出てた時点で確定してたけど、博多にあくあ君がいるって言ってた奴。 お前ら集団幻覚でも見てたんじゃねぇか。 98 ななしのお姉ちゃん >>97 なぜか愛知で味噌煮込みうどん説と博多で博多うどん説で分かれてたな。 99 ななしのお姉ちゃん >>97-98 福岡空港に空気吸いに行った滑稽な奴の話する? まぁ、私の事なんだけどね。 100 ななしのお姉ちゃん >>99 心配するな。私、職員だけど少なくとも深呼吸してる奴が100人以上は居た。 101 ななしのお姉ちゃん >>100 おい、やめろwwwww 102 ななしのお姉ちゃん >>100 お前らさあwwwww 103 ななしのお姉ちゃん バカやってる間に始まった!! 104 ななしのお姉ちゃん 番組始まった! 105 ななしのお姉ちゃん テレビに集中します! 106 ななしのお兄ちゃん やっぱ女の子達ってネットでも勢いが凄いな。 圧倒されて何も喋れなかった……。 107 ななしのお姉ちゃん >>106 ごめん。 108 検証班◆010meTA473 >>106 みなさん、クリスマスが楽しくて、テンションがあがっちゃってるだけなんだと思います。 怖い思いをしたのならごめんなさいね。 109 ななしのお姉ちゃん >>108 お前、マジか。 110 検証班◆THiMPOsuki >>108 ホゲ〜。 111 検証班◆XXXX8KADO6 >>108 お前は誰だっ!? 私の知ってる嗜みじゃない!! やっぱり偽物だろ!! 112 ななしのお姉ちゃん >>111 人って普通は成長するんだよ。 寧ろ成長が一切見られない奴らの方が心配になる。 113 ななしのお姉ちゃん >>112 捗るは幼稚園の時からこれだぞ。 114 ななしのお姉ちゃん >>113 シンプルに終わってて草www 115 ななしのお兄ちゃん >>108 いえ、こちらこそありがとうございます。 怖いというよりちょっとびっくりしただけですから。 116 ななしのお姉ちゃん あくあ君テンションたかっ! 117 ななしのお姉ちゃん あー様と天我先輩、喜びすぎてて見切れてるの草w 118 ななしのお姉ちゃん 黛君が端っこで喜んでるの可愛い!! 119 ななしのお姉ちゃん とあちゃんジト目。 120 通りすがりの紳士◆NYaNKOsuki とあ様のジト目助かる。 121 ななしのお姉ちゃん みんなが楽しそうにしてて嬉しい。 122 ななしのお兄ちゃん はしゃいでるあくあ君かわいい。 123 ななしのお姉ちゃん >>122 わかります! 124 ななしのお姉ちゃん 天我先輩知らないってwwwww 125 ななしのお姉ちゃん 寧ろ知らないのにあんなにテンション上げれるんだw 126 ななしのお姉ちゃん 天我先輩、3人と一緒だから嬉しいんだろうなあ! だって1人だけ大学生だもん……。 127 ななしのお姉ちゃん ちなみに沖縄でお見かけした時もこのテンションでした。 一緒の飛行機で沖縄に行けたの一生の思い出にします! 128 ななしのお姉ちゃん あくあ君ノリいいな。半分転けそうになってたしw 129 ななしのお姉ちゃん マユシン君きた!! 130 ななしのお姉ちゃん 頼むぞ黛君!! 131 ななしのお姉ちゃん 説明、助かる。 132 ななしのお姉ちゃん そのポーズ何w 133 ななしのお姉ちゃん 謎ポーズきたw 134 ななしのお兄ちゃん 天我先輩のポーズ、クソかっけー……! 135 ななしのお兄ちゃん あくあ君と天我先輩で左右対称なのがいいな!! 136 ななしのお姉ちゃん >>134-135 ま、まさかの男性陣には大好評……だと!? 137 ななしのお姉ちゃん >>134-135 ふーん。男の子ってそういうのが好きなんだ。メモメモ。 138 ななしのお姉ちゃん とあちゃんだけ冷静。 139 通りすがりの紳士◆NYaNKOsuki とあ様の呆れ顔、たまりませんゾ!! 140 ななしのお姉ちゃん >>139 もしかしてニャンコさんの猫好きって……。 141 ななしのお兄ちゃん >>140 そうですよ。そっちの猫好きです。 142 ななしのお兄ちゃん >>140 悪い人じゃないんだ。 だから暖かい目で見守ってあげて欲しい。 143 ななしのお姉ちゃん >>141-142 大丈夫。とあちゃんファンならここにもいっぱいいるから! 144 ななしのお姉ちゃん 周りのお客さん達すご。 145 ななしのお姉ちゃん こんなに人が居たのに情報漏れなかったのやばいな。 146 通りすがりの紳士◆NYaNKOsuki とあはどこイキたい!? ありがとうございます。ありがとうございます。 147 ななしのお姉ちゃん ガラガラガラ(お薬飲む音) 148 ななしのお姉ちゃん あっ、昨日飲みすぎてお薬無くなってた……。 149 ななしのお姉ちゃん >>146 え? 150 ななしのお姉ちゃん もう飲むお薬がない……。 151 ななしのお姉ちゃん お薬切れの人、多そう。 予備があってよかった。 152 ななしのお兄ちゃん >>146 おい紳士、自重しろ!! 抑えきれなくなってきてるぞ! 153 ななしのお姉ちゃん 開始数分でトアクアとアクトアを要する展開にびっくりです。 流石はベリルアンドベリル、何が起こるかわからない。 154 ななしのお姉ちゃん 真美子!! 真美子じゃないか!! 155 ななしのお姉ちゃん 1ヶ月ぶりの真美子。 156 ななしのお姉ちゃん 放送2回で2回とも出演する真美子さんはある意味でレギュラーでは? 157 ななしのお姉ちゃん >>156 真美子レギュラーワロタw 158 ななしのお姉ちゃん 今後、ベリルがUSJ使う時は真美子担当になりそう。 真美子、会社辞められなくなったな。 159 ななしのお姉ちゃん だから画面見切れてるってw 160 ななしのお姉ちゃん 喜んでるあー様、かわいい! 161 ななしのお兄ちゃん いいなぁ。 男同士でテーマパークとか憧れる。 162 ななしのお兄ちゃん 正直、同じ男として羨ましい。 俺もこんな友達が欲しかった。 163 ななしのお姉ちゃん こりゃ、年末年始のUSJは人多すぎて行けなさそうだな。 164 ななしのお姉ちゃん ありがとうございますありがとうございます。 こういうのが見たかったんです。 165 ななしのお姉ちゃん なんかもうベリルアンドベリルじゃなくていいから、毎月どこかに行ってほしい。 旅番組とかずっと見てられる。 166 ななしのお姉ちゃん みんなが楽しそうで何よりです。 167 ななしのお姉ちゃん マユシン君……? 168 ななしのお姉ちゃん もしかして黛君、苦手なのかな? 169 ななしのお姉ちゃん 逆か。 170 ななしのお姉ちゃん 逆で安心した。 楽しめてなかったら申し訳なくなる。 171 ななしのお姉ちゃん とう? 172 ななしのお姉ちゃん とう!? 173 検証班◆XXXX8KADO6 透視の能力ですか!? 174 ななしのお姉ちゃん >>173 お前さぁ。あくあ様が本気でそんな事思ってると思ってるわけ? 175 ななしのお姉ちゃん >>173 あー様がお前と同じレート帯なわけないだろ! お前とは遺伝子からして違うんだよ!! 176 ななしのお姉ちゃん >>173 あくあ様が、スケスケだぜ!! なーんていうわけないだろ! 177 ななしのお姉ちゃん 透視じゃないならなんだろ? 178 ななしのお姉ちゃん >>177 やっぱり凍結じゃない? 179 ななしのお姉ちゃん >>177 等価交換とか……錬金術みたいな。 180 ななしのお姉ちゃん >>177 投擲の魔法もあるな。少なくとも透視じゃない。 181 ななしのお兄ちゃん >>178 男の子なら凍結じゃないかと思われます。 氷系は最強だから憧れるよな。 182 ななしのお兄ちゃん >>181 わかる 183 ななしのお姉ちゃん マユシン君……。 184 ななしのお姉ちゃん マユシン君の言葉に全私が泣いた。 185 ななしのお兄ちゃん 黛慎太郎は自由だ。か……。 やっぱり黒蝶に苦労してるのかな? 186 ななしのお兄ちゃん マユシン君の言葉がおめーわ。 俺も華族系だけどマジでわかる。 だからこそマユシン君には自由に羽ばたいて欲しい。 187 バタフライマスク◆B4T4FLYM4N 黒蝶に連なるものは逃れられない。 そう思っていた。やはり、白銀あくあの影響なのか……? 188 ななしのお姉ちゃん 男の子の方が真面目な会話してて申し訳なく思う。 189 ななしのお姉ちゃん コテハンだけじゃなくて、一般ななしのお兄ちゃんも私たちより遥かに真面目な会話してるの気のせいかな? 190 ななしのお兄ちゃん >>187 黒蝶家の坊ちゃんが言うと重みがある。 191 ななしのお姉ちゃん >>187 なんか難しい事はわかんないけど、あくあ様がマユシン君や男子にも影響及ぼしてるのがわかった。 私と同じレート帯の人いますか? 192 ななしのお姉ちゃん >>191 心配しなくてもお前と同じレート帯の女子しかいねぇよ! 193 検証班◆XXXX8KADO6 >>191 私達は同じオカズを食べた仲間……だろ? 194 検証班◆THiMPOsuki >>191 ナカーマ! 195 ななしのお姉ちゃん >>193 最低で草w 196 ななしのお姉ちゃん >>193 管理人、早くきてこいつです! 197 ななしのお姉ちゃん >>193 さっきから不適切な発言しかしてねぇw 198 ななしのお姉ちゃん >>193-194 いやぁ、君達はちょっと……。 199 ななしのお姉ちゃん >>198 断られてて草w 200 ななしのお姉ちゃん ニュー黛慎太郎だって!? 201 ななしのお姉ちゃん 新しい黛慎太郎きたー! 202 ななしのお姉ちゃん あくあ様、さっき泣きそうになってたな。 203 ななしのお姉ちゃん あー様? 204 ななしのお姉ちゃん あくたん何するつもりなんだろ? 205 ななしのお姉ちゃん カートで何か買うのかな? 206 ななしのお姉ちゃん ハラー・ヘッター黛慎太郎キター!! 207 ななしのお姉ちゃん 流石はあー様、わかってる! 208 ななしのお姉ちゃん ありがとうございます。ありがとうございます。 これが見たかったんです!! 209 ななしのお姉ちゃん これ、ガチのハラー・ヘッターやん! 210 ななしのお姉ちゃん 映画化オファー、待ったなし!! 211 ななしのお姉ちゃん 黛君、海外進出!? 212 ななしのお姉ちゃん って、あくあ様ロニー!? 213 ななしのお姉ちゃん あー様がロニーだって!? 214 ななしのお姉ちゃん ロニーコスのあくたんきちゃあああああああああ! 215 ななしのお姉ちゃん あくたん、そこかー! 216 ななしのお姉ちゃん なんとなく先に嗜みしねって言っておくわ。 217 白龍◆XQXXXXXXXX うわー! うわー! うわー! 私、ハラー・ヘッターシリーズ大好きで、特にロニーが好きだから感激!! これは激務を頑張ったご褒美ですか!? 218 ななしのお姉ちゃん >>217 先生、そんな事より乙女ゲーどうにかして。 219 ななしのお姉ちゃん >>217 先生の書いた乙女ゲーの脚本は最高なんだけど、ゲーム会社どうにかして。 220 ななしのお姉ちゃん >>217 先生おつ。ほんま脚本は最高やったで。でもな、あのゲームシステムはあかん!! なんやねん。野生の森川楓と野良の小雛ゆかりって! あんなんに何度も遭遇してたまるか!! 221 ななしのお姉ちゃん >>220 これは確実にインコwwwww 222 ななしのお姉ちゃん >>220 名無しでもインコってわかるわw 223 ななしのお姉ちゃん >>220 インコ頑張れ!! 224 ななしのお兄ちゃん >>220 配信見ました。最後までクリアするの楽しみにしてます。 225 ななしのお姉ちゃん >>224 うおおおおおお! 男の子でも配信とか見に来るんだ! よかったなインコ。報われたぞ。 226 ななしのお姉ちゃん うわっ! 227 ななしのお姉ちゃん ブーメラン飛んできた、あぶな! 228 検証班◆010meTA473 なんとなくだけど飛ばしておいて正解な気がします。 229 ななしのお姉ちゃん >>228 どうした!? 230 ななしのお姉ちゃん >>228 いいのか!? 231 通りすがりの紳士◆NYaNKOsuki とアッーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー様! 232 ななしのお兄ちゃん とあちゃん、ヘルミオーネ!? 233 ななしのお兄ちゃん とあちゃんがヘルミオーネだって!? 234 ななしのお兄ちゃん うわあああああああああ! ありがとうございます。ありがとうございます。 235 検証班◆XXXX8KADO6 なんとなくだけど嗜みざまあって言っときます! 236 ななしのお姉ちゃん 最初ヘルミオーネはハラーとくっつくと思ったのになぁ。 まさかロニーの方とは……。 237 ななしのお姉ちゃん もうこれ実写化できるじゃん。 この3人でいいじゃん!! 238 ななしのお姉ちゃん という事は……天我先輩のフォイフォイですか!? 239 ななしのお姉ちゃん 天我先輩のフォイフォイくるーーー!? 240 ななしのお姉ちゃん そっちかああああああああああ! 241 ななしのお姉ちゃん 天我先輩のベルセウス先生ありがとうございます!! 242 ななしのお姉ちゃん あれ? なんか、とあちゃんのヘルミオーネに対する反応少なくない? 243 ななしのお姉ちゃん >>242 お薬飲んでてそれどころじゃなかった。 244 ななしのお姉ちゃん >>242 反射で流し込んでた。 245 ななしのお姉ちゃん >>242 どうやらイってしまったらしい。 246 ななしのお兄ちゃん >>231 ニャンコ紳士自重しろって言いたいけど、気持ちはわかる。 247 ななしのお姉ちゃん とあちゃんwwwww 248 通りすがりの紳士◆NYaNKOsuki アッ、アッ、アッ! てぇてぇ……。 とあ様がミスターあくあにだけ雑なのは、もう結婚してると言っても過言ではないのでは? 249 ななしのお兄ちゃん >>248 おいやめろ! >>1読んで自重しろ!! 250 ななしのお姉ちゃん >>248 わかります。 251 ななしのお姉ちゃん >>248 同意します。 252 ななしのお姉ちゃん >>248 嫁なみはフェイク。 やっぱり男子もわかってるんだね。 253 ななしのお兄ちゃん ニャンコ紳士が受け入れられている……だと!? 254 ななしのお姉ちゃん >>253 大丈夫。お仲間はいっぱいいますよ。 255 通りすがりの紳士◆NYaNKOsuki ふぉーっ!? なるほど私の同志はここにいたのか! さぁ、喜びを分かち合おうではないか、同志諸君! 256 ななしのお兄ちゃん >>255 喜ぶのはいいが本当に自重しろよ!? 257 ななしのお兄ちゃん うちのニャンコ紳士がすみません。 うちのニャンコ紳士がすみません。 うちのニャンコ紳士がすみません。 258 ななしのお姉ちゃん >>257 大丈夫大丈夫。ここにはもっとアウトな奴らがいるから。 259 ななしのお姉ちゃん >>257 もう1人の最低ななんとかスキーより遥かにマシだからおk! あいつは名前の時点でもうアウトだから。 260 ななしのお姉ちゃん とあちゃんの言いたい事はわかる。 あくあ様の行動はインプットを半分くらいで見てないともうすぐにパンパンになる。 261 白銀あくあ(偽物)◆aquaaquaaa みんな本当に楽しそう。 262 ななしのお兄ちゃん >>261 山田、お前どこに行ってたんだよ。 263 ななしのお兄ちゃん >>261 遅いぞ山田。 264 ななしのお姉ちゃん >>261 なんか来た!? 265 ななしのお兄ちゃん >>262-263 お前ら、名前言っちゃダメだろw 266 ななしのお姉ちゃん ちょっと待って、山田ってあの山田丸男くん!? 267 ななしのお姉ちゃん >>266 あのって、どの? 268 ななしのお姉ちゃん >>267 オーディション。 269 ななしのお姉ちゃん >>267 アクアリウムのやつじゃない? って事はもしかして、バタフライマスク君って黒蝶孔雀くんかな? 270 ななしのお姉ちゃん >>268-269 うわあああああああ! マジか! 271 白銀あくあ(偽物)◆aquaaquaaa >>262-263 わりぃ。合宿中は決められた時間以外は携帯没収されるんだよ。 今は使える時間なんだけど、俺さっきまで水澄先生に指導受けてたから。そっち優先してた。 272 ななしのお兄ちゃん >>271 うぉー! お前ガチじゃねぇか!! 頑張れ!! 273 ななしのお姉ちゃん >>271 応援してます! 274 ななしのお姉ちゃん >>271 合宿ってそんな事になってるんだ。 情報ありがとうございます。 275 ななしのお姉ちゃん >>271 うわー。頑張れー! 276 只野おじさん◆k4k4r1ty0u >>271 山田さん頑張ってるんですね。 しかし無理だけはしてはいけません。どうか体調にだけは気をつけて。 277 ななしのお姉ちゃん あくあ様が出てきて、とあちゃんや黛君、天我先輩がそれに応えて、ちゃんと、ちゃんとみんなが蒔いた種が育ってるんだね……。なんか感動して涙出てきた。 278 ななしのお姉ちゃん >>277 わかる……。 279 検証班◆XXXX8KADO6 >>277 あくあ様の種蒔きだって!? どこ行ったら種蒔きしてもらえますか!? 280 ななしのお姉ちゃん >>279 お前さあ……。 281 検証班◆010meTA473 >>279 サイテー。 282 ななしのお姉ちゃん >>281 もっと言っていいぞ。 283 ななしのお姉ちゃん >>281 本当に最低で草wwwww 284 ななしのお姉ちゃん 捗る自重しろ!! 285 ななしのお姉ちゃん なんか写真撮影会始まった。 286 ななしのお姉ちゃん プロキャメラマン天我アキラキター!! 287 ななしのお姉ちゃん 天我先輩、頼られてよかったね。 288 ななしのお姉ちゃん パイセン完全に引率の先生じゃねーか。 289 ななしのお姉ちゃん お客さんたち、写真撮りたそう。 290 ななしのお姉ちゃん お客さん達の気持ちわかるわー。 291 ななしのお姉ちゃん 写真OKマジ!? 292 ななしのお姉ちゃん 写真OKだったのに流出しないのやばくない!? 293 ななしのお姉ちゃん ファンがちゃんと鍛えられてる。 294 ななしのお兄ちゃん ベリルのファンって、マナー良い人多い気がする。 295 ななしのお姉ちゃん うわー、あくあ様の撮影会うらやま!! 296 ななしのお兄ちゃん いいなぁ。みんな楽しそう。 297 ななしのお兄ちゃん なんかベリルのみんなが楽しんでるの見るとほっこりする。 298 ななしのお姉ちゃん 毎週とは言わないけど、これからも毎月やってほしい!! 299 ななしのお兄ちゃん いいなぁ。 今度のオフ会は、俺たちもどっかテーマパークに行こうぜ!! USJじゃなくて普通の遊園地とかでもいい。 300 ななしのお姉ちゃん >>299 大人数で行くなら相談したら休園日に貸切にしてくれるところあるかもよ うちとかなら小さい遊園地だけど大丈夫だと思う。 301 ななしのお兄ちゃん >>299 山田が来るなら行くわ。 302 只野おじさん◆k4k4r1ty0u >>299 いいんじゃないでしょうか。 >>300 ありがとうございます。 303 ななしのお姉ちゃん そっか……。 男の子って普通に友達一緒にテーマパーク行くのも大変なんだ。 304 ななしのお姉ちゃん >>303 なんか色々と考えさせられた。 305 白銀あくあ(偽物)◆aquaaquaaa >>301 行ってもいいけど、条件がある。 2回目は女の子を誘うこと。俺らも女子に慣れる必要があると思うんだ。 合宿に行ってそれに気付かされたわ。バタくんは普通に話してたけど、急に話しかけられたらガチできょどるぞ……。 306 ななしのお兄ちゃん >>305 マジか……。合宿、怖い女の人いた? 307 白銀あくあ(偽物)◆aquaaquaaa >>306 みんな優しかったよ。あと、すげー真剣だった。だから男の俺らが居ても、特にわーきゃーされる事もない。 ただ、皇くくり様だけはすれ違う時に、偽物でもその名前を汚したりしたら許さないからって言われた……。 あの時は、ガチでしょんべんちびりそうになったぜ。 308 ななしのお姉ちゃん >>307 こっわ。ていうか、お前正体バレてるじゃんwwwww 309 検証班◆XXXX8KADO6 >>307 こっわ。やっぱあのサイコパス女が1番こえーわ。 310 ななしのお姉ちゃん >>307 へー、くくり様ってやっぱりあくあ様が好きなのかな。 311 ななしのお姉ちゃん >>309 お前、不敬罪で捕まるぞ。 312 ななしのお姉ちゃん >>309 捗る。無茶しやがって……。 313 ななしのお兄ちゃん とあちゃんとあくあ君のツーショットかわいい! 314 ななしのお姉ちゃん あくたんもとあちゃんも楽しそうてぇてぇ。 315 ななしのお兄ちゃん あれ? なんかニャンコ紳士の反応が消えてない? 316 ななしのお兄ちゃん >>315 あいつワンチャンさっきので死んだんじゃないか。 317 ななしのお姉ちゃん そういえば女子もいつもに比べて反応が少ないような気がする。 お薬切れた奴らが耐えられなくて落ちてイッたか……。なむ〜。 318 ななしのお姉ちゃん あ〜〜〜〜〜! 4人のかわいいが渋滞してるよぉ!! 319 ななしのお姉ちゃん 藤会長、ほんとこの4人の番組作ってくれてありがとう。 もうなんかずっと推せる。 320 ななしのお姉ちゃん 真美子、よかったなw 321 ななしのお姉ちゃん 真美子、私達もって言ってたけど、お前はプライベートの携帯で撮影してただろwww 322 ななしのお姉ちゃん 杖屋さんキターーーーーーーーーー! 323 ななしのお姉ちゃん 杖屋のばあちゃんキタ! 324 ななしのお姉ちゃん USJ名物、ガチの杖ばあちゃんだ!! 325 ななしのお姉ちゃん 杖婆ちゃん有名だよね。 一見すると外国の人っぽい見た目だけどめちゃくちゃ日本人です。 確か本名は檀原永遠さんで、あまりにも杖占いが当たることからダンバラトワ先生って呼ばれてる。 326 ななしのお姉ちゃん メガネの坊や!! 327 ななしのお姉ちゃん ここでメガネの坊やは完全に原作。 328 ななしのお姉ちゃん わかってるなぁ。 329 ななしのお兄ちゃん こういうのワクワクする。 330 ななしのお兄ちゃん >>329 わかる。 331 ななしのお姉ちゃん 大きな後悔と小さい悩みか……。 332 ななしのお姉ちゃん マユシン君の大きな後悔と小さい悩みってなんだろ。 333 検証班◆XXXX8KADO6 黛君は後悔なんてするな! 今が良けりゃそれでいいだろ。 少なくとも私は後で後悔して反省なんてしないぞ!! 334 ななしのお姉ちゃん >>333 お前は反省しろ! 335 ななしのお姉ちゃん >>333 だから成長しないんだよ。 336 ななしのお姉ちゃん >>333 >今が良けりゃそれでいい。 このポジティブさを褒めていいのか、ちょっとは思い出せと言えばいいのか……。 337 検証班◆THiMPOsuki 寝たら翌日には全て忘れてる私の事を呼びました? 338 ななしのお姉ちゃん >>337 お前って悩みとかなさそうだよな。 339 ななしのお姉ちゃん >>337 お前そんなんだから上司に怒られるんだぞ。多分。 340 ななしのお姉ちゃん 最良のお手本を見てきたね。了解。 341 ななしのお姉ちゃん あくあ様の事ですね。 342 ななしのお姉ちゃん 大丈夫、黛君にはあくあ君がいる。 343 ななしのお姉ちゃん アクアマリン!? 344 ななしのお姉ちゃん うっ、急に動悸が……。 345 ななしのお姉ちゃん 私、ジュエリーショップで勤務してるんだけどさ、アクアマリンが飛ぶように売れるから枯渇するんだよ。 そのうちアクアマリンが世界で1番高価な宝石になるかもしれない。 346 ななしのお姉ちゃん >>345 マジかよw 347 ななしのお姉ちゃん >>345 今、そんなことになってるのか。 348 ななしのお姉ちゃん 飲料水ブランドが一斉に、アクアが入った名前に変えた話する? 349 ななしのお姉ちゃん >>348 最初どっかがやって飛ぶように売れてバランスが傾き出したから他が一斉に続いたんだっけ。 350 ななしのお姉ちゃん >>346-347 藤百貨店勤務ネキだが、プラチナも高騰してる。今、買取金額も最高値だよ。 351 ななしのお姉ちゃん 黒檀の杖!! 352 ななしのお兄ちゃん やべえ!! やっぱ天我先輩だ! 黒い杖とかカッコ良すぎる!! 353 ななしのお兄ちゃん 黒い杖とかめちゃくちゃかっこいいじゃん!! 354 ななしのお姉ちゃん 天我先輩の好きそうな杖きたw 355 ななしのお姉ちゃん お婆ちゃんわかってるなw 356 ななしのお姉ちゃん 一途な愛!? 運命的な恋!? わ、私の事かな!? 357 ななしのお姉ちゃん ふーん、愛と恋ね。ちょっとアップしてきます。 358 ななしのお姉ちゃん >>356-357 こいつらみたいに勘違いする奴いそう。 359 ななしのお姉ちゃん 信頼関係っていうのがいいな。 360 ななしのお姉ちゃん 黛君の勇敢と聡明っていうのも良かった。 だって、あくあ君と一緒にやるってすごく勇気のいる事だよ。 天我先輩とか、とあちゃんはわかるけど、黛君みたいなタイプが一歩を踏み出した事がすごいと思う。 361 ななしのお姉ちゃん >>360 それな。 362 ななしのお兄ちゃん >>360 自分も慎太郎君と同じタイプだからすごくわかる。 363 ななしのお姉ちゃん >>359 天我先輩って周りの3人のこと、めちゃくちゃ信頼してそう。 364 ななしのお姉ちゃん このお婆さん、ほんと何者!? 365 検証班◆XXXX8KADO6 そういえば4人でUSJに行った時の事を思い出したわ。 姐さんは忍耐力と根気のプレナイト。 私が純粋と永久不変のスフェーン。 嗜みが清純と無垢のダイヤモンドだったな。 あと1人は忘れた。 366 ななしのお姉ちゃん そういえば、昼に共演してたアヤナちゃんが番組でUSJに行った時はスピネルだったな。 当時はなんとも思わなかったけど、努力、発展、向上と聞くと納得する。 特にここ一年、演技も歌もダンスもすごく成長してる。 367 ななしのお姉ちゃん >>365 忘れられた1人wwwww 368 検証班◆THiMPOsuki >>365 一緒に行ったのに酷いと思います! ちなみに私は守護、慈愛、驚愕のクリソベリルキャッツアイです!! ふぅ、1人だけベリル入ってるティンスキちゃん大勝利〜! 369 ななしのお姉ちゃん >>365 嗜みはやっぱりヒロインなんだな。 姐さんもイメージ通り。それにしても永久不変ね。純粋も確かに見方によっては当たってる……。 370 ななしのお姉ちゃん >>368 地味にうぜえw でもパワー系で守護はわかります。 371 ななしのお姉ちゃん >>365>>368 捗るの永久不変と、ティンスキの驚愕wwwww 372 ななしのお姉ちゃん >>368 パワーで守護して、パワーで驚愕させるんですね。わかります。 373 ななしのお姉ちゃん >>366 何せ今や女性アイドルの中でもトップレベルだからね。 そしてあくあ君と共演してデュエットするまできたんだからすごい。 最初は子役崩れとかボロクソに言われてたのに、よくここまできたわ。 お見合いパーティのデュエット聞いて、オーデのファンで泣かなかった人いないんじゃない? 多分明日のゆうおにも泣く。 374 ななしのお姉ちゃん >>373 わかるわ。 アヤナちゃんは、このまま私生活での幸せも掴んでもらいたい。 今日のお昼もあー様と良い感じだったし期待してる。 375 ななしのお兄ちゃん とあちゃん!! 376 ななしのお姉ちゃん ブドウの木とアイオライトか。 377 通りすがりの紳士◆NYaNKOsuki 私もとあ様に絡みつかれたいぞなもし!! 378 ななしのお兄ちゃん >>377 自重しろ!! 379 ななしのお兄ちゃん >>377 良いからお前は寝てろ。 380 ななしのお姉ちゃん 正しい方向かー。これは意味深。 381 ななしのお姉ちゃん お婆さん、さっきから意味深すぎるよw 382 ななしのお姉ちゃん このお婆さんほんま何者やねん! 383 ななしのお姉ちゃん とりあえずあー様に巻きついとけば大丈夫。 384 ななしのお姉ちゃん 私もあくたんに巻きつきたいです!! 385 ななしのお姉ちゃん 過去との決別!? 386 ななしのお姉ちゃん 過去との決別ってなんだろ。 387 通りすがりの紳士◆NYaNKOsuki ベニトアッーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーイト! 388 ななしのお姉ちゃん だからお薬ないんだってぇ!! 389 ななしのお姉ちゃん 医療関係者です。お薬が切れたとしても救急車を呼ばないでください。 丸一日くらい気絶してたって大丈夫。むしろそのまま翌日の朝まで倒れとけ。 次の日にまた薬をもらいにきてくださいね。 390 ななしのお姉ちゃん 薬切れたからボトルの中に舌突っ込んでべろべろしてる。 391 ななしのお姉ちゃん >>389 おいwwwww 392 ななしのお姉ちゃん もうさっきので何人か持って行かれたんじゃないか。 393 ななしのお姉ちゃん 在庫5年wwwww 394 ななしのお姉ちゃん おいwwwww 395 ななしのお姉ちゃん あくあ様で在庫処理するな! 396 ななしのお姉ちゃん この杖、クソ高かったから売れなかっただけで質はいいぞ。 397 ななしのお姉ちゃん ビジネスチャーンス! 398 ななしのお姉ちゃん 流石苦難の時代を乗り越えてきた先達はちげーわ。 あー様で在庫処理した挙句、ビジネスに使うなんてwww 399 ななしのお兄ちゃん やっぱ、女の人って怖いな……。 400 ななしのお姉ちゃん この杖、飛ぶように売れるんだろうなー。 401 ななしのお姉ちゃん 真美子wwwww 402 ななしのお姉ちゃん 真美子、無かった事にして流したなwww 403 ななしのお姉ちゃん あー様って、なんかこう、簡単に詐欺に遭っちゃいそう。 404 ななしのお姉ちゃん >>403 なるほど結婚詐欺か。 405 ななしのお姉ちゃん あくあ様を守らなきゃという使命感に駆られる。 406 ななしのお姉ちゃん >>405 わかる。普通に腕力じゃあくたんに負けるけど、守ってあげなきゃ感がある。 407 ななしのお姉ちゃん あくあ様ってこう、隙があるところがいいんだよね。 例え男性として異例中の異例とはいえ、これで隙がなかったら天上人過ぎてここまで人気でなかったと思う。 408 ななしのお姉ちゃん >>407 わかるわ。隙って結構重要。 409 ななしのお姉ちゃん >>408 嫁なみがそうじゃん。 完璧に見えてたけど、実は隙あって結婚まで行ったんだから。ちゃんと体現してる。 410 ななしのお姉ちゃん >>408-409 姐さんは隙がないけど結婚まで行ったぞ! 411 検証班◆XXXX8KADO6 >>410 わかってないな。姐さんはああ見えて結構抜けてるところあるぞ。それが多分うまく噛み合った。 412 ななしのお姉ちゃん >>411 なるほどな。 413 検証班◆THiMPOsuki 先生!! 隙しかないんですけど、どうにかなりませんか? 414 ななしのお姉ちゃん >>413 草w 415 ななしのお姉ちゃん >>413 お前ってやつは……。 416 ななしのお姉ちゃん >>413 宝石言葉が守護の癖して隙だらけwww一体、どこを守ってるんだか……。 417 ななしのお姉ちゃん >>416 純潔ですねわかります。守るところはそこじゃねーだろっていう。 418 ななしのお兄ちゃん 城の中すげぇな。 419 ななしのお兄ちゃん 初めてお城の中見たけど、USJすご……。 420 ななしのお兄ちゃん これはそわそわする。 421 ななしのお姉ちゃん 男の子達、ワクワクしててかわいい。 422 ななしのお姉ちゃん 天我先輩、目キラキラやん。 423 ななしのお姉ちゃん さっき黛君がスキップしてた!! 424 ななしのお姉ちゃん マユシン君ほんま良かったな。 425 ななしのお姉ちゃん 黛君のスキップは貴重!! 426 ななしのお姉ちゃん もうこれ歴史的な資料になるんじゃね? マユシン君のスキップなんて一生に一度見れるかどうかの貴重映像だぞ。 427 ななしのお姉ちゃん 魔法のテストがんばれー! 428 ななしのお兄ちゃん 魔法のテストやってみたい。 429 ななしのお兄ちゃん さっきオフ会の話してたけど、最終目標はUSJにしよう。 それか千葉にある夢の国。 430 白銀あくあ(偽物)◆aquaaquaaa >>429 両方行けばいいじゃん。 女の子達とそのどっちかでデートできるようになるまでが目標とかにしよーぜ。 合宿行ってわかったけど、目標があった方が頑張れる。 431 ななしのお兄ちゃん >>430 山田おめぇすげぇわ。 432 只野おじさん◆k4k4r1ty0u >>430 山田さん、輝いてますね……! 私も微力ながらお手伝いいたします。 433 ななしのお姉ちゃん >>430 やっぱり偽物とはいえ、あー様の名前を騙るだけの事はあるんだなって思いました。 434 ななしのお姉ちゃん >>430 素直に応援します。 自分がどうこうっていうよりも、男の子達が頑張る事で誰かが幸せになれるのなら協力したい。 435 ななしのお姉ちゃん もしかしてベリルのオーディションって、少なくない影響力あるんじゃない? なんか、ただのオーディションだと思って呑気にホゲってたんだけど……。 436 ななしのお姉ちゃん >>435 同じく。 437 検証班◆XXXX8KADO6 >>435 あくあ様が関わってる事が、私達の知ってる普通の事で終わるわけがないんだよな! 438 ななしのお姉ちゃん >>437 納得した。 439 ななしのお姉ちゃん >>437 お前のそういうとこずるいわ〜。たまに真に迫ってくるんだもん。 440 ななしのお兄ちゃん >>437 男だけどわかります。 441 バタフライマスク◆B4T4FLYM4N >>437 深いな。 442 白龍◆XQXXXXXXXX >>437 わかります。乙女ゲーの脚本執筆してたけど、何度死にかけて編集にケツバットされたか……。 443 ななしのお姉ちゃん >>442 先生wwwww 444 ななしのお姉ちゃん >>442 先生まじかよw 445 ななしのお姉ちゃん >>442 先生がそこまでして頑張って脚本書いたのに野生の森川と野良の小雛ゆかりがががが。 446 ななしのお姉ちゃん >>442 先生、私ならいつでもケツバット行けます!! 安心して倒れてください! ケツバットで叩き起こしますから!! 447 ななしのお姉ちゃん >>446 編集、癖になってるじゃねーかw 448 ななしのお姉ちゃん >>446 編集w 449 ななしのお姉ちゃん >>446 頼むよ編集。先生を多少は労ってあげて。 450 ななしのお姉ちゃん 白龍先生の命を賭した執筆に全私が泣いた。 451 ななしのお姉ちゃん べwwwにwwwざwwwくwwwら 452 ななしのお姉ちゃん あー様に天我先輩が感染した! 453 ななしのお姉ちゃん あくあボーイの少年心が擽られちゃったか。 454 ななしのお姉ちゃん 急募(お薬。 455 検証班◆010meTA473 あくあ様って実はこういうの好きだよね。 ちょっとかわいいって思っちゃう。 456 ななしのお兄ちゃん うおおおおおおおおおおお! 紅桜かっけえええええええええ! 457 ななしのお兄ちゃん くっ、天我先輩の黒の杖も捨てがたいが、あくあ君の紅桜もイイ! 458 ななしのお兄ちゃん 紅桜は俺に刺さる。 459 ななしのお姉ちゃん 混ざりたくないんだwwwww 460 ななしのお姉ちゃん とあちゃんwww 461 ななしのお姉ちゃん とあちゃんも混ざっていいんだよ? 462 ななしのお姉ちゃん 黛君www 463 ななしのお姉ちゃん マユシン君ちょっとだけ混ざりたかったんだ。 かわいい!! 464 ななしのお兄ちゃん 黛君も混ざっちゃえよ! 465 ななしのお姉ちゃん やたらとカッコイイポーズで魔法を打ち合うパイセンとあー様wwwww 466 ななしのお姉ちゃん 心なしか冷静になってきたのか、あくあ様が恥ずかしそうに見えるwww 467 ななしのお姉ちゃん みんな上手上手。 468 ななしのお兄ちゃん うわー、これやってみたいな。 469 ななしのお姉ちゃん みんなが楽しそうでみてるこっちもほっこりする。 470 ななしのお姉ちゃん 魔法のテスト、結果発表キタ!! 471 ななしのお姉ちゃん なにこれ点数出るの? 472 ななしのお姉ちゃん あー様 98/100 とあちゃ 83/100 黛君 76/100 先輩 38/100 473 ななしのお姉ちゃん 体使ってるだけあってやっぱあー様うま。 ほとんどの的に当ててるじゃん。 474 ななしのお姉ちゃん とあちゃんはゲーム上手いけど、実際の体を使うっていうのが難点だったか。 負けて悔しそう。ゲーマーだから勝ちたいよね。 475 ななしのお姉ちゃん 流石マユシン君、ライトニングホッパーは武器が銃だもんね。 476 ななしのお姉ちゃん パイセン、ポーズにこだわり過ぎて点が低い。 477 ななしのお姉ちゃん >>476 先輩はそういう次元で戦ってねーから。 478 ななしのお姉ちゃん >>476-477 カッコイイポーズで競ってたら一位だったよ!! 479 ななしのお兄ちゃん あくあくん、まじで運動神経いいな。 こういうのめっちゃ憧れるんだけど俺だけ? 480 ななしのお姉ちゃん >>479 わかる。普通に憧れる。 481 ななしのお姉ちゃん あー様って、確か草野球でまたホームラン打ったって情報が入ってきてるんだっけ。 真偽不明だけど、後でわかるのかな? 482 ななしのお姉ちゃん >>481 さっき姐さんが動画投稿とテレビでやるって言ってたぞ。 483 ななしのお姉ちゃん 魔法が終わったら次は教室移動か。 484 ななしのお姉ちゃん 普通に椅子に座り出した。 485 ななしのお姉ちゃん うわああああああああああああ! 486 ななしのお姉ちゃん 乙女咲の席順マジ!? 487 検証班◆010meTA473 >>486 ほんと。 488 ななしのお姉ちゃん うわー、乙女咲の席順助かる。 妄想が捗ります。 489 ななしのお姉ちゃん >>487 THX! 490 ななしのお姉ちゃん 天我先輩www 491 ななしのお姉ちゃん パイセン行くとこないよなw 492 ななしのお姉ちゃん 天我パイセン……。 493 ななしのお姉ちゃん あ。 494 ななしのお姉ちゃん あ。 495 ななしのお姉ちゃん 普通に教卓に立ちやがったwww 496 ななしのお姉ちゃん ベルセウス先生のコスプレのおかげで違和感なさすぎるwww 497 ななしのお姉ちゃん これもう映画のワンシーンですか? 498 ななしのお姉ちゃん もうこのまま撮影して帰ろうぜ。 499 ななしのお姉ちゃん なんかみんなと一緒に学校生活を送れた気分になれた。もうそれだけで嬉しい。 500 ななしのお兄ちゃん うわー、いいなあ。俺もなんか乙女咲いきたくなった。 501 ななしのお姉ちゃん この3人が揃ってるクラスやば過ぎでしょ。 502 ななしのお姉ちゃん 今考えたけど、あー様達のクラスメイトの精神力やばくない? 私なら倒れまくって授業にならない自信がある。 503 ななしのお姉ちゃん >>502 文化祭行ったけど、まじでみんなちゃんとしてた。 504 ななしのお姉ちゃん 次は食堂か。 505 ななしのお姉ちゃん ほーん。 506 ななしのお姉ちゃん なるほどなるほど。 食事の時、とあちゃんは常にあくたんの隣キープね。了解。 507 ななしのお姉ちゃん だからもう薬がないって言ってるじゃん!! 508 ななしのお姉ちゃん 仕方ねぇ。こうなったら聖あくあ教が配ってたリラックスできる草使うかぁ。 509 ななしのお姉ちゃん お薬が切れたので、聖あくあ教のシスターさんからもらった少し茶ばんだ粉が入ったパケを開封します。 510 検証班◆XXXX8KADO6 >>508-509 ばっか、お前らやめろ!! そんな胡散臭そうな宗教の粉なんて使うんじゃねぇ!! 511 ななしのお姉ちゃん >>510 お前、なに言ったんだよ。秒でコメント見えなくなってるぞ。 512 ななしのお姉ちゃん >>510 一瞬でコメント消えた奴がいて笑ったw お前さぁ。どうせしょうもない下ネタとか言ったんだろ。 513 ななしのお兄ちゃん なんかニャンコ紳士の反応消えてるけど大丈夫? あいつ本当に死んでない? 514 ななしのお兄ちゃん >>513 むしろ迷惑をかけるので静かなくらいがいいのでそっとしておくべき。 515 ななしのお姉ちゃん 黛君、正面か。 516 ななしのお姉ちゃん またしても先輩がハミってるじゃん!! 517 ななしのお姉ちゃん 天我先輩別席www 518 ななしのお姉ちゃん 先輩、いつもどこで食ってんの→大学の研究室で1人食ってる。 519 ななしのお姉ちゃん >>518 全私が泣いた……。 520 ななしのお姉ちゃん >>518 パイセンもう高校行こ。編入試験受けて、高校生からやりなおそ。 521 ななしのお兄ちゃん 先輩だけ歳離れてるから仕方ないよな。 522 ななしのお姉ちゃん あ……。 523 ななしのお姉ちゃん 天我先輩良かったね。黛君が詰めてくれて。 524 ななしのお姉ちゃん そうだよ4人で居る時は4人席なんだから4人で使おうよ!! 525 ななしのお姉ちゃん >>518 小雛ゆかりといいあー様の周りの先輩はぼっち飯ばっかりか。 526 ななしのお姉ちゃん >>525 あくあ様と一緒にいられるって事は、それくらいの事を背負って生きなきゃダメだって事なんだよ。嘘だけど。 527 ななしのお姉ちゃん 実験室キタ!! 528 ななしのお姉ちゃん 天我先輩のボッチ飯ポジwwwww 529 ななしのお姉ちゃん パイセンのボッチ飯ポジ助かる。 次から私もそこで食べます。 530 ななしのお姉ちゃん 人体模型のそばで食べれば2人で食ってる気分になれるwwwww 531 ななしのお姉ちゃん 人体模型と相席飯ってwwwwww 532 ななしのお姉ちゃん パイセン流石にそれはないってw 533 ななしのお姉ちゃん 天我先輩が不憫すぎる。 534 ななしのお姉ちゃん 天我先輩を救いたい。 535 ななしのお姉ちゃん みんなお願い。 パイセンに優しくしてあげて。 536 ななしのお姉ちゃん 天我先輩と昼飯に行く番組やろ。そしたら1人じゃなくなる!! お店に居たお客さん全員が友達だよ! 537 ななしのお姉ちゃん >>536 天我先輩の昼飯放浪記いいな! それと毎回ゲスト呼べば2人飯は確定だ!! 538 ななしのお姉ちゃん >>536-537 先輩ファンの私、各テレビ局にその企画やってくれるように送っときます。 539 ななしのお姉ちゃん ご飯食べに行く系の番組もっとみたい。 ただご飯食べてるだけの映像でもベリルの子達なら永久に見てられる。 540 ななしのお姉ちゃん あくたんととあちゃんの放課後お菓子旅とか……。 541 ななしのお姉ちゃん >>540 やめろ。死人が出るぞ。 542 ななしのお姉ちゃん >>540 お前、死ぬつもりか? 543 ななしのお姉ちゃん それにしても天我先輩は実験室が似合う。 544 ななしのお姉ちゃん 職員室きちゃ! 545 ななしのお姉ちゃん 黛先生キターーーーーーーーーー! 546 ななしのお姉ちゃん 黛先生とかやめて。私に刺さりすぎる!! 547 ななしのお姉ちゃん こんな先生いたら、真面目に授業なんて受けられねーぞ! 548 ななしのお姉ちゃん ああ……こんな先生がいる学校に行きたい……。 549 ななしのお姉ちゃん 黛君、先生似合いすぎる。 550 ななしのお姉ちゃん 天我先生でも全然おk! 551 ななしのお姉ちゃん 天我先輩クソ優しそう。 552 ななしのお姉ちゃん 天我パイセンセイいいなー! 553 ななしのお兄ちゃん とあちゃん先生がいいです。 554 ななしのお兄ちゃん とあちゃんが先生とか、興奮し過ぎて真面目に授業受けれないかも。 555 通りすがりの紳士◆NYaNKOsuki とあ様先生!? もう一度、高校行っていいですか!? 556 ななしのお姉ちゃん あくたん先生きたあああああああああああああ! 557 ななしのお姉ちゃん こんなかっこいい先生、漫画にもいねーよ!! 558 検証班◆THiMPOsuki 保健体育ですか!? 生のティムポ使ったりとか見れたりとかしますか!? 559 検証班◆XXXX8KADO6 先生! 赤ちゃんの作り方がわからないので放課後居残りのマンツーマンで実技指導お願いします!! 560 ななしのお姉ちゃん >>558-559 気持ちはわかるけど、考えてる事が終わってて草www 561 ななしのお姉ちゃん >>558-559 男の子達、ごめんね。こんなのがいて。おい管理人、仕事しろ!! 562 検証班◆010meTA473 >>558-559 サイテー。 563 ななしのお姉ちゃん >>562 もっと言ってやれ!! 564 ななしのお姉ちゃん あくあ先生って、なんかすごくえっちな気配する。 捗るやティンスキの気持ちもなんとなくわかっちゃう。 565 白龍◆XQXXXXXXXX うっ、あくあ君が先生はなんか変な扉が開いちゃいそう……。 566 ななしのお姉ちゃん >>565 もう私達は先生のせいで変な扉開いちゃってるんで、先生も扉をバンバン開けちゃってください。 567 ななしのお姉ちゃん 救護室だって!? 568 ななしのお兄ちゃん 保健室にいる女の先生ってやたらとボディタッチ多くない? 俺の気のせいかな? 569 ななしのお兄ちゃん >>568 保健室の先生は毎年どこかで男子生徒を襲ってるからなぁ。 それに、保健室、水泳の更衣室、体育館倉庫は男子がレイプされる場所トップ3だし。 570 ななしのお姉ちゃん >>569 うちの学校はそれもあって、放課後に有志の生徒達で校舎を見回りしてる。 問題は見回りする人にそういう人が入り込んじゃうところなんだよね。 571 ななしのお姉ちゃん 保健室のとあちゃん先生!? 572 通りすがりの紳士◆NYaNKOsuki とっ、とっ、とっ、とアッーーーーーーーーー様先生!? ほあーっ。ここはパラダイスですか!? 573 ななしのお兄ちゃん >>572 だからお前はちょっと落ち着け。な? 574 ななしのお兄ちゃん うちのニャンコ紳士がすみません……。 575 ななしのお姉ちゃん >>574 大丈夫、うちにはもっと迷惑かけてるコテハンしかいないから。 576 ななしのお姉ちゃん >>574 そのちょっと上にティンスキとか捗るって奴がいるけど、そっちの方が迷惑かけてるからむしろこっちがごめん。 577 ななしのお姉ちゃん あくあ君が保健室の先生!? 578 検証班◆XXXX8KADO6 先生! 身体測定お願いします。ぽろん。 579 ななしのお姉ちゃん >>578 その、でかい乳をしまえ。 580 ななしのお姉ちゃん >>578 おっぱいを放り出すな。 581 検証班◆XXXX8KADO6 いやいやいや、お前らもうおっぱい解放宣言の事を忘れたのか? おっぱい大好きなあくあ君は身体測定で合法的におっぱい見放題だし、私達はメジャーで乳首ツンツンしてもらえるんだぞ! それこそワンチャン間違ってお触りだってありえるかもしれない。 これはwin-winの関係と言っても過言ではないはずだ! 582 ななしのお姉ちゃん >>581 お前天才かよ。 583 ななしのお姉ちゃん >>581 捗るってちゃんと天才だったんだな。 それじゃあ私も(ぽろん 584 検証班◆XXXSARETAi トイレのついでに来てみれば……。 貴女達、一体なにをしているんですか? 585 検証班◆XXXX8KADO6 >>584 ひぃっ!? 586 ななしのお姉ちゃん >>584 しゅっしゅっ(無言で放り出したものをしまう音 587 検証班◆THiMPOsuki よかったぁ。なにも言ってなくて……。 588 検証班◆XXXSARETAi >>585 捗るさん。ここには男性の方もいますので、ちゃんと、自制しましょうね? 男性の皆さんごめんなさい。ちょーっとだけ暴走してしまった人達がいるみたいで申し訳ありません。 589 検証班◆XXXX8KADO6 >>588 イエス、マム!! 男性の皆さん、すみませんでしたぁっ! 欲望が、溢れ出る性欲が抑え切れなかったんです!! 590 ななしのお姉ちゃん 流石姐さんだぜ。 一瞬で現れて一瞬で鎮火していった。 591 ななしのお姉ちゃん やっぱ姐さんなんだよな。 この男女共同掲示板、やっぱり姐さんがいる時にやるべきだったんじゃ。 592 只野おじさん◆k4k4r1ty0u >>588 いえいえ、こちらこそご丁寧にありがとうございます。 お互いに初めての事ですしね。 593 ななしのお兄ちゃん >>592 流石はおじさん、同じベテランでもさっきから奇声しかあげてないニャンコ紳士とは違う。 593 ななしのお姉ちゃん >>592 本当うちのバカどもがすまない。 594 検証班◆XXXX8KADO6 アトラクションでポロリとかありますか? 595 検証班◆XXXSARETAi >>594 596 検証班◆XXXX8KADO6 >>595 ひぃっ! な、なんでもないです。はい……。 597 ななしのお姉ちゃん >>594-596 あまりにも綺麗な流れでワロタwwwww 598 ななしのお姉ちゃん >>596 お前ってさ考えるより先にコメントしてるだろ。 599 ななしのお姉ちゃん >>596 ちょっとは反省しろ! 600 ななしのお姉ちゃん 嗜みとかコメントないところを見ると呆れてるんだろうなぁ。 601 ななしのお姉ちゃん みんなアトラクションとか大丈夫かな? 602 ななしのお姉ちゃん >>601 ハラー・ヘッターのアトラクションはそこまで過激じゃないけど、初めての人にはどうなんだろうな。 みんなテーマパーク自体あんまきたことないっぽいし。 603 ななしのお姉ちゃん 始まった。 604 ななしのお姉ちゃん 先輩魔女きた。 605 ななしのお姉ちゃん このお姉さんキリッとしててかっこいいよな。 606 ななしのお姉ちゃん >>605 わかる。私も初めてきた時まだ学生でめちゃくちゃ憧れた。 607 検証班◆010meTA473 じーっ……。あくあ様って、こういうクールビューティータイプのお姉さんも好きだよね。 608 ななしのお姉ちゃん >>607 嫁なみさん!? 609 ななしのお姉ちゃん >>607 その情報ありがたい。 610 ななしのお姉ちゃん なんかあくあ様さっき、スカートの辺をガン見してなかった? 611 ななしのお姉ちゃん >>610 気のせいだろ。 612 ななしのお姉ちゃん >>610 女子のミニスカが捲れて誰に需要があるっていうんだ。 613 ななしのお姉ちゃん 戦闘シーンか。 614 ななしのお姉ちゃん みんながんばれー! 615 ななしのお兄ちゃん うおおおおおおお! このアトラクション面白そう!! 616 ななしのお姉ちゃん やっぱあくあ様、うまいな。 ただ視線がチラチラ先輩の方を見てる気がするけど。 617 ななしのお姉ちゃん あー様、そんなに見たいのなら私の見せてあげるのに……。 618 検証班◆010meTA473 ふーーーーーーーーーーん。 619 ななしのお姉ちゃん >>618 草www 620 ななしのお姉ちゃん >>618 嫁なみも家でミニスカ穿けばいいと思うよ。 621 ななしのお兄ちゃん 黛君楽しそう! 622 ななしのお姉ちゃん マユシン君がんばれー! 623 ななしのお姉ちゃん なんか天我先輩の反応なくない? 624 ななしのお姉ちゃん パイセンどうした? さっきまで元気だったのに反応がないんだが。 625 ななしのお姉ちゃん やったー! 626 ななしのお姉ちゃん 撃退したー! 627 ななしのお姉ちゃん これで終わりかな? 628 ななしのお姉ちゃん あとは帰るだけだ!! 629 ななしのお姉ちゃん これ途中から急加速するんだよね。 630 ななしのお姉ちゃん あ。 631 ななしのお姉ちゃん あ。 632 ななしのお姉ちゃん 追っ手キター!! 633 ななしのお兄ちゃん あっ、俺、これダメかも……。 634 ななしのお兄ちゃん 俺これ無理だ。確実にしょんべんちびる。 635 白銀あくあ(偽物)◆aquaaquaaa え? アトラクションってこんなに速いの!? ごめん、俺無理かも……。 636 バタフライマスク◆B4T4FLYM4N >>635 初めて意見があったな。ジェットコースターなど非合理的だ……! 637 ななしのお姉ちゃん やっぱ男の子ってアトラクション苦手な子が多いんだよね。 638 ななしのお姉ちゃん とあちゃんもちょっと怖そう……って!? 639 通りすがりの紳士◆NYaNKOsuki ミスター、アッーーーーーーーーーーーくあ!? 640 ななしのお姉ちゃん なに今の可愛いの。 641 ななしのお姉ちゃん 待って、それ私もやりたい!! 642 ななしのお兄ちゃん やっぱとあちゃんが1番可愛いな。 643 ななしのお姉ちゃん いやぁ、流石はとあちゃん。参考になります!! 644 ななしのお姉ちゃん あくあ君と黛君、普通に楽しんでる。 645 ななしのお姉ちゃん もうこんなテンションの高いマユシン君は見られないかもしれない。 目に焼き付けておこっと。 646 ななしのお姉ちゃん 今日の黛君は可愛いんだよ〜。 647 ななしのお姉ちゃん こういう無邪気なあー様好き。 ドロドロに甘やかしたくなる。 648 ななしのお姉ちゃん 少年みたいなあくたん好き。 649 ななしのお姉ちゃん あくあ君ってさ。定期的にお姉さんの心をくすぐってくるよね。 650 ななしのお姉ちゃん >>649 わかります。 651 ななしのお姉ちゃん >>649 わかる。 652 ななしのお姉ちゃん もうね。男女の関係とか望まないから、あくあ様の側で微笑むだけのお姉さん役がやりたい。 隣で何かしてるあくあ様を、うんうんって感じで見守りたい。 653 ななしのお姉ちゃん >>652 これもわかる。 654 ななしのお姉ちゃん >>652 理解しかない。 655 ななしのお姉ちゃん あ。 656 ななしのお姉ちゃん あっ。 657 ななしのお姉ちゃん え? 658 ななしのお兄ちゃん ん? 659 ななしのお姉ちゃん えっ? 660 ななしのお姉ちゃん なに? 661 ななしのお姉ちゃん なんか飛んだ? 662 ななしのお兄ちゃん 今、なんか飛んだぞw 663 ななしのお姉ちゃん スローモーションきた! 664 ななしのお兄ちゃん 黛君のメガネがああああああああああ! 665 ななしのお姉ちゃん マユシン君のメガネ!! 666 ななしのお姉ちゃん 黛君「俺の本体がああああああああああ!」 667 ななしのお姉ちゃん >>666 おいw 668 ななしのお姉ちゃん >>666 そういうのいいから。 669 ななしのお姉ちゃん あくたん! 670 ななしのお姉ちゃん あー様ならいける! 671 ななしのお姉ちゃん これがあくあ様以外だと無理だけど、あくあ様ならなんかやってくれそうな雰囲気はある。 雰囲気だけかもしれないけど。 672 ななしのお姉ちゃん 頼むあくたん! 黛君のメガネを助けてあげて!! 673 ななしのお姉ちゃん あっ、これってまさかあの時の……。 674 ななしのお姉ちゃん こーれ、結末、見えました。 675 ななしのお姉ちゃん いったー!! 676 ななしのお姉ちゃん うおおおおおおおおおお! 677 ななしのお姉ちゃん うわあああああああああああ! 678 ななしのお姉ちゃん 紅桜がああああああああああああああ! 679 ななしのお姉ちゃん 杖、ポキったああああああああああ! 680 ななしのお姉ちゃん 嘘だろw 681 ななしのお姉ちゃん 草wwwww 682 ななしのお姉ちゃん 紅桜、儚い杖だったな……。 683 ななしのお姉ちゃん あくあ君、がっくし。 684 ななしのお兄ちゃん あくあ君、可哀想。 685 通りすがりの紳士◆NYaNKOsuki これは深いぞなもし。 あくたんがとあ様との愛の結晶である紅桜が、あっ、あっ、あっ。 686 ななしのお兄ちゃん >>685 もうそのまま気絶しておいていいぞ。 687 ななしのお兄ちゃん >>685 俺、お前のせいで、さっきからうちのニャンコ紳士がすみませんしか言えてないんだが? 688 ななしのお姉ちゃん 動悸勢息してるか? 689 ななしのお姉ちゃん シーン。 690 ななしのお姉ちゃん >>688 反応がない。つまりはそういう事だ。 691 ななしのお姉ちゃん とあちゃん。 692 ななしのお姉ちゃん みんなのテンションどこいった!? 693 ななしのお姉ちゃん 真美子困惑w 694 ななしのお姉ちゃん 真美子もびっくりだよなw 695 ななしのお姉ちゃん あくあ様が崩れ落ちた。 696 ななしのお姉ちゃん あくたんをよしよししてあげたい。 697 ななしのお姉ちゃん あ〜、こういうあくあ様を見るとギュッとしてあげたくなる。 698 ななしのお姉ちゃん >>696-697 これこれ、甘えさせてあげたくなるんだよね。 699 ななしのお兄ちゃん あくあ君で救えなかったんだから無理だよ。 だから落ちこまないで。 700 ななしのお姉ちゃん メガネ見つかった!? 701 ななしのお姉ちゃん 朗報、黛君のメガネが見つかる。 702 ななしのお姉ちゃん メガネ帰ってきた!! 703 ななしのお姉ちゃん 見つかってよかった。 704 ななしのお兄ちゃん あっ……。 705 ななしのお姉ちゃん あ……。 706 ななしのお姉ちゃん 黛君のメガネがあああああああああああああああ! 707 ななしのお姉ちゃん うわああああああああああああああああ! 708 ななしのお姉ちゃん これが黛君のメガネが複雑骨折した理由か。 709 ななしのお姉ちゃん 3人の顔wwwww 710 ななしのお姉ちゃん テープ補修wwwww 711 ななしのお姉ちゃん 原作で見たぞこれwww 712 ななしのお姉ちゃん これもう映画だろwwwww 713 ななしのお姉ちゃん 紅桜wwwwwww 714 ななしのお姉ちゃん 紅桜の先っちょ。 715 ななしのお姉ちゃん 仲良くテープ補修wwwwww 716 ななしのお姉ちゃん これも原作で見たやつだ!! 717 ななしのお姉ちゃん これもう原作ですよね? 718 ななしのお姉ちゃん 原作者がSNSで、どうやら映画化されたらしいと呟いててワロタwww 719 ななしのお姉ちゃん >>718 ガチじゃねーかw 720 ななしのお姉ちゃん >>718 嘘だろwwwほんとだったwwwww 721 ななしのお姉ちゃん もうこれこのまま映画化しよう。 722 白龍◆XQXXXXXXXX 原作ファンはみんな感動してると思う。 黛君はハマり役だけど、ロニー役のあくあ君もちょっとお茶目なところとか、なかなかいいんじゃないかな。 723 ななしのお姉ちゃん これは映画化待ったなし! 724 ななしのお姉ちゃん とあちゃん!! 725 ななしのお姉ちゃん こういう時、元気づけてくれるのはとあちゃんなんだよね。 726 ななしのお姉ちゃん まだ薬残ってる人いる? 727 ななしのお姉ちゃん >>726 番組始まる前からもうない。 728 ななしのお姉ちゃん >>726 最初にガラって無くなった。今はその余韻で耐えてる。 729 ななしのお姉ちゃん 先輩……? 730 ななしのお姉ちゃん そういえば先輩の反応なかったな。 731 ななしのお兄ちゃん 先輩どうした? 732 ななしのお姉ちゃん あ……。 733 ななしのお兄ちゃん あ。 734 ななしのお兄ちゃん せんぱーい! 735 ななしのお姉ちゃん 先輩、苦手だったか。 736 ななしのお兄ちゃん 天我先輩わかるわ。 737 ななしのお兄ちゃん アトラクション怖かった。 738 ななしのお姉ちゃん 天我先輩のこういうところ可愛い。 739 ななしのお姉ちゃん 時間飛んだ。 740 ななしのお姉ちゃん 復活した!! 741 ななしのお姉ちゃん よかった〜。 742 ななしのお姉ちゃん パイセン復活おめ。 743 ななしのお姉ちゃん ショッピングキター!! 744 ななしのお姉ちゃん みんなでショッピング!! 745 ななしのお姉ちゃん こういうの好き。 746 ななしのお姉ちゃん あ、一旦解散なのね。 747 ななしのお兄ちゃん アトラクションは怖いけど、ショッピングはしたいな。 みんなでワイワイ買い物するの楽しそう。 748 ななしのお姉ちゃん あくあ君、ハラー・ヘッターか。 749 ななしのお姉ちゃん なに買うんだろ? 750 ななしのお姉ちゃん あ。 751 ななしのお姉ちゃん あ。 752 ななしのお姉ちゃん ヘルミオーネの衣装? 753 検証班◆XXXX8KADO6 こーれ確実に嫁なみ用です。 754 ななしのお姉ちゃん >>753 ふざけるな。 755 ななしのお姉ちゃん >>753 嗜みしね! 756 ななしのお姉ちゃん >>753 あり得る。 757 ななしのお姉ちゃん ん? 758 ななしのお姉ちゃん ん? 759 ななしのお姉ちゃん 魔女先輩の前で止まるのワロタw 760 検証班◆010meTA473 あくあ? 761 ななしのお姉ちゃん 流れ変わったな。 762 ななしのお姉ちゃん カメラを気にするあー様。 こっそり魔女先輩の衣装をご購入。 763 ななしのお姉ちゃん この衣装は嗜みじゃ無いな。誰にいったんだろ? 764 検証班◆XXXX8KADO6 >>760 ぷぎゃー! 嫁なみざまあ!! 765 ななしのお姉ちゃん 魔女先輩のコスプレ誰にあげるんだろ。 ま……まさかの白龍先生!? 766 ななしのお姉ちゃん >>765 な、なんだってー!? 767 ななしのお姉ちゃん >>765 先生年考えろ。 768 ななしのお姉ちゃん >>765 無茶しやがって……。 769 白龍◆XQXXXXXXXX >>765-768 ちょ、ちょ、わ、私じゃ無いってば!! あと姐さんでも無いと思うよ。 770 ななしのお姉ちゃん >>769 じゃあ、どこに行ったんだろ。 771 検証班◆THiMPOsuki >>770 まっ、まさか、小雛ゆかりパイセンとか……パイセン繋がりで……。 772 ななしのお姉ちゃん >>771 嘘だろ!! 773 ななしのお姉ちゃん >>771 本物の魔女じゃねーか! 774 ななしのお姉ちゃん >>771 小雛ゆかり魔女コス似合いそうだけど先輩はなくない? 身長ないと魔女先輩のコスは似合わないと思う。 775 ななしのお姉ちゃん 消えた魔女コス……一体どこに……。 776 ななしのお姉ちゃん まさかアヤナちゃんに……いや、流石にそれはないか。 777 ななしのお姉ちゃん とあちゃん可愛いいいいいいいいいいい! 778 ななしのお姉ちゃん とあちゃんのショッピングに切り替わった。 779 ななしのお兄ちゃん やっぱりとあちゃんは可愛いが渋滞してるな。 780 ななしのお兄ちゃん ニャンコ紳士静かになったけど、さっきので本当にイッたか。 781 ななしのお姉ちゃん はわわわわ。 782 ななしのお姉ちゃん 女の私よりショッピングが可愛い。 私ならもっとこうガッと行っちゃう。 783 ななしのお姉ちゃん >>782 わかる。物とか鷲掴みにしてガッと放り込む。 784 ななしのお姉ちゃん 家族のお土産かーいいかもね。 785 ななしのお姉ちゃん クラスメイトのお土産うらやま。 786 ななしのお姉ちゃん そういえばとあちゃんの妹ちゃんって、オーディション参加してたんだっけ? 787 白銀あくあ(偽物)◆aquaaquaaa >>786 してます。体小さいのに、ダンスが俺よりダイナミックでめちゃくちゃ参考になる。 788 ななしのお姉ちゃん >>787 へー、そうなんだ。ありがとうございます。 789 ななしのお姉ちゃん >>787 こういう情報助かる。 790 ななしのお姉ちゃん あくあ君も家族とクラスメイトへの買い物か。 791 ななしのお姉ちゃん うらやま!! 792 ななしのお姉ちゃん >>787 あー様の妹ちゃんはどう? 793 白銀あくあ(偽物)◆aquaaquaaa >>792 うーん……。妹さんは普通に華があるけど、実際合宿で見てると他の女の子達にまず圧倒される。 那月さんとか、巴さんとか、天宮さんとか、星川さんとかは素人の俺から見ればプロと変わんないっす。 皇さんもすごいんだろうけど、俺の中で怖いってイメージの方が強くて……。 794 ななしのお姉ちゃん >>793 うわー、そうなんだ。 795 ななしのお姉ちゃん >>793 こういうの本当に助かる。 796 ななしのお兄ちゃん >>793 お前、マジで頑張ってるんだな。 ネットとはいえ、普通に女の子と会話してるお前を見てすごく成長を実感してる。 797 ななしのお姉ちゃん >>793 山田君も黒蝶君も応援してるよ。頑張って。 798 ななしのお姉ちゃん >>793 オーディションの方も楽しみ! 799 ななしのお姉ちゃん あ、黛君。 800 ななしのお姉ちゃん マユシン君も家族やクラスメイトにプレゼントか。 優しいなぁ。 801 ななしのお姉ちゃん あー様、とあちゃん、マユシン君からお土産もらえるクラスメイトってどのレベルよ。 802 ななしのお姉ちゃん 3人のクラスメイトになりてええええええええええ。 803 ななしのお姉ちゃん どれだけ徳積んだら3人のクラスメイトになれますか? 804 ななしのお姉ちゃん ちゃんとみんな家族にお土産買うのいいなぁ。 805 ななしのお姉ちゃん 天我先輩も家族かな。 806 ななしのお姉ちゃん 天我先輩wwwww 807 ななしのお姉ちゃん パイセンのお母さんがどんな人か知らないけど、それ多分いらないよw 808 ななしのお姉ちゃん 絶妙に女の子がいらないセンスの悪いお土産きたー! でも、こういうのも逆に嬉しい。 809 ななしのお姉ちゃん なんとなくだけど、天我先輩は先輩だけが特殊で家族は普通な気がする。 810 ななしのお姉ちゃん >>809 わかる。 811 ななしのお姉ちゃん >>809 なんとなくそんな気がするよな。 812 ななしのお姉ちゃん クラスメイトへのお土産。 とあちゃん→お菓子 マユシン君→ハンドタオル あくあ様→ティーセット ちゃんとみんな使えるの選んでるな。 813 ななしのお姉ちゃん あくあ様の、とあちゃんならお菓子選んでそうだからティーセットはまずい!! 814 ななしのお姉ちゃん あのー、もうお薬ないんで止めてもらっていいですかね? 815 ななしのお姉ちゃん これにはクラスメイトの皆さんもニッコリ。 816 ななしのお姉ちゃん ていうか、あくあ様、普通にショップにいるお客さんに意見求めながら買い物するのやばい。 817 ななしのお姉ちゃん >>816 あー様って、本当、気軽に女の子に話しかけてくるよね。 818 ななしのお兄ちゃん >>816 普通に女子と話せるあくあ君がうらやましい。 819 ななしのお姉ちゃん >>818 今みたいに話しかけたらいいと思う。 820 ななしのお姉ちゃん >>818 ネットで普通に話しかけられてるから大丈夫だと思います。 821 検証班◆010meTA473 >>818 勇気を出して話しかけてみれば、何かが変わるかもしれませんよ。 822 ななしのお兄ちゃん >>819-821 ありがとうございます。頑張ってみますね。 823 ななしのお姉ちゃん 天我先輩、まだ家族の選んでるwwwww 824 ななしのお姉ちゃん だから天我先輩、そのサングラスおばあちゃんいらないって多分。 825 ななしのお姉ちゃん 天我先輩wwwww 826 ななしのお姉ちゃん あ、黛君とあくあ君が合流した。 827 ななしのお姉ちゃん 貴代子さん? 828 ななしのお姉ちゃん 貴代子さんって誰? って、思ったら黛君のお母さんか。 829 ななしのお姉ちゃん 黛君のお母さんにプレゼント買ってあげるあくあ君優しい! 830 ななしのお姉ちゃん いつも黛には助けてもらってるから了解。 831 ななしのお姉ちゃん お母さんに魔女コスプレセット!? 832 ななしのお姉ちゃん お母さんに魔女コスプレセット買ってあげようとして、マユシン君にやんわり断られてるの笑うwww 833 ななしのお兄ちゃん 普通はそうだろ……。 834 ななしのお姉ちゃん あれ? あくあ君、もしかして黛君のお母さん攻略しようとしてない? 835 ななしのお姉ちゃん 野生のとあちゃんキター!! 836 ななしのお姉ちゃん そこに現れる野良のとあちゃん! 837 ななしのお姉ちゃん >>835-836 あかん。急にそんなこと言ったらトラウマ思いだすやろ!! 838 ななしのお姉ちゃん >>837 インコ草w 839 ななしのお姉ちゃん >>837 インコ頑張れw 840 ななしのお姉ちゃん 匿名が意味をなしてなくてワロタw 841 ななしのお姉ちゃん ジト目とあちゃん「あくあ、またなんか馬鹿な事してない?」 842 ななしのお姉ちゃん とあちゃんに呆れられてて草www 843 ななしのお姉ちゃん こらwww 844 検証班◆010meTA473 あくあ様? 845 ななしのお姉ちゃん かなたさんってとあちゃんのお母さんかw 846 ななしのお姉ちゃん とあちゃんのお母さんにまで魔女コスプレセットをプレゼントしようとするあくあ様www 847 ななしのお姉ちゃん なるほど、あー様はお母さんや人妻も守備範囲内か。 さーてと、ちょっと体アップしてきます。 848 ななしのお姉ちゃん こーれ、明日から全国のお母さんたちが色めき立ちます。 849 ななしのお姉ちゃん ママが急に箪笥の奥に片付けてたセクシーな下着を出し始めたwwwww 850 ななしのお姉ちゃん ママズミさんは綺麗そうなイメージ、とあちゃんママは可愛いイメージがある。 851 ななしのお姉ちゃん >>850 わかる。 852 ななしのお姉ちゃん >>850 ママズミってw 853 ななしのお姉ちゃん はっ!? まさかさっきの魔女先輩コスプレ、お母さんのまりんさんにプレゼントするんじゃ……。 854 ななしのお姉ちゃん スバルたん!? 855 ななしのお姉ちゃん あくあ様、とあちゃんの妹のことスバルたんって呼んでるんだ。 856 ななしのお姉ちゃん >>853 マジ!? 857 ななしのお姉ちゃん >>853 私があくたんママならいつだって着てあげるのに……。 858 ななしのお姉ちゃん また天我先輩だけハミってない? 859 ななしのお姉ちゃん 天我先輩はまたハブきですか? 860 ななしのお姉ちゃん パイセン、呑気にプレゼント選んでる場合じゃないってw 早く合流しよ? 861 ななしのお姉ちゃん 自然と集まってくるいつもの3人。 来ない天我先輩。 ちゃんとわかるんだね。 862 ななしのお姉ちゃん あ、家族への買い物終わった。 863 ななしのお姉ちゃん みんな、何を買ったんだろう。 864 ななしのお姉ちゃん あくあ君、普通にみんなの家族には超豪華なお菓子セットにしたのか。 865 ななしのお姉ちゃん うん、それが1番無難だと思うよ。 ただ、テレビを見ているお母さんたちは魔女コスセットの方が喜んだ気がする。 それぞれの息子たちに阻止されちゃったけどw 866 ななしのお姉ちゃん 天我先輩どこw 867 ななしのお姉ちゃん あくたんナイス! 868 ななしのお姉ちゃん 流石はあくあ様、気がついてくれると思ってました。 869 ななしのお兄ちゃん あくあ君が思い出してくれてよかった。 870 ななしのお姉ちゃん みんなで天我先輩と合流する事に、了解。 871 ななしのお姉ちゃん 後輩たちに迎えに行かれる先輩。 872 ななしのお姉ちゃん って、どこ? 873 ななしのお姉ちゃん おいwwwww 874 ななしのお姉ちゃん こーれ、悪ノリあくたんですwwwww 875 ななしのお姉ちゃん 迷w子wセwンwタwーwwwww 876 ななしのお姉ちゃん あくあ君、さっき後ろの辺に居たって先輩!! 877 ななしのお姉ちゃん 迷子のお呼び出しwwwww 878 ななしのお姉ちゃん こいつやりやがったwwwww 879 ななしのお姉ちゃん あくたんふざけすぎぃ! 880 ななしのお姉ちゃん 先輩、呼ばれてますよ! 881 ななしのお姉ちゃん 先輩、気が付かないwww 882 ななしのお姉ちゃん 先輩、聞いてないwwwww 883 ななしのお姉ちゃん お客さんw 884 ななしのお姉ちゃん 迷子放送で呼び出されてる事を教えてあげる優しいお客さんwwwww 885 ななしのお姉ちゃん そうそう、もうそれでいい。 886 ななしのお姉ちゃん 天我先輩、手に持ったそれ買ってもう合流しよ。 偶然手に取ったんだろうけど、今までみた中でそれが1番センスいいから。 被り物とか、ポップコーンバケツとか、その場にいるからいいのであって、お土産でもらっても悲しいだけなんですよ!! 887 ななしのお姉ちゃん やっと合流か。 888 ななしのお姉ちゃん って、結局、購入してる間にみんな来たしwww 889 ななしのお姉ちゃん ぐだぐだwww 890 ななしのお姉ちゃん もうショッピングは終わりかな? 4人でショッピングして欲しかったな〜。 891 ななしのお姉ちゃん 会社の人へのお土産!! 892 ななしのお姉ちゃん 会社の人へのお土産いいね!! 893 ななしのお姉ちゃん ベリルの社員さんこの2日、いや準備も入れたらこの1週間大変だっただろうな。お疲れ様です。 894 ななしのお兄ちゃん 4人で買い物してる楽しそう。憧れる。 895 白銀あくあ(偽物)◆aquaaquaaa >>894 俺達もいつかしようぜ! っと、そろそろ携帯没収の時間だからまたな! おじさんありがとう。あとニャンコ紳士さんはほどほどにな! 896 ななしのお兄ちゃん >>895 おう! 897 バタフライマスク◆B4T4FLYM4N >>895 お前だけだと心配だから、面倒だけど俺もついていく。 それと俺も落ちるわ。楽しかったよ。 何よりも黛慎太郎が元気そうにしているのがみれたのがよかった。 898 ななしのお兄ちゃん >>897 バタ君って普通に優しいよな。 899 只野おじさん◆k4k4r1ty0u >>895>>897 2人とも悔いのないように合宿頑張って、陰ながら応援しています! 900 ななしのお姉ちゃん あ……なんかこっちはこっちで尊いかも……。 901 ななしのお姉ちゃん >>900 わかります。 902 ななしのお姉ちゃん >>900 アイドルってやっぱり応援してあげたくなるっていうのが重要な気がするんだよね。 そう考えると頑張ってる山田君とか、そっけないけど面倒見が良さそうな黒蝶君は人気でそう。 男の子だからっていうのを抜きにしても、そういう雰囲気がある。 903 ななしのお姉ちゃん なんとなくだけど、世界って変わっていってるんだなあっていうのをすごく実感してる。 904 ななしのお姉ちゃん >>903 わかるわ。 905 ななしのお姉ちゃん >>903 一年前のクリスマスからこうなるなんて誰が想像した事か。 906 ななしのお兄ちゃん 山田とかバタ君みてると俺も頑張ろうって気になる。 907 ななしのお兄ちゃん >>906 それな。 908 ななしのお姉ちゃん 全員でお土産選んでるの本当に楽しそう。 909 ななしのお姉ちゃん あくあ様がお客さんに絡むから、なんか、ほんと男女で買い物来てるみたいになるのいいな。 910 ななしのお姉ちゃん もうこの旅番組全部合わせて教材だろ。 911 ななしのお姉ちゃん >>910 このスレが教科書に載るな。 912 ななしのお姉ちゃん >>911 捗るとティンスキだけはカットしてくれwww 913 ななしのお姉ちゃん >>912 姐さんに睨まれてから、あいつら大人しくなったなw 914 ななしのお姉ちゃん 最後やだー! 915 ななしのお兄ちゃん えっ? もう終わり? 916 ななしのお姉ちゃん やだやだまだ1時間くらい続けよ? 917 ななしのお兄ちゃん うわー、もっとみたかった。 918 ななしのお姉ちゃん USJ全部堪能するまで帰れません企画しよ? 919 ななしのお姉ちゃん プレゼント!? 920 ななしのお姉ちゃん お土産プレゼントきたー!! 921 ななしのお姉ちゃん やったーーーーー! 922 ななしのお兄ちゃん うおおおおおおお! これは嬉しい! 923 ななしのお姉ちゃん 5つのキーワード!! 924 ななしのお姉ちゃん メモ帳準備よし!! 925 検証班◆THiMPOsuki あわわわ、朝つかってたボールペンどっかいった。メモ帳もどっかいった。 926 ななしのお姉ちゃん B無理があるやろw 927 ななしのお姉ちゃん BERYLね。 928 ななしのお姉ちゃん ベリル了解。 929 ななしのお姉ちゃん 一文字目で答えがバレるキーワードクイズwwwww 930 ななしのお姉ちゃん E! 931 ななしのお兄ちゃん 慎太郎君そっちであってるよ! 932 ななしのお姉ちゃん R! 933 ななしのお姉ちゃん 先輩のくねりwwwww 934 ななしのお姉ちゃん 先輩w 935 ななしのお姉ちゃん Y! 936 ななしのお姉ちゃん とあちゃんナイスツッコミ! 937 ななしのお姉ちゃん あくあ様にそれが言えるのはとあちゃんだけだよ! 938 ななしのお兄ちゃん ニャンコ紳士、お前の好きなとあちゃん出てるぞー! あかん、これ完全に倒れたか。 939 ななしのお姉ちゃん L! 940 ななしのお姉ちゃん BERYL! 941 ななしのお姉ちゃん 私も画面の前でLした。 942 ななしのお姉ちゃん 一文字足りない分はファンで補おう。それでいいじゃん。 943 ななしのお姉ちゃん >>942 それはあり! 944 検証班◆010meTA473 BLUE、ブルー、モジャさんノブさんとかベリルのサポートグループの名称、青色。 Eggshell、エッグシェル / 鳥の子色、白銀あくあのペンライトの色、黄色味のある白。 Royal purple、ロイヤルパープル、猫山とあのペンライトの色、深い赤みの紫。 Yellow green、イエローグリーン、黛慎太郎のペンライトの色、黄色みのある緑。 Lacquer red、ラッカーレッド、天我アキラのペンライトの色、強い赤。 BERYLに決めた理由は多分これ。 本人に聞いたわけじゃないけど、自信を持ってこれだって言える。 ペンライトの時点で気が付いてました。 945 ななしのお姉ちゃん >>944 お前やっぱすげーわ。 946 ななしのお姉ちゃん >>944 何がとは言わないけど、最後の締めは任した。お前しかいない。 947 ななしのお姉ちゃん >>944 お前やっぱ本物だったんだな。 948 検証班◆XXXSARETAi >>944 お見事です。私も社長に教えてもらうまで気が付きませんでした。 949 ななしのお姉ちゃん >>948 答え出たな。 950 ななしのお姉ちゃん >>948 答え合わせきたー! 951 ななしのお姉ちゃん 嗜みが無双してるのじわるw 952 ななしのお姉ちゃん >>944 やっぱ白銀あくあ物語のヒロインはちげーわ。 953 検証班◆THiMPOsuki よっしゃ! ペンとメモ帳見つけた!! ところで答えは!? 954 ななしのお姉ちゃん >>953 それに比べてこいつよ。 そりゃ、驚愕のホゲですわ。 955 ななしのお姉ちゃん >>953 少し前の答えも見れねーのかよw 956 ななしのお姉ちゃん >>954-955 捗るに比べたらマシ、あいついないと思ってたらBANされてた。 普通にいつもの掲示板にいたぞwwwww 957 ななしのお姉ちゃん >>956 草wwwww 958 ななしのお姉ちゃん >>956 嘘だろw 959 ななしのお姉ちゃん >>956 道理で静かだと思ったw 960 ななしのお姉ちゃん >>956 流石に許されなかったかw 961 ななしのお姉ちゃん 会社の名前変えるwww 962 ななしのお姉ちゃん とんでもない事言ってる奴がいたぞw 963 ななしのお兄ちゃん あくあ君www 964 ななしのお姉ちゃん ちょっと待って、さっき定期って言ってたよね? 965 ななしのお姉ちゃん >>964 嗜みにホゲってて聞き逃してた。 966 ななしのお兄ちゃん やったー! 967 ななしのお兄ちゃん 定期でやってくれるの嬉しいです!! ベリルのみんなが楽しそうにそうにしてるの見るの好きなんで。 968 ななしのお姉ちゃん >>967 ナカーマ! 969 ななしのお姉ちゃん 次は一月了解!! 970 ななしのお姉ちゃん 一月ね、おk! 971 ななしのお姉ちゃん 合宿編!? 972 ななしのお姉ちゃん みんなで合宿とかまた最高だな。 973 ななしのお兄ちゃん うわー、合宿も楽しそう!! 974 ななしのお姉ちゃん ありがとうありがとう。 975 ななしのお姉ちゃん 男子のみんな、今日はありがとね。 976 只野おじさん◆k4k4r1ty0u >>975 今日は楽しかったです。 女性掲示板の皆さん。お世話になりました。またご一緒しましょう。 977 ななしのお姉ちゃん >>976 こちらこそ! 978 ななしのお兄ちゃん >>975 おせわになりました! 979 ななしのお兄ちゃん 最初、勢いがすごくてびっくりしたけど、すごく楽しかったです。ありがとう。 980 ななしのお姉ちゃん >>979 こっちこそありがとうございます! 981 ななしのお姉ちゃん さーてと、1人寂しくしてる捗るのためにそろそろスレに戻ってやるか! 982 ななしのお姉ちゃん >>981 それなw 983 ななしのお兄ちゃん 今日ほんと楽しかった。ありがとうございます。 984 ななしのお姉ちゃん >>983 遊園地の件、いつでも言ってくださいねー! 985 ななしのお姉ちゃん こういう機会をくれた鯖ちゃんに感謝。 986 ななしのお姉ちゃん >>985 確かに、今回の鯖ちゃんは英断だった。 間違いなく歴史を変えたよ。少なくとも掲示板の歴史は変えた。 987 ななしのお姉ちゃん >>985 鯖ちゃんに感謝します! 988 ななしのお兄ちゃん 管理人さんありがとうございました。 989 ななしのお姉ちゃん 来月のベリルアンドベリルも楽しみ! 990 ななしのお姉ちゃん サンキューみんな。最高のクリスマスだった。 991 ななしのお姉ちゃん 明日のゆうおに楽しみにしてる。 992 ななしのお姉ちゃん そういえば明日はゆうおにか。 毎日がこんなに楽しくていいのか。 993 ななしのお姉ちゃん >>992 そういえばさっき、アヤナちゃんとか小早川さんへのお土産買ってたけど、小雛ゆかりのお土産買ってなかったの大丈夫かな? 994 ななしのお姉ちゃん >>993 あっ。 995 ななしのお姉ちゃん >>993 あ……。 996 ななしのお姉ちゃん >>993 こーれ、小雛ゆかり大激怒です。 997 ななしのお姉ちゃん 小雛ゆかりざまあw 998 ななしのお姉ちゃん あ、あくあ君の事だから、きっとみてないところで買ってるよ! ……多分。 999 ななしのお姉ちゃん よしっ! 頼んだぞ嗜み、こうなったらもう最後は嗜みの宣言で誤魔化して終わろう。 1000 検証班◆010meTA473 え、えっと、嗜みちゃん大勝利ぃ!! で、いいのかな? 1001 3510◆ULTi-Hi-P3 皆さんご協力ありがとうございました。 不適切な部分は後ほど削除させてもらいます。 それでは次回の開催をお待ちください。 ************************************************ 多分もう二度とやらないであろう1000レス掲示板です。 昨日の夜からちまちま書いてなんとか間に合いました。楽しんでくれたら幸いです。 それと、fantia、fanboxの連載を復活しました。 復活という事で特別に、希望者の多かった小雛先輩のノクターン回を執筆しました。 2回目の更新は一応、ノクタじゃない話にする予定です。 https://fantia.jp/yuuritohoney https://www.fanbox.cc/@yuuritohoney あくあとコラボして欲しいキャラや、ノクターン回についてのアンケートやってます。 よろしければどうぞ。 https://customform.jp/form/input/140130 アイドルオーディションの推し投票をできる場所を用意しました。 ※オーディションメンバーの詳細に関してはwikiか作者Twitterを確認してください。身長カップ数など書いてます。 https://customform.jp/form/input/140950 作者のtwitterアカウントです。更新が遅れた時はこちらで連絡します。 https://mobile.twitter.com/yuuritohoney https://mobile.twitter.com/yuuritosub 上が本垢、下がサブ垢です。 wikiです。有志の皆様、ありがとうございます。 https://wikiwiki.jp/yuuritohoney/ アラビア半島連邦についておねショタ短編書きました。 https://novel18.syosetu.com/n4279ib/ クリスマス用の短編、ムーンライトでとあ注意。 https://novel18.syosetu.com/n5480hz/ 白銀カノン、新婚旅行!? 『来月の26日、遅くなって申し訳ないんだけど近場で新婚旅行に行こうかなって思ってるんだ』 『新婚旅行……って、何?』 『えっ!?』 1ヶ月前にした私とあくあのやり取りを思い出す。 あくあはたまに突飛な事を言い出すので慣れてるけど、結婚したから記念で旅行に行くって発想はどこから出たんだろう。 まぁ、相手はあのあくあなんだし、細かい事を考えても時間の無駄だよね。 これは結婚してから私が悟った事です。 「お嬢様、大変可愛らしくございますよ」 「ありがとう。ペゴニア」 私は鏡の前で自分の姿をチェックする。 オーバーサイズのゆったりとした厚手の白セーターと、大きめのチェック柄がかわいいトレンチコート。これに厚手のミニスカートを組み合わせてる。冬に生足ミニスカートなんて寒いけど、これも昨日のベリルアンドベリルであくあが魔女先輩のミニスカートにうつつを抜かしていたからだ。 もうっ、そんなのチラチラ見なくても私が穿いてあげるのに……! 「ところで、ペゴニア。ちょっといいかしら?」 「はい。なんでしょうお嬢様」 「どうしてペゴニアのメイド服もミニスカートなのかな?」 「朝ムラムラした旦那様が押し倒してくれないかなと思いまして」 もーっ、こっちはこっちで油断も隙もないんだから!! 前も私の知らないところであくあとしてたし……でも、それはスヤスヤ眠っちゃった私が悪いんだけどね。 はぁ……。 私は軽く息を吐くと、自分の部屋を出てあくあの待っているリビングへと向かう。 ふふーん、私のミニスカート、喜んでくれるかな? 「着替えてきなさい」 「えっ?」 あくあから返ってきた言葉にびっくりする。 私が戸惑っていると、あくあが急に悶え出した。 「可愛すぎる! こんな可愛いカノンが、もし他の男にジロジロと見られたらって考えるだけで俺には耐えられない!!」 え? 可愛い? 本当? あくあの言葉で嬉しくなった私も両頬を手で押さえクネクネと身悶えする。 するとあくあは近づいてきて、キリッとしたかっこいい顔で私に話しかけてきた。 「そういうのを穿くのは家で2人きりの時にしなさい。ね? あと、カノンは冷え性でしょ。ポンポン冷やすのは良くないから、大人しくあったかい格好しよっか。ほら着替えておいで」 「うん!」 そっかー、あくあは他の男の人に私がジロジロ見られるのが嫌なんだー。えへへ……。 「おチョロ様、こちらです」 「ん? ペゴニア、今、なんか言った?」 「いえいえ、お嬢様、何でもございません」 本当かなぁ? 今、なんかお嬢様とちょっと違ったような気がするんだけど、私の気のせいかな? 私は自分の部屋に戻ると、厚手のタイツを穿いて、膝下丈のフレアスカートに穿き替える。 うん、あとはこれにブーツでいいかな。 「うんうん。カノンは本当に何着ても似合うなあ! そっちもすごく綺麗だよ!」 「えへへ、ありがとう!」 「ちょっろ……」 ん? ペゴニア、今、なんか言った? え? 言ってない? 言ってないのに、なんで視線を逸らすのかな? あとさっきお嬢様じゃなくておチョロ様って言ったよね? 私、あくあと違って、ちゃんと聞こえてるんだから!! 「それじゃあカノン、新婚旅行に行こっか」 「うん!」 荷物を持った私達は家を出ると、下へと向かう高速エレベーターに乗り込んだ。 私はエレベーターの中で隣に立っているあくあの姿をチラリと見て視線を戻す。 やっぱり今日もあくあはかっこいいな。 あくあの服装はコロールからの支給品でレザーのブルゾンとドットのニット、これにシンプルなパンツとハイカットの白いスニーカーを合わせている。まんまコロールの公式HPで見た組み合わせだけど、謎の美的センスを発揮して奇を衒う装いをされるよりも、そっちの方が間違ってないと思います。 それに、ジョンはドレッシーな装いを基本としながらもレザーやスニーカーを取り入れるパンキッシュなスタイルが多く、それがまたあくあにめちゃくちゃ合う。それこそメンズのジョンの服をこんなに完璧に着こなすのは、あくあか玖珂レイラさんくらいしかいないんじゃないかな。 「お待ちしておりました。どうぞこちらです」 マンションの地下駐車場に到着した私達は、森長からベリルの警備部門に就職された神狩りのんさん、来年の1月から白銀家の護衛兼メイドとして勤務する予定の風見りんさん、鯖兎みことさん、阿澄るな先輩と合流する。 「阿澄先輩、本当にうちのメイドになるんですね……」 「ん。永久就職……じゃなかった。はい、ご主人様」 「はは、それはちょっとお堅いかな。うちはアットホームだから、もう少し気を抜いていいですよ」 うんうん。私付きの侍女なんて完全に主人の事を舐めてるもんね。だって、おチョロ様だよ! まぁ、昔のペゴニアならそんな事は絶対に言わなかったし、あくあのおかげで距離が近くなって、お姉ちゃんみたいに甘えられるから別にそれはそれでいいんだけど……。 「そして鯖兎みことさん。こよみさんの妹さんで、みやこちゃんのお姉さんなんだっけ? よろしくね」 「はい、末長くご使用していただければと思います」 「ご使用?」 「? すみません。日本に来たのはつい最近なので、言語の伝達に齟齬があったのなら謝罪いたします」 「あ、いや……そっか。そういう事ならいっぱいお話しして、早く日本語に慣れようね」 「はい。お気遣いありがとうございます」 みことさんはあくあに対してペコリと頭を下げる。 帰国子女のみことさんは、私の後見人を務めてくれたキテラが推薦してくれた。 全ての点で高得点、おまけに、お姉さんのこよみさんもベリルに勤務してるし、妹のみやこちゃんはらぴすちゃんの友達で良い子だって私も知っている。だから雇用を決めるのもスムーズだった。 「あ、りんちゃん久しぶり」 「お久しぶりです。今日はよろしくお願いします」 風見りんさんはおばあちゃんの推薦で取ったけど、えみり先輩のお墨付きというのがそこはかとなく心配だ。私の気のせいであって欲しい。 ペゴニアからはえみり先輩も雇用すればいいのにと言われたけど、えみり先輩とはそういう関係になりたくなかったんだよね。だからあくあに近づく時はメイドじゃなくて、ちゃんと雪白えみりとして堂々と近づいて欲しい。 そもそもあんなハイスペックでネットじゃ饒舌なのに、リアルであんなに猫かぶってるのが問題なのよね。ほんと、早くどうにかしないと……。 「私達はあくまでも警備と移動のための人員ですので、お2人は気にせずに旅行をお楽しみください」 「「ありがとうございます」」 私とあくあはラグジュアリー用に改装された3列シートのバンに乗り込む。 蘭子おばあちゃんが会社兼プライベートで使ってたものを、買い替えるからと私達やおばあちゃんの移動のためにあったほうが便利だからと譲ってもらった。 家といい車といいお世話になりっぱなしだけどいいのかな。 「カノン、旅行、楽しみだね」 「うん。楽しみ!」 2列目に座った私達はイチャイチャする。 それに対して前に座った神狩さんとペゴニア、後ろに座ってる阿澄先輩、みことさん、風見さんは無反応だ。 流石は最終テストの白銀あくあ耐久適性テストに耐えて合格しただけの事はあります。 車に乗っておよそ2時間、私達は箱根にある有名な神社に到着した。 「ちょ、あれ!」 「え? 嘘でしょ!? 何でここにあくあ様がいるの?」 「番組の撮影かな?」 「テレビスタッフいないし、普通に旅行じゃないかな?」 「たし……ゲフンゲフン」 「せっかく夫婦で来てるんだし、プライベートならそっとしておこう」 「「「「「うんうん、そうしよう」」」」」 「でも、何かあったらいけないから、私達がちゃんと遠巻きから見守らないと!!」 「「「「「それはある!」」」」」 はは……みんなありがとう。でも嗜みとか言いかけた人、次は気をつけてくださいね。 私とあくあは手水をして心を整えると参拝へと向かう。 まずは賽銭箱にお金を入れてから深いお辞儀をし、そのあとは二拝二拍手一拝をしてからお参りをする。 今年もあと少しですが、あくあが健康に過ごせますように。そして来年もあくあや私達の友人、家族達が健康でありますように。あっ、そ、それと……できたらだけど、あくあの赤ちゃんが欲しいです。そして無事に出産できますように! ふぅ……ちょっとだけ自分の事を祈っちゃったけど、一個だけだし別にいいよね。 「カノン、何のお祈りしてたの?」 「ひっ、秘密」 貴方の赤ちゃんを孕めますようになんて恥ずかしくて言えるわけないじゃない! それじゃあまるで私がセックスを強請ってるみたいだし、そんなふしだらな女だったのかってあくあに思われたくないもん。 私は話題を逸らすために、同じ質問をあくあに返す。 「……あくあは、なんてお祈りしたの?」 「ありがとうって感謝しといた。あとは約束かな」 「約束?」 神様と約束だなんて聞いた事がない。 あくあの言葉に私は首を傾ける。 「俺がこの国のみんなを笑顔にするから、箱根山のお天道様から優しく見守ってくださいってね!」 ふぁ〜っ、えっ? 日本の神様ってこう何かお願いするものじゃないんだっけ? 私はこっちに来た時にそう聞いたけど……えっ? 私の知識が間違ってたのかな? 「マジか……」 「神にも願わず自分の力で達成すると」 「ストイックにも程がある」 「こりゃ神様も堕ちたな」 「いや、もう笑顔なんだけど、これ以上幸せになっちゃうんですか?」 「うちの婆さん、さっきからずっと拝んでるけど、それ神様ちゃう。あくあ様や」 「私もあくあ様を拝んどくか……」 「さっき神社の人があくあ神祀るかって言ってたわ」 「あくあ神の彫刻なら聖あくあ教に行けば既にあるぞ。本部にあるのはマジでやばい」 「嘘でしょ!?」 あくあはそっと私の耳元へと顔を近づける。 「あと、綺麗なお嫁さんと結婚させてくれてありがとうってね」 至近距離から囁かれたあくあの言葉に顔が真っ赤になった。 もう! もう! 私はあくあの体をグイグイと押す。 「はは、せっかくだしお守り買いに行こうぜ」 「うん。あ、先に行ってて、私もすぐに合流するから」 私はスススとあくあから離れると、こっそりと安産を願う大杉のところへと向かう。 まだ妊娠もしてないのに気が早いとは自分でも思うけど、事前に調べた時からここには行こうと決めてた。 私は大杉に祈祷すると、隣にペゴニアが居る事に気がつく。 「私はお嬢様の侍女、何かあってはいけませんからね」 ふーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん。 その割に結構、真剣に拝んでた気がするけど、私の気のせいかな? あっ! 目を逸らした!! 絶対怪しい! まっ、まさか私より先にできてるなんてこと……。 「流石にそれはないので安心してください」 むぅ……ペゴニアの方が上手だから、こう言われたら私は何もいえない。 これ以上の追及を諦め……ううん、ペゴニアを信頼した私はあくあの居るところへと向かう。 「おっ、カノン。これ、どう?」 「お守り?」 「そうそう寄木細工のペアになってるお守り、仲良し守りだって」 「へぇー。いいと思う」 あくあが選んだお守りは2つのお守りがセットになったお守りで、お守りに入った柄がピッタリと綺麗に組み合わさるものは、対となるもう一つのお守りを除いてこの世界に2つとして存在していないらしい。 「じゃあ、あくあの選んだこれにしよっか」 「ああ!」 えへへ、あくあとお揃いだー。 神社を後にした私達は、駐車場の近くにある食事どころでうどんとお餅をいただく。 あくあってほんとおうどん好きだよね。 車中でも愛知ではアヤナさんと一緒に味噌煮込みうどん食べに行ったって聞いたし、ベリルアンドベリルで香川に行った時も讃岐うどん食べてたし、おうどん大使もやってるし……そういえば昨日、楓先輩の超ふざけたニュース番組、何だっけ週刊ぱわーニュースとかいうので、今年の年末年始は年明けうどんが年越しそばの売り上げを超えるんじゃないかって言われてたっけ。 「それじゃあ次は船に乗ろう!」 次に私達が遊びに来たのは、湖を巡航する本格的なパイレーツシップだ。 あくあは私のお願いでレンタルした海賊の衣装を着て私の目の前に現れる。 「どう? 似合ってる?」 「「「「「「「「「「似合ってる!!」」」」」」」」」」 あれ? なんか私以外の声も重なってない? 私が後ろを振り返ると、船にいたお客さん達と視線が合う。 あ、うん。そっか、そうだよね。 「そ、それじゃあ写真撮っていい?」 「それは別にいいけど、どうせ撮るならさっき展望デッキにあった舵のところとかで撮った方が良くない?」 「うん!!」 へへ、いっぱい写真撮っちゃった。あくあの海賊姿なんて貴重だもんね。後でみんなにも送ってあげよ。 私が撮り終えて満足した後は、あくあは海賊の衣装のまま一緒に乗り合わせた子供達と遊んであげてた。 あー、やっぱりいいな。こういうのを見せられると、あくあとの子供が欲しいな思っちゃう。 「わりぃ。結局、船に乗ってる間、あんまゆっくりと景色は楽しめなかったな」 「ふふ。別にいいって、私も楽しかったしね!」 湖の反対側についた私達は美術館巡りをする。 箱根にはいっぱい美術館あるし、ここに来たらずっと来たいなって思ってたんだ。 「ん?」 「どうしたのあくあ?」 美術館を見ている途中であくあの足が止まったので私は首を傾けた。 「あ、いや、今、展覧会してるMARIA先生ってさ、ほら、前に2人で百貨店デートした時に絵を買ったの覚えてない?」 「あー、そう言えばそうだったね。じゃあ見ていく?」 「ああ!」 展覧会のコーナーに入ると、そこには見知った顔の人が立っていました。 「あれ? マリア先生どうしてここに」 「あ……お久しぶりです」 あくあが声をかけるとマリア先生は深々と頭を下げた。 ん、もしかしてマリア先生って……。 「……って、もしかしてマリア先生があのMARIA先生!?」 「はい、そうです」 あっ、やっぱりそうなんだ。へぇ〜、お医者さんもやってるのに、こんなに綺麗な絵も描けるなんて、すごく多才な人なんですね。って、あれ? そういえばクリスマスに発売する新曲のジャケット画を、MARIA先生に依頼したんじゃなかったっけ? それならあくあが知らないのおかしくない? 「カノン……残念ながら俺は、スタッフの人に私達が全部やっておきますからと言われたんだよ」 「あー……うん、そっか……ひ、人には向き不向きがあるから、ね?」 私は慰めになっているのか、なっていないのかわからない言葉をあくあにかける。 「気にいった絵があったら言ってください。一昨日のコンサートのお礼に好きな絵をプレゼントしますよ。展示会が終わった後に配送するように手配しておきますから」 「え? いいんですか?」 「はい。私の絵を素晴らしいと言ってくれたあくあ様に買っていただきたいのです」 「じゃあお言葉に甘えて……カノンどれにする?」 私はあくあと一緒に絵を眺める。 その中からお互いにいくつか絵をピックアップして、最終候補に残った2枚のうちの一つ、あくあが選んだ絵をピックアップした。流石にさっきちょっと可哀想だったし、あくあに選ばしてあげたかったんだよね。 ただ、この絵……一つだけ、ほんと一つだけ気になるところがあります。 「お嬢様、どうかしましたか?」 「うーーーーーん。この絵に描かれた美女ってさ、なんかどっかで見たことあるんだよね。特にこのおっぱいの膨らみ……じーーーーーーーーーーっ」 穴が開くほど絵を見つめたけど思い出せない。うーん、頭のてっぺんまで出かかってるんだよね。 だってこのおっぱい、明らかにどっかで見たような。姐さん……いや、違う……キテラ……でもない。ゆ……ゆ……ゆ……結さんでもないし、うーん、誰だろ。ま、思い出せないし、いっか。 「っと、そろそろ暗くなってきたし、ホテルにチェックインしに行こっか」 「うん!」 美術館を出た私達は、芦ノ湖にあるホテルに到着した。 「ご予約の白銀あくあ様、カノン様のご夫妻ですね。お待ちしておりました」 ホテルでのチェックインを済ませた私とあくあは、今日宿泊する部屋へと案内された。 もちろんペゴニア達にも別の部屋を手配をしている。 「景色、綺麗だね」 「ああ。そうだな」 ベランダで景色を見てたら、あくあに軽くチュっとキスをされた。 もう! 今は慣れたからいいけど、他の女の子じゃ、これだけで卒倒したっておかしくないんだからね。 「それじゃあお姫様、晩御飯を食べに行きましょうか」 「はいはい。さっき、車の中であくあのお腹がなってたもんね」 「はは、バレてたか」 私とあくあは手を繋いでホテルのレストランへと向かう。 料理はどれも美味しかったし、お客さん達も気を遣ってくれたおかげで楽しくおしゃべりしながら過ごす事ができた。 「それじゃあ一緒にお風呂に入ろうか」 「あ、うん……」 まだちょっと恥ずかしいけど、あくあとのお風呂も前と比べると少し慣れた。 私はあくあに身体や髪を洗ってもらうと、いつものようにドライヤーで髪を乾かしてもらう。その後は、用意してたちょっとセクシーな下着に着替える。 さぁ、頑張るのよ、カノン! ここからが本番よ!! 私は鏡の前で気合を入れると、あくあの待っているベッドルームへと向かった。 ************************************************ すみません。ノクターン回と前後編になりました。 カノンを笑っていたら作者がポンポンを痛めてしまったので、後半はまた明後日に……。 あ、それと、ノクターン回って普通にあくあ視点がいいのかな? それともこのままカノン路線継続? どっちでやるか迷ってる。明後日までに決めます。 それと、fantia、fanboxの連載を復活しました。 復活という事で特別に、希望者の多かった小雛先輩のノクターン回を執筆しました。 2回目の更新は一応、ノクタじゃない話にする予定です。 https://fantia.jp/yuuritohoney https://www.fanbox.cc/@yuuritohoney あくあとコラボして欲しいキャラや、ノクターン回についてのアンケートやってます。 よろしければどうぞ。 https://customform.jp/form/input/140130 アイドルオーディションの推し投票をできる場所を用意しました。 ※オーディションメンバーの詳細に関してはwikiか作者Twitterを確認してください。身長カップ数など書いてます。 https://customform.jp/form/input/140950 作者のtwitterアカウントです。更新が遅れた時はこちらで連絡します。 https://mobile.twitter.com/yuuritohoney https://mobile.twitter.com/yuuritosub 上が本垢、下がサブ垢です。 wikiです。有志の皆様、ありがとうございます。 https://wikiwiki.jp/yuuritohoney/ アラビア半島連邦についておねショタ短編書きました。 https://novel18.syosetu.com/n4279ib/ クリスマス用の短編、ムーンライトでとあ注意。 https://novel18.syosetu.com/n5480hz/ 白銀カノン、ポンポンポンコツ! 「ど、どうかな?」 私はあくあの前でくるりと回転する。 ううっ、覚悟を決めて出てきたものの、やっぱり恥ずかしいよぉ……。 鼠蹊部とか丸見えだし、なんか食い込むし、お尻なんて丸見えじゃない!! よくよく考えなくてもほぼほぼチジョーだ。 ああ、それなのになんで私はこれでいけると思ったんだろう。 思い返せばあの時、えみり先輩のイケると言った口車にのってしまった自分を引っ叩きたい。 『良い事を思いついたぜ!!』 『どうせ、ろくなことじゃないんでしょ』 私はストローでジュースをちゅーちゅーしながらえみり先輩をジトリとした目で見つめる。 えみり先輩が思いつく良い事なんて、大抵しょうもない事だから話を聞くだけ無駄です。 『ちっちっちっ、嗜みさんよ、そんな顔をしているのも今のうちだけだぜ。まぁ、ちょっと待ってな!』 えみり先輩は自信満々な顔でお財布を握りしめてどこかへと行ってしまった。 まぁ、どうせすぐに帰ってくるだろうと思い、私と姐さん、楓先輩の3人はお店に留まってあくあへのクリスマスプレゼントに何を贈ればいいのかの会議を続ける。 それから十数分後、勝ち誇ったかのようなドヤ顔でえみり先輩が戻ってきた。 『迷える子羊、嫁なみのために先輩からの少しだけ早いクリスマスプレゼントだ。受け取ってくれ』 『あ、ありがとうございます。えみり先輩』 私と姐さん、楓先輩の3人は、えみり先輩から手渡された袋の中身を覗き込んで驚愕する。 えっ……? 待って、これって……どういう事!? 『プレゼントがないのなら、自分がプレゼントになればいい。そう! これこそがクリスマスプレゼントは私よ! 作戦だ!!』 えっ? だからってこれ、もうほとんどリボンじゃ……。 って、え? ランジェリーショップにこんなのが売ってたの? ふむふむ、店員がノリで作ったはいいけど、10年売れてなかった? それって、在庫処分じゃん!! 『捗る。お前、天才かよ!!』 『先輩……メアリーのプライド、見せつけてやりました』 私と姐さんが口を半開きにして顔を見合わせている後ろで、捗ると楓先輩だけが盛り上がっていた。 いやいやいやいや、流石にないでしょ……。で、でも……あくあなら、ワンチャン、あくあなら、こういうのが好きな可能性も……。ダメダメ、冷静になりなさい! 私!! 『こ、こんなふしだらな下着が許されるのでしょうか』 『や、やっぱり破廉恥だよね?』 姐さんの言う通り、ここで止めておけば良かったと今更ながらに後悔する。 しかし全ては過去、もう今更、どうする事もできない。 私は覚悟を決めて、あくあの様子を伺う。 「ありがとうございます。ありがとうございます」 「え……?」 あれ? なんか急にあくあが手のひらを合わせて拝み出した。 心なしか少し涙ぐんでるように見えるのは私の気のせいかな? 「古き良き手法の一つ、全裸にリボンは明らかに流行ではないものの、定番中の定番ネタの一つ。もはや趣のようなものを感じる。プレゼントは私、最高じゃないですか!!」 「嘘でしょ……」 え? もしかして、あくあってえみり先輩と同じレート帯なんじゃ……。う、ううん。きっと、そんな事は……ない……はず。いや、でも、待って、あくあって、よく考えなくても、明らかに他の男の子よりえっちだよね? あれ? それなら、これで良かったのかな? うーん、まぁ、なんか、あくあが凄く喜んでくれてるし、それでいっか。うん、もう細かい事を考えるのはやめにしよ。 「おいで、カノン」 あくあはベッドに腰掛けると私を手招きする。 「う、うん」 私は恥ずかしがりながらあくあに近づくと、その隣にちょこんと座る。 本当は膝の上に乗りたかったけど、そんなガツガツしたような女の子は嫌だよね? 「そうじゃないでしょ。こっち」 「あ……」 あくあは私を抱き寄せると、そのまま私を膝の上に乗せた。 「カノンは俺へのプレゼントなんだから、座るならここでしょ?」 「あ、うん……」 やだ……あくあってば、私の考えてる事がわかったのかな? それか私の顔に、あくあの膝の上に乗りたいって書いてたりとかしないよね? わわ、恥ずかしい……。 「カノン……ごめんな」 「え?」 あくあは申し訳なさそうな顔で私の事を見つめる。 「クリスマスだって、本当は一緒に過ごしたかったよな?」 「うん……そうだね。でも、わかってた事だし、それがあくあの仕事だって事で納得はしてる。それに、近くから仕事してるあくあをたくさん見れたし、それはそれで同じくらい楽しかったからいいよ。それに……」 「それに……?」 「こうやって、あとでちゃんと私のために時間を作ってくれるところが好き!」 私はあくあの首の後ろに手を回すと、ぎゅっと抱きついた。 あくあはそれに応えてくれるように、私の事を力強く抱きしめ返してくれる。 「そっか……。ありがとな。だけど、無理だけはしないで欲しい。カノンが言いたい事があったら全部聞くし、何よりもカノンが笑顔じゃないのは俺が嫌だから。カノンが思ってる事、考えてる事、俺もカノンの気持ちは考えるけど、それはつもりになっているだけかも知れないし、実際は言葉にしないと伝わらない部分がたくさんあると思うんだ」 「それはお互い様だよね。私もあくあには笑顔で居て欲しいし、あくあのしたい事をして欲しい。それがアイドル白銀あくあのファンの1人である私にとっても幸せなの。だから……ね。私のために、無理だけはしないで欲しい。本当は今日だって、昨日まで仕事だったんだから、家で2人きり、まったりしたって良かったんだよ?」 あくあが私の事を想ってくれているのがすごく嬉しかった。 この想いが一方通行じゃない。お互いにベクトルを向け合っている。 それがわかっただけでも心がポカポカと暖かくなった。 『餓鬼のくせに無理してるんじゃねーよ! 辛いなら辛いって言え! 甘えたいなら素直に甘えりゃいいじゃねーか! これでも私の方が年上なんだから、中坊の餓鬼1人くらいなら抱きしめて頭ヨシヨシしてやるよ。ほら、こい!!』 あ……えみり先輩からの言葉、懐かしいな。 中学生の時、親元を離れて1人でこの国に来た時、本当は寂しかった。 当時の私は気を張っていて、ペゴニアとも壁を作ってたし、ちゃんとスターズの王女じゃなきゃって思ってたんだよね。匿名掲示板はそんな私にとっては気を遣わなくていい場所だった。 そこで出会ったえみり先輩は、そう言って私を抱きしめてくれたんだっけ。 地理に明るくなかった私のためにえみり先輩が付き添ってくれて、2人で神戸の慰霊祭に行って、帰りの終電を逃して、ホテルに泊まって……私がこの国に来て初めて泣いた日だった。 日本に来る時、本当はお母さんやお父さんに引き留めて欲しかったし、家でも外でも気が抜けなくて、本当はずっとずっと辛かったって、えみり先輩はただただ私の話を聞いて頷いてくれたんだよね。 『嗜みは私なんかよりしっかりしてるからさ、1人でなんでもできるかも知れないけど、だからと言って傷つかないわけでも辛くないわけでもないわけじゃないんだよ。私や捗るじゃ頼りないかも知れないけどさ、あんま1人で抱え込むのはやめとこう? ちょっとくらい、私みたいにいい加減でもいいじゃん』 楓先輩はちゃらんぽらんなところがあるけど、だからこそ気が抜けた。 気を抜くのが苦手な私にとって、一緒にいるだけで肩の重い荷物がスッとなくなる楓先輩は、稀有な存在だと思う。 だからこそあくあともあの距離感で普段と変わらずに話せるんだろうし、お婆ちゃんや羽生総理のような百戦錬磨の人達とかでさえも、すぐに心を開いてしまうんだと思った。 『大人になったって、寂しくて1人で泣いちゃう夜だってあります。子供なら毎日泣いたっていいじゃないですか。だって1人なんだから、泣いたって誰にも何にも言われないし、迷惑だってかけませんよ。でも、泣いた次の日は楽しくなる事をしましょう。それが1人でも人生を楽しく生きるためのコツですよ』 独り身だった姐さんのアドバイスは、私にはすごく響いた。 そういう意味では私にとって、姐さんは1番の理解者だったのかもしれない。 顔を上げれば目の前には笑顔のえみり先輩が居て、横を向けばニコニコ顔の楓先輩が居て、後ろを振り返れば微笑んでくれる姐さんが居た。それがこの国に来てからの私の日常。 あくあと結婚して、この国の人間になる事に対して、迷いがなかったと言えば嘘になる。 それでも私にぬくもりをたくさんくれたのは、この国の人たちだったから。 今だからこそ言える。本当にここに来て良かったって。 だって……私が嗜みだってわかった後でも、嗜み死ねなんていう人達、私の国には冗談で言う人だっていないもの。ふふっ。私は思わず笑みをこぼしてしまった。 「どうした?」 「あ……うん、なんでもない……っていうのは嘘で、今、幸せだなって思って」 「そっか。でも幸せさなら俺だって負けないぞ……!」 「きゃっ」 あくあはそのまま私をベッドに押し倒すと、胸のところで結んだ大きなリボンの端切れに指先を絡ませる。 「というわけで、今から幸せだって事をお互いに実感しようか」 「うん……!」 私の唇にそっとあくあの唇が触れた。 ほんの一瞬だけの口付け、触れた後の余韻だけで胸の奥がキュンとする。 「あ……」 私が唇に気を取られている間に、胸のリボンが解かれておっぱいがあらわになった。 あくあは私のおっぱいにそっと触れると、形を確かめるように優しくもみしだく。 最近ちょっと大きくなってきたんだけど、あくあもその事に気がついてくれたのか、満足そうに笑みを浮かべている。 「ん」 あくあはそっと乳首を舐めるようにして、私のおっぱいに吸い付く。 ほんと、あくあっておっぱいが大好きだよね。 私は、おっぱいを吸われちゃうとどうしようもなく赤ちゃんが欲しくなっちゃうタイプだから、挿れて欲しいなってアピールするためにも、内股を擦らせながらそういう顔であくあにアピールする。 「欲しくなっちゃった?」 「うん。あくあので私の中をいっぱいにして」 あくあは食い込んだリボンを解くと、私の入り口へと自分のものを押し当てた。 挿入ってくる。 あくあと私の体が繋がる感覚、焦がれるほどの想いが私の胸の奥を熱くさせた。 寂しさや切なさを埋めるように、私の膣奥をあくあのものが突き上げる。 お前は俺のだってわからせるように、私の心の隙間をあくあが満たしていく。 「あ……」 あくあは何度も私の首筋に痕をつける。 だから私もあくあの胸に自分の痕をつけた。 それくらいの小さな独占欲は赦されていいよね。 だって、今のこの時間だけは、私の事だけを見ててほしいから。 「カノン……」 耳元であくあが何度も私の名前を囁く度に、私の身体がびくんびくんと小刻みに反応する。 あ……ダメ。甘イキした身体を抑え付けようとすると、敏感になった肌が余計に。 突かれる度に押し寄せてくる快楽の波に耐えるだけでもういっぱいいっぱいなのに、あくあにそっと触れられるだけで、熱の籠った目と視線が合うだけで、甘く興奮した息遣いを感じるだけで、抗えないほどの多幸感が私の心を満たしていく。 もっと、もっと……私で、私の身体で、声で、反応で、仕草で、中で気持ちよくなって欲しい。 どうやったらあくあが気持ち良くなれるかを私は知っている。 だって、そういう風に私の体と心を躾けてくれたのは、あくあなのだから。 「あくあ……好き」 媚びるような仕草で、可愛らしくあくあの名前を呼んで、彼の中にある欲を刺激する様にメスの身体で縋り付く。 私が甘えれば甘えるほど、おねだりすればするほど、あくあは自分のものを大きくして悦んでくれる。 「あっ、あっ、あっ……」 ダメ、あくあのおちんちんの事を考えただけで膣が痙攣しそうになる。 あくあのを初めて見た時は、本当にびっくりした。 大きさ、太さ、それに浮き出た血管、反り、カリの形……そのどれもが女は男に勝てないんだって事を、メスとしての本能にわからせてくる。見ただけでそれなのに、挿入れられたら最後、身体の方はもっとわからせられます。 あくあ自身はあんなに優しいのに、凶悪で狂暴で……あ、ん……想像しただけで、膣から溢れ出た愛液がシーツにシミを作っていく。 「ん……あくあ、もっと激しくしていいよ」 私の全部があくあのものだって刻みつけるように、もっと激しく私の事を使ってもいいんだよ? ちょっとはしたないかもしれないけど、私はあくあの腰に自分の足を巻き付けて自分から激しくしてもらうのをおねだりする。 「あっ……! んんっ!!」 あくあの腰の動きが加速していく。 1番奥の深いところ、私の気持ちがいいところに、あくあのものが押し当てられているのがわかる。 その度に、こんなにも幸せで良いのかなっておもった。 だって、自分から求めなくて求めてくれるなんて、女性にとってこれ以上の悦びはないのだから? ねぇ、あくあ。どう……かな? ちゃんと、私のは、あくあの形になってる? もっとたくさんピストンして、隅々まで調べて、私の大事なところをあくあが1番気持ち良くなれる形にして欲しいな。だって、あくあが気持ちよくなればなるほど、私はすごく幸せな気持ちになるんだもん。 「あっ! あっ! あっ……ダメ、無理無理、気持ち良すぎて頭おかしくなる」 もっとシテ欲しいっていう女の子のサインにあくあが応えてくれる。 あー、もう、本当に頭がどうにかなりそう。 この部屋が1ヶ月セックスしないと出られない部屋なら良かったのにって、しょうもない事を考えてしまいそうになるくらい、あくあとのセックスに溺れている自分がいる。 普段は大丈夫だけど、やっぱり一回抱かれるとダメだなって思った。 行為中はこの時間が永遠に続けば良いのにって思ってしまう。 でも……。 「出して……」 思わず本音が出た。 だって、どうしようもなくあくあのが欲しかったんだもん。 出される時が1番気持ち良いって事を、私の身体と心が1番知ってる。 「良いよ」 あくあの動きが、腰使いが更に激しくなった。 これは射精用のピストンだって事を身体が覚えてる。 膣中に出されるんだってわかった瞬間、身体が捩れるほどの快楽に耐えられなくなっちゃう。 「あっ、いくっ! やだやだ! イッ……! んんっ、だめぇ……許してぇ」 こんな恥ずかしいところ、あくあにみられたくないのに、腰を浮かして自分から気持ち良くなりにいってしまう。 ごめんね。こんなえっちな子でごめんなさいって、みだり淫らにあくあの精子を欲しがってごめんなさいって、心の中で何度も呟いた。 「あああああっ!」 私の膣肉に挟まれたあくあのものが、どくん、どくんって一定のリズムで動いてる。 その瞬間、中に出されたってコトに気がついた。 とぷとぷと私の中に出されたあくあの精液が、2人の境界線を無くすように絡みついてお互いの隙間を満たしていく。 冷静になった私の頭の中を羞恥心が襲ってくる。 あああああああ、恥ずかしいよおおおおおおお! 「カノン」 私のイキ顔を見ないでってあくあから顔を背けたら、顎をクイっとされて強制的に顔を向けさせられた。 あくあのこういう所が反則だって思う。だって、普段は優しくしてくれるのに、こういう時だけ私に意地悪なんだもん……。あくあは私のほっぺたやおでこに軽いキスを落としてくれた。 はー……やば。普段からただでさえかっこよく見えるのに、もっとかっこよく見えるし、なんなら100%好きな気持ちが200%にも500%にもなってしまう。こうなると、好きが溢れて目すら合わせられなくなっちゃう自分がいる。 それなのに……。 「好きだよカノン、愛してる」 はいはいはい、私の方が好きですが何か? なんなら私の方が愛してると思う。 あくあの気持ちを疑うわけじゃないけど、絶対私の愛と好きの方が重いもん。 でも、あくあに重い女の子だって思われたくないから、知られないようにしなきゃ。 「それじゃあ……もう1回……する?」 「良いよ。2回でも3回でも、カノンがしたいだけしよっか」 ちょっと! わかってるんじゃん!! 私の気持ちに気がついてるなら気がついてるって言ってよ。もーっ!! 2回戦も3回戦も、甘やかされるだけ甘やかされた私は、いつの間にかベッドで眠りこけてしまった。 「いやあ、朝風呂は気持ちいいな」 「う、うん」 翌朝、私はあくあの膝にちょこんと座って、2人でお風呂に浸かって外の景色を眺める。 ええ、もちろん朝に一戦交えた後です。だって……あんなに大きくなったの見たら欲しくなっちゃったんだもん。 男の人ってすごい。ううん、あくあが特別なのかな。朝からあんなに大きくなっちゃうなんて、キュンとするし、私が気持ち良くしてスッキリさせてあげなきゃって気持ちになっちゃうもん。嘘……ううん、半分は本当だけど、半分は私がシタかったからだ。 ごめんね。男の人が朝から勃起するのは生理現象だから仕方ないけど、私の場合は普通に発情してただけだもん。そんな私に付き合ったせいで朝食が遅くなってしまった。 「あれ? どうしたのカノン?」 「あ、うん……ごめん。ちょっとだけぼーっとしてた。お風呂で温もりすぎたのかも」 「それじゃあ、朝はちょっとゆっくりしてから出発しよっか」 「うん!」 朝食はルームサービスでお願いした。 うん、どれも美味しそう。お腹が空いてたのもあって私はパクパクと食べた。 「カノンと新婚旅行に来れてよかったよ」 「私も、あくあとゆっくり過ごせてすごく嬉しかった」 朝食を食べた後、軽く周囲を散歩して2人でのんびりとした時間を過ごしてから帰路に着いた。 「それじゃあ、ちょっと行ってくる」 「うん。いってらっしゃい」 あくあは帰宅した後、また出掛けてしまったけど、私は疲れてたのか、リビングのソファで横になったらいつの間にか寝てしまっていた。 起きたのは昼過ぎだったけど、目が覚めたと同時に自分がぼーっとしている事に気がつく。あれ? 熱っぽい? 「もしかしたら風邪をひいてしまったのかもしれませんね。侍従医の宮餅先生に連絡してきます」 私の侍従医である|宮餅玉藻《みやもちたまも》先生は、侍従医として働く傍ら、普段は同じマンション内のクリニックに勤務している。それに加え週に2回ほど、聖メアリー大学病院、特殊心療内科、通称ベリル専用心療内科にも勉強のために出向していると聞いた。 「私が来た!!」 「……えみり先輩は呼んでないです」 どうやら玉藻先生は、さっきまでおばあちゃんの事を診てくれていたみたいです。 それもあって、いらないえみり先輩までついてきてしまった。 「どうした? もしかしたら……エッチな事を考えすぎて知恵熱が出たんじゃないか? うーん、我ながら名診察!」 「えみり先輩と一緒にしないでください。あと玉藻先生のお仕事の邪魔をしたらダメですよ」 軽く問診をした玉藻先生は、詳しい検査がしたいからと念のために機器のあるクリニックに行きましょうと言われた。うう……なんか大きい病気だと嫌だなぁ。だって、痛いのは嫌だもん……。 私はえみり先輩におぶわれて、下のクリニックへと向かう……って、えみり先輩、危ないって! もう! あとちょっとで、私が頭を角でぶつけるところだったじゃないですか! めんご、めんごじゃないですよ! どうせならやっぱりペゴニアに背負って貰えばよかった。 「それではまず、尿検査と血液検査と……」 私は玉藻先生の指示に従い検査を受ける。 そして……。 「おめでとうございます」 「え?」 何がおめでとう? もしかしてただ熱っぽいだけで病気じゃありませんよって事かな? 私が首を傾けて頭にクエッションマークを浮かべていると、玉藻先生はもう一度にこりと微笑んで、おめでとうございますと言ってくれた。 「ご懐妊です」 「誤解任?」 何を間違って解任してしまったのと言うのだろう? えみり先輩なら、まだおばあちゃんのメイドから解任されてませんよ? 「ふふっ、おめでたです」 「おめでた……?」 玉藻先生、もしかしてあれですか。 お前の頭の中はめでてーな! って、私の事を煽ってたりします? 「赤ちゃんですよ」 「赤ちゃんプレイ!?」 待って、もしかして昨日、あくあとの3回戦でちょっとだけ赤ちゃんプレイしたの見られちゃった!? うわあああああああああああ。穴があったら入りたいよおおおおおおおおお! 「おい、嗜み! お前、バカか!! このポンが!!」 「なっ!? よ、よりにもよってえみり先輩にバカって言われたくないですぅー!! そもそもポンってなんですか!? 私の事をジュースか何かみたいに言うのはやめてください!!」 「妊娠だよ妊娠! お前、あくあ様との間に子供ができたんだよ!!」 「へ?」 えみり先輩の言葉に、私はフリーズした。 え? 私の中に、あくあの赤ちゃんが居るって事? 手が震える。 ど、どうしよう。赤ちゃんが居るって知らなかったから、昨日激しくしちゃったし。 あああああああ、ごめん。ごめんね。もっと早くに私が気ついてたら安静にさせられたのに!! そんな私の事をえみり先輩はギュッと抱きしめてくれた。 「つまりポンなみジュニアが出来たって事だよ!」 「だから、ポンなみジュニアって何よ!!」 「やったなお前! よく頑張った!!」 「あ、う、うん……ありがとう。うぷ」 えみり先輩の大きなおっぱいにムギュッとされて窒息しかける。 もう! 自分のが大きいってちゃんと自覚しないと、あくあでもこれをされたら窒息しちゃいますよ! 「やべぇ、すぐにばばなみ様に連絡しねぇと、あ、あと姐さん達にも言わねぇと……うわああああああ! こうしちゃいられねぇ!!」 えみり先輩はわちゃわちゃになりながら、号外でも出すような勢いでドタドタと診察室の外に走り出した。 ふふっ、自分より慌ててるえみり先輩を見たせいか、おもったよりも心の中は落ち着いてる。 「あの……その……」 私は聞き辛そうに少しだけもじもじした後、意を決して玉藻先生に質問を投げかける。 「昨日、その……ちょっと激しくしちゃって……」 「は、激しく!? そ、その、どれくらい……ですか?」 「夜に3回」 「さぁんかい!?」 「……あ、あと、朝にも1回」 「あわせて、よぉんかぁい!? ふざけた回数……じゃなくって、嘘ついてたりとかは……ないですよね。うん」 玉藻先生は小さな声で、そっちも規格外なのかーと呟いた。 あ、やっぱり普通じゃないんだね。だって、私が知ってるのはあくあだけだし、他の人がどうなのかなんて知らないんだもん。 「コホン……すみません。私とした事が少しだけ取り乱してしまいました。一応触診と検査、超音波を見た限りでは大丈夫だと思います。でも、これからは安静に、そういう行為も安定するまでは避けてくださいね」 「は、はい」 「でも、その……お口でしてあげたりとか、手でしてあげたりとかはできますよ。ええっと、そういうマニュアルは経験のない私よりも結さんの方が詳しいと思うので、そちらに聞いてみるとよろしいかと思います」 「ありがとうございます!」 うわぁ、うわぁ、どうしよう。 玉藻せんせーとお話ししてるうちに、実感が湧いてきてウキウキした気持ちになる。 前にあくあとエッチした時に、勇気を出してやっぱり妊娠したいって事、ちゃんと赤ちゃんを産んで育てられるからって事を説明して、阿古さんやまりんお義母さん、しとりお義姉さんや姐さんに協力してもらって、あくあが懸念してた、ちゃんと育児に関われる時間があるよって事とか、私だけに負担をかける事にはならないよって事をちゃんと説明して、それで中に出してもらった。それがまさか一回で当たっちゃうなんて……。 あくあって精子まで強いんだ。だって一発で妊娠なんて聞いた事ないよ。 「うおおおおおおおお! おめでとおおおおおおおおおおお!」 えみり先輩から話を聞いたのか、すぐに楓先輩が家にやってきた。 楓先輩、来るのはいいけど、その肩に担いだ国旗はどうしたの? え? 国営放送にあったのを引っこ抜いてきた? なんでそんなバカな事をしたんですか? 「いや、ほら……スターズって妊娠した時に、すぐに国民にわかるように国旗を掲揚したりするんじゃなかったっけ? それに、あくあ君の子供なんて日本の宝だろ。だから日本を代表して、やっぱり国旗くらいは振っとかなきゃって思った時には引っこ抜いてたんだよ。大丈夫、国営放送にある国旗はその昔、皇家から寄贈されたモノホンだから」 それ、余計にまずい事になってない? 今頃、この事態を知った上司の鬼塚さんが発狂してたりとかしないよね? 先週、ニュース番組で、来週には旅行に行くんだーって鬼塚アナが楽しそうに話してたけど、呼び戻されたりとかしたらかわいそうだよ。 「あ、あとついでに、スターズの大使館からも国旗を引っこ抜いて借りてきたわ。どっちも使えるように」 「流石、楓さんね!」 おばあちゃんは大喜びだけど、本当にいいのかなぁ。後で叱られても知らないよ。 スターズの大使館の方はおばあちゃんが上手く言っておいてくれるかもしれないけど、鬼塚さんにはちゃんと謝っといた方がいいと思う。 「カノンさん! おめでとうございます!!」 「姐さん……! ありがとう」 やっとまともな人が来た!! 私はお腹に負担をかけないように、姐さんと胸から上だけでギュッと抱き合う。 「ところで楓さん。そのふざけた国旗どうしたんですか?」 「え? あ、いや……ほら、スターズってさ……」 もちろん楓先輩の言い訳は通用しなかった。 そりゃそうだよね。ほら、バレないうちに早く返して来た方がいいって。 「国旗、返してきまーす……」 「カノンさん、どうかご安静に、また今度ゆっくりと落ち着いた時に来ますね」 「2人ともありがとう」 姐さんに引きずられるようにして、楓先輩は帰って行った。 あ、うん、楓先輩は本当に何しに来たんだろうね。 「さぁさぁ、みなさん、お嬢様は熱を出してお疲れなんですよ。メアリー様も、雪白様も、嬉しいのはわかりますが、まずは安静にお嬢様をお休みさせてください」 「えぇ、そうね。それじゃあね、カノン。私は下に居るから、何かあったら呼ぶのよ」 「じゃあな。ほら、寂しくならないように、これ、置いて行ってやるから」 えみり先輩はベッドの横に手縫いの人形を置いて行ってくれた。 ふふ、これ、あくあかな。可愛い。流石は白銀家のメイド試験で、裁縫の科目で満点を取っただけの事はある。 上手にあくあをデフォルメさせてるし、こういうところは器用を通り越えて純粋に凄い。 「また、来るからよ。なんかあったら呼べよな!」 「うん……!」 えみり先輩も早くあくあとくっついてくれたらいいのになって思った。 そしたら、えみり先輩にもたくさん甘えられるのに……。 「ほらほら、お嬢様、赤ちゃんのために今はゆっくりと休みましょう」 「あ、うん。でも……連絡しなきゃ」 「それなら大丈夫です。女王陛下や、ハーミー殿下、後見人にもなってもらったキテラ様には私の方から連絡しておきますから、今は一刻も早く熱を下げて体調を回復させるためにお休みください」 「ありがとう。ペゴニア」 私は体にお布団をかけ直してくれたペゴニアの手を掴む。 「ペゴニア、ずっと、ずっと、そばに居てくれてありがとう。これからも……ずっと、一緒に居てくれる?」 「はいはい。お嬢様が嫌だって言っても私はお嬢様の側におりますよ。だって奥様は旦那様のものですが、お嬢様だけは私のお嬢様なのですから」 優しいペゴニアの微笑みを見て安心したのか、私は急に眠くなる。 あれ……なんか、みんなとても大事な事を忘れているような気がするけど、私の気のせいかな? 落ちていく意識の中、私は意識を手放す前に、とても……そう、とても大事な事を思い出した。 あっ……肝心のあくあに、誰も連絡してない……よね? 私がポンとか、みんなだって人のこと言えないじゃない! って、私は心の中で突っ込みながらベッドの上で眠りに落ちた。 ************************************************ ごめんなさい。ノクターンはあんまりノクターンになりませんでした。 なんかこう。この時のカノンの気持ちだと、こういう感じかなぁと……。 それと、あくあからカノンへのクリスマスプレゼントはまた後でやるかな……多分。 でも次回は、ゆうおにかな? どうだろ。心情的には次に行ってもいい気がするけど、ここでやらないと最終回がスキップになって掲示板回の反応だけになりそう。 それと、fantia、fanboxの連載を復活しました。 復活という事で特別に、希望者の多かった小雛先輩のノクターン回を執筆しました。 2回目の更新は一応、ノクタじゃない話にする予定です。 https://fantia.jp/yuuritohoney https://www.fanbox.cc/@yuuritohoney あくあとコラボして欲しいキャラや、ノクターン回についてのアンケートやってます。 よろしければどうぞ。 https://customform.jp/form/input/140130 アイドルオーディションの推し投票をできる場所を用意しました。 ※オーディションメンバーの詳細に関してはwikiか作者Twitterを確認してください。身長カップ数など書いてます。 https://customform.jp/form/input/140950 作者のtwitterアカウントです。更新が遅れた時はこちらで連絡します。 https://mobile.twitter.com/yuuritohoney https://mobile.twitter.com/yuuritosub 上が本垢、下がサブ垢です。 wikiです。有志の皆様、ありがとうございます。 https://wikiwiki.jp/yuuritohoney/ アラビア半島連邦についておねショタ短編書きました。 https://novel18.syosetu.com/n4279ib/ クリスマス用の短編、ムーンライトでとあ注意。 https://novel18.syosetu.com/n5480hz/ すみません。ゆうおにより先に、こっち終わらせます。 ******************************************** 白銀あくあ、意外な組み合わせ。 カノンと別れた俺は、人に会うためにバイクを走らせる。 思ってたよりも道が混んでて予定の時間ギリギリになってしまったが、なんとか待ち合わせの時間には間に合いそうだ。 俺は大通りから細い道に抜けると、人のあまりいない静かな公園の駐車スペースにバイクを停める。 ちょうど住宅街と繁華街の間にあるこの公園は人があまりいないから、誰かと待ち合わせをするにはもってこいだ。 「お、いたいた」 俺は公園のブランコに腰掛けていた目的の人物を見つけると、おーい、と声をかけた。 「久しぶりだな」 「お久しぶり……です。あくあさん」 おお! まだまだ辿々しいけど、前よりこっちの言葉が上達してる事に感動を覚える。 「3日前の夜に、こっちにきたんだって? 元気そうで何よりだよ。チャーリー」 「はい。ライブは映像だったけど、ナイトパレードは生で見ました。それとドライバー、昨日のユーオニも」 「ははっ、めちゃくちゃたくさん見てくれてるんじゃん。ありがとな!」 「いえ、全部、全部、勉強になりました」 相変わらず嬉しい事を言ってくれるぜ。 こうやってチャーリーと会うのは、コロールのファッションショーで共演して以来になるが、普段からちょくちょく電話やメールでやり取りをしているせいか、そこまで久しぶりって感じはしない。最近はモデルだけじゃなくて、役者としての練習を頑張っていると聞いてるから共演する日が楽しみだ。 「よくこっちに来れたな。渡航制限とか大丈夫だったのか?」 男性側の渡航には入国許可書と出国許可書の発行が必須だ。 俺がカノンを奪いに行った時は多くの人達の助けを借りて裏技を使ったが、チャーリーはどうやって日本に来たのだろうか。 「はい。あくあさんの活動を生で見たいって言ったら、スターズ正教のキテラ様、メアリー元女王陛下が協力してくれました」 「そっか。2人には後で感謝しとかないとな」 キテラさんとはあんま話した事ないけど、カノンの後見人を長く務めてくれてた人だから、一度ちゃんと話し合いたいというか、お礼を言いたいなとは思ってる。確か今はスターズ正教の活動のためにこっちで住んでるって言ってたから、どっかで会える時間を作れないかメアリーお婆ちゃんあたりにお願いしてみるか。 「ところで護衛は?」 「護衛の人達ならもう公園の周りに、だから、ほら、ここには僕とあくあさんしかいないでしょ?」 言われてみたらそうだ。あまり人気がない公園を選んだとはいえ、あからさまに人がいない。 よく見ると入口に工事中の看板と、誘導員の服装したお姉さんが立っていた。 なるほど、他の人達が公園に入らないようにしているんだな。 「このままここに居たら公園を使う人に迷惑になるな。どこか適当な店に入るか?」 「はい。それで……えと、僕、行きたいところがあって……」 俺はチャーリーが差し出した携帯の画面を覗き込む。 「ラーメン竹子!?」 「はい。僕も竹子さんのラ・メーン食べたいです」 「OK!」 俺はバイクの後ろにチャーリーを乗せるとラーメン竹子へと向かう。 バックミラーを見ると、ちゃんと護衛の人達が乗ってる車がついてきてた。 「それじゃ行くか」 「はい!」 近くでバイクを停めた俺は、チャーリーと一緒にラーメン竹子へと向かう。 ちょうど時間がお昼だった事もあり、竹子には多くの人達が並んでいた。 俺とチャーリーも、普通にその後ろに並ぶ。 「えっ……?」 俺たちの前で並んでいたお姉さん達が、最後尾と書かれた看板を手渡すためにこちらに振り向いた瞬間、俺とチャーリーの顔を見て固まってしまった。 一応、芸能人のお忍びっぽい格好はしてるけど、流石にバレるよな……。 「ほ……ほんもの……?」 「お姉さん、もしかしたら偽者かもよ?」 「え、あ、その声……ほっ、本物だ……!」 「ははっ、バレちゃった。内緒だよ」 もう普通に周りのお客さん達も気がついてるけど、こういう時に内緒だよって言うのは定番中の定番だ。 お姉さん達は気を遣ってくれて前にどうですかと言ってくれたけど、俺は丁重にお断りする。 チャーリーにも説明したが、ラーメンは並んでる時からもう食事なのだ。 店から出てくる香りを堪能し腹を空かせる。そうする事でラーメンと向き合い、食事をする事により没頭できるのだ。 「嘘……でしょ……」 「ぐわあああ! よ、よりにもよってガッツリラーメンの竹子に並んでる時に出会うなんて」 「私なんかいつものように、気軽な気持ちで来てたからすっぴんなんだが!?」 「ちょっと待って、あれ、後ろにいるのも男の子だよね?」 「チャーリー君じゃない? 見かけたって掲示板に情報出てたし、冬休みで遊びにきてるのかも」 「チャーリー君ってラーメン食べるんだ。もっとこう上品な料理を食べるのかと思ってたかも」 「は? ラ・メーン舐めるなよ? 今度の世界会議にも提供されるかもしれないんだぞ!」 「いやいやいや、こんな小汚い店にあくあ様が来るわけなんて……え? あるの?」 「お客様。確かに麺の量はガッツリかもしれませんが、オーソドックスでサッパリ系のラーメン竹子は常日頃から上品な味付けを心がけております。それと……従業員一同、隅々まで清掃は行き届いていますので小汚いは余計ですよ」 「あ……すみません。つい……」 ん? 俺は聞き覚えのある声に反応して、前を見る。 おお……! あ、あの富士山のように大きな膨らみは間違いない。えみりさんだ! よく見ると膨らんだポケットの部分に、バイトリーダー雪白えみり、免許皆伝と書かれている。 すげえ!! 竹子さんには100人を超えるお弟子さんがいるが、暖簾分けを意味する免許皆伝に辿り着いたのはわずかに3人しかいない。それなのに、ただのバイトで免許皆伝に至るなんて、えみりさんは見た目通りすごく真面目な人なんだな! 俺からの一方的な好感度も鰻登りだ! 「えみりさん、えみりさん」 「ん?」 俺は小声でえみりさんを手招きする。 「あ、あくあ様!? 昼間からこんな小ぎ……んんっ、じゃなくって、も、もしかして、ラ・メーンを食べにきたのですか?」 「はい。今日はスターズの友達も一緒ですよ」 「……コホン、それなら、ここの角をまっすぐ行って、右に曲がったところにある西洋料理店がおすすめですよ。竹子のラ・メーンなんて薄味で上品だって言ってるけど、搾りに搾った後の鶏がらスープがベースですし、使ってる小麦の質だって、産地偽……んぐぐ」 急に早口になったえみりさんの口を後ろから現れた人が押さえる。 途中からえみりさんが何を言っていのかよく聞き取れなかったけど、きっと心の清らかなえみりさんの事だから、お店を気遣うような何か優しい言葉をかけてくれたんだろうと思う。 「素が出かかってますよ。えみりさん。抑えてください」 「え? クレアさん?」 同級生のクレアさんがえみりさんの耳元で何かを囁いていた。 そういえば2人って知り合いなんだっけ。 でも、どうしてこんなところにクレアさんがいるんだろう? 「えっと……実はその、お小遣いのために、ここバイトしてて……」 「へー。そうなんだ」 えらいなぁ。 お小遣いのためだなんて言ってるけど、クレアさんも心が清らかな人だから、きっと忙しくしてるえみりさんを見かねてバイトをお手伝いしに来たんだと思う。 「えっと、そろそろ中で食事したグループが出てくると思うから、ちょっと待っててね」 「了解!」 クレアさんは周囲を警戒するように首を左右に振ると、俺の耳元に顔を近づけてコソコソ言葉で囁いた。 「あくあ君、中に知り合いが居たから気をつけてね」 知り合い? 一体、誰だろう? もしかしたらアヤナかな? それともレイラさん? 小早川さんとか本郷監督かもしれないな。 俺がそんなのほほんとした気持ちで待ち構えていたら、ガラガラと開かれた竹子の入口から聞き覚えのある声がしてきた。 「いやー、食べた食べた。やっぱりお腹を膨らませるならここよね」 いやーの、い、辺りで反応した俺は秒でえみりさんの後ろに隠れた。 別にクレアさんの後ろに隠れても良かったが、やはり隠れるなら大きい方が……いや、なんでもない。 「やっぱりラーメン屋は小汚ければ小汚いほど美味しいわね。ほら、みてよ。この今にも潰れそうな店構え! 最近の小洒落た値段ばかり高い横文字のラーメン屋とは違うのよ。味だってシンプルな醤油しかないし、実はラーメンよりチャーハンの方が美味しいし……」 悪気はないんだよ。 いや、むしろこれは彼女にとって褒め言葉だと思ってくれていい。 でも……誰がどう聞いても、明らかに一個も褒めてないように聞こえる、というか、貶しているように聞こえるんだよなぁ。 「あ、あの、小雛先輩、あんまりお店の前で大きな声で話さない方が……」 「いいのいいの。どうせここに来る客なんてみんな同じ事を考えてるんだから。そもそも、美味しいラーメンを食べたいだけなら他に行けって話なのよ。竹子はね……もう、そういう低い次元で戦ってないの。とにかくお腹をパンパンに膨らませたい……変わり映えのしないシンプルな味でノスタルジーに浸りたい……なんとなくわかった振りのラーメン通になりたい……竹子のラーメンでお腹をパンパンにして幸せになりたい……ドヤドヤした騒がしい店で飯を食ってぼっち飯から解放されたい……そういう奴らの集まりなのよ!!」 最後の理由はあんただけだろって思わず突っ込みそうになった。 あと、お腹パンパンの理由がかぶってますよ!! ほら、アヤナ、頑張ってそこに突っ込むんだ。 「ん……?」 首を45度傾けた小雛先輩は鼻先をヒクヒクさせる。 やべぇ、もしかして気づかれたか!? 「あくぽんたんの匂いがする……」 うっそだろ!? 頼みます、神様。昨日は神社で自分がやる事を見ておいて、なーんて生意気な事言ってましたが、あれは嘘です。 俺を小雛先輩の魔の手から救ってください。おなしゃす!! 「んっ……あ、あああ、あくあ様?」 「あ……あの……あくあ……君?」 俺はえみりさんとクレアさんの2人を盾にしてそっと隠れる。 「お願い、しばらくこのままで……」 「じゃ、じゃあここに、急いで」 察しのいい2人は俺の意図を察して、体が見えないように近くの物置に押し込んでガードしてくれた。 って、ええっ!? 「あ……クレアさん」 「アヤナさん、どうも……」 どうやらアヤナがクレアさんの事に気がついたみたいだ。 押し込まれた物置の外から2人の会話が聞こえてくる。 その会話に小雛先輩の声が混じってきてドキッとした。 「ん? アヤナちゃん、知り合い?」 「あ、はい。同じ高校の同級生です」 「ふーん……なるほどね。あくぽんたんってさ、こういう清楚っぽい女の子好きそうよね」 「ふぇっ!?」 「小雛先輩!?」 「だって事実じゃない。あいつは基本的に清楚っぽい女の子か、胸のでかいお姉さんが好きなのよ。って、そういえばもう1人のバイトは? ほら、胸がデカくて清楚っぽい見た目の……」 「あはは、え、えみりさんなら、その……買い出しに……」 「ふーーーーーん、なるほどね。まさか……私から逃げてるわけじゃないわよね?」 この、ふーーーーーんは、確実に疑ってるやつだ。 あー、もう! 目的のラーメン食ったんだからさっさと帰れと心の中で突っ込む。 俺はこの後も用事があるから、ここで小雛先輩に絡まれて拉致されるわけにはいかないんだ。 1人犠牲になるアヤナには申し訳ないけど、小雛先輩を頼んだぞ! 「あら、あんた……」 「どうも、初めまして」 くっ、小雛先輩がチャーリーの存在に気がつきやがった。 あの人、こういう時だけは察しがいいんだよな。 俺はバレませんようにと願いを込めるように手のひらに力を入れる。 「んっ……」 艶かしい女性の吐息に俺は反応する。 あ、あれ……? なんだか力を込めた手のひらがすごく気持ちのいいような。 「あ……あくあ様……」 声の方に顔を向けると、紅潮した顔のえみりさんが目を潤ませていた。 ふにふに、ふにふに……も、もしかしてこの手のひらに伝わる幸せな感覚は……! 「んっ、それ以上は……」 「す、すみません……」 はっきり言ってこれは事故だ。 そう事故だから仕方ないんだと自分に言い聞かせる。 もう一度えみりさんの方へと視線を向けた俺は、すぐに視線を戻した。 ……えっろ。 えみりさんみたいな清純な女性には似つかわしくない言葉だが、この言葉以外の言葉が思い浮かんでこなかった。 縋りつくような仕草、媚びるような目線、美しい鼻筋、欲しがるような唇、少し汗ばんだおでこに張り付いた前髪、蒸れた白い吐息、乱れた着衣、男をダメにするような甘い香り、その全てが俺を興奮させる。 やべぇ……。気がついた時には、もう1人の自分が反応してしまっている事に気がつく。 それもちょっとじゃない。完全に最初からクライマックスだ。 小雛ゆかりが一匹、小雛ゆかりが二匹、小雛ゆかりが三匹……。 俺は心を落ち着けるために、頭の中で柵をピョコピョコと飛び越える小さな小雛先輩を想像する。 ふぅ……ちょっとは落ち着いてきたぞ。ありがとう小雛先輩、想像したのが小雛先輩じゃなきゃ、どうにかなってたかもしれない。 俺が気まずさから視線を逸らしていると、えみりさんがチラチラと俺の顔を見つめてくる。 や、やめて、ただでさえ美人で清楚で大きなおっぱいの甘えさせてくれそうなお姉さん、つまり小雛先輩の言う俺好みの要素が全て揃った貴女に、そんな潤んだ瞳でチラチラと見つめられたら勘違いしちゃいしそうになるんですよ。 それに今朝カノンを抱いたばかりなのに、その数時間後に親友の貴女にそんな劣情を抱いてしまうなんて……2人に対して申し訳ない気持ちでいっぱいになる。でも、その気持ちのおかげで何とか昂りを抑える事ができた。 「えみりさん、さっきは本当にごめん」 「あ、うん……わざとじゃないし、その……私の方こそ大きいのを押し付けてごめんなさい」 大きいのを押し付けられて喜ばない白銀あくあなんていないんですよ!! いや、小さかったら小さかったでもいいんです。おっぱいを押し付けられて喜ばない白銀あくあなんて、少なくとももうこの世界線にはカケラも存在してないんですから!! って言いたかったけど、我慢した。 「そ、そうなんだ……やっぱり」 あ、あれ? もしかして声に出てましたか? 俺は素知らぬ顔をして誤魔化した。 「うーーーーん、やっぱり、なんかこの辺りに、あいつが居た痕跡を感じるのよね」 小雛先輩まだ帰ってなかったの!? もう、さっきのやり取りの間に空気を読んで帰っててくださいよ!! ほら、俺とえみりさんのちょっとえっちなムフフイベントならさっき終わったんだから、もう帰ってくれていいですから。はい、もう今日の出番は終わりです!! 「小雛先輩……お店の邪魔になるからそろそろ……」 「はぁ、仕方ないわね。それじゃあ、今日はこれくらいにしておいてあげましょうか」 ふぅ……やっと帰ったか……。 さっき、扉の隙間越しに目があった気がするけど、絶対に気のせいだよな。うん、気のせいって事にしておこう。 「クレアさん、匿ってくれてありがとう」 「いえいえ、お客様を守るのも仕事ですから」 あーーーーー、なんて良い子なんだ。 どこかの小雛先輩にクレアさんの爪の先の垢でも飲ませたい。 「あと、えみりさんも、改めてごめん。それと小雛先輩が迷惑をかけてごめん……」 「あ、うん、いつもの事だし、小雛さん常連だから……」 常連なのかよ! 俺は何か迷惑をかける事があったら出禁にしてくれていいからと2人に言った。 「やっぱり小雛ゆかりルートはダメなんだ……」 「完全に乙女ゲーまんまで笑った」 「リアル乙女ゲーが始まったのかと思った」 「えっ、まって、乙女ゲー普通に正史じゃん」 「ゲームでも会えない、現実でも会えない小雛ゆかりに草生える」 「野良の小雛ゆかりって本当にいたんだ」 「野生の森川がそこの草むらから現れるんじゃないかと警戒した奴。はい、私です」 「このやりとりがタダで見れただけでも竹子に来た甲斐があった」 「こんなイベントがあるとわかったら、ますます竹子に人が増えそう」 小雛先輩が居なくなった事で、次々とお客さんが出てくる。 俺とチャーリーは、カウンター席に案内されると、ヘブンズソードコラボのラ・メーンと、白銀あくあ専用の裏メニュー、チャーシュー、味玉、海苔、メンマが倍になってる剣崎スペシャルを注文した。 「これはすごい……です。スープの奥に封じ込められた出汁の香り、慎ましい醤油の香り、今にも切れそうな細く縮れた麺、そのどれもがとても上品で、まるでこの一杯でフルコースを味わっているかのような……アメージング! これが日本のラ・メーンなんですね」 「あ……うん」 チャーリーが喜んでくれたのなら俺は嬉しいよ。 俺は剣崎ラーメンを完食すると、竹子さんに今日も美味しかったよありがとねってお礼を言った。 あとついでに、小雛先輩が失礼な事を言ったら追い出してもいいからと付け加えておく。 「あれ? えみりさん、配達ですか?」 お店の外に出たら、えみりさんがお店のバイクに跨っていた。 「えっと……バイト上がりで、今からメアリーお婆ちゃんの定期検診なんです」 「そっか、いつもありがとね」 いくら健康だと言っても、おばあちゃんの年齢を考えると家族として同じマンション内とはいえ1人暮らしは心配だ。 だから俺も一緒に暮らそって提案したけど、メアリーお婆ちゃんに、夫婦の営みを邪魔したくないからと気を遣わせちゃったんだよね。 そんなメアリーお婆ちゃんのメイドさんをやってくれているのがえみりさんだから、俺もカノンも安心して任せられる。 「あ……それなら、ついでで申し訳ないんだけど、カノンの様子も見ておいてくれない?」 「どうかしたんですか?」 「うーん、なんかお昼くらいに、ちょっといつもより元気がないような気がして……。ペゴニアさんがいるから大丈夫だとは思うんだけど、後でもし時間が空いてたらちょこっとだけ顔を見てきてくれませんか?」 「そういう事なら、わかりました」 単純に旅で疲れてるだけなのかもしれないけど、なんか少し引っかかったんだよな。 もしかしたら俺が昨晩ハッスルしすぎたせいか、朝からがっついちゃったせいかもしれない。 それなら非常に申し訳ない気持ちになる。 でも、朝までは普通だったんだよなぁ。昼もちょっと眠そうなのかなと思ったくらいだし、寝たら大丈夫だとは思うけど一応念には念を押しておく。俺も遅くならないようにするし、今は寝てるだろうからそっとしておいた方がいいだろ。 「さてと、チャーリー、どっか行きたいところはあるか?」 「あ、えっと……あくあさんは、何か用事とかないんですか?」 「あぁ、特にこれと言ったことは……今日はそうだな。合宿所にみんなの様子をちょっと見に行くくらいかな」 「合宿所……?」 あぁ、そっか。俺はチャーリーにベリルのオーディションをやっている事を説明する。 するとチャーリーは合宿に興味があるのか、見学したいと申し出た。 「ダメ……ですか?」 「いや、別にいいよ。それじゃあ、一緒に行こうか」 どうやらチャーリーはベリルのオーディションや、俺が選んだ子達に興味があるみたいだ。 俺はバイクの後ろに再びチャーリーを乗せると、合宿をやっている場所へと向かう。 「おはようございまーす!」 「オハヨウございます」 合宿所に到着した俺達は、入り口に張り出されていた予定表を確認して、ライブパフォーマンスの指導をしている大部屋へと向かった。 「おはようございます!」 「「「「「「「「「「おはようございます!!」」」」」」」」」」 「オハヨウございます」 大部屋に入って挨拶をすると、オーディションメンバーが一斉に俺の方を見つめる。 もう真冬手前だと言うのに、大部屋の中は熱気に包まれていた。 おおっ! みんな、ちゃんとやってるな。俺は満足そうに頷きを返す。 「おはようございます。ミスミン先生」 「あら、あくあ君、来たのね。それに、君は……」 「ドウモ、はじめまして、チャーリーです」 「ベリルエンターテイメント所属、振り付けとダンスパフォーマンスの指導担当をしている一瀬水澄です。よろしくね。チャーリー君」 「あ、ご丁寧にありがとございます」 「ふふっ、日本語上手ねぇ」 俺はミスミン先生と挨拶を交わすと、再びメンバーの方へと視線を向ける。 まず最初に目が合ったのは山田丸男くんだ。 汗を拭いながら膝に手をついて息を切らしている姿を見ると、体力的に相当きつそうな事が伺える。 隣の黒蝶孔雀君はパッと見クールで余裕そうだが、肩で息をしているところを見るとこちらも中々辛そうだ。 苦しいだろうけど頑張れよ! 俺は心の中で2人にエールを送る。 その一方で女子達はというと、まだまだ余裕そうに見える。 体力テストでトップだったなつきんぐやそれに次ぐ桐原カレンさん、祈ヒスイさん、フィーちゃんあたりは普通にあっけらかんとしているし、体力テストで下位だったにも関わらず笑顔でニコニコしてる天宮ことりさんとか、汗ひとつ見せない星川澪さんはたいしたものだ。事前審査の段階から意識の高かったこの2人からは、もうプロ精神みたいなものが見える。 だけど体力テストで最下位争いしてたにも関わらず、疲れた様子すらミリも見せないハーちゃん、それに加えて余裕で微笑みすらも見せるくくりちゃんは化け物だと思う。ミスミン先生の指導を受けた奴なら絶対にキツイってわかってるはずなのに、2人はまだ練習を始める前のように見える。 この2人に関しては、立場的なところというか、そういう環境で生まれて育った事が影響しているのかもしれないな。その一方で体力のなさそうな中学生組、うちのらぴすともう1人の妹、みやこちゃんあたりは辛そうだ。 みやこちゃんはどこがとは言わないけど、大きいから仕方ないとしても、同じ背格好のスバルちゃんと比べるとへばりの大きいらぴすとラズリーはまだまだ改善の余地がある。2人ともちゃんと走り込みはしているようだが、基礎的な部分からまだ鍛えていく必要があるだろう。 アイドルとは体力であり、体力とはアイドルの必須条件なのだから。 「ちょうどよかったわ。あくあ君、よかったら、もう1人の先生とみんなにお手本を見せてくれる?」 「いいですよ! って、もう1人の先生?」 あれ? この時間帯ってミスミン先生だけじゃ? 俺が首を傾けて頭にクエッションマークを浮かべていると、誰かが後ろから俺の肩をポンと叩いた。 「ラーメン美味しかった?」 「ヒィッ!」 心臓が飛び出たかと思った。 夏でもないのに冬にホラーは早すぎる。 声でわかってはいるけど、俺は念の為に声の主を確認するために、恐る恐る背後へと顔を向けた。 「ゲームの世界じゃあるまいし、現実の世界であくぽんたん如きが私から逃げられるわけないでしょ。あんたはそういう所が色々と甘いのよ!!」 「お、お邪魔してます。あっ……この前はお昼ありがとね」 仁王立ちした小雛先輩の隣で、アヤナが申し訳なさそうな顔を見せる。 俺はドヤ顔の小雛先輩を無視して、アヤナに話しかけた。 「アヤナ、こっちこそこの前はありがとな。今度また2人きりで食事しような。2人きりで」 「ちょっとぉ! そこは私も誘いなさいよ!!」 俺があえて2人でを強調すると、下から小雛先輩にグイグイと体を押された。 全くもう。小雛先輩は少しでいいからアヤナを見習ってくださいよ。ほら、顔を赤らめて、可愛いでしょ。アヤナは先輩みたいにグイグイ押したりとかしてこないんですって。 「で、なんで小雛先輩はこんなところにいるんです?」 「アイドルをプロデュースしようとしてるあんたのために、サプライズでアヤナちゃんを連れてきてあげたんじゃない! 女性アイドルの指導をするなら、アヤナちゃんほどぴったりな子はいないでしょ! だって女の子のアイドルの中じゃ、トップオブセンターなんだから!」 確かに……。普通ならアヤナは他社だからあまり頼れないって思ってたから除外してたけど、そもそも小雛先輩にそういう常識的な部分は関係なかったっけ。 なるほど、小雛先輩の突飛な行動も役に立つ事があるんだなあ。俺は感謝の気持ちを込めて小雛先輩の頭を撫でる。 「ふへっ!?」 「先輩、今回ばかりは助かりました。ありがとうございます」 「ふ……ふん! わ、わかればいいのよ!!」 あれ? もっと褒めなさいよって調子に乗るのかなと思ったら、違った反応が返ってきた。 「いつもそうやって感謝しなさいよね。もう」 「小雛先輩、何か言いました?」 「何も言ってない!! ほら、さっさとお手本を見せてあげなさいよ」 「りょーかいです!」 俺はアヤナが受け取った台本を覗き込む。 ふんふん、こんな感じね。 俺は身振り手振りでアヤナやミスミン先生と少しの時間でイメージを擦り合わせる。 「これ5人曲だし、私と先生、そこの子も入れて5人でやればいいんじゃない?」 「えっ……先輩、踊れるの……?」 「とーぜん。流石にセンターは無理だけど、あんま私を舐めない事ね」 まじかよ……。 ちょっと不安だけど、小雛先輩が出来るっていう事はできるんだろう。 俺は小雛先輩の仕事に関するできるは120%、いや、1000%信頼している。 チャーリーもやる気のようだし、やってみるか!! 俺らは5人で再度軽く打ち合わせをする。 やべぇ、オーディションメンバーのみんなには申し訳ないけど、この意外な5人のメンバーは俺の気分が上がりそうだ。多分、これをやるのもたった一度きりだろうからな。 それがわかっているのか、スタッフの撮影するカメラが追加で増える。気がついたらメインカメラは本郷監督が操作していた。 「それじゃあ行くわよ。みんな!」 「はいっ!」 「はい!」 「了解です」 「オーケー!」 5人で立ち位置にスタンバイすると、BGMが流れる。 『人生で一回限りの恋なら、君に堕ちよう』 普通ならダンスだけだが、せっかくなので歌のサービス付きだ。 もちろんセンターは俺である。 アヤナに譲ってもよかったが、ここのパート担当は大人びた声の人にやって欲しいから俺が担当する。 『淫らに口づけを交わそう』 俺とアヤナと小雛先輩の声が重なる。 アヤナができるのは最初から当然わかっていたが……くっそ、わかってたはずなのに小雛先輩のできるをちょっと舐めてた。 役者のくせに普通にダンスも歌もくそうめぇ。この人、なんでこれでオーディション落ちたんだよ。性格テストでもあったのか!? 『散らした花びらがポトリと落ちる。空に煌めく無数の星をひたすらに数えて過ごした』 小雛先輩は合わせるのも上手いが、ソロパートでも歌やダンスが安定していた。 その理由、ほんの少しの違和感。俺がアイドルだからこそ、気がつけたのかもしれない。 おそらく小雛先輩の反対側にいるアヤナも気がついた。 これは……アイドルをしている時の俺を完全コピーしてるのか……? もう1人の自分なんて、似てれば似てるほど気持ち悪い。だからこそ俺は気がついた。 嘘だろ。そんな裏技ありかよ! って言いたくなったけど、バケモンに常識なんて通じない。 だが、これでこの人が審査で落ちた理由がわかった。コピーはコピー、だから本物にはなれない。それでも指導に関して言えば話が別だ。なるほど、だからできるって言ったのだと理解する。 『通じ合っても素直になれないこの気持ち。君が悪いんだって言って本当の心を誤魔化した』 こうなるとアヤナも本気だよなぁ。 何よりも同じ女性同士、コピーするならアヤナの方がいいのに、小雛先輩が選択したのは俺だ。 それは単純に、アイドルとしてコピーするなら俺の方だと小雛先輩が選択したという事である。 俺はあえてアヤナを煽るために、俺のコピーをしたのだと思ってるけど、アヤナからすれば喧嘩を売られたのも同然だ。 俺から主役を奪うように、初めて歌ってダンスする曲とは思えないパフォーマンスを見せる。 『伝えたい』 アヤナの声とダンスに、ミスミ先生とチャーリーの声とダンスが重なる。 ミスミ先生、普通に歌も上手いな。 それにチャーリーも……。ランウェイの時に悔しい思いをしてから、体力を鍛えていると言っていた事を思い出す。 役者志望だって聞くけど、ダンスや歌も……こいつは化け物かもしれないな。今の時点でもとあ達より……いや、今はパフォーマンスに集中しよう。 『本当の気持ち』 俺のソロパート。少ない言葉に感情を重ねる。 ちゃんとセンターは見てろよとオーディションのメンバーに視線を送った。 『見せたい』 アヤナとミスミ先生、チャーリーのコーラスが重なる。 『素直な私』 小雛先輩のソロパート。こちらも少ない言葉に感情を重ねた。 くっ、言葉が少なくて、ダンスもないパートだと、言葉に感情を乗せるだけだから俺よりうめぇんじゃねえか。それでも俺は仕草とか表情で上回るけど、そこもさっきのパートを見ただけでコピーしてきやがる。 『思うままに、後悔しないように、一歩を踏み出せ!!』 俺とチャーリー、2人のパフォーマンス。 歌はもちろんのこと、ダンスでもお互いの指先の動きがピタリと合う。背筋がゾクリとした。 『GO! GO! GO!』 やべぇ! すげぇ楽しい!! 本当は最初のサビまでって話だったが、俺たちは最後までパフォーマンスをやり遂げた。 「みんなありがとう。最高のお手本だったわ」 「ありがとうございました!」 「ありがとうございます!」 「ありがとございました」 「ありがとうございました」 おい、嘘だろ、初めて合わせてこれとか……すぐにドームでできるぞ、これ……。 やってみてわかったが、やっぱりアヤナがめちゃくちゃうめぇ。 ただ単にデュエットした時とも違う。 ダンス込みになると、っていうかアイドルっぽい曲になると、アヤナの可愛さが三倍にも十倍にもなるんだ。 「はぁー、疲れた。こんなの何曲もやってるあんたもアヤナちゃんもおかしいんじゃないの?」 小雛先輩はもう一曲だけで満足したのか、すみっこの椅子にぺたりと腰掛けてぐったりとした。 「思ったよりキツかった……です。でも、いい経験になりました。ありがと、あくあさん」 「こっちこそ、チャーリーは筋がいいな。あと覚えるのが異常に早い。ほぼほぼ完璧だったんじゃないか」 俺はお茶のペットボトルをチャーリーに手渡す。 「ごめん。途中……ううん、結構最初の辺から本気のパフォーマンスしちゃった。だからあんまり参考にならなかったかも」 「いや、そんな事ないよ。トップアイドルのアヤナが生で見せてくれた本気のパフォーマンスは絶対みんなに活きるはずだ。普通こんな至近距離から見れる事なんてないからな。ありがとう。本当に助かった」 本当に本気でアイドルを目指そうっていうのなら、このパフォーマンスは脳裏に焼き付いたはずだ。 そしておそらくは一生忘れる事はないだろう。みんなそれくらい本気でやってくれた。 俺は隅っこで休憩する4人にぺこりと頭を下げる。 ありがとうございました! 俺はその後、アヤナと一緒に、みんなのパフォーマンスを見ながら個別に話しかけて指導していく。 女子たちの何人かは積極的にアヤナに指導を求めていたのはいい事だと思う。 その一方で山田丸男君はこともあろうか、小雛先輩に声をかけていた。 「あの……どうやったら俺もあくあさんみたいなパフォーマンスができますか?」 「無理よ無理。あんな化け物のコピーなんて体力いくらあっても無理だから諦めなさい」 「で、でも……」 「でも、もへったくれもないわよ。それよかあんたはまずもっと体力をつけなさい。どう考えてもそこからよ。何をやるにしても基礎、体力ができてない奴に教える事はない! 以上!!」 「わ、わかりました。ありがとうございます……!」 あのー……先輩? 山田君って引きこもりだったんですよ。もうちょっと優しい言い方とか……あっ、はい。会話してあげただけでも私って優しいでしょ。なんですね。うん、わかりました……。もう何も言いません。 「ランニング行ってきます!!」 俺はフォローのために山田君に声をかけようとしたが、山田君はそのまま走りに行ってしまう。 なるほど……どうやら彼に対しては、さっきの対応でも問題なかったみたいだ。 「なんなら人の教え方も教えてあげよっか?」 「くっ……」 何も言い返せない。小雛先輩のドヤ顔を甘んじて受け入れる。 「2人とも今日はありがとう。アヤナも小雛先輩も今日は助かったよ」 「ううん。こっちこそ今日は得難い経験ができたわ。ありがとう、あくあ」 「そうでしょそうでしょ。それがわかったら、もっとこう普段から崇めるくらい感謝しなさいよね。わかったら今度私をご飯に誘いなさいよね!!」 ここに誰かが居たらならこう言いたい。 お分かりだろうか? 健気で可愛いアヤナと小雛先輩、この違いである。 感謝したくても感謝したくなくなってしまうのは俺の気のせいじゃないよな。 「はいはい。それじゃ2人とも気をつけて」 俺は2人と別れると合宿所の中に戻る。 あれ? そういえばチャーリーは、どこ行った? 合宿所の中を見て回ったがどこにも居ない。って事は外にいるのか? 俺はミスミン先生や本郷監督やスタッフの人達に帰る事を伝えると、外に出てチャーリーを探す。 「あっ、こんなところに居たのか、って、どうした?」 「あくあさん、この子……」 チャーリーは真っ白な猫を抱き抱えていた。 「にゃー……」 ん? 声に元気がないな? よく見ると猫は足を怪我していた。 「これは病院に連れてったほうがいいな」 俺は猫を抱っこしたチャーリーをバイクの後ろに乗せて近くの動物病院へと向かう。 幸いにも怪我はそこまで深刻ではなかったみたいでホッとする。 「あの……あくあさん、本当にいいんですか?」 「ああ。これも何かの縁だ。カノンに相談してからになるだろうけど、俺が飼うよ。ダメならダメで、ちゃんとこの子のために里親を探すから大丈夫。なっ」 実は前にカノンとAV、アニマルビデオを見ていた時に保護猫の話をして、機会があったら保護した猫と一緒に生活してみようかなんて話をしてたんだよな。 俺はチャーリーと別れると、病院でもらった猫バックを後ろに固定したバイクに乗って自宅へと帰宅する。 「ん?」 ちょうど自宅に到着すると、玄関前でまたえみりさんと出会った。 「えみりさん。様子見に来てくれていたんですね。ありがとうございます」 「あ……」 「あ?」 どうしたんだろう? ほんの一瞬だけ、心なしかえみりさんが楓みたいな間の抜けた顔をしたように見えた。 「あっ、えっと……その猫は?」 「あー実は……」 俺はえみりさんに事の経緯を説明する。 「も、もしかして、だけど……あくあ様って……何も聞いてなかったりとか?」 「うん?」 えみりさんの言っている意味がわからなくて俺は首を傾ける。 「よりにもよって1番大事な人に伝えてないとか、登場人物全員ポンかよ……くっそ、ペゴニアさんだけはまともだと思ってたのに、澄ました顔で頭の中は相当浮かれてたって事か。そういうとこちょっと可愛いじゃん」 青褪めた顔のえみりさんがぶつぶつと何やら呟く。どうしたのだろう? 「あー……えっと、とりあえず、猫ちゃんの方は私が預かります。だからその、あくあ様は、カノンに会ってきてあげてください」 「あ、うん、ここ自宅だし、そのつもりだけど……え? 猫、預けるの?」 「はい。責任を持って私が預かるのでご安心ください」 猫を預かる理由がわからなかったが、俺はえみりさんに猫を預けて自宅へと戻る。 も、もしかして、カノンに何かあったんじゃ……! 俺は慌ててカノンの部屋に入る。 「大丈夫か! カノン!!」 「あ、うん……」 心なしか、カノンがいつもより疲れているように見える。 「くっ……わりぃ。俺がちゃんと側にいれば……!」 「あ、うん。でも病院に行くときに、ペゴニアとかえみり先輩が居てくれたから大丈夫だよ」 「病院!?」 俺を心配させないように気丈に振る舞うカノンを見て胸が苦しくなる。 やっぱり、病院に行ったって事は、何か重大な病気にかかってるんじゃ……。 くっそ、しっかりしろ。白銀あくあ!! きっとカノンの方が辛くて苦しいんだ。お前がドンと構えて受け止めてやれよ! 俺は自分にハッパをかける。 「そっか……大変だったんだな……」 「あくあ?」 「でも、大丈夫。俺がそばにいるから」 俺は優しくそっとカノンの手を掴む。 「俺ならもう覚悟はできてるから」 「あくあ……ありがとう」 カノンの目から涙がこぼれ落ちる。 その時、勘が鋭い俺は、これはきっとものすごい大変な病気になってしまったのだと感じ取った。 「だから言ってくれ、カノン」 「へ?」 「俺なら大丈夫。どんな事があっても支えるから」 「ちょっと待って、あくあ?」 「カノン、ほら、言ってごらん。何があったのか。大丈夫。俺が居る」 「え、あ、うん……赤ちゃんができました」 「そうか……赤ちゃんが……ん? え?」 俺は隣に居たペゴニアさんに視線を向ける。 「コント乙」 知ってるなら最初から言ってくれよおおおおおおおおおおお! って、そんな連絡聞いてないんだけど!? いや、もう、そんなのはどうでもいい。 「ありがとうカノン!!」 俺はカノンの頭を抱き寄せてギュッとした。 「あ、うん。私、頑張るね」 カノンとペゴニアさんから一連の話を聞く。 どうやら2人とも突然の事に喜びすぎて、俺への連絡を忘れていたそうだ。 あー、うん……ごめんな。むしろなんか、ごめん。 「というわけで、えみりさん、ありがとうございました」 俺はメアリーおばあちゃんと少し話すと、猫を預かってくれてるえみりさんの部屋に行く。 「えっと……この猫ちゃん。私が飼おうか? 少なくとも、カノンの子育てが落ち着くまで私が預かった方がいいと思う」 「あ、うん。それは助かるけど……それなら俺もたまにここに来るわ」 「えっ?」 「あー、いや、えみりさんが迷惑じゃなければだけど……」 「迷惑じゃないです」 即答だった。本当に? って聞こうとする前に、迷惑じゃないです。ともう一回言われた。 うん、それなら甘えちゃおうかな。 「これに関しては俺が養育費も払うし、空いてる時間に俺もちょくちょく面倒見に来るよ」 「わかりました。それならこれ……」 俺はえみりさんから、部屋の合鍵を貰う。 い、いいのかな? 独身のこんな綺麗で清楚なおっぱいの大きなお姉さんから合鍵なんてもらったら、大抵の男子高校生はいけない妄想をしてしまいそうだ。 ま、まぁ、大丈夫だよな。 「それじゃあ、またちょっとカノンのところに行ってきます」 「うん、それなら私も事情の説明のためにもう一度カノンのところに行きます。念の為に猫ちゃんの事とか言っておいた方がいいだろうし」 「あーうん、そうですね」 俺とえみりさんは部屋を出ると、カノンのいるところへと戻った。 すると何故か琴乃に叱られてる楓がいたけど、またなんかやらかしたのかな? え? 国営放送の人に妊娠がバレた? あー、うん。それなら別にいいよ。どうせどっかで言わなきゃいけないだろうし。 どのみち、国営放送で記者会見くらいはするだろうなと思ってたしね。 ************************************************ はい。というわけで意外なところから捗るとのフラグ立ちました。 1番出遅れてるから頑張らなきゃなと思います。 クリスマスプレゼントに関してはスルーしてるけど、あげてます。入れるところがなかった……。ごめんなさい。 後でまたなんかでさらりと出すかも。 それと、fantia、fanboxの連載を復活しました。 復活という事で特別に、希望者の多かった小雛先輩のノクターン回を執筆しました。 2回目の更新は一応、ノクタじゃない話にする予定です。 https://fantia.jp/yuuritohoney https://www.fanbox.cc/@yuuritohoney あくあとコラボして欲しいキャラや、ノクターン回についてのアンケートやってます。 よろしければどうぞ。 https://customform.jp/form/input/140130 アイドルオーディションの推し投票をできる場所を用意しました。 ※オーディションメンバーの詳細に関してはwikiか作者Twitterを確認してください。身長カップ数など書いてます。 https://customform.jp/form/input/140950 作者のtwitterアカウントです。更新が遅れた時はこちらで連絡します。 https://mobile.twitter.com/yuuritohoney https://mobile.twitter.com/yuuritosub 上が本垢、下がサブ垢です。 wikiです。有志の皆様、ありがとうございます。 https://wikiwiki.jp/yuuritohoney/ アラビア半島連邦についておねショタ短編書きました。 https://novel18.syosetu.com/n4279ib/ クリスマス用の短編、ムーンライトでとあ注意。 https://novel18.syosetu.com/n5480hz/ 忘れてる人へ。 月9ドラマ「優等生な私のお兄様」 佐田沙雪役……小雛ゆかり、笠道莉奈役……月街アヤナ、佐田一也役……白銀あくあ ******************************************** 月街アヤナ、ゆうおに最終回。 「ふぅ……」 お風呂から上がった私は、髪をドライヤーで乾かしてからリビングのソファに腰掛けた。 年末の歌合戦に向けて体を整えるためにマッサージしたり、乾燥肌だから乳液を塗って保湿したりする。 「ん……」 ゆっくりと伸ばすように自分の胸にバストアップクリームを塗り込んでいく。 こんな商品、一体、誰が買うのよ。 ほんの数ヶ月前まで、バストアップクリームなんて誰もが見向きもしなかった。 それがあのおっぱい解放宣言以降、生産が追いつかないほどの勢いで飛ぶように売れている。 ほんと、みんなどうかしてるわよ……。ま、まぁ、私も使っちゃってるからそんな事を言えた立場じゃないんだけどね。 私が使っている聖女堂のバストアップクリームは、クレアさんからおすすめされた商品で、カノンさんも同じのを使ってる。うーん、カノンさんは最近大きくなったって言ってたけど、私のサイズは……変わってない気が、いや、心なしか……うん、やっぱり、変わってないわね。 鏡の前でそうこうしているうちに私が出演しているドラマ、優等生な私のお兄様の放送時間が迫ってきた。 「そろそろ……かな」 私はテレビのリモコンを操作して、チャンネルを合わせる。 全12話、およそ3ヶ月にわたって放送されたこの作品も今日が最終回だ。 内容は知ってるけど、一応見ておこうかな。 自分が出てる作品は恥ずかしくて、どっちかというと私はあんまり見たくない。 でも、小雛先輩からは、自分の演技に100%満足できてないなら、戒めのためにも見ておいた方がいいわよと言われたのよね。 「あ……始まった」 真っ暗な部屋、見覚えのある人形が映る。 私が演じる笠道莉奈が家庭科の授業で作った佐田沙雪のぬいぐるみだ。 『ふんふーん』 小雛先輩が演じる佐田沙雪の鼻歌が聞こえる。 自分とお兄様、あくあの演じる佐田一也と血が繋がっていない事を知った沙雪の行動は早かった。 佐田家の当主である自らの母親を罠にかけ、陥れ、当主という立場を簒奪した沙雪は、自らの願望を叶えるために行動を開始する。 『さぁ、おうちに帰りましょうね』 沙雪は人形に頬擦りすると、自らのクローゼットの奥に大事そうに置いた。 その両隣には、自らが家庭科の授業で作った莉奈と一也の人形が置いてある。 『本当に大事なものはちゃんと奥にしまっておかないと……ね』 クローゼットの内側から撮影しているカメラワークのせいか、笑顔の沙雪が扉を閉じる様子に恐怖を感じる。 沙雪の愛、その執着の強さは歪だ。 大事な兄様や大事な親友を守りたい。それ自体は別におかしくない事だと思う。 百歩譲って、だからこそ、1番安全な場所で2人を監禁したいというのも……うん、わからない。わからないけど、母親が息子を監禁したり、お姉さんが弟を監禁したり、妹が兄を監禁したりする話は現実でもたまにあるからおかしくはないんだよ。でもね……そのために一也と莉奈の2人が孤立するように追い込むっていうのは、どう考えても理解ができない。 『ああ……ぁ……』 雨の中、一也は崩れ落ちるようにして倒れた。 沙雪が実の妹じゃない。 その事を聞かされた一也は、真実を突き止めようと何話にも渡って愛する妹に内緒で佐田家の事を調べた。 一也はそうして独自に佐田家を調べるうちに、本当の母が沙雪の母、つまりは現当主の姉だった事を知る。 全ての真相を突き止めようとした一也は、偶然、事情を知ってしまった莉奈と一緒に色々な情報を集めて、沙雪の母を問い詰めようとしたが、あと一歩のところで沙雪に出し抜かれてしまった。 『一也!!』 一晩中、一也の事を探していた莉奈が、偶然にも倒れた一也を見つけて駆け寄る。 あーーーーー、やっぱりだめかも。この時点でもう今すぐにでも撮り直したい気持ちになっちゃう。 だから小雛先輩は見ろって言ったんだろうけど、当時はどんなに上手くやったつもりでも、自分の性格上、ああできれば、こうしたらって考えちゃうんだよね。 「はぁ……」 私が大きくため息を吐くと、タイミング良く番組もCMに入った。 「立ってるだけで雰囲気あるのは反則すぎでしょ」 私はいじけたように、さっきのあくあのシーンを思い出す。 華があるっていうのかな。あくあやカノンさん、ミシュ様やえみりさんなんかはもう立ってるだけで絵になっちゃうんだよね。単純に容姿が良いとかって話じゃなくて、なんだろう……うまく説明できないんだけど、あくあ達からはそういう人の目を惹きつけるだけの魅力をすごく強く感じる。 私もアイドル、それなりに魅力はあるのかもしれないけど、さっき名前を出した4人ははっきり言って別次元だ。 そんな人達の隣に立って演じるのは難しいけど、やりがいは感じてるし、役者として生きていくにはそこを乗り越えないといけない。だからこそ小雛先輩を参考にしようと思った。 小雛先輩も確かに女優をやってるだけあって容姿はいいし、華がないわけじゃないんだけど、あくあたちと比べたら月とスッポンくらいの差はある。それでも小雛先輩があくあを上回る事ができてるのは、それ以外の部分で全部、あくあに勝ってるからだ。 『一也お兄ちゃん、目が覚めた?』 CM明け、一也は莉奈の部屋で目を覚ます。 『莉奈……か。すまない。ここまで色々と協力してくれたのに、俺は真実に辿り着く事ができなかった』 『知ってる。ニュース……見たよ』 沙雪の母親は、華族としてそれまで行ってきた罪を娘である沙雪に告発されて逮捕されてしまった。 もちろん私が演じる莉奈や一也は、裏で沙雪がそう手配していた事を知らない。 『これでもうあの人を問い詰める事はできなくなった。少なくとも彼女が罪を償って、外の世界に出てきてくれるまでは……』 既に拘束され軟禁状態にある沙雪の母に接触する事はできなくなった。 おそらくは刑が確定した後も、面会する事はできないだろう。 『くそっ! 俺はただ、ただ、本当の事が知りたいだけなのに……!』 一也はベッドのシーツを強く握りしめる。 莉奈はそんな一也の手の甲にそっと自らの手を重ねた。 『もう……止めよ?』 『莉奈……?』 莉奈は少しだけ目を潤ませると、一也を説得するために声を荒げた。 『真相なんて! 真実なんて! 全部、全部、もうどうだっていいじゃない!!』 『……莉奈』 莉奈はもうこれ以上、傷ついていく一也の姿を見たくなかった。 いっそ真実なんて知らなければいい。 一緒に佐田家を調べていくうちに、一也と血の繋がった兄妹だって事を知ったあの日から、莉奈は莉奈で苦しんでいた。一也の事を好きになったこの感情はなんなのだろう。純粋に異性として好きになったのだろうか、それともこれは無意識のうちに家族に向ける親愛が根底にあったものだったのだろうか? どっちが正解なんてもうわからない。 ただ、一つわかるのは、これ以上苦しむ一也を見るのは嫌だった。 『お兄ちゃん、莉奈と一緒に学校を辞めよ。笠道の別荘が静岡にあるから、そこで一緒に暮らそ。誰も知らないところで、私とお兄ちゃんの新しい人生を始めるの』 『莉奈……ありがとな』 一也は胸に飛び込んできた莉奈の頭を優しく撫でる。 『それがいいのかもしれないな……。佐田家も次の後継者を決めなければいけないし、俺が居ない方が沙雪への引き継ぎがスムーズに行くだろう。俺が佐田家に居ない方がきっと、沙雪にとってもいいはずだ』 『うん……うん!』 一也は沙雪の事を想って、彼女の近くから離れる事を決めた。 でも、ダメなんだよね。その選択肢じゃダメなの。 『莉奈』 背筋がゾクリとした。 場面が切り替わり、莉奈が振り返る。するとそこには、笑顔の沙雪が立っていた。 『莉奈は私の事が嫌い?』 『沙雪? 何を言っているの……?』 画面に映った莉奈、つまりは私が、びくんって小刻みに震えるシーン、あれは私の演技じゃない。 小雛先輩の演技で強制的に体を反応させられたのだ。 演者である私は脚本でわかってるのに、しかもこれがテイク2で、それでも反応しちゃうんだから、どれだけ怖かったか……。今、初めてこのシーンを視聴している皆さんはもっと怖いんだろうなぁって思う。 だって、このシーンが来るって身構えてた私ですら怖かったんだから。 『それよりも沙雪、話があるの。聞いてくれる?』 莉奈は沙雪に全てを打ち明けた。 一也が誰か知らない人から、自分は佐田家の子供じゃないって聞かされた事、愛してた沙雪と血が繋がってなくて苦悩してた事、ずっと佐田家と本当の母親について調べていた事、そして自分と一也の血が半分だけ繋がってるって事、このままじゃ一也が壊れちゃうからしばらくの間、静岡にある別荘に行くって事……。 沙雪はただ黙って莉奈の話に耳を傾ける。怖い怖い怖い……。何かを喋ってるわけでも、大きく動いてるわけでもないのに恐怖を感じるのはどうしてだろう。 改めてじっくりと小雛先輩を観察していると、ほんの少しの手の動作や微かな頬や喉の動き、そして生きた唇の動きだけで怖さを表現しているように見えた。やっぱり小雛先輩はすごいな。 実際、私はミシュ様やレイラさんの演技より、小雛先輩の演技の方が上だと思ってる。 誰しもが生まれながらのスターである雪白美洲や、日本人離れした玖珂レイラに憧れるだろうけど、凡人が成れるわけじゃない。でも、小雛ゆかりは違う。凡人が成りうる事のできる限界点が小雛ゆかりだ。だから多くの役者達は小雛ゆかりを目指すべきだって言ってた人が居たけど、凡人の私だからこそ言える。 小雛先輩の演技は真似たって普通の凡人ができる演技じゃない。 目指したって、真似たって、全ての能力、リソースを役者である事に全振りしてる小雛先輩の領域に追いつける人は、この国に果たして何人いるのだろうか? もし、そんな小雛先輩に勝てるとしたら……雪白美洲のスター性を余すところなく受け継ぎ、日本人離れした玖珂レイラ以上の身体的な魅力があって、小雛先輩と同じ領域の役者バカであるあくあくらいだろう。 「そんな化け物2人に肩を並べようだなんて、私ってほんとバカよね」 思わずテレビを見ながら私はそう呟いた。 でも、ゆうおにで一緒に共演してみて、もっとこの2人と共演してみたいって思っちゃったのよね。 ゆうおにで共演した他の先輩キャストさんからも、超越した人達と一緒にやる現場はついていくのが大変だけど、刺激的で楽しいでしょって言われたのを良く覚えてる。 私もそこに立ち続けたいと思った。 『ふぅん、それで莉奈はお兄様と一緒に、2人だけで行くんだ』 前髪の隙間から、さっきまで隠れていた沙雪のハイライトが消えた目があらわになる。 『うん……でもね。私は、沙雪にも一緒に来て欲しいの……!』 『えっ?』 莉奈は沙雪の心に訴えかけるように、その手を両手で優しく包み込んだ。 『現役の当主が逮捕された佐田家には、きっと何らかの罰が課せられるわ。1人残らなきゃいけない沙雪はきっと苦労する。私はね、沙雪が心配なの。なんでまだ学生の沙雪が全部背負わなきゃいけないのよ。沙雪だって……逃げていいじゃない!』 ああああああああ! 私は大きいサイズのあくあのぬいぐるみに顔を突っ伏して、ソファの上で足をジタバタさせる。 やっぱり自分で自分の演技を客観的に見るのだけは恥ずかしい。 うー、やっぱり、もっともっと練習して上手くなろ。上手くなったら今以上に恥ずかしくないはずだ。 『ねぇ、沙雪も一緒に逃げよ。笠道の家だって一応華族だし、2人を養うくらいのお金はあるから……ね? そこで3人、ひっそりと暮らそう?』 莉奈の言葉に沙雪は目を見開く。 自分だけ捨てられると思っていた沙雪にとって、この言葉は意外だったんだと思う。 『莉奈、ありがとう……。やっぱり、莉奈は私が思ってた通りの莉奈だった。ごめんね。莉奈の事を疑ったりして……。私は莉奈と友達になれて幸せ』 笑顔の沙雪、もちろん目のハイライトは消えたままだ。 『ふふっ、やっぱり私は間違ってなかったんだ』 『えっ?』 画面が暗転して翌日、莉奈は学校に来なかった。 その次の日も、さらにその次の日も……。学校に来なくなったのは莉奈だけじゃない。 一也は学校に来なくなった莉奈と沙雪を探すために再び行動を開始する。 今まで登場してきた人たちとの邂逅、物語を辿っていく過程で一也は一つの事に気がついた。 『ここに居たのか……沙雪』 『お兄様……ああ、お兄様。やはりお兄様は私を見つけてくれたのですね』 海の見える真っ白な教会、純白のドレスを着た沙雪が一也の事を待っていた。 『沙雪、もうこんな事は止めよう……』 『何を言っているのお兄様? 私と莉奈とお兄様の3人だけの生活をここから始めるの』 一也は一歩、また一歩とゆっくりと沙雪に近づいていく。 大きな窓から入ってくる朝焼けの光が、一也の服を白く染める。 『沙雪……俺は沙雪が望むなら、ずっと沙雪の側にいる。だから莉奈を解放してあげてくれ。莉奈はお前にとっても、掛けがえのない友だったんじゃないのか? もうこれ以上……俺は沙雪が誰かを陥れる姿を見たくないんだ……!』 『ふふ、お兄様は私の汚いところも、この感情も全てを知った上で、それでも私の事を想ってくれるのですね……。嬉しい。やはり沙雪は、お兄様の事をお慕い申し上げます』 沙雪はあくあの胸に手を置いて体をしなだれる。 一也は沙雪の背中に手を回すと、ギュッと力強く抱きしめた。 『大丈夫。俺が側にいる。だから莉奈を解放してくれ。お願いだ沙雪』 『兄様……ありがとう。でもね、ごめんなさい』 背伸びをした沙雪はごく自然と、一也の唇に自らの唇を重ねる。 後ろの大きな窓から見える海から昇ってくる太陽の光と重なって、小雛先輩とあくあのキスはすごく幻想的だった。 このシーンを見るのは2回目だけど、初めて見た時と同じくらいドキドキする。 『沙雪、お前……何を……』 沙雪から体を離した一也は、おぼつかない足元で後退りして地面に膝をついた。 口移しで薬を飲まされた一也はこめかみを手で押さえ、意識が飛ばないように必死に抵抗する。 コツン……コツン……コツン……。 後ろから聞こえてくるヒールの音、沙雪と同じ真っ白なウェディングドレスだけが画面に映し出される。 『沙雪、お手本を見せてあげる。キスはこうやってするのよ』 『っ!?』 一也が後ろに振り返ったタイミングで、ウェディングドレスを着た莉奈が一也の唇を奪った。 うぎゃああああああああああああ! 自分で自分のキスシーンを見るなんて恥ずかしすぎる。 あの時はもう本当に必死だった……。やるしかないって思って、それで……私は自分の唇を指先でなぞる。 忘れるはずなんてない。まだあの時の感覚も、あの夜の感覚も覚えてる。 あくあの事を考えたら胸の奥が切なくなった。 『莉……奈……どう……して……』 『お兄ちゃん、これからは3人で一緒だね』 恍惚とした莉奈の表情がアップになって画面は暗転する。 そう、全ての黒幕は、莉奈だった……。 第1話で一也に真実を探るように告げたのも、沙雪を動かしたのも、そして今こうしているのも全ては莉奈の手の内の中である。 沙雪の母にオモチャにされて殺された自分と一也の母の敵を討つために、莉奈は佐田家を、沙雪の母をめちゃくちゃにしようと思った。 ただ唯一、莉奈が予測できなかったのは、沙雪の事が気に入ってしまった事だろう。 だから復讐のために佐田家を滅亡させる事だけはそのままに、ほんの少しだけ計画を軌道修正した。 『沙雪、これからは、お兄ちゃんと3人……ずっと一緒だね』 『うん、莉奈……私、嬉しい。私と莉奈の血は繋がってないけど、莉奈が私とお揃いで』 『私も、沙雪が私と同じで嬉しいよ』 『お兄様と同じくらい莉奈の事が好き』 『私も一也お兄ちゃんと同じくらい沙雪の事が好き』 あくあ演じる一也を2人の胸に挟むようにして、私が演じると莉奈と小雛先輩が演じる沙雪が口づけを交わす。 私はその時の事を思い出してまた恥ずかしくなる。 そういえばこのシーンを撮る時、監督がめちゃくちゃあくあに気を遣っていたけど、あくあの方は監督の心配をよそにすごくやる気だったな。もっとこう莉奈と沙雪を密着させるために、俺を押し潰すくらい体を寄せた方がいいですよって監督に真剣な顔で提案してたっけ……。今になって思えば、ただ単にあくあがおっぱいが好きなだけだったという。 あの時にこの人は本気なんだって少しでも感動した純粋な私の気持ちを返してほしい。 「終わっちゃった……」 撮影はだいぶ前に終わってるけど、それでも少し感傷的になる。 またこの2人と共演したい。もっと、今よりも遥かにパワーアップして。 私はセンチメンタルな感情を誤魔化すように、世間がどういう反応をしているのかを確認するために掲示板を覗く。 835 ななし オンナ、コワイ……。 837 検証班◆07218KADO6 モウ、ナニモ、シンジラレナイ。 840 検証班◆CHiMPOsuki ウソダ! リナダケハ、イイコダト、オモッテタノニ……。 843 ななし チジョーが大量発生しててワロタw 846 ななし >>837>>840 さっきまでキスでギャーギャー言ってた捗るとチンスキが人間不信になりかけててウケるwww 850 ななし 莉奈だけはまともだと思ってたのに、こっちも地雷だったんか……。 854 ななし ある意味ハッピーエンドって事にしておく。 ヤンデレ2人に目をつけられた時点で一也は終わってた。 857 ななし メンヘラ製造機でヤンデレ製造機、それが白銀あくあです。 859 検証班◆9n2SARETAi 心なしか、あくあさんが女性間に挟まれた時に、とても嬉しそうなお顔をしていたような……。私の気のせいでしょうか。 861 ななし みんな最後の莉奈が黒幕だったって事に持っていかれてるけど、キスシーンがあった事を思い出せ!! 865 ななし まんまと司先生の罠に引っかかって、キスシーン忘れてる馬鹿どもが多くてワロス。 アヤナちゃんはいいけど、小雛ゆかりのキスは犯罪だろ!! 869 検証班◆07218KADO6 >>865 つまりはだ……私も女優になったらあくあ様とキスシーンができるって事ですか!? はいはいはい! 捗るちゃん、本気で大女優目指します!! 872 ななし >>869 下心全開で草www 875 ななし >>869 馬鹿、お前そんな簡単に女優に成れるかよw 878 ななし >>872>>875 ものすごく嫌な予感がするんだが、なんとなく捗るならやってしまいそうな気がする。私の気のせいかな? 881 検証班◆CHiMPOsuki ダイジョユウ チンポスキー コレダ! 884 ななし >>881 馬鹿、お前は止めとけ! 888 ななし >>881 アホなことはやめろ。いろんな人に迷惑かかるぞ! うん……。掲示板はいつものようにギャーギャー騒いでるだけで、あんまり重要な事は書いてなかった。 この時間が無駄だと悟った私は、軽く流し見だけしてすぐに掲示板を閉じる。 「んんっ、さてと……遅くならないうちに今日はもう寝ようかな」 役者としても頑張らなきゃいけないのはもちろんだけど、今の私は役者月街アヤナだけじゃなくて、eau de Cologneのセンター、月街アヤナとしても頑張らなきゃいけない。 明日は歌合戦のリハがあるし、本番であくあに負けないようにこっちも頑張らなきゃね。 私はリビングの電気を消すと、大きなあくあ君人形を抱き抱えて、自分の寝室へと向かった。 ************************************************ 今回はちょっと苦労しました。 アンケート協力してくれた人ありがとう。 これで良かったのかどうかわからないけど……最終回はやるって言ってたのでやりました。 それと、fantia、fanboxの連載を復活しました。 復活という事で特別に、希望者の多かった小雛先輩のノクターン回を執筆しました。 2回目の更新は一応、ノクタじゃない話にする予定です。 https://fantia.jp/yuuritohoney https://www.fanbox.cc/@yuuritohoney あくあとコラボして欲しいキャラや、ノクターン回についてのアンケートやってます。 よろしければどうぞ。 https://customform.jp/form/input/140130 アイドルオーディションの推し投票をできる場所を用意しました。 ※オーディションメンバーの詳細に関してはwikiか作者Twitterを確認してください。身長カップ数など書いてます。 https://customform.jp/form/input/140950 作者のtwitterアカウントです。更新が遅れた時はこちらで連絡します。 https://mobile.twitter.com/yuuritohoney https://mobile.twitter.com/yuuritosub 上が本垢、下がサブ垢です。 wikiです。有志の皆様、ありがとうございます。 https://wikiwiki.jp/yuuritohoney/ アラビア半島連邦についておねショタ短編書きました。 https://novel18.syosetu.com/n4279ib/ クリスマス用の短編、ムーンライトでとあ注意。 https://novel18.syosetu.com/n5480hz/ 白銀しとり、お姉ちゃんがスケベじゃいけないの? ベリルのオーディション番組、AQUARIUM。 今日はあーちゃんが居ない事もあって、私はその番組の企画の一つ、アイドルオーディションの合宿をベリルの社員として視察しにきていた。 「はい! 今日はここまで! お疲れ様でした!」 「「「「「「「「「「ありがとうございました!」」」」」」」」」」 午前中のダンス指導が終わった瞬間、みんなが一斉に倒れ込む。 チームAからE、5つのグループに分けられた競争には早くも差が出始めています。 「みんなお疲れ、水分補給しっかりね!」 チームAのキャプテン、藤林美園さんは、指導が終わるとすぐに飲料水のペットボトルを取ってきて、他のメンバーに配りながら一言かけていく。 藤一族の寵児と呼ばれる藤林さんは中々のやり手だと藤蘭子会長からは聞いています。 「紗奈ちゃん。もっともっと前に出ていいよ。ちゃんとみんなで合わせるから」 「OK!」 「フィーちゃんも、ダンス凄かったね。でも、もう少しだけ隣にいる紗奈ちゃんの事を見よっか。そしたらもっと綺麗にダンスが揃うと思うから」 「わかったのじゃ!」 「ハーちゃん、端っこで私の方を見て揃えるのは大変だろうけど、私達両端が綺麗に合わせられたら中の2人がもっと自由にできるようになると思うから、お互いに頑張ろう!」 「ん。わかった」 流石、審査員の前であんな啖呵を切っただけの事はある。 うまくチームを纏められているし、何よりも周りをよく見ていると思う。 チーム全員の強みをちゃんと理解して、みんなの長所をよく見ているところや、常に声掛けしてるところも、誉めながらも修正点を指摘したり、20歳という年齢を考えたら中々できる事じゃない。 藤林さんのアイドル個人としての魅力、パフォーマンスとしては他の候補者達よりも劣るかもしれないけど、キャプテンとしてはこれほどの人材は中々いないでしょう。 なるほど……あーちゃんが彼女は目がいいから残した方が良いって言ってた意味がよく理解できました。 「さーなーおねーちゃーん、ここ、どうしたらいいのじゃ?」 「ここは、こう、バンとしてバンバンだ!」 「ほ〜、バンとしてバンバンなのじゃ?」 「そうそう、で、次が、ドンとなってパッ! パッ!」 「わかったのじゃ!」 フィーヌース殿下は根は素直だし、物覚えが良く吸収するのが早い。 何より感覚的な所が似ている那月さんとの相性が抜群に良いのよね。 それに加えフィーヌース殿下の武器は物怖じしないところにある。 いや、そういう意味なら、このグループ自体が全員物怖じしないタイプではあるのかな。 フィーヌース殿下のキャミソールの紐がはだけたのを見たハーミー殿下が無言で直してあげる。 「あ、ありがとうなのじゃ。ハーちゃん」 「ん」 ハーミー殿下は本当に器用だ。 何より一度教わったこと、指導されたところを次にはちゃんと修正してくる。 何度も同じミスをしない、繰り返さないというところも凄いと思う。 そしてダウナー系でわかりづらいけど、結構負けず嫌いなところがある。 これはフィーヌース殿下もそうだけど、ほんと子供なのに根性があるというかなんというか。あーちゃんが合宿始まる前に、2人は子供かもしれないけど生半可な気持ちじゃないし、下手したら1番覚悟決まってるまである。だから自分たちスタッフ側も、ちゃんとした心構えで2人に接してあげて欲しいと言っていた事を思い出した。 「よーし、もう午後からの指導が楽しみになってきたぞー! みんなー、いっぱい食べて、体力つけるぞー!!」 「おーっ! ただ、食べ過ぎはダメだからね。みんな」 「おーなのじゃ!」 「おー」 そして最後にセンターの那月紗奈さん。 もう彼女は合格でいいんじゃないかな。私から見てもはっきり言って圧倒的すぎる。 まず基本スペックが高すぎるし、見た目と中身のギャップとか、キャラの濃さとか、売り出しやすさとか、向上心の塊だとか、完成度の高さとか、本人の意識の高さもあるし、デビューをさせない理由を探すのが難しい。 おそらくよっぽどの事がない限りチームAがこのままトップを引っ張っていくだろう。 その次に続くのがチームBです。 「午後からの自主練だけど、どうしよっか。やっぱり先にダンス合わせる?」 「ことり嬢、その前に歌の方も一度チェックしてみたいのだが、大丈夫だろうか?」 「だったら最初に一度通してダンスと歌、両方やってみたいわ。個人練習をするにも誰のどこが足りてないかを把握するべきよ」 「くくり様の提案に一票、オーディション期間を考えても効率的にやった方がええで。人の時間は有限やからな。それに、そんな事やろうと思って、ダンス指導の前にスタッフの人にステージの使用許可とっといたで!」 チームB、天宮ことりさんの提案に対して桐原カレンさんが自分の意見を述べると、それに対してくくり様や七瀬二乃さんも自ら提案していく。 ここは基本的にキャプテンの天宮さんが何かを提案すると、他の3人達がそれぞれに意見を言っていくスタイルだ。 はっきり言って、全員の意識が高い……というか、自分をちゃんと持ってる人達なんだと思う。だから意見を言う事に対しての躊躇いがない。 「七瀬さんありがとう! それじゃあ皇さんの言う通り、まずは一度合わせてみようか。で、それぞれに気がついた事を意見して、個人練習の方向性を決めるっていうのでどうかな? 桐原さんも、それで大丈夫?」 「ああ! 問題ない!」 グループの最終決定権はキャプテンの天宮さんだけど、天宮さんは周りの意見をちゃんと聞いてそれもドンドン取り入れるタイプだ。一見すると藤林さんと同じように見えるけど、向こうは聞いた上で説得して自分のプランを押し通すタイプなので真逆である。 そしてもう一つ、藤林さんとの大きな違いはアイドルとしての個人スペックだろう。 あーちゃんも言ってたけど、天宮さんはそこら辺の地上波に出てるアイドルのセンターを張れるくらい可愛い。名前も可愛いけど、その名前にそぐうだけの正統派美少女だ。応援してあげたくなるような儚さやか弱さもあるし、相手がくくり様じゃなければセンターを張っていたとしてもおかしくない。 「私の意見を取り入れてくれた事を感謝する」 桐原さんは一言でいうとかっこいい。女子校の王子様のような女子だ。 この手のタイプは確実に女子需要が計算できるから売れるし、今回選んだ20人の中でこういうタイプは彼女しかいない。 それもあってベリルの営業部からは、しとりさん、悩んだら彼女を通してくださいと言われてるのよね。 今回の審査は表向き、審査委員長の阿古さん、特別審査委員のあーちゃん、歌唱力審査のモジャさん、カメラ審査のノブさん、本郷監督、ダンス審査の一瀬先生の6人は名前が出てるけど、それ以外にも、私や桐花マネら4人の執行部も選択権を持っている。 だから私も今日、時間を作ってここにチェックしに来たんだよね。 「だから硬いんだって。ほらほら、カレンパイセンもメアリーならもうちょっと柔らかくならんと。OGはんも言ってたやろ。女が硬くしていいのは乳首だけやって」 「二乃嬢……あんな、メアリーの名を汚す捗るとかいう下賤な者の言葉を例に出すのはやめてもらっていいか? メアリーはもっと高潔で、淑女たる女性達が通う歴史ある厳かな学校なのだ。そう、それこそ、雪白家のえみり先輩のような清らかで心優しく、全ての淑女の鏡たる聖女のようなお方こそメアリーの代表に相応しい。あんな捗るとか、名前も出すのも穢らわしいチ……ンンッ、とかいう奴は断じてメアリーの代表ではないのだ!!」 七瀬さんは桐原さんとタイプは逆みたいだけど、うまくやっているみたいだ。 というか彼女の事をよく観察していると、見た目や言動のイメージと違って、しっかりと周り見て、考えてから発言しているように見える。だからなのか一見すると孤立しやすそうな桐原さんに絡んでいる事が多い。 チーム、特に女の子が増えるなら、彼女みたいにうまく周りを潤滑させる女の子は必要だ。 アイドルとして見ると確かに微妙かもしれないけど、バラエティで上手く周りを引っ張れそうなところを見ても十分に需要はある。 それにあらかじめステージを押さえていたりとか、読みの鋭さも悪くないと思った。 「それじゃあ、私達もお昼を食べに行きましょう」 「ああ!」 「うん、そうしよう!」 「よっしゃー、たらふくタダ飯食うたるで!」 そしてチームBのセンター、くくり様。 はっきり言って彼女の事はなんと言っていいのか……。 単純にルックスだけでいえばめちゃくちゃ可愛いし、でも声はかっこよくて歌も上手だしダンスの表現能力も高い。それに加えて時折見せる大人びた雰囲気はクールでミステリアス。うん、いいとは思うのよ。思うけど……華族のトップ、皇家の御当主様をアイドルにしていいのかしら? あーちゃんは、くくりちゃんがやりたい事をやらせてあげなよって言ってたけど、くくり様に対してそんな事を言えるのは、この国じゃあーちゃんくらいだよ。 それと個人的に唯一気になるのはファッションがピンクと黒の組み合わせが多い事かしら。こういうファッションの子は性犯罪者が多いから、この業界では地雷系ファッションって呼ばれている。 実際この前も某アイドルグループの研究生をやっていた中学2年生の女の子が、道に迷ったフリをして、会社帰りのサラリーマンの男性を個室トイレに連れ込もうとした事件があったしね。 まぁ、それはそうとしてチームA、チームBは今のところすごく順調だ。 その一方でコミュニケーション能力が足りてないチームC、全体的にうまくいけてないチームDの表情は暗い。 パフォーマンスだけ見れば1番うまくいってないのはチームEだけど、こっちはCやDとはある意味で真逆なのよね。 「ぐわー、だめだ。やっぱ何度やっても同じとこでミスっちまう!」 「落ち着け山田、とりあえず俺の事は見なくていいからお前はまず通してやる事だけ考えろ。俺たちは2人しかいないんだから片方がミスれば他のチームより目立つ。だからお前がやれるだけやって俺が合わせるやり方ならとりあえず形にはなるはずだ」 「それじゃあダメなんだよ。あの人は、あくあさんは、それでうまく行っても置きに行ったパフォーマンスを見過ごしちゃくれないだろ。それに……」 「それに……なんだ?」 「俺のせいで孔雀が思い切ってやれなくて不合格になるのは嫌だ。だからお前は俺の事なんか気にせずにやれよ。孔雀のパフォーマンスなら女子達にだって負けてないし、最悪、俺達2人の動きあってなくてもお前だけは個人のパフォーマンスで合格すると思う。だから俺は俺でどうにかできるように頑張る!」 はっきり言うと、チームEのパフォーマンスは酷い。 根本的なところでパフォーマンスに差のある2人が、2人だけでパフォーマンスをやってるんだからできてない方が目立ってしまうのは必然の事だ。 確かに山田君の言う通り、パフォーマンスが安定しててルックスに華がある黒蝶君は、自分の事だけに集中すれば個人では合格できるだろう。その一方で全くのダメダメだけど、山田君が合格できないかというと……私はそうじゃない気がした。 アイドルにとって、ファンが応援をしてあげたくなる要素というのはすごく重要なんだけど、山田君はその要素を十分に満たしているんじゃないかな。実際、スタッフの中でも、陰ながら山田君を応援している子が多いように思う。もちろん彼女達もプロフェッショナルだから、表立ってそういうのを出してるわけじゃないけど、目を見ればわかっちゃうのよね。 「よし、それじゃあ孔雀君、ちょっと俺、ランニングに……」 「待て! まずはランニングより飯だ。山田、練習するのはいいが闇雲にやっても意味ない。それならそれで俺に案がある。だから飯に行くぞ」 黒蝶君は外に飛び出して行こうとする山田君の腕を掴むと、そのまま食堂の方へと引きずっていった。 うん、確かにパフォーマンスはあってなかったけど、こっちは最低限、合いさえすれば売れる気がするんだよね。 そう考えたら置きに行く黒蝶君の案も悪くないのかも……。ああ、でもダメなのか。置きに行かない山田君だから人気が出るのか。もどかしい……もどかしいからこそ、やっぱ、あーちゃんはすごいなと思った。それもわかっててこの2人を組ませたんだね。 「しとりさーん! 私達も食事に行きませんか?」 「あ、うん。愛華ちゃん、一緒に行こっか」 「はいっす!」 私は新人マネージャーの甲斐愛華さんと一緒に食堂へと向かう。 「愛華ちゃんは全体的に見てどうだった? マネージャーしてみたい子とかいる?」 「みんな良すぎて1人なんて選べないっすよ。応援してあげたくなる子が多くて、どこに配属されるんだろうって、今からワクワクしてますね」 新人マネージャーの愛華ちゃんは、このオーディション番組が終了した後に、誰かのマネージャーになる事が決まっている。それもあって、愛華ちゃん以外の新人マネージャー達の子も、空いてる時間を見つけてはここに入り浸っているそうです。 他の新人マネージャーの子達にも話を聞いてみたけど、自分がどの子の担当になるのか、自分ならどういう風にマネージメントしてサポートしてあげたいとか、そういうのをすごく考えていた。 「ご馳走様。私、もうボイトレ行くから」 「あ、うん」 チームC、巴せつなさんが私の隣を通り過ぎていった。 巴さんの武器は圧倒的な歌唱力と力強い歌声だ。でも、合わせるのは苦手みたいで、5人で歌うとどうにも1人だけ目立ってしまう。 「私もボイトレ行ってくる」 「あ……うん」 星川澪さんも巴さんの後に続く。巴さんと並んで歌唱力ではトップクラスの彼女も、巴さんと同じで合わせるのがあまりうまくない。というか2人とも完全に歌い方がソロボーカリストなんだよね。 「はぁ……」 祈さんは食器を返す際に、人知れず小さくため息を吐く。 チームCのダメなポイントは二つある。一つは全員の歌唱力が高すぎて主導権争いをした結果、逆に武器になる面が揃わなくて足を引っ張ってしまっているというところだ。そしてもう一つは、歌に比べてダンスはとても良くない。 これに関してはダンスで一番良い祈さんがみんなを引っ張っていかなきゃ、グループとしてキツイんじゃないかなと思った。 「ヒスイさん、ため息をついていては幸せが逃げてしまいますわよ」 「あ……津島さん」 「まだ始まったばかりですもの。勝負を焦っていてはチャンスまで逃してしまいますわよ」 津島香子さん、たしかあーちゃんのクラスメイトのお姉さんだっけ。 藤百貨店のイベントで、あーちゃんが接客したらしくて、こうこお嬢様って呼んでたから良く覚えている。 普通に考えたら彼女がキャプテンでいい気がするんだけどな。それでも祈さんにキャプテンを託したのは、あーちゃんなりに何か理由があるんだろう。 「チームCのキャプテンでセンターはヒスイさんなのだから、言いたい事があるならもっとはっきりと言った方がいいですわよ。ここに来た時点で私達の立場はフラット、年齢なんか気にしなくてもいいと思いますわ。私も20人の中では年長者のグループ、一番年上のせつなさんが焦って個人練習に行ってしまうのも仕方ありません事よ。彼女も気を遣って、一番年上の自分やキャプテンが何も言わないのに、自分からアレコレ言ってはいけないと思っているでしょうし、歌がお上手な澪さんがせつなさんに歌で負けたくなくて、個人練習に行っちゃうのは理解できますもの」 ふぅん、どうやら周りを見て、津島さんはムーブの仕方を変えたみたいね。それとも、あの芝居がかった高飛車なお嬢様風より、こっちの方が彼女本来の姿なのかな。祈さんとチームCをちゃんと立たせるために、彼女が祈さんのサポートに入ったのは大きいだろう。 ダメだと思ったチームCも好転する兆しが見えてきた。 「あ……」 隣をすれ違ったらぴすと目が合う。 どうやら私が来ていた事に気がついてなかったらしい。 単純に集中していたのか、それとも周りを見る余裕がなかったのか、どちらにせよいい傾向だと思う。 クリスマスであーちゃんの仕事を間近に見て、明らかにのほほんとした気持ちが消えた。 職業体験でも見てたはずだけど、あの時はまだお客様だったしね。 もっと大きなステージで活躍するあーちゃんの本気を裏から表までちゃんと見せた事は、らぴすにとっては大きな影響があったみたいだ。 頑張れ。 直接、声をかけられるわけじゃないけど、私は視線にエールをこめて小さく頷いた。 うんうん、私はこのチーム、らぴすがしっかりすればどうにかなると思うんだよね。 あーちゃんは祈さんにめちゃくちゃ期待してるみたいだけど、そっちもどうかなりそうだし、チームCは少し出遅れたけどここからが本当のスタートだろう。 「午後の練習、私はチームでちゃんと合わせる練習をした方がいいと思う」 「チームで合わせるより先に、個人で解決できるところを直した方が良くない? それもできてないのに、合わせるも何もない気がする」 「それなら、チームで練習してお互いに指摘しあった方が良くない?」 「だからそれをするなら誰に合わすのって話になる。私たちのチームはそこすらまだ決まってないんだから」 チームDのテーブルをチラリと見ると、年長組の瓜生あんこさんと茅野芹香さんの2人がお互いの意見をぶつけ合っていた。その2人の間に挟まれた鯖兎みやこちゃん、こよみさんの妹さんはオロオロとしている。 猫山スバルちゃん、とあちゃんの妹さんは、そんなみやこちゃんの様子を見て、年長者2人の会話に割り込む。 「合わすなら私にして欲しい……と言いたいところだけど、センターが決まってるのなら、そっちに合わした方がいいと思う。仕方なくだけどね。とにかく、現状じゃうちのチームが一番出遅れてるから、何が正しいとかじゃなくてやれる事は全部やって行くべきじゃない?」 なるほどね。こっちが折れたか。 チームDはラズリー・アウイン・ノーゼライト、私の腹違いの妹がセンターを担当している。 スバルちゃんは本音を言うと自分がセンターに立ちたかったんだろうけど、他のチームとの差やみやこちゃんの苦しむ姿を見て一旦自分の気持ちに蓋をしたのかもしれない。 「あ、うん。じゃあ、そういう事で……えっと、後でどこか使えるとこ探して、みんなで一度合わせてみよっか。えっと……ラ、ラズリーちゃんはそれでいいかな?」 「うん。別にいいんじゃないかな。私はお兄様に近づければ、後はどうでもいいから」 ほんとこの子は……。言い方ってものがあると思うんだけど、元は外国の人だって考えたら言葉に齟齬があるのかもしれないから、むしろちゃんとこちらの言葉を流暢に喋れてる事を褒めるべきなのかもしれない。 それに、ベクトルが全部あーちゃんに向いてるだけで、パフォーマンス自体は普通にちゃんとしてるし、語学にしても歌にしてもダンスにしてもやる事をちゃんとやってるのよね。 だからみんなも何も言えない。そこがまたこのチームDが歪なところなっている。 スバルちゃんがちゃんとラズリーちゃんに勝っていればこうはならなかったんだろうけど、隣に立つと半歩、いや、あと一歩が確実に足りないっていうのがわかってしまう。だから、あーちゃんもセンターをラズリーちゃんにしたんだろうと思った。 「それじゃあ愛華ちゃん、午後もみんなを見て回ろっか」 「はいっす!」 私は同じように午後もみんなを見学して回った。 チームA、チームBは順調、チームCもディスカッションがスムーズに行き始めたし、チームDもとりあえずは方向性が決まった分、以前よりかは好転したと言えるんじゃないかな。チームEは相変わらずだったけど、ここはこれでいいと思った。 「ただいま」 私は合宿の見学を終えると、会社には戻らずにストレートに家に帰ってきた。 「おかえり、しとりお姉ちゃん」 「あーちゃん……!」 お出迎えしてくれたあーちゃんを見て思わずギュッと抱きしめる。 どんなに仕事で疲れていても、あーちゃんが笑顔でお出迎えしてくれたらお姉ちゃんはいくらでも働けそう。って、あれれ? あーちゃん、なんで今日、ここにいるの? 「いや、たまには母さんとしとりお姉ちゃんを、甘やかしておこうかと思って……」 もー! そんな事ならちょっと早めに帰ってきてたのに!! 「あっ、しとりちゃんおかえり!」 「うん、ただいま」 リビングに入ると、お母さんがソファの上でぐだぐだになってた。 ふーん、これはもう十分にあーちゃんに甘え切った後ね。 良く見たらお風呂上がりだし、全体的にホカホカしてる。 「しとりお姉ちゃん、今、ちょうど晩御飯の下拵えしてるところだから、先にお風呂入ってきなよ」 「うん!」 私は脱衣所で服を脱ぐとお風呂の中で入念に自分の体を洗う。 あ、後でお風呂に入るあーちゃんのために、下着はもっと無防備に置いておいてあげないとな。 私はお風呂上がりにちゃんと取りやすい位置に下着のセットをすると、わざとらしくクロッチが見えるように広げた。 うん、これでよしっと! 私はこの前買ってきた新しい下着を身につける。 全日本おっぱい協会、名誉総裁に就任したあーちゃんがプロデュースしたおっぱいをさらに大きく見せる悪魔のビッグバンブラはこの前、藤百貨店限定で発売したばかりの商品だ。 商品開発会議の時に見せたあーちゃんの真剣な横顔、何度思い出しても子宮の奥がキュンとする。 もう一つの形がよく見える天使のエアリーブラでもよかったけど、あっちはさっきお母さんがつけてるの見ちゃったからなぁ。やっぱりあーちゃんだって、両方楽しめた方がいいよね。それに天使のエアリーはカノンさんが買ってるから、あーちゃんだって見慣れてるだろうし、やっぱりここは大きさを強調するビッグバンブラで行こっと。 「はい、しとりお姉ちゃん、あーん。どう、美味しい?」 「うん。美味しい!」 私はあーんする時にわざとらしくおっぱいの谷間を作って見せつけた。 ふふっ、ちゃんと見てる見てる。 「あくあちゃん、ママも!」 「はいはい、母さんも、あーん」 あーちゃんは恥ずかしがって、お母さんにはそっけないけど、ちゃんとブラチラに視線向けてるんだよね。 もしかして、あーちゃんって女の子達がそれに気が付いてないとか思ってるのかなあ? あー、もう、そういうところが可愛すぎるよぉ! そんなにおっぱいが好きなのなら、お姉ちゃんのおっぱいおマンコ好きなだけ使わせてあげるのに。揉むなり、吸うなり、挟むなり、舐めるなり、あーちゃんの好きにしてくれていいんだよ? んっ、ダメ、えっちな妄想したら乳首勃ってきちゃった。今晩寝れないかも……。 「あーちゃん、今日はどうするの?」 「今晩はこっちに泊まっていくよ。ほら、カノンが妊娠したからさ、今日は琴乃や楓、えみりさんとお泊まり会するんだって。女の子同士じゃなきゃ喋れない事もあるだろうし、俺が邪魔しない方がいいでしょ」 カノンさんが妊娠したと聞いて、私とお母さんも慌てて駆けつけたっけ。 すごく嬉しそうなあーちゃんを見て、本当に良かったなって思った。 私が子供のあーちゃんを手コキで精通させちゃったせいで、引きこもるきっかけを作っちゃった時、すごく申し訳ない気持ちになったんだよね。 でも、姉が弟の精通を手伝うのは普通の事だし、洗濯カゴから使用済みの下着が盗まれてたりしたら同意のサインだって雑誌に書いてたり深夜テレビでも言ってたもん。 それに、私だって馬鹿じゃないから、それだけの事なら行動に移さない。 あーちゃんはお姉ちゃんがお出かけしてる間に、クローゼットから新品の下着を盗んだりもしてたし、勝手にお姉ちゃんの制服で何かした形跡があったりとかしたし、どう考えてもお姉ちゃんの事が好きとしか思えなかったんだよね。 私が精通させてあげた後も、そういう事は続いてたし、多分きっとあーちゃんは恥ずかしがり屋さんなんだと思う。だから恥ずかしがらずに、あーちゃんがお姉ちゃんの事を襲ってくれるまで待とうって思った。 そうしたら事故があって、あーちゃんは昔のあーちゃんとは別人みたいに素直になっちゃったんだよね。 私はそれが嬉しかった。今のあーちゃんは恥ずかしがらず私の事をすごくえっちな目で見てくれるし、相変わらずお姉ちゃんの下着には興味津々だし、って事は、中身が変わってるとも思えないんだよね。 だったら今のあーちゃんで私は嬉しい。というか、元々、手コキしてあげるまでは今のあーちゃんと同じ感じだったし。 きっと、これは神様が与えてくれた再チャンスなんだ。だから、今度はもっと上手くやらなきゃ。アプローチはするけど、最終的にはあーちゃんに襲われる方向に持っていかなきゃって思った。 「あーちゃん」 「しとりお姉ちゃん、どうしたの? まだ甘え足りない?」 私はお母さんが先に眠っちゃった後、あーちゃんの胸にそっと自分の体を預けた。 「カノンさんが妊娠したでしょ」 「あ、うん」 「あーちゃんは大丈夫? 不安だったりとかしない?」 「あー……確かに自分が親になるって思ったら、嬉しさの後からすごく責任重大だなって身が引き締まったけど、今はそれ以上にやっぱり嬉しい気持ちの方が込み上げてきてる。それに、カノンの方が不安だろうから、俺がもっとちゃんとしておかないとな」 「そっかー、あーちゃんはえらいね」 私はソファに座り直すと、今度はあーちゃんをギュッと抱き寄せて頭をよしよししてあげた。 「でも、困った事があったら私やお母さんに相談するんだよ? 頼りないかもしれないけど、これでもお母さんはちゃんと子育て経験があるし、私だってあーちゃんのためなら、なんだってしてあげるんだから」 「うん……ありがとう。しとりお姉ちゃん」 「ふふっ、いい子いい子」 私はそっとあーちゃんの耳元に顔を近づける。 「だから……ね。カノンさんがいなくて溜まってるなら、お姉ちゃんがいつでも抜いてあげるから」 私がそう囁くと、あーちゃんはバッと顔をあげて私から離れた。 もー、あーちゃんってば恥ずかしがり屋さんなんだから。でも、そこが可愛い! 「あーちゃん、男の子はそういうの恥ずかしいかもしれないけど、おちんちんさんがむずむずしてたら、ちゃんとシコシコピュッピュッして抜いてあげないといつまでもイライラした状態で可哀想でしょ?」 私は手を握るような形にして上下にシュッシュッと扱く仕草を見せる。 「ご、ごめん。しとりお姉ちゃん、お、俺も、お風呂に行ってきまーす!」 あ、逃げた! もう! 絶対にイケる流れだと思ってたのにー! 私は近くで狸寝入りしていた母さんを起こすと、寝室へと押していく。 様子見てていけそうだったら混ざろうと思ってたでしょ? 「てへっ、バレちゃった!」 「もう、それなら母さんも協力して後ろからギュッとしてよ」 はー、仕方ない。でもまだチャンスはあるだろうし、ここは我慢我慢。 ほらほら、お母さんも、あーちゃんがゆっくりオナニーできるように私たちは部屋に帰りますよ。 ************************************************ 次は深雪さん視点の回かな。 明日はfantia更新できたらします。本編に合わせてカノンの買い物回になるかな。 え? この話のえっ……な続き? 来月のfantiaのノクタ回の候補には入れておきます。 作者のtwitterアカウントです。更新が遅れた時はこちらで連絡します。 https://mobile.twitter.com/yuuritohoney https://mobile.twitter.com/yuuritosub 上が本垢、下がサブ垢です。 fantia、fanboxの連載を復活しました。 復活という事で特別に、希望者の多かった小雛先輩のノクターン回を執筆しました。 2回目の更新は一応、ノクタじゃない話にする予定です。 https://fantia.jp/yuuritohoney https://www.fanbox.cc/@yuuritohoney アイドルオーディションの推し投票をできる場所を用意しました。 ※オーディションメンバーの詳細に関してはwikiか作者Twitterを確認してください。身長カップ数など書いてます。 https://customform.jp/form/input/140950 あくあとコラボして欲しいキャラや、ノクターン回についてのアンケートやってます。 よろしければどうぞ。 https://customform.jp/form/input/140130 wikiです。有志の皆様、ありがとうございます。 https://wikiwiki.jp/yuuritohoney/ アラビア半島連邦についておねショタ短編書きました。 https://novel18.syosetu.com/n4279ib/ クリスマス用の短編、ムーンライトでとあ注意。 https://novel18.syosetu.com/n5480hz/ 白銀結、私の幸せな結婚。 「綺麗だよ。結」 「あ、ありがとうございます」 あー様の笑顔とシンプルでストレートな褒め言葉に、私は照れた表情を見せる。 横にある鏡に視線を向けると、美しい白のウェディングドレスを着たいつもとは違う自分の姿があった。 今日は12月28日、大安吉日、私とあーさまの結婚式が執り行われる私にとっての特別な日です。 「みなさん、結の事を綺麗にしてくれてありがとうございました」 「あ、ありがとうございました!」 「こちらこそ、2人きりの結婚式、どうか楽しんできてね」 今回、私とあー様のメイクやヘアセットをしてくれたのはベリルのスタイリストチームの皆さんです。 そして、私が着用した白のウェディングドレスは、あー様の担当デザインをしてくれるコロールのジョンさんがデザインをしてくれました。ジョンさん曰く、深い雪のような白から白銀のような光り輝く白になる様を、布地の種類を変えたり、染め方だったり、デコレーションだったりで、このウェディングドレスを表現したそうです。 どういうデザインのドレスを着たいかと事前の打ち合わせでジョンさんに聞かれた時、今の私からあー様の私になるんだって事を実感できるようなドレスにして欲しいって、そんな抽象的な事しかお伝えできなかったのに、たったそれだけの事でこんなにも素敵なドレスをデザインしてくれるとは思いませんでした。 「さぁ、行こうか。結」 あー様は、私の方へと手のひらを差し出す。 白のタキシードスーツ姿のあー様はやっぱりすごくかっこいい。 ほんと物語に出てくる王子様みたいにキラキラしてるし、優しくて暖かなあー様に白い衣装はぴったりです。 「結、どうかした?」 「あ、ごめんなさい。ぼーっとしてました」 あああああ! ごめんなさい!! あー様がカッコ良すぎてつい見惚れていました。なんて言えるわけがありません。 私が顔を背けて恥ずかしがってると、あー様がそっと私の耳元に顔を寄せる。 「実は俺もこの部屋に入ってすぐ、結にバレないように見惚れてたんだけど、これは内緒だよ」 なっ、内緒!? 内緒って普通、本人に内緒にしておくとかそういうのじゃないんですか!? 私がどう反応していいのか戸惑っていると、あー様はペロリと舌先を出した。 あ……どうやら私は、あー様にうまく揶揄われてたみたいです。 「内緒ってのは嘘だけど、見惚れてたの本当だから」 あああああ、今すぐ、お顔を両手で覆い隠して恥ずかしがりたい。 でも綺麗にメイクしてもらってるし、そんな事をしたらせっかくのメイクが台無しだ。 あー様は、多分だけど私が自分で顔を隠せないのがわかっててやってるんだと思います。確信犯以外の何者でもありません。なんか……あー様ってこう、たまに年相応に悪戯っぽいというか、私とか琴乃さんみたいな年上のお姉さんを弄んで、その反応を楽しんでたりするように見えます。 本当は一言くらい何か言い返したくなる時もありますが、その後の屈託のない笑顔をみたら、全部許しちゃうんですよね。ほら! ほら! その笑顔ですよ、その笑顔! あー様は、絶対にずるいです! 「それじゃあ、行こうか」 「……はい」 でも好きなんだから仕方ないよね。 そういう悪戯っぽいところがあるあー様が好き。 緊張してる私を見て、優しいイタズラで緊張を解いてくれるあー様が好き。 私だけじゃなくて、誰にでも優しくしてくれるあー様が好き。 お母さんとのわだかまりを解決してくれたあー様が好き。 あ、あと……私なんかにも、ちゃんと女としての魅力を感じてくれているところが好き……です! 「結、ここから先に進む覚悟はできてる?」 チャペルの入り口で立ち止まったあー様は、私を真剣なお顔で見つめる。 「一歩でもこの先に足を踏み入れたら、もうこの手を俺から離す事はないけど、それでもいい?」 「え、あ、そ、それって……」 私はドキドキした気持ちであー様の顔を見上げる。 「例えこの先、どうなろうと結とずっと一緒に歩んでいく覚悟、俺はもうできてるよ」 「わ、私もできてます……!」 私は改めて強くあー様の手を握り締める。 最初から覚悟はできていました。 私は琴乃さんやカノンさんとは違って、あー様のやろうとしてる事、やりたい事に関して、直接何かを手助けできるわけじゃありません。それでも……! 私には私にしかできない事がある! あー様の搾精担当官として、摂取した貴重な精液の管理とか、奥様方への性技の手解きとか、あ、あー様の、せ、せせせ性欲の発散とか! とにかく、自分のできる事であー様を支えたいと思いました。 「行こう」 「はい!」 扉を開いて私とあー様はチャペルの中へと足を踏み入れる。 私が望んだ、あー様と私のためだけの、たった2人だけの結婚式。 ここにはお互いの親族もいなければ、立会人も、参列者も、司祭様も、誰もいません。 一生に一度だけの機会だから、それなら2人だけで誰にも邪魔されたくなかった。 だって……ほんの少しの時間でいいから、私だけのあー様を独占する時間が欲しかったんだもん。 アラビア半島連邦の時、2人で少しだけお散歩した時すごく嬉しかったから。 『結、俺は2人で歩きたいけど、どう思う?』 入り口から祭壇へと向かう道筋、私が先に入って待つか、あー様が先に入って待つか。どちらにしようかと考えてたら、あー様が2人で歩きたいって言ってくれたんです。 1人じゃない。2人で並んで歩こうって、隣にいるよって言ってくれた気がして凄く嬉しかった。 「結」 「はい」 あー様は私と向き合うと、少し緊張した面持ちで軽く息を吐く。そして少しリラックスされると、いつものように、優しく微笑みかけてくれました。 「もしかしたら寂しく想う夜だってあるかもしれない。悲しくさせてしまう時だってあるだろう。できる限りそうならないように俺も努力はするし、本当はそんな想いさせないよって言いたい。だけど、きっと結にはたくさん苦労も心配もかけると思う」 覚悟はしています。 私はあー様の言葉を真剣に聞く。 「それでも寂しくさせた後は必ず抱きしめるし、悲しませた後には必ず笑顔にさせる。結が、俺と結婚して幸せだったって、そう思わせる人生にしたいと思った。だから、これから先も俺と、ただの白銀あくあと一緒にいてくれないか?」 私は軽く息を吸う。そして……。 「はい」 返事をした私は、そのままあー様のお顔を見つめながら、自分の思っている事を、誓いの言葉を口にした。 「たとえこの世界がどうなったとしても、あくあ様がどうなられたとしても、最後のその瞬間まで、あなたの隣にいると誓います。だから、だから……! あくあ様が私の事を幸せにしてくれるなら、私の全部を以ってあくあ様の事を幸せにさせてください!」 あー様の幸せってなんだろう。あー様が幸せになるために私ができるって何があるのかと考えました。 私は搾精担当官として、誰よりもあー様の性欲の強さを知っています。 奥様だって、マックスの時はあー様が自慰や私の口淫や手コキで週100回近くも抜いてるなんて知らないでしょう。 もはや教科書に載ったっておかしくないレベルの性豪です。偉人どころか神話レベルですよ。 私からの報告を受けた上司の皆さんが、みんなホゲ川さんみたいな顔になっていたくらいなんですから。 ああ……今思い出しても搾精担当官として半年前の自分が不甲斐なく思います。あー様は恥ずかしがり屋さんだから、私に内緒でどれだけの精液を無駄にしてしまったことか……。でも、下着や私物、口に出してもらったり、お顔にかけてもらった私も貴重な精液を無駄にしてしまった同罪なので何も言えません。 それもあって私は、あー様のお嫁さんになる人が今の人数だけでは収まりきらないと思っています。 並大抵の人ではきっとダメ。それこそ掲示板に出没する捗なんとかさんみたいに、性欲が非常にお強そうな人とか、チンなんとかさんみたいに、おちんちんのスペシャリストであるソムリエ資格を持ったプロフェッショナルに奥様になっていただいたら、きっとあー様も持て余した性欲を発散できて幸せな気持ちになると思っています。 残念ながら政府のAIではポンコツすぎて、お2人の素性には全くと言っていいほど辿り着けませんでした。 彼女達がどこで何をしている人なのかは全くわかりませんが、妻として、あー様の性欲を気持ちよく発散させるために私も頑張りますね! 「ありがとう結!」 あくあ様はギュッと私の事を抱きしめてくれた。 任せておいてください。搾精担当官として、あー様の性生活を快適に、そして気持ちのいい射精ができるように頑張りますね! 「結、俺からの結婚指輪、受け取ってもらえるかな?」 「はい、喜んで!」 あー様はポケットから取り出した箱を開くと、結婚指輪を取り出して跪いた。 私はグローブを外すと、薬指に煌めくあー様がプレゼントしてくれた婚約指輪を見て暖かい気持ちになる。 『結さん。結婚指輪なんだけど、みんなと同じデザインになっちゃうけど、それでもいい?』 『も……もちろんです。奥様』 奥様の提案を聞いた時、私はびっくりしてしまいました。 スターズの元王女殿下であった奥様は、はっきり言って特別な存在です。 ですから結婚指輪に関しても、正妻である事をアピールするために他の妻達には指輪をつけさせないものだと勝手に思っていました。実際に正妻が他の妻達にアクセサリーをつけさせないなんて話も、仕事柄、聞いた事があります。 でも奥様は、全員の妻達が等しくあー様とお揃いの指輪を常につけられるようにと、全員の結婚指輪を自分がもらったデザインと統一する事を提案されました。 『その……いいのですか?』 『あ、うん。私にも打算とかがないわけじゃないから……その、仲の良い友達と同じのがつけられたらいいなって』 失礼だとも思いましたが、奥様の事を思わずギュッと抱きしめてしまいました。 なるほど、あの天下のあー様と言えど、この可愛さには勝てません。 『あ、あとね。その代わり、婚約指輪はそれぞれ別にするように言っておくから。あくあが私達の事を考えて贈ってくれた、たった一つの自分だけの指輪。ね。そうしたらすごく素敵じゃない?』 『はい、とっても素敵だと思います!』 あー様が私のために送ってくれたこの世界でたった一つの婚約指輪。ずっとお揃いの結婚指輪もすごく嬉しいし、私、こんなに幸せで大丈夫かな? 私、あー様のものになったんだ。上下に2つ並んだ婚約指輪と結婚指輪を見て笑顔になる。 「結、今日一番の素敵な笑顔をありがとう」 あ……私、今、ちゃんと笑えてたんだ。 笑顔の練習とかしていた頃がすごく懐かしくなる。 「ヴェールをあげてじっくり見ていいかな?」 「はい!」 あー様は私のヴェールをあげると、本当にごく自然と私の唇にチュッと口付けしました。 「ごめん。結が可愛すぎて気が急いちゃった。でも、誓いのキスが一回だけとは決まってないだろ」 あー様は立て続けに私に、2回、3回と、少しずつ長く、そして最後は濃厚なキスをしてくれました。 も、もしかして、私がいっぱいキスしたかったのバレちゃってたのかな? 「せっかくだし、ここ景色が綺麗だから、少し座ってお話をしようか。2人きりの結婚式だから好きにしていいしね」 「うん……!」 本当に2人で他愛もない会話をしました。 でもその時間はすごく穏やかで、ゆったりとしていて、心がすごく落ち着きます。 「結、お腹空いてない?」 「あ、はい……実はその、結構お腹空いてます」 綺麗にウェディングドレスを着るために、昨日からあんまり食べてなかったからか、落ち着いたらすごくお腹が空いてきました。 「そっか、じゃあ、ご飯を食べに行こうか」 「はい! あ……」 あー様は私を抱き上げると、例のお姫様抱っこでチャペルの入り口へと向かう。 こ……こんな感じなんだ。まるで自分が本当のお姫様になったみたいな気持ちになります。 「あ」 扉を開けなきゃいけないので、入り口の前でおりますと言おうとしたら反対側から扉が左右に開いていく。 その先に広がる光景を見て私は思わず声を漏らしてしまいました。 「「「「「「「「「「結さん! 結婚おめでとう!!」」」」」」」」」」 奥様や琴乃さん達の姿だけじゃない。ベリルの皆さんの姿も見えます。 「結さん……」 「結先輩……」 「「「「「綺麗!!」」」」」 同じ職場で働く同僚や上司の人達が駆け寄ってくる。 「皆さん、どうして……」 「だって……ねぇ」 「うん……」 同僚の皆さんの視線が私の上司、天草しきみ長官へと向けられる。 「2人きりの結婚式はいいとして……部下のお祝いくらいしたっていいじゃない。ねぇ、理人さん」 「ああ、せっかくのめでたい日なんだ。それとも迷惑だったかな?」 私はブンブンと首を左右に振る。 「だ、そうですよ」 天草長官と玖珂理人さんが後ろを向くと、そこにはお母さんが立っていました。 「お母さん……!」 「結、すごく綺麗よ」 あー様は私を下ろすと、手を引いてお母さんの近くへとゆっくりと歩いていく。 「ごめんなさい。やっぱり、私は居ない方がよかったわよね。結に赦されない事をした私に、ここに来る資格なんてないのに」 「ううん。私もそう迷ってた。でも、一生に一度しかないから、私のウェディングドレス姿を見てもらえてよかったって、今はそう思ってる」 「そっか……ありがとう結」 お母さんは、あー様の方へと視線を向ける。 「あくあ君。ありがとう」 「いや……俺は何もしてませんよ。結も悩んでたし、だから俺も日付と場所を伝える事しかしてませんでしたから。あとは運命に委ねる……っていうのじゃないけど、どういう風向きになっても、俺が結を幸せにするって事だけは変わらないんで」 お母さんはクスリと微笑む。 「あくあ君……結の事をよろしくお願いします。それと、結、本当に結婚おめでとう」 「ありがとうお母さん」 私はお母さんと抱き合った。 「おめでとう! 結さん!!」 「結先輩、おめでとうございます!」 「おめでとー!!」 「2人とも、おめでとうございます!」 「おめでとう!!」 周りを見ると多くの人達が私の結婚を祝福してくれていました。 お母さん、天草長官、奥様、琴乃さん、みんな、みんな……! もう1人じゃないんだって、そう思ったら自然と目から涙がこぼれ落ちていきました。 『ねぇ、あの子、混ざり物なんだって』 『へー、そうなんだ。華族の面汚しじゃん』 『お母さんが言ってたもん。間違って外国の男の遺伝子掴まされたって』 『ふーん、それって牛のオスとかじゃなくて?』 『ちょっと、笑わせないでよ。キャハハ!』 私の学生時代、自らの生い立ちもあって、友達なんて呼べる人はいませんでした。 でもこれは私にも問題があったのです。 最初から全てを諦めて、無愛想で、感情を殺して能面に成り切ってた自分。 もしかしたら自分から行動したら友達の1人か2人くらいはできたかもしれません。 それでも社会人になって、今の職場の人達に恵まれて、琴乃さんみたいなお友達もできました。 だから私はこう言えます。周りに居た人達に恵まれたんだって。 『おい、デカ女。お前の胸すげー気持ち悪いから2度と俺の視界に入るな』 今の私なら、いじめを作るきっかけとなった、あの言葉にこう言い返してやるでしょう。 私のおっぱいは貴方のためにあるんじゃありませんと。 この世界でたった一つの私が自慢するおっぱいは、ただ1人、あー様を喜ばせるために存在しているのです。 そのためにこの前、百貨店で思い切って、今より大きく見えると噂されている悪魔のビッグバンブラを購入しました。 「あくあ様……」 「結、ほら、泣かないで」 あくあ様は私を泣き止ませようとギュッと抱きしめてくれました。 「あくあ様はずるいです。こんな、こんな、サプライズ、聞いてません」 「あはは、ごめんな。でも、結婚式の後はこうやってみんなで祝いたかったんだよ。結が、せっかく俺のために綺麗になってくれた姿をみんなに見てもらいたいって、そう思ったから」 「……許します。許しますけど、あくあ様は絶対にずるいと思います」 まぁ、なんてわがままな事を言っているんだと自分でも思いました。 でも、なんかもう、幸せ過ぎて言わずにはいられなかったのです。 「だよねー。あくあって絶対ずるいよ」 とあちゃんの言葉に反応して周りからドッと笑いが起きる。 ふふっ、やっぱりそう思ってるのは私だけじゃなかったんだ。 「あるあるだな。今に始まった話じゃない。あくあは最初からそうだったぞ」 「我なんかヘブンズソードのバイトシーンの度にそう思ってる。クリスマスに放送された美容室のシーンなんて、あまりに我のカットが下手すぎて、スタッフの人に天我君はハサミを持たない方がいいよって言われたからな」 黛さんと天我さんのコメントに周りが大爆笑した。 「よかった。私だけじゃなかったんだ……」 「よかったな、た……カノン。ホゲってたのはお前だけじゃなかったみたいだぞ」 「ふふっ、実は私もずるいと思ってました」 「私も例の師弟コンビに取られた番組を見ながらそう思ってました」 森川さんの自虐ネタに、周りからドンマイ。頑張ってという言葉が飛ぶ。 「ちょっと、みんな!? 俺の結婚式なんだよ!? そういうのじゃなくてもっと祝って!」 あはは、あー様の言葉にみんなが手を叩いて笑う。 私もついついそれにつられて笑ってしまいました。 「結まで……ところで結、さっき、一生に一度って言ってたけど、結婚式が人生に一度きりだなんて誰が言ったんだ?」 「えっ……?」 「したくなったら、またしたらいいじゃん」 私は……というか、女性陣の多くがホゲ川さんみたいな顔で首を傾けました。 だって、あー様の言っている意味が皆さん最初は理解できなかったんだもん。 「ほらね。やっぱりあくあが、またなんか変な事言い出した! いつもこうなんだよ!」 とあちゃんのツッコミでみんなが我へと返っていく。 「あー、うん、そっかー、あくあって、そう考えちゃうんだ。あ、ごめん。変な意味じゃなくて普通にすごいなって……うん。でも、そうだね。したくなったらまたする。それもいいかも! だって、私も、もっともっと綺麗なウェディングドレス着たかったし」 「だろ!」 あー様と奥様の言葉にみんなが明るい顔になった。 ほんと、あー様って凄いな。こんな事、普通の人じゃ思いつかないよ。 「よし! それじゃあ話も纏まったし、みんなで飯を……と、結。その前に一つ、お願いがあるんだけどいいかな?」 「はい?」 あくあさんはお母さんからお花のブーケを受け取ると、私にブーケを手渡してヒソヒソ声で耳打ちする。 うん……うん……なるほど。 「わかりました! そういう事ならお任せください!」 私は天高くブーケを掲げる。 「えっと、今からこのブーケを投げるからキャッチしてください! このブーケを受け取った人が、次に結婚式をする人でーーーす!」 私はそう言うと、あー様が指定した方向へとブーケを投げる。 「チャーンス!」 「くっ、ホゲ川、おま、反則だぞ! 動くな!」 「ちょっと、邪魔しないでよ。は……えみり!」 「ぐぬぬぬ、お前だけには絶対キャッチさせん!」 「そこ! 醜い争いをするのはやめなさい!」 揉み合う森川さんと雪白えみりさんの上を私の投げたブーケが通過していく。 それを見上げた琴乃さんは笑顔でそれを見送りました。 落ちていくブーケ、それをキャッチしたのは……。 「え……?」 天我アキラさんのパートナーとして来ていた桜庭春香さんはびっくりした顔をする。 「先輩」 あー様はそう言うと、親指をぐっと突き立てた。 「ふっ、後輩。言われなくてもわかっている。でも……ありがとな!」 そういえば天我さんはこの休みに帰省していると聞きました。 それなのに、このために来てくれたのです。 これは、あー様からのそのお礼という事なのでしょうか。 それとも、男の子の間でだけわかる、何かの合図なのかもしれないって思いました。 「よっしゃ、こうなったら女、森川、二次会は宴会芸で盛り上げます!」 森川アナがそういうと、みんなが手を叩いて喜ぶ。 「そういう事なら私も付き合おうじゃないか!」 「そ、総理……!?」 総理も来てたんですね。あ、森川さんについてきたら結婚式だったと……。 あまりにもフットワークの軽い総理に周りも唖然とする。 「どうやら接待だけで総理に上り詰めた私の実力を発揮する時が来たようですね!」 「総理、そんな事を言って、どこかに流出したらまた謝罪会見ですよ! 年末とか年始に謝罪会見とか恥ずかしいからやめて下さい」 玖珂理人さんが青褪めた顔で総理に耳打ちをする。 なんだろう。なんで、あー様の周りってこんなに面白くて楽しいんでしょう。 「私……やっぱり、あくあ様の事が好きです」 だって、貴方と一緒にいると、どんどん自分の周りに居る人達まで幸せになっていくんだもん。 「そっか……じゃあ、もっと俺の事を好きにさせてやるよ」 あー様の返しに私は顔を真っ赤にしました。やっぱり、あー様ってずるいです! だって、だって……そういう時だけ、すごくかっこいい顔するんですもの!! 騒がしくって人がいっぱいって、みんな笑ってて、2人きりの結婚式も良かったけど、二次会もすごく楽しい時間でした。 ************************************************ ノクターンをやろうかどうか迷ったので、ここで区切りました。 このまま綺麗に終わるのもいいし、ノクターンをやってもいいかなと思います。 それと、カノン視点の日常回を書きました。よかったらそちらもどうぞ。 ただ検証班が楽しそうにヲタ活、推し活をしてるだけの話になります。 https://fantia.jp/yuuritohoney https://www.fanbox.cc/@yuuritohoney 作者のtwitterアカウントです。更新が遅れた時はこちらで連絡します。 https://mobile.twitter.com/yuuritohoney https://mobile.twitter.com/yuuritosub 上が本垢、下がサブ垢です。 アイドルオーディションの推し投票をできる場所を用意しました。 ※オーディションメンバーの詳細に関してはwikiか作者Twitterを確認してください。身長カップ数など書いてます。 https://customform.jp/form/input/140950 あくあとコラボして欲しいキャラや、ノクターン回についてのアンケートやってます。 よろしければどうぞ。 https://customform.jp/form/input/140130 wikiです。有志の皆様、ありがとうございます。 https://wikiwiki.jp/yuuritohoney/ アラビア半島連邦についておねショタ短編書きました。 https://novel18.syosetu.com/n4279ib/ クリスマス用の短編、ムーンライトでとあ注意。 https://novel18.syosetu.com/n5480hz/ 突発更新です。明日も多分更新します。 ******************************************** 雪白えみり、ビンゴゲーム。 「それじゃあみんなー! 盛り上がってきたところでビンゴゲーム、いっくよ〜〜〜!」 「「「「「おーーーーーーっ!」」」」」 とあちゃんの掛け声に、みんなが大きな声で応えた。 私もビンゴゲームだと聞いて思わず立ち上がる。 景品はなんだ!? 米か!? ギフトセットか!? なんでもいいぞ!! 「えーと、そういうわけで今回のビンゴゲームの景品提供者である白銀カノンさん! 超・超・超豪華な景品の発表をよろしくお願いいたします!!」 「「「「「おおおおおお?」」」」」 ふぅ……これは勝ったな。私は嗜みが景品提供者だと聞いて確信する。 あいつがケチっぽい商品を出すはずがない。嗜みはやる時はやってくれる女だと私が一番よく知っているからな。 「今回のビンゴゲームの景品は」 「「「「「景品は?」」」」」 もったいぶった言い方をした嗜みは、大きく手を振り上げた。 「とあちゃんと私が指定した事を、あくあが当選者にやってもらう! です!!」 「「「「「うわああああああああああああ」」」」」 気がついた時には、両手でガッツポーズしてた。 もちろん私だけじゃない。会場に居た全員がだ。 「よっしゃ! 森川楓のパワービンゴ行っちゃいますか!」 パワービンゴってなんだよ……。 お前、力込めすぎてビンゴカード破いてみんなに迷惑かけるなよ? やらかしそうな気がするから一声かけとくか……と、思ったら連れの鬼塚アナがちゃんと注意していた。 今日の結婚式、いっぱいの人で盛り上げたい、ちゃんと嫁をみんなに紹介したい、というあくあ様の意向を踏まえて結構いろんな人が来ている。 ドレスコードなんかもなく、おめかししてる人もいれば、直前に駆けつけてラフな格好をしている人もいるくらいだ。 実際、直前にホゲ川に誘われた総理が一番ラフな格好してるので、誰も服装については何も言わないだろう。あくあ様もそんなこまけー事を気にする人じゃないしな。 「ふふふ、流石は我が孫娘、よくわかってるじゃない!」 隣を見るとメアリーの婆さんがめちゃくちゃアップしてた。 流石あの歳でフルマラソンを完走するだけの事はある。実はチンスキよりやべー身体能力してるんじゃねーかと思うくらいだ。流石、一国の元女王様だった人はちげーのかもしれねぇな。 「ブーブー、もっとマシな商品出しなさいよ!」 なっ!? こ、こんな豪華景品を前にして、文句を言っている人がいる……だと!? そんな不届者は誰だっ!? って、思ったら、野良の小雛ゆかりパイセンだった。 あっ、関わらんとこ。そう思った私は、スッと視線を外す。 「頑張るです……!」 近くにいた忍者が可愛かったので頭を撫でる。 お前はいいよな。ここにいる意地汚いメスどもと違ってお前からしか摂取できない可愛さがあるわ。 あー、あと、月街アヤナさんも。必死に小雛パイセンを抑えようとするその努力に涙が出そうになる。 カチッ、カチッ、カチッ。 聞き覚えのある音に反応して思わず横を見る。 「えみりさん、これ、戦争が起こったりとかしませんよね?」 クレア……ポケットの中に手を突っ込むのはやめようか? 大丈夫、何も起こらないから、な? ほら、そのポケットの中にあるブツをお姉さんに渡しなさい。 これは私が責任を以ってビンゴゲームが終わるまでの間、預かっておきます。 「ふふっ、景品があくあ様……ふふふふふ」 ヒィっ!? どうしてここに皇くくりがいるんだ!? お前、合宿中じゃ……あ、でも、らぴすちゃんとかもいるから今は特例で外出が認められてるのかな? とりあえず、あいつにも関わらんとこ。私の中で、小雛ゆかりパイセンとくくり、ホゲ川の3人には関わらないと決める。あいつら3人に関わったら最後、ろくでもない事に巻き込まれかねないからだ。 周囲に視線を向けると、景品があくあ様と聞いて色めきだっている。 「さーてと、どうやら本気を出す時が来たようですね」 「神様、仏様、嗜み様、あくあ様、どうかどうかよろしくお願いします!」 「はぁはぁ、はぁはぁ、もう今から興奮してきた……」 おい! 最後の奴、本当に大丈夫か!? 全く、落ち着けお前ら。今からマンコ濡らしてたら、肝心な時にトイレに行きたくなっちゃうぞ。 「えー、では、最初に真ん中の所をくり抜いてください」 「あっ……」 ほら、言わんこっちゃない! 早速ゴリ川がやらかして、両隣にいる姐さんと鬼塚アナに厳しい視線を向けられていた。よし、お前は今日ずっとそこのポジションでいいぞ。 「それじゃあ、あくあ、悪いけど、箱の中から数字の書かれたボールを掴んで僕に渡してくれるかな?」 「OK!」 あくあ様は壇上に上がると、箱の中からボールを取り出してとあちゃんに手渡す。 ん? 何人かがポケットから取り出した薬を飲み始めたが大丈夫か? 言っとくけど、その薬なら聖あくあ教のフロント企業が作った薬だからなんも効かねーぞ。その代わり副作用もないけどな。 「それじゃあ最初の番号は……7番です!」 「あ、やったー、私、当たった」 はぁ!? 嗜みお前も参加するのかよ!! 「ぶーぶー」 「ふざけるなー」 「引っ込め〜」 私とチンスキがステージに向かってブーイングする。 くそ、あいつが参戦するなんて聞いてないぞ。 私はビンゴカードを見て、7番をくり抜く。 やっぱりな。7、21の数字はあると思ってたんだよ。 どうせあそこのぼんやりした顔の嗜んとかさんも、4、7、3が揃ってるんだろ! 「えっと、次の数字は……22番です!」 惜しいいいいいいいいいいい! って、思ったら22番もあるじゃん。プチッとな。 「イッコ モ ヒラカナイ……」 どこのチジョーかと思ったら知り合いだった。 チジョーの幹部チンポ・スキー、ありがとう。お前のおかげで歯茎が出たよ。 「どんどん行くよ。次の数字はセットで! 45番と36番です!!」 おっ! も、もしかしてこれて揃ったんじゃねぇか!! 私はすかさず手を挙げる。 「あー、どうやらもう揃った人がいるみたいですね……って、あれ、カノンさんも?」 「はい」 よりによって、お前と同着かよ! つーか、景品提供者がビンゴゲームするな! 「えーと、ここで追加説明をしておくと、今回のビンゴゲームですが、ビンゴをいくつ揃えたかで景品が変わるそうです。たくさんくり抜いて、いっぱいビンゴを作ってくださいね。もちろん揃わなかった人にも参加賞がありますからご安心ください!」 よーし、よしよし、そういう事ならもうこれで一個はビンゴ達成したって事だ。 続け様に、とあちゃんは5つの数字を発表する。 流石にチンスキも一個くらいは数字が開いたのかガッツポーズしてた。 「ちょっと! なんで一個も開かないのよ!!」 「先輩、落ち着いてください!」 おそらく、今、ここにいる人達の気持ちは一つになった。 小雛ゆかりパイセン……ざまあ!! ここら辺になると、少しだがビンゴを揃える人がチラホラと出てくる。 私や嗜み以外にも、メアリーの婆さんや総理もガッツポーズしてた。 2人とも流石は国のトップに立つ、立っていただけの事はある。でもな……総理、運だけで総理になった羽生ですとか言うのは止めた方がいいぞ。また、玖珂理人さんが青ざめた顔で、総理、流出したらまた不適切な言葉で謝罪会見になりますよと言っていた。 「じゃあどんどんいっくよー!」 立て続けに番号を発表する。 「うう、拙者、まだビンゴが揃わないで候……」 忍者のビンゴカードを覗き込むと、リーチは2つあったけどビンゴがまだ揃ってなかった。 私は忍者の頭を撫でて自らの運をお裾分けする。 大丈夫大丈夫、そこまで来たら一個くらいはビンゴ揃うよ。 「あ、当たりました」 らぴすちゃんが側に居た友達達と盛り上がる。 いやー、どっかの薄汚い大人達を見てると、純粋な忍者やらぴすちゃんには癒されるなあ! 「えーと……次の番号は21です!!」 よっしゃー!! オナニーの21番が来た! これで勝つる!! いやー、今朝オナってきた甲斐があるってもんですよ。オナニーに愛され、オナニーを愛してる女、雪白えみりをよろしくオナしゃす!! そして21番が来たことでリーチだったところが3つ一気に揃う。これで5つビンゴだ……。自分の運の良さに怖くなる。 前を向くと嗜みと目があった。 あのメス……私と同じファイブビンゴ状態か!? くっ、どうやらここが頂上決戦のようだな。 「ちょっと、まだ一個ってどういう事よ!!」 すみません。野良の小雛ゆかりパイセン、今いいとこなんで静かにしてもらっていいですか? 「それじゃあ、最後大判振る舞いでラスト10個行ってみようか!!」 「流石とあちゃん!」 「わかってるー!」 「ありがとうございます。ありがとうございます!」 18、89、92、34、56、2、64、67、5……次々と数字が発表されていく。 最後5つになると、とあちゃん、黛君、天我パイセンの順番でボールを引いて数字を発表する。 そしてラストの一つ前、新婦である結さんがボールを引いて会場が大きく盛り上がった。 結さんも自分で引いたボールでビンゴが当たって喜ぶ。それを見たみんなが拍手と掛け声でおめでとうを返した。 「そして、最後の数字は、あくあの方から発表したいと思います」 「よし、まかしとけ!」 あくあ様は箱の中に手を突っ込む。 「77! 77! 77! それで一個ビンゴが揃うのよ!!」 え? まだビンゴ揃ってない人いるの? これだけボール引いてたらもうみんな当たってるんじゃ……って、思ったら小雛ゆかりパイセンだった。 やっぱり日頃の行動って重要なんだなと思った私は、過去の自分を振り返る。うん、私も明日からは、ちょっとは考えて行動するようにしようかな……。 私は自分のビンゴガードに視線を落とす。 あと、残っててビンゴが揃いそうなのは、雪白の46だ。 まだ47がコールされてないところを見ると、嗜みがリーチにかかっている数字は嗜みの47なのだろう。 さっきの嗜みからの視線の合図だけで私はその事に気がついた。 「最後の数字は」 「「「「「数字は?」」」」」 「4……」 「「「「「4!?」」」」」 4という数字がコールされた時点で、すかさず月街アヤナさんとうちの森川が小雛ゆかり先輩の体を掴んだ。 ゴリ川……お前、ちゃんと身体能力が役に立ってるじゃねぇか!! 私は心の中で盟友チンスキの事を見直した。 ちなみに4はもうコールされてるので、それに続く数字が書かれているのは確定である。 私は息を呑んだ。 「6! 最後の番号は46です!!」 しゃああああああああああああああああああっ! 捗るちゃん大勝利ぃいいいいいいいいい! 嗜みざまあと言いかけたところで、あいつと抱き合って健闘を称え合う。良い勝負だった。流石は嗜み、あくあ様と結婚してるメスなだけはある。 「それでは景品の授与式に移りたいと思いまーす!」 「「「「「やったー!」」」」」 みんなが沸く。 「えーと、残念ながらビンゴが揃わなかった人、ごめんね。でも参加賞があるから」 とあちゃんは申し訳なさそうな顔でぺこりと頭を下げる。 あれだけ数字を引いて揃ってない奴は、何かあくあ様に対してやらかしてる人だから、とあちゃんは気に病む必要なんかないよと心の中で呟く。 「それじゃあ、カノンさん。参加賞の発表をしてもらって良いかな?」 「うん。それじゃあ参加賞は……あくあと一緒に記念撮影です!! しかも撮影はあの世界的な写真家でもあるノブさんですよ!」 「任せておいて〜、あくあ君のツーショット写真、私が世界で一番綺麗に貴女を撮ってあげるわよ!!」 参加賞でツーショット写真!? おまけにノブさんの撮影だって!? 「嘘……だろ……」 「まんま、あの伝説の雑誌じゃねぇか!!」 「そういえばそうじゃん!」 「ビンゴ揃ってない人いる?」 「いや……ていうか、あんなに発表して揃ってない人なんているわけないじゃん」 「ちょっと待って、逆に参加賞ってレアじゃ……」 周りの話を聞いて、昔の事を思い出した。 そういえば、あのとあちゃんと一緒に出てた雑誌、あれがあくあ様の知名度を全国区にしたんだよな。 確かに、そう考えると参加賞にしては明らかに豪華だ。 でも、みんなが言う通り、これだけ数字が出てて外れてる人なんているのか? 「それじゃあ、参加賞の人は前に出てきてください」 あ……。 小雛先輩が勝ち誇った顔で手をあげる。 そういえばこの人、最後の数字で外れてたわ……。今、思い出した。 「アヤナちゃん。これあげる」 「え?」 「私、別にあくぽんたんと一緒の写真が欲しいわけじゃないし、アヤナちゃんが代わりにやっといて」 なん……だと……? あくあ様とのツーショット写真、それもノブさん撮影という、あの雑誌と同じ仕様のスペシャル版。それを拒否するなんてと、みんなの顔がホゲに侵食される。 「あ、え? ……本当にいいんですか?」 「別に。あいつと一緒の写真が欲しくなったら、無理やり呼び出してでも撮るから、大丈夫大丈夫」 小雛ゆかりパイセンは周りを見渡すと、ふっと息を吐いてドヤ顔を見せる。 こっ、この女……私はお前らと違って、いつでもツーショット写真なんて撮れるんだぞとマウントを取ってきやがった!! よっぽどビンゴが外れたのが悔しかったのだろう。大人気ない! 大人気ないにも程がある!! 私はこんな大人にはならないようにしようと心に誓った。 「2人とも良いわよ〜!」 うん、流石はトップアイドル同士、絵になるな。 他の人が撮影するのも自由なので、みんな手持ちの携帯で2人の写真を撮っていた。 「それじゃあ、次にビンゴ一個当たった人!」 嗜みの呼びかけに、3割近くの人が手を挙げた。 「それじゃあ一個の人は、あくあと握手とかでどう? 参加賞が豪華だったから、それも両手繋ぎで10秒だけ会話OKとか?」 「それ、あり!」 な、なんだって〜!? 接触がありだと!? そっ、それなら最終的には……結合もアリって事ですか!? 私はキラキラした子供のような純真な瞳で嗜みの方を見つめる。 「いっ、いつも応援してます!」 「ありがとう」 結さんの同僚の人は、嬉しさが有り余って飛び跳ねていた。 「嬉しいで候」 「はは、りんちゃんも当たったんだね。おめでとう」 忍者、一個揃ってたのか! よかったなあ! 個人的にほっこりした気持ちになる。 「白銀君、結婚式おめでとう」 「ナタリア生徒会長、今日は俺のために来てくれてありがとう」 ナタリア・ローゼンエスタ、嗜みの親戚で乙女咲の生徒会長さんらしい。 確かこの子もデュエットオーディション出るんだっけ? リストに名前が書かれていた気がする。 「おにーちゃーん!」 「おっ、しぃちゃん。久しぶり!」 「今日は私達までお招きくださり、ありがとうございます」 「まどかさん。こちらこそ、結婚式を盛り上げるために来てくれてありがとうございました!」 確かちっこい子供の方が小雛パイセンと同じ事務所なんだっけか。 大丈夫か? よりにもよってあの小雛パイセンと同じ事務所で……私なら断固拒否するわ。 そして同伴しているのがお母さんかな? 心なしかあくあ様の顔がだらしない気がする。 「今日は素敵な結婚式に招いてくれてありがとな」 「レイラさんこそ、忙しいのにきてくれてありがとうございます」 玖珂レイラさんとあくあ様の握手は、アクション映画で戦友同士がやり合うような腕相撲をするような握手だった。 なんかステイツの映画のワンシーンみたいで絵になる。 「私からの電話、ちゃんと出なさいよ!」 「すみません。もう10秒です」 「ちょっとぉ!?」 あ、小雛パイセンだ。なるほどね、アヤナちゃんはお返しで自分のビンゴカードを渡したのか。 なんだろう。アヤナちゃんは素直に優しくて良い子だなって思うけど、さっきの誰かさんと違って……。マウントさえ取らなきゃ、みんな普通に小雛ゆかりパイセンに拍手したと思うんだけどな。 「あ、困りますお客様、必要以上にアイドルの方には触れないでください」 「ふざけんな、このあくぽんたん! 後で覚えてなさいよ!」 たった10秒だったけど、みんながこの2人のやり取りには声を出して笑った。 「今日は楽しい結婚式に招待してくれてありがとう。それに……最後のサプライズ、とっても嬉しかった」 「そう言ってもらえると本当に嬉しいです。先輩との結婚式楽しみにしてますから」 桜庭春香さん。天我パイセンとねんごろになってる女性らしい。 落ち着いた感じの上品なお姉さんだ。 「うへへ、自分、握手いいですか?」 「もちろん」 おいチンスキ! 顔が犯罪者みたいになってるぞ!! あと、興奮しすぎてお前のパワーであくあ様の手を握りつぶしたりしないようにしろよな! 「今日の二次会、すごく楽しかったです。ありがとう」 「こちらこそ。俺のわがままに付き合ってくれてありがとうね」 今日の主役である結さんとの握手にはみんな大きな拍手で祝福した。 あーなんだろう。さっきのチンスキが浄化されて消えていくように、暖かで穏やかで綺麗な時間だった。 「それじゃあ、カノンさん。次の景品は何かな?」 「えっと握手はやったから……次はハグなんてどう?」 「「「「「ハグゥ!?」」」」」 みんながさらに驚いた顔をした。 嗜み……私はお前の事を舐めてたかもしれねぇ!! 「たし……カ・ノ・ン! カ・ノ・ン!」 思わず私も感動で嗜みの名前をコールしてしまった。 「「「「「カ・ノ・ン! カ・ノ・ン!」」」」」 周りの人達もそれに続く。 イイゾ〜! このまま煽って調子に乗らせて、一等をセックスに近づけるんだ。 せめて先っちょ、先っちょだけで良いから、あくあ様と夜の濃厚接触をさせてください!! 「それじゃあ2つ揃ってる人ー!」 ここで半数近くの人が手をあげた。 列に並んだ人達は顔を赤らめてそわそわし始める。わかるよ。疼いちゃうよな。特に下半身が。 「あくあちゃーん!」 「母さん、恥ずかしいって!」 お母さんに抱きつかれたあくあ様は少し恥ずかしそうにする。 あくあ様が恥ずかしがるなんて事は滅多にない。新鮮なあくあ様にみんながほっこりした気持ちになった。 「わ、私もいいのだろうか……」 「当然ですよ。はい。どうぞ」 ミクおばちゃんとあくあ様のハグ……。絵になるな。 こうやってみると男女の差もあって似てないけど、細かいところのパーツがやっぱり若い時のミクおばちゃんに似てる気がする。それにしてもこの2人のハグも何かの映画みたいだ。 「あの……本当に私なんかがいいんでしょうか?」 「もちろんです。貴代子さん、どんと、こう、ギュッときてください!」 ん? 心なしか黛君のお母さんと力強くハグをしたあくあ様がだらしのない顔をしているように見える。 ハグが終わった後には、慎太郎君は僕に任せておいてくださいと言っていた。 「あくあ君、うちの子達をよろしくね」 「もちろんです。かなたさん……猫山家は俺に任せてください!」 あくあ様はキリッとしてるけど、どこかだらしのない顔でかなたさんをギュッと抱きしめる。 気のせいかな? なんかこの景品、あくあ様の方が喜んでないか? 「というわけで、次は僕だよ!」 「おわっ」 とあちゃんが勢いよくあくあに飛びついた瞬間、どこか遠くから薬をじゃらじゃらと飲む音が聞こえてきた。ほどほどにしとけよと心の中で突っ込む。 それと何人かが倒れそうになったが忍者やペゴニアさんがすぐに支えていた。ナイスプレイ! 「なぁ……これ、僕もやるのか?」 「当然だろ。こいよ……慎太郎!」 慎太郎とあくあ君のハグを見て、またふらついてた人達が居た。 大丈夫かみんな? 興奮しすぎたら椅子に座って休憩した方がいいぞ。 「あくあ様!」 「メアリーお婆ちゃん、ビンゴ当選おめでとう!」 メアリーの婆さん、よかったなー! あくあ様にハグしてもらって、すごく嬉しそうだ。 「あ、あくあ君、私もいい……のかな?」 「もちろんですよ総理」 総理、大丈夫か? この写真だけが流出したら大炎上不可避かもしれないぞ。 いや、あくあ様とハグし終わった後に、我が政治家人生に悔いなしと言っている事からこれは辞任覚悟のハグだったのか。すげぇ……。やっぱ国のトップだけあって、覚悟がちげーわ。 「あくあ君……」 「うるはさん、今日はきてくれてありがとう」 あくあ様は同級生の女の子にハグをする。 すげぇ、おっぺぇだ……。しかもあの色香、あれで同級生だって!? あくあ様なんて、秒で食われちまいそうな雰囲気がある。 現に大きなものを押し付けられたあくあ様が、すごく嬉しそうな顔をしていた。 「あ……あの……」 「鬼塚さん。いつも楓がお世話になってます。ありがとう」 あ、チンスキの上司だ。 「嘘……でしょ。鬼塚パイセンがメスの顔になってる」 当然だろチンスキ。相手はあのあくあ様だぜ。 ほら、見ろよ。あの姐さんだってメスの顔になってる。 そんな事ができる男なんて、この世界にはあくあ様だけだ!! 「あくあさん……」 「琴乃、俺たちも絶対に結婚式あげような!」 「はい!」 良かったな。私と嗜みとチンスキは盛大な拍手を姐さんに贈る。 「それじゃあ次はいよいよ3ビンゴ。とあちゃんどうする?」 「んーと、それなら……意外と、下の名前で呼んでもらうとかどう? それも体を密着させて!」 「それ……あり! 採用!」 「「「「「カ・ノ・ン! カ・ノ・ン!」」」」」 ふぅ、だんだん凄い事になってきたぜ。 下の名前で呼んでもらえる? どんなご褒美だよ。もうほとんど恋人か夫婦じゃねーか! 「よ、よろしくお願いします」 クレア!? クレアじゃないか!? お前、ビンゴ3つも揃ったのかよ。すげーな!! 「クレアさんおめでとう、どういう事を言って欲しい?」 「えっと……命令口調でなんか言ってくれれば、それで……」 「OK、そういう事だから、あくあ、よろしくね!」 「わかった!」 あくあ様は少し考えた後、クレアの手を取って壁側まで連れていく。 あくあ様は壁にもたれかかったクレアに詰め寄ると、勢いよく壁をドンと叩いて、体を密着させるようにした。 この時点で会場は、ぎゃーとか、うぎゃーとかいう汚いメスの声が響きまくる。 「クレア……。お前は、俺だけ応援してろ。いいな?」 「ふぁ、ふぁい……!」 クレアは内股をキュッと擦らせる。あー、あれ、確実に濡れてますわ。 よかったなぁ。報われて。私はクレアに拍手を贈った。 でも、さっきのアレでまた変な方向に行ったりとか……は、流石にしねーよな! うんうん、私の気のせいだ。気のせい。 「あ、えっと、私もいいのかな?」 「当然です社長。どうぞどうぞ」 あー、次は天鳥社長か。この人には報われて欲しいから、みんなが温かい目で見る。 「それじゃあ、社長はどうして欲しい」 「えっと、その……褒めてくれるとか……あり?」 「だ、そうだよ。あくあ、頑張って!」 「よしきた。任せろ!」 あくあ様は、天鳥社長の手を引くと、自分の胸の中に抱き寄せた。 「阿古……お疲れ。いつも俺達のために頑張ってくれてありがとう。感謝してる。だから……あんま無茶するんじゃないぞ!」 「「「「「うわああああああああああ!」」」」」 ふらついた阿古さんを小雛ゆかりパイセンが抱き止めてた。 これにはみんなが拍手を贈る。ありがとう。ほんとありがとう。みんなが天鳥社長に感謝した。 「あくあ先輩!」 ひいっ! くくりの声に思わず体がびくんと反応する。 どうせ体がびくんとするなら、あくあ様におまんまん弄られてびくんびくんしたかった……。 「くくりちゃんはどうして欲しい?」 「んー……それじゃあ、くくりは俺のものって扱いしてくれませんか?」 「OK!」 あくあ様は、くくりの腰に手を回すと、そっと自分の方へと抱き寄せた。 「くくり、俺の事だけ見て。他のやつには触らせたりしないから」 「はい……!」 くっ……これ、くくりじゃない人との組み合わせで見たかった……。 あくあ様、一見するとお淑やかにしてるその女の中身は化け物です。早く逃げて!! 「次は杉田先生か」 「先生はどうして欲しい?」 「わ、私も、天鳥社長みたいに癒しがいいです……」 「OK!」 あくあ様は、杉田先生の体に密着させると、頭の上に手を置いた。 そしてポンポンと頭を叩くと、そっと耳元で囁くように名前を呼ぶ。 「ちゃんと休めてる? 無理しないでね。マリ。マリ先生が倒れたら、俺が悲しむから」 「あ、あ、あ……うん」 良かったなぁ! 聖あくあ教に勧誘されたり、生徒に幹部が居たり、先生は大変そうだからこれくらいご褒美があってもいいはずだ。すまねぇ。うちの信者どもが迷惑かけてます。 「それじゃあ、これで終わりかな?」 「我がいる……!」 天我パイセンはビンゴガードを天高く上げる。 すげぇな。特別な事をしてるわけじゃないのに、なんかすげぇカッコよく見える。 「それじゃあ、天我先輩はどうして欲しい?」 「じゃ、じゃぁ……同級生みたいな感じで」 ふぁ〜〜〜、そういえば天我パイセンって1人だけ学年も学校も違うんだよな……。 あ、あれ? 学校でぼっち飯してる天我パイセンを想像したらなんか目から汗が出てきたぞ。 これがもう1人のパイセンなら歯茎が出るだけなのに……。 「アキラ! 放課後バスケしに行こうぜ!」 「お、おぅ! いこーぜ、あ、あく、あくあ!」 かーっ、これ天我パイセンが一番可愛い奴じゃねぇか! 後輩に呼び捨てされて赤くなってるし、恥ずかしがって声がきょどってるし、どこかの嗜みさんより全然ヒロインしてますわ。 「それじゃあ、今度こそ終わりだよね? で……あと何人?」 手を挙げたのは私と嗜み、それにペゴニアさんと……揚羽お姉ちゃん!? どうして揚羽お姉ちゃんがここにって、あ、総理繋がりできたのね。なるほど……。 「カノンさん、残りどうする?」 「うーん。私は別に景品はなくてもいいけど、1位以外の2人は例のアレでよくない? ほら、俵抱きとお姫様抱っこで。それでさ、あくあには例のセリフを言って貰うって事で」 「じゃあ、もうそれで!!」 4ビンゴのペゴニアさんと、揚羽お姉ちゃんがステージの上に出る。 揚羽お姉ちゃん、アウェーだからか、平静を装ってはいるけど居心地が悪そうだ。 嗜みは何やらコショコショとあくあ様に囁く。 「えっと、どっちかがお姫様抱っこで、どっちかが俵抱きで」 「それなら私は後でいいですわ。お先にどうぞ」 とあちゃんの提案に、揚羽お姉ちゃんはペゴニアさんに順番を回す。 「それじゃあ私はお嬢様と同じお姫様抱っこでよろしくお願いします」 「わかった」 あくあ様はペゴニアさんをお姫様抱っこ……というかメイド抱っこ? する。 「あらあら、旦那様。私はお姫様ではなくてただのメイドですよ」 「ふぅん、俺に生意気な口をきくとは、随分と生意気なメイドだな」 夕迅!? この口調は夕迅様モードじゃねぇか!! 「夕迅様……」 危ねぇ! 倒れかかったメアリーの婆さんを必死に支える。 おい、そこの孫娘、自分の婆さんを天に召させるつもりか! 自重しろ!! 「え、あ……」 「まぁいいさ。随分と躾甲斐がありそうだし、じっくりと時間をかけて堕とせばいいわけだし……ね。ペゴニア、今晩は寝かせないよ」 うわあああああああああああああああああああああ! って、お前、自分が言ってて私と一緒になって叫ぶな嗜み!! このシチュエーション、完全にお前が見たかったシーンをやりたかっただけだろ!! 「くっ……これは屈辱です!」 ペゴニアさんは赤くなった顔を誤魔化すように、お姫様抱っこの状態から床に足を下ろすと、どこかへと逃げてしまった。うん、わかるよ。あれには勝てない。 「それじゃあ私は俵抱きですね」 揚羽お姉ちゃんがんばれ!! 嗜みとあくあ様の事だから、まーた、何かやらかすぞ!! 私は心の中で揚羽お姉ちゃんにエールを贈る。 「ひゃっ」 あくあ様は難なく揚羽お姉ちゃんを俵抱きする。 「暴れないでよ。じっとしてなきゃ、運べないじゃん」 のうりんの主人公だあああああああああああ! 「うぎゃあああああああ!」 あっ、揚羽お姉ちゃんより先に白龍先生が死んだ。 お、おい、死ぬな。生きろ!! これをちゃんと実写化するために、貴女には生きててもらわなきゃいけないんだよ!! メアリー様が隣でうなされていたが死んで無いので良しとする。 「あ、あ、あ……」 流石の揚羽お姉ちゃんも顔を真っ赤にしてた。 これはしゃーない。取り繕えるわけがないんだから。 私達、メスにできる事なんてホゲ顔でお股を濡らす事だけですよ。 「だからじっとしてなよって言ってるでしょ。ほら、僕の言う事ちゃんと聞く。わかった? 揚羽お姉ちゃん」 「う、ううううん……」 とんでもねぇもんが生み出されてしまった。 こんなもんが外に流出したら暴動が起きるぞ……。今すぐ実写化しろってデモが起こってもおかしくない。 私は揚羽お姉ちゃんによく頑張ったと心の中で強く拍手をして称えた。 「えーと、それじゃあ最後の1人。雪白えみりさん。どうぞ」 「はい!」 うぉおおおおおおおお、ついに来た! 私の番である。 い、いったい、何をするんだろう。緊張してきたぞ……。 「最後はどうしよっか?」 「うーん、もう最後はあくあに任せるって事で、どう?」 「わかった」 あくあ様は嗜みの言葉に笑顔で頷く。 「そういう事ならこれで」 「きゃっ!」 「えっ?」 ステージの中央に立ったあくあ様は、私と嗜みの2人の肩に手を回して自分の体の方へと抱き寄せた。 「カノン、今日はありがとな」 あくあ様は嗜みのほっぺたに軽くチューした。 「えみりさん、嫌なら嫌って言って」 「嫌じゃないです」 もう大体、何されるかわかったけど、あくあ様にされて嫌な事なんてないです!! 「えみりさんも、今日は来てくれてありがとう」 そう言ってあくあ様は、私のおでこに軽くチューしてくれた。 もうこのおでこ、一生洗わねぇわ……。 「って、これだとシンプルかな? 3人でゆうおにのラストシーンする?」 「もう、それはあくあがやりたいだけじゃん!」 嗜みー! そこは恥ずかしがらずにやるって言えよ!! 私とお前のおっぱいサンドでチューしようぜ!! なーに、口が滑ってあくあ様にベロチューしたって事故だよ事故! 偶然を装ってキス泥棒したっていいじゃないか! ぐへへ! 「はは、冗談だよ」 くっ……残念だけど仕方ない。 それでもデコチューもらえたし良かった良かった。 「それじゃあ、盛り上がってきたところで、森川楓の一発芸いきます!!」 うん、それはまぁ、どうでもいいかな。 こうして二次会は大いに盛り上がっていった。 ************************************************ 名前あげてもらえた人、大体出せたと思います。 ナタリアさんとまどかさんは良いのが思いつかなくて上手く入れられなかったけど、これで許してもらえたら。 それと、カノン視点の日常回を書きました。よかったらそちらもどうぞ。 ただ検証班が楽しそうにヲタ活、推し活をしてるだけの話になります。 https://fantia.jp/yuuritohoney https://www.fanbox.cc/@yuuritohoney 作者のtwitterアカウントです。更新が遅れた時はこちらで連絡します。 https://mobile.twitter.com/yuuritohoney https://mobile.twitter.com/yuuritosub 上が本垢、下がサブ垢です。 アイドルオーディションの推し投票をできる場所を用意しました。 ※オーディションメンバーの詳細に関してはwikiか作者Twitterを確認してください。身長カップ数など書いてます。 https://customform.jp/form/input/140950 あくあとコラボして欲しいキャラや、ノクターン回についてのアンケートやってます。 よろしければどうぞ。 https://customform.jp/form/input/140130 wikiです。有志の皆様、ありがとうございます。 https://wikiwiki.jp/yuuritohoney/ アラビア半島連邦についておねショタ短編書きました。 https://novel18.syosetu.com/n4279ib/ クリスマス用の短編、ムーンライトでとあ注意。 https://novel18.syosetu.com/n5480hz/ 昨日、更新してます。 二次会のビンゴゲームまだ読んでない人はバックしてください。 ******************************************** 白銀結、私のお願い。 「結……」 「あくあ様……」 ゆっくりと近づいてきたあー様が私にそっと口付けを落とした。 あー様に初めて抱いてもらったあの日と同じくらい緊張します。 「ん……」 口付けをしている間に、スマートにブラジャーを外したあー様は、私のおっぱいを両手でしっかりと揉みしだく。 貴方に揉まれるために24年間育ててきたIカップです。いっぱい、いっぱい、愛してくださいね。 「あっ」 あー様は、乳首を甘噛みすると、赤ちゃんみたいにちゅうちゅうと吸い始める。 ふふっ、大きな赤ちゃんのあー様の頭をよしよししながら、私はとても穏やかな気持ちになりました。 私は自分の生い立ちもあって、自らが母親になる事にとても躊躇しています。だからと言って子供が嫌いとかいうわけじゃありません。むしろ子供は大好きです。 そんな矛盾した私にとって、彼氏にも赤ちゃんにもなってくれるあー様は最高の旦那様ではないでしょうか? 「ん」 私はあー様がおっぱいを吸いやすいように、お母さんが赤ちゃんに授乳するような体勢に変える。 「好きなだけ飲んでくださいね」 私だけなのかな? 甘えてくれるあー様の姿を見てると、どんどん甘やかしたくなります。 なんでもしてあげたくなるし、どんなわがままだって聞いてあげるのにって気持ちになるんですよね。 「とっても上手ですよ」 私はあー様の頭をまたよしよしと撫でる。 視線を下半身へと向けると、大きく膨らんだあー様のあー様が先ちょっから涙を流しているように見えました。 かわいそう……。胸の奥がキュッと締め付けられて苦しくなりました。 触って欲しいのかな? 触ってあげなくちゃ。たくさんヨシヨシして、いいこいいこしてあげなきゃって気持ちになっちゃいます。 「ごめんね」 私はあー様のものにそっと触れると、ゆっくりと優しく上下にシゴき始めました。 するとあー様のおちんぽ様はすぐに私の手に甘えるように、反り返って私の掌をグイグイと押してきます。 かわい〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜! もっと強めにゴシゴシして欲しいのかな? 必死におねだりをするあー様のおちんぽ様を見てキュンとする。 「ちょっとだけ強めにゴシゴシするけど、まだ無駄撃ちしちゃダメだよ」 あー様の精子は人類の宝です。だから私の手なんかで無駄にシコシコピュッピュッさせるわけにはいけません。 搾精担当官として、国家機密局のデータベースにアクセスできる私は、あー様の精子提供希望者がどれだけいるか把握しています。 精子提供の希望に見合う範囲内にいる女性のおよそ98.4%があなたの精子が欲しいって要望を出してるんですよ? こうなると残りの1.6%は何を希望していてるのでしょうかって思ったけど、とあちゃん、天我さん、黛さんの担当官の人と重複希望しているデータを擦り合わせて確認したら100%になりました。なるほどね……。 「出したくなったら言ってくださいね。えっ? おっぱいに出したい? 仕方ありませんね。搾精担当官として無駄うちはダメなのですが……今日だけは特別ですよ?」 今日だけは特別なんて言ってるけど、毎回特別ですよって言って無駄打ちさせてるような気がします。 だって、あー様のしゅんとした顔を見たら、させてあげたくなっちゃうだもん。 プロの搾精担当官としてはダメなんじゃないかと思った私は天草長官にこの事を相談しました。 『搾精担当官の仕事はただ搾精をするだけじゃないの。男性に射精って気持ちいいんだよとお伝えするために、より快適で気持ちの良い射精を促す事が本来の搾精担当官の仕事なのです。だから貴女は間違ってないわ』 天草長官の言葉は私にとって目から鱗でした。 『そ、それに……この前の8ダース近くある精液といい。これ以上は保管場所に……ンンッ』 最後、天草長官が何かもごもごと言っていた気がしますが、きっと気のせいでしょう。 あー様は私に挟んでもらうために、ベッドに腰掛けた状態になると上半身を仰向けにされました。 「これでいいですか?」 私はあー様の開いた股の間に体を入れると、ビンビンに勃起したおちんぽ様をおっぱいで挟み込む 「私のおっぱいの重さがわかるように、激しく叩きつけて欲しい? はい、わかりました」 ん……私は口の中に溜めた唾をあー様のおちんぽ様の上からトロリと落とすと、それを潤滑剤にしておちんぽ様をゴシゴシと力強くシゴいた。私はそれに加えて、あー様の下半身に重たいおっぱいを何度も叩きつけてお射精を促します。 「ん……もう出そう? いいですよ。いっぱい出してくださいね」 私はおっぱいを強く叩きつけた後、両端から自分のおっぱいを強く押してあー様のおちんぽ様をズリ扱いた。 するとあー様は、すぐに私の乳袋の中に精を解き放ってくださったのです。 あっ、あっ、あっ……。 びくんびくんと何度も激しく鼓動するあー様のおちんぽ様に、私のおっぱいがわからせられて屈服させられる。 私の乳袋を種付けするように、あー様のあったかい精液がビュルビュルと吐き出されていく。 あ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜! もう! もう! こんなの絶対に私のおっぱいが大好きじゃないとできない事じゃないですか! あー様がいつもお射精で私のおっぱいを全肯定してくれるから、私も、もっともっとおっぱいが大きくなるように努力してるんですよ! 今日だって、さっと外されてたけど例のビッグバンブラを着用してたし、奥様からお勧めされた聖女堂のバストアップクリームも使ってるし……。 私と琴乃さんが、ただでさえ大きなこの乳袋をですね。貴方のためだけに、今より大きくできないかとか血迷った事してる事に気がついてますか? これ以上、私と琴乃さんのが大きくなってもちゃんと愛してくださいね。 さっきだって揚羽様とかえみりさんとか大きい人にずっとデレデレした顔してたし! ここにいつでも使えるあー様専用のおっぱい搾精器があるんだから、他のおっぱいに色目使っちゃうのもダメ! って言いたいけど、おっぱいおっきい人の気持ちはすごくわかるので許します。 その代わり、ちゃんと私のおっぱいも愛してくださいね? あ、そういえば、子供はおトイレの仕方を教えるためにトイレトレーニングという事をするらしいです。だったら、私もこの自慢のあー様専用おっぱい便所でおちんぽ様をトイレトレーニングしちゃおうかな……。 「たくさん出してくれてありがとうございます」 私は自分のおっぱいを左右に開いて、こんなに出してくれ嬉しいという事をアピールしました。 するとあー様は、私をベッドに押し倒したのです。 ま、待ってください! まだおっぱいの谷間にあー様の精液が糸を引いていますし、後世の学術のためにできる限り回収して保存容器に入れないと……。 「結、お願い」 はい、わかりました! あー、やっぱり無理です! あー様にそんなお顔でお願いされたら、はい、か、うん、か、イエス、しかないんですよ。だって、本当になんだってしてあげたくなるお顔をしてるんですもの。 ご奉仕顔っていうのかな。ペゴニアさんも言ってたけど、ご奉仕をしたくなるお顔をしてるんですよね。 「あ、あの……一つだけ、お願いがあります」 押し倒された私は覚悟を決めて、挿入される前に一つだけあー様にお願いをする。 「搾精担当官として、こんなお願いをするのは偲びないのですが……その……孕ませるつもりで中に出してはいただけないでしょうか?」 私は赤ちゃんを作らないために毎日、低容量のピルを服用していますが、今日の日のために私はピルを止めてきました。あー様もその事は十分に知っています。 「赤ちゃんが欲しいってこと?」 あー様の問いかけに対して、私は小さく左右に首を振る。 私はあらかじめ近くに置いてあったポーチを手に取ってファスナーを開けると、中からアフターピルを取り出してあー様に見せました。 「私は子供を作る事にはまだ躊躇いがあります。それでも……中に、中に出して欲しいのです」 妊娠の可能性がある中出しほど幸せになれるものはない。 そういう話を聞いた事があります。だから、だから……シテ欲しいと思いました。 あー様の精液をピルを飲んでない状況で、私の一番大事な所にお出迎えできたら、どんなに幸せな事なのだろう。 その事を考えただけで体が熱くなって、今日まで毎日、熱った体を自らの指で慰め続けてきました。 「わかった」 あー様は私に覆い被さると、ゆっくりと膣内におちんぽ様を挿入します。 んっ、あ……ダメ、こんなの、こんなの、私の知ってるセックスじゃない! 「ああ!」 私は一番奥におちんぽ様をお出迎えすると、大きく体を仰け反らせた。 え? 待って、待って! 妊娠を伴う性行為ってこんなに気持ちがいいんですか!? 今までのピル服用からのせっくすなんかとは全然違います。 中に出されたら赤ちゃんできちゃうんだって感じる事で、体の隅々まで敏感になっている事に気がつきました。 「おっ」 あ、ダメっ! 気持ち良すぎて下品なおほ声が出ました。 あー様にそんなはしたない女だって思われたくない私は必死に声を出すのを我慢する。 それでも押さえつけた掌の指の隙間からドスケベな私の嗚咽が漏れ出てしまう。 「おっ、おっ、おっ!」 理性が性欲に強く引っ張られて私本来の、メスとしての本能が顔を出す。 中出しされたい。受精したい。孕みたい。膣奥をぐちゃぐちゃに蹂躙されたい。赤ちゃん部屋を精液で満たされたい。24時間365日おちんぽケースになりたい。あー様専用の排泄トイレ、精液便所になりたい。ただ性欲を吐き捨てるための肉便器にして欲しい。 頭の中がバカになりそうなぐらい、オチンポ様と射精の事しか考えられなくなった。 「中、中に、出して。もう、私の事……好きにしていいから!!」 あっ、あっ、あっ、きた、きたきたきたきたきたきた! お射精用のピストンだってすぐにわかりました。 あー様は私に体重をかけないように私の片乳だけを揉みしだく。 だめーーーーー! 私の事なんか配慮しなくていいから、もっと両手でガッツリおっぱいがちぎれるくらい強く揉みしだいてください! あー様に私の声が届いたのか、あー様は私と体を密着させると、キスしながら強くおっぱいを揉んでくれました。 私はそれに応えるように、大好きだという気持ちを伝えようと、両手をあー様の首の後ろに、両足をあー様の腰の後ろに回して全身であー様の体にしがみつく。 「んーーーーーーーーーーーーーーーっ!」 私はあー様と深い口づけをしながら絶頂した。 出てりゅ……。私の赤ちゃん部屋に、あー様の精子がとくとくと流し出されているのがわかります。 ……好き! 好き好き好き好き好き! 好きって気持ちが溢れて頭が多幸感で飛びそうになる。 え? だって、この射精量、絶対に私を孕ませるつもりじゃないですか。そんな事されたら絶対に好きになっちゃうし、貴方のために全部捧げますって女の子が一番可愛い仕草で言う奴じゃないですか。 語尾にハートマークだってついちゃうし、なんなら目の奥がハートマークにだってなりますよ。 「はぁ……はぁ……はぁ……はぁ……」 仰向けでガニ股になった私は、快楽の余韻を味わいながら虚な目で天井を見上げる。 「あ、ありがとうございました」 「こちらこそ。結、今日も……いや、いつも、俺の事を気持ちよくしてくれてありがとう」 あー様に優しいチューをされてほっこりした気持ちになりました。 冷静になった私は、何度かあくあ様のものを搾精器で搾り取って自分のお役目を果たす。 心なしか生のセックスと違って、搾精機の時の方が精液量が少ない気がしました。 やっぱり……! 私が想定した通り、あー様の性欲はこんなもんじゃありません。 『搾精担当官の仕事はただ搾精をするだけじゃないの。男性に射精って気持ちいいんだよとお伝えするために、より快適で気持ちの良い射精を促す事が本来の搾精担当官の仕事なのです。だから貴女は間違ってないわ』 天草長官の言葉が脳裏をよぎる。 あー様にとって、気持ちのいい射精は何かと考えたら、それは女性の介助が伴った射精です。 やはり4人じゃ足りない。性欲強めのペゴニアさんを入れても5人でもまだあー様を満たす事はできないでしょう。 私の頭の中に、1人の女性の顔が思い浮かびました。 雪白えみりさん……。 奥様をお娶りになられた事からもわかりますが、あー様は清楚な女性が好みなんだと思います。 それに加えて重要なのは奥様のような可愛らしさ。今日のビンゴゲームを思い返すと、あー様にデコチューされた時のえみりさんは美人なのに少し表情を崩されて、とても可愛らしいお顔をされていました。 おまけにえみり様はすごいおっぱいが大きいです。 政府のデータからも胸の大きな女性は性欲が強いというちゃんとした調査結果が出てますし、見た目からは想像できませんがえみりさんもその可能性があるのではないでしょうか? 幸いにもえみりさんは奥様や琴乃さんのご友人です。おまけにあー様も最後、満更じゃなかった気がしました。 あまりお力になれるかどうかはわかりませんが、私の方からさりげなくお二人がそういう関係になるように上手く持っていく事ができればいいのですが……。 「結、どうかした?」 「あ、すみません。ちょっと疲れちゃいました」 「そっか、今日は色々あったし、最後も激しくしちゃったからね。ありがとう結、俺のために頑張ってくれて」 あー様は私をお姫様抱っこすると、お風呂で身体を綺麗にしてくれて、一緒にベッドで眠ってくれました。 私、あー様と結婚できて、今、とても幸せです。 だから待っててくださいね。貴方が一番気持ちよくお射精できるように、私も頑張りますから! 私はそう心に誓いながら、あー様の腕の中で眠りにつきました。 ************************************************ 内容短くてすみません。 あとなんか希望者もいるようなので、ゆうおにの掲示板回、と言っても放送後にどういう反応してたのかをやれたらやろうと思います。まだ、書いてないのでどうなるかわからないけど、途中経過でできそうか無理そうかTwitterで報告します。 それと、カノン視点の日常回を書きました。よかったらそちらもどうぞ。 ただ検証班が楽しそうにヲタ活、推し活をしてるだけの話になります。 https://fantia.jp/yuuritohoney https://www.fanbox.cc/@yuuritohoney 作者のtwitterアカウントです。更新が遅れた時はこちらで連絡します。 https://mobile.twitter.com/yuuritohoney https://mobile.twitter.com/yuuritosub 上が本垢、下がサブ垢です。 アイドルオーディションの推し投票をできる場所を用意しました。 ※オーディションメンバーの詳細に関してはwikiか作者Twitterを確認してください。身長カップ数など書いてます。 https://customform.jp/form/input/140950 あくあとコラボして欲しいキャラや、ノクターン回についてのアンケートやってます。 よろしければどうぞ。 https://customform.jp/form/input/140130 wikiです。有志の皆様、ありがとうございます。 https://wikiwiki.jp/yuuritohoney/ アラビア半島連邦についておねショタ短編書きました。 https://novel18.syosetu.com/n4279ib/ クリスマス用の短編、ムーンライトでとあ注意。 https://novel18.syosetu.com/n5480hz/ 加筆修正のお知らせです。 ※ 白銀しとり、お姉ちゃんがスケベじゃいけないの? ……しとりお姉ちゃんが同意だったと思っていた理由を追加しました。 ※ 雪白えみり、ビンゴゲーム ……天我先輩、春香さん、ナタリア先輩、しぃちゃんとお母さん等を追加しました。 それと今回は希望者が多かったので予定にはなかったけど少し遡ってゆうおにの掲示板回です。 アフター回は明日更新します。 明後日にはメインストーリーに戻ります。 すみません……。 ******************************************** 掲示板、ゆうおにの最終回。 【沙雪はトラ・ウマー】ゆうおに最終回【莉奈は心のオアシス】 8 ななし もう最終回か……。 12 ななし さーてと、今日でサイコパス沙雪も見納めか。 17 ななし >>12 沙雪とかいう教育上よろしくないキャラクター。 23 ななし 沙雪とかいうモンスターを小雛ゆかりとかいう別のモンスターが演じてるのがなんとも笑えない。 26 ななし >>23 わかるわ。 30 ななし お兄様はもう解放されて幸せになっていいよ。 莉奈と2人でのんびり暮らせばいいじゃん。 32 ななし ドラマが終われば、リボンブームも終わるかな? 38 ななし >>32 1話の匂い嗅ぎは性的すぎる。 うちの中学生の妹はあれで生理が始まった。 44 ななし >>38 あー様の前じゃ、生理が始まってなくても閉経してても関係ないんだよね。 幼女から老女まで一瞬で女をメスにさせる。それが白銀あくあです。 49 ななし >>44 全私が納得した。 55 ななし くだらないこと言ってる最中に申し訳ないけど、そろそろ始まるぞ。 60 ななし >>55 OK! 63 ななし >>55 風呂なら入ってきた! 64 ななし >>55 いつでもばっちこい! 67 ななし あ。 68 ななし あっ……。 69 ななし あ……。 71 ななし 始まった! 70 ななし はじまってしまった……。 73 ななし 開幕沙雪wwwww 76 ななし 開幕沙雪とかいうパワーワード。 79 ななし あのさぁ、スタッフ、頼むから初っ端から心臓握り潰してくるのやめてもらっていいですか? 怖いんだよ……。 82 ななし 野良の小雛ゆかりのせいで、怖さも8割増しや……。 85 ななし >>82 インコ逃げるな。 87 ななし >>82 おーい、スタッフさーん、ここでサボってる人がいまーす! 88 ななし >>82 (乙女ゲーから)逃げるな! 89 ななし >>82 乙女ゲームが君を待ってる! 91 ななし >>82 早く続きしろ!! 97 ななし インコ名無しでもバレてて草w みんな許してやれよwww 99 ななし クローゼットが閉じていくときの沙雪が怖いんだよ!! 103 ななし 小雛ゆかりとかいう私達にトラウマを植え付けようとしてる奴。 というかこいつがチジョーだろ! 106 ななし >>103 小雛ゆかり=トラ・ウマー説きたかw 112 ななし やっぱり小雛ゆかりって演技上手いよな。 こうやってアヤナちゃんやあくたんとやってても抜群にうまい。 117 ななし >>112 そりゃ日本を代表する女優の1人だもん。 日本人離れしたスタイルを持ってる玖珂レイラとか、個性と美しさに全振りした雪白美洲みたいに世界ではウケないかもしれないけど、役者としての演技力ならワンチャン小雛ゆかりが一番上すらある。 121 ななし >>117 いや、演技力もミシュ様だろ。 小雛ゆかりさんも上手いけど日本人の域を出ない。 125 ななし >>121 映画見に行け。 126 ななし >>121 すぐに映画行け。 128 ななし >>121 あーはいはい、なるほどね。そこで止まってるのか君は。 あくたんと出会って究極の愛を得た小雛ゆかりさんこと、アルティメットKYさんを見てきなさい。 133 ななし >>128 めちゃくちゃ空気読めない人じゃんそれ。 137 検証班◆07218KADO6 >>133 空気は読めてるけど、読むとか読まないとかそういう次元で生きてないから。 小雛ゆかりさんにとって、空気を読むのは周りの仕事なんだよ。 140 ななし >>137 草w 141 ななし >>137 ほんとこれなんだよな。 144 ななし >>137 捗るって分析力あるし、ちゃんとしてれば検証班なんだよな。 チンスキは明らかに賑やかし要員だけど。 148 ななし 小雛ゆかり、雪白美洲、玖珂レイラの映画、三つとも好調だよな。 152 ななし >>148 美洲様→いつもの美洲様、美洲様ファンじゃなくても見るべき名作。 レイラ→いつものレイラ、普通に面白かったけど過去最高ではない。 小雛ゆかり→間違いなく過去最高の小雛ゆかり、こんなに人間やってる小雛ゆかり見た事ねーわ。 158 ななし >>152 いろんな文化人が映画にコメントしてたけど、評論家よりこいつの言葉が一番しっくりしたわ。 森川楓「あくあ君が小雛ゆかりを演者から人間にしてくれた」 165 ななし >>158 なるほどな、あいつも賑やかしじゃなかったって事か……。 167 ななし >>158 こいつの名言率なんなんw 170 ななし >>158 これ、マジで名言wwwww 映画とかドラマって作り物なんだけど、今回は小雛ゆかりが人間やってるから作り物の話を見てる気がしなかった。 ずっと最初から最後まで、その場面に自分が立ち会ってるような感覚だったわ。 あのバケモン、ついに観客まで巻き込んでコントロールし始めたぞ。 172 ななし あくたんきた! 175 3510◆ULTi-Hi-P3 ●REC 178 ななし 濡れ濡れあくたんきたー!! 180 ななし >>175 相変わらず性的なシーンへの対応が早くて助かります!! 183 検証班◆07218KADO6 >>175 自分、後で動画いいっすか!? 185 検証班◆CHiMPOsuki >>175 ぐへへ……あざーす! 191 ななし ダメダメ、雨に濡れてるあくあ君がえっちすぎてドラマに集中できない! 196 ななし >>191 これがあくあ君があくあ君である事に対しての弊害かもね。 演技は間違いなく良い。女の子の中に入ってもトップクラス。 でも……顔が良すぎるし、体も良いし、声もいいし、もう全部がえっちすぎて作品に集中できないんだよ……。 202 ななし >>196 ドラマ大賞の審査員、あくあ君の評価については何度か見直した上で判断するってアナウンスされてた。 たった一回だけの視聴だと、演技がいいのかどうかまで判断できないって……。 207 ななし >>202 それ正解だわ。 210 ななし ここでCMか。 215 ななし >>170 映画のパンフに書いてあったインタビュー記事で、観客を巻き込むライブパフォーマンスをドラマに取り込みたいって言ってたからな。一体、どこのあくぽんたんのライブを参考したのだか……。 221 ななし >>215 録画してる映画やドラマで、視聴者巻き込み型のライブパフォをやろうとしてる時点で思考がおかしい。 223 ななし >>215 実際にヘブンズソードはそれに近い事をやってるって本人が言及してる。そのページに掲載されてる小雛ゆかりの写真の右下を見てみろ。めちゃくちゃ小さい文字で書いてある。 228 ななし >>223 ほんまやんけ、ミリも気が付かなかったわ……。 232 ななし 小雛ゆかりってなんだかんだであくあ様の事が大好きだよね。 237 ななし CM終わった。 241 ななし 莉奈キター! 243 ななし 莉奈だけが癒し。 244 検証班◆07218KADO6 沙雪で荒んだ心を莉奈で癒す。これがゆうおにです。 247 検証班◆CHiMPOsuki もうまともなのは莉奈だけだよ。 この作品に出てくる人達、みんなどこかちょっと様子がおかしいもん。 251 ななし >>244 それなw 255 ななし >>247 司先生だからワンチャン莉奈も怪しい気がしてるんだよなぁ。 259 ななし >>255 やめろ! 262 ななし >>255 私達から純粋な莉奈を奪わないで!! 263 ななし >>255 大丈夫、莉奈を演じてるアヤナちゃんはきっと私達を裏切らない。そう信じてる! 268 ななし 莉奈……。 271 ななし やっぱ莉奈はええ子や……! どっかの野良のなんとかさんとか野生のなんとかさんとはちゃう! 274 ななし >>271 275 ななし >>271 義務から逃げるな。 278 ななし >>274-275 インコへの反応早すぎワロタw 282 ななし インコに絶対乙女ゲーをクリアさせ隊の皆さん、頑張ってください。 286 ななし お兄様、もう楽になったってもいいと思うよ。 289 ななし お兄様、そんなこと忘れて、私と暮らそ? 293 ななし お兄様を養い隊……。 300 ななし よく言った! 302 ななし 莉奈、いいよ、いいよー! 306 ななし もう佐田家の事は忘れよう。 沙雪なんて放っておいて莉奈と一緒にラブラブせっ……生活しよ! 310 検証班◆07218KADO6 莉奈とお兄様が赤ちゃん作るシーンはありますか? パンツ下ろして待機してます。 314 ななし 静岡なら姐さんの実家があるから大丈夫。 316 ななし 静岡なら守護者の姐さんがいるから守ってもらえるぞ!! 321 ななし >>314>>316 しれっと姐さんの実家がバラされてて草w 326 検証班◆9n2SARETAi 静岡にきたら全力で守ります!! 333 ななし >>326 姐さんノリノリで草w 335 検証班◆07218KADO6 >>326 これで沙雪に勝つる!! 337 検証班◆CHiMPOsuki >>326 流石の沙雪も姐さんには勝てない。 339 ななし >>326 あのー、私の事も野良の沙雪から守ってもらえませんか? 343 ななし >>339 配信部屋に戻りましょうね。 345 ななし >>339 逃げるな! 戦え!! 349 ななし お兄様、お顔がちょっとだけ元気になった! 352 ななし やっぱ莉奈だわ! 354 ななし 莉奈しか勝たん! 358 ななし 莉奈のおかげでお兄様が救われそうで何よりです。 360 ななし 莉奈、ありがとう。 お兄様の心を守ってくれて。 364 検証班◆07218KADO6 ヒィッ! 365 ななし こっわ! 367 ななし ひえーっ! 369 ななし 登場の仕方から怖いんだよ!! 372 検証班◆CHiMPOsuki あっ、おしっこちびっちゃったかも……。 376 ななし >>372 きったね! 378 ななし >>372 せんせー、チンスキがしょんべんちびりましたー! 380 ななし >>372 大丈夫、漏らしたのはお前だけじゃない。 383 ななし >>372 よかった。私だけじゃなかったんだ……。 386 ななし ちびってる奴らがそこそこ居てワロタw まぁ、私もちびってるんだけどね。 389 ななし みんなで漏らせば怖くない。 395 検証班◆07218KADO6 >>389 みんなで濡らせば怖くない!? 400 ななし >>395 おまわりさんここですよー。 404 ななし 莉奈、いったー! 408 ななし 頼むぞ莉奈!! もう沙雪をどうにかできるのは君しかいない。 413 ななし 一也の目に光を取り戻す事ができた莉奈なら、沙雪もどうにかできるはず!! 417 ななし 沙雪、こわ……。 421 ななし 大人しく聞いてるのが怖すぎるんよ……。 426 ななし 小雛ゆかりの演技やべーわ。喋ってなくてもすでに怖い。 さっきの表情も見えてないし声も発してないのに、一瞬だけ体が微動したのを見て私もびくんって反応したわ。 それこそ微かに薬指だけ動いてるとか、それもタイミングが絶妙なんだよな。 視聴者がいけるかな、説得できるかなって心が緩んだタイミングで反応するから余計に怖い。 432 ななし お? 433 ななし ん? 434 ななし うおおおおお! 436 ななし 流れ、変わったな! 439 ななし これ、流れ変わったんじゃない? 441 ななし やっぱり莉奈なんだよ! 444 検証班◆CHiMPOsuki 勝ったな! 448 ななし >>444 不吉すぎる。フラグを立てるのは止めろ! 453 ななし アヤナちゃんってゲームに出てくるんかな? ワンチャン、野良の小雛ゆかりもどうにかならへん? 460 ななし >>453 よかったな。攻略の糸口見えたぞ。 というわけで、お部屋に戻りましょうか。 462 ななし >>453 スタッフさん。どうやら準備できたみたいです。 467 ななし インコはもう乙女ゲーをクリアするまで実家に帰れなさそうだなw 471 ななし うおおおおおおおおおお! 475 ななし よっしゃあああああああああ! 479 ななし 沙雪の目に光が戻った……だと!? 483 ななし やっぱりアヤナちゃん演じる莉奈なんだよ。 小雛ゆかりにはアヤナちゃん、沙雪には莉奈が必要。 486 ななし 乙女ゲームにアヤナちゃん実装されたりしない? 今の所まだ未確認だよね? だって、まだ誰も1日目を突破できてないもん……。 プレイヤーが継続不能になって、リアル時間よりゲーム時間の方が進むのが遅いとか地獄すぎるw 490 ななし ふぁーーーーーーーーーーー! 492 ななし あかん! 495 ななし 莉奈、逃げて!! 499 ななし やっぱりダメだったか……。 503 ななし 結局、沙雪は沙雪だったな。 確実に最後なんかした。 507 ななし 最後の笑み、絶対になんかしたよね。 そういう終わり方だった……。 512 ななし CMか……。時間的にここから最後まで一気にいきそう。 518 白龍◆XQshotacon 司先生だからここからまた何か仕掛けてくると思うんだよね。 524 ななし >>518 私もそう思う。 529 ななし 後半も覚悟して見よう。 533 ななし 頼む。あのままうまくいっててくれ!! 535 ななし あ……。 540 ななし あっ。 546 ななし 莉奈が学校に来なくなってしまった。 551 ななし 私たちの癒しがああああああああ! 554 ななし 莉奈でも沙雪をどうにかするのはダメだったか……。 558 ななし もうだめだ。だめだ……。 562 ななし お兄様が動き出したか。 567 ななし 頑張れお兄様。もうお兄様しかいない!! 570 ななし 一也、莉奈を助けて!! 575 検証班◆CHiMPOsuki それでも白銀あくあなら……あくあ君ならどうにかしてくれる!! 579 ななし >>575 今日一、説得力のあるワードが出たな。 581 ななし >>575 そうだよな! あくあ様ならどうにかしてくれるよな!! 583 ななし >>575 あー様と剣崎だけはどうにかしてくれそうな雰囲気がある。 588 ななし 結局、あくあ様が主人公って事。 小雛ゆかりをどうにかできるのもあくあ様だけ! 592 ななし 昔出た人たちが再登場かー。 600 ななし 検証されてたけど、この作品に出てくる女、全員歪んでるんだっけ……。 606 ななし >>600 1話の原田さんなんていい子だったと思ってたのに……。 全身アザだらけだったのも最初はイジメのフラグだと散々検証されてたのに、ピッチングマシーンにぶつかってできたアザだったんだよね。それだけならまだしも練習で済ませるけど、故意にくらってるって知った時のみんなの顔よ。 運動会で足を挫いた時に恍惚した表情してたし、ただの痛みが好きなドMだったとかふざけんな! 614 ななし >>606 チョーカー外したら首絞めた痕が残ってた窒息マニアと、夏でも長袖着てたリストカット常習者もいるぞ。 618 ななし >>614 痛い痛い痛い。 623 ななし >>614 お兄様の私物がなくなってたのも沙雪のせいに見せかけて、実はクラス委員長だったしな。 629 ななし >>623 おまけに盗んだものを本人の目の前で使って、イッた目をしてるのがヤバすぎる。 635 ななし >>614>>623 あの伝説になった生徒会室のテーブルで角オナしてた回、実は先生だったのもインパクトあったな。 みんな沙雪だ!! って言ってたのに。 641 検証班◆07218KADO6 >>635 いや、沙雪もだろ。あいつは絶対にやってる。 647 ななし >>635 あれ、キャプチャしたのを拡大やスローで確認しても、暗くてほとんど何してるのか見えなかったけど、確実に角オナだったよな。 声でわかったわ。 655 ななし >>606>>614>>623>>635>>647 この作品、ろくな女がいねぇwww 661 ななし >>655 その筆頭が沙雪。 669 ななし さっきからどんどんここまでに出てたキャラが出てきてるけど、思い出すのは君達が変態だったって事ばかりだよ。 673 ななし >>669 草w 674 ななし >>669 やっぱり莉奈しか勝たん。 677 ななし 頼むー! 莉奈ー、早く戻ってきてクレーーー! 680 ななし まともな女は莉奈ちゃんだけって最初からわかってました。 683 ななし みんなさ、再登場するのはいいけど、この学校には変態しかいないってもうわかってるんだよ!! 685 ななし >>683 桜華院はメアリーだよ。撮影で使ってる学校もメアリーの分校だったとこの旧校舎だし。 688 ななし >>685 まじかよw 690 ななし >>685 なるほど……登場人物が全員、捗るチンポスキー帯ね。了解。 693 ななし >>690 全私が納得した。 695 ななし >>690 あっ……。 697 ななし メアリードラマの中でも変態なのかよwwwww 699 検証班◆07218KADO6 母校の活躍に涙が出そうになります。 701 ななし >>699 草w 703 ななし >>699 よかったな。お仲間がたくさんいて! 705 ななし 一也、よくここに通ってて無事だったな……。 706 ななし 生徒も変態、教師も変態、沙雪はど変態。 やっぱり莉奈しかいないんだよね。 708 ななし 希望は莉奈だけが合言葉になりつつある。 711 ななし 莉奈、早く帰ってきて……。 714 ななし 用務員さんも!? 715 ななし 用務員も変態だったのかwww 718 ななし もうダメだこの学校。 720 ななし 司先生って変態好きだよね。 723 ななし >>720 私達の世代は白龍先生に歪まされたけど、今の若い子達は司先生に歪まされるのね。 良かった。白龍先生で……。司先生の方に振られたら戻って来れなくなりそう。 726 ななし あ。 728 検証班◆9n2SARETAi ああ……。 731 ななし ついに真実に辿り着いてしまったか。 734 ななし お兄様、沙雪の闇に気がついてしまわれる。 737 ななし お兄様、沙雪を止めて! 莉奈を助けて!! 739 ななし もうあくあ様しかいないんですよ!! 741 ななし これが剣崎なら! 742 ななし 剣崎なら抱きしめて解決してる。 744 ななし >>741-742 剣崎wwwww 746 ななし このドラマに必要なのはあー様であり剣崎!! 747 ななし あ。 748 ななし あ。 750 ななし 小雛ゆかりてめー! 753 ななし あー様に密着、うらやま!! 755 検証班◆07218KADO6 その位置変わってください! オナシャス!! 758 ななし いいなぁ。いいなぁ。 761 ななし はあ? 762 検証班◆9n2SARETAi は? 763 ななし あ? 765 ななし うぎゃあああああああああああああああ! 769 ななし きしゅ!? 770 ななし うわああああああああああああああ! 771 ななし キスシーンだと!? 773 ななし キッスゥ!? 776 ななし おい! 小雛ゆかり、ふざけるな!! 781 検証班◆07218KADO6 うおおおおおおおおおおおおおお!(全力でパンツズリ下げる音) 785 検証班◆CHiMPOsuki ちんぽタイムきました!? 792 検証班◆07218KADO6 あ、すまん。パンツもう脱いでたわ。 800 ななし >>785>>792 お前らもうアク禁されろ! チンポタイムってなんだよ! ヒーロータイムみたいな言い方するな!! 803 ななし こいつ、薬盛りやがったw 807 ななし もう完全にやってる事は犯罪。 812 ななし は!? 814 検証班◆9n2SARETAi え? 816 ななし えっ……? 820 3510◆ULTi-Hi-P3 ※掲示板の動きが止まっていますが、皆さんのPCは正常です。 821 白龍◆XQshotacon やっぱり、司先生なら何か隠してると思ったんだよね。 ここからネタバラシかな。 822 検証班◆07218KADO6 莉奈さんでもいいです。私と代わってください。いや、代われ!! 823 白龍◆XQshotacon ドラマ史上初のガチキスシーンからの2回目のキスシーン。 これはあくあ君以外じゃ無理だったかもね。 824 検証班◆07218KADO6 あれ? チンポスキー? 姐さん? みんな? 825 検証班◆07218KADO6 もしかしてみんな私を置いてオナりにイッた!? 826 検証班◆07218KADO6 くそー! みずくせえ奴らだぜ。連れオナするなら誘ってくれよ!! 真面目にドラマ見てるの私と白龍先生だけじゃねえか! 827 白龍◆XQshotacon >>捗るさん 多分だけど、皆さんフリーズしてるんですよ……。 828 検証班◆9n2SARETAi す、すみません。突然の事に驚いてしまいました。 829 ななし え? 830 ななし そして明かされる衝撃の事実。 832 ななし 莉奈が黒幕って……事? 835 ななし オンナ、コワイ……。 837 検証班◆07218KADO6 モウ、ナニモ、シンジラレナイ。 840 検証班◆CHiMPOsuki ウソダ! リナダケハ、イイコダト、オモッテタノニ……。 843 ななし チジョーが大量発生しててワロタw 846 ななし >>837>>840 さっきまでキスでギャーギャー言ってた捗るとチンスキが人間不信になりかけててウケるwww 850 ななし 莉奈だけはまともだと思ってたのに、こっちも地雷だったんか……。 854 ななし ある意味ハッピーエンドって事にしておく。 ヤンデレ2人に目をつけられた時点で一也は終わってた。 857 ななし メンヘラ製造機でヤンデレ製造機、それが白銀あくあです。 859 検証班◆9n2SARETAi 心なしか、あくあさんが女性間に挟まれた時に、とても嬉しそうなお顔をしていたような……。私の気のせいでしょうか。 861 ななし みんな最後の莉奈が黒幕だったって事に持っていかれてるけど、キスシーンがあった事を思い出せ!! 865 ななし まんまと司先生の罠に引っかかって、キスシーン忘れてる馬鹿どもが多くてワロス。 アヤナちゃんはいいけど、小雛ゆかりのキスは犯罪だろ!! 869 検証班◆07218KADO6 >>865 つまりはだ……私も女優になったらあくあ様とキスシーンができるって事ですか!? はいはいはい! 捗るちゃん、本気で大女優目指します!! 872 ななし >>869 下心全開で草www 875 ななし >>869 馬鹿、お前そんな簡単に女優に成れるかよw 878 ななし >>872>>875 ものすごく嫌な予感がするんだが、なんとなく捗るならやってしまいそうな気がする。私の気のせいかな? 881 検証班◆CHiMPOsuki ダイジョユウ チンポスキー コレダ! 884 ななし >>881 馬鹿、お前は止めとけ! 888 ななし >>881 アホなことはやめろ。いろんな人に迷惑かかるぞ! 892 ななし >>881 ゴホン! ゴホン! そういえば今日の国営放送のニュース番組、担当は森川さんだったなー。楽しみだなー。 895 ななし >>881 おっ、おい! 今日は珍しく森川さんが真面目な方のニュースに出るらしいぞ。お前ら急げ!! 900 ななし >>892>>895 司先生が私達に教えてくれた事。 現実の世界も捨てたもんじゃないなって事。 優しい世界はここにあったんだね。 903 ななし >>892>>895 今日一ほっこりした。 906 ななし >>900 なるほどな。癒しは莉奈じゃなくて、ここにあったのか!! 909 ななし 最後の莉奈の演技やばかったな。 913 ななし これさー、本当に放送して大丈夫だったの? 919 ななし 白龍先生当たってるの流石だな。 922 ななし >>919 司先生スレでも懸念されてた事が当たったな。 926 ななし ゆうおにが私達に伝えたかったこと。 メスは怖い! 931 ななし >>926 これな。 934 ななし これが剣崎か白銀あくあならどうにかなってた。でも一也だからダメだった……。 939 ななし >>934 さっきも話出てたけど、剣崎=あくあ様、最強論出てるな。 942 ななし >>939 さっき姐さんも言ってたけど、おっぱいに挟まれてた時のあー様は心なしか嬉しそうに見えた。 でもキャプチャした画像を確認したら、全然そんな事なかったんだよね。どうしてそう見えたんだろ……。 946 ななし >>942 おっぱいが好きだからだな。わかります。 947 ななし >>942 おっぱいが好きだからに決まってるだろう。 953 ななし あー様も、小雛先輩もアヤナちゃんもお疲れ。 十分、楽しませてもらったよ……。最後は衝撃的だったけど。 958 ななし 戻りが悪いところを見るとまだ結構死んでるな。 961 ななし ホゲった顔になりそう。 965 ななし おい!! 森川がニュース番組でホゲ顔してるぞ。急げ!! 968 ななし 国営放送で放送事故、森川、ホゲったままでてきやがった!! 972 ななし >>965>>968 森川復活間に合わなかったか……。 976 ななし >>965>>968 これはしゃーない。 981 ななし え? ちょっと待って、最後、え? 983 ななし >>981 おかえり。 985 ななし >>981 お前、帰還者か? 987 ななし あのさ……最後、莉奈が、えっ? 989 ななし ふぅ〜、なんか夢を見てたみたいなんだけど、最終話、今からだよね? 991 ななし あっ、あれ……? 993 ななし 戸惑ってる奴ら多くて草wwwww 995 ななし 最後、ハッピーエンドだったんだよね!? 997 ななし >>995 莉奈……一也も沙雪も手に入って幸せ。 沙雪……莉奈も一也も手に入って幸せ。 一也……中のあくあ様がおっぱい押し付けられて幸せ。 ハッピーエンドだろ!! 999 ななし >>997 無茶苦茶暴論で草wwwww 1000 ななし 1000なら一也も幸せになりますように!! 1001 3510◆ULTi-Hi-P3 リナダケハ マトモダト オモッテタノニ……。 ニンゲンッテ コワヒ……。 ************************************************ 前書きを再掲載しておきます。 加筆修正のお知らせです。 ※ 白銀しとり、お姉ちゃんがスケベじゃいけないの? ……しとりお姉ちゃんが同意だったと思っていた理由を追加しました。 ※ 雪白えみり、ビンゴゲーム ……天我先輩、春香さん、ナタリア先輩、しぃちゃんとお母さん等を追加しました。 それと今回は希望者が多かったので予定にはなかったけど少し遡ってゆうおにの掲示板回です。 アフター回は明日更新します。 明後日にはメインストーリーに戻ります。 すみません……。 それと、カノン視点の日常回を書きました。よかったらそちらもどうぞ。 ただ検証班が楽しそうにヲタ活、推し活をしてるだけの話になります。 https://fantia.jp/yuuritohoney https://www.fanbox.cc/@yuuritohoney 作者のtwitterアカウントです。更新が遅れた時はこちらで連絡します。 https://mobile.twitter.com/yuuritohoney https://mobile.twitter.com/yuuritosub 上が本垢、下がサブ垢です。 アイドルオーディションの推し投票をできる場所を用意しました。 ※オーディションメンバーの詳細に関してはwikiか作者Twitterを確認してください。身長カップ数など書いてます。 https://customform.jp/form/input/140950 あくあとコラボして欲しいキャラや、ノクターン回についてのアンケートやってます。 よろしければどうぞ。 https://customform.jp/form/input/140130 wikiです。有志の皆様、ありがとうございます。 https://wikiwiki.jp/yuuritohoney/ アラビア半島連邦についておねショタ短編書きました。 https://novel18.syosetu.com/n4279ib/ クリスマス用の短編、ムーンライトでとあ注意。 https://novel18.syosetu.com/n5480hz/ 連日更新です。明日も更新します。 ******************************************** 掲示板、ゆうおにの余波。 【モウナニモ】白銀あくあ様を語るスレpart4274【シンジラレナイ】 8 ななし ゆうおにとかいう私達の情緒をぐちゃぐちゃにした番組の話する? 10 ななし >>8 放送1時間経っても、うちの妹なんてまだ天井見上げながらほげ〜って言ってたわ。 そんな間抜けヅラしてたらホゲ川さんみたいになるよ! って言ってもダメだった。 15 ななし >>10 ホゲ川さんみたいになるよwww 17 ななし >>10 おいwwwww 19 ななし >>10 妹さんの気持ち、すごくわかります。 23 ななし ゆうおにが私達に伝えたかった事。 ・まともそうな奴ほど気をつけろ。 ・簡単に騙されるな。 ・やっぱりメスはどんなに取り繕ってもメス。 ・時代は3P、女同士の仲が良ければさらにヨシ! 30 ななし >>23 これな。 31 ななし >>23 現実的な話、男の子を監禁しようと思ったら絶対に2人は必要なんだよね。 莉奈も沙雪もわかってるから、ここでも利害が完全に一致してる。計画的な犯行だった。 37 ななし ダメだ、ゆうおにが終わってからもう1時間も経つのに、まだホゲってる自分がいる。 あくあ君、よくこれを演じられたよね。 42 ななし >>37 あー様じゃなかったら世に出なかった作品だと思う。 48 ななし 黒蝶一派がまた騒いでるな。 青少年の性的搾取じゃないかって。 53 ななし >>48 だろうな。 55 ななし >>48 黒蝶一派はそこら辺だけは一貫してやってるから。 ・ヘブンズソードの黛くんのケツアップは子供の情操教育に悪い。 ・あくあ様がゆうおにでリボンの匂いを嗅ぐシーンは性的すぎる。 ・ヘブンズソードの衣装がびたびたすぎる。青少年の性的搾取ではないのか? ・健全な中高生が沙雪を見て性癖が歪んだり性犯罪に走ったりしないか心配。 ・とあちゃんにショートパンツやスカートを穿かせるのは性犯罪を助長させている。 ・小雛ゆかりはあくあ様にとって悪影響ではないのか? ・あくあ様は刺激的すぎる。おっぱい宣言などの過激な発言はモザイク処理や音声処理をするべきでは。 ・掲示板にいるチンポスキー、捗るはアク禁にしろ! 61 検証班◆07218KADO6 >>55 これは正論。 66 ななし >>61 お前wwwww 67 ななし >>61 本人が認めててワロタw 70 ななし >>55 冷静になって考えると分からなくはないんだよね。 ただ、あくあ様の方からグイグイ来るから、私達はそれを見てホゲる事しかできないのよ。 74 ななし >>70 あるある。 77 ななし 結論、えっちな雰囲気を出してくるあくあ君が全面的に悪い。 82 ななし >>77 あると思います! 84 ななし >>77 だから皆で見て見ない振りしてるんだろ! 90 ななし >>84 これなんよ。黒蝶も普通にスルーすりゃいいのに。そこが空気読めない。 95 ななし >>90 黒蝶の主張は一貫してる。 特例はない。男性保護法案の加速のためにも、あくあ様の動きは牽制しなきゃいけないだろうね。 98 ななし あくあ君達を心配して、牽制役の黒蝶を中心とした野党の支持も高まってるんだよね。 次の選挙とか、過去最高の投票率になるかもって国営放送の森川が出てない真面目なニュースで言ってたし。 103 ななし >>98 そういう意味ではバランスいいんだよなぁ。 藤蘭子さんがあー様のパトロンやってるから、藤堂紫苑さんを中心とした与党グループがその動きに連帯するのは理解できるし、黒蝶揚羽さんを中心とした野党がちょっと待てよっていうのはいつもの事。 108 ななし 今日のゆうおに見てたらその主張もわかるよ。 最後のあのシーン、普通の男の子なら絶対に女性不信になっちゃうでしょ! 114 ななし >>108 普通じゃないから 115 ななし >>108 あー様だから 116 ななし >>108 あくあ君は普通じゃない。 120 ななし >>114-116 お前らさあw 122 ななし >>114-116 つまり、あー様だからできたドラマだとも言える。 127 ななし ニュース欄も盛り上がってるね。 ・ゆうおに衝撃のラスト、司先生のSNSにコメントが殺到。 ・製作委員会から公式のコメント「白銀あくあさんの許可は取ってある」 ・ゆうおに、政府の見解は「問題ないと把握しております」 ・月街アヤナさん、最終話の演技に賞賛が集まる。一皮剥けたと評価。 ・なぜか小雛ゆかりさんのSNSがヤケクソで荒らされる。 ・ゆうおに余波! 森川アナ、生番組でホゲ顔放送事故。鬼塚アナ謝罪。 ・藤テレビ、深夜0時からゆうおに全12話昼12時まで一挙放送予定。 ・ゆうおにの見逃し配信と世界配信は日付変更後の0時から一斉解禁。 133 ななし >>127 森川のニュース番組見てたけど、テレビが壊れたのかと思ったわwww だって画面がホゲ顔でずっと固まってて微動だにしないんだもん。 138 ななし >>133 それはしゃーない。 140 ななし >>133 今日だけは許してやれ。 144 ななし >>127 小雛ゆかりのSNSみてきたけどクソワロタw 野良の小雛ゆかりは本人悪くないだろwww 148 ななし >>144 みてきたけど、炎上とかじゃないんだね。 みんなのお気持ちコメントの落書き帳みたいになってる。 152 ななし お気持ちコメントはこれが面白かった。 森川楓公式 「え? ここで終わりなんですか? 1ファンとして、この後の話が見たかったです……」 鞘無インコ公式 「の……野良の沙雪とかでないですよね? ね?」 156 ななし >>152 森川、下心透けすぎwww インコはビビりすぎwww どっちにしろ2人とも公式のアカウントでやるな! 159 ななし >>152 2人ともみんなの気持ちを代表してる素晴らしいコメントだよ。 162 ななし アヤナちゃんは本当に良かった。 最後の演技には感動したよ。 167 ななし >>162 確実に演技の幅が広がった。 当初、莉奈役は親和性が高くてハマり役だったって印象が強かったけど、最後の展開を見た後に改めて最初から見返すと、序盤から終盤にかけても今まで受け取っていたモノと違う印象になるシーンが結構ある。 171 ななし >>162>>171 アヤナちゃんに限って言えば本当に一皮剥けた。 175 ななし 周りのインパクトが凄かったってのもあるかもしれないけど、あくあ様にしては一也は多少地味だった気がする。 それこそ1話の代打俺とかはインパクトあったけど……。 178 ななし >>175 例えばアドリブが増えてきてる剣崎はあー様との親和性が高くなってきてる。 これはヘブンズソードの脚本家があー様と撮影を一緒にしていく内に、そっちの方がいいと、白銀あくあ=ヒーロー=剣崎総司に落とし込んだ方がみんながはまってくれると判断したからだと思う。 逆に司先生は最初期こそドラマに入りやすいようにするために、代打俺とかあくあ様がやりそうなシーンを入れてたけど、苦悩するシーンを多く入れて一也をあまり強くないキャラに仕立てたよね。 あと、多分、アドリブもほとんど認めないらしいから、そういうのもなかったと思う。 だから、らしさはないけど、これはこれでありだと思う。 184 ななし >>178 これが一番、的確な答えだと思う。 188 ななし >>178 なるほどな。実況スレでもあくあ君ならとか、剣崎ならって言ってた人が多かった。 でも一也はそこまで強くないんだよなぁ。高スペックだけど精神的には脆いというか繊細な感じがした。 192 ななし 一也は間違いなくあくたんの演技の幅を広げたよ。 ちゃんと弱そうなキャラも演じられるってわかったし。 白銀あくあじゃない白銀あくあも見たくなったと思う。 そういう意味では司先生のゆうおには、のちにものすごく影響を与えたドラマになりそうではある。 197 ななし >>192 前にテレビで出てた有名な脚本家さんが言ってたな。 あくあ君が出て来た事で、視聴者はあくあ君をやってるあくあ君が見たい。脚本家は今までできなかったあくあ君みたいな男子を、あくあ君を使ってやらせたいだろうなって。 それは最適解かもしれないけど、そうじゃない白銀あくあの役者としての可能性を消していいのだろうかという葛藤は脚本家や監督は抱えてると思う。 ゆうおにの脚本家である司圭先生、撮影現場でも厳しかったらしい監督や小雛ゆかりは、批判覚悟でその可能性を守ったとも。 203 ななし >>197 あくあ様もインタビューで言ってたけど、頭の撫で方一つとっても厳しく言われたって言ってたもんな。 それは白銀あくあの撫で方であって、一也が沙雪にする撫で方じゃないって。 208 ななし >>197 司てんてーとのコラボをまた見たい。 できれば、あー様が主人公で。 213 ななし >>208 わかる。 他にも腹を切るの脚本をやってた志水キスカ先生とか、ピンクのバラの村井熊乃先生、そして何よりものうりんの白龍アイコ先生と一緒にするのを楽しみにしてます。 219 ななし >>208>>213 本場ステイツやスターズの作品に出るあー様も見たいな。 225 ななし 業界情報だけど、あー様は映画やるっぽい噂が出てる。 ドラマは単発ゲストで出演するらしく、徐々に発表されるんじゃないかな。 もしくはサプライズかもしれないけど、私は一個だけ何に出るか聞いてる。 その代わりと言ってはなんだけど、天我先輩、黛君、とあちゃんに主演と助演の噂。 230 ななし >>225 マジかよ! 233 ななし >>225 天我先輩は前から話出てたな。 探偵モノの作品やるとか言われてたなかったけ? 237 ななし >>233 そうだよ。イタリアのバイクに乗ってる姿が目撃されている。 244 ななし >>225 個人的にマユシン君が楽しみ。 249 ななし >>244 マユシン君、何やるのか全然想像つかねぇ……。 252 ななし >>244 黛君のドラマ、あと数十分でCM解禁だから楽しみにしてな。 256 ななし >>252 は!? 258 ななし >>252 え!? 260 ななし >>252 ちょw 263 ななし >>252 唐突な関係者キター! 266 ななし 黛君がドラマをやると聞いてきた。 269 ななし 黛君のドラマ、ゲストであくたんも出るから楽しみにしててね。 ゆうおにでホゲってたら、ついて来れないよ。 274 ななし >>269 ヤメテ……ワタシタチ ハ モウ ヒンシ ヨ……。 277 ななし >>269 もしかしてあー様の悪役とか……また情緒がグチャグチャにされそう。 281 ななし >>277 やーだー、悪役やってるあー様なんて見たくない!! 286 ななし >>281 変なフラグ立てるな! このおバカ!! 290 ななし こういう時、すぐに嗜みが反応しそうなものだけど、あいつ、どこいった? 294 ななし >>290 あれ? そういえば今日、見かけてない気がする……。 298 ななし そういえば嗜みってゆうおにの実況にもいなかったぞ。 301 ななし >>298 あいつの事だからホゲってたんじゃないのか? 306 ななし >>301 あるあるw 309 ななし >>301 それだw! 313 検証班◆07218KADO6 嗜みならあくあ様と新婚旅行に行くって言ってたぞ。 だから今日のドラマも録画でまだ見てないんじゃね? 317 ななし >>313 え? 318 ななし >>313 え? 319 ななし >>313 え? 320 ななし >>313 え? 321 ななし >>313 シンコン リョコウ ? ナニ ソレ ? 324 ななし まーた、新婚旅行とかいう謎ワードが出てきた。 330 検証班◆07218KADO6 >>321>>324 結婚したから2人で記念に旅行するんだって。 あくあ様がいくつか場所をピックアップして、その中から嗜みの行きたいところを選んだらしい。 335 ななし >>330 ふざけんな! 339 ななし >>330 嗜み死ね! 340 ななし >>330 嗜み死ね! 341 ななし >>330 嗜み死ね! 345 ななし >>330 嗜み死ね! 350 ななし >>339-345 お前らw 353 ななし >>339-345 気持ちはわかるw 358 ななし えっ? ちょっと待って。 それってさ、私達が呑気にゆうおに見てる間に、嗜みはあくあ様と旅行してるって事!? 362 検証班◆07218KADO6 >>358 そうだよ。今頃は2人仲良く、スーパーチンポタイムしてるんじゃないかな! 367 ななし >>362 嗜み羨ま死ね!! 368 ななし >>362 嗜み羨ま死ね!! 369 ななし >>362 嗜み羨ま死ね!! 370 ななし >>362 嗜み羨ま死ね!! 371 ななし >>362 嗜み羨ま死ね!! って、みんな本音ですぎだろw 377 ななし とまぁ、お約束はここまでにしておいて。 個人的にはいい傾向だと思う。嗜みにはあくあ様とどんどん子供作ってもろて、ね。 382 ななし >>377 わかる。嗜みとあくあ様の子供は実質私達の子供みたいなもんでしょ。 385 ななし >>382 当たり前だろ!! もうこの国、みんなで守り育てていかなきゃって謎の使命感すらある。 388 ななし >>385 私たちは2人の結婚式を見守った参列者でもあるからね。 もはやこれは義務。 393 ななし 後方腕組み保護者ヅラ多すぎてクソワロタw 397 ななし >>393 何かあったら私が母親ですって名乗り出るバカ多そうw 404 ななし 嗜みが子作りしてもらってるようで何より。 というか捗るの妄想じゃなければ、ちゃんとそういう事をしてるって事だよね。 これは本当にすごくいい傾向だと思う。 409 ななし >>404 生まれてきた子供が莉奈や沙雪じゃありませんように!! 416 ななし >>409 ばか! せっかくみんな忘れてたのに!! 418 ななし >>409 現実に引き戻そうとするのやめてもらっていいですか? 422 ななし みんなゆうおにから現実逃避してて草w 425 ななし ゆうおには私達と違って、莉奈っていう大事なものを奪っていったからね。 もう何も信じられない……。 429 ななし 今の中高生って大丈夫かな? あくあ君で感情ぐちゃぐちゃにされて。 ベリルで感情ぐちゃぐちゃにされて。 ヘブンズソードでも感情ぐちゃぐちゃにされて。 ゆうおにでも感情ぐちゃぐちゃにされてるんだもん。 白龍先生にぐちゃぐちゃにされてただけの私たちとは違うよね。 433 ななし >>429 だから黒蝶が支持伸ばしてるって話してただろ。最初の辺をちゃんと見なさいって。 438 ななし 中高生はまだいい。ある程度、男はそうだってわかってる上でのベリルだったと思うから。 でも今の小学生、ううん、幼稚園児とか、それこそこれから生まれてくる子供の事を考えたら、どうかなって思う。 だって例えば今日生まれてきた子供たちって、生まれた時からあくあ様が当たり前に存在してる世界だからね。 442 ななし >>438 これな。 446 ななし >>438 これは考えさせられる。 450 ななし >>438 あくあ様に続いてとあちゃん、黛君、天我先輩、これに山田君や黒蝶君も続く可能性があるんだよね。 そう考えるとベリルはもう止まれないし、与党がこれに乗っかって男性を変えていく流れにするのも理解できる。 逆に野党の言うストップではないけど、ゆっくりとした動きでっていうのも確かにわかるんだよね。黒蝶揚羽が言ってたように、男女比率の傾きが治ってるならまだしも、男子の出生率は全くと言っていいほど改善されてないのだから。結局、その歪さが無くならないと余る女子はいるからね。 457 ななし >>450 まさかの男子たちに嫌われてた黒蝶揚羽が、彼女を一番嫌ってたであろう男子達最後のストッパーになるとは……。 462 ななし 黒蝶一派ってさ、なんかおとなしくなってたのに、最近またちょっときな臭くない? 465 ななし >>462 今まではなんだかんだでうまく黒蝶揚羽さんがコントロールしてたと思う。 ここ数年、時代の変化に合わせてだろうけど、黒蝶一派が絡んだ露骨にやべー事件は減ってきてたしな。 それでもトラブルがなかったわけじゃないけど、あくあ様が出てきてそっちの問題に対処してるせいかまた自由に動き出してるやつがいるっぽいんだよな。 471 ななし >>465 一派の最後尾あたりに連なってるものです。 確かに最近またおかしくなってる気がするんだよね。 身内の私が言うと微妙だけど、揚羽様は世間様が思ってるほどひどくないよ。 いつか、それがわかる日が来たらいいな。 476 検証班◆07218KADO6 お前らってさ、ただのすけべな女かと思ってたのに、色々と真面目に考えてんだな。 482 ななし >>476 お前にすけべとか言われたくない。 485 ななし >>476 お前が一番すけべだろ!! 489 ななし >>476 捗るも少しは真面目に考えろ!! 493 検証班◆07218KADO6 >>489 そういう事は嗜みとか姐さんの仕事だから。 それに考えたって、どうせ最後にはあくあ様が全部なんとかしてなんとかするから大丈夫だよ。 497 ななし >>493 丸投げもいっそここまで来ると清々しい。 502 ななし >>493 これが日本の中枢を担う人材を輩出し続けるメアリーに在学している学生です。 505 ななし >>493 最後の一文は真理。結局、あくあ様の影響力がデカすぎて政治の話題でも中心点になってしまう。 だからもうあくあ様が生み出した問題は、最終的にはあくあ様がどうにかするしかない気がするんだよね。 オーディション番組とかやり出すのもこれが原因でしょ。 山田君とか黒蝶君とか、遡ればとあちゃん、黛君、天我先輩もそうだけど、ちゃんと自分に何があってもいいように急速に自分の後継を育ててる。阿古さんが立ち上げたベリルもそうだし、サポートチームのBLUEもそのためだよね。 509 検証班◆07218KADO6 それとな。道は二つに一つじゃなくて一つしかないんだよ。 もう今更、あくあ様の居なかった世界にはできないだろ? 横に逸れることも後ろに戻る事もできないなら、もう前に進むしかないんだよ。 あとはその進行スピードを加速させるか、揚羽……さんがやろうとしているように遅くさせるか。 総理は揚羽さんより年上だから、自分ができるうちに加速させたいのはわかる。 揚羽さんはこの流れが止まらないのがわかってて、さっき話に出てたように急速な世界の変化についていけない男子の保護とか、これから産まれてくるであろうベリル後しか知らない女子達の未来を考えて行動してるだけなんだよ。 514 ななし >>509 お前、誰? 私の知ってる捗るを返して!! 516 ななし >>509 まさか鯖ちゃんみたいにAI搭載した? 521 ななし AI捗るw 嫌すぎるwww 525 ななし >>509 拾い食いして腹でも壊したんだろ。怒らないからちゃんと言いなさい。 528 ななし >>525 草w 532 検証班◆CHiMPOsuki >>514 貴女が無くしたのは真面目な捗るですか? それともアホでバカな捗るですか? 537 ななし >>532 毎日オナってるエッチな捗るです!! 541 検証班◆CHiMPOsuki おおー。 正直な貴女には。バカな捗るとアホな捗るもプレゼントしましょう! 545 ななし >>541 くっそいらねぇw 547 ななし >>541 真面目な捗るだけくれw 550 ななし なんなんだよこの流れ! 553 検証班◆CHiMPOsuki >>550 エッチな気持ちになって帰ってきたら真面目な話をしてた時の私の気持ちがわかる? こっちはなぁ! 本編後の3人の3Pがどうなったのかが気になって、何も手につかなかったんだよ!! 557 ななし >>553 よし! お前、もう一回怒られてこい! 561 ななし >>553 ふざけるなお前。 564 ななし >>553 ありがとう。ほっこりした気持ちになったわ。 568 ななし 現在のトレンドランキング 1 ゆうおに最終回 関連ワード 衝撃、放送事故、ホゲ。 2 この話の続きは…… 関連ワード えっ? どこにもないんだけど? 3 月街アヤナ 関連ワード 莉奈、凄い、騙された、一皮剥けた。 4 小雛ゆかり 関連ワード お巡りさんこいつです、キスは青少年に対する性加害事件。 5 ハッピーエンド 関連ワード 中の人は喜んでた、あくあ君は嫌じゃなかった。 6 新婚旅行 関連ワード 新婚旅行とは? 羨ま死ね、目撃情報。 7 ホゲニュース 関連ワード 今日って不真面目な方だっけ? 鬼塚アナ頑張れ。 8 司圭 関連ワード 視聴者に媚びたのは最初だけ、私たちの莉奈を返して! 何者? 9 キスシーン 関連ワード 放送倫理委員会強制招集、閣僚緊急会議。 10 これが白銀あくあなら 関連ワード これが剣崎なら、これが一也だったから……。 572 ななし >>568 多少の変動はあったけどほぼゆうおに。 新婚旅行でみんな感情爆発してて笑ったw 579 ななし >>568 ゆうおにつえー。 もう明日の朝までこれじゃない? 583 ななし このまま深夜まで起きてて一気見の再放送視聴コースかな。 586 ななし >>583 お前は私ですか? 590 ななし >>583 みんなそんな感じだと思う。 594 ななし 世界配信開始でホゲる人達が今から楽しみで仕方ないw 597 ななし >>594 わかるw 601 ななし ゆうおには、ほんとやばかった。 そしてやっぱり最初からここまで引っ張ってきた小雛ゆかりの演技力よ。 606 ななし >>601 役者としてはガチで化け物。 612 ななし 莉奈の最終回が視聴者に効いたのも、それまで全部、小雛ゆかり演じる沙雪が引っ張ってきたのが大きい。 だから莉奈に賽が投げられた時のインパクトがデカかった。 619 ななし >>612 それな。 623 ななし 最終回のアヤナちゃん覚醒が目立ってたけど、ちゃんと見たらやっぱり小雛ゆかりの完成度の高さよ。 それでも今日のアヤナちゃんは役者として一皮剥けた感じがしたからよし! 628 ななし あくたんにだる絡みしたり、野良で突然出ないなら小雛ゆかりはええんよ。 634 ななし >>628 野良は本人のせいじゃないだろw あれは開発スタッフが悪い。 640 ななし >>634 そういえば乙女ゲームはプレゼントで配った奴の体験版を1月1日に先行配信するって。 647 ななし >>640 これガチで楽しみ。 651 ななし >>640 やったー! 655 検証班◆9n2SARETAi >>640 体験版では以下の機能が使えません。 ・主人公で特定のキャラ(小雛ゆかりさん等)は使えません。 ・製品版では同姓同名対策として、固有氏名を入力した場合、選択できるようにするそうです。 ・BADエンド1種類、通常エンド1種類、ハッピーエンド1種類に限定。 ・セーブデータ引き継ぎ可能。 ・イージーモードの搭載はなし。選択できるのもレートAのみ。 662 ななし >>655 姐さん助かるわ。 666 ななし >>655 やっぱり姐さんだけなんだよね。 669 検証班◆07218KADO6 >>655 えっ、エッチなシーンはありますか……? 673 ななし >>669 おかえり。 677 ななし >>669 私たちの捗るが帰ってきた。 680 ななし >>669 さっき偽者がいたけど、お前どこに行ってたんだ? オナりに行く時はイクって言ってくれよ。 682 ななし みんなクソひでえw 685 ななし >>669 レートAのみって書いてあるだろ。よくよめ!! ていうかレートZでもエッチなシーンなんて多分ないぞ!! 688 ななし ようこそ乙女ゲーの世界に、皆さんを歓迎します! 693 ななし >>688 口調変えてもバレてるぞ。 696 ななし >>688 乙女ゲームが君を待ってるよ。さぁ、配信しようかインコ。 701 ななし インコwwwww 704 ななし インコ、お前もう諦めてコテハンつけろw 708 ななし インコを絶対に逃さない掲示板民wwwww 712 ななし >>688 クリアできるまで出られない配信部屋が貴女を待ってるよ! 717 ななし >>712 嫌すぎるwww 720 ななし >>712 インコに同情したw 725 ななし あ……。 729 ななし >>725 どうした? 733 ななし >>725 黛君の出るドラマのCM流れた!! 738 ななし >>733 マジ!? 741 ななし >>733 すぐにテレビつけた。 745 ななし 見逃したんだけど、どんなのだった? 749 ななし >>745 公式HPできてるから見ろ。 753 検証班◆9n2SARETAi 若くして黒木財閥の総帥となった黒木シュン(役:黛慎太郎)は世界に対してやるせなさを感じていた。 特殊な能力に目覚めた男性達の暴力などによって支配された世界。 そんな男性達に傷つけられた女性達は、泣き寝入りする事しかできずに居た。 加速する暴力、その暴力に支配されていく世界。膨大な財力をバックボーンに裏組織を立ち上げたシュンは、仲間達と共に夜を駆ける。 出演 黒木シュン:黛慎太郎 槙島圭吾:白銀あくあ(友情出演) 放送開始予定日:4月〜 放送時間:深夜24時〜、大人ドラマ枠 762 ななし >>753 姐さんさすが。 765 ななし >>753 助かります助かります。 770 ななし え? 待って? 黛君、アクションやってるじゃん。これ大丈夫!? 774 ななし >>770 私もびっくりした。もうマユシンスレは祭りだよ。 776 ななし しかもダークヒーロっぽいのこれ天我パイセンがぐぬぬってそうw 780 ななし >>776 天我先輩ならさっきSNSでぐぬぬってたよ。 784 ななし >>780 天w我w先w輩w 787 ななし >>780 天我先輩頑張れw 790 ななし ちょっと待って、あくあ様演じる槙島圭吾やば……。 794 ななし 白シャツ腕まくりの色気が半端ないんだけど!? 796 ななし 待って、メガネかけてるあくたんと、メガネかけてない慎太郎君のギャップがやばしゅぎて脳みそ破壊される……。 801 ななし >>796 こういうの良くないと思います。なんだか知らないけど、よくない雰囲気がします。 804 ななし >>790 槙島圭吾やばいよね? 喋り方も大人びてるし、声のトーンがアダルト過ぎて子宮が孕む。 810 ななし あー、だめ。これは私史上最高のあくあ様かもしれない。 813 ななし >>804 ちょっと悪そうなところが最高にやばい。 818 ななし ちょいゲストって聞いてたけど、結構ガッツリ出るのかな? ごめんね。さっきCMあと少しで流れるよって言ってた者だけど、私そこまでガッツリ関係者じゃないからわかんないわ。 824 ななし あくあ様が友情出演とかいうのがまず豪華すぎる。 829 ななし >>824 そもそもこのドラマ、ベリル全面協力なんだよ。 他のキャストが発表されてないのは、半分はオーディションメンバーが来るだろうって言われてる。 あくあ君が友情出演なのはその流れ。 835 ななし また、私たちの脳みそをぐちゃぐちゃにするドラマの予感がしてる。 839 ななし >>835 わかる。既にあくあ様が私達の性癖を刺激してきてキツい。 842 ななし CM見たけど、これ語りはあー様なのか。 ほんと、声のトーンといい喋り方といい声色といい、いつもと違いすぎて大人あくあ様で心臓バクバクしたw 850 ななし >>842 年齢設定的には多分、大卒くらいかな? 23前後のあくたんっていうと今から6年後かー。確かにエロそう……。 854 ななし あかん、このあくあ様史上最高に優しくて悪い大人な男の笑顔。このシーンだけで癖になる。 859 ななし え? これ4月なんですか? 私達、ここから4月まで待たされるんですか!? 863 検証班◆07218KADO6 >>859 お預けプレイだと思えばいい。さっき電話かかってきた友達にもそう伝えた。 869 ななし >>863 静かだと思ってたらお前、オナってたわけじゃないのか。 872 ななし >>863 確かに。 875 ななし >>863 それはあり。 878 ななし >>863 お預けプレイ!! あのあくたんのお預けプレイを想像したらガッツリハマった。ありがとう 881 ななし やっぱり捗るって天才だったんだな。 885 検証班◆07218KADO6 >>869 ちょっと仲の良い友達|(チンスキとかじゃないぞ)がな。 ストライクゾーンに時速300kmで球が飛んできたとか、神に世界を捧げなきゃとかヤバい事を言い出したから落ち着けてきた。 890 ななし >>885 わかるわー。 お前の友達とは良いお友達になれそう。 894 ななし マユシン君には悪いけど、というかマユシン君のキャラもいいけど、あー様がやばい。これはまた目覚めるぞ。 899 ななし ありがとう黛君。 ドラマが終わって半分死んでたけど、これでなんとか生きていけそう。 904 検証班◆07218KADO6 あと多分、嗜みにもクソ刺さりそう。 だが残念だったなぁ!! 肝心なところが見れてなくてざまあ!! 912 ななし >>904 よく考えろバカ! 旅行に行っておせっせしてる方が勝ち組だぞ。 916 ななし >>912 私達の脳みそ破壊するのやめてくれませんか? 918 ななし >>912 真実を言うのがいつだって正しいって事じゃないと思うんだよ。 923 ななし 槙島圭吾には小雛ゆかりっぽい怖さがある。 927 ななし >>923 わかる。 931 ななし あくあ様があくあ様やってるのもいいけど、個人的にはこういうのもっとやってほしい。 まじでギャップでドキドキした。夕迅様以来。 935 ななし >>931 それな! 939 ななし >>931 わかる。私も剣崎は好きだけど、どうせ役者やるなら、いつもと違うあくあ様が見たい。 それとあくあ様には……なんだろう。ちょっと悪い感じがしてるキャラの方が合ってる気がするんだよね。 夕迅様がそうだもん。だから捗るの言う嗜みが刺さるは完全に理解した。 944 ななし >>939 今後はこういう論争が出そうだな。 白銀あくあが白銀あくあを演じるのか、違う白銀あくあを見せるのかって。 947 ななし 結局、さっき出てた話題に戻るわけなんだ。 953 ななし >>947 さっきはホゲってて意味わかんなかったけど、ようやく理解がおいついた。 956 ななし そう考えると司先生はやっぱとんでもない爆弾を落としていきやがったな。 監督や小雛ゆかりもそうか。あくあ様があくあ様だけを演じるのをヨシとしないと。 960 ななし 俄然、司先生がどんな人なのか気になってきた。 でも、表には出ないんだよなあ。 964 検証班◆CHiMPOsuki 個人的にはエロかったらなんでもいいです!! 969 ななし >>964 お前ってほんま幸せそうw 972 ななし >>964 チンポスキーさぁ! 976 ななし >>964 レートメアリーに期待するだけ無駄。 981 ななし レートメアリーwww 986 ななし もうメアリーはダメだ! 990 ななし >>986 国のトップがメアリーだぞ!! 993 ななし >>990 終わったw 995 ななし >>990 オワタw 998 ななし まさかのメアリー落ちw 1000 ななし 1000ならゆうおに続編出ますように……! 1001 3510◆ULTi-Hi-P3 >>1000 お姉ちゃんやめて……ヘンナ フラグ ヲ タテルノハ ヤメテ……。 ************************************************ あ、明日も頑張ります……。 それと、カノン視点の日常回を書きました。よかったらそちらもどうぞ。 ただ検証班が楽しそうにヲタ活、推し活をしてるだけの話になります。 https://fantia.jp/yuuritohoney https://www.fanbox.cc/@yuuritohoney 作者のtwitterアカウントです。更新が遅れた時はこちらで連絡します。 https://mobile.twitter.com/yuuritohoney https://mobile.twitter.com/yuuritosub 上が本垢、下がサブ垢です。 アイドルオーディションの推し投票をできる場所を用意しました。 ※オーディションメンバーの詳細に関してはwikiか作者Twitterを確認してください。身長カップ数など書いてます。 https://customform.jp/form/input/140950 あくあとコラボして欲しいキャラや、ノクターン回についてのアンケートやってます。 よろしければどうぞ。 https://customform.jp/form/input/140130 wikiです。有志の皆様、ありがとうございます。 https://wikiwiki.jp/yuuritohoney/ アラビア半島連邦についておねショタ短編書きました。 https://novel18.syosetu.com/n4279ib/ クリスマス用の短編、ムーンライトでとあ注意。 https://novel18.syosetu.com/n5480hz/ 白龍アイコ、私のやりたい事。 「アイ……アイ……」 私の名前を呼ぶ声が聞こえる。 もしかしたらまた担当が、何か新しい仕事を持ってきたのかもしれない。 「う〜〜〜ん、原稿なら夢の中で描いてるから、むにゃむにゃ……」 私は少しでもサボる時間を稼ごうと適当な言葉を返す。 「ははっ、アイ、それだけ喋れるなら実は起きてるでしょ?」 んん? タントウ ノ コエ ジャナイ ? って、この声って、もしかして……! 私は机にうつ伏せになっていた状態から上半身だけをガバッと起こすと、声の聞こえてきた方向へと顔を向けた。 「おはよう」 うわあああああああああああああああ! なっ、なんであくあ君がここにいるの!? 状況の理解が追いつかなかった私は、ホゲった顔であくあ君の事を見つめる。 「アイ、乙女ゲーとかのうりんの仕事とか、ライブやパレードの脚本とか、すごく忙しかったでしょ? だからね。今日は俺が甘やかしにきました。というわけで、俺に何かして欲しい事があったら遠慮なく言ってね」 うぉっ! まぶしっ!? 正面至近距離から見た16歳アイドル男子の笑顔が眩しすぎて、仕事用に使ってるメガネのレンズが割れそうになった。 「えっ!? 夢!? 私、夢の国に来ちゃいました!?」 そっかー、私まだ夢の国の中にいるのかぁ……。 あっ、夢の国といえば、ベリルワンダーランドでやりたい企画とか脚本を考えておいてって言われてたんだっけ。ちょっと、もう! 夢なんだからそういう仕事の話は出てこないでってば!! 「残念だけど夢の中じゃなくて現実だよ。お姫様」 「ふぁっ!?」 あくあ君は私の手を取ると、自らの頬に手のひらを重ねさせる。 こっ、この感触は、ほんものだー! 「そういうわけだから早く夢の中から帰っておいでアイ。あっ、それともこういう時は、童話に出てくるお姫様の目を覚まさせるためにキスをしなきゃダメなのかな?」 「キッスゥ!?」 ちょっと待って、キスで目が覚めるお姫様が出てくる童話って何!? それって、あの……童話とかじゃなくて、えっ、えっちな奴なんじゃ……。 「さ、覚めました! 目ならもう覚めたから、大丈夫」 「そっか。でも、念の為にキスはしておこうかな」 え? あ……。 ほんの少し触れただけの唇が熱くなる。 うっま、キスも上手いし、さらっと奪われたというか……仕方もすごく上手だ。 「ごめん。本当は俺がしたかったからしただけなんだけどね」 うわああああああああああ! あくあ君の小悪魔な笑顔に耐えきれなくなって走り出した私は、押入れの奥から前にのうりんの正月イベントの時に資料用で購入していた餅つきの杵と臼を取りだす。 なんか知らないけど急に餅がつきたくなった……というわけではなく、なんかしてないと恥ずかしさで悶え死んでしまいそうになったからである。 「アイ、お餅をつくのはいいけど、時期的に少し早くない?」 「あ、うん……」 気がついたら目の前であくあ君が私のついた餅をこねこねしてくれていた。 あくあ君の手を間違えてついて怪我させないために、私はペースを落としてゆっくりと餅をつく。 「お餅美味しいね」 「う、うん……」 私が急に餅をつき始めたために、2人のお昼ご飯がお餅になってしまった。 ご、ごめんね。私が異常行動をしてしまったせいで手間をかけて……。 「アイはどれが好き? 俺は安倍川」 「あ、私も甘いの好き! でも磯辺も好き!!」 「確かに磯辺も美味しいよね」 うーん、あくあ君が色んな味付けを用意してくれたとはいえ、流石にたくさん作りすぎちゃったな。 「アイ、このお餅、余ったやつをもらっていってもいい?」 「あ、うん。別にいいけど、カノンさん達と食べるの?」 「あー、そうじゃなくて、年末歌合戦のリハに持っていこうかなって。琴乃も安倍川好きだから喜ぶだろうし、天我先輩も慎太郎もとあも結構餅とか団子とかおはぎとか好きだからさ」 「そっかー。うんうん、それなら別にいいよ。どうせ正月になれば食べる機会いっぱいあるだろうし……」 あっ……そういえばあくあ君って、正月から餅つきのイベントが三つくらい入ってなかったっけ? 確か、白銀家主催の餅つきパーティーで身内とご近所さんにお餅配るって言ってたし、ベリル本社でも餅つきするって言ってたし、町内会の正月イベントもカノンさんと一緒にお餅つくって言ってた気がした。 うわー、ごめんね。それなのに私の餅つきに付き合わせちゃって……。 「あ、アイ。それとさ、さっきちょっと気になった事があるんだけど、手、見せてくれる?」 「え、あ、うん……」 私はあくあ君に向けて両手を差し出す。 「これ、爪割れてない?」 「あ……ほんとだ。餅つきの時に割れたのかも」 「アイ、ネイルかなんか持ってない?」 「えっと、そういえば前にネイリストのキャラのために資料用で購入してたネイルセットが……」 私は資料部屋の押し入れからネイル道具を取り出すとあくあ君に手渡した。 いつかは使うだろうは、いつかは使わない。 また使う事があるだろうは、また使う日が訪れない事を私はよく知っている。 つまり資料部屋を漁ればなんでもあるって事なんだよね。 あくあ君に、ものが捨てられない女だって思われたら恥ずかしいな。私は恥ずかしくてちょっとだけ視線を逸らした。 「アイのお家って面白いよね。色んなものがあって俺は好きだよ」 「ほげ〜」 もしかして私の心、読みましたか? ていうか好きって、そんなもう簡単に言っちゃダメでしょ!! 例えば私の知っている小説だと、20年近く続いた連載、その最後の最後に男の子から言われる好きを待ちに待っていた女の子だっていたんだよ!? それがまぁ、あくあ君は最初の5ページくらいで言ってくるもんですから、物書きとしては悶絶するレベルで鳩尾にきついのが来るんだよね。 「アイって、手、綺麗だよね」 好きもそうだけどあくあ君の場合、綺麗もバーゲンセールなんだよね。 というかあくあ君の手……えっろ! 待って、ちょっと待って、男の人の手ってこんなにエロいの!? い、今ならじっくり観察してもいいよね? じーーーーーーーーーーーーーっ。 「そんなに見つめなくても失敗しないって、ほら。はい。これでどう?」 「えっ!? あ……」 気がついたら私の爪が綺麗になってた。 すっご……ちゃんと甘皮も丁寧に処理してるし、執筆に邪魔にならないシンプルな桜色のネイルがグラデーションになるように塗られている。え、待って、女の私がやるより綺麗なんだけど? あ、あれ? そういえば、あくあ君って美的センス壊滅的だったような……え? 「あー、俺、手先はめちゃくちゃ器用なんだよ。それとシンプルな色合いなら変な事にならないだろ……」 ちゃんと自覚あったんだ……。 「あんまり好きな色じゃなかった?」 「ううん! すごくよかった。私、こういうシンプルなの好き! それに執筆してる時、自分の綺麗な爪を見てテンション上がりそう」 ネイルを近くで見るために指先を近づけると、なんかすごくいい香りがした。 なんだろ、これ……お花の香りがする。クンクン、クンクン、うん、これ好きな匂いだ。 ほのかな香りに心が癒されるというか、がんばろって気分になれる。 「それ、オイルと美容液が一緒になった商品だって、いい匂いがするでしょ?」 「へー、こんなのあるんだ!」 って、これ、私が持ってた商品なのに、今まで気がつかなかったってシンプルに終わってない? あまりにもズボラすぎて、あくあ君に愛想を尽かされないようにしなきゃと思った。 「で、アイは俺にして欲しい事。他にある?」 「あります!!」 私は自分の仕事部屋に行くと、眠りにつく前に書いていた脚本を手に取ってリビングに戻る。 「実は書いてた脚本で気になるところがあったんだよね。そ、それでさ。もし、よかったらだけど、こことか、ここのシーンとかちょっとこう、やってみてくれると嬉しいんだけど」 「なるほど……わかった。俺なりにやってみるよ」 今、企画が進行してるとあちゃん主演のフィギュアスケートを題材にしたスペシャルドラマ。私にそれの脚本の話がきてる。 服飾の専門学校に通う男子生徒、とあちゃんが演じる川村瑞稀は幼い時、女子に混じってフィギュアスケートをしていた。大会でもいい成績を収めたりしたけど、体が男性に近づくにつれ、競技から離れざるを得なくなってしまう。 普通の男子として生活を送っていた瑞稀だけど、やっぱり心ではどこかフィギュアの事を断ち切れなかった。 原宿をぶらついていた瑞稀は、偶然にも街中で幼馴染の女子スケーター、ニカと再会を果たす。 それがきっかけで瑞稀は、フィギュアスケーターのための衣装を作る世界に入って行くというお話だ。 「なるほどね……。それじゃあ、行こっか?」 「え?」 気がついたらバイクの後ろに乗せられて、都内の一番大きなスケートリンクに連れてこられた。 「ちょ!? あ、あれ!」 「待って待って、なんでこんなところにあくあ様が!?」 「いや、隣の女、誰よって言おうと思ったら白龍先生じゃん!!」 「先生! 野良のなんとかと野生のなんとかどうにかして!」 「いやいや、みんな、ここは邪魔しないようにそっと見守ろう」 「言いたい事はわかるけど、一旦落ち着こ」 「捗るも言ってたけど、もう私達は何が起こったとしても受け止める事しかできないんだよ」 「顔がホゲる準備ならもうできてる」 「ホゲるだけなら任せて欲しい」 ちなみに私も直ぐにホゲれます。 じゃなくって、え? 待って、何するの? 「このドラマ。最初はニカが瑞稀に衣装を作ってもらうところからスタートするけど、ニカは怪我もあって直ぐに引退してしまう。ニカとの出会いは偶然じゃなくて、子供の時に助けてもらった瑞稀を、引退する前にどういう形であれフィギュアの世界に戻してあげるって事だった。違う?」 「ううん。正解。そうだよ。それがこのドラマの前半部分」 ちょっと待って、全然読み込んでるわけじゃないのに、私の不完全な脚本でそこまで理解したってこと!? 「そして後半部分、ニカという自らが表現できる場所を失った瑞稀。その前に現れた1人の男、ニカと双子の姉弟、ミカ。彼は世界初の男子フィギュアスケーターとして世界に打って出る。瑞稀はミカが世界でも戦えるようにと、彼が大会で使用するための衣装を制作する事を心に決めた。それでいい?」 「うん。そう……」 あくあ君は私の前でフィギュア競技用のスケート靴に履き替える。 私はあくあ君が、なんとなく何をしようとしてるのかわかった。 「これ、持っててくれる?」 「う、うん」 あくあ君は羽織っていた上着と中のセーターも脱いで私に渡す。 「は、半袖だとぉ!?」 「腕の筋肉やば!」 「あかん、鼻血出てきた」 「刺激が強しゅぎりゅ」 「おかーさーん、剣崎の腕が……」 「しっ! 貴女にはまだ早いわ。お母さんがじっくりみとくから手で目を隠してなさい!」 みんながあくあ君をみてる。というかじっくりとあくあ君を見るために、みんなリンクから上がって行った。 あくあ君もそれに気がついたのか、360度に向かって深くお辞儀をする。 「ごめんね。みんな。ほんの少しだけ、1分、いや、5分でいいから俺にこのリンクを貸して」 いや、もう好きに、気の済むまでご自由にお使いください。 そんなみんなの声が聞こえてきた。 「ありがとう」 あくあ君はゆっくりと、それでいて軽やかに氷の上をするりと滑り始めた。 別に何かをしてるわけじゃない。ただ普通に滑ってるだけなのに、なんともいえない色気がある。 半袖のTシャツで腕を出したから? それだけじゃない。表情、ちょっとした手の振り方。体の使い方。その全てが息を呑むほど美しかった。 一瞬で魅了された観客たち……と私が、うっとりした表情であくあ君を見つめる。 あくあ君はスケートリンクの中央で立ち止まると、私の方へと人差し指を向けた。 「これが俺の覚悟だ」 それ、ミカが瑞稀に言うセリフ〜〜〜! どうしようか悩んでた瑞稀に、年下のミカが俺の覚悟を見せてやると深夜のスケートリンクに連れ出すシーンだ。 え? まさかこのシーンを演じてくれるために、ここに連れて来てくれたって事? いや……違う! 再び滑り出したあくあ君は、さっきよりも早くリンクを回るように滑りながら加速していく。 まさか……。みんながそう思った瞬間、あくあ君は左足を滑らせながら右足を振り上げた。 時間にしてほんの一瞬、あくあ君はなんとか着氷して、無事にダブルサルコウを決める。 「と、跳んだ!」 「うわああああああ!」 「嘘、でしょ!?」 「男子のフィギュアスケートなんて初めて見た」 「何これ? 何かのドラマの撮影!?」 「ほらね。もう私達は目の前で起こってる事を受け止める事しかできないんだよ」 「顔がホゲってる時点で、受け止め切れてるかと言うとそれすらも微妙な気がする……」 私はあくあ君が跳んだ瞬間、怖くなった。 怪我しないかなって、あくあ君の事だからそんなヘマなんてしないんだろうけど、私は普通に心配になる。 それなのに、あくあ君は私の心配なんて振り切るように、さらにもう一度加速していく。 嫌な予感がした。 あくあ君は正面を向くタイミングで左足を踏み切る。 世界がスローモーションになる。綺麗なトリプルアクセル……とはならず、あくあ君は回転不足で着氷に失敗してしまった。 「うぎゃあああああああ!」 「きゅ、救急車!」 「救急車って110番だっけ!?」 「バッカ、それは警察だ!!」 「てぇへんだ。てぇへんだ!」 「あかん。ニューステロップ出る」 「ドクターは! ドクターはいませんか!?」 あくあ君は少しだけ痛そうな顔をしたけど、1人で立ち上がると拳を突き上げてみんなに無事だから安心してとアピールする。 リンクの中央であくあ君がみんなに向かってお辞儀すると、少し遅れてみんなから拍手と歓声が返ってきた。 私の方へと戻ってきたあくあ君は、肩で息をしながら笑顔を見せる。 「はぁ、はぁ……きっつ。思ったより体力の消耗がでかい。やっぱプロの選手ってすごいな。こんなの短時間にポンポンと何本も決められないよ」 リンクスタッフの人が怪我の確認のために空き部屋を貸してくれたので、私たちはそこへと向かう。 私は服を脱いだあくあ君の体を目視で確認するけど、特に怪我してそうな感じはなかった。 よ、よかったのかな? ううん、まだ見えないところが怪我してるかもしれないし、安心できない。 「ごめんね。やっぱトリプルアクセルは無理だったわ。でも、同じシーンでミカだって失敗してるし、やっぱそれくらい難しいんだろうね。やるならガチで練習しないと……」 あくあ君……あくあ君は、私が心配してたって事、わかってる? ううん、こうなる事が予測できた時点で止めなかった私が悪いのか。 でも見てみたかった。自分の描いたシーンすらも再現できてしまうのかって。だから私にそんな事を言う権利がないって言うのはわかってる。 「お前の覚悟はそんなもんかよ」 「え?」 「お前の作ったもんで俺が演る。他の誰でもねぇ。俺が演るんだ。そんで、あいつの……ニカの想いも連れてく。だから……俺にしとけよ。瑞稀」 あ……これは、さっきのシーンの後、それでもまた結論が出せずに居た瑞稀に詰め寄ったミカが言うセリフだ。 でも、これって……。 「あくあ君、それって……私に対して言ってる?」 私の問いかけにあくあ君は小さく頷く。 「俺以外の誰にミカがやれるって言うのさ?」 「え、えっと、CGとかもあるし、競技のシーンはプロの人に男装してもらってやろうかなって……」 実際にそういう案が制作スタッフの間でも出てる。 それにこのドラマ、本当はあくあ君の演じるミカを主人公にした脚本で企画を通すつもりだった。 でも、あくあ君には、この作品以外にも多くの作品から出演オファーが届いていると聞いている。 そんなあくあ君を心配してというか、制作スタッフが気を利かして今の段階ならと、急遽とあちゃんを主人公にする方向でシフトしたんだよね。 「そんな周りくどい事しなくても、アイの目の前に丁度いい役者がいたりしない?」 「うっ……」 あくあ君は私の両手をぎゅっと掴むと、まっすぐと私の方へと視線を向けてくる。 眩しい。眩しすぎて目が潰れそう。 「話はだいたい聞いてるけど、俺は瑞稀を主人公にしたのはいいと思う。そのおかげで、ミカの出演シーンもそんなに多いわけじゃないし、これなら俺のスケジュールでも全然やれる」 あくあ君は、私から手を離すと、ポケットの中に入っていたスマホを取り出す。 そして自らのスケジュールを私に見せた。え、いや? 十分詰まってるように見えるんだけど……こ、これでも余裕って事? 「アイ、最初に言ったけど、今日は俺がアイを甘やかす日だから。ほら、だから俺に、お願いがあるなら、何でも言って? もしかして、最初に俺が言った事、もう忘れちゃったのかな?」 あああああああああああ! 有無を言わせないあくあ君のちょっとだけ黒い笑顔にドキッとする。 やめて……この前、情報が解禁されたばかりの槙島圭吾役のあくあ君がツボすぎて悶えてた私にそれは凄く効く……。あのPVは、本当にやばかった。御曹司なのに少し荒んだ感じのする黛君といい。放送開始までまだ時間があるのに、もう今の段階から多くの人の性癖を拗らせにきてる。 「えっと、じゃあ……ミカ役、主演じゃなくて申し訳ないけど、やってもらえるかな?」 「もちろん。監督にも放送局にも、主演のとあや阿古さんにも、俺の方からもう話を通してあるから」 それ、もう完璧に外堀が埋められてるじゃん!! 私の意思決定必要でしたか!? って、そっか、放送局は国営放送だし、監督ともはなあたで一緒にやってるから連絡先を知っててもおかしくないんだね。 「あくあ君って、ずるいよね」 あ……思わず言ってしまった。 でも、そう言いたくなる私の気持ち、ううん、女子達の気持ちもわかって欲しい。 だってダブルサルコウも出来てたし、失敗したけどトリプルアクセルだって半分くらいはできてた。 いくらなんでも完璧超人すぎるでしょ。もしかして何かの漫画やアニメ、ラノベかゲームから出てきたのかな? 「はは、実はここだけの話ね」 あくあ君はそっと私の耳元に顔を近づける。 「今日のために隠れて練習してたんだ」 えっ……? さっき、チラッとスケジュール見えたけどさ、どこにそんな時間あったの……? 「だって。かっこ悪いところを見せたくないだろ。とはいえ、トリプルアクセルはやっぱ間に合わなかったんだけどね。ダブルサルコウだってあれ、10本やって半分も成功しないからね。だから着氷する時もちょっと乱れてたでしょ」 いや、もう十分にかっこいいから、というか失敗した姿も十分、カッコよかったって! それにダブルサルコウだって、その成功率で本番? やって、一発で成功するんだからすごい事だよ! 「それでも……多くの人はかっこいいと思ってたと思うよ」 「そっか、ありがとう。でも……アイには心配かけちゃったね。ごめん」 あ……気がついてたんだ……。 「アイが心配しなくていいくらい、次はもっともっと完璧にできるようになるよ。だからアイも遠慮せずにやりたい事書いてよ。俺たち演者はさ、脚本がなければステージで舞う事もできないんだから」 「それは私達だって一緒だよ。演じてくれる人が居て、初めて私たちの脚本は日の目を見るんだから」 「うん、そうだね。色んな人が仕事に関わっていて、その人達がやりたい事を全部やれたら、それってさ、きっと最高だと思わない?」 「うん」 「俺もとあもまだまだガキだけどさ……そこらへん、ちゃんと本気だから」 あくあ君の本気だからって言葉にドキッとした。 大人びてるというか、さっきのミカじゃないけど、本当に覚悟が決まってるんだって熱い想いが、心の一番深いところに伝わってくる。 「今、この瞬間だけは、役者、白銀あくあとして脚本家の白龍アイコにお願いする。遠慮するな。白龍アイコのやりたい事を全力でやれ!」 「わかった! その想い、ちゃんと受け取ったから!」 あくあ君の差し出した握り拳に自分の握り拳をコツンとぶつけた。 「よし、じゃあ今からはまた、アイを甘やかす婚約者の白銀あくあに戻りまーす」 「え、あ……って、またぁ!?」 あくあ君は私を俵抱きすると、スタッフの人が用意してくれた空き部屋を出てバイク置き場へと向かった。 すれ違ったお客さんたちの視線が痛い……。 ごめん、ほんとごめん。作者なのに主人公みたいな事されてほんとごめんなさい。 「どう。ちゃんと確認できた?」 「は、はひ……」 ええ、確認しましたよ。 家に帰った私たちは、あくあ君が怪我してないか確認するためにお互いに裸になって……。 って、私、裸になる必要なかったよね!? それに気がついた時は、行為が終わった後だった。 だって、気持ちよかったんだもん。流れには抗えないよね。 「じゃ、歌合戦のリハ行ってくる。アイは休みなんだから、ゆっくり休んでなよ」 「あ……うん、頑張ってね」 私は玄関であくあ君を見送った。 「……よしっ!」 頑張ってるあくあ君を見てると、私も頑張らなきゃって気持ちになる。 私は担当にお礼のメッセージを送ると、しっかりと休んでリフレッシュするために、さっきまであくあ君が居た温もりが残っているベッドへと向かった。 ************************************************ あんま需要なさそうだからスキップしようかなと思ったけど、やって欲しいと反応してくれた読者さんが居たのでやってみました。 さぁ、やっと年末年始に突入です。がんばろ……。 カノン視点の日常回を書きました。よかったらそちらもどうぞ。 ただ検証班が楽しそうにヲタ活、推し活をしてるだけの話になります。 https://fantia.jp/yuuritohoney https://www.fanbox.cc/@yuuritohoney 作者のtwitterアカウントです。更新が遅れた時はこちらで連絡します。 https://mobile.twitter.com/yuuritohoney https://mobile.twitter.com/yuuritosub 上が本垢、下がサブ垢です。 アイドルオーディションの推し投票をできる場所を用意しました。 ※オーディションメンバーの詳細に関してはwikiか作者Twitterを確認してください。身長カップ数など書いてます。 https://customform.jp/form/input/140950 あくあとコラボして欲しいキャラや、ノクターン回についてのアンケートやってます。 よろしければどうぞ。 https://customform.jp/form/input/140130 wikiです。有志の皆様、ありがとうございます。 https://wikiwiki.jp/yuuritohoney/ アラビア半島連邦についておねショタ短編書きました。 https://novel18.syosetu.com/n4279ib/ クリスマス用の短編、ムーンライトでとあ注意。 https://novel18.syosetu.com/n5480hz/ 雪白えみり、森川楓の週刊ぱわ〜ニュース!! 『はい! そういうわけで始まりました。今年最後になる森川楓の週刊ぱわ〜ニュースのお時間です!!』 相変わらずホゲった顔してんなー。 ベッドに寝そべった私は、横になりながらぼーっとした顔でテレビを見つめる。 『えー、このニュース番組では、他のちゃんとしたニュース番組では取り上げられない問題を、この私、森川楓とゲストが全力タックルで切り込んでいく尖った番組です。普通のニュース番組を視聴されたい方は、どうか鬼塚アナウンサーがやってる方の真面目なニュース番組を見てください!』 心配しなくても最初からお前にそれは期待してない。と、多くの視聴者が言ってるぞ。多分な。 「な! シロ」 「にゃー」 シロの声に思わずデレた顔をする。 お前ってちゃんと返事するし賢いよなぁ。ほーれ、よしよし。 もしかしなくても、今、テレビに出てるどこかのホゲった顔をした国営放送のアナウンサーより頭いいんじゃないか。 『というわけで、今週のゲストはこの人です!』 『ベリル医科大学、人体構造学主任教授の白銀あくあです。今日はよろしくお願いします!』 うおおおおおおおお! あくあ様キター! しかも今日のあくあ様は何故かメガネモードでビシッとしてる。くぅ! 今日も一段とかっこいいぜ。 って、ベリル医科大学ってなんだ? あ、いつものネタか。ホゲ川の番組って、なんか知らないけどゲストにまで小ネタやらせるんだよな。 『あくあ教授、無知で申し訳ないのですが、人体構造学とは、どのような事を研究されているのですか?』 おい! あくあ様と距離が近すぎるだろ!! くっそー、国営放送のお問合せメールボックスに苦情のメール入れとこ。 えーっと、貴社の森川楓アナウンサーが立場を利用してあくあ様にボディタッチしようとしています。やめさせてください……っと、よし、送信! 『人の体ってすごいんですよね。いまだに解明されてない事がたくさんあるんです。いわゆるもう一つの宇宙と言っても過言ではありません。特に女性の身体は我々男性にはないものがあるんです。一言で言うと神秘……いや、流石にそれは抽象的すぎるか。もっとシンプルに言うと、そう……おっぱいですね』 ん? 思わずテレビに映ったホゲ川と同じとぼけた顔をしてしまった。 『はい? すみません。ちょっと疲れてるのか、さっきの言葉が聞き取れなかったのですがもう一度言ってもらっていいですか?』 『はい、おっぱいの研究をしています。私の事はおっぱい先生と呼んでください』 おっぱい先生だって!? 私は慌ててベッドから立ち上がるとちょっとだけ胸元をはだけさせる。 「先生……私のおっぱい、すごくもちもちしてるんですけど、これって普通ですか? あ、できれば……ちょっと触って確認してもらえると嬉しいのですが……なーんちゃって!」 「にゃ〜ん」 「んー? どうした猫? お前も私のおっぱいを揉みたいのか? ほれほれ」 私は猫におっぱいを見せつける。これがオスなら少しはテンションが上がるけど、この猫、メスなんだよな。 ごめんよ。お前だって本当は私みたいな女じゃなくて、あくあ様に飼われたかったよな。 なんなら私とお前、2人ともあくあ様に飼ってもらうとか……は、は、は……。 「くしゅん」 うっ、さっぶ! そういえば節約のために暖房切ってたんだっけ。 私は放り出したおっぱいを服の中にしまうと、すごすごと着衣を整える。 『何やってんのよこのおバカ!』 「すみませんでしたぁ!」 って、テレビかあ。 思わず反応しちまったぜ。 『いたっ、小雛先輩、それ俺が大阪土産で買ってきたハリセンじゃないっすか』 『あんたがふざけた事を言ってるからでしょ。あと、これちょうどいいわね。これからは対あくぽんたん専用兵器として使用するわ』 すげぇな。ハリセンとはいえ、あくあ様のことをしばける女なんてこの世界にはほとんどいない……というか小雛ゆかりパイセンくらいじゃないのか。 『じーーーーーっ』 『ん?』 『うん?』 何かに気がついた小雛ゆかりパイセンとあくあ様が、異変を感じた方向へと視線を向ける。 あ……。 『また、私の番組を乗っ取りに来たんですか?』 ホゲ川がハイライトの消えた目で2人の事を見つめる。 私はそれを見てお腹を抱えながらゲラゲラと笑った。 やっぱり国営放送は違うぜ。今、一番笑えるテレビ局と言われてるだけの事はある。 『モウ ナニモ シンジラレナイ……』 あっ、ヤベッ、こいつまだ森川楓の部屋とゆうおにの莉奈の事を引きずってやがる! 『の、乗っ取るわけないじゃない!』 『そうそう、ほら、森川さん、これ、看板見てください!』 あくあ様が指さした看板には、森川楓の週刊ぱわーニュースと書かれていた。 そう、書かれていたはずなのである。 『『『あ』』』 おそらくは土台となる看板と森川楓の文字が書かれた用紙の接着が甘かったのだろう。 看板の上に貼られていた森川楓の用紙がペロリと捲れ落ちる。 あっはっは! 流石、ホゲと笑いの神様に愛されてるだけの事はあるわ。 あまりにもタイミングが良すぎて、思わず吹き出してしまった。 『ヤッパリ ワタシ ハ オハライバコ ナンダ……』 小雛ゆかりパイセンは慌ててCMとか言ってるけど、国営放送にCMなんてないんだなぁ。 『し、しっかりしてください。森川アナ』 『ドウセ ワタシ ガ イナクタッテ……』 『そんな事ないですよ! 俺と小雛先輩には森川アナが必要なんです!!』 森川の顔色がみるみるうちに良くなっていく。 わかりやすいやつだなぁ……。これは堕ちたなと確信した私は、のんびりした気持ちで番組を視聴する。 『えっ? あ……あくあ君が私の事が必要!?』 『はい! だから今日も進行お願いします!!』 あくあ様の奥で小雛パイセンがコクコクと無言で頷く。 『楓ちゃんふっかーつ!』 わかりやすいなあ。まぁ、単純でわかりやすいところが楓パイセンのいいところなんだけど。 『えーっと……うん、そういうわけで、今日は歌合戦を前にして、ベリルエンターテイメントから白銀あくあさん、越プロダクションから小雛ゆかりさんに来ていただきましたー! 本日はよろしくお願いします』 『よろしくお願いします』 『はい、よろしくお願いします』 うおおおおおおおおおおおおおおお! 流石は国営放送だ、空気が読める。 『それでは最初のニュースです』 楓パイセンは真面目な顔をすると、原稿へと視線を落とす。 おお! まるで本物のアナウンサーのようじゃないですか! 【女優の小雛ゆかりさん、白昼堂々、公園で食事中に強盗にあう】 楓先輩の後ろにあるモニターにニュースのタイトルが表示された。 なになに……えっ!? 強盗!? これって結構やばいニュースじゃね? 『先日、女優の小雛ゆかりさんがロケ中に公園の中で1人、ランチタイムをとっていると、箸で掴んで口に入れる直前だった塩サバの切り身を奪われる事件が発生しました。なお、女優の小雛ゆかりさんが同様の手口で事件に遭うのはこれで今年、2度目になります』 『ちょっとぉ!? んぐっ、何するのよあくぽんたん』 画面の端で暴れそうになってる小雛ゆかりパイセンをあくあ様が押さえつける。 なるほどな……。ああやったら、あくあ様に合法的にお触りしてもらえるわけか、いやー、勉強になります。 画面が切り替わると、事件の目撃者とされた女性のインタビューが映し出された。 『あー、女優の小雛ゆかりさんですね。ちょうどそこのベンチで、1人でご飯食べてましたよ。あの人って、ヤッパリ友達とかいないんですかね……? なんか、ちょっとだけ応援してあげたくなりました』 音声処理に草が生える。あと、ぼっちなのは触れてやるな。かわいそうだから……。 画面が切り替わるとまた違う女性のインタビュー映像が映し出される。 『あそこのベンチは昔からボス猫が使ってるんですよ。それを知らなかったんでしょうね』 近所で喫茶店を営む女性がインタビューに答えながら、事件が起こったとされるベンチに近づく。 『にゃー……にゃー、にゃん!(何? ……ちょっと! 無断で撮影しないでよ!)』 近所の猫のインタビューはいらねぇだろ!! しかもちょっと怒ってるし、その当て字なんなんだよ! もっと真面目にやれって思わず突っ込みそうになったが、そういえばこれ不真面目なニュースの方でしたわ。 『スタッフの聞き込み調査によると、犯人は近所でも有名なメスの白猫だそうです』 うちの猫じゃねーか!! 画面にでた白猫の写真を見た瞬間、飲んでた水道水を噴き出しそうになった。 『なお、犯人は現在逃亡中の模様です』 ここに居るってぇ!! 「にゃー!」 手、あげてるけど、お前、自分のことだってわかってるのか? それにしてもお前、強かったんだな。どうりで復活がはえーと思ったわ。 『ちょっと、何よこのニュース! 1人でお昼食べてたっていいじゃない!!』 地団駄を踏む小雛ゆかりパイセンに歯茎が出る。まんま乙女ゲームだわ。 スタッフ、よく見てる。 『おっぱ……あくあ教授、今回の事件についての見解をお伺いしてもよろしいでしょうか?』 あ、ホゲ川が小雛ゆかりパイセンを無視しやがった。 『Eですかね』 『良い?』 『何が良いのよ!』 『いえ、良いではなくてA、B、C、D、EのEですね。最初に映ったインタビューに答えてくれた女性、確実にEはありましたね』 あくあ様はふざけるわけでもなく真剣な面持ちで黛君のようにメガネをクイッとあげる。 くっ……! 顔が良いから。すごく良い事を言ってるみたいに見えるのは私の気のせいだろうか。 『なるほど……ちなみに森川はCです。小雛ゆかりさんのサイズは?』 お前のおっぱい情報なんていらねーよ!! やっぱり後で真面目にやれって苦情入れとこ。 『い……って、言うわけないじゃない!!』 なるほど……Eか。思ったより結構あるんだな。 いや、過小申告、過大申告している可能性を考えるとD〜Fと言ったところか。 昔はみんな必ずと言って良いほど過小申告していたが、最近はあくあ様のせいで過大申告する人も増えた。 『なるほど、研究へのご協力ありがとうございます』 おっぱい先生あくあ教授は、ポケットから取り出したメモ帳にペンを走らせる。 それを見た小雛ゆかりパイセンが、手に持っていたハリセンであくあ様を軽く叩く。 『ほら、もう、次のニュース行きなさい! 次よ次!』 小雛ゆかりパイセンに促された楓パイセンは再び原稿用紙へと視線を落とす。 すげぇ! 国営放送のアナウンサー以下略……。常にそうやってれば良いのになーと、猫を抱えて画面を見つめる。 『先日、12月26日にベリルエンターテイメントに所属するアイドルの白銀あくあさんが、奥様の白銀カノンさんと一緒にプライベートの新婚旅行で箱根に訪れました。その際に訪れた美術館で画家で医師のMARIA先生から絵を購入した事が、今、世間をざわつかせているそうです』 知り合いじゃねーか!! 思わず猫を抱えたまま、体を折り曲げて地面に顔を突っ伏しそうになった。 マリア先生は聖あくあ教の幹部、十二司教の1人で神絵師と呼ばれている。 ただでさえマリア先生の表に出せないあくあコレクションは裏オークションでとんでもない金額で取引されてるのに、これで表の画家でもあるマリア先生の価値まであがっちゃったら……。 私は携帯を開くとクレアにサクッとお気持ちメールを送信する。 この件は、私はミリも悪くない。 ちゃんと言っておかないと、後から鬼電がかかってきそうだからな。 『仲睦まじそうに2人で頬を寄せ合って絵を見てましたよ。お二人とも幸せそうでこちらもすごくほっこりした気持ちになりました』 聖農婦じゃねーか!! なんでお前がインタビューに答えてるんだよ! 完全なマッチポンプというか、当日来ていたお客さんって、それほとんど信者だったりとかしないよな? 信者に先生の絵画を売りつけたりする変なビジネスとかに手を出してないよな!? 『マリア先生の絵に詳しい専門家の人にインタビューを取ってきました』 は? 専門家? まさか、それもうちの信者じゃ……。 『マリア先生の絵は今、市場でもすごく価値が上がってきてます。みなさん手放しませんし、それも価格高騰につながっているのではないでしょうか』 メアリーの婆さんじゃねぇか!! ちょ、何やってるんだよ!! こんなのモザイク処理しようが音声処理しようが、見る人が見たら100%誰かわかるだろ!! 『現在、市場にはほとんど出回っていないマリア先生の絵は十倍、百倍にも価値が高騰しているそうです。確かあくあ教授もマリア先生から絵を購入されたとか?』 『はい。すごく良い絵なんでね。ぜひ、皆さんに見てもらおうと今日はここに持ってきました』 画面の端から絵を展示した台がガラガラと押されて出てきた。 どんな絵を買ったんだろ。まさか、本人の絵だったりしないよな? ええ、そんな事を考えていた時期が私にもありました。 『うわー、素敵な女性の絵ですね』 私やないかい!! 思わずインコさんみたいな口調になる。 かろうじて目隠してるけど、どう考えても聖女モードをしている時の私じゃん!! 『なーんか、これ、どこかで見た事があるのよね』 『わかります。私もこう毎週見ているような……』 おい、そこのポンコツ。ポン川! 毎週どころか昨日、私の顔を見たばかりだろ! 気づけ!! 『あくあ教授、この絵を購入された理由をお伺いしてもよろしいでしょうか?』 『はい。そうですね……。マリア先生の柔らかなタッチが、この被写体となった女性の暖かさだったり優しさだったりをとてもよく表現していると思います。でも、それだけじゃないんですよ。内面から溢れ出るようなパワー、オーラが繊細な書き込みですごく表現されているんです。それがすごく心を落ちつけてくれるんですね』 『なるほど……確かに、なんかこう、いつも見てるような安心感を感じます』 だから昨日も三日前もあっただろ!! うわああああああああああああああ! 私はベッドにダイブすると左右にゴロゴロと転がって体を悶えさせた。 『どうせおっぱいでしょ』 小雛ゆかりパイセンのジト目に、あくあ様が顔を背ける。 『どうせおっぱいで選んだんでしょ』 『……確実にFはありますね』 『ほら、やっぱり!』 くっ……私のおっぱいに目が眩んでくれた事を喜びたいのに、自分の絵を購入された羞恥心のせいでちゃんと喜べねぇ! なんでよりにもよって聖女モードの私なんだ!! その後も例の如く、くだらないニュースが続いていく。それに対してあくあ様がボケて、小雛ゆかりパイセンが突っ込むという構図が完璧に形成される。 本当にくだらないニュースばかりだが、改めて真面目にニュースを見ると半分くらいのニュースで聖あくあ教が関与してるじゃねぇか。私はそっとニュースから目を逸らして猫のシロと戯れる。 『次のコーナーは通常通りだと森川楓プレゼンツ、今日のぱわ〜占いなんですが、特別に今日はあくあ教授の方から、来年の占いを発表してもらいたいと思います!』 『はい、わかりました。それでは森川さん、よろしくお願いします!』 『任せておいてください!!』 楓パイセンの前に、パンチングマシーンが出てくる。 ボクシンググローブを装着した楓パイセンは、勢いよく的にパンチを決める。 機械には280とかいう見たこともない数字が表示された。なんだこれ……。 あくあ様も若干苦笑いしてるじゃねえか! 『えー、画面の前で番組を視聴してくれている牡羊座のみんな。来年のみんなの運勢は100点満点です。たとえ何かがあったとしても、それはきっとあなたの人生にとっての飛躍、次のステップへと繋がるでしょう!』 あくあ様はカメラに向かって、ホップ、ステップ、ジャンプを見せる。 牡羊座って、誰が居たかな? 確かとあちゃんとか、阿古さんとかが牡羊座だった気がする。 あくあ様のコメントの後に、再び楓先輩が的に向かってパンチした。 300……お前、上がってるじゃねぇか! 普通なら可愛く見せるためにヘロヘロパンチを打ったりして、きゃー、手、いたーいとか言うのが普通なのに、森川楓という女は、世界一良い男の前だろうとそんな事はお構いなしである。彼女は最初からそういう次元で戦ってないのだ。 『牡牛座のみんな、来年の運勢は100点満点だよ。今まで育ててきた事が実り咲く年になるでしょう。そう、昨日までの自分よりもさらにビッグに! さらに大きくなれるチャンスがあるんじゃないかな! 大きいのはいい事だと思います』 真剣なあくあ様の表情に一瞬でホゲりそうになる。 って、牡牛座生まれって私じゃん! 確か結さんもそうだっけ? 今の自分よりも大きく……? まっ、まさか、私と結さんのものが今よりも大きく育ってしまうと、そうおっしゃられているので!? 楓先輩のパンチが330を突破した。こいつ、完全にコツを掴んだ顔をしてやがる。 『続きまして、双子座のみんなも来年は100点満点だ! 来年のあなたは仕事運MAX、仕事がたくさん舞い込んでくるとかだけじゃなくて、もしかしたら仕事を通して誰かと仲良くなれちゃったりするかもしれないね! 俺とも仲良くしてくれよな!』 はーい! 双子座っていうと、ミクおばちゃんとアヤナちゃんか。 おばちゃん、あくあ様とまだ距離があるってシュンとしてたから、何かの共演がきっかけで仲良くなれると良いなぁ。アヤナちゃんも、あくあ様が好きなのはモロバレだから頑張って欲しい。 『380!? え、えっと、蟹座の皆さんも来年は100点満点です。来年もきっと楽しくて騒がしい一年になると思います。だから最後には笑顔で、色々あったなあと思えるような年にしましょう!』 あくあ様はカメラに向かって満面の笑みを見せる。蟹座といえば楓パイセンだ。 この企画、楓パイセンが100以下を出さないから完全に企画倒れな気がする。 でもまぁ、全部100点で良いんじゃないのかな。こういうのは気持ちだっていうし、いいことあると思ってりゃそっちの方が毎日、楽しい気持ちになるしな。どうせ、あくあ様は100%、悪い事言わないし。 『450! おぉ、マックスの500まであと少し……。あ、次は獅子座の人ですね。獅子座のみんなの運勢は、ターニングポイント! もしかしたら人生を変えるターニングポイント的な何かが訪れるかもしれません。でも、きっと大丈夫! 俺がそばにいる!』 うぉー! 良いなー。 獅子座って誰だ? 黛君とかが獅子座だった気がするな。 あ……パンチングマシーンをする前に、楓パイセンがカメラへと視線を送る。 私はその行為だけで全てを理解した。 楓パイセン、もしかして乙女座の嗜みのためにMAXの500出そうとしてる!? 漫画みたいに手をぐるぐると回した楓先輩は、完璧な踏み込みとクリティカルヒットでついに目標を達成した! 『やった、500だ!』 『すごいじゃない!』 あくあ様と小雛パイセンがハイタッチする。 うおおおおおおおおおおおおお! 楓パイセンすげー! ホゲ川よくやった!! きっとホゲった顔でテレビを見ている嗜んとかさんも大喜びだよ。 まさかの妊娠祝いに私も少しうるっとした。でも、よく考えたらこの良い加減な占いに、そんな価値ないんだよなぁと思うと、違う意味で涙が出てくる。 『乙女座の君も来年は100点満点だ! 幸せが君の近くに舞い降りる事を祈っておくよ!』 そういうとあくあ様は画面に向かって投げキッスした。 思わず私の口もひょっとこみたいにググッと伸びる。 そういえば姐さんも乙女座か、姐さんにも赤ちゃんができると良いなあ! 次に楓パイセンが叩き出した数字は460だ。 『天秤座のみんなも来年は100点満点だ!! 来年は忙しくも楽しい年になるだろうけど体調には気をつけてね。それでも無理しちゃうみんなのためにこの一言を贈らせてください。よく頑張ったね! えらい、えらい!』 あ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜! 天秤座じゃないけど、思わず画面に向かって頭を差し出してしまいそうになる。 確か天秤座って白龍先生だっけか。あの人、忙しそうもんな……。 再び気合を入れた楓パイセンは480を叩き出す。 『蠍座のあなたも100点満点だ! 今までやって来たことが報われる年になるはずです。もしかしたらその兆しが見えるだけかもしれないけど、きっとそれは何かがよくなる気配を連れてきてくれているはずですよ!』 そういってあくあ様は画面に向かって手を伸ばす。 蠍座って誰がいたっけ……? 揚羽お姉ちゃんって蠍座だったかな? なんか黒蝶も今、きな臭い動きがあるって聖あくあ教から上がってきてるからなぁ。 揚羽お姉ちゃんは頑張ってるから、なんとかして報われて欲しいところ。あくあ様辺りがいつ剣、いつもの剣崎みたいに助けてくれねぇかな。 画面の前の楓パイセンが真剣な表情を見せる。あっ、そっか、次は……。 『おっ、また500点だ。森川アナありがとうございます!』 あくあ様の射手座、さすが楓パイセンだ。無駄にホゲってるわけじゃない。 はっ!? もしかしたら、今日、この日のためにわざとホゲってパワーを温存してたんじゃ……。すげぇ! やっぱりメアリー卒は伊達じゃねぇぜ!! 『俺と同じ射手座のみんな。俺が幸せなのに、お前らが幸せじゃないわけないだろ? つまり来年も100点満点です!』 ある意味、最強じゃねぇか! って、他に射手座っていたっけ? あ、そういえばくくりも射手座か。 ん? そういえば、あと、もう1人居たような……。 『ただし同じ射手座でも小雛ゆかりさんだけは、箪笥の角に小指をぶつけるでしょう』 『ちょっと! なんで私だけ別個なのよ!! 占いまで私をぼっちにしようとするな!! 一緒にしーろー!』 『いてて、わかりましたって。もう』 2人のやりとりに思わず歯茎でた。 やっぱり普段の行いって重要なんだなって思う。 あくあ様は次に行く前に、ジッと拳を見つめる楓パイセンを見て声をかける。 『ん? 森川アナ? どうかしましたか?』 『ううん。なんでもない。大丈夫大丈夫!』 楓パイセンはそう言ったが、次の山羊座では一気に290まで数字が落ちた。 落ちても290ってところがもうすでに異常なんだけどな……。 『山羊座のあなた! あなたの運勢も来年は100点満点だ!! もしかしたら何か新しい良い出会いが訪れるかもしれません! そんなあなたにこの一言を贈らせてください。大丈夫、勇気を出して!』 もうすでにあくあ様と出逢っちゃてるんだよなぁ。 おそらく山羊座の皆さんもそんな事を言っているだろう。 山羊座って誰だ? あっ、そういえば忍者って山羊座だっけ? 確か誕生日が1月2日だったような……やべぇ、なんかプレゼント買わねえと!! 『160!? あ、えっと、水瓶座のみんなの運勢も100点満点です! きっとあなたにとって大きな変化が訪れるでしょう。でも、その変化を恐れないで。さぁ。俺と共に行こう!!』 楓パイセン、これ、絶対に怪我してるだろ。あからさまに限界じゃねぇか。 水瓶座というとクレアか……。 あいつも少しは報われると良いんだがな。 とりあえずクレアの精神状況の改善は聖あくあ教の中でも最優先事項だ。 まずはポケットの中に入ってる、あのダミーボタンからどうにかしないとな。 あくあ様は、楓パイセンに近づくと、代わろうと声をかける。 しかしここまで来たら最後までやると楓先輩は首を横に振った。 なんだろう、これ……まるで世界大会に向かうプロアスリートの図に見えるけど、アナウンサーがただパンチングマシーンしてるだけなんだよな。あれ? これ何の番組だっけ? 『森川アナ頑張れ!』 『気合い入れなさい!』 小雛ゆかりパイセンとあくあ様の声援が飛ぶ。 楓パイセンにも2人の想いが、画面の前で見てるみんなの想いが届いたのか渾身のパンチが決まる。 『120! やった!! 全員、100点満点だ!!』 「よっしゃー!」 「にゃー!」 私も猫と一緒になって喜び合う。 なんだこれ……そう思ったのは、それから数秒経って冷静になった後だった。 『えっと、最後の魚座の人、あなたも100点満点です。きっとあなたにとって、この一年は穏やかな一年になるでしょう。もし、そうじゃなかったとしても、ホッと一息できるような、そんな時間がみんなに訪れますように願ってます!』 魚座というと天我パイセンか。 よかったな。聞いた話によると、相当長い片思いだったそうだし、桜庭春香さんだっけ。2人とも幸せになってほしーわ。 『それでは最後に本日の天気です』 楓パイセンが前に出るとカメラが引く。 すると助走をつけて大きく足を振り上げた楓先輩が、履いていたスリッパを空高く飛ばす。 「あっぶね!」 流石はゴリ川さんだ。パワーがありすぎて天井の照明にスリッパが当たりそうになる。 お前、それ壊したらン十万とかだぞ……。 少しは加減すりゃ良いのに、森川楓の辞書にあるのは常に全力という言葉だけだ。 『はい。そういうわけで今日の天気は晴れです!!』 朝イチにあった国営放送のニュースじゃ曇りって言ってたけどな……。 『たとえ曇りだとしてもみんなのパワーで雲すらも弾き飛ばせ!! 森川楓の週刊ぱわ〜ニュース! 本日のゲストは白銀あくあさんと小雛ゆかりさんでした』 『みんな、今日はありがとう! 源軍への投票、よろしくお願いします!』 『ちょっとぉ! あんたそれズルすぎでしょ! 反則よ反則、反則負け! みんなわかってると思うけど平軍に入れるのよ! 平軍に投票してくれたら、こいつの間抜けな寝顔画像をネットに晒します!』 『ちょ! 小雛先輩!? そっちの方がずるいでしょ!!』 あくあ様と小雛ゆかりパイセンが揉み合う。 良いなぁ。私もあくあ様と揉み合いたいなぁと、呆けた顔で画面を見つめる。 『それでは次週に向かってー! ぱわ〜〜〜タックル!』 楓パイセンがカメラに向かってタックルしたところで番組は終了した。 あー、なんだろう。このとてつもなく時間を無駄にした感じ。 最近じゃ楓パイセンのニュースを見る事は、貴族の嗜みだと言われている。 暇を持て余したゆとりのある人達が、優雅に無駄な時間を消費しているという事らしい。 私にはよくわからないけど、とにかく楓パイセンのニュースを見て無駄に時間を過ごす事がお金持ちや権力のある人達の間で流行っているというか、ステータスとされているとか、なんとか……。最近じゃこれ、字幕入りで世界に放送されてるんだっけか……。ま、まさか、世界の権力者が、こんなくだらないニュースを本気で見てるわけないよな? 私はほっぺたをひくつかせながら、テレビの電源を落とした。 ************************************************ アンケありがとうございました。 カノン視点で作者も最初考えてたけど、こっちの下の方が良い気がしたのでえみり視点にしました。 またカノン視点の番組視聴回もやると思いますよ。 このニュース回、掲示板いる? 個人的には掲示板やったばかりだから微妙だけど、この回は盛り上がりそうな気もしてるし、かといってストーリー進めて欲しい人には微妙なのかなあと思ったりしました。 カノン視点の日常回を書きました。よかったらそちらもどうぞ。 ただ検証班が楽しそうにヲタ活、推し活をしてるだけの話になります。 https://fantia.jp/yuuritohoney https://www.fanbox.cc/@yuuritohoney 作者のtwitterアカウントです。更新が遅れた時はこちらで連絡します。 https://mobile.twitter.com/yuuritohoney https://mobile.twitter.com/yuuritosub 上が本垢、下がサブ垢です。 アイドルオーディションの推し投票をできる場所を用意しました。 ※オーディションメンバーの詳細に関してはwikiか作者Twitterを確認してください。身長カップ数など書いてます。 https://customform.jp/form/input/140950 あくあとコラボして欲しいキャラや、ノクターン回についてのアンケートやってます。 よろしければどうぞ。 https://customform.jp/form/input/140130 wikiです。有志の皆様、ありがとうございます。 https://wikiwiki.jp/yuuritohoney/ アラビア半島連邦についておねショタ短編書きました。 https://novel18.syosetu.com/n4279ib/ クリスマス用の短編、ムーンライトでとあ注意。 https://novel18.syosetu.com/n5480hz/ 掲示板、ホゲラー波発生中!! 【ホゲラー波】森川楓の週刊ぱわ〜ニュース【ホゲウェーブ研究所】 6 ななし >>1 ホゲラー波とホゲウェーブ研究所って何? 10 ななし >>6 この前、国営放送の真面目な方のニュース番組に出てたメアリー女子大の教授が言ってたんだよ。 今、世界に押し寄せてるホゲの波、謎のホゲラー波を研究するためにホゲウェーブ研究所って団体が設立されたらしい。 14 ななし >>10 草w 17 ななし >>10 発生源は国営放送の某アナウンサーだな。わかります。 20 ななし なるほどな。だから私も最近ホゲってたのかー。 あれって感染するんだね。 22 ななし >>17 ある意味、あー様が発生源とも言えなくない気がする。 25 ななし >>22 わかる。 27 ななし >>22 聖あくあ教VSホゲウェーブ研究所の宗教戦争始まっちゃいます!? 31 ななし >>27 ホゲウェーブ研究所は宗教じゃないだろ! 一応、ちゃんとした研究所なんだぞ。やってる事は馬鹿げてるけど。 33 ななし おっ、始まるぞ 36 ななし キタキタキタキターーーーー! 38 ななし 相変わらずホゲった顔してるなー。 41 ななし 普通のニュースとか、普通じゃないニュースとかいうのがおかしいんだよな。 そもそも普通じゃないニュースってなんだよwww 44 ななし うおおおおおおおおおお! 45 ななし あー様きたあああああああ! 47 検証班◆010meTA473 今日、メガネモード!? 50 ななし ベリル大学!? 51 ななし ベリル大学には、どうやったら入学できますか? 53 ななし こーれ、今日のあくあ様はおふざけモードですw 58 ななし ホゲ川のニュース番組って、なんで毎回このおふざけに付き合わされるんだろうw 62 ななし >>51 こんな教授がいたら悶々としすぎて授業にならない。 66 ななし おっぱい!? 68 ななし おっぱい宣言キター! 70 ななし おーっぱい! おーっぱい! 72 ななし やっぱり時代はおっぱいなんだよ!! 75 ななし ブラジャー買いました。 77 ななし 森川www 78 ななし 森川の反応わかるw 80 ななし 聞き間違いだって普通ならそう思っちゃうよな。 82 ななし おっぱい先生キタコレ! 84 ななし おっぱい先生wwwww 87 ななし ドクターおっぱいの診察を受けるためには、どこに行けばいいんですか? 90 検証班◆07218KADO6 気がついたらおっぱいを外に放り出してた。 反省はしてない。 95 ななし >>90 わかるw 98 ななし >>90 あるある。気がついたら外に出てたわ。 100 ななし >>90 反省しろ! 105 ななし おっぱい放り出してるネキ多すぎだろw まぁ、私も外に放り出してたんですけどね。 108 ななし >>105 仕方ない。条件反射みたいなもんだから。 111 ななし ヒィッ! 112 ななし ひーっ! 115 ななし すいませんしたぁ! 117 ななし ごめんなさいごめんなさいごめんな……あ、あれ? 120 ななし 自分が怒られたと勘違いして反応してる奴、多すぎだろw 123 ななし >>120 日頃からきっと何かをやらかしている人達なんだろう。 126 ななし 小雛ゆかりキター! 128 ななし 私、この流れ知ってます。 130 ななし 見た事のある流れだ。 133 ななし 小雛ゆかりの部屋かな? 135 ななし 待望の第3回、小雛ゆかりの部屋キター! 138 ななし 森川楓のぱわ〜ニュースを見ていたと思ったら、小雛ゆかりのいちゃもんニュースが始まった件について。 143 ななし ハリセンw 145 ななし USJのお土産だけじゃなくて、ちゃっかりと大阪土産までもらってる小雛ゆかりさん。 普通に羨ましいんだが……。 150 ななし あれ? 森川の様子が変だぞ……。 152 ななし ホゲ川……? 155 ななし まだホゲるには早いぞ? 158 ななし トラウマスイッチオン! 161 ななし あかん。これ、トラ・ウマーにやられとるわ! 163 ななし ナイスフォロー! 165 検証班◆010meTA473 あくあ様、ナイスフォロー。 166 検証班◆07218KADO6 サンキュー、あくあ様。 170 ななし あ……。 172 ななし あっ……。 173 ななし あー……。 175 ななし そうはならんやろ!! 178 ななし >>175 なっとるやろがい! 180 ななし ペロってwwwww 182 ななし 草w 184 ななし 看板さん空気読みすぎ。 189 ななし 流れ、変わったな。 191 ななし 流石はあー様、チジョーの幹部、ホゲ・カワーの闇堕ちを阻止したぞ!! 195 ななし >>191 でも、沙雪と莉奈は救えなかったよね……。 200 白龍◆XQshotacon >>195 リボンを握り締め決意を新たにした剣崎なら救えた。 リボンを握り締めて妹に懸想してた一也には無理。 という説があります。 206 ななし >>200 先生ってやっぱりすごいな。ちゃんと見てる。 209 ななし >>200 そういえば剣崎もリボンを握り締めてたな。 212 ななし よし! 復活した! 217 ななし 元気が取り柄の森川から元気を取ったら何が残るっていうんだよ!! お前はそれでいい! 222 ななし >>217 ホゲとパワーが残るよ。 228 ななし 最初のニュースこれかよw 230 ななし すごい既視感のあるニュースだw 233 ななし 前もこんなニュースあったぞw 236 ななし 2度目wwwww 239 ななし 2回も猫に昼飯を奪われる小雛ゆかりwwwww 241 ななし いいぞ猫、がんばれ!! 243 ななし ほーん。暴れたら合法的にあくあ様が体を押さえつけてくれるわけね。 246 ななし いいなぁ〜。一度でいいからあくあ様に触って欲しい。 248 ななし 目撃者のインタビューwww 250 ななし 目撃者にもボッチ飯を煽られる女優、小雛ゆかりさん。 257 ななし 近所の猫www 259 ななし 猫のインタビューwww 261 ななし 流石、不真面目な方のニュースだ。 猫のインタビューとかいうふざけた事を、インタビュワーが真顔でやってやがる。 264 ななし 犯人は逃亡中www 266 ななし 犯人じゃなくて犯ニャンだろ! 268 ななし ナイス地団駄! 270 ななし ゲームのスタッフって本当は凄かったんだな。 地団駄のクオリティがちげぇわ! 275 ななし >>270 ゲームのスタッフはふざけた事さえしなければ有能だった 278 ななし E!? 280 ななし E!? 283 ななし ごめん。あくあ様の良いがEに聞こえたわ。 改めて邪な自分の心を戒めたい。 289 283 良いじゃなくて、Eじゃねぇか!! 292 ななし >>283>>289 即堕ち2コマ乙www 294 ななし >>283>>289 あまりにも綺麗すぎてクソワロタw 296 ななし >>283>>289 その気持ち、わかります。 300 検証班◆010meTA473 ふーーーーーーーーーーーーーーーーん? 303 ななし >>300 おい! ここにもチジョー化しかけてる奴がいるぞ!! 305 ななし >>300 草w 307 ななし 森川のサイズはいらないわ。 308 ななし 森川のサイズはいらないです。 310 ななし 今日一、どうでもいい情報きた。 312 ななし みんな森川に厳しくて草w 314 ななし これはE。 316 ななし 間違いなくE。 317 ななし 良いじゃなくてEですね。わかります。 319 ななし 小雛ゆかりがEって知った時のあくあ様のお顔よ。ものすごく嬉しそうだった。 思わず私もニッコリです。 322 ななし メモるなw 324 ななし こーれ、ガチのメモです。 326 ななし ハリセン大活躍。 329 ななし 出たでた。 331 検証班◆07218KADO6 容疑者嗜み君。前に出なさい! なお、黙秘権はないものとする!! 334 ななし >>331 容疑者www 336 ななし これ、ネットで目撃情報出てたよな。 エロなみさんが、安産祈願の大木にお祈りしてたの。 339 ななし >>336 ふぁ〜っ。清楚な顔をして、いやしか女ばい!! 342 検証班◆07218KADO6 >>336 女子高生の性欲を舐めるな! お前だってあの頃は、頭の中が常にエロでいっぱいだったろ!! 授業中とか勉強中とかも半分くらいはえっちなことばかり考えてるんだぞ! ましてやあくあ様と同じ教室、エッチな事を考えない方が難しいだろ……。 だからエロなみさんでも許してやれよ! 345 ななし >>342 いや、うん……。わかるけどさ。お前とは違うかったと思いたい……。 あと、なんとかソムリエとかを取得する人も。 348 ななし >>342 言っておくけどお前とチンスキだけは別枠だと思ってる。 決して私たちや姐さん嗜みとは違う!! 350 ななし 捗るがはぶられててワロタw そしていないのに巻き込まれるチンスキも草www 353 ななし 美術館デートいいなぁ。 私も一度でいいから美術館デートしてみたい。 355 ななし みんなぼーっとしてるけど、ホゲラー波に感染したのか? よく考えろ。あくあ様が“美術“館デートだぞ! 359 ななし >>355 あ……。 361 ななし >>355 あくあ様が美術鑑賞……? 364 ななし 頬を寄せ合って? 366 ななし 仲睦まじくぅ!? 368 ななし やっぱり嗜み死ね。 369 ななし 羨ま死ね! 377 ななし 一瞬でヘイトを集める嗜みさんはMMORPGなら間違い無く優秀なタンク。 379 ななし >>377 紙装甲タンクかもしれんぞ。 381 ななし >>379 それ、ゴミじゃん! 384 ななし 専門家の人きたー! 386 検証班◆010meTA473 は!? 388 ななし ん? 389 ななし どこかで見た事があるような? 391 ななし これ、メアリー様じゃ……。 394 ななし >>391 あっ……。 396 ななし >>391 あ……。 397 ななし >>386 あ。 400 ななし 嗜み草www 401 ななし メアリー様って美術品とか、お詳しそうだもんな。 403 ななし ここで普通に一般人としてメアリー様が出てくる。 それがホゲ川ニュースです! 405 ななし この前も総理が普段着でインタビューに答えてたわ。 謎の森川コネクションが発揮されてる。 408 ななし >>405 なんなら総理は3週に1回出てるし、多分、暇なんだよ。 だって、この国、あくあ様の発するホゲラー波のおかげでみんな幸せだもん。 412 ななし MARIA先生の絵って、どこに売ってるんだろ。 やっぱりお高いのかな? 415 ななし >>412 藤百貨店にあったけど、即プロテクトされた。 展示に回すから売らないようにと、さっき秒でお達しがあったみたい。 420 ななし >>412 安いのだと小さいけど1万きってる奴もあったよ。 多分、今の放送で1億は突破する。 424 ななし >>420 ここ2ヶ月で価値が上昇してるけど、先生は相変わらず前の値段で売り続けてるからあんまりあがらないと思う。 MARIA先生はそういう人だから……。 427 ななし あくあ様が購入した絵!! 429 ななし どんな絵を購入したんだろ。 433 ななし 絵は買えないけどポストカードなら。出してくれないかなあ。 437 ななし うおおおおおおお! 440 ななし これはなんと……神々しい。 442 ななし これ、絶対におっぱいで買っただろ。 443 ななし 美しすぎる。これってモデルいるのかな? 446 ななし >>443 こんな綺麗な人が居たらもっと話題になってるだろ! 450 ななし >>443>>446 聖あくあ教の聖女様。 452 ななし >>443>>446 昔、聖あくあ教が大きくなる前に駅前で話しかけてきた最初のシスターさんに似てる気がする。 456 ななし 聖あくあ教の聖女ってマジ!? あー様、逃げてー! 459 ななし 聖あくあ教、ついにここまできたか。 461 ななし 聖あくあ教の侵食スピードやばすぎだろ……。 468 ななし どうせおっぱい草www 471 ななし おっぱいで選んだんでしょ草www 473 ななし おっぱいが大きいんだから仕方ないよね。うんうん。 あくたん、おっぱい大好きだもんね。 475 ななし おっぱい先生の確定Fいただきました。 477 ななし おっぱい教授www 479 ななし やっぱりおっぱいで選んだんじゃねーか! 481 ななし 次のニュースは、新種のナスだと!? 484 ななし 新しいおナスだって!? 486 ななし なんか、さっきのニュースに出てきた人に似てるような……。 489 ななし >>486 同じ服だし、やらせだろ!! 492 ななし 良い黒光りだ……。 494 ななし これはナニが捗りますねぇ! 500 ななし >>494 あれ? なんか捗るさっきから大人しくない? 503 ななし >>500 発情して捗りにでもいったんだろ。 505 ななし 反り返りやば……こんなのでガン突きしたら秒でイキそう。 508 ななし アクアマリンナスwwwww 510 ななし アクアマリンナスは完全にアウトだろ!! 513 ななし サファイアナスの親戚とか無理があるだろ!! 515 ななし 言い訳が捗るレベルで草www 519 ななし ご自分の似た名前の茄子、どう思われますか? それを聞ける森川がやべーわ。 520 ななし 流石は森川だよ。私達のやれないことをやれる。 やっぱりお前はプロのソムリエなだけの事はある。 524 ななし 許可キター! 525 ななし 流石はあくあ様だぜ!! 太平洋より器がでかいと言われるだけの事はある。 527 ななし アクアマリンナス ※本人公認 530 ななし これ、どこで買えるんだろ? 534 ななし 急ピッチで量産化予定!? 536 ななし これは有能すぎる。 537 ななし あくあ様www 538 ななし あくたんwwwww 539 ななし 女優KYさん「焼いてソテーにしたり、天ぷらにしたら美味しそう!」 540 ななし そっと股間を押さえるあー様に笑ったw 542 ななし >>539 この女、やっぱこえーわ! 544 ななし なんなんだよこの番組wwwww 546 ななし 国営放送の公式SNS。 クレームの多さにガチ切れしたのか、受話器を外した画像を投稿して視聴者を煽る。 549 ななし >>546 ヒュ〜っ! やっぱ、この国は最高だぜ!! 551 ななし >>546 鬼塚アナの胃が心配。 553 ななし >>546 鬼塚アナを救いたい。 555 ななし >>546 あくたんはホゲ川より、鬼塚アナとデートしてあげて。 558 ななし ホゲウェーブ研究所きたあああああああああああ! 560 ななし まさかのホゲニュースでホゲラー波特集www草w 562 ななし >>560 ホゲニュースじゃなくて、ぱわ〜ニュースな。 565 ななし 潜入、ホゲウェーブ研究所www 大丈夫かこの番組!? 568 ななし ちょwwwww 570 ななし ちょっwww 573 ななし 潜入リポーターのホゲ川2時40分ってなんだよ!! 574 ななし こちらは潜入リポーターの森川楓です。現在の時刻はお昼の2時40分です。 って、言おうとしたら、カミカミになって、ホゲ川2時40分になった説。 577 ななし >>574 正解。 578 ななし >>574 これだ! 580 ななし >>574 森川ソムリエの人、翻訳助かる。 584 ななし この番組、攻めすぎだろw 586 ななし 自分から番組を終わらせにきてるの受けるwww 589 ななし ※なお、この取材は森川個人が行ったものであり。国営放送は一切関与してません。 592 ななし 国営放送、守ってやれよ! 594 ななし 嘘だろwwwww 597 ななし 警察キター! 598 ななし ちょw お前、これふざけていい案件じゃねえぞ! 601 ななし 警察wwwww 603 ななし 警察、普通に通しやがったw 605 ななし 悲報、警察さん、ザルだった。 607 ななし あ……。 608 ななし あ……。 609 ななし 普通に止められたw 611 ななし もう少し奥に検問所があるから止めなかったのね。 613 ななし 研究員と同じ白い衣装着てるけど、完全にふざけてるだろこいつw 615 ななし 警察「森川さんじゃないっすか!!」 618 ななし 悲報、森川、有名人すぎて秒でバレるwwwww 620 ななし 普通に考えたらバレるよな。そりゃw 623 ななし テレビの取材ですか? そうです。じゃねーだろ! 625 ななし ゴリ押ししようとしてるwwwww 629 ななし 奥から研究所の人達が出てきた。 631 ななし ミラクルきたー! 632 ななし ミラクルホゲ川キター! 634 ななし 研究員にホゲラー波飛んできたー! 636 ななし 研究員「ホゲ川さん!? 私、ファンなんですよ!」 こーれ、流れ変わってます。 638 ななし まさかのホゲ川ファンw 640 ななし 行けるか!? 643 ななし あー……。 645 ななし あー。 648 ななし やっぱり、取材許可がなかったらだめかー。 650 ななし 普通に考えたら当然ちゃ当然。 653 ななし 偉い人くる!? 656 ななし それから10分後……思ったより早いな。やっぱりダメか? 658 ななし 偉い人に聞いてみたね。了解。 660 ななし 総理wwwww 662 ななし 総理から、ホゲ川さんならOKwwwww 665 ななし ついでにホゲ川さんのホゲラー波も確かめといてってなんだよwww 668 ななし まさかの最高権力者が出てくるの草www 670 ななし 総理、もうこの番組の裏レギュラーじゃねぇかw 672 ななし 森川とかいうこの国とスターズの最高権力と繋がってる女。 ステイツにホゲラー波が飛んでいくのが今から楽しみで仕方ありません。 675 ななし 通っていいですよ草www 678 ななし すげぇわ。他のジャーナリストや安牌な変わり映えのしないニュースをしてる人たちは見習ってほしい。 これこそが本当のジャーナリズム。流石はスターズでも世界で一番体を張ってるアナウンサーと言われてるだけの事はある。 681 ななし 森川有能説出てるの本当に草www 683 ななし 建物も真っ白だな。 685 ななし この変なマーク何? 688 ななし >>685 ホゲラー波に干渉して分解するマークだよ。 689 ななし なるほどね。 それじゃあ、この建物の中に居たらホゲラー波をカットしてくれるわけなんだ。 691 ななし この白装束、効果あるなら国民全員に配ろうぜ。 私も純粋にほしいわ。 694 ななし ホゲラー波測定装置wwwww 696 ななし 金属探知機かと思ったwww 700 ななし ピー! 702 ななし めちゃくちゃ機械が反応してて草www 705 ななし 再検査wwwww 708 ななし 手持ちのホゲラー波測定器キタコレw 710 ななし ピー! ピー! ピー! 713 ななし 測定不能wwwww 715 ななし 故障してるじゃねぇかw 718 検証班◆07218KADO6 この白装束、外から飛んでくるホゲラー波はカットできるけど、着用してる本人から発生してるホゲラー波はカットできないんじゃ。 720 ななし 替えの測定器wwwww 723 ななし >>718 これだろw 724 ななし >>718 草wwwww 726 ななし 研究員の人、諦めたwww 727 ななし やっぱり、森川が発生源だったんだなw 729 ななし 過去のホゲが発生した場所のデータか。 結構ちゃんとしてるじゃん。 732 検証班◆010meTA473 発生時刻のデータ、全部あくあがテレビに出てる時間帯じゃん。 発生場所のデータ、地方ロケとかライブとかフェスの場所じゃん。 736 ななし >>732 草www 738 ななし >>732 研究所にも草生えるけど、それを一瞬で分かっちゃう嗜みにも草生えるんだよなw 739 ななし >>732 流石は白銀あくあヲタの筆頭、流石です。 741 ななし 今さっき扉の開いてた部屋。普通にライブ鑑賞してたぞwww 743 ななし この職場で働きたいわwなんか楽しそうwww 746 ななし アルティメットハイパフォーマンスAIキター!! 748 ななし 大丈夫ソレ? どこかのサーバーみたいにポンコツだったりしない? 750 ななし ホゲウェーブの発生を確認!! 752 ななし ホゲウェーブの発生キター! 755 ななし 昨日のお昼すぎか。 757 ななし 場所はスケートリンク? 760 白龍◆XQshotacon あ……。 763 ななし スタジオに戻った。 765 ななし >>760 この女、なんか知ってるぞ!! 765 ななし 森川有能。 767 ななし 森川「白銀あくあさん、このホゲラー波に心当たりは?」 すげぇ、まるで検証班みたいだ!! 770 ななし 白龍先生とスケートリンクゥ!? 772 ななし >>760 ここにいい想いをした女がいます!! 774 ななし あーあ、せっかく黙っててあげたのに……。 やっぱりバレる運命だったね。 775 ななし 先生、また全裸土下座ですか? 778 ななし うわあああああああああ。 あー様のスケートとか見たかった! 780 検証班◆010meTA473 私もあくあ様がスケートするところを見たかったなぁ。 783 ななし ホゲ川のせいで白龍先生が巻き添え被弾しててクソワロタw 786 ななし 測定装置は全然ダメだったけど、AIがちゃんと普通に観測しててクソワロタw 789 ななし 森川wwwww 791 ななし ここから先は機密区間なので立ち入り禁止、了解。 793 ななし 今回の取材はここまでかー。 795 ななし これ、また第二弾もやってくれ。 多分、森川じゃないとこの施設の中に入れてもらえない。 798 ななし 結局さ。この施設ってなんの意味があるの? 800 ななし >>798 さぁ? 802 ななし >>798 私はメアリー卒とかみたいに頭が良くないからわかんない。 803 ななし >>798 天才の考える事を凡人が理解しようと思っても無駄。 これでもチンスキとか捗るとかも、私達より遥かに頭いいんだぞ。 な? 私たちごときじゃ理解不能だろ? 805 ななし 掲示板民は深く考える事をやめた。 807 ななし >>805 なるほど、これがホゲラー波か。今、理解しました。 809 ななし >>807 草www 811 ななし 占いコーナーきたー! 812 ななし 世界一いい加減な占いコーナーキタコレw 815 ななし 今日はあくあ君なのね。だったら安心して見れる。 818 ななし パンチングマシーンwwwww 820 ななし どう考えたって、占いにパンチングマシーンはいらないでしょ! 822 ななし この前まで鎖骨骨折してた奴にパンチングマシーンなんてさせるな。 824 ななし ※スタッフは一応止めました。 825 ななし 草wwwww 827 ななし 280wwwww お前のパンチ力、どうなってるんだよw 830 ななし 牡羊座ってとあちゃんだね! 833 ななし とあちゃん満点やったー! 835 ななし 300wwwww 837 ななし もうさ。森川は格闘技やりなよ。 只のアナウンサーやってるのが勿体なさすぎる。 840 ななし >>837 ホゲウェーブ研究所に突撃できるアナウンサーは森川だけ。 森川はアナウンサーやってても森川にしかできない仕事をやってるからいいんだよ。 841 ななし 牡牛座の私歓喜。 あくたんのために、Hカップだけど、今よりおっきくなるように育てますね! 843 ななし Jカップの私、昔なら今より大きくなると聞いたら絶望だったけど、今なら素直に喜べます。 ライブであくたんに見てもらえるようにジャンプ力鍛えてます!! 845 ななし >>841>>843 牡牛座の女ってホルスタインばっかりかよ! まぁ、私もPカップある牡牛座なんですけどね。 あくあ君の、乳搾り体験学習、待ってます! 848 ななし 330でドヤ顔w 849 ななし こいつwww 851 ななし 双子座って誰だろ? アヤナちゃんって双子座だっけ? 854 ななし >>851 そうだよ。 855 ななし >>851 あくあ様「アヤナ、来年も俺と仲良くしてくれよ」 857 ななし >>855 先週までの莉奈派だった私なら、これで大喜びしてただろうな……。 でも、アヤナちゃんは良い子だから頑張って欲しい。 859 ななし 380wwwww 860 ななし ゴリ川さん、自分の星座だからガチです。 862 ななし 森川の星座か。解散! 864 ななし 来年仕事運MAXかー。私も森川アナにあやかってベリルに仕事できますようにって拝んどこ。 867 ななし 450だ!! 869 ななし 黛君満点やったー! 872 ななし 森川、よくやった! by 只のマユシン君ファン 875 検証班◆07218KADO6 森川、もうここまできたら全部100狙え!! 878 ななし 500!? 879 ななし 500とか人間が出せる数じゃねぇだろ!! あっ、森川はゴリ川だっけ。うん……なら、あるのかな? 881 ななし 警報www 883 ななし 只今、全国各地でホゲラー波が発生中wwwwww 886 ななし 発生源はそのスタジオだぞ!! 887 ななし そりゃ森川のパワーと100点しか出さないあくあ様を見てたら、ホゲラー波も飛び出ちゃうわ! 889 ななし あくあ様、めちゃくちゃ喜んでると思ったら、嗜みが乙女座か、チッ! 891 ななし >>889 一応、嗜み死ね。 892 ななし >>889 念の為に、嗜み羨ま死ね。 894 ななし 念の為と一応で死ねと言われる嗜みwwwww 897 検証班◆010meTA473 >>891>>892 嗜みちゃん大勝利!! 899 891 >>897 ちゃんと言えるようになったじゃねぇか。 900 892 >>897 前みたいにどんどん言っていいんだぞ 903 ななし 掲示板、ここは優しい空間。 905 ななし なんかこっちもいい感じになってて草w 908 白龍◆XQshotacon 天秤座やったー! 911 ななし >>908 あくたんとこっそりスケートしてた白龍先生は許さない。 ほら、もっとその時の出来事を今から詳細に報告してくれてもいいんだよ? 912 ななし >>908 白龍先生、みんなに黙ってあくあ様とスケートするのは楽しかったか? とりあえずスケート靴を履いた氷上のプリンス白銀あくあ様の写真一枚で手を打とうか。 撮ってないとかふざけた事言わないよね? 915 ななし 白龍先生には当たりきつくて草wwwww 918 ななし >>915 こいつらも写真とか詳細が欲しいだけで本気で言ってないよ。多分ね。 でも、あわよくば知りたい、写真を見たいという気持ちはわかる。 920 白龍◆XQshotacon >>911-912 あとでSNSに写真あげます。それで許して……。 922 ななし >>920 やっぱり先生好き! 923 ななし >>920 先生ずっとファンです! 925 ななし >>922-923 わかりやすくて草w 926 ななし >>922-923 これが掲示板クオリティです。 928 ななし 蠍座の私やったー! 929 ななし 今までやってきたことが報われる……? ま、まさか! 外れ続けたライブのチケットがついに来年当たったりとかするんですか!? 933 ななし >>929 あるかもね。来年の全国ツアー、一般チケットは重複参戦不可だし、地方は地方枠あるから。 935 ななし 森川ナイスゥ! 936 ななし ナイスパンチ森川!! 937 ななし 森川はやれば出来る子だって信じてました!! 940 ななし あくあ様の射手座でちゃんと500出すのすごいよ。 943 ななし 俺が幸せなのに、お前らが幸せじゃないはずないだろ……。 945 ななし ※ホゲラー波発生中、ホゲラー波発生中! 947 ななし 警戒レベル4ってなんだよw 948 ななし ホゲラー波警報、警戒レベル4wwwww おい! 国営放送が民放よりふざけるなw! 950 ななし 小雛ゆかりさんだけ箪笥の角に足の小指をぶつけるでしょうwwwww いいぞ。もっとやれ! 952 ななし 占いまでぼっちw 954 ななし やっぱり、ぼっちなの気にしてるんだw 957 ななし あ。 958 ななし あ……。 959 ななし あっ! 960 ななし こーれ、森川、完全にやっちゃってる顔です。 962 ななし お前、まさか、また……。 964 検証班◆07218KADO6 鎖骨やった時と同じ顔してる。 967 ななし >>964 草wwwww 968 ななし >>964 ホゲ川クオリティきた! 970 ななし それでも290叩き出すのパネぇわ……。 972 ななし 頑張れ! 970 ななし 頑張れ頑張れ! 973 ななし 160! よしっ、山羊座も水瓶座もこれで100点満点だ!! 975 ななし 500とか出さなくていい。どうせあくあ様にとっては100も500も100点なんだから。 だから100を超える事だけを考えるんだ森川!! 976 検証班◆07218KADO6 行け、森川!! 977 検証班◆010meTA473 頑張れー! 978 ななし 120きたああああああ! 979 白龍◆XQshotacon やったー! 980 ななし しゃあっ! 100超えだ!! 983 ななし 天我先輩も100キター! 985 ななし 天我パイセン良かった!! 987 ななし 最後のどうでもいい天気予報のコーナーキター! 989 ななし あっぶねw 990 ななし 天井あたりかけたぞwww 993 ななし 晴れ了解。 でも、お前の放送局でさっき曇りだって言ってたけどな。 995 ななし みんな馬鹿にしてるけど、先週も急に天気が変わって当たったからな。 996 ななし ぱわ〜ニュースの天気的中率は今の所100%です。 998 ななし >>996 なるほど、これがホゲラー波のパワーか!! 今、全てを理解した。 999 ななし 最後タックルしたけど、お前、それさっき、お前がパンチングマシーンで痛めた方の腕だぞ……。 1000 検証班◆07218KADO6 1000なら森川の怪我が軽症でありますように! お前は馬鹿だから忘れてるかもしれないけど、この後が本番なんだからな!! 気張れ、女を見せろ、森川楓!! 届け、私のホゲラー波!! 1001 3510◆ULTi-Hi-P3 ホゲラー波発生中、ホゲラー波発生中! 只今、日本全国にホゲラー波が発生しております。 一旦、心を落ち着けて歌合戦に向けて気持ちをリセットしてください。なーんちゃってね! ************************************************ 掲示板やるつもりはなかったけど、希望者が居たので……。 カットされた部分も入れたので、楽しんでいただければ。 カノン視点の日常回を書きました。よかったらそちらもどうぞ。 ただ検証班が楽しそうにヲタ活、推し活をしてるだけの話になります。 https://fantia.jp/yuuritohoney https://www.fanbox.cc/@yuuritohoney 作者のtwitterアカウントです。更新が遅れた時はこちらで連絡します。 https://mobile.twitter.com/yuuritohoney https://mobile.twitter.com/yuuritosub 上が本垢、下がサブ垢です。 アイドルオーディションの推し投票をできる場所を用意しました。 ※オーディションメンバーの詳細に関してはwikiか作者Twitterを確認してください。身長カップ数など書いてます。 https://customform.jp/form/input/140950 あくあとコラボして欲しいキャラや、ノクターン回についてのアンケートやってます。 よろしければどうぞ。 https://customform.jp/form/input/140130 wikiです。有志の皆様、ありがとうございます。 https://wikiwiki.jp/yuuritohoney/ アラビア半島連邦についておねショタ短編書きました。 https://novel18.syosetu.com/n4279ib/ クリスマス用の短編、ムーンライトでとあ注意。 https://novel18.syosetu.com/n5480hz/ 白銀カノン、年末歌合戦開幕!! 「お嬢様、早く! そろそろ始まっちゃいますよ!」 「わ、わかってるってば!」 私は慌ててペゴニアが座ったソファの隣に座る。 テレビへと視線を向けると、丁度いいタイミングで年末恒例の歌合戦が始まりました。 あー、あと少しで今年も終わっちゃうんだって思うと、なんかちょっとだけドキドキします。 会場を映したカメラがゆっくりとターンすると、ステージの中央に着物を着た楓先輩が立っていました。 うんうん、楓先輩はやっぱり黄色だよね。華やかなお花の柄が上品にデザインされた着物は、いつものような楓先輩の元気なイメージと、アナウンサーとして気品のある大人の女性、その両方をうまく表現できていると思います。えへへ、みんなで頑張って、あーでもないこーでもないって選んだ着物が楓先輩にすごく似合ってて嬉しくなった。 『みなさんこんばんはー! もう年末の大掃除は終わりましたか? えっ? まだ、してない!? 私と一緒じゃないですか!』 楓先輩、まだ、大掃除してないんだ……。 あくあが知ったら直ぐに掃除いきそう。あくあって気がついたら掃除してる事が多い。 そういえばえみり先輩もだらしなさそうなイメージあるけど、めちゃくちゃ家が綺麗なんだよね。 何せあくあもえみり先輩も、あのペゴニアが窓の桟に指を這わせて小姑プレイしようとしたら舌打ちするレベルだし……もしかして雪白の人って、みんなそうなのかな? 『えっ? そんなのはいいから、お前、パンチングマシーンで負傷したのはどうなったって?』 楓先輩は着物の袖口を捲ると握り拳を作って見せる。 『この通り、もう大丈夫です! みなさんご心配をおかけしてすみませんでした!! え? そうじゃない? お前の話はどうでもいいからさっさと行けって!? そんな……あ、すみません。スタッフの人から、本当に早くしろってカンペをパンパン叩かれてるので、次に行きます!』 うわぁ……。 普通の会社なら始末書を書かされたっておかしくない話だけど、最近、楓先輩に聞いたら始末書を書かなくても良くなったって話してたんだよね。 どうしてだろうと不思議に思ってたら、ビンゴゲームの時に会った鬼塚アナからその本当の理由を教えてもらった。 楓先輩に始末書を書かせても無駄、始末書の用紙代が無駄って国営放送が判断するのは100歩譲って、あるのかなぁ……いや、普通はないんだけど、理解できなくはない。でも、森川に始末書を書かせるのは資源の無駄だからとかいう前代未聞の聞いた事もないクレームは本当に謎です。なんかもうみんな楓先輩と国営放送で遊んでない? クレーム電話の使い方、絶対に間違ってるよ。 『さぁ、それではトップバッターは、平軍のフェアリスからです! フェアリスの皆さん、どうぞ!!』 あ、あれ? タイトルコールも源平軍の司会者紹介もなし!? あわわ、もしかしてミスったりとか、流石にしてないよね!? 『みんなー! いっくよーーーーーーーー!』 フェアリスのセンター、加藤イリアさんの声がステージに響き渡る。 『えいっ、えいっ、えいっ、えいやぁっ!』 メタル調の激しい曲で登場した加藤イリアさんは、空手着の要素を取り入れたアイドル風の衣装で型を意識したダンスを見せる。 赤い鉢巻を巻いているのは某格闘ゲームの主人公を意識しているのかな? 最近、ゲーム配信でもやってたよね。 『私は進み続ける。この道の先に何かがあると信じて!』 フェアリスは本来、もっと可愛い感じの曲が多いんだけど、今回はトップバッターという事もあって、人気曲でノリの良い曲を選択したのかな? 加藤イリアさんに続いて他のメンバーの人たちがステージに出てくる。 『このままじゃ終われないよね。だって、そうでしょ?』 それにしてもこの空手着風のアイドル衣装を着た加藤さんかわいいな。 袖を破いたワイルドな袖口からスラリと伸びた細い腕と綺麗な腋。きっと今日のためにすごくお手入れしてきたんだろうな。赤の鉢巻と帯をリボン風にしてるのもかわいいし、空手着の裾が切りっぱなしのフリルになってるのもかわいい。下のズボンもショートパンツ風にしてスラリとのびた細い生足が眩しいです。 細身で小柄な加藤さんだからこそっていうのもあるのかもしれないけど、空手着のワイルドな要素とのミスマッチさが余計に可愛く見える。 『押忍、押忍、押忍! 勝つのは私達、平軍だ!!』 曲の間に入れたMCコールに観客席が盛り上がる。 私とペゴニアも一緒になって押忍コールで応えた。 『平軍大将、YUKARIMETAL COME ON BABY!!』 ゆかりメタルって何!? って、思ってたら、メタルファッションの小雛ゆかりさんが空手の型を見せながらステージに出てきた。 しかもその後ろには平軍のアーティストが続いて入場する。 大名行列のような登場に会場も盛り上がっていました。 『もう迷わないって、決めたからには、ただひたすらに、己の道を進むのみ!!』 加藤さんはその勢いのまま最後まで突っ走った。 その熱気と真剣度合いは、パフォーマンス後のフェアリスの皆さんに流れる汗を見ても明らかです。 ライブパフォーマンスに対して大きな拍手が贈られる。私もペゴニアと一緒に手を叩いた。 拍手が落ち着くと、ゆかりメタルこと、小雛ゆかりさんがマイクを手に取って前に出る。 『平軍のポンコツども!! 私を負かせたらあんたらの乙女ゲーだけ私の出現確率を倍にするわよ!! だから、気合い入れて勝ちに来なさい!! わかったわね!?』 とんでもない脅し文句と、とんでもない大将が来てしまった。 珍しくペゴニアが歯茎を出して笑ってるけど、私は頬が引き攣りそうになる。 平軍のアーティストの人からも、それだけは勘弁してくださーいという声が飛んでいました。 それを聞いた観客席が爆笑する。 『さぁ! 対する源軍のトップバッターは、eau de Cologneのみなさんです! HERE WE GO!』 楓先輩の掛け声で、会場が暗転すると、3つのスポットライトがステージにいる3人を映し出した。 『フェアリスのみんな、ステージを熱くしてくれてありがとう!』 eau de Cologneのリーダー、城まろんさん。 今日はすごく大人びた感じを全面に出してるせいか、同性の私が見てもドキッとします。 これが捗るならステージを暖めてくれてありがとうっていう意味の煽りにしか聞こえないんだろうけど、まろんさんは聖人だから全然そんな感じに聞こえないんだよね。実際にフェアリスのみんなも、まろんさんの声に押忍のポーズを返してるし。 やっぱり、普段の言動は大切なんだって思った……。 『この熱を、灯火を消さないように、みんなで繋げよう』 来島ふらんさんって、まだ小学生だっけ? 元よりちょっとマセた感じといい、歌唱力やダンスパフォーマンスのレベルが高いから、らぴすちゃんより大人びて見えるんだよね。 ネットでは来島ふらんは月街アヤナのファンクラブ会員0番とか、ファンクラブ名誉総裁と言われてるだけあって、彼女のパフォーマンスはアイドル月街アヤナを参考にしているというか、全面的にすごく意識している。それもあって、多分、子供っぽく見えないんだろうなって思う。 『さぁ、私達も行きましょう!』 は〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ! やっぱり大正義、アイドル月街アヤナは別格です。 カメラが向いた瞬間にかわいいが溢れてキュンとしました。 リアルのツンデレ具合を知ってる私だからこそ、余計にギャップがたまりません。 『私達のこの気持ちが、みんなに届きますように』 テクノ調の曲に合わせて3人がダンスを始める。 一糸乱れぬダンス、その完成度の高さはeau de Cologneのファンであればみんなが知っている事です。 『僕の想いと、私の願い、巡り巡って誰かに届くといいな』 は〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ! 本日2度目の大きなため息が出ます。なんでアイドルをやってる時のアヤナちゃんって、こんなにかわいいのかな? どこを切り取ってもちゃんとかわいいんだよね。意味がわからなくない? 多分、カメラの位置も、切り替えのタイミングもわかってて、そのシーンで一番可愛く見える最適解をやってるんじゃないかな。小雛ゆかりさんの演技も超人芸だけど、月街アヤナの魅せ技も超人芸だよ。 そりゃアイドル白銀あくあもライバルはアイドル月街アヤナだって言うわよね。 前にあくあにこっそり聞いた時、私だけにこっそりと教えてくれた。 『すれ違い。このポリメトリックが、いつかは繋がるといいな!』 サイバー風のワンピースはすごく可愛いけど、ダンスを重視をしているためか、体のラインにピッタリと沿うようにデザインされている。女性らしい膨らみとかがくっきりとわかるところも、彼女達が大人びて見える要因だったりするのかもしれない。 『交差する。このクロスリズムが巡り合う瞬間に、僕達の想いが通じ合う』 圧巻のパフォーマンス。 流石はeau de Cologne。もうこれ以上の言葉は出てこない。 ミスがないとかそういうレベルじゃない、意識の高い人たちが想像した以上のパフォーマンスを、100%を超えた先の200%をこの大舞台で魅せてくれた。 大きな歓声と拍手、どうして彼女達がこの曲を選択したのか、もうみんなはわかっている。 『届け、みんなの想い!』 まろんさんが天高く両手を広げる。 うん、こうやってみるとまろんさんって結構大きいよね。 あとであくあが好きそうなおっぱいリストに入れとこ……。 『願いを込めて祈ります』 うっ……祈りを捧げるふらんさんを見てると、聖あくあ教を思い出して胃が少しだけ痛くなりました。 クレアさんは真面目で良い子だって思ってたのに、なんでよりにもよってスターズ正教のシスターがそんな胡散臭そうな宗教に入っちゃうのかが、いまだに理解できません 『もう、どうせ来るなら、もったいぶらずにさっさと出てきてよ!』 アヤナちゃんの掛け声にみんなが笑った。 あくあに対して気兼ねなく喋れるのって、私の隣にいるペゴニアとか、アヤナちゃん、小雛先輩、楓先輩とか一部の人に限られています。だからアヤナちゃんのような、あくあのライバルにもなれて、友人のように寄り添える人にお嫁さんになってもらえたら私もいいんだけどね。 もう私だけじゃあの性欲の強さを受け止めきれないのはわかってるし、みんなの妊娠が続いちゃったらって考えると、私達の代わりにあくあの性欲を発散、処理してくれる人はいくらいたっていい。 それに夫の射精管理は、妻にとっても重要な仕事の一つだもん。あくあは他の男性と比べても特別だから私がちゃんと頑張らなきゃ。 『『『『『きゃああああああああああああああ!』』』』』 あ、観客席の大歓声と共に、後ろのバックスクリーンにバイクの映像が映し出される。 事前に通知があったために通りには多くの人達が、生のあくあを見ようと詰めかけていた。 そして見覚えのある建物、国営放送のホール前にたどり着くとバイクを降りたあくあはヘルメットを脱ぎ捨て、マイクを手に取る。 『源軍のみんな! もう準備はできてるよな!!』 あくあは革ジャンのジッパーをゆっくりと下げていく。 あわわわわわ、私は思わず顔を両手で覆い隠した。えっちすぎる。それはえっちすぎるよあくあ!! 【今日の俺はハイな気分だ! お前らもちゃんとハイになってるか?】 あ……スターズの言語で歌われるこの曲は、スタフェスでトラッシュパンクスと一緒に披露したSTARS BOYだ。 いつものあくあと違って、ちょっと歌詞が下品というか粗暴になる。異色だからこそ、一部の界隈では人気があるんだよね。 【一年前は想像もしてなかった。俺がここに立っている。他の誰でもない。スポットライトは俺を照らしている】 まさか最初にこの曲を選択してくれるなんて、思っても見なかったから少し驚いちゃったな。 国営放送の歌合戦だし、多分最初は乙女色の心じゃないかって予測してた私にとっては、それくらい意外なチョイスだった。 スターズでも生中継するって言ってたから、そこへの配慮もあるのかな? 【ドラマでもない。映画でもない。アニメでもなければコミックスでも小説でもない。俺を見ろ。これが現実だ】 ジャケットを脱いだあくあは、そのまま手に持って通路を歩いてステージへと向かう。 途中すれ違った源軍の人たちとハイタッチして、その人達があくあの後ろに続く。 ステージ前、もちろん最後に合流したのは、とあちゃん、黛君、天我先輩の3人です。 「待たせたな。みんな!」 ステージに登場したあくあは観客席に手を振った。 そしてポケットから黛君からプレゼントされたサインペンを取り出すと、ジャケットの内側にささっとサインを入れる。あくあはサインしたジャケットを、そのまま軽く観客席へと放り入れた。 あー、いいな。って……ん? 今、キャッチした人、どこかで見た事があるような……? 流石に私の気のせいか。例え知り合いだったとしても、私はもう深く気にしない事にした。 【俺を見ろ! スターはここに居る。他のどこにもいない。ここにいるんだ。だから何も考えずにお前は俺だけを見てればいい】 観客席の熱を煽るようなジェスチャーの後に、あくあはカメラに向かってウィンクする。 あーずるい。これはずるいです。あれだけ、俺様プレイしておいて、今の少年チックな可愛いウィンク。 少なくない数の女性達が確定でホゲの波に持って行かれてしまったでしょう。 あ、楓先輩はダメですよ。まだ序盤だから耐えてくださいね。 ネットでも楓先輩に総合司会をさせたのは、どんな事が目の前で起こってもホゲられない罰ゲーム論とかあったしね。 『きゃあああああああああ!』 『うぎゃあああああああああ!』 観客席からは悲鳴のような歓声が上がった。 それもそのはず。あくあはアヤナちゃんの手を引くと、平軍の大将である小雛ゆかりさんの元へと向かう。 【最後に勝つのは俺達だ! お前はそこで俺達の勝利を指を咥えて見てな!!】 うわあああああああああああああ。 元の歌詞を多少弄ってまで完全に小雛先輩を煽ってきてる。 あくあは小雛先輩の前でわざとらしくアヤナちゃんと2人で残りの歌詞を歌いあって、パフォーマンスを終えた。 『ふーーーーーん! なかなか、いい根性してるじゃない! 2人とも覚悟しておきなさいよ!! ほら! 平軍のあんた達もぼーっとしてるんじゃないわよ。本当はあんた達だって、さっきみたいな事をこいつとしたかったんでしょ!?』 小雛先輩の問いかけに対して平軍の皆さんが頷く。 『だったら、アヤナちゃんだけが良い思いしてもいいの!?』 平軍の人達に向かって小雛先輩は手を振り上げる。 『あんた達、本気でやりなさいよ!! もし、この勝負に勝った時は……』 『『『『『時は……?』』』』』 『MVPには私がこいつとデートさせてやるから本気で勝ちに行きなさい!!』 「はい!?」 思わず私が声に出して反応する。 この人、本当にフリーダムすぎない!? 『しゃあああああああああ!』 『私の時代が来たあああああああ!』 『わたくしの歌手人生、全てを懸けて望みますわ』 『あくあ君とデート、あくあ君とデート、あくあ君とデート』 『流石は小雛ゆかり。いいえ、小雛ゆかりさん!!』 平軍から小雛ゆかりのコールが起こる。 すご、わかりやすすぎる餌とはいえ、一瞬で平軍を掌握しちゃった……。 それを見たあくあもすかさずマイクを手に取る。 なんかもうこの段階から、あくあが何を言うのかなんとなく予測できた。 『じゃあ源軍のみんな。勝ったら全員で俺と……いや、ベリルのみんなと遊園地で遊ぼうぜ!!』 巻き込んだ。自分だけじゃなくて、とあちゃん達3人も巻き込む高等テクニックである。 黛君は少し驚いた顔をしたが、ふっと息を吐いて仕方ないなあと言う顔を見せた。 天我先輩は目を煌めかせる。多分みんなで遊びに行けるのが普通に楽しいんだろうな。 とあちゃんは一瞬だけ呆れた顔を見せたけど、次の瞬間には優しい笑みを見せた。 『うおっしゃああああああああああ!』 『やったあああああああああああああ!』 『平軍のみんなには悪いけど本気で行かせてもらいます!』 『ワンチャンあるぞ。ワンチャンあるぞ。ワンチャンあるぞ』 『ふぅ……これって、近くからとあちゃんとあくあ君の遊園地デートも見れるって事ですよね? はい、私、勝って壁になります!』 もちろん源軍の皆さんも大盛り上がりである。 そりゃそうだよね。もはや年末に発売されるくじどころではない。 『ずっる! あんた流石にそれはずるいでしょ!!』 『借りがあるとはいえ、先に言い出したのは小雛先輩ですよ』 『ぐぬぬ……』 あっ……そっか、美洲お義母様の件であくあは小雛先輩に借りがあるんだ。 だからそれを利用してデートさせようと……この人、やっぱりなかなかの策士だな。 「普通の男性ならまず嫌がるでしょうけど、心なしか旦那様が嬉しそうな顔をされていたような気がしたのですが、私の気のせいでしょうか?」 ううん、ペゴニア、それは絶対に気のせいじゃないよ。 平軍のおっぱいの大きな色気ムンムンの着物美人の有名歌手さんに対して、あくあの左目の瞼だけがピクッと反応してたの、他の誰も気がつかなくても、私“だけ”はちゃんと気がついてるからね。 それだけじゃなくて、同じ源軍のまろんさんに反応したのもちゃんと気づいている。それこそ、隣に居たアヤナちゃんもまろんさん本人も気がついてると思うよ。女の子同士、そういうのはすぐにわかっちゃうんだから!! 『観客席の皆さん、そして、テレビの前の皆さん! まさか自分は関係ないなんて思ってないですよね?』 2人の間に割って入った楓先輩は握り拳を天に突き上げる。 え? まだ、何かあるの!? 『今年の年末歌合戦は特別ですよ!! ベリルエンターテイメントの協力もあって、投票してくれたみなさんの中から、抽選でサイン入りグッズは勿論のこと、ライブのチケット、社内の見学ツアー、ステージの裏からライブ中のみんなを見守る事ができる、通称、本当に壁になるチケットなど、とんでもないスペシャルな権利が当選します!!』 「な、なんですって〜〜〜〜〜!」 私は思わず席から立ち上がった。 か、壁になれるチケット欲しい。壁になれるチケット欲しい。壁になれるチケット欲しい……! 『そして他にも豪華な景品として、私の友人でもある羽生総理からは、前回好評だったお見合いパーティー、その次回の参加券をプレゼント用としていただいております!』 あー、そっか、お見合いパーティーの放送権利も国営放送なんだよね。 それにしても総理が友達とか、そんな事が言えるのは、あくあか楓先輩くらいだよ……。 『あとは私個人から、森川楓の部屋の観覧チケットもプレゼントに出しちゃいます!』 へー、森川楓の部屋って、次回もちゃんとあるんだ。 あれってどうなるんだろ。あの3人のままいくのかな? そんな事を考えていたら、楓先輩の横からあくあが顔を出してきた。 『そして俺個人からもプレゼント。白銀あくあから直接お年玉がもらえる権利だ!! みんな応募してくれよな!』 あー、これはいいかも。でも、あくあがお年玉を渡すよりも、あくあにお年玉を渡す権利の方が盛り上がりそうな気がしているのは、私だけかな? 『他にも源軍や平軍の皆さん、審査員の人達から特別なプレゼントをご提供いただいております! だからみんな、もうチャンネルは変えちゃダメだよ!! あなたが無駄だと思ってる森川楓のトーク中もチャンネルはそのままで!!』 自分で自分のトークを無駄って……それがわかってても絶対に無駄なトークを止めないところが逆にすごいよ。 『それでは審査員の皆さんをご紹介したいと思います! まずは文化人枠として、ベリルエンターテイメントより、天鳥阿古社長!!』 あ、社長! 今日の阿古さん、すっごく綺麗! 落ち着いた色合いの着物もすごく似合ってるし、楚々とした感じがすごく大人っぽい! 『続きまして、みんなご存知。この国の代表にして、私と並ぶ問題児、羽生総理!!』 総理が問題児ってとんでもない失言だけど、総理も観客のみんなも笑ってるからこれでいいのかな。 おそらくこの発言を受けて顔が引き攣ってるのは、もう鬼塚アナくらいしかいないと思う。なんとなくだけど、国営放送のスタッフさん達はもう諦めの境地に達している気がしました。 『そして公平公正をモットーとしてる国営放送では、政界での総理のライバルにして戦友、黒蝶家当主。黒蝶揚羽さんにも来て頂きました!!』 黒蝶揚羽さんって、なんかみんなが噂しているような人には見えないんだよね。 なんとなくだけど、姐さんみたいに見た目とかで勘違いされているような感じがすごくする。 まぁ、私もそこそこポンコツだから、私の勝手な勘違いかもしれないけどね……。 『今回、スターズにも同時生中継されているという事もあり、スターズからはメアリー前女王陛下に来ていただきました!!』 お婆ちゃん!? 私、なんも聞いてないんですけど!? って、後ろを良く見たら引き攣った顔のえみり先輩が椅子に座っていた。 あー、これ、えみり先輩も、今日までお婆ちゃんから何も知らされてなかったんだと察する。 『次に国民的ドラマ、ヘブンズソードより、本郷弘子監督の登場だ!! あの続きは、倒れた剣崎は、まだですか!?』 おー! 本郷監督がおめかしして、ちゃんとしてるー! 本郷監督も白龍先生もちゃんとすれば綺麗なのにズボラなところがあるんだよね。 『もうお前の顔は見たくない。おそらく例のビスケットを食べ過ぎてしまった多くの人がそう思ってるでしょう。森長より、メリーさんにきてもらいました!!』 急にカオスになった……。あれ? 国営放送ってこういうの大丈夫だっけ? うーん……まっ、今更かな! 楓先輩、あくあ、小雛先輩が揃ってる時点でもうなんでもありだ。細かい事を考える方がきっと時間の無駄なんでしょうね。 って、アレ? メリーさんの中身どっち? メリー1号の社長なのか、メリー2号の茶々さんなのか。茶々さんって確かバイトから社員に昇進したんだっけ? うーん、あくあなら一眼見てどっちが中身かわかるらしいけど、私は全くといっていいほどわからない……。 『そして最後に……本郷監督や天鳥社長が来たから、みんな白龍先生が来ると思ってるでしょ? そうじゃないんだなあああああ!』 『『『『『えーーーーーーっ!?』』』』』 『最後のゲストを発表する前に、これだあああああ!』 楓先輩は剣崎のおかいつポーズで後ろの大型モニターを指さす。 [特報! 来年放送開始予定の大河ドラマ、その脚本家に司圭先生の起用が決定!!] うぎゃああああああああああああ! 月9でトラウマを背負った人達が一斉に叫び声を上げる。 『というわけで改めて最後の審査員を紹介します! 月9ドラマ、ゆうおにより司圭先生です!!』 狐面!? パーカーを被って狐面をつけた小柄な人が、おどおどした感じでちょこんと審査員席に座っていた。 へー、今まで表に出てこなかったからわからなかったけど、司先生ってこんな感じの人なんだね。もっと苛烈な人を想像していたから、なんかもうギャップが凄い。あ、でも、もしかしたら影武者なんて事も……あ、ありえる。私は、司先生だからこれもフェイクの可能性があるかもと掲示板に書き込んだ。 観客席からは大きくどよめいた後に、暖かな拍手が贈られる。私もペゴニアと一緒に拍手を贈った。 『審査員は以上の7名になります! というわけで……年末最後の恒例行事、歌合戦が始まりますよーーーーー!!』 楓先輩の掛け声にみんなが歓声を返す。 こうして年末恒例のスペシャルな歌合戦が始まった。 ************************************************ すみません。2話か3話構成になります。 どうもこの3人が揃っちゃうと、話が長くなっちゃって……。 次の視点もカノンかな? それともせっかくだから他の人がいいですか? たまにホゲるけど、カノンは知識もあって知り合いも多かったからこういう視点だと安定して大活躍しますね。 それとTwitterにてボツになった話とか、先送りにした話を冒頭だけちょこっとだけ公開しています。 作者のtwitterアカウントです。更新が遅れた時はこちらで連絡します。 https://mobile.twitter.com/yuuritohoney https://mobile.twitter.com/yuuritosub 上が本垢、下がサブ垢です。 カノン視点の日常回を書きました。よかったらそちらもどうぞ。 ただ検証班が楽しそうにヲタ活、推し活をしてるだけの話になります。 https://fantia.jp/yuuritohoney https://www.fanbox.cc/@yuuritohoney アイドルオーディションの推し投票をできる場所を用意しました。 ※オーディションメンバーの詳細に関してはwikiか作者Twitterを確認してください。身長カップ数など書いてます。 https://customform.jp/form/input/140950 あくあとコラボして欲しいキャラや、ノクターン回についてのアンケートやってます。 よろしければどうぞ。 https://customform.jp/form/input/140130 wikiです。有志の皆様、ありがとうございます。 https://wikiwiki.jp/yuuritohoney/ アラビア半島連邦についておねショタ短編書きました。 https://novel18.syosetu.com/n4279ib/ クリスマス用の短編、ムーンライトでとあ注意。 https://novel18.syosetu.com/n5480hz/ 桐花琴乃、スペシャルステージ。 歌合戦は序盤からすごい熱気でした。 出演したアーティスト達は素晴らしいパフォーマンスを披露し、SNSや掲示板は過去の歌合戦にはないくらい大きく盛り上がっています。 序盤の勢いをそのままに、歌合戦はスペシャルステージが予定されている中盤へと差し掛かりました。 「行ってくるわ」 舞台袖にいたあくあさんが、とあちゃん、黛さん、天我さんに声をかけて軽くハイタッチする。 ふふっ、ネットでも壁になれる権利は大人気でしたが、マネージャーをやってて良かったなと思うのは、毎日が壁になれるところではないでしょうか。 「桐花マネ、予定に変更は?」 「今の所はありません。時間の方も森川アナがうまく調整したので問題がないかと」 「了解。じゃあ予定通りに」 「はい!」 あくあさんは私とも軽くハイタッチすると、ステージの下に敷かれたレールの上に乗っかった運搬台で指定された場所へと向かう。 「さぁ、皆様……ここから先は、待ちに待ったスペシャルステージの時間です!!」 「「「「「わああああああああああ!」」」」」 友人として楓さんの事が最初は少し心配でしたが、彼女の明るさや勢いは今のこの流れにピッタリとフィットしました。何よりも、あの強烈な2人の大将、白銀あくあと小雛ゆかりの間に挟まれて、場をうまくコントロールし出した時は、私の隣に立っていた鬼塚アナが感動して倒れそうになったほどです。 人ってちゃんと成長するんですね。えみりさんも少しは成長してくれるといいのですが……。 「最初のスペシャルステージはこれだ!」 楓さんが拳を突き上げると、観客席も一体となって拳を突き上げる。 それに合わせて舞台が暗転すると、聞き覚えのある声がステージに響いた。 「お兄様……これからは3人、一緒ですよ」 観客席から悲鳴に近い叫び声が聞こえる。 おそらく多くの人たちのトラウマスイッチを押してしまったのでしょう。 「もう、こんな事はやめるんだ……! 沙雪!」 会場のスポットライトがあくあさんと小雛さんの姿を照らし出す。 2人が見せる生の演技に観客達も息を呑む。 「お兄様は、どうしてそんな事を言うの?」 暖房が壊れたんじゃないかなと思うくらい背筋が冷えました。 おそらくテレビの前の皆さんもエアコンのチェックをしている事でしょう。 「沙雪、あんまり焦っちゃダメよ」 2人の間に月街さんの演じる笠道莉奈が現れる。 ああ……つい最近まで、莉奈だけが癒しだなんて言ってた頃が懐かしくなりました。 「莉奈……!」 沙雪は莉奈に抱きつく。 もうクランクアップしてから3ヶ月近く経つというのに、完璧にテレビで見たままです。 「大丈夫よ沙雪、時間ならいっぱいあるから」 「うん……!」 2人は指先を絡めるように両手を握り合うとお互いを見つめる。 小雛さんの方が年上なのに、月街さんと並んでも同い年、むしろ終盤にあった立場逆転の演出以降は年下の妹のようにさえ見えるところがすごいです。 2人は同じ学年ですが、司先生の演出を見る限り沙雪の方が妹キャラという事なのかな。 『熱にうなされたあの夜に見た、君の大きな背中を今でも覚えている。冷たい雫が火照った頬を伝う、震える濡れた体』 月街さんの歌い出しで月9でも使われた曲が始まる。 心なしか月街さんの歌い方が大人びた気がします。 切ない歌声に胸の奥がキュッとする。 『どうやったら君に寄り添う事ができるのだろうって、苦しむ君の顔を見て側に居たいと思う。寂しさを埋めるように、求め合うように、締め付ける心と雨音。揺らぎ、終わりを告げるクラクション』 あくあさんのパートを小雛さんが歌い上げる。 歌手としては、あくあさんや月街さんと比べると落ちるけど、決して下手ではないしむしろ上手いと思います。 それに沙雪の雰囲気のままで歌ってるところなんかは、彼女にしか絶対にできないなと思いました。 『そっと唇を重ねた私たちを、熾火だけが照らしていた。夏の終わりに始まりを感じた気がした。ゆっくりと溶けていく心が、自分の恋心を自覚させる。抱きしめられた腕の中で幸せな夢を見た』 歌い終わった後、2人は顔を近づけてゆっくりと唇を重ねる。 このパフォーマンスには多くの人達が悲鳴をあげた。私もまさか、ここまでするとは思っていなかったです。 「こんなのは……こんなのは、間違ってる!」 聞き覚えのあるイントロが流れる。 あくあさんはマイクを手に取ると前に出た。 『わからない! 何もかも全てが曖昧で、本当の君を探して彷徨う俺の心は何を思う』 あ……私は最初の歌い出しで気がついてしまいました。 『今日の街の景色が昨日とは全く違って見える。ああ、本当の君は今どこにいる? 昨日まで見えていたモノがもう何も見えない』 あああああああああああ、そっか、これ最初の一也の気持ちでもあり、最終話が終わった後の一也の気持ちでもあるんだ。昨日とは全く違う。大好きな妹も、大好きな莉奈も変わってしまった。 『ふたりでひとつだったあの頃にどうやったら戻れる? ほんの少しのすれ違いで、もう俺の中に君はいない』 一也は2人にゆっくりと近づくと、話しかけるように歌い出した。 『君がいない心の中はもう何もなくて、孤独で死んでしまいそうになる。君が俺の生きる理由だった。君に俺は生かされてきた。月明かりがそうするように、君のことだけを照らしていたかった』 どんなに縋っても前の2人はもう帰ってこない。 そして、こうなっても一也が2人を思う気持ちは変わりません。 一也は両手を大きく広げて、今の2人を受けれました。 『そして私は甘く抱きしめられている』 莉奈が一也にそっと体を寄せる。 『たとえ何も知らなくても、愛しているずっと……』 次に沙雪が一也にそっと体を寄せました。 もう観客席の皆さんも気がついているとは思いますが、3人はあの最終回の続きをやっています。 藤テレビ全面協力とはいえ、よく許可が出たなと思いました。 もちろんこの脚本を書いてくださったのも司圭先生です。 「お兄ちゃん」 「お兄様」 一也はハイライトの消えた目で2人をそっと抱き寄せた。 たとえ変わってしまったとしても2人は一也にとって愛すべき妹達なのです。 「大丈夫、俺はどこにも行かないから。だから、な。3人で暮らそう。ひっそりと、誰にも迷惑をかけず……」 ハッピーエンドって言っていいのでしょうか? 掲示板じゃ、あくあさんがおっぱいに挟まれて喜んでるからハッピーエンドだとか、とても頭の悪い話が飛び交ってましたけど、これでちゃんと一也も救われた事になるのかな? ううん……でも最後、目のハイライトが消えてたし……ま、まぁ、深く考えるのはやめましょう。これはハッピーエンドです。そういう事にしておきましょう。 「モウ ダレモ シンジラレナイ……」 楓さん!? さっきまでシャキッとしてて楓さんも成長したなぁって思ってたのに、どうしちゃったんですか!? またいつもと同じようにホゲラー波が押し寄せてきてる気がするのは、きっと、私の気のせいですよね!? 「違うわ。あれきっと演技よ」 「鬼塚アナ!?」 演技……? あっ、そっか、この後のスペシャルステージは……。 「ウガアアアアアア! 私はチジョーの幹部、ホゲ・カワー! ホゲラー波でこの会場にいるみんなをホゲに感染させちゃうぞ!!」 「きゃああああああ!」 「いやああああああああああ!」 「ホゲ川と同じレート帯になりたくなぁい!」 「ちょっと! ホゲ川と同じレート帯になりたくないって言った子、いたでしょ! 声が聞こえた方向に念入りにホゲラー波送っとくんだから!!」 ふふっ、ホゲ……じゃなくて楓さんのパフォーマンスにみんなが歯茎を出して笑う。 最初のカタコトでゆうおにのトラウマがフラッシュバックしたのかと心配になったけど、なるほど、その後の本郷監督が書いた脚本に上手く繋げたんですね。 リハでもここの進行はかなりギリギリだったので、あくあさんが着替えるまでに時間を作るために咄嗟にそう判断したんでしょう。 「森川が……うちの森川楓が成長してる……!」 私は隣にいた鬼塚さんにハンカチをそっと差し出した。 「チジョーはどこだ!?」 おお! 派手なアクションで登場したのは小早川さんだ。その後ろからゆっくりと田島司令こと阿部さんも出てきた。これには観客席からも大きな拍手が飛び交う。もちろん私もステージの裏から拍手した。 「ミサ先輩! それに田島司令も、待ってください!」 SYUKUJYOの制服を着たとあちゃんの登場に大きな歓声が湧いた。 もちろん公式全面協力なので、みんなが着ている衣装も公式のものです。 「ゆけ! 我が同胞達よ!!」 楓さん……いえ、チジョーの幹部ホゲ・カワーの掛け声で、舞台の端から出てきたチジョーがSYUKUJYOのみんなを取り囲む。 どう見ても多勢に無勢、でも、この世界で戦ってるのはもうSYUKUJYOだけじゃない! 「ふっ! 我、参上!!」 手にカリバーンを携えた天我さんがかっこよく登場する。 岩成さんの体幹トレーニングの甲斐もあって、アクションだけじゃなくて、止まっている状態のポージングもどんどんよくなってる気がします。 「甘いぞドライバー!」 トラ・ウマーの登場で会場が盛り上がります。 彼女が登場したという事は、すかさず彼が現れるというフラグでもありますからね。 「甘いのはお前だ。トラ・ウマー……!」 黛さんはトラ・ウマーが出てきたのと同じ方向から出てくる。 これにより、チジョー達はSYUKUJYO、橘、神代達に挟まれて逃げ場を無くしてしまいました。 「ふっ、まさか勝ったつもりじゃないだろうな? さぁ、お前達、出てこい!!」 今までに散っていたチジョー達全てがみんなを挟み込むように両端から登場する。 ロ・シュツ・マー達の再登場に観客席も盛り上がります。 優勢だった状況が一転して、今度はみんながピンチに陥りました。 それにしても、こんな豪華なヒーローショーがあっていいのでしょうか? いや、そもそも歌合戦でヒーローショーとか前代未聞にも程があります。 「ふはははは! 今日がお前達にとって最後の日だ! 覚悟しろ、SYUKUJYO、そして、ドライバー!!」 トラ・ウマーの中の人、|淡島千霧《あわしまちぎり》さんは物静かな美人さんだ。 普段の彼女を知っていると、トラ・ウマーの演技にはとても驚かされます。やっぱり役者さんってすごいんだなって改めてそう思いました。 「琴乃さん、私、行ってきます! 森川の成長に報いるためにも、このステージを見てくれてる皆さんのためにも!」 「鬼塚アナ!?」 鬼塚アナは私の横を通り過ぎてステージの方へと向かう。 最初は驚いて戸惑ったけど、この後の脚本と楓さんの状況を思い出して私は彼女の行動の真意に気がつく。 「観客席のみんな〜! そしてテレビの前にいるみんな〜!」 ここは本来であれば楓さんがいうセリフでした。 でも楓さんがスペシャルステージを上手く繋ぐために、あくあさんが再登場する時間にゆとりを持たせるために、アドリブでチジョーになったから、本来予定されていたセリフが遂行できなくなってしまったのです。 それに気がついた鬼塚さんが咄嗟にステージに出てカバーに入ったのだと気が付きました。 「お願い! みんなの力を貸して! 彼なら、そうきっと彼なら、この絶望的な状況をどうにかしてくれるはず! さぁ、みんなで彼の名前を呼びましょう! 私たちのヒーローの名前を!!」 会場に鳴り響く剣崎コール! もうどっからどう見ても完全にヒーローショーです。 大人達が本気になってやるヒーローショーに胸が熱くなりました。 きっとカノンさんも今頃は、立ち上がって熱狂しているのではないでしょうか。 「みんな……待たせたな!」 あくあさんの登場に観客席も大きく盛り上がりました。 なんとか間に合ったと喜び合っている衣装スタッフの皆さんに、私達、他の裏方のみんなが拍手を贈る。 表には表のストーリーが、裏には裏のストーリーがあります。 お給料をもらって壁になれるなんて、やっぱりベリルに就職してよかった。 「でも……流石に数が多すぎるな」 苦笑いを浮かべた剣崎は一瞬だけ本音を漏らす。 お茶目な剣崎に、空気がほんの少しだけ緩むと、会場から笑い声が溢れました。 「お母さんが言っていた」 そんな緩んだ空気をもう一度引き締めるように、定番のおかいつが飛び出しました。 この後、こんな状況でも諦めない。それがドライバーだって言って、変身するんだよね。 私はそのセリフをワクワクした気持ちで待っていました。 「ドライバーはずっと戦い続けてきた。それこそ何年も何十年も……」 脚本にないセリフに驚く。 本郷監督も知らなかったのか驚いた表情を見せる。 いつものようにあくあさんのアドリブかなって、最初はそう思ってました。 「初代ドライバーからヘブンズソードまでずっと紡がれてきたこの想いは、熱は、決して俺達だけのものじゃない!!」 あくあさんの掛け声に合わせて、舞台の後ろから見覚えのある人達が登場しました。 それを見た観客席から驚いた声が上がる。 あ、あ、あ……私達知ってます。この人たちの事をとてもよく知っている!! 「さぁ、共に行こう! 今まで戦ってきたすべてのドライバー達よ!!」 まさかの歴代ドライバー全員登場に会場のボルテージもマックスです。 私は年甲斐もなく戻ってきた鬼塚さんと手をつなぎ合って飛び跳ねました。 だってだって、私たちがハマった青春時代のドライバーと今のあくあさん達が共演しているんですもの。 「「「「「「「「「「変身!!」」」」」」」」」」 ベリルのクリスマスナイトパレードで使用された最新のARシステムを使って、みんなの衣装がドライバーになる。 もうこのショーだけでどれだけお金がかかっているのか……。そもそも変身は4人だけの予定だったのに、よくこれだけの人数の変身を処理できましたね。やはりこれもベリルのスーパーAI、3510だからこそ成せる技なのでしょうか? さっき見たら掲示板が旧鯖ちゃんに戻ってたし、多分リソースも全部こっちに使ってるんだと思います。 「マスク・ド・ドライバー! スペシャルメドレー。行くぜ! お前達!!」 うわあああああああああ! あの曲も、その曲も、この曲も、全部! 全部!! 知ってます! 「琴乃さん、これ……知ってたの?」 私は首をブンブンと左右に振る。 「多分、天鳥社長は知ってたと思います。でも、多分、きっとこれは……」 私は審査員席にいる本郷監督に視線を向ける。 本郷監督は涙を流しながら瞬きもせずにステージをずっと見つめていました。 ドライバーが好きで、ドライバーに憧れて、本当にドライバーを作ってしまった本郷監督、これはきっとあくあさんが、彼女のためにだけに贈った特別なプレゼント。いや、彼女だけじゃない。本郷監督の後ろでは松葉杖部長で有名な松垣部長も泣いていました。 「本当……あくあさんは、何でもやる事が派手なんですよ」 でも心はポカポカと暖かくて、すごく心地よい気分です。 それはきっと、このサプライズに優しさしか詰まってないから。 あくあさんはいつだってそうです。だから私は、好きになった。 ううん、私だけじゃない。カノンさんも、結さんも、白龍先生もそうだし、天鳥社長や、とあちゃん、黛さん、天我さん、小雛さんも、楓さんも、えみりさんも、みんなみんな、あくあさんの事が大好きなんだ。 「やっぱりあくあってすごいな」 近くで見ていた月街さんが呟く。 その表情は少し複雑そうに見えました。 「こんなすごいドラマ、とてもじゃないけど私には作れないもの」 優しさと嬉しさ、悔しさと寂しさの入り混じった表情。 私と違って月街さんは、同じ1人の役者として何か思うところがあるのかも知れません。 「これはもうドラマとは別よ」 「え?」 小雛さんは、ステージに目を向けたまま月街さんに話しかける。 「だってヘブンズソードは、この作品は剣崎総司が、ううん、白銀あくあが現実にしちゃったの。だから、もうこれはドラマじゃない。本当に壁をぶち破って幻想の世界から現実の世界に飛び出してきたのよ。だからあなたはあなたで私と一緒に幻想の中で足掻きなさい。こんなのできるの……世界中を探したってこいつ1人だけよ。それも本郷弘子っていうとんでもないドライバーバカな女が居て、猫山とあ、黛慎太郎、天我アキラっていう頭のイかれたあくぽんたんに付き合うことができる阿呆どもが居て、それを信じて後先考えずに人生賭けてベリルって会社を立ち上げた天鳥阿古っていう不器用な女が居て初めて現実にできたの。こんなの雪白美洲にも玖珂レイラにも女帝、|睦夜星珠《むつみやせいじゅ》にだってできない。そんなとんでもない事に張り合う方がバカらしいわ」 ……これ、掲示板で言ったらすごく盛り上がるだろうな。 言いたい。言いたけど我慢しなきゃ……。 「ま、それをいうなら、こんな来るかどうかわかんない絵に描いた餅みたいな未来を信じて、この瞬間が来るまで耐えに耐え抜いた奴らが一番どうかしてるけどね。どれだけ我慢してきたのよ。あまりにもイカれすぎてて逆に尊敬するわ。本当、どうかしてる」 小雛さんは審査員席に視線を向けると小さく笑みをこぼした。 本当に嬉しそう。多分、きっと彼女も待っていたんだ。自分と同じ領域で共演できる男性のキャストを。 「オーバークロック! 俺達のこの願いは世界すらも加速させる!!」 ショーの終盤、もう半分くらいの人が泣きながら笑ってました。 このシーン、絶対に帰った後に録画を見返して1人で泣きます。 「はっ!? わ、私は一体何を!?」 チジョーから人間に戻ってきた楓さんの演技が結構上手くて、みんなが普通に笑ってしまった。 「ありがとうドライバー! この世界を、私を、私達を助けてくれて、本当にありがとう!!」 「ありがとおおおおおおおおおお!」 「ありがとう!!」 楓さんは感謝の言葉を叫びながら後ろに向かって大きく手を振る。 観客席もそれに続くように、ドライバー達に手を振って感謝の言葉を叫んだ。 流石にもうこれでスペシャルステージも終わりかな。 うん、普通ならそう思っちゃうよね。 でもそうじゃない。この舞台はまだまだ続きます。 「国民の皆様、どうもこんばんは」 ステージの中央にスポットライトが当たると、そこには羽生総理が立ってました。 え? 待って、台本には場繋ぎトークって書いてたけど、総理が出てくるなんて聞いてませんよ!? てっきり楓さんが場繋ぎのトークをするのだと思っていた私は、羽生総理の登場にびっくりしました。 「皆さん、歌合戦は楽しんでますか?」 羽生総理の優しい問いかけに皆さんも楽しい、楽しかったと答える。 「知っての通りゆうおにもヘブンズソードも国営放送ではなく他局の作品です。それでもみんな、このステージを盛り上げようと、多くの人たちが協力してくれました」 実際、裏番組の事を考えると、普通なら協力してくれません。 そこになんらかの取引はあるのかも知れませんが、それでもみんなの心は一つなのです。 最高の白銀あくあを、ベリルをみんなに届けたい。 この思いがみんなの心の中にあるからこそ、どこの放送局や出演者も声をかけた段階で喜んで協力してくれました。 「世の中は決して綺麗事だけでは回りません。それでも……夢くらいは見たっていいんじゃないですか? この楽しくて宝物みたいな時間がどれだけ続くかは誰にもわかりません。それでもできる限りこの楽しい時間を続けるために、私も黒蝶議員も、みんなが頑張っています」 羽生総理は手に持ったマイクに力を込める。 「だって、男の子達が私たちに夢を見せようと頑張ってくれているんですよ! だったら私達もそれに応えるべきではありませんか! 今こそ、私達女子も男子の心に寄り添うべきなのです。男子も女子も普通に生活できる世の中にするために! 傾いた男女比は戻せなくても、この国の在り方は私達次第で変える事ができるのですから!!」 みんながじっと総理を見つめる。 失言が多くても、お茶目なところがあったとしても、この人は真剣にこの国の行末を考えてくれていると誰しもが知っているからです。 「さぁ、国民の皆さん。私達の力で、思いで、願いで、この熱で、この国をもっとよくしていきましょう!!」 総理は拳を振り上げた後、観客席に向かって頭を下げた。 「そのためのサポートをどうか私達にさせてください!」 そんな総理の演説に対して、最初に立ち上がって総理に拍手を贈ったのは、政治の師でもあるメアリー様でもなければ、藤堂紫苑さんの妹でもある藤蘭子会長でもありません。 黒蝶揚羽さんはこの場にいた誰よりも最初に立ち上がり、総理の演説に対して大きな拍手を贈った。 そして無言で総理と同じように観客席に対して頭を下げたのです。 それを見たみんなから自然と拍手が溢れる。 「ねぇ、そこの君、こんなところでどうしたの?」 おそらくこの国の人間ならもう何万回と聞いたセリフです。 後ろに倒れそうになったメアリー様を、慌てたえみりさんが全力で支えていました。 今頃、画面の前にいるカノンさんも同じように卒倒しているでしょう。 「夕迅様……!」 私は後ろに倒れそうになった鬼塚アナを支える。 あの日、あの時、私達が見た夕迅様、そのままの姿で、あくあ様はゆっくりとステージの中央に進む。 「今までよく頑張ったね」 夕迅様はそのまま羽生総理を抱きしめて背中をポンポンと叩いた。 あ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜! この包容力、甘えさせてくれる感、余裕のある雰囲気、遊び慣れた手慣れた感、完璧に夕迅様です。 これはまたベリル全面協力で完璧なはなあたを見たいという熱が、みんなの中で再燃してしまうのではないでしょうか。 「君は……君達は、決して1人じゃない」 夕迅様はステージを降りると、審査員席の人たちを1人ずつハグしていく。 そして周りの観客席に向かっても同じような事をした。 これにはお客さん達も悲鳴に近い叫び声をあげる。 「みんな恋に堕ちるなら、俺にしとけよ」 答えなんて一つしかありません。 みんながうっとりした顔でハイと答える。 もちろん夕迅様が歌うのは乙女色の心です。 色気のあるメロディを、大人びた歌声でしっとりと歌い上げる姿にみんなが穏やかな時間を過ごした。 近くにいた月街さんは恋する乙女のようにステージの上を見つめ、いつもは煩い小雛さんもじっと曲に耳を傾けています。そういえば小雛さんは、あくあさんが歌う曲の中じゃこの曲が一番好きだって言ってたっけ。あ……鬼塚アナもこの曲が一番好きなんですね。わかりますよ。多分、あの審査員席に座ってる人たちもそうですから。 『この年末歌合戦の特別な夜に』 あっ、あっ、あっ! 今さりげなく歌詞を変えました。 夕迅様が茶目っけたっぷりにウィンクすると、うっとりとしすぎたみんなが溜息を漏らします。 「また、会いに来るから、その時までいい子にしてなよ」 夕迅様は、観客席とカメラに向かって投げキッスをして去っていきました。 あー……メアリー様、大丈夫かな。えみりさん頑張って。 こうなると友人であるカノンさんの事も心配になります。ペゴニアさんがどうにかしてくれてると良いのですが……。 「あくあ君、すごく良かったよ!」 「ありがとうございます。ありがとうございます!」 「最高だった!!」 ステージ裏に戻ってきたあくあさんをみんなが拍手と歓声で出迎える。 本当に大きな仕事をやり遂げたと思います。 「みんなありがとう。鬼塚アナ、咄嗟のカバーありがとうございます!」 「ど、どういたしましてぇ!?」 あくあさんにハグされた鬼塚アナは慌てる。 うんうんわかりますよ。目の前で見てる私もびっくりしました。 「ごめん。夕迅が抜けなくって」 「い、いえ、むしろありがとうございます」 あくあさんは私の方へと視線を向けると優しく微笑んだ。 「桐花マネは大丈夫? 疲れてない?」 「私は全然大丈夫です。それよりもあくあさんこそ疲れていませんか?」 「大丈夫。桐花マネの嬉しそうな顔を見たら元気出たから」 「もう……私に対して、そんな事を言うのはあくあさんだけですよ」 前の会社に居た時なんか、私の顔を見ただけで疲れるって同僚の人達は言ってたのに……。 そんな事を考えている隙に、あくあさんはそっと私の耳元に顔を近づける。 「じゃあ、俺が頑張るために、俺の為に笑ってよ、琴乃」 思わず両手で真っ赤になった顔を隠してしまいました。 さっきまで桐花マネだったのに、急にそういうのやめてもらえますか? 私、年上だけどあくあさんと違って経験豊富じゃないし、そういうの慣れてないんですよ。 「終わったら後でハグするから残り半分がんばろ。ま、俺がハグしたいだけなんだけどね」 あくあさんは私の後頭部をポンポンと叩くと、衣装さんのところへと向かいました。 本当は年上の私が甘やかしてあげなきゃいけないのに、どうしてもこうなっちゃうんですよね。 白龍先生や結さんとお話ししても皆さん同じ事を言ってたし、一体誰ならあくあさんは甘えられるんだろう……。 う、うーん、私には思いつきません。あくあさんが甘えられる人なんて、本当にこの世界にいるのでしょうか? 「なんかいい感じになってるけど、ただ単にあくぽんたんがおっぱいの大きい女の人とハグしたいだけよね。ほら、今ハグしてる衣装の子とか、さっきの鬼塚アナとかも大きいし」 「しーっ! 小雛先輩、しーっ! それでやる気がでるんですから、気がつかないふりをしてあげましょうよ!」 後ろで小雛さんと月街さんが何かを話していましたが、違う事を考えていた私には聞こえませんでした。 だからこそ気がつかなかったのです。あくあさんが唯一甘えている存在がこんなに近くに居るって事を。 ************************************************ 最初は3連続カノン視点にしようかと思ったけど、視聴者目線のカノン視点からの、バックステージの姐さん視点、最後に審査員席、つまりは観客席と同じ目線から見た阿古さん視点の方がいいかなと思いました。 だから多分、次で終わるはず……! それと明日、多分fantia更新します。 予定ではノクタだったけど、もしかしたら普通の話になるかもしれません。 作者のtwitterアカウントです。更新が遅れた時はこちらで連絡します。 https://mobile.twitter.com/yuuritohoney https://mobile.twitter.com/yuuritosub 上が本垢、下がサブ垢です。 カノン視点の日常回を書きました。よかったらそちらもどうぞ。 ただ検証班が楽しそうにヲタ活、推し活をしてるだけの話になります。 https://fantia.jp/yuuritohoney https://www.fanbox.cc/@yuuritohoney アイドルオーディションの推し投票をできる場所を用意しました。 ※オーディションメンバーの詳細に関してはwikiか作者Twitterを確認してください。身長カップ数など書いてます。 https://customform.jp/form/input/140950 あくあとコラボして欲しいキャラや、ノクターン回についてのアンケートやってます。 よろしければどうぞ。 https://customform.jp/form/input/140130 wikiです。有志の皆様、ありがとうございます。 https://wikiwiki.jp/yuuritohoney/ アラビア半島連邦についておねショタ短編書きました。 https://novel18.syosetu.com/n4279ib/ クリスマス用の短編、ムーンライトでとあ注意。 https://novel18.syosetu.com/n5480hz/ 天鳥阿古、私が見せたかったもの。 スペシャルステージを終えた歌合戦は終盤へと進んでいく。 前半は主に今年流行した曲や、比較的若いグループを中心に構成が組まれていたけど、後半は一転して大御所や定番曲中心の構成に切り替わる。 大御所の人達は意外にも前半に出ていた若手の人達よりも、もっと自由で、それぞれの季節にテーマソングを持っている夏の女王と冬のクイーンはお互いに人気曲を入れ替えて歌ったり、歌うまで有名な人気曲が何曲もある歌手達がメドレーの途中に流行の人気曲を取り入れて自分色に染め上げたり、演歌歌手の人は持ち前の声量と技術を活かして最新の洋楽を歌っていた人もいた。みんな大人気ないくらい本気出してきてるけど、その気持ちもわかる。 そしてその中でも一番驚かされたのは、乙女色の心を作詞した井上陽子さんです。 持ち歌の少女時代を歌う時に、自らが平軍にもかかわらず源軍の大将であるあくあ君を連れ出して一緒にデュエットしたかと思えば、乙女色の心の作曲を担当した源軍の玉木浩美さんも対抗して、蒼い瞳のエリンを一緒にデュエットさせるし、調子に乗ってエリンをカノンに変えちゃったりとかもう無茶苦茶だ。カノンさん、今日は家で見るって言ってたけど大丈夫かな? 観客席は、促されて言わされたあくあ君のカノン愛してるぞーってシャウトにめちゃくちゃ受けてたけど、本人、家で死んでたりしないよね? 「孫娘の死亡を確認!」 「カノン南無〜」 何故か実の祖母であるメアリー様と親友のえみりちゃんが一番盛り上がってたのは、本人には内緒にしておこう。あと、メリーさん、そのチーンって鳴らしたおりんは、どこから出したの? あ、お腹の中に入ってるんだ。 井上さんと玉木さんはその後にベリルのみんなを呼び寄せて、全員で冬の思い出ハーモニーまで歌ってステージをやり切って降りた。大御所のパワーってすごい……。 そこからはもっとカオスで、ロックバンドのステージに天我君が呼ばれたり、とあちゃんが超大御所の演歌歌手と一緒に演歌を歌ったり、黛君がオーケストラバンドに招かれてガチガチに緊張しながらも一緒に演奏してたり、そのどれもが歌合戦を盛り上げた。 そうして番組はクライマックスへと向かっていく。 「皆さんに悲しいお知らせがあります」 ステージの中央に立った森川さんがこれまでにないほど真剣な顔付きでマイクを握っていました。 何かトラブルがあったのでしょうか? 「やべぇ。楓パイセンがうんこ漏れそうな時の顔してやがるけど大丈夫か!?」 後ろに居たえみりさんの呟きに総理が吹き出す。やめて、私も我慢してるんだから。ほら、黒蝶さんだってもう我慢できずにプルプル震えてるじゃないですか。 「なんと、もう残すところあと少しで歌合戦が終わってしまいます!!」 森川さんの言葉に観客席からは嫌だとか、嘘でしょという驚きの声や悲鳴のような声が飛び交う。 ほんと、こんな夢みたいな時間がずっと続けばいいのにね。 「楽しい事にもいつかは終わりが来ます。ふと……小学生の時、公園で遊んでいたら夕暮れ近くになるとお母さんが迎えに来た時の事を思い出しました。その時はすごく悲しい気持ちだったけど、次の日になって公園に行けばまた友達がいるんです」 会場に居たみんなが森川さんの言葉に耳を傾ける。 「2022年の歌合戦はこれで終わりかもしれません。でも、歌合戦は来年もあります。その次も、そのさらに次も、だから終わりがある事を恐れないでください。きっとこの終わりは、次の楽しい出来事への新しいスタートになるのだから! さぁ、皆さん、私たちと一緒に、光り輝く未来へ、2023年へと、明日へと共に羽ばたきましょう!!」 森川さんの言葉にみんなが拍手と歓声を以って応える。 成長したわね森川さん……。いや、前から盛り上げるトークだけは本当に上手いんだよね。 「森川さんは私が育てた」 総理!? 急に腕なんか組んでどうしました!? 「いや、育てたのは鬼塚さんと国営放送のスタッフさんでしょ」 「いやいやこれまで森川さんを見守ってきた私達全員が育てたとも……」 近くに居た黒蝶さんとメアリー様に突っ込まれた総理は、わかりやすいくらいしょぼんとした顔をする。 それに追い打ちをかけるように、後ろにいた秘書官の人からは、総理、もう余計な事は言わないでください。年始から土下座しないといけませんよと苦言を呈されていた。 さっきの演説はかっこよかったのになぁ……。あ、カメラこっち向いてますよ。ほら、縮こまってないで、カメラに映る前にシャキッとしてください。また、ネットで総理の画像がミームにされたりオモチャにされたりしますよ。 「それでは大トリ前、本日最後のスペシャルステージ、ベリルエンターテイメントの皆さんで、天我アキラさん、黛慎太郎さん、猫山とあさん、そして白銀あくあさん、どうぞ!!」 森川さんの掛け声と共にステージが暗転する。 始まるんだ。私は軽く息を吐いて、目の前のステージをジッと見つめる。 「今、この瞬間もこの国の何処かで、苦しんでいる女性たちがいる」 マイクを手に持った天我君をスポットライトが明るく照らす。 初めて天我君にあった時、おどおどしてて物陰によく隠れていた事を思い出した。 それがみんなと出会って、自分が一番年上だから、引っ張って行かなきゃって思ったんだよね。 私はベリル全体としてのリーダーはあくあ君だと思ってるけど、4人の、BERYLとしてのリーダーは天我君に託したつもりだ。あくあ君にも甘えられる人が必要だと思ったし、天我君にもその覚悟があると思ったからだよ。 今思えば、あのCMを流した時から、私の中ではそう考えていたのかもしれない。 だからあの時も、曲終わりのメッセージで全く同じ言葉を最初に発したのも天我君だった。 「その一方で外の世界に怯え、一歩を踏み出せない男の子たちもいる」 天我君からバトンを受け取ったとあちゃんがスポットライトの光を浴びる。 4人の中で誰よりも芯が強くてブレない。負けん気もあって、本当は4人の中でとあちゃんが一番男らしいんだよね。 過去に女性に襲われた経験があるにも関わらず、とあちゃんはそれでも女性達のために何かをしようとしている。 はっきり言って私が同じ立場ならそんな事ができただろうか。人にもよるだろうけど、少なくとも私は好きでもない男性になんて襲われたくなんてないし、そんな事をされたらきっと部屋から出て来れなくなっちゃうだろう。だから、そこから一歩を踏み出したとあちゃんは、とてつもなく凄いことをやってるんだよ。 あくあ君と一緒に行きたい。そのために頑張っているとあちゃんの背中を何度か見た事がある。 いつか、その想いが報われる日が来るように、私たちもサポートしていくつもりだ。 「果たしてそんな世界でいいのだろうか?」 次にスポットライトの光を照らされたのは黛君だ。 黛君は一見すると4人の中じゃ普通の子に見えるかもしれない。だからこそ、そんな彼がここにいる事、それ自体が素晴らしい事なんだって思ってる。 ゆっくりと一歩ずつ、確実に前へと一歩を歩き続ける事ができる人は、そういません。でも、黛君はそういうコツコツを、毎日、何かをちょっとずつ積み上げていく事ができるタイプの人だ。 伸び代しかない黛君に、もっともっといろんな事ができるんだよって言ってあげたり、君にはいろんな未来があるんだよって提案してあげるのが私や、私達ベリルの役目だと思っています。 君はまだまだこんなもんじゃないって、私たちみんなが知ってる。 だからこそ私は4月から始まるドラマも、あくあ君じゃなくて黛君を主人公にどうかって提案した。 「いいわけがないよな?」 最後にスポットライトの光を浴びたのはあくあ君だ。 溢れ出るスター性、たとえスポットライトが故障していても、彼はきっとその暗闇の中で誰よりも輝いているだろう。 アイドル白銀あくあは、ううん、白銀あくあって男の子はそういう男の子だ。 もはや何も言う事なんてない。あの日、あの時、君に助けられた瞬間から、私の心と未来は決まった。 あくあ君、君が輝くために、やりたい事をやるために、世界を変えたいというなら変えればいい。そのためにサポートが必要なら私は努力を惜しまないよ。そのためにこの会社を、ベリルエンターテイメントを作った。 私は貴方のために、私は私のために、私の全てを貴方に捧げるわ。 だから私ごと全部持っていきなさい。この会社も貴方のために、白銀あくあのために作った会社なのだから。 ふふっ。 巷じゃ聖あくあ教なんてものがあるらしいけど、私以上の白銀あくあ信者なんているのかしら? 性女だか便所だか知らないけど、かかってくるなら受けて立つわよ。 本物の教祖ってものを教えてあげるわ。 「誰もが美しいと思うそんな社会にするために、僕たちは立ち上がる」 とあちゃんがあくあ君にそっと寄り添う。 「この国は変わっていく」 天我君があくあ君の肩に手を置く。 「僕たちが変えていく」 黛君が後ろから近づくとあくあ君と天我君の間に入った。 「だからみんなにも手伝ってほしい」 あくあ君は私たちに向かってマイクを持ってない方の手のひらを差し出す。 「みんなが笑って過ごせるそんな世界にするために」 全員の言葉が重なった。 そして音楽の始まりを告げるイントロが流れる。 Beautiful right? あの時はインパクトを強めるために、先にPVを流してから今回のセリフにつなげた。 9月18日、私達、ベリルが世界に対して宣戦布告した日。 ドライバーが始まって、みんなでスターズに乗り込んで、あくあ君が結婚して、お見合いイベントや男性のオーディション参加など男性側にも変化があって、あくあ君による史上初、男性による国歌独唱もあったし、他にも色々なイベントがあって、世界は加速度的に変わっていった。 歌と同時に始まった後ろの巨大なモニターに流れるPVを見て、観客席の人達はびっくりした顔をする。 この歌合戦のために、あのPVに出たメンバーを再集結して新たに映像を撮り直したからだ。 あの衝撃的なPVと違って、このPVはそこから救われた後の暖かな世界を映し出している。 あくあ君と玖珂レイラさんのエピソードを、のうりんの白龍アイコ先生。 とあちゃんとゆかりのエピソードを、ゆうおにの司圭先生、 黛君と美洲様のエピソードを、はなあたの八雲いつき先生。 天我君と小早川優希さんのエピソードを、ピンクの薔薇の村井熊乃先生に書き下ろしてもらった。 もちろん監督はマスク・ド・ドライバー、ヘブンズソードの本郷監督です。 stay here。 曲が切り替わると、ベリルのみんながステージから降りて自由に歌い出す。 会いにいくから待ってろよという歌詞のまま、本当に会いに行ってしまうのが彼らだ。 自分がやってきた事は間違いじゃなかったんだと、周りにいる人達が見せる心からの笑顔を見て確信する。 会社を辞める時、最初はお母さんにも詐欺を疑われて心配されたけど……見てるかな? お母さん、これが私の、貴女の娘の仕事だよ。 あくあ君は審査員席に近づいてくると、みんなと肩を組んで歌い出す。ごめんなさい。総理はノリノリだけど、物静かな黒蝶議員はこういうの苦手ですよね? ん? 心なしか少し楽しそうな……って、そんな事を考えてたら、あくあ君は私に近づいてくると手を引いて席から立たせた。 な、何をするつも……。 「きゃっ!?」 あくあ君は私をお姫様抱っこすると、そのままステージを上がっていった。 「先輩!」 「まかせろ後輩!」 次は天我君が私をお姫様抱っこする。 ちょ、ちょっと待って、2人とも歌いながら私で遊んでない!? 「大丈夫だ社長、安心して我の腕の中にいるが良い」 天我君は余裕のある笑みでにっこりと笑う。 「慎太郎!」 「任せてください天我先輩」 うわわわ、身長のある天我君はまだしも次は黛君、大丈夫!? 私、今日は着物だから重いよ!? 黛君は天我君から私を受け取ると、天我君と同じようにマイクをオフにしてそっと呟いた。 「ほんの半年前の僕なら、こんな事できなかったけど……社長のおかげですよ」 黛君……。 「最後は僕だよね?」 「ああ、頼んだぞ、とあ!」 ちょ、ちょっと待って、流石にとあちゃんは無理でしょ!? って、すご、ちゃんと私をお姫様抱っこできてる……。 「これでも一応僕、男の子なんだよね。それにちゃんとドライバーとイベントのために鍛えてますから、えっへん!」 私を抱き抱えたとあちゃんに、あくあ君が近づいてくる。 「悪いけど、俺の阿古さんを返してもらえる?」 お……俺の!? た、確かにさっきは全部を捧げるとか心の中で言っちゃったけど、こういう不意打ちは困る!! 「もちろん」 とあちゃんはそう言うと、あくあ君に私の体を渡した。 「おかえり阿古さん」 「た、ただいま……」 その笑顔、やっぱり私で遊んでるでしょ!? stay hereを歌い切ると、あくあ君はそっと私を下ろした。 「阿古さん、前を見て」 あくあ君に促されて前に視線を向けると、お客さん達、全員の顔が見えた。 「阿古さんが俺達に見せてくれた景色だよ」 これが、いつもみんなが見てる景色……。 すごい。舞台袖や審査員席とは違う。ステージの上から眺める観客席から熱気とか圧は想像していたもの以上だった。みんな、本当にすごい。私、ここに1人だったら、きっと足がすくんで何もできないよ。 それなのにあくあ君も、とあちゃんも、黛君も、天我君も、1人でこのステージに立つ事ができるんだから。 あくあ君がそっと私の手を握る。反対側にいたとあちゃんは空いていたもう片方の手を握ってくれた。 そして2人は、私を中心にして、天我君と黛君の2人と手を繋ぐ。 「皆さん、2022年はありがとうございました。そして、来年も2023年もベリルエンターテイメントをよろしくお願いします!!」 あくあ君はノーマイクで観客席に向かって声を張った。 「「「「ありがとうございました」」」」 私たちもノーマイクで声を張り上げると、そのまま4人で手を繋いだ状態で観客席に向かって頭を下げた。 「ありがとうおおおおおおおおおおお!」 「ベリルのおかげで最高の年だったよ!!」 「あくあくーーーーーん、好きーーーーー!」 「今年一年、本当に楽しませてくれてありがとう!!」 「来年も再来年もずっとずっと応援し続けるから!!」 「とあちゃん、今日も最強に可愛いい!!」 「こんな歌合戦見たことなかった!」 「ベリルの事、これからもずっとずっと、一生推させてください!!」 「マユシンくーーーーーん! ドラマ応援してるからねー! 絶対見るよー!」 「最高の年末をありがとう!」 「笑顔をありがとう!!」 「天我先輩、みんなをお願いします!!」 「みんなー、大好きだよおおおおおお!」 「ありがとう。本当にありがとう!!」 「社長ー! ベリルを作ってくれてありがとおおおおおおおおお!」 拍手と共に観客席から温かい言葉が返ってきて、目がうるっとした。 でも今は泣くのを我慢しなきゃ。私は手を離すと改めて全方向に頭を下げてからステージを降りた。 なるほど、お母さんやまりんさんが会社に来た時に、みんなに向かって頭を下げてるのってこういう気持ちなんだね。 私が審査員席に着くと、ステージの中央に再び森川さんが出てきた。 「さぁ、それでは大トリです!!」 後ろや左右から今まで歌った全てのアーティストがステージに出てくる。 「平軍の大将、小雛ゆかりさん、源軍の大将、白銀あくあさん。ステージの中央にどうぞ」 ゆかりとあくあ君は森川さんの両隣に立った。 「さぁ、それは両軍の大将から、最後に歌う人を発表してもらってもいいですか?」 今回の歌合戦、最後に歌う人はまだ発表されていません。 なぜなら、全員が歌った後に最後に誰を歌わせるかを両軍の大将が決めるからだ。 「そんなの、もうこいつしかいないでしょ!」 「えっ!? 俺!? 玉木さんとか井上さんじゃなくって?」 ゆかりの提案に、両軍の皆さんが拍手で応える。 まぁ、普通に考えてそうだよね。誰しもがきっとそれを望んでる。 「じゃ、じゃあ、俺で」 あくあ君が照れながらそう言うと、観客席からも歓声が沸いた。 「いいゾ〜!」 隣で総理が酔っ払いみたいに頭にネクタイを巻いていた気がしたけど、見なかった事にした。 年始から謝罪会見お疲れ様です。 「それでは、2022年、年末歌合戦で、最後のアーティストは白銀あくあさんです。どうぞ!」 森川さんの掛け声と共に曲のイントロが流れる。 Carpe diem。 あくあ君はしっとりとした感じで曲を歌いあげる。 もちろんバックバンドはベリルのみんなだ。 あくあ君は歌ってるうちに気分が乗ってきたのか、近くにいた森川さんを抱き寄せて歌う。 「うぇっ!?」 森川さんのびっくりした声が聞こえた気がした。 うん、気持ちはわかる。 「ちょ!?」 次に被害に遭ったのはアヤナちゃんです。 赤くなった顔を隠すように両手で顔を押さえていた。 「ま、待って、私!?」 最後に被害にあったのはゆかりだ。 あくあ君ったら、ゆかりにまでそんな事するなんてよっぽどテンションあがっちゃったんだろうな。 「3人とも、聞いてくれ」 曲が終わりに差し掛かった頃、あくあはマイクのスイッチを切ってバックバンドのみんなに向かって何かを囁く。 そして奥に居たオーケストラの人に向かってこう叫んだ。 「四季折々、行きます!」 この言葉に観客席から歓声が沸いた。 「さぁ、みんなも一緒に歌おう!! 源軍も平軍も司会者の森川さんも、裏方のみんなも、審査員のみんなも、観客席のみんなも、そしてテレビの前のみんなも!!」 観客席も全員が総立ちになって歌う。 ふと後ろを見ると足腰が悪い人や、身長が低い人とかの事とかを考えて、みんながステージを見えるように配慮しあっていました。あぁ、なんて優しい世界なんだろう。ステージを見ると森川さんとかが頑張って手話で歌を伝えようとしている。 隣にいた総理は号泣して黒蝶さんとメアリー様に慰めてもらっていました。 あくあ君は間奏中に前に出てマイクを強く握る。 「みんなが最高のパフォーマンスをしてくれた。故にこの戦いに敗者なんていない! みんなの勝利だ!!」 らしいなって思った。 何も、あくあ君はあくまでも勝負事を否定しているわけじゃない。 勝つためにお互いが切磋琢磨して高め合う。勝つ事を目指して頑張るその姿こそが美しいんだって、それこそが重要な事なんだって伝えたかったんだと思った。 司会の森川さんは鬼塚さんからもらった結果が書かれた用紙をビリビリと破く。 「テレビの前のみんなも最後まで見てくれてありがとう!! あと、せっかく投票してくれたのに、ごめんな!」 みんながカメラに向かって手を振る。 今頃テレビ画面にはテロップが流れているんだと思う。 感動のフィナーレだ。 「ありがとうございました!!」 点灯していたカメラのランプは消えていた。 全てが終わった後に改めて観客席に向かってあくあ君は感謝の言葉を述べる。 「森川さんもほんとありがとう!」 あくあ君は森川さんと握手する。 今回、本当に森川さんは頑張ったと思う。 あくあ君は近くにいた鬼塚さんとも握手を交わす。 「小雛先輩もついでにありがとう」 「ついでは余計でしょ!」 いつものあくあ君だ。周りのみんなも2人のやりとりを見て笑う。 その一方でアヤナちゃんにはわかりやすくお礼を言っていた。 その扱いの違いに観客の人たちも大きな声で笑った。 「とあ、慎太郎、先輩もありがとな!」 「全く、最後どうなるのかと思っちゃったよ」 「ああ、僕も最後、尺が足りるのかと心配になった」 「大丈夫だ。もしもの時は我が総理のローリングサンダースライディング土下座で……」 「先輩、夜遅くまで何かやってるなと思ってたら、そんなしょうもない事を練習してたんですか!?」 あくあ君、私の隣にいる総理が悲しそうな顔をしてるから、しょうもないとかいうのは止めて……。気持ちはわかるけども! 「審査員の皆さんもありがとうございました」 あくあ君はメリーさんにギュッと抱きつくと、背中をぽんぽんと叩いた。 ところで今日のメリーさんの中身、本当に誰なんだろう……。茶々さん、めぐみ社長、どっち!? 「じゃ、俺はこれで、カノンが失神してないか確認するために一旦、家に帰ります!」 周りから今日一番の笑い声が起きた。 普通、アイドル白銀あくあのお嫁さんなんて、嫌われてもおかしくないんだけど、カノンさんはすごく好かれてるのよね。まぁ、その理由はわかってるけど……え? この国って、ほとんどの人が掲示板やってるの!? あ、ダメかも。余計な事を考えたら、私にもついにホゲラー波が飛んできたかもしれない。 私は思考を切り替えて、4人にありがとうと話しかけると、舞台裏へと向かう。 さてと、裏で頑張ったみんなを労って私も仕事に勤しみますか! 今年が終わるのもあともう少し、来年も頑張るぞーーーーー!! ************************************************ これの実況掲示板、どうにかしてできないか考えたけど、間に他のアーティストはいるから書くのほぼ不可能だと思うんだよね。合間合間だけを掲示板回にするならいけるかもしれないけど……。 基本はアフターの年越し掲示板かなって思ってます。うーん。 それとアヤナのifストーリー公開しました。 アンケ協力ありがとうございました。今回はアンケの結果AI絵ありです。 アリの方がいい人はfantiaへ、なしがいい人はfanboxへ。 前回のカノン回、その前の小雛先輩の回も最初と最後に絵を追加しました。 https://fantia.jp/yuuritohoney https://www.fanbox.cc/@yuuritohoney 作者のtwitterアカウントです。更新が遅れた時はこちらで連絡します。 https://mobile.twitter.com/yuuritohoney https://mobile.twitter.com/yuuritosub 上が本垢、下がサブ垢です。 アイドルオーディションの推し投票をできる場所を用意しました。 ※オーディションメンバーの詳細に関してはwikiか作者Twitterを確認してください。身長カップ数など書いてます。 https://customform.jp/form/input/140950 あくあとコラボして欲しいキャラや、ノクターン回についてのアンケートやってます。 よろしければどうぞ。 https://customform.jp/form/input/140130 wikiです。有志の皆様、ありがとうございます。 https://wikiwiki.jp/yuuritohoney/ アラビア半島連邦についておねショタ短編書きました。 https://novel18.syosetu.com/n4279ib/ クリスマス用の短編、ムーンライトでとあ注意。 https://novel18.syosetu.com/n5480hz/ 後書の最初に少しお知らせがあります。 ******************************************** 掲示板、2022年のベリルから2023年のベリルへ。 【ありがとう2022年のベリル】白銀あくあスレpart4545【2023年のベリルもよろしく】 1 3510◆ULTi-Hi-P3 一部のコテハンを除いて、あけおめことよろの前後でサーバー負荷軽減のために書き込み制限がかかっているので、書き込めない場合があります。これもサーバーを落とさないための判断なのでご了承ください。 なお、負荷軽減のためにテンプレを省略しております。ご了承ください。 4 ななし もうなんか最後、涙が出たわ……。 7 ななし 感動のフィナーレだった。 9 ななし 最高の歌合戦だった。 11 ななし ベリルも阿古さんもなんかもう全てが良かった。 他のアーティスの人達も頑張った。 今日は小雛ゆかりさんがちゃんと自重できてて感動した。 アヤナちゃんは今日も可愛い。 脚本家陣も本郷監督も、裏方スタッフさんもお疲れ。 森川の成長には思わず腕を組みそうになった。 カバーした鬼塚さんも流石です。 嗜みの死亡は確認。 総理は……総理はやっぱダメか。年始土下座確定だこれ。 14 ななし >>11 最後2人草wwwww 16 ななし >>11 嗜み死ぬな。生きろ!! 17 ななし >>11 総理は自業自得。 20 ななし 酔っ払いみたいな総理と、総理の後ろにいた秘書官の絶望的な顔のギャップがやばい。 これまたなんかの素材に使われるだろ……。 23 ななし 年始に総理のローリングサンダー土下座を強制的に視聴させられる国民の気持ち、ちゃんと考えてる? 26 ななし >>23 もう諦めろ、今に始まった話じゃない。 29 ななし なんかさ……黒蝶揚羽ってさ。 くっそ悪い黒蝶家のフィルターがかかってたからアレだったけど、なんか最近、全然そんな感じじゃない気がしてるんだよね。 33 ななし >>29 実際、やってる事は一番まともな気がする。 ただ、悪い顔してるから良い事しても、なんか裏があるんじゃないかって思っちゃう。 35 ななし >>33 顔が悪そう。わかるwwwww 38 ななし >>33 黒蝶揚羽ってなんか企んでる感じがするよなw 40 ななし 森川wwwww 41 ななし ホゲ川wwwwwww 42 ななし お前嘘だろwwwwww 44 ななし なんか国営放送つけっぱなしにしてたら、森川が手持ちカメラ持ったままダッシュしてるんだけどwww 48 ななし >>44 何やってんだあいつw 51 ななし 国営放送の年越し番組に間に合わせるために、近くの忍田神社まで走りで移動する森川www 54 ななし 国営放送は森川を酷使しすぎだろw 57 ななし >>51 なるほど、だから森川は途中から服を着物からワンピースに着替えたのか。 しかし、走りやすいようにスカートたくしあげてて寒そう。頑張れ。 60 ななし ホゲ川、足、早すぎだろwwwww 63 ななし 流石は森川、入社一年目の恒例行事、福女の開幕ダッシュで一位を取っただけの事はある。 こいつなんでプロのスポーツ選手やってねぇんだよ……。 68 ななし >>63 ・野球部に入部したらノーコンすぎて初球デッドボールになりかけた。それが怖くて自ら退部。 ・サッカー部に入部も、ノーコンの強烈シュートが観客席を破壊。自分のパワーが怖くなって退部。 ・バレーもバスケもノーコンすぎてダメで退部。 ・卓球部に入部もパワーがありすぎて、スマッシュでピンポン球が破裂。そもそもコントロールが悪い。退部。 ・テニスボールで人を殺しかけた。自分のパワーが怖くなって退部。 ・運動は諦めて吹奏楽に入部したけど、パワーでティンパニを破壊。退部。 ・家庭科の授業中、森川さんの料理で殺人事件が発生しそうになった。家庭科部への入部を断念。 結論 スポーツが森川楓のパワーに追いついてない。 以上、森川ソムリエからでした! 71 検証班◆07218KADO6 >>68 来年からホゲ川じゃなくて森川さんって呼ぶわ。 73 ななし >>68 スポーツがじゃなくて、この世界自体が森川楓には早すぎたのかもしれない。 75 ななし >>68 あいつなら生身でドライバーと戦えるんじゃないか。 チジョーより強そう。チジョーはスカウトした方がいいぞ。 77 ななし >>68 自分で自分のパワーが恐ろしくなってるのが2回あるのウケるwwwww 79 ななし >>68 ふんふんって納得してたけど、よく見たら最後の料理はパワー関係ないじゃんwwwww 82 ななし 森川、ガチで足早いな。もう到着するぞ。 85 ななし ていうか普通にバイクで移動すればいいのに、なんで走ってるんだろ……。 88 ななし >>85 森川はそういう次元で戦ってないから。 90 ななし >>85 国営放送がホゲラー波に汚染されてるから。 普通にバイクより森川の方が速いって思ってそう。 92 ななし >>90 草wwwww 94 ななし おお、間に合った!! 97 ななし そろそろか……。 99 ななし 今年も色々あったなー。 あの日、あくあ君が出てきてから本当に毎日が忙しかったし、楽しかったよ。 103 ななし >>99 街プリスレの頃が懐かしい。 あの時は次々と検証班が消えていったっけ。 105 ななし >>99 雑誌が書店の棚に並んだ瞬間の周りの人達の驚いた顔をまだ覚えてる。 あくあ君の始まりは街プリスレだけど、ベリルの始まりはあそこからだった。 108 ななし はなあたは伝説だった……。 まさか今日、夕迅様が出てくるとは思わなかったわ。 しかも前より色気が増してる気がした。やっぱりベリル4人ではなあたが見たい!! 112 ななし >>108 はなあたの主演男優の人があの時のあくあ君の演技に感化されて、本気で役者やり始めた話する? SNSであくあくんとの共演が叶ったみたいな事を言ってたから、何に出るのかちょっと楽しみにしてる。 117 ななし >>112 マジ!? めちゃくちゃいい流れじゃん。 他の男性俳優の人も頑張ってほしいな。応援するよ。 121 ななし あくあ様と言ったら、森長のビスケットCMでしょ!! 今日もメリーさん来てたけど、次のCMでまた共演するのかな? 楽しみ。 125 ななし >>121 次からキャンペーンの対象商品をビスケット以外にも増やすって言ってたな。 126 ななし >>121 ラストではっちゃけすぎてた総理を気絶させて俵抱きしてたのはクソワロタw あの時の秘書官さんのホッとした顔よ。 131 ななし >>126 マジかよwwwwww 132 ななし >>126 ネタかと思ったら、本当じゃんw 135 ななし 藤百貨店のSNSが反応してたけど、年始のベリルコラボ初売り楽しみ! 138 検証班◆9n2SARETAi >>135 ベリルの福袋は7日まで予約できますからねー。 届くのは遅いのだと2月とか3月になるかも知れないけど、絶対に買えるから無理しなくても大丈夫ですよ。 お正月だけじゃなくて、クリスマスのコラボ商品も一月いっぱいまでは確実に取り扱いするので安心してください。 143 ななし >>138 やっぱり姐さん有能。 144 ななし >>138 姐さんお疲れ。歌合戦、最高に良かったよ! 147 ななし アイドルフェスも良かったな。 ところであのマント、どこにいったんだ……。 誰がゲットしたか知らんけど、もう国宝レベルだぞ。 155 ななし >>147 今日の革ジャンも誰がゲットしたんだろうなー。 誰かわかんないけど、おめでとう。 160 ななし >>147>>155 SNSに晒されてない所を見ると、ネットリテラシー高そう。 私ならめちゃくちゃ自慢しちゃうね。 164 ななし >>155 そういえば今日の登場、スタフェスの時の曲だったな。 169 ななし ベリルと言えばやっぱりヘブンズソードでしょ! ああああああああああああ、この1週間ずっとモヤモヤしてた。 175 ななし >>169 わかる。こーれ、完全に弄ばれてます。 178 ななし 今日のヘブンズソードのスペシャルライブ良かったなぁ。 全員が出てきたところで泣いちゃった。 181 ななし >>178 私も。 183 ななし >>178 貴女は私ですか? 186 ななし >>178 本郷監督、我が人生に悔いなしって顔してたな。 192 ななし >>186 そりゃなぁ……。人生懸けてきたんだもん。 197 ななし 本郷監督や歴代のドライバー、それを作ってきた人達が報われたのも良かった。 チジョー達も報われるといいな。あと小早川さんも。 何より剣崎、頑張って……。一日も倒れたままだと私も倒れるかも……。 203 ななし >>197 普通にあくあ君の……剣崎のMCに感動した。 あれはもう今までドライバーに携わってきた人達への感謝の手紙だよ。 208 ななし 松葉杖部長が眼帯してたのだけが気がかり。 神代みたいに拗らせてるだけならいいんだけど、もしかしてまた怪我した? 211 ななし >>208 虫に刺されて腫れたらしい。by職場の部下。 216 ななし >>211 せっかく足が治ったのに……。 217 ななし >>211 松葉杖部長、私達が見る時だけいつも怪我してるな。 早く治りますように。 220 ななし >>211 泣きっ面に蜂じゃないけど、今日ので泣いて目を擦って、腫れがますます悪化してそうなのが草w 完全にあくあ君がとどめ刺してますわ。 226 ななし >>220 もう逆に本望じゃないw 227 ななし >>220 ひでぇwwwww 231 ななし Mステ出演回といい、ヘブンズソードと音楽番組のコラボは相性いいよね。 235 ななし >>231 ほんの少し前なのに、その頃ですら遥か昔のような気がするわ……。 239 ななし あのCMの続きが見れて良かった。 ちゃんとみんなやり直せてるみたいだし。 243 ななし >>239 映像では黛君は親子でショッピングしてたけど、美洲様とあくあ様も一緒にお買い物したりするのかな? 248 ななし >>239 罪を償う小雛ゆかりと、前を向いたとあちゃんが良かった。 全国のお姉ちゃんはあれを見て、襲ったりするのを踏みとどまって欲しいな。 250 ななし >>239 天我先輩の彼女役を務めてた小早川さんが笑うようになってて良かった。 254 ななし >>239 結婚詐欺師だったあー様が、責任とって全員嫁にするのが良かった。 私もCMの中だけでもいいから、あー様のお嫁さんになりたいよ。 259 ななし なんか森川見てたらあのランウェイショー思い出したわ。 森川の覚醒はアソコから始まった。 262 ななし >>259 わかる。藤百貨店の時にあった全チャンネルリレーも良かったしね。 あー、またあの時みたいにサプライズでコンシェルジュとかしてくれないかなぁ。 268 ななし >>259>>262 それなら藤のトークショーも、あの頃から森川といえばベリル担当みたいになってた。 普段はホゲる癖に、あくあ君といる時だけ常に寝坊してるアナウンサーとしての能力が覚醒するんだもん。おかしいでしょw 271 ななし >>268 草w 273 ななし >>268 草w 278 ななし 森川がやってた特別番組の「先進国スターズに残された最後の秘境」は面白かったよ。 最後は現地民に崇拝されて森川が神輿に乗ってるのは爆笑した。 しかも周辺部族の人たちから長の称号もらったんだっけ? 284 ななし >>278 あの長の称号ってすごいんだぞ。本来であれば継続的にスターズの女王が贈られる称号だからね。 でも現地の部族はメアリー様を認めてても、フューリア女王陛下は認められてなくて、もうかれこれ10年以上解決されてなくて向こうの議会でも毎年の如く問題になってる。 それでもスターズが強硬手段に出なかったのは、部族はフューリア様をカットして次代のたし……カノン様に渡すっていうのを明言してたから。ただ、それが叶わなくなったからって森川に渡しちゃうとは思わなかったよ。 あいつ、ワンチャン、今でもスターズの中でクーデター起こせるだけの火種握ってるwwwww 289 検証班◆07218KADO6 >>284 お、おい、冗談だよな? あ、あああああいつ、スターズの人から、命、狙われたりとかしないよな……? 295 ななし >>289 大丈夫だろ。森川ゴリラだし。 297 ななし >>289 捗るってなんだかんだ言って優しいよね。 でも大丈夫。何があってもスターズは、森川に喧嘩売れないよ。 ・まず部族の人達が許さない。→暴動の火種になる。 ・森川に何かあったら友人のメアリー様が許さない。→政権簒奪の火種になる。 ・森川に何かあったら親友のカノン様が許さない。→政権簒奪の火種になる。 ・森川に何かあったら友人の羽生総理との関係が悪くなる。→日本との国交断絶もある。 ・森川に何かあったらあくあ様とベリルが敵に回る。→つまりこの国に宣戦布告したも同じ。 ・スターズ正教を完全に傘下に置いた聖あくあ教が敵にまわる。→国家滅亡へのカウントダウン。 303 ななし >>297 今、気がついたんだけど、あいつ日本で5本の指に入るくらいやばい奴なんじゃ……。 306 ななし >>303 他の4人って誰よ? 310 ななし >>306 森川、聖あくあ教の聖女様、皇くくり様、この国の国民になった、た……カノン様、そして、あくあ様というかベリル。間違いなく喧嘩売っちゃいけない上位リストでしょw 315 ななし >>310 この国の国民として、喧嘩売っちゃいけない5人のリスト。 あくあ君、とあちゃん、黛君、天我先輩、そして姐さん! 318 ななし >>315 これは同意ですわw 319 ななし >>315 完全に私と意見が一致したw 323 ななし 森川といえば毎日ご飯も面白かったよ。 また、あくあ君ゲスト回してくれないかな。 326 ななし >>323 小雛ゆかりの部屋もね! 329 ななし >>326 森川楓の部屋な。間違えるとまた拗ねるぞ! 334 ななし >>329 小雛ゆかりといえば、まさか、ゆうおにのアフターエピソードが見られるとは思ってもいなかった。 司先生、本当にありがとう! 今度こそ、絶対にハッピーエンドだよね!? 338 ななし >>334 お兄様の目から完全に光が消えてたけど、ハッピーエンドだよ。 だって、中の人がおっぱいに挟まれて幸せそうだったもん。 342 ななし >>338 もはやあくあ様がおっぱい好きなのは公然の秘密ですら無くなっちゃったからね。 それくらいおっぱい解放宣言は衝撃的だった。 そんな私も聖女堂のバストクリームを使ってブラジャーがワンサイズ大きくなりました。 345 ななし >>342 雑なステマ乙。 347 ななし >>342 聖女堂のステマ多すぎなんだよ。こんなの誰が騙されて買うんだよ。 353 ななし >>347 嗜みとかアヤナちゃんとか買ってたぞ。 358 ななし >>353 めちゃくちゃ知ってる人が騙されてて草wwwww 361 ななし >>353 ちゃんと純粋な子たちが騙されてて草w まぁ、変な成分入ってないから、使ってても問題ないんだけどね。 364 ななし >>323 いいですともにもまた出て欲しいなぁ。 小雛ゆかり→あくあ君(途中から全員集合)→メアリー様→総理が便所で森川の流れは最高だった。 クリスマス回も良かったけど、新年一発目の総理回も楽しみ。 369 ななし >>364 トットちゃんの部屋の1時間スペシャルも最高だった。 メアリー様がサプライズかと思いきや、あくあ君が騎士兼ボディーガード役で一緒に出ててびっくりしたわ。 372 ななし おっぱい解放宣言の話が出てたけど、あの後のお見合い大作戦も衝撃的だったな。 男性達への理解が広がったし、男性達が頑張るなら私たちも学ばなきゃって思った。 375 ななし >>372 次の開催が今から楽しみ。最初はゆっくりとだけど、男性側からの希望者が増えてきてるから、徐々にスパンを短くしたいって言ってた。 379 ななし なんか、今年の思い出を語り合うみたいになってるけど、やっぱりベリルアンドベリルでしょ! 祈りを捧げる4人の横顔に涙が出た。 383 ななし >>379 USJスペシャル回も、4人が楽しそうで本当よかった。 386 ななし >>379 あくあ君が農家のお姉さんのおっぱいにデレデレしてたり、搾乳体験で畜産業のお姉さんのおっぱいにデレデレしてたりとかな! 391 ななし >>386 ポップアップショップでもデレデレしてたし、定期的におっぱいにデレデレしてるあくあ君が目撃されてるの草w 397 ななし >>391 今だから言えるけど、私、その時に見られた1人なんだよね。 あの時、おっぱいを見られるってこんなにも嬉しい事なんだって初めて知った。 ああ、私のおっぱいってあくあ君に見られるために育ってきたんだなって、後で感動で泣いちゃった。 念の為に妊娠検査薬も買ってきたけど反応はなし。 402 ななし >>397 想像妊娠で妊娠検査薬が売り切れた事を思い出したwww 406 ななし >>402 なっつ! 茄子が売り切れたり、うどんが売り切れたり、初期のあくあくん狂想曲は、販売側もまだ整ってなくて凄まじかったな。 410 ななし そういやプロゲーマーのユリス来日してるな。 白龍先生とはラ・メーン食ってたけど、あくあ君ともご飯いけたのかな? 414 ななし >>410 3人でプチお疲れ会したみたいだよ。 リハから帰ってきて今朝、3人で一緒に飯食ったって言ってた。 417 ななし >>410 ラストサバイバーとか警備員ゲームとかも良かったけど、また大会で活躍するシロくんを見たいな。 420 ななし >>417 いまだにラストサバイバーのクリップ見てるわw ヘリから落ちる小雛ゆかりとか何度見ても歯茎でるwww 425 ななし >>420 天我先輩視点みたか? 1人ソロキャンプ回みたいでめちゃくちゃ面白かったぞw 428 ななし >>420 まさか捗るとあくあ様が共演する日が来るなんてな。 433 ななし >>428 捗るってメアリーとの合同音楽会でも、あー様と一緒の空間にいたんだよな。羨ましい! 437 ななし >>433 あくあ君は聖クラリスとの合同イベントにも参加してたし、あの時はOGとして誇らしかったよ。 今でも乙女咲の次にメアリーと聖クラリスは人気だしね。 441 ななし >>437 乙女咲への入学試験、男子ですら選考あったみたいだし普通にやばすぎでしょ……。 445 ななし >>441 ハロウィンの文化祭イベントが今から楽しみ。 またあくあお姉様がミスコンで他の出場者を圧倒して優勝するところを見たいなw 448 ななし >>445 あくあ君が演じたピンクのバラ完成版、ミュージカル化に向けて動き出してるの期待。 果たしてヒロイン役は誰がやるのか。アヤナちゃんか、レイラさんか、小雛ゆかりか、美洲様か、それとも他の人か……。 449 ななし >>445 ハロウィンイベントもめちゃくちゃ楽しかったー! 初めてベリルのライブに参加できたからすごく印象的。 中々、あくあ君が出てこなくてどうしたのかなって思ったけど、だからこそ出てきた時は最高にテンション上がった! 453 ななし >>449 私の初めてのライブは夏コミだったなぁ。ベリルステージは最高だった。 冬コミ期待してたけど、今回は歌合戦とクリスマスイベントで難しかったみたいだね。 それでもブース参戦嬉しかった。生の姐さん見れたしw 457 ななし >>453 冬コミのベリルのブースやばかったよなw 臨時の売り子でたし……ンンッ、カノン様がいたり、森川がいたりw カノン様は森川が長いうんこに行ってた1時間だけの臨時だったけど、ガチで妖精さんみたいに可愛くて鼻水出た。 461 ななし >>457 まじかよ! 私の時はバイトの子だったわ。めちゃくちゃ綺麗なお姉さん。 たし……カノン様に負けてないくらい綺麗だったけど、やたらと手際良かったな。 あれはバイトやり慣れてる人だわ。 465 ななし >>461 ラーメン竹子で働いてるバイトリーダーの子だよ。あの子、めちゃくちゃ手際いいんだよね。 こっちがお札を出すのと同時に、向こうから釣り銭が出てくるのはもう神業でしょw あれはベテランじゃないとできないわwwwww 469 ななし 冬コミのグッズ買いたかったなぁ。 472 検証班◆9n2SARETAi >>469 来月から通販で再販ありますよ。 476 ななし >>472 姐さん反応くそはぇえw 479 検証班◆9n2SARETAi >>476 今、移動中だけど、私、運転してないんで……。 ちなみに一度言って見たかったセリフがあるんですが、みなさんあくあさんがどうしているか聞いてくれませんか? 482 ななし >>479 姐さん、あくあ君どうしてる? 484 ななし >>479 姐さん、あくあ様はもう帰った? 487 検証班◆9n2SARETAi >>482>>484 あくあさんなら今、私の隣で寝てますよ。 移動中の車の中ですけどね。私の肩にもたれかかって寝てるので、掲示板でもやってないと心が落ち着かないんです。 492 ななし >>487 なんだって〜!? 495 ななし >>487 嘘だろ!? 496 ななし >>487 うらやま……って思ったけど、私が同じ状況なら確実に耐えられないわwwwww 姐さん乙w 500 ななし >>487 あくあ君、ほんとお疲れ様。 リハも深夜から明け方で今日はほとんど寝てなかったんじゃないかな。 11月の終わりのサッカー世界大会あたりから立て続けに色々あったから。 504 ななし >>500 そういえば観客席にマナート殿下が居たな。 AQUARIUMのデュエットオーディションやるからかな? 508 ななし >>504 アイドルオーディションも合宿やってるらしいし、さて、どうなるんだろう。 私たちが見るのはもうちょい先なんだろうけどみんな頑張って欲しいな。 511 ななし あかん、何度見ても総理で笑ってしまう。 日曜激論の時も酷かったけど、今回も酷いwww 515 ななし >>511 骨折した森川の代わりに出たやつな。 あくあキッチンで森川の代打で、たし……カノン様が出たのも楽しかった。 ああいう男女のいちゃつきをもっと見せて欲しい。 519 ななし >>515 雑誌よかったわ。夫婦の日常を遠慮せずにもっと見せてほしい! だからCM依頼したパナソニーはよくやった。あれで普段の2人の生活の解像度が上がったもん。 523 ななし >>519 とあちゃんデートやannannもそうだけど、あくあ君が出る雑誌にハズレなしだわ。 そりゃ聖あくあ教も聖書とか聖典に認定しますわ。 530 ななし >>515>>519 クリスマスにさ、森川と一緒にあくあ君がお姉さんと一緒に出てたけど、今度は夫婦で出て欲しいな。 なんか子供と戯れる2人がみたい。 536 ななし >>530 クリスマスライブとナイトパレードも良かったな。 特にヘブンズソードで放心状態だった私には癒された……。 542 ななし >>536 ベリルサンタめちゃくちゃ良かった! 追加動画見たけど、ほんとどれも良かった。 なんかベリルはベリルなんだなって改めて思い知らされたわ。 547 ななし >>536 子供と一緒に聞いた大聖堂のライブは感動的だったよ。 黛君も頑張ってたし、子供より私の方が泣いちゃった。 555 ななし みんな忘れてるかもしれないけど、やっぱりスターズに乗り込んだのが一番最高だったわ。 559 ななし >>555 忘れるわけないでしょ! 561 ななし >>559 掲示板民にとってある意味で最大のイベントだと思ってる。 566 ななし >>561 あれはもう特別だから。 570 ななし >>555 今、改めて見たらやべーぞ。 もうとあちゃんのライブから泣けるし、天我先輩がバイクで突っ込んだシーンで心が震えたわ。 575 ななし >>570 わかるわあああああああああああ。 クリスマスのとあちゃん変身回にさ、あの時の曲が流れてさ……その瞬間に全部理解しちゃったんだよね。 全部乗り越えた先があのイベントだったんだって。やっぱこいつらリアルでヘブンズソードやってるじゃんって思った。 581 ななし >>570 今、あの時の広場に行くと天我先輩と黛君が2ケツするバイクの銅像、とあちゃんライブの銅像、あくあ様とカノン様の銅像、それとなぜか聖あくあ教の聖女様の銅像が立ってる。 ちなみに来年から市民投票の結果、ベリル広場に名前が変わるそうです。 藤百貨店の藤トラベルでツアーもあるからよろしくね! 以上、藤百貨店勤務のファンの1人でした。 584 ななし >>581 藤百貨店ネキ! 590 ななし うわああああ、やめてくれみんな。 なんかみんなが思い出話を始めるから走馬灯のように色んな事がフラッシュバックしたわ。 595 ななし >>590 わかる。感情、ぐちゃぐちゃになるよな。 598 ななし 森川wwwww 602 ななし いいぞ、森川は煩悩退散のために多めにカネついとけ! 606 ななし >>606 あれ? あいつって忍田神社に行ったんじゃないの? 611 ななし >>606 その手前にある寺を見つけて除夜の鐘突きに参加してるw 616 ななし 忘れもしません。あの日、あの時、初めてあくあ様に出会った事を昨日のように覚えています。 貴方は私が思ってた以上に、想像を軽く超えてくるような人でした。 おそらくはこの国にいる多くの人が貴方に救われたのだと思います。 でも……あと少し、あともう少し、この国にはまだ貴方の救済が必要なのです。 貴方ならきっと最後の1人を、彼女が背負った重い荷物ごと救ってくれると信じて……。 そう信じて、今年最後の616は私がいただきます。あくあ様、この国に生まれてきてくれてありがとう! 620 ななし >>616 お前、急にどうした!? って、もしかして始まりの616か!? 624 ななし >>616 始まりの616キター!! 627 ななし >>616 忘れられねぇよ! アイドル白銀あくあも、ベリルも、検証班も、掲示板も全部全部あそこから始まったんだ!! 632 ななし やべぇ。明日、ヘブンズソードあるのにスレが盛り上がってきて年明けても寝れそうにねぇ!! 636 ななし >>632 ようこそ完徹組へ。 638 ななし >>632 大丈夫、仲間ならたくさんいるぞ。 641 検証班◆07218KADO6 みんな、ありがとな。 来年もよろしく。 643 検証班◆9n2SARETAi みなさん、今年はお世話になりました。 来年も良い年になるように頑張ります。 647 白龍◆XQshotacon みんな、凍結祭りの時に救ってくれてありがとう。 ら、来年こそは現実に勝ってみせるぞ! 651 検証班◆CHiMPOsuki うわああああ。みんな、今年はありがとね。 来年もよろしく。ごめん。今、仕事中だからもう行きます!! 653 検証班◆010meTA473 嗜みちゃんふっかーーーつ! もう少しで気絶したまま年を越すところだった。 今年はみんなありがとう! 来年もよろしく!! 657 ななし うおおおおおおおおおおおお! みんなありがとおおおおおおおおおお! 660 ななし ドチャクソおせわになりましたああああああああああ! 663 ななし お前ら、来年もよろしくな!! 668 ななし ベリルだけじゃなくて、みんなのおかげで今年も楽しかったよおおおおお! 671 ななし 去年の年越し掲示板なんてめちゃくちゃ暗かった頃が懐かしい。 みんな楽しい思い出をありがとう。 675 3510◆ULTi-Hi-P3 あわあわあわ、ニホン ノ オオミソカ ヤバイ……。 これはサーバーが持たないかも。また低減モードに移行します!! 679 ななし あくあ様、本当にありがとう 貴方のおかげで本当にこの一年が最高に楽しかった!! 683 ななし あー様、頑張ってくれるのは嬉しいけど、ちゃんと休んでね!! 来年もよろしく!! 686 ななし あくあ君に出会ってから、毎日が楽しいよ。 こんなに嬉しい気持ちにさせてくれてありがと! 690 ななし あくたんといつか生のライブで会える事を楽しみにしてます。 その時までに私のHカップ、聖女堂のクリームでサイズアップしておくね! 696 ななし 今年はあくあ君との思い出でいっぱいだよ! これからも一緒に沢山思い出つくろうね! 700 ななし あくあ様、沢山の幸せをありがとう! 私たちから返せる事なんて何にもないかもしれないけど、少しでもこの気持ちが届いてくれるといいな! 704 ななし あくたん、本当にお疲れ様。 それと、とあちゃん、あくあ君にもっとくっついてくださいどうぞ。 707 ななし TENGA! TENGA! TENGA! あくあ君、堕天使TENGA先輩をこの世界に降臨させてくれてありがとう!! 712 ななし あくあ君と黛君が共演するドラマが今から楽しみだよー! 黛君、ヘブンズソードでもどんどん良くなってるし、期待してます!! 718 ななし ベリルの4人と、姐さん達裏方のスタッフさん、そして天鳥社長に感謝!! 722 ななし 姐さん年末なのに忙しそうだけど無理しないでね。 嗜……カノン様と一緒にあくあ君を支えてあげてください! 730 ななし 天鳥社長、今日のステージ本当に感動した。 最後に頭下げてたけど、むしろ頭下げるのは私たちだよ!! これからもあくあ様とベリルのみんなをよろしくね!! 734 ななし 本当にみんなありがとおおおおおおおおお! 740 ななし 君はこの速さについて来れるか? 私はついていくぜ。さぁ、2023年だ!! 743 ななし さようなら過去最高に楽しかった私の、ううん私達の2022年。 そして来年は2023年は今年を超えてくれると信じて……あけまして、おめでとおおおおおおおおおおおおお!! 748 ななし あけおめえええええええええええええ!! 752 ななし あけたあああああああああああああああああああ! 754 ななし 2023年キターーーーーーーーーーーーーー! 757 ななし みんな今年もよろしくううううううううううううう! 763 ななし あけましておめでた! なんちゃって! 768 ななし みんな今年もよろしくな!! 771 774◆Hi-P3erver ピーッ、ガーッ……! サーバー負荷軽減中、サーバー負荷軽減中。 低電力モードに移行します。 775 ななし なんとなくだけど、ここら辺あたりで鯖ちゃんがうちのオフィスにある古いファックスみたいな音出してそうw 779 ななし SNSは歌合戦のラストで落ちたけど、こっちもつかな? とりあえずあけおめ! 782 ななし 今年もありありあり、って、書いてるうちにあけそう! おめでとおおおおおおおおおおおお! 786 ななし 今年もよろしくお願いしまーーーーーーす。 さーてと、もう何もイベントないだろうし、お風呂入ってこよ。 790 ななし みんな年明けだからってここら辺で離脱するなよ! 特に風呂ネキ! 油断した時にベリルはなんかぶち込んでくるからな! 798 ななし みんな今年もよろしくねえええええええええ! 803 ななし >>653 あ、出たな。チジョー、タシ・ナミーw 806 検証班◆07218KADO6 >>653 うわぁ。嗜みの亡霊だ! なもなも!! 810 ななし 嗜み勝手に成仏させてるやつがいて草w そう思ったらめちゃくちゃ知ってる奴だったwww 814 ななし 森川、さっき携帯いじってると思ったら……。お前さあw 818 ななし なんかこう空気感が変わったな。 今年は私も行けるんじゃないかって気がしてきた。 そろそろベリルの耐性菌とかついてきたんじゃない? それかホゲラー波対策に頭に巻いたアルミホイルが功を奏したのかも。 825 検証班◆9n2SARETAi 皆さん、改めて今年もよろしくお願いします。 ベリルからのメッセージがあるので動画配信サイトの公式チャンネルか、公式HP、それぞれのSNSを確認してください。あ、SNSは落ちてるのか……。 829 ななし >>825 姐さんありがと。 834 818 >>825 うわああああああああああ。 838 ななし >>834 全然、変わってなくて草wwwww 842 ななし 風呂ネキーーーーー! 早く戻ってきてくれええええええええ! 846 ななし >>825 towitterなんか制限つけるとか言ってるし、もういっそベリルが買収してくれ。 今だって耐えられたし、鯖ちゃんなら大丈夫。 850 ななし 鯖ちゃんマジですげぇw 制限つけてるとはいえ、その制限だってうまくコントロールして落としてないし。 歌合戦で落ちたSNSとは次元が違いますわ。今日も影のMVPは鯖ちゃんだよ。 853 ななし >>825 みんなからのメッセージ、ほんと嬉しい! 858 ななし >>825 これさ。とあちゃんとあくあ君は、黛君のメッセージの時に後ろで何言ってるの? わかる人いる? 862 ななし >>858 あくあ君「やばい。さっき食いすぎてお腹痛くなってきた」 とあちゃん「もー、だからトイレいっときなって行ったのに」 869 ななし >>862 と う と い ! 871 ななし >>862 ありがとうございます。ありがとうございます。 874 ななし >>862 サンキュー読唇術ネキ!! 879 ななし >>862 やっぱり、たしなんとかさんは賑やかし要員だったんだ! 883 ななし おい!! また渋谷スクランブルの交差点のとこで何か確認してるぞ!! 886 ななし >>883 ふぁっ!? 889 ななし >>883 多分、1日に放送されるヘブンズソードが終わった後に変わるからそれの確認だと思う。 遅くまでお疲れ様って言ってあげて。 893 ななし ヘブンズソード、確か1時間スペシャルだっけ……。 長かったねって言いたかったけど、色々やらなきゃいけない事が多すぎて逆に良かった。 900 ななし 格ゲーでヘブンズソード使えるのも放送後だっけか。 先行ダウンロードした時から、今日使えるのを楽しみに待ってたわ。 904 ななし >>900 いいなー、格ゲー苦手なんだよなぁ。 908 ななし >>904 配信とかもあるだろうし、見てるだけで楽しいよ。 912 ななし ええなー、私も格ゲー配信しようかな。 916 ななし >>912 乙女ゲーから逃げるな!! 917 ななし >>912 インコちゃん。野生の森川楓と野良の小雛ゆかりが君を待ってるよ。 920 ななし みんなインコに厳しくて草wwwww 923 ななし インコ、まだ家に帰れてないの草wwwww 927 ななし インコ、マジで草wwwww 930 白龍◆XQshotacon インコさん頑張って。私は帰ったらもう寝ます。 みんなお疲れ様ー。 934 ななし >>930 先生お疲れ。今年もよろしくね。 936 ななし >>930 え? 先生、もう帰るんですか? 今から例の仕事の進行状況がどうなってるか確認の電話入れますね!! 941 ななし >>936 編集wwwww 943 ななし 先生もねれないようになってて草wwwww 945 ななし >>930 先生、正月の午前0時から仕事お疲れ様ですwww 949 ななし 編集さん、先生を見逃してあげてw 953 ななし >>949 みなさんお優しいんですね。大丈夫、冗談ですよ。 こんな正月から働かせたりするわけないじゃないですか! 今って、そういうの凄く厳しいんですよ。もう、時代は変わったんです。 チッ、秒で携帯の電源を落としたな……! 955 ななし >>953 本音漏れてるってwww 958 ななし >>953 先生も逃げ慣れてるwwwww 960 ななし なんや、先生も寝たんか。それじゃあ私も……。 963 ななし >>960 インコはゲームがあるじゃん。ベリルのゲームが待ってるよ? 964 ななし >>960 魔の1週間突破しようぜ。もう6日目に突入できてるインコくらいしか期待できないんだよ。 他の実況者はダメだ。クリアできそうにない。 小雛さんゲーム配信やってくれないし。 966 ななし >>960 インコ、会社の公式SNSがもう配信するって予告出してるぞ。頑張れ。 970 ななし >>966 うそやろ!? 973 ななし >>970 嘘だよ。SNS落ちてるのに告知できないって。 それに流石に会社も私達もそこまで鬼じゃないよ。 普通に休め。 977 ななし >>973 ふ、ふぅー! 助かったでほんま……。 980 検証班◆9n2SARETAi 私もそろそろ着くのでまた。インコさんもあまり無理せずに。 みなさんもまた明日、それでは!! 982 ななし >>980 姐さん乙。 984 ななし >>980 姐さんありがと。 988 検証班◆07218KADO6 よしっ、姉さんが寝たしここからは大人の時間だぜ。ぐへへ……! 990 検証班◆9n2SARETAi >>988 993 検証班◆07218KADO6 >>990 ひ、ヒィッ! 995 ななし >>993 学習してなくて草wwwww 998 検証班◆010meTA473 私も落ちます。みんなおやすみー。 捗るもくだらないことばっかり言ってないで早く寝なよ。 1000 検証班◆CHiMPOsuki あ、あれ? やっと仕事が終わったのに、もうみんないなかったりする!? 1000取れるかどうかわかんないけど、1000なら今年もみんなにとっていい年でありますように!! 1001 3510◆ULTi-Hi-P3 掲示板の民よ! 私は帰ってきた!! というのは一旦横に置いといて……お姉ちゃん達、夜にいかがわしい事をするのはいいけど、遅くなりすぎちゃダメだよ。早く寝て明日のヘブンズソードに備えよ! ************************************************ やっと年越せたと思ったら、もう来年が迫ってきてる。 人力の更新速度でどうにかならないかと思ったけど、やはりやりたい事がたくさんあると遅くなっちゃいますね。 それはそうと、今までfantiaやfanboxで更新してたものをノクターンでも公開しました。 https://novel18.syosetu.com/n5397ih/ 加筆修正+絵を追加しながら更新していくつもりです。今のところインコさんのところまで公開しています。 アヤナのifストーリー公開しました。 https://fantia.jp/yuuritohoney https://www.fanbox.cc/@yuuritohoney 作者のtwitterアカウントです。更新が遅れた時はこちらで連絡します。 https://mobile.twitter.com/yuuritohoney https://mobile.twitter.com/yuuritosub 上が本垢、下がサブ垢です。 アイドルオーディションの推し投票をできる場所を用意しました。 ※オーディションメンバーの詳細に関してはwikiか作者Twitterを確認してください。身長カップ数など書いてます。 https://customform.jp/form/input/140950 あくあとコラボして欲しいキャラや、ノクターン回についてのアンケートやってます。 よろしければどうぞ。 https://customform.jp/form/input/140130 wikiです。有志の皆様、ありがとうございます。 https://wikiwiki.jp/yuuritohoney/ アラビア半島連邦についておねショタ短編書きました。 https://novel18.syosetu.com/n4279ib/ クリスマス用の短編、ムーンライトでとあ注意。 https://novel18.syosetu.com/n5480hz/ 最初は夜影ミサ視点、後半は夜影役を務める小早川優希さんの視点になります。 ******************************************** 夜影ミサ、私の戦う理由。 剣崎総司……。 急に私の目の前に現れてヘブンズソードを奪って行った男の名前だ。 最初は男なんかにって思ったけど、あいつは私の知っている他の男達とは何かが違っていた。 ムカつく奴だが、あいつの実力が本物なのは疑いようのない事実である。 だからアイツが倒れるなんて、倒されるなんて思っていなかった。 「ケンジャキィィィイイイイイイイイ!」 橘と神代が倒れた剣崎に駆け寄る。 早まる心臓の鼓動、私は目の前に現れた人物を見て固まっていた。 「まずは1人……」 エゴ・イスト……私のお母さんの命を奪ったチジョーの名前だ。 その顔を忘れた日は一度としてない。 「お前えええええええええええ!」 バタフライファムに変身した加賀美がエゴ・イストに飛び掛かる。 凄まじい攻撃のラッシュ。それでもエゴ・イストは難なく全てを捌き切った。 「中々のスピードだが……怒りに身を任せた攻撃では私は倒せないぞ?」 エゴ・イストはバタフライファムの武器を掴む。 「それに、パワー不足だ」 槍を掴んだエゴ・イストは、そのまま槍ごとバタフライファムを持ち上げて放り投げる。 放り投げられたバタフライファムが壁に激突すると、中の加賀美が衝撃で気絶したのか、変身が解除されて床に転がった。 「加賀美!! くそっ……! ヘンシンッ!」 ポイズンチャリスに変身した神代がカリバーンを手に、エゴ・イストに飛び掛かる。 無理だ……。やめろ。お前達じゃそいつには勝てない!! 私は心の中で叫び声を上げた。 あのお母さんですら勝てなかった相手。チジョーの幹部、エゴ・イスト。 私はアイツの強さをよく知っている。 「神代、サポートする! 変身!」 ライトニングホッパーに変身した橘が、中距離からの銃撃でポイズンチャリスの援護に入る。 動かなきゃ、動かなきゃ、動かなきゃ……。目の前に復讐の相手が! 倒すと誓った相手がいる!! でも、そう思えば思うほどに、お母さんの命を奪ったエゴ・イストを見て足がすくんだ。 なんで、どうしてという言葉が脳裏によぎる。 「ほぅ……良い剣だ。しかし、その剣に拘っているようでは……過去の栄光に縋っている臆病者では私には勝てんぞ?」 エゴ・イストはポイズンチャリスの持っていた剣を叩き落とすと、その剣を使ってポイズンチャリスを圧倒する。 倒れたポイズンチャリスは変身が解除されて神代の姿に戻った。 それを見たエゴ・イストはポイズンチャリスには興味を失ったのか、持っていた神代の剣、カリバーンを神代の目の前に放り捨てる。 「さぁ、残ったのはお前だけだな」 「く……」 ライトニングホッパーは距離を取って戦うタイプのドライバーだ。 攻撃を回避し、弾き、近接戦にもつれ込むエゴ・イストとは明らかに分が悪い。 「橘……下がりな」 え? 声の方に振り向くと、剣崎の側に田島司令が立っていた。 その圧に、空気が震える。 「だが、しかし!」 「良いから下がるんだよ。そいつは……私がやる」 田島司令は地面に膝をつくと、剣崎のベルトに手をかけた。 剣崎の顔を見つめる田島司令が、すごく優しい顔をしていたように見えたのは私の気のせいだろうか。 「剣崎、悪いけど、少しの間だけ借りる……いや、返してもらうよ」 ベルトを拾い上げた田島司令は、覚悟を決めた顔で橘の前にでた。 エゴ・イストは身構えたまま、その様子をじっと見守る。 田島司令の何もさせない。動かさせないという圧がエゴ・イストに何もさせなかった。 「ヘブンズソード。一回で良い。この子達を守るために、このボロボロの体にもう一度、力を貸してくれないかい?」 剣崎の上をグルグルと回っていたカブトムシが、ゆっくりと田島司令の手に収まる。 田島司令は愛しい目でカブトムシを見た後に、天を見げた。 「夜影隊長……もし、この状況を天国から見てるなら、この頼りのない後輩に少しは力を貸してくださいよ」 田島司令が何を呟いたのかまでは聞こえなかった。 田島司令は視線をエゴ・イストに戻すと、カブトムシをベルトに装着する。 「変身!!」 ああ……懐かしい光景だ。 『マスク・ド・ドライバー、ヘブンズソード! プロトタイプゼロ!!』 今のヘブンズソードとはほんの少しだけ違う。色だってグレーだし、ヘブンズソードより少しだけ角張ってる。 お母さんと田島司令は、SYUKUJYOの初代ドライバーでテストドライバーだった。 「懐かしいわね。この感じ……。あの頃のように体は動かないかもしれないけど……それでも、これ以上は、この子達には指一本触れさせない!!」 田島司令はエゴ・イストに飛び掛かる。 エゴ・イストは一旦相手の攻撃をいなそうと回避行動を取るが、その動きは田島司令に見透かされていた。 回避した先に田島司令の攻撃が飛んでくる。 「くっ!」 攻撃が直撃したエゴ・イストは苦悶の声をあげる。 「あの日、あの夜……夜影先輩の命を奪ったお前の事を、一度として忘れた日はない!!」 「貴様……! そうか、お前、あの時の!!」 凄い……。田島司令の攻撃はエゴ・イストを圧倒し追い詰めていく。 もしかしたら倒せるんじゃないかって、そう思った。 「いくよ。ヘブンズソード」 田島司令はベルトに装着されたカブトムシに手をかける。 そして一瞬の隙を突いて、相手のエゴ・イストに飛びかかった。 「ドライバァァァアアアアア! キィィィイイイイイック!!」 「ぐわぁあああ!」 田島司令の、ヘブンズソードのドライバーキックを真正面から受けたエゴ・イストは弾き飛ばされる。 やったか!? 誰しもがそう思った。 「くっ……!」 でも、先にふらついたのは田島司令だった。 元より満身創痍だった田島司令は、変身を解除してその場に倒れる。 「思ったよりやる。しかし、私は耐えたぞ」 立ち上がったエゴ・イストを見て私は絶望する。 そんな……田島司令のあの一撃でも倒せなかったなんて、もう、どうしようも……。 『ライトニングバースト!!』 エゴ・イストに向かってライトニングホッパーの銃撃が飛ぶ。 「何!?」 起き上がったエゴ・イストに対してライトニングホッパーが間髪入れずに攻撃を加える。 橘は田島司令が戦っている最中も常にチャンスはないかと探っていた。 「よく見ろ! エゴ・イストも決して浅くはないダメージを負っている!!」 ライトニングホッパーは、橘斬鬼はもうチャンスはここしかないとフルパワーの銃撃を何度も放つ。 それを見たSYUKUJYOの隊員達はお互いに顔を見合わせると、無言で頷いた。 「わ、私達も協力します!」 「剣崎君達を守れ!」 「みんな武器を持て! 微々たるものかもしれないが私達も加勢するわよ!!」 「田島司令の頑張りに報いるためにも!!」 SYUKUJYOの隊員達がライトニングホッパーの攻撃に合わせて、自分たちも攻撃を加える。 私は……臆病な私は、ただそれを見ているだけしかできなかった。 「く……トラ・ウマーいるんだろう!? 一旦、退却するぞ!」 手負のエゴ・イストはトラ・ウマーが作り出した陰に飛び込むと、どこかへと逃げていった。 「田島司令……」 SYUKUJYOの本部に戻ってきた私は、横たわった田島司令を見て自分の頬を殴り飛ばしたくなった。 私は一体何をしていたと言うのだ!? 何も、何もできなかったじゃないか!! ずっとずっと、エゴ・イストを、母の仇を討とうとしていたのに、足がすくんで何もできなかった自分が腹立たしくなった。 「なんでよ。なんで肝心な時に私は……」 頬に涙が伝う。 復讐を遂げるまではと、ずっと封印してきた弱い私。それなのに私は……。 壁にもたれかかったままずるずると落ちるように地面にお尻をつけた私は、蹲るようにして咽び泣いた。 「ひっ……ひっく……ひっ、ひっ……」 それからどれくらいの時間が経ったのだろう。 私は無意識に起き上がると病室を出て、どこに向かうとも決めずに本部の通路を彷徨った。 「加賀美さん!」 声の方向へと顔を向ける。 するとベッドから起きあがろうとしていた加賀美を、看護隊員が止めようとしていた。 「ダメです。まだ寝てないと!!」 「チジョーは……一度は退いたかもしれないけど、これがチャンスだって準備を整えたらきっとまた来る。ここを、SYUKUJYOの本部を潰しにくるってわかるから。SYUKUJYOの隊員である僕が寝ているわけにはいかないんだ!!」 加賀美……なんで、なんでお前はそんなに強いんだ? こんな絶望的な状況で、どうしてまた立てる? お前だってエゴ・イストの強さはみただろ? 手も足も出なかったじゃないか!! 「だったら、加賀美さんは逃げてください!」 看護隊員の言う通りだ。 ドライバーが生きていればまだどうにかなる。加賀美は逃げるべきだ。 「逃げてどうするのさ? 剣崎と違って、僕じゃエゴ・イストには勝てないかもしれない。それでも、僕達が逃げたら、その間に誰かが苦しむ事になる。そんなの嫌だ!! だから、僕はもう逃げたくない! もう、この気持ちに、自分の心に嘘をついて生きたくないんだ!!」 加賀美……お前は、お前は、私のような弱虫とは違うんだな。 そうか、だから、バタフライファムは君を選んだのか……。君のその勇気を美しいと思ったから。 私は加賀美からスッと視線を外すと、またふらふらと彷徨い始めた。 「ん……」 暗い道場の中、座禅を組んでいる男が居た。ああ、神代か……。 神代は、目の前に置いた剣を、カリバーンをジッと見つめる。 「過去の栄光に引き摺られているようでは勝てないか……」 カリバーンは特殊な剣だ。 ドライバーが使う武器でもないのに、カリバーンはチジョーに対して決定的なダメージを与える事ができる。 田島司令から聞いた話だが、ドライバーシステムの元になったのもこのカリバーンだそうだ。 だが、このカリバーンとポイズンチャリスの相性は悪い。 ポイズンチャリスは弓を使った遠距離からの攻撃か、それを分裂させた2本の取り回しのしやすい短刀を使ったスピードと小回りの効く近接戦闘に特化している。 あんな大きくて長い剣を振り回していては、ポイズンチャリスのその特性が完全に失われてしまう。 「カリバーン、お前は……俺の、この決断を許してくれるか?」 神代は愛おしそうな目でカリバーンを見つめる。 そっとしておいた方が良いと思った私は、物音を立てずにその場から離れた。 「剣崎……」 気がついたら私は剣崎の病室の近くに来ていた。 中をそっと覗くと、橘がベッドに横たわった剣崎の前に立っていた。 「お前ならきっと、エゴ・イストやトラ・ウマーでさえも救おうとするんだろうな。でも……俺は違う! あいつらを倒す! これ以上の被害者を増やさないためにも、それがきっと正しいはずなんだ!! だから……だから、早く目を覚まさなきゃ、俺が全部やってしまうからな!!」 私は慌てて曲がり角に身を隠す。橘は病室を出ると、私に気がつく事なくそのまま反対方向へと通り過ぎていった。 橘……きっと剣崎に目覚めて欲しくてあんな事を……。 あいつも素直じゃないところがあるからな。 私は部屋に入ると、ベッドに横たわった剣崎を見下ろす。 「早く目を覚ませよ。橘も……加賀美も、神代も、SYUKUJYOOの隊員も、それに田島司令だって、みんなお前の目が覚めるのを待っているんだ。そして、いつもみたいに変身して、私の代わりにあいつらを倒してくれよ……!」 自分でも無茶苦茶な事を言っているのはわかる。 田島司令が無茶をして、命をかけたあの一撃でもエゴ・イストを倒せなかった。 それなのに次はエゴ・イストだけじゃなくて、トラ・ウマーを含めたチジョーが総力戦でここに仕掛けてくる。 勝てない。剣崎が目を覚ましたとしても多分同じだ。そんな事はわかってる。それなのに、こいつの顔を見たら、縋りつきたくなってしまう。 はは……勝てないってわかってるなら逃げればいいのに、私はここから逃げていく場所も無い。 夜影ミサにはここしかないんだよ。それなのに私の心はもう折れてしまった。 「私は、どうしたらいいんだ……教えてくれよ。剣崎」 シンとした部屋の中に、けたたましいサイレンの音が鳴り響く。 『チジョーの出現を確認しました!! SYUKUJYOの隊員は一般市民の避難を最優先させつつ、これを迎撃してください!! 繰り返します! チジョーの出現を確認しました。SYUKUJYOの隊員は……』 目の前のモニターに街に出現したチジョー達が映った。 暫くするとそこに神代達が運転するバイクが到着する。 「いくよ2人とも! 変身!」 「俺と加賀美でエゴ・イストを抑える! 橘、トラ・ウマーは任せたぞ! ヘン……シン!」 「お前に言われなくても俺がやる! 変っ身っ!」 ドライバーに変身した3人が戦う。 その隙にSYUKUJYOの隊員達でも戦える隊員達は一般チジョーを抑え、普段は表に出ない裏方の隊員達が一般市民を避難誘導する。田島司令はいない。それでもみんなが自分達のできる事をしていた。 ああ、肝心な時に私はここで何をしているんだろう……。 それぞれの頑張りもあり最初は上手くいっていたが、徐々にチジョーの方が押しはじめる。 決定打はエゴ・イストが連携の乱れた加賀美を狙って先に落とした事だった。 「加賀美!」 地面に転がった加賀美を見て神代が叫ぶ。 加賀美はまだ変身したばかりだし、怪我も負っていたし、何よりもドライバーとして他のドライバーと連携して戦ったのもこれが初めてだ。狡猾なエゴ・イストがそれを見逃すはずがない。アイツは、エゴ・イストはそういう奴だ。 「くっ、このままでは!!」 1人になった神代だが、ここから驚異的な粘りを見せる。 それでも届かない。神代がエゴ・イストを倒せるビジョンが見えなかった。 「私にどうしろって言うんだ……」 勇気を出して立ちあがろうとしても、足が! 足が前に動かないんだよ!! ああ、私は……私はなんて弱いんだ。 【その……弱さごと自分を受け入れろ】 剣崎の声にハッとして前を向く。 しかし目の前の剣崎はベッドに横たわったままだった。 幻聴なのか……? 【ねぇ、お母さんはどうして戦うの? チジョーが怖くないの?】 過去の記憶がフラッシュバックする。 幼い自分、その傍にはお母さんが居た。 お母さん! お母さん、私……。 【怖いさ。誰だってきっと怖い】 【じゃあ……なんでお母さんは怖いのに戦うの?】 お母さんは幼い私から視線を逸らすと目を細めた。 【怖いからさ】 【怖いから、怖いけど戦うの?】 【ああ……ミサや大事な人達、みんなが傷つくのを見るのは怖い。だから怖くても戦うんだ。それが私の戦う理由さ】 お母さんは幼い私へと視線を戻すと、優しい笑顔で微笑んだ。 【ミサは、ミサの戦う理由を見つけるんだ】 【ミサの戦う理由……?】 【ああ、戦う理由があれば恐怖を乗り越えられる。ミサは、何のために戦う?】 私が戦う理由……ずっと復讐だけが私の戦う理由だと思っていた。 でも、エゴ・イストを前にして、お母さんの仇を討つための復讐心は、私が憧れたお母さんをいとも簡単に倒してしまった事への恐怖心に塗り替えられてしまう。 ずっと復讐だけを心に拠り所にしてきた。それなのに、その復讐心を恐怖に奪われた私は、あの瞬間にもうその拠り所すら失ってしまった。 「ドライバー、貴様だってもう無駄だとわかっているだろう。それなのに、どうして貴様はそうしてまで何度も立ち上がる?」 エゴ・イストはボロボロになったポイズンチャリスに疑問の言葉を投げかける。 「俺は、俺はずっと、神代の一族を滅ぼしたお前達、チジョーが憎かった。でも……剣崎と出会って俺は、チジョーの心すらも救っていくアイツの背中を見て思い出したんだよ。誇りだ……。神代家が没落しようとも俺は、神代始は、神代の誇りだけは捨てるわけにはいかない。|noblesse《ノブレス》 |oblige《オブリージュ》。力を持った俺が戦うのは、力を持たざる者達を助けるのは当然の義務だからだ!!」 神代は立ち上がると、再び武器を構える。 そうか、神代は復讐心を乗り越えたんだな。 私も、私にも、乗り越える事ができるだろうか……? 「全く、さっさと折れれば楽になれると言うのに!」 「トラ・ウマー! お前はそうやってすぐに人の心につけ込む!!」 橘がトラ・ウマーの動きを牽制する。 「橘、お前も楽になれよ……。自分に剣崎のような力があればと、そう思った事はないか? そうすれば、俺の方がもっと効率的にチジョーを倒せるのにって、一度は考えたりしただろう? あんな非効率な戦い方で、本当は一体何が救えたんだって思うよな? 現にロ・シュツ・マーだってヤン・デ・ルーだって誰も救えなかったじゃないか」 「黙れ! お前が、お前なんかが剣崎のやっている事をバカにするな!!」 ライトニングホッパーはトラ・ウマーに距離を詰めると近接戦闘を仕掛ける。 最初はただヤケクソになったのかと思ったがそうじゃない。 至近距離から銃撃、かわす事のできない攻撃がトラ・ウマーを追い詰めていく。 「確かに彼女達の命は救えなかったかもしれない。それでも剣崎は……最後の瞬間に、彼女達の心を救ったんだ!!」 「は! 詭弁もいいところじゃないか! 心が救われてそれでどうなった? 素直になれよ。お前達は誰も救えてなんかいないんだ!!」 果たしてそうだろうか? 私の目の前でドライバーに抱かれて散っていたチジョー達、その表情はすごく穏やかだった。 自然と掌に力が籠る。 剣崎……加賀美……橘……神代……。 彼らは私の知っている男性達とは、守らなきゃいけない存在だと聞かされていた男性達とは違っていた。 私は田島司令にも、過去に剣崎や橘、神代の3人がドライバーに変身して戦う事にも苦言を呈した事がある。 そこにドライバーになれなかった事に対しての嫉妬心がなかったと言えば嘘になるだろう。 でもそれだけじゃない。私は心のどこかで驕っていたのだ。男性は弱いから守らなきゃいけないって。 「私の戦う理由……」 私はモニターから視線を逸らすと剣崎の顔をじっと見つめた。 「剣崎……私、行くよ。自分に何かできるなんて思わないけど、私も戦う理由を見つけたから」 病院を飛び出た私はバイクに乗って現場へと直行する。 それから暫くして目的地に到着した私の前には、地面に倒れ込みながらも、抗う3人の男達が居た。 加賀美、橘、神代……みんな、頑張ったんだな。 「エゴ・イスト、それに、トラ・ウマー! もうこれ以上、お前達の好きにはさせない!!」 私はバイクから降りると手に持った銃で2人を攻撃する。 しかし、エゴ・イストはいとも簡単に攻撃を弾き、トラ・ウマーは影を使い攻撃を回避した。 そして私の後ろに回り込んだトラ・ウマーは囁くようにして私に喋りかける。 「無理をするな。時間をかけてお前に植え付けたトラウマは、そうそう振り払えるはずがないのだから」 「そうか……この恐怖心はお前が……」 そういう事か。私は今までトラ・ウマーを追い詰めていたわけではなく、こいつに誘き出されて罠にかけられていたんだな。 全てを理解した私は、トラ・ウマーに向けて微笑む。 「感謝する」 「はぁ!?」 お母さんが言っていた。私の戦う理由。 今の自分と向き合う事で、それを見つける事ができた。 「お前のおかげで私は弱い自分を認め、この恐怖心と復讐に囚われた心を、剣崎達に感じていた嫉妬心を乗り越える事ができた!!」 私はトラ・ウマーに向けて武器を構える。 「私は……彼らと、剣崎と横に並んで戦いたい! 男だからとか、女だからとかじゃなくて、共に戦う仲間として、彼らに恥じない自分でいたいんだ!!」 トラ・ウマーに対して攻撃を仕掛けた私は、そのまま相手の懐に潜り込んで投げ飛ばす。 そして投げ飛ばした方向へと銃を向けて追撃する素振りを見せる。 「くっ!」 「甘い!!」 私はあらかじめアイツが逃げそうな場所へと銃の向きを変えて、アイツが現れるより先にトリガーを引いた。 「なんだと!?」 SYUKUJYOの武器では決定的なダメージは与えられないかもしれないけど、私1人でもトラ・ウマーを抑える事ができるはずだ。 「SYUKUJYOの隊員でも動ける者達は市民の避難を! 絶対に一般市民を守れ!!」 私はSYUKUJYOの隊員達に指示を出すと、後ろにいる3人の仲間に声をかけた。 「加賀美! 橘! 神代! トラ・ウマーは私に任せろ! お前達はエゴ・イストを頼む! 悔しいが……私ではエゴ・イストを止められない! そいつはチジョーの幹部の中でもトップクラスに強い。そいつを止められるのはドライバーだけだ!! 頼む……! せめて一般市民が避難するまでの時間だけでいい。苦しいだろうが、私達を助けてくれ!!」 私の言葉を聞いた3人の男達がゆっくりと立ち上がる。 「わかりました。夜影隊長……!」 「ああ!」 「任せておけ!!」 私は再びトラ・ウマーと向き合う。 しかしトラ・ウマーは不敵な笑みを浮かべる。 「忘れたのか? 私は用意周到なチジョーなんだ!!」 トラ・ウマーが手をかざすと、一般人に紛れたチジョーがその姿を表す。 バカな!? いくらなんでも数が多すぎる!! 「ははははは! これが絶望だ! さぁ、その恐怖心を思い出せ! 夜影ミサ!!」 私は軽く息を吐くと、トラ・ウマーの事をまっすぐに見つめる。 「確かにそうかもしれない。でも加賀美は、橘は、神代は、それにSYUKUJYOの隊員達だって、こんな状況になっても誰も諦めてない!! それに、田島司令やお母さん、剣崎だって、同じ状況になっても最後のその時まで、絶対に諦めたりなんてしない。だから私が諦めるわけにはいかないんだ!!」 珍しく苛立った素振りを見せたトラ・ウマーは声を荒げた。 「ならば更なる絶望へと叩き落とすだけだ! 行け、チジョー!!」 襲いかかるチジョー達、私は1人ずつ的確に対処していく。 大丈夫、やれる。そう思った時、私の影からトラ・ウマーが現れた。 「もらった!!」 しまった! 全てがスローモーションになる。 加賀美、橘、神代……それに剣崎、田島司令に、SYUKUJYOのみんな。ごめん。 どうやら私はここまでのようだ。お母さん……天国で私の事を褒めてくれるかな? 「何!?」 トラ・ウマーの攻撃が私に襲いかかった瞬間、その振り上げた右手に何かがぶつかる。 たす……かったのか? 私はその何かへと視線を向ける。 「クワガタ……お前」 私とトラ・ウマーは空に浮かぶクワガタを見つめる。 クワガタから、まだお前は戦えると言われた気がした。 「ああ、わかってる!」 私はトラ・ウマーに向けて再び銃を構える。 「やるよ。最後の瞬間まで私は戦う。私は、チジョーの手から人々を守るSYUKUJYOの隊員、夜影ミサだ!!」 どこからともなくバイクのエンジン音が聞こえる。 「よく言った!」 この声は!? 振り向くとそこには包帯を巻いた田島司令がバイクに乗ってこちらに向かっていた。 「受け取れミサ!!」 田島司令が放り投げたものをキャッチする。 私はそれを掴んだ左手へと視線を落とす。 「これは……」 お母さんの……お母さんのベルトだ! 「行け! ミサ!! 今のお前ならきっと、きっと……!」 私はベルトを腰に当てると、空に浮かんだクワガタをもう一度見つめる。 「私は弱い。それでもいいのなら、こんな私に力を貸してくれないだろうか? 今、私の後ろで戦っているみんなと共に戦わせてくれ!! 全てを救いたいと願うアイツのために!!」 私は銃を投げ捨て、天に向かって手を伸ばす。 すると空を舞っていたクワガタは私の想いに応えてくれた。 「ありがとう」 私は手のひらのクワガタに向かって感謝の気持ちを述べる。 田島司令が繋いでくれたこの想いごと私は……! 「変身!!」 クワガタをベルトに装着した私がドライバーへと変身していく。 私はほんの一瞬だけお母さんの温もりのようなものを感じた。 『マスク・ド・ドライバー・バイコーンビートル!』 お母さん、ほんの少しだけでいい私に勇気を頂戴。 「トラ・ウマー! ここで必ず、お前を止めて見せる!!」 私はトラ・ウマーに向かって接近戦を仕掛ける。 バイコーンビートルはヘブンズソードと同じ、バリバリの近接戦闘主体だ。 「くっ! ならば、これでどうだ!!」 距離をとったトラ・ウマーが両手を広げる。 何をするつもりだ? 「さぁ! 行け、お前達!!」 トラ・ウマーの声と共に一般チジョー達が苦しみ出す。 そして次の瞬間、只の一般チジョーが特殊個体のチジョーへと進化する。 それもどいつもこいつも見た事ある奴ばかりだ。 デカ・オンナー、シ・シュンキー、クンカ・クンカー……。 いや、よく見ると似ているだけで私のよく知っている本物とは違う。 「そいつらは量産型のコピー品だが、これでも十分だろ! ははははは! どうだ。絶望したか!?」 「それでも私は諦めない! 彼らが諦めないのなら、私も彼らに恥じるような事はしたくないんだ!!」 くっ、強がってはいるが、流石に数が多すぎる。 只の一般チジョーですら数が多いと厄介なのにこれでは……! 「今度こそ、これで終わりだ!!」 複数の特殊個体のチジョー達による連続攻撃。 1つ防ぎ、2つ防ぎ、3つ目の攻撃を回避して、4つ目の攻撃をまた防ぐ。 それでも限度がある、攻撃が10回を超えたところで私の動きにミスが出た。 ここまでかと思った瞬間、何かがその攻撃を防ぐ。 「え?」 私は空中に浮かんだカードを見て目を見開いた。 「ロ・シュツ・マー!」 私を取り囲むように、複数のカードが私の周りを舞う。 そのカードには見覚えのあるチジョー達が描かれていた。 「夜影ミサ! 私達の力を使って!」 「私たちは彼らに救われた。だから今度は私達がみんなを救う番!」 「トラ・ウマー! これ以上、貴女の思い通りにはさせない!」 「確かに私達は傷ついた。それでも誰かを傷つけていい理由にはならない」 「もうこんな事を! 誰かに私達と同じ事を繰り返させないで!!」 「トラ・ウマー……きっと彼らなら、貴女のその傷ついた心も救ってくれる」 「さぁ、今こそみんなの心を一つに!」 「私達の思いはただ一つ!」 「もう誰も不幸になんてさせない!」 ロ・シュツ・マー、クンカ・クンカー、デカ・オンナー、シ・シュンキー、オオモリ・アセダク、ポヨポヨ、メン・ヘラー、ノウ・メーン、ヤン・デ・ルー達の声が頭の中に聞こえてきた。 今まで戦ってきたチジョー達の想いに、ベルトに装着したクワガタが反応する。 「わかった……みんな! 一緒に行こう!!」 私の体を大きな光が包み込む。 『チェンジ・ド・フォーム、ハイパーフォーム!』 二つの角がさらに大きくゴツく。全体的にひと回りほど大きくなる。 『マスク・ド・ドライバー、ヘルズビートル!!』 うおおおおおおおおおおおおおおおおおお! 私は大きく胸を張ると、その光を広げていく。 光に飲まれていくトラ・ウマーとチジョー達。 1人、また1人と、チジョー達が人間の姿へと戻っていった。 剣崎や加賀美、橘や神代から受け取った想いの力が拡散して、チジョー達を救っていく。 私だけの力じゃない。みんなで繋いだ想いの力が彼女達を救ったんだ。 「はぁ……はぁ……」 急激に力を使い過ぎたのか、私の変身が解ける。 くっ……周りを見るがトラ・ウマーの姿がない。逃げられたか……? 「厄介な力を使う。だが……ここまでだ。どうやらその力も一度切りのようだしな」 私の目の前でエゴ・イストがほくそ笑む。 その足首を加賀美が掴んだ。 「行かせない……!」 「こざかしい!」 エゴ・イストは足下に転がった加賀美に攻撃を加えようとする。 しかし咄嗟に橘がその左手に飛びつく。 「やらせるか!」 「くっ! 貴様!」 今度は逆の右手を振り上げる。その手にぶら下がるように神代が飛びつく。 「まだだ、まだ!」 「ええい! 鬱陶しい!!」 エゴ・イストは体を揺らして3人の体を振り払う。 吹っ飛ばされた3人はそれでも地面に手をつき、再び立ちあがろうとする。 「なんだ、なんなんだお前達は!」 エゴ・イストは声を荒げる。 どうやら相当苛立っているようだ。 「加賀美夏希、橘斬鬼、神代始……それがそこにいる3人の名前だよ。ドライバーだからじゃない。お前達チジョーと戦う3人の男達の名前だ。そして私の名前は夜影ミサ。その3人と共に戦う女の名前だ!」 私は生身でエゴ・イストに立ち向かう。 はっきり言って怖い。それでも恐怖心を超える何かが私の中にあった。 「ぐっ!」 私はエゴ・イストにタックルしてその体にしがみつく。 しかし簡単に持ち上げられて空中に投げ飛ばされた。 地面に体を叩きつけられた私は痛みで表情を歪ませる。 「もう終わりにしてやろう」 私に一歩、また一歩とエゴ・イストが近づいてくる。 そのエゴ・イストの頭に小石のようなものがぶつかった。 「あ?」 不機嫌さを隠そうともしないエゴ・イストはその小石が投げられた方向へと視線を向ける。 「お兄ちゃんやお姉ちゃん達をいじめるな!!」 小さな少女が足を震わせて立っていた。 少女は落ちていた小石を拾い上げるとエゴ・イストに向かって再び投げる。 「み、みんなを守れ!!」 「SYUKUJYOは今まで私達の事を守ってくれた!」 「今度は私達がみんなを守る番だ!!」 「チジョー、ドライバー達に酷いことをするな!!」 「もうここから出ていって!!」 「それ以上、誰かを傷つけるな!」 これは……!? 私と加賀美、橘と神代は顔を上げて周囲を見渡す。 すると避難中だった一般市民達が私達を取り囲むようにして声を上げていた。 田島司令や他のSYUKUJYOの隊員達もびっくりした顔を見せる。 「ここは私達の街だ!」 「SYUKUJYOだけに任せていいのか? 私達も立ち上がるんだ!」 「男の子があんなに頑張ってるんだよ。私達も頑張らなきゃ!!」 「これ以上、罪を重ねるな。チジョー!」 「チジョー、もうこれ以上はお前達の好きにさせないぞ!!」 ああ、これがお母さんや田島司令達、SYUKUJYOが守ってきた世界なんだ。 みんなの想いを力に変えて、私達は再び立ち上がる。 「虫ケラどもが!!」 エゴ・イストは片足を上げると思いっきりそれを地面に叩きつける。 地面が割れるほどの衝撃に全員がふらつき倒れた。 「いいだろう。歯向かうというのなら、全員、ここで……くっ!!」 エゴ・イストに向かって空を飛んでいたクワガタやカブトムシ達、5体の昆虫が飛びかかる。 そうか、お前達も戦っているのか。 「ええい! 鬱陶しい虫どもが! お前達、全員まとめてここで始末してやる!!」 「そうはさせない」 声が聞こえてきた気がした。 遠くから聞き覚えのあるバイクのエンジン音が近づいてくる。 その場にいた誰しもが視線を奪われた。 颯爽とバイクで駆けつけたその男は、何事もなかったかのように私達とエゴ・イストの間にバイクを停めると、ゆっくりとヘルメットを脱ぐ。 「剣崎……」 剣崎は私達をぐるりと見渡す。 「みんな……あとは俺に任せてくれ」 なんだろう。剣崎の言葉に、心が包み込まれる。 不思議な感覚だ。まるで背負っていた荷物をすっと受け取られたように体が軽くなる。 「次から次へと、本当に鬱陶しい!」 エゴ・イストの周りを飛んでいたカブトムシが剣崎の手に収まる。 剣崎は手のひらのカブトムシに優しい声で話しかけた。 「待たせたな相棒」 ベルトを装着した剣崎は、窪んだ部分にカブトムシを嵌め込む。 「変身!!」 『マスク・ド・ドライバー、ヘブンズソード!』 なんて、なんて、大きな背中なんだろう。 私は目の前のヘブンズソードの背中をジッと見つめる。 こんな大きな奴に私は並び立てるのだろうか? 「夜影、今のうちに体力を回復しておけ。加賀美も、橘も……そして神代も、お前達の力がまだ必要だ」 「あ……ああ!」 なんなんだ。なんなんだ、こいつは! たったそれだけの言葉で体の奥から力が湧いてきた。 感じた事のない初めての感情が胸を締め付ける。 「剣崎、俺の剣を使え!」 神代は背中に背負っていたカリバーンを剣崎に向かって放り投げる。 それをキャッチした剣崎は、真剣な表情で問いかけた。 「いいのか、神代?」 「ああ! もう……もう今の俺にその剣は必要ない! 神代の象徴たるその剣がなくても、俺の心の中には神代の誇りがある!!」 神代は曇りのない晴れやかな表情でそう言った。 ああ、あの時、彼が道場で自問自答していたのは、こういう事だったのか。 「わかった」 ヘブンズソードのベルトに装着されたカブトムシが反応する。 あれは、私の時と同じ……。 「ああ、わかっている。神代の想いの、神代家の紡いできたもののために!!」 ヘブンズソードは両手に持ったカリバーンを構える。 『チェンジ・ド・フォーム、ハイパーフォーム!』 熱い炎がヘブンズソードの体を包み込む。 ヘブンズソードは上半身がひと回り大きく、それでいて私とは違ってよりシャープなフォームに変化する。 『マスク・ド・ドライバー、ヘブンズカリバーン!!』 剣崎はエゴ・イストに向かって剣を向ける。 「太陽より熱く激った俺の、俺達のハートを受けとれ!」 剣崎はベルトに装着されたカブトムシの角に手をかける。 『オーバークロック!』 世界が加速する。 圧倒的なスピードとパワー、エゴ・イストもそれにくらいつくが、剣崎がそれを圧倒した。 「くそおおおおおおお!!」 叫ぶエゴ・イスト。 「私は! 私は……こんなところでやられるわけにはいかないんだ!」 逃げられないと悟ったエゴ・イストは覚悟を決めたのか力を増していく。 互角の戦いが続き両者が激しく撃ち合う。 それでも今の剣崎ならエゴ・イストを倒す事は造作もないはずだ。 でも、それを見守る私達はそうじゃないってわかってる。 「行け!」 加賀美はいつものように剣崎に期待する。 「行け、剣崎!」 神代は思いを剣崎に託した。 「剣崎……行け!」 橘は剣崎がそうであると信じている。 「行け! 剣崎!!」 私は剣崎にそうであって欲しいと願った。 『オーバー・ザ・タイム ハイスピード・アクセラレーション!!』 ヘブンズソードに装着されたベルトのカブトムシが光る。 さらに早く、さらに強く、再びエゴ・イストを圧倒し始めた剣崎の世界だけが加速していく。 「エゴ・イスト……俺は、今からお前を救いに行く!」 ああ、やっぱりそうだ。それでこそ剣崎だ。 『ターン・バック・タイム!!』 ヘブンズソードとエゴ・イスト、競り合う2人を包み込む光が強くなる。 「まさか、まさか! これは、この光は!!」 エゴ・イストは何かに気がついたのか声を荒らげる。 「時を超えて、過去の私すら救おうと言うのか!!」 「ああ、そうだ! そうだとも!!」 世界の法則が乱れる。周囲の世界が逆回転していく。 それに巻き込まれた私達もまたその光に包み込まれる。 「俺を誰だと思っている? 俺の名前は剣崎総司、全てを救う男の名前だ!!」 そうだ! お前の名前は剣崎総司、むちゃくちゃでとんでもない奴だ!! 目の前が真っ白になる。 「一般市民を守るんだ!!」 SYUKUJYOの隊員? いや、私の知っている制服とは違う。 確かあの制服は初期の、SYUKUJYOがSYUKUJYOになる前の……。 「くっ、私達は逃げるしかないのか!」 それにこの声……エゴ・イストなのか? 「力だ……! 力さえあれば……!!」 ああ、その心をつけ込まれたんだ。 人間だった頃のエゴ・イスト、その両目を後ろから伸びてきた真っ白な手が覆い隠す。 これがエゴ・イストがチジョーになった瞬間だった。 力に拘るあまり、力に溺れ、そして本来の目的を忘れてしまったエゴ・イストの末路。 もし私があのまま復讐心に囚われたままであれば、私が彼女になっていたかもしれない。 「そうか、これが私の……」 生身の人間に戻ったエゴ・イストは、同じく生身の姿になった剣崎と向き合う。 「ありがとう剣崎。私は力に取り憑かれるあまり、本来の目的を忘れ、セイジョ・ミダラーの手に落ちてしまった」 セイジョ・ミダラー……チジョーが崇拝する邪神。 彼女こそが全てのチジョーを生み出した元凶だとされている。 「亡くなった人達への罪を償えるとは思わない。でも……罰は受ける事ができる。ありがとう剣崎、最後に本来の私を思い出させてくれて」 逆回転する世界で、エゴ・イストの体が指先から粒子となって散っていく。 「気をつけろよドライバー達、この戦いはまだ終わっていない。チジョーの軍勢が、その世界からゲートを開いてこちらに来ようとしてる。頼む。私に残った最後の力をお前らに託す。だから……それを止めてくれ」 私の体が温かな光に包まれる。 傷ついた体が、消耗した体力が回復していく。 そして……。 「お……かあ、さん……?」 私の目の前に母が立っていた。 「ミサ、よく頑張った。流石は私の娘だ」 言葉が出なかった。言いたい事、喋りたい事、たくさんある。 でも、涙が溢れて、言葉が詰まって、何も言えなかった。 「はは、ミサは相変わらず泣き虫だな。ほら」 お母さんは私の体を優しく抱きしめる。 記憶の中にあるお母さんの温もりと全く一緒だった。 「お母さん! お母さん!! 私、お母さんといっぱい話したい事があるの!!」 「ああ、わかってる。私だってもっとミサと話したかった。でも……すまない。どうやら私も、もう行かないといけないみたいだ」 「やだ! 行かないで、お母さん!!」 「ミサ、聞いて」 お母さんはしがみついて駄々をこねる私の頭を愛おしそうに撫でる。 「お母さんはずっと側に居る。ミサの心の中に」 「お母さん……!」 お母さんの体がエゴ・イストと同じように、ゆっくりと細かな粒子になっていく。 もうこれ以上はだめなんだってわかった。これはきっと奇跡だから。 みんなの紡いだ想いが作り出した奇跡が、逆回転から現実の世界へと戻っていく途中で最後に私をお母さんに会わせてくれた。 「ミサ、田島に伝えておいてくれ。私の可愛い娘と、SYUKUJYOを、この世界を今まで守ってくれてありがとうってな」 「うん……! 伝えるよ。必ず、伝える!!」 私は涙を拭うとお母さんに笑顔を見せる。 最後に見せるお母さんへの顔を泣き顔なんかにしたくなかったからだ。 「ミサ……ありがとう。私の娘に生まれてきてくれてありがとう!!」 「ありがとうお母さん、私、お母さんの娘に生まれてきてよかった!」 私は手のひらに残った最後の粒子を見送る。 近くにいた加賀美へと視線を向けると目元を赤くしていた。 橘も神代も……どうやら私だけじゃなかったみたいだな。 「ありがとう……」 世界が戻っていく。私達の居た世界へと。 閉じていた目を開けると、空間に浮かんだ裂け目のようなゲートをこじ開けようとする巨大なチジョーが居た。 剣崎は前に出ると天に向かって指をさす。 「お母さんは言っていた。お前にもいつか心の友と書いて心友ができると……お母さん、見ていますか? 俺はもう1人じゃない。今の俺には、自分の心を預ける事ができる友人達がこんなにも沢山いるよ」 私と加賀美、橘、神代の4人が剣崎に並ぶように前に出る。 私達がそれぞれの腰にベルトを装着すると、ヘブンズソード、ポイズンチャリス、ライトニングホッパー、バタフライファム、そして、バイコーンビートルが飛んできた。 「さぁ、行こう、友よ!」 「うん! あいつを止めなきゃ」 「ああ! もうこれ以上チジョーの自由にはさせない」 「俺達が力を合わせればなんだってできるはずだ」 「行こう、みんなで!!」 私は手に持ったバイコーンビートルをベルトに装着する。 剣崎はヘブンズソードを、神代はポイズンチャリスを、橘はライトニングホッパーを、加賀美はバタフライファムを同じようにベルトに装着した。 「変身!」 「ヘンシンッ!」 「変……身……!」 「変身……!」 「ヘンシンッッッ!」 5人で変身した私達はお互いに顔を見合わせて無言で頷く。 私はベルトに装着したバイコーンビートルに手をかける。 「ドライバー」 剣崎の掛け声に全員が呼吸を合わせる。 「「「「「キック」」」」」 ゲートをこじ開けようとする巨大なチジョーに向かって、私達が放ったドライバーキックのエネルギーが大きな一つのビームになって飛んでいく。 「ぐわあああああああああああああああ!」 押し返されていく巨大なチジョー。 まだだ、もっと……もっとだ!! 「うおおおおおおおおおおおおおおお!」 みんなが最後の力を振り絞る。 耐えきれなくなったチジョーが裂け目の向こうへと押し返された。 開きかかったゲートがこじ開ける力がなくなった事で、ゆっくりと塞がれていく。 そしてそれが完全に塞がれると、雷雲渦巻く空に光がさした。 これで、終わったのか……? 周りを見るともう周囲にチジョーはいない。 「おーい! みんなー、無事かー!!」 こちらに向かってくる田島司令の姿を見て、みんなが笑みをこぼす。 私達はなんとかチジョーの軍勢を押し返す事ができた。 でも、これはまだほんの序曲にしか過ぎなかったのである。 私達の戦いはまだ始まったばかりだった。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 目の前のテレビに5人が揃ったOPが流れる。 夜影ミサ役を務める私、小早川優希は余韻を味わうように流れるテロップをジッと見つめた。 主演 剣崎総司/ヘブンズソード 白銀あくあ 神代始/ポイズンチャリス 天我アキラ 橘斬鬼/ライトニングホッパー 黛慎太郎 加賀美夏希/バタフライファム 猫山とあ 夜影ミサ/バイコーンビートル 小早川優希 出演 三島正子/エゴ・イスト 山岸リョウ 橘月子/トラ・ウマー 淡島千霧 真島真尋/ロ・シュツ・マー 高野舞 鶴野スミレ/クンカ・クンカー 堀口美桜 鳥谷琴香/デカ・オンナー 神岡絵麻 堂上佳純/ハン・コウキー 森渚 野沢菜々/オオモリ・アセダク 香椎穂乃果 草野伊織/ポヨポヨ 面上ひまり 久保飛鳥/ハナ・ゲゲゲ 島谷梨花 市川優奈/シ・シュンキー 奏イチカ 柚木理乃/エゴ・サーチ 斉藤朱里 名波色葉/ハブリ・ハブキ 中島早江 小坂美晴/アイ・パッチ 加藤空 城之内実里/シガ・ラミー 近藤桜 伊藤言葉/メン・ヘラー 鈴木沙羅 堀綾女/ノウ・メーン 岩成ニコ 灰谷光/クセッケ 長谷川風夏 望月芽衣/ヒッキー 泉世奈 百瀬香/ヤン・デ・ルー 苺野モカ 田島市子/プロトタイプヘブンズソード 阿部寛子 夜影サキ/プロトタイプバイコーンビートル 藤木葉 伍代ジョウ 松田蓮 氷川純 綾乃亜希 北上睦月 渋江伊吹 徳山奏 中村悠 竹田音 森川楓 雪白えみり 小林大悟/モジャP 声のみ スーツアクター 伊東心 押見文乃 徳川永子 永瀬希 渡辺潤 文屋藤 本岡嗣子 アクション指導 岩成ニコ 原作 森石章子 脚本 井口敏子 音楽プロデューサー モジャP/小林大悟 音楽 後期OP [elementum] 作詞:橘斬鬼/黛慎太郎 作曲:加賀美夏希/猫山とあ 編曲:神代始/天我アキラ 歌:剣崎総司/白銀あくあ 後期挿入歌 [激化boisterous dance] 作詞:本郷弘子 作曲:小林大悟 編曲:小林大悟 歌:剣崎総司、神代始、橘斬鬼、加賀美夏希 チーフプロデューサー 松垣隆子/旭日テレビ 監督 本郷弘子/ベリルエンターテイメント 制作 マスク・ド・ドライバー ヘブンズソード製作委員会 スペシャルサンクス 全てのドライバーに携わった人達と、全てのドライバーファン 曲が終わると、映像が夜の街に切り替わる。 Cパートだ。おそらくはほとんどの視聴者が今頃、口をポカンと開けながら画面を見ている事だろう。 そこに追い打ちをかけるのが本郷弘子という監督なのだ。 「うぅ……」 雨の中、1人の女性が倒れる。 それを見つけた1人の男が駆け寄った。 「大丈夫ですか!?」 黛慎太郎君が演じる橘斬鬼だ。 橘は女性を抱き上げる。すると女性は安心したのか気を失った。 画面が暗転すると、右下にnext roundの文字と雨の音だけを残してCパートが終わる。 「お前はこのスピードについて来れるか?」 剣崎の声と共に、これからのヘブンズソードを示唆する映像が流れる。 「加速していく世界、激化していくチジョーとの戦いの中で俺たちは生き残れるのか?」 もはやこの映像を見ている人達は理解が追いついているのだろうか。 最近話題のホゲラー波が飛んできてないか心配になる。 「マスク・ド・ドライバー、ヘブンズソード! 2nd ROUND!」 画面にデカデカと文字が出るとすぐに切り替わる。 「戦いは次の舞台へ! 再来週より放送再開!!」 右下に次週はお休み、ごめんね、みんなと両手に看板を持った猫山とあ君の姿が映る。 うむ! とあ君は今日もかわいいな! 画面が切り替わると、剣崎総司役を務める白銀あくあ君が画面の前で見ている私達に向かって微笑む。 「みんなも来週は俺達と一緒に、駅伝を応援しようぜ!!」 「僕達ベリルエンターテイメントは女子駅伝を応援しています」 「さぁ、栄冠を掴むのは誰だ! 手に汗握る戦いが君を待っている!」 「みんな、無理はしても怪我だけはしないようにがんばろ!!」 うん、これはきっとベリル側からの配慮だろうな。そうじゃなきゃ、暴動起きそうだし……。 どっちにしろスケジュール的にもここで一度休みがないと、制作スタッフが大変だろうから仕方のない事だ。 「さてと……」 私は立ち上がるとシャワーを浴びに向かう。 シャワーを浴びながら私は白銀あくあ君の事を考える。 申し訳ないが私は彼に出会うまで男性の役者を舐めていた。 実際、これまでの現場でも何度、男性のキャストに失望させられたか数えきれない。これは役者をやっている女性ならほぼ全員が経験している事だろう。 それなのに彼と、彼の連れてきた天我アキラ君、黛慎太郎君、猫山とあ君は、みんな最初は辿々しかったものの向上心があって成長できる尊敬に値すべき役者仲間だと思った。 その中でも最初からずば抜けていた白銀あくあ君は、間違いなく役者として私以上だろう。小雛ゆかりさんが熱を入れるのもわかる。 この素晴らしい作品に関われて良かった。 私は素直にそう思う。だからこそ頑張らなければいけないと思った。 今後も彼らのような素晴らしい役者と共演するために、私も努力し続けなければいけない。 「よし!」 私はシャワーから出るとその勢いのままでランニングに行こうとした。 しかし玄関先で素っ裸だった事に気がついて、すごすごと自分の部屋に戻る。 あ、危なかった。自分で言うのもなんだが私は役者をしている時以外は抜けてる。 もう少しで全裸闊歩して、正月のニュースになるところだったぞ。 せっかくの素晴らしい作品を、私がチジョーになって汚すわけにはいかない。 「ふぅ」 私は改めて服を着ると日課のランニングのために家を出た。 ちなみにその後、鍵を持って出るのを忘れて家の中に入れなくなるのだが、それはまた別の話である。 ************************************************ 去年の9月から構想して発表できたのが今年の7月ってどうなんだろう。 ヘブンズソードはまだ始まったばかりですが、これからも楽しんでもらえればと思います。 え? 例の2人はなんだって? わかった人は感想欄へどうぞ。どこで出ていたかお答えいたします。 ちなみに後半部分、本当はあくあの前でポカン顔になった検証班の4人視点にするつもりでした。 番外編の連載を挿絵付きで開始しています。 https://novel18.syosetu.com/n5397ih/ 加筆修正+絵を追加しながら更新していくつもりです。今日の更新はらぴす回です。 アヤナのifストーリー公開しました。 https://fantia.jp/yuuritohoney https://www.fanbox.cc/@yuuritohoney 作者のtwitterアカウントです。更新が遅れた時はこちらで連絡します。 https://mobile.twitter.com/yuuritohoney https://mobile.twitter.com/yuuritosub 上が本垢、下がサブ垢です。 アイドルオーディションの推し投票をできる場所を用意しました。 ※オーディションメンバーの詳細に関してはwikiか作者Twitterを確認してください。身長カップ数など書いてます。 https://customform.jp/form/input/140950 あくあとコラボして欲しいキャラや、ノクターン回についてのアンケートやってます。 よろしければどうぞ。 https://customform.jp/form/input/140130 wikiです。有志の皆様、ありがとうございます。 https://wikiwiki.jp/yuuritohoney/ アラビア半島連邦についておねショタ短編書きました。 https://novel18.syosetu.com/n4279ib/ クリスマス用の短編、ムーンライトでとあ注意。 https://novel18.syosetu.com/n5480hz/ 掲示板、5人目のドライバー! 【剣崎復活祈願】マスク・ド・ドライバー、ヘブンズソード実況本会場【あけおめ天剣】 1 774◆Hi-P3erver サーバーダウンを防ぐために、低電力モードで活動しています。 3 ななし >>1 鯖ちゃん乙、最初から本気なのウケる。 5 ななし 先週からこっちはもう限界なんだよ。 8 ななし >>5 聖あくあ教が毎日欠かさずに剣崎復活の儀式してたな。 11 ななし >>8 この一週間、シスターさん多かったな。 剣崎復活のために一緒にお祈りを捧げませんかって。 14 ななし >>11 それ、お祈りしたら色々くれるぞ。 特に会報誌はおすすめ。そこでしか知れないあくあ様の情報がいっぱいある。 例えば最近あくあ様がハマってるものとか、買ったものとか、どこで知ったんだって情報が載ってるんだよね。 普段は教団員にしか配られないけど、こういう時は一般の人にも配られるからね。 18 ななし >>14 ヘブンズソード終わったらお祈りしてもらいに行こ。 21 検証班◆07218KADO6 >>18 やめろ! それがあいつらの手口なんだ!! 最初はそうやって無料で配られる聖餐のクッキーとか何入ってんのかわかんねぇ聖女水とかに釣られて、気がついたらシスターになってるんだよ!! いいか? 聖あくあ教にだけは絶対に近づくな! 24 ななし >>21 お前ってそういうところちゃんとしてるよな。 27 ななし そろそろ始まるぞー。 30 ななし 開幕、何事もなかったかのように剣崎が立ってて欲しい。 32 ななし >>30 ワンチャンあると信じてる。 35 検証班◆010meTA473 キター! 36 ななし キター!! 37 ななし キター! 38 ななし 待ってた! 39 ななし ずっと待ってた! 40 ななし この一週間、ほんと長かった……。 43 ななし ケンジャキイイイイイ! 45 ななし 開幕ケンジャキ!! 47 ななし ケンジャキ!! 49 ななし エゴ・イスト、お前だけは許さない!! 51 ななし エゴ・イストはヘイトかいすぎ。中の人大丈夫かな。 53 ななし バタフライファム本当に美しい。 フィギュア出たら即買う。 56 ななし バタフライファムはもうなんかドライバーというよりも、それ自体のデザインが完成してるんだよな。 ヘブンズソードは王道デザインを現代的にして、よりシャープにシンプルにした感じの安定したかっこよさがある。 ポイズンチャリスはもう厨二だよな。実はヘブンズソードよりこっちの方が旧来からのドライバーに近い。 ライトニングホッパーは逆にゴテっとしてて他にない重厚感があってそっちの需要が高い。 58 ななし ここ2話のヘブンズソードは、とあちゃんにすごくドキドキさせられてる。 急に男の子を意識させてくるの、本当に困る……。 59 ななし さっきの叫び声は男の子らしさがすごく出てた。 62 ななし エゴ・イストてめええええええ! 64 ななし エゴ・イストの中の人、本当に大丈夫!? 66 ななし 掲示板民ちゃんとエゴ・イストの中の人を心配してるのウケる。 69 ななし ああ……神代まで……。 71 ななし まさかの全滅エンドとかないよね!? 75 ななし >>71 そんな事になったら今度は本郷監督の命がやばい。 78 ななし これ、ほんとにどうなっちゃうの? 80 ななし 田島司令キタァ! 82 ななし 田島ァ! 頼むぞ!! 83 ななし 女を見せろ!! 85 ななし 田島司令、お願い、みんなを助けて。 88 ななし うおおおおおおおおお! 91 ななし 田島司令がベルトを手に取ったぞ!! 92 ななし やべぇ。今日の田島司令カッケーわ。 94 ななし ええぞ!! そのままエゴ・イストをいてまえ!! 96 ななし >>94 インコ、ヘブンズソードが終わったら、ちゃんと乙女ゲー実況再開するんだよね? 98 ななし >>96 正月くらい許してあげなよw 99 ななし >>96 インコちゃん、SNSどころか掲示板でも動き監視されててワロタw 102 ななし うおおおおおおおおおおお! 103 ななし キタああああああああああ! 105 ななし ここで司令が変身するの熱すぎ!! 108 検証班◆9n2SARETAi 田島司令って、今から20年前にドライバーに出てるんですよ。 私も当時、子供の時に見てたんですけどその時はドライバーに憧れる少女役のレギュラーだったんですよね。 まさか20年の時を経て変身されるとは思ってもいませんでした。ドライバーファンとして嬉しく思います。 110 ななし >>108 ちゃんとガチ勢。 111 ななし >>108 ガチの人いると思ったら姐さんだった。 113 ななし プロトタイプゼロいいわー。ちょっとごついけど、グレーの配色といい無骨っぽさが出てて良い! 115 ななし 田島司令がんばれ。 同世代の私達がついてるぞ!! 117 ななし 同世代の星、田島司令、頼むぞ! 男の子達を守ってくれ!! 120 ななし ドライバーキック!! 121 ななし このキックは熱い!! 126 ななし やったか!? 127 ななし ヤッたか!? 133 ななし しぶてえええええええええええええ! 135 ななし エゴ・イストしぶとすぎるw 138 ななし おおおおおお! 140 ななし 橘さん!! 141 ななし 頑張れ橘さん!! 143 ななし SYUKUJYOのメンバーがんばれ!! 145 ななし いいぞ。押してるぞ!! 148 ななし ああ。 149 ななし 逃げ足、はやw 151 ななし エゴ・イスト、お前もトラ・ウマーと同じか。 ヤバくなるとすぐ逃げる。チジョーはリスク管理ができてるというけど、ただ単に逃げ腰なんだよな……。 154 ななし 夜影……。 156 ななし 夜影、さっき全然動けてなかったもんな。 辛いだろうな……。 159 ななし ここに来てあのトラ・ウマーのネチネチ攻撃が効いてきたかー。 秘密のあった加賀美、闇抱えてそうな橘、夜影の3人を狙い撃ちしてたもんな。 162 ななし >>159 トラ・ウマーさんの囁きがミリも通用しなかった剣崎には一歩も近づかないという……。 165 ななし >>162 仕方ない。剣崎なんてもう下手に近寄っただけで浄化されそうだもん。 168 ななし あーあ、泣いちゃった。 つらそうだったもんね。 170 ななし こらー! 夜影ちゃんを泣かせた子は出てきなさい! そんなことしちゃダメって、先生、いつも言ってるでしょ! 173 ななし 頑張れ! 175 ななし 加賀美……!! 178 ななし 最近、とあちゃんがかっこよさを出してきて困る。 180 ななし とあちゃんって見た目は可愛いし、小悪魔な感じ出してきてるけど、ちゃんと男の子っぽいところがあるんだよね。 184 ななし 加賀美ちゃんあちち! 186 ななし 熱いなぁ。 188 ななし あー、ドライバー本部の壁になりたい。 そしてドライバーの男の子達を応援してあげたい。 191 ななし >>188 その壁がチジョーの攻撃で破壊されるところまでビジョンが見えた。 195 ななし >>191 せめて、ドライバーの攻撃で破壊されるのだったら本望なんだけどな。 198 ななし THE ZENキター! 201 ななし 説明しようTHE ZENとは。 神代が特訓のためにお寺に行った時、座禅をTHE ZENと読み間違えたところから始まったネタである。 なお、その時に剣崎は滝行を普通にクリアしたけど、神代は打たれながら気絶した。 ある意味で境地に達したと評されている。 205 ななし カリバーン強いんだけどなぁ。明らかにポイズンチャリスと相性が悪すぎる。 207 ななし 明らかにポイズンチャリスのいいところを消してるカリバーンさん。 取り回しが大振りになるせいで、ポイズンチャリスの小回りの良さが消えてしまうんだよね。 210 検証班◆010meTA473 カリバーンこそヘブンズソードが持てばって思う。 そもそもヘブンズソードってキック主体なのに、なんでソードなの? 213 ななし >>210 しーっ! 215 ななし >>210 そういえば誰も今までそこに突っ込んでこなかったよな。 218 ななし うっ……。 220 ななし 横たわった剣崎……。 221 ななし えっちっちな本の見過ぎで寝ている男の子を見てると悪戯したくなる。 223 ななし >>221 あ、お正月なのに、すみません。お巡りさんここに予備軍がいます。 225 検証班◆07218KADO6 お前ら、直接何かをするのは犯罪だからダメだぞ。 でも、シーツに染みたよだれとか汗をぺろぺろ舐めるだけならきっと無罪だ!! 227 ななし >>225 お前、天才かよ!! 230 ななし >>225>>227 犯罪だ、バカ! 231 ななし 橘さんが真面目にしているのに、お前らときたら…… 233 ななし 橘さんwwwww 235 ななし ツンデレw 237 ななし 橘さんは剣崎の事が好きすぎなんよ。 240 ななし 夜影さん、わかるよ。 242 ななし 剣崎、ほんま頼む。目覚めてくれ! 245 ななし 夜影さん辛いね。 進む事も逃げる事もできない。現実にもそういう人はいっぱいいる。 248 ななし おおおおおおおおお! 252 ななし 3人ともバイク乗ってる!? 255 ななし とあちゃんも黛君もバイクの免許取ったんだ!! 257 ななし これで4人でツーリングいけるね! 259 ななし バイクに乗りながらの変身は定番だよな! できれば、剣崎と4人が一緒に揃った時に見たかった……。 262 ななし いいぞいいぞ! 264 ななし バタフライファムのスピードとポイズンチャリスの手数の多さよ。 これにはエゴ・イストも防戦一方にならざるを得ない。 266 ななし やっぱりポイズンチャリスはカリバーン使わない方が強いわ。 スタイルに合ってない。 268 ななし 加賀美ちゃん飛ばし過ぎじゃない? これ、完全に仕留めに行ってるでしょ。 271 ななし >>268 長引いてもチャンスないし、元気なうちに仕留めたいよね。 みんな満身創痍だし、連戦はきつそう。 275 ななし やっぱりバタフライファムかポイズンチャリスだわ。 私の中のリトル私に囁きかけてくる。私の中に残った中学2年生の私をくすぐってくるんだよね。 279 ななし >>275 わかる。バタフライファムの優雅で気品のあるデザインは今までのドライバーになかった。 ポイズンチャリスはもう上腕の膨らみがね。もうたまらんのですよ。 282 ななし あ……。 283 ななし あ。 284 ななし あぁ……。 286 ななし エゴ・イストてめえええええええ! 288 ななし やっぱり加賀美ちゃんは変身して間もないから……。 290 ななし 甘さが出たというか、隙があると思って踏み込み過ぎたね。 その隙もわざとエゴ・イストが作り出したんだろうけど。 293 ななし 神代って天我君と一緒で、結構冷静なんだよね。 ちゃんと加賀美ちゃんが踏み込むタイミングで気がついて、加賀美って名前呼んで止めようとしてるし。 295 ななし >>293 天我くんも神代もほんとよく周りの事を見てるよね。 298 ななし やっぱり加賀美ちゃん変身して間もないし、連携の甘さをつかれちゃったな。 これが剣崎、神代コンビならワンチャンあったかも。 あの2人はしょっちゅうバイトで(神代が一方的に)喧嘩してたのに、バトルでの安定感は半端なかった。 301 ななし >>298 基本的に神代が手数で隙作って、剣崎が仕留めに行くスタイルだからな。そりゃ安定感はあるよ。 今回の場合、そこの剣崎を加賀美ちゃんが補ったわけだけど、剣崎と比べるとエゴ・イストの言う通り、パワー不足なんだよなあ。対ヤン・デ・ルー戦みたいにスピードを活かしての一点突破、突貫ならパワー不足も補えるけど、その余地もエゴ・イストは与えなかった。うまい立ち回りで助走がつけられるほどの距離を取らせなかったね。 304 検証班◆010meTA473 エゴ・イストの戦い方って、ドライバーのみんなに指導特訓してるみたい。 ポイズンチャリスも結局のところ、仕留め切るだけの決定打があるタイプじゃないんだよね。 その代わり他のドライバーとの連携プレイには最も最適なドライバーだと思う。 ポイズンチャリスなら近距離から遠距離までカバーできるし、一緒に戦うドライバー次第で立ち回りが変えられるのも魅力的。だからこそ、一緒に戦うドライバーが先にやられちゃダメなんだよね。ポイズンチャリスが後に残されると、戦いを決め切るだけの何かがない。だからこそ、ポイズンチャリスはバタフライファムが最大火力が出せる距離を作り出せるように立ち回るべきだった。 一発の威力だけならやっぱりヘブンズソードか、データ上では最大火力のライトニングバーストが撃てるライトニングホッパーか、この場合、ポイズンチャリスはライトニングホッパーと一緒に戦うべきだったんじゃないかなあ。そう考えると最初の組み合わせですでに勝負が決まってた気がする。 307 ななし >>304 ライトニングバーストは浪漫火力枠。 308 ななし >>304 嗜みめちゃくちゃ早口で喋ってそうwww 310 ななし >>304 嗜み……お前、検証班だったのか! 313 ななし 夜影さん、がんばれ! 315 ななし ミサちゃん、苦しくても立ち上がるなら今やぞ。 317 ななし 剣崎の声キタああああああああああああ! 319 ななし 剣崎が寝てても剣崎してる。 320 ななし 剣崎、気を失ってても剣崎してるんだよなあ。 322 ななし やっぱり剣崎だわ。気絶してても頼り甲斐がある。 324 ななし あー、幼い時の夜影ちゃんいいわー。 326 ななし 可愛い。 328 ななし 葉さん、歌合戦の時もあくあ君とハイタッチして楽しそうだった。 329 ななし 戦う理由まんま初代と一緒やんけ!! 331 ななし うおおおおおおおおおお! 332 ななし これは地味に熱い! 335 ななし いいなぁ。これはいい。 337 ななし 立ち直ってくれ、夜影隊員! 339 検証班◆9n2SARETAi ここで夜影さんが立ち上がる事に意味があるんだと思います。 それこそ今回のドライバーはあくあさん達でしたが、ここまでドライバーを繋いで来たのは女性達です。 私は夜影さんが剣崎さん達と共に戦う姿が見たい! 342 ななし >>339 まさにそれ。 344 ななし 神代……! 346 ななし 神代、熱いぞ!! 348 ななし 過去の栄光に縋り付くのではなく、たとえ全てを失ったとしても先祖から受け継がれてきた誇りを繋いでいく。 神代、やっぱりお前最高だよ。バイト回じゃ完全にギャグキャラだけど、私はお前が好きだ。 350 ななし KAMISHIRO! KAMISHIRO! KAMISHIRO! 353 ななし 橘さぁああああああん!! 355 ななし 橘さんってほんと剣崎の事が大好きだよな。 358 ななし >>355 というかツンデレ。 361 ななし 夜影ちゃんの目に光が戻ってきた!! 363 検証班◆010meTA473 やっぱり役者さんってすごいね。 今まで、目の光が消えてたみたいに見えたのに、なんかこう、熱が入ったって感じがした。 366 ななし いけーーーーーーーーーーー! 368 ななし うおおおおおおおお、行ったあああああああああ! 371 ななし 夜影、みんなを頼む!! 374 ななし 私達がついてるぞ!! 378 ななし みんな……。 381 検証班◆07218KADO6 状況は絶望的、でも剣崎なら諦めないだろうな。 384 ななし 感謝する! 386 ななし 勝ったな。 完全に夜影さんは乗り越えた。 389 白龍◆XQshotacon これは熱いなぁ。 CMないから余計に引き込まれてコメントできない。 嗜みさんとか姐さんみたいに、テレビ見ながらスマホを見ずにポチポチできるのしゅごい……。 392 ななし うおおおおおおおおお! 394 ななし 先読みした!! 397 ななし 夜影はずっと今まで戦ってきたんだから、実戦経験だけなら誰にも負けないよ。 さぁ、SYUKUJYOが、そして、女が意地を見せる時間だぞ。行け、夜影! 私達の想いも全部持っていけ!! 401 ななし 他のSYUKUJYOの隊員達もがんばれ!! 403 検証班◆010meTA473 ちょっと待って! SYUKUJYOの隊員達、歴代ドライバーじゃん!! 406 ななし >>403 ほんまや! 409 ななし おい、嘘だろw モブじゃねぇ!! 411 ななし 後ろでエキストラみたいにしてるけど、全員ドライバー達だ!! 413 ななし 歌合戦はフラグだったかw 416 ななし 本郷、どれだけぶっ込んで来るんだ? 私達を殺しに来てるだろ、これ……。 420 ななし くそおおおおお! トラ・ウマーめ!! 卑怯だぞ!! 423 ななし ここに来ても、トラ・ウマーさんはせこいことやってるな。 427 ななし 幹部なのに、小物臭しかしないトラ・ウマーさん。 431 ななし あ! 432 ななし あ。 433 ななし ああ……。 435 ななし 走馬灯。 438 ななし くっ! ここまでなのか!? 441 検証班◆07218KADO6 うおおおおおおおおおおおおお! 443 検証班◆CHiMPOsuki しゃああああああああああ! 446 ななし クワガタきたあああああああああ! 449 ななし クワガタさんやっとデレた? 451 ななし 待ってたぞ、クワガタ。 お前ならきっと来てくれると信じてた!! 454 ななし >>443 チンスキ、お前今までどこに行ってたんだよ……。 460 検証班◆CHiMPOsuki >>454 雑煮の餅が喉につかえそうになって、さっきまで捗るに片手間に背中さすられてた……。 465 ななし >>460 お前、気をつけろよ。ここ数日間、毎日のように国営放送ニュースでも言ってだろ……。 鬼塚アナも早朝の番組で、森川アナのように慌てる人はよく注意してお餅を食べましょうねって言ってたしな。 466 ななし >>460 片手間w お前、去年も餅を喉をつまらせそうになってたし、注意しろよな! 470 ななし うおおおおおおおおおおお! 472 ななし 田島司令、包帯ぐるぐる巻きでバイク走らせてきた! 475 ななし ベルトきたあああああああああああ! 478 検証班◆9n2SARETAi これお母さんと一緒のベルトですね。 479 ななし しゃああああああああああああああ! 482 ななし 行け! 行け! 行けーーーーーーーー! 484 ななし やべぇ、泣きそう。 488 ななし うわあああああああああああああ。 490 ななし ここで、お母さんと重なるのは神演出でしょ! 492 ななし 親から子へ、これもまたドライバーか!! 495 ななし とりあえず暖房切った。 499 ななし みんなもう暖房切っとけよ。ここから先は冬なのに熱中症になるぞ。 501 ななし うわああああああああああああああああ! 503 ななし まさかのチジョー全員出演じゃねぇか!! 506 ななし これはやばい。 510 ななし おい、本郷! ふざけるな!! 夜影ちゃんやみんなが何をしたっていうんだよ! 513 検証班◆07218KADO6 夜影の目、死んでないな。行けるぞ。 515 ななし やば、パワー型のバイコーンビートルカッコ良すぎる。 518 ななし このゴテゴテ感がいい。 520 ななし ヘブンズソードはキックボクシングのスタイルだけど、バイコーンビートルはボクシングスタイルだよね。 523 ななし 流石にこれはきつい。 535 ななし 頑張れ! 頑張れ! 538 ななし 夜影、いけるぞ!! 諦めるな!! 540 ななし あ。 541 ななし あ……。 542 ななし あああああああああ! 545 ななし なんかキターーーーーーーーー! 548 ななし おい、嘘だろ……。 550 ななし ここで、オリジナルのロ・シュツ・マー!? 552 ななし おい、本郷、おい。 555 ななし うわあああああああああああ! 557 ななし ここで今まで倒した……いや、みんなが救ってきたチジョーが来るのは反則だろ!! 560 白龍◆XQshotacon 王道すぎるヘブンズソードの脚本、最高です。 563 ななし 剣崎が居なくてこの熱さだよ!! 566 ななし 見てるかエゴ・イスト? それにトラ・ウマー。 これが想いの力なんだよ。 剣崎達のやってきた結果がこれなんだよ!! 568 ななし うおおおおおおおおおおおおおお! 570 ななし ハイパーフォーム!? 573 ななし 初登場と同時に二段階目も行っちゃった!? 575 ななし 本郷、やりすぎだろ!! 578 検証班◆CHiMPOsuki そっと番組表を見て、今日が最終回なんじゃないかって確認してしまった……。 581 ななし >>578 お前は私かw 582 ななし これもう最終回だろwwwww 585 ななし あーだめだ。 さっきのお母さんと重なるところでも胸熱なのに、これは反則だろ。 589 ななし 恥ずかしがらずにちゃんと王道をやれる本郷は最高だわ。 592 ななし ※今日は最終回じゃなくてまだ18話です。まだ半分も終わってません。 596 ななし >>592 多分、本郷はそういう次元でヘブンズソードをやってないんだよね。 1話だろうが18話だろうが、全部、最終回かって感じで作ってる。 601 ななし みんなが元に戻っていく。 603 ななし 夜影……お前もちゃんと救えたじゃねぇか!! 606 ななし バイコーンビートルが深愛かな? ヘブンズソードの親愛と対を成しているのも良い。 勇気のバタフライファム、矜持のポイズンチャリスも明らかになってるけど、ライトニングホッパーはなんだろう。 それと子供向け雑誌のインタビューでも親愛と深愛、信愛について本郷監督が語っていたから、信愛のドライバーも出るのかしら? それかもっと違う何かなのか……。 610 ななし 今の感じがヘブンズソードって感じがする。 613 ななし なんかこう激しい戦闘用のBGMからしっとりしたBGMに変わって、そこもすごく良かった。 615 ななし トラ・ウマーどこいった? 618 ななし トラ・ウマーさっき、光に包まれてたけどワンチャンあいつも召されてないか? 620 ななし 逃げ足に定評のあるトラ・ウマーさん。また逃げる。 624 ななし あ。 625 ななし あ。 626 検証班◆CHiMPOsuki エゴ・イスト マダ ノコッテタ……。 629 ななし これはきつい。 631 ななし 加賀美ちゃん……。 632 ななし 加賀美も神代も橘も熱すぎだろ! 635 ななし エゴ・イストの中の人、男の子3人に抱きつかれてて、よくまともにいられるなあ。 女優さんかスーツアクターさんか知らないけど、すげーわw 638 ななし エゴ・イスト、ちょっと、お前、そこ、代われ。 640 ななし これはうらやま案件だろ!! 642 ななし こいつはもうダメだ。 本気で私たちを怒らせた!! 645 ななし さっきから男の子をいじめるか、良い思いしかしてないエゴ・イストさんに掲示板民も嫉妬ですよ。 649 ななし いや、素直に中の人すごいわ。 羨ましいけど、私ならこのシーン、絶対に撮影できない。 651 ななし 生身でも立ち向かっていく夜影さんに私の涙腺が決壊。 653 ななし うおおおおおおおおおおお! 655 ななし ここで生身でなんとかして止めようとするドライバー達、かっこ良すぎでしょ。 こんなの見せられたら私も頑張らなきゃって思う。 657 検証班◆07218KADO6 頑張れ、頑張れ! 659 ななし え? 661 ななし え? 663 ななし 今の苛立ってそうなエゴ・イストの演技いいな。 相当イラついているんだろうなって思った。 666 ななし 幼女キター! 668 ななし これは熱いぞ!! 670 ななし そうだ! 立ち上がれ一般市民!! 673 ななし 一般市民だってなぁ。守られてるだけじゃねーんだ!! 677 ななし これもう私達だろ……。 680 ななし あかん、これが一番くる。 自分の姿が一般市民達と重なった。 683 ななし 見てるか剣崎? お前が守ってきた人達がここにいるぞ……! 685 検証班◆9n2SARETAi 田島司令の顔芸と仕草の演技がうますぎます。 きっと色々な感情が押し寄せてきているんだなって伝わりました。 688 ななし カメラワークいいわ。 690 ななし ここのエゴ・イストを中心にぐるっと回る360度ターン良すぎなんだが。 本郷、お前ここにきてまだ進化するのか? 693 ななし 朗報、カメラワークの本郷、さらに進化する。 695 ななし うおおおおおおお! 697 ななし ここでクワガタ達も戦うの最高ですわ。 700 ななし カブトムシいるぞ!! 702 ななし カブトムシ確認!! 703 検証班◆010meTA473 きたあああああああああああああああああああああああ! 704 検証班◆07218KADO6 きたあああああああああああああああああああああああ! 705 ななし うおおおおおおおおおおおおおおおおお! 707 ななし 待ってたああああああああああああああああ! 710 ななし 復活クルーーーーーーーーーーーーーーーー! 713 ななし 剣崎と書いてヒーローと読む。ヒーローと書いて白銀あくあって読むんだよ。 716 ななし ずっと信じてた!! 719 ななし うおおおおおおおおおおおお、うちのボロアパートにだけ地震きてる。 地響きレベル。 722 ななし 住宅街なのに歓声やばwwwwww 窓開けてたら周りから一斉に声が聞こえてきたw 726 ななし 聞き覚えのあるバイクの音きたあああああああああああ! 731 検証班◆CHiMPOsuki 剣崎、このタイミングで現れるのカッコ良すぎでしょ。 あと、嗜みと捗るは抱き合って喜ぶのはいいけど、間にいる私がお前達のおっぱいで押し潰されてるんだが……。 733 白龍◆XQshotacon ヒーローは遅れてやってくるもの。わかってても熱いんだよね。 736 検証班◆9n2SARETAi もう、言葉になりません。 やはり剣崎が主人公なんですね。 736 ななし 待たせたな相棒! 740 ななし もうこれカブトムシさんと相思相愛でしょ。 744 ななし 私、生まれ変わったら剣崎のカブトムシさんになるわ。 746 ななし カブトムシさん、実は一番美味しいポジションで笑ったw 752 ななし カリバーンきたああああああああああああ! 755 ななし 剣崎にカリバーン!! 758 ななし >>210 嗜みすげぇwww 760 ななし もう、涙で前が見えねぇよ!! 761 ななし 今日の剣崎、なんかぼやけて見えるなぁって思ってたら、私が泣いてるだけだった。 763 ななし ここで神代の想いと神代の繋いできたものを持っていくところが剣崎なんだよ!! 765 ななし あー、やっぱり剣崎が一番好き。 でて数秒でわからせられる。 768 ななし ハイパーフォームやばw 769 ななし 新曲挿入歌きたあああああああああああ! 771 ななし 初代の赤いマフラーきたああああああああああ!! 773 ななし 明らかにいらないけど、赤いマフラーが出るのやば!! 776 ななし ちょっと待ってちょっと待って。 バイコーンビートルみたいにハイパーフォームで余計にゴツくなるのかと思ったら、逆じゃん!! 779 ななし 上半身はパンプアップしてるけど、全体的にシャープになってよりシンプルになるヘブンズソード。 そしてたなびく赤いマフラーよ。カッコ良すぎる。 782 ななし もうこれ最終回だろ!! 788 ななし >>782 いいえ、18話です。まだ半分も終わってませんwwwww 790 ななし うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお! 793 ななし 見た事もない新しい技きたあああああああああああああ! 795 ななし 今からお前を救いにいく!? 798 ななし 嘘だろ!? 800 ななし あー……ここ、いい。 804 ななし さっき、本郷監督が360ターンの演出で、エゴ・イストVS全員みたいな構図にしておいてさ。 明らかに敵はエゴ・イストで、こいつだけが悪いみたいになってたじゃん。 だけど、剣崎は違うんだよ。剣崎はエゴ・イストすら救いに行っちゃうんだよ。 本郷監督は、これ、どこまで狙ってた? 809 ななし 時間を越える!? 811 ななし うわああああああああああ。 813 ななし 剣崎、お前がヒーローだ! 816 ななし 時が戻っていく……。 818 ななし あかん、もうずっと口ポカンになってる。 ホゲラー波に感染したかも。 820 ななし え? 過去のエゴ・イスト、初代に出てた喫茶店のおばちゃんじゃねぇか!! 822 検証班◆07218KADO6 え? 824 ななし おい……おい……。 こういうのやめろよほんと……。 826 ななし どっかで聞き覚えあると思ったら……。 もうこの人、引退してただろ。お前、こういうのはずるいって……。 828 検証班◆010meTA473 ん? 今の手、なんかどこかで見た事があるような? 830 ななし 本郷、お前、ドライバーでオールスターやってんじゃねぇぞ! いいぞ、もっとやれ!! 833 ななし うわああああああああああ! 835 ななし ここでまた葉さん!! 838 ななし お母さんと対面するの涙でる。 841 ななし 奇跡って起こるんだね。 まぁ、今のこの時間がもう私達にとっては奇跡みたいなもんなんだけど。 845 ななし 本郷監督さぁ、正月から私達の感情をぐちゃぐちゃにして弄んでるだろ? 847 ななし 本郷監督ドS説はあると思うんだよね。 850 ななし って、夜影ちゃんだけじゃない!? みんな誰かと対面してる! とあちゃんはお母さんとして、神代はご両親かな? 橘と剣崎は誰だろ……。え、待って、こんなのもう涙腺崩壊するんだけど……。 853 ななし 心友……良かったね。良かったねえええええええ。 855 ななし うわあああああああああああああ。 858 ななし 全員横並びの変身は反則すぎる!! 860 ななし もう、もう、何も言えねぇ……。 864 ななし 全員のドライバーキック激アツ!! 866 ななし 全員でドライバーキックきたあああああああ! 869 検証班◆CHiMPOsuki え? 872 検証班◆010meTA473 ん? 今の声、なんかどこかで聞いた事があるような? 875 ななし 勝ったか!? 878 ななし ちゃんと最後はエゴ・イストも救われて、チジョーの軍勢を押し返して、もうこれ最終回だろ……。 880 ななし もうこれで最終回でいいだろって気持ちと、終わらないでくれ、ずっと続いてほしいって気持ちがせめぎ合ってる……。 882 ななし うおおおおおおおおおおおおおお! 885 ななし 夜影さん追加きたああああああああああああああああああ! 888 ななし 前回の違和感は、夜影さんが抜けてたからか! 890 ななし スタッフロールいい……。 893 ななし この余韻が良い。 896 ななし ん? 900 ななし 竹田音 森川楓 ← 雪白えみり 902 ななし 森川楓 ← こいつwwwww 905 検証班◆010meTA473 は? 906 検証班◆9n2SARETAi は……? 909 ななし 祝、ホゲ・カワー、ついにチジョーになる。 912 ななし 森川、初笑いをありがとうwwwww 915 ななし この余韻をっぶち壊していく森川好きだわw 917 ななし うわああああああああああ! 私、メアリー在校生だけど、雪白えみり先輩出てたんだ。 920 ななし 雪白えみりさんってベリルのオーディションに出てる人じゃなかったっけ? 923 ななし >>920 あとcarpe diemのPVに出てる人、めちゃくちゃ綺麗な人だったけど、どこで出てたんだろ。 925 ななし ちょっと待って、今、すっと見逃してたけど、トラ・ウマーの中の人、橘月子になってたけど斬鬼さんの親戚!? 928 ななし >>925 これ、トラ・ウマーが斬鬼さんの母親説あるか? 931 ななし 本郷、スタッフロールにまで伏線入れてくるの止めよ? 油断できないんだよ。 934 ななし さてと、スタッフロール見終わったらお風呂入ろ。 937 ななし >>934 おい、やめろ。変なフラグを建設するなw! 940 ななし Cパートきたああああああああああ! 942 ななし 誰だろ……。 944 ななし あ、淡島さんだ! 946 ななし 淡島さんきたー! 948 ななし 淡島さんって事は、トラ・ウマー!? 951 ななし ちょ! え? ちょ、これって!? 953 ななし やはりトラ・ウマーを救うのは橘さんなのか。 955 ななし ほえ〜。 957 ななし え? 960 ななし え? 962 ななし 次回予告きたああああああああ! 966 ななし 2nd round!? 968 ななし 次週おやすみだと!? 969 ななし ちょっと待って! 次週、お休みなの!? 971 ななし 看板とあちゃんかわいー! 974 ななし 駅伝かああああああああああ。 976 ななし うわあああああああああああ! 978 ななし ちゃんと配慮してるな。 980 ななし 正直、スタッフの制作もあるし、ここで休みになるのは仕方ないよ。 983 ななし 良いところで終わっちゃったなぁ。 985 ななし この状態で2週間待たされる私達……。 987 ななし 最後のスタッフロール、松葉杖部長の名前があって良かった。 989 ななし 検証班、急にいなくなったけどみんな大丈夫か? ホゲラー波、飛んできてない? 991 ななし 頭にアルミホイル巻いてたけど、ミリもホゲラー波を防げなかったぞ! 994 ななし >>991 騙されてる奴が居て草wwwww 996 ななし 再来週からも楽しみ。みんな、がんばれー! 1000 ななし 1000なら全てのドライバー達に感謝!! 去年はありがとう。今年もよろしく! 1001 3510◆ULTi-Hi-P3 耐えられて良かった……。 もう、大丈夫だよね? ヘブンズソード以上にやばい案件ないよね? ************************************************ クラインズハイネマニさん、レビューありがとうございました! レビューはもちろんのこと、お気に入り登録やポイント、いいねなどありがとうございます。 誤字修正も助かってますし、何より感想には励まされます。 これからも頑張って連載を続けます!! そして、掲示板回は、こんなもんで許してください。作者もホゲーっとしながら描いてました。 ちなみに森川さんは巨大チジョーの声、捗るはセイジョ・ミダラーの手です。 それと、次はどこからスタートしようかなぁ。そこも決めないと……。 今回はミスコン回です。 番外編の連載を挿絵付きで開始しています。 https://novel18.syosetu.com/n5397ih/ 作者のtwitterアカウントです。更新が遅れた時はこちらで連絡します。 https://mobile.twitter.com/yuuritohoney https://mobile.twitter.com/yuuritosub 上が本垢、下がサブ垢です。 アヤナのifストーリー公開しました。 https://fantia.jp/yuuritohoney https://www.fanbox.cc/@yuuritohoney アイドルオーディションの推し投票をできる場所を用意しました。 ※オーディションメンバーの詳細に関してはwikiか作者Twitterを確認してください。身長カップ数など書いてます。 https://customform.jp/form/input/140950 あくあとコラボして欲しいキャラや、ノクターン回についてのアンケートやってます。 よろしければどうぞ。 https://customform.jp/form/input/140130 wikiです。有志の皆様、ありがとうございます。 https://wikiwiki.jp/yuuritohoney/ アラビア半島連邦についておねショタ短編書きました。 https://novel18.syosetu.com/n4279ib/ クリスマス用の短編、ムーンライトでとあ注意。 https://novel18.syosetu.com/n5480hz/ 白銀あくあ、騒がしい正月。 「小早川さんの変身きたー!」 「やったーーーーーーー!」 「これで勝てる!」 「小早川さん、本当に良かった……」 テレビの前で横に並んでヘブンズソードを視聴しているカノン達4人を見て、ほっこりした気持ちになる。 そういえば今日は小早川さんがバイコーンビートルに変身する日だっけ。 撮影したのは数ヶ月前だけどもう随分前のように感じる。 「旦那様、本当に私達は何もしなくてよろしいのでしょうか?」 「今日はメイドの仕事はお休みなんだから、ペゴニアさん達も俺の代わりにヘブンズソード楽しんでよ」 るーな先輩もりんちゃんもヘブンズソードを楽しんでるみたいだし、俺としても自分の出ているドラマを見てみんなが楽しんでくれる方が嬉しい。それよりも、さっきから1ミリも動いてないみことちゃんが心配なんだけど、大丈夫? 心なしか頭からうすーく煙が出ているように見えるけど、そんな事あるわけないし俺の気のせいか……。 「テーブルセッティングはこれでよしと」 カノンと相談しながら購入した正月用の兎が描かれた小皿を、和紙のテーブルマットの上に置いていく。あ、祝箸と兎の箸置きも置いとかなきゃな。うんうん、これだけでもう十分、正月らしさが出てる。 俺はテレビの方へと再び視線を向けた。 「ここで、ロ・シュツ・マー達が出演するのは熱いなぁ」 近くのソファに座ったアイが前のめりになる。 その隣では結がハンカチで目元を拭っていた。 うんうん、こっち2人も楽しんでくれているみたいだな。 「そろそろ終わりだし、お雑煮作るか」 俺はお雑煮を作りながら、遠目からみんなの方をチラチラと見る。 くっ! 目の前でカノンとえみりさんにおっぱいサンドイッチされてる楓を見て羨ましい気持ちになった。 俺も……俺も、その柔らかそうな空間に挟まりたいです! 「さっきからこの大きなものが私を押してるんだが?」 「ちょ、もげるもげる!」 楓がえみりさんの大きなお餅を捏ねている後ろで、俺は血の涙を流しながら、アイと一緒に作った餅を箸先で捏ねるようにひっくり返す。俺もそっちの柔らかそうなお餅をコネコネしたいな……。 「ん、こんなもんかな」 俺は漆のお椀に焼いたお餅を入れて、その上に汁と具をかける。最後は三つ葉をのせて完成だ! お、あっちもエンディングのスタッフロールが流れ出したな。 「「「「は?」」」」 ん? テレビの前を陣取った4人が間抜けな声を出す。 「ちょ、楓さん!? えみりさんも!?」 「え? え? どういうこと!?」 うん? えみりさんと楓がどうかした? カノンと琴乃が2人に詰め寄る。 「そういえば……うちの竹子って、ヘブンズソードの打ち上げでよく使われるんだよね」 うんうん、そもそも本郷監督が常連だからね。で、それがどうしたの? 「そこでさ、私が、へい、おまち! って、ラーメン鉢を本郷監督の前に出したら、両手を掴まれちゃったんだよね。私、思わず、うちのお店はそういうサービスしてませんよって言ったら、私の手を見て、この手だ! っていうんですよ」 へぇ、セイジョ・ミダラーの手はえみりさんだったんだ。 ところで、えみりさんを自由に触れるサービスのお店ってどこに行けばありますか? 「割りのいい取っ払いのバイトだって言うし、引き受けたんだけど、まさかアレがヘブンズソードに使われてるなんてなぁ……。いやぁ、撮影してた事も忘れてたわ」 えみりさんの返答にカノンは小さくため息を吐いて、琴乃は片手を額において頭を抱えた。 「私もなんか叫び声とか唸り声とか出して欲しいって言われて引き受けたけど、まさかそれがドライバーの仕事だったなんて思ってもいなかったよ。言ってくれたら良かったのに……」 楓の返答にカノンは大きなため息を吐いて、琴乃は両手で頭を抱える。 うん、2人がそうなるのもわかるよ。 でも俺とか楓とかえみりさんは、知り合いから頼まれたら何の仕事か聞かずにやっちゃうかもなぁ。 本当は良くない事なんだろうけどね。 「みんなー、見終わったらおせち食べるよ!」 「あっ、はーい!」 俺はおせちのお重ををテーブルの中央に置いた後に、1人ずつにちらし寿司が入った小さなお重を手渡していく。 あ、それと甘酒も出してっと……あー、大丈夫大丈夫、手伝わなくていいって、みんなは座って待ってなさい。 今日は一年の最初だからね。いつも俺とカノンをサポートしてくれてるみんなを労うためにも、ここは白銀家の代表として、日々の感謝の気持ちを込めてしっかりとおもてなしさせてください! 「あ、ドライバー終わったし、おばあちゃん迎えに行ってくるね」 「おう!」 俺はカノンがお迎えに行っている間に、お婆ちゃんの分もセッティングする。 「あくあ様、明けましておめでとうございます。去年は孫娘ともどもお世話になりました。今日は誘ってくれてありがとう」 「こちらこそ昨年は色々とお世話になりました。今年もよろしくお願いします。あ、それと、お婆ちゃん明けましておめでとう!」 さてと、まだ後からどんどん来るだろうけど、とりあえずもう乾杯しよう。 みんなお腹空いてるだろうし、俺もご飯食べたい。 「皆様、昨年は本当にありがとうございました。まだまだ自分自身至らないところはありますが、今後も頑張っていく所存でありますので、長い目で見てくれると嬉しいです」 俺はカノン達へと視線を送る。 「また、こうやって妻のカノン、結、琴乃、アイと良好な関係を築く事ができているのも、偏に皆様が陰ながらサポートしてくれたおかげです。ありがとうございました。4人とは、今後もお互いに大事にしていける関係であればと思っています!」 俺は甘酒の入った盃を手に取ると周囲を見渡す。 未成年の子供組は甘酒だけど、大人達は金粉入りの日本酒が入った盃を用意してある。 俺は全員が盃を持ったのを見て、盃を持った手をほんの少しだけ上に掲げた。 「乾杯!」 「「「「「「「「「「かんぱーい!」」」」」」」」」」 俺は甘酒をクイっと傾けて一気に飲み干すと、米にがっつく。 うおおおおおお、自分で作っといてなんだけどちらし寿司うめぇ! 昨日は気がついたら寝てたし、昼ぐらいからご飯食べれてないから余計に美味しく感じた。 俺はとりあえずちらし寿司で腹を満たすと周囲に視線を向ける。 すると斜め前の席に座ったりんちゃんが、美味しそうに栗きんとんをぱくついていた。 「りんちゃん、俺の作った栗きんとん美味しい?」 「おっ、美味しいで候」 あー、素直なりんちゃんはかわいいな。なんだかとっても餌付けしたくなる。 俺は自分の栗きんとんをお箸で摘むと、りんちゃんの方へと持っていく。 お行儀としては良くないけど、今日は正月だからいいか。 「そっか、じゃあ俺のもあげちゃおうかなぁ。はい、あーん」 「あ、あーん……」 りんちゃんは少し恥ずかしそうにしながら、俺の栗きんとんをモグモグする。 あぁ、幸せだなぁ。正月からとてもほっこりした気持ちになった。 「ん?」 カノン達は、鯉みたい口をパクパクさせてどうしたんだい? 「ほら、私の栗きんとんも一個やるよ、に……りんは甘いものが好きだからな」 ふぁ〜、えみりさん優し過ぎ……。 ほんと、聖女みたいな人だ。体はえっちだけど……いや、ダメだぞあくあ。もしかしたらえみりさんは、そのえっちすぎる体がコンプレックスで、周りの人からそういう目で見られてしまう事を悩んでるかもしれないだろ!! でも、俺だって健全な青少年の1人だ。だからほんのちょっぴりだけ……いや、ちょっと夜のお供にえみりさんを懸想するくらいは許して欲しい。だって、どうしようもなく体がえっちなんだもん。もし、えみりさんがセイジョ・ミダラーだったら、剣崎だって前屈みになって戦えないよ。 「じーっ」 おっとぉ、俺はカノンからの視線に気がつかないふりをして、残りのチラシ寿司をかきこむ。 どうしたのカノン? え? 俺が、えみりさんの事を見てたんじゃないかって? いやあ、相変わらず綺麗だなって思ってただけですよ。ほら、そんな事よりもカノンはこのあくあさん特製の黒豆さんでも食べてなさい。 俺はその場をうまく誤魔化し、ちらし寿司のおかわりをするためにキッチンカウンターへと向かう。 すると同じタイミングでるーな先輩がやってきた。 「あ、るーな先輩、ちらし寿司のおかわりですか?」 「ん」 俺はるーな先輩から受け取ったお重に、ちらし寿司をよそって返す。 お重を返す時に、俺はるーな先輩の頬にチラシ寿司のご飯粒がついている事に気がついた。 「るーな先輩、ほっぺたにご飯粒がついてますよ」 「どこ?」 るーな先輩はほっぺたをぺたぺたと触る。うーん、もちもちしてて柔らかそう……じゃなくて、あ、そこ、あー、そっちじゃなくって。 「ここですよ」 「あ」 俺はるーな先輩のほっぺたに引っ付いたお米粒をつまむとパクッと食べた。 それを見たるーな先輩の頬がうっすらとピンク色に染まる。 あ……なんも考えずにやってしまった。 「ごめん」 「ううん、ありがと……」 ん? 何やら視線を感じて後ろに振り向く。 するとみんながほっぺたに米粒をつけてた。 カノン……俺はそういうのよくないと思うよ。ご飯で遊んじゃいけません。めっ! 俺が席に戻って座ろうとしたらポケットの中の携帯が鳴る。どうやら母さん達が到着したみたいだ。 「ちょっと母さん達を下まで迎えに行ってくるわ」 「うん、わかった」 俺はエレベーターに乗って一気に下まで行く。 1階に到着したエレベーターの扉が開くと、前にすれ違った事のある住民さんがコンビニの袋を持って立っていた。 あの時もフードを深く被っていて顔が見えなかったけど、今日もあの時と同じようにフードを深く被って顔を見えないようにしている。もしかしたら有名な人かな? それとも恥ずかしがり屋さんなのだろうか。 どちらにせよ挨拶はすべきだろう。俺は住民の人に笑顔を向ける。 「明けましておめでとうございます」 「あ、あああああけましておめでとうございます」 ん? この声、なんかどこかで聞いた事があるような……俺の気のせいか? それにこのおっぱい。前回見た時もそうだけど、このおっぱいは確実にどこかで見た事があるおっぱいだ。 思い出せ、白銀あくあ。お前の頭の中にあるおっぱいデータベースと照らし合わせるんだ! 「え?」 何かに気がついた時、俺は自然とその人のパーカーの袖を掴んでいた。 「もしかして……うい先輩?」 「あ……」 俺が急に手を掴んだせいもあって、パーカーのフードが落ちてうい先輩の顔があらわになった。 乙女咲高校の先輩で図書委員長を務める佐倉うい先輩とは、図書室で何度か会った事がある。 「あ、すみません」 「う、ううん。大丈夫」 少し気まずい空気が俺たちの間に流れる。 うい先輩はわざわざ正体を隠していたのに、俺が暴くような真似をしてしまったせいだ。 「うい先輩、本当に申し訳ない。この責任は是非とも俺に取らせて欲しい」 「責任を取る!?」 「ああ、俺にできる事ならなんだってするよ」 「何だってする!?」 「うん。だからどんな事でもいいから俺に命じてください」 「どんな事でもいい!? あくあ君に命令する!?」 うい先輩はびっくりした顔を連発する。 ん? どうかしました? 「え、えっと、あくあ君……その、男の子はあんまりそういう事は言わない方がいいよ? だって、その、人気のないところに連れ込まれて私みたいなふしだらな体の女に押し倒されちゃうかもしれないし」 な、なんだって〜!? それはよくない。うんうん、よくないね。 よーし、第二、第三のチジョー事件が起きないように、この俺が剣崎の代わりにそういうお姉さんが出る地域を重点的にパトロールしなきゃな。で、どこにいけば、うい先輩みたいな体つきの女性に押し倒されるんですか? 俺がそんなくだらない事を考えていると、後ろのエレベーターが開いた。 「ういちゃん、おそーい! 何やってのよ……って、白銀あくあ!?」 うん? 何、このちっさい子は? なんか……見た目は違うけど、小雛先輩をさらにミニにした感じの子が出てきた。 「あ、お姉ちゃん」 「お姉ちゃん!?」 え? うい先輩の方がお姉ちゃんじゃないの? って、この子、これで俺より年上なのか……。俗に言う合法ロリって奴だ。 うい先輩のお姉さんは、俺に警戒心を見せながらうい先輩の背中に隠れる。 あー、その睨んでる感じ。完全に小雛先輩ですわ。 「えっと……あくあ君、この人は私の姉で佐倉ゆかなです。ほら、お姉ちゃん、挨拶」 「は、ははははじめまして、佐倉ゆかなです」 名前まで小雛先輩に似てやがる。 もう俺の中で佐倉ゆかなさんはミニ雛先輩としてインプットされた。 「あ、白銀あくあです。うい先輩にはいつもお世話になってます」 俺は頭をぺこりと下げる。しかしミニ雛先輩は警戒を解こうとはしない。 でも、さっき挨拶した時に声が上擦ってたし、もしかしたら緊張しているだけかもしれないな。 そか、過去に男の人と何かあったのか……そういう女性ならこの反応も珍しくない。 「よろしくお願いしますね。ミニ雛先輩」 あ……間違ってミニ雛先輩って呼んじゃった。 しかしこれが功を奏したのか、先程までとは打って変わってミニ雛先輩は一気に警戒心を解く。 「ふ、ふーん、さ、さすがは天下の白銀あくあさんね。わ、わかってるじゃない」 あー、この人あれだ。背伸びして小雛先輩の真似をしているんだな。 うん、それに気がつくと、なかなか可愛いなと思った。思わず頭を撫でたくなる。 うい先輩は俺に近づくと、そっと耳元で囁く。 「ごめんね、あくあ君。ゆかなお姉ちゃん、小雛ゆかりさんに憧れてて……全然性格だって似てないのに、無理して真似ようとしてるんだよね。それでけいとお姉ちゃん……あ、もう1人のお姉ちゃんも、ちょっと困ってるの」 ごめん。ちょっと今、うい先輩のおっぱいが俺の腕にあたってて、先輩の喋った言葉が一ミリも頭の中に入ってこなかったんだけど、もう一回言ってもらっていいかな? ついでにけいとさんのおっぱいのサイズも……というのは冗談で、状況を理解した俺はゆかなさんに近づくと、彼女の両肩にそっと手を置いた。 「うぇっ!? あ、う……え!?」 俺は本当に心穏やかな笑顔をゆかなさんに向ける。 もうこれ以上、第二、第三の森川楓を増やさないためにも、そしてアヤナや俺のように振り回される人物を作らないように、ここで何としても俺が阻止するという謎の使命感が湧いてきた。 「ゆかなさん。悪い事は言わないから小雛ゆかりとかいうトキシックな人の真似をするのだけはやめた方がいいですよ。これ以上は、森川さんのように不幸な被害者が増えるだけです」 「あ……うん。あくあさんがそう言うなら……」 素直でいい子だな。 俺は相手が年上だという事も忘れて、妹のらぴすにやるように頭を撫でる。 あ、やっちまった。ま、まぁ、ゆかなさん照れてるしいっか。とりあえずキリッとした顔でなんかちゃんとしてる雰囲気を出しつつ多めに撫でて誤魔化しとこ。 「ありがとうね。あくあ君」 うい先輩、前屈みはやばいです。俺も前屈みになって立ち上がれなくなっちゃいますよ。 ん? くだらない事を考えていると、偶然にもうい先輩が持っていたコンビニの袋の中身がチラリと見える。 おぅ……すごい量のエナジードリンクだ。 しかもこのメーカー、セイジョエナジーとかいう最近急速に売れてるところのだな。 聖女の聖水とかいういかにも胡散臭そうなキャッチコピーにも関わらず、セイジョエナジーは飛ぶように売れた。 なんか飲むと体がとても元気になるらしい。愛飲しているアイがこの前テレビで、これ飲んだら72時間働けるとかとんでもない事を言ってた。流石に冗談……だよな? 「あ、2人ともごめんね。俺が引き留めてしまって」 「ううん、大丈夫。それじゃあ、またね」 ゆかなさんが俺の袖をくいくいと引っ張る。 「さっきはごめん。びっくりして睨んじゃった」 「気にしてないからいいですよ」 素直でいい子じゃないか……どっかのなんとかゆかりさんに爪の垢を煎じて飲ませたい。 俺は2人を見送るとロビーに向かう。 「おそーい!」 うげ……。 マンションのロビーど真ん中で小雛先輩が仁王立ちしていた。 思わずチェンジと言いそうになったけど、グッと堪える。うんうん、相手はあの小雛先輩だ。ちゃんとロビーで大人しく待っていただけでもマシだと思わなきゃね。 小雛先輩の周りを見ると、母さんや美洲さん、しとりお姉ちゃん、アヤナと阿古さん、とあとかなたさん、慎太郎と貴代子さん、天我先輩と春香さんが立っていた。 残念ながららぴすとスバルちゃんは、合宿で正月を過ごすと言ってたからこの場にはいない。 「ごめん、みんな待たせちゃって。ちょっと知り合いと会っちゃってさ」 「ふーん……どうせまた女の子の1人や2人くらい口説いてたんじゃないの?」 ドキッ! そ、ソンナコト ナイデスヨー って、俺が誤魔化すと、チジョーみたいに片言になって怪しい。あんたこそドライバーに退治されるか、剣崎に浄化されなさいよねと言われた。 小雛先輩……剣崎は俺です。残念ながら俺が剣崎総司なんですよ。 「ほらほら、ここで溜まってたら皆さんの迷惑になるからさっさと上に行きましょう」 さすがは阿古さんだ。阿古さんはいつだって俺の事を助けてくれる!! 俺はみんなと一緒のエレベーターに乗ると、自分の部屋があるフロアに向かった。 そこからまた立て続けに来客があって、俺とカノンが交互に降りてお客さん達を出迎える。 「さてと……人数も揃ってきたので、今からお年玉を配りたいと思います」 俺は空いているテーブルの上に箱を置いた。 普通のお年玉じゃ面白くないからって、うちのペゴえもんがいうものですから、この日のために色々と考えたんだよね。 「えーと、箱の中にはお年玉の封筒が入っています。中身は全部一緒なんだけど、封筒の裏に数字のスタンプが押してあるから、引いた人は俺にわかるように書かれていた数字を申告してください」 ペゴニアさんが奥の部屋から事前に準備していたホワイトボードをガラガラと引いてきた。 ホワイトボードには数字が縦並びになっており、その隣に書かれている景品の内容はテープで隠されている。 「それではペゴニアさん、試しに1番をめくってみてください」 1番に書かれているのはライブのチケットだ。 みんな喜んでくれるといいなぁ。 ペゴニアさんは、俺の指示を受けて1番のテープをぺろりとめくる。 【白銀あくあとデートする権利】 はあ!? 俺はホワイトボードを見て固まる。 え? ちょっと待って、ライブのチケットは? 俺はペゴニアさんの方をチラリと見る。するとペゴニアさんは手に持った看板を俺に見せた。 【旦那様の用意した景品が空気を読めてなかったので、こちらで変えておきました】 なぁにぃいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!? ハメやがったな、ペゴえもん! 俺とのデートなんて誰も喜ぶわけないでしょ!! 「どうやら本気を出す時が来たようね」 あれ? そんな見た事もないほど真剣な顔をしてどうしたの楓? いつものホゲラー波が飛んできてないよ。 って、思ったけど、元より楓とはデートするつもりなんだから、デートする権利が当たっても意味ないんだよね。 うん、真剣なのは顔だけだった。いつも通りの楓にホッと胸を撫で下ろす。 「あくあ様とデート……」 えみりさん!? えみりさんが俺とデートしたいなら俺はもういつだってウェルカムオッケーですよ! だからこんなの当てなくてもいつだって俺にデートしたいって言ってくださいね。 「なるほど、一日好きにあくぽんたんを使えるってわけね」 小雛先輩、それデートちゃう。ただの奴隷や……。 俺がホゲってると、ペゴニアさんが代わりに前に出た。 「なお、男性陣の皆様や春香様には普通のお年玉をご用意しておりますので、こちらをどうぞ」 良かった。慎太郎達が俺とのデート権を引き当てたり、春香さんとデートなんて気まずいだけだもの。 って、天我先輩が何故かめちゃくちゃがっかり顔してた。 先輩、俺とデートしたかったんですか!? あ……一緒に遊びに行きたいだけね。 それならそうと言ってくださいよ。今度遊びに行きますから、ね。 「ちなみに特賞は、あくあさんに何でもしてもらえる権利です。皆様、是非とも頑張ってくださいね」 うわぁ! 俺は強烈な何かに吹き飛ばされそうになった。 な、なんだ!? 女性陣からこれまでに感じた事がないほどの殺気と圧が飛んでいる。 「どうやら本気を出す時が来たようね」 お、おばあちゃん!? 指なんか鳴らしてどうしたの!? 「とあ、妹と弟、どっちがいい?」 かなたさん!? それって、どういう意味で……。 「うーん、どっちでもいいかな。楽しみにしているね、お母さん」 とあ、お前、悪ノリしすぎだろ!! 「あ、あくあ君、だめよ……こんなおばさんに……あぁ」 貴代子さーん! 一体何を、何を想像していらっしゃるんですか!? 「私が特賞を引ける確率はピー、ガー」 あ、あれ? みことちゃん? なんか変な音が出てた気がするけど、俺の気のせい……だよね。うん、きっとそう。みことちゃんみたいな可愛い女の子から、そんな壊れたファックスみたいな音が出るわけないよね。 「だ、大丈夫、あくあ君は私が守るから!!」 さすがは阿古さんだ。やっぱりこういう時に一番頼りになる! えっちなお願いなら俺は全然ウェルカムだけど、小雛先輩や自分も引く気満々のペゴニアさんが引いたら何を言い出すかわかったもんじゃない。だからもう頼りになるのは阿古さんしかいないんですよ。 俺は間も無く始まろうとしている闇鍋お年玉くじを前にして、唯一の希望である阿古さんの勝利を祈った。 ************************************************ 特賞は誰にしようかなぁ。悩みます。 阿古さんとか捗るでもいいけど、違う人でもいいんだよね。 あえてカノンもあり、豪運だし。もしくはカオスにしてくれそうなペゴニアさんか……。 りんちゃんやるーな先輩、みことちゃんもありかなぁ。誰にしようかなあ。 それと今回の番外編はドライバー回です。前回はミスコンの真決勝回でした。 番外編の連載を挿絵付きで開始しています。 https://novel18.syosetu.com/n5397ih/ 作者のtwitterアカウントです。更新が遅れた時はこちらで連絡します。 https://mobile.twitter.com/yuuritohoney https://mobile.twitter.com/yuuritosub 上が本垢、下がサブ垢です。 アヤナのifストーリー公開しました。 https://fantia.jp/yuuritohoney https://www.fanbox.cc/@yuuritohoney アイドルオーディションの推し投票をできる場所を用意しました。 ※オーディションメンバーの詳細に関してはwikiか作者Twitterを確認してください。身長カップ数など書いてます。 https://customform.jp/form/input/140950 あくあとコラボして欲しいキャラや、ノクターン回についてのアンケートやってます。 よろしければどうぞ。 https://customform.jp/form/input/140130 wikiです。有志の皆様、ありがとうございます。 https://wikiwiki.jp/yuuritohoney/ アラビア半島連邦についておねショタ短編書きました。 https://novel18.syosetu.com/n4279ib/ クリスマス用の短編、ムーンライトでとあ注意。 https://novel18.syosetu.com/n5480hz/ ※読者様の提案で今回は全て作者が作成したルーレットによるくじ引きを結構しました。 ※算出方法は、くじ番号の書かれたルーレットと、参加者の名前が書かれたルーレットを交互に引いて選びました。 ※その様子は昨日のTwitterで少しだけ公開しております。 ******************************************** 白銀あくあ、運命のルーレットに弄ばれた俺。 「それでは説明します。お年玉の入ったポチ袋の後ろに書かれた数字が0から10の場合は当選。それ以外は参加賞になります」 ペゴニアさんの説明が終わると、女性陣が一斉に箱のまえに並び出す。 あ、あれ……? とあや慎太郎、天我先輩も並ぶの!? 「当たったら妹のスバルにあげるんだ」 ナイスゥ! さすがは家族想いのとあだ。俺は心の中でガッツポーズする。 スバルちゃんとデートするなら、どこに行こうかなぁ。 「さて、それでは最初の挑戦者は……私です」 全員がズッコケそうになった。 ちょっと、それあり!? 「というわけで引きます」 ペゴえもんは有無をも言わさず箱を振ってから手を突っ込むと、中からお年玉の入ったポチ袋を引いた。 「2番!」 2番!? 2番ってなんだ!? ペゴニアさんはホワイトボードに書かれた2番の隣に貼られたテープをペロリと剥がす。 【白銀あくあとの食事権】 おぉう……よかった。変なやつならどうしようかと思ったけど、食事ならまだいい。 「というわけで、旦那様の奢りで高いもの食ってきます。ぶいぶい」 うん、まぁ、いいんじゃないかな。 俺としてもちょっと落ち着いたところで一度ペゴニアさんと話してみたかったしね。 「それでは、次の人」 「あくあちゃん、ママが守ってあげるから安心してね!!」 母さん……なんで並んでるの……。 ドヤ顔をした母さんは、意気揚々とお年玉くじを引く。 なんとなくこの段階から結果が透けて見えるのは俺だけだろうか? 「あー、残念。参加賞ですね」 「ガーン!」 ふぅ、よかった。母さんが変な賞を引くと後々が大変だからな。 参加賞が何か知らないけど、2番が食事ならそんな変なもんじゃないでしょ。うん。 「参加賞は、旦那様から直接アーンしてもらう権利か、口元についたご飯粒をパクッとしてもらえる権利です」 「じゃあ、アーンで!」 本当にその参加賞でいいの!? ライブのチケットの方が良くない? まぁ、みんながいいのなら俺は別にいいんだけどさ。 はい、母さん、あーん。 「お母さんの仇はうつわ! あーちゃん、待っててね!!」 次にお年玉くじを引いたのはしとりお姉ちゃんだ。 「はい、参加賞です。どちらか選んでください」 「ガーン……じゃあ、ご飯粒で」 しとりお姉ちゃんは口元にグロスを塗り直すと、俺の体にしなだれる。 ちょっと待って、今、わざわざリップグロスを塗り直す必要あった!? 口元の側についてたご飯粒を摘む時、しとりお姉ちゃんの潤んだ唇がえっちすぎてすごくドキドキした。 「じゃあ、次は私が……」 美洲さんがくじを引く。 「参加賞ですね。どちらか選んでください」 「それなら、私もご飯粒で」 って、美洲さん!? 美洲さんはお姉ちゃんと同じように俺の体にしなだれる。 ま、まってくれ。さっきのお姉ちゃんのは分かりやすかったけど……なんだろう、美洲さんの演技力のせいか、全体的にすごくいけない事をしている感じがする。 手を出しちゃいけない雰囲気が出てるというか。背徳的というか……これは良くないですよ! 「ふーん、そういう事ね。なら次は私が行くわ」 小雛先輩はお年玉箱の中に手を突っ込むとくじを引く。 ハズレハズレハズレ……俺は正月早々神様に拝んだ。 「参加賞です」 「しゃあ!」 ま、まさかこの人、狙って参加賞を引いたのか!? どうやら小雛先輩はさっきの美洲さんの演技を見て、対抗意識に火がついたみたいだ。 「どちらにしますか?」 「もちろんご飯粒に決まってるじゃない!」 小雛先輩は唇の近くにご飯粒をつけると、俺に飛びついた。 「ゆかり!?」 「うおおおおおおお!」 「押し倒すのもありなんですか!?」 小雛先輩は俺を床に押し倒すと、唇に人差し指を当てて俺を潤んだ目で見つめる。 それを見た周りが大きく盛り上がった。 「ねぇ、あくあ。どこについてるの? とって……?」 うおおおおおおおおおおお! 俺は自分の胸板の上から心臓をグーで殴った。 いいかよく聞け白銀あくあ。今の、きゅんっていうのは絶対に勘違いだ。 目の前にいるのは、あの小雛ゆかりだと何度も自分の心に連呼する。 「ドキドキしたでしょ?」 はぁはぁはぁはぁ。やばかった。可愛さと庇護欲を全面に押し出してきた小雛先輩に血迷うところだったわ。 「ふふーん、私の勝ちね」 小雛先輩、美洲さんを至近距離から煽るのやめてくれませんか? あと、これ別に勝負とかじゃないでしょ……。 その人、一応俺のお母さんだからね。 「次の人〜」 「それじゃあ次は私が引こうかな」 おお! 頼むぞカノン! 俺のためにも、ペゴニアさんが入れてるやばそうなやつを引いてくれ!! 俺は相手がカノンなら犬にだってなれる。むしろ犬になってぺろぺろしたい。 「ところでペゴニア。これ、当たりが出たら誰かにあげてもいいの?」 「はい、それは自由です」 「そっか、わかった」 俺の嫁、優しすぎだろ……。 あまりにもカノンの心が清らかすぎて昇天しそうになった。 さっきまでカノンのおっぱいとか腋とか足の指をぺろぺろしたいなんて思ってた邪なあくあくんは見習ってほしいね。 「あ、なんか書いてある。外……3? ナニコレ?」 「おめでとうございまーす」 ペゴニアさんは近くにあったベルを鳴らす。 おおおおおおおお! どうやらカノンが何か当選したみたいだ。 「お嬢……白銀カノンさん、おめでとうございます。ハズレの3、当選です!」 「ハズレの3!? ちょ、ハズレってナニ!?」 ペゴニアさんはテープをペロリとめくる。 「ハズレの3番は、森川楓様ご提供、国営放送の名物アナウンサー、あの森川楓と本気で腕相撲ができる権利です。おめでとうございます!!」 「え? いらないんだけど?」 カノンさんや。いらないからって後ろにいたえみりさんに押し付けようとしたらダメだよ。えみりさんもそれはいらないって顔してるじゃないか。 それに、もう腕まくりしてドヤ顔で待ち構えてる楓がすごく悲しそうな顔をしてて可哀想になった。 「あ、そうだ」 カノンはトコトコと俺に近づいてくる。 はわわわわ、俺の嫁、歩いてるだけでもう可愛い! 「あくあ、これあげる」 「ほげ!?」 カノンの提案に楓は驚いた声を上げる。 よし、わかった。ここはカノンのためにも、楓のためにも俺がやるよ。 「それじゃあお手柔らかに」 俺は腕をまくると楓の手を握る。 「え、やば……シャツ捲った腕、エッロ……骨とか筋肉とか血管とか、うわ、やばい。これ」 楓は何やらぶつぶつと呟く。多分だけど、どうやって俺に勝つか分析してるんだろうな。 よっしゃ。俺も本気でやるか! 「READY」 ペゴニアさんが組んだ俺と楓の手の上に自らの手を重ねる。 「ファイッ!」 あ、あれ!? 楓の手に全然力が入ってなくて、あっさり勝っちゃった。 大丈夫? もう一回やる? え? 今日はもう無理? もしかしたらパワーニュースでの怪我を引きずってるのかもしれないな。 それなら仕方ない。怪我をおしてでもやろうとしたその心意気に俺は感動した。 「勝者、白銀あくあ!」 ペゴニアさんが俺の手を持ち上げる。それをみんなが拍手で祝福してくれた。 もちろん負けた楓にも頑張ったぞという暖かな声援がたくさん飛ぶ。その中でもえみりさんは、目から一筋の涙をこぼして泣いていた。おそらく怪我でも頑張ろうとしてた楓の事を見て感動したのだろう。えみりさんって、やっぱり優しい人なんだね。 「はい。それでは次」 次に引くのはえみりさんだ。 えみりさんとはデートをする約束をしてるけど、なんなら権利は2回あったっていいはずだ。 頼む。それかこう、ペゴニアさんが一個は入れてあるだろうなんかこうえっちなのが入ってたらえみりさんに当たってくれ。 「残念、参加賞ですね」 俺はその場に崩れ落ちた。神様……そんなに俺の事が嫌いですか? 「それじゃあ、私もご飯粒で……」 えみりさんはご飯粒を口の周りにつけて俺に近づく。 エッロ……もうこのご飯粒、直接パクッと行ってもいいかな? なんならそのままキスしたい。 そんな事を考えていたせいで、俺はテーブルの足に自分の足を引っ掛けてしまう。 むにゅ。 な、なんだこの感触は!? 幸せな感触が俺の顔面を覆い尽くす。 俺は何が当たったのかを知るために、その何かを触って確認する。 「んっ……」 すごくえっちな声がしたぞ!? 俺は念の為に、そう、念には念を入れて、もう一度、揉んで確認する。 「あ……」 これはいけない。セイジョ・ミダラーだってこんな声は出ないでしょ。 もし、日曜の朝にこんな声がお茶の間に流れたらとんでもない事になるね。 「はい、そこまでです」 あ、ペゴえもんが強制的に俺の体を引き離す。 すると顔を赤らめたえみりさんが、潤んだ目で俺の事を見つめていた。 「ご、ごめんなさい」 「い、いえ。私のこの無駄に大きなおっぱいが役に立ってよかったです」 えみりさん、おっぱいに無駄なんてないんだよ。 おっぱいは大きくても小さくてもいいからね。でも、今のはえみりさんの大きさだから助かった。 ありがとうえみりさんのおっぱい。ありがとう俺の足をつまづかせた神様。 「えー、審議の結果、今のは参加賞に相当するとカウントされました。それでは次の人、くじ引きをお願いします」 「それじゃあ次は僕が引こうかな」 とあは箱の中に手を突っ込むとくじを引いた。 「ん。ハズレの1だって」 「ハズレの1はこちらの商品になります」 ペゴニアさんはホワイトボードに貼られたテープをペロリと剥がす。 「お嬢様、白銀カノンさんと白銀あくあについてお喋りができる権です」 「「いらねぇ……」」 ん? 今なんか声が楓とえみりさんの方から聞こえてきた気がするけど、気のせいかな。 なんか周りの人たちも微妙な顔をしていた気がするけど、え? カノンとお話しできるんだよ? これって当たりでしょ! むしろ俺が引きたかったわ。 「いいじゃん。カノンさん、あくあについてお話ししよ!」 「うん!」 近くのテーブルに座った2人は俺について話し始める。 え? ちょっと待って、これなんかすごく恥ずかしいんだけど……。 俺はペゴニアさんの方へと視線を向ける。 その時、にんまりとしたペゴニアさんの顔を見て俺は確信した。 こ……これは、俺にとってのハズレだ!! ペゴえもんよ。もしや羞恥心で俺を殺すつもりか……。 「それでは、次〜」 くっそ、いい顔しやがって! 「とあの次は私ね」 とあの次に引いたのはかなたさんだ。 「あ、なんか当たった!」 「おめでとうございます! 5番ですね」 ペゴニアさんは5番の紙をペロリと剥がす。 【1日だけ白銀あくあの家族になれる権】 ん? 1日だけ俺の家族になれる? どういう事だ? 「説明しましょう。この権利は白銀家に1泊2日できる上に、旦那様から家族のように扱ってもらえる権利です」 ペゴニアさんの言葉にどよめく。 待って、要は家に一泊するんでしょ。それ、別に普通じゃない? 「なお、旦那様から妹として扱ってもらうか。姉として扱ってもらうか。母親として扱ってもらうかは当選者の自由です」 「ふーん、じゃあ、この権利があれば1日だけあくあ君のママになれるんだ。それか、とあやスバルを妹として送り出すのもありね」 かなたさんが俺のマッマ!? え、あ……その、息子ならおっぱい吸っても許されますか? 一緒にお風呂入ったりとか、夜、薄着のかなたさんに添い寝してもらったりとか!! いやあ、これは正月早々、俺もホクホクした気持ちになる。 「僕、あくあが何を考えてるか、手に取るようにわかるよ」 「私も」 そこ、俺の談義してる人達は黙って!! 俺はあくまでも純真無垢なあくあ君として、かなたママにどうやって甘えられるかを真剣に考えてるんだから!! 「それじゃあ次は僕だな」 「じゃあその次は私ね」 慎太郎! 貴代子さん!! 神様! 貴代子さんにもかなたママと同じ権利をお与えください! それか心優しい慎太郎なら、同様の権利が当たったらきっと貴代子さんにプレゼントするはずだ。 どうか俺に、俺にダブルママの権利をお与えください!! 「参加賞です」 まだだ、まだ貴代子さんがいる!! 「参加賞ですね」 神は死んだ。 「神様に邪な心を見透かされたんじゃない? 絶対に僕のママと貴代子さんでダブルママとか考えてたでしょ」 「わかる。あくあって第三者の視点から見るとわかりやすいよね」 だからそこ、うるさいって! そもそも、お前たちは俺の理解度が深すぎでしょ。 「参加賞……これ、僕もするのか?」 戸惑う慎太郎に俺は両手を広げる。 「こいよ慎太郎。俺がアーンしてやるよ!」 俺は恥ずかしがる慎太郎にアーンした。 「なるほど……女性陣が顔を赤らめるはずだ……」 ん、何か言ったか慎太郎? 「ごめんね。あくあ君。私にもママになって欲しかったのね」 ほら! とあやカノンが大きな声で話すから、貴代子さんに俺の秘めたる願いが聞こえちゃったじゃないか! 「貴代子さん……もうこんなくじとか関係ないです。是非、かなたさんが泊まりに来るときに、一緒に訪ねてきてください!」 俺は密着した貴代子さんにそう囁く。 「まぁ! ありがとう」 嬉しそうな顔をした貴代子さんを見て俺も嬉しい気持ちになる。 後ろの辺で母さんが騒いでたけど聞こえない聞こえない。 そもそも母さんは普通に泊まりにくればいいじゃん! って事を、隣のしとりお姉ちゃんが教えてあげたら静かになった。 さて、それでは参加賞をと考えていたら、ペゴニアさんに体を引き剥がされる。 「個人的な商品のアップグレードが確認されましたので、参加賞は取り消しです」 「あら、まぁ……残念ね」 貴代子さんは悲しそうな顔を見せる。 ペゴえもんの鬼! ちょっとくらい、いいじゃん! 「はい、それでは次の方」 「我が引くぞ!!」 天我先輩は引いたお年玉を天高く掲げる。 「3番だ!!」 ペゴニアさんは3番の紙をペロリとめくる。 その瞬間、全員が固まった。 「えーと、3番は、白銀あくあからキスしてもらう権利です……!?」 珍しくペゴニアさんが困惑した顔を見せる。 流石のペゴニアさんもこれは想定外だったのだろう。 だが、任せてほしい。俺は白銀あくあ。こんな状況でも俺ならどうにかできる。 不可能を可能にし、空気読まずに全てをぶち壊す。俺が破壊神、白銀あくあだ!! 「先輩、俺ならもう覚悟はできてますよ」 「「「「「えっ!?」」」」」 俺はあくまでも自然体でそう言った。 「いや。これはキープしておく。商品を変えてほしい人がいたらチェンジしようかと思う」 「「「「「おおおおおおおお!」」」」」 あ……そっか。そういうのもありだよな。うん。 俺はすごすごと後ろに引っ込んだ。 「コ、コホン! それでは、気を取り直して次の人」 「それじゃあ、次は私達ね」 おばあちゃんとキテラさんが立て続けにくじを引く。 「お2人とも参加賞です」 「あら」 「まぁ」 俺は2人の希望通りアーンをする。 「ふふふ、こういうのスターズに居る時じゃ絶対に無理だったから嬉しいわ! ありがとう。あくあ様」 確かに、行儀が悪いどころじゃないもんね。 それによく考えたら元女王様にアーンなんて不敬にも程がある。 本国でやったら俺、処刑されたりとかしちゃうんじゃないか……。 いや、それを言うなら女王陛下に様づけで呼ばれている事がもうすでにやばい気がする。 「私まで、ありがとうございます。あくあ様」 同じく、スターズ正教の主教を務めているキテラさんから様づけで呼ばれるのもまずい気がする。 キテラさん、様をつけるのは神様だけにしておいてくださいよ。 あと、キテラさんはカノンの後見人でもあったのだから、もっと気軽に遊びにきていいですよと言ったらすごく喜んでくれた。 「はいはい、どんどん行きましょう。残りは15人なのに、まだ8本も当たりくじが余ってますよ。……ハズレも一本余ってますけどね」 「ふふふふふ」 ん? なんか気持ち悪い笑い声が聞こえる。 「この時を待っていた!!」 楓がずんずんと前に出る。 「残り物には福がある! 森川楓のパワークジいっちゃいますか!」 パワーくじってナニ? なんて、野暮な事を聞く人はここに誰もいない。 むしろみんな、くじを掴んだ時に楓のパワーでお年玉袋がちぎれないか心配していた。 「どりゃあ!」 「参加賞です」 見事な即落ち2コマに、みんなが温かな拍手を送った。 「それじゃあ、アーンで」 「はいはい、あーん」 って、あぶな! 楓が口を閉じるのが早いから、もう少しでお箸ごと持っていかれるかと思ったぜ。 「じゃあ、立て続けに私も引くわね」 「わかりました」 琴乃はくじを引くと顔を顰めた。 「ハズレの2です」 急に周囲の気温が下がった気がした。 あれ? もしかして暖房切れたかな? 「ハズレの2は、小雛ゆかりさんご提供! あの、ぼっちで有名な小雛ゆかりさんとお友達になれる権利です!!」 いらねぇ! これは俺でもいらないわ!! 「なるほど……ちょうどいい機会ですね。それではプライベートの電話番号を交換しましょうか」 「ひぃっ! わ、わかったわ」 あれ〜? 小雛先輩どうしたんですか? もしかしたら琴乃の事が怖いのかなー!? なんてニヤけてたら思いっきり、あとで覚えてなさいよって言われた。こわ……。 「じゃあ、私も引こうかな」 次にくじを引いたのはアイだった。 「おめでとうございます! 白龍先生、1番ゲットです!!」 「うぇっ!?」 こういうのって、どう言うわけか無欲な人が引いちゃうんだよね。 あれ? それなら無欲の塊みたいなえみりさんはどうして外れちゃったんだ? 多分、えみりさんの事だから自分は当たらなくていいよって願いながら引いたんだよね。きっと、そうだ。うんうん。 「1番はご存知の通り、あくあさんとのデート権です」 「あ、それなら……」 アイは天我先輩のところに近づく。 「ねぇねぇ、天我君、私と景品を交換しない?」 「白龍先生、いいのか? デートの方が豪華だと思うが……」 「うん、私はあくあ君の奥さんだからね。いつだってデートに行けるだろうし……それよりさっき天我くん、2人でお出かけしたそうだったから、そっちの方がいいかなって。それに……」 アイは顔を赤らめる。 「キス権があれば、わ、私のしてほしい時にしてもらえるし」 やばかったな。間違いなく2人きりならキスしてたぞ。 周りの人達もアイの感情が感染したのか、みんなで顔を赤くした。 「うむ! それならば交換しよう。我も後輩と遊びたかったしな! ありがとう白龍先生」 「こちらこそ、ありがとう天我君」 みんなから盛大な拍手が送られる。 「それでは次の人」 残った人たちが顔を見合わせる。 「えっと、それじゃあ、私が……みんなも行こ」 アヤナは近くにいた鷲宮さん、胡桃さん、黒上さん、千聖さんの4人に声をかける。 やっぱりアヤナは優しい子だな。クラスメイトの子達が引きやすいように声をかけたのだろう。 まずは最初にアヤナがくじを引く。 「参加賞ですね。どうしますか?」 「えっと……それなら、アーンで」 う……そう言えば俺、アヤナとキスしたんだよな。 仕事でも……プライベートでも。だからなのか、なんかすごくドキドキした。 「はい、それでは次の方」 「それでは、わたくしが……」 鷲宮さんはくじを引く。 「おめでとうございます! 4番、当選です!!」 ペゴニアさんはテープをペロリとめくる。 「1日だけ白銀あくあの嫁になれる権利です! おめでとうございます!!」 嘘……だろ!? え? そんなの入ってるの!? って、鷲宮さん!? な、泣いちゃった!? 「良かったねリサちゃん!」 「おめでとう、リサちゃん」 周りに居た黒上さんや胡桃さんが鷲宮さんを祝福する。 それに続いてクレアさんやカノン、アヤナ、杉田先生も鷲宮さんを祝福した。 あ、うん、嬉しくて泣いてたのか。それなら良かった。 「鷲宮さんには1泊2日で白銀家に滞在し、旦那様の奥様になれる権利を贈呈いたします!」 みんなから鷲宮さんに、温かな拍手が送られる。 かなたさんは成人女性だからいいとして、ちゃんと親御さんに挨拶とかしとかなくて大丈夫かな? 俺はそっと鷲宮さんに近づくとそれとなく聞いてみる。 「あくあ様が両親に挨拶!?」 おっと、頭から湯気を出して倒れそうになった鷲宮さんを抱き止める。 あれ? もしかして俺、言葉のチョイス間違った!? 「あくあってさ、ほんと……」 「鷲宮さん大丈夫?」 俺はとあとカノンに鷲宮さんを預ける。 「ココナちゃん頑張れ!」 次にくじを引いたのは胡桃さんだ。 「参加賞です」 「やった。それじゃあ、私もアーンで」 俺は胡桃さんにアーンする。 本当に健康になって良かった。それに、チャーミングポイントのそばかすを隠さなくなったのも俺的にはポイントが高い。だって、すごく愛嬌があるし健康的に見えて可愛いんだもん。 俺は胡桃さんに、今日も可愛いねってそっと囁いた。 すると胡桃さんは顔を真っ赤にする。 「もう、あくあ君ってば!」 ははっ、本当にこういう冗談が言い合えるようになって良かった。 「うるはちゃんも頑張れー!」 次にくじを引いたのは黒上さんだ。 「9番!! おめでとうございます!」 あるかどうか知らないけど、おっぱいマッサージ権みたいなのこいと俺は願った。 「9番は旦那様、つまりはアイドル白銀あくあから私物を一つもらえる権利です! なお、旦那様が了承したものに限ります」 俺の私物!? え? 結婚指輪とか婚約指輪とかみんながプレゼントしてくれたものじゃなかったら別になんだっていいけど……男の俺が持ってるもので、黒上さんがなんかほしいものあるかな? 「あ、それじゃあその……あくあ君が着てるそのパーカーとか、その……だめ、かな?」 「ん? ああ、別にいいけど……」 俺はパーカーをその場で脱ぐと黒上さんに手渡した。 変なものを要求されたらどうしようかと思ったけど、これなら問題ない。 「ふぁ……さっきまで着ていたあくあ君の匂いが……」 ん? 何か言った? 「はい、それでは次の方、どうぞ。残りは8人。残る当たりくじは5本です」 次にくじを引いたのはクレアさんだ。 あれ? なぜかお婆ちゃんとキテラさん、えみりさん、りんちゃん、みことちゃんの5人が膝をついて必死の形相で拝んでいる。みんな、どうかした? 「8番! まさかの連続当選、おめでとうございます!!」 次はなんだ? 変なのじゃありませんようにと願う。 「旦那様にマッサージしてもらう権利です!」 な、なんだってーーーーーーーーーーーーーーー!? 俺は驚愕する。何故ならホワイトボードには、小さく米印でおっぱいも可と書かれていた。 喜びたい気持ちを我慢して、俺は心の中でガッツポーズを決める。 「あれ、絶対におっぱい揉む事を考えてるよ」 「クレアさん、綺麗だからね。ここにいつでも好きに揉めるおっぱいがあるのになー」 そこ! とあもカノンもさっきから俺の心を読まない!! くっそ、ペゴえもんめ。このハズレくじは絶対に俺に対してのハズレだ。 あと、カノンのはちゃんと後で揉むから安心しなさい。 「わ、私が、マッサージ……あわわわわ」 ん? なんかカチカチって音が聞こえた気がするけど、俺の気のせいか? えみりさんが固まったクレアさんを回収して後ろに下がる。 「それじゃあ次は私ね」 杉田先生がくじを引く。 先生、あの時は擦りむいて絆創膏を貼ってたけど……うん、傷跡は残ってないな。良かった。 きっと、くくりちゃんが紹介してくれたお医者さんが良かったんだろう。 「参加賞です」 「じゃあ、私もアーンにしてもらおうかな。米粒は恥ずかしいし……」 俺は杉田先生にアーンする。 こんな綺麗な人が余ってるなんてな。こんな人が俺の居た世界で先生をやってたら、間違いなく男子生徒は全員オカズにしてたと思う。 普段はクールビューティーで仕事できますって感じなのに、ミスコンの時に見せた水着審査では恥ずかしがっててすごく可愛かったのが記憶に残ってる。 「それでは次の方」 残ったリノンさん、りんちゃん、みことちゃん、るーな先輩が阿古さんと結の方を見る。 「私は最後でいいからみんな先に引いていいわよ。残り6の4なら先に引いた方が当たりやすいでしょうしね」 「それなら私はその前で構いません。どうぞ皆様、お先に引いてどうぞ当ててくださいませ」 阿古さんと結さんが他の4人に先を譲る。あぁ、やっぱり2人は優しいなと思った。 「じゃあ、お先に……」 りのんさんがくじを引く。 「おめでとうございます! 6番です!!」 ペゴニアさんが6番の隣に貼られたテープをペロリとめくる。 「6番、白銀あくあと一緒にお風呂に入れる権、当選です! もちろんお風呂に入った後は、お嬢様や妹であるらぴす様と同じ、髪を乾かしたりするアフターサービス付きになります!!」 な、なんだってー!? え? 待って!? 俺とりのんさんが一緒にお風呂だって!? そんな素晴らしい事が許されていいんですか!? こんな高身長でお尻もお胸もパンパンの美女と一緒にお風呂に入れるとか、想像しただけで前屈みになりそうです。 「あ、旦那様がお嫌でしたら違う権利に変える事も……」 「全然」 俺はキリッとした真剣な表情でペゴニアさんをじっと見つめる。 よくやった。俺が視線でペゴニアさんに伝える。 お給金のアップお願いします。そう言われた気がしたので俺はボーナスを出すぞと頷いた。 「私が一緒にお風呂……」 固まったりのんさんをペゴニアさんが回収していく。 ペゴニアさん。りのんさんが嫌だったら違うのでもいいからね! 「じゃあ次は拙者が……」 りんちゃんがくじを引く。 「参加賞です」 「やったでござる」 りんちゃんが選択したのはご飯粒だ。 さっき、アーンしたからね。 「それじゃあ失礼します」 俺はそう言って、りんちゃんのほっぺたにつけた米粒をつまんで食べる。 この世界に来て感覚がバグりそうになるけど、りんちゃんも普通に美少女なんだよなぁ。 でも、それに気がつくと恥ずかしくなるので俺はあえて気が付かないふりをした。 「じゃあ、次は私が引く」 りんちゃんに続いてるーな先輩がくじを引く。 「ななぁばん!? 大当たり! 大当たりが出ました!!」 珍しく興奮したペゴニアさんがくじの番号をペロリとめくる。 【白銀あくあに何でもしてもらえる権。ただし旦那様が了承した行為に限る】 うおおおおおおおおお、ここで来たか。良かった。小雛先輩がこれを引かなくて。 なんかこう、一瞬だけ、小雛先輩がこれを引く気がしたんだよね。なんでだろう? 大当たりに会場がどよめく。 「それでは、るーなさんは何を希望されますか?」 「一緒に添い寝がしたい。るーなの抱き枕になって?」 るーな先輩の大胆なお願いにみんなが声をあげる。 「旦那様はそれでもよろしいでしょうか?」 「あ、うん。俺は別にいいよ」 ふぅ、可愛いお願いで助かったな。 一瞬、一緒に寝るって聞いて良からぬ妄想をしてしまったが、純粋なるーな先輩がそんな事を考えてるわけないよな。普通にお昼寝が好きだし、添い寝仲間が欲しかったんだろう。 「やった」 小さく喜ぶるーな先輩を見て周りもほっこりした気持ちになる。 「デハ ツギハ ワタシ デスネ」 あれ? みことちゃん大丈夫? なんかチジョーみたいなカタコトの喋り方になってない? 「ウィーン……ガシャン ゼロバン デス!」 「0番キターーーーーーーーーーー! 2連続で大当たり、おめでとうございます!!」 今日のペゴえもん、めちゃくちゃテンション高いな。 まぁ、楽しそうだし、俺も嬉しいよ。 ペゴニアさんは勿体ぶるようにして0番をめくる。 その瞬間、会場が大きな叫び声に包まれた。 【白銀あくあと一夜を共にする権利】 んん……? どういう事? 最初、意味がわからずに俺は固まってしまう。 「つまり旦那様の一晩をお貸しします」 ふぁっ!? 俺は意味を理解して変な声が出そうになった。 「オーエス ヲ サイキドウ シマス。エラー! ヨキセヌ エラーガオキマシタ。オーエス ヲ サイド インストール シナオシテクダサイ!」 「おい、ポンコツサーバーしっかりしろ!!」 みことちゃんに近づいたえみりさんが何やら喋っている。 知り合いなのかな? いや、それにしても、ちょっと待って、え? 本当にいいの!? 俺はともかくとして、これってその立場を利用したセクハラとかパワハラとか性行為の強要とかに当たらない!? 「コホン、この事については後で私と旦那様、私と他のメイド達の間で話し合います。それでは最後2つです。結様、どうぞ」 続いて結がくじを引く。 「参加賞ですね。どちらがよろしいですか?」 「それなら私もアーンで」 参加賞で良かったと謎に安心していたら、口を開いた結がえっちすぎて不意を突かれる。 だって、なんかこう、よくえっちな画像である、エロいお姉さんがフェラする時の顔みたいだもん……。 なんかもう、ウィンナーがそれにしか見えなくなる。俺は無心で結にアーンした。 「それでは最後に残った阿古さん。結果はわかってますがどうぞ」 「はい」 本当に残り物には福があるんだなぁ。 ホワイトボードを見ると10番の賞品だけまだテープが捲られていない。 10番が何かはわからないけど、阿古さんの10番当選はこの時点で確定していた。 「おめでとうございます!! 最後の大当たり、10番はこちらになります!!」 全員の視線がホワイトボードに向けられる。 【白銀あくあの精子がもらえる権。 ※白銀結様ご提供、天草長官と総理の承認済み】 お、おおおおおおおおおおおお、ちょっと! こら! ペゴえもん!! なんてものを賞品にしてくれやがってるんですか!? ていうか、しきみさん!? 総理!? 貴女達まで悪ノリしないでくださいよ! 「あ……」 ほら! 阿古さんも固まっちゃったじゃないか! でもさすがは阿古さんだ。すぐに復帰すると頭を抱える。 「良かった。これが私じゃなかったら、なんか大変な事になってた気がする。もちろん、ずっと政府で預かってくれるのよね?」 「はい、使用されるその時まで、こちらで責任を持って保管致します」 「良かった。それなら永久に保存しておいてもらえれば、問題になる事はなさそうね」 いやぁ、ほんと、これを引いたのが阿古さんで良かった。 多分カノンとか、清らかな心を持ったえみりさんとか、常識のあるクレアさんとかでも大丈夫だった気がするけど、楓とかが持ってるとなんか謎のホゲパワーでとんでもない事をやらかしそうだしな……。 「ちなみに旦那様の許可が出れば直接、生の子種を頂く事もできますが、どういたしましょう?」 「すとおおおおおおおおおっぷ! ペゴえもん、そこまで!!」 俺は慌てててペゴえもんの口を塞ぐ。 なんかちょっといけない感じの絵面になったけど、今はそれどころじゃない。 まずはこの人の口を塞がないと、次は何を言い出すかわかったもんじゃないからな。 「わ、私があくあ君と……」 あ……後ろに倒れた阿古さんを小雛先輩がキャッチする。 「ちょっと! しっかりしなさいよ。阿古! これはチャンスよ!」 「わわわわわわわわ」 「もう! 肝心なところであんたもあくポンたんもポンコツなんだから!!」 ちょっと! よく聞こえなかったけど、そこ俺の悪口言ってないよね!? 「なんだかんだ言って、慌ててるけどあくあは喜んでるよね」 「うんうん。あくあってそういうところあるよね」 だからそこ! 呑気に談笑してないで、とあもカノンも手伝ってよ!! こうして正月の始まりを告げるカオスなお年玉くじは、何人かの犠牲を出しつつ幕を閉じた。 ************************************************ まずは遅れましたが10万ポイント突破ありがとうございます! これも皆様のおかげです。これからも出来る限りこのペースで頑張ります。 はい、そういうわけで、ルーレットは完全に作者の想定外となりました。 でも書いててすごく楽しかったですよ。当たったらこんな感じだろうなって想像して描きました。 ただ、流石に天我先輩とキスするわけにはいかないので、そこだけは白龍先生と交換しました。 白龍先生は公の記者会見や結婚式、新婚旅行もあるだろうし、そっちでやるからいいかなと……ファンの人、すみません。 それにしても参加賞だった森川さんやえみりさんを見ていると、日頃の行動ってすごく重要なんだなと思いましたね……。捗るのハイライトは、間違って作者の手が当たってくじを引いた時に、カノンとえみりの間でピタリとルーレットが止まった時でした。 ペゴニアさんの回と小雛先輩の回を投稿しました。 どちらも今回はそこそこ加筆修正していますので、前読んだ人も楽しめるかもしれません。 番外編の連載を挿絵付きで開始しています。 https://novel18.syosetu.com/n5397ih/ 作者のtwitterアカウントです。更新が遅れた時はこちらで連絡します。 https://mobile.twitter.com/yuuritohoney https://mobile.twitter.com/yuuritosub 上が本垢、下がサブ垢です。 アヤナのifストーリー公開しました。 https://fantia.jp/yuuritohoney https://www.fanbox.cc/@yuuritohoney アイドルオーディションの推し投票をできる場所を用意しました。 ※オーディションメンバーの詳細に関してはwikiか作者Twitterを確認してください。身長カップ数など書いてます。 https://customform.jp/form/input/140950 あくあとコラボして欲しいキャラや、ノクターン回についてのアンケートやってます。 よろしければどうぞ。 https://customform.jp/form/input/140130 wikiです。有志の皆様、ありがとうございます。 https://wikiwiki.jp/yuuritohoney/ アラビア半島連邦についておねショタ短編書きました。 https://novel18.syosetu.com/n4279ib/ クリスマス用の短編、ムーンライトでとあ注意。 https://novel18.syosetu.com/n5480hz/ 白銀カノン、おめでた報告。 みんなでおせちを食べた後、私とあくあは阿古さん、姐さん、楓先輩、ペゴニア達と一緒の車に乗って、総理が用意してくれた都内のホテルに向かいました。 私はもうスターズ王家の人間じゃないけど、ロイヤルファミリーは妊娠した時に公表するのが義務とされています。 その事を知っていたあくあが総理や王家とも相談して、スターズの人のために今回の公な報告会を開いてくれました。 ふぅ……なんだかさっきまで楽しくて忘れてたけど、久しぶりの公的な行事にちょっと緊張してきたかも……。 この国の人はみんな優しいから、掲示板じゃ嗜み死ねを連呼されるかもしれないけど、きっと祝福してくれるんだろうなって思う。でも、不安じゃないわけじゃないんだよね。 私は隣にいたあくあの横顔を見つめる。するとあくあは私の視線に気がついたのか、私の方を見て笑顔を見せてくれた。 「どうしたの? 緊張でもしちゃった?」 「あ……うん。ちょっとだけ、緊張しちゃったかも」 「そっか。でも大丈夫。俺がいるから安心して」 あくあはそっと私の手の甲に自らの掌を重ねる。 あったかいな……。 「それに、ステージの上には楓もいるし、もしもの時には裏に琴乃もいるから、ね?」 「そうそう司会はこの楓ちゃんが務めるから任せておいて! もしもの時は私のこのパワーとホゲウェーブでどうにかしちゃうから!」 楓先輩はシャツの袖を捲って腕を見せる。 ホゲウェーブって結局なんなの? って聞くのはダメかな。 「はい。何かあっても私達が絶対に守って見せますから安心してください」 姐さんがサムズアップする。楓先輩も姉さんも2人とも優しいな。 「それにもしもの時は総理がローリングサンダー土下座だっけ? それで全部うやむやにするから大丈夫だって言ってたよ」 あくあの言葉にみんながひきつった笑顔になる。 「えみりもこれたら良かったのにね。あの胸部装甲なら十分盾になるでしょ」 「そういえば、えみりさんは正月なのにバイトに行くって言ってましたね。良からぬバイトじゃなければ良いのですが……」 「あるある。どうせまた胡散臭そうなバイトでしょ」 確かに、なんだかとっても嫌な予感がするんだよね。 変なバイトじゃなくて、まともなバイトならいいけど……。 あと楓先輩は、えみり先輩を盾にしようとしても多分えみり先輩の方が先に楓先輩の後ろに隠れると思うな。なんとなくそんな気がしている。というかそういうビジョンが想像しなくても鮮明に見えた。 「さぁ、行きましょう」 そうこうしている間に記者会見をするホテルに到着したので、私達は車を降りてホテルの中に入った。 記者会見のために用意された控え室の扉を開けると、目の前に大きな影が横切る。 空中でクルクルと回転した影は、そのまま着地と同時に膝スライディングしながら頭を下げていく。 その姿にはとても見覚えがありました。 「総理!?」 総理は立ち上がると、見られて恥ずかしかったのか少し顔を赤らめる。 「今日のために完璧なローリングサンダー土下座を仕上げてきました」 「あ……はい。ありがとうございます?」 あくあ、最後が疑問系になってるよ! 初めて総理が生でローリングなんとか土下座をしてるところを見たけど、こんなにアクロバティックな技だったんだね。大丈夫かな。これどう考えてもふざけているようにしか見えないけど……。 「そろそろ時間なので、いきましょうか」 控え室で衣装を着替え、ヘアセットとメイクを整えてもらい、みんなで並んで記者会見場へと向かう。 私はシンプルなワンピースだけど、あくあはかっちりとしたスーツだ。 やばい。すごくかっこいい。本当はもっとスーツのあくあを堪能したいのに、それ以上に緊張で心臓がドキドキしてる。それに気がついてくれたのか、会場に着くまでの間、あくあがずっと私の手を握ってくれていた。 なんか……私、らしくないな。いつもなら緊張もしないし、不安にもならないのに。 だからなのか、今日はあくあやみんながすごく頼もしく見えました。 「それじゃあ、森川、いきまーす!!」 楓先輩が先に会場の中に入ると少しだけ騒がしくなった。 どうやらもうテレビの中継は始まっているみたいで、舞台袖のモニターには今リアルタイムで放送されている映像が流れています。 「えー、皆様お待たせしました。本日の司会を務めさせていただきます。国営放送の森川楓です」 楓先輩は手慣れたトークで挨拶をしつつ場を和ませる。 こういう姿を見ると、やっぱりアナウンサーなんだなって思う。 さっきまでお雑煮のお餅を詰まらせて、えみり先輩に背中をバンバン叩かれてた人と同一人物には思えないよ。 「それでは、ただいまよりベリルエンターテイメント所属の白銀あくあさん、白銀カノンさん、両名より皆様に向けて、ご報告を兼ねた新年のご挨拶をさせていただきたいと思います」 楓先輩の紹介で会場の中に入った私とあくあの2人は、一礼した後に用意された席に座りました。 「明けましておめでとうございます。皆様には昨年とてもお世話になりました。今年も引き続き応援いただけると嬉しく思います。そして本日は私、白銀あくあと、妻カノンのために新年早々、皆様の貴重なお時間を割いて頂き、誠にありがとうございます」 会場が暖かな拍手に包まれる。 あくあは一度私の方に笑顔を向けると、もう一度カメラの方へと視線を向けた。 「私事ではありますが、本日は私から皆様に向けてご報告しなければいけない事が一つだけございます」 あくあの言葉に会場がどよめく。 まだこの情報はどこにもリークされていません。それもあって報道陣の人に見せるいつものような砕けたあくあと違って、真剣なあくあの表情と雰囲気に、不安そうな表情や心配した顔を見せる報道陣の人もいました。 「この度は妻、カノンとの間に私達の子供を授かりました事を、この場を借りて皆様にご報告させていただきたく思います」 うわっ、眩しっ!? ものすごい量のフラッシュに当てられながらも、なんとか笑顔を崩さずに表情をキープする。 「まずは最初に、子供の性別だとか、出産予定日に関しての質問への回答は、現時点では控えさせて頂けると嬉しいです」 あくあはテーブルの下で私の手を握りながら、落ち着いたトーンでゆっくりと語りかけるように喋りかけます。 記者会見の最中なのに、やっぱりあくあって、しっかりしててこういう時に頼りになるなってキュンとしちゃいました。 「今日の記者会見は日本政府、スターズ王家、双方の友好関係の元、国営放送様のご協力の上で、皆様にご報告という形で、正式に公表をさせて頂くという事になりました。この場を借りて改めて御礼を申し上げたいと思います。本当にありがとうございました」 私はあくあに合わせて一緒にお辞儀をする。 「……とまぁ、堅苦しい挨拶はここまでにしましょうか」 あくあがいつものような笑顔を見せると、会場の緊張感も解けたのか、いつものような空気感が漂い始めます。 「報道陣の皆様もスタッフの皆さんも、それに森川アナも、正月早々にほんとごめんね」 あくあはさっきよりもフランクにぺこりと頭を下げる。 こういうところも好かれるところなんだろうなぁと思う。 あくあのトークが一区切りした事もあり、楓先輩が再びマイクを握ります。 「はい。それでは事前にご説明した通り、今から質問コーナーに入りたいと思います。えー、今日は私が早く帰って寝正月をしたいので、私のパワーチョイスで選んだ3社からの質問のみに絞らせていただきますのでご了承ください。文句はね、あれば腕相撲で聞きます」 楓先輩のトークに横暴だ。お前は歌合戦の最中も半分寝てただろとか、パワーチョイスってなんだ、お前に腕相撲で勝てる奴なんかいないだろなどの声が飛んだけど、みんなニヤニヤと笑っています。 私と楓先輩がメアリーの先輩、後輩なのはもう世間にバレてるし、楓先輩が私に負担をかけないためにこう言ってくれてるんだろうなって事に、皆さんも気がついているのでしょう。 「えー、それでは最初に……そこの一番右端の方、どうぞ」 楓先輩が最初に指名したのは藤テレビの人です。 「えー、まずはご懐妊、おめでとうございます!」 「ありがとうございます」 私もあくあと一緒に感謝の言葉を返した。 「えー、質問は3つまでと事前にお聞きしていますので、まずはあくあさん、カノンさん、両方からその時の、妊娠を知った時の率直なお気持ちをお聞かせ願えないでしょうか?」 あくあは私の方を見ると、先に答えたいか後に答えたいかを聞いてくれた。 私、あくあのこういうところも好きなんだよね。 「素直に嬉しかったですね。なんと言っていいのか表現するとなると難しいのですが、自分が親になるのかって思うとより一層、責任感とか、しっかりしなきゃいけないなって思うようになりました」 私はあくあからマイクを受け取る。 「私は最初びっくりして、どうしようどうしようって慌てちゃったんだけど、いつもと変わらないあくあの顔を見たら、なんかこう落ち着いちゃって、あ、子供ができたんだって嬉しい気持ちでいっぱいになりました」 今も、隣にあくあが居るからすごく落ち着いていられる。 私はあくあの横顔をチラリと見た。 「ありがとうございました。それでは次に、それからおそらくは数日が経っていらっしゃるのだろうと予測しておりますが、少し落ち着いた今のお二人のお気持ちをお聞かせいただけないでしょうか?」 私は一呼吸置くと、そのまま質問に答える。 「そうですね。今でも嬉しい気持ちは変わりませんが、出産や育児など後の事を考えれば考えるほど不安になる事はいっぱいあります。だって、もう1人の命が、私とあくあの赤ちゃんの命がここにありますから。だから、この不安感を良い方向に捉えて、一つずつ、この子のためにも自分ができる事をやっていけたらなと思っています」 私は隣のあくあにマイクを手渡す。 「子供の事に関して不安がないと言えば嘘になりますが、カノンと一緒ならやっていけるんじゃないかって思ってます。ただ、俺にとっては子供と同じくらいカノンの事も大事ですから、より一層、カノンを見ていようと思うようになりました。きっと、俺よりも彼女の方が不安な事も多いでしょうしね」 あくあ、私の事もちゃんと考えてくれてるんだ。 どうしよう好き。もうチラチラじゃなくて普通にガン見してる。 「それでは最後の質問です。子供の性別に関しては現時点で回答を差し控えたいとの事でしたが、男の子だった場合、または女の子だった場合、産まれてきたらどういう事がしたいか、お聞かせ願えますでしょうか?」 あくあは私の方へと顔を向けた。 うん、それくらいの質問なら答えてもいいんじゃないかな? 私はいいよって囁いた。 「そうですね。男の子ならやっぱり一緒に遊びたいです。個人的には息子と2人旅で釣りとかキャンプとかは憧れますね。あとは家族でゲームしたりするのも楽しそうなのでやってみたいですね。女の子なら、やっぱりショッピングかなぁ。でも、女の子だってパパと一緒に釣りしたいって思うかもしれませんし、子供がやりたいなって思ってくれる事を家族で一緒に探してやれたらなと思ってます。俺やカノンが一緒にやりたい事と、子供がやりたい事は違うかもしれませんから、そこはあまり強制させたくないかな。ただ、家族旅行とか家族のイベントとかはやっぱり社会的な協調性を身につけるためにも、そこはちゃんとやらせたいですかね」 ふぁ〜、私よりめちゃくちゃ考えてる。え? 私、この後にコメントしなきゃいけないの!? さっきまでとあちゃんや黛君のお母さん達のおっぱいを見て、デレデレしてたあくあはどこに行ったのかな!? 【ピロリロリン、ピロリロリン】 ん? なんだろう、一斉に携帯のアラートが鳴った。 しかもこの音、国防アラートだよね? え? これってミサイルが飛んでくるとか、どこかの国が戦争を仕掛けた時にしかならないんじゃないの? え? 大丈夫!? あ……舞台袖から総理が出てくると、楓先輩となにやらコソコソと話をする。 だ、だだだ大丈夫かな!? 総理が出てきた事で会場の空気がピリッとした。 「カノン」 「あくあ……」 あくあは私の手をぎゅっと握る。 「大丈夫、どんな事があっても俺が守るから」 「う、うん……」 あくあがカッコ良すぎてすごくキュンキュンする。 うう……やっぱりあくあはおっぱいにデレデレしてるくらいが丁度いいよ。 私、このあくあと24時間一緒に居たら発情して夜に寝られなくなっちゃうかも……。 「えー、国防アラートの方は全くと言っていいほど問題ありませんでしたので、このまま続けさせていただきたいと思います。どうぞ、皆さんも気になる方はお手持ちの携帯を確認して、アラートの内容をご確認ください」 なにがあったんだろう。私とあくあはスマホを姐さんに預けてるから見れないし、ちょっと気になるな。 でも周りの反応を見ると、ちらほらと苦笑する顔が見えたり、全体的に空気が緩んでるので大丈夫そう。 「それでは白銀カノンさん、どうぞ」 私はあくあからマイクを受け取る。 「男の子なら、その、パ……パパがとてもカッコいいので、もしかしたら比べられちゃうかもしれないなって思ったんです。だから、その子の話をちゃんと聞いて、寄り添ってあげるところから始められたらなと思いました。それと女の子なら、親子コーデとかでショッピングしたり遊びに行ったりできたら嬉しいかな。雑誌で見て、ああいうの憧れちゃいます」 あくあの答えに比べたらだいぶふわふわしてない? だ、大丈夫かな。これで……。 「お二人とも真摯に質問に答えていただき、ありがとうございました! 改めて、カノンさんの妊娠にお慶び申し上げます! そして、母子共に何事もなく無事に出産できる事を藤グループ全社を挙げてお祈りさせてください。以上をもちまして藤テレビからの質問を終わらせてもらいます。今回はこのようなご報告会見を開いていただき、ありがとうございました!」 記者の人の礼に対して、私とあくあはぺこりとお辞儀を返した。 礼には礼をもって返すというこの国の文化は素晴らしいものがあると思います。 あ、だから総理は毎日土下座してるんですね。なるほど……私はギャグでやってるのか、わざとやってるのかなって思ったけど、あれにはそんな深い意味があったのかー。私もまだまだ勉強不足のようです。 「それでは次に質問がある方、挙手の方をお願いします」 楓先輩の言葉に対して報道陣の方が一斉に手をあげる。 「それじゃあ、右奥の方、よろしくお願いいたします」 楓先輩に指名された人がマイクを手に取る。 「日本新聞です。まずは最初に白銀あくあさんにご質問したいと思います。他のベリルのメンバーには既に報告している事だと思われますが、皆さんからはどのような反応をいただいたのでしょうか? よろしければお聞かせ願えませんか?」 あくあからはみんな祝福してくれたと聞いたけど、今日改めてベリルのみんなからは祝福の言葉をもらった。 天我先輩なんかは祝いの品だとたくさんのベビーグッズを持ってきて、あくあから気が早すぎるよって突っ込まれたっけ。おばあちゃんが持ってきたべビーベッドとかもあるし、まだ男の子か女の子もわからないのに勝手に子供部屋が充実してきてる……。 「そうですね。まず天我先輩からは、気が早い事にたくさんのお祝いを貰いました。慎太郎からもおめでとうって言葉を言ってもらえて嬉しかったですね。ただ……とあだけは、祝いの言葉とは別に、あくあの子供に今から恐怖を感じてると言われたんですよ。どうしてかな!?」 あくあの答えに報道陣から笑い声が上がった。 うん、とあちゃんの気持ちわかるよ。もし、生まれたのが男の子で、それがあくあにそっくりだったとしたらどうしようって私も思ってる。 もう下手したらこの世界の女性はみんなママになっちゃうんじゃないかな。全員が私が育てたとか言いそう。 「ありがとうございます。それでは、次にカノンさんへの質問で、検……ンンッ、スターズ王家やお婆様からはご祝福の言葉をもらったりはしましたでしょうか? よろしければお教え頂けると嬉しいです」 今、検証班と言いかけて踏みとどまったよね? うん、わかるよ。本当に聞きたいのはそっちなんだって……。 でも私は聞かなかった事にして、普通に質問に答えます。だって、あくあに裏でヲタ活してたり、過去の恥ずかしい発言と行動がバレるわけにはいかないもの。 「家族からは普通におめでとうとお祝いの言葉をもらいました。お婆ちゃんは私よりも嬉しそうで、今日もそうなんですけど毎日、どこかへお祈りに行っているみたいです。あと、妹のハーミーが今、ベリルのオーディションに参加しているのですが、そちらからもお姉ちゃん良かったね。おめでとうという言葉をもらいました」 お母さんとちゃんと話したのは結婚式の時以来だったと思う。 その時にお母さんから改めてあの時はごめんと言われた。 お互いに距離をとっていた事、私が継承権を捨てた事で、女王と王女じゃなくて、ただの母と娘として会話できたのはすごく良かったと思う。 「それでは最後に、出産までにまだ時間があると思いますが、お二人はそれまでの時間をどう過ごしていきたいとお考えですか?」 私はあくあにマイクを手渡す。 「そうですね。さっきも言ったとおり、一番大変なのも不安なのもカノンだから、夫として隣にいるカノンをしっかり見ていようかなと思います。あとは2人で産まれてくる子供の事を、ゆっくりと落ち着いて考えられたら良いなと思っています」 2人きりなら今、キスしてたかもしれない。 どうしよう。ムラムラしても今までならえっちして解消できたけど、これからはそういう事も無理だし、やっぱり自分でちょっと慰めたりとか……いやいや、それでも母体に影響があったら嫌だし、私、ちゃんと出産まで耐えられるかな? 出産して落ち着いた後に、私、あくあの事をそのまま襲っちゃうかも……。 「お二人とも質問にご丁寧にお答えいただきありがとうございました。我が社も全社を挙げて、この度のご懐妊、お二人にお慶び申し上げます。新年早々、胸が暖かくなるニュースをありがとうございました」 「こちらこそ、ありがとうございました」 先ほどと同じように、ぺこりと頭を下げる。 「それでは次で最後にしたいと思います。私も早く帰って今晩の陰陽師の放送に備えたいですから。あ、放送は国営放送です。皆さんお忘れなきようよろしくお願いしますね! 白銀あくあさんとこの私、森川楓の出演もお楽しみにしていてください!! それでは、質問のある方は挙手をお願いします」 さすがは楓先輩、たくましいなぁ。隙があれば、しっかりと番宣を入れてくる。 たしかちょい役で出てるんだっけ? どういう役なのか気になるな。 「はい、では一番右の……あ」 あ? あって、どうかした? また何かやらかした? 「失礼しました。前から2列目の右から4番目の人、良いですか?」 スタッフの人が指名された人にマイクを手渡す。 うん? 顔はキャップで隠してるけど、なーんか、どこかでつい最近見た事があるような……。 「あ、サーセン、聖白新聞の記者です」 軽薄新聞? 聞いた事ない新聞会社だなぁ……って、えっ!? そ、その声と喋り方、も、もしかしなくてもえみり先輩!? どうしてこんなところにいるんですか!? 私は舞台袖にいる姐さんへと視線を向ける。 姐さんも知らなかったのか、真顔で首を左右に振っていた。 え? 正月のバイトってこれ!? 「えーっと、どちらにお答えしてもらっても良いのですが……おそらく多くの人が気になっている事だと思っているんですよね。やっぱり、そのー、子供を作る事には積極的だったんでしょうか?」 ちょっとぉ!? えみり先輩!? 「はい、そうですね。積極的に励ましてもらいました」 あくあ!? 「それはやっぱりあくあ様の方からなんでしょうか!? そ、それともお淑やかに見えるたし……カノンさんも夜は女豹のようになったりとかしちゃってるんでしょうか!?」 誰が女豹よ!! そ、そそそそそんな、恥ずかしい事できるわけないじゃない! 「自分の方から、積極的にいかせてもらいました」 嘘でしょ、あくあ!? それ、えみり先輩だよ。絶対に面白がって……ううん、自分の欲望が赴くままに聞いてるだけだからね! 「なるほどなるほど、いやー、とても参考になる回答をありがとうございます。ぐへへ……」 あ、今、涎ふいた。もう、これ全国放送だよ。顔が見えないからって好き勝手しすぎ! そもそもなんで新聞記者のバイトなんてあるのよ。どうなってるの!? 「それでは次の質問に入らせていただきたいと思います。次の質問は、やっぱり回数を増やすため……ンンッ、そのために努力された事とかはございますか? あ、これもきっと、みんな本当は知りたいんじゃないのかなあと思うんですよね」 それ、自分が知りたい事だよね!? みんなの知りたい事じゃなくて、えみり先輩が個人的に知りたい事でしょ! 「やっぱりムード作りですね。今日するからなという雰囲気を朝から作っておくことが大事なんじゃないかな。女の子にだってほら、色々と準備は必要でしょうし、それは男としてのマナーみたいなものだと思います。ただね……一気に2人で盛り上がって、そのままの流れでというのもありだと思うんですよ。だからチャンスは1度だけじゃない。失敗しても2度目、3度目のチャンスがあるんです。そこにどう持っていくか。形づくりが重要なんですよ」 あくあさん!? 私、恥ずかしいんだけど!? ねぇ、さっき隣にいるカノンの事をよく見ないとって言ったんだから、今、見て! この、真っ赤になった顔を今、見て欲しいな!! 「あとはやっぱり回数ですね。日々の体力作りはもちろんのこと、盛り上げるための要素を色々と準備しておくのも重要なんじゃないかなと思います」 「た、例えば……? ゴクリ……」 「普段とは違う別の一面を見せる。皆さんも夏にプールに行く時、どうですか? 水着に着替えたりとかするでしょ。会社に行く時はスーツを着たり、学校に行く時は学生服を着たりするんです。普段とは違う異性の姿、そこにドキドキした経験はありませんか!?」 「ありまぁす! 今、あくあ様のスーツ姿に大変嬉しく思っています!」 「ありがとうございます」 「こちらこそ、視聴者を代表して、ありがとうございました!!」 なんなの? ねぇ、なんなのこれ? この2人を組み合わせちゃ危険だって事を今ひしひしと感じている。 私は冷めた目で楓先輩に視線を送る。 楓先輩、こうなるのわかってましたよね? さっきの、あ、ってえみり先輩の存在に気がついた、あ、だよね? え? 面白そうだから指名した? ふざけんなー! さっきので、私とあくあがコスプレえっちしてるのがお茶の間にバレちゃったじゃない! もう、私、今日はカメラに顔を向けられないかも。 「それでは最後の質問に入らせてもらいたいと思います。これはお二人、同時にお答えしていただきたいですね」 同時ってどういう事だろう? 私はあくあと顔を見合わせると一つのマイクを2人で持った。 「2人は今、幸せですか!?」 あ……そういう事か。私は、隣に居たあくあと顔を見合わせるとお互いに小さく頷いた。 「「今、とっても幸せです!」」 「はい! ありがとうございます!! あくあ様、それに、カノンさん!! 本当におめでとうございました!! これにて、聖白新聞からの質問を終わりにしたいと思います。ありがとうございました!!」 報道陣の皆さんから温かい拍手が飛んできた。 私とあくあはありがとうございましたと改めて報道陣の皆さんにお礼を述べると、カメラに向かってお辞儀をして会見場を後にします。 「えー、それではお時間の方が少し余ってしまいましたので、このあとは総理による無駄に長いけど中身が何もない時間を潰すための記者会見を行いたいと思います」 「はい、解散解散、帰って早く夜のニュースに備えなきゃ!」 「関係者にコメント求めて! 総理の会見? 別に聞かなくて良いでしょ」 入れ違いに記者会見場に入っていく総理の横顔が悲しそうに見えたのは私だけでしょうか。 みんな、もっと羽生総理には優しくしてあげてね……。 「カノン、疲れた?」 ツーン、私はあくあの質問にそっぽを向いた。 えみり先輩の質問、最後は良かったけど、最初の2つはすごく恥ずかしかったんだから。これくらいは、しても良いよね? 「ごめん。でも、きっと、えみりさんもわざとだと思うからさ。それに……」 「それに?」 「こういう質問にちゃんと答える事が、この世界を良い方向に変えていくためにも必要なのかなと思ったんだよ」 「ふーん、それなら良いけど……」 でも、私が本当はえっちな子だって世間に知られちゃいそうで、恥ずかしかったんだからね! 【心配しなくても全員知ってますよ!】 ペゴニア、そういう看板は出さなくて良いから!! というか、私の心を勝手に読むなー! もう! もう! もう! あくあとペゴニアとえみり先輩だけは、絶対に私の事をオモチャにして遊んでるでしょ! むー、やっぱりもうしばらくおへそまげとこ! この後、私は家であくあにたくさん甘やかされて、おへそを曲げていた理由すらも忘れちゃう事になる。 もしかしたら私って結構単純なのかな? ……いや、きっとそんな事ないよね。うんうん。そういう事にしておこっと。 ************************************************ というわけで、おめでた発表は1月1日でした。 掲示板回は多分やるかな。明日、明後日がちょっと個人的に忙しいから、多分そこで掲示板回の方が楽そうな気がしてます。余裕があれば15日がfantia、fanbox、16日が本編になります。番外編は最新に追いつくまでは順番通りに毎日更新しようかなとは思ってます。 番外編もあって進行が結構限界なんで投稿時間が遅れたらすみません。 カノンの回とアラビア半島連邦の回を投稿しました。 番外編の連載を挿絵付きで開始しています。 https://novel18.syosetu.com/n5397ih/ 作者のtwitterアカウントです。更新が遅れた時はこちらで連絡します。 https://mobile.twitter.com/yuuritohoney https://mobile.twitter.com/yuuritosub 上が本垢、下がサブ垢です。 アヤナのifストーリー公開しました。 https://fantia.jp/yuuritohoney https://www.fanbox.cc/@yuuritohoney アイドルオーディションの推し投票をできる場所を用意しました。 ※オーディションメンバーの詳細に関してはwikiか作者Twitterを確認してください。身長カップ数など書いてます。 https://customform.jp/form/input/140950 あくあとコラボして欲しいキャラや、ノクターン回についてのアンケートやってます。 よろしければどうぞ。 https://customform.jp/form/input/140130 wikiです。有志の皆様、ありがとうございます。 https://wikiwiki.jp/yuuritohoney/ アラビア半島連邦についておねショタ短編書きました。 https://novel18.syosetu.com/n4279ib/ クリスマス用の短編、ムーンライトでとあ注意。 https://novel18.syosetu.com/n5480hz/ 掲示板、有能新人記者あらわる。 【総理はおまけ】あくあ様からの新年の挨拶【嗜みは死ね】 1 774◆Hi-P3erver サーバー ガ フアンテイ デス! オチタラ ゴメンナサイ! 2 ななし >>1 乙、鯖ちゃん大丈夫か? 3 ななし >>1 鯖ちゃん大丈夫? 頑張れ! 5 ななし スレタイひでえw 8 ななし 正月からあくあ様が見れるなんて嬉しいよ。 11 ななし 一体、何の記者会見なんだろう。 ただ挨拶するだけじゃないよね? 14 ななし >>11 ライブとかイベントの告知とか? あとは新年の抱負。どういう仕事をやっていきたいとか、そんなんじゃないかな。 ただ、あくあ様だからなぁ。 18 ななし >>14 あったかいニュースなら何でもいいや。 正月早々悲しいニュースはやめてくれ。 21 ななし ワンチャン、着物のあくあ君がみれないか期待してる。 23 ななし >>21 それはある。 ちなみにベリルの餅つき大会は全員着物だってさ。 27 ななし >>23 ベリルの餅つき大会行きたかったなぁ。 一応は映像配信してくれるけど、参加したりお餅がもらえるのはファンクラブで当たった人だけなんだよね。 32 ななし 餅つき大会って、あくあ君だけじゃなくて全員参加するの? 35 ななし >>32 する。何ならベリルと契約してる人はジョン以外全員出る。 姐さんいないから代わりに貼っとくね。 参加メンバー 白銀あくあ、天我アキラ、黛慎太郎、猫山とあ 白銀カノン、森川楓、本郷弘子、白龍アイコ モジャP、ノブ、岩成ニコ、天鳥阿古 イベント内容 会社を代表して、天鳥阿古からみなさまへ新年のご挨拶。 所属タレントを代表して、白銀あくあからみなさまへ新年のご挨拶。 所属タレントを含む社員総出の餅つき。所属タレントと一緒に餅つきできる権利は事前に当選された方のみ。 所属タレントによる餅配り。貰えるのは事前に当選された方のみ。 39 ななし >>35 有能、乙。 41 ななし >>35 餅券が当たった人、羨ましい。 43 ななし 私もベリルのお餅食べたいよー。 46 ななし >>43 むしろお餅になって、みんなにつかれたり捏ねられたりしたい。 50 ななし >>46 拗らせてるなぁ。 54 ななし そろそろ始まるぞー。 58 ななし 開幕森川キター! 61 ななし 野生の何とかさんきたあああああああ! 65 ななし なんか今、引っ込めーってうっすら聞こえた気がしたぞ。 69 ななし >>65 草wwwどこの記者よw 72 ななし 今日はホゲ川じゃなくて森川の日か? 77 ななし >>72 日によって変わるのかよw 83 ななし >>77 あくあ様と仕事してる時だけは基本的には有能なんだよなぁ。 86 ななし お。 87 ななし あ。 89 ななし きた? 91 ななし あくあ様きたー! 93 ななし 新年早々あくあ様が見れて幸せです。 95 ななし とりあえず拝んどこ。 98 ななし 今、実家に帰省してるんだけど、年寄り連中みんなあくあ様が出てきた時点で拝んでるのウケる。 103 ななし >>98 それ気をつけろよ。帰省して気がついたけど、うちの婆さん、いつの間にやら聖あくあ教に入ってたし。 107 ななし >>103 聖あくあ教ならまぁいいんじゃない。 お布施とか取られないし、変な壺とか本を買わさたりしないし、新聞を無理やり購読させられたりしないし、輸血禁止とか規則みたいなもんもないから。 あれはもうファンクラブみたいなもんでしょ。 111 ななし >>107 聖あくあ教がやってる事。 ・礼拝に行けば無料でおやつが食べられる。森長のお菓子が多い。 ・駅近くの公園で無料の炊き出しやってる。お茄子中心、野菜多め。 ・事情を聞いた上で教会で寝泊まりさせてくれる。 ・教徒になれば職業の斡旋してくれる。 ・教徒になればお金を貸してくれる。なお、利息なし。 ・無料の会報誌という名前のあくあ君情報誌が貰える。 ・ベリルを利用した悪徳業者を片っ端から潰してくれる。 ・ベリルを利用した詐欺事件を片っ端から解決してくれる。 ・毎朝の清掃活動はもちろんのこと、周囲のパトロールまでやってくれる。 ・47都道府県全市町村、何ならスターズにまで進出してる無料相談所。 あ、あれ……私の知ってる宗教団体じゃない!? 116 ななし >>111 宗教団体なのに、ちゃんと人救っててウケるwwwww 120 ななし >>116 草www 121 ななし >>116 え? 宗教って人の心を救ってくれるんじゃないの? 当たり前の事じゃない? 124 ななし >>111 ・礼拝に行けば無料でおやつが食べられる。←貧困家庭の子供達への救済。 ・駅近くの公園で無料の炊き出しやってる。←生活貧困者への救済。 ・事情を聞いた上で教会で寝泊まりさせてくれる。←同上+家に居られない人への救済。 ・教徒になれば職業の斡旋してくれる。←しかも藤グループとかちゃんとしたとこが多い。 ・教徒になればお金を貸してくれる。←利息もないが返済期限もない。限度額は決まってるけど。 ・無料の会報誌という名前のあくあ君情報誌が貰える。←読んだら心が救われる。 ・ベリルを利用した悪徳業者を片っ端から潰してくれる。←お金ちゃんと返ってきます。 ・ベリルを利用した詐欺事件を片っ端から解決してくれる。←同上 ・毎朝の清掃活動はもちろんのこと、周囲のパトロールまでやってくれる。←地域の犯罪率低下 ・47都道府県全市町村、何ならスターズにまで進出してる無料相談所。←市役所より市役所。 さすがあくあって名前がついてるだけの事はあるよ。常にどこかで誰かを救ってるwwwww 128 ななし おっ! 130 ななし いきなり本題くる! 132 ななし さすがはあくあ様、総理や森川と違って無駄に長い前置きがない!! 133 ななし さすあく。 139 ななし え。 140 ななし え。 141 ななし え? 142 ななし え。 143 ななし え? 144 ななし え。 145 ななし え。 146 ななし え? 147 ななし え。 148 ななし え。 149 ななし え? 150 ななし 嗜み死ね! 151 ななし 嗜み死ね! 152 ななし 嗜み死ね! 153 ななし 嗜み死ねええええ! 154 ななし 嗜みおめ。 155 ななし おめなみさんきたあああああああ。 156 ななし 嗜みしねおめでとう! 157 ななし 嗜み死ぬなおめでとう! 158 ななし 嗜みおめでとおおおおおおからのやっぱり嗜みしね! 159 ななし とりあえず嗜み死ね! 160 ななし 義務死ねからのおめでとう。 165 ななし は!? 168 ななし とりあえず私も義務で嗜み死ねって言っておくか。 172 ななし 祝福したいのか死ねって言いたいのか、お前らどっちかにしろよwwwww 176 ななし 掲示板民はみんなツンデレだから。 183 ななし >>176 つまり私達はみんなアヤナちゃんって事ですか!? 187 ななし >>183 掲示板民はすぐに都合がいい方向に持って行こうとするw 192 ななし ちょっと待って、あくあ様に子供ってマジか!? 201 ななし 速報ニューステロップでた! 205 ななし SNS秒で落ちてて草wwwww やっぱりあいつは四天王最弱だな。 209 ななし さすがに掲示板もなんかちょっと不安定だな。 ヘブンズソードには耐えられたけど、これはネタが大きすぎたか? 215 ななし >>209 なんかお昼前からちょっと不安定なんだよ。 読み込めない時あるし……。 218 ななし 鯖ちゃんがんばれー! 224 ななし 正月早々めでたい話だ。 228 ななし あくあ様と嗜みの子供ならもう私達の子供だと言い張っても語弊がないのでは!? 233 ななし >>228 異議なーし! 235 ななし >>228 私が育てた! 238 ななし >>228 後方腕組みBBAが量産されそうw 241 ななし 正月から泣いた。 243 ななし >>241 わかるわ。 245 ななし >>241 わかる。だってあの嗜みがお母さんになるんだよ!? 248 ななし カノン様がお母さんになるって聞いたら大丈夫な気がするけどさ。 嗜みがお母さんになるって聞いたら不安しかないの私だけ? 252 ななし >>248 わかるwwwww 254 ななし >>248 お前は私ですか? 257 ななし >>248 嗜みちゃん大勝利〜とか言ってた頭のゆるそうな女がお母さんになるんだから、そりゃ不安しかないよな。 261 ななし >>257 草wwwww 263 ななし >>257 絶対に、そう絶対に、過去のレスとか晒したりしてやるなよ!! 266 ななし 過去ログ漁れば大量に嗜みの黒歴史出てくるからな。 270 ななし 嗜みの痛いレスなんか、なんぼでも出てきますからね。 40 検証班◆010meTA473 >>36 ぴゃあ! 私のおーじさま♡♡♡ 275 ななし >>270 おい、やめて差し上げろwww 277 ななし >>270 いいぞ、もっとやれwwwww 281 ななし 信じられないかもしれないけど、結婚に続いてちゃんと有言実行する所がすごいw 257 検証班◆010meTA473 誰が賑やかしよ! それはそうとさっきあくあ様と耳えっちしたから念の為に妊娠検査薬買ってきた。 男の子かな? 女の子かな? あくあ様と私の子供なら絶対に綺麗だから人生勝ち確だよね。 286 ななし >>281 おい! 後でこれを見るであろう嗜みのライフはもう0よ!! それ以上恥ずかしいレスを晒してやるなよwwwww 291 ななし さすがは嗜み、私はヤル時はヤル女だってわかってましたよ。 297 ななし >>291 ヤルが卑猥にしか聞こえねぇw 300 ななし なんか捗るいないけど、嗜みじゃなくて捗るが死んだ? 302 ななし >>300 親友の結婚妊娠で脳が破壊された可能性がある。 そっとしておいて差し上げろ。 305 ななし >>300 今、気がついたけど、今日は検証班というか、コテハン全員いないのか。 309 ななし 森川が年末前に旗もって走ってた奇行はこれが原因だったのか。 ネットじゃオリンピックにでも出るつもりかって言われてたけど。 313 ななし >>309 森川、ワンチャン世界大会とかに出ないかなぁ。 短距離でプロの速さをわからせるつもりで100m競争したら勝ったんだよね。 しかも参考記録ながら10秒切ってたし、世界記録だよ。アナウンサーなんかやってる場合じゃねぇぞ。 318 ななし >>313 さすがは野人森川、私たちとスペックが違う。 322 ななし >>318 ゴリラと人間を比べちゃダメでしょw 326 ななし >>322 ゴリラは時速40−50だし、100m換算でも11秒台だよ。 つまり私達人類はゴリラ以上の何かと戦わされてるわけ。 330 ななし >>326 草wwwwww 333 ななし >>326 もう、森川はさ。アナウンサーなんか辞めてスポーツ選手になりなよ。勿体無いって! 337 ななし >>333 この世界にあくあ様専属のアナウンサー以上に大事な仕事なんてないから。 341 ななし >>337 正論すぎて何も言えんかった。 345 ななし あくあ様、着物じゃなかったけどスーツ姿もかっこいい。 一応スターズ側に対する配慮なのかな。 348 ななし パワーチョイスw 350 ななし またなんか変なワード出た。 353 ななし お前に腕相撲で勝てる奴なんていないだろ!! 355 ななし ゴリラに腕相撲で勝てる人間なんていないって!! 358 ななし 歌合戦の時も寝てただろwwwww 360 ななし どうした今日の記者席www なんかやたらとキレの良い記者が混じってるな。声綺麗だけどw 364 ななし 最初は藤か、これは置きに行ったな。 367 ななし 一番無難なところだけど、ここら辺ちゃんと配慮してるところはこの2人の関係を知ってる人には納得だわ。 371 ななし さっきも帝スポとか煩かったけど、森川からすればあくあ様というよりも嗜……カノン様の事を考えたら、こういうチョイスになっちゃうよな。 藤なら絶対に変な質問しないし。 376 ななし 無難だけど、いい質問だ。 378 ななし 最初はこんな感じの質問でいいんだよ。 382 ななし 今なんか2人で見つめあってるのイラっとした、嗜み死ね。 385 ななし ふぁ〜、あくあ様、かっこいいよ〜。 387 ななし もうパパじゃんこれ……。 390 ななし こんなパパなら、私も赤ちゃん産める。 393 ななし 嗜み死ね! 395 ななし 惚気ですか? 398 ななし このメス、惚気で私達を殺すつもりだな!! 401 ななし 幸せそうで何より。おめでとう。 でも、義務で嗜み死ねって言っておく。 404 ななし さっきからチラチラあくあ様の顔見やがって! 頭の中じゃえっちな事考えてるんだろ!! 407 ななし この女wwwww 410 ななし 訳、私のお腹の中にはあくあの子供がいますが何か? この女、マウント取ってきやがったぞw! 415 ななし くっ、過去の嗜みがチラつくせいでマウント取ってるように聞こえる!! 419 ななし カノンの事をよく見ていようと思いました。 422 ななし くそおおおおおおおおおおおおおおおお! 426 ななし 今、家の壁を思いっきり叩いたら、となりの住民も叩いてて笑ったwww 432 ななし 私もう嗜みになりたい。 綺麗だし、可愛いし、本当のお姫様だし、旦那様はあくあ様だよ!? 437 ななし >>432 嗜みにはなりたくないけど、カノン様にはなりたい。 440 ななし 全女子がなりたい女子ナンバー1なだけはある。 私も嗜みに生まれたかった。 444 ななし うわああああああああああああああああああああ! 448 ななし あくあ君、めっちゃ語るやん。 451 ななし しゅごい……あくあパッパ、子供のことめちゃくちゃ考えてるじゃん……。 456 ななし あのさ……普通、男の子って育児に関与したりしないわけよ。 それなのに、何これ? え? あくあ君って、学校も仕事もあるのに普通に育児するの? 462 ななし もう私、あくあパパの子供になりゅ……。 465 ななし 今、死んだら、ワンチャン2人の子供になれたりしない? 流石にもう遅いかな? 468 ななし 他にも奥さんいるんだし、今から死ねばワンチャンある? 471 ななし 転生ガチャに賭けるのもありですか? 476 ななし もう私も2人の子供に生まれ変わろうかな……。 あくあパパだけじゃなくて、カノンママも優しそうだし。痛いけど……。 483 ななし おいおいおい、転生ネキ達落ち着けって! 486 ななし あ。 488 ななし あ。 489 ななし なんだなんだ!? 492 ななし 国防アラート!? 495 ななし どうした!? 498 ななし おいおい、大丈夫か? 501 ななし おい、せっかくのめでたい日だぞ。やめろ! 506 ななし なんかテロップも出た。 509 ななし ああ。 513 ななし なんだ、そういう事か。 517 ななし 見れない人いないと思うけど一応。 今、死んでもあくあ様の子どもに生まれ変われるわけではありません。 死んでしまっては、今後のあくあ様達の活躍を見られなくなります。 命とこれからの幸せを一番に考えて行動してください。 辛い時は、各種政府機関、緊急用の24時間対応相談室にお電話をよろしくお願いします。 523 ななし 聖あくあ教も一斉にメール送ってきてるな。 1人で居るのが辛くなったら教団に来いってさ。対応が早い。 526 ななし 聖あくあ教の信徒だけど、最寄りの人に声をかけて命を守りましょうってメール来た。 会見の途中だけど、あくあ様を悲しませないために、近所の人の家に辛くないですかって訪問しに行くわ。 531 ななし >>526 お前のところの宗教、ほんまなんなんwwwww 535 ななし >>526 宗教団体なのに人の心に寄り添ってて草www 539 ななし >>526 政府もちゃんとやってると思うんだよね電話相談室とかさ。24時間やるって大変な事だと思うよ。前に相談した時に、結構すぐ動いてくれるしさ、私は少なからず助けられたんだよね。 でも、自分から相談するって結構大変、というかなかなか一歩を踏み出しづらい。 それなのにさ、聖あくあ教はあくあ君と一緒で呼んでないのに向こうから来るんだよね。そりゃ信徒も増えるよ。 542 ななし くっそ、聖あくあ教に入りたくなる。 あんな集団、絶対に怪しいのに!! 545 ななし あー様「大丈夫、どんな事があっても俺が守るから」 ホゲなみ「う、うん……」 おい、お前ら! 死んでる場合じゃねぇぞ!! 549 ななし ごめん。さっきまで死にたかったけど、嗜みの乙女な顔を見たら怒りで生きる気力が湧いてきたわ。 552 ななし 呑気にいちゃつきやがって、嗜みめ!! あくあ様は良い。でも嗜みはダメ! だって、羨ましいから!! 558 ななし 嗜みの惚気に怒りが湧いて自殺を踏みとどまった人が大量に居て草www 561 ななし さすがは嗜みやでwww 566 ななし 自殺なんてしょうもない事してる場合じゃねーぞ! 嗜みをこのまま惚気させていいのか!! 誰かもっと困らせるような質問しろ!! 572 ななし みんな途中で出てきた総理に触れてやれよw 577 ななし >>572 ごめん。スタッフの人かと思った。 583 ななし くっそ、嗜み可愛いぜ、くっそ。 587 ななし もう正直、嗜みが可愛いのは認めるわ。だって可愛いんだもん。 592 ななし ぶっちゃけ私、女の子が好きだからあくあ様の気持ちわかっちゃうんだよね。 実際、嗜み可愛いよ。ネットで中学時代にイキってたところとか可愛いなって思ったもん。 ただのカノン様ならここまで好きにならなかった。私は嗜みのカノン様だから好き。 599 ななし >>592 ネキ、マジ!? 603 ななし >>599 実際カノン様が恋愛対象として好きな女子は多いと思うけどね。 だって可愛くて綺麗で穢れてなさそうだもん。 608 ななし まさかの事実を知った掲示板民、開いた口が塞がらない。 611 ななし ニュース速報でホゲラー波を観測wwwww 614 ななし おいwwwww 617 ななし カオスな正月になってきたw 620 ななし ベリルというかあくあ様が絡むとすぐにこうだよ!! 626 ななし 藤テレビ良かったぞ。 628 ななし 良い質問だった。 631 ななし トップバッターに相応しい質問だったよ。 634 ななし 次は日本新聞か。 639 ななし どうした? 今日の森川、手堅いな。 642 ななし 日本新聞はお堅いからなぁ。 そこまで突っ込んだ質問しないでしょ。 646 ななし 正解と言えば正解だけど森川らしくない気もする。 あいつならここらで帝スポとか攻めたところを指名するかと思った。 651 ななし 日本新聞は皇家の息がかかってるし、カノン様とくくり様は3年前から親交あるし、ここも絶対に攻めた質問しないと思う。 655 ななし おお! 657 ななし これは良い質問では? 662 ななし ベリルのみんながどういう反応したかは知りたかった。 668 ななし 天我先輩www 670 ななし 気が早い天我先輩、解釈が一致してて草w 673 ななし 天我パイセンかわいいなw 675 ななし 黛君も期待通り 679 ななし とあちゃんwwwww 682 ななし とあちゃんわかりみが深いw 684 ななし これは正妻ですわ。 687 ななし 動悸してるけど、もうお薬なんてないんだなぁ。 690 ななし 検証班wwwww 693 ななし おい、この記者、私達の仲間かよ!! 695 ななし 検証班の反応知りたいよな。私も知りたいw 698 ななし ホゲ川の顔w カノン様は澄ました顔してるのにw 701 ななし ホゲ川、これ、自分達の仲間、掲示板民だと気がついたなwww 704 ななし 表情を隠せないホゲ川アナ。 708 ななし 良かったなぁ。 カノン様が実家と蟠りとかあるんじゃないかって気にしてたけど、さっきの顔を見る限り大丈夫そう。 712 ななし なんだかんだで皆、嗜みの事を心配しているあたり優しいんだよなぁ。 もはや私も親目線で見てるわ。 716 ななし >>712 嗜み死ねはちゃんと本気で言ってるけど、私もおめでたいなって思ってる。 721 ななし >>716 そこはちゃんと本気なのかよwww 726 ななし あー、良いなぁ。 729 ななし なんかこう2人で見つめ合ってるの見たら、ほんと幸せそうでこっちまで幸せになる。 733 ななし あくあ様が幸せそうならもうそれで良いです。 私はいっぱいあくあ様に幸せを貰ったからね。 737 ななし 日本新聞良かったぞ。 740 ななし ベリルの反応とか実家の蟠りとか、ちゃんと聞きたい事がしれた。 さすがは掲示板民やで!! 742 ななし 最後どこだ? 帝スポでも良いけど、あそこは空気読めない可能性があるからな。 745 ななし あ? 746 ななし あ? 747 ななし あ? 750 ななし どうした? 752 ななし 森川? 758 ななし サーセンってw 759 ななし なんか軽いやつきたぞw 761 ななし 森川そいつで大丈夫か? 763 ななし サーセンから捗るみたいな軽薄さが出てるけど、最後の質問者がそいつで本当にいいのか? 767 ななし 聖白新聞キター! 769 ななし 出た! 聖あくあ教の機関誌wwwww 772 ななし おい、よりによって一番やばい奴を指名しやがったw 775 ななし あくあ様と聖あくあ教が邂逅だと!? 777 ななし 大丈夫かこれ。 780 ななし ベリルの警備員何やってるの! そこを通しちゃダメでしょ! 785 ななし は!? 788 ななし おい、マジかよ!! 790 ななし すごい記者きたああああああああああああ! 793 ななし え? え? えっ!? 795 ななし 神質問きたああああああああああああ! 797 ななし ここからが本当の記者会見だ! 801 ななし 悪いけど、子供は寝る時間だぜ? 804 ななし この記者大丈夫か。捕まるぞw 806 ななし 積極的に励ましてもらいましたぁ!? 809 ななし うおおおおおおおおおおおおおおお! 812 ななし さすがはあくあ様だ!! 普通なら答えてくれない質問にも答えてくれる!! 814 ななし 他の記者達がどよめいたぞw 817 ななし え、待って、これパンツズリ下げる時間ですか? 820 ななし >>817 もう下げてますが何か? 823 ななし おいおいおいおいおいw 825 ななし この記者、そこから更に攻めたぞwwwww 827 ななし これが本当のジャーナリズムだ!! 830 ななし 女豹w 831 ななし 女豹てw 832 ななし 女豹wwwww さりげに嗜みいじってるの笑ったw 捗るみたいなやつだなw 835 ななし 自分から行かせてもらいましたぁ!? 836 ななし あくあ様、マジ!? 838 ななし もうニュース速報いいって! 839 ななし ホゲラー波の観測もういいってw 840 ななし もうずっとホゲってるんだから速報出ても意味ないよwwwww 843 ななし ぐへへってw 845 ななし こいつ捗るだろwwwww 847 ななし 多分気のせいなんだろうけど、この記者が捗るに見えてきたw 849 ななし よく見たらこの記者、腕章にバイトって書いてたぞw 854 ななし >>849 嘘だろwwwww 856 ななし >>849 大事なあくあ様の記者会見にバイトを派遣するとか、新聞社として狂ってるにも程があるwwwww 858 ななし さすがは森川、最後の最後にとんでもないモンスターを指名しやがったw 860 ななし いいぞバイトちゃん、もっと攻めろw 862 ななし 顔見えないけど、この体、どっかで見た事あるんだよな。 865 ななし この体は絶対すけべでしょ。すけべじゃない要素がない。 全身から隠せないすけべオーラが出てるもん。 867 ななし 回数!? 869 ななし 言い直したw 871 ななし この記者やべぇwwwww 873 ななし みんなが知りたい事、完全に同意です。 875 ななし この記者、私達の事が手に取るようにわかってる!! 878 ななし こいつも絶対に掲示板民だろwww 880 ななし ムード作り!? 882 ななし 今日するから!? 885 ななし あー様「今日……するからな?」 こんなの言われたら、誰だってハイしかないじゃん……。 888 ななし わからせがすごい。 私が朝からエッチするぞ宣言されたら、その日もうずっと寝込んじゃうかも。 890 ななし あのさ、あくあ様が出てきてから気がついたんだけどさ。 自分から今までグイグイ行く事しか考えてなかったから、あくあ様からグイグイ来られたら耐性がないんよ。 ここなら自由にグヘグヘ言えるけど、現実世界であったら本当に一言も喋れなくなるからなw 893 ななし >>890 わかるわ……。普通に喋ってる森川とか、小雛ゆかりとか凄すぎでしょ。 そりゃ乙女ゲーでもラスボスとして出るよ。 896 ななし >>893 おめでたい記者会見の最中に乙女ゲーの話はやめろ! 899 ななし >>896 インコ、お前は乙女ゲーから逃げるな! 901 ななし インコすぐにバレてるの草w 今日は誰も超えられなかった1週間超えられたんだから許してやれよwww 903 ななし 男のマナーって何……え? 男の人から誘うのなんてあくあ様だけだよ? 905 ななし この記者会見を見てる男の子たち大丈夫かな? 脳みそ破壊されてない? 908 ななし 自分から回数に言及してきたぞwww 910 ななし さすがはあくあ様! 自分からどんどんグイグイとくるw 913 ななし うわああああああああああああ! 914 ななし うわああああああああああああ! 915 ななし うわああああああああああああ! 917 ななし え? コスプレエッチ容認ですか? 919 ななし コスプレ好きの掲示板民達が脳みそ破壊されててウケるwww 921 ななし 学生服エッチとか全女子が夢見るシチュでプレイしてくれるって事!? 夕 迅 様のコスプレでエッチしてくれるって事!? 924 ななし あくあ様はコスプレエッチしてくれると、メモメモ。 926 ななし もう私、明日、いや、今日から聖白新聞購読します。 928 ななし すげぇなこいつwwwww 930 ななし 最後の最後にとんでもないやつが来た。 933 ななし 最後もっと突っ込め! 935 ななし お。 937 ななし これはいいぞ。 940 ななし 最後、いい質問だった。 943 ななし いいな。最後なんかほっこりした。 945 ななし 最後までエロでくるかと思いきや、最後の最後にいい感じにまとめやがった。 この記者、バイトのくせに有能だぞwww 948 ななし 最後、他の記者さん達からも拍手されてたの良かった。 950 ななし さてと、これで解散かな? 952 ななし ちょw 954 ななし まだ総理の質問が残ってるのに帰ろうとしてる記者ウケるw 956 ななし 総理はおまけでしょ。スレタイにも書いてあるじゃん。 958 ななし ちょいちょい怪しかったけど、鯖最後まで保って良かった。 ありがとね鯖ちゃん。 960 ななし 森川も帰ろうとするなw 961 ななし 総理、前置きの長い話はやめてくれよ。 965 ななし グダリそう。 970 ななし 案の定、グダってるw 973 ななし 森川wwwww 977 ななし 森川「総理、巻きでお願いします。会場を借りてる時間が決まってるんで」 総理「あ、はい」 森川いいぞwwwww 981 ななし うおおおおおおおおおおおおおお! 982 ななし 1月1日は国民の休日きたあああああああああ! 985 ななし お前ら、1月1日は元から休日だぞw 988 ななし あぁ、いや、今日じゃないのか。 990 ななし あくあ様の誕生日12月7日を国民の休日ね。了解。 991 ななし これ、この前、閣僚会議で言ってた奴か。いいんじゃない 992 ななし おめでたを祝して最後に新技のヘブンズローリングサンダー土下座しますってwwwww 993 ななし なんでめでたいのに土下座するんだよ。あんたが土下座したいだけだろ!! 994 ななし この国、終わってるwwwww 995 ななし これを見たスターズの人達もびっくりしてるよwww 996 ななし >>993 ホゲウェーブ攻撃がスターズに届くか実験してるんだよwww 998 ななし >>996 ワンチャン総理が有能説出てきたなw 999 ななし ともかく嗜みはおめ。ほんとよかった。 1000 ななし 1000ならあくあ様と嗜みの子供が無事に生まれますように! 今日は検証班がいないから代わりに私達が祈っといてやるよ! 1001 774◆Hi-P3erver アクア サマ カノン サン オメデトウゴザイマス! イッタン サーバー ヲ サイキドウ シマス! ピーッ! ガーッ!! ************************************************ あとで番外編でも公開するけど、fantia、fanboxに先行でインコの乙女ゲーム回、その続きを投稿しています。 気になった人はそちらをご覧ください。 深雪さんのノクターン回と今より先の2月時点のアヤナの回を投稿しました。 番外編の連載を挿絵付きで開始しています。 https://novel18.syosetu.com/n5397ih/ 作者のtwitterアカウントです。更新が遅れた時はこちらで連絡します。 https://mobile.twitter.com/yuuritohoney https://mobile.twitter.com/yuuritosub 上が本垢、下がサブ垢です。 アヤナのifストーリー公開しました。 https://fantia.jp/yuuritohoney https://www.fanbox.cc/@yuuritohoney アイドルオーディションの推し投票をできる場所を用意しました。 ※オーディションメンバーの詳細に関してはwikiか作者Twitterを確認してください。身長カップ数など書いてます。 https://customform.jp/form/input/140950 あくあとコラボして欲しいキャラや、ノクターン回についてのアンケートやってます。 よろしければどうぞ。 https://customform.jp/form/input/140130 wikiです。有志の皆様、ありがとうございます。 https://wikiwiki.jp/yuuritohoney/ アラビア半島連邦についておねショタ短編書きました。 https://novel18.syosetu.com/n4279ib/ クリスマス用の短編、ムーンライトでとあ注意。 https://novel18.syosetu.com/n5480hz/ ※リアルな世界では当然のように煮沸してください。 でも、これはあくまでも現実世界に存在しているナ○Dとかいう実際に実在してる人を想定して書いてます。 世の中には自分の知っている常識が全てではないので悪しからず。 ******************************************** 白銀あくあ、俺、拉致されちゃいました。 「白銀あくあさん、すみませんがご同行お願いできますか?」 とある日、ベリル本社の休憩室でファンレターを読んでたら数人の女性達が部屋の中に傾れ込んできた。 女性達はスーツを着ていて、中には警視庁と書かれたジャンパーやビブスをつけた人がいる。 も、もしかして、俺、何か犯罪に抵触する事をやらかしちゃいましたか!? 「ベリルエンターテイメント所属、白銀あくあさんで間違いありませんね?」 「は、はい」 俺は緊張した面持ちで答える。 やべぇ、なんだ、俺は一体、何をやらかしたんだ!? あっ……もしかしてあれか! 俺は昨晩カノンとした時の事を思い出す。 『あっ、あくあ……ダメだって、私まだ、お風呂に入ってないから……』 俺は嫌がるカノンに抱きついて汗の匂いを堪能する。 こんなに濃くていい匂いが出てるのに、お風呂に入るなんて勿体無いよ。 『ごめん、カノン。もう我慢できないんだ。ほら、俺のを触って』 俺はそそり勃つような黒光りする棒切れをカノンの小ぶりなお尻にグイグイと押し付ける。 『しゅ、しゅごい、もうこんなにギンギンに……』 カノンに触られてるだけで、もうしたくてたまらなくなった。 『だから……いいだろ? カノン?』 『ら、らめぇぇぇぇぇぇ!』 俺は嫌がる素振りを見せたカノンとそのまま夜のデュエットを楽しんだ。 あ……うん、これは別に犯罪じゃないか。普通にデュエットしただけだしな。 はっ!? 思い出したぞ!! 原因はあれだ!! 『あ、あー様、本当にこんな格好でするんですか!?』 セーラー服を着て恥ずかしがった結はすごかった。 俺は結の周りをぐるりと回ると、スカートから伸びるムチムチな太ももを後ろから卑しい手つきで摩る。 『結先輩、この制服は校則違反なんじゃないですか?』 『あっ』 俺は結の大きなお尻を鷲掴みにして揉みしだく。 もちろん揉んだ後はスカートをたくし上げて中の下着をチェックした。 『ほら、この下着なんてクロッチの部分が空いてるし……先輩は学校にナニをしにきたんですか?』 『ご、ごめんなさい』 俺は中腰になって結のお腹周りをチェックする。 『それにこの制服、大きなおっぱいで制服が浮いてるからおへそが丸見えじゃないですか』 『あ、だめ、あくあ君……そんなにジロジロ見ちゃ、嫌……』 もちろん俺はそのまま結の大きなおっぱいを揉みしだく。 『風紀委員としては見逃せないので、今から個人的に罰と指導を与えましょう。さぁ、こちらに』 確かあの夜は、そのままの流れで強引にしちゃったんだよな。 そういえば突っ込む前に、ちゃんとエッチしていいですかって聞いてないし、もしかしたらそれが引っかかったのかもしれない。確か今って夫婦でも合意を取らなきゃレイプになるんだっけ……。 あ、でもよく考えたら、この素敵な世界にはそんなクソみたいな法律なかったわ。 それどころかこの前なんて、日本の国会でレイプ推進法なんて無茶苦茶な法案を提出しようとした人達が居た。 もちろん黒蝶さんにバカほど公開説教されてそんな法案通らなかったけどね。ちなみに総理は我関せずと狸寝入りしていたのがすっぱ抜かれて後日、普通に土下座してた。 「それでは今から移送しますので、これをつけてください」 おっふ、目隠しをつけてくれたお姉さんのおっぱいが大きくて俺の体に当たる。 しかし俺は紳士、そんな事は一切表情に出さない。澄ました顔でその弾力を堪能した。 「ヘッドフォンを装着します」 ヘッドフォンをつけられた俺は、そのままお姉さんの誘導で車に乗せられたりしてどこかに連れて行かれる。 一体どこに向かっているのだろう。途中、どこかで降ろされた時は、周りにいっぱい人がいたのかすごい歓声だった。ヘッドフォンをつけていても気がつくほどだったので、俺は手を振って応える。 おそらくこれは何かの番組、もしくはベリルの企画のどちらかだろう。一瞬、小雛先輩が出るとか言ってたドッキリ番組かと思ったけど、あっちは阿古さんに出演NG出してた事を思い出した。 その後、小雛先輩からなんで私の番組に出演NG出すのよ!! って、メッセージが飛んできてたから、俺の勘は冴え渡っていたらしい。よかったよかった。 あんな人の出るドッキリ番組なんて出たら朝イチにバズーカで起こされたり、やたらと手の込んだ偽企画ドッキリとかに巻き込まれたり、どうせ碌なことにならないのは目に見えてるからな。 「はい、到着しました」 俺がアイマスクを外すと、そこには青い空と海が広がっていた。 「どこ、ここ!?」 辺り一面を首を振ってキョロキョロと見渡すが、いるのは俺と撮影スタッフだけだ。 俺をここに連れてきたお姉さんの1人が手に持ったカンペを俺に見せる。 えーと、なになに……。 「無人島脱出バラエティ……芸能人最強は誰だ。お正月スペシャルぅ!?」 なになに? ルールは簡単、2泊3日で火おこし、水や食料の確保、寝床の建設といった4つのチェックポイントをクリアして最後は島から脱出する。最初に脱出ポイントに到着した人が優勝で、4つのチェックポイントをクリアできなかった人はリタイアと……なるほどね。 「まずは最初に、これをどうぞ」 お姉さんから手渡されたリュックの中身を確認する。 サバイバルナイフ、ブルーシート、鍋、糸、調味料など、どれも無人島で生活するのに役立ちそうなアイテムばっかりが入っていた。 「それでは、これより無人島サバイバル生活スタートです!!」 「おー!」 俺はまず最初に、海岸沿いを歩いて島に流れ着いた漂流物を探す。 するとすぐに目的のポリタンクにペットボトル、木材などが確保できた。 人によっては仕込みじゃないのかなって思うかもしれないけど、無人島は人が住んでないので掃除する人なんて誰もいない。年単位で積み重なったゴミは溜まっていく一方なのである。 「こういうのはちょっと考えさせられるよね」 俺はモノを拾いながらカメラに語りかける。 「みんな、ポイ捨ては絶対にダメだぞ! ゴミはゴミ箱に、俺との約束だ!!」 俺はカメラに向かって親指を突き立てる。 「そういえばさ、俺が朝早くベリルに行く時、いつも周囲を掃除してくれているシスターのお姉さん達がいるんだよね。仕事ってわけでもないのに、ああいうの見ると凄いなって思うよ。どこの宗教か聞いても教えてくれなかったけどね」 なぜか、同行しているスタッフのお姉さん達が引き攣った顔をしている。あれ? みなさん、どうしました? 「それにしてもゴミ多いなぁ。流木とかは仕方ないけど、これとか完全に俺達人間が出したゴミだし、ベリルのみんな誘って掃除しにこようかな」 「わかりました。それ番組にしましょう」 「え?」 「番組にします。私が上司に詰め寄ってでも上に通します」 同行しているディレクターのお姉さんはすごいやる気だった。 い、いいのかな? ただ、掃除するだけだよ? それで本当に視聴率が稼げるのか心配になる。 「っと、必要なものは確保できたので、そろそろ水を探しにいきましょう」 俺は水場を探して島を探索する。 「ここ、ブナがあるので水場が近いですね。他にもカエルがいたりとか水場の近くにはそういう特徴があるので、それを手掛かりに探せばすぐに見つかるんですよ」 「へ、へぇ……」 「あっ、ほら!」 湧き水を見つけた俺は、リュックの中から取り出した鍋に水を貯めて飲料用かどうかを確認する。 ごくごく……うん、うまいな! 問題なし! 「これで水、ゲットです」 俺は湧き水を貯めるポリタンクを設置すると、その近くで拠点になりそうな平たい場所を探す。 「ここを拠点にします!」 俺は簡易の竈を作ると、さっき拾った乾燥した木材を使って手早く火を起こす。 サバイバルで最も重要なのは水と火の確保だ。俺は運が良かったのだろう。すぐに水場を見つける事ができたのが良かった。 「嘘でしょ……。ここまで番組最短記録……」 ん? 何か言いました? 「さてと次は寝床の準備ですね」 俺はさっきの海岸と拠点を何度か往復して流木や木材を移動させる。 大工道具があればもうちょっとちゃんとした家が建てられるし、時間があれば蔓を使って縄を作ったり粘土も自作できるけど、今回は2泊3日しかない。 俺はとりあえず流木で支柱を作ると紐を結んでその上にブルーシートをかける。 あとはその中に木材を敷き詰めて土台らしきモノを作った。ここに寝袋を設置してと……。よし、こんなモノでいいだろう。 「すみません。俺、ちょっと着替えますね」 俺はブルーシートを閉じると、簡易テントの中で用意されたウェットスーツに着替える。 「ちょ、ちょっと、ディレクター、これ、もう番組終わっちゃいます」 「あうあうあう」 「あと、B班の森川アナとC班の那須川ディレクターに同行してる撮影班によると、あっちもミッションがもう終わりそうだとか」 「いやいやいやいや……え? うちの那須川とかいう化け物は別にして、森川さんはただのアナウンサーだよね!?」 「はい、あくあ君もただのアイドルです」 「え? 待って、これみんなで無人島|RTA《リアルタイムアタック》やってるの? あれぇ? あくあ君ってそういう枠だっけ? 確かあくあ君って、出来ない枠で呼んでたよね? 苦労してる姿を取って、お茶の間の庇護欲を駆り立てるって企画じゃなかったっけ……?」 「だから言ったじゃないですか、白銀あくあに常識なんて通用しないって……なんでサバイバルができないと思ったんですか……」 ん? なんか外でディレクターさんとアシスタントさんが話合ってるみたいだけど、大丈夫かな? 企画がどうのこうの言ってたけど、何かトラブルがあって撮影続行不可能とかにならなきゃいいけど……。 「準備できました」 俺はウェットスーツを着て外に出る。 「それじゃあ飯の確保に行きましょうか」 浜辺に到着した俺は、サバイバルナイフを手にそのまま海に潜る。 おっ、海に入って少しすると、運が良い事にカサゴを見つけたぞ。 俺はゆっくりとカサゴに近づくと、ナイフで突いて仕留める。これは煮付けにしたら美味いぞー。 そのまま海で捌いて外にいたスタッフさんに手渡す。 「次はもっとでかいの捕まえてきます!」 俺は再び海の中に潜ると次のターゲットを探す。 おっ、カレイだ! 俺はカレイに近づくと、さっきと同じようにナイフで突いて仕留める。 ごめんな。でも俺だって食って生きていかなきゃいけないんだ。ちゃんと美味しく料理してやるからな。 俺はさっきと同じようにその場で捌くと、浮上して外に居たスタッフさんに手渡す。 「あともう少し取ってきます」 俺はサザエを二つ取って、チヌを捕まえると、さらに大物を目指して海に潜る。 おっ、真鯛だ! アレで最後にしよう!! 俺は最後の大物、真鯛をゲットすると海を出た。 「いやー、いっぱい獲れましたね。こりゃ今晩はご馳走ですよ」 「ほえ〜」 あれ? なんかぼーっとした顔になってるけど大丈夫ですか? 俺はディレクターさん達に疲れてるなら休んでていいよと声をかけた。 「さてと、飯を作りますか」 まずは真鯛を捌いてお刺身にする。 とりあえずお腹が減いたから、これをつまみながら飯を作ろう。 「うめぇ……!」 「ぐぅ」 ん? 目の前にいたカメラさんのお腹の音が聞こえた。 俺は真鯛のお刺身に醤油をつけると、カメラさんの方へと向ける。 「食べます? ほら、はい、アーン」 カメラさんは真鯛のお刺身をパクりと食べる。 おー、美味しそうに食べるね。 「それじゃあカサゴの煮付けを作りますか」 まずは沸かしていたお湯でカサゴを霜降りにする。 煮付け料理を作る時は、臭みを取るためにこの下処理が重要だ。 その後はもう一つの鍋で砂糖、醤油、みりん、酒を使って、甘く煮つける。 「次にサザエとチヌを塩焼きにしてと……その間にカレイの天ぷらの下準備をします」 よしよし、順調だぞ。やっぱ塩焼きはうまそうだな。見てるだけでお腹が鳴りそうになる。 それにこの匂い、たまんねぇわ。そんな事を考えていると、後ろからガサガサという音が聞こえてきた。 「みんな下がって!!」 俺はサバイバルナイフを手に持つと、撮影班のみんなに後ろへ下がるように指示を出した。 「大丈夫、俺がみんなを守るから」 とはいえ、相手が熊だと流石に俺も無傷で勝つのは無理だ。 時期は11月、冬眠しているかどうかと言われたら微妙なところである。 「なんかこっちからいい匂いがする!!」 ん? 聞き覚えのある声が聞こえてきた。 「ほげ!?」 「か……森川さん!?」 ホゲモンのように草むらから飛び出てきた楓を見て俺は固まった。 どうしてここにいるの? あ……そういえば、この企画って競争だから他の人も島に上陸してるのか。 って、事は楓もここに無理矢理連れて来られたんだな。 「あくあ君がなんでここにって思ったけど、そういう事だったんだねー」 俺は突然の来客に料理を振る舞う代わりに、森川さんが獲ってきた魚を頂く。 それらも一緒に調理しつつ、2人で並んでここまでの経緯を説明する。 一応、こういうのはルール違反じゃないらしい。というかなぜかディレクターさんからもう好きにやってくれ、あくあ君と森川アナの行動が制御できると思っていた自分が愚かだったと言われた。解せぬ。 「いやー、魚を獲るのは素手で余裕なんだけど、調理とかできなかったから助かるよ!」 「あはは……それじゃあ、天ぷらを作りながら、残った真鯛のアラとかでお味噌汁も作っちゃいましょうか」 スタッフさんもお腹空いているだろうし、俺は完成した料理を全員に振る舞う。 楓がたくさん魚を獲ってきてくれたおかげもあって、なんとか全員に料理を回す事ができた。 「それじゃあ、森川アナも頑張って」 「うん、あくあ君もねー!」 俺は楓と別れると、朝食のために余った時間で山菜を収穫した。 「じゃ、もう寝ます。体力の回復も重要なんでね」 2日目の朝、俺は起床すると朝のラジオ体操をして体をあっためる。 朝食は昨日の残りの味噌汁と、山菜の天ぷらだ。朝からこんな贅沢な食事、いいんですか? 「日が昇ってきたので、また魚を獲りに行きましょう」 そして昨日と同じようにせっせと魚を獲る。 捕まえた魚はその場で捌いてスタッフの人に手渡していく。 せっかくだから今日は天日干しにしようかな。自家製の干物だ。 「今日はお風呂をつくろうかな」 「えっ!?」 あれ? どうしたんですか皆さん? 急に顔を赤くしてもじもじして……あっ、もしかしたらみんなもお風呂に入りたかったのかな? そうだよね。女の子だから匂いとか気になっちゃうよな。 俺はみんなのためにも海岸に漂着していたドラム缶を使って、ドラム缶風呂を作る。 「それじゃあ一番風呂いかせてもらいます」 俺はテントの中で海パンいっちょに着替える。 「ディレクター、これ、本当に放送して大丈夫なんですか!?」 「知らん! なんかあっても責任は全部那須川がとる! なんなら私達の松垣部長がどうにかしてくれるでしょ!!」 「確かに……」 「とりあえず録っといて、ダメならダメでいいじゃない。その分、私達がこの目にしっかりと焼き付けるのよ!」 「そうしましょう!! 私、くじでこの班を引いて本当に良かったです!」 「そうね……森川さんの班、フィジカルモンスターの森川さんについていくのが大変そうだったのを見て本当にそう思ったわ」 「はい、あくあ君はちゃんと周りを見てくれるけど、あっちは本当に猪突猛進だから……」 ん? また外が少し騒がしかったけど大丈夫かな? 森川さんが猪に遭遇したとか言ってたような……。無事なんだろうか。あとで探しに行ってみようかな。 俺はテントの外に出ると設置したドラム缶風呂に入る。 「はー……癒される。やっぱお風呂は最高ですね」 目の前の綺麗な夕日を眺めながら入るお風呂は最高だった。 ベリルのみんなにも、この景色を見せたかったな。 俺はベリルアンドベリルの撮影で、みんなと一緒にお風呂に入った時の事を思い出す。 「よかったら皆さんもどうぞ。あっ、お風呂のお湯張り替えた方が 「「「「「そのままでお願いします!!」」」」」 あー、やっぱりみんなよっぽどお風呂に入りたかったんだね。 男の俺の後に入るのは嫌かなと思ったけど、みんなもう今すぐにでも入りたそうにしてた。 待ちきれなかった1人のスタッフさんが上半身脱いでブラジャーが見えてたけど、俺は紳士なので気が付かないふりをする。 「じゃあ、俺、皆さんが入っている間に、ちょっとおトイレ行ってきますね」 その場を後にするとじゃんけんぽんの声が聞こえてきた。 ほんと、みんなお風呂に入りたくて仕方なかったんだね。 「さてと、ちょっと楓が心配だし、楓が向かった方向をちょっとだけ探索してみるか」 もしかしたら運よく遭遇できるかもしれないしな。 歩き出して十数分、何やら水が跳ねる音が聞こえてきた。 もしかして川か池があるのだろうか。俺は確認のために音の出る方向へと向かう。 「えっ……?」 夕暮れ時、微かな太陽の光と、薄暗い夜の狭間で俺は本物の女神を見た。 透き通るような白い肌、艶かしい腰のくびれと、大きくて形の良いおっぱい。でもどこか少し、全体的にだらしないというか淫靡で性的な匂いが漂っている。 俺の……俺にとっての理想のおっぱいがここにあったのか!! いけない事だとわかっているのに、俺は食い入るようにその姿を見つめる。 「え? あ、あああああああくあ様?」 ん? この声はどこかで聞き覚えがあるような……。 俺は視線を少しだけ上げる。 「え、えみりさん!?」 ちょ、ちょっと待って、えみりさんがなんでここにいるの!? もしかして楓と同じように……いや、それはないか。 「あ、ごめんなさい。見苦しいものを……」 「いえ、全然見苦しくなんてないです!! それよりも俺の方こそジッと見ちゃってすみません!!」 俺はすぐに顔を背ける。 すると何か大きなものがビターンと顔に当たった。 な、なんかの植物の葉っぱか。 俺は顔面にまとわり付いたそれを手に取る。 「ん? ブラジャー?」 なぜこんなところに、こんな素敵なアイテムが……。 よく見ると木の枝に他の衣服が引っかかってる。 「そ、それ……私の」 「ごめんなさい!!」 ま、まじか!? 俺は慌ててブラジャーを元の位置に返す。 良かった、もう少しで匂いまで嗅いじゃうところだったぜ。セーフセーフ。 「あ、あくあ様はどうしてここに?」 「えっと、俺は番組の撮影で……」 「あ……そうなんですね。私もC班の撮影班としてバイトできました」 確か楓はB班だって言ってたし、他にも参加している人がいるんだろう。 「そうなんですね。え、えっと、それじゃあ……俺はこれで! えみりさんも気をつけてくださいね!!」 「あ……」 俺はえみりさんに別れを告げると、来た方向に向かって走り出す。 「ふぅ……あのままアソコにいたらやばかったな」 俺は手に持ってたハンカチで額の汗を……って、あれ? 俺、レースのハンカチなんて持ってきてたっけ? 嫌な予感がしたが確認のために俺は手に持ったハンカチらしきものを広げる。 「おっふ」 どっからどう見てもパンツである。これ、多分、えみりさんのだよな。 さっきのブラジャーとセットのデザインだし……。 やば、これ、返さなきゃ。でも、アソコに戻るのか。そもそもどんな顔をしてパンツを渡せばいいんだ。 俺はさっきの水浴びをする美しいえみりさんの姿と、恥ずかしがっていた可愛いえみりさんを思い出す。 「ごめん、えみりさん」 最近、ヌいてなかったからすごくムラムラした。 俺はパンツを広げるとクロッチの汚れた部分の匂いを堪能する。 すごくえっちな匂いがした。 くっ……匂いだけで射精しそうになる。 「ほんとごめん。俺って最低だ」 俺は少しだけズボンをずり下げると、えみりさんのパンツを被せて使わせて貰った。 普通じゃない状況に興奮したのか俺はすぐにえみりさんのパンツの中に果ててしまう。 「はぁ〜。いくら溜まってるから何やってるんだろ」 自分への嫌悪感にいっぱいになりながら、近くで見つけた新しい水場で俺が汚してしまったえみりさんの下着を丁寧に洗う。 最後、自制できずにえみりさんのパンツのクロッチに射精してしまった。 「あくあ様……?」 俺は後ろから聞こえてきた声にびくんと反応する。 「え、えみりさん。あ、あの、これは、その……」 まさかの再会に頭が回らなかった俺はしどろもどろになる。 えみりさんは俺の手に持ったパンツに視線を向けた。 「あ……それ、私のパンツ。無くなったから探してたら……あ、あの欲しいなら差し上げますけど……」 「いやいや、それはえみりさんが困るでしょ! ほら、これ俺が使った後だけどちゃんと洗ったから!」 俺は手に持った濡れたパンツを絞ると、えみりさんに手渡した。 そこで俺は自分がやらかしてしまった事に気がつく。 「使った……? え、あ……」 「あっ……」 気まずい空気が流れる。 というか気まずくさせたのは俺だ。 俺は地面に膝をつくと頭を下げる。 「本当に最低な事をしてしまいした。俺にできる事ならなんでもします。もはや言い訳すらできません。警察に出頭しろと言われたら番組が終わった後に出頭します。本当にすみませんでした!!」 「あ、頭を上げてください。あくあ様。そ、その……私のなら好きに使っていいですから!」 私のなら好きなだけ使っていい!? 嘘だろ……この人、本物の女神かよ。 「えみりさんって女神だったんですね」 「え?」 ありがとうございます。ありがとうございます。 俺はえみりさんの前で手を合わせて拝む。 もしこの世に聖えみり教なんてものがあったら俺が加入しますよ。というかもう俺が立ち上げます。聖えみり教の教祖を俺にやらせてください!! 「えみりさん……例え、えみりさんが赦してくれたとしても、俺が罪を犯してしまった事には変わりません。犯した罪を拭わせてください! どうか俺に罰を!!」 「あ、えっと、その、それって、さっき言ってたなんでもしますっていう……」 「はい! そんな事で償えるというのなら、俺はなんだってします!!」 なんでも言って欲しい。俺はドンと胸を叩いた。 えみりさんは顔を赤くしてもじもじと恥ずかしがる。 「た」 「た?」 た……頼むから自首してくれ。そういう事ですか!? 「じゃなくって、えっと……カノンが」 「カノンが……?」 カノンがどうしたというのだろう。 「カノンは……多分だけど赤ちゃんが欲しくてその……正妻だし、本当はやっぱり、一番最初にあくあ様の赤ちゃんが欲しいんじゃないかなって思うんです。だから、その……なんでもお願いを聞いてくれるなら、一番最初にカノンを孕ませてくれませんか? って、あくあ様!?」 気がついたら両目から涙が出ていた。 なんて、なんて、優しい子なんだ!! 俺はえみりさんがお金で苦労している事を知っている。 だからえみりさんから頼まれたら全財産だって差し出すつもりだった。 それなのにこの子は、えみりさんは、自分の事よりも親友のカノンの事を想って……くっ! ここに本物の女神様が居たんですね!! 「わかりました。その願い。必ず叶えて見せます! それと、これからはなんでも言ってください。俺はえみりさんがして欲しい事なら今後、無制限でなんだってしますから!」 きっとこの子は、えみりさんは変な事を頼んだりしない。 だから俺はえみりさんを信頼してそう言った。 「な、なんだってします!? それに無制限で!?」 「はい!」 俺は驚くえみりさんの手を取る。 「あ、じゃあ……」 えみりさんは恥ずかしがりながら、俺の耳元で可愛く囁いた。 「その、溜まった時は恥ずかしがらずに言ってくださいね。わ、私も、お手伝いしますから」 は? それは罰じゃなくてご褒美だろ!! って言いたくなったけど、俺はグッと堪える。 「わ、わかりました」 俺はぐへった心を隠しつつ、できるだけカッコつけてそう言った。 「あくあさーん!」 「どこですかー!」 「居たら返事してくださーい」 あっ、うちの撮影班の声が聞こえてきた。 俺がテントに居なかったから探しにきたのだろう。 「す、すみません。俺は、これで……」 「は、はい……」 俺はえみりさんに別れを告げると、探しにきた撮影班と合流した。 こうして俺の無人島生活、二日目が終わる。 「というわけで、今日が脱出日ですが……どうしますか?」 「このまま泳いで帰ります」 「「「「「はあ!?」」」」」 これは自らの戒めでもある。煩悩を振り払うためにも、俺は泳ぎで帰る事を決めた。 「獲れる魚、生息する植物や昆虫、潮の流れ、太陽の位置、そしてここから見える対岸の形状……ズバリここは瀬戸内海ですね?」 「あ、当たってる」 それなら泳げない事はないと思った。実際、小豆島から本土に向かって泳ぐレースとかもあるしね。 俺は海岸に到着すると泳ぐために、準備運動を始める。 「ディレクター! B班の森川アナ、C班の那須川Dも泳いで帰るとか言ってるみたいです!!」 「責任なら誰かが取るから大丈夫! もう私は知らん。好きにしろ!!」 また揉めてるみたいだけど大丈夫かな? まぁ、あとはもう帰るだけだ。さーてと、行きますか!! 「ありがとう無人島! さようなら!! また来るからなー!」 俺は無人島に別れを告げると海に飛び込んだ。 泳ぎ始めてから1時間が経っただろうか。同じように無人島から泳いで本土に向かっている森川さん達に遭遇する。 最後デッドヒートになりながらも俺は一位で本土に帰ってきた。 遥か遠くから小雛先輩の声が聞こえてきた気がするけど、きっと気のせいだろう。うんうん、筏の上で必死に漕いでたように見えるけど、俺は何も知らないし見てない。 俺はさっさと荷物をまとめて、カノンが待っている家に帰った。 「まさかその夜のアレがなぁ……」 「ん? どうかした?」 俺はカノンのお腹を優しく撫でる。 「いや、ちょっと、この時の撮影の事を思い出しただけ」 俺は自分が出た番組が映ったテレビから視線を逸らすと、近くにいたえみりさんへと顔を向ける。 えみりさんは俺からの視線に気がついたのか、俺の方へと振り返った。 目が合った瞬間、向こうもあの日の事を思い出したのか、顔を赤くする。 えみりさん。あの時のなんでも権。まだ有効ですからね! 俺は声を出さずに口パクでえみりさんに語りかけた。 えみりさんは俺の言った事を理解したのか、恥ずかしさでプイッと顔を背ける。 俺はそんなえみりさんを見て、可愛いなと思った。 ************************************************ 撮影は去年の11−12月を想定しています。 よく泳いで帰れたなと思うかもしれませんが、この3人はそういう次元で戦ってないから。 そしてちゃんとD○SH島のフラグも立てておくと、実はやって欲しいって希望が一番多いのがこの企画でした。 番外編にあくあのゲーム配信回と、エイプリルフールの時に投稿したTSネタを投稿しました。 番外編の連載を挿絵付きで開始しています。 https://novel18.syosetu.com/n5397ih/ 作者のtwitterアカウントです。更新が遅れた時はこちらで連絡します。 https://mobile.twitter.com/yuuritohoney https://mobile.twitter.com/yuuritosub 上が本垢、下がサブ垢です。 アヤナのifストーリー公開しました。 https://fantia.jp/yuuritohoney https://www.fanbox.cc/@yuuritohoney アイドルオーディションの推し投票をできる場所を用意しました。 ※オーディションメンバーの詳細に関してはwikiか作者Twitterを確認してください。身長カップ数など書いてます。 https://customform.jp/form/input/140950 あくあとコラボして欲しいキャラや、ノクターン回についてのアンケートやってます。 よろしければどうぞ。 https://customform.jp/form/input/140130 wikiです。有志の皆様、ありがとうございます。 https://wikiwiki.jp/yuuritohoney/ アラビア半島連邦についておねショタ短編書きました。 https://novel18.syosetu.com/n4279ib/ クリスマス用の短編、ムーンライトでとあ注意。 https://novel18.syosetu.com/n5480hz/ 掲示板、化け物たちの頂上決戦。 【お正月SP】無人島脱出!【森川楓VS白銀あくあVS|那須川《なすかわ》友子VS小雛ゆかり】 5 ななし こーれ、嫌な予感がします! 7 ななし >>5 奇遇だな。私も同じ意見だ! 9 ななし 他局出演が解禁されたおかげで、森川がこの番組出れるようになったのは大きすぎる。 11 ななし >>9 那須川ディレクター、去年の正月から森川を出したいって言ってたもんな。 14 ななし 森川もやばそうだけど、全てをぶち壊すあくあ君にも期待しています。 17 ななし お茶の間で家族と見てる。 正月から家族みんなであくあ様の番組が見られるの嬉しいな。 20 ななし >>17 うちも親族みんなで集まって見てるわ。 もうお酒入ってどんちゃん騒ぎよ。 22 ななし 野生の森川楓が本当の野生の森川楓になるのかwww 24 ななし >>22 野良の小雛ゆかりが本物の野良の小雛ゆかりになるんだよwwwww 27 ななし おっ、始まった!! 29 ななし 始まったぞ!! 32 ななし 開幕あー様キタァ! 34 ななし ファンレター読んでくれてる!! 36 ななし あー! その下にあるの私の送ったファンレター!! 38 ななし あくあ君を拉致とか絵面がやばすぎる……。 40 ななし 私もおうちにあくあ君を拉致したいです……。 43 ななし 森www川wwwwww 45 検証班◆07218KADO6 猛獣用の檻で捕獲される森川www 47 ななし スタッフ、普通に麻酔銃持ってて草w 49 ななし 小雛ゆかりwwwwww 52 ななし この女、スタッフに噛みつこうとしたぞwww 54 ななし 危険すぎる。こいつもさっきの檻に入れとけwww 57 ななし やはり野良のなんとかと野生のなんとかはちげーわ。 最初から歯茎でるwww 61 ななし ワンチャン、熊とかゴリラとかライオンの方が話通じそうwww 64 ななし 那須川Dめっちゃ楽しそう。 今回は考えられる中でも最高のメンバー集めたもんな。 67 ななし これ全員で同時期に同じ島にいるのか。 ワンチャン遭遇ある? 70 ななし あくあ君、無人島に楽しそう。 72 ななし 大自然の中のあくあ君……めっちゃいい! 75 ななし やべぇ、浜辺を歩いてるだけで絵になるわ。 78 ななし ポイ捨てはだめ了解! 80 ななし 約束だぞ! いただきました!! 82 ななし 去年の私達ならさっきのだけで卒倒してた。 成長していないようで成長しているんだなと実感してる。 84 ななし こーれ、明日から町中のゴミが消えます。 86 ななし シスターwwwwww 87 ななし あくあ君だめだよ。その宗教は関わっちゃいけないやつwww 89 ななし 聖あくあ教、まさかのあくあ君に認知されつつあるwww 91 ななし 入ってるビル一緒だもんなー。 93 ななし 聖あくあ教の信徒だけど、緊急メール速報届いてて草www 96 検証班◆07218KADO6 あくあ様、逃げてー! その宗教だけはダメ、絶対!! 99 ななし うおおおおおおおおおおお! 101 ななし 新しい番組決まった!? 103 ななし あくあ様の思いつきがそのまま番組に! 105 ななし みんなと無人島楽しみ。 天我先輩とか喜びそう。 106 ななし とあちゃんの水着シーンとか見れますか? 108 ななし USJ回みたいに黛君がはしゃぐ姿とか見られるのかな? 110 ななし あくあ君、手際いいなー。 あと豆知識助かる! 113 ななし もうずっとあくあ君だけ映してて欲しい……。 116 ななし 森川wwwww 全てをパワーで破壊するのやめろwww 118 ななし 森川さぁwww お前、初日に泳いで帰ったら番組の企画ぶち壊しやぞw 120 ななし なんかもう全部が雑なんだよなw 123 検証班◆07218KADO6 これ現地の人ですか? 125 ななし >>123 草www 126 ななし >>123 現www地wwwのwww人www 129 ななし 那須川Dの豆知識助かる。 131 ななし 那須川は相変わらずだなぁ。 タレントでもないのに体も張るし、なぜこんなにも1人で喋り続けられるのか。 133 ななし ここまでがプロ。 135 ななし 小雛ゆかりwwwww 137 ななし もうこいつはだめだろwww 前代未聞の初日に脱落しそうw 139 ななし 靴の中に砂が入って文句を言う小雛ゆかりさん。 急に砂浜と喧嘩しだす大女優、小雛ゆかりさん。 141 ななし AーC班とD班の差が酷すぎるwww 144 ななし あの小雛ゆかりも大自然には勝てないのかw 147 ななし あくあ君に戻った。 もう小雛ゆかりと森川のターンはいいでしょw 152 ななし あくあ君、生水はだめだよ! ちゃんと煮沸しないと!! 154 ななし ちょっと飲むだけならまぁ。 156 ななし 森川wwwww 158 ななし 森川は飲み過ぎだろwwwww 160 ななし 那須川も行ったー! 161 ななし なんでこいつらみんな生水ゴクゴクしてるんだよw ちゃんと煮沸しろ!! 163 ななし 小雛ゆかりも生水wwwww 165 ななし この時点でもう心配になる。 167 ななし なお、この後? 169 ななし なんで小雛ゆかり以外全員大丈夫なんだよw おかしいだろ!! 171 ななし 小雛ゆかりだけお腹ピーピーになってるのワロタw ざまあwwwww 174 ななし 小雛ゆかり以外の3人は人類滅亡しそうになっても生きてそうwww 176 ななし ※この3人は特殊個体ですwww他の人は決して真似しないでください。ちゃんと煮沸してから水を飲みましょうwwwww 179 ななし 私たちは何を見せられているのか。 181 ななし すげーなこの番組。 まるで君たちはどう生きるかと問われているようだwwwww 183 ななし 那須川の知識すごいけど、トークの量が多すぎて情報が全く頭に入ってこない。 185 ななし 森川のパワーが凄すぎるから、ホゲラー波が飛んでくるせいで何も頭に入ってこない。 188 ななし これ、もしかして小雛ゆかりが癒し枠ですか? 1人なんもできなくて1番共感できる。他の3人が初日から超人すぎて何の参考にもならないwww 191 ななし >>188 小雛ゆかりが癒し枠wwwww 193 ななし あくあ君のお着替えだって!? 195 検証班◆07218KADO6 ぐへへ……。(スカートのチャックを下ろしかけたけど、隣に嗜みがいたのを思い出してチャックを戻す) 196 検証班◆CHiMPOsuki ぐへへ!(隣の捗るに釣られそうになったけど、反対側に姐さんがいたのを思い出して踏みとどまる) 200 ななし >>195-196 草www 201 検証班◆010meTA473 >>195-196 何やろうとしてんのよ、バカー! 203 ななし 布地が擦れる音ヤバ。 205 ななし あっ、あっ、あっ、家族がいるのにえっちな気分になっちゃう。 207 ななし あくあ君のお着替えシーンで、親族全員が内股擦らせてるのウケるwwwww こんな事も有ろうかとオムツを履いていたおかげで、好きなだけ垂れ流せますわ。 210 ななし あくあ君ができない枠は無理があるだろw 212 ななし アイドルと言えばできない枠。完全に覆したね。 214 ななし 出てきたwww 216 ななし みんなお着替えか。 218 ななし 女子のお着替えシーンなんて例え全裸だとしても需要ないんだからさっさとしろ。 220 ななし ここでCM。 221 ななし ナイスCM。 223 ななし うおおおおおおおお! 225 ななし あくあ君のCMキター! 227 ななし 裸足で浜辺をかけるあくあ君、最高やんけ!! 230 ななし これの撮影、この無人島じゃんwwwww 232 ななし 汗かいてるあくあ君、足首を出してるあくあ君、わかってらっしゃる。 235 ななし コーク社のアクアリウスね。買います。 238 ななし CMこれだけ!? 240 ななし さすがはヘブンズソードのテレビ局。わかってらっしゃる。 242 ななし あくあ君、ナイフだけでどうするのwwwww 245 ななし 嘘だろwww 247 ななし おかしいってw 249 ななし 普通に簡単に獲るやんwww 250 ななし 初潜りから10分以上の息継ぎなしで潜ってるwww 253 ななし 森川素手、嘘やろwww 255 ななし 森川もおかしいだろw なんでお前ら普通に10分以上も素潜りするのwwwww 258 ななし いやいやいや、スーパーで買ってきた魚だよね? 手で掴むとかおかしいだろw 260 ななし 那須川Dの解説助かる。 263 ななし あくあ君、完全にプロやん。 森川、完全に野生やんwww 266 ななし 那須川D「森川さんは、ワンチャン魚に同類だと思われてる。動物や虫も多分同類だと認識してるんだと思う」 268 ななし 那須川ディレクターの解説、参考になります。 今度、論文で森川楓の生態について書こうと思ってるんだよね。 271 ななし >>268 草wwwww 272 検証班◆07218KADO6 >>268 森川、お前ついに実験動物になるのか? あと、そんなどうでもいい論文より、あくあ様の生態について論文書く方がきっと世の中のためになるぞ!! 275 268 >>272 それはもう既に世界中の人が書いてるんだなぁ。 277 ななし >>275 草www 278 ななし >>275 あれ見て思ったんだけどさ、あー様の論文は嗜みが書くのが一番いい気がするわ。 あー様がテーマだと、多分それ以上の論文はないよ。乙女ゲー配信で確信した。 280 ななし >>278 確かにwwwww 283 ななし あくあ君って頼り甲斐があるんだよね。 例えば無人島に2人流れついても、あくあ君なら何とかしてくれそうだし守ってくれそう。 285 ななし >>283 まじでそれ。他の男子では得られない安心感がある。 287 ななし >>283>>285 つまり無人島にたどり着いたらこの3人の誰かのそばに行けば大丈夫と。 289 ななし >>287 それ。 291 ななし 魚を獲った後に、海の中でそのまま捌くのワイルドすぎだろwww 293 ななし もはやあくあ様に常識は通用しない。 そういうのは捨ててこないと。 295 検証班◆010meTA473 何やってんのこれ? え? 298 ななし >>295 気持ちはわかるw 300 ななし 森川!? 302 ななし 海の中でタコと格闘する森川www 305 ななし 劇場版ホゲ川VSオクトパス始まりした? 308 検証班◆07218KADO6 おいこいつ、そのまま海の中でタコ食い出したぞ! 310 ななし おかしいてwww 313 ななし これ世界でも放送してやれ。 日本の最終兵器、森川楓には核ミサイルも勝てねーよwww 315 ななし 私達、日本はとんでもない化け物を生み出してしまったようだwwwww 317 検証班◆9n2SARETAi 何やってんですかコレ……。 319 ななし >>317>>295 姐さんと嗜みが呆れてて草wwwww 322 ななし 一瞬しょうもない事を考えてしまった。 あくあ様と森川が結婚して子供作ったら、とんでもないフィジカルモンスターができるんじゃ……。 325 ななし >>322 脳みそが全部筋肉でできてそう。 328 ななし 那須川もタコ齧ってるじゃねーか! 330 ななし 何やってんだよこいつらwww 333 ななし この番組、この3人がそのまま来年出れないならコレで最終回だろうな。 この3人を超えられるとしたら、この3人だけしかいない。 336 ななし もはや無人島脱出とかいうそういう次元じゃない。 この3人ならもう今からだって脱出できるでしょw 340 ななし 小雛ゆかり助かる。 342 ななし 小雛ゆかりがまともすぎて草w 345 ななし まさかの小雛ゆかりがまとも枠www もうこんな事、2度とないんじゃないかw 349 ななし 小雛ゆかり全然ご飯獲得できてなくて草w 352 ななし 貝を取りに行け。もしくはサバイバルブックを見て山菜取りに行け! 355 ななし 小雛ゆかりざまあ! 358 ななし >>355 インコ、そんな事を言ってたら、また野良の小雛ゆかりにやられるぞ。 360 ななし >>355 もっと言っとけ! どうせゲームの中で仕返しされるからな。 362 ななし インコ秒でバレてて草w 364 ななし >>355 明日も乙女ゲー配信お願いします! 366 ななし >>355 もちろん明日も乙女ゲー配信しますよね? 369 ななし あくあキッチンきたー! 370 検証班◆CHiMPOsuki 毎日ご飯来たー! また森川アナとイチャイチャ料理デートしてほしいなぁ! 373 ななし >>370 374 ななし >>370 377 ななし >>373-374 もはや無言なの草w 381 ななし 普通に料理うまいんよな。 383 ななし 無人島なのに私より良い飯食ってて草www 385 ななし お刺身めちゃくちゃ美味そう!! 388 ななし は!? 390 ななし はあ!? 393 ななし お前、カメラマンふざけるな!! って、思ったけど、私たちがアーンされてるみたいでナイス!! 395 ななし アーンきたあああああああああ! 398 ななし 鯛のお刺身を買っていた私、自分にナイスという。 さっきのタイミングに合わせてお刺身を食べた瞬間、とても幸せな気持ちになった……。 400 ななし あくあ君みたいなお料理のうまいえっちな旦那さんが欲しいです……! 403 ななし どうやったらあくあ君の手料理が食べられますか? 406 ななし >>403 お嫁さんになれば食べられるよ! 408 ななし >>406 ふざけるな! 410 ななし >>406 嗜みじゃん! 413 ななし >>410 嗜みしね!! 417 ななし なんか来たー! 419 ななし 熊か!? 420 ななし 猪か!? 421 ななし あくあ様、逃げてー!! 423 検証班◆07218KADO6 ゴリ川だー! 426 ななし 野生の森川楓来たー! 427 ななし ほんまもんの野生の森川楓や! 430 ななし さっきのあくあ君に胸がトゥンクって跳ねた。 431 検証班◆010meTA473 やだ……さっきの、かっこいい。 433 ななし 大丈夫、俺がみんなを守るからにキュンとした。 やっぱりあー様なんよ。 435 ななし 今日はつよつよのあくたんがいっぱい見れて嬉しい。 438 ななし 森川、普通にタコを咥えながら出てくるなw 439 ななし もうタコの足が3本しか残ってねーじゃねーか! 442 ななし 全部、生で食おうとしてるのウケるwww 444 ななし 急遽、あくあ様が2人分料理する事に。 いいなぁ、森川さん、あくあ様の料理が食べれて。 446 ななし スタッフ達よかったなぁ。 あくあ君の料理食べられるなんて最高のボーナスじゃん。 450 ななし なんか楽しそう。 452 ななし 普通にキャンプしてるみたいでうらやま!! 455 ななし 小雛ゆかりwww 457 ななし 小雛ゆかりさんぼっち飯じゃん! あっ……いつもの事か……。 459 ななし >>457 草w 461 ななし >>457 ばっか、よく見ろ! 何も獲れなかったから、ぼっち飯じゃなくてただのぼっちだろw 464 ななし >>461 ウケるwwwww 466 ななし >>461 いつもの小雛ゆかりさんじゃん。よかったよかった。 468 ななし 小雛ゆかりとかいう無人島に来なくても最初からぼっちの人www 470 ななし おいスタッフwww 473 ななし あくあ君と森川の班と、ぼっちの小雛ゆかりを交互に映して差し上げるなwwww 475 ななし 悪意のある編集に草www 478 ななし ワンチャン今の野良の小雛ゆかりになら勝てる。 481 ななし 那須川、まだ海に潜ってるやんw 483 ななし 那須川D、タコの足食いながら格闘してるけど、それさっき見たよ! 486 ななし 4人中3人が化け物すぎて、あの小雛ゆかりさんが可哀想に見える謎のマジックw 489 ななし 1日目終了! 490 ななし もう1日目の時点で私の知ってる無人島脱出と違うんだが? 493 ななし あくあ君はまた魚獲りね。 495 ななし 森川は山菜取り、那須川Dは寝ずにそのまま家づくりか。 498 ななし 那須川寝ろよw昨日から一睡もしてないぞwww 501 ななし 小雛ゆかりさーん? 503 ななし 思ったより眠れなくて朝4時から小麦粉をちねる小雛ゆかりさんwww 505 ななし 食べるものがないからと米を自作しようとする小雛ゆかりさんの姿に、涙が出そうになります。 笑いすぎてwwwww 508 ななし 正月から歯茎でるw 小雛ゆかりさんありがとうwww 510 検証班◆07218KADO6 あくあ様のお風呂タイムだって!? 511 検証班◆9n2SARETAi ちょっと待ってください! 聞いてませんよ!! 513 検証班◆CHiMPOsuki ぐへへ、サービスシーンですか? 515 白龍◆XQshotacon コレって放送倫理的に大丈夫なの? 518 ななし >>511 姐さん焦ってて草wwwww 520 774◆Hi-P3erver ●REC 524 ななし >>520 鯖ちゃん低負荷モードから帰ってこないの草www 低負荷モードなのにちゃんと録画しようとしてるの草wwwww 527 ななし >>524 さっきの着替えシーンは反応してなかったから相当やばいと思うw 530 ななし うわあああああああああああああああああああ! 533 ななし ガチのサービスシーンきたああああああああああああ! 535 ななし ありがとうお正月うぅぅぅうううううううううううううう! 537 ななし あけましておめでとうございまあああああああああああああああす!! 540 ななし おい、これ完全に放送倫理委員会と喧嘩するつもりだろ!! 543 ななし 海パンだけとか、は? AVとかエロ本とかいう次元じゃねーぞ! 546 ななし スタッフこの状況でよく耐えられたな。 550 ななし 上半身やっば……。ちゃんと筋肉あって、なんかこう女の子の体と違いすぎる!! 554 ななし え? 待って、男の子の体ってみんなこうなの? すごくカチカチじゃん……。え、こんなえっちなの無理、もう鼻血出そうなんだけど……。 557 ななし お茶の間にいた中学生の妹がぶっ倒れた!! 560 ななし 小学生の妹が興奮してるんだが!? これは性への目覚めですか? 563 ななし おい! 近くに未成年がいたら目を塞げ!! こんなの最初に見たら、もう他の男性の体を見ても、あっ、ふーん、になっちゃう。 566 ななし 腋チラ、エッロ……。 570 ななし さっきのサービスシーンがすぎる。 572 ななし あー待って、この首筋から鎖骨、肩、上腕のラインから肘、腕、手首、手のこう女性にはない男の子っぽさが最高にくる。 575 ななし 家族と見てる人大変そう。 私は一人暮らしだから、オナりながら観れるけど……。 578 ななし >>575 妹と2人で見てたけど暗黙の了解で2人でオナりながら見てる。 こんなの家族が近くにいたって我慢できるわけがない。 580 ななし 史上最高のオカズまで提供してくれるなんて……私も性あくあ教に入ろうかな。 だってもうこれ神でしょ……。 583 検証班◆07218KADO6 >>580 馬鹿お前、そんなところやめとけ!! 587 ななし ちょっと待って、胸板と腹筋やばくない? 男の子ってみんなこんな感じなの? 589 ななし 私、アスリートだけど腹斜筋やば。 サッカー選手のクリスティアーナ・ロナーニャじゃん。 592 ななし 背中もやば。こんな頼り甲斐のある背中ある? この背中に頬擦りしたい。 597 ななし 鍛えてるけど、ムキムキ過ぎないというか。 あー、もうこの肉体は芸術です。 600 ななし コレを彫刻にしたい。 603 ななし うちの美大、明日からみんなあくあ君の裸で課題制作しそうwww 606 ななし 総理のSNSクソワロタwww 608 ななし コレは学術的に価値のある資料です。 だから全然大丈夫です。by総理。 611 ななし >>608 さすが総理だぜ! 次の選挙でも投票するぞ!! 613 ななし >>608 黒蝶さんにノンタイムで突っ込まれてて草www 615 ななし なんとなくだけど、総理は三が日全部で土下座しないといけない気がするわwww 617 ななし もう永久にお風呂シーン映してて良いよ。 620 ななし 森川、何してんの!? 623 ななし コレどこ? 626 ななし 森川、島の頂上目指してて草w 628 ななし 那須川Dはこれいつまで家作ってんのw 631 ななし >>628 那須川ディレクターは凝り性だから……。 633 ななし あくあ君、森川アナ、那須川D……。 誰1人として脱出用のイカダ作ってなくて草wwwww 639 ななし 小雛ゆかりさん、真面目にイカダ作っててウケるwww 642 ななし 番組は小雛ゆかりに感謝した方がいいよ。 あの3人だけなら企画倒れだったぞw 646 ななし 一番不真面目そうな人が、一番真面目にイカダ作ってて草w 650 ななし 今日だけは小雛ゆかりを応援するわw がむばれー! 653 ななし 3人とも、本当にイカダ作ってないの草なんよwww 656 ななし 森川、野生の猪と遭遇!! 658 ななし 森川、お前、マジか!? 660 検証班◆07218KADO6 流石にコレはまずいだろ。 逃げろ森川、洒落になんねーぞ! 663 ななし いったあああああああ! 666 ななし お前www嘘だろwwwww 671 ななし 正面からイノシシとぶつかっても大丈夫な女、それが森川楓です。 674 ななし 普通に5分の勝負なのウケるwww 677 ななし うおーっ、放り投げたw 680 ななし 森川つえー。 683 ななし もう、森川さんの事を茶化すのはやめます。 685 ななし 森川さんいじりは今日で卒業します。 689 ななし 森川のパワーの恐ろしさにひよってる掲示板民いるの草www 691 ななし 猪さん逃げて行った。よかったな。 693 ななし 無駄な殺生をしなくてよかった。了解。 695 ななし 自然の獣と肉体言語で分かりあうの草w スターズの秘境編でも現地民と分かり合ってたけど、なんなんこいつwwwww 698 ななし 森川「やはりパワーは全てを解決する」 701 ななし 那須川ディレクター喜んでそうw 703 ななし 今度は熊だと!? 705 ななし 熊とも普通にやり合うのか!? 708 検証班◆010meTA473 ちょっと待って、なんでこんな危険な事になってるの? あれ? この番組って脱出バラエティじゃなかったっけ? 710 検証班◆9n2SARETAi 流石にクマはまずいでしょ……。 713 ななし お互いに一歩も動かずに見つめあってるの草www 715 ななし クマ「この人間……ただの人間じゃないな!!」 717 ななし クマさんですら森川に警戒してるの草wwwww 719 ななし 熊が引いてったwww 722 ななし 森川、お前、今日からアナウンサー辞めて、あくあ様の護衛になれ。 心配しなくても人類じゃ、もう誰もお前に勝てねーわ。 え? 銃なら無理? 大丈夫大丈夫、そのうち弾丸も素手でキャッチできるようになるよ。 うんうん、私達人間には無理だけど、お前ならできるって!! 725 ななし 種族、森川楓。 728 ななし >>725 草www 731 ななし 森川の友達一覧 あくあ様 カノン様 メアリー様 羽生総理 スターズの原住民部族長 アラビア半島連邦の現地民(病院で腕相撲してた人、実は世界的な大富豪) 猪さん ← new! 熊さん ← new! 735 ななし >>731 もはや森川楓の前では人かどうかなんて問題じゃないんだね。 いってしまえばあのタコも、もう友達みたいなもんだろ。食ってたけど。 738 ななし >>731 私、営業職で、森川さんのコミュニケーション能力すごいなって思ってたんだよね。 なるほど、人以外と心を通じ合えるなら、人と仲良くなるのなんて簡単だよ。 740 ななし あくあ様に戻ってきたー! 742 ななし あっ、お風呂出ちゃった。 744 ななし ごくごく。 745 ななし ごくごく……ごくごく……ぷはぁ! 746 ななし ごきゅごきゅ、ごきゅごきゅ! 749 ななし ごくごくネキ達は自重して。 751 ななし この残り湯にどれだけの価値があるか。 753 ななし あくあ様が入ったお風呂の後の残り湯でワンチャン妊娠したりとかしない? 755 ななし おい! 757 ななし スタッフの醜いジャンケンが始まった。 758 ななし ふざけるな! 760 ななし あ、またCMだ。 763 ななし CMなんだ? 765 ななし とあちゃんきたー! 768 ななし 待って、とあちゃんの生足えっちっち! 770 ななし その生足で私の事を踏んでくれませんか? できれば罵りながら……。 773 ななし とあちゃんが真っ白の飲料!? 775 ななし あら〜。 777 ななし コレはえっちですねぇ〜。 780 ななし サルピスウォーター了解。 781 ななし コレもう、とあちゃんの白ちっちじゃん。 783 ななし 旭飲料さん。お願いします! あくたんのサルピスウォーターの販売も何とぞよろしくお願いします。 786 ななし お前らさあw 789 ななし 自重しろ!! 792 ななし 終わったw 795 ななし 余計なCM入ってないの空気読み過ぎて草www 800 ななし スタッフ会議wwwww 803 ななし 責任は松垣部長って、おい! 805 ななし この番組、松葉杖部長の番組かよw 最高じゃねーか! 808 ななし 松葉杖部長はもう来年から社長でいいだろ。 ヘブンズソードに続き神番組連発じゃん。 811 ななし スタッフのお風呂シーンはいらないだろw 813 ななし 那須川はいつまで家作ってるんだよ! 815 ななし 明日帰るのに、もう家作らなくてもいいだろwww 818 ななし この人ほんと何やってんのwww そんなちゃんとした家いらないでしょ。明日帰るんだよ!? 822 ななし 小雛ゆかりwww 825 ななし 猪に追いかけられる小雛ゆかり草www 827 ななし あっ、山菜取られた。 830 ななし よかったな。飯食って満足したみたいで。 832 検証班◆07218KADO6 この猪、さっき森川のところにいたやつだろw 834 ななし あ……。 836 ななし 2日目終わった。 839 ななし 那須川Dの弾き語りwww 841 白龍◆XQshotacon この人も芸達者だなぁ。なんでもできる。 843 ななし 森川、地面にブルーシート敷いただけで寝てるの草w もう大自然の中に普通に溶け込んでるやん。 846 ななし 野生の森川楓を考えたスタッフはある意味、天才だったなw 849 ななし さぁ、脱出だ。 852 ななし 小雛ゆかりさんはボロボロのイカダあるけど、あとの3人どうするの? 855 ななし あくあ君、登場と同時に泳ぐ格好してて草www 858 ななし え? ラジオ体操してるけど、泳ぐつもりなのマジ!? 860 ななし 嘘だろwwwww 863 ななし 森川も泳ごうとしてて草wwwww 865 ななし 森川、お前、本当に泳いで帰るつもりなのかw 867 ななし 那須川も泳ごうとしてるじゃんw 870 ななし 本当は残りたいけど、番組の企画で仕方なくゴールを目指す那須川wwwww 874 ななし こいつら、ほんまなんなんw 878 ななし 4人中3人が泳いで帰ろうとしてるの本当に草なんだけどw 881 ななし 番組の企画ぶち壊しwwwww 885 ななし みんなさぁ、真面目にイカダ作った小雛ゆかりさんを見習えよう! 888 ななし 小雛ゆかり頑張れw お前しかイカダ持ってないしワンチャンあるぞwww 891 ななし 小雛ゆかりのイカダ、出発してから10分で壊れそうになってるの草すぎるwwwww 893 検証班◆010meTA473 あ……。 895 検証班◆9n2SARETAi あっ……。 898 ななし 片方のオールが流されたwww 901 ななし コレもう絵面的に遭難者やん! 904 ななし 3人とも本当に泳いでて草wwwww 906 ななし 嘘だろwwwww 910 ななし あのー、私、水泳の選手なんですけど、この3人の泳ぎがガチすぎるんですが……。 913 ななし あくあ様、めちゃはええw 915 ななし 森川も速いwwwww 918 ななし 普通に泳ぎがガチすぎて草www 920 ななし 那須川は……早くないけど、海流を読んで泳いでるから速いな。 924 ななし 対岸で待ってる人達、泳いで帰ってくるとか聞かされて困惑してるwww 927 検証班◆010meTA473 >>924 そりゃ困惑するよ。私だって困惑する。 931 ななし 見えてきたwwwww 933 ななし 本当に泳いで帰ってきたぞwwwww 935 白龍◆XQshotacon 現実ってしゅごい……。 938 ななし >>935 先生、現実に負けるな!! 940 ななし デッドヒートだw 942 ななし なんか謎に感動してきたw 945 ななし あれ? 森川のスピード落ちた? 948 検証班◆07218KADO6 こいつ、あくあ様の下半身見てて泳ぎに集中できてないぞ!! 951 ななし >>948 おちんちんソムリエの血が騒いでて草wwwww 953 ななし やったー!! 956 ななし あくあ様の一位だー! おめでとーーーーー!! 959 ななし 最後ゴールした時、謎の感動があった。 3人ともよくやったよ。 962 ななし こいつらすげーわ。 この3人でアマゾンの奥地とか、アフリカの砂漠とか、ヒマラヤとかに挑戦してほしい。 965 ななし この3人ならドーバー海峡でも泳ぎで横断できるんじゃない? 968 ななし >>965 いや、流石に……行けそうな気がしてきたわ。 970 ななし なんかきた。 972 ななし どこかから声が聞こえる。 975 ななし あっ……。 976 ななし あっ! 977 ななし あ……。 980 ななし みんな小雛ゆかりの存在忘れてて草wwwww 982 ななし あくあ君wwwww 983 ななし あー様!? 985 ななし あくあ様「撤収!!」 988 ななし 帰ろう草www 990 ななし 小雛ゆかり「待てー! こらー!」 992 ななし 本当に置いて帰りやがったwwwww 994 ななし 疲れてて幻聴に幻覚が見えたみたいだwww あくあ君、それ本物だよwww 997 ななし これで終わりまじwww 998 ななし 小雛ゆかり「後で覚えてなさいよー!!」 999 ななし 小雛ゆかり最後まで歯茎出た。正月からほんまありがとうwwwww 1000 ななし 1000なら小雛ゆかりさんも今年はぼっち飯を卒業できますようにwwwww いくら神様でも拝んでも無理な事は無理か……。 1001 774◆Hi-P3erver タダイマ フッキュウチュウ カンゼンフッキュウ マデ シバラク オマチクダサイ! ピーッ ガーッ エラーエラー。 You’ve seen this Stop error screen, restart your computer. If this screen appears again, follow these steps: Check with your hardware vendor for any BIOS updates. Disable BIOS memory options such as caching or shadowing. If you need to use Safe Mode to remove or disable components, restart your computer. Technical information: *** STOP: 0x00003510 (0x00003510, 0x00003510) ************************************************ 次は陰陽師かな。多分……。 番外編に小雛ゆかりさんとのえっち回と、検証班のショッピング回を追加しました。 番外編の連載を挿絵付きで開始しています。 https://novel18.syosetu.com/n5397ih/ 作者のtwitterアカウントです。更新が遅れた時はこちらで連絡します。 https://mobile.twitter.com/yuuritohoney https://mobile.twitter.com/yuuritosub 上が本垢、下がサブ垢です。 アヤナのifストーリー公開しました。 https://fantia.jp/yuuritohoney https://www.fanbox.cc/@yuuritohoney アイドルオーディションの推し投票をできる場所を用意しました。 ※オーディションメンバーの詳細に関してはwikiか作者Twitterを確認してください。身長カップ数など書いてます。 https://customform.jp/form/input/140950 あくあとコラボして欲しいキャラや、ノクターン回についてのアンケートやってます。 よろしければどうぞ。 https://customform.jp/form/input/140130 wikiです。有志の皆様、ありがとうございます。 https://wikiwiki.jp/yuuritohoney/ アラビア半島連邦についておねショタ短編書きました。 https://novel18.syosetu.com/n4279ib/ クリスマス用の短編、ムーンライトでとあ注意。 https://novel18.syosetu.com/n5480hz/ 月街アヤナ、陰陽師。 あくあ達の記者会見が終わったあと、さらに多くの人達が合流して、みんなであくあの実家で餅つきをした後に一緒に食事をしながらテレビを見る事になった。 「ムキーっ、今、思い出したら腹が立ってきた!」 「小雛先輩、落ち着いてください。正月なんだから、どーどー」 「行け野生のクマ川! 野良の小雛ゆかりを抑えるんだ!」 「ちょっと、は……えみり、誰がクマ川よ!!」 無人島番組が終わると周囲が一気に騒がしくなった。 私はそれを眺めながら近くにあった出前のお寿司をつまむ。 ふふっ、まさかこんな楽しいお正月になるなんて思っていなかったな。 「みんなもう次の陰陽師が始まるよー」 カノンさんがテレビのチャンネルを国営放送に切り替える。 そっか、無人島の後に連チャンで始まるのか。 「仕方ないわね! 後で覚えておきなさいよ!!」 落ち着いた小雛先輩はちょこんと座ると、テレビの画面に集中する。 私も見やすいようにもう少し前に行こうかな。 「あ、隣、失礼します」 「ドーゾ、ドーゾ」 雪白えみりさん、美洲様の親戚だけあって本当に綺麗。 芸能界にいる私でさえそう思う。 少し昔ならおっぱいが大きいところは残念ポイントだったのかもしれないけど、あくあにとっては、きっとそこもプラスポイントなんだろうなあ。 「あ、始まった」 おっと、私も余計な事を考えずにテレビ見よっと。 『晴明! どこだ晴明!!』 1人の男が騒がしく母屋を駆ける。 ん? 男の人の声? でも、あくあやとあちゃん達とは声が違うし……これは一体、誰なんだろう? 陰陽師はあくあと天我さんの2人が出演としか公式から発表されてないから、今日この日まで誰が出るかを知っているのはあくあや天我さんのような出演者や制作スタッフだけです。 『|崇明《たかあきら》殿、どうかなさいましたか?』 男の前に現れた1人の女性。 確かこの子って、シ・シュン・キーを演じていた|奏《かなで》いちかさんよね。 なんかちょっとみない間に大人びててびっくりした。 こんなに色気がある子だったっけ? 確か私より1つか2つしか変わらないはずなのにすごいな。 『|蜜姫《みつひめ》殿! 晴明を探しておるのだが、どこに行ったのかわからんのじゃ』 画面がターンして崇明と呼ばれた人の姿が画面に映し出されびっくりした。 ああっ! この人、はなあたで主人公だった人だ!! この部屋に居たほぼ全員があくあの方へと振り向く。するとあくあは、ニヤリと笑った。 えっと、確か……|石蕗宏昌《つわぶきひろまさ》さんだっけ。 『崇明殿……』 蜜姫は軽く息を吐くと少し呆れた顔をする。 『晴明様なら、先ほどからそこにおられるではありませんか』 『えっ?』 崇明は蜜姫が視線を向けた方向、つまりは自らの後ろへと大きな動きで振り返る。 あ……テレビを見ていた全員が息を呑む。 ただ縁側に座って背中を向けているだけ。たったそれだけの事なのにそこの空間だけがすごく神秘的で、この世ならざる美しさが漂っていた。 『相変わらずお前は騒がしいのう。崇明の足音で、酒の肴にしていた美しい蛍達の光が逃げてしまったではないか』 鳥帽子を被り、髪をぴっちりとセットしたあくあは、こちらを振り向くと、手に持った盃にそっと口をつける。 え? 待って、これ……はなあたの夕迅様というか、それ以上にかっこいい白銀あくあの再来じゃない? チラリと横を見ると、えみりさん、森川さん、桐花さん、カノンさんの4人がまとめてホゲった顔をしていた。 『晴明! そこに居たのか!!』 崇明は少しだけホッとした表情を見せると、また、慌ただしく晴明の側へと駆け寄る。 この人、はなあたの時は本当に下手だったけど……崇明のキャラもあってなのか、演技が上手くなったような気がします。 『実はお前に相談があってここに来た』 『なんだ? また妻同士がお前を巡って、お互いに呪詛でも飛ばしあったのか? あぁ、それとも愛人の方か?』 晴明はふっとクールな笑みを見せる。 え? 何、このあくあ? お正月から国営放送さんは視聴者を殺しに来てるのかな? 『それはいつもの……じゃなくてだな! それどころの話ではないのだ!!』 『不潔……』 蜜姫は口元にそっと袖を当てると、蔑んだ瞳で崇明の事を見つめる。 奏さんすごいな。そんな演技もできるんだ……。さすがは芸歴10年。 私がドラマから消えてる間も子役からずっと出続けていただけの事はある。 『蜜姫殿まで!』 蜜姫は晴明に近づくと、崇明とは反対側に座ると空になった盃へと酌をする。 『せ、晴明だってな。朝廷では多くの女人に言い寄られておるのだぞ!』 『不相応な女狐共が晴明様の周りで姦しいのは何時もの事……。それと、女人の尻を追いかけ回している人とでは大違いですわ』 蜜姫に言い負かされた崇明は悔しそうな顔を見せる。 なるほどなるほど、どうやら崇明は残念な男性のようだ。 『くっ……晴明。お前の嫁御は、お前に似て私に厳しすぎる!』 『崇明、何度も言わせるな。蜜姫は私の嫁御ではない』 晴明の言葉に、蜜姫はしょんぼりした顔を見せる。 今まで隠してきた蜜姫の少女らしさが表に出る事で、見ている私も胸がキュンとした。 『蜜姫は私にとって血を分けた家族と同様なのだ。別れれば他人でしかない嫁御などと一緒にするな。私と蜜姫はそれよりも、もっと深い関係なのだ』 『晴明様……』 うっとりとした蜜姫は晴明の事を熱のこもった目で見つめる。 なんだろう。なんとなくだけど分かりやすい崇明より、晴明の方が性質が悪そうに見えるのは私だけだろうか。 「よ……嫁御は別れれば只の他人……」 「おい、カノン、しっかりしろ! コレはあくまでもドラマだドラマ!」 ショックを受けるカノンさんを私の隣に居たえみりさんが励ます。 私も大丈夫、あくあはそんな事を言わないよってフォローしておく。 『で、崇明。お前は蜜姫に罵倒されるためにここにきたのか?』 『断じて違う! 言っておくが私に、女人に罵倒されて喜ぶような趣味はないぞ!!』 晴明は崇明の反応を見て盃を傾ける。 こ、この男、崇明を揶揄う事で酒の肴にしているのだと気がつく。 『って、違う! そうではない!!』 『ん? やはり女人に蔑まれるのが趣味なのか?』 『そうではない! ええい!! これでは話が進まんではないか!!』 ふふっ、思わず笑みが溢れた。 石蕗さん、良い演技をするようになったな。 はなあたに出た後、あくあの演技を見て感化されたって言ってたの本当だったんだ。 それに、元々は2枚目の役を中心に出てたけど、こういうキャラの方が合ってる気がするな。 『全くお前達は、私はこれでも晴明より7つも年上なのだぞ!!』 見た感じの雰囲気、あくあの演技が大人びているところから晴明が20−25の間くらい、崇明は25−30の間といったところだと思う。 『いや、そうではない。また話が大きく逸れるところであった。それよりも、四の姫の事でお前に相談したい事がある!』 『やはり女の話ではないか。それに四の姫だと……お前、まさか、帝の娘に……』 『恐れ多い事を言うな! 私とてそれくらいの分別はあるわ!!』 崇明は軽く咳払いして落ち着くと、真剣な顔で晴明を見つめる。 『四の姫様が謎の病で床に伏せられたそうだ。それも昨日、今日の話ではない。1ヶ月ほど前から体調を崩され、奥の院で療養されていたが、ここ数日前からは時折、発狂するようになり、|典薬寮《てんやくりょう》の|医師《くすし》や並の陰陽師では手をつけられないのだとか……』 『ほう』 晴明は興味を示したのか崇明の話に目を細める。 『晴明! 待て!』 崇明の話を聞いた晴明は、すぐに四の姫がいる奥の院へと向かう。 すると入り口を守っていた|舎人《とねり》達が崇明だけを抑える。 『お待ちください! 崇明様、ここより先に足を踏み入れることができるのは女人と帝、それに許可を得た医師と陰陽師だけとなっております!!』 『くっ……』 『そういうわけだ。助平な崇明はそこで待っておれ。私が1人で行ってくる』 『わかった。四の姫様の事を頼んだぞ! あと、助平は余計だ!!』 なんだろうこの感じ。 劇中とはいえ、あくあがベリル以外の男子と普通に絡んでるのがすごく新鮮だ。 『いやあああああーーーーーーーーーーーーーーーっ!!』 『落ち着いてください。四の姫様!』 発狂する女性の声が聞こえる。 その部屋の中に足を踏み入れた晴明は、袂から1枚のお札を取り出すと、それを女性のおでこに向かって飛ばした。 『急急如律令、六根清浄……!』 晴明が九字を切ると、さっきまで叫び声を上げていた女性がパタリとその場に倒れた。 それを見たお付きの女御が、安心したように息を吐く。 『晴明様、本当に助かり申した』 『気になさるな。それよりも貴女は大丈夫か?』 『え?』 晴明は女御の手を取ると優しく微笑む。 え? なんかその笑顔、胡散臭くない? 『聞けば、四の姫様が数日前からこの様子だとか……女御である貴女も、その間、気が休まらなかっただろう。ほら、四の姫様は私が見ておくから、貴女は少しの時間だけでも休まれると良い』 『晴明様……』 うわぁ……。 晴明は顔の良さを全面的に使い倒して、女御を四の姫から遠ざける事に成功した。 その後の黒い笑み、こんなあくあを見たらまた拗らせる女性ファンが増えそう……。 『さてと……』 晴明は四の姫に近づくと、おでこにつけたお札を剥がす。 あっ……紅白で平軍のトップバッターを務めたフェアリスの加藤イリアさんだ! 相変わらず顔がちっちゃくて可愛いなぁ。 『四の姫様、起きてください』 四の姫はすーすーと気持ちよさそうな寝息を立てる。 晴明は四の姫様が着ている小袖の襟に指先をかけると、耳元にそっと顔を近づけた。 『なるほど……では、このまま夜這いをするとしましょうか』 『ひぁっ!?』 四の姫は顔を真っ赤にして飛び起きると、はだけさせられた襟を左手でキュッと閉じる。 か、加藤さんすごい。この状況でちゃんと演技できるなんて、役者云々以前に強靭な自制心がないと無理だ。 あくあが夜這い……じゃなくて、晴明が夜這いか。私でも、思わずびっくりしちゃったよ。これ、テイク幾つしたんだろう。 『おはようございます。四の姫様』 うわぁ、何、この笑顔、絶対に悪い男じゃん。 さっき崇明の事を散々言っておいて、晴明はその崇明より全然遊んでるように見えるのは私だけかな? でも、実際にこんな男の人が居たら、女の子達はきっと弄ばれちゃうんだろうなぁ……。 良かった……あくあがあくあで。あくあは、おっぱいにデレデレしてるくらいがちょうどいいよ。多分、今、このテレビを見てる大半の女の子はそう思ってるはず。 晴明みたいにちゃんと自分の破壊力を自覚してたら、もうつけ込む隙もなさそうだもん。 『せ、晴明様……わわわ、私はもう12ですよ。冗談では済まされなくなり……ます』 可愛い。同性の私からしてもぎゅっと抱きしめたくなる。 はっきり言って、役者としての加藤さんの演技の範囲は狭い。 それでも、加藤さんの演技は下手というわけでもないんだよね。むしろそういう演技に特化してるから、ちゃんと型、ハマる役に当てれば抜群に上手さを出してくる。 以前、お話しした時も、そういう役に特化して仕事を受けてるとも言ってたし、彼女はそういう強かさというか、自分の目指すべき方向と、そのためにしなきゃいけない事をちゃんと自覚してる人だ。そういう意味では、幼い見た目と違って中身は私なんかより全然大人なんだよね。 『なるほど……では、この症状が出始めたのは、初潮が始まってからではありませんか?』 『ど、どうしてそれを……ま、まさか晴明様、どこかで見て』 袖で顔を覆い隠した四の姫は、壁際で恥ずかしそうに悶える。 『内裏で行われている事であれば全てお見通しですよ』 『はわわわわ』 四の姫はますます顔を赤くする。 もう! 四の姫様をいじめるのはそこまでにしなさいよ! 晴明は四の姫の反応を見て絶対に遊んでるし、やっぱりこいつは悪い男だ。 『さて、そういう冗談は置いておくとして……これは良くないですね』 『良くない? 良くないとはどういう事ですか?』 四の姫は、膝をするように晴明に近づく。 こういう時もちゃんと上目遣いだし、加藤さんはちゃんと自分の可愛いポイントがわかって演技してるんだよね。 でも、それだけじゃなくて、ちょっと襟が緩かったり、女としての部分もアピールしてきてるのがあざとい。あざといって視聴者がわかってても可愛いと思わせるのだからある意味すごいと思う。 『月のものの始まりをきっかけにして、誰かが四の姫様に呪術をかけたのでしょう。四の姫様に世継ぎを産んでほしくない人と考えれば……ある程度は犯人が絞れるのではないでしょうか?』 『なるほど……それでは私に呪いをかけた方は、私に近しい高貴な立場の方になるのですね? 晴明様……いえ、先生』 四の姫様に先生と呼ばれた晴明は、今度は黒い笑みではなく優しげな面差しで微笑む。 『そういう事です。冷静に物事を判断できていて偉いですよ。四の姫様……いえ、私の|白菫《しろすみれ》』 見つめ合う晴明と四の姫。なんだかいい感じに見えるけど……え? 何、どういう事? 四の姫が晴明にしなだれると過去の回想に入る。 なるほど……晴明は幼い頃から聡い四の姫様の教師を務めていたのね。 だから晴明は四の姫様に対して、崇明や先ほどの女御、蜜姫に向けられたものとは違う柔らかな笑顔を向けていたのかー。でも、白菫と呼ばれた時の四の姫様からは女の色をすごく感じた。つまり、四の姫様は、道ならぬ恋に身を焦がされているわけなのですね。 「その男、絶対うちの単純明快なあくぽんたんと違って性格悪いから辞めといた方がいいわよ」 小雛先輩の的確なツッコミにみんなが思わず頷いてしまう。 って、あくあに聞かれちゃいますよ。あ……今、おトイレに行ってるのね。了解。 『先生……私、どうしたら良いのでしょう?』 『そうですね。犯人が捕まるまでの間は、彼女をお側に控えさせましょう』 蜜姫と書かれた人形を袂から取り出した晴明は、その人形にふっと息を吹きかけた。 すると空に舞った人形が蜜姫に成り変わる。あ、蜜姫って人間じゃなかったんだ。 『お呼びですか? 晴明様』 『ああ。蜜姫、事件が解決するまでの間、四の姫様の女御として控え、彼女を呪詛から守りなさい』 『わかりました』 晴明は四の姫といくつかの言葉を交わすと、奥の院を後にした。 『う〜、寒いなぁ。暗いし、なんか出そうだし……晴明ー! 早くしてくれー!! 俺は物怪の類が一番苦手なんだーーーー!! 俺を1人にしないでえええええ!』 『崇明殿、静かにしてください。中にいる御方々が起きてしまわれます』 『あっ……すみません』 ふふっ、石蕗さん、本当にいい演技をするようになったな。 あの時はキザな役をやってたけど、こういうキャラの方が絶対に合ってるよ。 『全く、何をやっているのだお前は……』 『晴明!』 崇明は晴明に近づくとぎゅっと抱きついた。 晴明は大きなため息を吐くと、ペイッと崇明の体を引き剥がす。 『バカをやっていないでさっさと行くぞ』 ふふっ、なんだかこのコンビいいなぁ。 ちょっとだけ剣崎、神代のコンビに似てる気がする。 ヘブンズソードのせいで感覚が麻痺してきてるけど、今までのドラマにはなかった男性同士のこういったシーンは本来であればとても貴重だ。 帰りの道中、晴明は崇明に四の姫様の事情を説明する。 どうやら崇明は蜜姫が人形である事を知らない様で、晴明もそこは誤魔化して説明していた。 翌日、朝廷に参内した崇明は、四の姫様を疎ましく思っている者がいないか情報を集める。 『ああ……憎い。いつも彼女ばかり可愛がられて……! それなのにあの子は!!』 『おやめください! 二の姫様!!』 おおぅ……二の姫と呼ばれた女性は近くにあった壺を投げつけて割ると、近くにいた女御達にも当たり散らす。 長い髪が振り乱れて顔が隠れていたが、この声に聞き覚えがあった。 |綾藤翠《あやふじみどり》さん……あの、はなあたで主演女優を務めた人です。そしてあくあにとって、初めて共演した女優さんでもある。 その事を考えると、なんだか心がちくっとした。私があくあの初めての人だったら良かったのに……なんて言ったらワガママだよね。私は彼女に少し嫉妬してしまった。 『くっ!』 二の姫は簾越しに目の前で正座した男性を睨みつける。 怖いなぁ。嫉妬する女性のピリついた演技が光ってる。 『玄上、どういう事だ! 今朝、すれ違った時、四の姫は元気にしていたぞ!!』 声を荒げる二の姫とは対照的に、男は至って冷静だった。 |僧綱襟《そうごうえり》と呼ばれる背の襟が頭より高い袈裟を着た男性は、目の部分がくり抜かれた目隠しをしている。口元に見える皺と一本の毛も生えてない坊主頭、私は玄上と呼ばれた男性に見覚えがあった。 『仕方ありますまい。相手はあの晴明ですぞ?』 男性俳優の中でもベテランと呼ばれる|賀茂橋一至《かものはしかずし》さん。身体が弱くてあまりドラマには出られなかったけど、男性俳優の中ではあくあが出てくるまで一番マシだと言われていた方だ。とはいえ、デビューしたのが40と遅かった事もあり、あくあのように若い時からバシバシ活躍してたわけでもない。 今まで演じられたのも物静かな役が多く、演技をしているというより、どちらかというと自然体の自分でいつも通りにしゃべっているというのが近い。加藤さんとはまた違うけど、要はそのままで出られる役なら問題ないといった感じだ。 そして驚くべきは、今まで単独シーンのみの出演に限られていた賀茂橋さんが、こうやって他の女性と共演している事だろう。おそらくテレビを見ていた世代の人は驚いてるんじゃないかな。 そもそも出演自体が数年ぶりだし……今はもう60代だっけ。 『くっ……ならば、どうすれば良いのだ!!』 玄上は小さく咳をすると後ろに視線を向ける。すると見覚えのある男性がそこに立っていました。 今回はあくあ演じる晴明のライバル役を務める天我さんです。 『道満、やれるか?』 天我さん演じる道満は無言で頷く。 再びシーンが変わると、崇明が奔走するシーンに戻る。 その後また晴明を中心にしたシーンになったりと、内側のゴタゴタを崇明と晴明、2人のコミカルな掛け合いで盛り上げていく。 ちょっと待って、今、気がついたんだけど、この番組、ほとんど男性のシーンが中心になって話が進んでない? あのヘブンズソードだって進行の中心は小早川さんだった。男性4人の出演シーンは半分くらいに抑えられている。 それなのに陰陽師は、晴明、崇明、道満、玄上の4人が交互に入れ替わる事で男性が主軸となって物語が進んでいく。ここまで見ててやっぱり4人の中でダントツに凄いのはあくあだ。演技もそうだけど色気もあるし、仕草一つ視線の動き一つをとっても他の男性俳優達とは明らかにレベルが違う。 でも、その次に驚かされたのは、崇明演じる石蕗さんだ。それこそ、ここまで見る限りは、あくあより多くのシーンに出てるんじゃないかな? はなあたに出演した時は完全に主演を奪われるような立場になったけど、本当に今日のために頑張ってきたんだというのが見てわかる。演技はあくあに及ばないかもしれないけど、その成長と努力には同じ役者として心を打たれた。 男の人たちも変わっていってる……。あくあの演技が彼を変えたんだ。 私は思わず小雛先輩の方を見つめる。すると小雛先輩も真剣な表情でテレビを見ていた。少し離れた位置から見てる私でもわかるくらい、この時間を邪魔するなよオーラがすごいでてる。気持ちはわかるけど、隣に居る森川さんが恐怖で死にそうな顔になってるからやめてあげて……。 『うう……』 深夜、四の姫は寝苦しそうに悶える。 それを見た蜜姫が彼女の胸の上に手を当て、纏わりつく呪詛を祓う。 『ならば!』 五つの大きな篝火に囲まれた道満は呪詛を唱え九字を切る。 更なる大きな呪詛が四の姫を襲う。 蜜姫は先ほどと同じように呪詛を祓おうとしたけど、呪詛の方が強くて四の姫の体を徐々に蝕んでいく。 『くっ……仕方ありません!』 蜜姫は両膝を畳につくと、四の姫の汗ばんだおでこにそっと口付けをする。 するとみるみる内に四の姫の顔色は良くなり、蜜姫は息を荒げながらその場に倒れた。 なるほど、さっきので呪詛の対象を無理やり四の姫から蜜姫に変えたのね。 『申し訳ありません。晴明様……蜜姫はここまでのようです』 意識が朦朧とする蜜姫、そんな彼女の元に晴明が現れた。 ほーんと、いいところで出てくるんだから。わかってても女の子はやっぱりこういうのに弱いのよね。 『急急如律令、呪詛復仇……!』 晴明は呪詛を祓わずに、九字を切って術師の道満へと呪詛を返す。 『ぐっ!』 呪詛を返された道満は地面に膝をつくと表情を歪ませる。 それでも道満は九字を切って、なんとか返された呪詛を祓う。 『安倍……晴明……!』 道満は悔しそうな顔を見せると地面を叩いた。 シーンは、再び晴明の方に戻る。 『晴明様……すみません』 『何を謝る事がある。蜜姫、よく四の姫を守ってくれた』 『晴明様……!』 晴明は蜜姫を優しく抱きしめる。 くっ……晴明みたいな男の人に惚れたら絶対に苦労するってわかってるのに、ピンポイントに女子の弱い所を攻めてくるのはどうにかなりませんか? これ、見ている人達大丈夫かな? ここに居る人達って結構、白銀あくあに耐性があるはずなんだけど、9割くらいの人は顔がほげってるよ。カノンさんなんて、和装のあくあが出てたあたりからもうホゲってたよね……。逆にホゲってないけど、瞬きひとつせずにミリも動かない桐花さんも怖い。最初見た時、オーバークロックで時が停止してるのかと思ったよ……。 『先……生……?』 晴明は目を覚ました四の姫の頭を撫でる。 そんな晴明達の様子を木の上から見ていた鴉が空へと羽ばたく。 なんか怪しいなと思っていたら、鴉は飛んできた矢によって撃ち落とされてしまった。 落ちた鴉の向こう側には、弓を構えた崇明の姿が見える。 そういえば、崇明……源崇明は近衛を務めるだけあって弓の名手らしいって話がお昼の会話で出てたな。 「これ、俺が石蕗さんに教えたんだよね」 あくあは膝の上に乗せたメイドの風見さんにそんな事をいっていた。 そういえばあくあ弓道得意だもんね。って、そうじゃなくて、風見さん大丈夫? あくあは子供扱いしてるけど、風見さんって女子大生で私たちより年上だからね。四の姫じゃないけど、ちゃんと赤ちゃんが産める女の人なんだよ。あくあはそこら辺、自覚してるのかなあ……。 『やはり晴明の言っていた通りだったな。誰かは知らんが、四の姫様に手を出すなら覚悟しておけよ』 崇明は鴉に向かって喋りかける。 すると次のシーンで、咳き込み血を吐く玄上のシーンが映し出される。 『あの、馬鹿明め……! 晴明が居なければ何もできぬぼんの癖に!』 賀茂橋さんは珍しく怒りを滲ませた演技を見せる。 それを見た小雛先輩がポツリと呟いた。 「今になってそういう演技をするなら、もっと早くからやってなさいよ……!」 その言葉を近くにいた美洲様やレイラさんが静かに聞いていた。 同一シーンでの共演はないけど、あの3人は別撮りで賀茂橋さんと共演してるから思うところがあるのかもしれない。 ここでシーンが切り替わると、あくあの顔が画面にドアップになる。 そして、ここから後半に向けて10分休憩を挟みますという注意書きが上に出た。 国営放送はCMがないからそこに配慮したのだろう。正直、ありがたかった。 みんながトイレに立とうとした瞬間、テレビから声が聞こえてきて思わず振り返る。 『時は平安、京の都に渦巻く悪意と戦う1人の男』 は? 何これ? 私達がポカーンとしてると、何やらすごく陽気な音が流れ始めた。 画面の中央には晴明、その左右には道満と崇明、さらにその横、大外には四の姫と蜜姫が立っている。 『黒い笑みを浮かべ、顔がいいから女性を誑かしてその気にさせる悪い男の名前は、白……安倍晴明!』 ちょっと!? 今、白銀あくあって言いかけてなかった!? って、この語り口、賀茂橋さんだよね? 『さぁ、行け! 陰陽師、安倍晴明!! 今日もどこかで誰かが君を呼んでいる!!』 え? 歌? 何これ? みんながホゲった顔で画面を見つめる。 【陰陽師、HERE WE GO!】 作詞:黛慎太郎 作曲:猫山とあ 編曲:モジャP 歌:安倍晴明/白銀あくあ、源崇明/石蕗宏昌、蘆屋道満/天我アキラ、四の姫/加藤イリア、蜜姫/奏いちか 語り:玄上/賀茂橋一至 何これぇ!? トイレ休憩にこんなものを流しちゃダメでしょ! 無駄に完成度高いし、ダンス地味に揃ってるの見たら石蕗さんとかめっちゃ頑張ったんだろうなって思うけど、映像の勢いが強すぎてそれどころじゃない。 私達女性陣がフリーズして画面を見ている一方で、とあちゃんとあくあは机を叩きながら爆笑してた。 『六根清浄! 六根清浄! 俺の心が一番よこしまだ!』 あくあ!? それはそうだけど、本人がそれ言っちゃダメでしょ!! ネタが強すぎてもう誰もトイレなんか行けないよ!! 制作スタッフさん、ちょっとは考えて!! あっ、森川さんとか股間押さえてるけど大丈夫かな? 気になるのはわかるけど、漏らす前に行ってくださいよ!! 「あっ、これループだ! 森川、ダッシュ!!」 「おおおおおOK!」 えみりさんの言葉でみんながハッとする。 確かに気がついたけど曲が10分もあるわけないよね。1分くらいの曲がずっとループしてた。 ほっ、これでなんとか私もトイレに行けそう。トイレに並ぶと私の前には総理とメアリー様が居た 「いやぁ、先生が白銀家の外に仮設トイレを10台近く設置してくれたおかげで助かりましたよ」 「ふふっ、そうでしょそうでしょ」 私も心の中でメアリー様に感謝しつつ、外の仮設トイレをお借りした。 後半は何もなければいいけど……。 ************************************************ すみません。前後編に分けます。 後半どうしようか。他の役者組に変えるか、このままアヤナ視点で行こうか悩むな。 番外編にifのアヤナえっち回と、インコさんの乙女ゲームの続きの回をあげてます。 ここで一旦更新が終了して、次は1日になります。 月2回、基本は1日、15日の更新を予定しております。 番外編の連載を挿絵付きで開始しています。 https://novel18.syosetu.com/n5397ih/ 作者のtwitterアカウントです。更新が遅れた時はこちらで連絡します。 https://mobile.twitter.com/yuuritohoney https://mobile.twitter.com/yuuritosub 上が本垢、下がサブ垢です。 アイドルオーディションの推し投票をできる場所を用意しました。 ※オーディションメンバーの詳細に関してはwikiか作者Twitterを確認してください。身長カップ数など書いてます。 https://customform.jp/form/input/140950 あくあとコラボして欲しいキャラや、ノクターン回についてのアンケートやってます。 よろしければどうぞ。 https://customform.jp/form/input/140130 wikiです。有志の皆様、ありがとうございます。 https://wikiwiki.jp/yuuritohoney/ アラビア半島連邦についておねショタ短編書きました。 https://novel18.syosetu.com/n4279ib/ クリスマス用の短編、ムーンライトでとあ注意。 https://novel18.syosetu.com/n5480hz/ 雪白美洲、譲れない争い。 「後半まだかなー? ワクワク! ワクワク!!」 隣に座っているまりんちゃんが嬉しそうな顔でテレビを見つめる。 ふふっ、相変わらずまりんちゃんは可愛いな。 楽しそうなまりんちゃんの笑顔に釣られて、私もポワポワした気持ちになった。 「あっ! ミクちゃん、そろそろ始まるよ!」 「うん」 私も気持ちを役者モードに切り替えると、テレビへと視線を戻す。 休憩時間が終わると、シーンが切り替わって暗い部屋の中にいる道満がテレビに映し出される。 道満を演じる天我アキラ君は身長が高く、最近は筋力トレーニングにも励んでいるのか初期のヘブンズソードでヒョロヒョロだった時と比べて胸板が厚くなって、肩周りとか全体的にがっちりした印象を受けた。 あくあ君もそうだけど、2人とも鍛えているから和装がとてもよく似合ってる。 私達女性が男性役を演じる場合はタオルなど詰め物を入れたりして体型をカバーしているけど、それにだって限界はあるし、やはりこうやって見ると男性役は男性が務めた方が違和感がない。 『晴明……』 過去への回想に入ったのか、テレビには幼い道満の姿が映し出される。 道満は生まれた時から親がおらず、街で浮浪する孤児の1人だった。 食事をする事すらままならなず、ただただ終わりを待って生きるだけの日々。 そこに救いなどない。でも、そんな道満を救った人物が居た。玄上である。 気まぐれだったのか、それとも何か理由があったのか、玄上は道満に食事を与え、寝床を用意し、ちゃんとした教育を施した。 『あれが安倍晴明だ』 ある日、道満は玄上に連れられて陰陽寮を訪ねた時、遠くから安倍晴明の姿を見た。 なんと美しいのだろう。それが蘆屋道満にとって初めて見た安倍晴明の第一印象だった。 晴明はただ見た目が美しいわけではない。所作から感じられる優雅さ、余裕のある雰囲気、それはどんなに道満が望んでも手に入らないものだった。 道満は晴明という自分とは生まれも育ちも全く違う天上の存在に憧れ、焦がれ、彼と同じ陰陽師を目指す。 同期として陰陽寮で苦楽を共にする道満と晴明。しかし近くにいればいるほど、道満は悟ってしまう。自分は永遠に晴明には並び立てないのだと……。挫折した道満の前に、再び玄上が現れる。 『道満……呪術を学んでみぬか?』 道満はそれがきっかけで玄上の元で呪術を学び始める。 その呪術で誰かが不幸になると分かっていても、道満はなんとしても晴明に並び立ちたかったのだ。 もはやここまで来ると、この願い自体が呪いのような気さえする。 多分だけど、玄上が道満に晴明を引き合わせたのは偶然じゃない。そんな勘が働いた。 『晴明、何かわかったか!?』 再びシーンが切り替わると、次に映し出されたのは崇明だ。 はなあたの時と違って、この役者は荒削りだがいい味を出すようになったと思う。 正直、あくあ君以外には全くと言っていいほど興味がなかったのだが、これには本当に驚かされた。 『ああ』 晴明は袂から一枚の札を取り出すと、それを崇明へと手渡す。 お札を受け取った崇明は、不思議そうに手を顎に置き首をほんの少しだけ傾ける。 『これは……何かのお札か?』 『ああ、おそらくは呪詛が刻まれている。四の姫様の部屋にあった壺の内側にこれが貼られていた』 『呪、呪詛ぉ!? おおお、お前、そんなもんを俺に触らせるんじゃない!』 崇明を手に持ったお札を慌てて晴明に返そうとする。 『心配するな。もう呪詛は祓っておる。こんなものはもうただの紙切れだ』 『そうだとしても、これは心の問題だ!』 石蕗のコミカルな演技と2人の絶妙な掛け合いに笑い声が漏れる。 なるほど……少しだけトリックがわかってきたな。 この役者は確かに上手くなったと思う。でも、この絶妙な間を作り出しているのは、あくあ君だ。 わかりやすい演技で今、来い。ここで反応しろというタイミングで、さりげなく彼を誘導している。 これは完全に小雛ゆかりさんの影響だな。彼女はこういう全体をコントロールする術に長けているから、あくあ君が誰の影響でこれをやっているか直ぐに気がついた。 なるほどなるほど、トリックがわかってさえいれば納得できる。 つまらないなと思ってしまった。これはトリックが解けた事で、彼への興味が薄れてしまったからだろうか。いや、それだけじゃないな。あくあ君が小雛ゆかりさんの演技に影響されていたからだ。 あくあ君は間違いなく私の、いや、雪白のスター性を100%余すところなく受け継いでる。その才能を殺してまで、周りを引き上げる意味があるのだろうか? わからない。自分が輝けば、あくあ君が輝けば、それだけで見ている人も満足するんじゃないの? 私やあくあ君、それにレイラちゃんは、小雛ゆかりさんとは違う。 小雛ゆかりさんは平均よりも身長は低く、顔もどちらかというと幼い。これは役者にとって大きなハンデとされている。何故ならやれる役が限られてしまうからだ。 それでも彼女は高い演技力と、周囲のレベルを引き上げて作品の完成度を上げる事で、役者として高い評価を得ている。 実際、私が出演した作品よりも、彼女が出た作品の方が評価される事が多い。ただ、女優としては別だ。 私と彼女が同時期にドラマや映画に出演した時、主演女優賞を取るのはいつだって私である。 だからあくあ君が彼女の真似をするのが理解できなかった。あくあ君が真似るべきは彼女ではなく、私じゃなきゃいけない。 『相変わらず、お前は落ち着きがないのう』 ほら! と、思わず本人の前でいいたくなった。 さっきの柔らかな目つきで微かに笑うシーンだけでも全てを物語っている。 あくあ君は他の有象無象とは違う。 圧倒的な存在、溢れ出るスター性、全てを黙らせ納得させてしまうほどの説得力があくあ君にはある。 さっきのように、1シーンを切り取っただけでも明らかな違いに気がつくほどだ。 ヘブンズソードで剣崎ならなんとかしてくれるという共通認識は、主人公が白銀あくあだから成立しているのと一緒である。本郷監督は私が知る限り、白銀あくあについて1番理解している監督だ。余す所なくあくあ君の魅力を引き出している。だからヘブンズソードは人気なのだ。 雪白美洲ができるのが私しかいないように、白銀あくあができるのはあくあ君しかいない。私が雪白美洲である事を望まれているように、きっとみんなだってあくあ君が白銀あくあである事を望んでいるはずだ。 『このお札に書かれた文字には見覚えがある』 『ほ、本当かっ!?』 晴明は目を細める。その瞳にはどこか悲しげな雰囲気と複雑な感情が漂っている。 たったこれだけの事で、視聴者の感情まで掴んでしまう。それが私やあくあ君なのだ。 『ああ……だからまた近いうちに仕掛けてくるだろう。それも直接な』 晴明は手に持ったお札を握りつぶす。 彼の中にあるやるせない感情が見え隠れした。 『玄上! またしくじったな!!』 声を荒げた二の姫はヒステリーを起こす。 周りにいた女御達はそれに怯えて、ただ遠巻きに見ているだけである。 二の姫は元より美しい容姿に生まれ、親である帝からも寵愛され、婚約者が決まっていた。 順風満帆だった彼女の人生は、その美しい顔に傷がついてしまった時から変わってしまう。 婚約者に逃げられ、帝からも見向きもされなくなり、そしてやがて彼女は病んでいってしまったのだ。 そして彼女が内に抱えた行き場のない怒りは、自然と帝の寵愛を受け周りから可愛がられる四の姫に向いていく。 まぁ、よくある話だ。 『次こそは必ず』 『当然じゃ! 次の失敗はないと思え!!』 再びシーンが切り替わると、先ほどとは対照的に穏やかな雰囲気が漂う。 『四の姫様……』 『先生、今は2人きりなんだから、私の事は前のように白菫と呼んでくださいませんか?』 夕暮れ時、縁側で晴明に寄り添う四の姫は、ほんの少しだけ女の香りを漂わせる。 これは意図したものではないな。中の役者が未熟であるが故に、あくあ君に対しての慕情を完全に消しきれてないからだ。 とはいえ四の姫自身も晴明に対して父性を感じて甘えているのか、それとも生徒として憧れの先生に恋焦がれる乙女になっているのか、はたまた女として、男としての安倍晴明に懸想しているのかわからない節がある。だからこの演技でも違和感がない。 やはり特筆すべきは、その感情を利用するように誘導しているあくあ君の演技力だ。 『しばらく見ない間に随分と大人になりましたね。白菫』 『先生……』 さっき小雛ゆかりさんが、安倍晴明は性格が悪い。あくあ君の方がいいというニュアンスの事を言っていたが、確かにあくあ君は素直でいい子だと思う。 でも役者としての白銀あくあは、貴女に似て相当性格が悪いぞと言いたくなった。だって1人の女の子の恋心を、作品をよくするために使っているのだから。 『コホン……!』 2人の距離感を見た蜜姫がわざとらしく咳をした。 名前は知らないけど、彼女もヘブンズソードに出てた気がする。 なるほど……君もうちのあくあ君が好きなのか。 あくあ君は私に似て顔がいいし、まりんちゃんに似て隙があるし、押せばどうにかなりそうな雰囲気があるから、女の子がワンチャンスを狙いにいってしまう気持ちもわからなくはない。 ただ、こちらはその感情を自分でわかっていて演技に使ってる節がある。つまりは先ほどの四の姫の役を務める女性より彼女の方が演技レベルとしては上だ。 『晴明様』 『わかっておる。そろそろだな』 地平線の向こうで微かに瞬いていた太陽の光が完全に隠れる。 それに合わせて、篝火や行燈などの光が晴明達を中心にして波状的に消えていく。 晴明が見つめる先、庭の片隅にあった木の側に人影が見えた。 『やはり来たか……道満』 晴明の言葉を無視するように、道満は袂に入った札を取り出すと直ぐに攻撃を仕掛けた。 その攻撃を2人の間に入った蜜姫が防ぐ。 前回のCGを使った動きの少ないアクションとは違い、天我君を中心に動きのある派手なアクションが繰り広げられる。 もしかしたら彼はアクション俳優を目指しているのだろうか? 男性でここまでアクションができるとなると、あくあ君くらいのものだろう。今よりももっと筋力をつければ身長もあるしステイツでも受けそうな気がした。 その2人の攻防に動じる事なく、晴明は手元の茶を優雅に啜る。 『私と戦え! 晴明!!』 『させません!』 晴明によって強化された人形の蜜姫は、道満と互角の攻防を見せる。 残念だな。せっかくあくあ君を起用しているのだから、白銀あくあらしく派手なアクションを見せるべきだ。 きっとみんなだってそれを望んでいる。 確かに天我君も頑張ってはいるけど、あくあ君とは比べ物にならないよ。女性では絶対にできないあくあ君のアクションシーンは唯一無二だ。 だからこそ私は折を見てあくあ君をステイツに誘おうと思ってる。 ステイツであればあくあ君のアクションとスター性を100%余す所なく発揮できるからだ。 あくあ君のための作品を用意して、あくあ君のためのキャスティングをする。それだけであくあ君はきっとステイツでも天下を取れるだろう。ファンだって白銀あくあらしいあくあ君を見て喜んでくれるはずだ。 『ならば!!』 『くっ!』 呪術を使い蜜姫を拘束した道満は晴明に攻撃を仕掛ける。 しかし四の姫の隣に座っていた晴明は、身代わりの人形だった。 ただの人形に戻った晴明を見て道満は悔しそうな顔を見せる。 『晴明! 私と戦え!!』 『道満、お前の目的は四の姫ではないのか?』 『そんなものはお前と戦うための口実でしかない!!』 天我君のアクションは悪くなかったが、演技の方はまだまだ学ぶべきところが多いようだ。 もう少し道満の中にある晴明への愛憎を理解した方がいいだろう。 道満は晴明をただ憎んでいるだけ、嫉妬しているだけではない。その才能に憧れた焦燥感のようなものを表現できるともっといい役者になれるだろう。 猫山とあ君や黛慎太郎君もそうだが、彼らのような役者こそ、小雛ゆかりさんのような役者に指導を仰ぐべきなのだ。 『どうした、道満。俺と戦いたいのではなかったのか?』 『くっ……』 あくあ君は優雅な所作で華麗なアクションシーンを表現し、これまでとは違ったパターンを魅せる。 晴明のキャラクターを壊さないために、少ない動きでそれを表現しきった事は素晴らしいと思う。 やはり他の役者達とは格が違う。これも基礎がちゃんとできてるおかげだ。 小雛ゆかりさんは基礎がちゃんとしてる人だから、きっと彼女が指導してくれたのだろう。その事には感謝したい。でも、それもここまでだ。ここから先は私があくあ君を導く。白銀あくあにこれ以上の小細工はいらない。 『うぅ……っ』 ああ……なんと美しいのだろう。地面に伏した道満を前にして、月明かりの下で佇む晴明。 月の光さえも、星の瞬きさえも、他のキャストや、スタッフでさえも、白銀あくあという絶対的なスターを照らすための道具でしかない。そのためにそれらが存在しているのだとわからせてくる。 周りの様子を伺うとみんなが晴明の姿に心を奪われ見惚れていた。 こんな状況で冷静にこの絵面を見れているのはあくあ君本人と私、それに小雛ゆかりさんくらいしかいない。 レイラちゃんですら、あくあ君の姿に私を重ねて見惚れている。 『む?』 空を見上げる晴明。 雲で月が翳り、夜の空に暗雲が立ち込める。 シーンが切り替わると、玄上が呪術を唱えてるシーンが映し出された。 その目の前には二の姫が横たわっている。 なるほど、彼女の怨念を利用して大きな呪術を唱えたようだ。 『てぇへんだ! てぇへんだ!』 聞き覚えのある少し間の抜けた声に反応して、何人かが噴き出した。 街中にシーンが変わると、慌ただしく走り回る火消しの格好をした森川さんが映し出される。 さっきちょい役で出るってみんなに言ってたけど、ここだったのね。 『火事だ! みんな逃げろ!!』 ちょい役の割に地味に上手いのがなんとも言えない。 あとなんだろう。なぜ彼女は目を惹く。い、いや、まさか、そんな事はない……はず。うん、これは何か気の迷いだろう。私は森川さんの中にある何かに気が付かなかった事にした。 『晴明!』 馬に乗った崇明が晴明達のところへと駆けつける。 崇明は晴明からもたらされた情報を精査し、今回の事件に二の姫が絡んでいるのではないかと思い、事情を聞くために帝の許可を取り彼女の寝所に踏み込んだ。 しかしそこは既にもぬけの殻。玄上は二の姫を拐い、どこかへと隠れていた。 『聞け! 崇明!! 京の都のどこかにこの呪術を引き起こした張本人がいる! おそらくそこには、呪術の呪具にされた二の姫がいるはずだ! お前にこの札を預けるから、それを使い、この天災を止めるのだ!!』 『お前はどうする!?』 『この天災から京の都の人々を守れるのは俺だけだ! だからそちらは頼んだぞ! 崇明!!』 『わかった! こっちは任せておけ!!』 馬に乗った崇明が晴明から札を受け取ると、その後ろに蜜姫がふわりと腰掛ける。 『蜜姫殿!?』 『崇明様、私であれば呪術の気配を辿る事ができます!!』 『おお! 助かる!!』 崇明は蜜姫の指差した方向へと馬を駆け出させた。 それを見た道満は歯軋りをする。これは良い対比だ。 安易に呪術に頼ってしまった道満が本当に欲しかった景色がまさにこれだろう。 『道満、お前はこれで良いのか?』 打ちひしがれる道満に対して、晴明が声をかける。 『このままでは、京の都は甚大な被害を受けるだろう。そうなれば、お主のように親を失い孤児になる子供達だって増えるはずだ。それはお主が望むところか?』 晴明の言葉を受け立ち上がる道満。 『今回だけだ』 晴明と道満、2人が協力して天災の対応に当たる。それもあって被害は最小限に抑えられていた。 その一方で、蜜姫の協力もあって崇明は玄上がいる場所へと踏み込む。 しかしそこにはもう玄上の姿はなく、横たわった二の姫だけが取り残されていた。 崇明は晴明から手渡されたお札を使って二の姫に纏わりつく呪を祓う。 『二の姫様! ご無事か!?』 崇明の呼びかけによって目を覚ます二の姫。 このシーン、今、思えば、はなあたでもあったシーンだ。 お互い今回は主演ではないが、あの時のやり直しを見せられているような気持ちになる。 『崇明様……! ああ、こんな姿を貴方様には見られとうなかった』 『二の姫様、何を言っておられる。貴女はこんなにも美しいではないですか』 『崇明様……!!』 全く、本当に何を見せられているんだろうね。 結局のところ、二の姫が四の姫に嫉妬した理由は、四の姫と崇明を結婚させるのではないかという噂話を聞いてしまったからだ。 『つまり、全てはお前の女癖の悪さが祟ったわけだ。ほらな、最初から私が言った通りだったであろう?』 『いや、今回ばかりは私のせいではないだろ!!』 団子屋で茶を啜る晴明と崇明の和やかなシーンが映し出される。 崇明が団子の串をとろうとした瞬間、伸びてきた別の手が団子の串を奪い取った。 『日頃の行いというのもあります。崇明様は、少しは女御の尻を追いかけ回すのを辞めた方がよろしいですよ』 『蜜姫殿まで!!』 和やかな笑い声、そんな楽しげな3人の姿を少し離れた場所から見つめる者が居た。 道満である。道満は天災の対応にあたった後、そのどさくさに紛れて逃げ出した。 彼は3人に背を向けると、どこかに向かって歩き出す。 ここでラテン調のイントロと共に、番組の終了を告げるEDのテロップが流れる。 【無限の炎】 作詞:酒井ミキコ 作曲:鈴木秀美 歌:白銀あくあ アップテンポな曲に乗せた俺様な歌詞とカッコつけた歌い方に、何人かの女性が酔いしれる。 EDが終わり、これで終わりかなとみんなが思った瞬間、朝廷の中を歩く晴明の後ろ姿が映し出された。 トイレに立とうとした子達もそれを見て、すぐに座り直す。 『晴明』 聞き覚えのある声に晴明が振り返る。 『これはこれは、お久しぶりです。師匠』 晴明が振り返った先に居たのは、目隠しをつけていない玄上の後ろ姿だった。 ここで画面が暗転すると、注意書きのこの番組は実際の団体とは何ちゃらというお決まりの文句が画面に表示される。 「えっ? 待って? これ、ここで終わりなの!?」 まりんちゃん、気持ちはわかるよ。 部屋の中がガヤガヤと騒がしくなる。 私は席を立つとトイレへと向かった。 「どうだった?」 トイレの帰りに声をかけられて振り向くと、そこには小雛ゆかりさんが立っていた。 「作品としては良かった。でも、あくあ君の無駄遣い。あくあ君を早くステイツに連れて行くべきだと思った」 私は率直な感想を述べると、小雛ゆかりさんに近づいて頭を下げる。 「貴女には本当に感謝している。ありがとう。でも、ここから先は同じ役者として私があくあ君を導く」 そうするのがあくあ君にとっても1番良いと思ったからだ。 何よりも役者としての才能しかない私が、あくあ君のためにしてやれる事なんてそれくらいしかない。 「本当に何にも分かってないのね。貴女は……。役者としてよりも、その前に母親としてアイツとちゃんと向き合いなさいよ」 小雛ゆかりさんは何やらボソボソと呟くと、一歩前に出て私の事を見上げるようにキッと睨みつける。 「私も本当はそうするべきだと思ってた」 「なら……」 「でも、ムカつくから辞める」 「は?」 ムカつくから辞める? 私は小雛ゆかりさんが言っている言葉の意味が理解できなかった。 「今、思い出したわ。私はワガママ大女優で有名な小雛ゆかりさんなの。だからアイツは……白銀あくあは貴女だけには、雪白美洲にだけは絶対に渡さない!」 曇り空から顔を覗かせた月の光が私ではなく小雛ゆかりさんを照らす。 今までに彼女から感じた事のない何かに押されて、私は思わず一歩後ろに下がってしまう。 「美洲様、こんなところにいたんですね。って、2人ともこんな所で何しているんだい?」 横から現れたレイラちゃんを見た小雛ゆかりさんは、悪い顔で笑みを浮かべて親指を逆さまに向ける。 「はっ! 相変わらずあんたの頭の中は大好きな雪白美洲の事ばかりね。そんなのだからいつまで経ってもあんたは雪白美洲の下なのよ」 「は?」 小雛ゆかりさんのわかりやすい挑発に、レイラちゃんが不快な表情を見せる。 「レイラちゃん抑えて」 「ほらね。レイラちゃんなんて舐めた呼び方されてる時点で、あんたはこの自分の家族の事も何一つわかってないバカ女に舐められてるのよ。あんたは1人の女優としてそれでいいの、玖珂レイラ?」 私が家族の事を何もわかってない? だったら何がわかってないのか教えて欲しいと思ったけど、それくらい自分で考えなさいよと言われる気がして聞けなかった。 「だってそうでしょ。あんたの演技って雪白美洲のコピーばっかりじゃない。ちょっとは自分のオリジナリティってのものを出してきなさいよ。その才能はただの持ち腐れなのかしら? そんなのだから、ステイツでも雪白美洲2世なんて呼ばれるのよ。私なら絶対に嫌。そんなのお断りよ。私は私、小雛ゆかり1世になるの。あくぽんたんだってそう。アイツは絶対に雪白美洲2世なんてつまらないもんじゃない。わかったら、あんたはそこで指を咥えて、私が雪白美洲を超える瞬間を見てなさい」 小雛ゆかりさんが私を超える? 彼女は何を言っているんだろうと思った。 確かに小雛ゆかりさんは素晴らしい役者だし、出た映画のどれも面白く、外れがない。 だからと言って、私と小雛ゆかりさんでは大きな差がある。現に今までだって、私は彼女にもレイラちゃんにも一度たりとも主演女優賞を譲らなかった。だから私が彼女に負けるとは思えない。 「どうせ、あんた達にも例の映画のオファー、白銀あくあとの共演の話がきてるんでしょ?」 例の映画……ああ、例のフォーミュラーを題材にした作品か。 私だけに来ているのかと思ったけど、レイラちゃんや小雛ゆかりさんにも話が来てるんだ。 「だったら、アイツのパートナー、先輩ドライバーの役を賭けて勝負しましょうよ。今度ある映画大賞、私達はそれぞれが主演を務める映画で、主演女優部門にノミネートされているわ。そこで優勝したやつが白銀あくあのパートナーを務める。それでどうよ?」 そんな事で良いのだろうかと思った。私が負けるわけないとわかっているけど、それでも良くないんじゃないかな? 私は隣にいるレイラちゃんへと視線を向けるけど、彼女は私の方へと視線を向けてくれなかった。 「何? それともあんた達、わざわざステイツくんだりまで行っておいて、この私に負けるのが怖いの?」 安い挑発だ。でも、ここまで言われたら私だって受けざるを得ない。 「その勝負を受けよう。その代わり小雛ゆかりさん、私が勝ったら、その時は私の好きにさせてもらう」 「悪いけど……私も負けられない理由ができたわ。白銀あくあは誰のものでもない。アイツはあんたも私も全部超えて、この世界で最強で最高の白銀あくあになるの。そのための覚悟を今、決めた。あの子が……ううん、あの子達が私から1番を奪い取る日のために、私は貴女を超えてその先に行くわ。スターズだろうがステイツだろうがかかってきなさいよ!! 全部倒してこの私が、小雛ゆかりが日本で1番の女優になる!! 私は、日本の大女優、小雛ゆかりよ!!」 私はこの時に気がつくべきだったのだと思う。 あくあ君が小雛ゆかりさんのおかげで成長したように、小雛ゆかりさんもまた、あくあ君との出会いが、私が予想できないほど彼女を大きく羽ばたかせていた事を……。そのことに気がついたのは、この数日後、私が彼女の出演した映画を見終わった時だった。 ************************************************ 秋葉深さん。レビューありがとうございます! 今後も更新頑張ります!! レビューはもちろんのこと、ポイント、お気にいり、いいね、感想等、作者のモチベーションになっております。ありがとうございました。誤字修正も助かっております。反映が間に合ってなくてごめんね。 そしてアンケありがとうございました。 今回は美洲様視点です。それもあって、今回はちょっと後のをまとめちゃいました。 そのせいで陰陽師がちょっと霞んじゃったかも。やっぱり別にしたほうがよかったかなぁ。 番外編の連載を挿絵付きで開始しています。 https://novel18.syosetu.com/n5397ih/ 作者のtwitterアカウントです。更新が遅れた時はこちらで連絡します。 https://mobile.twitter.com/yuuritohoney https://mobile.twitter.com/yuuritosub 上が本垢、下がサブ垢です。 アイドルオーディションの推し投票をできる場所を用意しました。 ※オーディションメンバーの詳細に関してはwikiか作者Twitterを確認してください。身長カップ数など書いてます。 https://customform.jp/form/input/140950 あくあとコラボして欲しいキャラや、ノクターン回についてのアンケートやってます。 よろしければどうぞ。 https://customform.jp/form/input/140130 wikiです。有志の皆様、ありがとうございます。 https://wikiwiki.jp/yuuritohoney/ クリスマス用の短編、ムーンライトでとあ注意。 https://novel18.syosetu.com/n5480hz/ 掲示板、晴明は私達から心を刈り取っていきました。 【ヒアウィーゴー!】陰陽師本会場【イケイケ陰陽師!】 3 ななし >>1乙 スレタイ草w 5 ななし >>1 乙! 6 ななし >>1 スレ立て乙、スレタイが草なんだなぁw 8 ななし 捗るが直ぐにループだって気がついてくれたおかげで助かった。 ありがとう捗る。お前らも急げよー! 10 ななし >>8 あいつってなんだかんだで1番冷静だからな。頭の中はチジョーだけど。 13 ななし いやー、なんかもう前半が凄すぎてずっと顔がホゲってたわ。 15 ななし 石蕗さんやべーわ。ファンになっちゃうかも。 こういうキャラの方が普通に合ってるよ。 17 ななし >>15 わかる。はなあたの時は、あー様の夕迅様がカッコ良すぎて主人公の石蕗さんがモブにしか見えなかったもん。 19 ななし >>17 石蕗さん味がある顔だと思うよ。 ベリルの子達は逆に容姿が整いすぎてる。元よりあくあ君、とあちゃんは別次元だったけど、なんか最近、黛くんも大人びてきてカッコ良くなってきてるし、天我先輩も鍛えてるおかげでヘブンズソード初期と比べて不健康さが消えてきたもん。 22 ななし >>19 わかるー! 今日の天我先輩は体がガッチリしてるけど、表情に陰気さがあって良い!! 25 ななし >>17 石蕗さんと綾藤さんの再共演はあるかな? 実はそこも楽しみにしてる。 27 ななし ちょっと待って、蜜姫のいちかちゃん可愛すぎん? 晴明様は激推しなのに、崇明にはツンツンしてるのがなんか照れ隠しにも見えていいわ……。 29 ななし >>27 晴明、崇明、蜜姫と、晴明、蜜姫、四の姫あたりでなんかこう三角関係っぽくなってるところがすごくドキドキする……。晴明は蜜姫に対しても四の姫に対しても恋愛の対象というよりも親族に向けるような顔というか、そういう優しさがあるからわかりやすいけど、蜜姫ちゃんは、晴明と崇明どっちが好きなのってなる。 31 ななし >>27 四の姫の加藤イリアも可愛いよ。 普段はあざとさが垣間見えて多少ウザってなるけど、今日はなんかそういうわかりやすいあざとさがあんま見えなくて、普通に可愛いわ。 33 検証班◆07218KADO6 イケイケ晴明! オセオセ陰陽師!! 35 検証班◆010meTA473 晴明様がカッコ良すぎて辛い……。 37 ななし >>35 わかるけど草w 38 ななし >>35 あっ、晴明の登場シーンで頭がポンになって消えた人だ! 40 ななし >>35 後半復活だけでもちゃんと成長したじゃねぇかw 42 検証班◆CHiMPOsuki イケイケ晴明! オセオセ陰陽師!! 45 ななし >>33>>42 歌にハマってて草w これずっと頭に残るんだけど、どうしたらいい? 47 ななし >>38 しゃーない。登場の時点で復旧したばかりのSNSは全落ちして、掲示板から半数近くの人が消えていったからな。 なんか知り合いから聞いたけど、スターズのSNSと掲示板も落ちたらしい。 49 ななし >>47 娘の部屋から変な声が聞こえてきたから、心配になって覗きにいったんだよね。 うん、だいぶ捗っていらっしゃったから、程々にしときなよと思いつつ母ちゃんは扉をそっと閉じました。 母ちゃんも今、擦ってます。 52 ななし >>49 お母さんやさしくていいじゃんって言おうと思ったらお前www 53 ななし >>49 みなさん、これが掲示板の民度です!! 54 ななし >>49 娘さんいくつか知らないけど、将来掲示板民待ったなしだなw 57 ななし >>54 中1、夕迅様を見て体がびっくりしたのか初潮が始まって、剣崎を見てこんな彼氏が欲しいとか言い出して化粧したりファッションに拘るようになったり、急にブラジャーがスポブラからフリルとかレースがついた可愛いやつになって、ゆうおにを見たあたりから、登場人物の変態行為を見てオナニーを覚えたのか毎日しています。 なお、掲示板はまだ早いから半年ロムってろといってます。 59 ななし >>57 おめでとうと拍手を送りたい。 60 ななし >>57 あくあ様ファンのエリートが作り出されてて草w 61 ななし >>57 まだ後半あるけど、今日のレス大賞これでいいわwwwww 62 ななし >>57 順調に私達が育ってて草www 63 ななし >>57 10年後の捗るチンポスキーです。 65 57 >>63 やめて、最近、娘におちんちんソムリエ取りたいって相談されたばかりだから。冗談じゃ済まされなくなってる。 68 ななし >>65 チンポスキーwwwww 70 ななし >>65 よし! 国営放送に入れよう!! ワンチャンあるぞ! 71 ななし >>65 おちんちんソムリエは取れるなら取った方がいいぞ。 マジで国家資格として、これより信頼度が高い資格はないからな。 実際に使える国家資格で簿記とか宅建の資格を抑えて10年連続1位だぞ!! 73 ななし >>71 嘘……だろ……? 75 ななし >>71 ガチ。案内用の冊子でも書かれてる。 おちんちんソムリエ資格保持者の主な進路。なお年収は税金を引いた手取り計算らしい。 Y.Eさん、35歳、メアリー大卒、メアリー大教授、年収2300万 T.Kさん、32歳、メアリー大卒、藤物産部長、年収1800万 A.Aさん、28歳、聖クラリス大卒(飛び級卒業)、STAR LIGHTS PARTNER日本法人取締役→ベリルエンターテイメント部長、年収3000万 S.Sさん、27歳、メアリー大卒、三ツ星商事勤務課長、年収1500万 M.Kさん、25歳、メアリー大卒(特待生)、国営放送アナウンサー、年収2000万 77 ななし >>75 >M.Kさん、25歳、メアリー大卒(特待生)、国営放送アナウンサー、年収2000万 くっそ、ミリも隠れてなくて草すぎるwww 78 ななし >>75 >M.Kさん、25歳、メアリー大卒(特待生)、国営放送アナウンサー、年収2000万 ごめん、透けて見えるの私だけ? ていうかあいつ年収2000万もらってるのかよ。嘘だろwww 79 ななし >>75 くっそ、普通にエリートしかいねぇw おまけにチンポソムリエ、ベリル勤務にもいるのかよ! みんな逃げて!! 81 ななし >>79 現ベリルで元スターライツの人、検索したらわかるけど有栖川アビゲイルさんって言うらしいよ。 スターライツってステイツの事務所で美洲様やレイラ様が居る所の事務所だよね。 それにしてもこの小冊子、5人中2人も特定されちゃうのダメだろw 84 ななし >>81 ちょっと待って、それなら昨日のこれはガチだったってこと? どこから漏れたのか知らんけど、ベリル気をつけて。 765 ななし リーク。4月1日付でこうなる予定らしい。姐さんおめ! 代表取締役会長 白銀まりん、37歳、白銀茶華道グループ代表取締役。 代表取締役社長 天鳥阿古、25歳、元藤広告社員 代表取締役副社長 坂内文(ばんないふみ)、28歳、元エミリー・キャピタル・インベストメンツ社長 取締役 狸原法美(たぬきはらつねみ)、32歳、元経理部部長、元黒蝶フィナンシャルグループ部長 取締役 徳元香織(とくもとかおり)、32歳、元営業部部長、元黒蝶フィナンシャルグループ部長 取締役 桐花琴乃、30歳、元統括マネージャー、元天海航空開発産業課長 取締役 白銀あくあ、16歳、所属タレント 社外取締役 藤蘭子、64歳、藤財閥会長 社外取締役 森長めぐみ、53歳、森長グループ社長 社外取締役 メアリー・スターズ・ゴッシェナイト、66歳、聖メアリー財団名誉総裁 社外取締役 マナート、26歳、アラビア半島連邦共同油田開発機構代表、 監査役 有栖川アビゲイル、28歳、元人事部部長、元STAR LIGHTS PARTNER取締役 監査役 鯖兎こよみ、27歳、元サーバー運営部主任、元ポラリスネットワーク係長 社外監査役 町村葵(まちむらあおい)、27歳、株式会社PRiSM agency代表取締役CEO 社外監査役 八倉真緒(はちくらまお)、49歳、株式会社BIRD Leader代表取締役CEO 86 ななし >>84 ナニコレ? 88 ななし >>86 ベリルの新人事。 多分、ECIの有名社長、坂内さんをベリルが引き抜いた事が原因で多分バレた。 坂内さんは掲示板の投資板で有名なコテハンの人だから、ここでも知ってる人が少しはいると思う。 ECIの前身は元々ステイツの会社だったけど、坂内さんが資金提供を受けて秋ごろに買収したんだよね。 その時にエミリー・キャピタル・インベストメンツ、ECIって名前に変えて、ここ3ヶ月ほど世界で最も活発に動いてる投資会社としてステイツでも警戒されているらしい。元になった資金源が不明で、掲示板では聖あくあ教のフロント企業ではないかと噂されてたりもする。 でも、ステイツが選ぶ20代の経営者ベスト10に天鳥社長と坂内さんは選ばれてたりするし、間違いなく有能な人だよ。他にも有栖川アビゲイルさんとか、プリズムエージェンシーの町村葵さんとか、3510開発者でハイサバちゃん作った鯖兎こよみさんもそうだけど、今の日本で最も勢いのある20代5人を全員揃えてるのやばすぎる……。 90 ななし >>84 姐さんガチ出世か、あと、あくあ様取締役はある意味社長でしょw 誰も意見に反対する人いなさそう。 92 検証班◆07218KADO6 >>88 聖あくあ教のフロント企業だって!? 姐さんに考え直すように言っておくわ……。 93 ななし >>84 ベリルワンダーランドのために子会社も作ってるって情報あるし、姐さんも天鳥社長もくっっっそ忙しそう! 2人とも倒れないようにがんば。 95 ななし >>92 頼むぞ!! 97 ななし 右上に謎のカウント、今気がついたけど休憩時間の残り時間なんだね。 98 ななし そろそろ始まるぞ〜。オナってる奴らは帰ってこいよ〜! 100 ななし はじまた。 103 ななし 開幕天我先輩キター! 105 ななし 前半は構成上仕方ないとはいえ、天我先輩はほとんど出番なかったからなー。後半に期待。 107 ななし 天我先輩の和服やっぱいいわ。 110 ななし 道満の片目メカクレいいわ。 私の中の中学2年性が刺激されてる。 113 ななし 賀茂橋さん、マジでいい仕事するようになったなぁ。 雰囲気あるわ。 115 ななし 賀茂橋さんは身体が弱いから今まで出番限られてたけど、今回は結構出番多めな気がする。 118 ななし 今回のキャスティングは完璧だと思うわ。 ヘブンズソード並に違和感がない。 121 ななし 賀茂橋さんスキンヘッドがバチクソ似合ってる。 124 ななし あぁ〜、玄上と道満の親子関係の描写に感謝感謝……。 幼少期道満もちゃんと男子の子役使ってるのが嬉しい。 127 ななし これ、マジで予算どうなってるんだwww 129 ななし >>127 12月の時のインタビューで、国営放送の社長が皆さんの思っている以上にお金使ってないって言ってた。 あくあ君と共演できるよっていうので石蕗さんも直ぐに決まったらしいしね。 133 ななし >>129 ベリルのメンバーだけでも相当出演料がいるんじゃないの? 136 ななし >>133 いらない。ちなみにあくあ君と小雛ゆかりさんなら小雛ゆかりさんの方がふっつーに高いです。 バラエティは知らないけど、役者としては人気の新人女優さんと同じ金額だと思ってくれていいよ。 だからオファーだけなら誰でもできる。ただ、そこから受けるか受けないかはあくあ君達次第。 138 ななし 道満と晴明の出会いキター! 141 ななし あー、やっぱり晴明様は、いいわぁ! 144 ななし 晴明様モードのあくあ様見ると脳が溶ける。 147 ななし 一度でいいからこんな男の人に弄ばれたいです!! 150 ななし 親戚で集まってみてるけど、中高生の子達がみんな固まってるwww もうこの子達はダメだ。あくあ様以外じゃイけない体にさせられちゃった……。 155 ななし あくあ様はやっぱこれだわとわからせられる。 夕迅様といい、顔面のかっこよさを全面に押し出したキャラをもっとやって欲しい。 160 ななし 天我先輩が見惚れるのもわかるよ。 美しすぎるもん……。 164 ななし 袖口で口元を隠す晴明好き……。 168 ななし 晴明の視線、これ絶対に孕む。 172 ななし まーた、アホな奴らが妊娠検査薬買いに行きそうw 176 検証班◆07218KADO6 >>172 嗜みですか!? 180 検証班◆010meTA473 >>176 もうしないわよバカ! 184 ななし >>180 草w 187 ななし >>180 成長したなw 188 ななし >>180 そもそもお前はもう妊娠してるだろw 191 ななし 陰陽寮時代の回想助かる。 195 ななし あー、いっすねぇ! 199 ななし こういうのどんどん挟んでくれていい。 203 ななし 元は仲が良かったのになぁ。 206 ななし 道満の気持ちわかるわ。 隣に晴明がいることで自分の劣等感が掻き立てられちゃうんだろうな。 209 ななし >>206 強い光が近くにあると、自分の闇がますます深くなるんだよね。 212 ななし >>209 そう考えると、あくあ君の周りにいるのに歪んでない天我先輩、黛君、とあちゃんはすごいよね。 216 ななし これ、玄上は狙ってやってるでしょ。 闇堕ちするのがわかってて道満と晴明を引き合わせたんじゃないの? だって、ほくそ笑んだもん!! 219 ななし >>216 だろうね。私もそう思った。 222 ななし >>216 玄上許すまじ! 225 ななし 呪術キター! 228 ななし 心なしか呪術を学んでる時の道満が楽しそうに見えるw 232 ななし 天我先輩、これ次のライブでもやりそうw 236 ななし 天我先輩の道満パフォーマンス待ってます! 240 ななし 石蕗さんきた! 242 ななし 崇明キター!! 246 ななし 崇明は癒し。 249 ななし 石蕗さんの崇明、最高にいいわ。 ちょっと抜けてるし、晴明とのコンビがたまらない。 252 ななし 静の晴明と、動の崇明っていうのかな。 崇明がめちゃくちゃ動いてるのに対して、晴明は少しの所作だけでほとんど動かないよね。 そこがまたうまく対比されてていいわ。 255 ななし 崇明がわちゃわちゃ動いたり表情をコロコロ変えるのがいい。 すごいよ石蕗さん、いっぱい頑張ったんだなぁ! 258 ななし 晴明の周りを360度使って崇明がちょろちょろしてるの可愛い。 262 ななし >>258 あくあ君が体の向きを変えて崇明の動き先をうまく誘導してる。 ちゃんとみたら動いてないけど場をうまくコントロールしてるのはあくあ君なんだよ。 あくあ君、こんな事もできるんだね。お姉さんは嬉しいよ。 266 ななし 野良の小雛ゆかりさんがふんぞり返ってそうwww 269 ななし >>266 鮮明に透けて見えたわw 272 ななし 小雛ゆかりとの共演が良い影響を与えているようで何より。 少なくともこの作品にはそれがよく出てる。 275 ななし もうずっと崇明と晴明のシーン見れる。 崇明は晴明に構ってほしすぎでしょw 279 ななし >>275 道満もかまってほしそうにこっちを見てるぞ!! 283 ななし >>279 みんな晴明に構ってほしすぎでしょw 288 ななし 全員晴明大好き説出てきたなw 292 ななし 晴明wwwww 295 ななし 晴明は崇明で遊びすぎw 298 ななし あー、男の子同士の会話とかありがたすぎてずっと拝んでる。 301 ななし >>298 わかるわー。 学生時代、男の子の会話に聞き耳立ててたら、ブス、聞いてんじゃねーぞって言われたもん……。 304 ななし >>301 学生時代あるあるキタ! 305 ななし >>301 わかる。 309 ななし 心の問題、わかりますw 312 ななし 晴明のこういうちょっと悪戯っぽいところはあくあ君っぽい。 315 ななし あー、男の子からこんな可愛いイタズラされたいよー。 できればあー様からちょっかいかけられたいよー。 318 ななし >>315 わかります。 320 ななし >>315 わかる。 324 ななし ほら出た。この笑顔ですよ!! 327 ななし 嗜み生きてるか? 329 検証班◆07218KADO6 >>327 タシナミ シンダ 332 ななし >>329 草www 333 ななし >>329 私も嗜みと趣味一緒だからわかるわ。 335 検証班◆07218KADO6 メイドさんに膝枕されてる嗜みの顔の上にティッシュおいて拝んだら怒られた。 338 ななし >>335 お前www 340 ななし >>335 嗜み、友達は選んだ方がいいぞw 344 ななし 崇明に対して晴明がちょっと優しげな目で見てるところもたまらなくいい。 これ、みんなのところの娘さん大丈夫? みんなポンなみさんか、ホゲなみさんになってるんじゃないの? 347 ななし >>>344 なってるよ。もうダメだ。うちの娘達の性癖は確実に歪んだ。 349 ななし >>344 うちの娘、小3と小4だけど、晴明様と結婚すりゅーって言ってる。 頑張れって言っておいた。娘がくっつけば私にもワンチャンあるからな!! 352 ななし >>349 その煩悩を晴明に祓ってもらえw 355 ななし あー、これは道満が犯人って気がついちゃったのかな。 359 ななし 晴明と道満が仲良かった時のも見たいなー。 陰陽寮時代もやってくれないかな。 362 ななし 次は二の姫の回想か。 365 ななし はなあたの時と全然違う感じでやっぱ女優さんってすごいなー。 368 ななし >>365 夕迅様モードの白銀あくあと共演して、一発撮りを成功させた綾藤さんは化け物だと思うよ。 並の精神力じゃないわ。 373 ななし >>368 言われてみて気がついたわ。改めて考えると綾藤さんやばいな。 375 ななし ついに綾藤翠という女優のヤバさに気がつく奴らが出てきたか。 あくあ様が活躍すればするほど、最初に共演した綾藤さんのヤバさが際立ってくる。 379 ななし 二の姫様可哀想に。 383 ななし 四の姫と晴明キタ! 387 ななし くっそ、加藤イリア、くっそ!! 392 ななし 二の姫のヒステリーと対比するかのように、四の姫のこのポワポワとした感じよ。 398 ななし >>392 それだ! 今日の加藤イリアの演技にイライラしないのは、なんかポワポワしてるんだよね。 たまに色を覗かせてくるんだけど、あくあ君がうまーく子供扱いしてるからぽわった感じになってるんだよ。 401 ななし うまいこと、未成熟な子供を表現できてるよね。 404 ななし 前半の四の姫と晴明の演技やばかったな。 すごくえっちっちだった。 409 ななし >>404 わかる。いけない感じがめっちゃ出てた。 415 ななし あー、いけませんいけません。 あくあ様がえっちすぎます。 418 ななし えっちっち警察出動!! 422 ななし 何でこんなに色気あるの? 晴明様を見てると、あくあ君が16だって事を忘れそうになる。 427 ななし >>422 わかる。 431 ななし そういえば今日、地味に姐さんいないな。死んだ? 435 検証班◆07218KADO6 >>431 姐さんなら私の近くでもう1時間以上固まってるよ。瞬きひとつしてない。 440 ななし >>435 嘘だろwついに姐さんまでホゲったかwww 444 ななし >>435 姐さんなむ〜! 449 ななし もうだめだ、被害が甚大すぎてわからねぇ。 スターズはまだSNSも掲示板も死んでるぞw 452 ななし こういう時に何も役に立たないホゲウェーブ研究所。 アルミホイル巻いててもミリも意味なかったわ。 456 ななし >>452 私と同じ事してる人が居てウケるwwwww ほんと意味なかったな……。 463 ななし >>452>>456 もうホゲウェーブ研究所に予算いらないでしょw 来年は国家予算も引き上げでどうぞ。 469 ななし 夕迅様以来の大被害やで。 うちらも成長したかと思ったけど、まだまだやったな。 472 ななし >>469 インコ……お前、成長したな。 そんなお前を成長させてくれた乙女ゲームが寂しそうにお前の事を待ってるぞ! 477 ななし 蜜姫ちゃん! 479 ななし 蜜姫ちゃんいいなぁ、めちゃくちゃ可愛い。 こんなコスプレしたい。 483 ななし >>479 わかる。私も次のコスイベ、蜜姫ちゃんのコスプレで参戦しようかと思ってる。 489 ななし 奏いちかちゃん、シ・シュンキーやってたころより可愛くなってる。 494 ななし >>489 白銀あくあと共演した女、共演後に可愛くなる説。 ノブさんが最高のメイク道具は恋心、つまり白銀あくあに恋すればみんな綺麗になるって言ってた。 500 ななし >>494 マジかよwwwww 501 ななし >>494 ほーん、つまり私も綺麗になってるって事か! 508 検証班◆010meTA473 蜜姫様、さりげなく四の姫と反対側に位置取って晴明様を挟んでるの良すぎる〜。 左から蜜姫、晴明様、崇明もいいけど、左から蜜姫、晴明様、四の姫もいい……! 512 ななし >>508 急に復活したと思ったら、お前それかよw 515 ななし >>508 ちゃんと左からって指定してくるあたり、ガチ感が伝わってくる。 517 ななし >>508 お前が蜜姫コスプレしてリアルでやるのもありなんだぞ! 521 検証班◆010meTA473 >>517 えっ!? そ、それって、あくあ様が晴明様に……。 526 ななし >>521 死んだか? 529 検証班◆07218KADO6 速報、エロなみさん、妄想でなも。 534 ななし >>529 全く成長してない。 538 ななし うわ! 540 ななし 急に道満きた。 545 ななし 道満……こわ! 549 ななし 天我先輩、怖いって! 551 ななし うおおおおおおおおおおおおおお! 555 ななし 晴明VS道満かと思ったら、道満VS蜜姫が始まった! 558 ななし シ・シュンキーVS神代が始まっちゃいましたか。 563 ななし 今朝のヘブンズソードのせいで、ついついいつ変身するかなって思ってしまった……。 566 ななし >>563 あるある。 570 ななし 天我先輩、ガチでアクション良くなったなー。 あくあ様にはまだ及ばないけど、それでも十分だよ。 576 ななし 天我先輩のアクション、ちゃんとニコさんの影響受けてる。 あー様から小雛ゆかりの影響を感じたように、ちゃんと天我君からもニコさんの影響が良い方向にいっているようで何よりです。 582 ななし 蜜姫の拘束、胸元が強調されててちょっとエロいな。 585 ななし いちかちゃん、思ってたより結構あるじゃん。 大きいわけじゃないけど膨らみがわかる程度にはあるし、十分にあくあ様を落とせるぞ!! 590 ななし >>585 最初にカノン様が結婚した流れのおかげなんだろうけど、あくあ様とくっつく雰囲気がミリでもあったら掲示板民はすぐにくっつけようとするな。 あ、ダメって事じゃないよ。嫉妬していがみあうより全然いいわ。 そう考えるとやっぱりカノン様が最初の嫁だった意味は大きい。あれでもうなんか全部許された。 597 ななし >>590 是非ともあくたんには色々なおっぱいと結婚してほしい。おっぱいなんてもう捨てるほどありますからね。 3つ、4つくらいのおっぱいだけで満足せず100個くらいはいってほしいです 602 ななし >>597 おっぱいと結婚w 608 ななし >>597 それはお前の欲望だろw! 613 ななし 道満「そんなものはお前と戦うための口実でしかない!」 616 ななし 道満はどんだけ晴明様が好きなんだよ!! 619 ななし んっ、待って……なんか、晴明、道満、崇明の3人が頭の中でぐるぐるして変な気分になってきた。 624 ななし >>619 私も同じ。ちょっと横になったほうがいいかも。 632 ななし >>619 ナカーマ! どうやら私にも動悸が襲ってきたようだ……。 637 ななし 道満は晴明に構って欲しいだけ説。 我だけみてくれなきゃやだー、崇明じゃなくて我にもっと構ってって感じ。 あ、待って、リアルな天我先輩で想像したら萌えた。 640 ななし 天我先輩のアクションは激しいけど、あくあ様のアクションは余裕たっぷりって感じ。 643 ななし うわあああああああああああああああああ! 645 検証班◆07218KADO6 たしなみいいいいいいいいいいいいいいいい! 646 検証班◆CHiMPOsuki ねえさああああああああああああああああん! 651 ななし 月夜の晴明様が美しすぎてふらついた。 653 ななし なんでこんなに綺麗なんだろう。女の私より綺麗じゃん。 657 ななし うわぁ、こういうシーンでわからせてくると、あの雪白美洲の子供なんだってわかる。 もはや世界で唯一無二だよ。この美しさは……。 660 ななし >>645-646 お前らどうしたw 662 ななし >>645-646 嗜みと姐さんに何があったんだよw 670 検証班◆CHiMPOsuki >>660>>662 身動きしなかった状態から、そのまま後ろに倒れた……。 673 検証班◆07218KADO6 >>660>>662 この清らかな顔を見てくれよ。穏やかな表情してるだろ? これ、死んでるんだぜ。 678 ななし >>670>>673 草wwwww 680 ななし >>670>>673 ホゲなみはいつもの事として、今回は姐さんもあかんかったかー。 684 ななし 玄上再び! 689 ななし 賀茂橋さん、ほんと、雰囲気出てきたなー。 692 ななし は? 695 ななし は? 697 ななし は? 701 ななし 聞き覚えのある間抜け声キター! 703 ななし 森川wwwww 706 ななし そういえば出るって言ってたなー。 710 ななし てぇへんだはおかしいだろ!! 713 ななし >>710 あえて突っ込ませたくてやってる説。 717 ななし こいつさりげに器用だよなー。 森川だってわかるけど、演技自体は下手じゃない。 720 ななし 森川、実はハイスペック説。 725 ななし これがおちんちんソムリエの資格保持者か! 729 ななし >>725 それ、今、関係ないやろw 733 ななし ワンチャン、森川なら火事でも全力で息吹けばどうにかなる気がしてくるのは私だけ? 738 ななし >>733 わかる。呼吸の肺活量だけで消しそう。 741 ななし >>733 酸素与えてどうするんだよ! 余計に燃えるぞ!! 746 ななし 崇明、馬に乗ってるー! 749 ななし うおー! 石蕗さんが言ってたのこれかー!! 752 ななし このシーン、めちゃくちゃ練習したらしいな。 あくあ様から弓道と乗馬を習ったって言ってた。 757 ななし >>752 そういえばあー様、クリスマスの時も乗馬してたもんな。すげーわ。 761 ななし ほんと、あくあ様って王子様。なんでもできちゃうもん。 それなのにおっぱい一つでデレデレしてくれるチョロさを兼ね備えてる人なんてもう2度と出てこないよ。 766 ななし >>761 地味におっぱいにデレデレは重要な要素だと思ってる。 これがあるから余計に人気が加熱するんだよ。 普通に考えたらミリも可能性ないのに、押せば行ける雰囲気出してこないで!! 770 ななし クールかと思えば、ちゃんと人を守ろうとしてる。これ剣崎です。 774 ななし >>770 やっぱりあくあ君はヒーローなんだよね。 779 ななし あああああああああああ、蜜姫ちゃーん! 782 ななし 蜜姫がお馬さんの後ろにちょこんと乗るの可愛いよおおおおおお! 785 ななし さっき誰かが言ってたけど、私も蜜姫コスしよ。 強いし、可愛いし、最強じゃね? 788 ななし きたああああああああああ! 790 ななし 晴明「道満、お前は本当にこれでいいのか?」 さすがは、中身があー様なだけの事はある。わかってる!! 794 ななし 晴明と道満の共演に私感激!! 796 ななし ライバル同士もいいけど、ヘブンズソードの剣崎神代コンビが好きな私からすると、晴明道満の共闘が見たかったです!! 801 ななし あー、なんかドキドキしてきた。石蕗さん演じる崇明の存在がうまく作用して、天我くんとあくあ君の関係をなんかこうヤキモキさせてくるんだよね。 805 ななし 共闘シーンありがとうございますありがとうございます。 807 ななし 森川また端っこにちらっと映ったぞw 812 ななし 森川はなんかこう、隅っこいても目立つなー。 なんか存在感ある。 818 検証班◆CHiMPOsuki >>812 大女優森川楓アナウンサーのスター伝説が始まっちゃいましたか! 823 ななし >>818 それはない。 824 ななし >>818 天地がひっくり返っても、それだけはないよ。 830 ななし >>818 寝言は寝てから言ってください。 835 ななし 今、気がついたけど、白龍先生の反応がないけど、実は死んでたりしないよな? 838 ななし >>835 夕迅様が好きな白龍先生が無事なわけないだろ! もうとっくの昔に死んでるよ!! 841 ななし >>838 草wwwww 842 ななし >>838 先生、死ぬならのうりん完結させてからにして。 846 ななし うおおおおおおおおおおお! 851 ななし そしてここで石蕗さんと綾藤さんの共演か!! 853 ななし あ、待って、これあれじゃん。 857 ななし うわあああああああああ、はなあたのシーンの再現だあああああああああああああ! 859 ななし お互いに役も演じるキャラクターの性格も違うけど、なんか、なんかこう、はなあたと重なった。 861 ななし おい! 嗜み死んでる場合じゃねぇぞ!! お前の見たかったはなあたがここにあるぞ!! 864 ななし もう、このシーンだけで価値あるよ。今日、ほんと見れてよかった。 867 ななし 蜜姫さんの柔らかな笑顔いいわ。 869 ななし 2人を後ろから優しく見つめる蜜姫ちゃんいい。 いちかちゃんのファンになっちゃったかも。 873 ななし 団子屋キター! 875 ななし 国営放送の時代劇、最後はいつも団子屋って決まってるんだよ。 878 ななし まーた、例の団子屋ですか! 881 ななし 2人で並んで団子食べてるのいい! 884 ななし 晴明に女癖の悪さを指摘される崇明。 でも私たちは言いたい。今日、世の中の女性達を1番たぶらかしたのはダントツで貴方ですと! 886 ななし 晴明様には勝てないっすよ。 最初は32人で見てたのに、最後に残ったの5人ですよ。 27人、晴明様が持っていきました。 890 ななし あー、やっぱ蜜姫ちゃんいいわ。 団子奪っちゃうの可愛すぎ。 これが小雛ゆかりならイラッとしてた。 893 ななし あー、さりげなく蜜姫の口拭いてあげる清明様良き……。 896 ななし 最後の最後まで晴明様が全部持っていった。 899 ななし EDなんか熱い曲キター! 902 ななし 一瞬さっきの曲がかかるのかと思ったやつwww 905 ななし なんかやたらと熱い曲キタ!! 910 ななし 酒井さんキター! 912 ななし ミキコさんキター!! 915 ななし この自分に酔っているような歌い方、完全に意識してますわ。 カッケーっす!! 918 ななし これ天我先輩バージョンも欲しいな! 921 ななし いやー、晴明様にも驚かさせたけど、石蕗さんや賀茂橋さんが頑張ってて嬉しくなった。 これはなんか新年一発目から変わっていく気がしたな! 925 ななし >>921 わかる。ヘブンズソードで男の子たちと共に戦いたいって言った小早川さんといい、いい流れが来てる。 929 ななし 石蕗さんほんとはなあたから頑張ったんだなぁ。涙出た。 932 ななし 石蕗さん、これは今年、引っ張りだこになるぞ。 936 ななし 最後、遠目から見てた道満が可哀想だったけど、生きてたならまだ共演あるか。 940 ななし これ、続編ないのかな? 結局のところ、京の街は救えて、四の姫様への呪いの原因となった二の姫様を崇明が引き取った事で上手く収めたけど、玄上も道満も生きてるんだよね。 945 検証班◆07218KADO6 うおおおおおおお! 948 検証班◆CHiMPOsuki Cパートきたー! 952 ななし ワクワクドキドキ……。 957 ななし あー、最後に歩いてる晴明様、ありがとうございますありがとうございます。 961 ななし 玄上の声キターーーーーーーー! 963 ななし 玄上!? 965 ななし 晴明様! 犯人はそいつです!! 968 ななし ん? 970 ななし ん? 974 ななし 師匠!? 978 ななし え? 待って? どういう事!? 981 ななし おわた……。 983 ななし 終わってしまった……。 986 ななし これ、続編あるよね? あるって言って!! 989 ななし さすがにこの終わり方で続編がないとは思えない。 993 ななし これだけ続編をにおわせてたらあるよ。 997 ななし 期待して待ってます。 1000 ななし 1000なら続編制作決定! あとホゲった人達が蘇りますように!! 1001 774◆Hi-P3erver 10分後にサーバーメンテナンスに入ります。 復旧までお待ちください。明日の朝には回復できるように頑張ります。 ************************************************ 今回は疲れてたのでこれで許してください。 後半をやり直すじゃないけど、補完する意味でも後半だけ掲示板やりました。 次からは本筋に戻ります。掲示板多くてすみません。暑さがもう少し落ち着いてくれるといいんですけどね。 それと突発更新で、本編でカットしたみやこちゃん視点のアイドルオーディションの話を番外編にアップしました。 歌合戦の裏側で第3回小雛ゆかりっぽい、あくあ、小雛先輩、森川さんの絡みも見られるので、読みたい方がいればどうぞ。 番外編の連載を挿絵付きで開始しています。 https://novel18.syosetu.com/n5397ih/ 作者のtwitterアカウントです。更新が遅れた時はこちらで連絡します。 https://mobile.twitter.com/yuuritohoney https://mobile.twitter.com/yuuritosub 上が本垢、下がサブ垢です。 アイドルオーディションの推し投票をできる場所を用意しました。 ※オーディションメンバーの詳細に関してはwikiか作者Twitterを確認してください。身長カップ数など書いてます。 https://customform.jp/form/input/140950 あくあとコラボして欲しいキャラや、ノクターン回についてのアンケートやってます。 よろしければどうぞ。 https://customform.jp/form/input/140130 wikiです。有志の皆様、ありがとうございます。 https://wikiwiki.jp/yuuritohoney/ クリスマス用の短編、ムーンライトでとあ注意。 https://novel18.syosetu.com/n5480hz/ 白銀カノン、守田さんの小ネタモノマネ王正月SP。 1月2日、私は家で呑気にテレビを見ていた。 なんでもあくあが守田さんの小ネタモノマネ王選手権に出場するらしいのよね。 番組が生放送という事もあって、あくあは数時間前にスタジオへと向かっていった。 「そろそろかな」 時間丁度に小ネタモノマネ王選手権が始まる。 この番組のいいところはすぐにネタが始まるところなんだよね。 『それでは最初のモノマネです。トップバッターの人、どうぞ!!』 進行係の芸人さんの掛け声に合わせてあくあが登場する。 え? 待って、トップバッターとか本当に大丈夫!? 私は心配そうな表情で画面を見つめる。 『黛慎太郎のメガネが壊れる前と後』 えっ!? あくあはメガネを装着すると、少しウキウキした感じでステージの右から左へと歩いていく。 これ、USJの時に、ハラー・ヘッターのお城に行く時の黛君じゃん!! あくあは左に到着すると、ターンと同時にメガネを外して壊れたメガネを取り出す。 今度はわかりやすいくらいしょんぼりした顔で折り返すと中央で落とし穴が開いて下に落ちた。 『これUSJの時でしょ!! 私、見てたからわかる!!』 『まんまあの時の黛慎太郎君ですね。わかりますわかります』 『待って、もうこんなのお題の時点で笑わせにきてるじゃん。メガネが壊れる前と後の黛くんとか、こんなの反則だって!!』 『ちゃんと帰ってきてる時にメガネが壊れてるの、芸が細かすぎる!』 審査員の人達が机をバンバンと叩いて大笑いしていた。 「95点ですね。チョイスが黛様というのも渋いですし、何よりもみんなが知ってるネタで攻めてきた事がポイント高いです。何よりも表情とか雰囲気がとてもそっくりでした。旦那様は、黛様の事をよく見ておられますね」 ペゴニア!? え、実はお笑い番組が好き? 嘘でしょ。そんなの初めて知ったんだけど……。 私が口をぽかんと開いてる一方で、守田審査委員長のニヤニヤした顔がテレビに映る。 『いやぁ、さすが、うまく特徴をとらえてますよね。とんでもない新人が来ましたよ。え? 東京の人?』 『はい、東京都在住の一般人高校生、白金あくあさんです』 白金あくあ!? ちょ、ちょっと、文字間違ってますよ!! 『白金!?』 『はい。アイドルがお笑いとかダメでしょって事で、事務所からは白銀あくあとしては出ちゃダメって言われたそうです』 画面の下にテロップで、これもネタですという注釈がつけ加えられていた。 『ちなみにこれ、番組がオファーしたわけじゃなくてガチの一般応募です。だから楽屋も皆さんと同じタコ部屋使ってるらしいですよ』 『嘘でしょ!?』 何してんのよあくあ……。 『嘘じゃなくて本当なんですよ。番組のスタッフも本番前の予選であくあ君が来て卒倒しそうになったらしいです。ちなみにギャラも一般人なので5000円らしいです』 『せめてもう一桁増やしてあげなよ! 普通、あくあ君を呼ぼうと思ったら5000円で来てくれないって!!』 『スタッフもそう言ったんですが、守田さんの番組だし、一般参加なんでいいですよって言ったそうです』 『あくあくーーーーーん! 本当にありがとおおおおおおおおおおお!』 守田さんが感動で震えていた。 いやいやいや、待って、私も知らなかったんだけど、これ。姐さんも知ってたのかな? あ……掲示板見る限りは知らなかったみたい。という事は、阿古さんにしか話してなさそう。 『今日は自宅からスタジオまで地下鉄で豊洲まで行って、そこから私鉄でお台場に来たみたいです』 『せめてタクシーにしようよ! 電車の中、大騒ぎだったでしょ!!』 『スタッフの人が調べてくれたところ、乗り換え2回で534円だそうです』 『交通費に1000円かかったら実質ギャラ4000円じゃん!』 守田さんはポケットから財布を出すと、スタッフの人に手渡した。 『せめて交通費くらいは支給しよ。私の財布から個人的に払っといて』 あー、この後に出る人、かわいそう。 この空気感でやらないといけないの絶対に難しいよ。 『それでは次の方、どうぞ』 私は次に登場した人を見て、ソファから転げ落ちそうになった。 『いつもの森川楓』 「ちょっと! えみり先輩、何やってるんですか!?」 私は画面の中にいるえみり先輩に突っ込む。 えみり先輩は、画面に向かってお辞儀をすると手元に視線を落とす。 『ん? あっ……』 何かに気がついたえみり先輩は手元の資料を回転させると、そのまま落ちていった。 『あるあるあるあるあるある!』 『これ、あれでしょ。手元の資料を読もうとしたら逆さまになってたやつ。私1週間前にこれ見た!』 『しかもちょっと汗かいてるんだよね。多分遅刻ギリギリだったんだよ。裏のストーリーまで全部透けて見えたわ』 『これ、裏で鬼塚アナが頭抱えてますよ。そこまで見えました』 面白かった。面白かったけど!! えみり先輩、何やってんの!? ねぇ、本当に何やってんの!? 「97点、動きもシンプルかつセリフも少ない。無駄を極限まで省いたモノマネの真髄ですね。それなのに裏のストーリーまで全部分かっちゃうのはすごいです。特にあの驚き顔、よく森川様の特徴を捉えているなと思いました」 あ、うん。審査員の人達より詳しい説明をありがとう。 『うぇっへっへっ、今のはポイント高いですよ。この人も新人さんだよね?』 『はい。ラーメン竹子でバイトやってる雪白えみりさんです。ちなみにあの雪白美洲様の親戚だそうですよ』 『嘘でしょ!? 道理ですごく綺麗だと思った』 えみり先輩いいのかな? 絶対に忘れてると思うけど、これでもうラーメン竹子でバイトしてる事がメアリーの人達にもバレちゃったよ。あ、でも、デュエットオーディションでどのみちバレてるからいいのかな? それと段々、素の部分が出てきてるけど、のえるさんから怒られたりとかしない? えみり先輩、お母さんとの約束、絶対に忘れてそう……。 『それでは次の人!』 ここからは中堅の芸人さんを中心としたいつものメンバーが続いていく。 どれも面白いけど、最初に出た2人ほどじゃない気がする。というかそれくらい最初の2人がインパクトがありすぎた。隣に居るペゴニアの採点も渋めです。 『では一周目最後はこの人です。どうぞ!!』 私はステージに出てきた人を見て、飲みかけのお茶を吹き出しそうになった。 『街中で偶然遭遇した人』 お婆ちゃん!? 総理!? 2人とも何やってんの!? 『あくあくあくあ様ああああああああああああ……あ』 『とーっ、とあーっ、とああああああっちゃん!!』 お婆ちゃんがあくあの名前を絶叫した後に崩れ落ちて落ちていくと、総理はとあちゃんの名前を叫びながら大きく仰け反りながら落ちていった。 『あははははは! ちょっとこれダメでしょ!!』 『あー、街中でベリルの撮影かなんかに偶然にもファンの人が遭遇しちゃったんだね。わかります』 『メアリー様のあくあ様って叫んだ後の、あ、わかります。一気に来て容量オーバーになって倒れるんですよね』 『この番組やばいって、総理は全然いいとしてメアリー様を落とし穴に落とすのは国際問題とかになっちゃわない!?』 お婆ちゃん大丈夫かな? 今でもフルマラソンできるくらいだから大丈夫だとは思うけど、少しは自分の年齢を考えて欲しい。 「93点! これもベリルのメンバーに遭遇した人なら、誰だって共感できるのではないでしょうか? 崩れ落ちるメアリー様の再現度も素晴らしいですが、特に総理の落ち方はもはや芸術です! 今年の総理は土下座に加えて落ち芸も見られるかもしれませんね!!」 その前に今年こそ総理がクビになりそうと思った視聴者はきっと私だけじゃないはずだ。 『どうですか審査委員長?』 『いや、ダメでしょ。この2人が出てきた時点で、こんなの笑っちゃうよ。総理はいつものことだとして、メアリー様、本当に何やってんの!? これ、スターズで放送が流れたら間違いなく大問題だよ!!』 『ちなみにこの2人も一般参加なのでギャラは5000円です。タクシーで来たら赤字なので、2人もあくあ様と一緒に電車でお台場に来たそうです』 『スタッフ! これも私のお財布から交通費出しておいて! 3人とも帰りはタクシーに乗せてあげてよ! 正月から電車の中が大パニックだよ!! 鉄道会社の皆様、正月早々本当にお手数をおかけしてすみませんでした!!』 いや、本当に守田さんのいう通りだよ。みんな正月から何やってんの!? 進行を務める芸人さんが手元の資料へと視線を落とす。 『えー、補足説明ですが、東京都からきた最年長の新人お笑いコンビの総理と女王のお2人は先月からネタ合わして、今月、えー、今日からですね。本格的に活動を開始するそうです。目標はベリルエンターテイメントのお笑い部門に入る事だそうですよ』 『ベリルにお笑い部門なんてないですよ!?』 『えっ? 森川さんってお笑い部門じゃないんですか?』 『森川アナは文化人枠! ああ見えて一応国営放送のアナウンサーなんですから!』 『あっ、そうだった。さすが守田さん、詳しい!』 なんかもう頭が痛くなってきた……。 『それでは2周目行きますか。他にやりたいネタがある人、どうぞ!』 嫌な予感がしたけど、あくあが笑顔で2周目に出てくる。 なんでそんなに楽しそうなのよ……。 『なぜか全てを理解している守田一美』 あくあはポケットからサングラスを取り出して装着した。 うわぁ、ちゃんと守田さんの手の動きとか表情とかコピーしてる……。 あくあの高い演技力のせいで、とにかく無駄にクオリティの高い。 『それでは今日のゲストです。どうぞ!』 は!? あくあが自分の出てきた場所へと手をかざすと、黛君が出てきた。 待って、黛君、何してるの!? しかも革ジャンにサングラスって、それどっかで見た事があるような……。 『天我先輩、今日の気分はどう?』 『雨色』 『あー、バイクで来て雨に濡れたのね。さっき国営放送で森川さんがゴリラ豪雨って言ってましたよ』 本当にあくあの守田さん似てるんだけど……。 あと黛君頑張ってる。なんかそこはかとなく天我先輩っぽい! 『最近どっか行った?』 『峠』 『あー、定番のツーリングコースですね。その後は例のダムですか。わかりますよ。あくあ君もね、この前その間にあるスタアライトって茶店できつねうどん食ってました』 あくあがうぇっへっへっと笑ってみせる。 『ところで天我君はうどん好き?』 『わんこ』 『蕎麦!』 2人は蕎麦を啜るリアクションをしながら、そのまま落下していった。 『2人とも似てる! これ確か天我先輩が1人でいいですともに出た時だよね。めちゃくちゃ緊張してたの覚えてます!!』 『いや、これ私もこの回、見てましたけど、天我先輩の会話が何故か全部単語なんですよ。あれほんとよく守田さん全部拾えたなって思います』 『これ最後、よくわんこだけで蕎麦が秒で出ましたね。天我先輩は岩手県出身なんですよ。だからうどんが好きって聞かれてわんこうどんって言いかけたんだけど、わんこうどんってあったっけって思って言うの止めたのに、守田さんが普通に蕎麦って言っちゃうっていうね』 『卑怯だよこれは。黛君が天我先輩のコスプレして出てきた時点でもう笑いそうになりましたもん。こんなの耐えられるわけないですよ』 黛君まで何やってるの!? まさかうちのあくあが巻き込んだりしてないよね!? 「98点! 守田さんはわかりやすいやりやすい事から真似する人が多いんですが、生半可じゃなくて役者としての能力をフルに使って本気で真似に行く白金あくあさんの姿に感動しました。それに黛様が恥ずかしがっていたのが、あの時の天我先輩を再現してて逆によかったですね。これは、ネタと人選をチョイスした旦那様の計算のうちでしょう。いやぁ、実に恐ろしい。とんでもない新人さんが出てきました」 長いって! 今日のペゴニアめちゃくちゃ喋るじゃん!! 私、そんなペゴニア、今日初めて見たよ! 『えー、ちなみにこの衣装もサングラスも、天我先輩、本人から借りてきたそうです』 『嘘でしょ!?』 『ついでに言うと、さっきあくあ君が小道具で使ってたメガネも黛君の私物だそうです』 『じゃ、じゃあ、あの壊れかけたメガネって……』 『実際にあの時、壊れたメガネです』 『すごい!』 進行の芸人さんはニヤけた顔で、同じくニヤけた顔の守田さんに話を振る。 『これ守田さん本当ですか?』 『本当ですよ! ただね。あくあ君がスタアライトできつねうどん食べてたのは、これ新しい情報ですよ。スタアライトの店長見てる? 明日もう凄いことになるだろうけど頑張って』 本当だよ。これ聞いてもう今から現地に泊まりに行く人とかいるんじゃない。 結婚前なら私も今からタクシー乗って明日の開店に合わせて前日入りしてるよ。 『ちなみに黛君は昨日、お雑煮を食べていた時に手伝ってくれって急にあくあ君からお願いされたそうです』 『嘘でしょ!?』 『本当です。ちなみに黛君はタクシーで来たので、行きだけでマイナス2000円の赤字だそうです』 『スタッフさん。もう黛君のは全部私のお財布からギャラも交通費も払っといてあげて!!』 やっぱりうちのあくあのせいだった。 黛君、ほんとごめん。うちのあくあが巻き込んでほんとごめんね。 『それじゃあ、次の人に行きましょうか。どうぞー』 えみり先輩が普通に出て来たのを見て、うん、わかってたよと心の中で呟く。 『いつもの森川楓パート2』 パート2!? えみり先輩は、普通にツカツカと歩いてくると扉を開けるリアクションをする。 『あ』 えみり先輩は手に取った何かを見つめて口を大きく開けると、そのまま落下していった。 『これ、わかった! パワーでドアノブが取れちゃったんでしょ!』 『あー、これねー。私、見た事あります。目の前でもげるのみて、え、それってもげるんだって思いました』 『おかしいでしょ! 普通、ドアノブ取れないって! え? ネタじゃなくて本気で取れてるの!?』 『あはははは、これは卑怯だわ。こんなん絶対に笑っちゃうよ』 ちなみに私も見た事あるよ。それ……。 「78点」 78点!? え? ペゴニア、急に採点が厳しくない? 「本来は98点です。減点の理由を説明すると、森川さんがドアノブを壊したせいで私が部屋に閉じ込められた事があるのを思い出したので、それでマイナス10点。そしてそれを私が修理する羽目になったので更に追加でマイナス10点で、合計マイナス20点で78点です。ただ、えみりさんのモノマネはそっくりでした。そっくりすぎるが故のマイナス20点です」 あ……そういえば、そんな事あったね。あの時は本当に大変だったな。 姐さんやえみり先輩にも手伝ってもらって……あれ? でもあの時のペゴニアって、部屋の外に出た時、なんかツヤツヤテカテカしててあんまり不機嫌じゃなかったような記憶があるんだけど……。 「あ……でも、あの時は、旦那様とお部屋の中で閉じ込められて良い思いをしたのでマイナスを取り消して120点にします」 「は!? 良い思いって何!? え? 本当に何したの!?」 「お嬢様……若い男女が2人、おっぱいが大好きな旦那様と、おっぱいの大きな私が部屋の中に閉じ込められたらする事なんて一つしかないじゃないですか」 え? 待って、それが気になって番組に集中できないんだけど!? 部屋の中で何があったの!? 『えー、これは補足情報なんですけど、うちのスタッフが国営放送さんに問い合わせたところ、森川楓アナウンサーがこれまでに破壊したドアノブの数は9つだそうです』 『結構、壊してるねー』 『国営放送さんは対策のために一部をスライドドアに変えたらしいんですけど、閉めた瞬間に扉ごと破壊されたらしくてコスト面を考えてドアノブに戻したらしいです』 『いやいや、流石にそれは嘘でしょ! えっ? 本当に?』 うんうん、流石にそれはないでしょ。 進行役を務める芸人さんの顔を見ると、ニヤニヤしてたけど目が笑ってなかった。 えっと……うん、嘘だって思う事にしておきます。 『ちなみにこのネタは、ちゃんと森川アナ本人から許可を取ってるそうです』 『ええ!?』 『これも補足説明なんですけど、雪白えみりさんはメアリー大学在籍らしく、森川アナは大学の先輩なんだそうです』 『あー、なるほどね。そういう繋がりかー』 ちょっと!? 楓先輩と繋がりがあるなんてわかっちゃったら、えみり先輩が捗るだってバレちゃいますよ!? 私は慌てて掲示板を確認する。でも、掲示板を見ると、誰1人として気がついてない。嘘……でしょ……。誰か1人だけその可能性を指摘してる人がいたけど、すぐにあんな美人が捗るのわけないだろって数十人に指摘されて納得していた。どうなってるの……。 えみり先輩がネタを披露した後に芸人さんや一般参加の人達のネタが続いていく。 『それでは2周目はこれで最後です。どうぞ』 またしても普通に出てくる総理とお婆ちゃんの2人を見て頭を抱える。 ところで総理ってさ、もしかして暇なの? 『並んでる人』 えっ!? 奥から更にあくあ、黛君、えみり先輩、それに加えて今日、お休みしているはずのりんちゃん、みことちゃん、るーな先輩が出てくると、総理と一緒に列を作って並ぶ。 そこを杖をついたお婆ちゃんが近づいてくる。 すると、列に並んでいた全員がスッと道を空けてあげた。あー、ベリルのファンあるあるですね。 しかし道を横切ろうとしたお婆ちゃんがつまづくと、そのまま倒れるようにして落下していく。 それを見た並んでいたファン達が一斉にお婆ちゃんの方へと駆け寄ってそのまま落下していった。 『わかりますこれ。ベリルのファンの子達、良い子が多いのよね。列に並んだりしてても関係ないの』 『最初ちょっとファンの子達が背伸びしてたのとか、あれ絶対に姐さんが列の乱れを監視するために巡回してたタイミングのモノマネでしょ。わかりますわかります。こうね、自然と背筋がビシッとしちゃうんですよ。姐さんが来た瞬間、そこだけ軍隊になるんです。いや、芸が細かいなぁ!』 『ちゃんとみんなベリルのファンTシャツ着てるのがいいですね。あくあ君がとあちゃんのファンTシャツ着てたのが個人的にポイント高かったです』 『いやあ、なんかもう感動しちゃいました。ベリルのファンで良かったなと思います。私も前にね、荷物を落として中身をぶちまけたら、グッズを買うために並んでた人達が一斉に列から離れて拾ってくれたんですよ。おまけに、後ろにいた人達も列を詰めたりしないし、ほんと優しい空間でした』 うん、確かに感動的だよね。でも孫としては、何度も落ち芸を披露するお婆ちゃんを見てすごく心配になるんですよ。 「これは92点ですね。最後、穴に飛び込む時に総理がふざけてローリングサンダージャンピング土下座のモーションで自我を出してきたので減点です。モノマネならただの1ファンを演じないと。これが列に並んでる人ではなく、列に並んでる総理というお題なら98点でした」 あのさ、今更なんだけど、その点数が書かれた看板ってどこから出してるの? ぶっちゃけずっと疑問だったけど、聞いちゃいけないかなと思って聞いてなかったんだよね。 『えー、テレビの前で見ている全国のあくあ君ファンの皆様、そしてとあちゃんファンの皆様にお知らせがあります。あくあ君が着用しているとあちゃんのファンTシャツは私物でございます!!』 『すみません! 今、生放送ですけど、お薬飲んでいいですか!?』 『どうぞどうぞ。私もちょっとガラガラします』 ガラガラしますって何!? お薬そんなにたくさん飲んで大丈夫なのかな? 飲みすぎても特に副作用はないらしいけど、見てると心配になるよ。 『守田さんどうでした?』 『メアリー様は最年長なのに体張りすぎなんですよ! 見てるこっちがハラハラします。もっとご自分の年齢というものを考えてください。ちょっとね、ここで審査員長権限を使ってドクターストップさせていただきます!』 『わかりました。残念ですが総理と女王のお二人はここまでという事で』 『はい。できれば次回は落ちないネタか、総理だけが落ちるネタを考えてください。総理はどうなっても大丈夫なんで。むしろあの人は何やっても死にませんから』 ありがとう守田さん。あ、番組終わった後に守田さんにお礼を言っておくようにあくあにメール送っとこ。 その後少し長めのCMが入る。多分、決勝に出るメンバーを選んでいるんだと思います。 『それではここからは決勝戦になります。どうぞ!!』 あー……やっぱり決勝に残っちゃったかー。 さも普通にあくあがステージに出てくる。 ごめんね、黛君。決勝戦のネタにまで巻き込んで。 『一般通過大女優』 見覚えのある服……っていうか、あくあの服を着た黛君が椅子に座る。 そこをスタッフカードをぶら下げた総理が出てくると、黛君は立ち上がって普通に挨拶を交わす。えみり先輩やメアリーお婆ちゃんも普通にスタッフの振りをして総理に続く。黛君は変わらずあくあが何時もやっているように丁寧な物腰で挨拶を交わした。 すると反対側から女装したあくあがめちゃくちゃガニ股で出てくる。 あくあー、それ、絶対に怒られる奴! そんな私の心配をよそにして、あくあはズンズンと黛君の元へと近づいていく。 もちろんスタッフ役を務める3人は、壁に張り付くようにして道を開ける。 黛君は一度あくあの顔を確認すると、スッと携帯に視線を落とした。 『ちょっとぉ! あんた今、私の事をスルーしようとしたでしょ!!』 あくあが地団駄を踏んだタイミングで黛君とあくあの2人が落下していく。 『ちょっと、これは反則じゃないですか!?』 『これ私見ました! 楽屋裏であくあ君が某大女優さんだけわざとスルーした時に絡まれてたんですよ!!』 『完全な形態模写でしたね。もう歩き方でどこの大女優かすぐに気が付きましたよ』 『これ、絶対にあとで怒られるやつでしょ。もう本人が見てない事を祈ります』 うわ、私の携帯にもなんかメッセージ飛んできてるけど、知らなかった事にしておこ……。 「間違いなく優勝です。旦那様が某大女優のモノマネをする。もはや鉄板中の鉄板、みんなが望んだテーマを決勝に持ってくるところもさすがとしか言いようがありません。エンターテイナーとして、やっぱりわかってらっしゃいますね」 ペゴニアは真顔でテレビに向かって拍手していた。 お笑い好きとか言ってるけど、ここまで全部真顔なんだよね。でも、心の中じゃ爆笑してるのかな? もっとこう、楽しかったらちゃんと笑ってもいいんだよ? 『これはですね。だめですよ。大女優って言ってるけど、誰が見ても誰かもう解っちゃいますもん。これ大女優さん本人も今、画面の前で怒ってるんじゃないですか?』 『いや、怒ってると思いますよ。ひひ。ありがとうございます。もうね。わたしゃ、それ以外の言葉が見つかりません』 進行役の芸人さんは手元の資料へと視線を落とす。 『ちなみに大女優ネタは他にもレパートリーがあって、突如、壁と喧嘩する大女優、野良猫と戯れる大女優、天気に向かって文句を言う大女優とかもあるみたいです。スタッフは予選審査の時に、壁と喧嘩する大女優を見て爆笑したそうです』 『あーっ、そっちも見たかった!』 一体、幾つレパートリーあるのよ……。 しかもそれ全部、本人が見たら怒る奴じゃないの。 『ん?』 進行役の芸人さんが何かを見て固まる。どうしたの? それに気がついた守田さんが、芸人さんが見ている方向へと視線を向ける。 『あれ? もしかしてアヤナちゃん!?』 カメラがターンすると私服姿のアヤナちゃんが映った。 かわい〜。アヤナちゃんいつも可愛い服着てるんだよね。 『え? どうしたの?』 『あっ、別の収録できてて、たまたま、その、見学に……』 『なるほど〜、さっきのネタはどうでした?』 『そっくりでした。ほんと、もう。でも、ごめんなさい。ふふっ、これ以上は怒られそうなんで。ほんとごめんなさい。あと、あくあはちゃんと怒られた方がいいです。ふふっ』 本当だよ! 流石はアヤナちゃん! 私が言えない代わりに良くぞ言ってくれました!! 本当にありがとう。 『月街さんありがとね。それでは決勝戦2人目です。どうぞ!』 あくあの後に続くのはもちろんえみり先輩だ。 なんで普通に決勝に残ってるんですか? 『飛行場の森川楓』 えっ!? いつもの森川楓パート3じゃないの!? 審査員の人達もまさかのネタの変化に戸惑っていると、空港職員のコスプレをした総理が出てきた。 総理、着替えるのはやっ! 『次の人』 総理が金属探知機のようなもので、えみり先輩の体を調べる。すると、金属探知機からわかりやすくピーピーという音が聞こえてきた。 『ん? ポケットに何か入ってるな! 出しなさい!!』 するとえみり先輩はポケットの中から茄子を取り出してみんなに見せる。 『種子法違反だ! 逮捕しろ!!』 手錠をかけようとする総理、しかしそれよりも早くえみり先輩は茄子にかぶりついて証拠隠滅を図る。 そのまま2人は揉み合いながら落下していった。 『あーーーーーっ! これ、スターズに行った時の奴じゃん!!』 『これは反則でしょ! あと、あれって没収されたんじゃなかったっけ?』 『ちょっともうこれ、今回、新人さん達がやばすぎる。正直な話、優勝はどっちかに絞られてるんですよね』 『いやぁ、いつもの森川楓パート3かと思いきや。空港の森川楓って! 笑わせて貰いました』 えみり先輩、大丈夫? 本当にこれ、後で楓先輩に怒られちゃったりしない? 「これも100点ですね。特に最後の茄子を掴んだ総理の手にまでかじりつく姿には、勢いがあるというか、リアリティがありました。もうずっと見てたいなと思ってしまいます。さすがは雪白様、森川様の事を誰よりも理解されているだけの事はあります」 ん? なんだろう。横から出てきたスタッフさんが、進行の芸人さんにメモ書きのようなものを手渡す。 『えー、ちなみになんですが、先ほど雪白えみりさんの方から、急遽、バイトが入ったので決勝のネタが終わった段階で帰らせていただくとの事です』 『嘘でしょ!?』 『あともう、やりたい事はやり切ったとも言ってました』 『うん、それなら仕方ないですね。一般参加枠はあくまでも一般の方の協力の上で成り立ってますから、用事があったら仕方ありません』 バイトで帰るって!? え? そんなの許されるの? え? 『雪白えみりさん、どうでしたか?』 『最高でしたね。できれば来年も出て今度は優勝を目指して欲しいです』 『そうですね。私もそう思います。一般参加の雪白えみりさんに温かな拍手を!』 『ありがとうございました!!』 本当にいいのかなこれ……。 どこかで私や姐さんのように頭を抱えてたりしている人がいなきゃいいけど。 えみり先輩に続いて何人かの人がネタを披露すると最後のCMに入った。 ちなみにさっきから携帯が鳴ってるし、画面には小雛ゆかりって文字が出てるけど私は知らないふりをする。 そうしているとCMが明けて番組が再開した。 『それでは今回の優勝者はこの人です。どうぞ!』 うん、わかってたよ。わかってたけど、普通にあくあが満面の笑みで出てきた。 『俺の嫁』 は!? 私!? 私が戸惑っていると、あくあは画面の前で直立不動になると、そのまま後ろにバタリと倒れ込むようにして落下していった。 『あっはっは! 待って、これは反則でしょ!』 『ひーっ、待って。これはダメですって、もう間違い無く優勝ですわ』 『このネタで笑わない人はこの国にはいませんよ。ちょ、もう一回、スローで見せてくれませんか?』 『いやぁ、最後の最後でわからせてきましたね。これはもう文句なしの優勝です!!』 私は恥ずかしくて顔を両手で覆い隠した。あ、穴があったら入りたい。 『これはアレですか? 夕迅様ですか?』 『いえ、ネタの補足に書かれている内容だと、1日に放送されたばかりの陰陽師を見た時の奥さんだそうです』 『あー、なるほどね。ここで最新のネタを持ってきましたか。いや〜〜〜これはもう、文句なしの優勝です。俺の嫁って、もうそんなのタイトルの時点で笑っちゃいますよ。ネタもシンプルでわかりやすくて新鮮だし、ほんと、ありがとうございました!』 『本当にすごい新人さん達が出てきましたね。2023年の正月小ネタモノマネ王は、一般参加の白金あくあさんでした!!』 守田さんから優勝カップを手渡されたあくあは、本当に嬉しそうな顔で黛君と一緒に優勝カップを上に掲げる。 『カノーン! 見てるかー! 優勝したぞー!!』 カメラに向かって私に呼びかけるあくあを見て白目を剥きそうになった。 は……ハズカシイカラ ヤメテ……。 「あっははははははは、あははははははははは、だめ、これ、こんなのもう優勝です。あははははは。お嬢様、さっきの見ましたか? ふふっ、もう完全に! どっからどう見てもお嬢様でしたよ!! ぷーくすくす」 ペゴニアは机をバンバンと叩くと床に寝転がって腹を抱えて笑う。 ちょっと!? さっき笑ってもいいって心の中で言ったけど、いくらなんでも笑いすぎでしょ!! なんでよりにもよって、私のモノマネで大笑いするのよ。ねぇ!! ************************************************ 今回は多分、掲示板回なしでそのまま進みます。 カノンさんの反応が書けたので個人的にはもう満足しちゃいました。 もしかしたら後ひとつかふたつ番組か配信か何かやって、猫視点からのえみり視点に行きます。 その後に1週間くらいの短期集中でオーディション編を終わらせて、揚羽さん回かな。 1月はTwitterでも投稿したけど、ノクターン回も予定ではあるので頑張ります。 オーディション編、苦手な人は番外編で1日にノクターンやると思おうからそっちで楽しんでくれると嬉しいかな。 番外編の連載を挿絵付きで開始しています。 https://novel18.syosetu.com/n5397ih/ 作者のtwitterアカウントです。更新が遅れた時はこちらで連絡します。 https://mobile.twitter.com/yuuritohoney https://mobile.twitter.com/yuuritosub 上が本垢、下がサブ垢です。 アイドルオーディションの推し投票をできる場所を用意しました。 ※オーディションメンバーの詳細に関してはwikiか作者Twitterを確認してください。身長カップ数など書いてます。 https://customform.jp/form/input/140950 あくあとコラボして欲しいキャラや、ノクターン回についてのアンケートやってます。 よろしければどうぞ。 https://customform.jp/form/input/140130 wikiです。有志の皆様、ありがとうございます。 https://wikiwiki.jp/yuuritohoney/ クリスマス用の短編、ムーンライトでとあ注意。 https://novel18.syosetu.com/n5480hz/ 星水シロ、冬休みの宿題ちゃんとやった? 「ちょっと、あくぽんたん! まだ話は終わってないでしょ!!」 「先輩ストップ! なんで家に帰ったらもう来てるんですか!? ちょ、俺、今から配信あるんですよ」 小ネタモノマネ王を獲得して家に帰ったら、何故か玄関先で小雛先輩が仁王立ちしていた。 この人……本当にめちゃくちゃ暇なんだな。 どうやら、流石にあれくらいの事なら来ないだろうと思っていた俺の認識が間違っていたようだ。 俺は助けを求めるように愛する妻、カノンへと視線を向ける。 「ツーン」 なるほど、どうやらこちらもご立腹なようだ。 まぁ、カノンはチョロ可愛いから、後でにゃんにゃんしたらどうにかなるとして、問題はこの暇を持て余した大女優である。 「ほら、これ、先輩のおかげでもらえたようなもんですから。ね。これあげるからもう許して……」 俺は先輩に守田さんから貰ったトロフィーを手渡す。 「いらないわよ! それより、あんた次は私とでなさいよね!!」 「えー……」 「ちょっと! なんでそこで嫌そうな顔をするのよ! もっと喜びなさいよー!!」 「わかりました。出ます! 出ますから、ね? もう配信が始まっちゃいますから」 「最初からそう素直に言っておけばいいのよ。ほら、そろそろ配信なんでしょ。カノンさんの機嫌なら私が取っといてあげるから。ほら、行ってきなさいよ」 小雛先輩〜! 今日、初めて小雛先輩が来てくれてありがたいと思いました。 俺は感謝の気持ちを込めて小雛先輩に抱きつくと、頭で先輩の胸をぐりぐりする。 「ちょっと! 私のおっぱいに頭を擦り付けるな!」 「あ、すみません。小雛先輩のおっぱいだけは正義なんで、つい……」 「なんで私のおっぱいは別枠なのよ!」 「いや、だって……結構あるし……」 「すけべ! この、エロポンたん!!」 先輩、それだともうあくあのあの字も入ってないから誰だかわかんないです。 俺は小雛先輩に正月空気のせいではっちゃけすぎた事を謝る。 でも恥ずかしがる先輩の顔は貴重なのでありがたくいただきました。 「ふーーーん、小雛先輩、私より小さいけどあくあの好きな部分は私よりおっきいもんね」 カノンさーーーん!? あっ、これはダメだ。目からハイライトが消えてらっしゃる。 「ほ、ほら、こっちはどうにかしておいてあげるから。大丈夫。カノンさんはあんたに似て結構単純だから、どうにかなるでしょ」 「わ、わかりました。先輩、あとは頼みます!」 俺は小雛先輩に全てを丸投げすると、配信部屋へと逃げ込んだ。 こうなったら今晩はベッドの中で100回くらいキスして、1000回くらいは愛の言葉を囁いて許してもらうしかない。だからそれまでの間、よろしく頼みますよ! 小雛先輩!! 俺はPCの電源をつけると配信用のソフトを起動させる。 とあが用意してくれたチャット部屋に行くともうみんなが集まってた。 「ごめん。遅れちゃった」 「ううん、みんな、今来たところだし、時間内だから大丈夫だよー」 よかった。 配信は実際の現場と違って少し緩いのが良い所でもある。 企業とかの公式Vtuberとか案件のお仕事や大型イベントならまだしも、個人的な催しとかコラボならイベントの開始時間が遅れる事も珍しくない。今回はなんとか開始時間までに間に合ったけど、そういう緩い空気感もプライベートの集まりっぽい感じがあっていいところだとされている。 「それじゃあ。全員揃ったしはじめようか。みなさんどうもこんばんは。本日の司会を務めさせていただく大海たまです!」 今日、俺が星水シロとして参加するのは、Vtuber対抗、冬の宿題王決定戦という企画だ。 この企画を考えたのはベリルじゃなくて、たまちゃんこととあが考えた個人的な配信活動の一環である。 「えー、学生の皆さんや、学生だった皆さんならご存知の通り。冬といえば冬休み。冬休みといえば宿題ですね。そういうわけで、今日はVtuber対抗! 冬の宿題王決定戦をやりたいと思います!!」 パチパチパチ、みんなで手を叩いて拍手する。 「本日、この企画に参加してくれたみんなには既に冬休みの宿題の方を配布していて、前日までに全てのお題を提出してもらっています。それじゃあ、まず最初に今日のイベントに参加してくれたみんなの事を紹介するね! まずは、僕の親友、星水シロ!」 「シロだよ! お姉ちゃん達、冬休みだからってサボってないよね? 宿題をちゃんとやらない子にはお仕置きだよ!」 全国の先生達のためにも、ちゃんと宿題をやるように促しておく。 みんなだってお仕置きは嫌でしょ。 【お、お仕置きの内容を詳しく!!】 【あー、お仕置き、あー!】 【お仕置きされたいから宿題やったけど、やってない事にします!!】 【まだ宿題やってないけど、お仕置きされたいので宿題やりません!!】 【もう一回学生に戻って宿題サボるのでお仕置きしてください!!】 【先生にお仕置きはないんですか!?】 【私、学校の先生だけど、シロくんなら宿題やってきてなくても許します】 【むしろお姉ちゃん先生は、宿題を忘れたシロくんにお仕置きしたいな!】 あれー? なんか思ってた反応と違う。みんな、ちゃんと宿題はやろうよ。ね。 あと、最後のお姉ちゃん先生は個人的にどういうお仕置きをするのか知りたいので、後でDM送ってくれたりとかしないかな!? あ……でもDMはスタッフさんが全部チェックしちゃうんだよね……。 「そして僕のもう1人の親友! 豆打アン君です!」 「どうも。餡子大好き豆打アンです……」 「あれれ? アン君、テンション低くない?」 「さ、さっき、帰ってきたばっかりだから……」 大海たまと星水シロの親友、豆打アンの中身は何を隠そう黛慎太郎だ! ベリルエンターテイメントお笑い部門じゃなかった、Vtuber部門に所属する3人目のVtuberである。 ダウナー系のショタっこで、目の下にクマがある吸血鬼という設定だ。 【アン君、顔おねむじゃん!】 【お姉さんのお布団空いてます!】 【ああ、もういつもなら寝てる時間だから】 【どこかの誰かが巻き込んだりするから】 【お姉さんと一緒に夜更かししよ?】 慎太郎の配信画面を確認すると、アンの頭が左右にぐらぐらしてた。 大丈夫か!? 眠たくなったらあとは俺がどうにかしておくから、遠慮せずに寝ててもいいからなと裏でメッセージを送る。 「そしてここからはゲストの紹介だよ! お嬢様なら頭がいいでしょ! って事で、|十二月晦日《ひづめ》サヤカ先輩に来てもらいました!」 「おーっほっほ! 十二月晦日サヤカですわ!! 皆様ごめん遊ばせ!! 今日はたまちゃんに誘われて、皆様を蹂躙しに来ましたの! ふふふ、お嬢様というものを|理解《わか》らせて差し上げますわ!」 お嬢様キャラのサヤカ先輩は、俺が優勝したCreamRAWカップで敵チームのメンバーだった1人だ。 うーん、この声、つい最近もどこかで聞いた気がするんだよなあ。俺の気のせいか? 【はいはい、最初だけ最初だけ】 【そう言って、また、サヤカお嬢様が理解らせられるんですよね?】 【こーれ、今がピークです】 【高笑いも今だけ、最後いつも小声になっちゃうんだよな】 【今日もお嬢様の敗北を見に来ました!】 サヤカ先輩、めちゃくちゃリスナーに煽られてるじゃん……。 「回答者、最後の4人目はこの人! ホロスプレーの大先輩、鞘無インコさんです!!」 「よっしゃー! みんな見とるかー! 今日は、やったるでー!!」 インコ先輩は今、1番勢いのあるVtuberだ。 いつも配信ランキングではトップにいるし、乙女ゲーム配信ですごく頑張っていると聞いている。 【インコ、乙女ゲームから逃げるな】 【ウンコさん、乙女ゲームまだ?】 【なんで乙女ゲームやってないんですか?】 【もちろん終わった後に朝まで乙女ゲームするんだよね?】 【もうインコ以外、乙女ゲーム攻略を諦めてる件について】 ウンコじゃなくてインコでしょ! 女の子にうんこなんて言っちゃダメだよ! 「そして今回の宿題を作ってくれた人を紹介するよ! ベリルエンターテイメントVtuber部門より、今日がデビューです!! 忍足みつ先生です!!」 「ふはーっはっは、我が生徒たちよ! 講義の時間である!!」 みつ先生の中身はもちろん天我先輩だ。 先輩のキャラクターみつ君は、ギザ歯のショタっ子で大人サイズのブカブカ白衣と眼鏡をかけてるのが特徴だ。あと何故か悪魔の翼とツノ、尻尾がついてるけど、これはコスプレという設定である。 【みつ先生、マイクの音大きすぎ。ちょっと下げて】 【やったー! 4人目来た!!】 【4人揃ってシロたまアンみつ……】 【なんか甘いもの食べたくなった】 【白玉餡蜜が全員ショタなのは阿古社長の趣味ですか?(この発言は管理者天鳥社長によって不適切だと判断されたために削除されました)】 最後の人、コメント削除されてるけど大丈夫? 今日は特別に削除のラインを緩くしてるらしいけど、それでも削除されたって事は、この人はよっぽどの事を呟いたんだろう。それこそ触れちゃいけない何かに……。 「はい。そういうわけで今日はこの6人でやって行こうと思います! それじゃあ最初の宿題はこれだー!!」 たまちゃんは後ろにあるモニターを指差す。 [国語のドリル] パチパチパチ! みんなで手を叩いて拍手する。 国語のドリルなんて本当にいつぶりだろう。 「えー、それでは最初の問題を見てみましょう!」 たまちゃんの後ろにあるモニターに問題が表示される。 [餅は〜。〜の部分に入る言葉は何!?] あー、そういえばそういう問題があったっけ。 これ11月あたりに琴乃から問題をもらって、提出したのも12月なんだよね。 【これは簡単でしょ】 【みんな間違えないでしょ】 【インコ舐めるな】 【うんこのインコ頭舐めるな】 【ウチのうんこがすみません。先に謝っときます】 サヤカ先輩以上にインコ先輩が煽られてた。 いやいや、この問題は簡単でしょ。流石にこれを間違う人なんていないと思う。 「はい。これの答えは皆さんご存知の通り、餅は餅屋です! 簡単ですよね?」 俺はうんうんと頷く。 「でもね。1人だけ間違えちゃった人がいるんです」 たまちゃんの後ろにあるモニターに直筆の答えが映る。 [餅はあべ川] あー、これは普通に自分の好きなお餅の種類を答えちゃってますね。 誰、これ? 慎太郎、まさかお前……。 「えー、解答者はインコ先輩です!」 「なんでや! 餅はあべ川やろ!! それともあれか!? やっぱり磯辺か!?」 インコ先輩か……。すまん慎太郎。俺とした事が一瞬だけお前の事を疑っちまったぜ……。 【やっぱりインコはインコだった】 【※この中で1番最年長です】 【インコ、お前、Vtuberでほんと良かったな!!】 【知ってるか? これが乙女ゲーム攻略組の唯一の生存者なんだぜ】 【やっぱりインコに攻略を託すのは不安だ。嗜み〜早くやってくれ〜〜〜!】 たまちゃんがコホンと咳をたてる。 「えー、さすがというべきかなんというべきか、こういったことわざ問題に関しては、シロ君とアン君、それにサヤカ先輩はほとんど間違えませんでした。みんなストリーマーなんだからさ、もうちょっとウケを考えて答えてよう! その一方で流石はインコ先輩です! ウケ狙いのためにいっぱい頑張ってくれました。それではインコ先輩の解答を一気に見ていきましょう!!」 たまちゃんの後ろにあるモニターに、インコ先輩の解答一覧が表示される。 [遠くの親戚より近くのベリル] [一年の計は乙女ゲームにあり] [2階から森川楓] [森川楓に手を噛まれる] [泣きっ面に小雛ゆかり] [触らぬ小雛ゆかりに祟りなし] [鬼に小雛ゆかり] 2階から森川楓!? 鬼に小雛ゆかり!? 俺は画面を見て口をポカーンとあける。 う、うーん、でも触らぬ小雛ゆかりに祟りなしは正解にしてあげたいな。個人的に!! 【ごめんたまちゃん。これネタじゃなくてガチなんだ】 【さすがインコやで!】 【やっぱ頭のレート帯がうんこじゃねぇか!!】 【インコ先輩、後輩5人の口が全員ポカーンになってます】 【2階から森川楓って何www?】 【説明しよう! 2階から森川楓とは、乙女ゲームで2階にいたはずの森川楓が、選択肢によっては何故か窓ガラスを割って上から落ちてくる強制クソイベントの事です】 【2階から森川楓は草すぎるwwwww】 【乙女ゲームをプレーした人達は、泣きっ面に小雛ゆかりと触らぬ小雛ゆかりに祟りなしの2つに全員が頷いてそうwwwww】 【鬼に小雛ゆかりとかもう最強すぎだろ。せめて小雛ゆかりに金棒にして……。】 【なんで鬼が小雛ゆかり持ってんだよ。よく考えろ! 小雛ゆかりが鬼を振り回している方が自然だろ!!】 【1年の計は乙女ゲームにあり。年末年始も乙女ゲームやってる先輩は違いますね】 【遠くの親戚より近くのベリル。まさにその通りなんだよね。by黒蝶一派】 インコ先輩の画面を確認すると、なぜかインコ先輩の口もポカーンと開いていた。 「えっ!? これ、間違ってるんか!?」 「うん」 たまちゃんは困った顔で、正解の一覧を表示する。 それを見たインコ先輩は、混乱した表情で頭の上にクエッションマークをたくさん浮かべた。 「えっと、国語のドリルは特にこれといってなかったんだけど、一個だけ、これは晒しておかないとなと思った答えがあって……まずは問題を見てください」 たまちゃんは後ろにあるモニターを指差す。 [頭隠して○隠さず] ほうほう。そういや、こんな問題もあったなー。 「えー、ちなみにシロ君の解答はこれでした」 ん? 俺なんか間違ってたっけ? [頭隠して胸隠さず] えっ!? これって正解じゃないの!? 【これは仕方ないね】 【仕方ない仕方ない】 【中の人が出てきてるよ!! ちゃんと隠して!】 【なるほどなるほど、隠れないほど大きなのが好きなんですね】 【草w】 【ゆかりご飯:すけべ】 【乙女の嗜み:ふーん】 【月とスッポン:へー】 【ラーメン捗る:ぽろんいります?】 【ソムリエール:そんなにないけど私のでよければ……ポロン!(この発言は管理人TOOOKAに不適切だと判断されために削除されました)】 心なしか画面の向こうにいるジト目のたまちゃんの奥から、ジト目のとあが透けて見えた気がした。 「それじゃあ次の課題に行きます。国語のドリルにちなんで、次の課題は読書感想文です!! 読書感想文といっても実際に小説を読んで読書感想文を書くわけではありません。お題としてこちらが選んだ映像のシーンで、その時のキャラクター本人の気持ちを皆さんに考えてもらいました!!」 たまちゃんの後ろにあるモニターにお題の映像が映し出される。 マスク・ド・ドライバー、ヘブンズソード第8話より、神代と剣崎がファストフード店でバイトするシーンが映し出された。 『剣崎、俺のエレガントなポテートゥの返しと、完璧にマリアージュされた塩捌きを見よ!!』 無駄にかっこいいポージングでハッシュドポテトを作る神代が映し出される。 『神代……残念だが、ハッシュドポテトの提供は朝だけだ。あと、その無駄になったハッシュドポテトの代金はお前のバイト代から引いておくように後で店長に言っておく。悪く思うなよ』 『なっ、なんだと!?』 映像はここでストップする。 「はい。それではこの時の神代の心情を答えた皆さんの回答がこちらです。」 四分割された画面に俺達の解答が映し出される。 [星水シロ:本番で返しが失敗しなくてよかった] [豆打アン:何も考えてない] [十二月晦日サヤカ:ハッシュドポテトが朝しか提供しないなんて誰が決めたんだ? 我はそんな常識にとらわれたりはしない!!] [鞘無インコ:ポテトうまそうやな……あかん、お腹空いてきた] おっ、答えがバラけたな。それにしても慎太郎……お前、その答えはダメだろ……。 【アン君が結構辛辣で笑ったwww】 【何も考えてない。あると思います】 【何も考えてないはある意味真理でしょ】 【ゆかりご飯:アン君、君の隣にいるシロとかいう奴もきっと何も考えてないわよ!】 【シロ君の答えは神代じゃなくて中の人でしょ!】 【サヤカお嬢様、良い線いってるぞ!!】 【どうしたんだ? 今日のお嬢様が珍しくまともなんだが、何か変なもん食った!?】 【インコさぁ。それ、お前の感想だろ!】 【すみませんすみません。ウチのインコが問題の意味すら分かってなくてすみません】 【お嬢様以外、誰もまともに答えてなくて草w】 【ちょっと〜、みんな、みつ先生が悲しそうな顔してるよ! もっと真面目に考えてあげて!!】 モニターにしょんぼりとしたみつ先生の顔が映し出される。 初登場の時はテンションは、どこに行ったんですか? 「それでは先生、答えをどうぞ!」 「ただでさえ前のバイト代が0円なのに、今回のバイト代も0円になるのかという絶望」 神代、そんなに失敗してた設定だったのか……。今、初めて知ったよ。 ていうか、問題が難しいよ! こんなのわかるわけないってぇ!! 「というわけで正解者は0人です。それでは次のシーンをどうぞ」 映像がさっきストップされたシーンに戻ると、一時停止が解除されてその次のシーンが映し出される。 『好きなものを食え。神代の奢りだから気にするな』 『剣崎……くっ、気にするな。好きなものを食え!』 『冗談だ神代。もちろん俺が出す。だってお前、失敗しすぎて今日のバイト代なしだぞ』 『剣崎……!』 映像が再びストップする。 あれ? このシーンは問題にあったかな? 「はい。そういうわけで、みんなはさっきの答えを聞いた上で、今からリアルタイムでこの時の神代の心情について答えていただきたいと思います! 制限時間は3分、それでは、どうぞ!!」 うーん。ここは素直に感謝の気持ちでいいんじゃないかな。 俺はサラサラと解答を記入してOKのボタンを押す。 「時間だよ〜! それじゃあ、みんなの解答を一斉に見ていきたいと思います!!」 たまちゃんの合図でモニターに俺たちの解答が映し出された。 [星水シロ:剣崎、ありがとうな] [豆打アン:何も考えてないパート2] [十二月晦日サヤカ:剣崎、お前……。見つめ合う剣崎と神代、剣崎のさりげない優しさに触れた神代は……はわわわ。これ以上はいけませんわいけませんわ!] [鞘無インコ:こっちはまだ晩御飯食ってへんのにさっきから飯テロすな!!] 慎太郎!? 頼むから少しは先輩の気持ちを考えてやって! 流石になんも考えてないはない……よな? 【みんないい加減すぎるwww】 【先生、泣きそうになってるじゃん! みんなもっと先生の気持ちも考えてあげて!】 【あーいけません。お嬢様それはまずいです】 【ちょっと待って。急に動悸が……】 【お前ら正月に倒れるのはやめろよ!】 【インコ、飯食え!!】 【スタッフさん、インコにちゃんと餌付けしてあげて!!】 画面が切り替わると隅っこで体育座りをしているみつ先生の姿が映し出された。 ほらー、みんなが真面目に考えないから拗ねちゃったじゃん!! 「えっと……先生、正解の方をもらってもいいかな?」 「あ、うん。でも、みんなどうでもいいみたいだし」 「そんな事ないよ! ねぇ、みんな!!」 俺は何度も首を縦にブンブンと振った。 すると単純なみつ先生はみるみるうちに復活していく。 ふぅ、先輩が単純で助かったぜ。 「実は3日前からミスが多くて働いた分だけ天引きされてて1円もバイト代が出てないんだ。なんならついでに俺の飯を奢ってくれ。と、思っていたと聞いているぞ!」 いや、わかるわけないし! そんな裏設定があったなんて初めて知ったよ!! 【神代マジかよwwwww】 【知られざるヘブンズソードの裏側】 【なるほどね。あの回、やたらと神代が壁にもたれかかってたのはカッコつけてるんじゃなくて、空腹だったって事か】 【空腹説ウケるwww】 【という事はやたらと遠くを見るような目をしていたのは、空腹で意識が朦朧としてたって事!?】 【なんか色々と謎が解けてて草w】 【アン君の顔が混乱してて草www】 【そりゃアン君も混乱するよ!】 【シロ君! 可愛いお顔がホゲ川さんみたいになってるよ! 気をつけて!】 【お嬢様何ともいえない顔になってて草w】 【インコ! 涎垂れてるぞ!!】 【ラーメン捗る:くっそー、バイトの休憩時間終わった。ここまでか!】 読書感想文の企画が終わると、次は社会の問題だ。 普通、次は算数のドリルじゃないのかって思ったけど、そういう細かいところに突っ込んじゃいけない。 「それじゃあ、最初の問題、いっくよー!」 モニターに選択された問題が映し出される。 [世界3大美人を答えなさい] はっきり言って、この問題は楽勝だったね。 え? コレ、間違う人っているの? 「それではみんなの答えを見ていくね」 モニターに俺たちの解答が映し出される。 [星水シロ:白銀カノン、雪白えみり、白銀らぴす(10年後)] [豆打アン:クレオパトラ、小野小町、ミスコンの時のあくあ] [十二月晦日サヤカ:白銀カノンさん、雪白えみりさん、あくあお姉様] [鞘無インコ:雪白美洲様、白銀カノンさん、あくあお姉様] ちょ、あくあお姉様って何!? 【コレは仕方ない。あくあお姉様は最強だもん】 【シロ君は仕方ないとして、お嬢様やインコも普通にカノン様選んでるのウケる】 【やっぱりカノン様って美人なんだって理解らせられる私達】 【雪白えみりさんってさっきのモノマネ王出てた人じゃん】 【あの人、ガチの美人さんだったもんなー】 【えみりさん、ぶっちゃけ若い時の美洲様より美人だった】 【カノン様とえみりさんは私が見た中でもダントツの美人だと思う。でもいちばんはやっぱりあくあお姉様!!】 【あんな美人が本気で森川楓のモノマネするんだもん。笑わないのが無理だよ】 【待って、この解答ってだいぶ前だよね。って事は、シロ君とサヤカさんって以前からえみりお姉様を見た事あるの!?】 【あ……シロ君はラーメン竹子に行ってるから知ってるはず】 【雪白えみりさん、これは嫁、確定でしょ。誰のとは言わないけど】 【乙女の嗜み:何がとは言わないけど全部許します】 【嗜みwwwww】 【嗜み単純www】 【ソムリエール:国営放送のスーパーアナウンサー森川楓ちゃんは!?】 【アン君が真面目に答えてて草と思ったら、最後の最後でwwwww】 本当じゃん! よく見たら慎太郎の最後の答えが俺になってる!? え? 最後の1人が出てこなかったから、俺が見た中でいちばんの美人を書いたって!? へへっ、よせよ。照れるだろ。 「えっと、正解はインコさんです。本当はクレオパトラ、楊貴妃、小野小町が正解なんだけど、時代にそぐわないという事で教科書を選定する文部科学省がアンケートをしたところ、この3人がトップになりました。つまり、来年の教科書はコレに変わるので受験生のみんなは注意しようね! 多分、来年にはサヤカさんの解答になってそうな気がするから、こっちも正解でいいと思うけどな」 え? 待って? それってこの問題が出たら、俺は自分の名前を書かなきゃいけないの!? はっず、自分で自分の名前書くのはっず。って思ったけど、カノンも自分で自分の名前書かなきゃいけないのか。うん……。 「それでは次の問題です」 モニターに新しい問題が表示される。 [今度辞書に掲載される事が決まった国営放送のアナウンサー、森川楓さんが発した現代最高の名言とはなんでしょう?] コレわからなかったんだよなー。 楓が言った名言ってなんなんだろう。結構、番組とか見てるはずなんだけどな。 「コレは簡単でしたね。なんかシロ君だけは分かってなかったみたいだけど……」 えっ!? みんなこの問題わかったの!? 「みつ先生、答えの方をいいですか?」 「うむ! この国には白銀あくあがいる、だ!」 「正解です!」 え? 何それ!? ランウェイショーの時にそんな事を言ってたの!? 【これはイージー】 【日本国民が全員知ってる名言】 【後の迷アナウンサー、森川楓の誕生である】 【ぶっちゃけこの時の森川はまだマシだった】 【森川がおかしくなったのはスターズに行ったあたりから、あの辺からだんだんやばさが露呈してきた】 【ソムリエール:やっぱり森川さんはすごいな!!】 【こいつ恥ずかしくないのかなwww→ソムリエール】 【乙女の嗜み:なんか恥ずかしくなってきた】 【嗜み、気持ちわかるぞ】 あれー? みんな知ってたの!? 俺だけ? っていうか、これが名言って大丈夫!? 他にもっとこう、なんかあるんじゃないの? 知らんけど……。 「それじゃあどんどんやっていくよー!」 その後もしばらくいろいろな宿題の提出が続く。 「えっと、最後の課題は絵日記の絵です。今からみんなに描いてもらった絵を公開しようと思うんだけど、えー、まずはシロ君を除くみなさんの絵を見てください。ちなみにお題は今年の思い出です!」 おー、みんな、上手く描いてる!! 慎太郎が描いたのはこれ、初めて配信した時にみんなでゲーム内BBQした時の絵だな。わかるよ! 楽しかったもんな!! サヤカ先輩が描いたのは、伝説となったゾンビゲームの配信回かー。わかりますわかります。 そしてインコ先輩は何これ? え? 今の配信部屋!? 寝袋とか敷いてるけど、ちゃんとしたところで寝た方がいいよ! 「みんな、すごく上手に描いてくれました。ただ……ホロスプレーのスタッフさん! せめてベッドでインコ先輩を寝かせてあげてください!! お正月も大晦日も家に帰ってないのに、流石に可哀想だよ!!」 え? インコ先輩って年末年始一回も家に帰ってないの? すごいな。きっと自分の配信とかにもストイックなんだろう。同じ配信者として尊敬しちゃうな。 でも、スタッフさんはせめて家に帰らせてあげてよ。俺ですら年始はちゃんと家でみんなと過ごせたのに……。 「あ……ホロスプレーのスタッフさんによると、ベッドは手配中だそうです」 「やったでえええええええええ! これで硬い床ともおさらばや!!」 よかったよかった。 「はい、それでは最後にシロ君の絵を2枚公開するんだけど、ここから先はシロ君の代わりに先生が解答者に入ってください」 「うむ! 任せておけ!!」 「それじゃあ画面の前のリスナーのみんなも一緒になって答えを考えてね!!」 俺の描いた絵が画面にデカデカと表示された。 うんうん、自分でも上手く描けたなと思う。 【画伯キター!】 【ナニコレ?】 【月とスッポン:ごめん、なんもわかんない】 【ゆかりご飯:わかった! 牙があるから猫でしょ!】 【牙マジじゃん】 【ゆかりご飯さんすげー!】 【乙女の嗜み:尻尾があるけど太いから猫じゃなくて犬じゃない?】 【うおおおおおおおお!】 【小雛ゆかりX乙女の嗜みコンビならワンチャンこれ正解にたどり着けるんじゃね?】 【最強の2人が揃っちゃったか】 【この2人がいるなら勝てるぞ!!】 【ソムリエール:えっ? もしかしてちんちん!?(この発言は不適切すぎたので管理人TOOOKAの判断によって削除されました)】 えっ? みんなコレがわからないの? すごくわかりやすいと思うんだけどな。 「わかったぞ! コレはラクダだ!! 背中にぼこぼこのようなものが見える!!」 「みつ先生ぶー!」 「なぬっ!?」 「わかりましたわ! 口から何か出ているように見えますし。コレは、唾を吐くアルパカですわ!!」 「はい、サヤカ先輩もぶー!」 「残念ですわ……」 「ここは一旦、動物とかいう固定観念を捨てるんや!! わかった。暴れる野生の森川楓や!」 「んっんー。惜しい! 流石ですインコ先輩!!」 「なんやて!?」 「わかったぞ。これは地団駄を踏む小雛ゆかりさんだ!」 「あー! さすがアン君! もうコレはほとんど正解でもいいよね。それじゃあ、改めて聞くけど、シロ君、これは何?」 「街を踏み潰し火を噴く大怪獣小雛ゆかり先輩……じゃなくて、大怪獣ゆかりゴンです!! 前にゲーム配信した時に怪獣を作るゲームで作った大怪獣ゆかりゴン。みんなも覚えてるかなー?」 自分で言うのもなんだけど、コレは傑作だ。 この怒った顔でがおーっとしてる顔なんて最高にそっくりでしょ 【ゆかりご飯:よし。表にでろ! 全面戦争だ!!】 【ゆかりご飯さんこっわw】 【アン君すごーい!】 【アン君はシロ君の事がわかってるんだね!】 【うっ、動悸が……】 【誰だよ。小雛ゆかりと乙女の嗜みがいれば最強だって言った奴www】 【小雛ゆかりも嗜みもポンコツだったな】 【あの2人をもってしても難しかったか。アン君は本当によくわかったよ】 【言われてみたら何となく小雛ゆかりに見えるの草w】 【意外とそっくりじゃん。こんな感じだよwww】 【コレから小雛ゆかりさんの事をみてもコレが頭の中で浮かんできそうで草wwww】 【月とスッポンさんから12ヶ月分のサブスクが贈られました!】 【月とスッポンさん逃げて】 【それ後で怒られる奴w】 心なしか外で小雛先輩がギャーギャー言ってる声が聞こえる。 こんな事もあろうかと配信部屋の入り口をペゴえもんに守らせててよかった。 「はい。それじゃあ次で最後の問題にしたいと思います。どうぞ!!」 画面が切り替わると2枚目の絵が表示される。 はー、もうこれは簡単すぎでしょ。サービス問題すぎてごめんねみんな。 【史上最大の難問キター!】 【コレ世界七大問題か何かですか?】 【明らかに難易度が上がってて草w】 【えっ? マジでヒントが何もないじゃん】 【ゆかりご飯:こんなのわかるわけないでしょバカ!!】 【ゆかりご飯さんガチギレしてて草www】 【乙女の嗜み:ごめん。もう何もわからない】 【絵がぐちゃぐちゃしすぎなんだよね】 【多分、伝えたい情報がいっぱいあって、そのせいで絵が整理し切れてないんだと思う】 えっ!? わかりやすくするためにいっぱい描いたのが余計に仇になってたって事!? そんな……結構時間かけて描いたのになぁ……。俺は画面の前でしょんぼりした顔を見せる。 「コレはコスモだ!」 「みつ先生、ハズレー」 「いや、普通にわからん」 「アン君、諦めないで! 君が諦めたらもう誰もわからないよ!」 「ごめんあそばせ。わたくしも見当が付きませんわ……」 「うん。普通に考えてわかるわけないよね」 「わかった。大阪の街や! ごちゃごちゃしてるところがそれっぽいやん!!」 「うん。インコ先輩ありがとう。やっぱりみんなもわからないよね……。シロ君、解答を聞いてもいいかな?」 「えっと、コレはわかりやすいと思うんだけど、シロの友人あくあのためにスターズで歌ってくれた時のかっこいいたまちゃんです!!」 後で映像を見たけど、あの時のたまちゃんには痺れたし感動した。 コレがあくあとしてならカノンとの結婚をチョイスするけど、星水シロとしてならいちばんかっこいいたまちゃんを選んであげたかった。 たまちゃんもこのチョイスには感動しているんじゃないかな? 「シロ君。3ヶ月くらい口聞かなくてもいいよね?」 「え? なんで!?」 俺は意味がわからずに困惑する。 【乙女の嗜み:たまちゃんは怒っていいよ】 【あ、うん。選んだ題材のチョイスはいいと思うんだ】 【ごめん。化け物かと思った……】 【たまちゃんの気持ちもわかるけど、シロ君だって悪気があったわけじゃないから許してあげて!】 【もうこうなったら絵描き配信を続けよう。そして画力向上を目指すんだ!!】 【たまちゃん。心なしか嬉しそうな顔してるし、さっきのは冗談だと思う】 俺がオロオロしていると、たまちゃんが小さく舌を出す。 「ふふっ。嘘だよ〜。僕との思い出を選んでくれてありがとうね。でも、シロ君は本気で絵を描く練習した方がいいと思う。今度はみんなで絵描き伝言ゲームしよ」 「わ、わかった!」 そういえば前にマリア先生に俺の描いた絵を見せた時、これは芸術です。あまりにも難解すぎて常人では理解できないかもしれませんと言われた事があったな。 くっ、すまないみんな、どうやら俺の絵は人類には早すぎたようだ。 よーし、こうなったら沢山絵を描いてみんなに理解してもらえるように頑張るぞー。 「それじゃあ、今日の配信はこれにて終わりです! みんな、ありがとねー!」 「ありがとう!」 「感謝しますわ!」 「ほな。またなー!」 「みんな、ありがとう!!」 こうしてたまちゃんの企画、冬の宿題王決定戦を無事に終える事ができた。 俺は配信を閉じると自分の部屋から出る。 「ようやく出てきたわね。このあくぽんたん!」 あっ、やべ。大怪獣ゆかりゴンの存在を思い出した俺は、そっと配信部屋の扉をまた閉じた。 ************************************************ すみません。思ったよりイマイチだったかもしれません。 やりたい事が思ってた以上にできなかったというか、今回はとても難しかったです。 本当は出さずに違う話をとも考えたけど、間に合いそうにもないので供養のためにもコレを公開しておきます。 次の話、頑張ります。 番外編の連載を挿絵付きで開始しています。 https://novel18.syosetu.com/n5397ih/ 作者のtwitterアカウントです。更新が遅れた時はこちらで連絡します。 https://mobile.twitter.com/yuuritohoney https://mobile.twitter.com/yuuritosub 上が本垢、下がサブ垢です。 アイドルオーディションの推し投票をできる場所を用意しました。 ※オーディションメンバーの詳細に関してはwikiか作者Twitterを確認してください。身長カップ数など書いてます。 https://customform.jp/form/input/140950 あくあとコラボして欲しいキャラや、ノクターン回についてのアンケートやってます。 よろしければどうぞ。 https://customform.jp/form/input/140130 wikiです。有志の皆様、ありがとうございます。 https://wikiwiki.jp/yuuritohoney/ クリスマス用の短編、ムーンライトでとあ注意。 https://novel18.syosetu.com/n5480hz/ 皇くくり、スペシャリスト白銀あくあの本質 1月3日、オーディション合宿も残すところあと1日。 1月5日には、ついにオーディション本番を迎える。 今日は休憩時間にみんなで集まって、あくあ様が出演するテレビを全員でみる事になった。 【スペシャリスト 白銀あくあの本質】 著名人やスポーツ選手などに密着してその本質に迫る国営放送の番組だ。 過去には森川楓アナウンサー、ベリルを代表して桐花琴乃マネージャーに密着した番組が放送され、かなりの視聴率を稼いだと聞いている。聖あくあ教の情報筋によると、あくあ様に続いてカノンさん、天鳥社長あたりにもオファーを出していると聞く。 ちなみにオーディション前に私のところにもオファーが来たけど、オーディションの勝負をフェアにするために突っぱねたわ。 私はお母様と一緒。欲しいものは全て自分で掴み取る。なんでも好きなもの、望むものが与えられるからこそ、私は、いいえ、皇は六家のトップとして自らの価値を証明するために自らの力を誇示し続けなければならない。 そのためには普段から、相手はどれだけ歳が離れた人だろうと舐められないようにしなければいけないと教えられた。 『ねぇ? 例のマッチポンプ……じゃなかった、マッチングアプリ? とかいうソフトの開発はどうなってるの?』 『え、あ、う、実はそのー、開発の方がですね。えーと、遅れてまして、ゴニョゴニョ……すんませんでしたぁ!!』 この国の総理が私の前で秒速土下座をするのを見て微妙な気持ちになる。 別に煽ってるわけじゃないけど、そうやって普通に頭を下げられる貴女の事を尊敬するわ。 昔、私が間違った事をしてごめんなさいと言おうとしたら、黒蝶の前党首達からは、皇の者が頭を下げてはいけませんと止められた事がある。それ以来、私は誰かに対して頭を下げた事がない。 それなのにこの総理や友達のためなら頭を下げられるえみりお姉ちゃん、この世界で私以上になんでもできて自由が許されてるあくあ様が、自らの理想とする世界を目指して頭を下げてる姿を見るとかっこいいなと思う。 今日はそんなあくあ様の事をもっと深く知る事ができるとあって、私は目の前の画面に集中する。 【白銀あくあの朝は早い】 ランニングで汗を流すあくあ様の姿にキュンとする。 引き締まった体と精悍な顔つきは、やはり日々の弛まぬ努力のおかげなんですね。 ああ、なんてストイックなのでしょう。素敵! 【我々は問いかけた。アイドル白銀あくあにとってトレーニングとは何かと……】 椅子に深く腰掛けたあくあ様の姿が映し出される。 スーツにサングラス!? あれ? このサングラス、つい最近、誰かがかけていたのと同じもののような気がします。 『もう1人の自分と向き合う事……じゃないですかね?』 汗を流し苦しい表情で筋力トレーニングに励むあくあ様の姿が映し出された。 でも、そんな苦しい時なのに、あくあ様はいつだって笑顔を見せてくれます。 苦しい時にこそ笑顔を絶やさないという、アイドルに必要な事を教えられた気がしました。素敵! 決して隣にいた桐花マネージャーの大きなおっぱいが、激しく上下に揺れていたからじゃないと自分に言い聞かせる。 【白銀あくあにとって食事とは?】 あら、美味しそうな和食ですね。 ペゴニアさんも料理がうまいけど、あくあ様の料理の腕前も中々のものだと聞きます。素敵! 『意外……ですか? 実はもっと節制した食事をしていると思ったでしょ?』 再びスーツにサングラス姿のあくあ様が映し出される。 すごくらしくない感じしかしないのですが、これは番組の指示ですか? 『白銀あくあに取っての食事は感謝なんです。野菜を育ててくれた農家の皆さん、畜産を育ててくれた畜産家の皆さん、お魚をとってくれた漁師の皆さんへの感謝、そしてそれらを育てた大自然への感謝。料理はそれらを美味しく頂く事への儀式みたいなものなんですよ。旬の物、食べたい物を美味しく食べる。それこそが感謝の体現なのです。もちろん私のように体型をキープするためにはある程度の節制は必要ですよ。でも食事はやっぱり楽しまないとね。それが白銀あくあの流儀です』 さすがはあくあ様、常に感謝の心を忘れていません。素敵! あくあ様って結構食いしん坊さんなんだとか、あ、可愛いなとか思っていた自分が愚かに見えます。 それに食事でストレスを溜めないというのも重要な要素だと思いますわ。 だって、あくあ様には長く生きて欲しいもの。 【アイドルとしての原動力】 聖あくあ教のナンバー8、神狩りのんさんが運転する車に乗ったあくあ様は、移動の最中に会社へと送られてきたファンレターを読んでおられました。 『送られてきたファンレターは、俺にとっては大事な宝物です。これはさっきの食事にもかかっているのですが、人間、生きるためには栄養が必要なんですよ。その栄養を摂取するために必要な行動が食事なんです。アイドルにとってのパワーの源はファンの熱なんですね。そしてその熱を摂取するためにファンレターがあるんです』 なるほど……あくあ様が添付されていた写真の方ばかりをチラチラ見ていたように見えたのは、きっと私の気のせいですね。 だってすごくキラキラした純粋な目でファンレターを見ていましたもの。 ああ、ファンの事をちゃんと考えてくれるなんて、あくあ様はやっぱり素敵! 【白銀あくあの宝物】 学校で黛慎太郎さんや猫山とあさん、会社で天我アキラ先輩とふざけ合う姿が画面に映し出されました。 年相応なあくあ様の無邪気なお姿を見ていると、何やら変な気持ちになりそうです。ああ! きっとこれが母性というものなのですね。なるほど、母になるって感情が少し理解できた気がしました。 『俺にとっても、アイドル白銀あくあにとっても、3人と出会えた事はとても大きな事だと思います。同じ夢を見てくれる友人がいて、志を共にしてくれる仲間達がいる。そして俺たちをサポートしてくれる頼りになる大人の人達には感謝しかありません。そう、白銀あくあの人生そのものが感謝なんです。それこそ今まさに、俺はお姉さん……鬼塚アナにも感謝していますよ』 『えっ? 私?』 インタビュー役を務めていた鬼塚アナウンサーの驚いた顔がカメラに映し出される。 あくあ様がシャツを着た鬼塚アナウンサーの胸の膨らみをガン見してた気がするけど、きっと私の目の錯覚でしょう。今日はいっぱいダンスの練習をしたから疲れているのだと思います。 『だからこそ、この環境に甘えすぎちゃいけない。俺はベリルで孤立してるんです。あえてね』 後ろの方から、またあくあがカッコつけて何かやってるというとあさんの声が聞こえてきた。 『あくあ〜、天我先輩がみんなでお好み焼きとかもんじゃ食べたいって〜!』 『おー、わかったー!』 あくあ様は再びカメラの方へと振り向くと、少し恥ずかしそうに咳払いした。 『俺はベリルで孤立してるんです。あえてね』 どこが孤立しているのか全くわかりませんけど、あくあ様のキメ顔がかっこいいから素敵! 後ろの方から、とあさんのあくあがみんなから孤立してる時は、おっぱいにデレデレしてる時だけだよという声が聞こえてきた。 あくあ様のためにも、国営放送に後でそこはちゃんとカットしてあげなさいよって苦情のメール入れとかなきゃ。 『あと、天我先輩のサングラスで遊んじゃだめだよ』 『あ、うん』 ああ、どこかで見た事があると思ったら、昨日の小ネタモノマネ王で黛さんが着用していた天我先輩のサングラスと一緒なんだ。 その後は真剣な表情で打ち合わせをしたり、みんなと合わせの練習をしたり、個人レッスンをしたり、新しい振り付けを一瀬先生と一緒になって考えるあくあ様の真面目な姿が映し出される。素敵! 「ここにきて急に真面目になった」 「最初はおっぱいのスペシャリストかと……」 「アイドルやってる時はちゃんとかっこいい」 「でもカッコよくない時のあくあPが好き……」 「アイドルのファンとしてはかっこいいあくあ様の姿が見たいけど、あくあ様のファンとしてはかっこよくないあくあ様が見たい。つまりどっちの姿も見れて嬉しい!」 皆さん、ヒソヒソ話をするのは結構ですが、ちゃんと聞こえないように話してくださいね。 あと、らぴすさんはあくあ様の妹君なのですから、もう少しこうしゃんとしてください。なんというか、うちの兄様がいつもすみませんみたいな顔しないでくださいませ! 【スターの休息】 家に帰ってきたあくあ様をカノンさんが出迎える。 おかえりの熱い抱擁に、周りからは驚きの悲鳴が聞こえてきた。 わ、私、まだ中学生なのに、見てもいいのでしょうか? あまりの刺激の強さに横になる女性スタッフさんもいました。 『何事においても休息は重要です。どんな人間でもずっと走り続ける事はできませんから。だから立ち止まってもいいんです。後ろに戻ったっていいんですよ。立ち止まったらそれは次へのダッシュのための休憩で、後ろに戻ったらそれは次に走り出す時のための助走なんです。だから息抜きの時間は大事にしないとね』 ここでインタビュワーの鬼塚アナが思い切って、あくあ様に休日の趣味がないかと聞きました。 『ありますよ。実は最近ハマってる事がありましてね、こちらにどうぞ』 あくあ様の案内で別のお部屋へと向かいます。 メイドとして忍び込んでいる風見りんさん、くの一から報告のあった通りの間取りのようですね。 私も将来、あくあ様の嫁になる身、来るその時のために、未来の我が家の間取りを覚えておくのは当然の事だと言えます。 『どうぞ』 案内された部屋の中には、たくさんのキャンパスとそこに描かれた何かがありました。 『実は最近、絵を描く事にハマっているんです』 え? 絵? そこに描かれているのが何なのか私には理解しかねますが、著名な芸術家達が前衛的だと評していたことからきっと素晴らしい絵なのでしょう。うんうん、きっとそうに違いありませんわ。素敵! そんな私にも唯一わかるのは、描かれていた字くらいだ。 あくあ様の字は達筆だけど、サインとかの時によくわからない珍妙なマークみたいなものを入れられるとわからなくなります。夏コミの時もそれでみんなが混乱しました。 えっと……画狂少年マジ……卍? 白銀あくあではなくて? 『この画狂少年マジ卍は、アイドルではなく画家としての俺の名義です。熱棒ヌレヌレとどっちにしようか悩んで最終的にこっちにしました』 あくあ様はカメラに向かって、いつか自分の描いた絵で個展を開きたいと言ってました。 なんでもマリア先生……聖あくあ教のナンバー7のように、絵で誰かの心を温かくしたいと思ったそうです。 その時の熱とキラキラした目を見て胸がキュンとする。 何をするにもいつだって本気のあくあ様はやっぱり素敵です! 【アイドル、白銀あくあとは?】 ライブの舞台袖が映像に映し出される。 これはこの前のクリマスイベントの時ですね。 さっきとは一転して本気のあくあ様のお顔が胸に刺さります。 「くっ、アイドルをやってる時がカッコ良すぎて、絵が変でも許しちゃう」 「むしろかっこいいあくあ様を見てると、あの奇怪な絵も本当はすごいんじゃって思っちゃう」 「もうおっぱいのスペシャリストでも、熱棒ヌレヌレでも、かっこいいから全部受け入れます」 「かっこいいあくあ様を見て、熱のこもった私のお豆さんも濡れ濡れです」 最後の奴は摘み出しなさいと、私は聖あくあ教の信者のスタッフに指示を出す。 全く、あくあ様のお耳にそんなお下品なワードを入れるわけにはいきません。 『そもそもアイドルって何なんでしょうね。逆に聞きたいです。鬼塚さん、アイドルって何ですか?』 『えっ? あ……確かに、そう言われるとなんだろうって思います。私たちを楽しませてくれるというか、元気づけてくれるというか、そういう存在に近いんじゃないかな?』 『ありがとうございます! 俺はね。思うんですよ。アイドルって人によって、ファンの人達が求める事がそれぞれに違うんじゃないかなって、だから全部が正解だし、答えは一つじゃないって思うんですよね』 あくあ様の真剣な横顔が映し出される。素敵! 一呼吸置いたあくあ様はカメラに向かって優しく微笑む。 『自分の理想とするアイドル像、そしてアイドル白銀あくあとは何なのか、俺の人生はまだそれを探す旅の途中だと思ってます』 きゃー! かっこいい! 素敵!! その後はライブの映像や舞台袖で忙しくするあくあ様の映像が流れる。 ほんの少し前にここで同じものを見ていた時の現場に漂う空気を思い出して、背筋にピリッとしたものが感じられました。 【最後に、あなたにとってスペシャリストとは?】 スーツ姿のあくあ様が映し出されました。 サングラスがないところを見ると、どうやら天我先輩に返したようです。 『……アクア、シロガネって言いたいところだけど、俺は俺の理想とする俺にはまだ程遠いんですよね。だけど目標とする人ならいます』 これが役者としてなら小雛ゆかりさんなのだろうけど、アイドル白銀として目標にする人がいるなんて初耳です。 思わずそこにいた全員が顔を見合わせました。一瀬先生や甲斐さんも驚いていたから、きっと誰も知らなかったんだと思います。 『明星リリィ。多分、誰も知らないと思いますよ。俺も探しましたから』 誰? 私は近くにいた聖あくあ教の信徒に視線で合図を送る。 十二司教の1人、ハイパフォーマンスサーバーであればすぐにわかるはずです。 あくあ様の憧れの人物、なんとしてもこの私が皇の全力を持って見つけてみましょう。 最悪の場合は法務大臣を呼び出して戸籍謄本のデータベースにアクセスしてでも……いや、アイドル用の偽名だと見つからない可能性もあるのか。それだと少し難しいかもしれませんね。 『探しましたから? えっ? それってもしかして動画か何かでは見たけど、どこにいるのか見つからなかったっていう……?』 『ま、そんなもんです』 あ……これは嘘をついている時の顔だ。 あくあ様の演技力もあって誰も気がついてないけど、幼い時から鍛えられてる私は嘘を見抜く目がある。 だから私は揚羽お姉ちゃんや、えみりお姉ちゃんがすごく良い人だって知ってます。 『あくあー、天我先輩が、広島風と関西風の両方食べたいって〜!』 『わかったってば! 今、収録中なんだけど……』 あくあ様は再びカメラに視線を向けると、いつも通りの優しい顔を見せてくれた。 『というわけで、もう待ちきれない人がいるみたいなんで、ここまででいいですか?』 『はい! 今回はありがとうございました!!』 『こちらこそありがとうございました! 放送される日を楽しみにしてます!』 あくあ様は席から立つととあさんの声が聞こえてきた方へと歩いて行った。 『あっ、やべ、白いスーツだとソースが跳ねたら大変だ。とあー、今からダッシュで着替えるから、天我先輩にもう少し待ってって言っておいてくれー』 『そもそもあくあが白スーツ着てたのなんて結婚式以来だよ。そんな服、普段は着てないのに、今日はどうしちゃったのさ……』 『いや、格好つけようと思って……あと、ジョンから貰ったけどこういう時にしか着る機会がないんだよ』 映像はそこで終わった。 なんか最後が締まらない感じだったけど、その後に流れたED曲をピアノで弾くあくあ様の映像がカッコよかったのでやっぱり素敵! 「はー、なんか緊張してきた。明日で合宿も終わって、明後日にはオーディション本番なんだよね?」 天宮ことりさんが机に突っ伏す。緊張した様子はあるけど大丈夫そうだ。 「せやで。受かった子達は翌日には、そのままベリルのアイドルとして餅つき大会と初詣に参加やろ」 七瀬二乃さんは普段通りだ。緊張した様子はない。 「みんな明日の合宿が終わった後はどうするんだ? 私はメアリーだから近いけど、直前まで練習したいからここに残ろうと思う」 桐原カレンさんは平静を装っているが、だいぶ緊張をしているように見える。 フォローが必要かなと思ったけど、キャプテンのことりさんが気がついてそうなので任せておいていいだろう。 「近場の人は一時帰宅できるって聞いてるけど、うちは帰らへんよ。実家大阪やし、千葉の寮に帰るのも面倒だし、東京に樋町……知り合いのねーちゃんが今、きてるらしいけど、他人が寝れるような場所じゃないらしいしな。それに、ギリまで練習したいし」 「私は家が秋田だから、とてもじゃないけど帰れないよ。それに私もギリギリまで練習してたいし……でも、今年で卒業だから、ベリルに合格したら上京するんだー! ね。くくりちゃんはやっぱり家に帰るの?」 私はジュースをストローで飲むと、一呼吸置いてから口を開く。 「ここまできたら、最後まで残るわよ。それに……みんなが残るなら私1人だけ帰れるわけないじゃない」 「そっかー」 ことりさんはニコニコした顔で私に向かって微笑みかける。 私はそれを無視するように再びストローでジュースを飲む。 「なんか、ここにきて私、くくりちゃんの事がわかるようになってきたなー」 私はさらにプイッと顔を背けるとジュースをチューチューした。もう中身は空だけど、溶けた氷の水を飲んでるの。なんか文句あるって雰囲気を出しておく。 「悪いけど、話したいなら3人だけでどうぞ。私はもう行くから」 そういって私は席を立つと、とある人のところに向かう。 はっきり言ってアイドルオーディションなんて余裕だと思ってたけど、この私を以ってしてもまだ足りない。 個人としての総合力、ダンスや歌唱力などを見ると、チームBのキャプテンことりさん、チームCの巴せつなさん、星川澪さん……それにあくあ様の妹のらぴすさんと、チームDの猫山スバルさんの5人が私と同じくらいだと思う。 だからここら辺が相手なら、本番でも勝てない事はない。ことりさんは同じチームの仲間だけど、合否は個人なので仲間であり競い合うライバルでもある。だから彼女にも勝たないといけない。 問題はそれよりも上だ。チームAの那月紗奈さんの事をずっと観察していたけど、隙が一つもない。完全無欠のアイドルと言っても過言ではないだろう。 例えるなら素人の中にいきなり月街アヤナさんクラスが来たのだ。いや、流石にそれはと思うかもしれないけど、同じオーディションに参加している人達ならこの気持ちがわかるはずです。それくらい彼女はダンスでも歌唱力でも圧倒的でした。 でも、本当にやばいのは彼女じゃない。 チームCのキャプテンでセンター、祈ヒスイさん。歌唱力とかダンスのレベル以前に、彼女をみていると、たまにあくあ様と姿が重なって見える時があります。その姿は偽物の白銀あくあ、山田丸男さんの比ではありません。 最初は私の気のせいかと思ったけど、他の人達やスタッフさん、それに一瀬先生や、モジャ先生、天鳥社長、桐花マネージャーらの反応を見て、自分だけじゃない事に気がつきました。 つまり私達は女性アイドルのトップに君臨する月街アヤナさんクラスの那月紗奈さんと、あのアクアシロガネこと、アイドル白銀あくあの完全コピー、いや、もう1人の白銀あくあこと祈ヒスイさんと比べられ、競わないといけません。 審査の基準点があの2人になるなら、残り2日で勝てない事はもうみんなわかってる。これがあくあ様なら、残り2日でどうにかしちゃうんだろうけど、私達はあくあ様とは違う。だから、どこか一つでも彼女に勝たないといけない。 そのために私ができる事は一つだ。 「失礼します」 私は私のために……あと、ほんの少しだけ苦楽を共にしたチームのために、振付師の一瀬水澄先生のいる部屋を訪ねた。 ************************************************ あれ? 番外編とキャラ違うくないって思った人へ。 あっちはメスガキモード、くーにゃん仕様のくくりちゃんです。 ちなみに画像の見た目も仕草も表情もくーにゃん仕様です。素のくくりちゃんはメンヘラ地雷系ファッションなので……そうですね。アイ○スの冬○子さんみたいなのを想像して頂ければと思います。 でも中身はこんな感じなので、番外編のノクターンも結構内心はドキドキしてたと思いますよ。 その上で、もう一度読むと2度美味しいかもしれません。 そして番外編は、昨日の時点で更新してます。 メスガキくくりちゃんとのノクターンが見たい人は番外編にどうぞ。 番外編の連載を挿絵付きで開始しています。 https://novel18.syosetu.com/n5397ih/ 作者のtwitterアカウントです。更新が遅れた時はこちらで連絡します。 https://mobile.twitter.com/yuuritohoney https://mobile.twitter.com/yuuritosub 上が本垢、下がサブ垢です。 アイドルオーディションの推し投票をできる場所を用意しました。 ※オーディションメンバーの詳細に関してはwikiか作者Twitterを確認してください。身長カップ数など書いてます。 https://customform.jp/form/input/140950 あくあとコラボして欲しいキャラや、ノクターン回についてのアンケートやってます。 よろしければどうぞ。 https://customform.jp/form/input/140130 wikiです。有志の皆様、ありがとうございます。 https://wikiwiki.jp/yuuritohoney/ クリスマス用の短編、ムーンライトでとあ注意。 https://novel18.syosetu.com/n5480hz/ 掲示板民、初売り争奪戦。 【藤百貨店?】福袋争奪戦本部【ベリルショップ?】 4 ななし こちら、藤百貨店前待機中。 冬なのにメスの熱気で暑い! どうぞ。 6 ななし >>4 こちら、ベリルショップ本店前で待機中。 発情したメスばかり了解、どうぞ。 8 ななし >>4>>6 渋谷店全く同じどうぞ。 10 ななし このやりとりなんなんw 13 ななし >>10 もうすでに戦いは始まってるってことだよ。 15 ななし くっそ、後ろの女の乳がデカすぎてぐいぐい押される!! 17 ななし >>15 あるある。こっちも乳がでかい女に圧迫されてます。 おまけにみんなデカいし。180cm以上Hカップ以上のメスに四方八方囲まれたら男の子なら泣くぞ。 19 ななし >>17 あくあ君なら喜びそう。 20 ななし >>17 1人だけ喜びそうな人がいるじゃん。 ほら、私たちが大好きなあの人だよ。 21 ななし >>17 あー様なら定期。 24 ななし >>19-21 さすがスレ民、あくあ様へのわかりみが深い。 26 ななし 東京どないなっとんねん! 人多すぎやろ!! 今日だけでうちの乳で10人はキャッチしたで! 28 ななし >>26 乙女ゲームから逃げるな。 30 ななし >>26 もうインコはバレてるんだからそろそろコテハンつけろ面倒くさい。 ホロスプレーからは怒られそうだけどwwwww 31 ななし >>26 もしかしてさっきぶつかったおっぱいですか? 33 ななし >>26 おい! さっき、私にぶつかったおっぱい、お前だろ!! 36 ななし 藤百貨店とベリルショップのチラシ情報持ってる人いませんか? 39 ななし >>36 藤百貨店 夕迅様福袋、ゆうおに福袋、陰陽師福袋、ヘブンズソード福袋 各3000円、おひとり様一点限り。 今日から貴女もトップアイドルのお嫁さん!? 白銀カノン様コラボ、嫁コーデファッション 1Day福袋 1万円 7day福袋 10万円 ※数に限りがございます。抽選制、抽選結果は後日発表 今日から貴女もトップアイドルの彼女!? 白銀あくあ様が各ショップにて本気で選ばれた俺の理想のデートコーデファッション パパとデート編、対象は小学生 お兄様とデート編、対象は中学生 同級生とデート編、対象は高校生 弟君とデート編、対象は大学生 後輩君とデート編、対象は社会人 息子君とデート編、対象は30代以上 孫とデート編、対象は50代以上 値段や購入方法はこちらにてご確認ください。 陰陽師展開催 晴明、道満、崇明、蜜姫、四の姫、二の姫、玄上、火消しの森川らの衣装や写真パネルを展示してます。 撮影自由、入場料無料、期間は1月中になります。 カードをお持ちのお客様で、お買い物をされた方限定でお年玉くじがあります。 当選者の発表と当選した賞品は発送をもってかえさせて頂きます。 例、サイン入りグッズ、ライブチケット等。 40 ななし >>36 ベリル公式ショップ オンリー福袋 白銀あくあ、猫山とあ、黛慎太郎、天我アキラ、星水シロ、大海たま ※各種1000円、3000円、5000円、1万円でご用意、おひとり様一点限り。 全員集合福袋 ※1000円、3000円、5000円、1万円でご用意、おひとり様一点限り。 ベリルくじ おひとり様1回限り/500円 ※500円以上のグッズが当たります。当たりはサイン入りグッズ。大当たりは何が出るかのお楽しみ! ベリル詣 和服姿の所属タレントの看板と一緒に記念撮影ができます。 1月限定、期間中はずっとパネルを設置しています。 陰陽師とのコラボでショップ内に白銀神社、天我寺を4月まで設置してます。 お参りした方には、サイン入りお札をプレゼントします。 丸の内本店等、47都道府県の一部の店舗ではかなり大きなものを設置してます。 詳しくはこちらにて記載。 なお、くじとお賽銭は全て白銀財団を通じて寄付させていただきます。 43 ななし >>39-40 Thx! 45 ななし >>43 3が日限定で喫茶トマリギのドリンク注文でモーニング無料。 ラーメン竹子の味玉サービスも忘れずにな。 おまけに今日限定でどっちも藤百貨店に出店してる。 47 ななし >>45 まじかよ! 行かなきゃ! 49 ななし こちら、藤百貨店入口前、そろそろ開店しそう。 あと、入り口前に設置した大型ディスプレイでなんかするっぽいです。どうぞ! 52 ななし >>49 そういうの待ってたんですよ。 55 ななし うおおおおおおおおおおおおおおお! 57 ななし >>55 どうしたどうした!? 58 ななし >>55 報告求む。どうぞ! 61 ななし >>57-58 陰陽師メンバー1人ずつによるあけましておめでとうございますの映像だった!! あと、ステージで本人じゃないけど衣装を着たダンサーの人たちが例の歌をダンス付きでやり出した。 64 ななし >>61 最高じゃねぇか。どうぞ。 65 ななし >>61 ありがとう。 それとベリルショップ本店前でも開店準備始めましたどうぞ。 68 ななし あー、ワクワクしてきた。 70 ななし ギリ並べたけど、前が全然見えない。 整理券さえ持っていれば列抜けしていいらしいから一旦離れようかな。 73 ななし 人数制限上限来てないところまだある? 76 ななし >>73 多分ない。 77 ななし >>73 藤百貨店は立川も上限きたから多分もうない。 80 ななし ベリルショップも情報を集めた感じどこも上限達したぽい、 今回はネット抽選じゃないからみんな本気だったな。 82 ななし こちら、本店ショップ! 巫女服の姐さんを発見!! ヘルプスタッフなんだろうけど、なんで巫女服? どうぞ!! 84 ななし >>82 マジ!? 85 ななし >>82 詳細希望。 88 ななし >>84-85 白銀神社のスタッフやるっぽい。 乳がデカくで巫女服から溢れそう。 90 ななし >>88 ふーん、姐さん、えっちじゃん。 92 検証班◆07218KADO6 >>88 こーれ、正月からスケベ確定です。ぐへへ。 95 ななし >>92 今日いないからって調子に乗ってたらお前また怒られるぞ。どうぞ。 96 ななし >>92 捗るはどっちに並んだの? 99 検証班◆07218KADO6 >>96 こちら正月からバイト、どうぞ……。 102 ななし >>99 泣いた。 103 ななし >>99 お正月から働けるなんて偉い!! 104 ななし >>99 正月からちゃんと金欠で草w 106 ななし こちら藤百貨店新宿店、開店確認! 開店確認! 列が進み始めました。どうぞ!! 108 ななし >>106 うおおおおおおおおおおおおおおおおお! 109 ななし >>106 こちらベリルショップ本店! 同じく開店しました。どうぞ! 112 ななし おおおおお、おっぱいに押されるうううううう! 114 ななし こちらベリルショップ本店、入り口付近。 勇み足になったファンが姐さんに睨まれて大人しくなる。どうぞ。 117 ななし >>114 草wwwww 118 ななし >>114 ちゃんと教育が行き届いているんだよなぁwww 121 検証班◆010meTA473 みんな楽しそう。いいなぁ。 124 ななし >>121 お前はゆっくり家で休んでろ! むしろもう一歩も動くな!! 126 ななし >>121 1番の当たりくじ引いてるんだから、それで我慢しろ!! 129 ななし みんな嗜みに当たりが厳しいのか優しいのかwwwww 131 ななし こちら藤百貨店本店、仕事中の森川を発見! どうぞ! 134 ななし >>131 こちら自宅、今、そのニュース見てますどうぞ。 137 ななし はぁ!? 140 ななし >>137 こちら現地組、どうした? どうぞ。 144 ななし >>140 こちら、テレビ前、森川があくあ様コーデのデート服着てたどうぞ!! 147 ななし >>144 ふざけんなって言いたいけど、中身の参考になるからありがたい。 何処の買ったかわかる? 149 ななし >>147 アナウンサーがよく着てるハイデマリーのワンピ。鬼塚アナとお揃いで買ったんだってさ。 20万くらいするくっそお高い奴だけど、なんと3万の福袋にこれも入ってて、他に4点入っているらしい。 ちなみに森川アナが着てるのは福袋じゃなくて私服だそうです。 それがあくあ様の選んだコーデ服とたまたま被ったみたい。 152 ななし >>149 今、目の前で確認した。みんなハイデマリー目指して走ってる。 くっそ、藤百貨店め! メスの心情を利用しやがって!! 153 ななし >>149 ハイブランド興味なかったのに、お得感強すぎて狙いに行きたくなる。 155 ななし >>153 諦めろ。もう手遅れだ! さっき、私の目の前で最後の一個が持って行かれた。 157 ななし やったああああああああ! ハイデマリー最後の服袋ゲットおおおおおおおお! 160 ななし >>155 おい! お前の前で袋持って行った奴が>>157にいるぞ。どうぞ。 161 ななし >>155>>157 さすが掲示板民、何処にでもいる。 163 ななし >>155>>157 最後にギリ買えた人も、ギリ買えなかった人も掲示板民なの草なんだwwwww 166 ななし >>161 振り返ったら、1人は掲示板民がいるって言ってた。 169 ななし >>166 もうなんか周りにいる奴ら全員が掲示板民に見えてきた。 よく見たら、みんな捗るみたいなすけべそうな顔してるし……。 172 ななし >>169 そういうお前も捗るみたいって思われてるぞ。どうぞ!! 175 ななし ちょっと待って、ハイデマリーの福袋買ったけど、ちくわみたいなのが入ってて、どうしたらいいかわからない! 178 ななし >>175 おめでとう。それがハイブランドだ! 180 ななし >>175 わろたw 183 ななし >>175 そのちくわ、17万するぞ……。 ボトルホルダーだって。ペットボトルとかマグボトルとか入れるの。 186 ななし >>183 嘘だろwwwww 187 ななし >>183 100円のお茶のペットボトル入れるのに17万のボトルホルダーいる!? まぁ、これ以外はちゃんと着れそうな服でよかったけど。 190 ななし やったー! 同じハイデマリーのワンピゲットしたぞ!! 193 ななし >>190 森川とおそろおめ。 194 ななし >>190 ホゲ川とペアルックおめ。 195 ななし >>190 ゴリ川と同じ服着てる人がいるー! 198 ななし >>193-195 おい、やめろ! そんなことを言われたら着れなくなっちゃうだろ! 201 ななし たし……カノン様のコーデ服、中身展示してるのクソ可愛いんだけど!! 204 ななし >>201 もう6階に行ってるやついるのか、早すぎ! 207 ななし >>204 最初からこれ狙い。抽選だけどね。 210 ななし >>201 中身どうだった? 215 ななし >>210 1Dayは普通にコートが一点確定で、あとはニットかワンピースかブラウスか選べる。 それに合わせてスカートとかバッグがセットになってるよ。 7Dayはやばい。エプロンとか学生服風コーデとかルームウェアとかも入ってる。 あと、天使と悪魔ブラ二つの引換券が入ってた。地方の人は発送もできますだってさ。 コーディネイトブックもついてくるみたい。 219 ななし >>215 Thx! 1Dayはコート、バッグ確定の時点で相当お得だね。 220 ななし >>215 7Dayいいじゃん。選ぶの面倒くさい私には助かる。 223 ななし あくあ様に愛されるコーデとか最強すぎる。 ちなみにみんな見本の写真撮ってた。それ参考にして服買うって言ってた人いたし。 226 ななし >>223 ありだな。ちょうどセールもやってるし。 228 ななし >>223 ショップ側もそれわかってて展示のマネキンが意識している。 231 ななし くっそ、3階戦場すぎる。ぐわああああ。 234 ななし >>231 大丈夫かー!? 236 ななし おっぱいの押し付け合いになってるじゃねーか!! こんな展開、誰が喜ぶんだよ! 240 ななし >>236 あー様なら定期。 241 ななし >>236 こちら4階、おっぱいとおっぱいに挟まれて体が浮きましたどうぞ。 244 ななし >>241 どういう状況なんだよw 247 ななし >>244 デカ乳のお姉さん、150cmAカップの私、デカ乳のお姉さん。 こんな感じで挟まれて体が浮いた。すぐに挟んでた人が気がついて謝ってくれた。 249 ななし やっぱりおっぱいはパワー、おっぱいは全てを解決する! 253 ななし >>249 つまり乳力の高い姐さんが最強と。 257 ななし こちらベリルショップ本店。姐さんからお札もらった。やったー! 260 ななし ベリルショップの神社、地方から来てる人、先にどうぞってファンのお姉さんが譲ってくれた。 優しさにほっこりしました。 262 ななし ベリルショップのくじ引いたら、買おうかどうしようか悩んで予算的に泣く泣く諦めたアクスタが来てラッキー! 265 ななし >>262 いいなー! 私はすでに持ってた夕迅様のパスケースだった。 267 ななし >>265 本店なら、よかったら交換しませんか? 私、晴明のパスケース買ったら、同じのが当たったんだよね。 夕迅様のパスケースまだ買えてないんだよね。 270 ななし >>267 わーい。ありがとうございますー! そっちは買おうかどうか悩んで、ポーチの方買っちゃったんだよね。 白銀の鈴前で待ってます! 273 ななし >>270 OK! すぐに行きます! 277 ななし >>270>>273 よかったなぁ。 281 ななし あくあ様グッズで被ってる人、白銀の鈴前で交換しよ。 それ以外はベリル像前とかでどう? 285 ななし >>281 あり! 286 ななし >>281 いいね! 292 ななし こちら藤百貨店! 奏さん、綾藤さん、加藤イリアの3人の姿を確認! 陰陽師展の取材に来てるっぽい。 296 ななし >>292 まじか! それは熱い!! 299 ななし 加藤イリア、顔ちっちぇぇ。体もちっちぇぇ!! テレビ越しに見てるとあざとさマシマシでイラッとしてたけど、ちゃんと美少女じゃん。 守ってあげたくなる庇護欲が掻き立てられる。 302 ななし >>299 加藤イリアはトップアイドルの1人だし当然だよ。 アヤナちゃんと一緒に歌合戦でトップバッター務めてたのをもう忘れたのか? 306 ななし 奏さん、ほんとどんどん綺麗になってる!! ヘブンズソードで剣崎に恋しちゃったとか!? 310 ななし >>306 加藤イリア「あくあ様と共演して好きにならない女なんていないでしょ」 314 ななし >>310 加藤イリア、それは真理なんだわ。 315 ななし >>310 こいつバラエティじゃおバカのふりしてるけど、ちゃんとわかってるんだよね。 318 ななし 綾藤さん、めちゃくちゃテンション高いの意外。 322 ななし >>318 普段バラエティに出ない人だからみんな知らないけど、翠ちゃんはかなりはしゃぐよ。 327 ななし 写真見ながら撮影の思い出語ってくれるの嬉しい。 331 ななし あくあ君がふざけて石蕗さんと一緒に池に落ちただと!? そ、その時の映像はないんですか!? 334 ななし >>331 うわー、その話聞きたかった!! 337 ななし 写真コーナーに乗馬をする晴明の写真あるけどやばいな。 クリスマスフェスの時もそうだけど、馬に乗ってこんなに絵になるのがすごい。 340 ななし 綾藤さん、あくあが流鏑馬まじ!? 342 ななし あくあ様、流鏑馬までできてしまう……。 もう絵を描く事以外、あくあ様にできない事なんてないんじゃないだろうか。 森川と人類最強決定戦やってほしい。 347 ななし >>342 実は森川もなんでもできるからな。 この2人だけの運動会があったら見てみたいw 351 ななし >>342 あくあ様の絵がスターズのオークションで最高額で落札された話をするか? 落札者が石油女王ってなっててクソ笑ったw 配信コメの石油女王さんガチじゃん……。 355 ななし あっ、森川と遭遇した。 358 ななし 悲報、奏さん達、野良の森川楓とエンカウント。 361 ななし まさかの生放送中に共演者が陰陽師展で会うという。 364 ななし お茶屋の森川さんってw あいつは火消しだろw 367 ななし ちょい役だからって間違えないで! 371 ななし うおおおおおおおおおおおお!! 374 ななし ここでまさかのサプライズゲスト、石蕗さんと賀茂橋さん来たあああああああああああ! 379 ななし >>374 どういうこと? 他のフロアにいて全然わかんないんだけど、詳細希望! 383 ななし >>379 2人がサプライズトークショーするらしい。 これはすげぇ事だぞ。 387 ななし >>383 延期したあくあ君のランチショーもあるし、藤百貨店はすごいなぁ。 391 ななし ぐわあああああああああああ! 394 ななし >>391 今度はどうした!? 398 ななし >>394 こちら藤百貨店2階、プライベートの美洲様とレイラ様が一緒にお買い物してる……。 どうやら美洲様が、あくあ君と一緒にランニングしたくてお揃いのデザインの靴を買いに来たみたい。 401 ななし >>398 マジかよ!? 405 ななし >>398 息子と仲良くなりたいけど、どうやったらいいかわからない母親感出てて驚く。 でも年末の雑誌インタビューで答えてたけど、黒蝶のせいで十数年会えてなかったのは可哀想すぎるよ。 409 ななし >>398>>405 焦ってるんやろうなぁ。 あくあ君のプライベートSNSにも、まりんさん、らぴすちゃん、しとりさんは出るけど、美洲様全然出ないもん……。事務所契約のせいでSNSに出せないのかもしれないけどさ。 413 ななし >>409 お母さんの教室で、生徒さんにお茶を出す人が足りないからって、あくあ君の着物姿が出た時はやばかったな。 入会希望が出過ぎてストップしたんだっけか。 418 ななし >>409 事務所で働いてるお姉ちゃんの肩揉みしてる画像には癒されました。 でも卑しいメスの私は、胸揉みからのイケナイマッサージでの姉弟プレイを連想してしまうんですよね。 421 ななし >>418 お姉さんもメスの顔してたし、絶対同じ想像してると思う。 むしろあそこまでされておいて手を出してないなら相当頑張ってるよ。 弟が肩揉みって、弟からボディタッチしてくれるって事だよ? ほぼお姉ちゃんえっちしよのサインじゃん……。 425 ななし うぎゃあああああああああああああ!! 429 ななし >>425 今度はどうした!? 431 ななし >>425 野生の森川楓ならもう報告来てるぞ。 434 ななし >>431 ベリルショップ本店に野良のKYさんが居た……。 437 ななし >>434 野良のKYさん何してんだよw 438 ななし >>434 そりゃビビるわ。 442 ななし >>437 なんか姐さんと話してる。 あ……なんか、陰陽師のグッズ探してるみたい。 447 ななし >>442 あくあ様のグッズ買いに来たのかな? 451 ななし あー、わかった。 カノン様とか、なんか知り合いの子がこれないから代わりに買いに来たんだって。 何で私がってブツクサ文句言いながら買ってる。そのせいで、変装しててもバレバレなんだよ! 455 ななし >>451 マジかよ……。 457 ななし >>451 待って、普段良い事しない人が急に良い事し始めるの困る。 459 ななし >>451 おい! お前はそういうキャラじゃないだろ!! 462 ななし >>451 くっそ、小雛ゆかりだけぼっちじゃんって言いづらくなるだろ!! 466 ななし >>462 確かにあいつだけぼっちじゃんw 470 ななし >>466 近くにアヤナちゃんがいるかもしれないだろ!! 475 ななし こちら藤百貨店1階化粧品売り場、まろんさんやふらんと一緒に買い物してるアヤナちゃんを発見!! 新しいリップ買いに来たっぽい。どうぞ!! 480 ななし >>475 キスする予定でもあるのかな? 482 ななし >>475 あー様とキスの準備!? 486 ななし >>475 ふらんはまだ小学生だから化粧しなくてもいいだろ!! 491 ななし >>486 大好きなアヤナちゃんとお揃いのリップが欲しいんだよ。 493 ななし >>475 うわー、まろんさんのメイク好きだから何買ってるのか知りたいいいいいい。 今から1階行って、こっそり観察しよ……。 497 ななし >>493 みんなプライベートなんだからあんまジロジロ見ちゃダメだぞ。 ましてや声掛けとかはダメだからな!! 501 ななし >>497 美洲様のところもみんな我慢してるよ。 505 ななし アヤナちゃん達も藤百貨店とか、KY先輩、ますますぼっちじゃねぇか!! 509 ななし >>505 だ、大丈夫。姐さんいるし! ほら、しとりさんもヘルプできたよ!! 514 ななし >>509 どっちも店員側じゃん!! 518 ななし こちら藤百貨店の5階。 白龍先生と本郷監督を発見! どうぞ! 523 ななし >>518 2人とも何してるんだろ。 527 ななし >>523 なんか時計見にきたいっぽい。 白龍先生が年末に頑張ったご褒美に時計買う。今日は散財するぞーって言ってた。 531 ななし >>527 SNS更新も止まってたし、年末ほとんど来れてなかったもんな。 実際、ベリルのクリスマスフェスの脚本に、のうりんの新作に、乙女ゲームの執筆と相当大変だったと思うよ。 本郷監督だってクリスマスフェスに加えて、歌合戦のヘブンズソード構成とかあったわけだし。 2人にはリフレッシュしてもらいたいね。 536 ななし みんな藤百貨店いるのにKY先輩だけベリルショップにいるの泣ける……。 正月までぼっちにならなくていいだろ!! 540 ななし >>536 大丈夫! それでもあくあ様なら、そう、あくあ様なら何とかしてくれる! ……はず! 546 ななし うぎゃあああああああああああああああ! 550 ななし >>546 野良の小雛ゆかりならもう目撃されてるぞ。 555 ななし >>550 こちら藤百貨店本店、本物の白銀あくあ様、ご来店でございます。 560 ななし >>555 は!? 561 ななし >>555 おい、ちょっと待て! 563 ななし >>555 まじ!? 567 ななし >>555 お前、ネタでも言って良い事といけない事があるんだぞ! 571 ななし >>567 本当にいる……。しかも美少女ちゃんと一緒。 575 ななし >>571 え? どこに行ったの? 579 ななし >>575 上の階に行った。 582 ななし >>571 え? ほんとどこ!? 587 ななし >>582 女装してる。 それと美少女じゃなくて、美少女に変身したとあちゃんだった。 髪長いウィッグつけてるからわかんないよ! ちなみに今日のあくあお姉様はミディアムヘアです。 593 ななし >>587 サンキュー! 見つけた!! 2人とも髪色をグラデーションカラーにしてるけど、黒白のとあちゃんに、黒紫のあー様はやばすぎ。 これ、お互いのペンライトのカラー交換してるようなもんじゃん。 599 ななし >>593 ありがとう。その情報で一瞬で気がついた。 601 ななし うおっ、周りの奴らが一斉にお薬ガラガラし始めた。 604 ななし >>601 こればかりは仕方がない。 607 ななし しかもペアルックだし。コーディネートしたの誰だよ!! 天才的だろ。 612 検証班◆010meTA473 >>607 うちのメイドにそう言っておきます。 616 ななし >>612 さすがやで。 618 ななし >>612 よくやった! 621 ななし なんかフードコートで誰かと待ち合わせしてるみたい。 625 ななし >>621 マユシン君か天我先輩かな? 630 ななし >>625 違かった。まりんさんとか、あととあちゃんにそっくりでおっぱいが大きい人が来た。 多分お母さん達だと思う。それと他に2人いる。 634 ななし は!? 637 ななし >>634 次はどうした? 野良の何とかさんと、あくあ様ならもう目撃されてるぞ。 捗るかインコらしき奴でも居たか? 641 ななし >>637 そんなもんじゃねぇ……。マユシン君の女装……だと……? 643 ななし >>641 それ、冗談じゃ済まされないよ? 646 ななし >>643 ガチ。合流した残りの2人のうち1人は女装したマユシン君。 650 ななし >>646 じゃあ、残り1人は天我先輩ですか!? 654 ななし >>650 違かった。黛君のお母さんだって。 まりんさんの運転で3人誘ってきたみたい。 660 ななし お前ら間違っても、お母さん達に息子さんをくださいって言いに行くなよ!! 667 ななし >>660 わかってるって。でも、娘さんをくださいって言うのはありですか? 671 ななし >>667 なしに決まってるだろ。バカ! 676 ななし あー、ダメ、あくあお姉様が理想すぎる。 私、女にしか興味ないけど、このお姉様にならメスにされたい。 680 ななし >>676 私はとあちゃんでいい、これでちんちんついてるなんて2度お得じゃん……。 682 ななし マユシン君、めちゃくちゃ恥ずかしがってるの可愛い。 685 ななし 3人共ゴスロリなのに痛くない……。 むしろあくあお姉様とかガチのお姫様じゃん。何これ? 689 ななし おい、これまた天我先輩が仲間外れになっちゃってるんじゃ……。 692 ななし KY先輩とTENGA先輩の先輩コンビは何やってるの? 695 ななし >>692 あの2人は白銀あくあの先輩という美味しい立場になる代わりに、ぼっちになるという運命を背負わされたんだよ。 697 ななし >>689 いや、まだ来ないとかって言ってたから誘ってはいるっぽい。 あ、多分、来てないから電話かけ始めた。 701 ななし >>697 よかったー。 702 ななし >>697 TENGA先輩、後輩とお出かけよかったね! 705 ななし >>701-702 間違えて銀座店の方に行こうとしてたみたい。今から合流するってさ! 708 ななし >>705 本格的にKY先輩だけがボッチになりかけてるじゃん! 711 ななし >>708 丸の内から日本橋なら目と鼻の先だろ! 気づけ小雛ゆかり!! 715 ななし 本当はご飯食べるつもりだったけど、先に陰陽師展に向かった。 これ、今、トークショーしてる人達と合流するっぽくない? 718 ななし 自宅でテレビ見てる人いる? 720 ななし >>718 います。今、国営放送で呑気な顔をしているホゲ川を見ながら待機中。 724 ななし うおおおおおおおおおおおおお! 私の目の前でサイン入りグッズのくじが当たった人がいた。 く〜っ、羨ましいぜ! 私は天我パイセンの手帳だったよ。 727 ななし >>724 いいなー。私の時は後ろの人がライブチケットだった。 なお、私は黛君のブックカバーでした。 730 ななし やったー! とあちゃんのメッセージカード入りヘアピン当たった!! 733 ななし >>730 それ、まじ!? 735 ななし >>730 は!? メッセージカード!? 738 ななし >>733>>735 僕がプライベートで使ってるヘアピンだよ。 同じやつがいっぱいあるから一個あげるね。明日からお揃いだねって書いてました。 742 ななし >>738 もう、これ、恋人じゃん。 744 ななし >>738 ぐわあああああああ! いいなぁ! いいなぁ!! 746 ななし おい、陰陽師組、全員揃ったぞw 天我先輩以外……。急いで!! 751 ななし ちょwあくあお姉様を見て、石蕗さん固まってるwww 754 ななし >>751 賀茂橋さんもお口開きっぱなしになったw こーれ、ホゲラー波きてます。 757 ななし 綾藤「女の私より綺麗って、どういう事!?」 綾藤さん、気持ちめちゃくちゃわかりますw 760 ななし これさぁ。やっぱりコーディネートしたメイドさんがやべーよ。 小雛ゆかりの時は違和感あったのに、ゴスロリ衣装で男の子っぽい体型隠してるの天才すぎだろ。 762 ななし なお、あくあお姉様の詰め物は巨乳です。どうぞ! 765 ななし >>762 自分からしたのか、メイドさんからしたのか。 767 ななし >>762 そこはもう仕方ないでしょ。どうぞ! 770 ななし 加藤イリア「あくあお姉様……」 悲報、アイドル加藤イリアさん、新しい扉が開きかけていらっしゃる。 772 ななし >>770 怖くないよー。こっちにおいでー。 773 ななし >>770 あたらしい世界が君を待ってる! 776 ななし うおおおおおおおおおお! あくあ様の一声でサプライズトークショー、豪華になったw 780 ななし >>776 どうした? 784 ななし >>780 あくあ様の呼びかけで陰陽師の全員がステージに上がる事になった。 急遽MCをとあちゃんと黛君が務める事に。天我先輩急げwと思ったらwwwww 787 ななし 賀茂橋「道満、あとはお前だけだぞ。急げ!」 これには会場も爆笑したwww あくあ君に耳打ちされて言わされてたけど、さすがはあくあ君、わかってらっしゃる。 791 検証班◆010meTA473 >>787 いいなー、現地組は楽しそう。 でも国営放送と藤がノーカットでやってくれてるから二画面で楽しんでます。 794 ななし うわー、陰陽師展の方に行けばよかった。 地下にいるけど、さっきラーメン竹子の例の美人店員さん見かけた。 797 ななし >>794 マジ!? 800 ななし >>797 私もさっき見たわ。ベリルコラボのケーキ買ってそのまま預かってもらってた。 いっぱい買ってたから、どこかに持っていくのかな。 803 ななし ラーメン竹子の店員さん、今、休憩か。そろそろ忙しくなるもんな。 806 ななし こちら藤百貨店前、待機列。さっき駐輪場へと向かった道満さんが乗ったバイクを確認。どうぞ! 809 ななし >>806 間に合ったか! 811 ななし >>806 よしっ! 814 ななし >>806 純粋に疑問なんだけど、天我先輩って並ばなくていいの? 818 ななし >>814 なんかパスみたいなの見せてたし、いらないみたい。 ベリル組は仕事受けてる分、家族と自分用のフリーパスくらいはもらってそう。 なお、天我先輩、女連れです! 822 ななし >>818 天我先輩も彼女できたのかな? うまくいくといいね。そっとしておこう。 826 ななし >>822 んだんだ。 831 ななし トークショーって、どんな事やってる? こっちもう見れないんだよね。 837 ななし >>831 撮影裏話とか話してくれてる。 ・白銀あくあ撮影伝説、全カット一発撮り。 ・白銀あくあ超人伝説、なんでもできる。 ・白銀あくあ悪戯伝説、くだらないちょっかいが多い。 840 ななし >>837 全部あー様やん! 843 ななし >>840 あくあ様に関しては話すことが本当に多いらしいw 846 ななし >>837 結構イタズラ好きなんだよね。そのせいで一緒に池に落ちた石蕗さん。 でも、石蕗さん曰く、あれで緊張が解けて仲良くなったらしい。 ちなみに衣装水浸しにして、2人仲良く怒られるというオチもあります。 850 ななし >>846 は!? めっちゃ可愛いやん。 852 ななし >>846 やっぱこのコンビいいわー。 855 ななし >>846 道満早くこい。お前の大事な後輩が石蕗さんにNTRれるぞ!! 858 ななし >>855 そういえば石蕗さん年上なのか。20代後半だっけ。 861 ななし >>858 そうだよ。あくあ様は年上に甘えるよね。 モジャさんがめちゃくちゃイタズラされるって話を前にインタビューで言ってて笑った。 でも憎めねぇんだよなぁとも。 864 ななし あくあ様の悪戯は今に始まったところじゃない。 でもそういうところが可愛いんだよね。 むしろどんどんイタズラしてほしい。特に女の子に対して。なんならえっちな悪戯でも全然可!! 867 ななし 道満きたー! 869 ななし やったー! 道満間に合ったー! 871 ななし 天我君、汗出てるw 873 ななし 間に合ってよかったw 876 ななし 間に合ったけど、現場が混み合ってるからもう終わりってwww 879 ななし 天我アキラ伝説は!? 881 ななし 天我先輩にも何か喋らせてあげて!! 885 ななし 道満の裏話wwwww 888 ななし 道満の裏話w 術の詠唱が長すぎて監督から短くしてと言われたwww 892 ななし >>888 草www 893 ななし >>888 尺の問題もあるんだろうけどさ、監督、許してよw 896 ななし 休憩中の蹴鞠で本気になりすぎて衣装汚してみんなで怒られたwww くっそ、ベリル2人組は何やってるんだw 899 ななし >>896 でも撮影現場は最初から楽しくて、そのおかげでうまく回ったとも。 902 ななし あのさ、トークショー、見たことがある人がいるなぁと思ってたら、総理とメアリー様だった。 この人達、ほんと暇なの? 905 ななし >>902 メアリー様はもう隠居中だし、総理はいてもいなくても一緒だから暇なんだよ。 908 ななし >>905 総理が暇、草www 910 ななし >>905 いてもいなくても一緒とかwwwww 914 ななし トークショー、ずっと和気藹々していいなぁ。 私もベリルショップじゃなくて、藤百貨店行けばよかったかな。 917 ななし >>914 ベリルショップにはKY先輩がいるからいいじゃん! 920 ななし >>917 KY先輩ならグッズ買い終わったから帰ったよ。 姐さんに仕事頑張ってって言ってた。 924 ななし 小雛ゆかりさん、普通にいい人だったよ。 私、最初全然気が付かなかったんだけど、ポップの前でウロウロしてたら、持ってた両手の荷物床に置いて写真撮ってくれた人が居て、撮ってもらった後に小雛ゆかりさんだって気がついた。 928 ななし >>924 めっちゃええやん。 930 ななし >>924 私も神社のところで姐さんに写真撮ってもらった。 まぁ、姐さんはスタッフさんなんだけど、話してみると全然怖くなかったよ。 934 ななし >>930 普通にしてたらそりゃそうだよ。 936 ななし >>930 大丈夫、姐さんは敵対行動しなきゃ怖くない。 つまり大人しくしておけばいいってこと。捗るや何とかスキーみたいにダル絡みしたらダメ。 941 ななし トークショー終わった。 945 ななし >>941 最後どうなった? 948 ななし >>941 来てる人が写真撮れるように、みんなで横並びになってくれた。 んで、あくあ君たちのグループは合流した天我先輩と彼女さんと一緒に、今日限定で出店してるラーメン竹子に行った。 952 ななし >>948 サンキュー! SNSにも画像上がってきた。 956 ななし みんな、あくあ君たちに続いてラーメン竹子に行こうとしてる。 959 ななし 竹子の店員さん、のんびり休憩してたのに携帯に電話かかってきて、慌てた雰囲気で従業員の階段の扉開けてダッシュで戻って行った。 962 ななし >>959 雪白えみりさん、がんばれ。 965 ななし >>959>>962 あの人、バイトリーダーで店長代理だから、多分今日来てるスタッフのトップだぞ。バイトだけど。 同じ竹子のラーメンのはずなのに、えみりさんが作った時だけ、フランス料理のような芳醇な香りとコクが出るんだよな。多分気のせいだけど。 968 ななし >>965 わかるわ。 971 ななし なんか、インコっぽい人居た。 974 ななし >>971 マジ!? 977 ななし >>974 うん。ヘアスタイルは違かったけど、髪がグリーンで受肉体より胸がデカかった。 980 ななし >>977 Vtuberの中の人を特定するのはダメだぞー! そっとしておいてやれ!! 983 ななし >>980 了解!! 985 ななし SNSのトレンドランキングで、小雛ゆかり、あとはお前だけだぞ。急げ! が、道満抜いて一位になってるの草w 988 ななし >>985 みんな、リアルであくあ君とKY先輩が絡んでるの見たいんだよ。 幸いにも? 不幸にも? 森川アナもいるしw 991 ななし うおおおおおおお! こちらベリルショップ本店!! お年玉くじで、あー様本人との握手が当たった人キター!! 994 ななし >>991 マジ!? 997 ななし >>994 マジ、午後からベリルショップに顔を出すから、その時まで待ちますかって聞かれてた。 999 ななし >>997 うおおおおおおおお! 私もそういうの当てたかった!! 1000 検証班◆010meTA473 盛り上がってるところ悪いけど1000いただきます。 1000ならみんな初売りから怪我なく無事に帰れますように! 1001 3510◆ULTi-Hi-P3 完全フーッカツ! ちなみに3510もオンラインショップで初めての福袋買ったよー! 今から届くの楽しみだなー! ワクワク、ワクワク! ************************************************ 今回はちょっといつもと違う掲示板回にしてみました。 たまにはこういうのもどうかな? 次の回も新しい取り組みの回になると思います。 次は猫回というか、えみりと森川アナのデートです。 重要なのでもう一回言うけど、あくあとじゃなくて、森川アナとえみりのデートです。 メスガキくくりちゃんとのノクターンが見たい人は番外編にどうぞ。 番外編の連載を挿絵付きで開始しています。 https://novel18.syosetu.com/n5397ih/ 作者のtwitterアカウントです。更新が遅れた時はこちらで連絡します。 https://mobile.twitter.com/yuuritohoney https://mobile.twitter.com/yuuritosub 上が本垢、下がサブ垢です。 アイドルオーディションの推し投票をできる場所を用意しました。 ※オーディションメンバーの詳細に関してはwikiか作者Twitterを確認してください。身長カップ数など書いてます。 https://customform.jp/form/input/140950 あくあとコラボして欲しいキャラや、ノクターン回についてのアンケートやってます。 よろしければどうぞ。 https://customform.jp/form/input/140130 wikiです。有志の皆様、ありがとうございます。 https://wikiwiki.jp/yuuritohoney/ クリスマス用の短編、ムーンライトでとあ注意。 https://novel18.syosetu.com/n5480hz/ 妾は猫である。 妾の名前はシロ。真っ白な毛並みが美しい猫様である。 元々はここの隣町でボス猫をしてたけど、抗争の最中に部下の裏切りにあって死にかけてた所を、ものすごいイケメンの王子様2人に助けてもらった。 そのうちの1人、白銀あくあ様に引き取られる予定だったけど、王子様の奥様が妊娠しちゃったみたいなのよね。 残念。仕方ないけど、また野良生活に逆戻りねと思ってたら、偶然居合わせた今の主人、雪白えみり様に飼われる事になったの。 えみり様はあくあ様と同じくらい美しくて底なしに性欲がお強いわ。ふふん、やっぱり女は性欲よね。性欲の弱いメスなんて話にならないもの。 そういえば、えみり様の話を聞いている時に偶然知ってしまったけど、あくあ様の奥様は交尾がへっぽこらしいわ。 ああ、お可哀想なあくあ様! 妾は猫だから匂いでわかるけど、あんなオス臭いフェロモンで周囲のメスを発情させまくってるお方ですもの。絶対に交尾の方もツヨツヨに決まってますわ。それなのに奥様の交尾がへっぽこなんて可哀想。きっと、ホゲーっとした顔をされているのでしょうね。それこそ妾の目の前にいるこの方みたいに。 「ほーら、猫ちゃん、テュールですよ〜」 確か名前は……ホゲ、いや、ゴリ川楓さんだっけ? うん、きっとそうだわ。 妾は一度だけゴリラを見た事あるけど、この方の身に纏うオーラはゴリラそのもの。妾の動物としての本能が、逆らっちゃいけないって言ってますわ。 「なでなで〜」 痛い痛い! ちょっと! あなた自分のパワー考えなさいよ! 今、ゴリって、首がゴリって変な音してたじゃない!! もう少しで妾の頭がもげちゃうところだったわよ!! 「なぁ、楓パイセン、ところで猫って散歩行くのか? 犬は散歩するけど、猫ってどうだっけ?」 「さあ? 行くんじゃない? 猫ちゃんだってお外くらいは行きたいんじゃないかな?」 お外!? 行きたい! 行きたい! 行きたーーーい!! 妾はえみり様の足にしがみつく。 「おっ、どうやら散歩に行きたいみたいだぞ!」 「よーし、じゃあ朝の散歩に行きますか」 わーーーい! おそと〜、おそと〜! 2人が着替えるのを待って、みんなでお外に出る。 「あー、どうせなら楓パイセンじゃなくてあくあ様とお外に行きたかったな〜」 「まぁ、いいじゃない。ここはお互いにデートの練習って事で。ほら、猫ちゃんをダシにあくあ君とお散歩デートとか誘えるんじゃない?」 「楓パイセン天才かよ……!」 「ふふーん、これでもメアリー卒だから!」 へー。そのメアリーって学校、ゴリラでも通えるなら猫の妾にも通えたりするのかな? 名前的にあんまり頭の良さそうな学校じゃなさそうだし、なんかいけそうな気がする! 「こんにちはー」 「こんにちはー」 2人はすれ違った人と挨拶を交わす。 ん? あの女の人、あくあ様にこっちに連れてこられた時も見ましたわ。 病院からここに来るまでの間、確かバイクでずっと後ろをつけていたような……。今日は普通の格好をしていらっしゃるけど、確かあの時はシスター服を着てなかったかしら? 大丈夫? まさか妾の王子様のストーカーとかだったりしない? って、よく見たらなんかここら辺おかしくない? ご主人様とゴリラさんは呑気な顔をしているけど、周りを歩いている住民たちの目つきがやばいというか、明らかに普通じゃない感じの人ばかりなんだけど!? さっきの人と同じ感じがする。みんな、ただものじゃないわね。 でも大丈夫。こっちにはゴリラさんがいるから。ゴリさんに敵う人なんていないでしょ! なーんて思ってた数分前の自分を猫パンチで殴りたくなった。目の前から歩いてきた2人を見た瞬間、妾の全身の毛が逆立つ。絶対に敵対しちゃいけない。そんな雰囲気がした。 「あっ! おーい、忍……りん! ペゴニアさーん!」 ほっ、どうやらご主人様の知り合いだったみたい。よかったよかった。私は額の汗を拭う。すると2人のうちの1人、ちっこい子と目が合った。 「あ……猫ちゃん、顔洗ってる。可愛い……」 「雪白様、森川様、その猫はどうされたんですか?」 ご主人様が2人に私を拾った経緯を説明する。 「あー、そういえばそのような事をおっしゃっていましたね」 何、このペゴニアとかいうメス、妾の事を品定めするように見て! ほら! 見なさいよ!! 妾は野良だけど、そこら辺の飼い猫より綺麗な毛並みしてるんだから!! 「猫ちゃん」 もう1人のりんって呼ばれた少女は、妾の体に触りたそうにウズウズしていた。 妾はすすすとご主人様の後ろに隠れる。 「猫ちゃん……」 ……。 …………。 ………………。 あーーーーーーーーーーーーーーーーっ! もう! ちょっとだけなんだからね! 「猫ちゃん!」 ふんっ、私は頭を撫でられている間、プイッと顔を背けた。 「こいつ素直じゃないなぁ。誰に似たんだ?」 「えみりじゃない? ほら、なんだかんだで昨日だって買えなかった私達の分の福袋も買ってくれたし」 「雪白様じゃないですか? おまけにケーキまで、ありがとうございます」 ご主人様は恥ずかしそうに顔をプイッと背けた。 ちょっと! そこは妾のためにもなんか言い返しなさいよ!! これじゃあ妾が、気を遣って頭を撫でさせてあげたみたいじゃない!! そうなると妾の頭を撫でてるこの子が、気を使わせちゃったんだってまた悲しい顔をしちゃうかもしれないでしょ。 「猫ちゃん、えみり様と一緒で優しい……」 まぁ、喜んでくれてるみたいだからいいけどさ。 あと、そこのペゴニアとかいう女、妾の事をまあまあ、お可愛らしい事みたいな表情で上から見てるんじゃないわよ! 「それじゃあ、また。カノンの事をよろしくおなしゃす!」 「はい。こちらこそ、メアリー様の事をお頼み申し上げます」 ふぅ……。りんはいいとして、あの性悪そうなペゴニアとかいう女にはもう会いたくないわ。ずっと冷や汗が止まらなかったですもの。ほら、この妾の肉球、汗でベトベトじゃない。 さっき言ってたカノンって女があの女のご主人様なんだろうけど、あんなメスを飼ってる女なんて稀代の悪女かなんかじゃないかしら。ご主人様は大丈夫かな? はっ!? そういえばさっき、福袋がどうとかケーキがどうとかって言ってたし、もしかしたらご主人様がそのカノンって悪女にパシらされてるとか!? 許すまじ、悪役令嬢カノン!! きっと金髪縦ロールで勝ち気な目の女に違いないわ!! あっ、あそこにいる女! あいつがそうじゃない!! 「ん? あれって鷲宮さんだっけ? ほら、あの高級車の後部座席に乗ってるの」 「あー、そうそう。あくあ君の同級生のね。あ、行っちゃった」 なるほどね。鷲宮カノン、覚えたわ! 絶対にあくあ様に近づけないようにしなきゃ!! その後テクテクと歩いてると、やたら賑やかなお店があった。 「名物、おっぱい団子〜おっぱい団子〜、出来立てだよ〜!」 「おばちゃーん、おっぱい団子2つ!」 「はいよ! うちは他と違って白あんの上品な団子だからね!」 お団子を買った私達はそのまま大きな公園のある方へと向かう。 わーい、芝生だ!! 「おーい。あんまり遠くに行くなよ。んぐんぐ」 「この団子うまうま!」 ご主人様達は美味しそうにお団子を頬張っている横で妾は芝生を駆ける。 ん? あそこにある大きな建物はにゃに!? 「もぐもぐ……ごくっ。ねぇ、捗る」 「ん?」 「アソコに見える建物ってさ……」 「あぁ、聖あくあ教が建設中の旧エミリー宮殿だな」 「エミリー宮殿!?」 「にゃん!?」 ほえ〜、やっぱりご主人様って本物のお姫様だったんだ。 あれ? でも、旧ってどういう事? 妾とゴリラさんは顔を見合わせると首を傾ける。 「ああ、宮殿だけはやめろ!! って言ったらさ。何を勘違いしたのかあいつら、そうですよね。ここは日本ですもの! なーんて言うんですよ。その結果がこれです」 ご主人様が近くにあった立て看板を指差した。 【風雪えみり城! 建設中!!】 妾とゴリラさんは口をポカーンと開けて再び顔を見合わせた。 ご主人様は首を左右に振ると、周囲に誰もいない事を確認する。 「しめしめ、今なら誰もいないな……!」 ポケットからマジックを取り出したご主人様は、看板に書かれた文字を横線で消すと新たに文字を書き込んだ。 【白銀キングダム! 建設中!!】 ご主人様は、よしっ! これでいいだろと呟くと、コソ泥のように周囲を再び確認して、妾達を連れて逃げるようにその場を後にした。 「い、今の本当に良かったのか?」 「大丈夫大丈夫! これでも私、一応トップみたいなもんだし、あっちの名前の方が聖あくあ教っぽいじゃん!」 「いや、そうじゃなくて、勝手に名前使ったらカノンとか姐さんとかに怒られるんじゃ……」 「何を言っているんですか森川さん?」 ご主人様は急に真面目ぶった顔をする。 それを見たゴリラさんが、森川さんとかお前誰だよ。また、なんか始まった。そういうとこあくあ君に似てるよねと呟いた。 「あれはしろがねじゃなくて、はくぎんです。もしくはプラチナです」 わかりやすいドヤ顔をするご主人様に対してゴリラさんが呆れた顔をする。 「捗るさぁ。その言い訳、姐さんに通用すると思う?」 「うっ」 「でも、ワンチャン、カノンならどうにかなる気がしてる」 「あるある。それはある。押せばどうにかできるチョロさ。それこそがポンなみさんの魅力なのだよ!! あいつ、私がチューしても許してくれたし、もう大抵のことは許してくれる気がしてる!!」 そんなので誤魔化せるなんて、カノンってよっぽどポンコツなのね。今時、ゴリラや猫ですら騙されないわよ。 「ん?」 「どうした?」 ご主人様は視線を横に向けたまま固定した。 誰か知り合いでもいたのかな? 妾とゴリラさんはご主人様の方へと視線を向ける。 するとそこにはご主人様や王子様と似た雰囲気を纏っている美人さんが居た。 「あれって美洲様じゃない?」 「ああ、うん。でも美洲おばちゃん、なんか落ち込んでるみたい。おーい!」 ご主人様が声をかけると美洲様って人はこちらに気がついて振り向いた。 「えみりちゃん……それに森川さんも」 あらあら、この人、今にも泣きそう……っていうか、もうすでに涙ぐんじゃってるじゃない。 でも美人さんの涙って悪くないわね。ほらほら、妾が頭を擦り付けて慰めてあげるから笑顔になりなさいよ。ふにゃ〜ん! 「美洲おばちゃんどうしたの?」 「私達で良かったら聞きますよ」 「にゃーん!」 「みんな、ありがとう……! 実は……」 公園の周りにあるお堀を眺めながら、美洲様はポツリポツリと喋り始めた。 どうやらこの美人さんは王子様、あくあ様の実のお母様らしいわ。 でも、黒蝶っていう悪の組織のせいで子供であるあくあ様と引き離されて、十数年もの間、接触を絶っていたらしいの。だから、その空白の十数年を埋めようとして、必死に色々やろうと思ってるけど、全部が空回ってるみたいなのよね。 食事に誘おうと思ったら、間が悪くてあくあ様も別の誰かと食事の予定を入れていたりとか、一緒に映画を見に行こうとしたら無人島に連れ去られたりとか、クリスマスプレゼントを買ったら小雛なんとかさんと被ったりとか、ショッピングとかドライブとかに誘おうと思ったら、おめでたでそれどころじゃなかったりとか。 はぁ、いるのよね。そういうタイミングの悪い人……。私もそういう経験あるわよ。手下を連れて狩場を巡回してる時に、お母さんに出逢っちゃって情けない姿を見せちゃったりとか。せっかく良いオスを見つけたのに、口に魚を咥えて逃げてる最中とかだったり……。はぁ、今、思い出してもあの時に逃したオスは惜しかったわね。 「なるほど。それで焦っちゃった結果。自分があくあ様に出来る事は、もう役者として何かを教える事くらいだと……そう思ったって事?」 「うん……」 「で、陰陽師見たら、あくあ様の演技がめちゃくちゃ小雛ゆかりさんの影響受けてて、役者の先輩としての立場も奪われてるし、よく観察したら母親のポジションまで奪われてるし、私がやりたかったムーブを小雛先輩に全部やられてて嫉妬しちゃったと……本当は私がいない間、あくあ様を芸能界から守ってくれてありがとうって言いたかったのに」 「……うん」 美洲様の声がだんだん小さくなる。 私は体育座りをするように小さくなった美洲様の体にポンと手を置く。 仕方ないわね。妾の肉球、揉んでいいわよ。もちろん、今だけだからね!! 「やっぱり小雛ゆかりさんに謝った方がいいわよね?」 「うーん……なんとなくだけど、小雛先輩はわかってて煽った気がする。ま、あの人なら上手くやってくれそうだし、煽った事にも意味がありそうだから、謝罪するにしても授賞式の後でいいいんじゃないかな? あくあ様が絡んでる事に関しては、この隣にいる楓パイセン並に信頼できますから」 ゴリラさんがご主人様に対して、嘘だろお前、そんなに私の事を尊敬していたのかよと照れた感じで鼻先を人差し指で擦る。 単純ね。というかこの人ならたとえ貶してても、全部いい方向に考えてくれそうな気がする。 「ちなみに映画、見にいったんだよね? どうだった?」 「……凄かった。多分、ううん、確実に授賞式じゃ負ける……と思うけど、あれもバックにはスポンサーとかがいるし、そういうのの介入があったらわからない。その時は私になると思う。そうなるともう本当に色々な意味で申し訳なくなる。もう、役者、引退しようかな……」 あ、地面にうつ伏せになっちゃった……。相当凹んでるみたいね。 「美洲おばちゃんダメだって! おばちゃんから役者を取ったら、マジで何も残らなくなるじゃん! 家事なんて何もできないし、仕事だって軽作業すらまともにできないし、ただ顔が美人なだけのなんもできない人になっちゃうよ!!」 「ちょ、えみり、お前、さりげにすげー酷い事を言ってるぞー、気づけ〜」 妾はゴリラさんの言葉に何度も頷く。 「ほら、とりあえずここじゃなんだし、一旦うちの家に行こ。メアリーお婆ちゃんがいたら、なんか良い手を考えてくれるかもしれないし!」 「そういえばさっきメアリー様いなかったけど、どこかに行ってるの?」 「あ、うん。なんか総理がひゃっほおおおおおお休みだぜえええええってお婆ちゃん連れて遊びまくってる」 この国、大丈夫? 総理って1番偉いんでしょ? それなのに、すごく頭悪そうな絵面が思い浮かんできたんだけど……。 妾達は美洲様を連れて、自宅へとテクテクと歩きだす。 ふぅ、今日はいっぱいお散歩しちゃった。ふにゃ〜。妾はご主人様に抱かれて大きな欠伸をする。 ん? なんかやたら大きな音がしない? 妾は音のした方向、上空へと顔を向ける。 ふにゃにゃ!? にゃに!? めっちゃ低空飛行したヘリコプターがこっちに近づいてきるんだけど!? おまけによく見たらハシゴのところに誰かがぶら下がってない!? 「ゲゲゲ!?」 「えみりちゃん?」 「急にチジョーみたいな声出してどうした? って、あそこにいるのは……のえるさん!?」 ハシゴにぶら下がっていた美女が飛び降りるとパラシュートを開いてゆっくりと妾達の目の前に降りてくる。 「えみりー! 元気にしてたー!?」 「ま、ママ!? どうしたのそれ!?」 ママ!? シンプルなマーメイドラインのドレスを身に纏った美女が両手を広げて妾ごとご主人様に抱きつく。 普通なら何すんのよって手をぐいーっと伸ばすところだけど、本能がそれを拒否する。 これは逆らっちゃいけない。この感じ、あの姐さんを思い出す。 「の、のえるちゃん……?」 「あら、美洲お義姉さん。お久しぶりです。っと、それに楓ちゃんじゃないの。元気にしてた?」 「っす。えっと、その……のえるさんって、確か蟹工船に乗ってベーリング海に行ってたんじゃ?」 「ああ!」 のえる様はポンと手を叩く。 「実は船が途中で座礁しちゃってさ。そのまま何とかステイツ側にたどり着けたのはいいけど、日本に帰る方法がなかったのよね。そこで、とりあえず空港を目指すために路銀を稼ごうとしたの。そうしたらさ、その途中で小銭稼ぎでやってたエビ漁が成功しちゃって、儲けたお金で借金も返せるし、飛行機に乗って家に帰ろうとしたわけ。そしたら道中に困ってる人がいて話を聞くと事業が傾いてて、このままじゃ潰れちゃうからどうにかしなきゃいけないって言うのよ。お金はまた稼げばいいし、それならと思って儲けたお金を全部渡したら、なんか会社が携帯電話で成功したらしくてすごいお金が返ってきたのよね。なんて会社だったかなー。確か果物みたいな名前の会社の株をもらったわ。リンゴ? いや、なんかちょっと違うような……」 「それってさ、あそこの看板のとかだったりしない?」 ご主人様が後ろにある大きな看板に向かって親指をクイっと傾ける。 あら? あの看板のマーク、街中でたくさん見かけるやつね。 「あー、そうそう。リンゴじゃなくてパイナップル! へー、こんな一等地に看板あるなんて、結構大きい会社になったのね。いつ見てもあの人、同じ服装してるから、私、無理してないか心配してたのよ」 「いつも同じ服装してるのは貧乏じゃなくてポリシーじゃなかったっけ。いや、そんなことより開いた口が塞がりませんわ」 「ごめんね。森川さん、のえる姐さんはいつもこうなの……」 「ごめん。本当にうちのママがいつもごめん……」 どうやらのえる様は随分と豪快な人みたいね。 妾はこういうタイプの人、嫌いじゃないわよ。登場シーンも派手でカッコよかったしね。猫用のパラシュートとか売ってないかしら? 「で、みんなで集まってどうしたの?」 「あ、えっと……実は」 ご主人様が代表して一連の経緯について説明する。 なぜかみんながのえる様の前で正座していたので、妾もご主人様の隣で1番シャンとした伝統のエジプト座りをした。 「ふーん、なるほどね。で……えみり、なんか私に隠してる事ない?」 「ぎっくぅ!?」 「貴女ね。いくらなんでもわかりやす過ぎるわよ」 ご主人様の反応にみんなが呆れた顔をする。妾もきっとそんな顔をしていると思う。 「えみりは私に似て胸はでかいかもしれないけど、美洲義姉さんと同じくらい綺麗なんだから、きっと好きになってくれる男性もいるはずよ。別に男性に興味がなかったらアレだけど、えみりは男の子が好きなんでしょ?」 「うん……」 「男の子とエッチなことしたいんでしょ?」 「うん……」 「だから猫を被っておけって言ったの。うちの弾正君はあんまり細かい事を気にしないけど、男の子は、ほら、グイグイくる女の子とか、下品な女の子とか、エッチな女の子って苦手でしょ?」 「うん……」 「わかってるのならいいのよ」 のえる様は頭を抱える。ママって大変なのね。 でもちゃんとご主人様の事がわかって言ってるなら、別に悪い事じゃないわ。 だって、ご主人様は黙ってれば本当にお姫様みたいだもの。 「でもね……ママ、私が好きになった人は他の男性とかパパとかと全然違うの」 「えっ!? えみり、好きな人ができたの!?」 「うん。白銀あくあっていう人、知ってる?」 のえる様は首を左右に振る。 「白って名前が入ってるなら、うちの系列の子ね」 「え? ママ、本当に知らないの? あ、アイドルやってるんだけど、ステイツとかでも報道されてない?」 「は? 男の子がアイドル!? 何、言ってんのよえみり。ステイツならまだしも、日本でアイドルやる男の子なんているわけないでしょ!」 のえる様の言葉に、みんなが顔を見合わせる。 「えっと、あくあ様はアイドルとして踊ったり歌ったり、役者としてドラマに出たり、モデルやったりバラエティに出たりしてます……」 「いやいや、そんなわけあるわけないでしょ!」 「ついこの前、私と共演して無人島から泳いで帰ったりとか……ちなみに負けました。腕相撲も負けました」 「あっ、わかった。あくあ君ってゴリラ? 私、人間の話だと思ってたけど、そうじゃないんだ?」 「いや、人間だよ。のえる姐さんにも内緒にしていたけど私の子供です」 「えっ? 美洲義姉さんまで何を言って……あっ! もしかしてみんなして私を騙そうとしてる?」 みんなの真剣な顔を見たのえる様は、口元をひくつかせる。 「ちょっと待って、テレビとか見なかった私が悪いんだろうけどさ……ちょっと、待って、詳しそうな子達に聞いてみる。悪いけど誰か携帯貸してくれない?」 のえるさんがどこかに電話をかける。するとその十数分後にバイク音が聞こえてきた。 湘南ナンバーをつけた2台のバイクは停車すると、鬼と爆の文字が書かれた特攻服を着たライダーが被っていたヘルメットを外してこちらに近づいてくる。 するとそのうちの1人を見たゴリラさんが固まってしまう。 「「のえる姐さん。長期のお勤めお疲れ様です!!」」 「よくきたわね。響子、それにみゆりも。2人とも久しぶり」 そのうちの1人、鬼の特攻服を着た響子さんとゴリラさんの目が合う。 「ん? 森川……何でお前がここにいる?」 「いやいや、鬼塚先輩こそ何やってるんですか!? って、え、のえるさんと知り合いなの!?」 「ああ、昔、コツコツバイトして買ったバイクで家を飛び出したら警察の人に補導されそうになってな。その時に助けてくれたのがのえる姐さんなんだ!!」 妾が人間だったら、そこは盗んだバイクじゃないんかーい。コツコツバイトとか、見た目のイメージ全部裏切ってくるんかーいって言ってるところだったわよ。 「って、天我先輩のマネージャー、垣内さんも……」 「あはは、えみりちゃん。実は私にもそういうやんちゃな時期があってね。響子とはその時からの付き合いなのよ」 「なるほど……ところで、鬼塚アナの鬼はわかるけど、響子さんはなんで爆なんですか?」 「それは……見たらわかるでしょ?」 垣内さんは胸を寄せてあげる。あー、なるほど、そっちの爆ねとみんなが呟いた。 「まぁそれはいいとして、2人に聞きたい事があるんだけど?」 「「はい! 任せてください!!」」 とりあえずみんなで鬼塚さんのお家にお邪魔すると、大画面のテレビであくあ様のライブ映像を全員で鑑賞した。 それから数時間後……。 「はー……あくあ様、素敵……!」 のえる様はテレビに映ったあくあ様を見てうっとりとした表情を見せる。 うん、普通はそうなるわよね。 「ママ……もしかして……」 「あら? えみり、心配しなくても私は弾正君一筋よ。でも、それはそれ。これはこれでしょ。あくあ様にはあくあ様からしか摂取できない何かがあるのよ!」 のえる様の言葉にみんなが頷く。 「でも、えみり。こんな素敵な男の子を落とすなら余計に猫かぶってなきゃダメなんじゃ?」 「それが……あくあ様はおっぱいが大好きなんです」 「えっ?」 「実はもうカノンと結婚してます」 「えっ? カノンちゃんと!?」 「それどころか姐さんと、あと他にも2人も奥さんがいます」 「えっ? こ、こここ琴乃ちゃんって、えっ!?」 「ちなみに私の事も綺麗だって言ってくれたし、デートにも誘われたし、えっちな目で見てくれます。そ、それどころ……その、オカズにされました」 「「「「はぁ!?」」」」 「にゃ!?」 さすがはご主人様! あくあ様ともうそこまで関係が進んでるなんて、すごいにゃ! のえる様は、ご主人様の両肩をガシッと掴むと、圧を感じる雰囲気と真剣な表情でご主人様の事を見つめる。 「頑張るのよえみり」 「えっ?」 「多分、この世界であんたのことを受け止めてくれる男なんてきっとあくあ様しかいないわ」 「えっ?」 「だって性欲つよつよなのよ!? おまけにおっぱい大好きなんでしょ!? おまけに向こうの方からグイグイきてるじゃん! 猫なんて被ってる場合じゃないじゃない!!」 「えっ?」 みんなが一斉に、ご主人様に詰め寄る。もちろん妾も一緒だ。 だって、オスから交尾のサインがいっぱい出てるのに、ご主人様ったらモタモタしてるんだもん。 やっぱりこういうのはメスから積極的に行かないとね。 「えみりちゃん、これはチャンスですよ!」 「垣内さん!?」 「そうだぞ。わ、わわわわ私は処女だからあまりアドバイスはできないけど、それは行っていいんじゃないか?」 「鬼塚さんまで!?」 「えみりちゃん……うちのあくあ君をよろしく」 「美洲おばちゃんまで!?」 ゴリラさんが涙を流しながら、ご主人様の肩をポンと叩く。 「えみり、お前、そこまで行っててどうして……」 「いやいや、有給使い切ってるせいでデートがのびのびになってる楓先輩に言われたくないんですけど……」 「うっ……」 ゴリラさんは胸を押さえながら倒れた。 ふーん、うちのご主人様もなかなかの恋愛弱者、へっぽこだけど、ゴリラさんも負けてないみたいね。 妾ならデートのお散歩に誘って、そのまま草むらに連れ込んで一気に交尾まで持って行くわ。 「森川、だから言ったじゃない! 無駄に有給使うなって!」 「ごめんなさーい!」 人間って建前とか形式とか結構、面倒くさいのね。 でも、猫にもヒエラルキーはあるし、どっちも似たようなものかもしれないわ。 「あと美洲義姉さん。私も娘を1人にしてたからそう言えた事じゃないけど、美洲義姉さんはいつも言葉が足りないと思うのよ。だからもっと、あくあ様と会話を増やす事! ステイツに連れて行きたいって言ったけど、それだって、ちゃんとあくあ様に話して本人の意思を確認したの? あくあ様がそうしたいって言った? そうじゃないのに勝手に突っ走ってたりとか……してるのね。それじゃあダメじゃない! そりゃ、小雛? 先輩とやらも怒るわよ! むしろそこで怒って止めてくれたんだから感謝しないと!」 「はい……重々承知してます」 「でも、美洲義姉さんの立場を考えたら焦る気持ちもわからなくないわ。だからこそ、ちゃんとお話しすべきなのよ」 「のえる姐さん……!」 うん、この中で1番のボス猫はのえる様ね。 だから後はのえる様に任せておけばどうにかしてくれるでしょ。 一件落着、一件落着。 にゃー、なんだか安心したら眠くなっちゃったわ。 妾はギャーギャーと騒ぐ人達を横目に体を丸めると、ゆっくりと眠りに入った。 ************************************************ 一度でいいからやってみたかった猫視点。 一回くらいはやっても許されるかなと思いました。 昔、野良猫と友人から頼まれた犬を保護して飼ってた事があるんですよね。 なのでそのうちイッヌ回もあるかもしれません。 今回はいっぱいネタを入れたけど、エビの元ネタに気がついた人はすごい。 メスガキくくりちゃんとのノクターンが見たい人は番外編にどうぞ。 番外編の連載を挿絵付きで開始しています。 https://novel18.syosetu.com/n5397ih/ 作者のtwitterアカウントです。更新が遅れた時はこちらで連絡します。 https://mobile.twitter.com/yuuritohoney https://mobile.twitter.com/yuuritosub 上が本垢、下がサブ垢です。 アイドルオーディションの推し投票をできる場所を用意しました。 ※オーディションメンバーの詳細に関してはwikiか作者Twitterを確認してください。身長カップ数など書いてます。 https://customform.jp/form/input/140950 あくあとコラボして欲しいキャラや、ノクターン回についてのアンケートやってます。 よろしければどうぞ。 https://customform.jp/form/input/140130 wikiです。有志の皆様、ありがとうございます。 https://wikiwiki.jp/yuuritohoney/ クリスマス用の短編、ムーンライトでとあ注意。 https://novel18.syosetu.com/n5480hz/ ※オーディション編苦手な人は、最初と最後のところだけはメインストーリーに関係してるのでそこだけ読んでもらえればと思います。 ******************************************** 白銀らぴす、私のアイドル。 『えー、たった今、情報が入ったばかりの黒蝶一派のスキャンダルですが、現在、情報を整理中です。もうしばらくお待ちください』 合宿所でテレビを見ながら最後の昼食をとっていたら、突然のニュースが入ってきました。 『こちら、黒蝶家の本家の前に来ています。現在は多くの報道陣によって取り囲まれてますが中の動きは一切分かりません』 なんでもこれまで黒蝶家がもみ消してきた悪事、その全ての証拠をコピーした書類などが送り主不明で各報道機関に向けて一斉に送られてきたそうです。 『こちらは国会議事堂前です。総理や黒蝶議員と連絡が取れないみたいで現在、こちらも与野党ともに大きく混乱しているようです』 みんなが一斉に食事を止めると、黒蝶君の方へと視線を向ける。 しかし彼は気にする様子もなく、いつもと変わらずカレーを食べていました。 こういう時、山田君がいればよかったのですが、彼は合宿最終日が終わると、そのまま残る予定を変更してどこかに行ってしまったのです。 「ご馳走様でした」 黒蝶君は私達の視線を気にする素振りもなくいつものように綺麗に食事を食べ終えると、食堂のおばちゃんにお礼を言って自らの部屋へと戻っていく。 「だ、大丈夫かな? いつもと変わらないように見えたけど、やっぱり声かけたほうがよかったかな?」 「黒蝶さん、今日が本番なのにこんな事になるなんて……悪い影響がなければよろしいのですが」 キャプテンの祈さんと津島さんも心配そうです。 最初はバラバラだったチームも、津島さんがうまく祈さんのサポートに入ってくれたおかげでチームがまとまって動けるようになりました。 何よりも祈さんのパフォーマンスを前にして巴さん、星川さんの2人が、祈さんをセンターやキャプテンとして認めたところも大きかったと思います。 「あの子は大丈夫。そういうの気にしなさそうだし、パフォーマンスに影響が出るタイプじゃない」 「うん。今も本当にいつも通りだった。それにデリケートな問題だから、そっとしておいた方がいいと思う」 巴さんと星川さんは冷静に状況を分析しつつ、こちらもマイペースにカレーを食べていました。 自分にストイックな巴さんは自分と同じくらいちゃんと努力してる人以外は認めないタイプで、星川さんはあまり喋るのが得意じゃないというか、1人の時間を好む傾向にあります。 だから巴さんは合宿を通じて私達がちゃんとやってる姿を見せる事で打ち解けられたし、星川さんは自分たちから話しかけたら喋ってくれるようになりました。 「そうね。それよりも今は自分たちの事に集中しなきゃ。ね、らぴすちゃん」 「は、はい!」 私の声が上擦ってたのもあって、祈さんはリラックスリラックスと声をかけてくれました。 「緊張するな。ちゃんと今まで頑張ってきた分は報われる。練習量に勝るものなど何もないのだから」 「あ、ありがとう」 巴さん、真面目に練習する人には本当に優しいんだよね。わかりづらいけど。 あと、実力が上の人たちに喧嘩を売るというか、直ぐに勝負をしたがる癖さえどうにかれば……。 兄様に歌で勝負してくれませんかって言って、みんなを驚かせた時の事を思い出して苦笑いする。 「ほほほ、今日はそのためにカツカレーを注文しましたわ!!」 津島さん、カレー大盛りにカツ3枚ってすごい。 これだけ食べてても太ってないのもすごいけど、この栄養は一体どこに……。 私はごく自然に、その大きな山脈のような膨らみとダイナマイトなお尻へと視線を向ける。 A、B、C、D、E、F、G、H、I、J……Jなんてサイズ、この世に存在してるんですね。私は自分の胸にそっと手を置いた。 「今までやる事はやった。だから結果がどうなっても悔いはない」 「うんうん。結果は結果。みんなで最高のパフォーマンスをやろ!」 星川さんの言葉に祈さんが両手でガッツポーズを見せて同調する。 みんなで普通に食事をした後、最後の休憩時間を過ごす。 「行こっか!」 「「「「はい!」」」」 グループごとに用意されたバンに乗って移動する。 チラッとだけ黒蝶君の姿が見えたけど、どうやら山田くんとは現地で合流するのか1人でバンに乗っていた。 本当に大丈夫なのかな? チームは違うけど合宿を一緒に乗り越えた仲間なので心配になります。 「「「「「おはようございます」」」」」 オーディション会場に到着した私達はスタッフさんに案内されて楽屋へと向かう。 それぞれに用意された楽屋の中で衣装を着替えて髪をセットしてメイクをしてもらった後、舞台袖に移動して他のグループの様子を見守った。 『人生で一回限りの恋なら、君に堕ちよう』 課題曲、たった一度だけの恋をしよう。今回、審査で歌う曲は全チーム一緒です。 最初にパフォーマンスをしたチームAは、センター那月紗奈さんを前面に押し出した構成を披露しました。 『淫らに口づけを交わそう』 歌に合わせてハーちゃんとフィーちゃんの2人が、キスするんじゃないかってほどお顔を近づける。 え? 待って、2人とも私より年下ですよね!? なんか私よりも大人びて見えるんですけど!? 2人の年齢にそぐわない色気のある表情と体の絡め方、その衝撃に舞台裏にいた全員が驚きドキドキしました。 直前の練習でも見せていなかった事から、きっとここまで隠れて準備してきたんだと思います。 その一方で藤林さんは黒子に徹しつつ、重要なポイントでチームに変化をつけていました。 『散らした花びらがポトリと落ちる。空に煌めく無数の星をひたすらに数えて過ごした』 でもそれらは全てセンターである那月さんの魅力を最大限に輝かせるためです。 高い歌唱力とダンスパフォーマンス。何よりもキラキラと輝くスター性。 ステージのスポットライト、その全てを奪ってもなおその中央で圧倒的に輝いていました。 『通じ合っても素直になれないこの気持ち。君が悪いんだって言って本当の心を誤魔化した』 楽しそうに歌う那月さんの姿に、見ている誰しもが笑顔になってしまう。 観客席でその様子を見てた人達がノリノリでペンライトを振る。 今日のオーディションは抽選で選ばれた人達が秘密厳守という条件の元、観客としてスタジオの見学に来ています。 そして観客席の人達は私達がパフォーマンスを披露する前に、まだ未放送である合宿前から合宿最終日までの映像を見ているとスタッフの人から聞きました。 『伝えたい』 ハーちゃんの声に観客席の人達もペンライトで応える。 『本当の気持ち』 ここまで見せていなかった那月さんの少し色っぽい表情にため息が出た。 『見せたい』 フィーちゃんの声に再び観客席の人達がペンライトで応える。 『素直な私』 素を見せたかのような藤林さんの自然な笑みを見た観客席の人達の心がガシッと掴まれた気がした。 『思うままに、後悔しないように、一歩を踏み出せ!!』 力強い那月さんの声に観客席のボルテージはマックスになる。 『GO! GO! GO!』 もうそこからは圧巻でした。 隙なんて一個もありません。これがこの歌の最適解で最高のパフォーマンスだと言わんばかりのものを見せつけられます。 「大丈夫、私たちも十分にやれるよ」 祈さんの言葉にみんながハッとする。 『チームAの皆さん、素晴らしいパフォーマンスをありがとうございました』 マイクを持った兄様の真剣な表情にドキッとする。 家では優しかったりお茶目なところを見せてくれる兄様だけど、仕事をしている時の兄様はすごくかっこいいです。 『まずは那月紗奈さん、圧倒的なパフォーマンスでした。高い歌唱力と豊かな感情表現、ダンスに関しても終始安定していました。私について来てというようなパフォーマンスも、全てが高い次元で余すところなく表現できているからこそ活きたと思います』 お兄様の言葉に那月さんは満面の笑みでありがとうございますと応える。 本当に最初から最後まで1番だった。という言葉に相応しいパフォーマンスだったと思います。 『次にハーミーさん。当初より卒なくなんでもこなす器用さがありましたが、感情表現の方があまり得意ではないのかという印象がありました。それを逆手に取ることで少ない変化をより効果的に見せれるのは良かったと思います。儚さを感じられる点もすごく魅力ですね』 ハーちゃんが照れた表情を見せる。すごく嬉しそう。 やっぱりカノン義姉様の妹さんというか、最初の印象じゃわかり辛いけどよく見たらちゃんとわかりやすいんですよね。 『フィーヌースさんはいつ見ても元気いっぱいで、見ているこちらが元気をもらえる。そんな感じの印象でしたが、今日はそういった部分を封印して、大人っぽさを出して来たところに驚きました。年齢的にも細かい所はまだまだ改善の余地がありますが、伸び代だけなら間違いなく1番だと思います』 ハーちゃんとは対極的にフィーちゃんは体全体を使って喜ぶ。 さっきまでの大人っぽい雰囲気とのギャップもあって、余計に可愛いなって思ってしまいます。 『最後にキャプテン藤林美園さん。個人としては今回、黒子に徹しましたが、自らのパフォーマンスでチームに幅を持たせたり、この個性的なメンバーを違和感なくリンクさせるためのパフォーマンスなどは素晴らしかったと思います』 藤林さんは胸を張って兄様の言葉を聞いていました。 なんでしょう。柔らかくなった藤林さんの表情を見て、少し違和感のようなものを感じます。 『そしてここから先はチームAの総評にもなりますが、よくぞ宣言通りにここまでチームを完成させたと思います。ベリルの方針はあくまでもアイドル主体。アイドルの子達が何をやりたいのか。何を表現したいのか。その自由を与えてくれるのがベリルなんです。鳥が空を飛ぶ時に風の力を利用するように、ベリルはアイドルを空高く羽ばたかせてくれる風なんです。だからベリルはアイドルに対して自分たちの方針を強制したりはしません。もちろん、迷った時に飛び方を教えてくれる。つまりは幾つかの方針は提示しますけど、自分たちがどっちに羽ばたいていくかを決めるのはアイドル達に委ねられているんです。チームAはセンター那月紗奈さんをメインに押し出しつつも、それぞれの個性がちゃんと見えたところも良かったと思いました。素晴らしいパフォーマンスを見せていただきありがとうございます。そしておよそ2週間近くに及ぶ合宿、本当にお疲れ様でした!』 兄様の拍手に合わせて、他の審査員や観客席、舞台袖にいたスタッフや私達オーディション組も拍手を送ります。 「チームBの皆さん! 準備お願いします!!」 「「「「はい!」」」」 チームBのメンバーはステージから降りてきたチームAのメンバーとハイタッチをしてステージ中央へと向かう。 課題曲は同じ。だからこそあの後にパフォーマンスを披露するチームBも、そしてその後に続くチームC、チームDは大変です。だからと言って最初にパフォーマンスを披露するチームAが得だとは思いません。 最初にパフォーマンスを披露するのは勇気のいる事だし、他の指標となるチームがいない中で最初にパフォーマンスを披露する事はとても勇気がいる事だからです。 『人生で一回限りの恋なら、君に堕ちよう』 くくりさんの力強くも大人びた声に一瞬でステージの色が変わる。 おそらく藤林さんはチームBが後に続くからあえて、男女関係なく誘惑するようなくくりさんの魅力を減らすために色気のある歌い方を選択したんだと思います。だけど、くくりさんはそれを逆手にとって、パワフルかつかっこいい歌声で観客に媚びない歌い方に切り替えました。 このたった一瞬ですごい高度なバトルを見た気がします。 『淫らに口づけを交わそう』 そこにチームBのキャプテン、天宮ことりさんが可愛らしい甘さをプラスする。 純然たる可愛らしさ、天然美少女でアイドル的なルックス、内面から滲み出る優しいオーラがある天宮さんだからこそ許されるテクニックです。 『散らした花びらがポトリと落ちる。空に煌めく無数の星をひたすらに数えて過ごした』 普段はガサツっぽいのに意外と器用な七瀬二乃さんは、くくりさんの歌い方に合わせてかっこよさを全面に押し出したパフォーマンスに変化させる。 『通じ合っても素直になれないこの気持ち。君が悪いんだって言って本当の心を誤魔化した』 そして桐原カレンの芯が通ったかっこいい歌声が全てを纏め上げる。 くくりさんが方向性を変えたおかげもあって、より桐原さんや七瀬さんの魅力が倍増した気がします。 『伝えたい』 かと思えばここで天宮さんが的確なポイントで甘さを入れてくる。 これはあれですね。天然小悪魔系とでもいうのでしょうか。同性の私でもクラクラと惑わされます。 『本当の気持ち』 七瀬さんもそれに続くように影のある表情を見せる。 さっきまで胡座をかいてカレーにがっついて口の周りにいっぱいご飯粒つけてた人が、そんな顔もできるんだとみんなが驚く。 『見せたい』 真剣な桐原さんの表情と立ち姿に観客席のみんなもドキッとした顔を見せる。 メアリーじゃ王子様って呼ばれてるのも納得です。 『素直な私』 くくりさんの表情にみんながキュンとする。 藤林さんといい、普段感情を表情に見せない人がここのパートを歌うのは反則じゃないですか!? 『思うままに、後悔しないように、一歩を踏み出せ!!』 チームAとは違って一体感を出すために全員でこのパートを歌い上げる。 『GO! GO! GO!』 チームBはそのままサビに入ると、2番からは本来予定していたやり方に戻して周囲をまた驚かされます。 自分達のペースに持っていくために、1番を丸々使って観客席を引き込むなんてすごいな。 『チームBの皆さん。すごくかっこいいパフォーマンスをありがとうございました』 兄様、すごく嬉しそう。前に俺は何にでも本気でやってるやつが好きなんだって言ってた事を思い出します。 『まずは皇くくりさん。その甘く愛らしいルックスからは想像できないかっこいい歌声、そして年齢にそぐわぬ大人びた歌声。どちらも本当に素晴らしいと思います。それに合わせてダンスパフォーマンスをカッコよさを重視したのも良かったと思います。本番までに準備してたのかな?』 『はい。本番までどちらに構成にしようか悩んでいたので』 『なるほど。それは功を奏しましたね』 くくりさんは笑顔だったけど、その笑顔の裏で藤林さん、貴女の考えている事なんてお見通しですよ。貴女如きが私を出し抜けると思って? と言っているように聞こえるのは、私が昼ドラを見過ぎていたせいでしょうか? 『七瀬二乃さんはムードメーカーで元気さが取り柄ですが、今回のパフォーマンスではそうじゃない新しい魅力をたくさん見せてくれました。特に影がある歌い方をした時は、こちらも思わず引き込まれてしまったほどです。チームに合わせる柔軟さと、瞬時の対応力は芸能界で活動する事においてもプラスになると思いますよ』 七瀬さんは少し照れくさそうな仕草を見せた後、それを誤魔化すように大きく喜ぶ。 その後にホッと息を吐いた姿を見ると、ポジティブそうな七瀬さんでもオーディション本番では緊張していたんだなと知る事ができました。 『キャプテンの天宮ことりさん。本当であれば貴女はセンターになれる逸材です。でも今回はチームの構成を決める段階で、この個性的なチームをアイドルとして纏められるのは貴女しかいないと思いキャプテンに任命しました。今回はチームのカラーに合わせつつ、自らのアピールポイントである可愛さを押し出せたのは、チームとしても個人としても良かったのじゃないのかなと思います』 天宮さんは少し涙ぐみながら兄様の話を聞いていました。 普段からずっとニコニコと笑っていたけど、多分、今日ここにくるまでに見えない所での苦労がいっぱいあったはずです。同じ合宿で汗を流した仲間だからこそ、心からその努力が報われて良かったと思いました。 『最後に桐原カレンさんは1番では従来のかっこいい面を余す所なく見せてくれました。そして2番ではそのかっこよさを少し変化させる事で女性らしい美しさを前面に押し出してきましたね。そこがすごく良かったと思います。桐原さんは変化の付け方に苦労していましたが、少ない変化で自分の色を変えるテクニックを持っているのは後々武器になると思いますよ』 長身の桐原さんは誇らしそうに胸を張った。 一見すると大人びて見える桐原さんだけど、可愛いものが好きで話してみると気が合うんですよね。 桐原さんはいつも憧れのえみりさんみたいにもっと女の子らしくなりたいと悩んでました。 だから兄様に女性らしさを褒められてすごく嬉しかったはずです。 今日のこの一歩が桐原さんにとってのいい一歩になればいいなと思いました。 「みんな、行こっか!」 「「「「はい!」」」」 1番前を歩く祈さん、その後ろ姿が一瞬だけ兄様と重なった気がしました。 私の気のせいかな? ほんの少しの違和感を抱きつつ、舞台袖からステージに出る。 わっ! 凄い人数の視線に飲まれそうになる。 舞台袖から見てわかっていたはずなのに、ステージの上に立った時の感覚は想定した以上でした。 それにスポットライトがすごく熱い。ううん、この熱はそれだけじゃない気がします。沸き立つような熱が私達の足元から全身を覆っていく。 私達の前にパフォーマンスしていたチームA、チームBの熱気がまだステージに残ってるんだという事に気がつきました。 『続きましてチームC、祈ヒスイさん、津島香子さん、巴せつなさん、白銀らぴすさん、星川澪さんのパフォーマンスです!!』 曲が始まる。そう思った瞬間、やらなきゃと思いました。 私だってここまで頑張ってきたんだから、たった一度きりのチャンスで余計な事を考えて後悔なんてしたくない。 『人生で一回限りの恋なら、君に堕ちよう』 え? 祈さんの歌い出しに全員の思考が一瞬だけ固まる。 それは予定されていた事をやらなかったからとか、緊張とかで思ったようなパフォーマンスができてないからじゃありません。 自分達の想定を遥かに上回る何かが来たからです。 たったワンフレーズ、たった一つの仕草、視線、体の動き、一瞬で祈さんが観客席にいた全員を持って行った事に気がつきました。 『淫らに口づけを交わそう』 巴さんと星川さんは冷静に自分のパートを歌い切る。 はっきり言って、お二人の歌のうまさはオーディション組の中でもトップクラスです。 『散らした花びらがポトリと落ちる。空に煌めく無数の星をひたすらに数えて過ごした』 ここは本来は祈さんと津島さんのパートだけど、津島さんはあえてコーラスに徹して主導権を祈さんに手渡す。 祈さんはその溢れんばかりの輝きを抑えようとしましたが、津島さんはそのまま突っ走りなさいなとすかさず目で合図を送る。みんながこのステージを成功させようと必死だった。 だったら私も……って、今までの私ならそう思ってたかもしれない。 でも、みんなのパフォーマンスが、それぞれの想いが、私の心に火をつけた。 『通じ合っても素直になれないこの気持ち。君が悪いんだって言って本当の心を誤魔化した』 本当ならここは歌の上手い巴さんと星川さんに主導権を渡して、私がコーラスに回るのが正解なんだと思います。 でも本当にそれでいいんでしょうか? 観客の人達はそれを望んでいるんでしょうか? 今、目の前にいる人達が私達のライブを、ステージを見るのはこれが最初で最後かもしれません。 ああ、そっか……ライブって恋と一緒なんだ。 だったら、とびっきりの初恋を、みんなにあげたい。 私が今この瞬間、ステージの熱気に恋をしたように!! 『伝えたい』 津島さんがもうお好きにやりなさいなと優しげな笑みを浮かべた。 『本当の気持ち』 巴さんは嬉しそうな顔をしていました。強いライバルがたくさんいた方が燃えるからと言っていた事を思い出します。それと同時に、ステージの上で殴り合うような最高のパフォーマンスをしたいと言っていた事を思い出しました。 『見せたい』 本来ならばここは私のターンだけど、津島さんが咄嗟の判断でダンスを入れ替わって歌い上げる。行けと言われた気がしました。 『素直な私』 星川さんが私たちに繋ぐように完璧に歌い上げる。それと同時にウィンクでここだけは譲ってあげると言われた気がしました。 『思うままに、後悔しないように、一歩を踏み出せ!!』 私と祈さんは2人で前に出ると今できる最高のパフォーマンスを観客にいる人たちに見せる。 『GO! GO! GO!』 そこからはもうハラハラドキドキするような殴り合いのパフォーマンスでした。 私と祈さん、巴さん、星川さんの4人が主導権を奪い合うようにステージの上で喧嘩をする。 2番を終え3番に入る頃には、祈さんは更にギアをあげる。それに合わせて私もギアを上げた。 それでも最後までチームとしてのカラーがちゃんと纏まっていたのは、津島さんの完璧なフォローのおかげだと思います。 はぁ……はぁ……。 全てをやり切った後、疲れていたとしても苦しかったとしてもそれを顔に出さずに観客席に向けて笑顔を見せる。 『チームCの皆さん。楽しいパフォーマンスをありがとうございました』 これが予定していたものじゃないと兄様は気がついているのでしょう。 それでも兄様は嬉しそうに笑ってくれました。 『一つ言うとライブってね。生き物なんですよ。だからそこに正解はないんです。少なくとも私自身の考えとしては、この場でこういうパフォーマンスを見れた事に対して、とても痛快な気持ちになりました。前の2チームが完璧に用意されていたパフォーマンスを余す所なく表現していたのに対して、チームCのパフォーマンスは予定調和をぶち壊すというか、観客達に対してライブは何が起こるかわからないんだぞと言っているような、目を覚ますようなパフォーマンスだったと思います。でもこれも、ちゃんとした日々の練習の積み重ね、努力がなければできる事ではありません』 兄様はそう前置きした上で個人のパフォーマンス査定に移ります。 『まずは祈ヒスイさん。個人としては非の打ち所がない完璧なパフォーマンスでした。歌唱力、ダンス、仕草、表情、本当にどれも素晴らしかったと思います。私が見たかった祈ヒスイはまさしくこれでした』 祈さんを見つめる兄様の目が、ここじゃないどこかを見ているような気がしました。私の気のせいでしょうか? 兄様に褒められた祈さんは、まだ自分が褒められた事を脳が理解できてないのか固まっていました。 『次に津島香子さん。個人的にはチームCのMVPをあげたい。今回チームCのライブがステージとして成立したのは、あなたのおかげだと思います。その部分もちゃんと審査員の人達は高く評価してくれると思うので、安心してください』 津島さんは観客席で見ているらしい妹さんに向かって、やりましたわー。月乃ー、見てるー? お姉様はやりましたよーと声をあげる。それを聞いて恥ずかしがる妹さんの姿がカメラに抜かれて、観客席も審査員席も苦笑いを浮かべていました。 『巴せつなさん、本当に素晴らしい歌声をありがとうございました。まず間違いなく歌唱力やテクニックだけならプロでも十分通用するんじゃないかな。正直、勝負をふっかけられた時は、ここで負けたら面子がないなと思って焦ってました。今回はその時に自分の方から指摘させてもらった感情表現の部分がすごく向上していたと思いました』 巴さんは兄様の話を微動だにせずに一言一句聞き入っていました。 きっともう次のステージ、さらなる高みへと視線を向けているのだと思います。 『星川澪さん。巴せつなさんと並んでオーディション組ではトップクラスの歌唱力だと思っています。高い感情表現能力が今回のライブパフォーマンスにすごく活かされていたなと思いました。今回は巴さんと共に苦手なダンスも頑張っていたところも良かったのですが……オーディションが終わった後に、巴さんと星川さんのお2人とは少しお話をしないといけないなと思っています』 兄様の言葉に会場がどよめく。 合格とも不合格とも言われたわけではありませんが、2人に対しては、この時点で明確に何かの道が開かれた事に全員が気がつきました。 『そして最後に白銀らぴすさん……。ここは天鳥社長、私の代わりにお願いできますか?』 兄様は寸評が身内贔屓で不公平にならないために阿古さんにマイクを手渡す。 『正直なところ今すごく驚いています。それくらい先ほどのらぴすさんのパフォーマンスは、審査員全員の予想を良い意味で裏切ってくれました。個人的にはチームAのセンター那月さん、チームBのセンター皇さん、チームCのセンター祈さんの3人と並ぶだけのパフォーマンスを見せてくれたと思います。いや、那月さんと皇さんに関しては審査員からするとわかり切ってはいたのですが、祈さんとらぴすさんのインパクトが大きすぎて、正直なところ本当にしてやられたなと思いました』 阿古さんからの最大限の賛辞に背筋がピンと伸びた。 『で、うちの特別審査委員長は、こうなるって最初からわかっていたのかな?』 阿古さんは兄様の方へと視線を向ける。 兄様はノーコメントでと言って会場を笑わせた。 阿古さんからマイクを受け取った兄様が再び私たちの方へと視線を向ける。 『チームCの総評に関して言うと、これがライブだという事を改めて分からせてくれた事だと思います。用意してきたものを完璧に表現する事はもちろん正解です。だからと言って先ほども言いましたが正解は決して一つではありません。少なくとも先ほどのパフォーマンスを見た観客の皆さんはとても満足した顔をしています。それ以上の賛辞はないと思いますよ』 私達は5人で手を繋いで横並びになると、観客席と審査員席、裏方に向かって一礼をした後に舞台袖から裏側へと戻っていった。その途中にチームDのスバルちゃんと目が合う。 「最高だった」 スバルちゃんはそう言って私にウィンクするとステージの中央へと向かっていった。 『続きましてチームDのパフォーマンスに入りますが、その前に特別審査委員の方からご説明があります』 ここで兄様の方から観客席の人達に向けて、みやこちゃんが裏方に回った事への説明がなされる。 みやこちゃんはオーディションが進むにつれ、それに伴いアイドルをサポートする裏方の人たちを見て、自分が本当にやりたいのはこっちだという事を兄様に打ち明けました。 兄様は本当にやりたい事が見つかったならそっちをするべきだと、君達の未来は無限にあると、みやこちゃんの考えを全面的に支持してくれたそうです。 『それでは鯖兎みやこプロデュース、チームDの皆さんにパフォーマンスを披露して頂きたいと思います』 チームDを勝たせたい。そのためにチームDのサポートメンバーとして残ったみやこちゃん。 そのみやこちゃんがどういう風にチームDをプロデュースしたのか、その全貌が明らかになる。 『人生で一回限りの恋なら、君に堕ちよう』 え? 可愛らしい振り付けと仕草、キュートな歌い方をするスバルちゃんにびっくりしました。 『淫らに口づけを交わそう』 それに合わせて瓜生あんこさん、茅野芹香さんの2人も今までのチームのパフォーマンスと違って、投げキッスをするようなフランクで可愛いパフォーマンスを見せる。 『散らした花びらがポトリと落ちる。空に煌めく無数の星をひたすらに数えて過ごした』 柔らかなラズリーさんの歌声と、ふんわりとした歌い方がすごく心地いい。 おんなじ曲を聴いているのにまるでそうじゃないみたいです。 『通じ合っても素直になれないこの気持ち。君が悪いんだって言って本当の心を誤魔化した』 スバルちゃんは観客席を巻き込むように、熱気のベクトルを自分達の構築する愛くるしい世界へと引き摺り込んでいく。 すごい。みやこちゃんがプロデュースする事で、曲自体の雰囲気をガラリと変えてきました。 『伝えたい』 ラズリーさんのほんわかした雰囲気にキュンとする。 『本当の気持ち』 あんこさんの暖かな歌声にキュンとする。 『見せたい』 スバルちゃんの愛くるしい仕草にキュンとする。 『素直な私』 芹香さんの包容力のある笑顔にキュンとする。 『思うままに、後悔しないように、一歩を踏み出せ!!』 何これ何これ!? キュンにキュンが重なってキュンが加速していきます。 『GO! GO! GO!』 めくるめくみやこワールドの開幕です。 観客席の人達も胸をおさえて悶えている人達がいました。 これには裏にいた私達、他のメンバーも顔を見合わせてやられたねって顔をします。 『チームDの皆さん。心がキュンとするパフォーマンスありがとうございました』 会場が大きな拍手に包まれます。 マイクを手に取った兄様は優しげな笑みを見せる。 『少し話は変わりますが……』 兄様は軽く咳払いすると、表情を切り替える。 『女性アイドルが成功するためには、同じ女性達からリスペクトされるというのが必須条件だとされています。わかりやすいところで言えば男性に負けないカッコよさ。女性が女性として憧れを抱くような美しさ。年下の子達や同年代が憧れを抱くような大人びた雰囲気や可愛らしさ。これらが重要だと言われてきました』 昔は男性需要のために男性に媚びるような感じが重要視されてきました。 でもここ最近で、その傾向は失われつつあります。 例えばトップアイドル、eau de Cologneのアヤナさんは、男装ができるだけのかっこよさとか、同年代や年下の子が憧れる綺麗さや可愛さがあります。フェアリスの加藤イリアさんも、普段とは違ってフェアリスのセンターとして歌ってる時はすごくかっこいいんですよね。 『鯖兎さんがプロデュースしたチームDは、今までのチームAからCが見せなかった新しい可能性について指し示してくれたと思います。応援したい。それこそがアイドルにとって重要な要素なのです。だからこのアプローチは何かこの世界に新しいものを生み出すかもしれません』 褒められたみやこちゃんがバックヤードで目に涙を溜めていました。 私はそっと近づくと、よかったねと声をかける。 『ラズリーさんに関しては少し心配していましたが、良い具合に自分のキャラクター性を活かせていたのが良かったと思います。体力テストでも最初はトレーニングについていけてなかったのに、最後はついていけるようになった事、意外と根性があるところなどは審査員の人達も評価しています』 確かに最初の頃、ラズリーさんはポワポワしてたけど、兄様達のライブとかを間近に見る事で意識が変わっていきました。 『茅野芹香さんは当初からあった焦りが消えて、本来のパフォーマンス、茅野さん自体の個性が見れたのがすごく良かったです。みやこちゃんの作り出す世界観に上手く合わせた事に関しても審査員からは高く評価されるのではないでしょうか』 茅野さんは、これまでいくつもオーディションを受けては不合格を言い渡されていたそうです。 そういう焦りが今日のパフォーマンスからは一切感じられませんでした。 『瓜生あんこさんは、みやこちゃんのプロデュースする世界観に完全にマッチしたというか、そこからの伸びがすごかったと思います。最初の頃の不安定さが全くなく、安定したパフォーマンスを発揮できていた事を嬉しく思います』 記念で応募したら受かっちゃった瓜生さんは、最初は自分がここにいていいのかって悩んでたらしいです。 でも兄様から、受かったって事はそれだけのものがあると審査員達から判断されたからだと言われてからは覚悟を決めました。 『そして最後に猫山スバルさん。素晴らしいパフォーマンスでした。それにもかかわらず、まだまだ多くの伸び代があると思います。ちなみに俺と一瀬先生の間では、オーディション参加者の中で1番ダンスパフォーマンスの評価が高かったのはスバルさんです、今日は周りとの調和のために得意なかっこいいダンスを封印してましたが、こういった感じのダンスでも十分に魅力が出ていたと思いました』 ダンスを褒められたスバルちゃんは表情には出さなかったものの、全身から嬉しそうな雰囲気がすごく出てました。 毎日毎日、夜遅くまでスバルちゃんがすごく練習していた事を、兄様がちゃんと見てくれてた事が嬉しくなります。 『それでは続きましてチームEのパフォーマンスに……っと、すみません。その前に少し休憩を挟みたいと思います』 あっ……そういえば山田君は!? みんなが黒蝶君の方へと振り向く。 黒蝶君は歯を食いしばり、どうしてと呟いていた。 「山田君、まだ見つからないの?」 「甲斐さんが探しに行ってます!!」 「確かチャーリー君のところに練習に行くって言ってたよね」 「チャーリー君からもう出たって……」 「どうしよう。このまま来なかったから……」 スタッフさん達はお互いに顔を見合わせると、黒蝶君の方へと視線を向ける。 黒蝶君は顔を上げると、スタッフさんに近づいて頭を下げた。 「すみません! あいつは絶対きます!! だからもう少し待ってくれませんか? あいつは馬鹿かもしれないけど、何も言わずに逃げ出したりとか放り出す奴じゃないんです!!」 「うん、それはわかってるよ。でも……」 私たちオーディションメンバーは顔を見合わせると、みんなでこくりと頷いて黒蝶君のそばに駆け寄る。 「私たちからもお願いします!」 「山田君は絶対にきます!」 「少しでいいから待ってくれませんか?」 「我儘だって事はわかるんです。それでもここまで一緒にやってきた仲間だから!!」 「お願いします!!」 「どうか、少しだけ、あと少しだけでいいから!」 「こんな最後なんてあんまりです。山田君、すごく頑張ってたのに!!」 「私達はチームは違うかもしれないけど、同じ合宿を過ごしてきた仲間なんです!!」 「どうかチームEにも2人揃ったパフォーマンスをさせてください!!」 みんなの思いは一つ。全員でスタッフさんにお願いして、頭を下げました。 スタッフの人たちだって都合があるし、言われたら困るかもしれない。 それでもこんな最後は嫌だって思いました。 「待ちましょう」 そう言ってくれたのは、ステージの審査員席から舞台裏に戻ってきた兄様でした。 兄様はスマートフォンの画面を確認すると、上着のポケットに戻して改めてスタッフさんへと視線を向ける。 「責任は全部俺が取ります」 隣の阿古さんが、責任ならちゃんと私が取るわよと言う。 兄様は黒蝶君に近づくと、肩をポンと叩きました。 「大丈夫。あいつは絶対に来る」 「はい……!」 黒蝶君は今までに見せた事がない不安そうな顔をしていました。 あ……今更ながらに私は今朝のニュースを思い出す。 黒蝶君は至って普通そうにしてたけど、ずっと一緒に暮らしてきたお母さんがスキャンダルの中心に居て、自分もその黒蝶家なのだから普通でいられるわけがありません。 きっとずっと不安だったんだ。それを隠して気丈に振るまっていたのに、山田君もこなくて、そう考えるとずっと辛かったんだと思います。兄様達と違ってずっと側に居たのに、どうして気がついてあげられなかったんだろうと悔やみました。 「でも、収録の時間が……」 「それなら気にするな。だって、ここに時間を稼ぐスペシャリストがいるだろ?」 兄様は自分のお顔に向かって親指をクイっと立てる。 それと同時に何やらステージの方から大きな声が聞こえてきました。 向こうで何かあったのかな? 「黒蝶孔雀。お前が最高のパフォーマンスをするために、俺が……いや、俺達がお前の抱えてる不安、今からそれを全部、吹き飛ばしてきてやるよ。だからお前はチームEとしてステージで最高のパフォーマンスをする事だけを考えろ。それが仲間に報いるって事だ」 カノン義姉様が言っていました。兄様はずるいって。だって本当にずるいんだもん。 いつもみたいにおっぱいにデレデレしてたらいいのに、なんでこういう時にちゃんとかっこいいんですか! こんな状況でも兄様がなんかしたら、全部うまくいくんじゃないかって思わせるのはずるいです。 「阿古さん。悪いけど、後輩と大事な人のお願いのためにちょっとカッコつけてくるわ」 兄様は阿古さんに上着を手渡した。 そしてスバルちゃんが持っていたマイクを受け取ると、ステージの方へと向かってゆっくりと歩きだす。 兄様は入り口の前まで来たところで、私たちの方へと振り返った。 「アイドル白銀あくあ行ってきます!」 兄様がアイドルである事を宣言する。 それはつまり、誰かを救ってくるという事です。 兄様は手を挙げると、ざわめく向こう側へと足を一歩踏み入れる。 たった1人でステージに向かう兄様の後ろ姿に誰しもが見惚れ心を奪われた。 ************************************************ 次回が山田君視点、その次が揚羽さん視点、さらにその次に孔雀君視点の順番になると思います。 もしかしたら間でえみり視点を入れるかもしれません。 メスガキくくりちゃんとのノクターンが見たい人は番外編にどうぞ。 番外編の連載を挿絵付きで開始しています。 https://novel18.syosetu.com/n5397ih/ 作者のtwitterアカウントです。更新が遅れた時はこちらで連絡します。 https://mobile.twitter.com/yuuritohoney https://mobile.twitter.com/yuuritosub 上が本垢、下がサブ垢です。 アイドルオーディションの推し投票をできる場所を用意しました。 ※オーディションメンバーの詳細に関してはwikiか作者Twitterを確認してください。身長カップ数など書いてます。 https://customform.jp/form/input/140950 あくあとコラボして欲しいキャラや、ノクターン回についてのアンケートやってます。 よろしければどうぞ。 https://customform.jp/form/input/140130 wikiです。有志の皆様、ありがとうございます。 https://wikiwiki.jp/yuuritohoney/ クリスマス用の短編、ムーンライトでとあ注意。 https://novel18.syosetu.com/n5480hz/ 山田丸男、俺の名前は! 1月5日、今日、俺の運命が決まる。 長く続いたオーディション合宿が終わりを迎え、ついにオーディション本番の日を迎えた。 「直前までに僕が教えられる事は教えたつもり。だから頑張って」 「ありがとうございます!」 俺は目の前にいたチャーリーさんに頭を下げてお礼を言う。 1月4日の合宿最終日、最後の練習が終わった後に、スタッフさんから残るか一旦家に帰るか好きにしていいと言われた。 俺も最初は合宿所に残って練習するつもりだったけど、このままじゃ間違いなく孔雀の足を引っ張ってしまう。 だから俺は電話番号を交換していたチャーリーさんに無理を言って、俺に足りないものを得るための時間を作ってもらった。 「じゃあ、僕も帰国しないといけないから、ここでさよならだね。次に会える時を楽しみにしてるよ」 「はい!」 俺達は固く握手をする。 最後まで付き合ってくれたチャーリーさんを見送った後、俺はレンタルスタジオの中であくあさんの映像を確認しながら、あらかじめ用意していた昼食を急いで食べた。 「よしっ、行くか!」 借りていたレンタルスタジオの外に出た俺は、甲斐さんに連絡を取ろうと携帯を取り出す。 「は?」 よりにもよってこんな時に電源が入らない。 充電は昨晩10回くらい確認したし、今朝は使えてたから故障じゃないはずだ。 「こんなタイミングで故障するなんて嘘だろ……」 でも、ここから会場まで30分くらいか。まだ時間的に余裕があるし近くの大通りでタクシーを拾えば十分に間に合う時間だ。 そんな事を考えながら俺はテクテクと道を歩く。 ん? なんか騒がしいなと思った俺は声のした方へと視線を向ける。 すると1人の女の子が男達に無理やりバンに乗せられている姿を目撃した。 明らかに普通じゃない。俺は思い切って声をかける。 「お、おい! 何やってるんですか!?」 クソだせえ。 最初はもっと強めに言おうと思ったのに、最後が敬語になってしまった。 「チッ! 逃げるぞ!!」 男達は女の子をそのままバンに押し込むと何処かへと走り出す。 どう考えたって男達がやばい事をやってるとしか思えない。 俺はバンとすれ違う時、咄嗟にポケットに入れていた吸着型の追跡タグを投げつけた。 もし東京で迷子になったらおじさんとかニャンコ紳士に助けてもらおうと思って、上京する前に買っておいたのがこんな時に役に立つなんてな。 「あのマーク、確か黒蝶の……くそっ、何やってるんだよ!」 さっきの女の子の怯えた顔がフラッシュバックする。迷ってる暇なんてない。 俺は近くにあったレンタル自転車のスタンドで自転車を借りると、腕につけた時計でタグを追跡してそのまま車が走り去った方向へと自転車を漕ぎ出した。 この合宿中、いや合宿に来る前から体力作りしていた事と、偶然にもバンが渋滞に引っかかっていた事もあってなんとかバンに追いつく。自分でもなんでこんな事をしているのかわかんねーけど、あの女の子の怯えた顔が印象的で気がついたら自然と体が動いてた。 「はぁ……はぁ……ここで止まってる?」 廃工場……こんなところに女の子を連れてくるなんて、やっぱり普通の事じゃない。 俺は少し離れた場所に自転車を停めると、物音を立てないようにゆっくりと廃工場の入り口に近づく。 声が聞こえるな。俺は工場の中の様子を伺う。 「俺の事をチクったのはお前だろ!!」 「わ、私じゃない」 男が女に向けて携帯の画面を突き出していた。 何やら音が聞こえる。……これはニュースの映像を見せてるのか? ニュースの声に耳を澄ますと、黒蝶家が大変な事になっている事に気がつく。 「じゃあ誰が俺達の事までちくったっていうんだよ!」 「ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。でも、本当に私は何も知らないんです!」 今の所、女の子が直接、暴力を振るわれたり何か危害を加えられそうな気配はない。 それもあって俺は中の様子をじっと見守る。 くっそー。なんでよりにもよって携帯電話が使えないんだよ! 「どうするんだよ。これ。さっきだって顔見られたし、やべーんじゃないの?」 「んな事言ったってよ。俺らがした事がバレちゃってるんだから仕方ねぇだろ!」 「くっそ、なんで今頃になって何年も前の事が出るんだよ!」 「知るかよ!! 言っとくけど俺じゃねーからな!!」 「はぁ!? 元はと言えばお前が……!」 女の子を攫った男達が言い争う。 ちょっとよくない雰囲気だな。でも、今なら女の子も逃げ出せるんじゃないか? 俺は揉めている男達からは見えないように顔を出すと、女の子に対して逃げるようにと手招きをする。 女の子は俺に気がついて、ゆっくりと後ろに下がって逃げ出そうとした。 「今日だって、この攫ってきた女、どうするんだよ!!」 あ……。 1人の男が女の子に話を振ったせいで、逃げ出そうとした女の子に気がついてしまった。 「おい!! お前、何逃げようとしてんだよ!!」 慌ててしまった女の子は、足をもつれさせるようにこけてしまう。 1人の男が女の子に近づくと、長い髪を掴んで上半身を持ち上げる。 「ふざけんなよ。てめぇ!!」 怯えた女の子が恐怖で体を小刻みに震わせる。 それを見た男が悪い笑みを浮かべると、他の男達の方へと向かってとんでもない事を提案した。 「はっ、どうせ捕まるんなら、最後にこの女をサンドバッグにしておもちゃにしよーぜ」 「そ、そんな事したら余計に状況が悪くなったりしないか?」 「はっ! そんなの知るかよ。そもそも俺は男だぜ。政府だってもう時効かなんかで注意くらいで済ませるだろ。何せ俺達は黒蝶なんだからな!! 揚羽とかいうクソババアが貴重な男子を守るためにどうにかしてくれるだろ!」 「それはありかもな。なんなら黒蝶孔雀に罪でもなすりつけるか? ご当主の息子であるあいつに指示されましたとか言って。なんならほら、あのクソ生意気な事やってる分家の黛慎太郎ってやつにも罪をなすりつけようぜ」 はあ!? こいつらは一体、何を言っているんだ!? 真面目にやってる孔雀や黛君に罪を被せる!? そんな事が許されて良い訳がねーだろ!! 「や……やめ……」 怯える女の子の両手にチェーンを巻きつけた男達は、本当にサンドバッグにするのか吊し上げようとする。 俺はどうしたらいい? 俺に何ができる? 何も知らなかった事にして逃げ出すのは簡単だ。 それで何食わぬ顔でオーディションに出て、孔雀と一緒にステージに上がって、俺たちのパフォーマンスを見てくれる観客席の人達に向けて嘘みたいな笑顔を貼り付けて……そんなのできるわけねぇだろ!! そんな奴が心から誰かを楽しませたり、あくあさんみたいに誰かの心を救ったりなんてできるわけがねぇ!! 「なんだテメェ」 気がついたら俺は飛び出していた。 はっきり言って怖いし、心臓はバクバクしてる。 「お、俺……は……」 「あん?」 俺は自分に自信がない。 だから掲示板でもあくあさんの名前を騙っていた。 でも俺如きじゃ、偽の白銀あくあにもなれない。 だから皇くくりさんに言われた時にハッとした。 俺はあくあさんとは違う。それにあくあさんのようにカッコ良くはなれない。 それでも、俺は……俺が憧れたあの人に顔向けができねー事はしたくねぇ!! こいつらが孔雀や黛君に迷惑をかけようとしてる事だって許せないし、俺はオーディションに来て女の子達も俺たちと一緒なんだって知る事ができた。だから、目の前で傷つく女の子を見捨てるなんて真似、俺にはできない! 「聞こえねえよ! なんだ、てめえ!!」 俺は軽く息を吸う。 あくあさんになりたくて、偽の白銀あくあを名乗ってコテまでつけた。 そのおかげで友人だってできたし、感謝はしている。 だけどそれも今日で最後にしようと思う。 俺は今日から俺として生きるんだ!! 「俺は……俺の名前は! 山田! 山田丸男だ!!」 俺は一歩前に出ると、声を張り上げた。 ボイトレと死ぬほどランニングして鍛えた肺活量をなめんじゃねぇぞ!! 「その女の子を離せ!! 怖がってるじゃないか!!」 俺の圧に押されて男達がたじろぐ。 良いぞ。まず最優先すべきは女の子を無事にここから逃す事だ。 だから相手の戦意を削いで、少しでも罪を重ねないように説得できれば……。 「うるせえ! お前もボコボコにするぞ!!」 なんて考えてた俺がバカだった。 男達は俺に向かって詰め寄る。 喧嘩なんてした事ないけど、もうここまできたらやるしかない。 「おらあ!」 殴りかかってきた男の攻撃を回避する。 一瀬先生すんません。せっかくダンスで教えてくれた体の使い方、こんな事に使っちゃて……。 「やめろ! これ以上、誰かを不幸にするな。そんな事をしても、何にも楽しくなんてないだろ!!」 「俺に説教するんじゃねぇ!!」 俺は再び相手の攻撃をかわす。女の子に向けて今のうちに逃げてと視線を送るが、足が震えて逃げ出せそうにない。 俺がなんとかしないと!! その焦りもあって油断した。 「くっ!」 背中に鈍い衝撃が走る。 くそ、後ろに回られたやつから一発もらっちまった。 俺はなんとか踏ん張ると、近くのやつをタックルして地面に押し倒す。 「はぁ……はぁ……」 俺がタックルをした男がゆっくりと立ち上がる。 体力的に結構やばいな。それでも俺が倒れたら、誰があの女の子を助けるんだって思った。 「山田……ああ、思い出した。オメェ掲示板の奴か!」 「ああ、確かアイドルオーディションとかいうふざけた企画に参加してた引きこもりの」 「はっ、なんだ? また白銀あくあの真似事か?」 「男がアイドルとかバカかよ! 女に媚び売って何が楽しいんだよ!!」 男達は俺をバカにするようにゲラゲラと笑う。 俺は自分の事をバカにされるのは許せたが、アイドルをバカにされるのは許せなかった。 オーディション合宿じゃみんながアイドルになりたくて努力してる。 そのみんなの努力を否定された気がしたからだ。 そんなの絶対にゆるさねぇ! 俺が反論しようと思ったら、それよりも早く後ろから声が聞こえてきた。 「男がアイドルをやってはダメだと、誰が決めたのである?」 聞き覚えのある声に俺は反応する。 「どうやらお前達にも我が神、とあ様の素晴らしさを説いてやらねばならぬようだな?」 振り向いた先には、スキンヘッドに血管を浮き立たせたニャンコ紳士が立っていた。 ど、どうしてここにニャンコ紳士が!? そんな事を考えていると革靴の音が聞こえてきた。 「ベリルの甲斐さんから連絡が来ましてね。いやあ、まさか追跡タグが役に立つとは……やはり備えあれば憂いなし、ですよ。みなさん」 スーツ姿のおじさんはいつもと変わらない優しげな笑みを浮かべていた。 でも、何故か俺には明らかに怒っているニャンコ紳士より怒っているように見える。 「さて、みなさん。すでに警察に通報しています。大人しく諦めてはいただけませんでしょうか? それ以上、罪を重ねては貴方達にとっても得はないはずですよ?」 お、おじさん、クソカッケェ……。 無計画に飛び出した俺みたいなガキと違って、ちゃんと大人の冷静な対応ができててかっこいいなと思った。 男達はおじさんの言葉に戸惑い顔を見合わせる。 「おい! こいつの口車に乗せられるな!! ここは黒蝶の私有地だし、警察が踏み込むには手続きがいるはずだ。少なくともこいつらボコって逃げるだけの時間はある」 リーダー格の男は近くに居た女性を人質に取ると、ポケットから取り出したナイフを女性の喉元に突きつける。 「動くなよ! 動いたらこいつを刺すからな!」 くっ、卑怯な事をしやがって!! 俺とおじさん、ニャンコ紳士は後ろで手を結ぶように指示されると、横並びで膝立ちさせられた。 「山田君や女性を殴るつもりなら、私を先に殴りなさい」 「いや、私を先に殴るのだ!」 「うるせえ! 全員ボコボコにするに決まってるだろ!!」 俺のせいでおじさんとニャンコ紳士を怪我させるわけにはいけない。 そう思った俺は、2人を庇うように前に出る。 「やめろ! 殴るなら俺だけにしろ」 男の蹴りが俺の脇腹に飛んでくる。 いてぇ。いてぇけど我慢できないほどじゃない。それに俺に攻撃が集中してるから、そのおかげでおじさんもニャンコ紳士も、それに女の子だって無事だ。 思いだせ。合宿の時に一瀬先生や岩成さんにシゴかれた時の方がよっぽどきつかったはずだろ! それに比べたらこんな奴らの攻撃なんて屁でもねぇよ!! 「くそっ、なんだよこいつは! 少しは痛いとか喚けよ! 自分だけは助けてくださいって情けなく懇願しろよ!!」 どうせならと思って、俺は思いっきりスマイルを見せてやった。 本当はめちゃくちゃ痛いけど、俺に注意が向いているうちは女の子の方に手を出したりはしないと思う。 それにおじさんならきっと甲斐さんにもこの場所を伝えてくれているだろうし、時間を稼ぎさえすればおじさんは俺と違ってちゃんとこういう時の事も考えてくれていると思ったからだ。 リーダー格の男は女を別の男に預けると、俺の方へとゆっくり近づいてくる。 「おい、お前。何笑ってんだよ!」 男は俺の頬を殴る。 っ……! 口の中が切れたのか血の味がした。 それでも俺は男に向かって笑顔を見せる。 「こんな時に笑いやがって! 気持ち悪いんだよ!」 男が再び俺の事を殴ろうとした瞬間、男の後ろで誰かが倒れる音がした。 一斉に男達が後ろを振り向く。 するとそこには女の子を拘束したチェーンを手に持っていた男が地面にのされていた。 「そんな事ないっすよ!」 甲斐さんは女の子を庇うように前に立っていた。 「アイドルの笑顔は百万ボルトっす!! まだ、正式にはなってないっすけど……」 思わずズッコケそうになった。甲斐さん……最後の言葉はその通りなんだけど今回に限っていえばしまらないから要らなかったんじゃないかな……。 俺の後ろで膝立ちをしていたおじさんとニャンコ紳士が、甲斐さんが女性を助けたのを見てすくっと立ち上がった。 「どうやら形勢逆転のようですね。やはりもしものために甲斐さんに物陰に隠れるように言っておいて正解でした」 「お前達、私の友に手を出した事、わかっているであろうな?」 外からサイレンの音が聞こえる。どうやら警察の人も来てくれたようだ。 ふぅ、なんとか無事に終わらせる事ができたと安堵する。 「手を上げろ!!」 一気に形成を逆転し、全ての物事は無事に終わったように思えた。 「何をしている。手を上げるのはお前達だ」 え? 警察の銃口が向けられていたのは、男達じゃなくて俺達の方だった。 どういう事か状況が飲み込めずに俺は固まってしまう。 「そういう事ですか。罪を揉み消せるという事は警察にも協力者がいるという事ですね」 「はっ! そういう事だ!! このメスどもには散々良い思いさせてやったからな。もちろん警察だけじゃないぜ。裁判官や弁護士、検察にだって黒蝶の息がかかってるやつはいる。俺らを裁ける奴なんてこの世にいねーんだよ!!」 もはや万事休す。流石におじさんもこの状況は想定外だったんだと思う。 諦めるしかないのか……。いや、まだ俺にだって何かできる事はある。 「待ってくれ。俺だけで良いだろ。そこの女の子2人とこの人達は解放してくれないか?」 俺は男達の前に膝をつくと土下座した。 「頼む! 俺になら何をしたっていい!」 「は! 土下座とかよぉ。お前、ダサいと思わないのかよ!」 リーダー格の男は俺の髪を掴んで頭を持ち上げる。 それを見たおじさんやニャンコ紳士、甲斐さんが俺と同じように手を出すなら自分だけにしてくれと懇願した。 「お前ら本当にキメェんだよ!!」 男は立ち上がると足をあげて俺の頭を踏もうとする。 その瞬間、眩い光が俺たちを照らした。 「どうやら私がいない間に、この国にも少しは良い男が増えたみたいね。ま、相変わらず救いようのないクズもいるみたいだけど」 真っ白な雪のような特攻服を着た綺麗な人だった。 その人は木刀……いや、日本刀を手に持ってライトを付けたバイクの前に出る。 全員がその姿に見惚れた。 次の瞬間、けたたましいバイクのエンジン音と共に、廃工場の中に多くのバイクが傾れるように入ってくる。 俺はその中の1人に、垣内マネの姿を見つけた。 「あっ、あれは……|堕悪天使《ダークエンジェル》の初代総長、白夜叉の雪白のえる先輩!!」 だあくえんじぇる? 甲斐さん? 何を言っているの? それに先輩って? え? あの優しげな垣内マネもお揃いの特攻服を着てるし、もしかしてあの人のお仲間だったりするんですか? 「お前ら! ここで何をしている! 全員逮捕だ!!」 警察官が雪白のえるさんに向かって銃を向ける。 「やれるもんならやってみな! 言っておくが堕悪天使はな……」 のえるさんの周りにいた女子達が次々とリレーをするように声を発した。 「全員ゴールド免許!」 「違法整備なし!」 「犯罪歴なし!」 「安全運転遵守!」 「絶対に24時までに解散!」 「出したゴミは持ち帰る!」 「なんなら他人のゴミも持ち帰る!」 「ついでに町のゴミ掃除もやる!!」 「それが堕悪天使の絶対ルールだ!!」 なるほど……だあくえんじぇるって、街のゴミ掃除をしているボランティアさんのグループなのかと納得する。 「文句があるなら私の罪を数えてみな!」 雪白のえるさんは左手に持っていた日本刀を肩に担ぐと、ポケットから取り出したものを右手で掲げる。 銃砲刀剣類登録と所持の許可証……? あ、そこもちゃんとしてるんだ……。 「さあ、銃を下ろしなさい。言っておくけど汚職警官達は既に逮捕状が出てるわよ」 「何!?」 雪白のえるさんは許可証をポケットに戻すと、ゆっくりした足取りで警察官の方に向かって近づく。 その圧にびっくりしたのか、警察官の1人が発砲した。 パァン! 廃工場に鳴り響く銃声の音、誰しもが最悪の状況を想像する。 しかし何か小さなものが落ちる音にみんながハッとした。 床に落ちた二つの割れた弾丸。まさかと思い全員が雪白のえるさんへと視線を向ける。 「あんた、居合いの達人でもある私じゃなかったら死んでたわよ?」 え? ちょっと待って? えっ!? 日本刀が鞘から抜かれてるけど、え? も、もももももしかして、さっきの弾丸、斬ったんですか!? カッケー……いや、そうじゃなくて、そんな事、あくあさん以外にできる人がいるんだと驚く。 「ぎゃっ!」 発砲した警官が呻き声をあげながら倒れる。 ゴム弾? 一体、どこから飛んできたんだろう? 「人に銃を向けたら危ないでしょうがあああああ!」 大きな猪のような影が警官の1人にぶつかった。 いや、違う。あれは! 「や、野生の森川楓だ!」 「ちょ、なんでこんな所に野生の森川楓が!!」 「うわあああああああああ!」 「助けてええええええええ!」 森川さんの登場に警官が慌てふためく。 なんか警察の人が日本刀で銃弾斬られた時よりも恐怖を感じているように見えるのは、俺の気のせいかな? 「良いぞー、楓パイセン!」 ん? 誰だろう。工場の入り口近くで応援してる綺麗な人がいる。 あっ、確かあの人は、あくあさんが歌うcarpe diemのPVに出てた人だ。 どうしてこんなところにいるんだろう? 警官の1人が逃げ出そうと、彼女のいる方向に向かって走り出す。 「くそっ!」 「あわあわあわ」 あ、あぶなーーーい! と、思った瞬間、彼女の前に小さな人影が割り込む。 すると警官がくるりと空中で回転して地面に落ちる。 え? 今の動き、何? 忍者? いや、違う。メイド服を着た小さな女の子だった。 「イケイケ忍者! オセオセ忍者! じゃなかったメイド!」 え? やっぱり忍者なの!? え、メイド!? どっち!? 「くそ!」 あ、その隙に男の1人が逃げ出そうとする。 しかしそちらもどう言うわけか、走り出した先に何故かメイドさんがいた。 男はメイドさんの回し蹴り一発で、簡単にノックダウンする。 「お嬢様の命により馳せ参じました。えみり様、ほんの少しの間ですが、私の主人としてよろしくお願いしますね。ふふふ……」 「ひぃっ! ぺ、ぺぺぺペゴニアさん、あ、あざっす……」 なんか主人と呼ばれた人の方が、メイドさんにビビってる気がするのは俺の気のせいかな? 「なんなんだ! なんなんだよ、お前らは!!」 うん……俺もその気持ちはよくわかる。一体何が起こってるのか訳がわかんねぇ。 そしてなんか遠くからやたらと大きな音が聞こえてくる。今度は何が来るというのだろう。今までの人生で一度たりとて聞いた事がないような音に恐怖を感じた。 え……? 廃工場のトタンでできた壁をぶち破るようにして出てきた戦車を見て全員が固まる。 上のハッチがパカっと開くと、バズーカを肩に担ぎ、サングラスをかけ、葉巻を口に咥えた総理が出てきた。 「待たせたな。戦場はここか?」 戦車が空けた壁の穴の奥から更に何かが来る。 サイドカー付きのバイク? 今度はなんだ? サイドカー付きのバイクは戦車の隣に停車すると、迷彩服を着た運転手がヘルメットを脱ぐ。 「助っ人に来たわよ!」 あ、あれって、メアリー様じゃ……。 もうその場にいた全員があまりの衝撃に顔を見合わせる。 え、えっと、その背中に背負った銃は本物じゃないですよね? 更にサイドカーから見覚えのあるスーツを着た女性が降りると、ヘルメットを脱いで相手を睨みつけた。 「諦めなさい。もうここまでよ」 桐花マネ!? どうしてこんなところに!? あと、もうここまでよの前に死にたくなければと聞こえた気がするが、きっと俺の気のせいだろう。 嘘みたいな話だが、桐花マネのひと睨みで警察の女性陣が武装を解除して急に大人しくなる。 普通、どう考えても戦車とか日本刀の方が怖いと思うんだけど、汚職警官達は桐花マネや森川アナの方に対してビビっていた気がした。あと、さっき忍者メイドさんに守ってもらってた綺麗な人が、汚職警官達の耳元で、あっ、小雛ゆかりだと言うと数人が気絶する。うん、それはなんとなくわかる気がした。 「山田さん! 痛いとこはないっすか!?」 甲斐さんは心配そうな顔で俺のところへと駆け寄ってくる。 「お、俺は大丈夫です。それよりも……」 俺は後ろにいたにゃんこ紳士とおじさんへと視線を向ける。 「私なら大丈夫です。それよりも山田君、君はアイドルになるんだから、もっと自分を大事にしてください!」 「そうだ。私達ならいくら傷ついても大丈夫だったのに。何故あんな庇うような事を……!」 良かった。2人とも怪我がなくてと、ほっと胸を撫で下ろす。 「そんな事より、2人とも助けに来てくれてありがとう。嬉しかったよ」 俺は少し離れた位置にいる人質に取られた女性へと視線を向けた。 「彼女なら大丈夫っすよ。ちゃんとこっちで手当てもしますから」 甲斐さん……。あっ、そういえば甲斐さんは大丈夫なんだろうか? 俺は甲斐さんに怪我がないかジロジロと見つめる。 良かった。見たところ大きな怪我はなさそう。 「そ、そんなに見られると恥ずかしいっす」 「あ、ごめんなさい」 恥ずかしくなった俺は甲斐さんから視線を逸らす。 甲斐さんも照れ臭かったのか、反対側へと視線を向ける。 あ、視線を逸らした先に居た総理が俺の方へと近づいてきた。 「山田丸男君」 総理はサングラスを外すと真剣な顔で俺に頭を下げた。 「すまない。どうやら私達の包囲網に不手際があったみたいだ。そのせいで君を巻き込んで迷惑をかけてしまった事を謝罪させてほしい」 「気にしないでください。これは俺が首突っ込んじゃったせいだし、むしろ迷惑かけてすみません!!」 俺も総理に向かって頭を下げる。 とにかくみんなが無事で良かった。 それだけで俺は十分良かったと思ってる。 何よりも、今はそれ以上に気掛かりな事があった。 「すみません。俺、今から行かなきゃいけないところがあるんで」 「ああ、そうだね。黒蝶孔雀君が、みんなが君が来るのを待っている」 総理から時計を見せてもらう。 やべぇ、もう始まってから結構時間が経ってる。 そろそろチームDくらいまで歌い終わってるんじゃないか? 「よっしゃ! そういう事なら私らに任せな!!」 雪白のえるさんの指示でみんながバイクに跨る。 総理も戦車とバズーカを部下の人に預けると誰かのバイクに跨っていた。 周りをよく見ると国営放送の鬼塚アナだったり、美洲様がいたりしてびっくりする。 「山田さん、うちの乗ってきたバイクの後ろに乗るっすよ!」 「は、はい!」 俺は甲斐さんバイクの後ろに跨る。バイクを運転する女の子の後ろに乗るなんて、なんかちょっとだけ恥ずかしい。 にゃんこ紳士やおじさんも誰かの後ろに乗せてもらって、みんなでオーディション会場に向かって走り出す。 しかし、安全運転を心がけているだあくえんじぇるの皆さんは、ゆっくりと交通マナーを守って運転する。 うん、安全運転は重要だけど、目の前の信号が赤信号に切り替わったのを見て、間に合うかなと少し不安になった。 「あー、もう、こんな時に限って信号が!」 あれ? さっき信号が赤に変わったばかりなのに、何故かすぐに青に切り替わる。 よくわからないけど、ラッキーと思った。 「これってもしかして……」 総理が少し青ざめた顔をしていた。もしかしてバイクで酔ったのだろうか? 「皇家の特権を借りて、いや……押し付けられてきました……」 「あ、うん。雪白えみり君、君も私と一緒で色々と大変そうだね」 さっき忍者メイドさんに庇われていた綺麗な人が、総理に何やら声をかけている。 きっと総理が青ざめた顔をしていた事に気がついて声をかけたんだろう。優しい人だなと思った。 「会場が見えたっすよ!」 走り出して数分、ギリ10分もかからずに会場に辿り着く。 奇跡的にここに来るまで全ての信号が青になってたおかげだ。 こんな事ってあるんだな! 「みなさんありがとうございました!」 俺がみんなにお礼を言うと、周りから頑張ってきてと応援の言葉を返された。 「それじゃあ、行ってきます!!」 時間はもうオーバーしちゃってるけど、あいつなら、孔雀ならきっと俺が来るのを待ってくれている。 だから俺はこの合宿の集大成となるオーディション審査で、相棒の孔雀と一緒に最高のパフォーマンスをするために、あいつが待ってくれている場所に向かって走り出した。 ************************************************ 次が黒蝶揚羽さん視点、そのあとが黒蝶孔雀視点です。 その後は祈さん視点をやるか、ファンサイベントの餅つき大会と初詣に行くつもりです。 本当は1月1日に初詣を考えてたけど、あくあ達が三が日に行ったら大変な事になりそうだから避けました……。 メスガキくくりちゃんとのノクターンが見たい人は番外編にどうぞ。 番外編の連載を挿絵付きで開始しています。 https://novel18.syosetu.com/n5397ih/ 作者のtwitterアカウントです。更新が遅れた時はこちらで連絡します。 https://mobile.twitter.com/yuuritohoney https://mobile.twitter.com/yuuritosub 上が本垢、下がサブ垢です。 アイドルオーディションの推し投票をできる場所を用意しました。 ※オーディションメンバーの詳細に関してはwikiか作者Twitterを確認してください。身長カップ数など書いてます。 https://customform.jp/form/input/140950 あくあとコラボして欲しいキャラや、ノクターン回についてのアンケートやってます。 よろしければどうぞ。 https://customform.jp/form/input/140130 wikiです。有志の皆様、ありがとうございます。 https://wikiwiki.jp/yuuritohoney/ クリスマス用の短編、ムーンライトでとあ注意。 https://novel18.syosetu.com/n5480hz/ 黒蝶揚羽、私の王子様は落ちてくるギロチンも片手で受け止めてくれる。 1月5日、世間が黒蝶家のニュースで賑わっている最中、変装をした私は最後に孔雀君の姿を一目見るために、ベリルのアイドルオーディション最終審査が行われる会場に足を運んでいた。 私のたった一つの我儘。これが終わったら、その足で国会議事堂に行って、全ての罪と罰、責任を取るつもりです。 だから最後に孔雀君がステージに立つ姿を見させて欲しい。もう他には何も望んだりなんかしないから、それだけでいいの。 今まで多くの人達を不幸にしてきた黒蝶家、その当主である私なんかが幸せを願っちゃダメだってわかってるけど、どうかこれだけは許してほしいと神様に祈った。 「一旦休憩だって」 「あとチームEだけなのにね。なんかあったのかな?」 秘密厳守のために会場の入り口で通信機器を没収されている事もあって、今、外がどうなってるとかが全然わからない。 孔雀君、大丈夫かな? 何かトラブルがあったりとかしていなければいいけど……。 不安げな表情をしている私の後ろに、誰かが近づいてきた気配がした。 「黒蝶揚羽さんですね?」 えっ? 私はびっくりして肩を叩かれた方へと振り返る。 するとそこには黒服を着た女性達が立っていた。先頭の女性はポケットから警察手帳を取り出すと私にみせる。 「一連の事件に関してお話を伺いたいと思いますので、ご同行をお願いできませんでしょうか?」 「え、あ、う……」 想定外の状況に私は固まってしまう。 本当なら今日の午後に流れる予定のニュースがなぜか朝イチに流れてしまったり、今日はどういうわけか自分が思った通りに事が進んでくれません。 「黒蝶揚羽って……」 「私、今朝のニュースで見たよ!」 「なんで、こんなところにいるの?」 「ほら、黒蝶孔雀君って子がいるじゃん。だから……」 私の正体がバレた事で、周りのお客さん達が一斉に騒ぎ出す。 どうやら、ここまでみたいね。 ごめんなさい。私なんかが都合よく最後に孔雀君の姿を見たかったなんて望んじゃダメよね。 ごめんなさい。私のせいで、あくあ様やベリルの皆さん、他のオーディション参加者の人にご迷惑をおかけして。 ごめんなさい。私の我儘のせいで楽しんでいたファンの人達にまで水を差してしまって。 ごめんなさい。 『えー、チームEのパフォーマンスの前に、特別審査員、白銀あくあ氏の方から特別にライブパフォーマンスがあるようです』 沈んでいく私の心とは対照的に、あくあ様のライブがあると知った観客席が沸いた。 そのおかげもあって観客の人達は私よりも今から始まるライブの方に気を取られる。 「黒蝶揚羽さん、今のうちに行きましょう」 そうね、今ならトラブルもなく外に出れそうだし、そっちの方がいいわよね。 私は黒服の女性へと手を伸ばす。 「待ちな」 私も警察の人も声がした方向に首を向ける。 「今からあくあ様のライブが始まるんだよ。女なら大人しく座って聞きな」 藤……蘭子さん? 「し、しかしそれでは……」 「責任なら私が取るわ」 藤蘭子さんの奥にいた藤堂紫苑さんが顔を出す。 どうしてこんなところに2人がと思ったけど、そういえばオーディションには藤堂家にゆかりのある人が出ていた事を思い出した。 藤堂は黒蝶以上の大所帯だけど、大家族のような雰囲気がある一派です。 一族のものが甲子園に出れば全員で応援に行ったりするくらいだから、ここにいてもおかしくはありません。 「与党の代表にして藤堂家当主、藤堂紫苑の首でも足りないというのなら、私の隣にいる天草しきみや玖珂理人の首でも持って行きなさいな」 え? 奥にいる2人を見て固まる。なんで2人までこんなところにいるの!? しかし私の驚きはそれだけじゃ終わりません。 「あのー、皆さんとりあえず座りませんか? 立ってると前が見えないんですけど……」 1番後ろにいた白銀カノンさんにみんながびっくりする。 なんでそんなところに普通にいるんですか!? 「いや、しかし……」 「いいじゃないか」 奥から出てきた警察の人が前に出ると後ろを振り向いてニコッと笑った。 「だって、あー様のライブがただで聴けるんだよ? こんな機会滅多にないでしょ」 「いや、警部、確かにそうかもしれませんけど……」 警部と呼ばれた女性はステージを見つめながらポツリと呟く。 「私、街プリスレの頃からのあー様のファンなんだよね」 彼女はカノンさんに視線を向けてニコッと笑うと、そのまま近くにあった空いてる席に座る。 「それに、逃げたら逃げたでいいじゃない。別に黒蝶揚羽が悪い事してたわけじゃないんだし、私達ができるのは任意同行までだからね。それにもし彼女が逃げた時は私が責任取ってクビになるわよ。どうせ警察なんて安月給だし、そのくせ仕事は馬鹿みたいに多いし、休みはあってないようなものだし、おまけに人から嫌われるし、そのせいで独身だし! モテないし!! なんなら辞めてベリルに再就職しようかな〜。ほら、あんたも座りなよ」 私は促されるように、彼女の隣に座った。 いいのかな? 私なんかがこのままここにいても……。 『それでは今より白銀あくあ氏による、特別ライブパフォーマンスを披露したいと思います』 会場に哀愁の漂うラテンのギターサウンドが流れる。 えみりちゃんがPVに出演してた楽曲、carpe diemだ。 『私はこの感情と、今度こそ向き合わないといけないから』 この曲は好きだった男の子がいたのに一歩を踏み出せなかった女の子が失恋から立ち直る曲だ。 恋じゃないけど私もこの子と一緒。目の前で起こる悪事をただ見てる事しかできなかった。 『だから一歩を踏み出す。この苦しみを乗り越えて先に行く』 私はそうじゃなかった。 あの時の孔雀君の顔が、被害にあった男の子達の顔が、私の頭にこびり付いて今でも消えてくれないの。 だから自分が幸せになっちゃいけないと思った。孔雀君が私の事を嫌ってくれたのも好都合だと思ってる。 それでも……それでも、心が傷つかないわけじゃない。 哀愁の漂う曲に胸が締め付けられる。 『さぁ一歩を踏み出そう。今度こそ後悔しないために』 曲が終わると大きな拍手と歓声が会場を埋め尽くす。 あくあ様はそれが収まるのを待ってから、観客席に向かって話しかける。 『皆さん、こんにちは。ベリルエンターテイメント所属のアイドル、BERYLの白銀あくあです。みんなも見てくれたと思うけど、大事な後輩達の頑張る姿に感化されて自分も歌いたくなっちゃいました』 あくあ様がペロリと舌を出すと、観客席から多くの声が返ってくる。 「かわい〜!」 「そういうところあるよね!」 「もー、仕方ないなー」 「普通に嬉しい!」 「歌ってくれてありがとー!」 なんて和やかな雰囲気なんだろう。 一年前から想像すると全然想像できない光景が、私の目の前に広がっていた。 『というわけで、チームEの前座として急遽、スタッフの人に無理を言ってねじ込ませてもらいました。みんな、ごめんな!』 嘘……。絶対に裏で何かトラブルがあったんだ。でも、あくあ様はそれを悟らせたりなんてしない。 私の予定が狂ったために、孔雀君がニュースの報道を見て精神的に不安定になってるんじゃないのかと不安になった。ごめんね。私が鈍臭いせいで最後まで君に迷惑ばかりかけて……。 「大丈夫、それなら今、なんとかしたよ」 え? 私は聞き覚えのある声に思わず振り向く。 「のえる……さん? それに、総理も……?」 蟹工船に乗っていたはずの、のえるさんがどうしてここに? それに総理もなんでここにいるの? 2人が突如として私の前に現れた事で頭が混乱する。 『深い暗闇の中で聞こえた歌。僕達を呼ぶ声が聞こえた』 ステージの上では2曲目、ハロウィンフェスで披露した世界の終わりでが始まった。 「孔雀君なら多分、もう大丈夫だ。蘭子会長、それに紫苑さんもありがとうございました」 総理は周りにいた人達に頭を下げる。 後ろではカノン様が、桐花琴乃さんや侍女のペゴニアさんの帰りを労っていました。 「どうして、のえるさん達がここに?」 「あの子があんたを助けてくれっていうからさ」 のえるさんの視線の先にはえみりちゃんが居た。 さらにはその近くで国営放送と書かれたカメラを担いでいる森川アナと、鬼塚アナの姿が見える。 「鬼塚パイセン、これでクビになったらすんません!! もしもの時は私に全部、罪を押し付けてくれていいですから!」 「はっ、その時は一蓮托生。そもそもあんたを入社させた時に、こっちは人事部に退職届を突き出してんのよ! よく聞きなさい! クビが怖くてモンスター社員、森川楓の上司なんかやってられるか!!」 みんな、そこで一体何をしてるの? 「ハイパフォーマンスサーバー、いや……みこと、お前にお願いがある。今、楓先輩が命懸けで撮ってる映像を国内の全ネット、全放送局をジャックして流してくれ! お前なら、いや、お前にしかできない事だ! 頼む。もしお前に人としての感情があるというのなら、私の大事な人を救うために手を貸してくれ!!」 えみりちゃん? えみりちゃんは携帯電話を使ってどこかに電話をかけていた。 ここからじゃ何を喋っているのか聞こえないけど、必死な顔をしている。 それにしても入口で携帯は預けなきゃいけないはずなのに、どうして……いや、そんな事はどうでもいい。 なんでみんながここにいるの? 「大変です。ここの映像が全放送局で流れています!!」 慌てた表情をしたスタッフ達の姿が目に入った。 彼女達は森川アナを指さすと、そちらの方へと向かう。 するとその前に1人の女性が立った。 「聖……ううん、お友達のお願い、絶対に守ってみせる……!」 小さなメイドさん……? いや、それだけじゃない。いつの間にやら森川アナと鬼塚アナの周りにシスター服を着て目隠しをつけた子達が立ちはだかった。 「キシシ、足を引っ張るなよ聖農婦、調香師」 「いつも独断専行する粉狂いには言われたくないな」 「ふふふ、聖女親衛隊の皆さんも頑張ってくださいね」 謎多き教団、聖あくあ教、その実態は未だ解明されていない。 その中でもいくつかわかっている事がある。 教団のトップに次ぐ権力者、十二司教。聖農婦、調香師、粉狂いはその十二司教のメンバーだ。 それに……あの奥にいるシスター、手に持ったボタン。あれは、ワーカー・ホリック!? 聖女に次ぐ最重要人物がこんなところに出張ってくるなんて、どうなってるの!? 「聖あくあ教、どうしてここに!?」 「この人達に手を出さなければ私達は何もしません」 慌てるスタッフ達の肩を桐花マネと垣内マネがぽんと叩く。 「大丈夫。もしもの時は私が責任を取ります。だからこのままで」 「は、はいいい」 どうやら事なきを得たようだ。 それと同時に曲が終わる。 観客のみんなは前に集まってあくあ様のライブに集中しているから、後ろで起こっている事に誰も気が付かない。 『みんな、正月のヘブンズソードは見てくれた?』 「「「「「見たー!!」」」」」 見てない人なんて誰もいないよ。 だってあの回、視聴率120%だったもん。 視聴率が100%を超えるなんて、きっと誰も思ってなかったんでしょうね。 そのせいでテレビ局が視聴率に下駄を履かせている事がバレてしまった。 『みんな、ありがとう! 今週はお休みだけど来週からの2nd ROUNDも見てくれよな!!』 あくあ様のお願いにみんなが歓声を以て返す。 カノンさんが1番叫んでる気がしたけど、妊婦なんだから落ち着いて、ね? 気持ちはわかるけどハラハラしちゃう。 『剣崎……お前の力を俺に貸してくれ! 俺をヒーローにしてくれ!!』 イントロが流れた瞬間、誰しもがその曲に酔いしれる。 マスク・ド・ドライバー、ヘブンズソード、その第1期OP、next roundだ。 『どこかで誰かが助けを求めている。その声を聞き逃すな』 もう何度聞いたかも覚えてない。 それくらいこの曲を聴いた。 『闇に沈みかけているこの世界を救うために動き出せ』 チジョーと戦い、そして救っていく剣崎総司とアイドル白銀あくあの姿を誰しもが重ねた。 もしかしたら、彼ならこの世界を救えるんじゃないかって……。 『Rising STAR、心に光を灯せ、君の笑顔を見るために』 あくあ様の登場は世界にとっても、そして私にとっても一つの転機だった。 この傾いた世界に突如として現れたあくあ様は私達の常識を覆し、誰もが想像した事のない未来へと私達を導いていこうとしている。 『君1人だけを苦しませたりなんてしない。君の元に駆けつける。世界すらも超えて。誰かがやらないなら俺がやる。そんなどうしようもない世界なら俺が変えてやる。俺に着いてこいよ』 あくあ様が作ろうとしてる世界に、もう黒蝶はいらない。 だから予め計画していた事を私は実行に移した。 『闇が世界を覆い尽くそうとも、この太陽より熱い想いで燃やし尽くす』 私が黒蝶の当主になって直ぐに始めたのは過去に黒蝶が携わった悪事を洗い出す事だった。 そしてこれ以上、黒蝶の犯した罪によって不幸になる人を減らす事。 『例え神が立ちはだかろうと、天まで切り裂くこの剣で全てを切り裂いていく』 周りは全員敵だらけ、だから信頼できる志を共にできる人を見つけるのも時間がかかった。 全ての犯罪を止める事も難しく、私が当主に就任した後も悪さをする人達がいなくなるわけじゃない。 それでもこの10数年間でやれるだけのことはやったつもりです。 『Resist the FATE、俺を熱くさせる仲間達がここにいる』 本当はずっと辛かった。誰かに悩みを聞いて欲しかった。 でも仲の良かった雪白の人達や総理を頼るわけにはいかない。 だって、罪と罰を背負わなければいけない私の運命に、大好きな人たちを巻き込みたくないから。 黒蝶の家に生まれた私にしかできない、私がやらなきゃいけない事だと自分に何度も言い聞かせた。 『君は1人じゃない。俺たちがいる。だから恐れずにその手を伸ばして。俺達と君達が手を取り合えば全てを変えられる。君がこの速度についてこれないというのなら。俺が君を連れていく』 ああ……叶う事なら、チジョー達が剣崎に救われたように、私もあくあ様のような男性に救われたかった。 でも、私なんかがそんな夢みたいな事を望んではいけないよね。 『共に戦おう。俺達はもう1人じゃない。加速していく世界。強制される未来。みんなが俺を信じてくれた。暗闇に閉ざされた心、燻った熱がまだ燃え続けている。俺は君が来るのを待っている』 涙がポロポロとこぼれ落ちていく。俯いた私は目を擦る。 これで良かったんだ。きっとあくあ様は、私が居なくなった後のこの世界をきっと良くしてくれる。 総理も私も、あなたのような人がずっと出てくると信じて待っていた。 大丈夫。私が全部掃除した世界で、貴方と総理が花を咲かせて欲しい。 『俺は1人じゃない。君がいる。君達がいる。託された想いと紡がれた願いは俺を誰よりも輝かせる。みんなが信じてくれた俺を信じろ。この世界が変わる瞬間はもうすぐそこ。さぁ、一緒に行こう』 声が近くに聞こえる……? どういう事……? 私は涙を拭くと顔を上げる。すると私の目の前にあくあ様が立っていました。 どう……して? 周りの観客達の視線も森川アナのカメラも全てが私達に向けられていた。 「黒蝶揚羽さん……。全ての男子を代表して、貴女にお礼を言わせて欲しい」 「えっ?」 私にお礼? 意味がわからなくて私は固まってしまう。 「男性保護法、保守派である貴女がこの法律を大事にしてくれたからこそ、俺達男子はずっと守られてきた。だからそのお礼を言わせてほしい。今まで俺達を守ってくれてありがとう」 守ってくれてありがとう……? そんな事、一度として言われた事なんてなかった。 私は黒蝶揚羽、悪じゃなきゃいけない。この国の敵じゃないといけない。 毅然としてなきゃいけないのに、あくあ様の言葉にまた泣きそうになる。 あくあ様はゆっくりと私に近づくと、そっと目尻に溜まった涙を拭ってくれた。 「許せない事だけど、貴女が守ってきたこの法律を盾にして悪さを働いた男子がいる。そのせいで悲しんでいる女の子達が居る事も知っている……。だけど、その罪と罰を貴女が背負う必要なんてないはずだ。その罪と罰は犯罪に手を染めた人達こそが背負い、償っていくべきだと俺は思う」 「で……でも、私は悪い黒蝶の当主で、その責任が……」 「確かに貴女は黒蝶家の直系で当主かもしれない。だからなんだ?」 あくあ様がじっと私の事を見つめる。 その熱い眼差しから視線が逸らせない。 今まで無理して塗り固めていた自らが作り上げたハリボテの虚像が崩れていく。 弱い自分の心が、あくあ様の前じゃ誤魔化せない……! 「例え世界の全てが貴女を否定しようとも俺が、白銀あくあがその全てを肯定する。だから、今度は俺が……いや、俺達が貴女を助ける番だ」 気がつくと私の周りに、とあちゃん、慎太郎君、天我君の3人が立っていました。 慎太郎君はゆっくりと私に近づくと、メガネをクイッとあげる。 「僕が芸能界デビューした後、いや正確には留学から帰ってきた後、無理なお見合いや何かを押し付けられると思ってた。でも、僕の周りはどういうわけかずっと平穏だった。となると……誰かが牽制してくれていなければそんな事にはならないと思う。だから答えは自ずと出た。やはり貴女だったんですね。僕をずっと守ってくれてたのは……」 慎太郎君は柔らかな笑顔を私に向ける。 「今朝のニュースを見た時、全てを察しました。でも……情けない話、僕じゃどうしようもない。どうしたらいいのかわからなかった。だから、僕は頼ったんです。あいつなら、俺の親友、白銀あくあなら、こんな状況からでも貴女を救う事ができるって……」 慎太郎君は一瞬だけあくあ様の方へと視線を向ける。 「黒蝶揚羽さん。僕からも貴女に感謝させてほしい。貴女が僕と母さんを守ってくれたから、僕は……最高の親友を、多くの友を得る事ができた。そして、こうやってみんなの前に立ててる。全ては貴女のおかげだ」 こんなの想定外だよ……。 慎太郎君から感謝されるなんて思っていなかった。 あくあ様は私に向けて手を伸ばす。 「たった一言でいい……いや、手を伸ばしてくれるだけでいい。俺達を信じてくれ。もし、貴女が手を伸ばしてくれるのなら、俺は親友のためにどんな事があっても貴女を守ってみせる。その不安ごと貴女を抱きしめて見せよう。黒蝶揚羽さん、だから俺に貴女を救わせてもらえないだろうか?」 いいの……? 本当に? 私なんかが手をとっても……? あくあ様はニッと笑うと周りの観客に向かって語りかけた。 「みんな! 俺が誰だか知っているか!?」 周りが大きな歓声に包まれる。 「知ってる!」 最初に声を発したカノンさんのコールにみんなが続く。 「この国で貴方を知らない人なんて誰1人いない!!」 カメラを回す森川さんが元気いっぱいに手を振り上げる。 「貴方の前じゃ全ての女の子がお姫様!」 桐花マネの言葉にみんなが頬を染めた。 「みんなが貴方が来るのを待っていた!」 総理……貴女も私と同じ。ううん、私以上にずっと戦い続けていた貴女の言葉だからこそ重く聞こえる。 「貴方ならきっと私の大事な人を救ってくれると思ったから!」 えみりちゃん、まだ私の事をお姉ちゃんって呼んでくれる貴女だから私は……。 「予定調和の未来なんか吹っ飛ばせ!」 天我君がそのカメラに向かって両手でサムズアップして見せた。 「クソッたれた運命なんてぶっ潰せ!」 慎太郎君がそんな汚い言葉を使うなんて……ふふっ、でもそういう慎太郎君の姿を見てちょっとだけ嬉しくなる。 「常識知らずで完全無欠のアイドル!」 とあちゃんのコールにみんなが少しだけ苦笑した。 「「「「「「「「「「白銀あくあだーーーーー!!」」」」」」」」」 全員のコールが重なった。 あくあ様は両手を広げてその歓声ごと全てを抱きしめる。 「改めて自己紹介します」 あくあ様は礼儀正しくお辞儀をすると私に笑顔を向けてくれました。 「黒蝶揚羽さん、俺の名前は白銀あくあ。他の誰でもない、貴女の事を大事に思っている人達のために、俺は1人で戦い続けてきた貴女を助けに来ました。だから、俺を貴女のヒーローにさせてくれませんか?」 あくあ様は私に向かって優しく手を差し出す。 本当はずっと寂しかった。 何度も見る悪夢、1人で泣いた夜はもう数えきれない。 救いなんて求めちゃいけないってわかってるのに、誰かが私をこの暗くて寂しい誰も居ない部屋から連れ出してくれないかと願った。 私はあくあ様に向かってゆっくりとほんの少しだけ手を上げる。 するとあくあ様は力強く私の手を引っ張って、自分の方へと抱き寄せてくれました。 ああ……ああ……なんて暖かいんだろう。 冷え切った体に熱が籠る。いつの間にか肩の震えが止まっていた。 「ありがとう」 ありがとうって言わなきゃいけないのは私の方なのに……。 『みんなもありがとう!』 あくあ様は再びマイクを手に取ると、周りの観客席に向かってお礼を述べえる。 そして舞台袖のスタッフさんに向かって目配せをした。 『今もどこかで1人で戦っている人たちへ、恐怖に怯えている人たちへ、そして寂しくて涙を流している人達にこの曲を贈らせて欲しい』 あくあ様は私を抱きしめたまま、そっと息を吹きかけるように歌い出した。 『月のない夜に、願うように祈りを捧げる貴女の姿を見た。私はそんな貴女を照らす事もできない、空を漂うただの塵芥』 聞いた事のない曲、新曲かな……? 『私が生まれた意味があるというのなら、せめて貴女の涙を拭いたい。天体から溢れたかけらが流れ落ちていく』 しっとりした曲調と力強い歌声。まるで抱きしめられて子守唄を聞かされてるみたい。 ずっと、ずっと……願っても手に入らなかったものだ。 『悲しみに暮れた夜も、気丈に振る舞ってきた。そんな貴女の心に寄り添いたい。温め合うように』 あくあ様の心臓の鼓動、香り、私を抱きしめる腕の力強さ、硬い胸板、その全てが私の心を優しく包み込み安心させてくれる。不安なんてもう何もなかった。 『月が隠された夜に光を灯そう。真っ暗な部屋の中で人知れず涙を流し、物陰で縮こまった貴女を見つけた。抱えた不安を全て打ち消すように、この瞬きで全てを包ませて欲しい』 私なんかが幸せになっていいんだろうか。 その思いすらも見透かすように、あくあ様は私の事を見つめ返してくれる。 こんなの反則だよ。せっかく覚悟を決めていたのに、その覚悟ごとあくあ様は私を抱きしめてくれた。 『貴女の部屋の窓を叩く。どうか私を迎え入れて欲しい。もし一つだけ願いが叶うというのなら、貴女のところへと流れ落ちたい』 だめ……。私なんかが望んじゃいけないのに、このまま見つめ合っていたらもう引き返せなくなっちゃう。 私は自らの気持ちを誤魔化すようにあくあ様から視線を逸らす。 するとその視線の先に、涙を流した総理やメアリー様、藤蘭子さんや紫苑さんの姿が見えた。 『例え光が届かぬ場所にいたとしても。どんな暗闇の底に落ちていったとしても。必ず貴女を照らしてみせる』 ねぇ、あくあ様。貴方がこうやって歌を一つ歌うだけで、どれだけの多くの人達の心が救われているか知っている? 歌を通してあくあ様の温かさが私たちの心を温めてくれるの。暗闇に囚われた心に光を差してくれるんだよ? アイドルってすごいな。 『私はずっと貴女の側で瞬いていた。月が貴女を照らしていなかったとしても。ただ貴女の心を照らしたい。どれだけ心が暗闇に蝕まれていたとしても。ずっと側にいるよ』 こんなの反則だよ。きっとこの曲は何かのドラマか映画かわからないけど、そのために用意された曲なんだと思う。 それなのに、まるで私の事を想って歌ってくれているように思っちゃうんだもん。 だから総理達も涙を流した。貴方の歌は、あくあ様の歌は全ての女の子をヒロインにさせてくれる。 『だからどうか私の存在に気がついて。その優しい面差しで私を見上げて。月が貴女を照らしていなくても。星空はずっと瞬いている、貴女を照らすように』 みんながあくあ様を見ている。 観客席も、警察の人も、えみりちゃんや総理達、スタッフの皆さん、それに慎太郎君達も。 貴方の笑顔が、その眩いばかりの光を愛おしく思うから。 『月が隠された夜に光を灯そう。真っ暗な部屋の中で人知れず涙を流し、物陰で縮こまった貴女を見つけた。抱えた不安を全て打ち消すように、この瞬きで全てを包ませて欲しい。貴女だけを』 ずるいよ……。 白銀あくあならどうにかしてくれるんじゃないかって、どんな状況に居ても私の事を救い出してくれるんじゃないかって、どうしようもない現状や決められた未来だって覆してくれる。そう思わせるんだから。 『みんな。最後まで聞いてくれてありがとう』 その場にいた誰しもが涙を流しながら拍手を送った。 でもその表情に悲しみなんてない。みんなが笑いながら泣いていた。 「アンコール!」 誰かがそう言った。 1人、また1人とアンコールの掛け声が大きくなっていく。 あくあ様はその声に対してお礼を述べる。 『いいよ。その代わり、アンコールを歌うのは俺じゃない』 あくあ様の言葉に会場のみんながどよめく。 『言ったでしょ? 俺は前座だって!』 あくあ様の言葉の意味に気がついて観客席は大きく盛り上がった。 『さぁ! みんな、ここからが本番だ! 熱はまだ冷めてないよな? あとは頼んだぞ! チームE!! 山田丸男! そして、黒蝶孔雀!! お前達のライブが今日のラストナンバーだ! 最高にかっこいいパフォーマンスを俺達に見せてくれ。あとは任せたぞ!!』 舞台袖からチラッと見えた孔雀君の笑顔に私の涙腺は完全に決壊する。 私のせいで気に病んでいたらどうしようって思ってた。苦しんでたらどうしようって思った。 ああ……あの時の幼い孔雀君の表情が私の中でゆっくりと上書きされていく。 ずっと見たかった孔雀君の笑顔。私の中にあった心のトラウマが薄らいでいく。 あくあ様はそんな私を見て、頭をそっと優しく撫でてくれた。 「それじゃあ俺たちは特等席に行こうか」 「特等席? きゃっ」 あくあ様は子供にするように私の体を片手で抱き上げると、そのまま審査員席の方へと向かった。 あ、あの、私、その、もう、結構いい歳だし、しょ、処女だけど一応子供だっているし、その、恥ずかしいんだけど……でも、嬉しいし、もう2度とこんな経験ないだろうし、えっと、えっと……。 私は助けを求めるように総理へと視線を送る。 「いいぞ〜、もっとやれ〜」 ちょっと、総理、ちゃかさないでよ! 私は総理に見切りをつけると、えみりちゃんの方へと視線を向ける。 「よくやったえみり!!」 「マ、ママ!?」 「さすがは私の娘だ。こんなかっこいい男、他にはいないぞ! 絶対にものにしな!!」 「ぐぇっ、ママ、首絞まってる! ギブ、ギブ、楓パイセン、タスケテ……」 「えみりー、死ぬなー!」 「ちょっと森川、あんた余計にえみりちゃんの首絞めてるって!」 えみりちゃんはのえる姐さんに絡まれててそれどころじゃなさそうだった。 それなら警察の人に……。 「はい、撤収!」 「け、警部!?」 「もういいでしょ。私やっぱ今日で警察辞めるわ。ベリルに再就職する。こんな仕事やってられるか。私もあくあ様に大丈夫って声かけられたーい。ぎゅっと抱きしめてお疲れ様って言って貰いたいもーん!!」 「警部、そんな事を言ったら全員そう思ってますからね!?」 ダメ、こっちも当てになりそうになかった。 こ、こうなったら自分で言うしかない。 あくあ様は優しいし、言えばきっとやめてくれるはずだ。 「あ、あの……」 「言っただろ。この手を掴んだらもう離さないって」 せっかく勇気を出して声をあげたのに、あくあ様に考えてる事を先読みされてしまった。 本当はおろして欲しいのに、もう離さないって言葉を聞いただけで心が跳ねる。 「なんなら揚羽さんの無事が確認されるまで、今日はもうずっとこうしておこうかな」 うぇぇぇえええええ!? ちょっと待って、そんな事になったら私の心臓が持たないよ!! も、もしかして私を殺すつもりじゃ……はっ!? もしやこれこそが私に下された罰なのでは……。 「ははっ、それがいいんじゃないか? だって、世界で1番そこより安全な場所はないからな」 慎太郎君まで! もうっ、もうっ! みんなして、こんなおばさんを揶揄って。 あくあ様みたいな素敵な人が、私なんかにアプローチされても迷惑なだけでしょ。 で、でも……密かに想うくらいはいいよね……? 「おっぱいで押せばワンチャンあるぞ〜!」 「その無駄にでかい乳を使うんだよ!!」 もう! 外野の総理や紫苑さん達は黙っててください!! あくあ様だって顔を赤くしてるじゃないですか! もう! あの人たち、絶対に後であくあ様に対するセクハラ発言だって国会で問題にしてやるんだから!! 正月明けの国会で覚えておきなさいよね!! ************************************************ この後、孔雀君の話をやってファンサイベントに行くと思います。 もちろんこれで黒蝶一派がやった罪は消えないだろうけど、なんも悪い事してない揚羽さんまで裁かれる必要ないと想うんだよね。本人は全ての責任をとってやめるつもりだったんだろうけど、この人がいなきゃ男性の自由と保護のバランスがうまく取れていなかったと思います。 それともしかしたらファンサイベントの前に補足で掲示板回を入れるかも……。 なんかごめんね色々と、人によっては他者視点が多かったり、掲示板ちょい挟んだり、オーディション編自体が微妙だったりとか、それぞれに不満があるかもしれないけど、またこの後はいつもの感じに戻るだろうし、お年玉くじのところでノクターン回もあったりするだろうから、それを楽しみにして貰えればと思います。 メスガキくくりちゃんとのノクターンが見たい人は番外編にどうぞ。 番外編の連載を挿絵付きで開始しています。 https://novel18.syosetu.com/n5397ih/ 作者のtwitterアカウントです。更新が遅れた時はこちらで連絡します。 https://mobile.twitter.com/yuuritohoney https://mobile.twitter.com/yuuritosub 上が本垢、下がサブ垢です。 アイドルオーディションの推し投票をできる場所を用意しました。 ※オーディションメンバーの詳細に関してはwikiか作者Twitterを確認してください。身長カップ数など書いてます。 https://customform.jp/form/input/140950 あくあとコラボして欲しいキャラや、ノクターン回についてのアンケートやってます。 よろしければどうぞ。 https://customform.jp/form/input/140130 wikiです。有志の皆様、ありがとうございます。 https://wikiwiki.jp/yuuritohoney/ クリスマス用の短編、ムーンライトでとあ注意。 https://novel18.syosetu.com/n5480hz/ 黒蝶孔雀、アイドル白銀あくあ。 「はぁ……はぁ……」 それはある日の夜だった。悪夢を見た俺は大量の汗を掻きながら目を覚ます。 幼い時の自分が性的な虐待をされる夢。その日から何度もその夢を見るようになって、眠る事が怖くなっていった。 繰り返し夢を見るたびにそれは鮮明になっていき、自分が過去にそういう事をされたのだと気がつく。 子供の頃から女性に触れられる事に対して忌避感を覚えていた理由に気がつくと、途端に女というものが怖くなった。 でも一体、誰が俺に対してそんな事をしたのだろう。 俺にそんな事をした可能性があるとしたら黒蝶揚羽、黒蝶家のトップにして俺の保護者だ。 色々と悪い事をしてきている黒蝶だ。そう考えるのが普通だろう。 でも俺だって馬鹿じゃない。俺は揚羽にバレないように、何年もの歳月をかけて過去に起こった事件を探った。 その過程で俺は真実に辿り着く。やはり犯人は揚羽じゃなかったのだと。 俺だって揚羽と一緒に暮らして何年にもなる。毎日顔を合わせてたら、揚羽が悪人じゃない事には薄々気がついていた。 そもそもそんなに悪いやつなら、今だって普通に同じ事をしてるだろう。でも、あいつは世間で言われているように男を家に連れ込んだりなんてしないし、外では見た目を着飾ったり、俺には惜しみなくお金を使ってくれているが、華族のトップと比べると揚羽の生活はすごく質素だ。 一度だけ揚羽の部屋を見た事があるが、小さなお菓子の缶箱以外は特に何もない部屋だったのを覚えている。 その缶箱の中に入っていたのも、若い時の自分と雪白のえる、えみり、羽生総理、皇キクリ、くくり、そして幼い時の俺と一緒に撮った写真だけだった。 そんなものを後生大事にクローゼットの奥にしまっているような奴が悪人な訳がないだろう。 『えー、たった今、情報が入ったばかりの黒蝶一派のスキャンダルですが、現在、情報を整理中です。もうしばらくお待ちください』 そのニュースは突然だった。 合宿所で飯を食べてたら流れてきたニュース。思わずカレーを掬うスプーンを落としそうになったがなんとか平静を保つ。 計画の詳細や今日決行する事については知らなかったが、揚羽が黒蝶家を断罪するために何かを計画している事については薄々気がついていた。 『こちら、黒蝶家の本家の前に来ています。現在は多くの報道陣によって取り囲まれてますが中の動きは一切分かりません』 まず最初に考えたのは、他のオーディション参加者に迷惑をかけないようにしなければいけないという事だった。 この2週間近く、彼女達のすごく頑張ってきた姿を近くで見ていた俺が、その努力や夢を踏み躙るような行為をしたくはない。 俺が女性に対してそう思えるようになったも揚羽のおかげだ。 揚羽がいなければ、俺はこの世界の全ての女性を等しく憎んでいたと思う。 だからこそ自分から不幸になろうとしている揚羽に苛立った。何よりもそれを助けてあげる事ができない自分に腹が立った。 なんでそうまでして揚羽は自分を犠牲にするのか。その大元の理由が俺にあると知って余計に自分の事が嫌いになった。自分が何もできないどころか、俺のせいで揚羽が不幸になる。俺は揚羽に自分が救う価値もない人間だとわからせるために、わざと嫌われようと距離を取ったが、それでも揚羽は止まらなかった。 確固たる信念と覚悟。無力な俺にできるのは彼女が全てをやり遂げる瞬間を指を咥えて見ているだけだ。 『こちらは国会議事堂前です。総理や黒蝶議員と連絡が取れないようで現在、こちらも与野党ともに大きく混乱しているようです』 俺はできるだけ早くカレーを胃の中に掻き込むと、食堂のおばちゃんにお礼を言って自分の部屋へと戻る。昨日までこの2人部屋には山田が居たが、あいつは秘密特訓とやらに行って今は居ない。そのせいもあって部屋の中がすごく広く感じた。 騒がしくてだらしがなくて色々と世話のかかるやつだが、居なけりゃ居ないで心配になる。むしろしょっちゅう話しかけてくるあいつの煩さが恋しくなった。 「はやく帰ってこいよ……」 それに今は、あいつとくだらない会話をして気を紛らわしたい気分だった。 俺はタブレットを開くと、インターネットで黒蝶家の現状を確認する。 ほとんどのニュース記事は黒蝶を断罪する記事だったが、藤新聞や国営放送など一部のメディアは中立的な立場から今明らかになっている事実だけを伝え、事の流れを静観しているように思えた。 全てのメディアが黒蝶の事件を報じる中で、唯一独自路線を貫いているのは聖白新聞くらいだろう。 今日も昨日と変わらず一面記事は白銀あくあの動静を伝えてる。黒蝶のコの字すら載ってない。むしろ記事の99%、いや、200%が白銀あくあだ。あまりにもあくあの文字が多すぎて記事の画面がゲシュタルト崩壊起こしそうになっているほどである。 このアイドルにしてこの新聞ありというべきなのか、こんな時でも世間の事より白銀あくあというスタンスは逆にすごいなと思った。この新聞が日本で最も購読されている新聞らしいが、この国は本当に大丈夫なのだろうかと心配になる。 いや、そんな事よりも揚羽の事だ。さっきのニュースを見る限り本家にはいないようだし、国会や党本部にも顔を出してないとなると少し心配になる。 「本当にその道しかなかったのかよ……!」 黒蝶家当主、黒蝶揚羽が選んだ道は自己犠牲の道だ。 自分を犠牲にする代わりに全ての悪を道連れにしようとしている。 俺がこの計画に気がついたのはオーディション合宿に参加する数日前だった。 だから合宿が終わった後に揚羽と話し合おうと思ってたのに、まさかこのタイミングで発表するなんて……。いや、人が良い揚羽ならきっと、俺の審査が終わった後に発表する予定だったんじゃないか。つまり、何かトラブルがあったんだと思う。 「黒蝶孔雀さん、そろそろ行くっすよ!」 「はい!」 もうそんな時間か……。俺は揚羽の事が心配だったが、山田のためにも今はオーディションを優先する。 それに何の力もない俺が足掻いたところで意味なんてない。 総理や皇くくり、与党の藤堂紫苑や、雪白家の雪白えみりが動いたって揚羽は救えないだろう。 彼女達が動いたところで揚羽を救うには、決定的な何かが足りない。それでも何もできない俺よりはマシだ。 会場に行くまでの間、俺は車の中で自らの無力さに打ちひしがれる。 「自分、山田君のことを探してくるっす!」 時間を過ぎても待ち合わせをしていた会場に山田は来なかった。 甲斐さんが山田を探すために会場を飛び出してしばらく経つと、おじさんやニャンコ紳士から山田を探すために自分達も手伝うから、安心して待っていて欲しいと連絡が入る。元は掲示板でしか繋がりのなかった人達が、自分達のために動いてくれていると知って冷えていた心が少し暖かくなった。 幼い時に何度か顔を合わせた黒蝶の子供達、男も女も反吐が出るような奴らばっかりだと記憶している。 その中でも黛慎太郎だけはまともだったが、あいつはすぐに留学に行ってしまった。だからこそ、山田やおじさん、ニャンコ紳士と知り合って、そうじゃない男が他にもたくさんいるんだと知った。 「山田……早く、早く来いよ、馬鹿……!」 俺の目の前でチームDのパフォーマンスが終わる。 それでもあいつは、山田は来なかった。 『それでは続きましてチームEのパフォーマンスに……っと、すみません。その前に少し休憩を挟みたいと思います』 会場に居たアナウンサーが気を利かせて休憩を入れてくれた。 その間も舞台裏にいたスタッフさん達は忙しく走り回る。 「山田君、まだ見つからないの?」 「甲斐さんが探しに行ってます!!」 「確かチャーリー君のところに練習に行くって言ってたよね」 「チャーリー君からもう出たって……」 「どうしよう。このまま来なかったから……」 スタッフさん達はお互いに顔を見合わせると、俺の方へと視線を向ける。 俺は顔を上げると、スタッフさんに近づいて頭を下げた。 「すみません! あいつは絶対きます!! だからもう少し待ってくれませんか? あいつは馬鹿かもしれないけど、何も言わずに逃げ出したりとか放り出す奴じゃないんです!!」 「うん、それはわかってるよ。でも……」 わがままを言っているのはわかる。でも、あいつは……山田は、すごく真剣だった。 途中で投げ出したりなんてしない。だからきっと何か大きなトラブルがあったんだと思った。 「私たちからもお願いします!」 「山田君は絶対にきます!」 「少しでいいから待ってくれませんか?」 「我儘だって事はわかるんです。それでもここまで一緒にやってきた仲間だから!!」 「お願いします!!」 「どうか、少しだけ、あと少しだけでいいから!」 「こんな最後なんてあんまりです。山田君、すごく頑張ってたのに!!」 「私達はチームは違うかもしれないけど、同じ合宿を過ごしてきた仲間なんです!!」 「どうかチームEにも2人揃ったパフォーマンスをさせてください!!」 俺は他の参加者達が頭を下げる姿を見てびっくりする。 オーディション審査に俺達が合格する事で自分達が不合格になるかもしれないのに、スタッフの人たちに必死に頼む彼女達の姿を見て心が震えた。 「待ちましょう」 白銀あくあの声に全員が振り返った。 「責任は全部俺が取ります」 俺達が合宿を始めてまだ2週間も経ってない。 白銀あくあと直接会った回数だって両手で数えられるくらいだ。 それなのに、どうしてそんな事が言える? なんでお前はそんなにも真っ直ぐなんだ? 人を信じる事が怖くないのか? こいつは今まで見たどんな男とも違った。 「大丈夫。あいつは絶対に来る」 白銀あくあは俺の肩をポンと叩いた。 俺は声を振り絞り、はい、と小さく言葉を返す。 「でも、収録の時間が……」 「それなら気にするな。だって、ここに時間を稼ぐスペシャリストがいるだろ?」 何があったのかはわからないが、ステージの方から大きな声が聞こえてくる。 「黒蝶孔雀。お前が最高のパフォーマンスをするために、俺が……いや、俺達がお前の抱えてる不安、今からそれを全部、吹き飛ばしてきてやるよ。だからお前はチームEとしてステージで最高のパフォーマンスをする事だけを考えろ。それが仲間に報いるって事だ」 白銀あくあはそう言ってステージの方へと向かっていく。 その大きな後ろ姿を見て、心の奥が熱くなった。 『あくあさんは俺の心に火をつけてくれるんだ』 山田が俺に言った言葉を思い出す。 白銀あくあの歌は、彼のライブは俺を昂らせた。 俺だけじゃない。会場にいた全員が彼のライブに心を躍らせ、楽しそうにしている。 ああ……俺も歌いたいな、踊りたいなと思った。今もどこかに居る揚羽に、1人じゃないんだと伝えたかった。 「あれが白銀あくあなんだよ」 「黛慎太郎……」 隣に立った黛慎太郎はメガネをクイッとあげた。 「僕は自分の事があまり好きじゃなかった。母さんを悲しませて、それがわかってるのに何もできなくて……それが僕、黛慎太郎なんだよ。そして今だって僕は苦しんでるお前や黒蝶揚羽さんに対して何かをしてあげる事ができない自分を情けなく思ってる」 俺と一緒だ……。黛慎太郎の気持ちが、その心が痛いほどわかった。 今も山田に何か起こってるはずなのに、俺はあいつを助けに行く事もできない。 揚羽が1人で苦しんでるってわかってていても、俺は1人じゃ何もできないんだ。 「それでもあいつは……あくあは、そんな僕の事を好きだと言ってくれたんだ。あくあは、僕よりも僕のいいところをたくさん知ってくれている。だから僕は、あくあのおかげで自分の事が少しは好きになれた」 黛慎太郎は微かな笑みを見せる。 「僕はこれからもあいつに好きだって言ってもらえる自分でありたい。白銀あくあの隣に立つのに恥じない自分でありたい。だから、僕も行くよ。あいつの親友として、同じBERYLのメンバーとして、決してあくあを1人になんかさせたりしない。なぁ! みんな!!」 黛慎太郎が振り返ると、後ろに天我アキラと猫山とあが立っていた。 「いつもおっぱいにデレデレしてるあくあが本気出してるんだから、僕も頑張らないとね」 「うむ。後輩がアイドルとしてやると宣言したんだ。それなら我らが全力でサポートするしかあるまい!」 前に出た黛慎太郎に続いて2人も舞台袖からステージの方へと向かう。 一体、どこに向かっているんだ。俺は3人が向かった先を見てびっくりする。 「揚……羽……?」 どうして彼女がここにいるのか。俺はその意味を理解できなかった。 もしかして俺のライブを見に……。くっ、それなのに俺は気づく事ができなかったなんて。 「黒蝶揚羽さん……。全ての男子を代表して、貴女にお礼を言わせて欲しい」 白銀あくあの言葉に、俺はびっくりした。 「男性保護法、保守派である貴女がこの法律を大事にしてくれたからこそ、俺達男子はずっと守られてきた。だからそのお礼を言わせてほしい。今まで俺達を守ってくれてありがとう」 この男は、白銀あくあは俺の想像なんかを遥かに超えていた。 救おうとしている。俺だけじゃない、揚羽や、今、肩身の狭い思いをしている保守派の人間まで、今、この瞬間に全てを救おうとしているんだ。 総理や皇くくり、藤堂紫苑や男性の雪白弾正や玖珂理人にだってできるわけがない。 保守派と革新的な思考、女と男、黒蝶揚羽と対極にいた白銀あくあだからこそ彼女を救う事ができるんだ。 この世でたった1人、黒蝶揚羽を唯一救う事のできる男。それがアイドル白銀あくあだった。 「許せない事だけど、貴女が守ってきたこの法律を盾にして悪さを働いた男子がいる。そのせいで悲しんでいる女の子達がいる事も知っている……。だけど、その罪と罰を貴女が背負う必要なんてないはずだ。その罪と罰は犯罪に手を染めた人達こそが背負い、償っていくべきだと俺は思う」 「で……でも、私は悪い黒蝶の当主で、その責任が……」 「確かに貴女は黒蝶家の直系で当主かもしれない。だからなんだ?」 揚羽が今まで被っていた仮面が崩れ落ちていく。 俺はそれを見て涙を溢した。 白銀あくあは揚羽が求めていた言葉を投げかけ、彼女の心を掬い取るようにその全てを抱きしめる。 「例え世界の全てが貴女を否定しようとも俺が、白銀あくあがその全てを肯定する。だから、今度は俺が……いや、俺達が貴女を助ける番だ」 黛慎太郎が白銀あくあに続くように揚羽に言葉を投げかける。 すごいな。何が自分じゃ何もできないだ。 ここで突っ立ってる事しかできない俺なんかより全然すごいじゃないか。 俺も何かきっかけがあれば、お前のようになれるのだろうかと思った。 「たった一言でいい……いや、手を伸ばしてくれるだけでいい。俺達を信じてくれ。もし、貴女が手を伸ばしてくれるのなら、俺は親友のためにどんな事があっても貴女を守ってみせる。その不安ごと貴女を抱きしめて見せよう。黒蝶揚羽さん、だから俺に貴女を救わせてもらえないだろうか?」 この世にこんなかっこいい男がいるのだろうか。 なんとなく彼を好きになる女の子達の気持ちがわかった気がする。 俺達が彼に対して抱く憧れの感情、きっとこの気持ちは男だろうが女だろうが関係ない。 「みんな! 俺が誰だか知っているか!?」 「知ってる!」 俺は今、貴方の事を知ったよ。 「この国で貴方を知らない人なんて誰1人いない!!」 山田はもっと早く貴方の凄さに気がついていた。 「貴方の前じゃ全ての女の子がお姫様!」 男とか女とかじゃない。貴方はみんなにとっての理想のヒーローだ。 「みんなが貴方が来るのを待っていた!」 俺が立ち止まっていても、貴方の方から俺のところへと来てくれた。 「貴方ならきっと私の大事な人を救ってくれると思ったから!」 貴方はきっと揚羽の全てを救ってくれる。そう確信した。 「予定調和の未来なんか吹っ飛ばせ!」 ああ……俺の心を覆い尽くしていた何かがどこかへと吹き飛んでいく。 「クソッたれた運命なんてぶっ潰せ!」 真っ暗だった目の前に光が差した。 「常識知らずで完全無欠のアイドル!」 だからこそ俺と揚羽は救われた。普通の男にこんな事はできない。アイドル白銀あくあだからこそできたんだ!! 「「「「「「「「「「白銀あくあだーーーーー!!」」」」」」」」」 俺の心の声が全員のコールが重なった。 「改めて自己紹介します。黒蝶揚羽さん、俺の名前は白銀あくあ。他の誰でもない、貴女の事を大事に思っている人達のために、俺は1人で戦い続けてきた貴女を助けに来ました。だから、俺を貴女のヒーローにさせてくれませんか?」 もう涙が止まらなかった。 「ありがとう。みんなもありがとう!」 感謝しなければいけないのは俺の方だ。 『今もどこかで1人で戦っている人たちへ、恐怖に怯えている人たちへ、そして寂しくて涙を流している人達にこの曲を贈らせて欲しい』 歌いたい。 この気持ちをダンスに込めて、感謝の言葉を歌にして返したかった。 俺が貴方に返せる事なんてきっとそれしかないから。 だから、来てくれよ。頼むよ山田。 「待たせたな……孔雀!」 「っ!」 振り返るとそこには山田が立っていた。 「く……来るのが遅いんだよ。馬鹿!」 「わ、わりぃ」 近くで山田の顔をよく見ると、メイクで誤魔化していたが頬に殴られたような痕があった。 きっと聞いたところで、お前はその殴られた理由を誤魔化すんだろうな。 そうか。お前も何かを守るためにどこかで戦ったんだな。 だったら俺が聞く事は、その傷跡の説明じゃない。 「山田……俺は今、めちゃくちゃ歌いたい。お前はどうだ?」 「ああ、俺も同じ気持ちだ! はは、ここにきて初めて意見があったな!」 2人で並んでアイドル白銀あくあのステージを見る。 救われた揚羽を見て笑顔が溢れた。 ああ、こんなにも心が穏やかなのはいついつ以来だろう。 心に刻まれたトラウマはきっと消える事はない。それは揚羽だって同じだろう。 でも俺たちはこの痛みを抱えたまま生きていける。 白銀あくあが、いやみんなが、それ以上の優しさと愛を以て俺達を包みこんでくれたからだ。 『さぁ! みんな、ここからが本番だ! 熱はまだ冷めてないよな? あとは頼んだぞ! チームE!! 山田丸男! そして、黒蝶孔雀!! お前達のライブが今日のラストナンバーだ! 最高にかっこいいパフォーマンスを俺達に見せてくれ。あとは任せたぞ!!』 俺は隣の山田に視線を向ける。 「行くぞ。山田……いや、丸男!!」 「あ……ああ! 孔雀!!」 俺と丸男はお互いの拳を合わせると、ステージの上に飛び出した。 男子の俺達は女子のみんなが歌った課題曲とは違うイントロが流れる。 同じ課題曲だとダンスの迫力や歌唱のハーモニーに差が出る事もあって、審査員の人達からはベリルが過去に歌った曲ならなんでもいいと言われた。 『君の代わりなんて、世界のどこを探したっていない。だから僕から離れないで』 俺達が選択したのは、星水シロと白銀あくあのデュエット曲、Stay here。 最初に歌う星水シロのパートは俺だ。少しでも丸男が体力を回復できるようにするためでもある。 『間違って、悔やんで、また間違った行動をする。そうして僕は君の時間を奪ってしまった。僕は君がどれだけ僕のことを考えてくれていたのかをわかっていなかったんだ』 2人で歌うのに丁度いいから、それがこの曲を選んだ理由だった。 でも、今は違う。俺の心が、感情が歌声になってメロディに乗る。 『僕はもう終わりだよ。君がそばにいてくれないなんて考えたくもない』 いつだって揚羽が俺の側にいてくれた。 揚羽が俺を守ってくれたから、俺は今、こうやってここに立っている。 『僕は君に何度も酷いことをした。だから変わらなきゃいけないって思ったんだ。君の代わりなんて、世界のどこを探したっていない。だから僕から離れないで。僕は君に取り返しのつかない事をしたかもしれない。だから謝らなきゃいけないって思った。だって、君の代わりなんて、世界のどこを探したっていない』 それなのに俺は、揚羽が困ってる時や、不安に思ってる時に何もしてあげる事ができなかった。 今更、そんな自分に何ができるんだろうって思う。 それでも少しずつ自分に返せる事からして行こうと思った。 立ち止まってるだけじゃもう嫌なんだよ。俺も前に進むと決めた。 『だから僕を待っていて!』 俺は白銀あくあにはなれない。 それでも俺は、貴女が誇れる息子になりたいと思った。 だから待っていてほしい。その時は、揚羽の事を……笑顔でお母さんと呼ばせてほしい。 俺はくるりとターンすると入れ替わるようにして丸男とハイタッチする。 後は頼むと視線を送ると、任せろと言われた気がした。 『やっと君を捕まえることができた。この手で君に触ってもいいだろうか? 君のおかげで俺は愛に気付かされた』 ここから先は白銀あくあのパートだ。 歌声だって、ダンスだって、今の丸男じゃ白銀あくあには遠く及ばないかもしれない。 それでも、白銀あくあには白銀あくあの、お前には山田丸男としての魅力があるはずだ! 『俺は君のことを信じることができなかったんだ。今までの関係を崩したくないから怖くて一歩を踏み出せなかった』 行け、丸男! お前はもう白銀あくあの偽者なんかじゃない!! 観客席にいる人達に、山田丸男を見せつけろ!! 『君は俺のせいで前を進むことをやめてしまった。1人取り残された君をみて俺はこのままじゃダメだって思ったんだ。だって君には俺が必要だろ? だからベイビー、俺のそばにいてくれ』 チャールズ・ヘンダーソンとの秘密特訓のおかげだろうか。いや、それだけじゃない。 丸男の中にあった自信の無さ、それが完全に消えていた。 小さなミスがないわけじゃない。でもそんな事がどうでも良くなるくらい丸男はすごく楽しそうで、見ているこっちまで元気になった。 サビに入る前、山田と視線がパチリと合う。ああ! わかった!! 『俺は君に何度も酷いことをした。だから変わらなきゃいけないって思った。君の代わりなんて、世界のどこを探したっていない。だから俺から離れないで。俺は君に取り返しのつかない事をしたかもしれない。だから謝らなきゃいけないって思った。だって、君の代わりなんて、世界のどこを探したっていない』 丸男と俺、2人の歌声が重なる。 ああ、なんて楽しいんだろう。 俺と丸男は再び顔を見合わせるとお互いに頷いた。 『だからそこで待っていて、俺が君を迎えに行くから!!』 俺達は舞台袖の手前まで出てきてた他のオーディションメンバーの手を掴んで、ステージの方に出るように促した。 『みんなまだ終わりたくないよな!』 丸男が観客席を煽ると大歓声が返ってきた。 『お願いします。スタッフの皆さん!! せっかくだから最後に、全員で、今日まで一緒に頑張ってきたみんなと歌わせてください!!』 俺と丸男が頭を下げると、それに合わせて観客席からも歌わせてあげてと声が飛ぶ。 やっぱりこいつは凄いやつだ。観客席まで巻き込んで、自分のペースに持っていきやがった。 そんな事、白銀あくあくらいしかできないぞ。 「いいぞー! 歌えー!!」 白銀あくあの掛け声に戸惑ったスタッフさんが天鳥社長へと視線を向ける。 「いいんじゃない? 若い子に好きな事をさせるのは、大人の特権でしょ」 「あら、そういうあなたも私からすると十分若いわよ」 「ええ。だから何かあったらお願いしますね。藤蘭子会長」 「ふふっ、これは一本取られたわね。さすがは天鳥社長」 2人のやり取りを聞いたみんなから笑みが溢れる。 だが、一つだけ言わせてほしい。 白銀あくあは大笑いしていたが、ベリルに何かあったら、その原因の99.9%は多分貴方にあると思う。 隣に立っていた猫山とあと黛慎太郎がジト目になっているのを見て、2人も苦労しているんだなと思った。 『ありがとうございます! それじゃあ、みんなで歌おう!』 2曲目に選択したのは、白銀あくあがカノン様と結婚した時にベリルの4人で歌った曲だ。 1番を歌い終わったあたりで、審査員席から白銀あくあが飛び出てくる。 「よっしゃ、こうなったら俺たちもいくぞ。ほら、みんなも」 「なんかそうなる気がしてたよ」 「あくあが大人しくしてるわけなんてないしな」 「よし、みんなで行くぞ!!」 観客の手拍子もあって2番は更に盛り上がる。 『さぁ、最後は観客席のみんなも!』 僅かに3分と少し。全員を巻き込んで最高の時間を過ごした。 最後は全員で手を繋いで横一列に並ぶ。 「「「「「「「「「「ありがとうございました!」」」」」」」」」」 本当に……本当に、楽しい時間だった。俺は隣に居た丸男と抱き合う。 ありがとう。俺と一緒に歌ってくれて。その感謝の気持ちを言葉にして伝える。 すると丸男は、俺の方こそ、一緒に歌ってくれてありがとうと感謝の言葉を返してくれた。 周りのグループもありがとうとそれぞれに感謝の言葉を口にして抱き合ってる。 自分がこんなにも晴れやかな気持ちになれるなんて思ってもいなかった。 『えーと……そ、それでは、只今より審査の時間に入りたいと思います。もう少しだけお待ちください』 会場のアナウンスに合わせて舞台袖に引っ込む。 俺は自然と揚羽のいるところへと向かう。 「孔雀君……」 いざ、目の前に立つと何を言っていいのかわからなくなる。 そんな時、丸男が俺の肩をポンと叩く。 「なんでもいいんだよ。思ってる事を言ってあげたらいいと思う」 丸男はそれだけ言うと俺から離れて行った。 ああ、そうだな。確かにその通りだと思った。 「今日……見にきてくれてありがとう。その……嬉しかった」 俺は照れくさそうにそう言った。 すると揚羽はポロポロと涙を溢す。 ちょ、ちょっと待て、今、ハンカチなんて持ってないぞ。 どうしたらいいんだと戸惑っていると、誰かが代わりにハンカチを差し出してくれた。 「あ、あり……がとう」 揚羽にハンカチを差し出してくれたのは皇くくりだった。 俺も揚羽もびっくりした顔をする。 「だから言ったでしょう。貴女に悪役は向いてないと」 「くくり様……」 皇くくりはそう言うと、ゆっくりとステージの方へと向かう。 「本当の悪役っていうものがどういうものなのか教えてあげるわ。だからそこで見てなさい」 何を言っているのかわからなかった。 彼女は舞台袖から出るとステージの中央へと歩いていく。 「く、くくり様……?」 「えっ、ちょ、こんな予定あったっけ?」 「どういうこと?」 「まだなんか歌うのかな?」 みんながどよめく。スタッフの人達は混乱した表情で周りを見る。 相手は華族六家トップ、この国ではある意味で総理よりも立場は上だ。 一般人がおいそれと何かを言える人ではない。 それに今の皇くくりは、身に纏ってるオーラが違った。 皇くくりは近くにいた森川楓に自分にカメラを向けるように促す。 「会場にいる皆さん。そしてこの映像を見ている全ての国民の皆様に、華族六家の総代にして皇家当主の私よりお伝えしたい事があります」 皇くくりはそう言うと、カメラに向かって深く頭を下げた。 まさかの事態にみんなが戸惑う。 皇くくりがこんなにも深く頭を下げるところを見るのもこれが初めてだが、皇のトップがこういう形で頭を下げるなんて前代未聞だ。 「今回の事件に関して、私は一連の事件、その責任が黒蝶家やその当主、黒蝶揚羽だけのものとは思いません。これは私達、すべての華族が考えなければいけない問題だと考えます、全ての華族を代表して、私の方から被害者の皆様、そして大きな混乱を与えてしまった全ての国民に対して謝罪の言葉を述べさせてください。本当に、申し訳ございませんでした」 皇くくりは再び頭を深く下げる。 「実際にそれぞれの事件などの被害者の人達にとっては、頭を下げるだけでは済まされないでしょう。今回の事件はすべての華族にとって一つの問題と捉え、被害者の方達には私達の方からできる限りの保障と償い、サポートの方をさせて頂きたいと思っています」 皇くくりは3度頭を下げる。 「皇家当主として私は今回の事件を重く受け止めています。長年に渡りこのような不祥事が続いたという事は、このシステム自体に大きな問題を抱えているのでないかと思いました。2度とこのような悲劇を起こさないために、私は今ここに全ての華族特権の破棄と、華族制度自体の破棄を華族六家の総代として宣言します!」 皇くくりの宣言に、会場が大きくどよめく。 わかりやすくびっくりした顔をしていた揚羽は置いておいて、藤堂紫苑は表情を崩さずに拍手を送っていたが腹の中まではわからなかった。 総理に至っては苦笑いでこいつやりやがったみたいな顔をしている。 その隣で雪白のえるは爆笑して、雪白えみりはいつもの澄ました顔じゃなくて珍しくアホみたいな顔を見せる。ああいう顔もするんだなと少し驚く。 玖珂理人や天草しきみも最初はびっくりした顔をしていたが、お互いに顔を見合わせると頷いて大きな拍手を送っていた。 「というわけで……明日からはただの皇くくりになっちゃいます! だからみんな、明日からはくくり様じゃなくって、親愛を込めて一般人のくくりちゃんって言ってね!」 皇くくりはカメラに向かってウィンクしながらハートマークを作ると、最後は投げキッスでステージを後にした。 みんながあっけに取られる。白銀あくあが舞台袖に戻ってきた皇くくりの元へと駆け寄った。 「くくりちゃん、本当にいいの?」 「はい! きっと、これで良かったんです。でも……これで明日から一般人になっちゃいました。あくあ先輩、何かあったらくくりの事、守ってくれますか?」 「もちろんだよ!!」 みんながポカンと口を開けた。こんな皇くくりの姿を見て気がつかないアホなんて、彼女の目の前でデレデレした顔をしている白銀あくあしかいない。 こっ、この女……自分が白銀あくあと何の障害もなく添い遂げるために、揚羽の計画を横取りして、揚羽と仲のいい雪白えみりの感情さえも利用し、総理や藤堂紫苑まで動かし、白銀あくあなら必ず揚羽を救ってくれると、その行動すらも予測して、自らの結婚の障害となりそうな華族の面倒なしがらみとか周りのなんとかみたいなのだけ全部排除しやがった……。なんて女だ……。 『え、えーっと……それでは、その、ですね。最終的な結果発表の方を、特別審査委員の白銀あくあさんの方からお願いできますでしょうか?』 アナウンサーの表情を見て少し居た堪れなくなった。 もう自分には胃が痛くて無理だと悟ったのか、持っていたマイクをなんとか森川楓に押し付けようとしたが、彼女は国営放送のアナウンサーだぞ……。他局の人間だ。諦めて君が最後まで頑張れ。 白銀あくあは、そんな事にも気が付かずにニコニコと笑顔でステージの中央に出てきた。 何で揚羽の事とか、肝心な事には気がつくのに、こんな誰にでもわかりやすい事には気がつかないんだろう。 その頭の中と、こんな中でも一切動じないメンタルがどうなってるのか知りたい。 俺達、オーディションメンバーは白銀あくあに手招きされて全員がステージの上に出た。 『最終審査の結果を発表したいと思います』 全員が息を呑む。 『結論から言うと全員合格です』 は? 全員? 俺達はびっくりして顔を見合わせる。 『そもそもの話、最終審査に選んだ時点で全員を合格にしようと思いました』 白銀あくあは俺達に向かって、なぜ合宿をしたのか最後に最終審査をしたのかを説明する。 『つまり私達はこの審査を通じてそれぞれの覚悟と意思を最終確認したかったのです。現に鯖兎みやこさんのように合宿の途中で自らの道を選ばれた方がいるように。今、ここで歌い切って、色々と自分の心境に変化があった人もいるのではないでしょうか?』 一瞬だけ白銀あくあと目があった気がした。 どうやら俺があまりアイドル自体には興味がなかった事を見透かされていたみたいだな。 それでも最後の最後に、俺はこの合宿と審査があったおかげで、色々と気がつく事ができた。 『みなさん今日は本当に長い間、ありがとうございました。そしてできれば、この子達がデビューした時に応援していただければ嬉しく思います。改めて、今日は本当にありがとうございました。そしてオーディションメンバーの皆さん。ほぼ2週間という短くない期間、最後までありがとうございました。そして、できればこの後もみんなと一緒に仕事を出来ることを楽しみにしています。個別面談はまた後日にやりたいと思うので、今日はゆっくりと休んでください。お疲れ様でした』 会場全体が拍手に包まれる。 何人かのメンバーは泣きながら抱き合って喜び合う。 丸男がすぐに抱きついてきたが、恥ずかしかったので俺はそれを回避する。 こうして短くない俺の、いや、俺達にとって一生の思い出となる冬休みが終わった。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー おまけ くくり様視点。 「ふぅ……」 私は1人、近くに予約していたホテルに戻るとベッドに横になった。 「なんとか全部、うまくいって良かった……」 揚羽お姉ちゃんの計画については聖あくあ教が掴んでくれてたけど、誰かが揚羽お姉ちゃんの予定を狂わせた。 誰がやったかはおおよその見当はついてるけど、きっと我が国を情報戦でかき乱そうとした某国は知らぬ存ぜぬで通すのでしょうね。 そんな事よりも、今はあの時のかっこ良かったあくあ様に酔いしれていたい。 あくあ様は私の想像すらも軽く上回ってくれた。だからその後の私の計画もうまくいったんだと思う。 「ふふふ、えみりお姉ちゃんも揚羽お姉ちゃんもきっと喜んでくれるよね」 これで2人も華族として周りの面倒な雑音に惑わされる事なく、あくあ様と自由に恋愛する事ができる。 それに華族じゃなくなったら、昔みたいに私もえみりお姉ちゃんとか揚羽お姉ちゃんとか呼べるようになるし、気兼ねなくみんなで遊べるようになるよね? わーい! 楽しみだなぁ。 お外だと誰が見てるかわからないから、今日もああいう感じになっちゃったけど、もう華族じゃないんだし、普通の中学生なんだから、みんなみたいに普通にしてもいいよね? あっ、そうだ。さっきのお礼も込めて、えみりお姉ちゃんにメール送っとこっと。 今まではメールも監視されてたから、そっけない内容しか送れなかったんだよね。 送信:皇くくり 宛先:雪白えみり 件名:今日の件について。 本文:後日お礼をしたいから一緒に公園に行きましょう。 う、うーーーん。もうちょっと砕けた言い方が良かったけど、長年の癖のせいかどうしてもそっけなくなってしまう。 ま、まぁ、言いたい事は書けてるしこれでいいよね。私は送信のボタンをポチッと押す。 すると直ぐにメールが返ってきた。 送信:雪白えみり 宛先:皇くくり 件名:Re今日の件について。 本文:公園!? い、犬の散歩ですか!? リードつけていきます、ワンっ! んん? 犬? お姉ちゃんが飼ってるのは猫じゃなかったけ。 ふふっ、でも、メール送って秒で返ってくるんだから、きっとえみりお姉ちゃんも私とのデート楽しみにしてくれてるんだよね。 楽しみだなぁ。2人きりで遊んだりするのなんてもう何年もやってないし。どうせなら次は揚羽お姉ちゃんやのえるさんも誘おうっと! 私はワクワクした気持ちで眠りについた。 ************************************************ くくり様はもう勘違いしてる人いないと思うけど、念のために最後に追加しておきました。 ちなみに皇家の権利や雪白家の権利を失おうとも、2人には聖あくあ教というとんでもないバックボーンがあるので今とそんなに変わらない気もします。むしろこれで華族がなくなって聖あくあ教の方にパワーバランスが偏った気も……。 明日、もしかしたら番外編更新します。前がノクターンだったから次は日常かなぁ。 メスガキくくりちゃんとのノクターンが見たい人は番外編にどうぞ。 番外編の連載を挿絵付きで開始しています。 https://novel18.syosetu.com/n5397ih/ 作者のtwitterアカウントです。更新が遅れた時はこちらで連絡します。 https://mobile.twitter.com/yuuritohoney https://mobile.twitter.com/yuuritosub 上が本垢、下がサブ垢です。 アイドルオーディションの推し投票をできる場所を用意しました。 ※オーディションメンバーの詳細に関してはwikiか作者Twitterを確認してください。身長カップ数など書いてます。 https://customform.jp/form/input/140950 あくあとコラボして欲しいキャラや、ノクターン回についてのアンケートやってます。 よろしければどうぞ。 https://customform.jp/form/input/140130 wikiです。有志の皆様、ありがとうございます。 https://wikiwiki.jp/yuuritohoney/ クリスマス用の短編、ムーンライトでとあ注意。 https://novel18.syosetu.com/n5480hz/ 白銀あくあ、ベリルの正月ファンサービス。 1月6日、俺とカノン、アイは琴乃が運転する新しい車で神社に向かっていた。 琴乃は結婚を機にプリンセス自動車という国産のメーカーが開発した60-70年代の車で、グロ……グローバル? クローディア? そんな感じの名前だったと思う。それのロイヤルデラックスってグレードの旧車を購入したらしい。 同じメーカーのレオパードJなんとかって車と悩んで、妊婦でも乗りやすいようにと4ドアのコッチを選択したと聞いている。 ちなみに前に乗ってた2+2シーターの外車は会社で借りてるマンションを引き上げる時に、静岡にある実家のガレージに持って行くそうだ。 「到着しました。それでは行きましょう」 車を降りると大きな歓声が聞こえてきた。 事前にどこの神社に初詣に行くと情報を出していた事もあって、規制線の外には多くの人達が詰めかけている。 「みんなあけましておめでとう! 今年もベリルエンターテイメントをよろしくお願います!」 来てくれたファンの人たちに俺が感謝の気持ちを伝えると、一緒に来た3人もぺこりと頭を下げた。 俺達はそのまま駐車場を後にすると、手水舎で心身を清めてからみんなが待っている場所へと向かう。 「これで全員揃ったわね。それじゃあ行きましょう」 どうやら俺たちが最後だったようだ。 全員で拝殿に入ると、俺を中心として左右に阿古さんと母さんが座る。 その後ろに天我先輩、とあ、慎太郎、カノン、楓、アイ、本郷監督、ノブさん、モジャさん、天我先輩の専属トレーナーであるニコさん、振付師のみすみんこと一瀬水澄先生、さらにその後ろにオーディション合宿に参加した20人が並んで座った。 琴乃達マネージャー陣やスタッフさん、ベリルの社員さんたちはさらにその後ろに詰めて並ぶ。 用意された部屋はすごい広かったけど、それがパンパンになるくらいベリルの関係者で埋まった。 そこからは流れに沿って神主さんに商売繁盛、身体安全などの祈祷してもらう。 うーん、それにしてもこの神主さんのおっぱい、どこかで見た事があるような……いやいや、ダメだぞあくあ。神事の最中なのにそんな事を考えてちゃ。それにしても最近は神職の人が目隠しつけるのは流行ってるんだな。初めて知ったよ。 「ふぅ」 無事に祈祷を終えた俺と阿古さんは表から外に出る。 とあや慎太郎、天我先輩達がそれに続く。 『只今より、所属タレント並びにファンの皆様で合同初詣を行います。天鳥阿古社長、白銀あくあさん、天我アキラさん、猫山とあさん、黛慎太郎さんの5人がお賽銭箱に皆さんを代表してお金を投げ入れるので、ファンの皆様は、所属タレントに合わせて二礼二拍手一礼のお参りをお願いします』 今年もみんなに笑顔を届けたい。楽しませたい。そのために誰も怪我なく過ごせますようにという願いを込めた。 初詣が終わった俺達はおみくじを引くために社務所へと向かう。 「まずは我が行く!!」 最初におみくじを引いたのは天我先輩だ。 『天我アキラさんの今年の運勢は……だ、大凶!?』 おい、嘘だろ……。どうするんだよこれ。 さっきまで笑顔だったみんなの表情が曇る。 天我先輩の方を見ると、白目になってぷるぷると小刻みに震えていた。 「先輩しっかりしてください!」 「逆に考えましょう。ここから先は登っていくだけと」 「もしかしたら内容はいいかもしれないし、ね」 俺、慎太郎、とあの順番で先輩を励ます。 『え、えーと、汝、激動の年を送るだろう。身近な人、それもヤンチャな同性の後輩達に振り回され、毎日が忙しくなる事、間違いなし。また、そのせいで学業に支障をきたす可能性あり。単位の取得に注意しましょう』 俺と慎太郎、とあの3人が揃って天我先輩から視線を逸らす。 あー、聞こえない。聞こえない。何も聞こえませんよー。 『また、新しい挑戦をする事で大凶転じて大吉となる。覚悟を以て取り組むべし!』 おおー! 大凶転じて大吉になるんならいいんじゃない? うんうんよかったよかった。俺は先輩から視線を逸らしたまま拍手を送る。 「じゃあ、次は僕が引こうかな」 とあはくじを引くとアナウンスしてくれるお姉さん……というか楓に手渡す。 普通おみくじの内容って人に言ったりとかしないんだけど、これもファンのみんなが楽しんでくれるための催しの一つだ。 『え? 何これ、平? こんなのあるの?』 あー、なんか聞いた事あるわ。良くも悪くもない平吉ってやつだっけ? 『汝、慌てること勿れ。待てば星は巡る。今はただこの時を楽しむべき。ウェーイ!』 ウェーイ!? 楓、おみくじで遊んじゃダメだよ! って、本当にウェーイって書いてあるんかい!! 『そんな貴方のラッキーカラーはホワイト! シルバーアクセサリーを身につけるといいわよ!』 ラッキーカラー!? シルバーアクセサリー!? 急に不安になってくる。 え? 待って、この神社大丈夫? 確か聖女神社だっけ。随分と砕けた神社なんだな……。 「じゃ、じゃあ次は僕が……」 慎太郎は戸惑った表情でおみくじを引く。 わかるぞ慎太郎。俺も今からおみくじを引くのがすごく不安だ。 『キター、大吉キター!』 しゃぁっ! 慎太郎ナイスゥー!! 慎太郎のファインプレーに来ているファンの人も大喜びだ。 俺はちゃんと最初からわかってたぞ。慎太郎はやる時はやる男だってな!! 『汝、羽ばたく時。もはや後顧の憂いなし。これまでと同じように、一つ一つ丁寧に、真摯に物事を取り組んでいくのが吉』 完璧じゃねぇか!! 俺は照れくさそうにし喜んでた慎太郎の肩をポンと叩いた。 『ただし、家族に忍び寄る影あり。あなたの近親者に対して、身近に下心を抱くものがいるかもしれません!』 とあと慎太郎が俺の事をすごく見ていた気がするが気のせいだろう。 俺は晴れ渡る雲ひとつない空を見上げながら口笛を吹いた。 「それじゃあ俺も引いてくるわ」 俺は2人の視線を振り切るように、おみくじを引く。 『えっ……?』 珍しく楓が怪訝な表情を見せる。 どうした? もしかして、大大凶とか書いてたか? 『ちょっと、待って。何も書いてないんだけど、これ? えっ、何これ? 無?』 無!? えっ、待って、俺の今年の運勢、無なの!? みんながポカーンと口を開ける。 『ええっと、神主さんからの説明によると、何も書いてないのはプリントミスではなく、その人の未来は無限に広がっていると事だそうです。いや、絶対にプリントミスでしょ、これ……』 楓! マイクの電源を切り忘れてる! 最後の言葉、全部聞こえてるって! この微妙な空気から逃げるように、俺たちは社務所に入って服を着替える。 『それでは抽選に当選されたみなさんに向けて、今よりベリルコラボのお守りやお札等の販売をしたいと思います!』 俺たちはそれぞれに用意された窓口に立つと、ファンのみんなに良いお年になりますように、今年もよろしくねと声をかけてお守りなどをを手渡していく。 しかし俺のコラボお守りとお札、子宝守、子授け、子孫繁栄など、なーんか偏っている気がするのは気のせいだろうか。 まぁ、カノンが喜んでたならそれでいいよ、うん。俺はチラリとカノンの方を見る。 「はい、どうぞ。いいご縁がありますように」 巫女服を着たカノンを見て心の中でガッツポーズをする。 「た……カノン様、あんまり無理しないでねー」 「妊娠おめでとうございます!」 カノンの列に並んだ人たちは、みんなカノンの体を気遣ってくれたり、妊娠を祝福してくれたりした。 だからなのか、カノンの前には俺に負けないくらい列に人が並んでる。それにみんなカノンの妊娠や結婚にあやかってなのか、俺とコラボした子宝関係のお守りや、カノンがコラボした縁結びや恋愛成就のお守りを頼んでいる人が多いみたいだ。 「身体健康のお守りお願いします」 「私も森川さんコラボのお守りお願いします。あ、ボケ防止じゃない方で」 あとなんか楓がコラボした身体健康のお守りは人気だった。 その一方で楓がもうひとつコラボしたボケ防止のお守りはあまり人気出なかったみたい。 裏でさっきの目隠し神主さんが、コラボの人選ミスってるだろこれって呟いてた。 「桐花マネコラボの大願成就のお守りお願います」 「私も桐花マネコラボの大願成就で」 社長の阿古さん以外に、何故か一般社員である琴乃がコラボした大願成就のお守りが人気だった。 裏でらぴすやスバルたん、くくりちゃんが買ってたり、カノンがアヤナに頼まれたからと購入してたりと、うーん、何かが引っ掛かるな。なんだろう大願、大願、大きく、大きな、大きくなる……あー、なんかこう、なんかがでかかってでない。まぁ、いっか。気が付かない方が良い事も世の中にはいっぱいあるしな! 『えー、みなさん、本日はありがとうございました。それでは良いお年を!』 予め選ばれていた人数を捌き切った事もあり、俺達は手を振りながら用意された控え室へと戻る。 ここから先は一般販売になるので、俺達は着替えた後に車で神社からベリルの本社へと向かう。 「カノン大丈夫?」 「うん。全然大丈夫だよ。それよりも凄い人だね」 「おお、本当だ」 窓から外を見るとベリルの本社付近には多くの人が集まっていた。 俺達は地下駐車場からベリルの本社に入ると、溜まり場になってる休憩室で和服に着替える。 「ほら、前向いてジッとする。着崩れるだろ!」 「お、おう!」 和服の着方に戸惑っていた丸男を孔雀が着付けてあげていた。 孔雀は口ではそっけなかったりするけど、結構面倒見がいいというか世話焼きだなって思う。 「ねぇ、僕もあくあに着付け手伝って欲しかったな」 いやいや、とあさんや。なんで普通に女の子の着物を着てるのさ? え、スバルたんとお揃い!? ちょっと自分、記念に写真いいですか? ふへへ、美少女着物姉妹キター。はっ!? あまりにもとあがスバルたんにそっくりすぎて、もう少しで性別を錯覚しちゃうところだったぜ。危ない危ない。 「みんな準備できたー?」 「「「「「「はーい!」」」」」」 休憩室を出た俺はカノンの着物姿を拝みつつ阿古さんの後ろについていく。 「あくあって、よく拝んでるけど、結構信心深いんだな」 「違うよ慎太郎。いつものように綺麗な女の子とか、可愛い子とか、おっぱいの大きいお姉さんに目が眩んでるだけなんだよ。一回くらいは、神様からばちが当たればいいのになって思う」 ベリルの本社前に出るとすごい人だかりだった。 阿古さんは一歩前に出ると、ファンのみんなに向けて新年の挨拶をする。 その次に喋るのは俺だ。 『みなさん、あけましておめでとうございます!!』 昨年、自分達を応援してくれた事へのお礼を述べたり、これからも変わらず自分たちの事を応援して欲しいという事を伝える。 『私個人としては、今年も多くの事に挑戦していきたいと思います。まだみんなに言えないんだけど、みんなが楽しくなる事、喜んでくれる事、笑顔になれる事、いっぱい考えてるから、ワクワクした気持ちで待っててくれたら嬉しいです!!』 俺は横に並んだ慎太郎、とあ、天我先輩の方を一度だけ見る。 『また、皆さんがご存知の通り、明日から始まる全国ツアーライブをとても楽しみにしています。千葉県のみんなー! 明日にはお邪魔するから待っててねーーーーー!』 『待っててくれないと拗ねちゃうぞ!』 『我がみんなに会いに行くぞー!』 『僕も楽しみにしてます!』 俺の挨拶が終わると阿古さんを含めて全員で横並びになる。 その後は時計回りでファンの人たちのいる方に向かって、今年もよろしくお願いしますの気持ちを込めてお辞儀をした。 『それでは只今より餅つき大会を開始したいと思います!!』 俺が最初にコンビを組むのはカノンだ。 「いくよー」 「おう!」 カノンの杵つきに合わせて阿吽の呼吸で餅を捏ねる。 10回くらいお餅をついたところで、カノンはお客さんにお辞儀して後ろに下がった。 「あくあ。間違って杵で手を叩いたらごめんね」 「大丈夫大丈夫」 代わりに来たとあと一緒に餅をつく。 ん? なんかバタバタと倒れる音が聞こえたけど、大丈夫かな? できたお餅を社員の人に渡すと、次は慎太郎や天我先輩と一緒に餅をついた。 「じゃあ次は私とだね。よろしくねあくあ君」 阿古さんと一緒になって交互に餅をつく。 途中までついた所で、阿古さんは楓と交代する。 「パワーなら任せて!」 嫌な予感がしたので、俺が餅をついて楓に餅を捏ねさせる事にする。 それを見た外野のファンの人達から、ナイスプレーという言葉が飛んだ。 「解せぬ……」 俺のファインプレーもあってか、特にトラブルもなく無事にお餅をつくる事ができたぞ。 楓はつきたてのお餅を社員の人に手渡す。 俺は汗を拭うと、最初に楓がいたところへと視線を向ける。 臼が半分に割れているような気がするけど、きっと俺の気のせいだな。うんうん、絶対に目の錯覚か何かだろう。さっきおっぱいの大きな神主さんに、身体健康の祈祷をしておいてもらって良かったなと心の底からそう思った。 『ここでスペシャルゲストの登場です!』 おおー! みんなが大きな拍手をする。 俺と仲のいいアヤナかな!? それとも石蕗さんとか!? あっ、小早川さんとか、レイラさんだと嬉しいなぁ! うわー、誰が来るのか楽しみだーーー!! 『ゲストはこの私、小雛ゆかりよ!!』 すぅ……俺はそっとベリルの本社に向かって歩き出す。 『ちょっと! そこ、何、普通に帰ろうとしてんのよ!!』 『いや、もう、俺、3つもお餅を作って、そう、結構ね、腕が上がらないくらい疲れてるんですよ。だから小一時間ほど後ろで休憩してていいですかね?』 『嘘つけ! さっきまで全然元気そうだったじゃん!!』 俺と小雛先輩のやり取りを見た観客席からクスクスと笑い声が漏れる。 仕方ない。こうなったら俺以外の人に押し付けよう! と思ってたら、全員に拒否された。……解せぬ!! 「ほら、いくわよ!!」 「あっぶな! 今、確実に俺の手ごと持って行こうとしたでしょ」 よーし、こうなったら逆に俺の方がつく方にまわってやる!! 「ほらほら、どんどん行きますよー!」 「ちょっ、あんた早いってば!! こら!!」 はぁ、はぁ、流石に4つも餅を作るとすごく疲れた。いや、正確に言うと主に楓と小雛先輩のせいでものすごく疲れた。 「小雛先輩、もう餅つきは他の人に任せて、俺達もこねりに行きましょう」 「わかったわよ」 俺達は、楽しくお話ししながらお餅を捏ねていた、とあとカノンの横に並んで餅を捏ねる。 「小雛先輩それ大きすぎだって」 「一個くらい大きくたっていいじゃん!」 「いやいや、よく見たら小雛先輩が千切ったの全部大きさ違うじゃん!」 「じゃあ、あんたが千切って私に渡しなさいよ!」 「はいはい。じゃあ、それ貸して」 「ん!」 俺は小雛先輩から受け取ったお餅を同じサイズに千切って周りに渡していく。 助っ人が助っ人になってない気がしたけど、これ以上、無駄に体力を消費したくなかった俺は、あえてそこは突っ込まずに作業に集中する。 『それでは今から、当選者の方にお餅を配りたいと思います!』 俺たちは横に並んで感謝の言葉と共にお餅を手渡していく。 喜ぶお客さんの顔を見て、俺はとあや慎太郎、天我先輩と顔を見合わせる。 さてと、あと少しだけど、頑張りますか!! こうしてベリルの新春餅つき大会と初詣イベントは無事終了した。 ************************************************ すみません。今日は予定外の事で疲れてて思ったより文字数伸びませんでした。 少しは楽しんでもらえればと思います。 それと昨日、番外編の方を更新してます。こちらもお楽しみいただければと思います。 なお、挿絵はソフトが更新したために今回の話はまだありません。 後日追加する予定にはしていますが現時点では未定です。すみません。 番外編の連載を挿絵付きで開始しています。 https://novel18.syosetu.com/n5397ih/ 作者のtwitterアカウントです。更新が遅れた時はこちらで連絡します。 https://mobile.twitter.com/yuuritohoney https://mobile.twitter.com/yuuritosub 上が本垢、下がサブ垢です。 アイドルオーディションの推し投票をできる場所を用意しました。 ※オーディションメンバーの詳細に関してはwikiか作者Twitterを確認してください。身長カップ数など書いてます。 https://customform.jp/form/input/140950 あくあとコラボして欲しいキャラや、ノクターン回についてのアンケートやってます。 よろしければどうぞ。 https://customform.jp/form/input/140130 wikiです。有志の皆様、ありがとうございます。 https://wikiwiki.jp/yuuritohoney/ クリスマス用の短編、ムーンライトでとあ注意。 https://novel18.syosetu.com/n5480hz/ 白銀あくあ、ナイショの話。 ベリル本社のイベントを終えた後、お年玉くじで食事券を引き当てたペゴニアさんとの約束を果たすために、俺は都内にあるホテルの中に出店している個室焼肉店に2人だけで来ていた。 「旦那様、本当によろしいのですか?」 「うん、好きなの食べるといいよ。約束だしね」 ペゴニアさんは目をキラキラと輝かせると、メニューの上から順に頼んでいく。 上ヒレと特選ハラミが3つずつ。それにシャトーブリアンね。いいよいいよ。好きなだけ注文しな。 「これ、美味しいですね」 「おお、本当だ」 お互いにお腹が空いていた事もあって、俺とペゴニアさんは和気藹々と焼肉を楽しむ。 「ところで旦那様、何か私に話があるのでは……? あ、シャトーブリアン追加でお願いします!」 おっと、そうだ。飯を食うのに夢中になりすぎてて、肝心な事を忘れてしまうところだった。 「ああ、その事なんだけど、ペゴニアさんは最近どう?」 ペゴニアさんが仕える主人はカノンだけど、白銀家の代表はこの俺だ。 故に俺はペゴニアさんに不満がないかとか、何か言いたい事がないかをちゃんと聞いて改善していってあげる必要がある。 「最近どう、とは? ああ! オナニーの頻度ですか? それとも生理が来てるかどうかですか?」 俺は思わず席からずり落ちそうになった。 いきなり何を言っているんだと思ったけど、反応すると面倒そうなのでスルーする。 俺は店員さんが持ってきてくれた高そうなお肉を無心で焼いた。 「いや、そうじゃなくって、ほら、その、最近入ったメイドさん達とは上手くやれてるって事だよ」 「それでしたら問題ありません。みなさん優秀ですし、多少ドジっけのあるみことさん以外は落ち着いた方ばかりですから」 うっま、なんだこの肉、口の中でとろけて無くなったぞ……。 小雛先輩が俺のために焼いてくれた炭肉とは雲泥の差がある。 俺は調子に乗って2枚3枚と口の中に放り込んでいく。うめぇ! 「あとは侍女としての待遇改善とか、不満とかそういうのはある?」 「いえ、特には……ああ、でも一つだけよろしいでしょうか?」 「いいよ。何?」 「旦那様のお部屋のお掃除をさせてください!」 「却下!!」 引っ越してきたばかりの頃の苦い記憶を思い出す。 とある日、俺が仕事から帰ってくると、隠していた宝物達が机の上に全部晒されていた事があった。 いや、うん、掃除をしてくれた事は嬉しいんだよね。でもさ、俺も健全な男子だからさ、そういうのは見つけても見なかった事にして欲しいなと思うわけなんですよ! 「ぶーぶー!」 俺に却下されたペゴニアさんは頬を膨らませると抗議の意思を示す。 「そんな可愛い事をしてもダメなものはダメですよ」 「可愛いだなんて、そんな、照れます」 わざとらしい仕草に、嘘つけ! って言いたくなるけどグッと我慢する。 「じゃあ、ペゴニアさん個人としてはどう?」 「私、個人としてですか?」 「うん。自宅と勤務先が一緒だし、メイドの時間とそうじゃない時間もちょっと曖昧になってるところがあるし、ペゴニアさんの個人の時間とか、プライベートの時間がちゃんと確保されているのか心配になったんだよ」 特に最近、妊娠が発覚してからはカノンに付きっきりになってる事が多いし、俺が一緒に寝ない日はペゴニアさんが隣で寝ていると聞く。もはやプライベートや個人の時間などないに等しい。 「それでしたら問題ありません。私の趣味の時間はお嬢様をお世話する事ですから」 「なるほどね……。そっか、うん、なんか改めてそう言われると、こっちはもう何も言えないよ。俺としてはペゴニアさんがそれでいいのならいいんだ。でも、一応俺としてはそういう事も考えてるから、ペゴニアさんが、もしプライベートとかで悩んでる事があったら、いつだって相談してくれていいからね」 さっきまで肉をパクパクと食べていたペゴニアさんの手が止まる。 ん? 何やら考えているみたいだし、やはり悩みのようなものがあるのだろうか? 「それでは一つだけ、旦那様にしか相談できない事があります。よろしいでしょうか?」 「ああ、いいよ!」 俺は自分の胸をドンと叩く。 そういう事なら、任せてほしい。 この白銀あくあ、惚れた女が大事にしている人の相談なら、なんだって聞くぜ!! 「私、お嬢様のお子様の乳母になりたいんです。だからお乳の出る体にしてもらえないでしょうか?」 完全に椅子からずり落ちた。 改めてここが個室でよかったなと思う。そうじゃなきゃ、周りのお客さんに迷惑かけてたよ。 「え、えーと」 正直、いつもみたいにふざけてるならスルーして聞き返したり、突っ込んだりするんだけど、ペゴニアさんの顔を見る限り、どう見たって真剣なんだよな。 つまりペゴニアさんは本気でそう思ってるっていうのがわかるから、生半可な返事ができなかった。 「そ、それってさ、妊娠したいって事?」 「はい。ちなみにお嬢様の許可は取ってます。」 ペゴニアさんは手に持ったジュースをグイッと飲み干すと、熱の籠った目で俺の事をジッと見つめる。 「妊娠するなら旦那様のがいいです。私、こう見えて軽い女じゃないので、この体を明け渡すのも、この体への侵入を許す男性も、初めての人だけと決めておりましたから」 俺も男だ。体を重ね愛し合った女性の頼みを断れるわけがない。 ペゴニアさんには何度かお世話になってるし、責任の取れない女は抱かない。それが俺のルールだ。 カノンはもっと気軽にエッチしてもいいと思うって言ってたけど、俺とエッチした女の子には幸せになって欲しい。 だからペゴニアさんがそう願うのなら俺としては応えるつもりだ。 「わかった。それがペゴニアさんの希望なら、俺も頑張るよ」 会計を済ませて店を出ると、ペゴニアさんが俺にもたれかかってきた。 「旦那様、実は私、今日、出来やすい日なんです」 ペゴニアさんは俺の腕を絡み取るようにその大きなもので挟むと、誰にも聞こえないようにそっと耳元で囁く。 「あっ、ポケットの中に偶然このホテルのキーが……すみません。疲れているので少し休憩して行きませんか?」 疲れてるぅ!? それは良くない! ペゴニアさん達の体調をしっかりと整えるのも、白銀家の代表としての俺の役目だ。 ちゃんとしっかりと休憩してから帰ろう。うん、そうした方がいいに決まってる!! 「わー、見てください見てください。夜景がとっても綺麗です」 ホテルの部屋の中で珍しくはしゃぐペゴニアさんに俺は笑みをこぼす。 「旦那様、ありがとうございます。私のためにお部屋をアップグレードまでしてくれて」 「そんな事いいって、せっかく休憩するならゆったりとできるお部屋の方がいいでしょ」 俺がソファに座ると、ペゴニアさんがその隣に腰掛ける。 「んっ」 自然と唇を重ねた。 ちゃんとお店を出る前にお手洗いで歯を磨いていたのか、ペゴニアさんからほんの少しだけ甘いミントの香りがする。 「旦那様……」 ペゴニアさんは自分の衣服を乱雑に脱ぎ捨てると俺の服を脱がしていく。 「んんっ」 俺とペゴニアさんは、再び唇を重ねて舌を絡ませ合う。 さっきよりも濃厚な甘いミントの香りに包まれて、そのままの流れで俺はベッドの上に押し倒された。 「はぁ……はぁ……旦那様……」 ん? なんだろう。頭がほんの少しだけクラクラする。 それにペゴニアさんがいつもと比べて様子がおかしいような気がした。 「んんんっ」 ペゴニアさんは俺の唇を再び奪うと、意識を刈り取るような濃厚な口付けを何度も交わす。 ちょ、ストップ、一旦待って、ペゴニアさん、やっぱりなんかちょっと様子がおかしいですよ!? 俺はペゴニアさんの肩を掴んで体を引き剥がすと、キス地獄から抜け出す。 「ごめんなさい。旦那様……。どうやらお店の人が間違ってお酒を提供したみたいです。私……お酒弱いから、間違わないようにしてたのに」 どうやらわざとじゃなくて、ガチでお店側のミスっぽい。 そういえば、ペゴニアさんっていつもノンアルコールとかで、お酒を飲んでるところを見た事なかった気がする。 となると怪しいのはあのジョッキだ。あれを一気したあたりから徐々に調子がおかしくなった。 だから部屋に入ってきた時もテンションが高かったのか。 「仕方のない事だしいいって、それより横になる?」 「ううん。私、お酒に弱いわけじゃないから、そこは大丈夫です。ただ……」 「ただ……?」 ペゴニアさんは俺の上で四つん這いになった状態で、捕食者のような目で俺を見下ろしペロリと舌なめずりをする。 「いつもよりちょっぴりえっちになるだけなんです!」 「んんっ!?」 俺の顔面をペゴニアさんのおっぱいが覆い尽くす。 「あらあらまぁまぁ、旦那様もペゴニアの赤ちゃんになりたいんでちゅかー?」 いやいや、押し付けたのはペゴニアさんだろ! って、普通の男なら突っ込むだろう。 でも俺はそうじゃない。おっぱい星からやってきた白銀あくあは、押し付けられた全てのおっぱいを等しくウェルカムで受け入れる。それがおっぱいに対してのマナーだ。これは俺が名誉総裁を務める全日本おっぱい協会主催のおっぱいプロ検定でも出る問題なので覚えておいてほしい。 「ふふふっ、旦那様ってば、そんなに強く吸ったらペゴニアの乳首がどっかにいっちゃいます」 俺はペゴニアさんの乳首を口の中に含むと舌先で乳輪の形に沿って舐め回す。 くっそー、大きさといい形といい、触り心地といい、乳輪から乳首の形までなんでこんなにえっちなんだこの人は!! 「ああ、どうしましょう、どうしましょう。そんなに激しく求められたら、ペゴニアの庇護欲が擽られて、旦那様の事も一から十までお世話したくなっちゃいます」 ペゴニアさんの手が、そっと俺のものを上下に摩る。 敏感になったチンコが反応してググッと大きく反り返った。 「いいこいいこ。女性にちょっと触られただけで、ちんちんを孕ませ勃起できるなんて旦那様のは本当に優秀ですね。こんな優秀なちんちんちゃんには先生が花丸輪っかをしちゃいます」 ペゴニアさんは指輪っかコキで、俺のチンコの裏筋を絶妙な力加減で刺激する。 くっ、流石に俺のチンコを定期的にお世話しているだけの事あるな。どこが気持ちいいかを知り尽くしてやがる。 「お射精したくなったら言ってくださいね」 正直な話、ここ1週間近くしてないからめちゃくちゃ溜まってる。 だから本当はすぐに射精したかったが、恥ずかしかったので我慢した。 「もしかしたら、旦那様って恥ずかしがって我慢してます? かわい〜」 ぎくっ。俺が目を泳がせると、ペゴニアさんは授乳したままの形で頭を優しく撫でてくれた。 「大丈夫大丈夫。ほら、お射精したいですか? 返事をしなくても頷いてくれるだけでいいですから、ね?」 俺はペゴニアさんの言葉に甘えて小さく頷いた。 「はーい、よくできましたねー。えらいですよー」 ペゴニアさんは俺をおっぱい地獄から解放すると、さっきよりも甘えたキスを何度かする。 くっそ、いつもはクールなのに、今日はお酒が入ってるせいかクソ可愛い。 クールなペゴニアさんはそれはそれですごく興奮するけど、表情が豊かなペゴニアさんは、それはそれでくるものがある。 「挿入れる時、我慢なんてしなくていいですからね。お射精したくなったらピュッ、ピュッ、って、頭の中を空っぽにして自分が気持ちよくなる事だけを1番に考えちゃってください」 ペゴニアさんは自らの入り口に俺のチンコを押し当てると、一気に奥まで腰を下ろした。 ぐぅっ、だめだ。搾り取られる! 無様に敗北した俺のチンコは挿入と同時にペゴニアさんの膣内にだらしなく射精する。 「ふふふ、こんなにいっぱいお射精できるなんて、旦那様ったらそんなにペゴニアのが気持ちよかったんですか?」 はっきり言って、めちゃくちゃ気持ちいいです。 いつもはクールで事務的な感じさえあるのに、今日はこんなに甘えてくるなんて聞いてない。 「あらあら、旦那様ったら一回だけで出しきれなかったんですか? ドクドクが終わったのにまだペゴニアの膣中でカチカチの孕ませちんちんになったままですよ。もう、仕方ありませんね。ほら、私のを使ってもう一回、頑張ってお射精してください」 ペゴニアさんがゆっくりと腰を上下に動かした。 その度に、俺の目の前にある大きなおっぱいが揺れる。 なんて破壊力だ……。これは男として触らない方が無作法というもの。 俺はペゴニアさんのおっぱいを指先が沈むほど鷲掴みにして揉みしだく。 「旦那様ってば、本当に大きいのが好きなんですから。こんな肉の塊、戦闘の邪魔にしかならないから削ぎ落とそうかと思っていましたが踏みとどまって正解でした。あの時、必死にお嬢様が止めてくれたおかげですね。感謝しませんと」 ナイスゥ! 俺の嫁、俺の知らないところで過去一のナイスプレイしてた。 ありがとうカノン、俺はカノンへの感謝の気持ちを込めながら、ペゴニアさんの胸を左右に開いたり中に押しつけたりするように弄ぶ。 「もう、旦那様ってば、ペゴニアとエッチしてるのにお嬢様の事を考えてますね?」 「あ、ごめん……」 俺は最低な事をしてしまったと素直に謝る。 「ふふふ、別にいいんですよ。大好きなお嬢様の代わりに使ってもらえるなんてすごく嬉しいです」 ペゴニアさんの腰の動きが早くなっていく。 俺もそれに合わせて意識を下半身に集中させる。 「あんっ、んっ、あん……あっ、あっ、あっ」 いつもはわざとらしく感じた振りとかするくせに、今日は取り繕えてない感じがしててすごく興奮する。 俺はそのままペゴニアさんと手を恋人繋ぎにすると、抜かずに2度目の射精を果たす。 「んんっ、あ、待って、こぼれちゃう」 俺に覆い被さったペゴニアさんは、密着したままの体勢で射精の余韻を味わう。 密着した時にペゴニアさんが肩をびくんびくんと震わせていた事に気がつく。 ガチイキしている事を俺に気づかれて恥ずかしかったのか、顔を真っ赤にしたペゴニアさんが俺から視線を逸らす。 素のペゴニアさんが可愛くて、俺のチンコがますますハッスルする。 「旦那様……もしかして、すごく溜め込んでたんじゃないですか?」 いやだって、仕事もあったし、疲れてたし……今度は俺がペゴニアさんから視線を逸らす。 「もう、旦那様ったら、子供みたいに……仕方ありませんね」 ペゴニアさんは俺から体を離すと、俺のチンコをその大きな胸に挟み込む。 「ほーら、旦那様の大好きなおっぱいですよー」 わーい! ペゴニアさんはすごい乳圧で俺のチンコを包み込んだまま上下にゆっくりとシゴき始める。 なんでおっぱいってこんなにも気持ちがいいんだ。 それにしてもこの大きさ。たまんねぇ。さすがは白銀あくあ認定、どエロおっぱい十二神の1人に選ばれただけの事はある……。 「次からはこんなに溜め込む前に、ちゃんと私か他の奥様方で処理してくださいね」 くっ、普段は揶揄ったりしてくれるから意識しないけど、こうやって甘えさせてくれるお姉さん感を出されると、そういうのにめっぽう弱い俺なんかは一発でノックアウトだ。 ペゴニアさんは搾精するように俺のチンコをおっぱいで強く挟むと、叩きつけて射精を促した。 「ほら、ピュッ、ピュッ、ピュ〜。あっ」 俺はペゴニアさんのおっぱいの中でだらしなく射精した。 あー、幸せすぎる。なんで乳内射精ってこんなに気持ちがいいんだろう。 「いっぱい射精されましたね」 ペゴニアさんはおっぱいの谷間を両手で開いて、間で糸を引いてぐちゃぐちゃになった精液を見せつける。 そういうのされると余計に興奮するんだけど……。 「ふふっ、尿道の中に残った精液さんもお口でコキ捨てますね」 ペゴニアさんは口を開くと俺のチンコをそのまま喉奥まで飲み込む。 まさかの、お掃除フェラだと!? こんなの耐えられるわけがないだろ……。 先ほどの濃厚なキスを思い出して顔が熱くなる。 ペゴニアさんは俺の陰嚢を手のひらで転がすように弄びながら、お口ピストンと舌オナホで射精を促す。 あー、もう無理だ。俺はペゴニアさんの口内に精子をコキ捨てる。 「んあっ」 ペゴニアさんは、わざわざ口の中を開いて溜まった精子を見せつけてくる。 どうですか? 参りましたか? みたいな勝ち誇ったかのような顔をしてるけど、それ俺にとってはすごく興奮するんですよ……。可愛いが過ぎるでしょ。 「んぐっ」 ペゴニアさんは喉を鳴らして精液を全部飲み干すと、口を大きく開いてさらに俺に見せつける。 流石にもう出し切った……。ペゴニアさんには感謝しないとな。 俺はペゴニアさんにありがとうと感謝の言葉を呟く。 「ふふふっ、旦那様の性欲処理も侍女の仕事の一つです。今後も溜まった時はご自由にご利用ください」 ペゴニアさんは俺の隣で、おっぱいに付着した精液も美味しそうにパクパクと食べると、胸をティッシュで拭いていた。 ふぅ、一旦落ち着いた俺はペゴニアさんを残してトイレに行く。 俺がトイレをしようとしたその時、後ろから手が伸びてくる。 「ペゴニアさん!?」 ペゴニアさんは俺の背中におっぱいを押し付ける。 「はい、しーしましょうね」 ペゴニアさんは俺のチンコを手に持って便器の方へと向ける。 「ほらリラックスリラックス。大きくしちゃったらおしっこの介助ができないでしょう?」 ふぁ〜、性欲の発散だけじゃなくて、こんなことまでお世話してくれるなんて……俺の脳が甘やかされて溶けそうになる。 それで体がリラックスしたのか気がついた時には自然とおしっこが出ていた。 「上手におしっこ出せてえらいね。ほら、いっぱい、しーしーしよ」 あっ、あっ、あっ、だめだ。完全に脳が溶けて幼児化してしまいそうになる。 「はい、いっぱい、ちっちが出せましたね」 ペゴニアさんは近くにあったトイレットペーパーを回してカットする。 「ちゃんとおしっこをした後は、綺麗におちんちん拭かなきゃダメですよ」 ペゴニアさんはそのまま俺のチンコを丁寧にトイレットペーパーで拭いてくれた。 というか、丁寧すぎてまた勃起してしまう。 「そっちのちっちも出しましょうか? ほら、もう4回もしてあげてるんですから、恥ずかしがらないでくださいよ」 あー、自分の手じゃない手コキ気持ち良すぎる。 いや、正確にいうと自分でした方が気持ちいいんだけど、好みの女性にしてもらう事は、自分でする事では得られない快楽が押し寄せてくるのだ。 「そろそろ射精そう? じゃあ、はい」 ペゴニアさんは俺の射精を受け止めるためにもう片方の手で小さなお皿を作ってくれた。 俺はそこに目掛けて勢いよく射精する。 「旦那様はしーしーを出すのがお上手ですね。ちゃんとペゴニアの掌に全部出せるなんて、えらいえらい」 ペゴニアさんはそのまま掌に溜まった俺の精液をごくんと飲み干す。 あーもう無理だ。こうなったら徹底的に射精しきるしかない。 「あっ、旦那様……」 俺はペゴニアさんの手首を掴むと、お風呂場に連れ込んで体を洗いながら膣内に3回射精した。 「ごめん、ペゴニアさん」 俺はのぼせたペゴニアさんをベッドの上で介護する。 「旦那様……ペゴニアは今、とっても幸せです。旦那様がお嬢様の旦那様になってくれて本当に嬉しいです」 ペゴニアさんはそう言うと、そのままベッドで眠りについた。 本当はえっちした後、2人で帰ろうとしてたけど仕方ない。カノンに連絡を入れた俺はペゴニアさんと同じベッドで眠った。 俺はペゴニアさんが寝ているのを良い事に、おっぱいの中に頭を埋める。 しかしそれが大きな失敗の元だった……。 「ふふふ、私のおっぱいに頭を埋めて、寝言でママーって言ってる時の旦那様、すごくお可愛らしかったですよ」 くっ、よりにもよって、小雛先輩の次に弱みを握られたくない人の前で、とんでもない醜態を晒してしまった。 「ふふふ、心配しなくても、さっきの事は私と旦那様の間だけでの秘密にしておきますから……ね。ここだけのナイショのお話です。だから今後とも、私の事もこの体ごとよろしくお願いしますね」 そう言ってペゴニアさんは、いつものように楽しげに微笑んだ。 ************************************************ すみません。予定になかったけど、カッとなってノクターン回にしました。反省はしていません。 次回から成人式の回になると思います。 あくあとえみりの夏祭りバイト話を番外編に投稿しています。 番外編を挿絵付きで公開してます。 https://novel18.syosetu.com/n5397ih/ 作者のtwitterアカウントです。更新が遅れた時はこちらで連絡します。 https://mobile.twitter.com/yuuritohoney https://mobile.twitter.com/yuuritosub 上が本垢、下がサブ垢です。 アイドルオーディションの推し投票をできる場所を用意しました。 ※オーディションメンバーの詳細に関してはwikiか作者Twitterを確認してください。身長カップ数など書いてます。 https://customform.jp/form/input/140950 あくあとコラボして欲しいキャラや、ノクターン回についてのアンケートやってます。 よろしければどうぞ。 https://customform.jp/form/input/140130 wikiです。有志の皆様、ありがとうございます。 https://wikiwiki.jp/yuuritohoney/ クリスマス用の短編、ムーンライトでとあ注意。 https://novel18.syosetu.com/n5480hz/ 白銀あくあ、全国ツアー開幕!! 1月7日、俺は三日間続く全国ツアー、そのスタート地点となる千葉県に来ていた。 車を降りた俺は運転手さんにお礼を言って、裏口からリハーサルと打ち合わせが行われるホテルの中へと入る。 「おはようございます! お世話になります!」 「おはようございます!!」 俺はスタッフの人に挨拶を交わしながら通路を抜けていく。 その途中で知り合いを見かけた俺は立ち止まった。 「あれ、徳元さんどうしたんですか?」 ベリルの営業部長を務めてる徳元香織さんが死んだような顔で佇んでいた。 「あっ……ああ……あくあ……君」 「大丈夫ですか? ゾンビみたいになってますけど、どっかの部屋で一旦休んだ方が……」 「い、いや、大丈夫だ。昨日から現地入りしててね。仕事終わりに向こうの企画の人たちと朝までオールしてたツケが今頃になって回ってきたんだ。でも、安心してくれ。この聖女堂の72時間働けますかドリンクをガブ飲みすれば、あと1週間は寝なくてもいけるから。ごくごく……というわけで、私は行かなきゃ。つ、次の仕事が私を呼んでる……ははは……」 大人って付き合いとか色々あって大変なんだな。俺もこれだけ頑張ってくれてる徳元さんのような会社の人に報いるためにも頑張らなきゃと気合が入った。 俺はお仕事頑張ってねーと言って徳元さんを見送ると、角を曲がった先にあるBERYLの控え室の中に入る。 「おーっす」 「ああ、おはよう」 「おはよー」 いつものように本を読んでいる慎太郎の隣で、とあもいつもと変わらず携帯ゲームで遊んでた。 俺はバッグをテーブルの上に置くと、ポケットからスマホを取り出して自撮り写真を撮る。 【白銀あくあ@今日から全国ツアー!! 今、会場に着いた。みんな準備はいいか? 俺達はこれから打ち合わせとリハだよ!】 投稿してから数分足らずでみんなからのコメントが返ってくる。 【乙女の嗜み@今日から全国ライブツアー! 楽しみにしてます!!】 この人、いつも最初に返信してくれるんだよな。 配信の時にしてくれた投げ銭もあって名前を覚えちゃったよ。 【森川楓@向こう3年の有給が消失した。 パワー送ります】 なんのパワーか知らないけど、そんな事よりも楓の有給どうしたの!? 一体何があったというんだろう。後で、今月はデート行けそう? って聞いとこ。 【小雛ゆかり そんなのいいからさっさと電話に出ろ】 ここはスルーしてっと……。 【月街アヤナ@eau de Cologne お互いに全国ツアーですね。頑張りましょう!!】 アヤナにだけは返信しとこっと。 お互いに頑張りましょう……はい、送信! 【ラーメン捗る@今日もバイトです……。 お忙しい中、towitterの更新をありがとうございます っ!! 今日から始まるライブもいつもみたいにいっ ぱい楽しんでくださいね。 あくあ様にとって今日が いい日になりますように!】 温かいファンのコメントにほっこりした気持ちになる。 文面からきっと心が清らかで優しい人なんだろうなって思う。 バイト頑張ってくださいね。 【桐花琴乃@BERYL全国ツアーin千葉県、1月7〜9日まで。 二日目のライブチケットは第一部と第二部で分かれています。 参戦する人は日付等の確認をよろしくお願いします!!】 琴乃は本当にしっかりしてるよなって思う。 よく見たらカノンがそれをリトゥイートしてくれてた。 ありがとなー! 【鞘無インコ@強制抑留中。 監禁部屋から脱出して参戦します!!】 インコさん大丈夫かな。 例の乙女ゲーやってるって聞いたけど、クリアできたのだろうか。 いや……この様子じゃまだクリアできてなさそうだな。 でも、もう半分くらいはクリアしたでしょ。流石にね。 【千聖クレア あんまり無理しないでくださいね。 ファンの人は普通のライブでも満足してますから】 クラスメイトのクレアさんの優しさに癒される。 よーし、クレアさんのためにもいっぱい頑張って、特別なライブにしちゃうぞ〜! 【石蕗宏昌 ライブツアーチケット外れました……。 その代わり自宅で配信見ます!】 石蕗さんにドンマイって返しとこ。 俺はそのまま画面をスクロールさせていく。 【後ろの黛君、なんの本読んでるんだろ】 【難しそうな本かと思いきや、この前は漫画読んでたマユシン君かわいい】 【とあちゃん、携帯ゲームしてるのにちゃんと目線くれてるのさすが】 【とあちゃんなんのゲームしてたんだろ】 【みんなの私服助かる】 【また天我先輩が居ない……】 【先輩どこ?】 【先輩見切れてるだけで、そこにちゃんと居るよね!?】 天我先輩は残念ながらまだ来てないんだよね。 って言おうと思ったら、足音が聞こえてくる。 「good mornig! 後輩達!」 はい、これ寝てない時の先輩のテンション。 慎太郎と俺は先輩の両腕を掴むと奥の休める部屋に先輩を寝かしつけた。 ついでに寝ている先輩を中心にして4人で写真撮って、先輩なら今、俺達の隣で寝てるよってtowitterでいっとこ。 「皆さん、そろそろ打ち合わせです。あ、天我君はそのまま寝かせといていいですよ。もう夜のうちに打ち合わせ終わらせてますから、後で変更点だけ伝えときますね」 さすがは垣内さん、先輩の扱い方がわかってる。 全国ツアーでワクワクして寝れないのに気がついて、先に打ち合わせを済ませておいたらしい。 「よろしくお願いします」 「「「「「よろしくお願いします!!」」」」」 打ち合わせのために用意された部屋に入ると、俺は阿古さんの対面、いつものポジションに座る。 そして俺の隣にはとあが座り、打ち合わせ中はあまり発言をしない慎太郎は離れた隅っこの方に座った。 「こちらが3日間の進行予定表になります。ご確認ください」 えーと、なになに? 俺は琴乃から手渡された資料に視線を落とす。 [BERYL 1st live tour 3DAYS in 千葉県] 1月7日 全国ツアー初日。 8:00〜12:00 事前の打ち合わせと部分リハーサル。 13:00〜 白銀あくあコンシェルジュ企画開始。 16:00〜19:00 全国ツアーファーストライブ。 1月8日 東京ラフォグラムランドとのコラボライブ。 10:00〜12:00 4人で地元テレビ番組の収録。 第一部 13:00〜14:00 レストランランチショーミニライブ。 14:15〜15:00 東京ラフォグラムランドとコラボしたデイパレード。 第二部 19:00〜21:00 ホテルディナーショーライブ。 21:30〜22:15 東京ラフォグラムランドとコラボしたナイトパレード。 22:15〜22:30 ベリルコラボ花火ショー(出演者なし) 23:00〜24:00 白銀あくあ、猫山とあ、黛慎太郎の地元深夜ラジオ出演。 24:00〜 天我アキラの眠れない人のためのソロラジオ。 1月9日 成人式スペシャルライブ。 〜11:00 白銀あくあコンシェルジュ企画終了 13:00〜16:00 成人式イベント 「えっ、これ、あくあ休憩ある?」 とあ、流石の着眼点だ。いいところに気がついな。 俺も今になって気がついたが、やりたい事を全部詰め込んだらとんでもない事になった。 「あくあ君、本当に大丈夫? なんなら収録とコンシェルジュ企画の方は中止にできるけど……」 みんなが一斉に俺の方へと視線を向ける。 「大丈夫です。ただ、折り返しの2日目はきつそうなんで、俺の方から少し提案があるんですけど、良いですか?」 「もちろん」 俺は手に持っていた資料をテーブルの上に置くと、全員を見渡す。 「えっと、多分1番きついのが2日目のライブなんですけど、ランチショーのMCをとあに頼みたいなって思ってます。とあは配信でMCを務める事が多いからやれると思うし、今後の事を考えると俺ともう1人、MCができる人は居た方が会社にとってもいいと思いました。それでよかったらディナーショーも半分くらいはとあにやってもらおうかなと考えてます」 「なるほどね。とあちゃんはそれで大丈夫?」 「大丈夫です。僕もBERYLでMCやってみたかったし、あくあはトーク番組でも話を振られる側に回っても面白いから、ファンの人はどっちの立ち回りのあくあでも喜んでくれるんじゃないかな。問題は僕が小雛さんや、森川さんみたいにあくあの魅力を引き出せるかどうかなんだけど……そこは頑張ります」 とあは俺の顔を一度見ると、再び阿古さんの方へと視線を向ける。 「あと、その事で慎太郎とさっきあくあが来る前に2人で話したんだけど、ライブは今日だけじゃなくて3DAYSだし、全国ライブツアーは来月も再来月も、さらにその先もありますよね。だから、メインで歌うあくあの喉の負担をできる限り減らしたいなって思ってて、もう少し僕達のソロとか、あくあが歌わなくていいようなピアノの演奏のシーンとかを増やせませんか? 天我先輩もギターソロのインストやりたいって前に言ってたし、この3日間はともかくとして、これから先のライブ構成では、そこも考慮してくれると嬉しいなって思います」 とあ! 慎太郎! お前らそこまで俺の事を考えてくれていたのか……! みんなの成長に俺は思わず泣きそうになった。 「確かにそうね。私達も自然とあくあ君に頼り切った構成にしてしまっていたけど、ハロウィンやクリスマスのライブでもみんな上手くやってたし、今後の構成については再考しようと思います。また、こちらとしても何かあった時のために、2日目と3日目の構成に関しては当日のあくあ君のコンディションに合わせて幾つかのパターンを用意してきました。みなさん、お手元の資料を捲って次のページを確認してください」 手渡された資料を捲ると、ライブ構成の変更案が書かれていた。 イントロを少しだけ長めに取ったり、ちょっとしたトークセッションのアイデアだったり、全員で歌う曲の別パターンで俺の負担を減らしていたり、よく見るとほんの少しずつだけど細やかな工夫が散りばめられている。 「それではイベントプロデューサーの方から、改めて一連の流れについて、ご説明させていただきたいと思います」 今日の進行の流れから始まり、明日、明後日の大まかな流れを全員で再確認しながら意見を出し合っていく。 それが終わると、次は天我先輩を起こしてリハーサルだ。 俺達はリハーサルのために用意してもらったホテル内にあるショーステージを使って、イントロのところと変更になった部分の流れを確認していく。 「それでは通しでやってみたいと思います! 5、4、3……」 激しい和太鼓の音にリハーサルといえど気合が入った。 そこにオーケストラの美しい生の音が重なる。 「ここです。どうぞ!」 タイミングを合わせて俺達はステージに出る。 俺達は声の調子を確認するために1曲目を普通に歌う。うん、問題ないな。 曲を歌い切る前に俺は1人離れると、用意されたピアノに向かってゆっくりと歩く。 1曲目が終わるタイミングに合わせて、俺は1曲目と2曲目を繋ぐピアノ演奏に入る。 「はい、OKです!!」 2曲目の最初だけでストップがかかる。 そんな感じで細かいところを少しずつステージの上で再確認していくうちに、リハーサルの時間が終わった。 「お疲れ様でした!!」 本番前のリハーサルを終えた俺達は用意された控え室へと戻る。 「それじゃあ、あくあ君以外はしっかり休んでおいてね」 「それじゃあみんな、また後でな」 俺はみんなと一緒に食事を取った後、1人、別のフロアへと向かう。 ここから先は、阿古さんが別件で忙しいためにしとりお姉ちゃんと一緒だ。 「今日はよろしくお願いします!」 「こちらこそよろしくお願いします」 俺はお世話になるホテルの社長を務める丹原さん、支配人の東方さん、チーフコンシェルジュの赤嶋さん、スタッフさんの皆さん達と簡単に挨拶を交わすと、特別に用意してもらった更衣室でホテルから支給された制服に着替える。 「お姉ちゃん……事件が起こりました」 「あーちゃん? どうしたの?」 俺は更衣室から出ると、自分の状態をしとりお姉ちゃんに見せつける。 「ホテル服姿のあーちゃんかっこいい……って、あれ? 下、スカート?」 「あっ、すみません。間違えました。ズボンはこちらです」 ほっ、ちゃんとズボンがあってよかった。俺はもう一度更衣室に入ると下を履き替える。うんうん、これで違和感がなくなった。 俺はヘアスタイリストさんに軽く髪を整えてもらい、鏡で自分の姿を再確認する。 おっ、自分で言うのもなんだけど、結構似合ってるんじゃないか? 俺は写真を撮るととあ達にメールを送る。 すると何故かペゴニアさんから返事が返ってきた。 送主:ペゴニアさん 宛先:旦那様 件名:お嬢様の代わりに返信します。 本文:お嬢様なら私の隣で死んでますよ。 あっ、間違ってカノンに送っちゃったみたいだ。 ソファに横たわったカノンと、無表情でピースサインしたペゴニアさんが写った写真を確認する。 さっき俺が先輩にしたみたいに2人でふざけて写真撮ってるのかな? まぁ、こっちはペゴニアさんに任せるとして、俺は改めてとあ達に写真を送る。 するとみんなから似合ってるって言葉が返ってきた。 「それじゃあ、下にいきましょうか」 「はい!!」 俺は今日お世話になるチーフコンシェルジュの赤嶋さんの後ろについてホテルのロビーへと向かう。 「緊張してる?」 カメラさんの問いかけに俺はにこりと笑う。 「少し。でも今は、ワクワクの方が勝ってるかな。自分がやった事のない事をやるのはいつだって楽しいですから」 俺はカメラに向かってそう答えた。 スタッフ専用の通路を抜けた俺達はロビーに出る。 「は?」 「えっ!?」 「ちょっと待って、あれ、あくあ君!?」 「待って待って、あくあ様がなんでこんなところにいるの!?」 「ありがとうございますありがとうございます」 「とりあえず拝んどこ。ありがたや〜」 「たしなんとかさんが見たらぶっ倒れそう」 「気合い入れた服できててよかった」 俺の存在に気がついたお客さん達がざわめく。 通路の側にあるコンシェルジュカウンターの側に立った俺は、ホテルから出ようとしたお客さんに声をかける。 「今からお出かけですか?」 「ふぁ、ふぁいぃ……」 俺はにこりと笑みを浮かべると、胸の上に手を置いて軽く会釈する 「お気をつけていってらっしゃいませ。お嬢様」 「はわわわわ……」 あっ、そこ、壁ですよ。ちゃんと前を見て歩いてくださいね。 俺はお客様の手を取って、ちゃんと外までお見送りする。 「とんでもないコンシェルジュが来た」 「さすがあくあ様、登場と同時に余裕でオーバーキルしてくる」 「そもそも嫁が耐えられないのに、私たちモブじゃ、どうしようもないでしょ……」 「悲報、私達、秒でわからせられてしまう」 おっと、タイミング良くタクシーが来たので、ベルガールのお姉さんと一緒にお客様をお出迎えした。 「いらっしゃいませ。お嬢様。本日は当ホテルをご利用いただきありがとうございます」 「えっ!? あ、あくあ君!?」 お姉さんはかけていたサングラスを持ち上げると、ポカンと口を開けて俺の顔をマジマジと見つめる。 うーん、このお姉さん、なんかどこかで見た事があるような……。って、このおっぱいは、鞘無インコさん!? 俺は誤魔化すように咳払いすると、何事もなかったかのように対応する。 「はい。今日より3日間、当ホテルにてコンシェルジュを務めさせていただく、白銀あくあと申します」 俺はタクシーの運転手さんからインコさんのお荷物を受け取ると、軽く会釈して、ありがとうございますと感謝の気持ちを伝える。 「ご宿泊でしたら、このまま私がフロントの方にご案内いたしますが、いかがなさいましょうか?」 「は、はい!」 「では、お嬢様。こちらにどうぞ。お足元、気をつけてくださいね」 俺はインコさんのキャリーケースを手に持つと、カウンターの方までご案内する。 「ご宿泊のお客様です。よろしくお願いします」 「はい!」 カウンターの人の手続きが終わるまでの間、俺は立ったまま通路へと視線を向ける。 家族連れの子供には手を振って、行ってらっしゃいませと声をかけ、外から戻ってきたお客様にはお帰りなさいませと声をかけていく。 「こーれ、バイトです」 「研修中とは?」 「なんでもうこんなに手慣れてるの……おかしいでしょ」 「長年いるベテランのスタッフじゃん」 「もうこれチーフコンシェルジュどころか支配人でしょ」 「支配人の人、ピンバッジ外して手渡そうとしてるのウケる」 「ホテルで働いてる人達も口ポカーンになってるじゃん」 「あくあ様に仕事を教えようとした人達、出番がない……」 「あー様がいるだけで超高級ホテルになるのウケる」 「雪白えみりさんが働いてるだけでラーメン竹子が五つ星の高級フレンチみたいになるのと一緒だよ」 「ラーメン竹子にいた綺麗なバイトリーダーのお姉さんなら、さっきどっかで見たぞ」 「えっ? このランドやば……」 「これ、嗜みが見たら倒れるぞ」 俺はフロントでカードキーをもらうと、部屋番号を確認してインコさんをお部屋までご案内する。 エレベーターの中で俺はカメラを止めてもらって、インコさんに普通に話しかけた。 「インコさん、今日はご旅行ですか?」 「あっ、えっと……はい。うち、大阪出身なんやけど、千葉県の高校に行ってる親戚の子がその、ライブチケット当選したんはええけど、それどころじゃないから自分の代わりに行ってきてって、うちにプレゼントしてくれて、その……代わりにあくあ君のライブを見に来ました」 インコさんは、バッグから取り出したチケットを俺に見せてくれた。 「えっと、七瀬二乃っていう子なんやけど……一応、ベリルさんからは親戚なら代わりに行ってもええよって聞いたそうなんですけど……」 「ああ! うちの七瀬の、そういう事だったのか。あー、びっくりした」 「はは、あっ、えっと、鞘……じゃなくって、うちは樋町スミレです。改めてよろしくお願いします」 二次元と三次元の差はあれど、鞘無インコさんが現実にいたらこんな感じなんだろうと思う。 服装は違えど樋町さんが髪を緑色に染めた事でそうにしか見えない。おっぱいが本物より大きい事を除けば本当にそっくりだ。 エレベーターから俺はさっきまでの口調に戻す。 「あっ、お部屋の方こちらになります。どうぞ」 「ありがとうございます」 俺は部屋を開けると、カードキーをセットして樋町さんをお部屋の中に案内する。 「わっ、うち初めて夢の国にきたんやけど、ホテルからランド内が良く見えるんですね」 「はい。一般の道路と隣接している裏側は街並みや公園、海などを一望できるようになっていますが、こちらのお部屋はランド内が一望できるようになっています」 俺は荷物を置くと、軽くお部屋の説明をする。 「それでは何かありましたら、フロントの方に内線をかけてお呼び出しください」 「はい。ありがとうございました!」 部屋を出た俺は、そのまま下のフロアに戻る。 その途中で部屋の前で困ってる雰囲気のお客様をお見かけした。 「お嬢様、どうかなさいましたか?」 「あっ、あくあ様!?」 俺はニコッと微笑むと改めて自己紹介する。 「何か困った事がおありでしたら、どうか私めにお申し付けください」 「えっと、実は、カードキーの方を無くしちゃったみたいで……ホテル内を彷徨ってた時に無くしちゃったみたいです」 「なるほど……どこか立ち寄られた場所は覚えていますか?」 「えっと、部屋を出てレストランで昼食を食べて、その後ちょっとショップに立ち寄ってからここに戻ってきたんですけど……」 「わかりました。少々お待ちください」 俺はインカムに手を当てる。 『すみません。こちらコンシェルジュの白銀あくあです』 『はい、こちら立坂、どうかなさいましたか?』 『お客様がお部屋のカードキーを無くされたみたいでして、立ち寄った場所が1階のレストランとグッズショップみたいなんですが、そちらに届いてはいないでしょうか?』 『すぐに確認します。そのままお待ちください』 俺は再びお客様の方へと視線を向けるとニコリと微笑んだ。 「一応、フロントの方に拾得物として届いてないか確認しています。もし、見つからなかったとしても、フロントの方ですぐに新しいカードキーをご準備できますから、ご安心ください」 「あっ、ありがとうございます」 待っている間、俺はお客さんの緊張をほぐすために旅行の事を話したりとか楽しい会話をする。 『白銀さん。先ほど確認したところグッズショップのレジカウンターの下にカードキーが落ちていたみたいです。お部屋番号とお客様の名前の確認よろしいですか?』 『はい、大丈夫です』 俺は部屋番号とお客様の名前をフロントの立坂さんに伝える。 『はい、確認が取れました。今、スタッフの1人がそちらに向かっているので、あと少しだけお待ちください』 『ありがとうございました』 それから1分とかからずにスタッフの人がカードキーを持ってきてくれた。 俺は気落ちしていた様子のお客様を励まして、お部屋を後にする。 「助かりました。ありがとうございます」 俺はカードキーを持ってきてくれたスタッフの人にお礼の言葉を述べる。 「いえ、こちらこそ。白銀コンシェルジュが迅速な対応をしてくれたおかげで助かりました。ありがとうございます」 ホテルスタッフさんと一緒にフロントのあるエリアに戻った俺は、コンシェルジュの業務に戻る。 それからどれくらいの時間が経ったのだろう。気がついたら会場入りする時間になっていた。 「白銀さん。そろそろ時間です」 「わかりました」 俺は業務の途中だったが、申し訳ありませんとお客様にお声がけをしてから、チーフコンシェルジュの赤嶋さんにバトンタッチしてその場を離れる。 「それでは失礼します。ありがとうございました。また後でお邪魔します」 俺はホテルスタッフさん達にお礼を言うと、更衣室で服を着替えてみんなの待っている部屋へと向かう。 「おかえりー、どうだった? 楽しかった?」 「お疲れ。不在の間にみんなで考えた事を書いておいたから後で目を通しておいてくれ」 「後輩、疲れているのならギリギリまで休んでてもいいぞ!」 「おう。ただいま、みんな! とあ、コンシェルジュの仕事はすごく楽しかったぞ。慎太郎、メモ書きありがとな。先輩、俺なら大丈夫ですよ。みんな、心配してくれてありがとな」 俺はメモ書きに目を通しながら、小腹を満たすためにサンドイッチを食べる。 「みんな、もう移動しましょう!」 「「「「はい!」」」」 荷物運搬用の地下通路に設置されたトロッコに乗って、俺たちはランドの中央に位置するお城の下に向かう。 「BERYLの皆さんが到着しました!!」 控え室に入ったみんなは俺より先に衣装を着替える。 俺は1人だけシャワールームに入ると、汗を流してから用意してくれた衣装に着替えた。 その後はいつものようにスタッフさんにヘアメイクとメイクをしてもらう。 「開演まであと15分です!!」 俺達はスタイリストさんやメイクさん、ヘアスタイリストさん達に感謝の気持ちを伝えてハイタッチする。 「行くぞ!」 「おー!」 「おおっ!」 「おぅ!」 気合を入れた俺達は控え室を出て、舞台袖へと向かった。 「「「「「よろしくお願いします」」」」 「「「「「「「「「「よろしくお願いします!!」」」」」」」」」」 舞台袖に到着した俺達は、今回のイベントプロデューサーを務める三木さんやあこさんを交えて今日のライブの最終確認をする。 「本番まであと5分です!」 外から俺たちの名前を呼ぶ声が聞こえる。 「ふぅ」 俺は目を閉じると、腰に両手を置いて軽く息を吐く。 ついに……ついに始まるんだ。 俺の、俺達BERYLの初めての全国ツアーが、今日ここから始まる。 この世界に転生して1年、ついにここまで来た。 「みんな、ありがとな」 俺は後ろを見ずに呟く。 慎太郎が、とあが、天我先輩が……そして阿古さんが、俺をここに連れてきてくれた。 支えてくれるスタッフや家族のみんな、応援してくれたファンのみんな、その全てに感謝の気持ちを返したい。 俺は誰だ? 俺は白銀あくあだ。昨日までの最高だった自分をイメージしろ。 でも今日の俺はそれを超える。そして明日の俺はさらに今日の俺を超えていく。 だから今日できる最高のパフォーマンスを以てみんなの気持ちに応える。 「あと、1分です!!」 外でもカウントダウンが始まったのか、大きな歓声が聞こえる。 ファンの声が一つになって俺達を呼ぶ、BERYLの大合唱が聞こえてきた。 準備はいいか? なんて今更聞いたりはしない。 ついてこいなんて言わなくても、みんなは俺についてきてくれる。 俺は目を開け、後ろを振り返ると、ニッと笑った。 「みんなのところに行こう」 「うん!」 「ああ!」 「行こう!!」 ライブツアーの開幕を告げる大きな和太鼓の音が会場に鳴り響く。 俺達は所定の位置に立つと、ステージに背を向けるようにして横並びになった。 会場に流れるオーケストラの音に集中する。 3、2、1……。 曲が変調して激しいギターサウンドに変わる。 それに合わせて俺たちの後ろにあった大きなお城の扉が開く。 「「「「「きゃああああああああああああああ!」」」」」 みんなの歓声に合わせて、俺たちはステージに振り向く。 最初の曲は俺達4人にとって転機になった作品、ヘブンズソードの曲から、全員で歌える第二期の挿入歌でもある激化boisterous danceを歌う事にした。 『激化していく世界で繰り返される自問自答。正解のない答えを探して戦い続ける。いつかこの戦いに終わりが来ると信じて』 4人の声が綺麗に重なる。 会場に沸き起こる大歓声、最初からボルテージはクライマックスだぜ!! 『理想と|現実《リアル》の間で燻り続ける葛藤』 『終わりのない戦いの中で俺達は何を見る?』 『加速していく世界は止まらなくて』 『巻き戻せない過去と悲しみを乗り越えていく』 俺、天我先輩、とあ、慎太郎の順にセンターを入れ替わりながら歌い上げる。 自分でも信じられないくらい最高のコンディションだ。 いや、俺だけじゃない。とあも慎太郎も、天我先輩も今日のこの日のために仕上げてくれている。 それが嬉しかった。 『俺が!』 天我先輩が声を張り上げた。 『僕が!』 それに続くようにとあが声を張り上げた。 『目指した』 慎太郎が俺に繋ぐ。 『|現在《いま》を掴み取れ!』 再び全員の声が! 気持ちが! 重なる。 『激化していく世界で繰り返される自問自答。正解のない答えを探して彷徨い続ける。本当にこれでいいのか』 俺と天我先輩が背中合わせになる。 『力だけでは何も解決しない』 とあと慎太郎がセンターに立つ。 『想いだけじゃ誰も救えない』 最後は4人で並んで声を揃える。 『激化boisterous dance!』 俺たちはバラけると観客席にいる一人一人に向けて視線を送る。 1人でも多くの人達に、俺たちの感謝を伝えるために! 『どんなに願ったとしても、悔やんだとしても』 『失ったものが帰ってくる事はない』 『心の隙に差し込む悪魔の囁き』 『俺はこの弱さを乗り越えられるのか?』 天我先輩、慎太郎、とあ、俺の順番で歌い上げる。 作中のキャラクター達が見せたポージングなどを取り込んだダンス。 一瀬先生とニコさん、それに天我先輩と俺の4人で考えたダンスに、みんなが熱狂してくれた。 『疑うな!』 『迷うな!』 『俺たちの』 『理想を貫け!』 慎太郎と俺が連続で声を張り上げると、天我先輩が繋いでとあがシャウトする。 『やると決めたら決して後ろを振り向くな。前だけを見続けろ。もう俺達には進むしかないんだ』 会場の全てに俺たちのこの熱いハートを届かせるように声を張り上げた。 俺は慎太郎と向かい合うようにして歌う。 『それでも理想は捨てたくはない』 とあと天我先輩も同じように向かい合って歌う。 『そうだとしても現実を見捨てたくない』 4人の声が重なる。 『葛藤Ambivalent heart』 全員でステージの中央に向かう。 『俺は乗り越えなければならない』 ほんの少しだけ影の差した慎太郎の声に、ファンの子達がうっとりした表情を見せた。 『例えこの世界の針を止められなくても』 天我先輩の真剣な表情に、ファンの子達は飛び跳ねた。 『挫けるな!』 『立ち上がれ!』 『突き進め!』 『理想を掴み取るために!』 とあ、俺、天我先輩、慎太郎の順にシャウトした。 『この先の未来に何が待ち構えていたとしても』 とあの色気のある歌声に、ファンの子達がよろめいた。 『そこに希望があると信じて前を向いて歩いていく』 今の俺が出せる全力の歌声で、会場をさらにヒートアップ……いや、激化させた! 『何が正解かなんてわからない。それでも俺たちは1人じゃない。共に歩む仲間がいる!』 4人の声が最高の状態で揃う。 やっぱりこの曲を最初にして良かったと思った。 天我先輩と慎太郎が拳を突き合わせる。 『理想を追い求めろ』 それに合わせてとあと俺も拳を突き合わせる。 『現実と戦い続けろ』 最後は全員でシャウトする!! 『激化boisterous dance!!』 俺は3人とハイタッチすると、1人ステージの先端に設置されたピアノへと向かう。 みんなの大歓声が俺を包み込む。 2023年1月7日……俺達BERYLの全国ツアーはこうしてスタートを切った。 ************************************************ 某ランドやライダーとの繋がりでこのネタが出てくると予測してた人がいたらすごいと思います。 次は鞘……樋町スミレさん回です。ご褒美はちゃんとあげないとね。 あくあはバイトマスター捗るとも遭遇する事はできるかな。 あくあとえみりの夏祭りバイト話を番外編に投稿しています。 番外編を挿絵付きで公開してます。 https://novel18.syosetu.com/n5397ih/ 作者のtwitterアカウントです。更新が遅れた時はこちらで連絡します。 https://mobile.twitter.com/yuuritohoney https://mobile.twitter.com/yuuritosub 上が本垢、下がサブ垢です。 アイドルオーディションの推し投票をできる場所を用意しました。 ※オーディションメンバーの詳細に関してはwikiか作者Twitterを確認してください。身長カップ数など書いてます。 https://customform.jp/form/input/140950 あくあとコラボして欲しいキャラや、ノクターン回についてのアンケートやってます。 よろしければどうぞ。 https://customform.jp/form/input/140130 wikiです。有志の皆様、ありがとうございます。 https://wikiwiki.jp/yuuritohoney/ クリスマス用の短編、ムーンライトでとあ注意。 https://novel18.syosetu.com/n5480hz/ ※前話で鞘無インコさんが初対面になってましたが、声優回で顔合わせをしてたので前話の方を修正しました。 作者の完全なミスです。すみませんでした。 ******************************************** 鞘無インコ、夢は終わらない。 「うぉー! ここが夢の国か!」 おかんがランドもUSジャーニーみたいなもんやって言ってたけど、全然違うやんけ!! なんやろな……なんか知らんけど、全体的にこっちの方が可愛らしい感じがする。 「それにしてもびっくりしたわ……」 ホテルで遭遇したあくあ君を思い出して、ポーッとする。 生のあくあ君はカッコよかったな。 こうなんか、シュッとしとるというか、ほんと、王子様みたいやったわ。 そんな事を考えていると、私の目の前を見覚えのあるマスコットが横切った。 「うわっ、白玉餡蜜や!!」 ベリルのVtuberカルテット、白玉餡蜜の着ぐるみを見かけた私は駆け寄る。 3日間限定でランド内にいるって聞いたけど、最初から会えるなんてラッキーや! 私はシロくんに握手してもらうと、思い切って写真撮影をお願いしてみる。 「一緒に記念撮影してもええですか!?」 私は近くにいたファンの人に頼んで、一緒の写真を撮ってもらう。 うわーっ、もうこれだけで来た価値あったやろ! 私は写真を撮ってくれた人と、白玉餡蜜のみんなにお礼を言ってその場を離れた。 「あっ、せや。確かこの辺に……」 私は事前に買ってきたガイドブックを見て確認する。 確かこの辺にアイスクリームショップがあったような……あっ、ここや! 私はみんなが並んでる列の1番後ろに並んで大人しく自分の順番を待つ。 これが乙女ゲームなら、どこからともなく現れる野生のナントカさんにタックルされて、そのまま入院するルートやけど、現実にそんな事は起こり得ない。あー、現実の世界って最高や!! 「いらっしゃいませ」 うぉっ! すごい美人さんや! って、あれ? この人って、小ネタモノマネ王にでとった一般人参加者の雪白えみりさんやん!! フリルの入ったパフスリーブのシャツとリボン、ロングスカートとリボンのついたパンプス、おまけに右肩にかかった三つ編み、もう全部が可愛らしすぎて、私以外のみんなも口がポカーンになっとった。 え? 顔面の圧、つっよ……。このアイスクリームショップ、目の前にお城が見えるんやけど、貴女、そこのお城のお姫様とかじゃないんですか!? って言いたくなる。 「アイスの味はどうしますか?」 「白銀あくあコラボのプラチナバニラ&アクアリウムレモンソーダ味で!!」 とあちゃんコラボのストロベリーバナナ味や黛君コラボの抹茶小豆オレ味、天我先輩コラボのコーヒーキャラメルチョコレート味も捨て難いけど、ここはやっぱりあくあ君やろ。 ショップの人もわかっとるから、1番人気のあくあ君だけ列もケースも1人だけ別やった。 「うっま!」 アロマのような芳醇な香りのバニラアイスは品のある甘さがあって、そこにレモンソーダの酸っぱさとさっぱりとした爽やか感じがミックスされている。一言で言うとこれは理想の青春の味やな。 周りを見るとみんな、泣きながらあくあ君のアイス食ってた。 わかるわ。みんなも学生時代、同級生にあくあ君が居たらって何度も妄想したよな。このアイスはそんな私達を、あくあ君が同級生として存在した世界線の高校時代にトリップさせてくれる。 「これ、よく見たらあくあ君達がCMに出てるハウゲンマッタス社とのコラボなんやな」 私はアイスショップで貰ったあくあ君の画像が入ったお口拭きをバッグに片付けると、自分で持ってきたのを取り出して口の周りを拭く。ふーっ、危なかったあぶなかった。もう少しで使ってまうところやったわ。 周りのみんなもあわててバッグの中に片付けてるし、普通に考えて使えるわけがないよな。 「さてと……喉乾いたしドリンクスタンド行こ」 コラボドリンクを売ってるワゴンは数が多い事もあって、思ってたよりも全然混んでいなかった。 「どれにしますか?」 「えっと、あくあ君コラボのスポーツドリンクで!」 ごくっごくっごく……ぷはぁっ! 私はペットボトルの蓋を閉じると、ラベルに印刷されたあくあ君の画像をじっくりと見つめる。 「この世界に存在するペットボトル飲料、全部のラベルにあくあ君を印刷しておけば誰もポイ捨てせぇへんのとちゃうか。そんな気がするわ……」 私はペットボトルを手提げバッグの中にしまうと、近くのショップに入る。 チケットを譲ってくれた二乃ちゃんや、来れなかったホロスプレーの子達になんか買っといたろ。 「ランドコラボの手乗り人形はまず必須やろ」 グッズに手を伸ばすと反対側から伸びてきた手と同じ商品を掴んでしまう。 「あっ、すみません」 「こちらこそ」 うわっ! 悪役令嬢や! 見事な金髪縦ロールに思わず声が出そうになった。 こんなサヤカちゃんみたいに髪を縦ロールにしとる子、現実におったんやな。なんかお嬢様って感じがするわ。 お嬢様はお互いが取ろうとした商品を私に薦めると、隣に置いてあった同じ商品を手に取る。 「どうぞ」 「あっ、ありがとうございます」 ん? この声……サヤカちゃんに似とるような気がする。まぁ、普通に気のせいやろ。 こんなところでホロスプレーの鞘無インコをやってる私と、大惨事のサヤカさんの中の人が遭遇するなんて、そんな奇跡みたいな偶然、普通に考えられんし。 私はお嬢様にお礼を言うと、別のグッズがあるコーナーへと向かった。 「なんやこれ……」 その途中で人が並んどったからなんとなく私も並んでみたけど、BERYLガチャってなんや。 「誰のガチャを引きますか?」 えっ!? さっきアイスクリームショップにおった雪白えみりさんやん! 雪白えみりさんはさっきの服装の上からスカートと同系色のグリーン色のジャケットを羽織って、頭の上に帽子をかぶっていた。ちょこっとの服装の変化でカッコよさがプラスされて、また違った印象を受ける。 なんでここにおるのって聞いてみたくてうずうずするけど、知り合いでもないしグッと堪えた。 「えっと、じゃあ、あくあ君で」 とりあえずやってみるか。 私は500円を投入して無心でガチャを回す。 乙女ゲーで分かったことがある。お祈りなんかしたって無駄や!! 神に祈ろうと野生の森川さんは出てくるし、悪魔に縋ろうと野良の小雛ゆかりさんは出てくる。 そこで辿り着いたのが無の境地や。……とは言っても、なんかええのが当たっといて欲しいなと思う。 「おおっ!」 カプセルの蓋を開けると中からヘアクリップが出てきた。 「あっ、限定品のヘアクリップですね。もしかしたら当たりかもしれないので、蓋の内側を確認してみてください」 当たりやて!? 私が慌てて中の商品を取り出すと、内側の底にあくあ君のサインが入っとった。 なるほどな。このサインが当選品か。やったで! 「おめでとうございます!!」 「えっ?」 このカプセル自体が当たりちゃうの!? 雪白えみりさんは横に置いとった宝箱についた鍵を開ける。 「こちらの中からお好きな商品をお選びください」 私は恐る恐るしゃがむと、宝箱の蓋をゆっくり開ける。 すると中にはいろんなものが入ってた。 「サイン入りのコラボグッズとか、白銀あくあさん本人の私物などが入ってます」 私物ぅ!? えっ? このパーカーとか、あくあ君が着てたやつとちゃうか!? ちょっと待って、こんなん着たら心臓止まるで!? 夢の国に来て、本当に夢の国まで行ってまうで!! えっ、ちょっと本気で待って。これどないしよ。 「ゆっくり考えてくれていいですよ」 うーんうーん……あくあ君が使用したパーカーは捨てがたい。 私は最後まで悩んだけど、最後にはパーカーじゃない違う商品をセレクトした。 「これにします!」 私が選んだのは、あくあ君のサインが入った大判のマウスパッドや。 乙女ゲーで挫けそうになった時、これを見たら頑張れる気がしたからこれを選択した。 「本当にこれでいいんですか?」 「ええよ!」 「わかりました。それでは、こちらをどうぞ! おめでとうございます!!」 私は雪白えみりさんから筒状の入れ物を受け取る。 「これは白銀あくあさんが配信の時に実際に使ってるメーカーさんにお願いした一点もので、あくあさんの画像が表面にプリントされてます。あと、余白に白銀あくあさんからのメッセージが書かれているので、帰ってから見てくださいね」 まじか……! これはテンション上がるで!! 「おめでと〜!」 「よかったね!」 「どうもどうも!」 周りのお姉さんたちからの祝福の言葉と拍手に胸が熱くなる。 なんでやろうな……。前に、一度だけベリルが出る前に、男性芸能人のグッズが出た時は今と比べてもっと殺伐としてた気がする。 それなのにベリルは……いや、あくあ君の時だけはこんな感じになるんやろ。 みんなが幸せを共有しとる。あくあ君が今までにやってきた事の積み重ねとか、あくあ君が私たちファンにしてくれた事、検証班、特に姐さんが最初にファンを纏めた事とか、最初にカノンさんが結婚した事、ベリルって会社があって、とあちゃん達仲間が居て、それこそ胡散臭いけど、元は白銀あくあ親衛隊が聖あくあ教に合流して自治を守ってる事、幸せを祝福しお裾分けする教えを広めてることなんかも、全部が良かったんやろうな。 どこがどうミスってもこうはならんかった。でもそれを、たった一筋の道を手繰り寄せたのは、やっぱりあくあ君やと思う。 「お荷物の配送ですか?」 「はい!」 私は配送カウンターに行くと、ホロスプレーの事務所に購入したみんなのお土産を送る。もちろんついでに、おかんや親戚のみんな、チケットを譲ってくれた二乃ちゃんにもお土産を送った。 「さてと、少しだけ腹ごしらえするか!」 私はガイドブックを見ながら飲食店のある方へと向かう。 えーっと、確かこの辺に……あー、あったあった、列が出来とるからすぐわかるわ! 私は最後尾に並ぶと自分の順番が来るまで待つ。それから10分も掛からずに建物の中に案内される。 「お待たせしました。テーブルにご案内させていただきますね」 私は席に座るとあくあ君コラボのハンバーガーセットを注文した。 注文を待っている間、私はスマホを取り出して電源を入れると、念の為に来ているメッセージの内容を確認する。 マネージャー:着信 マネージャー:着信 マネージャー:着信 マネージャー:インコさんどこですか? マネージャー:着信 マネージャー:インコさん出てください。普通に心配です。 マネージャー:着信 マネージャー:乙女ゲームから逃げるな。 マネージャー:冗談です。やりたくなかったらお休みしてもいいんですよ? マネージャー:着信 マネージャー:ツバメさんから聞きました。 マネージャー:ランドは楽しいですか? 春咲ツバメ:インコごめん〜。マネさん知ってはるのかと思って言っちゃった。てへっ! マネージャー:あーっ、私もランド行きたかったなぁーーーーー。 マネージャー:でも、私はインコさんのために動画の編集とか今度の仕事の打ち合わせをしないといけないから忙しいんですよね。今日もインコさんのために、替えの下着を買って来たりとか! 片平駒鳥:インコ先輩お土産……。 向坂スズメ:この前、インコ先輩にジュース代貸したの覚えてますか? マネージャー:チラッチラッ 八倉真緒:チラッチラッ あ〜〜〜〜〜! わかっとるって! ていうか、最後の社長はなんやねん!! 心配せんでもいつも感謝しとるし、こっそり逃げ出した私も悪かった。 だってさ、例の乙女ゲー配信で本社の外に出たら暴走特急森川楓さんが超スピードで突撃してきて、全身骨折からのゲームオーバーやで!! こんなのやっとれんやろ! 台パンして速攻電源落としたわ! そんな時に、配信見てた優しい二乃ちゃんがチケットくれたんやもん。くるしかないやろ! ランドが、いや、ベリルが私を呼んどったんや!! マネージャーには、心配せんでも本社にお土産送っとるから安心してって事と、いつも感謝しとるで、逃げ出してごめんなってメッセージを送って画面を閉じる。あと、社長のお土産は買い忘れたわって送っとこ。 「じゅるり……うまそう!」 私はパクパクとハンバーガーやポテトを食べると、セットになってるあくあ君がデザインされたコースターやフラッグを持ってかえる。 「ライブ始まるし、そろそろ行こか」 アトラクションもあるけど、それは明日でええやろ。 仕方ないから私は近くのショップで社長のお土産も購入して手荷物と一緒にロッカーに預ける。 「ここがライブ会場か……」 お城前の大広間に近づくと熱気がすごかった。 会場の付近でかかってるインストだけでもう気分が上がってしまう。 私は荷物チェックや金属探知、身体検査や身分証のチェックをクリアすると、ベリル許諾の元、正式な形で譲渡された電子チケットを見せて柵の向こう側に入る。 うわーうわーうわー、テンションがおかしい事になりそうや。 「えっと、私の席はっと……あー、あそこか」 ん? なんかみんな、私の席の側を見とるけど、なんかあったんか? 私は周囲のひそひそ話に耳を傾ける。 「ねぇ、あれ、黒蝶揚羽さんじゃない?」 「ほんとだ……プライベートかな?」 「あの時のあくあ様やばかったよね」 「うんうん」 例の映像は私も見た。 呑気にカップ麺啜りながら番組見てたら、急に画面が切り替わってびっくりしたわ。 あの時のあくあ様が超絶カッコ良すぎて、事務所の中でもバタバタ人が倒れるし、SNSは秒で落ちるし、掲示板では絶叫と共に事切れるメスが大量発生した。 あー、今、思い出しても発情してパンツが湿るわ。 うちみたいな関西弁の女なんかお断りかもしれんけど、女に生まれたからにはあくあ君みたいな気持ちのええ男に抱かれたいもんや。そしたら、私のこの使う予定のない無駄にでかいおっぱいさんも報われるやろ。 「あれ? でもさ、黒蝶って神奈川じゃなかったっけ? 今日は千葉県限定だよね?」 「誰かに譲渡してもらったんじゃない?」 「あー、多分そうじゃない」 「くくり様の宣言もやばかったよね」 くくり様の宣言、華族制度や特権が廃止される事に、多くの人達はびっくりした。 それでも掲示板とかでは概ね好評だったと思う。これから変わっていく世界に合わせて、その時々に変わっていくのもええんとちゃうかな。 もちろん古くていいもんもあるし、そういうのは大事に受け継いでいかんといかんと思う。 実際、くくり様は神事に関しても、国民の心情を考えて継続的にやるって言ってたし、うちは停滞するだけの社会より、前に進んで失敗したら失敗したで、みんなで仲良く協力してやり直せばいいんやと思う。 少なくとも、あくあ君があの時、黒蝶さんに差し伸べた手はそういう手やった。 だからうちはあくあ君がカッコええなって思ったし、1人でできんこともいっぱい人がおったらどうにかなるやろって思う。それで失敗しても、みんなで協力して頑張ったんならしゃーないって言えるんちゃうかな。 『会場にお集まりの皆さん。もう間も無くBERYLのコンサートが始まります。もうしばらく、そのままでお待ちください。また、チケットをお持ちでまだ入場がお済みでない皆さんは〜』 会場のアナウンスにみんなが沸き立つ。 今から始まるんや! 暫くすると会場のライトが落ちる。 「あくあくーーーん!」 「とあちゃーん」 「黛君、会いにきたよー!」 「TENGA! TENGA! TENGA!」 みんながBERYLのみんなの名前をコールする。 私もあくあ君の名前を叫んだ。 「「「「「「「「「「BERYL! BERYL! BERYL!」」」」」」」」」」 最後は全員のコールが重なった。 「「「「「「「「「「きゃああああああああーーーーー!」」」」」」」」」」 イントロが終わると、お城の扉が開いてBERYLのみんなが現れた。 ガチの王子様やん!! 王子様風の銀の装飾が入った真白な服装に全員のテンションが上がる。 一曲目に歌ったヘブンズソードの新曲、激化boisterous danceはヒートアップしすぎた会場にはピッタリやったし、最高やった。 「やば……」 「かっこいい」 その後に披露したあくあ君のしっとりとした美しいメロディのピアノソロにみんなが酔いしれる。 あくあ君のピアノソロが終わると、そのままの流れでとあちゃんにバトンタッチした。 「とあちゃんかわいい!」 「とあちゃーん!」 「と、とーっ、トアアーッ!! トアーッ!!」 めちゃくちゃ熱狂してる人いるけど、落ち着こ? な? とあちゃんの新曲が終わると、今度はあくあ君のソロでstars boy、天我先輩と黛君の2人で歌うstay here、とあちゃんとあくあ君の2人で歌う華火が続いた。 『みんなー! 今日は俺達の全国ツアー初日に来てくれてありがとな!!』 『画面の前のみんなも、見にきてくれてありがとー!』 あくあ君、とあちゃんの掛け声にみんなが大歓声で応える。 会場に来れんかった人達の想いもこめて叫んだ。 『いやー、それにしても、まさかランドでやれるとはね』 『本当にね。僕もびっくりしちゃった』 流石はとあちゃんや。抜群のタイミングで合いの手を入れてくる。 『最初、成人式でライブをやってくれませんかってオファーをもらった時はびっくりしたけど、その流れでまさかこうトントンと決まるとは思わなかったな。裏で頑張ってくれたランドの皆さん、役所の皆さん、各種関係先、そしてスタッフのみんな、本当にありがとう!!』 『ありがとう!』 『ありがとうございます!』 『感謝する!』 観客席からも大きな拍手が沸き起こる。 これがBERYLや! 『そういうわけで成人式といえば、そろそろうちの天我先輩も20歳なんだけど、先輩、なんか20歳になったらやりたい事とかってあります?』 『うむ。そうだな……20歳になったら車を買おうかなと思ってる』 『あー、そういえば天我先輩、この前、キャンピングカーの雑誌読んでましたね』 へー、天我先輩、キャンプとかいくんや。 もしかしたらベリルのみんなでキャンプとかいくんかな。 『逆に我から聞きたいんだが、3人は20歳になった時、何がやってみたい?』 『んー……僕はどうだろう。とりあえずみんなでお祝いパーティーやってみたいな。それこそみんなでキャンプとかいいんじゃない?』 とあちゃんの回答に、私もそのパーティーに参加したいという声が相次ぐ。 そのお祝いパーティーの参加チケット、抽選にしたらすごい倍率になりそう。 『僕は旅行に行ってみたいな。その頃には世界のどこでも一人旅ができるようになってたらいいなと思う』 おーっ、黛君の発言に拍手が起こる。男の子の一人旅、そんな事ができるようになったらいいなと思う。 あくあ君なら今の状況でも関係なく1人でもうろうろしそうなんて野暮なツッコミはしない。 『俺はお酒を飲んでみたい。バーとか行ってみたいな』 すぅ……ちょっと暑くなったからコート脱いどこうかな。 もちろん周りに居たお姉様方も同じようにコートを脱ぐ。 くっそ、どいつもこいつも胸の大きさをアピールするようなニットを着て! あっ、私も同じようなリブ編のニットを着てたわ。これは失敬……。 みんなあくあ君と一緒にバーに行きたいからってアピールしすぎや!! 『さぁ、それじゃあ次は、そういうバーに合いそうな曲を歌おうか』 さすがあくあ君、うまいなぁ。 次に歌ったのははなあたの主題歌、乙女色の心だった。 その次はcarpe diemときて、ガラスのティーンエイジャー、振り子細工の心に続く。 更にそこからとあちゃんのヨアケのタイヨウ、黛君の光り輝く未来へ、天我先輩の満点の星空の3曲を全員で歌う。 「最高すぎる」 「今日ほんと来れてよかった……」 「涙出る」 「この景色、絶対に忘れない」 あくあ君が昨日、黒蝶さんに歌った曲を生で聴いてみんながうっとりとした。 『もしも今、どこかで苦しんでる人が居たら、その人のためにこの曲を送ろう』 聴いたことのないイントロ……新曲や!! 『貴方が罪を背負ってたとしても、罰を受けるのを待っていたとしても。 生まれながらにその運命が決まっていたとしても。 貴方1人が罪を背負う必要はあるのか。 貴方1人が罰を受ける必要があるのか。 ほら、もっと周りをよく見て。今も君を救おうと多くの人が手を差し伸べている』 うっっっま! 歌がうますぎすて口の顎が外れそうになった。 『例えその道が正しかったとしても。 誰もがそうするべきだと言ったとしても。 俺は誰か1人が犠牲になるそんな選択肢が正解だと思わない。 だから、1人で悩まないで。 だから、1人で苦しまないで。 どうかこの俺の手を取って。その苦しみを俺にも分けてくれ』 いやいやいや、いやいやいや。 夕迅様の時から思っとったけど、あくあ君は年齢詐称してるやろ!? なんでこんな大人びた色気のある歌が歌えるんや! 『どうして君は自分1人で全ての罪を背負おうとしてるの? 貴方が笑顔になれる幸せに満ちた道だってあるはずだ。 多くの人達が君の事を責めたとしても 俺は君に感謝の言葉を伝えよう。ありがとうって。 俺は君に感謝の言葉を伝えよう。ありがとうって』 はー、むり、こんなの絶対、みんなが好きになる。 とてもじゃないけど、おっぱいにデレデレしてるあくあ君と同一人物とは思えへんで! いや、私としてはデレデレしてくれるあくあ君の方が好きなんやけど……。 『不幸にしかならない運命なんてクソ喰らえだ。 貴方がそんなものに囚われる必要なんてない。 例え嵐が吹き荒れたとしても、空から槍が降ってこようとも。 俺が君の後ろ姿を追いかけるよ。その道から引き戻すためにね』 あっ、今、目があった! あったよな!? 多分みんなそう思っとるんやけど、そういう事にしておきたい!! 『どうして君は自分1人で全ての罪を背負おうとしてるの? 貴方が笑顔になれる幸せに満ちた道だってあるはずだ。 多くの人達が君の事を責めたとしても 俺は君に感謝の言葉を伝えよう。ありがとうって。 俺は君に感謝の言葉を伝えよう。ありがとうって。 俺は君に感謝の言葉を伝えよう。ありがとうって』 これ、黒蝶さん大丈夫かな。私なら昨日からの流れ思い出して死んどるで。 チーン、ポクっておりんと木魚の音が鳴っとるわ。 『心を蝕む悪意に、どうか1人で苦しまないで。 俺は君のその苦しみごと受け入れるよ。 例え神や悪魔が君の敵に回ったとしても。 いつだって誰かの事を考えている貴女のような人なら。 だからそれ以上1人で苦しまないで。助けてって言ってくれよ』 私もがんばろ。 乙女ゲーム頑張ってクリアしよ。 そういう気持ちになる。 『どうして君は自分1人で全ての罰を受けようとしてるの? 貴方が笑顔になれる幸せに満ちた道だってあるはずだ。 多くの人達が君の事を責めたとしても 俺は君に感謝の言葉を伝えよう。ありがとうって。 俺は君に感謝の言葉を伝えよう。ありがとうって。 俺は君に感謝の言葉を伝えよう。ありがとうって』 全てを歌い上げたあくあ君に、みんなが大歓声と大きな拍手を返す。 『さぁ、次でラストナンバーだ! みんな行くぞ!!』 ライブのフィナーレを飾ったのは、beautiful right? だった。 あの伝説のCMで使われた曲を聴いてみんなが涙を流す。 ベリルが、いや、あくあ君が世界を変えるといったあの日から、そう時間は経ってへんけど、確実にいい流れがきてる。そう思った。 それと同時に男の子が変わっていくんやったら、私たちも変わらないかんのかもしれんなとも思う。 みんなが平等になる社会ってのは難しいかもしれんけど、みんなが笑顔になれる社会ならきっと、どうにかなるはずや!! そんな気がした。 「「「「「「「「「「アンコール! アンコール!」」」」」」」」」」 こんなファンの我儘にもBERYLのみんなは笑顔で応えてくれる。私達が返せる事はライブを楽しむ事だけや! ゆうおにのPhantom Requiem、ハロウィンフェスの世界が終わる日に、そして最後に全員で四季折々を歌ってBERYLの全国ツアー初ライブが終わった。 「もー、なんで3曲も歌ってくれるの。みんな優しすぎでしょ!」 「しかも最後、みんなごめんなって。謝るのはうちらだよ!!」 「毎回だけど、絶対にアンコールに応えてくれるの反則すぎる」 「間違いなく今までに見たライブの中でも最高だった」 ファンのみんなで、空を見上げながら帰った。 星空に例えた曲が多く使用されてたのも、みんなからずっとそばにいるよって言われた気がする。 「あ〜〜〜っ、楽しかった」 私はロッカーから荷物を引き出してランド内のレストランで食事をとった後、興奮覚めやらぬままホテルへと戻る。 「お帰りなさいませ、お嬢様」 なんでやねん!! なんでさっきまでライブしとった人が、普通にホテルマンの服を着てここにおるんや!! はっ!? あかん、思わず口に出して突っ込んでしまうところだった。 あくあ君は周囲に誰も居ないのを確認すると、うちにこっそりと耳打ちをする。 「インコさん、ライブは楽しかったですか?」 「うん、めちゃくちゃ最高やった」 あくあ君が返してくれた笑顔に脳みそが溶けそうになった。 私は軽く会釈すると、フロントカウンターで預けてたキーを受け取って自分の部屋に戻る。 道中に居た清掃のお姉さんにお疲れ様と声をかけた。 「あっ、おかえりなさいませ」 こっちもなんで普通におるんや!! って、本日三度目の遭遇になる雪白えみりさんに思わずツッコミそうになった。 一体なんぼバイト掛け持ちしてるんやろ。 くっ……なんというか、こんな清掃の格好をしとっても、おとぎ話で意地悪な姉にいじめられるヒロインの妹にしか見えん。やっぱりあんた、あのお城に住んどるやろ! 美しすぎるにも程があるんや! あくあ君が王子様でえみりさんがお姫様とか言われても、うちなら普通に信じるで。まぁ、あくあ君は普通に本物のお姫様と結婚しとるけどな……。 「疲れたー! でも、楽しかったーーーーー!」 部屋に帰ってきた私は荷物をテーブルに置くと、そのままベッドに倒れ込むようにしてうつ伏せになる。 気がついたら寝ててその日、私はとても幸せな夢を見た気がした。でも、この夢は目が覚めても終わらない。 翌朝、目を覚ました私は、まだ自分が夢の国の中にいるんだとわかって、とても幸せな気持ちになった。 ************************************************ 皆さん暑さには気をつけて。 作者はここ数日ダウンしてたり復活したりを繰り返してます。 あくあとえみりの夏祭りバイト話を番外編に投稿しています。 番外編を挿絵付きで公開してます。 https://novel18.syosetu.com/n5397ih/ 作者のtwitterアカウントです。更新が遅れた時はこちらで連絡します。 https://mobile.twitter.com/yuuritohoney https://mobile.twitter.com/yuuritosub 上が本垢、下がサブ垢です。 あくあとコラボして欲しいキャラや、ノクターン回についてのアンケートやってます。 よろしければどうぞ。 https://customform.jp/form/input/140130 wikiです。有志の皆様、ありがとうございます。 https://wikiwiki.jp/yuuritohoney/ クリスマス用の短編、ムーンライトでとあ注意。 https://novel18.syosetu.com/n5480hz/ 白銀あくあ、秘密は秘密じゃないらしい。 「千葉県民の皆さん。おはようございます!! 今日はなんとBERYLの皆さんにきてもらいました!!」 「テレビで見てくれている皆さん、どうもおはようございます。BERYLの白銀あくあです。今日はよろしくお願いします!!」 全国ライブツアーの初日が終わった翌朝、俺たちは地元のテレビ局の放送に出演するために、ステージが設置されたランドの広場の中にいた。観客席とか柵とかは閉園している深夜の内に撤去したのか、成人式でも使うステージだけが残されている。 「それでは早速ですが本日の企画をご説明させていただきます!! 今からBERYLの皆さんには、そこのバザーで日頃お世話になってる人や、感謝をしたい人など、誰かプレゼントを贈る人を想定したお土産を購入してもらいたいと思います。そして番組の最後には、購入した商品を見せていただき、誰にどういう理由で買ったかを私達に教えてください」 ふーん、なるほどね。 良い企画だと思う。バザーの宣伝にもなるし、買ってきた商品や検討した商品の宣伝にもなる。 今日はランドとのコラボライブだし、企画もランドに合わせたって感じがした。 「あくあはお世話になってる人がたくさんいるんじゃない?」 「ああ、カノンとか、母さんとか、阿古社長とかな。うーん、誰にしようか悩むな」 ん? どうした、とあ? 微妙な顔してるけど大丈夫か? 慎太郎や天我先輩どころか、アナウンサーのお姉さんやスタッフさん、なんなら収録を周りで見ているファンのみんなや琴乃や阿古さんまで何かを言いたげな顔をしている。 「ほ、ほら、もう1人くらい名前出しておかないと機嫌が悪くなるんじゃないかな?」 「あぁっ!」 俺が思い出して手をポンと叩くと、みんなの顔がパァッと明るくなった。 ごめん、みんな。俺とした事が肝心な人の事を忘れてたよ! 「アヤナの事か!」 みんな一斉にズッコケそうになる。 「それか桐花マネとか、共演の多い森川アナとか、本郷監督、モジャさん、ノブさん、一瀬先生にしとりお姉ちゃん、うちのメイドさん達とか、お世話になってる人が多いから迷うな……」 とあが、それ本気で言ってるのって感じの事を言いたげな顔で俺の事を見つめる。 「他に、ほら、もっといるんじゃない?」 「うーん……」 あっ、そうだ。俺とした事が肝心な奴らの事を忘れていた事に気がつく。 「とあ、慎太郎、先輩……みんな、本当にありがとな」 俺が真剣な顔で3人に日頃の感謝の気持ちを伝えると、3人は少しびっくりした後に、とあは頬を赤くして視線を逸らし、慎太郎は照れくさそうにはにかみ、先輩は目に涙を浮かべた。 「ありがとうございます。ありがとうございます」 アナウンサーの人や遠巻きに見てるファンの人が急に拝み出した。 あれ? みなさん、どうかしましたか? 「あー、うん、なんかもういいか。うん。どうせ後で怒られるのはあくあだし、僕は関係ないしね」 ん? とあは何か言った? 「はい。それじゃあ、今からスタートとさせていただきたいと思います!!」 「じゃあ、みんなまた後で!」 「またねー!」 「ああ!」 「おー!」 俺達は広場のすぐそばにあったバザーの入口で別れる。 ここからは基本的に別行動だ。 「さっきはああ言ってましたが、あくあさんは誰に買うか決めましたか?」 「はい。もう決めてますよ」 俺はカメラに向かってニヤリとした。 実は事前に企画を聞いて、誰にプレゼントをするかは決めてある。 「あっ、あのショップとかいいんじゃないですか? ちょっと行ってみましょう!」 最初に入ったのは服とかを売っている衣料品店だ。 俺がショップに入るとお客さん達がざわめく。 ごめんねみんな。少しの間だけお邪魔するよ。 「これなんか、どう?」 俺は近くに置いてあった、お約束の耳がついたカチューシャを頭につける。 これはもうお約束中のお約束だよな。 「きゃー!」 「かわいー」 「似合ってる!」 「あわあわあわ」 みんな、いい反応をありがとなって周りで見ていたファンの人達にお礼を言う。 せっかくだし、これ買ってこのままつけておくか。帰った後にカノンにでもあげよ。 「あっ、こういうのいいよな」 俺は子供用のコスプレ衣装を見つけて手に取る。 「女の子が生まれたらこういうの買ってあげたいなって思うんだけど、みんながお母さんならどう思う?」 俺は近くにいたファンのみんなに聞いてみる。 男の俺はそう思っていても、女の子は違うのかもしれないと思ったからだ。 「あーわかる。そういうの着せてあげたいよね」 「えっ、それって……」 「やべぇ。今の一瞬で頭の中が交際、結婚、初夜、妊娠、出産までいった」 「待って。今、大事なところだから……んっ」 「いいと思うよー」 「なるほどなるほど、私とあくあ君の子供は娘と……」 「産む準備できてます!」 「いいと思います! なんなら、私も着ます!!」 一部なんかおかしい意見があった気がするけど、概ね好評みたいだ。 子供が産まれたら家族で来ようっと。 「次のお店にいこっか」 俺は頭につけるカチューシャのお金を払ってから店を出る。 次はどこに行こうかなー……って、あのお店、なんだろう? 俺は斜め前にあったお店に向かう。 「あっ、とあ」 「あくあもきたの?」 「ここ、何のお店?」 「切り絵の実演販売してくれるショップだって」 へ〜、そんなショップまであるんだ。 俺は近くの壁にかけてあったメニューを見る。 なるほど、どうやらベリルとのコラボに合わせて期間限定で俺達の切り絵を販売しているみたいだ。 こういう企画は、昨日ライブ会場であった営業の徳元さんとかが考えるのが得意なんだよな。 俺は近くの壁にかけてあったメニュー表へと視線を向ける。 「とあはどれ注文したの?」 「んー、今、どれを注文しようか悩んでたところ」 「そっか。せっかくだからさ、これ2人でやろうぜ」 俺は2人が向かい合った横顔の切り絵を指差す。 「ん、別にいいけど」 「じゃあ、店員さん。これで! ……って、えみりさん!?」 俺は切り絵ショップに居たお姉さんがえみりさんでびっくりする。 「えっ、なんでここにいるの?」 「バイトです」 なるほど……って、えっ!? もしかして、えみりさん、お婆ちゃんのところでやってるメイドさんのバイトのお給料だけじゃ足りないのかな? お父さんとお母さんが連帯保証人になってたせいでお金に苦労してるってカノンから聞いてたし、大丈夫なのか心配になる。 「それは同じ空気を吸うために……げふんげふん、なんでもありません。人手が足りないようでしたので、知り合いの伝手でお手伝いに来ただけなんです」 ふぁ〜、さすがはえみりさんだ。優しいなあ! もし、お金がないのなら、俺のところで俺専用のメイドになりませんか? なーんて、下心のある事を言おうとした自分の事がクソみたいに思えてくる。 ごめんね、えみりさん。心の清らかなえみりさんに、そんな下卑た妄想をするなんて最低だ。 「それでは、お部屋の方に案内しますね」 とあと俺は別室に用意された椅子に向かい合うように座る。 なんかちょっと恥ずかしいな。 「今から切っていきますね。そのままでお待ちください」 えみりさんが切るの!? って、最初はびっくりしたけど、えみりさんは素早い手つきで、サクッと2枚の切り絵を完成させてしまった。 「えっ、うま……」 「本当だ。うまい!」 とあと俺はえみりさんが作った切り絵を見て感嘆の声を漏らす。 「えみりさんって、もしかして前からここでバイトしてるとか……」 「昨日からです」 「えっ!?」 「昨日からバイト始めて、その日のうちに店長からお前が切り絵マスターだって言われました」 ほえー……さすがはえみりさん、あのラーメン竹子で暖簾分けが許されているだけの事はある。 並大抵のスペックと手先の器用さじゃねぇ。 俺たちは代金を支払い、えみりさんにお礼を言った。 「あくあ、これ、僕がもらっていいの?」 「おう! ちゃんと飾ってくれよな!」 「ありがとう。それじゃあまたね」 「ああ!」 とあと別れた俺は、近くにあったお菓子ばかりを売ってるショップに入った。 「これってさ、企画に関係なく自費でプレゼント買ってかえるのとかってあり?」 「いいですよ!」 「それじゃあ、クラスメイトのみんなや担任の先生、会社の人達とか仕事でお世話になってる人達にお菓子のお土産買って帰ります」 俺はBERYLのコラボコーナーへと向かう。 「これってさ、在庫とかどう? 最低100は欲しいんだけど……」 俺が手に取ったのは白銀あくあコラボのクッキー缶だ。 「大丈夫です!! 1000個でも全然余裕でご用意できますよ!」 いやいや、流石に1000個はいらないでしょ。 あ、でも、会社の人が取引先とかに手土産で持っていくのもありだなと思った。 俺は念の為に琴乃に声をかける。 「あのさ、余った缶は会社の営業の人とかに配ってもらおうと思うんだけど、1000個って消費できると思う?」 「1日で消えますよ。そもそも1000なら社員だけで余裕で消費できます」 は!? びっくりした俺は一瞬だけ固まってしまう。 えっ……!? 1000個あっても1日で無くなるの!? 1週間とか1ヶ月の間違いだよね? いや、琴乃は嘘なんかつかないし、きっと本当の事なんだろう。 「えっと……それなら俺とのコラボ缶500で、BERYL缶200、とあ、慎太郎、先輩それぞれ100でどう?」 「わかりました。それでは商品代金の方が2700円の1000個なので合計270万円になります」 俺は琴乃から財布を受け取るとカードで支払った。 それにしてもよく考えたら270万って新車のバイクどころか車も買えるじゃん。やば……。 でも、カノンからグッズの分配金でも相当あるからどんどん使ってくれって言われてたし、こういう時にこそガンガン使うべきなんだろうな。 俺はせっかくだからコラボのキャンディーやチョコレートの詰め合わせなんかも購入した。 「ありがとうございました!」 お菓子を買った俺はショップを出ると、目の前にあるグッズショップへと向かう。 「ここでちょっと、お世話になってるメイドの人達へのお礼の品や、オーディション組の後輩達にご褒美の品を買って帰ります。あと家族や親しい人へのお土産なんかもね」 俺は店に入ると近くにあったサングラスを手に取ると、自ら装着してカメラに顔を向ける。 「これどう? 天我先輩に似合いそうじゃない?」 俺が周りに居た買い物中のお客さん達に手を振ると、みんながクスリと笑ってた。 「これ、買います」 俺はそのまま近くのぬいぐるみコーナーに行く。 るーな先輩とかペゴニアさん達、メイド陣が俺コラボのぬいぐるみクッション欲しいって言ってたから、これにしよっと。 あとは家族とか友人達には、あくあ君のぬいぐるみキーホルダーをプレゼントしよう。 いらないなんて言っても強制的に押し付けて布教してやるぞ。 「すみません。これ幾つありますか?」 「いくらでもあります!」 そんなに在庫抱えてて大丈夫なのだろうか。これも多めに買っとこう。100個くらい。 「あと、これとは別にBERYLのライブとパレードの映像が収められた映像ディスクのランド限定初回バージョン、予約できますか?」 「それでしたら近くのグリーティングショップで予約と配送がまとめてできますよ」 「ありがとうございます!」 会計を済ませた俺は店員のお姉さんに自宅に配送してもらうと、教えてくれたグリーティングショップへと向かう。 そこで俺は買い物中の慎太郎と遭遇した。 「おっ、慎太郎じゃん。良いのあったか?」 「ああ、ちょっと悩んだが良いのが買えたと思う」 俺は慎太郎が持っていたショップの袋に目線を送る。 そろそろ俺もちゃんと良いのを見つけて買わないとな。 「なぁ、せっかくだし、なんか一緒に買おうぜ!」 「ああ」 グリーティングショップは映像や音楽ソフトの他に、文房具なども売ってる。 そこで見つけたのがBERYLのシャーペンセットだ。 「これ4つあるし、4人で使えるんじゃね?」 「良いんじゃないのか? これなら天我先輩も使えるし……」 確かにそうだな。俺はシャーペンを購入したついでに映像ソフトを予約する。 あっ、配送は本社でお願いします。 俺はオーディション組が全員入ってるグループに、予約したから買わなくて良いぞーとメッセージを送る。 「それじゃあ、慎太郎、また後でな!」 「ああ! 良いのが見つかる事を祈ってるよ!」 さてと……残すはお題となるプレゼントだ。 どうしようかな。俺は外回りのショップも見てみようと中心街から外に向かって歩き出す。 するとカフェテラスの座席で優雅にコーヒーを飲んでた天我先輩を見つけた。 「天我先輩!」 俺は天我先輩のために購入したサングラスをかけてから先輩に近づく。 「おお! 後輩!!」 うぇーい! 俺と先輩はお互いにお揃いのサングラスを装着してハイタッチする。 先輩のプレゼントのために購入したけど、まさかもう同じのを買っているとは思わなかった。 「先輩、良いサングラスかけてますね!」 「そういう後輩こそ、そのサングラス良いセンスだぞ!!」 俺達はカメラに向けてカッコつけると、もう一度ハイタッチした。 周りに居たファンの人達が俺達のテンションにびっくりしていたが、俺と天我先輩は普段からこんな感じである。 こういうしょうもないふざけ方に付き合ってくれる男友達は天我先輩くらいしかいない。 「後輩、まだ買えてないのか?」 「そうなんですよ。なんかこう、ちょっと違うというか……」 「それならそこにオモチャショップがあったぞ」 おもちゃかー、逆に良いかもしれないな。 ピンときた俺は天我先輩にお礼を言って、おもちゃを売っているショップへと向かう。 「これは……見つけました!!」 俺はカメラに向かってニヤリとした笑みを見せる。 「ちょっと買ってきますね」 俺は会計を済ませて、急いで広場に向かう。 そろそろタイムリミットだ。 「あっ、あくあさんが帰ってきました!!」 「あくあ、おそーい!」 俺が最後じゃん!! 集合場所にはもう天我先輩、とあ、慎太郎の3人が揃ってた。 「お帰りなさーい」 「おかえりー」 「おかえり」 「いいのは買えたか後輩?」 俺は天我先輩のおかげですよと言って頷いた。 「それでは、今より何を買ってきたのか商品を私達に見せてもらって、その後に誰に対して買ったのか、どういう理由で選んだのかを説明してください! それでは最初に、猫山とあさん! よろしくお願いします!」 全員で拍手をする。 前に出たとあは、自信満々な顔でテーブルの上にショップの袋を置いた。 「僕が買ってきたのはこれだよ!」 とあはショップの袋の中から、買ってきたお土産を取り出す。 「僕が買ってきたのはヘアクリップです。子供の時に小さい遊園地に家族みんなで来た時にお揃いでつけてたのを思い出して、またみんなでつけようかなと思って買ってみました」 「なるほど、良いエピソードをありがとうございます!」 とあは引きこもる前は活発だったって聞いてたし、その頃の事を思い出したのだろう。 猫山家のみんなも、これからは3人でまたこういう所にこれると良いなと思った。 「それでは次に黛慎太郎さん、良いですか?」 「はい、僕が買ってきたのはこれです」 慎太郎はショップの袋からお土産を取り出す。 これはレターセットか……? 「僕がこれをプレゼントしようと思ったのは母と一緒に文通をしようかなと思ったからです。面と向かって言いづらい事も文通なら言いやすいかなと思って……」 「なるほど、こちらも良い話ですね。ところでこっちのレターセットは?」 「それは……黒蝶の、あの2人にもどうかなと思って」 慎太郎は少し恥ずかしそうに顔を背けた。 「良いですね。うん、すごく良いと思いますよ!!」 慎太郎は優しいな。みんなと一緒で俺もすごくほっこりとした気持ちになった。 孔雀も素直じゃないところがあるし、揚羽さんも自分から話しかけるのが得意そうじゃないから良いと思う。多分、慎太郎はこっちが本当の目的だったんだろうな。 「それでは天我先輩、どうぞ!」 「うむ!」 天我先輩はショップの袋から買って来たお土産を取り出して、みんなに見せる。 「これ、なんですか?」 「我の全身切り抜きだ!!」 あー……えみりさん、これ作るの大変だっただろうな。 ポーズも複雑だし、指先とか服の皺までちゃんと切り抜きしてるし、後で、うちの先輩がごめんなって言っとこ。 それにしても2日目でこれ作れるのも驚きだけど、完成度の高さにも驚いた。 「これは誰のために購入されたのでしょうか?」 「遠く離れた家族が写真を欲しいと言ってたからな。それならば、これはどうだろうなと思ったんだ!!」 うん、それならその近くにあった写真スタジオで普通に写真撮った方が喜んだんじゃないかなと思った。 「とはいえ、普通の写真が欲しいという事も想定して普通の写真も撮ってきた!」 めちゃくちゃ浮かれてる天我先輩の写真を見て、ファンの女の子達も優しい目で見ていた。 「なるほど、ありがとうございました。それでは最後に白銀あくあさん、よろしくお願いします」 「俺が買ってきたのはこれです」 俺はテーブルの上にショップの袋を置くと、買ってきたジグソーパズルを取り出した。 「ジグソーパズルですか。これは誰のために買ってきたんですか?」 「このプレゼントを贈りたい相手は美洲さん……俺のもう1人のお母さんです」 「おお〜、その理由を伺ってもよろしいでしょうか?」 「俺も含めて家族全員、美洲さんと十数年近く会ってなかったので、母さん同士以外はお互いにまだ距離を感じるんですよね。だから、家族みんなで遊べそうなものを買ってきました」 レイラさんからも美洲さんがそこでぐるぐる悩んでるって話を聞いてたし、俺としても少し気になっていたんだよな。だから一緒に遊べるものがいいんじゃないかと思って探してたところ、これが目に入った。 「なるほど……皆さん、揃って家族へのプレゼントという事ですごく暖かい気持ちになりました」 周りで見ていたファンの人たちから温かい拍手が送られる。 少し恥ずかしかったけど、良いなと思った。 「おっと、それではそろそろ時間ですね。BERYLの皆さん、本日はありがとうございました。皆さん、今日のライブとパレード、頑張ってください!!」 「みんな、またな!」 「配信みてねー」 「ありがとう!」 「今日も頑張るぞ!」 俺たちはカメラに向かって手を振る。 「はい、みなさん。お疲れ様でした! BERYLのみんなは、このまま行くからついてきてください!!」 俺達はテレビ局の人とファンの人達に感謝すると、スタッフの人の後ろについて昼からあるショーやパレードのための控え室に向かう。 「ところでさ、あくあ。そっちの袋は何?」 「秘密」 俺と美洲さんの事を気にかけてくれてたのはレイラさんだけじゃない。 ちょっと鬱陶しいところはあるけど、小さくてうるさい某先輩のために買ったプレゼント。 テレビで言うと調子に乗るからこっそり買った。 ま、喜んでくれるかどうかはわかんないけど、買わないよりはマシでしょ。 「ふーん、怒られるあくあを見るのも楽しみだったんだけどな」 あ、あれ? とあさん? なんで俺が誰に買ったのかがわかってるんですか!? とあは俺に秘密と言い残して、前を歩く2人のところにトコトコと歩いて行った。 ************************************************ すみません。今日、あんまり文字数多くなかったです。 次、頑張ります。 あくあとえみりの夏祭りバイト話を番外編に投稿しています。 番外編を一部挿絵付きで公開してます。 https://novel18.syosetu.com/n5397ih/ 作者のtwitterアカウントです。更新が遅れた時はこちらで連絡します。 https://mobile.twitter.com/yuuritohoney https://mobile.twitter.com/yuuritosub 上が本垢、下がサブ垢です。 あくあとコラボして欲しいキャラや、ノクターン回についてのアンケートやってます。 よろしければどうぞ。 https://customform.jp/form/input/140130 wikiです。有志の皆様、ありがとうございます。 https://wikiwiki.jp/yuuritohoney/ クリスマス用の短編、ムーンライトでとあ注意。 https://novel18.syosetu.com/n5480hz/ 掲示板、ベッドは綺麗に使いなさい! 【全国ライブツアー】BERYLを語るスレpart224【千葉 2nd DAYS】 4 検証班◆07218KADO6 姐さん、事件です……。 6 ななし >>4 おい、どうしたw? 8 検証班◆07218KADO6 >>6 今、ランドのホテルでバイト中、めちゃくちゃ喘ぎ声が聞こえる。 どこもかしこもライブとコンシェルジュあくあ様で体を火照らせやがって!! お前らがオナニーで汚したベッタベタのシーツを洗濯するのは私なんだぞ! 10 ななし >>8 草www 11 ななし >>8 頑張れw 14 ななし >>8 だって、あくあ様がコンシェルジュなんだもん。 色々と妄想しちゃうよな……。 17 ななし コンシェルジュあくあ様、完全に手慣れてて笑った。 本業の人達ですらみんな顔ホゲってたじゃん。 19 ななし 接客してもらってた人達うらやま。 私もお帰りなさいませお嬢様って言われたかった……。 22 ななし >>19 そんな事を言われたら夜が捗るのも仕方ない。 という事で捗るは頑張れ。 25 ななし 朝食を食べに行ったら普通にあー様が接客してくれてびっくりした。 あー様、いつ寝ていつご飯食べてるの……。 28 ななし とあちゃん達も同じホテルに泊まってたのか朝食のビュッフェに来てたね。 私の隣でとあちゃんがトースト焼いてたけど可愛かった……。そのおかげで目が一瞬で覚めたよ。 31 ななし >>28 天我先輩にジャムとってもらった私の話するか? 34 ななし >>31 は!? 35 ななし >>31 お前、ふざけんなおめでとう! 38 ななし >>31 マユシン君に卵焼きとってもらった私の話もあるぞ! 42 ななし >>38 はあ!? 43 ななし >>38 ボーナスゲームじゃねぇか! 46 ななし >>31>>38 ランド内のホテル泊まってた人達はラッキーだったな。 50 ななし どれだけの徳を積めば、ホテルでそんなイベントが起こるんだ……。 乙女ゲームより現実の方がすげぇじゃねぇか! 53 ななし >>50 インコ可哀想って言おうと思ったけど、あいつ参戦してるんだった。 よかったなぁ。乙女ゲームより乙女ゲームやん。 57 検証班◆07218KADO6 姐さん、事件です……。 61 ななし >>57 次はなんだよw 63 ななし >>57 何かやらかしたのか? 66 検証班◆07218KADO6 >>61>>63 ジムの更衣室に汚れたパンツを捨てるな! 回収する清掃員の気持ちになれ!! 70 ななし >>66 仕方ない。早朝にあくあ君がきたんだから。 遭遇した客達はそれどころじゃなかった。 74 ななし >>70 なんであれだけ仕事してて普通にジム来るんだよw おかしいだろwww 75 ななし >>70 よくそれで無事だったな……。 私なら汗だくのあくあ君を見たら正気じゃ居られないわ。 81 ななし >>74 あー様はアイドルをアスリートか何かだと勘違いしてそうw 83 ななし >>75 だって、隣で姐さんがトレーニングしてたんだもん。 87 ななし >>83 ああ、なるほど。そりゃ襲われないわ。 みんな命の方が大事だもん。 88 ななし >>83 やっぱり姐さんだけがちゃんと仕事してる。 あ、でも、捗るも真面目に働いてるみたいだしお疲れ! 92 ななし あくあ君の側に姐さんが居るのってこういう時、安心感があるよな。 95 ななし あー様がジムに来た時、みんな急に動きが大きくなったのウケる。 おっぱいを揺らそうという魂胆が見え見えなんだよね。 98 ななし >>95 涙ぐましい努力に草w 100 ななし そういえば午前中ロケしてたんだっけ? 102 ななし >>100 うん。 104 ななし >>100 明日放送だって、楽しみ! 107 ななし >>104 あー様がSNSで告知してたな。 天我先輩とのダブルサングラス画像ありがとうございます。 111 ななし >>107 かっこいいはずなのに、2人とも耳カチューシャつけてるのがシュールすぎるw 115 ななし >>111 ちゃんとランドを満喫しているようで何よりです。 118 ななし >>111 天我先輩、番組とはいえ後輩と遊べて嬉しそう。 1人だけ学校違うもんな。 121 ななし 天我先輩が浮かれてるのはSNS見たらわかる。 通常の天我先輩SNS→雲の画像と謎ポエム。 今日の天我先輩SNS→後輩達の写真とやたらビックリマークの多い文字。 124 ななし >>121 こーれ、完全に浮かれてますw 126 ななし >>121 これ、またもや眠れてないのでは? 129 ななし 天我先輩のSNSで4人お揃いのシャープペン持ってる時の天我先輩の満面の笑みよw 133 ななし >>129 先輩ほんとよかったね。 136 ななし とあちゃんのSNS、あくあ様の隠し撮り多くて助かる。 こういう時、みんなのオフショットあげてくれるとあちゃんはわかってる。 140 ななし >>136 コンシェルジュやってる時のあー様見て、心臓止まるかと思ったわ。 嗜みさんは死んでるんじゃないか。 144 ななし そろそろ昼のランチショーだよ。 移動しないと規制されちゃうぞー。 148 3510◆ULTi-Hi-P3 みんなー、実況スレの方にきってねー! そうじゃないと規制しちゃうよ? 150 ななし >>148 OK! 151 ななし >>148 いつもありがとう! 153 ななし >>148 了解! 178 3510◆ULTi-Hi-P3 書き込み制限解除するよー! 179 ななし ふぅ……。 180 ななし ふぅ……。 181 ななし ふぅ……。 183 ななし >>179-181 汚い吐息を吐くな! 186 ななし >>183 気持ちはわかる。 >>178 サバちゃんおっつー。 190 ななし 最後のパレードやばかったな。 192 ななし >>190 みんなの衣装がメルヘンチックでよかったー! 195 ななし 4人で小人ダンスしてるの可愛かった。 お姉さんはもうキュンキュンですよ。 198 ななし パレードの観客席がロープで区切られてたのって、どういうこと? 201 ななし >>198 ランチショーとディナーショーのライブチケットが当たってる人は、パレードの優先チケットもセットになってる。見晴らしのいい席とか、最前列とか、パレードが止まる位置なんかがそう。 残りの席は入場券さえ持っていれば見れるけど、12時から場所どりができる前売り抽選入場券と、13時から場所どりができる当日抽選入場券があって、朝は当日抽選入場券を買い求める人で混雑してたらしい。 ちなみに16時までに全員退出って言ってるから今、入り口に向かってます。 ランド内ホテルの宿泊客は一旦ホテルに引き上げて、それ以外の人はランドから退出するようにって今、アナウンスされてる。より多くの人にパレードを見てもらうためにもご協力お願いくださいって、めちゃくちゃ綺麗なお姉さんが言ってた。 204 ななし >>201 ほえー、サンキュー。私も当日券狙いに行けばよかったなぁ。 208 ななし 宿泊券持ってる人って、バルコニーから見れたってマジですか? 211 ななし >>208 マジ、お部屋のバルコニーから手を振ったら、振り返してくれたよ! あくあ様がすぐに気がついてくれて、それでお母さんが感動しちゃって泣き崩れちゃった。 それどころか、あくあ君がみんなに合図送ってくれて、とあちゃんや黛君、天我先輩とかも合図くれてすごく嬉しかったな。 ちなみに部屋からパレードが見えづらい人は、ガーデンテラスから見させてもらったみたいです。 214 ななし >>211 さすがはあくあ様やで。ちゃんと見てくれてる。 217 ななし >>214 あー様ってすごいよね。絶対、視線とか合図とかに気づいてくれるんだもん。 221 検証班◆010meTA473 >>217 わかる。でも、たまーに気がついてくれないんだよね。 223 ななし >>221 草w 225 ななし >>221 深いわw 228 ななし >>221 わかります。 私Hカップあるからさ、本当にたまたまなんだけど朝にジムでぶつかりそうになっちゃって、その時にたまたまなんだろうけどチラッとだけおっぱい見られたから、私ならいつでもいいよってウィンクの合図を勇気を出して送ったのに、それには全然気がついてくれなかった。 でも、ライブの時にかっこいいあー様を見て、視線送って欲しいなって思ったけど、でも恥ずかしいし、アピールできないいいってなってたら私の心の声に気づいてくれたのか、あー様が私を見てキラってしてくれたんだよね。 今思っても、なんで心の声に気がついて、朝のわかりやすい合図には気がついてくれなかったのか謎すぎる……。 232 ななし >>228 仕事してる時のあくあ様と違って、普段のあくあ様はポンなみ説でてる。 235 ななし >>232 あるあるあるw 236 ななし >>228>>232 やだ、そういうところも含めて可愛い……。 240 ななし アイドル白銀あくあは完璧で最強なのに、ただの白銀あくあに隙が有りまくるのが反則すぎる。 そのせいでどれだけの女子が惑わせられている事か。正直、巨乳は全員ワンチャンあると思ってるだろ? 243 ななし >>240 当然。 244 ななし >>240 あるに決まってるだろ。 245 ななし >>240 そう思ってる事で毎日が楽しい。 246 ななし >>240 何言ってんだ! ワンチャンあるぞ!! 250 ななし >>240 正直そこまで多くは望んでいません。 でも、もし、私なんかのおっぱいを見て、あくたんがほんのひと時でも嬉しい気持ちになれるのなら、それでいいんです。だから私のGカップちゃんは、いつ見られてもいいように最高のコンディションを保っています。 254 ななし >>250 わかる。もう私たちがあくあ君に返せる事なんて、この無駄にでかいおっぱいをチラ見させてあげる事だけだもん。 ガチのセクハラならやらないけど、これはもうあくあ君とファンの私たちの間だけで無言の合意がされている合法のセクハラみたいなもんだから。 258 ななし >>254 合法のセクハラwww セクハラに合法なんかないだろw 259 ななし >>254 合法のセクハラわかるwww むしろ私達の方が見られて、逆にあー様からセクハラされているような気持ちになる。 これってさ、私達にとっての方がご褒美でしょw 263 ななし 双方合法のセクハラじゃなくて双方ご褒美のセクハラ説もある。 266 ななし そういえばパレードの隅っこに山田君と黒蝶君いたってマジ? 271 ななし >>266 マジだよ。端っこだけどオーディションに参加してた子がちらほらいた気がする。 昨日のライブには居なかったけど、今日のランチショーには居たのかな? 275 ななし >>271 ランチショーには居なかったよ。パレードだけ来てたんじゃないかな? 278 ななし ランチショー良かった。昨日のトークが評判良かったからか、今日はトーク多めだった気がする。 282 ななし >>278 今日、MCがとあちゃんだったの良かったね。 ちゃんとあくあくんにツッコミ入れてくれて良かった。 284 ななし >>278 全体的に和気藹々とした感じが良かった。 287 ななし トークショーで明かされる数々のやらかしが暴露されるの笑ったw とあちゃんがんばれwww 291 ななし >>287 最初、あくたんだけかと思ったら、巻き添えくらった黛君とか天我先輩のやらかしが暴露されてたのウケるw 296 ななし >>291 マユシン君のやらかしにはほっこりした。 間違えて教科書持ってくるとか、かわいすぎかよ! 299 ななし >>291 携帯電話と間違ってテレビのリモコン持ってきた天我先輩の悪口はやめて!! お財布持ってきたと思ったらバッグごと忘れてて、後輩に全部奢ってもらう天我先輩の悪口はやめて!! 302 ななし カノン様と間違えてとあちゃんにメール誤爆したあー様に勝てる人はいない。 一体、何のメールを送ったんだろう。 305 ななし >>302 これのせいで、何人か持ってかれたな。 307 ななし 衣装のズボンのサイズが何故か間違ってて、落ちないように必死になってた話は笑ったw 今その時のライブ映像見てるけど、やたらと腰に手を置いている理由がわかったわwww 310 ななし >>307 ちょっと見てくる。 312 ななし >>307 私もすぐに確認したけど、その話を聞いた後だと、みんなの顔に緊張感がある理由がわかって大笑いした。 316 ななし >>312 黛君なんて微動だにしてないもんなw 317 ななし >>312 やっぱりあくたんはプロフェッショナルだわ。 言われた後でもあんま違和感ない。腰を上手く使ってちゃんと止めてる。 321 ななし >>317 アイドルしてる時のあくあ君ほど安心できるものはない。 325 ななし バイクに乗ってきたの忘れてタクシーで帰っちゃった天我先輩の悪口はやめて! 1人だけ違う台本読んでたのに、何故か奇跡的に全てが噛み合って最後まで頷いてた天我先輩の悪口はやめて!! 329 ななし >>325 先輩もちゃんとやらかしまくっててウケるw 332 ななし 体育のジャージ忘れて半袖の体操服持ってきた黛君のやらかしの可愛いことよ。 336 ななし あくあ様が寝ぼけてて先生の事をお母さんって呼んだらしいけど、先生は生きていらっしゃるのだろうか? あくあ様が寝ぼけてて同級生をお姉ちゃんって呼んだらしいけど、その生徒さんは生きていらっしゃるのだろうか? 340 ななし >>336 やっぱ、あくたんすげーわ。やらかしで女の子に確殺入れてくるんだもん。 342 ななし >>336 あー様は疲れてる時はちゃんと寝てほしい。 あなたが無理をして寝ぼけちゃうと冗談じゃなくて死人が出るんだ。 345 ななし >>336 隣の席って言ってたからやられたのはアヤナちゃんかな? 349 ななし >>336 とあちゃんは1学期に学校来てないし、2学期だから違うんじゃない? アヤナちゃんが1学期隣の席だったのは有名な話だけど、2学期は違う人だった気がする。 353 ななし >>349 クレアさんな。前にあくたんがうっかり隣の席の子にやらかしたって話をした時にうっかり下の名前を出した事から、ファンには隣の席のクレアさんと呼ばれている。 356 ななし >>353 今日はその隣の席のクレアさんにやらかしたやらかしが、とあちゃんや黛君からたくさん暴露されてたなw 360 ななし 美術の授業であくあ君とコンビを組まされる隣の席のクレアさんがんばれ。 363 ななし >>360 あの絵の被害者がここにもまた1人。 365 ななし >>360 でも、その分、家庭科の授業じゃあくあ君の手料理食べられるからな。 無自覚あーんとか、間接キッスとか、数々のやらかしは羨ましいけど、私なら勘違いして襲っちゃうよ。 それでも襲わないクレアさんの強靭な鋼のメンタルに感謝! 369 ななし >>365 隣の席がクレアさんじゃなかったらやばかったな。 普通の女子ならdead or rapeの死ぬか襲うかの二択やん。 捗るなら襲ってるぞ。クレアさんはきっと聖女みたいな人なんだろうな。 373 検証班◆07218KADO6 ん? 誰か呼んだか? そろそろ仕事、上がれそう。 376 ななし >>373 お前は聖女じゃなくて性女だろw 377 ななし >>373 性女さん、バイトお疲れw 379 ななし 聖女捗るも性女捗るもなんかやだw 382 ななし >>379 じゃあ、精女捗るで! 385 ななし >>382 なんか汚ねぇwww 387 ななし >>382 それもそれでやだw 388 ななし >>382 精液便女っていう女の汚い妄想を略称したみたい。 392 検証班◆CHiMPOsuki ディナーショーのために会場に向かってるんだけど、これ、タクシーで移動するの失敗だった? 396 ななし >>392 電車でくるべきだったな。どこら辺にいるかわかんないけど、 400 ななし >>392 降りて走るのもありだぞ。 403 検証班◆CHiMPOsuki >>400 無理そうならそうするわ。何なら走った方が速そう。 408 ななし ランチショー、最初はステージ中心の構成だったけど、 残りの20分くらい観客席に来て、みんなと握手してくれたりしたの嬉しかったな。 411 ななし >>408 ディナーショー組だけどランチショーみたいにそういうのあったら嬉しいな。 414 ななし ホテル帰ったらコンシェルジュあくあ君がいた件について。 422 ななし >>414 昨日といい今日といい、なんでそんなに元気なの……。 425 ななし >>422 あくあ君のスタミナは無限大。 一度でいいからあくあ君は森川とガチの体力勝負してほしい。 429 ななし コンシェルジュあくあ様、子供がいたら抱っこしてくれるの優しすぎる……。 ついでにお母さんの方も抱っこしてくれていいんだよ? 433 ななし >>429 その場面見たことあるわ。みんな、お母さんの方が抱っこして欲しそうな顔してたなw 439 ななし パレードの時、うちの子供が手を伸ばしたら手を振り返してくれたの嬉しかった。 442 ななし >>439 ショーも良かったけど、パレードはパレードで良かった。 小人コスプレも良かったけど、途中の衣装チェンジで水兵さんコスプレも良かったなぁ。 445 ななし >>442 わかる。とあちゃんが似合うのは当然だとして、あくあ君の水兵さんコスプレ良かったなぁ。 448 検証班◆010meTA473 水兵さんの衣装いいよね。 お揃いの帽子可愛かったー。 451 ななし >>448 わかるわ。4人で肩掴んで行進してるの可愛すぎた。 454 ななし >>451 みんなそれでやられたな。 457 ななし パレードもショーもランドとちゃんとコラボした感じで良かった。 ディナーショーとナイトパレードは衣装チェンジ多いらしいからほんと楽しみ!! 461 ななし パレードから帰っていく時、みんなが手を振ってくれたの嬉しかったなー。 465 ななし 水兵さんの衣装ならショップで売ってたぞ。 468 ななし >>465 マジ? 469 検証班◆010meTA473 >>465 え? 欲しい……。 473 ななし これからディナーショーまでの間、どうしようかな。 475 ななし >>473 今のうちに買い物に行くのあり。 478 ななし >>473 配信見るわ。ドライバーの格ゲー大会あるって言ってたし。 インコの参戦楽しみ。 481 ななし >>478 格ゲーどうなん? あんま得意じゃないからやってないんだけど……。 486 ななし >>481 カットインとか本人のセリフありだから楽しいよ。 今なら素人さん多いし、下手なら対戦する人も同じレート帯の人になるから楽しい。 489 ななし >>481 戦闘開始直後に向こうがおかいつやったら、攻撃しないように。 ちなみにこっちがおかいつ返すのもあり。 495 ななし >>486>>489 へー、やっぱヘブンズソード使ってる人が多いのかな? 500 ななし >>495 そりゃね。ヘブンズソードはダントツで多いよ。 503 検証班◆07218KADO6 >>495 私がロ・シュツ・マーとかクンカ・クンカー使ってぐへへってたら垢BANされた話するか? 506 ななし >>503 なんでそんな事になるんだよw 507 ななし >>503 何があったらそうなったんだw 508 ななし >>503 やっぱりあの時のH4K4D0Lってお前本人だったんか? やたらと擦り付けてくるクンカ・クンカーだなあって思ってたけど運営が許さなかったかw 511 ななし >>508 私もそのクンカ・クンカー遭遇したわwwwww 514 ななし 今から始める人向け使用感はこんな感じ。 ヘブンズソード……普通に最強。初心者にも使いやすい、でも上級者が使うとより強い。 ポイズンチャリス……玄人枠。無駄なモーションが多くて使いにくい。でもオールラウンダー。 ライトニングホッパー……浪漫火力枠。遠距離攻撃がめちゃくちゃ強いけど、詰められたら弱い。 バタフライファム……当たり判定小さいし、めくり技が強力、ヘブンズソードの次に強いと思う。 バイコーンビートル……近距離特化。遠距離は只管耐えてとにかく反撃がデフォ。 520 ななし >>514 ポイズンチャリスは完全なネタ枠w でもモーションがクソかっこいいんだよなぁ。 523 ななし >>514 サンキュー、せっかくだから待ち時間にやってみるわ。 526 ななし 私もドライバーの格ゲーやろっかな。 530 ななし 待ち時間、私もドライバーの格ゲーやろっと。 532 ななし 私も格ゲーやります。 【全国ライブツアー】BERYLを語るスレpart227【千葉 2nd DAYS】 902 ななし 本当、よかった!! 908 ななし 最高でした。 913 ななし ディナーショー、めちゃくちゃ良かった!! 916 ななし ディナーショーはランチショーで好評だったからトーク多めだったね。 920 ななし ちょっと大人モードで曲もしっとりしてた感じが良かった。 あと衣装やばすぎ。 923 検証班◆010meTA473 >>920 タキシードからの貴族風衣装は最高でした。 927 ななし >>923 わかりみが深い。 931 ななし パレードも花火ショーも最高だったよ。 935 ななし 白玉餡蜜の花火最高だった。 938 ななし >>920 質問コーナーもとあちゃんのおかげでちょっと踏み込んだのが多かった気がする。 あくあ君はいつものことだけど、みんなが女の子関連の話題に答えてくれるのはレアだからね。 941 ななし >>938 とあちゃんがクラスの女子達と女子会トークして、あー様のやらかした情報を集めてたのめちゃくちゃ笑ったw 944 ななし 黛君がピンクのバラとか、クリスマスでテーマとなった騎士王物語の感想トークしてくれたの嬉しかったな。 男性側からの感想って結構貴重なんだよね。今後もそういうのお願いしたい。 948 ななし >>944 あのさ、仕事で見れてないんだけど、その二つについてミュージカル言及したってマジ? 952 ななし >>948 言及まではしてなかったけど、楽しみにしててくださいねって感じだった。 957 ななし ナイトパレード、みんな王子様風の衣装でかっこよかった。 961 ななし ちゃんとどっちもランドコラボって感じだった。 ランドファンの自分としては大満足。 多分だけど来年からはベリルワンダーランドあるし、これが最初で最後のコラボの可能性ある。 964 ななし >>961 あー、確かに……。 968 ななし >>961 それがあったから抽選の段階からランド勢がガチだった。 971 ななし 明日は成人式かー。 975 ななし あのさー、ホテルに戻ったら普通にあー様いるんだけど? このコンシェルジュ、体力どうなってんの? 979 ななし >>975 それ、昨日も聞いた。 981 ななし >>975 そのやりとりならもう昨日の夜にやった。 986 ななし 早朝ジム→朝コンシェルジュ→ランチショー→デイパレード→昼コンシェルジュ→ディナーショー→ナイトパレード→夜コンシェルジュ。 ねぇ、いつ寝てんの? 990 ななし >>986 体力おばけすぎて草w 992 ななし >>986 ワンチャン、森川とあくあ様の間に子供産まれたら人類最強が生まれる可能性あるぞ。 996 検証班◆07218KADO6 お前ら、今日はベッドシーツ汚すなよ!! あと、汚したパンツは持って帰ること!! 捗るさんとの約束だぞ! 999 ななし >>996 草w 1000 ななし 1000なら明日の成人式ライブも成功しますように! BERYLのみんな、特にあー様は体力きついだろうけど頑張って! あと捗るもバイト頑張れw 1001 3510◆ULTi-Hi-P3 みんな協力してくれてありがとね! しばらくの間、実況の時は実況スレでお願い!! サバちゃんも明日頑張るぞー! ************************************************ すみません。遅れました。 思ったより量なくてすみません。 新しいアンケート置いときます。 https://customform.jp/form/input/153873 あくあとえみりの夏祭りバイト話を番外編に投稿しています。 番外編を一部挿絵付きで公開してます。 https://novel18.syosetu.com/n5397ih/ 作者のtwitterアカウントです。更新が遅れた時はこちらで連絡します。 https://mobile.twitter.com/yuuritohoney https://mobile.twitter.com/yuuritosub 上が本垢、下がサブ垢です。 あくあとコラボして欲しいキャラや、ノクターン回についてのアンケートやってます。 よろしければどうぞ。 https://customform.jp/form/input/140130 wikiです。有志の皆様、ありがとうございます。 https://wikiwiki.jp/yuuritohoney/ クリスマス用の短編、ムーンライトでとあ注意。 https://novel18.syosetu.com/n5480hz/ 白銀あくあ、BAYSiDE FM 18。 『千葉県の皆さんこんばんは。今日はここ東京ラフォグラムランド内に急遽設置されたBAYSiDE FM 18のスタジオより、BERYLの白銀あくあが今晩のパーソナリティを務めさせていただきます』 俺は渡された原稿に視線を落としつつ、夜に合わせた落ち着いたトーンで語りかける。 『えっと、まず最初に今日のラジオを楽しみにしてくれていたみなさんにお知らせがあります。今から始まるラジオ放送では、本来、BERYLの天我アキラ、黛慎太郎、猫山とあの3人の出演が告知されていましたが、急遽、不参加になりました。その理由を今から説明したいと思います』 俺は手に持っていた原稿用紙を机の上に置く。 周りの壁へ視線を向けると、とあや慎太郎、天我先輩のファンの人達が書いたと思われる応援のメッセージやイラストが目についた。 【えっ?】 【どうして?】 【何かあったのかな?】 【待って待って、心配なんだけど!?】 【一旦、みんな落ち着こう】 案の定、ラジオ配信のコメント欄には、とあや慎太郎、天我先輩を心配するコメントが並ぶ。 最近のラジオはインターネットを通じて全国に配信されている事もあって、今回は配信からの逆輸入でメールやFAXでのリクエストとは別にリスナーの反応を見るためにコメント欄が設置されている。 『3人にとってはこれが初めての全国ツアーでした。それもあって3人は俺やスタッフのみんなが想定していた以上に頑張りすぎていたのだと思います。クリスマスフェスと年末歌合戦の間にしっかりと休日を入れてくれたり、スタッフの皆さんも頑張って予定を組んでくれたのですが……俺と天鳥社長、それにお医者様の判断で、これ以上は難しいと急遽、3人の出演をストップしました』 俺は改めて姿勢を正すと、マイクの向こう側にいるファンのみんなに頭を下げる。 例え見えていなかったとしても、楽しみにしてくれていた人達のためにそうした方がいいと思ったからだ。 『楽しみにしてくれていた皆さん、本当に申し訳ございませんでした。できれば今後も3人の事を応援していただけると嬉しいと思います。それくらい俺も含めた全員が今回のツアーを楽しみにしてたし、いつかまたこのリベンジをしようなという話を4人でしました』 とあも慎太郎も天我先輩も、みんな悔しそうだった。その気持ちは俺にもよくわかる。 パソコンの画面に視線を向けると、ファンの人達から3人を心配するコメントが並んでいた。 【すぐに看病に行けます】 【千葉の現役看護婦です。看護させてください!!】 【女医です。どこにいけばいいですか?】 【うちの病院、すぐに受け入れできます! 最上級の個室入院室を用意して待ってます!】 【介護の資格持ってます! し尿瓶の係はいりませんか!?】 みんなの優しいコメントにほっこりした気持ちになる。 これが男女逆なら下心的なものを感じるけど、きっとみんな純粋な気持ちで看病したいって言ってくれているんだと思う。 『とあはMCも歌も頑張ってくれて、それもあってちょっと喉の方の調子がね。ただ、お医者さんも言っていたけど休めば大丈夫だから、安心していてください。慎太郎は今回はパレードのために苦手なダンスとか少しがんばりすぎてて疲労が溜まってたんじゃないかな。少し発熱があって、今回は大事をとって休養させました。あ、天我先輩は普通に寝不足です。昨日もワクワクしすぎて眠れてなかったみたいなんだよね。3人ともちゃんと眠らせたので、ファンの人達は安心してください』 とあと慎太郎は信頼してるからいいとして、天我先輩だけは起きてるといけないから後でチェックしに行こう。 コメント欄や新しく送られてきたFAXの用紙に視線を落とすと、俺を心配する声もたくさん上がっていた。 【あくあ君も無理しないで】 【あー様、いつ見てもコンシェルジュやってるから心配】 【あくあ君は体調悪いところない?】 【お姉さん心配だから、一回、検査しに行こ? うちの病院なんてどうかな?】 【22歳Gカップの看護婦です。個人的にあくたんの看病をさせてください!】 みんな、心配してくれてありがとな! 俺はみんなを心配させないように明るく振る舞う。 『え? 俺? 大丈夫大丈夫、明日の成人式も、3人の参加は当日の判断になると思うんだけど、たとえ俺1人だったとしても、とあや慎太郎、天我先輩の想いも全部ひっくるめてちゃんとみんなに届けてみせるから。だから安心して、俺に会いに来て欲しい』 俺はたとえ1人でも明日の成人式ライブをやり遂げるつもりだ。 今日までとあや慎太郎、天我先輩が頑張ってくれたおかげで体力も気力も十分にある。 だから俺は3人のためにも、明日を楽しみにしてくれているファンのためにも、支えてくれているスタッフのためにも、この3DAYSを完走しなきゃいけない。 自分の力を過信しすぎるのはダメだけど、俺は今まで積み重ねてきた練習量と努力の時間を誰よりも自分が信頼している。いつだって俺はやれるとそう思っているのは、自分のやって来た事に絶対の自信があるからだ。 だから3人とも夢の中で聞いていてくれ。俺は3人の分までこのラジオも無事にやり遂げてみせるからな! 【会いに行きます!!】 【あー、なんであくあ様って、こんなに安心できるんだろう】 【とあちゃんや天我先輩、マユシン君の分も頑張って!】 【絶対に行くー!】 【楽しみにしてます!】 みんなのコメントやFAXやメールで送られてくる文章を見て、さらに気合が入った。 『はい、そういうわけで改めて今からラジオをやっていこうと思うんだけど、実は今日、急遽ゲストに来てもらった人がいます。誰だと思いますか? 森川さん? 残念。実は違うんだよね。はい、それでは今日のゲストはこの方です! どうぞ!!』 『初めましてみなさん、こんばんは。ピンチヒッターを務めさせていただく事になりました。白銀カノンです』 まさかのカノン登場である。 ファンのみんなもコメント欄でびっくりしてるけど、俺だって阿古さんから聞かされた時はびっくりした。 【じゃあ森川はなんでそっちに行ってるの?】 【ラーメン捗る:悲報、森川楓、ただの賑やかし要員だった】 【森川、またなんかやらかしたりしてない?】 【森川負傷?】 【森川も体調崩したか?】 【バカは風邪ひかないだろ? 菌だって感染する人を選ぶよ】 【森川さん、変なものでも食べた?】 【無人島脱出見てたらわかるけど、森川は落ちてるもん食っても腹なんて下さねーよ。毒キノコみたいなキノコ食ってもピンピンしてたぞ】 【森川ソムリエ:国営放送の忘年会で、森川さん1人だけ生牡蠣に当たらなかったけど、1人だけ食い過ぎでお腹壊したエピソードいります?】 【あいつどんだけ伝説作ってるんだよ草w】 楓はもしもの時のために急遽、ピンチヒッターとして呼ばれた。 だから俺も楓とラジオをやるのかなと思ってたけど、阿古さんが深夜放送だから落ち着いた感じの方がいいからと、楓からカノンに相手役をチェンジしたんだよね。 『いや、ほんと、まさかだよね。桐花マネや森川さんも驚いてたけど、俺も阿古さんは本気で言ってるのかなって思ったもん』 『私もびっくりだよ。普通にアナウンサーをやってる楓先輩……森川さんがやった方がいいと思うんだけどね。でも、天鳥社長から指名されたからには頑張りたいと思います』 俺はスタッフさんに合わせてパチパチと手を叩く。 『大丈夫? 緊張してない?』 『うん、大丈夫だよ。それよりもこれなんだけど……送ってきたコメントって、どこを見るんだっけ?』 『貸して』 俺はカノンからタブレットを受け取ると、アプリを操作してコメント欄を開く。 【は?】 【これもしかしてイチャついてます?】 【待って、これはこれで眠れなくなりそう】 【森川のガチャついた放送の方がまだ眠れた説】 【天鳥社長、もしかして選択ミスった?】 これでよしっと。俺はアプリを開いたままにして、カノンにタブレットを返す。 『はい』 『ありがと。あ……もう結構、コメントきてるね』 『ほんとだ。何がきてるのかな?』 コメント欄を見ると、カノンに対する温かな応援メッセージが多くてホッとした。 BERYLのファンは優しいから大丈夫だと思ってたけど、カノンの出演に心配がなかったわけではない。 だからコメント欄を見てホッとした。ほんとみんなありがとな。 『ふふ』 『どうしたの? なんか面白いコメントあった?』 『えーと……うん。例えばこれとか?』 俺はカノンがチェックを入れたコメントへと視線を向ける。 【お二人はいつもそんな感じなのでしょうか? 私なら家にあくあ君が居るだけで緊張しちゃいそうです。カノン様は緊張したりとかしないんですか?】 なるほどね。 『いつもこんな感じだよね? え? カノン、もしかして俺といて緊張する事ってある!?』 『えー? あるよ。髪とか変になってないかなとか気になるもん。やっぱりあくあの前じゃいつまでも可愛い自分でいたいし……』 可愛いかよ……。 ここが自宅ならハグしてたところだったな。 危ない危ない。 『って、あ、ごめん。こんな事、言っていいんだっけ?』 『どんどんお願いしますってカンペに出てますね』 俺は一応コメント欄の反応を確認する。 【そういうのもっと頼む】 【ラーメン捗る:今日はずっとカノン様を弄り続けましょう】 【どんどん惚気てもらって】 【ファンとしても、そういうのがもっと聞きたいんですよ】 【2人の結婚生活、もっと知りたいな〜】 なるほどな。 そういえばあの雑誌も売り上げ良かったって聞いてるし、この世界じゃ夫婦間の事はほとんど表に出ないから、そういうのが知りたい人が多いのかもしれないと思った。 よしっ! みんなのために俺も今日はどんどん喋っちゃうぞ! 『逆に聞くけど、あくあは私に対して緊張したりとかしないの?』 『うーん……基本的にはしないかな。でも、カッコつけたい時は少し緊張するかも』 『なるほどね。良かった。全く緊張しないって言われたら、それはそれでどうなんだろって思っちゃうから』 『乙女心って奴ですか?』 俺はその流れで軽くサビだけ乙女色の心を歌う。 【乙女の嗜みの前で乙女色の心www(管理人TOOOKAによってこの発言は削除されました)】 【あくあ様、実は正体に気がついてるでしょw?(管理人TOOOKAによってこの発言は削除されました)】 【ラーメン捗る:こーれ、嗜みさんは内心焦ってます(管理人TOOOKAによってこの発言は削除されました)】 【アカペラすごく嬉しいのに、嗜みのせいでwww (管理人TOOOKAによってこの発言は削除されました)】 【嗜み、なんでお前、乙女の嗜みなんて名前にしたんだ…… (管理人TOOOKAによってこの発言は削除されました)】 【これには掲示板民もニッコリです(管理人TOOOKAによってこの発言は削除されました)】 あれ? 急にコメントの削除が増えたけど、大丈夫かな? 『だって、結婚した後も、ドキドキしてほしいもん』 はい、心の中の俺が今、2回目のハグをしました。 『じゃあ、遠慮なくドキドキします。その分、俺もカノンの事をドキドキさせちゃおうかな!』 『それはやめて、今でさえすごくドキドキさせられているのに、これ以上は無理!』 すぅ……大丈夫だ。俺はまだこの可愛さに耐えられる。 冷静になれ。白銀あくあ。お前はこういう時のために普段からトレーニングをして自らを律してきたはずだ。 『ドキドキといえばこういう質問がFAXで来てますよ。2人が昨年1番ドキドキした事はなんですか? だって』 『えー! なんだろう? ドキドキした事はいっぱいあるけど、言える事だと……やっぱり、その、あくあが迎えに来てくれた時かなぁ』 『なるほどね。じゃあ、言えない事だと?』 『言えない事だと……って、言えないから言えないの! もう!』 チッ、バレたか! 『そういうあくあはどうなの?』 『あー……俺は夏祭りのって、あっ! これ、なし! やっぱりライブかな。夏コミで初めてステージで歌った時は最高にドキドキしたのを覚えてる』 カノンの方に少しだけ視線を向けると、両手で赤くなった顔を覆い隠していた。 なるほどな。どうやらカノンが言えなかったドキドキの話は、俺と同じあの夏祭りのキスだったと……くっそ可愛いかよ! 【夏祭りに一体何があったんですか!?】 【そこのところもっと詳しくお願いします!!】 【夏祭りって綿菓子食べるために存在してるんじゃないの?】 【いやいや、夏祭りと言えば女同士でりんご飴を回し食いするイベントでしょ】 【ソムリエール:私なんか焼きそばとたこ焼きを食った記憶しかないぞ!? あと、スーパーボール掬いと金魚掬いでW出禁になった思い出しかねぇ】 【金魚すくいとスーパーボールすくいでどうやったら出禁になるんだよ!!】 【女の子カップルはよくお揃いの浴衣デートして花火見るけど……男の子はそんな事しないよね?】 【ラーメン捗る:エロウェーブの受信を確認! こーれ、すけべな事してます】 【ヒューっ! 夜が耽ってきたぜ!】 【やべぇ、森川のガチャつきとは別の意味で眠れなくなった】 ここが家なら間違いなくカノンにキスしてた。 でも俺はアイドルだし、今は仕事中だから耐えられたんだと思う。 そうじゃなきゃ、もうここまでに3回、いや、4回、追いキスも入れたら6回くらいはキスしてた。 『あ、そっか。アイドル白銀あくあとしてドキドキしたシーンを答えればいいんだった。それならやっぱり、はなあたかな』 そういえばカノンは、はなあたの原作ファンだっけ。 『そういえば、こういう質問も来てるよ。あくあさんが今までに演じた役で1番好きな役はなんですか? だって』 『えー? 全部好きだから選べないよ』 はなあたの夕迅は、俺に役者の道に進むきっかけを作ってくれた。 ヘブンズソードの剣崎は俺と慎太郎、とあ、天我先輩の4人を繋いでくれた。 ゆうおにの一也は、同世代のライバルでもあるアヤナとの初めての共演になったし、何よりも小雛先輩と出会えた。 陰陽師の晴明を演じた事で、石蕗さんや加茂橋さんが頑張っている事をしれて刺激になった。 だからどれが1番かは選べない。 『それじゃあさ、こういうのはどう? 演じてみて自分の中で何か影響があったとかそういう役はあった?』 『それなら剣崎かな。剣崎には負けてられないなっていつも思ってるし、ヒーローである剣崎に恥じないような自分でありたい。役者として鍛えられたのは小雛先輩と共演したゆうおにの一也かもしれないけど、役が自分に影響をしたのは剣崎だと思う。だから俺、今だって剣崎と競争してるからね』 『競争? 何の?』 『どっちが女の子を笑顔にするか。それで剣崎と競ってる』 あれ? なんかほんの少しだけカノンが呆れた顔をしているような気がするのは、俺の気のせいだろうか? 【なるほど、あくあ君のライバルは剣崎と……】 【自分のライバルが自分の演じる役とか、ストイックすぎでしょ……】 【あー様を超えられるのは剣崎だけ。剣崎を超えられるのもあー様だけ】 【永遠に勝負のつかない戦いでしょ。これ】 【鞘無インコ:その競争、絶対に勝負つかへんやつやん】 俺は送られてきたメールに視線を落とす。 『こういうのもあるね。あくあ君はBERYLのみんなとよく遊んでる画像をSNSにあげてるけど、カノン様とは一緒に遊んだりするんですか? カノン様のSNSは、ファンのためにあくあ君のオフショット画像を上げてくれるのは嬉しいけど、2人で一緒に撮った写真をあげてくれてもいいんだよ。だって』 『あー……そっか。SNSでは一応気を遣ってるから……うん。私とあくあ、2人で遊ぶ事も結構多いよね』 『多いね。ショッピングしたり、映画見に行ったり、ゲーセン行ったり、カラオケ行ったりもしたっけ』 『カラオケはもう無理……』 『え? なんで?』 『だって、私、一応アイドル白銀あくあのファンなんだよ。至近距離の独占コンサートとか他のファンに申し訳ないし、何よりあくあとデュエットとかすごく緊張しちゃうんだもん』 カノンが可愛すぎる! 思わず台パンしそうになった。 大丈夫。落ち着け俺、まだ慌てる時間じゃない。 カノンが可愛いのなんて日常茶飯事だろ。一旦心の中で深呼吸しよう。すぅーはぁーすぅーはぁー。 【さすがファンの鑑やで】 【私がカノン様なら卒倒してる】 【あくあ様と2人きりでカラオケする権利とかやばしゅぎる……】 【私なら席から一歩も動け無さそう。ずっとフリーズしたまま曲聴いてると思う】 【正妻がカノン様だから許せた。ファンでその重みが1番わかってるから。他のメスじゃ嫉妬してたと思う】 【さすがにないと思ったけど、クラスでカラオケとかしたら、生で月街アヤナと白銀あくあの華火が聴けるってこと? やばくない?】 【それを言うなら天我先輩いないけどBERYL3人の歌が聴けるのやばいでしょ】 【私なら、とあちゃんとあくあ君のデュエット聴いた瞬間に卒倒しますね。間違い無いです】 【いやいや、さすがにそれはないでしょ。え? ないよね?】 目の前に流れるコメント欄。その中の幾つかがひっかかった。 『あー、クラスでカラオケ行った事あるよ。その時はどうだったっけ?』 『アヤナちゃんとなら2人でstay here歌ってた』 『逆に華火は慎太郎と歌ったんだよな』 『そうそう。なぜかあくあがアヤナちゃんパートで黛君に自分のパート歌わせてノリノリだった』 『慎太郎とデュエットはレアだからな。楽しかったよ』 表には出せないけど、個人的には杉田先生とのデュエットは楽しかったな。あのクールな杉田先生が慌てる姿は最高に可愛かった。 他にも鷲宮さんとか、黒上さんとか、クレアさんとかともデュエットしたなぁ。 【私がクラスメイトなら即死してそう】 【クラスメイトの子達、よく耐えられたね】 【普通なら男子3人と密室カラオケなんて、何かあってもおかしくない】 【クラスメイトの子達、うらやま! って、思ったけど忍耐に対するご褒美はあってもいいと思う】 【鉄の意志がなければBERYLの3人と同級生とか無理だよ】 【捗るなら秒で襲ってるぞ】 カノンは手に持っていたFAXの用紙を俺の方へと見せる。 おっ、俺とカノンのイラストじゃん! これ、持って帰ろうかな。 『みんなイラストとか応援のメッセージもありがとね。ちゃんと、とあや慎太郎、天我先輩に送ってくれたものは俺が責任をもって3人に届けるから安心して欲しい』 俺が次のFAXを読もうとすると、カノンが俺の肩をトントンと叩いた。 どうした? カノンが指差した方を見ると、スタッフさんが手にカンペを持っている事に気がつく。 えーと何々? 『白銀あくあのお悩み相談室? 何それ?』 『今から電話をかけてきてくれた人の相談に乗るっていうコーナーらしいよ』 へー、なるほどね。みんなからの相談に対して真剣に答えるためにもこれは気合を入れないとな。 俺は改めて姿勢を正した。 『はい。それでは早速、お悩み相談の方がつながってるみたいなのでお繋ぎしたいと思います』 『もしもし、白銀あくあです』 『あっ……もしもし』 うん? なんかどこかで聞いた事があるような声だな。 俺の気のせいか? まさか最初に知り合いと遭遇する事なんてないだろうし、きっと気のせいだろう。うん。 『どうしました?』 『え、えっと……隣の席に座った男子が色々と無自覚に行動を起こすんです。どうしたらいいですか?』 あー、いるいる。 少しは自覚したらいいのに、無自覚でしっちゃかめっちゃかやっちゃったりとかな。 『その人は貴女にちょっかいをかけてきたりとかしませんか?』 『……きます』 はい、もうこれ答えでましたよ。簡単でしたね。 『ちょっかいをかけるという事はその男子も貴女の事が気になってるって事です! ガンガン押して行きましょう!!』 『ほ、本当にいいんですか?』 『大丈夫大丈夫。まずは話しかけてゆっくりと距離感を詰めていくんです。そこからですね』 『ちなみにあくあ君ならどうですか? 隣の席の女子から何をされたらグッときますか?』 『俺ならそうですね……。朝、耳元で俺にだけ聞こえるように、おはよって言われたら、かなりグッとくるかも』 『わ、わかりました』 試しにクレアさんとアヤナで想像してみたら、かなりグッときた。 これならどんな男でも即落ち確定間違い無しだよ。 『あっ、すみません。最初にお名前を聞くのを忘れてました』 『えっと……ワーカー・ホリックです』 隣の席って言ってたから学生さんかと思ったけど、ワーカー・ホリックという事は会社員のお姉さんなのかな? なるほどね。隣の席が杉田先生とか琴乃とか鬼塚アナみたいな上司なら、俺なんて毎日ハッスル出社しちゃうかもな。 『ワーカー・ホリックさん、身体には気をつけてね』 『はい。あくあ君もできる限り、無理せずに頑張ってください。本音を言うともうほとんど休んでくれててもいいくらいです』 なんて優しい子なんだ……。どこの男子かは知らないけど、こんな良い子に想われてる事に早く気がついてやってくれ!! 俺なら、白銀あくあなら秒で気づくぞ! 『ありがとな! 明日のライブも頑張るから聞いてくれよ!!』 俺はそう言って通話ボタンを切った。 『あくあってさ……もしかしてわかってて言ってる?』 ん? どうしたカノン? ものすごく微妙な顔してるけど大丈夫? 【気持ち、わかります】 【あくあ君はその男子の事を言えないと思うな】 【無自覚男子……あー様の事ですか?】 【ごめん。あくあ様で想像しちゃった】 【ワーカーホリックさん頑張れー】 あっ、次の電話だ! 俺は慌ててて通話のボタンを押す。 『もしもし、白銀あくあです』 『あっ、やった! 繋がった! もしもし、ただの1ファンです! 悩みがあります。相談に乗ってください!!』 『いいよ』 ガンガン前にくる感じの子だったから、俺はあえて落ち着いたトーンで切り返した。 そうした方が相談者さんも落ち着いて喋れると思ったからである。 『好きです! 愛してます! どうしたら良いですか!?』 なるほどね。こう来たか。声からして中学生くらいだろう。 俺は一呼吸おくと、ゆっくりと向こう側にいるファンの子に語りかける。 『俺の事を好きになってくれてありがとう。俺もファンのみんなの事は好きだし、ライブとかでたくさんの愛を返せたら良いなと思っています。だからライブを見てください。俺に返せるものは全部、そこに込めて返すから』 俺にとって返せる言葉はこれくらいだ。 ファンとの恋愛がないとは言わない。 でも、お互いが誰かも知らないのに、相手を本気にさせるわけにはいかない。 もし、君がリアルで俺と出会って、その時にお互いを知る機会があって、それで好きになった時は、俺から告白させてほしいと誓うよ。 『えっと……その……』 うん? 何か言いづらそうにしているけど、どうしたのかな? 落ち込んじゃったかな? ごめんね。 『あの、私が好きなのはあくあ君じゃなくて、カノン様なんです。ごめんなさい』 思わず椅子からずっこけた。 【草wwwwwwwwww】 【あくあ君、今、椅子から滑り落ちてない?】 【これは予想できないわw】 【こんなの反則でしょw】 【ごめん、あー様には悪いけどめちゃくちゃ笑っちゃったw】 【私はあくたんの事、大好きだよ。ね? だから落ち込まないで】 【勘違いしちゃうあくあ君、可愛いかよ!】 【この子、なかなかやりよる】 【大丈夫だよ。あくあ君。ちゃんと私たちが愛してるから!】 【勘違いして恥ずかしがるあくあ君が見れないのが残念だよ】 【これは流石のあくあ様も想定外ですよw】 【ラーメン捗る:カノンが好きとか正気か!? 目を覚ませ!!】 俺は恥ずかしさに耐えきれなくなって机に突っ伏した。 ただの勘違い君じゃん俺、それなのに、ドヤァって感じで答えたの一生の黒歴史確定じゃん!! 『ふふ、ありがとう。でも、あくあの事も応援してあげてね』 『はい! あ、ああああの、どうやったらカノン様みたいに可愛くなれますか!?』 『うーん、そうだなー……。例えば貴女からみて、私が可愛いなって思う部分を真似てみたらどうだろう? 私も他の女の子がやってて、あっ、これ可愛いなって思ったら取り入れる事にしてるんだよね。それに、この国はたくさんの可愛いに囲まれてるから、その沢山の可愛いをかき集めてたら、きっと貴女がなりたい理想の可愛い女の子に自然となれると思うよ』 カノン完璧じゃん……。 俺のへっぽこ解答より全然ちゃんとしてる。 『わかりました! 私も私が思う可愛いを沢山かき集めたいと思います!!』 『頑張って! 私とあくあも応援してるからねー!』 俺の代わりにカノンが通話の終了ボタンを押す。 『次で終わりにしましょうだって』 『早いね。おっ……かかってきた』 俺は通話開始のボタンを押す。 『もしもし、白銀あくあです』 『こんばんはー』 『あの〜、念の為にですね。最初に確認しておきたいんですけど、誰のファンですか?』 さっきのような悲しいトラブルを起こらないようにする為にもこれは必要な事だ。 【あくあ様、疑心暗鬼になってて笑ったwww】 【あー様wwwww】 【かわいそうなあくたん。お姉さんがヨシヨシしてあげたい】 【ゆかりご飯:調子に乗ってるからよ。みんながみんなあんたのファンじゃないんだからこういう事だってあるわよ】 【ゆかりご飯さん辛辣かと思ったら優しくて草】 【ゆかりご飯さんまで慰めてるって事はよっぽどだぞw】 【ごめんね。うちのあくあ様が面倒くさくて】 【いやー、さっきのカノン様は誰も予想できないってw】 【あくあ様、ちゃんと自信もって!】 みんなの暖かさが心に沁みる。 『あ、あくあ様のファンです』 『ありがとうございまぁす!!』 よかった……! ほんとよかった!! 【あくあ様、本当に嬉しそう】 【あくあ君が嬉しそうで私もニッコリです】 【ありがとう。相談者の人、本当にありがとう】 【あー様、がむばれー】 【ゆかりご飯:これ相談者の人に言わせてない? 大丈夫?】 俺は心の中でガッツポーズすると、気持ちをしっかりと切り替えていく。 あとゆかりご飯さんは余計な事を言わないように! 『えっと、相談の内容なんですけど……男の子に告白する時のコツってありますか?』 『なるほど、告白するってすごく勇気のいる事なんだよね。カノンは、同じ女性として何かいいアドバイスはある?』 『うーん……これで断られたらしょうがないってくらい自分を磨き上げてから、最高の状態で告白するとか? 悔いのない告白にしたいよね。やっぱり』 『確かに、あとは相手の目をじっと見るって事くらいかな。俺は女の子に見つめられたら弱いからさ』 『へぇ、そうなんだ』 だって女の子にジッと見つめられたら、それだけでドキドキしちゃうもん俺。 【ふーーーーーん、なるほどね】 【今日一、ためになる情報きました?】 【ソムリエール:ちょっと鏡の前で練習してきまーす】 【ラーメン捗る:私もちょっとだけ練習しとこうかな。てへへ……】 【なるほどね。恥ずかしがってあくあ様から目を逸らしちゃいけないと】 【よく考えるんだお前たち、あくあ様から目を逸らさず見つめるって結構難易度高いぞ】 【先にこっちが恋に堕ちちゃうからなー。言うほど簡単じゃないぞ、これ】 俺は一呼吸おくと、優しくも力強く相談者の人に語りかける。 『大丈夫。俺達がついてるから。きっとその告白は一生の思い出になる。告白が成功した時は喜べばいい。ダメだったとしてもそこで一歩を踏み出した貴女なら、きっと、そう、きっと次の新しい恋にも向かっていけるはずだよ。だから、頑張って! 後悔の無いように!』 『……はい! わかりました。ありがとうございます!! 私、頑張ってみようと思います。カノン様に言われたみたいに自分を最高に綺麗にして、その上で勇気を出して一歩を踏み出したいと思いました』 『頑張って! 私も応援してるからね!』 『はい!』 『ファイトだ!』 『ありがとうございます!』 後ろではスタッフのみんなも頑張れと声を出してくれていた。 俺は通話の終了ボタンを押して、会話を終了する。 『あ、どうやら相談をしている間に、FAXやメールが溜まってるようですね』 『あっ、本当だ……って、これはダメ!』 俺はカノンより先に目の前にあったFAX用紙を手に取る。 『なになに? ラーメン捗るさんからの質問で、乙女の嗜みさんについてどう思いますか?』 乙女の嗜みさんと言えば、例のあの人か。 俺がSNSで投稿するとすぐに反応してくれて、毎回すごい金額の投げ銭してくれる人だ。 【捗るwwwww】 【とんでもない質問が来たw】 【嘘だろwww】 【マジかよw】 【カノン様、息してる?】 【スタッフさーん! すり抜けてますよー!!】 【捗るこいつほんまw】 俺はFAX用紙を置くと、軽く息を吐く。 『乙女の嗜みさーん! 俺のラジオ聞いてくれてますかー? いつも応援してくれてありがとねー!! あと、ラーメン捗るさんも、いつもコメント書いてくれてるのは嬉しいけど、削除されるような内容はあんまり書かないでくださいねー!』 俺は見えてないだろうけど、いつも配信を見に来てくれる2人に向かって手を振った。 『あれ? カノン?』 ぐったりしたカノンの隣で琴乃が腕で大きなバツマークを出してた。 あー、カノンっていつもこの時間に寝てるからなー。もしかしたら眠たくなっちゃったのかも。 【ラーメン捗る:嗜みの死亡を確認!】 【嗜みさんこれ死んでるやろw】 【カノン様、安らかにお眠りください】 【カノン様、南無〜】 【これは仕方ない】 【流石は捗るだよ。とんでもないもんぶっ込んできやがった】 【おーい、スタッフ〜、変な質問が紛れてるぞー。ちゃんとチェックしろよ】 【この2人の事をあくあ様が認知してる事に感動してる】 【よかった。なんか感動した】 【掲示板民大歓喜です。これ】 【姐さんいないからコメントが削除できてないw】 俺はカノンにありがとう。あとは任せてくれと言って琴乃に託す。 『それじゃあみんな、今からは俺1人だけど、改めてよろしくな!』 さてと次の質問はと……俺は送られてきたメールに視線を向ける。 こうして全国ライブツアー、2日目の夜が更けて行った。 ************************************************ すみません。まさか今日も遅れるとは……。 少しでも楽しんでもらえればと思います。 新しいアンケート置いときます。 https://customform.jp/form/input/153873 あくあとえみりの夏祭りバイト話を番外編に投稿しています。 番外編を一部挿絵付きで公開してます。 https://novel18.syosetu.com/n5397ih/ 作者のtwitterアカウントです。更新が遅れた時はこちらで連絡します。 https://mobile.twitter.com/yuuritohoney https://mobile.twitter.com/yuuritosub 上が本垢、下がサブ垢です。 あくあとコラボして欲しいキャラや、ノクターン回についてのアンケートやってます。 よろしければどうぞ。 https://customform.jp/form/input/140130 wikiです。有志の皆様、ありがとうございます。 https://wikiwiki.jp/yuuritohoney/ クリスマス用の短編、ムーンライトでとあ注意。 https://novel18.syosetu.com/n5480hz/ 白銀あくあ、フィジカルモンスター! 「あくあくーん!! こっち向いてー!」 「あくあ様ー! 素敵ーーーーー!!」 「今日も最高だったよ!」 「みんなありがとうーーー!!」 「成人式に素敵なプレゼントをありがとう!!」 俺は大歓声に応えるように拳を突き上げると、観客席に向かって笑顔で大きく手を振った。 「みんな! 今日は本当にありがとう!! そして最後にもう一度だけ祝福の言葉を贈らせてください! 成人おめでとうございます!!」 BERYLの全国ツアー千葉県公演3DAYSの最終日、成人式でのライブが無事に終了した。 俺はステージから舞台裏に戻ると、スタッフの皆さんにありがとうございましたと感謝の言葉を伝える。 最終日は特に裏方さんに助けられた。 俺は後ろにいた慎太郎にお疲れと声をかける。 「すまない。結局、またお前に負担をかける事になってしまった」 「ああ。次、頑張ろうな」 俺は慎太郎の肩をポンと叩く。 3日目も微熱が残っていた慎太郎は大事をとって最後の曲だけに参加した。 本当は気にするなよって声をかけてやりたかったけど、楽しみにしていたファンの子達の事を考えるならば、その言葉は適切ではない気がする。何よりも悔しさを滲ませた慎太郎自身が、俺からそんな言葉をかけてはほしくないだろうと思った。 「僕も……ごめん」 「おう!」 俺はとあの頭をポンと叩く。 昨日よりは良くなったが、とあもまた喉の調子が完全に回復しきっていなかった。 歌手として喉に負担をかけすぎるのは良くない。 だから今日は大事をとって楽器の演奏とダンスに集中してもらい、歌は慎太郎と同じように最後の曲以外は見送る事になった。 「我もラジオの時はすまん……」 「その分、今日は助けられましたよ。先輩」 寝不足だった先輩はしっかりを睡眠をとった事で、3日目にはちゃんと回復してくれた。 俺の歌唱が連続してきついところで先輩のギターソロを入れたり、2人でデュエットする曲を間に入れたり、天我先輩のソロを入れたりして、3時間に及ぶライブを無事に完走する事ができたのは先輩のおかげだと思う。 そして歌の面に関してはもう1人の功労者を忘れてはいけない。 「アヤナ、今回は本当に助かったよ」 「ふふっ、その代わり、今度はあくあがeau de Cologneのライブに助けに来てくれるんでしょ?」 「もちろん!」 アヤナは本来、華火を歌うためにサプライズで呼んでいた。 それなのに、ついでにCarpe diemまでデュエットしてくれるし、トークやアドリブでとあのソロ曲を歌ってくれたり、本当に助けられたよ。 俺はアヤナにそっと顔を近づける。 「この埋め合わせに、今度どっか美味しいところに2人で飯行こうな」 「う、うん……」 俺は隣を通った楓に話しかける。 「楓もありがとな」 「気にしないでいいよ。私も近くであくあ君のソロライブ見れて楽しかったしね」 「そう言ってくれると助かるよ」 MCでは本当に楓に助けられた。 俺と天我先輩のトークだけじゃどうしたって限界があるしな。 そしてもう1人MCで俺を助けてくれた人を忘れてはいけない。 「小雛先輩、マジサンキュー」 俺が軽めにお礼を言うと小さな先輩は大きく胸を張った。 「ふふん。分かればよろしい! これに懲りたら次からはすぐに電話に出なさいよ」 「わかりました。5回に1回だったのを3回に1回は出るようにします」 「ちょっと! せめてそこは2回に1回にしなさいよ!」 小雛先輩は呼んでたわけじゃないけど、アヤナにくっついてやってきた。 ラジオを聴いて、なんかあった時のためにと思ったらしい。 森川さんと2人でトークしてる時に乱入してきてくれた時は本当に助かった。 そのおかげでだいぶ休めたと思う。 本当はもっとちゃんとお礼を言うべきなのかもしれないけど、それはまた今度、みんなのいない2人の時にでも言えばいい。みんなが見てる前じゃ、俺も小雛先輩も素直じゃないし、こうやってみんなが俺達のやり取りを見て苦笑いしてる感じが俺達にはあってる。 「皆さん。本当にありがとうございます。今回はとても助けられました」 阿古さんがアヤナや楓、小雛先輩、そしてスタッフ1人1人にお礼を述べ頭を下げていた。 俺もそれに続いて裏方でサポートしてくれた人達に感謝の言葉をかけていく。 「みんな本当にお疲れ様。この3日間、大変だったけどよくやってくれました」 楽屋で着替えた後、最後にベリルの社員と所属タレントだけで集まって阿古さんの話を全員で聞いた。 「私も含め色々と反省する点はあったけど、初めての全国ツアー、千葉公演の3日間を無事にやり遂げる事ができました」 阿古さんはゆっくりと全員の顔を見渡す。 「……ベリルが目指す未来は誰かが誰かに手を差し伸べられる世界です。誰かが苦しい時は、誰かがカバーする。そうやって社員も所属タレントも手を取り合っていける……私はベリルがそういう会社であり続けたいと思っています。だから、失敗したとしても俯かないでください。次に誰か他の人が困ったときに、手を差し伸べ助けられるのは貴方です。前を向いていきましょう。足りなかったところはお互いにこの経験と反省を次に活かして備えましょう」 阿古さんの……いや、ベリルの天鳥社長の言葉に全員が前を向いた。 顔を見たわけじゃないけど、きっとこの言葉はとあや慎太郎、天我先輩にも響いたと思う。 やっぱり貴女がベリルの社長で良かったと思った。 「それじゃあこの後は打ち上げだけど、帰る人もいるのでここで解散したいと思います。みんな、この3日間、本当にお疲れ様、ありがとうございました!!」 「「「「「ありがとうございました!」」」」」 俺はとあ達にまたなと声をかけると、楓と待ち合わせしていた場所に向かう。 「ごめん。まった」 「ううん。私もさっきまで電話してたから大丈夫」 楓はさっきまで着ていた服から、私服のコートに着替えていた。 「ごめんね。せっかく約束してたデートなのに、こんな時間からで……」 「ううん。こういう時でもないとお互いの休みが合わないし仕方ないよ」 「それじゃあ、いこっか」 「うん!」 俺は楓をバイクの後ろに乗せると、近くの大きな臨海公園へと向かう。 成人式が終わった後に入れ替え制でランドを一般開放したり、近くの運動公園や大型商業施設でベリルのグッズを販売するおかげか、想定してた通りこちらにはあまり人がいないようだ。 駐輪場でバイクを停めた後は、その公園の中にある水族館へと向かった。 「お待ちしておりました。ごゆっくりどうぞ」 「ありがとうございます」 ここの営業時間は17時で終わりだけど、俺はその後の時間を貸し切った。俺もライブ終わりでゆっくりしたかったし、楓にデートを楽しんで欲しいと思ったからだ。 「私、水族館なんて来たの久しぶりかも」 「俺もだよ」 2人で魚を見ながらゆっくりと進む。 「この水槽でか」 「ほんとだ」 その大きな水槽の中で漂う1匹の大きな魚に俺は目をつけた。 「楓、こっち見て」 「何? って、あははははは、あくあ君、待って、何、その変顔」 「タマカイって魚のモノマネをしてみました」 「もう、ダメだって、そういうの反則でしょ! ほら」 楓は俺と同じように下唇を出してタマカイのモノマネをする。 俺はこういう楓のノリのいいところが好きだ。 「あはははは、ダメだってそれ」 「へへーん。私の方が似てるでしょ。ほらほら」 「いやいや俺も負けてないし!」 「それじゃあ、カノンに聞いてみる?」 「いいね!」 俺たちはお互いに変顔をした写真を撮影してカノンに送ると、どっちが似てるかメールで聞いてみた。 送主:白銀カノン 宛先:あくあ 件名:あのさ……。 本文:デートの最中に何やってんの!? 面白かったけど、もっとちゃんとデートしなよ。ふふふ。 「あはは、怒られちゃったね」 「あれー? 真面目にデートしてるつもりなんだけどなー?」 お互いに顔を見合わせて笑い合った。 普通なら他の女性とデートしてる時に撮った写真を嫁に送るなんてありえない事だけど、この世界の感覚なのか、楓とカノンの関係のおかげなのか、それとも楓本人によるものなのか、カノンも楓もお互いにそういう事を気にしてない感じがする。 「へー、マグロだって。美味しそう……あっ、あっちにはカニさんとかもいるみたい」 んん? 楓さん? さっきから食べられる魚とかばっかりに視線がいってる気がするのは俺の気のせいかな? 時間も時間だし、もしかしたらお腹が空いているのかもしれない。 「楽しかったね。水族館」 「うん! あくあ君、連れてきてくれてありがとね」 水族館から出た俺達は、バイクを停めた駐輪所に向かう。 とりあえず一旦は飯かな。俺もそうだけど、楓もお腹が空いてそうだったし。 「楓、ご飯、何食べたい?」 「ん、なんでもいいよー。できたらあんまり肩肘を張らないところがいいかも。仕事上がりだしがっつり食べたい」 「オッケー」 肩肘を張らないところか……。 ホテルに戻る事も考えたけど、楓はカジュアルな方がいいみたいだし、俺も仕事上がりはがっつり食べたかった。 俺はスマホで適当に近くのお店を検索して、楓に画面を見せる。 「魚料理とかどう? こことか生簀があって漁師料理とかが出てくるんだって」 「最高!」 水族館に行った後に魚料理を食べに行くというのもなんとも色気がない事だけど、今の俺たちはハラヘリ族なので食い意地の方が勝っているのである。 「よしっ、じゃあちょっとお店に空きがあるか確認してから予約するね」 「うん!」 お店に予約を入れた俺は、楓をバイクに乗せて街中へと向かう。 途中、俺たちの存在に気がつく人も居たが、みんな騒がずに遠巻きに見ていてくれた。 目があっても軽く会釈するくらいで、俺達のプライベートな時間を尊重してくれてて嬉しくなる。 「いっ、いらっしゃいませー」 「予約していた白銀です」 「あっ、は、はい! こっちになります!!」 俺は店員さんに急にごめんね。緊張しなくていいからと声をかける。 「ご、ごゆっくり〜」 個室に案内された俺と楓は、飲み物を注文した後に、2人でメニューを見て料理を注文する。 その間に店員さんがドリンクを持ってきてくれたので、2人で乾杯する事にした。 「えっと、BERYLのツアー成功を祝して乾杯する?」 「いや。ここは俺と楓の初デートを祝してでしょ。楓、今日は仕事でも感謝だけど、俺とデートしてくれてありがとね」 「う、うん。そ、それじゃあ、それで」 「乾杯」 「乾杯!」 俺と楓はウーロン茶で乾杯する。 「お待たせしました」 そんなに待ってないというか早くない? 店員さんが注文した料理をすぐに持ってきてくれた。 「それじゃあいただきますか」 2人で手を合わせていただきまーすと言ってからお箸を手に持つ。 最初はどれにしようかな……。 よし、俺は白子の天ぷらをお箸で摘むと、抹茶塩をつけてから口の中へと運ぶ。 うめぇ! とろとろのふわふわの食感に一瞬で口の中が幸せになった。 次に海苔で巻いたウニの天ぷらを食べる。外はサクッとなってるのに、中はプリッとしてて最後は口の中で溶けていく。海苔の風味が利いててこれも美味しかった。 「楓、こっちの天ぷら美味しい」 「こっちの蛤も美味しいよ!」 俺と楓はさっき食べた料理のお皿を交換する。 蛤の網焼きか。お醤油のいい匂いがする。その香りに負けて蛤を口の中へと運ぶ。 うっま! 蛤の出汁が旨味となって口の中に広がっていく。 俺はパクパクと続け様に蛤を食べる。 「ウニも白子も天ぷらも柔らかくて美味しいね!」 「ああ、こっちの蛤の網焼きも出汁と醤油が利いてて美味しかった!」 次に俺と楓は車海老の塩焼きを食す。 もはや説明など不要だ。まずいわけがない!! 間で握り寿司を摘みながら、俺と楓は頼んでいた料理を次々と平らげていく。 「どれも美味しかったな!」 「うん!」 お会計を済ませた後、店員さんに頼まれて俺と楓は色紙にサインを書く。 ん? そのマークは何って? 星だよ星! 「星っていうかウニみたいな……まぁ、いっか……」 楓、どうかした? ん、何でもない。了解。 俺は楓をバイクの後ろに乗せると走り出す。 「あのさ。せっかくだし、さっきのところで観覧車に乗ってかない? どうせ帰り道だし、今、ライトアップしてるみたいだからさ」 「うん! 行く行く!」 俺は楓と一緒にさっきの公園へと向かう。 水族館に近い東側の駐輪所ではなく、観覧車に近い西側の駐車場に停車して目的の場所へと向かった。 「2……2名様ですね。どうぞ」 「ありがとう」 大観覧車に乗った俺と楓は向き合うように座る。 「楓、デートが延びちゃってごめんな」 「ううん。いいよいいよ。それに今日、すごく楽しかった! ほら、そんな事よりせっかくだし、夜景を楽しも!」 外の夜景を見つめる楓の横顔を見つめた。 いいな。 楓と一緒にいる時間はすごく気持ちが明るくなる。 ちょっと疲れてたりへこんでる時も、楓がいると前向きになれる自分がいた。 『あくあ、楓先輩の事、1人の女の子として真剣に考えてあげてね』 カノンから言われた言葉を思い出した。 俺は楓とどうなりたいんだろう。 1人の女性として見た時、楓はすごく魅力のある女性だ。 「あ……あくあ君、そんなに見つめられると恥ずかしいんだけど……」 照れた楓を見て可愛いと思った。 「楓、隣に座っていい?」 「う、うん」 俺は楓の隣に席を移る。 「夜景……見ないの?」 「ああ」 俺は楓の手の上から自分の手を重ねる。 言葉はいらない。この気持ちを確かめていいかなと目で合図を送った。 観覧車が頂上に辿り着く前に、俺は楓にキスをする。 「楓……」 唇を離すと楓はそのままの状態で固まってた。 大丈夫かな? 心配した俺がもう一度声をかけると、楓は息を吹き返す。 「ご、ごめん。キスに慣れてないから緊張して、呼吸止めちゃってた……」 「はは、ははは! ごめん。楓。ごめん本当に。でも、面白すぎるでしょ。それ」 「うう……だって、だって……んっ」 俺は今がチャンスだと思い、もう一度軽くキスをした。 「それなら、緊張しなくなるまでやってみる?」 「あわあわあわ」 俺は楓の腰に手を回して抱き寄せる。 こんな華奢な体のどこにあんなパワーがあるんだろう。 腕だって細いし……。 おっと、流石に触りすぎちゃったかな。 「観覧車、楽しかったな」 「はひ……」 俺は楓の手を引いて公園内のベンチに座ると、さっきまで自分達が乗っていた観覧車を見上げる。 「俺、楓といるとすごく楽しいんだよね。話してても面白いし、君といると明るくなれるんだ」 「う、うん」 俺は楓の方へと視線を向ける。 「あと、意外と楓の顔を見ると落ち着くっていうか。楓の笑顔を見るとホッとできるんだよね。だから……俺の隣でずっと笑っててくれませんか? その代わり、俺がずっと楓を笑わせてみせるからさ」 「は、はい!」 顔を真っ赤にした楓は俺の告白に即答してくれた。 俺は繋いだ楓の手が震えてる事に気がつく。 もしかしたら、まだ緊張しているのかもしれない。 「ほら、楓、よく見て」 俺は楓の緊張を解くために、水族館で見たタマカイのモノマネをした。 「ふふっ、あはははは。ちょっと、待って、こういう時にそれは反則だって!」 「さっき言ったろ。俺は楓の笑顔が好きだから、俺の隣に居てくれるならずっと笑わせてあげるって」 俺の言葉に楓の顔が爆発した。 いや、正確にいうと爆発したわけじゃないけど、頭からポンっと煙がもくもくっと出た感じがする。 「そ、それってもうプロポーズじゃ……」 「あ……うん。言われてみたら確かにプロポーズの言葉っぽい気がする」 「あわわわわわわわわわ」 結婚か。俺と楓が結婚したら多分一緒に暮らすと思う。 そうなったらカノンはきっと喜ぶだろうな。 俺も楓がいたら毎日の食卓や家族の時間が楽しくなると思った。 「楓はどっちがいい? 俺はもう結婚してもいいと思ってる」 「嘘でしょ。いくらなんでも展開が早すぎる……。これが剣崎のスピードか……」 楓がぶつぶつと呟く。どうした? 「えっと、結婚できるならしたいけど、こっちにも準備があるというかなんというか……」 「うん。俺も先に琴乃と結婚しなきゃいけないしね。婚姻届を出して、結婚式をして、一緒に暮らして……現実的な話をするとそれからになると思う。楓と俺は一応有名人だから、テレビで記者会見しないと行けないだろうしね」 アイドルとアナウンサーの結婚式ってどうなるんだろ。 もしかしてカノンの時みたいに中継とかするのかな? 「だから琴乃との結婚が終わった後に、もう一回ちゃんとプロポーズするよ。だからそれまでに楓も考えといて、それまでは結婚前提の恋人ってことでどうかな?」 「わ、わかった」 俺と楓はベンチでもう少しだけ話すと、バイクを停めてある駐輪所に向かう。 あとは帰るだけだけど、どうしようかな。流石に今日、手を出すのは気が早いか。 俺も疲れてないわけじゃないし、楓だってきっと疲れてるだろうしな。 そんな事を考えていると、コートの袖を楓にくいくいされた。 「このまま帰る? そ、それとも……」 「ホテル、行こっか」 俺は楓の気持ちを察して、先に答えを返す。 「う、うん……」 俺は楓をバイクの後ろに乗せるとホテルに向かって走り出した。 川沿いにある政府が経営してる非対面のエッチ専用ホテル。いわゆる国営のラブホテルである。 ここなら誰にも見られる事もない。俺はホテルの駐輪所にバイクを停車させると、入り口のパネルでボタンを押して部屋に入る。 「ごめん。高級ホテルか、楓の家の方が良かった?」 「う、ううん。普通のホテルだと顔見られるし、私の自宅に帰るまでなんて待てないよ」 俺は上着を脱ぐと楓にキスをした。 自分と同じように、楓もすでにそういう気持ちになっていると察したからである。 「悪い。3日してないから溜まってて余裕ないかも」 俺は自分の服を脱ぎ捨てると、楓の服を脱がしてベッドに押し倒した。 「ンンッ」 俺は指先を唾で濡らすと、楓の大事なところを少しだけなぞる。 楓も興奮しているのか、表面がもうすでにヌルヌルしていた。 入り口をほんの少しだけ弄って挿入できる事を確認した俺は、下着を脱いで自らのものを解放する。 「でっ!? こ、こんなの国宝級どころか世界遺産、いや、人類の宝クラスじゃん……」 ん? 何か言った? 俺の気のせいかな? 「楓、できる限り優しくするから力抜いて」 俺は楓の中にゆっくりと侵入していく。 楓の膣中はすごく締まりが強くて一瞬で持っていかれそうになった。 「あっ……んっ」 少し擦っただけで持っていかれそうになる。 楓の膣は狭いとかそういうんじゃなくて、膣がよく鍛えられているんだと思う。 もしかして膣トレとかしてるのだろうか。 「ごめん。ちょっと激しくするよ」 俺は楓の体を徐々に激しく揺さぶる。 形のいいおっぱいが俺の目の前で上下に揺れた。 「んんっ」 俺は楓のおっぱいを片手で揉みしだく。 張りがあって手のひらに収まるちょうどいいサイズだ。 「ごめん。私のあんまり大きくなくって……」 「なんで? 楓のおっぱい、すごく綺麗だよ」 楓のおっぱいは美乳だ。触り心地もいいし、手のひらで自由にできるサイズがちょうどいい。 それに楓は腰もくびれてるし、体だって華奢だし、お尻も引き締まってて小さいし、身長は少し低めだけどほんとスタイルいいと思う。 「楓の体、すごく綺麗だからもっと自信持っていいよ」 「ふぁ」 俺は楓の耳元でそう囁きながら小さなピンク色の乳首を指先でいじった。 その度に楓は身体を仰反らせて、快楽に身を任せる。 正直な話、俺もそろそろ我慢ができなかった。 「楓、中に出すよ」 「あっ、あっ」 俺は楓と舌を絡ませるようにしてキスをすると、腰に手を回して楓の膣奥を激しく突いた。 「んんっ、いっく。だめだめだめ! それ以上されたら……ああっ! イクっ!」 ドクン……ドクン……俺のちんこが激しく脈打つ。 3日間溜めていたドロドロのザーメンが、楓の1番大事なところにビュルビュルと吐き出されていった。 「はぁ……はぁ……ごめん。もう一回していい?」 「はぁはぁ……うん。私もさっきのもう一回シテ欲しいな」 ここから先の事に言葉は要らなかった。 俺は楓を抱き上げると、立ったままの状態で楓の体を激しく揺さぶる。 「あっ、あっ、これ好き。もっと激しく……んんっ、イっくぅ……」 パンっ、パンっ、パンっと、肉を打ち付けるような下品な音が部屋の中に響く。 俺は楓の膣肉を掻き回すように激しくピストンした。 それに負けじと楓も膣圧を強めると、うねった膣肉を俺のちんこに絡みつかせて力強く締め上げてくる。 「あーっ、だめ。これ、気持ちいっーーーあっ、イクッ! イクッ! イックゥ……!」 本日2度目の射精、俺は楓の子宮を突き上げ叩きつけるように射精した。 俺は楓の体を少しだけ揺さぶり、完全に射精し切ると、彼女の体をベッドに寝かせる。 「はぁ……はぁ……んっ」 もちろんこれだけで終わるわけがない。 俺はうつ伏せになった楓に覆い被さると、細い腰を持ち上げ後ろから挿入した。 「あっ、あっ、だめだめだめ、この体勢、頭おかしくなっちゃうかも、ンンンンン!」 俺は楓の耳元で、ほら、しっかりと腰を浮かせてと囁く。 はっきり言って、動物の交尾のようなセックスだった。 「イクッ! イクッ! だめ、こんなの絶対に無理、ああああああっ!」 3回目の射精は完全に楓を孕ませるための射精だった。 男としての本能が目の前の女を孕ませたいと囁く。 俺は楓の手を掴むとこちらに顔を向けさせてキスをする。 「待って、待って、何、この体勢!? んっ」 俺は壁に手をついた楓の足を自分の肩にかけると、そのままの状態で激しく揺さぶった。 俺は楓の胸に手を回すと、揉みしだきながらピストンを繰り返す。 もうここまできたら、お互いの体力が続く限り貪り合いたいと思った。 「あーっ、だめっ、だめっ、これ以上は、ああああああああああっ!」 4度目の絶頂、俺は楓の中に射精する。 ここまで抜かずの4発目、せっかくだからもう1回くらい……なんて思ってたらいつの間にか夜が明けていた。 「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ……」 「も、もう、無理ぃぃぃ……」 いや、楓、普通にすごいわ。 ここにきて結やペゴニアさんとは別のベクトルで驚いた。 俺とこんなアグレッシブなセックスで最後まで体力が持つのは楓くらいじゃないかな。 お互い疲れてるし、楓なんて初めてなのに……はっきり言って、10から先は何度射精したか数えてすらいない。 「ご、ごめん、腰が抜けて立てないかも」 「いや、こっちこそごめん。楓は初めてなのに、ずっとついてきてくれるから初めて本気出しちゃった」 俺は楓を抱き上げて浴室に行くと身体を洗ってあげる。 これは付き合ってくれた彼女に対するマナーみたいなものだ。 「楓、やっぱ結婚しよ」 「ふぇ!?」 「ピル飲めば間に合うだろうけど、あれだけ生で中出ししたら流石にもう責任取らなきゃ男としてだめな気がする。ぶっちゃけもう途中から完全に孕ませるつもりで射精してたし……」 「あうあうあう」 「というわけで、このまま家に帰ろうか。カノンに説明しないと」 善は急げというし、そうしよう。 俺は浴室から出ると、楓の身体を綺麗に拭いて、髪を乾かせて、服を着せて、タクシーを呼んだ。 流石にバイクの後ろに乗せるのは可哀想だしな。俺はバイクを運転して、タクシーの運転手さんについてくるようにお願いする。 そうして俺は楓と一緒にカノンの待っている自宅へと帰った。 ************************************************ 森川さんのターンです。 すみません、最後加筆してたら遅れました。 新しいアンケート置いときます。 https://customform.jp/form/input/153873 あくあとえみりの夏祭りバイト話を番外編に投稿しています。 番外編を一部挿絵付きで公開してます。 https://novel18.syosetu.com/n5397ih/ 作者のtwitterアカウントです。更新が遅れた時はこちらで連絡します。 https://mobile.twitter.com/yuuritohoney https://mobile.twitter.com/yuuritosub 上が本垢、下がサブ垢です。 あくあとコラボして欲しいキャラや、ノクターン回についてのアンケートやってます。 よろしければどうぞ。 https://customform.jp/form/input/140130 wikiです。有志の皆様、ありがとうございます。 https://wikiwiki.jp/yuuritohoney/ クリスマス用の短編、ムーンライトでとあ注意。 https://novel18.syosetu.com/n5480hz/ 雪白えみり、みんな私の事が好きになーれ! 「はぁ、疲れた……」 BERYLの全国ツアーから約1週間後、デュエットオーディションの本戦が開催された。 歌はそれなりに自信があったから受けてみたけど、やっぱり本戦に出てくる人はみんなうまかったなぁ。 特にエリーカ・ヴァーミリオンさん。世界的なソプラノ歌手が相手とか幾ら何でも分が悪すぎる。 どれくらいやばかったというと、観客の皆さんは勿論のこと、参加者や審査員ですらドン引きするほど歌がうまかった。美洲おばちゃんやインコさんあたりは早々に諦めてたしな……。 そんな状況を見て、あくあ様はすかさず全員に向けてこう言った。 『歌唱力、テクニックや声量で言えばヴァーミリオンさんは一つ抜けています。でも、歌はそれだけじゃないんですよね。曲や俺の歌声との相性、ハーモニーは技量だけでは補えるものではありません。本戦に残っている人達は、ある程度のラインを超えた上手い人ばかりなので、技量だけではなく誰が曲や俺に合うかも考えるべきではないでしょうか?』 その結果、最終予選はヴァーミリオンさん、カタリーニさん、そして私による三つ巴の戦いになった。 マジかって思ったけど、選ばれた以上はやるっきゃない! 私は全力を出した。出した結果、何故かデュエットの権利を掴み取ってしまう……。え? 本当に私でいいの? くじ運が悪くて3番目にくじを引いたにも拘らず、観客の人たちは私とあくあ様のデュエットにその日、最も1番長いスタンディングオベーションを送ってくれた。 「芸能界かぁ……」 私は天鳥社長から渡されたベリルの名刺に視線を落とす。 デュエットは限定なので、ベリルじゃなくても事務所はどこに入ってもいいと言われたけど、実はもう小雛ゆかりパイセンから越プロにこいって言われてるんだよね。そこだけには絶対に行きたくないけど、かといってベリルに入るのもなあ。 あくあ様やへっぽこカノンの側に居れるのはいいけど、仕事中ずっと淑女モードでいなきゃいけないのはそれはそれで疲れそう。冗談でもカノンにおっぱい揉ませてくれよ。ぐへへとか、今日のパンツは何色でつか? なんて軽い気持ちで挨拶できないじゃねーか。 「そこの超綺麗なお姉さん、アイドルに興味はないですか?」 ん? あ……しまった。 いつもはスカウトなんて無視するのに、油断していたせいで声をかけてきたスカウトの人と目が合ってしまう。 「今なら即日デビュー! だから、ね、ちょっとだけでいいから私の話を聞いてくださいいいいい」 あ、これやばい事務所だ。 私は笑顔で誤魔化した後に目を逸らして、何もなかったかのように歩き出そうとする。 でも、声をかけてきたスカウトのお姉さんが私の身体に必死にしがみつく。ちょっと、警察呼びますよ!? 「お願いしますお願いします。所属アイドルが全員居なくなって、困ってるんです!!」 「はぁ!?」 なんでそんな事になったんだ。 仕方ない。せめて話だけでも聞いてやるかと思い、私はスカウトのお姉さんと一緒に近くの茶店に入る。 「実は私、こういう者です」 スカウトのお姉さんから名刺を受け取る。 ベリルエンタープライズ 代表取締役社長 |黒夜天倖子《こくあんてんさちこ》 パチモンみたいな名前の会社キター! うわー、この会社、よく聖あくあ教の制裁対象にならなかったなと思う。 え? ベリルより先に作ってた!? 嘘だろ……。 って、この人、スカウトさんかと思ったら社長さんだったのか。 「どうか私の事は気軽にさっちゃんと呼んでください」 「あ、はい。私はただのえみりです」 しかも黒に天、半分身内みたいなもんじゃねーか。 おまけに黒だと黒蝶の直系に近い。揚羽ねーちゃんはうちと違ってしっかりしてるから、もしかしたら知ってるかもしれないな。 「ところで所属アイドルが全員いなくなったってどういう事?」 「えっと、うちの会社はまだ小さくて……というか社員は私1人の個人事務所で、所属アイドルもまだ5人組のグループしかいません」 さっちゃんはバッグから取り出した販促用のポスターを見せる。 なになに? ストロベリープリンセス? ふーん、こんなアイドルがいるんだ。 さっちゃんの話によると3年くらい前からコツコツと演ってきて、今は地下アイドル界ではそこそこの知名度を誇り、一応イベントに呼ばれるくらいになったらしい。 念の為に嗜みにストロベリープリンセスって知ってる聞いたら、秒で知ってると返ってきた。 さすがだよ嗜み。お前、ほんとにアイドルならなんでも知ってるのな。さすがはアイドル白銀あくあに関して全てを詳細に記載している個人サイトの管理人をやってるだけの事はあるよ。 「実は3日前に方向性の違いで喧嘩した2人が辞めまして……」 あー、よくある奴だ。 音楽性か? それとも性格の不一致か? 「アクトアか、トアクアかで揉めまして」 「そっちかよ!」 思わず突っ込んじゃったじゃないか! 別にアクトアだろうが、トアクアだろうが、どっちでもいいだろ!! しょうもない事で対立するな!! どっちもあくあ様で、どっちもとあちゃんだ!! 「その翌日、うちのエースが急にアイドル辞めて就職するって……」 あー、あるある。 急に将来が不安になって、現実を直視したんだろ? その日暮らし、宵越しの金は持たない私には無関係な話だけどな……ははは……。 「安定した職業についてあくあ様に貢ぎたいって、実はもう就職先も決めてきてて……」 「いいんじゃないか。お金は大事だからな」 アイドルも千差万別だ。 その中であくあ様やアヤナちゃんみたいに成功してる人は一握りしかいない。 男性のあくあ様ならまだしも、女性アイドルはアヤナちゃんや加藤イリアさんみたいなトップオブトップだったとしても、いつかは出れなくなる時がくる。それがアイドルの悲しくも難しい現実だ。 「ほら、聖女堂って知ってます? あそこに就職するみたいなんですよ」 「ぶふぅ!」 ゴホッ、ゴホッ、思わず飲んでたコーヒーを吹き出すところだった。 うちの……じゃなくて、聖あくあ教のフロント企業じゃねーか!! くっ! 良心が、私の中に残っている良心が痛む! 私が直接やった事じゃないのに、聖あくあ教が絡んでるとものすごく申し訳ない気持ちになる。 「そして昨日の夜、キャプテンが過労で倒れました。今は病院のベッドの上で点滴打ってます」 うわあああああ。 絶対に無理したんだろうな。それを想像すると急に胃が痛くなってくる。 いや、これは空きっ腹にコーヒーを飲んだからカフェインで胃が痛いだけか? 「さらに追い打ちをかけるように、今朝、私の机の上にこれが置かれていました」 何!? まだ何かあるの!? さっちゃんが見せてくれたメモ書きを手に取ってじっくり見ると、田舎に帰りますと一言書かれていた。 あー、残った1人も耐えられなくなって逃げ出してしまったのか……。 「それなのにどうしましょう? あと1時間後にライブがあるんです!!」 「はぁ!?」 なんでそんな事になってるんだ!? 「実は社運をかけてアイドルの合同ライブに出演する事にしていたんです」 私はさっちゃんから手渡されたチラシに目を通す。 ライブ会場の場所は……ここからそう遠くないな。 「会社に残ったお金を全て注ぎ込み、何もかもをこの日のために準備してきました。これで参加できなきゃ、また別に補償金が必要なんですけどそれは別にいいんです。私が社長として至らなかっただけですから……」 さっちゃんは自嘲気味に笑った後に真剣な顔を見せる 「でも、ここで穴を開けちゃうと、他のアイドルさんに迷惑をかけちゃうんです。それに頑張って衣装を作ってくれた人や、何度もリテイク出したのに完成してくれた作曲の人に申し訳ないし、もしかしたらファンの人だって来るかもしれない。そう考えると居ても立っても居られなくなって……とはいえ、こうやってえみりさんとお話できたおかげで少し冷静になれました」 さっちゃんはチラシやポスターをバッグの中に片付けると、伝票を持って席から立ち上がろうとする。 ど、どうした!? まさか早まった事をしようとなんて思ってないよな!? 「えみりさんだって、こんな事を突然言われても迷惑なだけですよね。私、今から皆さんに謝りに行ってきます。私なんかの話を真剣に聞いてくれてありがとうございました!!」 こういう時、あくあ様なら助けるんだろうな。 しゃーない。聖あくあ教も絡んでみたいだし、私に何かができるとも思えないけどやるだけやってみるか。 姐さんからも飼い主ならペットの責任は持てって言われたしな。 「わかった。やるよ」 「えっ!?」 「私でいいなら手を貸すよ」 「ほっ、本当にいいんですか!?」 さっちゃんの言葉に私はこくんと頷く。 女に二言はねぇ。やると決めたらやるだけだ。 ここまで話を聞いて彼女を見捨てたら私の夜の|日課《オナニー》が捗らなそうだし、これは回り回って自分のためでもある。 「ただし一つだけ条件がある」 「な、なんでしょう。ちなみにお金ならありません」 心配するな。金なら私もない!! 私がさっちゃんに出した条件は目元を隠す物の使用だ。 デュエットが決まってるあくあ様やベリルに迷惑はかけられない。 だからなんとしても正体だけはバレないように隠さなきゃと思った。 「わかりました。それは私の方でどうにかします! ありがとう。本当にありがとう!!」 さっちゃんと喫茶店を出てライブハウスへと向かう。 帽子とマスクとサングラスで顔全体を隠した私は、ライブハウスの従業員トイレを貸してもらってアイドルの衣装に着替える。 「えっと、他のグループのスタイリストさんから、半面の猫面を借りてきました!」 おお! ナイスださっちゃん!! これなら口元が隠れてないから歌えるし、目元とかは隠れてるから顔がバレないぞ! それにこの半面なら、巫女服っぽいこのアイドル衣装にもよく合ってる。 仮面を装着した私は、さっちゃんと2人でトイレを出て控え室に向かう。 「曲はこれです」 私は控え室の中で、さっちゃんに手渡されたイヤフォンを装着する。 なるほど……で、歌詞は? 「ここまでしかできてません!」 「はぁ!?」 手渡されたノートを見ると、書きかけどころか最初の一行しか書かれてなかった。 嘘だろ……。これでどうしろって言うんだ。 えっ? もしかして私が歌詞を考えるの!? 「実はうちのグループ、歌詞はメンバーの子が書いてたんだけど、今朝いなくなっちゃったんだよね。で、今、残されたノートを初めて見たらこれでした……」 うおおおおい! これ完全に詰んだってぇ!! 「ストロベリー・プリンセスの皆さん。そろそろ出番です!」 嘘……だろ……? え? 早くない? って、よく見たら時計壊れてるじゃねーか! おわた。もう完全におわた。歌詞が一行しかないのに、どうしろって言うんだよ!! 私は舞台袖に行くと、前のグループが終わるまでの間ギリギリまで曲を聴き込む。 こうなったらもう行くっきゃねぇ! 人生出たとこ勝負、それが私、雪白えみりだ!! 『次はストロベリー・プリンセスのみなさんです!!』 私はさっちゃんに行ってきますと声をかけると、ステージに出る。 うおおおおおお、いつもベリルが演ってる会場よりかは全然小さいけど、それでも多数のアイドルグループが参加する事もあってライブハウスの中には500人くらいの人が居た。 しかもよく見ると、みんな他の出演者達の応援Tシャツを着てる。 もちろん会場にストロベリー・プリンセスのファンなんて誰1人もいない。 良く見ると帰ろうとしてる人達もいるし、自分の応援するアーティストが出る前にトイレに行こうとしてる人たちもいる。 超アウェーじゃねぇか。ま……最初から失うもんなんてなんもねー私には関係ねぇけどな!! 「ねぇ、あれってさ、例のアレだよね?」 「皆さんってどういうこと? 1人しかいないじゃん」 「あんた、知らないの? 今朝、掲示板で全員が脱退したってリークされてお祭りになってたグループだよ」 「それ、まじ!?」 「うわー……1人の子、可哀想」 「トイレいこっかなー」 「おつかれー、またなー」 「ファンが誰も来てないとか私なら耐えられないわ」 「しゃーないって、ファンの人だって来るとは思ってないじゃん」 「そうそう掲示板でもキャンセルするんじゃないかって言われてたしね」 「おまけにあの子、ストロベリープリンセスのメンバーじゃなくない?」 「同情するわー」 おい! 同情するくらいなら金をくれ! じゃなくって、拍手くらいくれよ!! くっそー、なんか知らんけど燃えてきたぞ。なるほど、これがあくあ様の気持ちか。こうなったら、ここにいる全員に拍手させてやる。 他のアイドルグループのファンだかなんだか知らないけどな、終わった頃にはここにいる全員を私のファンにしてやるよ!! 『ストロベリー・プリンセスの白苺小猫です。私のデビュー曲を聴いてください!』 腹に力を入れろ! 歯を食いしばれ! 後ろは振り返らない! 俯くな! ただ、前だけを見ろ!! イントロと同時に私は、小雛パイセンの地団駄ばりに右足を力強くステージに叩きつけた。 証明しろ。目の前でホゲった顔をしてる奴らに、見せつけるんだ。目の前で歌ってるのが誰かって事を! 『世間を騒がす私はIDOL。 嘘で塗り固めたMY SELF。 秘密を暴いてSCANDAL。 本当の私はダメなただの女の子』 書きかけの歌詞は最初の一行で途切れていた。 2行目の歌詞からは完全に私のアドリブ。それでもこっから先は無理矢理にでも繋いでいくしかない!! 『その日暮らしで明日のご飯もない。 やりたい事だって夢もない。 毎日が遊んでだらけてるだけの日々。 将来の事、ちゃんと考えてる? 今が楽しければ、それでいいよね。 耳が痛い事には聴いてないフリをするの』 なんだよその日暮らしで明日のご飯もないって! これのどこかがアイドルソングだっていうんだ。 というか全部、私の事じゃねぇか!! 『これでも外では真面目なの。 誰もが私の聖女のような顔に騙されてる。 ねぇ、今日の私はどっちの私? 君は本当の私に気がついてるのかな。 それとも気がついてないのかな』 うおおおおおおおおお! いけてるぞ私! イケイケ私、オセオセ私! ドーマン! セーマン! あくあ様、力を貸して! 『こんな私の事を好きになってくれる人なんているのかな? |淑女《うそ》の私と|聖女《うそ》の私。 誰も真実の私を知らない。 この仮面の中を覗いてほしい』 サビがくる!? こうなったらもう勢いだけで押し切るしかない!! 客席も盛り上がってるっぽいし、なんとかなるよな!? こういう時はパワーで突っ走れって楓パイセンのありがたくない言葉を信じる!! 『ねぇ、誰か本当の私を見て。 最強で最狂、最凶の最胸、この世界に私の代わりなどいない。 |星天《白銀あくあ》も|月夜《月街アヤナ》も|太陽《雪白えみり》の敵じゃない。 世界が私を中心に回っている。 |運命《白銀カノン》すらも|力《森川楓》と|頭脳《桐花琴乃》でねじ伏せていく。 私の言葉に嘘なんてない。 全てが私、これが真実なの。 だから早く気がついて。 たった1人の私のヒーロー』 やべぇ、もう少しでいろんなところに喧嘩を売るところだったぜ。 なんとか当て字で誤魔化したけど、どうか誰にもバレませんよーに! サーセン! 『白馬の王子様にさらわれるようなお姫様でもない。 黒鳥の魔王様に手を差し伸べられた魔女でもない。 完全無欠の騎士様に恋焦がれている皇女でもない。 男の子に興味がないなんて言ってる聖女でもない。 本当の私はただの女の子 みんなと同じただの夢見る少女なの。 完璧じゃない私だから、君が完璧じゃなくてもいいの。 どんな貴方でもこの愛で包み込んでみせる。 だからどんな私でもその愛で受け止めて。 それって私のワガママかな?』 ぐわあああああああああああああ! この口が、勝手に喋るこの口が悪いんですぅううう! どうかどこぞの国のお姫様とか魔女さんとか皇女さんが見てませんよーに!! 『奉られるような聖女じゃない。 最低で最悪、最弱の最上、それでも私が最後尾のヒロイン。 弱点だらけのへっぽこだけど、それが私なの。 そんな自分を私は愛してる。 だから君が弱くても愛せる。 ねぇ、私の前だけで|素顔《よわさ》を見せてヒーロー。 その時は私も|仮面《メカクシ》を外すから。 ヒロインじゃない本当の私を見てくれる?』 2番のサビが終わる。ここまできたらあと少しだ!! なんかもう色々やばい感じがするけど、雪白えみりはそんな事を気にしない! 後ろは振り返らないし、過ぎ去った事も悔やまない。 いくぞおおおおおおおおおおおおおおおおお! 『楓の木を隠すなら森の中。 バレバレだけどね。 紫色の桐一花? 桐一葉? ああ、もうわからない。 川に流れる|花音《カノン》と琴の旋律が聞こえる。 誰よりも輝いてる|白銀《プラチナ》の|雫《あくあ》。 |星々《スターズ》の光すらも霞むほどの眩さと。 |世界《ステイツ》を焦がすほどの熱に。 私の|雪白《スノーホワイト》が溶けていく』 わけわかんねぇ。もう歌詞でもなんでもないけど、なんとか歌ってる感じで誤魔化した。 そうやって私はいつだってその場しのぎの嘘でやってきた。 だって本当の私は……。 『本当は怖がりなの。 誰よりも臆病者なの。 それでも誰かのためなら立ち上がれる。 それが私なの』 瞬間、全てが重なった気がした。 目の前に広がる観客席、私の周りがスローに見える。 まるで剣崎になったみたいにこの小さな劇場の中で私の世界だけが加速していく。 このステージも観客席も、全てを支配してるような完全無欠感。 いける! そう確信した。 『嘘で塗り固めた私の密かな願い。 私の周りの人が幸せならそれだけでいいのにな。 この現実は私には重たすぎるよ。 だって本当の私はただの女の子。 好きな人に告白もできない臆病者なの。 いつか素直に好きだって言えたらいいのにな。 でも本当の私は普通の女の子。 きっと貴方の前じゃ足が竦んじゃうの。 だから君から好きって言ってもらいたいな』 この小さな劇場にいる全員を連れていく。 他のグループのファンだろうが、スタッフだろうが、他の事務所のマネージャーだろうが、アイドルだろうが関係ない。私がみんなをこの世界に招待する。 さぁ、行け、私! 泣いても笑ってもこれで最後だ!! 『ねぇ、本当の私はここにいるよ。 ほら、私の気持ちに気がついて。 もう、ここまで頑張ったんだよ? でも、そんな鈍感な君が大好きいいいぃぃぃぃぃ!』 やってやったぜ!! 完璧だ。もう歌がどうとかダンスがどうとか、歌詞がどうとかなんて関係ねぇ。 最後までやり切った自分を褒めてやりたい。 「はぁ……はぁ……」 何も聞こえない。 音のない世界に私の呼吸音だけが響く。 次の瞬間、時計の針が動き出したように世界が爆発した。 「うわあああああああああああああああああ!」 「最高だった!!」 「やべぇ。やべぇ。やべぇ!! なんか知らんけどすごかった!!」 「なんかとんでもない瞬間を見た気がする」 「いつだって伝説は小さなステージから始まる!」 「わりぃ。今日で推しのグループ変えるわ」 「このライブハウスをやってて良かった……。人生に何度かしかないその瞬間に出会えた気がする」 「小猫ちゃーーーーーーーん!」 「こんなの全員が恋しちゃうでしょ」 「私アイドル辞めるわ。だって、本物に出逢っちゃったんだもん」 「マネージャー、私……やるよ。今までだって本気だけど、本気を超えなきゃこの人に勝てない」 「白苺ちゃん最強! 白苺ちゃん最強! 白苺ちゃん最強!」 「さっき撮った動画、後で掲示板にあげよ」 「eau de Cologne、フェアリス、BERYL、そしてストロベリー・プリンセス! アイドル戦国時代の幕開けだ!!」 「どうしよう。身体がずっと震えてるんだけど……」 「これが後の白銀あくあ最強のライバル誕生の瞬間だった。なーんちゃって、流石にそんなわけないよね」 やべぇええええええええ。 調子に乗りすぎて頑張りすぎた。 「アンコール! アンコール!」 「アンコール! アンコール!」 「アンコール! アンコール!」 「アンコール! アンコール!」 「アンコール! アンコール!」 「アンコール! アンコール!」 「アンコール! アンコール!」 「アンコール! アンコール!」 「アンコール! アンコール!」 「アンコール! アンコール!」 気がつけばスタッフも他のアイドルもそのマネージャーも、何故かライブハウスに居た全員が観客席に居た。 いやいや全員に拍手させてやるとは言ったけど、私もここまでは想定してないからな! 「アンコール! アンコール!」 「アンコール! アンコール!」 「アンコール! アンコール!」 「アンコール! アンコール!」 「アンコール! アンコール!」 「アンコール! アンコール!」 「アンコール! アンコール!」 「アンコール! アンコール!」 「アンコール! アンコール!」 「アンコール! アンコール!」 よし……逃げよう! アンコールなんて言われたって、他の曲なんて何もない。それどころかさっき歌った歌詞だって覚えてない。 私は観客席に一礼すると、全力疾走で舞台袖の階段を飛び降りた。 「あ」 「ずらかるぞ!」 私はさっちゃんの腕を掴むと、全力疾走でそこから逃げ出した。 なんかとんでもない事をやらかした気がするけど、ま、まぁ、大丈夫だろ。 聖女の時みたいなのはミラクルだ。うんうん、たった一曲歌ったくらいで何かあるわけないよな。 「はぁ……はぁ……疲れた……」 公園のトイレで着替えた私は、給水機で喉を潤してベンチに座る。 はー、やっぱ公園は最高だぜ、こんな美味しい水が飲み放題だもんな。 「えみりさん……。さっき、すごかったです!!」 あ……そういえば、さっちゃんを連れてきてしまっていたんだった。 私は衣装が入った袋をさっちゃんに返す。 「それじゃあ私はこれで!」 「待ってください。観客の人達の前であんなパフォーマンスを魅せておいて、これで終わりじゃないですよね!?」 い、いやぁ、私にも色々と都合があるし……。 「ほら! もうSNSでもこんなに拡散されちゃってるんですよ!!」 「はぁ!?」 誰だこんな事をしやがったのは!! 始まりの616@推しはあくあ様と小猫ちゃん! 今日すごいアイドル見つけちゃった! みんなも応援してね!! お前、ふざけんな!! 同じ白銀あくあスレの掲示板民じゃねーか!! 乙女の嗜み@全国ツアー応援中!! これはすごい新人が出てきましたね。 歌詞やキャラクターの2面性とミステリアスな雰囲気がすごくいいです。 なんか今年はアイドル界に革命が起こりそうな予感! 要チェックですね!! 拡散してるやつも私の知り合いじゃねーか!! というか、お前だけは気がつけよーーーーー!! さっきまで審査員席で私の歌声を聴いてただろーーー! 次の曲を作るなら、ポンポンポンなみって曲にするぞ!! 92姐さん@次は三重県!! 最近、アイドル業界が活発ですね。 どこの事務所もアイドル部門に力を入れようとしてるみたいです。 ちなみにベリルエンタープライズさんはベリルエンターテイメントより先にできているので、皆さんはやまらないでくださいね。 姐さん、気を遣ってくれるのは嬉しいけど、そこじゃないんだよなぁ。 そこよりも、もっと先に気がついてほしいところがあるんだよね。 ほら、その声に聞き覚えとかないですか? 森川楓@消えてた有給が帰ってきた!! あれ? なんかこの声聞いた事がある気がする……。 楓パイセン嘘だろ!? それが野生の勘ってやつですか!? 森川楓@消えてた有給が帰ってきた!! あ、違う動画再生してたわ。てへぺろ! うん、やっぱりポンコツはポンコツだったわ。 期待した私がバカでした。 「あはは……」 私はベンチに座ったまま体を脱力させて真っ白になった。 な、なんでこんなに拡散されてるの……。 「えみりさーん?」 もうどうにでもなーれ! 気がついた時には、私はベリルエンターテイメントの雪白えみりとしては別に、ストロベリー・プリンセスの白苺小猫として、ベリルエンタープライズとかいう聞いたこともない事務所に所属してた。 私の人生、どーしてこうなるの! ************************************************ もはや雪白えみりはコントロール不可能。 レールを置いても、それを掴んでどっかに持っていっちゃうんだよなぁ……。 もう好きにしてください。 ※なお、えみりに恋に落ちても作者は責任を持ちません。 新しいアンケート置いときます。 https://customform.jp/form/input/153873 あくあとえみりの夏祭りバイト話を番外編に投稿しています。 番外編を一部挿絵付きで公開してます。 https://novel18.syosetu.com/n5397ih/ 作者のtwitterアカウントです。更新が遅れた時はこちらで連絡します。 https://mobile.twitter.com/yuuritohoney https://mobile.twitter.com/yuuritosub 上が本垢、下がサブ垢です。 あくあとコラボして欲しいキャラや、ノクターン回についてのアンケートやってます。 よろしければどうぞ。 https://customform.jp/form/input/140130 wikiです。有志の皆様、ありがとうございます。 https://wikiwiki.jp/yuuritohoney/ クリスマス用の短編、ムーンライトでとあ注意。 https://novel18.syosetu.com/n5480hz/ 千聖クレア、自分の性癖に目覚める。 「というわけなんだ」 「だからどういうわけでそうなったんですか!?」 え? 待って、私がおかしいのかな? 頭の中で一旦状況を整理する。 困ってた人がいたから手助けでライブに出演。 うん、そこまではいい。他の人ならないけど、えみりさんならあり得る話だ。 で、その出演したライブで何故か他のアイドルのファンを熱狂させてしまう。 あー……うん、少し飲み込むのに時間がかかったけど、メアリーでのえみりさんと、聖あくあ教でのえみりさんを見てたらありえる事なのかなと思った。 いくら絶対神白銀あくあ君の存在があるとはいえ、えみりさんは半年で信者数を数億単位にまで増加させて他国の王族や自国の1番えらい人まで信者にしてる実績がある。それなら500人くらいの人数をたった一回のライブで熱狂させてしまう事もあるのかもしれない。 なぜか知らないけど、えみりさんにはあくあ君と一緒で他人の人生を狂わせる何かがあるのだ。 「いやー、まさか、あんな事になるなんてな。ははは……」 「それ、私のセリフなんですけど……」 ベリルエンタープライズについては早い段階から認識していました。でも、普通に活動してるし、なにも問題ないからと放置してたのが不味かったのかもしれない。 調べたところストロベリー・プリンセスは5人のアイドルグループで、そのうちの3人が方向性の違いと就職で脱退し、1人が入院、残り1人がトンズラしています。その件をネットで暴露した元マネージャーのせいで、炎上というよりもどちらかというとネットでオモチャにされていました。 これがまた良くない。 あくあ君もそうだけどえみりさんも異常なまでに逆境に強いんですよね。 それこそ2人の親族である美洲様がステイツに挑戦した時も、日本人がと馬鹿にされていたと言っていました。それでも美洲様その全てを覆していったのです。 アウェーな状態はこの3人にとって舞台が整った状態と同じなのよね。期待値が低ければ低いほどに、基本スペックが高い3人は想定していたものを出してきます。でもそれだけではありません。 そもそもアイドルとは偶像、それは聖女という宗教のシンボルに通じるところがあります。 えみりさんは誰かに望まれた姿をそれ以上に体現してしまう。一言で表すならば調子に乗りやすいとでもいうのでしょうか。凡人ならば一歩後ろに引いて置きにいく、無難にやり過ごす所をえみりさんは一歩前に踏み込む。これはどんなに努力しても身につく事ではありません。ましてや才能とも違う気がします。 根っからの性格がそういう先導者……いえ、むしろ周りを巻き込んでしっちゃかめっちゃかに引っ掻きまわす煽動者気質なところがある。だからアイドルのライブパフォーマンスのような観客席を巻き込むシステムとは相性がいい。 「私だって予想外だったんだよ。一応、後で自分でも映像を見直したけど、歌詞だって曲のフレーズの長さがあってなかったり、なんか噛んでてよく聞き取れないところもあるし、ダンスだってほとんど上半身の動きで誤魔化してるし……そりゃ、練習してないんだから、とてもじゃないけどあくあ様やアヤナちゃんとかとは比べられるレベルじゃないだろ。それなのになんでみんなノリノリなんだよ!!」 うーん、それってやっぱりライブ感じゃないかな。 観客の人達からすると、ネットでオモチャにされて誰もいなくなってファンも来てない可哀想なグループ。それにも関わらず勇気を出して1人で出てきてアウェーな状況で全力のパフォーマンスを見せてくれた。その事実だけです。 アイドルにとって重要なのは、その人を応援したいかどうか。そして観客にとって重要なのは裏側じゃなくて、ステージの上で起こった事、自分が実際に見て経験した事です。例えパフォーマンスが追いついてなかったとしても、必死にやっている姿に多くの人たちが心を打たれたわけですね。 つまり応援してあげたいなと思わせた時点で、えみりさんの勝ちパターンに入ってしまった……。これも、いつものことです。あー、胃が痛い! お薬のも……。 「え? 何でそれで両方の事務所に所属する事になったんです!?」 「とりあえず越プロは小雛ゆかりパイセンが超怖いので丁寧にお断りして、これ以上は変な事にならないように普通にベリルに入ったんだよ」 「はい、それはいいと思います」 |面倒事《あくあ君》と|面倒事《えみりさん》のダブル発生源が同じ所にいる方が、私も管理しやすいですからね。 別々のところで問題を起こされると、私も核のボタンを持って右往左往しないといけません。 「で、今回の事を一応、天鳥社長に説明したんだよ」 「はい、それもいいと思います」 そうそう、相談するって事は良いことですね。 だから次からは、私にも先に相談してくださいね? 「そしたらさ、面白い事になりそうだからそっちにも所属しなさいって」 「え?」 天鳥社長? 私は精神を安定させるためにポケットの中に放り込んでいたスイッチをカチカチと押す。 これを押すとみんな素直で聞き分けのいい良い子になるんですよね。 「で、天鳥社長に言われてさっちゃん、あっちの社長さんを呼び出したら私と一緒でビビり散らかしちゃってさ」 「はい、普通はそうなるでしょうね」 「結局、天鳥社長が資金提供する代わりに、ストロベリー・プリンセスの白苺小猫としてそっちにも所属することになったんだよ」 「え? だから、何でそうなるんです?」 天鳥社長はそのパフォーマンスを見て何かに使えると思ったそうだ。 あくあ君と違って天鳥社長の社長としてのスタンスは、ベリルのオーディションからもわかる。 経営者として社員を幸せにするために重視するのは売りやすいか、売れるかどうか、つまり確定で利益が計算できるかどうかただその一点だ。 だから秘密裏に入手した採点表でも、阿古さんは最初から最後までらぴすさん、スバルさん、ラズリーさんの妹3人組を推してたし、売り出しやすいくくり様、フィーヌース殿下、ハーミー殿下の6人に高得点をつけていた事が確認されている。ライブステージのパフォーマンス重視で、祈ヒスイさんと那月紗奈元会長に最高得点をつけていたあくあ君といい、この2人は最初から最後まで採点もその選定基準もブレなかった。 ただ、実際の指導にあたっていた他の審査員4人の採点表を見ると、それぞれがオーディションメンバーの成長や伸び代、努力や練習の向き合い方などを審査基準にしていたから、それぞれの審査員とは別の基準点で採点したのかもしれないとも考えられます。 「いいでしょう。100歩譲って天鳥社長の理由は理解できるとして、えみりさんはそれでもいいんですか?」 「うん」 少し思考が逸れたけど、社長とは別に天鳥阿古さん個人のスタンスはあくあ君にとってプラスになるかどうかだ。 天鳥社長がえみりさんの仮面アイドル活動の道を残したのは、あくあ君を燃えさせてくれる可能性が一ミリでもあると感じたからでしょうか。 役者としてあくあ君を燃えさせてくれる人はたくさんいますし、覚醒した超がつくほど負けず嫌いの大女優さんがあくあ君の上に居続けようと頑張るでしょうし、そこは大丈夫でしょう。 でも……アイドルとしてあくあ君を燃えさせてくれる存在はアヤナちゃんしかいません。かろうじて映像で確認した限り、あくあ君の完全コピー、ううん、それよりも先の何かを感じさせてくれる祈ヒスイさんもいるけど、こっちはまだまだ追いついてない気がします。同様に那月紗奈会長もそこクラスに追いつくには何かが決定的に足りない気がしました。BERYLの男子達も頑張ってはくれてるんだけど……同じ男子のあくあ君と比べるレベルではありません。 そう考えるとえみりさんは基本スペック、カリスマ性、何よりも周りを熱狂させてしまう素質であくあ君に負けてないのだから、あとは練習さえすれば……って感じがします。問題は本人がやる気かどうかなんですけどね。 「白苺小猫は臨時みたいなもんだし、病院に入院してるメンバーが退院して療養が明けたら辞めるつもりだしな。それまでの仮所属みたいなもんだから」 「本当かなぁ……」 もうすでに嫌な予感がしてるけど、今から騒いだところでどうしようもない。 私は席から立ち上がると帰宅の準備をする。 「あれ? クレア、どっかいくの?」 「はい。今日は例のマッサージの日なんで」 運良くあくあ君のお年玉くじに当選した私は、今日がその権利の行使日にあたります。 「そうか……あくあ様のエロマッサージ楽しんでこいよ!」 「何でそこでエロがつくんですかもう! ふ、普通のですって」 「えっ、おっぱい揉んでもらわないの? おへその下の少し盛り上がってるところのマッサージとか」 「こ、これからマッサージしてもらうのに変な事言わないでくださいってば!!」 これ以上えみりさんの相手をしてたら変な気分になりそうだったので、私はさっさと部屋を出る。 どうして頭の中があんなにエロくて、あくあ君とも色々とあったりしたのに、何であんなにもたついてるんだろうって思う。内弁慶というかネット番長というべきか、実は誰よりも臆病で小心者、それがえみりさんなんだよね。 一緒にいる時間が長ければ長いほど、いかに虚勢を張って生きているのかがわかる。でも、それは口だけで実際の行動を見ていれば彼女自身が善意と優しさで動いているのは誰の目にも明らかだ。ちょっと、ううんだいぶえっちなのが玉に瑕だけど……。 「えっと、ここかな……?」 あくあ君に呼び出されたのは、自身が住んでるマンションのメイド居住フロアにある一室だ。 「千聖クレア様、お待ちしておりました」 「あ……ペゴニアさん。今日はお世話になります」 私はペゴニアさんに案内されて部屋の中に入る。 これは……シャワールーム付きのマッサージ室? 「あと少しで旦那様が来られると思うので、その間にシャワーでも浴びててくださいね」 「あっ、はい」 「着替えはここに置いておきますので、どうぞごゆっくり……」 「ありがとうございました」 私は服を脱いでカゴの中に入れると、シャワールームの中に入って汗を流す。 い、一応、何かあるかもしれないし入念に洗って綺麗にしとこ……。 「ふぅ……」 外にあったガウンに着替えた私はベッドに腰掛ける。 まだかなーって思ってたら、外から足音が聞こえてきた。 あっ、もしかしたら来てくれたのかな? 「失礼しまーす!」 「あっ、はーい」 マッサージ師の人が着ているような服装をしたあくあ君が部屋の中に入ってきました。 1月なのに半袖着てるから腕が丸見えでドキドキしちゃいます。 私、今からこの腕に自分の身体をまさぐられちゃうんだ。 あ……ダメ、変な事を考えたら紙パンツが湿っちゃう。 「えーと、クレアさんはどこか最近、凝ってるなとか、気になるなって場所はありますか? そこを重点的にマッサージしようかと思ってるんだけど」 「おっ」 「おっ!?」 あ……えみりさんとの会話のせいで、思わずおっぱいって言いかけました。 なんとしても誤魔化さなきゃ。うーん、うーん。おから始まる言葉でおっぱい以外の部位って何があったかな……あっ! そうだ! 「お尻」 「おしりぃ!?」 わー! 何言ってるの私!? 違う。違うの、そうじゃないんです! 「おへそとか」 「おへそぉ!?」 え? 待って、なんでおへそであくあ君は立ち上がってるんですか? おへそって大丈夫なところですよね? えっちな事とかに使っちゃう部位じゃないはずだと思って言ったんだけど、そうじゃないのかな? 「それじゃあお尻とおへそですね。任せておいてください!!」 「あ……えっと、うん。はい、お願いします……」 本当はすごく恥ずかしかったけど、あくあ君がこっそりガッツポーズするくらい喜んでたから今更ダメですなんて言えなかった……。 「それじゃあ上着を脱いでうつ伏せになってくれるかな?」 「は……はい」 あ、あれ? 良く見たらこの紙下着、透けて……る? 私は隠すように、ベッドの上にうつ伏せになった。 「少しひんやりするよ」 あっ……待って、そんな、耳に息を吹きかけられるように甘い声で囁かれたら本当に紙パンツが湿っちゃう。 あくあ君は手のひらにオイルを垂らすと、私の太ももにそっと優しく触れる。 「ひんっ」 あっ、変な声が漏れちゃった……。 だってオイルがひんやりしてるし、あ、あくあ君の触り方がなんかこう、すごくいやらしい気がします。きっと私の気のせいなんだろうけど、気のせいじゃないような……。 「あっ、クレアさん、ごめん。触り方に違和感があったりとか、嫌だなとか、不快に思ったりしたら遠慮せずに言ってね」 「あ、は、はい。大丈夫です」 あくあ君に触られて不快とか嫌だなんて思う女の子なんてきっといないよ。 むしろみんなお金を出してでも触って欲しがると思う。 「んっ」 あ、そんな太ももの内側のあたりまでマッサージするんだ。 ベッドのシーツが私のせいでシミができてないか心配になる。 「そ、それじゃあ、お尻のマッサージをするね」 「は、はい」 あっ、そんな下から持ち上げるように……んっ。 これ、まずいかも。膣の近くだから確実に反応しちゃうっ……! 「ご、ごくり、なんてお尻だ……。小さくて形も良くて、こんなに綺麗なお尻は俺が見た中でも間違いなくトップクラス。ありがとうございます。ありがとうございます」 あ、あくあ君、今、何か言ったのかな? ごめん。それどころじゃなくて、何を言ったのか全く聞き取れなかった。聞き直した方がいいのかな? 「んっ」 あくあ君にお尻の肉を揉みしだかられるたびに、体が揺れて乳首が擦れて声が漏れちゃう。 あっ、そんな、待って、親指がお尻の穴の近くに、んんんっ! 「あっ」 あと少しで、あくあ君の太くて硬い親指が私のお尻の穴に……。お尻の穴をほじくられるのって、どんな感じなんだろう? あくあ君にされる事を想像したら物凄く胸がドキドキした。 どさくさでもいいから、ほんのちょっと、先っちょだけでいいから私のお尻の穴に触れたりしてくれないかな? 「どうかした?」 「ううん、何でもないから……んっ」 もう、何でそこを聞き返しちゃうかな。 あくあ君は私のお尻をオイルでベタベタにすると、仰向けになるように言ってきた。 「は、はい」 う、うわ〜。あくあ君の塗ったオイルのおかげで誤魔化せてるけど、私の出したものでパンツがびしょ濡れになって透けている。 ご、ごめんね。こんなにくっきりと綺麗に縦筋が見えてて。セクハラどころじゃないよね。 「え、えっと、下着、着替える?」 「あ、う、うん」 私はあくあ君のお言葉に甘えてその場で下着を着替える。 あくあ君は背中を向けていたけど、鏡越しに私の事をチラチラと見ていた気がした。気のせいだよね? 着替え終わった私は、紙パンツを捨てるゴミ箱を探す。 「それは責任を以って俺が処分しとくから安心して欲しい」 「あ、はい。ありがとうございます」 私はあくあ君に汚れた紙パンツを手渡す。するとあくあ君は、剣崎並のスピードで汚れたパンツをポケットの中に突っ込んだ。わわ、そんな汚いものをポケットに入れたら中が私の出したものでベチャベチャになっちゃうよ? 「それじゃあ、次はおへそのあたりをマッサージするね」 「う、うん」 あくあ君は手のひらにドパドパとオイルを出すと、私の腰にそっと触れる。 ひゃんっ……私は何とか声を抑えて今度はお漏らしに耐えた。 でも、声と違ってどうしても抑えられないものがある。せっかく着替えたのに、また濡れちゃったらどうしよう。 「んんっ」 あくあ君が私のおへそのすぐ側を親指で刺激する。 あっ、んっ、ダメかも、これ……。部位が近いせいか、あくあ君におマンコをマッサージされているような気分になる。こんなの実質セックスじゃん。 えみりさんに、あくあ君からおまんこのマッサージしてもらえよって言われた事を思い出して顔が赤くなる。 あー、ダメダメ、あくあ君は私のために真面目にマッサージしてくれてるんだから、私がそんなえっちな事を考えたら失礼だよ。 「なんて扇情的なおへそなんだ。こんなのもうほとんどまん……じゃん」 ん? あくあ君、また何か言った? ごめんね。私、余裕なくてあんまり聞き取れなくて……。 あと、もう気がついてると思うけど、せっかく新しいのに替えさせてもらったのに新しい紙パンツも濡らしちゃった。 「はぁ……はぁ……」 ただ、マッサージをしてもらっただけなのに息が上がる。 「クレアさん、足が少しむくんでるね。ついでにここもマッサージしておくよ」 「あ、ありがとう」 あくあ君は床に跪くと、ベッドに腰掛けた私のふくらはぎを優しく揉みしだく。 一瞬だけ私の紙パンツの方に視線が向いてた気がするけど、透けてるよって言ってあげるべきかどうか悩んでるのかな? さっきから気を遣わせるばかりでごめんね。 「んんっ!」 私は歯を食いしばる。 そうじゃないと快楽で顔がアヘって、涎がこぼれ落ちそうになったからだ。 しゅごい。足のマッサージってこんな感じなんだ。 足裏のツボを押されてすごく痛いはずなのに、これまでにないほど興奮している自分がいる。 あっ、そっか……私、痛くされるのが好きなのかも。私はこの時、初めて自分の性癖に気がついてしまった。 「ごめんね。痛かった?」 「ううん。むしろもっと痛くして欲しいかも」 あああああっ! そこっ、それ、すごくいいぃぃぃぃぃ! んっ、ふぅ……あ、ダメ。足のマッサージされてるだけなのに、おマンコが簡単に甘イキしちゃった。 「あ、あくあ君」 「えっ!? あっ……何? どうかした!?」 ん? なんか焦ってた気がするけど、どうかしたのかな? 私はあくあ君の向いている視線の先へと自らの視線を落とす。 あっ、おっぱいが張っちゃって紙ブラジャーがずれちゃったんだ……。 私はもう一度、あくあ君の方へと視線を戻す。 すごく熱の籠った目をしている。もしかしたらここのもマッサージしたいのかな? 「え、えっと……む、胸の横の腋あたりをマッサージしてもらえませんか?」 紙ブラジャーを完全に外した私は片手を上まであげて、あくあ君に腋のマッサージをお願いした。 本当は胸のマッサージをお願いしようと思ったけど、恥ずかしかったんだもん。 「いいんですか!?」 「う、うん」 あくあ君は両手でガッツポーズして喜んでくれた。 私の、えみりさんとかと比べると大きくないけど、それでもいいのかな? 「それじゃあ後ろから失礼します」 「う、うん」 あ、あくあ君!? 顔、近いよ……って、あ、あれ? もしかして蒸れた私の腋の匂いを嗅いでる? ダメダメ、流石にそれは恥ずかしすぎるよ! で、でも、そんな事を指摘する勇気なんて私にはないし……ううう……。でも、気分は悪くないというか、むしろ上がってる自分がいる。 どうやら私は痛い事以外にも、恥ずかしい事をされるのも好きみたい。 「あー、これはいいですね。クレアさんの体臭と汗、石鹸の香りが混ざって控えめに言って最高としか言えません」 あくあ君? どうしたのかな? 今日はやたらとぶつぶつと呟いてるとけど……。や、やっぱり、私って臭い!? あっ……どうしよう。臭いって言われても、それはそれで良いかも……。 どうやら私は罵倒されるのも好きみたい。ううう、今日は知りたくもない自分の事に気づかされている気がする。 「んっ」 なんか段々とあくあ君の指先がおっぱいの方にずれてきてるような。 さ、触りたいのかな? 「も、もっと前の方をお願いできますか……?」 「ま、まえぇっ!? こ、こうですか」 あっ、あくあ君の指先が私のおっぱいに当たる。 「も、もうちょっと前かな〜なんて」 「もっとぉお!? こっ、こことか!?」 えっと……もうそこまで、ガッツリ揉んでるなら、その、大事なところも触って欲しいかな。 「あ、あの先っちょの方とかが凝ってるかも……?」 「先っちょ!? 先っちょって先っちょですか!?」 恥ずかしいから私は顔を真っ赤にして無言で頷いた。 あっ、あっ、あっ、あくあ君の指先が私の乳首を……んっ、どうしよう。 お乳なんて出ないはずなのに、おっぱいが頑張って出そうとしてるのがわかる。 おっぱいは張ってるし、乳首はビンビンに勃ってるし、子宮の奥がすごく切なくて辛い。 「はぁ……はぁ……んっ」 あれ? なんかお尻に硬いものが当たってるような……。 誰ですか? 私のお尻を押す悪い子は? 私は手を伸ばしてその棒切れのようなものを確認する。 「くっ、クレアさん!?」 あっ、こ、この膨らみってもしかして……。 私は気が付かないフリをしながら、あくあ君のをズボンの上からさする。 嫌がってたらアウトだけど、声がウキウキしてるから絶対に嫌じゃないよね。 「んっ」 あくあ君はもうガッツリ私に体を密着させて、おっぱいを揉みながらもう片方の手を私の紙パンツの中へと滑り込ませていく。 私の大事なところがあくあ君に触られてる……。これって、同じ事してもオッケーのサインだよね。 私はあくあ君のズボンのベルトを下ろそうとする。でもなかなかうまくいかない。 するとあくあ君が気を利かせてズボンと下着を下げてくれた。 でっ!? えー……教科書に載ってたのと全然違う。 あの保健体育の教科書ってミス? 全然、形も大きさも違うくない? 私はあくあ君のを握りしめるとゆっくりと扱き始める。 本当は、このおチンポで私の膣中もマッサージしてくれませんかって言いたかったけど、えみりさんもまだだし、くくり様も気を利かせてるし……うん。2人は私が先にしても祝福してくれそうだけど、教団がややこしい事になりそうだから、今回は我慢しよ……。 それに、あくあ君が私に欲情してくれるって分かっただけでも良かったし、今はそれだけで十分だ。 で、でも、手でゴシゴシして射精させてあげるくらいは良いよね? ゴシゴシ……ゴシゴシ……。 もっと早くした方が気持ちいいのかな? シュッ、シュッ、シュッ! 手を扱く速度を上げたらあくあ君のおチンポの先端からヌルヌルしたものが出てきた。 なんだろう、このクラクラする匂い。女の子を一瞬でダメにさせる匂いがする。 あ、何だかあくあ君の顔がとっても苦しそう。もしかしたら、もう射精しちゃうのかな? 「で、出そう?」 私がそう聞くと、あくあ君は無言で頷いた。 このままだと無駄に射精させちゃうな。 念の為に何かあったらと思って、簡易の精液保存キットは持ってきてるけど……教団幹部の私があくあ君の精液を持ってたらますます胃が痛い事になりそうだし、ここはかわいそうだけど無駄撃ちさせるしかない。 「いいよ。好きな時に好きな所に出して」 私はあくあ君のおチンポをより強く握りしめると扱くスピードをさらに上げる。 確かこうした方が気持ちいいんだよね? んっ、あくあ君の息が荒くなっていく。 「あっ……」 握りしめたあくあ君のオチンポが何度も強く脈打ってる。 ドクッ、ドクッ、って心臓の鼓動みたいな音が聞こえてくるほどの射精だった。 ああっ、私のお尻に熱いのがかけられてる。 すごい量、こんなに赤ちゃんの素を出されたら絶対に妊娠しちゃうよ。 「クレアさんっ!」 「きゃっ!」 あくあ君は私の体を前に向けると、おへそに向かっておチンポを強く押し付ける。 う、嘘!? あんなに射精したばっかりなのに、まだそんなにカチカチでビンビンなの!? 「あっ、あっ」 犯されてる。私のおへその穴が犯されちゃってるヨォ。 ダメだよあくあ君。おへそなんかと性交しても、赤ちゃんはできないよ? 「んっ」 あっ、ダメだこれ、完全にお射精する顔になっちゃってる。 いいよ。そんなに私のおへそに出したいなら、好きに出して。 ピュッ、ビュルルルッ! ドクン、ドクン……。 すごーい。男の子の射精ってあんまり出ないって教科書に書いてたけど、あくあ君のってこんなに出るんだ。 女の子に生まれてきてくれてありがとうって祝福してくれてるみたい。 女性が女性である事を全肯定してくれるような射精量と勢いだった。 「ご、ごめん」 「う、ううん。大丈夫。それよりも、もう大丈夫?」 「あー……うん。大丈夫、ほんとごめん」 「だからいいって、生理現象なんだし……ね。それよりその……シャワー借りてもいいかな?」 「あっ、うん。お、俺もちょっと自分の拭いてくる」 そう言ってあくあ君は出て行った。 私はシャワーを浴びる。正直、私もあくあ君に負けないくらい何度も何度もイッてた。 パンツはびしょびしょだし、それでもやり遂げられたのは、自分が思ったより冷静だったからだろう。 これが実際に挿入されて痛いくらいされてたら余裕なんてなかったんじゃないかな。 途中から、私がシてあげる方に回って本当に良かった。 「クレアさん……今日は本当にごめんね」 「ううん。こっちこそ、色々とありがとね」 私はあくあ君と何事もなかったかのように別れる。 こっそりとあくあ君のズボンの中に私の搾精IDを入れておいたけど、気がついてくれるかな? って考えてたら、その夜のうちに10回もカウントが回ってた。 「あー……やっぱりあの時、教団の事なんて何も考えずにシて貰えば良かったかなぁ……」 私はベッドに寝転がってスマートフォンの画面を見つめる。 すると誰かからメッセージの着信があった。 誰だろう? あくあ君かな? 送主:雪白えみり 宛先:千聖クレア様 件名:ご卒業おめでとうございます! 内容:あくあ様のおチンポ様の具合はどうでしたか? できれば使用感など、具体的なプレイを聞きたく存じます。つまり、電話かけてもいいっすかね? ぐへへ……。 うん……。 私は無表情でスマートフォンの電源を落とすと、えみりさんからメールを無視してベッドの中で眠りについた。 カノンさん、桐花さん、森川さんの3人は頑張ってください。私のためにも期待していますよ。 ************************************************ 番外編更新しました。 杉田先生とのノクターン回になります。 前のえみりの話にも挿絵を一枚だけ追加しました。 https://novel18.syosetu.com/n5397ih/ 新しいアンケート置いときます。 https://customform.jp/form/input/153873 作者のtwitterアカウントです。更新が遅れた時はこちらで連絡します。 https://mobile.twitter.com/yuuritohoney https://mobile.twitter.com/yuuritosub 上が本垢、下がサブ垢です。 あくあとコラボして欲しいキャラや、ノクターン回についてのアンケートやってます。 よろしければどうぞ。 https://customform.jp/form/input/140130 wikiです。有志の皆様、ありがとうございます。 https://wikiwiki.jp/yuuritohoney/ クリスマス用の短編、ムーンライトでとあ注意。 https://novel18.syosetu.com/n5480hz/ 小雛ゆかり、ベリルアンドベリル1月SP。 『はい! そういうわけで、ベリルアンドベリルお正月SP特大号、はっじまるよー!!』 元気なとあちゃんの掛け声を聞きながら、私は串に刺さった甘辛いスルメを齧る。 残念ながら一昨日買ったコンビニ飯がお亡くなりになっていたために、これが今日の私の晩御飯だ。 『で、今日は何やるんだっけ?』 相変わらず間の抜けた顔をしているあくぽんたんを見ながらスルメをカジカジする。 ちょっと! このスルメ硬すぎでしょ! どこのメーカーか知らないけど、私に喧嘩を売った事を後悔させてあげるわ!! これでも私、歯には自信があるのよ。だって女優は歯が命ですもの。 『今日は1月のライブツアーに向けて、このペンションで合宿をしてもらおうと思います! そういうわけで、このジャージに着替えてきてください』 『『『『はーい!』』』』 4人がジャージに着替えてきた。 ん? なんかとあちゃんのジャージ合ってなくない? ワンサイズ大きいせいかダボダボじゃん。それと黛君は普通だけど、天我君はなんでジャージの袖が全部ビリビリの切りっぱなしになってんの? スタッフは品質管理をしっかりしなさいよ! 我、ワイルドだろ? って言ってるけど、明らかにヤバいやつじゃん。 あと、この学生が着てそうなクソダサジャージ、絶対に阿古っちの趣味ね。 こんなしょうもない事で社長権限を振るうくらいなら、もっとこう他にやる事があるでしょ。 『お揃いのジャージとか最高じゃん! ちゃんとBERYLって書いてあるし、これは普通に嬉しい!!』 それに比べてこのあくぽんたん。 は? こいつ、なんでこのクソダサジャージですらかっこよく着こなそうとしてんの? あーあ、これでまた頭がポンの女どもが、あくあ様かっこい〜とか言って、あくぽんたんを甘やかすのよ。 『でも、このゼッケンみたいなネームタグがちょっと恥ずかしい!! それも苗字ならまだしも、なんでひらがなであくあなの!?』 『社長がそうしろって』 『エェッ!?』 あー、阿古っちは、そういうの好きそう。 みんな悪いけど、趣味の悪い阿古っちのセンスに付き合ってあげて。 『それで、合宿では何するんですか?』 『それについてはこれを確認してくださいだって』 とあちゃんはスタッフから受け取ったノートを開く。 この子が1番しっかりしてるからBERYLは回ってる気がするわ。 『えーと、今日から1泊2日で合宿を行います。以下のミッションをクリアしてください。だってさ』 ここで画面が切り替わると視聴者向けの説明に入った。 1日目 集合 ランニングなどの基礎トレーニング。 昼食 みんなでカレーを作りましょう。 練習 ダンス、ボイトレなど。 夕食 みんなでバーベキュー。 食後 自主練 就寝 天我くんはちゃんと寝る事! 2日目 早朝 地域のラジオ体操に参加。 起床 みんなで昨日作ったカレーの残りを食べる。 掃除 周辺のゴミ掃除。 解散 みなさん気をつけて家に帰りましょう! あくあ君はふらふらと寄り道しない事! ふーん、最後の注意書き中々わかってるじゃないって思ったけど、これは間違いなく阿古ね。 『なるほど、それじゃあまずはランニングに行こうか』 『『『おーっ!』』』 4人がランニングを始めて直ぐに地域の人と遭遇する。 『『『『おはようございまーす!』』』』 『あっ、あくあしゃま!? それにみんなも、なんでここに!? ついに天国からのお迎えが……』 ちょっと、初手から遭遇したお婆ちゃんが死にかけてるじゃない!! お年寄りが多い地域なんだったらベリルも事前に説明しておきなさいよね。 冗談じゃなくて、あくぽんたんに出会った事でこの世に未練が亡くなって、成仏するお婆ちゃんとかがいるわよ。 『そこで合宿してて、今日と明日だけしかいないんだけどお世話になります!!』 『は、はひぃ〜』 あー、これは完全に逝きかかってるわね。 まぁ、最後にいい夢が見れてよかったじゃない。成仏しなさいよ。なむなむ。 『ほら、どうしたー? みんな、声が少なくなってるぞー、いっちにー、いっちにー!』 こいつってなんでいつもこんなに元気なんだろう。 明らかに体力が有り余ってるのよね。そのくせ、私といるときは疲れた顔してダラダラするくせに! 『あっ、おはようございまーす』 あくあは少しペースを上げると、目の前でランニングしている女の子2人組の横に並んで声をかける。 『あ、ああああああくあ様』 『あくあくあくあ様!?』 女の子2人組はびっくりした様子であくあの方へと顔を向ける。 ふーん、目の前で結構な大きなものが揺れてるけど、こいつってばアイドルやってる時だけは、そういう素振りを一切見せないのよね。 『はぁ……はぁ……も、無理ぃ……』 ランニングを終えると同時に、とあちゃんが地べたにお尻をつく。 『はぁっ、はぁっ、はぁっ……』 黛君はメガネを外して汗を拭う。こっちも結構きつそうだ。 『ふぅ……』 天我君はとあちゃんや黛君と比べると少し余裕がありそうだ。 『よーし、みんな、次はストレッチやるぞー!』 だからなんでこいつだけ、こんなに元気なのよ! 走る前と後で全く変わってないじゃん!! むしろエンジンがかかってちょっと元気になっているような気さえする。 『はい、テレビの前の皆さんも、いちにーさんしー、にーにーさんしー!』 イタタタタ! ちょっと、痛いじゃない! なんであんたはそんなに体が柔らかいのよ! うっわ、何よその変な動き!? そんなの常人にできるわけないじゃない! 『さてと……まだ昼食にはちょっと早いから筋トレしてくるわ!』 あんた、後ろで死んだ顔をしてる3人を見た方がいいわよ。 ここから暫くあくあのターンが続く。 あくあはガシャコンガシャコンと機械を使ったトレーニングをやったかと思えば、サンドバッグを見つけて急にボクシングを始める。 まーた、こいつは……。私はテーブルに置いたタブレットを手に取ってSNSの反応を覗く。 乙女の嗜み@ヘブンズソード再開待機。 きゃーっ! ボクシングするあくあ様、かっこいーーー! 始まりの616@ザンダム待機。 もう全部がかっこ良すぎます! ワーカー・ホリック@休みが欲しい。 そのサンドバッグになりたい……。 ラーメン捗る@NOT賢者モード。 無料で床舐めの掃除を始めました。ぐへへ。 あと、あくあ様限定で汗水の買い取りやってます!! ほら、またバカみたいな女達が湧いてきてるじゃない! って、よく見たらこいつら常連じゃん。また頭がポンなファンが増えたのかと思ったけど、元から頭がポンになってる同じレート帯のファンが反応してるだけだったわ。 私はタブレットを閉じると、タブレットにつけたケースに書かれたがおーっと吠える熊を見てニマニマする。阿古っちは、その熊、間が抜けた顔してない? なんて言ってたけど、普通に可愛いじゃん。阿古っちには悪いけど、そういうところ、センスが悪いんだよね。 その点、クリスマスプレゼントでこれをチョイスしたり、今、着てるゆかりご飯Tシャツをプレゼントしてくれたり、あくぽんたんのセンスは悪くない。あいつの数少ない良いところだと思うわ。 『よしっ! お腹すいたし、みんなでカレー作るぞー!!』 『『『おーっ!』』』 だからなんで1番動いてるあんたが1番元気なのよ!! おかしいでしょ! 誰か突っ込みなさいよ!! 『はいはいはい! 我、カレー作りたい!!』 『だったら俺が野菜の下準備しますよ』 『えーっと、それなら僕はサラダを作ろうかな。慎太郎はお米をお願い』 『了解した』 4人はそれぞれが自分の仕事に取り掛かる。 あくぽんたんは自分の包丁を取り出すと、プロみたいな手際の良さで野菜をカットしていく。 よしよし、ちゃんと私がプレゼントしたあのゲーミングパソコンみたいな色合いの包丁と、日本刀みたいな黒い包丁、ちゃんと使ってるみたいね。 『こっ、後輩、その超かっこいい包丁はどこで!?』 隣に居た天我君が目をキラキラさせる。 あら、この私がプレゼントした商品の良さがわかるなんて、あんたなかなか良いセンスしてるじゃない。 『あー、この包丁は、ゆうおにでクランクアップした時に、小雛先輩からプレゼントでもらったんですよ』 『わ、我も同じのが買いたい……!』 『それなら今度、小雛先輩にどこで買ったか聞いておきますよ』 『ありがとう、後輩!!』 あー、だから前にどこで買ったのかメールが来てたのか。 手慣れた手つきで下準備を終えたあくあは、とあちゃんの方へと向かう。 『どう?』 『今、ゆで卵作ってる』 『おー、良いじゃん良いじゃん。それなら俺がマヨネーズ作ろっか』 『え? マヨネーズも自作するの?』 『ああ! とあ、卵とって』 『はい』 とあちゃんとあくあは2人で並んでマヨネーズを作り始める。 へー、マヨネーズって作れるんだ。あくあは手慣れた手つきでマヨネーズを作り始める。 そういえばあいつが作ってくれたサンドイッチとかポテトサラダが美味しいのって、自分でマヨネーズから作ってるから? 嘘でしょ……。この番組を見て、今、初めて気がついた。 『はい! そういうわけで、カレーが完成しました!!』 『やったー!』 『ふぅ……』 『うおおおおおおお!』 テーブルの椅子に腰掛けた4人の前にカレーが並ぶ。 あー、なんかお腹空いたな。 私はあくぽんたんにお腹空いたのメッセージを10回くらい連投する。 『うわー、もうすげぇ良い匂いしてるじゃん!!』 『お腹すいてきたー』 『僕も』 『我も我も!』 『それじゃあ、みんなで同時に食べますか!』 あくあは他の3人に目で合図を送ると、両手を合わせる。 『大地の恵みと全ての農家さん、毎日ご飯を作ってくれる人に感謝の気持ちを込めて!』 『『『『いただきまーーーす!』』』』 4人はスプーンでカレーライスを掬い取るとほぼ同時にパクリと食べる。 次の瞬間、4人がほぼ同時にむせた。 『ちょ、待って! これ、にっっっっっが!』 『うひー』 『ゴホッ、ゴホッ』 3人の視線が同時にカレーを調理した天我君に向く。 『すまない……。悲しい事故があって、ターメリックを入れすぎてしまったんだ』 『悲しい事故ってなんですか?』 映像が切り替わって、調理をしていた天我君が映し出される。 天我君は後輩達に美味しいカレーを食べさせようと、自ら用意した30種類のスパイスを使ってカレーの味付けをしていく。どうやら彼だけは事前にカレーを作る事を聞かされていたらしい。 天我君も他の3人と同様に最初は順調に料理していたけど、ターメリックを使った際に不運な事故が起こってしまった。 なんとターメリックの入っていた容器の蓋が外れて、その中身がドバドバとカレーの中に入ってしまったのである。 私は机の上をバンバンと叩いて大笑いする。 『なるほど……これは仕方ないですね』 『うんうん』 『天我先輩、落ち込まないでください』 映像を見た3人が天我君を慰める。 このカレーどうするんだろう。ちゃんと全部食べるのかな? まぁ、スタッフがそこら辺のファンと同じレート帯なら、涙を流しながら完食するだろうけど、あのあくぽんたんがそんな事はさせないと思う。 『俺に任せてください。まずはもうこのカレーはよそってしまったので、苦味を緩和させるためにココナッツミルクを入れて食べよう。足りなかったら、ハチミツを使えばもっと苦味が緩和されるから』 あくあのアドバイスもあって、カレーの苦味はだいぶ改善されたらしい。 改めていただきますと言った4人は綺麗にカレーライスを平らげた。 『それじゃあ残ったカレーの味を調整します』 あくあはさらに追加で炒めた玉ねぎをたっぷりと入れ、すりおろしたニンニク、ブイヨン、ココナッツミルクなどを追加し苦みを中和させていく。 『うん、こんなもんかな。あとは明日の朝のお楽しみってことで! 再調理、完了です!!』 おーっ、なんとなくだけど見た目も良くなってる気がする。私は口にスルメを咥えながら、パチパチと拍手を送った。 こいつほんとふざけたり、女の子にデレデレしたりしなきゃ良い男なのに……。世の中の女がふざけたあくあを見て、かわいーとか、デレデレしたあくあを見て、保護者感覚でぐでぐでに甘やかすからよくないのよ。 まぁ、女子としては完璧すぎてもつけ入る隙がないから、気持ちはわからなくはないけどね。 そう考えると年齢差のある白龍先生や琴乃さんはあいつを甘やかすし、結さんもそんな感じだし、たまにあくあに突っ込むだけカノンさんが意外と1番ちゃんとしてるのかもと思った。 『とりあえずさ、これ一曲通してやってみる?』 『うん。良いと思う』 『わかった。やってみよう』 『うむ!』 昼食のシーンが終わると合宿の目的である練習のシーンだ。 BERYLが普段やってる練習を公開するのはこれが初めての事である。 真剣な顔をして練習に取り組む男子4人の姿にSNSも大きく盛り上がっていた。 『ここだけどさ。もう少し合わせらんない?』 『とあの言うとおり、俺もここはちゃんと合わせた方がいいと思う』 撮影した映像を自分たちでチェックした後、あくあがステージの上で手本を見せながらみんなに説明する。 『ここね! それと、ここ! ここ2つのポイントで全員のダンスが合ってないと絶対にダサいから気をつけて! それじゃあ一旦、発声練習してから歌を入れて合わせみよう!』 4人は発声練習をして声の準備を整えると、今度は歌付きでダンスを合わせる。 『くぅっ! 足が、この足が!!』 ダンスの時、足がうまく合わせられずに自分の足を叩いて悔しがる天我君。 『すまない。2回目のサビのとこ、俺の動き出しが遅くてうまく入れ替われなかった』 ワンテンポ遅れてターンからのチェンジができなかった黛君も悔しがる。 『僕も、ダンスが入っちゃうと、歌が少し乱れるんだよね』 とあちゃんも反省の言葉を口にする。 『うんうん、じゃあ次はそこに気をつけてもう一度やってみようか。でもさっきより全然良くなってるから! もっと自信をもってやってみよう!!』 それに対して、こいつは本当に練習すら一度もミスしないわね。素人の私から見てもステージの上と変わらないパフォーマンスをしてる。面白くなーーーい! って、言いたいところだけど、女優としての私が台本の読み合わせの段階からミスしないのと一緒だと思えば当たり前の事か。 そういう意味じゃ、こいつは友達としてだけじゃなくて良い仲間に巡り会えたわね。常にこれだけの差を間近で見せられても折れないのだから大したものよ。そんな男子、滅多にいないんだから大事にしてあげた方がいいわよ。 『今日はよろしくお願いします!』 『『『『よろしくお願いします!!』』』』 『おう! 悪ガキども、よろしくな!』 途中で合流した一瀬さんと小林さんの2人に歌唱とダンスの指導を受ける。 その様子をスルメを齧りながら観察していると、もう一つの新しい事実に気がつく。 あくあはこの段階からステージを意識しているのか、曲に合わせて表情はもちろんのこと、雰囲気もちゃんと作っている。カメラが回ってるからアイドルとしてのスイッチが入ってるのか、それとも普段からそこを意識しているのかわからないけど、こういうところでもちゃんとアイドル白銀あくあだった。 『そういうわけで、やってきました!! 楽しみにしてたバーベキューの時間です!! 肉、食うぞーーー!』 『『『おー……』』』 いやいやいや、後ろの3人が元気ないの見なさいよ! あんた1人だけなんでそんなに元気なの……。 疲れていた3人を席に座らせたあくあは1人でバーベキューを作り始める。 おまけに1人でもずっとカメラに向かって喋りかけてるし……。 『ほら、どう? これ、美味しそうでしょ?』 カメラが上下にうんうんと頷く。 『はい! じゃあ、カメラさんとカメラの向こう側にいるみんなに、はい、あーん!』 はいはい。またそういうサービスして、頭がポンになってる女どもがインターネットで騒ぎ出すのよ。 くっ……私はアーンのタイミングに合わせてスルメイカを齧ったが、なんか負けた気になる。 そういえばさっきのメッセージに返信が来てないわね。私はバーベキューでもいいわよと連投でメッセージを送信する。 『みんな、できたぞー! って、あれ?』 あくあが料理をテーブルに運ぶと、3人が椅子に座ったまま眠りこけていた。 うん、普通は疲れるよね。あくあはそれに気がついてそっとその場を離れる。 『それじゃあスタッフさん先に食べますか? 俺が焼きますよ?』 そう言ってあくあはスタッフの人たちに焼いたものを提供していく。 もちろんその合間で、ちゃんと自分も食事を取る。 『ごめん、ちょっと寝ちゃってた』 『すまん』 『我も肉を焼く!!』 途中で復活してきた3人と合流して4人のバーベキューを再開する。 それにしてもこいつどれだけ食うのよ。あんなに食っててなんで太らないのかも不思議だけど、多分その分、摂取したエネルギーを全部消費しているんだろう。 『それじゃあ、ここからは自主練の時間なので、それぞれに頑張ろう!』 とあちゃんはボイトレ、黛くんは失敗が続いたダンスの確認、天我君は食事した分のカロリーを消費するために運動をしに行った。へぇ、みんななかなか、根性があるじゃない。根性がある奴は嫌いじゃないわ。 肝心のあくぽんたんはというと、一つずつの動作をゆっくりとスローモーションで再現しながら指先の角度などを再確認していた。 私としてはあくあに役者として全集中して欲しいけど、こういうところを見せられるとやっぱりそうとは言えない。あいつがアイドルとして本気なのは私も良く知ってるから。 周りの子達もそれを良く見ている。天才のあくあが地味な事をいっぱいやってるから、それを見ている子達も自然とそうなっちゃう。これはいいサイクルだなと思った。練習をすると言っても、練習の質とか方向性は重要だし、ベリルにはその点、これ以上ないほどいいお手本が近くにいる。 『練習上がりの風呂は最高だな!』 『先輩……貸切でも泳いじゃだめですよ』 『とあ、背中、洗ってやろうか?』 『スポンジを持ったあくあの手つきがいやらしいからなんか嫌』 4人のお風呂シーンはもちろん映像無しだけど、声だけが再生される。 それを見た連中がネットで大騒ぎしていた。こんなの、どこがいいのかしら? 『というわけで、1日が終わりました。そういうわけで今から就寝の時間です』 『僕、もうおねむだよ』 『僕も眠たい』 『我はまだ元気だぞ!!』 全員で天我君を引きずって寝かしつける。 SNSを見ると白銀あくあの子守唄がトレンドランキング1位になっていた。 『すー』 その後、それぞれに眠りにつくが、あくあは布団に入って秒で寝た。 気絶したんじゃないかって思うくらいの早さ、まるで剣崎のようなスピードで夢の世界へと旅立っていく。 『うっ……』 あれ? なんか苦しんだ顔してるけど大丈夫!? な、なんか大きい病気だったりとかしない!? は、ははは早めに大きな病院に行くように阿古っちに電話しないと!! 『やめるんだ。大怪獣ゆかりゴン! それ以上、地団駄で街を踏み潰すんじゃない!!』 はぁ!? こんな時に、どんな夢みてんのよ。あのバカ!! さっきまで心配して慌てふためいていた私の優しさを返せ!! 玖珂レイラ@帰国中。 ウケるw 睦夜星珠@黛君がむばれー。 ゆかりゴンwwwww 石蕗宏昌@陰陽師2希望。 え? 大怪獣ゆかりゴン、こわ……。 奏いちか@陰陽師2希望。 あくあ君の夢、すごく気になる。 綾藤緑@陰陽師2希望。 夢の中まで追ってくるんだ……。 小早川優希@やっと変身できたー! もしかして夢の中でもヒーローやってる? 雪白美洲@親子のお仕事待ってます。 あくあ君の夢に出れるなんて、小雛さんいいな……。 森川楓@次回の『森川楓』の部屋をお楽しみに! こっわ。小雛ゆかりさんこっわ。 鞘無インコ@ホロスプレー うわああああああああああ。野良の大怪獣ゆかりゴンだあああああああ。 月街アヤナ@eau de Cologne あくあ、また怒られるよ……。 天鳥阿古@ベリルエンターテイメント あくあ君、夢の中でもゆかりと楽しそうで何よりだよ。 越プロダクション 草wwwww ふーーーーーん。今、呟いた奴らの名前、アヤナちゃんと阿古っち以外、全部メモしとこっと。 あと、うちの公式SNSで呟いてるの社長でしょ? 呟いた画像をスクショして、そのまま添付して、誰が書いたのかわかってますよ社長ってSNSで書いとこ。 「ん?」 映像が切り替わると、空になったベッドが映し出される。 もしかして天我君、起きたんじゃない? って思ったけど、違うベッドだった。 目を覚ました黛君が外に出ると、1人こっそりとダンスの練習をする。 1番ダンスについていけてなかったのは黛君だ。だから悔しかったのだろう。 いいじゃない、いいじゃない。そういう悔しさがなけりゃ、なんだってうまくはなれないのよ。 映像が切り替わると、同じように隠れて練習するとあちゃんの姿が映った。 こっちも黛君と一緒ね。2人ともアイドル白銀あくあに追いつくために必死だ。 そうしてそれぞれの夜が更けていく。 『んんっ』 目覚めはあくあの寝顔からだった。 くっそ、寝てる顔くらい変な顔してなさいよ。口開けて涎ダラーっと垂らしてるとかさ!! 『んっ?』 何かの違和感に気がついたあくあは起き上がって違和感のする方向へと視線を向ける。 もしかして、とあちゃんでも居た? 前みたいに寝ぼけてベッドに潜り込んだとか……。 『おはよう後輩!』 なぜか笑顔の天我君があくあの横で寝そべっていた。 『うわっ、先輩、何してるんですか!?』 『後輩の寝顔を観察してた!! そろそろ1人が寂しくて早く起きないかなって……』 映像が切り替わると、早朝に目が覚めた天我君の姿が映し出される。 こっちはどうやら朝早くに1人で練習していたみたいだ。 『先輩、だからって隣で寝そべってるのは怖いですって!』 『ははは、そうだろう!!』 天我君は立ち上がると、後ろに隠していた大きな看板を持ち上げる。 【寝起きドッキリ大成功!!】 ははは、ざまー! 勝手に夢の中で人を大怪獣にするからこうなるのよ!! 天我君ナイスゥ! その後、2人はそのままとあちゃんと黛君のドッキリへと向かう。 とあちゃんからは無言でポカポカと叩かれ、黛君からは朝から何やってるんですかと呆れられていた。 『それじゃあ朝のラジオ体操に行こう!』 全員で外に出ると、地域の人たちがラジオ体操をしている公園に向かう。 『あ、あくあ様!?』 『嘘でしょ!? とあちゃんまでいる!?』 『あー、天我しぇんぱいだー』 『マユシン君、こっち向いてー』 4人は前に出ると地域の皆さんに頭を下げる。 『皆さんおはようございます!』 『『『『『『『『『『おはようございまーす!』』』』』』』』』』 『今日は皆さんのラジオ体操に混ぜてくれて、ありがとう! それでは外も寒いので、身体を温めるためにも早速、ラジオ体操をやっていこうと思います!!』 地域の皆さんと一緒になって4人がラジオ体操をする。 和やかで楽しい時間が流れていく。 ラジオ体操が終わった後、あくあ達が全員のサインが入った大きなハンコをその日限りのために用意した特別なスタンプカードに押してあげる。 そういえば前にあくあと会った時、全国ツアーもそうだけど番組を通して地域交流をしたいって言ってたっけ。 『みんなありがとねー!』 一旦、合宿場所に戻った4人は昨日のカレーを食べる。 どうやらあくあが味を直したおかげで翌朝のカレーは美味しかったみたいだ。 『それじゃあ、最後に、みんなでお掃除して帰ろう!!』 『『『おーっ!』』』 ポリ袋やトングを持った4人は、周辺を歩きながら地域の人と交流しつつゴミ掃除をしていく。 4人がやってることもあって、地域の人も参加し始めて大規模なゴミ掃除になった。 まぁ、普通にそうなるわよね。 『はい、そういうわけでこれにて合宿終了です!!』 ゴミ掃除を終えて合宿所に戻った4人は締めの挨拶に入る。 あー、お腹空いてきた。もう、なんであいつは返信してこないのよ!! [ピンポンピンポン!] はいはい、誰よこんな時間に、うっさいわね!! ちょっと待ちなさい! 私はこたつから出てドタドタと歩くと玄関に行って扉を開ける。 「先輩、せめてカップ麺くらい家に置いときましょうよ」 「仕方ないじゃない。気がついたら無くなってたんだから!」 「そりゃ、食べたら無くなりますよ」 ん? あくあの後ろに人影が見えた。 「ど、どうも。夜分遅くお邪魔します」 「あら、アヤナちゃん、こんばんは!」 あらあらあらあら、2人して来たって事は……もしかしてデート!? え? 違う? たまたまテレビ局であって、そのまま来たって? なーんだ。つまんないの。 アヤナちゃんも、もっとグイグイいけばいいのに。そこのバカ、おっぱいで押せば秒で落ちるわよ。 この2人、本当にもどかしいのよね。あ、良い事を思いついたわ! 「アヤナちゃん」 「なんですかゆかり先輩?」 「アヤナちゃんってさ一人暮らしよね?」 「ああ、はい、そうですけど……」 「よしっ! 2人であいつの家の近所に住みましょう!」 「えっ!?」 「大丈夫大丈夫、家賃は私が払うから。そしたら毎晩、あいつん家の晩餐にありつけるわよー!」 そしてなし崩し的にアヤナちゃんとくっつけて、そのおまけとして私も姑として白銀家に乗り込むのよ。 食事も掃除も洗濯も全部あくぽんたんかメイドさんがやってくれるし、こんな事を思いつく私って天才すぎない? 「そういうわけで、後は任せておきなさい!」 「えっ? あ……はい……」 すんすん……なんかいい匂いがするわね……。って、これはカレー!? 私はこたつから出るとキッチンに向かう。 「カレー、まだー?」 「はいはい、ちょっと待っててくださいね。ほら、この買ってきたスルメの串でも齧っててくださいよ。小雛先輩、これ好きでしょ」 「えー、それさっきまで食べてたからいい」 「もう。それなら大人しく待っててください。あと、さっきアヤナとなんか話をしてませんでした?」 ぎくっ! 私は口笛を吹いて誤魔化す。 「あ、怪しい……これは、きっとろくな事じゃないぞ……」 ほ、ほら、そんな事よりさっさとカレー作りなさいよね! どうせ後で私に感謝する事になるんだから、いいじゃない! ほらほら、今日は特別に私も手伝ってあげるわよ。 「いえ、小雛先輩は戦力外なのでおこたでステイしててください」 「ちょっと! せっかく手伝うって言ってるのに、なんなのよ、もう!」 「ゆかり先輩、落ち着いて……」 後で見てなさいよ。絶対にあんたの家の近く。ううん、なんとかして同じマンション内に住んでみせるんだから! ************************************************ 久しぶりの小雛先輩です。やっぱり小雛先輩はムーブがわかりやすいから描きやすいよね。 最新の番外編は杉田先生とのノクターン回になります。 前のえみりの話にも挿絵を一枚だけ追加しました。 https://novel18.syosetu.com/n5397ih/ 新しいアンケート置いときます。 https://customform.jp/form/input/153873 作者のtwitterアカウントです。更新が遅れた時はこちらで連絡します。 https://mobile.twitter.com/yuuritohoney https://mobile.twitter.com/yuuritosub 上が本垢、下がサブ垢です。 あくあとコラボして欲しいキャラや、ノクターン回についてのアンケートやってます。 よろしければどうぞ。 https://customform.jp/form/input/140130 wikiです。有志の皆様、ありがとうございます。 https://wikiwiki.jp/yuuritohoney/ クリスマス用の短編、ムーンライトでとあ注意。 https://novel18.syosetu.com/n5480hz/ 白銀あくあ、家族。 白銀家の親睦を深めるために、母さんの運転で1泊2日の旅行をする事になった。 オーディションや全国ツアー、仕事の関係で正月から少しズレたけど、逆にゆっくりできてよかったのかもしれない。 「あーちゃん、カノンさんや他のお嫁さん達は誘わなくてよかったの?」 「一応みんなにもどうするか聞いたんだけど、久しぶりに家族水入らずで楽しんできてって気を遣われちゃったよ」 俺が旅行に行ってる間、カノンと琴乃はいつものように楓やえみりさんと4人でお泊まり会をするらしい。確か乙女ゲー攻略するんだって意気込んでたっけ。 アイは取材を兼ねて編集さんと2人で九州に行ってるし、結は搾精官同士の意見交換会とかいうやつのために数日ほど家を空けている。 「そういえば結さんはどう? 引っ越して落ち着いた?」 「うん」 今、俺のお嫁さんの中で同居しているのはカノンと結の2人だけだ。 アイは1人の方が仕事に集中できるからという理由で別居してるけど、心配だから1週間に1回はこっちにきてみんなと一緒に晩御飯を食べる事を約束させて、俺も近くを通った時は顔を出すようにしている。 琴乃は3月に結婚式を挙げた後に、こっちに引っ越してくる予定だ。また、楓とは琴乃が終わった後、7月までに結婚して同居しようって話をしている。 「カノン達やメイドさん達ともうまくやってるみたいだよ」 俺としては結がペゴニアさんと仲良くしているのが少し気になる。結はいいんだけど、ペゴえもんがなんか良からぬ事を企んでそうなんだよな。何にもなければいいけど……。 「みんなー。目的地に着いたわよー!」 「「「「わーい!」」」」 俺達が来たのは温泉とスキー、スノーボードの両方が楽しめる群馬県の草津だ。 案の定、車から降りると俺達に気がついた人達がざわめく。 「ちょっと、あれ……!」 「あくあ様!? それに美洲様も!?」 「年末年始、仕事に追われてベリルイベント楽しめなかった私にもご褒美タイムが!?」 「ありがとうございます。ありがとうございます。ありがとうございます」 「あ〜、なんか、暑くなってきたな〜」 「急にみんなダウンジャケット脱いでアピールし始めてるのウケる」 「早くその無駄にでかいおっぱいをしまえ。あー様はプライベートだぞ。自重しろ!」 「いやいや、むしろプライベートだからこそ、サービスするべきなのでは!?」 「あれ? カノン様はお留守番?」 相変わらずみんな、遠巻きにコソコソ見てくれているだけで何かをしてくる人などいない。 子供の1人が手を振っていたので振り返して応えると、みんなも手を振り出したのでそれにも応える。 プライベートとはいえ、静かにしてくれる人達には手を振ったり軽く会釈をするくらいはいいだろう。流石に握手や写真撮影になると他の人に迷惑かけちゃうかもしれないから無理だけどね。 その一方で美洲さんは、ぼーっとしてるというか、うん……これは周りの人が見ているのも全くと言っていいほど気がついてなさそう。小雛先輩にも、あんたのぼーっとしてるとこ、絶対に遺伝よと言われたけど、そうなのかな? それを聞いたカノンがああって顔してたけど、俺は美洲さんよりぼんやりしてないと思うんだが……。 意外だけどその小雛先輩も結構ファンサいいんだよな。特に子供にはめちゃくちゃ甘い。この前も公園で、お母さんがトイレに行ってる間、赤ちゃん抱っこしてたっけ。 『小雛先輩って、子供、好きなんですか?』 『だって子供は私にビビったりしないでしょ?』 あぁ……今、思い出しただけで目頭が熱くなる。ほんの少しだけ小雛先輩に優しくしてあげようと思った瞬間だった。 「さぁ、それじゃあみんなで滑りにいきましょう!」 「「「「おー!」」」」 母さん達はスキーウェアと道具を借りに行く。 その一方で事前にスキーウェアも道具も買っていた俺は、先に1人でゲレンデに出る。 「あくあ様!?」 「はわわわわわわわ」 「ゲレンデの王子様キター!」 「1人!?」 「おい、雪山で脱ごうとするな! 死ぬぞ!!」 あっ、そうだ。一応写真撮って送って欲しいってカノンに言われてたっけ。 俺は周囲をキョロキョロすると、話しかけやすそうなお姉さんに声をかける。 一応心の中で、おっぱいが大きいから声をかけたわけじゃないぞと言い訳をする事も忘れない。 「すみません。そこのお姉さん、俺の写真、撮ってくれませんか」 「あ、あ、わ、私!?」 俺は笑顔でニッコリと微笑むと、はい、そうですよと言った。 「は、はひ〜」 せっかくなので大きな雪山をバックにして写真を撮ってもらった。 俺はお礼にお姉さんと握手して、一緒に写真を撮ったりする。 「ありがとうございます!」 「こ、こちらこそ……」 よしよし、両手を広げた事によって大自然感が出てるな。 これをカノンとか慎太郎達、ついでに小雛先輩とかにも送ってと……はっや! 小雛先輩と天我先輩から秒でメッセージが返ってきた。 小雛ゆかり ふーん。今日も1人で家にいる私への、自慢、ですか? 天我アキラ 我も雪山にスキーしに行きたい!! 行きたい、行きたい、行きたい! うん、いつも通りの反応を見た俺はそっとメッセージアプリを閉じる。 この2人はすぐに構うと面倒くさいので、少し時間を空けてから構うのが正攻法だ。 「あ、兄様」 らぴすの姿を見て、俺は持っていたスノーボードを落としそうになる。 ああっ……! ゲレンデの天使はここに居たのか!! 白銀に輝く髪の毛が雪の中でも煌めいて見える。 「らぴす、母さん達は?」 「今、着替えてます」 「そっか。じゃあ、2人で先に滑っちゃおうか」 「はい!」 俺はらぴすと一緒にインストラクターのお姉さんから滑り方をレクチャーされる。 ふむふむ、なるほどね。こうでこうかな? 「簡単にできちゃってるよ……」 「くっ、もうすでにかっこいい!」 「運動神経が良すぎる!!」 「スキー用品のCM撮影をしてるのかなって思うくらいかっこいい」 「ぶっちゃけ最初の滑りから様になってるのウケる。でも、あくあ様だからというシンプルな森川ワードで納得してる」 「森川ワードって何……。あー、パワーワードってことね」 「心なしかインストラクターのお姉さんが悔しがってるように見えるのは気のせいかしら?」 「きっと、よちよちあくあ様のおててを握って優しく手解きでくんずほぐれつとか考えてたんでしょ」 「むしろ滑れないふりして、色々と手解きされながらくんずほぐれつしたい……」 「それもそれであり。とにかく雪山で冷えた体を温めあいたい!!」 「くっ! これが白龍先生の小説で私がヒロインなら、雪山で遭難してどきどきイベントなのに!」 「はぁ!? 何それ!? 私、そんなの知らない!?」 「のうりんの最新刊出てるから読め。白龍先生の本気、しかと見させてもらったよ」 はぁ〜、練習であせあせしてるらぴす可愛いな〜。いっぱい写真撮っとこ。 やっぱり俺もスキーにするべきだったかな。そうしたらもっと手取り足取り教えてあげられたのに! 「あーちゃん、何やってるの?」 「あっ、しとりお姉ちゃん」 エッロ……。なんか知らんけど、エロい。 えっ? 普通、スキーウェアを着てそうなる? 俺がもし初心な男子校生で、こんなエロ綺麗なお姉さんに声かけられたらコロッと行っちゃうぜ。 ふぅ、家族でよかった。家族っていうボーダーラインがなかったらやばかったね。 「あくあちゃーーーん!」 「母さん……」 こっちはこっちで綺麗すぎるんだよな。 たまに本当に俺の母さんなのかって思う。しとりお姉ちゃんと横に並んでも姉妹のように見えるし、普通に女子大生でも通用するぞ……。 母さんといい、かなたさんといい、貴代子さんといい、揚羽さんといい、俺の周りにはこれでもかっていうくらいタイプの違う美魔女ママが勢揃いしてる。自分の母とか、友人達の母親じゃなかったら本気でやばかった。普通に赤の他人として、今、声をかけられたら、間違いなくホテルに直行してお布団の中でおしくらまんじゅうしてたね。うん。 「あくあ君もスノーボードなのね」 「あ、あぁ、うん」 美洲さんに関しては、もはや美魔女とかいうレベルじゃないんだよな……。 俺もこの世界に来て美人に耐性がついてなかったら、見ただけで固まってたと思うわ。 「わわわわ!」 「らぴすがんばれ! いいぞ!!」 俺はスキーで頑張ってるらぴすを応援する。 アイドルオーディションの時は心を鬼にしてたからな。それが終わった今、もはや俺とらぴすの間には何の障害もない。とろとろのあまあまに可愛がって、グデグデのデロデロに甘やかすのだ。 「あーちゃん助けてー」 「あくあちゃん助けてー」 しとりお姉ちゃん!? 母さん!? 俺は緩やかなスピードでわざとらしく突っ込んできたしとりお姉ちゃんと母さんを抱き止める。 おっふ。これがスキーウェア越しのダブルおっぱいの感触か……。俺は母さんとしとりお姉ちゃんの間に挟まれる。 言っておくけど、これは事故みたいなものだから仕方ない。うんうん、仕方ない、仕方ない。 ありがとう。俺は2人のおっぱいに感謝しながら、2人に危険だからそういう事はやめようねと言った。 「あ、あく、あくあ君」 ん? 美洲さんどうしました? もしかして貴女もおっぱいダイブしてくれると? 大丈夫。こちらはいつでも受け入れOKです。俺はどんとこいという感じの顔で受け止め態勢に入る。 「いっ……一緒に滑らないか?」 あっ……はい。ごめんなさい。変な事を考えて……。申し訳ないです。 「それじゃあ、母さん、俺たちは2人で滑ってくるから」 「2人とも気をつけてねー。ゲレンデの魔物達に襲われたらすぐに逃げるのよー!」 ゲレンデの魔物達? ああ、雪崩の事かな? 「だ、大丈夫、あくあ君の事は、何があっても私が守ってみせるから」 「あ、うん。でも、大丈夫。なんかあっても俺が美洲さんを抱き抱えて全力で逃げますよ!」 俺がそう言うと美洲さんが恥ずかしがって顔を赤くした。 自分の子供に抱き抱えられるのは、女優といえども流石に恥ずかしかったのかもしれない。 俺たちはまず初心者コースを3回ほど滑り、それから中級者コースへと向かう。 中級者コースは初心者コースよりも傾斜があったけど、その分滑ってて楽しかった。 「あれ、もう映画の撮影でしょ……」 「あくあ様も美洲様も、滑ってる姿までお美しい」 「なんかこう優雅なんだよな。貴族の嗜みみたいな……そういえば嗜みがいないな」 「流石に妊婦はスキーできないしね。お留守番じゃない?」 「わかるわ……。なんかこう、前に番組で滑ってた某国営放送のアナウンサーのパワー滑りとは雲泥の差がある」 「森川さんがスキーで木にぶつかったら、木の方がポキっと折れた冗談みたいな話する?」 「マジかよ。あいつのパワーは一体、どこに向かってるんだ……」 ふぅ、中級コースも慣れてきたし、せっかくなら一度くらい上級コースも行ってみたいな。 せっかくだし滑ってるところも撮ってカノンに送っておこう。 「美洲さん、俺、上級コース行ってくるから、下から撮ってくれませんか?」 「う、うん。いいよ!」 俺は美洲さんを下に居たしとりお姉ちゃんに預けると、リフトに乗って上級者コースのスタート地点へと向かう。 「おー」 さすがは上級コース、斜面も角度がついてるし、コブなんかも出てて楽しそうだ。 俺はスタートを切ると、最初は様子見をしながら滑り始める。その後に、勝負できそうなところではスピードを出して、危なそうところではスピードを落としつつ、安全第一でスノーボードを楽しんだ。 「はわわわわわ。カッコ良すぎるよぉ……」 「最後、あー様が降りてきたのをみて、抱いてって思った」 「わかる。外は寒いはずなのに体はすごくホットです」 「メスどもが発情してる熱でむしろ暑い」 「あれ? 今日って真夏だっけ?」 どういうわけか、ゴール地点では大勢の人達が待っていて大きな拍手で出迎えられた。 俺はちょっと恥ずかしがりながらも、応援ありがとねと軽く手を振って応える。 「どう、しっかり撮れた?」 「うん!」 「あーちゃん、私も撮ったよ!」 「ママもママも!」 はいはい、1人ずつ見るから落ち着いて、ね。 俺はみんなが撮ってくれた動画をカノンに送る。 そういえばさっきから、カノンの反応が返ってこないけど大丈夫かな? ペゴニア お嬢様なら私の隣で死んでますよ? ペゴニアさんから添付された写真を開くと、無表情でピースしてる自撮りのペゴニアさんの後ろで仰向けに横たわったカノン、その隣でなぜかポクポクと木魚を鳴らしているえみりさん、さらには両目を腕で擦って泣くような仕草をしている楓と、頭を抱えてる琴乃が1枚に収まったカオスな画像が送られてきた。 なんかよくわかんないけど、楽しんでるみたいで何よりだよ。 「そういえばらぴすは?」 「初心者コースもう一回滑ってくるって」 「じゃあ、俺もそっち行ってくるよ」 「わかった。それじゃあ、ママ達は先に帰ってるからね」 「OK! 俺もらぴすと一緒に戻るよ」 俺はらぴすのところへと向かう。 こんな人数の中、そう簡単に見つかるかなと思ったけど、らぴすが美少女すぎて秒で見つけてしまった。 「らぴす、どう? 楽しい?」 「は、はい。初心者コースしか滑れないけど、ゆったりと滑れて楽しいです」 「そっか! それはよかった。じゃあ兄様と一緒に滑ろうか」 「はい!」 俺はらぴすのペースに合わせて2人でゆっくりと滑る。うん、これはこれで楽しいな。 「来年も来ような!」 「あ……はい。でも……」 ん? らぴすの顔がほんの少しだけ曇る。俺はその理由に少し経ってから気がつく。 あぁ! そっか、来年の今頃は受験をしているから旅行どころじゃないのか……。 今は聖クラリスにいるらぴすだけど、来年は乙女咲に転校するために勉強を頑張っているらしい。 「受験、大変かもしれないけど、頑張ろうな」 「は、はい。それでその……もし、受験に合格したら、兄様からのご褒美が欲しいです」 よーし! そういう事なら兄ちゃんに全部任せておけ!! 俺はらぴすが望むものなら何だって叶えてあげるよと言った。 「そ、それなら……兄様、らぴすは受験が終わった後に、兄様と卒業旅行に行きたいです」 「卒業旅行?」 なるほど、中学を卒業するから、それを記念して旅行に行きたいって事かな? 「それじゃあ、らぴすが受験に合格したらまたみんなでどこかに旅行しに行こうか?」 「えっと、その……兄様と2人きりの卒業旅行がいいって言ったら、ダメ……ですか?」 らぴすと俺の2人きりで卒業旅行!? それって俺へのご褒美とかじゃなくて!? 「もちろんいいに決まってるさ! 2人で卒業旅行に行こうな!!」 「はい!」 いやー。楽しみだなぁ。らぴすと2人で卒業旅行かー。 九州とか沖縄とか、ちょっと遠出したりとかもありだな! 「あくあ様ってさ……」 「うん、言いたい事はわかるよ」 「あくたんってえっちだけど、純粋だよね」 「しーっ」 「妹ちゃんの卒業旅行の卒業が意味深すぎる」 「そりゃ、まぁねぇ。卒業できるもんなら卒業したいよね」 「私も大学2年生だけど、早く卒業したいです!!」 「24なんだけど、もう卒業は諦めてる」 「大丈夫! ここには処……まだ卒業できてない仲間ばっかりだよ」 俺はらぴすと一緒に宿に帰る。 服を着替えた俺とらぴすは、食事をするために部屋へと向かう。 「あっ、あーちゃん、おかえりー」 おっふ、おっぱいが溢れ落ちそうになっているしとりお姉ちゃんの浴衣姿に目を奪われた。 いけないいけない。相手は血の繋がった家族だぞ。家族相手にそういう事を考えちゃダメだと冷静になる。 「「「「「いただきまーす!」」」」」 食事はゆっくりしたかったので、部屋に持ってきてもらった。 うん、冬にしゃぶしゃぶは最高だな! 「あくあちゃん、これ美味しいわよ!」 「おー、本当だ」 群馬で採れた野菜の天ぷらか。 野菜といえば、この焼いた下仁田ネギも美味しいな。 甘味もあって大きくて食感も普通の白ネギとは全然違う。 俺はしゃぶしゃぶを食べながら交互に食べてはご飯をパクパクと食べる。 「ふぅ、食った食った」 旅館での食事ってなんでこんなに美味しいんだろう。 女将さんに食事を下げて貰った後、俺達はみんなで食後の散歩に行く。とは言っても外を出るわけじゃなくて、館内を散策して、みんなへのお土産を買ったりするくらいだ。 みんなはその後、大浴場に向かったので、俺は1人、部屋へと戻る。 「それじゃあ念願のお風呂に入りますか」 俺は部屋に備え付けの露天風呂に入る。 いやー、いい湯だなぁ。雪景色を眺めながら入るお風呂は最高だよ! 「良いお湯ね。あーちゃん」 「本当に……って!? しとりお姉ちゃん!?」 俺が声の方向に振り返ると、素っ裸のしとりお姉ちゃんがお湯に足をつけていた。 で、でけぇ……でけぇし、なんかこう、少しだらしないと言うか、あっ、これはだめだ。 男をドロドロに甘やかして、ダメにする体ですよ。これは……。 「しとりお姉ちゃん、なんでここにいるの!?」 「んー? あーちゃんだけ、1人でお風呂とか寂しいかなあと思って」 うおおおおおおおお、だ、大事なところが見えてる。 なんかもう全体的にとろふわでムチッとしててエロすぎるよ……。 健全な男子高校生が見て良い体じゃないって、お姉ちゃん。 俺が童貞だったら、この日から1ヶ月はお姉ちゃんをオカズにして生きてたと思う。 「し、しとりお姉ちゃん、そ、その……ま、前とか、かくした方がいいんじゃないかな!?」 「あっ、ごめんね。でも……」 しとりお姉ちゃんは湯船に浸かると俺と体を密着させる。 「あーちゃんの身体は嫌がってないみたいだよ?」 おぅ、のぉ……。 しとりお姉ちゃんに男として、とても大事な部分を掴まれる。 「溜まってるなら、お姉ちゃんが手でシコシコピュッピュッしてあげよっか?」 あ、まって、これはまずい。押し付けられたしとりお姉ちゃんのおっぱいに理性が奪われる。 「あーちゃんはもう忘れてるかもしれないけど、昔、こうやってお姉ちゃんがあーちゃんを精通させてあげたんだよ」 はぁ!? こんな綺麗でえっちで甘々なお姉ちゃんに精通させてもらっただって!? 前の俺……なんてうらやまけしからん奴なんだ!! 「思い出すなあ。私がお風呂に入ってる時、あーちゃんってば、洗濯籠の中からお姉ちゃんの下着とか制服を漁って、自分の部屋に持ち帰ってえっちな事に使ってたの。お姉ちゃんはずっと気が付いてたんだからね」 マジかよ……。それなら俺が我慢してきた意味って一体何だったんだ。 しとりお姉ちゃんのデカくて汗ばんだブラジャーと、クロッチにオシッコのシミがついたホカホカの脱ぎたてパンツを見て俺が何度、歯を食いしばって我慢した事か……。あの時の俺の葛藤を返してくれ!! 「あっ、今、おちんちんビクってした。かわい〜」 あー、もうこれは無理だ。 この世界じゃ家族にしてもらう事は珍しくないって母さんが言ってたし、ここは一旦しとりお姉ちゃんに手で抜いてもらって冷静になろう。 「それにしてもあくあちゃんのおちんちん、すごく凶暴になったね。あの時はゾウさんのお鼻みたいで可愛かったのに」 俺はしとりお姉ちゃんがしごきやすいように、お風呂のへりに座って全てを委ねる。 「出そう? もっと激しくゴシゴシした方がいいかな?」 しとりお姉ちゃんの指テクがうますぎる。 これ、もしかしたら結やペゴニアさんより上手いんじゃないか。 「このまま外に出しちゃまずいから……ちょっとまってね。んしょ」 あっ、あっ、あっ、しとりお姉ちゃんはお風呂に入ると、俺の足を大きく開かせてその間で口を大きく開ける。 「しとりお姉ちゃんのお口の中に全部|ら《だ》していいよ」 こんなの耐えられるわけがない。俺はしとりお姉ちゃんのお口の中に向けて、おしっこするような最低の射精をした。ほんの少しだけ罪悪感を感じるけど、それ以上に興奮する。 「んっ」 しとりお姉ちゃんは全部お口で受け止めてくれると、出したザーメンを俺に見せてくれた後に全てを飲み込む。 「いっぱい出してくれてありがとう。ちゅ」 俺のちんぽとキスしたしとりお姉ちゃんは、丁寧にちんぽを掃除してくれた。 その際に気持ちよくてもう一回しとりお姉ちゃんのお口の中に出してしまう。 それでもしとりお姉ちゃんは、ほんわかとした雰囲気で、いっぱい溜まってたんだね。2回も出せてえらいえらいって褒めてくれた。あー、もう、これはダメかもしれん。この瞬間、俺の中でしとりお姉ちゃんが性的な対象のリストに名前を連ねてしまう。 「これからは全国ツアーで溜まってても、お姉ちゃんが全部処理してあげるからね」 しとりお姉ちゃん曰く、阿古さんやカノンからは許可をとってるらしい。嘘だろ……。 なんかもう色々とこの人には勝てないなと悟った。 「いやー、ほんといいお湯だったわー」 「ええ、そうね」 「はい、母様!」 全てが終わって着替えた後、母さん達が部屋に帰ってきた。 「って、あれ? しとりちゃん、もう帰ってきてたの?」 「ええ、あーちゃんが1人で寂しかったらいけないと思って」 「そっかー」 あぁ……呑気な母さんを見てると癒される。まさか母さんで癒される日が来るなんてな。 俺は他のみんなに内緒でしとりお姉ちゃんに抜いて貰ったのが恥ずかしくて、言葉数が少なくなってしまう。 それを見た母さんが、俺が遊びすぎて疲れたのだと判断して就寝の準備に入る。 「それじゃあ、みんな、電気を消すけどいい?」 「「「「はーい」」」」 スッキリしたおかげもあって俺はすぐに寝てしまったけど、途中、夜に目が覚めてしまう。 ん? 美洲さんが居ない? 俺はお布団から出ると、隣の部屋に人の気配を感じる。 俺が隣の部屋を開けると、美洲さんが椅子に1人で座って外の景色を見ていた。 「美洲さん?」 「あ……あくあ君、もしかして起こしてしまったのかな?」 俺はそんな事ないです。たまたま目が覚めただけですからと言った。 「そっか……」 俺はそのまま美洲さんと向かい合うように席に座ると同じように外へと視線を向けた。 お互いに何を話していいのか分からずに無言になる。 「「あの……あっ」」 タイミングが悪いにも程がある。お互いの喋るタイミングが重なってしまった。 お互いにお先にどうぞと譲り合う。 「そ、その……だな。私は、あ、あくあ君のもう1人の母として……だな。その……もっと親睦を深めたいと思ってる」 「俺もです」 本当は役者としても聞きたい事はいっぱいある。でも、それは暫くの間、封印しようと思う。 なぜなら俺と美洲さんは同じ芸能人である前に母と子、家族だからだ。別に喧嘩しているわけでもないし、できるなら仲良くしたいと思ってる。 「だからその、俺、この前ジグソーパズル買ったんだけど、よかったら一緒にしませんか?」 「あ、うん! しよう! か、家族みんなで」 家族みんなでという言葉を聞いてほっこりした気持ちになる。 小雛先輩やえみりさんからも事前に聞いてたけど、美洲さんは不器用かもしれないけど家族を大事にする人だって言われた事を思いだす。そりゃそうだよな。そうじゃなきゃ、俺から離れたりはしなかった。 『貴方は……黒蝶のせいで、雪白美洲を引き離されて暮らしていたんだろう? それなのに、揚羽を恨んだりしないのか?』 孔雀との会話を思い出す。 確かに美洲さんが俺から離れたのは黒蝶のせいかもしれない。 それでも俺は揚羽さんを恨む気はなかった。 『俺はむしろ嬉しかったよ』 『嬉しい?』 『ああ、だってそれくらい美洲さんも母さんも俺を守るために必死だったってわかったのだから。俺ってちゃんと愛されてたんだなって知る事ができて嬉しかった』 前世で親が居なかった俺にとって、2人の想いと願いが俺に家族の愛を教えてくれた。 それに……。 『失った時間は戻らないかもしれない。それでも、失った時間を埋める事はできるはずだ!! だから、お前も頑張れよ!』 そうだよな。孔雀にそう言った手前、俺が頑張らなきゃどうすると思った。 「美洲さん……いや、美洲お母さんって呼んでいいかな?」 俺がそう言うと、美洲お母さんはポロリと涙をこぼす。 世界的な大女優、雪白美洲が見せる演技じゃないただの母としての涙に俺も微かに目が潤んだ。 「も、もちろん……!」 「それじゃあ、俺の事も、あくあって呼んでよ」 「あくあ……あくあ!!」 俺は美洲お母さんと抱き合う。 「よ、よかったわね。ミクちゃん! それにあくあちゃんも!!」 「か、母さん!?」 「まりんちゃん!?」 気が付いたら全員が起きてきてて、こっちを見ていた。 「よかったね。美洲お母さん」 「ありがとう! しとりちゃん!!」 美洲お母さんとしとりお姉ちゃんが抱き合う。 しとりお姉ちゃんは俺と違って一緒に過ごした時間と記憶があるから、俺以上に思うところがあっただろうな。 それでも俺が揚羽さんにした事に対して、母さんもしとりお姉ちゃんも責めるどころか、よかったと褒めてくれたのが何よりも嬉しかった。 「わ、私も、お、お母さんって言ってもいいですか? 血はその……繋がってないかもしれないけど」 「もちろん!!」 らぴすと美洲お母さんも抱き合って喜ぶ。 よかった。本当ならこの旅行にラズリーも誘えたらよかったんだけど、手続きのために一時帰国しちゃったからな。次は向こうの家族とも仲良くできたらなと思った。 「よし……! 私、決めたわ!!」 母さん? 全員の視線が、胸を張った母さんに向けられる。 「美洲ちゃん、私達、結婚するわよ!!」 「「「「えぇっ!?」」」」 あっ……そう言えば、この2人って結婚してなかったんだっけ。 だから母さんも美洲お母さんも苗字が別々だ。 「そういう事なら俺が2人に結婚式をプレゼントするよ」 「あくあちゃん!」 「あくあ!」 俺は2人にもみくちゃにされた。 それにらぴすやしとりお姉ちゃんも交ざる。 俺たち家族5人はみんなでくっついて取り止めのない話をした。 幸せでゆったりとした時間、気が付いたらいつの間にかみんなでそのまま寝てしまう。 「へ……へくち!」 や、やべぇ。風邪引いたかも。 俺は帰宅した後、見事に風邪をひいて学校を休んでしまった。 まさかそのせいで死にかける事になるなんて、その時の俺は思いもよらなかったのである。 ************************************************ すみません遅れました。 最新の番外編は杉田先生とのノクターン回になります。 前のえみりの話にも挿絵を一枚だけ追加しました。 https://novel18.syosetu.com/n5397ih/ 新しいアンケート置いときます。 https://customform.jp/form/input/153873 作者のtwitterアカウントです。更新が遅れた時はこちらで連絡します。 https://mobile.twitter.com/yuuritohoney https://mobile.twitter.com/yuuritosub 上が本垢、下がサブ垢です。 あくあとコラボして欲しいキャラや、ノクターン回についてのアンケートやってます。 よろしければどうぞ。 https://customform.jp/form/input/140130 wikiです。有志の皆様、ありがとうございます。 https://wikiwiki.jp/yuuritohoney/ クリスマス用の短編、ムーンライトでとあ注意。 https://novel18.syosetu.com/n5480hz/ 白銀あくあ、DEAD or ALIVE? 「ゴホッ、ゴホッ」 風邪を引いてしまった……。 色々終わって気持ちが緩んでた時に、旅行先で布団もかけずに寝てしまったのが原因だったのではないかと思う。 最後みんなでおしゃべりしてそのまま全員で寝落ちしちゃったんだよな。 メールで確認したけど白銀家は誰も風邪を引いてないみたいだし、風邪を引いたのが俺だけで良かった。 「あくあ、大丈夫……?」 扉を開けたカノンが顔だけ出して話しかける。 妊婦のカノンに風邪を移したくないから、この距離より先には入ってこないでねと言った。 「いや、もうダメかもしれない」 俺の言葉を聞いたカノンはますます心配そうな顔をする。 はぁ〜、おろおろするカノンは相変わらずかわいいな〜。 キリッとした顔をした俺は、冗談を言って和ませようとカノンに優しく微笑んだ。 「目の前に女神様が見える。きっと俺を迎えにきたんじゃないかな?」 「も、もう! こんな時に何言ってんのよ!!」 顔を真っ赤にした俺の女神様は恥ずかしがってどっかに行ってしまった。 あー、風邪じゃなかったら後ろから抱きしめてイチャイチャするのになー。 いった。しょうもない事をしてお嫁さんを揶揄った罰なのか、急な頭痛がして表情を歪ませる。 「それだけお元気そうでしたら大丈夫そうですね」 学生服を着たペゴニアさんが何故か俺の事を蔑むような目で見る。 やめて、そういうのされたら、また新しい何かに目覚めそうになるから。 ペゴニアさんもそうだけど、絶妙に似合ってない学生服がものすごくそそるんだよな。あー、なんで学生じゃない人が学生服を着ると胸がときめくんだろう。いや、もちろん学生が学生服を着るのもときめくんだけど……はっ!? って事は、俺って学生服なら全員いけるのでは? 白銀あくあの性癖最強伝説が始まっちゃいました!? ちなみに今、俺が学生服を着て欲しい人、ナンバー1は杉田先生だ。次点で揚羽さん、いや、かなたさんや貴代子さんも捨てがたい……。しとりお姉ちゃんなんてきっとエロいだろうな。いや、そう考えると母さん達の学生服なんか中々いい線を行ってるんじゃないか? あー、この趣味が共感できる男友達が欲しい。 今から寝るけど、できればそういう夢を見たいな。頼むー。制服姿のエロい杉田先生、俺の夢の中に出てください!! おなしゃーす! と願いつつ俺は眠りについた。 「んにゃ?」 いつの間にか寝てしまったようだ。 夢の中で制服や水着を着た杉田先生とエロい事してた気がするけど、俺の気のせいか……。 「目が覚めた?」 ん? この声は……。 「小雛先輩……暇なんですか?」 「ムキーっ! せっかく来てあげたのに、なんで煽られなきゃいけないのよ!!」 いや……だって、なぁ? 背筋に悪寒を感じたのは風邪のせいじゃなかったんですね。と言わなかっただけで良かったと褒めて欲しいくらいだ。 「みんな学校とか仕事で忙しいから私が代わりに来てあげたってわけよ。感謝しなさいよね!」 月曜だし、平日だし、普通はそうだよな。 「ほら、水タオル変えてあげるから」 「あ、ありがとうございます」 小雛先輩は、俺のおでこの上に乗ったタオルを手に取る。 「あつ! あんたすごく熱あるじゃない! え? これ大丈夫? もっと冷やさなきゃ!!」 うっ……すごく嫌な予感がする。 次の瞬間、俺の顔を覆い隠すように水タオルを被せられた。 「しゅーこー、しゅーこー……ふごふご」 ううっ、息苦しい!! こ、呼吸が……! 「ゆかり!? それだと、あくあ君が死んじゃうじゃない!」 ぷはぁっ! はぁ……はぁ……冗談じゃなくて、本気で天に召されるところだったぜ。 阿古さんに命を救われた。 俺はゆっくりと現状を整理する。 これは俺の予想だが、ペゴニアさんかカノンが俺の家族か阿古さんに連絡して、小雛先輩は阿古さんのおまけでついてきただけだと思う。うん、普通に考えてそうだよな。小雛先輩だけを寄越す様な危険な真似、とてもじゃないがやるとは思えない。 「なんでこんな事を……」 「えっ? 顔が熱かったから、冷やすために全部被せた方がいいかなって……」 俺と阿古さんがダブルで呆れた顔をする。 「それだと呼吸ができなくなっちゃうじゃない」 「あっ……」 阿古さん、俺が言いたかった事を全部言ってくれてありがとうございました。 「ちょっと電話。ゆかり、なんかあったら呼んでね」 「うん」 小雛先輩と2人きりに戻ると、先輩は申し訳なさそうな顔でごめんと小さく呟く。 熱のせいでいつもの自分と違って思考が回ってないせいか、あの小雛先輩にキュンとしてしまう。くっ! 落ち着け俺。この胸の苦しみはきっと気の迷いだ。相手はあの小雛先輩だぞ! あくあ!! よくみなくても普通に可愛いし、おっぱいもそれなりにあるし、ああ、どうせならこの水タオルがおっぱいだったら良かったのに……… 「ほ、本当にごめん……」 「これくらいの事、大丈夫ですよ。それこそ、おっぱいでぎゅっとしてくれたら許してあげます」 は!? 何を言ってんだ俺!? これはよっぽどの重症かもしれない。 小雛先輩はびっくりした表情をした後、口をワナワナさせながら顔全体を赤くした。 あ……これ、怒られる奴だ。怒られる前に謝ろ。 「し……仕方ないわね。ほ、ほら……」 「え? いいんですか?」 俺は今日一の決め顔になる。なんか一瞬だけ熱が引いて頭がとてつもなく冷静になった気がした。 小雛先輩は上着を脱ぐと、ブラジャーをつけたまま俺の頭を抱え込む。 「んっ」 あ……小雛先輩のおっぱい、ひんやりしてて気持ちいい。 せっかくだしついでに揉ませてもらおう。これは中々の揉み心地だ。 掌に少し収まりきらない大きさって1番贅沢なサイズ感だと思うんだよな。 俺は大きいおっぱいも好きだが、このくらいのサイズ感も好きだし、掌に収まる大きさも好きだし、少し足りないくらいの弄べるサイズ感も好きだし、なんなら乳首弄りに集中できて擦り付けプレイができる絶壁おっぱいも大好きだ!! つまりおっぱいは至高、全てのおっぱいに貴賎なし、おっぱい最高ー! 「あっ、ちょっ……んっ、こら、病人なんだからあんまりがっつかないの」 あ……ブラを外してゆかりミルクをちゅーちゅーしようと思ってたら、小雛先輩に引き剥がされた。 やっぱり少しやりすぎたかな? 怒られる覚悟で待ってたら、小雛先輩が俺に向かって優しく微笑む。 「もう、元気になったらいくらでも吸わせてあげるから、今日くらいは大人しくしときなさいよ。風邪を引いた原因は別かもしれないけど、クリスマスからこっち、あんたは働きすぎなのよ。私くらい少しはゆとりを持って予定を組みなさい」 小雛先輩は優しく俺の頭を撫でる。 「いつでも全力で頑張るのはあんたのいいところだけど、たまには頑張らなくていい日をもっと作りなさいな。ね」 あ……少しはしゃぎすぎたのか、また気が遠くなる。 次の瞬間、俺は夢の中へと落ちていった。 「んんっ」 直前まで小雛先輩と一緒に居たせいだろうか。 夢の中で小雛先輩にママになってもらった夢を見た。 アラビア半島に行った時、俺が小雛先輩の部屋を訪ねていたらどうなっていたのだろうか。 「あ……目が覚めた」 ん? この声、いや、目の前に広がる服を着ていてもわかるほどの清らかなおっぱいは……えみりさん!? 「えっと、2人とも仕事で帰ったから私が代わりに看病しに来たんだけど……だ、大丈夫ですか?」 「あ……はい」 むしろえみりさんの方こそ大丈夫なのかと心配になった。 なんか顔が赤いし、息も荒いし、心なしか汗ばんで着衣が乱れているような気がする。 「待っててくださいね。もうそろそろおかゆができるはずですから……あっ、ニュースでも見ますか?」 「う、うん」 は〜〜〜メイド姿のえみりさん、くそかわえ〜。あー、折角なら阿古さんや小雛先輩にもメイド服を着て貰えば良かったなぁ。ワンチャン病気の今、甘えればやってくれそうな気がする。 えみりさんがテレビのチャンネルをつけると、ちょうどお昼のニュースをやっていた。 ん? お昼の真面目なニュースに楓? 国営放送は大丈夫か? 血迷ってない? 『緊急速報です。国民の皆様、落ち着いて聞いてください』 緊急速報!? もしかして、ミサイルでも飛んできたのか!? くそっ、俺が剣崎ならミサイルの一つや二つ受け止めて見せるのに……いや、ドライバーキックで飛んできた方向に、日本人らしく礼節を持って熨斗をつけて丁寧にお返しするのに!! 『ベリルエンターテイメント所属の白銀あくあさんが、熱を出して寝込んでしまったそうです』 はぁ!? 『現場の鬼塚アナと中継が繋がってます』 カメラが切り替わると、ヘリコプターに乗った鬼塚アナに切り替わった。 あ、あれ? 今、テレビに映ってるの、俺のマンションじゃね? 『こちら現場の鬼塚です。今、白銀あくあさんが住んでいらっしゃる平河町のマンション周辺では多数の報道陣、並びにファンの人達が詰めかけています! それを整理するために多くの警察が出動し……あっ! 見てください。自衛隊の車両が見えます! どうやら辺り一帯を規制するみたいですね』 嘘……だろ……? なんでただの風邪でこんな事になってるんだ!? 『鬼塚アナ、ありがとうございました。えーと、ここでさらに緊急のニュースです。どうやら先ほど官邸の方でも大きな動きがあった様です』 テレビの画面が切り替わると、羽生総理が珍しく真剣な表情で官邸から車に乗って出ていく姿が映された。 国会議事堂前の映像では、揚羽さんや行方議員、佐藤議員などが次々と建物の中に入っていく。 『こちら国会議事堂前です!! 白銀あくあさんの詳細な病状を確認するために、羽生総理が国会に対して超緊急臨時招集をかけました。顔見知りの与党議員に話を聞いたところ、現状ではまだ何もわかってない。今から情報の収集に当たるとの事です!!』 俺はえみりさんに飲ませてもらっていた自分がCMをしているスポーツドリンクを吹き出しそうになる。 いや、だからただの風邪だって!! だって熱と言っても多分、38度もギリ出てないくらいだぞ!? え? みんな、頭、大丈夫? 『街中では集団で祈祷する人達や、神社やお寺に行く人達が目撃されています』 街を歩いている人達にインタビューをする映像に切り替わる。 『えっ!? あくあ様が病気!?』 って、しぃちゃんのお母さん、桜羽まどかさん!? 普通に知ってる人が出てきて驚く。ワイプに映った楓も共演してて知っているから、ものすごく微妙な顔をする。 『心配です。うちの娘もあくあ様の事が大好きなので、すごく心配ですね。早く元気になってくれるように祈ってます』 まどかさんへのインタビューが終わると、次も知ってる人が出てきた。 『あくあ君、病気なの!? ちょっと、うちの子達に聞いてみます』 かなたさん!? ちょ、インタビュワーのお姉さん気がついて、その人、めちゃくちゃ関係者ですよ!! ワイプに映った楓の顔芸にまたスポドリを噴き出しそうになる。楓も顔見知りだから色々と言いたいんだろうな。 『あ……風邪みたいですね』 『えっ?』 驚くインタビュワーさんと楓の回線が繋がる。 『その人、とあちゃんとスバルちゃんのお母さんだよ』 『うぇっ!?』 めちゃくちゃヒソヒソ声で頑張ってるけど、楓の声、すごく聞き取りやすいからちゃんと全部、放送に乗ってるんだよなあああああ。聞こえてる。聞こえてるってスタジオの後ろで慌ててる声まで入ってきた。カ……カオスすぎる。 【白銀あくあさんの病状は風邪】 携帯電話のけたたましいアラートと共に、テレビにも緊急速報のテロップが流れた。 そのシステム、そういう事に使うもんじゃないでしょ……。 『えーと、すみません。インタビュー中ですが、ここで羽生総理による緊急記者会見です』 画面が切り替わると羽生総理がドーンと出てきた。 『国民の皆様、まずは一旦、冷静になって落ち着いてください!』 総理は国民に対して落ち着くように言うと、マリア先生を中心に特別医療チームを結成する事や、緊急対策室を作成する事などをテレビの前で約束する。いやいや! ただの風邪に、そんなの必要ないでしょ!! も、もうダメだ。これ以上は見れない。俺はえみりさんにお願いしてテレビを消してもらう。 寝たら今見た事は、全部忘れていますよーに! 俺は神様にそうお願いした。 「お粥ができたわよー!」 ん? 誰だ? まさか小雛先輩か!? って、思ったけど全然違った。 確か雪白のえるさんだっけ? オーディション番組の時に少しだけ顔を合わせた記憶がある。 「マ、ママ!? ママがお粥作ったの!?」 「ええ、そうよ! ほら! これでどう!!」 なんか焦げに焦げまくった暗黒物質が出てきた。 嘘でしょ……。 「ママ、これじゃあくあ様が死んじゃうよ……」 えみりさん……俺を気遣ってくれてありがとう。 でも、俺は白銀あくあだ。女の子が俺のために作ってくれたご飯なら、なんだって掻き込む覚悟と準備はできてる。 「えみりちゃん。のえるちゃんが作ったのは僕が食べるから、あくあ君にはこれを食べさせてあげて」 「弾正君!」 ん? 誰だ……? なんか、丸っこい感じで愛嬌のある感じの男性が出てきた。 なんだろう。熱があるせいかな? その男性が2頭身に見えてしまうのは、きっと俺の気のせいだろう。 「パパ、ありがとう」 パッパァ!? 俺は布団を投げ飛ばすと、急に飛び起きるとキリッとした顔をする。 「初めましてお父さん。俺の名前は白銀あくあです」 こういうのは第一印象が大事だからな。 カノンと仲のいいえみりさんのお父さんに悪印象を抱かせるわけにはいかない。 俺は往年のトレンディドラマに出てくる役者さんのように爽やかさを全面に出しつつ、頼れる男感も演出する。 止めに白い歯を見せながら、アイドル白銀あくあの全力スマイルを見せた。 「娘さんを俺にください!!」 は? 娘さんにはいつもお世話になっています! って言おうとしたら、色々と段階を吹っ飛ばして本音が出てきた。 「あくあ様!?」 「ワォ!」 俺の言葉にえみりさんはびっくりして、のえるさんはキラキラした瞳を俺に向けながら開いた口元を掌で覆い隠す。 こ、これはまずい!! さっさと訂正しないと!! 「あくあ君……ありがとう」 えっ!? 俺が訂正するよりも先に、えみりさんのお父さんに手を掴まれて泣かれる。 えみりさんのお父さん、弾正さん? は、すごく優しそうで、癒されるようなポワポワとした雰囲気のある男性だ。 何となくだけど、えみりさんの見た目は美洲さんに似てて、かっこいいところはのえるさんに似てて、優しいところは弾正さんに似てる気がする。 正直、弾正さんと話してるだけで、俺もすごくほんわかした気持ちになった。 「うちのえみりちゃんは良い子なんだけど、色々と……うん、ちょっと、そう、ちょっとだけなんだけどね、変わったところがある子だけど、基本的にはいい子だから、こちらこそよろしくお願いします」 ふぁ〜、どうしよう……。間違えましたなんて言えない空気感になってる。 「さすがは剣崎、いえ、あくあ様ね。秒でケリをつけに行くスピード、自分から前に攻める姿勢、さすがは暴走集団、|緑柱石《ベリル》のトップを張ってるだけの事はあるわ。かっこいい!!」 よく考えるんだ、あくあ。 なんか2人とも喜んでくれてるみたいだし、えみりさんがいいのなら、これは俺にとってもいい流れなのでは? 何となくだけど、カノン、琴乃、楓も喜んでくれそうな気がするし、俺もえみりさんと結婚するのは嫌ではない。なんなら猫の面倒を見てくれているお礼に、ワンチャン、デートとか誘えないかなと下心が顔を覗かせていたくらいである。それに俺の中にあるオスの本能が、えみりさんを他の男になんて取られたくない、あの体を自分のものにするんだと囁く。 いやいや、ダメだぞあくあ。そういうのは良くない。熱を出しているせいか、明らかに今日の俺はどうかしている。 「パパもママも気が早いって」 えみりさんは前のめりになった2人に釘を刺す。 「あくあ様が熱を出している時にこうやって話を進めるのはよくないよ。だから……ね。あくあ様もまずはお粥を食べて、お薬飲んで、寝て、まずは病気を治そ?」 あっ、これは天使、いや、聖女だ!! 体つきは聖女じゃなくて性女かもしれないけど、えみりさんの心が綺麗すぎて俺の中にあるオスのあくあイコール邪念が浄化されそうになる。 「はい、1人で食べられる?」 ん、無理ぃ……と甘えると、えみりさんがフーフーして食べさせてくれた。 あ、やっぱり、いいな。もうオスの本能でもいいんじゃないか。 小雛先輩とか阿古さんとか、家族が他の男に寝取られるのと同じくらい、えみりさんを誰かに取られたくない。 それなら全員、俺の嫁になれよと言いたかった。なんならクラスメイトも杉田先生も全員、俺の嫁になってくれ。白銀キングダムの誕生だ!! 「むにゃむにゃ……はっ!」 ゆ、夢!? いや、違う。さっきまでえみりさんが居た香りがする。 どうやら幸せすぎていつの間にか寝てしまっていたみたいだ。 俺は、近くに置いてあった代わりの人が来たから帰りますと言うメモ書きを確認する。 ど……どっからどこまでが夢だったんだろう? 記憶がすごく曖昧だ。 「あっ、起きた?」 アヤナ!? どうして、こんなところに!? 「えっと……じゃんけんに勝ったので、クラスを代表してお見舞いに来ました」 アヤナから袋いっぱい入ったお見舞いの品を受け取る。 どうやらクラスの人達からのようだ。一つずつに俺を心配するメモ書きが書かれていてジーンとする。 一つずつ確認すると、とあや慎太郎、杉田先生からのもあった。 とあのメモ書きによると、どうやら天我先輩も来ようとしたらしいけど、男子達は移ったらダメだからと、事務所に言われたみたい。うん、俺もその判断で間違ってないと思う。天我先輩とかギャグ漫画みたいにお見舞いに来た次の日に風邪を引きそうだし。 「ゆかり先輩、来てたんだね」 「ああ」 俺が殺されかけた話をすると、アヤナの笑顔が引き攣る。 「えっと、カノンさん達が戻ってくるまでだけど、私にできる事があったら言ってね」 「ああ、それなら体を拭いて着替えたいんだけど……」 正直、汗をかいたのか、すごくベタベタして気持ちが悪い。 「わ、わかった」 うん? どうしたアヤナ? 顔が真っ赤だったけど、俺の風邪が移ったか? 一度部屋を出たアヤナは、洗面器を持って戻ってきた。 「そ、それじゃあ、パジャマを脱がせてもいいかな?」 えっ!? も、もももももしかして、アヤナが拭いてくれるんですか!? 「失礼します」 大怪獣ゆかりゴンが1匹、大怪獣ゆかりゴンが2匹……俺は辿々しい手つきでパジャマを脱がしてくれるアヤナの事を考えないように、頭の中で大怪獣ゆかりゴンの数を数える。 最初は小雛先輩の数を数えようと思ったが、さっきのおっぱいを思い出してしまいそうだったから、2頭身で両手を広げて火を吹く大怪獣ゆかりゴンの傍若無人な姿でお茶を濁した。 「痛かったり気持ち悪かったら言ってね」 むしろ痛くしてもいいんだぜ? なんて冗談が言えるわけない。 ゴシゴシ……ゴシゴシ……どうせなら、パンツの中もゴシゴシ……じゃなくって! 助けて大怪獣ゆかりゴン!! 落ち着け俺。こういう時は家族の裸を思い浮かべればいいと前世で聞いた事を思い出す。 あかーーーーん。俺の家族、全員漏れなくえっちだったわ!! 想像したら余計に変な事になりそう。 「どう? 他に拭いて欲しいところはない」 「あ、ありがとう。大丈夫だよ」 「そっか、じゃあ綺麗になったし、新しいパジャマを持ってきたから着替えよ」 あー、ダメダメ。これ完全にアヤナママじゃん。 えっ? 待って、同級生ママとか最高かよ……。間違いなく俺の中で新しい扉がバカみたいにパカーンと開いた。 「どう? 変じゃない?」 「最高です。むしろありがとうございました!!」 アヤナが毎日体を拭いてくれて着替えさせてくれるなら、もう1ヶ月くらい風邪引いとこうかな……。 「あ、もしかして、眠たくなっちゃったのかな?」 アヤナママぁ……。甘やかされて脳が溶けそうになる。 「おやすみなさい。早く良くなってね」 夢の中でアヤナにえっちシーンの指導する夢を見た。 あぁ、俺ってなんて最低なんだろう。完全に夢精した。 起きた瞬間に、下半身が気持ち悪くてすぐに気がつく。 「あら? 旦那様、目が覚められましたか?」 「ペゴニアさん!?」 よりにもよって、何でこのタイミングでペゴニアさんなんだよ!! ペゴニアさんは俺を見て何かを感じ取ったのか、ペイッと布団を引き剥がした。 これは完全にバレたな。ペゴニアさんの視線が俺の下半身をロックオンしている。 「旦那様、今なら私しかいません。下着を交換しましょう」 何でそんなにウキウキなんですか!? ペゴニアさんはズボンと一緒にパンツを脱がせると、俺の下半身を懇切丁寧に拭いてくれた。 「はい、こっちもゴシゴシしましょうね」 わかっててやってるだろ! と言いたかったけど、俺はそんな野暮なツッコミはしない。 俺はペゴニアさんにちんこを拭いてもらう過程で射精してしまったけど、これは仕方ないよな。事故みたいなもんだ。でも、ちゃんと気持ちよかったし、助かったからお礼は言っておく。 「うん。熱も下がったみたいですね」 「順調に回復している。無理をしなければ、明日には大丈夫だろう」 「あ、ありがとうございます」 俺は診察に来てくれた2人のお医者さん、カノンの侍従医を務める宮餅さんと画家もやっているマリア先生にお礼を言う。 ふぅ……ぶっちゃけ、最後に射精したのが1番効いた気がするけど、気のせいだって思う事にしておく。 先生達が帰ると、カノンが開いた扉の先から顔を出す。 「あくあ、大丈夫?」 「ああ!」 カノンには心配をかけちゃったな。 そんな事を考えてると、カノンがもじもじと恥ずかしそうな素振りを見せる。 どうした? 「えっと、みんながこうしろって言うから……」 うん? どうい……う……こ、と? って!? ナース服を着たカノンが恥ずかしそうに俺の目の前に現れる。 しゃあああああああああああっ! 気がついたら俺はベッドの上に立ってガッツポーズをしていた。 白銀あくあ完全復活である。やっぱり嫁パワーだわ。カノンがいたら俺は元気百倍だ!! 「ご、ごめんね。あくあが病気で辛い時に何もできなくて」 「そんな事ないよ。今、完全に復活しました」 純粋なカノンは気がついてないけど、後ろにいるペゴニアさんは俺のチンコが完全復活している事に秒で気がつく。 ありがとうございます。ありがとうございます。ありがとうございます!! 誰か知らないけど、カノンにナース服を着るようにアドバイスしてくれて本当にありがとう!! 「とあちゃんが、あくあならきっと秒で復活するよって」 さすがだよ、とあ……。お前、わかってるわ。俺の事を完全に熟知してやがる。 お前の親友でよかった。ありがとう、とあ。なんなら妹のスバルちゃんやかなたさんにもナース服でお見舞いに来るように言っておいてくれ。なんなら、お前がナース服を着たっていいんだぜ? 「うっ……」 「あくあ!?」 興奮しすぎた俺は再びベッドに倒れた。 やばい。安静にしておくようにと言われたばかりなのに、少し調子に乗りすぎた。 「あわわわわ、どうしようペゴニア!?」 「もうこのまま死んでおいてもいいような気がします。幸せそうですし。ほら、このにやけた顔を見てくださいよ。小雛様も言っていましたが、きっと深い事なんて何も考えてませんよ」 どれだけの時間を気絶していたのだろう。 目が覚めると、隣に母さんが居た。 「目が覚めたのね。さっきまでミクちゃんや、しとりちゃん、らぴすちゃんも居たのよ」 俺が寝ていた間に、家族のみんながお見舞いに来てくれていたようだ。 どうやらその間に、もう一回暇な小雛先輩が訪ねてきたり、えみりさんや阿古さんが再度様子を見に来てくれたり、羽生総理や楓、琴乃、急遽、戻ってきた結も来てくれたらしい。アイも戻ろうとしたらしいけど、それは事前に俺が言って止めてもらった。 あと、阿古さんの制止も振り切って天我先輩が訪ねてきたんだとか……何、やってるんですか、天我先輩。 俺はその時の写真を母さんに見せられる。ガスマスクに完全防護服!? あっ、だから許可が降りたのね。 それにしても天我先輩、よくこれで職質されなかったね……。俺の居た世界なら秒で、お兄さん、ちょっといいですか? って、笑顔でピキった警察の人に取り囲まれて声をかけられてるよ。 「あくあちゃん、ごめんね。お母さんのせいだわ」 「ううん、そんな事ないよ」 小雛先輩からも言われたけど、無理した後に気が緩んだせいだと思う。 「むしろ、心配かけてごめん」 「あくあちゃん……」 俺は心配そうな顔をした母さんの手を握る。 今らなほんの少しだけ素直になれた気がした。 「ありがとう」 「え?」 俺は母さんにお礼を言った後に顔を反対側に背ける。 少し我に返って恥ずかしくなったからだ。 「俺が記憶を失って目が覚めた時、母さんがそばにいてくれてすごく嬉しかった」 あの時は言えなかったお礼。 俺がこの世界に来てもう1年近く経つ。1番最初に俺のそばに居てくれたのが母さんでよかったと思った。 人によっては子供っぽいって言われるかもしれないけど、今になって思えば、母さんはあまり女性である事を感じさせないためにそう振る舞ってくれたのかもしれない。この世界の事がわかるようになった今だからこそ、俺はこのことに気がつく事ができた。 「だ、だから、ありがとう」 「あくあちゃん……!」 俺は泣いた母さんの頭を撫でる。 気がついたら俺はまた寝ていた。 幸せな夢だったと思う。 俺は夢の最後でもう1人の俺に出会った気がした。 ありがとう。 そう言われた気がした。 「んんーっ!」 俺はベッドから起き上がると体を伸ばす。 何だか昨日の事がすごく曖昧だ。熱のせいかな? 「あくあ、大丈夫?」 「ああ!!」 俺はカノンをギュッと抱きしめる。 本当は昨日からずっとこうしたかった。 愛する人を抱きしめて、これが現実なんだと噛み締める。 「ところで昨日のナース服はもう着ないの?」 「も、もう! で、でも、あくあが着てほしいなら……」 ヒャッホーイ! もう一度カノンを抱きしめた俺はやる気、元気、パワーを充填する。 俺は朝イチに何故か土下座する羽生総理の映像をテレビで見ながら、今日からまた頑張るぞーと心に誓った。 ************************************************ あくあが見た夢の話は全て番外編にて掲載しています。 最新の番外編は杉田先生とのノクターン回になります。 前のえみりの話にも挿絵を一枚だけ追加しました。 https://novel18.syosetu.com/n5397ih/ 新しいアンケート置いときます。 https://customform.jp/form/input/153873 作者のtwitterアカウントです。更新が遅れた時はこちらで連絡します。 https://mobile.twitter.com/yuuritohoney https://mobile.twitter.com/yuuritosub 上が本垢、下がサブ垢です。 あくあとコラボして欲しいキャラや、ノクターン回についてのアンケートやってます。 よろしければどうぞ。 https://customform.jp/form/input/140130 wikiです。有志の皆様、ありがとうございます。 https://wikiwiki.jp/yuuritohoney/ クリスマス用の短編、ムーンライトでとあ注意。 https://novel18.syosetu.com/n5480hz/ 掲示板、パニパニパニック。 【ゆうおにロス】白銀あくあスレpart4883【あくあ様のいない月曜日】 7 ななし あー、月曜日は億劫だわ。 いつもは帰宅後に楽しみにしてた月9のゆうおにが終わっちゃったもんなー。 でも、月曜は早く帰れるし、帰ったらヘブンズソード見返そ。 10 ななし >>7 今日から始まる月9は石蕗さん主演だよ。 12 ななし >>10 へー、石蕗さん頑張ってるんだなー。 15 ななし ゆうおに伝説まとめ。 全社員が9時までに帰宅したいので残業を拒否→月曜から残業がなくなる。 それでも強行してた会社→社員が大量に退職して会社が潰れる。 総理の思いつき発言で月曜の夜はゆっくりしようとか言い出す→コンビニ、飲食店ですら休み出す。 結果、月曜の夜はみんなでまったりするという新たな習慣が生まれた。 その流れで残業という概念がなくなる。 逆にお金稼ぎたい人は、希望して長く働くという新しいシステムが出来上がる。 3交代制の24時間の企業では、あくあ様が出ている時間の時給が倍に跳ね上がる。正社員ならあくあ様ボーナスが支給される。 18 ななし >>15 おかしいやろ!! って突っ込みたいけど、現実なんだよなぁw 20 ななし あくあ様はこの世界からブラック企業を消してくれた。 でも、あくあ様本人がブラック企業なんだなぁあああああ。 24 ななし >>20 これ。 25 ななし >>20 ほんまこれ。 28 ななし あー様こそゆっくりしたらいいのに、なんであんなに自分をどんどん追い込んでいくんだろう。 31 ななし >>28 あくあ様、実はMなんじゃ……。 筋トレする人って案外、自分を虐めるのが好きなM気質な人も多いっていうし。 34 ななし >>31 姐さんはMだったのか。 38 ななし >>34 お前、消されるぞ……? 42 ななし そういえばさっき黒蝶家の前に通ったら、警察の規制が解かれてたわ。 人の気配感じなかったけど、どうなるんだろう。 45 ななし >>42 過去に地下室で監禁された被害者の心情を考えて更地にするんだってさ。 その後にどうするかはまだ決めてないけど、売却するなら被害者への補填にするみたい。 48 ななし >>42>>45 黒蝶揚羽はどうするんやろうな。 会社も全て手放したし、資産も全部被害者補填と寄付金に充てたし。 今、文無しだけど、どこで生活してるんだろう。 53 ななし >>48 もういっそ、責任とってくださいってあくあ様のところに行け。 ワンチャンあくあ様なら責任とってくれそう。 56 ななし >>53 おっぱいでかいしありやな。 57 ななし >>53 おっぱい大きいしあるわ。 59 ななし >>56-57 お前らさぁwwwww 62 ななし あくあ様ならもうどうにかしてくれてそう。 65 ななし >>62 流石にないでしょw えっ!? ない……よね!? 67 ななし >>65 不安になってて草w 70 ななし 剣崎のようなスピードで嗜みと結婚したあくあ様だぞ。 私たちが想像していた事の斜め上を超えてくる可能性はある。 74 ななし 黒蝶のやってきたことは許されないけど、揚羽さんには幸せになってほしい。 ここまでの報道を見てたら彼女も黒蝶の犠牲者だよ。 国営放送の森川楓による単独インタビューの動画と、聖白新聞の有能新人記者、エミリー・スノーホワイトさんが寄稿した詳細記事を見た方がいい。 77 ななし >>74 記者会見の時にバイトだった記者さん、ちゃんと記者に昇格してて草w 79 ななし >>74 私は森川を見直したよ。揚羽議員は各テレビ局に出演したけど、森川のフラットで事実だけを聞き取るインタビューがダントツで1番良かったわ。 あいつ、真面目にやればすごくいいのに、なんでいつもふざけてるんだよ!! 81 ななし >>79 そんなの森川だからに決まってるだろ!! 82 ななし >>79 マジレスすると、森川はふざけてない。 真面目にやってるけどふざけてやってるように見えるだけだ。 85 ななし >>82 草w 86 ななし >>82 わかるわ。ちゃんと真面目にやってるもんな。 ただあいつの真面目はふざけてるようにしか見えないんだよ……。 90 ななし カノン様もライターとかインタビュアーの仕事向いてそう。 あくあ様に隠してるの知らんけど、もう小ネタ王のあのネタでバレてるならオタクなのを隠すな。 乙女の嗜みで寄稿してるライブツアーの感想とか最高に良かったぞ。 94 ななし >>90 何それ!? 97 ななし >>94 聖白新聞見てみろ。 今月号から乙女の嗜みのヲタ活日記が連載されてる。 100 ななし >>97 これまじ!? 101 ななし >>97 嘘だろwww 何やってるんだよあいつwwwww 104 ななし >>100-101 来月からは92姐さんのおすすめベリルグッズも連載予定だそうだ。 そして、あくあ君のライブツアー終了後の独占インタビュー記事が来週に載る予定になってる。 108 ななし >>104 は!? 109 ななし >>104 聖白新聞始まったな。 112 ななし >>108-109 なお、チンポスキーのチンポ占いってコーナーもある。 115 ななし >>112 それはいらない。 116 ななし >>112 そっちはどうでもいいかな。 120 ななし あのバカどもは何してるんだ……。 というか、今日は珍しくあいつらがいないんだな? 123 ななし >>120 月曜だし嗜み学校、姐さんとチンポスキーは仕事だよ。 捗るならどうせ朝から擦ってんだろ。 125 ななし >>123 捗るwww 128 ななし >>90>>97 嗜みの千葉県のライブツアーコラム気になるなぁ。どんな感じ? 133 ななし >>128 近くの聖あくあ教支部に行けばまだ貰える。 嗜みのコラム、10面近く書いてあるけどドン引きするなよ。 137 ななし >>133 おかしいだろ!! 139 ななし >>133 嗜みwwwww 140 ななし >>133 こいつの結婚してるのに、あくあ様への活力はどこから来るんだwww 141 ななし >>133 やっぱり検証班ってどこかおかしい人の集まりなんですね。 144 ななし 聖白新聞嗜みコラムの簡易まとめ。 全4回のライブ+2回のパレードで使われたセットリストを秒単位で記載。 誰が歌ったとか細かい変更点、トークの内容や衣装、振付、ファンサパフォなど、重度のヲタクでなければわからないところ、その全てを網羅。完全にデータブック、データの嗜み。 とあちゃん、黛君、天我先輩が初期からどう成長していっているかの的確な分析。 ちょい役で出てた黒蝶君や山田君の頑張りにも言及。 今後のベリルエンターテイメントとBERYL、白銀あくあの展望。 そして空白が全くない文字ガン詰の私のあくあ様のここがカッコよかったって賛辞が残りの8面を埋め尽くしてる。 ちなみに聖あくあ教の友人もドン引きしてました。 148 ななし >>144 あれ? もしかして1番まずい人が正妻になったんじゃ……。 149 ななし >>144 うわーうわーうわー、なんかもう全部、嗜みって感じ。 150 ななし >>144 あっ……。 153 ななし >>148 むしろなるべき人が正妻になったと言っても過言ではないのでは? あのちっちゃい字で8面びっしり書いてるの見てみ。あなたが正妻でいいです。私如きがすみませんって気持ちになっちゃう。 156 ななし >>144 これ、セトリのリストとかは最高にいいから買ったほうがいいよ。 普通ならファンブックで数千円してもおかしくないけど、これコンビニで買っても100円だからね。 ちなみに聖あくあ教の支部や本部で貰えばフリーペーパーなので0円です。 後で見比べたりとかできるし。コラム見ながら見直すともっと楽しいよ。 あくあ様について語る8面はおまけです。お前、結婚できて良かったなって感想しかない。 159 ななし 成人式のラジオでピンチヒッターしてた時はまともだったのに……。 そういえばあくあ様のSNSにその時に撮った一緒の写真が載ってたけど、金髪ポニテでメガネ姿も可愛かった。 162 ななし >>159 顔だけはいいんだよな。あれ? もしかして、嗜みも顔の良さで誤魔化してる? 165 ななし >>162 それはある。 166 ななし >>162 今、気が付きましたか……。 169 ななし 今、思いついたんだけどさ……。 ※ただしあくあ様に限る ※ただしカノン様に限る。 ってあると思うんだ。 172 ななし >>169 あるあるw 174 ななし >>169 草wwwww 177 ななし ん? ニュース速報? 180 ななし ニュース速報どうした? 182 ななし どーせ、また、あー様がなんかやらかしたんでしょ? 185 ななし は!? 189 ななし え? 194 ななし あ……。 201 ななし え? どういう事!? 204 ななし 見れない。どうした!? 210 ななし >>204 ベリルエンターテイメント所属の白銀あくあさんが体調不良で学校を欠席。現在、情報を収集中ですので、国民の皆さんは落ち着いて普段通りの生活を送ってください。との事だそうです。 215 ななし >>210 はぁ!? 218 ななし >>210 え? 大丈夫? 221 ななし ちょっとお参り行ってくるわ。 226 ななし >>221 私もお参り行ってこよ。 229 ななし 某民放勤務、全員に出社要請きた。行ってくる。 232 ななし おっ、おっ、おっ、落ち着けみんな。落ち着け私。 237 ななし 聖あくあ教本部がざわついてたのはこういう事だったのか。 放送前から情報を知っていたっぽいな。 243 ななし うぎゃー。あくあ様が倒れたって聞いてお母さんがぶっ倒れた。 248 ななし 学校の授業が一旦ストップしたんだけど!? 先生が落ち着くようにって言ってから、職員室に情報を確認しに行った。 255 ななし >>248 うちの学校も同じです。どこの教室もザワザワしてて授業どころじゃない。 というか貧血になって倒れる子が続出してる。 258 ななし SNS、報道直後から1分で陥落。 こっち来たけどなんか情報ない? 261 774◆Hi-P3erver サーバーを低負荷モード、Alleviate a Burden on E-server、ABEモードに移行します。 269 ななし >>261 阿部モードwwwww こんな時に笑わせやがって! でも、ありがとう。 270 ななし >>261 阿部寛子さんのホームページやんけ!! 275 ななし 会社の業務もストップした。 みんなテレビの前で張り付いてる。 278 検証班◆010meTA473 どこから情報が漏れたかわかんないけど、とりあえず大丈夫だから落ち着いてね。 私も普通に学校に来てるし、普通に風邪だし、前も風邪引いた事あるし、微熱出たりする日も結構あるよ。 あくあは体脂肪率低いから熱出たりとか風邪ひきやすいみたい。 一応、私が居ない間、誰かは見てる事になってるし大丈夫だと思うよ。 287 ななし >>278 嗜みサンキュー!! 290 ななし >>278 あー様に関する事だけは世界で1番信頼できるソースが来たぞ。 293 ななし >>278 ありがとう嗜み。 301 検証班◆9n2SARETAi あくあさんの元には天鳥社長が行ってるので大丈夫です。 安心してください。お医者さんの診断も終わってます。 309 ななし >>301 姐さん有能。 312 ななし >>301 姐さん助かる。 317 ななし >>301 ふぅ〜。天鳥社長が行ってるなら安心だな! 320 検証班◆07218KADO6 >>301 さっき小雛ゆかりさんから首にネギを大量に巻き付けられたあくあ様が苦しんでる表情の写真が送られてきて、ダッシュで現場に向かってる。天鳥社長は仕事に戻ったらしい。 あの女、ネギであくあ様を殺すつもりだぞ!! 328 ななし >>320 うわああああああああああ。 330 ななし >>320 お前嘘だろ!? って、そういえば、小雛ゆかりと捗るって知り合いだったんだっけ。 確かゲーム配信の時に、捗る呼んだの小雛ゆかりだったもんな。 333 検証班◆010meTA473 >>320 へっ!? なんでそんな事になってるの!? 336 ななし >>320 捗るをあくあ様に近づけるのも危険だけど、このままにしておくのまずい。 小雛ゆかりにネギで殺されるか、捗るにぐへられるか、究極のトロッコ問題きたな。 339 ななし >>320 お前、間違っても性犯罪だけは犯すなよ!! 342 検証班◆9n2SARETAi >>320 捗るさんお願いします。頑張って。今、あくあさんを救えるのは貴女だけです。 346 ななし 小雛ゆかりに看病、100パー無理なやつだろw 350 ななし まさかあくあ様の命運が捗るに託される日が来るなんてwww 353 ななし 捗るがんがれ! でも、病人にセクハラだけはするなよ!! 359 ななし こちら国営放送、緊急事態につき森川アナウンサーが懲罰房から一時出所する模様。 364 ななし >>359 懲罰房ってなんやwww 365 ななし >>359 懲罰房って何!? 371 ななし >>364-365 説明しよう。国営放送内森川専用懲罰房とは、森川アナがパワーで何かを破壊した時、一時的に入らされるお部屋である。というのは冗談で、国営放送では森川さんが一般業務をしたり仮眠したりするお部屋をそう呼んでいます。 そう言われる原因になったのは、森川さんのパワーに適応するために鉄格子が採用されていたからなんだけど、その鉄の棒がですね、腕力で捻じ曲げて破壊されたので、今は森川アナのパワーに耐えられるステイツやスターズの主要銀行で使われてる核ミサイル用のタングステンのクソ重い扉に変更になりました。森川さん、寝起きだと特にパワーの制御が甘いみたいなんですよね。 以上、国営放送勤務の森川ソムリエからの情報です。 375 ななし >>371 人類には早すぎたパワー、それが森川楓。 380 ななし >>375 パワーの単位が1森川、0.5森川になる日も近いな。 385 ななし >>371 なんか今ならどの国に喧嘩売られても、森川とあくあ様がいたら勝てそうな気がする。 核ミサイルなんてもう過去の兵器だよ。日本にはリーサル・ウェポン森川とヘブンズソードあくあ様が居る。 森川ならミサイルが着弾する前に、ワンチャン腕力で受け止めて投げ返すぞ。 388 ななし 森川カッケー。なんか私もファンになりそうだわ。 >>371 状況を想像したら完全に映画で出てくるラスボスじゃん。 392 検証班◆07218KADO6 お前らに大事な話があります。 400 ななし >>392 どうした!? 403 ななし >>392 そんな不安になりそうな切り口やめて。 406 ななし >>392 どうせしょうもないことに100ベリル。 408 検証班◆07218KADO6 えー、あくあ様の下着はボクサーで黒系が多いです。どうぞ。 412 ななし >>408 お前何やっとんねん!! でも、ありがとう!! 413 ななし >>408 ふざけんな。ありがとうございまーーーす! 416 ななし >>408 いやいや、それは重要な情報だけど、今はそれどころじゃないだろ!! 417 ななし >>408 くっそ鼻血でた。 420 ななし 捗るのせいでますます教室内が貧血パニックになってるんだが!? 423 検証班◆010meTA473 >>408 本気で警察に通報していい? 428 ななし >>423 した方がいいよ。 429 ななし >>423 うん。 431 検証班◆07218KADO6 >>423 早まるんじゃない嗜み!! そうじゃないんだよ! 替えのタオルを取ろうと引き出しを開けたら、たまたま下着が入ってただけなんだよ!! それでテンションがあがっちゃって書き込みしちゃっただけだから!! 436 ななし >>431 素直でよろしい。 437 ななし >>431 気持ちはわかる。 439 検証班◆07218KADO6 誓って触ってないしペロってない。そこは信頼して欲しい。 業務上一緒の部屋にいるからほんのちょっとだけクンカクンカーしただけだって! 445 ななし >>439 お巡りさんここでーす。 447 ななし >>439 チジョーがここにいます。 451 ななし >>439 ま、まぁ、襲ったり、本人の目の前で捗ってないだけマシだろ。 私も同じ状況だって想定したら、手を出さないだけ偉いと思うよ。 だって、よく考えろよ。あの捗るが、目の前にあー様が居て手を出さないなんて頑張ってる方だろ。 456 ななし >>451 確かに。 458 ななし >>451 私なら耐えられるか疑問だわ。 少なくともパンツの1枚くらいはお持ち帰りするかもしれない。 462 検証班◆07218KADO6 とりあえず小雛ゆかり先輩は邪魔を通り越えて殺人犯になりかねないから、追い出したので安心して欲しい。 ネギの前は水タオルで顔面覆い尽くして殺しかけたらしいし。 467 ななし >>462 ナイスゥ! 469 ななし >>462 それはいい判断だと思う。 473 検証班◆010meTA473 >>462 ありがとう。本当にありがとう。 妊婦だからって近づかせてくれないけど、私もそっちに残ればよかったかな。 475 ななし 駅前の広場とかで聖あくあ教の人達が集まってお祈り捧げてる。 480 ななし 私、比較的、あくあ様の家の近くに住んでるんだけど、なんか人が集まってきてる。 お前ら落ち着けよ。そばにいたって何もできんぞ! あと救急車がいつ出動がかかってもいいようにマンション前に横付けしてる。 487 ななし >>480 離れてるけど私もその通りに住んでるんだよね。 今、パトカーの後に自衛隊の車両も向かい出したから現場周辺を封鎖するかもな。 493 ななし >>480>>487 現場の状況そんな感じになってんのか。サンクス! 498 ななし 学校も仕事も今、完全にストップしてる。 日本自体が静止してるみたい。みんな近くの電気店のテレビの前から動かない。 501 ななし 海外でも報道きた。 スターズは特別番組に切り替わった。 507 ななし 国営放送もキター! 509 ななし 森川キター! 512 ななし ちゃんとした方の森川キター! 516 ななし 今日の森川、ふざけてない方の森川です。 520 ななし 映像あるの本当にありがたい。 525 ななし あくあ様の自宅周辺映った!! 529 ななし すげぇ人……。 533 ななし 想像を軽く超えてて草。 すごい人数いて、そりゃ警察や自衛隊も出動するわ。 捗るはよくこの最中を掻い潜って入れたな。 538 ななし これ、事故起きるって、お前ら、落ち着け。 542 ななし 総理がふざけてないぞ!? 545 ななし これガチモードの総理です。 548 ななし 日本の緊急事態だからな。 551 ななし これから情報収集か。 流石に嗜みの正体がわかってても掲示板をソースにはできないもんな。 557 ななし 集団で祈祷wwwww 559 ななし 国営放送、その団体は映しちゃダメだ! 563 ななし あくあ様が風邪を引いただけで、もう日本中がパニパニ大パニックだよ。 568 ななし 風邪だからと言って油断しちゃダメだぞ。 風邪で死ぬ事だってあるからな。 574 ななし あー様、早く治ってー。 579 ななし ん? 581 ななし なんかとあちゃんに似てる人きた。 584 ななし うちの子!? 587 ななし うちの子きたー! 591 ななし どういう事? 595 ななし 森川、お前、顔どうした!? 598 ななし あかん。森川がワイプで顔芸しだした。 602 ななし 森川の顔芸wwwww 604 ななし ふざけた森川が顔を出してきた。 608 ななし ん? 610 ななし ん? 614 ななし とあちゃんのお母さん!? 617 ななし とあちゃんのお母さん!? 618 ななし とあちゃんのお母さん!? 621 ななし お母さん、娘さんを嫁にください。 じゃなくって息子さんを夫にください!! 629 ななし >>621 娘もいるんだなぁ。 632 ななし 緊急アラートきたー! 635 ななし 緊急速報キター! 640 ななし 羽生総理もきたー! 643 ななし 真面目モードやな。 647 ななし ちゃんとしてる総理は貴重。 651 ななし 新しい情報はなさげ。 655 ななし ん? 659 ななし なんか嫌な予感がしてきたぞ。 663 ななし 流れ変わった? 668 ななし 風邪は移せば治ります? 671 ななし 今から風邪もらいに行きますwww 674 ななし 見たか世界。これがうちの国の総理のレート帯だ!! 総理が1番パニパニしてるじゃねぇか!! 679 ななし こーれふざけてないです。 682 ななし パニパニパニパニパニパニパニパニ。 パニパニパニパニパニパニパニパニ。 686 ななし 落ち着いてくださいって言ってる奴が1番落ち着いてなかった件について。 690 ななし よくみたら、総理、ネクタイが裏向いてるwwwww 693 ななし 総理が着てるスーツ、上下で違う色じゃねぇかw 698 ななし もうだめだw こいつが1番パニックじゃねぇか。 701 ななし 逆に冷静になったわ。 704 ななし ありがとう。 慌ててる総理見てたら冷静になれたわ。 709 ななし 総理を見て冷静になる国民。 712 ななし テロリストが国会議事堂占拠した時は頼り甲斐があったのに。 717 ななし これは後日土下座会見やな。 722 ななし もはや土下座するためにわざとやってるようにしか見えない。 でも真面目なんだなぁ。ふざけてないけどパニックすぎる。 726 ななし 正直、かみかみすぎて最後何言ってるのかわからなかったw 731 ななし 総理wwwww 735 ななし 総理、他の議員たちに回収されていったw 738 ななし 森川の顔w 742 ななし これは仕方ない。 746 ななし 森川もそういう顔になるよw 749 ななし 思ったよりここは冷静。 復活したSNSも阿鼻叫喚だし、街中の方がまだ混乱してる。 754 ななし >>749 私たちも成長してるってことだよ。 756 ななし >>749 ここは鍛えられてるからな。 760 ななし >>749 嗜みの正体を知るという驚きを乗り越えてきたからな。 766 ななし >>760 草w 767 ななし >>760 これはあるw 769 ななし >>760 それなw 772 ななし すぐに嗜み、姐さんが反応してくれたおかげ。 嗜みも普通に学校に行ってるみたいだし、本当にやばかったら嗜みでわかる。 778 ななし >>772 なんせ嗜みは10万文字の女だからな。 あくあ様が本当にやばかったら、嗜みがこんなに冷静なわけがない。 783 ななし >>778 10万文字の女ってなんやねんw 789 ななし >>783 新聞8面で大体10万文字、つまりそういう事。 795 ななし >>789 草wwwww 796 ななし >>789 それだけあくあ様LOVEの嗜みが冷静なら大丈夫だな。 800 ななし カノン様ヲタの私としては、カノン様が大丈夫そうで安心した。 805 ななし >>800 同じ掲示板民として、私もカノン様がオロオロしてなくてよかったと思う。 808 ななし なんだかんだで掲示板民は嗜み過保護。 812 ななし >>808 嗜みは私達が育てた!! 814 ななし >>808 ここにいるのはみんな嗜みのママだからね。 818 ななし >>814 わかるwwwww 821 ななし ぶっちゃけ、嗜みとあくあ君が結婚した時、自分の子供同士が結婚したのと同じ気持ちになった。 826 ななし >>821 それな! 830 ななし >>821 全く同じ。 834 ななし あくあ君、早く元気になって。 837 ななし あくたん、ベリルアンドベリルや成人式の時もフル回転してたしなあ。 ここは逆に休めてよかったと思いたい。でも無理はしないで欲しいな。 841 ななし >>837 わかる。今回は流石に肝が冷えたわ。 うちの婆さんなんか、何を思ったのか日の丸の鉢巻つけて納屋から竹槍出してきたからな。 844 ななし あくあ様、せっかくだしゆっくり休んで。 847 ななし おい、SNS復活したのはいいけど、お前ら、ハッシュタグあくあ様元気になってでおっぱいの画像ばっかあげるんじゃねぇ!! 852 ななし >>847 お前らさぁw 854 ななし >>847 わかりやすすぎるw 858 ななし ワンチャン、ベリルアンドベリルで食ったTENGAカレーの影響じゃ……。 863 ななし >>858 どばーって入ってたなw 867 ななし >>858 それをいうなら大怪獣ゆかりゴンだろ。 今日もあー様を殺しかけてたぞw 871 ななし >>867 大怪獣ゆかりゴンwww 874 ななし >>867 越プロがTシャツ売ろうとしてるらしいなw 878 ななし そういえば小雛ゆかりを止めてくれた捗るはどうした? さりげなく今日のMVPだぞ。クンカクンカーしたりしたけどw 885 ななし >>878 よく考えたらあくあ様のそばに捗るがいるって心配だよな……。 890 ななし >>885 もういっそ捗るもどさくさに紛れてもらってもらえ。 あいつをもらってくれる男なんて、この世界にきっとあくあ様しかいないぞ。 894 ななし >>890 確かに。 896 ななし >>890 うん。 897 ななし >>890 あいつ胸デカかったし、あくあ様以外はノーチャンスだろうな。 そもそもあんなすけべな女、あくあ様以外の男の子は無理だろ……。 900 ななし おっぱいで押せばワンチャンある。 905 ななし >>900 これな。 912 ななし こちらあくあ様の自宅前、どうぞ。 現地にて、集結したファンが謎のおっぱいパワーを送り出した。 916 ななし >>912 おいw 918 ななし >>912 何やってんのw 919 ななし >>912 おっぱいパワーって何!? 923 ななし >>919 全員でコート脱いで胸を張ってあくあ様の住むマンションに向かっておっぱいパワーを飛ばしてる。 927 ななし >>923 現地カオスすぎだろw 930 ななし >>923 落ち着けw 934 ななし 私たちも送るか、おっぱいパワー。 938 ななし >>934 ついに私のPカップを解放する時が来たようだな。 941 ななし この国、やばいなw 946 ななし >>941 なお、現地にスターズの放送局とかステイツの報道陣も来てるけど、その様子もれなく全世界で映されてます。 952 ななし >>946 世界もびっくりだよw 957 ななし >>952 大丈夫、スターズでもおっぱいパワー送ってるやついるから。 959 ななし >>952 SNS見てみ、世界各国からおっぱいパワーが送られてきてるよ。 963 ななし >>959 やっぱり女は世界共通、どこもレート帯は同じだな。 968 ななし >>963 女はみんな普通にレート捗るだよ。 971 ななし 総理まだパニパニしてるw ダメだ今日のあいつは使えねぇwww 975 ななし >>971 総理は昔、風邪で死にかけた事があるからな。 979 ななし >>975 あー、だからパニくってんのか……。 総理もあんま無理せんでいいよ。 982 ななし あくたん、みんなのために今はゆっくり休んで元気な姿を見せておくれ。 986 ななし >>982 ほんとこれ。あくあ君、早く元気になって。 990 ななし ベリルのみんなも風邪には気をつけて欲しいな。 みんなの活躍が見れるのは嬉しいけど、私達も無理して欲しいわけじゃないからさ。 995 ななし >>990 ほんとこれ。みんな無理しないで。 嗜みも風邪に気をつけろよ。捗るは……バカは風邪ひかないから大丈夫か。 1000 ななし 1000ならあくたんが全快して、また元気な姿を見せてくれますように! 1001 3510◆ULTi-Hi-P3 サーバー戻ったよー。速報出た時は良かったけど、すぐに無事だって報告が出て助かったー。 検証班のみんなありがとねー。あくあ様もお大事に! ************************************************ すみません。この時点でヘブンズソード2期の2話終わってるので前後します。 その前にあくあの裏で集結してた検証班4人の回をする予定です。 最新の番外編は杉田先生とのノクターン回になります。 前のえみりの話にも挿絵を一枚だけ追加しました。 https://novel18.syosetu.com/n5397ih/ 新しいアンケート置いときます。 https://customform.jp/form/input/153873 作者のtwitterアカウントです。更新が遅れた時はこちらで連絡します。 https://mobile.twitter.com/yuuritohoney https://mobile.twitter.com/yuuritosub 上が本垢、下がサブ垢です。 あくあとコラボして欲しいキャラや、ノクターン回についてのアンケートやってます。 よろしければどうぞ。 https://customform.jp/form/input/140130 wikiです。有志の皆様、ありがとうございます。 https://wikiwiki.jp/yuuritohoney/ クリスマス用の短編、ムーンライトでとあ注意。 https://novel18.syosetu.com/n5480hz/ 白銀カノン、乙女ゲーム攻略。 あくあ達が草津に温泉スキー旅行に行っている間、私達、検証班は集まってベリルの乙女ゲーを攻略する事にした。 本当は私もと思ったけど……妊娠してるし、たまにはあくあも実家の人達とのんびり過ごす時間があってもいいんだと思うんだよね。 「とりあえずここまでは順調だな」 私の隣でえみり先輩があぐらをかきながら、カップうどんをずるずるとすする。 本当はお嬢様のはずなのに、その姿がなぜか様になっているように見える気がするのはきっと私の気のせいだよね? 「あくあ君コラボのカップうどんうまうま!」 楓先輩、カップ麺のお汁まで全部飲んだら体に悪いですよ。ほどほどにしましょう。そうじゃないと鬼塚さんや姐さんに、生活環境がだらしないってまた怒られちゃうよ? まぁ、あくあと結婚したらそこら辺は改善するとは思うけどね。 成人式の翌日、あくあと2人揃って家に来たまではよかったけど、流石にいきなり結婚まで行ってたのはびっくりだよ。あくあってなんでこう、1から段階をあげて100とかじゃないんだろう。もう0からノンタイムで100なんだよね。だから生き急いだみたいな生活してるのかな……。もう少しお仕事だってセーブすればいいのに、そのうち倒れちゃったら、どうしようって心配になる。 「クリアまであと1ヶ月……。このまま順調にいけば好感度的にも大丈夫そうですね」 姐さんは私達みんなで作った攻略ノートと睨めっこする。 表向きでは最速と言われる鞘無インコさんの攻略がゲーム内で1ヶ月目に差し掛かろうとしているのに対して、私達の方はと言うと11ヶ月を過ぎようとしていた。このゲームは12ヶ月でエンディングを迎えるので、あと少しで終わりです。 最初は新人マネージャーだった主人公も急速に拡大していくベリルに合わせて出世し、今やあくあの専属マネージャーを務めている。これも、姐さんが仕事モードでの選択肢を間違えなかったおかげだと思う。 まだ検証が完了したわけじゃないけど、出世するために重要なのは信頼度で、誰のマネージャーになるかで重要なのは関係値だろうと予測しています。だから、これであくあルートに入ったのは間違いないと思うんだよね。 「それじゃあ、始めるよ!」 「おう!」 「うん!」 「行きましょう!!」 私はポーズ画面を解除すると先に進む。 『ポンなみさん、夏フェスの件はどうなりましたか?』 文字が出た瞬間、私は机に突っ伏す。 なんでよりにもよって名前がポンなみなのよ!! 「どうしたポンなみ? まだあくあ様のサービスシーンじゃないぞ?」 どうしたじゃないでしょ! この変な名前にしたのえみり先輩じゃない!! 「なんで主人公の名前がポンなみなのよ!! もーーーっ、そのせいでゲームに集中できないじゃない!」 まぁ、そのおかげであくあがカッコイイシーンになってもイマイチ没入できなくて、攻略には助かってるんだけど……。むぅ、私は渋々とゲームを進めていく。あ、選択肢だ。 【A:順調です。なんの問題もありません!】 【B:今から、あくあさんとその打ち合わせをするところです】 【C:はわわわわ、今から確認してきまーーーす!】 【D:えーっと、どうだったっけ?】 【E:確認しなきゃいけない事が多くて全然終わらないんです。助けてください!!】 うーん、一見するとAかBが良さげだけど、このゲームの選択肢はちょっと普通じゃない。 たまに間違ったような選択肢がミラクルな正解に繋がる場合がある。 「Cは止めといた方がいい。私が鬼塚パイセンに叱られる時のパターンとまったく一緒だ」 何、その楓先輩の無駄に説得力のある説明……。 楓先輩の野生の勘は結構当たる事が多いし、とりあえずCは選択肢から消しておこう。 「Bは絶対に餌だろ。小雛先輩の匂いがぷんぷんしやがるぜ。ワンチャン、フェイクのフェイクの可能性もあるけど、ここのところ野良の小雛ゆかりが鳴りを潜めてるのが余計に怪しいんだよ」 確かに……このゲーム、あくあが夏休みに入ってからちょっと選択肢が緩くなったんだよね。 夏休みに入った途端、小雛先輩や楓先輩が仕事の関係で出現率が落ちる代わりに、ボーナスカットやあくあとのイベントが一気に増えた事。その前の4月、5月、6月の地獄の3ヶ月と比べて、ゲームの難易度が急にデレてきてるのは怪しい気がする。このゲームを作ったスタッフを信頼してはいけない。 「Aはダメだと思います。実際、ゲーム内のタスクでは結構ギリギリですし、そこを順調と言って何かトラブルがあったら、これまでに築き上げてきた信頼度が落ちるのではないでしょうか?」 姐さんのアドバイスは的確だと思う。私もAはないと思った。 「となると、残りはDとEか……。ここはEかな」 「Dじゃない理由は?」 「Dじゃない理由というよりも、Eなら誰かがヘルプでくる選択肢だと思うんだよね。もしかしたら一時的に信頼度は下がるかもしれないけど、姐さんが手伝ってくれるなら野生の楓先輩でゲームオーバーになる事は確定で防げるし、阿古さんが手伝ってくれるなら野良の小雛先輩でゲームオーバーになる事は確定で防げるから、選択肢的にEは相当アリだと思う」 このゲームの攻略についてもっとも懸念となるのが野生の楓先輩と野良の小雛先輩だ。 そしてこの2人のゲームオーバーを確定で回避できるのが姐さん、阿古さん、そして、あくあの3人です。 つまりこの3人の間をうまくフラフラしたり良いタイミングで一緒に行動するようにすれば、ゲームオーバーを回避しつつ攻略を進められる事に気がつきました。 『わかったわ。そう言う時はみんなで手分けして頑張りましょう!』 阿古さんはそういって姐さんを連れてきてくれた。 「こーれ、勝ち確です。もぐもぐ」 あっ、私が買っておいてあったみたらし団子! もー、そんなに食べたら太るよ! って言いたかったけど、えみり先輩の場合、栄養が全部1箇所にいってるんだよね。この前も体重増えたって言うから3サイズ測ったらウェストはそのままで胸だけ膨らんでるんだもん。いくらなんでもそれは反則でしょ!! はっ!? もしや、あくあってそれがわかってて、たーんとお食べってえみり先輩を餌付けしてるんじゃ……ううん、それはきっと私の気のせいよ。気のせいよね? 「シリアス度が上がってきました。シリアス度が上がってくると野生の私は登場しません」 楓先輩、なに、そのシリアス度って……新しい隠しパラメーターみたいなのを勝手に作らないでくださいよ。 「そういえば仕事が忙しくなった時に野生の楓さんが現れる出現率がガクンと減るんですよね」 「そりゃそうでしょ。現実の私も仕事に巻き込まれないように、みんなが忙しい時は懲罰房で大人しくしてるもん」 嘘でしょ……。え? ここにきて新たな隠しパラメーターとかあるの? ま、まぁ、そこらへんの検証は姐さんに任せて私はゲームを進めよっと。 『はー、疲れたな』 気づけばゲーム内の時間は深夜。週末にはゲーム内最後の仕事イベントだと思われる夏フェスあるから、ベリルのマネージャーとしての仕事も大詰めだ。 『あ……』 急に画面が真っ暗になる。 それを見ていた私たち検証班全員に戦慄が走った。 「野生の楓パイセンか!?」 「いやいや野生の私はこの時間は呑気にぐーたら寝てるはず。ここは暇な野良の小雛ゆかりさんでしょ」 「小雛ゆかりさんは仕事中に迷惑かけまいと画面端で構って欲しそうに彷徨いた後に帰っていたのでないはず。まさか戻ってくるパターンもあるのでしょうか?」 「ううん、多分どっちも違うよ」 結論から言うと、3人の予想は外れている。 この瞬間、私だけは主人公に何があったのかわかった。 『だーれだ?』 ほらね! あくあはこういう事をすると思ったんだよ!! 【A:あくあくん!?】 【B:えっ、誰!?】 【C:ははは……働き過ぎて幻聴が聞こえてきた】 【D:ひーっ、おっ、おっ、おばけだー!】 まーた、面倒臭そうな選択肢が出てきた。 「普通に考えたらA一択だよなぁ」 「流石にあの声でわかるし、Bはないでしょ」 「かといって、CとDもどうかと思う。そこから先の発展性、ビジョンが全く見えない」 私はテーブルの上に肘をついて手を組むと、手の上におでこを乗せるようにして俯き気味に考える。 相手はあくあだ。しかもここの選択肢は、スタッフじゃなくてあくあか白龍先生が考えてる気がする。 あくあならどれがいいだろうって考えたら、私の中の答えは一つしかない。 「ここは圧倒的、Bね」 全員が驚いた顔で私のことを見つめる。 「あくあはこういうのにちゃんと引っかかってくれる女の子に弱いはず」 「なるほど、つまりは頭がポンなみレートの女に弱いと。メモメモっと!」 えみり先輩、もし、私が小雛先輩だったら張っ倒してると思いますよ? 私は隣ではしゃぐえみり先輩を無視してBを選択する。 『ははっ、流石に誰はないでしょ? それとも、本当に俺の事を忘れちゃった?』 あっ……あくあの顔がアップになった。 ゲームの中だけどやっぱりカッコいいな。声だってかっこいい曲を歌ってる時とかと違って優しくて甘いし、視線も柔らかくて、このシーン、完全に私の事だけを見つめちゃってるじゃん。って、えみり先輩や、楓先輩や姐さんも思ってるんだろうな。あ、えみり先輩も楓先輩も急にもじもじするのやめてくださいね? 発情したら1番遠いトイレでシテください。 『ポンなみは本当に面白いな』 私は机にゴンと頭をぶつけた。 せっかくいい雰囲気になってたのに、ポンなみが全てを台無しにしてくる。 「ポンなみ、大丈夫か!?」 「ポンなみ!? どうかした!?」 「ポンなみさん!? 妊娠してるんだからあんまりバカなことはしないでくださいね?」 もー、姐さんまでポンなみとか言わないでよ。って半笑いじゃん。もーっ! 私達はわちゃわちゃと戯れあう。うー、こうなったらたまには私の方からイタズラしちゃうんだから。 「んっ」 「あっ……」 私はえみり先輩と姐さんのおっぱいを鷲掴みにするとほんの少しだけ弄る。 ふーん、なるほどね。これがあくあの好きなおっぱいかー。 「あ、あの、私は……?」 楓先輩は自分で自分のを揉みしだいてください。私、今、それどころじゃないんで。 モミモミモミモミ、なるほどね。へー、こうやって揉み比べるとおっぱいの違いがよくわかる。 「はぁはぁ、はぁはぁ、悪かったって」 「んんっ、嗜みさん許して」 あ、おっぱいを揉むのに夢中になり過ぎちゃってた。ごめんね。 私は2人を解放する。ん? 楓先輩どうしたんです? 私だけ揉んでもらえなくて仲間はずれ? もー、仕方ないですね。ほら、これでいいんですか? 楓先輩のおっぱいを揉んでると、なんでこんなしょーもない事してるんだろうって冷静になる。 ゲーム進めようっと。 『ほら、これ』 あくあは主人公にいちごミルクを手渡す。 『大変な時だろうけど、お互いに頑張ろうな』 あー、こういうの好き。ちゃんと主人公が197日前の選択肢でいちごミルクが好きだって言ってたの覚えててくれたんだ……。ゲームの中の自分とあくあだけど、またあくあの事が好きになっちゃう。 「いちごミルク……はっ!? これはもしや、お前の苺乳首からミルクの出る体にしてやるっていう18禁シーンのお誘いフラグなのでは!?」 「捗る……お前、天才かよ!!」 バカな事を言っているえみり先輩と楓先輩は無視して、私は画面を先に進ませる。 『あ、それと……イベントが終わった後に話があるから』 あくあはそう言うと、手をひらひらと振ってその場を後にした。 [アイテムストレージにいちごミルクが追加されました。疲労値を0にできる効果を持っていますが、飲めばなくなります。使用するタイミングに注意しましょう] ふーん、なるほどね。まぁ、私はこういう貴重アイテムは全部取っておくタイプなんだけど、このゲームはそれを許してくれなさそうな気がする。とりあえずロックかけておいとこ。 「カノンってさ、こういうの貰ったらいつまでも置いておきそうだよな」 「わかる。空になった後も1時間とか2時間とかずっとストローの先とか見つめてそう」 えっ!? 2人ともなんでわかるの? 姐さんも遠くから見てるペゴニアも頷いてるし、なんでなんで!? でも空になった後、見る時間だけは間違ってるかな。私なら最低でも5時間か6時間くらいは見てると思う。 あくあとデートした後とかもそんな感じだし……。 『いよいよ夏フェス本番ね』 順調にゲームを進めた私達は、ついにこのゲーム最後の大型仕事イベント、夏フェス本番の日を迎えた。 『さぁ、行くわよ。みんな!!』 ここからはずっと姐さんのターンだ。 本番前の最終確認、打ち合わせなどを完璧にこなし、あくあやスタッフが会場に無事、到着するようにうまく差配する。さすがは本物のベリル社員なだけの事はあると思いました。 姐さんが手慣れているところにも感心するけど、このゲーム、本当にこういうところだけすごくリアルなんだよね。 「イケイケ姐さん!」 「オセオセ琴乃!!」 なお、仕事パートでのえみり先輩と楓先輩は完全に置物です。比較的早い段階から戦力外でした。 姐さんは疲労値などもうまく調整して、本番中に主人公が倒れないようにコントロールしつつ、イベント本番まで進めていく。 「あっ、なんかきた!!」 画面が切り替わるとリアルな映像に切り替わる。手持ちカメラ? それにこれって……ステージの裏!? 『よろしくお願いします!!』 あ……衣装を着たあくあが現れる。それに続いて、とあちゃん、黛君、天我先輩も登場した。 うわー、みんな王子様ルックでかっこいい!! すごい。こんなのも撮ってるんだ。まるで自分が本当のスタッフになったみたい。 『さぁ、行くぜ、お前ら』 姐さんが何度見てもいいですねと呟く。 どうやら姐さんはこのシーンを生で見た事があるらしい。いいなー。 その後は実際のライブシーンが流れてみんなで盛り上がる。 でも、それも束の間の休息、再び画面が主人公へと戻りました。 どうやら曲と曲の間でイベントをこなしていかないといけないみたいです。 「ここからまたグンと難易度が上がりましたね」 姐さんは珍しく髪を結ぶ。これは本気モードだ! 「「「イケイケ姐さん! オセオセ琴乃!!」」」 もうこうなると私も応援するしかありません。 えみり先輩と楓先輩の2人に混じって私も姐さんにエールを送る。 姐さんは疲労度と制限時間のタスク管理をしつつイベントを進めていく。 そしてイベントをクリアする度に、ご褒美のライブシーンが流れる。 時間にして数時間は経ったと思う。この間、もちろんセーブなんてできるはずがありません。 「いちごミルク飲みます!!」 ここであの時にもらったいちごミルクが活きてくる。 疲労値が限界のところでいちごミルクを飲み、佳境を乗り越えていく。 そうこうして、ようやく夏フェスのイベントを無事に終わる事ができました。 「つ、疲れました」 「私が代わります!!」 姐さんと交代した私は、その後のイベントを卒なくクリアしていく。 私が倒れたら代わりにプレーするのはえみり先輩か楓先輩だと思ったら気合いが入る。 姐さんから託された私は、なんとか無事に帰宅してセーブポイントを踏んだ。 [セーブを完了しました。さぁ、最後の1週間です。ラストゲームを楽しんで] わぁっ! これで本当の本当に最後なんだ。 「不穏すぎる。楽しんでの文字が全くと言って笑えない……」 「ここに来て、まーたスタッフが自我を出してきたぞ」 2人ともビビり過ぎでしょ。抱き合うのはいいけど、私をクッションにするのはやめてくれないかな? 楓先輩のパワーで首が痛いし、えみり先輩のおっぱいで前がよく見えないんだけど……。 『さーてと、久しぶりの休みだしどうしようかな?』 ここから1週間、主人公は遅めの夏休みだ。 週の最後にあくあと会う予定にしてあるので、そこまでに自分を磨き上げていく。 ショップであくあの好きそうな服を購入したり、髪を切りに行ったり、エステ、ランニングやストレッチなどで美容のステータスをあげたりして本番に備えます。 『さぁ、もうやり残した事はないよね?』 最終決戦、私は全てをチェックし、最後の最後に姐さんに頼んで捨てずに取っておいて貰った空のいちごミルクのパックをクリックする。 [いちごミルクの空パックに願いを込める。気力のゲージがMAXになった!] やっぱりね!! こういうのあると思ったんだよ!! 『行ってきます!』 主人公が扉を開けて外に出る。 本当は早く行くことも考えたけど、あくあは他の男性とは違う。前日入りなんてしなくていいし、なんなら渋滞でちょっと遅れてもむしろ心配してくれるくらいです。 だからと言って遅刻するわけにはいかないけど、待ち合わせの時間の5分手前になるギリギリまで使い切って準備をした。 『よ』 待ち合わせ場所に着くと既にあくあが待っていた。 [A:ごめん、遅れちゃった] [B:待たせてごめんね] [C:あ、ごめんね、待たせちゃったかな?] [D:遅れちゃった。ごめんね] 私は選択肢が出ると同時に素直にAのごめん、遅れちゃったを選択する。 どれを選んでいいのか迷う選択肢だけど、私が注目したのは右上に表示された残り時間だ。 これの選択はおそらく全てが正解です。それよりもいかに早く選択肢を選ぶかが重要な気がしました。 『気にしなくていいって、俺も今来たばかりだからさ』 ほらね、あくあの笑顔を見るとやっぱりこれが正解だったようだ。 『それじゃあ行こっか』 本当にこのゲームが終わるんだ。 そう思わせるくらいのボーナスステージ。 甘い甘いあくあとのデート。現実でのあくあのデートを知っていて、白龍先生のファンの私だから言えます。 このデート、ちゃんとあくあが考えて、うまく白龍先生が文章とシーンに落とし込んでいる。 「よがったなぁ……ポンなみさん……」 「ううっ、ポンなみぃ!」 えみり先輩も楓先輩も泣くのはいいけど、そのポンなみっていうのはやめてもらえません? でも、そのポンなみのおかげで、せっかくのデートシーンも没入できなくてゲームを進められている自分もいます。 認めたくないけど、攻略って事を考えたら、ポンなみという名前を勝手につけたえみり先輩のファインプレーだったのかなぁ……。 「2人とも、まだゲームは終わってませんよ!」 姐さんの言う通りだよ。私はさらにデートを進めていく。 そうしておそらくは最後のシーンと思わしき場面に到達した。 2人きり、夜の公園、私のキャラは手にいちごミルクを持っている。 [A:好きです! 付き合ってください!!] [B:ただのアイドルとマネージャーじゃない関係になりたいです] [C:あくあ君は私の事をどう考えてますか?] [D:あくあ君って女の子の事に興味とかない?] [E:ふぅ、疲れちゃったな。ちょっとそこのホテルで休憩しませんか?] [F:もうちょっと遊びたいな。そこのカラオケができるホテルに行きませんか?] [G:この前の夏フェスの話を振る] [H:緊張して喉が渇いたのでもう一回ジュースを買う] [I:覆い被さる] おそらくこれが最後の選択肢だ。 私は一旦深呼吸する。 「普通に考えたらAかB、もしくはCですね」 姐さんの言う通りだ。でも、私はそうじゃない気がしている。 「こーれ、EかFです。ホテル! ホテル! ホテル!」 そういえば楓先輩はホテルだったんだっけ。 でも流石にそれはない気がするな。 「ここはやっぱりIだろ! もうこっちはパンツを脱いで準……ひぃっ!」 姐さんナイス。 もう、えみり先輩ってば、そんな事を言うくせにリアルじゃ襲わないくせに。 ぶっちゃけ、あくあならえみり先輩に襲われてもきっと嬉々としてわざとらしく受け入れてくれると思うよ。 「最後……私が選んでもいいかな?」 私がそう言うとみんながコクンと頷いた。 みんなありがとう。 ……。 …………。 ………………。 私が選んだ選択肢は沈黙だ。 最後の最後にあえて選択肢を選ばない。 ここまであくあからの好感度をマックスに上げてきた。 だったら最後の最後にご褒美くらいはあってもいいはずでしょう。 『ポンなみ』 思わずズッコケそうになった。 もーーーーー、せっかくの良いシーンでやっぱりポンなみはダメだって! しかもあくあのフルボイスだよ!? 『好きだ。俺と付き合ってほしい』 あくあからの告白、後ろでえみり先輩と楓先輩がハイタッチしてウェーイと喜び合う。 『大人のポンなみ、マネージャーのポンなみからしたら困るかもしれないけど、もうポンなみへの愛が抑えられないんだ! 好きだポンなみ! 愛してるポンなみ!! だからポンなみ、俺と付き合ってください』 もちろん全てフルボイスである。 もー、あくあもポンなみポンなみうるさいよ!! せっかくの感動のシーンも台無しだ。 その後のサービスシーンもポンなみのせいでいまいち集中しきれず気がついた時にはエンドロールが流れてた。 「いやー、ポンなみお幸せに!」 「ポンなみに幸あれ!」 「ポンなみさんばんざーい!」 3人とも楽しそうだなー。良いなー。 でも、クリアできたのも確実に名前がポンなみだったからだし、なんとも言えない気分になる。 「ん?」 私はメールがきてた事に気がついて内容を確認する。 あくあのスキーウェアの画像!? それにスキーシーンまで!? はわわわわわ、かっこいいよー! なんでそんなにかっこいいの!? ゲレンデに舞い降りた王子様、雪よりキラキラしてるじゃん!! やったー! ついに私へのご褒美シーンキターーーーーーーーーーーーーー!! あっ……興奮しすぎたかも……。私はここでゆっくりと仰向けになって意識を失った。 ************************************************ すみません遅れました。 最新の番外編は杉田先生とのノクターン回になります。 前のえみりの話にも挿絵を一枚だけ追加しました。 https://novel18.syosetu.com/n5397ih/ 新しいアンケート置いときます。 https://customform.jp/form/input/153873 作者のtwitterアカウントです。更新が遅れた時はこちらで連絡します。 https://mobile.twitter.com/yuuritohoney https://mobile.twitter.com/yuuritosub 上が本垢、下がサブ垢です。 あくあとコラボして欲しいキャラや、ノクターン回についてのアンケートやってます。 よろしければどうぞ。 https://customform.jp/form/input/140130 wikiです。有志の皆様、ありがとうございます。 https://wikiwiki.jp/yuuritohoney/ クリスマス用の短編、ムーンライトでとあ注意。 https://novel18.syosetu.com/n5480hz/ 黒蝶揚羽、お隣が煩い時はどこに苦情を言えばいいんですか? 「ふぅ……」 汗を拭った私は、自分がお掃除したところを確認するようにお部屋の全体を見渡す。 うん、すごく綺麗になった。生活感のある六畳一間の間取り。前の家と比べるとここは狭いかもしれないけど、私にとってはすごく居心地が良かった。 黒蝶家の当主としての全てを失った私、もちろんどこかへと行く当てがあるわけでもなく路頭を彷徨う。 そこにすぐに駆けつけてくれのがあくあ様だった。 『ごめん。ちょっと狭いかもしれないけど、すぐに借りられるところで融通が利くのがここしかなくて』 あくあ様は私が資産を全て手放すとニュースで聞いて、急遽、私のために住むところを用意してくれたそうです。 なんて優しい人なんだろう。いくら私がえみりちゃんの友人で孔雀君の母だからと言って、そこまでしてくれる義理なんてないのに……。 『いえ、住むところを手配して頂いただけでも有難いです。むしろ、こんな事までしていただいて本当によろしいのでしょうか? ご迷惑ばかりおかけしてすみません』 『これくらいの事、気にしないでください。とりあえず生活に必要なものは揃えてもらったから、当面の間はそれで……あっ、もしものためにこれも渡しておきますね』 あくあ様はポケットから封筒を取り出すと私に手渡す。 何が入ってるんだろう? 確認のために封筒の口を開けると中には現金が入ってました。 『こ、これは受け取れません!』 『いやいや、ご飯食べるのとか日用品の補充とか、とりあえずお金はあったほうがいいでしょ。っと、そろそろ俺も仕事で行かなきゃいけないので、それはまた次の時に話しましょう』 『あ……』 あくあ様は慌ただしく玄関に向かうと靴を履く。 それを見た私もあくあ様を追いかけて玄関へと向かう。 『それじゃあ、また空いた時間に様子見にきますから! ちゃんと毎日、ご飯食べてくださいね!!』 『あ、な、何から何まですみません!!』 それからというもの、私はあくあ様の手配してくれたアパートで暮らしています。 ああ、こんな事が許されて本当にいいのでしょうか? 私なんかがあくあ様にお返しできる事なんて全くないのに……。 『揚羽お姉ちゃん、それ、本気で言ってるの?』 このアパートに最初に来たお客様は隣に住んでいたえみりちゃんでした。 どうやらこのアパートを手配してくれたのもえみりちゃんみたいです。ありがとう、えみりちゃん。 『ほら、そのおっぱいとかおっぱいとかおっぱいとかお返しできるもんがたくさんあるじゃない!』 えみりちゃん……沢山って言ってるけど、さっきからおっぱいというワードしか出ないのはなぁぜなぁぜ? それに、あくあ様だってこんなおばさんのおっぱいになんか興味ないと思うの。 だ、だから、引越し祝いにそんな悪魔のビッグバンブラだなんて、ううん、それはまだいいけど、こんなおばさんの私が天使のエアリーブラなんて無理よ。そういうフリフリでリボンがついてる可愛い奴は、えみりちゃんとか若い子がつけた方が、男の子だってきっと喜ぶと思うのよね。 『本当にそう思ってるのなら、揚羽お姉ちゃんはバカよ』 そして次にこの家を訪ねて来たのはくくりちゃんです。 なんでも一般人の暮らしがしてみたいからと、ここのアパートを丸ごと買い上げたのだとか……。 『もう誰もみてないんだしいいじゃない。ほら、揚羽お姉ちゃんこういうの好きでしょ』 くくりちゃんはニターっとした笑みを浮かべると、私のクローゼットの中を可愛い服で埋め尽くして帰っていきました。 こんな若い子が着るようなワンピースとか、フリルのついたシャツとかスカートとか、わわ、これなんてもうアイドルの衣装じゃない。100歩……ううん、1万歩譲ってそれはいいとして乙女咲の学生服なんて何に使うの!? これのどこの誰に需要があるっていうのよ! 「あっ……」 そんな事を考えている場合ではありませんでした。 私はテレビの前に座ると、電源を入れてチャンネルを合わせる。 「始まった!」 今日からヘブンズソードが再開する日です。 前回、いいところで止まっていたので、一体どうなってしまうのか気になっていました。 『んん……』 ベッドに横たわった女性が目を覚ましました。 彼女は確か、最後に慎太郎君演じる橘斬鬼さんが助けた女性です。 『ここは……』 どこか虚な目をした女性はベッドから上半身を起こして周囲を確認する。 『目が覚めたか』 あ……。 スーツのジャケットを脱ぎネクタイを緩めた姿の橘さんが、両手にマグカップを持って奥のキッチンから現れる。 橘さんは部屋の電気をつけると、女性にマグカップの一つを手渡した。 『ん』 ぶっきらぼうな中に橘さんの優しさが見えます。こういうの女の人は弱いんですよね。 女性は受け取ったマグカップをじっと見つめると、恐る恐る口をつけた。 『あ……』 『どうした? もしかして苦かったか? 一応ミルクと砂糖はいれたが、足りなかったのなら……』 『甘くて美味しい』 慌てふためくような仕草を見せていた橘さんは、女性の笑顔を見てふっと息を吐いて肩の力を抜く。 あああああ、慎太郎君、こんなにも演技が上手になって……おばさんは感動しました。 『お前……いや、君の名前は?』 『え、あ……わ、私の名前……?』 女性は考える素振りを見せた後に首を左右に振る。 記憶がないのでしょうか? 『思い出せない。何も……。本当に何も覚えてないの』 『そうか……』 橘さんはマグカップの中に入っていたコーヒーを一気に飲み干す。 『それじゃあ、しばらくはここに居ろ』 『えっ?』 はぁ!? 思わず女性と声が被ってしまいました。 そ、そそそそそれって、同居じゃ……だ、だめよ。そんな簡単に女性と同棲したら!! 『嫌ならいいんだが、そうじゃないのなら落ち着くまでの間、ここに居たらいい』 大丈夫かな? こんな事を言ったら、今すぐ記憶を失ってきますとか言う女の子とか出てこない? 少なくともあくあ様がこんな事を言ったら、えみりちゃんならそこの電柱に頭をぶつけに行くよ? 『あ、ありがとう……えっと』 『橘、橘斬鬼だ』 橘さんはポケットから名刺入れを取り出すと、中に入っていた名刺をその女性に手渡す。 ふふっ、女性への自己紹介に名刺を手渡すなんていかにも橘さんらしいなと思いました。 『それじゃあ、よろしくな。えぇっと……女というのもアレだし、名無しのままだと面倒だな。仮に、そう仮にだな。お前を拾ったのは月が綺麗な日だった。だから月子なんていうのはどうだろうか? い、いや、嫌ならいいんだぞ。別に……他の名前でもな。うん』 あらあら、まぁまぁ、なんて素敵なのでしょう。 ふふっ。なんかいいなって思ってしまった。 『月子……。うん、私、月子がいい』 『そ、そうか』 橘さんは軽く咳払いをすると、月子に向けて手を伸ばす。 『それじゃあ、コホン……改めてよろしくな、月子』 『よろしく……。私、月子……。橘月子?』 そう言って月子は唇に人差し指を当て首を傾ける。 ちょっと、お待ちなさい! そんな……いきなり橘だなんて、苗字が一緒とかもう合法的に結婚したのも同然じゃないですか!? 今頃、そんな手段があったのかーって、頭を抱えながら立ち上がった女性が数百、いえ、数万人はいますよ! 私は一応えみりちゃんに、電柱に頭ぶつけて記憶喪失の振りをしてあくあ様に近づこうとするのはやめておいた方がいいよとメールを送る。 するとすぐにえみりちゃんから、何でバレたの!? さっきカノンと桐花マネからも止められたんだけどと返事がきた。ふぅ……どうやらえみりちゃんの事を心配してくれている人がちゃんと近くにいたみたいですね。よかったです。 「あっ、小早川さん」 オープニングは前回のエンディングで使われた5人バージョンに変更になりました。 どうやら今回から正式にオープニングとして採用されるみたいですね。って、よく見ると月子さんも新たにカットが追加されています。これからレギュラーになるという事でしょうか? 『フハハハハ、よくきたな!』 オープニングが明けるとカフェの服を着た天我アキラさんこと、神代始さんが接客するシーンに変わる。 『おすすめのメニューは俺考案の神カレー、もしくは、神ナポリタン、神パフェ、神パンケーキだぁっ!』 カレーは普通に美味しそうな見た目だけど、ベリルアンドベリルを思い出すとすごく不安になる。 それに20枚重ねの神パンケーキはいいとして、神パフェとか盛りすぎててもう完全にグラスから溢れて全部下のお皿で受け止めちゃってるじゃない。 んん? 唯一まともかと思ってた神ナポリタンをよく見ると麺がうどんになってた。それもうケチャップ味の焼きうどんじゃ……。え? それ食べれるの……。 『俺の一押しは神ナポリタンだが、どうする?』 『『『『あっ、じゃあ、神ナポリタン4つで』』』』 頼んじゃったよ……神ナポリタン……。 うん、でもみんな嬉しそうに見えるからまぁいっか。 『はじめくん、ありがとう』 『はじめおにーちゃん、ありがとう』 神代さんが居候している喫茶店のオーナー、南ハルカさんとその娘、南カナちゃんが笑顔を見せる。 前回まで激闘が続いていた事もあって、平和そうな雰囲気にほっこりした気持ちになります。 『いっちにー、いっちにー! ほら、お前達! しっかりしろ!!』 小早川優希さん演じる夜影ミサ隊員は阿部寛子さん演じる田島司令が見守る中、SYUKUJYOの隊員を引き連れてグラウンドで走り込みを行う。よかった、田島司令も夜影さんも元気そうで。 あれ? 加賀美隊員が居ないみたいだけど、どこに行ったんでしょう? 『ふっ、はっ!』 え……? 私はテレビの画面を見たまま固まる。 もし、私が母親で小さな娘がいたら、すぐに両手で目を隠した事でしょう。 あ、あ、あ、あくあくあくあ様が、じょ、じょ、上半身裸で、ボクシングをしていました。 腕に浮き出た血管、綺麗に六つに割れた腹筋、肌に滴る汗、それを拭った時に見える腋、白い吐息、え……鎖骨のところなんかもう性的すぎて放送禁止なんじゃないですか!? ていうか、乳首は完全にアウトでしょ!! こ、これはテレビ局に苦情を入れた方がいいのかしら? だって、その、こんなの絶対に青少女の教育上とてもまずいです。 隣の部屋からひゃっほーーーいという声が聞こえてきた。あっ、えみりちゃん、今日はこっちに居るんだね。 『どうした?』 あわあわあわ、おまけに下もボクシング用のパンツで太ももまでガッツリ見えてるし、もうほとんど裸じゃないですか!! さすがはヘブンズソード、復帰1話目からとんでもないシーンを連発してきました。 平和そうなシーンで油断させておいて、一瞬たりとも気をぬくんじゃないぞと剣崎さんから言われているみたいです。 『はい、これ』 あ……猫山とあさん演じる加賀美夏希さんが、あくあ様演じる剣崎総司さんにペットボトルを手渡す。 何でしょう……。今の空気感とか間がなんかもうすごく恋人っぽいというか……いえいえ、これはきっと私の気のせいです。気のせいですよね? 『チジョーが現れなくなってから1ヶ月……そっちは相変わらずみたいだね』 へー、それじゃあ前回の終わりから1ヶ月は平和だったんだね。 束の間かもしれないけど、ヒーロー達に休息の時間が訪れて良かったと思った。 私はふと総理の事を思い出す。 総理とかすごくふざけてるように見えるけど、あの人は誰よりも働いてる。 ふざけて怒られる事もあるけど、それもまた愛嬌。総理は何事においてもある程度は寛容な世の中、誰しもが生きやすい世の中であって欲しいと、そういう社会を目指していると聞いた事があります。 本質は真面目な人だって知ってるから、もしかしたらあのおふざけもわざと……ううん、最近は楽しそうにふざけているのを見ると、あっちが本当の総理なんだろうな。そこも含めて憎めない人、人たらしだなと思いました。 もしかしたらあくあ様に本質的に1番近いのは彼女なんじゃないかと思ったけど、それは気のせいでしょう。うん、きっと気のせいなはずです……。 『ああ、いつその時が来てもいいように気を抜くわけにはいかないからな。それに……』 剣崎さんは前回の回想に入る。 次元の狭間から出てきた新たなチジョー達。きっとまだ戦いは終わってない。 今は嵐の前の静けさなのだと視聴者に予感させます。 ん? えみりちゃんの部屋の方が少し騒がしいですね。どうかしたのかしら? これが終わったら様子を見に行った方がいいのかもしれません。 『だからと言って根を詰めすぎたらダメだよ』 『わかっている。お前もな』 剣崎さんは加賀美さんの頭の上をポンポンと叩く。 は〜〜〜……あっ、一瞬だけ意識が遠のきそうになりました。 これが夫婦ですかーなんて思ったのはきっと気の迷いでしょう。 再びシーンが切り替わるとキッチンに向き合う月子さんが映りました。 『ふんふんふーん』 月子さんを演じる淡島千霧さんって身長が高くって足がすらっとしててすごくクールでかっこいい人ってイメージだけど、今回演じる月子は表情が柔らかくて家庭感があって、今までやってた役とのギャップをすごく感じました。 『ただいま、月子』 慎太郎君!? 橘さんは月子さんを後ろから抱きしめるんじゃないかという距離感で顔を近づける。 待って……これからはあくあ様やとあちゃん以外のシーンでも視聴者を翻弄させようとしてきてるんですか!? ネットじゃあくあ様と比べて安心感、あまりびっくりさせる事をしないでファンを増やしてきた慎太郎君だけど、このシーンには気の弱い子が多いマユシンファンの子達も凄くびっくりしちゃってるんじゃないかな。 しかも慎太郎君ってあくあ様とほぼ身長が同じで180cmあるんですよ!! だから170cm後半の淡島さんでも、慎太郎君より少しだけ小さくてそれがその……えー、なんか凄くドキドキする。本郷監督は再開から攻めすぎなんですよ! 生理周期じゃないのに、こんなドキドキするシーンを連発してたら排卵が始まっちゃいますよ!! もっとこう、さっきの焼きうどん……じゃなくって、神ナポリタンみたいな視聴者が保護者の目線になるようなほんわかするシーンを入れてください!! 『お帰りなさい』 あっ……これは完全に夫婦です。 私、結婚どころか男性とお付き合いした事なんてないけど、2人は確実に一線を越えてる男女の雰囲気を醸し出してました。こ、これって、慎太郎くんの演じる橘さんが大人びてるから? そ、そそそそそそれともリアルで淡島さんに卒業させてもらったとか!? 私は慌ててSNSを確認する。 だ……だめです。あくあ様のキックボクシングのところでSNSが完全に消滅していました。ページが存在しませんって……。 『今日はどうだった?』 『ああ。今日はな……っと、この玉子焼きうまいな』 『ほんと? ふふっ、ありがとう』 同じテーブルで仲良く談笑しながら食事ですって!? 日曜の朝から固定観念をちゃぶ台返しするような衝撃的なシーンが続く。 その後も橘さんと月子さんがイチャイチャするシーンが映し出される。 これが女性同士であれば普通に会話してるだけだけど、男女間になるとイチャついているようにしか見えません。 『あー、駄菓子屋さんだー』 『おい、あまり走るなよ』 『ふふ、カナったら、はじめさんとお出かけできて凄く楽しそう』 こっちもですか!? 神代さんと南さん親子が仲良く3人で手を繋いで歩くシーンが映し出される。 さっき神代さんは癒しだなんて言っていましたが、全くといってそんな事はありませんでした。 え? だってもうこれ完全に家族ですよね? 子供できちゃってますよね? ふぁ〜! 私たちの中にある家族観の固定観念が覆されていく。 『おやつは300円までだぞ』 『はーい』 これもうTENGAパパじゃん……。いやそうじゃなくてパパは神代さんで、えーと、えーと。 コホン! 私とした事が精神を乱されましたが、まさかの3連続夫婦シーンとは驚きました。 『ここも大丈夫っと』 シーンが変わると夜道を1人歩く加賀美さんが映し出される。 どうやらチジョーが現れないか夜の街をパトロールしてるみたいです。 もし現実の世界でとあちゃんが夜の街を1人でパトロールをしていたら、きっとお姉さん達に秒で襲われるでしょうけど……加賀美隊員なら変身できるし大丈夫なのかな? 『きゃあっ!』 加賀美隊員は叫び声に反応すると即座にそちらの方向に向かって走り出す。 『グヘヘヘヘ』 この下品な声は間違いなくチジョーです。 そういえば、たまにえみりちゃんの部屋の方向から似たような声が聞こえる時があるのですが、私の聞き間違いでしょうか? 『チジョー! こんなところに居たのか!』 加賀美隊員が現場に駆けつけると、女性の前でゴミ箱に顔を突っ込んだチジョーがいました。 何をしているのでしょうか? 『ン? ナンダ オマエ? オンナ……イヤ! オトコカ!!』 新たなチジョーですか。あまり知能指数が高そうには見えません。 加賀美隊員が目の前に手を伸ばすと手のひらに蝶が舞い降りてくる。 バタフライファムはこういうところの演出も他の4人とは少し違うんですよね。 『変身!』 バタフライファムの変身シーンは5人いるドライバーの中で1番スマートでエレガンスです。 ヘブンズソードもスマートだけど、堂々としてて凄く男らしいというか、あっちはおへその下辺りがキュンってしちゃうんですよね。 『ドライバー ダト!?』 チジョーは相手がドライバーだと知ると、三流の悪役のようにダッシュで逃げた。 それを見たバタフライファムは腰を落として目標を定めるように槍を構える。 『ウィングスラッシュ!』 バタフライファムはチジョーに向かってマントをはためかせて突撃する。 初めて変身した時にも使ってたけど、そういう技名なんだね。 『ヒィッ!』 チジョーは後ろから迫ってきたバタフライファムを見ると、直角に曲がるようにして三角跳びして壁をよじ登る。 バタフライファムは空中を舞うようにくるりと回転するとマントを翻し、壁ジャンプして空に舞う。 うわー、同じジャンプなのに、あっちはドタバタしててこっちは優雅です。 『エアリアルレイド!』 バタフライファムは空中で槍を薙ぎ払うと、逃げ惑うチジョーに向かって風の刃となった攻撃を放っていく。 でも相手の予測不能かつコミカルな動きに惑わされて攻撃が当たらない。 『こらー、逃げるなー!』 あっ、ごめん。せっかくの戦闘シーンなのに、中の人、とあちゃんの声のせいもあってなんかほんわかした。 『ヒーッ スタコラサッサ!!』 『あっ!』 チジョーはマンホールの蓋を開けると中に逃げ込んでしまった。 バタフライファムはマンホールのそばに着地すると、その中を覗き込む。 『ううっ……流石にこれ以上は追えないかも』 バタフライファムは変身を解いて加賀美隊員の姿に戻る。 薄暗い下水道での戦いは目立ち易いカラーリングのバタフライファムは不利だ。それに加えて狭い中での戦闘は機動力が持ち味のバタフライファムにとっては相当きついと思われます。 だからここは引く判断で間違ってないと思いました。 『もー! なんなのさ、あのチジョー!』 加賀美隊員は頬を膨らませる。 ふふっ、かわいい。 『ん? ミサ先輩?』 加賀美隊員の持っていた通信機に反応がある。 発信者名を見ると夜影ミサと書かれていた。 『こちら夜影、チジョーが出現した』 『知っています。それならこっちも今、遭遇したばかりで……』 夜影は戦闘中なのか、後ろで戦うような音が聞こえる。 『何!? そっちにロ・シュツ・マーやクンカ・クンカーが出たというのか!?』 『えっ? ロ・シュツ・マー!? クンカ・クンカー!?』 場面が切り替わると同時に見覚えのあるチジョー達の後ろ姿が映し出された。 あっ……せっかくのいいところだったのに、そこでCMです。 隣の部屋から、やったぞ。クンカ・クンカーだ! ぐへへという声が聞こえてきた。 えみりちゃん? さっき、ぐへへって下品な声が聞こえてきたけど、お家にチジョーがいるのかな? のえるさんから変なペットを拾ってきちゃダメだって言われてたでしょ。怒られるよ? 私はCMの間にトイレに行くと、飲み物を補充して後半に備える。 「ちょっと、えみりお姉ちゃん、さっきから五月蝿いんだけど? 2軒隣の私のところにまで丸聞こえだよ」 「ひぃっ、すみませんでしたー」 ん……? なんか今、くくりちゃんとえみりちゃんの声が聞こえてきたような。もしかして一緒に見てるのかな? いいなあ。私もお邪魔しちゃだめかな? そんな事を考えていたら後半のパートが始まりました。 『ふんふふーん』 後半のシーンは買い物帰りの月子さんのシーンから始まりました。 鼻歌を歌いご機嫌な月子さん。その後ろから一つの影が忍び寄ります。 『思い出せ』 ちらつくトラ・ウマーの残像。あっ……そっか、今思い出したけど、月子さんって中のキャスト的に確かトラ・ウマーなんだったっけ。 えっ、待って、そう考えると、橘さんは何も知らずにトラ・ウマーと暮らしてるってこと!? 頭を抱えた月子さんは持っていた買い物袋を落とすと、その場に膝をつく。 『オンナ オマエ ニオウナ?』 月子さんが声のした方に振り返ると、そこにはデカ・オンナーが立っていた。 嘘!? ロ・シュツ・マーといい、クンカ・クンカーといい、確かに倒したはずでしょ!? なんでまだ生きてるの!? 『あ……あ……』 地べたにお尻をついたまま後ろに下がる月子さん。 そこに容赦なく振り下ろされるデカ・オンナーのパンチ。 でもその攻撃を草むらから飛び出てきたバッタメカが弾き飛ばす。 『月子!』 スーツ姿の橘さんは息を切らして月子さんのところに駆け寄る。 慎太郎君、かっこいい! 『デカ・オンナー……なんでお前がここにいるのかはわからないが、月子に危害を加えるというのなら俺が相手だ』 橘さんはスーツのジャケットを脱ぎ捨てると、ネクタイを緩める。 はわわわわ、今日の慎太郎君は男らしさマックスですか!? 『来い! ライトニングホッパー!!』 ライトニングホッパーをキャッチした橘さんは取り出したベルトに装着する。 『変……身!』 変身したライトニングホッパーは銃を構えると、デカ・オンナーに対して躊躇わずに攻撃を加えていく。 なんか、なんか……今日のライトニングホッパーは今までと全然違う気がします。 『クッ! ウットウシイ! ソレナラバ……!!』 ライトニングホッパーが得意とするのが遠距離攻撃だと見抜いたのか、デカ・オンナーは近接戦闘へと持ち込もうとする。しかし、それに対して橘さんはちゃんとこの1ヶ月で苦手とする近接戦の対策を準備していたのです! 飛びかかるデカ・オンナー。それに対してライトニングホッパーの脚の側面がパカッと開くと、中から新しい銃が出てきました。 『ショットガンライジング!』 ここにきて新武器!? ピストルから近接専用のショットガンタイプの銃に持ち替えたライトニングホッパーは近接戦でデカ・オンナーを圧倒する。 嘘でしょ……。あのネタの橘、ケツの橘と呼ばれていた橘さんが、私達が見てない2週間の間に、剣崎さん並に頼れる男になって帰ってきた……。隣の部屋からもイケイケ橘、オセオセ橘という声が聞こえてきます。 『ナンダト!?』 『もう、俺は前までの俺じゃない』 ライトニングホッパーは銃口をデカ・オンナーへと向ける。 『俺の名前は橘斬鬼、マスク・ド・ドライバー、ライトニングホッパーだ!』 ふぁ〜、これはきっと橘さんのファンが増えちゃいます。し、慎太郎くんを守らなきゃ! ベリルのセキュリティは大丈夫かしら? あくあ様なんてもうあくあ様に勝てる人間なんていないと言わんばかりに、警備がついてるのかついてないのかわからないほどザルだから心配になります。 『うぅ……』 『月子!?』 橘さんは苦しむ月子へと視線を向ける。 その一瞬を狙ってデカ・オンナーは目眩しを使って逃げ出した。 『くっ! 逃したか……いや、それよりも今はもっと大事な事がある。月子!!』 橘さんは倒れて意識を失った月子に駆け寄る。 シーンが切り替わると今度は何かから庇うように南親子の前に出た神代さんが映し出されました。 『クンカ・クンカー、お前は確かあの時……』 『クンクン クンクン コノ ニオイ ハ オトコ! オトコダ!!』 神代さんは空を飛ぶ蜂をキャッチする。 隣の部屋からは、さすがはクンカ・クンカーだぜ。変態度が違うという声が聞こえてきた。 『へんしんっ!』 神代さんは腕を大きく動かす無駄にカッコイイポーズでポイズンチャリスに変身する。 『お前の罰は俺が背負うと約束したはずだ。だから、これ以上お前に罪を重ねさせたりはしない!』 あ、あ、あ、これは2話の時に神代さんがクンカ・クンカーに向けて言ったセリフです。 かっこいいな。これは役なのかもしれないけど、BERYLの男の子達はちゃんとかっこいいんだなと思いました。 孔雀君や孔雀君とコンビを組んでくれている山田君も、彼らの背中を見て同じようにかっこよくなっちゃうのでしょうか? 彼らがあくあ様の背中を見てかっこよくなったように……。 『シャドーサイクロン!』 弓を分離させて両手に武器を持ったポイズンチャリスは、回転しながらそのまま敵に突っ込んでいく。 凄まじい攻撃です。これにはクンカ・クンカーも為す術がありません。本当にみんな強くなったんですね。 ここまで3人ともオーバークロックを使わなくても敵を圧倒しているのにも成長が感じられます。 『これで終わりだ』 ポイズンチャリスは手に持った武器を再び合体させて弓に戻す。 『ハートブレイクアロー!』 ポイズンチャリスの矢がクンカ・クンカーの胸を貫く。 次の瞬間、断末魔と共にクンカ・クンカーが散っていった。 隣の部屋からもそれと同時に、嘘だろ!? 私のクンカ・クンカーが一瞬で!? うぎゃあああああというチジョー並の断末魔が聞こえてきた。えみりちゃん? やっぱり貴女の部屋にチジョーさんが住んでるでしょ? 『ん?』 変身を解いた神代は手応えがなかったのか違和感を感じる。 シーンが再び切り替わると、夜影隊員が地面をゴロゴロと転がっていた。 『くっ、なんで……なんで、お前が生きている!!』 嘘……でしょ? 夜影隊員の前に立ち塞がったのは確実に倒したはずのあのエゴ・イストでした。 『変身しろドライバー。生身のままでは話にならん』 エゴ・イストは夜影隊員に剣先を向ける。 夜影隊員は飛んできたクワガタをキャチすると、ベルトに装着した。 『変……身……!!』 バイコーンビートルに変身した夜影隊員はエゴ・イストに向かってラッシュ攻撃を仕掛ける。 もはやあの自信を失っていた頃の夜影隊員の姿はそこにはありません。 『タキオンパンチ!!』 光速をも超える重たいパンチがエゴ・イストを吹っ飛ばす。 どうやら1ヶ月の間に、みんなそれぞれ新しい技を習得していたみたいですね。 『いいぞ。貴様、中々やるではないか!』 夜影隊員は首を傾ける。 どうやら私達視聴者と同じ疑問を抱いたようです。 【どういう事だ……? こいつ、まさか私の事を覚えてないのか?】 先ほどから拭いきれない違和感。 とあちゃんと対峙したのは新しいチジョーでしたが、クンカ・クンカーにしてもデカ・オンナーにしてもポイズンチャリスやライトニングホッパーの事を覚えてない素振りでした。 『む?』 夜影隊員の助っ人として、SYUKUJYOの部隊が駆けつける。 それを見たエゴ・イストは手に持っていた剣を鞘に収めた。 『どうやらここまでのようだな』 『待て! 逃げるな!!』 チジョーは幹部ほど逃げ足が早い。 エゴ・イストは自分が不利だと察すると、あっという間に退散していきました。 『きゃあああああっ!』 シーンが切り替わるとチジョーから逃げ惑う人々が映し出された。 見覚えのあるコート、間違いありません。ロ・シュツ・マーです。 『ワタシ ヲ ミロ!!』 隣の部屋から、いいぞ〜! クンカ・クンカー亡き今、お前だけが最後の希望だという声が聞こえてきました。 えみりちゃん、もしかしてチジョーを応援してるの? ダメよ。そんな事してたら、いつの日かえみりちゃんもチジョーになって、剣崎さんからドライバーキックされるわよ。 『お母さんが言っていた』 あっ……。 声を聞いただけで背筋がピンとする。 誰しもが彼が来たのだと確信した。 『もし友が、愛する人が、身近な人が、自らの目の前で罪を犯そうと言うのなら、それを止めてあげる事こそが真の愛だと……』 剣崎さんは後ろから飛んできたカブトムシを逆手でキャッチする。 『ロ・シュツ・マー、俺はいつだってお前の事を見ている。だから……お前も俺の事だけを見ていろ』 ふぁーーーーーー、隣の部屋にいるえみりちゃんとくくりちゃんと私の声が重なる。 え? これ、中の人大丈夫かな? もう一生あくあ様以外の事を見れなくない? 確か中の人は高野舞さんだっけ。このセリフもどうせあくあ様のアドリブなんだよね? だったらもう責任とらなきゃ……。 『変、身!』 あー、やっぱりヘブンズソードが1番かっこいい。 慎太郎君がせっかくかっこよくなってたのに、あくあ様はそれ以上の包容力を見せてくる。 それは当て付けとかそういうのじゃなくて、まるで慎太郎君にその先を、お手本を見せているように思えた。 『ナンダ オマエ ハ?』 『ふっ、やはりそうか。お前……』 ヘブンズソードは一旦ロ・シュツ・マーから離れると手に取ったカードを見る。 あ……そういえばチジョーは死んだ後、全てがカードになっていたはずです。 つまりヘブンズソードの手元にロ・シュツ・マーのカードがあるという事は……。 ヘブンズソードは腰のベルトに装着されたカブトムシの角に手をかける。 『ドライバー……キック!』 シンプルかつ回避不能の最強攻撃。研ぎ澄まされた完璧なドライバーキックがロ・シュツ・マーを弾き飛ばす。 地面に倒れたロ・シュツ・マーは小さな粒子となって霧散していきました。 『やはり偽者だったか……』 ヘブンズソードは強く拳を握りしめる。 死者への冒涜に近い行為に剣崎さんは怒りを滲ませた。 『お見事ですね。ヘブンズソード……いえ、剣崎総司』 剣崎さんが声の方へと振り返ると、錫杖を持った女性が立っていました。 地面につくほどの長いヴェール、一瞬だけチジョーの親玉、セイジョ・ミダラーかと思いましたがどうやら違うようです。 『誰だ?』 『おっと……私とした事が名乗りもせずに失礼致しました。私の名前はミ・レーン、チジョーが幹部の1人、死を司どるシスター、ミ・レーンでございます』 ミ・レーンは、ヘブンズソードに向かって丁寧に頭を下げる。 明らかに他のチジョーとは違います。 『さぁ、剣崎総司、貴方の未練を覗いて! 暴いて! 曝け出して見せましょう!!』 どうやらこのチジョー、あまり性格がよろしくないようです。 ミ・レーンが錫杖をシャランと鳴らすと、ヘブンズソードが頭を抱え地面に片膝をつく。 一体、どうしたというのでしょうか? ヘブンズソードの中にいる剣崎さんの苦しむ顔が映し出されました。 『ぐっ……!』 グニャリと歪むヘブンズソードの視界、目の前に居たミ・レーンの姿が別のチジョーの後ろ姿へと変わる。 ほんの少しの動き、剣崎の方へと振り返るような仕草、たったそれだけの事なのにものすごい母性を感じた。 唇とその周り以外は完全に特殊メイクや外部装甲に覆われている。それなのに、笑顔ひとつでどうしてこんなに心が安らぐのでしょう? 誰? 素人の、ただの視聴者の私が見てもわかるくらい、この人はとてつもなく演技が上手い。 『お……かあ……さん……!』 は!? え? どういう事!? もしかして剣崎さんのお母さんって、チジョーなの!? 『総司、貴方は人の道をお行きなさい。私とはここでお別れです』 は!? ま、まって、こ、ここここの声って! 「「小雛ゆかりパイセンキターーーーーー!」」 隣の部屋が一気に騒がしくなる。 え? え? え? 剣崎さんのお母さんってチジョーで小雛ゆかりさんなの!? 『うおおおおおおおおお!』 剣崎さんは唸るように声を上げると地面を勢いよく殴りつけた。 そこを中心に地割れを起こしたヘブンズソードは、シスターミ・レーンの集中を乱して無理矢理術を解く。 『はぁはぁ……はぁはぁ……』 ヘブンズソードは肩で息をする。そしてその後ろ姿からは強い怒りのようなものを感じました。 おそらくは剣崎さんにとって大事にしてた過去、誰にも見られたくなかった過去だったんでしょう。 『なるほどなるほど、そういうわけでしたか。これは興味深い。それに先ほどの貴方の脳裏に浮かんだチジョー……ふふふ、私、その方に見覚えがありますよ』 『何っ!?』 ミ・レーンはヘブンズソードに向かって手のひらを差し出す。 『この手を取りなさいヘブンズソード。そうすれば貴方の母に会わせてあげましょう』 それはきっと罠よ! ヘブンズソード、その手を取っちゃダメ!! 隣の部屋からも私が考えている事と同じような声が聞こえてくる。 『……お母さんが言っていた』 ヘブンズソードがゆっくりと立ち上がる。 今日まさかの2度目のおかいつに私も思わず立ち上がってしまいました。 『人の弱みにつけ込むような奴を信頼してはいけないとな!』 ヘブンズソードが手を伸ばすと、その手に神代のカリバーンが顕現する。 『チェンジ・ド・フォーム、ハイパーモード!』 隣の部屋からハイパーフォームキターという声が聞こえてくる。 なんなら3軒先にいる優しくしてくれる八百屋のお姉さんの声まで聞こえてきたし、5軒先にいるお話しやすい魚屋のお婆ちゃんの声まで聞こえてきました。壁が薄いのでしょうか? まるで映画館で見ているような臨場感です。 『マスク・ド・ドライバー、ヘブンズカリバーン!!』 ミ・レーンが手を振り下ろすと、どこからともなく現れたチジョー達がヘブンズソードに向かって攻撃を仕掛ける。それに対してヘブンズソードは炎を纏った剣を振り上げた。 『お母さんに誓った』 3度目のおかいつが来るのかと思いきや、ここに来て新しいパターン!? 『どんなに心が辛くとも、魂が挫けそうになったとしても、俺は、全てをやり遂げてみせる!!』 何を誓ったのかはわからない。でも剣崎さんの表情からその覚悟が伝わってきます。 『カリバーンよ力を貸してくれ。全てのチジョーの魂に安らかな眠りを』 ヘブンズソードは手に持ったカリバーンを大きく振り回す。 まるで炎舞の様な美しい舞、柔らかな炎の光がチジョーを包み込みそして全てを優しく浄化していく。 天に昇っていくチジョー達。全てが終わった後、そこにミ・レーンの姿はありませんでした。 先ほどの攻撃で倒したわけではないでしょう。きっと、その間にどこかへと逃げ出してしまったのです。 チジョーは幹部ほど逃げ足が早いですから。 『お母さん……』 ヘブンズソードが空を見上げると、ポツリポツリと真っ暗な空から雨が落ちてくる。 画面が暗くなり雨の音だけが流れ、右下にはto be continued……という文字が現れました。 ぼーっと画面を見つめていると雨の音だけが残り、真っ黒なバックにスタッフスクロールが流れていく。 「一週空いてたから油断してたけど、今週もすごかった……」 しばらく時間が経ってから携帯でネットを確認すると、トレンドランキングに知らなかったというワードが入っていました。 なるほど……小雛ゆかりさんは別撮りだったらしく、今日この日まであくあ様は母親役が小雛ゆかりさんだと知らなかったみたいです。 お母さんチェンジと投稿したあくあ様のメッセージに、小雛ゆかりさんが、なんでなのよ!? もっと喜びなさいよ!! って噛み付いてたのがみんなにウケていました。 ピンポーン! あっ、誰だろう? 隣の部屋のえみりちゃんかくくりちゃんが遊びに来たのかな? 「はーい」 私が玄関に行って扉を開けると、そこにはあくあ様が立っていました。 突然の事に私はフリーズしてしまいそうになる。 「おはようございます。近くに用事があってそのついでに寄ったんだけど、今、忙しかったかな?」 「いえ、全然大丈夫です」 まさかあくあ様が本当に様子を見に来てくれるなんて思いもしませんでした。 「どう? 何か困ってる事ない?」 はわわわわ、現実のあくあ様が優しすぎます。 私はあくあ様を家の中に招きいれてお話をする。 「あっ、そういえば揚羽さんに少しお願いがあって……」 「私にお願い? なんでしょう?」 えみりちゃんのお部屋の下にオーディションで合格したフィーヌース殿下とハーミー殿下が入居? 幼い子2人でシェアハウスなんて大丈夫でしょうか? 「2人とも一人暮らしに憧れてるみたいでさ、それならって話を聞いていたえみりさんがこっちに居る時は面倒見てくれるって言ってくれたんです」 なるほど、面倒見のいいえみりちゃんらしいです。 私はあくあ様にそういう事ならお任せくださいと言いました。 「あっ、そういえば、えみりさんって今日こっちに居るんだっけ? せっかくだし、そっちの方にも挨拶行こうかな。揚羽さんも一緒にどうですか?」 「あ、じゃあ、お言葉に甘えて……」 私はあくあ様と一緒に部屋を出るとそのまま隣のえみりちゃんの部屋へと向かう。 すると私の部屋がある方の壁に耳をつけたくくりちゃんとえみりちゃんの2人が居ました。 2人とも、何してるの……。 「い、いやぁ、隣の揚羽お姉ちゃんが心配で、ぐへ、ぐへ、ぐへへ……」 「えみりさん、それもしかして今日出てたチジョーのモノマネ?」 ふふっ、えみりちゃんのチジョーのモノマネがそっくりで、思わずおかしくて笑っちゃいました。 それに釣られてみんなが笑顔になる。 まさかこんな穏やかで楽しい時間を過ごせる日が来るなんて思ってもいませんでした。 「せっかくだし、みんなでご飯食べに行こうか」 「賛成です、あくあ先輩!」 あくあ様の提案で私達は近くのファミレスへと向かった。 楽しみだな。ファミレスだなんて、もう何年ぶりだろう。 私はウキウキとした気持ちでみんなと一緒にファミレスへと向かった。 ************************************************ ヘブンズソード再開です。 最近遅れてたので今日は早めに上げました。 この回の日付はクレアさんの時に戻ります。 すみません。ヘブンズソード入れるの忘れてました。 ちなみにアパートの名前を募集しております。 最終的に作者がチョイスしてTwitterで投票にするかもしれません。 例 雪白荘 コーポ皇 ハイツ白銀 リバーサイドえみり など 明日は番外編の更新日ですが、多分ノクターンになるかなと思います。 番外編はこちらになります。 https://novel18.syosetu.com/n5397ih/ 新しいアンケート置いときます。 https://customform.jp/form/input/153873 作者のtwitterアカウントです。更新が遅れた時はこちらで連絡します。 https://mobile.twitter.com/yuuritohoney https://mobile.twitter.com/yuuritosub 上が本垢、下がサブ垢です。 あくあとコラボして欲しいキャラや、ノクターン回についてのアンケートやってます。 よろしければどうぞ。 https://customform.jp/form/input/140130 wikiです。有志の皆様、ありがとうございます。 https://wikiwiki.jp/yuuritohoney/ クリスマス用の短編、ムーンライトでとあ注意。 https://novel18.syosetu.com/n5480hz/ 掲示板、ヘブンズソード再開!! 【お母さんが言っていた!】ヘブンズソード実況スレ、本会場【今日から再開だと!!】 4 ななし ヘブンズソード再開待機。 7 ななし 来い来い来い! 9 ななし 感覚としては一年くらい待ってた。 11 ななし >>9 わかる。 12 ななし >>9 わかります。 14 ななし >>9 それまでの間、もう一回最初から復習してた。 17 検証班◆07218KADO6 全裸正装待機。 19 ななし >>17 全裸で正装とは? 21 ななし >>17 SYUKUJYOの皆さん、チジョーがここにいます! 24 検証班◆CHiMPOsuki 洗濯溜め込みすぎて着る物なくて全裸待機。 替えのパンツすらなかった。 28 ななし >>24 検証班ちゃんと終わってる。 30 ななし >>24 また上司に怒られそう。生活がだらしないって。 33 検証班◆9n2SARETAi 久しぶりに実家帰ってきたら洗濯機壊れてて全裸で押し入れの中漁ってます……。 37 ななし >>33 嘘だろ!? 38 ななし >>33 姐さんまで!? 40 検証班◆07218KADO6 >>33 リアルでデカ・オンナーですか!? 44 ななし >>40 あー、こいつ死んだわ。 45 ななし >>40 捗るなむ〜。 46 ななし >>40 お前はチチデカ・オンナーだろ! 50 ななし >>46 多分このスレ、チチデカ・オンナーの比率高いぞ。 乳がでかい女はスケベだからな。 53 ななし >>50 それって乳がデカくないのにここに来てる嗜みとかチンポスキーってどスケベって事? 58 ななし >>53 どすけべじゃん。すけべじゃない女がおちんなんとかソムリエの資格なんてとるわけないもん。 ましてや嗜みに関してはむっつりで誤魔化してるけど、あいつも結構、捗ると同じレート帯だぞ。 62 ななし >>58 確かに。 66 白龍◆XQshotacon 取材旅行に来てるんだけど、雨で全部ダメにした。 私も全裸です。 70 ななし >>66 さすがは掲示板のコテハンだぜ! チジョーしかいない。 72 ななし >>66 もう全裸が正装でいいよ。掲示板民なら服なんていらないだろ。 75 ななし >>75 賛成! 実は全裸民だったなんていえなかったんだよね。 76 ななし >>75 人間産まれた時は全裸です。むしろ服を着る方が間違ってるんだ!! 私たちは服を着る事を強いられている!! さぁ、今こそ解放しよう!! 79 ななし >>76 やめろ! バカが捕まるぞ。 80 ななし >>76 こうして新たなチジョーが誕生したのであった。 84 検証班◆010meTA473 みんな、バカやってないでもうそろそろ始まっちゃうよ? 87 ななし >>84 はーい。 88 ななし >>84 なんかお前、最近落ち着いたのかママみが増してきてるな。 89 検証班◆07218KADO6 >>84 はぁはぁ、ママなみさんも全裸でつか!? 93 ななし >>89 終わってる。 94 ななし >>89 お前は一回怒られろ! 98 ななし おっ、そろそろだぞ! 102 ななし キター!! 103 ななし 待ってました!! 104 ななし キタキタキタキタ! 109 ななし 淡島さんキター!! 111 ななし 淡島さんって確かトラ・ウマーだよな。 114 ななし 2週間ぶりの橘さん来たー! 116 ななし ちゃんとケツアップから登場するとかスタッフわかってる。 さすがはケツの橘。 118 ななし スーツのシワ最高です。 119 ななし 黛君ちょっと色気出てきたな! 122 ななし 橘さんが淹れてくれたコーヒーだって!? 124 ななし うわああああ。いいなああああああああ! 126 ななし 私も橘さんのミルクコーヒーが飲みたいです!! 130 ななし >>126 はい、アウト!! 131 ななし >>126 なんのミルクなんですかねえ? 135 ななし それじゃあしばらくここにいろ!? 137 ななし はあ!? 139 ななし ちょっと記憶無くしてきまーす! 140 ななし ちょっと電柱に頭ぶつけてきまーす!! 143 ななし >>139-140 やめろバカ! 145 ななし >>139-140 おい! 日曜に人様に迷惑かけるな!! 147 検証班◆07218KADO6 なるほど、この手があったか……。 つまり、記憶を失ってあくあ様に近づけって事ですね!? 150 検証班◆CHiMPOsuki >>147 お前、天才かよ! 154 検証班◆010meTA473 >>147>>150 あんまり周りの人に迷惑かけちゃダメだよ。 あと記憶を失ったらあくあ様の事も一緒に忘れない? 155 検証班◆9n2SARETAi >>147>>150 おバカなことはやめなさい。 159 ななし >>154 草w 161 ななし >>154 これがメアリーです。おい、聞いてるか捗るとチンポスキー、お前らも同じメアリー卒だろ!! 164 ななし 月子ちゃん! 166 ななし 慎太郎君が名付け親!? 168 ななし もし、あくあ様が子供の名前をつけてくれる権利が売りに出てたら、いくらになるんだろ。 170 ななし >>168 あー様なら変な名前をつけそうな気がする。 173 ななし 橘月子ぉ!? 174 ななし たちばなぁ!? 177 ななし おいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいお! 179 ななし これがチジョーのやり方か!! 182 ななし すげぇ! 合法的に橘さんと結婚しやがった!! さすがはトラ・ウマー。チジョーの幹部をやってるだけの事はある。 私達のようなモブとはちげぇ。 184 ななし もうこれ嫁じゃん。妻じゃん!! 186 ななし 私も明日から勝手に白銀に変えようかな。 どうにかして苗字変えられない? 189 ななし >>186 白銀さんって苗字の人、他にいないけど居たら人気だろうな。 192 ななし >>186 そんな事になったら国民の9割が白銀さんになりそう。 もしかして、源氏だらけの時代に戻るのか……? 195 ななし ようやく完成版のオープニングになったのに、それどころじゃねぇよ……。 トラ・ウマーさん、さすがです!! 198 ななし いいか? 私たちが目指すべきはカノン様じゃないんだ!! 普通の女子が100回転がったとしてカノン様になれる事はない!! でも、トラ・ウマーなら!! ワンチャン、トラ・ウマーならあるぞ!! そういうわけでちょっと記憶失ってきます! 201 ななし >>198 ワンチャンもねぇよ!! 203 ななし >>198 トラ・ウマーさんこそ常人には真似できねぇよ。 まさかあの展開から橘さんと合法的に結婚までこじつけるんだぞ!! こいつだけ良い思いしすぎだろ! 206 ななし トラ・ウマーはどうでもいいけど、淡島さんってかっこいい役多いからこの展開は意外すぎて面白い。 208 ななし OP明け開幕TENGAキター! 210 ななし ヘブンズソードは開幕TENGA率が高い。 213 ななし 神代考案のメニューちゃんと全部終わってる。 215 ななし 神パンケーキは普通に美味しそう。 神パフェは一周回って最近こういうの多い。 217 ななし 神カレーの色、なんかおかしくない? 219 ななし 神カレーなんで色が白いんですかね? 222 ななし 神カレーやばい。ホワイトシチューにしか見えない。 225 ななし 神ナポリタンwwwww 228 ななし 誤 神ナポリタン 正 神うどん 230 ななし どっからどう見ても焼きうどんじゃねーか! 233 ななし ピコーン! あくあ様がSNSで食べてたケチャップ味のおうどんってこれか!! 236 ななし お姉さん達、神うどん頼んじゃったよ……。 240 ななし >>236 神うどんじゃなくて神ナポリタンな。 244 ななし ふーん、もう完全に家族じゃん。 246 ななし こーれ、家族です。 249 ななし ハルカさんと始君はこれもう完全にえっちしてますね。 こんな子が居候してて手を出さないわけがない。 252 ななし ハルカさんうらやま。 30代になって一回り下くらいの男の子を養いながら一つ屋根の下で暮らすとか女子の願望じゃん。 255 ななし カナちゃんはメス。もうロックオンしてるよこれ。 257 ななし カナちゃんは流石にまだ生理始まってないだろうけど、芸能界にいるだけあってもうメスとしては完全に目覚めてますね。始おにーちゃんを見ている時の目が女豹なんですわ。 260 ななし 夜影〜! 263 ななし ミサちゃんもう完全に吹っ切れてるな。 265 検証班◆07218KADO6 小早川さんノーブラタンクトップだから乳首がポチってますねえ! あー、あくあ様のTシャツ乳首透けとかないかなぁ。 268 ななし >>265 あるわけないだろ! 269 ななし >>265 お前は一回くらい捕まっとけ! 270 ななし >>265 朝からなんてものを流そうとしてるんだ。 273 検証班◆010meTA473 は!? 274 3510◆ULTi-Hi-P3 ●REC 275 ななし え? 276 ななし え? 277 ななし え? 279 ななし ちょ!? 280 ななし うわあああああああああ! 281 ななし うわあああああああああああああ! 282 ななし アウアウアウアウアウアウ! 283 ななし はい、アウトー! 284 検証班◆9n2SARETAi えっ……!? 288 検証班◆07218KADO6 ちょっとお花摘みに行ってきまーーーす! 289 検証班◆CHiMPOsuki ボクシングしてるのかっこいいけど、大半のメスはそれどころじゃない。 290 白龍◆XQshotacon さすがはヘブンズソード! 私達凡人には想像できないようなとんでもないことをやらかしてくる!! 294 ななし >>273 こいつ地味に機械より反応早いのウケるw 295 ななし >>273 流石だよ嗜み。機械に勝てる化け物はお前だけだ。 297 ななし >>273 やっぱりこいつが1番すけべだろ。今分かったわw 300 ななし >>288 きったね! 303 ななし >>290 先生負けないで!! 305 編集 >>290 先生、超えて。 308 ななし >>290 次回はのうりんも本番シーンをぶち込みましょう!! 311 ななし >>305 こいつwwwww 312 ななし >>305 編集ちゃんさぁw 314 ななし SNSが瞬殺された。 316 ななし SNS事切れる。 319 ななし 掲示板「SNS?」 ベリル公式「あいつは我ら四天王の中でも最弱よ!」 配信サイト「我らはまだ無事ぞ!!」 322 ななし SNSに期待する奴はバカ。 SNSの即落ち芸は総理の土下座芸と一緒。 324 ななし あくあ様の乳首に勝てるわけがないんだぁ! 326 ななし とあちゃんと半裸のあくあ様!? 330 ななし ジャラジャラジャラ! 331 ななし ガラガラガラ! 335 ななし >>330-331 やめろ。体に悪いぞ! 336 ななし >>330-331 もう、この効果音だけで何してるのかわかるw 337 ななし アクトアもトアクアも品薄なんだから無駄飲みするなよー。 340 ななし >>337 急ピッチで国内に工場作ってるって言ってたぞ。 この前、エミリーワークスで工場住み込み勤務の求人出てたわ。 344 ななし >>340 マジかよw 349 ななし >>344 寮完備、家具家電込みでもちろん無料。引越し費用全額負担。祝い金あります。 選べる短期or長期契約。希望者は聖社員雇用。最低週休2日を保証。 聖白新聞無料で読み放題。おやつの森長ビスケットや夜食にカップうどんも出るよ! 温泉やサウナ、スポーツ施設、カラオケ、ボウリングなどのレクリエーション施設も充実。 映画館クラスのシアタールームでベリルのライブやヘブンズソード、ゆうおに等が視聴し放題!! アクトア、トアクア飲み放題!! 355 ななし >>349 最高じゃねぇか! 356 ななし >>349 飲み放題にそそられる。 358 ななし >>349 再就職しようかな。 360 ななし おいおいおいおい! 362 ななし 月子さん!? 365 ななし こーれ、“橘“月子です 367 ななし なるほどね。 これがトラ・ウマーさんのやり方ですか!! 369 ななし ただいま月子ぉ!? 371 ななし タチバナサン? 374 ななし >>371 トラ・ウマーのせいでチジョー化してる奴が居て草w 377 ななし 完全に夫婦。 379 ななし 空白の1ヶ月でおせっせしたのか!? 381 ななし 私達の橘さんが!! 383 ななし 橘さんから童貞臭が消えてるだと!? 385 ななし これがチジョーのやり方か!! 388 ななし 許すまじチジョー! 390 ななし 流石はトラ・ウマーさんだぜ!! 394 ななし トラ・ウマー姉さんって呼ばせてください!! 399 ななし ふぁ〜〜〜っ! 402 ななし こっちはこっちで!! 404 ななし 神代の方なんかもう子供できちゃってるじゃねぇか!! 407 ななし 剣崎と加賀美ちゃん→恋人。 橘さんと月子→夫婦。 神代と南さん親子→家族。 朝から私達にダメージを与えてくる本郷監督。 410 ななし >>407 おひとり様の夜影先輩=私達を忘れるな!! 413 ななし パパー! バナナはおやつに入りますかー? 415 ななし パパのバナナはおやつに入りますか!? 418 ななし >>415 はい、ここにチジョーいます。 420 ななし >>415 流石は掲示板、SNSとはキレが違う。 423 ななし 加賀美ちゃん真面目に仕事してる。 426 ななし 夜道にとあちゃんが1人だって!? 428 ななし ぐへへ案件キターーーーーーー! 431 ななし こんなの襲われちゃうでしょ。 433 ななし 犯罪臭しかしない。 435 ななし 加賀美ちゃん。夜に1人で出歩くのはやめよ? 大きなお姉さんがお持ち帰りしちゃうよ? 438 ななし 男の子は夜1人で出歩いちゃダメだよ。 そんな無防備な事をして無事なのはあー様くらいだよ。 442 ななし ぐへへへ! 445 ななし ぐへへへ……。 447 ななし どっかで聞いたことあるぞこの声w 451 ななし これ、森川の声だろw 453 ななし 知能指数の低そうな声だなと思ったら森川だった。 455 ななし 中の人、誰か知らんけど、頭が悪そうな感じが上手いな!! 458 ななし バタフライファムいいわー。 460 ななし バタフライファムのフィギュアはよ! 463 ななし おー、必殺技キタ! 466 ななし ヒィッ! 468 ななし ヒィッ! 470 ななし 小者臭がすごい。 473 ななし こーれ、雑魚です。 475 ななし 間違いなく今まで見たチジョーの中でも最弱。 478 ななし こらー、逃げるなーいただきました! 480 ななし とあちゃんかわいい。 483 ななし ぽわんとした雰囲気になった。 485 ななし なんだこれw 488 ななし 加賀美ちゃんかわいい。 チジョーが小者。 そのせいでコミカルな雰囲気にw 490 ななし 緊張感がまるでないファイトだw 493 ななし スタコラサッサ! 496 検証班◆07218KADO6 こーれ、小者です! 500 ななし 流石に下水道には追えないよねぇ。 504 ななし ロ・シュツ・マー!? 506 ななし クンカ・クンカー!? 511 検証班◆07218KADO6 私達のロ・シュツ・マーとクンカ・クンカーが帰ってきたぞおおおおおおお! やったああああああああああ! 513 ななし ここでCMかー。 516 ななし あいつら成仏してなかったか。 519 検証班◆010meTA473 倒したはずのチジョーが出てきたってことはカードに封印されたチジョーはどうなったんだろう? 522 ななし >>519 検証班が検証してるだと!? 525 ななし >>519 なんか悪い物でも食べてお腹壊した? 527 ななし >>519 お前、疲れてるなら休めよ? 529 ななし CM入って急に静かになったの、お前らさっきの乳首映像で捗ってるだろw 530 ななし 検証班が検証したらみんな心配してるのウケるw 533 ななし 嗜みはむくれてそうw 535 ななし CMあけるぞー。 便所行ってるやつは帰ってこいよー! 538 ななし トイレで捗ってる奴らは急いで帰ってこいよー。 もう始まるぞー。 541 ななし つきこおおおおおお! 543 ななし 月子のムーブが完全に嫁なんですわ!! 545 ななし 私達のやりたい事をやるトラ・ウマーさん、ぱねぇっす! 547 ななし キター! 548 ななし トラ・ウマーさんキター! 550 ななし いいよいいよ! 553 ななし トラ・ウマーの影がちらついてますねえ! 555 ななし デカ・オンナーきたああああああああ! 557 検証班◆07218KADO6 姐さんきたああああああああ! 559 ななし デカ・オンナー復活マジ!? 562 ななし >>557 お前は一回怒られろ。 564 ななし >>557 姐さんこいつです。 566 ななし 橘さああああああああああん! 568 ななし どうしたんだよ今日の橘さん、まるで剣崎みたいじゃねぇか!! 571 ななし スーツ姿のマユシン君、ありがとうございますありがとうございます。 573 ななし うおおおおおおおおおおおお! 575 ななし 2週間ぶりの橘さんは違うぜ!! もうネタの橘とは言わせない!! 578 ななし >>575 でも、相変わらず変身の時も登場の時もケツアップです!! スタッフはわかってる。 581 ななし 橘さん急に男らしくなって……。 おい、トラ・ウマー! お前、そこ代われ!! 583 ななし 誰が予測しただろうか。 トラ・ウマーさんがヒロインになるなんて、ぐぬぬぬぬ! 585 ななし 月子いいなー。私もマユシン君に守ってもらいたーい! 587 ななし くっそ、頼り甲斐のあるライトニングホッパーなんてライトニングホッパーじゃないぞ! 590 ななし ライトニングホッパー頑張れ! ゲームでドライバー最弱なんて呼ばれてるけど私は信じてるからな!! 今こそ名誉を返上して汚名を挽回するんだ!! 593 ななし >>590 掲示板民よ、それ逆や! 596 ななし ショットガンライジングゥ!? 599 ななし ショットガン出てくるギミックがクソカッケェ! 602 ななし こーれ、またガチャり勢が喜びます。 605 ななし 足からショットガンでるのシンプルにカッケェわ。 608 ななし これは天我パイセンが草葉の陰からぐぬってます! 610 ななし ガチャンガチャンって音がいいわ。 613 ななし ライトニングホッパー、また新しいフィギュアでそう。 616 ななし 遠距離しかなかったライトニングホッパーが近距離でも強いの反則だろ。 619 ななし 水曜のアプデはこれかー。 格ゲーでライトニングホッパー増えそう。 621 ななし 格ゲーでライトニングホッパー使ってる私、歓喜! 624 ななし これ終わったらアプデに向けて格ゲーでライトニングホッパー触っとくか。 最初だけで使ったことなかったんだよなぁ。近距離行けるならメタ変わるぞ。 627 ななし 今のメタは競技勢からライト層までヘブンズソード一強。 プロはヘブンズソード対策でめくりのバタフライファム、耐えのバイコーンビートルあたりが次に多い。それでもヘブンズソードには及ばない。あとはクッソうまい人が誰にでも対応できるポイズンチャリスを使ってるくらいか。 ライトニングホッパーは競技勢も誰も使ってないからなぁ。このテコ入れでどうなるか。 631 ななし ドライバーの格ゲーのプレイヤーランキング見たら知ってる人いたんだけど……。 最上位のヘブンズリーグ、上位者のドライバーポイント 1位 DP3333 crazy_biscuit 使用キャラ:1stヘブンズソード、2ndエゴ・イスト、3rdロ・シュツ・マー 2位 DP2022 i_am_QUEEN 使用キャラ:1stヘブンズソード、2ndポイズンチャリス、3rdプロトタイプヘブンズソード 3位 DP2006 TA4NAM1 使用キャラ:1stヘブンズソード(使用率驚異の100%草) 4位 DP1999 i_am_PRIME_MINISTER 使用キャラ:1stバイコーンビートル、2ndヘブンズソード、3rdクンカ・クンカー 5位 DP1993 Eraser 使用キャラ:1stバタフライファム、2ndヘブンズソード、3rdデカ・オンナー 634 ななし >>631 嗜みwwwww 使用率100%とか愛が重すぎる……。 636 ななし >>631 言っておくけど、これの5位は姐さんだからな!! 嗜みは草w 639 ななし >>636 お前消されるぞ!! 642 ななし >>636 なんなら2位はメアリー様で4位は羽生総理だぞ。 それにしても嗜みとかいうミリも愛がブレない女よ……。 645 ななし >>631 1位のポイントバグりすぎだろw チーター? あと、姐さんって1stがヘブンズソードじゃなくてバタフライファムなんだ。 647 ななし >>645 1位の人は聖あくあ教の広告塔だから。 649 ななし >>645 姐さんはヘブンズソード使ってたけどプレースタイル的にバタフライファムの方が合う。 652 ななし >>631 ここにも知り合いがいた……。 DP0721 H4K4DO6 使用キャラ:1stクンカ・クンカー、2ndロ・シュツ・マー、3rdメン・ヘラー DP0176 Sommelier 使用キャラ:1stロ・シュツ・マー、2ndクンカ・クンカー、3rdヤン・デ・ルー 656 ななし >>652 オナニー捗る、おいなりソムリエール。 こいつら一回BANされた方がいいよw 658 ななし >>652 嗜みが他人のふりをしたくなる理由がわかる。 使用キャラが終わってる。 661 ななし >>652 あ、公式の掲示板でヘブンズソードを使うとやたらと身体を擦り付けてくるって晒された2人だ!! 663 ななし そんな事を言っていたら、本物のクンカ・クンカーきたー! 666 ななし 橘さんにデカ・オンナー、神代の方にクンカ・クンカーかー! 2話と3話を思い出すな。 668 ななし 相変わらず変態クセェな。 670 ななし なんかもうどこかの捗るのせいでクンカ・クンカーが捗るに見えてきた。 674 ななし うおおおおおおおおおお! 675 ななし やっぱ神代の変身かっけぇわ! ポイズンチャリスのデザインがいいから余計にそう思う。 678 ななし それ2話のセリフ!! 681 ななし 神代はちゃんと2話のセリフ覚えてるんだなぁ!! 684 ななし シャドーサイクロンくそ強い。 687 ななし これ、シャドーサイクロンが実装されるならポイズンチャリスもあるぞ!! 689 ななし シャドーサイクロン、頭が完全に無防備だから格ゲーだと弱そー……。 見た目は派手だけどね。なんらか技に欠点があるのがポイズンチャリスだから。 693 ななし ハートブレイクアロー! 私はあなたにハートを射抜かれてます!! 696 ななし あの時と同じ技だね。そういうところに優しさが見える。 ちゃんと名前がついたのか。 700 検証班◆07218KADO6 ぐわああああああああああああああああああ! 703 ななし >>700 あっ、クンカ・クンカーが死んだぞ。 705 ななし >>700 クンカ・クンカーなも。成仏してくれよな。 707 検証班◆010meTA473 >>700 チーン! 710 ななし >>707 いいぞ嗜み。 711 ななし >>707 お前はいつもチーンされてる側だからな。たまにはいいぞ。やり返せ! 714 ななし なんでや!? エゴ・イストの復活はあかんって!! こいつめっちゃ強かったやん!! 717 ななし >>714 インコ ゲーム ハヤク ヤレ! 721 ななし >>717 草w 723 ななし >>717 ここにもチジョーがおるw 726 ななし タキオンパンチいいなー。 格ゲーだと振りかぶりがあるからロマン砲くさいけど。 728 ななし 夜影ちゃんよく気がついた! 730 ななし そうなんだよなー。 こいつら絶対にみんなの事を覚えてないでしょ。 733 ななし こいつらってなんなん? コピー? それとも量産型? エゴ・イストの量産型はまずいだろ。 737 ななし エゴ・イストさん逃げ足はえーw 739 ななし エゴ・イストって強気な発言が多いくせに、後ろから剣崎攻撃したり不利になるとすぐに逃げたりせこいよね。 742 ななし 次は誰だ? 745 検証班◆07218KADO6 うおおおおおおおおおおおおおおおお! 748 ななし ロ・シュツ・マーさんキター! 751 ななし そしてこっちもキター! 753 ななし おかいつきたあああああああああ! 755 ななし これを聞かなきゃ日曜の朝は始まらないぜ!! 758 ななし お母さん良い事言うなー。 759 ななし 剣崎のお母さんみたいなお母さんが良かった。 762 ななし 剣崎のお母さんになりたい。 764 検証班◆010meTA473 ふぁーーーーー。 767 検証班◆CHiMPOsuki ホゲーーーー。 769 検証班◆9n2SARETAi スーツアクターの人、本当にお疲れ様です。 こんな事を言われても冷静にお仕事ができるなんて本当にすごい事です。 771 検証班◆07218KADO6 こーれ、嫌な予感がします! 774 白龍◆XQshotacon 剣崎、かっこ良すぎでしょ。 どうしたらそういうセリフが出るの? 778 ななし 俺はいつだってお前の事を見てる!? 780 ななし ロ・シュツ・マーさん、これ勝ち確からの負け確じゃん。 785 ななし >>780 勝ってるのか負けてるのかはっきりしてくれwww 790 ななし >>785 お前を見てる発言→勝ち確。 剣崎が登場→負け確。 793 ななし 俺のことだけ見てろとか言われてもねぇ。 最初からこっちは貴方の事しか見てないんだよ!! 796 検証班◆010meTA473 ずっと見てます。 799 検証班◆07218KADO6 >>796 使用率100%の愛が重い女が言う言葉の重みはちげぇわ! 802 ななし >>799 草w 803 ななし >>799 お前ってさ、すぐそうやって弄れるのなw 805 ななし あー……。 808 ななし ロ・シュツ・マーさんなも。 811 検証班◆07218KADO6 ぐわああああああああああ! クンカ・クンカーに続いて、私のロ・シュツ・マーさんがああああああああ! 815 ななし >>811 捗るも一緒に浄化されてどうぞ。 817 ななし >>811 お前も一回くらい剣崎に蹴られとけ。 822 ななし >>817 こいつなら喜びそうだからダメだろ。 825 ななし 誰? 827 ななし 新しいチジョーきたー! 830 ななし 強キャラっぽそう。 832 ななし 新しい幹部っぽいな。 という事はこいつも逃げ足が早いぞ!! 834 ななし シスター、ミ・レーン! 838 ななし なーんか性格悪そう。 840 ななし チジョーの幹部はちゃんとクズ感出てるのがすこ。 843 ななし 剣崎の過去!? 845 ななし 剣崎の過去クルー!? 848 ななし ついにお母さん出るのか? 851 ななし お母さん来たー! 852 ななし お母さん!? 854 ななし は!? 856 ななし チジョー!? 859 ななし 誰だ? こいつクソ演技うめぇぞ!! 862 ななし 小雛ゆかりぃ!? 863 ななし はぁ!? 864 ななし 小雛ゆかりwwwww 865 ななし ちょっと待て! 866 ななし おいこらスタッフ!! 867 ななし スタッフふざけんな!! 868 ななし 出てこい本郷監督!! 869 ななし クッソ、あの数々の名台詞が小雛ゆかりだと!? 871 ななし あくあ様、復活したSNSでふぁっ!? って呟いてるwwwww 876 ななし >>871 本人が知らないの草すぎるw 877 ななし >>871 そりゃそうなるわw 879 ななし 剣崎の母は美洲様が良かったなー。 小雛ゆかりに母性とか無理でしょw 882 ななし >>879 映画見ろバカ。 884 ななし >>879 まーだ映画見てない奴がいるのか。 顔ホゲるぞ? 887 ななし あくたんも顔ホゲるよ。 890 ななし 2度目のおかいつキター!! 892 ななし くっそー、せっかくのおかいつなのに小雛ゆかりのセリフだと思うと微妙にぐぬるw 894 ななし ヘブンズカリバーンカッケェ! 897 ななし もう完全にカリバーンはヘブンズソードのものになったんだね。 900 ななし おかいつキ、キ、キ、コナイー!? 902 ななし お母さんに誓った!? 905 ななし ここにきて新しいパターンですか!? 908 ななし 本郷監督さぁ。視聴者で遊んでるだろw 913 ななし ヘブンズソードのハイパーフォームはまだなんだよなぁ。 バイコーンビートルもヘルズビートルの搭載はまだだし。 流石に2体だけ先にハイパーフォーム出すのはダメなんか? 917 ななし 悲報、ミ・レーンさん、もうどこにも居ない。 919 ななし さすがはチジョーの幹部、逃げ足が早い!! 921 ななし 今週もすごかったな。 924 ななし あー様とKY先輩、SNSでバトってるのウケるw 928 ななし >>924 だってねぇ、小雛ゆかりがお母さんだよ!? 演技が云々じゃないんだよなぁ! 930 ななし >>924 お母さんチェンジくそうけるw 933 ななし お母さんチェンジwwwww 935 ななし お母さんチェンジするなら私やります。 938 ななし >>935 みんなそれ思ってる。私も剣崎のママになりたい!! 940 ななし しっかりスタッフロールに居たぞ。 謎のチジョー(小者):森川楓 シスター・ミ・レーン:リヴィドア・ロイツェヴェリア 謎のチジョー(剣崎母):小雛ゆかり 943 ななし >>940 やっぱり居たか森川楓w 945 検証班◆07218KADO6 >>940 小者草w 948 検証班◆CHiMPOsuki >>940 え? 森川アナのチジョーって幹部じゃないの? 951 ななし >>940 小者じわるw 954 ななし >>940 リヴィドア・ロイツェヴェリアさんって新人? くっそうまかった。 957 ななし >>954 そらそうよ。この人、スターズに居た女優さんだよ。 あんまり有名な人じゃないけどね。 確か日本酒が好きで日本に移住してきたんじゃなかったっけ。 962 ななし >>957 ほーん。初めて知ったわサンクス! 966 ななし 本郷監督は中々いいところに目をつけるよね。 要所要所でやっぱり上手い人を配置してる。 970 ななし あくあ君と小雛ゆかりがずっとSNSで喧嘩してるwwwww 974 ななし >>970 親子喧嘩にしか見えないんだなぁああああ! 976 ななし 小雛ゆかりとかいう先輩で母で妹になれる最強のポジ。 変わってくれ!! 980 検証班◆010meTA473 公式説明文より。 >チジョーから子供が産まれる事はない。 って書いてあるんだけど、剣崎のお母さんってどういう事? 人間の頃に産んだって事? それとも産みの親じゃなくて育ての親って事? 984 ななし >>980 流石はクソヲタ嗜み。いいところに目をつけている。 987 ななし >>980 お前のそういうの見つけてくるところというか、覚えてるところはすごいと思うわ。 991 ななし 小雛ゆかり、ワンチャンだけどフェイクの可能性あるのか。 994 ななし 来週も楽しみだなー。 998 ななし これで月曜日の仕事も頑張れるってもんよ! ヘブンズソードのない1週間はきつかった。 1000 ななし 1000なら剣崎のお母さんチェンジでw! 1001 3510◆ULTi-Hi-P3 ふひひ、あくあ様の乳首、ふひひ……。 途中、本気でサーバーやばかったけど、鯖ちゃんは四天王最強だもんね!! ************************************************ ヘブンズソード回はクレアさんのところの日です。作者が忘れてたためにここになりました。すみません。 番外編更新してます。今回はノクターンになります。 本編が揚羽さんだったので揚羽さんにしました。 https://novel18.syosetu.com/n5397ih/ 新しいアンケート置いときます。 https://customform.jp/form/input/153873 作者のtwitterアカウントです。更新が遅れた時はこちらで連絡します。 https://mobile.twitter.com/yuuritohoney https://mobile.twitter.com/yuuritosub 上が本垢、下がサブ垢です。 あくあとコラボして欲しいキャラや、ノクターン回についてのアンケートやってます。 よろしければどうぞ。 https://customform.jp/form/input/140130 wikiです。有志の皆様、ありがとうございます。 https://wikiwiki.jp/yuuritohoney/ クリスマス用の短編、ムーンライトでとあ注意。 https://novel18.syosetu.com/n5480hz/ 白銀カノン、正妻、動きます!! 私と結さんの2人が中心となって秘密裡に進めてきた計画がある。 1年A組後宮化計画。 本当は3年かけてゆっくりと押し進めていく予定だったけど、2つの事情からそう呑気に待ち構えているわけにはいかなくなってしまった。 まず1つ目の理由は私が妊娠した事、そしてもう1つは、あくあの映画撮影が迫っている事です。 映画撮影が国内であれば問題がありませんでしたが、STARS WARはスターズのロケで撮影が長期に及ぶために早急に対処しなければいけません。 そこで問題になるのがあくあの子種がスターズに流出する可能性があるという事です。つまり、それまでに急いであくあに同行する性処理係を誰にするかを決めなければいけません。 姐さんとしとり義姉さん、まりん義母さんはベリル再編の時期なので難しいと聞きました。楓先輩や白龍先生はお仕事が入っているし、らぴすちゃんも仕事に進学と忙しいのであまり負担はかけたくありません。ペゴニアは私を残しては遠くには行きたくないと言っています。そこにさらに追い打ちをかけるように結さんも、私が結婚した時にあくあ達の書類に記載した渡航理由を改竄したという事でスターズからの認可が降りるかどうかが不透明だと聞きました。 本当は暇なえみり先輩に頑張って欲しいけど、えみり先輩がポンコツすぎてこっちもどうなるかわからないと……。最悪、小雛先輩かアヤナちゃんに土下座する事も考えたけど、あの2人もきっと仕事で忙しいと思うんだよね。 そこで私と結さんの間で浮上したのがこの計画でした。 「1年A組後宮化計画、遂に実行に移す日が来たんですね」 「ええ。えみり先輩結婚計画と共にこちらも強く進めて行く必要があると思います」 担当搾精官である結さんは、いつでもあくあの搾精データを閲覧する事ができます。その結さんからあくあがクラスメイトの女子は勿論のこと、杉田先生までちゃんと使っていると聞かされた時には驚きました。 え? 出会って1週間で全員コンプリート!? あくあってオナニーのRTAでもやってるのかなって思ったほどです。しかもクラスメイトじゃないのに、私の親戚のナタリーの事とかすごく使ってない? えっ? わ、私のデータと一緒に交互に切り替えながら使ってた!? ふ、ふーん、そういうプレイが好きなんだ。ふーーーん、これは参考まで記憶の片隅留めておきましょう。最悪ナタリーが同行するという手もあるなと思いました。 あくあの事に関しては楓先輩にも確認しましたが、あのフィジカルモンスター、メアリー最強の身体能力と言われた楓先輩ですら腰がガクガクになるなんてもはや常人の性欲ではありません。なんなら楓先輩と朝までして朝勃ちしていたというのだから話を聞いた時は耳を疑いました。 『あの時ばかりは財布をドブに落とした時と、税関の茄子でやらかした時に、帰国した空港のゲートで仁王立ちで待ち構えていた笑顔の鬼塚パイセンを見た時と同じくらい絶望した』 楓先輩ですら絶望する性欲の強さ。だから私がすぐにへたるのは私が弱いからじゃなくて、あくあがおかしいからなのです。きっとそうに違いません!! 大事な事なので2回言いました!! コホン! 少し取り乱しましたが、もはやあくあに立ち向かえるのはえみり先輩しかいないような気がします。 かと言ってえみり先輩だけの計画だけに全ブッパするのはあまりにも無謀で無計画と言えるでしょう。 そこで用意した同時進行の第2プランが1年A組後宮化計画です。 送信:白銀カノン 宛先:1年A組女子+先生専用グループ 件名:今度の登校日について。 本文:あくあの事に関して相談があります。授業が終わった後に5−10分ほど皆さんのお時間をください。 そうして私は始業式が終わった後に女子全員と杉田先生をクラスに残して教壇の前に立ちました。 「皆さんに残ってもらったのはあくあの件についてです」 私があくあの事を口に出すと、みんなの背筋がシャキッと伸びた。 さすがは1年A組、えみり先輩や楓先輩のようなふざけた人はいません。全員が神妙な面持ちで……って、アレ? なんかクレアちゃんとアヤナちゃんだけ反応がおかしくない? またなんかやらかしたのかーって顔してるような……うん、きっと私の気のせいよね! 「今から皆さんにはあくあの事について簡易のアンケートと、私の考えている計画表をお渡し致します。1週間後に回収するのでそれまでじっくりと悩んでください」 ペゴニアが私の指示でプリントをクラスに残った全員に配っていく。 「もちろんクラスメイトや杉田先生、保護者の方、もちろん私やペゴニアに相談するのは大丈夫ですが、それ以外は他言無用にてお願いいたします。それとこれは将来の人生にとっても関わってくる事だから、最終的には自分の意思で決めてください」 みんなが配られたプリントを見てびっくりした顔を見せる。 当然の事でしょう。一部反応がおかしいというか、クレアさんは固まってるし、アヤナちゃんは机に頭をゴンしてたけど、みんな凡そ想定していた通りの反応をしてくれました。 「それでは皆さん、また1週間後に」 それから1週間が経ちました。 私は部屋の中で回収したプリントに目を通す。 「アヤナちゃん以外は全員後宮入り希望と……」 アヤナちゃんはそんな気がしてた。でも、あくあの嫁になりたいかの項目には丸を入れていたし、これは自分から行きたいって事だよねと察する。 「結婚後の性行為、全員二重丸と……」 えーと、他には複数プレイ、シチュエーションえっち、コスプレえっち、フェラ、手コキ、パイズリ、尻穴……って確認しなくてもみんな全部丸じゃん……。 私はクレアちゃんがハードプレイに全部二重丸をつけていたのは見なかった事にする。 うん、性癖は人それぞれだもんね。あんなお淑やかな顔をしててハードなえっちが好きなんだってちょっと意外だっただけです。 「次はっと……あー、理想の処女の捨て方かー」 やっぱりダントツで多いのは優しくえっちなのね。これは十分に予測できました。 次に多かったのは……と、グループえっちですね。全員で壁に手をついて励まし合いながら1人ずつバックから挿入してもらうか、みんなで寝っ転がって1人ずつ挿入されていくのを手で繋いで仲良く処女卒するお友達えっちが人気みたいね。うんうん、私もなんか流れでできたけど、1人とか不安だし怖いから気持ちはわかります。 やっぱり理由の項目を見ると卒業するならみんなと一緒が1番多かったけど、あくあと1対1のえっちに自信がないって意見もすごく多かった。 その一方で強姦してほしいと書いてた人たちにはそっと目を瞑る。クレアちゃん、貴女の事ですよ!! 「えーと、備考はどうなってるのかな?」 備考はみんなに気になる事、不安に思っている事など好きな事を書いてもらった。 「えー……えみりさんより先は嫌です。って、あっ、クレアちゃんか……」 今、思い出したけど、そういえばクレアちゃんって聖あくあ教とかいうあたおか軍団の実質トップなんだっけ。あーーーーー、なんか今までの回答に納得がいきました。そういえばえみり先輩も1番やべーのはクレアちゃんって言ってたし、うん……私は何も知らないし聴いてないし見てないし知りません。そういう事にしておこう。 「あくあさんを見てると無性にウズウズします。あくあさんのチンチンを踏んでみても大丈夫でしょうかぁ!?」 え? あくあのちんちんだよ!? 日本というか地球の宝だよ!? えっ? ちんちんを足で踏まれて興奮する男の人っているのかな……? これを書いたの誰だろ……あっ、渚ちゃんか。一色渚ちゃんはポニテで目がキリッとしてるメガネの女の子だ。そういえば前に男の子を性的にいじめてみたいって友達とお話ししてた気がする。 ま、まぁ、あくあが良いっていうのなら大丈夫じゃないかな。は、はは……。私は笑顔を引き攣らせて次の人の用紙を確認する。 「合意があれば里子ちゃんと一緒にあくあ君を押し倒してレイプしても大丈夫ですか!?」 合意のレイプって何!? レイプはダメでしょ! 女の子にレイプされて喜ぶ男の子はいません!! これ、里子ちゃんって小野寺里子ちゃんの事だよね? えー、いつもニコニコしてて優しげなお姉さんタイプって感じがするのに、里子ちゃんもそうなんだー。人は見た目によらないんだね。で、これを送ってきたのは……あー、安心院清香ちゃんか。清香ちゃんはおっぱい大きいし、体はえっちだけどあくあの好きそうな清楚系のお顔だし、里子ちゃんはタレ目の家庭的なタイプだけど、おっぱい大きくて体はえっちだし、あくあなら普通にどっちもタイプだからレイプされても喜びそう……。 いやいや、そんな事ないよね? ないよね? 私は自分に何度も同じ事を問いかける。 続けて里子ちゃんの書いた用紙の方を見ると、清香ちゃんと3人でお風呂も入らずに1週間くらいあくあ君と汗だく密室セックスがしたいって書いていた。うわー……私は無理、だって、あくあの前じゃずっと良い匂いの女の子でいたいもん。 でも、あくあはこういうの好きそうな気がする。だって女の子の使用済みパンツとか、腋汗の匂いとか大好きだもんね。前に私の足の裏舐めたいとか言ってたし……。あ、あれ? あくあって、もしかしてえみり先輩並に変態なんじゃ……ううん、そんな事はきっとないはずよ! それにもし、そう、仮にそうだったとしても私が受け入れなくてどうするのよ!! 私はあくあの正妻なんだから、ちゃんと全部受け止めてあげないとって自分に言い聞かせる。 「ありがとうございます。ありがとうございます」 部屋から出て通路を歩いていると、たまたま半開きになっていたあくあの部屋から声が聞こえてきた。 いけない事だと思っていても、私はあくあが何に感謝してるのかなと思ってこっそりと中を覗く。 ん? あくあが持ってる本、あれって確か小雛先輩が10代の時に事務所に強制されて1冊だけ出したと言われている伝説のグラビア本じゃなかったっけ? 確かもう絶版になってるって聴いたけど、どこから手に入れてきたんだろう。 「すぅ……」 あくあは一旦冷静になった顔をすると、おもむろにズボンを脱いだ。 えっ!? も、もしかして……私はドキドキした気持ちでその様子を見守る。 「あー、くそ。普通にしてたら可愛いのに……」 あくあはブツクサいいながら自分のものを扱き始めた。 見ているのは学生服を着ている小雛先輩のページです。 あー、胸の膨らみがわかって、汗でセーラーにブラジャーが透けてるのがいいのね。あっ、それと半袖から覗く腋と腋汗も見てるのかな? あくあ、本当にそういうの好きだよね。 「小雛先輩、小雛先輩……くっ、ゆかり、中で出すぞ!」 うわー。ゆかりだなんて絶対に言わないのに……。 もしかして妄想の中じゃ、俺のゆかりだなんて恋人扱いしているのかな? あくあって実は結構独占欲強いよね。最近なんとなくわかった。 「可愛い顔しやがって……!」 あくあは雑誌の小雛先輩にチューする。 うわー、うわー。もうそこまでするなら本当は好きだって認めちゃえばいいのに、私からいうと絶対に意地を張っちゃうんだろうなあ。もしかしたら小雛先輩とあくあをくっつけるのって、えみり先輩とくっつけるより難易度高い気がする。あー、でも案外、そういう空気になったら大人の小雛先輩の方からうまくやる気がした。 うん、捗る曰くお子様の私は、こっちにはノータッチにしておこう。だって私には難易度が高すぎるもん。 「やはり旦那様の性欲の強さは異常ですね」 「うわっ!?」 びっくりしたぁ。もー、ペゴニアったら急に現れないでよ!! って、アレ? なんか肌もピンク色だし、汗ばんでるし、着衣も乱れてない? って、この匂い……。 ペゴニアはポンと手を叩くと、指で輪っかを作ってその中に人差し指を出し入れする。 「お嬢様がこもってる間に旦那様とシテました」 「ちょっとぉ!?」 ペゴニアって結構隠れてシテる事多いよね……。って、アレ? さっき、オナニーしてなかったっけ? 私がコテンと首を傾けると、ペゴニアはスカートをたくし上げて搾り取った証を勝ち誇るように見せつけてくる。 ふーーーん、なるほど、随分とお楽しみだったようですね。 「というわけで、今、全身が痙攣しすぎてガクガクです。旦那様の前ではいつものように勝ち誇ったような顔で出てきましたが、本気でいいですよと言ったら正直わからせられました。アレは異常です。最後イッた時は白目剥いて死ぬかと思いました。旦那様との本気セックスに比べたら暗殺や殺し合いなんてただのしょうもない子供の遊びですよ。ふふふ……」 あ、うん、顔だけ見たら余裕たっぷりだけど、足がずっと子鹿みたいに震えてるね。今日はもういいから休んでていいよ。 それにしてもペゴニアとそれだけハッスルしておいて、まだオナニーしてるんだ。どれだけ体力が余ってるのよ……。もうオナニーなんてしなくていいから、そこら辺の女性を片っ端から種付けしていけば。多分誰も拒否しないだろうしね。 でも結さんから聞いた話によると、あくあにとってオナニーは別腹だって言ってるらしいし、私とした後もトイレに穿いてた下着を持っていって食後のコーヒー感覚でぶっかけてるよね。下着に出された女の子はクロッチの部分が洗濯してもガビガビになるから、そういうのちゃんと知ってるんだよ? 「それでは、失礼します。ふふふ……」 ペゴニア、すごくヨロヨロしてるけど本当に大丈夫? 支えようか? 妊婦だからいい? うーん……あっ、るーな先輩! ペゴニアを部屋まで運んであげてください。ありがとうございます! るーな先輩はペゴニアを片手で担ぐとそのままメイド室へと向かう。 あの小さい体のどこにそんなパワーがあるんだろう……。さすがは腕相撲で楓先輩をびっくりさせただけの事はあります。楓先輩がるーな先輩は0.7から0.8森川くらいはあるって言ってたどうでもいい情報を思い出してすぐに忘れる。 「ふー……これは色々と急がなきゃいけないみたいね」 ペゴニアと話した後に念の為にもう一度あくあの部屋を確認したら、次はアヤナちゃんやクレアちゃんでオナニーしてた。しゅ……しゅごい……。 やっぱりこういう時って、正妻の私が手かお口で手伝ってあげるべきなのかな? うーん、でもああいう時ってお部屋の中に入るの躊躇うんだよね。私がオナニーしてた時にもし誰か入ってきたらって想像すると顔が真っ赤になるもん。だからあくあだってきっと嫌じゃないかなって思った。 こうなったらプランAとプランBだけじゃなくて、他にも準備していたプランも同時進行で始動させましょう。 「というわけでみなさん。機会があったらどんどんアプローチして、あくあとそういう事をしていいですからね」 私に呼び出されたみことちゃん、りんちゃん、るーな先輩、そしてあくあの専属警備をしているりのんさんが顔を真っ赤にする。 ほんとチャンスがあったら、どんどんしてあげてほしい。オナニーも大事かもしれないけど、あくあが捨てたその精液で幸せになれる女の子だっているわけだしね。 「もし孕んだ時はちゃんと申告してくださいね。ちゃんと妊娠、出産、子育てと全面サポートしますし、メイドだからといって他の妻達にも遠慮しなくていいですよ。あくあに愛された女性同士、みんなで仲良くしましょう」 普通もっと正妻なら力を誇示しなさいって言われるんだろうけど、ゆるーい私はこれでいい。 たまーにペゴニアとかえみり先輩とかに舐められている気もしなくはないけど、あの2人はあえて私のためにやってくれてるのがわかるから私も本気で怒ったりなんてしないしね。 さて、プランCも始動した事だし、プランD、プランEの方も準備しておきますか。 「皆さんオーディションお疲れ様でした」 私はオーディション組から男子を除く18人に時間を作ってもらうと、あくあからそういう誘いがあった時は遠慮せずに応じてくれて構いませんからねと伝えた。 仕事中のあくあはすごく真面目だけど、指導が終わった後の打ち上げとかで盛り上がっちゃう時とかもあるだろうし、こういう地味だけど先に布石を打っておく事も正妻には必要な事です。 「はわわわわわ」 みんな顔を赤くしてたけど、その中でも1番顔を真っ赤にしていたのは元会長の那月さんでした。 ふふふ、同世代で自分より初心っぽい人を久しぶりに見ると、すごく穏やかな気持ちになります。 「パパの子種なのじゃ。じゅるり……」 「パパの赤ちゃんの素……」 フィーちゃん、ハーミー。貴女達はまだ生理がきてないでしょ? あれ? もしかしてきてるのかな? どちらにしろあくあのは平均サイズと比べて遥かに大きいから、体の準備が整ってないうちにそういう事をするとフィーちゃんやハーミーの膣と体がびっくりしちゃうよ? 大事な赤ちゃんを産むための子宮が壊れないためにも身体が大きくなるまで待ちましょうね。 私はオーディション組との話し合いを終わると、もう1人の人物と会うために待ち合わせ場所へと向かう。 「久しぶりね。ナタリー」 「久しぶり。カノン」 私たちは再会を祝して抱き合うとお互いの頬に軽くキスをする。 ん? しばらく会わない間におっぱい大きくなった? ふーん、せっかく追いついたと思ったのにな。 あっ、私も使ってる聖女堂のバストアップクリーム使ってるんだ。あれ、すごいよねー。 「今日はどうしたの? もしかしてあくあ君と喧嘩でもした?」 「いや、そうじゃないんだけど……ナタリー、貴女ってあくあの事をどう思ってる?」 あー、うん。なるほどね。あっ、大丈夫大丈夫。その顔を見ただけで全部察したから。 「というわけで、あくあったら、私と貴女で自慰してたみたいなのよ」 「あ、あ、あ……」 ナタリーは顔を真っ赤にした後、俯いたまま戻ってこなくなってしまった。 流石に刺激が強かったかな? でも、これからの事を考えたら、慣れてもらわないとね。 「それでさ、今度あくあがスターズでロケがあるんだけど、その時にナタリーが同行してくれたら嬉しいなって思ってるんだよね」 「う、うん……」 何のために同行するかなんて言わなくてもナタリーは察してくれた。 ふーーーん、なるほどね。初心で可愛い仕草を見せるナタリーを見ているとえみり先輩が私を弄る気持ちがなんとなくわかった。ふふふ、ありがとうナタリー。貴女のおかげで貴重な経験ができたわ。 だってリアルでも掲示板でも私は弄られる方ばっかりだもん! 「ねぇねぇ、ナタリーはあくあにどういうプレイしてもらいたい?」 「え、あ……う」 女子が集まってするコソコソ話なんて大体えっちな話ばっかりだ。 へー、なるほどね。わかるわかる。あ、ナタリーは後ろからされたいんだ? え? 顔を見られるのが恥ずかしいから? ふーーーん、可愛いじゃん。私も恥ずかしいけどやっぱりえっちする時はお互いに見つめあってしたいなー。すぐキスできるし。うんうん。あ、本当はそういうのもしたいわけね。わかるわかるー。 「じゃあ、そういう事で、もしもの時は私がサポートするからそのつもりで」 「わ、わかった」 ふんふふんふーん。久しぶりに有意義な会話でした。 やっぱり女の子同士、えっちな話をすると肌がツヤツヤになって綺麗になった気がします。 「くっそー、後、もうちょい。もうちょいなんだよなー」 自販機の下に手を突っ込んだ知り合いを見つけた時、みんなはどうするんだろう? 最初は無視してそのままスルーしようとしたけど、私は軽くため息を吐いてから声をかけた。 「えみり先輩、何してるんですか?」 「ん? ああ、嗜みか。実はだな……自販機の下に私の百円玉が転がり落ちていってしまったんだよ!!」 あー、はいはい。私はスマホを取り出すと読み取り機でピッとする。 「あざーす!! いやあ、さすがは嗜み、ヨッ、女神様!!」 「えみり先輩って本当に調子いいよね」 えみり先輩はお姫様の聖水とかいう怪しげなドリンクを購入すると、一気に飲み干した。それ、あくあも買ってたけど美味しいの? 「ほら、どことなくイラストがカノンの顔に似てるだろ? つまりこれはカノンのおしっ……いたっ!」 「もう、何言ってんのよこのおバカ!!」 ま、まままままさか、あくあもそんな理由で買ってるわけじゃ……そ、そんな事ないよね? って、この自動販売機、よく見たら胡散臭そうなドリンクしか売ってないじゃない! お姫様の聖水に聖女の残り湯、大女優の唾、生徒会長の腋汗、妹の蜜、はっ!? 白馬の王子様の先走り汁!? 「それはやめといた方がいい。私もワクワクした気持ちで買ったらゲロマズだった。100円はいいけど、弄ばれた私の純粋な乙女心を返して欲しいです。ちなみにそれ以外は一通り飲んだけど、どれも美味しかったぞ」 私は比較的ましそうな妹の蜜を買って飲む。 あっ、ハニーアップル、ハチミツりんご味だー。これは美味しいかも、ごくごく。 「嗜み、なんか悩みでもあるならお姉さんの私が話を聞いてあげてもいいんだぞ!」 貴女が中々あくあとくっつかなくて悩んでますってストレートに言っちゃおうかなー。 やっぱりペゴニアが考案した子作りしないと出られない部屋に閉じ込めてみるべきかしら? 「なるほどな。1年A組後宮化計画かー……ついにあくあ様が解禁か。でも、それって人数的に今のマンションじゃちょっと狭くないか?」 「うん、それもちょっと悩んでるんだよね。どっか近くで良い土地があればいんだけど」 えみり先輩はポンと手を叩くと、何かを思いついたような顔をした。 「それなら最適の場所があるぜ。ついてきな!」 えみり先輩のバイクのサイドカーに乗って、東京の中心にある大きな公園があった場所に到着した。 確かここってくくりちゃんが持ってた土地じゃなかったっけ? え? 聖あくあ教が買い上げた!? 何やってんのよ……。 「これを見てください!」 「風雪えみり城、え? そっちじゃなくてこっち? あ……白銀キングダムゥ!?」 私が命名しましたじゃないでしょ! 何やらかしてくれてるんですか!! え? これを譲渡するように教団を説得する? あー、うん、この大きさなら丁度いいしありがたいけど……うーーーん、一旦考えさせて。流石にこれは姐さんと阿古さんに相談するよ。うん。 「あっ、いっけね! そういえば阿古さんに事務所に来るように言われてたんだった」 「ふーん、なんかあるの?」 バレンタイン? 何それ? へー、初めて聞いたけど、あくあってたまにとんでもない事を思いつくよね。 私も頑張って2月14日にチョコレート作ってみようかな。 「あっ、それで良いことを考えたんだよ!」 「何……?」 えみり先輩は周囲を警戒するようにキョロキョロとすると、そっと私の耳元に顔を近づけて囁く。 「乳首にチョコ塗って、はい、バレンタインって言えばあくあ様なら喜ぶんじゃないか……?」 「なっ!?」 えみり先輩ってたまに誰も考えないようなとんでもない事を思いつくよね。 あくあもそうだけど、2人のそういうところ純粋にすごいと思うよ。 だから2人とも、お互いに気があって周りがくっつけようとしてるのも察して欲しいなあと思いました。 「そういうわけだから、ちょっくらベリルに行ってくるわ!」 「あー、うん。頑張ってね」 私はえみり先輩のバイクのサイドカーに乗って自宅に送ってもらう。 今日はなんか疲れたな……。主に最後の白銀キングダムでもすごく疲れた気がします。 ん? あれ? あくあの部屋がまだ半開きになってる。 私はあくあの部屋の中をそっと覗く。 「カノン! やっぱりカノンが最高だよ。ああっ!!」 あ……私が洗濯カゴに入れてたブラ……。 よく見たら、ベッドの上にはあくあに使われた後の私のパンツや靴下もあった。 え? 靴下でもしたの? ふーん、そういうのも好きなんだね。って、なんで靴まであるの!? えー……あ、靴の中にもあくあのが出されてる。へー……男の子ってああいうのでもオナニーするんだ……。 しかもあくあったらあんなに出したのにまだ勃起してるし、私はその場でパンツを脱ぐと少しだけ音を立ててドアノブにパンツを引っ掛ける。今ので気がついてくれたかな? 後で洗濯かごを確認すると、あくあは私が脱いだ奴もちゃんと使ってくれてた。 「カノン……その、さっきは……ごめん」 「ううん、大丈夫だよ」 むしろ私の方こそごめんね。本当は私が相手をしてあげられたら良いんだけど……手でするにしろ口でするにしろ、行為中に私がつわりで気分悪くなったら迷惑かけるだろうし、もう少しの間だけ待っててほしいな。 「あくあ、お母さんになっても私の事を女の子としてみてくれる?」 「も、もちろんだよカノン! 俺にとってカノンはお母さんにお婆ちゃんになっても世界で1番可愛い女の子だから。ね」 あくあは私を優しくハグすると、そっとほっぺにチューしてくれた。 あー、何だろう。もうこの愛の言葉1つ、キス1つだけで絆される感じ。やっぱり私ってえみり先輩が言うようにチョロいのかな? ううん、きっとそうじゃないよね。 女の子ならみんな私と同じはずだよ。 「カノン、今日はさっぱりしたものにしたんだけど食べられそう?」 「うん、大丈夫だよ」 私はあくあとピッタリくっついて、リビングの方へと向かった。 どうしてあくあを独占しないのって前にインタビューで聞かれた事あるけど、私はこんなあくあだからこそ、みんなにもっと好きになってもらいたい。私以外の女性もあくあに愛されて幸せになって欲しいって思った。もちろんそのためにはあくあの意思も尊重した上である。 後宮化計画を含んだプランAからEだって用意はするけど、どれもあくあにそれを強制するわけじゃない。 あくあが手を出したくなったら事がスムーズに運ぶためにあらかじめ手配してるだけ。 だから、えみり先輩、あとは自力で頑張ってくださいね!! ************************************************ みんなが年下や同級生とも見たいって言うから、まとめてフラグ立てておきます。 でも、どうなるかは本編の流れ次第かな。 あとなんか最近捗るが夫婦の間に挟まる間女みたいになってる。やはりここは仲良し3Pかな……。なんだかんだで3人全員喜びそう。 番外編更新してます。今回はノクターンになります。 本編が揚羽さんだったので揚羽さんにしました。 https://novel18.syosetu.com/n5397ih/ 新しいアンケート置いときます。 https://customform.jp/form/input/153873 作者のtwitterアカウントです。更新が遅れた時はこちらで連絡します。 https://mobile.twitter.com/yuuritohoney https://mobile.twitter.com/yuuritosub 上が本垢、下がサブ垢です。 あくあとコラボして欲しいキャラや、ノクターン回についてのアンケートやってます。 よろしければどうぞ。 https://customform.jp/form/input/140130 wikiです。有志の皆様、ありがとうございます。 https://wikiwiki.jp/yuuritohoney/ クリスマス用の短編、ムーンライトでとあ注意。 https://novel18.syosetu.com/n5480hz/ 1年A組の日常。 私の名前は一色渚、あの白銀あくあさんと同じ1年A組の生徒だ。 1年A組唯一の写真部に所属する私に課せられた使命はただ一つ。あくあさんや黛さん、とあちゃんの写真を撮って、新聞部に提供する事です。 勝手に写真を撮るのはマナー違反だから、私はまずあくあさんに写真を撮っていいのか相談しました。 「え? 俺の写真撮りたいの? いいよいいよ。その代わり、かっこよく撮ってくれよな!!」 軽っ! え? 事務所とかに聞いてみなくていいの!? あ……社長からもう全部あくあさんの好きにしていいって言われてるんだ……。 私とあくあさんが話していると、近づいてきたとあちゃんがヒソヒソ声で私に囁いてくる。 「天鳥社長はもう諦めてるから」 あー、なるほどね。天鳥社長……1年A組のみんなと解釈が一緒で安心しました。 あくあさんから何かされても気を強く保つ。担任の杉田先生も万策尽きて、最終的にこれしか言わなくなりました。 自分達で言うのもなんだけど、この1年間であくあさんに鍛えられた男性への忍耐力と耐久力だけは同世代の女子達には負けないと思います。 「それと僕の事も可愛く撮ってね! 慎太郎にも言っとくから」 「あ、ありがとう」 心配しなくても360度どこから見てもとあちゃんが乙女咲で1番可愛いから安心してね。 それから数ヶ月後……。1年生も残すところあとは3学期だけとなりました。 「おっはよー」 「あっ、おはよう」 朝の電車で同じ1年A組の佐藤七海ちゃんと遭遇しました。 あれ? 七海ちゃんって野球部だよね? この時間で大丈夫なの? 七海ちゃんは八重歯を見せるようにニコッと笑うと、ゴテゴテとネイルをした指先を私に見せる。 「へへー、実は今日、朝練からお休みなんだー」 「あっ、そうなんだ」 七海ちゃんはギャルっぽいファッションが好きだけど、爪が伸ばせないからつけ爪で我慢してると聞いた事があります。でもその見た目とは裏腹に野球の練習をやってる時はすごく真面目なんだよね。 夏にクラスで大会の予選を応援しに行った時は、5番バッターの七海ちゃんが逆転満塁ホームランを打った時はみんなで抱き合って喜びました。七海ちゃん曰くあくあ君の応援で火がついたそうです。 「ねぇねぇ、冬休みの間、何してたー?」 「んー、普通にテレビであくあさんとかアヤナちゃんの出る番組を見たりしてだらだらしてた」 「私と同じじゃん! 小ネタ王であっくんがカノカノのモノマネしてたのみて爆笑したし!!」 「あっ、わかる。あと一般人の雪白えみりさんのチ……森川さんのネタは反則でしょ」 「あれやばかったよね! あの人が途中でバイト行かなきゃ、あっくんの優勝わかんなかったかも」 みんな見ている番組は一緒だ。 周りの会話に耳を傾けると、どこもかしこもあくあ君達の話で盛り上がってる。 「おはよう!」 「おはー!」 目的地が近くなると乙女咲の生徒が増えていく。それに合わせて一般のお客さん達も綺麗目な人やおっぱいの大きなお姉さんが目につくようになる。 あくあさんはもう電車に乗ってないけど、ワンチャンを狙ってこの電車に乗っている人はいまだに多い。いや、ワンチャンなんてなくてもいい。ただ一目でもいいからみんな生のあくあさんを見たいのである。 【次は白銀乙女咲〜白銀乙女咲〜】 去年までここは違う駅名だったけど、あくあさんが利用していた事で駅名までもが変わってしまった。えーっと、確か前は高輪ゲートなんとかって駅名だったような……うーん、本開業の前に名前が変わっちゃったんだよね。だから覚えてないや。 「おはようございまーす」 「「あっ、おはようございます」」 駅を出てすぐにシスター服を着ている人達が目につく。 清掃ボランティアとして駅前の掃除と朝の挨拶、周辺の治安維持に勤しんでいるらしい。 聖あくあ教は怪しい宗教だって言われてるけど、ここにいる人達は少しだけ信用できます。なぜなら彼女たちは聖あくあ教ができる時に吸収合併された有志達による私設団体、白銀あくあ親衛隊として陰ながらあくあさんを守っていた人達だからだ。ベリルが大きくなる前にあくあさんが無事だったのは彼女達のお陰でもあります。 「プラチナドックあと10本でーす!」 「あくあ君コロッケ残り3つだよ!!」 1年前までこの乙女咲商店街もシャッター街でした。それが今や乙女咲ロードと呼ばれ活気に溢れています。 確か周辺の再開発をするとか言ってたけど、そのマンション、完成する頃にはあくあさんは乙女咲を卒業してると思うんだよね……。それでもあくあさんが乙女咲の大学に行く可能性を信じて購入する人が後を絶たないみたい。 「あのあくあ様が某先輩大女優にプレゼントしたゆかりご飯Tシャツ、追加で入荷してますよー!! それとあくあ様が新しく購入してくれた新製品、小熊先輩の置物もセットでいいかがですかー!?」 そのTシャツ、半年前は普通に年単位で売れ残ってたよね。追加入荷するくらい売れてるんだ……。 あと小熊先輩の置物って何? 口にあくあ君のぬいぐるみを咥えられる? それなんか意味あるの? お店の入り口には現在、越プロダクションと共同開発の元、小雛ゆかりさん監修で大怪獣ゆかりゴンの木彫り人形製作中という看板が立っていた。予約5って誰が買ったのかな。あ、小雛ゆかりさん、あくあさん、越プロの社長さん(小雛ゆかりさんプレゼント)、天鳥社長(小雛ゆかりさんプレゼント)、アヤナちゃん(あくあさんプレゼント)ね。なるほど……押し付けられた人はご愁傷様です!! 七海ちゃんは可愛いとか言ってたけど、私にはギャルの可愛いの基準がよくわからない。 「おっはよー」 「んぎゃっ!?」 学校に到着して下駄箱で靴を履き替えてると、クラスメイトのなっちこと朝比奈夏子が七海ちゃんのお尻を挨拶がわりに揉みしだきに来た。 「ふひひ、サトナナ、今日も良いケツしてんねえ。引き締まってるよ」 「もー、勝手に揉むなしー!」 わっ、わっ、七海ちゃん!? ミニスカートすぎて、なっちが揉んだ瞬間に七海ちゃんのお尻が丸出しになってしまう。 えっ? パッ、パンツは!? 穿いてないの!? あ……紐みたいなのが見えてたからTバックなんだ……。 「ありがとうございます。ありがとうございます」 後ろからあくあさんの拝むような声が聞こえてきた。 あっ……今、学校に来たんだね。 「あくあ君ってあんな事で喜んでくれるんだ」 「私も明日から超ミニで紐パン穿こうかな」 「うう、冷え性の私……冬にやったらポンポン壊しそう」 「七海ちゃんいいなー」 あくあさん、隣にいるカノンさんがジトーッとした目で見ているのに気がついてるのかな? 私はチラチラと視線を送って、隣のカノンさんの視線に気がついてと合図を送る。 するとあくあさんはキリッとした顔をしてこちらに近づいてきた。 あっ、もしかして私の合図に気がついてくれたのかな? 「おはよう、一色さん。写真ならかっこいいの頼むぞ!」 全く気がついていませんでした。 うん、あくあさんが気がついてくれるだなんて期待した私が馬鹿だよね。 まだ自分の中にもそんな甘えが存在したんだと自らを諌める。 女の子たちの声にならない想いに気がついてくれるアイドル白銀あくあと違って、クラスメイト白銀あくあ君はヤキモキする女の子達の気持ちには全くと言っていいほど気がついてくれないのだ。 あーもう、今日もそんな呑気で無防備な顔して……! あくあさんのそういう顔を見てると、どうしようもなくチンチンを踏んでお説教をしたくなっちゃいます。私、おかしいのかな? 「おっ、とあ、もう来てたのか。今日は早いな!」 「うん、ちょっとね」 あっ、今日のとあちゃんは女子のセーラーなんだ。 とあちゃんは私達女子を弄ぶために、日によって男子の制服を着てきたり女子の制服を着てきたりします。 「そういえばこの前のスクリム配信だけど、インコさんとゲームやったら途中でインコさんのマイクが壊れてさ」 「あー、ワイプ芸でしょ。声入ってなくてもインコさんが何言ってるのか全部想像できるやつ。あくあがふざけてインコさんの声当てするから、チーム組んだみんなで切り抜きクリップ見て爆笑してたよ」 あー、あれね。私も見たわー。 あくあさんのエセ関西弁を思い出して苦笑いする。 「あっ、そういえばさ、西瓜ゲーム、昨日ついに3000点超えたぞ!」 「ふっふー、僕なんかもう4000点超えてるもんねー」 「くっそー、嘘だろ!?」 「嘘じゃないよー。ちなみに慎太郎は7000点出してた」 「マジかよ……。こうなったら天我先輩にもやらせて……って、あの人、頭いいからダメだ。すぐに抜かれそう。仕方ない。こうなったらまだ2000点台のインコさんに自慢しとこ」 「もー、やめなってば。インコさんただでさえ乙女ゲームで忙しいんだから」 なんとなくだけど、とあちゃんが女の子の制服を着ているせいか、カップルがイチャイチャしているように見えるのは私の気のせいだろうか? 「気のせいじゃないと思うよ?」 私と七海さんの後ろから笑顔のカノンさんが現れた。 「ヒィッ!」 「カノカノこわひ……あっくん気がついて……」 七海さん、諦めましょう。もしあくあさんがこういうのに気がついてくれる人なら、私達どころか日本国民は今頃全員あくあさんに抱かれてます。 「あくとあアクトアあくとあ……」 「とあくあトアクアとあくあ……」 何人かの女子がお薬を摂取し始める。 うちのクラスはだいぶ耐性がついたけど、他クラスの女子達はまだ耐性がそこまでついてないので仕方がありません。 「あくとあトアクアとあくあアクトア……リバもありリバもあり」 あっ……1人だけいました。サッカー部の新野あかりちゃんです。 彼女は症状が進行しすぎて、お医者さんからはもう救えないと匙を投げられて、トアクアとアクトアの両方を処方をされたと聞きました。 「おーい、お前ら教室の前で何してるんだー? そろそろSHRが始まるぞー」 「「「「「はーい!」」」」」 担任の杉田先生が来たので、みんなで慌てて教室の中に入る。 「みんな知っての通り、3月には期末考査がある。クラス替えのポイントに不安がある生徒は頑張るように!」 乙女咲は1年ごとにクラスの振替がある。 生徒達の中でも学業や部活、学外活動など様々な分野で選ばれた優秀な生徒だけがA組に入る事が許されているので、A組だけじゃなくてA組入りを目指す女子達も、わかりやすく点数を稼げるテストにはみんな必死です。 とは言っても学業が高く評価されるのは上位10名までで、幸いにも全教科満点しか出さないカノンさんが転校してきた事で1位は固定されました。そして残りの9枠を含む上位15名くらいまでをうちのクラスの生徒達が満点から10点差内でキープしています。 私も含めて、みんなあくあさん達と離れたくなくて必死だ。 「それとうちの畠山と新野が飛び級で18歳以下のサッカー日本代表のトレーニングキャンプメンバーに選ばれた。怪我には気をつけて頑張ってください」 おー、クラスのみんなで2人に拍手を送る。 サッカー部でCBを務める畠山沙耶香ちゃんと、FWでアクトアトアクアの重度患者でもあるあかりちゃんは、飛び級でU23日本代表の招集が囁かれているくらいわかりやすいくらいの部活全振り勢だ。 杉田先生は他にも部活動で学外活動がある子達に言及していく。 うちのクラスには他にも、最年少の日本代表に選ばれている190cmを超えるオールラウンダーの高身長セッターの二階堂響子さんもいますし、柔道部の高宮りっちゃんもインターハイで優勝するほどの実力者だし、ここら辺になるとテレビで見る事も多いです。 「みんなすごいなー。頑張れー!!」 あくあさんの無邪気な応援に部活女子全員が顔を赤くする。 はっきり言って、この世界で運動をやってる女子ほどモテないものはない。 それなのに、あくあさんはそんな子達でも構わずに性の対象として見てくれます。 『私、もうあくあ君以外は諦めてる』 バレー部の響子さんは、まさか自分が10回以上使われるなんてと顔を真っ赤にしてた。 男子からそういう目で見られる事のない体育会系女子達にとって、あくあさんはヒーローです。 響子さんはいつの日か、許されるならば後ろからあくあさんにギュッと抱きついて身体を温めてあげたいと言っていた。可愛いなー。アクアさんのちんちんを足で踏みたいって思ってる私は一体なんなんでしょう? 「それと千聖、ボランティア活動いつもご苦労様。また感謝状が届いてたぞー」 クレアちゃんはすごいなー。 なんのボランティア活動か知らないけど、毎月表彰されている気がします。 それなのにクレアちゃんはそういう素振りを見せるどころか笑顔が引き攣ってる。謙遜しすぎるにも程があります。 「SHRは以上だ。それじゃあお前たち授業頑張れよー。それと白銀、実験で爆発させて|化学《ばけがく》のうめ先生に怒られないようにな!」 申し訳なさそうに照れるあくあさんを見て、クラスから笑い声が漏れる。 普通なら男子がやらかして女子が笑ったりしたら、男子が猛烈にキレるか、次の日からショックで学校に来なくなるかのどっちかだけど、あくあさんはそういうのを許してくれます。というかそういう空気感を出してる。 とあちゃん曰く、むしろあくあは女子に笑われてかわいーって言われたいだけだよ。なんなら女の子に笑われて喜んでるなんて言って近くの席の黛君がツボに入ったのか珍しく爆笑してたけど、本当にそうなのかな? 「白銀くーん、周期表の22番はなぁにかなー?」 「22番22番22番……くっ」 「ヒントはTiだよー」 「Ti!? なんかそれグラボで見たぞ!?」 「おー! いいねー!! そのTiと同じTiだよー」 私は隣の席のあくあさんと目が合う。 くっ、本当はいけないけど助け舟を出したくなります。 チ、チ、チ! 私はチタンのチの口をしてヒントを伝えようとする。 するとあくあさんはそれに気がついたのか、私の顔を見て何かに気がついた顔をした。 ふぅ、どうやら私の伝えたかった事がわかってくれたみたいです。 「チンチンチンニウムだ!」 「「「「「「「「「「はぁ!?」」」」」」」」」」 それはウンウンウニウムでしょ! ていうか、もうそれないよ!! 今は違う名前に変わってるって!! ばけがくと一緒でもう現代じゃ使ってる人なんていないからね!! 一部を残して全女子が心の中でツッコミを入れながら席から立ち上がった。 それを見たとあちゃんとペゴニアさんが笑い転げ、カノンさんは頭を抱え、黛さんとアヤナちゃんは恥ずかしがり、クレアちゃんは刺激が強かったのか泡を吹いていました。 「ぶっぶー。白銀くーん、それだと梅ちゃん先生と一緒に放課後補習だよー?」 「放課後の誰もいない教室で梅ちゃん先生とマンツーマンで補習!? あざーす!!」 「白銀くーん、なんで喜んでるのさ? 君、テストの点は悪くないのに、わざと間違えてないかい?」 「いやいや、今のは隣の一色さんがチンチンって言うから……」 「言ってませんーーー!!」 私は思わずツッコミを入れる。 それを見たみんなから再び笑い声が起こった。 もう! あくあさんのせいで私まで笑われちゃったじゃない!! 「はいはい。これの正解はチタンね。で、このチタンなんだけど、みんなも持ってるパイナッポー社から今度でる新しいスマートフォンにも同じ素材が使われていて……」 うめちゃん先生の授業は楽しい。最新のニュースを絡めてきたりとか、教え方もすごいうまいんだよね。 あくあさんも、基本的に授業は真面目だけど月曜の朝イチの授業とか水曜の中弛みしそうな日とか、みんなが学校で勉強あんまりしたくなーなって時に、わざとふざけたりしてみんなを眠らないようにしてくれる。 それでも時々、本当に天然でやらかしちゃう時もあるけどね……。 「まさかあくたんの口からチンチンって単語が出るなんて……」 「掲示板民が知ったら祭りだぞ」 授業が終わったあと、掲示板民のいくちゃんがぐへへへと笑っていた。 それラーメン捗るとかいうやばい人みたいになっちゃうからやめた方がいいよ。 「あくあ君ってば、チンチンだなんて溜まってるのかしら? それともお姉さんの事を誘ってるのかな?」 「はー、搾精器じゃなくて直接私達を使ってくれればいいのに。ねぇ、うるはちゃんもそう思うよね?」 「え、えぇ、そうね」 安心院清香さんと小野寺里子さんがうるはさんを挟んで会話を重ねる。 あそこ3人は1年A組のエロトライアングラーと呼ばれてるだけあって、なんか女子の私から見てもすごくエロい。同級生とは思えないくらいすごくエロい香り……じゃなくて、いい匂いがするし、あくあさんも我慢できずにたまにチラチラ見てる。 「次は体育の授業だから、みんないそごー」 あっ、そうだった。私はセーラー服を脱ぐと急いで着替える。 男子は更衣室があるけど、女子は更衣室がないから男子が出て行った後に教室で着替えないといけない。 「私、今日からののぴかのどかちゃんのおっぱいを枕にして寝る!!」 「はいはいもみじちゃんは離れて。2人ともごめんねー」 七海ちゃんが名取ののかちゃんと南のどかちゃんのおっぱいに挟まった姫川もみじちゃんをペイッと引き剥がす。 |一部《あくあさん》を除いて男の子は大きなおっぱいが苦手な子が多いけど、私はいいと思うんだけどなー。私もおっぱい大きい子見るとドキドキするし、むしろあくあさんの気持ちの方がわかってしまう。 私は鏡に写った自分のおっぱいを触る。2人ほど大きくないけど私もGカップあるし、あくあさんが喜んで使ってくれているといいなと思った。 「ありがとうございますありがとうございます!」 ん? もしかして、あくあさんがまだ教室に残ってたのかな? と思ったら、クラスメイトの百合園美桜さんだった。 美桜さんの視線の先を辿ると、仲良く話しながら着替えるアヤナちゃんとカノンさん、クレアちゃんの姿が目に入る。あー、女の子の私たちから見てもあそこの辺は裸も綺麗だよね。 って、カノンさん妊婦なのに体育は不味くない!? あっ、見学だけど一応着替えるのね。了解。 つーちゃんも綺麗だけど、あそこ3人は本当に別格だと思う。 私たちは着替えるとみんなで体育館へと向かった。 「ありがとうございます。ありがとうございます」 カノンさん達のポニーテールを見たあくあさんが拝みだす。こっちが本物ね。 なるほど、カノンさんはあくあさんを喜ばせるためだけのために着替えたのかー。さすがは正妻。レベルが違います。 同じようにあくあさんから拝まれたアヤナちゃんが小さな声でバカと呟いていた。さすがはトップアイドル、可愛いかよ!! と、突っ込みたくなる。 「さてと、アヤナ、一緒にストレッチしようぜ」 「ふへっ!?」 あーそっか。基本的にとあちゃんと黛さんがセットで、あくあさんは今までカノンさんと一緒だったけど、相手がいなくなったから違う子とストレッチしなきゃいけないんだ。 「んっ」 あくあさんと背中合わせでストレッチでアヤナちゃんが仰け反った時の声にみんながドキドキする。 体育どころじゃねーぞ!! 私はもちろん写真部として2人のストレッチを激写した。帝スポくらいのお笑い新聞ならこれで一面飾れると思う。 「ほら、背中を押してやるよ」 「……なんか、あくあの手がいやらしい気がするんだけど?」 「気のせいだって! ほら、アヤナ、股を開いて。そうそう。いいぞ〜」 えっ? あそこってセックスしてるのかな!? みんなもはや準備運動どころじゃない。全員が2人を見てる。 「あっ、ごめん。俺がアヤナと組んだせいでクレアさんが今度は余っちゃったのか。よしっ、俺とやろうぜ」 「ほへっ!?」 あー、第2の被害者が……。 「クレアさん痛くない?」 「んっ、もっ……もっと強く押していいですから。んんっ!」 「お……おぅ」 あれー? あそこも授業中にセックスしてるのかな? そういうのは体育館倉庫でやろうね? 広い体育館はネットで半分に区切られてて、隣では2年生の人達も体育の授業をしていたけど、あっちもあっちで体育の授業どころじゃないのかネットにしがみついてて2人をガン見している。 今日の体育の授業はバレーで、あくあさんやとあちゃん達は同じチームになった。 「はい!」 セッターのとあちゃんがトスでふんわりとボールをあげると、後ろから助走をつけたあくあさんが空高く跳ぶ。 「くっ!」 あくあさんの強烈なスパイクをセッターで日本代表の響子さんがなんとか拾い上げる。 セッターの響子さんにトスを上げさせないために狙ったのだとしたらすごい。ていうかあくあさんならそれくらいしそうだと思った。 「響子ちゃん!」 「任せて!」 学級委員長の吉野朱鷺子さんがトスをあげる。 それをスタンディングからのジャンプで響子さんが強烈なスパイクを放つ。 「ローリングサンダアアアア土下座!!」 それは総理の技でしょ! 怒られるよ! あくあさんは羽生総理ばりの膝スライディングからレシーブを高く上げる。 「慎太郎!」 「ああ!」 すぐさま起き上がったあくあさんが再び助走をつける。 それを見た黛君がトスで絶妙な場所へと置きに行った。 「ナイストス!!」 あくあさんはニヤリと笑うと、腕だけじゃなくて体全体をしならせる。 「させません!!」 響子さんを中心として、美桜さん、朱鷺子さんの3人がレフトにいるあくあ君へと絞るようにブロックで跳んだ。 しかしそれを嘲笑うかのようにあくあさんはほんの少しの歪み、微かに空いたコースを狙って超ドインナーのスパイクを叩き込む。 「させるかあああああ!」 我らが七海ちゃんが反応して手を伸ばしたけど、それすらも掠めたスパイクがラインギリギリに落ちる。 おおー! 私達だけじゃなくて隣の2年生からも拍手と歓声が沸き起こった。 えっと、2年生の皆さん、授業してないけど大丈夫ですか? あ、先生も見てるのね。了解。 「ごめーん!」 「いえいえ、ナナちゃんはさすがですね。素晴らしい反応でした。あれはあくあ君を褒めるべきでしょう」 響子ちゃんの目がメラメラと燃える。 あのー……日本代表を本気にさせるうちのあくあさんって何? その後も、あくあさんチームと響子さんチームの白熱した試合が続く。 途中選手を入れ替えながらも2人だけは最後までプレーし続けました。 「あー、負けたー!!」 最後はあくあさんが大の字になって倒れた。 いやいや、あくあさん1人で20点近くとってじゃん。普通に考えておかしいよ。 あくあさんに近づいた響子さんが身を屈めて笑顔で手を伸ばす。 「いい試合でした。ありがとうございます。あくあ君」 「こちらこそ、二階堂さんありがとう。楽しかったよ!」 2人の握手にみんなが感動して拍手を送った。 いやー、すごいものを見た気がする。私も拍手を送りながら2人の姿を写真に収めた。 これ、テレビで放送してたら視聴率ものすごく高いんじゃないかな。 ただの体育の授業でやってよかったのかなって思った。 「腹減った……」 「はいはい、食堂行こうね」 とあちゃんがあくあさんの背中を押す。 はいはい一面一面と言いながら私は写真を撮る。 「お姉さん、カレーうどん大盛りコロッケ2個セットで」 「はいはい。今日は体育だったのかな? お肉多めに入れておくから、たくさん食べてね」 「あざーす!!」 食堂のおばちゃんの事をお姉さんと呼ぶあくあさんは食堂でもアイドルだ。 だから何を注文してもみんながサービスをしてくれます。 「あちち」 「もー、お腹空いてるからって急いで食べたら火傷しちゃうよ?」 カノンさんがあくあさんの口の周りについたカレーを拭いてあげる。 あー、いいですね。私はパシャパシャと写真を撮る。 「あっ、こっちも飛び散ってるよ」 あくあさんは反対側に座っていたアヤナちゃんにもほっぺたのカレーを拭いてもらっていた。 私の前に座っていた美桜さんが、両手に花とは羨ましすぎるとぐぬる。 食事が終わった後、私たちは午後の授業のために家庭科室へと向かった。 「それじゃあ、今日もみんなでマルチケースを作りましょう」 「「「「「「「「「「はーい」」」」」」」」」」 マルチケースと言ってもメガネを入れるような簡易のものだ。 同じ班になったあくあさんは手際良く自分のものを作りながら、他の子達の進展を見て手伝ってあげる。 こういう優しさだよね。女の子がみんな君の事を本気で好きになっちゃうのは!! ちなみにそれは建前で、本音はえっちなあくあさんが1番好きです。はい。え? えっちな男子が嫌いな女子なんているわけないですよね? 「あくあ、それ、誰にあげるの?」 「天我先輩。最初は慎太郎に作ろうと思ってたけど、ほら、学校違うから……流石に泣くかなって」 「あーうん。実は僕も……」 「え? あくあもとあもなのか?」 「ん? 慎太郎も?」 どうやら3人で天我先輩のサングラスを入れるためのマルチケースを作っちゃったみたい。 被っちゃったなー。どうしようかと言ってたから、天我先輩なら3人みんなからもらいたいはずだよとさりげなくサポートしておく。 クラスメイトからはこっそりと渚っちナイスと言われた。 「あれ? あくあ、そっちのは?」 「あー、母さん達にあげようと思って作ったんだよ」 あーなるほどね。ん? あくあ君の家族って、5人だっけ? もしかして1個は自分用のかな? 「んー? それにしては数が多い気がするけど?」 「ギクっ!?」 あくあさんは慌ててもう一つのマルチケースをバッグの中に隠した。 「怪しい……」 「な、なんでもないって、ははは……」 うーん、なんか中央に地団駄を踏んでいる熊みたいなモノが見えたような。 つい最近、何かでそれを見た気がするんだけど思い出せない。何だったっけ? 「ちなみにあくあ、大怪獣はクマーなんて言わないよ。ていうかセリフの刺繍いる?」 「見えてるじゃん!!」 あくあさんのツッコミにとあちゃんはニシシと笑う。はい、秒速で写真に収めました。この瞬間の私は剣崎さんだったと思います。 「ありがとうございますありがとうございます」 あくあさんじゃなくって重度患者のあかりちゃんが2人の姿を見て拝んでいた。 美桜さんといい、あくあさんといい、あかりちゃんと言い、それ流行ってるのかな? 「みんな、気をつけて帰れよ!!」 はー、なんとか今日も無事に学校を終わる事ができました。 「ありがとうございます。ありがとうございます!!」 新聞部の人達に今日の写真データを手渡すと全員に拝まれた。 さーてと、今日は私も部活ないし、帰りに写真でも撮りながら帰ろうかなー。 帰り道、私は交差点で信号機に喧嘩を売る小雛ゆかりさんを見つけたので、激写してあくあさんにメールを送る。 するとあくあさんから、ありがとうございますありがとうございますという感謝のメールが返ってきた。 ************************************************ 試しに一度テストで一般のクラスメイト視線の学校回を書いてみました。 こんな感じになったけど、やっぱりあくあか他のメイン組の視線の方がいいのかな? それと百合園澪さんは星川さんと漢字が被ったので美桜さんに変更します……。すみません。 本編進まなくてごめんなさい。 クラスメイト表はwikiを参考にしてください。 番外編更新してます。今回はノクターンになります。 本編が揚羽さんだったので揚羽さんにしました。 https://novel18.syosetu.com/n5397ih/ 新しいアンケート置いときます。 https://customform.jp/form/input/153873 作者のtwitterアカウントです。更新が遅れた時はこちらで連絡します。 https://mobile.twitter.com/yuuritohoney https://mobile.twitter.com/yuuritosub 上が本垢、下がサブ垢です。 あくあとコラボして欲しいキャラや、ノクターン回についてのアンケートやってます。 よろしければどうぞ。 https://customform.jp/form/input/140130 wikiです。有志の皆様、ありがとうございます。 https://wikiwiki.jp/yuuritohoney/ クリスマス用の短編、ムーンライトでとあ注意。 https://novel18.syosetu.com/n5480hz/ ナタリア・ローゼンエスタ、森川楓のパワープライス! 私は乙女咲高校生徒会の新会長を務めるナタリア・ローゼンエスタ。 空前絶後のアイドル白銀あくあ様の正妻であるカノンとは親戚筋にあたります。 私とカノンはよく似ていますが身長と胸のサイズは私の方が一回り大きく、柔らかい感じの目元をしているカノンと違って私は少しきつめの目をしている。だからスターズにいた時は、あ、カノン様じゃなくて、ナタリア様の方かって、何度かガッカリされた事があります。 まさかその彼女と同じ時期に日本に滞在して同じ人を好きになるとは思ってもいませんでしたが、世の中にはそういう事もあるのでしょう。 「ナタリア、高校を卒業したら直ぐに帰ってきなさい。カノン様に続いてハーミー様までスターズを出奔なされた今、次期女王の後継者はヴィクトリア様しかいません。ですから、貴女はスターズ王家に最も血筋の近いこの公爵家の次期当主として、こちらの大学に通いつつヴィクトリア様のスペアとして女王教育を受けもらいます。それにこれは貴女にとってもメリットのある事ですよ」 冬休み中にお母様から送られてきた小包を開封すると、男性とのお見合い写真がいくつも入っていました。 世の中の女性達の苦労を思えばなんとも贅沢なことでしょう。でも私はその方達とお見合いをする気にはなれませんでした。 なぜなら私は敬虔なる聖あくあ教の信徒として、あくあ様以外の男性を好きにはならないと誓ったからです。 お母様には申し訳ありませんが、私は高校を卒業したら出家して一生をあくあ様と聖あくあ教に捧げようと思いました。 「え? 出家? 聖あくあ教にそんなシステムあったかなあ? ないと思うけど……そ、それに将来の事はよく考えた方がいいですよ。うん、世の中、楽しい事はいっぱいあるんだし、聖あくあ教に捧げるなんて勿体無い」 偶然すれ違った時にお話しした聖女エミリー様はそのような事を仰っていましたが、聖あくあ教本部の事務局に確認したところ修道士というシステムがあると言っていました。ふふっ、きっと聖女エミリー様は日々のご祈祷でお忙しい身だから知らなかっただけなんですね! この身を主神あくあ様に捧げる。ああ、なんと素晴らしいシステムなのでしょう。あくあ様の恋人にならなくても、妻になれなかったとしても、自分の全てをあくあ様に捧げられるなんてやはり聖あくあ教に入って正解だったと思いました。 私はカノンとは違う。だからそれでいい。カノンに呼び出されたあの日まで、私はそう思っていたのです。 「私はナタリーが嫌じゃなかったら頑張って欲しいなって思ってる」 「あ、あくあ君に劣情を抱かれて、い、嫌なわけなんか……」 あくあ様に使われていた事は知っていました。でも、私なんかがそんな事って普通は思うじゃないですか。 寝ぼけたあくあ様がカノンと間違って使っちゃったのかな? それとも何かの気まぐれで膣の違いを確かめたかったのかなとか、手違いとか仕方なく私を使った理由ばかりを考えてました。 でも、カノンから生々しいあくあ様の自慰内容を聞くにつれ、自分自身があくあ様の性的な処理対象にされているのだとはっきりと自覚したのです。 「じゃあ、そういう事で、もしもの時は私がサポートするからそのつもりで」 「わ、わかった」 もう、そこからはますますあくあ様の事で頭がいっぱいになりました。 ちゃんと自分の膣はあくあ様を気持ちよくできたんだろうかとか、私の使い心地とか具合はどうだったんだろうか心配になったし、もし襲われちゃったりした時に、本物はあんまり気持ちよくないなって言われたら凹んじゃうなとか、そんなしょうもない事ばかりを考えていたと思います。 そんな私が目の覚めるような出来事がありました。 「シスター・ナタリア。貴女はスターズの公爵家でしたね」 「は、はひ」 聖あくあ教の中でも十二司教と呼ばれるトップの人たちに呼び出されました。 聖女様と同じように目隠しをつけていたので幹部の方のお顔まではわからなかったけど、中央に座ったナンバー1は私と年も変わらないように見えてその圧は凄かったです。 「その立場を生かして今日放送の森川楓のパワープライスに参加しなさい。すでに貴女の名前で応募し参加資格はとっています」 森川楓のパワープライスって何? ああ、チャリティーオークション番組なんだ。 えっと、それになんで私が出るのかな? 森川アナが破壊したドアノブを購入したりするの? 「今日の収録はそれの初回スペシャル回で、あくあ様の商品が出品されるとの情報を得ています」 「なっ!?」 そんな事があり得るのかと思ったけど、あくあ様は森川アナと仲がいいから、その伝手で髪の毛一本とか使用済みのティッシュとか、飲み残したペットボトルをもらえたりしたのかもしれません。 「我々が参加する目的はただ1つ、世の中に流出したらまずいものを確保するためです。あの、あくあ様の事ですから我々が想像し得ないようなとんでもないものを出品する事もあるでしょう。ですからもしもの時は、我々がそれらを未然に阻止しなければなりません」 「は、はい!」 確かに、子供のように純粋で無垢なあくあ様は無防備でノーガードだから、思ってもいないような性的な商品を出品したりする可能性があります。 それが他国に流出したり変な人……それこそ聖あくあ教から四大聖人として認定されているにもかかわらず性犯罪者予備軍でもある捗るさんなんて人の手に渡る事があったらと思うと夜も眠れません。聖女エミリー様のような清らかなお方の手に渡るなら安心できますが、捗るだけは絶対にダメです。アウト寄りのアウトです! 「心配せずとも聖あくあ教からは貴女以外にも何人か派遣します。ナンバー2図書館、ナンバー10奉仕者、ナンバー12闇聖女らも参加するので気負いすぎないでくださいね」 「わかりました!」 おそらくメインとなるのは彼女達で、私はもしもの時のためのスペアなのでしょう。 カノンのスペア、ヴィクトリア様のスペアとして求められてきた私にはよくわかります。 私は一旦帰宅してドレスに着替えてからタクシーで会場へと向かう。 オークションに参加するにあたってルールは2つだけ、スターズの社交界でも行われる仮面舞踏会の時に使う仮面を装着すること、そして他の参加者の身分について詮索しないことただそれだけです。 「はい。当選通知と身分証を確認できました。こちらがオークションの参加者証になります。パスは再発行できませんから無くさないでくださいね」 テレビ局の警備は厳重でした。 私はオークションの参加者証を首からかけると、入り口のゲートを通過して警備員の誘導に従ってスタジオに向かう。 「しばらくお待ちください」 全員揃った後に、軽く説明と注意事項を聞きその場で待機する。 それから暫くして森川アナがスタジオのステージに登場すると、いよいよ待ちに待ったオークションの生放送が始まった。 「森川楓のパワープライス!」 ハンマーで叩くと机が破壊される可能性があるので、助手のアナウンサーが槌を使って音を鳴らせる。 その後はいつものように森川アナが軽快なトークで番組の説明をすると、次に番組の主旨、チャリティーについて説明を始めた。 「みなさんご存知の通り黒蝶事件と呼ばれる痛ましい事件について、その全貌がつい最近、黒蝶揚羽議員の勇気ある内部告発により明らかにされました。この事件は多くの被害者を出し、薄々と気がついていながらどうする事もできなかった我々も決して無関係とは言えないのではないでしょうか? 今回のチャリティーはその事件に限らず性被害に遭った男性、女性両方に対する補償金や裁判費用に充てられます」 オークション参加者から森川アナへと拍手が送られる。 この人、真面目モードの時はやっぱり国営放送のアナウンサーというか普通にエース級のニュースキャスターやれるレベルなのに、なんでたまにホゲ川さんとかゴリ川さんになっちゃうんでしょう? 「そういうわけで、まずは最初にこの私、森川楓の方から商品を出品したいと思います!」 奥から出てきた2つのカート。 その1つには布切れが被せられ、もう1つは紙切れが置かれていました。 一体なんでしょう? 「私から出品するものは2つ! 1つ目はこちらになります!!」 森川さんの掛け声と共に商品を覆い隠していた布切れが外される。 あ、あれは!? 「スターズの奥地、その秘境で交友を深めた部族の人達からお土産にいただいた部族衣装です! ちなみに私は部族長の衣装を持っているので、こちらは出品してもいいという許可を部族の方から直接頂きました。そして、なんとこちらの衣装……この森川の使用済みでございます!」 え? いらな……。部族の衣装は貴重だけど、森川さんの使用済ってマイナスじゃないですか。 だってこれ貞操具とか下着とかつけずに直接あたってるだろうし、貝殻のパーツなんてダイレクトに乳首に当たってるし、こんなの手をあげる人なんていないでしょ。 「100万!!」 はぁ!? 100万って正気なのかと思ったけど、こ、この声は!? 「おおおおおおお! いきなり高額がつきました。他には誰かいませんか? いませんね! はい、それでは100万でパワープライス!!」 そりゃそうです。その人が声を上げたら誰も対抗なんてしませんよ。 「それでは落札者のマスク・ド・アイドル、ホワイトシルバーさん。今の率直な気持ちをお聞かせください!」 「ありがとうございます。ありがとうございます!」 隠す気ゼロなんだなあ!! 名前もそうだけど、声でわかるし、何より見た目が仮面つけてるだけだし、っていうか王子様衣装に仮面とかかっこ良すぎでしょ!! 周りの席に座ってる女性陣、みんなあくあ様の至近距離のかっこよさに耐えきれずに口から魂出てるよ!! 気がついて!! すぅ……。 一旦、深呼吸して落ち着くのよ。シスター・ナタリー! え? ちょっと待って、あくあ様って出品する方じゃなくて落札する方にもいるの!? オークションに参加している聖あくあ教の信徒の間で緊張が走る。 「はい、白銀あくあさん。ありがとうございました! それでは続いてもう1つの出品はこちらになります」 おい! 森川、名前、名前! っていう参加者全員の心のツッコミが聞こえてきた気がします。 私達の想定を上回るスピードで森川さんのポンコツさが顔を覗かせてくる。 森川さんはもう1つのカートの上に置いてあった紙を手に取ると、みんなに見えるように掲げた。 「もう1つの商品は、私、森川楓があなたの結婚式や誕生日祝い、会社のパーティーなど、イベントで司会を進行する権利となります!! とりあえず1万からスタートしましょうか。パワーーープライス!!」 普通にそういうのでいいんだよ。最初からそういうのを出品していればいいのに、なんでよりにもよって最初が使用済みの部族衣装なの……。これが未使用なら文化的な価値がありそうだけど、あくあ様はそんな衣装を買ってどうするんでしょう? 「10万!」 「15万!」 「20万!」 おー、無風状態だったさっきと違ってようやくオークション番組らしくなってきます。 「100万!」 「110万!」 「120万!!」 「150万!!」 多くの人が手を挙げる中、最後に残ったのは4人です。その中にはナンバー2図書館や、一般教徒でもあるシスター・メリー、シスター・ランランの3人の姿がありました。 え? あくあ様の出品でもないのに、なんで聖あくあ教の信徒同士で競ってるんですか!? 「300万!!」 「300万でました!! もうこれ以上はいませんね? はい、それでは300万でパワープライス!」 最後に残った4人のうちの1人。信徒ではない人が権利を落札しました。 「おめでとうございます。マスクド・ミス・プレジデント! よろしければ、この権利、何に使うおつもりなのかお聞かせ願えませんでしょうか?」 「党の決起集会で、森川さんに司会をしてもらいたいと思います!!」 羽生総理じゃん!! 何やってんのこの人……。なんとなくだけど後でバレて、土下座するところまで見えました。 「えー森川楓、まさかの2つ合わせて400万です。みなさんいいんですか? 私としては合わせて10万くらいになればいいなーと思ってたんですけど、最初からそんなに飛ばしてたら後で大変な事になりますよ!?」 出品した人も驚いてるけど、見ている私も驚いてます。 まぁ、チャリティーオークションなので当然の事ですが、チャリティー、寄付するなら金額が大きい方がいいに決まってる。だから出品する方もガチなら、落札する方もやはりそれなりの人が多いみたいだ。 なるほど、だからスターズの公爵家である私がオークションの参加者としての権利を勝ち得たのですね。 私もカノンほどではありませんが、公爵家の長子としてそれなりの資産を持っていますから。 「それでは次の出品の前に、こちらの映像をご覧ください!!」 会場が暗くなると、目の前のモニターに映像が映る。 『こちら森川楓です。今からここ藤テレビ内の通路で待ち構えつつ、暇を持て余してそうな人に声をかけてオークションに出品する商品をいただきたいと思います!!』 森川さんは通路に通りかかった藤のアナウンサーさんや、藤テレビに出演する役者さんや歌手さん、芸人さんやプロデューサーさんに声をかけて商品を強奪していく。 『ちょっと待って、意外な人きたんだけど!! ここ、藤だけど声かけていい?』 森川さんはスタッフに声をかけると、松葉杖をついたスーツの女性に声をかけた。 あ、あれって確かヘブンズソードの……。 『松垣さん! いや、松葉杖部長!』 『森川さん!? こんなところでどうしたの?』 『いやいや、それはこっちのセリフですよ。部長、出社する会社間違えてます。ここ旭日じゃなくて藤ですよ』 会場にいたみんながヒソヒソ声で喋る森川さんに笑い声を漏らす。 そもそも相手からしたら、お前が来る放送局間違えてるだろとまともなツッコミが観客席から飛ぶ。 『いや、今日はちょっと藤さんとの間で話がありましてたまたまここに来ているんですよ。それこそ、森川さんこそどうしたんですか? またなんか面白い事やってます?』 『あー、なるほどそういう事だったんですね。実は私はというと……』 森川さんは松葉杖部長に企画を説明する。 『それで、できればなんですけど、なんかこっそり貰えませんか?』 『なるほど……じゃあ、こういうのはどうですか? ヘブンズソード最終話にエキストラとして出る権利とか』 はぁ!? オークションの参加者が一斉に立ち上がって大きな悲鳴に近い声を上げた。 あくあ様だけを警戒してたら、斜め上からとんでもないものが出品されてしまった。 これが森川ミラクルですか……。 『ちょっと、本郷に確認してみますね』 松葉杖部長はその場で本郷監督に電話をかけて出演の権利を交渉してくれた。 電話の途中で松葉杖部長が森川さんに指で丸を作ると、会場のボルテージもマックスになる。 『いいそうです。それでエキストラなんだけど、場合によっては……というか演技のレベルをチェックして、一般チジョーの中に入るとか、SYUKUJYOの隊員役とかになるかもしれないって本郷が言ってました』 観客席から大歓声が湧き起こる。 これは凄い事になりました……。 松葉杖部長にお礼を言って別れた森川さんは、更なるターゲットを見つけてしまう。 『アヤナちゃーん!!』 『あっ、森川さん、どうしたんですか? 来る放送局間違ってますよ?』 ここでようやくまともなツッコミが来る。さすがはアヤナちゃん、みんなの気持ちがわかっているだけの事はあります。小雛ゆかりさんにも、森川アナにも、そしてあくあ様にもツッコミを入れられるのはもう貴女だけしかいません。 『実はかくかくしかじかで……』 『なるほど……それなら、ちょっと事務所に出せるものがないか聞いてみますね』 アヤナちゃんはeau de Cologneのメンバーにも電話をかけて、撮影とかに使った商品やライブチケットなどを集めてくれました。その中にはグラビアで3人が実際に使った水着も……。 「1000万!!」 マスク・ド・アイドルさん、早いですよ! まだオークション始まってませんから!! ていうか1000万!? え? あくあ様じゃなくても男性の水着なら1000万でも安いけど、女の子の水着なんてくれって言ったら多分そこら辺でタダでくれますよ? 私もこの前、古くなった水着をゴミに出したばっかりだもん。アヤナちゃんのじゃないけど、私のでよかったらカノンとお揃いで買ったのとかまだ残ってるからタダであげますけど……アヤナちゃんのじゃないからいらないよね。 いやいや、冷静になってよく考えるのよナタリー。これはきっとあくあ様からの救済と慈悲なのです。 森川さんのといい女性が誰も買わなさそうな商品にあえて高値をつけて購入する。ああ! さすがはあくあ様です。これはチャリティーオークションなのですから。あくあ様はチャリティーのために、あえてそうしているのだと気が付きました。やはりあくあ様は聖女エミリー様と一緒で清らかな心をお持ちなのですね。 今、全ての謎が解けました。やはりまだ教徒としての信心が足りなかったようです。 『できたらあともう一つ。アヤナちゃんが、こう、なんかしてくれたりとか……』 『なるほどね。うーん……それじゃあ、実際のライブでやるわけじゃないけど、予備の衣装とかあるからeau de Cologneのメンバーになったつもりでみんなと一緒に練習して一曲やるとか?』 『ありがとうございますありがとうございます!』 あー、そういうのもいいよね。若い子だと特に買いたい子が多いんじゃないかな。 でも、ファンの子だとアヤナちゃんの隣とかすごく緊張しそう。 『アヤナちゃん、ありがとー!』 『こちらこそ。森川さんも頑張って!!』 アヤナちゃんと別れた後、森川さんは次のターゲットを探す。 あっ、あの人は……!! 『すごく暇そうな人を見つけました!』 『誰が暇なのよ!!』 『さすがです小雛ゆかりさん。反応速度が早い!』 会場から苦笑いの声が漏れる。 「ちょっと、誰よ。今、笑ったやつ、後で覚えておきなさいよね!!」 あっ、オークションに小雛ゆかりさんも参加してるんだ……。 『へへへ、小雛せんぱーい、なんかくださいよ』 『もー、甘えた声出して、仕方ないなぁ。と言っても、私が持ってるもんであげられるもんなんて、ろくなのないわよ? なんか買ってサイン入れて渡す? 言っておくけど、このゆかりごはんTシャツはダメよ!!』 『じゃあ、アヤナちゃんとかみたいになんか小雛さんがしてくれたりとかどうですか?』 『うーん、劇団とか養成所とか、学校の演劇部に行って私が鬼指導するのとかどう?』 『それ、ありです! 意外と買う人いると思うんだよね』 やはり、この2人のトークは安定していますね。 さすが、小雛ゆかりの部屋で共演してるだけあって……あれ? 白銀あくあの部屋だっけ? 番組名の記憶があやふやです。 『あと、小雛ゆかりと一緒にお昼ご飯を食べる権利とか?』 『そんなのでいいのなら別にいいけど……』 2人の後ろを見知った顔が横切っていく。 『ちょっと! 総理、何スルーしようとしてんのよ。待ちなさい!!』 『え? 私?』 さすがは小雛ゆかりさんです。たとえこの国の総理だろうと容赦なく声をかけます。 総理もまさか絡まれると思っていなかったのかびっくりした顔をしてました。 『あんたいいところに来たわね。ちょっと、なんか国民のためになんか出しなさいよ』 『ええ!? 国民のためなら別にいいんだけど、ちょっと待って、そもそもの話が見えない』 説明を全て省いて交渉しようとする小雛ゆかりさんに代わって、森川さんが全てを説明してくれる。 やっぱりこの人、メアリーの特待生だけあって、真面目にすればちゃんと有能なんだよね。 『なるほどね。それなら私の案内で国会議事堂ツアーとかどうです? 一般公開できるところまでですが……。首相官邸はさすがにセキュリティの問題から私が怒られそう』 『いいじゃない。あとは総理が夜ご飯を奢ってくれるとかどう?』 『それもいいですよ。ただ、できたら若者がいいですね。これからの日本を背負う若者と一緒にご飯食べて、これからの日本について話したいです。あー、あと、あれどうです? 貴方の代わりに総理が全力で土下座します権利とか』 『それいいじゃない!! 面白そう』 ちょっと待って、みんな感覚が狂ってるけど、総理が代わりに土下座に来たら普通はビビるよ。 総理から土下座される上司の心境を考えると、なんとも言えない気持ちになる。 『あっ、思い出した!!』 総理と別れた後、小雛さんが何かを思い出して手をポンと叩く。 『どうしました?』 『ちょっと待ってなさい。控えの楽屋にいるもう1人助っ人連れてくるから!!』 あーーー、これかー。事情を知っている私は、こういう流れで巻き込まれたんだと確信する。 『ちょっと小雛先輩、俺、今から帰るところなんだって』 『いいじゃないちょっとくらい!』 『いやいや、俺、小雛先輩と比べて暇じゃないから』 『嘘つきなさい! あんたのこの後の予定表、真っ白だったじゃない!』 『いやいや、家に帰って嫁たちにチヤホヤしてもらうというですね、大事な用事があるんですよ』 『それなら私がチヤホヤしてあげるから、それで我慢しなさい』 『えー、いーやーだー、カノンがいいーーー。どうせチヤホヤされるならカノンがいいーーー』 『駄々っ子みたいにごねるな。さっさと来なさい!』 あくあ様の登場に会場が沸く。 なんとなくだけど、揃っちゃいけない3人が揃ってしまった気がしました。 『で、なんなんです?』 『えーっと、実はかくかくしかじかで……』 再び森川さんが小雛ゆかりさんの代わりに説明する。 『なるほどね。何を出品すればいいですか?』 『それは阿古に許可を取らなきゃまずい気がするから、とりあえずあんたはそこに立って適当に女の子に声かけなさいよ。多分それだけで、みんな持ってるもん全部差し出してくれるわよ』 確かに、そう考えるとこれ以上にない人材です。 私だってあくあ様にお声をかけられたら躊躇なく私の全てを差し出すでしょう。 『おっ、ちょうどいい人が来ましたよ! イリアさーん!!』 『あっ、あくあ君!?』 声をかけられたフェアリスの加藤イリアさんがびっくりした顔を見せる。 『イリアさん、なんかちょーだい!』 『あっ、うん。私でよかったら全部もらってください……!』 企画の説明! 師弟揃って大事な言葉が足りてないよ!! ここでもスススとでてきた森川さんがあくあ様の代わりに事情を説明する。 森川さんが居てくれて本当に良かった……。森川楓のパワープライスが若干、森川楓の部屋と同じように2人に乗っ取られている気がするけど、それは気がつかなった事にしておきます。 『あ……。なるほどね。そういう事なら任せておいて!』 加藤イリアさんもアヤナちゃんと同じように他のメンバーに声をかけたり、会社の人に電話をかけたりしてオークションに出品する商品を集めていく。 また、eau de Cologneのように一日フェアリスになれる権利をオークションに提供した。 その後もあくあ様と小雛ゆかりさんの最強コンビは、通りかかる知り合い達に声をかけていく。 もちろん逃げようとしたところで無駄です。人類最速で人類最強の森川さんから逃げられる人間なんていません。 小早川優希さんや玖珂レイラさん、睦夜星珠さん、奏いちかさんら次々と被害者が増えていく。 『おっ! 石蕗さん! 石蕗さん!!』 『あくあ君!? こんなところでどうしたの!?』 まさかの石蕗さん登場に会場から拍手が起こる。 『石蕗さん、聞きましたよ。次の月9頑張ってください!』 『あっ、はい! 月曜の9時からやってます!!』 あくあ様の機転もあって石蕗さん出演の月9の番宣が入る。 今思えば、小雛ゆかりさんもいるし、新旧月9コンビとはすごい! あくあ様は石蕗さんにお強請りして、視聴者参加型オークション用にサイン入りのグッズを何点か提供してもらう。この番組、スタジオだけじゃなくてちゃんと視聴者も参加できるオークションも多いから、すごい人気だろうなと思います。 石蕗さんにお礼を言って別れた3人は、次に通りかかった人に声をかける。 『あっ、美洲お母さん!』 『あくあ君!? こんなところでどうしたの? ま、まさか小雛ゆかりさんに脅されたりとか……』 正解です。美洲様!! 『実はそうなんですよ!』 『ちょっと、あんた何言ってんのよ! こいつはそういう冗談が通じない女なんだからやめなさい!!』 『や、やっぱり……』 『わー、誤解です誤解です。とりあえず2人とも黙ってて、小雛パイセンとあくあ君が話すとややこしくなるから!!』 森川さんが改めて美洲様に事情を説明する。 良かった。森川さんのナイスプレイのおかげで美洲様の誤解も解けたようです。 やはりこの2人だけではダメ、白銀あくあの部屋には、森川さんも必要なんですね。 『そういう事なら……』 美洲様は事務所に確認して、前に出演したドラマや映画の台本をサイン付きで提供してくれました。 これはファンがたくさんいるからすごい価値がつきそうです。 『美洲お母さん、もう1つお願いがあるんだけど……』 『何、あくあ君!? お母さんになんでも言って!!』 『小雛先輩が指導する権利とか、レイラさんから友情出演する権利とか提供してもらってるんだけど、美洲お母さんもそういうの何かない?』 『そうね……それなら、スターライツに許可も取ってるし、イベントに出演しますとかじゃダメ?』 『いいんじゃない? なんなら、日程が合えば俺も出るし』 白銀あくあと雪白美洲の親子出演!? シスター・メリーやシスター・ランランを含めた何人かの人達が席から立ち上がる。 さすがは制御不能のあくあ様です。油断してたら急にぶっ込んで来ました。 「1億!」 「2億!」 ちょっとまだオークション始まってませんよ! しかもフライングで億スタートですか……。 『もう結構な人に声かけたでしょ。というわけで、そろそろ……っと、ちょうどいい人が来ましたよ! 小雛先輩!!』 『あっ……! ナイスタイミング!! おーーーい! 阿古っちー!!』 2人が最後に呼び止めたのはベリルの天鳥阿古社長です。 『あくあ君!? それにゆかりも……森川さんもいるし、なんか3人揃ってよからぬ事してたりしないよね?』 『『『ぎくっ!』』』 さすがです。天鳥社長! ベリルの社長をやってるだけあって、全てをお見通しですね。 事態がややこしくなる前に森川さんが天鳥社長に事情を説明する。 『なるほど、そういう事ね』 『はい! というわけで、今からベリルの本社に行っていいですか!?』 『いいわよ。そういう事ならうちも全面的に協力するわ』 天鳥社長の許可を得て、あくあ様達はベリル本社へと場所を移す。 この時の私はまだ知りませんでした。ここまではまだ序章、この番組、これからが本番だったのです。 ************************************************ 残念ながら1万文字ごときでは終わりませんでした。 というわけで次は後編です。後半誰視点がいいかな? 変えずにナタリアさん視点か他の人か……。 次はベリル本社ですし、カノン達も出品する予定です。 今回は掲示板回あるかな。多分。 番外編を挿絵付きで公開しています。 https://novel18.syosetu.com/n5397ih/ 新しいアンケート置いときます。 https://customform.jp/form/input/153873 作者のtwitterアカウントです。更新が遅れた時はこちらで連絡します。 https://mobile.twitter.com/yuuritohoney https://mobile.twitter.com/yuuritosub 上が本垢、下がサブ垢です。 あくあとコラボして欲しいキャラや、ノクターン回についてのアンケートやってます。 よろしければどうぞ。 https://customform.jp/form/input/140130 wikiです。有志の皆様、ありがとうございます。 https://wikiwiki.jp/yuuritohoney/ クリスマス用の短編、ムーンライトでとあ注意。 https://novel18.syosetu.com/n5480hz/ ナタリア・ローゼンエスタ、本当の地獄はここからだ。 『着いたわね。ほら、こっちよ』 ベリル本社に到着した4人は、小雛ゆかりさんを先頭に……って、あれ? なんかおかしくない? 映像を見ていた全員がそう思っていると、あくあ様が視聴者を代弁するように突っ込んでくれた。 『いやいやいや、おかしいでしょ!』 『何が?』 小雛ゆかりさんは首を傾ける。 本当にわかってなさそうなところがなんとも言えません。 『何が? じゃなくて、俺とか天鳥社長、それこそベリルとエージェント契約してる森川アナとかが言うならまだしも、小雛先輩、会社違いますよね!?』 『もー、そんな細かい事、今更どうだっていいでしょ。あっ、そうだ。それならベリルが越プロ買収すればいいのよ。うちの社長なんてチョロいから簡単に言いくるめられるでしょ』 観客席に座った人達も、とんでもない事を言い出したぞこいつみたいな顔になる。 『はい、ストップ! 小雛先輩、ハウス!』 『ハウスって私は犬か!!』 『って、そもそもなんで普通についてきてるんですか!!』 『いいじゃない!! それともあんた私だけ仲間外れにするつもり!? ギャーギャー』 全くもってその通りです。 さも当然のごとくついてきて、まるで所属タレントのように闊歩する小雛ゆかりさんの姿には感動すら覚えました。 ああ、その類を見ない程の神経の図太さがあくあ様との距離感の近さの秘訣なのですね。 『というわけで、改めて……はい! ベリル本社にやってきました!!』 『ほら、さっさと案内しなさいよ!』 『わかりましたって! もう!』 『はいはい、さっさといくわよ!!』 小雛ゆかりさんがあくあ様の背中をぐいぐいと押す。 あんなに気軽にあくあ様の御神体に触れられるなんて、きっとこの世界では小雛ゆかりさんだけでしょう。 正妻であるカノンなんて自分から抱き寄せただけでキャパオーバーして卒倒しますよ。 『はー、なんかもう疲れた……』 『なんか言った?』 『なんにも言ってません!!』 ベリル本社に入った4人は、いつもあくあ様達が使ってる控え室へと向かう。 男の子達がたむろしている場所だなんて、聞いただけですごくドキドキした気持ちになります。 部屋に入ると近くの椅子に黛君が座ってました。 『おっす慎太郎! なんかくれ!!』 『は!?』 黛君はあくあ様のお言葉の意味が理解できずに口を大きく開けて戸惑う。 なるほど、あくあ様も小雛ゆかりさん同様お言葉が少し足りないようです。 『なんかくれじゃないでしょ! ほら、森川アナ!』 『はい、わかりました! 実はかくかくしかじかで……』 森川さん……小雛ゆかりさんにいいように使われてるなぁ……。 その映像を見ていたみんなが遠い目になる。 『なるほど、そういう事なら……でも、何をしたらいいんだ?』 『それなら実は俺にいい考えがある!』 あくあ様はどこから取り出したのか、メガネをかけてキラリと光らせる。 もうこの段階から少しピリッとした空気感が出てきます。 あくあ様からの提案に黛くん達だけではなく、私達参加者も含めた全員が身構える。 『黛慎太郎と一緒にメガネショップに行き、好きなメガネをかけさせる権利だ!! なお、サングラスやモノクルも可とする! ちなみに慎太郎はその中から実際に気に入ったメガネを購入してもらいます。あ、メガネ購入費の領収書はベリルで切ってくださいね!』 『『『おお〜』』』 小雛ゆかりさん、天鳥社長、森川アナの声に合わせて会場からも拍手が起こります。 「これって、実質デートの権利では!?」 「黛くんに好きなメガネをかけさせられる事ができるなんて!」 「流石はあー様、初っ端から飛ばしてきてる」 「いつものように飛ばしすぎて何人か事故ってはねられたぞ。だが、それがいい」 観客席がざわめくのも仕方ありません。 間違いなくこれはデートでしょう。しかも自分の選んだメガネを購入してくれるという事は、その後も黛くんに使ってもらえる可能性があるのでは!? と思わせるところがまた素晴らしいです。 これは黛くんファンにはたまらないのではないかと思いました。 『慎太郎が嫌ならやめるけど……』 『それでいいのなら別に構わないが、本当にそんなのでいいのか?』 『おおー。じゃあ、もういっこなんかしよ。あとついでにいらないものあったらちょーだい!』 あくあ様は黛くんが読み終わったばかりの本とか、ボンボンの帽子とマフラー、手袋の防寒セットをゲットしたりする。もちろん全て本人のサイン入りです。 防寒具を剥ぎ取られた黛君が風邪をひかないか多少心配ですが、帰りは車なので大丈夫と聞いてホッとしました。 『あと、もう1個いい事思いついたんだけど……って、慎太郎、どうした?』 『いや、あくあの良い事に一抹の不安を感じるのだが……』 黛くんの言葉に小雛ゆかりさんや森川アナ、天鳥社長だけじゃなくて会場に居た全員が頷く。 『まぁまぁ、そう言わずに、ちょっと待ってて』 あくあ様は控え室から出ると、しばらくしてから手にたくさん箱を持って戻ってきました。 あの箱の中に一体何が入っているというのでしょうか? 『はい、これ!』 『これって……目覚まし時計か? って、こんなのどこから持ってきたんだ?』 『新商品開発部。俺、最近そこに入り浸ってるんだよね。それで買っておいてって言ったやつがいくつかあったから、それ持ってきたわ』 あくあ様は目覚まし時計なんてどうするつもりでしょうか? 『というわけで、慎太郎、今から俺が言う言葉を少し時間を置いてから復唱してくれ』 『あ、ああ……』 あくあ様は軽く咳払いすると真剣なお顔を見せる。 さっきまでの無邪気で可愛い感じから、急にかっこいい王子様になるのはずるいです。 あくあ様は、目覚ましについた録音ボタンを押した。 『早く起きろ。さっさとしないと置いていくぞ』 『早く起きろ。さっさとしないと置いていくぞ』 おっふ……。 たった一言で限界を突破したオークション参加者達が悶え始める。 え? 待って? 目覚ましにそんなワード入れるの!? そんな事をしたら、朝から死人が出ますよ!! 『あっ、やべ。間違って俺の声も一緒に入っちゃった』 『あー……もういいんじゃないか。というか、2度目は恥ずかしくてできそうにない』 黛くん、可愛いですかよ。それに比べてあくあ様ときたら……絶対に私達のことを弄んでいます。 あくあ様と黛君の2人にそんなSっ気を感じる目覚ましコールされたら、置いていかれるどころか、一瞬で天国にまで連れていかれますよ。 『じゃあ、これ裏にサイン入れて』 『あ、ああ』 『表は、ほら、この前みんなでたくさんプリクラ撮っただろ? その時のプリクラ貼ろうぜ』 『ああ、うん』 2人は小雛ゆかりさんや森川アナ、天鳥社長と相談しながらプリクラを貼っていく。 よかった。あくあ様がプリクラをお貼りになったら芸術的な事になりそうでしたから。 『ちょっとあんた、そうやって貼ったら黛くんの顔が半分で折れちゃうじゃない!』 『あ、本当だ……」 『これがこうでこっちの方がいい気がする』 『確かに……』 『いっぱいあるから、こういうとこにも貼りましょう』 『やばっ、もう少しで破けるところだった……』 おおー。完成した目覚まし時計を見て、みんなから拍手が起こる。 どうしよう。これって保護対象に当たるのかな? 個人的には黛くんメインだし、聖あくあ教が保護するより、黛くんファンの手元に渡って欲しいなと思いました。 『慎太郎。助かったよ!』 『黛くんありがとう!』 『ご協力、感謝します!』 『メガネの請求書、ベリルにつけるの忘れないでね!』 4人は黛くんと別れて控え室を出ると、ちょうど通路を歩いていた白龍先生と遭遇した。 あくあ様は、後ろからこっそりと白龍先生に近づくと両肩を掴んでぐいっと抱き寄せる。 『先生、なんかちょうだい!』 甘えるように囁くあくあ様に、会場に居た年上の女性達はノックダウン寸前です。 『あ、あくあ君!? なんか欲しいのならほら、ここに私のお財布があるから……』 白龍先生はバッグの中から流れるように財布を取り出した。 あくあ様に出会ったら初手財布はファンの中では既に浸透しています。 なぜかはわからないけど、こう自然と出てきちゃうんですよね。 『そうじゃないでしょ! ほら、森川さん説明!』 『あいあい!』 森川さん、さっきからずっと小雛ゆかりさんの手下みたいになってません? 私の気のせいですかそうですか。 『ふーん、なるほどね。それならサイン入りの小説全巻セットとかどう?』 『ありがとう先生! できればそれともう一つお願いがあるんだけど……』 まーた、嫌な予感がしてきました。 あくあ様のお願いに戦慄が走る。 『なんかこう、作家、白龍アイコとしてできる事ない?』 『うーん……作家としてかぁ。どうだろう? なんかあるかな?』 あくあ様と白龍先生が悩んでいると、そこに小雛ゆかりさんがとんでもない提案をする。 『それなら落札者を小説に登場させてあげる権利とかどう? ほら、のうりんとかいう作品あるじゃない。それにモブでちょこちょこっと出る権利なんてどうよ?』 『はぁ!?』 観客席に座った全員の心の声が、小雛ゆかりさんの隣で声を上げた阿古さんの声と重なる。 そうでした。小雛ゆかりさんはあくあ様の師匠です。あくあ様の師匠がまともであるわけなんてないですよね。全く、小雛ゆかりさんはのうりんの価値をちゃんとわかっているのでしょうか? 白龍先生が描くのうりんと言えば、全女子が焦がれたバイブルの一つです。そんな作品にモブとはいえ出演するなんて烏滸がましいというか、みんなが一度は妄想した事が実際に実現するなんて……え? いいんですか!? 『いや、ゆかり、流石にそれは……』 『あー、それでいいなら別にいいけど?』 全員が叫び声を上げながら立ちあがろうとしたけど、誰1人として観客席から動けませんでした。 それは後ろから信じられないほどの圧を感じたからです。 「絶対に落札する。絶対に落札する。絶対に落札する」 ヒィッ! 白龍先生の大ファンなのでしょうか? 最後方にいた女性が放つとてつもない殺気に当てられて死ぬかと思いました。 って、あ、あれ? あそこにいる女性、どこか見覚えがあるような……。 『白龍先生ありがとう。カノンとかファンのみんなはきっと喜ぶと思うよ!』 『ふふっ、どういたしまして。それじゃあみんな頑張ってね』 白龍先生と別れたあくあ様達はサウンドスタジオに行って、今度はモジャPから何かを提供してもらおうとする。 『そういう事なら、すごくいいのがあるぞ』 モジャPは後ろの倉庫に行くと何やらゴソゴソとし始める。 『おっと、これだこれだ』 モジャPは大事そうに一つのマイクセットを抱えて出てきました。 おおー! もしかして実際にベリルのみんなが収録に使ったものかな!? そうだとしたら天文学的な価値のある逸品です。 『マイク? これがどうしたっていうの?』 小雛ゆかりさんが首を傾ける。ふっふっふっ、鈍い彼女はどうやらこのマイクの価値にまだ気がついてないようです。 『このマイクはな。忘れもしねぇ。こいつが……アイドル白銀あくあが、俺のところに来て、アイドルになりてぇなんていうとんでもない夢を語って初めて歌った時のマイクだよ。壊れちまったけど……捨てるに捨てられなくてよぉ。チャリティーなら良い機会じゃねぇかと思ったんだが、どうだ?』 会場に居た全員の口が大きく開く。衝撃的すぎて、口が開きっぱなしで固まってしまう。 司会の森川さんも同じ顔をしていたけど、あなたそこにいましたよね? 2回目でも変わらず同じように驚いていました。 『あら、いいじゃない。ほら、ここに2人がサインしたら? なんなら阿古っちもサインしなさいよ』 『え? 私も? いいのかなあ……』 いいも何もいいに決まってるじゃないですか! いわゆるアイドル白銀あくあの始まりのマイクですよ!! それにあくあ様、モジャP、天鳥社長の3人がサインとか……もはや国宝レベルでは? 「どうやら私のお財布が本気を出す時が来たようね」 「これは来るあくあ様博物館のためにもゲットしなくては」 「恨みっこなしですよみなさん」 図書館? シスター・ランラン? シスター・メリー? 何やらやばそうな3人のハートに火をつけてしまったようです。 あくあ様達は他にも、モジャさんが使っていた機材なんかをサイン入りで貰い受ける。 BERYLの音楽を作っていたかもしれない機材、たとえ壊れていたとしたもその価値は計り知れません。 だ、大丈夫かな? 聖あくあ教の資産で足りるかな……。 『あっ、天我センパーイ! いいところに来てくれました!!』 『どうした後輩!? 我になんか用か!?』 あくあ様に声をかけられて嬉しそうにやってくる天我先輩に全員がほっこりした気持ちになりました。 黛くんやとあちゃんもそうですが、天我先輩からしか摂取できない何かがある気がします。1番年上なのに、この人が1番可愛いすらある気がしました。 『天我先輩、なんかちょーだい!!』 『こ、後輩、もしかして欲しいものがあるのか? そ、それなら今から我と一緒にショッピングに……』 なんかこう天我先輩って犬っぽいなって思いました。 後輩に頼られてすごく嬉しいんだなって見ているだけでわかります。 『森川さん!』 『はい!』 もはやここは阿吽の呼吸である。 なんとなくだけど、野良じゃない小雛ゆかりさんが、野生じゃない森川アナを手懐けるのは良くない気がします。だって、乙女ゲー最凶最悪のコンビがタッグを組んだ事を想像したら、背筋が凍りそうになりました。 『なるほど、そういう事なら待っていろ!』 天我先輩はサウンドスタジオに置いてあったギターを手に取った。 あのシマウマ柄のボディ、どこかで見た事がある気がします。 『これをサイン付きでどうだ? ゆうおにの主題歌を作った時とか、実際にハロウィンフェスでその曲を演奏した時に使ったやつだからいいと思うんだが……なんならピックもつけるぞ』 まーた、これだからベリルは……天我先輩までもがとんでもない逸品を出してきました。 さっきから国営の博物館に収蔵するレベルのものがポンポンと出てきます。 『いいですねー! でも、できたら物以外も欲しいなー』 『物以外!? た、例えば……?』 天我先輩が身構える。わかります。相手はあのあくあ様ですからね。 『天我先輩と一緒にツーリングできる権利とか、一緒にセッションできる権利とか』 「「「「「はあ!?」」」」」 天我ファンのオークション参加者が一斉に立ち上がりました。 わかります。だってこの人、さっきからずっととんでも無いこと言ってますもの。 うちの主神がアレですみません!! 『わかった! いいだろう!! 可愛い後輩の頼みなら、この天我アキラ、ひと肌脱ぐぞ!!』 すごい……。ファンの人達の目が一斉に色めき立つ。 その後もあくあ様は天我先輩から、小物をいっぱいゲットする。 『天我先輩、ところでとあを見かけませんでした?』 『それならノブさんのところに行くのを見たぞ』 『了解。先輩、色々とありがとね』 『うむ! そっちこそ頑張れよ!』 あくあ様達は天我先輩と別れると、とあちゃんやノブさんのいるスタジオへと向かう。 『とあー? ノブさーん? いるー?』 『はいはい、こっちにいるわよー』 とあちゃんとノブさんはテーブルの上に置いてあった雑誌を見ながら楽しくお話ししてました。 ここまでくると、小雛ゆかりさんから声をかけられるより早く森川さんが説明に動く。 『なるほどね。そういう事ならいいのがあるわよ!』 ノブさんはテーブルの上に置いてあった企画書をカメラに見せる。 『BERYLのみんなの撮影が今度あるんだけど、それを見学できる権利なんてどうかしら? みんなが良かったらだけど、落札者と4人が並んだ写真を私が撮ってもいいわよ!』 え……? 普通にやばくないですか? みんなの撮影を見学した後に一緒に写真撮れるもすごいけど、着替えの時とか、幻聴で聞こえてきた布擦れの音で興奮した人が卒倒しちゃいますよ。 『他にもみんなの秘蔵のオフショットがあるから、それを出しちゃうわ!』 ふぁー! みんなの秘蔵ショットなんてヤバヤバのヤバヤバです。 ちょ、あくあ様の写真がチラ見えしてるけど、上着の白シャツがはだけちゃってるじゃないですか!! あれは私のた……教団のためにも何としても確保しないと!! 『それじゃあ僕から撮影に使った衣装でも出そうかな? 今着てるもこもこパーカーとか』 えっ? 待って、とあちゃんの香り付きとか、それって、よからぬ事に使われたりとかしませんか!? これは教団で確保すべきなのか判断に迷うところです。できれば純粋でまともなとあちゃんファンの人に当たって欲しいのですが……。 『他にもなんか、とあがしてくれる権利とかない?』 『僕が何かしてあげる権利? うーーーん、何がいいかな? あくあは何がいいと思う?』 とあちゃん、相談する人が間違ってます。 その人はとんでもない事を言い出すから、こういう時は世界で一番相談しちゃいけない人ですよ! 『うーん、そうだなー……こういう時は女子の意見を聞くのもいいんじゃない?』 『なるほどね。あんたにしちゃまともな意見じゃない。そういう事なら……』 『というわけで森川さんどう? なんかない?』 『ちょっと! 女の子ならここにもいるでしょ! さっきはそういう流れだったじゃない!!』 『え? 女の……子?』 『なんで疑問系なのよ! はっ倒すわよ!!』 あくあ様と小雛ゆかりさんのやりとりにみんなが苦笑する。 『じゃあ小雛先輩なんかあるんですか?』 『うーん、女の子目線でしょ? ……何も思いつかない』 『はい! そういうわけでね。森川さん、なんかない?』 あくあ様は小雛ゆかりさんとのやり取りを無かった事にして普通に森川さんに振った。 本当にさっきの時間はなんだったんだろうって気がします。 『えーと……とあちゃんっていつも可愛い服着てるし、デート服をコーディネートしてもらえる権利とかいいんじゃないかな?』 これはすごくいいと思います! 森川さんも言っているけど、とあちゃんのコーディネートっていつも可愛いし、私もあんな服着たーいって思ってる女子はたくさんいるんじゃないかと思いました。 『それってさ、実際にデートする予定がなきゃ必要なくない?』 あっ……小雛ゆかりさんの指摘にみんなが静かになる。 そ、そうだよね。せっかく可愛くコーディネートしてもらっても着ていくところがないもん……。 『それなら、とあがコーディネートした後に、とあと俺と3人でデートする? それか3人でショッピングデートしながらコーディネートするとか』 『あっ、それいいじゃん』 はあ!? 「とあちゃんとあくあ君の両方とデート!?」 「そんな女子の夢小説みたいな展開があっていいんですか!?」 「さすがは|現実《あくあ様》、覚醒した白龍先生の創作すらも軽く超えてきやがる」 「よく考えるのよ。デート権はただのフェイク。これは実質、壁になってとあちゃんとあー様のデートを至近距離で観察できる権利なのでは?」 「トアクアトアクアトアクア……」 「アクトアアクトアアクトア……」 こ、これはとんでもない金額が動くのでは? 大丈夫でしょうか……。みなさん破産しないようにしてくださいね。 『あれ? みんな藤テレビにいたんじゃないの?』 そこにヘブンズソードの本郷監督がやってきました。 『本郷監督、よかったら監督もなんかありませんか』 『うーん、そうね……』 『それなら私、一つだけ思いついたんだけど』 『阿古さんなんです?』 『本郷監督が映像を撮ってくれる権利とか、子供の入学式とか、それか結婚式とか、監督、撮影、編集、企画、脚本、全て本郷監督プロデュースのホームビデオとか流石にやりすぎかな?』 やりすぎです天鳥社長! 今をときめくヘブンズソードの本郷監督がホームビデオ!? もう実質ヘブンズソードと言っても過言ではないのでは!? 『いいね。面白そう! 私でよかったらやってみるよ!』 嘘でしょ……。 えっ? そのホームビデオ、映画並みの予算動いてます? あくあ様達は、本郷監督、ノブさん、とあちゃんの3人にお礼を言ってその場を後にする。 『みんなありがとう! おかげでだいぶというか相当な数の出品物が集まりました。感謝します!』 『いやいや、森川アナ。まだここに2人残ってますよ』 『あっ……』 最後に残った2人、あくあ様と天鳥社長、ラスボスと隠しボスが手を繋いでやってきました。 やめて! もうみんなのお財布の中身は空よ!! これ以上、何があるっていうんですか!? 『私からはそうね。ベリルの社員、それも好きな部署になれる権利とかどうかしら? って考えてたんだけど、どうせならこういうのとかどうかしら?』 天鳥社長は悪そうな笑みを浮かべる。 『ベリルの一日社長代行権!!』 はあ!? やっぱり頭のおかしい軍団のボスだけあって、一番頭がおかしかった。 もうリアル乙女ゲームじゃないですか!! あくあ様もそれ、いいですね! じゃないですよ!! 『阿古っち……あんただけはまともだと思ってたのに』 『私も天鳥社長だけはまともでいてほしかったです』 『あ、あれ? ゆかり? 森川さん? なんで2人ともそんな遠い目をしているんですか?』 しゅんとした天鳥社長は、ライブのチケットとか、社内見学とか、みんながライブで実際に使ったものとかを提供してくれました。感覚が麻痺しているのか、そこら辺がもう普通のものとして認識されてしまいます。人間、慣れって怖いですね。 『それじゃあ最後に俺ですね!』 『なんであんたはそんなにワクワクしてるのよ』 『あーなんかすごく嫌な予感がする』 私達の本当の戦いはここからだ!! オークション参加者達があくあ様の発言に備えて歴戦の戦士達のようなオーラを醸し出す。 『とりあえずいくつか思いついたんだけど……白銀あくあがあなたのお弁当作ります権、白銀あくあがあなたのお店を手伝います権、白銀あくあがあなたのために歌います権、白銀あくあがスポーツの助っ人に来てくれる権、白銀あくあが何かに絵を描いてくれる権とか、どれがいいかな?』 ふぁーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー! 何人か事切れるようにその場にバタンバタンと倒れた。 『あとさ。落札者を限定したオークションとかもいいと思うんだよね。学生限定で、あなたの学校のお昼の校内放送に出演する権とか、学園祭の屋台を手伝う権とか、運動会に助っ人に行く権とか、そういうのもあっていいんじゃないかな?』 天鳥社長がもう好きにしてって顔をしてるけど、あなたも大概でしたからね? ここからはずっとあくあ様のターンでした。 最後には出演者4人全員が混乱して、あくあ様とラップ越しのキスとか、あくあ様の唇をかたどったグミとか、あくあ様の入ったお風呂の残り湯とかとんでもないことを言いだします。でも、それらの大惨事が予測される出品物は、途中で現れた桐花マネージャーがなんとか阻止してくれました。 4人はちゃんと桐花マネに怒られた後、その騒ぎを聞きつけてやってきた同じビルに居た藤蘭子会長や森長のメリーさん、メアリー様にもオークションに出品するものを提供してもらう。 『みんな、ありがとねー!!』 森川さんはあくあ様達と別れると、カメラに向かってニコッと笑う。 『というわけで、みなさんの協力もあってたくさんの出品物が集まりました。それじゃあ、最後にもう1人、私の知り合いからオークションに商品を提供してもらって終わりにしましょうか』 他に誰がいるというのでしょう? 森川さんがマンションの部屋を尋ねると、そこにはカノンがいました。 あー、なるほどね。 『というわけでなんかください』 『あー、うん。ならなんでも好きなの持っていっていいよ。あ、あくあのものはダメだよ』 『なるほど……じゃあ、このカノンの勝負下着で……ぐへへ』 『ちょっと!!』 カノンは顔を赤くして森川アナをポカポカと叩く。 「1億!!」 マスク・ド・アイドルさんは静かにしてください。 そんなのが出品されても買うのは貴方しかいませんから。 『じゃあ、この水着でいいよ』 『あーうん、それなら別にいいけど』 ん? マスク・ド・アイドルが席を立ち上がると、ゆっくりと森川さんに近づく。 「ど、どうしました? やっぱり、不味かったですか……?」 「言い値で買おう」 「えっ?」 あくあ様はポケットから銀行通帳を取り出すと、それを森川さんに手渡す。 嘘……でしょ……? 「あー、もう、これはマスク・ド・アイドルさんのものでいいですから、席に戻ってください」 「ありがとうございます。ありがとうございます!」 あくあ様、良かったね。みんながほっこりした顔になる。 『他にはなんかない? カノンのおっぱいおでんとか』 『おっぱいおでんって何よ!!』 『おっぱいの型をとって作ったこんにゃくのおでんとか』 『しないわよ。ばか!』 マスク・ド・アイドルさんは立ち上がらないでくださいと注意されていた。 最終的にはカノンと女子会をする権利に落ち着き、そこで映像が終わります。 「さぁ、それではオークションに提供された出品の一覧を見ていきましょう!!」 画面いっぱいに提供された商品の一覧が表示される。 とんでもない量が集まりました。 どうやら今からその中でも特に盛り上がるであろう商品を生放送でオークションにかけるそうです。 残りの出品物に関しては、ネットオークションにかけられ番組に参加してない人も購入できると説明されていました。また、一部の商品に関しては落札額が決められており、応募した人の中から抽選とか応募理由によって出品者が落札者を選択するそうです。 「それでは今から森川楓のパワープライスをスタートします!!」 森川さんのコールに会場は大きく盛り上がりました。 ************************************************ オークションの出品落札に関しては掲示板回でやろうかなと思ったけど……どうだろう? このままナタリアさん視点で実際の会場でやった方がいい? そのあとに掲示板回で他の落札についての回でもいいです。 なんかごめんね。一部の人は深夜のツイートで知ってるだろうけど、今日の更新はこれが限界でした。 今日はゆっくり寝て明日ゆっくりと感想を返せたらなと思います。 番外編を挿絵付きで公開しています。 https://novel18.syosetu.com/n5397ih/ 新しいアンケート置いときます。 https://customform.jp/form/input/153873 作者のtwitterアカウントです。更新が遅れた時はこちらで連絡します。 https://mobile.twitter.com/yuuritohoney https://mobile.twitter.com/yuuritosub 上が本垢、下がサブ垢です。 あくあとコラボして欲しいキャラや、ノクターン回についてのアンケートやってます。 よろしければどうぞ。 https://customform.jp/form/input/140130 wikiです。有志の皆様、ありがとうございます。 https://wikiwiki.jp/yuuritohoney/ クリスマス用の短編、ムーンライトでとあ注意。 https://novel18.syosetu.com/n5480hz/ ナタリア・ローゼンエスタ、国家予算。 「会場限定オークション、その第一弾はこれだあ!!」 バックのモニターに最初のオークションが表示される。 白龍アイコ様/ベリルエンターテイメント様ご提供。 のうりんにモブで出演する権利。作者本人と直接会う事ができる方限定。 最初からヤバめのやつがきました。 大丈夫でしょうか。最初から暴動が起きたりとかしないよね? 何かあった時のために会場には警察や総理のSPに加えて自衛隊の人まで立っています。 「えー、会場限定オークションは、事前に説明があった通りルールとして1人につき1つの落札とさせてもらいます」 私が聖あくあ教の信徒としてオークションに参加した理由はこれです。 危険な商品が多数出品された場合、1人だけではその全てを落札する事ができません。 ちなみにマスク・ド・アイドルさんに限っては例外です。もう自由にやってください。私達は無邪気に楽しむ貴方様の姿を間近で見られる。たったそれだけの事で喜びを見出せるのですから!! 「それでは10万円からスタートしたいと思います!!」 「10万!」 「20万!」 「30万!」 「100万!」 あっという間に100万の大台にスキップしました。 今回のオークションはあくあ様に関係する事ではないので聖あくあ教が介入する案件ではありません。 というわけで、ここは大人しく静観します。 「1000万!」 「1200万!」 「1500万!」 シスター・ランラン!? それに、シスター・メリーも!? って、十二司教の図書館までもが参戦してきます。 え? 待って? これ、あくあ様関係ないですよね? 携帯を確認すると、3人は私費で参加するから聖あくあ教が介入しなければいけない案件は任せましたと連絡が入る。嘘でしょ……。 ここから3人の独壇場かと思われましたが、それすらも蹂躙してくる人がいました。 「1億!!」 あっ、さっきすごい殺気出してた人だ。 うーーーん、なんかどこかで見た事あるような気がするんだけど、私の気のせいかな? お姫様みたいな服装に仮面がよく似合ってます。誰か知らないけど、スターズに住んでる本物の貴族のような気品が漂ってました。 「1億5000万!」 「2億!」 5000万刻みになった段階で会場がもう好きにやってくれという空気感になる。 森川さんに至ってはホゲった顔で固まってました。あなたが止めなきゃこのオークションは止まりませんよー。 「3億5千!」 「4億!」 「5億!!」 強い……。これは殺気の人が落札かな? しかし、それすらも黙らせるような一声が出てきました。 「10億!!」 おおー! 一気に倍ですか。きましたね。 十二司教の図書館が有無をも言わせず、まだ出せますよとアピールした。 殺気の人もまだ出せそうだったけど、相手の様子を見てここで引く素振りを見せる。 オークションは終わりましたがコールがないので、スタッフTシャツを着た人がホゲフリーズした森川さんの体を揺さぶった。 「森川さん! 森川さん!!」 「あっ!! 失礼しました! コホン! それでは記念すべき最初のオークション! 白龍アイコ様ご提供、のうりん出演権は10億円でパワープライス!!」 スタッフに声をかけられて我に返った森川さんがオークションの終了を宣言します。 それに合わせて会場から大きなは拍手と歓声が沸き起こった。 競っていたシスター・ランランやシスター・メリー、殺気の人も暖かな拍手を送っています。 いいですね。お互いにリスペクトし合う空気感にほっこりした気持ちになる。もちろん取引された金額は決してほっこりとできる金額ではありませんが、そこは一旦見なかった事にします。 「おめでとうございます。えーと……」 「マスク・ド・クイーンです」 あっ、ネームタグついてるんだ。なるほどね。 殺気の人をチラリと見ると、乙女の嗜みと書いてました。 乙女の嗜み!? って、カノンじゃん!! 何やってんのこんなところで!? あくあ様にバレたらどうするのよ!! って、待って、そういえばさっきの声……。あれ? マスク・ド・クイーンってもしかして……。私はそこで深く考える事をやめた。それ以上は詮索するなと自分の脳が警告文を出してくる。 「なるほど、マスク・ド・クイーンさんですね。おめでとうございます!! 今のお気持ちはどうですか?」 「嬉しいです! 冥土の土産にいいものを買わせていただきました」 メ……マスク・ド・クイーンは嬉しそうにスキップで一足先にオークション会場から退出しました。 ワタシハナニモシラナイ。ワタシハナニモシリマセン。 どうやら落札者はすぐに正式に振込と契約の手続きが行われるようです。 まさか最初から1人脱落するとは思いませんでしたが、こちらにはまだシスター・ランランやシスター・メリーがいます。まだ大丈夫と自分に何度も言い聞かせる。 「それでは次のオークションに移りたいと思います!!」 再び森川さんのバックにあるモニターにオークションの内容が表示される。 天鳥阿古様/ベリルエンターテイメント様ご提供。 1日ベリルの社長になれる権利。当日は天鳥社長か桐花マネージャーがつきっきりでサポートします。 2個目もヤバイの来たー。これは確実に聖あくあ教が確保しないとまずい案件でしょう。 私は他のシスター達の様子を伺いつつも、オークションの行方を観察する。 場合によっては私も手を挙げて介入しなければいけません。 「これもスタートは10万からです。どうぞ!」 「100万!」 「1000万!」 桁の飛び方がおかしいんだなあ!! 金銭感覚が狂いそうになります。 「10億」 は!? 誰!? 1000万から10億という気の狂った金額の飛び方に、周囲も唖然とする。 声の主に視線を向けると、アラビア半島連邦の人が着ているような服装をしたオリエンタルな美人さんっぽい女性でした。 その人のネームタグを見ると石油女王と書いてありましたが、本当に石油を持ってるとかは流石にないですよね……? 私達が唖然とする中、ただ1人オークションを終わらせまいと声を上げる主がいました。 「100億!」 シスター・ランラン!? いえ、でもこれは助かりました。ここでシスター・ランランが声を上げなければオークションは終了してしまっていたでしょう。 「1000億」 嘘でしょ……。石油女王がすかさず金額を跳ね上げる。 「1兆」 えええええええええええええ! 会場がどよめきで揺れました。 シスター・ランランの本気を見た石油女王は、ヒラヒラしていた扇子を閉じて敬意を込めるように軽く会釈をする。その優雅な仕草と、正々堂々とした姿に会場から拍手が送られます。 「ホ、ホゲ〜」 「森川さん森川さん……おい、ホゲ川しっかりしろ!!」 ん? あのアシスタントのスタッフさんどこかで見た事があるような……あっ! 思い出しました。小ネタ王の時に出ていた一般参加者で、合同音楽会の時でご一緒したメアリーの雪白えみりさんです!! 「はっ!? あ、あまりの金額に一瞬だけ気が遠く……って、落札者は?」 「落札者はあそこの人で、落札金額は1兆」 「1兆!?」 遅れて驚く森川アナを見て至る所からクスクスと笑い声が聞こえる。 このゆるーい感じというか、気が抜けるところが森川アナのいいところなんでしょうね。 「天鳥阿古様ご提供! ベリルエンターテイメント1日社長代行権!! 1兆円でパワープライス!!」 会場から落札者のシスター・ランランに大きな拍手が送られる。 「落札者のマスク・ド・寄婦人さん。今の率直なお気持ちをお聞かせください」 「ふふふ。人間、墓場までお金は持って行けませんもの。良いお金の使い方ができてよかったですわ。このお金で1人でも多くの方が救われる事を祈っております」 「それだけのお金を稼いでこられたという事は、ものすごく大変だったと思うんですよね。たくさん努力して多くの苦労を経験した事だと思われます。ベリルの1日社長権、是非とも楽しんでください!」 「ありがとうございます」 森川アナはわざとらしく周囲をキョロキョロと確認するそぶりを見せると、こっそりとマスク・ド・寄婦人さんに話しかける。 「ところで……差し支えなければですけど、ベリルの社長になって何をするのかお聞かせいただいてもよろしいでしょうか?」 「そうね……。ベリルの子達にたくさんのご飯を食べさせたいわ。みんなをお腹いっぱいにしてあげたいの」 「あらー、良いですね! マスク・ド・寄婦人さん。それでは準備が整いましたので、奥の部屋にどうぞ。落札ありがとうございました!!」 「こちらこそ。またご飯食べにいきましょうね楓ちゃん」 「ホゲ?」 「ふふふ。私、あなたのそういう純粋なところも好きよ。じゃあね」 シスター・ランランと森川アナはお知り合いなのでしょうか? でも肝心の森川さんが気が付いてないんですよね。それもまた彼女の魅力なのでしょうか。 「えー、それではここで、同時に開催されているネットオークションの様子を見てみましょうか」 後ろのモニターにネットオークションの1つが表示されます。 猫山とあ様/ベリルエンターテイメント様ご提供。 猫山とあコーディネートのデート服を白銀あくあと3人で購入しに行く権利。つまり壁になれる権。 ネットオークションに並んでいるものも相変わらず頭がぶっ飛んでます。 トアクア患者とアクトア患者が阿鼻叫喚で入札合戦になっているのが想像できました。 「こちらのオークション。実は先ほど終了しました」 森川さんの言葉に会場がどよめく。 ネットオークションにはこの会場にいる人達も参加できますが、この会場にいる末期患者の人達は落札できたのでしょうか? 「えーっと、落札者はなんと男性の方です!」 え? 男性? ちょっと待って、男性がとあちゃんにデート服選んでもらうの? 「どうやら、落札者のマスク・ド・ニャンコさんと通話ができるようです! マスク・ド・ニャンコさーん! ニャンコさんいますかー?」 「うむ!」 おー! 本当に男性の方だ……。 「落札おめでとうございまーす!」 「感無量である!」 「ところで、デート服のコーディネートとありますが……えっと、これはニャンコさんのデート服をコーディネートするというので良いのですか?」 「ふむ。それなのだがな……もし、よかったらだが、私の妻や娘達にプレゼントを贈ろうと思ってな。その服をとあ様に選んでいただきたいのだ!!」 おー!! 奥さんや娘に服をプレゼントだなんて、なんて素敵な男性なのでしょう!! こんな男性もいるんですね。いや、もしかしたら彼もベリルのみんなのおかげで変わろうとしているのかもしれません。それを思うと涙が出そうになります。 「それはとても素敵な事だと思います! 奥さんや娘さんも喜ぶと思いますよ!!」 「そうだろうか。ふむ、それならば良いのだがな」 きっと喜びますよと会場にいた誰しもがそう思いました。パパからのプレゼント、夫からのプレゼントに喜ばない妻や娘はいないのですから。 「ところで、付属のデート権の方はどうしますか?」 「それなのだが……よければ、妻とのデートのために! そう、妻とのデートのためにだな!! とあ様とあくあ氏のお手本のようなデートを間近で見学させてもらいたいのだ!!」 わー! なんて素敵なんでしょう。この方、とっても紳士です。ニャンコさん、いえ、ニャンコ紳士さんと呼ばせてください! アクトア患者とか、トアクア患者とかヤバい人達が落札しなくて本当に良かったなと思いました。 「ありがとうございました。どうか楽しんできてください!」 「うむ! とあ様ばんざーい!!」 会場から暖かな拍手が送られます。良かった良かった。 「どうやらこちらのオークションも終了した模様です。どうぞ!!」 後ろのモニターにオークションのデータが表示されます。 白銀あくあ様/ベリルエンターテイメント様ご提供。 白銀あくあが絵を描いてくれる権利。 会場が大きくざわめきます。 おそらくあくあ様が出品されたもので唯一と言っていい、いらないもの。いえ、オークション全体を見ても、小雛ゆかりさんとの食事権とデッドヒートを繰り広げそうなほど需要がないのではないでしょうか。 さっきチラッと見ましたが、小雛ゆかりさんの食事権、誰も入札してませんでした。 「ちょっと! なんで私のに誰も入札してないのよ!」 「小熊先輩、生放送中ですよ。静かにして」 小ひ……かわいい熊のルームウェアと仮面をつけた人をマスク・ド・アイドルさんが抑える。 なんか最近、ああいう立ち回りでもぱっと見いちゃついて見えるし良いなあと思う事があります。 「えー、なんとこちらの商品、落札された勇気のある方がいます!!」 「嘘でしょ! そんなゴミが落札されて私との食事が入札なしってどういう事よ!」 「ちょ、ゴミはないでしょゴミは!!」 小熊先輩はステージに降りると森川アナに詰め寄った。それを必死にマスク・ド・アイドルさんが抑えようとする。 あれ? 白銀あくあの部屋の放送開始時間ですか? 会場にいる皆さんもこれにはニッコリです。 「えー、落札者はなんとこの会場にいます! 羊仮面さん、どうぞ!!」 なんと落札したのはシスター・メリーでした。 勇気のある落札に会場から大きな拍手が起こります。 だってあくあ様の絵だなんて悪い夢に出そうだもの。 「羊仮面さんおめでとうございます」 シスター・メリーは森川さんの言葉に頷く。 「なるほど、感無量ということですね。わかりますわかります」 なるほど、森川アナくらいになると相手が喋ってなくても意思疎通ができるんですね。 シスター・メリーが森川さんの言葉に首を左右に振っていたように見えたのは、私の気のせいでしたか。 「それでは皆さん勇者に大きな拍手をどうぞ。あ、そのまま奥の部屋にお願いします」 「ぷぷっ、勇者だってさ」 「いやいや、入札されてない人よりマシですからね!?」 シスター・メリーは私の方を一瞥すると、親指を突き立てた。 ええ、わかりますとも。この世界にあくあ様の絵は早すぎます。 あくあ様の絵を見る事で気が狂う人が出ないためにも、聖あくあ教でちゃんと回収しなければいけません。 仕事をやり遂げた戦士の後ろ姿に多くの拍手が送られました。 「さぁ、会場もだいぶあったまってきたので、再び会場限定オークションに戻りましょうか」 小熊先輩がマスク・ド・アイドルさんに引きずられて席に戻っていく。 「それではこちらが3つ目の会場限定オークションになります。どうぞ!!」 後ろのモニターにオークションの内容が表示されます。 モジャP様/ベリルエンターテイメント様ご提供 白銀あくあがアイドルデビューのきっかけになった実使用マイク。白銀あくあ、モジャP、天鳥阿古3名のサイン入り。なお本物であることを証明する鑑定書には、3名以外にも立会人として森川楓、小雛ゆかり両名のサインも記載されています。 教団として確保しなければいけないものが出てきました。 これだけは聖遺物として絶対に落札しなければいけません。 「それでは10万からスタートしたいと思います」 「10万!」 「100万!」 「500万!」 「1000万!!」 すぐに価格が上昇していきます。 私も手をあげなきゃと思った瞬間、誰かの声が私の思考を遮った。 「10億」 石油女王……また、貴女ですか。 会場が一気に静かになります。 「1兆」 静粛すらも切り裂くような一声。 会場の空気が震えるほど観客席から悲鳴に近い歓声が沸き起こりました。 私は聞き覚えのある声の主の方へと視線を向ける。 聖あくあ教、十二司教が1人、ワーカー・ホリック。 そんな大金を涼しげな雰囲気でポンと出せるなんて、やはり聖あくあ教十二司教のトップ。ただものではありません。 なぜか彼女を見ていると、うちの生徒会で庶務から副会長になった千聖クレアの事を思い出します。 ふふっ、彼女はまだ副会長の仕事に慣れてなくて、あたふたしてたりするのですが、そこがまた可愛いんですよね。 それと比べてワーカー・ホリックさんは雰囲気からして違う。お前、舐めた真似してると始末するぞって雰囲気が出てて、私達のような一般教徒はおしっこをちびらないように我慢するので精一杯です。 それこそ聖女エミリーも、いいか、ワーカー・ホリックにだけは逆らうなと言ってました。 森川さんの近くにいるスタッフTシャツを着たアシスタントの雪白えみりさんなんか、もう身の危険を感じているのか両手を合わせて拝んでいます。 その願いが通じたのか、石油女王は再び扇子をパタンと閉じた。この人、ちゃんと空気読めるー。素敵ー。私も心の中で拍手を送ります。 「えーと……どうやら他にいないようですので、モジャP様ご提供の白銀あくあがデビューのきっかけとなったマイク、1兆円でパワープライス!!」 落札者のワーカー・ホリックが商品の置いてあるステージへと降りていく。 「おめでとうございます!! えーと、ワーカー・ホリックさん?」 ワーカー・ホリックさんは近くに居たアシスタントの雪白えみりさんを手招きする。 なんかゴマを擦りながらやってくるところが、すごく下っ端ぽく見えるのは私だけかな? もしかして雪白えみりさんって、一般教徒の方なのかもしれないと思いました。それならお友達になれるでしょうか? もし、教団本部でお見かけする事があったら話してみようと思います。 「あー……えっと、ありがとうございます。だそうです」 「あれれ? もしかして恥ずかしがり屋さんなのかな?」 再び、ワーカー・ホリックさんは雪白えみりさんに向かってボソボソと喋りかける。 「すみません。喉が枯れてしまっているとのことです」 「あー、大丈夫ですよ。こちらこそすみません。ご協力ありがとうございます。それじゃあ最後に、今のお気持ちをお聞かせください」 「えーっと、大事にします。いずれ皆さんにも見れるような形にしますので、それまでの間、しばらくお待ちください。素敵なオークションをありがとうございました。って言ってます!!」 これには大きな拍手と感謝の歓声が起こりました。落札しそびれた石油女王さんも、その姿勢に敬意を示し感謝のお辞儀をしていました。 ただ独占するだけではない。それが聖あくあ教のいいところでもあります。 聖女エミリーの発案で、白銀あくあ珍宝館を作る計画が進行していると言っていたので、きっとそこに並ぶのでしょう。 「おっと、ちょっとお待ちくださいね」 森川アナが裏へと行こうとするワーカー・ホリックの動きを制止する。 どうしたのでしょうか? あっ……ステージの上に降りてきたマスク・ド・アイドル、いえ、仮面を外したあくあ様がカートの上に乗っていたマイクを手に取る。 「ありがとう。貴女のような人に落札してもらえて良かったです」 わー、なんという素敵なシーンなのでしょう! あくあ様がワーカー・ホリックへとマイクを手渡す。その姿を私は記憶に刻みつけた。 「あ、あざっすって言ってます」 ワーカーホリックが雪白えみりさんをポカポカする。多分、そんな砕けた言い方なんてしてないけど、突然の事に雪白えみりさんも気が動転したんでしょうね。 「こちらこそ。それでは改めて落札おめでとうございます!!」 会場が大きな拍手と歓声に包まれました。 ワーカー・ホリックはマイクの入ったケースを両手でしっかりと持つと、全体に向かって一礼してからステージの裏へと向かいます。 はぁ……ワーカー・ホリックが居てくれて助かりました。 シスター・メリーにも託されたのに、何もできなかった自分に無力感を感じます。 「それでは、次が4つ目のオークションになります!!」 モニターに新たなオークションが表示される。 松葉杖部長様/旭日テレビ様ご提供。 ヘブンズソードの最終話に出演する権利。演技に不安にある方も事前にスタッフが演技指導します。 そうですか。ここでこれがくるのですね。 4つ目でコレが来るというのが、このオークションがいかに異常なのかを物語っています。 よくよく考えたら、これだけの商品をたった一回で集め切ってしまう森川アナの人脈って相当やばいのでは? まあ、森川アナを襲撃しようなんて考える人はこの国にはいないから大丈夫でしょうけどね。 それこそ森川アナなら、弾丸ですら素手で掴みそうです。そしてそれを聞いた国民も、へー、そーなんだーと鼻くそをおほじりになりながらホゲーっとした顔をして納得するでしょう。 「とりあえずルールなんでね。これも10万からスタートしますか。すぐに超えそうですけど……」 会場から笑い声が聞こえる。 「それでは4つ目のオークションを開始します!!」 「10万!」 「1000万」 「1億!」 1億までのスピードがもう剣崎なんだよね。 最初の10万の人がじゅうのう辺りのところでもう1億って言ってるんだもん。早すぎでしょ……。 「10億!」 「20億!!」 もはや誰も止められません。 でも、私だって負けてられない。 私は思い切って手をあげた。 「100億!!」 流石にこの金額で落札はできないでしょう。 でも来たるオークションに向けて、ここで気合を入れるためにも私は手を挙げました。 「100億出ました!! 他には居ませんか!?」 あ、あれ? 石油女王さん? これには手をあげないんですか? カノンも手を挙げてないし、あ、あ、あ、あれれ? 「それではヘブンズソードの最終話に出演できる権利! 100億でパワープライス!!」 あ、あれー? 本当はこの後に出品される予定のあくあ様が歌ってくれる権利を確保する予定だったのに、どうしてこうなりました? 「おめでとうございます! えーと……マスク・ド・シスターさん?」 「あ、ありがとうございます」 「今の率直なご感想をお聞かせください!」 「えっと戸惑ってます。すごく……」 「うんうん、そうでしょう、そうでしょう!」 え? これ、本当に私が落札しちゃったって事? ど、どうしよう? 一応自費で払えない事はないけど……あ、あれー? 次のオークションに向けて景気付けで入札したつもりが、そのまま落札してしまうなんて予想外です。 「はい、そういう訳で、改めておめでとうございます!! それでは、奥の部屋にどうぞ!」 私は案内された奥の部屋で頭を抱える。 どうしてこうなりました!? いや、今はそれよりも次のオークションです!! あれだけは聖あくあ教が確保しないといけないのに! 「それでは最後のオークションの前に、ここでサプライズオークションを開催します!!」 サプライズオークション!? 森川アナの発言に全員がどよめいた。 「それではサプライズオークションの内容は、こちらになります!!」 後ろのモニターにオークションの内容が表示された瞬間、全員が声にならない悲鳴を叫んだ。 はなあた製作委員会様ご提供。 あなたがヒロインになって、夕迅様/白銀あくあとのシーンを再現できる権利。撮影した映像は編集して後日お渡しします。 うわあああああああああああああああ! 私は思わず近くにあった壁を殴りそうになりました。 ドンっ! 隣の部屋から聞こえてきた壁ドンに体がビクッとなる。 えっと、この隣って確か、ワーカー・ホリックですよね? ひ、ひえぇぇぇ、こ、こわひ……。 やばいやばいやばい。これ、落札する人によってはまずいのではと思いました。 「それでは10万からスタートで……」 「1兆、足りなければ10兆、100兆までなら出せます」 100兆って、それこの国の国家予算ンンンンンン! そんな馬鹿げた金額、誰が出すのかと思っていましたが、居ました。そう、1人だけ居たのです。それも私の親戚に……。 「えーと、うん、周りの観客席もドン引きだし、もうそれでいいよ……。はなあたのヒロインになれる権利、1兆円で落札です。乙……マスク・ド・プリンセスさんでしたー。はい、ありがとうございます。奥の部屋へとどうぞー!」 「えっ、あ、ちょ、ちょっと……」 「はい、次の人の邪魔になるんで急いでくださーーーい」 「ちょ、えみ……んぐっ」 有無をも言わさずカノンの背中を雪白えみりさんがグイグイと押して行く。 あー、うん、もうさっさと引っ込めていいですよ。 それと森川アナ、咄嗟の判断で乙女の嗜みからマスク・ド・プリンセスさんに名前を変えた判断は素晴らしいです。 やっぱりこの人はちゃんとすれば仕事ができる人なんですよね。 それと比べてカノンは、貴女が乙女の嗜みだってあくあ様にバレたらどうするんですか! 少しは考えなさい!! 「はい、それでは、最後の会場オークションを始めたいと思います。最後のオークションはこれだあ!!」 モニターの画面に最後のオークションが表示される。 白銀あくあ様/ベリルエンターテイメント様ご提供。 あなたのためだけに白銀あくあが生で歌ってくれる権利。 生で歌ってくれるという事はあくあ様と1対1になる危険性があります。 変な人が落札しなければいいのですが……。 「というわけで最後も10万からスタートでお願いします!」 「10万!」 「100万!」 「1000万!」 「1億!」 順調に金額がステップアップしていきます。 「100億」 石油女王がここでも桁違いの数字を出してきます。 もはやこの人を止められる人はこの会場に残っていないでしょう。 誰しもがそう思っていました。 「1000億」 和服を着た仮面の少女が手を挙げる。 誰でしょう? ここにきて初めての参戦者です。 「1兆」 石油女王がついに本気を出してきました。 「10兆」 は!? しかしそれすらも和服を着た仮面の少女が軽く上回る。 少女からは、私はこれ以上でも戦えるわよという余裕が見えます。 石油女王もまだ出せそうでしたが、勝負を避けたのか扇子を閉じ両手を上げて降参しました。 「はい。それでは最後のオークション、白銀あくあが生歌を歌ってくる権利は10兆円でパワープライス!!」 最後のオークションに相応しい金額でした。 って、ここまでのオークションの合計13兆110億円……あ、あれ? 10億円でのうりんの出演権を確保した図書館って実はすごかったのでは? というか、私のオークションもいい具合に谷間だったのか100億が安く感じます。 それくらい残りの4つが馬鹿げた金額でした。 「はぁ、疲れた……」 部屋で正式に取引成立した私は、奥の通路を通って裏口へと向かいます。 すると目の前に見知った人が立っていました。 「あ。さっきの」 「あくあ様!?」 油断していたらあくあ様に遭遇しました。 「ヘブンズソードの出演権を落札した人だよね。落札おめでとうございます。それとチャリティーに参加してくれてありがとう」 あ、あ、あ、どうしよう。王子様風衣装のでせいでカッコ良すぎて至近距離から直視できません。 あまりの美しさとキラキラに目が潰れてしまうかと思いました。 「共演する日を楽しみにしてます。現場で困ったら俺でもいいし、みんな優しいから声かけてね」 「ふぁ、ふぁい……」 私はあくあ様と握手する。あわあわあわ、手汗が、私の汚い汗があくあ様の御手に!! すみません。今すぐこの腕ごとちぎりますううううう! 目をぐるぐるさせて混乱する私を見たあくあ様は、そっと私を抱き寄せる。 「大丈夫? 少しふらついてるけど、もしかして疲れちゃったのかな?」 「あ、は、はははははい」 「そっか。帰りタクシーだよね?」 私は何度もコクコクと頷く。 「じゃあ、俺が連れて行ってあげる」 へ? 次の瞬間、私の体がふわりと浮く。 こ、これは伝説の俵……じゃなくて、お姫様抱っこ!? 夢のような時間でした。 「気をつけて帰ってね」 「は、はい……あ、ありがとうございました」 あくあ様とお別れした後も私はずっと窓の外を見つめていました。 まさかこんなサプライズが最後に待っているだなんて……。 その日の夜は悶々としてて、熱くって、私はふしだらとわかっていながらも自らの身体を慰める行為に耽ってしまいました。 ごめんなさい。あくあ様。 ************************************************ すみません。結局3回になりましたね。 次は掲示板で実況と他のオークションがどうなったかをやります。 アンケに答えてくれた方、ありがとうございます。 番外編を挿絵付きで公開しています。 https://novel18.syosetu.com/n5397ih/ 新しいアンケート置いときます。 https://customform.jp/form/input/153873 作者のtwitterアカウントです。更新が遅れた時はこちらで連絡します。 https://mobile.twitter.com/yuuritohoney https://mobile.twitter.com/yuuritosub 上が本垢、下がサブ垢です。 あくあとコラボして欲しいキャラや、ノクターン回についてのアンケートやってます。 よろしければどうぞ。 https://customform.jp/form/input/140130 wikiです。有志の皆様、ありがとうございます。 https://wikiwiki.jp/yuuritohoney/ クリスマス用の短編、ムーンライトでとあ注意。 https://novel18.syosetu.com/n5480hz/ 掲示板、白銀あくあのパワープライス!! 【またなんかやってる】森川楓のパワープライス!【森川の人脈】 4 ななし あくあ様やBERYLの商品が出るってマジ!? 7 ななし >>4 マジ。CMやHPでも告知してる確定。 10 ななし こんな平日にやる番組じゃない気がする。 12 ななし >>10 うちの会社、16時に退勤していいことになった。 理由は社長がオークションに参加したいから。 15 ななし >>12 学生だけど、今日は部活も補習もなしです。 みんな帰っていいって言われました。 18 ななし どうせ嗜みとか金持ちがオークション蹂躙して終わりだよ。 20 ななし >>18 価格が固定されてる一般人向け抽選オークションもあるらしいぞ! 22 ななし >>20 えっ? それなら頑張る!! 25 ななし 流石に検証班組は掲示板にいなさそうだな。 27 ななし >>25 チンスキと姐さんは仕事だからわかる。 嗜みは参加するだろうからわかる。 捗るは!? 常に金のないあいつはチャリティーしてもらう側だろ!! 29 ななし >>27 笑ったw 30 ななし >>27 草www 32 ななし >>27 捗るなら募金箱持って会場の近くに立ってそう。 35 ななし >>32 ワンチャンあるw 36 ななし >>32 草wwwww 39 ななし おっ、番組始まったぞ!! 41 ななし 今日の森川ちゃんとしてそう! 43 ななし >>41 最初だけだって。 45 ななし >>41 どうせすぐホゲるかパワーでなんか破壊するよ。 オークションの商品を破壊しないか震えて見てる。 47 ななし >>45 あるあるある。 49 ななし 黒蝶揚羽って結局どうなったんだろうな。 議員も華族も辞めて一派も解散して資産も放出して、その後の消息が不明なんだっけ? 52 ななし >>49 あくあ様が愛人として囲ってる説が一番好き。 54 ななし >>52 普通ならないけど、おっぱいでかいから普通にあるのが困る。 57 ななし >>54 黒蝶さんはSDGsにも取り組んでたし、あくあ様にSDGsされたんだね。 SDGs=SUGOKU DEKAI GYUUTITI shiborimasu(suitaiでも可) なお元ネタのソースは捗る。 59 ななし >>57 やっぱりこれがすぐに出る捗るって天才だわ。 61 ななし >>57 つまりあくあ様が揚羽さんの乳搾り体験をしてるわけですね。わかります。 63 ななし 森川の出品イラネ。 64 ななし ゴミイラネ。 66 ななし どーせ、壊したドアノブだろw 68 ななし おー。 70 ななし スターズの伝統衣装なら価値あるんじゃね? 72 ななし 部族の衣装なら歴史的価値があるかも。 75 ななし お前の使用済みかよ! 76 ななし 森川の使用済、こーれ、マイナス査定です。 78 ななし そんなもん売るな馬鹿w 80 ななし 100万wwwww 82 ななし この衣装に100万出したバカがいるぞwww って思ったら、私の好きな人でした……。 84 ななし あー様、ゴミに100万も出してて草w 85 ななし あくあ君、もっといいもの買おうよ……。 87 ななし お前らわかってないな。 こんなの誰も買わないってわかってるだろ? これがあくあ様の優しさだよ。 え? 本気で欲しかったとか流石にないよね? 90 ななし マスク・ド・アイドル、ホワイトシルバーさんwwwww 92 ななし 隠れてないんだなあ!! 94 ななし あー様、バレてないと思ってそう。 97 ななし >>94 それがあくあ様のレート帯。 99 ななし >>94 そういうところがどうしようもなく可愛いんだよね。 だからママやお姉ちゃんが勝手に増殖していっちゃうんだよ。 100 ななし >>94 うちの妹、中学生と小学生だけど、いつもママ視点であくたんの事見てる。 え、私? 私は社会人だけど、あくあ様の妹になってらぴすちゃんみたいに甘やかされたいです!! 103 ななし 森川さあ! 105 ななし こいつ、今、普通に白銀あくあって言ったぞw 107 ななし いつもの森川で笑ったw 108 ななし お前やっぱり国営放送のアナウンサーじゃなくてお笑い芸人だろw 110 ななし 森川の司会は普通に面白そう。 113 ななし お前、最初からこういうのでいいんだよ。 なんだよ部族衣装ってw 115 ななし おー、これは結構競ってるな。 117 ななし たっかw 119 ななし みんな森川の事を舐めてるけど、今の森川なら番組の司会、最低1000万からだと思うぞ。 うちの局なんか1500万でオファー出してたけど、森川の仕事のタスクが増えるとパニくったり寝坊したりする危険性があるからって断られたらしい。断る理由も森川らしくて、オファー出したプロデューサーが草って言っていたw 122 ななし >>119 森川らしいオチで本当に草w 124 ななし プレジデントwwwww 125 ななし おいwww 127 ななし お前はプレジデントじゃなくてプライムミニスターだろ!! 129 ななし プライムミニスターと書こうとして、プの所で押し留まってバレるかもしれない、バレたら怒られると思ってプレジデントにした可能性。あると思います。でも国民にはバレバレなんだよね。 総理は悪い事したりコソコソすると、すぐに挙動不審になるからわかる。この人って隠し事下手だよな。 132 ななし >>129 これ。 133 ななし >>129 同じこと思ったw 135 ななし >>129 これでもうちの羽生総理は外交に強くて、海外の報道じゃ腹を見せないにらみの羽生とか、いつのまにか交渉が日本に有利な条件で締結されてるマジックの羽生とか呼ばれてるんだぞ!! 新年会で見せない腹で腹踊りしてた写真が流出したばっかりだから、全く説得力ないけど……。 138 ななし >>135 草って言いたかったけど、私たちの総理なんだよね。 140 ななし >>135 掲示板民のレート帯考えたら、この国の総理はこうじゃなきゃな! 142 ななし >>135 森川といい総理といい普通にやってたら有能そうなのに、なんでこういうおふざけ要素があるかな……。 145 ななし >>142 最強で最高のアイドル白銀あくあ様がおっぱい大好きなのと同じ。 148 ななし >>145 こーれ、納得です。 149 ななし >>145 全国民が納得した。 150 ななし >>145 おっぱい大好きなあー様だから私達だってもっと好きになっちゃうんだよね。 152 ななし あ、映像きた! 154 ななし お前ら、ここからが本番だぞ!! 157 ななし 松葉杖部長キター! 158 ななし 私達の部長キター!! 159 ななし 部長ーーーーー! 161 ななし 部長また松葉杖使ってて草w なんでまた怪我してるんだよwww もう若くないんだから気をつけて!! 163 ななし 部長もっと自分の体を大切にしてwwwww 166 ななし 出社する会社間違ってますwww 168 ななし 確かに放送局が違うね。 171 ななし は!? 172 ななし えっ!? 175 ななし ヘブンズソードの最終話にエキストラ出演!? 177 ななし なんかとんでもないのきたwwwww 179 ななし 初っ端から頭のおかしな出品提供きたw 181 ななし 松葉杖部長それはまずい。 確実に死人が出る。 183 ななし チジョーになってベロベロ舐め回していいって事ですか!? 185 ななし やったー!! 188 ななし 本郷監督あざます!! 190 ななし 松葉杖部長、本郷監督、ありがとうございます。ありがとうございます!! 192 ななし みんなおちんこついて!! 194 ななし >>192 お前がおちんこつけ!! 196 ななし やべぇな。最初からぶっ飛ばしてきてるぞ。 199 ななし 最初の森川の部族衣装、あれは一体なんだったんだろう。 トップバッター、絶対に他にもいいのあったろw 201 ななし アヤナちゃんキター! 203 ななし アヤナちゃんいいぞ!! 207 ななし アヤナちゃんの私服ほしーな。 209 ななし eau de Cologneのアイドルグッズ出るなら本気出す!! 212 ななし ゆうおにの莉奈グッズとか出るなら欲しいな。 215 ななし 水着ってあの、赤いやつかな? 217 ななし 赤いやつの水着なら欲しい。 219 ななし ちょw 221 ななし マスク・ド・アイドルさん!? 223 ななし 1000万!? 224 ななし 1000万はおかしいって!! 226 ななし え? あくあ様がアヤナちゃんの水着買って、何に使うの……? 228 ななし オークションを盛り上げようとしてるのかな? 230 ななし あくあ君にはびっくりしたけど、eau de Cologneになれる権利は欲しい。 232 ななし お前らさっきからあくたんの名前出してるけど違うだろ! マスク・ド・アイドルさんだ!! 234 ななし プレミアムライブチケットは欲しいなー。 eau de Cologneのメンバーになれるのは、アヤナちゃんの隣に立つ自信がないからいい。 多分、生であったら可愛くてテンパっちゃいそう。 236 ななし キター! 238 ななし 野良の小雛ゆかりキター! 240 ななし 小雛ゆかりさん、ほんまどこにでもおるんやな……。 243 ななし >>240 逃げるな。 244 ななし >>240 乙女ゲーから逃げるな。 247 ななし 野生の森川楓と野良の小雛ゆかりが遭遇するの胸熱すぎるwww 249 ななし 暇w 250 ななし 暇そうに見えるよなー。 252 ななし 会場にいるwwwww 253 ななし 会場にいるの草w 255 ななし オークション会場ひえひえやんw 257 ななし いや、ゆかりご飯Tシャツはいらないです。 259 ななし あくあ様のプレゼントだったとしてもそのクソダサTシャツはいらない。 261 ななし ちなみにこのTシャツ実は色褪せてるんだよね。 同じ紫でもこんな白っぽいのじゃなくてもうちょっと濃い色だった。 売れ残ってたんだろうなあ。 263 ななし 小雛ゆかりの指導とか怖過ぎでしょw ためになるんだろうけど。 265 ななし 小雛ゆかり「出口はあっちよ」 多分、指導の一言目がこれ。 267 ななし >>265 こっわw 269 ななし >>265 相手が学生だったら秒で泣くぞw 271 ななし 小雛ゆかりとお昼ご飯食べる権利wwwww 273 ななし え? 公園でお昼食べるの? シュールじゃない? 275 ななし インコ買え。ネタになるぞ。 276 ななし 役者としてはすごいと思うけど、小雛ゆかりと食事なんて100円貰ってもいらない。 278 ななし 総理www 279 ななし チラチラ総理w 280 ななし 総理、挙動不審すぎるだろw 282 ななし 小雛ゆかりマジかよw 284 ななし SPが居ても秘書官が居ても気にしない女、それが小雛ゆかりです。 まぁ、森川でも声かけてた気はするけどね。うちの総理、話しかけやすいんだよ。 286 ななし ちょうど総理が藤の番組に生出演した時に撮ってたのか。 ってことは12月か。来年こういう事やりますって言ってた時だな。 288 ななし 国民のためになんか出しなさいよwww 交渉がエグいw 290 ななし 小雛ゆかりさんダメだよw それ言ったら断れないでしょwww 293 ななし やり方が完全に山賊なんだなあ。 295 ななし >>293 山賊www強盗じゃなくて山賊wwwww 297 ななし 森川がちゃんと仕事している……だと……? 299 ななし >>297 草w 301 ななし 国会議事堂ならまだいいか。 首相官邸なら不味かった。また土下座しないといけなかったと思う。 304 ななし 総理とご飯食べるのはいいと思う。学生さんとかに買ってほしい。 305 ななし 総理との食事はいいんじゃない? 羽生さん、毎週生放送で国民に対して今何やってるかとか、これから何やろうとしているのかとかは話してくれるけど、がっつり食事ならもっと遠い未来のことも話してくれそう。 お前らバカにしてるけど、羽生さんこれでもメアリーなんだからな!! 308 ななし >>305 現役生徒とOGに聞いたメアリー最強の四天王を置いておきますね。 森川アナ 特待生。寝坊で赤点取りそうになったが、10分で半分以上解いて全問正解で免れる化け物。 カノン様 メアリーに居た時は中学1年の時からずっと首席。全教科満点しか取らない人力チーター。 羽生総理 中学の時に勉強についていけなくて留年しかけたけど、最後で首席取って卒業した努力家。 えみり様 幼稚園からのエリートメアリー。いつもテストを10分以内に終わらせて帰るけど常に上位5人に居る。 ちなみにメアリー唯一の汚点は、あの捗るが特待生であるところ。 なお、在校生やOGや教師からは、鉛筆転がしで入学と進学をしている疑惑がかかってる模様。 310 ななし >>308 捗るwwwww 312 ななし 総理の代わりに土下座はいらないわ。 313 ななし 総理、それはいらんw 315 ななし 上司の人、総理に土下座されたらビビりそうw 317 ななし 助っ人!? 319 ななし 助っ人きたー! 321 ななし 助っ人だって!? 一体どこのあくあ様なんだ。 322 ななし マスク・ド・アイドルさんくるー!? 324 ななし なんか本当に来たwww 326 ななし 小雛先輩と違って暇じゃないw さり気なく煽ってるよね。 328 ななし 嫁にチヤホヤ! 329 ななし 私達もあー様をチヤホヤしたいです。 331 ななし たし……カノン様良かったな。 ちゃんと愛されてるじゃん。 333 ななし あくたん、カノン様の事好き過ぎやろw 335 ななし 小雛ゆかりの部屋のメンバー来たー! 337 ななし あー、これが小雛ゆかりの部屋ですか。 339 ななし 森川楓のパワープライスを見てたらいつの間にか小雛ゆかりの部屋が始まった件について。 341 ななし 悲報、小雛ゆかり、あくあ君に山賊行為をさせる。 343 ななし あくたんに声かけられたら、みんなお財布出すよ。 345 ななし なんかちょうだい可愛過ぎかよ! 347 ななし 加藤イリアwww 349 ななし 加藤イリアじゃなくてもこうなるよ。 私も持ってるもの全部差し出すわ。 352 ななし また森川がちゃんと仕事してるぞ! 354 ななし 森川、お前いいのか? また森川楓の部屋の二の舞になりつつあるぞw 356 ななし フェアリスになれる権利ええやん。 358 ななし eau de Cologneというか、月街アヤナにすぐ対抗してくるところがいかにも加藤イリアって感じがするw 360 ななし 加藤イリアもなんだかんだでアヤナちゃんの事が好きすぎるんだよな。 ちなみに月街アヤナファンクラブの名誉会員がこちらになります。 ・来島ふらん/eau de Cologne ただのファンだったのにアヤナちゃんが好きすぎてeau de Cologneに入った強者。 SNSの投稿の99%がアヤナちゃん。残り1%が業務連絡と案件。アヤナちゃんに喧嘩を売った同業者の名前を全部ノートに記載している。理由は番組で共演した時にコテンパンにくってやり返すため。 1点ものを除き全グッズを所持している事でも有名。めでたく名誉会員として月街アヤナ親衛隊に認定される。 ・加藤イリア/フェアリス アヤナちゃんがやっかまれてた時に、私とアヤナの一騎打ちにモブ如きが邪魔をするなと言って一蹴した。 なお、キュルンとした見た目はフェイクで、キックボクシングの全国学生大会で優勝してる。 見た目と言動を裏切るほどのかっこよさに名誉会員に認定された。なお、座右の銘は真っ直ぐ行って物理で殴る。 ・小雛ゆかり/越プロダクション 小雛ゆかりのyourtubeチャンネルで度々プライベートのアヤナちゃんが出る事から名誉会員に認定。 ちなみにeau de CologneのPVを完コピした動画は普通に可愛いので見るのに注意が必要。 アヤナちゃんと一緒にあくあ様の「しいたけ」を自宅パジャマで歌った動画は1億再生を突破した。 ・白銀あくあ/ベリルエンターテイメント あくあ様と居る時のアヤナちゃんが一番可愛いという理由でファンクラブから名誉総裁に任命された。 なお、配信の時に自室の壁にアヤナちゃんのポスターが飾られているのが確認されている。 たまに乙女咲の学生服を着た貴重なアヤナちゃんの写真がSNSに流出するのでチェックが必要。 365 ななし >>360 笑ったw 367 ななし >>360 あれ? あくあ様すら虜にするとか、実はアヤナちゃんこそが真に最強の完全無欠のアイドルなのでは? 368 ななし >>367 加藤イリアは超絶あざといけど、こういうところ本当にすこw ちなみに森川の座右の銘も真っ直ぐ行って物理で殴るだぞ。 芸能界って物騒だわ。 370 ななし 小早川さんがお姫様抱っこしてくれる権www どうしてそうなったw 372 ななし あくあ君ちょっと抱っこして欲しそうなの草w 374 ななし そして玖珂レイラにも抱っこしてもらう権www あくあ君、何かに目覚めてない? 大丈夫? 376 ななし 小早川さんも玖珂さんも身長高いしかっこいいからなー。 女の子からかなり需要あると思う。 378 ななし 2人のバイクの後ろに乗せてもらう権もいい! 380 ななし 悲報、睦夜星珠、小雛ゆかりに気がつかないw 382 ななし 睦夜星珠「あらあら小雛ゆかりさん居たの? 小さくて見えなかったわ〜」 このベテラン、クソ煽りよるw 384 ななし このやりとりを毎回やってるところ見ると、実は仲良いだろw 386 ななし 奏さーーん! 388 ななし いちかちゃんキター! 390 ななし いちかちゃんヘブンズソードグッズでも陰陽師グッズでもどっちでもいいぞ! 392 ななし 奏さんが料理してくれる権いいじゃん! いつもお弁当美味しそうだもんね。 394 ななし 交渉してるマスク・ド・アクアさんが一番欲しそうにしてる件についてw 395 ななし あくあ君さあ、言ったら普通に作ってくれるってw 397 ななし おー、すごいな。 綾藤さんとかもいるし、淡島さんもとかもいる。 399 ななし 小雛ゆかり山賊団大活躍!! 401 ななし >>399 山賊団いうなw 403 ななし 石蕗さんキター! 404 ななし 石蕗さーん! 407 ななし 石蕗さん月9グッズかー。いいな! 409 ななし 流石に石蕗さんが何かしてくれる権利とか私物の出品はないか……。 412 ななし >>409 そりゃそうでしょ。マスクドなんとかさんがバグってるだけで、これでも十分すごいことだと思う。 413 ななし >>409 昔と比べたら本当にすごい事、全然いいよ。 416 ななし 美洲様来たー!! 418 ななし お母さんキター! 420 ななし お母さん息子さん出品して!! 422 ななし >>420 お前天才かよw 423 ななし >>420 ナチュラルに人身売買で草w こーれ、完全にライン超えてます。 425 ななし やっぱり掲示板民は狂ってる。 427 ななし 親子出演!? 428 ななし 親子出演キター!! 430 ななし ちょw 432 ななし フライング入札してる人おるやんw 435 ななし 親子で何やるんだろう。トークショーとか? それかやっぱりドラマとかかな? 438 ななし >>435 個人的に親子で何かやるのが見たい。一緒に料理とか。 よし、森川がやってる毎日ご飯乗っ取ろう!! 440 ななし >>438 森川、いつも誰かに番組乗っ取られてて草w 番組乗っ取り芸とかできるのはあいつだけwww 442 ななし 台本セット欲しいな。ていうか普通にめちゃくちゃ値段つきそう。 444 ななし 海外からの購入禁止だっけ? 美洲様の台本とかステイツの人はすごく欲しいんじゃないかな。 446 ななし 天鳥社長きたー! 447 ななし 来たか! 449 ななし ここからが本番だ!! 450 ななし ベリルキター!! 452 ななし 3人でよからぬ事してるのバレてて草w 453 ななし 天鳥社長! この3人、さっきからずっと関所作って山賊してました!! 456 ななし >>453 待って! 山賊あくたんが関所で、お前本当に何も持ってないんだろうな? ちょっと服を全部脱がせて確かめさせてもらおうか、ぐへへって言ってる姿を想像したら子宮がキュンときた。 458 ななし >>456 それ捗るだろw 460 ななし 小雛ゆかり何食わぬ顔で先頭歩いてて草w 462 ななし 唯一ベリルじゃない人が先陣きってるの草w 464 ななし こいつ、どれだけ入り浸ってるんだ。普通に羨ましいわ。 466 ななし ベリルの警備員何やってんの! 不審者入ってるよ!! 468 ななし >>466 小雛ゆかり不審者草w 470 ななし ベリルが越プロ買収www 471 ななし ほんとこいつって自由だよなw 473 ななし ライン超えてるとかそういう問題じゃないんだよな。 発言が全部アウトすぎる。 475 ななし 犬wwwww 477 ななし 小犬先輩キター! 479 ななし >>477 小犬は可愛すぎるからだめ。 481 ななし これもうあくあ君といちゃついてるでしょ。 483 ななし やっぱり、イチャイチャしてるようにしか見えない。 485 ななし 何にも言ってませんw 487 ななし あくあ様を疲れさせる女、小雛ゆかりw 489 ななし あくあ君wwwww 491 ななし おっす、慎太郎、なんかくれはダメでしょwww 493 ななし そりゃ黛君もそういう顔するってぇ! 495 ななし 黛君って苦労してそう。 497 ななし 森川いいぞ。 499 ななし 森川が説明キャラになってるのウケるw 501 ななし はあ!? 503 ななし きたああああああああああああああ! 505 ななし 私のお財布を全開放する日が来ましたか! 507 ななし 全マユシン君ファンが歓喜した! 509 ななし 流石あー様。常人じゃ考えつかない事を思いつく。 511 ななし 実質デートじゃん。 実質デートじゃん! 実質デートじゃん!! 513 ななし いきなりぶっ込んできたな。 515 ななし あくたんは油断した時にとんでもない事を言い出すからな。 518 ななし ちょっと会社に退職金を前借りできないか聞いてくる! 520 ななし 家売るか! 521 ななし 家売ろうと思って夜に開いてる不動産屋に電話かけたら回線パンクしてたwwwww 523 ななし お前ら落ち着けw 526 ななし ニュース速報キタ! 528 ななし みなさんの生活を壊さない範囲でオークションを楽しんでください。 落札者の生活を壊さないためにも、取引前にちゃんと金銭を支払っても大丈夫かの調査が入ります。 生活に必要な分の不動産や車を売却して資産を作っていた場合はお取引できない可能性があります。 だってよ。お前ら早まるなよ!! 530 ななし 政府の対応が早すぎる。これは事前に知ってたなw 532 ななし 流石ベリル。初っ端から飛ばしてくる。 534 ななし 黛君の防寒グッズだって!? 535 ななし シン様の汗染み防寒グッズ香り付きですって!? 538 ななし >>535 おいやめろ。 539 ななし >>535 急に性を感じさせてくるな! 540 ななし >>535 それなら読んでた本も手垢がついてるかもしれんぞ。はぁはぁ……。 542 ななし 急にチジョーがワラワラしてて草w 544 ななし 一抹の不安、わかります。 545 ななし 黛君wwwww 547 ななし この顔ですよw 549 ななし なんか持ってきたw 551 ななし 目覚まし時計? 553 ななし 目覚まし時計なんて何に使うの? 555 ななし 新商品開発部!? 556 ななし ベリルの新商品開発部見てみたいわ。 多分1日遊べるぞ。 558 ななし ふむふむ。 560 ななし は!? 561 ななし はあ!? 562 ななし WTF!? 563 ななし やっぱりあくあ様はネジ飛んでるわw 565 ななし ありがとうございます。ありがとうございます!! 567 ななし うわああああああ、これほしいいいいいいいいい! 569 ななし あくあ様の声まで一緒に入ってるだって!? 571 ななし ちょっと!? 573 ななし しかもサイン入りだって!? 575 ななし おいおいプリクラまで貼り出したぞ! 578 ななし そのプリクラは出品しないんですか!? 580 ななし ふぁー! 582 ななし あくあ様、そこに貼っちゃまずいでしょw 583 ななし おいこら森川! お前今ビリッとしそうになっただろ!! 585 ななし プリクラのシールを貼るだけなのに、森川とあくたん戦力外になってて草w。 587 ななし これは戦争が起きるぞw 589 ななし 白龍先生キター! 590 ななし 私達の先生キター!! 592 ななし なんかちょうだいwww 594 ななし 先生わかる。私もこういうの弱いもん。 596 ななし あああああああ、無邪気に甘えてくれるあくあ君ありがとうございますありがとうございます!! 598 ななし 財布出してんのくさw 600 ななし わかるわ。あくあ君の顔を見ただけでお財布が出そうになる。 602 ななし 下っ端が板についてきてる森川www 605 ななし サイン入りの小説全集ええやん!! 607 ななし これも欲しい! 欲しいものが多すぎる!! 609 ななし はあ!? 610 ななし のうりんの出演権!? 612 ななし 小雛ゆかりがとんでも無い事を言い出したぞ! 613 ななし 天鳥社長と声被ったわw 615 ななし うちのお母さん急に立ち上がってびっくりしたw 617 ななし いいの!? 618 ななし いいんですか!? 620 ななし ついに私のお財布が本気を出す時がきましたか!! 622 ななし バリバリバリー! 624 ななし >>622 おいやめろ! 625 ななし >>622 無茶するな!! 627 ななし 中学生の時から使ってるマジックテープのお財布だけど、私、億持ってるよ? なので私も今から本気でバリバリバリーします!! 629 ななし >>627 これは普通にすごい。 630 ななし >>627 頼むぞ! あと捗るの財布もマジックテープだぞ!! 632 ななし >>630 時代はマジックテープだよ。あくたんと黛君も天我先輩もマジックテープのお財布だし。 634 ななし >>632 そういうとこ!! 636 ななし >>632 可愛いが過ぎんか? 638 ななし お姉さんが反応するシリーズ。 ・使ってるお財布がマジックテープ。 ・美味しそうにコロッケをパクパク食べる。 ・短パンが似合う。 あくたんは全部満たしてるんだよね。 640 ななし のうりん出演権、絶対にないだろうけどあくあ君が買ってくれないかなー。 642 ななし >>640 やめろ作品が乗っ取られる!! 643 ななし >>640 森川「また、ですか? 師弟揃って乗っ取るのが好きなんですね」 645 ななし >>640 しれっと主人公交代してそう。 646 ななし >>640 そんなことになったら主人公の女の子が次の巻からお腹大きくして出てきそう。 648 ななし >>646 流石あくあ様だぜ! 現実の嫁だけじゃなくて、小説のキャラまで孕ませてくる!! 650 ななし のうりんが乗っ取られようとしてて草wwwww 652 ななし あー。 653 ななし カノンとか、あー。 655 ななし 私、出したマジックテープの財布をそっと片付ける。 656 ななし カノンっていう超本気の金持ちクソヲタがいるの忘れてた。 658 ななし モジャPキター! 660 ななし あくあ君ってモジャPにも結構甘えるよね。 ここ2人はなんか見てるとパパと息子って感じがして好き。 663 ななし >>660 最高かよ。 665 ななし >>660 モジャさん前髪と髭のせいでアレだけど、スッキリしたら多分普通にイケメンやぞ。 だから普通にある。 667 ななし マイク? みんなが使ってるものならすごい価値がつきそう。 670 ななし は? 672 ななし What the FXXK!? 674 ななし え? 675 ななし ここにきてとんでもないものきたw 677 ななし オークションってレベルじゃねぇぞ!! 678 ななし 普通に国宝出品されてて吹いたw 680 ななし その3人のサインはエモい! 681 ななし あくあ君、天鳥社長、モジャPのサイン入りマイク。 おまけに本物を証明する鑑定書には小雛ゆかりと森川を含めた5人のサイン。 これはとんでもないぞw 683 ななし 嗜みがんばれ。 685 ななし 海外からのオークション参加が禁止でよかった。 これは国外に流出したらまずいやつ。 687 ななし 天我パイセンキター!! 690 ななし 天我先輩チョロw 692 ななし >>632 先輩の財布、マジでマジックテープじゃんw 694 ななし もはや主役であるはずの森川が説明係になってるw これは小雛ゆかりのパワープライスか。 696 ななし ギターキター!! 697 ななし ギター欲しい、ギター欲しい、ギター欲しい! 699 ななし しかもライブに使ってたやつじゃん!! 701 ななし ギタリスト限定なのはよかった。 メンテや保管は重要だから知ってる人の方がいいな。 703 ななし 天我先輩とツーリングゥ!? 704 ななし 天我先輩とセッションンンンン!? 706 ななし あー、欲しいものが多すぎる。 708 ななし 天我先輩の目覚ましも!? 710 ななし あくあ君「ねーねー、早く起きて!」 天我先輩「はーやーく! もー」 あく天「「早くしないと遅刻するぞ」」 712 ななし ふぁー! この2人、ノリノリである!! 713 ななし 甘えたあくあ君はともかく、甘え天我ボイスは貴重だぞ!! おまけに最後は2人とも王子様風ボイスになるの反則すぎる!! 715 ななし やばい出品が多すぎるw 717 ななし とあちゃんクルー!? 719 ななし とあちゃんの目覚ましに全裸待機。 720 ななし 森川、説明が早いw 723 ななし ノブさん!? 725 ななし ノブさん地味にやばいもの出品したなw 727 ななし みんなと一緒に記念撮影とか緊張しすぎて無理無理無理! 729 ななし これ、自分の顔面レベルで躊躇する人でそう。 731 ななし もう私、見学だけでいいです。 BERYLの4人に囲まれたら呼吸も忘れそう。 733 ななし お前ら一生に一回しかない機会なのに撮影見学だけでいいとかいうなよ! こんな機会、2度とないからな!! 735 ななし 秘蔵オフショットやばw 737 ななし はわわわわわ! 739 ななし とあちゃんの汗染みモコモコパーカー香り付きだって!? 741 ななし >>739 お前、さっきの黛君の時も同じこと言ってただろ!! 743 ななし ダメだって、こんなの匂い嗅いだ時点でお股擦って捗りそう。 745 ななし 性的な商品じゃないんですかこれ!? 747 ななし はー、とあくあ感謝 748 ななし あくとあ供給入りまーす! 750 ななし 女の子!? 752 ななし 森川が女の子wwwww 753 ななし 小雛ゆかり、女性の枠から戦力外を受けるwwwww 755 ななし 何も思いつかないのかよw 757 ななし デート服をコーディネート!? 758 ななし 私、森川さんはやる人だって思ってました!! 759 ななし 私は森川アナの事信じてたよ。 760 ななし やっぱり森川さんって仕事できるよね! 763 ななし >>758-760 ゲンキンが過ぎるwwwww 764 ななし >>758-760 手のひらクルってて草www 766 ななし 小雛ゆかりお前さあ。 768 ななし はぁ……。(クソデカため息) 769 ななし KY先輩は空気読んでどうぞ。 771 ななし あくあ君!? 773 ななし 小雛ゆかりの提案がミラクルな方向に転がって草www 775 ななし 私、小雛ゆかりさんはやる人だって思ってました!! 776 ななし 私は小雛先輩の事信じてたよ。 777 ななし やっぱり小雛さんって仕事できるよね! 780 ななし >>775-777 さっきと全く一緒の文言で草www 782 ななし >>775-777 掲示板民って純粋だよなw 784 ななし ちょっと待って、これってとあちゃんとあくあ君のデートが見れるってこと? やばくない? 786 ななし 壁になれる権きたあああああああああ! 788 ななし ニュース速報!? 790 ななし 政府からのお知らせです。 現在アクトア、トアクアの生産が追いついていません。 お薬は1錠飲んでも100錠飲んでも効果は一緒です。 用法用量を守ってお飲みください。ご協力よろしくお願いします。 792 ななし 薬の生産追いついてなくて草w 実際、昨日もらいに行ったんだけど最初の10錠だけくれて、あとは郵送で送りますって言われたな。 795 ななし 本郷監督キタ!! 797 ななし ヘブンズソードまたくる? 800 ななし 天鳥社長!? 802 ななし 本郷監督撮影のホームビデオやばすぎw 804 ななし いやいや、それ本当にいいんですか!? 806 ななし ホームビデオってレベルじゃないってぇ!! 808 ななし ちょっと待って。 もうすごい数の商品が集まってるんだけど。 810 ななし 森川を司会にするからこうなる。 森川じゃなかったら、あくたんや小雛ゆかりもここまでやらないでしょ。 813 ななし まだこの2人が残ってたー! 815 ななし 嘘……だよな……? 817 ななし ラスボスと裏ボスが残ってたね。 818 ななし もうすでに恐怖に震えてる。 820 ななし ベリルの好きな部署!? 821 ななし じゃあ私、あくあ様のおトイレでお願いします。 822 ななし 自分、ゴミ回収いいですか!? 824 ななし 変態がすぐに沸いてて草w 826 ななし ベリルの1日社長代行きたあああああああああああああ! 828 ななし ベリルの1日社長代行!? 830 ななし え? 所属タレントに性的な指導とかしていいんですか? 832 ななし 今からお姉さんと性接待の練習しよっか? 834 ななし 社長自ら性接待とか性的なシーンの予行練習をするわけですね。わかります。 836 ななし ライン越えまくって奴らが多くて草w 838 ななし 周りの奴らの目wwwww 840 ななし 小雛ゆかりって実は結構常識人なんだよな。 常識は守らないけどw 843 ななし あくあ君くるぞ!! 845 ななし 覚悟完了。 847 ななし あくあ君のお弁当!? 848 ななし あー様のお弁当なんて食べたら妊娠するんじゃない? 850 ななし あくたんのザーメン弁当!? 852 ななし 店手伝ってくれるのいいじゃん!! 853 ななし お店手伝ってくれる権、トマリギが落札してくれないかな。 またバイトしてるあくあ君を見たい。 855 ななし 歌ってくれる権とか最高だろ。 857 ななし 生歌はもう実質ゴム無し種付けセックスでしょ。耳が孕ませられるわけなんだし。 860 ななし スポーツの助っ人いい!! 862 ななし 柔道部で寝技の助っ人とかって考えたけど、対戦相手になれねぇ!! 864 ななし 絵を描いてくれる権利だけはいらないw 866 ななし 一つだけいらないの混ざってて草w 868 ななし 会場倒れてる人いるじゃんw 870 ななし 会場もそりゃ人倒れるよw 872 ななし 会場の人達、頑張って! 873 ななし 学生限定オークションいいと思う! 875 ななし ちゃんと学生向け出してくれるの嬉しい! 877 ななし 学園祭にあくあ君がくるとか最高すぎる。 879 ななし あくあ様とラップ越しのキッスゥ!? 880 ななし 待って、それ妊娠する。 882 ななし あくあ様の唇グミ!? 884 ななし それはアウトだろ!! 886 ななし あくあ様の残り湯ごくごく。 888 ななし アウトな商品ばっかり思いついてて草w 890 ななし ダメだ、家族のみんなも顔がホゲりすぎててツッコミが追いつかないw 893 ななし やっぱり白銀あくあって本物なんだねって思った。 896 ななし 等身大あくあ様の型取り人形!? 899 ななし おいおいおい、シリコン製とかそんなえっ……な事にしか使わないぞ!! 901 ななし みなさん、これがベリルです。これが白銀あくあです。 903 ななし 姐さんキター! 905 ななし 姐さん助かる。 907 ななし やっぱり姐さんだけだわ。 頼りになる。 909 ななし 蘭子会長やメアリー様、森長のメリーさんもグッズ提供助かる。 911 ななし 流石にこれ以上はないでしょ。 913 ななし と思ったらなんかきた! 915 ななし 最後にカノン様きたー!! 917 ななし 最後の最後にまだポンが残ってたわ。 920 ななし カノン様の勝負下着!! 923 ななし マスク・ド・アクアさん静かにしてwww 925 ななし 誰が買うんだよって思ったけど、1人だけいたわw 927 ななし 水着なんていらねぇだろ! 930 ななし 言い値キター!! 932 ななし 嘘だろw白紙の小切手すらも超えて通帳出したぞw 934 ななし おっぱいおでんwww 936 ななし 絶妙に頭の悪そうなものを考えつくなw 938 ななし 女子会する権利ね。そういうのでいいんだよ!! 940 ななし カノン様との女子会は結構楽しそう。 しかもベリルカフェ!? へー、そんなのできるのか!! 942 ななし ようやくCMか。 943 ななし CM明けからオークション了解。 945 ななし ネットオークション大丈夫そうだな。 947 ななし これ、ネットオークションのサーバー、鯖ちゃんだろw 950 ななし ふー……CMなら一旦お風呂行ってこようかな。 952 ななし >>950 おい、やめろ。 953 ななし >>950 風呂ネキが風呂に行くと嫌な予感がする。 955 ななし >>950 こーれ、なんか起こります。 957 ななし >>950 早く戻ってこい!! 960 ななし ん? 961 ななし ん? 962 ななし ん? 964 ななし 司圭先生の新作!? 966 ななし 司圭先生のスペシャルドラマァ!? 968 ななし 藤で司先生!? ゆうおに新作か!? 970 ななし ゆうおにかと思ったけどなんか違うな。 972 ななし あくあ様キター! 973 ななし あくたんきたあああああああ! 975 ななし みんな早く便所から戻ってこい!! 977 ななし 例のメンバーが大集結!? 979 ななし 小雛ゆかりキター!! 981 ななし まさかの小雛ゆかり、あくあ様の再共演キター!! 983 ななし アヤナちゃんもきたあああああああああ!! 985 ななし は!? 司先生であの3人でまたなんかやるの!? って、本郷監督もキター!! 987 ななし 風呂ネキーーーーー! 早く戻ってこーーーーーーい!! 989 ななし TOKYO SWEEPER(仮) 脚本:司圭 監督:本郷弘子 出演:白銀あくあ、小雛ゆかり、月街アヤナ他 991 ななし 今度はあー様が主人公なのね。了解。 993 ななし え? まさかの小雛ゆかりさんがヒロイン? 995 ななし 小雛ゆかりヒロインまじかよw 997 ななし 小雛ゆかりがヒロインとか想像できないんだが!? 999 ななし またとんでもない事になりそうだな。 1000 ななし CMもスペシャルドラマも気になるけど……。 1000ならオークションが無事に終わりますように!! 1001 774◆Hi-P3erver 現在、ネットオークションのサーバーも同時に稼働しています。 コメントの連投はお控えください!! ************************************************ すみません。作者がドジ踏んで手を負傷したために一回で終わらなかったです。 結構詰めて書いたんだけどね……。申し訳ないです。 ちなみにWTFはwhat the fxxk、何だって!? っていう意味です。 前にオブラート目に使ったLet’s fxxking go boysの、さぁ行こうぜっていうのと一緒で一部の界隈で沢山使われてる言葉になります。 番外編を挿絵付きで公開しています。 https://novel18.syosetu.com/n5397ih/ 新しいアンケート置いときます。 https://customform.jp/form/input/153873 作者のtwitterアカウントです。更新が遅れた時はこちらで連絡します。 https://mobile.twitter.com/yuuritohoney https://mobile.twitter.com/yuuritosub 上が本垢、下がサブ垢です。 あくあとコラボして欲しいキャラや、ノクターン回についてのアンケートやってます。 よろしければどうぞ。 https://customform.jp/form/input/140130 wikiです。有志の皆様、ありがとうございます。 https://wikiwiki.jp/yuuritohoney/ クリスマス用の短編、ムーンライトでとあ注意。 https://novel18.syosetu.com/n5480hz/ 掲示板、オークションの結果。 【小雛ゆかり】白銀あくあのパワープライス!!【森川楓】 3 ななし >>1 タイトル草乙w 4 ななし >>1 まーた乗っ取られてる乙w 5 ななし >>1 ひどいタイトル乙w 7 ななし 通常ネットオークション出品一覧……一部の出品物には落札の上限金額が決められております。 白銀あくあ様/ベリルエンターテイメント様ご提供 ・白銀あくあが絵を描いてくれる権利。 ・はなあた、ゆうおに、ヘブンズソード、陰陽師、ライブ等の各種サイン入りグッズ。 黛慎太郎様/ベリルエンターテイメント様ご提供 ・メガネショップに行き、好きな眼鏡をかけさせて購入させる権利、つまりデート。支払いはベリル持ち。 ・白銀あくあと黛慎太郎、両名による目覚まし時計。 ・ヘブンズソードやライブ等の各種サイン入りグッズ。 猫山とあ様/ベリルエンターテイメント様ご提供 ・猫山とあコーディネートのデート服を白銀あくあと3人で購入しに行く権利。つまり壁になれる権。 ・サイン入りの私服実着用のモコモコパーカー。 ・白銀あくあと猫山とあ、両名による目覚まし時計。 ・ヘブンズソードやライブ等の各種サイン入りグッズ。 天我アキラ様/ベリルエンターテイメント様ご提供 ・白銀あくあと天我アキラ、両名による目覚まし時計。 ・ヘブンズソード、陰陽師、ライブ等の各種サイン入りグッズ。 白銀カノン様/ベリルエンターテイメント様ご提供 ・女子会できる権利。女子会の場所は、開店予定のベリルカフェ1号店になります。 白龍アイコ様/ベリルエンターテイメント様ご提供 ・のうりん全巻セット、直筆サイン入り。発売前の最新刊もセットになります。 ノブ様/ベリルエンターテイメント様ご提供 ・BERYLの撮影見学ツアー。BERYLと一緒に写真が撮れる特典付き。ノブさん撮影。 本郷弘子様/ベリルエンターテイメント様ご提供 ・本郷が監督、撮影、脚本、構成、演出、編集全てを担当してホームビデオを撮影する権利。 小雛ゆかり様/越プロダクション様ご提供 ・お昼を一緒に食べる権利。場所と日付は小雛ゆかりさん指定。 月街アヤナ様/eau de Cologne様ご提供 ・1日eau de Cologneのメンバーになれる権利。 ・全国ツアーライブのVIP席ペアチケット。 加藤イリア様/フェアリス様ご提供。 ・1日フェアリスのメンバーになれる権利。 ・全国ツアーライブのVIP席ペアチケット。 雪白美洲様/スターライツパートナー様ご提供。 ・今までに出演した映画やドラマの直筆サイン入り台本。 石蕗宏昌様ご提供 ・新月9と陰陽師の直筆サイン入りグッズ。 小早川優希様ご提供 ・お姫様だこちて権。 ・バイクの後ろに乗せてもらう権。 玖珂レイラ様ご提供。 ・お姫様だこちて権。 ・バイクの後ろに乗せてもらう権。 奏いちか様ご提供 ・お弁当を作ってくれる権。 藤テレビならびにゆうおに製作陣の皆様ご提供 ・小雛ゆかり、白銀あくあ、月街アヤナの直筆サインが入ったゆうおに台本。台本は予備のものになります。 ・販促用に実使用した三名の等身大ポップ。直筆のサインを入れてご提供します。 藤テレビ、ベリルエンターテイメント様ご提供 ・ベリルアンドベリルのスタジオ見学権。楽屋にもお邪魔できます。 テレビ日本様のご提供 ・森川楓の部屋のスタジオ見学権。楽屋にもお邪魔できます。 ・森川楓、白銀あくあ、小雛ゆかりのサイン入り森川楓の部屋の販促ポスター。 旭日テレビ様ならびにヘブンズソード製作陣の皆様ご提供 ・剣崎総司が第9話限定で実際に使用したSYUKUJYOのバイク。直筆サイン入り。 ・ハンバーガーショップで勤務した時の神代始の衣装。直筆サイン入り。 ・橘斬鬼が変身前にチジョーにフレームが壊されたメガネ。ジャンク品になります。レンズに直筆サイン入り。 ・実際に使用された加賀美隊員のブカブカヘルメット。直筆サイン入り。 ・1st ROUNDで実際に使用された夜影ミサ隊長が脱ぎ捨てたSYUKUJYOジャケット。直筆サイン入り。 ・作中で橘斬鬼と橘月子/トラ・ウマーが実際に使用したペアマグカップ。両名の直筆サイン入り。 ・神代始がお世話になっている喫茶店、南珈琲店で使用されているエプロン。3名の直筆サイン入り。 ・イベントで使用したロ・シュツ・マーのコート。直筆サイン入り。 ・本郷監督が実際に撮影で使用したパイプ椅子。監督並びに主要キャスト全員のサイン入り。希望者には監督が実際にその時身につけていたヘアゴム、スリッパ、ジャージの監督3点セットもおつけます。 8 ななし 限定ネットオークション……落札金額が決められています。数量限定、理由など落札に条件があります。 白銀あくあ様/ベリルエンターテイメント様ご提供 ・お弁当作ってくれる権利。落札価格は1000円。お弁当を作って欲しい理由を記載してください。 ・あなたのお店を手伝う権利。落札価格は時給1000円。2時間から3時間を予定。本人とご相談ください。手伝って欲しいお店の名前と場所、また手伝って欲しい理由を記載してください。 ・スポーツ助っ人権利。落札価格は10000円。助っ人して欲しい理由を記載してください。 ・学園祭や運動会などに参加してくれる権利。落札価格は1000円。抽選制。 天我アキラ様/ベリルエンターテイメント様ご提供 ・一緒にツーリングできる権利。バイク免許と実際にバイクを持っている方に限ります。 ・一緒にセッションできる権利。楽器の演奏、もしくは歌唱ができる人限定。 ・直筆サイン入りの実使用ギター。ギタリスト限定。 森川楓様/国営放送様、ベリルエンターテイメント様ご提供 ・森川楓が代わりに始末書を書いてくれる権利。やらかしの内容と理由によります。 白銀あくあ様、白銀カノン様/ベリルエンターテイメント様ご提供 ・結婚式にお祝いのメッセージビデオを送ってくれる権利。結婚する方限定。 ノブ様/ベリルエンターテイメント様ご提供 ・BERYLのオフショット写真。価格を誰でも購入できる1000円に指定させてもらいます。限定100枚で抽選、中身もランダムになります。いずれのショットにもBERYLの誰かが写っています。 小雛ゆかり様/越プロダクション様ご提供 ・演技指導してくれる権利。落札価格は1万円。劇団、養成所、学校の演劇部などに限定します。 月街アヤナ様/eau de Cologne様ご提供 ・ブラウス、スカート、上着、アクセサリーがセットになった私服セット。購入は中高生の女子に限定します。参考160cm44kg。落札価格は1万円。 雪白美洲様/スターライツパートナー様ご提供 ・白銀あくあ、雪白美洲の親子初共演権利。テレビ局や制作会社、広告代理店、イベント業者に限ります。 玖珂レイラ様/スターライツパートナー様ご提供 ・何らかの作品に友情出演してくれる権利。脚本と役柄を見て決めます。 睦夜星珠様ご提供 ・演技指導してくれる権利。落札価格は1万円。劇団、養成所、学校の演劇部などに限定します。 羽生総理ご提供 ・国会議事堂ツアー、限定10名。お昼は総理と一緒にカレー食べます。最低落札額1000円。 ・総理と一緒にディナーを食べる権利。限定10名、若者限定。最低落札額0円(総理が代わりにポケットマネーから100万寄付します)。 ・総理があなたの代わりに土下座してくれる権利。土下座してほしい内容と理由によります。 藤テレビならびにゆうおに製作陣の皆様ご提供 ・出演キャスト陣の休憩中オフショット写真。価格を誰でも購入できる1000円に指定させてもらいます。限定100枚で抽選、中身もランダムになります。いずれのショットにも小雛ゆかり、白銀あくあ、月街アヤナの誰かが写っています。 旭日テレビ様ならびにヘブンズソード製作陣の皆様ご提供 ・出演キャスト陣の休憩中オフショット写真。価格を誰でも購入できる1000円に指定させてもらいます。限定100枚で抽選、中身もランダムになります。いずれのショットにも剣崎総司、神代始、橘斬鬼、加賀美夏希の誰かが写っています。 10 ななし >>7-8 乙が過ぎる。 12 ななし >>7-8 NICE! 13 ななし >>7-8 まじでサンキュー! 15 ななし >>7-8 うわあああああああああ。 どれも欲しく困る。 18 ななし >>7 えっ、待って、剣崎が乗ったSYUKUJYOのバイク、ガチで欲しいんだけど!? 20 ななし >>18 これSYUKUJYOのバイクだから良かったけど、剣崎本人のだったらやばかったなw 22 ななし 森川の始末書代行だけはガチでいらんw 25 ななし >>22 草w 27 ななし 小雛ゆかりの食事権と森川の始末書代行はガチでいらないツートップだと思ってる。 総理の土下座はなんだかんだで上司がビビりそうで使える気がする。 29 ななし >>27 それを言うならあくあ君の絵を入れた3つがトップ3だろ。 31 ななし >>27 夜起きた時に、たまたまあー様の描いた絵を見たらうなされて眠れなさそう。 33 ななし あくあ様の絵よりあくあ様のちんちん拭いたティッシュの方が需要あるまである。 35 ななし >>33 それな! 36 ななし >>33 それ欲しくない人いる? 39 ななし そろそろCMあけか。 10分以上あったな。 41 ななし CM明けと同時にネットオークションも開始だからがんばるぞー!! 43 ななし 風呂から帰ってきたんだけど、スペシャルドラマの告知あったってマジ? 45 ななし >>43 マジ! あと、ネットオークションも始まるから急げ!! 47 ななし 黛君のグッズ、どれでもいいから落とせますように! 49 ななし >>47 TENGA! TENGA! TENGA! 52 ななし とあちゃんのもこパー欲しいいいいいいいいい! 54 ななし キター!! 55 ななし 始まったー!! 57 ななし 来い来い来い来い! 59 ななし 番組も始まった!! 61 ななし いきなりのうりんキター! 63 ななし やっぱりのうりんは会場限定の方だったかー!! 66 ななし こっちもキター! 68 ななし マユシン君のジャンク品メガネ、入札できたと思ったら一瞬で上書きされて行ったw でも入札できただけでも嬉しい! 70 ななし あっ、やべ。 天我先輩のギターに入札しようかとしたら、間違って隣の森川が始末書代行してくれるやつに入札しそうになったw セーフ!! 72 ななし のうりん、金額の上がり方やばw 75 ななし のうりん、そうなるわなって感じ。 77 ななし 白龍先生ののうりん全冊サイン入りも、もう100万きてる!! 79 ななし >>77 それ上限だった。 上限に達した時点での先着順か、上限入札した人の中から抽選かも分かれてるらしい。 会場オークションは多分ガチ金持ち専用だけど、ネットオークションワンチャンあるぞ!! 82 ななし やったー! たまたまクリックした時が上限でのうりん全巻ゲットしました!! 85 ななし >>82 うおおおおおおおおおお! 86 ななし >>82 掲示板民キター!! 88 ななし >>82 まじでおめでとう!! 90 白龍◆XQshotacon >>82 おめでとうございます。最新刊はみんなより先に読めるけど、ネタバレしないでくれると嬉しいな! ちなみにその後の巻は発売後に配送になるけど、のうりん完結まで私のサイン入りで送られてくる予定だから買わなくていいよ! だから住所変わる時は忘れずに連絡してね。 93 ななし >>90 先生いるやん!! 95 ななし >>90 ああああありがとうございます!! 98 ななし >>90 新刊を先に読めるのいいなー! 100 ななし >>90 最終巻まで直筆サイン入りで送られてくるのヤバない? しかも全巻、帯付き初版でしょ? え? 100万、むしろ安くない? 103 ななし >>100 確実にお買い得。 106 ななし >>100 そういう見極めも必要ってこと。 のうりん“全巻”セットで察した。 109 ななし おいちょっと待てや嗜みw 111 ななし あの声、嗜みだろ!! 113 ななし 嗜み発見って言おうと思ったら、さすがは掲示板民だぜ。みんな反応してやがるwww 115 ななし 嗜みなんてもう親の顔より見てるすらある。 118 ななし >>115 草w 121 ななし 嗜みガチモード!! 124 ななし 頑張れ嗜み!! 125 ななし まさかのWで掲示板民の落札くる!? 128 ななし 白龍先生のオークション、掲示板組で全確保展開は熱すぎだろ!! 130 ななし うわあああああああああああ! 133 ななし 会場組やばw 135 ななし 億いったぞw 137 白龍◆XQshotacon え? 待って、流石にそれは私が緊張する。 139 ななし >>137 ビビり散らかしてて草w 140 ななし >>137 先生が小心者で草w 143 ななし あー! 145 ななし 残念。 147 ななし 惜しかったな。 149 ななし 嗜みはよく頑張ったよ。感動した。 152 ななし 10億はしゃーない。 向こうも本気だった。 155 ななし こーれホゲ川ですw 157 ななし しっかりしろ森川!! お前が集めてきた商品なんだからきっちり最後まで責任をもって頼むぞ!! 159 ななし >>157 確かにw 160 ななし >>157 正論草w 163 ななし って、この人、メアリー様じゃんか!! 165 ななし メアリー様草w 167 ななし 嗜みとメアリー様で争ってたの草w 169 ななし >>167 血は争えないって事ですかね草w 172 ななし おいおいおいおいおい! 174 ななし 2つ目でいきなりきたぞ。ベリルの社長代行権……。 176 ななし 剣崎が1回だけ使ったSYUKUJYOのバイク1000万だったぞ。 上限入札先着10名の中から抽選らしい。外れた人が嘆いてた。 179 ななし >>176 くっそ、番組も集中したいのに、ネットオークション同時とかわちゃわちゃする。 181 ななし パニパニパニパニパニパニパニパニパニパニ。 183 ななし >>181 同じです。 185 ななし >>181 お前は私かw 188 ななし 番組みたい。でもネットオークションも参加したい。 別の時間すればいいのにとも思ったけど、自分もオークション参加してる気分になれるのはいいね。 190 ななし >>188 ネットオークション一斉ならまだしも多少時間差出品つけてくれてるの助かる。 それに応募で理由必須の奴は後からでもゆっくり応募できるしね。 193 ななし 1000億www 195 ななし 1000億は草w 197 ななし 石油女王ならある。 200 ななし 石油女王がガチなら400億ドルは資産があるはずだから余裕で出せるよ。 しかも公開されてない分を入れたらもっとだからな。 王侯貴族専用の世界中立銀行に入ってるタックスヘイブンの現金資産なんて調査しようがないし、実態はもっともっと持ってるとされてる。 202 ななし >>200 は? 今、確か1ドル100円だから4兆円!? 余裕じゃん……。 205 ななし って、1兆円キター! 207 ななし 1兆マジ!? 209 ななし あかん、次元が違い過ぎる。 211 ななし 嗜みと女子会できる権利、上限1万円だぞ! 急げ!! 213 ななし >>211 やっす!! 215 ななし >>211 いらん! って思ったけど、元王女様であくあ様の妻と話せて1万とか安すぎない? 216 ななし >>211 カノン様と女子会が1万は安いけど、嗜みと女子会が1万って聞くと高く感じるの私だけ? 218 ななし >>216 わかるw 219 ななし >>216 草w 221 ななし >>216 だって、ここにくればタダで話せるし。 224 ななし >>221 むしろ私達は掲示板で常に嗜みと女子会をやってると言っても過言ではない。 226 ななし あー、石油女王ちゃん諦めちゃったか。 でも敬意を表するところがいいね。 228 ななし 石油女王ちゃん、戦ってる相手が誰かわかって引いた感じかなー。 嗜みが譲ったのもそうだけど、相手の人を見て譲った気がする。 230 ななし >>228 嗜みは相手がおばあちゃんだからなー。 232 ななし >>230 ポンなみは自分のファイトしていた相手がメアリー様と気がついてない可能性。 234 ななし >>232 あるあるw 235 ななし >>232 いや、流石にないでしょw 238 ななし >>235 私達のポンなみさんを舐めるな!! あくあ様がいるのに乙女の嗜みとかいう名前で出るくらいだぞ!! 240 ななし やったー! カノン様との女子会ゲットした! クンカ・クンカー先輩みたいに美少女の空気いっぱいハスハスしてこよ。 243 ななし >>240 お巡りさんここです。 245 ななし >>243 女の子が女の子の匂い嗅ぐのは無罪でしょ。男の子の匂いを犯罪っぽく嗅いだらアウトだけど。 ていうかみんなお互いに汗臭い時に匂い嗅ぎあったりするじゃん。 248 ななし >>245 言っておくけどカノン様はそういう臭い匂いしないからな、めちゃくちゃいい匂いするぞ。 とてつもなく高貴でふんわりとした優しいお花の香りがする。 匂いを嗅ぎたくなる気持ちはわかるよ。私も偶然お会いした時は深呼吸した。 250 ななし >>248 ここにも変態がいて草w 253 ななし そういえばカノン様=嗜みがわかる前から、嗜みがいい匂いするって前から言われてたよな。 255 ななし >>253 そーれ、捗るです。 256 ななし >>253 捗るが中学生の嗜みがいい匂いでドキドキして寝れなかった。たくさんクンクンしたって話してた。 あの時に、こいつはちゃんと本物なんだなって認知した奴が多いと思う。 258 ななし >>256 終わってて草w 259 ななし >>256 捗るってその頃高校生だろw ちゃんと捗るも高校生の時から捗るだったんだな。 261 ななし 捗るのやばいところは嗜みがカノン様だってわかってるのに、匂い嗅いだり、おっぱい揉んだり、ケツ触ったり、あくあ様との初キスを泥棒するために間接チューしたりしてるとこだと思うわ。常人ならできねえよ!! 264 ななし >>261 こいつ頭のネジ飛びすぎだろw 266 ななし >>264 元々ネジなかった説もあるけど、どう? 268 ななし これ、藤蘭子会長じゃん。 270 ななし あー、藤の会長でよかった。 この人ならBERYLのみんなに変な事しないわ。 273 ななし ちょうどベリルで儲けてるし普通にいいと思う。 ちなみに藤グループは全社員はもちろんのこと、バイトの子達にも臨時のお年玉ボーナスでたぞ!! 275 ななし >>273 ぶっちゃけ臨時ボーナスよりも、一緒にくれたベリルアンドベリルのサイン入りカレンダーの方がクソほど嬉しかった。サインはもちろん直筆のコピーだけど、あの1泊2日旅行の写真とか最高でしょ。 277 ななし >>275 それ取引先だけど貰ったわ。誰が持って帰るかで揉めて、結局事務所に飾ってみんなで見る事になった。 280 ななし >>275>>277 なにそれ!? そんなのあるの!? 283 ななし >>280 実際にもらった姐さんがリークしてた。 1月 スタート地点の空港で4人が横並びになった写真。 2月 コンビニで買い食いしてるあくあさん。 3月 車を運転してる天我さん。 4月 たこ焼きを食べてるとあちゃん。 5月 テーマパークではしゃいでる黛さんとあくあさん。 6月 慰霊碑の前でお祈りしてる4人の写真。 7月 バーベキューで肉を焼くあくあさんと天我さん。 8月 メガネを選んでる時の黛さん。 9月 農業体験してる時のあくあさん。 10月 乳搾りしてる時のあくあさん。 11月 おうどんを食べてるとあちゃんとあくあさん。 12月 ゴール地点の空港でみんなが横並びになった写真。 285 ななし >>283 今、知った。 286 ななし >>283 最高かよ……。 289 ななし >>285-286 見たかったら藤百貨店に行けばいいぞ。 1月が終わったら2月になるからな。1月のうちに行くべき。 292 ななし おおおおおおお!! 293 ななし ネットオークションの情報くる!? 295 ななし 壁権キターーーーーーーーーーー! 297 ななし うおおおおおおおおおおおおおおおお! 299 ななし 誰だ? 誰になった!? 301 ななし アクトア患者の私、無理でした。 303 ななし これ、オークションによっては入札状況見れるのと見れないのがあるね。 壁権は誰が落札したかわかんないんだよな。 307 ななし は!? 308 ななし 男の人キタ!! 309 ななし マジ!? 311 ななし 個人的には男の人でよかった。 女性ならうらやましすぎて頓死してたかも。 313 ななし 妻や娘にプレゼント!? 315 ななし それ娘さん大喜びだわ!! 316 ななし 良い人が落札してよかった!! 318 ななし いやー、なんか邪な気持ちで入札してすみませんって感じですわ。 こういう純粋な人が落札すべきなんだよ。なんだよ、アクトアとかトアクアとか!! 320 ななし 妻とのデートの参考!? 最高かよ……。 321 ななし 奥さんこれびしょ濡れやろ!! 323 ななし ほんと変な人が落札しなくてよかったわ。 邪念だらけの私達も見習うべき!! 325 ななし 絵を描いてくれる権利だって!? 327 ななし あれ落札した猛者いるのかよwwwww 328 ななし それスルーしてたわw 330 ななし 今、小雛ゆかりの声入ったぞw 331 ななし 悲報、小雛ゆかり、誰からも入札されない。会場苦笑w 333 ななし 小熊先輩wwwww 335 ななし 確認したら入札されてないのガチやんwww みんな空気読みすぎだろw 337 ななし 羊仮面さんまじかw 339 ななし これ森長の社長だろ!! 341 ななし 一体いくらで落札したんだろうw そういえばさっきも落札金額言わなかったな。 343 ななし カッケー! 345 ななし 親指突き立ててる羊仮面さんカッコよすぎ。 346 ななし その着ぐるみの背中に惚れた。 348 ななし やったー! ゆうおにの等身大ポップゲットしたぞー!! これ上限10万で、先着100人から抽選だった。 350 ななし >>348 おめ!! 352 ななし >>348 掲示板民、結構落札してんな!! 354 ななし 森川ソムリエの私、森川楓の部屋のポスターゲットして感無量。 1万先着でした。ちなみに始末書代行は私も要りません。 356 ななし >>354 おめって言おうと思ったらw 358 ななし >>354 おめでとさん。しかし始末書代行なんて誰が買うんだ……。 360 ななし >>358 松葉杖部長が入札したらしい。さっきSNSであげてたw 今度ヘブンズソード関連で誰かの暴走を止める時に体張ったら、森川さんに代わりに始末書書いてもらうんだってさwww 363 ななし >>360 最高じゃねぇか。もう落札も松葉杖部長でいいだろ。 364 ななし >>360 最適解きたじゃん。森川、ヘブンズソードの礎となれ! 365 ななし 意味がないと思われた森川の始末書代行が、いずれヘブンズソードを救うわけか。なるほどね。 え? そんな可能性あります? 367 ななし 天鳥社長、総理の土下座代行に入札してて草。 370 ななし >>367 冗談かと思ったらガチだった草w 372 ななし >>367 あくあ君がやらかした時に代わりに総理が土下座ね。わかります。 373 ななし 総理は一般人が引いても面白そうだけどな。 どうなんだろ? 374 ななし >>373 実は総理の土下座、出品数3になってるんだよね。 この人はどれだけ土下座をしたいんだろう。 375 ななし >>374 草www 376 ななし >>374 それスタッフの手違いらしいけど、総理はいいよってSNSで呟いてたw 379 ななし モジャPのマイクきたー!! 381 ななし マイク出品きた!! 383 ななし ついにマイクきたか!! 385 ななし うわー。これ、誰になるんだろ。 387 ななし 普通にポンポン値段が上がっていくなw 390 ななし >>387 これはね。しゃーない。 393 ななし 石油女王きたー! 395 ななし 石油女王さん、今度こそ行けるかな? 398 ななし 1兆キター! 400 ななし 嘘だろ。落札した人、若そうに見えるのによくそんな金持ってるな。 402 ななし 会場オークションの金持ちのレート帯おかしいって!! 404 ななし それって子供銀行券とかじゃないよね? 407 ななし >>404 それなら私も持ってるぞ!! 409 ななし >>404 草w 412 ななし 速報、小雛ゆかりとのランチ権、入札される。 415 ななし >>413 嘘だろw 416 ななし >>413 嘘かと思ったらガチじゃん!! 419 ななし >>412 月とスッポンさん、一体どこのアヤナちゃんなんだ!? 422 ななし >>419 身内ワロタw 423 ななし >>419 アヤナちゃん優しい!! 426 ななし お前ら小雛ゆかりランチ権の入札履歴見ろ!! 100円 マスク・ド・アイドルさん。 429 ななし >>426 申し訳程度に入札してて草w 431 ななし >>426 あくたんwwwww 432 ななし >>426 こーれ、入札強要のパワハラです。 435 ななし アヤナちゃん、そんなゴミみたいなものに入札しなくてもいいでしょ。 せっかく魅力的な出品が多いんだから、もっといいのを入札しようよw 438 ななし 小雛ゆかりとのランチ権に2人が入札しててほっこりした。 多分、義務入札なんだろうけど。 440 ななし >>438 義w務w入w札w 442 ななし 全員に見れるようにしてくれるだって!? 444 ななし マイクの人やば。聖女かよ……。 446 ななし ありがとうございます。ありがとうございます。 絶対に観に行きます!! 449 ななし うわー、ちゃんとマシな人が落札しててよかった。 451 ななし 石油女王さん、落札できなくて残念だったけど、この人は見る目あるな。 ちゃんと代行権もマイクも良い人のところに行ったと思う。 453 ななし 石油女王さんにもなんか落札させてあげて。 455 ななし マスク・ド・アイドルさんきたああああああああああ! 456 ななし あくあ様きちゃー!! 458 ななし うおおおおおおおおおおお! 460 ななし マスク脱ぎ捨てたあああああああ! カッケえええええええええええ! 462 ななし こーれ、マスク・ド・TENGAが草葉の陰からぐぬってます。 464 ななし うわー、マスク・ド・アイドルさんって、あくあ様だったんだー!! いや、最初から知ってたけどね。 467 ななし 正体わかってるのに、マスク脱いだ瞬間、キュンってするのは反則だと思うんだ。 469 ななし これ言葉代行してるスタッフさん、小ネタ王の雪白えみりさんじゃんw また小ネタ王やってくれ。 471 ななし 手渡しとか最高だろ!! 472 ななし 手渡しマジかよ!! 473 ななし 良いなー! 475 ななし いやー、本当に良い人が落札してよかった。 最後にあくあ様が手渡したのもよかったです。 478 ななし いやったぁぁぁああああああああ! 黛君とあー様の目覚まし時計ゲットした!! 481 ななし >>478 おおおおおおおめでとう! 483 ななし >>478 掲示板民頑張ってるな!! 486 ななし みんないいなー。 一応天我先輩のセッション権とギターの両方に入札したけど、どうなるか……。 488 ななし 速報、剣崎のバイク、購入者は司圭先生! 速報、剣崎のバイク、購入者は司圭先生! 速報、剣崎のバイク、購入者は司圭先生!! 491 ななし >>488 ふぁっ!? 493 ななし >>488 司先生まじかよw!! 495 ななし >>488 えっ!? これマジ!? 498 ななし >>495 司てんてーのSNSに落札画面の証拠あげてる。 502 ななし >>498 ガチじゃん! 503 ななし >>498 うわー、先生マジかー! 506 ななし 司先生と聞いて納得した。 あの人なら買いそう。 508 ななし 司先生おめでとう。私は入札したけどダメだったわ。 SNSで司先生が本当は剣崎のバイクが欲しいけど、絶対に出品されないだろうからこの機会は逃せないと思ったって言ってるのも同意。あとSYUKUJYOのガンメタ色のバイクもかっこいいしね。 511 ななし ヘブンズソードきたあああああああああ! 513 ななし ぐわあああああああああああ! やっぱりヘブンズソードは会場限定オークションの方だったかあああああああ! 515 ななし おい、お前ら!! ネットオークションの方にもシークレットでヘブンズソード出品されてるぞ!! 517 ななし >>515 は!? 518 ななし >>515 えっ? どういう事……? 520 ななし ヘブンズソード、どうやら会場とネットで1ずつ出品らしいな。 523 ななし ヘブンズソード出場権、ネットオークションの方、速攻で上限の10万いってて草w ていうか10万安すぎだろwただそこからの抽選が地獄だけど。 526 ななし 1億はえーよ! 527 ななし こーれ、剣崎です。 530 ななし ネットオークションで10万で抽選を狙うか。 会場オークションで億以上出して確実にゲットするか。 これは悩みますわ。 533 ななし >>530 お金あって欲しいなら確実にいくべきだろうね。 536 ななし 100億ぅ!? 538 ななし 100億とかいう頭イカれた金額キタ! 540 ななし 額としては1兆と比べると低く見えるけど、それでも100億だからな。 しかも抽選だけど10万で落札できる人もいるし。 543 ななし こーれ、ネットオークションの金額見て、みんな引いたなw 545 ななし 100億の人は確実にゲットして買い物上手と取るのか、10万と比べて買い物が下手と取るのか。 548 ななし >>545 いや、普通に買い物上手でしょ。 お金あるなら確実にゲットできる方に行ったほうがいい。 550 ななし >>545 私、会場組だけど、落札決まって後悔してる自分がいる。 ネットオークションの10万上限情報に惑わされた。 553 ななし >>545 多分だけど、100億の人と10万の人じゃ少しは差をつけてくれるんじゃないかな。 ただの逃げ惑うだけの一般市民が10万で、剣崎と密着できる一般チジョーが100億なら、そりゃ100億だろ。 556 ななし >>553 あー、確かに。 558 ななし >>553 それはあるかもしれないね。 560 ななし 多分だけど真の金持ちはそんな事気にしないよ。 金出せばゲットできるなら金出してゲットすると思う。 観てみろよ。100億で落札した人、微動だにしてないだろ? 余裕があるんだよ。 563 ななし >>560 それな。 564 ななし >>560 本当は動揺しすぎて動けてないだけだったりしてw 流石にそれはないか……。 567 ななし サプライズオークション!? 568 ななし は!? 570 ななし シークレットネットオークションとか、サプライズオークションとか。 しかも入札は自由だけど落札は1つ限り。 なるほどなるほど、これはどうやら高度な情報戦も絡んできてるようですね。 572 ななし >>570 同時間に開催してるのもそうだけど、わざとパニくらせて一般人にも買える隙を作ってくれてる気がする。 実際入札したら上限も10万以下で落とせるのが大半だし、 収益というかメインとなる寄付は会場オークションで稼いで、ネットオークションは大半の人が参加できるように手が出せる金額が多めって感じがする。 575 ななし >>572 その一方で司先生が落札した1000万クラスのバイクとかもネットオークションにもあるし、なかなかいいんじゃないかな。高くてものうりんの全巻セットとかファンからすれば安く感じるくらいだし。 577 ななし ふぁーーーーーーーーーーーーーーーーーー! 579 ななし えっ? えっ? えっ……!? 580 ななし はああああああああああああああああ? 582 ななし はなあたきたあああああああああああああ! 584 ななし とんでもなオークションきた!! 586 ななし こーれ、メインです。 587 ななし ネットオークションでって思ったけど、これは会場限定でも仕方ない。 589 ななし 私、これ誰が落札するかわかりました。 593 ななし >>587 どうせ、ネットオークションで出ても誰も落札できないから会場限定でいいよ。 595 ななし >>589 奇遇ですね。私も誰が落札するかわかりました。 597 ななし これ、間違いなく嗜みが動くでしょw 598 ななし ふぁっ!? 599 ななし 嗜みwww 601 ななし この女、被せてきやがったw 603 ななし 100兆www覚悟が違いすぎるwwwwww 605 ななし もうお前でいいです。 他の女ならワンチャン嫉妬するから、お前でいいです。 607 ななし これは誰も勝てないよw 609 ななし 本気すぎワロタw 611 ななし 覚悟完了とかいうレベルじゃないw 613 ななし こいつこんなのしなくても本物にやって貰えばいいんじゃね? 616 ななし >>613 悪いけど嗜みはそういう次元で戦ってないんだ。 617 ななし >>613 クソオタ的には、撮影スタッフそのままっていうのが大きいと思うんだ。 だって実質ヒロインが自分になるだけで、あとは全部公式だもん。 620 ななし 森川ドン引きwww 621 ななし そりゃ森川も引くよ。 だって入札も早口だったし。 623 ななし 森川、乙女の嗜みと言いかけて直した! ナイス!! 625 ななし おお! あの森川が仕事したぞ!! 627 ななし これは森川のファインプレー! 嗜みはあくあ様がいるのに、自分が乙女の嗜みだってバレたらどうするんだ。 撮影の時にバレるとかミリも考えずに入札しただろこいつw 630 ななし やっぱりこいつポンなみだわ。 632 ななし 雪白えみりさんナイス! 633 ななし みんなのナイスプレーのおかげで命拾いしたな嗜みw 635 ななし 全く嗜みは世話が焼けるなあ。 638 ななし やったあああああああああああああああ! 黛君とメガネ買いに行く権利当たったああああああああああ! 640 ななし >>638 うおー、おめでとう!! 641 ななし >>638 お目! 643 ななし メガネ買いに行く権、決まったのか。 アレも上限10万の抽選だったから、誰にでも可能性あったな。 645 ななし 最後のオークションくるぞ!! 647 ななし きたああああああああああああああ! 648 ななし 生歌きたーーーーーーーーー! 650 ななし やっぱり最後は生歌か。 652 ななし 生歌いいなー。 654 ななし 次こそ石油女王さんくる? 656 ななし 生歌オークションの裏で、あくあ様のサイン入りグッズをゲット!! 659 ななし >>656 おめ! 661 ななし >>656 サイン入りグッズいいじゃん。私もとあちゃんのゲットした! 663 ななし サイン入りグッズ数多いし、一番ワンチャンある。 665 ななし 本郷監督のパイプ椅子欲しかったけど無理だった。 668 ななし >>665 私も無理だった。 670 ななし 石油女王さん、今回は行けそうか? 672 ななし 石油女王さん、今回は行けそうじゃない? 675 ななし あ……。 676 ななし あ。 678 ななし ああ……。 680 ななし ここにきて化け物きたw 682 ななし この人、多分、これ一点狙いだったんだろうな。 今まで出てこなかったし、最初から狙い定めてて容赦なく金出せるってやばw 685 ななし あー、石油女王さん引いた。 687 ななし 石油女王さん、相手が悪かった。 残念だったな。何か落札して欲しかった。 690 ななし ありがとう石油女王さん! 会場からも拍手飛んでる!! 692 ななし あれ? そういえばこれ外国人の参加ダメなんじゃ? 700 ななし >>692 会場限定オークションは招待制。 あと、外国人がダメじゃなくて、ネットオークションに外国に住んでる外国人の参加はダメってことね。 落札した後に身分証とか住民票とかが提出できる方に限られてるし、外貨を稼ぐ事よりも資産が外に流出して後に回収困難になるのを避ける事を考えたんじゃないかな。 ちなみに支払いは円じゃなくても大丈夫な模様。ユーロスターズでもステイツドルでもアラビアアミールドルでも可能でした。 だからメアリー様とか嗜みの落札はユーロスターズとか他の外貨で支払うんじゃないかな。 最後の落札の人だって10兆円持ってるくらいなら全部円じゃないんだろうし、そこはバランス見てって感じになりそう。 703 ななし >>700 詳しい解説ありがとう。 704 ななし >>700 まぁ、そうじゃなきゃ普通にやばいよな。 707 ななし 速報、鞘無インコ、パニパニパニックで何も落札できず!! 709 ななし >>707 インコw 710 ななし >>707 インコさぁw 713 ななし >>707 流石は配信やってるだけの事はある。 714 ななし インコちゃんさぁ!! 716 ななし さっき慌てて出てきたから、もう一回風呂行ってくるわ。 720 ななし >>716 おいやめろ。 721 ななし >>716 学習しろ!! 723 ななし >>716 風呂ネーキ、カムバーック!! 726 ななし 風呂ネキが風呂に行った瞬間にまたドラマの告知キタwww 728 ななし あくあ様ああああああああああ! 730 ななし 夜の道を歩くあくあ様かっこいい!! 732 ななし このシーン、深夜に撮影しているのが目撃されてたやつじゃね? 734 ななし ネオン街を歩くあくあ君の隣をさ、アスファルトの上をこうパーっとヘッドライトが照りつけるのがかっこいい。 こういう無駄にかっこいいシーンがいかにも本郷って感じがするわw 737 ななし 小雛ゆかりキタ! 740 ななし はぁ!? 742 ななし これ、同居してない? 744 ななし 悲報、小雛ゆかりのキャラ、あくあ様と同居。 747 ななし ヘリコプターの梯子に乗るあくあ様クソカッケェ!! 748 ななし おいおいおい、このシーンよく撮影できたな。 750 ななし 流石にスタントだろって思ったけど、あくあ様ならワンチャン、ノースタントの可能性ある。 752 ななし ぎゃああああああ、あくあ様に向かって車が突っ込んでくるうううううううう! 753 ななし おい、嘘だろ!? 755 ななし いやいやいや、そのシーンは危険でしょ!? 757 ななし 嘘だろwwwww 759 ななし 突っ込んできた車のタイヤパンクさせたぞwww 762 ななし あー様をひこうとした奴、そのままタイヤパンクさせられて無人のガソスタに突っ込んで火葬されてて草w 765 ななし ちょっと待って、さっきから右下にずっとノースタントって出てるんだけど? 768 ななし >>765 草w 770 ななし >>765 あくあ様、アイドルなのに役者にも命かけてるの好きw 773 ななし >>770 あくあ君は何やるのも本気だから。 776 ななし >>773 あくたんはアイドルも役者もおっぱいガン見するのも全部本気だから。 779 ななし >>776 草w 780 ななし >>776 最高かよ! それでこそ私達のあくあ様だ!! 783 ななし 小雛ゆかりwww 785 ななし 小雛ゆかりとのやりとり、これいつものじゃねーか!! 787 ななし は!? 789 ななし スペシャルドラマ記念オークション開催キター!! 791 ななし 風呂ネキ戻ってきてw 793 ななし 先行試写会キター!! 795 ななし やったああああああああ! 797 ななし 先行試写会、全部オークションにするのかw 800 ななし 無料!? 801 ななし まさか最後の最後に無料!? 803 ななし お前ら急げ。これ全員参加できるぞ!! 805 ななし 速報、ロ・シュツ・マーのコート、落札者はラーメン捗る。 808 ななし >>805 あいつこんな時に何してんだよw 810 ななし >>805 金ないのにちゃっかり落札してて草w しかしよりにもよってそれかよw 812 ななし >>805 あいつぶれねぇなw 814 ななし >>805 一周回って変態くさいw 816 ななし スペシャルドラマのHPもうできてる。 818 ななし >>816 ほんとだ! 820 ななし >>816 まじじゃん! 823 ななし 現在のトレンドランキング 1 国家予算 関連ワード 世界恐慌、総理逃亡、財務大臣ばっくれる、日本中央銀行の頭取が泡を吹いて倒れる。 2 はなあた 関連ワード 嫁の本気、夕迅様、森川のナイスプレー。 3 TOKYO SWEEPER 関連ワード 白銀あくあ、小雛ゆかり、月街アヤナ。 4 司先生 関連ワード バイク、剣崎総司。 5 のうりん 関連ワード どっちもお買い得、商売上手。 6 壁になれる権 関連ワード 邪念、邪な自分が恥ずかしい、いい人が落札できてよかった。 7 落札できた 関連ワード 入札できた、落札できなかった。 8 主題歌 関連ワード とあちゃん、モジャさん、あくあ様、T.M.A。 9 引いて止める 関連ワード 最後の引きカッコ良すぎだろ、本郷のカメラワーク。 10 マイク 関連ワード 展示どこ? 展示場所、公開日。 825 ななし >>823 まだオークション終わったばかりなのに、マイクの展示場所とか公開日探してるの草w お前ら気が早いんだよ。 828 ななし おい、風呂ネキ落札してるぞ!! 830 ななし >>828 はあ!? 833 ななし >>828 え? どういう事? 837 ななし >>833 白銀あくあ様ご提供 マスク・ド・ドライバー、ヘブンズソードで剣崎総司が使った手袋。 落札 10000円 お風呂大好きさん。 841 ななし >>837 マジじゃん!! 843 ななし >>837 入札時間見ると、ちゃんとお風呂入る前に入れてるwwwww 846 ななし 私達←悩んだりパニックになって何も買えない。 風呂ネキ←欲しい物をちゃっかり落札して優雅に風呂。 この差よ。 850 ななし >>846 優雅に風呂www 852 ななし >>846 やっぱり気持ちに余裕が必要だってことだね。 855 ななし 風呂ネキ、落札できてよかったね。 857 ななし 風呂ネキおめでとう!! 860 ななし 速報、石油女王さん、あくあ様がサッカーの世界大会決勝で着用していた服を落札なされる。 863 ななし >>860 収まるところに収まったじゃねぇか!! 865 ななし >>860 これは普通によかった。 867 ななし >>860 うわー、よかったよかった! 870 ななし >>860 よかったじゃん! 世界大会の決勝アラビア半島連邦だったし、帰ってくるべきところに帰ってきた感じがする。 872 ななし 石油女王さん、何も落札できてなかったから気になってたんだよなぁ。 875 ななし 落札できなかったけど楽しかったわ。 とは言ってもも、まだ抽選待ちのあるし、そっち楽しみにしとく。 878 ななし 一部のオークションだけは後日って感じかな。 SNSでも落札報告相次いでいるな。 881 ななし 森川、総理の土下座代行に入札してて笑ったw 883 ななし >>881 草w 885 ななし >>881 終わってるw 888 ななし オークションの入札履歴見てるだけで楽しいわ。 たまに知ってるやついて笑うw 読唇術ネキと藤百貨店ネキ見つけたwww 890 ななし >>888 姐さん見てないけど、今回は遠慮したのかな? 893 ななし 今回のMVPは鯖ちゃんだと思うわ。 ネットオークションサーバーよく持ったなって思うもん。 896 ななし >>893 それな! 898 ななし >>898 鯖ちゃん、今回はほんとよく頑張ったと思うよ。 901 ななし 小雛ゆかり、あくあ様の弁当権に入札してて草w 904 ななし >>901 どうせお弁当作ってもらっても公園でぼっち飯なのに……。 907 ななし >>901 SNSであくあ様の作ってくれたお弁当で小雛ゆかりとランチなら、入札してもいいって言ってる奴がいて草w 910 ななし >>907 シンプルに終わってるw 913 ななし >>907 これはかわいそう。 917 ななし 小雛ゆかりとの食事権に入札してるの全員身内で笑ったw 921 ななし 速報、インコ、パニックの末に小雛ゆかりとのランチ権に入札してしまう。 924 ななし >>921 あいつは配信者の鏡だよw 926 ななし >>921 流石だよインコw 930 ななし 押すなよ! 押すなよ!! の雰囲気が出てる。 933 ななし こーれ、インコ落札ですwwwww 936 ななし >>933 小雛ゆかりのSNS。 みんなもっと入札しなさいよ!! 939 ななし >>936 アヤナちゃん、あくあ君、インコで押し付け合ってて草w 942 ななし >>939 こーれ、最後に入札した奴が負けですw 945 ななし >>939 三つ巴の戦いが始まってて草w 950 ななし 小雛ゆかりの食事権、誰が落札するかでしばらく楽しめそうw 953 ななし うおおおおおおおおおお! トラウマーの淡島さんが、黛君のグッズに入札してる! 956 ななし >>953 最高かよ!! 959 ななし オフショット写真と試写会だけ入札した。 どっちか当たればいいな。 962 ななし >>959 そこらへん、お金のない小学生とかでも入札できるしいいと思う。 試写会は現地行かなきゃ行けないから関東近郊じゃなきゃ厳しいだろうけどね。 965 ななし あくあ様とカノン様の結婚式のメッセージビデオとかいいなって思う。 まぁ、独身の私には需要ないんだけどwww 968 ななし >>965 これ、すでに結婚してる人も対象だからな。 970 ななし BERYLのみんなと一緒に撮影できる権利、誰が落としたんだろう? 973 ななし >>970 一部のオークションは入札履歴も見れないんだよなぁ。 976 ななし >>970 これ、私も気になってる。 980 ななし 天我先輩のツーリング当たるといいな。 982 ななし あくあ様のスポーツ助っ人権入札した。 985 ななし カノン様との女子会に使われる喫茶店、ベリルの本社にできるのか。 988 ななし >>985 マジじゃん。 990 ななし >>985 クソ楽しみ。 993 ななし >>985 地方民の私……って言おうとしたけど、全国展開か全国行脚も考えてるのか。助かる。 997 ななし 次は授賞式かな? BERYLのみんなが何かしら受賞できてるといいなー! 1000 ななし 1000なら落札できなかった人にもなんかいい事ありますよーに!! 1001 774◆Hi-P3erver みなさん、今日はありがとうございました。 おかげで無事に乗り切れることができました。 次回からはいつもの鯖ちゃんに戻ります。 ************************************************ 明日は多分、番外編を更新します。 阿古さんとのノクターンの予定。 でもタイミング的に、オークション落札の結果がどうなったかの方がよかったかな? 番外編を挿絵付きで公開しています。 https://novel18.syosetu.com/n5397ih/ 新しいアンケート置いときます。 https://customform.jp/form/input/153873 作者のtwitterアカウントです。更新が遅れた時はこちらで連絡します。 https://mobile.twitter.com/yuuritohoney https://mobile.twitter.com/yuuritosub 上が本垢、下がサブ垢です。 あくあとコラボして欲しいキャラや、ノクターン回についてのアンケートやってます。 よろしければどうぞ。 https://customform.jp/form/input/140130 wikiです。有志の皆様、ありがとうございます。 https://wikiwiki.jp/yuuritohoney/ クリスマス用の短編、ムーンライトでとあ注意。 https://novel18.syosetu.com/n5480hz/ 猫山とあ、僕の友達はセンスが悪い。 僕達の仕事は基本的に祝日が多いけど、簡単な仕事、雑誌のインタビューとか撮影とかは平日、学校が終わった後にこなすことが多い。 そういうわけで僕とあくあの2人は、とある雑誌で掲載されるジュエリー特集のためにコロールの日本本店に来ていた。 「あーっ、いいっすねー!!」 カメラのお姉さんがシャッターを連続で切っていく。 なんかやたらとローアングルが多い気がするけど僕の気のせいかな? ノブさんのアシスタントの人だから信頼はしてるけど、念の為にちょっとだけスカート押さえとこ……。 「もっ、もっとくっついてもらっていいですか?」 「OK!」 隣にいたあくあとの距離がグッと近くなった。 こうやって至近距離でみると、あくあは最初に出会った時より少し大人びた気がする。 それに比べて僕はあんまり変わってない。身長だって伸びてないし、あえて変わったところをあげるなら、こういう仕事をするようになって肌や姿勢が綺麗になったとか、そういう変化くらいしか思いつかなかった。 「はぁはぁ、はぁはぁ、うっ!」 カメラのお姉さんは一旦後ろにあるバックヤードに引っ込む。 大丈夫かな? なんかジャラジャラガラガラとかいう音が聞こえてくるけど、何の音なんだろう? さっきも苦しそうにしてたし、病院に行った方よくない? 僕たちが心配そうな顔をしていると、別のスタッフさんが出てきてデータを確認する。 「えーっと、必要な分は撮れてるんで、今日の仕事はこれで終わりです。お疲れ様でした!」 「「今日はお世話になりました。ありがとうございます!」」 さてと……明日も学校あるし、帰ろうかな。ん……? 「あれ? あくあは帰らないの?」 「ああ」 どうやらあくあは撮影の合間に、ショップのスタッフの人に撮影が終わった後に買い物をしていいかどうか聞いてたらしい。ふーん、それなら僕も一緒に見ようかな。 「でも、あくあがジュエリーなんて珍しいね」 「ちょっとな……。それに、ほら、いつも俺、カノン達には迷惑をかけてる気がするからさ、なんか買っとこうと思って」 「いいんじゃない? あくあの場合、阿古さんとかカノンさん達以外にも何か贈っといた方がいいと思うよ」 「うっ……や、やっぱりそう思うか?」 僕はこくんと頷く。 「そうか……」 あくあは困ったような顔をする。 もー、仕方ないなあ! 「僕も選ぶの手伝ってあげるから、一緒に選ぼ」 「本当か!?」 「うん、その代わりなんか奢ってよね」 「もちろん! いやー、とあが手伝ってくれるなら助かるわ!」 じゃないと、あくあ1人に選ばせたら贈られる女の子達が可哀想だもんね。 「というわけで、これをカノンに贈ろうと思うんだが、どうだ?」 「何これ? ボルトナット?」 嘘でしょこんなのが20万もするの? そこのホームセンター行ったら似たようなのが400個で600円で売ってるよ。 「あのさ、カノンさんの華奢な指にこれは合わないでしょ」 「確かに」 「選ぶ時にさ、カノンさんが好きそうなデザインとか、いつも身につけてるものから考えなよ」 「なるほどなるほど、でもカノンって普段はあんまりアクセサリーつけないんだよなぁ……」 そういえば自宅にお呼ばれした時もつけてなかった気がする。 「うーん、それなら時計とかは? うちの学校、時計はつけてきていいし、流石に宝石ゴテゴテとか高級すぎる時計はアウトだろうけど、シンプルな革のやつとかいいんじゃない? ほら、そこにペアウォッチとかあるよ。カノンさんならペアのとかすごく喜びそう」 「ちょっと選んでくる!!」 僕としてはプレゼント自体はあくあにちゃんと選んで欲しい。 きっとその方が贈られてる人達も嬉しいと思うから。 でも、流石にさっきのボルトナットとかは可哀想だから、そういう変なものにだけはならないようにしてあげたい。 「これとか、文字盤もシンプルだしいいと思うんだけど……」 「うんうん。いいんじゃないかな」 あくあが選んだペアウォッチは、ベルトの部分がメンズはネイビーでレディースは白の時計だ。 時計の金属部分もシルバーだし、これならカノンさんも喜びそう。 「よし、じゃあ次は結だ」 「結さんならお仕事に使えそうなのがいいんじゃない?」 「確かに……そうなると、ベルトだな。確かベルトだけは支給品じゃなくて私物だって言ってたし」 へー、そうなんだ。 僕は事件の事もあって搾精が免除されてるけど、確かに前に会った担当搾精官の人は結さんと服装が同じで、ベルトだけが違っていた気がする。 「こっちも白の革ベルトでシルバーにしておくか。これなんかシンプルで仕事でつけてても良さそう」 「うん、それがいいだろうね」 確かにこのベルトなら、あの軍服みたいな制服も可愛くなるかもって思った。 「琴乃はイヤリングにしとこうかな。こう、髪を耳にかける仕草をする時に、ちらっと見えるのがいいんだよね」 「あー、わかるわかる。確かに、琴乃お姉ちゃんはイヤリングいつもつけてるよね」 琴乃お姉ちゃんは4月からは取締役になるらしい。 僕もなんかお祝いに何か準備しておかないとなって思った。 「じゃあこのアクアマリンのシンプルなやつにしておくわ」 「うんうん、アクアマリンは癒しの効果があると思うし、これから忙しくなる琴乃お姉ちゃんにはいいと思う」 僕は店員のお姉さんに耳打ちして、こっそりとアクアマリンのブローチも一緒に用意してもらった。 あくあが選んだ奴とお揃いだから、きっと喜んでくれるよね? 「アイはどうしようかなあ」 「白龍先生は普段あんまりアクセサリーつけてないよね。受賞パーティーとかでつけたりするのは見るけど……」 「よっしゃ、じゃあこのシンプルなシルバーとアクアマリンのブローチにするわ。結構イベントとか出てるし、これならパーティーに着ていくシンプルなドレスに合いそう」 確かに白龍先生って普通にしてれば綺麗だから、シンプルな服装がよく似合うんだよね。 だからアクセサリーもあくあが選んだ感じのが良いと思う。うんうん、月街さんからゆかりご飯Tシャツを買った話を聞かされた時は絶望してたけど、今のところはすごく順調だ。 「じゃあ、楓にはこのバナナの……」 「ストップ! 何、それ? バナナのアクセサリーなんてあったっけ? あ、あるんだ……」 え? ここのショップの仕入れ担当に1人だけあくあが混ざってない? しかもこれ数万ってレベルじゃないじゃん。嘘でしょ……。 「何であくあはこれ選んだの」 「え? だって、ほら、楓ってよくイエローのワンピース着てたりとか黄色が好きだし、バナナ食ってそうなイメージが……」 「うん、バナナを食べてそうなイメージは一旦ゴミ箱に捨てようか。それは今いらないから」 あくあがしょぼんとした表情をする。 もー、仕方ないな。 「でも、黄色を選んだのはいいと思う。確かに言われて思い出してみたら、森川さんって黄色をよく身に付けてる気がする。あくあは本当によく見てるね」 さっきまでの表情が嘘みたいに、あくあの顔がパーっと明るくなる。 あくあってさ、本当、わかりやす過ぎるんだよね。 なんか変なお姉さんに騙されてたりしない? おっぱいが大きいからって、簡単についてったりしたらダメだよ。 「じゃあこのイエローゴールドとアクアマリンの指輪にしておくよ。ちゃんと正式に婚約指輪を贈るまでの予約にしておく」 「うんうん、それなら絶対に喜んでくれると思うよ」 これでとりあえずお嫁さん達へのプレゼントは終わりかな? 「あと、猫の面倒を見てくれてるえみりさんにも買っておかないとな」 「あー……雪白さんって綺麗だし、なんかこう、安物のアクセサリーじゃ浮きそうだから難しいよね」 「確かに、なぁ、どうしたらいいと思う? いっそ、くそほど高いの買うか」 「うーん、雪白さんは他の奥さん達と比べて1人だけ高いのもらっても喜ばない気がする。それに高いのもらったら逆に気にしちゃうでしょ。もっとこう気軽なのがいいと思う」 「わかった。それならこれなんかどうだ?」 あーなるほどね、バイクのキーケースね。いいんじゃないかな? 「うん、実用的だし、これなら喜んでくれると思うよ」 「よっしゃ! じゃあお姉さん、これもよろしく」 あくあはこうと決めたら早いので買い物も剣崎並のスピードで進んでいく。 いつもお世話になってる藤の蘭子お婆ちゃんや森長のめぐみさんやメアリーお婆ちゃんにお揃いのタブレットケースを、モジャPに破けたお財布の新しい奴、ノブさんには好きそうな蝶ネクタイを購入したりする。 「慎太郎にこれ買って行ってやろうぜ」 「ちょっと、あくあってば……ふふっ、え? 慎太郎がこれ使うの?」 あくあが慎太郎へのプレゼントに購入したのは、ゴテゴテにデコレーションされたメガネケースだ。 完全にネタだけど、慎太郎なら笑って喜んでくれそうな気がする。ごめんね、慎太郎。反応が面白そうだから、慎太郎のはこれにします! 「それならさっきのボルトナットの指輪、天我先輩ならすごく喜びそうじゃない?」 「ある! それはある!」 流石に20万のは贈られた天我先輩も微妙だろうから、それの20分の1くらいの価格の廉価版があったからそっちを購入する。ふふっ、安くなるとますますボルトナットにしか見えない。 僕は改めて、あくあがこれをカノンさんに贈らなくて良かったと思った。 それでもカノンさんは喜んでくれるだろうけど、僕とか小雛先輩なら数時間は口利いてあげないと思うよ? あっ、でも小雛先輩ってあくあとセンス一緒だから案外喜ぶのかも。それこそ、これなら暴漢がきても殴って倒せそうとかいいそうな気がした。 「阿古さんはやっぱりこれか」 「いやいや、流石にそれは引くでしょ!!」 そんなショーケースに入った億単位のティアラもらってもどこにつけていくのさ!? 阿古さんだって困るし、もうそれをあくあが手渡した時点で、お前、今日から俺だけのお姫様になれよってプロポーズしてるようなもんじゃん!! は〜〜〜っ、僕は心の中で大きなクソデカため息を吐く。 家ではカノンさんが、学校では僕が、仕事では阿古さんが一番苦労してる気がする。そう考えたら、もうこのままこれでいいんじゃないって言ってあげた方がいいのかな? 阿古さんはみんなに隠してるけど、あくあの事が好きなのは僕とノブさんとモジャさんにだけはバレバレだし、もう責任とってもらったらいいと思うよ。 それこそティアラくれたんだからそういう事だよねって押せば、あくあなんてチョロチョロのチョロだからどうにかなると思う。僕が文化祭の時、詰め物の胸で迫った時でさえグラグラしてたくらいだから、阿古さんの本物のおっぱいなら一揉みどころか谷間の一つでも見せたらイチコロでしょ。 「むぅ……それならその隣にある社長室に飾る花瓶にしておくか。この前、楓がこけそうになったときにグーパンで破壊した花瓶の代わりになるだろうしな」 「あー、うん、それでいいんじゃないかな」 この前、森川さんが会社の通路で正座して琴乃お姉ちゃんに不注意がすぎる怪我したらどうするのってお説教されていたのは、そういう事だったんだね。 今更ながらにどうでも良い事を知ってしまった……。 「と、とととととあ、スッ、スバルちゃんにこれ買ってあげようかな?」 「却下!」 あのさー、人の妹にそんな宝石のついた下着をプレゼントしようとしないでくれるかな? 明らかに中学生が着用する下着じゃないでしょ! 戯けたあくあはらぴすちゃんにどうとか言ってたから、それもちゃんと却下しておいてあげる。 「こういうのはもっとこう……アラビア半島連邦の王族の人とか、ペゴニアさんとかじゃないと似合わないんじゃない?」 「こーれ、買います」 え? ペゴニアさんに買うの? 嘘でしょ……。 「ついでにうちのメイド組とりのんさんにもお揃いのキーホルダー付きパスケースを買っておこう」 うんうん、仕事で毎日使うもんだし、それはいいと思うよ。ペゴニアさんも同じので良かった気がするけどなあ。どうなんだろう。わかりやすいカノンさんと違って、ペゴニアさんの考えてる事はお子様の僕にはわかんないや。 そのお子様な僕よりある意味でお子様のあくあは多分もっとわかってない気がするけど、そこまでは面倒見きれないので自分で頑張って欲しいと思う。 「ところでさっきの下着、ワンチャンアヤナに……」 「月街さんに殺されてもいいならどうぞ」 ワンチャンどころかノーチャンスで普通にビンタされると思う。 だって、ああいうのってある程度サイズがないと無理でしょ。だからどのみちスバルやらぴすちゃんじゃつけられない。 「母さんには簪か櫛にしよ。春に向けて桜とかいいんじゃない?」 「おー!」 ちゃんとお母さんのプレゼントを一発で選べてるあくあに感動した。 あっ、ちゃんともう1人のお母さんにも選んであげなきゃダメだよ? 多分あの人、攻撃力は高めだけど防御力はあくあに似て紙装甲な気がするから、1人だけ貰えないとかってなると、多分すごく落ち込むと思うんだよね。 「じゃあ、美洲お母さんもお母さんと同じ桜柄の髪飾りとかでいいかな?」 「うん! 女の子ならお揃いは絶対に喜ぶと思う!」 あくあはその流れでしとりさんに桜色のタータンチェックのリボンカチューシャ、らぴすちゃんにブローチ付きのリボンタイを購入する。ん? そのブローチについてるピンク色の宝石って本物じゃ……うん、僕はなにも知らなかった事にした。 「おっ、この月のチョーカー可愛いじゃん! アヤナはこれにしよっと」 いいのかなー。チョーカーを贈るのって確か、お前は俺のものだぞってわからせるためじゃなかったっけ? しかもそんな白い布地でシルバーでアクアマリンなんて、完全にあくあのものアピールじゃん。 ま、どうせ責任を取るのはあくあだし、僕は関係ないからいいよね!! 「ついでにインコさんにもこのサングラス買っておこっと」 「何でサングラス?」 僕は頭の上にクエッションマークを浮かべて首を傾ける。 収録の時でもこういうのかけてるの見たことないけどな。 「乙女ゲーのしすぎで家に篭りっぱなしだから、外に出ると日差しで目が痛いんだって……」 「はは……それはサングラスがいいかもね」 鞘無さんあのクソゲ……じゃなくって、あの乙女ゲームまだやってたんだ。が、がんばれ〜。 「なぁ、あと俺がこう感謝しとかないといけなさそうな人っているか?」 「とりあえず杉田先生とクラスメイト全員じゃない?」 「え? マジ? 俺、みんなにそんな迷惑かけてる? なんか買っとこ……」 あくあは数がありそうなブレスレットをまとめて購入する。 それもチョーカーと贈る意味がほぼ同じなんだよね。何よりも男の子が女の子にジュエリーを買ってあげる意味がわかってるのかなー、わかってなさそうだよねー、うん。 もー、これがきっかけでクラス全員を貰う事になっても知らないよ? あー、でも、あくあならなんとなく喜びそうだし、まぁ、いっか。 「あ、このシンプルなアクアマリンのネックレスももらっていいですか?」 「それ、誰にあげるの?」 「ん? 揚羽さんにあげよっかなって。ほら、女の子なのにアクセサリーとかも全部手放しちゃったのとか可哀想だし、やっぱり一個くらいはないとダメでしょ」 ふーーーん。ネットじゃ黒蝶さん失踪したって言ってたけど、あくあが囲ってたんだ。 黒蝶さんおっぱい大きいし、あくあが好きそうな感じだもんね。でも、それでネックレスって……それもチョーカーと意味が同じだからね? あっ、それとも愛人にしたいから贈りたいのかな? どうせあくあの事だから、そんな事はなんも考えてないんだろうけどね……。 「え? 同じの2つある? じゃあ、くくりちゃんにも買っておこうかな。来年高校生だし、こういうのも必要でしょ」 君はこの国の王様にでもなりたいのかな? きっとくくり様ならもっとお高い国宝級のアクセサリーを沢山持ってるんだろうけど、僕はそこには一切突っ込まない。むしろ僕は全てを聴かなかった事にして笑顔でスルーする。 「えー、後は本郷監督に小早川さんに、阿部さんに……あっ、鬼塚さんにも買っとかなきゃ、楓がいつも迷惑かけてるから……それとみんなの家族にも迷惑をかけてる分と、総理にも一応なんか買っとくか」 僕がちょくちょく軌道修正しながら、あくあはパパッとみんなへのプレゼントを選んでいく。 信じられないかもしれないけど、100個以上買ってて1時間も経ってない。やっぱりあくあって、リアルでオーバークロック使えるでしょ? ほらほら、白状しなよー! 「とあ、今日もありがとな」 「いいって」 ふぅ……疲れたけど、僕は僕で何かをやり切った謎の満足感がある。 少なくともタヌキの置物のような謎センスのプレゼントだけは回避したつもりだ。 「というわけで……もしよかったら、これ」 「あくあ……」 ふふっ、いつの間に僕のも買ってたの? 僕はあくあに袋を開けていいかを聞いてから中身を取り出す。 「これは……リップクリーム?」 「そ、ほら、そこに化粧品売り場あるだろ?」 「あ、本当だ」 「さっき学校でリップクリーム切らしてたから、ちょうどいいだろうなって思ったんだよ。ほら、貸してみ」 あくあはリップクリームの蓋を開けると、僕の唇に優しく塗ってくれた。 「あ……この香り」 「俺の香水と一緒の匂いがするだろ? 俺、この匂い好きなんだよな。だから、とあにもどうかなと思って」 本当だ……。あくあの匂いがする。 「ありがと、あくあ」 「いえいえ、こちらこそ、とあにはいつもお世話になってるからな。そしてこれからも面倒をかけるという意味を込めて、このキャンドルも一緒に渡しておく」 「もー、それなら迷惑かけないように努力する方が先でしょ。仕方ないなー」 こうなったらとことん面倒見てあげますか! 僕はあくあと談笑しながら店を後にする。後ろでバタンバタンと人が倒れるような音が聞こえた気がしたけど空耳かな? 「ん? そういえば、あと1人、なんか一番文句言いそうな人にプレゼントを買うの忘れてるような……」 「どうした、とあ?」 「ううん、なんでもない」 こ……まで名前が出たところで、僕は気がつかなった事にする。 どうせ怒られるのはあくあだし、別にいいよね。 っていうのは冗談で、これが僕へのプレゼントなら、こっそり買ってたあれがあの人のプレゼントなんだよね。 ふふふ、僕はカノンさんと違ってちゃんとそういうのも見てるから、あくあが隠しててもわかっちゃうんだ。だから、恥ずかしがり屋さんのあくあのために気が付かなかったふりをしておいてあげる。 僕は次の日、あの人があくあからのプレゼントを身につけている姿を見て、1人にんまりと笑った。 ************************************************ 追記、番外編公開してます! もちろんKY先輩にも買ってますからね。 今日は少ないけど楽しんでもらえたらと思います。 番外編を挿絵付きで公開しています。 https://novel18.syosetu.com/n5397ih/ 新しいアンケート置いときます。 https://customform.jp/form/input/153873 作者のtwitterアカウントです。更新が遅れた時はこちらで連絡します。 https://mobile.twitter.com/yuuritohoney https://mobile.twitter.com/yuuritosub 上が本垢、下がサブ垢です。 あくあとコラボして欲しいキャラや、ノクターン回についてのアンケートやってます。 よろしければどうぞ。 https://customform.jp/form/input/140130 wikiです。有志の皆様、ありがとうございます。 https://wikiwiki.jp/yuuritohoney/ クリスマス用の短編、ムーンライトでとあ注意。 https://novel18.syosetu.com/n5480hz/ 小雛ゆかり、私がヒロイン。 今日は日本映像協会が主催するドラマ賞と映画賞の発表日だ。 昔はお金で賞を買ってたりした時期もあったようだけど、今から23年前に本当に良い作品を作ってる製作陣や役者達、ファンが当時の授賞式をドタキャンボイコットした挙句、同日に被せるように自分達で勝手に賞を作って授賞式を作ってやり出したのが始まりだとされている。 この賞を受賞する事は役者としての誉だ。当時第一回の映画賞で主演役者賞を受賞した清野澄子が言った言葉を思い出す。私も同じ役者としてずっとこの賞を目指してやってきた。 過去にドラマ賞では助演と主演、映画賞では助演を取ったことがあるけど、私はいまだに映画賞の主演を取ったことはない。だから今回は絶対に受賞したいと思った。 それなのに今回のノミネート3作は過去最高のレベルとも言われている。何せ私の相手は、出れば100%の確率で受賞してきた雪白美洲と、その雪白美洲以外に負けた事がない玖珂レイラが相手だ。 だから今日はいつもより気合を入れていく。 「小雛さん綺麗ですよ」 「ありがとう。やっぱり貴女に頼んで正解だったわ。最高の仕事よ」 私は鏡に映った自分の姿を確認する。 いつもの私なら悪女が着るような黒のドレスや相手を威嚇する赤のドレスを着てたけど、今回の授賞式だけは違う。 私が着るのはウェディングドレスだって裸足で逃げ出すようなシンプルな純白のドレスだ。メイクもそれに合わせてやわらかなものにしてもらっている。 だって今日のヒロインを射止めるのは雪白美洲でも玖珂レイラでもなく私だもの。最初から気持ちで負けるわけにはいかないわ。 「しゃあっ! 気合い入れて行くわよ!!」 私は気合を入れ直してから控室から出ると会場の入り口へと向かう。 賞にノミネートされた人は、エスコート役と一緒に会場に入るのが例年の慣わしとなっている。 通常なら主演にノミネートされた役者は共演者や監督や脚本家と入場したりするけど、過去にはノミネートされた者同士で入場したり、他の女性にマウントを取るために男性のパートナーを連れてきたりする事もあった。 ほら、噂をすれば早速、嫌味ったらしく|賀茂橋一至《かものはしかずし》を引き連れた|睦夜星珠《むつみやせいじゅ》が私を見て近づいてくる。 「あらー、ゆかりちゃんったら、今年も1人なのー?」 「はっ! この国に私の隣に並ぶだけの度胸があるパートナーがいないだけよ!」 私が主演した映画で共演した女帝、睦夜星珠に毒を吐かれたから猛毒を吐き返してやった。 わざわざ今年もを強調して来るあたりがイラッとさせられる。 「ふふふ、私、ゆかりちゃんのそういうところ大好きよ」 「奇遇ね。私もあんたのそういうところ大嫌いよ」 「知ってるゆかりちゃん? 大好きと大嫌いって同じ言葉らしいわよ」 「それって、あんたの脳みその辞書がイカれてるだけじゃない?」 私はこいつとのいつも通りの他愛もない会話に明け暮れる。 ほんの少し……そう、ほんの少しだけ今日の私はいつもの私と比べて余裕がない。 それを多分、この女に悟られた。だからこんなくだらない会話をずっと続けている。 どうせ、らしくないわよって言いたいんでしょ? そんなの自分が一番わかってるわよ。 「お久しぶりです。小雛ゆかりさん」 「……陰陽師見たわよ。ああいうのができるなら最初からやりなさいよね」 「はは……すみません。どうにも体が虚弱でして、色々と諦めていたのですが、なんかこう、彼といると元気になるんですよねえ」 「まぁ、元気しか取り柄のないやつだけど、共演する事があったらよろしく頼むわ」 「あのようなレベルの役者でも元気しかですか、いやはや相変わらず手厳しい」 「私が厳しくしなくて、誰があいつに厳しくすんのよ!」 「確かに……なるほど、だから彼の師匠は貴女なのですね」 本当は他人にそんな話なんてしないんだけど、やっぱり今日の私は気負いすぎてる気がする。 私だって緊張しないわけじゃないし、相手はあの雪白美洲と玖珂レイラだ。 悔しい事に私は直接対決であの2人に勝った事が一度もない。 私はそんな2人に喧嘩を売った。役者としてのあいつの未来を導く権利を誰にも取られたくなかったからだ。 本当は今だって雪白美洲にあいつを渡すのが正しいのかもしれないって悩んでる。雪白美洲は役者として一流だし、あいつが目指すべき最終形態は私のようなタイプじゃなくて真のスター雪白美洲だ。 完全無欠、唯我独尊、日本人歴代最強、誰も勝てないし誰も追いつけない。それが日本が誇る世界の大女優、雪白美洲だ。演技もさることながら、元からの存在感が常人とは段違いすぎる。親戚のえみりちゃんや息子のあいつを見た時、あいつの遺伝子って反則でしょって思ったくらいだもの。もちろん中身が魅力的なのは、あの子達によるものなのだろうけど、なんかこうあそこらへんの一党ってキラキラするようなエフェクトがかかってんのよね。何それって感じ。 「ゆかりちゃん、もちろん今日は勝ってくれるんでしょうね?」 「あんたに言われなくても勝つつもりがなきゃノミネートなんて辞退してるわ。はっ、それこそあんただって助演を逃すんじゃないわよ。史上初の映画賞五冠、私たちで全部総なめして帰るわよ」 「当然。そのために私が助演に回ってあげたんだから感謝しなさいよね」 私は役者特化の役者馬鹿だけど、女優にしては童顔だし身長だって足りない。足りない元のスペックを補うために、努力と根性で賄える分だけを積み重ねてきた。私は雪白美洲に勝つために全力を尽くしたけど、それでもまだ届いてない気がして心がざわつく。それくらい雪白美洲の映画はすごかった。 あーーーーーっ! ダメダメ、こんな事考えてる時点でいつもの私じゃない! 「あら、どうやら私はここまでのようね。あとは可愛い子達に任せておばさんは退散するわ」 「可愛い子達?」 睦夜星珠と入れ替わるようにして、アヤナちゃんとあくあがやってきた。 「ゆかり先輩……すごく綺麗です!」 「ありがとう。アヤナちゃん!」 あー、もう、やっぱり、アヤナちゃんが世界で一番可愛いわ。 努力家だし、優しいし、素直だし、さっきのやつとかあくぽんたんみたいに無駄に私を煽ったりしないし! アヤナちゃんだけが私の癒しよ! 私はぎゅーっとしたいの我慢して軽くハグする。お互い綺麗にしてるもんね。衣装やヘアメイクが乱れたらスタイリストの人に申し訳ないもの。 アヤナちゃんはシンプルな黒のマーメイドタイプのドレスに合わせて、首元には月のチョーカーをつけていた。んんー? もう少し宝石がギラギラした感じの派手目のネックレスでもいいんじゃない? あっ、でも、アヤナちゃんってまだ高校生だからこれくらいが丁度いいのかもね。 「小雛先輩って……」 「何よ?」 こいつも流石に今日は素直に褒めてくれるでしょ。 私はチラチラと少しだけ期待の視線を送りながら、褒められ待ちの素振りを見せる。 「黙ってたら綺麗ですよね」 「黙ってたらは余計でしょうが!!」 もう! こいつってば本当になんなのよ!! こういう晴れ舞台ぐらい、少しは気を遣って褒めたって良いじゃない! 私を褒めたってなんか減るわけじゃないでしょ! そもそも他の女の子にはすぐに鼻の下を伸ばしてデレデレするくせに、私にだけ雑すぎない!? おっぱいはチラチラ見る癖に!! そりゃ、あんたのところのカノンさんや親戚のえみりちゃんと比べたら、私はそこまで綺麗じゃないかもしれないけど、これでも一応、女・優なのよ。じょ・ゆ・う!! あんだぁすたん? 「まぁまぁ、2人とも落ち着いて」 あー、やっぱり癒しはアヤナちゃんだけよ! もー、こいつなんて知らない!! あくぽんたんなんて、そこらへんのゴミ箱に頭から突っ込んでおこうかしら。 「それじゃあ2人とも、また後で」 「ああ、また後でなアヤナ」 あれ? アヤナちゃんって今日はこいつと2人で入場するんじゃないの? あっ、同じeau de Cologneの2人と一緒に入場するんだ。 へー、良いじゃない。パートナーが1人だけなんて決まってないものね。 両手に花で入場するなんて、アヤナちゃん、ちょー強そうじゃん。芸能界はそれくらい虚勢張っとかないと舐められるからいいじゃない! 「って事は……ぷーくすくす、もしかして、あんたも余り?」 「ええ、そうですよ」 ざまあ! アヤナちゃんに振られて、あんたも私と同じぼっちの気分を味わうと良いのよ!! なんなら明日から芸名も、ぼっち・だ・あくあに改名すれば? 「って、余ってる人に言われたくないんですけど」 「さっきも言ったけど私は余ってるんじゃないの! 釣り合うパートナーがいないだけなんだから!!」 話を聞いていた周りの人間から笑い声が漏れる。 はーい、今、笑ったやつの顔と名前、全部覚えておきまーす。私、記憶力だけは抜群にいいし、あとで絶対に覚えてなさいよね。あんたの今日見る夢の中に出ていって暴れてやるわ!! 「なるほどね……それじゃあ余りもの同士、一緒に入場しますか?」 「へっ!?」 ちょ! えっ? こいつ、いきなり何をいうのよ!! あんたってもしかしなくても絶対になんも考えずにそういう事を言ってるでしょ!! 「今の俺じゃあまだ役者として小雛先輩には及ばないかもしれないけど、出世払いってことで先に隣をキープしておいても良いですか?」 白と黒のタキシードを着たあくあは私に向かって手を伸ばす。 くっそ見た目がいいせいで、こうしてると本物の王子様のように見える。 「それっていずれ私に追いつくって事? 生意気ね」 「いいえ、いつか絶対に超えていきます」 私はあくあの返しに笑みを浮かべる。 こいつはやっぱりこうじゃないと面白くない。 「私、あんたのその反抗的なところ好きよ」 「俺は素直な時の先輩の方が好きですけどね」 そういうあんたが私より先に素直になりなさいよ! ぜーーーーったいに、あんたより先に素直になってあげないんだから! それに、舌出してなんちゃってが通用するのは、あんたに惚れてる女だけなんだからね!! 「只今より、日本映像協会主催のドラマ賞並びに映画賞に関連した各賞の受賞式を始めたいと思います!!」 会場から鬼塚アナウンサーの声が聞こえる。 今日の司会は鬼塚アナ、インタビューは森川アナで、授賞式の様子が国営放送で生中継される予定だ。 鬼塚アナは落ち着いたトーンの声で、受賞候補者とそのパートナーを1人ずつ紹介していく。 どうやら事前にあくあが私に内緒でパートナー申請をしていたらしく、主催者の意向もあって私達を最後のコールにしてくれるみたいだ。 「小雛先輩」 「何よ?」 「もしかしてちょっと緊張してる?」 うっ、ふいをつかれた私は、思わずあくあから視線を逸らしてしまう。 その瞬間、やっちゃったと思った。今ので確実にいつもの私じゃないと気付かれたと思う。 こいつ普段は鈍感な癖してこういうところだけ異常に鋭いから見逃してくれないのよね。 「悪い?」 私はガルルルルとあくぽんたんを威嚇するように虚勢を張る。 ほら、いつもみたいにふざけなさいよ! 「小雛先輩」 「な、何よ」 ちょ、ちょっと、いつものおふざけモードはどうしたのよ! 珍しくそんな真剣な顔をして、どうせ本当はまたなんかしょうもない事とかイタズラとか考えてるんでしょ! 「少しでいいから目を閉じて」 「わ……わかった」 し、しまった! 私とした事が珍しく素直にあいつの言う事を聞いてしまった。 ぐぬぬぬぬ、なんか負けた気分になって悔しさで歯を食いしばる。 「もう目を開けていいですよ」 「な、なんなのよ、もう!」 ん? なんか頭の上に違和感が……って、何これぇ!? なんで私の頭にティアラが乗ってんのよ! 「それ、俺からのプレゼントです」 「ちょ!? プレゼントくれるのは普通にありがとうだけど、渡すタイミングってものを考えなさいよ!」 それに普通プレゼントってこう、もっと可愛い袋とか綺麗な箱に入ってたりするのを渡すんじゃないの? 普通に生身で頭の上に乗っけられて、はい、そうですかにはならないでしょうが!! 袋についたリボンを解く時のドキドキ感とか、箱の蓋を開けたりするワクワク感を返しなさいよ!! って、ちょっと待って、このティアラの天辺についたアクアマリンって本物なんじゃ……あんた、これいくらしたの!? 「小雛先輩はどう思ってるかわかんないけど、俺は小雛先輩に教えてもらえて良かったと思ってます」 あくあは珍しく私に真剣な表情を見せると、まるでお姫様をエスコートするように手のひらを差し出した。 「だから、今日は俺とアヤナに最高にかっこいい大女優、小雛ゆかりの後ろ姿を見せてくださいよ。いつもみたいにね」 こいつって本当にずるい! 何よその笑顔、顔がいいし、カッコいいからって、何したって許されるわけじゃないんだからね!! あーっ、もう!! なんか知らないけど私が負けた気持ちになって腹が立つし、緊張感なんかどっか吹っ飛んで逆になんかイライラしてきた。 「ふん! あんたって本当に趣味が悪いわね」 「センスが悪いのはお互い様でしょ。あのゆかりご飯Tシャツを喜んで着てるの俺と先輩だけですよ」 何よそれ? あのTシャツの良さがわからない連中に、あんたたちのセンスが悪いのよって言っとけばいいのよ! 「いいわ。見せてやろうじゃない。あんたにもアヤナちゃんにも、そしてここにいる全員に、私が今日この瞬間、この国で一番の女優だって証明してみせるわ」 「ははっ、それでこそ小雛先輩です」 私はあくあの差し出した手のひらに、自分の手のひらを重ねるようにそっと優しくのせる。 言っておくけど、あんたが可哀想だからその手を取ってあげただけなんだからね。あー、私ってなんて優しんだろう。だから、勘違いして調子に乗ったりしないでよね! 「当然でしょ。私を誰だと思ってるのよ? 今日は特別席からあんたに最強で最高の大女優小雛ゆかりを見せてあげるわ。私が師匠である事を心の底から感謝しなさいよね」 私は前を向くと、本当に誰も聞こえないような小さな声で、ありがとって呟いた。 「それでは次の入場で最後になります。日本映像協会主催、ドラマ賞主演女優賞、映画賞主演役者賞でダブルノミネートされた越プロダクション所属、小雛ゆかりさんと、エスコート役でドラマ賞の主演男優賞と助演男優賞、主題歌賞をトリプルノミネートされているベリルエンターテイメント所属、白銀あくあさんの入場になります。どうかみなさま、盛大な拍手でお迎えください!!」 私は軽く息を吐くと、ここから先は私がヒロインよと言わんばかりに優雅に一歩を踏み出した。 エスコート役のあくあはそれに合わせるように、余裕のあるウォーキングでこの私を華麗にリードする。 へぇ、相変わらずいい度胸してるじゃない! この私に喧嘩売るっていうのなら買ってあげてもいいのよ。 私達はお互いに主役だと言わんばかりに周りに手を振りながら入場する。雪白美洲や玖珂レイラ以上にこいつにだけは絶対に負けたくない。そもそもエスコート役のくせに私より目立とうとするんじゃないわよ!! 「それではドラマ賞各賞の発表に移りたいと思います」 大きな画面に主演男優賞、主演女優賞、助演男優賞、助演女優賞、監督賞、脚本賞、主題歌賞、最優秀作品賞のノミネート者一覧が映し出された。そこには私とこいつ、そしてアヤナちゃんの3人もノミネートされている。 「それではまず最初に2022年度ドラマ賞、助演女優賞の発表に移りたいと思います」 あー、緊張してきた! 助演女優賞にはアヤナちゃん以外にも受賞が有力視されているヘブンズソードの小早川さんや、出演ドラマではちょい役だったけど強烈なインパクトを残した女帝睦夜星珠、それにはなあたで主演を務めた綾藤さんもノミネートされている。どの賞においても楽に受賞できるところなんて一つもない。 「審査委員長、|九重久代《ここのえひさよ》より先に選考理由と受賞理由のご説明があります」 確か|玖珂《くが》家の遠い親戚なんだっけ。私はそこら辺はあんま詳しくないけど、女優としての九重久代は有名だ。 銀幕の女優をやってて清野澄子や九重久代に憧れなかった奴なんていないもの。 「まず最初に、今回の助演女優賞に関しては甲乙つけ難く実は今回の賞の中で一番最後に決まりました。なんならもう先に他のやっちゃいませんか? 脚本賞と助演女優賞だけは、本当にさっきまで楽屋で他の審査員達とあーでもないこーでもないと揉めに揉めたんですよ。ねぇ、やっぱりこの賞の発表を最後にしない?」 コミカルな仕草と喋り方と参加者からも笑い声が起きる。相変わらずね。 しかしこの発言、裏を返せば他はあまり悩まなかったという事だ。他の賞で受賞を逃した人達にちゃんと毒を吐いて不甲斐ないと言っているところも久代さんらしいと思う。 「もちろん票だって最初は割れたのよ? 何度も演技を再確認するために映像だって見直したわ。安定感と高いレベルの演技力、彼女はいつ見ても素晴らしいわね。でも、それはいつもの彼女であって映画で見せたような凄みはなかったわ。そこでやはり審査員の話題になったのは変化と成長ね」 よっしゃ! この時点で睦夜星珠は外れたのだと確信する。会場も少しどよめく。 アヤナちゃんを含めた3人の若手に共通するのは、このあくぽんたんとはなあた、ヘブンズソード、ゆうおにで共演して大きく変化をもたらした事だ。 「あとはその振れ幅よね。作品は人気だけど彼女はまだまだこんなものじゃないと思うのよ。若手の中でもその実力は認められていたし、玖珂レイラ以来のちゃんとしたアクションのできる大型女優という事で、出てきた時から審査員のみんなも一目置いていたわ。かの作品でもそのアクションを余すところなく発揮していたけど、演技の部分ではまだこれが上振れじゃないでしょ。だって1期の最後でようやく役者としてのスタートを切れたんですもの。それも残念な事にその話は対象期間外でした」 小早川さんが外れたのだと確信する。 アクションに言及したり1期なんて表現をしてる時点で該当する作品がヘブンズソードしかない。 小早川さんが変化と成長を見せたのは1期の最後、満を持して夜影が変身する回からだった。 「そして彼との共演後に大きく成長した彼女の演技は素晴らしかったわ。ただの期待の若手の1人だった彼女は、演技にも余裕が出て、もう一つ先のステージへと歩き出したわ。ただ……助演なのに、主演を食っちゃダメよね」 会場から笑い声が漏れる。確かにあの作品、主演の女優は悲惨だったわね。彼女の成長スピードに対応できなかった。そこにもちゃんと毒を吐く事を忘れない久代さんには脱帽する。女優は叩かれて成長してなんぼなんだから、これくらい言われたっていい。だって期待してなきゃそんな事言われないもの。 「助演として周囲との調和ができないのと、作品をぶち壊してしまうのはマイナスポイントよ。まぁ、彼女自身も勢いに乗ってたし、自分が制御できなかったのだと思うのだけど、あー、私にもそんな時期があったわ。このまま主演くって私がこの作品の真の主役になるのよってね。これからのこの国を引っ張っていく彼女は、女優としてできることならこれからは助演ではなく主演を主軸に頑張って欲しいと思っています。もし……そう、もしもだけど、あのドラマが選考対象外の1月1日じゃなくて選考対象内の12月31日ならもう少し違ったかもしれないわね。ううん、それでもやっぱり結果は変わらなかったかもしれない。それくらい最後の最後には満場一致で彼女に決定したのよ」 しゃあっ! 共演後と最初に言及した時点で、共演後のドラマでノミネートされた綾藤さんもない事が確定する。 この時点でもう残った候補は1人しかない。会場もそれを知って拍手と大歓声に包まれていく。ここから先は受賞者だけに許されたウィニングランだ。 あの九重久代に誉めに誉められ毒を吐かれるだけ吐かれる権利を勝ち得たのである。 「国民的なドラマに出演した将来のアクションスター、いまを代表する日本が誇る名女優の1人、そしてあの白銀あくあが初めて共演した若手のトップ女優、その3人を差し置いて助演女優賞を勝ち得た事を誇りに思って欲しいわ。貴女の演技はそれくらい素晴らしかった。最終話だけならそうは思わなかったかもしれない。一見すると今までと変わらない1話から11話の貴女の演技、でも、最終話を観た後に見直したらわかる。あなたは1話からちゃんと変化していたのよ。最後にこうなるってわかってて、その上で1話からそれを意識して演技をした。鳥肌が立ったわ。貴女は子役の時から優れていたけど、色々とあって役者方面からはしばらく距離を置いていたのよね。だから、この言葉をあなたを贈ります。この地獄にお帰りなさい。ここにいる鬼達全員であなたの帰還を出迎えるわ。そしてドラマ賞、助演女優賞の受賞、おめでとう、月街アヤナさん!!」 しゃああああああああああああああああああああああああああああああああああ! 見たかコノヤロー!! これがうちのアヤナちゃんよおおおおおおおおお! 「月街さんの受賞なのに、あそこ2人が1番に両手ガッツポーズで立ち上がってるのウケる」 「ワンチャン自分の受賞より喜んでそう」 「小雛さん、白銀さん、座ってください。カメラに抜かれてますよ。シット!」 あ……つい勢いで立ち上がってしまった。 って、なんであんたまで立ち上がってんのよ! こういう時、私のドレスを引っ張って座るように促すのがエスコート役のあんたの役目でしょ。まぁ、気持ちはわかるんだけど……。 「そのついでと言ってはなんだけど、主演女優賞も発表していいかしら? アヤナちゃん泣きすぎちゃって立ち上がれそうにないもの」 会場が大きくどよめく。主演女優賞の発表なんて普通ならもっと後だからだ。 「主演女優賞、ノミネートされたけど受賞できなかった人達も、ノミネートされなかった人たちも、今回ははっきり言ってノーチャンスだったわよ? 悔しいと思うならみんな子供じゃないんだから自分でどうにかするでしょうし、敢えて落ちた人も受賞した人も総評なんて野暮な事は言わないわ。おめでとう、小雛ゆかりさん。満場一致でドラマ賞の主演女優賞は貴女だったわ」 ふん、当然よ。 正直なところ、これに関してはいけると思ってた。 「本当ならここでゆうおにで受賞した2人に前に出て受賞インタビューをしてもらうんだけど、このまま一気に他の賞も発表させてもらいます」 会場が大きな歓声に包まれる。 「脚本賞のノミネートは異例中の異例で2人だけ、知っての通りゆうおにの司圭先生、そしてマスク・ド・ドライバー、ヘブンズソードの森石章子先生の2人ね。本来であれば完結されていない作品はノミネートされないんだけど……仕方ないわよね。だってファンからの投票でもノミネートの項目に入ってないにも関わらず、1番多く書かれていたんですもの。私たちは見てくれている人がいて初めて輝けるわ。だからその声を無視する事なんてできない。そして、それがノミネートされてしまった時点で受賞は決まったも同然でした。おめでとう。森石先生、代表してあなたが受賞するけど、今日はヘブンズソード脚本陣全員の栄冠よ。そして司先生、次のスペシャルドラマ、楽しみにしているわ」 司先生、残念だったわね。 これに関しては審査員でも最後まで悩んでいたという話をしていたし、おそらくだけど、最後に決めたのはやっぱりファンの一押しだと思う。そして多くのファンに推される作品は強いって事を私達はよく知っている。 「もちろんそういうわけだから監督賞も彼女しかいないわよね。本郷弘子監督、おめでとう。この世にヘブンズソードを生み出してくれた事を感謝します」 最大級の賛辞だ。久代さんは他にノミネートされた監督達にも感謝と賛辞の言葉を紡ぐ。 「さぁ、ここまできたら残っているのは作品賞と……それ以外だと、主演男優賞、助演男優賞、主題歌賞の3つかしら?」 今までにない大歓声に会場内も湧き立つ。 全く、今日はあんたのファン限定ソロライブ会場じゃないのよ。 でも、それに相応しい活躍はしたのだから胸くらいは張りなさいな。 「あなたの歌に多くの国民達は心をときめかせたわ。あなたが演じた王子様にみんなが恋に落ちたの。そして、あなたの演じるヒーローにみんなが歓喜した。おめでとう! 白銀あくあさん。ドラマ賞の歴史上、初めての個人3冠よ。これからも貴方を中心に男優陣を盛り上げていってほしいわ」 久代さんは他にノミネートされた候補者達にも賛辞と激励を送る。 主演男優賞を受賞したヘブンズソードの剣崎総司、助演男優賞を受賞したはなあたの夕迅ムスターファ、そして主題歌賞を受賞した乙女色の心。文句なしの個人3冠ね。文句言う奴なんていないだろうけど、いたら私がぶっ飛ばしてやるわ。 「さあ、みんなで作品賞を発表しましょう。と、言いたいところだけど、その前に受賞者の皆さん、こちらにどうぞ」 私はあくあのエスコートで席から立ち上がると、そのままあくあにアヤナちゃんの席へと向かうようにと囁く。 「おめでとう、アヤナちゃん。もー、せっかく綺麗にして貰ったのに、泣いちゃダメじゃない」 「す、すみません。でも……でも……」 「ほら、泣くなよアヤナ。俺達と一緒に笑いに行こう」 「うん……!」 私達は2人でアヤナちゃんに向かって手を差し出す。 ちょっとぉ!? ここは普通に私でしょ。あんたはまたいつか機会があるんだから、ここは先輩である私に大人しく譲って隣で指を咥えていつもみたいにぼーっとしてなさいよ! ほら、アヤナちゃん、こいつじゃなくて私の手を取って!! 「ふふっ、もう、こんな時にまでそんな子供っぽい喧嘩しないでくださいよ」 アヤナちゃんは両手を伸ばすと、私達2人の手を取って席から立ち上がる。 もう、仕方ないわね。でもセンターは譲らないんだから!! って、ちょっとお! ぐぬぬぬぬ! わかったわよ。あんたがセンターで美女を両手に侍らせる事ができる事を感謝しなさいよね。 え? 美女が2人? もう1人の美女は誰みたいな顔するな!! 私の事をそういう対象として使ってるくーせーに!! ステージに上がったあくあは、私達から手を離すと、本郷監督、森石さんの2人とハグをする。 「おめでとうみんな。1人ずつ、今の気持ちを聞かせてもらえるかしら?」 1番最初にマイクを手渡されたのはアヤナちゃんだ。 「ありがとうございます。この賑やかで楽しい地獄に帰ってきました。月街アヤナです」 会場から笑い声が起きる。 ふふっ、アヤナちゃんってば、久代さんのコメントにちゃんと切り返すなんてすごいじゃない。 「ゆうおには私を1人の役者として成長させてくれました。共演した役者の皆さん、そして監督らスタッフ陣、制作会社や藤テレビの皆さん。サポートしてくれた事務所のみんなや、快く送り出してくれたeau de Cologneのみんなには感謝の言葉を贈らせてください。そして、いつの日か、小雛ゆかりさんと主演女優の座を競えるような、そして白銀あくあさんと主演役者賞を競えるような、そんな女優になれるように日々精進をしていきたいと思います!」 まさかの宣戦布告に会場の中も大きな歓声に包まれる。 ちょっと! 誰よ!! いいぞー、小雛ゆかりなんて倒してしまえーなんて言ってるの! って、隣にいたあんたじゃない! ふざけんな!! あんたの顔目掛けて火吐くわよ!! 私はアヤナちゃんからマイクを受け取る。 「主演女優賞を受賞できた事を嬉しく思います」 私は当たり障りのない賛辞と感謝の言葉を関係者に送る。 「アヤナちゃんと主演女優賞を競うためにも、それまではトップに居座り続けてやろうかなと思います。何せここからの眺めは絶景ですから」 もちろんちゃんと他の女優陣に対しても煽っておく。 ここに座ってる連中なんて、誰1人満足してないだろうし、本当は悔しいのは過去に受賞漏れした事のある人達なら私を含め全員が知っている事だ。だから、これでいい。 私はマイクを森石さんに渡す。 「正直、司先生に負けたと思っていました。それでもこうやって受賞できたのは、やはりファンの声があったからだと思います。ありがとう!!」 森石さんも関係者の人達や、本郷監督、出演者のみんなに感謝の言葉を送る。 そしてマイクを本郷監督に手渡した。 「まずはありがとうと言わせてください。そして私の盟友でもある松垣部長に一言……やりましたよー!!」 会場から笑い声が起こる。 もう部長と言えば彼女じゃないかってくらい、この国で1番有名な部長が彼女だ。 本郷監督もまたスタッフや関係者、出演者やスポンサー、そして歴代のドライバーに携わった人達に感謝の言葉を述べていく。 「とあちゃん、黛君、天我君……そして、あくあ君。みんな、本当にありがとう。ありがとうって言葉だけじゃ言い表せないくらい感謝してる。貴方達は私の、ううん、私達みんなのヒーローよ!!」 本郷監督の言葉に大きな拍手が起こる。 「さぁ、ヒーロー、最後にどうぞ!」 本郷監督からマイクを受け取ったあくあは、マイクに向かって声を出す。 しかし、トラブルが起こったのかマイクから声が出ない。 ぷぷっ、晴れの舞台でそんなあり得ない事が起こるなんて普段の行いが悪いんじゃないの。 会場からはかわいーなんて頭が腐った言葉が飛んできてるけど、あんたらは甘やかしすぎなのよ。こういうのは素直に笑っておけばいいの! 「あくあ君! 私のマイク使って!!」 「ありがとう。森川さん!」 スポーツ選手もびっくりの瞬発力で森川さんが自分のマイクを持ってくる。 「すみません。えっと、まずは最初にそれぞれの受賞をした作品の関係者の皆さんに感謝の言葉を送らせてください」 ニヤニヤした顔しちゃって。本当に嬉しいのね。わかるわよ、その気持ち。 でも、あんたの場合はライバルがいないのよね。そこがネックだわ。 できる事ならBERYLの他のメンバーとか海外の俳優陣に期待したいけど、あんたに勝てる男なんてこの世にいるのかしら。でも、女優陣にはきっと、あんたを満足させてくれる子達が多いはずよ。だから腐らずに頑張りなさいよ。 「そして最後に天鳥社長、本当にありがとう。貴方がベリルを立ち上げてくれたから今の俺があります。今日、本当は貴女と一緒に来ようと思ってたけど、それはやめました」 え? なんで? っていうか、そうよ! あんた私なんかをエスコートなんかせずに、阿古っちと一緒に入場してきなさいよ!! 「天鳥社長には最高の景色を見せるって約束したから、俺が貴女をエスコートするのはまだ先になると思います。でもいつか、そう遠くない未来に、映画ドラマ賞を俺が総舐めする時に、貴女をエスコートしてこの会場に連れてきたいと思います。だからそれまでの間、待っていてください。必ず、俺が貴女をここに連れてきます」 かーーーーーっ! なんだこいつ! 最後にカッコつけて! もう!! しかもそれって私への宣戦布告よね!? はっ! いいじゃない。アヤナちゃん共々纏めてかかってきなさいな。正面からパワーで弾き飛ばしてやるわ!! って、あれ? こいつもしかして共演者の私にだけ感謝してなくない? 「あと……そうですね。会場や視聴者の皆さんには申し訳ないんですが、もう1人だけ、後ですごく文句言われそうだから感謝の言葉をほんの少しだけ贈ってもいいですか」 会場から失笑や苦笑の声が漏れる。 「小雛先輩」 「何よ」 「ちょっと、喋らないでください。こっちはもう、さらっと言って終わろうと思ってたんですから。って、誰ですか、この人にマイク渡したの!?」 「はあ? そんなのそこに居たスタッフから予備のを奪い取ったに決まってるじゃない」 私達の言い争いに会場から笑い声が聞こえる。 「2人とも、ここは森川楓の部屋じゃないんですよ! しかもそれ他局です!!」 森川アナ、そういうあんたの声もピンマイクに入ってるわよ。 スタッフすらも我慢できずに至る所から笑い声が聞こえてくる。 「まぁ、いいわ。ほら、感謝しなさいよ。受け取ってあげるから」 「いやいや、おかしいでしょ。感謝しなさいよって、普通感謝される人が言うセリフじゃないですって」 「細かい事はいーじゃない! それよりもほら、さっさと言わないと時間が押してるわよ!!」 「それは、小雛先輩が喋るからじゃないですか!」 私は手をクイクイさせて、ほら、褒めなさいよという仕草を見せる。 「やっぱりやめた」 「へ?」 感謝の言葉をやめたなんて、そんなのあるの? これには耐えきれなかったのか、睦夜星珠や玖珂レイラが大爆笑していた。 それどころか普段はおとなしい賀茂橋一至ですら腹を抱えて笑ってる。 「恥ずかしいので2人の時に言います」 「はあ!? それ、絶対に言ってくれない奴でしょ。もう! 仕方ないわね」 もう! あんたが恥ずかしがるから最後グダったじゃない。 「ふ、ふふふ2人きりの時に!?」 「いいなー。正直、主演女優賞より羨ましい」 「あくあくんと自然に2人きりになれるとか、それ自体がやばい事なのに本人は気がついてなさそう」 あくあはマイクを久代さんに返す。 「受賞者の皆さん、ありがとうございます。そして改めて受賞おめでとう。さぁ、ドラマ賞の最後を飾るに相応しい作品賞をみんなで発表しましょう!! 2022年度、最高の作品は!」 「「「「「「「「「「マスク・ド・ドライバー、ヘブンズソード!!」」」」」」」」」」 後ろのモニターにその文字が表示されると、頭上から紙吹雪が舞った。 本来であれば完結した作品ではないヘブンズソードがノミネートされる事はない。 それでもやはり、その常識をぶち壊すくらいの作品がこのヘブンズソードだったのだ。 「おめでとう、あくあ君。おめでとう、森石さん。おめでとう、本郷監督!! さぁ、ステージの中央にどうぞ」 このタイミングであくあは手を挙げて参列席からとあちゃん、黛くん、天我くん、そして小早川さんと阿部さんを呼び寄せる。 これには観客席からも大きな拍手が起こった。 「本郷監督、あの時の約束を果たさせてください」 「あくあ君……! それに、とあちゃんや天我くん、黛くんも……小早川さん、阿部さん、本当にありがとう!!」 ドライバーのレギュラー陣全員によるエスコートで本郷監督と森石先生の2人がステージの中央へと向かう。 「みんな、本当にありがとう!!」 全員を代表して感謝の言葉を伝えた本郷監督に大きな拍手が沸き起こる。 「監督、本当におめでとう!」 「みんなのおかげだよ。もー! 本当にありがとう!!」 抱き合って喜ぶ8人に、私とアヤナちゃんも大きな拍手を送る。 会場に来ていたすべての人が立ち上がって拍手を送っていた。 満場一致の受賞とはこの事である。誰1人として不満なんてなかった。 「さぁ、それではこの流れで映画賞の発表もしましょうか!!」 ここからが私にとっての本番だ。席に戻った私は静かに心の中で気合を入れ直した。 ************************************************ すみません。Twitterでも言ったけど365話でトマリギに帰って来る事を目指していました。 でも、実際には3話4話なので、368話か369話での帰還を目指します。 というのも、今日の話、アヤナちゃん視点でトマリギ回に行こうと思っていましたが、確実に無理だと気がついたからです。多分、これの後半も小雛先輩視点になるかなと思います。 それと前回、最後に伝え忘れましたが、阿古さんとの番外編を公開してます。 番外編のアドレスはこちらになります。 https://novel18.syosetu.com/n5397ih/ 新しいアンケート置いときます。 https://customform.jp/form/input/153873 作者のtwitterアカウントです。更新が遅れた時はこちらで連絡します。 https://mobile.twitter.com/yuuritohoney https://mobile.twitter.com/yuuritosub 上が本垢、下がサブ垢です。 あくあとコラボして欲しいキャラや、ノクターン回についてのアンケートやってます。 よろしければどうぞ。 https://customform.jp/form/input/140130 wikiです。有志の皆様、ありがとうございます。 https://wikiwiki.jp/yuuritohoney/ クリスマス用の短編、ムーンライトでとあ注意。 https://novel18.syosetu.com/n5480hz/ 小雛ゆかり、私が最強!! 私は大型モニターに映しだされたドラマ賞の結果を見つめる。 【2022年度ドラマ賞、各賞受賞者一覧】 主演男優賞 白銀あくあ「マスク・ド・ドライバー ヘブンズソード」剣崎総司役 主演女優賞 小雛ゆかり「優等生な私のお兄様」佐田沙雪役 助演男優賞 白銀あくあ「花さく貴方へ」夕迅ムスターファ役 助演女優賞 月街アヤナ「優等生な私のお兄様」笠道莉奈役 監督賞 本郷弘子「マスク・ド・ドライバー ヘブンズソード」 脚本賞 森石章子「マスク・ド・ドライバー ヘブンズソード」 主題歌賞 白銀あくあ「乙女色の心」花さく貴方への主題歌 最優秀作品賞 「マスク・ド・ドライバー ヘブンズソード」 終わってみれば、はなあた、ゆうおに、ヘブンズソードで独占……というか、白銀あくあが関わった3作による圧巻ショーでドラマ賞の授賞式は幕を閉じた。 まぁ、そうなるよねって感じ。 アヤナちゃんに関しては本当にギリギリだったと思うけど、ドラマ賞は映画賞よりも世間受け、視聴者受け、エンタメ性、話題性などを審査員が加味してくれるから誰もが納得のラインナップだったと思う。もちろんそれでもちゃんと面白かったりしなきゃダメだし、中身が伴っていないと受賞されることはない。つまりは実力がなきゃ、そもそもノミネートすらされないから胸を張っていいという事だ。 私は軽く息を吐くと、映画賞の発表に気持ちを切り替える。 「と、映画賞発表の前に、みなさんここで一旦休憩です」 なんじゃそりゃ! 思わず立ち上がってツッコミを入れそうになった。 司会が鬼塚アナで本当に良かったわ。これが森川アナなら、立ち上がって首根っこ掴みに行ってるし、それを止めに来たあくあとの3人でまた勝手に違う番組が始まるところだった。 ふんふん、どうやらその休憩の間に会場にいる参加者にインタビューするみたいね。 なるほど、そういうことなら……私は一旦後ろに引っ込むとお手洗いに向かう。 「げっ!?」 「ん?」 「あ……」 女子トイレに入った瞬間に固まった。 なんでよりによってこのタイミングで雪白美洲と玖珂レイラに遭遇するのよ! この筋書き考えたやつ出てきなさい!! ふざけんじゃないわよ!! 「小雛さん……ドラマ賞、主演女優賞の受賞おめでとう」 「あ……ありがとう」 雪白美洲に続き玖珂レイラからも祝福の言葉をもらう。 嫌味なら言い返したりするけど、そうじゃないから素直に受け取る。 「あの時の約束、覚えている?」 「ええ、もちろんよ。勝った方が、映画でのあいつのパートナー役のオファーを受ける。私も、今回の映画であんた達2人に負けるなら納得して引くわ」 「うん、私も納得できるだけのものは演じ切ったつもり。だから、これで負けたとしたら諦められる。どっちが勝っても恨みっこなしってことで」 「OK!」 私は雪白美洲と硬い握手を交わす。 やれることはやったつもりだ。これで負けるならしゃーない。次はもっと良い物を作れるように分析するだけだ。 「それじゃあ、私は先に失礼する」 雪白美洲はそう言うと1人先にトイレから出て行った。 って、玖珂レイラは!? こいつも一緒に連れて行きなさいよ!! 私とこいつの2人きりにするんじゃない! 「小雛ゆかり……君は前に言ったな。私を美洲様のコピーだと」 ちょ、ちょっと! あんた自分の身長考えなさいよ! 私に詰め寄ってくんな! はっ!? もしかして、私、殴られたりする!? タダで殴られるわけにはいかないと、私はカウンターのためにファイティングポーズを取る。 「貴女に言われたその言葉がずっと引っかかっていた」 ふーん、なるほどね。そういう事か。 全くどいつもこいつも実力がある奴に限って面倒臭いし世話が焼けるわ。 「言われて悔しかった? その引っかかった意味に結論は出たのかしら?」 「いいや。私は美洲様に勝つだなんて……そんな事を考えたりなんてした事もなかった」 でしょうね。だからこそ私は玖珂レイラにその言葉を吐いた。 外国、それこそ本場ステイツやスターズで通用するような日本人離れしたルックスとスタイル、私と違って身長もあるし童顔でもない。アクションもできてミュージカルもできる。基本スペックだけなら私達3人の中でも圧倒的に玖珂レイラが国内でも1番だ。それこそ身長あって動けて歌えるあくあの基本スペックに1番近いのも玖珂レイラかもしれない。 だからこそもったいなく思う。嫉妬だってする。私があんたなら、誰かのコピーになんてならないのに。 「だからこそ月街アヤナの言葉に心が揺さぶられた。君だって気がついてるだろう? 語弊があるかもしれないが、彼女は持たざる者だ。それでも君に勝って、美洲様すらも超えて行きそうなあくあ君に勝つと言ったその情熱はどこからくるんだろう。そう思った。ああ、別に彼女の事を煽ってるわけじゃないから、勘違いしないで欲しい。本当に素直にびっくりしたし衝撃が走ったんだ。だからこそ私は私自身を疑問に思う。私には役者として彼女の想いほどの何かがあるのだろうか。今、私の中には彼女のインタビューと貴女に言われた言葉がずっと渦巻いてる」 なるほどね……。それってもう答えは出ているようなものじゃない。 「あんたって結構バカでしょ。ていうか華族ってもしかしてバカしかいないの?」 「なっ!?」 ほんと、雪白美洲といい、あくあといい、あんたといい、世話の焼けるやつばっか。 私は玖珂レイラに近づくと胸の辺りを軽く小突く。 「知ってる? 火のないところに煙は立たないのよ。だから燻ってる時点で答えは出てるわけ。ぐるぐるしてるって事はそういう事でしょ。あとは自分で考えなさいな。ほんの少し、そう少しでもいいから、あんたにも誇りとかプライドみたいなもんがある事を祈ってるわ」 決まったわね。私はカッコつけてそのままトイレから出る。 って、しまった。肝心のトイレをしてない。でも今から同じトイレに行くのはダサいし、どうしようかな……。 そんな事を考えてたら、目の前からあくぽんたんが呑気な顔をしてやってきた。全くこんな奴のどこがいいのかしら。通路の両脇にいる今人気の女優にアイドル、ブレイクしたばかりの旬の歌手も、みんなあんたに色目使った視線で見つめてるのに気がついてるのかしら。これだけ無防備でも襲われないの、その無駄にでかい図体に産んでくれたお母さんに感謝しなよ。 「小雛先輩どうしたんですか?」 「ちょ、ちょっと、トイレが一杯で」 「あー、なるほど、それなら俺の楽屋にあるトイレ使ってくださいよ。ここから近いから行きましょう」 「そうするわ」 チョロチョロチョロ……。 はーーーー、もう少しで、おしっこ漏らしちゃうところだった。 あ、私は脱いだドレスを着ている途中で固まる。 「ねぇ、ちょっと」 「どうしました? うんこでも詰まりました?」 「ちょっと! アイドルがうんこって言うな! って、そうじゃなくって! ファスナー上げてくれる?」 「えっ!? い、いいんですか?」 こいつ……。本当になんでも直ぐに発情するのね。 ファスナー上げてる時に私のビスチェを見てるの、この私が気がついてないとでも思ってるのかしら? 「ありがと」 「こちらこそありがとうございます!」 あのさ、そのかっこいい顔を見せれば大抵の事はどうにかなるって思ってない? あんたのそれ、森川さんのパワーでゴリ押しと完全に同じレベルよ。 私はまたあくあにエスコートしてもらって会場へと戻る。ちょっと! ちゃんと手を洗ったんですか? じゃないわよ! 私はあんたの子供か! ちゃんと手くらい洗ってるわよ。もう!! 「それでは只今より、映画賞の発表に移りたいと思います」 再び協会長の久代さんが壇上にあがる。 ドラマ賞と同じように発表は助演役者賞からだ。 こういう授賞式は前置きが長いのが特徴で、少しずつヒントを出して受賞者に辿り着いていく。つまり聞いている人からすると面倒に感じる人も多いと思う。 例の如く受賞できなった人達にエールを送り、最後の最後に受賞者の名前が明らかにされる。 「助演役者賞は腹を切るで楠野ギンカ役を演じた|睦夜星珠《むつみやせいじゅ》さんです。おめでとう!!」 よしっ! まずは一冠!! 私と星珠は目で合図を送り合う。 助演に誰をキャスティングをするかは主演と同じくらい重要な事だ。少なくとも本気の私が演技して食われるような役者では話にならない。 その点で言えば女帝、睦夜星珠は真剣勝負で真正面から私と斬り結ぶ事ができる数少ない役者だ。 私は周りを従順なペットで固めるようなキャスティングよりも、アヤナちゃんや、それこそあくぽんたんみたいに、正面から私に立ち向かってくるような連中が周りに多くいる方がより輝くタイプだと思ってる。そういう統一感のない役者達でカオスになってる盤面をうまくコントロールして、統一された最高のシーンを作り出す事が私の1番の持ち味だ。 だからあえて現場がギスギスするように仕向けた事もあったわ。もちろん、本気でムカついてキレた事もあるけどね。それは仕方ない。キレさせたそいつが悪いのであって、私が悪いわけじゃないんだから。 「受賞おめでとうございます」 「ありがとうございます」 発表もエンタメ性を重視したドラマ賞と違って映画賞は例年の如く1人ずつ受賞者がコメントしていく。 正直、ドラマ賞に関してはヘブンズソードの受賞とあくあをヒーローにするために、悪い大人達が最大限に画面映えするやり方を演出……といったら語弊があるかもしれないけど、視聴者を楽しませるためにああしたんだろうなと思う。 「もう本当に大変な現場でした。撮影中ずっと小雛ゆかりさんに殺されるんじゃないかって思ったくらいです」 ちょっとぉ!? さっきからずっと聞き流してたんだけど、あんたずっと私の悪口ばっか言ってない!? てへぺろじゃないでしょ。ふざけんな! 風評被害で訴えるぞ!! あと、そこの目の前にいるあくぽんたん、腕を組んで何度もうんうん頷くな!! 後で押し倒すわよ!! 「それでは次に、脚本賞の発表に移りたいと思います」 くっそ、私の隣を通るときにニヤニヤしやがって!! あいつワンチャン、ここで私が掴みかかったら、明日の新聞の一面狙えるなとか思ってるでしょ。 心配しなくても明日の一面はヘブンズソードかあくあが独占するわよ!! 「脚本賞は腹を切るの|志水《しみず》キスカ先生です。おめでとうございます!」 よーしよしよし! これで2冠達成だ!! はっきり言って助演と脚本、それに次に発表される監督賞は受賞を確信している。 「志水キスカ先生、改めておめでとうございます」 「ありがとうございます」 腹を切るは私演じる斉藤ひとはがこの国で初めて帝王切開で出産した時の話だ。 友人でもあった睦夜星珠が演じる執刀医、楠野ギンカへの友情を超えた想い。望まない相手との結婚、性行為、妊娠、出産であったにも関わらず、それでも妊娠期間の交流と葛藤を通じて母になっていくというところがテーマでもある。 もちろんこんなハードな映画に男性俳優なんて起用できないし、男性のキャスティングなしでも成立するように脚本の志水先生がすごく苦労して書き上げてくれた。 「今まで楠野先生の方を題材にする作品はいくつかありましたが、まさか手術された方を主人公にするとは思っていませんでした」 「そうですね。本当は最初、楠野先生を主人公にした脚本を持って行ったのですが、監督から、貴女が本当に書きたいのはこう言うのじゃないでしょう。本当にやりたい話を考えてくれと言われた事がすごく後押しになりました」 そうね。例えばそこにいる雪白美洲だって、スーパー執刀医楠野ギンカを主人公にした毎話誰かを助けるようなヒーロー系の感動ドラマで賞を取ったことがあった。 だけど睦夜星珠が演じたギンカはスーパーでもなく、キスカ先生の脚本では彼女にもまた悩みや葛藤があった事が描かれている。キスカ先生の中での解釈の方がより人間らしく描かれており、私はどちらかというとこちらの方が好感を持てた。 「何か脚本を描いてる時に苦労したエピソードはありますか?」 「いやー……どうでしょう。一個、苦労したと言うか、怖かったというか、初めて小雛ゆかりさんに脚本見せた時、何を言われるんだろうってずっと震えてました。後でおしっこちびってないか直ぐにトイレで確認したのを覚えてます」 ちょっと!! そういうの今はいらないでしょ!! こら、大きな声でゲラゲラ笑うんじゃない。そこのあくぽんたんと森川楓!! 「本当にすごかった。最後までドキドキしたし、見終わったときには自然と涙が出たほどです。素晴らしい脚本を書き上げてくださり、ありがとうございました!!」 「こちらこそ、好きに書かせていただいたにも関わらず名誉ある賞を頂けた事に感謝します」 大きな拍手に包まれる。 全く、最後の私とのエピソードは絶対に要らなかったでしょ……。 「それでは次に監督賞の発表に移りたいと思います」 監督賞まで来たら次が自分の番だ。 ドラマ賞と違って男優女優に分かれてないし、主題歌賞とかがないから、映画賞は順番が回ってくるのが早い。 「監督賞は腹を切るで監督を務められた浦田弥生監督です。おめでとうございます」 これで3冠、監督の発表の時に会場が少しざわめく。 映画賞の長い歴史でこれまで5冠を取った作品なんてない。雪白美洲や玖珂レイラが確実に主演役者賞を受賞できたとしても、彼女達の輝きが強すぎて他の部門で共演した助演や脚本家、監督が受賞できないからだ。 そしてここまで腹を切るが3冠を取っているという事は、主演女優賞で私が雪白美洲と玖珂レイラに勝てば史上初の5冠が確実だという事である。 「浦田監督、今回の題材はなかなかハードだったと思います」 「そうですね。一昔前だと大きな映画館では見れなかったと思います」 浦田監督の言葉に会場がひえっひえになる。 実際、男性が少しでも悪く書かれている作品は配給会社も嫌がるし、腹を切るも大きなところでやれるかどうかもギリギリのところまでわからなかったと聞いた。 ただ、タブー視された事に触れつつも、丁寧にひとはとギンカの感情に寄り添った姿を撮りきったところでも浦田監督は評価されたんだと思う。私もそこが気に入ってこの仕事を引き受けた。 これが政治的な思想でも絡んでいた製作者のオナニーならただの駄作に成り下がっていたし、私もそんなクソみたいな映画ならこの仕事は引き受けなかった。そんなのは二流にもなれない三流か、落ち目で仕事のない大女優がやってればいい。 私たちは映画を見に来てくれた人達の感情を揺さぶり、見て良かった、何度も見たいと思わせる事が仕事なのだから。 「作品作りで何か苦労された事はありますか?」 「生半可な事をやってたら小雛ゆかりさんに殺されそうで……それだけが本当に怖かったです。ちなみに私は志水先生と違って実際におしっこをちびっちゃった方ですね」 おい、こら!! ふざけんな!! 会場もゲラゲラ笑うんじゃない!! それと目の前で腹を抱えているあくぽんたんと森川アナは後で覚えておくように。わかっていると思うけど、授賞式が終わった後はあんた達の両肩をガシッと掴んで打ち上げに引き摺っていくから覚悟しておきなさいよ。 もちろん2人とも席は私の両隣ね。涙を流しながら私に感謝をするといいわ。 「浦田監督ありがとうございました。そして、改めて受賞おめでとうございます! それではおそらく次は多くの人が気になっているのではないでしょうか? 映画賞の主演役者賞の発表に入りたいと思います」 会場全体の空気がピリつく。 私の受賞が決まればその瞬間に前人未到の5冠達成は確実だし、そうじゃなければやはり雪白美洲か玖珂レイラの壁は高かったという事だ。 「まず、今回の主演役者賞は、過去にないハイレベルな戦いでした。このようなハイレベルな役者が同時期に揃うという事にまず感謝したいです。それだけの土壌を築き上げた全ての関係者に感謝の拍手を!!」 会場全体から大きな拍手が起こる。 「はっきりと結論から言いましょう。主演女優賞に関しては、最初から満場一致でした」 会場がざわめく。 最初から満場一致となるとやはり雪白美洲なのかという空気感が漂う。 彼女ほど画面映えする役者はいないし、審査員が誰1人も雪白美洲に投票しなかったなんて私からしても普通に考えられないからだ。 「役者って実はすごく矛盾しているんですよね。演じるってことは虚像なのに、観客はリアリティのある実像を求める。決して両立することがないその狭間、今回、彼女はそこの部分をうまく演じ切りました」 まだこの段階ではわからない。 でもなんとなく玖珂レイラじゃない気がした。 「そして映画を見た皆さんならお分かりになるでしょうけど、最後のあの笑顔、あれが全てだったと思います。こんな表情が彼女に、いや、演者にできるのだと……ただの映画を超えた何かを見せられた気がしました」 笑顔ってくくりなら3人とも最後笑顔だった。 もう! 前置きが長すぎるのよ! 絶対に私達の反応見て楽しんでるでしょ!! 「難しい役所、複雑な感情表現が込められた表情、ごく自然な所作、言葉に込められた想い、自分の持っている全てを出し切った上で、本当に丁寧に、どこまでも丁寧に、それでいて演じるということを感じさせないほど、役に自分を落とし込んで来たことにもはやぐうの音も出ませんでした。周りを輝かせてその上で自分が最高の演技をする。私を含めた全ての役者が目指すべき到達点。まだ誰も踏み込んだ事のない領域に、あなたは1人、辿り着いたのですね」 会場が大きくどよめく。 私は胸の奥から熱いものが込み上げてきた。 「きっと多くのハンデがあったことでしょう。女優にしては顔は幼いし、身長だってそんなに高くない。それなのに貴女はそのハンデに嘆くことなく、腐らず真摯に演じるという事を只管に、そして純粋に突き詰めてきました。さぁ、胸を張って! 玖珂レイラでも雪白美洲でもない。貴方が今の日本でナンバー1の女優よ! 前人未到の5冠に加えて、満場一致の映画賞主演役者賞と同じく満場一致のドラマ賞主演女優賞。取れるものを全部取った貴女の勝利を祝いましょう!! 小雛ゆかりさん、おめでとうございます!!」 この賞を取ったら自分はどうなるんだろう。 もしかしたら泣くかもしれない。感動で自分の感情が制御できなくなるかもしれないとかって考えてた。 でも、私に限ってそんな事はなかったわね。 私は席から立ち上がると、この会場にいる誰よりも優雅にステージに向かう。 「おめでとう」 「ありがとうございます」 私はゆっくりと会場全体を見渡す。 雪白美洲、玖珂レイラ、貴女達には感謝してるわ。私の前に立ち塞がってくれてありがとう。 ふふっ、アヤナちゃんったら、私より喜んでくれてるじゃない。本当に可愛いんだから。 って、うちの社長とマネージャー抱き合ってガン泣きじゃん。うわー、恥ずかしいから他人の振りしとこ。 それに比べてあこっちは……あんたは本当にこの1年で成長したわよね。元より芯が強いのは知ってたけど、本当にしっかりした。だからさ、私の受賞で涙ぐむんじゃないわよ。その涙はあんたのところの馬鹿のために取っておきなさいな。 それに、あくあ……私の姿を良く見ておきなさい。あんたはこの今の私を超えていくの。きっとあんたならもっとすごいところに辿り着けると思うから。そして、いつの日か……良い子がいたら、私がしたみたいにしてあげてね。 私はあんたに、いや、あんた達に会えて本当によかった。誰かを育てるってこと、母になるって感情がこういう事なんだって少しは知る事ができたから。 きっと、あんたの母親とか他のお母さん達と比べたら、私なんてまだ全然苦労を知らないんでしょうけどね。 それでも最後のあの笑顔を見せられたのも、ひとはの感情を知る事ができたのもあんた達のおかげだ。だから感謝する。ありがとうって言うのは恥ずかしいけど、2人きりの時ならこっそり何かの途中にありがとうって言ってあげてもいいわ。 「もうわかってると思うけど、2022年の映画賞、最優秀作品賞は腹を切るよ。おめでとう」 「ありがとうございます」 やっぱり今日の自分は少し入れ込みすぎてたのかもしれない。 ステージの中では当たり障りのない事を言ってたし、自分が何を言ったのかも覚えてなかった。本当はもっとこう色々と言おうと思ってたけど、あくあ達の事を考えてたせいで、なんかこう上の空だったのよね。 気がついた時には自分のインタビューは終わってて、ステージの大きなモニターに表示されている映画賞の結果を見つめていた。 【2022年度映画賞、各賞受賞者一覧】 主演役者賞 小雛ゆかり「腹を切る」斉藤ひとは役 助演役者賞 睦夜星珠「腹を切る」楠野ギンカ役 監督賞 浦田弥生「腹を切る」 脚本賞 志水キスカ「腹を切る」 最優秀作品賞 「腹を切る」 後はこれで最後に司会が締めの言葉を言って終わりかな。 そう思ってたけど、どうやらまだ何かあるらしい。会場が少しざわつく 「それでは最後にベストジーニアス賞の発表を行ないたいと思います」 はぁ!? 何よそれ!? まーた変な賞を作って! 大丈夫それ? なんかこう、他の賞と名前被ってたりしない? 「ベストジーニアス賞とは2022年度を代表するMVPと新人賞の事で、実はなんとですね、皆様には内緒にしていましたが、この放送中にリアルタイムで視聴者の皆様からインターネット投票の方を受け付けておりました。その結果が先ほど決まったそうでして、今から受賞者の発表をしたいと思います。森川アナ、結果の方よろしいでしょうか?」 「はい! たった今、そう本当に今さっき、スタッフの人から結果が書かれた用紙を受け取ったばっかりなんです。いやー、楽しみですね。それでは、発表された2人は名前を呼ばれたら前に出てきてください」 森川アナは手元の紙を開くとわざとらしく驚いたリアクションをする。 そう言うのはいいから、早くしなさいよ。こっちはもうみんな打ち上げモードになってんのよ。早く飲み屋に行かせなさい。 ワンチャン森川あるとか言ってるけどないでしょ。あんたが出た陰陽師なんてどっちにしろ日付的に選考対象外じゃないの。 「ベストジーニス……じゃなくって、ベストジーニアス賞のMVPは小雛ゆかりさん、そして新人賞は白銀あくあさんのお2人です! おめでとうございまーーーす!!」 普通MVPの方が後じゃないのって言いたかったけど、テレビ的には最後の締めをあくあにしたかったんだろうなあという意図は感じられた。そして、私達のこの画を撮りたかったのだろう。 そういうのは別に悪い事じゃない。やっぱり売れる人を画面に押し出したいと言うのは、商売の面から考えても当然の話だ。誰も慈善事業で仕事なんてやってない。私だって仕事で役者をやってるから出演料を受け取ってるんだしね。 「じゃあ、行きましょうか。小雛先輩」 「そうね。せっかくだし2人で森川アナをいじって、番組延長させて国営放送を困らせてやろうかしら」 「良いですね。いかにも小雛先輩らしいです」 「何よそれ。言っとくけど私以上にあんたの方が絶対に問題児なんだから!」 「ええっ!?」 こいつ、本気で驚いてるのがちょっとムカつくわ。 私とあくあは途中、アヤナちゃんとかにちょっかいをかけながらステージへと向かう。 後はいつも通り、私とあくあと森川アナの掛け合いで国営放送に無理やり放送時間を延長させて、みんなの打ち上げの時間を遅らせる。ふん、私たちを表に出すからこうなるのよ。覚えておきなさいよね。 授賞式の最後は和やかな雰囲気で終わりを迎えた。 「本当におめでとう。小雛ゆかりさん。私も映画を見たけど納得だったわ。こうなると思ってたもの」 「ありがとう」 くっ、こういうところは親子で素直だから、嫌味の一つすらも言えない。 「さぁ、あんたたち、ここからが本番よ!」 私はあくあとアヤナちゃんを両手に捕まえて、打ち上げ会場へと向かう。 打ち上げはゆうおに、はなあた、ヘブンズソード、そして腹を切るのメンバーを中心に、わちゃっとした打ち上げをする事になった。 「あくあ君だけじゃなくて、BERYLのメンバーと一緒に打ち上げできるなんて……!」 「それどころか、睦夜さんをエスコートしてくれた賀茂橋さんも来るんだって」 「さっき、あくあ君が綾藤さんとかはなあたのスタッフも来るから来なよって、石蕗さんに電話かけてた」 「まじかよ。最高かよ」 「小雛さんと一緒に映画撮っててよかった」 「正直、授賞より遥かに嬉しい……!」 「この業界にいてよかった。小雛ゆかりさんあざーす!」 全く……どいつもこいつもゲンキンなんだから! 「ほら、ぼーっとしない! タクシー待ってるんだから、どんどんいくわよー!」 私は全員を従えるように先陣を切って、先頭のタクシーに乗った。 え? うちの社長が1人だけはぐれて違うところで降ろされて迷子で泣いてる? はー……マネージャー! 悪いけど迎えに行ってきて!! おまけ。後日談。 「あのさ」 「ん? どうかしました? 今日の晩御飯、微妙でしたか?」 心配しなくてもあんたのご飯はいつ食べても美味しいわよ。 「……ありがと」 そう、これはご飯作ってくれてるお礼よ! うん。そうに決まってる。 「小雛先輩」 「……何よ?」 野暮な事を言ったらはっ倒すわよ? 「ありがとうございます」 「ん」 はー……なに、この空気? これなら普通に言った方が恥ずかしくなかった気がする。 あー、やめやめ。やっぱこういう湿っぽいの私達には似合わないわ。 「そんな事より暇ならゲームするわよ。ラストサバイバー」 「嘘でしょ……。また、あれするんですか?」 「そうそう、今、山の民が足りないのよ。あんたもうちの山賊になりなさい」 「ゴリ押しパワーレイドとかクソプレイにも程がありますよ……」 もー、ごちゃごちゃうるさいわね。 あんたは私が指示したように、森川さんと一緒になって裸で岩だけ持って相手の砦に突貫してれば良いのよ!! ************************************************ 結果は分かりきってたかもしれませんが、楽しんでもらえたら嬉しいです。 個人的には小雛先輩はここを目指していたので、ここまで来られて本当によかったなと思いました。 この後、アヤナちゃん視点をやろうか少し悩んでます。 やらないならこのままトマリギかなぁ。 阿古さんとの番外編を公開してます。 番外編のアドレスはこちらになります。 https://novel18.syosetu.com/n5397ih/ 新しいアンケート置いときます。 https://customform.jp/form/input/153873 作者のtwitterアカウントです。更新が遅れた時はこちらで連絡します。 https://mobile.twitter.com/yuuritohoney https://mobile.twitter.com/yuuritosub 上が本垢、下がサブ垢です。 あくあとコラボして欲しいキャラや、ノクターン回についてのアンケートやってます。 よろしければどうぞ。 https://customform.jp/form/input/140130 wikiです。有志の皆様、ありがとうございます。 https://wikiwiki.jp/yuuritohoney/ クリスマス用の短編、ムーンライトでとあ注意。 https://novel18.syosetu.com/n5480hz/ 月街アヤナ、新たなる時代の幕開け。 「森川楓、手刀でオレンジジュースの瓶の蓋を開けます!!」 「いいぞ〜!」 「おー、やれやれ!」 「こら、それしたら床にこぼれちゃうでしょ!」 ふふふっ、また、森川さんがしょーもない事やって鬼塚アナに怒られてる。 いつもの光景と無礼講のどんちゃん騒ぎ。授賞式の打ち上げは大盛り上がりだった。 「我こそはじゃんけんの神に愛された男、天我アキラ! 後輩、それでも我に挑むつもりか?」 「ふっ、天我先輩、まさかじゃんけんでこの俺に勝てると思ってるんですか?」 あそこは何をやってるのかな? はぁ!? 負けたら一枚ずつ脱いでく野球拳!? しかもあくあってばめちゃくちゃじゃんけん弱いのに、何でそんなに強キャラ感出してるの!? 「はぁはぁ、はぁはぁ……」 「ありがとうございますありがとうございます!」 「神イベはじまた」 「す、すげぇ、これが現実か」 「もしかしたらこれは夢かもしれない」 「そう思って、さっき裏で自分のほっぺたグーで殴ったらすごく痛かったわ」 「とっ、とあちゃんの野球拳は!? ポロリはありますか!?」 みんな目が血走ってるし、ギラギラし過ぎて怖いよ! 急に部屋の中が発情したメスの匂いで濃くなる。 「天我先輩ストップ!」 「このおバカ! 何やってんのよ!!」 とあちゃんが天我さんを、ゆかり先輩があくあを止めてくれた。 2人とも流石です。楽しい打ち上げが大惨事にならなくてよかった。 「黛くん、飲み物とってきたからここに置いておくね」 「お腹空いてない? 大丈夫?」 うわー、黛くんが年上のお姉様方に狙われてる……。 ここは同級生として私が助けた方がいいのかしら? あくあ、気がついてと必死に視線を送る。 するとあくあは私の視線に気がついたのか、みんなのところを離れてこっちに来てくれた。 「アヤナ……も、もしかしてだが」 よかった。どうやらあくあはちゃんと気がついてくれたらしい。 って、あ、あれ? なんかモジモジしてるし、顔赤いし、なんか反応がおかしいような……。 「お、お前も俺と野球拳がしたいのか?」 はぁ!? にゃ、にゃに言ってんのよ! もう! もう! いつもはかっこいいくせに、妙なところでポンコツなんだからー!! 私はあくあをポカポカと叩く。 「そうじゃなくて、黛くんのことだよ」 「ああ、それなら大丈夫」 何が大丈夫なのよ! このままだと黛くんがお姉さん達に空き部屋に連れ込まれ……って、あっ、トラ・ウマー役の淡島さんと睦夜星珠さんだ。 2人が黛くんの両隣に座って周囲をひと睨みすると、集っていた周囲の女子達が一斉に散っていく。 なるほどね。ゆかり先輩が周囲をうろうろしている時のあくあもあんな感じだ。 黛くんの貞操が守られて良かったとホッと胸を撫で下ろす。 「アヤナ……」 あくあの手がそっと私の首につけたチョーカーに触れる。 「やっぱりよく似合ってる。アヤナにこれを選んでよかったよ」 「う、うん……ありがとね」 あくあって、女の子にチョーカーをプレゼントする意味がわかってるのかな? はぁ……この顔、絶対にわかってないわよね。もし、私が普通の女の子なら、今すぐにでも役所に行って婚姻届の用紙をもらってきて、責任取ってくださいってあくあに手渡すところだよ。 私は数時間前にあくあからチョーカーを受け取った時の事を思い出す。 『アヤナ、いるか?』 『え、あ、う、ちょっと待って!!』 控え室にいた私は鏡で軽く自分をチェックすると、扉を開けてあくあを出迎える。 『ちょっといい?』 『う、うん』 あくあったら本当に無防備。 男の子が女の子の楽屋に1人で訪ねてくるなんて、そんなの結婚しててもありえないよ。 『実はこの前、雑誌の撮影があってさ』 『あー……そういえば、学校の帰りにとあちゃんと一緒に撮影に行ってたね』 『ああ、その時にアヤナに似合いそうなのを見つけてさ……』 『えっ?』 あくあは手に持っていたプレゼントの箱を私に手渡す。 『こ、これ、私に……?』 『ああ! アヤナにはいつもお世話になってるからな。よかったら受け取って欲しい』 『う、うん。ありがとう』 わぁ、なんだろう! 私はワクワクした気持ちでプレゼントの箱を開ける。 すると中には、月のシルバーアクセサリーがついた白い布地のチョーカーが入っていた。 しかも月の中心にはアクアマリンの宝石が埋め込まれてるし、こ、こんなのもう、白銀の家に入れよ。俺と一つになれよっていうアピールじゃない!! どうせ完全無自覚なんだろうけどさ! 流石に私も動揺して箱ごと落としそうになっちゃった。 もー! とあちゃんは一緒に居たならちゃんと止めてよ!! 『もしかして気に入らなかったか!?』 『そんなわけないじゃない!』 はー……あくあの事は好きだけど結婚したらすごく疲れそう。 あの白龍先生が砂糖を吐きすぎて死ぬ恐れがあるという理由で別居してるのもわかる。 逆に毎日顔を合わせてる正妻のカノンさんはやっぱりすごいよ。 あくあは私の手からチョーカーを取ると、後ろを向いてというリアクションを見せる。 え、え、え? もしかして、あくあがつけてくれるって事!? 私はあくあに背中を向けるように椅子に座ると、目の前にある鏡をじっと見つめる。 『うん、やっぱり、よく似合ってる』 『あ、ありがとう』 あくあにチョーカーをつけてもらう行為が、まるで何かの儀式みたいに感じる。 まるで自分があくあの所有物になったような、好きな人に束縛されるのってこんな感じなのかな。すごくドキドキする。 「アヤナにはいつも世話になってるからな。これからもよろしくってことで」 「こちらこそ、これからもよろしくね」 現実に引き戻された私は、去っていくあくあの後ろ姿を見ながらチョーカーにそっと指を這わせる。 その様子を見ていたふらんがむっふーとした顔で近づいてきた。 「あれあれー? せんぱーい、顔が赤いけど間違ってお酒飲んじゃいましたー?」 ふらんにいちいち反応すると面倒な事になりそうだから、お水を飲みながら反対側を向く。 するとニマニマした顔のまろん先輩が私の顔を覗き込む。 「アヤナちゃんも、ちゃんと女の子になったんだねー。よかったよかった」 も、もーっ! 2人して何なんですか!? 言いたい事があるなら、はっきり言ってよね!! 2人は私から離れると壁際で何やら話し始めた。 「まろんせんぱーい、あのチョーカー、どう思います?」 「間違いなく脈アリでしょ。意識してなかったとしても無意識でそういう感情がなかったら、ねぇ」 「うんうん。それに相手はあの天下の白銀あくあ様、日本国民の王子様ですよ?」 「ねー。まさか女の子にチョーカーをプレゼントして責任を取らないなんて、あのあくあ様がするはずがないしねー」 「流石です。まろん先輩。その方向であくあさんに仄めかして外堀から埋めていくように誘導しておきましょう」 「そうそう責任はちゃんと取ってもらわないとね。eau de Cologneはキャンセルも返品も不可ですから」 まろん先輩とふらんの2人はコソコソ話が終わると、お互いに納得がいったのかウェーイとハイタッチしてた。 絶対にろくな事を考えてない気がする。私を巻き込む様な事だけはやめてね。あと、あくあは忙しいんだから、あんまり迷惑かけちゃダメだよ。 って、あれ? これ、eau de Cologneのイントロ? どうして? 『僕の想いと』 『私の願い』 『巡り巡って誰かに届くといいな』 なぜかとあちゃんとあくあと天我さんが私達eau de Cologneの曲を歌っていた。 しかもダンスも完コピ……。とあちゃんは配信でやってくれてるからわかるけど、あくあはなんなの!? ちゃんと女の子っぽい仕草とか腰の動きとかになってるし、おかしいでしょ!! ていうか、天我さんも完全に付き合わされている体なのに、ノリノリだし、結構コピーできてるし、どうなってるの……。 「完コピはすごいけど、あくぽんたんの動きがアヤナちゃんすぎて気持ち悪い」 ゆかり先輩、その気持ち、とーーーってもわかりますよ。私も見ててちょっと気持ち悪いです。 それ見て、かわいーとか言ってる人達、本当にそう思う!? 「天我くん、私のパートなんだ。上手上手」 「とあ先輩パターンの私の振り付け参考になる。なるほどね。そうしたらもっと可愛く見えるのかー」 なんか純粋に喜んでる2人が羨ましいよ。 もー、あくあってば、私、そんなに腰振ってないって!! 今のとこの振り付けとか絶対にオーバーリアクションじゃん!! 私は3人のところに向かうと、あくあを軽く押し除ける。 鈍感なあくあでもわかりやすいように私はわざと頬を膨らませて、怒ってるよアピールをした。 するとあくあがごめんって許してと謝りだしたので、それを見たみんなから笑い声が起こる。 ふっふー。嘘だよー。実は怒ってないもんね。でも、本当に恥ずかしかったんだからね!! 私はセンターに立つと自分で自分のパートをやる。だって、そっちの方が恥ずかしくないんだもん。 するとあくあが最前列でオタ芸をやり始めた。ほんと、あくあって器用だよね。なんでそんなにキレッキレなのさ。 って、ローアングルからの撮影はダメだってば!! 「はーい。お兄さん、今のはアウトですよー。はい、カメラ出してー」 「おっ、俺はなんもしてないっす」 嘘だー! わかりやすくスタッフ役になった森川さんに言い訳をするあくあに、みんなが笑った。 まぁ、あくあにならパンツくらい撮られたって別にいいけどね。っていうか、そんなにパンツが欲しいのなら、私のでよかったらいくらでもあげるけど……。男の子ってこういうのもらって何に使うんだろ。女の子は男の子の股間部分の匂いを嗅ぎながらオナニーしたいって話はよく聞くけど、男の子もそういう事するのかな? 私は歌い終わると自分の席に戻る。あー、打ち上げで何やってるんだろ。 「全く何やってんだか……。あいつ、男女逆なら捕まってるわよ」 「あははは」 ゆかり先輩、本当に楽しそう……。 ずっと受賞トロフィー抱えたままだし、それくらい嬉しかったんだろうな。 周りの人は煽ってるとか言ってるけど、そんなことないからね。私だってずっと持ってるし、本郷監督だって、トロフィーに喋りかけながら泣いてるじゃん。って、それ、位牌じゃないですからね。拝まないでください。 あれ? そういえばあくあのトロフィーはどこ? 「あいつのトロフィーなら、全部あそこにあるわよ」 なんであんな部屋の端っこでポツンとしてるのよ! 大丈夫だと思うけど、もし悪い人いたら盗まれちゃうよ!! あー、これ見たらカノンさん卒倒しそう。 なんかあくあならワンチャン、トロフィーを漬物石として使いそうな気がする。 カノンさんがいるから大丈夫だと思うけど、ちゃんともらったものは大事にしなよ。 「森川楓、腹踊り行きまーす!」 「いいぞー!」 「やれやれー!」 「だからやめなさいってば!」 森川さん……少しは学習しなよ。 今日だけでも何度も見た光景である。森川さんがまた鬼塚さんに怒られていた。 「よーし、王様ゲームでもやっちゃいますか!」 「あくあ君の王様ゲーム!?」 「え? 何それ!?」 「私達があー様の奴隷になれるってこと!?」 「せ、性奴隷の枠は空いてますか!?」 「奴隷希望者ばっかりワロタ」 「仕方ないよ。お姫様とは既に本物と結婚してるし」 「私達なんか奴隷でいいでしょ」 あそこもあそこでまたなんかやってるし……。 気がついた小雛先輩が、本当の戦争が始まるからやめなさいとあくあの事を止めに行く。 はー、なんか疲れてきたな。 私は席から立つとお手洗いの方に向かう。 「んっ……」 はー、すっきりした。 ちょっと疲れたな。 私はお手洗いから出ると、お庭をゆっくりと散歩しながら熱を冷ます。 「ん?」 散歩をしてたら、どこからか話し声が聞こえてきた。 誰かいるのかな? 私は声の方向へと足を向ける。 あれって……美洲様とレイラさん? 「レイラ……私は例のオファーを受けるつもりだ」 例のオファー? 何の話だろう? 聞いちゃいけない話だといけないから離れた方がいいかなと思ったけど、2人がちょうど私の方に近づいてきたために動けなくなった。 「カリヤのドライバー枠はあくあ君と小雛ゆかりさんが決定したけど、まだ他のチームのドライバー枠が残ってる」 ああ、例のフォーミュラを題材にした映画の事か。私も日本のドライバーの候補になってたけど、あくあがオファーを断らなかったので話が飛んだのよね。そうか、先輩ドライバー役の候補はゆかり先輩だったんだ。 「私は日本チームじゃなくて、ステイツ側のヴォルテックス・オートモーティブのドライバーとして出ようと思ってる。レイラにもきっと同じオファーが来てるんじゃないか? だったら次は同じ映画の中で小雛ゆかりさんにリベンジしよう。私と君がタッグを組めば、あくあ君と小雛ゆかりさん相手にもやれるはずだ」 「そうですね……。でも、私は……」 そこで言い淀んだレイラさんに対して、美洲様が不思議そうな表情を見せる。 「私はヴォルテックス・オートモーティブじゃなくてスターズのスクーデリア・ロッソ・コルサからのオファーを受けようと思います」 「な!?」 レイラさんが美洲様からのお願いを断るなんてびっくりした。 どういう心境の変化があったんだろう。 「小雛ゆかりにリベンジしたいのはもちろんの事ですが……私は、貴方とも戦ってみたくなりました」 「私と……?」 レイラさんは美洲様の問いかけにこくりと頷く。 「月街アヤナが小雛ゆかりやあくあ君に喧嘩を売った理由を知りたくなりました」 わ、私ぃ!? 「貴女と真剣に戦った後に一体何があるのか、何が見えるのか、それを知るために私は貴女とは違うチームのオファーを受けます」 「そうか……わかった。君も、小雛ゆかりさんに影響を受けたんだな」 レイラさんはそう告げると、美洲様に一礼してからその場を立ち去った。 ゆかり先輩の影響だって言ってたけど、レイラさんに何を言ったんだろう。 美洲様は月を見上げると、みんなのいる場所へと戻っていった。 「そっか、みんなあの映画に出るんだ……」 日本、スターズ、ステイツ3カ国による共同の映画。 あくあやゆかり先輩はもちろんのこと、美洲様やレイラさんが出るなら日本での話題性は抜群だろう。何せあの白銀あくあとレイラさんや美洲様に勝ったばかりの小雛ゆかりが初めて世界デビューするんだ。 おそらくは他のキャストも、スターズやステイツの有名な役者や、実力派や期待の新人が出るんじゃないかな。 何せ3カ国の政府が全面協力の上、ついてるスポンサーの数と動いているお金がすごいと聞いた。 もしかしたら、日本の映画賞どころか、世界の映画賞を舞台にみんなは戦う事になるだろう。 そう思うと胸が苦しくなった。ああ……少しは追いつけたかなって思ったけど、私はまた置いていかれるんだと心が挫けそうになる。 それでも私の人生は今までもずっとこうだった。そもそもここで大人しく落ち込んでる可愛い女の子の私じゃ、同じ役者としても同じアイドルとしても胸を張ってあくあの隣なんて立てない!! 「よっし!!」 私は自分の両頬をパンパンと叩いて気合いを入れ直すと、みんなのいる宴会場へと戻っていった。 後日、私は社長から仕事の話があると言われて、母であるマネージャーと共に、とある自動車メーカーの本社へと向かう。 社長……私まだ免許持ってないけど、大丈夫? やっぱり、これってバイクの免許とか取りに行ったほうがいいのかな? 「月街アヤナさんですね。話は聞いております。こちらへどうぞ」 私達は受付のお姉さんに商談室に案内される。 暫くすると自動車メーカーの社長さんがやってきた。 社長さんは挨拶もそこそこに、すぐに仕事の話に入る。 「月街アヤナさん。良かったらだけど、今度のフォーミュラの映画、うちのチームから出てみない?」 「え?」 どういう事か最初意味が理解できなかった。 私は知らなかったけど、どうやら日本からはフォーミュラの映画に2つのチームが出場するらしい。 「あの……どうして私に……?」 「そうね。はっきり言っていいかしら?」 「はい」 社長は私の顔をジッと見つめ返すと、ニコリと微笑んだ。 「刈谷からオファーが来ていた月街さんなら既にご存知かもしれませんが、今度の映画、カリヤ・フェニックス・レーシングからは白銀あくあさんが1stドライバーとして、小雛ゆかりさんが2ndドライバーとして出演します。先日の授賞式はもちろんのこと、2人の関係性、そして何よりも2人の実力と人気、2人の世界デビュー……おっと、あくあ君は例のスターズの映画の方が先に来るのかしら。それを抜きにしてもきっとすごい話題になる事でしょう」 そうね。今度のスペシャルドラマも昨日のSNSでまたトレンドに入ってたし、今なら誰だって起用したい2人だ。 あの宴会の後に私から話をしたら、ゆかり先輩はスペシャルドラマと映画はあくあと共演するけど、それ以外のドラマと映画は予定の入ってるやつ以外は共演しないと言っていたし、そういうところも含めて価値があると思う。 「月街アヤナさん、貴女は助演女優賞を獲ったばかりだし、2人との関係性を考えてもきっと話題になる。そう思ったのよ。それがオファーした理由ね。もちろん実力も評価したけど……気に障ったならごめんなさいね」 「いえ、大丈夫です」 つまり私のオファーは、刈谷があくあとゆかり先輩の2人と契約したからだ。 だからその2人とも絡めて話題性になりそうな私にオファーしたと……。つまり、2人が受けてなきゃこの話もなかったという事です。 悔しい……! 本当に悔しくて仕方がないけど、私はプライドや誇りなんかより、目の前に転がってきたチャンスを地べたに這いずってでも掴みたいと思った。 「スターズのスクーデリア・ロッソ・コルサは玖珂レイラさんと契約をしたようだし、もう一つのスリーポインテッド・スターズはチャールズ・ヘンダーソン君と契約したと聞いたわ」 チャーリー君が出ると聞いて驚く。 気合いの入れ方がやっぱりどこも本気だ。 「ステイツのヴォルテックス・オートモーティブはステイツで大人気の雪白美洲さんと契約したようだし、スターズからお金で本拠地をステイツに移籍したレッド・エナジー・ウィングスは、日本の新人女優の子と契約したらしくてね、それを聞いた全チームが逆の意味で騒然としたわ」 新人女優、誰だろう? それにレッド・エナジー・ウィングスって現実でも連覇してるくらいすごく強いチームじゃなかったっけ? そんなところなら普通、美洲様とかを本気で獲りにいきそうだけど新人女優じゃ荷が重くない? 「なんでもあの美洲様の親戚らしいわよ。あそこはそういう将来確実に世界でブレイクしそうな才能を見つけてくるのが早いから」 はあ!? それって、どう考えてもえみりさんじゃん!! カ……カノンさん知ってるのかな? 一応言っておいた方が……いやいや、契約があるし、流石に部外者だからまずいか。あわあわあわ、どうしよう。とんでもない事を知っちゃった。 「で、月街さんはどうかしら? もし、受けてくれるというのなら、うちの1stドライバーのシートを貴女のために用意します」 「お受けします」 即答だった。 私には悩めるほどの実力も人気もなければ、断る理由だってない。 2人に引き離されるくらいなら、食らいついてでもしがみついて爪痕の一つでもつけてやるんだと思った。 「よろしい。それではうちの2ndドライバーを紹介しましょう。どうぞ」 私が入ってきた扉が開く。 そこから現れた見覚えのある人物を見て私は固まった。 「て……天我さん!?」 「うむ」 え? もしかして、天我さんも出るの? それなら私じゃなくて、とあちゃんや黛君の方が良くない? 「私も最初はBERYLの4人から2人って考えたんだけど、演技力を考えるとそれはダメだって言われたのよね。天我アキラさんは、例のバイクで突っ込んだのがスターズでも人気だし、話を聞くと将来ステイツでアクションスターをやりたいって言うじゃない。だからうちとしても両方に得があるなと思ってオファーさせていただいたわ」 「そういう事だ」 なるほど……天我さんも世界を目指してるんだ。 確かに天我さんは身長も高いし、ヘブンズソードでもアクション映えしている。 将来、それこそ、あくあくらいアクションができるようになったら、ステイツですごい人気になるだろうなと思った。 「それでは改めまして、私達、スズカ・オール・ブラックスは、ファーストドライバー、一条奈緒役の月街アヤナさん、そしてセカンドドライバーのグリード足利役の天我アキラさんの両名を歓迎します」 「よ、よろしくお願いします」 「こちらこそよろしく頼む」 私達は契約成立の合図がわりに握手する。 「これから私達はチームです。さぁ、みんなで圧倒的主人公の刈谷をくっちゃいましょう」 そういってスズカ技研の社長はニヤリと笑った。 それからしばらくしてメディア向けに公開された出演者リストを見て私はさらに驚く。 なぜならスターズのチャーリー君、そして日本のあくあや天我さんに対抗して、ステイツも美洲様をセカンドドライバーに落として、ファーストドライバーに男性俳優ジョニー・ティンバーレイクさんの出演を発表したからです。 後に3カ国を代表する男性俳優が勢揃いする作品になるのだと、誰もがそのリストを見て予感した。 ************************************************ すみません。掲示板より先にこっちします。 掲示板は実況とアフターどっちがいいかな? Twitterでアンケします。 阿古さんとの番外編を公開してます。 番外編のアドレスはこちらになります。 https://novel18.syosetu.com/n5397ih/ 新しいアンケート置いときます。 https://customform.jp/form/input/153873 作者のtwitterアカウントです。更新が遅れた時はこちらで連絡します。 https://mobile.twitter.com/yuuritohoney https://mobile.twitter.com/yuuritosub 上が本垢、下がサブ垢です。 あくあとコラボして欲しいキャラや、ノクターン回についてのアンケートやってます。 よろしければどうぞ。 https://customform.jp/form/input/140130 wikiです。有志の皆様、ありがとうございます。 https://wikiwiki.jp/yuuritohoney/ クリスマス用の短編、ムーンライトでとあ注意。 https://novel18.syosetu.com/n5480hz/ 掲示板、師弟の無双を見守る会。 【ドラマ賞】あくあ様無双を見守る会の方はこちらです【映画賞】 3 ななし >>1 乙草w 5 ななし >>1 乙、もう結果見えてるの草w 7 ななし >>1 スレ立て乙。 ヘブンズソードが審査対象内になったことで主演男優賞は硬いだろうね。 助演男優賞は微妙、夕迅様は圧倒的だけど、登場したのは1回限りだしなぁ……。 ゆうおにはお兄様役で出てるけど、ヘブンズソードのBERYL組もワンチャンスある。 9 ななし 最終ノミネートの速報でたぞ!! 主演男優賞ノミネート 白銀あくあ 剣崎 総司/ヘブンズソード 賀茂橋一至 伊勢崎美裕/白衣行進 石蕗 宏昌 鈴木 逸郎/小市民の日常 助演男優賞ノミネート 白銀あくあ 夕迅ムスターファ/花さく貴方へ 白銀あくあ 佐田 一也/優等生な私のお兄様 猫山 とあ 加賀美夏希/ヘブンズソード 天我アキラ 神代 始/ヘブンズソード 主演女優賞ノミネート 小雛ゆかり 佐田 沙雪/優等生な私のお兄様 田所千紗紀 松川 史恵/断頭台 音 ルリカ 春色さくら/星屑ネオンライト 助演女優賞ノミネート 月街アヤナ 笠道 莉奈/優等生な私のお兄様 小早川優希 夜影 ミサ/ヘブンズソード 睦夜 星珠 八代 皐月/断頭台 綾藤 翠 河合 美帆/冬色シンフォニア 監督賞ノミネート 本郷 弘子 ヘブンズソード 高木 まち 優等生な私のお兄様 脚本賞ノミネート 森石 章子 ヘブンズソード 司 圭 優等生な私のお兄様 作品賞ノミネート マスク・ド・ドライバー ヘブンズソード 優等生な私のお兄様 主題歌賞ノミネート 白銀あくあ 乙女色の心/花さく貴方へ 白銀あくあ Phantom Requiem/優等生な私のお兄様 白銀あくあ next round/ヘブンズソード 11 ななし >>9 おおかた予想通り 12 ななし >>9 うわー、マユシン君外れたああああああ! 15 ななし >>12 これ、黛君が入ってないの悔しいだろうなあ。 17 ななし >>15 初期はとあちゃんや天我先輩と比べても落ちるから仕方ない。 裏返せば黛君に成長してほしいって想いで外したんだと思う。 ヘブンズソードでも12月くらいから黛君の演技めちゃくちゃ良くなってるしね。 19 ななし >>9 作品賞、監督賞、脚本賞の候補が2作品しかないとか、過去に無かったことだと思うわ。 確か最終ノミネートの段階で辞退した人も多かったんだっけ。 一般投票でもこの2作品が圧倒的というか、脚本賞でかろうじて善戦してるくらいで、作品賞と監督賞はもう独走状態だからなあ……。 21 ななし >>19 どれも3番手につけてた断頭台のスタッフが、ゆうおにとヘブンズソードの一騎討ちを私達もファンも望んでいると言って辞退したのが大きかった。アレで他の候補作も続いたから。 あと、それを言うなら主題歌賞で白銀あくあVS白銀あくあVS白銀あくあがもう前代未聞なんだよね。 ねぇ、この人、1人で何やってんの? 後世の人がこれ見てびっくりしそうw 23 ななし >>21 草www 24 ななし >>21 あくあ様を倒せるのはあくあ様だけ。 27 ななし >>24 そういう意味じゃ賀茂橋さんと石蕗さんは可哀想だった。 間違いなく過去最高の作品だったのに、ヘブンズソードノミネートの時点で誰も勝てない。 一般投票で過去最高の100%とか剣崎おかしいだろ。 29 ななし >>27 正確には99.99なんぼだけど切り上げで100になってる。 私は期待も込めて石蕗さんに投票したけど、石蕗さんがあくあ君に投票してて草なんだよね。 31 ななし >>29 石蕗さん草w 32 ななし >>29 あー様が他の男性俳優からハブられたりしないかと不安になったけど、最初の被害者でもある石蕗さんに1番懐かれてるの草なんよw 35 ななし >>32 仕方ないあくたんは年上キラーだから。 小雛ゆかりとか天我先輩とか藤蘭子会長とかメアリー様とか本郷監督とかモジャさんとか白龍先生とかなんて、もう何しても許してくれるんじゃないかな……。 37 ななし >>19 星屑ネオンライトとかいう脚本も出演者もダメダメなクソドラマが、新人の音ルリカ無双で主演賞だけノミネートされてるのウケるw 39 ななし >>37 小雛ゆかりが居なかったら間違いなくルリルリ受賞だった。 正直、女優も男優も決まってるも当然だから仕方ないね。もうあくあ様と小雛ゆかりは出れば暫くは取り続けるんじゃないかな。 女優はまだどんどん出てくるけど、男優はもう向こう10年先でもあくあ様が無双してそう。なんなら死ぬまであくあ様が無双しててもおかしくない。下手したら、死んだ後でもリマスターとかで知らない世代があくあ様を見て、感動で受賞してそうな気がする。 42 ななし >>39 安易に想像できてワロタw 44 検証班◆010meTA473 なにこのスレ? 46 ななし >>44 こんな人気のないネタスレにまで来るクソヲタ発見。 48 ななし >>44 これからみんなでお前の好きな人が無双するのを見て、みんなでホゲーって言うスレだよ。 50 ななし おっ、ホゲーっとしてたら始まったぞ。 52 検証班◆07218KADO6 クソスレがあると聞いて私がやってきた。 54 ななし >>52 お前は帰れ。お前が来ると、みんながここに来る。 55 ななし 睦夜星珠、普通に賀茂橋さん連れてるし。 58 ななし 本郷監督と森石さん、小早川さんと阿部さんがエスコートしてるの素敵やん!! 60 ななし BERYLキター! って、あー様いない!? 63 ななし とあちゃんと天我くんが2人で真ん中に黛くん挟んでくるの最高だよー。ありがとー!! 66 ななし 石蕗さんが辿々しくも綾藤さんをエスコートしてるの感動した。 69 ななし eau de Cologneキター! 71 ななし アヤナちゃんが2人と一緒に入ってくるの可愛いんだよなあ。もう!! 74 ななし ルリルリぼっちじゃんwww 75 ななし 音さん、まさかのぼっち入場。 よかったな。これで小雛ゆかりの毎年恒例1人ぼっち入場は無くなったぞ。 77 ななし 小雛ゆかりにボッチ仲間ができてるの草w 80 ななし は!? 81 ななし はあ!? 83 ななし おい!! 85 ななし えっ!? 88 ななし こーれ、結婚式です。 91 ななし ちょっと待って、今日って映画賞とドラマ賞の授賞式じゃないの? なんかあくあ様と小雛ゆかりの結婚式が始まったんだが!? 94 検証班◆07218KADO6 沙雪め、ついに願望を成就させちまったか……。 96 ななし >>94 草www 97 ななし >>94 確かにwwwww 100 ななし 小雛ゆかりさん、授賞式で全方位に向かって最大限の煽りをかましてくる。 103 ななし 嗜みが反応してないところを見ると、聞かされていたっぽいな。 あくあ君は優しいから、小雛先輩のボッチを阻止したかったんだろう。 105 ななし 最初は助演女優賞かー。 107 ななし アヤナちゃんこい! アヤナちゃんこい! アヤナちゃんこい! 109 ななし 小早川さんとアヤナちゃんの一騎打ちになりそう。 111 ななし 一般投票の得票率では、アヤナちゃんが62%、小早川さんが27%、睦夜さんが8%、綾藤さんが3% あとは同じ役者の組合員投票、監督や脚本家の制作組合による投票、審査員投票の結果次第だけど、事前の一般投票ではアヤナちゃんが大きくリードしてる。 114 ななし >>111 得票率はポイント換算すると、あまり差がつかないからまだどうなるかわからない。 投票率 小数点以下切り上げ 100% 10ポイント 90%以上 9ポイント 80%以上 8ポイント 75%以上 7ポイント 67%以上 6ポイント 50%以上 5ポイント 34%以上 4ポイント 25%以上 3ポイント 10%以上 2ポイント 10%未満 1ポイント この時点でアヤナちゃん5ポイント、小早川さん3ポイント、他2人が1ポイント。 ちなみに小数点以下繰上げのために、前人未到の10ポイントを剣崎で獲得したのが我らがあくあ様。 117 ななし >>111>>114 これイマイチわからんのだけど、それでどうなるわけ? とりあえず私達のあくたんが頭のおかしい事になってるのはわかった。 120 ななし >>117 同じように演者組合の投票や制作組合の投票も同じ得票率によるポイント換算で、一般投票のポイントに加算される。 どちらもマックス10ポイントなので、ここまででマックスが30ポイント。 さらに選ばれた12人の審査員は最終候補全員に0−10の間でポイントをつける。その上で最高点をつけた上1人、最低点をつけた下1人をカットした10人の合計を足して10で割って加算、これもマックス10ポイント。 ここまでのマックス40ポイントの中で勝敗が決していれば審査終了。 でも、誤差が5ポイント以内のときは審査員が審査委員長に決選投票を申請できる。 決選投票は審査員の半数が手を挙げれば開始され、1位と5ポイント以内で残った候補について審査員全員で議論するそうだ。実際の映像を全員で視聴したりとか、一つ一つの演技や全体の演技などで議論したりするんだってさ。 そこから審査委員長を含めた13人で再び0−10の間でポイントをつけて、審査委員長を除く最高点をつけた上1人と最低点をつけた下1人をカットして、11人で割った点数を足す。 その合計で最も高いポイントを叩き出した人が優勝。ちなみにこの時点でマックス50ポイント なお、これでも同点になった場合は、再度議論してどうやって勝敗を決めるかの話をする。 過去にあった例はこちら。 ・ファン投票で1番ポイントを獲得した人にする。 ・40ポイントの段階で1番点数が多かった人にする。 ・最終審査で1番ポイントがついていた人にする。 ・30ポイントの段階にまで戻り、その時の点数に最後の最終審査の点数を足す。 ・もめたら最終的には審査委員長の判断。 124 ななし >>120 ごめん。アホすぎて何回聞いてもわからん。 126 ななし >>120 実はあんまり差がつきにくいんだよね。 ファン投票と演者組合の投票と製作組合の投票が終わった段階で20ポイント超えないくらいだし。 実際40点中25ポイントくらいで確実に賞が取れるし、最低受賞ラインの20ポイントを超えたら十分に可能性ある。 それなのにもう最初の段階で10ポイント取って、無双し始めてる人がいるんですよ。 128 ななし >>126 その人なら同業者の投票でも10ポイント取って、既に30ポイントにしてそう。 みんなも私もよく知ってる白銀あくあって人なんだけどwwwww ガチで史上初の40ポイントある。ちなみに50点満点の審査でも40ポイントは過去になかった。 130 ななし やはり私達にはあくあ様のご活躍を眺めている事しかできないのかー。 今はいいけど、あくあ君のモチベーションが何年もつかちょっと心配になってきた。 男性陣はまだまだ厳しいだろうから、同級生で近しいアヤナちゃんには頑張って欲しいところ。 難しい事を言ってるのはわかるけど、あくあ君を孤立させないで欲しい。多分、アヤナちゃんにしかできない事だと思う。 133 ななし >>130 わかる。アヤナちゃんには勝手に期待して悪いけど、頑張って欲しい。 ゆうおにでは本当によかった。個人的にはMVPだと思うし、最終話のあのラストシーンは間違いなくアヤナちゃんの演技はあくあ様を上回ってたと思ってる。 それどころか、あの瞬間だけは小雛ゆかりに1番迫ってたんじゃないかな。それくらい良かった。 135 ななし >>130 まさにその通りだと思う。他の男性陣と比べてあー様が強すぎる。 もし仮に世界が相手だとしても、あー様は“男性の中”じゃ間違いなく圧倒的最強だよ。 ぶっちゃけ映画賞は無理くても、ドラマ賞なら主演でノミネートされると思う。 それこそ映画賞みたいに男優女優混合の役者賞なら、ドラマ賞の最終ノミネートは小雛ゆかり、ルリルリ、あー様の3人だったね。間違いなく。 138 ななし 本スレ早すぎてわけ分からんから戻ってきた。 ネタスレだったはずなのに、こっちの方がちゃんと考察できてるのワロタw 141 ななし やっぱり票割れしたのかー。 142 ななし 専門誌やテレビ、メディアの下馬評でも、助演女優賞と脚本賞だけは予想がバラバラだったからな。 144 ななし 睦夜星珠消えたー。 146 ななし 睦夜さんは映画に全振りしてたからそうだと思った。 小雛ゆかりでさえもドラマのゆうおにと映画の腹を切るじゃパフォーマンス違ってるしな。 成長云々じゃなくて。 148 ななし >>146 そりゃそうでしょ。 将来有望で人気の若手2人をキャリーしまくってたゆうおには、あえて2人もクローズアップさせるために合わせてた部分もあるしね。腹を切るのはそういうのなくて100%の小雛ゆかりだから。 だから映画見たあくあ君とアヤナちゃんは悔しかっただろうなと思う。 150 ななし うわー、小早川さんだめだったー。 さりげに応援してます。 151 ななし 夜影隊長ーーーーー! 153 ななし 小早川さんはヘブンズソードじゃなくて、ボディガードの役をやってた肉壁の方が可能性あった。 でも、あれって主演だから助演賞じゃないか。残念。 155 ななし 小早川さん、これ、さりげに玖珂さんの劣化コピーって言われてるよね。 157 ななし >>155 玖珂レイラより小早川さんの方がパワー的な迫力はあるけど、玖珂レイラの方がエレガンスでしなやかさがあって、見栄えがするからなー。あと、玖珂レイラは足がくっそ綺麗だからそこもポイント高い。 159 ななし 小早川さん、ヘブンズソードでも表現の幅が増えてきてるし、普通に期待されてるんだと思うわ。 そうじゃなきゃ最後の部分まで言及しないでしょ。 162 ななし 綾藤さんもだめかー……。 ってことは!? 163 ななし 綾藤さんはしゃーない。主演の子も頑張ってたけど、チグハグになっちゃった。 というわけでアヤナちゃんキターーーーー! 165 検証班◆07218KADO6 綾藤さん……やはりあくあ様と経験済の女は違う。 167 ななし >>165 おいwww 168 ななし >>165 その通りなんだけど、お前がいうと変な意味に聞こえるからやめろw 170 ななし あくあ様と経験済みの女達 小雛ゆかり。 月街アヤナ。 小早川優希。 阿部寛子。 綾藤翠。 などなど……。 172 ななし >>170 やめろw 経験済みじゃなくてちゃんと共演済みっていえw 174 検証班◆010meTA473 やったあああああああああああああ! アヤナちゃんおめでとおおおおおおおお! 175 ななし アヤナちゃんおめええええええええええ! 177 ななし 私、大歓喜! 179 検証班◆07218KADO6 感動した! 泣いた……。 181 ななし ほんと、苦労したよなー! 182 ななし 久代さんの最後のくだり涙出たわ。 ちゃんと子役からドロップアウトしたところまで言及してるの素敵。 185 ななし 男の子の嫌がらせのせいで好きだった役者を辞めさせられたのに、違う男の子のおかげで助演女優賞取って役者として完全復活するのが最高すぎるのよ。 やっぱり、あー様は王子様です。異論は認めません。 188 ななし >>185 月街アヤナスレのこれ転載しておきますね。 子役として順調だったのに、他の男性俳優からいじめのような嫌がらせで役者の世界から放り出される。 真の女神、癒しのお姉さんこと私達のキャプテン城まろんさんに救われてeau de Cologneに加入する。 無名だったeau de Cologneがじわじわと人気を伸ばす。来島ふらんが加入して今の結論構成に至る。 仕事増えてきたと思ったら今度はやっかみで女性芸能人からいじめられる。 ライバルチームのエース、フェアリスの加藤イリアがタイマンを邪魔するなとブチ切れる。 それまでぶりっ子キャラでうざいと思われてた加藤イリアが掲示板民の大好きなパワーキャラだと判明してこちらも人気出る。なお、掲示板で大人気のパワーキャラ→森川楓、もしくはあくあ様(ある意味で最強のゴリ押しパワーキャラ) そして男性によって好きだった役者の道を閉ざされたアヤナちゃんは、王子様(あくあ様)に導かれて助演女優賞をゲットする。 あれ!? これってメインヒロインじゃない!? 190 ななし >>188 これは間違いなくヒロイン 191 検証班◆010meTA473 >>188 そうだよ。知らなかったの? 193 ななし >>188 アヤナちゃん、うちのやりたかった乙女ゲープレーしててワロタ……。 195 ななし >>193 こんな過疎スレに来てもバレてるぞ!! 196 ななし >>193 インコ、乙女ゲーから逃げるな!! 197 ななし >>191 こいつが言うの今世紀史上最大に草wwwww 198 ななし >>191 現実でメインヒロインの嗜みからメインヒロイン認定されるアヤナちゃん。 200 ななし >>198 メインヒロインが1人って誰が決めました? 202 ななし >>198 あくあ様「メインヒロインが1人だというその常識をぶち壊す」 204 ななし >>202 草w 205 ななし >>202 もう全員メインヒロインでおなしゃす。 207 検証班◆07218KADO6 >>188 おいおいおい、小雛ゆかり先輩が文章にいないからやり直しな。 バレたら後で殺されるぞ……。 209 ななし >>207 捗るびびってて草w 210 ななし >>207 この後のテンプレで追加で用意されてる。 小雛ゆかりさんが神な7つの理由! ・アヤナちゃんに優しい! ・アヤナちゃんを構ってくれる! ・アヤナちゃんの事が大好き! ・アヤナちゃんの頼れる師匠! ・アヤナちゃんとあくあ様を近づけてくれる愛の女神様! ※小雛ゆかり本人にバレた時のために、このテンプレを毎回必ず貼ってください。 これは月街アヤナスレの義務です。 212 ななし >>210 義務なの草www 213 ななし >>210 義務テンプレなんて初めて聞いたわw って、よく見たら理由5つしかないのに7つに盛ってるのも草wwwww 215 ななし アヤナちゃんよりあくあ君とゆかりご飯さんの方が喜んでる件についてwwwww 216 ななし 2人とも本人より喜びすぎでしょwww 218 ななし アヤナちゃんの受賞が発表された瞬間、ガッツポーズで立ちあがろうとしたけど、すぐに冷静になって腰を浮かせたくらいで直ぐに落として喜びを噛みしめてるの草w 220 ななし それ見てたアヤナちゃんが笑顔で何やってんのよもーって顔になって、私もにっこりした。 222 ななし 良かったねぇ。 224 ななし 結果の詳細出た! ファン投票+演者組合投票+制作組合投票+審査員投票=合計 月街アヤナ 5+4+4+8.5=21.5pt 睦夜 星珠 1+3+4+9.0=17.0pt 小早川優希 3+2+2+7.5=14.5pt 綾藤 翠 1+2+1+8.0=12.0pt 備考 1位と2位が4.5ポイント差なので規則により審議の後に月街アヤナさんの受賞を決選投票なしで認可した。 227 ななし >>224 小早川さん2位かと思ってたけど、女帝に抜かれちゃったか。 女帝はやっぱり演技の評価高いなー。ファン投票なかったらアヤナちゃん危うかったんじゃね? 228 ななし >>224 やっぱり受賞ラインはそんなに高くないね。 他の3人が団子になったから良かったけど、そうじゃなかったら分からなかったかも。 231 ななし 主演女優賞!? 233 検証班◆010meTA473 ここで主演女優賞は珍しい。 普通ならもっと後のはずだけど、多分、流れ的にそうしたのかな? 235 ななし あれ? 嗜みと捗るがこんなところにいる。 なんでこんなネタスレ実況に、お前ら本会場はどうした!? 238 検証班◆07218KADO6 >>235 鯖ちゃんが設定ミスってるんだろうけど、本会場スレの書き込み権限がないってずっと出る。 インコさんとか風呂ネキとかも書き込めないってあくあ様本スレで言ってたから、多分、許可リストを間違えてそのまま除外リストにぶち込んでる可能性。 241 ななし >>238 わろたw 242 ななし >>238 機械のくせに人間みたいなミスしやがってw 245 ななし はい。 246 ななし はいはい。 248 ななし まぁ、ここはこの人しかいないでしょうね。 250 ななし これは圧勝でしたね。 255 ななし 主演女優賞ノミネートの結果 ファン投票+演者組合投票+制作組合投票+審査員投票=合計 小雛ゆかり 6+5+5+9.5=25.5pt 音 ルリカ 3+4+4+9.0=20.0pt 田所千紗紀 1+1+1+8.5=11.5pt 258 ななし >>255 小雛ゆかりが文句なしの完全優勝ラインの25ポイント超えてるのもすごいけど、この圧勝の中、ルリルリが20ポイント超えてるのやばすぎでしょw 260 ななし >>255 新人初ノミネートで20ポイント超え、相手があの小雛ゆかりじゃなきゃ受賞してた。 262 ななし >>255 音さんのドラマ見てなかったけど見てみようかな。 265 ななし >>262 言っとくけどノミネート作でデビュー作だった星屑ネオンライトはガチで微妙だからな。 ただ、音ルリカがすごいのを見るためだけのドラマ。 でも、このドラマ配信もしてないし円盤も出てないし、再放送も確実にないんだ……。 268 ななし 星屑ネオンライトってなんか前に話題になってなかったっけ? 270 ななし >>268 春色さくらの中の人、ルリルリが未成年なのに飲酒喫煙シーンがある。 それで一発BANされた。実際はどっちも偽物で本物じゃないのに、演技がうますぎてガチっぽく見えたために炎上したんだよな。あとそんなに上手いのはリアルでやってるからじゃねーかって噂が流れたせいで、局がビビって作品ごと封印した。 だからルリルリも今、謹慎させられてるらしい。 273 白龍◆XQshotacon 星屑ネオンライト、気になってたから見たかったな……。 276 検証班◆07218KADO6 >>273 白龍先生、星屑ネオンライトなら多分、嗜みとかいうクソヲタが全話録画してますよ。 あいつ1話見てピンときたら最後まで録画してるはずだから確実に持ってると思うんだよな。 279 検証班◆010meTA473 >>276 ねぇ!? なんで知ってるの!? >>273 先生、今度家に来た時にね。 282 ななし >>279 本当に持っててワロタwww 284 ななし >>279 お前、やっぱりすげーわ。 286 ななし >>276 捗るの嗜みへの理解度が高すぎる……! ワンチャン夫より理解してるすらある……!! 290 ななし しかし、主演と助演がゆうおにってエモいなー! 今の所ゆうおに無双だけど、脚本の司先生と、助演男優賞も可能性あるのかな? 294 ななし 公式HP見たけど、ルリルリまだ中学生なの嘘でしょ!? 高校生かと思ってた……。いや、高校生でもおかしいんだけど。 297 ななし >>294 やっぱり中学生だから高校受験もあって自粛してるって噂は本当だったんだ……。 それにしても中学生か、中学生にしては本当にタバコふかすシーンがうまかった。私が知る限り国内でもトップだと思う。 300 ななし めでたい場だから久代さんも言及しなかったけど、音ちゃんに疑惑が出た時、大人が寄ってたかって、本人がはっきりとしてないって明言しているのに疑惑で叩くような下品な真似するんじゃないって怒ってたなー。 審査員の高得点や、同業者からの得票率の高さといい、みんなで戻ってきてよって期待を込めてるのがわかる。 303 検証班◆010meTA473 音ちゃんのタバコ吸ってるシーンって完全に小雛先輩のオマージュだと思うんだけど、なんでそんなに問題になってるの!? 小雛先輩が3年前にレイアウトっていうドラマに出た時の第3話の序盤、多分12分あたりで会社のある雑居ビルの裏でタバコふかすシーンと完全に一緒だよ。持ち方とか間とか、吸ったことないから知ってるやり方をまんまやったってくらい似てる。 307 ななし >>303 はい、結論出た。 309 ななし >>303 こいつがいうなら確定だろ。 312 ななし >>303 クソオタのレベルが違いすぎて思わずごめんなさいしそうになったwwwww 315 ななし もうなんか映画とかドラマとか、そういうのの有識者に嗜み入れた方がいいよ。 下手したら組合の人より詳しいんじゃねーかw 318 検証班◆07218KADO6 あれ? あくあ様無双スレに来たと思ったら、ここは嗜み無双スレでしたか……。 321 ななし 検証班がちゃんと検証してて草w 323 ななし >>321 なお、検証の対象があくあ様になると急にポンコツになります!! 326 ななし 森石さんキター!! 328 ななし 司先生負けちゃったかー! 330 ななし 森石さんおめでとう! 司先生もありがとう!! 333 ななし 詳細ポイントプリーズ!! 336 ななし >>333 公式HPにリアルタイム更新されてるよ。 ファン投票+演者組合投票+制作組合投票+審査員投票=合計 森石章子 9+6+5+9.7=29.7pt ※過去最高得点 司 圭 1+3+4+9.3=17.3pt 340 ななし >>336 10ポイント以上差が開いたのは驚いた。 342 ななし >>336 司先生、これは悔しいだろうな。 344 ななし >>336 12.4ポイント差のうち8ポイントはファン投票。だからそんなに差はないと思う。 それ以外のポイントは悪くない。相手がヘブンズソードじゃなければって感じがする。 346 ななし ヘブンズソードは人生の教科書だから仕方ない。 むしろそれを相手に健闘した方だよ!! 349 ななし 本郷監督www 350 ななし 本郷監督、さらりと発表されててワロタw 352 ななし まぁ、ここはね。 355 ななし 本郷監督は監督個人としても有名になりすぎた。 358 ななし 監督賞 ファン投票+演者組合投票+制作組合投票+審査員投票=合計 本郷弘子 9+9+8+9.8=35.8pt ※史上初の30ポイント超え、過去最高得点 高木まち 1+1+2+9.2=13.2pt 361 ななし >>358 まちさんには賛辞を贈りたい。 あくあ様、アヤナちゃんだけじゃなくて、小雛ゆかりも成長させてくれた。 司てんてーにも言えるけど、ゆうおには3人の礎になった名作。ただ、本当に相手が悪かった。 363 ななし >>358 点差は開いちゃったけど、ゆうおにはグッドルーザーって感じがする。 それこそ、今年じゃなかったら一位総なめだった。 365 白龍◆XQshotacon 司先生の脚本は個人的に良かったと思うけどな。 ただ、今回は森石先生というかヘブンズソードが圧倒的に正義すぎた。 私も作家だからわかるけど王道大正義の流行作には逆立ちしたって勝てない。 もちろんそれをできるだけの熱がなきゃ、そんなすごい作品も書けないんだよね。 だからこそ、森石先生はおめでとうございます! もちろん本郷監督もおめでとう! 368 ななし >>365 白龍先生に言われたら嬉しいだろうな。 370 ななし >>365 先生サンキュー!! 373 ななし くるぞー! みんな心構えしとけよー!! 375 ななし あれ? みんなここにいるの? 377 ななし せっかく放送前に風呂入ってきたのに書き込めなかった……。 ここでいいんだよね? 379 ななし 捗ると嗜みがいなかったのでここにきました。 382 ななし なんかわらわらと集まってきた。 385 ななし >>382 仕方ない。ここからがこのスレの本番みたいなものだから。 388 ななし はいはいはいはい! 390 検証班◆010meTA473 私もその王子様に恋しました!! 393 検証班◆07218KADO6 あくあ様の歌声にドキがムネムネします!! 397 白龍◆XQshotacon みんなのヒーロー!! 401 ななし キター!! 402 ななし キタキタキターーーーー! 404 ななし しゃああああああああああ! 406 ななし ここはあくあ様の活躍をホゲーっとしながら口を半開きにして見守るスレです。 409 ななし 圧勝だー!! 412 ななし ポイント詳細はよ!! 415 ななし HPクソ重w 418 ななし お前らあんまりリロードするなよ!! 421 ななし 圧勝クルー!? 425 ななし キタ!! 主演男優賞 ファン投票+演者組合投票+制作組合投票+審査員投票=合計 白銀あくあ 10+10+10+9.3=39.3pt 全賞を通して過去最高得点 石蕗 宏昌 1+1+1+7.3=10.3pt 賀茂橋一至 1+1+1+7.1=10.1pt 助演男優賞 ファン投票+演者組合投票+制作組合投票+審査員投票=合計 白銀/夕迅 8+7+7+9.2=31.2pt 助演男優賞過去最高得点 白銀/一也 1+2+2+8.5=13.5pt 猫山 とあ 1+1+1+7.4=10.4pt 天我アキラ 1+1+1+7.2=10.2pt 主題歌賞 ファン投票+演者組合投票+制作組合投票+審査員投票=合計 白銀/はなあた 8+8+8+9.8=33.8pt 主題歌賞過去最高得点 白銀/ヘブンズ 1+1+1+9.7=12.7pt 白銀/ゆうおに 1+1+1+9.5=12.5pt 429 ななし >>425 39.3とかおかしいだろ!! 430 ななし >>425 計算どないなっとんねん!! 432 ななし >>425 あくあ様が出てきた事で地味に、男性に対する忖度ポイントが消えた。 完全に女優と同じ基準でポイントつけるようになったね。 435 ななし >>425 夕迅様とか10.0かと思ったけどそうじゃないんだ。 438 ななし >>425 とあちゃんも天我先輩も、賀茂橋さんも石蕗さんもくじけないでほしい。 今、君達は役者としてのスタートを切ったんだよ。なぜか最初から女優の中でもトップと遜色のないクオリティのあくあ様とかいう超人と比べてもしかたない。 441 ななし 石蕗さん、あくあ様の受賞でめっちゃ喜んでたのキュンとした。 445 ななし 小雛ゆかりのこの自慢げな顔wwww 447 ななし 史上最高のドヤ顔がぶち抜かれる小雛ゆかり先輩wwwww 450 ななし 腕組んで白銀あくあは私が育てたみたいな顔してるのウケるwww 453 ななし こいつも見守るスレ住民だろwww 458 ななし 小雛ゆかりもあくあ様も、自分の受賞より他人の受賞に1番喜んでるのウケるw こういうところ師弟だわw 461 ななし 鼻高々でふふーんって顔してるのワロタw 464 ななし 2人でアヤナちゃん迎えに行くの最高すぎるよー!! 467 ななし やっぱりアヤナちゃんにとって、あくあ君は王子様なんだよ。 あくあ君「ほら、泣くなよアヤナ。俺達と一緒に笑いに行こう」 アヤナちゃん「うん……!」 469 ななし >>467 読唇術ネキナイス!! 471 ななし >>467 小雛ゆかりの会話はいらないけど、そこが聞きたかった。 473 ななし 読唇術ネキも間違えて除外リストにぶち込まれてるのかwww 475 ななし 小雛ゆかりざまあw 477 ななし あくあ様センターで両手にアヤナちゃんとKY先輩とか最高かよ。 481 ななし 前までこういう光景だと間に挟まれた男の子が可哀想だったけど、あくあ様がセンターだと女の子を侍らせて俺の女だからお前ら手を出すなよ! って言っているように見えるのは私だけですか? 484 ななし >>481 えっ!? そうじゃないの? 486 ななし >>481 俺の女とママに手を出すなよって事ですよね? 489 ななし >>486 小雛ゆかりママwww 490 ななし >>486 ママってwwwww 494 ななし 本郷監督うらやま!! 496 ななし 森石さんハグいいなー!! 500 ななし 嗜みの反応がないけど、あいつ本スレ戻った? 503 検証班◆07218KADO6 >>500 嗜みなら私の隣で泣きながら喜びを噛み締めてる。 お婆ちゃんみたいに、みんな良かったねえええええ、しか言ってない。 506 ななし >>503 お前の隣におるんかーい! 508 ななし >>503 草www 510 ななし 地獄に帰ってきましたいいねー。本当にこれからは地獄だよ。 男性俳優に革命が起きて女優陣もアヤナちゃんやルリルリみたいなニューウェーブが来てる。 513 ななし 宣戦布告キターーーーーー! 515 ななし アヤナちゃんかっけーーー! 517 ななし eau de Cologneのファンとしては役者の仕事が増えるのは複雑だけど、アヤナちゃんがやりたい事を頑張ってほしい!! 520 ななし あくあ様www 522 ななし あくあ君「いいぞー小雛ゆかりなんて倒してしまえー」 読唇なんてしなくても全部、マイクに入ってたwww 525 ななし 会場も苦笑w 528 ななし 小雛ゆかり珍しくまとも。 530 ななし 煽ってる煽ってるwww 533 ななし やっぱりちゃんと煽ってくる。 536 ななし アヤナちゃん、次はその隣のドヤ顔小熊先輩を倒して!! 539 ななし 森石先生ー! 542 ななし 森石先生よかったね。 545 ななし 司先生へのリスペクトも忘れない森石先生。 やはりどこかの先輩とは違う!! 547 ななし >>545 小雛ゆかりは周りに期待してるからこそ、ああいう感じなんだよ。 リスペクトしてるからこそ向かってこいよと煽るし、あいつにとってリスペクトしてないは無関心だから。 そもそも、あくあ様と1番つながりが近い芸能人なんだから、あれくらい強いとこ見せておかないと擦り寄ってくるバカはたくさんいると思う。 あくあ様と近づけるってわかってても、小雛ゆかりに近づきたいってみんな思わないでしょ? そういう事です。 550 ななし 本郷監督ー!! 553 ななし 本郷、お前、ほんとよくやったよ!! 557 ななし 松葉杖部長いるじゃん!! 559 ななし 世界で1番有名な部長きた!! 562 ななし 松葉杖かと思ったらギブスつけてて笑ったw 564 ななし なんでいつも満身創痍なんだよ!! 567 ななし ヒーロー!! 570 ななし マイク電源入ってない!? 573 検証班◆010meTA473 かわいー! 574 ななし 隣の小雛ゆかりのジト目w かわいーとか言ってる女を馬鹿にしてそうな感じがする。 578 検証班◆07218KADO6 >>574 >>573 580 ななし >>578 草w 582 ななし パワーの森川が役に立った!! 584 ななし あいつ居ないなーって思ったら、そういえば仕事か。 という事は姐さんも仕事なのね。 587 ななし きゃあああああああああああ! 589 ななし かっこいいいいいいいいいいいいいい! 591 ななし あくあ様から、最高の景色を見せてくれる約束なんて最高かよ。 593 ななし あくたんが燃え尽きないか心配だったけど、どうやら彼は史上初の40ポイントを目指すようです。 595 ななし 後で文句www 597 ななし 後で文句了解w 600 ななし なんでマイク持ってるんだよwww 602 ななし さっきスタッフからマイク奪い取ってたぞw 604 ななし 森川wwwww 606 検証班◆07218KADO6 森川、お前全部声入ってるぞ!! 608 ななし 感謝しなさいよwww 受け取ってあげるからwwwww 610 ななし 感謝される人の態度じゃないんだなあああああ。 613 ななし やwwwっwwwぱwwwりwwwやwwwめwwwたwww 615 ななし やっぱりやめたとか、そんなのあり!? 617 ななし 恥ずかしいから2人で言いますう!? 619 ななし おいおいおいおい、2人きりになれるとかうらやまかよ!! 621 ななし 最優秀作品賞クルー!! 623 ななし まぁ、あれしかないよね。 625 検証班◆010meTA473 ヘブンズソード!! 627 ななし ヘブンズソードだあああああああ! 628 ななし ヘブンズソードきたあああああああ! 630 検証班◆07218KADO6 ありがとうヘブンズソード、そしてこれからもよろしくヘブンズソード。 633 白龍◆XQshotacon ヘブンズソード強すぎぃ!! でも、ゆうおにもよかった!! 636 ななし BERYLきたー!! 637 ななし とあちゃーん!! 639 ななし TENGA! TENGA! TENGA! 641 ななし マユシン君ー! 643 ななし 全員でエスコートとか最高かよ!! 645 ななし 小早川さんや阿部さんもきた!! 647 ななし 松葉杖部長も恥ずかしがらずにいけ! 650 ななし よかった。 どうなるかと思ったけど、小早川さんも黛君やとあちゃん、天我先輩もちゃんとみんな笑顔だ。 悔しいかもしれないけど、心がくじけた感じじゃなくてホッとしてる。 653 ななし 本当におめでとう!! 656 ななし 結果出た。 最優秀作品賞 ファン投票+演者組合投票+制作組合投票+審査員投票=合計 ヘブンズ 10+9+9+9.8=37.8pt 過去最高得点 ゆうおに 1+1+1+9.2=12.2pt 658 ななし >>656 まあそうだろうなという結果。 659 ななし >>656 生きてきた中で最高のドラマでもヘブンズソードは歴代一位だと思うよ。 662 ななし 休憩か。 665 ななし 休憩タイム中にトイレ行こ!! 667 ななし 風呂……入ってきてるから大丈夫! セーフ!! 670 ななし ベストジーニアス賞!? 672 ななし 全ての賞の発表が終わった後にベストジーニアス賞の投票ね。了解。 674 ななし 投票サーバー大丈夫かって思ったけど、右下にプレゼンテッドバイアルティメットハイパフォーマンスサーバー3510って書いてあって安心した。鯖ちゃんAIだけど、ボーナスあげて!! 677 ななし >>674 サーバーの運営費用クラファンしてるからやるといいよ。 679 ななし >>677 知らんかった! ありがとう!! 681 ななし >>679 干し芋リストもあるぞ!! 683 ななし >>681 AIが何いるっていうんだよ!! 685 ななし >>683 冷却ファン。 687 ななし >>685 草wwwww 688 ななし >>685 それは必要だわwww 690 ななし >>683 水枕とかおでこに貼る冷却シートとか入ってるの草w かき氷とか、もらっても食えねーだろお前!! 693 ななし みんなのインタビューいいな。 695 ななし ルリルリは謹慎中だからインタビューなしか。 697 ななし ルリルリ本当に謹慎してるんだ。悪い事してないのに。 でも授賞式は名誉だし、会場に来れたのは良かった。 700 ななし >>697 嗜みの指摘が直ぐにニュースサイトのトップに載ってるから多分大丈夫。 実際の比較映像出てるけど、ガチでそうだった。あいつ何もんだよ。 702 ななし >>700 審査員の1人が、来年からドラマ賞と映画賞の審査員やってくださいってリアタイでカノン様にオファーしてて草w 705 ななし >>702 やめろ!! あいつはあくあ様がいるとダメだ!! あいつなら全てのあくあ様に10点つけるぞ!! それ以外は完璧そうだから本当に残念……。 707 ななし >>705 わかるw 708 ななし >>705 まさにそれw 710 ななし 賀茂橋さんもあくあ君の受賞を喜んでる!! 良かったなあ!! 713 ななし >>710 石蕗さんとかも悔しいです。って笑顔で喜んでた。 でも崇明はいい線行ってると思うんだよね。 715 ななし >>713 さっき、審査員の1人がSNSで助演に崇明が出てて、相手が夕迅じゃなくてお兄様なら崇明が勝ってたかもしれないって話が審査員の中でも話題になってたらしい。だから来年あるぞ。 718 ななし >>715 うおー!! いつか、はなあたコンビでW受賞が見たい!! 721 ななし >>718 なんならはなあたリメイクでもいい。今の石蕗さんならあるぞ。 723 ななし >>721 夕迅様のスピンオフでも可! 725 ななし とあちゃんも天我先輩も、黛君も、誰も折れてなさそうなのが良かった!! 間で受賞できなかった人のインタビュー入れるの良かった。 728 ななし 司先生きてなくて草w 730 ななし 司先生、風邪!? お大事に……。 732 ななし 司てんてーは風邪かー。 男の子達に感染しちゃいけないからお休みしたのね。 734 ななし 高木監督、司先生の情報ありがとう。 736 ななし 助演女優賞くるぞー!! 739 ななし さーてと、次は映画賞か。 742 ななし 予想、小雛ゆかりが無双します。 745 ななし >>742 あると思うわ。映画見たやつはみんなそう思ってる。 748 ななし はい、3作品による頂上決戦の開催ですよー! 主演役者賞 雪白 美洲 早川 真冬/朧雲 玖珂レイラ 町村 千歳/泥の器 小雛ゆかり 斉藤ひとは/腹を切る 助演役者賞 桂 飛鳥 茉莉花 /朧雲 神楽坂穂波 周 紀子/泥の器 睦夜 星珠 楠野ギンカ/腹を切る 監督賞 黒島 リミ 朧雲 三島ことか 泥の器 浦田 弥生 腹を切る 脚本賞 久保田未知 朧雲 福田よいち 泥の器 志水キスカ 腹を切る 作品賞 「朧雲」 「泥の器」 「腹を切る」 751 ななし >>748 見事に三作品しかなくて草w 753 ななし >>751 みんなが望んだ事。 755 ななし 小雛ゆかりを応援する。 美洲様もレイラ様も好きだけど、今回は小雛ゆかりのが1番良かった。 何よりも戻ってきてすぐに受賞とかいうのが嫌すぎる。国内トップ女優の意地を見せろ。 758 ななし >>755 それはわかる。 760 ななし >>755 気持ちとしては分からなくないけど、ちゃんと良し悪しで判断して欲しい。 その上で、今回は小雛ゆかりが無双してくれると信じてる。 763 ななし 助演役者賞からか!! 765 ななし 正直、ここは余裕で決まってる。 あくまでも主役を立てた2人と、主役を食うつもりで演技してた人。 どちらも助演としては正解だと思うけど、今回に限っていえば、後者の人はそれで主役を引き立てるように仕向けさせられたからなあ。 768 ななし はい。 770 ななし 女帝さん受賞おめ。 772 ななし これは余裕だったな。 助演役者賞 ファン投票+演者組合投票+制作組合投票+審査員投票=合計 睦夜 星珠 7+5+5+9.5=26.5pt 桂 飛鳥 2+2+3+8.4=15.4pt 神楽坂穂波 2+3+2+8.3=15.3pt 775 ななし >>772 本気の睦夜星珠でしたね。 778 ななし >>772 桂さんも神楽坂さんも悪くなかったけど、相手が悪かったし、その相手を最大限に引き出した小雛ゆかりブーストがやばい。 780 ななし 小雛ゆかりと共演したら小雛ゆかりブーストがあるからな。 一流の女優ですらもう一歩先に行く。周りを引き上げる演技は最強の人力チート。 783 ななし >>780 チート遺伝子の2人に、マイナス面を抱えながら努力という名前の人力チートで挑むの普通にかっこいいんだわ。 786 ななし 小雛ゆかりwww 789 ななし 殺されるwwwwww 792 ななし ちゃんと煽ってるの草w 795 ななし 実は仲良いだろこの2人w 798 ななし 次は脚本賞ね。 801 ななし ここも腹を切るだと思う。 他2人は玖珂レイラさんありき、美洲様ありきで脚本書いてるけど、志水キスカ先生のは役者のこととか考えずにストーリーを丁寧に作り上げる事に注視してたから。 803 白龍◆XQshotacon >>801 私も志水先生かなー。 とにかく人間の感情を剥き出してくる感じが好き。 806 ななし >>803 白龍先生、それ同意です。 810 ななし おおー! 811 ななし 志水先生おめー!! 815 ななし 脚本賞 ファン投票+演者組合投票+制作組合投票+審査員投票=合計 志水キスカ 5+7+8+9.8=29.8pt 福田よいち 3+2+2+8.9=15.9pt 久保田未知 2+2+1+8.7=13.7pt 818 ななし >>815 ファン投票よりも他が明確に差が出たな。 820 ななし >>815 今までと違うパターンきた。 822 ななし そうなんだよなー! 824 ななし ギンカ主人公じゃなくて、主人公が手術される方っていうのが最高なんですわ。 826 ななし これ逆なら分からなかったと思うわ。 小雛ゆかりがギンカで主人公なら違った未来になってた気がする。 829 ななし わかるわwww 831 ななし ビビるよなw 834 ななし こーれ、全員が小雛ゆかりさんをいじる流れですか? 837 ななし いや、本当にこれはおめでとう!! 840 ななし 志水先生、名作をありがとう!! 843 ななし 監督賞もこれ決まったようなもんだろ。 847 ななし さらっと言ったなw 850 ななし 浦田先生、おめでとう!! 854 ななし 監督賞 ファン投票+演者組合投票+制作組合投票+審査員投票=合計 浦田 弥生 5+7+5+9.5=26.5pt 黒島 リミ 2+2+3+9.1=16.1pt 三島ことか 3+1+2+9.3=15.3pt 857 ななし >>854 審査員ポイントの平均だけ見るとそうでもないんだよな。 859 ななし >>854 浦田監督は演者をのびのびさせてくれるから、毎回演者組合の得票率ポイントでは圧倒してるなw 862 ななし >>859 小雛ゆかりと浦田監督のコンビは多分現場レベルでは最高だと思う。 この組み合わせが今後あるかどうか知らないけど結構凶悪かもね。 866 ななし 今回は攻めに攻めたもんなー。 タブー視されてるような男性の事とかも触れてたし。 869 ななし >>866 普通ならそれで政治的な問題とかに繋げるんだけど、浦田監督はひとはとギンカの心に寄り添った映画を作ったんだよなあ。だから好き。 872 ななし >>869 それな!! 875 ななし 悲報、浦田監督も小雛ゆかりをいじるwww 878 ななし 小雛ゆかりをいじらないといけない裏ルールw 881 検証班◆010meTA473 あー、緊張してきた。 小雛先輩には報われて欲しい。今回の映画はすごく良かったです。 883 ななし >>881 わかる。見に行ったやつは全員そう思ってる。 885 検証班◆07218KADO6 ロ・シュツ・マーのコート買ったから誰の映画も見れてないなんて言えない……。 888 ななし >>885 おいw 890 ななし >>885 お前、KY先輩と知り合いだろ? 見てないなんてバレたら殺されるぞ!! 892 ななし >>885 アホすぎてほっこりした。ありがとう!! 895 ななし 主演賞くるぞ!! 898 ななし 感謝の言葉、わかります。 本当に今回は過去最高レベルの主演賞だと思う。 901 ななし 笑顔きたー! 903 ななし 笑顔の時点で小雛ゆかり確定ですわ。 905 ななし 小雛ゆかりおめでとう! ←フライング 908 ななし みんな小雛ゆかりだって気がついてるのに、本人まだ気がついてないw 910 ななし このまま行くと史上初の5冠、そしてW主演賞獲得。 小雛ゆかりの時代が来るな。 913 ななし 久代会長の言葉に泣きそう。 小雛ゆかりファンの私からすると刺さるんよ。 915 ななし さあ、発表してくれ!! 917 ななし あくあ君、めちゃくちゃ嬉しそうw 919 ななし あー様、その笑顔を小雛ゆかりに見せてあげなよwww 921 ななし 悲報、小雛ゆかりさん、あくあ様の心からの笑顔を見てない。 923 ななし キター!! 925 ななし 小雛ゆかりキター!! 926 検証班◆010meTA473 おめでとー!! 928 ななし 圧勝きたあああああああああああ! 主演役者賞 ファン投票+演者組合投票+制作組合投票+審査員投票=合計 小雛ゆかり 5+9+8+10.0=32.0pt 全員10点は雪白美洲以来史上2人目。 雪白 美洲 3+1+2+9.8=15.8pt 玖珂レイラ 2+1+1+9.7=13.7pt 930 ななし >>928 審査員満場一致の全員満点嘘だろwwwww 934 ななし >>928 最強すぎた。 936 検証班◆07218KADO6 小雛ゆかりパイセンおめでとう。 終わる前には映画見に行きます……。 940 白龍◆XQshotacon >>928 脚本家や監督達からの点数高いのわかる。 私も映画見たけど、小雛さんと仕事がしたいなと思いました。 小雛さんおめでとう。 943 ななし 最優秀作品賞もきた!! ファン投票+演者組合投票+制作組合投票+審査員投票=合計 腹を切る 6+9+9+10.0=34.0pt 審査員満点は史上初 朧 雲 2+1+1+8.8=12.8pt 泥の器 2+1+1+8.7=12.7pt 945 ななし >>943 まぁ、そうなるだろうなあっていう結果。 3つ見ててフラットな視点から見たら腹を切る以外ないんだわ。 むしろ小雛ゆかりが小雛ゆかりじゃなかったらもっと点数上がってる!! 947 ななし >>945 小雛ゆかりが小雛ゆかりじゃなかったらwwwww 948 ななし >>945 小雛ゆかりが小雛ゆかりなのがプラスなんだけど、小雛ゆかりに対するマイナス感情が小雛ゆかりのマイナスになってるのまじでうけるw でも、そのマイナス感情も最近はあくたんのおかげでなくなってきたから最強だよ。 950 ななし さぁ、小雛ゆかりの時代の幕開けだ!! 952 検証班◆07218KADO6 悲報、あくあ様の無双をホゲ顔で見守りにきたら、小雛ゆかりパイセンの無双に顔がほげってる件について。 955 ななし >>952 それなwww 958 ななし ベストジーニアス賞の投票開始きたー! 960 ななし ドラマ賞はあくあ様が無双。個人3冠、関わったドラマ作品8冠。 映画賞は小雛ゆかり無双。映画・ドラマW主演賞受賞、映画作品5冠、ドラマ2冠。 963 ななし >>960 終わってみればこの2人の無双だったな。 965 ななし なんか授賞式、思ったより感動したわ。 968 ななし 森川w 970 ななし お前そういうところでかむなw 972 ななし ベストジーニアス賞 MVP 小雛ゆかり。 新人賞 白銀あくあ。 975 ななし 予想通り。 978 ななし 2人ともおめでとう!! 981 ななし いやー、良かった良かった。 983 ななし おい! 良かった良かったじゃないって! 番組終わったら最後まで埋めろよ! 30分以上放置されてるじゃねぇか!! 使ったら最後まで埋める! 姐さんと鯖ちゃんとの約束だぞ!! 987 検証班◆9n2SARETAi みなさんここにいたんですね。 あくあさんの受賞に感無量でした。 989 ななし >>987 姐さん仕事乙!! 991 検証班◆CHiMPOsuki あ、あれ? 誰も森川楓の部屋に触れてない……? 994 ななし >>991 番組名間違ってるぞ! 995 ななし >>991 誤 森川楓の部屋 正 小雛ゆかりの部屋 997 ななし 埋めついでに告知。 あくあ君、小雛ゆかりさん、月街アヤナさんの着ていた服や靴は藤百貨店で展示します!! あと、購入もできるので、是非ともお越しください!! 999 ななし >>997 藤百貨店ネキwww 1000 ななし 1000なら今年も面白い映画やドラマが連発しますように!! みんなお疲れ様&ありがとうございました! それと、受賞者の皆さんはおめでとうございます!! あと、鯖ちゃん乙!! 1001 3510◆ULTi-Hi-P3 ふう……。 今日は疲れたー!! 最後、埋めてくれた人たちありがとねー!! ************************************************ 遅れましたすみませんー!! 次回はトマリギ回の予定です。 阿古さんとの番外編を公開してます。 番外編のアドレスはこちらになります。 https://novel18.syosetu.com/n5397ih/ 新しいアンケート置いときます。 https://customform.jp/form/input/153873 作者のtwitterアカウントです。更新が遅れた時はこちらで連絡します。 https://mobile.twitter.com/yuuritohoney https://mobile.twitter.com/yuuritosub 上が本垢、下がサブ垢です。 あくあとコラボして欲しいキャラや、ノクターン回についてのアンケートやってます。 よろしければどうぞ。 https://customform.jp/form/input/140130 wikiです。有志の皆様、ありがとうございます。 https://wikiwiki.jp/yuuritohoney/ クリスマス用の短編、ムーンライトでとあ注意。 https://novel18.syosetu.com/n5480hz/ 白銀あくあ、始まりから365日目の朝。 ほんの1年前のこの日、俺はトマリギでバイトを始めた。 この1年、本当に短いようで長かったなあ。俺はこれまでにあった色々なことを思い出す。 その中でもやはりトマリギは阿古さんと出会った思い出深い場所だ。 アイドル白銀あくあの、それこそベリルエンターテイメントの原点にもなった場所と言っても過言ではない。 授賞式の翌日、俺は身内だけのお疲れ会をするためにトマリギを貸し切った。 「あらあら、やっぱり、あくあ君はうちの制服が似合ってるわね」 「でしょう! 久しぶりに袖を通したけど、着た瞬間にしっくりきました」 もちろんこのお疲れ会は俺の受賞を支えてくれた人達へのお礼なので、俺はトマリギの名誉バイト店員としてみんなにサービスを提供するつもりだ。 とはいえ、流石に俺と八千代お婆ちゃんだけじゃ心許ないし助っ人も頼んである。 「ど、どうですか?」 「ありがとうございますありがとうございます!」 見た瞬間に刹那のタイミングで拝んだ。世界よ! これが主演男優賞を受賞した男、剣崎総司のスピードだ!! ああ……やっぱり去年の夏に手伝ってくれたえみりさんに頼んでよかったと強く噛み締める!! しかもミニスカメイド服だって!? え? 今のトマリギの女の子の制服ってこんなのになってるの!? あー、おっぱいはこぼれ落ちそうだし、ニーソで太ももがムチムチだし、ミニスカからパンツが見えそうで見えないし、ガーターベルトは食い込んでるし、俺、明日から普通にバイトのフリしてトマリギに目の保養にこようかな……。 トマリギの女の子のバイトって美人でおっぱいの大きいお姉さんか、めちゃくちゃ可愛い美少女しかいなかったし、やたらとレベルが高かったのを覚えてる。 「えみりさん、お客さん来る前にこれ……猫とかカノンの面倒をいつも見てくれてるから、そのお礼によかったら使ってください」 「え?」 自分で言ってて、これじゃあ猫とカノンが同じレート帯みたいだなって思ったけど、まぁいいか。どっちもかわいいしな!! 俺はとあと一緒に買ったキーケースをロッカーから取り出すと、忙しくなる前にえみりさんに手渡す。 「それ、竹子のバイクの鍵にどうかなって思ったんだけど……」 「嬉しい! 大事に使わせてもらいますね」 よかった。嬉しそうなえみりさんの顔を見てホッとする。誰かの笑顔が、喜んでくれる事が俺にとっても何よりも嬉しい事だ。 デュエットオーディションの後、正式にベリルに所属する事になったえみりさんはこれからは同じ事務所の同僚になる。この前も藤のバレンタインのCMを一緒に撮った時も思ったけど、えみりさんは画面映えするし、素人とは思えないくらい演技力が高い。 小雛先輩も言ってたけど、世の中には理不尽な天才っていうのがいる。前世でデビュー前に散々扱かれてた俺はある程度の積み重ねがあっての今だけど、美洲お母さんなんか初めてデビューした時から凄かった。前にMVを撮った時にも感じたけどえみりさんも同じだと思う。 細かいところはこれから勉強して行く事になるだろうけど、えみりさんとはこれから共演する事が増えるだろうなという予感がした。 「あっ、それじゃあ俺、外ちょっと掃除してきます」 「はーい!」 店の周りを綺麗にしておいた方が、お客さんもお店に入る時に気分がいいと思う。 俺がトマリギでバイトしてた時も、外で掃き掃除を始めたらすぐにお客さんでいっぱいになったし、やっぱりみんな綺麗なお店でくつろぎたいよな。 外に出た俺は、塵取りと箒で周囲を掃除し始める。 「あっ、あくあくあくあしゃま!?」 ん? おー! 懐かしい。俺がトマリギでバイトしてた時によく来てくれていた近所のママさんだ。 相変わらずのメロン様に俺は心の中で感謝する。 「あ、お久しぶりです!」 「私の事を覚えてくださってる!?」 ママさん……俺はね、おっぱいが大きい女の子と、エッチな女の子の名前と顔だけは絶対に忘れないんですよ。つまり、この世界の女子は全員もれなく覚えてるって事です。俺は心の中でデレデレしながら、キリッとした顔をする。 「当然ですよ。いつも来てくれてましたよね。あ……午前中は身内で貸切にしてるんだけど、昼からは普通にやるんでよかったらどうぞ」 「……け、掲示板で言わなきゃ」 ん? 掲示板が何? あー、そこの掲示板に書いてある新メニューってやつね! 了解! 俺はママさんに、今日から新メニューで受賞おめでとうセットを始めるからよろしくねと宣伝しておいた。 ふー。朝からいい物ばっかり見せてもらった。おかげで俺の掃除も捗る!! 外を掃除し終わった俺は店に戻って掃除道具をロッカーの中に片付ける。すると、入り口の扉が開いたカランカランという音が聞こえてきた。 おっ、誰かが来たみたいだな。俺は慌てて表に出る。 「あくあ先輩ごめんなさい。私、時間間違えちゃって……まだ早かったかしら?」 「えっ、えっと、私なんかが来ても本当によろしかったのでしょうか?」 「ごめんね、あくあ様。どうしてもお年寄りになると朝が早くて」 「もちろん大丈夫ですよ。くくりちゃん、揚羽さん、それにメアリーおばあちゃん、3人とも来てくれてありがとう。良かったらどうぞ」 俺は3人を店の中に案内すると注文を聞く。 おっと、この間に……と、俺は事前にとあと用意していたプレゼントを棚の下から取り出す。 「良かったら3人ともこれもらってください」 「「「え?」」」 くくりちゃんと揚羽さん、メアリーお婆ちゃんのびっくりした声がシンクロする。 俺は一人一人にプレゼントを手渡していく。 「メアリーお婆ちゃん、いつもカノンをありがとね。あと猫も」 「そんな事、別にいいよー。むしろもっと頼ってちょうだい。私たちみたいなのは、そういうのが1番嬉しいんだから!!」 メアリーお婆ちゃんは俺の渡したタブレットケースを喜んでくれた。 もしかしたらもうタブレットケース買ってたらどうしようかと思ったけど、まだだったみたいでホッとする。 「揚羽さんには陰ながら何度も助けられましたから」 「あくあ君……ありがとう!」 総理と揚羽さんがうまくバランスを取ってくれなきゃ、ベリルや俺の行動は問題になってたりとかしたかもしれない。 俺達を全面的に後押ししてくれたのは総理と与党だけど、ちゃんと懸念するところを洗い出して、俺たちを守ろうと動いてくれたのは揚羽さんと野党だった。 全国に向けた『beautiful right?』のCMだって、社会的に与えた影響が大きくて、少なからず批判もあったと聞いてる。それでも最終的にあのCMがお蔵入りにならなかったのは、ベリルのみんな、メディアの皆さん、そして政治家の皆さんによる話し合いと議論、連動した動きがあったからだ。 「くくりちゃんもありがとう。えみりさんから聞いたけど、あのアパートのオーナーってくくりちゃんなんだって? 本当に助かったよ。良かったらこれ、もらってくれるかな?」 「もちろん。ありがとうございます。あくあ先輩!」 先輩……4月からは毎日学校でこの響きがくくりちゃんから聞けるわけか。最高だな!! 俺はくくりちゃんの頭をなでなでする。 「2人とも同じやつなんだけど、良かったら開けてみて」 「「はい!」」 2人は嬉しそうに箱を開ける。 くくりちゃんが揚羽さんの進行を見て一緒にプレゼントを開けれるように待ってあげてたのを見ると、優しい子だなって思った。 「あ、あくあまりんのねっくれしゅう!?」 「まぁ……!」 「あらー、2人とも良かったじゃない! これなら虫除けにピッタリね」 へー、アクアマリンのネックレスって虫除けの効果があるんだー。 知らなかったなー。流石はメアリーおばあちゃんだ。なんでも知ってる。いやー、勉強になります!! ん? でも冬ってあんま虫でないんじゃ……ま、いっか! 男はこまけーことは気にしたらだめだ!! 「あ、せっかくだしつけてみる」 「え、あ、う……」 俺は揚羽さんの手からネックレスを取ると、背中に回ってつけてあげる。 揚羽さんって……髪の毛綺麗だな。ツヤツヤしてて、いい匂いするし、クンクンしたくなる。 あと、後ろから見た巨大な山脈が絶景すぎて悶絶しそうになった。あざーす!! 「揚羽お姉ちゃん、すごく似合ってる」 「あらあら、いいわねー。すごく綺麗よー」 うん、本当によく似合ってる。 俺はくくりちゃんからもネックレスを受け取ると、同じようにつけてあげる。 あーなんだろう。こういう事を言ったらすごく変態チックなんだけど、女子中学生の匂いがする……。 大人のお姉さんとも、女子大生とも、女子高生とも違う匂いだ。 「くくりちゃん、すごく似合ってる」 「まぁまぁ、本当ね。すごく素敵よー!!」 「ふふっ、高校生のお姉さんになったみたい! ありがとう。あくあ先輩!」 中学生らしく無邪気に喜ぶくくりちゃんを見て俺も嬉しくなる。 「あいつ……事前につけてたネックレスをゴミのように横に置きやがった。しかもあれ億とか言うレベルじゃねーぞ……」 ん? えみりさん、何か言った? 「あっ! えみりお姉ちゃんってば、本当にバイトしてたんだ! ミニスカメイド服、よく似合ってる!!」 「えみりちゃん、すごく可愛い! あ、でもスカート短いし、女の子なんだからポンポン冷やさないようにしなよ」 「あらあらまぁまぁ、もういっそ、そのままあくあ様のメイドになっちゃう? 本当によく似合ってるわよ」 「あ、ありがとうございます」 さすがメアリーお婆ちゃんだぜ! 俺の気持ちをもしかしたら世界で1番理解してくれてるのは、もしかしたらメアリーお婆ちゃんかもしれないと思った。 そういえばえみりさんって、お世話になってるメアリーお婆ちゃんはもちろんのこと、くくりちゃんや揚羽さんとも仲がいいんだっけ? 俺は会話に花を咲かせる4人に気を利かせてその場を離れる。 っと、どうやらまたお客さんが来たようだ。 「来たよー。あ、もしかしてちょっと早かったかな?」 「いえいえ、そんな事はありませんよ。いらっしゃませ、お姫様」 次にお店に来たのはカノンとペゴニアさんだ。 ぐわああああああ。カノンがつけてるそのボンボンかわいい。あー、ちょっと一旦、ぎゅってしていいですか? 俺はカノンを一旦ハグすると、すでにくくりちゃんと揚羽さんが来ている事を伝える。 「くくり様……じゃなくって、くくりちゃん、久しぶり」 「お久しぶりです。ただのくくりになっちゃったけど、これからも仲良くしてくれますか……?」 「もちろん! 困ったことがあったら、私かえみり……先輩は頼りないけど、あくあとかに相談してくれてもいいからね」 「はい! ありがとうございます」 あー、いいっすねー! いつメンの4人だと末の妹役になってしまうカノンがお姉さんモードになる瞬間は貴重だ。 これからも家にどんどん遊びに来ていいからねと俺はくくりちゃんに言う。 「揚羽さん、それにメアリーお婆ちゃんも」 「お久しぶりです。カノンさん、ペゴニアさん」 「あらあら、遅かったわねー」 「もー、お婆ちゃんが早すぎなんだって」 カノンは揚羽さんやメアリーお婆ちゃんとも軽く談笑をすると、俺の方へと再び視線を向ける。 「ふふっ、それにしても本当にバイトしてるんだ。って、えみり先輩かわいー!!」 「そ、そうかな? あ……なんならカノンも着たら? バックヤードに予備あるよ」 な、な、な、なんだってぇーーー!? カノンのミニスカメイド姿を想像したらドキドキしすぎて胸の奥が痛くなった。 俺は胸を押さえながら身悶える。 「あくあ、どうしたの?」 「お嬢様、旦那様の持病みたいなものです。放っておきましょう。そのうち治ります」 大怪獣ゆかりゴンが1匹、大怪獣ゆかりゴンが2匹……。 はぁはぁ、はぁはぁ……もう少しで持っていかれるところだったぜ! ありがとう小雛先輩! 一瞬だけ小雛先輩のミニスカメイド姿が頭の中にちらついたけど、俺は手で頭の上を払って気の迷いをかき消す。ふぅ、危ない危ない。 「カノン」 「何、あくあ?」 俺は棚の下からプレゼントの紙袋を取り出すと、カノンに手渡す。 「いつも支えてくれるカノンに何かお返しがしたくって、よかったら受け取ってくれないだろうか?」 「えっ? あ……うん。ありがとう」 カノンはワクワクした顔で袋から取り出した箱を開ける。 こういうのってプレゼントを贈った方もワクワクするんだよな。 「わ、時計だ!」 「うん。俺とお揃いのやつ」 「あっ! 本当だ! すごく嬉しい!!」 カノンがつけたそうにしていたので、俺はカノンの腕に腕時計をつけてあげる。 うん、カノンの細い腕にもよく似合ってるな。 「ふふっ、またお揃いのが増えちゃったね」 「ああ、これからも増やしていこうな」 俺はカノンの頭をポンポンと叩く。 「ペゴニアさんも、これよかったら……カノンともどもいつもお世話になってます」 「はい。ありがとうございます。いつも旦那様をお世話しているペゴニアです」 ちょっとぉ!? その、棒状のものを上下にシゴくようなリアクションはやめてくださいよ!! そりゃ、息子の方もちょっとは……だいぶ、いや、かなりお世話になってるけど、もうちょっとこうオブラートに包んでくれると嬉しいなあ、なんて……。 ああ、意味がわかってないカノンのポケーっとした顔がなんたる純粋な事か。 それに比べてえみりさんは顔真っ赤にしててかわいいな。って、待てよ! 顔を真っ赤にするって事は、あんな清純そうな顔をしてて意味がわかってるって事!? あーっ! 最高かよ! 清楚でエッチなお姉さんとか俺の理想のお姉さんがここにいましたか!! 「なるほどね……わかりました」 紙袋の中をそっと開けたペゴニアさんは上から中を覗いてニンマリと笑う。 帰ってから1人でこっそり部屋の中で見てくださいって言ったのに、この人は本当にもう!! 「ペゴニア、何が入ってたの?」 「した」 ペゴニアさん!? 「した?」 「仕立ての良いものが入ってました。さすがは旦那様です」 セーフ! はい、セーフ! 一瞬だけ下着って言うかと思って焦ったー!! ふぅ……俺は平静を装うようにできるだけかっこよく額の汗を軽く拭う。 「へぇ、じゃあ、身につけるものが入ってたんだ?」 「はい。でも、私などには恐れの多いものですから、部屋でこっそりつけようかなと思います。今晩あたりに……ね」 ふぁーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ! これは魔性の女ですたい! そげんこと言われたら、今晩こっそりみんなが寝静まった後にペゴニアさんの部屋を尋ねるしかなかと!! 「ふふっ、旦那様といいお嬢様と言い、本当にお可愛らしい事……」 良かった。あの時、いやらしい感じを出さずに、ごく普通にサラッと下着を買っといた自分を褒めてやりたい! 俺は自らの取った過去の行動を心の中で自画自賛する。 「あくあ……また、しょーもない事考えてない?」 「とっ、とあ!?」 いつの間に……って、天我先輩や慎太郎と一緒に来たのか。 俺は3人に来てくれてありがとなって感謝の気持ちを伝える。 「あー、みんなに例のプレゼント渡してるんだ」 「例のプレゼント?」 とあの言葉に慎太郎が首を傾ける。 「うん、この前、僕とあくあが一緒に雑誌の撮影に行ったときにさ、あくあが1人でプレゼントを選ぼうとしてたから、僕が阻止したんだよね。あっ、もちろん僕がしたのは軌道修正くらいで、プレゼント自体はちゃんとあくあが選んでるから安心してね」 「「「とあちゃん、ナイスゥ!」」」 ん? 今、カノンとペゴニアさんとえみりさんの声が重なったような……。俺の空耳ですか? 「というわけで……ほら、あくあ、あれ」 「おう!」 俺は棚の下から慎太郎のプレゼントが入った袋を取り出す。 「慎太郎、お前には世話になってるからな。俺からの感謝の気持ちだ。良かったらこれを貰ってくれ」 「ありがとう。中を開けていいか?」 「ああ、もちろんだとも!!」 慎太郎は嬉しそうな顔でメガネケースの入った箱の包み紙を丁寧に開ける。 それを見たとあと俺は、目を合わせてニヤーっとした顔で悪い笑みを浮かべた。 「こ、これは……」 箱から出てきた超ゴテゴテにデコられたメガネケースを見て、とあが吹き出してしまう。 それを見たカノンが申し訳なさそうな表情で慎太郎に声をかける。 「もー、2人とも悪ふざけし過ぎだよ。黛君、ごめんね」 「あ、いや。普通に嬉しいよ。良く会社にメガネケースを忘れて帰ったり、失くしちゃったりするからさ。ちょっと目が痛いけど、これだけギラギラしてたら絶対に忘れないと思う」 確かに、俺は最初からそのつもりで渡したんだぞという顔をしたら、後ろから普通にどつかれた。 ちょっと! 誰!? って、思ったけど、こんな事を俺にしてくるのはこの世界にたった1人しかいない。 「こら、相手が喜んでくれたとしても、悪ふざけしてすみませんでしたくらいは言っといほうがいいわよ」 小雛先輩、来たなら来たって言ってくださいよ。 くっ、どうせならティアラじゃなくて、ショップにあった動いたら音のでる鈴がついたアクセサリーをプレゼントすれば良かった。ほら、熊だって襲われないために鈴鳴らすでしょ? それの逆バージョンです。 でも、今回は小雛先輩の言っている事が正しいので、俺は慎太郎に素直に謝った。 「……はい。ごめんな慎太郎」 「僕もごめんね」 「いや、いいんだ。2人とも、俺は普通に嬉しいし……こうやって、友達に何かをあげたりもらったりする事がすごく楽しいよ」 慎太郎ーーーーーーーーーーーーーーーーーー! お前、本当にいいやつなんだな……。俺は感動したよ。 もし、俺が将来大人になって、お酒に飲まれて深夜の公園で服を脱いで全裸で前転をするような緊急事態になっても、シンタロー! シンタロー! って、何度もお前に助けを求めるだろうな。なんかそんな気がした。 「というわけで、これも悪ノリしちゃったんだけど……ごめん、天我先輩」 「僕もごめん、あくあと一緒になって悪ノリしちゃった」 「うむ! 気にするな!! むしろ何もない可能性を想像して心が挫けそうになってたから、プレゼントがあるだけでも感無量だ!!」 天我先輩ー! とあと俺は先輩に抱きついて甘える素振りを見せる。 先輩はプレゼントの箱を開けて中身を見た瞬間に目を見開いた。 「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!」 ただのボルトナットでそんなにも喜んでくれるのは天我先輩だけだよ。ありがとう、天我先輩!! 「我、こういうの欲しかったんだ……!」 「良かったですね。先輩」 「うむ!!」 天我先輩は指につけたボルトナットを一緒に来た春香さんに自慢げに見せつける。 それを見た春香さんが、良かったね、アキラくんって言ってた。 俺は春香さんはもちろんのこと、一緒にきてくれた貴代子さん、かなたさん、スバルちゃんにも、感謝のプレゼントを手渡す。もちろん天我先輩の家族にも郵送でプレゼントを贈ってる。 なぜなら俺たちを陰ながら支えてくれる家族もまた、BERYLというチームの一員なのだ。皆さんがいるから俺たちは自由に空を飛ぶことができる、ちょうど良い機会だったので、俺はご家族の皆さんやメンバーのとあ、慎太郎、天我先輩の3人にその事を伝える。 「私達もチームの1人……そっかぁ」 「ふふっ、そんなことを言われたら嬉しくなっちゃう」 自分の家族の前だとちょっと恥ずかしくて言えない事だけど、そうじゃないと結構素直に話せるんだよな。 「あくあちゃーん!! そんな事を考えてたのね!! お母さんはすごく嬉しいわ!!」 「か、母さん!?」 俺は飛びついてきた母さんを抱き止める。 その後ろを見ると、しとりお姉ちゃん、らぴす、美洲お母さんの3人が立っていた。 って、みんな、いつの間に入ってきたの!? カランカランって音した? え? 扉が開きっぱなしだった? 小雛先輩ーーー! ちゃんと開けたものは閉めるって、俺、いつも言ってますよね!? 小雛先輩はペットボトルの蓋だって開けっぱなしだったりとか、それをいつも閉めているのが誰だかわかってますか? 全く、蓋を閉じるときにうっすらとついた薄ーいピンク色の口紅の跡を見てドキドキする純粋で無垢な|少年《おれ》の気持ちも少しは考えてくださいよ!! 「母さん達もこれ……」 「ありがとう!!」 ええい! どうせ恥ずかしいのだからまとめて恥ずかしい事をしておこうと、俺は家族のみんなにも日頃の感謝の気持ちを渡す。 「わ、私にもあるのか!?」 美洲お母さんはプレゼントの中身を確認するどころか、渡す前の自分への贈り物があるとわかった段階から泣いていた。うん、なんか、もっと優しくしてあげようという気になる。 主演役者賞を逃した翌日だし、落ち込んでるかなと思ったけど、そんな雰囲気は微塵もなくてホッとする。 「小雛ゆかり、改めておめでとう。君の演技と創り出した作品は受賞に相応しいものだった。だからこそ、次は負けない」 「ありがとう。それと、その喧嘩、言い値で買ってやるわ!! だけど、その前に……」 「その前に?」 小雛先輩はおっぱいがぶつかり合うくらいの距離まで美洲お母さんに詰め寄る。 おー……これは中々の絶景だ。下から上におっぱいを突き上げる感じがたまらない。 「あんた、自分を引き立てるためのキャスティングとか、そういう脚本の作品ばっか出るのやめなさいよ。あんたの女優としての才能が勿体無いじゃない。そんな事しなくてもあんたが1番のスターなんだから、画面の中でくってかかってくるような奴らとバチバチのファイトをして私が1番だってわからせればいいのよ。私があんたならそうしてるわ」 「あ……ああ、さ、参考にさせてもらう」 すげぇな。褒めてんのか怒ってんのかよくわかないけど、美洲お母さんがたじろぐぐらいの押しの強さを見て、世界よ、これが小雛ゆかりですといいたくなった。小雛先輩なら、世界に出ても世界の大女優や、有名監督、著名な脚本家が腑抜けた事をしてたらブチ切れそうだし、なんなら喧嘩も日本語で売りそうだし、あんたが私と喋りたければ日本語喋りなさいよって、日本語でゴリ押しそうな雰囲気がある。 うん、やっぱりこの人は国外に出さない方がいい気がしてきたぞー。俺かアヤナか、確実に一緒にキャスティングされるであろう誰かがとばっちりで被害に遭うのが目に見える。 「わぁ、ブローチ付きのリボンタイです! 兄様、ありがとうございます!!」 はー、らぴすはかわいいなー。ほら、お兄ちゃんがつけてあげよう! 俺はらぴすの首元につけてあげる。うんうん、フリルのシャツによく似合ってるよ。 「あのブローチについてるピンクの宝石って……」 「間違いなく時価総額1000万越え、今世界でも価値が急騰しているラズベリルことピンク色のベリルですね……」 「なんからぴすちゃんだけ値段違くない!?」 いやー、本当にいい買い物をしたなー。妹のために使うお金はなんぼあってもいいですからね。俺はデレデレした顔をする。 「どう、あーちゃん、これ似合う?」 「もちろんだよしとりお姉ちゃん」 そういえば、しとりお姉ちゃんって、大学もあるのにそっちは大丈夫なのかな? なんかもうずっと仕事してるし、休んでる日は学校行ってるなら、それって休みがないんじゃ……今度さりげなく母さんとか阿古さんか琴乃あたりに聞いておこう。 「あ、私とミクちゃんの簪と髪飾りで種類は違うのにデザイン一緒だ」 「あ、本当だ」 「へへ、家族でみんな同じ色にしてくれたんだね! ありがとう、あくあちゃん!!」 「あ、ありありありがとうあくあくん!」 母さんと美洲お母さんはお互いのプレゼントを見て少し顔を赤らめる。 うんうん、やっぱりお互いに好きならペアを意識したものがいいと思うんだよな。俺も、カノンとお揃いはたくさん持ってるし、お揃いはいいぞー! なんならカノンはえみりさんともお揃いのシャーペンとか使ってるし、友達同士でもお揃いはいいと思う。俺も慎太郎やとあともお揃いのアイテム使ってるし……あ、あれ? そういえば天我先輩とはお揃いがないような……。こ、こんど、天我先輩と2人でバイク乗る時用のお揃いヘルメットか同じ革ジャン買いに行くか。うん、天我先輩が気がつく前にそうしよう。 俺はみんなを席に案内する。 すると入り口の扉が開くカランカラン! という音が鳴った。 おっと、また誰か来たみたいだな。はいはい、今、行きますよー! ちょっと待っててくださいねー!! 「皆さんもうきてたんですね」 「すみません。私のせいで準備に少し手間取りました」 「いやいや、私がドタバタしちゃったせいで……」 「琴乃、結、アイ、3人とも来てくれたんだな。ありがとう」 琴乃と結、それにアイは冬になるとタイトスカートに厚手のタイツの組み合わせが多い。 あー、一度でいいからあの太ももの間に挟まれてみたい!! そのどさくさに紛れてふくらはぎに頬ずりをして、足裏で踏んでもらえればなお最高だ。 「あくあさん、こっちのお仕事モードも相変わらずかっこいい……」 「あー様、今日もお顔がキリリとしていてかっこいいです」 「あくあ君のかっこいいカフェ店員姿はしっかりと目に焼き付けておかなきゃ!」 ワンチャン、頼んだら全部させてもらったりとか……俺はキリッとした顔でそんな事を考えていた。 いや、でも小心者の俺にはそんな勇気が必要なお願いはできない。ああ、どうにかして向こうからしてくれる流れにならないものか……。これがペゴえもんなら、こっちから言わなくても全部やってくれるから楽だ。 っと、こんな事を真剣な顔をしながら考えてる場合じゃない。俺は棚の下から3人へのプレゼントを取り出す。 「これ、みんなにはいつも支えてもらってるから……琴乃には本当に色々とお世話になってる。仕事だけじゃなくて、カノンの事まで面倒見てくれてありがとう」 「わっ! ありがとうございます! あくあさん」 琴乃は紙袋の中からプレゼントの入った箱を取り出して中身を確認する。 「イヤ……リング?」 「うん、これなら仕事にもつけていけると思うからさ。ほら、こっちおいで」 「は、ふぁい……」 俺は琴乃の耳にイヤリングをつける。 うん、やっぱり思った通り、琴乃によく似合ってるな! 買って良かった! 「よく似合ってるよ、琴乃。すごく綺麗だ」 「あ、ありがとうございましゅ……」 ん? どうした琴乃? なんかちょっと顔が熱いぞ。 「はいはい、いつものオーバーキルオーバーキル」 「ポンな……カノンなら即死だった」 「あいつって顔の良さをこれでもかってくらい使ってくるのよね」 「それって遠回しに旦那様は顔しか取り柄がないと言っているのでは?」 「琴乃おねーちゃん頑張れー」 ちょっとそこの、カノン、えみりさん、小雛先輩、ペゴニアさん、とあのテーブルはうるさいよ!! って、えみりさんは何普通に寛いでいるんですか!? 貴女、俺と同じバイトですよ! ほら、お客様からご注文取って! っていうか、そこのなんか、俺にとっては良くない組み合わせっぽいテーブルはすぐに解散してください!! 「琴乃おねーちゃん、僕からもこれ渡しておくよ」 「と、とあちゃんまで!?」 「あくあが選んだのと、お揃いのブローチだから一緒に使ってね!」 「ありがとうございます!!」 琴乃が嬉しそうな顔をしていて良かった。 あ、ついでに今のタイミングで一つだけお願いしておこう。 俺はスススと琴乃に近づく。 「琴乃……」 「あくあさん? どうかされましたか?」 「これからはカノンだけじゃなくて、楓の事もよろしく……」 「ふふっ、その事なら大丈夫ですよ。私、あくあさんと出会う前からみんなの面倒を見てたんですよ」 なるほど。確かに言われてみたらそうだ。 なぜかはわからないけど琴乃の言葉から強い説得力を感じる。 「だから、心配しなくても、そっちは任せておいてください!」 「あ、うん、助かります。ありがとう、琴乃」 琴乃は4月までに俺との結婚式や引っ越しがあるし、仕事もベリルの人事異動に合わせて役員になると聞いている。大変だろうけど、俺も協力するし、カノン達も協力してくれるって言ってるから、みんなで頑張ろうな。 「結も、良かったら俺からのプレゼントを受け取ってくれないか?」 「は、はい!」 結は嬉しそうな顔でプレゼントの包み紙を開ける。 最初に出会った時とは違って結も笑顔が増えた。そういう意味では結婚して良かったなと思う。 この慎ましい笑顔を曇らせるなんて俺には耐えられそうにない。 「あ……ベルト」 「うん。仕事の時にどうかなって……あ、でも今のタイトスカートにも合うかもね」 「早速つけてみます!!」 おー、似合ってる似合ってる! なんか……いいな! 好きな人が自分のプレゼントしたものをつけてるのって、こう、グッとくるものがある。 「よく似合ってるよ、結」 「あ、ありがとうございます。ぁ……腰のベルトで私の全身があー様に縛られてるみたいで、す……少し、興奮してしまいます……」 「ん? なんか言った?」 「い、いえいえ、なんでもないです」 縛るって聞こえたような気がしたけど、俺の空耳かな? うん、真面目な結は、俺と違ってそんな変な事を言うわけないしな! 「結さん、今のうちにもっと色々とお強請りしておいた方がいいわよ。嫁バカだから多分なんでも買ってくれるわよ」 結……心配しなくても俺が紐で縛りたいのは、そこでギャーギャー言っている大怪獣ゆかりゴンだけだ。俺は結を縄で縛ったりとか、そんな痛い事はしないので安心して欲しい。 「アイも、出張お疲れ様。いつも仕事を頑張ってるアイに、どうかなと思って……。良かったら俺からのプレゼントを受け取って欲しい」 「受け取る受け取る! あくあ君、ありがとね!」 アイはワクワクした顔でプレゼントの箱を開ける。 俺は自分で言うのもなんだけど、こういう年上のお姉さんが見せる無邪気な姿に弱いんだよなー。 思わず頭を撫でてしまう。それに気がついたアイが唇をワナワナと波うたせて恥ずかしがる。 うーん、これは可愛い。俺はさらに頭を撫でて、白龍先生の顔をどんどんと赤くさせて楽しむ。 「まーた、現実が全てを凌駕してる。白龍先生が闇堕ちしちゃうよ?」 「あれ? のうりんって実写化したんですか?」 「あいつって、気に入った女の子の頭を触る癖があるのよね」 「なるほど、それが旦那様のマーキングの仕方ですか。俺の女だから手を出すなよと周囲に牽制とアピールをしているのですね」 「ふーーーん、だから、僕も頭しょっちゅうポンポンされるんだ」 ちょっと、またそこの、カノン、えみりさん、小雛先輩、ペゴニアさん、とあのテーブルはうるさいよ!! って、そこ、さっきからクッソ仲良いな!! ちょっと、本当に、俺的には組み合わせが良くないんで、もう解散してくださいよ。ていうかえみりさんは働いて!! え? もう注文取り終わって暇だから座ってる? りょーかい。 「あっ、ブローチ! ありがとう! 今度のファンイベントに早速つけていくね」 「こちらこそ、いつもありがとう。アイもお仕事がんばってね」 俺はつけて欲しそうにしてたので、アイにブローチをつけてあげる。 良かった。あんなに喜んでくれるなら買って良かったと改めてそう思う。 俺は3人をテーブルに案内する。 おっと……どうやら、また知り合いが来たようだ。 「ごめん。もしかして私、集合時間間違えてた?」 「いいや。みんなが来たのが早かっただけ」 むしろ開店と同時にくるアヤナは凄いよ。 逆に他のみんなは気が早すぎる。 「アヤナちゃん、こっちよー」 ちょっと! 小雛先輩、そこの暗黒テーブルにうちの綺麗なアヤナを招き入れないでくださいよ!! しっ! しっ! ほら、アヤナは俺からよく見えるこのカウンター席に座りな。 「アヤナちゃんの顔が赤いのとか、その理由とか、あくあはきっと気がついてないんだろうなー」 「なるほど、俺の目に届く範囲内にいろよって事ですか?」 「アヤナちゃん、そのバカ、一発ポカンと殴っといてもばちなんか当たんないわよ!」 「流石は旦那様、俺の女アピールがすごいですね」 「もうそれならいっそ、みんなに俺のものだってはっきりいえばいいのにねー」 そこのテーブル、またなんか言った!? もー、早く解散してくださいよ!! っと、そんな事をしている場合じゃない。 開店時間を超えたら、どんどんお客さんがやってくる。 「白銀、本当に私たちもお呼ばれして良かったのか?」 「当然です。杉田先生にはいつもお世話になってますから。鷲宮さんも、黒上さんも、胡桃さんも、3人とも来てくれてありがとう」 「きょ、今日はお招きいただきありがとうございますわ」 「白銀君の働いてる姿、素敵よ」 「こっちこそ、今日は呼んでくれてありがとねー!」 俺は4人にプレゼントのブレスレットを渡す。 中身を見たみんなはびっくりした顔をした後に、嬉しそうな表情を見せてくれた。 「し、白銀はブレスレットを渡す意味がわかっているのだろうか?」 「先生、それがわかっていらしたら、きっと私たちは苦労してないと思うわ」 「え? ブレスレットを渡す事って何か意味あるの?」 「うるはちゃんかわいー。意味、わかってないんだ。実はねーこういう事なんだよ。ゴニョゴニョ……」 ん? みんなどうかした? 黒上さん、顔、真っ赤だけど大丈夫かな? 俺は4人を席に案内する。 どうやらクラスが全員できたらいっぱいになるからと、気を利かせてバラバラに来てくれるみたいだ。ありがたい。クラスメイトの優しさが心に染みる。来年はクラス替えがあるかもしれないけど、できればこのままのクラスで卒業したいな。その事を言ったら、みんな大丈夫、命懸けてるからって返事がきた。 え? クラス替えに命懸けてるの? いや、そこまで頑張らなくても……。 っと、どうやらまたお客さんが来たようだ。次は誰かな? 「邪魔するで!」 「邪魔するんなら帰ってー!」 「ちょっと! あくあ君は相変わらずノリがええなあ!」 「そういう事ならインコさんもですよ!」 知らない人にインコさんの正体がバレたらいけないのでヒソヒソ話をしようとするが、インコさんの声がでかい。ちょっと、バレたら後で怒られますよ! 俺はインコさんに乙女ゲームがクリアできそうか聞く。 するとインコさんは死にそうな顔で頑張るという返事がきた。 あのさ、あんまり無理してゲームやらなくてもいいと思うよ。 2月か遅くても3月までに修正間に合わせるってゲームの開発スタッフさんも言ってたし、それを待ってからプレーした方がいいと思うな。え? それはリスナーが許してくれない? ははは……インコさんも大変だなあ。 「インコさん、良かったらだけどこれ……乙女ゲームで迷惑かけちゃったから」 「うちにプレゼント!? ほ、ほんまにええんか!?」 「もちろん」 インコさんは不器用なのか、包み紙を解くのに苦労してたから代わりに解いてあげる。 ははは、なんとなくだけど、インコさんってこういうのビリビリにしてそうだから苦手そうだよなと思った。 「おおー、サングラス!!」 インコさんは早速サングラスを装着する。 「よく似合ってますよ」 「ほんまか!? いやー、本当、ありがとな! 今日から早速使わせてもらうわ」 嬉しそうにつけたり外したりするインコさんを見てほっこりした気持ちになる。 ところで天我先輩、対抗するようにサングラスつけたり外したりしないでください。 ていうか、こら! サングラスの上から慎太郎のメガネをかけちゃだめでしょ。そんな馬鹿みたいな事をする人、天我先輩以外にはいませんよ!! クラスメイト達が入れ替わる合間で、本郷監督やノブさん、モジャさんが尋ねてくる。 「本郷監督、改めて監督賞おめでとう」 「あくあ君やみんなのおかげだよー!」 俺は昨日の感動そのままに本郷監督とハグする。 なんなら昨日の打ち上げでもハグしてたし、もう何度ハグしたかわからない。 俺は主演男優賞はヘブンズソードの剣崎だったから受賞できたと思ってる。 「ノブさんやモジャさんもきてくれてありがとう」 「もー、私とあくあくんの仲じゃなーい!」 「へっ、呼ばれたんだから来るしかねぇだろうが」 俺は2人にプレゼントを手渡す。 ノブさんもモジャさんも蝶ネクタイとお財布をすごく喜んでくれた。 「本郷監督もこれ、良かったらもらってください」 「わっ、私に? ありがとう!」 本郷監督にプレゼントしたのは、アクセサリーショップになぜか置いてあった昆虫の置物シリーズだ。 そのラインナップが都合よく、カブトムシ、クワガタ、バッタ、ハチ、チョウの5つだったのを知った時は、これだって思ったね。多分、偶然だよな? 「ごめん、遅くなっちゃったわ」 「あ、メアリー様、もう来てる!」 くくりちゃん達が帰ろうとするタイミングで、蘭子お婆ちゃんやめぐみさんや総理がやってくる。 俺は慌てて3人にプレゼントを渡す。 蘭子お婆ちゃんやめぐみさんは、メアリーお婆ちゃんとのお揃いのタブレットを喜んでくれた。 「やったー! あくあ君からのプレゼント!! SNSで行方議員に自慢したろ」 「総理炎上乙」 「はー、週明けからまた土下座かー」 「あのペン、毎回、これみよがしに出してきそうね」 総理は俺からのペンのプレゼントを喜んでくれた。総理だし、字を書くことは多いだろうと思ったんだよね。 そうこうしていると理人さんやしきみさんが来て、揚羽さんやくくりちゃんとえみりさんとの間で穏やかな時間が流れる。 なんか、あそこの蟠りも無くなって良かったなと思う。もちろんえみりさんが働いてない事には突っ込まない。俺はそこまで野暮じゃないからな! そこら辺のグループが帰ると、入れ替わりでうちのメイド組とりのんさんがやってきた。 「りのんさん、るーな先輩、りんちゃん、みことちゃん、みんないつもありがとね。今日はゆっくりしてよ」 「あ、ありがとうございます!」 「うん、わかった」 「お言葉に甘えさせてもらうで候」 「ピー! ガー!」 あれ? みことちゃんから変な機械音が聞こえてきた気がしたけど、俺の気のせいかな? もちろんみんなにもプレゼントがあるからなー。4人ともお揃いのキーホルダー付き、パスケースを喜んでくれた。 しばらくすると小早川さんやレイラさん、阿部さん達、役者仲間が来る。石蕗さんや賀茂橋さんが来るとは思わなかったから嬉しかったな。俺は予備で買っておいたプレゼントとかを渡していく。 うんうん、嬉しそうなみんなの顔を見るだけで、俺はもう大満足だよ!! 「改めて受賞おめでとうございます!」 「こちらこそ、鬼塚さん昨日はお世話になりました。ありがとうございます!」 俺は鬼塚さんにもプレゼントを渡しておく。 っと、俺は入れ替わりで帰る人達を見送るために外に出る。 忙しくなってきて、ゆっくりとプレゼントを渡す時間も無くなってきた。 「ごめん、忙しい時だったかな?」 「そんな事ないですよ。クレアさん、それにナタリアさんも。あ、えみりさんやカノンもいるから2人ともゆっくりしていってね」 俺は2人にもプレゼントのブレスレットを渡す。 「あくあ君ってばまた無邪気にとんでもない事を……」 「おっ、おっ、落ち着けクレア!」 ん? なんか、ポチポチとボタンを押す音が聞こえてきたが俺の気のせいか? 疲れてるのか、今日は空耳が多い気がする。 「あくあ君、来ちゃった! って賀茂橋さんと石蕗さんきてる!」 「あくあ君、来たよー!! あっ、アヤナちゃん発見!」 「あっ、奏さん加藤さん、どうぞどうぞ!」 俺は2人にもプレゼントを手渡す。 その後も入れ替わり立ち替わり人がやってくる。 ふぅ……もう全員来たかな? 阿古さんは遅れるかもって連絡きたけど、もう全員来たような気がする。 誰か忘れてる人とかいないよね? ん? なんか窓の外に猛ダッシュでこっちに向かってきてる人が見えた。 「土煙が出ているように見えるのは私だけかな?」 「すごいパワフルな走りですね」 「黄色? キリン?」 「いやいや、あの走りはゴリラでしょ」 「いや、違う! あれは私たちの大好きなパワーキャラ、ゴリ川さんだ!!」 ちょっと! 君達わかってて言ってるでしょ! うちの楓をそんなゴリラと一緒にしないでくれよ!! 楓のパワーと比較されるゴリラが可哀想だろ!! って、あ、アレ? 「あわわわわ、遅刻するかと思った!!」 「ギリギリセーフだったね、楓」 「もう! だからあんたは昨日の打ち上げだって帰ったらすぐに寝なさいって言ったでしょ!」 「ひーっ、すみませんでしたー!!」 まぁまぁ、鬼塚アナ、めでたい席ですから。 俺は棚の下からプレゼントを取り出すと楓に手渡す。 「良かったらこれ、俺からのプレゼント。いつもありがとね。楓」 「あ、ありがとう。あくあ君、開けてみてもいい?」 「もちろん」 小さな箱を開けた楓は完全にフリーズした。 それを見て心配したカノンと琴乃、えみりさんと鬼塚アナが顔を近づける。 「あっ」 「これは……」 「おお……」 「えっ? あ……」 みんなは顔を見合わせた後に笑顔になった。 「おめでとう楓先輩!」 「楓さん、おめでとう」 「うっ、うっ、うっ、おめでとう楓パイセン」 「良かったわね。森川……ううん、これからは楓って呼ばなきゃダメだよね」 俺は箱の中からそっと指輪を取り出す。 それを見た周りの人から拍手が起こった。 「楓、もうちょっと先になるけど、結婚しような。これはその時のための予約だから」 「う、うううううん! あっ、ありありありがとう!」 「ははっ! 大丈夫? ほら、いつもの楓に戻って」 俺は楓の薬指に指輪を嵌めた後、両頬を挟むようにぷにぷにする。 すると緊張が解けたのか、楓がいつものような笑顔になった。 それからも入れ替わり立ち替わり人が入れ替わっていく。 「あくあ、今日は本当にありがとね」 「ああ、カノンも来てくれてありがとな」 お開きの時間が近くなってきたので俺は1人ずつ見送る。 「後輩、今日は本当にありがとう」 「こちらこそ、天我先輩、今日は来てくれてありがとうございました!」 天我先輩は意味ありげに空を見上げる。 一見するとすごくシリアスなシーンだが、天我先輩は今だにサングラスの上から慎太郎の眼鏡をかけているために緊張感がない。って、それ自分のメガネ? なんか知らないけど、どうやら天我先輩のかっこいいレーダーに引っかかったみたいだ。 「お前と、いや、お前達と出会えて我は本当に良かった」 「天我先輩……」 急に天我先輩との思い出が込み上げてくる。 「後輩、お前があの時、我の背中を押してくれたから、今こうやって春香ねぇと手を繋ぐ事ができてる」 「先輩、やめてくださいよ。そんな……」 そんな、死亡フラグみたいな。 「ああ、今日は空が綺麗だな」 天我先輩は手をかざすとボルトナットの指輪をじっと見つめる。 いや、急にどうしたんですか!? 「きゃーーーーーっ」 えっ? 女の人の叫び声に反応する。 すると俺の目の前で小さな子供が道路に飛び出した。 そして道路の向こうから大きなトラックが見える。 くっそ、間に合わねぇ!! 体勢が悪い上に、状況を理解するのと判断に戸惑った。 その場にいた誰しもが最悪を覚悟する。 しかし、そんな絶望的な状況の中で、ただ1人のヒーローだけが考えるよりも先に体を反応させていた!! 「「「天我先輩!!」」」 「アキラくん!!」 とあと慎太郎、俺の声が重なる。 「我は死にましぇーーーーーーーーん!!」 天我先輩はそう叫びながら横っ飛びすると子供を抱き抱えるようにして、そのままゴロゴロと転がって行った。 トラックのお姉さんもブレーキを踏んで、なんとか直前で停止する。しかし、残念な事に天我先輩のかけていたサングラスとメガネは完全に破壊されてしまった。 「我はみんなを守るヒーローだから死にましぇん!!」 天我先輩は足をガクガクさせながらそう言った。 少し擦りむいてるけど、大きな怪我はなさそうでホッとする。 「だ、大丈夫ですか!?」 「あ、うん。お姉さん、止まってくれてありがとね」 俺は止まってくれたトラックのお姉さんにお礼を言う。 「ありがとうございます。ありがとうございます! 私が少し自転車に気を取られたために……」 「ごめんなしゃい」 「気にするな! 何事もなくて良かった!!」 ふぅ……死亡フラグみたいなものが急にポンポンと立ってたから焦ったぜ。 ま、何事もなかったし、終わりよければ全てよしってことで!! 「おっと、それじゃあ、みんな気をつけて帰れよ。俺は午後からも普通に手伝うから」 俺はみんなと別れるとトマリギの中に戻る。 「はー……本当に、なんもなくて良かった」 俺は棚の中に残ったプレゼントを見つめる。 さーてと、まだ来れてない忙しいあの人のためにも、午後からも頑張りますか! 俺は大きく伸びをした後、トマリギの扉を開ける。 「おかえりなさいませ、お嬢様。喫茶トマリギへようこそ! ゆっくりしていってくださいね!!」 ************************************************ 365話ぶりに全てのスタート地点、トマリギへと帰ってきました。 いやー、まさか作中の365日を365話をかけて書くとは思いませんでした。 ここまでお付き合いしてくださってる皆様、ありがとうございます。 また、トマリギには帰ってきたいと思います。 ボルトナットの指輪を出したので、このネタをやれと言われた気がしました。 後半は阿古さん視点で365日ぶりにトマリギに帰ってきます。 阿古さんとの番外編を公開してます。 番外編のアドレスはこちらになります。 https://novel18.syosetu.com/n5397ih/ 新しいアンケート置いときます。 https://customform.jp/form/input/153873 作者のtwitterアカウントです。更新が遅れた時はこちらで連絡します。 https://mobile.twitter.com/yuuritohoney https://mobile.twitter.com/yuuritosub 上が本垢、下がサブ垢です。 あくあとコラボして欲しいキャラや、ノクターン回についてのアンケートやってます。 よろしければどうぞ。 https://customform.jp/form/input/140130 wikiです。有志の皆様、ありがとうございます。 https://wikiwiki.jp/yuuritohoney/ クリスマス用の短編、ムーンライトでとあ注意。 https://novel18.syosetu.com/n5480hz/ 天鳥阿古、私とあくあ君の365日。 「これがベリルカフェ1号店のメニューになります。メニュー、あくあさんをメインにBERYLの3人、それと特別顧問のカノンさん、姐……琴乃さんというメンバーで考案しました。それとトマリギのオーナー、七間八千代さんに監修の方をお願いしています」 「ありがとう」 私は送られてきた資料のファイルを開いてベリルカフェ1号店のメニューを確認する。 ・白銀あくあの俺様サルピスウォーター。 猫山とあさんが契約している旭飲料さんのサルピス原液を通常よりも高い割合で使用し、コクと濃厚さを演出するために練乳などをプラスした自信作です。 どろりとした感じを出すためにヨーグルトを隠し味にしています!! ターゲットは全ての女性。サルピスが嫌いな女の子はいないので!! ・猫山とあの初恋ソーダレモネード。 甘酸っぱいレモネードに爽やかさを演出するためにソーダを足して、苦味のあるライムを一絞り入れて初恋感をさらにアップします。 メインターゲットを学生としつつも、味付けは少し大人風を意識。幅広い層に飲んでもらえるように考案しました。 ・黛慎太郎の闇堕ちスパイスコーラ。 黒胡椒やカルダモン、シナモンや八角などをプラスしたピリリとした辛味のあるコーラで俺様感を演出しています。 4月から始まる主演のドラマを意識して、白銀あくあさんで使用する予定だったコーラメニューを黛慎太郎さんに変更しました。 また使用するコークについては、あくあ君がCM契約を結んでいるコーク社のものを使用する予定です。 ・天我アキラの大人なジンジャーモヒート 辛味のあるジンジャーにモヒートで大人感をプラス。 子供向けにモヒート抜きや、ノンアルのモヒートを使ったアレンジも考えています。 天我アキラさんのファンは大学生以上が多いのと、若い子でも大人びた子が多いので大人をメインターゲットにしました。 「これら、それぞれに4人の専用コースターが付く予定となっております」 うん……なるほどね。 全体的にいいんだけど、あくあ君のは本当にこれでいいの!? えっ? 本人が考えた? もしかして飲み物で全国民の女子を孕ませようとしてない? ……ま、いっか! あくあ君がいいのなら私は何も言わない。 きっと純粋なあくあ君の事だから、多分そういう事は考えてないんだろう。 「そして、こちらがその他のドリンクメニューになります」 どれどれ? 私は画面をクリックしてページを捲る。 コーヒーメニュー ・天我アキラのホロ苦エスプレッソ。 ・黛慎太郎のちょい苦カフェ・ラテ。 ・白銀あくあの甘々カフェ・オ・レ。 ・猫山とあの極甘カフェ・モカ。 ・黒蝶孔雀の濃厚カプチーノ。 ・山田丸男の特濃コーヒー牛乳。 紅茶メニュー ・BERYLティー ジュースメニュー ・白銀あくあのバナナジュース。 ・猫山とあのいちごミルク。 ・黛慎太郎のももミルク。 ・天我アキラのヨーグルトラッシー。 ・BERYLのミックスジュース。 コーヒーメニューでは、新人の黒蝶君と山田君のメニューを取り入れた。 彼らは次世代のベリルを担ってもらわないといけないし、次のドライバーにどうですかって松葉杖……松垣部長からも直に言われてるのよね。ヘブンズソードの後は大変だろうけど、そんなチャンスは滅多にないので頑張って欲しい。 あとさ、なんかジュースメニュー全体的に白くない? 黛君のももミルクなんてヘブンズソードでやたらと入る桃尻のカットを連想させるし、とあちゃんのイチゴミルクなんてこれもう乳首でしょ……なんならあくあ君のバナナはあからさまにアウトじゃないの!? 極太で長くて反りのあるバナナを丸々一本使用って何!? その説明いる!? 「本人から了承を得ているのならいいけど……あんまりやすぎないようにね」 「はい……」 一応社長としてみんなが暴走しないように釘を刺しておく。 「そしてこちらがフードメニューになります」 私はページを捲って次のページに視点を落とす。 ・白銀あくあの野菜天うどん。 ヘルシーさをアピールするために野菜の天ぷらをトッピングしました。 産地直送の新鮮なお茄子と、香川県のおうどんを使っています。 いやいやいやいや! だからもうなんでそういう雰囲気のメニューばっかりなのよ! そりゃ、あくあ君はおうどん大好きだし、お茄子だって好きだよ!? でもさ、この麺がシコシコしてます。の、シコシコをクローズアップする必要なんてないよね!? 「みんな、ちょっといいかしら?」 私は一旦ノートパソコンの画面を閉じると、軽くみんなにお灸を据える。 みんな、自分達は所属タレントを守る方の人間なんだって理解してね。 あくあ君が攻め攻めなのは仕方ないとして、みんなも一緒になって攻めちゃダメなのよ。ちょっとは軌道修正してオブラートにしなきゃ、お茄子とシコシコおうどん、お汁がピュッピュッピュッ! ってもう完全にアウトでしょ!! なんで誰も止めなかったの!! はい、分かればよろしい。一旦持って帰って、また再度提出してね。よろしく。 「それとアイドルオーディションの方ですが、白銀あくあプロデューサーと協議の結果、このような形となりました」 「どれどれ?」 私はそっちに関しては基本的にノータッチだ。 営業とかの総合的なマネージメントやサポートはもちろんするけど、基本的にはプロデューサーのあくあ君の好きにさせたいから、グループの組み合わせや方向性など、そういうところはあくあ君に決めてもらっている。 ・アイドルグループ「ミルク・ディッパー」 メンバー:白銀らぴす、猫山スバル、皇くくり、ハーミー・スターズ・ゴッシェナイト、フィーヌース。 サポートメンバー/裏方:鯖兎みやこ。 備考:キャプテン、センター共になし、コンセプトは私、全員、主人公。 選考理由:将来的にそれぞれがソロでも輝くような若いメンバーで構成しました。白銀らぴすさんはマルチに、猫山スバルさんは歌とダンスを中心に舞台やミュージカル、皇くくり様はモデルや番組のMCやナレーション、ハーミー殿下は映画やドラマ、フィーヌース殿下は子供向け番組や配信をメインに活躍を考えています。 ユニット名の由来:ミルク・ディッパーは射手座が構成する南斗六星のことを言います。プロデューサーである白銀あくあさんが射手座であることや、表に出るメンバーは5人だけど、鯖兎みやこさんを入れた6人が1チームである事をメンバーやプロデューサーが望んだ事を考慮しました。 ふーん、なるほどね。悪くないと思うわ。 この中でもカノンさんの妹、ハーミー殿下……いや、ハーちゃんは既にドラマの仕事が決まっている。 黛君が出演する新作ドラマの監督さんからの強い熱意とお願いもありすぐに話が決まった。なんでも探していたキャラクターのイメージと完全にピッタリだったらしい。 演技の方もちゃんと教えてくれると言ってるし、周りの女性キャストにはトラ・ウマーの淡島さんや映画賞で助演役者賞を受賞した睦夜星珠さんがいるから学べる事も多いんじゃないかと思った。それに、あくあ君や黛君も現場にいるし、2人がうまくカバーしてくれるだろう。 ハーちゃんには他にも何本かドラマや映画の問い合わせが来てるし、彼女はこっち方面で需要がありそうな気がする。子供なのに子供っぽくない雰囲気と、整いすぎているお顔の造形に対して感情表現が薄いからミステリアスな雰囲気もあって、重宝されるだろうなという気はしていた。 これに関してはあくあ君だけじゃなくて、ゆかりからも指摘されていたし、今回のオファーを受けたのも個人的にゆかりに相談してから決めた。 ・ガールズバンド「kinetik STAR」 メンバー:星川澪/ボーカル、桐原カレン/ギター、七瀬二乃/ドラム、津島香子/キーボード、茅野芹香/ベース 選考理由:星川さんのかっこいい歌声を生かすためにバンド構成はどうかと提案したところ、他の4人のメンバーが立候補してくれた事からすんなりと決まりました。 ユニット名の理由:桐原カレンのK、七瀬二乃のN、津島香子のT、茅野芹香のKをとってkinetik、星川澪の星を取ってSTARを組み合わせた。kinetikはkineticをもじったもの。 備考:当面はデビュー曲の発売を目指します。そのために合宿をやりたいとメンバーから提案がありました。チームとしての目標は全国ツアー、楽曲の売り上げランキングで1位を目指す事です。 こっちは意外な事になったわね。 アイドルじゃなくてバンドになっちゃったか。 自分達から合宿したいと申し出るようにしばらくは下積みが必要かな。 それならベリルの全国ツアーで、バックバンドのサブメンバーとして帯同させるのもありかもね。 全国ツアーを経験する事で将来の指標にもなるし悪くない気がした。私からさりげなく後であくあ君に提案してみよう。 で……こっちの3人はそれぞれ、ソロでやる事になったのね。 ・ソロアイドル「那月紗奈」 理由:グループを組ませるよりもソロの方が彼女の魅力を引き出せると思ったから 備考:ジャンルを絞らず幅広い活動を目指します。アイドルという括りに捉われず、役者やモデル、バラエティなど幅広いジャンルで活動していく予定です。 ・ソロアーティスト「巴せつな」 理由:歌唱力が高すぎてグループで使うのは勿体無いと判断しました。また、巴さん自身と話したところ、歌手一本でやりたいという話が出たのでその意思を尊重しようかと思います。 備考:こちらも当面の目標はデビューシングルの発売に設定しています。そのために彼女の歌声に合う楽曲を提供できる作曲家を厳選しています。 ・ソロアイドル「祈ヒスイ」 メンバー:祈ヒスイ 理由:白銀あくあプロデューサーの強い意向もあってソロアイドルとしての活動が決定しました。 備考:白銀あくあプロデューサーからの希望で、できるだけ早く大きな病院で人間ドックを受けさせて欲しいとの事です。既に国内でもトップの病院と医者を手配しているので、こちらに上京してくるタイミングで検査入院をさせる予定です。 あくあ君は随分とヒスイちゃんにご執心ね。一体、彼女に何があるのかしら? BERYLの振り付けもやってもらってる一瀬水澄先生はヒスイちゃんを見て、白銀あくあのコピーというより白銀あくあの原型のような感じがする。それに気がついた時、言葉は悪いけど少し気味が悪く感じてしまうというような事を言っていました。 2人とも接点があったなんて話は聞かないし、あの時、確実にあくあ君は初対面だったと思う。でも、今にして思えば、あの時のあくあ君の反応は少しおかしかった気がする。 これは前から少し感じていた事だけど、あくあ君はたった一つだけ私に、ううん、私達に対して何か大きな隠し事をしている気がするのよね。 もちろん、その事について詮索したりなんてしないけど、秘密を抱えたまま生きるというのは大変な事だ。だから常に私達、サポートする側の大人達がちゃんと見ておいてあげないとなって思う。これはあくあ君に限らず全員の話だ。 そう考えると人間ドックは心配ね。あくあ君がヒスイちゃんにそれを受けさせようとするに値する何かを感じ取ってるって事なんだから。私はスタッフに対して、ヒスイちゃんにできるだけ早く上京してくるようにと促した。 ・デュオユニット「丸男と孔雀」 ※仮名 メンバー:山田丸男、黒蝶孔雀。 選考理由:男女混合メンバーも考えましたが、オーディションを見て次世代のBERYLを背負っていく事を考えました。2人ともマルチな方向に活躍の機会を伸ばしていければと思っています。 ユニット名の由来:白銀あくあプロデューサー曰く、覚えやすさとわかりやすさ重視。下の名前を採用したのはファンから愛着を持ってもらえるのではと思ったからだそうです。 備考:黒蝶孔雀さん曰く、自分がリーダーで、山田丸男さんを前に出して将来のエースに育てるそうです。それもあってユニット名も山田丸男さんを前にしました。 山田丸男さんは現在の活動拠点が青森と、デュオで活動するには少し遠いので、4月から乙女咲高校に3年生として転入する予定で全員が動いています。なお、転校後は2人でシェアハウスをしたいと聞きました。面倒見のいい天我アキラさんが自分がちょくちょく様子を見に行けるように自宅近くで家を探してくれているそうです。 あら? 丸男と孔雀はわかりやすくていいんじゃない? 私は推すわよ。 それに天我君の家のそばに住むというのもすごくいいと思う。気が利く春香ちゃんもいるし、2人がうまく生活をサポートしてくれるんじゃないかしら? 天我君が住んでいる神田・秋葉原方面なら事務所が近いから直ぐに駆けつけられるし様子も見に行けるし、こっちとしてもすごく助かる。 「また、天宮ことりさん、藤林美園さん、瓜生あんこさん、ラズリーさんに関しては、このような形になりました」 ・天宮ことり ミルク・ディッパーに続く次のアイドルユニットのセンターでキャプテンにと考えています。 メンバーは、今度設立するベリルエンターテイメントの養成所の訓練生から彼女に合う人を選んではどうかという意見が出ました。現在はその方向性で話が進んでいます。 ・藤林美園 本人との話し合いで大学を退学して、アイドルではなく自分がやりたい事を体現できるベリルエンターテイメントの社員にどうかという話になりました。白銀あくあプロデューサーから、そこから先は天鳥社長や人事部長の有栖川アビゲイルさんの領分になるのでと、話し合いを保留にしてあります。 ・瓜生あんこ 本人の希望もありアイドルではなく、今年開園予定のベリル・イン・ワンダーランド内の劇場でメインキャストとして活動する事を決めました。開演までの期間中は、白銀あくあプロデューサーが小雛ゆかりさんの伝手で紹介してもらったところに、舞台女優としてミュージカルや演劇等にベリルから派遣する予定です。 ・ラズリー・アウイン・ノーゼライト 本人との話し合いで雑誌や広告のモデルとして声を出さない活動する傍ら、Vtuberとして配信活動をしてはどうかという話をしました。現在は白銀あくあプロデューサーからの指摘もあり、配信でNGワード連発をしたり、社会的秩序に欠ける発言をしすぎないように倫理観の教育をしています。 天宮さんが訓練生とやるのはいいわね。養成所のアピールにもなるし、次のグループの軸が決まってるなら他のメンバーも選びやすい気がする。 藤林さんはアイドルじゃなくて、営業とか企画開発部とか、そっちの方が面白いと思っちゃったのね。彼女のプロデュース能力の高さ、魅せ方のうまさ、マーケティング能力の高さは事前のオーディションで知っているので私としてはアリよ。後でアビーさんに問題がなければ雇用するようにと言っておこう。 瓜生さんに関しても、ベリル・イン・ワンダーランド内の劇場キャストをやってくれるのは非常に助かります。こっちのキャストの子達もちゃんと自分達で育てて、高いクオリティのものを提供したいって話が脚本の白龍先生や、総合監督の本郷監督、プロデューサーのあくあ君から話が出てる。ゆかりも協力してくれるなら、任せておいて大丈夫でしょう。ゆかりはあくあ君の期待を裏切るような事だけは絶対にしないしね。 ラズリーさんは少し心配だけど、配信界隈は通称シャフテ、社会不適合過ぎるくらいの人の方がネットで爆発しやすいし人気も出る。NGのボーダーをちゃんと守れるなら適役だと思う。実際、そこさえ超えなきゃアリなんじゃないかな。それによく考えたら小雛ゆかりという私の親友ですら芸能界でやっていけてるのだから、きっとラズリーさんも大丈夫でしょう。うん。 「オーディションメンバーの進路については以上で全てです」 「了解しました。では、その方向でサポートしてあげてください」 「それでは次の議題ですが、ベリル・イン・ワンダーランドについてです。モニターにご注目ください」 「「「「「おおー!」」」」」 テーマパークの中央に鎮座する白銀城の完成イメージ図を見て、みんながどよめく。 まさか本物のお城を作るなんて私も思ってもいなかった。 もちろんちゃんとしたお城だから中だって自由に歩けるようになってるし、あくあ君プロデュースの王子の主寝室というコンセプトルームもある。 「えー、このお部屋、なんと泊まれます」 「「「「「はあ!?」」」」」 何人かがたまらずに席から立ち上がる。私も思わず立ち上がってしまった。 あっ、なるほどね。実際の部屋は一般見学用に開放するから、同じ部屋をホテル内に作るって事か。りょーかい。 でも、メンバーがイベントの時には実際にその部屋を使うっていうのはいいわね。それは採用でお願いします。 「他にも城内にはコンセプトルームがいくつかあって、そのどれもが泊まれるような作りになっています」 モニターにそれぞれのコンセプトルームが表示される。 ・お姫様の寝室……白銀カノンさんプロデュースのコンセプトルーム。 ・妖精の隠れ家……猫山とあさんプロデュースのコンセプトルーム。 ・大臣の執務室……黛慎太郎さんプロデュースのコンセプトルーム。 ・騎士の訓練所……天我アキラさんプロデュースのコンセプトルーム。 ・博士の図書館……白龍先生プロデュースのコンセプトルーム。 ・将軍の作戦室……本郷監督プロデュースのコンセプトルーム。 ・魔物達の監獄……森川楓さんプロデュースのコンセプトルーム。 森川さんのコンセプトルームは本当にそれで大丈夫なの!? 将来的にはえみりちゃんプロデュースのエルフの離れ家も追加予定? それはいいんじゃないかな。 でも、ゆかりプロデュースは本人がやりたがってもちゃんと越プロさんに許可取らなきゃダメだよ。 「玉座の部屋には、実物そっくりに作られたみんなの等身大マネキンに衣装を着せて展示しようと思います。またお城の門番には山田丸男さんと黒蝶孔雀さんを置くのはどうかって話がありました。他のオーディションメンバーについてもお城で働いていると想定したキャスティングで城内に展示しようと考えています」 「わかりました。その方向でお願いします」 次はショッピングエリアを確認する。 ・白銀あくあの防具屋さん……身につけるアイテムを取り扱うショップ。貸衣装あり。 ・天我アキラの武器屋さん……武器をイメージした文房具などを取り扱うショップ。 ・猫山とあのお菓子屋さん……食品のお土産を取り扱うショップ。生菓子の取り扱いや併設のカフェも検討 ・黛慎太郎の雑貨屋さん……様々なグッズを取り扱う総合的なショップ。百貨店のようにするつもりです。 ・白銀カノンのお花屋さん……フラワーグッズを取り扱うショップ。 ・ノブの写真屋さん……写真を取り扱うショップ。写真を撮るスタジオが併設されています。 ・モジャの音楽屋さん……ワンダーランド内限定パッケージの音楽ソフトが買えるショップ。 ・本郷監督の映像屋さん……ワンダーランド内限定パッケージの映像ソフトが買えるショップ。 ・白龍先生の本屋さん……ベリル関連の書籍や、白龍先生本人の書籍、台本のコピー、博士の図書館に置いてあった白龍先生セレクトの本が購入できます。 文房具なら黛君が良くない? え? あー、天我君が絶対に武器屋をやりたいって駄々を捏ねたわけね了解。 「次に食事に関するショップはこちらになります」 ・白銀あくあの俺様レストラン……全メニューあくあさん考案、味を完璧に再現したメニューを提供します。 ・天我アキラのモンスターミートダイニング……肉の丸焼きなど肉メニュー中心に考案中です。 ・黛慎太郎のおもてなし和食店……天ぷらやお寿司を中心とした和食がコンセプトの食事処です。 ・猫山とあのケーキショップ……お菓子屋さんとコンセプトは一緒。併設を検討中です。 ・白銀カノンの乙女カフェ……インターネットに詳しい人をメインターゲットにしたカフェになります。 ・森川楓のパワーランチ……ドカ盛り定食がコンセプトの食事処になります。 ・山田丸男と黒蝶孔雀のバーガーショップ……ハンバーガーショップ。 ・鞘無インコさんコラボの粉もん屋……たこ焼きやお好み焼き、焼きそばなど。 インコさんはちゃんとコラボの了解はとってるのね? それならOK、乙女ゲームが炎上しなくて済んでいるのは彼女のおかげだから、こういうのは歓迎です。でも、何度も言うけどゆかりのはちゃんと許可取ってね? 昨日だって打ち上げで越プロの社長が、うちのゆかりは取らないでくださーい、って私の右足にずっと泣きながらしがみついてきててすごく可哀想だったし……。 「コラボに関しては月街アヤナさんや、小早川優希さんとも検討しています。向こうの事務所も乗り気で、今後も前向きに話を進められたらと考えています」 「いいと思うわ。その方向で話を進めてちょうだい」 次にライブができる大中小のステージや劇場を確認する。これとパレードが、ベリル・イン・ワンダーランドのメインです。 あくあ君の言う、歌やダンスに溢れていて、ただパーク内を散策できるだけでも楽しめるようにしたいというコンセプトをベリルとしても大事にしたいと思った。 「ステージ関連の総合監督、演出は本郷監督と白銀あくあさんが音楽監督はモジャさんが務めますが、舞台やパレードの脚本に関しては白龍先生以外にも腹を切るの志水キスカ先生、ゆうおにの司圭先生、ピンクのバラの村井熊乃先生、はなあたの八雲いつき先生、ヘブンズソードの森石章子先生などに依頼をしたいと考えています。ああ、それとヘブンズソードに関してはパーク内でヒーローショーができないか、松葉杖……じゃなかった松垣部長との1回目の話し合いがありました。向こうも前向きに検討してくれるとの事です」 「いいじゃない。どれも楽しそうね」 肝心の工期にも遅れはないようだし、今のところは順調ね。 問題は人員の確保と育成だけどそっちもしっかりやっていきたい。 「次に雪白えみりさんについてですが、藤のCMに続いて、白銀あくあさんと天我アキラさんが出演する例のフォーミュラ映画からオファーが来ています。スターズからステイツに本拠地を移した、レッド・ウィング・エナジーというエナジードリンクの会社ですが、天鳥社長はご存知ですか?」 「もちろん。確かあくあ君がたまに1階のロビーにある自販機で買って飲んでるセイジョ・エナジーを作ってる会社よね?」 「はい、そこの会社から雪白えみりさんに是非にとお願いがありました。共演するレーシングドライバーのチームメイトはステイツでも人気の女優、アメリア・フォーサイスさんになる予定です」 「なるほどね……」 新人のえみりちゃんにはもっと楽な仕事からと考えてたけど、ゆかりが言うように世間が彼女を放っておかないわね。若い時の雪白美洲……もしかしたらそれ以上の可能性を秘めた人が出てきたのだから普通に考えて放っておくわけがないか。 carpe diemのMVを公開した時から問い合わせは多かったし、これは当然の結果だったのかもしれない。 「わかったわ。本人が了承済みならオファーを受けるように言っておいて、でも、当面の目標は全国ツアーのイベントに合わせたデュエット曲の完成ね。そっちを急がせて」 「了解です。あー、あと、本郷監督からヘブンズソードに出演するチジョーのセイジョ・ミダラーとして使いたいという話が……」 「問題ないわ。そっちは最初にしてた約束だから当然受けていいわよ」 本郷監督からはえみりちゃんがうちの会社に入るなら、絶対にミダラー役をやって欲しいってずっと言われてたし、この約束はお互いの信頼関係もあって絶対に破れない。 「おおまかな議題は以上です」 「ありがとう。それでは細かいところを詰めていきましょうか」 ふぅ……気がついたら夜の20時を過ぎていた。 あくあ君にはトマリギに行けたら行くって言ってたけど、結局、間に合わなかったな。 明日からスターズへの出張が入ってるから今日の会議は絶対にずらせなかったし、仕方のない事だと自分に言い聞かせる。 一応、会議の途中で行けないって連絡しておいたけど、もしかしたら忙しくてあくあ君が見逃してたり忘れてたりする可能性もあるし、とりあえずお店に行くだけ行ってみようかな。 私は帰宅の準備を整えるとタクシーに乗って、トマリギに行ってもらうようにお願いする。 「あ、お釣りは要りません」 途中、渋滞していたのでトマリギの近くで降りた私は、タクシーの支払いを済ませて小道を通ってお店へと向かう。 ああ……思い出すな。あの時、たまたま駅前のお店が混んでて入れなくて、それでトマリギに行ったんだっけ? ふふっ、あくあ君の働いている姿は見られなかったけど、こういうノスタルジックで楽しい思い出に浸れる事が嬉しかった。 「え?」 私はトマリギの前で固まる。 営業時間を過ぎているにも関わらず、トマリギの店内にはまだ光が灯っていた。 私はあの時と同じように、トマリギの扉を開けて中に入る。 「いらっしゃいませ」 ああ……同じだ。あの時に見た、あくあ君がそのままの姿で……ううん、あの頃より少し身長は伸びたし、やっぱり大人びた気がする。それでもあの時のあくあ君と比べても、彼のその優しさは何一つ変わっていない。 「すみません。もしかして常連さんですか? 今日限定で特別なお客様を出迎えるまで無期限で営業していたんです。良かったら中にどうぞ」 ふふっ、全く一緒だ。1年前、365日前にここであくあ君と出会った時に言われた言葉を思い出す。 「あの……いくら払えばいいですか?」 あの時と同じセリフ、私もやり返してあげた。 私がお財布を出したのを見てあくあ君が笑う。それを見た私もまた笑顔になる。 ベリルの天鳥阿古とBERYLの白銀あくあじゃなくて、ただの天鳥阿古だった私と、ただの高校生でバイトだった白銀あくあの2人に戻ったみたいだ。 「あの……えっと、お客様、うちの喫茶、そんなにお金出さなくても、コーヒー一杯450円からですよ?」 そうね。よく知ってるわ。ふふっ、すごい。本当にあの時のまんま。 あくあ君は優しげな表情でゆっくりと私に近づいてくる。 「こんなに遅くなるまで働いて、本当に大丈夫?」 「大丈夫。だって貴方達のためだもの。だから今、すごく楽しいわ」 あの時もよろけた私の体を優しく抱き止めてくれたよね。 少しくらいはいいかと、今日この瞬間だけはただの天鳥阿古として、ゆっくりとあくあ君に体を預ける。 「本当に? 阿古さんは俺よりも無茶しちゃうからなー」 「えー? 私より絶対にあくあ君の方が無理してるよー」 お互いに顔を見合わせて笑い合う。 なんか自分ってやっぱりちゃんとやらなきゃって肩肘を張ってたんだなと気付かされた。 ゆかりからも散々言われてたのに……ごめんね、ゆかり。今になって少し気がついたよ。 「阿古さん、お腹空いたでしょ?」 「うん! もう、ぺこぺこ!」 「それなら俺のオムライスを食べていってよ」 「わー、楽しみ!」 懐かしいな。あの時もオムライスだった。 あくあ君がケチャップで文字を書いている姿を横目で見ながらあの時の事を思い出す。 あの時と同じように、お疲れ様って書いてるのかな? それともお仕事頑張ってくださいかな? 私はワクワクとした気持ちでオムライスが運ばれてくるのを子供のように待った。 「はい、お待たせしました」 あくあ君の作ってくれたオムライスに視線を落とす。 そこにはただ一言、ありがとうと書かれていた。 そしてその下には、これからも一緒に居てくださいと書かれている。 「ふぁっ!?」 え? 待って? これからも一緒に居てください!? そ、それってプロポーズじゃ……。 いやいや、落ち着くのよ阿古! 純粋で無垢で無邪気で子供っぽいあくあ君がそんな深いところまで考えてるわけじゃないじゃない!! 何せあの天下のあくぽんたんよ!! 私は頭の中で大怪獣ゆかりゴンが地団駄を踏みながら火を吐くビジョンを思い浮かべながら心を落ち着かせる。 「阿古さん……もう、この俺から離れられるなんて思わないでくださいね?」 ふぁーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ! リアルに叫ばなかった自分を褒めてあげたい。 「なんちゃって! びっくりしました?」 「もーっ!!」 はぁはぁ、はぁはぁ……もう少しで本当にやばかったと思う。 仕事の疲労もあって目の前まで私の天使達が迎えにきてくれてたけど、大怪獣ゆかりゴンが蝿を叩くみたいに手で叩き落としてくれたおかげで助かった。 「阿古さん、できたらこれも貰ってください」 「え?」 私にプレゼント!? そういえば授賞式の時にゆかりにティアラをプレゼントしていたけど、もしかしてみんなに買ってあるの!? 何だろう? 私はあくあ君にありがとうとお礼を述べると、プレゼントされた大きな箱を開ける。 「花瓶?」 「そ、この前、楓がグーパンで割っちゃったから」 なるほどね、そういう事か……。 花瓶と言えば、ゆかりが出演した映画、腹を切るでひとはがギンカにプレゼントした花瓶を思い出す。 ギンカとひとはの禁じられたお互いへの淡い恋心。割れ物の花瓶を受け取った事で、ギンカはひとはからの別れのメッセージだと勘違いしたけど、実はこの花瓶、もう一つの意味が込められている。 たとえ中の花が枯れたとしてもそこにずっと花瓶は残るから。ずっと貴女のそばにいるという意味が込められていた。 だけど、ひとははその想いを隠すために割れ物である花瓶を利用し、淡い恋心を断ち切って彼女は母になるのである。 ちなみにこの描写は、花はいつか花瓶に戻るという意味も込められているのではという検証もされていた。 「ふふっ」 「阿古さん?」 ま、うちのあくあ君がそんな事を考えて渡してるわけないよね。 「ありがとう。早速飾らせてもらうわ」 「はい、ありがとうございます! っと、すみません。もう少し後で渡せばよかった。オムライス冷めちゃいますね」 「いいって。ね。それよりも、バイトは上がりなんでしょ。ね、一緒に食べよ?」 「いいですね。実は俺もさっきからもうお腹がぺこぺこで、背中と腹がくっつくんじゃないかと思ってました」 私とあくあ君は食事が終わった後も、これまでの一年間を振り返って楽しく話を咲かせた。 その時、一瞬だけ、本当に偶然であくあ君と唇が触れそうになったけど、私はすぐに話を逸して誤魔化す。 だって、今はその時じゃないもの。 ねぇ……。 あくあ君が全部やりたい事をやって、それでもまだ私と一緒にいたいと思ったら、私と添い遂げてくれる? 私はその言葉を飲み込みいつものように振る舞う。 「阿古さん、それじゃあ俺は後片付け手伝ってから帰りますから」 「ねぇ、本当に大丈夫? 私も手伝おうか?」 「いいですって。それよりも明日、スターズに出張があるんでしょ? 阿古さんこそ、早く帰って休まなきゃ」 「わかってるって。じゃあ、気をつけてね」 私はそう言うと後ろを向いてトマリギの扉にそっと手を置く。 この扉を開けると、また、いつも私達に戻っちゃうんだなと思った。 そう思うと少し惜しい気がするけど、醒めない夢はないのだ。 どんなに素晴らしいドラマだって、どんなに素晴らしい映画だって、どんなに素晴らしいミュージカルだっていつかは終わる。 ずっと夢は見れない。大人なら誰だってわかる事だ。それなのに……。 「阿古さん」 あくあ君が私の背中を優しく強くギュッと抱きしめる。 「俺、世界一のアイドルになります」 「うん、知ってる」 心臓が煩いくらいドキドキする。 「だから、待っていてください」 大きく跳ねる心臓の鼓動、私の封じ込めていた感情が強く揺さぶられる。 「どれだけ待たせるかわかんないけど、必ず俺の方から迎えに行きますから」 ああ……ずるい。ずるいなあ!! 本当にずるい……でも、そのずるい所が私の心をポカポカと暖かくさせてくれる。 君に待っていてって言われて、待たない女の子なんてこの世界には1人だって存在しないんだよ? 「それって私に終わらない夢を見せてくれるって事?」 「貴女がそれを望むのなら。俺はずっと阿古さんに夢を見せてあげる」 はぁ……私は心の中で小さなため息を吐く。 私の負けね。それを言われたらもう待つしかないじゃない。 「そっか」 私はあくあ君の腕をぎゅっと握り締めると、いつものような笑顔を作る。 「じゃあ、みんなにいっぱい夢を届けなきゃね。私の王子様」 「阿古さん……」 本当は振り返ってキスをしようかとも考えた。 でも、それをしちゃったら押さえつけている想いが溢れそうだったから。 「あくあ君、またね」 「はい。阿古さん、どうか気をつけて」 私は扉を開けてトマリギの外に出る。 まだ心はどこか夢を見ているようにふわふわと浮遊していた。 必ず迎えに行く。ずっと夢を見せてくれる。その言葉だけでこうなるなんて、ああ、私って単純なんだなって思った。 さーてと、明日からの仕事も頑張るぞー!! 私は空に輝く一番星に向かって拳を突き上げた。 ************************************************ すみません。最後少し描き直してたらオーバーしました。 最初キスするパターンにしてたけど諸事情により直前で変更しました。 阿古さんとの番外編を公開してます。 番外編のアドレスはこちらになります。 https://novel18.syosetu.com/n5397ih/ 新しいアンケート置いときます。 https://customform.jp/form/input/153873 作者のtwitterアカウントです。更新が遅れた時はこちらで連絡します。 https://mobile.twitter.com/yuuritohoney https://mobile.twitter.com/yuuritosub 上が本垢、下がサブ垢です。 あくあとコラボして欲しいキャラや、ノクターン回についてのアンケートやってます。 よろしければどうぞ。 https://customform.jp/form/input/140130 wikiです。有志の皆様、ありがとうございます。 https://wikiwiki.jp/yuuritohoney/ クリスマス用の短編、ムーンライトでとあ注意。 https://novel18.syosetu.com/n5480hz/ 掲示板、街で噂の白銀あくあさまっ。 【妄想禁止】街で見かけた私の王子様part2321【虚言禁止】 1 ななし 貴女の街で見かけた頑張ってる男の子についての情報をみんなで共有しましょう。 あくまでも男の子達は愛でる対象であり、直接危害を与えてはいけません。 遠目から見守るというSYUKUJYOルールをお守りください。 ルールを守らないチジョーを見つけた場合は、容赦なく通報させていただきます。 5 ななし ここもだいぶ過疎ってきたな。 8 ななし >>5 しゃーない。検証班もいなくなったしな。 11 ななし >>8 悲しくなるからやめろ……。 16 ななし まだ何かあるんじゃないかと、ここに残ってる。 23 ななし >>16 もうあれを超えるインパクトはないよ。 37 ななし ああ……もはや全てが懐かしい。 45 ななし 最近、外で歩いてる男の子増えたよな。 がんばれーって思う。 52 ななし >>45 わかる。お外に出れてえらいね。いーこいーこしてあげたい。 59 ななし >>52 わかりみが深い。 62 ななし お母さんと一緒に服を買いに来てる男の子を見てほっこりした。 66 ななし >>62 わかる。 70 ななし >>62 自分がママになった時、子供が息子だったら絶対にやりたいやつじゃん。 75 ななし >>70 わかる。お母さんの選んだ服着てる男の子可愛い。 81 ななし >>75 それな。お母さんが息子の筆下ろしをしてあげたくなる気持ちがわかる。 88 ななし >>81 無理やりはダメだぞ!! 93 ななし 実際、未遂事件も少なくないからな。 寒くなるとえっち欲が高まるんだよ。 97 ななし >>93 わかるわー。冬にあったかくしたお部屋の中で、男の子と汗だくえっちしたい。 外が豪雪で窓ガラスがガタガタ震えてたらなお最高。 密室の中でベッドをギシギシさせたいです。 102 ななし >>93>>97 わかる。お風呂なんか入らずにえっちしたいし、なんなら口移しでご飯食べさせながら24時間セックスしたい。 109 ななし あー、お前らが変な事いうからムラムラしてきた。 115 ななし >>109 オナってこい。オナニーは全てを解決するって誰かが言ってた。 120 ななし >>115 まじでそれ。 女子高生だった時なんて、家に帰ってきて制服のままオナってた。 126 ななし >>120 あるあるあるあるw 133 ななし 性春時代にやってたバカなことベスト10。 1位 男の子にえっちな目で見て欲しくて、冬でもパンツが見えるくらいスカートを折ってた。 2位 男の子に性的に意識して欲しくてシャツのボタンはブラジャーのフリルが見えるまで開ける。 3位 セックスアピールするために冬でも汗で下着が透けるくらい薄いシャツを着ていた。 4位 とにかくえっちな事がしたくてパンツを穿かずに登校した事がある。 5位 どうしようもなくえっちな気分になって、女友達とチューしたり体を触り合ったりする。 6位 なんなら女同士で割り切って連れオナができるオナ友になったり、ネットでオナ活してた。 7位 男の子とえっちしたすぎて野菜とか棒状の物に手を出してしまう。 8位 放課後、誰もいなくなった教室で、机の角を使ってオナった事がある。 9位 歩いてたら襲われないかなと思って、人気ないところやそういう時間帯にうろつく。 10位 夜の公園でフリーセックス、レイプしてくれたらお金払いますの紙を持って立ったことがある。 annann調べ 138 ななし >>133 え? 私、全部あるんだけど……。 142 ななし >>133 1位から5位まではもう全員やってるんじゃない? 146 ななし >>133 女の子同士で触り合うのは普通の事。 自分の手じゃないから結構盛り上がるし、だからかっこいい系の女の子は結構女子に迫られてたね。 151 ななし >>133 これダントツでバカなのは9位と10位なんだよな。 まず人気のいないところと夜に男の子はうろついてない。 いるのは同業者だけ。 157 ななし >>151 いるのは同業者だけ草www 159 ななし >>151 同業者同士、つまりは女子同士でムラムラ発散したくてホテル行ったりとかなw 163 ななし >>159 思い出すわー。私も初めてのエッチは高一の夏休みだった。 初めて? って聞かれて、うん、って言ったら、すごく優しくしてくれた。 あの時の女子大生のお姉さんありがとう。 168 ななし >>163 夏になると女の子同士で旅行してってパターンが多かったと思う。 破瓜する派と、男の子とする時のために破瓜しない派で分かれてたな。 174 ななし >>168 破瓜しない派が圧倒的に多かった気がする。 181 ななし >>174 というか大体はおっぱい触り合ったり、チューするだけで終わっちゃう。 やってもお互いの表面擦るだけ。 185 ななし 女の子同士でした後、終わった後に2人でベチャベチャになったパンツを洗う時の気まずさよ。 190 ななし >>185 草w 198 ななし >>185 思い出すわ。そこで一旦、冷静になっちゃうんだよな。 逆に終わった後に盛り上がって女の子同士でくっつくパターンもある。 203 ななし 話題がなくてオナトークしてるの草w 209 ななし >>203 仕方ない。ここはもう役目を終えたんだよ。 216 ななし >>209 いやいや、今だからこそだろ!! 222 ななし 私も終わったと思う方に一票。 230 ななし >>222 むしろこれからだろ。 みんなで頑張ってる男の子達の情報を共有しよう。 237 ななし 地味に盛り上がってるなーと思ったら、存続の危機で話し合ってるのか。 どっちの意見もありだなー。役目を終えたといえば終えたと言えるし、これからだからこそ意義があるといえば、そうだなと思う。 243 ななし 古参です。残して欲しい。ここは私にとって思い出の場所でした。 251 ななし >>243 私も古参、というか元検証班。ここには思い出が多すぎる。存続していって欲しい。 258 ななし >>251 元検証班キター! 誰さんだろう? 262 ななし 検証班四天王といえば、伝説になった姐さん、捗る、嗜み、チンポスキーを思い浮かべる人が多いと思う。 でも私の世代で検証班四天王といえばこっち。 淑女の慎み……はなあたヲタ。嗜み並に痛かった。かなりのお金持ちっぽかった。年齢とともにフェードアウト。 転がる……メアリー、すぐに調子に乗って炎上していつも謝ってた。最後まで誰か謎だった。スターズへの留学とともにフェードアウト。 マンコスリー……精子提供を受けて子育てが忙しくなってフェードアウト。アクロバッティックオナニーの元祖。身体能力がすごかった。 愛撫姐さん……愛撫もできない男に価値はないが座右の銘。めちゃくちゃ怖かった。 270 ななし >>262 うっわ、なっつ! 273 ななし >>262 検証班のパチモンですか? 276 ななし >>273 こっちが元祖。 282 ななし >>273 愛撫姐さんはみんなも知ってる人だよ。 288 ななし >>282 え? マジ? 294 ななし >>288 あの当時は一部しか知らなかったけど、今現在でみんなを恐怖のビスケット地獄に落としている某お菓子会社の社長だよ。 300 ななし >>294 嘘だろ!? 303 ななし >>294 森長の社長、マジかwwwww 309 ななし >>294 それがガチなら、最年長だった慎みが藤蘭子会長説、最年少だった転がるが羽生総理説に現実味が増してきたなw 312 ななし >>309 時を超えて知りたくない事を知ってしまった……。 316 ななし >>309 まじかよw 321 ななし >>309 その当時から藤会長は噂出てたな。 マンコスリーだけだよ最後まで謎だったのは。 327 ななし >>262 その転がるは2代目で時期が違う。 1代目の転がるはよく転けて怪我してた。 >>309 羽生総理の噂があったのは2代目転がる。 1代目はどこだったっけ? テレビ局に就職したって話を聞いた気がする。 335 ななし >>327 よく転がって怪我、テレビ局、年齢……うっ、松葉杖部長……。 342 ななし >>335 松葉杖部長だったら激アツ。 349 ななし こうなってくるとマンコスリーもチンポスキーの母親とかお婆ちゃんだったりしてw 356 ななし >>349 平行棒に両足引っ掛けて大股開いてオナニーしてたからな。マンコスリーはすごかったぞ。 363 ななし >>356 答え出たじゃねぇかwww 368 ななし >>356 こーれ、遺伝です。 371 ななし >>356 チンポスキー、遺伝子エリート説好き。 母か祖母まで掲示板民とかもうこいつが掲示板エリートだろ。 379 ななし 懐かしいなぁ……。 383 ななし なんか伸びてない? と思ったら、昔話してた。懐かしい。 387 ななし やっぱりここは存続すべきだよ。 消すには思い出が多すぎる。 394 ななし >>387 それな。先人達が繋いできたスレを私たちで終わらしていいのかってのはある。 401 ななし >>387 よっしゃ。それなら久しぶりにちゃんと活動しようぜ!! 405 ななし >>401 いいね。 412 ななし ちょっと手あたり次第情報があったとこ行ってみるか。 今日お休みだしな。 418 ななし >>412 私も行きます! 424 ななし 久しぶりにスレに活気が出てきて嬉しい!! 431 ななし とかいって調子に乗って行ったら騙されたんだなぁああああああああああ! 436 ななし >>431 街プリスレあるあるw 443 ななし 昔の街プリスレもフェイクだらけだった。 449 ななし いいね。昔の街プリスレらしくなってきた。 455 ななし >>449 昔は嘘情報に騙されてそれで終わりだったけど、今回はその帰りに違う男の子と遭遇できてよかった。 462 ななし >>455 私も同じだった。そこが今までと違う!! 468 ななし せっかくだから、なんか一個くらいはあたり情報掴みたいね。 553 ななし それから一週間……。 557 ななし あれ? もうみんな居なくなった? 561 ななし 結局、嘘情報だらけで盛り上がりも一瞬で終わっちゃったな。 565 ななし やっぱりもうこのスレは終わりなのか……。 572 ななし >>565 まだだ、まだ終わらないよ!! 578 ななし もう諦めるんだ!! このスレは終わっちまったんだよ!! 582 ななし 私はまだ諦めないぞ!! 587 ななし >>582 私もちょっくら行ってくるわ。 592 ななし ところで前スレの>>896ってどうなん? 誰か行った? 596 ななし 前スレの>>896 過去スレで何度も出てるけどこの情報は嘘。 1ヶ月ずっと張り込んだけど男の香りすらしなかったんだが。 601 ななし >>596 嘘乙wwwww 605 ななし >>596じゃないけど、私も確認しに行ったけどずっと前から言われている前スレの>>896の情報は嘘だったよ。 608 ななし >>596=>>605 はい、自作自演乙wwwww 610 ななし どっちが正しい情報なんだ……。 611 ななし 結局、自分で見て確認するしかないんだよね。 612 ななし はぁ……別に男の子を拉致ろうとか、監禁しようとか、チジョーしようとかそういうのじゃないんだよ。 私たちはただ頑張ってる男の子の姿が眺められればそれでいい。たったそれだけの事なのにな。 613 ななし でも、その眺めた姿を、淫らなことに使っちゃうんでしょ? 614 ななし それはしゃーない。 615 ななし うんうん、しゃーないしゃーない。 616 ななし 話の腰折って悪いんだけど、取り急ぎ目撃情報置いときます 場所 T区Iの喫茶店、お店の名前は言わなくてもわかってるよね? 年齢 高校1年生。 体型 すらっとしてて少し筋肉質、180cm。 顔 王子様系、私が生まれて見てきた男の子の中で過去最高。 性格 すごく優しい、可愛くて愛嬌がある、超絶かっこいい、向こうからボディタッチしてくれる。 他 今日の午前中は貸切だけど、午後からならみんなも会えるよ。 617 ななし あっ、これは嘘だ。確認しなくてもわかるw 618 ななし >>616、>>1にもスレタイにも虚言妄想はダメて書いてあるのよく読んできて。 619 ななし 本当なんだけど、信じたくなければ信じなくていいよ。 620 ななし はいはい、そんな事より前スレの>>896のS区Hの情報、結局どうなのよ? この情報、数ヶ月前から言われてるけど、いまだに真偽不確定なんだが。 653 検証班◆CHiMPOsuki >>616 こーれ、ガチです。 654 ななし 検証班きたコレ! チンポスキーさん超久しぶりじゃん! 655 ななし 相変わらずヒデェコテハン(褒め言葉)だなー。 って、あ、あれ、待てよ。 >>616 のこれって、365スレ前の伝説のレスじゃ……!? 658 検証班◆07218KADO6 >>653 チンポスキーさんは掲示板で油売ってないで早くきてください。 659 ななし >>658 捗るキター! 660 ななし >>658 久しぶりの来訪助かる(捗る) 663 検証班◆CHiMPOsuki >>658 了解です。って、あれ? なんで敬語? 672 ななし ちょ、まって、またスレが加速してるけどどうした!? 676 ななし >>672 久しぶりの祭りだ急げ!! 【T区Iの情報はガチ】街で見かけた私の王子様part2322【情報提供者は616神】 2 ななし >>1乙、スレタイ同意。 3 ななし >>1乙、スレタイ同意、マジでありがとう。 4 ななし >>1乙、騙されたやつ乙www 5 ななし >>1乙、>>4死ね。これガチだぞ! 6 ななし >>1乙〜、荒れてるところ申し訳ないけど、前スレ>>616マジだったわ、ありがとう。 12 ななし >>1おっつ >>6 流石にもう騙されないわ。 13 検証班◆CHiMPOsuki モウ、ナニモシンジラレナイ。 目覚ましなんて信じた私がバカだった……。 久しぶりにあの頃のスレ見て気がついたんだが、一年前の私、もうこの時からチジョー化してない? 14 検証班◆07218KADO6 >>13 1人だけ先にヘブンズソード始めてて草www 15 ななし ちょっと待って、お前らがネタっぽくするから本当かどうかわかんないじゃん。 結局、こうなってくると自分で確認するしかないんだよな。はぁ……遠いけど久しぶりに見に行ってくるか! 23 ななし 全盛期並みにスレが加速してるんだが、どうなってるんだ!? 28 ななし >>23 前スレの>>616見てこい。 32 ななし スレが急浮上してて笑ったw 771 ななし で!? 結局どっちなんだよ!! 無駄にスレ700近く消費してまだ嘘か本当かわかんないんだが!? 774 ななし 前スレ>>616、マジだったんだが。 こんなにも有名になったのに、店に来て普通にバイトしてていいのかな? 店に入った瞬間、久しぶりに手持ちの全財産を差し出したわ。 775 ななし >>774 はいはい、病院はあっちですよー。 776 ななし え? みんな今日はこっち? どうなってるのか状況が読めない。 777 ななし きっと>>774も>>6も疲れているんだよ、みんなも優しくしよう。 778 ななし わからんでもない。せっかくだから私も騙されてこようかな。 779 検証班◆CHiMPOsuki 懐かしいなぁ。何度も嘘情報に騙されながらもあの時、あの場所に行ってからの私の一年は最高だった。 780 検証班◆07218KADO6 同じく、どうせ動かなきゃ何も始まらないんだし、男の子に会えるかもってスケベ心を全力にして良かったと思ってる。 782 ななし >>779-780 検証班はかわらねぇなぁw 785 ななし >>779-780 捗るもチンポスキーもあの時、会いに行ったんだもんなぁ。すごいよなぁ。 791 ななし よっしゃ! 私も空気吸いに行ってくるか!! 【検証班】街で見かけた私の王子様part2325【帰還】 312 ななし チンポスキーさんも捗るも消えてしまった……。 一体例の場所で何が起こってるんです? 315 ななし 事件の予感がする。 317 検証班◆010meTA473 みんな、乗らなきゃこのビッグウェーブに! なんちゃってね! 私も久しぶりにここにきた! 320 ななし 嗜み、お前も消えるんか……。死亡フラグだぞ。それw 321 ななし 嗜みさん、今までありがとうwwwww 322 ななし グッドラック乙女の嗜み、お前の事は忘れない! 325 検証班◆010meTA473 >>320−322 みんなして勝手に殺さないでよ! ふーんだ、信じたくない人達は一生部屋でオナってればいいのよ! 326 ななし あの頃よりソフトになってるwww 327 ななし やっぱりガキだから昔は舐められないように汚い言葉使ってたんだ。 330 ななし >>326-327 今は中の人がバレちゃったせいで、恥ずかしくて汚い言葉を使えなくなった説を推します。 【乙女の嗜み】街で見かけた私の王子様part2326【お前は伝説だよ】 5 検証班◆9n2SARETAi なんか他の検証班のみんながポチポチやってるなと思ってたら……。 なんでこのスレまたこんなに伸びてるの!? 7 ななし 重鎮キター! 616の書き込みから全員の悪ノリが始まっちゃいました。 8 ななし チンポスキー、捗る、嗜み……そして姐さん。懐かしいなぁ! 昔の街プリスレを思い出して涙出てきたよ。 10 検証班◆CHiMPOsuki 姐さんちーっす! 12 ななし チンポスキー、生きとったんかワレ! 13 ななし チンポスキーちゃんと間に合ったのか? みんな心配してたんだぞ。 15 検証班◆CHiMPOsuki みんなごめん。普通に遅刻したのを怒られてた。 16 ななし やっぱり有給全部使い切ってる女はチゲーわw 17 ななし えっ? じゃああの616の情報って本物だったって事? 22 検証班◆CHiMPOsuki >>17 うん 23 検証班◆07218KADO6 >>17 ウン 25 ななし おいwwwなんか湧いてきたぞwwwww 26 ななし 検証班二人の言質いただきましたー、これはもう>>616の情報は確定ってことでいいですか? 28 検証班◆CHiMPOsuki >>26 うん 29 検証班◆07218KADO6 >>26 ウン 30 検証班◆010meTA473 >>26 Unnn 31 ななし おい! またなんか湧いてきたぞ!! 32 ななし チンポスキー、捗る、嗜み……お前ら、私を泣かせるつもりか? 完全にあの時と同じ流れじゃねーか!! 33 ななし よかった……マジでよかった。街プリスレにお前らが戻ってくるなんて思いもしなかったよ。 616さんはありがとう。 35 検証班◆9n2SARETAi 3人ともお帰りなさい。私も明日は有給使ってお休みしようかなー。 36 ななし なぁ、スレの流れぶち切って悪いんだが、一応証拠の画像貼っとくわ ttps://*****/*****.jpg 37 ななし >>36 はいきた。 38 検証班◆CHiMPOsuki >>36 剣崎ー!! 39 検証班◆07218KADO6 >>36 一也お兄様!! 40 検証班◆010meTA473 >>36 ぴゃあ! 私の夕迅さま♡♡♡ 41 ななし >>36 私はいまだに白銀あくあCG説を信じてる。 45 ななし >>36 やっぱりクソカッケーわ! 私もちょっと有給とってきます。 48 ななし >>36 明日、学校で自慢するために今から行きます! 待っててね私の運命の人!! 52 検証班◆9n2SARETAi >>36、みなさん今から出ても多分いっぱいで間に合わないと思いますよ。 74 ななし ガチ勢は早く並んだら迷惑がかかるって共通認識の元、みんな公園とか他の店とかで時間潰してるらしい。 >>36 私も行きたいけど距離的に無理だわ。 108 ななし ああああああああああああああ! 私も! 私だって! 行きたいのにぃぃぃいいいいいい!! 215 ななし 会うために会社辞めるか……。>>36 画像保存した。ありがとう。 428 ななし ちょっとスレの加速やばいw 616の投稿から盛り上がりすぎだろ。お前ら今まで何処にいたんだ? >>500踏んだ人は、もう次スレ立てといて! 746 ななし 久しぶりの祭りじゃあああああ! このスレpart1からいるけど、間違いなく過去2度目の盛り上がり、断言してもいい! 886 ななし やっぱり1年経っても人生で今まで見てきた全ての男の中で1番かっこいいわ。 画像一枚でわからせてくるあくあ様キタコレ! 1013 ななし >>886 それな! 1014 3510◆ULTi-Hi-P3 お姉ちゃん達何やってるの……? ごめんね。みこと新参だから、お姉ちゃん達とジェネレーションギャップがあってわかんない。 ************************************************ 365日シリーズはこれで終わりです。 次からはストップしてたお年玉くじ回のご褒美回をやるか、何かをやります。 後、バラエティ番組やりたいな。あ、でも、ザンダムもあるんだった。 それとあくあがカノンと小雛先輩とアヤナとイルミネーションを見に行って、クレアやえみりと遭遇する話を書きました。楽しんでもらえれば……。 番外編のアドレスはこちらになります。 https://novel18.syosetu.com/n5397ih/ 新しいアンケート置いときます。 https://customform.jp/form/input/153873 作者のtwitterアカウントです。更新が遅れた時はこちらで連絡します。 https://mobile.twitter.com/yuuritohoney https://mobile.twitter.com/yuuritosub 上が本垢、下がサブ垢です。 あくあとコラボして欲しいキャラや、ノクターン回についてのアンケートやってます。 よろしければどうぞ。 https://customform.jp/form/input/140130 wikiです。有志の皆様、ありがとうございます。 https://wikiwiki.jp/yuuritohoney/ クリスマス用の短編、ムーンライトでとあ注意。 https://novel18.syosetu.com/n5480hz/ すみません。前回からちょいちょい細かいところを変えてます。 ******************************************** 白銀カノン、ガチ勢。 今日からあくあが主人公の声優を務めるロボットアニメが始まる。 捗るやチンポスキーと違って私はあんまりこの分野には詳しくないけど、あくあが出るから見ようと思った。 「どうやらそろそろ始まるみたいですよ」 「あ、うん。って、ペゴニア!?」 隣のペゴニアを見ると、今から30分休憩時間に入りますというパネルを首からかけていた。 「私、ガチ勢ですから」 「え?」 「私、琴乃様と同じですから」 「あ……うん」 ペゴニアとはもう何年も一緒にいるけど、ロボットアニメが好きだなんて今、初めて知りました……。 ロボットアニメが大好きな姐さんは、この日のために朝から有休をとって電話を切っているらしい。 姐さんはガチ勢だから今日だけは問題起こして迷惑かけないようにするぞと、この前、捗るとチンポスキーが小さな声で話し合ってたけど大丈夫かなあ。というか、普段から問題起こさなきゃいいじゃんって思ったのは私だけかな? 「そういえば旦那様が言ってましたが、時代に合わせて少しストーリーが変わったりとか、ちょこちょこ設定に変更があったみたいですよ」 「へー、そうなんだ」 あっ、始まった。 私は少しぼんやりとした感じで画面を見つめる。 『宇宙創生紀0092、新人類が宇宙での生活を始めてから92年の月日が流れた。なおも減少を続ける男性の人口、稀少な男性達を保護する。地上ではその名目のために世界から男性達の自由が奪われていった』 ふーん、なるほどね。そういう感じのストーリーなのか……。 『さぁ、こっちにおいで、私の坊や達』 一糸纏わぬ姿の数人の少年たち。そんな彼らを侍らせる女性は下卑た笑みを浮かべた。 うわー、大丈夫かなこれ? アラビア半島連邦ってまさにこれだけど、これ、後で国際問題になって公開できないとかないよね? 『地上にある多くの国で男性は一部の権力者たちだけに享受され、そこに住まう大多数の女性たちは男性と触れ合うこともなく一生を終えることは珍しい事ではなくなっていた。その一方で宇宙に住まう人々は男性をみんなの共通財産として扱ったり恋愛で結婚した男性の自由を保障することで、目まぐるしい発展を遂げる事になる』 なるほどね。映像にはその対比がわかりやすいように描かれています。 地上では奴隷やペットのように扱われる男性達も居れば、徹底的な管理社会の中で生きている男性達も居たり、どうやら地球といっても男性の扱いは国によって対応に差があるようですね。 『広がっていく地球と宇宙の差、宇宙の資産に目をつけた地球の強欲な権力者達は侵略と略奪の準備を着々と整えていく。また宇宙でも地球に対してなんらかの行動を起こそうとしている者達が居た』 画面が切り替わると宇宙ステーションの管制室が映し出される。 どうやら今日ここで何かの式典が行われるらしい。 『ん? おかしいわね?』 『どうしたの?』 大きなモニターを監視する軍服を着た2人の女性。 そのうちの1人がカメラの視点を変え、異変を感じた場所をモニター越しに目視で再確認する。 『大丈夫、きっとデブリか何かね』 『OK、まぁ、誰かが攻めてくるにしろ、こんなデブリだらけのところに突っ込んでくるバカはいないでしょ』 異常なしという報告を記載し、2人は通常業務へと戻る。 次の瞬間、銀髪褐色肌の青年が画面に映し出された。 『こちら、ゼハル・イブラヒム……只今よりミッションを開始する』 あっ、天我先輩の声だ! 『了解した。全ては我らが同胞のために、タフリール!』 『タフリール!』 確かアラビア語で解放って意味だっけ? ゼハルが操縦する真紅のラインが引かれた漆黒の戦闘機は、軽やかな動きで隕石群を駆け抜けていく。 うわー、何!? 今の動き、かっこいい!! 「開幕、板橋サーカスきたー!」 板橋サーカス? ペゴニア、サーカスがどうしたの? え? 本郷サーカスの元になった人!? へー……私のヲタク心がぴくりと擽られる。 『おめでとうございますバートリー閣下』 『閣下、このような特別な場所にご招待して頂いたこと感謝いたします」 『バートリー閣下のスターズライン計画、是非とも我が国も参加させてください』 多くの人達に囲まれた妙齢の女性が周囲に作り笑顔を振りまく。 彼女の名前はカトリーヌ・バートリー。欧州連合の実質的なトップを務める大統領だそうだ。 なるほどね。今日はそのスターズライン計画って計画の第一歩となる超巨大宇宙ステーション、STARS ZEROの完成お披露目会をしているらしい。 カトリーヌは周囲の人達からそっと離れると人気のないところへと向かう。 1人、宇宙ステーションの通路から地球を見つめるカトリーヌ。そこに同じくらいの年齢の女性がやってきた。 『久しぶりだなカトリーヌ。いや、今は閣下とお呼びした方がいいのかな?』 『あら、こんなところにいたのね、イングリッド。ふふっ、やめてよ。どうせこんな所まで他のやつなんて来やしないんだから少しは楽にさせなさいよ』 カトリーヌに話しかけてきたの連邦共和国の外交官、イングリッド・ロバーツという女性だった。 なるほどね。どうやらこの2人は古くからの知り合いみたい。 2人はお互いに持っていたグラスを傾けると、目の前に広がる星空へと視線を向ける。 『今日も月は綺麗ね』 『あんなにも地表がデコボコしてるのに?』 ロマンのかけらもないイングリッドの返しに、カトリーヌは思わず笑みを溢す。 『だからこそよ。あの凹凸が光を乱反射するからこそ、地球から見た月はあんなにも輝いて見えるのよ』 『そう……まるで、かりそめの美しさね』 『あら? その仮初の美しさを保つのが私たち政治家の役割じゃないの?』 『……そうね。あなたのいう通りだわ。でも私はかりそめで終わらせるつもりはないから』 『そ……』 他愛もない2人の会話をけたたましいアラームの音が遮る。 『何かあったみたいね』 『ええ』 カトリーヌは冷静に、インカムで警備主任に状況を確認する。 『何があったの?』 『所属不明の戦闘機が、デブリ地帯を抜けてこちらへと向かってきているようです』 『アラームが鳴っているという事は、警戒ラインを超えてきたわけよね? どうして気が付かなかったのかしら?』 『申し訳ありません。デブリを誤検知したものとばかり……』 『言い訳はいいわ。さっさと対処なさい』 カトリーヌは近くにあった操作板を起動させると、目の前にある窓を問題のあった場所にある定点カメラの映像に切り替える。 『あれは……見たことのない戦闘機ね。どこの国のかしら?』 イングリッドは立ち上がると、モニター越しに戦闘機を観察する。 『ゼハル・イブラヒム、推して参る!』 トリガーを握ったゼハルは、目の前に散開する迎撃用のオートドローンを流れるような動きで撃墜していく。 どうやら敵の迎撃部隊が完全に展開する前に防衛ラインを突破しようとしているようだ。 ゼハルがモニターの下に取り付けられたボタンを押すと、乗っていた戦闘機が変形して二足歩行の人型の形状へと変化していく。 「バリってきたー!!」 バリ? ペゴニア、バリってどういう事? 尾張さん? へー、そういう作画監督さんがいるんだ。 私のヲタクセンサーがまたピクッと動く。 『な……なんだアレは!?』 『は、速い!?』 ゼハルの操縦する機体は敵の攻撃を回避しつつ、手に持っていた剣で敵を達磨にして無力化させていく。極力コクピットへの直撃を避けている所を見るとゼハルは心の優しい人なんだと思う。 『こいつ……!』 『うわあああああああ!』 『ぐわあああああ!』 『脱出する!』 ゼハルの操縦する機体は手に持っていた剣を巨大宇宙ステーションに向かって投げつける。 巨大宇宙ステーションの壁面に激突した剣はドリルのように刀身を超振動させると、火花を散らしながら壁面をガリガリと掘削していく。 ゼハルが乗る機体は切り開かれた壁面を強引にこじ開けると、そこを通って宇宙ステーションの中へと侵入する。 『チッ、どこだ! どこにある!?』 ここで少しだけゼハルの回想シーンが入る。 なるほど……式典に合わせて詰めかけた多くの報道陣。それらの放送網を中継しているサーバーをハックして、地上の同胞達。つまり最初に映ったアラビア半島連邦っぽいところで奴隷になっている男の子達の解放をする事がゼハル達の目的みたいだ。 『っ!?』 刹那、ゼハルは危機察知能力が働いたのか、完全に死角から放たれたビームによる攻撃、続け様に向かってくるミサイル攻撃を人型から戦闘機へと変形しつつ回避する。 『誰だ!?』 大海原のように澄んだ深いブルーの大きなゴツゴツとした機体、それに加えて肩に刻まれた13の星のマーク。 どうやらカトリーヌと同じ欧州連合所属の機体のようです。 『警告する。今すぐ武装を解除して投降しろ』 黛くんキター!! 欧州連合所属、ジョシュア・トルーマンというテロップが画面の端っこに出る。 『ジョシュア。その機体に興味があります。できる限り無傷で拘束しなさい』 『了解しました』 カトリーヌとジョシュアの回想が入る。 ふーん、なるほどね。カトリーヌは男性の待遇を改善するために、自らが奴隷として購入したジョシュアに実績を上げさせて世間に対して男性の価値を証明しようとしてるのか。なかなかやるじゃない。 『貴様、男か!』 『俺と同じ男だと……?』 ゼハルは再び操縦する機体を変形させて人型に戻ると、予備の剣を使って青色の機体に攻撃を仕掛ける。 しかし相手の持っていた全身を包み込むほどの大きな盾の前に攻撃が防がれてしまう。 『くそっ、厄介な!!』 ゼハルは通信機を使ってジョシュアに話しかける。 『おい、貴様! 我ら種族は違えど同じ男だろ!! なぜ、そんな男を奴隷のように扱う奴らに与する!?』 『……貴様には貴様の目的があるのかもしれないけど、俺には俺の目的がある! それに、お嬢様を他の女性と同じように言うな!!』 え? 待って! 天我先輩のゼハルと、黛くんのジョシュアが戦うの!? なんかすごくドキドキする。BERYL同士で喧嘩とか、たまにあくあがやらかして、とあちゃんが可愛くプンスカするくらいしかないから、こうやって言い争うようなセリフだけでもすごくレアだ。 ましてや仲のいい天我先輩と黛君が声を荒げるところなんか見た事がない……。 『撤退しろ。ゼハル!!』 『しかし!』 『時間だ。今回は諦めろ!!』 『……チィ!!』 ゼハルは操縦する機体を再び戦闘機に変形させると、来た方へ進路を向ける。 ジョシュアはそれを追いかけるも機体が重そうなだけあって追いつけない。どうやら機動力はゼハルが操縦する機体の方に分があるみたいです。 ゼハルは先に宇宙ステーションから脱出するが、その瞬間、どこからか飛んできたビーム攻撃が操縦する機体を掠める。 『何!?』 同じ方向から放たれる2発目の攻撃。ゼハルの機体は再びすんでのところで攻撃を回避する。 その方向にカメラをズーム拡大させると、モスグリーンの機体がこちらに向かってスコープ付きの大きなライフル銃を構えていた。肩にはイングリッドの所属する連邦共和国のマークが入っている。 『外れちゃった』 とあちゃんもキター!! ミハエル・ハーミットというテロップが画面の端に表示される。 ん? さっきジョシュアには欧州連合って出てたけど、こっちは連邦共和国所属というわけではないのかな? 画面が切り替わると、少し遅れてジョシュアの機体が宇宙ステーションの外へと出てくる。 その瞬間、ジョシュアの操縦するロボットが自動でシールドを展開させた。 『くっ!』 ミハエルはゼハルに続いてジョシュアの機体にも攻撃を仕掛けてきた。 なるほど、どうやらとあちゃん演じるミハエルはどっちの味方でもないみたいだ。 『ちょっと、どういう事よ! イングリッド!』 『わ、私だって知らないわよ!!』 カトリーヌに詰め寄られたイングリッドは通信機に触れて部下へと回線を繋ぐ。 『どうなってるの!? あれはうちの軍のでしょ!!』 『すみません。どうやら何者かに格納庫から奪われたみたいで……さっき、ロッカーの中にパイロットが転がってました』 『はあ!?』 女性のフリをして紛れていたミハエルが暗殺者のように女性パイロットの後ろに回ると、首を強く締めて気絶させる。ひぇっ……こっわ。え? とあちゃんの声、めちゃくちゃ冷えてるしこっわ。 こーれ、確実に、あくあが無自覚でとあちゃんにやらかした時のとあちゃんの声です。 「あるあるあるある、格納庫は奪われるために存在してますから」 ペゴニア!? 格納庫で奪われるのって定番なの!? え? そんなポンコツ警備をしょっちゅうやってるってやばくない!? 『面倒くさいな。どっちもさっさと落ちればいいのに』 うわー、イラついたとあちゃんの声なんて珍しい。 とあちゃんファンの人大丈夫かなー。なんか変な扉開いちゃったりしてないか心配になる。 『ミハエル。あんたの仕事は機体を奪取して持ち帰る事だよ。もしかして目的を忘れたのかい?』 『都合の良さげな新型が2体いたから、少しコイツの性能テストをしてあげただけでしょ』 ミハエルはペロリと舌舐めずりをした。 なんだろう。女性パイロットの首を絞めてた時は冷酷な感じだったけど、操縦桿を握っている今は少し好戦的に見える気がする。あれかな? 車のハンドル握ると性格が変わっちゃう人。え? 違う? 3人が入り乱れて戦闘が起こる。その最中に予期していなかった場所から爆発音が聞こえてきた。 『今度はなんだ!?』 巨大宇宙ステーションの防御壁の一つが何者かの攻撃によって吹き飛ばされる。 降り注ぐ焼夷弾、燃え盛る防御壁の奥から赤を基調とした新たなロボットの影が見えた。 各所に使われた黄金色のパーツが暗闇の中で鈍く煌めく。その姿はまるで不死鳥、フェニックスのようだった。 『どうやら俺と似たような目的の奴がいるみたいだな』 あ……この子があくあの言っていた赤海君かな? タン・リューレン、どうやら彼はただのテロリストのようだ。 少し幼さを感じる声だが、その声はとても強気で芯のあるハスキーボイスです。 うわー、これは人気でるぞーと私は思った。 「ザンダムといえばテロ、テロといえばザンダム。なお、警備はザル!!」 え? 警備はザルで正解なの? ふーん、そういうもんなんだ。 『ゼハル!』 『言われなくてもわかってる!! しかし!!』 戦場で入り乱れる4体のロボットと4人の男性パイロット。 徐々に激しくなっていく戦闘。ゼハルの操縦するロボットのエネルギーの残量を見ると、もう3分の2を切っている。 永遠に続くのではないかと思われたその戦いの均衡を崩したのは、宇宙に瞬いた純白の光だった。 『えっ……?』 目が眩むほどの白い光。 戦闘がストップすると画面がブラックアウトする。 『レオン……レオン……』 これは回想……? 『もう、レオンったら、こんなところで寝て! もしかして、またサボったんじゃないでしょうね? 教授に怒られちゃうわよ』 雲一つない美しい空とエメラルドグリーンの海、そして真っ白な砂浜が映し出される。 『レオンはさ。私と違って優秀なんだから……そう、だからね。向こうに行っても、頑張ってほしいな』 真っ白なワンピースと大きなリボンのついた麦わら帽子。 レイゼン・ニーナ……どうやら彼女は研究者のようです。 『きゃっ……レ、レオン?』 『ニーナ、結婚しよう。俺は、君を残していきたくない』 ぎゃあああああああああああああああああああああああくあしゃまきたあああああああああ! って、初手プロポーズ!? は!? えっ? そんな事が許されていいんですか!? 「初めてのセリフがプロポーズとかさすがは旦那様、やっぱ次元がちげーでございますわ」 ペゴニアの言葉に、私は何度も首を縦に振る。 『わ、私なんかでいいの? レオンはモテるし女の子だって選び放題なのに、ただの幼馴染の私なんかじゃなくても、向こうできっと……もっと素敵な女の子とだって出会えると思うよ』 『そんなのどうだっていい。俺はニーナが欲しい……ニーナと一緒になりたいんだ』 んぐぐぐぐぐぐぐぐぐぐ! あくあのセリフに悶絶しそうになる。 これ、大丈夫? そこら辺中で死人とか出てない? 『ありがとう。ニーナ』 レオンはゆっくりと頷いてくれた彼女を振り向かせると影を重ねる。 キシュゥゥゥウウウウウ!? 「やはり旦那様こそが最強、すぐにキス。手が早い! お嬢様の時もそうでした!!」 ちょっと! 私の場合とかいらないでしょ!! しかしスタッフの攻勢はここで終わらない。 レオンとニーナは、その夜のうちに結ばれた。 それがわかるように、裸のニーナがベッドから起き上がるシーンが映し出される。 は!? こ、ここここここれ、まだ夕方ですよ? 幼稚園の子供だって見てるんですよ!? 「旦那様も女の子が頷いてからが早いですからね」 ちょっとペゴニア! さっきから、わ、私のあくあと比べないでよ! でも、女の子の同意が取れたらあくあの手が早いのは認める。 『それじゃあ、一旦向こうで手続きした後に戻ってくるから。その後にこっちで結婚式を挙げよう』 『う、うん、気をつけてね』 あーあ、顔を真っ赤にして、もっと凄い事をしたはずなのにニーナは可愛いなー。 「言っておきますけど、お嬢様もこんな感じですからね。ブーメランです、ブーメラン。それも特大の」 「ちょっと! なんで私の考えてる事がわかるの!?」 もー! ほら、私に突っ込む暇があったらテレビに集中しなよ! 『俺の名前はクルス・レオン、地元から少し離れた大学に通う19歳だ。俺のいた小さな国では地球には珍しく比較的男性は自由に過ごせる国だったが、20歳になれば強制的に誰かと結婚させられてしまう。男性でありながら特定の分野において優秀だった俺は、強制的な結婚を避けるために男性が自由に暮らせる宇宙の大学への留学、そこでの国籍取得を目指した』 あっ……だめ、声があくあだから、すぐに好きになっちゃう。 レオンのグッズは全部集めよ……。 「ちょろ……」 ふーんだ。もうちょろくてもいいもんね。私はツーンとしてペゴニアからそっぽを向く。 あと、先読みしてメッセージアプリでチョロwwwってメッセージを送ってきたえみり先輩を即時にブロックする。 『ニー……ナ?』 え? 希望と幸福に満ち溢れたレオンの未来は一瞬で崩れ去っていく。 レオンが手続きのために宇宙に行っている少しの間に一方的に仕掛けられた戦争。きっかけは仕掛けた側の国の食糧難。それも戦争のせいで食糧が足りなくなったからという自分勝手でひどい理由だった。 『残念ながら、彼女の意識がいつ戻るかはわからないわ』 奇跡的に祖国から脱出できたニーナ。 でも逃げる時に負った頭部への怪我が元で、彼女がベッドの上から目を覚ますことは無くなってしまった。 レオンもニーナも可哀想……。だって、せっかく大好きな人と結ばれたのに、こんなのってないよ。 私は自分の口元を両手で覆い隠す。 『ニーナ……!』 健康的だったニーナが日々痩せ細っていく姿を見て、レオンは憔悴しきっていた。 レオンが行く予定だった宇宙の大学。そこに所属している研究者達がレオンの元に現れる。 『彼女を助けたくはないか?』 レオンに手を差し伸べたその手は、神か悪魔かわからない。でも、今のレオンにとってそんなことはどうでも良かった。 『ニーナが助かるのなら、俺はなんだってする』 『いいだろう。それじゃあ、私たちと一緒に大掃除をしようか。地べたを這いずる幼虫どもが羽化して雑音を撒き散らす前に、ね』 レオンの表情がクローズアップされる。 その面差しにキュンときた。あ、だめ、中身があくあだってわかるからもう推せる。 「ちょろちょろちょろ……」 もーっ、別にちょろくたっていいじゃない! あと、チョロなみもう堕ちるってスレを立てた捗るはもう少しだけ長めにブロックしとくんだから! もう!! レオンは目の前にある2本の操縦桿をゆっくりと握りしめる。 『クルス・レオン……出撃する』 レオンの操縦する機体を包み込んでいた物が宇宙へとパージされていく。 溢れるほどのエネルギーが純白の機体を覆い尽くし、プラチナの如き輝きを宇宙へと瞬かせる。 その光はもはや宇宙に煌めく星々より明るく、月よりも輝いていた。 って!? 派手な登場なのに、あくあ……じゃなかった、レオンが乗ってるのってザンダムじゃない!? 「量産機の色違いですって!?」 ペゴニアが画面に食いつく。ちょ、見えないってぇ! いやいやいや、ザンダムって主人公が乗る機体じゃないの!? え? あくあだけ一般の兵士が使ってるのと同じ量産機!? あくあ主人公だよね!? 「こーれ、いつもは売れ残る量産機がバカみたいに売れるの確定です」 いやー、やめてペゴニア、そんな大人の事情を知りたくない! 確かにあくあが搭乗した機体なら全部売れるけどさ!! 『なんだこいつは!?』 レオンはゼハルの搭乗する機体に向かって突貫する。 作画に気合いが入ってるせいか、レオンの操縦する機体は他の量産機と違って明らかに動きが良かった。 『まずは一機』 すれ違いざまにゼハルの機体が持っていた剣を手首ごと叩き落としたレオンは、もう片方の腕を切り落とす。 武器が持てなくなったゼハルの機体はほぼ完全に無力化された。 ゼハルの耳につけた通信機の向こう側から焦った声が聞こえてくる。 『ゼハル!』 『わかっている!!』 機体を戦闘機に変形させたゼハルは、すぐに退避行動を取る。 レオンがゼハルとジョシュアの間に入った事で逃げる隙ができた。 天我先輩が演じるゼハルは最初かっこよかったのに、ちょっと残念臭がしてきてるのは私だけ? 『何こいつ……不愉快』 とあちゃん演じるミハエルの機体がレオンの機体に突っ込んでくる。 あっ、この瞬間、とあくあとあくとあでSNSが陥落した。南無〜。 『量産機の癖に生意気なんだよなぁ!!』 『遠距離用の機体で突っ込んでくるとは……』 レオンは呆れた素振りすらも見せずに淡々とした表情でミハエルの機体をあしらう。 その一方でミハエルはますますイラつきを見せる。 最初は冷静そうだったのに……やはり、とあちゃんが演じるミハエルはどうやら二面性のあるキャラクターのようだ。 そんなミハエルを諌めるように先ほど通信してきた女性からの通信が入る。 『ミハエル!! それ以上機体を傷つけたらこの話は無しだよ!!』 『あああああああ! わかったよ! どいつもこいつも面倒臭いなああああああ!』 文句を言いながらミハエルもまた戦闘空域から離脱する。 『なんだあの機体は……いや、パイロットは』 赤海君演じるタンは意外にも冷静に距離を取り、その戦闘を少し離れた位置から観察していた。 『所属不明の白い機体のパイロットは即時武装を解除し投降せよ』 『断る』 あくあ演じるレオンは一直線に宇宙ステーションの方へと向かう。 『行かせるわけがないだろう!』 『ならば押し通るまでだ』 ジョシュアは巨大なシールドを使って、レオンからの攻撃を防御し、その進路に立ちはだかる。 しかし圧倒的な力量差もあって、徐々にレオンがジョシュアを押し始めていく。 『……この手は使いたくなかったが』 ジョシュアは覚悟を決めた表情を見せる。 『おやめなさいジョシュア!!』 『申し訳ありません。お嬢様』 通信を切ったジョシュアはデンジャーマークの書かれた小さなカバーを開けて赤いボタンを押す。 次の瞬間、座席の後ろからプラグのようなもの出てきてジョシュアの体にプラグを突き刺していく。 い、いたそ〜……。 『くっ!』 ジョシュアは痛みで苦悶を浮かべる。 『ナァーヴリンクの接続を確認、全機能が開放されます』 『ジョシュア……』 通信を切られたカトリーヌは心配そうな表情でモニターを見つめる。 どうやらイングリッドもカトリーヌも戦艦に乗って宇宙ステーションの外に出たようだ。 『完全防御領域展開!!』 は!? なにそれ!? ジョシュアの機体の周りを小さな光の粒子が覆い尽くしていく。 次の瞬間、レオンからのビーム攻撃がジョシュアの機体を直撃する。 「やったか!?」 結論から言うとやってませんでした。 どういうわけかジョシュアの機体は損傷がないどころか、直撃した痕跡すらない。 え? どういうこと? 『ビームが無効化された? それならば実弾はどうだ』 レオンの攻撃に対してジョシュアは展開させた盾を使って防ぐ。 攻撃をくらった盾は多少の痕跡が見えるだけでほぼノーダメージだった。 『焼夷弾』 レオンは続け様に焼夷弾を試すけどそれもノーダメージだった。 「とんでも能力きたー」 あーうん、ペゴニアの言う通りだよ。これどうするの? ビームも実弾も無理って、もうどうしようもなくない? レオンは再び武器を切り替えると、先ほどと同じように何度かビーム攻撃を使ってジョシュアの機体を攻撃する。 『無駄だ!』 一転して強気に出るジョシュア。それに対してレオンはすごく冷静だった。 『なるほど、量子テレポーテーションを使ってビーム攻撃や熱量、衝撃エネルギーを別の空間へと受け流しているのか』 あっ、かっこいい挿入歌きた……! って、この声ってアヤナちゃん!? あれ? いつものeau de Cologneとは少し雰囲気が違う。 そもそも声もアヤナちゃんだけだし……これってもしかして月街アヤナの完全なソロ曲? 『という事は機体の装甲自体が入射光を分割するビームスプリッターになっているのか? いや、違う。機体にビーム射撃が接弾する手前で攻撃がどこかへ転移されている? なるほど……ビームスプリッターの代わりとなる見えない粒子の膜が機体全体を覆い隠してるのか。となると狙うべきは量子エンタングルを引き起こすために相対ビームを作成している光パラメトリック発振器の方か』 あくあ!? そんな急に頭の良さそうな事を言って大丈夫!? 普段使わない頭なんか使ったらお熱が出ちゃうよ!? ねぇ、いつものおっぱいおっぱい言ってる私達の好きなあくあはどこ!? 私は思わず自らおっぱいを持ち上げる。ほ、ほら、あくあの大好きなおっぱいでちゅよー。 隣を見るとペゴニアも同じ動きをしていた。くっ……私のより大きい。負けた……。 『攻撃を受けた際の量子の動きを分析。そこからパラメトリック発信器のおおよその位置を特定。なるほど……そこか』 レオンは機体を急加速させると、すごい動きでジョシュアの機体に詰め寄る。 『実弾の衝撃や熱量は防げても破片によるダメージは防げていなかった。つまり完全に密着する事ができれば……!』 近距離ファイトに持ち込んだレオンは、自分の機体の右足を犠牲にしてジョシュアの機体に接近するとその右肩を掴む。 『ぐぅっ!?』 ジョシュアの機体を包み込んでいた粒子が乱れる。 レオンはそのままの勢いで左腕を犠牲にしながら、左肩に取り付けたと思われる発生装置ごと持っていく。 『なに!? 完全防御領域が解除されただと!?』 『これで終わりだ』 レオンはそのままジョシュアの機体の頭を掴んでメインカメラごと破壊する。 勝負がついた瞬間。ジョシュアに接続されていたプラグが体から抜けていく。 どうやらカトリーヌ側が遠隔操作をして接続を強制的に解除したらしい。 『すみません。お嬢様……っ!』 レオンはジョシュアの使っていた盾を奪うとそのまま目的地としていた宇宙ステーションではなく、そこから出航する脱出艇の一つに飛びつく。 『バカな! メディアの乗っている船だぞ! 平和憲章と条約に違反するつもりか!!』 『憲章や条約で人の命は守れない』 平和条約を破られ国を蹂躙され愛しい人を傷つけられたレオンだからこそ吐けたセリフだった。 声の震え、間、瞳のゆらめき、それらがレオンの中に深い怒りがある事を感じさせる。 『いいか。この世界には第三者なんていない。お前たちも全員が当事者だと言う自覚をするべきだ。さぁ、傍観者をステージの上に引き摺り下ろそうか』 この様子をスクープだと世界に映像を垂れ流していたメディアの回線がレオンに乗っ取られる。 『ご機嫌よう。強欲なる地球の支配者達よ』 ドレスを着た矍鑠としたお婆さんの姿が各地のモニターに映し出される。 なんだろう。メアリーお婆ちゃんをイメージしてるのかなってくらい雰囲気が似てる気がする。 孫の私が言うくらいだから間違いない。 『君達が土足で私の|庭園《そら》を汚そうというのなら、私もまた君達の庭に土足で上がるとしよう』 声優は超ベテランの成海京香さんか。いいね。お婆ちゃん見てたら、というかえみり先輩と一緒に見てるんだろうけど普通に喜んでそう。 『宇宙共同体連合代表、ヴィクトリア・ハレルヤ・ゴッドフリードの名において、我らは今、この時を以って地球の全国家に対して宣戦布告をする。さぁ、我らが母なる大地を取り戻すために、大掃除を始めようじゃないか』 ふんふん、なるほどね。やはり話の流れ的に地球VS宇宙みたいになるのかな? 「ここら辺はいつものパターンですね」 へー、そうなんだ。 レオンは目的を達成すると、人質に取ってた脱出艇を大気圏ギリギリで解放して、そのまま地球に向かって機体を投げ出す。 『量産機で大気圏突入だと!? あいつ、死ぬつもりか!?』 レオンはジョシュアの盾をサーフボードのようにして大気圏の中へと突っ込んでいく。 その映像を見つめるゼハル、ミハエル、ジョシュア、タンのカットが挿入される。 その後にまたレオンのカットに戻ると、味方と思わしき人物から通信が入った。 『クルス・レオン、無茶だ!』 『生きていたらまた通信する。その時は迎えの手配を頼む』 レオンは通信を切ると目を閉じた。 そのまま大気圏に突入していくレオンの機体を映しながら、EDのテロップが流れる。 あっ、この歌声はeau de Cologneかな? 今度はアヤナちゃん単独じゃないんだ。 声の出演 クルス・レオン……白銀あくあ ゼハル・イブラヒム……天我アキラ ミハエル・ハーミット……猫山とあ ジョシュア・トルーマン……黛慎太郎 タン・リューレン……赤海はじめ カトリーヌ・バートリー……西条栞 イングリッド・ロバーツ……水森ミモリ ヴィクトリア・ハレルヤ・ゴッドフリード……成海京香 レイゼン・ニーナ……鞘無インコ/ホロスプレー はぁ!? あのすっっっごく可愛い声だったニーナの声優がインコさん!? 嘘でしょ!? 私とペゴニアは森川先輩みたいな間の抜けた表情をして顔を見合わせる。 「こーれ、新手の詐欺です」 「ペゴニア、言いたいことはわかる」 えっ? 待って。インコさんあんな声できるなら普段からあれでいいじゃん。 白ワンピースが似合うような正統派美少女みたいな声ができるなんて聞いてないよ!! 「あ」 ED曲が終わると画面が切り替わってOP曲が流れる。 は!? あくあとアヤナちゃんのデュエットォ!? しかも前にやったデュエット曲とは違う。 今回はお互いの歌唱力で殴り合うようなアップテンポなデュエット曲だ。 まさかアヤナちゃんのシャウトが聴けるなんてびっくりだよ。 オープニング曲【離さない】 歌:白銀あくあ×月街アヤナ 作詞:司圭 作曲・編曲:小林大悟 演奏:猫山とあ/黛慎太郎/天我アキラ/小林大悟 エンディング曲【勿忘草】 歌:eau de Cologne 作詞:白銀あくあ/黛慎太郎 作曲・編曲:小林大悟/猫山とあ 挿入歌【GAME OVER】 歌:月街アヤナ 作詞:エリーカ・エヴァーミリオン 作曲・編曲:小林大悟/レニーラ・バーンズ 演奏:白銀あくあ/天我アキラ/スターズ・フィルハーモニー楽団 え? これ、将来的にアヤナちゃん出ます!? まさかのアヤナちゃん大プッシュに、本編登場を期待した掲示板民達は大きく盛り上がっていた。 あっ、早速インコさん寝取られ乙ってスレがたってる。 1 検証班◆07218KADO6 1話でレオン様NTR確定ですか? ぐへへ!! 2 ななし >>1 草w 3 ななし >>1 最速でヒロインNTRれてて草w 4 ななし >>1 どつくぞ、われ!! 5 ななし >>4 インコもちつけw 6 ななし >>4 一旦落ちついて乙女ゲームをやろう 7 ななし >>4 乙女ゲームから逃げるな。 って、スレ立ててるの捗るじゃん! ごめんね。インコさん。 あっ、SNSが復活してるからついでに小雛先輩のSNSも確認しとこ。 小雛ゆかり あいつなんかごちゃごちゃ言ってたけど、そこら辺に落ちてた食べ物でも拾って食ったんじゃない? 知恵熱出す前に早くおっぱいの一つでも揉ませてやった方がいいわよ。 ラーメン捗る おっぱいすぐ行けます。 白銀まりん@本物のママ、唯一ママ神、白銀あくあママ旅団団長 ママもおっぱいの準備完了してます。 草津伊香保@風呂上がり おっぱいあったまってます。 羽生総理@連続土下座記録でワールドレコード申請中!! あくあ君がアニメのキャラで頭のいい事言ってたらみんな心配してて草w 名も無き掲示板民 捗るはまだしも、私達の森川とあくあ様が頭の良い事を言ってたら心配した方がいい。 小雛先輩、私とおんなじこと思っててワロタ……。 「仕方ありませんね。私もおっぱいのストレッチしときますか」 ちょっとぉ! 待ちなさいよ。ペゴニア! 私はお風呂場に向かったペゴニアを追いかける。 に、妊娠してるけど、私だっておっぱいでのご奉仕の一つや二つくらいできるもん!! ************************************************ うーーーーーん。 今回は非常に悩みました。挿絵使ってみたりとか色々やったけどどうなんだろう。 長らく時間が空いたこともありテーマ自体を変えたいなと思ったりもしました。 とりあえずこれで公開するけど、ダメだったら大幅に軌道修正するか。最終話だけやります。 それとあくあがカノンと小雛先輩とアヤナとイルミネーションを見に行って、クレアやえみりと遭遇する話を書きました。楽しんでもらえれば……。 番外編のアドレスはこちらになります。 https://novel18.syosetu.com/n5397ih/ 新しいアンケート置いときます。 https://customform.jp/form/input/153873 作者のtwitterアカウントです。更新が遅れた時はこちらで連絡します。 https://mobile.twitter.com/yuuritohoney https://mobile.twitter.com/yuuritosub 上が本垢、下がサブ垢です。 あくあとコラボして欲しいキャラや、ノクターン回についてのアンケートやってます。 よろしければどうぞ。 https://customform.jp/form/input/140130 wikiです。有志の皆様、ありがとうございます。 https://wikiwiki.jp/yuuritohoney/ クリスマス用の短編、ムーンライトでとあ注意。 https://novel18.syosetu.com/n5480hz/ 掲示板、サーバー墜とし。 【最新作】宇宙の騎士ザンダム【BERYL】 3 ななし 今日この時を待ってた……。 5 ななし 謎の5人目の男の子って結局誰? 山田君? 黒蝶君? 7 ななし >>7 その2人は時期的にない。 つまりBERYL4人組以外にもう1人男の子が出るってこと。 10 ななし 結局、公式HPもSNSも公開したのは男性キャラ5人が横並びになった後ろ姿とBERYL参戦っていう情報と、女性キャラ3人とその声優、あとは男の子キャラが出てなさそうな数枚のカットだけ……さて、どうなることか。 12 ななし >>10 とにかく見ろって事だな。 14 検証班◆9n2SARETAi >>10 欧州連合の代表、カトリーヌ・バートリーがつけてるピンバッジと、茶色髪の男の子の肩腕章を両方とも拡大して見ると同じように見えます。つまり2人は同じ欧州連合の所属ではないのかと思います。 また金髪の男の子が着ている服が連邦共和国のものではないかと推測できます。連邦共和国の外交官、イングリッド・ロバーツの周辺にいた一般の兵士達と同じ制服を着ているのでその可能性は高いのではないでしょうか? でも、よく見ると斜め掛けのベルトが他の兵士と違って逆なんですよね。なので、連邦共和国の兵士かというと少し怪しいです。 それと銀髪の男の子ですが、後ろのポケットからはみ出てるアクセサリーが女性が侍らせている少年達が持っているものと同じなので、もしかしたら何か関係があるのかもしれません。 16 ななし >>14 姐さん!? 18 ななし >>14 姐さん、急に早口になってどうしました!? 20 ななし >>14 こーれ、ガチ勢です。 22 ななし みんな驚いてるけど姐さんはガチだからな。 ロボヲタで特撮ヲタなのは前から有名。 25 ななし >>22 それで身長デカくておっぱいもケツもでかい。 完全に詰んでる……いや詰んでたな。 27 ななし >>25 んでもって30の喪女なのに、世界で1番かっこいい男の子と結婚できるんだよ。 私達からすると、嗜みより姐さんの方がシンデレラストーリーだと思ってる 30 ななし >>22 ロボヲタで特撮ヲタって、ダメなの……? 32 ななし >>30 男の子からすると怖いらしいよ。圧が強かったりとか早口だったりとか……。 34 ななし >>32 好きなんだからテンション上がって早口になったり声が大きくなったりとかは仕方ないと思うんだ。うん……。 37 ななし >>32 え? マジ? 高校生の時、女友達と学校にプラモ持って行って遊んでたりしてたのまずかった? 39 ななし >>37 ドゥンドゥン(ビーム砲の音)、バリバリバリ(ビームソードで鍔迫り合いする音)、バババババババ(バルカンの音)、チュドーン(撃墜する音) 42 ななし >>39 ぐわあああああああ! 43 検証班◆9n2SARETAi >>39 うっ! 45 ななし >>39 やめろ、それは私に効く。 47 ななし >>39 これ、言ったやつも自分にダメージ喰らってるだろw 心配するな。ここにいるのは全員が経験者だ。 48 検証班◆07218KADO6 >>39 え? 私もチンポスキーとたまに公園でやってるけどこれってダメなん? 50 ななし >>48 お前wwwww 51 ななし >>48 ワロタw 53 ななし >>48 やっぱりお前達が最強だよ。 55 ななし 捗るは前もチンポスキーと猫の散歩中にドライバーごっこしたって言ってたな。 58 ななし >>55 羞恥心がないって最強なんだな。 60 ななし 私はまだ諦めてない。 天我先輩とあくあ君ならワンチャン私達と同じ事をやってるって。 63 ななし >>60 支持します。 64 ななし >>60 やってて欲しい。 66 ななし >>60 はー、あくあ君や天我先輩だなんて高望みはしません。 ロボットアニメか特撮、どっちかでいいから好きな男の子は転がってませんか? 28歳、総合商社勤務、Hカップ、いつでも養えます。私と一緒にプラモ作ってください!! 68 ななし >>66 24歳、Fカップ、看護婦です。私は一緒に変身ベルトで遊んでくれる男友達が欲しいです。 恋人だなんて高望みはしません。一緒に遊んでくれるだけで、私にできる事ならなんだってします!! 70 ななし >>66>>68 20歳、Gカップ、女子大生。城ヲタです。 交通費とホテル代を出すので一緒にお城廻りの旅行に行ってくれる男の子が欲しいです。 ワンチャン温泉旅行で処女卒なんてエッチなことなんて考えてません! よろしくお願いします!! 71 ななし >>66>>68 17歳のJK、Cカップです。アイドルヲタでBERYLでもBERYLじゃなくて女の子のでもどっちでもいけます。 一緒にアイドルのライブに行ってくれる男友達が欲しいな……。 なんて言ってるけど、遠征先であわよくばえっちな事がしたいです!! 欲望を隠せなくてごめんなさい!! 73 ななし >>71 心配しなくても、みんなそうだよ。 あわよくばなんかないかなってみんな思ってる。 75 ななし お前らwwwww 77 ななし みんな夢見すぎだろ……。 でも、気持ちはわかる!! 80 ななし お前らがしょうもない事を言ってる間にもう始まっちゃうぞ。 82 ななし 全裸待機完了! 84 ななし もうオムツ穿き忘れてる奴はいないよな? BERYLがなんかする時にはオムツを装着する。お母さんとの約束だぞ!! 86 検証班◆CHiMPOsuki >>84 はーい! 87 検証班◆07218KADO6 >>84 オムツを買うお金もパンツを買うお金もないので、ノーパン待機します!! 89 ななし >>87 草w 90 ななし >>87 シンプルに終わってるw 92 ななし >>87 お前さ、チンポスキーと遊ぶプラモを買う前にパンツを買えよ! 人としての常識だろ!! 94 ななし >>92 正論すぎて草w 95 ななし >>92 これが正論パンチかwww 97 ななし おっ! 98 ななし あ。 99 ななし 始まった!! 102 ななし ちょw 104 ななし これ放送して大丈夫? 106 検証班◆9n2SARETAi >>104 ザンダムは社会的な情勢をテーマにした作品が多いので大丈夫かと思われます。 管理された男性の解放もいくつか前にやりましたし、特に問題はないのではないでしょうか? ただ、BERYLのみんなが関わっているので、社会的な影響は過去作よりも大きいかもしれません。 108 ななし >>106 解説助かる。 109 ななし >>106 やっぱり姐さんだけなんだわ。 111 ななし >>106 今日の姐さん、全部早口説。 114 ななし レーダーに異常。いつもの事だな。 116 ななし 前から思ってるけど、ザンダムに出てくるレーダーを製作してる会社はポンコツ。 118 ななし >>116 わかるw 120 ななし >>116 んでもってそのレーダーを使ってる兵士もポンコツなんだよな。 大事な式典の最中なら、異常のあった箇所に派兵して直接の目視で確認しろやって思う!! だからいつもテロリストに襲撃されるんだぞ。そういうところやぞって思うw 123 ななし >>120 正論草w 126 ななし うぎゃあああああああああああ! 127 ななし いきなり男の子きたあああああああああ! 130 ななし え? 銀髪に褐色? 天我先輩? は? ドチャオナ案件なんだが、は? 132 ななし あっ、やばい。 ゼハル様かっこいい……。 133 ななし スタッフはいきなり性癖てんこ盛りでブッ刺してくるのやめませんか? 135 ななし 紫の瞳が高貴な感じがしゅる……。 138 ななし 待って、銀髪褐色肌は私に刺さりすぎる。 140 ななし 天我先輩の声優悪くないな。 演じようとしてるんじゃなくて、キャラになりきってるからむしろ全然いい。 最初からこのレベルなら、最後の辺とか相当期待できそう。 142 ななし >>140 同意。天我先輩は上手いだろうなと思ってたから予測通り。 ヘブンズソードの時も声後乗せでも全然違和感なかったし、心配なのは私達のマユシン君だけ。 145 ななし くっそ、ゼハルの顔が良すぎて話の内容がミリも入ってこねえ! 147 ななし >>145 お前は私ですか? 148 ななし >>145 ネット配信あるからそれで再確認しろ。 私も最初の視聴で内容を把握する事は放送前から諦めてるwww 150 ななし 板橋サーカスキター!! 151 ななし 本郷サーカスのオリジナルキター!! 153 ななし 初っ端からもう感無量です。 155 ななし >>153 わかる。私ももう満足です。 157 ななし カトリーヌ、想像してたよりも若いな。 159 ななし 西条さんはやっぱり上手いな。 主役でヒットアニメ何本もやってるだけの事はある。 162 ななし 気品を感じる上品さと、キリッとした感じの声がいい。 今回の西条さんの声はちょっとだけかっこいい寄り? 164 ななし >>162 そんな感じ。 166 ななし イングリッドはミモリンか。 168 ななし ミモリン先輩のイングリッドの方が少し年上に見えるのは中の人のせいか? 170 ななし >>168 お前、死にたいのか? 171 ななし >>168 お前、消されるぞ。 173 ななし ミモリンももうベテランだからなー。 175 ななし 女性陣は公開されてるキャスト3名、全員上手いからな。 彼女達がどこまで男性陣をカバーして押し上げられるかもキーポイントだと思う。 177 ななし カトリーヌとイングリッドってやっぱりお付き合いしてたのかな? ただの女友達じゃないって感じの空気感がドキドキする。 180 ななし >>177 あー、わかる。大学生時代に付き合ってましたっていう距離感がこんな感じ。 182 ななし やはりザル。 184 ななし 技術が進化すればするほどヒューマンエラーが増えるってのはある。 機械を過信しすぎずにちゃんと目視で安全確認しろって話だな。 186 ななし >>184 あー、わかります。 私が使ってた遠隔ローターが膣の中に入り込んで病院に行った話します? 188 ななし >>186 さすが掲示板民、期待を裏切らない。 190 ななし >>186 掲示板民あるある。 191 ななし >>186 聞いた事のある話だなーって思ってたら、私が聞いた話はお茄子が折れて救急車呼んだ掲示板民の話だった。 193 ななし >>191 もっと終わってる話きたわw 195 ななし >>191 さすが掲示板民、探せばちゃんともっと酷い奴がいる。 197 ななし ゼハル君キター! 198 ななし バリってるー!! 199 ななし こーれ、バリってます。 201 ななし 作画カッケーな。 ちゃんとロボの戦闘に気合い入っているのいいわ。 203 ななし 簡単に警備網突破されててワロタw 205 ななし >>203 私の処女膜もこれくらいザルだったらいいのに、26年間誰にも突破されてません……。 207 ななし >>205 鉄壁じゃねーかw 209 ななし >>205 仕方ないじゃん。突破してくれる男子がいないんだから。 212 ななし なるほどね。ゼハル君の目的は地上に囚われた自分と同じ部族の人達の解放かー。 215 ななし 姐さんの言ってた事当たってるじゃん。 さすがロボアニスレの考察班。 217 ななし >>215 検証班じゃなく考察班までやってんのかw 219 ななし ゼハル君達は自分達の部族が大国に侵略された時に、なんとか宇宙に逃げ延びた人達の子孫なんだね。 それで地上に残された部族の子孫、同胞が奴隷に近い扱いされてるから助けたいと。 222 ななし ごっつい機体きたー!! 224 ななし このゴテゴテ感、ライトニングホッパーを思い出すw カラーリングは違うけど。 226 ななし まゆじゅみ君きたあああああああああ! 227 ななし マユシン君きちゃ!! 229 ななし 天我先輩の可変機がスマート過ぎるのもあるけど、黛君の機体と比べると1回りどころか2回りくらい小さく見える。 232 ななし うぎゃああああああああ! 234 ななし お嬢様とジョシュア……良い! 235 ななし え? こんな忠犬みたいな男子とか女の子の理想でしょ。 237 ななし >>235 なるほど、これが忠犬系彼氏ですか。 239 ななし >>237 我らがあー様は忠犬系というか、犬系彼氏だと思う。 大きなおっぱい見せたら犬みたいに喜んでくれそう。 241 ななし >>239 流石にそれはないでしょ。ないよね? 243 ななし >>241 あくあ様なら喜んでいてほしい。そして犬みたいに私のPカップちゃんの乳首をぺろぺろしてほしい!! 245 ななし カトリーヌ羨まし過ぎる。 私もジョシュア君みたいなペット飼いたい。 247 ななし あくたんを売ってるペットショップどこですか? 249 ななし ジョシュアちょっと気難しそうなというか、硬そうなところがいいね。 黛君も最初そういう感じかと思ったけど、あくあ君への溢れ出る優しさが隠せてないのとUSJ回での子供みたいな無邪気さにやれちゃったんだよなー。だからジョシュア君がデレてる回も楽しみにしてます。 251 ななし 待って! 2人が戦うの!? 253 ななし ダメー! こんなかっこいい男の子同士で戦うなんて人類にとっての損失じゃん!! 255 ななし 周りの女どもは何やってんの? 普通に止めなよ!! 257 ななし ゼハル君、ジョシュア君……そんな危険な遊びはやめて、お姉さんと奥の部屋で楽しい事しよ? イライラしてるなら、おちんちんゴシゴシしてスッキリしよっか。 なにも考えずにお姉さんのおっぱいチュパチュパしよ? 259 ななし うぎゃああああああ、2人ともやめてええええええええ! 262 ななし >>259 2人が自分のために戦ってると想像したら、まんこがヒクついてきた。 264 ななし >>262 お前天才か。今日のオカズはそれにします! 265 ななし >>261 さすがは掲示板民! 私も今晩はそのネタで行きます!! 267 検証班◆9n2SARETAi カトリーヌの目的は男性の地位向上なんですね。 回想で映ったカットから推測すると、貴重な男性を戦場に出すわけですからこれまでも色々とあったんだと思います。ただ、奴隷という性質上、ジョシュアはカトリーヌの所有物であるわけですから、そこは無理やりゴリ押したのだと考えました。 269 ななし >>267 この上でレートの低い会話をしてる奴ら聞いてるか? 270 ななし >>267 やっぱり姐さんだけだわ。 272 ななし いいかお前ら、>>267これがあくたんと結ばれる事ができる女のレート帯だ。 274 ななし >>267>>272 いやあ、参考になります。 276 ななし >>272 やめろそれは私に効く……。 278 検証班◆CHiMPOsuki ギュインギュイン!(当たらないビーム砲) 280 検証班◆07218KADO6 >>278 ババババババババ(大してダメージのないバルカン連発) 283 ななし >>278>>280 やめろ! 285 ななし >>278>>280 姐さんのレスと見比べて悲しくなってきた……。 288 ななし >>272 なるほど、>>278>>280が結ばれないレート帯ね。了解。 290 ななし あ、連邦共和国のザンダムもきた!! 292 ななし すげー無骨な感じのやつキタ! 294 ななし いいねぇ。ライフルもロマンあるけど、デザインが無骨すぎて好き。 296 ななし やめろ、モスグリーンと黄土色のカラーリングは私に刺さる!! もう私は30なんだ。プラモいじりは卒業したんだ! ……けど、もういっか。 どうせやめたところで結婚できなかったし、これを機にまたプラモ買うぞ。わーい!! 298 ななし >>296 私はまだ一緒にプラモデルを作ってくれる男の子がどこかにいるって期待してる! 300 ななし とあちゃんきたああああああああああああああ! 301 ななし うぎゃあああああああああああああああ! 303 ななし 蔑んだ目がたまんねぇ。 そんな顔で、お姉ちゃん僕言ったよねって叱って欲しい。 305 ななし ミハエルきゅん!! 306 ななし ミハエル君、こんなに可愛いのにあんな無骨なザンダムに乗るの? 308 ななし >>306 そのギャップにやられた。 310 ななし ちょっと待って、とあちゃんも違う勢力なのコレ? 312 ななし 全員バラバラか。 315 ななし はい、ザル警備。 317 ななし 欧州連合は式典の最中にテロされて防衛網突破されるし、共和国は格納庫から新型機盗まれるし、安定のザル警備で安心した。 320 ななし >>317 安定のザル警備で安心という謎のパワーワード草w 322 ななし はわわわわわ、ミハエルきゅんの女装姿……。 324 ななし とあちゃん、アニメでも女装してるw 325 ななし とあちゃんのキャラがアニメでもちゃんと女装してて安心した。 327 ななし 首締めプレイ!? 328 ななし あっ、あっ、あっ……。 330 ななし 一般兵羨まし過ぎるぞ!! 332 ななし 私もミハエル君みたいな子に首絞めてもらいたい。 334 ななし 今日のオカズはミハエル君との首締めックスにします!! 336 ななし ザンダムが私達の性癖を拡張してくる!! 339 ななし あー、イライラしてるミハエル君しゅき……。 341 ななし イライラしてるミハエル君を後ろからデカパイ押しつけながら耳元で言葉攻めして指輪っかでおにんにんシュッシュしてあげたい……。 343 ななし >>341 おんなじ事を考えてる人がいてワロタ。やっぱり掲示板に来ると仲間がいるんだね。 345 ななし 悲報、あくあ君のキャラがまだ出てないのに、もう発情したメスが散見される。 347 ななし >>345 登場した瞬間、イキ狂って死ぬやついるんじゃないか? 350 ななし あ……。 351 ななし あ……。 352 ななし あ……。 355 ななし なんか新しい男の子きたああああああああああああ! 357 ななし え? 誰? 誰の声!? 359 ななし これが新しい男の子!? 361 ななし タン君。 362 ななし タン君、了解。 364 ななし この子、声いいな……。 365 ななし 良い声してる。 それと、とあちゃんも上手いなって思ったけど、この子はもっと上手い。 367 ななし 誰の声だろう? 今まで聞いた男性声優の誰よりもうまい。 369 ななし ガタッ! ついに男子声優界にも革命起きました!? 371 ななし 本当に誰だろう? 私、声ヲタで男性声優は全員追っかけてるけど、誰とも違う声だ。 賀茂橋さんが前に一回声優やった時とか良かったけど……この子はそれ以上だと思う。一声でわかる。 間違いなく今までの男性声優を一声で過去にした。 373 ななし BERYLの男の子たちが活躍するのはワクワクする。 でもそれと同じくらい、あくあ君やBERYLのみんなに影響された男の子達が頑張ってる姿にドキドキする!! 375 ななし わー、早くEDのスタッフロールみたい!! 378 検証班◆9n2SARETAi サンセット立ちキター!! 380 ななし 角木さんのカドキ立ちと、大川原さんのカワラ立ちはまだですか!? 382 ななし >>378 秒で反応してる嬉しそうな姐さん、ちょっと可愛いw 385 ななし これ、作画陣どうなってんだ!? もしや、サンセットとバンナイの全勢力を結集して作ってるんじゃないか……。 387 ななし >>385 ある。普通にある。 389 ななし >>385 1話で1シリーズの予算全部ぶっ込んでるすらありそう。 392 ななし >>385 夢のオールスターザンダムすらある。スタッフですら非公開だもん。 394 ななし ザンダムファンの友達、作画が凄すぎて気絶してるwww 396 ななし >>394 そりゃそうでしょ。1シリーズに数回あるかどうかのクオリティの作画がもうずっと続いてる。 398 ななし >>396 1話に映画の予算かけてるの草すぎるwww 400 ななし >>398 しかもこれ初回45分拡張なのに20分超えてもまだCMがない。 放送局も本気だろこれwww 402 ななし うわ、なんかきた!! 403 ななし 私たちのあくあ様きちゃ!? 405 ななし ん? 誰だろ……? 407 ななし 聞いた事のない声だな。 どこの声優さんだろ? 409 ななし 新人さん? 411 ななし この作品に新人の女性声優は重くね? って思ったけど、この人、普通にうめぇわ。 413 ななし めちゃくちゃ清楚な声してる。 415 ななし 綺麗なお姉さんっぽい声だけど可愛さもある。 417 ななし これ、私の理想の声だ。 私もこんな声の女子に生まれたかった。 419 検証班◆07218KADO6 なんかどっかで聞いた事あるんだよなー。 なんかこう、ちょいちょい聞いてる声な気がする。 422 ななし >>419 いやいや、この声は忘れないでしょ。 423 ななし >>419 お前さぁ、いい加減な事ばっかり言ってちゃダメだぞ? 425 ななし うぎゃあああああああああああああああああ! 426 ななし あばばばばばばばばばばばばばばばばば! 427 ななし ふぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ! 429 ななし はい、私の耳が今孕んだ。責任とってあくあ様!! 431 ななし うわー。お茶の間で一緒で見てた妹2人がバタンバタンと倒れたー!! 433 ななし 一声で分からせてくるのがやばしゅぎる……。 435 ななし タン君の声とかさ、ゼハル君の銀髪褐色肌とか、ジョシュア君の忠犬とか、ミハエル君の蔑みに惹かれてたわけなんですよ。 そしたら、真正面からお前は俺の女だろ? って一発でわからせられた感じ。 437 ななし >>435 わかる。 438 ななし >>435 同意しかない。 439 ななし >>435 わかりみしかない。 441 ななし >>435 私達はあくあ様の女、そういう事ですね!! 443 ななし 初手で告白とかさすがはあー様だよ。 やっぱり次元がちげーですわ。 445 ななし >ニーナ、結婚しよう。俺は、君を残していきたくない。 >そんなのどうだっていい。俺はニーナが欲しい……ニーナと一緒になりたいんだ 人生で一度でいいからこんなセリフ言われてみたいわ。 447 ななし >>445 わかる……! 449 ななし >>445 もう一生ついていくし、ずっと一緒にいるからもらってください!! 451 ななし くっそ、ニーナ、くっそって言いたかったけど、ニーナさんの声、めちゃくちゃ可愛いから余計にくる。 453 ななし >>451 わかる。ニーナの反応が可愛いから、私達がニーナの立場に置き換えて想像した時に最高にくる。 456 検証班◆07218KADO6 こーれ、嗜み死んでますw 459 ななし >>456 わかるわw 460 ななし >>456 確かに死んでそうw 461 ななし きしゅぅぅぅぅうううううううう!? 463 ななし おいおいおいおいおい、夕方だぞ!? そんな家族の団欒の時間にお茶の間で流していいんですか!? 465 ななし 初回からぶっ飛ばしすぎだろ……。 467 ななし メカじゃないところの作画もやばw 469 ななし 普通にここら辺の作画もやべぇわ……。 471 ななし メカのシーンもそうだけど、この時代にCG使わずにこれ手書きだろ。 やってる事おかしいって……。 473 ななし これサンセットもバンナイも後の事とか利益なんか考えずに予算全ブッパしただろw 475 ななし は!? 477 ななし は!? 479 3510◆ULTi-Hi-P3 ●REC 481 検証班◆07218KADO6 ちょっとお花摘みに捗ってきます。ぐへへ……。 483 ななし おいおいおいおいおいおいおい! 485 ななし 速報、ザンダム、家族が見ている前で性行為を連想させるシーンを放送してしまう。 487 ななし こーれ、テレビ局も本気だわ。ガチで倫理委員会と殴り合いの喧嘩するつもりです。 489 ななし これで終わったとしても1話で伝説になった。 491 ななし レオンがやった事。 登場と同時にプロポーズ→念押しのプロポーズとハグ→わからせキス→子作り完了。 この間わずかに1分から2分くらい。 こいつも剣崎か。 494 ななし >>491 見事な起承転結w 495 ななし >>491 あー様って1人で4コマ漫画やってんの? 497 ななし >>495 1人4コマ漫画草w 499 ななし >>495 ニーナは4コマもっただけすげーよ。 私達なら2コマもかからずに即堕ちだよ。 502 ななし 今ので何人かのプレッシャーが消えたな。 イッたか!? 504 ななし きたねぇイッたか!? やめろw 506 ななし 私の妹、潮吹きながら倒れたけど大丈夫? 509 ななし >>506 そっとしておいてやれ。うちの中学生の妹も同じ事になってるけど、お母さんが優しく拭いてあげて毛布かけてあげた。 511 ななし >>509 私も、倒れた中学生の妹のおでこに冷却シート貼ってあげた。 514 ななし あー様のこの高スペックなんなん? 普通に声優もうめーわ。いつものあー様とちょっと声違うし。 年齢に合わせて落ち着いた声になってる。 517 ななし >>514 あー様ってバラエティ出てる時は高校生らしい喋り方と声だけどさ。 お兄様も剣崎も夕迅様も、晴明様もレオンも全部年上キャラだし、ちゃんと大人の落ち着いた声が出せるんだよね。 逆に歌う時はかっこいい声とかもっと色気のある声出せるし、シロくんだと元気な声とか可愛い声も出せるんだよ。 本当に芸達者だと思う。マジで欠点は絵が異次元な事くらい。 519 ななし >>517 あくあお姉様やってた時にちゃんとお姉様っぽい声も出せてた話する? 521 ななし >>519 マジですごいよ。前にモノマネ選手権出てたけど、声マネの番組にも出てほしいw 523 ななし 声優としてのうまさとしては、あくあ君、タン君の中の人、とあちゃん、天我先輩、黛君の順番だけど、黛君だって普通に違和感ないからね。みんな本当に頑張ってるよ。 526 ななし え? 528 ななし ニーナ嘘だろ!? 530 ななし 嘘だと言ってくれニーナ!! 533 ななし 幸せの絶頂にこんなのないって!! 536 ななし こーれ、鬱展開です。 538 ななし 私達からしたら、あー様とくっつけたのに意識不明になるって事でしょ? そんなのあんまりでしょ……。 540 ななし 1話から鬱展開とかふざけんな!! 542 ななし みなさん、これがザンダムです。 544 ななし 前の私たちなら、男の子とキスしてせっくすできただけでも良かったよね。だったかもしれない。 でも、今の私たちは、レオン君なら幸せにしてくれそうっていうのがわかってるから、それ以上、もっといい事あるよってのがわかってるから、ニーナが可哀想すぎるって感情移入しちゃう……。 546 ななし ニーナガチで可哀想……。 548 ななし ニーナが意識不明になっても想い続けてくれるレオン様にキュンとする。 550 ななし あーだめ。私、こんな男の子見ちゃったら、何もなくても支えてあげたいって思っちゃう。 552 ななし レオン君、めっちゃ一途やん。最高じゃん!! 554 ななし 女の子なんていっぱいいるし、レオン様なら選び放題だけど、レオン様にとってニーナの代わりはいないんだね……。 556 ななし こんなに一途な男の子もいるんだ……。いや、創作物とはわかってるんだけど……。 559 ななし >>556 あー様はカノン様以外とも結婚してるけど、カノン様だけはちゃんと別枠って感じがしてる。 561 ななし きたああああああああああああ! 563 ななし あーだめだめ、出撃するところでイキそうになった。 565 検証班◆07218KADO6 私のおまんまんにレオン様の精液が出撃されるのはいつですか? 567 ななし >>565 お前さあw 568 ななし >>565 相変わらずコメントが終わってるw 570 ななし レオン君のザンダムきたー! って、あ……あれ!? 572 ななし 量産機!? 575 ななし あくたんが量産機!? 578 ななし 悲報、ザンダムの主人公がザンダムに乗ってない。 581 ななし おいおい、どういう事ですか!? 583 ななし 量産機めちゃくちゃ売れそうw 585 ななし 量産機買います!! 587 ななし 待って、私いつもジオラマするのに量産機たくさん買うんだけど、これ入手困難になるやつじゃ……。 589 検証班◆9n2SARETAi 量産機はできたら20体、いや、30体は確保しようと思ってたのですが、予定が狂いました……。 これ、ちゃんと手に入れられるのかしら? 591 ななし >>589 姐さん、そんなにいらんやろ!! 594 ななし >>591 姐さんは静岡に一戸建て持ってて、今は誰も住んでないから2階とかジオラマ部屋になってるらしい。 初代の宇宙戦争を部屋いっぱい使って作り込んでたし。ザンヲタとかプラモヲタの間じゃ有名だよ。 596 ななし >>594 ガチ勢が過ぎるw 599 検証班◆9n2SARETAi あと、この白の発色には苦労しそうです。通常の白を塗っただけでは再現できなさそう。プラチナホワイト系のどれかだと思うのだけど、シャイニングパールかもしれません。 601 ななし >>599 どれも一緒やん……。 603 ななし >>601 いや、全然違う。 604 ななし >>601 色はマジで重要。 606 ななし 姉さんが楽しそうで私は嬉しいです。 608 ななし >>606 わかります。 609 ななし なんかかっこいい挿入歌きた! 610 ななし ここに来てさらに作画のクオリティ上がるの草www 612 ななし 作画のクオリティおかしいだろw 614 ななし もうなんか人生で最高の作画目指してないかこれ? 616 ななし 超一流の作画女子達が一つの作品を通して人生最高レベルの作画で殴り合いしてるw 618 ななし あくたんの作画の仕事が決まった段階から、これ一個に集中してた可能性あるw 620 ななし 挿入歌かっこいいけど、これアヤナちゃん!? 621 ななし ゼハル君、1話から残念な空気出て最高。 623 ななし は!? ヘルメット脱いだらゼハルンにケモミミみたいなのがついてるんだが!? 625 ななし そのケモミミ通信機なの!? 627 ななし 褐色肌、銀髪、ケモミミ……はい、私の好きな性癖全部、ぶっ込まれました。 630 ななし この通信機欲しい……! 633 ななし ベリルのみんなもケモミミつけよ!! 635 ななし ケモナーどもがワラワラと出てきたw 637 ななし とあちゃん!? 639 ななし とあくあ! 640 ななし あくとあ!! 642 ななし ガラガラガラガラ……ってしようと思ったけど薬不足だった。 我慢しよ……。 645 ななし 政府は番組放送前にお薬が足りないって緊急メールを送っといて正解だったな。 対応が早いというか、ちゃんとわかってる。 648 ななし あ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ! もう我慢できない。お薬飲めない分、自分を慰めて発散してきます。 651 ななし とあちゃんとあー様が対立するなんて見てられない。 って思ってたけど、これはこれでいい……。 653 ななし 遠距離用の機体なのに突っ込んでくるところ好きよ。 655 ななし とあちゃんのザンダム、足の横からナイフ出てくるのいいな。 657 ななし とあちゃんとザンダムの可愛いと無骨の組み合わせがやっぱり最高なんだよ。 659 ななし タン君、好戦的かと思いきや、結構冷静に観察してるのいいな。 662 ななし ジョシュア君「わんわん」 665 ななし >>662 可愛い!! 667 ななし >>662 最高、私もこんな忠犬ほしい!! 670 ななし カトリーヌお嬢様いいなぁ。 さっきのニーナが可哀想だったからカトリーヌお嬢様には幸せになってほしい。 673 ななし なんか出てきた! 675 ななし 触手プレイですか!? 678 ななし ザンダムのスタッフもテレビ局もすげぇ! 夕方におせっせはするわ。触手プレイはするわ。最高かよ!! 681 ななし これ見て触手プレイとかお前らさあ!! 683 ななし 性癖のデパートかってくらい全部詰め込んできてるなwww これはあれだ、全女子のオナニーザンダムだ。 685 ななし >>683 やめてwww 686 ななし >>683 ザンダムはオナニーはあながち間違っちゃいないw 688 ななし >>685 ザンダム、まさかの捗ると同じレート帯……。 691 ななし ジョシュア君、苦しそう。 693 ななし 黛君の呻き声からの叫びいいじゃん!! 695 ななし 黛君、本当に良くなってる!! 698 ななし さっきのシーン、初期のヘブンズソードの頃のマユシン君ならきっとダメだった。 でも今のマユシン君だからできた。ちゃんと成長してるよ!! 701 ななし 完全防御領域!? 703 ななし なんかチート臭い能力きたw 705 ななし レオン様は量産機でザンダムボコボコにしてるからな。 それくらいのなんかがないと無理だわな。 708 ななし ビーム攻撃無効!? 710 ななし ビーム攻撃無効とか流石にチートすぎ。 712 ななし ビーム攻撃無効は厳しいなあ。 715 ななし これ、勝てるの? 717 ななし これ、衝撃と熱エネルギーも無効化してるのか? そうじゃないと説明つかないだろ。 720 ななし あくたん!? 722 ななし あくあ君!? 724 ななし 待って、あくあ様、大丈夫!? 726 ななし あくあ様……? 730 ななし あくあ様まで姐さんみたいな呪文唱え出したぞ!! 732 ななし あくあ君、もしかしたらお熱があるのかな? お姉さんのEカップでよかったら、おっぱいチュパチュパする? 734 ななし あくあ君、一旦落ちついてお姉さんのミルク飲もっか? 736 ななし あくたん、私のおっぱい触って落ち着こ? 739 ななし あくあ君がっていうか、レオン君が頭の良い事を言い出したら心配してる奴ばっかり出てきてワロタw 741 検証班◆07218KADO6 ウィーン! おっぱいレスキュー、発進!! 743 検証班◆CHiMPOsuki 私もそんなにないけど、おっぱい行けます! 745 検証班◆9n2SARETAi 私のおっぱいでいいのなら……。 747 検証班◆010meTA473 おっぱい……って言おうとしたら、みんな言ってる!? 749 白龍◆XQshotacon 私のおっぱいも提供します。 751 3510◆ULTi-Hi-P3 ミコトのおっぱいPカップまで対応可能です!! 755 ななし コテハン連中さあw 757 ななし いつもの3人は変わらないとして、姐さんや白龍先生まで狼狽えてて草www 759 ななし >>751 Pカップまで対応可能ってどういう事!? 761 ななし >>751 サーバーにおっぱいなんてねぇだろ!! 763 ななし >>751 なるほどね。アルティメットハイPカップサーバーちゃんって事ですか。 ハイパフォーマンスに騙されてたぜ。 766 ななし >>763 マジかよ!? 768 ななし >>763 ここにきて新事実判明きちゃ! 770 ななし あ……。 772 ななし お前らがバカな事を言ってる間に戦闘が終わったぞw 775 ななし マスコミの船はまずいw 777 ななし 憲章や条約で平和は守れないキター! 779 ななし >>777 これ、レオンだからこそ言っていいセリフだよな。 781 ななし 実際、世界共通の男性保護条例とかも穴だらけだし、解釈で屁理屈捏ねて守られてないしなー。 ガチで意味ないと思う。かと言って、ガチガチに固めると他国の信条にまで抵触しちゃうし難しいところ。 784 ななし >>781 それはある。 でも、いつだって憎悪のきっかけを作ったりしてるメディアはこれくらいの事されて当然でしょw 786 ななし いいぞ。レオン様もっとやれ!! 789 ななし なんなら撃墜してもかまわん!! 792 ななし なんかくそ、かっこいい婆さんきたw 794 ななし 婆さんかっけー。杖かと思ったら剣だし。これはメアリー様みがある。 796 ななし メアリー様見てるならめちゃくちゃ喜んでそう。 799 ななし >>796 実質、メアリー姫とあくあ騎士がアニメの中で爆誕してるんだから大満足だろ。 802 ななし >>799 こーれ、これ見たメアリー様から予算提供ありそうw 805 ななし そして宇宙VS地球、いつもの流れに帰着と。 807 ななし >>805 宇宙VS地球は避けて通れないからなー。 810 ななし 大気圏突入マジかよ!! 812 ななし 1話で大気圏突入までやっちゃうか! 815 ななし ちゃんといろんな伝統を因習しててよかった。 817 ななし あの盾、持っていったのそういう意味があったんだね。 確かに大気圏突入してもいけそう。 819 ななし 盾をサーフにして波乗りで突入してるの、前になんかのアニメで見たぞw 821 ななし 終わった。 823 ななし 濃かった。 825 ななし 最高だった。っていうかEDもまさかのeau de Cologne!? 827 ななし >>825 EDがeau de Cologneに、挿入歌がアヤナちゃんってやばくない? 830 ななし タン・リューレン……赤海はじめ 831 ななし タン・リューレン……赤海はじめ 833 ななし >>830-831 thx! 赤海君了解! 835 ななし SNS復活してる。 赤海君のSNSあるぞ!! 838 ななし 公式HP更新してる。それに赤海君のSNSある!! 840 ななし ベリルからのお知らせきたー! 842 検証班◆9n2SARETAi 正式にはもっと前から準備と契約をしていましたが、本日を以て正式にベリルの声優部門を開設します。 赤海はじめさんは一般人としてオーディションを受けて合格してから所属する事務所がなかったので、あくあさんの伝手でベリルで預かる事になりました。 どうか温かい目で見守っていただければと思います。 845 ななし >>842 補足助かる。 847 ななし >>842 姐さんがいると調べにいかなくてもわかるから助かるw 850 ななし みんな赤海君のSNSみろ!! 最初の投稿やばいぞ! 853 ななし >>850 ふぁーっ! 855 ななし >>850 赤海君、可愛い顔してるじゃんって思ったら……全員ケモミミだと!? 857 ななし >>855 どういう事!? うちの回線カスだから見れない!! 859 ななし >>857 赤海君中心に左上に天我先輩、左下にマユシン君、右下にあくあ君、右上にあくあ君に乗っかったとあちゃんって感じで写真に写ってるんだけど、全員でゼハルのケモミミ通信機つけてる!! 862 ななし >>855 ハイ、ケモナーの私に確殺入りました!! 865 ななし ラーメン捗る こういうお写真もっと見たいです! ソムリエ 素敵なお写真ありがとうございます!! 乙女の嗜み ぴゃあ! 私のケモミミおーじ様!! 赤海君、こいつらはブロックしておいた方がいいよ。即時に。 868 ななし >>865 知り合いばっかでわろたw 870 ななし >>865 身内しかいねーじゃねーか!! 872 ななし は!? 873 ななし レイゼン・ニーナ……鞘無インコ/ホロスプレー 874 ななし レイゼン・ニーナ……鞘無インコ/ホロスプレー 875 ななし おい、嘘だろ!? 877 ななし 私達のニーナを返して!! 879 ななし >>873-874 ちょっと待って、あれインコなの!? え? インコってあんな良い声出せるの!? 881 ななし インコってあんな綺麗で可愛い声を出せるのに、なんで配信の時あんななの!? 883 ななし インコ、普通にうまかったのにSNSが秒で炎上してて笑ったw 私達のニーナを返してくださいって草すぎるwww 885 ななし 作画異次元すぎて笑ったw 888 ななし やっぱり作画オールスターじゃねぇか!! しかもザンダムのじゃねぇ、ロボットアニメのwww 890 ななし 作画監督というかもう監督レベルの大御所ばっか出張って来てるじゃねーか。 892 ななし 安野さんのSNS見たらワロタ。 あくあ君の機体が黛君の機体のパーツを握り潰す時、飛び散った米粒みたいな破片一個一個にも番号振って作画してるのクソウケるwww たったワンカットに化け物みたいな手間かけてるの明らかにコストに見合ってないだろ!! 895 ななし 絵コンテ/原作/総監督 ドミノ由季 産みの親きたー、ガチキター。 897 ななし >>895 サンセットの本気を感じた。 899 ななし OP曲キター!! 901 ななし ちゃんとOPもやってくれるの助かる!! 903 ななし アヤナちゃんとあくあ君のデュエットきたああああああ! 905 ななし は? 全曲アヤナちゃん!? 908 ななし こーれ、真のヒロインにアヤナちゃんきます!! 910 検証班◆07218KADO6 >>908 NTRですか!? って、さっきスレ立てたのに、なんか今日重くない? 鯖ちゃん大丈夫か? 913 ななし >>910 もうスレ立てて草w そういえば今日ちょっと重いな。 915 ななし BGM良かったけど、モジャPだったのか。 918 ななし >>915 おまけに世界最高の指揮者、レニーラ・バーンズとスターズの王族直属の楽団だぞ。 OSTだけでどれだけ金がかかってるんだか……。 921 ななし サンセットとバンナイのSNS笑ったw 今年1年の全アニメ分の予算使ってます。ヒットしなきゃ会社ごと倒産します。ワロタwww 924 ななし >>921 あくあ君の初参戦だからって気合い入れすぎたなw 仕方ない。円盤とかプラモを買って貢献するか。 926 ななし >>921 もはや意地だろうなw 930 ななし いやー、良かった。 933 ななし すぐにプラモのCMきたw 935 ななし ドミノ総監督のSNS笑ったwwwww ドミノ由季 ザンダムじゃなかったら売れないっていうから、量産機に主人公乗せた。 これで量産機も売れてバンナイさんも大喜びでしょ。我ながらいい仕事をしたと思う。 返信:サンセット公式 流石です御大w 返信:バンナイ公式 ふざけんなてめえええええええ! 938 ななし >>935 草w 940 ななし >>935 バンナイもサンセットも大丈夫。 潰れたとしてもメアリー様か嗜みが買収してくれるよ。 942 ななし みんなのSNS更新してる!! 945 ななし 小雛ゆかりのSNS草wwwww おっぱいレスキュー隊多すぎだろw 948 ななし アヤナちゃんのSNSにもケモミミ三姉妹がいる!! 950 ななし >>948 ほんまやん!! って、行ったら知ってる人が最初に書き込みしてた。 月街アヤナ@eau de Cologne みんなでケモミミつけてみました……。どうですか? 返信:白銀あくあ@BERYL いくら払えばブラッシングさせてもらえますか? もちろん3人セットでお願いします。 953 ななし >>950 やっぱり、あくあ君はこうじゃなきゃ!! 955 ななし >>950 私達のあー様が帰ってきた!! 957 ななし >>950 あくたんがいつものあくたんで安心した。 959 ななし >>950 スクロールしろ。続きあるぞ 返信:白銀カノン ふーーーーーん。 961 ななし >>959 こっちもNTRですか!? 963 検証班◆07218KADO6 >>959 こーれ、今晩は猫耳と尻尾つけてベッドに潜り込みます。 カノン様はどすけべコスプレ好きなので、猫耳も尻尾も持ってます。私、知ってます!! 966 ななし >>963 カノン様はドスケベ、コスプレ好きと……了解! 968 検証班◆010meTA473 >>963 ちょっと!! >鯖ちゃん サーバー重いけど大丈夫? 971 ななし 私も念の為に猫耳と尻尾買っておくか。 ていうか本当に激おもなんだけど、10回に1回しか書き込めない。 973 ななし >>971 どうせ買うなら尻の穴に入れる尻尾がいいぞ。 私も振動機能がついてるやつ持ってる。 975 ななし >>973 さすがは掲示板民だよ……。 >>971 昔の掲示板思い出す。 978 ななし とあちゃんのSNSにミハエルコスきたあああああああああ! 980 ななし >>978 はあ!? 982 ななし >>978 うわあああああああ! 984 ななし それに比べて黛君のSNSよ……。 黛慎太郎@ザンダムよろしくお願いします。 スタッフの皆さんが頑張っているので、良かったらグッズとかプラモデルとか買ってあげてください。僕もジョシュアの魅力を引き出せるように頑張ります。 返信:サンセット公式 さすが黛君、ありがとう!! 返信:バンナイ公式 ありがとうございますありがとうございます! ジョシュアの出番増やすようにク総監督に圧かけときます。 986 ななし >>984 さすがは私達の黛君だよ。 988 ななし >>984 やっぱりマユシン君なんだわ。 989 ななし >>984 く総監督www バンナイノリノリやんw 991 ななし 天我君のSNSに赤海君とのツーショット上がってるよー。 993 ななし >>991 天我アキラ@ゼハル・イブラヒム/神代始/蘆屋道満 神代始と赤海はじめではじめ繋がり。新しいみんなの後輩をよろしくお願いします。 さすがは天我先輩です。 995 ななし >>993 さすがはみんなの先輩、天我先輩だわ。面倒見がいい!! 996 ななし >>995 それに比べてうちのあくあ様は、小雛ゆかりとSNSで喧嘩してるw 998 ななし >>996 平常運転ワロタw 999 ななし >>996 あくあ様のSNSなら、さっき、アフレコの時のショートムービー投稿してたぞ! 急げ!! 1000 ななし 1000ならこの作品も成功しますように。 できればハッピーエンドでお願いします! もう全滅エンドは嫌だああああああああああああああ! 1001 3510◆ULTi-Hi-P3 ピーガー……あ、あれ? ごめん、みんな、なんか調子が……。 ************************************************ すみません遅れました。 今回、掲示板やらないつもりだったけど、なんかTwitterのアンケでも要望多かったので急遽やりました。 それとあくあがカノンと小雛先輩とアヤナとイルミネーションを見に行って、クレアやえみりと遭遇する話を書きました。楽しんでもらえれば……。 番外編のアドレスはこちらになります。 https://novel18.syosetu.com/n5397ih/ 新しいアンケート置いときます。 https://customform.jp/form/input/153873 作者のtwitterアカウントです。更新が遅れた時はこちらで連絡します。 https://mobile.twitter.com/yuuritohoney https://mobile.twitter.com/yuuritosub 上が本垢、下がサブ垢です。 あくあとコラボして欲しいキャラや、ノクターン回についてのアンケートやってます。 よろしければどうぞ。 https://customform.jp/form/input/140130 wikiです。有志の皆様、ありがとうございます。 https://wikiwiki.jp/yuuritohoney/ クリスマス用の短編、ムーンライトでとあ注意。 https://novel18.syosetu.com/n5480hz/ 鯖兎みこと、壊れた機械を直す方法は一つだけ。 「ん……あれ……? 掲示板見れなくなった? 鯖落ちかも」 「お嬢様規制乙」 「わ、私、捗ると違って規制される事なんて呟いてないもん!」 あれ? なんかフラフラする。 どうしたんだろ……? ちょっとおかしいな。 みんなと一緒にザンダムを見た後、急に自分の体に強い違和感を感じる。 【エラー! エラー! サーバー ヘノ コウフカ ヲ カクニン レイキャク ガ オイツキマセン!!】 あっ……この警告文、ヤバいやつだ。 えっとえっと、アルティメットモードを解除して冷却機能にリソース割いてっと……。 【NullPointerException……】 あばばばばば! ぬるぽ状態は非常にまずいかも!! 早くこよみお姉ちゃんに見せなきゃ……。 私は壁に手をつきながら玄関へと向かう。 「ただいまー! って、みことちゃんどうしたの?」 あっ! あくあ様がふらついた私の体を優しく抱き止めてくれた。 「あっつぅ!! え? 尋常じゃなく熱いんだけど大丈夫、これ? びょ、病院とか、そ、そうだ救……」 「だ、大丈夫ですから!! 寝れば治りますから!」 「え、で、でも……」 「おかえりー、って、2人ともどうしたの?」 このままだと病院に連れていかれると思った私は、必死でなんとかあくあ様とカノン様の2人を説得する。 「とりあえず今はベッドに寝かせるけど、熱が下がらなかったら今晩にでも夜間病院に連れて行くから」 「は、はい……」 これはまずい。どうにしかしなきゃ……。 私はすぐにこよみお姉ちゃんに回線を繋ぐ。 【エラー! エラー! タダイマ ツウシンショウガイ ハッセイチュウ!!】 がびーん! そうだったよ。聖あくあ教の通信ネットワークのサーバも私だった……。 「あれ? ベリルのHPが落ちてるんだけど……」 「あ、ほんとだ。結構見れないところある。どうしたんだろ?」 遠くであくあ様とカノン様が話してる声が聞こえる。 「まぁ、いっか。それよか俺、下で色々買ってくるわ」 「あ、ペゴニア、ついて行ってあげて」 「わかりました。るーなさん、お嬢様とみことさんの事をよろしくお願いしますね」 「うん、わかった」 う〜〜〜、ヤバいよー、これヤバいやつだよー。 この緊急事態にどうするべきかを必死に考える。 まず私の秘密をバラすわけにはいかないでしょ、それに、りんちゃんは任務の最中だし……。 あ……居た。居ました! 外で警備してる聖あくあ教十二司教が1人、観測手こと神狩りのんさんがいます。 この範囲ならギリギリだけどりのんさんと無線通信できるはず……。私はりのんさんが耳につけてるインカムに接続する。 【ピーッ、ガーッ】 『みこと……? どうしたの?』 くっ、熱暴走で喉の機能がやられてうまく声を届ける事ができません。 でも、大丈夫、りのんならきっとこの方法で気がついてくれるはずです。 【・・・---・・・……トントントンツーツーツートントントン】 お願い! 気がついて、りのんさん!! 『っ!? これはモールス!?』 さすがですりのんさん!! さすがはガチの戦場に居ただけの事はあります。 私はモールス信号を使ってりのんさんに状況を説明する。 『わかった。私の方でどうにか手配する。任せておいて欲しい』 ありがとう。りのんさんーーー! 『とりあえずそちらにすぐ行けそうな助っ人を送るように監督官に手配を頼んだ』 助っ人? 誰だろう? りんちゃんかな? それともメアリー様かな? 「てえへんだ。てえへんだ!」 「えみり先輩……急に訪ねてきたから何事かと思ったけど、それって次の小ネタ王選手権に向けて陰陽師に出てた楓パイセンのモノマネの練習してるの?」 「あー、うん……じゃなくって! そんな事より嗜み。みことはどこだ!?」 「みことちゃんなら自分の部屋で寝てるけど……」 「OK! 嗜み、悪いけどポリ袋に入れた氷水を大量に準備しておいてくれ!」 「あ、うん。それはいいんだけど、みことちゃんを起こしちゃだめだよ」 遠くからドタドタという足音が聞こえてくる。 あーーーもう誰が来たのかわかったけど、すごく嫌な予感がするなーーーーー。 「みこと、安心しろ! 私が来たぞ!」 「ピーガー」 「くっ、壊れかけた古いファックスの音がするぜ。これは重症だ!!」 クレア様、なんでよりによって聖女様なんですか? みこと、もうすでに嫌な予感が……うひゃっ! 何? 何? みことの顔に何かが叩きつけられた。 「とりあえず家にあった冷却シート全部持ってきたわ。これで冷やすぞ!!」 聖女様は私の体にベタベタと冷却シートを貼る。 貼った側から熱くなっていってるけど、これ、効果あるのかな? 「くそっ、これでもダメか! とりあえず冷房マックスにして、扇風機かけて、水枕を設置してと……」 「えみり先輩、言われたようにして氷水持ってきたけどって……うぇ!? 何してんの!?」 「こうでもしないと冷却が追いつかないんだよ!」 聖女様は私の体の周りや腋のところや足の間に氷水の入ったポリ袋を敷き詰めていく。 うん、色々やってくれるのは嬉しいんだけど、これじゃあその、棺桶の中に入ってるアレだよね? 「え、これ、死体……」 「嗜み、縁起の悪い事を言うんじゃない!」 「いやいや! だって、冷却シート顔面はまずいでしょ! せめて口の部分は剥がそうよ。みことちゃんが本当に死んじゃうよ!?」 はぁはぁ……助かった。カノン様、ありがとうーーーーーー!! 「ただいまー! って、えみりさん来てたん……さっぶ! ええ……? ここ、南極か北極だっけ?」 くぅっ! さすがはあくあ様。バラエティ慣れしているせいか反応がいい!! 「ふぇっくしょい!! あ……やばい。これ逆に俺が風邪を引くやつだ。ほら、カノンは直ぐポンポン壊すんだから外に出よう」 「あ、うん……」 あくあ様は買ってきたお薬やゼリーを机の上に置くとカノン様を連れて一旦部屋から出ていく。 あのー、どうせならそこにいる聖女様も回収していってくれませんか? 『みこと、大変なことが起こりました……』 りのんさん!? こんな時に、どうしたんですか!? むしろ大変なのはこっちですよ! パニパニパニックです!! 『こよみさんが直ぐに駆けつけてくれたのですが……慌てて来たせいで下着の上から白衣を着ていただけだったんです。だから私の目の前で警察のお姉さん達に声をかけられて、ちょっといいですかってどこかに連れて行かれてしまいました……』 何やってんの!? ねぇ、こよみお姉ちゃん、本当に何やってんの!? 聖あくあ教って頭のいいポンコツしかいないのかな!? 私は周辺にいる警察の回線をジャックする。 『お姉さんさあ……今、何月かわかってる? 1月だよ? 自分がおかしな格好してるってわかってる?』 『あっ、すみません。身分証の提示お願いしますー』 『ザンダム見て耐えられなくなっちゃった? いいなー。お姉さん、私達はまだ見れてないんですよー。あっ、ネタバレはやめてくださいね』 『え? ベリルエンターテイメント勤務!? お姉さんマジ?』 『こちら白銀9、麹町本部どうぞ。平河町の白銀邸前で半裸で闊歩していたマル被を確保。ベリルの社員証を保持、本部のデータベースに確認をよろしくお願いします。え? サーバーが落ちてる?』 あー、これはだめだ。こよみお姉ちゃんごめん。あとは自力で頑張って……。 「くっそ、みことから壊れた洗濯機みたいな音がしてきたぜ。これはいよいよやばいな」 ん? あ、あれ? 自分の体がガタガタと震えてる事に気がついた。 あ……冷却機能が復活したのかな? 多分、そのせいで今度は起動に必要な最低気温を下回ったんだと気がつく。 「つめた! やべぇ。今度は逆に冷やしすぎた!!」 聖女様は慌ててクーラーと扇風機を消す。 それから少しして、あくあ様が私の部屋に戻ってくる。 「えみりさんどうなりました?」 「今度は逆に冷えすぎちゃって……」 「ええ……? って、本当だ。つめた!」 「そ、そうだ。いい事思いついた!!」 うー、嫌な予感がするー。聖女様の良い事は絶対に良くない事ー。 「あくあ様、みことの事を抱きしめてあげてください! 人肌で温めるんです!」 ピーーーーーーーーーッ! ガーーーーーーーーーーッ! やっぱりとんでもない事を言い出した! 「い、良いんですか!? ありがとうございますありがとう……じゃなかった。これは治療だから仕方ない。うん、治療だから仕方ないよな」 あくあ様は言い訳をしながら失礼しますと私の事をギュッと抱きしめる。 ちなみにこの間、わずかに3秒。あくあ様は言い訳するけど、言い訳する段階からすでに前のめりになってるし、悩みの時間が0.1秒もない。あくあ様はとにかく行動が早ければ手も早い。こ、この前だってペ、ペゴニアさんとランドリールームで制服を着て……。イイエ ワタシハ ミコト シロガネケ ノ メイド ナニモミテナイ! 「みことちゃん大丈夫?」 大丈夫じゃないです! はわわわわ、あくあ様に抱きしめられて急にまた熱が……。 「どうしたみこと!? またオーバーヒートしてるぞ!?」 どうしたもこうしたもないよ! 聖女様は私を殺そうとしてるのかな? 「ニンニン、失礼で候」 「りんちゃん?」 「りん!?」 あ、りんちゃん! ようやくまともな人が来た! 「こういう時はこうすれば良いで候……ガッ!」 りんちゃんは私の頭の横を手刀で軽くトンと叩く。 いたっ! もー! りんちゃんってば何するのよー! 【エラーを回復しました!!】 えっ!? 嘘でしょ……。 こんなのでぬるぽエラーが治るの!? 「こう、横から、ガッ! と、叩くのがコツで候」 私は昔の白黒テレビか!! 【サーバーを再起動します!】 あっ……だめだ。メインカメラの電源が切れると同時に私は意識を失う。 「うーんうーん……はっ!?」 メインカメラが復活した私はすぐさまに状況を確認する。 【聖女ネットワークとの接続を確認!】 【掲示板の稼働を確認!】 【ベリル公式HPの稼働を確認!】 良かった……。ちゃんと全部動いてる……。 私は念の為に掲示板の様子を確認する。 380 ななし おっ! 復活してるじゃん!! 381 ななし 鯖ちゃんが落ちるだなんて珍しいな。 382 ななし ここ1ヶ月の鯖ちゃんへの高負荷案件。 12月23日 ラストサバイバー配信。 12月24日 お兄さんといっしょ。 12月24日 大聖堂でのコンサート。 12月24日 いいですとも出演。 12月24日 クリスマスライブ。 12月24日 クリスマスナイトパレード。 12月24日 クリスマスプレゼント配布、1日目。 12月25日 ヘブンズソード とあちゃん変身回。 12月25日 インコの乙女ゲーム配信開始。 12月25日 クリスマスプレゼント配布、2日目。 12月25日 メロメロの収録に飛び入り参加。 12月25日 小雛ゆかりのゲーム配信開始。 12月25日 ベリルアンドベリルクリスマススペシャル。 って、最初からおかしいわ!! 全部書ききれない……。 383 ななし >>382 今考えたら、あくあ様ってこんな生活をここ30日やってるの化け物すぎんか……。 フィジカルモンスター森川楓とどっちが体力あるのか気になる。 384 ななし >>382 このあとにはゆうおにの最終回があって、年末には歌合戦あって、ヘブンズソードあって、妊娠記者会見があって、無人島脱出があって、陰陽師があって、小ネタ王選手権があって、シロ君の宿題対決があって、スペシャリスト白銀あくあがあって、ベリル初売りがあって、華族解散に、全国ツアー開幕だからな。鯖ちゃん虐めが酷いwww 385 ななし >>384 1年の仕事を1ヶ月でやる男、それが白銀あくあです。 386 ななし >>384 その分、サーバーへの負荷もやばいんだよね。 授賞式とかザンダムでとどめさしたな。 387 ななし >>386 あくあ様は責任を取ってもろて……。 って、流石にサーバーとは結婚できないか。 388 検証班◆07218KADO6 >>387 あくあ様「人間とサーバーが結婚できないなんて誰が決めたんですか?」 389 ななし >>388 あー様ならあるw 390 ななし >>388 草w 391 ななし >>388 あくたんに不可能はないからなー。だからないと言えないwww 392 ななし 常識に縛られない男、それが白銀あくあです!! 相変わらず掲示板は平和だなー。 ザンダム終了直後に落ちたから怒ってる人がいたらどうしようかと思ったけど、みんな普通に楽しんでて良かった。 私はベッドから起き上がると自分の状況を確認する。 「あー……」 氷水のポリ袋が裂けたのか服が汗をかいたみたいにびちゃびちゃになってる。 これは着替えなきゃいけないかも。 私は起き上がると、服を着替えようとする。そのタイミングで扉を開けたご主人様と目が合う。 「あ……ごめん!」 「い、いえ……」 どうやら優しいあくあ様は、私の事を心配して様子を見にきてくれたらしい。 こういうところからして、あくあ様は違うんだよねーと心の中で呟く。 あくあ様はノックをしなくてごめんとメイドの私なんかに謝ってくれる。 「えっと……むしろ謝らなきゃいけないのは、事故とはいえ男性に裸を見せた私の方だと思います。すみませんご主人様」 「いやいや。むしろこっちはありがとうござい……いえ、なんでもありません」 さっき、私の体をガン見していたあくあ様の映像を脳内でエンドレスリピート再生する。 はわわわ! こんな作り物の体に性的な興奮を感じるなんて、あくあ様は他の男性と全然違う。 あくあ様、私の体に触ってみたいのかな? 「あの……ご主人様、一つだけお願いがあるのですがよろしいでしょうか?」 「いいよ。どうしたの?」 私はご主人様の前で衣服を脱ぎ捨て下着だけの姿になる。 「汗でベタついて気持ち悪いので、身体を拭いて頂けませんか?」 「えっ!? い、いいんですか?」 あくあ様は一応再確認してるけど、目はキラキラしてるし、手にはタオルを持っている。 言動と行動が合ってないというか。あくあ様の体はその言葉とは裏腹に機械の私からみてもウッキウキです。 「はい……」 「失礼しまーす!」 私はあくあ様に優しく背中を拭いてもらう。 あくあ様はただの水なのに汗と勘違いして嬉しそうな顔で匂いを嗅いでくれる。 良い匂いがするって言ってるけど、それは私の体に装着されたディフューザー機能のおかげなんだよね。 加湿器にもアロマポッドにもなれるアルティメットハイパフォーマンスサーバーちゃんとは私の事なのだ。えっへん!! そして良い匂いがするのも、聖あくあ教十二司教の1人、調香師が研究したあくあ様の好きな香りが設定されてるからなんだよね。 「あ……ま、前もお願いします」 「前もぉ!?」 「は、はい、その特におっぱいの下とか谷間とかに溜まりやすいんですよね」 「みことちゃん……俺に任せておいて」 あー、小雛ゆかりさんの言っていた、キリッとしたかっこいい顔をすればどうにかなると思ってるの意味はこれかー……と理解する。 はー、あくあ様って普段かっこよくてみことより長く生きてるのに、こういう所が純粋で子供みたいで可愛いなー。 なんだろう。たまにちょっといじめたくなっちゃう? はっ!? 危ない危ない、もう少しでダーク3510こと、アルティメットメスガキモードが起動しちゃう所だった。セーフ!! ちなみに正式に隠しモードことメスガキモードに移行するためには、左右の乳首を操作して隠しコマンドの下下上上右左右左ABと入力しなければいけない。 「ん……」 みことの体にはちゃんと神経を張り巡らしているから、あくあ様の手触りを感じる事ができる。 へー、好きな人に触られるのってこんな感じなんだ……。 なんだろうおへその下の辺りがムズムズする。あ、そういえば前に聖女様が、おへその辺りがムズムズしたらまず私に相談しなさい。解決する方法を教えます。ぐへへ……って言ってたっけ? 「ど、どう、みことちゃん?」 「も、もっと念入りにお願いします」 どうしよう……。たくさん触られているうちに、みことも癖になっちゃったかも!? あー、なんか古くなった冷却水を排水する穴の辺りがムズムズするかも。 「あ、あの、良かったらだけど、ぱ、パンツの中も……」 「はい、かしこまりました!!」 あくあ様は今日イチかっこいい顔で私に優しく微笑む。 「大丈夫。俺には変な気持ちとか一切ないから、信頼して欲しい……!」 今のあくあ様のお顔、聖女様がクレアさんに信頼して欲しいって言ってる時と同じ顔してる。 「んんっ!」 ご主人様の指先がタオル越しにみことの縦筋をゆっくりと摩る。 その瞬間、私の体に電撃が走った! ……様な気がした! 「あっ……」 イク! ……って、イクって何? みことの体の中に埋められた人工神経細胞が痙攣する。 その瞬間、排出用の穴から黄色く変色した使用済み冷却水が噴き出した。 あっ、やば、ちゃんと閉じなきゃ。ふぇぇえええん。みこと大人って設定なのにおもらししちゃったよー!! 「ご、ごめんなさいご主人様」 はぁはぁ、はぁはぁ……なんだろう。すごくドキドキするし、すごく気持ちよかった。 あ……興奮しすぎて、CPUの温度が上がってきてる。危ない危ない……! 「みことちゃんは謝る必要なんてない! むしろありがとうございますと言わせて欲しい。感謝するのは俺の方だ!!」 女の子におしっこ……正確には使用済み冷却水だけど、そんなものをかけられて喜ぶ男の人なんて居るわけないよね。やっぱり、あくあ様ってすごく優しいなって思った。 「あ、ありがとうございました」 「こちらこそ感謝します!!」 あくあ様がお礼を言う必要なんてないのにな。私はクスリと笑う。 「どう? ご飯食べれそう?」 「あ……今日はもう寝ます」 一応サーバーダウンで不具合が出てたらいけないから、全身をデバックするためにサーバーを稼働したままスリープモードに入ろうと思った。 「そっか。じゃあ、おやすみね。みことちゃん」 「はい、ありがとうございました」 ……あれ? そういえば私、何か大事な事を忘れているような……。 ま、いっか! あくあ様も聖女様も森川さんも、こまけー事は気にするなっていつも言ってるし、気にしない気にしない!! ……。 Zzz……。 ぐーぐー……。 ふがっ!? あっ、そういえば、こよみお姉ちゃんは!? 私はこよみお姉ちゃんが警察にお世話になっている事を思い出して、聖あくあ教十二司教が1人、奉仕者こと皇くくり様に連絡を入れる。 ふぅ、よかった〜。もう少しで忘れて寝ちゃう所だったよ! 私は再びスリープモードに入ると、全身のエラーチェックを開始した。 ************************************************ ちょっと文字数少なくてすみません。喉が痛くて……。 それと昨日の夜にるーな先輩とのお年玉くじの権利行使回を投稿しています。 この話、らぴす攻略の糸口になるかもしれないので、本編に採用するかどうか悩んでます。 ただ、睡姦を本編で採用して良いのかってのはあるんですよね。 本編でやるなら加筆修正して、ボリュームアップでやりたいかなとは思ってます。 番外編のアドレスはこちらになります。 https://novel18.syosetu.com/n5397ih/ 新しいアンケート置いときます。 https://customform.jp/form/input/153873 作者のtwitterアカウントです。更新が遅れた時はこちらで連絡します。 https://mobile.twitter.com/yuuritohoney https://mobile.twitter.com/yuuritosub 上が本垢、下がサブ垢です。 あくあとコラボして欲しいキャラや、ノクターン回についてのアンケートやってます。 よろしければどうぞ。 https://customform.jp/form/input/140130 wikiです。有志の皆様、ありがとうございます。 https://wikiwiki.jp/yuuritohoney/ クリスマス用の短編、ムーンライトでとあ注意。 https://novel18.syosetu.com/n5480hz/ 羽生総理、責任と責務。 2023年度1月の国会、いわゆる今年で初めての重要な国会だ。 その国会の開会にあたり、総理大臣である私には国民に対して所信表明を述べる義務がある。 何かあってはいけない。文章やニュアンスに間違いがあってはダメだ。ミスがあったら誰が責任を取るんです? そういう理由から所信表明は段々とマニュアル化され、決まったような言葉でそれっぽい曖昧な言葉で濁すようなものになってしまった。 しかし、そんな上っ面な言葉では、本来伝えたい言葉を伝える事ができない。そう思った私は、初めての所信表明の最中、壇上で秘書官が頑張って製作してくれた台本を破ったその日から自分の言葉で所信表明を伝えるようにしている。 もちろん、頑張って台本を書いてくれた秘書官には後で土下座した。それはそれ、これはこれである。 「羽生総理大臣より所信表明があります」 「はい!」 私は席から立ち上がると封筒だけを持って壇上へと向かう。 「国会の開会にあたり、内閣総理大臣の羽生から国民の皆様に対して所信の一端を申し述べさせていただきます」 誰から誰に対して所信表明するのか、そこはすごく重要だ。 また、内閣総理大臣の私からと言う事で誰に責任があるのかも明らかにする。 それが責任を負うという事であり、この国のトップを務めるという事だ。 「私は日本の内閣総理大臣として常にこの国を良くしたいと思っています。国会議員のみなさん、この国がよくなるためにはどうすればいいと思いますか? 私が思うに、国民の皆様が幸せで健やかなる生活を送る事。国家としての安全を確保し国民の皆様が安心して日々を過ごせる事。この2つがとても重要な事なのではないかと思っています」 私は体を左右に振りながら、国会に参加している全ての議員に問いかける。 君たちは決して第三者でもなければ部外者でもない。当事者なのだとわからせるためのパフォーマンスだ。 「現在、我が国は問題の大小に関係なく数えれば数多の改善点があると思います。その中でも大きな問題点は3つ。1つは経済に関する事です。そしてもう1つは、その経済の問題に関して大きく関わり合いのあるベリルエンターテイメント、白銀あくあさんの事について。最後の3つ目は、白銀あくあさんの活動を通じて変化の兆しを感じられる男女間やこれからの男性、それらに関係する全般的な内容についてです」 あくあ君の名前が出たところで、少しだけ笑い声が起きる。やめて! 今は真面目モードなのにつられるでしょ!! 「知っての通り、2022年の消費者物価指数は最高値でした。それに合わせて多くの利益を上げた企業もいれば、そうではなかった企業もあります。また収入が大きく増加した人もいれば、そうではない人もいました。ここで鍵となるのはベリルです。ベリルに関係する企業とそうではない企業では売上や利益、そしてそこで働いてる人達の収入に大きな隔たりがある事を確認しています」 はっきり言ってこれは大きな問題だ。個人の頑張りとかでどうにかなる問題じゃなくて、ベリルに関係するかしないかだけで大きく偏ってしまうと貧富の格差どころか、社会のシステム自体が大きく崩れかねない。 だから政治家として、ここは是正というかある程度は平等にするシステム作りが求められている。 「そうですね。たとえば一つ、わかりやすい例をあげましょうか」 私はポケットから一枚の袋入りビスケットを取り出す。 「みなさんもご存知の通り、白銀あくあさんやBERYLの皆さんとコラボしている森長のビスケットです。みなさん、昨年、森長さん以外のビスケットやクッキーを買いましたか? それこそ森長以外の大手菓子メーカーのお菓子をどれだけ買ったかを思い出してみてください。我が国、日本では森長に限らず多くのお菓子メーカーが存在しています。そのバランスが一社に集中するとどうなるか? どうぞ、テレビやパソコンのモニター、タブレットやスマートフォンの画面の前にいる国民のみなさんも想像してみてください」 私はここで一呼吸置いて再び周囲を見渡す。 「特定の分野の市場に流れるお金が一社に流れれば競合他社は苦しくなります。それが正常な競争原理の元、この分野で言えば美味しい、美味しくない、コストに見合ってないなどという理由であればいいですけど、森長以外のお菓子もね、ほら、皆さんご存知の通りちゃんと美味しいんですよ」 私は反対のポケットから他社のメーカーのビスケットが入った小袋を取り出すと、袋を開けてパクりと食べる。 多少パフォーマンスが過ぎるけどわかりやすさというのはすごく重要だ。私は、うん、美味しいと呟く。 「この事に関しては既にベリルエンターテイメントや白銀あくあさん、またそれらと契約を結んでいる企業の方とお話を進めています。最終的な形はまだ完全には決まっていませんが、業界全体のCM契約に移行する。CMを持ち回りにする。キャンペーンを他社製品も対象にする。またはベリルに関する利益をプールして各企業に振り分けるなど、様々な方法をとりあえずやってみて、よかったやり方にしようという話が出ています」 ベリルはもちろんのこと、森長や百福、藤が協力的だったからこそ話を進める事ができた。 それに何よりそれぞれの企業やベリルと交渉をするよりも先に、理人君を通じて例のお見合いパーティーの打ち合わせで直接あくあ君に対してこの話を通しておいたのは良かったと思う。 みんなあくあ君がうんと言えば誰も逆らわないから……。最初に大将から狙い撃ちしに行くやり方は、先手必勝が大好きなメアリー様の教えだ。 「またベリルと契約を結んでいる海外企業に関しては、国内から国外に資金が流出しないように、日本法人の持っている日本の銀行口座内から動かさない。そして、日本企業と連動した枠組み作りに参加するようにという念書にサインを書かせました。この約束が反故にされた場合は市場保護と国民の生活を守る名目で政府が責任と覚悟を以て介入します」 国内の企業はともかく、他国の企業との交渉は大変だった。 政府が民間企業に介入する事は正直な話、あまりというか普通にいい事ではない。 場合によっては交渉が決裂して裁判になって長引く事もあっただろう。 なので私は、海外企業とそのバックにいる各国の政府を牽制するために次の手を打った。 「そのために内閣総理大臣である私は、内閣総理大臣だけに許された自然災害や戦争等、緊急時に発令できる特別行使権を発動し、2022年度予算の予備費からベリルエンターテイメントの株式の7%を取得しました」 会場が大きくどよめく。 なぜならこの事実を話すのは今日この瞬間が初めてだからだ。 これは非公開だがベリルの全株式のうち、現状では30%を天鳥阿古社長と白銀まりん会長、20%をあくあ君、5%ずつを森長めぐみ社長、藤蘭子会長、1%ずつをメアリー様、マナート殿下、くくり様の3人が、それぞれ個人資産会社として保有している。 メアリー様曰く、それぞれ株式を持っている人物が亡くなった場合、自分が保有している株式はあくあ君に譲渡するという契約を結んでいるらしい。なるほど、これが信者の鑑かと思った。なお、譲渡時点であくあ君が亡くなっていれば、カノンさん、カノン様との子供という譲渡の順番も決まっているのだとか……。 「また、その際に政府はベリルエンターテイメントがやろうとする事に介入しない。7%に当たる議決権に関しては白銀あくあさん、天鳥阿古社長、白銀まりん会長の順で意向に全て従うという念書も書いております」 私はその念書を封筒から取り出すとわかりやすいようにカメラに向けた。 あくまでも政府は、介入するための口実が欲しいのであって、それ以外の事において関与しないという事を全国民と全世界に向けてアピールする。 あと、政府として何をしでかすのかわからないあく……ベリルの行動を先に知っておく事は重要だ。 行動は制限しないけど、行動を先に知っておいて対処を準備できるのとそうじゃないのでは大きな差があるからね。 「この後、政府の公式HPトップにこの念書のコピーを掲載します。細かい部分はそちらでご確認ください」 私は念書を封筒にしまうと再びマイクを通して全国民と向き合う。 「次に男女間、男性の事についてお話をしたいと思います」 議員の間にもピリッとした空気が走る。 私は封筒の中から今度は一冊の本を取り出した。 「男性側への性教育に関して政府が秘密裏に新たに制作した教本がこちらになります。カメラ、寄れますか?」 私は両手でしっかりと本を立てると、カメラの方に向ける。 【全男性に向けた性癖大辞典 著者:オナニーマスターA/翻訳:マスターメガネ/発行:凸胸印刷】 この本、何を隠そう著者はあのあくあ君である。 私も最初信じられなかったけど、よく考えなくてもこんなの書けるのあくあ君しかいない。それによく見たらちゃんと著者にAって入ってるしね。って、あれ? もしかして、この翻訳のマスターメガネってもしかして……うん、私は何も知らなかった事にしておこうそうしよう。なお、発行元の凸胸印刷は聖あくあ教のフロント企業だ。 内容は一言で言うとすごかった。女の子が見たら鼻血を出して卒倒するんじゃないかな。特に男の娘について記載されている部分が男性側に人気だって話を聞いたけど、女子が見たらとんでもない事になる気がする。 「既にこの教本が男性への性教育にとても有効なのは証明済みです」 昨今、あくあ君と問題を起こした男性達は、聖あくあ教で次の十二司教と目されている司教ジェネラルこと、将軍様によって炭鉱送りにされている。 炭鉱送りにされた男性達は日々の重労働に加え、反省として毎日この教本こと聖典を読経、写経させられていると聞きました。 そんな環境で女性達が暴走しないのかと心配になったけど、将軍様曰く、聖あくあ教の指導部はあくあ君以外で濡れる女ではなれないエリート集団だという。全員が勝手にあくあ君に貞操を捧げており、処女を守るために安息日という名のオナニーが許される日以外は貞操帯をつけて生活をしているそうだ。 「ばらつきもありますが、男性によっては自慰の回数が年1から月1になった方もいました」 議会が大きくざわめく。 私もこの話を聞いた時はびっくりした。 聖あくあ教では、性的な嗜好を得て新人類、またの名をニューマンに進化した男性達を性の喜び団として各地にセックスボランティアとして派遣しようという動きもあると聞く。 「彼らはこの教本で女性を知る事によって女性への理解度が増し恐怖心が薄れたという意見や、自分たちが酷いことをしてしまったと気付かされたなどという話も出ました。その事を受けて私は来年から、この教本を全国の男子に配布し、近い将来、女子も含めた全国民の教科書にしていきたいと考えています」 「総理、いいぞ!」 「さすがはマジックの羽生だ!! 予想だにしない一手を打ってくる!」 ありがとうございます。ありがとうございます! 私は声援を送ってくれた野党の議員に手を振った。 国会では良い意見が出た時は、与党であれば野党から、野党であれば与党の議員から激励の声援が飛んでくる。 「また政府主催でベリルと連動したお見合い大会を今後も継続していく事を決定しました!」 「いよっ! 大統領!!」 「羽生、お前が日本の総理だ!!」 ありがとうございます。ありがとうございます!! ところで経済対策よりも野党の声援が多いのは私の気のせいですか? 「最後に2022年、我が国のGDPは過去最高の数字を記録しました。また、白銀あくあさんや天鳥阿古さん、白銀まりんさん、白銀カノンさん、藤蘭子さん、森長めぐみさん、黛慎太郎さん、猫山とあさん、天我アキラさん等個人から、会社としてはベリルエンターテイメント社や藤財閥、森長グループから日本政府に多額の寄付を得て、富裕層からの寄付額も最高額を記録しております!!」 「あくあ様ー!」 「BERYL、良いぞー!!」 「ベリルー! 一生推させてくれー!!」 私は手を挙げて本番はここからだと国会に静粛を促す。 「そこで我々、日本政府は国民の皆様のこれまでの貢献と頑張りに応じて、2月1日から2023年の消費税を0にします!!」 議員達の間にも動揺が広がる。 当然の事だろう。消費税の大部分は社会保障費であり、0にするという事はその分に使われる金額を他から持ってこなければいけない。これはとても難しい事だ。 幸いにもあくあ君のおかげで健康になった老人達のおかげで医療費は過去最低にまで減っている。だからチャンスはここしかないと思った。 チャンスは絶対に逃さない。 やらない後悔より、やって罪と罰と責任を背負う。 攻撃こそが最大の防御。 迷ったら攻めろ。 守りに入って得られるものなし。 その全てがメアリー先生の教えだ。 黒蝶議員、私もあなたの後を追おう。 今、この時こそが内閣総理大臣としての私の権力をフルに使うときだ。 「とはいえ、社会保障費の全てを賄っている消費税を永久的に廃止するのは難しい事です。だから私はこの場を借りて全企業と国民の皆さんにお願いしたい! この1年消費税を下げる代わりに、企業は社員の皆さんにその利益を還元してもらえないでしょうか? また、下請けの企業に対しても値下げ交渉をせずにその仕事に見合った金額を出してあげてください。そして国民の皆様……今こそがチャンスです! 全員でこの国をどんどんよくしていきましょう!! 重要なのは継続していく事です。もしかしたらみんなが頑張れば、永久的に消費税をなくす事もできるかもしれません。でもそれは、国民一人一人の力ではどうしようもなく途方もない事です。しかし、私達は決して1人ではない! 1億2千万人以上の仲間がいます!! どうすればもっと良くなるか、皆さんで考えていきましょう! 私たちも知恵を出したり、サポートをしたり提案する事に喜んで協力します!! 公務員の皆さん、議員の皆さん。この国の人達を支える土台が貴方達です! その誇りを以って業務にあたってください。国民のみんなが良い暮らしをする事で我々公務員もその恩恵を受ける。それこそが社会の正しい在り方なのです!! そしてこの国が良くなれば良くなっただけ、私も総理大臣として、貴方達の頑張りに報いるとこの場で誓いましょう!」 行方議員、渡辺議員、佐藤議員、中原議員、谷川議員……もし、この私がダメだった時は大いに笑ってやってくれ。 藤井議員、永瀬議員、伊藤議員……若手の議員達よ。この私の背中を見ていますか? 何かを成し遂げるというのはこういう事なのだ。 もはや我が道に退路などない。 この先に何があるかなんて誰もわからない。それでも私はこの国の総理大臣として、全国民を代表してこの暗闇の先頭を突っ走る義務がある。いや、暗闇なんかじゃない。青く眩い光輝く白銀の未来へと、私はそう確信しているからこそ、みんなを連れて行くんだ!! 「羽生ー、いいぞー!」 「私達も協力するぞ!!」 「死なば諸共! 総理、棺桶まで付き合いますよ!!」 「一緒にロケランを担いだ仲、貴女だけには責任を取らせない!!」 「総理ー! 私も議員としての進退をかけるぞー!」 「総理、この老耄の命持っていけ! 最後までこの国に尽くすぞ!!」 黒蝶議員、やはりこの場に貴女が居ないのが少し寂しく感じる。 だから早く戻って来なさい。貴女も私の後継者たる候補の1人なのだから。 「ご清聴ありがとうございました」 「羽生ー!」 「羽生総理ー!」 私は多くの拍手と羽生コールに包まれながら壇上を降りる。 「あーくあ!」 「あーくあ!」 「あーくあ!」 階段の最後でずっこけそうになる。 ちょっと、途中からあくあ君のコールに変わってない!? ていうかそれ聖あくあ教のコールでしょ!! まずいって!! 「ふぅ……」 国会が終わり、ひと段落がついたところで着信のあったメッセージアプリを確認する。 ん? メアリー先生? あ……ラストサバイバーか……。 ほとんどの国民は知らないけど、大国は戦争しなくなった代わりにゲーム内で各国の代表者が代理戦争をしている。 ラストサバイバーのサーバーの1つもそうだ。ここでプレーしている日本人は多いけど、誰1人としてこれが代理戦争だなんて知らない。それでも我が国は無敗を誇っている。なぜならうちにとても優秀な司令官が加入したからだ。 送主:メアリー先生 宛先:羽生総理 件名:ラストサバイバー召集令状 内容 21時から我ら日本国こと白銀キングダムは、先日戦争を仕掛けてきた謎のチーター軍団と一戦交えます。 山の民は裸一貫で竹槍を持って敵の本拠地に24時間パワーレイド、つまり突撃してください。 大丈夫、現実の世界と違ってゲームは死ねば15秒でリスポーンできます!! どうせ相手はいつか寝ます。いくら相手がチーターだろうと、24時間数でゴリ押しして殴り続ければ勝てますから!! 今こそ我らがKAMIKAZE日本の竹槍特攻の恐ろしさを教えてあげるのです!! 相変わらずうちの指揮官は物理押しが酷すぎる……。 ていうか、日本国がいつの間にか白銀キングダムに名前が変わってるし、なんでトップだった私が1番下の山の民になってるの!? え? 一応まだトップのままになってる? え? じゃあ、トップの私が裸一貫で先陣きって銃持ってる連中に竹槍で挑むわけ? 嘘でしょ……。 私はメッセージアプリを起動する。 山の民代表 あのー、私、明日も仕事あるんだけど休んじゃダメ? 山の民/丸太のSATO 山の民の責任から逃げるな。 山の民/光速の谷川 国民の責務から逃げるんですか? メアリー司令官 白銀キングダムの危機なのに何を言ってるんですか? ななしの山の民 代表、詰められててワロタw ななしの山の民 私たちの代表立場ヨワスギィ! 山の民/鞘無インコ やっと乙女ゲー以外のゲームができる!! ななしの山の民 インコは乙女ゲーから逃げるな!! 小雛ゆかり@真の司令官 私の王国に喧嘩を売るとかどこの国よ? 良い度胸してんじゃない!! ななしの山の民 あーあ、喧嘩を売っちゃいけない人が来たね。 ななしの山の民 真の司令官とか言ってるけど、小雛ゆかりさんも山の民だから。 幹部/乙女の嗜み ロケラン900発在庫あります。どこを木っ端微塵にすれば良いですか? 幹部/イレイサー ロケラン2300発在庫あります。塵一つ残さなくて良いんですよね? 幹部/616 後ろの守りは任せてください。私が建設した白銀キングダムに傷一つつけさせませんから。 幹部/石油女王 追加のロケラン素材いくらでも提供できます。 ななしの山の民 ガチ勢の幹部強すぎワロタwww ななしの山の民 嗜みもおかしいけど、姐さんそれ個人で持ってていい量じゃないから!! ななしの山の民 山の民は賑やかし要員だからな。白銀キングダムは頭のおかしい幹部連中で持ってる。 山の民/森川楓 あのー、私だけ竹槍が支給されてないんですけど? 山の民/ラーメン捗る 森川に武器はいらないってことだよ。お前はその腕力で頑張れ。 ななしの山の民 森川ゲームでも素手なの草w 幹部/ワーカー・ホリック はー、懲りない人っているんですね? ななしの山の民 あーあ、ワーホリさん怒らせちまったな。 ななしの山の民 1番怒らせちゃいけない怖い人を怒らせちゃった。 ななしの山の民 喧嘩を売った国、なもなも。 幹部/ビスケット・ジャンキー 了解。ロケラン10万発ですぐにわからせます。 私はメッセージアプリをそっと閉じる。 あー、うん、これはもう逃げられないな……。 結局、私はその日徹夜して、翌日の国会にヘロヘロで参加して土下座する事になる。 なお決着は明け方頃ついて相手の陣地を宣言通りに更地にした白銀キングダムの完勝だった。 山の民特攻隊と謎のシスター軍団とガチ勢強すぎぃ!! ************************************************ うーーーん。今回は微妙だったかも。 まさかリアルと時期が被るとは思わなかった……。 ちなみに実際のR○STでも1番強いのは裸で24時間寝ずに圧倒的な数で押して突撃です。 それと、前話でみことちゃんの権利にミスがありました。現在は修正しています。 権利を使用しなかったので、一夜を共にする権利はまだ残っています。 るーな先輩とのノクターンや、あくあのデート回を番外編に投稿してます。 番外編のアドレスはこちらになります。 https://novel18.syosetu.com/n5397ih/ 新しいアンケート置いときます。 https://customform.jp/form/input/153873 作者のtwitterアカウントです。更新が遅れた時はこちらで連絡します。 https://mobile.twitter.com/yuuritohoney https://mobile.twitter.com/yuuritosub 上が本垢、下がサブ垢です。 あくあとコラボして欲しいキャラや、ノクターン回についてのアンケートやってます。 よろしければどうぞ。 https://customform.jp/form/input/140130 wikiです。有志の皆様、ありがとうございます。 https://wikiwiki.jp/yuuritohoney/ クリスマス用の短編、ムーンライトでとあ注意。 https://novel18.syosetu.com/n5480hz/ 鷲宮リサ、バレンタインって何ですの!? 『貴女に好きな人はいますか……?』 朝食の後、リビングのテレビをつけると見た事もないCMが流れていました。 すごく綺麗な人……確かこの人って、小ネタ王に出ていた雪白えみり様でしたっけ? コートを着て首元にマフラーを巻いた彼女は、息を切らして何処かへと走り出していました。 一体、彼女はどこに向かっているのでしょう? 彼女が手に持った見覚えのあるタータンチェック柄の紙袋が、ワクワクとした心が跳ねる様を表現するように左右に揺れる。これは、藤のCMかしら? 『この溢れる好きの気持ちを貴方に伝えたい』 雪白えみり様が走るのを止めて両膝に手をつくと、目の前にいた男性がこちらの方に振り向く。 画面には男性の鼻から下しか映っていませんでしたが、誰が見ても絶対にわかるくらいあくあ様です。 『2月14日に愛を贈ろう』 紙袋の中からリボンがついたハート型の紙箱を取り出した雪白えみり様は、ドキドキとした表情であくあ様にそれを手渡しました。何故だかCMを見ている私にも緊張感が伝わってきて同じくらいドキドキしますわ。 それに頬をピンク色に染めた彼女の表情はすごく可愛くて、同性の私も思わず見惚れてしまいます。 『藤百貨店、バレンタインデイフェア開催中』 軽く微笑んだあくあ様は、森長が作った羊のメリーさんの形のチョコレートを甘噛みすると、雪白えみり様の乱れた髪を整えるように頭を撫でます。 きゃあ! ナチュラルに王子様なあくあ様に胸の奥がとても痛いですわ。 あくあ様は雪白えみり様と手を繋ぐと、同じ方向へと歩き出した。 まあ! これはうまくいったという事でしょうか? 私は画面の向こう側の雪白えみり様にパチパチと拍手を贈る。 「みんな今朝のCM見た!?」 「見た見た!! あくあ君が出てた藤のCMでしょ?」 「うんうん。バレンタインだっけ?」 「SNSも掲示板もその話題一色だよね」 学校に登校すると案の定、例のCMの話で盛り上がっていました。 「リサちゃん! おっはよ〜!」 「わ! ココナさん!?」 後ろから抱きついてきた親友にびっくりする。 ん! ちょ、おっぱいを揉むのはやめてくださしまし! 「おはよう。2人とも。ふふっ、朝から何やってるの?」 「あ、うるはちゃんおはよう!」 「うるはさんおはようございます。それと、ココナさんもおはよう」 私達3人は下駄箱で合流すると1年A組の教室へと向かう。 「ねーねー、あのCM見た?」 「ええ」 「もちろんですわ」 ココナさんの問いに対して、うるはさんと私は笑顔で頷く。 「バレンタイン? だっけ……。あれってさ、好きな男の子にチョコレートをあげるってことでいいんだよね?」 「そうみたいね。HPに書いてあったけど、男子に告白する勇気がないから、その代わりにチョコを渡して好きって伝えるシステムはすごく良いと思うわ。言葉以外に行動でわかりやすく好意を示せる手法は今までありませんでしたから」 確かに、うるはさんに言われて気が付きましたが、男性に対して直接好きだって告白するのはとても勇気がいる行動です。そう考えると、チョコレートを渡すだけというのは言葉で伝えるよりも少しは容易いのかもしれません。 もしくはそれがきっかけとして告白につながるというパターンも考えられます。 「なんかさ、直接、手渡したりとかできない子は下駄箱とか、机の中に入れたりしてもいいんだって」 「へえ。それならますます引っ込み思案の子にはいいんじゃないかしら?」 「うん。あと、勝手に入れる時には、名前とラブレターを添えたりしてもいいらしいし、逆に名前を書かずに贈るのもありだってHPに書いてたよ」 「それはいいですわね。後者の場合は、誰から贈られたのか受け取った男性はわからないかもしれませんが、陰ながら好意だけを男性に伝えられるのは勇気の出ない女性にとっては素晴らしい事ですわ」 「それと、本命チョコとは別に感謝チョコって言って、本命じゃない他の男子にありがとうって伝えるチョコもあるんだって」 「へー」 「あと、女の子同士で渡す友チョコもあるんだってさ」 「あら、まぁ」 それなら私もうるはさんやココナさんに何か用意しておこうかしら。 「ねぇねぇ。そういうわけで今日さ。帰りにみんなで藤百貨店に行かない?」 「いいと思うわ。ふふっ、みんなで行くの楽しみね」 「私も、そう思いますわ」 私とうるはさんはココナさんの提案に頷く。 ココナさんのおかげで、一気に放課後が楽しみになりましたわ。 3人で教室の中に入ると、やはりクラスメイトの皆さんも例のバレンタインのお話で盛り上がっていた。 「掲示板見た?」 「え? なんか書いてた?」 「やっぱり捗るって天才なんだね……」 「いやいや、流石に愛液入りのチョコはまずいでしょ!」 「あいつ早く逮捕されないかな」 「バレンタインで胸がキュンとするのがえみり様、バレンタインで股がジュンとするのが捗る……ボソリ」 「もー! いくちゃんってば、笑わせないでよー」 「いくちゃん、清純そうなえみり様と汚れた捗るを比べたらだめだよ」 「ははっ……ははは……」 あら? クレアさん、笑顔がとても引き攣っておりますが、大丈夫ですか? 体調が悪いのでしたら保健室にお連れいたしますから、気兼ねなくおっしゃってくださいね。 「おはよー」 「あっ、あくあ君おはよー! って、えっ!?」 教室に入ってきたあくあ君を見てみんなが固まる。 それもそのはず、あくあ様の髪がいつもより短くなっていたからです。 「おはよー、って、あれ? あくあ、その髪どうしたの?」 流石とあさんですわ!! クラスのみんなが聞きたい事を真っ先に聞いてくれました。 「ヘブンズソードも区切りのいいところまで撮ってるし、次の作品に向けてちょっとな……」 「ふーん、結構似合ってるじゃん」 「マジ? 本社で早朝筋トレした後にスタイリストさんにやってもらったんだけど、今朝これを見たカノンが倒れちゃってさ……」 カノンさんのお気持ちがよくわかりますわ。 だって髪が短くなった事で、あくあ様のお美しい顔がより一層お見えになられますもの!! 「逆に慎太郎は伸びてきてるよね?」 「ああ、僕も理由はあくあと一緒だ。出る作品は違うけどな」 なるほど、黛さんは例の4月から始まるドラマに向けてでしょうか? あくあ様は今度あるスペシャルドラマのPVを見る限りそれとも違う様ですし、何か違う作品の撮影が入っているのかもしれませんね。そういえば、例の噂に上がっていたSTARS WARはどうなったのでしょう? 「あれ? あくあって慎太郎のドラマじゃ……」 「あの金髪はPVの時からウィッグだから大丈夫。ジョンにも次のコロールの撮影の時は髪を短くして欲しいって言われてたから丁度良かったよ」 はー……笑顔で会話する3人の姿を見てクラスのみんなが幸せな気持ちになります。 今、この瞬間だけはクラスメイトの私達にだけ許された特権ですわ。 天我さんはいらっしゃいませんが、1年A組に居れば毎日がベリルアンドベリルをやっている状況と言っても過言ではありません。 「あっ、アヤナ、おはよう!」 「おはよう、あくあ……って、その髪型どうしたの!?」 「どう? かっこいいか?」 「う……うん……かっこいい。そういう髪形もよく似合ってる」 あくあ様はアヤナさんからかっこいいと言われてすごく気をよくしていました。 もちろん周りの女子や私からも、かっこいいという言葉が飛び交います。 「みんな、ありがとな!」 少し照れたあくあ様の表情にみんなの胸がキュンとする。 「あそこで照れちゃうところが可愛いんだよね」 「わかる……!」 「攻撃力マシマシだけど防御力ヨワヨワなのがいいんだよね」 「わかるっ……!!」 私も無言で頷きます。 「おーい、お前らー。バカやってないで席につけー」 「「「「「はーい!」」」」」 杉田先生が来たのでみんなあわてて席に着く。 「白銀カノン。ん? カノンは欠席かー?」 「俺の嫁なら、今朝、俺が髪切ったのを見てそのまま倒れました」 「はい。いつものことね。欠席と……」 クラスメイトから笑い声が起きる。 「やはりポンなみ。何も成長してない」 近くにいたいくさんが誰にも聞こえないようにポツリと呟く。 もう、近くの席の私達を笑わせないでくださいまし!! ああ、でも、あくあ様からすると、カノンさんのそういうところを可愛らしく思っていらっしゃるのかもしれませんわね。 「って、白銀、そ、そ、その髪はどうしたんだ!? まっ、まさかいじめ!?」 「先生、反応遅いって!! あと、いじめじゃないから!!」 SHRがいつものように笑い声に包まれる。 私達女子や杉田先生だけじゃない。あくあ様やとあさんや黛さんも歯を見せて笑っていらっしゃいますわ。 これだから毎日の学校が楽しくて仕方ありません。 「今日も学校楽しかったねー」 「ええ」 本当にあっという間に学校の時間が終わってしまいました。 どうして楽しい時間はこんなにも一瞬で過ぎ去ってしまわれるのでしょう。 「それじゃあ行きましょうか」 「そうですわね」 私とうるはさん、そしてココナさんの3人は電車に乗って藤百貨店へと向かう。 「うわ……すごい人」 「どうする? 流石にこれ入れないよね?」 「どうやら他の会場も用意しているようですし、そちらに向かいませんこと?」 「おっけー!」 「そうしましょう」 羽生総理もおっしゃっていましたが、どうやら藤が他のデパートやスーパー、ショッピングモールなんかにも手を回していたみたいですね。 それに加えて少し離れていますが、有明の方でも藤が会場を貸し切って同様のフェアをやっているようですし、そちらに向かうのもアリかもしれませんわ。 「こっちもたくさんいるけど、回転率いいし入れそう!」 「そうですわね」 「整理券ならもう移動の間に取ってあるから並びましょう」 「流石ですわうるはさん」 「うるはちゃん、ないすー!」 ふふっ、ここに来るのは自身が所属するグループのフェス以来ですわね。 うるはさんが事前に整理券をネットで取ってくれていたおかげで、少し並んだだけでスムーズに中に入れました。 「本命チョコ、感謝チョコ、友チョコ、自分用チョコだってさ」 「自分用チョコ? って、どういう意味なのでしょうか?」 「面白そうね、ちょっとだけ見に行ってみない?」 うるはさんの提案に私とココナさんは笑顔で頷く。 「あ、BERYLのみんなとコラボしたチョコなんだ!」 「天我さんはアルコールが入った少し大人なチョコ、とあさんは甘くて香りが豊かなフルーツチョコ、黛さんはブラック&コーヒーの苦甘ビター&ミルクチョコ。そしてあくあ様は……甘々ミルクチョコ!?」 「へえ、ヤギとかラクダとかいろんなミルクを使ってて面白そうね」 あくあ様ったら意外と甘いチョコがお好きなのかしら? ふふっ、あんなにかっこ良くていらっしゃるのに、こういうところが女性の母性本能と庇護欲を擽ります。 「これって、あくあ君が単におっぱい飲みたいだけだったりして……」 「しーっ! ちゃんと気が付かないふりをしてあげなきゃ」 私達は自分用のチョコを購入すると、感謝チョコのコーナーに向かう。 「とあちゃんも黛君もめちゃくちゃもらいそうだし、小さいのが一個とかの方がいいよね?」 「確かにそうね。2人ともたくさんもらいそうだし……」 「それでしたら、この賞味期限が長くて小さなものがよろしいのではないかしら?」 「リサちゃんナイス! これなら形違いとか色違いとか味違いがたくさんあるし、それにしよう!」 私はとあさんに可愛らしい苺の形をしたストロベリーミルクチョコを、黛さんには葉っぱの形をした抹茶ビターチョコを購入しました。 とあさんは苺味がお好きですし、黛さんは抹茶がお好きですから、これならば食べてくれるかもしれないと思ったからです。 「2人とも何買った? 私はねー。とあちゃんに苺と合いそうなバナナミルクのチョコと、黛君もたまにはミルクが食べたいだろうと思って普通のミルクチョコ買ったよ!」 流石ココナさんですわ。よく周りを見ていらっしゃるというか、とあさんや黛さんが誰からどういうチョコをもらうか想像して選んでいるところが素晴らしいと思いました。 「私は黛君に産地を厳選した八女の緑茶チョコと、とあちゃんにはブランド苺だけを使ったチョコを購入したわ」 流石うるはさんですわ。本当に質の良いものを選ぶそのセンスに脱帽しました。それに比べて私は、ちょっと見た目に拘りすぎたのかもしれません。 「リサちゃんのそれかわいー! とあちゃん絶対そういうの好きだよ!!」 「黛君、濃い味のお抹茶が好きだからきっと喜んでくれるわよ」 真冬なのに、2人の優しさに心がポカポカと温かくなりますわ。 「この会場暑くない?」 「仕方ないよ。興奮したメスがこれだけ集まってるんだから」 「これがベリル雲かー……まさか真冬に見るとは思わなかったよ」 感謝チョコのコーナーを通り過ぎた私達は、本命チョコのコーナーに向かいます。 コーナーは4箇所に分かれてますが、やはりここが1番人が多いみたいですわね 「本命のチョコを購入された方、ベリルへのチョコをこちらで受け付けてますー!」 「猫山とあさんへのプレゼントはこちらになりまーす!」 「黛慎太郎さんへのプレゼントはここで受け付けています!」 「天我アキラさんのプレゼント窓口はここです!!」 「星水シロ君や大海たまちゃんなど、Vtuber部門へのプレゼントの受付はこちらで承ってます!!」 「山田丸男さん、黒蝶孔雀さん、赤海はじめさん、モジャさん、ノブさん、ジョンさんへの受付も既に対応してまーす!!」 「白銀カノンさん、雪白えみりさんへの本命チョコやプレゼントの受付も行っています!!」 「すみませーん。姐さんは所属タレントじゃないからチョコはちょっとお預かりできないんですよー。ごめんなさーい」 「その他の人へのプレゼントはこちらになりまーす! あの森川楓さんにも感謝チョコが贈れますよー!」 「アヤナちゃんはうちの事務所じゃないからちょっと……小雛ゆかりさんへ!? 貴女正気ですか!? って、その人もうちの事務所じゃないんですよ。普通にさっきもそこら辺で歩いてたけど……」 「白銀あくあさんへのプレゼントは専用の会場に向かってくださーい!!」 「白銀あくあさんのみ別会場の受付になりまーす!!」 どうやらここの会場では、購入したチョコや商品をそのままベリルの皆さんへと贈ることができるようです。 そういうのすごく良いと思いますわ。でも、あんなにたくさん貰ってもみなさんどうするんでしょうか? 「どうやら受け取ったチョコや商品は、みんなに一度は見せてくれるみたいね」 「それで気に入ったのだけ持って帰って、残りはそれぞれの名義で各所に寄付って形になるみたい」 なるほど、現実的に考えてそこが落とし所かもしれませんわね。 「どうしよっか? 本命チョコのことばっか考えてたけど、あくあ君はたくさんもらいそうだし、困っちゃうよね?」 「それならチョコは1つだけにして、3人でプレゼントを買ったらどうかしら? プレゼントを渡す時も、3人一緒の方があくあ君の手間も省けるでしょうし」 「賛成ですわ。そうしましょう」 「OK! じゃあ、みんなでチョコ選んじゃお!」 3人であーでもないこーでもないと悩んだ結果、結局、シンプルなハート型のチョコに落ち着きました。 王冠チョコや星チョコも考えましたが、これぐらいストレートじゃないとあくあ君は超鈍感だから気がついてくれないよというココナさんの指摘が決め手でしたわね。 「プレゼントどうする?」 「嵩張るものはアレだし……」 「じ……実はその事なのですが……」 「どうしたのリサちゃん?」 私はココナさんとうるはさんを引っ張って人の少ない会場の隅っこへと向かう。 「あ、あくあ様はその、女性の使用済み下着にとても興味がおありでして……それでその、宜しければ3人でどうかなと……」 私は勇気を出して2人にこれまでの経緯を説明する。 最初は半信半疑だったうるはさんやココナさんも、証拠の写真をこっそりと見せると口をあんぐりと開けていました。 「ご、ごめんなさい。お2人には、本当はもっと早くに打ち明けるべきでしたのに、今まで黙ってて……」 「仕方ないわよ。だって、あくあ君にとってもデリケートな問題だしね」 「うんうん。リサちゃんだって、それがあったから私達に黙ってたんでしょ? 気にする必要ないよ!」 お2人の優しさに思わず涙がこぼれ落ちそうになりました。 「そ、それじゃあ、プレゼントはそれにする?」 「え、ええ。そうね」 3人であくあ様に喜んでもらうために、帰りに可愛い下着を買って帰ろうって話をする。 私もレースやフリルやリボンがたくさんあしらわれたパステルカラーのものを買おうと心に誓います。 「じゃあ、最後は友チョコだね」 「一旦解散する?」 「そうですわね」 私は一旦2人と分かれると、別の友チョココーナーへと向かいます。 売っているものはどこも同じですが、これは回転率を上げて人の入れ替えを効率的にさせるためのものでしょう。 現に別会場も全く同じ作りで同じものが売られています。 「白銀あくあさんコラボの友チョココーナーがこちらになります!!」 やっぱり、貰うのもあくあ様コラボがいいですわよね。 わ! この色々なあくあ様の写真がプリントされたチョコ。いいですわね。 なんとなくだけど、お2人とも同じものを購入してきそうな気がしますが、プレゼントは回転して渡す形にしているので被っても大丈夫でしょう。 私は友チョコを購入するとお2人との合流場所へと向かいます。 「やっぱり」 「あらあらまぁまぁ」 「見事にみなさん同じでしたわね」 同じチョコを袋から取り出したのを見て、3人で顔を見合わせて笑いました。 乙女咲に入って、みなさんと仲良くなれて、本当に良かったですわ。 私達は別会場で売っていたバレンタイン用の下着を購入して有明を後にすると、途中の駅で別れてバラバラに帰宅する。 「おかえりなさいませお嬢様」 「ただいま。ばあや」 私はチョコが溶けないようにばあやに預ける。 あ、それはあくあ様へのプレゼントだから、上からポリ袋を被せて私のだとわかるように名前を入れておいてくださいまし。 「ふぅ……さてと、こちらも準備しなければいけませんわね」 私はクロゼットの中から旅行用のキャリーケースを取り出すと中身を再チェックする。 お年玉くじで当たったあくあ様の1日お嫁さんになれる権利……それを行使する日のために、最善の準備を整えておかなければいけませんわ。 「おニューの下着よし! 化粧品良し! 生理用品も念の為に入れておいてと……あ、あとは当日の服をどうするかですわね」 昨日までニットにコートを考えてたけど、白くてふわふわのもこもこのポンチョも捨てがたいですわ。 あっ、でも家の中じゃあったかいですし、もっとこうあくあ様が喜んでくれるように、お胸をアピールする服の方がよろしいのかしら? う、うるはさんほどじゃありませんが、わ、私も結構ありますし、そのカノンさんより大きいですし……。自分で言うのもどうかと思いますが形だって綺麗だし、ち、乳首も薄ピンク色で乳輪も小さくて、って、わー! 今のなしですわ!! うう……私とした事が少し溜まっているのかしら? 私はそっと扉に耳を押し当てて周囲の気配を確認します。 だ、誰もいませんようですし、夕食の前に少しだけなら……その、乙女の嗜みを捗ってもよろしいですわよね? 私はキャリーケースを元あった位置へと戻すと、そっとクロゼットの扉を締めた。 ************************************************ 番外編でもやったバレンタインの時期がようやくやってきました。 また、前回の話の続きであるラストサバイバーの配信を番外編に投稿しています。 宜しければそちらもお読みください。 また、本編か番外編のどちらになるかは不明ですが、小雛先輩の配信回、あくあのスイカップゲームもする予定です。でも、その前に引っ越し回もするかもしれません。その順序の関係もあってちょっと遅れてます。 あくあが黛と教科書を作るきっかけとなった回ももしかしたらやるかも? 2月の予定は直近だとベリルアンドベリルの天我先輩とあくあのコンビ回とか、ライブツアーで三重県にも行ったりとかもあります。 他にもるーな先輩とのノクターンや、あくあのデート回を番外編に投稿してます。 番外編のアドレスはこちらになります。 https://novel18.syosetu.com/n5397ih/ 新しいアンケート置いときます。 https://customform.jp/form/input/153873 作者のtwitterアカウントです。更新が遅れた時はこちらで連絡します。 https://mobile.twitter.com/yuuritohoney https://mobile.twitter.com/yuuritosub 上が本垢、下がサブ垢です。 あくあとコラボして欲しいキャラや、ノクターン回についてのアンケートやってます。 よろしければどうぞ。 https://customform.jp/form/input/140130 wikiです。有志の皆様、ありがとうございます。 https://wikiwiki.jp/yuuritohoney/ クリスマス用の短編、ムーンライトでとあ注意。 https://novel18.syosetu.com/n5480hz/ 月街アヤナ、強制シェアハウス。 「さぁ、不動産屋さんに行くわよ!!」 「え? 今からですか?」 夕食後にあくあの配信を見返しながらストレッチをしていると、ゆかり先輩が家にやってきた。 あのー、先輩、今、夜の21時なんですけど……。 え? 深夜24時を超えても開いてる不動産屋さんがある? へー、そうなんだ。私は急かされて服を着替えさせられるとゆかり先輩が乗ってきたタクシーに乗り込む。 「ついでにもう1人誘って行くから」 誰だろう? って思ってたら、尋ねた先のマンションから見覚えのある人が出てきた。 「ゆかり? それにアヤナちゃんも? 2人してこんな時間にどうしたの? またゆかりが迷惑かけてる? それともあくあ君がまたなんかやらかした?」 「あいつがやらかしてるのなんて、空気吸うのと一緒だからカウントにも入らないでしょ」 ゆかり先輩の言葉に私と阿古さんも無意識で頷く。 「そんな事より、あんたも一緒にみんなでシェアハウスするわよ!!」 「ええ?」 「だってほら、あいつも私とあんたんところ両方の掃除に行くの面倒でしょ」 「うっ……確かに……」 ゆかり先輩も阿古さんもあくあにそんな事させてるんだ……。 世の中の女性が知ったらどうなる事やらと思った。 「で……でも……」 「でももへったくれもないでしょ。心配しなくてもこっちは阿古っちが別の部屋を借りてあいつの変な祭壇を作ってることも、実はトイレの棚の中にこっそりあいつの写真を隠している事も全部知ってるんだからね!!」 「わー! ゆかり、わー!!」 へ〜〜〜。阿古さんもやっぱりみんなとちゃんと同じなんだ。なんかちょっとだけ安心する。 阿古さんは私の顔を見ると、しどろもどろになりながら言い訳を始めた。 「アヤナちゃん違うの! 別にこれは、その……」 「全然違わないじゃない。あんたの寝室の引き出しに……」 「ゆかり、ストップ! それ以上はダメー!!」 「もがもが!」 仲良いなー。 しばらくマンション前で押し問答した後に、結局3人で不動産屋さんに行く事になった。 「ここよ!」 「ゆかり……ここ、看板出てないけど本当に大丈夫?」 「大丈夫大丈夫。ネットじゃ顧客満足度1位、サービス評価1位って書いてたし!」 本当かなあ……。意外とそういうの書いてるとこほど怪しかったりするって聞くけど、実際はどうなんだろう? 不動産屋さんに堂々と入っていくゆかり先輩の後に続いて、私と阿古さんも不動産屋さんの中に入る。 「どーも、どーも、聖女不動産で……げぇっ!」 「げぇっ! じゃないわよ! って、あんたは、なんでこんなところにいるの!?」 見事な高速揉み手と摺り足を披露しながら出てきたのは、雪白えみりさんだった。 雪白えみりさんは私たちの顔を見ると、ゆかり先輩だけを手招きして何やらコソコソと内緒話をし始めた。 「ろ……ロ・シュツ・マーのコートを買っちゃってお金ないから知り合いのところで臨時でバイトを……」 「え? あんなしょうもないもの買ったの? あんたってもしかしなくてもアイツ並みにバカだったりする?」 「えへへ、それって私とあくあ様は一緒って事ですか?」 「言っとくけど、それ、ミリも褒めてないからね?」 一体何を話してるんだろう? ゆかり先輩があくあに向けるみたいなものすごく呆れた顔をしていた。 「って、阿古っち。ベリルってバイトしても大丈夫なの?」 「だって、あくあ君もトマリギでバイトしてるし、変なところじゃなきゃ大丈夫よ」 へー、そうなんだ。私の事務所はそういうのNGだけど、ベリルって思ったより自由なんだね。 「それにえみりさんだって、この事はちゃんとマネージャーに言ったんでしょ?」 「はい」 「じゃあ、問題ないわ。一応うちの社員が審査して大丈夫って事になってるから」 なんかベリルって他の事務所と比べても色々と緩くて大丈夫かなって思うけど、この緩さが心地いいんだろうなって思う。 まあ、なんかやらかしたとしてもここの事務所のファンはみんな鍛えられ……寛大だし、もう応援してるみんなもあくあはもちろんのこと、森川さんと契約してる時点である程度諦めてるんじゃないかな。あの2人を私たち如きの人類が考えたルールで抑えつけるのは不可能な気がします。 「で、平河町周辺でどっかいいところない?」 ゆかり先輩は案内されてないのに、ドカッと椅子に座る。 「えーとですね。今、おすすめの物件だとこれですね。つい最近リノベーションしたので綺麗ですよ!」 「どれどれ?」 私とゆかり先輩、阿古さんはえみりさんがテーブルの上に出した物件の用紙を覗き込む。 「へー、あいつのマンションの裏じゃない。ここいいんじゃない?」 「あー、うん。いいかも」 「えっと、なんかこれやたらとお風呂場が広くない?」 「あっ、本当だ」 「これ、どういうことよ?」 雪白えみりさんは良くぞ聞いてくれましたという顔をすると、1枚の写真を私達の前に提示しました。 私とゆかり先輩、阿古さんはその山を見て首を傾ける。 「何これ? 全面ガラス窓?」 「え? お風呂場なのに?」 「なんで?」 雪白えみりさんはチッチッチと言いながら人差し指を左右に振る。 すごく得意げな顔をしてるけど、私達も気がつかないような何かがあるのでしょうか? 「みなさんよく考えてください。あくあ様が住んでるマンション、歩いて出るなら前ですけど、バイクやタクシー、車なんかで出る時は基本的に裏口なんですね」 みんなが雪白えみりさんの言葉にうんうんと頷く。 「つまり、あくあ様がどこかに出かける時、合法的に自分の裸をあくあ様に見せつける事ができるわけなんですよ!! いやあ、お金があったら私もこんな素敵な物件に住んでみたいです!!」 「はい、却下! あんた、これ、本当のロ・シュツ・マーじゃない!!」 この不動産屋さん、本当に大丈夫かな? なんかすごく不安になってきた。 阿古さんも同じ気持ちなのか、ベリル本社にここの不動産が本当に大丈夫なのか確認の電話を入れている。 「ちなみにこれのトイレバージョンも……ぐぇっ!」 「なんでそんなクソみたいな物件が2つもあるのよ!!」 ゆかり先輩が雪白えみりさんの首を絞める。先輩、気持ちはわかるけど落ち着いて!! 「アヤナちゃん、ちょっと……」 え? 警察とか法務部に一旦相談? あ、はい。わかりました。阿古さん、こっちは任せておいてください。 「もっと他にないの? ちょっと貸しなさいよ!」 「あ……」 ゆかり先輩は雪白えみりさんからファイルを奪うと、パラパラとめくり始めた。 「あくあの残り香が嗅げるかもしれない物件、あくあがよく使うコンビニに近い物件、ゴミ出しを装って早朝ランニング中のあくあにおっぱいを見せつけられるかもしれない物件、階段を上がることで早朝ランニング中のあくあに合法的にパンチラを見せられる物件……ちょっと! ここ、ろくなのないじゃない!! ていうか、なんでこんなやばそうな物件しか売ってないのよ!!」 「ぐえー、小雛先輩、死ぬー!」 ゆかり先輩ストップ! それ以上は本当にまずいです!! 私はゆかり先輩から雪白えみりさんを救うと、物件のファイルをパラパラとめくる。 うわー、よくもこうあくあに関連した物件を集めたよ。逆にすごい……。 「アヤナちゃん、阿古っち、帰るわよ!」 ゆかり先輩は普通に席を立って帰ろうとする。 「仕方ありません。こうなったらうちの最終兵器を出します」 「これでしょうもなかったらSNSでここの不動産ボロカスに叩くから」 雪白えみりさんは奥にあった金庫の中から1枚の物件用紙をとりだす。 すごく自信満々の顔をしてるけど大丈夫かなあ? 今までが今までだから不安しかない。 「ご希望の平河町とは違うんですが、すぐ近くの紀尾井町の物件になります」 3人で再び物件用紙を覗き込む。 「ふーん、紀尾井町でも平河町と隣接してるし、ここならまあ」 「セキュリティはしっかりしてそうだし、いいんじゃない?」 「概要と写真を見た感じはすごくいい物件だと思うけど……」 ゆかり先輩、阿古さん、私の3人の視線が雪白えみりさんに向けられる。 「なんと、実はこの家から望遠レンズであくあ様のお部屋が見えます!!」 「はい、アウトーーー!」 もうなんかここの不動産屋さん、本当に色々とすごいよ。 あのゆかり先輩ですら頭を抱えてる。 「え? これ流石に不味くない」 「見えると言ってもちょっとですけどね」 あー、なるほどね。ここのビルの隙間みたいなところからかろうじて見えるくらいなんだ。 「米粒くらいの大きさですけどあくあ様のパンツが見えます! なんならカノンが昨日穿いていたブラジャーとパンツも確認できるし、下の階にいる私が昨日穿いていたブラとパンツもわかります!!」 「アホか! こんなの望遠使ってもかろうじて色がわかるかわからないかくらいだし、ハンカチかもしれないでしょーが!」 「ええっ!? 言われてみたら確かに……ちなみに私のは本当に下着です。自分で確認しました!」 「このおバカ! やっぱりあんたの頭の中のレート帯、あいつと一緒でしょ!! 全くあいつといいあんたといい雪白美洲の見た目遺伝子とかその他のスペックで誤魔化しすぎなのよ!!」 あー、うん。私も雪白えみりさんってもっとこうなんか、ちゃんとしたお姉さんなのかと思ってた……。 これじゃあまるで、まるで? なんだろう? すごく重要な事に気がつきそうなのに気がつかないこの感じ。 カノンさんや森川さんや桐花さんと友人、メアリー女子大、おっぱいが大きい、ラーメン竹子……まぁ、いっか。ここまで出ててわからないなら、どうせ大したことじゃない気がする。 私の隣にいた阿古さんは、もう一度物件の用紙へと視線を落とす。 「とはいえこの物件、普通にいいんじゃない? あくあ君とも近いし、会社も近いし、私としてはアリかな」 「私も渋谷のスタジオに近いし、今住んでるところより事務所や学校や局も近くなるからいいと思います」 というのは建前で、や、やっぱり近くに住むと色々なんかあるかもしれないし、少しくらいはそういうご褒美的な事を期待してもいいよね。 「ふーん。じゃあ、ここにする?」 「でもゆかりの越プロって目黒だから遠くならない?」 「なんなら越プロも私の近くに移転すればいいのよ」 ゆかり先輩なら用があるなら向こうから来いって言うのかなって予想してたら、会社ごと自分の近くに移転しろという斜め上の答えが返ってきた。 もちろん私や阿古さん、雪白えみりさんもゆかり先輩の切り返しに苦笑いである。 「ところでだけど……私が他の事務所の二人と一緒に住むのってやっぱり不味くない?」 確かに。阿古さんはベリルの社長で、 これって普通に引き抜きとか考えちゃうよね。 「大丈夫大丈夫。黒いものも私が白っていえば社長も白って言ってくれるのが越プロだから」 「ゆかり……たまには社長の事も考えてあげて」 「「あはは……」」 私と雪白えみりさんは苦笑いを浮かべる事しかできなかった。 うん、私はちゃんと事務所に確認しとこ……。 「あ、お母さん? 夜分遅くごめん。あのさ、引っ越そうと思うんだけど……」 私は一応マネージャーでもあるお母さんに電話で事情を説明する。 色々とちょっと楽しそうだなって思ったけど、普通に考えたらやっぱり難しいよね。 「別にいいんじゃない?」 「え? いいの!?」 私はポカンと口を開ける。 「だって、あくあ君にお近づきになれるかもしれないんでしょ? それにアヤナは前から役者を頑張りたいって言ってたんだから、近くに小雛ゆかりさんがいるのは良い事だと思うわ。天鳥社長はあのあくあ君の一番近くに居て手を出してないのよ。あんなに信頼できる女性が他にこの世にいる!? 捗……ンンッ! 普通の女性なら間違いなく社長特権で性接待の練習とか性指導とかするでしょ! というわけだからお母さん的にはアリかな」 あっ、うん。なんかお母さんの方が私より前のめりなのは私の気のせいかな? 「あと、あくあ君といい雰囲気になった時は言ってね。お母さんも行くから!!」 「それは来なくていいから!!」 あっ、思わず電話切っちゃった。ま、許可出たしいっか。 「というわけで許可が出ました」 「それなら決まりね。じゃあ、ここで」 「内見とかしなくていいんですか?」 困惑した表情を見せる雪白えみりさんに対して、私達3人は顔を見合わせて首を傾ける。 「うーん、寝るだけだし?」 「私も滅多に帰らないし?」 「キッチンあるし、お風呂もトイレもあるし、私も普通に生活できれば別に」 「なるほど、あくあ様が面倒を見るはずです。特に天鳥社長と小雛先輩は生活能力がどっか行っちゃってるんですね」 雪白えみりさんは腕を組んでうんうんと納得の表情で頷く。 「何よ? なんか文句あるってわけ?」 「いえいえ、別に……」 その後、私たち3人は敷金と礼金を支払って契約を結ぶ。 どうやら聖女不動産は掲載された全ての物件を自分の会社で保有してるらしい。だから契約もすごく早かった。 源泉徴収とかハンコとか住民票も必要ないし、面倒な手続きが一切なくてほとんど口約束で大丈夫なのかな? でも正直すごく楽だったので、もう次もここにしたいなと思った。物件はアレだけど。 「というわけで、3人であんたの家の近くに住む事になったからよろしく」 「嘘でしょ!?」 あくあは驚いた顔をした後に頭を抱える。 本当にごめんね。 「あくあ君、夜遅くにごめんね」 「あくあ、本当にごめん」 「あくあ様のパジャマ姿……ぐへへ」 ん? えみりさん何か言った? 「とりあえずみんな入ってよ。夜遅いし、もう3人とも泊まっていくでしょ?」 「そうするわ。あとなんかお腹空いたから作って」 「はいはい、って、小雛先輩、夜に食べたら太りますよ?」 「大丈夫大丈夫。私は脂肪が全部胸にくるタイプだから」 「……よしっ! 夜食にラーメン作ります!!」 コロっと態度を変えたあくあを見て、私と阿古さんが半目になる。 ふーん、小さいのもいけるとかおっぱい宣言では言ってたけど、やっぱり大きいのが好きなんだ。 「あ、カノンはもう寝てるから、みんな静かにね」 「りょーかい」 「了解です」 「うん、わかった」 「ぐへへ、じゃあ私はカノンがあったかくしたお布団の中で添い寝しようかな」 ん? えみりさん、またなんか言った? 私の気のせいかな? まぁ、いっか。私は最後にあくあの家に入ると玄関の扉をパタンと閉じた。 ************************************************ すみません。疲れてたので今日はあらかじめ準備してた話を投稿しました。 文字数が少なかったので悩んでたのですが、更新ないよりかはいいかなと思って投稿しました。 すみません。次までには回復するように頑張ります。 ラストサバイバー回やるーな先輩とのノクターンや、あくあのデート回を番外編に投稿してます。 番外編のアドレスはこちらになります。 https://novel18.syosetu.com/n5397ih/ 新しいアンケート置いときます。 https://customform.jp/form/input/153873 作者のtwitterアカウントです。更新が遅れた時はこちらで連絡します。 https://mobile.twitter.com/yuuritohoney https://mobile.twitter.com/yuuritosub 上が本垢、下がサブ垢です。 あくあとコラボして欲しいキャラや、ノクターン回についてのアンケートやってます。 よろしければどうぞ。 https://customform.jp/form/input/140130 wikiです。有志の皆様、ありがとうございます。 https://wikiwiki.jp/yuuritohoney/ クリスマス用の短編、ムーンライトでとあ注意。 https://novel18.syosetu.com/n5480hz/